ダイの大冒険異伝―竜の系譜―
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ケット 2016年11月11日(金) 21:01 (Good:6/Bad:18) 報告
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ルベアはバランと同様に怪物でしょう…アルキード王国、またアバンから見れば。
パン屋の小僧と思ったら、読み書きは自在で、大臣級の書類仕事を軽くやっつける。十歳で。
13歳で国政すべてを壟断し、ベテラン政治家のように人間の心をおもんばかり…見る者が見れば、一国どころか世界世論を操っていることすら見える。
加えて、あるはずなのが圧倒的な計算速度。
今の日本の中一の計算能力は、中世西洋の誰よりも圧倒的に上です。
アラビア数字・負の数・筆算だけでもチートなんてものじゃない。ましてソロバンを作らせれば、それだけで神。
…12歳で軍団長を何人も倒すより見る人が見たらすごいのでは。
ケット 2016年11月09日(水) 20:41 (Good:1/Bad:20) 報告
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>国家間の争議に生きるか死ぬかオール オア ナッシングを求めることほど危険なことはない。
第一次大戦ではそれをやらかしてしまった…
二正面の敵に対応する唯一の手段と思えたシュリーフェン・プランは、ドイツの滅亡か完全勝利の二択に等しい。
絶対にやってはならないことのはず。でもやってしまいました。
理由として考えられるのは、「チキンゲーム必勝法」
自動車で正面衝突コースで走るチキンゲーム、確実に勝つ最善手…ハンドルを引っこ抜いて窓から捨てる。
死んでもこちらは譲らないと宣言することで、相手を降伏させる。
あの悪夢のプランは、ハンドルを引っこ抜いて捨てる、そのものだった…
歴史的には南北戦争(1861-1865、産業基盤破壊)・パラグアイ戦争(1864-1870、国民の半分が死)・ボーア戦争(1899-1902、ゲリラ~強制収容所)など、「皆殺し上等」戦争の積み重ねもありました。
「落としどころ」から「どちらかの絶滅以外にない」と時代精神が変化していたのかもしれません。
…ちなみにドイツがフランスを降伏させロシア軍を粉砕することに成功したとしても、イギリスとアメリカが均衡の崩壊を許すはずはない…ドイツに勝ち目はありませんでしたがね。
逆を言えば、連合国側がシュリーフェン・プランを知っていたとしたら…それでも譲らなかった連合国側の罪が大きかったのかもしれません。
ドイツは単に、ブレーキもハンドルもない巨大戦闘機械を整備し、始動ボタンに指をかけただけ…それに対して譲らないことを選んだのは、連合国なのですから。
といってもまあ、タイムマシンでイギリスやロシアの上層部を説得しようとしても、「だからって全部引き下がってたら独立すら失う、そんな戦闘機械作ったバカが悪い、屈服よりは滅亡を選ぶのはこっちも同じだ」と言われるだけ…ため息しか出ません。
要するに、第一次大戦は必然だった…そう結論するしかないようです。
それで思い出しますが、原作でヒュンケルが落としたパプニカがすぐ復活できた、それがヒュンケルの騎士道ゆえだった、という考察も面白いです。
「たとえ敵でも女は殺すな」を、部下にも徹底させていたとしたら。
女子供は地を耕し、農地が荒れても普段の飢餓で知り尽くす救荒食物を調理し、服を縫い、病人を看護する…巨大な戦力です。
さらに不死騎団は、人間や獣と違い、食糧備蓄を食べてしまう本能がありません。そりゃ復興も楽ですよ。
そう考えるとこの「現実」では、徹底的に女子供を殺した戦略空襲で日本が折れた…有効な戦法だったといえますね。
逆にイラクでは、女子供を最小限しか殺さなかったせいで、イラク国民の心を折りきれなかった、と。
「真実の剣」というファンタジーでは、敵軍が同伴する売春婦・商人たちを徹底して皆殺しにする、という戦法もあり、かなりの有効性がありました。
戦争意思を破壊するには、徹底的に女子供を殺すしかない…だとしたら苦しすぎることですが。
