鋼鉄の鼓動は契りて交わらん(コラボ用) (妖鵞夜雨)
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ジャンクヤード、イベント、その他
恋の鈴は夜に揺れる 〜Xmas特別編〜


初の恋愛編。時間不足により不十分な状態(というか、下書き)で止むおえず投稿します。

重要なので二度言います。

不十分な状態(≒下書き状態)です。

それが苦手な方は読まなくても構いません。本編やコラボ本編とは関係皆無ですしw



本編、そしてコラボ本編の若干のネタバレが存在し、そして倭に主人公補正とエロゲ主人公補正マシマシで若干ステータス改変しておきました。

今回のヒロインのおでこはヒロインですよ(激寒
じゃなかった。鈴奈です。

ただし、片思い止まりになります【ここ重要】

短編かつコラボ本編とは関係皆無、上記のように書きかけのクソクオリティなので(というか、時間的に間に合わなかったので)ジャンクヤード送りDA☆

しっかりしたバージョンとかも要望があれば書きますが……(来ないことを祈ろう……

前もって言っておきます。

私、恋愛展開を書くのが大の苦手です……←なので挑戦しました。あ、ドMではないです。変態は認めますが。

そういうのが無理という読者様は【ブラウザ終了orブラウザバック】を推奨します。



CFA-44様へ

倭をお借りしました。ちょっと言動やステータスを弄りましたけど可笑しかったら修正の指示をビシバシお願いします……orz



以上。

ver……1.0


(艦娘一同集結した大ホールでのクリスマス会)

大淀「と、言うわけでクリスマス会を開催します!」

 

 

一度「メリークリスマス!!」クラッカーポーン☆

 

 

倭「……」

 

夜雨「……どうしてこんなにも皆さんのテンション高いんですかね………」チラッ

 

倭「……」

 

時雨「僕にもわかんないよ?」

 

鈴奈(夜雨の後ろにガチ隠れ)「……同じく……ていうか……この人……誰……」←人見知り発動中

 

夜雨「そういえば投稿日時的に倭のことを知らなかったっけ?」

 

鈴奈「……うん……」

 

夜雨「CFAさんの所の艦息さん。護衛とか名乗っておきながら61cm砲をバカスカ撃ち込んでくる専守防衛なんて殴り捨てたような人だよ」(という概要で大丈夫だよね……?)

 

倭「……」呆れ顔

 

時雨「……」(だけど要点は上手くついてる……)

 

鈴奈「……ふーん……」無関心

 

夜雨「で、この人見知りの子が鈴奈。過去に色々あってこうなっちゃったけど、慣れれば大丈夫だから最初だけ多めに見てあげてね」一応紹介

 

倭(浜風の髪の毛を黒くして伸ばした感じか……性格は……潮に近いな……)「ん?あぁ、よろしく……」握手

 

鈴奈「………あ……え………」握手……

 

倭「?!」バチッ(静電気)

 

鈴奈「っ……」バチッ(静電気)

 

夜雨「あっちゃー……とても痛そう……(他人事)」

 

時雨「うわぁ……」

 

倭(馬鹿にならない静電気量だぞ今の……)

 

鈴奈(……あっ……やり過ぎ……た……)

 

鈴奈「……大丈夫……?」オロオロ

 

倭「問題ない。君も大丈夫k・・・」鈴奈の手を取ろうとして静電気

 

鈴奈「……っ…」静電気

 

倭「……夜雨。彼女は静電気体質なのか?」

 

夜雨「厳密には違うけど今はそうにしといて」慌ててフォロー

 

倭「ふむ・・・・」

 

時雨「来ている服に問題はなさそうだし……」鈴奈の服を観察中

 

倭「体質か……」(本当に体質か…?人間にそんな体質なかった気もするが・・・・)鈴奈の目を見てる

 

鈴奈「……あ……え……う……ごめん……なさい……」視線に耐えられなくなって脱走

 

夜雨「あ、まって!」席を立とうとして時雨に肩をひっつかまれて止められる

 

倭「俺が追う。君等はここに居ろ」ダッシュ

 

夜雨「はっや……」

 

時雨「だってさ。待ってよ?」

 

夜雨「はぁ……時雨ちゃんがまぁ……そう言うなら……」

 

夜雨(鈴奈……大丈夫かな……)

 

ーーーー

 

 

鈴奈(………やっぱり………怖い……)全速ダッシュ中

 

鈴奈(……流石にここまで走れば……)後ろ振り返り

 

倭「止まったか。案外遅かったな」息もあげずに背後にドーン

 

鈴奈「……ヒッ……なんで……後ろに……」

 

倭「………いきなり走り出したやつを放っておけと?」

 

鈴奈「………ついて…来ない……で……」全速ダッシュ再開

 

倭「あ、コラ……ったく…」全速ダッシュ再開

 

〜約30分間全力持久走〜

 

 

 

鈴奈「……ハァ……ハァ………まだ……来てる……ハァ……ハァ…」

 

倭「鈴奈とか言ったな。他人の話はちゃんと聞け」

 

鈴奈「……なっ……」(屋根の上に飛び移ろ……)ジャンプ

 

鈴奈「あっ」ズルッ

 

倭「………(世話が焼ける…)」地面をけって鈴奈をキャッチ

 

鈴奈「……?」(……落ちたのに……痛く……ない……?)

 

倭「…大丈夫か?」鈴奈をお姫様抱っこ

 

鈴奈「……うん……」(……受け止めて……くれたの……?)

 

倭「ったく……唐突に走り出すな……夜雨が心配するぞ」

 

鈴奈「……ごめん……な……さ……い……」

 

倭「わかればよろしい」

 

鈴奈「……あの……降ろ……し……て……///」

 

倭「む、そうか」お姫様抱っこから解放

 

鈴奈「…はぁ……///」(……なんで……嫌いな……『男』なのに……こんなに……ドキドキ……)※男性恐怖症ではなく人見知りです  

 

倭「あ、そういえば静電気体質だったな……」

 

鈴奈「……」俯き気味

 

倭(予想通り意図的か‥‥)

 

倭「怒るほどのことでもない。気にする必要もない。とりあえず……」

 

鈴奈「……」泣きかけ

 

倭「……」優しく抱きしめてみる

 

鈴奈「……っ」ビクッ

 

倭「……すまん」

 

鈴奈「……ないで」泣きかけ

 

倭「……?」

 

鈴奈「……やめ……ない……で……」泣きかけ

 

倭「……」優しく抱きしめてみる

 

鈴奈「……」ビクッ

 

倭「……」優しく頭なでなで

 

鈴奈「……ッ……ヒック……ン……」泣

 

倭「……泣きたいだけなくといい。今は俺以外に泣き声を聞かれることはない」優しくぎゅっ

 

鈴奈「……ン……」泣

 

 

ーーー

 

 

倭「……落ち着いたか?」

 

鈴奈「……ん……」泣きやみました

 

倭「……」頭わしゃわしゃ

 

鈴奈「……」ビクッ

 

倭「……触られるの苦手か?」

 

鈴奈「……」ギクッ

 

倭「……馴れ馴れしく触ったのはすまないと思っている」

 

鈴奈「……」横に軽く首を降る

 

倭「…そうか」(まるで猫のようだな……)

 

倭「……」ほっぺむにむに

 

鈴奈「……?」ちょっとビクッ

 

倭「なんか飲むか?」

 

鈴奈「……」頷く

 

倭「どれにする?」

 

鈴奈「……」近くの自販機を指差し

 

倭「……上から2段目、右から……7個めか。了解」←察した人

 

鈴奈「……ぇ……」(……何故……わかったの……?)

 

倭「……(当たり、か)」

 

倭「……」自販機のボタンポチ

 

自販機『まいどぉー』

 

倭「……俺は……」

 

倭はどれにする?▼

 

【コーヒー】 ☜

コーラ

紅茶

緑茶

牛乳

コーンスープ

スポーツ飲料

 

 

倭「……何故コマンド?」

 

そういう仕様だ。

 

倭「……」(#^ω^)

 

コーヒー

コーラ

紅茶

【緑茶】☜ ポチッ

牛乳

コーンスープ

スポーツ飲料 

 

 

自販機『まいどぉ〜またこうてや〜』

 

倭「……二度と買うか」(#^ω^)ビキビキ

 

鈴奈「……」( ̄ω ̄;)E.あったか紅茶

 

 

 

 

 

ーーー(鈴奈、倭に静電気のこととか自身の過去のことを告げる)ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

倭「…なるほどな。それならさっきの静電気も納得がいく」

 

鈴奈「……うん……」(……怖いけど……イヤ……じゃない……の……か……な……良くわかんないや……)

 

倭「……少なくとも俺はそんなことはしない。祖国から嫌われたものとして約束する。もし君が侮辱されるような事態が発生したら即座にそいつを地獄の冥府行きにしてやるから心配するな」

 

鈴奈「………そ……ありが……」  

 

チャラ男A「(σ`・д・)σYO!!!そこのでかいおっぱいの姉ちゃん俺らとちょっとイイことしねぇ?」

 

チャラ男B「(σ・з・)σYO!!そこのダサ男よりも俺らの方がイイだろぉ?」

 

チャラ男C「YO!そこのダサ男は引っ込んでてYO!」

 

チャラ男D「へへへ拒否権はないYO!」

 

チャラ男ボス「フヒヒ……こいつの〇〇〇は美味そうだ」

 

鈴奈「……」倭にアイコンタクト

 

倭「…」了解

 

倭「蛆虫《うじむし》風情が……」チャラ男の顔面に拳がめり込む!

 

チャラ男Aに150のダメージ!チャラ男Aは気絶した!

 

鈴奈「…………」チャラ男Bを壁に弾き飛ばした!

チャラ男Bに75のダメージ!チャラ男Bは倒れた!

 

チャラ男C「このやr……ッ!」

倭「……喋るな」チャラ男Cを蹴り飛ばした!

チャラ男に180のダメージ!チャラ男Cは気絶した!

 

 

 

チャラ男D「雌豚の癖に生イッ……」

 

鈴奈「……」チャラ男Dの胸ぐらを掴んで、腰の入った突きを放った!

 

チャラ男Dに75のダメージ!チャラ男Dは膝から崩れ落ちた!

 

 

 

チャラ男ボス「……コイツ、ナカナカヤルネ……」スタンガンを鈴奈に突きつけた!

 

鈴奈に効果はなかった!

 

チャラ男ボス「なっ……効かないだと?!」

 

鈴奈「…50万ボルト…3ミリアンペア…所詮は…その程度…ね…」カウンターの大電流

 

※参考程度に…↑の電圧だと革製の服等の分厚い素材でもでも貫通ダメージが発生します。人間は高電圧には多少耐えれますが、大電流に関しては耐えれません。

 

 

倭「……こんな風に死にたくないならここから立ち去れ」さっきの自販機を片手で破砕処理

 

チャラ男ボス「ぐぉ・・・・」電流ダメージで倭のほうに倒れ掛かる。

 

倭「…」そのへんにあった標識を引っこ抜いてホームラン!

 

チャラ男ボスは空の彼方へと消えた!

 

倭「……一応聞いておこう。大丈夫か?」手をぽきぽき鳴らす。

 

鈴奈「……うん……ちょっと……疲れた……」

 

倭「……せっかく買ったのに冷めてしまったな。買いなおすか?」

 

鈴奈「……大丈夫……」

 

倭「……」ベンチに座る

 

鈴奈「……」隣に座る

 

倭「……ところで。俺の過去も言うべきか?」

 

鈴奈「……嫌なら……別に……いい……」

 

倭「……ふむ。では…」

 

ーーー(倭、鈴奈に自身が艦だった頃の話をする)ーーー

 

 

鈴奈「……」

 

倭「……」(気不味くなってしまった……)

 

鈴奈「…あ……星が……綺麗……」

 

倭「む。確かにな」

 

鈴奈「……」倭に軽く寄りかかってみる

 

倭「……どうした?冷えたか?」

 

鈴奈「……ちょっとだけ……ね……」

 

倭「…とりあえずこれ羽織っとけ。女性が体を冷やすのはよくないらしいからな」E.自分の着ていたコート手渡し

 

鈴奈「……ありがと……でもやま……や……やー……やーくん……も……冷えちゃう……から……その…………///」(……私……何言って……)

 

鈴奈「……半分……で……いい……から……さ……///」

 

倭「心配無用だ俺は風邪などどうということはない」

 

鈴奈「……私が…良くない……!…あ……その……ごめん……///」

 

倭「…そうか……」(この娘、こんなに推しが強かったっか?)

 

鈴奈「……はぁ……」(……どうしちゃったんだろ私……)

 

倭「……」鈴奈をちょっと強引ぐらいに抱き寄せ

 

鈴奈「……ぇ……///」

 

倭「かなり冷えてきた。羽織って正解だ」2人で羽織り

 

鈴奈「……うん……///」(……あ……え、……うぅ……////)

 

倭「……暖かいな」

 

鈴奈「……やー……くん……こそ……」(……うぅ……それどころじゃない……私……変だよ……///)

 

倭「…さっき何か喰らったか?」

 

鈴奈「……かも……しれないけど…………///」

 

倭「……とりあえずうちの軍医にみてもらうか」

ーーーー

 

倭軍医妖精「特にこれといった異常はないな」

 

鈴奈「……良かった……」

 

倭「急に来てすまんな」

 

倭軍医妖精「どうってことないさ」

 

倭軍医妖精「……鈴奈さん、だっけ?」

 

鈴奈「……はい……」

 

倭軍医妖精「…とりあえずまた変なことがあったらいつでもここに来な。いつでも相談に乗るからね。(上手くやりなよ?)」

 

鈴奈「……ん……///」(……やー……君……近い……)

 

倭「顔が赤いが大丈夫か?」チラ見

 

倭軍医妖精「ちょっと暖房が強いようだな。後で下げておくか」

 

 

ーーー

 

倭「……」

鈴奈「……」

 

倭「……一つ聞くが」

 

鈴奈「……ん……?」

 

倭「何故俺は全然平気なんだ?人見知りではなかったか?」

 

鈴奈「……わかんない……」

 

倭「ふむ」

 

鈴奈「……うん……」

 

倭「ん?」

 

鈴奈「……あ……雪……」

 

倭「……ん」上着の予備を鈴奈に手渡し

 

鈴奈「……?」

 

倭「その恰好では冷えるだけだぞ?そのうち返してくれるなら使うといい」

 

鈴奈「……ありがと……//////」E.倭の外套(新品の予備)

 

 

鈴奈(……やー……くん……なんで……こんなに……優しい……の……)

 

鈴奈(……)チラッ

 

倭「……」(かなりの降雪量だな…積もるかもしれん…)

 

鈴奈(……なんか……嫌……じゃない……んだけど…………うん……なんて……言えば……いい……の……かな……)

 

倭「……奈」

 

鈴奈(……うーん……)

 

倭「鈴奈?」

 

鈴奈(……)←気がついてない

 

倭「おい、鈴奈?」顔のぞき込み

 

鈴奈「……っ?!」ビクッ

 

倭「考え事か?」

 

鈴奈「……なんでも……ない……ていうか……近い……」

 

倭「おっとこれは失礼した」

 

鈴奈「……///」

 

倭(……やっぱり女というのはよくわかからん生き物だ) ←おい

 

鈴奈「……そろそろ……帰ろ……?」

 

倭「そうだな。皆に心配をかけるのは得策ではないな」

 

鈴奈「……ん……」左手差し出し

 

倭「……?」首傾げ

 

鈴奈「……」倭の右手ぎゅー

 

倭「……なんの真似だ?」

 

鈴奈「……気にしない……で……ね……///」倭右手ぎゅ〜♪

 

 

 

 

鈴奈「〜♪」(……これが………倭軍医妖精さんの……言ってた…恋……ね……)

 

 

倭(…この行動に意味があるのかわからんなぁ…)

 

 

この後、二人揃って時雨に説教されましたとさ。ちゃんちゃん☆




あー。恋愛とか描くのクッソ苦手ですけど練習も兼ねて書いてたのですが。

が。

やはり苦手ジャンルだとなかなか書けませんねwww

そして我ながらくっそ酷い出来ですwww



時雨「ねぇ、作者さん。僕の倭になんてことをしてくれるんだい?」

なんて事って「まだ」お前の倭じゃねぇだろ(暴論



時雨「へぇ……そんな事言っちゃうんだ……へぇ……」E.CFA式改二剛艤装

おいまて、話せばわかる……


時雨「君と話す気は無いよ。じゃあ〇ね」(暗黒微笑

ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙CFA様ごめんなさいいいいぃぃ!!!(しめやかに爆発四散

時雨「ふふふ……これで倭は僕のさ……」(暗黒微笑

要望が多ければ多分続くかも。



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夜の雫に鈴が垂れる~Xmas特別企画第二弾~ ver.2.0.1

主「クリスマス編がクリスマスに間に合わないと言ったな。間に合うわけないけどあげておこう。と、言うわけで!!」

CFA「メリークリスマス!」

正憲「メリークリスマス!」

主「Merry苦しめられます!」すっとぼけ


二人『えっ。』

主「えっ。あっハイ。ええと、お久しぶりです。こういう特別編はお砂糖成分マシマシです。自己責任で。」


※後書きに色々ネタを挟みました。


ー!ー

 

夜雨said

 

「メリークリスマス(コラボ編では二回目)……」ハイライトオフ

 

姉t「メリークリスマス!」E.ロケランサイズのクラッカー

 

出雲「メリークリスマスwwwwww」E.28連&バルカンクラッカー

 

凪「メリクリー!!w」普通サイズのクラッカー

 

龍奈「メリークリスマス!」E.なんかよくわからないすっごい理系なクラッカー

 

弟t「メリクリ!!!」普通サイズ×4を両手持ちの計8個

 

琴音t「っしゃオルァ!!!」E.46cmサイズクラッカー

 

武蔵(琴t)「こういうのも悪くないな!」E.46cmサイズ(ry

 

明石「弾幕はPOOOOOOOOOOOOOOWWWWWWWWEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEERだ!!!!」x連装…?クラッカー

 

夕張「効率 is JUSTICE!!!!」速射クラッカー!!!

 

基地航空隊s爆撃機妖精『ボンバイェェェェェェイ』E.爆弾クラッカー

 

基地航空隊s戦闘爆撃機妖精『ヒャッハァァァァァァ!!!』

 

???「瑞雲。瑞雲を崇めよ……」

 

???『ZU I U N IS gooooooooooooooooooooooooood!!』

 

???『poooooooowwwwwwwwwwweeeeeeeeeeeeerrrrrrrr!!!!!!!!!』

 

 

???「効率論者よりもロマンだろJK!」E.パイルバンカー

 

 

 

 

\ワイワイガヤガヤ/

 

 

 

……胃が痛い……。というか、カオスかつゲテモノすぎる……。どこか比較的平穏で……安心して落ち着けるところ……倭の膝の上……とか?とりあえず周りを見てみよう。

 

 

 

ーイチャイチャー

 

鈴奈「……ん……」……私の倭……取るな……

 

倭「……」さっさと帰りたい……

 

時雨「……」僕の倭を取らないで……

 

ーイチャイチャー

 

 

 

 

 

 

……く、空気が重たい……。

 

そうだ。別のところ……。

 

(※倭比で)常識と節度が分かっているけどちょっとチャラいから偶に損をしている出雲の所ならワンチャンお酒の飲めない私でも……

 

 

 

 

 

 

ーイチャイチャー

 

出雲「ほれお二人さん、アーン♡」

 

隼鷹「あーん♡♡」

 

飛鷹「あーん♡♡」

 

※足元に転がる中身の入ってない一升瓶が数本。

 

ーイチャイチャー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……デスヨネ……。お付き合いされているという噂は本当だったんですね……。

 

て、提督さんになにかご指示を貰えばお外に……

 

 

 

 

 

 

 

 

ーイチャイチャー

 

姉t「ほら、鹿島。あーん」

 

鹿島「あーん♡うん、美味しいです♡」

 

瑞鳳「提督さんも、食べりゅ?」

 

弟t「たべりゅぅぅぅぅぅぅ!!!!」

 

瑞鳳「はい、あーん♡」

 

弟t「あーん。うん、いつ食べてもおいしい!」

 

ーイチャイチャー

 

 

 

 

 

 

……どうしよう。そうだ、裏方に回れば…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーイチャイチャー

 

蒼龍「飛龍、これ美味しい!食べて!あーん」

 

飛龍「うん、美味しい!こっちも食べてみる?ほら、あーん」

 

 

サラトガ「ん〜Delicious!とっても美味しいわ!」

 

アイオワ「でしょ!ガンガン焼くからもっと食べて!」サラトガの口に焼きたての肉を押し込んでいくスタイル

 

 

ーイチャイチャー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……おい裏方仕事しろ…。…頼る年齢層を間違えた気がします……。もう少し下の層、駆逐艦辺り……神風型辺りならこんなことは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーイチャイチャー

 

松風「龍奈さん、僕が作った料理をちゃんと食べなきゃダメだぞ?ほら、あーん。」顎クイ

 

龍奈「な、なんで私が………くっ……………あ、あーん…………/////」

 

(巻き起こる黄色い声)

 

ーイチャイチャー

 

 

 

 

 

 

……そ、そうだった……。松風は例外だから仕方が無いですよ…ね………。

 

 

 

 

 

 

ーイチャイチャー

 

嵐「俺が作った料理、食べてくれよな」壁ドン

 

萩風「あ、嵐?そ、その………あ、あーん……して……?/////」

 

(巻き起こる黄色い声)

 

ーイチャイチャー

 

 

 

 

 

…。嵐ってこんなに押せ押せキャラだっけ…?

