Fate/sn×銀英伝クロスを考えてみた
作者:白詰草

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感想

ツバクカンサルマ  2016年03月01日(火) 02:39 (Good:11Bad:10) 報告

完結おつかれさまでした。
とても面白い作品を読ませていただきありがとうございました。
Fateの原作、小説、アニメや漫画についてほぼ無知な私でも楽しめました。

ヤン提督の現代日本の社会制度を駆使して名探偵、名軍師、子供達を守る大人として活躍する姿。
個性豊かな登場人物達。
時折披露される蘊蓄とその語り口、劇中での活かし方。
他にも様々な魅力に溢れた作品でした。

ただ、見当外れの言いがかりですが衛宮士郎については流し読みした程度だと変化、成長、活躍したという印象が薄く思えました。また、彼の人間としての長所短所も地の文で解説こそされていますが劇中での具体的な行動等による描写が十全に成されていたでしょうか?

終盤で彼は敵を倒すための結界ではなく仲間を助けるための偽物の鞘を作り(これは大好きです。正に、この作品の衛宮士郎だからこそという展開)、友人達の力を借りてセイバーに金ピカへのトドメを刺させてはいます。が、そこに至る過程がさほど印象に残るものではありませんでした。
ヤン提督に薫陶を受けた訳でも無く(むしろ間桐慎二の方がヤン提督と会話を交わしてませんか?)、失敗してそれを省みて何を成すべきか考えた訳でも無く。「まぁ原作だと主人公だったし、成長しましたってトコロを見せないとだしね」という都合だけで活躍場面を恵んでもらった感さえも抱きました。

まぁ、この作品をちゃんと読み込めばそこに至る切っ掛けやヒントはちゃんと書いてありますし、こちらが勝手に高望みした期待値には届かなかっただけの話です。

それでも我が侭を抱いてしまうのです。ヤン提督と会話して考える衛宮士郎がもっと見たかった、円卓と議会の件を拙いながらも自分の言葉でセイバーに語りかける衛宮士郎が見たかった、と。昨日までは空っぽの頭と心に偽りの子供じみた理想を詰め込んだ木偶人形であったとしても、衛宮士郎は人間として変わっていけるんだという象徴として。

あとは、言峰神父の狂いっぷりを原作Fate未見の人にも判るようにもう少し描写して欲しかったこと以外に不満はありません。
導入も、中途の展開も、最後の決戦も、鮮やかな締めくくりも、個性豊かな登場人物達も作中で使用される仕掛けの数々も大好きです。

更新されるのが本当に楽しみな作品でした。
終わってはしまいましたが、また最初から読み直してみようと思います。
良い作品をありがとうございました。


ジョセフ・ジョンソン  2016年02月14日(日) 11:31 (Good:16Bad:0) 報告

――敵の血も骸も見えず、悲鳴も聞こえねえ戦いか

銀英世界だと、シェーンコップやオフレッサーのような陸戦部隊でもない限りは
実際に敵兵が血を流して死ぬ場面も、血の匂いも、断末魔の悲鳴も何も感じない
(感じるチャンスが無い)ですね。

「自分が撃つのは艦船や戦闘艇であって、人間じゃない」という、自分自身や部下たちへの言い訳も容易でしょうし。

別の作品の某赤い彗星曰く「手に血のつかない人殺しでは、痛みがわからんのだ」を地で行くわけですから、同盟サイドで反戦運動が盛り上がらなかった理由の一つも、こういうところなのかもしれませんね。

-追記-

後から思い出したのですが、道原かつみの漫画版では、レンテンベルク要塞攻略戦後の兵士の食事に「トマトベースのフリカッセ」が出てきて、装甲擲弾兵は(オフレッサーに殺された同僚の姿を思い出して)食欲を失っているのに、おそらく艦隊要員と思われる兵士からは「装甲擲弾兵の連中食欲無いな」と、やや無神経とも取れる発言が出ていました。


あーるべる  2016年02月11日(木) 01:20 (Good:25Bad:3) 報告

言峰戦はなんていうか、銀英伝の戯画化されたリアリズムとFateの中二イズムとの食合せの悪さを感じてしまうなあ
SFとして常識が現実の延長線上にある銀英伝側からすると、言峰の懊悩や暴走は「自我肥大に他人を巻き込むな」でバッサリ
逆にそもそもが現代怪奇モノのFate側からすれば、ヤンの言動は「怪奇世界にそぐわないヌルい綺麗事」に聞こえてしまうという
世界観同士が衝突してしまうのはクロスオーバーものの弱点ですね…


D・D  2016年02月10日(水) 18:52 (Good:12Bad:3) 報告

更新ありがとうございます、いよいよ物語も終わりに近づいてきましたね。pixiv版から見させていただいている身としては、今回のセイバーのようにヤンだけでなく他のキャラにも見せ場を加筆していただき嬉しいものでした。

さて、本日発売したヤングジャンプの藤崎版銀英伝に、ついにヤンが出てきましたね。「生まれてはいけない子」扱いされていたユリアンを温かく迎えるヤン大佐、マジイケメンでした。
そんな風にヤンの魅力は、年下の子を受け入れ、諭し、時に導く師のようなところ。あとやはり「英雄」に認められるところです。
えげつない策で嵌めながらも、敵であるはずのサーヴァント(銀河帝国の提督)たちに認められてきたのは、ヤンが無意識に真の英雄らしい振る舞いをしたからだと思います。オーベルシュタインの策が同じようにえげつなくても、味方さえも彼を忌み嫌っていたのは、ソコが違ったからかなと。

そんなヤンの魅力を十二分に魅せてくれた本作品もあと数話。名残惜しくありますが、完結をお待ちしております。

(………最近、アポクリファ版で、黒のキャスターとしてヤンが参戦する物語を妄想してしまっております。もしくはFGOのコラボとして銀英伝を……!)


