俺の青春ラブコメはこの世界で変わりはじめる。
作者:clp

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マックスコーヒー◆42wGf2GOqE ID:hR6ATdvg  2019年12月14日(土) 10:05 (Good:2Bad:0) 161話 報告

・これ・・・思うんですけど、最終的には原作14巻みたいなエンディングみたいになるんですかね?
・何故に、八幡達が仮想世界にとらわれているの? 一応、全部読むつもりですけど、具体的にどこらへんで説明されているってあるのですか?
・変な話、どのエンディングになるかは分かりませんが、色々なエンディングとか書いてほしいです

返信:clp 2019年12月15日(日) 02:11

マックスコーヒー様、ご感想をありがとうございます。
順にお答えしますね。


>最終的には原作14巻みたいなエンディング?

この作品は、原作が11巻までしか出ていなかった時期に書き始めました。
今もその時に想定した最終話に向けて書き続けています。
というわけで、一つだけぶっちゃけるとプロムはやりません。
これ以上は今後の展開が書きにくくなるのでご勘弁下さいませ。


>何故に、八幡達が仮想世界にとらわれているの?

捕らわれた日の出来事は1巻4話に書いてあります。
その後の経過はそのつど言及するという形を取っていますが、大きな変化があった時には時系列のまとめで取り上げて該当話へのリンクを設けるようにしています(もしも抜けがあれば、すぐに反映させて頂きます)。

また、「何故、仮想世界に捕らわれるという設定にしたのか?」というご質問をよく頂くのですが、端的にお答えするなら「想定した最終話を無事に迎えられるようにするため」です。

なので「仮想世界でいかに生きるか」を書くのではなく、「仮想世界という舞台装置の中で、原作から少しずつ変わっていく様を描きたい」と思いながら書き続けてきました。

俺ガイルの魅力的な各キャラが、それぞれ思惑を抱えながら動く様を楽しんで頂けると良いなと、そんな感じですね。


>色々なエンディング

そう言って頂けるのは光栄ですが、まずは最後まで書き切ることに専念したいと思います。

最終話を想定しているとは言いましたが、各キャラの動き方次第ではどうなるか、未来はまだ確定していません。
そうした「違うエンディング」を求める作中キャラの気持ちを最大限に尊重して、書き手の姿が見えてしまうような(物語の展開を不自然にねじ曲げてしまうような)事のないように書き進めたいと思っています。


マックスコーヒー様が本作をお気に召して下さることを願いつつ、またのお越しをお待ちしていますね。


サンダーソード  2019年12月12日(木) 02:45 (Good:1Bad:0) 158話 報告

原作読んだので一から読み直して一週間以上かけて追いつきました。
6巻。それまでの積み重ねが花開いて、体育館の壁からステージの上でのスポットライト。震えました。
7巻。見事に刺されました。するか。するのか。ガハマさん行くのか。積み重ねて罪かさねて思いっきり叩き崩しましたね。木っ端微塵にではなく、一定の形を残して。7巻ばっかりはヒッキーは酷いことしたなとしか言えない。
8巻。話の上ではいろはすが勝つんだろうとは思ってましたが、本当に誰が勝ってもおかしくないし誰が勝っても素晴らしい生徒会を運営するんだろうというのはこの上なく伝わってきました。そしてゆきのん。繰り返しと、ほんの少し変えた言葉でどこまでも沈み込む。自分を見切る方向に思考が行ってしまったことがこの先どう足を引くのかが怖い。
続き待ってます。
(6行省略されています)

返信:clp 2019年12月14日(土) 01:49

サンダーソード様、またのお越しをありがとうございます。

一から読み直して頂いて、6巻から8巻を楽しんで頂けたと知れて、嬉しいと同時にほっとしました。
言及して下さった6巻19話・7巻12話・8巻14話は各章の中でもとりわけ丁寧にと思いながら書いた話で、私としても思い入れが深いだけに、安堵の気持ちが強くなるんだろうなと思いました。

それと8巻15話の雪ノ下のセリフは、原作でも主語や目的語を入れ替えると色んな意味にできますよね。
あまり語られない部分だし、語られたとしても「唯一の解答」を求める考察が多くてちょっと残念だなあと個人的には思うのですが、些細な描写の中に可能性の広がりを残しているというか……。
原作にはそうした書き方をしている箇所が他にもまだまだあるので、それらに注目が集まったら良いのになと日頃から思っていまして、なのであのセリフに触れて下さって何だか報われる思いがします。

さて、サブタイトルについてですが……どう御説明したら良いかな。

私の中のイメージとしては、本文が時間を掛けて練り上げたコントで、サブタイトルはアドリブの一発ネタという扱いです。
なので毎回の更新直前にぱっと決めてさっと書いています。時どき思い付かずに10分ぐらい固まってますが。

縦読みにしたのは、軽い縛りを入れるほうが考えるのが楽だからという理由でした。
もちろん縦読みが裏目に出ることもありますし、6.5巻のあの連発は本当に酷いとしか言いようのないものですが、短時間でさっと済ませるという目的に合ったルールなのも確かなんですよ。

平仮名に開くのは、私が漢字の縦読みを苦手にしているという理由です。
少し頭を使えばできるじゃないかと言われそうですが、書き疲れた時などに頭の中を空っぽにしてぼーっとサブタイトルを眺めながら縦読みしていると、この章でこのキャラを書いたなあ……といった記憶が蘇ってきてやる気が戻って来るんですね。

ただ仰る通り、読者さんの利便性という点を考えると漢字に直す方が良いのかもしれません。
でも文中で無理に漢字を開くと読みにくくて困りますが、サブタイトルは一文だけで成り立つもので連続して読むものではないわけで、ぱっと見で戸惑ったとしてもすぐに意味が取れるのではないかと……ってやっぱり駄目かなあ。