 

 

質素倹約がモットーの秋月型なら……

 

 

 

 

 

 

 

ーイチャイチャー

 

初月「お、美味しい……」

照月「ん、美味しい〜♡」

秋月「おいひいれす♡お酒にとってもあいますね♪」

涼月「とても美味しいです。ぜひ今度教えて下さい!」

 

↑姉妹愛の塊状態

 

凪「( ・´ー・`)ドヤァ。任せろ〜バリバリ〜♪」←餌付け中

 

ーイチャイチャー

 

 

 

 

 

 

 

 

……ダメだ……秋月型は酔っ払っている……。

 

そ、そうだ、睦月型、睦月型なら……。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーイチャイチャー

 

如月「うふふ〜口移しができないのかしらぁ〜?」

 

睦月「もう、お腹いっぱいでむりにゃしぃ……」

 

皐月「ボクが食べるよ。はむっ。うん、美味しい」

 

ーイチャイチャー

 

 

 

 

 

 

 

 

……(゜゜)なんてこったい……

 

……な、なら……真面目な朝潮型なら大丈夫で……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーイチャイチャー

 

荒潮「あらあら〜口移しが(以下略)」

 

陸奥「あらあら~」

 

長門(ながもん)「ほうら、高い髙ーい」

 

ーイチャイチャー

 

 

 

おい長門…。

 

orz……どうしてこうなった……。(なにかがクリティカルヒットした音)

 

夜雨「……グフッゥ…………とりあえずここから離れよう……。とりあえず人が少ないところで……」

 

ーーーーーーーー

 

「…鎮守府のどこに行っても(夕張や明石などに毒されたという意味で)やばい奴かカップルしかいない…。というか、もう自室に籠るしかないのかな…。はぁ…。」

 

夕焼け空の砂浜を歩きながらせめてまとも…一般常識レベルで考えてまともな人がどこにいるのか?と考えていた。さっきまでいた執務室はもちろん、工廠、宿舎、寮、うょしうほ(居酒屋ほうしょう)、食堂、間宮、露天風呂、入渠ドック、展望台、灯台、波止場、その他もろもろ…どこに行っても回避ができなかった。なんというか…SAN値と体力と気力をごっそり削られた上にファンブル(行動失敗)した気がする…。

 

―――とりあえず自室に帰って寝よう。寝られなくても可能な限り休んで気力と体力を…

 

 

『あ、自室もやばいことになっていたよwwwwwwカオス&カオスwww』

 

―――うっそだろおい…。…野宿不可避ですか…。

 

『ドンマイ☆』

 

―――…そういえば今の声誰だろ…?え、待って、誰?

 

周囲を見渡しても誰もいない。というか気配すらない。

 

―――…幻聴かしら…。それだけ疲れているってことですよね…。どこか静かなところを探してそこで星空を見ながら仮眠でも…

 

 

『倭の部屋だけだね!じゃ、頑張ってね!』

 

 

―――倭の部屋なら静かに過ごせるんですね…。とりあえず倭の部屋に…倭の部屋…倭…の………部屋…///

 

どんどん歩く足と鼓動が早くなっていくのを感じる。なんであんなぶっきらぼうで自分勝手で自己中心的で困っていたら助けてくれてさりげない気づかいをしてくれてご飯がおいしくて優しくてかっこよくて守ってくれそうな…………///

 

「ち、ちが…わ、私は何を…///」

 

倭「…何が違うんだ?」

 

「?!?!?!?!?!あqwせdrfgtyふjきおl;p:@「」?!?!?!?!?!///」

 

変な声と足腰の力が全て口から抜けていった。というか今の全部聞かれたんじゃ…。

 

倭「…?」

 

時雨「…」むすっ…(右腕ホールド

鈴奈「…」ぷいっ…(左腕ホールド

 

―――…なんですか。イチャイチャしてるいのを見せつけているんですか。なんなんですか…。

 

倭「…用がないなら呼び止めるな。…ったく…。」

 

チャリーン…かんからりん…

 

…。え?倭、何か落としたよ。

 

落としたものを拾おうと落としたものに手を伸ばした。

 

 

 

拾ったもの。指輪みたいなもの。何だろうこれ…。

 

 

―――自分の手が変な感じ…いや、世界がゆがんで…あれ…?

 

 

喪失感、劣等感。

 

その二つがどこからともなく押し寄せてきた。

 

 

指輪を誰かから…いやだ…絶対に嫌…

 

 

―――どうしたらいいの。わからない。とにかく逃げ出したい。

 

 

 

私は走った。どこに行くという当てもなくとにかく走った。この不愉快な気持から逃げたくてひたすらに走った。

 

 

 

そして何かにぶつかって一方的に私は吹っ飛ばされた。

 

 

 

衝突の鈍痛と胸の中の鈍痛。この二つの鈍痛に私の意識が包み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

倭Side

 

……わからん。あいつのした行動がわからん。……女ってさっぱりわからん。呼びつけるだけ呼びつけておいてあの行動はなんだ………………(イライラ

何がしたい………………っ。……

 

???『あーあー、やっちまいましたねぇww』

 

まーたてめぇの仕業か。

 

???『せっかくお前の本心読み取ってよんでやったのにww勿体無いねぇwww両手に花なのにまーだ口説きに行きますんかァァww』

 

うっせ。俺はなにもしてない。勝手に寄ってくるだけだ。

 

???『素直じゃないねぇ全く。ほれ、二人も心配してるから相手してやりなwwwwwじゃあなwwww』

 

 

時雨「…?」

 

鈴奈「……?」

 

……ったく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

―――懐かしい歌が聞こえる。誰の歌だろう。思い出そうと必死に曲を聴くが、歌詞が聞き取れない。でも懐かしい曲ということは本能的に体が理解している。でも、思い出すことができない。

 

 

―――とても暖かい、そして優しい曲…。

 

その歌が急に終わった。否、誰かが私に気が付いて近づいてくるようだ。

 

『あなたは…何を望みますか…?』

 

とてもやさしい声だった。

 

―――何…を…?

 

『…あなたが望む物…事…です。』

 

二本の腕が私を包み込む。優しく温かい、干したての布団の香りと芝生の香りがした。

 

ーーー……私が望むもの…………望んでること……………………わからない…………。

 

 

『……そう。貴女の心は、()に認めてほしい……傍にいさせて欲しい…………少しだけ甘えさせてほしい……大好き……って言ってるわよ?』

 

 

ーーー……っ……/////

 

 

耳元で……耳の後ろで囁かれて心臓の鼓動が加速する。

 

 

『図星だから正解ね……うふふ。……でも、今の貴女は彼に並ぶどころか足元にも及ばないわよ?それでもいいのかしら?』

 

 

ーーー…ですよね……はぁ…………。

 

『……そうやってすぐ諦めるのは良くないわよ?サッカーで相手のゴールキーパーが居たらシュートをうたないの?』

 

 

ーーー…………ポケモ○で相手のポケ○ンにモ○スターボールを投げたらダメなのと同じでは……?

 

 

『ほら、そうやって言い訳して自分に嘘をついて……諦めちゃっていいの?』

 

 

ーーーし、仕方ないじゃないですか!だって倭には……

 

 

 

 

指輪を交換する関係の人が…

 

 

 

 

『本人は付き合ってるとは一言も言ってないですし、彼女や嫁とも言ってないですよね?』

 

 

 

 

ーーー……そ、そうだけどでも事実上……。

 

 

『……そうかしら?……話を変えるけど、貴女はこっちの世界では艦娘と同じ軍艦娘籍になっているわ。』

 

 

ーーー……全く関係の無い話ですよね?

 

 

『関係しか無いわよ?重婚OKだし多少やばい事をしてもOKってことだしね。』

 

 

 

ーーー……!……でもあのカタブツを……料理は倭の方が美味しいし……家事炊事全般自力でこなしちゃうし…………色仕掛けしようにも私のじゃ……ね…………はぁ…………。

 

 

 

 

『……なら、一つだけアドバイスを。他の子は龍奈と凪沙の二人を除けばほぼ『オリジナル』……自然発生型(ドロップ)の艦派生の個体か人間を辞めた強化個体、もしくは完全調整個体よ。貴女は根っからの人間。……貴女は貴女らしくアプローチして行ったらいいわ。……それと、一つ忠告。今の倭は人間不信よ。……でも、貴女なら出来るわ。だって私の……』

 

 

 

 

 

 

ー!ーー!ー

 

 

 

 

 

 

 

鳳翔「…………起きました……?」

 

……希望を持たせて絶望に落とすのは……ずるいよ……。はぁ……って、ここは……。

 

数回見た事のある天井。毎回ここに来る時は気絶か眠るかしてる……鳳翔さんの所の居酒屋……の、奥の間。

 

鳳翔「……せめて前方は確認してください。私で無ければ吹き飛んでましたよ?……あと、お酒は程々に。……一応未成年なんですから。……艦娘に法という概念は無いですけどね。」

 

鳳翔さんに膝枕されるのはこれで何回目だろう……。もう両手じゃ足りな……いや、2進数的にはまだ足りてるからセーフ(

 

……はい。すいませんでした。……あれ、私お酒飲んだっけ……?

 

 

鳳翔「………そうね。貴女、手先は器用かしら?」

 

「そこそこ……やった事がないこと以外はそれなりに……。」

 

鳳翔「……なら、これを使ってみては?」っ耳かき棒(竹)/耳かき棒(金属)/綿棒/ピンセット/粘着綿棒/散香水(さんこうすい)(※香水の一種)/耳垢水

 

 

「……はい?」

……え、これで倭に耳かきをしろってこと……ですよね?

 

 

鳳翔「……耳かき。……出来るかしら?」

 

「……他人にはやった事ないです。」

 

……そういう自分もされた事ないんですけどね。

 

鳳翔「……そう、なら頑張って使えるようになってくださいね。……あの人(提督)みたいに不器用で無ければ大丈夫よ。」

 

 

「……はい。頑張ってみます。」

 

……どっちの提督が不器用なんだろう……むしろそっちの方が気になる……。多分姉tはそこまで不器用じゃなさそう……。完璧超人寄りだし……。

 

でも弟tは刺繍とか裁縫とか卒なくこなすし……。どうなんでしょう……。

 

 

 

 

鳳翔「………女性の方よ。…後ズボンよりもスカートの方がいいわ。」

 

 

「……えっ?」

 

姉tが不器用……?んなアホな……。

 

 

鳳翔「……貴女、体型は良いから案外……いや、何でもないです。今のは忘れてください。…あと、もうひと眠りすればいいのよ

 

 

 

 

 

ーーーー

 

 

 

 

倭side

 

 

 

 

「……で、なんで俺がこうなる。」

 

 

夜雨「……さぁ?というより、なんで縛られてるんですか?」

 

「むしろ俺が聞きたいんだが。」

 

しかもなんか変なの飲まされたし…。いつもなら一瞬で無力化出来るはずなのに何故か全くできない。

 

しかもいつもより思考回路が回る。さらに感覚が敏感になり、力が入らないことを考えると飲まされたのはお酒と媚薬……か。

 

 

 

 

夜雨「……で、謎に閉じ込められてると。」

 

「……それはお前もだろ。」

 

夜雨「そうですけどね。……ふふ。」

 

……夜雨の様子がおかしい。なんだ、何をする気だ……。ち、近い……なんかいい香りもしやがるし……それは時雨の服か?!

 

夜雨「……ねぇ、倭。」

 

耳元で囁くな、俺がおかしくなる!あいつの声を聞くだけでなんでこんなに落ち着く……いや、鼓動は早くな……っ……落ち着け俺…………アイツは……。

 

夜雨「……観念してください」

 

ぐっ……後で覚えてやがっ……っ……/////

 

夜雨「……たまには甘えてくれたっていいんですよ?いつも寝れてないらしいですし。」

 

…………っ。なぜそれを知っている……っ……。

 

 

夜雨/時雨/鈴奈『……さぁ?なんででしょうね?』

 

 

す、鈴奈っ?!時雨っ?!な、何故……っ!……夜雨の後に隠れて……いや、湧いて出てきた……っ!?

 

鈴奈「……私の事……」

夜雨「私のことが……」

時雨「僕のことが……」

 

……っ……い、一斉に……耳元で囁くな……っ……///

 

夜雨/時雨/鈴奈『……好きなんでしょ?♡』

 

違うっ……俺はニンゲンなんか……ニ……ッ!

 

時雨「それに……♡」

 

鈴奈「……ここ……♡」

 

夜雨「……硬いね♡」

 

………っ……やめ……ロ……ッ……!

 

本能的な危機感と男という本能が入り交じる。ヤバい。とりあえず何がやばいかは分からないけどとにかくヤバい。

 

 

 

夜雨「……♡」

 

鈴奈「……♡」

 

時雨「♡」

 

夜雨/時雨/鈴奈『……いただきます♡』

 

ヤメ……ロ……ッ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー

 

 

 

「っ……!……………………夢……。」

 

……なんと言うか、……夢で良かったのかよくわからん夢だったな……。

 

冬なのに不快な汗でぐっしょり濡れている。……後で干さなきゃ……え?

 

 

俺の体が立ち上がろうとした意志に反して布団に逆戻りをした。

 

 

夜雨「おはよ。寝っ転がったままあんまり動かないでね。耳かきするから。」

 

 

「?!……お、おう。善処する。」

 

なるほど、夜雨(こいつ)に引きずり戻され……夜雨?!……さっきのは……同じ香り……まさか……俺は…………。

 

 

時雨「……はぁ。……倭のバカ……。朴念仁。」反対側やってる

 

鈴奈「……zzz」←足元で寝てる

 

 

 

 

 

「……。」

 

どうしてこうなった……。もしかして……事後…………いや、俺がそんな…………。

 

 

『……♪』

 

「……っ?!」

 

夜雨「こーら、あんまり動かないでって。慣れてないんだから……ん、しょ……全然耳掃除してなかったでしょ?結構溜まってるよ。」

 

時雨「倭にしては珍しいね。これだけ耳垢を貯めっぱなしにしてるのって。」

 

 

 

「……最近忙しかったからな。」

 

夜雨「……すごい寝汗ね。」

 

時雨「初めの時はもっと酷かったけどね。またあの悪夢でも見たの?」

 

 

「……いや、…………違う……うん、違う……。」

 

……言えない。夜雨や時雨や鈴奈とアーンなことやコーンな事をした夢だなんて……

 

時雨「……僕は別にいいのに……////」

 

夜雨「……/////」

 

鈴奈「……zzzz」

 

……俺はこの3人を護る運命なのかなぁ……

 

「…(戦闘時)なんかあったら俺が(護衛的な意味で)守るからな。」

 

夜雨/時雨/鈴奈「…(彼氏彼女的な意味で)本当に守ってくれる…?」

 

 

 

「…(戦闘的な意味で)男に二言はない。」

 

 

 

 

 

この後、三人から夜襲(ベットイン海戦)や遠征(デート)に連れまわされ、出雲に冷やかされたのは、また別のお話。




まぁ、お砂糖あああああああああああああああとかなりながら頑張って書きましたよ。というより間に合わない正月編()多分次はバレンタイン()多分バレンタインも間に合わない()








ネタバレ……

鳳翔さんは色んな意味でチートです。チートキャラです。艦娘を超えた艦娘と言っても過言ではありません。母は強し。精霊やら英霊?やら念術やら忍術やら、とりあえず言葉では言い表せられないような、こう、なんかすっごいパワーを持った人って感じですね。



身近な人で居ません?あ、居ないですかそうですか。ちなみに私も居ません。


ちなみにこの鳳翔さん、「元」艦娘です。

……わかりやすく言うなら隠居ってヤツですね。引退はしてる……かも?設定的には何もキメてません。素でこれです。

※本気モードになると色々やばいことをします。倭だろうが提督だろうが夜雨だろうが出雲だろうが機械だろうが利き手ではない指一本で腑抜けにし、跪かせにするレベルです。そんな設定。

そんななんかすごいパワーをちょーっと恋する乙女の手助けに使った、という感じですね。

夢現(ゆめうつつ)……夢と現実を入れ替える
夢観(ゆめかん/ゆめみ)……対象に任意の夢を見させる
夢結(ゆめむすび)……複数人の寝てる人の夢を任意にくっつけたり辻褄を合わせたりすることが出来る


……ちなみに夢と現実は辻褄合わせの方向に向かいます。

つまり、夜雨は乙女ながらハジメテ……いえ、なんでもありません。読者の皆様の御想像にお任せ下さい。

あ、甘いストーリーとかそんなのがあればゆる〜く募集してます。


鳳翔「……乙女は……冒険、恋をしろ……ですかね?」

姉t「ま、まぁ、程々にしておいてくださいね。」

鳳翔「……貴方も……恋をしておいてくださいね?」ニッコリ

姉t「え、わ、私は遠慮……」

鳳翔「……もう遅いです。……貴方は……そう、ね。この人が良いわ。」

姉t「へ、え、あ………………っ…………zzzzz」

鳳翔「……ほら、迎えに来て上げなさい。貴方も男でしょ。」

誰かR-18版とか書いてくれねぇかなぁ…(丸投げ)
CFA-44氏とか。
まぁ、望み薄ですよね…。


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交わる世界〜エイプリルフール企画(笑)〜

地面の中からこんにちはー!(ニャンター感)(漂う地雷臭)

適当にガンスとボウガン振り回してたら全然小説かけてないですが気にしないでください(滝汗)(土下座)

え、それの発売までは何をしてたかって?

惑星ウォーサンダーの住民と化してました。初期状態から14キルぐらいサクサク取れる虎1H、1E。強過ぎ(


あ、前書きでしたね!すっかり忘れてました(´>ω∂`)☆




ーー昨年某電子世界(Twitter)にてーー
春 風 が や ら か し た 。


出雲の世界に乱入した夜雨s、倭、春風、時雨(CFA仕様)、
些細なイザコザがまさかの出雲をブチギレさせたしまった。
補給路を絶たれた倭と夜雨と時雨(こいつら完全に巻き添え)と春風(コイツは妥当)


……なんてことがありました。


これをマルパクリスペクト(というか、ほぼトレース……?)した後に面白おかしく辻褄合わせと改変をさせて貰うことになりました。言い出しっぺの法則って怖いですね……w

正憲氏、CFA-44氏、いつもありがとうございます。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

出雲と倭と春風が超絶OPで夜雨涙目状態ですが気にしないでください()


だってこの倭と出雲は61cmですから……。
(※夜雨は35.6cm)


【注意】

春風も出雲も倭もwsg2p化が適用されているので多少のスペックの誤差や上下、ズレがあります。要注意です!


ーーーー夜雨sideーーーー

 

 

「……なんで私がこんな事しないといけないんですかね?」

 

倭「……俺に聞くな。」

 

左から順番に隼鷹、飛鷹、凪紗、龍奈、夜雨(の後ろに鈴奈)、倭と並んでいる見渡しのいい座席。

 

いや、ここはどうでもいいんですよ。どうでも。

 

「いや、いくら何でも完全無関係な(凪紗)(鈴奈)や龍奈ちゃんまで巻き込むのはどうかと思いますよ…。」

 

倭「……俺に聞くな。」

 

「いや……隣に居るから聞いたんですけど……。」

 

龍奈「なかなか面白いもんが見れるからいいんじゃないですかね?」

 

隼鷹「巻き込んでしまってごめんなさい……。」

 

隼鷹「わりぃな〜。」

 

鈴奈「………」

 

相変わらず鈴奈は倭と夜雨の後ろに隠れてガクブル震えてる。前までは倭もダメだったはずなのだが何故か平気になったみたいだ。何故なんだろうか……?

 

凪紗「なかなか楽しそうだからいいじゃんいいじゃん。」

 

「…はぁ…どうしてこうなった……。」

 

 

 

ーーーーーーー

事の発端は昨日の昼過ぎぐらいの事。春風、出雲、飛鷹、隼鷹の4人が何故か地面に某聖剣エクスカリバールのようにぶっ刺さっていた。

もちろん艤装は全員大破状態。

 

保護……という名目の使えるものは問答無用で遠慮なく使……ゲフンゲフン。成り行きで保護……というか、一時的にココに在籍することになったわけだが……

 

春風「倭の方が婿力高いし良い人です!!」

 

飛鷹「出雲の方がどう考えても良い人です!!」

 

隼鷹「そうだそうだーー!呑んべぇだしいい奴だぜ!!!」

 

春風「料理も美味しいし家事炊事も完璧。非の打ちどころがない倭に比べるのがおかしいです!!」

 

隼鷹「それは出雲も同じです!!」

 

春風「倭は出雲と違って変態じゃないわよ!ドスケベでしょ??」

 

飛鷹「……今なんて言いました?」ブチッ

 

隼鷹「……あ゙?」ブチッ

 

春風「だがら出雲はド変態のドスケベでしょ!」

 

鷹s「「それは倭も同じです!!!」」

 

最初は惚気合戦……というか、お砂糖を敷き詰めたように甘ったるい空間での彼氏(婿?※倭とは誰も付き合ってない)自慢だったが、なぜか殺伐とした空気に代わり、ついには物の投げあいに。

 

多分春風が飛鷹隼鷹から溢れるリア充オーラに負けて言ってはならない禁断の発言をしてしまったからであろうか……。

それに加えて元々(?)が軍艦なだけに多少血の気が盛んだったり、沸点が低かったりする娘もいる。

そして、隼鷹飛鷹春風は晩酌中……つまり、お酒を飲んだ状態なので艦娘のパワーブーストをつけた最大出力で物を投げあい始めてしまった。

 

枕やクッション、お布団や箪笥、掛け軸や時計が入り乱れる部屋。

ただ、(若干一部の艦娘が夜に暴れまくったり艤装で扉を破壊しても大丈夫なぐらい)元々かなり頑丈に作られているため壁に穴が開くことも窓ガラスや電球が割ることも床が凹むこともない。

が、私はその状態の部屋に繋がる扉を運悪く開けてしまった……。

 

扉の前て攻防戦を繰り広げていた飛鷹の【踏み込みの良いクッションスロウ】、春風の【腰の入った枕アッパー】、隼鷹の【重力と体重を使ったお布団ブレード】のフルコンボをもろに食らって吹き飛ぶ。

 

「ちょっと、声が大き過ぎグブフェァッ?!?!」

 

空をまう書類の束。あぁ……また順番を並び直しさせなきゃ……なんて考えてる場合じゃない。受け身、受け身!

