24歳独身女騎士副隊長。
作者:西次

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ISEMEN  2021年03月01日(月) 04:21 (Good:2Bad:0) 29話 報告

この辺は、モリーさんとシルヴィア王じ……妃殿下の似ているところと異なるところがわかりやすいお話ですね。
どちらも冷徹な判断も、情を交えた判断もできる。けれど「冷徹さと権謀術数が根底にあるから、情を判断に混ぜられるシルヴィア妃殿下」と「そもそもがザラ隊長以下への情や転生前の近代システムを下敷きにした人格故に産み出された死狂いメンタルが産み出した“賢いバーサーク”であるモリー」さんはやはり大きく違う存在と言いますか…。
「ぐーはっはっはっ!世界は今日より魔王軍が支配する!従うのならば最低限の矜持は残してやろー!」って高笑いする魔王と、魔物をUFOから放たれる怪光線で灰に変えて「あなたの自由と心の平和の為に戦います!なに、その笑顔があれば報酬など!」って言ってくる見目麗しい宇宙人なら、絶対後者の方が怖いですもん(苦笑)。

返信:西次 2021年03月05日(金) 23:40

 ISEMEN様、感想ありがとうございます。

 妃殿下とモリーは、たぶんお互いに対して一定の理解をしつつも、深い部分で共感することだけは、絶対にないんだろうなぁと思います。

 欲望にまみれている分、理解しやすい悪党でもある妃殿下のほうが、モリーよりもわかりやすい人であることは確かです。
 モリーは、割と誤解されやすい位置にいるので、何も知らない人が見ると余計に異様に見えるのでしょう。
 実際には、自分の価値観に正直な人間なので、理解さえ及べばそこまで酷い相手ではないと、わかってくれるのでしょうが……。
 そこまで付き合える人がどれだけいるか、という問題があるので、モリーはもっと他人の目を気にするべきかもしれませんね。


ソフィア  2021年03月01日(月) 01:09 (Good:0Bad:0) 29話 報告

後書き>章分けして元独身~と付ける、これだ。

オサナ王子の教育段階もモリーの年貢の納め時もいよいよもってクライマックスが近づいて参りました。 ……しかし王子は戴冠しても隠居しても名前がオサナなままなのか。 ……幼名とかございません?

返信:西次 2021年03月05日(金) 22:37

 ソフィア様、感想ありがとうございます。

 章分けという機能があったことを、指摘されて気付きました。
 めったに見ない機能なので、これまで意識してなかったのですね。これで解決、ヨシ!

 一つの終わりが、近づいております。次の投稿では、そのあたりを詳しくやっていきたいですね。
 オサナ王子の名前については、原作に改名する展開があれば、という感じです。


ISEMEN  2021年02月01日(月) 03:41 (Good:0Bad:0) 28話 報告

国にとって、指導者にとってはメンツというのはそれこそ戦争の理由にすらなり得るほど重要なものですが、それを真正面から潰して忠臣ぶるのはマジNG…オサナ王子を根本的に舐め腐ってる証拠ですし、一番大事な時期に「真っ当な手段で」側にいて支えることができない時点で性質的にも能力的にもアウトですからねー。
まあ、そんな彼等の末路としては、新生ソクオチ王国の要となるなるであろう若き王子の輝かしい功績となれたことは誉れ(棒読み)でしょう。あなた方は身を犠牲にして国の未来を開いたのだー(棒読み)。…モリーさんがいる時点で、そりゃあ8割は事前に勝負ついてるようなものですもん…。

返信:西次 2021年02月06日(土) 00:19

 ISEMEN様、感想ありがとうございます。

 ソクオチ内部の反乱のようなものですから、オサナ王子がこれを潰しても、どこからも文句が来ない訳です。なので、全力で武勲になってもらいました、というお話。
 あちらにはあちらの都合があったのだけれど、なりふり構わずに理解を求めようとしなかったこと。武力を頼みにして、後ろ暗い手を使ってしまったことが、彼らの敗因と言えるでしょう。