ケット 2016年11月06日(日) 16:13 (Good:0/Bad:14) 報告
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バランが最初にソアラに助けられた時点で、バランに人間の知恵があれば、「武官としての仕官を望み、腕利き相手に腕試し」の流れを作り、「アバン級」の印象を与えることで追放処刑は免れた可能性もあります。
ソアラは王位継承権は失い、ある程度の混乱はあるでしょうが。
ハドラー戦役の恐怖が冷めていないことは、逆にアバン級の強者は垂涎となる、ということでもありますから。
それからアバンと会う機会を作り、面会して彼だけに実力を見せ、彼の人物を見極めて正体を打ち明け、あとは彼に丸投げすれば完璧。
あと、最初からテラン王に頼る手もありました。テランが竜の騎士をあがめている、ということを知っていれば、ですが。
…バーン対策ができないという問題はありますが。
…その人間の知恵がないのが困ったことで。
ルベアが上級貴族の子か、ソアラに近づける立場で、もうちょっと年齢が上なら、バランが来てすぐにそれを忠告する手も使えたでしょう。
原作では、アバン級と偽る、をやったからこそ魔物疑惑が出たのかも、とも考えられます。これは加減が難しい。
ケット 2016年11月05日(土) 21:39 (Good:0/Bad:13) 報告
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この作品で、アバン級の頭脳は「原作」のストーリーをかなり察していると思います。
この作品で、『ルベアがソアラをかばう、最初の行動がなかったら』を、竜の騎士が公表された時点の、作品世界の情報通の立場で考えてみました。
1ソアラが死んでいたら、バランはハドラー級の災厄にはなっていた。ルベアが死を覚悟で止めたのが傍証。
2なら、ルベアは家族ごと逃げるという選択肢…それはしなかった。
3わかりやすい説明…人類が滅びるから逃げても無駄。
4ただ、その場合はなぜルベアが、駆け落ちしておとなしくしてろ、ではなく王国にとどめる方向で動いているのかがわからない。
5それを説明できるのは、バラン以外の魔王か外国の侵略。故郷を守らせるためにバランの力を使う。
6別の筋道…バランがいるのに兵を鍛えているのは、別の魔王の存在を考えなければ意味不明。
アバンはそこまで考えて、親切の押し売りをしていたのかもしれません。
さらに、ディーノ捜索に熱心なのも、「託宣の御子が生存を確信している」…そのことから、「ありえた別の歴史」での父子相克まで見る…さすがにこれは無理ですか。
少なくともギガデインを見た大臣は、自分のせいで王国が滅ぶところだった、というのはわかっているはずです。
またその息子も、バランに鍛えられているからこそ、危機感を肌で感じているはず。
ケット 2016年11月05日(土) 10:16 (Good:0/Bad:23) 報告
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長文感想がいくつも出てきたので、順次書いていこうと思います。
もし迷惑なら見えない設定にするか、知らせていただければメッセージとします。
読み返してぞっとするのは…最初の時点で、両親にかかる迷惑は…
よくて、親指を潰すぐらいの「法的には拷問とみなされない尋問」。
ソアラさまのおかげでそういうのはなかったようですが…
僕だったら、両親の安全を確保せずにこの行動はとれませんでした。
といっても、ルベアが寝ている間にルーラ使いがテランを訪れ、「竜の騎士」の一言を出したら…
王も一瞬ですが紋章を見ています。それをテラン王に伝えただけでも事実上確証を得られたはずです。
両親と言えば、金属の食器がある時点で、かなり富裕…または社会全体の生産力が高いようですね。
町のパン屋が金属食器を使えたのって、イギリスでも相当最近の話だと思います。
ケット 2016年09月09日(金) 21:07 (Good:1/Bad:7) 報告
