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(0)バランスは達也の『流星群 』の練習を見て、最後に真夜に言われたことを思い出していた。
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(0)真夜「あの魔法を達也が使いこなせるようになれば、あの子は普通の魔法も使えることができる。」
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(0)バランス「それって、つまり……。」
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(0)真夜「そう。あの子のあの魔法は言わば、牢屋の鍵。」
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(0)バランス「牢屋の鍵…ね。」
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(0)達也「義母さん、どうかしたの?」
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(0)バランス「何でもないわよ。それで、今日の結果は?」
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(0)達也「今日は百個中八十二個まで行けたよ。」
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(0)バランス「そうか。とりあえずは、百個中百個を目指しなさい。そして、それを一週間キープするのよ。」
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(0)達也「分かった。」
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(0)バランス(真夜さんの言ったことが本当ならば、達也は今のスターズの総隊長であるウィリアム=シリウスよりも強くなるということ。それに、今の達也でも、おそらくは半年でスターズの実力至上主義でも、上位に入れる。全ての魔法師の天敵にもなれる魔法式や物体を壊す『分解』に、どんな傷や武器破損でも一瞬で治せる『再生』、そして母親で【夜の女王】と呼ばれる四葉真夜から受け継いだ『流星群』。)
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(0)バランス「達也、今日は貴方に着いてきて欲しい場所があるの。急いで準備しなさい。」
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(0)達也「はい。」
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(0)達也がいずれ『流星群』を利用した戦略級魔法を使うことを、この時はまだ達也自身ですらわからなかった。
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(0)ところ変わって、やって来たのはスターズの本部
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(0)バランス「シリウス中佐、今回はスターズに入隊希望の人を連れてきました。彼は私が養母をしている達也です。」
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(0)達也「タツヤ=バランスです。よろしくお願いします。」
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(0)シリウス「お前がか、バランス中佐から話は聞いている。とりあえず試させてくれないか?」
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(0)達也「いいですよ。」
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(0)ちなみに結果から言って達也は合格だった。
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(0)シリウス中佐に体術で互角になり、得意な魔法も達也の『分解』が作用した為に上手く放てなかった。
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(0)シリウス「良い腕をしてるな。これは磨けばダイヤモンド並みに輝くだろうな。」
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(0)達也「ありがとうございます。」
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(0)こうして達也はスターズに入隊した。
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(0)入隊時の階級は准尉。
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(0)シリウス「そういえば、お前と同年代の子がいたな。」
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(0)シリウスは彼の部下にここに来るようにと言わせた。
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(0)シリウスは意外にも頭脳系で達也とは会話が弾んだ。
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(0)数分後、とある人が訪ねてきた。
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(0)「総隊長殿、シールズ少尉です。」
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(0)シリウス「入れ。」
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(0)「失礼します。」
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(0)シリウス「よく来たな、リーナ。彼は今日から入隊したタツヤ=バランス君だ。階級は准尉だ。」
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(0)リーナ「一日で准尉ですか。すごいですね。初めまして、アンジェリーナ=クドウ=シールズです。呼び方はリーナでお願い。階級は少尉よ。よろしくね、タツヤ。」
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(0)達也「タツヤ=バランスだ。よろしく、リーナ。」
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(0)達也のスターズ生活が今始まる。