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(0)アナザーバースの変身者は檀正宗だった。
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(0)あの後例の如くアトラに邪魔されて逃げられた。
(0)そして檀正宗は世間では故人という事になっていた。
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(0)「檀黎斗は父に才能を認められなかったって言っていた…だからアナザーオーズの力を得て父・正宗を殺した…」
(0)『筋はそれで通るな…が、だとすると檀正宗はいつアナザーバースになった?』
(0)「……どういうこと?」
(0)『アナザーオーズは2010年に生まれた…これは確定と考えていいだろう。』
(0)「ゲイツ君達は無駄足になったってわけね。」
(0)『いや、そうとも言えない。アナザーオーズは2016年に檀正宗を殺害した。そういう点ではあの年はターニングポイントだからな。問題はここからだ。檀正宗は2010年と2016年、どっちで生まれた?』
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(0)……そうか、まだこれは、これだけは断定できない。
(0)普通に考えれば2010年生まれ。だけどここで檀正宗が乗るメリットが無い。可能性は完全に否定しきれないけど、この時期は会社の経営が悪いとかいうことはない。それにアトラの性格上、ギリギリの駆け引きを仕掛けるはず…。
(0)なら2016年は?これもまた肯定できない。なぜならバースに生命維持の機能はないはずだから。いくら和訳で『誕生』だとしても『再生』のニュアンスは無い。ならどうやって?
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(0)「仕方ない、本人に聞きに行きましょう。」
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(0)《hr》
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(0)一方その頃、檀黎斗城。
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(0)比奈の案内のもと、後藤は火野映司の救出に成功した。
(0)すぐに脱出を提案する後藤だが、映司は檀黎斗王を止めるためにここに残ると言い、説得は不可能と捉えた後藤もまた残ることになる。
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(0)3人は天守閣に向かうと予想通り檀黎斗王が待ち構えていた。
(0)隣にはソウゴもいる。
(0)暴虐を止めようと訴える映司と独裁を変えようとしない檀黎斗王。
(0)平行線となっている話に一石を投じたのはソウゴだ。
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(0)「ねぇ王様。王様はどうやって国を統治するの?」
(0)「むろん私の偉大なる力で全てを治める!何人たりとも王に歯向かうことは許されない!」
(0)「ふぅん…じゃあ議員さんは?」
(0)「え?…俺は王様になるつもりなんてないよ。ただ多くの人と手を繋いで救いたい、そのために議員になったんだ。」
(0)「ヴェハハハハ!人と手を繋ぐだと!?ただの人民が王である私とその汚らしい手を繋ぐなど許されん!」
(0)「…もういいよ、王様。あんたのやり方ってすごく嫌な感じ。そうなったらダメなんだって分かった。」
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(0)自分を否定する言葉、裏切り。ソウゴの発言に檀黎斗王は激昂しアナザーオーズに変身する。
(0)ソウゴもウォッチを取り変身しようとするが、そうはいかなかった。
(0)アナザーオーズはその爪でソウゴの手を弾いた。幸い腕に深い傷はできなかったが、ウォッチは転がってしまう。
(0)取りに行こうとするソウゴだが、その隙をアナザーオーズが見逃すはずがなく自己を正当化するかのように踏みつけようとする。
(0)しかし同じくソウゴのミスを見逃さなかった男がもう一人。
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(0)「伏せろ!」
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(0)後藤の一言でソウゴは頭を伏せる。後藤が撃った弾はソウゴの髪をかすってアナザーオーズの眼に命中する。
(0)いくらアナザーライダーに一般兵器が大したダメージが与えられなくても、眼に当たればたまったものではない。
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(0)アナザーオーズが怯んでいるうちにソウゴを介抱しにいく後藤。
(0)だがアナザーオーズは頭部をクワガタのような顎がついた形に変形させる。
(0)頭頂部に緑色の光が集まり、ビリビリといった音を鳴らす。
(0)まずいと思う後藤。その時、
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(0)「しゃがんでください!」
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(0)今度は比奈が声を上げる。とっさに身を伏せる後藤。その頭上を長机が飛んで行った。
(0)長机はアナザーオーズの頭に当たり、アナザーオーズごと天守閣から落ちていった。
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(0)「「「え?」」」
(0)「私、少しだけ力持ちなんです。」
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(0)ソウゴ、映司、後藤の3人はポカンとする。
(0)皆少しではないだろと思ったが、そこは流石に心に留めておくことにした。
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(0)ウォッチを回収し下に向かうソウゴを映司が呼び止める。
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(0)「君、王様になりたいの?」
(0)「うーん、なりたいっていうか、生まれた時から王様になる気がしてた。」
(0)「そっか。ならこれを君に託す。それと王様になる為のアドバイス。王様でも一人じゃできないことだってある。でも誰かと一緒なら、みんなと手を繋げれば出来ないことでも出来るようになる。」
(0)「ありがとう。行ってくる!」
(0)「待て。」
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(0)映司からオーズとタジャドルコンボのウォッチを託されたソウゴを呼び止めたのは後藤だ。
(0)彼もまたウォッチを渡す。バースのウォッチだった。
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(0)「俺は火野議員の信じた君を信じる。エミちゃんに渡してくれ。」
(0)「わかった、任せて!」
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(0)長机と共に落下するアナザーオーズ。
(0)その姿を彼を仕留めようとするアナザーバースと、アナザーバースが現れるだろうと予想したエミが捉えた。