ごめんなさい。もう少し色々と考えたいので、この件に関しては時間を下さい。
またのお越しをお待ちしていますね。


ジムさん  2019年08月27日(火) 13:22 (Good:1Bad:0) 157話 報告

巻の区切りに感想を書こうかと思いましたが、これを読んで思わず…

>雪ノ下は、由比ヶ浜が自分と同じ高みにまで登って来てくれたのだと実感した。

スラムダンクの牧と仙道を思い出したのは俺だけだろうか…w

-追記-

やっぱりそうだったのかw

返信:clp 2019年08月29日(木) 01:28

ジムさん、ご感想をありがとうござい……
……
……元ネタがバレてるww。

-追記-

どうしてバレたんだろ?(´・ω・`)


踊り虫  2019年08月23日(金) 11:34 (Good:1Bad:0) 157話 報告

やー……ようやく、ですね。三人の演説を聞いていて、それぞれに魅力を感じました。原作とは違いきっちりとした選挙闘争が描かれていて本当に面白かったです。

さて、次回、当選者がわかるわけですが……これは誰が会長でも立派にこなすだろうな、と思いますが、はてさて、どうなることやら。

ただ原作どおりだった場合は雪ノ下さんが原作とは別方向で燃え尽きて意気消沈してそうだ。
なんせ原作と違って今作では自発的にやることを明言して臨んだ訳ですからね。

この先も更新を楽しみにしています。

返信:clp 2019年08月24日(土) 01:49

踊り虫さま、またまたご感想をありがとうございます。

「面白かった」と言って頂けると、それだけで疲れが吹き飛びますし。
「それぞれに魅力を感じた」と仰って頂けて、書いて良かったなとしみじみ思います。

雪ノ下も由比ヶ浜も八幡&一色も、全ての陣営が全力を尽くして、それでも当選するのは一人だけですからね……。

それと、実は誰が当選しても作品を続けられるように配慮しながら書いて来たのですが、つまり用意したルートの2/3はお蔵入りなんですよね……。

なので負けた二陣営に加えて作者も意気消沈が怖いのですが、それでもガチの勝負を書いた事に後悔はないですし。努力して失敗してそれでも立ち上がってくる力は、私などよりも高校生のほうがよほど強いと思うので、きっと何とかなると私は思っています。

次回で原作8巻は終わりますが、9巻も宜しくお願いします!


KIRIE  2019年07月02日(火) 10:57 (Good:1Bad:0) 154話 報告

だいぶ原作からかけ離れたバトルですね。これも良いものだ。

ただ、めぐりの弾圧への懸念は、逃げたと言う責めよりのパトリシアハーストみたいなの疑いからくるそれと、それを防ぐ証明の為と精神治療の為の隔離の程度と期間を恐れるものの方が現実的だと思います。

これも含めて思うんですが、特にclp様やキャラクターがこの程度は大丈夫と思う所などで、文豪の影響か戦前の価値観が混ざってるように思えます。
あの時代は文化的に現代に近いのでわかりにくいですが、外憂とそれを言い訳にした内患(政治経済格差治安報道)の全てで日本史史上最悪かそれに並ぶ狂気の時代なので、特異な状況の現代(を基本とする舞台)に混ぜると妙な具合に……

-追記-

めぐりの不安に関しては、総武祭でマスコミが騒ぎまくった事が問題ですね。生徒側が警戒されていると受け取らないというのはちょっとよく分からない。
相手のことが分からない中、根拠がある不安の方が真っ先に来る方が自然だろうと思っただけです。

返信:clp 2019年07月03日(水) 03:32

KIRIE様、ご感想をありがとうございます。

また反応を頂けたことも、書いて下さった内容の大半も嬉しいものなのに、ごく一部分だけがやっぱり折り合えないというか……どうしてその結論になるんだろう?というのが正直なところです。

いつものとおり、順を追って書いていきますね。


さて、KIRIE様は原作の6巻や6.5巻を読んでいて、こう思いませんでしたか。
つまり、「いくらなんでもサボりすぎぃ!」と(苦笑)。

冷静に考えれば「サボるやつが悪い」で済むはずなのに、なぜか八幡たちが対処を考えないといけないという前提になっていて。
でもそのお陰で作品には盛り上がりが生まれ、冷静な疑問は勢いでなし崩しにされて。
その結果、ラノベとしては重めのテーマをラノベの範囲内に収めることに成功しています。

そんな原作に対して、私はこの作品を書くにあたって「少しだけ現実寄りに」という方針で構成を考えました。
その「現実寄り」の根拠にしたのが章の終わりなどで挙げた諸作品で、例えば6巻ではオルテガの「大衆の反逆」を参考にしたとお伝えしました。

今の8巻においても参考にしている古典作品があります。
既に作中ではネタバレ済みなのでKIRIE様にはおそらく伝わっていると思うのですが、これらは先の大戦前夜および大戦中の欧州で発表されたものです。

なので「戦前の価値観が混ざってる」というご指摘は、(地域こそ違っているものの)正しいものだと私は思います。
そして、それらの作品が扱った諸問題は、現在でも変わることなく大きな課題として存在し続けていること。つまりフィクションで取り上げてしかるべきテーマであることも、異論は無いかと思います。

ここで問題になるのは「テーマは良くても、参考にした部分が古びていないか?」という点で、私としては気を付けているつもりなのですが(例えば、今の基準だと左寄り〜極左と受け取られかねないものは退けるなど)、現在の価値観にはそぐわない描写がまだまだ残っているという事なのだろうなと思いました。
とはいえこれも「今後いっそう気を付けよう」という話なので、やはり異論はありません。

