仮面ライダープリスパーサ (taka@半魚人)
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ステージ1「Im a 仮面ライダー!」

初投稿です。
よろしくお願いします。



ここは“風見市”数々の医者達が集まる発展都市

貴方が見届けるのは、さいきょうドクターライダーの物語である

 

 

「やれっ!おら!」

ピっピっとゲームの操作音が聞こえてくる

「うおぉりゃあ!」

ゲームクリアの音声が診察室に響き

「よっしゃ!クリアだっ!」

 

その言葉を聞き、診察を受けていた子供が冷めた目で先生を見つめてくる。

え?何でこんな言い方するかって?

あっ!まだ自己紹介をしてなかったな。

俺の名前は【安羅木 善人】(やすらぎ ぜんと)名前の由来は…

まぁ見たまんまだ。親が単に善を積み重ねながら

良い人になってほしいと願ったんだが…うん。逆だな。

こんな風に育ったのには親にも原因があると思う。※クズである。

「安羅木先生!」俺を呼ぶ声が聞こえる。

「ちゃんとこの子を診てあげてください!」俺はゲーム機を両手に持ち直しこう言った

「言っときますけど、俺は自分の診たい患者しか診ない主義なんスよ。」

言ってやった。みたいなドヤ顔をした。俺と居た看護師はタメ息を吐いて診察室を後にした。

「あの先生、この子は…。」

「あぁ、帰ってどうぞ。」

「もうこんな病院来るもんですか!」患者の母親は怒りながら帰っていった。

その途端!さっきの看護師が息を荒くさせて部屋に入ってきてこう言った。

「安羅木くん!今貴方が担当している患者の山本君が逃げちゃったのよ!」

は?今、なんて言った?金蔓が逃げただとぉぉ!

「俺、追いかけます!」金蔓をそう易々と手放すわけねぇだろ!※クズである(二回目)

俺は病院を出ると横断歩道を渡っている翔介を見かけた。

「あっ、待って!」こっちに気づいた翔介は走り出す。

そして、それを追いかける俺。

道は少しずつ狭くなり、車一台が通れる程度の狭さになった。

「もう待てってば。」

ある曲がり角でピザ屋のバイクが止まっていた。

「ちょっと借りますよ。」俺はバイクに乗ると翔介の方へ向く。

「ちょっと!それは故障中だよ!」

「え?」

そう言った時には遅く。

バイクは走り出していた。

バイクは翔介を抜き、道路へまっしぐら!

「うわあぁぁ!」

道路の段差に引っかかって吹っ飛ぶ。

「死ぬってぇー!」

たまたま通りかかった女の人が駆け寄る。

「大丈夫ですか?」

と言ったとき、女の人の頭に

さっき吹っ飛んだときに脱げた靴が降ってきてコツンッと当たった。

女の人はフラフラしてその場に倒れた。

 

その時、手に持っていた黒いトランクケースが開いて

中から緑とピンクの蛍光色でベルトのようなものと

手のひらサイズ程の“何か”が出てきた。

翔介がそれに近寄り

その何かには、フォルティの絵が描いてあった。

「あっ!フォルティアクションZだ!今日発売の新作“ゲーム”じゃん。」

ゲーム!?その言葉を聞いていち早く目覚めたのは…俺だ!

「ゲームだとっ!?しかもフォルティ!」

俺はベルトのようなものと手のひらサイズの何かを持った。

「よし!もらった!」「・・・えー!!」

翔介はビックリしたが、ションボリしてどこかへ行ってしまった。

そうすると、さっきまで倒れていた女の人の目が覚めた。

「あいたたた、て!それはダメ!素人が扱える物じゃないんだから!」

何言ってんだこの人。

「いや。これは俺がもらう!俺に出来ないゲームは無い!」

と言ったその時、遠くから人の叫び声が聞こえた。

「何だ?」「まさか!」

女の人は気付いたように

叫び声の聞こえた方に走っていった。

俺もすぐに追いかける。

 

~風見市公園~

「やっぱり…。」

すぐに追いつき、息を切らしながらも前を向くとそこにいたのは。

巨大な丸が合体した怪物だった。

『ピエェーーッ!』

うるさい叫びをあげた怪物は暴れだした。

「さっきの子だわ。」

「どういうこと?」

不思議に思う俺に彼女は

「あれは“バグスター”が人間の身体を乗っ取った姿よ。」

「バグスター?」

「新型ウィルスよ。バグスターは人間に感染して最終的には、あのように完全に乗っ取るの。」

最初は何を言ってるのか意味不明だったが

目に見える物が確かだった。

そして彼女が口を開く。

「まだ助かる余地はあるわ。」「え?」

「今、あなたが持っているトランクケースの中にある、

“ゲーマドライバー”と“ライダーガシャット”を使って今すぐオペをしなきゃいけないの。」

「オペを?これで?」

大体は理解したが、まだ戸惑ってる自分がいる。

だが、口に出てしまったのだ…

「おもしれぇ…。俺に出来ねぇゲームはねぇ!」

「ちょっと!?何しようとしてるの?」

俺はガシャットの黒いボタンを押す。

『フォルティアクションZ!』

そして上に掲げてガシャットを斜めにする。

 

「変身!」

 

ガシャットをひっくり返して

ガシャットを持つ手を勢いよく振り下ろす。

『ガシャット!』

そして俺の周りにプレートが現れ直感的に手が前に出て

プレイヤーがセレクトされる。

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?…アイム ア カメンライダー!』

ん?何?え!

「な、なんじゃこりゃあー!」

なんだよ!この四等身!

胸にはボタンやら何やらある。

だが、俺に出来ないゲームは無いんだ!

「ノーコン!ノーミス!ノーダメージ!Zのプレイをなめんなよ!」

クリア条件は?まぁ奴を殺ればいいだけか。

「いくぜ!」

見た目の割に身軽な動きができるのに少々ビックリしたが

敵の攻撃を避けつつ俺は“アレ”を探す。

「ちょ、ちょっと貴方。何してるの?」

「エナジーアイテムを探してるんだよ!」

所々にある茶色いブロックを破壊しながら進んでいる内に

黄色いアイテムを見つけて取る。

「高速化だ!」

ものすごい速さで相手にダメージを与える。

ダメージが入るたびに、HIT!の文字がでる。

しばらくするとアイテムの効果が切れる。

「ふぅ~、武器が欲しいな。」

と言ったら、目の前に両側に刃がついた斧が現れた。

『ガシャコンバスター!』

そんな名前なのか。使わせてもらうぜ!

俺はガシャコンバスターバトルアックスモードで

バグスターを切りつけていく!

奴は次第に小さくなり元の翔介に戻った。

「大丈夫か?」

「まだゲームは終わってない!」

「何だって?」

翔介から出ていくオレンジ色の小っちゃいのが

一カ所に集まっていく。

段々それは人の形をしていき

見たことのある姿になった。

「ボスのおでましか!」

こいつはフォルティの一面のボスの【トランプティー男爵】だ。

男爵との一騎打ち。ガシャコンバスターのAボタンを押してバスターモードにする。

『ジャ・キーン!』

「いくぜぇ!」

男爵をどんどん斬りつけていく!

HIT!HIT!と確実にダメージを与えていく。

相手がよろめいた!今だ!

って時にあの女の人が叫んだ。

「レベルアップするのよ!ピンクのレバーを展開して!」

何!?そんな機能あんのかよ先に言えよ!

俺は言われた通りレバーを開く!

 

「大変身!」

『ガッチャーン!レベルアップ!』

『フォルティジャンプ!フォルティキック!フォルティフォルティアクション!Z!』

ん?お!おぉ!今度は八頭身!

「うおぉ!www」

男爵も弱ってるな。今しかない!

俺はベルトに刺さってるガシャットを抜き

ベルトの横にあるスロットに入れる前に

ガシャットに息をフっと吹いてからスロットにはめる!

『ガシャット!』

スロットの銀色のボタンを押す。

『キメワザ!』

右足に気が溜まっていき

もう一度ボタンを押す。

『フォルティ!クリティカル!ストライク!』

その場でジャンプして右足を上に大きく円を書き

男爵に一発、蹴りを入れる。

『会心の一発!』

男爵は爆発した。

ゲームクリアの文字が浮かび

クリア音が鳴る。

「ゲームクリアだぜ!」

 

~風見市総合病院~

俺は彼女に連れられエレベーターに乗る。

「は?地下?どんだけ下がるの!」

どうやら着いたみたいだ。

「ここは?」

「電脳救命センター。これからここは、あなたの活動拠点になると思うわ。」

いわゆる、秘密基地みたいなもんか。

「おっ?ゲームがある。」

ゲームのある方に近づくと彼女が立ちふさがる。

「コスチュームチェーンジ!」

「うわ!」

いきなり目の前が光に包まれた。

目が慣れてくると、さっきのゲームの画面に

彼女?がうつってる。

「は?えっ?えぇー!」

そして画面越しの彼女が言う。

「【中野 アリス】は私の仮の姿。」

「改めて、私の名前は【ポッピーピポパポ】。全部のゲームをクリアして世界を救うスーパードクターになって!」

一番驚いたのは、彼女の仮の名前が中野アリスだということ。

 

see you next game・・・

 

次回!仮面ライダープリスパーサ!

「なんだ。あのジジィ。」

「若いもんには負けんわ!」

「タガヤスアグリカル!」

 

次回!「おじちゃんDOCTOR参戦!」

で、ゲームスタート!




途中、たまに変な感じしましたが
主が素人なのですいません。

今後色々なライダーも出るので
是非見てってください!

P,S
感想もお願いいたします


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ステージ2「おじちゃんDOCTOR登場!」

え~と、随分投稿が遅れてしまいました。
楽しみにしている方がいたらすいません。
それと今回は、?が多いです。
それでは、最後まで見てってください。



前回のあらすじを簡潔にはなすとだな。

まず、【中野 アリス】とかいう女が

俺という天才に“ゲーマドライバー”と“ライダーガシャット”をくれて、

仮面ライダーになってバグスターを殺ったってとこだな。

 

 

「…くん?」

聞き覚えのある声がする。

「や…ぎくん。」

あ、もしかして呼ばれてる?

「安羅木くん!」

ハッと目が覚めると、そこには見覚えのない天井がある。

「安羅木くん。起きて、出勤の時間よ。」

声の主を探し、辺りをを見渡す。

「早く起きないと~。」

そこに居たのは、中野アリスだった。

「え?ここは?」

「えと、私の家だけど。」

  なぜ?何で俺が女の家に?

「あの後、貴方が急に倒れたから心配したんだからね。」

そういえば昨日、電脳救命センターで話した後の記憶が無い。

「寝ちゃってた。心配して損しちゃった。」

「で、今何時?」

「え?今は、8時半だけど。」

8時半か…8時半?あ、仕事。

「やっべぇじゃん!」

あぁ殺される。急がねぇと。

「よし!準備OK!」

「じゃあ行くわよ。」

そして俺たちは病院へ向かった。

 

~風見市総合病院~

「安羅木くん。こっちよ。」

「え?俺はこっちだけど。」

「貴方のことならCRが引き取ったわよ。」

引き取った?ホントにわけわからん。

俺たちはエレベーターに乗り、

電脳救命センターに向かう。

さっきCRって言ってたな。

 

「てか、何で俺の名前知ってるの?」

「そりゃあ、調べたから。」

うわ、まじか…。趣味悪!

「それに貴方、結構有名よ。」

「え?」

「悪い意味でね。」

えぇ、なんで?

なんで悪い方で有名なの?

良い方じゃなくて?

「色々なゲームセンターで看板まで立ってるのよ。」

ホントにそうか?俺は至って普通だけど。

 

そうこうしてる間に目的地に着いたようだ。

「とりあえず着いてきて、話があるの。」

話?話ってなんだ?

新作ゲームの話か?まぁ聞いてみるか。

「で、話ってのは?」

「うん。実は、風見市の西の方ある、」

西の方角というと墓地がたくさんあるな。

「えーと。そう、“多賀安診療所”という場所に…、」

多賀安?当て字かよ。ダサ!

ま、俺の名字も近い感じなんだけど。

「ちゃんと聞いてる?」

「はいはい。」

そういえばコイツ。人格はポッピーと全然違うよな。

ギャップを狙ってるのか?ww

 

「それでそこに、ゲーマーが居るって噂があるの。」

ゲーマーか。そんな簡単に見つかるわけねぇだろww。

あ、こういうのフラグって言うのかな?

「だから、そこに向かうの。わかった?」

「りょーかい。」

 

そして俺たちは、その診療所に向かった。

着いた。第一声が、

「古っ!」

はい!ここまでの道のりを飛ばしたね!

アリスがちょっと後ずさりして、

「入るの?」

なぜそんなことを訊く?

必要あるか?

「そりゃあ、まあね。」

「じゃあ私は待ってるから。」

は?何で?お前が連れてきたんだろ?

