行別ここすき者数
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履歴はこちら。
(0)「いかがいたしましょうか」
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(0)「艦の足並みを桜島と揃えましょう」
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(0) セバスティアンの問いにアレクサンドラが指示を出す。
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(0)「かしこまりました……上空に反応あり!」
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(0)「⁉」
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(0) ビバ!オレンジ号の上の何もない空間に紫色の穴のようなものが開き、そこからアルカヌムが姿を現す。アルカヌムはビバ!オレンジ号に攻撃を加えようと急降下する。
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(0)「させるか!」
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(0)「!」
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(0)「はっ!」
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(0) それを黒い影が防ぐ。テネブライである。二機は空中でサーベルを激しく打ち合わせる。
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(0)「テネブライ、ミマ=タカモトか、見かけないと思ったら……」
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(0)「虚を突かれる気分はどうだ⁉ シャイカ=ハーン!」
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(0)「ふっ、あまり良いものではないな!」
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(0)「うおっ!」
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(0) アルカヌムがテネブライを弾き飛ばす。テネブライに同乗するナーが驚く。
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(0)「なんやあいつ! 一撃一撃が重くて速いな!」
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(0)「ナー、これはどういうことだ⁉」
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(0)「う~ん、短期間でごっつ筋トレしたんかな~」
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(0)「真面目に聞いている!」
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(0)「冗談や、恐らくやけど……あの志渡布っちゅう奴が力を分け与えたとか言うてたやろ? その影響やで多分」
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(0)「相変わらず勘だけは鋭いようだな……ナー=ランべス」
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(0) シャイカが笑う。ナーが憤慨する。
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(0)「勘ちゃうわ! きちんとした現状分析や!」
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(0)「鍛えてもフェアリーだからな……」
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(0)「いや、自分も何訳分からんこと言うてんねん! フォローになってへんやん!」
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(0) 美馬の言葉にナーが突っ込む。アルカヌムがサーベルを構え直す。
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(0)「仕組みは私にも分からないが、志渡布によって今の私はポテンシャルを存分に引き出されている……いくら貴様が救世主と言っても、止めることは出来んぞ……!」
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(0)「ぐおっ⁉」
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(0) 一瞬でテネブライの懐に入ったアルカヌムがサーベルを振るう。予想以上のスピードに美馬は反応しきれず、攻撃を喰らってしまう。
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(0)「貴様との因縁もいい加減面倒だ……ここらでご退場願おう!」
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(0)「ア、アカン!」
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(0)「ぐっ!」
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(0) アルカヌムの振り下ろしたサーベルをテネブライはなんとか受け止める。
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(0)「しぶとい……な!」
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(0)「む!」
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(0) アルカヌムが頭部のバルカンを発射させる。至近距離でその射撃を受けたテネブライの頭部が損傷し、モニターが真っ暗になる。ナーが叫ぶ。
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(0)「メインモニターをやられた! サブモニターに切り替えな!」
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(0)「そんな隙は与えん!」
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(0)「……は!」
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(0)「なっ⁉」
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(0) アルカヌムが三度サーベルを振るうが、テネブライが驚異的な反応でその攻撃を躱す。
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(0)「か、躱せた! ど、どうやったんや、今の⁉」
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(0)「……」
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(0)「おい! 何黙ってんねん⁉」
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(0)「ちょっと静かにしていてくれ!」
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(0)「ん!」
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(0) 美馬の叫びにナーは口をつぐむ。
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(0)「集中力の高まりを感じる……奴の居場所が分かるぞ!」
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(0)「今度こそ!」
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(0)「そこだ!『エレメンタルフルバースト』!」
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(0)「ぐわっ!」
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(0) テネブライの放った強烈な斬撃による衝撃波がアルカヌムを襲う。次の瞬間、テネブライのサブモニターが稼働する。ナーがモニターを確認する。
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(0)「やったか⁉ ……ちっ! 半壊させただけかいな!」
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(0) モニターには半身が損傷したアルカヌムが映っている。シャイカが忌々し気に呟く。
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(0)「まさか……奴もポテンシャルを解放したというのか? しかし一体どうやって? エレメンタルストライカーの機体同士での共鳴か? それとも……」
