更に今回の戦闘、主力を大妖5体と見た時点で主将が凶妖格であることを二人とも認識している筈。いくら戦略的要求とはいえ凶妖は一流退魔士複数で相手取るがセオリーですからこれも解せません。逆に言えば鬼月慧晴は単独でも凶妖を狩れる実力を持つということです。それが耐術型に相対するにせよいきなり近接戦、しかも双剣という攻撃特化の構え、しかも直後に作者様が「ある意味致命的」と記述して妖ブレス・・・正直ここで死亡とも思えませんね。ブレスの小妖・中妖如き唯人呪具あり佳世ちゃんすら防げますし対策してない訳はない。となると足止め狙い・・・つまり現状戦闘に入ろうとする禍獣とこの凶妖は別物、原作では禍獣を霊脈や蛍神ごと喰った環君が異常に気付いて増援に入った凶妖相手にゴリラパンチ（←超殴ｗｗｗ）したところを原作雛ちゃんに目撃されたのが物語の始まりととれそうです。そして原作雛に異能を識別できるほどの才能はないはず。
　つまり今回原作と違い「ここに居た」鬼月慧晴が早期に環「ちゃん」が発動させる異能に感づいてしまうことが「物語が始まらないバッドエンド」に繋がりかねない事態で伴部も警戒しているはず。よくも作者様もこんな厄介（誉め言葉）な人物をぶっこんできたものだと驚かせられます。

　しかし千万焚俎篝授灯闇之呪ですか。この異能そもそも闇夜の蛍でも主人公固有設定だけでゲームシステムには盛り込まれていない気がしました。ほぼ制御不能かつ無差別かつ概念包括する広域殲滅異能とみてバランスブレイカーどころかゲームブレイカーでしかありませんし。というか扶桑国滅亡ＥＮＤの主原因ってもしかして環君なのでは？　救妖衆都侵攻序盤R18Gムービーをやる意図が見えない、さらに内患を誘発し空亡を封印から解くにしても主人公が介入できない大規模戦闘へ誘導する意図が見えない。むしろ今までの選択次第（都に確定メインヒロインがいない等）の場合、故郷滅亡をトラウマに環君が千万焚俎篝授灯闇之呪を発動、戦闘中の都を含む扶桑国央土全域が人妖問わず消滅（後半分の霊力をここで補充）となったのでは？（それでも鬼月家督争奪戦という地獄がまだ残っている）ただでさえ死亡、牝堕ち、闇堕ちフラグ満載の環「ちゃん」に異能を今回のみで以降使わせないのが伴部の狙いかもしれません。で・・・中途半端になって前提すら崩れるヲチ（←撲殺ｗｗｗｗ）

　さて設定も構成も銀英伝ＳＳ以上ともとれる本作、大いに期待しています。
それでは

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