ハッと俺は気づく。

「もしかして、怖いのか?」

そういうとアリスは肩をビクッとさせて、

「そ、そんなわけないでしょう!」

明らかに動揺してる。

よし!ついに弱みを握ってやった。

 

でも怖いのが苦手だなんて、可愛い一面もあるんだな。

そして面白半分で言ってみる。

「一人で居るときの方が出やすいんだって。じゃあ行ってく…。」

と行こうとしたら、アリスに白衣の後ろの裾を掴まれた。

「ま、待って…。」

おい。そんな泣きそうな目で見るなよ。

「わかったよ。連いてこい。」

そして俺たちは診療所の中へ入っていった。

 

自動ドアじゃないのかよ。

そんなことを思いながらも中へ入る。

中は思ってたより綺麗だった。

「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ。」

受付の女性が言ってくる。

「今日はどのようなご用件で?」

「あの、ここにゲームの得意な人は居ますか?」

なんだこの質問はww。

でも受付の人はわかったかのように、

「はい。農(みのり)さんですね。」

みのり?珍しい名前だな。

「その人に会わせてください。」

んだよ。もう元気かよ。

「はい。案内しますね。」

そして受付の人に連れられて、

みのりという人物の所まで行った。

「ここです。どうぞ中へ。」

と言われてドアの横にある名前を見た。

【大草 農】

(おおくさ みのり)

と書かれていた。

中へ入ると一人のご老人。

「何じゃ?何か用か?」

「貴方が農さんですか?」

「そうじゃが、それがどうしたんじゃ。」

まじか、老人だったのか。

「貴方はゲームが得意と聞いたんですが。」

「得意って程じゃないが、農業ゲームと育成ゲームをやっとる。」

ほう、そういうジャンルの人か。

てなるとアクションとかは苦手そうだな。

「戦闘系は好きではないんでね。」

「それでも良いんです。」

おいおい。もしかして、

その人を戦わせる気か?

このじいさんがライダーになるのかよ。

「久しぶりの客かと思えば何かの宗教団体か?」

いやいや、服見てわかれ。

どこから見ても医者だろ。

「勧誘という点ではかわりませんが。」

あ、ガチで戦わせるのかよ。

「貴方は、人類を救う唯一の逸材なの。」

直球すぎるだろー!バカかコイツ!

「き、君は何をいってるんだ?」

ホント何言ってんのこの人。

「しかも貴方の好きなゲームで!」

「ゲームか。良い響きじゃの。」

それなら闘ってくれるかな?

と返答を待っていたら。

「何?もうこんな時間か。」

どしたんだ?まだ午前の10時だぞ。

「いつも見とるニュースの時間じゃ。」

なんだ、そんなことか。

そしてニュースが始まった。

「おはようございます。」

こんなの毎日見てんのか。

「ただ今、新着のニュースが入りました。」

「これはとても信じがたいニュースです。」

「風見市の動物園で、」

脱走か?物騒だな。

 

「“怪物”が現れました。」

 

怪物だと!?もしかして!

「現場と中継がつながっています。」

そしてテレビの画面にはバグスターが映し出される。

「安羅木くん!」

「わかってる!」

急いで診察室を出ようとすると、

「どこへ行くんじゃ?」

「あの動物園です。」

「あれが私たちが闘うべき相手、バグスターです。」

俺たちは農さんを放っておき、

診療所を出て車へ向かう。

「よし行くぞ!」

そして俺たちは動物園へ向かった。

 

~多賀安診療所~

「行ってしまった。」

わしはしばらく呆然としていた。

ふと机に目をやると、

そこには黒いトランクケース。

手を伸ばし開けてみると中には、

「ベルト?となんだこれは。」

ピンクと緑の蛍光色でベルトのようなものと緑の何か。

 

「皆さん見てください!」

ふと声の方へ向くと、

「男女二人が怪物の元へと向かっています!」

ヘリコプターから映し出された男女は、

さっきの人たちだった。

「そうか、ホントに彼らはあの怪物と戦うのか。」

自分が見てるものが夢であればいいと思った。

すると、あの子の言葉を思い出す。

 

「貴方は人類を救う唯一の逸材なの。」

「しかも貴方の好きなゲームで!」

 

ゲーム…。そうか、ゲームじゃよ!

わしにはゲームがあるんじゃった!

 

トランクケースを閉めて、それを持ち診療所を飛び出す。

痛くなる腰を我慢しながら。

自分の家に行き、真っ先に行ったのは馬小屋。

「マーちゃん。一緒に行こうか。」

わしはマーちゃんに跨り、

わき腹を蹴ってやると走り出す。

 

~風見市動物園~

「着いたわよ!」

急いで車から降りる。

「ピェーッ!」

うわ!キモ!タコ?クラゲ?

小さい丸がいっぱい積まれて

クラゲみたいになってる。

「ぼさっとしてないで変身して!」

「うし!」

ゲーマドライバーを腰に巻き、

ガシャットを顔の横で押す。

『フォルティアクションZ!』

手を上に上げて、ガシャットを反転させ斜めにする。

「変身!」

さらにガシャットを振り下ろす!

『ガシャット!』

そして目の前にプレートが現れて

手を前に出し俺のキャラをセレクトする。

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?…アイム ア カメンライダー!』

俺はいつもの四頭身になった。

レベル1なのかな?

『ガシャコンバスター!』

よしきた!

俺はガシャコンバスターバトルアックスモードを持って

バグスターの方へ走る。

 

「うおぉー!」

ガシッ!とあっさり持ち上げられて

どんどん締め付けられる。

「ぐわぁ!」

レベルアップしなきゃ!

そう思い俺はバグスターの触手を跳ね退ける。

よし!レベルアップだ!

レバーを開こうと手を掛けると、

「ダメ!」

アリスが開こうとする手を掴む。

「何すんだよ!」

「まだレベルアップはだめなの!」

「レベルアップした方が効率いいだろ!」

思ったことを口にしたんだけども

「まずは患者の体からバグスターを分離しなくちゃいけないの。それを行うのがレベル1なの。」

ちっ、まじかよ。

まぁ武器もあるし余裕だろ。

と思った矢先にバグスターに吹っ飛ばされる。

結構な怪力にやられたため体が思うように動かない。

よく見たら胸のゲージが減ってる。

体力ゲージだったのか。

 

パカラッパカラッと馬の走る音が近づいてくる。

「ヒヒーン!」

馬が現れ、そこに乗っていたのは一人の老人。

「なんだ。あのジジイ!」

「あいたた。マーちゃんは速いのう。」

て、農さん!?何でこんなとこに!

農さんは馬から降りると

黒いトランクケースの中から

ゲーマドライバーと緑色のライダーガシャットを取り出した。

「解りやすい説明書じゃったわい。」

農さんは左手に持ってたゲーマドライバーを腰に巻き、

右手に持ってたライダーガシャットを前に出してボタンを押す。

 

『タガヤスアグリカル!』

 

アグリカルというと農ゲーか?

「変身!」

ガシャットを反転させ右手を戻し、

左手に持ち変え、少し上に上げて下ろす。

『ガシャット!』

俺の時と同じように周りにプレートが現れて

俺のキャラの隣をセレクトする。

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?…アイム ア カメンライダー!』

農さんはライダーに変身すると

緑色のライダーになった。

「若いもんにゃ負けんわ!」

農さんは走り、バグスターに殴りかかろうとしたとき、

グキっ!と大きな音がした。

農さんの腰にはデッカいHIT!の文字。

「あ、こ、腰が…。」

おいおい、患者救うのに自分が患者になってどうすんだよ。

まあいい、そろそろ体が回復してきたし。

「反撃といこうか!」

俺は立ち上がりガシャコンバスターのBボタンを三回押して

バグスターに攻撃する。

すると押した回数分バグスターにダメージが入って

バグスターは爆発して元の患者に戻った。

「富田さんじゃ!」

ん?誰?

「最近わしのとこへ来たんじゃが、ストレスだろうと帰してしまったんじゃ。」

そんな事があったのか。

とりあえず分離したしボス戦だ。

小っちゃいバグスターは一カ所に集まっていき、

人の形になっていく。

「あれはアグリカルのボス。盗賊の【マッシブ】じゃ。」

そんな名前なの?でも盗賊か手ごわそうだな。

「そんじゃレベルアップしますか。」

「そうこなくてはな。」

まず俺がレバーを開く。

『ガッチャーン!』

『レベルアップ!フォルティジャンプ!フォルティキック!フォルティフォルティアクションZ!』

続いて農さんがレバーを開きレベルアップする。

『ガッチャーン!』

『レベルアップ!タガヤス!ウエル!ソダツ!シュウカク!タ・ガ・ヤ・ス!アグリカル!』

 

俺たちはレベルアップすると

バグスターに立ち向かう!

「よし、バスターモードだ!」

『ジャ・キーン!』

ガシャコンバスターをバスターモードにすると、バグスターを斬っていく。

「なんだそんなもんか!」

そう言い、余裕の表情でバグスターも斬りかかってくるが、

なんとか避けつつ反撃する。

農さんは手に鍬のような物を持っている。

やはりABボタンはついている。

だが縦についていた。

農さんはコンクリートなんか物ともせず

鍬で地面を耕す…というより掘り、なんかの種を植えた。

どんどん育っていき、ハエ捕り草みたいになった。

「な、なんだ!ぐわっ!」

そしてバグスターを蔓で持ち上げて喰った。

外でHIT!の文字が立て続けに出てる。

ぺっと口から出されたバグスターは瀕死状態だった。

ハエ捕り草は朽ちていった。

 

「決めましょう!」

「そうじゃな!」

農さんは鍬のAボタンを押してシャベルにする。

『ザ・クーン!』

そしてシャベルで穴を掘りバグスターを落とす。

そこで俺はベルトからガシャットを抜き、フッと息を吹いてガシャコンバスターにはめこむ。

『ガシャット!キメワザ!』

ガシャコンバスターに気が溜まっていき、

『フォルティ!クリティカルフィニッシュ!』

俺はガシャコンバスターを下から上に振りあげて、

バグスターを上にふっ飛ばした。

 

『ガシュン!』

そして農さんはベルトのガシャットを抜き

ベルト横のスロットにセットする。

『ガシャット!』

ボタンを押して左足に気が溜まっていく。

「老人のプレイング、見せてやるわ!」

そしてもう一度ボタンを押す。

『タガヤス!クリティカルストライク!』

農さんは、落ちてくるバグスターに左足を大きく上に振り上げ蹴りを入れる。

「ぐわぁ!」

バグスターは爆発しパーフェクト!の文字が出て、

ゲームクリア音声が鳴る。

農さんの周りに色々なゲームロゴが現れ、

アグリカルの部分がゲームクリアになった。

 

~CR電脳救命センター~

「スゴイとこじゃのう。」

「農さん。これからも頑張りましょう。」

「あぁ、そうじゃな。」

この人と一緒にやっていくのか

やはりゲームは協力プレイだよな。

「俺の名前は安羅木 善人。よろしくお願いします。」

「あぁ、わしは大草 農。よろしく頼む。」

と話しているとアリスが入ってきた。

「あ、農さん。来てたんですね。」

「おぉ、邪魔しとるよ。」

「そういえば、まだ名乗ってなかったですね。」

「私は中野 アリスっていいます。よろしくお願いします。」

「よろしく頼むよ。」

「それじゃあ、これから三人で頑張りましょう。」

 

 

「やっと着いたわ。」

病院には一人の影。

「ここが風見市総合病院ね。CRはここにあるのね。」

 

see you next game…

 

次回!仮面ライダープリスパーサ!

「私、琴音 憐花といいます。」

「音ゲーの…ライダー!?」

「ホップステップ リズム!」

 

次回!「GAMEの音色に乗せて…」

で、ゲームスタート!

 




いかがでしたでしょうか。
原稿書いてる途中にアリス可愛いな~と思いながら書いてましたww。
うp主はマイペースなので次回も
投稿が遅れるかもしれないですが、頑張ります。
それでは、次回もお楽しみに!