 シルビア王女にとっては、邪魔な勢力はむしろ暴発してくれた方がありがたいので、こちら側にとっては都合の良い展開だったとも言えます。
 モリー一個人に出来ることは、どうしても限られてしまいますが。その中でも、立ち回り次第でいろんなことが出来る。
 非正規戦闘に限るならば、厄介極まりない戦い方で、敵を苦しめることが出来る――という描写を入れたつもりです。

 オサナ王子の勝因は、モリーを傍に置いていたこと。それが出来る環境に身を置いていたことにあると言えます。
 何より、彼自身が望まなければ、今の環境は得られなかった。そう思えば、まさにオサナ王子は自らの運と才覚で、現状を勝ち取ったのだとも言えます。今後の成長に期待ですね。


ISEMEN  2021年01月01日(金) 06:38 (Good:1Bad:0) 27話 報告

先年はありがとうございました、今年もよろしくお願いします…
オサナ王子、確かにこれはいずれ飛翔する大翼を夢見たくなる成長を重ねてますね。モリーさんの言葉にただ頷くのでも解っていないから適当に批判するのでもなく「それだけでは弱くないか?」「まだあるんだろう?」って言えるのは本当に大器を感じます。シルヴィア王女とはまた違う「王」を目指す感がありますねー。
それにしても、うん、愚者には愚者の理由や事情、そして彼らなりに見えている明るい未来があるという話…上遠野浩平先生でしたっけ、作中で「人間は基本愚かだから、最善だと思ってるのは大抵最悪の道だ」って言ってたの。その点で言えば、徹底的に慈善の道を、それも三次元立体的に構築していくモリーさんなんなの…(賞賛)

返信:西次 2021年01月04日(月) 22:09

 ISEMEN様、感想ありがとうございます。こちらこそ、今年もよろしくお願いします。

 オサナ王子は、これくらい成長の余地があった方が面白いと思うのです。
 なお原作126話にして、オサナ王子が『付き合っている内に、相手がどういう人間かわかってくる』という才能を持っていることが分かりました。
 オサナ王子から見たメイル隊長は、『強欲、怠惰、忠臣が綺麗に混ざったマヨネーズのような女』だそうで。
 ……モリーという存在を、どのように評させようかと、ちょっと考えています。

 愚者の行動の行方については、次の投稿にて詳細を見せられるでしょう。
 モリーにも愚かな部分は充分にあるので、常に最善とはいきません。次善の道を進むことすらやっと、ではありますが――。
 まさに、徹底して次善の道を歩む努力をかかさないことが、モリーの長所であるのでしょう。


Sith  2020年12月30日(水) 07:39 (Good:0Bad:0) 26話 報告

たまたま拝見して面白いなと思い、同時にはてこの文体覚えがあるようなと思ったら、別のSSで感想をお書きしたことがありました。

モリーはこれ女だから許されている点あるなあと思います。もし男だったら、甲斐性みせろ!と一発はたかれてもおかしくないようなw

とはいえ部下としてみた場合能力的には得難い存在ですし、これを師に持てたオサナ王子は幸運と言えるでしょうね。

返信:西次 2020年12月31日(木) 23:20

 Sith様、感想ありがとうございます。

 面白いと言って頂けることは、筆者としては最高の喜びです。そこまで個性的な文体をしているつもりはありませんが、確かに『ナザリックの赤鬼』で感想をいただいておりました。
 今はモチベーションが上がらない状態なので、続きは難しいです。それでもいずれは手を付けねばならないと考えていますので、気長にお待ちいただければと思います。

 モリーが女関係でグダグダしていたのは、自身が女の身であったから、という部分が大きいです。
 もし男だったら? ……たぶん彼女たちとは、出会う前に普通に戦死していたんじゃないでしょうか。
 強くて勇敢な兵士ほど早く死ぬ、とはどこかで聞いた言葉です。そうなっていたら、良くも悪くもモリーに関する問題は、発生すらしなかったことでしょう。


 モリーが女として生まれた一番の理由は、筆者がガールズラブを書きたかったから、と言うしょうもない物だったりするのですが。
 これからも、楽しんで読んでいただけたら幸いです。


ISEMEN  2020年12月01日(火) 11:23 (Good:0Bad:0) 26話 報告

モリーさんを囲む乙女たちの気持ちは多種多様…未だに好感度が振り切れないまま高まり続ける正妻、本能型だけに理解者ポジを確保している愛人一号、妾枠になかなか入れない協力者…こうしてみると、モリーさんの「好みのタイプと甘やかし方」が改めて見えて面白いですね。
そして、暗雲渦巻くソクオチ動乱編が開幕…せっかく王子様が少しずつ色んなことを学びながら成長してるのに、肝心の国の方が変わらないどころか悪化してどーするんですか!?

