キッテル回想記『空の王冠』
作者:c.m.

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感想

つじっち  2020年02月05日(水) 00:06 (Good:0Bad:0) 22話 報告

原作の主要キャラの名前がポツポツと出だして、開幕に向けて盛り上がってきましたね。

甥の方の総参謀長殿が大規模攻勢に反対していますが、これは史実通りに対共和国戦を第一にしているためでしょうか?
無知で申し訳ないのですが、作中に登場する『プラン315』と史実の『シェリーフェンプラン』の違いが分かりません。
史実の方は対仏進行計画なのに対して、作中のはライヒの内線戦略のためのもの、ということで良いでしょうか?

参謀総長殿はまともに見えるけど、元ネタ通りなら軍人なのに外交方針に影響力出しまくるんですよね、、、
まぁ、参謀総長の権力が大き過ぎるのも原因ですけど、、、

政治的には食い違いまくってるのに、お互いの技量を信頼して口出ししなかった大モルトケ-ビスマルク体制の精神はどこ?

返信:c.m. 2020年02月05日(水) 11:22

 つじっちさま、ご感想ありがとうございます!

 原作キャラがようやく出せるようになった事に、作者自身が一番歓喜しております!
 20話過ぎないと原作メインキャラが出ない二次創作とか、これもうわかんねぇな状態だったのでw

 小モルトーケ(小モルトケ)さんが反対してるのは、史実でシュリーフェンプラン反対されてときに「一度決まった事はおいそれと変えるべきではない!」って反対したエピソードが元ネタでありますが、本作品に関して言うと、原作での大失敗(協商連合に攻勢仕掛けて、脇腹がら空きにした戦犯級の失敗)を危惧していたからでも有ります。
 こんな無謀な攻勢、誰だって止める。私だって止める。hoiとかの戦略ゲー対人プレイだったら、爆笑しつつ他プレイヤーが横から突っ込むのは確実でありますからw

『プラン315』と史実の『シュリーフェンプラン』の違いですが

 結論から言いますと。
 『プラン315』はどの国が攻めてきても、兵員と物資を国境沿いに送って戦う『防御』プラン。
 『シュリーフェンプラン』は、複数国を相手にする上で、迅速に相手を叩き潰す『攻撃』プランです。

 どちらも四方を列強に囲まれており、天然の要害も持たない国であるが故のプランですが。

 『プラン315』は、兵站(兵器や食料といった補給)を最大限考慮して、帝国(ドイツ)国内から国境まで迅速に物資と人員を輸送し、防御するという磐石の守りであるのに対して。

 『シュリーフェンプラン』は、要塞を築いているフランスをベルギーから迂回する事で速攻で叩き潰し、フランスを潰して後方の安全を確保(二正面戦争を継続しない)した後で、返す刀でロシアに兵力を集中させるという『奇襲・攻撃』に重きを置いております。

 後の歴史を知っている(兵站問題が如何に重要かを理解している)我々からしたら、『プラン315』の方が圧倒的に賢いと感じるでしょうね(実際こっちの方が断然良い)

 ただ、シュリーフェンを擁護するならば、長期の戦争は国家財政が耐えられない(フランスはドイツ国境付近に要塞を建設している&ドイツ軍の展開には開けた土地が必要)という問題があったこと。
(なお、フランスはドイツにベルギーを通らせる事で、中立国への越境侵犯を行わせること。それによって対ドイツ、にイギリスとベルギーを加えたいというのが、要塞建設の最大の目的だったといわれているので、ドイツはまんまとはまった事になる)
 シュリーフェン自身は越境侵犯から来る問題を自覚しており、改定案も提出していた事。

 まさか外交で片付けられたであろう、ボスニアの事件からWW1などという大戦争にまで発展するなどとは読んでいなかったことなど。挙げれば切りがなかったりします。
(そもそも、技術の発展に即して動員計画なんて変わっていく物だってのは、シュリーフェンが分からなかった筈もなし。自分が死んだ後の動員計画は、骨と皮だけ残った別物になってた可能性のがよっぽど高かった筈なので)

 さて、シュリーフェンさんのお話で長くなってしまったので、ここで区切って切り替えていきます。

>元ネタ通りなら軍人なのに外交方針に影響力出しまくるんですよね

 その辺は史実とは状況が違うのと、物語には関係ないのでバッサリカットしていきます。
 帝国全体の外交問題とかまで取り上げていたら、この物語は確実にエタってしまうのでw

>参謀総長の権力が大き過ぎる

 しかしながら、ドイツはバイエルンが独自に参謀本部持ってたりして纏まりがないので、そういう意味では権力の一点集中もあながち間違いではなかったりします。いやまぁ、行き過ぎってのは作者も大いに同感では有りますがw

>大モルトケ-ビスマルク体制の精神はどこ?

