俺の青春ラブコメはこの世界で変わりはじめる。
作者:clp

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感想

KIRIE  2019年06月01日(土) 10:04 (Good:1Bad:0) 152話 報告

前に変なこと書いたので2度目の感想です、

どうでもいいとは言葉が悪かったですね。申し訳ありません。
過程が正しければ喜劇でも悲劇でもいいという意味です。リトルマーメイドも好きだけど人魚姫も好きだし。

(17行省略されています)

返信:clp 2019年06月03日(月) 03:02

KIRIE様、再度のご感想をありがとうございます。

まずはこちらこそ、細かな表現を指摘する形になってごめんなさい。
要らぬ心配だと判った以上は、この件については何も問題ありません。

私も、良くできた作品なら喜劇も悲劇も楽しめるので、今回のお言葉はすんなりと腑に落ちました。


さてテロの件ですが、これは突き詰めると「現実あるいは常識をどこまで物語の中に反映させるか」という話と「テロについて現実的に考える」という話に分離できるのではないかと思いました。
以下はこの前提で書いてみますね。

例えば、最新152話で勉強法について語る場面がありまして、あれは基本的な部分はともかく途中からの雪ノ下の言動にはファンタジーが混じっています。
でも最後まで現実的に、予備校の先生が言うような話を正確に書けば良いのかというと、それは物語としてどうなのかとなりますよね。

例に挙げて頂いた場面も、実は構図は似通っています。
記者の知識不足を高校生が指摘する段階から微妙に現実離れした部分があって、それが「雪ノ下の名前にびびって一件落着」となる辺りは物語的虚構そのものです。

もちろん厳密に言えば全編を通してフィクションなのですが、ここでは特に現実感の薄さを出したかったと言いますか。ドラマに喩えると、街中で大騒ぎした男女がCM明けには何も無かったかのように別場面で話をしている的なあれです。

だからこの場面における問題点は、テロリストとの関係を疑わせかねないという問題ではなくて、これが仮構の世界だとKIRIE様に伝えきれなかった私の書き方の問題だと思います。


ところで、実はこの場面以上に突っ込まれると困る箇所がありましてですね。
同じく6巻で、部分的なログインを可能にするための施設建設に雪ノ下パパが関わっているんですよ。

これはまあ、テロリストに協力したと言われても反論できない行動ですよね。
けど、ですが。作中で箱物を作る必要があって、雪ノ下の実家が建設会社をやっていて、なのにその二つを組み合わせないのは面白みが無いと思いませんか?

こうした場合には、現実や常識よりも物語上の要請を受け入れるべきだと私は思うのです。

じゃあ、雪ノ下パパはどうやって世間を納得させたのか?
これを考えるのは書き手の醍醐味の一つですが、それを作中で全て説明できるのかというと、それをしたら完全に脱線になると思うんですね。雪ノ下パパ奮闘記、といった外伝を書くなら可能かもですが、本作の枠組みでは限界があります。

逆に言うと、商業作品で外伝が書かれるのは本編を補完するためという理由があり、そして実はそれは作者以外にも可能なんですよ。
つまり読者さんが好き勝手に「あれはきっとこうだ」と想像するのは自由で、そうした発想から二次作品が生まれて来たりもするわけで。

だから、もしもKIRIE様が(この作品に限らず)作中で引っ掛かる箇所があったとして、それは「こんな理由かも?」とか、あるいは「こう書けば良かったのに」とか、そんなふうに思考を巡らせて頂けると良いなと私は思います。


で、以下はテロについての現実的な話になります。

挙げて頂いた雪ノ下の例ですが、仮に現実でああなったとしてもテロリストの仲間とは見なされない可能性が高いと私は思います。
それは彼女が明らかに被害者で高校生で、周囲の注目を集める育ちかたをして発言に一応の筋が通っていて、おまけに見目麗しい外見だからです。

そうした条件に外部からの「手心」が加われば、おそらく問題は起きないかと(これはこれで釈然としない気持ちになりますし、八幡あたりは目に見える反応をしてくれそうですが)。
もちろん問題に発展する可能性もありますが、物語上の説得力という点ではこの程度の確率で充分だと私は考えています。

