シンとキラ、そしてラリーはいつも通りなのはともかく、原作と違ってマリューさんと結婚し、一児のパパとなり教官としてもルナマリアやユウナをみっちり鍛え込んだ手腕に加えて、『エンデュミオンの鷹』の異名は衰えず、何と2年前にキラから譲り受けた愛機・ストライクの改修したレストア機で出るとは！

その名も『エイドストライク』。M1アストレイの頭部と手足を接続し、部品として保管されてたイージスの動力部を搭載したハイブリッドなレストア機として復活を遂げるとは、夢みたいです。

思い返せば、この作品じゃストライクもイージスも両手両足に頭部を吹っ飛ばされて、胴体のみになっちゃってましたからね。しかも、驚くべき事に乗っていたパイロットは何れも生還してる点です。ストライクに至っては2回もですから。

何だか『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の主人公、シロー・アマダの愛機、ガンダムEz-8のような現地改修型って好きなんです。

規格外な継ぎ接ぎだらけのカッコ悪い部分もあるけど、既製品にはない人の手が加えられて精一杯良いものを作ろうとしたオリジナリティや、血の通ってる感じにグッと来るんです。

てっきりストライクも、ブルデュエルやヴェルデバスターのように、ストライクノワールに改造されてたかと思ってた矢先の復活は嬉しいですね！

さて、原作ではピンチに陥ったシンのSEEDが初めて発動し、ザムザザーを力押しで撃破した後に、ソードシルエットって対艦刀両手にブン回して怒りのままに夜叉の如く暴れ狂い、連合艦隊を次々に轟沈するという、影がどうにも薄かった彼がようやく主人公らしい活躍できたオーブ沖海戦でしたが…。

この世界のシンは、両親と妹も生存。師と仰ぐラリー、先輩格であるリーク、キラ、アスラン、我が強くなったキラ相手に姉貴面が出来ない鬱憤から弟分として可愛がってくるカガリ、そして何より機体を壊して帰ろうものなら、鬼のような形相で拳骨などの折檻だけでなく、正座させられてのお説教も辞さない怖ぁ〜い女メカニックのフレイお姉さんの影響から冷静さを兼ね備えた狩人のような戦い方にシフトしており、SEED発動も済んでるため、どう転ぶか未知数ですね。

というより、原作のように後先考えずに感情任せに暴れて、機体を修復不能レベルでぶっ壊したりなんかしたら、比喩なしにハリーとフレイに殺されてしまうので、そうならざるを得ないでしょうな。現在、スランプ真っ只中のキラのように、節約癖が身につかなければいいのですが…。

さてさて、ジブリール派やロゴス、アスハ家を代表から引きずり降ろすべく他のオーブ氏族、そして謎の勢力の暗躍により、連合、オーブ軍からお尋ね者になってしまったシンやラリー達前大戦の英雄達。

行方不明になっていたハルバートン提督や、暗殺部隊に襲撃を受け重傷を受けたアズラエルも生存が分かったものの、テロリストのテロにより静養中の身だったウズミ様やホムラ代表は帰らぬ身に…。

ある意味、原作以上に過酷な戦いを強いられそうなシンやラリー達の旅路の果てに待ち受けているものは何か？

そして、なし崩し的にその暗殺騒動に巻き込まれたミネルバ一行は、トランスヴォランサーズと手を組まざるを得なくなり、苦戦を強いられ追い詰められたタリアは、どのような選択を選ぶのか？

今回も熱が入り、感想欄に書くには長ったらしい文章になってしまいましたが、これからも応援しております。

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