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ステージ3「GAMEの音色に乗せて···。」

久しぶりの投稿です。
待ちわびた人も居るかと思います。

これからも頑張りますのでお願いします。
それでは本編どうぞ。


前回までのあらすじ。

 

俺、安羅木 善人はCRのドクターになって未知の新型ウイルス【バグスター】を

ライダーガシャットを使って、仮面ライダーになり戦うことになった。

 

そして前回は新たにCRに加わった大草 農さんと共にバグスターを倒したのだった。

 

~風見市総合病院·CR~

 

「あ、アリス。珈琲くれ。」

「まったく、それくらい自分でやってよ。」

 

こいつは、中野 アリス。

俺にゲーマドライバーとガシャットを渡してくれた人。

タダでくれたからね~。へっへっへ。

 

「そうじゃぞ。人に頼ってばかりではイカン。」

 

この人は大草 農。

もう一人のライダー。タガヤスアグリカルのガシャットを使って変身する。

 

「はいはい。」

俺は立ち上がると、ゲーマドライバーが目に入る。

 

そして、ふと思い付いたことを口にしてみる。

 

「そういえば、変身したしたときに元の名前で呼ぶのも何だから、変身したときの名前を考えようぜ。」

「名前って···。」

「まぁ、良いじゃないかの。」

 

とは言うものの、暇だから言っただけで案は一つもない。

「もうフォルティで良くね?」

「諦めるの早いのぉ。」

「決めるなら、ちゃんと決めてよね。」

「わったよ。」

 

う~む。名前、名前。ここで尺を使うのもな~。

そういえば。となり町のテレビだと

たしか、エグ何とかいうやつが有るらしいな。

とまぁね。こんな話は置いといて。

「よし、後で考えよう。」

「アナタ最悪ね。」

「それが売りなんだけどね。」

 

それはさてとき、バグスターの情報は今まで運良く入ってきたけども

「バグスターの緊急情報はどうすればいいんだ?」

「お、待ってました!」

んだこいつ。馬鹿か?※唐突なクズである

 

「そんな貴方にオススメしますのは〔ゲームスコープ〕です。」

そう言うとアリスは聴診器みたいなのを取り出した。

「これを使えばウィルスに感染した人が丸分かり!」

何やってんだこの人。どこぞの通販番組だよww

俺はアリスから渡されると、首に掛けた。しっくり来るね~。

「患者の居場所の情報も入ってくるからね。」「そりゃどうも。」

 

すると、部屋に誰かが入ってきた。

「貴方たち、何をしているの。」

声のした方に向くと、そこにいたのは一人の女。

「さっきから音が鳴ってるのに気付いてないの?」

 

「えっ?」

 

さっきもらったゲームスコープからビービーと音が鳴っていた。

「急患だよ!急いで。」

「分かった、すぐ行く。」

 

そして俺たちは、病院を後にした。

 

 

~風見果樹園~

 

果樹園に着くと、カメラやマイクを持った人達が集まっていた。

「橋本さん!大丈夫ですか!」

俺たちはその人混みに向かった。

 

「医者ですか?!」

「はい、どうしました?」

さっきの女が応対する。

何だ、この女は来てたのか。

「橋本さんが急に倒れてしまったんですよ。」

女は患者にゲームスコープを使った。

「やはり患者だ。」

俺がそう言うと、女が立ち上がり皆に言う。

 

「これからオペ始めますので避難して下さい。」

「オ、オペだって?」

もしかして此処でやるのか?まぁ、やむを得ない。

そして俺はガシャットを取り出してボタンを押す。

 

『フォルティアクションZ!』

 

俺の後ろにフォルティの画面が現れてチョコブロックが出てくる。

さらにゲーマドライバーを腰に巻く。

ガシャットを上に上げる。

 

「変身!」

ガシャットを反転させて降り下ろしゲーマドライバーに挿す。

 

『ガシャット!』

俺の周りにプレートが現れキャラをセレクトする。

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム···アイムアカメンライダー!』

 

『ガシャコンバスター!』

 

ガシャコンバスターを取ろうとすると橋本さんが

マイク型のバグスターになり、凪ぎ払いで俺を吹っ飛ばした。

 

「ぐ、クソ!」

そういえば、あの女はオペをするって言ってたけど。まさか···。

「甘いわね。」

そう言う女の左手には黄色いガシャットを持っていた。

「これだから自称ゲーマーは。」

「何だと!」

女はガシャットのボタンを押す。

 

『ホップステップリズム!』

 

ゲームエリアが女を中心として広がっていく。

ゲーム画面からは音符が飛び出してくる。

ゲーマドライバーを腰に巻くと、ガシャットをマイクを持つように持ち。

 

「変身!」

 

ガシャットを反転させてベルトに挿した。

『ガシャット!』

そして女の周りにプレートが現れて左手でキャラをセレクトする。

 

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!···アイムアカメンライダー!』

 

相変わらずの四頭身登場ww。

頭が音符みたいだな。

まぁ感想はさておき、一人テンションが高い模様。

 

「あー!ホップステップリズムだ。ねぇ善人、ホップステップリズムだよ!」

テンションが高い理由は分かる。

初めてCRに行った時、アリスがポッピーになって入ったゲーム機体がホップステップリズムだったこと、俺が見逃すわけない。

 

 

その頃、二人に置いてきぼりにされた農さんはというと···。

「みんな速いのぉ、···。やはり若いって良いなぁ。」

トボトボと歩く、農さんだったのだ。

 

 

そして戻って果樹園へ···。

 

「クソ!こんなんじゃ埒が明かねぇ。」

そういえば、みんなはアリスが避難させたのか。

 

そんなこと思っていると近くから声が。

「あぁ、うちの果樹園が··。」

げ、まだ居たのかよ。メンドいな~。

 

俺はキメワザスロットのボタンを押してステージセレクトをする。

 

『ステージ!セレクト!』

 

そして俺達は平原に移動した。

「これで暴れまくれるぜ!」

 

俺はガシャコンバスターを構える。

 

「うぉー!」

 

真っ先にブロックを叩き壊して、マッスル化のエナジーアイテムをゲットしてバグスターをガシャコンバスターでぶっ飛ばした。

 

「あ、やべ。」

 

少し飛ばしすぎたな···。

俺達は急いで飛ばした場所に向かった。

 

そこに居たのは、患者と分離したバグスターと···

 

「俺の色違い?」

 

黒くなった俺のキャラの色違いだった。

レベル1だったそいつは、レバーを開く。

 

『ガッチャーン!レベルアップ!』

『フォルティジャンプ!フォルティキック!フォルティー!アクショーンZ!』

 

レベル2になった奴はすぐこちらに向き直り、ムチの様なもので攻撃してきた。

「痛っ!」

なんだ?プラグ?ネタかよww、なんて言ってはいられないようだな。

 

奴は、お構いなしにプラグコードで連続攻撃して俺達を飛ばした。

 

「ぐわっ!」 「きゃあ!」

 

 

急いで起き上がった時には、奴もバグスターも消えていた。

「クソ!逃がしたか。」

そこで俺達は患者を連れて病院まで戻った。

 

 

~風見市総合病院CR~

 

「橋本さん、必ず“私”が救います。」

たく、綺麗事かよ。※つくづくクズである。

それにこの女、私ってのを強調して言いやがった。

ゲームをクリアすんのは俺だってのに。

 

「みんな!バグスターの反応があったよ!」

「何!」

「今度は儂も一緒に行くぞ!」

「農さん。居たんですか。」

我ながらヒドイ一言wwあ、いつも言ってた。

 

そして俺達は車に乗って、バグスターの反応があった場所に向かった。

 

 

~風見協会(廃墟)~

 

「ようやく来たな。」

 

「んだテメーは。」

 

俺のやったゲームにこんな奴いたっけか?

見たことのない敵キャラだ。

なんだこいつ。

俺が考えながら顔をしかめていると。

 

「まったく、ゲーマーなのに知らないの?」

ぐ、それを言われたらな。

 

「あいつは【ノイズン】よ。ホップステップリズムのキャラなの。」「へー。(興味なし」

「そんなことより変身じゃ!」 「おし。そうこなくっちゃ!」

 

そして俺達はそれぞれガシャットを構えて起動させる。

 

『フォルティアクションZ!』『ホップステップリズム!』『タガヤスアグリカル!』

 

さらに、ガシャットをそれぞれベルトに挿した。

 

『ガシャット!』

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!···アイム ア カメンライダー!』

 

レベル1になった俺達だが、すぐレバーに手を伸ばす。

 

「大変身!」「其の弐!」「2ソーン!」

 

『『『 ガッチャーン!レベルアップ! 』』』

 

『フォルティジャンプ!フォルティキック!フォルティフォルティアクションZ!』

『タガヤス!ウエル!ソダツ!シュウカク!タ·ガ·ヤ·ス·アグリカル!』

『ホップ!ステップ!ジャンピング!ホップステップリ·ズ·ム!』

 

三人でレベル2になると、それぞれ武器を持ってノイズンに立ち向かう。

ノイズンは雑魚バグスターを出して邪魔をする。

 

「くそ、邪魔すんな!」

 

俺はガシャコンバスターで一掃する。

 

「次はテメーだ!」

 

そして俺達はノイズンに攻撃する。

 

「ぐわっ!」

 

ヤツは一瞬だけ怯むが、すぐに向き直り持っているギターを弾き攻撃してくる。

ギターから放たれる雑音は音符となって飛んできた。

 

「うわー!」「きゃっ!」

 

だが、こちらも負けじと反撃する。

 

「ぐぅ··。」

 

全員の攻撃を喰らったせいか、奴の体力が削られてるのが分かる。

よし!決めるしかねぇな!

 

「一気に決めるぞ!」「うし!」「分かってます。」

 

農さんの掛け声を合図にガシャットをキメワザスロットにセットする。

 

『『『 ガシャット! 』』』

スロットのボタンを押す。

『『『 キメワザ! 』』』

 

三人の足に気が溜まっていく!

そして、もう一度ボタンを押す。

 

『フォルティ!』『タガヤス!』『ホップステップ!』

『『『クリティカルストライク!』』』

 

全員でジャンプして、ノイズンにキックを喰らわす。

ノイズンは爆発して、ホップステップリズムのゲームがクリアされた。

『ゲームクリア!』

 

 

~風見市総合病院CR~

 

「今日も一件落着だな。」

「そうじゃの。」

 

ノイズンの件で俺の色違いが現れた。

奴がなんだったのかは分からない。

でも今は考えても仕方ないな。

 

「でさ、アリス。前から言いたかったけど、ゲーマコーポレーションの社長って知ってる?」

「いきなりね。てか知ってるもなにも、ゲーマコーポレーション社長【任堂 天(じんどう てん)】はCR

に協力してるよ。」

「へー。···?、えーっ!!」

 

そうだったのか。知らんかった。

そんなこと思ってると扉が開く。

 

「みんな!差し入れだよ。」

 

うぉっ!院長!何故ここに!?

はえ?状況が掴めん。

 

「お、お父さん!」

 

お父さん!?あ?さらにややこしいぞ?

 

「なんだ居たのか憐花。ほら、ケーキだぞ。」

 

院長は手にケーキ屋の箱を持っていた。

 

「ケ、ケーキ?買ってきたの。」

 

そういえば、この女が院長のことをお父さんって。

俺が顔をしかめてると

 

「ん?憐花、自己紹介してないのか。」

「え?あぁ、まだ名乗ってなかったわね。」

 

女は改まってこちらを向く。

 

「私は【琴音 憐花(ことね れんか)】風見市総合病院院長、【琴音 秋斗(ことね あきと)】の娘よ。」

 

「えーーーー!」

 

俺が驚愕してるなか、憐花とかいう女はニッコリと笑いながらケーキを口に運んでいた。

ホントにこれからやってけるかな、俺···。

 

 

 

 

夜のビル街。

冷たい風が吹くなか、一人の男と怪物がいた。

 

「カーボン、問題を出そうか。」「なんだ?」

 

「これから何が始まるのか。わかるか?」「どうせ、ゲームだろ?」

 

「正解とも言える。だがしかーし···。」

 

男はそう言うとニヤリと笑みを浮かべた。

 

「これから始めるゲームは、人間とバグスターの生死を掛けたゲームさ!」

 

 

see you next game···

 

次回!かめn、飽きたから農さん頼みます。 え!?

次回!仮面ライダープリスパーサ!

 

「何だ?あの姿は!」

「もう、CRには居られない。」

「爆走バイク!」

 

次回!「止まっていた男の、RUN!」で、ゲームスタートじゃ!




少してんこ盛りになったかもしれません。
それよりも、今回は新キャラがかなりでましたねー。
善人のくずっぷりも中々だったな。(キリッ

それでは是非感想をお願いします。
四話の投稿を楽しみにしていて下さい!




時間掛かったなー。
善人達の罵声が聞こえる。(幻聴


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ステージ4「止まっていた男のRUN!」

久しぶりの投稿になります。
良かったら、最後まで見てください。


前回のあらすじ。

 

俺、安羅木 善人はCRのドクターになりバグスターと戦っている。

まぁ4話だし1話から見てるから知ってるだろ。

 

んで前回は、俺の色違いが現れたんだ。本当に奴は一体?

そして新たに加わった【琴音 憐花】と共にホップステップリズムの敵、ノイズンを倒したのだった。

 

 

~電脳救命センターCR~

 

「プリスパーサ!」

「おぉ、急にどうしたんじゃ。」

 

この人は大草 み···。もういいよね、こういうの。

メンバー紹介を毎回やったら尺が勿体ない。だから皆さん察してください。※今回もクズである。

 

「変身後の名前ですよ。」

「ほ、ほ~。」

 

興味無さそう。なんでや。

 

「この前ポッピーが勝手に名前つけたんすよ。で、俺はみんなの分まで考えたんですよ。」

「良い名前でしょ♪で、みんなの分まで考えたって?」

 

アリスは少し驚いた顔で言う。

そんなに驚くことか?