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(0)アナザーオーズとの三つ巴になる前にエミとアナザーバースが鉢合わせる。
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(0)「これは僥倖ね。あなたには聞きたいことがあるからさ。変身!」
(0)『《color:#800080》RIDER TIME!KAMEN RIDER PERIOD!《/color》』
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(0)ピリオドに変身したエミはさらにもう一つのウォッチを取り出す。
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(0)「折角なんだから、これも追加ね!」
(0)『《color:#27e927》CRONUS!《/color》』
(0)『《color:#27e927》ARMOR TIME!バグルアップ!CRONUS!《/color》』
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(0)ピリオドに黒のラインに深い緑色の装甲、クロノスアーマーが装着させる。
(0)右腕にはバグヴァイザーツヴァイが装着され、左肩には仮面ライダークロニクルガシャットを模した物体が刺さっている。
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(0)「アナザーバースは、絶版よ!」
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(0)アナザーバースのドリルアームとバグヴァイザーツヴァイ・チェーンソーモードがぶつかり合い火花を散らす。
(0)同じ削るタイプの武器ゆえ拮抗するが、アナザーバースはカッターウイングを展開し後ろに飛ぶ。
(0)力をかけていたピリオドはバランスを崩し、前のめりになる。
(0)それを見計らいアナザーバースは急接近するが、ここまでを読んでいたピリオドはバグヴァイザーツヴァイをガンモードに変形させて連射する。
(0)思わぬ攻撃に撃ち落とされるアナザーバース。
(0)一方のピリオドはまるで余裕かのように悠然と歩いてくる。
(0)アナザーバースは胸部をキャノン砲に変形させエネルギーを貯めるが、
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(0)『《color:#27e927》PAUSE《/color》』
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(0)その音声と共にピリオド以外の全ての時が止まる。
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(0)「審判の時は厳粛でなければいけないのよ。」
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(0)『《color:#27e927》FINISH TIME!絶版 TIME IMPACT!《/color》』
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(0)無防備なアナザーバースの背後から強烈な回し蹴りを放つと同時に、時が動き出す。
(0)もちろんアナザーバースはなす術もなく吹き飛ばされ、変身が解除される。
(0)エミも変身を解除し、檀正宗に詰め寄る。
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(0)「さてと、檀正宗前社長。あなたには色々聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
(0)「うっ……君は…?」
(0)「あなたの息子の暴走を止めようとしている者って認識でいいわ。」
(0)「黎斗を…?そうか…君もか…」
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(0)檀正宗はポツポツと今まで起こったことを話し始めた。
(0)2010年にスランプの黎斗に過去作のリメイクを言い渡したこと。
(0)2016年に異業の怪人・アナザーオーズに殺されかけたこと。
(0)そしてそこから今に至るまでの記憶がないこと。
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(0)「…なるほど、アナザーバースになったのはやっぱ2016年なのね。」
(0)「ああ、私はそのアナザーライダーとやらになってから、ただ黎斗を私の手で絶版にするという事しか考えられなかった。他に何も考えることができなかった。」
(0)「あなたにこのウォッチを渡したやつの名前は?」
(0)「確か……タイムジャッカーのアトラと名乗っていたな。2010年に私の前に現れて『6年後にあんたの息子があんたを殺す。止めたいならこれを使いな。』と言っていたよ。」
(0)「え……2010年?2016年じゃなくて?」
(0)「ああ、渡されたのはね。だが私は馬鹿馬鹿しいと思って受け取らなかった。結局現実になったがね。」
(0)「わかった、ありがとうございます。後は私に任せてください。檀黎斗も過去のあなたも私が止めます。」
(0)「……ああ、君に託そう。」
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(0)タイムマジーンに乗り込もうとしたエミだが、突如思い出したかのように息も絶え絶えになっている檀正宗に問いかける。
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(0)「一つ聞き忘れてたんですけど、あなたは黎斗さんのクリエイターとしての才能をどう思ってますか?」
(0)「……黎斗は…天才的な才能を持っている…あの時にはまだ何かが足りなかった…それさえ分かれば…比喩なしに神の才能を持っていただろう…」
(0)「……ふふ、やっぱりあの人の親なんですね。」
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(0)アナザーウォッチに残された力が消え、息を引き取った檀正宗を後にしてエミは今度こそタイムマジーンに乗り込んだ。
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(0)《hr》
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(0)
(0)2010年
(0)ある日の街路
(0)檀黎斗がウールと契約しアナザーオーズになった一方で、檀正宗もまたアトラに契約を持ちかけられていた。
(0)そこにエミが割り込む。
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(0)「そこまでよ、アトラ!」
(0)「おぉっと、バレちゃったか。なら仕方ねぇ、強硬手段でいくか。」
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(0)そう言って嘆息するとアトラはアナザーウォッチを檀正宗に無理矢理埋め込む。
(0)苦しそうな声を上げると正宗はアナザーバースに変身する。
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(0)「初回サービスだ。ありがたく受け取りな。」
(0)『カイジンライド ピラニアヤミー』