それと前回の繰り返しになりますが、雪ノ下に限らず関わりを持っただけの人たちまでテロリストとみなすのはダメだと、私は思います。

なぜならそれは、例えば鴎外が改善したいと考えた封建的な思考でもあり、例えば昭和から平成を経てなお生き残っている(どころか911後は世界に拡散した感さえする)日本的な空気の問題そのものだからです。

その上で私が心配するのは(今回も杞憂だと良いのですが)、KIRIE様という個人が「そういう対応しかないなと確信」することは、テロリストへの第一歩になりかねないんですよ。

運営との取引については上述したように突っ込まれると答えにくい部分があるのですが、この「取引」という行為を国家(と専門家)が担うのが近代国家の大前提ですよね。

で、たとえ表ではきっぱり拒絶しても対話のルートを断ち切るのは論外だという話もご承知だと思います。なぜなら我が国には「国民政府を対手とせず」という愚かしい経験があるからで、その歴史をKIRIE様なら知らないはずは無いと思うからです。

だから気に入る・入らないという話では無いと思うのですが……ここの主張については申し訳ないですが私の理解が追いつきません。ぶっちゃけ解った上で私を試しているのだと言われた方が納得できる気がします。

もう一つ解らないのが「恵まれた立場で嘗めて甘えて英雄願望で暴れるテロリストが大量出現」というお話で、そうした連中は一部を除いて問題にならないような……。

と言いますのは、現状を愁い自分にできる事はないかと考えるような真面目な人が変な確信に至ると厄介なテロリストになっちゃうんですよ。さっきの心配そのものですね。

それと比べると、ふわっとした気分でテロ組織に参加したところでたかが知れているというか。血筋や肩書きが良いと利用しがいがあるので厄介ですが、信念も持たないそこらの人がテロに参加するとか言い出したところで現実は何も変わらないわけで。

で、それとは比較にならないほど怖いのは、行為の意味よりも真心とか無私の心とかを絶賛する外野の声で、それが真面目な人の信念なり確信なりと結びつくと悲劇に繋がります。


さて、もちろん国家にも問題はありますし、テロリストへの対応が甘い部分もありますが、そこでまず対処を考えるべきなのはテロリストの増加ではなく被害者の救済です。
特に、理不尽な目に遭った人が復讐に駆られてテロリストになるという展開は絶対に避けるべきですよね。

だからこそ我々一般市民が為すべきなのは、理想を大上段に掲げる事ではなく、変な外野の声に待ったを掛けることです。これは国家にもマスコミにも不得手なことで、個人にしかできない事です。

とはいえ地味だし成果が見えにくい行動なので、現状に異論のある人たちがもどかしい気持ちになるのも理解できますし、そうした人々が創作物で気を晴らそうとするのも理解できます。

だから、圧倒的な力を持つ何者かが悪を裁くとか、俺TUEEE的な主人公が悪を制裁するような作品が人気を呼ぶのも解るのですが。

ここで冒頭の話に戻りますが、良くできた作品というのはある種の爽快さに加えて現実の割り切れなさにも配慮できてるんですよね。だから結末が悲劇でも喜劇でもそれなり以上に納得できるし楽しめるのではないかと思っています。

この作品が結末を迎えた時にどんな感想を抱くのかは読者さんそれぞれにお任せするしかないですし、私にできるのは少しでも良い作品になるように失敗と検証を重ねながら書き続ける事だけです。

今回のKIRIE様のご感想をその一助にできるようにと、そう心掛けながら頑張りますので、またのお越しをお待ちしていますね。

途中からは深夜の謎テンションで演説みたいになっちゃいましたが、ご清聴ありがとうございました。
私は寝る。


-追記-


こちらも長々とお返事を書いてごめんなさい。
最後のは「寝る(バタッ)」というオチのつもりでしたが、突き放した印象になっていない事を願います。

さて最初に「さすおに」についてですが、あれは俺TUEEE+天然の作者さんによる壮大なギャグ作品だと思えば一年の終わり頃までは何とか……という無理な読書の仕方はお薦めしませんが、キャラの出しかたは参考になるなと思いました。
例えば千葉道場の娘とか吉田神道の神童とか、そうした肩書きだけでも読者さんの興味を惹くのは解るなぁという感じで。
一方で世界情勢とか敵の言動を真面目に検証し始めるとあれですが。