 

「それで儂の名前は?」

「農さんは【仮面ライダーネイチャー】です!」

「んん。そのまんまな気がするが、いいか。」

 

えぇ、不服そう。俺は好きだけどなぁ。

視線を感じる···。

視線の方を向くと、憐花が期待する目をこちらに向けている。

 

「よし、憐花。お前は【仮面ライダーレカルカ】だ!」

「ポーランド語で女医師ね。まぁ、善人にしては良いんじゃない。」

 

ふっ、素直じゃないねぇ。

気に入ったならそう言えばいいのに。

 

「そういえば、順々にライダー集まってるけどこれ以上に増えるのか?」

「う~ん。ガシャットにも限りがあるしね。これ以上は···。」

 

そうか、確かガシャットはゲーマの社長が提供してんのか。

んでクリアするゲームは十個。増えんのか?

 

「そうか、サンキュ。」

 

最近はバグスターの動きも見れないし、平和だな。

とか思ってたらゲームスコープの急患が鳴ってるー。

メンドクセー、まぁゲームできるんじゃ話は別だ。

そして俺たちは急患があった場所へ向かった。

 

 

~風見公園~

 

何だココか。

 

「見て、あそこ!」

憐花の指さす方に女が倒れていた。

 

「確認して。」

「うん。」

 

憐花がゲームスコープで読みとると、

やはり“ゲーム病”だった。

 

「よっしゃ!いくぜ。」

「あぁ、そうじゃな。」

「オペを開始しましょう。」

 

ん?近くに患者の彼氏らしき人物がいた。

 

「お、オペ?彼女に何をしようとしてるんですか?」

ちっ、メンドいな。

「アリス、そいつ連れてけ。」

 

アリスたちが行ったのを確認した後、

俺たちはガシャットのスイッチを押した。

 

『フォルティアクションZ!』

『タガヤスアグリカル!』

『ホップステップリズム!』

 

3つのゲームエリアが広がり、患者はバグスターになった。

 

「ピェェ!」

 

そこに一人の男が現れた。

男は無言で赤いガシャットを取り出しボタンを押した。

 

『爆走バイク!』

 

ガシャットを装着してるドライバーに挿した。

 

『ガシャット!』

男の周りにキャラセレのプレートが出現し、男は正面に来たキャラをセレクトする。

 

「誰だ?アイツ。まだライダーが居たのか。」

「知らない。でも私たちも変身しなきゃ。」

「そうじゃな。」

 

俺達もベルトにガシャットをセットした。

 

『ガシャット!レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム?···アイムア仮面ライダー!』

 

それぞれのキャラをセレクトし、レベル1に変身する。

相手はタイヤの様な形をしている。てことは爆走バイクか?

爆走バイクといえば、破壊妨害なんでもありのレースゲームだな。まぁ、これぐらいなら俺もやるし。

さっきの男はレベル1になって、両手にタイヤを持っている。

 

「ピエェェー!!」

 

バグスターは俺らに突進してきた。

難なく避けるも、相手は直ぐに向き直り突進してきた!

避け遅れた農さんが飛ばされた。

 

「ぐわぁ!!」

 

俺はすぐに農さんのもとへ向かった。

「大丈夫ですか?」

「あ、あぁ。」

 

すると、爆走バイクの男が回転をしてバグスターに突っ込む。

バグスターからはHIT!の文字が出て、攻撃されてる。

弱ったのか、バグスターは患者と分裂した。

 

分離したウィルスたちは合体して一体のバグスターになった。

「あいつは、【モータス】。」

 

今回のゲームが爆走バイクだということが確信できたぞ。

さすが俺、読みが当たったな。

 

「ダ、ダレカァ!」

 

ん、あの男まだ回ってたのか。

よく見るとモータスは雑魚バグスターをバイクに変えて患者の彼氏を拐っていった。

 

「あ、クソ!」

 

モータスを追おとすると、モータスはスピードを上げ爆走バイクの男を轢いて行ってしまった。

爆走バイクの男は轢かれて飛んでいった。

アニメかよww

そして俺たちは一旦、患者を連れて病院へ戻った。

 

 

~風見市総合病院CR~

 

「直人は、直人は無事なですか?うっ···。」

ゲーム病が悪化している。やはりストレスか。

 

前の患者の橋本さんが仕事のことでストレスを感じてると言っていたなだよな。

もしやとは思ったが、まさかな。

 

「・・・。」

「どうした憐花。」

 

表情を曇らせる憐花に話しかけると、ハッとなり首を振る。

「な、なんでもない。」

 

んだよ、本調子じゃねえなコイツ。

あ、そういえば昼飯がまだだったな。

ゲームスコープもあるし食いにいくか。

 

 

~中華料理店・劉宝軒~

 

最近この店に通っている、ここの炒飯が旨いんだわ。

 

「イラッシャーイ!」

ここの店主は不馴れなように片言で喋ってる。

 

「いつもので。」

「アイヨー!」

 

ここの二階には坪押しで治療ができる店がある。

そんなんじゃ、医者の立場がないが。どうだっていいか。

 

そんなことより、さっきの戦いで知らない男が来てたな。

あいつは誰だったんだ。

考えていた俺店主が炒飯を渡す。

 

「ハイ!」

「ありがとうございます。」

 

そういえば、さっきの男も片言だったような気がする。

皿を洗う店主を見る···。まさかな。

 

まぁ今は炒飯を食べよう。

スプーンを口に運ぶ。うん、美味い。

炒飯を堪能していたとこにゲームスコープから音がなる。

 

「マジかよ···。」

と、小声で呟いた。

そして席を立ち、金を払って早々に店を出た。

 

 

とある工場の跡地に着くとアリスだけがいて、目線の先にはモータスと患者の彼氏がいた。

 

「他の二人は?」

「それが二人とも他に患者がいて来れなかったのよ。」

 

そうか、じゃあ今回の手柄は俺のもんだな。

とそこに、あの男が来た。

 

「またテメェか。一体誰なんだ。」

男は少し黙った後に口を開いた。

 

「ワタシは【宝·劉醒】(ホウ·リュセイ)、元医者ダヨ。」

元だと?そして名前は中国人っぽいな。

 

だが、アリスは俺とは違う驚き方をしていた。

 

「宝、さん?なんで。」

いかにも訳ありな感じだな。

 

「知ってんのか?」

「えぇ。だって彼は、“元CRのドクター”だもの。」

は?マジで!この男が元CRのだって?

 

「おい!何をゴチャゴチャやってんだ。さっさと勝負しろ!」

モータスがキレてる。

 

「しゃーねぇな。今からぶっ潰すてやる!」

 

俺と宝とかいう男はガシャットをベルトに挿しレバーを開いた。

 

『ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』

『フォルティジャンプ!フォルティキック!フォルティフォルティアクションZ!』

『爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!』

 

何と男のレベル2はバイクの状態だった。

「乗り名なサイキョーゲーマー。」

「お、おう。」

 

モータスは納得いかなそうに言ってきた。

 

「こんな場所だとなんだ、場所を変えようぜ。」

「あぁいいぜ!」

 

俺はスロットのボタンを押してステージを決める。

 

『ステージセレクト!』

 

変わった場所はレース場だ。

「ここなら良いだろ。」

「うっしゃー!行くぜ!」

 

モータスは一人で行ってしまうが、俺たちもすぐに追う。

 

「オラオラ!」

 

行く手を阻むようにモータスが邪魔をしてくる。

 

「ぐ、くそ。」

「ハッハー!そんなもんか!?」

 

くっそ~。下に見やがってコイツ!

てゆうかヤバイな、ゴールが近い。

チクショウ、こうなりゃ一気に決めるしかねぇ。

 

俺はバイクごとジャンプし、ブロックを破壊してエナジーアイテムをゲットする。

 

『高速化!』

 

よしゲット!これならモータスとの距離を縮めらる!

一気に縮まったところで、爆走バイクのガシャットをバイクのキメワザスロットに挿し、ボタンを押す。

 

『キメワザ!』

 

さらに、もう一度!

 

『爆走クリティカルストライク!』

 

ウィーリーでモータスを追い抜き、バイクのマフラーから出る噴射でモータスを撃破する。

そしてガシャコンバスターで患者の彼氏が捕まってる鎖を壊した。

「あ、ありがとうございます。」

 

『ゲームクリア!』

 

彼の言葉とともに爆走バイクがクリアされる。

よーし、一件落着だ~。

 

帰り道、アリスは患者の彼氏と先に帰っていった後。

俺たちは、変身解除せず話していた。

 

「なんでCRを抜けたんです?」

「ソレハ、今は言えなイ。話すときが来れば話すヨ。」

「じゃあ、CRには戻ってこないんですか?」

「もうCRなはいられない。ただ、ソレダケサ。」

 

そんな重い空気の中、目の前に黒いプリスパーサが現れた!

 

「お前は。」

奴の手には黒いガシャットがあった。

 

『ガッチョーン!』

 

ベルトのレバーを倒して、黒いガシャットのボタンを押す。

 

『バクドキホラー!』

 

奴の後ろに出た画面から、何か出てきた?!

そして、そのガシャットをベルトのもう一つのスロットに入れてレバーを開いた。

 

『ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』

 

そして辺りが急に暗くなった。

 

『フォルティーアクショーン!Z!アガッチャ!いつでも!どこでも!ホラーホラー!君の後ろにバクドキホラー!』

 

奴とさっきの何かが合体するとき、奴の後ろから鬼のようなのが来て。

バクッと噛み付き、黒いプリスパーサはレベル2とは違う形態になった。

 

「何だ?あの姿は!」

 

そうすると、黒いガシャットを抜いてキメワザスロットに入れてボタンを押す。

『ガシャット!キメワザ!』

 

奴の腕にあるクローに気が溜まる。

さらにもう一度ボタンを押す。

 

『バクドキ!クリティカルストライク!』

 

奴はこっちに思いっきり走ってきて、クローで斬りつけてきた。

 

「うわぁ!」「グァ!」

 

体力ゲージが半分も削られた。

くっ・・・これじゃ分が悪い。一旦退くか。

 

『ガッチョーン!ガッシュン!』

 

変身解除し、急いでその場を離れた。

くそぅ、一体なんだってんだ。

そして、俺は病院へ帰ったのだった。

 

 

 

「仮面ライダープリスパーサかぁ。面白くなりそうだ。」

 

男はニヤニヤとしながらゲームをしていた。

 

「これからはレベル3の時代だ、面白いだろ?カーボン。」

「···くだらん。」

 

カーボンという名の怪物は歩いて行ってしまった。

 

「んだよ、白けるな~。まぁ、これからもっと楽しいことになるんだよ。そうだろ···善人。」

 

see you next game···

 

 

次回!仮面ライダープリスパーサ!

 

「ガシャットが盗まれた!?」

「君が善人くんかな?ありがとう。」

「ワンツースロット!」

 

次回!「全員集合!STAGEは3へ!」

でゲームスタート!




患者がいるのに飯を食いにいく、クズ医者の鑑。
次回は天社長の登場です。
てことで、次回もお楽しみに!!!


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ステージ5「全員集合!STAGEは3へ!」

はい、投稿期間が長くなりましたね。いつものことですが(殴
今回でやっと五話になります。

ホントにこのシリーズ気ままにやってくので、お願いします。
それでは、本編どうぞ。


前回の続き。

CRのドクターであった【宝 劉醒】が俺たちの前に現れた。

そして、無事に爆走バイクのバグスター【モータス】を倒したのだが。。。

例の黒いプリスパーサがまたも出現した。

ゲーマドライバーの二つ目のスロットにガシャットを挿し、新しい形態になった。

あの姿は何だったのかは、まだ分からない。(いつもより長くなったな。)

 

 

~風見市総合病院・CR~

 

「黒いプリスパーサがレベルアップしたじゃって?」

「そうなんですよ。」

 

あの黒いガシャット、バクドキホラーとかいってたな。

確か10個のガシャットの一つだったな。

 

「う~む。」

「善人、見て。」

アリスが話しかけてきた。

 

「ん。なんだ?」

「ゲーマの社長からテレビ通話が。」

え?社長本人から通話なんて一体何事だ?

