進撃の巨人?ああ全裸のおっさんが駆逐されるやつね (小野芋子)
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転生ってなんだっけ?(哲学)

初投稿なので所々おかしなところはありますが、暖かい目で見ていただけたら幸いです。
今回は特にコメディ色はありませんが後々そうなる予定ですのでご了承ください。


 

 どうも俺の名前は天道龍矢どこにでもいるちょっとオタクな大学生だ。いや正しくは大学生だった、が正解かな。

 っと言うのも俺、どうやら不慮の事故で死んでしまったらしく今となっては二次創作でお馴染みの異世界転生とやらをするところなんだ。

 ちなみに特典って言うやつは最強の身体能力にした。

 これから行く世界のことは教えてもらえなかったし、それにさっきオタクって言ったけど俺が知ってるアニメとかってワ○ピースとかNAR○TOとかそういうジャンプの人気作とさ○えさん、名探偵コ○ンとかの国民的アニメとS○Oとかと○るっていうライトノベルの人気作くらいしか知らないんだよね。

 もともと興味はあったけどそういうのは大学に入ってから集めようと思ってたし、まあ実際は大学入って2ヶ月で異世界行こうとしてるんだけどね。

 もっといろんな作品見たかったなぁ...

 まあグロい系のアニメは無理なんだけどね。具体的には人が食われるやつとか、死に方が無残すぎるやつとか。

 

 神「おーい、準備終わったぞ!!もういつでも転生できるぞ!!」

 

 

 おっ、どうやら転生の準備が終わったみたいだ

 一体どこに転生させられるのかは聞いてないが、異世界で俺つええええええええをやるのを密かに夢に見ていた俺としては異世界に行けるだけでも十分なので別にどうでもいいや。

 さて特典と、後なぜか絶対に終わらない日記帳と絶対に減らないシャーペン&消しゴム(ついでに言えば絶対失くさないらしい)を貰ったので早速行くぜ!!レッツパーリー!!!ヒアウィーゴー!!!

 

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 

 ○月○日

 

 今日から日記を始めようと思う。

 文字通り生まれ変わったわけだから新しい趣味を持つのも悪くないだろう。

 まあと言っても、今日は転生されたはいいが疲労が溜まっているのかすごく眠いので特に何もせずに寝ることになりそうだ。

 この世界の探索とかは明日から始めようと思う。ついでに寝床も明日から探す。

 ちなみに今日は野宿だ。

 それじゃあもう寝るか。初めての日記で何書けばいいのか分からないけど、明日もこんな感じの文章になるのかな?

 まあ別にいっか、誰に見られるわけでもないしな。

 ほんじゃまあおやすみ〜

 

 

 

 ○月✖️日

 

 何だろうね。人ってさ、怒りを通り越したら言葉どころか感情も失うんだね。もう、なんて言えばいいんだろ

 取り敢えずまあ今日あったことを順に追って書いていくよ。

 

 朝、目が覚めた俺はなぜか俺の近くで眠っていた男数人を無視して、早速この世界の探索をしようと思い立ち上がったところで違和感を感じた。なんというか、目に入る景色がいつもより広く感じたというか、世界が大きくなったように感じたというか、まあそんな感じの違和感を感じたのだ。

 初めは異世界だしこんなこともあるだろうと気にもしていなかったんだが、すれ違う大人たちが全員俺より10センチも20センチも大きければ流石に目を疑った。

 だって俺って身長180センチあるんだぜ?日本の平均身長よりも高いんだぜ?いやそりゃ外国に比べれば日本の身長なんて低いのかもしんないけどさ、全員が全員190もしくは200センチとかありえないだろ。しかもこの世界やたらと空気悪いし、ここが地下なのかは知らんがほとんど光もないし、すれ違った男とかも汚い服着てるし。それなのにでかいって

 何?毎朝コーンフレークの代わりに成長剤食べてんの?もしくは主食が成長剤なの?幾ら何でもでかすぎだろ!!

 そう思って遣る瀬無い怒りをものにぶつけようと拳を振り上げたところでようやく俺は違和感に気づいた。

 俺の手、小さくない?

 

 分かるよ、分かってるよ!!!気づくのが遅かったのは確かに俺も間抜けだと思うよ!!でもね聞いて?まさか自分が小さくなってるとは思わないじゃん?まさか小さくされてるとは思わないじゃ〜ん。ありえないじゃ〜ん。

 

 ..........少し取り乱したな、まあでもそこはまあいいわけですよ。確かにいきなり小さくなった時は驚いたけどまあ異世界転生ならありえなくもないわけですから、別にいいわけですよ。

 問題はその後だ。

 軽く憂鬱になっていた俺に見た目も雰囲気も怪しい男、それも数人が近づいてきたんだ。

 まあそれもいいよ

 異世界だし、少々治安が悪くてもある程度は納得したよ。いきなり殴りかかって来たわけでも無いしな。

 けど事件は起きた。

 起きてしまった。

 言語が言葉が通じなかった。

 分からなかった。

 何を言ってるかわかんないかもしれないけど事実なんだよね、これ。そりゃ最初は俺も耳を疑ったよ。聞き取れてないだけだと思ったよ、でも違った。俺の知らない言語を話してた。それも多分外国語とかそんなレベルじゃなくて、うまくは言えないけど根本的に違う翻訳不可能な言語。

 思わず言葉を失ったね、ついでに表情も。

 それでしばらくしてから怒りが湧いた

 何それ?はあ?ふざけるにも程があるだろ!!!!!

 異世界転生ってみんなそうなんですか?初めはその世界の言葉が分からなくって四苦八苦するところから始まるんですか?二次創作の最初の数話って現地の言葉の翻訳から始めるんですか?いや知らないけど!!二次創作と異世界転生って知識はあるけどあんまり読んだことはないから分かんないけどさあ!!!絶対違うだろ!!コミュニケーション取れないとかもう詰んでるじゃねーか!!!

 暫くはそうやって怒り狂ってたよ。それこそ周りが見えなくなるくらい。それで暫くして漸く落ち着いたと思ったら気づけば昨日俺が寝床にしていた場所に立っていた。

 思わず泣いてしまった俺は悪くないと思う。

 だってそうだろ?言葉も分からないし、子供にされてるし、可愛い女の子いないし。

 踏んだり蹴ったりどころかそこにヤンキーと室伏○治と吉田沙○里が加わってオーバーキルされた気分だ。

 日記を書いてる手もその時のことを思い出して震えてるもん。

 

 はあ、もう寝よ。

 俺って切り替えはいい方だから一眠りすればきっともう大丈夫だろ。

 言葉が通じないのは辛いが適当に頷いたりしとけばイエスかノーかくらいは通じるだろうし、この日記に日頃の鬱憤とか書いていけば言葉の通じないストレスもなんとかなるだろ。

 取り敢えず神様

 お前絶殺な

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 

 あのガキは一体何だったんだろうか?

 

 

 今日適当にこの汚ねえ地下街を歩いていたら見つけたガキ。とてもじゃねえがこの街にはまるで合わない綺麗な白髪に怪しく光る血よりも赤い、いや、紅い瞳。顔もまあまあ整っていて見てくれだけで言えば貴族と言われても違和感はないくらいの容姿をした10代前半かそこらのガキ。

 それだけなら俺も大した興味を持たなかったのだが問題はあのバカみてえな強さと、俺ですら一瞬恐れたほどの殺気だ、それも無表情で。

 

 あのガキに絡んでいた薄汚えネズミども――まあ目的はあのガキをどっかの豚にでも売りつけようとしていたんだろう――の言葉の何があのガキの癪に触ったのかは分かんねえが、突然表情を無くしたかと思えばガキとは思えねえほどの強さと殺気でネズミどもを一方的に蹂躙した。

 泣きながら謝っていたのを無視してトドメを刺した時は思わずゾッとしちまったが殺さなかったことからあのガキの甘さが伺える。

 いや、違うな。

 わざと生かしているのかもな

 この地下街で喧嘩をふっかけて来た相手を殺さないのは愚かなことだ。なんせこの薄汚え街はある意味で殺しも黙認されているような街だーー実際は殺しが多すぎて憲兵が仕事を投げただけだがーーそんな街で喧嘩で倒した相手を殺さなかったらどうなるか想像するのも難しくねえ。

 まず間違いなく殺しにくる。それも今度は1人や2人じゃなく10や20超える集団で、だ。

 それほどの危険があるにも関わらずあのガキはわざと生かした。それは腕っ節に自信があるからじゃねえ。

 単純に殺す必要がないのだ。

 それはあのネズミどもの表情を見れば分かる。死よりもずっと恐ろしいものが身近に迫ったみてえな表情をしていた。

 恐らくもう白い髪を見るだけで全身の震えが止まらねえほどのトラウマが刻み込まれたはずだ。

 

 末恐ろしいガキだ。素直にそう思う。

 できれば関わりたくねえ。関わるにしても絶対に敵対したくねえな。

 

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 

 

 ○月△日

 

 やっぱり異世界はこうじゃないと面白くねえぜ!!!!!

 昨日絶殺とか言って悪かったな神様。100分の99殺しくらいにしとくよ!!

 

 それじゃあ順を追って書いていくか

 

 昨日の今日だが頭は完全に切り替わってる俺は朝から憂鬱な気分になるようなこともなく、取り敢えず寝床と食料の確保だけでも終わらせようとこの街を探索していたわけだがそこで俺の可愛いこちゃんセンサーに誰がが引っかかった。

 

 因みに可愛いこちゃんセンサーは転生する前から俺が持っていたもので、文字通り可愛い子を発見するセンサーだ。

もちろん特殊能力とかではない。

そういう勘が鋭いのを俺が勝手に名付けただけだ。的中率は75%とかなり高めだが大半が彼氏持ちだったり幼女だったりして役に立った経験はない。

いや可愛い子を見るだけで眼福かと思うかもしれないけどイケメンな彼氏とイチャついているのを見せられるのは辛いよ?目の毒だよ?まあ幼女がお母さんとかお父さんとかと笑いあっているのを見るのは微笑ましかったけどさ。

 

 それにほら、俺フツメンだし.......

 人生に3回か2回あるっていうモテ期は幼稚園の3年間で消費しちゃったし.........

 そういえば俺の顔ってどうなってるんだろうな。

 この世界鏡とかないし分かんないんだけど。まあどうせ子供の頃の俺なんだろうけどな。期待はしないよ?裏切られたら辛いしね。

 

 

 っと、話が逸れたな。

 

 まあ俺の可愛いこちゃんセンサーに誰かが引っかかったわけだ。正直期待はしていなかった。だってこの街では汚いおっさんかガラの悪いおっさんかやせ細ったおっさんしか見たことないし。ってかおっさんしかいねえなこの街。大丈夫か?

 時々おばさんも見かけるけどそれも厳ついのと胡散臭いのしかいないしな。ってかおばさんだし。

 

 また話が逸れたな、それでもまあ興味が湧いたからセンサーに従って見に行ったわけですよ。

 そしたら本当にいた。服は汚れていて顔も泥だらけだし矢鱈と痩せ細っていたけど絶対に可愛いって分かる赤い髪した女の子

 残念ながらこちらの言語が分からない俺では名前を聞くことも声をかけることも出来なかったけど、たまたま手持ちにパンがあったのでその女の子にあげといた。

 ほんと、なんであのおっさんは俺にパンをくれたんだろ?目が合うといきなり震え出したと思ったらなんか叫びながらパンをくれたんだけど。

 もしかしてショタコン?嬉しさの余り叫んじゃったの?ってかパンで好感度上げようとしてんの?バカなの?今時の小学生(俺は精神年齢20歳だけど)はパン程度じゃ落ちないよ?せめてゲーム機とか高級なお菓子とかにしようぜ?

 まあおかげであの可愛い子と触れ合う機会ーーただし言葉は分からないので会話はないーーがあったからいいけどさ。

 ほんと、会話したかったな。

 一応あの子がなんか言って来たときは適当に頷いたり首振ったりしてたけどさ〜。絶対会話成り立って無かっただろうな〜。

 

 あっそれと寝床の確保に成功しました。

 まあ実際は誰も住んでいないぼろ家を勝手に借りてるだけなんだけどね。一回誰か帰って来たときは本気で焦ったけど俺がテンパっている間に気づけば姿が消えていたから家を間違ったんだろうね。

ご丁寧に謝罪の意味を込めて数週間分の食料も用意してくれていたしね。

 ただ全部パンってのはどうかと思うよ?いや別にいいけどね?大切なのは誠意だしね?けど.........まあうんきっとこの世界の人はみんなパンが好きなんだろうな。

 

 

 あー会話してー

 さっき絶殺はやめると言ったな、あれは嘘だ。

 やっぱり神よ

 お前絶殺な?

 

 

 ○月▷日

 

 今日は朝からいろいろあって疲れた。

 それじゃあいつものように順を追って書いていくとしよう。

 

 朝、近所の騒音によって起こされた俺だが。まあそこはいい。この世界に来てまだ数日しか経っていないがこの街の人たちは喧嘩とか騒がしいのが好きなのはもう分かっているからな。

 

 けどまあだからと言って神でも仏でもない俺が騒音によって起こされたことに腹を立てないかと言われたら話は別だ。

 ちょっとイラっとしたので窓(ただしガラスはない)から顔を出して文句を言おうとしたらちょうどそのタイミングで静かになったのでまあ不完全燃焼ではあるが良しとしよう。

 お詫びか何かは知らないけど食料くれたしね、またパンだったのはもういいや。諦めた。

 ってか冷静になると俺何してんだろうな?怒鳴ろうにも俺って言葉分かんねえからもしあと一歩静かになるのが遅くてなんか叫んじゃったら俺って奇声を発した危ないやつになるじゃん。

 危な!!この世界がなんの作品かはまだ分かんないけどここで変な印象持たれたら後々絶対面倒なことになってたよ!!

 まあなんにしてもまずはこの世界の言語を理解するところから始めなきゃいけないんですけどね....

 

 とまあ朝色々あってちょっとゲンナリしていた俺だがいつまでも家の中でゴロゴロしているわけにもいかないのでいつものように街の探索に出かけようと思ったわけだ。

 今日はこの街で唯一かどうかは分からないが俺が知っている限りでは唯一空から光が差す場所に行く予定だったので少し楽しみだったのも確かだしな。

 

 

 そんなわけで取り敢えず光だけを目印に進んで漸くそこまで辿り着いたのだが。

 まず現場に辿り着いた俺の目に入ったのは光の発生源っていうのかな?まあそこに続いている階段とその階段を厳重に塞いでいる鉄格子だった。

うんあれかな?きっと以前に子供がこの階段を踏み外して大怪我したからそれを防ぐために塞いでるのかな?きっとそうだよね。

なんかやたらと厳ついおっさんが俺を睨んでいたのは俺が見た目子供だからだよね?