で、同じ時期に漫画「暗殺教室」を読んでいて思ったのですが、「さすおに」の作者さんはおそらく上記の世界情勢とか矛盾の多い魔法理論などを「厳密に説明すれば解って貰える」と考えていて、巻が進むほどにそれに拘泥してどんどんリズムを悪くしたという印象です。

それに対して「暗殺教室」の作者さんは言葉をいくら尽くしたところで「中学生が世界の命運を握る」という状況を納得して貰うのは無理だという前提で、漫画的な展開やご都合主義なども上手く活かしながら描きたいものを描き切った感を受けました。

私が目指していたのは後者で、でも仮想世界に関する説明を求められる頻度が事前の予想を超えていて……突き詰めれば「仮想世界に集団で捕らわれる」という時点で現実離れしているので、説明にはどこかで飛躍が必要なのですが、ここの部分を序盤に上手く処理できなかったのがいつまでも尾を引いている形で、読者さんには申し訳ないです。

今回ご指摘の件についても一応の説明はあります。
でも中学の同級生やマスコミがなぜログインできたのかという点を掘り下げるよりも、ここの部分は曖昧な形で(前記の「この程度の確率で充分」という程度で)済ませて。
その代わりに、作中での各キャラとの絡みには明確な意味を持たせて(過去との対峙、状況への気付き)、こちらは飛躍を少なくしてより精密に描写するというのが基本方針なのですが、それを受け入れて下さると私としては助かります。

それと同時に、少しでも良い内容にできるように、読者さんが引っかかりを覚える場面を一つでも二つでも減らせるように(特に運営が絡む場面ではより一層の注意を払って書こう)とも思っていますので、また気になる点がありましたらこれに懲りずにご意見を頂けますと嬉しいです。

またのお越しをお待ちしていますね。


KIRIE  2019年05月29日(水) 05:49 (Good:1Bad:0) 152話 報告

ふう、最新話にようやく追いついた。
ボリュームがすごくて、相変わらず脇役に至るまでの個人には設定付けや心理描写がうまいですね。これに尽きる。

ただ、前の感想返しも含んだ感想ですが、あまりにもテロリストやそれに対する対応の考え方が甘すぎませんか。
この状況は現代に例えれば、爆弾首輪を付けさせた学生達に自分たちが心から素晴らしいと信じている聖典を読ませる日々を送らせて学校に立て籠もっている、と言ったところでしょうか。あるいは自慢の優秀な遺伝子を分けてやるのは光栄だろうと心から信じて女性を拉致監禁し、レイプを繰り返して子供を産ませようとしているとも言えます。ゲノムかミームかでどう違いをつけるかは人それぞれでしょうが、どちらにしても自分たちの正しさを信じているだけの下劣の極みです。
(18行省略されています)

返信:clp 2019年05月30日(木) 02:57

KIRIE様、最新話まで読んで下さったことと再び感想をお伝え下さったことをとても嬉しく思います。

前回も思ったのですが私の意図をかなり正確に読み込んで下さっているのが伝わってきて、なのでほんの僅かな認識の差があるだけではないかと思いつつ。同時に、そこを埋められないのが私の筆力の未熟さなのかなと思いました。
その辺りを、順に書いていきますね。


まず、運営が悪なのは間違いないですし、それも「代わり映えのない、ごく当たり前の」悪なのはその通りです。
たまたま力を手にした(と思っている)連中が陥りがちな典型例を想定して書いています。
理念や理想に賛同した末端の人員が(自業自得とはいえ)馬鹿を見ることも含めてです。

ゲームマスターに至っては最初からログアウトをさせる気はなく(これは111話の情報から読み取れるようにしてあります)、登場する時にはどこか小者っぽさを醸し出すようにしています(4話、47話、115話など)。