 

『やぁ。CRの諸君。私から折り入って話がある。一度、コッチに来てくれないか?』

「は、はぁ。」

 

 

~ゲーマコーポレーション・社長室~

 

俺たちはゲーマの社長、【任藤 天】の目の前にやってきた。

そして社長は席を立って、コッチに来たから俺が話をふっかけた。

 

「やぁ、社長さん。アンタの顔、よくテレビで見るよ。」

「君が善人君かな?ありがとう、君の顔もゲームセンターでよく見るよ。」

 

そんなことを言い、社長は俺に笑顔で手を差し出す。

···おいおい。「もうそれはいいだろ···。」

顔がひきつりながらも手をだし握手した。

 

そして社長は、みんなの方に向き直り挨拶をする。

「他の皆さんも、よく来てくれました。私がゲーマコーポレーション社長の任藤 天です。」

 

「すいません。本題に入りますが、用件をきかせてください。」

憐花がいきなり用件を聞き出そうとした。

 

「そうだね。じゃあ話させてもらうよ。」

「安直に言うと、ガシャットが盗まれたんだ。」

「ガシャットが盗まれた!?」

 

うえ~、こんな会社でも盗まれることがあるんだな。

 

「盗まれたのは、この六つのガシャットなんだ。」

そう言うと社長は、ガシャットの画像を見せた。

 

その画像には十個のガシャットが載っていた。

 

「そして盗まれたというのが、【ワンツースロット】【ペッツグロー】【ドレスアップクローズ】

 【デリシャスクッキング】【バクドキホラー】【ドラコベナトールZ】この六つだ。」

バクドキホラーだと?確か黒いプリスパーサがつかってたはずだが。

 

「話は聞かせてもらったヨ。」

 

後ろからの声に全員が反応する。

「宝さん!」

おぉおぉ、盗み聞きか、関心しねーな。

 

「いやぁ、キミ達の手を煩わすわけにはいかないヨ。」

何だ?情けのつもりかよ。

 

「ありがとうございます。ですが同情ならいりません。それにゲームに関しては譲れないんで。」

「善人君もそう言ってますし、宝さんも手を取り合って頑張ってください。」

あんたの言えたことかよ社長さん。

それよりもこの二人に面識があんのか、つってもそりゃそうか。

 

「ということで、頼みましたよ。」

 

 

 

病院に帰る途中、「お?誰か座ってんぞ。」

 

俺たちの目線のさきには、橋のしたで座ってる男がいた。

 

「こんなとこに座ってるなんて不自然ね。」

「いいのか?俺たちが首つっこむことでもねぇんじゃないか。」

「でもさすがに注意は必要じゃろ。」

おぉおぉ、二人ともお節介だな。

 

「大丈夫ですか?」

アリスが男の傍に寄って声を掛ける。

が、男は黙ったまま座っていた。

 

「善人、行きましょ。」

「んでだよ。」

「いいの。ほら早く。」

 

憐花が男の方へ行けと促す。

「おーい、大丈夫ですかぁ?」

 

俺が話し掛けても返事がない。

「様子が変ね。善人、スコープを使って。」

「えぇ、俺?」

 

俺がスコープを使おうと、首から外そうとしたら、スコープが鳴りだした。

「よし来た!じゃあな。あとは任せた。」

俺は直ぐに現場へ向かった。

 

 

ずいぶんと開けた所に来たな。

ん?「あいつ!」

奥のほうに黒いプリスパーサがいた。

 

「あいつ、何でこんなとこに。」

そして、やつの前には頭にガシャットがささっ··て、え!?ささって、る変なのがいた。

変なのは、胸の辺りにスロットが付いていた。

 

「んじゃ、そろそろだな。」

俺はガシャットを構えボタンを押す。

 

『フォルティアクションZ!』

 

そしてガシャットをベルトにセットしてレバーを開く。

 

『ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』

『フォルティジャンプ!フォルティキック!フォルティフォルティアクションZ!』

 

「うおぉぉお!」

『ガシャコンバスター!』

 

ガシャコンバスターを手に取り、斬りかかった。

「ヴェ!」

バグスター(?)を斬りつけると黒いプリスパーサが蹴りを入れてきた。

 

「くっそ!邪魔すんなよ!」

よろけるが、すぐに体勢を立て直し奴に反撃を噛ます。

 

奴はサッと避け、例のガシャットを取り出し、ボタンを押した。

『バクドキホラー!』

 

ゲーム画面から、あんときの黒いアイツが出てきた。

コッチに突進してきた!しかし、俺に当たる寸前にネイチャー、農さんが攻撃を弾いた。

 

「み、農さん!?」

「間に合ったようじゃな。」

 

どうやら、農さんも少し遅れて来ていたようだ。

でもなぁ、来るならもっと早く来てほしかったなぁ。※こんな状況下でもクズである。

 

「大丈夫か?」

「は。はい。他のみんなは?」

「あ、あぁ、すぐに来るじゃろ。」

 

奴の方へ向くと、ガシャットをベルトに挿してレバーを開いた。

 

『ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』

『アガッチャ!いつでも!どこでも!ホラー!ホラー!君の後ろに!バクドキホラー!』

 

まただ、あの姿になった。

こうなりゃ俺にも策があるぞ。

 

「農さん、下がっていてください。」

「へ、平気か?」

「はい、任せてください。」

 

ガシャコンバスターをアックスモードにして、ガシャットをセットする。

『ガシャット!キメワザ!』

 

「うおぉー!」

勢いよく大ジャンプして、バグスター(?)に振りり下ろした。

 

『フォルティ!クリティカルフィニッシュ!』

 

爆発と共に飛んだガシャットをキャッチして、着地してからガシャットのボタンを押した。

 

『ワンツースロット!』

 

ゲーム画面から奴のときみたいに何かが出てきた!そうだ、これをアイツみたいに。

俺はベルトのレバーを閉じてガシャットをベルトの二つ目のスロットに挿した。

 

『ガッチョーン!ガシャット!』

 

さらに、掛け声と一緒にレバーを開く!

「大!大!大変身!」

 

『ガッチャーン!!レベルアップ!』

レバーを開くと、さっきのやつが俺に噛み付いた。

「ん?うわぁぁあ!喰われたー!」

 

『一攫千金!揃えろセブン!ワン!ツー!スロット!』

 

噛み付いたと思ったら、俺と合体した。

頭にはレバー、胸にはスロット、左腕にはコインの投入口みたいなのが付いた。

 

「おぉ、力が湧くぜ。おい黒男!この姿なら互角に張れるな。」

「コイ。」

キェェアァー!シャベッタァァー!えっ?こいつ喋れんのか。まぁ普通に考えてそうか。人···だもんな。

 

「んじゃ。遠慮しねぇぞ!」

勢いよく突進して左腕を振るう。

普通に避けられたが、左腕を奴に向けコインを飛ばした。

 

よし、ひるんだ!さらに追撃しまいと突進し、思いっきり殴った。

奴は吹っ飛んで、片膝を着いて受け身をとった。

 

だが、ダメージを与えたため少し止まっていた。

今しかねぇ!

 

俺はワンツースロットをキメワザスロットにセットしてボタンを押した。

 

『ガシャット!キメワザ!』

 

奴はコチラの行動を読み取ってガードした。

そして、もう一度ボタンを押す!

 

『ワンツー!クリティカルストライク!』

 

頭に付いたレバーを倒すと、胸のスロットが回りはじめた。

キタキタキター!スロットが順に止まっていく。

7!・・・7!・・・

 

7!「よっしゃ!揃ったっ!」

 

奴の方に左腕を構える。

「特大サービスだ、受け取れ!黒男!」

 

左腕の口から、大量のコインが飛び出した!

コインは奴目掛け飛んでいき、多段ヒットした!

 

段々コインが出なくなったから、ジャンプして奴を思いっきりぶん殴った。

『会心の一発!』

 

「どうだ!って、居ねぇ!どこいきやがった?!クソ。」

 

まぁいいか。ワンツースロットのガシャットは手に入ったし。

でも、あのバグスター(?)はなんだったんだ。

結局、黒男の正体も分からずじまいだかんなー。

一体、誰なんだ?・・・

 

 

「ハァ、ハァ。」

ライダーゲージがギリギリだ。

 

私は建物の柱に凭れ掛かった。

レバーを閉じて、ガシャットを抜いた。

 

『ガッチョーン!ガシュン!』

 

「どうしたんだ “天” 息が切れてるじゃないか。プリスパーサにやられたのか」

「あ、あぁ。だがこれも想定ないだよ。」

「でも身体が震えているぞ?やっぱり、あの力を恐れているんじゃ。」

「何を言っているダガー。恐ろしいのは、他でもない私自身の才能さぁ!」

 

私は任藤 天。全ては計画の内さ。

 

「さすがだな。仮面ライダー“ゲーマ”!」

 

see you next game···

 

 

次回!仮面ライダープリスパーサ!

 

「善人にで出来たのよ。私にも出来るわ!」

「お母、さん···。」

「ドレスアップスローズ!」

 

次回!「過去を乗り越え!DRESSUP!」で、ゲームスタート!




いかがでしたでしょうか。
今回はゲーマの正体がわかりましたね。
才能さぁ! のセリフも来ましたしね(笑)

次回は憐花の回になりますでしょう。
気長にお待ちしていただけると幸いです。
それでは、takaフレでした!


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ステージ6「過去を乗り越えDRESSUP!」

とりあえず、眠いっす。
徹夜でやってしまった。
キッツいっスね!
まぁ、ボク的には構わないのですがね。
今回は憐花回です、是非最後まで見てってくださいね!

では、本編どうぞ!


前回のあらすじ。

え~と、ガシャットが盗まれて、え~。

 

もう!遅いよ善人!

それじゃあお願いするわ。

 

てことで、今回はポッピーがやるよ!

ゲーマコーポレーション社長から直々に

六つのガシャットが盗まれたことを聞いた私たち。

だからガシャットを探すことになったの。

 

そして善人は、謎のバグスターに挿してあったガシャットを取り返し、

黒いプリスパーサを撃退することができたよ!   疲れたぁ(ボソ

 

 

 ~CR~

 

「善人、この前はお疲れ様!」

「あぁ。」

「この調子でヨロシクね!」

「あぁ。」

「どうしたの?機嫌悪いけど。」

 

たく、ど直球だなコイツ。

普通は訊かねぇだろ、んなこと。

 

「だってよぉ。毎日雨なんざ降られたら腹もたつぜ!」

俺の怒りが爆発寸前だった。

「こんな日ばっかで毎日出勤だぜ?サイアクだろ!」

「なんで、雨楽しいじゃん。」

 

何言ってんだコイツ。雨が楽しいだ?訳わかんねぇ。

 

「お前は気楽で良いよなぁ。つうか、お前家持ってんのに帰んねぇの?」

「というよりも、お前には出勤という文字が···。」

 

俺が愚痴を吐いていたらドアが開いて、院長と憐花が入ってきた。

 

「で、安羅木くん。雨の日の何がサイアクだって?」

「あ、あぁ。雨の日でも出勤なんてご苦労だなぁと。」

「嘘つくならもう少しマシにしたら?」

 

うげ、バレてたのかよ。俺の迫真の演技が見破られた。

憐花が俺を横目で見ながら溜め息をついた。

 

「おいおい、人に向かって溜め息はねぇだろ。」

何だ憐花のやつ、元気ないな。

 

「みんな!急患だよ!」

ポッピーが俺らに知らしてくれた。

 

「んじゃ行くか!」

 

 

 

いざ着いてみると、ココは···。

前に俺がワンツースロットを使った場所だ。

 

急患で呼ばれたはいいが、肝心の患者がおらん。

少し歩き回ってると、黒いプリスパーサが現れた!

「てめぇ!」

 

ベルトを腰に巻き、ガシャットを構えると。

 

「お前の相手はコイツだ。」

「!?」

 

すると、この前の頭にガシャットが挿してあったヤツが出てきた。

そこに、憐花と農さんが合流した。

 

「なんじゃ、コイツは。」

「この前言ったやつですよ。」

「バグスターなの?」

「それは分からん。」

 

ヤツの頭にはクリーム色のガシャットが挿してあった。

見たことないゲームだな。

 

「憐花、あのゲーム知ってるか?」

「あれは【ドレスアップクローズ】女の子に人気の着せ替えゲームよ。」

俺が反応しようとしたら、

「それと、自分の知らないのを聞く癖、直したほうがいいんじゃない?」

「お、おぉ。」

くそコイツ、追い討ちをかけるように。

 

「まぁ、とやかく言ってねーで、行くか!」

俺たちはガシャットのボタンを押す。

 

『フォルティアクションZ!』

『ホップステップリズム!』

『タガヤスアグリカル!』

 

「「「 変身! 」」」

 

一斉にレバーを開く。

 

『ガッチャーン!レベルアップ!』

『フォルティジャンプ!フォルティキック!フォルティフォルティアクションZ!』

『ホップ!ステップ!ジャンピング!ホップステップリ・ズ・ム!』

『タガヤス!ウエル!ソダツ!シュウカク!タ・ガ・ヤ・ス!アグリカル!』

 

おっし、変身完了!

前のに似てるが油断はできねぇな。

 

バグスター(?)は農さんにビームのようなものを放った!