あれはおっさんなりの優しさだったんだよね?いや知らないけど

 

っとまあそんな感じで中途半端に探索が終わった俺は次はどこに行こうかと頭を悩ませながら歩いていたら気づけば家に帰っていた。動物の帰巣本能って凄いねって思いました。まる。

 

んでまー 家に帰ったはいいけどやることないんだよね。

一回家に帰って来た以上もう一回探索に出る気にもなれないし、だからと言って寝るには早過ぎるしね。だってまだ昼過ぎくらいだし。いや分かんないけど。なんとなく俺の体内時計がそれくらいって言ってる。

 

ってなわけで昨日の可愛い子の元にパン片手に会いに行きました。

途中料理の最中だったのか間違って包丁握ったまま俺に声をかけて来た(言葉が分からないから話しかけて来たのかどうか分かんないけど多分俺に用があったんだと思う。多分きっとそうだと信じたい)おっさんがいたけど包丁に視線向けた後おっさんに軽く包丁握ったままですよ?的なアイコンタクトをすると俺の意思が伝わったのか慌てて帰っていった。

言葉が分からなくても人間って分かり合えることが出来るんだね。ちょっと元気出たよ。

それにあのおっさんが俺に話しかけて来た?時も周りの人は大して驚いてなかったしきっとこの辺りじゃ有名なおっちょこちょいなおっさんなんだろう。

 

そのようなこともありながらも昨日あの子と出会った路地裏に着いた俺は、早速あの子と会話(会話できるとは言っていない)しようとして、あの子を囲むようにして立っている不良(推定)を見て固まった。

しょうがないじゃん、いくら特典として最強の身体能力を貰ったって怖いものは怖いんだ。それにまだ相手が悪い人だとは決まってないしね。

そうだよきっと、悪い人たちじゃないんだよ。

手に持ってるナイフだってきっと気のせい.......な訳無いですよね。

もういいよどうとでもなれよ、もしかしてあの子と不良(断定)たちは友達かもとも思ったけど何言ってるのかは分かんないけど怒鳴りあってるし、険悪な雰囲気だし、女の子のほっぺたには明らか殴らた形跡あるし絶対そのパターンもねえよ。

 

って待て、殴られた形跡.........だと...........!?

そうか君達はそういう奴らだったのか、超えてはならない一線を超えてしまったのか。我々が絶対に超えてはならない、可愛い女の子には触れてはならないという一線を。

よろしいならば戦争だ。残念ながら我が同胞たちはここには居ないが彼らの恨みもこの拳に込めよう。

さあ腹は決まった。この最強の身体能力この戦争の勝利の為に利用させてもらおう。行くぞ不良ども!!!そして後悔しろ!!!貴様らが一体誰を敵に回したのか、その魂にトラウマとして刻み込んでやる!!!!!

くらえやあああああああああああ!!!!!

 

そんな感じで放った俺の攻撃は見事に不良の一人の鼻っ柱に命中..........するようなことはなく何かに躓いて思いっきり地面に放たれた。

 

 

痛かったね。拳も周りの視線も静寂も。

 

まあでもどうせこうなるんだろうなとは思ってたよ?だって俺喧嘩したことなかったし。

けどさ実際にやって見たらさ、なんていうの?居た堪れないよね?八つ当たり気味に不良ども思いっきり睨んだら空気よんでどっか行っちゃったんだ。その優しさが苦しかったね。どうせなら思いっきり笑われたかった。その方が絶対良かった。コソコソ悪口言うのはダメだよ。主に俺のメンタル的な意味で。

そのあとは取り敢えずあの子にパンだけあげてちょっと頭撫でてすぐ逃げた。

頭撫でるくらいいいよね?それぐらいのご褒美は貰わないと俺今頃絶対に首つってるし。

 

...........疲れた。会話したい.......最後に口と表情動かしたのっていつだっけ?




本日のハイライト

モブA「おい!俺たちの縄張りで寝てるガキがいるぞ!!」
B「ヌッコロしちまおぜ!!」
A「そうだな!!おいおめーら!!殺るぞ!!!」
「「「「「おう!!!」」」」」
B「おら!!ガキ!!ってえ?ちょ待って寝てたよね?ってか寝てるよね?ごめんなさい調子乗ってました!!ごめんってやめっ.......」
「「「「「「ぎゃあああああああああああああああああ」」」」」」
主「なんでこのおっさんたちここで寝てんだろ?」


モブC「おうおう随分身なりのいいガキじゃねか?痛い目見たくなかったら大人しくお兄さん達のいうこと聞きな?」
主(え?何言ってるの?言葉がわかんねえぞ?え?もしかして..................ふざんけんな!!神このやろお!!!)
C「え?何?このガキ急にキレたんだけど。ってかめっちゃ怖い!!殺気がヤバイ!!無表情怖い!!!ごめんね!!!ね?許し....ああああああああああああああああ!!!!!」
Cの仲間達「「「「「「なんで俺たちも!!!!ぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!!」
「え?何あのガキ?関わりたくねえ.....」


モブD「おいおいあのガキって昨日の!!! あっ目があった!!!ごめんなさいごめんさい!!!パンあげるから許してくださいいいいい」
主「何あのおっさん?ショタコン?引くわー」

モブE「何?馬鹿みたいに強いガキがいるだと?はっバカが!!ガキなんて包丁突きつければ一発なんだよ!!みとけよ?」
E「おいガキ!!てめえ死にたくなかったら黙ってそのパンよこしな!!!」
主(なんでこのおっさん包丁を.......ああ料理の途中か)
主(おっさん包丁持ったままですよ?)アイコンタクト
E(このガキ!!包丁見てビビらないどころか「その程度で勝てると思っているのか?」と言わんばかりの視線を向けて来る!!ダメだ!殺される!!!逃げないと!!!!)ダッ
主(やった!!アイコンタクト通じた!!!)

モブF「なあなあお嬢ちゃん?俺たちと一緒に楽しいことしようぜ?」
女の子「絶対にいやだ!!」
G「まあそういうなってこれ以上かわいい顔を傷付けられたくないだろ?」
女の子「それでもいやだ!!」
H「強情な嬢ちゃんだな?おいもうこうなったら無理やりでも襲っちまおうぜ!!」
主(昨日の女の子が(ry...............くらえやあああああああ!!!!!!!! あっ躓いた!!)

ドゴン!!!!!!!!!!!!!!!!!!

女の子・モブ「「「「「え?」」」」」」

モブ達(おいおいヤベーよヤベーの来ちゃったよ!!)(何今のあいつがやったの?おいおいあいつの足元地面割れてるよ。絶対あいつだよ!!!)(めっちゃこっち睨んでんだけど。怖すぎワロタ)(.......とりあえず)
(((((((逃げろおおおおおおお!!!!!))))))ダダダダッッッ!!!!!
主(優しさが辛い(泣))
女の子(昨日の子が助けてくれた!!でもなんでだろ?)

女の子(またパンくれた、それに頭も撫でられた。よく分からない奴。でもいいやつだったな...)



「神様ー!!」
神「何?なんか用?」
「さっきの転生者なんですが......」
神「あー。彼ならちゃんと送っといたよ」
「いやそうじゃなくて」
神「何?」
「実はかくかくしかじかで特殊特典の言語翻訳機能を付け忘れてたんですよ!!!」
神「まじwwwまあ日記渡しといたし大丈夫だろwwwww」
「神様.....日記に絶殺って書かれてますよ...」
神「wwwwwwwwwwwwwww」



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悔いしかない選択(主に言語翻訳的な意味で)

連日投稿です。
しかししばらくは月1更新になると思います
慣れたら週1になるんですけどね





主人公の体はオートで敵を撃退します。


△月✖️日

 

あれから2週間という月日が流れた。

未だにこの世界の言語はとっかかりすら掴めず(ってか何故か俺の顔を見た瞬間おっさんどもが何処かへ逃げていくからコミュニケーションすらまともに取れていない)唯一俺と会話してくれる赤髪の女の子は何というかアホの子?って言うのっぽいからあんまりあてに出来ない。

もういいよ。もう会話なんてどうでもいいよ。別に高校時代だってコミュ障拗らせて友人と呼べるような奴も数人しか居なかったし、ここの言語が分かったからって会話できるとも思わないしね。

あ〜でも辛いな〜

温もりが欲しいよ〜会話が欲しいよ〜

安○先生、会話が....したいです....!!!

これだけ見たらただのコミュ障だな。まあ別に間違ってないけど......... 辛い

 

 

△月△日

 

今日から家族が増えました。多分ね

 

それじゃあ久々に流れを追って書いていこう。最近は目新しい発見もなくずっと会話できないことへの愚痴ばっかで日記が終わってたからね。

 

 

朝起きて。日課の筋トレ(ってか本もないし暇すぎてそれしかやることがない)を終えた俺はいつものようにあの赤い髪の可愛い子に会いに行ったんだ。

もう慣れたもんだから彼女に会いに行くまでが完全に作業と化していたがそこはまあどうでもいいだろう。

そんなわけで彼女の元に辿り着いた俺だがそこで俺が見たのは目つきの悪い男に絡まれている彼女だった。

またこのパターンかよと思ったが前回の不良たちとはどうも雰囲気が違う。具体的に言うと険悪な雰囲気ではなかったので取りあえず様子見をしていた訳だが、すぐにバレた。

いやそりゃ絶対にバレないようにしようとかそんな感じで隠れいた訳じゃないけどさ見つけんの早くね?すぐ目があったし。

そのあとなんか向こうが俺に対して色々言って来たわけだが。何言ってんのか分かんねえんだよな。いや会話の節目節目で頷いたり首振ったりはしてたよ?それで成り立ってるのかは知らないけど。

それで暫くそんな会話とも言えないような会話をしていたわけだが急に会話が止まったんだよね。

何かあったのかなって思って2人を見てみたら何故か2人ともこっちを見てた。

何故だろうそう思って女の子を見てみるとその子は急に「イザベル!!」て叫んでちょっとびっくりした。

そのあと男の方を見ると「リヴァイン」って言ってたからそこでようやく自己紹介をしてるってことが分かった。

いや分かってはいなかったんだけどね?けど、かすかにだけどリヴァインって名前に聞き覚えがあったんだよね。

今となってはどこで聞いたのかも覚えてないけどそれでも、ほぼ直感でそれが名前だって思ったんだよねしかも妙に確信も持って。

あの時はめちゃくちゃテンション上がったな。日記を書いてる今でも思わず昂っちまうしな。

だってそうだろ?それまで何も知らなかった世界で自己紹介の仕方が分かったんだぜ?めちゃくちゃテンション上がるだろ!!それにあの赤い髪の可愛い子、イザベルちゃんに俺の名前を呼んで貰えたんだぜ?もう最高。エデンの誕生をこの目で見たね。お蔭でその後のことは余り覚えてないけど。

 

気づいたらリヴァインの家?に案内されてた。

なんか見たことある家だな〜って思ってたらまさかのお隣さんでした。まあその後も色々とあったけど正直余り覚えていない

ただなぜかイザベルが俺の家に住むようになった。初対面のリヴァインの家で暮らすよりはマシということで一応は納得したが、まあ大丈夫だろ。イザベルはなんていうか妹って感じがするしな。いや〜いいね。

幸せだね。これだよこれ!!異世界転生っていったらやっぱりこれだよ!!今日は久々にいい夢が見られそうだ!!

 

 

 

△月β日

 

 

気づいたら前回の日記から2週経っていた。

何を言ってるかわかんないかもしれないけど俺も理解できていない。一応理由はあるんだよ?書こうと思ったらイザベルが遊びに来てそれで結局遊び疲れて書けなくなったりとか書くことが多すぎて考えがまとまらずに気づけば寝てたとか。

けどやっぱり1番の理由はあれだね。リヴァインの側は騒動が起こりすぎて疲れすぎて書けなかったってのが主な理由だね。

なんなのあいつ?ちょっと人気者すぎない?なんであんなに喧嘩売られてんの?

いや悪いわけじゃないんだよ?俺もちょっと喧嘩には慣れといた方がいいとは思ってたからね?けど限度があると思うんだ。

何?なんで30人近くを相手してんの?しかも俺の方はイザベル守りながらだよ?まあお蔭で特典の身体能力ってのがどれ程のものか分かったけどさ。だからって素直に感謝できないよね。

今日なんてもう数を数えるのも億劫になるような数が喧嘩ふっかけて来たよ?まあこっちもちょっとは数増えてるからそんなに辛くはなかったけどさ。ファーランだっけ?がなかなか強いから大分喧嘩も楽になったけどさもう喧嘩は懲り懲りだよ?

それとも俺が転生させられた世界ってそういう世界なの?喧嘩日本一を目指す物語なの?

 

それと相変わらず会話ができない。

もう諦めようかな。そろそろ俺も疲れたよ。癒してくだいイザベル〜

 

 

 

 

 

 

 

 

□月○日

 

 

漸く筋肉痛も治って一息ついたから久々に日記を再開しようと思う。

 

いや〜しんどかったね。

今更だけど何なんだろうね?あの機械。

いやほんとなんなんだろうね?何も分からずに使ってた自分が怖いね、ほんと。

せっかくだからあの機械の復習もかねて日記に書いてみるか。意外と文章にしたら分かるかも知れないしね。

 

あの機械、名前はなんて言うんだろう、空を飛ぶ機械だから無難にササコプターでいっか。ササコプターは今書いたように空を飛べる機械だ。と言っても機械に羽がついていてそれで飛ぶとか反重力物質が付いていてそれで浮くとかいうようなものじゃない。

そうだな。飛ぶという言い方に語弊があったな。正しくは吹っ飛ぶだな。

いや何書いてるか自分でも分かんなくなってくるけどそれであってると思う。

だってあれ振り子にジェット機付けて飛ぶようなもんだし。

一応ササコプターの使い方を書いとくか

腰についてる笹の葉(俺命名)を2つ飛ばして壁に突き刺してそれを巻き取りつつその間を振り子の要領で飛んで行くって感じだ。だめ押しでジェット噴射もするけどね。

なんて言うんだろ、安全面にあまり重きを置いてないんだよね。ササコプター。

取り敢えず空飛べたらそれでいいやみたいな感じなんだよね

まあ空を飛ぶのは人類の夢みたいなもんだから多少は危険でもって考えも分からなくはないんだよ?けどあれじゃいつか死人が出るよ?ササコプターが殺コプターになっちゃうよ?笹の葉より鋭い誹謗中傷来ちゃうよ?

