行別ここすき者数
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履歴はこちら。
(0)「マシュ?」
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(0)「「はい!」」
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(0) あかん。
(0) 二人かぶっているので俺は慌てて呼び方を変える。
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(0)「水着マシュ?」
(0)「はい!
(0) 先輩!!
(0) 先輩の声ですね!!!」
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(0) スピーカー越しなのにはっきりと見えるワンコみたいな笑顔。
(0) 俺の知っているマシュならばこの質問に答えられるはずだ。
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(0)「最後の戦いで、どうしても勝てなかった俺は何をした?」
(0)「はい!
(0) 慌ててマタ・ハリさんを育てだしました!
(0) ステンノさんが最後ぶん殴る熱い戦いと共にいつもネタにしてました!!」
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(0) うん。
(0) 俺のマシュだ。
(0) なら話は早い。
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(0)「マシュはモーさんの支援!
(0) ロリンチちゃんはこっちに来て、今迎えをやるから!!」
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(0) マイクを切り替えて艦内スピーカーに。
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(0)「高畑さん、建宮さんお願いします。
(0) あの杖を持った少女を艦に連れてきてください」
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(0)「わかった」
(0)「了解なのよ」
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(0) 船から飛び出る二人だが水上を歩いているあたりさすが。
(0) もっとも、サーヴァント相手に通用するかはやってみないと分からない所なのだが。
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(0)「叢雲。
(0) クレーンと倉庫上に機銃掃射!」
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(0)「艦長!」
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(0) 新島副長補佐が発砲について意見を述べようとするので、俺は先に遮る。
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(0)「この状況ではもうテロで片付けるしか無いだろう?
(0) このあともっとひどくなるぞ。
(0) この聖杯戦争は」
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(0)「追い詰めるわ!逃がしはしない!!」
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(0) 自動化された25mm三連装機銃の機銃掃射がクレーンや倉庫上部を当てずっぽうに狙う。
(0) これで、アサシンや衛宮切嗣、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトが退却してくれるならば御の字である。
(0) 本命はモードレッド相手に暴れているバーサーカーなのだから。
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(0)「ジャンヌぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!
(0) 我が聖処女よぉぉぉぉ!!!!!」
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(0) あまりの大音響にその方向を見たら、ふいに現れたキャスターのジル・ド・レェ。
(0) 海に浮いたと思ったら、こっちに向けて海魔大生産である。
(0) 何でと思ったら己の失態を悟る。
(0) こっちにジャンヌ・ダルク(メガテン版)が陣取っているの忘れていた。
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(0)「叢雲!
(0) 目標変更!!
(0) あの海魔を近寄らせるな!」
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(0)「海の底に、消えろっ!」
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(0)「ステンノ!
(0) 『女神の気まぐれ』頼む!」
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(0)「あらあら。
(0) こういうのでいいのかしら?」
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(0) 叢雲は25mm三連装機銃だけでなく5inch単装砲までぶっ放して海魔を沈めてゆく。
(0) 更に、クー・フーリンやブリジッドや赤王ちゃまが船に海魔が近寄らないようにと叩き潰してゆく。
(0) まぁ、ジャンヌ・ダルクに群がっているから、集中して潰せるのだが。
(0) それでも数が多くて、しかも硬い。