ちなみに文豪の影響はまだ内緒ですが、名前を冠した賞のある某作家さんを強く意識しています。
これを指摘して頂けたのはかなり嬉しい(^^)/。


最後に、話が噛み合わない部分について。
城廻が運営の一味と見なされる可能性を恐れるのは、やはり私には現実的とは思えません。

ましてや、それへの対処を考えるとか更正の為の隔離を恐れるという段階に至ると、本来の意味での確信犯を超えて精神的に支離滅裂な状態にあるとしか言いようがないように思えます。

それよりも、「自分たちだけが違っている」という状況を恐れるほうが(一部の集団に対してだけ対応を変えるのは、残念ながらよくある手段ですよね)、高校生の思考として現実的ではないかと私は思います。

一方で、この世界に関する話が出てくると読者さんの反応が……なわけで、私の力不足が原因なのは間違いないですし、妙な具合というご感想にも異論は無いです。

それでも、自分が作った設定を放り出すよりは書き切る方が良いと思うわけで。
だから、このような世界を構築した理由を全てお伝えし終えた時に、率直なご感想を頂けると良いなと思っています。

それでは、またのお越しをお待ちしていますね。


-追記-

KIRIE様、追記をして頂きありがとうございます。

どうやら私とKIRIE様との意見の相違は、突き詰めると文化祭の準備期間にマスコミを登場させた点にあるのかなと思いました。

で、前回のお返事では「仮に」というお話の中で「手心」という少し曖昧な表現を使ったのですが、私の文章に少し問題があり、それも誤解を招く原因だったのかなと。

なのでもう少し踏み込んで説明しますと……とはいえ言い訳といえば言い訳になるので、KIRIE様にそう読ませてしまった私の描写に一番の原因があるという前提で、以下をお読み頂けると幸いです。


さて、今回の「マスコミが騒ぎまくった」であったり、前回書いて頂いた「文化祭で雪乃が(略)姿を世界中に晒し」といった受け止め方についてですが、私はそう書いた記憶はありません。
もしそう書いていたら即座に土下座&謝罪をした上で謹んで修正させて頂きます。

では、なぜ書いた記憶が無いのかと言いますと、それはこの作品の範囲外の話だと思うからです。

まず、記者が雪ノ下に撃退されて、いったん幕が下ります。
そこで場面の転換があって、以後の彼らについても、取材した内容が実際にどのように報道されたのか(或いは全く報道されなかったのか)についても、何も情報を出さないというのが当時の私の基本方針でした。

それをKIRIE様に「大々的に報道されたのだろう」と受け止めさせたのは、私の落ち度になると思います。
でも同時に、そうなったと明記はしていないはずなんですよ。

つまり「世界中に知られたのかもしれないし、ほんの僅かな限られた人しか知らないのかもしれない」という感じです。
どちらの可能性が高いのかは作中にヒントがありますが、確定はできないようにしたつもりです。


さて、その上で「仮に」の話になりますが、もしも文化祭の様子をマスコミがそれなりの規模で報道したとして、城廻が「運営の一味かもしれないと世間から警戒されている」と受け取るかと言いますと、やっぱり私にはそうは思えないのです。

なぜなら、生徒たちを始めこの事件に巻き込まれた人たちは「自分が犯罪者に荷担している」とは夢にも思わないからです。
つまり「自分(だけ)は大丈夫」と思うのが自然で、「自分も犯罪者だと思われるかも」という発想はよほど精神状態が悪化しないと出て来ないからです。

そもそも「自分を疑う」という行為は誰にでもできる事ではなく、むしろ状況によっては優れた知能を持つ証にすらなり得ます。
ソクラテスの「無知の知」などが好例になるかと思いますが、だからこそ八幡や雪ノ下姉妹ならまだ有り得ても、普通の生徒たち(城廻の長所は違う部分にあるので、この点では普通の生徒に含まれると思います)には考えられない事だと、私は思います。

こうした意見を押し付けるつもりはありませんが、違う考え方もあるんだなと、そんな感じで受け止めて下さると私としては助かります。

ではまた。


KIRIE  2019年06月01日(土) 10:04 (Good:1Bad:0) 152話 報告

前に変なこと書いたので2度目の感想です、

どうでもいいとは言葉が悪かったですね。申し訳ありません。
過程が正しければ喜劇でも悲劇でもいいという意味です。リトルマーメイドも好きだけど人魚姫も好きだし。

(17行省略されています)

返信:clp 2019年06月03日(月) 03:02

KIRIE様、再度のご感想をありがとうございます。

まずはこちらこそ、細かな表現を指摘する形になってごめんなさい。
要らぬ心配だと判った以上は、この件については何も問題ありません。

私も、良くできた作品なら喜劇も悲劇も楽しめるので、今回のお言葉はすんなりと腑に落ちました。


さてテロの件ですが、これは突き詰めると「現実あるいは常識をどこまで物語の中に反映させるか」という話と「テロについて現実的に考える」という話に分離できるのではないかと思いました。
以下はこの前提で書いてみますね。

例えば、最新152話で勉強法について語る場面がありまして、あれは基本的な部分はともかく途中からの雪ノ下の言動にはファンタジーが混じっています。
でも最後まで現実的に、予備校の先生が言うような話を正確に書けば良いのかというと、それは物語としてどうなのかとなりますよね。

例に挙げて頂いた場面も、実は構図は似通っています。
記者の知識不足を高校生が指摘する段階から微妙に現実離れした部分があって、それが「雪ノ下の名前にびびって一件落着」となる辺りは物語的虚構そのものです。

もちろん厳密に言えば全編を通してフィクションなのですが、ここでは特に現実感の薄さを出したかったと言いますか。ドラマに喩えると、街中で大騒ぎした男女がCM明けには何も無かったかのように別場面で話をしている的なあれです。

だからこの場面における問題点は、テロリストとの関係を疑わせかねないという問題ではなくて、これが仮構の世界だとKIRIE様に伝えきれなかった私の書き方の問題だと思います。


ところで、実はこの場面以上に突っ込まれると困る箇所がありましてですね。
同じく6巻で、部分的なログインを可能にするための施設建設に雪ノ下パパが関わっているんですよ。

これはまあ、テロリストに協力したと言われても反論できない行動ですよね。
けど、ですが。作中で箱物を作る必要があって、雪ノ下の実家が建設会社をやっていて、なのにその二つを組み合わせないのは面白みが無いと思いませんか?