まあ俺はなんとかなった、と思うけどね?覚えてないけど。

いや俺ってね、何かをするとすぐに周りが見えなくなるんだよね。まあ特に怪我もなく終わってたしきっと出来てたんだよ。

ちょっと自信なくなって来た。もしかしたら立ったまま気絶してたかもしれない。

でもしょうがないよね。だって俺説明聞いても何言ってるのか分かんないし。

リヴァインがササコプター使って空飛んでたの見て漸くこれが空飛ぶ機械だって分かったような感じだし。

ほんと、言葉が分からないって不便だね。

結局俺、文字通りササコプターの使い方、体で覚えたしね。

まあそれで全身筋肉痛になったからほんと言葉って大切だね。

俺、この世界の言葉 挨拶と自己紹介しか分かんねえもん。

ああ。誰か日本語わかる人いないかな

もうフィーリングと頷いたり首振ったりで会話をするのは疲れたよ。

まあイザベルって呼ぶとあの子がこっちを向いてくれるのは嬉しいけどね。

ただ最初の方リヴァインって呼ぶとすごい目で睨まれたのはなんでだろ?今はもう睨まれることは無いけど、さすがに馴れ馴れしすぎたのかな?けどさん付けって言ってもなんて言えば『〜さん』になるのか分かんねえし、しょうがないよね。

それに今はリヴァインって呼んでも睨まれることはないからもうどうでもいっか。

明日はいいことあるかな〜

 

 

 

□月✖️日

 

いやー。今日は色々やらかしちゃったね。ほんとやっちゃったよ。

 

まあ順を追って書いていこう。

 

今日も今日とてササコプターで遊んでいた俺たち(因みにメンツは俺、リヴァイン、イザベル、ファーランね)だがリヴァインが突然みんなを集めて少し話したと思ったら急に商店街の方に行っちゃったんだよね。

どうしたんだろって思ったけどイザベル達も特に疑問に思わず付いて行ってたから何も言わずに(←ここ重要。決して言えずにではない)ついて行ってたんだけど。

リヴァイン途中でドジしちゃってね、思いっきり輸送途中の商品ケースに突っ込んだんだよね。

笑えると思ったけどそれ以上に驚いたね。

だってリヴァインがドジるなんて珍しいからね。

リヴァインも焦ってたのかな、何も言わずにどっか行っちゃうし、ほんと珍しいかったね。

イザベルが急いで商品ケースを抱えて元に戻そうとしてたんだけど間が悪かったね。めちゃくちゃ怒った商人が来ちゃったんだよ。

涙目で謝ってる(っと思う。いや分からないけど)イザベル可愛いなって思って見てたらあの商人イキナリイザベル殴ろうとしたんだよね。当然止めたよ?こちらに非があるとはいえ殴るのはやりすぎだからね。だからね俺の身体?商人は投げちゃダメだよ?

ほんとびっくりしたよ。イザベルを殴ろうとしていた拳を止めるところまでは良かったんだけどその後勝手に投げちゃったからね?俺の身体。

どうも俺の身体って知り合いに危険が迫ると暴走しちゃうんだよね。まあ別にいいけどね。

商人のおっさんには悪いことしたと思うけどあのおっさんだって殴ろうとしたんだしお互い様だよね?

うん。大丈夫。俺は悪くない。

悪いのは俺の身体だ。ひいてはこの身体を作った神だ。

そうだ悪いのは神だ。恨むのなら神を恨め。復讐なら手を貸すぞ?ただトドメを刺すのは俺だ。そこは忘れるな?

それに大切なのはイザベルが無事かどうかだ。あのおっさんだってきっと分かってくれる。

なんて言ったって可愛いは正義は世界共通だからな。

 

 

........寝よ

 

 

 

▷月△日

 

今日はケイドロをして遊びました。

 

なんだこれ、小学生の日記かよ。けど実話なんだよねこれ。ノンフィクションなんだよねこれ。

 

まずは順を(ry

 

 

最近リヴァインのドジが増えて俺やイザベルがそれの尻拭いをさせられる毎日を送っているわけだが。今日ついに警察(仮)が動き出しました。そりゃ動き出すわ。リヴァインのドジのせいでめっちゃ被害出てるからね。そのくせ1人ピンピンしてるところはちょっと、いやかなりムカつく。

まあいいけどね、リヴァインだし。

 

っと話が逸れたな

 

そんな感じで警察(仮)に目を付けられた俺たち(メンツはいつも通りだぜ)は今日、捕まればガチモンの牢屋に入れられるかもしれないケイドロをしていたーーちなみに警察(仮)の数は5人でその全員がササコプターを付けているという徹底ぶりだったーー

暫くリヴァインについて行ってた俺たちだったが途中大きな柱を旋回して一言二言話したと思ったらあいつら急にバラけやがった。

あん時はマジで焦ったね。いや別にあいつらは悪くない、どころか誰も悪くないんだよ。悪いのは言語翻訳機能を付けなかった神なんだからね。

けどさ、いきなりはやめて欲しいな。あいつらがそれぞれ方向を変えたおかげで俺は方向転換せずに済んだんだけどさ。

それにさ、暫くして振り返って見たら誰も居なかったんだよね。

ショックを通り越して泣きそうになったね。

 

だってそれ下手したら俺は眼中にないどころか存在を認知されてない可能性もある訳だからね。

違うよね?違うって信じてるよ?

あれだろ?5人のうち2人がイザベルとファーランを追って、残り3人でリヴァインを追ったんだよね?そうだよね?

取り敢えず戻りました。

リヴァイン達がどこいったか分かんないけど適当に当たりをつけて飛んでたら水たまりの水飲んでるリヴァインを見かけた。

見て見ぬ振りをして家に帰った俺は悪くない。

あれは他人の空似だ。絶対そうだ。俺は何も見てない。

帰った後暫くしてリヴァインたちが家に戻って来た。

なんか言ってたけど安定で理解できないから適当に首振っといた。

最近首を振る時のキレが上がったような気がするけど気のせいだ。マジでどうでもいいスキルが上がったと自分でも思う。

今日はこのぐらいで寝よう。

明日はきっといいことあるさ。具体的には最近めっきり動かなくなった俺の表情筋が緩む的な意味で。

イザベルの前では動いてると思ってるよ?流石に無表情で遊ぶとか恐怖以外のなにものでもないしね。

........死の 間違えた寝よ

 

 

▷月◁日

 

 

前回の日記から1週間がたった。

取り敢えずこの1週間を簡単に振り返ってみようと思う。

 

 

まず、1日目 いきなり変な格好したおっさんが現れたと思ったらすぐ帰っていた。実際はリヴァイン達と会話があったが5分もかかっていなかったからまず間違いなく家を間違えたんだと思う。

ねえねえ今どんな気持ち?いい歳して家間違えるってどんな気持ち?恥ずかしいよね?ね?

 

2日目

外に出ました。

 

......具体的に説明しよう。

朝起きてしばらくボーとしてると急にリヴァインたちが家に来たんだよね。

そんでそのまま外行ったからついて行ったらなんとこの街の外つまりこの地下街の上の地上に出られたんだよね。

ちょっとびっくりしたね。

まさか出られるとは思って無かったよね。

いやいつかは出ようと思ってたんだよ?けどやっぱ心の準備とかあるじゃん?こういうのって。

だから、久々に陽の光を浴びて思わず泣いた俺は悪くない。

別に感極まった訳じゃないよ?ただ久々すぎて目をやられただけだよ?どちらかといえば目がー!!!の方だよ。ム○カ大佐の方だよ?

どうでもいいね。

それとその日はまさかの外泊でした。

先に言って欲しかったね。いや、言ってたのかも知れないけどね?

やっぱりあれだ。

神よ

お前絶殺な

 

 

3日目

 

警察官になりました。

 

いや分かんないけどね?

もしかした執行猶予期間の間無償で働かされてるのかも知れないけどね?

だって数人見たことあるし。リアルケイドロの警官役やってた奴いたし。

それと公開処刑された。

殺害方法はコミュ障に人前(しかも100人近くの前)で自己紹介させるっていう体ではなく心を殺す残酷なやつね。

生きながらにして。いや、生かされながらにして殺されるっていうの?そういう体験をしましたよ。しかもやたらとこっち睨んで来たし。何?なんなんですか?文句があるなら口で言ってくれませんかね?できれば日本語で。じゃないと何言ってるか分かんないから。

ほんと酷いね。この世界の警察はここまでやるのかって思ったね。ほんと、どっちが悪か分かったもんじゃないよ。正義とは?っていう哲学について考えてたしね。

何処でって?自己紹介のために前に立たされていた時に決まってるだろ!!コミュ障の現実逃避スキル舐めんな!!!

 

それとイザベルちゃん?いくらリヴァインに懐いてるからって男だらけのところで寝るのはお兄ちゃん許さないよ?それとそこ、俺のベットだよ?何?生殺しですか?残念もう死んでます〜

 

 

 

4日目

 

ササコプターで遊びました。

 

別にふざけてないよ?

強いていうならいつものササコプターに竹筒(俺命名)とその中に入れるブレードっぽい何かまあ竹(俺命名)が増えてちょっと重かったけど何だったんだろうね?あれ。

やっぱ地方によって遊び方が違うのかな?俺たち地下組はササコプター使って空吹っ飛ぶことしかしてないけど、地上だとさらにそれに竹筒と竹が加わって大きな人の形を模した何かの首の後ろのプニプニを削いでたんだよね。

ほんと、なんだったんだろ?

別にササコプターの扱いには慣れてるし、別段困るようなこともなかったけどさ。やり過ぎてプニプニどころか木の部分も削いだ時は焦ったね。

だってもげたし。人型の首飛んだし。ついでに竹も折れちゃったし。

もうわけが分からないよ。

 

 

 

5日目

 

馬使ってダイナミックササコプターをした。

 

もうね。なんなんだろうね?あれ。

俺みたいな凡人じゃそんな発想に至らないよ。

どういう考えがあったら馬の上からササコプター使うって考えが思いつくんだろうね?

しかも今日もまた首飛ばしちゃったし。

仕方がなかったんだよ?何故か知らないけどプニプニから竹が生えてた模型に謎に突っ込んでいくそばかすの少年がいたからそれを助けようとしたんだよ?リヴァインと被った時はちょっと焦ったけど避けてくれたしね。まあおかげで、バランス崩して、力の制御間違えて模型(2代目)の首飛ばしちゃったんだけどね。

 

許せ模型、これで最後だ(フラグ)

 

 

6日目

 

座学しました。

何言ってるのか分かんなかったけどね。

なんか黒板に囲碁の盤みたいなの出して銃を構えてたけどほんと何してたんだろ?

何?あの銃から碁石出すの?この世界の囲碁ってそんなアグレッシブなの?やめた方がいいよ?絶対怪我人出るよ?いや面白そうだけどさ。

何?面白ければいいの?そんな週刊少年ジ○ンプ的な考え方なの?ササコプターといい囲碁といい、お前らほんと安全面ガン無視するのな。知らないよ?最近のクレーマーは凄いんだからね?ストレスで毛根死滅するよ?エルヴィンさんみたいになるよ?いや禿げてんのかどうか知らねえけどさ。

 

 

 

7日目っていうか今日

 

やけにみんなソワソワしてた。何だったんだろうね?

今日はササコプターで遊ぶ時間もやけに短かったしね。

誰か俺に説明してくれー!!会話、会話をしてください!!飢えてるんです!!会話に飢えてるんです!!!会話欠乏症が発症しそうなんです!!!!

因みに今会話すると過剰摂取で死んじゃうけどね?なんだそれ?どっちみちアウトじゃねえか。生き残る道が全て潰えてるじゃねえか。マジでどうすんの?

もうこれ神殺したくらいじゃ収まらないよ?(神を殺すことは決定事項です)

この怒りはどこにぶつければいいんですか!!!

取り敢えずイザベル!!!今すぐ女子寮に帰りなさい!!!!

 

 

 

 

▷月▲日

 

俺はこの世界を舐めていた。

いや、俺はこの世界を知らなさすぎたんだ。

我ながら呆れる俺は今まで何をしていたんだろうな。

なんだよアレ。何なんだよあれは!!!!!!あんなの....あっていいわけないだろ!!!!なんだよこの世界!!!厳しすぎんだろ!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全裸で外徘徊したらその場で死刑っておかしいだろ!!!!!!!

 

 

いやさ、じゃあ許してもいいのかって聞かれたら正直返答に困るよ?でもさ、死刑って、しかも裁判所通さずに死刑ってちょっと厳しすぎません?もしかして俺が知らないだけでセクハラ働いたやつってその場で殺されてたのかな?

まあ一体殺しちゃった俺が言えることじゃ無いんだけどね?

でも待って?俺の言い分も聞いて?

違うんだよ?俺だって最初は殺す気は無かったんだよ?けどさあのおっさんイザベル見てニタニタ笑ったんだよ。

これはもうアレだよね?殺すしかないよね?

完全に性犯罪者。しかもあの巨体。もしかしたら薬物もキメてるのかも知れないしね。

まあ最初は罪悪感みたいなのが凄かったけど....蒸発したから。死んだと思ったら蒸発したから。

それに一回心臓部突き刺したときは死ななかったからね?あれはもう人間じゃない。

ただの変態だ。

だから感覚としては人間に似た容姿をした害虫と言う名の変態を処理した感じ。

何言ってるか分かんないな。

まああれだ

僕は悪くない

 

そして今は壁の外で寝泊まりしようとしている。さっきまでメガネかけた誰かが俺たちのところに来てたけど狸寝入りしてたから俺には話しかけてこなかった。

別に寂しくねえし。むしろここで会話できないことを思い知らされる方が辛えし。それとイザベルちゃん?近いよ?もっと距離置いて寝ようね?お兄さん今、こっそりとだけど日記書いてるから。

この世界の人じゃ翻訳不可能な字で日記書いてるから!!

 

 

 

それと神よ?

確かにこの日記って絶対に失くさない特別製なのかも知れないけどさ。俺はこの日記を意図して部屋に置いて来たんだよ!!!!わざと!!故意的に!!置いて来たんだよ!!!!!!なのになんでポケットの中に入ってんだよ!!!怖えよ!!ホラーだよ!!心臓に悪いよ!!!

嫌がらせか?嫌がらせなのか?

じゃあいいよ。お前まじで覚えとけよ!!!絶殺だかんな!!!!泣いて謝ったって許さねえからな!!!!

 

 

 

▷月◀︎日

 

清々しいね。空気がうまい。

この世界で溜まりに溜まったストレスの発散方法がわかったんだ。全部あのデカブツにぶつければ良いんだよ

昨日はああ書いたけどどうやらあのデカブツどもって人間じゃないみたいなんだよね。もう完全に変態判定されてるみたい。

だから、これからはストレス発散にあいつらを使うことにするよ。

え?お前に人間の心はないのかって?

ふざんけんなアホが!!!こちとら4ヶ月もまともに会話できてないんだぞ!!!もうすでに人間やめてるわ!!!!

俺は人間を辞めたぞ!!!!鉄仮面みたいに動かない表情筋も持ってるしな!!!

それにな。あのデカブツども今日は遂にイザベルに手を出そうとしやがったんだよ。

 

.....久々に順を追って書いていこう

 

 

 

昨日と同じ感じで馬に乗りながら外を走ってたらいきなり大雨が降って来たんだよ。

いきなりの大雨にムカついたのかな?リヴァインがイライラしてたんだよね。

そんでそのままファーランと口喧嘩になってまさかの喧嘩別れ。

イザベルがファーランの方について行ったから俺もそっちの方に行ったんだよね。

それで土砂降りの中走ってたらいきなり悲鳴が聞こえたからなんだろうな?って思ったら昨日のデカブツヤク中どもがうちのソバカスくんを食べようとしてたんだよね。何言ってるか分かんないって?俺もわかんない。仕方ないよね。変態の考えることなんて誰も分かんないんだから。

まあ目に竹が刺さったせいで食べられなかったんだけどね

一体誰の竹が飛んで来たんだろうね?