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はじめまして。
とにかくとんでもなく面白い!夢中で読み通しました。
官僚という生き物の恐ろしさ…徹底的な現実主義と人間理解、構想の広さと深さ…自分自身がどれほど汚れ、地獄に落ちようと死を覚悟で公益に尽くす。
官僚の理想像なのかもしれませんし、ある部署の文化なのかもしれません。軍事・暴力装置についての理解が深すぎます。
特に、書かれていないからこそすごいのが、ベリアルのほうがまともだと客観的には百も承知で、あえて人間の勝手な論理をとことん押しつける…どれほどの罪悪感をのみこんでいるものか。
順調すぎるぐらい順調ですが怖いのが、死の覚悟が人格をゆがめる罠にならないか…人間がゆがみやすいことを理解しているのは、地獄への道を善意で、とわかっているようです。
が、どれほどわかっていても人間の弱さは想像を絶する…意外と、信じられないぐらい卑小な小物のくだらない悪意が精緻な織物の裂け目になるのでは、とそういうのが怖いです。
また、原作でのバーン様のチェス趣味が気になります。剛直な戦士を好むのと同じく、優れた指し手も好むのではないか…と。
①
現在読み返し中です。
何て言うか、ルベアのイメージが
(24行省略されています)
モノクル付けたオールバックの毒舌執事オジサマを若くしたようなイメージか、
ドラクエⅩのスキルマスターを黒髪にしたような絵になった。
スキルマスターはだて眼鏡らしいです……ルベアもそのうち付けたりして……。
②
ドラクエ4はラストでクリアした後、ピサロいる居ない関係なく時の砂がシンシアを生き返らせるシーンがあるのは3dsだけでしょうか……?
ふとピサロはロザリーと出会う前に子供の頃に勇者を名乗る人間に家族を殺されたりでもしたんだろうか……?
そしてその家族がモンスターバトルロードに出てきたクイーンピサロだったりして……?
③
バランの力は簡単に言えば兵器の部類……
これってⅥのダークドレアムを思い出した……。
ダークドレアムもちゃんと契約法を分かってれば国は滅ばず、思った通りの結果になったのに……って、ダークドレアムが主人公達の代わりに魔王倒してくれるシーンを思い出してしみじみ思ってしまった。
④
ダイが人々に恐れられるシーン……
あれってある意味、エスタークっぽい御方こと災厄の王が成れ果てですね。
人々を救うために手に入れた力はいつしか逆に人々を滅ぼす力となり、肉体のみが暴走して心では人を傷付けたくないと叫ぶことしかできず、自分を救ってくれる巫女たちは自らの命を使って共に心中してしまうと言う後味の悪いエグイシーン……。中にはよくすれ違うNPCと婚約中の巫女が居たってのが更に悲しい……。
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返信:シダレザクラ 2016年08月06日(土) 06:46
ダイ大キャラには眼鏡装備の格好良いアバン先生がいますから、今のところ差別化する意味でも眼鏡着用の予定はないですね。ただルベアの年齢がもう二回り、いえ、せめてもう一回り上ならモノクル装備も似合ったかもしれません。
ドラクエ4はリメイク前のゲームと久美先生のノベライズイメージが強いので、ちょっとごっちゃになってるのかもしれません。リメイク版はおまけ要素の記憶ばかりが残ってます。
もう完全に大戦略ものですね。
こんな濃い内容ならそりゃ時間かかりますわwww。
しかもそうでもしないとどうにもならないのがバーン様だから仕方ありません。
乙でした!!
返信:シダレザクラ 2016年08月06日(土) 06:44
お褒めの言葉どもどもです。
まとまった時間が取れれば一日一万字くらいは普通に進むので、私が遅筆なのは構想その他に時間がかかるのではなく、単純に時間の確保とやる気の問題だったりします。申し訳ない。物語の質・量・更新速度をもっと充実できるよう頑張りたいとこですね。
うわぁ続きが気になる締め方はやめてくれー
ボリュームが多くても辛過ぎるw
返信:シダレザクラ 2016年08月01日(月) 06:46
続きを心待ちにしていただけてとても嬉しいです。執筆頑張ります。