だから、今回書いて下さったことの大半に異論はありません。

強いて言えば「テロを起こす必要」は技術面と国内外の状況から不可避だったのですが、それは作中では仄めかしている程度ですし、「実はこうなっていて」で納得して頂ける話ではないと思うので割愛します。

それよりもKIRIE様にとっては、運営に対する各キャラの反応がやっぱり納得できないという話ですよね。

それに対して私は前回、運営への対応とキャラ同士の絡みとを切り離して受け止める事はてきないかとお伝えしました。なぜなら私が書きたいのは圧倒的に後者だからです。
そして追伸を拝見して、運営の行動やゲーム世界の状況についての描写が足りなかったのが原因だなと痛感しました。

前回とは違う点として、今回は最新話まで読んで下さったとの事なので、八幡がストックホルム症候群の可能性に気付きかけている(そこで止まっているとも言えますが)のは伝わっているかと思います。


さて、ここからはメタ的な話になります。

まず繰り返しになりますが、私が書きたいのは極限状態で原作キャラがどう動くかではなく、彼らの行く末です。
もちろん両者は厳密には分離できませんし、各キャラに行動の変容を促すために舞台設定を整えた以上は前者もそれなり以上に触れないわけにはいかず、それを最低限の形で終わらせたのが7話まででした。
なので問題の根源はここにあるのだと思います。

そして上記の私の未熟さは、ここの問題をどのように解決したら良いのか今なお思い浮かばない事なんですよね。

まず運営に生殺与奪が握られている状況では、特殊能力でもない限りは現状を受け入れるという結論にしかならず、そこに至るまでの心理描写をいくら詳しく書いたところでエンタメにはなりません(文学にはなるかもですが)。

あるいは、各キャラが定期的に状況を儚んだり運営に反抗心を燃やすという描写を加えることは可能ですが、それも読んで楽しい話にはできない事に加えて、以下のような展開への期待を持たせかねないので可能なら避けたいところです。

そんなわけで、その手の話は描写からばっさり削って「こうなってしまった」という前提で日常の話を進めて来たものの、予想以上に「この状況に八幡が正面から挑んで運営を打破する」という方向性を望まれる読者さんが多く……でも私が書きたいのは彼らの関係にひとつの区切りを付けることで、この世界はそのための舞台装置に過ぎないんですよね。。

読者さんの期待に応えられないのは私が考えた設定およびその描写に問題があったからで。でも原作とは違った関係に持ち込みつつ、可能な範囲で各キャラに原作と類似の体験をして貰いながら結末に至る、という目的のためには使い勝手がとても良い設定で。

だからこそ、読者さんに納得して貰うにはどんなふうに書けば良かったのかと定期的に悩んでいるものの、「ディストピアな状況で普通に暮らす」諸作を読んでみても解決策が見出せないのが正直なところです。

前回お伝えしたとおり、書いていない=起きていないではなく、各キャラの内心では複雑な感情が渦巻いています。
はっきりと因果を明記するのは避けていますが、あるキャラが原作よりも積極的な行動に出る場面、あるいは逆に原作と比べると従順に感情を呑み込む場面などで、この環境由来の感情などが影響しています。

でもどのキャラにも言える事ですが、そればかりを考えて過ごしているわけではないと思うのです。
運営が関係しない場面における各キャラの言動や絡み具合や活躍や悩み弱さなどを、設定関連の話とは切り離して、混乱のない形で楽しんで頂きたいと思うのですが……すぐには対応ができそうになく、申し訳ないです。


おそらく私とKIRIE様との間の意見の相違は、突き詰めると以下の一点に収束すると思います。
つまり、「どうして運営の人間(特にゲームマスター)と奉仕部の三人を友好的な形で引き合わせたのか?」です。
でも今は、これ以上詳しくお答えすることはできません。