怖いね。ほんと。

そのあと?一方的だったね。途中からリヴァインも加わってさ。20匹くらいいたけど5分とかからず終わったね。

ほとんど俺とリヴァインだけで。

まあそばかす君の手当てとか保護とかもあったから他のメンバーが参加出来なかったのも仕方無いんだけどね。

一匹ほどイザベルのところに行ったけど文字通り粉微塵にしてやったしね。

ヤク中性犯罪者がうちの可愛い妹分に手を出してんじゃねえよマジで。

そのあと駆けつけたエルヴィンさんとリヴァインが取っ組みあってたけどなんだったんだろうね?ヅラかどうか確認してたのかな?

まあどうでもいっか。

今日は疲れたねどうやら明日か明後日には帰れそうだし早く帰りたいな。

 

ねえイザベルちゃん?昨日より近づいてない?もっと離れてもいいと俺は思うよ?

 

 

 

▷月☆日

 

やっと帰ってこれた。これで漸くぐっすり眠れるよ。

なんで俺こんなに辛い思いしてんだろうな?

なあ神よ?ねえ神よ?

 

 

 

 

 

 

 

 

お前まじで

 

[文字が乱れていて読めない]




本日のハイライト
モブA「へっリヴァイだかなんだか知んないけどこっちは30人いるんだ!!絶対に勝てるぜ!!!...................ちょっと待って何あの白髪聞いてねえよ!!強すぎんだろ!!マジで何あの二人って本当に人間なの?ってこっち来たああああ!!!!ごめんなさ.......あがああああああああああああ!!!!!!」
主(喧嘩って難しいな)
リヴァイ(あいつやっぱ強えな)
イザベル(主って強かったんだな)


モブA「今度はこっちは50人近くいるんだよ!!絶対に負けな.........ごめんなさあああああああああああああああああい!!!!!」
主(ちょっと喧嘩慣れて来たかも)
リヴァ(あいつまた強くなったな)
ファーラン(え?俺たちいる意味なく無い?)
イザベル(やっぱり兄貴も主も強え!!!)



ファーラン「実は立体機動装置が手に入ったんだ!!やってみないか?」
リ「悪くねえ」イ「面白そう!!」主(・・?)


ファ「なあ?なんでリヴァイと主って初日でもう操れてるんだ?」
イ「やっぱり兄貴も主も凄えぜ!!!」


リ「今日はこの装置を使って商品を盗む。いいな?ヘマするなよ?」
ファ「分かってる」イ「任せろ!!」主(・・?)


商人「何してんだこら!!」
イ「ヤバい!!逃げ遅れた!!」
商「オラあ!!」ガシッ「へ?」ブンッ!!!「えええええええ!!!?」ガシャーン!!
主(......俺は悪く無い。恨むなら神を恨め)
イ(主強ええ!!かっけええ!!)


エルヴィン「Bはあの赤髪の子を、Cは金髪でDはあの白髪の子を追ってくれ。私とミケはリーダー格の男を追う!!」
BCD「「「了解!!」」」


D(え?ちょっと待って?何あの白髪?速すぎじゃね?もう姿見えないんだけど。え?あれマジでゴロツキなの?)

主(なんで俺だけ終われてないんだよ....)




ソバカス「けっ。ゴロツキになんか負けてられるかよ!!俺たちは死ぬ気で訓練して来たんだぞ!!」
E「そうだ!!絶対に後悔させてやる!!」

主(あっ!!模型の首飛ばしちゃった!!)ボキッ!!

ソバカス「.......え?マジで?あの巨人の模型って首飛ぶの?」
E「......しらね」



F「流石に本物の巨人を見たらあの主とかいうやつもビビるだろ。ふん!所詮はゴロツキだ」
G「そうだな。もしかしたらビビって漏らすかもな」
「「ははははははは!!!」」

主(変態は死すべし!!)ブシャッ!!

F「巨人ってあんなに簡単に倒せたっけ?」
G「悪いちょっとちびったわ」



フラゴン「なんだこの巨人の数は!!だめだ!!多すぎる!!」
ファーラン「クソッ!!ツイてない!!!」
イザベル「ちくしょう!!」
ソバ(しまった捕まった!!.....ぐう!!骨もやられてもう逃げられない!!!)グサッ!!「え?」

主(コミケ帰りですか!!この変態ヤク中どもが!!!!!)ブシュッ!!

フ(速い!!そして強い!!!)
ファ(やっぱあいつ人間やめてない?)
イ(主かっけえええ!!)

リヴァイ「俺の仲間になに手ェ出してんだ!!!」ブシュッ!!

フ(この男も強い!!!)
ファ(あっ(察し)これもう終わったな)
イ(兄貴もかっけええ!!)


巨人(せめてそこの女だけでも!!!)
イ(やばっ!!油断した!!やられる!!!)

主(........イザベルに......手ェ出してじゃねえよゴラアああああ!!!!!!!)
巨人(え?) 粉微塵

ファ(巨人ってあそこまで細かく切れるんだ.....)
イ(やべえ主かっこよすぎ!!)
リ(相変わらずあいつ半端ねえな)
フ(え?強すぎじゃね?)
ソバ(誰か手当てしてくれないかな.....)



あとがき

最後の方適当になっちゃいましたね。

それと主人公視点だとなぜかなぜか主人公が悪いことしてるように見える。なんでだろうね?

因みに今回の副タイトルは『そして物語は加速していく(なお主人公は置いていかれている模様』です
それではまた次回


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また一つ歩みを進める(ただし前に道があるかは分からない)

「勉強はしたくない、けど小説は書きたい。
そんな時あるよね?
そんな時はこれ........ハーメルン!!!」


いやねえよ




v月y日

 

目が覚めたら隣でイザベルが寝ていた、安定だね。なんなら隣で寝てなかったら不安になっちゃうからね。ヤダ俺調教されすぎじゃね?まあいいけど、可愛いし。あとあれだ、可愛いし。

 

そんな感じで目を覚ましたわけだが、リヴァインたちは一向に目覚める様子がない。まあ昨日まで宿泊学習みたいなことしてたんだから疲れがたまっているのも当然なのかもね。

あれ?でもこの体全く疲れを感じないぞ?え?ヤダ何それちょっと怖い。いやそういう体を頼んだのは俺だけどさでも、いややっぱいいやその恨みは別の機会に晴らせばいいんだ。

そう、いつか来る復讐の時にな。

待ってろよアホ神、今の俺なら神だろうとキン肉バスターできる自信があるぞ。

まあキン肉バスター程度では終わらせないけどね?

なんてったって絶殺だから

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

sideイザベル

 

目がさめるといつもある温かみがないことに気づいた。

まだ頭は完全には目覚めてないし疲れが抜けきっていないせいか目を開けるのも一苦労だけどリュウヤがいないことに気づかないほど寝ぼけていない。

いつもなら俺より早く目が覚めても(俺より遅く起きたことはないけど)俺が起きるまで俺のこと撫でるか何も言わずに抱き寄せるかのどちらかなので突然いなくなったリュウヤに不安を感じ始める。けど目を開けばドアの近くにリュウヤの姿があったから少し安心した。

けどどうもリュウヤの様子がおかしい。いつも俺と遊んでくれる時は安心するような笑顔を見せてくれるのになんというか、怖いくらい表情のない顔をしていた。それにその目は心なしか冷たいように感じる。

だからか、俺は声をかけることが出来なかった。

多分怖かったんだと思う。いつもと違うリュウヤが、優しくない冷たい顔のリュウヤが。

確かにリュウヤは無口だし無表情なことが多いけど、でもそれでもどこか温かかった。喧嘩をしてる時でも、今みたいな顔をすることはなかったはずだ。

いや、ほんとはどうなんだろう。よく考えてみると俺も兄貴もファーランもリュウヤのことはよく分かっていない。

リュウヤが強いことも優しいことも知ってるけど。言ってしまえばそれしか知らない。

リュウヤが何を考えて俺に優しくしてくれるのか、なんであんなに強いのか、俺たちのことを本当はどう思っているのか。

俺たちは何も知らない。

いや、多分違う。知ろうとしなかったんだ、少なくとも俺は。

知ってしまうことでリュウヤが離れていくかもしれないことが怖かったのだ。リュウヤの暖かさがなくなるのが怖かったんだ。

けど、もう限界だったんだ。なんでこんなにリュウヤのことが知りたいのかは分からないし、なんでリュウヤがいなくなると思うと胸にぽっかり穴が空いたよな痛みがあるのかは分からないけど、でもそれでも俺はもっとリュウヤに近づきたいんだ。それは多分兄貴達も同じで、でも俺の知りたいという思いとは多分違う考えで。

そんなことを考えていたら誰かが頭を撫でてくれる感触がした、その手は優しくて温かくて気づけば俺はまた眠ってしまっていた。今日からはもっと積極的にリュウヤの側にいようとそんな決意を小さく口にして。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

寝惚け眼のイザベルがこっち見ていたから頭撫でたらすぐ寝ちゃったぜ。なんというかあれだ可愛い。

けど寝る寸前に何か呟いたけどあれはなんだったの?呪詛?呪詛なの?呪詛ってるの?ってか俺呪詛られちゃったの?ってかあれ?呪詛ってなんだっけ?

 

そのあとしばらく頭を悩ましていたけど腹減ってたのを思い出して急いで食堂に行った。

ここの食堂っていいよね。だって食事全員同じだし。注文する必要ないし。注文する必要ないし。(大事なことなので二回言いました)

 

そこでパンとか食べてたらいきなり

めのまえにやせいのエルウィンさんがあらわれた▼

 

 

 

たたかう◀︎

にげる

つかまえる

(とある部分を)はたき落とす

 

 

 

 

 

たたかう

にげる◀︎

つかまえる

(とある部分を)はたき落とす!

 

 

 

 

 

ダメだ!!たべおわっていないスープがあるためにげだせない▼

 

 

 

 

 

 

たたかう◀︎

つかまえる

(とある部分を)はたき落とす!!

そんなことよりサッカーしようぜ!!お前ボールな!!

 

 

 

 

 

 

たたかう

つかまえる

(とある部分を)はたき落とす!!!

そんなことよりサッカーしようぜ!!お前ボールな!!◀︎

 

 

 

 

 

 

ダメだ かいわができない▼

 

 

 

 

 

 

(とある部分を)はたき落とす!!!!◀︎

(とある部分を)はたき落とす!!!!!

(とある部分を)はたき落とす!!!!!!

(とある部分を)はたき落とす!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

エルヴィンの "かいわ"

しかしうまくきまらなかった▼

 

 

 

 

 

 

主の"はたき落とす!!!!!!"

しかしスープがじゃまでこうげきははずれた▼

 

 

 

スープがなくなった▼

 

 

 

 

 

 

にげる◀︎

にげる

にげる

(とある部分を)はたき落とす!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

うまくにげだせた▼

 

 

 

 

 

そんな訳でエルヴィンさんから逃げ出して初めてこの世界の地上を散歩していたがなんというかあれだな、まさに日本人が想像する西洋の建物って感じだった。周囲を囲っている壁を除いてね。

うん。なかなかうまく表現できたと思う。てかこれ以上適切な説明はないと思う。

だからね誰か俺に道案内してくんないかな。割と切実に。

本当なんで迷子になってんだろ。確かにエルヴィンから逃げ出すために全力疾走したけどさ!!脇目も振らずに走ったけどさ!!けど、けど.......っていやそりゃ迷子になるわ。

まあ結局直感に従ったら帰れたんだけどね。ただ道中人とぶつかってしまったのは本当に悪いと思ってます。仕方ないじゃん、直感に従ってたんだし、周囲を気にしてる余裕なんてなかったんだよ!!まあごめんなさいって言ったらいいよって言ってくれたからいいんだけどね。

本当に疲れたよ。外に出るだけで疲れるとか何この世界?空気薄いの?薄いのはエルヴィンの頭皮だけで十分なんだよ。それとイザベルちゃん?帰った途端抱きついてくるのはやめてね?いくら妹枠とはいえ可愛い女の子に抱きつかれて無反応でいれるほど俺の理性は強くないからね?ってか本当に何があったの?なんかスキンシップ激しくなってない?誰かに何か吹き込まれたの?ならお兄さんに教えてね?ちょっと挨拶してくるから。

 

 

ん?あれ?なんか今日の日記おかしくね?

 

 

 

^_^月^ ^日

 

昨日からなんか引っかかることがあって今日の遊び?訓練?はイマイチ集中できなかった。お蔭で模型(三代目)の首を吹っ飛ばしてしまった。本当にごめんね?もう次は失敗しないからさ?

絶対ミスらないからさ?(フラグ)

けどなんなんだろ?この違和感はどこからなんだろ?

 

ーあなたの違和感はどこから?ー

 

エルヴィンは頭から

 

ーえ?ー

 

え?

 

あなたーのズラに狙いを決めて便所アタック 

 

 

なんてどうでもいいこと考えてるが一向に分からない。なんだろめっちゃむしゃくしゃする。

 

あとヤッパリイザベルのスキンシップがやばかった。なんていうかあれだな天国はここにあった。

 

^ - ^月^^日

 

ここ数日の日記を見返してみてようやく違和感の正体に気がついた。そうだ、よく考えたらおかしいじゃないか。なんであの時俺とぶつかったメガネのおっさんは俺の謝罪に答えることが出来たんだ?それにあのおっさんは俺の言葉が謝罪の言葉であることを理解していた。

いやもっといえばあのおっさんは俺の日本語を理解していたんだ!!!きたぜ!!見えたぜ!!俺の救世主がよ!!

 

ってな感じで喜びすぎていたせいかまた模型(四代目。鉄製)の首をはねてしまったがどうでもいいぜ!!おそらく模型を作ったであろう奴が涙目だったがどうでもいいぜ!!!もう完全に周りが引いてたがどうでもいいぜ!!!イザベルがさらに激しいスキンシップをとってきたがどうでも....よくないですね。はい。

だからね一旦距離置こうぜイザベルちゃん?お兄さんにはちょっとそのスキンシップは過激なんですよね?どれくらいやばいかっていうとリヴァインが長髪になるくらいやばい。

え?何それ自分で言っといてなんだけどめっちゃ怖いはそれ。

最近キースさんの頭皮もヤバイことになってるけどそんなの目じゃないくらいヤバイ。

 

っとまあそれは置いといて

 

早速例のメガネのおっさんを探していたんだがなかなか見つからない。まあ初日で見つかる方がおかしいんだけどね?なんて感じでなんとなく酒場?みたいなところに入ったらいました。誰がって?例のメガネのおっさんがだよ!!当たり前だろ?このタイミングで別のやついたら静かにメリ込ませてるわ!!

ってかメリ込ませたわ!!!具体的には俺の進路に立ち塞がった見るからに柄の悪そうなやつを3人ほど!!

まあそんなことはどうでもよくて!!!!

 

出来ました!!!会話が!!!!日本語で!!!!!!!

いやっふうううううううう!!!!!!!

最高だぜええええええええええ!!!!!!

 

 

ゴホン少々取り乱したな

 

順を追って説明するとだな

まず俺がメガネのおっさんに接近する

途中別のおっさん(複数)が絡んでくるも無視してさらに接近(なお手は出た模様)

そのまま接近しておっさんに、日本語で!!挨拶。

終始ビビっていたメガネのおっさんだったがどうやら向こうもこの世界とは別の言語を操る俺のことを覚えていたようで特に問題なく会話がスタート。もちろん異国?の言語だから周りに聞こえないように小さな声でね?