 

倭「……夜雨、大丈夫か?」

 

私が吹き飛ばした書類の束をそのまま受け止めてさらに私まで受け止めてくれた。倭らしいと言うか、何時もありがとうございます………。

 

出雲「で、お前ら何やってんの?ここ、一応俺の部屋だから程々にしろ……って、俺の話を聞け!!!おい、それを投げるな!!」

 

その後からワーワー言ってすったもんだに飛び込んで即ボコられてるのが出雲。なんか見た目真面目なのに中身が結構チャラい……というか、軽い?感じの人。

 

「ありがとうございます……倭さん。ちょっと止めに入ります……ひゃっ?!」

 

 

隼鷹「脱げ脱げー!ヒャッハァァァ!!ァッ?!」

 

半裸の隼鷹を背負い投げして立ち上がった私を春風の足払いが襲う。そして案の定転倒。追撃のクッションや枕が飛んでくる。……結局3人のすったもんだに巻き込まれる。というか、この3人私しか狙ってないし、もう既に3人とも上半身半裸状態だしぃぃ!!というか、服敗れちゃうから引っ張らないでぇ!!

 

「ちょ……まって……きゃぁぁぁ!!!!」

 

3人がかりでもみくちゃにされ、上着1枚を脱がされ、カッターシャツのボタンをブチブチに外され投げ捨てられる。

 

あぁ、私のカッターシャツ高かったのに……そしてTシャツ来ててよかった……って、それどころじゃない!回避、回避ぃ!

 

飛鷹のクッションスロウが私が居た位置に突き刺さる。

 

飛鷹「隼鷹、今!」

 

げ、コンビネーション?!

 

隼鷹「ここを全力で叩くの、さ!!!」

 

私の背面に回った隼鷹のフルスイングのオフトゥンブレードが背中に刺さる。

 

「…っ…その威力を、貰いましてよっ!」

 

シールドフレアの応用技。シールドフレアの反動とオフトゥンブレードの威力を利用して暴れている『2人』から一気に距離をとる。この部屋がそこそこ広いからこそなせる技……

 

……まぁ、それが不味かったわけで。

 

春風「にしし。おっそーい!」

 

着地した直前。春風が私の脚を払い、姿勢を崩した一瞬の隙をついて……バンザイ……いや、もっと下…?

 

 

!…スカートを綺麗にまくり挙げられてしまった……。

 

姿勢を立て直すこともスカートの裾を抑えることも出来ず、そのまま敷布団に転がることしか出来なかった。

 

倭「……」

 

何事も無かったかのように顔ごと目線をずらす。

 

出雲「わお、黒……」

 

……こっちはガン見でした。しかも声に出してまで……え?声に出し……?

 

「……み、み、み、見ないでくださいいぃぃぃぃぃ!!!!みたならわすれてくださぁぁいいぃぃ!!!!!!//////」

 

……勢いとはいえ春風の腕を掴んで扉付近の出雲さんに背負い投感覚でぶん投げてしまった。ごめんね、出雲さん。

 

倭「……。」

 

春風「はぁぅぁ!痛い痛い痛い痛い!!!!」

 

 

……倭が右手だけで飛んできた春風を引っ掴んでアイアンクローを決めている。左手だけで書類を落とさず持ってるあたり凄いです。

 

隼鷹「アンタこの娘のパンツ見ただろー!!!!」

 

飛鷹「貴方見ましたよねーー!!」

 

出雲「ちょ、あれは偶然d」

 

飛鷹隼鷹「「問答無用!!!!」」

 

オフトゥンブレードとクッションスロウが出雲の顔面にクリーンヒットして出雲がぶっ倒れる。

 

……今書類吹き飛ばしましたよね……あぁ……手間が

 

 

姉t「なんかものすっごいワードが聞こえましたけど、大丈夫ですか?あ、4人(出雲、隼鷹、飛鷹、春風)とも艤装も艦も大破状態なのであんまり無茶はしないでください。で、書類が飛んできたんですけど何があったんです?」

 

よ、良かった……提督さんが上手い具合に拾ってくれたようです。

 

……よくよくこの3人を見てみたんですけど

 

ボヨン♪

ボヨン♪

ボイーン♪

 

そして下を向いて自分のを見てみる。

 

スッ……ペターン

 

 

つま先が見えている。

 

……悲しくなってきました……見なけりゃ良かったです……。

 

春風「倭!コイツらがウンヌンカンヌン!」

 

隼鷹飛鷹「「出雲ー!コイツがウンジャウンジャ!」」

 

倭、出雲「「……」」ヤレヤレ

 

「はぁ……というか、私完全に被害者ですよね……これ……提督さん、何とかしてくださいよ……」

 

脱がされた服のシワを伸ばして着直す。物理的にボタンが弾け飛んだカッターシャツ…高かったのに…トホホ……w

 

姉t「喧嘩するなら演習で勝負つけてください。今なら申請書から艦載機や砲弾の手配ごと全てこっちでやりますよ。」

 

「えっ。」

 

姉提督さんがこんな事を言うのはとても珍し……

 

出雲「いいねぇ。その条件乗った。俺が出る。逃げんなよ春風。勝負だ!」

 

「えっ。」

 

素で変な声が出ました。正直そうなるとは思って無かったです。だって、飛鷹隼鷹が出るのかと思ってましたし。

代替ってアリなんですかね……。

 

飛鷹隼鷹「「えっ」」

 

春風「望むところですわ!!」

 

ならば、と春風も親玉をだすべく倭をチラ見するが……

 

倭「……つまらん。勝手にしろ。……春風、自分で蒔いた種は自分で始末しろと俺は言ったはずだ。……(夜雨の分も含めて)書類届けてくる。」

 

案の定一蹴された。

 

ヨレヨレシワシワの情けない格好で書類を持って行くことにならなくて助かった……というより、そういう気配りが倭は上手なんですね。助かります。

 

春風「えっ……倭……」

 

…あぁ、こっちの先行きがとても不安だ……。

 

絶対これフルボッコにされて終わるやつですよね……。

 

ーーーーーーー

 

(お、思い出しただけで気が重くなってきた……。」

 

机に頭を載せてゴロゴロ……としても、変わらないですね、この気の重さは……。

 

倭「……そんなもんだ。」

 

さり気なく頭を撫で撫でしないで下さい……嫌じゃないですけど、私は子供じゃないです……。

 

「鈴ちゃん背中抓らないで……結構痛いから……」

 

鈴奈「……」

 

無表情のまま更に力を入れてきたと思ったらハットして手を引っ込めた。鈴ちゃんどうしたんだろう……最近ずっと様子が変ですけど……。

 

倭と話してると露骨に話題転換なりつついてくるなりしてきますけど……何かあったんでしょうか?

 

「……そういえば、春風のスペックってどれぐらいなんです?」

 

倭「……」

 

無言で分厚い書類の束を手渡してきた。……付箋がついてるところを全部読めってことですよねこれ……。

 

全然嬉しくないですよこの量は……。

 

ーーー

 

 

旗風型護衛駆逐艦【春風】

 

主砲……155mm三連装砲【長砲身型】 4基

 

対空砲…35mmClws     10基

   …四連装40mm機銃  10基

 

ミサイル……対空ミサイルVLSⅢ   8基

  ……多目的ミサイルVLSⅢ  8基

 

魚雷……新型超音速5連装酸素魚雷 4基

 

速力 65.5kt

防御 対36cm

   

 ーーーー

 

パラパラと書類をめくりながらこんな内容とか燃料がなんだとかエンジン特性がどうなんだとか色々書いてましたけど、【重量と機関出力が増えたから元々機銃レベルが防げればOKの貧弱だった防御を装甲対36センチ防御仕様まで強化を施した】……っていう記述を見つけてしまった。

 

確実に……というより、対46cm完全防御のこっちの駆逐艦クラス(フリゲート艦クラス)よりは確実に薄い、そして遅い…。

 

多分前提として『過貫通』を狙うためなんですかね……それにしてもこんな紙装甲でよく倭の世界で立ち回れましたね……。

 

しかも【殺られる前に殺る】という用の強武装があるという訳でもない。

むしろどうやって生き残ってきたかの方が気になるレベルで不自然なバランスの艦だった。

 

私個人の意見ですけど、機銃って使い道あるんですかね……?弾幕が貼れない発射レートですし……。

 

 

「……出雲ってどんな船なんです?」

 

興味本位ぐらいで聞いてみたけど、聞くんじゃなかった……。

 

飛鷹「主砲が61cmで……あぁ、資料見せた方が早いわね。はいこれ」

 

 

こっちは薄っぺらな紙を二、三枚束ねたものを投げて渡された。

 

ーーーーー

 

出雲型双胴強襲航空戦艦  出雲

 

主砲……61cm75口径三連装砲 6基

副砲……203mm単装AGS    4基

  ……57mmバルカン砲   8基

 

対空砲…127mm高角砲    18基

   …35mmClws      16基

 

ミサイル……RAM 発射機    12基

  ……多目的ミサイルVLSⅢ   19基

 

速力 129.7kt

防御 対61cm防御(ゲーム内では対46cm)

   重力防壁β+電磁防壁β

 

搭載機(一部予備機等も含む)

【ヘリコプター】

SH-60F オーシャンホーク   1部隊 10機

SH-60H レスキューホーク   1部隊 10機

SH-60J ジェイホーク     1部隊 10機

 

【偵察機】

E2-D アドバンスドホークアイ 2部隊 12機

 

【戦闘機及び攻撃機】

F2-J改(自衛隊仕様)        3部隊  15機

F22(元在日米軍仕様)        6部隊   30機

F35-AX改(艦載型を自衛隊仕様に改造) 6部隊  18機

F/A18-E/F(元在日米軍仕様)     3部隊  15機

FX-2 試製心神          1部隊  3機

 

 

※F2-J改は対艦番長モード

※F22は空対艦ミサイルを搭載不可能。

※F35は翼下パイロンに対艦ミサイルをを搭載するためステルス性は犠牲となっている。

※F18は航続距離を犠牲に空対艦ミサイルマシマシモード

※FX-2は新機軸の超音速空対艦ミサイルを4発搭載。ただし無尾翼型の『ストライク神心』ではない。

 

ーーーー

 

……シンプルかつ単純に出雲を表現すると【戦艦】に【航空基地】を積んだような船としか言えない。

 

艦載機積載量も正規の大型航空母艦並かそれ以上である。多分部隊を素早く展開するために電磁カタパルトと大型エレベーターは確実についているであろう。

 

しかし図体はでかい分、被弾面積が広いという欠点があるがそそれを「防壁」で防ぐという耐久型……。

 

倭といい、出雲といい、露骨に私の長所を潰しに来ましたよねこの人…。

 

はぁ……気が重いです……。

 

隼鷹「なーんかどっかのお偉いさんがね、絶対数の少ないF35の調達が間に合わなかったけど出雲なら大丈夫っしょ!その代わり心神とかいう日本の試作機を送り付けといたぜ!とか言ってたけど、アノゲテモノ、凄いの?」

 

……いや、そのために私と凪紗が徹夜で色々したんですから……。

 

あ、凪紗寝ちゃってるし……私も寝たいのにー……。

 

龍奈「え、心神?!日本の第五世代多用途戦闘機の試作機をこんな所で出しちゃって大丈夫なんですか!」

 

とても興味津々で食いついている龍奈。……私を揺すらないでお願いだから……。

 

姉t「大丈夫大丈夫。私と夜雨と凪紗が出向いてちゃんとお偉いさんには許可を取ってるから、ね✩」

 

龍奈「なら大丈夫ですね。」

 

……まぁそうなんですけど………あー……太陽が眩しい……。

 

姉t「…おやすみー………zzz」

 

弟t「…………zzzz」

 

寝やがった。提督さん(コイツら)寝やがりましたよ。

 

うがー。

 

「……私も寝ていいですかね……ふぁぁ……」

 

龍隼飛「「「ダメです。」」」

 

うん、この人達、鬼ですね。

 

倭「……寝るなら勝手にしろ。何なら膝枕でもしようか?」

 

冗談とはいえ倭の膝枕……なんて魅力的な内容。

 

「是非お願……痛い痛い!!」

 

鈴奈「……」

 

鈴ちゃん、背中つねらないで……結構痛いから……。

 

やっぱり鈴奈、倭の事が……?いや、そんなことは無いか。ちゃんと真面目にやりなさいってことですかね……。

 

龍奈「……ふぁぁ……眠………………」

 

……あの真面目な龍奈までうつらうつらしている。ウチら壊滅じゃん……。とりあえず倭が膝枕をしてくれると言うからお言葉に甘えて……倭の膝の上まで頭を持っていく努力も虚しく、机の上に突っ伏した。

 

見かねた倭が自分の持っていたなにかを私、凪紗、龍奈に優しくかけてくれた。

 

……何故か鈴奈にも渡している……まぁいいや……。

 

「あー……このまま寝たいです……」

 

倭「……終わったら起こす。」

 

……外套…かな?…これ……とってもあったかい……。

 

心地の良い暖かさと薄らと芝生の香りがする倭の外套。

 

昼寝するには丁度いいかも……。

 

眠りの波にずるずる引き込まれて、遂に全身どっぷり浸かることになってしまった。

 

 

倭「……おやすみ、夜雨」

 

 

……耳元で優しく囁かないでください……そんなことされたら……私…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

書かれた文章ははここで途切れている▼

 

 

 

 

 




えー。エイプリルフール企画(笑)ですが、どうですかね。

ぶっちゃけこんなことになるとは思ってなかったですw

この後の戦闘シーンなんて全く考えてないです。が、書けと言われれば書きます。

多分(CFA氏と正憲氏が)書けと言いそうですねw。

あ、本編もCFAさんとのコラボ編も全然かけてねぇです……( ´^p^`)wwwww

書くにしても原作では(倭、春風、出雲の)3人とも科学の力や物理法則なんてサヨナラグッバイしてますから、そこをどうするかですかね……w


Twitterに関してですが、完全にリア友とかそんな感じ用のごった煮状態なので、今のところ特に重要な用事がない限り公開予定がありません。悪しからず。


ではでは!


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夜に降る恋の雨
コラボ編-01-A 【61cmのロマンを語る怪物】 


どうも、妖我夜雨です。


まず、はじめに。


快くコラボを提案してくださった【CFA-44様】【倭様】裏で話をいろいろ考えて下さった【NNN(中の人ネットワーク)】の皆様。ありがとうございます!


駆け出しならぬ書き出しひよっこの私に……!感激です……!

頑張って書かねば……!



※茶番注意。作者は妖精または精霊状態として出てきます

※前置きは裏の作業や事実を改変したり、加工したり、ありもしないことを追加したりしています。

※台本形式と通常形式のハイブリッドシステム(?)を採用しています。

※全員深夜テンションです。


ーーーここから前書きになりますーーーー
某日某所、防空。


夜雨「ってなんで防空やねん!」

まぁいいじゃん?名前的に似てるし

夜雨「よくねーわっつーか訳わかんねぇ!」

CFA-44様の妖精(以下CFA)「え、えーっと、恋雨〜重装護衛艦『倭』〜を書いているCFA-44です。このたびは……」

長そうなのでカットしますね。

CFA「え、why何故なんでw」

形式美は良いですけど、長いのは尺的にちょっとアレなんですよ

CFA「成程!」


夜雨「裏でCFAさんと話を進めていたアノ話がついに表舞台に……!」


CFA「そうなりますね!アノ人があーなってこうなってドリドリ……」


おっとそれ以上はイケナイですよ?

姉提督「コッチでは私達の出番は控えめですね」

弟提督「まぁ、仕方ないだろ」

倭「俺が参加することを読んでた人もいるかもな」

夜雨「居ましたねwえーっと……NNNの人に2人ほど」


CFA「居たんですかwww」


居ますよwその人に言わないで言われてるので言いませんが……


倭「ほう、これは楽しみだな」

とりあえず、CFA様とは相互コラボという事になります。

夜雨sのトンキチぶりは……想定範囲内のようですね。恐るべし……。

倭「少なくとも俺よりもトンキチしてる脳筋火力キチもいるしな」チラッ

榴弾戦艦葛城(以下榴葛城)「……喧嘩売るのは良いが痛い目あうぞ?」ムッ

はいはい、ストップね。

後で思う存分殴り合わせてやるからよ。


姉提督「……できればやって欲しくないわね」

弟提督「鎮守府の資材がががが」

あー……大本営に資材クレクレしておくので……(小声



姉提督「それで全部元が取れるならOKよ」


ぜ、善処します……。

CFA「とりあえず、俺と倭のことをお願いします」

了解っす(´・ω・`)

倭「……そろそろ時間だな。時雨呼んで出る。んじゃ」




CFA「すいません、、、倭と時雨が遠征に行く時間だから行かせますね」

どうぞ〜

さて、私達もそろそろもどりますか

CFA「おう。んじゃまた後で!」





ってことで、本編行きます。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


倭のすぺっく。




1   倭


正式名・・倭型重装護衛艦 1番艦 倭改

分類・・快速戦艦


主缶:原子炉ε 13基
主機:標準タービンε 4基
最大戦速:約120ノット

装甲:対61cm完全防御

【兵装】
兵装1.61cm75口径3連装砲:4基
兵装2.20.3cm75口径3連装砲:2基
兵装3.ASROC対潜ミサイルVLSⅢ:4基
兵装4.艦対空ミサイルVLSⅢ:4基
兵装5.15.5cm75口径連装高角両用砲:12基
兵装6.シールド付き40mm4連装高角機銃:34基
兵装7.35mmCIWS:10基


【補助兵装】
・音波探知機Ⅵ
・電波探知機α&多機能レーダー&射撃指揮レーダー
・自動装填装置γ
・電波照準儀γ
・電磁防壁β
・謎の装置ζ
・謎の推進装置
・謎の推進装置Ⅱ
・新型操舵装置
・急加減速制御装置
・バウスラスター
・発砲遅延装置γ
・電波吸収装甲
・謎の装置k
・電子光学方位盤Ⅱ


【特殊砲弾】

・硬芯徹甲弾
→ダーツの矢のような非常に硬く重たい芯を持つ砲弾。要約すると【めっちゃ貫通力のある徹甲弾】ちなみに劣化ウラン製ではなくタングステン合金製。

・装弾筒付翼安定徹甲弾
→本家様でも未登場のはず。果たしてどんな砲弾なのか。
 敵の装甲を貫通するのに特化した砲弾。専用のスリーブを使いライフル砲からも打ち出せるようになっている。非常に跳弾が起こりずらいため上の砲弾とともによく使われる。APFSDS、APFS-FSとか言われてる。

・徹甲炸裂焼夷弾
→敵の装甲を貫通し内部で炸裂し破片をまき散らしながら大火災を発生させる砲弾。

・対超兵器用超重力弾
→ 超重力電磁防壁などの研究の副産物を有効利用した対空、対艦砲弾。空気や海水ごと物体を引きずり込み、強力な潮汐力で引きちぎり粉砕する。要約すると【ブラックホール砲弾】 有無を言わさず味方も吸い込むので取り扱い要注意。

・改三式弾
→対空砲弾として有名な三式弾の改良発展型で、ポリ窒素を利用した
炸裂砲弾。衝撃波・熱波・砲弾片等をまき散らすので対地攻撃用としても使える。
艦載機・・・晴嵐改 3機


晴嵐改 倭が搭載している夜間の行動も可能な【水上戦闘攻撃機】

ちなみに南山 (M6A1-K・晴嵐の陸上機版)ではないらしい。

武装
13mm機銃2門
13mm後部旋回機銃1門
九一式航空魚雷×1 or 800㎏爆弾×1

最高速 450~550㎞/h程度



小説の流れで他の奴を積んだり、正常に稼働しなかったりします。






 

夜雨said in第1/第2パラオ鎮守府の桟橋付近

 

 

180~190といった所か、私よりも大きい人が立っている。

 

 

もちろん弟提督ではない。ましてや一般の人間ですらない。

 

なぜなら自分の艦から降りてきたからだ。

 

 

(敵……ではなさそうですね)

 

全砲門が最大仰角、主砲は50度程上に向いている。

 

主砲サイズは……60cmは確実にある。

 

でかい。まずこの一言でしか表せられないほどでかい。

 

無駄にでかいという訳ではなく、必要に応じて大きくなった感じである。

 

 

 

夜雨「すいません、貴方は……」

 

倭「俺か?重装護衛艦 (やまと)だ」

 

桟橋を挟んで反対側に停泊している大和型戦艦よりも大きい防空戦艦夜雨( 私 )と同じかそれよりも少し大きい。

 

装備配置的には改大和型か超大和型だが高角砲が見当たらず、15cmクラスの連装副砲…射角的には両用砲と20cmクラスの三連装副砲が最大仰角で鎮座している。

 

対艦戦闘特化というわけではなくバランスよく全体が高い水準でまとまったように見受けられる。

 

要約して言えば【対超兵器用の戦艦】という事だ。

 

 

夜雨「何故倭さんはここに来たのですか?」

 

 