もしも今後も読んで下さるのなら、原作10-11巻の序盤の辺りと最終話と、その二つのタイミングでのご意見を伺ってみたいなと思います。
もちろん無理強いはしませんが、感想を書いて下さるのなら率直な物言いで構いませんしいつでも歓迎しますので(今回も批判ばかりとは思いませんでしたし)、またのお越しをお待ちしていますね。


-追記-


KIRIE様、追記を頂きありがとうございます。

私は今まで、読者さんが伝えて下さったご意見に表面的に迎合するのではなく、納得できない部分があり、かつそれが大事な事なら、真剣に反論するのが礼儀だと考えてきました。
同時に、説得や論破をしたいとまでは思いませんでした。作品への想いや印象・主張や見識はその読者さんご自身のもので、私にできるのは自分の考えを伝えるところまでだと思うからです。

さて、その原則をお伝えした上でまず申し上げたいのは、KIRIE様が「ぶっちゃけどうでもいい」と仰る主人公たちの行く末こそが、他の何よりも私が優先していることなのです。

二次作品(創作という言葉は最近あまり使いたくないので)というものは、とても特殊な立ち位置にいます。
原作のどこかしらに惹かれた書き手が、同じ原作の何かしらに惹かれた読み手に向けて公開している作品です。

だからこそ、これだけの文章量を読破して下さったKIRIE様に「原作キャラのことなどどうでもいい」と言われるのはとても辛いですし、私にとっては絶対に見過ごすことのできない発言です。

私の未熟さが原因でそうしたご感想に至った部分があれば、その責任は全て私が一手に引き受けます。

けれどもKIRIEさん(ここだけは敢えて、さん付けで呼ばせて貰います)、できれば私は読者さんに「主人公たちがどうなろうがどうでもいい」なんて言わせたくはないし、思わせたくもないんですよ。

上で申し上げたとおり、発言を撤回しろとか意見を変えろと言う気はありません。
でもねKIRIEさん、「どうでもいい」と思いながら読むのって辛くないですか?

そんな苦しい読みかたは私にはできないですし、どうせ読むなら楽しみたいと思います。
たとえ厳しい結末が待っている場合でも(例えば俺ガイル原作が、全員にとっての悲恋で終わっても)、それまでの過程を楽しんだり主人公たちの哀しみに心を寄せながら作品を堪能したいんですよ。


さて、こうした私の考え方をお伝えした上で、以下ではテロ行為に対しての私見を述べます。

私は正直なところ、KIRIE様ほどテロリストに対する思い入れはありません。
なのでお考えを変えさせようとは思いませんが、ご意見を拝読しても自分の所感に変化はありませんでした。

まず、テロリストに正義はなく社会の敵なのは同感です。
けれども私はテロは悪だと思います。
それも典型的な、有史以前から現代に至るまで数限りなく繰り返されてきた、れっきとした悪だと考えています。

と言いますのは、テロ行為およびテロリストを善悪を超えた敵だと見なすことは危険だからです。
それらは善悪よりも下位にあり、法と比べても下に位置づけられるものだと、それが人類が叡智を重ねてきた末の現時点での結論になっていると私は受け止めています。
(とはいえ同意を得られるかは自信がないので、以下は悪をテロorテロリストと読み替えて下さっても構いません。)

国民国家が成立する以前は、宗教がその結論を担保していました。
例えば仏教においても、悪の扱いは仏陀の時代からずっと議論されてきました。

なぜ議論が続いていたのか、どうして各時代における最高の頭脳が悪を明確に扱えなかったのかと言いますと、悪というものは絶対不変のものではないからです。
むしろ誰しもが悪に荷担してしまう可能性があるからこそ、扱いが難しくなるとも言えます。

我が国のここ百年ほどを振り返ってみても、地下鉄サリン事件のオウム真理教・テルアビブ空港乱射事件の日本赤軍・226事件を引き起こした青年将校など、テロリストは数多く思い浮かびます。

しかしながら、最後に挙げた青年将校には同情の声が今なお寄せられていますし、オウムに対しても「状況や成り行き次第では自分もその一員になった可能性があった」と語る同時代の人々は少なくなかったと聞いています。