そしてなんとそのままの流れでこの世界の言葉をいくつか教えてもらえちゃいました!!!!いえーーーーいいい!!!!

はあ言葉が話せるって本当に幸せだね。改めて痛感したよ。

まあ今日は時間もなかったしメガネのおっさん、もといイエーガーさんは本業が医者とかであまり暇じゃないからそんなに頻繁には会えないんだけど暇さえあればこの世界の言語を教えてくれるっていうしさ。やったぜ!!

そんなこんなでイエーガーさんと別れた後、早速教えてもらった言葉で絶対に言った方がいいって言われた言葉を今日も今日とてスキンシップの激しいイザベルに言ったんだがなんであんなに顔真っ赤してたんだろ?そういえばこの言葉の意味だけは聞かされなかったけど。え?もしかして下ネタですか?イエーガーはただのエロ親父だったの?何それ怖い。

いやでもリヴァインとかは特に何も言わずに優しげな目でこっちを見てたし大丈夫だよね?いや大丈夫じゃねえわ。

あのリヴァインが優しげな目とかある種の恐怖だわ。

そんな訳で現在布団にこもりながら日記を書いているのだがそろそろ書き終わらないとまずい。具体的にはイザベルが突入してくる的な意味で。それに今日のイザベルはなんかいつもと違う感じがする。もっといえばあのエロオヤジに教えてもらった言葉を言ってから吹っ切れたようになった感じがする。故にヤバイ。って言うかヤヴァイ。どちらかと言うと俺の理性の方がヤバイ。あっきた。来ちゃった。急いで隠さなければばばば

 

 

(^.^)月(^。^)日

 

俺は調子に乗っていた確かに俺は例のエロオヤジからこの世界の言葉を知ることが出来たのかもしれない。けどね、それがこの世界の人と会話できることには繋がらないんだよね(泣)

そりゃ少しは喋れるようになったけどあくまで単語だけだし。

つまりは向こうからしたら完全なカタコトって訳だ。何それ虚しい。しかも向こうの言ってること相変わらず分かんないし。誰か!!この飛行機に通訳さんは居ませんか!!!居ないならせめて翻訳蒟蒻持ってる人は居ませんか!!!........いやむしろ後者の方が確率低いか。

はあ。

あれだね?希望があると絶望ってさらに大きくなるんだね。

なんか今までで一番ダメージ受けた気がする。

おかげでまた模型(五代目。鉄製➕首元だけ重装備もはや使用用途が分からない)の首飛ばしちゃったしね。

おそらく開発したであろう人がリアルでOTZしてたし。

周りの奴らがなんか賭けっぽいことしてたし。

ファーランがニヤニヤしながらお金数えてたから無言で腹パンしてやったけど俺は悪くないよね。

 

後一人で落ち込んでたらイザベルが頭撫でてくれた。ヤバイ妹枠じゃなかったら絶対に堕ちてた。

それと扉の陰から静かに俺のことを心配してくれたリヴァインは本当にかっこいいと思います。

 

そうだな。こんなのいつものことだしくよくよしてても仕方ないないよな!!

 

ってな訳で慰めてくれたイザベルには昨日同様の言葉をかけて(未だに意味は分かっていない)それと外に出るときにリヴァインにありがとうとだけ伝えて晩飯を食べに食堂に行って来た。

先に食べてたファーランに無言で腹パンしたけど別にいいよね?なんとなくムカついたあいつが悪いんだし。

 

 

そんなこんなで今日もまた布団の中で日記を書いているんだがヤバイ。今までなら一応就寝時間が過ぎてからこっそり抜け出してイザベルが来るのだが、すでにドアの前に待機していてヤバイ。誰か何とかして!!!あっ!!やばい就寝時間来ちゃったあばばばばばばばば

 

 

 




本日のハイライト

エルヴィン(ん?あそこにいるのは主か?せっかくだから会話でもしてみるか。彼らとは、仲良くしておきたいしね)
主(やせいのエルヴィンがあらわれた▼)
エ(なんだろう凄く嫌な予感がする主に頭が)
主「.......」
エ「あの.....」
主(はたき落とす攻撃!!!!)
エ「え?」
主(スープが邪魔で上手くいかなかったか)チッ
エ「え?何?なんなの?........え?」
主(逃げる!!)ダッ!!
エ「え?.............え?」


教官「今日も見事に首が飛んだな..」遠い目
開発者「自分に任せてください。絶対に折れない模型を作りますゆえ」
ー翌日ー
開「今回の模型は鉄で出来ております。どう足掻いてもブレードの硬さでは...」
主(なんか引っかかるんだよな.....)バキッ!!←首が折れる音
開「........」
教「.....見事に折れたな」
ーさらに翌日ー
開「こ、今回はさらに改良を重ねまして首回りに大砲の一撃すら防ぐ金属をつけました。どう頑張ろうとブレードでは傷一つつけることはできない........」
主(やたら首回りに硬いけどこれってなんの訓練?)バキッ!!←首が折れる音
開「..........」
教「..........折れたな」遠い目
開「..........」グスッ
A「クソッ!おれちまったよ!!」
ファーラン「残念だったな!!でも賭けは賭けだぞ!!」
B「くそお」
C「俺の給料がぁ」
ファ「はっはっは!!これでしばらくは金に困らないぜ!!」
主「....」テクテク
ファ「ん?どうした?主....」
主(.......なんかムカつく)腹パン
ファ「グホッ!!!!なぜだ!!なぜなんだ!!」
ABC「「「wwwwwwwwww」」」


酒場
主(いた!!メガネのおっさんだ!!)
グリシャ(え?何?めっちゃ見られてんだけど!!)
主「......」テクテク
グ(こっちを来たああああああ!!!!)
ヤクザA「おうおうにいちゃん。てめえ調査兵団だな?何しに来やがったんだ?」
B「痛い目見たくなかったら帰った方が身のためだぜ?」
C「そうだそうだ!!」
グ(なんか知らんけどヤンキー ナイス!!)
主(.....邪魔)
A「え?ちょっまっ.....のわっわあわああああああああああ!!!!」めり込み
B「のっぴぇえええええええええええ」めり込み
C「ひでぶうううううう」めり込み
グ(.....oh ジーザス)



あとがき

久々なんで何書いてるのかは分からないですけどまあしょうがないですよね?


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二千年後の自分へ、彼女できましたか?


お久しぶりですね。
皆様は覚えておいででしょうか?因みに自分は忘れていたので誤字修正がてら見直してニヤニヤしてました。





本編前に閑話
ーリヴァイ、受難の日々ー

ー初日ー
主「リヴァイン!」
リヴァイ「ああ?」

ー2日目ー
主「リヴァイン!」
リ「チッ」

ー5日目ー
主「リヴァイン」
リ「………」

ー1週間後ー
主「リヴァイン」
リ「何だ?」
イザベル「リヴァイン!!」
リ「どうしたイザベル?」
ファーラン「リヴァイン」
リ「殺すぞ?」
ファ「デスヨネー」


月 日

この世界に来てから大体一年近くが経過した。

初めこそ前も後ろも、言葉も分からない俺であったが、今となってはこの世界にこの人ありと謳われるほどの人気者となり、会話をすれば常に人を笑顔にし、武器を持たせれば人類を守る最強の砦と………嘘である。

 

なんかあれだな?俺しか読まないし、ってか俺しか読めない日記だけどこうやって自伝っていうか中二病チックなことを書いていると猛烈に死にたくなるな。

まあ死ぬ気はさらさらないけどね?

 

っとまあ冗談はさておき、最近忙しくてろくに書けていなかったからそのぶんも合わせて書いていこうと思う。

 

1番はやはり俺の言語能力上達に関してだろう。ほんと、イエーガーさんさまさまだ。おかげで大分理解できるようになった。

まあ、日本人的あるあるなんだが、異国の言葉を使うときはまず言いたいことを考えて、そのあと異国での正しい文法を頭の中で反芻して、そのあと漸く会話するという行程がどうしても必要な為、結局会話に参加できてることは少ない。

それに加え相手が早口すぎて未だにまともな会話をしたことは無い。

したいんだよ?本当は会話に飢えてるんだよ?けどしょうがないじゃん!!やりたいからって出来るんだったら人は何だって出来るだろ!?

 

話が逸れたな、まあ『英検取れたから僕アメリカで留学しても余裕です』の典型的なやつだと思っていればいい。ほんと、型にはまった英語喋れたくらいでなんでコミュニケーションも取れると思ってたんだろあのリア充(笑)?出来るわけねえだろ?アメリカ人のコミュ力舐めんなよ?(偏見)

 

話を戻そう

次に、俺はこの世界について色々学ぶことが出来た。何とこの世界はあの変態ヤク中キモ豚どもの手によって割と危険な状況にあるらしい。

え?壁があるから大丈夫だろって?俺も同じこと言ったらイエーガーさんが『だめだ!!いつまでも壁を信頼していてはならない!!』と、やたらと切羽詰まった感じで言ってきたのだ。

流石にビビった。

ビビりすぎて手に持ってたコップが粉砕した。因みに破片で手が傷つくようなことは無かった。やだ、俺の体人間辞めすぎ。

まあ、どのみちイザベルの精神衛生上よろしく無いあいつらは、既に俺のブラックリストに載っているのでヒャッハーすることに変わりは無いからそこまで深刻に捉えてはいないけどね?

強いて言えばより一層躊躇いが無くなったってところか?どうでもいいな。

 

そんなこんなで色々あったが明日は壁外調査らしいので早めに寝ることにする。

ってかみてよ!!『壁外調査』だって!!俺が今まで外回りだとか、宿泊学習だとか呼んでたやつの正体が『壁外調査』だって!!

それに今までササコプターとか呼んでたやつは立体機動装置だって!!ヤバくない?かっこよくない?………そんなにカッコ良くねえな。思ってたより普通だったな。むしろ素直すぎて何のひねりもねえな。まあササコプターよりはマシだけどさ。

 

取り敢えず膝の上で眠っているイザベルが寝言を言い始めたので寝るか。

 

ってかもうみんな諦めたのかむしろイザベルが入ってくるまでドアを閉めないんだよね。みんなを諦めさせるとは、これがイザベルの力か!!

 

 

 

 

月 日

 

安定と安心で手元に存在する日記に書き込む俺はもう毒されてしまっている。因みにこれが日記じゃなくて人形だったらショック死している自信がある。嫌な自信だなオイ。

 

っというわけで壁外でも日記を書いている訳だが、ここで俺の最近の特技を教えておこう。

それはズバリ、ブレードを飛ばすことだ。

 

これは調査兵団全員に言えることだが、あいつら接近してうなじ削ぐしか脳のない集団なんだ。

『生身じゃ勝てない!!』とか、『一体を殺すのに30人の犠牲が必要だ!!』とかほざきやがるくせにヒャッハーするか、追いかけっこするかしか出来ない脳筋どもなんだ。

まあ、大砲を持ち歩くわけにはいかないことも、鉄砲は効果がないことも知っているが、だからってもっとあっただろ?

例えばロケットランチャーとか、落とし穴とか、あとはあれだ、気球みたいに安定して空を飛べるものを作って空から一方的な攻撃をするとか。

っとまあそんな感じで接近戦しか出来ない集団なんで、しかも武器も接近戦以外で使えないようなポンコツなのだが、そんな中、壊れたブレードを取り替える際にアタッチメントだっけ?それを押してブレードが外れた時に気付いた。これブレード飛ばせるんじゃね?と。

 

そこからは早かった、流石にそれでうなじを削ぐことは出来ないが、目に突き刺せば一気にこちらが有利になるし、遠距離にいる仲間の援護も出来るという便利さを知った俺はそれからの壁外調査の度にブレードを飛ばしまくった。

 

『左前方に巨人発見!!」という指示があれば『ひだ…』くらいのタイミングでブレードを投げた。寧ろ俺が先に発見して投げた。何なら隊形がん無視して1人で10体くらいを相手にした。

後日リヴァインに殴られて、イザベルに説教されて、ファーランは無視した。

 

いや、違うんです。俺も悪気があったわけじゃないんだ!!ただ俺の相棒であるマギ馬王(馬)が風を感じたいっていうから最高速度を出して走っていただけなんだ!!それがたまたま壁外であっただけで決してわざとではないんだ!!俺たちは風になりたかっただけなんだ!!

 

話は戻すが、そんな感じでブレード飛ばしを特技としている俺だが今日は何だろう?矢鱈と巨人の数が多かったというか、こっち、というよりは壁の方に向かって行進を始めていてろくに飛ばせなかった。

いや、何度か飛ばしたんだけどね?けど、あれって後で回収しなきゃいけないから数が多い時ってあんま使えないんだよね?だってブレードって巨人が踏んだらそれでパキッてへし折れる軟弱仕様だしさ。

何なら手加減抜きでブレード飛ばししたら風圧に耐えきれずパキッちゃう軟弱さだしさ。

マジであれは酷かったな、パキッた破片が全部巨人に飛んで行ったけどなかなか酷かった。ショットガンってきっとあんな感じなんだろうと思う。

いや、使ったことないから知らないけどね?

 

っと、そろそろ寝るか。

気づけば隣にイザベルの寝袋があるけど気のせいかな?確か今日は割と広い拠点だから男女別に寝るって聞いたんだけど?

あっイザベル来た。やっぱり気のせいじゃなかったね。ってかイザベルが近づくに比例してリヴァインたちが離れていくのは何でなの?俺たち仲間だよね?友達だよね!?何処までも一緒にいこうぜ!!例えそこが牢屋の中だとしてもね!!!

 

 

 

 

 

月 日

 

帰って来ました我らが壁内。

空気がまずい!!……ってまずいのかよ。

まあしょうがないよね?だって外の方が空気が上手いんだし。巨人はいるけどね!!ただあいつら空気読んで寝るときは襲ってこないからなかなかいい奴らだよ!!顔キモいし、表情キモいし、行動キモいから全てを台無しにしてマイナスに突っ切ってるけどね!!

 

取り敢えず帰って早々日記を書いているのはいいけど、立体機動装置が絡まって外れないんだがどうすればいいんだ?切っていいかな?切ったらきっとすぐ外れると思うけど、流石に不味いよね?

まあキースさんとこ行って聞いてみよ!!ダメって言われても切るけど形だけ聞いてみよ!!

