＞――ボクは、君のことが好きだ！！
………………なんと。俺玄斗、お前。
あれだけ『救え、それが使命だ』とか言って、一つのモノ以外を見向きもせずに、色々巻き込んでおいて。
前の夏祭りの告白の時は回りくどい言い方して、一番肝心なそういうシンプルな気持ちを伝えていなかったという、そういうオチ？
いや、なんというか、お前……不器用というか、面倒くさいにもほどがあるというべきか。
気づかなかった広那の方も、そっち方面が鈍かったという事なんだろうけど。
でも、まぁ、間違いなく『僕』と『俺』は同一存在だよ。
多分僕玄斗も、修復班とのやり取りがなかったら、夏祭りの時に白玖ちゃんへの告白をミスしていたかもだろうし。



１人の不器用で面倒くせー少年の想いは少女に伝わり、変わってしまった世界は終わった。
まるで一夜の夢のようにあっさりと終わり、世界は分かれた。
でも、きっと大丈夫なのだろう。
たとえ夢だったとしても、得られたモノがたくさんあったのだから。
『自分ではダメだと、他所から連れてきた』僕玄斗ではく、『一度諦めていたけど、背中を押されて立ち上がった』俺玄斗が決着をつけるという展開が実にいいですね。
何故か巻き込まれた生徒会三大巨頭(笑)の二人は、なんか色々とご愁傷さまです。



そして、最後の情報。
そうか、そういえば出てこなかったな～と思っていたが。
『壱ノ瀬白玖(男)』がアマキスの主人公だった様に、『飯咎広那(男)』がアマキス続編の主人公だったのか。
………というか、あれだけ悲惨な境遇の飯咎広那で、あの活用班の相手はハードモードじゃない？

▲短縮する

ある意味では、桃色パイセンの時の役割分担が、今回の予行演習になったのやも。



さて、最終局面。
僕玄斗は自身を部外者と位置付け、俺玄斗にバトンを渡した。
……………うむ。もっとマシな気絶方法はなかったものか(笑)

▲短縮する

違う未来もあったかもしれないのに。



飯咎狭乎は………コレは何だろう？
在り方や感性があまりに違いすぎる。
ネジがとんでいるのではなく、最初からネジが無かったタイプでは。
見事に僕玄斗の逆鱗を踏み抜いたが。
これでロックオンされてしまった可能性も？

▲短縮する