倭「提督に輸送船団の護衛のついでにドラゴントライアングルの調査をしてこい、と言われて調査中についうたた寝してたらここに来た。ちなみに貴女の名前は?」

 

夜雨「……名乗り忘れてましたね、ごめんなさい。春雨型防空戦艦2番艦 夜雨です」

 

 

相手の名前を聞く前にまずは名乗るということを忘れていた。

 

 

倭「春雨型の……夜雨、か。で、ここはどこだ?」

 

姉提督「私が代わりに答えるわね。ここはパラオ、ちなみに私はパラオ第一/第二鎮守府の連合鎮守府にいる2人提督の提督のうちの1人、姉提督よ」

 

弟提督「んで、もう1人が俺、コイツの弟の提督だ。便宜上弟提督で構わん」

 

偶然横から歩いてきた二人の提督。

 

 

倭「パラオ泊地は深海側の攻撃によって廃墟と化していると思っていたんだが……違う世界、という訳か」

 

 

姉提督「そうね。私たちのところは-パラオ鎮守府-だよ。ちなみに君の名前は?」

 

 

倭「俺は、倭。倭型重装護衛艦倭だ。こっちの大和型や夜雨とは何もかも違う化物ってところだな」

 

弟提督「そうか。にしてもでかいな。主砲60cmクラスの45……いや、60口径の三連装砲か?」

 

倭「ご名答。61cm60口径三連装だ」

 

 

 

弟提督「ロマン溢れる主砲だな。夜雨も積んだらどうだ?」

 

唐突に話を振られる。正直な所巨大主砲はあまり好きではない。当たれば強いけど当てるまでが大変なのと、速力と旋回能力が落ちるからだ。それに……

 

夜雨「多分サイズ的に厳しいですね。仮に積めたとしても重さで沈んでますよ」

 

 

実は姉提督に無茶言われて試しに【46cm45口径三連装砲】つまるところの大和砲を積んでみたら、みるみる沈んで行った事があるんですよね。ほんと怖かった…ってことをふたりの内緒にしていたのですが……

 

 

姉提督「夜雨ちゃんは大和砲(46cm45口径三連装)積んだら危うく沈みかけてましたもんね。無茶言っちゃだめよ」

 

思いっきり言われてしまいました……

 

 

現状の兵装だと35.6cm75口径連装砲を4基下ろして空いたスペースに46cm45口径三連装砲を2基積むことになる。

 

計算上だと何とか積める……と、思ってた時期が私にもありました。

 

 

実際積んでみるとみるみるうちに沈んで着底してしまったんです。

 

 

春雨ちゃんや瑞鳳ちゃんに笑われたんでした……うぅ……。

 

夜雨「えっそれ言っちゃダメって……」

 

姉提督「ごめんなさいね?ついうっかり」

 

 

首から上がみるみる熱くなり真っ赤になる。

 

夜雨「あぁ……死ぬほど恥ずかしい……////」

 

弟提督「そういえば俺、照れた夜雨ちゃん初めて見た気がする。案外可愛いんだな」

 

弟提督にからかわれる。というか、何かあれば便乗していじってくる。男の人ってこういう方が多いのでしょうか。

 

夜雨「からかわないでくださいよー!もー……死ぬほど恥ずかしいんですから///」

 

必死の抵抗を試みる私。そんな私に救いの横槍を入れてくれたのは倭だった。

 

倭「三人で取り込んでるところ悪いんだが、とりあえず帰れるまで俺はここで世話になる感じだが、それでいいんだな?」

 

姉提督「そうなるわね。ようこそ!と、言えるほどのものは無いけど、歓迎するわ」

 

倭「そうか、世話になる」

 

しかしここで問題がひとつ発生する。そう、部屋の問題だ。倭は巫女ではなく艦息。つまり、鎮守府の規則に則り艦娘用の部屋が割り当てられることになる。

 

姉提督「とりあえずうちには男用の部屋は無いから……夜雨ちゃんの部屋…も考えたんだけど、ひとり部屋の方がいいかな?」

 

弟提督「男だしどう考えても一人部屋の方がいいんじゃね?どうなんだ倭」

 

 

しかし、提案は意外なものだった。

 

倭「ふたり部屋が空いてるならそこを頼む」

 

姉提督「空いてるわよ。でも何故?」

 

倭「いや、実は……ちょっと来てくれ」

 

倭が後ろを向いて手招きをする

 

時雨「呼んだ?」

 

出てきたのは倭さんのところの時雨改二……?だった。

 

背中の艤装や腰の主砲がコンパクトにまとまっているが、脚の魚雷発射管が大型化している。

 

普通の時雨ではないようだ。

 

 

 

時雨「あ、き、来ちゃった☆」

 

 

 

姉提督「あら、時雨ちゃんじゃない。そういえば今遠征中じゃなかったっけ?」

 

確かにパラオ鎮守府の時雨は遠征に出ている。

 

 

倭「いや、俺の世界の時雨です。装備見せれば一瞬でわかるぞ」

 

 

時雨が艦を展開する。

 

 

夜雨「わーお。まさかの新型超音速酸素魚雷4連装(ゲイボルグ)57mm六砲身砲塔型バルカン砲(デス・アベンジャー)特殊弾頭4連装誘導魚雷(デスランス)…」

 

 

姉提督「……聞いたことない装備があるんだけど」

 

 

ちなみに、酸素魚雷(さんそぎょらい)とは大日本帝国最強の切り札である。

 

当時の魚雷は良くて射程が10km程度。

 

酸素魚雷はそれよりも遥かに射程が長い。

 

燃料の酸化剤として空気の代わりに空気中濃度以上の酸素混合気体もしくは純酸素を用いた魚雷である。

 

ちなみに単純に【酸素魚雷】と言うと、大井や北上がセリフで出る【九三式魚雷】か潜水艦用の【九五式魚雷】を指すことが多い。

 

性能面的には当時の魚雷と比べて長射程、無航跡、高速かつ大量の炸薬量を搭載できるが、爆発事故のリスクも大きかった。

 

新型超音速酸素魚雷はこの酸素魚雷の派生系で【スーパーキャビテーション】という物理法則を使い、水の抵抗を減らして酸素魚雷の長所を伸ばした魚雷である。

 

 

 

特殊弾頭魚雷は通常/酸素魚雷の別の意味での最終形態。

射程もそこそこあり誘導機能が付いているため、使いやすいが、広域の【範囲攻撃】なので味方を巻き込まないように注意が必要である。

 

 

 

 

姉提督「完全にこっちの世界の魚雷とは別物ですね。ちなみに夜雨ちゃん、これって強いの?」

 

 

夜雨「魚雷は驚異的ね。ただ57mm砲塔型バルカン砲(デス・アベンジャー)の射程が心もとないと思う。ただ、深海棲艦相手ならオーバースペック気味ね」

 

 

弟提督「なるほど。重雷装巡洋艦と似たようなもんか?」

 

龍奈「いや、それはちょっと違うと思う。イメージとしてはゲイボの方が甲標的、デスランの方が榴弾魚雷がいいかな」

 

後ろから龍奈が唐突に声をかけてくる。

 

夜雨「あれ、龍奈じゃん。どしたんさ」

 

龍奈「副長が酒飲みたいからって半舷上陸させてもいいか聞いてこいってよ」

 

夜雨「了解、許可するわ」

 

龍奈「了解、ちゃんと伝えるね。提督さん、ご飯の時にアレ頼むわね」

 

アレとは、開発/実装した方がいいと思われる装備や施設の検討大会の事である。

 

 

姉提督「了解、お願いします」

 

弟提督「うい。るなちに負けないように考えておくよ。とりあえず倭と時雨のために部屋案内してくるわ」

 

龍奈「るなちって呼ばないでくださいよ?怒りますよ?」

 

問答無用で懐に飛び込みアッパーカットを寸止めで繰り出している。

 

弟提督「わーったわーった」

 

龍奈「わかってないでしょ!」

 

姉提督「あーい。とりあえずいってらー」

 

 

 

弟提督「んじゃ倭、付いてきて」

 

倭「了解。時雨、行くぞ」

 

時雨「わかった」

 

 

逃げるように弟提督が歩いていった。

 

姉提督「そういえば龍奈ちゃんは開発したこと無かったよね?夜雨ちゃんもついでに一緒に付いてきて」

 

夜雨「了解」

 

龍奈「はい」

 

 

……ついでですか。私は。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

久しぶりの工廠。相変わらず無駄に大きい。

 

 

装備する偽装に見合わないほど装置がデカイ。

 

艤装サイズならちょうどいい大きさなのだが……

 

 

 

 

姉提督「んで、妖精さんがここに資材をぶち込んでくれるからボタンを押せばできるよ」

 

龍奈「成程。すごい妖精さんの機械という訳ですね。了解、やってみます」

 

姉提督「資材量はとりあえず燃料10/弾薬251/鋼材250/ボーキ10で」

 

これは【主砲、砲弾全般レシピ】と呼ばれるもので主砲または砲弾を効率よく生成できるレシピである。

 

ヘルメットをかぶった妖精さんがせっせと資材を機械の中に運び込む。

 

工廠妖精「だいじょーぶですよ!」

 

龍奈「ありがと。ポチッと!」

 

 

機械が轟音を吐き出し動き始める。

 

姉提督「まーたぶっ壊れ性能なのが出たら笑うしかないわね」

 

夜雨「ほんとそれですよ」

 

龍奈「あ、出来たみたいですよ」

 

轟音が収まり機械の取り出しおkランプが点灯する。

 

夜雨「んじゃ早速開けてみますか」

 

無駄に重いシャッターを3人がかりで上にずらし、中からモノを乗せた台を引っ張り出す。

 

 

姉提督「……何ですか、これ。機雷のようなものだけど」

 

台の上には80cmぐらいの金属球体のような物が並べられたモノが鎮座していた。

 

 

夜雨「囮投射装置ですね。まぁ、誘導兵器類が飛んでこないこの世界では無用の代物です。次行きましょう」

 

 

次に台の上に乗って出てきたモノはどう見ても日清戦争以前に使われていた見た目の怪しい砲だった。

 

姉提督「……解✩体不可避ですよね。これ」

 

夜雨「……解体不可避ですね」

 

龍奈「……なんかごめんなさい」

 

 

姉提督「気を取り直して次行ってみましょう」

 

 

その次に出てきたのは大きな四角い箱の様な外見のモノだった。

 

 

夜雨「あ、これ私が発電用に積んでいる発電機と同じモノです!」

 

 

龍奈「ホントだ!出力はこっちの方が低いですけど燃費はこっちの方が少しいいみたいですね」

 

姉提督「これは非常に心強い装備ですね。鎮守府の非常用発電機として使わせてもらうわ。次」

 

 

 

 

最終的に出来上がったのは上記のモノに加え

 

【発電用ガスタービンエンジン】×2

【発電用ディーゼルエンジン】×3

【57mm地対空砲】×1

【20mm地対空6砲身機関砲】×2

 

でした。

 

 

 

つまり、艦娘が有効に使える装備は何一つとして出来なかったので龍奈は若干凹み気味。

 

夜雨「どんまい。そんな時もあるよ」

 

龍奈「だってぇ……」

 

姉提督「夜雨ちゃんも一回やってみたら?」

 

夜雨「んじゃやってみますね。えーっと燃料10/弾薬251/鋼材250/ボーキ10ですよね、っと……えいっ」

 

 

機械が爆音を立てて再び動き始める。

 

しかし今回は様子がおかしい。

 

姉提督「あれ、こんなに長いのは初めて……」

 

工廠妖精が機会の隙間から1人走り出てくる

 

夜雨「え?なんか変なもの入れなかったかって?普通にそこにおいてあ……」

 

置いてあった資源の山の中に周りと比べて一つ小さい山があった。

 

夜雨「姉提督さん。あの水槽と油槽の中の山は……?」

 

姉提督「何でしょう。私にもわからないのですよね」

 

龍奈「多分レアメタル類ですね」

 

姉提督「れあめたる?なんですかその金属」

 

龍奈「希少価値の高い金属で、廃棄処分されてるのが勿体無いから集めておいたんですよ。自然発火性や反応性が高いので水中または油中に入れて暗冷所保管が基本ですからちょうど良かったのでここに」

 

工廠妖精「それをボーキと間違えて入れたらこうなりました」(テヘペロ

 

 

夜雨「……とりあえず動きが止まったら出してみますか」

 

姉提督「何が出来るか逆に楽しみですね」

 

龍奈「早く終わるように私も手伝ってきますね」

 

夜雨&姉提督「ちょ、待っ……行っちゃった」

 

姉提督と私が声をかけるよりも先に機械の中に体を滑り込ませて行った。

 

 

 

しばらくして龍奈が油まみれになって戻ってきた。

 

 

龍奈「出来たから開けていいよ」

 

夜雨「3、2、1で開けます。せーの!」

 

 

 

 

 

姉提督&夜雨&龍奈「「「3! 2! 1! そーれ!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中から出てきたのはなんとあの夜雨が積んでいる【αレーザーⅢ】だった。

 

 

夜雨「うっわ。私のアレですね」

 

姉提督「……」ポカーン

 

龍奈「わーお」

 

 

姉提督「あと20回ぐらいやってみます……?興味本位ですけど」

 

夜雨「やるしかないですね」

 

龍奈「不可避ですね」

 

姉提督「ですよねー。んじゃ、私も手伝います」

 

 

 

腕まくりをして姉提督も機械の裏側に入っていった。

 

 

 

この後出てきたのは

 

【αレーザーⅢ】×1

【51cm75口径三連装砲】×2

【57mm速射砲】×2

【43.2cm75口径電磁火薬誘導三連装砲】×2

近接炸薬弾(VT信管付き対空弾)】×1

【祝砲】×1

【三式弾】×1

 

【にゃんこビーム】×2

零式斬空(れいしきざんくう)弾】×1

【連装電磁侵食弾頭(潜水)魚雷】×1 

5連装音響誘導魚雷(バルムンク)】×2

【電磁侵食弾頭】×1

超長射程巡航ミサイル(グングニル)】×2

 

だった。

 

 

 

姉提督「大口径砲…VT信管……まだこの辺はわかるわ。下の兵装sの説明して欲しいかな」

 

龍奈「えっと【にゃんこビーム】は猫の見た目をした強力な面制圧攻撃のできる生態応用光学兵器です。

 

【斬空弾】は重力防御システムを臨界飽和崩壊、無力化(システムダウン)させるために開発された通常の砲弾よりもかなり重たい砲弾です。

 

【連装電磁侵食弾頭(潜水)魚雷】は電磁防御壁を飽和崩壊させ無力化(システムダウン)させる可能性がある魚雷です。

【電磁侵食弾頭】はそれの砲弾版ですね。

 

 

5連装音響誘導魚雷(バルムンク)】は音響追尾式魚雷で高い命中精度を誇ります。

 

 

長超射程巡航ミサイル(グングニル)】は超長距離を飛翔し敵を攻撃することが出来る艦対艦長距離誘導噴進弾です。

 

これで大丈夫ですか?」

 

 

姉提督「ありがとう、なんとなくわかったわ」

 

 

工廠妖精「疲れた……」

 

夜雨「妖精さんお疲れ様。そして、ありがとね」

 

工廠妖精「いえいえ。私たちの仕事ですから」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夜雨副長妖精 side

 

副長妖精「あー、久しぶりに艦長が半舷上陸許可出してくれたし酒保でも行くか。久しぶりに酒飲むかぁ…」

 

 

パラオの酒保といえば【翔鳳】一択、と呼ばれるほどの美味しい物が食べられる場所である、と艦長が言ってたっけ。

 

とりあえずそこに行くことにした。

 

暖簾をくぐる。

 

副長妖精「どうもです」

 

鳳翔「あら、いらっしゃい。えーっと、夜雨の副長さんかしら」

 

出迎えてくれた女将さんこと鳳翔さんは軽空母艦娘とここの女将さんの兼業をしている。

 

もともと小柄で搭載機数は少ないが、世界初の最初から空母として建造された艦である。

 

副長妖精「そうですよ。女将さん、焼酎の氷水割りと焼き鳥セットと白ご飯をお願いします」

 

そう言ってカウンター席の一番壁際の席によじ登り、椅子の上に座る。

 

鳳翔搭載機 【零戦21型】妖精「こちら、突き出しのオヒタシになります」

 

突き出しとは、''お通し''とも言うが関東か関西かで名前が変わるテーブルチャージ代わりの料理である。また、''注文を承りました''という意味もあるらしい。

 

 

 

 

鳳翔「あ、忘れてた。夜雨副長さんにこれを」

 

鳳翔さんの妖精さんに注文した物と妖精用の椅子を出してもらった。これで一応カウンター席に座れた形になる。

 

 

副長妖精「すいません、ありがとうございます」

 

 

鳳翔「こちらこそすいません、すっかり忘れてました」

 

そう言ってコンロに火をともし、串を焼き始めた

 

副長妖精「いえ、大丈夫です。頂きます」

 

最初はチミチミ飲むつもりだったが、、料理とお酒が美味しすぎてついつい…

 

 

 

 

鳳翔「あのー……副長さん、いくらなんでも飲みすぎでは?」

 

鳳翔搭載機【零戦21型】妖精「もう一升瓶1本は軽く飲んでますよ。そろそろ止めときましょうね」

 

副長妖精「もっとのみゅー…もっとのみゅんーだー!」

 

鳳翔「ダメです。ほら、水飲んで少し酔いを醒ましてください」

 

副長妖精「ちえー……」

 

頭痛てぇ……目の前ぐるぐるー……あー……水が旨い……ふぅ、少しすっきりした。

 

これは……不味い、まっすぐ歩けない。

 

艦まで帰れるかな……。

 

「とりあえず……おてあらい……いてきまふ」

 

とりあえず店の奥のトイレに行って勘定してから帰ろう、

 

 

そう思って立ち上がりふらふらした足取りでトイレに向かう。

 

しかし……

 

 

 

 

鳳翔「副長さん、本当に大丈夫ですか?」

 

 

副長妖精「たぶんー、あえっ……」

 

柱がスローモーションで近づいてくる。否、私が倒れているのか。

 

……顔面直撃コース。

 

回避せねば。

 

 

しかし無情にも体が言うことを聞かない。

 

衝撃が頭を揺らす。

 

 

そしてそのまま地に伏してしまった。

 

 




はい、というわけでコラボ編第1弾始まりました!!!

CFA「いぇ〜いwww」

夜雨「いぇーい!」

龍奈「うぇいww」

凪紗「いぇーい✩」

鈴奈「……いぇーい(棒)……」(非常にテンションが高くてしんどい……)

時雨「ぼ、僕がいても大丈夫なの?ここ」

倭「大丈夫だ、許可は貰ってある」



大丈夫よ、あんまりキニシナイ方向で!


とりあえずCFA様。


ありがとうございます。ほんとにこれしか出てきません。





相互コラボなのでCFA-44様の所に夜雨他数名が出ますが、そちらもお楽しみいただければ幸いです。

現時点(4/18)では私の方が先発投稿という事ですがw




兵器類に関しては勝手に名前をつけたり改変したりしてますが、基本的にはCFA様の世界と夜雨世界は別次元(そもそも元のゲームがwsg2pと2WSGとそれぞれ異なる)ので……

それに合わせて倭は少しスペックダウンする事になります。と、言っても破格級です。



具体的に言えば【装填速度】は超大口径砲により装填速度は遅くなります。

が、自動装填装置がある分速度は上がります。

現段階では夜雨と同じレベルか気持ち速い程度までしか落ちません。

くっそ速いよ(結論)


最後の方はかなりやっつけになりましたが【上げてから修正をかけて投稿ペースを維持する】

という作戦を試験しているので……

後日加筆修正します。



CFA「俺が書いた恋雨もぜひ読んでね!」

あ、ちゃっかり宣伝しちゃってるしww

まぁいっかw

便乗して宣伝しとこw

時雨スキー提督にはオススメの一本ですよ!

ではでは!


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コラボ編-02-A 【Code Name 】

はい、どうもです。


妖鵞夜雨です。GWは満喫していますか?

え、私は?

ゲームとかゲームとかWar Thunderとかゲームとかwsg2pとかゲームとかしてました。

おかげで目が死にかけてます。


えーっと、本題に入ります。
コラボ編第2話、お待たせしました。



倭を実際に造って使ってみたのですが、【ピーキー性能でインファイト向け】という普段絶対に使わない代表選手だったので慣れるまでに物凄く時間がががが。





最終手段でツインドリルに倭の兵装類を真似て置いて思考停止ドリドリ♂しつつ……っ!倭カッ!ハナセッ!!!ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……(気絶)


倭「あんな屈辱は無かった。いいね?」(首を鷲掴みにして持ち上げる)


夜雨「えーっと、倭の性能評価等を後で追加しておきますね」

倭「了解、頼む」

夜雨「任せて〜」


倭「んじゃ、とっとと本編だな。コイツ始末しないといけないし」(ギリギリギリギリィ)


※轟沈描写がありますが全員ダメコン(物理)と主人公補正(ゴリ押し)によって生存してもらいます。 


1人も沈ませんよ。


???side 洋上 

 

 

「……艦即……に撤退!1隻で…多く!!1……リで……遠……逃げ……!!」

 

壊れた無線機からノイズ混じりに聞こえる司令官の声。

 

 

…私の艦隊は今、全速力で''奴ら''から逃げている。

 

急に艦隊後方に現れた奴…。

 

艦首に二つの回転する物体が艦首にあり、超巨大な連装砲を載せたかなり細長い船が1隻。

 

艦尾に巨大な飛行甲板を背負い、巨大な砲とロケット砲を撃ってくる船が2隻。

 

艦の大きさは全て大和型よりもはるかに大きい。

 

 

そんな物体が私の約3倍速で動き回っている。見たことも聞いたことも無い。勿論、対処の仕方も知らない。

 

 

また1隻、また1隻。

 

追いつかれては削られ、主砲や多砲身回転式砲で撃ち抜かれ、爆散する。

 

 

備え付けの連装砲で応射するも速力に圧倒されて見当違いの所に水柱が上がる。

 

 

《あーあ……。聞こえ……な?チ……なゴミムシ共……はモール……号がお……いかなwwwアハハ……ハwww》

 

 

両舷1杯の長期間連続運転で主機が悲鳴を上げている。

 

《……レ?wwwここ……ないみたい……ねwwwギャハハ……ハwww》

 

 

突然3隻の姿が本来対水上用では無いが13号対空電探改のスコープから消える。

 

妖精さん達に目視で見てもらうが「何も無い」としか帰ってこない。

 

甲板に降りて周りを見渡すと味方だった艦の破片や油が浮いている。

 

私以外に艦の外見を保ったまま浮いている艦は無かった。

 

 

輸送船と艦娘支援船は全隻無事だが私以外の艦は沈没。

 

(また私だけ……残ってしまったの……?)