こうした場合には、現実や常識よりも物語上の要請を受け入れるべきだと私は思うのです。

じゃあ、雪ノ下パパはどうやって世間を納得させたのか?
これを考えるのは書き手の醍醐味の一つですが、それを作中で全て説明できるのかというと、それをしたら完全に脱線になると思うんですね。雪ノ下パパ奮闘記、といった外伝を書くなら可能かもですが、本作の枠組みでは限界があります。

逆に言うと、商業作品で外伝が書かれるのは本編を補完するためという理由があり、そして実はそれは作者以外にも可能なんですよ。
つまり読者さんが好き勝手に「あれはきっとこうだ」と想像するのは自由で、そうした発想から二次作品が生まれて来たりもするわけで。

だから、もしもKIRIE様が(この作品に限らず)作中で引っ掛かる箇所があったとして、それは「こんな理由かも?」とか、あるいは「こう書けば良かったのに」とか、そんなふうに思考を巡らせて頂けると良いなと私は思います。


で、以下はテロについての現実的な話になります。

挙げて頂いた雪ノ下の例ですが、仮に現実でああなったとしてもテロリストの仲間とは見なされない可能性が高いと私は思います。
それは彼女が明らかに被害者で高校生で、周囲の注目を集める育ちかたをして発言に一応の筋が通っていて、おまけに見目麗しい外見だからです。

そうした条件に外部からの「手心」が加われば、おそらく問題は起きないかと(これはこれで釈然としない気持ちになりますし、八幡あたりは目に見える反応をしてくれそうですが)。
もちろん問題に発展する可能性もありますが、物語上の説得力という点ではこの程度の確率で充分だと私は考えています。

それと前回の繰り返しになりますが、雪ノ下に限らず関わりを持っただけの人たちまでテロリストとみなすのはダメだと、私は思います。

なぜならそれは、例えば鴎外が改善したいと考えた封建的な思考でもあり、例えば昭和から平成を経てなお生き残っている(どころか911後は世界に拡散した感さえする)日本的な空気の問題そのものだからです。

その上で私が心配するのは(今回も杞憂だと良いのですが)、KIRIE様という個人が「そういう対応しかないなと確信」することは、テロリストへの第一歩になりかねないんですよ。

運営との取引については上述したように突っ込まれると答えにくい部分があるのですが、この「取引」という行為を国家(と専門家)が担うのが近代国家の大前提ですよね。

で、たとえ表ではきっぱり拒絶しても対話のルートを断ち切るのは論外だという話もご承知だと思います。なぜなら我が国には「国民政府を対手とせず」という愚かしい経験があるからで、その歴史をKIRIE様なら知らないはずは無いと思うからです。

だから気に入る・入らないという話では無いと思うのですが……ここの主張については申し訳ないですが私の理解が追いつきません。ぶっちゃけ解った上で私を試しているのだと言われた方が納得できる気がします。

もう一つ解らないのが「恵まれた立場で嘗めて甘えて英雄願望で暴れるテロリストが大量出現」というお話で、そうした連中は一部を除いて問題にならないような……。

と言いますのは、現状を愁い自分にできる事はないかと考えるような真面目な人が変な確信に至ると厄介なテロリストになっちゃうんですよ。さっきの心配そのものですね。

それと比べると、ふわっとした気分でテロ組織に参加したところでたかが知れているというか。血筋や肩書きが良いと利用しがいがあるので厄介ですが、信念も持たないそこらの人がテロに参加するとか言い出したところで現実は何も変わらないわけで。

で、それとは比較にならないほど怖いのは、行為の意味よりも真心とか無私の心とかを絶賛する外野の声で、それが真面目な人の信念なり確信なりと結びつくと悲劇に繋がります。


さて、もちろん国家にも問題はありますし、テロリストへの対応が甘い部分もありますが、そこでまず対処を考えるべきなのはテロリストの増加ではなく被害者の救済です。
特に、理不尽な目に遭った人が復讐に駆られてテロリストになるという展開は絶対に避けるべきですよね。

だからこそ我々一般市民が為すべきなのは、理想を大上段に掲げる事ではなく、変な外野の声に待ったを掛けることです。これは国家にもマスコミにも不得手なことで、個人にしかできない事です。

とはいえ地味だし成果が見えにくい行動なので、現状に異論のある人たちがもどかしい気持ちになるのも理解できますし、そうした人々が創作物で気を晴らそうとするのも理解できます。

だから、圧倒的な力を持つ何者かが悪を裁くとか、俺TUEEE的な主人公が悪を制裁するような作品が人気を呼ぶのも解るのですが。

ここで冒頭の話に戻りますが、良くできた作品というのはある種の爽快さに加えて現実の割り切れなさにも配慮できてるんですよね。だから結末が悲劇でも喜劇でもそれなり以上に納得できるし楽しめるのではないかと思っています。

この作品が結末を迎えた時にどんな感想を抱くのかは読者さんそれぞれにお任せするしかないですし、私にできるのは少しでも良い作品になるように失敗と検証を重ねながら書き続ける事だけです。