その一方で今世紀以降に顕著なのは、テロリストを異物と扱って排除する動きです。
あの連中は自分たちとは違うのだと臭いものに蓋をするその考え方は、でも実は時代に逆行したもので、大きな災厄をもたらしかねないものです。
ましてや、やむにやまれぬ状況において彼らと関係を持った人たちまでテロリストとして扱うのは、危険の極みだと私は思います。

テロリストは社会の敵であるのと同時に、私たちとさほど変わりのない普通の人間という側面もあって、だからこそテロ行為という悪に対しては個人として向き合うのではなく、法の裁きという形で対処すべきだと私は考えています。

最後に、「なんの警戒もなく信頼して取引を行い続ける」という点についてですが、この辺りは決定的な描写を避けている部分です。
ぶっちゃけて言えば運営のプロパガンダ以外には根拠のないもので、その辺りの「書いていない」部分をできれば好意的に解釈して下さると書き手としては助かります。


私の意見は以上です。
またのお越しをお待ちしていますね。


投稿話順全話感想

LioTKG  2023年10月21日(土) 17:09 (Good:1Bad:0) 170話 報告

1ヶ月弱かけて全話楽しみました!!本当に面白かったです!原作への愛を感じられるキャラクターの心情とか。オリジナルが無理なくはいっていてものすごく好き!

八幡がラップをしない+小学生との連携などの成長が面白い!
相模がチョロいけど支えられながらも発言してるところを見ると成長してるなぁと。ものすごくらしさを残しながら魅力になってる!

歌どうなるんだろう?メンツがどう歌うのか気になる…

-追記-

楽しみに待ってます!

返信:clp 2023年10月12日(木) 08:11

LioTKGさん、感想をありがとうございます!
この作品の相模なみにチョロい作者は朝から小躍りしております。
もともと次話がこの章で最大の難関だったところに、14巻の内容に合った修正も次話で引き受ける形となり、一万字ほど書いたところで難航したまま早二年が過ぎてしまいました。。
それでも完結を目指す意欲はあり、まずはこの章を終わらせたいと思っていますので、更新した時には読んでやって下さい……!


エルグライト  2021年02月01日(月) 06:59 (Good:1Bad:0) 170話 報告

あけましておめでとうございます!本年も楽しみにしています!
最新話、読ませていただきました!

相模は能力はあるのに仕事は任せたくないタイプですね笑 チョロすぎて誉めてられたら主導権全部持ってかれそう笑 でもそれを防ぐためのお友達がいっぱいいるんですねー!なのでそれも魅力といえるのかなと感じたり。

一方で玉縄は逆だなーと。能力が有るわけではないことは理解しつつもどうにか仕事をしようとはしている感じが相模とは違うなーと…
でも玉縄さんかわいいですね!嫉妬してた辺りとか、いろはすにドキッとするところとか!

いったい歌は何を歌うのでしょう!?次回も楽しみです!

返信:clp 2021年02月02日(火) 01:38

エルグライトさん、いつもご感想をありがとうございます!
今年も宜しくお願いします!

相模は登場するごとに「一人で放置してたらやばい奴」度合いが増しているので、友達の介護が欠かせない状態ですが、昔やらかした事が友人との(ある種の)依存状態に繋がって、けれども友人込みなら有能で八幡たちにも恩を返すことができるという、書いていてなかなか楽しいキャラになっています。

玉縄との比較はもう本当に仰るとおりで、でも本当は憎めない奴だと思うんですよ。アニメでも髪の毛ふーふーしてましたしw。
なので、玉縄のかわいさ!が伝わっているのがとても嬉しいです。
セリフも苦労はしましたが楽しくもありましたし、俺ガイルの登場人物の中でも相模と玉縄は妙な人間くささがあって良いですよね!

歌については、実際に歌っている場面を楽しんで頂けるように頑張ります、とだけ。
最後に、エルグライトさんにとって今年がいい年になりますように!