虹姫琴魅  2016年02月09日(火) 01:01 (Good:7Bad:0) 報告

>>敵の血も骸も見えず、悲鳴も聞こえねえ戦いか

ヤンの時代はおろか、現代ですらゲーム感覚で人を殺せる戦争が出来てしまいますからね。世界最強の軍隊の戦闘ヘリが、民間人を誤爆する時の会話の映像がTVで流れましたが、まさにゲーム感覚な会話にゾッとしたものです。これも1990年代の話、

現在では、遠隔操縦の無人機による爆撃など反撃されても死ぬことない戦いでも出来てしまうわけで、戦争という人を撃つという感覚も昔とは違ってきてるのしょうね。

どこかで聞いた話ですが、第3次世界大戦でどのような兵器が使われるかは分からないが、次の戦いでは石と棒で戦うだろうと言い残した天才がいましたね。

ヤンの居た世界では、そうなって後、復興し宇宙までで生活圏を伸ばしても戦いが続いたわけですから、それも一回の戦闘で小さな町(中規模の市?)人口が失われる戦いをやるせないですね。

ヤンが、戦いを馬鹿らしいといいポンコツ聖杯の振り回され命を奪い合う子供達をどうにかしたいと思うのもわかる気がしますね


ふたばや  2016年02月08日(月) 17:17 (Good:8Bad:1) 報告

更新お疲れ様です、以前読んだ時のものより、
ギルガメッシュへのトドメのシーンと、剣の主従のおうちゃk…じゃなくて、
「立ってるものは親でも宝具でも友達でも使え!」と言いたげなしたたかさを表す加筆部分に楽しませていただきました。

さておき、
>黒髪の青年の言によるなら、目の前の光景は、四半世紀後の全面核戦争から連なる千六百年先の未来図だ。
>宇宙へ手を伸ばした、魔法の領域の技術が、人を殺すためだけに使われている。
>力によらぬ聖杯戦争の解明を訴え、子どもに平和な未来を望んだアーチャーによって。

「魔法レベルに発展した科学技術を、人を生かすでも増やすでも満たすでもなく、
 きらびやかなイルミネーションと花火つきで殺す為だけに使うとか、
 皮肉過ぎて嗤いが止まらん」
「しかもその音頭をとるのは、姉弟姉妹や友人間で子供らが殺し合うのはしのびないと、
 知恵を搾って仲直りさせて同盟を組んだおひとよしの人情家で、
 そいつは未来の世界でゴマンと人を死なせた大量殺人者とか、これまた皮肉が効いてて面白可笑しい」

もとい、盛大な技術と人命のムダづかいをしくさるのを、
人道主義者が片棒担いでやがったのがよっぽどお気に召したのでしょうか、今作の言峰は。
なんにしてもタチとシュミのわりい、メーワクなおっさんだなあ……と思います。


薔薇ガキ08(携帯)  2016年02月08日(月) 11:18 (Good:2Bad:5) 報告


「――雷神の槌」

「天地乖離す開闢の星」

と表記されてましたが宝具解放の時、フリガナふっていたりいなかったりするのですが間違いではないでしょうか、。


シーミック  2016年02月08日(月) 09:45 (Good:1Bad:0) 報告

我の勝ちだ!からの勝利の剣
情景がありありと思い浮かぶなあ


sagami01  2016年02月07日(日) 21:55 (Good:3Bad:0) 報告

貧困が最強つまり、

キングボンビー>英雄王

って事ですね


kuraisu  2016年02月07日(日) 20:24 (Good:16Bad:5) 報告

>言峰は、平和の退屈さに耐えらない者だったのかもしれない。
代行者として教会と協会の暗闘の最前線にいてなお、なんの感情も感じなかった人が何を言うw
というかもし戦闘で無為を埋めることが叶うなら言峰は代行者の道を邁進してるだろうし。
仮にヤンの時代に産まれたとして、帝国にいれば劣悪遺伝子排除法に則って自分が人間として間違っていると思い込んで自殺しかねんし、同盟やフェザーンに産まれても「普遍的道徳」が理解できずに苦悩するだろうし、地球に産まれたら……今の状態とさして変わらんだろう。

にしても言峰ってとんでもなく哀れな奴だよな。普通でいたいのに普通にはなれず、かといって表面的行動が似ている切継や臓顕といった外道どもに対しても「なんで普通でありながら外道に堕ちている?」と苛立ちが先行してとても友好関係築けない。



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