今回のKIRIE様のご感想をその一助にできるようにと、そう心掛けながら頑張りますので、またのお越しをお待ちしていますね。

途中からは深夜の謎テンションで演説みたいになっちゃいましたが、ご清聴ありがとうございました。
私は寝る。


-追記-


こちらも長々とお返事を書いてごめんなさい。
最後のは「寝る(バタッ)」というオチのつもりでしたが、突き放した印象になっていない事を願います。

さて最初に「さすおに」についてですが、あれは俺TUEEE+天然の作者さんによる壮大なギャグ作品だと思えば一年の終わり頃までは何とか……という無理な読書の仕方はお薦めしませんが、キャラの出しかたは参考になるなと思いました。
例えば千葉道場の娘とか吉田神道の神童とか、そうした肩書きだけでも読者さんの興味を惹くのは解るなぁという感じで。
一方で世界情勢とか敵の言動を真面目に検証し始めるとあれですが。

で、同じ時期に漫画「暗殺教室」を読んでいて思ったのですが、「さすおに」の作者さんはおそらく上記の世界情勢とか矛盾の多い魔法理論などを「厳密に説明すれば解って貰える」と考えていて、巻が進むほどにそれに拘泥してどんどんリズムを悪くしたという印象です。

それに対して「暗殺教室」の作者さんは言葉をいくら尽くしたところで「中学生が世界の命運を握る」という状況を納得して貰うのは無理だという前提で、漫画的な展開やご都合主義なども上手く活かしながら描きたいものを描き切った感を受けました。

私が目指していたのは後者で、でも仮想世界に関する説明を求められる頻度が事前の予想を超えていて……突き詰めれば「仮想世界に集団で捕らわれる」という時点で現実離れしているので、説明にはどこかで飛躍が必要なのですが、ここの部分を序盤に上手く処理できなかったのがいつまでも尾を引いている形で、読者さんには申し訳ないです。

今回ご指摘の件についても一応の説明はあります。
でも中学の同級生やマスコミがなぜログインできたのかという点を掘り下げるよりも、ここの部分は曖昧な形で(前記の「この程度の確率で充分」という程度で)済ませて。
その代わりに、作中での各キャラとの絡みには明確な意味を持たせて(過去との対峙、状況への気付き)、こちらは飛躍を少なくしてより精密に描写するというのが基本方針なのですが、それを受け入れて下さると私としては助かります。

それと同時に、少しでも良い内容にできるように、読者さんが引っかかりを覚える場面を一つでも二つでも減らせるように(特に運営が絡む場面ではより一層の注意を払って書こう)とも思っていますので、また気になる点がありましたらこれに懲りずにご意見を頂けますと嬉しいです。

またのお越しをお待ちしていますね。


KIRIE  2019年05月29日(水) 05:49 (Good:1Bad:0) 152話 報告

ふう、最新話にようやく追いついた。
ボリュームがすごくて、相変わらず脇役に至るまでの個人には設定付けや心理描写がうまいですね。これに尽きる。

ただ、前の感想返しも含んだ感想ですが、あまりにもテロリストやそれに対する対応の考え方が甘すぎませんか。
この状況は現代に例えれば、爆弾首輪を付けさせた学生達に自分たちが心から素晴らしいと信じている聖典を読ませる日々を送らせて学校に立て籠もっている、と言ったところでしょうか。あるいは自慢の優秀な遺伝子を分けてやるのは光栄だろうと心から信じて女性を拉致監禁し、レイプを繰り返して子供を産ませようとしているとも言えます。ゲノムかミームかでどう違いをつけるかは人それぞれでしょうが、どちらにしても自分たちの正しさを信じているだけの下劣の極みです。
(18行省略されています)

返信:clp 2019年05月30日(木) 02:57

KIRIE様、最新話まで読んで下さったことと再び感想をお伝え下さったことをとても嬉しく思います。

前回も思ったのですが私の意図をかなり正確に読み込んで下さっているのが伝わってきて、なのでほんの僅かな認識の差があるだけではないかと思いつつ。同時に、そこを埋められないのが私の筆力の未熟さなのかなと思いました。
その辺りを、順に書いていきますね。


まず、運営が悪なのは間違いないですし、それも「代わり映えのない、ごく当たり前の」悪なのはその通りです。
たまたま力を手にした(と思っている)連中が陥りがちな典型例を想定して書いています。
理念や理想に賛同した末端の人員が(自業自得とはいえ)馬鹿を見ることも含めてです。

ゲームマスターに至っては最初からログアウトをさせる気はなく(これは111話の情報から読み取れるようにしてあります)、登場する時にはどこか小者っぽさを醸し出すようにしています(4話、47話、115話など)。

だから、今回書いて下さったことの大半に異論はありません。

強いて言えば「テロを起こす必要」は技術面と国内外の状況から不可避だったのですが、それは作中では仄めかしている程度ですし、「実はこうなっていて」で納得して頂ける話ではないと思うので割愛します。

それよりもKIRIE様にとっては、運営に対する各キャラの反応がやっぱり納得できないという話ですよね。

それに対して私は前回、運営への対応とキャラ同士の絡みとを切り離して受け止める事はてきないかとお伝えしました。なぜなら私が書きたいのは圧倒的に後者だからです。
そして追伸を拝見して、運営の行動やゲーム世界の状況についての描写が足りなかったのが原因だなと痛感しました。

前回とは違う点として、今回は最新話まで読んで下さったとの事なので、八幡がストックホルム症候群の可能性に気付きかけている(そこで止まっているとも言えますが)のは伝わっているかと思います。


さて、ここからはメタ的な話になります。

まず繰り返しになりますが、私が書きたいのは極限状態で原作キャラがどう動くかではなく、彼らの行く末です。
もちろん両者は厳密には分離できませんし、各キャラに行動の変容を促すために舞台設定を整えた以上は前者もそれなり以上に触れないわけにはいかず、それを最低限の形で終わらせたのが7話まででした。
なので問題の根源はここにあるのだと思います。