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(0)「隔壁を封鎖して化物に備えろ!」
(0)「何やってんだい。
(0) 見てらんないねぇ。
(0) マスター」
(0)「っ!?」
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(0) ふいに艦橋に聞こえた艶のある声に一同が振り向くと、それは時代錯誤な女海賊が。
(0) 新島副長補佐が何か言うのを手で押さえて、俺は彼女を見て笑う。
(0) 彼女の顔が笑っているのは、海の上で船に乗って、この大戦闘だからに他ならない。
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(0)「いい男になったじゃないか。
(0) マスター」
(1)「言ってなかったが、俺は元々司令なんだよ。
(0) 船は任せる。
(0) 船長」
(0)「任された。
(0) 船ってのはこう動かすもんなんだよ!!」
(0)「ちょ、ちょっと!?」
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(0) うろたえた叢雲だが、それでもすぐに彼女の舵に馴染む。
(0) そりゃ、世界最高峰の船乗りの一人だから。
(0) ドレイク船長は。
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(0)ジル・ド・レェ lv70
(0)海魔lv67 ×19体
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(0)叢雲 lv124×0.84(型月世界デバフ)×1.2×1.2=lv149
(0)ステンノ lv100(型月世界)×1.2×1.2=lv144
(0)クー・フーリン lv43 (型月世界デバフ無し)×1.2=lv51
(0)ブリジッド lv47×0.84(型月世界デバフ)×1.2×1.2=lv56
(0)ゲンブ lv43×0.84(型月世界デバフ)×1.2×1.2=lv52
(0)大淫婦バビロン lv69×0.84(型月世界デバフ)×1.2×1.2=lv83
(0)ジャンヌ・ダルク lv54×0.84(型月世界デバフ)×1.2×1.2=lv65
(0)天ヶ崎千草 lv34×0.84×1.2=lv34
(0)ドレイク lv90×1.2=lv108
(0)
(0) 勝敗は数で押す海魔と、近代兵器と悪魔で押す俺達の形となったが、最後にものを言ったのはこちらの女神の一言だった。
(0)
(0)「スマイル・オブ・ザ・ステンノ♥」
(0)
(0) ジャンヌ・ダルクがラク・カジャとスク・カジャをかけ続け、 クー・フーリンがタル・カジャで攻撃力を上昇させ、ゲンブがタル・ンダをかけて敵攻撃力を低下させ、ブリジッドがディアラハンで悪魔を回復させる。
(0) 天ヶ崎千草は護符を使いながら叢雲の艦内に海魔が入らないように結界を張り中を守る。
(0) これらのバフとデバフを前提に叢雲がドレイク船長の華麗な舵の元で近代兵器の射撃で海魔どもを貫通すれば、大淫婦バビロンは邪神の蛮声とマハジオダインの全体攻撃で叩き潰してゆく。
(0) 本来ならば指揮に優れていたジル・ド・レェが指揮をとっていれば違った結果になったかも知れない。
(0) だが、その彼がジャンヌ・ダルクに目がくらみ、ステンノの宝具で誘惑された結果、この優れた海魔達は駆逐艦という鋼の船に侵入する事ができず、ついに掃討され尽くす事となった。
(0)
(0)「おのれおのれおのれぇ………神よ。
(0) まだジャンヌの魂を弄ぶのですか!
(0) ジャンヌよ。
(0) 愛しき聖処女よ。
(0) 貴方に真の魂の開放を誓いますぞ………」
(0)
(0)「違うのです!
(0) ジル!待って!!」
(0)
(0) ジャンヌの制止を聞かず、そう捨て台詞を吐いてキャスターは去ってゆく。
(0) この間に港の方も、決着が着く。
(0) というより、バーサーカーをモードレッドとマシュ二人とキャスター クー・フーリンが止めた結果、バーサーカーが撤退し残りは観戦モードに移行したのだ。
(0) そんな戦闘が終わって叢雲が接岸すると征服王が待ちかねたように近づいてゆく。
(0)
(0)「すばらしいぞ!
(0) これが戦よ!!
(0) これが戦いぞ!!!」
(0)
(0)「黙れ!黙れ!!
(0) 勝手に近寄るなよぉぉぉ!!!」
(0)
(0) 涙目のマスターが引っ張り戻そうとしているけど戻せるわけもなく。
(0) こっちはこっちで俺以外はこの大男征服王をどうすればいいのか考えあぐねているし。
(0) なお、モーさんは父上相手にちら見をするけど、俺に手を振っている。
(0) 「二王に仕えない」って言っていたのは本当だったんだな。
(0) ランサーはいつの間にか撤退しており、セイバーとアイリスフィールがこちらを睨みつけている。
(0) あ。
(0) オルガマリー所長が座り込んで呆然としてやがる。
(0)
(0)「上陸準備。
(0) 対魔忍には働いてもらうぞ」
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(0)「ええ。
(0) 待ちかねましたとも。
(0) それで何を?」
(0)
(0) 無線越しに朧が返事をする。
(0) このために対魔忍を使わなかったのだ。
(0)
(0)「この倉庫街の何処かにバーサーカーのマスターが死にかけている。
(0) 見つけたら捕獲しろ。
(0) やばくなったら応援を出す」
(0)
(0)「了解しました」
(0)
(0)「艦は新島副長補佐に任せます。
(0) 事情説明は後で。
(0) 去るものは追わなくて結構です」
(0)
(0)「分かりましたが、何をなさるので?」
(0)
(0) これで終わる夜ではない。
(0) というか、ここからが本番である。
(0) 衛宮切嗣という男は、正義の味方であろうとしたテロリストだ。
(0) だからこそ、こんな無茶が出来る。
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(0)「速川二佐に連絡を。
(0) 冬木ハイアットホテルの爆弾テロを未然に阻止します」