月、ころてる
作者:鈴本恭一

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海雀鳥落 ID:9AGfutUw  2019年04月14日(日) 04:22 (Good:2Bad:0) 21話 報告

こちらに感想を書くのは初めてですね。
長文ご容赦ください。

まず以前にも別の場所で書きましたが、台本調の文体が、作品の根底に漂う寂寥感のような独特の雰囲気を更に強化しているように感じました。ただアクションを書くには向いていないだろうな、とも思っていたのですが、終盤のバトルシーンはしっかり情景描写と文のテンポを両立させており、作者さんの描写力の高さが伺えました。

(20行省略されています)

返信:鈴本恭一 2019年04月14日(日) 13:32

海雀鳥落さんに感想いただけるとは光栄の至りです!

あつかましくも以前別の機会に読んで頂きたいと送り、初めて感想を頂いた嬉しさをよく覚えています。

終盤のバトルシーンは本当に難産でした。
「これは戯曲形式なのか?」「普通の文体で良かったんじゃないか?」「そもそも面白いのか?」
という感じで、Twitterで病んでる呟きを連発していました。もうしばらく書きたくないです…。


とはいえ最も苦労したのは、話の着地点でした。
そもそもこの話は自分のオリジナル小説のキャラの過去エピソードとしてぼんやり考えていて、
最初の想定ではゆかりさんは完全にあかりさんに打ち勝ち、あかりさんの霊能を奪い、その夏の間に姿を消す、というものでした。

はい、どう見てもバッドエンドですね。
この後に色々なフォローを入れる続編があるならともかく、完全単独の「月、ころてる」でこれはない。

そういうわけでどうにかハッピーエンド(当社比)にしようとしたのですが、とにかくゆかりさんの論理武装が強すぎる。説得は無理だと早々に諦めました。
ではどうすればいいのか? これに関しては本当に何度も何度も悩んではプランを出して没にし、を繰り返しました。
最終的には頭の中のあかりさんが、
「猶予さえくれれば、ゆかりさんを自分に惚れさせてみせる」
「自分の命を燃やすくらい、ゆかりさんの力も燃やしてみせる」
「だから全部を出し切ろう」
という男気溢れることを言ってくれたので、あのような手打ちの形になりました。
キャラが勝手に喋って勝手に展開を作るという現象です。端から見ると怖いですね…


そんなこんなで着地できたのも、ゆかりさんとあかりさんという既存の組み合わせが魅力的だったのもあります。
この2人をいちゃつかせることが、書くときの原動力でした。お互いサラッと惚気るから書いてて楽しい。
なのでこの小説を完結できたのも、ボイロ小説の力のおかげでした。

もちろん、読んで頂いて、感想も頂いた方々があってのことです。本当にありがとうございます。
例のロボット小説も楽しみにしております。


なおゆかりさんが食べ方下手くそだとかウォシュレットとかに無知なのも、
キャラに脳内インタビューをして描写を決めるという感じにしたので、
「ゆかりさん、お箸って使えます?」
「使えます(きちんとできるとは言っていない)」
みたいな感じであれこれ書きました。お気に召して頂けたのならなによりです!


風読みの鋼  2019年04月13日(土) 18:50 (Good:1Bad:0) 21話 報告

お疲れ様です。
読み出したときは理解の難しい文章でしたが、読み進むうちに謎の魅力に引き込まれていきました。
ゆかりの人と交われない、その重く閉ざした心にどこか共感しつつ、あかりの真っ直ぐな心の直視できないほどに眩しさが羨ましく、とても好きな二人組です。

返信:鈴本恭一 2019年04月14日(日) 12:11

ご感想ありがとうございます!

読みづらい文章で大変申し訳ありません…己の未熟を恥じるばかりです。
あかりさんとゆかりさんは最近(半年前)になって自分も知ったばかりなのですが、非常に快い組み合わせで、
自分の文章でそれが表現できたらこれ以上嬉しい事はありません。
最後までお読み頂き、ありがとうございます!