そして上記の私の未熟さは、ここの問題をどのように解決したら良いのか今なお思い浮かばない事なんですよね。

まず運営に生殺与奪が握られている状況では、特殊能力でもない限りは現状を受け入れるという結論にしかならず、そこに至るまでの心理描写をいくら詳しく書いたところでエンタメにはなりません(文学にはなるかもですが)。

あるいは、各キャラが定期的に状況を儚んだり運営に反抗心を燃やすという描写を加えることは可能ですが、それも読んで楽しい話にはできない事に加えて、以下のような展開への期待を持たせかねないので可能なら避けたいところです。

そんなわけで、その手の話は描写からばっさり削って「こうなってしまった」という前提で日常の話を進めて来たものの、予想以上に「この状況に八幡が正面から挑んで運営を打破する」という方向性を望まれる読者さんが多く……でも私が書きたいのは彼らの関係にひとつの区切りを付けることで、この世界はそのための舞台装置に過ぎないんですよね。。

読者さんの期待に応えられないのは私が考えた設定およびその描写に問題があったからで。でも原作とは違った関係に持ち込みつつ、可能な範囲で各キャラに原作と類似の体験をして貰いながら結末に至る、という目的のためには使い勝手がとても良い設定で。

だからこそ、読者さんに納得して貰うにはどんなふうに書けば良かったのかと定期的に悩んでいるものの、「ディストピアな状況で普通に暮らす」諸作を読んでみても解決策が見出せないのが正直なところです。

前回お伝えしたとおり、書いていない=起きていないではなく、各キャラの内心では複雑な感情が渦巻いています。
はっきりと因果を明記するのは避けていますが、あるキャラが原作よりも積極的な行動に出る場面、あるいは逆に原作と比べると従順に感情を呑み込む場面などで、この環境由来の感情などが影響しています。

でもどのキャラにも言える事ですが、そればかりを考えて過ごしているわけではないと思うのです。
運営が関係しない場面における各キャラの言動や絡み具合や活躍や悩み弱さなどを、設定関連の話とは切り離して、混乱のない形で楽しんで頂きたいと思うのですが……すぐには対応ができそうになく、申し訳ないです。


おそらく私とKIRIE様との間の意見の相違は、突き詰めると以下の一点に収束すると思います。
つまり、「どうして運営の人間(特にゲームマスター)と奉仕部の三人を友好的な形で引き合わせたのか?」です。
でも今は、これ以上詳しくお答えすることはできません。

もしも今後も読んで下さるのなら、原作10-11巻の序盤の辺りと最終話と、その二つのタイミングでのご意見を伺ってみたいなと思います。
もちろん無理強いはしませんが、感想を書いて下さるのなら率直な物言いで構いませんしいつでも歓迎しますので(今回も批判ばかりとは思いませんでしたし)、またのお越しをお待ちしていますね。


-追記-


KIRIE様、追記を頂きありがとうございます。

私は今まで、読者さんが伝えて下さったご意見に表面的に迎合するのではなく、納得できない部分があり、かつそれが大事な事なら、真剣に反論するのが礼儀だと考えてきました。
同時に、説得や論破をしたいとまでは思いませんでした。作品への想いや印象・主張や見識はその読者さんご自身のもので、私にできるのは自分の考えを伝えるところまでだと思うからです。

さて、その原則をお伝えした上でまず申し上げたいのは、KIRIE様が「ぶっちゃけどうでもいい」と仰る主人公たちの行く末こそが、他の何よりも私が優先していることなのです。

二次作品(創作という言葉は最近あまり使いたくないので)というものは、とても特殊な立ち位置にいます。
原作のどこかしらに惹かれた書き手が、同じ原作の何かしらに惹かれた読み手に向けて公開している作品です。

だからこそ、これだけの文章量を読破して下さったKIRIE様に「原作キャラのことなどどうでもいい」と言われるのはとても辛いですし、私にとっては絶対に見過ごすことのできない発言です。

私の未熟さが原因でそうしたご感想に至った部分があれば、その責任は全て私が一手に引き受けます。

けれどもKIRIEさん(ここだけは敢えて、さん付けで呼ばせて貰います)、できれば私は読者さんに「主人公たちがどうなろうがどうでもいい」なんて言わせたくはないし、思わせたくもないんですよ。

上で申し上げたとおり、発言を撤回しろとか意見を変えろと言う気はありません。
でもねKIRIEさん、「どうでもいい」と思いながら読むのって辛くないですか?

そんな苦しい読みかたは私にはできないですし、どうせ読むなら楽しみたいと思います。
たとえ厳しい結末が待っている場合でも(例えば俺ガイル原作が、全員にとっての悲恋で終わっても)、それまでの過程を楽しんだり主人公たちの哀しみに心を寄せながら作品を堪能したいんですよ。


さて、こうした私の考え方をお伝えした上で、以下ではテロ行為に対しての私見を述べます。

私は正直なところ、KIRIE様ほどテロリストに対する思い入れはありません。
なのでお考えを変えさせようとは思いませんが、ご意見を拝読しても自分の所感に変化はありませんでした。

まず、テロリストに正義はなく社会の敵なのは同感です。
けれども私はテロは悪だと思います。
それも典型的な、有史以前から現代に至るまで数限りなく繰り返されてきた、れっきとした悪だと考えています。

と言いますのは、テロ行為およびテロリストを善悪を超えた敵だと見なすことは危険だからです。
それらは善悪よりも下位にあり、法と比べても下に位置づけられるものだと、それが人類が叡智を重ねてきた末の現時点での結論になっていると私は受け止めています。
(とはいえ同意を得られるかは自信がないので、以下は悪をテロorテロリストと読み替えて下さっても構いません。)

国民国家が成立する以前は、宗教がその結論を担保していました。
例えば仏教においても、悪の扱いは仏陀の時代からずっと議論されてきました。

なぜ議論が続いていたのか、どうして各時代における最高の頭脳が悪を明確に扱えなかったのかと言いますと、悪というものは絶対不変のものではないからです。
むしろ誰しもが悪に荷担してしまう可能性があるからこそ、扱いが難しくなるとも言えます。