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(0)さらにアトラはディエンドライバーにカードを装填し、無数のピラニアヤミーを召喚する。
(0)すると、ヤミー達がその形を崩しセルメダルに変わっていき、アナザーバースに取り込まれていく。
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(0)「なるほどね、セルメダルをエネルギーとして瀕死の身体を動かしてたってわけね。」
(0)「そゆこと。じゃ後はがんばれ。」
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(0)何処かへと去っていくアトラとは逆方向に理性を失ったアナザーバースは駆け出す。
(0)
(0)「未来のあなたと約束したから、倒させてもらうよ。変身!」
(0)『《color:#800080》RIDER TIME!KAMEN RIDER PERIOD!《/color》』
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(0)「それとこれ!」
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(0)第二のウォッチを取り出して使おうとするエミ。しかし
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(0)
(0)
(0)カスッ
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)『……お前、まだウォッチ持ってないだろ。』
(0)「あ″っ」
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(0)
(0)
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(0)「しまったぁぁぁぁぁ!?」
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(0)パニクるピリオドをまるで気にせずドリルアームで攻撃するアナザーバース。
(0)それを間一髪でピリオドはかわすが、一度動揺してしまい防戦一方になってしまう。
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(0)
(0)「あああどうしよう!一度過去に戻る?そんで後藤さんに貰う?いやでもここでアナザーバース放っておいたら未来にも影響でるよね!?」
(0)「エミさん!」
(0)
(0)焦るピリオドに声をかけたのはアナザーオーズを倒しに来たソウゴだった。同時にバースのウォッチもパスする。
(0)
(0)「ソウゴ君!ってこれどこで!?」
(0)「後藤さんって人から、エミさんに渡してって!」
(0)「マジか、ありがとう!ここから反撃よ!」
(0)
(0)『《color:#006400》BIRTH!《/color》』
(0)『《color:#006400》ARMOR TIME!BIRTH!《/color》』
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(0)ピリオドの周囲に緑色の球体が十数個現れ、肩や腕、胸に付くとアーマーを展開する。全てのパーツが完成すると最後にバイザーに『BIRTH』の文字が付く。
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(0)「さぁて、ここが稼ぎどきね!」
(0)『《color:#006400》DRILL ARM《/color》』
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(0)右腕をドリルアームへと変形させるとピリオドは迫りくるアナザーバースのドリルを躱して、右肩の球体を削り取る。
(0)球体が完全に破壊されるとアナザーバースのドリルアームがセルメダルとなって崩れ落ちる。
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(0)「今度はこれ!」
(0)『《color:#006400》CRANE ARM《/color》』
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(0)ピリオドはドリルアームを解除して、左腕をクレーンアームにしてアナザーバースを縛り上げる。
(0)そのまま勢いよく振り回して近くの壁にぶつける。
(0)この衝撃でアナザーバースの背中の球体が破壊され、カッターウイングの展開が不可能となった。
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(0)「さーらーに!」
(0)『《color:#006400》CATERPILLAR LEG《/color》』
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(0)クレーンアームを解除すると同時にピリオドは両足をキャタピラレッグに変形させる。
(0)ジカンサーベル・ボウガンモードを手にしながらアナザーバースの周囲を走り回り、ボウガンを連射する。
(0)対してアナザーバースはブレストキャノンを撃とうとするが、照準が定まらず一方的に攻撃を受けて、ついに左腕の球体とブレストキャノンも破壊される。
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(0)「さて、これで終わりよ!」
(0)『《color:#006400》BREST CANON《/color》』
(0)『《color:#006400》FINISH TIME!SELL TIME IMPACT!《/color》』
(0)「ブレストキャノン・シュート!」
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(0)胸部のブレストキャノンを展開し、動けないアナザーバースめがけてピリオドはレーザーを放つ。
(0)避けることも耐えることも叶わず、アナザーバースは爆発して檀正宗の姿に戻る。
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(0)ピリオドから元の姿に戻るとエミは檀黎斗を探しにいく。
(0)黎斗は割とすぐ近くにいた。
(0)どうやら既にジオウに倒されたようで気を失っている。
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(0)「…まっ、頼まれたことくらいはやっときますか。」
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(0)独り言を呟くとエミは手帳のページを一枚破き、あることを書いて黎斗の手に握らせる。
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(0)『あなたのデスクの中にある少年のファンレター、それがあなたの才能を神の域まで引き上げるだろう。』
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(0)《hr》
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(0)2018年
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(0)「『檀黎斗氏、父の会社・檀ファウンデーションから独立し幻夢コーポレーションを設立』……やっぱりあなたの眼は間違ってなかったよ、正宗さん。」