行別ここすき者数
小説本体の文章上でダブルクリックするとボタンが表示され、1行につき10回まで「ここすき」投票ができます。
履歴はこちら。
(0)『さぁさぁ盛り上がっております準決勝 第1試合!! 試合開始からエティー選手の猛攻がノア選手を襲います!!』
(0)
(0)アナウンサーの実況は、観客席を熱狂させる。
(0)エティーに投げ飛ばされ、ノアは頭から地面に叩きつけられた。
(0)
(0)誰がどう見てもノアは立てそうにないが、観客席の熱狂はまるで彼の勝利を信じているように聞こえた。
(0)
(0)『おぉ!立った!立ちました ノア選手!!!
(0)波乱の準決勝は、ここから新たな局面を迎えるのか!!?』
(0)
(0)「詫びを言うぞ。北国の人よ。
(0)どうやらお前を馬鹿力だけの脳筋だと読み間違えていたようだ。
(0)
(0)だから、ここからは本気で行く!!!!」
(0)
(0)ノアの両手に魔法陣が展開された。
(0)
(0)『ここに来てノア選手、本気を出すと宣言!!!!ここから何が起こる!!!?』
(0)
(0)遂にノアが本気を見せる と、観客の熱狂はピークを迎えた。
(0)
(0)「《純白百雷 》!!!!!」
(0)
(0)ノアの魔法陣から、レオルの比にもならない程の数の白雷 がエティーに飛んでいく。
(0)
(0)『こ、これは何という攻撃だ!!!
(0)レオル・イギアを凌駕せんとする程の猛攻が、エティー選手に飛んでいく!!!!』
(0)
(0)対するエティーは両手を手刀にして構えた。
(0)
(0)哲郎はその構えに見覚えがあった。
(0)
(0)「ハッッ!!!!!」
(0)
(0)エティーはノアの魔法に軽く触れ 、身体をきりもみ回転させた。
(0)
(0)『こ、これは、テツロウ選手がレオル選手の閃光機銃 を迎え撃った動きにそっくりだ!!!!』
(0)
(0)幾つもの白雷 は四方八方を舞い、不発に終わった。
(0)そのままエティーはノアに突っ込んでいく。
(0)
(0)その勢いのままノアの顎をつかみ、地面に叩きつけた。
(0)
(0)『こ、今度はマーシャルアーツです!!!
(0)ノア選手、再び脳に深刻なダメージだ!!!!』
(0)
(0)そしてエティーはノアに馬乗りになり、渾身の拳を振り上げた。
(0)
(0)『き、決まってしまうか!!!?』
(0)
(0)場内が一瞬 静寂に包まれた瞬間、ノアの逆襲が始まった。馬乗りになったエティーの腕を、ノアが掴んだ。
(0)
(0)『こ、これは
(0)下から腕ひしぎだァーーーーーー!!!!』
(0)
(0)そのままノアは全ての力を回転に変え、エティーの巨体を崩す。
(0)
(0)『エティー選手 つんのめる!!!
(0)決まったか!!!?』
(0)
(0)しかし、エティーもこれでは終わらない。
(0)地面に腕を力強く突き立てた。
(0)
(0)『た、耐えた!!腕1本で耐えている!!!
(0)このままノア選手を持ち上げるのか!!!?
(0)何という怪力でしょう!!!!』
(0)
(0)エティーが腕にノアをしがみつけたまま立ち上がる。しかし、それもノアは想定していた。
(0)
(0)ボォン!!!! 「!!!!?」
(0)『ば、爆発魔法!!! エティー選手の腕に爆発魔法が炸裂したァーーー!!!!』
(0)
(0)一瞬の激痛により出来た隙をついて、ノアはエティーと距離をとった。
(0)
(0)
(0)その口が一瞬綻び、
(0)「……やっと一発 まともなものを入れることが出来た。ここから本当の勝負だ そうだろ?」
(0)
(0)ノアの言葉にエティーも応える。
(0)「……そうだな。私も本気を出そう!!!!」
(0)
(0)エティーが再びノアに突っ込んでいく。
(0)殴るではなく、ノアの腕を掴んだ。
(0)
(0)
(0)『こ、これは一体━━━━━━』
(0)バキバキバキッッッ!!!!! 「!!!!?」
(0)
(0)『な、一体何が起こった!!!?
(0)ノア選手の右半身が、一瞬にして凍りました!!!!』
(0)
(0)「こ、これは━━━━━━━━━!!!??」
(0)一瞬の事態に、ノアも驚きを隠せない。
(0)
(0)「これは魔法では無い。
(0)ブリザードが吹き荒れる国で生き延びてきた我が一族にのみ許された【凍結闘術】だ!!!!」
(0)
(0)エティーの両の拳には、冷気が立ち込めていた。
(0)
(0)「お、恐るべき【凍結闘術】!!!
(0)ノア選手、戦闘不能か!!!?」
(0)
(0)場内が緊張に包まれる中、ノアが口を開いた。
(0)
(0)「……なるほど… 冷気を拳に………。
(0)恐れ入った。だが、詰めが甘かったな!!!」
(0)「!!!!?」
(0)
(0)
(0)『こ、これは信じられない光景だ!!!!
(0)ノア選手の体を覆う氷が、一瞬で溶かされた!!!!
(0)
(0)この2人、人間業を超越している!!!!』
(0)
(0)
(0)
(0)「さあ、決着だ!!!!」
(0)「望む所!!!!」
(0)
(0)ノアとエティーは2人とも同じ形で拳を構えた。両者の拳には、炎の魔法と冷気が立ち込めている。
(0)
(0)『両者、構え直した!!!
(0)その拳には、魔法が込められています!!!
(0)決勝に駒を進めるのは、果たしてどちらか!!!?』
(0)
(0)ノアとエティーは、同じタイミングで地面を蹴った。
(0)
(0)ズドォン!!!!!
(0)「「!!!!!」」
(0)『ク、クロスカウンターだ!!!!!』
(0)
(0)ノアの顔面に冷気を帯びた拳が、エティーの顔面に炎を帯びた拳が炸裂した。
(0)両者は吹き飛び、同時に外枠に叩きつけられた。
(0)
(0)『な、何という威力だ!!!!
(0)両者 吹き飛ばされた!!!! この試合、果たしてどうなる!!!!?』