エルグライト  2020年11月21日(土) 06:13 (Good:1Bad:0) 169話 報告

最新話、読ませていただきましたー!前の話での予想をした理由はけーちゃんだったのですが、けーちゃんがこの世界にいないことを完全に失念していました笑
その上でこんな登場のさせ方があるとは…全く予想できなかった!
政治家によるものなのか運営によるものなのかは知りませんがすごく良いですよねこれ。全員がコミュニケーションをとれるわけですし。
あとはあの2人がどれだけヒッキーにとって特別かも感じました。サキサキも原作よりも関わりが多いしなにより告白がありますし、頑張ってほしいところ。
助っ人はあの2人なのかな?他の人なのかな?ホントにワクワクする作品になってて面白いです!次回更新楽しみにしています。

返信:clp 2020年11月22日(日) 02:35

エルグライトさん、今回もありがとうございますー!
理由がけーちゃんなら、ご期待に応えられて良かったです。
八京の縁を切りたくなくて、何とか無理を押して登場させたのが報われました。

各者の思惑はともかく、買い物のついでに待ち合わせて気軽にやり取りができると少しは気の持ちようが違うんじゃないかな?と考えて加えた設定なので、良いと言って頂けて一安心です。

原作よりも関係が深まっている様子を書けるのが嬉しい反面、他のキャラとも繋がりが増しているので難しい部分もありますが。書き手の意思を押しつけるのではなく、各キャラが主体的に動いている様子をお伝えできると良いなと思っています。

助っ人は次回にて、また嬉しい感想を頂けるような内容にできるよう頑張りますね!
ではまた。


エルグライト  2020年10月17日(土) 07:41 (Good:1Bad:0) 168話 報告

最新話、読ませていただきました~!
ルミルミのスペック向上が見られる会議になったかなと思います!
文化祭ライブのヒッキー達、玉縄さんの憧れになってたのか笑
clpさんの書いていらっしゃる話の中で文化祭がどれだけ大きな影響を与えているのかが良くわかりますねー!
最後に出てきたのはサキサキ…?
clpさんの描かれる予想のつかない展開、とても好きです!次も楽しみに待たせていただきます!

返信:clp 2020年10月18日(日) 02:45

エルグライトさん、今回もご感想をありがとうございます!
かなり間が開いたのに、いつもと同じように嬉しいことを書いて頂いて、疲れが一気に吹き飛びました。


肉体年齢は同じでも、一人だけ「順番にハブるなんて馬鹿らしい」と気付ける精神年齢に達してしまうと、なかなか難しいですよね。
でも、この作品の留美のように、精神年齢に見合った(あるいはそれ以上の)相手との繋がりがあれば、それは成長の絶好の機会にもなり得るわけで、そうした結果が伝わっているのが嬉しいです。

文化祭の影響はかなり大きなものがありますが、それは原作で初期のクライマックス的な扱いだったのが一番の要因だと思います。
つまり、さす原作(笑)。

原作は八幡視点なので、あのライブ後に雪ノ下と由比ヶ浜にどんな影響があったのかは書かれていませんが、かなり凄いものがあったと思うんですよ。
で、そんなステージに八幡も一緒に立っていたわけで、私がモブ観客だったらどう受け取るかな?と考えていたら……玉縄があんな感じになってました。

最後の人については、特に引っかけとかは無いですよ、という程度で。

この展開を好きと言って頂けて舞い上がる気持ちを文章に込めて、でも予想を外そうとするあまり期待外れの展開にしてしまわないように気をつけながら、なるべく早めにお届けできるように頑張りますね!
いつもありがとです!


エルグライト  2020年08月09日(日) 14:19 (Good:1Bad:0) 167話 報告

最新話、読ませていただきました!陽乃さん、怖いっすねー…かなり原作とは関係性が変わっているので、どんな手を使ってくるのかを読めないところがまたなんとも…
稲村くん、馴染めていたようで良かったです!いろはすにドギマギしてうまく立ち回れないと可哀想だなと思っていたので…笑
アニメ3期である完も始まりましたし、これからもガイル熱をもって読ませていただきます!次回も楽しみにしています!