 そのビスマルクをカイザーが首にしたんだよなぁ……(呆れ)


大正マロン  2020年02月02日(日) 05:26 (Good:0Bad:0) 22話 報告

当たり前のことに対して鼻で笑うことは特大の負けフラグなんだよなあ...

> 流石は小モルトーケ参謀総長! 私には到底及びもつかぬ事を平然となされる!
そこにシビれる!あこがれるゥ!
しかして現実は無情である(落馬)

返信:c.m. 2020年02月02日(日) 07:48

 大正マロンさま、ご感想ありがとうございます!

 しかしながら、その当たり前に気付くのってかなり難しいのです……孫子の兵法も、読者の側からすると「こんなの当たり前じゃない?」と思うものですが、「それが一から自分の手で気付けるものですか?」と問われると、難しいものですしね。
 (これ私の学生時代、学校の授業で孫子馬鹿にしてた生徒に、歴史の先生が実際に言ってた言葉です)

>そこにシビれる!あこがれるゥ!

 ごめんよ大正マロンさま、読者様にこれを言わせたかっただけにぶっこんだんだw(ありがとうございます! その言葉が聞きたかった!)

>しかして現実は無情である(落馬)

 でもこっちは予想してなかったからお腹痛いwww

 ちなみにこれ以外での小モルトーケ(小モルトケ)さんの萌えエピソード。
 実は性格は『乙女』に例えられるほど繊細で、結構泣き虫さんだった模様(もうお前TSしろよ)


kouiute  2020年02月01日(土) 20:07 (Good:0Bad:7) 22話 報告

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ゼロコーラ好き  2023年08月27日(日) 18:32 (Good:0Bad:0) 80話 報告

正直幼女戦記の二次創作はあまり読んでこなかったのですが、この作品にはどハマリしました。休日が丸一日なくなりましたが、悔い無し。読後の満足感は素晴らしいです。
良い作品ありがとうございます。

返信:c.m. 2023年08月27日(日) 22:25

ゼロコーラ好きさま、ご感想ありがとうございます!

 貴重な休日を浪費させてしまったことへの申し訳なさと、これほどまでの評価を賜ったことの嬉しさで脳がバグっておりますw

 こちらこそ、ご愛読ありがとうございました!


らいむううううさあん  2023年05月28日(日) 17:09 (Good:0Bad:0) 80話 報告

感動しました

そしてこの作品を作り上げた作者様へ感謝を

返信:c.m. 2023年05月28日(日) 17:47

らいむううううさあんさま、ご感想ありがとうございます!

 私などの作品がここまでの評価を賜りましたことは、感謝に絶えません!

 ご愛読、ありがとうございました!


紙おむつ ID:0jvtd.2M  2023年01月19日(木) 01:07 (Good:1Bad:0) 80話 報告

一気に読み進めました。
作者様がおっしゃっているように、たびたび(ほとんど?)わからない語句がありましたがそのたびに調べました。その手間は本来なら諦めの方便にしていましたが、今作においては魅力の一つとなり、納得の上での完読をさせてくれるスパイスでした。
感想を書くのが久々で、ましてや今の自分の熱を文に起こすのも下手くそなので見苦しいものとなってしまいましたがこれだけはお伝えしたいです。
大変楽しく完読させていただきました。2人の人生と最期に祝福を、この世界がいつまでも平和にあることを願います。

返信:c.m. 2023年01月19日(木) 20:49

紙おむつさま、ご感想ありがとうございます!

>(ほとんど?)わからない語句がありましたがそのたびに調べました。

 どうしてもわかんないとこが有ったら聞いてくれて良かったんやで……?
(ミリオタ以外に優しくない作品を書いてしまった駄作者のケジメ案件)

>納得の上での完読をさせてくれるスパイス

 アザマス! とってもこれ、他読者様の感想で既に語った通り、完全オリジナルよりも史実の実例交えた方が、説得力が違うよねって言う安直な考えだったりしたのですがw

>この世界がいつまでも平和にあることを

 お、おう……勿論帝国は覇権国家維持しとるし、秋津島も勝ち組で好景気維持しとるで……?

