行別ここすき者数
小説本体の文章上でダブルクリックするとボタンが表示され、1行につき10回まで「ここすき」投票ができます。
履歴はこちら。
(0)
(0)
(0)オーガ達に鍛えてと頼んでから、つまりオーガを召喚したあの日から約1ヶ月たった。
(0)
(0)そのおかげで以前とは比べられない程レベルが上がっていた。
(0)
(0)
(0)
(0)人間 立花響 Lv.18
(0)
(0)HP 103 MP 61
(0)
(0)属性 物 銃 炎 氷 衝 電 破 呪
(0)耐性 ― ― ― ― ― ― ― ―
(0)
(0)能力 力 魔 体 速
(0)数値 6 12 7 11
(0)
(0)スキル
(0)・突撃 ・怒りの一撃 ・ジオ
(0)アビリティ
(0)・電撃プレロマ
(0)
(0)親友度
(0)オーガ 52
(0)ピクシー 52
(0)
(0)
(0)
(0)この通り、以前よりずっと強くなれた。
(0)怒りの一撃はオーガと訓練してる時に教わった、元々理不尽を敷いた人間に対する怒りが強かったからか、すぐに覚えれた。
(0)ジオはピクシーから魔力の扱い方を教わった時に覚えた。
(0)電撃プレロマも同様、時間はかかったけど。
(0)
(0)私を鍛えるのは存外鍛え直しになったのか、オーガとピクシーも強くなった。
(0)オーガはレベル20、ピクシーは19、2人とも私より強い。
(0)
(0)前よりずっと私達は強くなった。
(0)だから今日、最初の復讐を決行する。
(0)ターゲットは3人、学校で私を虐めていた主犯格の3人だ。
(0)熱した鉄で体を焼き、彫刻刀で肉を抉りとって笑っていた外道共。
(0)捕まえて、生きたままオーガのご飯になって貰おう。
(0)1人は、殺す覚悟をたしかな物にする為に、私が殺す。
(0)
(0)じゃあ、始めよう。
(0)
(0)―――――――――――――――――
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)夕暮れ時の薄暗い夜道、3人の女子中学生が喋りながら歩いていた。
(0)
(0)「最近さー、ウチらの周りチョロチョロしてんのウザくない?」
(0)
(0)「それね!なんかチョーシ乗った顔してるよね!」
(0)
(0)「わかるぅ〜!マジキモいんだけどぉ〜」
(0)
(0)3人が楽しげに話しているのは最近の話題についてだった。
(0)
(0)「そういえばさぁ、アンタん所のお兄さんとか超イケメンじゃない?紹介して欲しいんだけど〜?」
(0)
(0)「うっそ、あんなのが好みなわけ?ないわぁ〜」
(0)
(0)「えぇ〜良くない?カッコイイじゃ〜ん」
(0)
(0)「……ねぇ、なんか聞こえない?」
(0)
(0)ふと、一人がそんな事を言った。
(0)それに釣られるように残りの二人も耳を傾けると、後ろから何かが聞こえる。
(0)カラカラカラ… それはなにか金属を引き摺る様な音で、徐々にこちらに近づいて来ている様だった。
(0)三人は得体の知れない恐怖を覚えながらも、振り向いた。
(0)
(0)そこに居たのは、血塗れた鉄パイプを引き摺って近付いてくる女の姿だった。
(0)その姿を見た瞬間、3人のうちの一人が悲鳴を上げた。
(0)それを合図にしたかのように他の2人も叫び走り出す。
(0)その声を聞いて女はゆっくりと顔を上げ、そしてニタリと笑う。
(0)その目はどろりと濁り、正気を感じさせない狂気に染まっていて、とても普通には見えなかった。
(0)
(0)走って追い掛けて、まず最初に1人目の女の子の髪を掴んで持ち上げる。
(0)
(0)「ヒィッ!?やめてよ!何すんだよ!!」
(0)
(0)怯えた表情を浮かべ、涙目になりながら必死に抵抗するその子を見て私は笑いかける。
(0)
(0)「大丈夫だよ、直ぐに終わるから。」
(0)
(0)そう言って掴んだ髪を引っ張って押し倒して、頭を鉄パイプで殴って気絶させる。
(0)気絶した1人目をオーガに運んでもらい、残り2人を追い掛ける。
(0)
(0)2人は路地裏に逃げ込んで行き、私はその後を追う。
(0)すると、途中で2人は立ち止まっていた。
(0)行き止まり、もう逃げ場は無い。
(0)壁際まで追い詰めて、鉄パイプを振りかぶる。
(0)
(0)「ひぃっ!?」
(0)
(0)ゴッ!と鈍い音が鳴り、片割れが倒れる。
(0)加減はしたので死んではいない筈。
(0)最後の1人は私を睨みつけて口を開いた。
(0)
(0)「なんなのあんた!いきなり襲ってきて、頭おかしいんじゃないの!」
(0)
(0)「うるさいなぁ、黙ってよ」
(0)
(0)喚き散らす女を無視して殴りつける。
(0)
(0)「ぐべぇ!?」
(0)
(0)殴られた拍子に転び、地面に倒れ込む。
(0)痛みに耐えて起き上がろうとするから、今度は蹴り飛ばした。
(0)
(0)「げあっ!?」
(0)「げほっ!うぅ……」
(0)「ひっ…ひぃいい!許して!殺さないで!」
(0)ボロ雑巾みたいになった最後の1人を見下ろしながら言う。
(0)
(0)「許すわけないよね、これは復讐なんだからさ」
(0)
(0)訳が分からないと言った表情で怯える女を冷たく見下ろす。
(0)僅かに風が吹いて、前髪が揺れる。
(0)女は私の顔を見て、復讐の意味に気が付いた様だった。
(0)
(0)「あっ…あんた…たちばな…」
(0)
(0)「もうなにもかも遅いんだよ」
(0)
(0)私は鉄パイプを振りかぶった。
(0)
(0)―――――――――――――――――
(0)
(0)
(0)
(0)オーガが気絶した3人を担いで帰路に着く。
(0)家替わりに使ってる廃ビルに辿り着き、3人を物置として使われていたであろう地下室へ連れて行く。
(0)そこで、ゆっくりと生きたままオーガに食わせる。
(0)内一人は私が生きたまま、ゆっくりと殺す。
(0)
(0)殺す覚悟を確かな物にする為に、復讐を行う為に、血塗れた道を歩む為に、深呼吸をした。
(0)
(0)もう、後戻りは出来ない。