返信:clp 2020年08月11日(火) 02:49

エルグライトさん、いつもご感想をありがとうございます!
今回は遅くなったので申し訳ないという気持ちもありつつ、やっぱりそれ以上に嬉しいですね。

陽乃は動かれても困るけど動かなくても不気味で怖いという困った存在ですよね……。
高スペックなキャラは正直書くのが大変ですが、陽乃らしさを発揮する場面を魅力的に書けたら良いなと思っています。

稲村はほぼオリキャラなので読者さんの反応がドキドキでw、なのでそう言って下さるとほっとします。
一色にだけは気持ちがバレないようにと男の意地を発揮しながら、葉山や戸塚や材木座ではできない(彼らとは少し違った)男同士のやり取りを披露できたら良いなと、そんな感じで。

アニメは凄く丁寧に作ってるなあと思いながら私も楽しんでいます。
ちょっと気になった事(というか妄想)を活動報告に上げておきますので、よかったら読んでやって下さい。

ではでは、またのお越しをお待ちしています!


エルグライト  2020年06月24日(水) 20:45 (Good:1Bad:0) 166話 報告

最新話、読ませていただきましたー!
原作ではあまり触れていなかったように思うルミルミの問題。解決への道のりが楽しみです!
静ちゃん…!1人で泣いてるところを想像してこっちまで泣きそうでした…!
次回の更新も楽しみに待ってます!

返信:clp 2020年06月25日(木) 02:59

エルグライトさん、またまたご感想をありがとうございます!

原作9巻では、一人でいる留美を見て八幡が罪悪感を抱いていましたが、じゃあぼっちは悪かと問われると、おそらく否定すると思うんですよ。
つまり、留美に友達ができました!では解決しない(どころか八幡の罪悪感が増す可能性もあった)ので、幕引きが難しかったと思います。

それでも、千葉村で汚れ役を務めた葉山とも何か話してるぞ、と八幡が観察する場面で留美の出番を締めくくったのは、原作者さん凄いなあと思うわけでして。
本作では別の問題が出てますが、エルグライトさんに良かったなあと思って頂けるような結末を書けるよう頑張りますね。

教え子の姿を見て嬉し泣きをするのは、平塚先生からすると教師冥利に尽きると思いますし、教え子にしてもこの場面で泣いてくれる教師は信頼できますよね。
たぶん一人じゃなければ必死で我慢をしたと思うので、素直に泣けて静ちゃん良かったなと、そんなことを思いながら書きました。

ではでは、またのお越しをお待ちしています!


エルグライト  2020年05月10日(日) 18:59 (Good:1Bad:0) 165話 報告

最新話、読ませていただきました!
ガハマさん、カッコいい!背中を押し、裏で泣く。男の役目じゃねぇか!ルミルミは完全に予想外でした!2人の時点で「おや?」とは思いましたが、小町じゃなくルミルミだとは…今回も素晴らしいお話をありがとうございました!次も楽しみにしています!

返信:clp 2020年05月11日(月) 01:46

エルグライトさん、今回もご感想をありがとうございます!

由比ヶ浜が男の役目を果たす一方、ヒロイン役は八幡が頑張ってますw。
本作の一色は千葉村に参加しているので留美と一応は面識がある→色々あって二人で登場となりました。予想外を楽しんで頂けて何よりです!

では、またのお越しをお待ちしていますね。


ノイズ ID:9qlvpjh.  2020年04月30日(木) 11:05 (Good:1Bad:0) 164話 報告

とても面白かったです。
少しずつ原作の展開からズレながらも、キャラクターの人格は原作から逸脱せず、キャラクターが生きてるなと感じました。更新も大変かと思いますが、応援し、楽しみに待ってます。
駄文、失礼しました。

返信:clp 2020年05月01日(金) 02:14

ノイズさん、ご感想をありがとうございます。

最新話まで面白く読んで頂けて、そしてキャラの逸脱がなく生きていると仰って下さって、書き手としてこれ以上に幸せな事って無いんじゃないかなと思いました。
更新は……月末には間に合うと思ったのですが、自由になる時間がどうにも読めなくて申し訳ないです。
でも近日中に何とかしますので、また読みに来て下さいね。

では、またのお越しをお待ちしています。



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