西犯 ID:n9cBI34c  2019年04月28日(日) 01:07 (Good:1Bad:0) 9話 報告

遅くなりましたが感想を投稿させていただきます。

毎回の更新のたびにニヤニヤしながら拝読させていただきました。
登場人物達の感情がビリビリと伝わってきました。戯曲形式も動画が脳内で展開されやすく、VOICEROID要素とマッチしているように感じられました。
心配せずとも彼女たちは非常に「結月ゆかり」らしく「紲星あかり」らしかったです。勿論、VOICEROIDの性格設定は自由であるのですが、クールでありながらお茶目な面を持つお姉さんキャラは非常に結月ゆかりらしく感じられましたし、天真爛漫でありながら聡く、信念を通す姿はまさしく紲星あかりだったと思います。念を押しますが、彼女たちは常にこのような性格とは限りません。あえて声のイメージと外すキャラ付けをしても彼女たちは応えてくれます。
(9行省略されています)

返信:鈴本恭一 2019年04月28日(日) 22:43

ご感想ありがとうございます!
(その節は色々と誤解があり申し訳ありません)

登場するキャラの感情は後半になればなるほど爆発していくように書いていたので、そのあたりを感じ取って頂けていたようで胸をなで下ろしております。
結月ゆかりさんらVOICEROIDはどのような性格にしても不正解はないと聞いていましたが、性格を決めなくて良いわけではないと心掛けてキャラを作っていきました。
最終的には脳内のあかりさんの声で話の決着を考えることが出来たので、自分なりに上手くいって良かったと思います。
実は脚本上のキャライメージと、採用されたVOICEROIDのイメージのすりあわせは、オーディションの段階でほぼほぼ完了していました。
というかすり合わせできないならそもそも採用しないので、当然なのですが…(途中で葵さんの採用で少しごたついたのも、このあたりが原因です)

Twitterでも呟きましたが、ゆかりさんとあかりさんは本当にイメージぴったりな役者でした。
元々の話だと、ゆかりさんの演じるキャラはもっと冷たい感じなのですが、ゆかりさんのキャライメージに近づける事で随分ひょうきんなキャラになりました。
あかりさんも天真爛漫という感じで、陽の部分とその後のギャップを強く体現してくれました。食べまくるシーンは書いてて本当に楽しかったです。

性癖が詰め込まれてる点に関しては……バレバレでしたね(汗) 自分の好きなことだいたい詰め込んでしまいました。羅列して貰うと、いろいろ混ぜすぎて自分でも呆れています。隠れキリシタンの聖書に出てくる天使の名前をもらった未確認生命体がATPを生産してくれるとか普通に訳分からないぞ自分。

ただこれだけ好き勝手イメージを詰め込めたのも、西犯さんの動画で様々な背景オブジェクトが大量に現れては消えて、となったことが大きいです。"さんがむりや"のイメージが固まった瞬間でした。

途中の戦闘シーンは、本当に泣いて病んで書いていました。もっと上手く書けるのでは? そもそも戦闘シーンに逃げているのでは? とにかく不安で不安でたまりませんでした。
もし楽しんで頂けたのでしたら、これ以上の応報はありません。ありがとうございます。
あの卵とか本当なにやってるのか全然分からないですよね…


ラストのシーン、あれは実は西犯さんの動画を見直して、
「この坂道で幕が上がったのだから、幕を下ろすときもこの坂道にしよう」
とプロットを完全に固めたのです。
距離を離していくゆかりさんとあかりさんの描写が映像として強く印象深かったので、
最後は離れた距離をつめて手を結ぶ2人を描こうと決めました。

なので西犯さんの提案で始まったこの作品は、
西犯さんの作品のおかげで幕を閉じる事が出来ました。

VOICEROID小説という素晴らしいものと出会わせて頂いたことに、改めて感謝を。
半年の連載の間、色々な事がありましたが、やって本当に良かったと思います。
ありがとうございます。



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