我が国のここ百年ほどを振り返ってみても、地下鉄サリン事件のオウム真理教・テルアビブ空港乱射事件の日本赤軍・226事件を引き起こした青年将校など、テロリストは数多く思い浮かびます。

しかしながら、最後に挙げた青年将校には同情の声が今なお寄せられていますし、オウムに対しても「状況や成り行き次第では自分もその一員になった可能性があった」と語る同時代の人々は少なくなかったと聞いています。

その一方で今世紀以降に顕著なのは、テロリストを異物と扱って排除する動きです。
あの連中は自分たちとは違うのだと臭いものに蓋をするその考え方は、でも実は時代に逆行したもので、大きな災厄をもたらしかねないものです。
ましてや、やむにやまれぬ状況において彼らと関係を持った人たちまでテロリストとして扱うのは、危険の極みだと私は思います。

テロリストは社会の敵であるのと同時に、私たちとさほど変わりのない普通の人間という側面もあって、だからこそテロ行為という悪に対しては個人として向き合うのではなく、法の裁きという形で対処すべきだと私は考えています。

最後に、「なんの警戒もなく信頼して取引を行い続ける」という点についてですが、この辺りは決定的な描写を避けている部分です。
ぶっちゃけて言えば運営のプロパガンダ以外には根拠のないもので、その辺りの「書いていない」部分をできれば好意的に解釈して下さると書き手としては助かります。


私の意見は以上です。
またのお越しをお待ちしていますね。


さすらいガードマン  2019年05月03日(金) 03:13 (Good:2Bad:0) 150話 報告

150話達成おめでとうございます!!

変なタイミングですいません。最新の2話あたりの感想です。

選挙戦(まだ前哨戦かな?)が進展していくにつれ、次から次へとキャラが参戦してきて……相模・大和・ついでに折本達まで絡んでくるというカオス状態に。
(13行省略されています)

返信:clp 2019年05月04日(土) 03:24

さすらいガードマンさん、いつもありがとうございます!

150話……それに平均文字数もどんどん増えているのに、これだけの量を読んで下さった方々には本当に感謝の気持ちしかないですね。
なので感想のタイミングなどお気になさらず、気が向いた時に思うがままに書いて下さいませ。

過去の伏線を回収しているだけ……と言いたいところですが、実際に書いてみるとやっぱりカオスですよねー。
相模は121話、折本は115話、大和に至っては29話で書いた事が最新2話に繋がって来るとか、考えた奴ふざけんなと過去の自分に文句を言いながら書いていたので、破綻していないと言って頂けてほっとしました。

少しだけぶっちゃけると、三人の誰が会長になっても良いように気をつけながら書いています。
でも仰るとおり、問題はむしろその後なんですよね。。

原作から離れるのはまだ何とかなるのですが、雪ノ下会長で進めると大きな問題に直面しますし、一色会長で進めると原作と同じ問題に遭遇しますし、由比ヶ浜会長だとそれら二つを足して二で割ったような問題に頭を悩ませる未来が待っているという。。。

どのパターンでも突破できるように備えているつもりですが、実際にその時になってみないと分からない部分があるので、未来の私に頑張ってもらうことにします←。

戸部っちの思考をトレースした結果、なぜか三馬鹿が一時解散となりましたw。
おかしい……玉縄とは一言も書いていないはずなのに、何故ばれた??

ではでは〜。


踊り虫  2019年04月13日(土) 14:56 (Good:1Bad:0) 149話 報告

だいぶ久方ぶりの感想になりますがお久しぶりです。

相変わらず主役以外の人物にもちゃんとした掘り下げが成されていてやっぱり魅力的だなぁと感じます。ただ、みんながみんな物分りが良すぎるような気がするのがちょっと怖いと感じるようになりました。大人でもここまで物分りが良い人たちはいないんじゃないだろうか?

さて、選挙戦。互いの思惑が交差する序盤戦(まだ序盤戦なのが驚きのボリューム)未だ三番手の一色に勝ちの目はあるのか!
次回更新も楽しみに待ってます。

返信:clp 2019年04月15日(月) 01:25

踊り虫さま、お久しぶりです。ご感想をありがとうございます。

引き続き楽しんで下さっているみたいで、魅力的と言って頂けると「ちゃんと書いて来たかいがあったなぁ」と思います。
そのぶん文章量が嵩むのが頭の痛いところですが。。

三番手の一色に勝ち目はあるのか?
そもそも八幡が勝っても良いのか?
この辺りを深めつつも複雑にし過ぎないように、かつ楽しんで頂けるように頑張りますね。

最後に、ご指摘の「物分かり」について。
いくつか心当たりはあるものの、その全てに言及するとお返事が長大になりますし(まあ今更ですがw)。
長々とした返信が続くと、ただでさえ書きにくそうなのに感想のハードルがますます高くなりそうですし(もう遅いかも?)。

なので、気になった場面を一つでも複数でも構いませんので、お教え頂けますと助かります。

おそらく「なぜそう書いたか?」はお答えできると思います(先の展開に抵触しない限り、ですが)。
でも「怖い」と感じさせてしまったのは私の手落ちですし、読者さんにそう思わせず、かつ書き手側の意図には変更を加えずに済む書き方があると思うのです。
つまり改善の余地はあるはずなので、可能なら宜しくお願いします。

もちろん無理強いはしませんし、その場合でもまたのお越しを楽しみにしていますね。


通りすがり ID:rYwGFSRA  2019年03月30日(土) 22:48 (Good:1Bad:0) 144話 報告

ちゃんと考えられていて、バタフライエフェクトって言っていいのかは分からないですけど、少しずつ違って来ていて面白いんですけど気になった事が1つ
ヒッキー、~だわだわ言い過ぎじゃね?
語尾が同じような感じになるのは、性格とか考え方とかなんだって言われたらそうなんだろうけどちょっと気になりました。わざとそうしてるのならもう少し柔らかい言い方にした方が時もあるんじゃないかなーなんて……