「農さん、危ない!」

憐花は農さんを庇って、倒れこんだ。

 

おいおい、まだ変身したばっかだぞ。

「農さん、退きましょう!」

「あ、あぁ。」

 

憐花の変身を解除し、抱えながらCRへ戻った。

 

 

~CR~

 

「ハァ、ハァ。」

フゥ、きっちーな。

取り合えず憐花を椅子に座らせた。

まだ起きねーか。

って、何でだ?なんでコイツ···。

 

 

 

私は、暗闇に立っていた。

目の前には···。っ!

 

「お母、さん···。」

暗闇の中、お母さんは私に言った。

 

「憐花。ワタシが死んだのは誰のせいでもない、誰を責める必要もないの。」

「お母さん、どういうこと?ねぇ。」

 

遠ざかるお母さんを追いかける。

「待って。待ってよー!」

そしてまた、目の前が暗くなって・・・。

 

 

バッと体を起こして目を覚ます。

「はぁ、はぁ。」

 

額に汗をかいて息を切らした私に。

 

「憐花ーっ!!」

ポッピーが泣きそうな声で抱きついてきた。

「ちょ、ちょっとポッピー?」

「憐花ぁ。」

 

ポッピーが涙ぐみながらコチラに向き直った。

「もう、泣かないの。」

「だってぇ。」

 

そこに、善人が入ってきた。

 

「ん、起きたか憐花。」

「お陰さまでね。」

「ハッ!よく言うぜ。運ばれたくせに。」

 

善人は目を輝かせ求めていた。

「あ、ありがとう···善人。」

「ははは、素直でよろしい。」

善人はニッコリしながら生意気に言った。

 

「それはそうと憐花、脱がねぇのかソレ。まぁ、似合ってんじゃないか?ww」

善人は私の服を指差した。

「え?」

ナニコレ。自分で見てもよくわかんない。

ソレを見てポッピーが全身鏡を持ってきた。

 

「え?」

 

えぇぇーっ!ちょっと何これ!

ななな何で私、メイド服着てるの!?

 

自分を見てると、段々赤面してきた。

あまりの恥ずかしさにしゃがみこんだ。

見上げると、善人がニヤァと笑っていた。

 

「ぜ、善人!わかって運んできたの!?」

「いや、気付いたのはココに来てから。」

「なんで、脱がしてくれないのよ!」

動揺のあまり、変なことを口走ってしまった。

 

「おいおい問題発言だねぇ。男の俺がお前の裸を見ろと。」

「バ、バカァ···。」

 

 

 

憐花はポッピーと着替えに入った。

はぁ、人騒がせなヤツだな。

 

「善人ー!」

ポッピーが俺の名前を叫ぶ。

俺は渋々、憐花たちの場所へ向かった。

 

「何だ。」

「この服ね、脱げないの。」

「それ、俺に言うか?」

憐花は少し涙目になっていた。

 

あーあ、メンドくせぇ。

「わーたよ。俺がヤツをぶっ倒してきてやるよ。」

「えっ。」

憐花が驚いた表情で見つめる。

 

「待ってろよ。」

俺はそう言い、病院を後にした。

 

 

 

俺は街中を探し回った。

最後に居そうな場所へ行くと。

 

人がヤツに襲われていた。

「ちっ。」

 

ガシャットを構え一気に変身する。

「変身!」

 

『フォルティジャンプ!フォルティキック!フォルティフォルティアクションZ!』

 

「おぉらぁぁあ!」

俺は相手にドロップキックをお見舞いした。

「早く逃げろ!」「は、はいっ!」

 

襲われていた人を逃がし、戦う準備はできた。

「行くぞ怪物。」

 

俺は走り出して、相手に殴りかかった。

しかし、受け止められて押し倒された。

「ぐあっ!」

 

俺が少し立てないでいると。

「善人!」

憐花があの姿のままやってきた。

 

「お前、待ってろって言ったろ!」

「私、人の指図ってあまり受けないのよ。」

コイツ···。

 

「そ、それに。仲間がピンチなら尚更でしょ。」

 

『ホップステップリズム!』

 

憐花はガシャットをベルトにセットしレバーを開く。

「変身!」

 

『ホップ!ステップ!ジャンピング!ホップステップリ・ズ・ム!』

 

更に、ガシャットをキメワザスロットにセットする。

『ガシャット!キメワザ!』

 

もう一度ボタンを押した。

 

『ホップステップ!クリティカルストライク!』

 

レカルカはバグスター(?)にキックして、ガシャットを奪い返した。

そこに、黒いプリスパーサ現れた。

 

「良い実験体ね。」

レカルカはドレスアップクローズをベルトにセットする。

 

「3ソーン!」

 

『ガッチャーン!レベルアップ!』

『アガッチャ!自由に着せ替えドレスアップ!カッコよく!かわいく!ドレスアップ!クローズ!』

 

レカルカの姿が変化し、服を着たようになった。

「善人に出来たのよ。私にも出来るわ!この力を使いこなす!」

黒いプリスパーサはクイクイと挑発してきた。

 

『ガシャコンムジーク!』

 

レカルカは武器を取りだし、ガシャットをセットする。

『ガシャット!キメワザ!』

 

「はぁぁあ!」

『ドレスアップ!クリティカルフィニッシュ!』

 

レカルカがムジークを弾くと、アクセサリーのようなものがヤツに飛んで行く!

ドォォォォン。という大きな音がなった。

爆発の煙が晴れるとヤツの姿はなかった。

 

 

 ~CR~

 

「それにしても、疲れたなぁ。」

「そうね。」

「憐花のメイド、可愛かったな~。」

「ちょっとポッピー!」

憐花はまた赤面している。

 

「何だ、憐花はメイド服を着てたのか、見たかった。」

「うわっ!院長!」

いつの間にか秋斗院長が居た。

 

「や、やめてよ、お父さん。」

「んだよ憐花。案外、満更でもないとか?」

「それは···。」

憐花は少し考えて。

 

「そうかも、しれないわね。」

「やっぱりか!ハッハッハ!」

 

俺が大声で笑ってると、

(似合ってるって言われたし。)

憐花が何か呟いていた。

「何か言ったか?」

「いいえ、なんでもないわよ。」

 

そう言った憐花は、クスッと笑った。

 

 

 

お母さん、私。

この過去のこともっと知りたい。

だから、これから探してみるよ。

 

 

 see you next gama···

 

 

次回!仮面ライダープリスパーサ!

 

「今度は、儂の番じゃろ?」

「農さんっ!」

「ペッツグロー!」

 

次回!「心をGROW、いざ進まん!」

で、ゲームスタート!




いやぁ、今回は憐花がメッチャ可愛い回でしたね。
自分で書いてて、可愛いと思いながら書いてました。

次回は遂に農さん回です。
是非見ていってください!
それでは!


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ステージ7「心をGROW、いざ進まん!」

はい、プリスパーサ7です。
今回は農さん回ですよ。

では、本編どぞ。


前回のあらすじ。

憐花がドレスアップクローズの力によって、メイドにされ。

俺が弱味を握りましたよって話だったな。

ちょっと!それだけじゃないでしょ!

 

 

~CR~

 

「順調に盗まれたガシャットを取り返してるな。」

今取り返したのは、ワンツースロットとドレスアップクローズか。

バクドキホラーに関しては、黒男が持ってるしな。

 

「みんな強くなってるの~。ワシも前線に出て、戦えたらいいんじゃが。」

「いやいや、ご年配に無理はさせられません。」

「足手まといと言いたいのか?」

「そんな!目上の方を敬ってるんですよ。」

 

下手な言い訳をしつつ、農さんの話を聞き流した。

といっても暇なので話し掛けた。

 

「憐花来ないっすね。」

「君のせいでは?」

「そんなぁ、ただこの前のことイジるだけですよ。」

 

堂々とこんな発言をしたのだが。

「・・・。」

無視か。慣れちゃったのかな。

 

すると、憐花と院長が入ってきた。

「またあのバグスターの情報が入ったわ。行きましょ。」

「おぉ!待ってました!」

 

そして、俺たち三人は目撃情報があった場所に行った。

 

 

向かうと、黒男とバグスターがいた。

「二人とも、行こうぜ!」

「気が早いけど、まぁいいわ。」

「そうじゃの。」

 

三人でガシャットを構えて、起動。

 

『フォルティアクションZ!』

『タガヤスアグリカル!』

『ホップステップリズム!』

 

「「「変身!」」」

 

一斉に変身し、それぞれの武器で相手に立ち向かった。

農さんはバグスターを、俺と憐花は黒男を相手にした。

 

 

 

このバグスター、手強いのう。

いや、ホントに手強いか?

まさか、ワシが弱いんじゃ。

 

そう思うと、相手の攻撃を連続で受けてしまった。

「農さんっ!」

 

憐花くんが気にかけてくれる。

「ワ、ワシは大丈夫じゃ、だからソッチを頼む!」

 

明らかに大丈夫な状況ではなかった。

そんな時、つい考え事をしてしまい、さらに攻撃を受けた。

そのため、変身が解けてしまった。

 

「ぐわっ!」

 

あぁ、何でこんな事に···。

すると善人くんが来て。

「退きますよ、農さん。」

「あ、あぁ。スマナイ。」

 

ワシたちはバグスターらを背に帰った。

 

 

~CR~

 

「すまん。ワシのせいで···。」

「そのことはいいですよ。でも、どうしてんですか?」

「少し、考え事をしてしまったんじゃよ。」

「考え事···、ですか。」

 

ワシは昔から一人で抱え込むことが多い。

さらに、この前なんか。

善人くんが初めてあのバグスターと戦ったとき、ワシは見た。

 

黒いプリスパーサの正体を。

 

言えるはずがない、今までワシたちと協力してきたのに。

あの時はすぐに善人くんの後を追ったんじゃが。

途中で社長が変身するところを見てしまった。

だから、わざと遅れていった。

 

最低だ、そう思った。

こんなことCRの人たちに言えない。

CR、の人たち···。

 

CRでない人なら?

宝さん。あの人になら、言っても。

 

 

「ちょっと、出かけてくる。」

「農さん、どこへ?」

「すぐ戻ってくるから、じゃあの。」

 

そしてワシは、宝さんのいる坪押しの店へ向かった。

 

 

~劉宝軒2階~

 

「···宝さん。」

店に入るなり宝さんに話し掛ける。

 

「ン?あなたは···。」

「あ、自己紹介がまだでしたか。ワシは農。大草 農。」

 

ワシは簡単に自己紹介を済ませ、話を切り出す。

「宝さん。黒いプリスパーサについてですが。」

「・・・。」

宝さんの顔が険しくなった。

 

「単刀直入の言います。ヤツの正体は、任藤 天、です。」

「!?」

驚いている、まぁそうじゃろうな。

 

「いつから分かって?」

「実は先日、天社長が変身するのを偶然···。」

 

宝さんには全て話すつもりだった。

例えその情報がCRに渡ろうとも。

 

「ワタシもね、社長がゼロディのプロトガシャットを管理してるのを知ってネ。」

「確か、黒いプリスパーサが使っているのは。」

「プロトフォルティアクションZ···。」

「ワタシはそのことを、ズット疑問に思ってイタ。」

 

成る程、それなら合点がつく。

しかし、社長の目的は?

 

「目的は一体、何なんでしょうね。」

「それが分からナイ。なので様子を見ようかと。」

「分かりました。これからは少しお邪魔するのが多くなります。」

「ハイ、分かりました。」

そしてワシは、店を出た。

 

 

 

農さん遅いな。

さっきのこと気にしてるのか?

と思ったら、農さんが戻ってきた。

 

「農さん。てっきり帰ってこないのかと。」

「地味に酷いのう。」

「よし、みんなでバグスターを探しにいこうかの。」

「え?あ、はい。」

 

急にどうしたんだ?

前線に出たいとか言ってたし。

まさか、それでか。

そんなら今回は農さんに譲るかな。

 

 

俺たちはバグスターの居そうなトコを廻っていたが、いなく。

近くのカフェで休んでいた。

 

「居ませんねぇ。」

「そうじゃのう。」

「急患を待ったほうが。」

「そうそう。無理に探さなくてもいいじゃないですか。」

 

コーヒーでも飲んで休むなんて洒落てること、

こんなときでもないと、出来ないし。

憐花はケーキを頼み、俺はコーヒーを啜っていた。

 

「あ~、ウマい。」

 

店員が憐花のケーキを持ってくると、ゲームスコープが鳴った。

「「「あっ···。」」」

 

わーお、なんつーグッドタイミング。

「じゃあ憐花、俺たち行ってくるわ。」

「う、うん。」

「払っといてな!」

「えっ。ちょっと、善人!」※久しぶりのクズである。

 

そして俺は農さんとカフェを後にした。

 

 

~風見公園~

 

おぉ。ここは懐かしの場所ではないか。

「ん、あれは。」

 

お馴染みの黒男とバグスターがいた。

「行きますか、農さん!」

「あぁ!」

 

ガシャットを構え、一気にレベル2に変身する。

「「変身!」」

 

『ガッチャーン!レベルアップ!』

『フォルティジャンプ!フォルティキック!フォルティフォルティアクションZ!』

『タガヤス!ウエル!ソダツ!シュウカク!タ·ガ·ヤ·ス!アグリカル!』

 

よっし、変身完了!