 

暗い過去が蘇る。

 

ーー私を……独りに……しないで……っ!

 

 

「……んなアホなこと悩んでる場合じゃないけん、さっさと助けんしゃい」

 

 

ーーそうだ、まだ死んだわけじゃない。助けなきゃ……。

 

 

私は周りの浮いている妖精さんや仲間を挽いてしまわないように気をつけながら救助作業を行った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

in パラオ鎮守府 CFA様の方の時雨side

 

 

 

ーーー倭さんが来てから、今までの生活はどう変わりました?

 

倭さんが来てから私の存在意義がかなり薄くなったのは事実です。

 

だって対艦火力、対地火力、防御力、速力、耐久力は確実に上、対空火力は効率論だけなら私の方が上ですが、実質火力は倭さんの方が上ですし。

 

 

唯一私が倭さんと張り合えるのはジェット艦載機の運用能力と対潜火力だけという状況なのは否定できません。

 

ーーーそれの原…

 

開発コンセプトの差と制作世界の技術力の差ですね。これだけはなんともならないです。

 

……それでも私は鋼鉄の艦だから。

 

 

自分のやることをキッチリとやり通して、そして必ず帰ってきます。

 

 

 

それが私の……

 

 

 

 

 

 

(↑週刊壁新聞【ワレアオバ】夜雨へのインタビュー他の記事)

 

 

 

 

 

……こっちの青葉にも失望したよ。まさかこんな記事をかくなんて、ね。

 

後でぶん殴っておこうかな。

 

この欄の下に倭×夜雨の漫画を書いたオータムーン……秋雲、かな?

 

も一緒に。

 

……そういえば提督室に来いって言われてたよね。

 

秋雲と青葉をぶん殴ってからでも大丈夫だよね?((暗黒微笑))

 

 

 

秋雲&青葉(ひいいぃぃぃぃぃ……)

 

※この後、この2人は気絶した状態で発見されました。

 

ーーーーーー倭side in 提督室 ーーーーーー

 

 

 

「えっ?!」

 

「男?!」

 

「男の人っぽい!」

 

「まぁ、たくましいわね♡」

 

「アイエエエ!wwwナンデwwwオトコナンデwww」

 

「ひえええええっっwww」

 

「これは……どういう事なのデース」

 

……五月蝿い。とにかく五月蝿い。

 

少なくとも俺の周りに50人以上の艦娘が取り囲んでいる。

 

ーーーひっそりと自分の艦で時雨と食事をしてきて正解だったな。食堂で食べてたら完全に飯どころじゃなかった。

 

「へぇ……意外と瑞雲な顔をしてるな」

 

「凛としてるけど優しそう、です。はい」

 

 

「……意外とむっつり……してそう」

 

「イケメンさんかも、です」

 

ーーーとりあえず耳元でワーキャー言うのだけはやめてくれ。瑞雲……?晴嵐改の方が性能良くないか?むっつりってなんだよ……。陸奥釣り?か?もうわけわかんねぇ……。

 

 

姉提督「なんと言うか……やっぱり?」

 

弟提督「予想はしてた。仕方ない」

 

 

ーーーはぁ…。誰か助けてくれ……俺の上に6人乗るなし……。

 

 

時雨「……そろそろ僕のやまt……じゃなかった。会議の邪魔になるから解散してもらってもいいかな?(ニコォ)」

 

絶対零度に空気が凍る。提督室の出入口付近に居る時雨の笑みには慈悲という言葉が全く見当たらない。と、皆が言ってた。

 

俺はそうは思わんけどな。

 

「な、なんか普段の時雨とは全く雰囲気が違うっぽい!怖いっぽいぃ!」

 

「ひえええええ!!!」

 

「妙高姉さんよりも怖い……」

 

「チッ…なんて指揮…」

 

「これだから駆逐艦はウザイ……w」

 

「まぁまぁ、そんな事言わなくてもいいクマー」

 

「そんな事より夜戦しよ!」

 

「5500t軽巡一隻うるさい!」

 

「あたし的にはオーケーです!」

 

「…ひきこもる」

 

ーーーなんていうか。最後の方あんまり関係なくないか?なんでみんなそんなに怖がるんだ?そして、なんていうか、こう、うん。

 

 

倭「時雨、ありがとう」

 

時雨「これでいいん、だよね?」

 

倭「十分だ」

 

時雨「えへへ♡」オメメハート&スリスリ

 

姉提督「うわー…時雨がこんなに独占欲ぶちまけるのは初めて見たわ…」

 

弟提督「俺もだ……」

 

夜雨「同感だけど、ちょっとやりすぎかな?」

 

凪紗「確かに怖いけど、、恋敵にしなければ大丈夫なタイプね」

 

龍奈「意外な1面があるんですね〜。私はそこまで怖いとは思いませんでしたけど」

 

鈴奈「……凄い……これが……愛の力……」

 

 

倭「……え?」

 

……全くもって訳分からん。女っていうのは。

 

で、どうして時雨は俺の膝の上に乗るんだ?

 

嫌じゃないけど、周りの視線が痛いから出来れば隣に座ってくれ。な?

 

…最悪同じ椅子でも構わんぞ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

夜雨side in提督室 

 

提督室で行われていた会議。

 

必要な情報交換、装備、運用の考案等、順調に進んでいたのだが……

 

姉提督「えーっと、、、倭の特徴は 

 

・原子力で航行する

・射程100km程度の長砲身61cm砲

・小型軽巡洋艦並の旋回性能と100knot以上の快速

・夜雨と同等の連射力

・航続距離は理論上無限

・対空火力は夜雨以上。ただし、効率は夜雨の方が上

・特殊砲弾あり

・既存艦艇の砲では貫けない装甲

・弾薬庫はない

・艦載機は何故かレシプロ水上機

・耐久性能は不明

・時雨love

 

……既存の『戦艦』という枠を遥かに凌駕してるわ。これに関してですが、新たな枠を作ろうと思うの」

 

姉提督の唐突の発想で、話の方向性が唐突に変わる。

 

書類の取り扱い上、そういう略称がないと手がしんどくなるらしい。変なところでめんどくさがりな性格があるようだ。

 

ちなみに私は『防戦』らしい。……海防戦艦かな。いや、防空戦艦だけど。

 

倭「……ちょっと待て。最後のおかしい。俺専用の枠に関しては悪くはないが最後のはおかしい」

 

夜雨「えーっと…最後のは置いといて、私みたいに既存枠じゃない枠を作るってことですよね?」

 

姉提督「ええ、そうなるわ。というか、最後のが一番重要よ」

 

絶対に重要じゃないでしょ。それ。

 

…いや、待てよ?私に結婚指輪を二つほど鋳造しろって事ですかね。

 

龍奈(金属アレルギーとかがあった場合は厄介なのでチタン製が一番無難かな…)

 

弟提督「既存組のどれにも分類できないのは厄介だな」

 

倭「……厄介って言うな。コッチの世界では俺が普通なんだよ」

 

弟提督「えっマジ?」

 

時雨「記録を見る限りではマジだよ」

 

弟提督「おっふ。サーセン」

 

……倭クラスが普通って流石にそれは言い過ぎでは無いんですかね。

 

姉提督「夜雨ちゃんみたいに防空戦艦的な名前を考えれるか、重武装装甲護衛艦と名乗ってるからそれを採用するか。ですね」

 

龍奈「とりあえずはその二択ですね」

 

鈴奈「……他に……ない……」

 

姉提督「とりあえず案を出してって頂戴」

 

夜雨「では早速。大井、北上の重雷装艦的な感じで重砲装艦とかどうです?」

 

姉提督「重砲装艦ねぇ……なんかぱっとイメージが出ないわね」

 

弟提督「重雷装艦のイメージのせいで、砲だけクソでかい紙装甲艦になってるんだが」

 

ジュウライソウカン……重雷装艦……雷撃特化の艦…球磨型軽巡洋艦の大井、北上、木曽の改以上(木曽のみ改二限定)のことを指すらしい。

 

敵に対して飽和雷撃を加えて艦隊決戦前に相手を減らすという考えの元、生み出されたらしい。

 

 

龍奈「んー、なら、駆逐戦車的な感じで『駆逐戦艦』とかはどうです?」

 

 

凪紗&夜雨&姉提督「駆逐艦いるから紛らわしいんじゃ……」

 

龍奈「ですよねー…」

 

鈴奈「……超戦艦?」

 

 

夜雨「それは……アレだね。超兵器になっちゃう」

 

鈴奈「……うぅ……やっぱり……」

 

姉提督「えーっと、その【超兵器】って何です?」

 

倭「その称号を持つ軍艦1隻で4艦隊もしくはそれ以上が軽く瞬殺できるレベルの兵器…といえばわかるだろう」

 

姉提督「……え?」

 

夜雨「……倭さんって意外と説明するのは苦手なんですね。それぐらい強いってことですよ」

 

姉提督「……とりあえずそういう時にしておきますね」

 

弟提督「んー。ならば、巡航戦車的な感じで【巡航戦艦】!これならどうだ」

 

姉提督「巡航戦車って確か高速だけど重雷装艦同様に紙装甲なイメージが……」

 

弟提督「いつも否定ばっかりするけど、たまには意見を出したらどうだ?」

 

……確かに結構批判体質ある気がする。

 

姉提督「……今の所の私の案は機動戦艦なのですが…ちょっと色々とアレなんです」

 

弟提督「おいちょっと待て。それ俺が過去に読んでた小説にあったやつだよな。他作者様のパクリは良くないぞ」

 

……メタ発言自重しない方向ですか。

 

二次創作という意味ではこの小説もかなりアウトな気が…。

 

 

 

姉提督「あっ、残念。花の名前の方''も''入ってます」

 

……まさかのパクリスペクトですか。はぁ…そのうち改大和型とかミサイル論者戦艦とか航空機動戦艦とか出て来そうなんですが、そのへんどうなんです?あ、なんか案あります? 中の人さん。

 

《あ、端末の中に無理矢理システムを滑り込ませたのバレちった?えーっとそれに関しては大丈夫よ。こっちである程度制限をかけて出さないようにしておくから。案は【快速重装護衛戦艦】でよろしく〜》

 

私のサブ端末の画面に映し出される立方体の様な物。

 

立方体なんだけど、、、平面の六角形の方が近いかもしれない。

 

そこから私と同じような髪の毛が生えている。

 

……なんというかものすごくシュールである。

 

(いや、そこから出てくるのかよ…。というか、私の回想シーンを返して……)

 

 

夜雨「……えーっと、快速重装護衛戦艦とか…どうです?」

 

凪紗「いいね、それ」

 

龍奈「それにしましょう」

 

鈴奈「……異議……無し……」

 

弟提督「んじゃそれで」

 

姉提督「それにしますか。略称は快戦で大じょうb……」

 

 

姉提督の視線の先。

 

 

倭と時雨の姿がある。

 

肩を寄せ合いもたれかかりながらゆっくりと息をしている。

 

ここでふと気がつく。途中から二人の威圧が消ていたことに。

 

 

夜雨「……なんというか、うん。カップルですよねこの2人」

 

 

凪紗「カップルというよりも夫婦の方が近い気が」

 

龍奈「しー。そっとここから離れた方が良さそうよ」

 

鈴奈(……倭さん……寝顔……可愛い……///)ニヘラッ

 

龍奈(…あの人見知りの鈴奈がデレた、だと……)

 

姉提督「なんか悔しい……」

 

 

 

 

夜雨「こんな日がずっと続けばいいのにな…」(見事なフラグ建築)

 

 

 

ーー

 

 

 

 

 

 

 




書きたい事が沢山あります。が、


書いてる途中で忘れるんですよねw

稀によくある。

倭のスペック表はCFA様の所から引用、改変させてもらおうかな、と思ってます。

……流石に許可は取りますが。

ちなみに、この話はCFA様と裏でやり取りをした事を面白おかしく改変しているので私の方が作業量が少なくホイホイ投稿できるみたいです。

……なんか非常に申し訳ない感が。


え?私が本編に乱入するのは無しだって?


CFA様も乱入するならば私も入りますよ()

……よくよく調べてみたら【CFA-44】という機体がエスコンの方に。


こ れ は 使 わ ね ば 。


ー自問自答ー

Q. 倭って寝れないんじゃ……

A. 時雨と一緒ならうたた寝ぐらいはするでしょう。というか、してるはず。いや、健康面的にしてください。可能なら時雨ちゃんと一緒にお布団入ってそのまま朝までぐっすりしてください()


Q. 誰だよこの3隻。コイツら超兵器か?

A. Yes!! ただし、準超兵器です。『荒覇吐』等の公式超兵器とはまだ一言も言ってない!!

まぁ、つまるところのコラボ編用の自作超兵器です。

ホイホイ公式のチート艦(意訳)の超兵器を出したらすぐにネタが切れると思うのであえてこうさせてもらいます。
スペック?まだだ…まだ教えんよ。


Q. 鈴奈と時雨は恋のライバルに?!
A. ……その発想はなかった。それもありですね。

Q. 倭が二股とか無いわwww
A. 無いです。意地でもさせません。

Q. 本編はよ!!
A. ついさっきアイオワのボイス集が上がってることを知りました。後で聞いて書きます。アメリカン炸裂ウッヒョァしていたら書き溜めを書き直さねば……。



えーっとこんなもんですかね。



次回予告

夜雨VS倭


機関全速。両舷一杯!戦闘開始!


5/11 時雨の口調を大幅修正


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コラボ編-03-A 【Concept】

はいどうも。E3掘りで頓挫した妖鵞夜雨です。

皆さんイベントの方は楽しんでますか?アクイラ(読み方あってるかな?)ちゃんやウォースパイト(こっちの方が不安)ちゃん他を迎え入れてキャッキャウフフしてますでしょうか。


私は200ちょいあったバケツと3万あった燃料が底をつきました。

ボーキサイトも怪しいですが、鹿島、浜風、水無月、天津風、磯風、長波サマを迎え入れることが出来ました。


あぁ、念願の鹿島たんprpr……浜風たんprpr……二人編も書かなきゃ……おっと。



イベント編も書くかも知れませんが気まぐれですのであまり期待しないでください☆

本編の注意事項としてですが


加賀さんが好き方には先に謝罪を入れておきます。

うちの加賀さん、結構ポンコツでカタブツです。

史実寄りに零戦による旋回戦=最高。それ以外ありえない思考回路なので……お許しください。




夜雨side in 自室 with 熟練見張り妖精&鈴奈&龍奈&凪紗

 

 

 

 

夜雨「どうしてこうなった……」

 

私含めて5人で円の形に座っている。(そもそも妖精って1人2人と数えるかどうかすら怪しいが)

 

 

いや、わかってはいたんですよ。倭と演習するのは。

 

 

ただ、運用コンセプト的にアウトレンジ砲撃で数を減らして1対多のソロ凸無双を想定している倭に多対多の分割分担艦隊戦前提の私がどうやってまともにやりあえるのかっていう話ですよ。

 

そもそも私アタッカー向けじゃないですし。

 

スペック表ではほぼ全ての能力で私より格上扱いだし……。

 

はぁ……。

 

 

 

 

熟練見張り妖精《一体どうしろっていうんでしょうね…しかも艤装じゃなくて艦って…》

 

夜雨「気が重いです…」

 

熟見妖《うーん……徹底したアウトレンジで航空戦と昼戦を耐えきって夜戦で一気に懐に潜り込んで叩く以外選択肢が無いかと……》

 

凪紗「となると、航空攻撃で主砲の機能を半減させればいいってことね」

 

龍奈「……いや、そんな短絡的にいかない方がいいでしょう。相手は百戦錬磨の猛者ですし、強力な対空砲弾でも積んでると見て間違いなさそうね。それもあっと驚くようなコンセプトのヤツを」

 

 

鈴奈「…それに…電子機器に…若干の不具合が出る…電波が…倭からでてる……」

 

夜雨「ECM?」

 

鈴奈「…違う…ECCMじゃ……中和は無理……」

 

熟見妖《いーしー……なんですかそれ?》

 

龍奈「Electronic Counter Measures(電子対抗手段)といって、レーダーや誘導装置の妨害をする装置です。ECCMはそれに対抗する装置のことですよ」

 

熟見妖「なるほど。ありがとうございます」

 

鈴奈「……通信機器のエラー……増えた……?」

 

夜雨「だいぶ出てますね。電波妨害でもかけてるのでしょうか?」

 

龍奈「まぁ、検討がつく範囲ならへんちくりんな装置かエンジンでも積んでるんですかね」

 

夜雨「あまり人のこと言えませんけどね…」

 

エネルギーリソースがその辺にある(海)水という摩訶不思議な主機(エンジン)核融合炉を積んでいる夜雨の方が原子炉を積んでる倭よりへんちくりんなエンジンや装置を積んでいるとも言える。

 

 

凪紗「今回は16対16の艦隊決戦なのでメンツも決めないとね」

 

夜雨「そこは決まってるみたいですよ。えーっと、とりあえず読み上げますね。

 

・16対16

・倭、夜雨は第一艦隊旗艦

・時雨改二剛、春雨剛は第二艦隊旗艦

・相対距離200kmから開始

・艦隊行動を前提とする

・潜水艦と基地航空隊は安全のための哨戒部隊なので誤射しないように。

なお、基地航空隊は双発プロペラ機、F-15、F-35、F-2J、F-4Jのみで編成する。

該当機と管制との交信を傍受しても構わない。

該当機は可変周波信号をほぼ常時発信するので判別はできる。

 

・勝利条件は一定時間経過時の【艦喪失量、損害率】及び【艦隊行動の質】で判断する。スタンドプレーで全艦撃沈判定を出してもそれはその個艦の勝利であり艦隊の勝利ではない。

 

演習の課題は【艦隊】における【連携の質の強化】及び【役割分担】であり、必然的に重点は【艦隊行動の質】となる。

 

・使用可能な砲弾は演習用通常弾、演習用徹甲弾、演習用対空砲弾のみとする。特殊砲弾は演習用に改造されたものを審査員(提督)に見せ、許可を得たもののみ可とする。

 

基準は

損傷を与えないものであること

弾頭がペイントであること

安全であること

と、する。

 

・装備は旗艦の判断で載せ変えても構わない。

 

 

編成

 

第一艦隊

 

旗艦     夜雨

高速戦艦   榛名改二

高速正規空母 蒼龍改二

高速軽空母  瑞鳳改

航空巡洋艦  熊野改

重巡洋艦   羽黒改二

 

第二艦隊

 

旗艦    春雨改剛

雷巡    阿武隈改二

対空駆逐  吹雪改二

軽巡    由良改

軽巡    夕張改

駆逐    皐月改二

 

らしいです。

 

装備はある程度自由らしいのでそこで有利になるように組みたいですね。とりあえず空母は偵察機と高性能艦戦をガン積みにしてもらいましょう。着弾観測は……まぁ、なんとか無理やり統合処理すれば良いですね」

 

 

 

龍奈「……倭の兵装の推定値ですが、主砲射程は約80~120km、副砲で30km前後、対空ミサイルは私達と同じのを積んでいるのであれば約200km以上、機銃類は10km弱でしょう。多分このような【要塞戦艦】に近づくだけでも相当な困難になるかと。」

 

夜雨「つまりざっと50~100kmまではデスゾーンってわけですね。距離100km、砲弾速度を340m/s、完全な等速直線運動と仮定して砲弾到達までの時間は約5分。倍の速度の680m/sなら約2分30秒、3倍の1020m/sなら約1分ってところかな。1分先のことを精密に予想するのは困難だからかろうじて回避はできると思うけど…不安ですね」

 

凪紗「……真面目に対艦用10t徹甲爆弾(ガイアクエイク)どころかスッピン(武装無し)でも無理な気がしてきた。どうしよう」

 

 

龍奈「システムを飽和させるほどの物体を投射するにしてもどれぐらいの攻撃をせーので仕掛けるぐらいしか私にも思いつかないわ。どれぐらいの量を投げればいいかは検討がついてないけど……」

 

 

夜雨「AGSのもう一つのモード(超遠距離攻撃)を試してみるしかないですね。とりあえず上部構造物を破壊してからじゃないと迂闊に近づくだけで木っ端微塵になりそうですし…」

 

龍奈「使ったことがないのでシステムエラーを吐きそうですけど、そこはなんとかしてみせるとして、問題はロケット砲弾がどこまで正確に飛ぶかですよね。工廠の妖精さんはどちらかと言えば職人というよりも芸術家みたいに気まぐれですし」

 

 

熟見妖《現品と分解可能な現品と図面があるならかなりの精度まで出来るとか噂で聞いたことはありますけど…》

 