あくまで自分個人の感じた事なので気になる人は少ないと思いますので、敢えて意図的にやってるのにとか、気に触ったらすいません

返信:clp 2019年04月01日(月) 02:33

通りすがりさん、ご感想をありがとうございます。

ご指摘の件につきましては、かなり気を使って調整している部分なので、「気になった」とお伝えしてもらえるのは助かります。
なので気に障るとか無いですし、お気になさらず思ったままを仰って下さいね。

さて、これは確かに「話し方の問題」でもあるのですが、同時に「印象の問題」でもあると思いました。
たとえ語尾を変更しても、話す内容が変わらずギスギスしていると、やっぱり「気になった」という感想になると思うのです。
以下ではこれらの問題について、三点ほど語らせて頂きたいと思います。


まずは本題でもある「話し方」について、ラノベ的な書き方と一般小説風の書き方という観点から話をしたいと思います。

原作を含め多くのラノベでは、各キャラごとに一人称(私・あたし・わたし等々)や呼び方(比企谷くん・ヒッキー・ヒキタニくん等々)が割と厳密に決まっています。
それに加えて特徴的な話し方(〜なのだけれど・〜だし・ウケる等々)をするキャラも少なくありません。

なぜラノベがこうした設定を重視するのかというと、会話の羅列になっても誰が話しているのかが一目で判る、という理由が大きいのではないかと私は考えています。

とはいえ現実的に考えると、人によって話し方ががらりと変わるというのは稀です。
だから一般小説では話し方に差をつけるのではなく、地の文や状況設定や話の内容などで話者を特定できるような書き方が多いと思います。

ここで拙作に話を戻しますと、一般小説風の書き方とラノベ的な書き方の両方を私は重視しています。
前者は話に重みが出る点を、後者は話にスピード感が出る点を重宝しています。
そしてネット上の作品であるからには、ラノベよりも更に「分かりやすさ」が求められやすく、つまり話者を特定する情報は多い方が良いというのが、私が両方の書き方を重視する理由です。

結論として、同じような話し方を多用する理由は各キャラの性格とか考え方が原因ではなくて、識別記号として必要・有用だと私が考えているからです。


では各キャラの話し方と性格や考え方には何の関連性もないのかと言われると、それは否だと答えざるを得ません。
これが二点目のお話になるのですが、「キャラ付け」について、雪ノ下を例に語りたいと思います。

拙作では雪ノ下をコミュ障っぽく描写する場面が時々あります。
初対面の戸部の友人と会った時(114話)、葉山と話している時(147話)、八幡と話している時(多数)、その他にも余裕が失われるほどに、雪ノ下は必要以上に攻撃的な姿勢を示します。

もちろんそれぞれ理由はあって、緊張しているから、気を使う必要のない相手だから、話し方に気を配るよりも話の内容に集中したい相手だから、といった説明は可能です。
とはいえ話し相手や周囲の反応からも明らかなように、雪ノ下の態度が一般常識から外れているのも間違いありません。

これが一般小説であれば、雪ノ下が何かトラウマを抱えているとか、実は過去に何かがあってそれが反映された為だとか、キャラを掘り下げる方向に話が進む可能性が高いと思います。
しかしラノベにおいてはキャラ付けが過激になりがちで、つまり一般常識から考えるとかなり変だけど作中世界のこのキャラにとっては普通なのだ、という状況が多々あります。

それを読者さんにお伝えする為には、そのキャラに何度か同じ態度を示させてかつ何も問題が起きない(作中の別のキャラがそれを受け入れている)場面を描写するという方法が良いのではないかと考えた結果、こうした繰り返しが目立つ形になっています。
ただ、扱いが難しいというのが正直なところで、「もう少し柔らかい言い方にした方が」というご意見は、こうした方針の悪い部分が目立ってしまった結果でしょうね。

ところで、雪ノ下には他にも特徴的なキャラ付けがあります。いわゆる「方向音痴」がそれです。
これは、あまりに酷いという点ではラノベ的な特徴ですが、書き方・扱い方という点では私は一般小説に寄せているつもりです。

何が違うのかと言いますと、こちらは本人の中でも「変だ」という認識があって、露見しないように気を使っていたり可能なら治したいと考えている辺りが異なります(141話)。
こうした雪ノ下の受け止め方は割と現実的で、読者さんが持っている一般常識に沿ったものだと考えているのですが、いかがでしょうか?


最後の三点目は、柔らかい言い方にしない理由についてです。
現在連載中の8巻では、雪ノ下をはじめとした各キャラが八幡に対して、少し厳しい事も言うようになっています。

これは展開的に仕方がないこと、つまり物語からの要請でもありますし、前章の最後に八幡が由比ヶ浜に伝えた内容を受けてのものでもあります。
前者を言い換えると、八幡にとってはここが正念場だという事です。
そして後者を言い換えると、現時点の八幡も内心ではそれを望んでいるのではないかという事です。

で、最近はここの調整にさんざん苦労しておりまして、読者さんの不満が限度を超えないようにしなければならない反面、八幡への逆風がぬるいものだと作品から緊張感が失せてしまいます。

とりあえず書き手から言える事としましては、変に言い訳をしたり予防線を張るつもりはなく、書いて出したものが全てだという事です。
今までにも、特定の場面を切り取ってみれば不遇な扱いを受けていたキャラは何人もいました。
それが最終的にはどうなったかを思い出して頂いて、私を信じて頂くしかないかなと思っています。


では、またのお越しをお待ちしていますね。



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