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

その知らせは新しく団長に就任することになったエルヴィン・スミスを驚愕させるには十分すぎるほどのものだった

 

「壁が……破壊された?」

 

「はい!!突如現れた超大型の巨人、並びに鎧の巨人によってウォール・マリアを守る扉が破壊されました。現在駐屯兵団が前線を指揮し、避難誘導を行なってますがなにぶん戦闘の経験がないため、被害は広がる一方です!!どうか調査兵団からも戦力をお貸しください!!」

 

それは当然の要求である。常に戦場に身を置き数多くの屍を築きながらも、それでもなお生還を重ねて来た調査兵団は、対巨人に関してはまず間違いなく戦闘のエキスパートである。

しかし、間が悪かった。

つい先ほど帰還したばかりの調査兵団は当然失った兵も、負傷した兵も多く、とてもではないが今すぐに戦場に赴けるような状態ではない。

 

ある2人を除いて

 

コンコン

 

ただのノック、だがエルヴィンは確信したこの扉の向こうにいるのが一体誰なのかを。

重々しくも扉が開く。

果たしてそこに立っていたのは、戦闘のエキスパートである調査兵団においても並ぶ者はないと言われる2人の最強戦力であった。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

キースさんいないし、二番目にえらいエルヴィンの所に行こうとしたら途中でリヴァインに会った。

俺の格好を見て随分真剣そうな顔をしたと思ったら、すぐに立体機動装置をつけて帰って来たけど、きっとこれはリヴァインの優しさなんだと思う。

いやほんとイケメンだよ。『お前1人に(説教されに)行かせるわけにはいかない』とかかっこよすぎだろ!!俺が女だったらまず間違いなく惚れてたね!!身長の低さとか補って余りすぎるレベルだよ。身長高くて中身のない奴はリヴァインを見習うべきだね!!

 

 

っでエルヴィンの部屋に行ったらなんか接客中だったけど、俺たちを見て目を見開いたと思ったら突然『そうか、分かった』とか言って追い出された。

あれ?やっぱり立体機動装置を切るのはまずかったの?追い出された先に馬がいたから取り敢えず乗ったら大量に巨人がいたけど、あれって罰だったのかな?

ブレードもガスも満タンだったから取り敢えず目についたやつをかたっぱしから削ぎまくったけど、あれで良かったんだよね?

ってか今更だけど壁の中に巨人が入って来てるのってどうなの?全滅させたらいっかと思って俺の持てる最大の力で動き回って削ぎまくったけど、全然数が減ってる気がしなかったんだけど?

っつーか壁が壊れてたから数は増える一方だったんだけど?

誰だよ壁壊したの!!弁償しろよマジで!!ってかそのせいで仕事増えたから残業代よこせよ。取り敢えず犯人見つけたら謝るまで殴るのを辞めない刑に処す。何ならボコボコにしすぎて謝罪の言葉も言えなくする。いや、壁の上から逆吊りっていうのもいいな。まあ処刑方法はおいおい考えればいいか。

処刑は確定だけどね?

神の次くらいに残虐な処刑してやるからね?

 

 

 

月 日

 

なんか凄そうなところに連れて行かれた。

 

順を追って書こう。

 

朝起きた俺はいつも通り俺を抱き枕にして眠るイザベルを撫でて、暫く時間を潰していたんだが、いきなりエルヴィンが部屋に入って来て俺とリヴァインに用事が入ったとか何とかですぐに朝食を食べて来いとだけ言って出て行ったのだ。

エルヴィンの声がデカすぎて目覚めてしまったイザベルを引き剥がし、急いで飯を食って外に出るとなぜか馬車があったからそれに乗って揺すられていると、矢鱈とでかい建物の前に止まった。

そのままアレヨアレヨと流されていたらザックレーと名乗るヒゲのすごい爺さんと、ピクシスと名乗る頭の凄い爺さんが俺らを歓迎してくれた。

 

ってかザックレーってなんかかっこいいな。俺もそんな名前欲しかったな。いや、それを考えたらこの世界のやつってなかなかに名前かっこいい奴多いよな。エルヴィンとかグリシャとか、ファーランとか。最後のやつあんまかっこ良くねえな。なんかファーっていうと空気が抜ける感じがするし。

 

話が逸れたが、そんなこんなで話し合っているのを右から左に流しつつ、聞き取れた単語を並べてみると、大雑把に言えばリヴァインが調査兵団の兵士長だとかいう職業に就くことになったのが分かった。

兵士長って何だろ?役職名的にめっちゃ強そうだけど、そのまんまの意味でいいのかな?

ってか俺って何のために呼ばれたの?副兵士長にでもなればいいの?ってか副兵士長って急にダサくなったな。完全に脇役の職業じゃねえか。

『あいつは調査兵団で二番目に強い』とか言われて何の活躍もなく死にそうな未来がありありと浮かぶんですけど?一番と二番の間に超えられない壁が存在する不等式が簡単に想像できるんですけど?

 

 

 

結局ボーナスだけ貰って帰った。

いや、残業代欲しいとは思ってたけどそのために呼び出すお前らの神経を疑うぞ?

 

 

 

 

 

月 日

 

二年後に訓練兵行きが確定した。

いや、マジで何でだよ……

エルヴィン曰く『君には集団行動を学んでもらう必要がある』だそうだ。的確すぎて何も言えねえよ。

 

でも言い訳だけさせて?俺だって命令無視しているわけじゃないし、孤高の俺カッケーとか思っているわけでも全然ないんだよ?ただ指示が早口すぎて聞き取れないだけなんだよ?つまり俺は悪くない。神が悪いんだよ?

 

ってか何で二年後?今年からで良くね?なに?巨人への恐怖で今年と来年は志願者が少ないって?だから二年後にまとめて教育するって?

因みに上位10位以内に入った場合……あっ、俺らはハナから採点対象外なんだ。

ってか俺ら?え?イザベルも来んの?ファーランは?頭の出来がいいからあいつは必要ないだと?えっ、壁外調査は出席しなきゃダメなの?お前ら俺をなんだと思ってんの?便利屋じゃねえんだぞ?ちゃんと給料払わないとストライキするからな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月 日

 

明日から訓練兵だから今日は早く寝る

 

 

 

 

 

 

 

 




本日のハイライト

キース「ひだ…主(秘技!!ブレード飛ばし!!)ブンッ!!……え?」
主(アヒャヒャヒャ!!!!!!巨人狩りじゃぁぁぁあああああ!!!)突撃
キ「…………え?」


主(やっベー!!立体機動装置絡まって外れねえ!!)
リヴァイ(何だ?何嫌な予感がするな)

主(キースいねえじゃねえか!!エルヴィンとこ行こ!!)
主・リ「「ッ!!」」ばったり出会う
リ(こいつ!!そうか主も嫌な予感を感じていたか。それに立体機動装置をつけてるってことは、それほどの一大事か。俺も急いで準備しねえとな!!)ダッ!!
主(急にどっか行ったけどなんかあったのか?)

主(あっ帰ってきた)
リ「お前1人に(戦場に)行かせるわけにはいかない」
主(『お前1人に(説教されに)行かせるわけにはいかない』っとかかっこよすぎじゃね?)

エルヴィン「君たちにはすぐに戦場に出向いてもらいたい。1人でも多く避難出来るように励んでくれ」
リ「分かった」
主(罰ゲームかな?)


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戦わなければ生き残れない(なお主人公はなぜか勝負を挑んで貰えない模様)

最初の方は少しいつもとは変えてみました。


隊列を組んで並ぶ少年少女達は、まだ幼さを残しながらも確かな覚悟を持った眼差しでただひたすらに前を見据えていた。

 

しかし、キース・シャーディスには個々の覚悟の差が目に見えてわかる。

端的に言えば、文字通り命を賭けているかどうかの差だ。

形だけ装っていても何処かで『自分なら』と、甘い考えを持っていることに気づかぬほど彼の目は節穴では無い。

だからこそ彼が否定するのだ。夢見がちな子供に確かな現実を教えるために、何処までも残酷なこの世界が無垢な少年少女を殺す前に。

 

「只今より、第104期訓練兵団の入団式を行う!!私が運悪く貴様らを監督することになったキース・シャーディスだ!!」

 

 

 

 

 

「あの恫喝には一体何の意味が?」

 

前を歩く身なりの良い教官に対して、若い男性が声をかける。

その視線の先には質問をされた少年が、声を張り上げて返す姿が映っている。

 

「通過儀礼さ。過去の自分を否定し真っさらな状態から兵士に適した人材を育成するために必要な過程さ」

 

その意味を正しく理解する教官が答えを返すが、青年の疑惑はますます深まる。

 

「何も言われていない者がいるようですが」

 

今もキースは金髪の目立つ背の低い少女を一瞥だけして通過していった。必要な過程であるのなら全ての志願者に対して恫喝を行うのは当然のはずでは無いのか?そう言う疑問が青年にはあったのだ。

 

「既に通過儀礼を終えた者には必要ない。恐らく2年前の地獄を見てきた者だろう。面構えが違う」

 

言われて青年は見てみる。成る程確かに周りとは何処か違う雰囲気を持っている。うまく言葉では表現できないが、恐らく既に訓練を終えた青年ですら持っていない確かな覚悟だ。

 

(だがそれより)

 

教官はその経験から1人の男を注視していた。

身長は180前後と高め、白い髪が特徴の目つきの鋭い男。他のどの志願者よりも強い覚悟を抱いた目を持って、目の前を通過したキース・シャーディスすら鋭く睨んだ青年。

 

(あれは大物になるな)

 

確かな確信を持って教官はそう信じて疑わなかった。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

月 日

 

今日から始まる楽しい楽しい訓練兵生活。

 

昼の暑い時間帯に外で入学式を行うその豪胆っぷりにはイラっときたが、まあ初日で問題を起こしてブラックノートに記録されるのも癪なんでなるべく目立たないようにしておいた。

 

右端から順番、というわけではないが指示された少年、少女から順番に自己紹介をしているのを見て、やべえ緊張するわ〜とか思ってたら目の前を素通りされた。おい、人の緊張返せコラ。

この挨拶でクラスの立ち位置決まるんだぞハゲ!!俺の覚悟を返せ!!コミュ障なりに頑張ろうと腹くくってたんだぞ!!

ってか、どっかで見たことあるハゲだったな。いや、正直心当たりはあるし名前も一致してるから多分合ってると思うんだけど………2年でハゲるか?

正直微妙。前髪が後退してるとか、頭皮が薄くなってるとかならまだ理解も納得もいくが、全ての毛根とサヨナラバイバイするかと聞かれたら自信がない。三本くらいとはズッ友であっても良いはずだしな。

 

あと、一名が芋食って走ってた。正直何が何だか分からない。

調査兵団って基本変なやつ多かったけどああいうパターンのやつはいなかったからな。強いて言えばハンジさんタイプだろうか?どうでも良いね、どうせ関わらないし。つうか関わりたくない。

 

他にも食堂でイザベルと食事を楽しんでいたらガタガタとうるさいガキどもがいたがあいつらとも関わりたくない。なんせ俺はここに集団行動を学びにきたのだ。空気になるために来たんだ。窒素、酸素くらいなら良いが、二酸化炭素、いや、下手すりゃアルゴンに該当しそうな奴らと絡むのなんて御免被る。

 

ってか何を思ってお偉いさんは14、5才から訓練兵になれるようにしたんだろ?その年ってアレだよね、中二病にかかる時期だよね?俺には特別な力がとか言い出す時期だよね?絶対まともに訓練できねえよ!!巨人なんて我がダークシャドウで消し炭にしてやるとか思ってる子絶対いるよ!!ってかエレンって呼ばれてた奴絶対患ってるよ!!何が『巨人なんて大したことねえよ』だよ、調査兵団の熟練でもやられる時はやられるんだからな?

 

まあ日記で何を言おうと無意味だけどね!!ええそうですよ、みんなの前では何も言えないチキン野郎ですがそれが何か?

 

あと、部屋の前にイザベルがいそうな気配がするけどそれは何故?いないよね?気のせいだよね?取り敢えず確認だけしていなかったら日記をかっこいい言葉で締めくくろう。よし、じゃあ見てくるか。

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

2日目の立体起動の適正テスト。

両側の腰にロープを繋いでぶらさがるだけの内容としてはシンプルなものだが、逆に言えばそれすら出来ないものは一切の慈悲なく開拓地に引き戻される。志願者たちが正式に訓練を受けるために最低限必要な力とも言える。

 

「あれを見てみろ、一切のブレがない」

 

そう言って教官が指差すのは1人の少女、感情が表に出にくいのか、無表情ではあるがこの適正テストで既に他を大きく突き放す才能の片鱗を見せつけていた。

 

「あの…では彼らは?」

 

視線の先には頭を下にしてぶら下がっている2人の少年。1人は黒髪の猫目な少年、もう1人は白髪で目つきの鋭い男。

 

「人並み以上に出来る事もあれば人並み以下にしか出来ない事もある」

 

そう言いながらも教官の表情は晴れない。黒髪の少年は、まあいい。才能が無かっただけだと理解できる。しかし白髪の男はどうだ、昨日見せた迫力はなりを潜め、まるで静かだ。

周りの嘲笑の声に耳を貸さず、何かをなさんとする姿にはいっそ恐怖すら感じる。

 

「なっ!!」

 

そして彼の勘は当たった。

 

体のあらゆる筋肉を総動員した男は逆再生のごとく体勢を立て直したのだ。それも一度ではなく、2度、3度と。

そしてそれを見て声を失ったのは他の訓練兵も同じだ。中には自分たちとは大きく違う才能を見せつけられ心が折れたものもいるかもしれない。

それ程までに周囲との差は歴然であった。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

月 日

 

 

楽しかった。只々そう思う。

 

この世界には娯楽が少ないことは知っていたが、公園も無くて驚いたのはよく記憶に残っている。

当然だ、テレビゲームの類もないこの世界で公園が無いとか、じゃあガキは何処で遊べばいいんだっていう話だ。まさか鬼ごっこ一辺倒というわけにもいかねえのにこの世界の大人たちは何考えてんだろ?

 

まあ今日ブランコがあるのがしれたから良かったけど。

いや、正しくは違うな。あれはどちらかと言えばブランコと鉄棒を組み合わせたようなものだった。

それで久々に逆上がりしたけど、手を使わない逆上がりっていうのも斬新で面白いね。ってかなんで他の奴らはぶら下がってただけなんだろう?中には必死こいてぶら下がってた奴とかもいたけど、何あれギャグ?シュールすぎて正直笑えなかったんだが。

 

ん?誰か来た?

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「姿勢制御のコツを教えてくれないか?」

 

人が日記を書いている最中にそう尋ねて来たのはエレン・イエーガー、とその付き添いのアルミン・アルレルトだっけ?

どうでもいいけど、日記の内容覗いて無いよね?俺にとっての気がかりはそれなんだけど。え?覗かれていた場合?記憶刈り取りますが何か?

ってかイエーガーってもしかしてグリシャさんの知り合い?だとしたら無視しにくいんだが。

 

「お前の父親、グリシャ・イエーガーか?」

 

「っ!!どうして…それを!!?」

 

あっ、ビンゴでした。ちょっとした知り合いってだけだからそんなに驚かなくてもいいよ?

 

「あの人には、世話になった」

 

主に言語的なものでね。恥ずかしいから言わないけど。

やべえ今更ながらあの日を思い出して涙出て来た。だって出会ってなかったらこんな会話をする事も出来ないんだからな………感慨深い。

 

「……お前、もしかして…」

 

え?知ってた?もしかしてグリシャさん自宅で俺の恥を広めてた?