返信:西次 2020年12月05日(土) 23:11

 ISEMEN様、感想ありがとうございます。

 モリー自身、彼女らへの対応は意識して変えています。相手側の反応が異なるのも、当然の成り行きと言うものでしょう。
 攻めている内は強いのですが、守りに入ると弱くなる。なので、結託して攻められると、案外あっさり陥落することでしょう。その辺りの描写は、また追々。

 ソクオチの動乱については、そこまで引っ張らない予定です。早々に解決して、次の展開に進めたいというのが本音ですね。
 書いている内に闇が噴出してきて、思ったより長引く可能性もありますが、さて。

 敗戦後、すぐの話なので、国内は荒れて当然だと思います。
 封建社会において、国家が敗北し、国王という権威が消えてしまえば、領主たちは何を基準にして行動するでしょうか。
 新たな規範に、違和感なく従うものでしょうか。いずれ用意される傀儡の王に、素直に忠誠を尽くすのでしょうか。

 ……ソクオチは、そうではなかったという話なのですね。完全な解決は難しいので、今回は対処療法になりますが。
 なんとか説得力のある物語にしたいと、執筆を続けております。いましばし、お待ちください。


satake  2020年12月01日(火) 01:09 (Good:1Bad:0) 26話 報告

モリーさん、のちの歴史書ではシルビア王女の台頭と共にシルビア王女を利用して世界情勢を操ったフィクサー、影の支配者とか書かれてそう。
金銭欲とかではないものの保身のため、自己利益のためにかなりいろんなところで人脈持って実際に情勢動かしてますし。
特殊部隊所属で人脈も王族2人他と強すぎる割に副隊長で止まってて出世はせず、しかし上司も含めてハーレム形成とか創作上の悪役待った無しの予感。

返信:西次 2020年12月05日(土) 22:53

 satake様、感想ありがとうございます。

 モリー自身は、そこまで自分を過大に評価したりはしませんが。他人の目から見て、自分がどれだけ物騒に見えるかは、なんとなく理解しているつもりでいます。

 彼女は今、将来の保身のために色々と動いています。己の命が自分だけのものではなくなったと自覚したからですが、それだけに周囲への配慮も忘れてはいません。

 切り捨てられないように、必要とされるように。警戒はされても、危険視はされぬように。
 ……悪役っぽいと言われれば、確かにそうなのですが。モリーなりに効率よく生きていくためには、他に手段がなかったともいえるのです。

 後世において、どんな風に評価されたのか。これについては、最終話くらいで触れることになるかと思います。


縦書きまちまち  2020年11月09日(月) 10:09 (Good:1Bad:0) 25話 報告

 面白くて一気読みしちゃいました!キャラの心情をしっかりと描写してくださることで、モリーがザラや教官たちを大切に思っていることが伝わってきて、大切に思うからこそ結婚について悩み、そこから今回の話の中でとうとうモリーの口から告白した場面では一緒に嬉しくなりました。戦士学・「戦争」の心理学については触れたことのない分野だったので、感心するばかりでした。
 読んでいく中で33歳独身女騎士隊長。も気になって単行本も購入しましたが、そちらもとても面白かったです!西次さんのおかげで原作を知ることができました。流行り病の影響で生活しづらくなっているとは思いますが、お体に気をつけてください。応援してます!!

