幻想郷は全てを受け入れる。未練も、嘆きも、悲劇も、忘れ去りたいような恐怖も、希望も、甘美な夢も、これからの喜劇も、幸せな日常も。
きっとそれはそれは残酷な話であり、そして何よりも美しく優しい世界なのでしょう。

さて、ゆかりんのこれからの目眩く毎日はまさしく夢のような奇跡であり、同時に悪夢に敗北した現実でもある。
夢だからこそ幸せで、現実だからこそいつかの悲劇からは逃れられない。それでもその事実を『生きるって事』だとゆかりんは受け入れられた。
どうか、その選択を悔いることのないぐらいの幸せを掴めるよう、祈っています。



幻マジが比較的終盤に至ってから出会った遅刻者ですが、そんな私でもめっちゃくちゃ楽しめる濃密な作品でした。
更新されるたびに新たに貼られる伏線や過去話からのセルフオマージュ、引き込まれる展開・情景描写・心理描写の数々、そして何よりも考察がとにかく楽しかったです。
改めまして、完結お疲れ様です。そして、最高の作品をありがとうございました！！！

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＞へへ、どうもごめんなさいねてへぺろ。
こいつさぁ……（笑顔）

＞もし解散となれば、それは悪夢だわ！　全てをやり直さなければ……（漆黒の意思）
やめんかその冗談は。洒落にならん……。

＞屈んだまま上目遣いで此方を見る藍へと微笑み、頬を擦り合わせながら頭を撫でてあげる。愛しい子供やペットにしてあげるようなスキンシップ。
＞妙齢の美女が見せる子供仕草からしか得られない栄養がある──！
せやな。こういう百合になるとは思いませんでしたが子供っぽい藍も好き。ゆかりんに甘えろ。これだけで一話書いてもいいのよ？

＞「この一帯だけヤケに湿っぽい気質がするぞ！　なにかあったか！？」
＞私としてはもう愉快な同居人を通り越して家族みたいな感覚なんだけど……。
百合は消えたがここには家族（ペット）がいる。

＞こういう所も子供っぽくて可愛い。
＞やっぱり私達ってまだまだ互いに気を遣ってるのかもしれないわね。
気を使いながらもここから甘やかしながら百合は成長していくんだよ。

＞「そんな小さな闇に隠れてないで、明日ウチの晩御飯を食べにおいでなさいな。お腹が膨れればそんな物騒な考えも消えてなくなるわ」
つまみ食いみたいなのじゃなくてちゃんとやることで過去との決別みたいなのを果たすんですかねぇ。ゆかりんそんなこと考えてないでしょうけど。

＞夢を見た。
やりたい夢みたいなこととも掛けてるんですかね。

＞敢えて口にする事で、言葉が揺るがない意志となり、私を作り上げてくれる。
妖怪の自己認識というかこれからのことを決めるみたいなのを決めてるのね。

＞「そんな俗で矮小な、本当の私を受け入れて欲しい」
ここらへんからネクロファンタジア流れ始めました。
ゆかりんらしい願いですね。

＞どうかどうか、この夢の中に居ても良いのだと。
＞「ね、無事に叶ったでしょう？」
夢は現になる日ってこういうことね。ゆかりんの望んだ幻想郷はここに夢として実現して、さらにこれも現実にいずれなるのか。……そういえば夢と現の境界という曲があるんですよね、前半が夢、後半が現実だそうですね？

＞「だって、幻想郷は全てを受け入れるのですから」
＞それはそれは残酷で──とても優しい物語。
いや割とマジで。


＞後日談的なものについてはゆっくり投稿していこうと思います。
終わる終わる詐欺だぁ……！半年に一回でいいからゆっくり投稿していってね！

やっぱり『ゆかりのち』後半あたりが一番好きですかねぇ。
あの辺りのブチギレ藍幽々レミとかゆかりんが悟ったりするのとかが好きです。


長文失礼しました。
素敵な最終回でした。
次回作、後日談お待ちしております。

改めて、本当に、本当の本当に完結おめでとうございます。

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「八雲紫」の物語は終わったけれど、ゆかりんの日常は続きましたとさ
ゆかりんの抱える問題はほんの少し軽くなっただけで、何も終わっていないのだけれど
暗い昏い闇の中を見つめれば、積み重ねた過去が追いかけて来るから、目を閉じて耳を塞ごう
見えなければ、聞こえなければ、無いのと同じ筈だから

胡蝶の夢なのか、願望を想起しただけなのか、或いは何時かの日常なのか
どれで有っても其処に大きな差は無く
斯くて幻想は幻想のままで



完結お疲れ様でした
ゆかりんのお気楽なキャラとそこかしこに見えるほの暗さが味わい深かったです
ゆかりんのやらかしで事態が悪化した様に見えて、その実、始まる前に終わりきっていたというのは、ゆかりんにとって残酷な話ですよね
何せ自分の知らないとこで起きた事の責任全部放り投げられてる様なもんですから
まあ、でも全部はき出して、少しはスッキリ出来たなら良いのですが･･･
描かれていないアレコレがもの凄く不穏に燻っていますが、一先ずお疲れ様ゆかりん
しかし今回の話読むとさとりがゆかりんに入れ込んでた理由が分かる気がしますねえ･･･

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