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(0)「……知らなかったのか? これが救世主の底力ってやつだ」
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(0) 美馬が笑みを浮かべながら話す。シャイカが苦笑する。
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(0)「ひとつ勉強になった……ここは退かせてもらう」
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(0) 空間に穴を発生させ、アルカヌムはそこに飛び込む。穴はすぐに消えてしまう。
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(0)「あ! 逃がしてもうたな……まあ、エレメンタルフルバーストを使うと負担がな……」
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(0)「ああ、すぐには満足に動けん……一旦ビバ!オレンジ号に着艦する……」
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(0)「テネブライ、本艦に着艦しました」
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(0)「厄介な敵を退けてくれたわ。流石は異世界を救った救世主殿ね」
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(0) アレクサンドラが満足気に頷く。セバスティアンが重ねて報告する。
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(0)「各地の機体もこちらに戻りつつあります」
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(0)「皆、それぞれ敵を退けたのね、頼りになるわ」
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(0)「ちっ……しゃあないなあ、あんまり荒っぽいことはしたくなかったんやけど……」
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(0)「⁉」
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(0) 戦場に志渡布の声が響く。
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(0)「大富岳、起動!」
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(0)「! 大富岳が機体の向きを変えます!」
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(0) セバスティアンの言葉通り、大富岳の巨大な船体が横向きから縦向きになる。
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(0)「丸い方が上に来たわね……あの姿勢は確か?」
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(0)「膨大なエネルギーの上昇を確認! ビームの類を発射する模様です!」
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(0)「くっ! 狙いはこっちと桜島ってこと⁉」
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(0)「……慌てないで、サーニャ」
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(0) ビバ!オレンジ号のモニターに伊織が映る。
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(0)「伊織⁉ そうは言ってもね!」
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(0)「向こうの発射までまだわずかに時間がある。その前に桜島とビバ!オレンジ号、両艦の主砲を直撃させるのよ!」
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(0)「あ、あんな馬鹿デカい艦を沈黙させられるの⁉」
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(0)「計算上はね……データを送るわ」
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(0) 送られてきたデータに目を通したアレクサンドラは即座に叫ぶ。
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(0)「いや、これはこちらのエネルギーが150%の場合でしょ⁉ エネルギーが足りないわ!」
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(0)「それを今から充填しま~す♪」
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(0)「ユエ! 戻ったのね! って、なにその機体⁉」
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(0) アレクサンドラはモニターに映った金青白の見慣れない機体に驚く。
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(0)「これは光風霽月だ!」
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(0)「その声はご主人様⁉ それに乗っているの⁉ なんなのその機体は⁉」
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(0)「知らん! 気がついたらこうなった!」
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(0)「そ、そう……」
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(0)「とにかくありったけのエネルギーを注ぎ込むぞ!」
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(0)「言い方が気になるな! ちょっと黙っていて……!」
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(0) ユエが大洋に注意し、補給作業を行う。
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(0)「高島津艦長! 柑橘参号戻りました! 只今、補給を行います!」
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(0)「ポンカン! お願い!」
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(0)「ちょっと足りないかな……ミカン、イヨカンも協力して!」
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(0)「「了解!」」
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(0)「……補給作業完了!」
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(0)「こちらも完了です!」
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(0) ユエとポンカンが同時に声を上げる。モニターを確認したアレクサンドラが頷く。
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(0)「よし! これならフルパワーで主砲を放てるわ! 伊織!」
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(0)「こちらも大丈夫よ!」
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(0)「セバスティアン! 砲撃準備!」
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(0)「主砲発射準備!」
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(0) アレクサンドラと伊織が同時に指示を出す。
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(0)「……距離・方向OK、角度調整完了、エネルギー充填完了でございます」
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(0)「主砲発射準備完了しました!」
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(0) セバスティアンと桜島のブリッジクルーが同時に報告する。
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(0)「よし! 撃てえぇぇぇ‼」
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(0)「主砲、撃てえ――‼」
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(0) 二人の揃った掛け声により、凄まじいエネルギーの奔流が二筋、大富岳に向けて放たれる。
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(0)「むう⁉」