夜雨「AGS……というより、速射砲はこっちの世界にもあるらしいからそれで代用するとして、問題はIC(集積回路)系が作れるか、ですね」

 

龍奈「見た感じですけど、IC設備どころかマトモな設備は無さそうです」

 

鈴奈「……だめじゃん……」

 

龍奈「そこで、艦の妖精の一部を工廠に派遣して手伝わせてもいいならそれも解決できます」

 

凪紗「その手があったか!」

 

夜雨「お、採用。後で意見具申してきますね。お昼ご飯の時間も終わったので演習のメンバーが来ると思うから、そろそろ甲板に行きましょうか」

 

 

ーーーーーーー

 

 in 食堂  with倭 時雨、加賀、長門他数名

 

倭「……なぁ、時雨。何故俺が艦隊を組まなきゃいけないんだ?そして標的にしかならない空母まで含むってどうすればいいんだ」

 

弟提督に案内後手渡された紙を1通り見終わったけど内容はかなり理不尽な物だった。

 

特に超兵器と呼ばれる単艦で戦況をひっくり返し、殲滅できる程度の艦と単艦で戦うことを目的とした艦にとって艦隊行動は無縁にも等しい。

 

そして、航空母艦は基本的に艦載機を蹴落とせば何も出来ない艦種であり、特に時代遅れのレシプロ機しかない低速空母(※倭基準だとジェット機とマトモな対艦用装備と60knot以上は必須)は御荷物以外、何者でもない。

 

加賀「……空母を馬鹿にしたような発言が聞こえたのですが、それは気のせいかしら?」

 

ほとんど無表情でクールな加賀が珍しく顔をひきつらせて詰め寄る。

 

倭「事実を言ったまでだ。航空母艦は艦載機を全滅させてしまえば低速で動く標的に変わる。俺から見ればレシプロ機は囮程度……いや、ミサイルの標的でしか無いし、46cm砲弾の直撃にすら数発耐えれない空母に期待なんてしないよ」

 

(※鋼鉄勢が異常なだけで倭の考え方も艦娘sの考え方も正しいです。価値観の違いです。お許しください)

 

長門「…で、そのみさいる?とやらはどんなもんなんだ?」

 

倭「音速よりも速い自立式誘導機能を持った長射程の噴進弾と言えばわかるな?」

 

長門「ほう。伊勢が持ってたロサ弾の誘導機能付き版と言ったところか」

 

倭「あながち間違いでは無い」

 

加賀「……無視しないで頂戴」

 

掌を机に叩きつける。

彼女にしては珍しく怒った…というより、火山が噴火したと表現した方が良いだろう。

食堂に居た一同が倭と加賀の方に視線を向ける。

 

 

加賀「……発言を取り下げ謝罪を要求します。それとも言葉すら理解出来ないのですか?」

 

彼女が拳を握り振り上げる前にすっと時雨が割って入る。

 

時雨「まぁまぁ、もめないでよ。とりあえず倭、その紙をちょっと借りるね?えっと、、

 

 

・16対16

・倭、夜雨は第一艦隊旗艦

・時雨改二剛、春雨剛は第二艦隊旗艦

・相対距離200kmから開始

・艦隊行動を前提とする

・潜水艦と基地航空隊は安全のための哨戒部隊なので誤射しないように。

なお、基地航空隊は双発プロペラ機、F-15、F-35、F-2J、F-4Jのみで編成する。

該当機と管制との交信を傍受しても構わない。

該当機は可変周波信号をほぼ常時発信するので判別はできる。

 

・勝利条件は一定時間経過時の【艦喪失量、損害率】及び【艦隊行動の質】で判断する。スタンドプレーで全艦撃沈判定を出してもそれはその個艦の勝利であり艦隊の勝利ではない。

 

演習の課題は【艦隊】における【連携の質の強化】及び【役割分担】であり、必然的に重点は【艦隊行動の質】となる。

 

・使用可能な砲弾は演習用通常弾、演習用徹甲弾、演習用対空砲弾のみとする。特殊砲弾は演習用に改造されたものを審査員(提督)に見せ、許可を得たもののみ可とする。

 

基準は

損傷を与えないものであること

弾頭がペイントであること

安全であること

と、する。

 

・装備は旗艦の判断で載せ変えても構わない。

 

 

編成

 

第一艦隊

 

旗艦     倭改

高速戦艦   霧島改二

高速正規空母 瑞鶴改二

高速軽空母  千歳航改二

航空巡洋艦  利根改二

重巡洋艦   摩耶改二

 

第二艦隊

 

旗艦    時雨改二剛

雷巡    木曽改二

対空駆逐  初月改

軽巡    五十鈴改二

軽巡    川内改二

駆逐    夕立改二

 

 

 

……うわぁ、何となく予想はできたよ。加賀さんは''大好きな''瑞鶴さんが出てるから嫉妬しちゃって八つ当たりも入ってると思う。加賀さんはとりあえず頭を冷やせばいいと思うよ。

 

倭は倭で僚艦は優秀な改二ばっかりだからきっちりと指示を出せば案外なんとかなるかもよ?」

 

加賀「なっ…五航戦の子達となんか一緒にしないで」

 

そっぽを向くが怒りと照れによりその頬はほのかに赤い。

……加賀さんって意外と感情豊かなんですね。

 

倭「…単独戦闘殲滅戦をさせてもらえるならこの程度の艦隊を消すことなど造作も無いんだが。僚艦(支援艦隊)を使えというのが理解出来ん。おまけに標的艦までついてくるとはな」

 

 

加賀「…その口を二度と開かないように縫い付けましょうか?」

 

服の襟を握り倭を無理やり立たせ壁に押し付ける。

 

衝撃で椅子が数個ほど吹き飛んだが、壁際の座席だったため被害は無かった。

 

加賀は表情に乏しい方なのでここまでブチギレること自体が珍しい。加賀と倭、その隣にいた時雨を中心に人の半円ができる。

 

長門「おい、お前ら。何をやっている!」

 

長門が人の円を割って入り込む。

 

加賀「……無礼な発言をした者を問いただしてるだけですが」

 

倭「俺は常識を言ったまでだが。それで急に壁に押し付けられる意味がわからん。時雨が言ってた壁ドンの真似のつもりか?それに先に手を出したのは青白袴の方だろ。それで俺が悪役にされるのはおかしいだろう」

 

長門「とりあえず二人とも離れろ。ど付き合いをされてもこっちが困る」

 

時雨「2人ともやめなよ。ほら、離れて」

 

 

加賀「……まさかとは思うけど艦隊行動すらできないのかしら?」

 

時雨が間に割って入り加賀を引き離す。

 

倭「…残念だが同型艦以外との艦隊行動は想定されていない。主任務が超兵器を消し去ることだし、それが俺の本分だしな。というより、ノロノロ(30knot前後)で動けと?いくら何でも付き合いきれん」

 

 

(※倭の常識がry)

 

加賀「……いい加減に口を謹んでしてください。艦としてのいろは、基礎基本の艦隊行動が全くできないくせに戦艦を、いや艦を名乗らないでください。戦闘イカダとでも名乗ってればいいんですよ」

 

倭「……せめてマトモな艦載機、具体的に言えばハウニヴーと呼ばれる円盤型の超音速で動き回る戦闘機・攻撃機・爆撃機を足したような物と俺と同等クラスの速力を持っているならその発言はわからなくないが……それすら無い奴がなんと言おうが意味を成さん。負け犬の遠吠えみたいで無様だぞ」

 

 

売り言葉に買い言葉、火に油を注ぐとは正しくこのことか。

 

加賀の怒りが頂点を突き抜ける。

 

加賀「……実在しないものを比較に出すなんて猿の方がよほど賢いようね。1回動物園の檻の中に入ってみてはいかがですか?どれだけ貴方が無様かわかるでしょう。不服なら艦隊行動ができるようになってから文句を言って頂戴。そして私の目の前から消えてください。気持ち悪いです」

 

倭「まず、艦隊にすら参加しないお前にあれこれ指図される筋合い等全く無い。瑞鶴に言われるならまだ考えなくもないがな。俺とて空母の利用価値はわかってる。だが、人の考えを頭ごなしに否定する奴は黙って焼き鳥製造機になってくれ。そもそもの話、お前など眼中に無いし視界に入れても認識する必要すら無いからな。そして、実在しないものは比較に出さん。最後に、そこまで言うなら俺は部屋に帰る。時雨、鍵を持ってくぞ」

 

(※倭の常識がry)

 

きつく握りしめていた加賀の手をあっさりと振りほどく。

 

お返しと言わんばかりに先程まで食べていた超絶激辛カレー皿を加賀の顔面に叩きつけて破砕音と共に部屋を出ていく倭。

 

その足元には金属製の扉がシュレッダーにかけられた紙のように粉砕されていた。

 

時雨「……はぁ……加賀さんごめんね。うちの倭が物凄く失礼な事言っちゃって……」

 

唇が激辛カレーのせいでパンパンに膨れ上がった加賀に形だけでも謝る。が…

 

加賀「…っ……辛っ…逃げ足だけはとことん速いのね…何、貴方の猿なの?猿ぐらいちゃんとしつけなさいよ」

 

理不尽。いや、腹が煮えたぎっているせいか冷静な判断力を欠いているためか、無関係な時雨にまで怒りの矛先を向けてしまう。

 

しまった、と思って口を抑えるも出てしまった言葉はもう戻らない。

 

時雨「何故それを僕に言うんだい?土俵違いにも程があるよ。一応空母だから最低限の礼儀は守ろうと思ったのに、そんな発言するんだ。まだ瑞鶴や翔鶴(五航戦のお二方)のほうがよほど礼儀があると思うよ?それとも、勝ち目のない戦艦じゃなくて、勝ち目のある駆逐艦の僕にまで喧嘩を売るってわけ?一航戦ってその程度なんだ。最低だね」

 

加賀「なっ……ふざけるのも大概にし…」

 

時雨「へぇ。そもそも謝る気すら無いんだね。ふざけてるのはどっちだい?

 

加賀「……っ。……1回黙らせてあげましょうか!」

 

時雨「(一航戦)には失望したよ。謝罪すらまともにできないなんて人としても最低だね」

 

加賀が時雨につかみかかろうとしたその時

 

姉t「…はい、そこまで」

 

出入口から強烈な覇気とともに部屋の空気が凍る。

 

半円が提督の通り道の部分だけナイフで切り落としたかのように綺麗に割れる。

 

姉t「加賀、後で執務室に来なさい。それまでにお風呂に入り頭を冷やしておくように。カレー臭いまま来るなんて言語道断よ」

 

加賀「……時雨の件に関しては完全に私が悪いです。ですが、倭の件に関しては私に非は無いのですが?それでも…」

 

姉t「いいから来なさい」

 

加賀「ですが!」

 

怒りの矛先が提督にまで向く。だが提督は怯まない。

 

姉t「わかりましたか?」

 

加賀「……はい」

 

先に加賀が折れた。唇を噛み締めてうつむく。床が拳から滴り落ちる血で汚れるぐらい強く握りしめながら。

 

姉t「わかればよし。時雨、貴女は倭に艦隊行動のいろはを教えてあげなさい。倭の情けない姿は見たくないでしょう?必要ならば私の所まで部屋の鍵なり資材なり何なり遠慮せず取りに来てください。全力でサポートします」

 

時雨「加賀の件は不服ですが、提督がそう仰るのなら。失礼いたします」

 

一礼し、割れた道から退室する。

 

姉t「昼ごはんの時間も終わりね。丁度いいわ、解散とします。以上」

 

食堂に残った数名の艦娘は散り散りになって流れ解散となった。

 

机を拭いて明かりの落とし、椅子を上げ火の用心を行う長門と姉提督。

 

そのふたりの顔はどこか考え事をしているようにも捉えられる。

 

姉t(面白いわね倭は。演習のプログラムを書き換える必要が出てきたわ。基地航空隊の編成が必要ね…)

 

長門(…演習のために基地航空隊の編成と通達を急がせよう)

 

 

提督室で同一のことを考えていた事にふたりが腹を抱えて笑ったことは言うまでもないであろう。

ーーーーーーーー

 

in倭と時雨ルーム

 

 

 

時雨「やーまーとー?ふて寝しようとしてるところ悪いけど、僕、怒だからね。だいたい君の速力がおかしいだけだし、加賀さんにそこまで言う筋合いも義理もないし、いくら苦手分野から逃げても最終的にはそれをやらなければならないんだから僕が恥をかかない程度にはできるようにしてよ」

 

倭「しかし、ああ言われて黙るわけにはいかん」

 

時雨「……」

 

時雨が壁を殴る。木材が軋み、へし折れる音と共に壁が円錐形に凹む。

 

倭「……はぁ……」

 

時雨「わかったら返事は?」

 

倭「……ん」

 

時雨「わかってくれればいいよ。早速僕と練習しよ?''2人っきりで''」

 

倭「……は?」

 

時雨「できないならできるようになるまで練習すればいいのさ。ほら、演習室行くよ。ちゃんとできるようにならなきゃダメなもんはダメだからね」

 

 

倭(どうしてこうなった……)

 

ズルズルと時雨に引っ張られて演習室にしばらく篭ってたのは言うまでもない。

 

ーーー

 

加賀side

 

 

……やってしまった。

 

最近の提督からの扱いもあったけど、怒りで自我を失っていたとはいえ無関係の人(時雨)に八つ当たりをしてしまった。

 

……でも、許せない。アイツだけは。

 

シズめテやル……シズメてヤ…っ……落ち着け…私…。

 

姉t「……前線要員として使ってくれないからって不貞腐れるのはいいんですけど、いつまで風呂に入ってるんですか?」

 

慌てて振り返るとバスタオルを体に巻いた凛々しい提督の姿があった。

 

加賀「提督、いつからそこに……」

 

姉t「15分程前かな?とりあえずお風呂に入りながら鼻塩塩」

 

加賀「……どうぞ」

 

姉t「どうもです。ちょっと油断して冷えちゃってさ。ってことでドボーン☆」

 

天井にまで水しぶきが届くほど豪快に飛び込む。

 

加賀「……で、話ってなんですか?」

 

姉t「夜雨から前にちらっと聞いた話だけど…そうね。装甲空母、軽空母を含めた空母全体の弱点はわかるわよね?」

 

加賀「……夜と運用コスト、小回りの利かなさかしら。潜水艦は軽空母が、直接攻撃は装甲空母が反例になるわね」

 

姉t「なら、倭や夜雨の世界の空母のことを今から言うからその弱点を予想してみて?えっと、夜間の発着艦は勿論可能で旋回半径は駆逐艦とどっこいどっこい。艦載機はジェット機とその後継機と言ったところかしら。多目的化されていて対潜水艦、対水上、対空攻撃も可能よ」

 

 

加賀「……搭載量と運用コスト、超硬目標への攻撃手段でしょうか」

 

姉t「それをとりあえず夜雨の特徴と当てはめて考えてみればわかるよね?」

 

加賀「あっ…そういうことだったんですね…」

 

姉t「そういうことよ。落ち着いて考えればわかるでしょ?」

 

加賀「はい…」

 

姉t「空母の利点は臨機応変さだからいつまでも硬いままじゃ、何も出来ないわよ。でも、硬い部分は必要。夜雨や倭でいうなら鋼の鎧と鉄の意思、絆や愛と言ったところかしら」

 

絆……愛……繋がり

 

今まで1度もそんな事を考えたことは無かった。

 

常に一番であり続けなければならないという脅迫にも似たような感情…いや、思考に囚われ続けていた。

 

 

…本来私は改長門型戦艦、つまるところの加賀型戦艦として産まれる予定だった。

 

しかし、軍縮により廃艦…要らない子として一度捨てられた。

 

天城型航空母艦の天城と同型の赤城さんが空母として改装されるはずだった。

 

ー私も長門さんや天城さんや赤城のように海に出たかったー

 

そう望んでしまった。

 

望まなければ……そう……あんな事さえ無ければ。

 

私の運命と引換に彼女は死んだ。

 

要らない子のはずの私を天井を支えていたはずの梁から守ってくれた。

 

私の腕の中で死ぬ間際に残した

 

「…私の代わりに…日本を…頼み…ま…す…」

 

という彼女の声が今でもたまに聴こえる。

 

…責任を負わされたり批判されたりしなければ今の私は心を閉ざさ無かったのかもしれない。

 

その時からか、私の周りには誰も居なくなったのでしたね……

 

突然柔らかい感触が頭を覆う。

 

「…貴方は一人で背負い込み過ぎです。たまにはすべて吐き出してみたらどうですか?」

 

(…赤城さん……?)

 

確かに声が聞こえたような気がした。

心が揺れる。流されてはダメ…。

 

「…たまには甘えても良いんですよ?」

 

(……鳳翔さん……?)

 

心を揺さぶられる。……流されないように耐えなきゃ……。

 

「…たまには休憩も必要ですよね?先輩」

 

(……翔鶴……?)

 

両の目が熱い。必死に目を閉じる。だめ……。

 

「…先輩は無理しすぎよ。たまには休んだら?」

 

(……瑞鶴……?)

 

拳を固く握り感情に流されないように耐える。……やめて……。

 

「…加賀さん、たまには泣いてもいいんですよ?」

 

皆に優しく頭を撫でられ、抱きしめられる感覚が連鎖する。

感情が止まらなかった。必死に抑えてもすり抜けるように湧き出てくる。ついに耐えきれなくなり溢れ出す。

 

私は提督の腕の中ですべてを吐き出した。辛かったこと、嬉しかったこと、悔しかったこと、悲しかったこと……。

 

 

……たまにはいいんですよね……?

 

優しさの海に溺れても……

 

 

 

ーーーー

 

ひとしきりすべてを吐き出した後、私は提督室に呼ばれた。いや、連れてこられたと言った方が正しいかもしれない。

 

基地航空隊の編成を、とか仰ってましたけど完全に私への勉強会になってますよねこれ……

 

姉t「結果的に一般的な考え方の【戦艦の方が空母よりも弱い】という考え方をひっくり返してもいる。わかりやすく言えば柔よく剛を制すと言ったところかしら」

 

加賀「何故成立しないのですか…?」

 

姉t「空母側は艦載機が全滅しない前提かつ空母とほぼ同速の戦艦1隻だけを標的にしているからよ。この条件下なら確かに空母の方が強いわ。でも、その条件下では無かったら、例えば強力な対空砲火を備え、速力が自分の3倍以上で艦載機が全滅する可能性があれば?」

 

 

加賀「艦載機をたたき落とされて袋叩きに……っ?!」

 

姉t「気がついたわね。倭の理論も運用コンセプトも間違いでは無い。むしろ被害が1隻だけに集中するから艦隊の穴が開かないというメリットがある。その分リスクも大きいけどね」

 

加賀「……なるほど」

 

姉t「後で謝ってきなさい。……電話だ、ちょっと失礼しますね。《はいもしもし……はい……えぇ、わかった。今許可を出すね?……えっと、はい、だしたよ〜。また困ったことがあったらかけてきていいよ……はーい》…時雨ちゃんから演習室の許可クレしてきたって事は今は控えた方がいいね」

 

加賀「演習室?何故…」

 

姉t「どこぞの誰かさんにボロクソ言われたくないから艦隊行動の訓練をしているんじゃないかしら?」

 

加賀「……すいませんでした」

 




…自問自答式Q&A

Q.ガイアクエイク……?地中貫通爆弾(バンカーバスター、グランドスラム、トールボーイ)の事かな?

A.ご名答。それの対艦型で並の戦艦なら一撃で粉砕できる神電Ⅱ他数機用の一撃必殺兵器。ただ、とても重たいために制空権確保状態でしかまともに運用ができ無い他数点の難問を抱えるロマン爆弾。

Q .あれ、倭ってそんなもん(電磁波を常時発する装置)積んでたっけ?

A.CFA様に渡されたスペック表通りに仕上げました。何故変な電磁波が出てるかは何も知らないです。標準的にミサイル妨害をする仕様にでもしてるんじゃないかな〜と、思ってます。
なので私は何も知りません。直接CFA様に聞いてください(丸投げ)


Q.AGSはチートだろewwww


A.現実仕様のAGSを見てからもう一回そのセリフを言おうか(ダミ声

真面目な話、ここまでチート砲だとは思ってなかったんですよねw

Q.倭のエロゲ主人公補正はよwww

A.加賀さん√は考えてます。夜雨s√は''まだ''無いです


Q.加賀さんぇ……

A.姉t鎮守府では正規空母はさほど強く無いんですよね……
【前提として】
軽空母は対潜哨戒とかに駆り出されてるのでソコソコ(?)強いし、艦載機の使い方はしっかり把握しております。
正規空母改二組は本で調べたり軽空母古参組に教えて貰ったりしてます。
雲龍型はそんな正規空母改二組を見てたり、史実的に覚えてたりします。

……赤城さんはそこまで人の言うことを突っぱねたりしません。

となると……言わなくてもわかりますよね?

加賀さんは意外と浮いてます。そのへんものちのち紹介していきたいですw


Q.姉t……何者?