「農さん、バグスター頼みます。」

「分かった。」

 

俺は黒男を相手した。

農さんは武器にガシャットをセットした。

 

『ガシャット!キメワザ!』

 

武器の鍬を構える。

『タガヤス!クリティカルフィニッシュ!』

 

鍬の刃をバグスターの肩に刺して無理矢理下ろした。

バグスターは爆発し、農さんはガシャットをゲットする。

 

てか、この黒男全然やられねぇな。

こうなりゃ、ワンツースロットを!

 

俺がガシャットを構えると。

「待ってくれ善人くん。」

え、何?

俺は黒男から一歩下がり、間をとった。

 

「どうしたんですか。」

「今度は、儂の番じゃろ?」

まさか農さん、ガシャットを。

 

『ペッツグロー!』

 

やっぱりそうか!

農さんがガシャットを起動すると、画面から鹿みたいなのが出てきた。

てか、えぇ。鹿?ダサい···。

 

そして農さんはベルトのレバーを閉じて、ガシャットをセットする。

 

『ガッチョーン!ガシャット!』

「其の参!」

 

掛け声の後に、レバーを開く。

 

『ガッチャーン!レベルアップ!』

すると、さっきの鹿が横から農さん目掛け突進して合体した!

『アガッチャ!ビッグなペッツに育てあげろ!レッツ!ペッツグロー!』

 

ネイチャーは肩に鹿の顔が付いた姿になった。

黒男は農さんに走っていった。

 

農さんは武器を構えて黒男の攻撃を防いだ。

そして鹿の顔が付いてる方で、ヤツにタックルした。

黒男がやられたのを見て、キメワザをする。

 

『ガシャット!キメワザ!』

さらにもう一度!

『ペッツ!クリティカルストライク!』

 

農さんが武器をシャベルにすると、肩の鹿が離れた。

「昔は、草野球が得意だったんじゃよ!」

そう言って、シャベルを振りかぶろうとした時!

 

 

グキッと大きな音。

農さんの腰にはGREAT!の文字。

あっ。(察し)

 

鹿は微妙な表情で農さんを見たあと、黒男に突進していった。

鹿の攻撃が黒男に当たると、ヤツはやられ、去っていった。

 

「み、農さん。やりましたね。」

「あ、あぁ。そう···じゃの···。」

そのあと俺は、農さんをCRに連れて帰った。

 

 

 

「任藤 桂馬···カ。調べてみる価値はありそうダ。」

ワタシは爆走バイクのガシャットを見つめ、そう呟いた。

 

see you next game···

 

 

次回!仮面ライダープリスパーサ!

「天、社長···?」

「サテサテ、どう料理しようカ!」

「デリシャスクッキング!」

 

次回「運命の時!光るCOOKINGSENCE!」

で、ゲームスタート!




いかかでしたか?
次回はウンメイノー時です。
どういうことなのか!

それでは、次回もお楽しみに!


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ステージ8「運命の時!光るCOOKINGSENSE!」

こっちの更新もお久しぶりです。
プリスパーサのネタ帳がどっか行ったのを探してました。
これでプリスパーサも進められますね。

ぜひ見ていってください!


前回のあらすじ。

 

 

農さんが鹿に突進されたよ!

雑すぎじゃろっ!

だって他になんかありましたっけ?

もう忘れましたよ…。(半ギレ

 

 

 

「任藤 桂馬サン、アナタに話があります。」

ワタシは刑務所にいた。

目の前には任藤 天の実の父親【任藤 桂馬(じんどう けいま)】がいた。

今回は彼に話があって来た。

ゼロデイのこと、天社長のこと…。

 

 

 

~CR電脳救命センター~

 

盗まれたガシャットは残り3つか、だいぶ順調だな。

俺、憐花、そして農さんがレベルアップしていった。

残すガシャットは【デリシャスクッキング】【バクドキホラー】【ドラゴペナトールZ】。

次は誰がレベルアップする?チラチラ やっぱいくら仲間でも対抗心に火が着いちゃうよね。

 

でもなぁ、最近全っ然バグスターも現れないし、楽しいこともない。

CRに拾われたから小児科の仕事もないし。てか給料は?出んの?

無償で働かされてんの俺。ヤバくね?

 

「農さん、なんか面白いことないですかね?」

「そんなこと言われてものう。」

あ~ダメだ。暇すぎる。遊びたいよ~。

溶けるぅ、居なくなる~。

 

ハッ!!

 

ゲームスコープから急患の知らせが鳴り響く!

急患つっても患者いないよな。

でもまぁ、この音を聞きたかったんだよ俺は!

「んじゃ、行ってきまーす!」

「ま、待ってくれ。ワシも行くぞぉ。」

 

 

~風見公園~

 

着いたぞ。バグスターはと。

お、居た居た。

そこには前回まで戦っていた、頭にガシャットが刺さったバグスターがいた。

「おっし、いきますか!」

「おう!」

俺としっかり着いてきた農さんは変身し、バグスターに立ち向かう。

 

「うおぉぉ!」『ガシャコンバスター!』

俺はガシャコンバスターを手に取り、バグスターを斬った。

攻撃を受けのけ反ったバグスターに畳み掛けるように農さんが相手を殴る。

そこに宝さんが駆けつけてきた。レベル1で。

 

「え、どうして。」

「ワタシも仮面ライダーだ、君たちばかりに迷惑はかけれないヨ。」

農さんは知っていたかのような反応をしている。

この二人なんかあるのか?まあいい。

 

宝さんはバグスターに向かって行ったが、返り討ちにあってしまう。

おいおい、邪魔しに来たのかよ。

俺は宝さんをカバーするようにバグスターに斬りかかる。

が、レベル3の黒いプリスパーサが割って入ってきた。

 

まずいな、ならこっちもレベル3だ!

丁度そこにいるバグスターのガシャットを頂くか。

「宝さん、レベルアップしてください!」

「ワカッタ!」

宝さんはベルトのレバーを開いてレベルアップする。

 

『ガッチャーン!レベルアップ!』

『爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!』

 

宝さんがレベル2になると、俺は宝さんに乗ってエンジンを吹かす。

「お前ら覚悟しろ!」

俺はガシャコンバスターをバスターモードにして敵に向かって発進する。

バグスターを斬り、Uターンして斬りを繰り返して弱らせる。

良い感じに弱ってきたな。キメワザだ!

 

ガシャコンバスターにフォルティガシャットをセットしてトリガーを押す。

『フォルティ!クリティカルフィニッシュ!』

バグスターに向かって発進して、バグスターの周りをドリフトで回転しながら斬りつける!

『会心の一発!』

バグスターはGreat!の文字と共に爆発しガシャットが飛んでいく。

 

運良く農さんがキャッチしていた。

「取り返したぞ!」

「じゃあ、それをこっちに!」

農さんが投げてくれたガシャットをベルトに挿そうとすると。

「そのガシャット、ワタシに使ってくれないか?」

俺の見せ場が、まぁいいか。

「え、あぁ。はい。」

ガシャットを起動する。

 

『デリシャスクッキング!』

 

ゲーム画面からフライパンとフライ返しの腕をしたキャラクターが出てきた。

降りてガシャットを宝さんのベルトにセットして、レバーを開く。

 

『ガッチャーン!レベルアップ!』

『クック!クック!オーバークック!デリシャスクッキング!』

 

宝さんは分裂したキャラクターと合体していく。

するとキャラクターのパーツは宝さんの腕となり足となり、人型になった。

「フゥ、やっと人型になりましたヨ。」

おぉ!なかなかカッコい…え。

右腕にはフライパン、左腕にはフライ返し、頭には小さくコック帽。え、ダサ。

 

「サテサテ、どう料理しようカ!」

 

宝さんは黒いプリスパーサに走っていき、フライパンとフライ返しで連続Hit!させる。

「そろそろ正体を見させてもらいますヨ!」

キメワザスロットにデリシャスクッキングを挿してボタンを押す。

 

『ガシャット!キメワザ!』

もう一度!

『デリシャス!クリティカルストライク!』

 

黒いプリスパーサの足元から巨大な鍋が出現し、ヤツを覆う。

そして空中に現れた食材たちを、宝さんは切ったりそのまま入れたりし始めた。

「コレでメインディッシュだ!」

宝さんが叫ぶと、鍋の下から炎がゴォと吹き出し鍋ごと爆発した。

 

「サァ、顔を拝見しましょうカ、ゲーマコーポレーションCEO任藤天!」

「なに。天、社長・・・?」

確かに宝さんは任藤天の名前を口にした。

まさか、黒いプリスパーサの正体が?!

そして煙が晴れ、中から出てきたのは。

 

「誰だ?お前。」

「?!」

中から出てきたのは天社長ではなく、黒い服を見に纏った男だった。

宝さんも農さんも驚いているようで、男が喋り出す。

 

「楽しかったぜ善人。ホントにお前には驚かされるよ。だがしかーし。」

男は指を振り、にこやかに言う。

「まだまだこの程度じゃないだろ。折角仮面ライダーの適合者になったんだ。もっと楽しもうぜ。」

「誰なんだお前、適合者ってなんだ、なんで俺のこと知ってるんだ?」

「じゃ、また遊ぼうぜ。」

そう一言残し男は消えていった・・・。

 

 

俺たちは変身を解除して、沈黙を貫いたのは俺だった。

「宝さん。なぜ黒いプリスパーサの正体が天社長なんて嘘をついたんですか。」

「そ、それは…。」

「それにアンタ、農さんとなにかしてますよね。」

宝さんも農さんも黙ったままだったが、俺たちはこの場を後にした。

 

一体どういうことなんだ?

 

 

 

~ゲーマコーポレーション・社長室~

 

「ダガー、少しお喋りがすぎるぞ。」

「まぁ、いいじゃないか。もっと面白くなるんだ。」

「計画に支障はない。順調に事は進んでいる。」

「だが天。そのプロトガシャット、それは底知れない力がある。それを使い続ける意味は分かっているのか?」

「ふふ、そんなことは分かっているよ。今日のところはいいだろう、私は帰るよ。」

そして私は会社を出ていった。

 

 

誰も居ない社長社長に一人の男の姿が。

「これがプロトガシャットか、これを使えば俺は新たな力が手に入る。」

男は大笑いし、プロトガシャットを握りしめた。

 

 

see you next game・・・

 

次回!仮面ライダープリスパーサ!

「社長さん、やってくれましたね。」

「だから無茶すんなって言ったんだ!」

「ドラゴペナトールZ!」

 

次回!「DRAGONを討ち取れ!」

で、ゲームスタート!




いかがでしたでしょうか。
デリシャスクッキングは宝さんのレベル3用ガシャットでした。
後書きも書くことほとんどないんですが、新しくTwitterに小説用のアカウントを作りまして、「taka@半魚人」「@taka93164630」と検索してくださると出てくるかと思います。
こちらでは小説の更新報告や裏話、設定など僕の連載している小説関連を呟いていこうと思っています。
気になった方はフォローなどしてくださるとうれしいです。

それではまた次回お会いいたしましょう!


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ステージ9「DRAGONを討ち取れ!」

お久しぶりです。
またモチベが帰ってきました。
まぁ長くは続かないでしょうけど。
ということで本編どうぞ。


前回のあらすじ

 

盗まれたデリシャスクッキングのガシャットを取り返し、宝さん改め仮面ライダーヴァディがレベル3になった。

そして黒いプリスパーサと対峙し、正体がゲーマコーポレーションCEOの【任藤 天】だと言った宝さんだったが。

しかし現れたのは謎の男、男は訳のわからない事を言って消えた。

一体なんだったんだ・・・。

 

 

~CR電脳救命センター~

 

結局あの後なにも教えてくれないまま農さんたちと別れたし。

分からないことだらけだ、黒いプリスパーサのこと、宝さんと農さんが何やらやってること。

そして、適合者ってなんだ?