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(0) 大富岳が砲撃をまともに喰らう。セバスティアンが報告する。
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(0)「大富岳、エネルギーの低下を確認! ビームの発射を中止! 動きが止まりました!」
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(0)「ロボット部隊を補給が済み次第順次発艦させて! 大富岳を一気に制圧する!」
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(0)「かしこまりました! パイロットの皆さん! 発艦をお願いします!」
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(0)「了解です!」
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(0)「ジュンジュン、お願いね~」
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(0) 石火に乗った状態の電がカタパルトにつく。隼子が閃に声をかける。
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(0)「オーセン、振り落とされんなや!」
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(0) 石火が勢いよく発艦する。電に乗る閃が冷静に戦況を分析する。
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(0)「機妖の群れもあらかた片付いた……このまま大富岳に取り付ける!」
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(0)「そうはさせんで! 出番や、百鬼夜行!」
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(0)「⁉ まだこいつがいたか!」
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(0)「!」
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(0) 百鬼夜行がジャンプして、石火の高度まで達する。隼子が慌てる。
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(0)「くっ、ぶつかる⁉」
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(0)「そのまま突っ込め、隼子!」
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(0) 隼子は隣を飛行する光風霽月を見て驚く。
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(0)「大洋か⁉ なんやねん、その機体は⁉」
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(0)「これは光風霽月だ!」
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(0)「説明になってへんねん!」
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(0)「ユエとタイヤンの機体と合体したの? 設計思想が似通っているとは思ったけど……」
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(0) 閃が冷静に呟く。大洋が満足気に頷く。
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(0)「つまりはそういうことだ!」
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(0)「なにがつまりやねん! こっちが察しただけやろ!」
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(0)「前を見ろ! 百鬼夜行が迫ってくるぞ!」
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(0) タイヤンが叫ぶ。隼子がパニックになる。
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(0)「ど、どないすんねん!」
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(0)「一点突破よ! オーセン! タイミング合わせてね!」
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(0)「! 了解!」
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(0) ユエが口を開く。再び何かを察した閃が頷く。
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(0)「大洋、光龍刀で攻撃よ!」
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(0)「ああ! 『ぶった切り』!」
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(0)「‼」
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(0)「合体解除!」
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(0)「合体!」
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(0) 光風霽月の攻撃が百鬼夜行に当たった瞬間、光風霽月は合体を解除する。次の瞬間、光は電と石火と合体し、電光石火となる。閃が間髪入れす叫ぶ。
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(0)「大洋!」
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(0)「『大袈裟斬り』!」
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(0)「ウオオオ‼」
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(0) 電光石火の振るった刀を受け、百鬼夜行は落下する。ユエが声を上げる。
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(0)「『瞬間連撃』成功よ!」
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(0)「無茶をするな……」
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(0) タイヤンが呆れ気味に呟く。
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(0)「なるほど……リーチの長い刀でまず攻撃し、間髪入れず次の攻撃を加える。パワーを集中させた、まさに一点突破ってわけか」
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(0) 閃が頷く。大洋が声を上げる。
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(0)「要するにそういうことだ!」
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(0)「嘘つけ! アンタは絶対分かってへんかったやろ!」
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(0) 叫ぶ隼子をよそに、閃がユエに尋ねる。
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(0)「電光石火の合体機能が戻っているなんて、よく分かったね?」
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(0)「私もギリギリで気が付いたのよ……正直一か八かだったわ」
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(0)「一か八かだったのか⁉ 本当に無茶をするな……」
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(0) タイヤンが頭を抱える。閃がモニターを確認する。
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(0)「百鬼夜行は……黒い穴に消えた! 逃がしたか……」
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(0)「とりあえずは大富岳制圧に集中だ!」
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(0)「そうはさせへん!」
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(0)「⁉」
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(0) 巨大な九尾の狐が大富岳の前に再び現れる。志渡布の声が響く。
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(0)「力は戻った……やはり僕自ら、君らに鉄槌を下してやるとしよう……」