確実な違いは、目が枯れ果てて死んでるってのが凄くつらい…
みんなが生きてくれと託して、託されてしまって、何も無くなって自分だけが生きているっていうのつらい…

モルガンが思わず命を奪おうとするところ
少し自分で自分の行いを納得させるような、言い訳のような思考の入り方してるの、何かしらを自分に無意識に感じてるの良いな…この時点で見限る、憂さ晴らしって選択肢が既にモルガンにはないんですよね
これは命を奪う…というより、その子供が生きていてはずっと続くだろう苦しみ、その苦痛を取り除いてあげたいっていう無意識な優しさに見えました

少し頭使わない雑…かもだけれど、子供にはわかりやすいような、少しだけ選んだ気がする対応
それがあの不器用な切嗣と同じセリフとして出てきたの、運命でもありながら、少しその方向性においての不器用さ、不慣れさがモルガンから出たような気がしました
普通の子供が考えそうな面倒なところをひとしきり考えた後、それでも、使い道がありそうだから別にいいか、と少し考える間があったの、この時点でもモルガンの中の埋もれてた優しさが見えたのかなぁって

志を同じにした子供を前に喜ぶモルガン
本来なら天涯孤独だもんね…
自分が面倒だと感じない程に賢く、同じものを望んでいると感じた子供がいたなら、モルガンからしてみればテンション上がる
何も考えず信用してくれていいと言いながら、本当に何も考えないで信用されるのは嫌だから、それをきちんと読み取ってくれたからそこから更に本当にテンション上がっちゃうモルガン
きちんと自分を理解してくれる人が現れたら誰でもこうなっちゃうのに、孤独だったのも相まって凄く、それこそ、こんなにも月が美しいと思う程に、運命を感じてしまう程に嬉しかったんだろうな

王となるのです、に対しての返答が無言のルーナちゃん、まだ自分の中での答えは分かってない感じ…それでも助けを求めはしないのよね…

責任を取るという行為
子供の責任を取れる、取ってくれるのは母親…
個人的に子供を育てる行為は、父親のように力強さから子供の責任を叱責し、責任を持って身を守ってくれる、或いは母親のように優しさから子供の責任を取ってあげ、責任から身を守ってあげると今は思っているので…
先程から見えるモルガンの中から浮かび上がってきたもの、衝動的に手間でも慈悲でもなんでもないと言い訳してまで、これ以上苦しまないように苦痛を取って終わらせてあげようとする
砕けている心をそれ以上酷くならないように、ある意味で守ってあげたいと咄嗟に行動してしまう
怖がらせないように立ち回りつつ、雑で無意識かもしれないけど子供を気遣うような台詞回しをしてあげてしまう
モルガンの言動が、不器用で不慣れだけれども、そのような子供の身を気遣って守ってあげようとする母親の優しさを出していると思うんです

モルガンの今まで育てた子達は復讐をさせる、そう仕向けるように育てたと思いますが、今回のルーナちゃんはそれをする必要がない
今までと違って、憎悪や偏見を無理に与えることはない、その上で理解を分かち合うことができる
本人と自分の意思を無理に合わせさせることなく共鳴しあえる、手を取り合いながらその子の望むままに育てることができる
押し付けるだけの教育の方針を取らないモルガンは、教える内容はやっぱり復讐のことだから酷く歪んだものかもしれないけれども、きっと普通の、不器用で不慣れだけれども優しさが見える母親のような育て方をするんじゃないかなって思うんです

モルガンが本当の意味で子供の母親になったということがどういう風に話に影響していくのか楽しみです

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