 

そこに秋斗院長がやってくる。

「随分早い出勤だね。良い心掛けだ。ささ、早く掃除を。」

「なんすか、掃除って。今じゃなきゃダメですか。」

「衛生省がCRに視察に来るんだって。」

ポッピーがゲーム画面から顔を覗かせる。

衛生省?視察?まためんどくさいことを。

ご苦労なこったな。

「CRの創設者である大臣官房審議官がお見えになるんだぞ。」

「はぁ・・・。」

確か【薬袋 新太郎(みない しんたろう)】だっけか。

わざわざこっち来るなんざしないでもいいだろ。

まぁ、適当にやりすごすか。

「くれぐれも粗相のないようにね!本当に!」

「はいはい分かってますよ。」

 

と、二人で掃除を始めたが、そこに電話がなる。

院長が対応しているが。

「どうも電脳救命センターです。おぉ、これはこれは薬袋審議官!え・・・?バグスターに感染した?!」

おいおい、まじか。視察のしかたが派手だな。

まぁ、いっちょやってやるか。お相手がお偉いさんなら金が弾むだろ。

 

 

そして患者を病室まで運んできては、診察をするのだが。

「善人・・・か。まさかこんな形での再開だなんてな。」

「ん。あぁ、どうもご無沙汰です・・・。」

え、会ったことあったっけ?

あれ、でもこの顔どっかで・・・。あっ!

「いやぁ!本当に、命を救っていただいた薬袋先生をお助けできるなんて光栄ですよ!はは!」

うわ、やっべぇ。マジで忘れてた。

何年前だったか、生死の境を彷徨っていた俺を救ってくれた命の恩人だ。

なんで忘れてたんだろう。あぶねぇ。

「診察しますね。」

「あぁ。」

機械を動かして診察していると、薬袋先生が話し掛けてくる。

「ゲーム病、なんだろ?」

「はい、残念ながら。」

「さっき、バグスターを名乗る男が現れてな・・・。うっ!」

薬袋先生が苦しみ、身体が透明になっている。

「善人・・・。オペを開始してくれ。」

「それだと先生の身体が危険ですよ。」

「いいんだ、これからもっと危険なことが起こるかもしれない・・・。」

なに?どういうことだ。

 

そこに憐花が病室に入ってくる。

「話は聞きました薬袋先生。苦しいと思いますが、オペを開始しますね。」

「あなたは秋斗院長の娘さんの。」

「はい、琴音憐花と申します。必ず救ってみせます。安心してください。」

「んじゃあ、始めるか。」

「ええ。」

 

二人でベルトを装着し、ガシャットを起動する。

『フォルティアクションZ!』

『ホップステップリズム!』

そしてベルトに挿し込み変身する。

「「変身!」」

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?アイム ア カメンライダー!』

変身すると先生の体からバグスターが現れた。

バグスターが実体化したあと、ステージを切り替える。

『ステージセレクト!』

 

渓流のステージに移動し、改めてバグスターを見る。

「こいつはドラコベナトールZのキャラじゃねぇか。」

「盗まれたガシャットの一つね。」

「つーことは、先生を襲ったバグスターの男が犯人か。」

すると。

 

「二人だけか、物足りないだろうがまぁいい。」

林の中から一人の男が現れた。

ってこいつ!この前橋の下で座ってた男じゃねえか。

「この俺が自ら殺してやろう。」

そして男は黒いプリスパーサが使っていたタブレットを取り出した。

タブレットのAボタンを押して、握っていたグリップに装着する。

 

「培養。」

 

すると、男は緑色の怪人に変身した。

「・・・?!」

憐花はビックリしているようだが。

「俺の名は【カーボン】バグスターだ。」

「なんだと?まさか薬袋先生を感染させたのは・・・。」

「その通り、この俺だ。」

「ガシャットも盗んだんだろ!一体何がしたい!」

「何の話だ?まぁいい。冥土の土産に教えてやる。俺はバグスターの存在をお前ら人類に周知させ、パンデミック起こしてやるのさ!」

なに!?

だから先生を狙ったのか。クソ。

 

「どうした憐花?」

さっきから黙ってる憐花に話しかける。

「あんたなのね・・・。あんたが!お母さんを!」

 

『ガシャコンムジーク!』

憐花は急に叫んだと思うと、カーボンに向かって武器を振り下ろす。

攻撃は弾かれ、反撃されてしまう。

すぐに体勢を立て直し、追撃するも弾かれる。

すると憐花はドレスアップクローズを取り出す。

 

『ドレスアップクローズ!』

「3ソーン!」

憐花はガシャットを挿してレバーを開き、レベル3になる。

「お、おい!こっちはどうすんだ!」

憐花は聞く耳を持たずにカーボンに突進していく。

なんだってんだよ、仕方ねえ俺がやるか。

 

『ガシャコンバスター!』

俺はバグスターにガシャコンバスターで斬りかかるも、尻尾で跳ね返される。

「ぐっ!まだまだ!」

空中で受け身をとって浮いていたブロックを使ってバグスターにもう一度斬りかかる。

Hitするとバグスターは弱る。

「よし!キメワザで!」

「むぅ、まだ成長しきっていないか。」

 

ガシャットを武器に挿そうとすると。

「怒号・龍激撃!」

カーボンが俺に向かって持っている武器で斬撃を飛ばしてきた。

憐花も巻き込まれ、二人とも飛ばされる。

倒れこむがすぐに起き上がる。

がしかし、バグスターとカーボンの姿はなかった。

仕方なく俺たちは病院に戻った。

 

 

「どういうつもりだ憐花。」

「・・・。」

「俺はいいんだが、お前は先生に救ってみせるだかなんとか言ってたよな。」

「そ、そんなの分かってるわよ!」

「カーボンとかいうやつが何だか知らんが自分の言葉には責任持てよな。」

「善人に何が分かるのよ!」

「ちょっと憐花!落ち着いて。」

 

憐花は怒鳴るが、アリスに止められる。

アリスは何か言いたげな表情をしているような・・・。

「こいつになんか言いたいんじゃないか?」

「それはそうなんだけど、追い打ちを掛けるようになっちゃうけど。」

「ごめんねポッピー、いいよ。」

「その、二人が戦ったカーボンっていうバグスターなんだけどね。実は宝さんがゼロデイの日に倒せなかったバグスターなの。」

「!?」

ポッピーが言うには、ゼロデイの日にカーボンに感染した憐花の母親は、宝さんがカーボンを倒せなくて消滅してしまったらしい。

それを聞いた憐花は、目に涙を浮かべながら部屋から出ていった。

 

 

 

ダメ元で電話してみたガ、果たして来るだろうカ。

「どうしたんですか宝・劉生さん。」

「お、来ましたネ。しらばっくれなくてもいいんですヨ。」

「まさか、正体がバレてしまったなんてね。」

「本当に。社長さん、やってくれましたね。一体あの影武者は?」

「あなたに言うわけないじゃないですか。」

 

ワタシたちは同時にベルトを装着しガシャットを起動する。

『爆走バイク!』『デリシャスクッキング!』

『フォルティアクションZ!』『バクドキホラー!』

 

「ギア3。」「Ⅲギガバイト。」

「「変身!」」

 

そして互いに拳を交える!

 

 

 

「憐花、帰ってこないね・・・。」

「仕方ねえだろ。」

「やっぱ悪いことしちゃったな。」

「そうだな。」

まぁ、先生になにかあれば帰ってくんだろ。

もう一度先生の様子見てくっか。

 

「どうですか先生、調子の方は。」

「この通り、まだ大丈夫だ・・・。」

「それなら良かったです。」

「憐花くんと何かあったのかい?」

「ははは、聞こえてました?少しいざこざが・・・。」

愛想笑いをするも見透かされてるように先生が言う。

「善人。医療というのはチームでするものだ。一人ではできないことが多々ある。」

「は、はい。」

「私も、私一人の力で君を救った訳じゃあない。」

「俺はある程度理解しているつもりなんですけどね。」

「流石だな。それじゃ、憐花くんに伝えてくれるかな。」

めんどくさ。※久々のクズである。

「君たちには大いに期待しているんだ。世界の運命は君たちに懸かっている。」

「世界ですか。そういえば確かバグスターの男が・・・。」

 

薬袋先生にカーボンの企みを伝えると。

「な、なんだと・・・!それは、まずい。」

そりゃそうか、パンデミックなんて起きたら今までの苦労が水の泡だ。

まさにそれこそが先生のストレスの原因かもしれない。

だとしたら、次にヤツが動くとしたら!

「うっ!うぐ!」

バグスターが動き始めたか。

俺一人で何とかするしか。

たまたまベッドのモニターに目が行く。これは・・・。

そして俺は病室を後にする。

 

 

ビルの屋上、カーボンが一人で佇んでいた。

「やっと見つけたぞ!カーボン!」

「来たか。お仲間はどうした。」

「お前なんか俺一人十分だ。」

「いや、あんたにはやらせない。」

そこに憐花がやってくる。

「お、お前!」

「カーボンは私が切除する!」

「おい!あんま無茶すんなよ!」

 

そして俺たちは一気にレベル3に変身する。

「「変身!」」 「培養。」

『ステージセレクト!』

さらにステージを変えて開けた場所に移す。

ドラゴンのバグスターも現れ、混戦が予想できる。

そこにレベル1の農さんが来た。

「バグスターはわしにまかせろ!」

「ま、まかせましたよ。」

今はこの前のことを気にしてる暇はないな。

 

憐花は突っ走るようにカーボンに攻撃していき、俺はそのフォローをする。

農さんは決着を着けるように、武器でとどめの一撃を喰らわす。

すると、ドラコベナトールZがクリアされ、農さんがガシャットを手に入れた。

憐花はカーボンから距離をとり、農さんからガシャットを奪う。

「渡して!」

「憐花くん!」

「確かドラコベナトールZはレベル5のガシャットだったはず!」

「ばか!なにやって!」

 

『ドラコベナトールZ!』

憐花がガシャットを起動すると、画面からドラゴンのゲーマが出てきた。

『ガッチョーン!ガシャット!』

「私がカーボンを倒す!5ソーン!」

レバーを開く。

『ホップ!ステップ!ジャンピング!ホップステップリズム!』

『アガッチャ!ド・ド・ドラコ!ド・ド・ドラゴン!ドラコベナトールZ!』

ドラゴンゲーマは分離してレカルカの胸や手足のアーマーになった。

がしかし、突如レカルカに電流が走り苦しみ出す。

「うわぁあああっ!!」

暴れながらカーボンへ突進していくが、攻撃を避けられ反撃で飛ばされてしまった。

転がった拍子にガシャットがベルトから外れて、変身が解除された。

「なんだ、レベル5もそんなものか。」

カーボンは倒れた憐花に近付き、武器を振り上げる。

 

カーボンの攻撃が当たる前になんとか憐花を抱え、救出した。

「ぜ、善人・・・。」

「ばかやろう!だから無茶すんなって言ったんだ!」

俺がやる。

憐花を助けたと同時に取ったドラコベナトールZを起動する。

『ドラゴペナトールZ!』

「最強ゲーマーZの真骨頂、見せてやる!」

ガシャットをベルトに挿し込み、レバーを閉じる。

「大、大、大、大、大変身!」

掛け声とともにレバーを開く。

『フォルティジャンプ!フォルティキック!フォルティフォルティアクションZ!』

『アガッチャ!ド・ド・ドラコ!ド・ド・ドラゴン!ドラコベナトールZ!』

 

ドラゴンゲーマと合体した途端に、俺に電流が走る。

「うぐぁああ!」

身体が勝手に暴れだすのを必死に抑える。

「お前はぁ!俺が倒すっ!」

ガシャットをキメワザスロットに挿し込み、ボタンを押す。

『ガシャット!キメワザ!』

「うぉおおおおっ!!」

そしてもう一度!

『ドラコベナトール!クリティカルストライク!』

カーボンに向かって波動を飛ばす。

波動で怯んだカーボンに左手を構え、ビームを発射する。

 

「ぐわぁあああ!!!」

『会心の一撃!』

カーボンは爆発し、俺はビームを飛ばした反動で変身解除してしまった。

「だ、大丈夫か!」

農さんが駆け寄ってくる。

爆発の煙が晴れると、人間のカーボンが片膝をついて弱っていた。

あれで倒しきれなかっただと!

「俺が人間にここまでやられるとは・・・。だが。」

「!?」

カーボンは黒いドラコベナトールZのガシャットを取り出した。

「俺はこの力で更なる強さを手に入れる!」

『ドラゴペナトールZ!』

カーボンはガシャットを左胸に勢いよく挿す。

ガシャットを挿した位置から強大なエネルギーが溢れでる。

エネルギーの光が眩しくて顔をそむける。

 

「ふはは!ふははははは!」

 

顔を戻すと、そこには、黒く染まったカーボンの姿があった。

 

 

 

See you next game...

 

次回!仮面ライダープリスパーサ!

「協力なんてできませんよ。」

「アイツに勝つにはこれしかない!」

「最終決戦だ!カーボン!」

 

次回「医者たちの協力PLAY!」

で、ゲームスタート!




いかがだったでしょうか?
かなり急展開ですね。
まさかの憐花が先にレベル5に変身するという。
カーボンのレベルアップは善人たちにどう影響するんでしょうね。
次回をお楽しみに。

Twitterで小説専用アカウント作りました。
「taka@半魚人」「@taka93164630」で検索してみてください。
気になったらフォローしてみてくださいね。
それでは。


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