A.姉提督です。
というより、提督にプラス補正が4乗ぐらい乗ってます。


……ふぅ、やっと書けたぜ。


では、次回。

艦隊決戦

両舷前進ようそろ〜


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コラボ編-04-A 【戦術】

はいどうも。秋イベのE4をクリアした妖鵞夜雨です。


相変わらず丙提督ですが。


ところで。

浜風とレムりんとラムりんとマシュって似てますよね。

FGOのマシュもRe:ゼロのレムもラムも全然知らない、さらにはアニメすら見てないニワカですが……

というより深夜帯に自分がテレビを見れない(≒見たら朝に起きれない)ので……

一目見てチャージア〇クスを担いだ浜風?とか、あれ?浜風が髪の毛を染めてメイドになったの?って思ったほどですしw(末期

(一瞬鹿島と羽黒も候補に出たのは内緒)


イベント待ちの時にでもちんたら読んでくださいw

えー。演習前半?パートになりますw


ちょっと吹っ飛んだ設定とかありますが気にしないでゆっくりして行ってね!(無理


夜雨side On 防空戦艦夜雨 CIC 

 

 

夜雨「……本当にうまく行くかどうかは運次第ですが、皆さん頑張りましょう」

 

正直作戦が上手くいくかというよりも、通用するかどうかのほうが不安である。事前準備がほとんど無い状態でのぶっつけ本番。

 

そして基地航空隊からの攻撃が加賀の指揮の下、発生することや初期距離が500kmに伸びた等のルール自体の変更もある。

 

夜雨(正直、後で怒られそうだな…まぁ、やって見るだけやってみますか)

 

《演習開始十五分前。陣形を変えることと艦載機の発動機を回す事は許可するが、発艦は禁止だ》

 

夜雨「偵察機と直掩機の発動機を回してください。神電Ⅱは甲板に武装をつけた状態で待機。空母2隻と榛名を中心に輪型陣を減速変更!」

 

蒼龍「直掩【烈風改】、発動機回せー」

 

瑞鳳「【試製景雲改】は発動待機、【彩雲】は発動機を回して!」

 

レシプロエンジンの回る爆音と共にプロペラが回り始める。

 

燻った灯油のような匂いとともに煤が飛行甲板を流れる。

 

 

夜雨「(すず)ちゃんは副長の代わり頼むね?副長は負傷して乗ってないみたい」

 

鈴奈「……了解……引き受けた……」

 

榛名、蒼龍、瑞鳳を輪型陣の中心に前に私、左に吹雪、右に皐月、後ろに春雨……二重に取り囲む。

艦隊の要ではなくあえて敵艦隊とガチ当たりする正面を選んだ。

 

榛名「あの、榛名は大丈夫ですけど夜雨ちゃんは輪型陣の中に居なくて大丈夫ですか?」

 

夜雨「逆に中だったら射撃中に上部構造物で斜線が切れちゃうから、最外縁部が嬉しいかな」

 

……そもそも私は敵旗艦の倭を最初から相手するつもりは無い。

 

直感的に艦隊戦という利点を最大限に生かして頭数判定勝負に持ち込む以外マトモにやり逢える気がしない、と直前で思ったからだ。

 

夜雨「装備点検及び報告をお願いします」

 

夕張「装備点検完了、これでバッチリ戦えちゃいます!」

 

由良「同じく大丈夫です」

 

阿武隈「あたしもOKです!」

 

榛名「榛名は大丈夫です」

 

春雨「大丈夫です、はい」

 

吹雪「はい、大丈夫です!」

 

皐月「ボクはOKだよ!」

 

羽黒「大丈夫です」

 

熊野「大丈夫ですわ」

 

蒼龍「艦載機も練度もバッチリです!」

 

瑞鳳「はい、頑張っちゃちますよ♪」

 

夜雨「よし、対空対潜防御輪型陣も組めたし……」

 

他メンツ「あ、潜水艦は居ないですよ」

 

あ、そう言えばそうでしたね……ついいつもの癖でやっちゃった……w

 

潜水艦は演習海域外で通称破壊をしているとか言ってましたね。

 

夜雨「あはは…w」

 

ーーーーー

 

《時間だ。演習開始!》

 

夜雨「さぁ、行きますよ。艦首風上〜両舷原速〜かんた〜い、と〜りか〜きゅ〜じゅう〜ご!……言いづらいので普通に行きますね。艦隊取り舵95、両舷原速。艦首を風上に向けて」

 

三つ時の入道雲が浮かんでいる空と青く広い海原のキャンバスに艦首からの白波と航跡(ウェーキ)で弧を描いて艦隊が方向を変える。

 

蒼龍「烈風直掩機、発艦!」

瑞鳳「甲板に水をまいてから試製景雲'改-V3'エンジン始動ぉ!【彩雲隊】は発艦して!」

夜雨「神電Ⅱ発艦せよ。深淵(アビス)は発艦待機」

矢継ぎ早に飛び立つ艦載機。ジェット機も何とか発艦することができた。第一関門クリアと言ったところか。

 

空中集合を終えると普通では見られないような--【前列機を盾に後列機がそれを観察する】といった具合の陣形を取り索敵に飛ぶ。

 

後はうまく機能をしてくれればいいんですけどね…。

 

ーーーーーーーー

 

夜雨side ロールバック3時間in会議室

 

蒼龍「え、私は【烈風改】と【震電改】をガン積み?何故ですか?」

 

瑞鳳「私は2.3スロットに偵察機、後は【震電改】と【烈風改】なんだけど……」

 

蒼龍瑞鳳「「納得出来ないです!」」

 

緑を基調とした2人に詰め寄られる。まぁ、そうなりますよね…。

 

夜雨「とりあえず。なぜ私がそう選んだかなんだけど、これを見て欲しいの」E.艦対空ミサイル

 

蒼&瑞「「何ですか、それ」」

 

…と、言ったものの正直、かなり説明に困りました。

対空用のロケット砲がたしか存在しましたよね。伊勢型や空母の一部が積んでたはずですし。

 

夜雨「艦対空ミサイルよ。ほぼ100%命中する長距離対空誘導噴進弾と言えばわかるかしら?」

 

蒼龍「え、それじゃぁ艦爆だろうが艦戦だろうが艦攻だろうが……」

 

瑞鳳「全部落とされちゃうの?」

 

二人の顔が一気に暗くなる。でも、そうなってしまうのも仕方が無い。

 

元々音よりも早い機体を叩き落とすのに使われているものが高々500km/hちょっとの物に衝突命中するなど赤子の手を捻るようなものだ。

 

…実際赤子の手を捻るのは事後問題的に至難の技ですけどね……。

 

夜雨「艦戦ならダイブや急旋回で辛うじて振り切れる可能性かあるよ。特に末端誘導が赤外線なら、ですけど」

 

蒼龍「…それじゃなければ?」

 

夜雨「チャフ、フレアがなければ撃ち落とすしかないわね。それが出来なければ終わり。ただ、それは相手も同じよ。私だって使えるし。なら、数ゴリ押しで制空を取るしかないですね(神電Ⅱと桜花改は残るし……)」

 

瑞鳳「……ということは、1秒でも長く生き残れ、背後に付かれたら急旋回とダイブ?」

 

夜雨「そうなりますね。とりあえず生存性を一ミリでも高くする秘密兵器を用意しておきます。あ、一瞬失礼します。内線2番《鈴ちゃんいきなりゴメン、増層式チャフ・フレアディスペンサーを航空格納庫に出しといて?後で見に行くから》……これでよし」

 

蒼龍の顔が一気に明るくなる。だが、瑞鳳の顔は半分明るく半分暗い。いや、困ってるとも取れる。

 

夜雨「ただ、瑞鳳ちゃんに載せる予定は彩雲と景雲'改'なんだけど…【景雲改】って超が付くほどレアなのかな?私の世界では文字通り 型遅れの初期《ポンコツ》ジェット機扱いだからまだ感覚的には慣れてないのですが……」

 

瑞鳳「……えっと、私達はそもそも【景雲改】は載せられないです…」

 

夜雨「へ?」

 

瑞鳳「飛行甲板が木製なのと重量的に…えっと、こんな感じのスペックで、重量は約9トンなので……。無理矢理発艦はできても着艦フックとかワイヤーが壊れちゃうのよ」

 

見せてきた航空機カタログパンフレットらしきものに映されていた写真は両翼の下に初期のジェットエンジン 【ネ330 ターボジェットエンジン】が1機ずつぶら下げられていた。私達の世界では景雲2-1型(R2Y2-V1)と呼ばれる機体だ。

 

夜雨「……あー、V1型ね。私が言ってるのは…多分そのパンフレットには無いからこっちで出すわね。えっと、R2Y2の……あった。これこれ」

 

私用の空中投影型ディスプレイに表示された機体は本体にジェットエンジンが搭載され、翼がフリーな景雲2-3型改(R2Y2-V3)とよばれるタイプだ【ネ330 ターボジェットエンジン】の改良型が積まれているもののさほどスペックは変わらない。MIGの初期ジェットにも似ている形をしている奴がいた。

 

よく良く見れば武装はV1型もV3型も同じ5式30mm機関砲×4門。だが、帰還時の自重は若干私の世界の方が軽い約7トン。

 

瑞鳳「ワイヤーを少し強化すれば……行けるかも?」

 

夜雨「よし、それも申請を出しておくね?後、発艦時に水を巻いて飛行甲板の過熱損傷を防ぐことを忘れずに、ね」

 

瑞鳳「やったぁ♪」

 

夜雨「さて、瑞鳳にはこれの使い方も教えないとね。これは後で、ね?

 

夜雨「んで次はあぶちゃん由良ちゃんメロンちゃんなんだけど、載せ変えるものだけ言うね?順番に【甲標的と15.5cm3連と35mmClws+射撃レーダー】・【15.5cm3連2つと35mmClws+射撃レーダー】・【15.5cm3連2つと35mmClws+射撃レーダーと四連装新型酸素魚雷】ね」

 

夕張「しりうす……ってなんですか?新兵器ですか?!」

 

夜雨「35mm六砲身バルカン砲、シウスよ。この艦に付いてた白いマイクのようなものに6つの砲身が円状についてたヤツがそれだね。ミサイルとやらも迎撃できる優れ物よ。ちょっと重いけどねw」

 

〜夕張、阿武隈、由良がキラキラ(戦意高揚状態)になりました〜

 

夜雨「はぐちゃんは【20.3cm連装3号砲2つと四連装新型酸素魚雷1つ、35mmClws+射撃レーダー】ね」

 

羽黒「え、あ、……ありがとうございます」

 

 

……これで全員キラキラ(戦意高揚状態)になりましたね。相手も多分キラキラすると思うのでないよりはマシですが…。

ーーーーーーー 

 

 

なーんてことがあったけど、正直気休め程度ですのでかなり不安です……。

 

夜雨「…逆探知機に感あり。電探起動、戦艦倭を旗艦とする艦隊を探知。正面約405km。倭の位置は…探知不能。推定位置で輪型陣最後尾です。景雲改が対空ミサイルの有効射程に入るまで約13分です」

 

瑞鳳「瑞鳳の景雲改、彩雲に後約5分で指示された行動を取らせますね?」

 

夜雨「了解、お願いします。風向き的に彩雲は高度3000mまでの降下で大丈夫です」

 

瑞鳳「了解っ♪」

 

夜雨「……AGS及び63式対艦ミサイル、攻撃用意。目標戦艦倭率いる艦隊の倭以外」

 

珍三角が首を伸ばし砲身を高々と掲げる。それと同時にVLSの装甲蓋がゆっくりと開く。

 

倭が探知出来なければそれ以外を探知し、それを攻撃する。艦隊戦ならではの発想と言うべきかもしれないが戦力をすり減らすという意味では正しいのかもしれない。

 

夜雨「展開、開放確認良し。弾頭及び誘導装置起動。指示を待て。直掩機は私の直上から退避。発射後、迎撃戦闘機隊を発艦準備させてくれる?」

 

蒼龍「直掩機隊、戦艦夜雨上空から退避!迎撃戦闘機隊、発艦準備開始!」

 

瑞鳳「…定時10秒前。……5、4、3、2、1、全機ブレイク!」

 

凪紗『READY…Open fire!』

 

夜雨「コール確認。攻撃始め!」

 

瑞鳳の声に合わせて多目的VLSに装填されていた63式のロケットブースターが一斉に火を噴き、風に吹かれたカーテンの如く煙を撒き散らす。

 

そこから斜め上に投げられた超音速の砲弾。

 

凪紗『こちらナイトメア。運ちゃん(景雲改-V3)が荷物を投下中ね。AGS誘導システム正常動作確認。中継もOKね。敵編隊は空中集合完了、迂回上昇中。桜花改と深淵の発艦用意を具申』

 

夜雨「了解、具申は検討しておくね。作戦空域到達まで約5分。目標到達まで約8分。凪紗、瑞鳳、アレ頼むわよ」

 

瑞鳳「了解♪全機アレをお願いします!」

 

凪紗『了解。全機アレを』

 

……さて、上手くいくでしょうか。

 

ーーーーー

倭side

 

 

倭電探妖精「…攻撃隊、空中集合完了。移動開始。敵索敵機、対空ミサイル圏内まで後5分……?!…レーダー部分ロスト!」

 

索敵用突如レーダーに白雲がかかる。

 

倭「む、なんだ?」

 

双眼鏡を使わず目をこらすと、型遅れのポンコツジェット機の……Migらしきものが白銀に輝く宣伝ビラを腹の下からばら撒いていた。

 

太陽光を反射して星のように輝くビラがハッキリとその二つの眼に焼き付く。

 

倭「なる程。アルミの紙切か。にしてもかなり遠距離でばらまいたな。使える周波帯で索敵せよ」

 

倭電探妖精「了解!周波帯的に細かい目標は探知できませんが、レシプロ艦載機程度なら大丈夫です」

 

倭「旧式機(ポンコツ)だからといって侮れんな。ミサイル射程圏内に入り次第撃ち落とせ」

 

…なかなかの策士が居るようだ。だが、レーダーよりも目視の方が性能がいいコイツら(艦娘s)にはあまり影響は無さそうだな。

 

景雲改が翼下にぶら下げていた左右合計4発のロケットを俺らの仕事はこれで終わりと言わんばかりの最後っ屁として放つ。

 

そしてすぐさま反転、上昇離脱する。

 

スピードクライム程度の上昇だが、徹底したヒット&アウェイ。

 

想定されていない敵の行動に戸惑う。

 

倭「……ポンコツジェットが噴進弾を発射したか。…当たらんな。噴進弾は無視して構わん。それよりも後続の偵察機と攻撃隊に注意せよ」

 

倭電探妖精「敵さん、何がしたいのでしょうか……意図が読めません」

 

倭「旧式なりの目潰し、だな」

 

…正直俺も奴が何をしたいかがわからん。

 

姑息な手でこの俺を欺こうというのか…?

 

……データでしか見てないが神電Ⅱとやらは驚異的だ。そいつの場所だけでもわかれば。

 

倭電探妖精「敵噴進弾の一部は誘導式のマジモンです!探針波を傍受!受動式(パッシブ)ECM起動(アクティブ)!目標まで約120,000!着弾までおよそ9分!弾速マッハ0.8!推定弾種ハープーンかトマホーク!」

 

……ポンコツジェットに紛れて撃ってきたか。

 

倭「対空ミサイルVLS発射用意!」

 

轟音とともにVLSの装甲蓋が口を開ける。

 

倭「先打ちして射程ギリギリでたたき落とす。対空ミサイル、攻撃始め!対空射撃用意!射程に入り次第叩き落とせ!輪型陣最前列に移動して迎撃する。取り舵!」

 

白煙とともに艦対空ミサイルが獲物を求めて飛び立つ。

 

だが、迎撃ミサイルの届く前にパラシュートを展開し減速、自由落下が始まるミサイルが出てくる。

 

本物のミサイルにぶつかり爆発するミサイルと自由落下ロケットを標的としたミサイルの自爆。それとは無関係に黒くなる空。

 

倭「……嵐になりそうだ」

 

この時点でまだ倭の乗員は誰も気がついていない。

倭のレーダーが神電Ⅱと夜雨の放った攻撃の一部を捉え切れていないことを。

 

そして捉えられてないそれがステルス状態でありマッハ3という想定されてない速度であと3分で到達することを。

 

ーーー

 

倭見張り妖精「……ん?噴進煙……?て、敵弾至近!対空射撃!」

 

倭「なっ……レーダー手、何か見えるか?」

 

あわてて35mmCIWSと40mm機銃が弾幕で数発ほど迎撃するが時既に遅し。急上昇・緩上昇・水平飛行する三つに分かれて分散した弾幕を掻い潜り風切り音と共に最前列の駆逐艦や巡洋艦に着弾し青いペイントで染め上げる。

 

他の艦も慌てて弾幕を貼るがまるでその行為を嘲笑うかのように次々に轟沈判定が出て脱落していく。

 

倭電探妖精「?何を言ってるんですか?至近には味方艦しか写ってませ……?」

 

 

突然倭を少し揺さぶるほどの振動と金属同士がぶつかり擦れ合う音が響く。

 

倭「ダメコン。被害状況知らせ!」

 

倭ダメコン妖精「艦首被弾しかし損害皆無。厳密に言えば艦首甲板が微妙に凹んだだけです」

 

倭「……ふむ」

 

時雨『倭、この……ザザ…ま…ジ…ず…ズ…い……ザザ…』

 

通信機器、レーダー類に突然ノイズが走る。

本能的に超兵器の放つ超兵器ノイズとは別ということを悟る。

 

倭電探妖精「……?!レーダー完全にロスト!ECCMパッシブからアクティブに切り替え!……ダメです。部分的に移りません!」

 

倭「む。赤外線は?」

 

倭電探妖精「問題無しです。なのでそちらと範囲外の電探、目視のみですのでかなり索敵力が…」

 

倭「ちと派手な嵐だな……残存艦は?」

 

倭見張り妖精「空母1、戦艦1、重巡洋艦1、駆逐艦時雨のみです」

 

倭「4隻……綺麗に露払いしてくれたか。これで俺の枷は消えた、な」

 

その瞬間倭のソナーに超小型の潜水艦(甲標的)が写りそこから放たれた魚雷が時雨以外3隻に魚雷命中の轟沈判定が出た。

 

ーーーーー

夜雨side 

 

時間はレーダージャミングを掛けた時まで遡る。

 

夜雨「……金属片散布を確認。春雨および自艦は超重力電磁防壁展開!陣形変更。航空母艦は直掩機と駆逐艦、阿武隈以外の軽巡洋艦を付けて退避して!その後先頭以外単縦陣形!私と春雨は複縦陣に組み直すよ!第一時迎撃隊は回頭後直ちに発艦せよ!」

 

蒼龍&瑞鳳「「了解!」」

 

瑞鳳、蒼龍、阿武隈、吹雪他が離脱し防壁持ちが先頭に立ち飛んでくる砲弾を無効化し確実に射程圏内まで滑り込む。それ以外にも手段はあるが確実に……。

 

 

私と春雨が横並びになりその後に榛名、羽黒、熊野、阿武隈と続く。

 

夜雨「……変更完了を確認。ECM(電波攻撃)開始!凪紗、あとは任せたよ!」

 

凪紗『了解〜引き継ぎ完了。命中まで1分。』

 

超強力かつ意味の無いデタラメなパルス信号の妨害電波を倭目掛けて浴びせる。

 

電子機器を完全に黙らせるほど強くないが艦隊内無線やミサイルの誘導電波を無力化する程度には強力なので非力な通信装置しか持たない艦娘や烈風・景雲改などの艦載機からの電波も当然送受信できない。

 

そこで、艦娘機と比較して強力な送受信ができる神電Ⅱを中継機としつつ行動することによって安定したチームプレイができるようにしたうえで我々の側面から攻撃をしようと移動中の開幕航空攻撃隊の迎撃をする。

 

景雲改は30mm機関砲×4門という偵察機にしては頭のネジが数本吹き飛んでいる程の破格の火力と割と初期型だが一応の噴進エンジンを持っている。

 

烈風や紫電改二ではダイブ速力に追従できず、震電では小回りが足りない。徹底的な一撃離脱をすればまず負けることはない。

 

ヘッドオン勝負になると爆発的火力で敵を撃ち、防弾ガラスと防弾装甲で被害を減らす。

旋回戦には一切付き合わず失速スレスレまで上昇し失速して錐揉み状態になった敵機目かけて急降下をする。

 

エネルギー戦闘で優位に立ち優位な位置からペイント弾幕を浴びせられると最高練度の妖精さんもたまったものではない。

そこに遅れてきた迎撃隊の震電改と烈風改が加わり艦載機の数ですり潰す。

 

だが、制空権は完全に互角状態。次々とペイントまみれの機が基地に帰投していく。

 

頃合いを見て待ってましたと阿武隈から発進した水面下の甲標的部隊に合図を送る。

 

そろそろ景雲改が放った無誘導ロケットが着水、ソノブイモードに切り替わり「アンテナ」と「ノイズ」をばらまいているだろう。

 

ロケットソノブイはサイズが大きい分、景雲改に数を載せれない。雑音が酷い甲標的の目隠しには少し心もとないが、海がそこそこ荒れているため問題は無いだろう。 

 

ゆっくりと雷撃位置まで移動。

(と、言っても甲標的からすればほぼ全速力だが)

 

凪紗『砲弾命中まで…5…4…3…弾着……今!』

 

AGSとミサイルの雨が降り注ぎ、敵艦隊を構成している艦が数隻撃沈判定を貰う。作戦は今のところ上手くいっているみたいだ。

 

凪紗『砲弾直撃。残存艦4~6程度。現在確認中!』

 

夜雨「了解。…少し海が荒れてきましたね。艦橋見張り妖精さん、雨が降ってきたらちゃんとカッパ着てくださいね」

 

艦橋見張り妖精s「「「了解」」」

 

波が高くなり甲板に海水が被る船が出てくる。

 

夜雨(……一雨、来そうね……)

 

凪紗『…甲標的の攻撃により倭と時雨以外の撃沈判定を確認』

 

夜雨「了解。艦載機はスコール域及び交戦海域より全速離脱せよ。その後帰還はせず超燃費飛行で基地航空隊を迎え撃ちましょう。倭からは1センチでも遠くに逃げてください。甲標的は機銃か何かで破壊されると思うので回収は不可能になりますが……基地航空隊、距離390。左舷。高度4500。景雲改はこれの迎撃に当たってください」

 

阿武隈「…っ…ごめんね……甲標的の妖精さん…全機離脱してください…!」

 

夜雨「運良く判定が出てなければ後で回収しましょう」

 

羽黒「…直掩機も戻してあげてください…これ以上荒れると着艦出来ないです」

 

夜雨「了解。直掩機を帰投させよ。艦隊取り舵55!」

 

春雨「艦隊とーりかーじ!55!」

 

荒れてきた風に揉まれても隊を乱すことなく回り全速力で離脱する烈風改、震電改、彩雲。景雲改はスピードクライムで高度をあげつつ速度を稼ぐ。

 

夜雨「魚雷持ちは回頭中に置き魚雷発射!」

 

春雨「了解、置き魚雷、撃ちます!」

 

阿武隈「やる時はやるんだから!」

 

羽黒「行きます……!」

 

彼女達の魚雷は速力を極限まで落とした代わりに長距離を長時間にわたってノソノソ進むように設定されている。

 

……海が荒れているのでマトモに真っ直ぐ進むことはまず無い。そもそも当てることを目的としない魚雷だから問題は無いが。

 

夜雨「左舷対空戦闘用意!対空ミサイル発射用意。目標は基地航空隊。指示があるまで発射は待ってくださ……あ、雨……」

 

突如土砂降りの雨(スコール)が艦隊を纏う。

 




はいはいセルフQ.Aです。

Q.景雲改 V3?!