だとしたらちょっとお話しないといけませんね。地下街流のお話をね。

 

「エレン、彼にも家庭の事情があるんだ。これ以上は…」

「そうだな。……悪りぃ、変な詮索しちまった」

 

やめろ、謝られるとなんか余計虚しくなんだろ。ってか家庭の事情言うな。あくまで俺個人の問題だから。

 

「話は戻すが、姿勢制御か。悪いができるアドバイスは無い、ベルトに問題があるのかもしれねえし、項目に乗ってないところも含めて調べてみろ」

 

ってか整備項目見たけど、あれ絶対に足りないと思う。俺とかリヴァインとかが本気で立体起動したらたまに訳わかんないところとか普通に壊れるし。

この前なんて限界突破したスピード出してたら真っ二つに割れたしな。

壁内での練習中だったから特に問題なかったけど、めっさ怒られた。死んじゃうかと思ったと泣きながら抱きついて来たイザベルは凄え可愛かったな。なんならもう一回見たくて同じ過ち繰り返しかけたわ。やらなかったけどね!!ってか最近は俺の暴走(不本意)を止める為なのかイザベルが付きっ切りなんだよな。最高だね!!

 

話は戻すが、ぶっ壊れたり不調になった際に整備項目を増やせってエルヴィンに言いに言ったら(もちろんリヴァインがね)大抵は苦笑いで返される。あと、隣でハンジが爆笑してる。解せぬ。

 

「ありがとう。参考になった」

 

「別に」

 

完全に存在を忘れていたエレンからの突然の感謝の言葉に思わずツンデレのテンプレみたいに返しちまった。

デレる気はないよ?だってお前と馬面は俺の中の絶対に関わっちゃいけないノートに名前刻んであるから。あとゴリラ。あいつはあれだ、油断したらケツを狙われそう。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

ちょっと色々あったがまあ別にいいだろう。

明日から本格的なのが始まるらしいし、今日はもう寝よう。

それと俺の布団の中にいる赤い髪の女の子はきっと妖精さんだから無視だ。

おいそこの老けづら!!見てんじゃねえよ!!言っとくけど指一本でも触れやがったら俺のブレードが火を噴くからな(比喩にあらず)

 

 

 

 

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月 日

 

訓練が始まってから大分経つけどやっぱりアレだね、対人格闘術って最高だね。

 

だって合法的に女の子と密着できるしね。ただあまり女の子とばかりやり過ぎるとなぜかイザベルの蹴りが炸裂するので注意が必要だ。

いや、マジであの蹴りは洒落にならん。何度かやりあったアニの蹴りに匹敵するものだった。ってかこの世界って女子が強すぎじゃね?

ミカサとか人間やめてるし、アニの蹴りとか岩とか砕きそうだし、サシャは野生動物だし、クリスタとイザベルは天使だし。

 

あれ?人間は?

 

まあみんな綺麗どころ揃いだから眼福なんですけどね。

 

 

月 日

 

死ぬ。

 

何あれ?なんであのゴリラはアニを挑発したの?ドラミングか?威嚇行為なのか?

ってか挑発しといて一瞬で負けてんじゃねえよ!!お蔭で全く関係ない俺まで巻き込まれたじゃねえか!!冗談抜きで砕けるところだったわ!!アニさん俺に対して割と容赦無いんだよ!!

 

やっぱりアレかな?初めて対峙した時に手加減してあげますねって紳士ぶったのがいけなかったのかな?

いやだって俺が本気出したらまともにやり合えるのリヴァインくらいだし。以前2m級相手に素手でやりあって勝ったし。いや、まああれは民家内をイザベルと一緒に調べてた時に急に襲って来たあいつが悪いんだけどね。しかも俺ではなく真っ先にイザベルを襲おうとしやがって、ブチ切れて蹴りで顔面吹き飛ばしてやったよ。

 

まあそんなわけで俺の本気は想像以上にヤバいからそういう意味合いも込めて手加減すると言ったのに、何が癇に障ったのか全ての攻撃が確実に俺の意識を刈り取る威力で攻撃して来てたんだよね。

か弱い乙女宣言との矛盾が半端じゃ無い。

乙女は蹴りなんて放ちませんよ?え?それとこれとは別?デスヨネー

せめて手加減くらいして?俺って女子と密着する趣味はあるけど暴力を振るう趣味はないからね?

 

このあとめちゃくちゃ対人格闘した

 

 

 

月 日

 

最近アニかミカサとしか対人格闘術をやっていない。

イザベルとは俺がやりたくないので断ってる。天使とは敵対したくもないのだ。

ってか割とマジで男子かかって来いよ。女子相手だと手加減しか出来ないから割とストレス溜まってるんだよ。いいの?言っとくけどそのストレス全部立体起動訓練で発散してもいいんだよ?

その場合お前ら1ポイントも取れねえからな?発見した巨人の模型の首全部取れてるからな?いいの?マジでやっちゃうよ?どんだけ頑張ってもポイントが貰えない俺が妨害しちゃうよ?立体起動してたらたまにブレードが飛んでくるようにしてやるよ?

 

 

 

 

 

月 日

 

屍を築き上げてやったぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

模型のな

 

 

 

 

 

月 日

 

今日から俺だけ模型狩りが禁止された。チッ

別に良いけど。どうせあんな止まってるだけの模型なんて何体狩ったって無意味だし。それなら立体起動での行動スピードあげたり、より少量のガスで最大限の動きができるように練習したりする方がよっぽど有意義だしね。

 

そして今日も今日とてアニと対人格闘です。

ただ暴力を振るうだけの俺やリヴァインとは違い技を使って闘うアニは色々と勉強にはなるのだが、普通にしんどい。

最近では日本の柔道を見せてやるぜ!!と意気込んでいるのだが俺に柔道の経験は体育でしかないので多分無理だ。

一回ゴリラ相手に背負い投げして、手を離すタイミングが分からず鉛直方向に投げたしな。あと、落ちて来たところを正拳突きしようとしたらなぜかベルリンガに止められた。解せぬ。俺はただ暴漢に鉄拳制裁を加えようとしただけなのに……。

 

 

 

 

月 日

 

座学の時って大抵がイザベルの隣なんだが、あの子勉強が嫌いだからすぐ眠気に襲われるんだよね。

 

何が言いたいかっていうとだ、俺の肩を枕に眠るのやめてくれませんかね?

いや、別に良いんだよ?けどそういう事されちゃったら俺の理性がゴリゴリ削られるんだよね、あと、イザベルを起こすなり注意なりをしようとする教官をリヴァイン直伝の睨みで黙らせてるから教官の評価もゴリゴリ削られてるんだよね。まあ後者は割と本気でどうでも良いけど。

それとハンナ、フランツ、てめえら前の席でいちゃついてんじゃねえぞ!!ぶっ飛ばすぞゴラア!!

 

 

追記

本気の殺気放ったら授業してた教官が気絶した 教官ェ

 

 

 

 

月 日

 

集団行動を学ぶために訓練兵になったのにあんまり集団行動してない件について

 

一応兵法?だっけで荷物を持って集団持久走みたいなことはしているがあれも最後には俺の独壇場っていうか、1人だけトップをひた走るようなことになっている為正直集団行動かと言われたら微妙だ。

ってか持久力が大切なのは分かるけど壁外じゃほぼ無意味だぞ?まあ全員が全員調査兵団を目指してるわけじゃ無いだろうけど。

前回の壁外調査でもイザベルが馬に逃げられた時は思わず半径100m圏内の巨人を全て八つ裂きにしたしな。自分で言っておいてなんだが意味分かんねえな。

まあその後、イザベルを後ろに乗せて帰ってきたんだが、その……ね。意外にある女の子特有のアレがですね、当たるんですよね。

役得ですね。ハハッ!!

 

あと今日の対人格闘訓練、相手が機嫌の悪いミカサで死にそうだった。

頼むからエレンは女子と組まないで欲しい。主に俺が死ぬ。久々に本気出しそうになった。ってかちょっと出した。お蔭で勝ったけど視線が痛いです。

まあ立体起動装置なしで立体起動したし仕方ないか。けどあれは絶対にミカサが悪い。短刀とる訓練なのに首とりに来たし。どこの暗殺一家だよ。

 

それと勝利の余韻に浸ってたらイザベルにタックル食らった。正しくは抱き着いただけだけど無防備なところで抱きつかれたら対応できないからやめて欲しい。いや、これが仮に知らないやつだったら一撃で頭蓋骨破壊できる蹴りを叩き込んでるけどね。

 

 

 

 

月 日

 

今更だけど俺とイザベルが調査兵団だということはまるで知られていない。俺はともかくイザベルなら『調査兵団に現れた天使』とかで知られてそうなのに不思議なもんだ。

まあ仮に記事にしようものなら多分俺かリヴァインが新聞記者を叩きのめしてると思うけど。

世間の下衆な豚どもにはウチの天使を見る権利すら無いんだよ。

そう言えば今日訓練が休みだったから調査兵団の基地にイザベルと向かったんだが、新しい天使候補がいたな。

まあ当の本人、名前はペトラだっけ?はリヴァインにお熱なようだったけどね。リヴァインに目をつけるとは、なかなか見る目があるじゃねえか。

 

それと俺のことも知っていたようで握手を強請られた。

いやあモテるって辛いなあ。何度も言うけどペトラさんリヴァインにお熱なようだけど。

 

あと、イザベルちゃん?帰り道腕組むのはやめて欲しかったね。だいぶ目立ってたよ?ああ、もしかしてナンパを避ける為?だったら別に腕を組まなくても俺が睨みきかせてたら一発だったよ?

 

 

 

 

月 日

 

長きに渡った訓練もあと数日で終わるらしい。最後の追い込みなのか、心なしか普段よりも訓練が厳しくなってるような気がする。

そんなわけで全員が全力を尽くしているのだが、今日は本気で死にかけた。

 

事の始まりはそう、アニがエレンに寝技をかけたのがきっかけだと思う。

目ざとくもそれを見つけたミカサがそちらにゴリラを投げ飛ばし………え?投げ飛ばした?今更だけどあの子投げ飛ばしたの!?最近の子って人間辞めすぎじゃね?

 

話は戻すが、そんな感じでアニとエレンの密着状態を止めたミカサだが、さすがに怒ったのかアニがすぐに臨戦態勢をとったのだ。

お互いに短刀も持たずに、だ。どう考えてもただの喧嘩だね。

まあそう言うわけで流石にこの時期に喧嘩はまずいだろうと急いで止めに行ったら何故か始まった2対1のデスマッチ。当然ながら1は俺だ。

マジでなんでデスマッチになったんだろ?ってか2人でかかってくるとか意外に仲良いんですね。あれかな?共通の敵がいれば人は結託するってことかな?誰が敵だコラ!!

 

 

っで出せる全てを出し尽くして戦ったら紙一重で勝利出来た。女の子相手だからってなるべく関節技とか、アニから教わった技とかしてたけどメチャクチャきつかった。ってかあの子ら本気で容赦無かったんだけど。仲間だよね?同じ苦しみを味わった仲間だよね?俺なんか恨み買うようなことした?

 

 

 

 

 

月 日

 

訓練しゅーりょー!!!

 

順位は1位から順番にミカサ、ゴリラ、ベロベロト、アニ、エレン、馬面、マルちゃん、チビ、野生児、天使だった。

こうして見るとなんか人間が少ないような気がするけどまあ気にしたら負けだな。

 

順位が発表された際に驚きの声と、俺を見る視線が凄かったけどなんでだろ?俺が10位以内に入らなかったことに驚いてるのか?

そもそも俺は採点対象外だし、そうでなくとも立体起動じゃ1年目の途中から1人だけハブにされてたし、座学じゃ基本教官睨んでただけだし、対人格闘訓練はそもそも点数低いしで、全体で見ればそこまでおかしなもんでも無いと思うんだが?ってかこうして文字で見てみるととんでも無いなおい。完全に体育だけ参加するヤンキーじゃねえか。

あながち間違って無いのがもどかしいな。

 

その後みんなで飯食ってワイワイしてたけどやっぱりエレンと馬面がやらかしやがった。

あと数秒喧しかったら気絶させてた自信がある。

 

それと今日はどうもイザベルの調子が悪かったので熱測って見たら結構高熱だったので急いで調査兵団にある保健室的なところへ連れて行った。どうせ明日からまた調査兵団に戻るし構わないだろう。

まあ明日ある壁外調査は行かないけどね。

 

って言ったらエルヴィンに怒られたがリヴァインとファーランが味方してくれたのでなんとか意見を押し通すことができた。流石に俺の個人的な理由では皆が納得しないので適当に言い訳してくれるとのこと、いやあいい上司を持ったね。

あと、味方をしてくれた際の彼らの口が悪かったのはまあ仕方のないことだろう。地下街組はイザベルが絡むと途端に沸点が低くなってしまうのだ。

 

そう言えば地下街にいた頃イザベル誘拐を目論んだ連中に地獄を見せたことがあったっけ?確かその親玉が貴族とかなんとかだったけど俺とリヴァインで乗り込んで焼き払ったんだっけ?正直怒りで覚えてないが、まあそれほどイザベルは俺たちにとって大切だと言うことだ。

 

もし仮に命を狙おうものならそれこそ、俺かリヴァインがそいつを殺してしまうくらいには……ね。

 

 

 

 





主人公壁内に残る。
付け加えれば壁内にはイザベルがいるためさらにパワーアップして無双します。
あと、主人公は本気を出した時とブチ切れたときじゃ戦闘能力が大きく異なります。まあ基本主人公がブチ切れる時は地下街組に何かあった時か寝不足か神へのストレスしか無いんですけどね。


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その日人類は思い出した(やっぱあいつ人間じゃねえ)

主人公の優先順位

イザベル>>>>>>(超えられない壁)>>>>>>>>>>調査兵団のメンツ(女子)・同期(女子)>>>>>>>>>>>その他

ゴロツキ組(男子)は大切ですが、まああいつらなら大丈夫だろうと信頼しているのでよっぽどの事がない限り基本イザベル優先です。(よっぽどがあってもイザベルから目を離すとは言ってない)



黒祇式夜様、誤字報告ありがとうございます。




せっせせっせとイザベルの身の回りの世話を献身的に行い、確かな満足感と充実感を得ている訳だが、やっぱりエルヴィン、貴様は許さん。

 

 

怒りの元はつい先ほどの事、イザベルが病気のため壁外調査に出られない俺は一応謝罪の言葉でも言っておこうかな、と思い準備に忙しいだろう調査兵団を訪れた。

案の定ドタバタしていたが、そんな中でも特に焦る様子もなく既にあらかたを片付けたエルヴィンは目ざとくも俺を発見し、気さくに声をかけて来たんだが……思えばあの時点で嫌な予感はしていたんだよなぁ。

まあ当時のアホな俺はそんなことにも気づかずにエルヴィンの『壁外調査に行けないなら、せめて激励だけでもしてくれないかな?君の言葉はきっと皆を元気付けてくれると思うからね』という甘言に騙されいつのまにか召集していた団員たちの前に謎のドヤ顔で現れて

 

「皆聞いてくれ、今回彼は胸騒ぎがするということで自ら壁内に残ることを志願したが………」

 

固まった。

おい、何だよ胸騒ぎって?聞いてねえぞ?ってか知らねえぞ?あれか?イザベルの介護で壁外調査を辞退した俺への当て付けか?いいよその喧嘩買ってやるよ!!かかってこいやオラああ!!!