返信:西次 2020年11月12日(木) 23:36

 縦書きまちまち様、感想ありがとうございます。

 楽しんでいただけたのなら幸いです。キャラクターの心情については、おろそかにすると説得力が失われてしまうと思って、気を使って書いているつもりです。今後もどうか、モリーたちを見守ってやってください。

 戦士学をはじめ、この手の雑学は一度のめり込むと沼の様に溺れてしまいます。私が紹介したことで、何かしらの刺激になったのなら嬉しく思います。
 原作も購入していただけたとのこと。より多くの人に知ってもらいたい作品なので、こうして販売に寄与できたのなら光栄なことです。

 なるべく健康に気を使いながら、定期的な投稿を維持したいと思っています。よろしければ、今後ともよろしくお願いしますね。


ISEMEN  2020年11月01日(日) 02:36 (Good:1Bad:0) 25話 報告

シルビア王女が有能だからこそ、そして東方との交易はもう止まらないからこそ、いずれはやってくる決定的な対立や破綻…永遠に続く栄華など無いとは言え、恐らくその到来が「シルビア王女の没後数十年後」辺りから「シルビア王女在任末期」くらいに早まった感はありますからね。
そりゃあハーレム主、それも里子を貰ったりはするでしょうが「血で繋がった子孫」というある種の契約関係での家系や財産の継続手段が使えないモリーさんとしては、色々と徹底的にメタ読みガン詰みしておく必要がありますよね…。そういう意味では関係性が近すぎて贔屓目が常に発動するザラ隊長や、自分の優秀さからまだ「何とかなる」と思ってる節があるクミン嬢より、直観派のメイルさんがモリーさんの“中身”に関しては一番理解している気はしますねー。

それにしても戦士学かー、いわゆる武士道、騎士道の類とも異なる「戦時の精神構造を作る学問」という視点は面白いですね。こういうのはどれだけ洗練しても根性論やファナティックなものが混じりがちなのに、そこを排除してるのも好印象ですね。

返信:西次 2020年11月05日(木) 00:59

 ISEMEN様、感想ありがとうございます。

 割と軽い感じではありますが、メイルとか教官とかはたぶん貴族なので、家の維持が義務としてあるのですね。
 その辺りは養子縁組でどうにかするとしても、未来の西方がどんな世界になっているかわからない以上、モリーとしては出来ることをしたいと思うのです。

 戦士学については、書籍の方を読んでいただければ、より興味をそそられると思います。
 創作に役立つ部分もあるので、この手の専門書を漁る趣味はやめられませんね、本当に。


satake  2021年03月01日(月) 14:49 (Good:0Bad:0) 24話 報告

最新話がくる前に改めて読み返してみようと読み続けて24話。
モリーさん、武力バグの上に前世知識による未来予知に近い将来展望とか色々エッグいなぁとか、最後の1段落が丸々だと思っていたのである的な不穏さで着地点が決まっててこの後修羅場るのかなぁとか想像したり、通しで読んでみるとやっぱちょっと違った印象受けますね。

ところで24話が中華的なナニかに特に言及するからなんでしょうけれど、それより前の話ではモリーさんが思想家の名前を〇〇っぽいーと発言してたり、似たような歴史を辿ってーと中国と完全にイコールなものとして受け入れてない感じがした割に、24話ミンロンさんと話す時に将軍や思想家名を断言してたり、中国という固有名詞(東方ではなく)が直接的に会話内でてたりするのは、モリーさんが精神的に安定してなくて前世知識による名称で話しちゃってるのか、火牛計とか翻訳過程でもう完全に中国だコレって確信して言ってるのか、はたまた表記ミスなのかがちょっと気になりました。

返信:西次 2021年03月06日(土) 00:03

 satake様、感想ありがとうございます。

 こんな長いお話を通しで読み続けてくださったこと、ありがとうございます。
 基本ノリと勢いなので、初期と印象が変わってしまうのは致し方のないことでしょう。性格は変わっていないはずですが、行動原理は変わりつつあります。
 次の投稿で、多少なりともモリーの成長を表現できればいいのですが。

 東方の中華的な何かについてのことですが、この点は作中で詳細にやる予定はありません。
 24話あたりの話は、作者としてもフワっとした解釈でノリで書いていた部分が大きいので、読者の皆様を混乱させてしまったのかもしれません。

 モリーは地味にテンションが上がっていたので、自分の中で自明のことを自重せずに口にしてしまった。
 ミンロンは話の流れで、それを当然のことのように受け入れてしまった。作者としては、そういう話だということで、どうかお目こぼししていただければ幸いに思います。



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