(なおその陰でジャイアンと化した帝国に泣かされた国家は多数出ている模様)


蒼鋼  2022年09月23日(金) 10:43 (Good:0Bad:0) 80話 報告

何十回でも何百回でも読み返し、そして感動と歓喜と読了時の恍惚感に浸れる作品に出会いました

端的に、平易に申し上げて「神作」の一つで御座いましょう

原作や史実と異なり勝利に終わる帝国、というのも創作ならではの醍醐味


………ひとつだけ、問題があるとすれば
「続きを読むことを我慢できない」
やりたいこともやるべきことも投げ出してしまう、魔性の魅力でしょうか

返信:c.m. 2022年09月23日(金) 20:15

蒼鋼さま、ご感想ありがとうございます!

 作者本人は、回顧録形式のミリオタ特有の専門用語モリモリの作品とかニッチ過ぎて話題にも上がらんだろうと思っていたのですが、感想でここまで絶賛されると、本当に分かんないものだなぁと思ってしまいますw
 いや、本当にありがとうございます!

 帝国勝利は、個人的にハッピーエンド至上主義なのでやりたかったのでありまする!

 ハーメルンは私よりずっと凄い作品一杯あるから、この作品以外でも楽しめるものに出会えますように!

 ご愛読、ありがとうございました!


bays ID:nCmUzvpA  2022年08月26日(金) 07:46 (Good:0Bad:0) 80話 報告

一気に読ませていただきました。
気がついたら夜が明けてましたw
ここまでしっかりと練られた作品に出会えてよかったです!
本当に細部まで緻密に考えられていた素晴らしい作品でした。

この作品に出会えたことに感謝を!

返信:c.m. 2022年08月26日(金) 12:26

baysさま、ご感想ありがとうございます!

 一気読みしてくださったことに感謝を! こんな無駄に長ったらしい作品で時間を奪って申し訳ありませんでした!(訳:感謝の土下座不可避!)

 この作品は完結まで書ききって、ぎりぎりまで修正を重ねつつの投稿だったので、完成次第投稿するタイプと違って結構細かいところまで手を入れられました(割とズル臭いですがw)

 こちらこそ、ご愛読ありがとうございました!!


ソロ山  2022年07月04日(月) 13:56 (Good:0Bad:0) 80話 報告

 向こうの世界の大学図書館では開架の戦争史料コーナーに邦訳ハードカバー版が置いてあって、閉架の地下書庫に原語版とアルビオン訳版がありそう。そう思えるような読み応えのある文章でした。フィクション、しかも二次創作であるとはいえ、1人の英雄の半生を垣間見ることはいつでも畏れ多く、しかしどうしようもなく心が躍るものですね。史実のドイツ軍について自分が詳しければ、もっと楽しめたのだろうと思うと、己の浅学を恥ずかしく、また悔しく思います。
 読了の後、良い意味で疲労を感じたのは久しぶりでした。なんでこんな神作を2年も見つけられなかったんだろうなぁ、私。2年も遅ればせながら、完結おめでとうございます。お疲れ様でした。そして、本当に良いものを読ませていただき、ありがとうございました。

返信:c.m. 2022年08月21日(日) 08:40

ソロ山さま、ご感想ありがとうございます!

 大学図書館にデグ様のぶっちゃけトーク全開の恋愛ラノベが置かれてるの想像して最高に草生えました。
 こんなん置いてええんやろか…?

 史実ドイツネタは作者の趣味でかなり濃い目にぶっこんでしまった作品なので、分かりづらかっただろうと考えていたのですが、そうおっしゃってくださいましたことに感謝を!

 内容的にかなりニッチな作風ではあったのですが、楽しんでいただけましたなら作者としてこれ以上ない喜びでございます。
 ご愛読、ありがとうございました!!


玉鋼Z  2022年06月06日(月) 04:39 (Good:0Bad:0) 80話 報告

読み始めたら夜明けになってましたわ。
それほど面白くて没頭して読める良い二次小説でした。

返信:c.m. 2022年06月06日(月) 09:18

玉鋼Zさま、ご感想ありがとうございます!

 完結してかなりのお時間が経過しているにもかかわらず、このような感想をいただき感謝に耐えません。
 至らぬ点が多くある作者と作品でございますが、お楽しみいただけましたことに心から感謝を!
 ありがとうございました!



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