 

まあ結局は騒つく団員に気圧されて何も出来なかったけどね?取り敢えずいかにも何かを感じてますよって顔で誤魔化しておいた。

 

そのあとは、まあ取り敢えず立体機動装置つけてガスとかブレードを満タンにして、いつでも戦場にでれますが何か?って感じの装備だけ付けてダッシュでイザベルのいるウォールローゼにある調査兵団の療養所?みたいなところまで来た。

 

だめだ…恥ずかしすぎる。何だよ胸騒ぎ(笑)って、俺はもうそういう時期は卒業してんだよ!!風が騒めいてやがるじゃねえんだよ!!……取り敢えず壁外調査から帰って来やがったらエルヴィンは削ぐ。うなじじゃなくて頭の方を。

 

「………ぅん」

 

はっ!!我らが天使が寝苦しそうにしている!!そうだ、あんなハゲ(推定)のことなんかよりこっちの方が大切に決まってるじゃないか!!

 

取り敢えず、頭に乗っけている少し暖かくなったタオルを急いで取り替えて、新しく水に濡らしたものを乗っける。

さっきエルヴィンへの怒りのあまり一枚ボロ雑巾にしてしまったがもうあんな過ちは犯さない。

だってここの看護婦さん?的な人めっちゃ怖かったし。何あれ?地下街出身なの?『力みすぎて破っちゃいました(≧∀≦)』って言ったら猛獣のごとき睨みを食らったんだけど…。あれは多分リヴァインより怖い。間違いないね。

 

ーー…………ぅぅぅん!!

 

ん?なんか揺れた?地震かな?

 

ーー……ァァン!!カァン!!カン!!

 

あれ?今度は鐘の音だ?なんかあったの?地震でガス漏れでもしたの?火事でも起きてんの?

 

「……人が侵入して来たぞ!!トロスト区を守る壁が破壊されたぞ!!!」

 

あ〜〜そういう感じですか…。なるほどなるほど。つまりさっきの太鼓みたいに腹にくる音は例の超大型巨人が壁を壊した音で、その後の鐘は避難を知らせる音だったって訳だ……。成る程成る程。

 

胸騒ぎ(笑)が当たってんじゃねえかよ!!完全にギャグだっただろうが!!

 

まあキレても仕方がない。本来であれば巨人が来ようと化け物が来ようとここ(イザベルの世話)を動く気は無かったんだが、壁が破壊されたってことはまたあの口減らしが起こる可能性が出て来た訳だし、それにイザベルが巻き込まれかねないって可能性があるのは事実だし、何よりも……

 

「この寝顔を、守るのは当然だよな」

 

キモ顔どもが、ただで済むと思うなよ?

 

 

あと、部屋を出るときに「行ってらしゃい」って聞こえた。やばい今なら巨人が千体来ても勝てる気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでやって来ました壁外!!

 

何体かの巨人は既に侵入してたけど、秒とかからず瞬殺だぜ!!イェイ!!

さて、じゃあ今もこちらを余裕たっぷりな顔でニタニタと笑う勘違い野郎どもをハンティングしていこう!!

 

イザベルの睡眠を妨害しやがった罪は命をもって償えよ?

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

「アレが、調査兵団の双翼、リヴァイ兵士長と対をなす男なのか…」

 

駐屯兵団の先遣隊として到着した兵士数名の前に映っていたのは、気色の悪い巨人が大量に侵入してくる地獄絵図ではなく、大量の屍を築く1人の兵士(化け物)の姿だった。

 

数体の取りこぼしこそあれ、向かってくる巨人は皆一撃のもとに沈んでいく。まさに圧巻。圧倒的すぎるほどの実力で蹂躙していく様は正しく悪魔のそれである。

 

「化け物かよ……」

 

壁外調査に出たはずの調査兵団、それもその主力中の主力がなぜこの場にいるのかは分からない、だがそこに突っ込む意味はない。今はただ、あの兵士(化け物)巨人(化け物)を1秒でも長く足止めしてくれるのを願い

 

「俺たちも取りこぼしを始末するぞ!!」

 

自分たちにできることを成すだけだろう。

 

 

だが彼らは気付かない、自分たちに慢心があることに。

あくまであの化け物は例外だ。そう簡単に巨人を倒せるはずも無い。

戦うことを諦め、守りに入ってしまった駐屯兵団(愚者)では迫り来る脅威を前に、余りにも無力であることに彼らが気付くのは遅すぎた。

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

「どういうことだ?」

 

先ほどの話によれば駐屯兵団の先遣隊は既に全滅しているとのこと、それにしては侵入してくる巨人が余りにも少な過ぎる。

もともと頭がいいとは言えない彼、エレン・イェーガーはその事態を前に混乱していた。

超大型巨人を倒す事が出来なかった汚名をすぐにでも返上してしまいたいのだが、肝心の巨人が少なくとも見える範囲には一体も存在しない。ある意味では異常事態だ。

 

「アルミン、どう思う?」

「分からない。けど、もしかしたら先に出た他の班が倒したのかもしれない…」

 

ーーああ、何だそういうことか。やっぱり巨人なんて大したことは無いんだ。訓練さえ積めば俺たちだけで駆逐できるんだ。

 

それは少年の幼さ。

復讐のため、憎しみによって力をつけてしまった少年の弱さ。

強過ぎる復讐心はその視野を狭め、冷静さを奪う。

 

だが、誰も気付かない。或いはこの場に少年の唯一の『家族』がいれば直ぐにでも気付いたのだろうが、不幸にも少年を守るために力をつけた筈の少女はその身に流れる血によってその力を伸ばし過ぎたためにこの場にはいない。

 

だからこそ彼女は言葉を送った。『死なないで』と。

たったの五文字。だがその言葉の重さは到底計り知れるものでは無い。

それは楔。少年が無茶をしないために彼女がかけた呪い。全てを失った少女が、新たに与えられた、与えて貰った家族を失いたく無いという願い。

 

 

 

だが、少年が本当の意味でそれを理解することは終ぞ無かった。

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

巨人は不死身だとか、直ぐに再生するとかいうが意外とそうでも無い時がある。

 

その1つが首を飛ばすことだ。

まあ常識で考えて分かることだが、例えば不死の敵キャラを倒した時、首を切りとばしたら当然生えてくるわけだが、ここで1つ疑問が生じないだろうか?即ち、じゃあ飛んで行った首はどうなったんだって話だ。

 

飛んで行った首を拾い上げてくっつけるならまだ分かるが拾い上げず生え変わってみろ。それって不死っていうかもう分裂だろ?

まあ逆に飛んで行った首の方から体が生えてきたらそれはもうボスっていうか純粋に気持ち悪い何かだが、それは置いておこう。

 

要は何が言いたいかっていうとだ。プランクトンとか、微生物とかでも無い限りは生物はあくまで雄と雌のアレコレでしか誕生しないんだ。腕切り落としたらそっから敵が増えるとかは絶対にあり得ないんだ。

だから巨人の首を大砲で飛ばしたのならまだしも、ブレードで切り落としたのなら当然再生は不可能だ。まあそれでもうなじを削がない限りは動き続けるんだから十分気持ち悪いけどね。

 

さて、長々と話したがなぜこんなことを突然語り出したのかと言うとだ。

 

「ふぅ、完成」

 

簡易ではあるが壁に出来た穴を首を切り落とした巨人によって塞いだ俺を誰か褒めてくれ。

 

マジで疲れた。腕とか足だったら欠伸しながらでも切り落とせるけど、首って結構神経を使うんだよね。いや、マジで。

 

一応説明しとくとだな。こいつらに考える頭脳があるとは思えないが少なくとも首を飛ばせば目は機能を失うし、噛み付いてくることも出来なくなる。ここまでは常識だな。

そうやって五感を潰して壊れた壁へと誘導、足を削いで転がす。あとはそれを何度か行い確実に穴を塞いで行き(この際巨人の手を切り落としておくのがポイント)最後に僅かに開いた上の方のスペースに転がっている巨人の頭をシュート!!超!!エキサイティング!!

因みにさっき切り落とした腕だが、アレはあえて再生させるようだ。ただでさえぎゅうぎゅうな状態でさらに腕が再生してみろ、最早身動き取れなくなること請け合いだろ?

その後は足をその辺に落ちてた杭をトンカチで打ち込み完成。

 

制作時間実に20分。超疲れた。

 

あとは、暴れ出したら導火線に火がつくように設定してその先に恐らく超大型巨人が落としたであろう火薬をセット(ちなみにセットしている場所は壁外)し、本当に終了。

まあ暴れ出さずとも外から来た巨人がスイッチ押せばここら一帯焼け野原になるんだけどね。

ああ、一応ブレードとかも仕掛けまくってるからもし仮に生き延びても2、3分は動けないという思うよ?

 

 

っとそんなことより早く帰ろう。既にだいぶ時間も経ったし何体か取りこぼした奴もいるからちょっと心配だ。まあそんなに数も多く無かったから大丈夫だよね?

 

幸いにしてブレードはその辺に落ちてるので十分に補充できるし、ガスに関してはほぼ使ってない。集団戦のいいところは、巨人を踏み台にさえすればガスを殆ど使う必要がないところだと俺は思う。

 

さて、じゃあ帰ろう。あっ壁塞いじゃったし壁から登んなきゃいけねえじゃん。めんどくせえええええ!!!

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

「エレン!!」

 

叫び伸ばした手は何も掴めないままに空を切る。

自分は一体今まで何をしていたんだ。そう思わずにはいられない。

大切な仲間1人救えない自身の弱さが、何処までも憎い。

 

「あ、あぁあ!!」

 

視界の端で同じ班の仲間であるミーナが食べられようとしているのに、体は一向に動かない。

 

ーー僕は無力だ

 

もういっそのこと殺して欲しい。外の世界に憧れた愚か者を、何もわかっていない幼いままの弱者を。

外がこんな地獄だと分かっていたならば、きっとあんなたわ言なんて言わなかったのに。

 

「何をしている?」

「へ?」

 

声をかけられ顔を上げると、そこには先ほどまで影も形も無かったはずの姿。

襲われていたはずのミーナをお姫様抱っこの要領で持ち上げる、同期最強の呼び声高い青年の姿。

 

「…どうして、君がここに?」

「どうでもいいだろ。それより……!!」

 

会話の途中で突然振り返り何かを睨みつけている。

視線の先を追うと、いつの間にか倒されていたエレンを食べた巨人の姿がある。

 

ーー彼は何を驚いて?

 

疑問を感じたがその答えは直ぐに判明した。突然巨人の背中を突き破って新たなる巨人が現れたのだ。それも雄叫びを上げて。

 

「……これは……!!」

 

一体なんだ?もしかしてこれが巨人が誕生する秘密なのか?分からない。何1つとして分からない。

そして分からないのはそれだけでは無い。突然現れた巨人は自分たちにはまるで興味を示さずに、何処からか現れた4、5m級の巨人に在ろう事か戦闘態勢をとったのだ。

 

膠着は一瞬。

文字通り飛び跳ねて来た小型の巨人を、謎の巨人はアッパーを放ち仕留めた。

響く雄叫びは勝利の咆哮なのか。アルミンにはまるで理解できない。

 

「……アルミン、1つ聞かせろ。あれはなんだ?」

「分からない。僕には何も……」

「……考えることを放棄すれば、お前に何が残る?」

 

ひどく突き刺さる。ああ、確かにそれは事実だ。けど、仕方がないだろう。あんな巨人は前例がない。

 

「……まあいい、アレは使える」

 

突き放すような言葉が今のアルミンには何処までも深く突き刺さった

 

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

やっとの思いで壁を登った俺は早速巨人をサーチアンドデストロイ

 

っと思ったがなかなか見つからない。あいつら地味に隠れんのうまいんだよねえ。

 

っで何とか1匹見つけたんで早速デストロイしたら芋づる式に出るわ出るわ、やった!!今日は巨人鍋だ!!

 

そんな感じで何体か削いでいたら突然ミーナが降って来た。

親方!!空から少女が!!

いや、マジでそれをされると素直にびっくりするからやめてね?まあちゃんとキャッチしますけどね?その辺は自分抜かりないんで。

そのまま飛んでたら口髭のダンディなおっさん巨人とその前に座り込むアルミンの姿が、取り敢えずミーナを空高く投げ上げ落ちてくるまでの間にデストローイ!!キャッチは当然お姫様抱っこ。ふっ、決まったぜ!!

 

華麗にキャッチした俺は着地も華麗に決めてドヤ顔でアルミンの前に立つがいかんせんまるで気づいてない。やべえ気不味い。

 

「何をしている(せっかく俺の華麗な着地が見られたのに)」

「え?」

 

そのせいか若干八つ当たり気味になってしまったが悪気は無かったんだよ。ごめんね?

 

「どうして、君がここに?」

 

やべえ、そういえばこう言う異常事態の時って確か班とか分けて行動するのがセオリーだったよな……。独断専行で凸っちゃったどうしよう!!罰とかあんの?やばいなんか背中から変な汗出て来た。

 

取り敢えず適当に誤魔化したけど、背中が気になって仕方がないから如何にも何かがありましたよ、な感じで振り返って背中を確認。まあ首が180度回転する訳でも無いから意味なかったけどね!!

 

流石に恥ずかしくて目のやり場に困ったからさっき倒したダンディな巨人を眺めてたら突然『おや?おじさんの様子が……?』状態に。脳内でB連打してたけど結局は進化してしまった。

さっきまでダンディズム溢れていたのに今度は、何だろう、若かりし頃の状態になった。

 

そして唐突に始まる巨人バトル。

 

野生の4m級巨人が現れた▼

 

敵巨人のすてみタックル!!▼

 

若かりし頃の巨人のカウンター!!▼

 

敵巨人は倒れた▼

 

完全にポ◯モンだな。え?もしかしてこの世界ってそういう感じだったの?俺はてっきり巨人とバトリながら地下街最強を目指す男の物語だと思ってたんだけど?

 

取り敢えず困った時のアルミンという訳で質問してみたが分からないの一点張り。おい、もっと頑張って頭使えよ!!今使わないでどうする!!熱くなれよ!!

 

だが現実は非情かな、ついにアルミン=サンは黙り込んでしまった。もういいよ。それなら俺1人であいつ追いかけるし!!こういう時にアレは使えるし。え?あれって何かって?シャーペンですがそれが何か?

 

いや冗談に聞こえるかも知んないけどあのシャーペン超優秀なんだよ。最近になって分かったんだが。あれって消しゴムとセットみたいなところがあるから、消しゴムを持ってたら何となく、あっ、シャーペンはこっちにあるなってのが分かるんだよ。

まあ結局は時間が経てば勝手に帰ってくるけどね!!

 

っとまあそんな訳でポケットに(案の定)入ってるシャーペンを取り出しプロ野球選手もびっくりなレーザービームで謎の巨人の頭にシュー!!超!!エキサイティング!!(2度目)

あとはまあこいつを追いかけておけばなんか面白いことになるだろ。

 

あっ、抱きかかえているミーナどうしよ?

 

 

 

 

 




主と他キャラの温度差。もう笑うしか無い
そして何故か被害は拡大する一方。相対的に見れば減ってるのにいったい何故?
あと、巨人の再生に関してはただのノリです。そもそも巨人の頭を斬りとばすなんて人類最強とこのバカしか出来ません。


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