A.War 〇hunderの景雲改の後継機体です。日本のジェット爆撃機が無さ過ぎて特例で出た機体とかなんとか……。

ぶっちゃけ基礎性能は景雲改V3>景雲改V1ですが、武装は30mm×4だけにしました。偵察機ですしお寿司爆弾は要らないですよね。(ただし増槽は付けた)

Q.音速超えのミサイルってあったっけ?

A.あります。比喩表現ですが兎(音速組)と亀(亜音速組)のイメージでしょうね。
兎は技術や取り回しが難しい反面、迎撃されにくい。

亀は技術や取り回しが比較的簡単だが遅い分迎撃されやすい

ぐらいのイメージで大丈夫かと思います。
あ、割と有名だと思われるハープーンやトマホーク、ペンギン等は亀の部類ですね。
……と言っても金銭面的に多分どちらもウン千万円ぐらいはするんじゃないですかね。詳しい人教えてオナシャス(小声

Q.おい倭何をしている!!さっさと殲滅せんかっ!!!

A.コンセプトの差だ。無理なもんは無理。



Q.おう、艦娘にCIWSとか乗せて大丈夫なのか??

A.上の白いところにレーダーがあるので電源さえ確保すればフルオートモードで必要な時だけ電源オンにして使用すれば多分大丈夫だ。と仰っていたので大丈夫でしょうw大丈夫ですよねw
一部の機銃よりも気持ち程度軽いですし(←おい

Q.ソノブイロケット?!アイエエエ!ソノブイナンデエエエ!

A.アスロックの弾頭の魚雷をソノブイに変えただけSA☆

……ぶっちゃけこれでも倭に甲標的(潜水艦)をバラされるかと思うがないよりはマシだろうで実装(

Q.景雲改って超OP?

A.うまい人が乗ればくっそ強い。ただ思考停止で乗ればゴミカスぐらいに弱い。


Q.夜雨ってこんなになんでもアリな娘だっけ……?

A.倭が超イカレOPスペック(褒め言葉)なのでそうでもしないと無理です。(他者と比較して)リアリスティック重視の私も半分投げましたw

倭強過ぎて頭おかしいから加減しろしてくださいお願いします。私の文章能力と頭が死んでしまいます(土下座

そしていつも面白い話などありがとうございます。(裏話爆露)







Q.スコール……まさか貴様……

A.クックックッ気がついてしまったか。ではここでプロットのステータスを暴露しよう。

【全体への補正】
激しい波と強風のせいで命中低下▼
神電Ⅱ以外の艦載機が使用不能▼
雷撃値持ちの火力上昇▼(夜戦補正)
反航戦▼

【夜雨陣営への補正】
制空優勢(偵察機接触無し)※神電Ⅱは戦闘攻撃機扱い
置き魚雷(特定条件下で相手の回避にマイナス補正)
甲標的(極低確率で魚雷攻撃)
艦隊戦闘(僚艦と同時攻撃で火力上昇)
艦隊の盾(防御率上昇)
電探射撃(命中上昇)※夜雨のみ
釣瓶打ち(弾幕攻撃、連撃の攻撃力が低確率で上昇)
艦隊防空戦(対空上昇、制空値上昇)
電子頭脳戦(低確率で攻撃が必中)※夜雨のみ
電子攻撃(全体に命中低下、通信妨害)


【倭陣営側の補正】
制空権無視
電探射撃(命中上昇)※倭と時雨のみ
弾道強化
突撃&接近戦闘(回避低下、命中上昇、攻撃上昇)
不屈の心(僚艦がやられるたびに火力上昇)
少数先鋭/単独奮闘(僚艦の数が少なければ少ないほど火力上昇)
時の雨(時雨を確率で庇う)※倭のみ
大和魂(攻撃上昇、防御上昇、火事場、根性、挑戦者2)

こんなもんかな。1部死にステータスあるけど大丈夫っしょ。(待て

Q.提督さんっ!お疲れ様です♡鹿島サンドイッチ食べてください♡

A.た……た……たべりゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!(瑞鳳感


夜雨「……えーっと、そろそろ〆ますね。次話なんですが……カナリカオスになるんじゃないかな……と、思います。倭さんがちょっと本気出すって言ってるし……(小声」

夜雨「と、いう事で次回、安定のタイトルだけ決まってない!(内容もないようです……(小声))」


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コラボ編-05-A【4人】

はいどうも。妖鵞夜雨です。改めましてあけましておめでとうございます。

だいぶ遅くなりましたが……。


ーーーーーここから下はクソつまらん茶番となります。読み飛ばしていただいても結構ですーーーーーー

弟提督「ういーっす、あけおめー」

姉提督「あけましておめでとうございます」

???「ども、あけおめです」

弟t「お、新入りさんかな?ちーっす」

姉t「作者さん、この人誰です?」

???「この人とか言うな。ちょっと面白そうなイベントがあると聞いてCFA-44《》飛んできたよ」

説明しよう。この人、なんと『倭』製作者のCFA-44様です。

CFA-44(以後CFAと略します)「いやー。ちょっと夜雨について色々聞きたかったんですよね」

姉t「今お着替え中なのですが…少し待っていただければ…」

弟t「まぁまぁ。で、聞きたいことって?」

CFA「夜雨って61cm砲搭載艦とシバき合いした事あるんっすか?」

それについては私が。
一応あります。英国戦艦の『テンペスト』ですね。
戦艦というよりもイメージは巡洋戦艦や砲打撃艦というべきですかねw

兵装は
61cm45口径単装榴弾砲を2基搭載(射程約60km)
対41cm防御
速力約40knot
ガスタービンエレクトリック推進方式

なのでさほど強くはないです。

倭目線だとナンチャッテ61cmとか、クソエイムすぎて話にならないゴミカス扱いされそうですねw

CFA「倭にカモられてるパターンのやつや…」

デスヨネー

ちなみに夜雨式艦隊戦だと榴弾戦艦葛城や試製光学戦艦ひのでの有効射程まで引きずり込んでタコ殴りが一番安定します。

CFA「あぁ、あのゴミ(※恋雨世界基準)ね」榴葛を見ながら

はい、あのゴミ(※恋雨世界基準)です。(榴葛をみながら

夜雨世界でも結構クセモノ扱いされてますよ……ww
砲数ゴリ押しで大ダメージを与えるものの砲同士が干渉したりして色々大変という……

榴葛「んだとゴルァ!35.6ぶちかますぞォ!アァン??」唐突

倭「……引っ込んでろ」E.着物

夜雨「貴方(榴弾戦艦葛城)は黙って引っ込んでてくださいね?あ、読者の皆様。あけましておめでとうございます」E.振袖

凪紗「で、出た〜www私の魚雷1本で爆発四散判定奴〜wwwあけおめことよろ!」E.振袖

龍奈「欠陥設計の分際で何をゴタゴタ偉そうに言ってるかと思えば寝言ですか?お布団に入って寝てから言ってくださいね?あ、読者の皆様。あけましておめでとうございます。今年も一年よろしくお願いします。新年早々五月蝿くてごめんなさい……」E.振袖

姉t「あ、弾薬消費魔人さん」

弟t「うるせぇがん積み信者黙ってろ」

榴葛「お前ら酷いなwwwそんなに俺の登場が嬉しいのかww」

鈴奈「……邪魔……強制退場……」E.何故か巫女服

榴葛「うわああああああああああ」ティウンティウンティウンwww

うわぁwwwやりやがったwwwあ、鈴奈GJっす。

鈴奈「……うぅ……」夜雨の後ろに隠れ

一同「「「ナイス」」」

鈴奈「……うぅ」夜雨の背中に顔埋め

CFA「で。本題。他作者様と違って夜雨って大艦巨砲主義じゃないよな。何でや」

大艦巨砲主義自体は悪くないんですよ。嫌いじゃないですしww

ただ、面白みがないんですよね。ありふれ……ゲフンゲフン。他作者様のパクリになりそうですしw

CFA「kwsk」

対艦特化だと対空兵装がそんなに積めない。扱いにくい(私のプレイスタイル的に)。正確性と面制圧力に欠ける。そのような小説が既存(なんとメタな)……場合によっては開幕から「ニャンコビーム無双」に……


と、言った具合ですね。実際、搭載兵装も誤差範囲のような小説もありますし……(遠い目

夜雨「私が言うのもなんですけど開幕から最強ってのも面白くないですからね……」

そうそう。ちょっと苦戦するけど頭を使って戦うぐらいが一番楽しいんですよ。

CFA「なるほど。ただ対超兵器は単艦でないとダメだ(男のロマン的な意味で」

流石に単艦だと艦娘潜水艦がカモるので…。

実際、WSG2Pでの超兵器戦では、必ず同じステージに「護衛艦」となる船が出てくるのでタイマンってのはうちの小説では無しかなー……と、思ってます。

タイマンをさせたいならそちらの小説でさせて、どうぞ。

意訳→(私の小説ではできないからやって下さいお願い致します……!!!)


CFA「まぁ、そこは設定ということで良いんですかね」

CFA(言われなくてもわかっとるわwww)

そういう事ですwww

(やったぜwww)

CFA「あ、後科学に頼りすぎは良くないっすよw」

おう、そっちで痛い目見せてくれやwww

CFA(妖鵞氏には夜雨がタコ殴りにされる運命を知らせた方が良いんかねぇ……ww)


(知らないふりしてた方が良いんだろうな〜……)




加賀side タイムロールバック 夜雨と倭交戦開始直前

 

滑走路とその脇の待機所に双発機と単発機、そして4発機がズラリと並んでレシプロ機関の爆音と共にプロペラを回している。

 

基地数は分散配置ながらも通常の鎮守府の倍以上は軽くある。

 

1基地に対して滑走路は二本。一本に対して2機づつ交互にが横並びに……つまり4列縦隊でまだかまだかとアイドリングしている。

 

その後に続けとばかりに僚機がタキシングしている。

 

普通時や出撃時にすらここまで出したことはないと言うぐらい勢揃いした航空機……

 

 

 

〜加賀航空隊〜

【戦闘機】

烈風改    (A7M2)46機

 

【軽爆撃機/軽攻撃機】

流星改    (B7A2)20機

彗星(江草隊) (D4Y2)20機

 

【偵察機】

彩雲     (C6N1)12機

 

〜赤城航空隊〜

【戦闘機】

烈風改    (A7M2)32機

 

【軽攻撃機/軽爆撃機】

流星改    (B7A2)20機

彗星 (601空) (D4Y2)20機

 

【偵察機】

彩雲 (C6N1) 10機

 

 

 

 

〜基地航空隊〜

(機種区分 愛称 記号 合計機(夜雨機/倭機))

 

【戦闘機】

一式戦闘機 隼   (ki-43) 18(9/9)

二式戦闘機 鍾馗  (ki-44) 18(9/9)

三式戦闘機 飛燕  (ki-61) 18(9/9)

四式戦闘機 疾風  (ki-84) 18(9/9)

五式戦闘機 飛燕改 (ki-100)18(9/9)

 

【急降下爆撃機/攻撃機】

 

彗星二一甲   D4Y2-21  18機(9/9)

流星改     B7A2     18機(9/9)

天山(九三一空)  B6N   18機(9/9)

流星改(六○一空) B7A2    18機(9/9)

彗星(江草隊)   D4Y2    18機(9/9)

試製南山    M6A1-K   18機(9/9)

 

 

【重爆撃機/重雷撃機】

 

(機種区分 愛称  合計機(夜雨機/倭機))

 

一式陸攻 34型     18(9/9)

一式陸攻(中野隊)   18(9/9)

一式陸攻 22型甲    18(9/9)

銀  河  ー     18(9/9)

 

 

ざっと見渡すだけでこれぐらいか。イベント時よりも大量の艦載機を投入する異常事態と言っても過言ではない。通常、これだけ大量の艦載機を艦娘のみで管制することは不可能である。

 

だが、管制補佐をして貰えるとあれば一応は可能だ。

 

加賀「…演習開始時刻です。陸上機は全機発進。加賀航空隊全機発艦。空中集合せよ」

 

 

赤城「了解、第一次攻撃隊、発進始めっ!」

 

大量の模擬爆弾、模擬魚雷を積んだ機体をレシプロ機関が黒色排煙をあげて前に推し進める。

 

管制塔『……次、一番滑走路の一式陸攻、2番滑走路の隼隊。3番滑走路の鍾馗。以上は発進せよ』

 

加賀「……先行偵察機より。海面付近は向かい風1m/s、上空は追い風3m/s。天候は曇り、所によりスコール。視界良好。入道雲あり。以上。それなりに期待はしているわ」

 

管制塔『陸攻機は発進後高度2500まで上昇、戦闘機隊は指定の高度で空中集合せよ』

 

 

一式陸攻隊長『PoW(プリンス・オブ・ウェールズ)のようには行かないと思う。が、練度MAX(≪)の実力を見せ付けてやるぜ。野郎共、行くぞ!』

 

一式陸戦隼〜加藤隊〜『加藤隼隊、全機発進。先行機に注意しながら高度1000まで上昇し空中集合。くれぐれも内線周波数を間違えるなよ』

 

三式戦飛燕『コンターック!!全機発進。集合は高度3000!行くぞお前ら!』

 

五式戦闘機妖精『五式戦、順次発進せよ。高度2000で空中集合、その後編隊上昇をする。以上!私について来いっ!』

 

30分足らずで停止状態での発艦から空中集合を完了させた一航戦の航空隊はそれぞれの目標に向かって舵を切る。

 

加賀「……全機発艦及び空中集合完了。見敵必殺、鎧袖一触よ……心配入らないわ倭…私が目の敵の夜雨を…」

 

赤城「全機発艦及び空中集合完了!……って、加賀さん?顔赤いですが……」

 

加賀「……なんでもないわ……索敵機、夜雨を見つけ次第報告せよ。以上」

 

加賀(……私らしくないわ……倭の事ばかり…………何故……いえ、今は集中……)

 

赤城「索敵機、倭を発見次第報告後、即時離脱せよ!」

 

赤城(いつもの加賀さんらしく無いわ……何処か心ここに在らずと言うべきかしら)

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

in通信室 姉提督side

 

以前はダンボール箱や埃まみれの機材が多かったこの部屋も龍奈以下数名の手によって機材の動作は良好、床もピカピカに磨かれて綺麗にワックス掛けされている。

 

椅子と大型モニター、そしてスピーカーなどの制御装置等のせいで若干部屋が狭くなったが10人程度は部屋に入るであろう。

 

 

練度は充分、気合いは十二分で基地と赤城加賀が送り出したのを確認後、通信機械の「受信のみボタン」通称「受」を押しっぱなしホールドにして妖精や艦娘達のやり取りを横流しに聞いていた。

 

が、私の思った通り……いえ、案の定と言うべきですかね。

航空隊の出鼻は速攻挫かれ砕かれました。

 

まず偵察機が『目視』で双方を発見したこと。

最新の電子機器の「索敵用電探」ですら双方の旗艦、それも戦艦級のデカブツを捕えられないという事実で整備士と管制の面子を丸潰しにした。

 

実際には倭は特殊な電波吸収塗料で吸収を、夜雨は電磁防壁で吸収、解読しても無意味な電波を適当にバラマキまくっているのでポンコツ電探程度では機能しない。

 

まぁ、当たり前といえば当たり前の事として処理。

 

更に発見の報告途中での電波妨害からの即時撃墜判定。

 

敵の目を潰す。戦争の基本中の基本、当たり前の行動ね。

 

艦戦をその空域に向かわせたものの最新鋭噴式エンジン機による不意打ち(噴式強襲)により艦戦は壊滅、残存の攻撃機も嵐と迎撃機による妨害でまともに近づけずにいた。

 

秋月型やアイオワの対空能力ですら遥かに凌駕する量の航空機数で強襲をかけようとしているのに。

 

 

管制『何?少数の空母艦載機如きに何を手こずっておる!』

 

烈風改『…ザザ……相手がおかしい…ガガ…で……ジジ…す…』

 

五式戦『……ガガ……クソ……ジジ……追いつけね……ガガ……ピー……ザザ』

 

一式陸攻『…護衛機は良くやってます。ただ、……ガガ……根本的に奴らの戦い方が変なんです。…ピー…得体の知れないエンジンで飛翔し、探信波を放ち…ザザ…そして何より、相手の速度が速すぎま……ジ……す。烈風改や五式戦ですら振り切られる速度です…ジ…』

 

 

管制『……倭への攻撃隊の方はどうだ?……おい、応答せよ!こちら管制塔、応答せよ!……クソッ……』

 

 

銀河『……我高高度より報告、倭への攻撃隊は壊滅。繰り返す。倭への攻撃隊は壊滅、我ら銀河隊も撃墜判定』

 

管制『なん……だと…夜雨攻撃隊は?!』

 

「あーあ、基地航空隊が壊滅…か。やっぱりというか予想通りというか……反応に困るわね。正直大艦巨砲主義の塊と思っていたけど、流石『やまと』の名を持つだけあるわね。運用次第ではお化け性能になるわね」

 

弟t「お化け性能どころか公式チート確定じゃね?つーか、アウトレンジ砲戦距離に持ち込んで夜雨はジ・エンド。倭の勝ち確じゃねぇか」

 

「……それよりも基地航空隊の妖精ちゃんは可哀想ね。プライドもクソも木っ端微塵に粉砕されて再起不能にならなければ良いんだけど。ま、その時は1から凪紗と倭の晴嵐妖精に教官をしてもらって鍛え直せばいいだけ、か。それよりもこの嵐大丈夫かしら。鎮守府付近は曇ってる程度だから何とかなりそうだけど」

 

 

 

鹿島「提督さん、コーヒーと紅茶、そして天気関連の書類をお持ちしました。姉提督さんの方がブラックで、弟提督さんのがストレートティのお砂糖多めでしたよね。どうぞ」

 

「ありがとう、頂くわ」

 

弟t「ども。いつも助かる」

 

鹿島「それにしても酷い嵐みたいですね、提督さん」

 

「うーん……衛星写真を見る限りだと台風と言うより乱気流…かしら?そのへんは詳しくないからわからないんだけどね」

 

弟t「雲も渦を巻いてないからスポット低気圧といえば良いのかな」伊達メガネキリッ←お前は理系男子かよ?!

 

鹿島「提督さん、絶望的にダサいです……。

 

弟t「すまん、大分調子に乗った」

 

鹿島「はぁ……随伴艦……特に駆逐艦が友鶴しなければ良いのですが……」

 

「それを言うなら第四艦隊事件の方かしらね」

 

 

 

説明しよう。友鶴事件(ともづるじけん)は、1934年(昭和9年)3月12日に行われた水雷戦隊の夜間演習中に佐世保港外で起きた大日本帝國海軍の千鳥型水雷艇3番艦「友鶴」の転覆事故、及びその後の事故原因究明作業を通じて明らかになった艦艇の設計理念上の重大な不備のことである。

 

第四艦隊事件(だいよんかんたいじけん)は、1935年(昭和10年)に台風により大日本帝国海軍の艦艇が被った大規模海難事故である。

これにより、艦体の強度や設計に問題があることが判明し、前年に発生した上記の友鶴事件と共に、後の海軍艦艇の設計に大きな影響を与えた。

 

(Wikipediaより '友鶴事件' および '第四艦隊事件' の記事より一部を改変して引用)

 

つまり、この二つの事件で転覆耐性や本体強度の増強などが施されたということになる。

 

 

 

 

「…解説さん補足ありがとう。とにかく嵐が酷くなるようなら最悪中止も検討しなければなりませんね」

 

弟t「とりあえずそろそろ撃墜判定機、轟沈判定艦娘が戻ってくる時間だな。

 

鹿島「私は夕張と妖精さん達と一緒にペンキ落としついでに色々調べてみますね」

 

「お願いするわ」

 

鹿島「了解ですっ」

 

窓から飛び降りて波止場へと駆けていく鹿島。

 

既に夕張と明石が待機しているのを見てショートカットしたようだ。

 

一応着地位置を確認してから部屋のモニターを見つつ海図を見ている人の向かいの椅子に座る。

 

「…で、アンタいつまでそこに居るのかしら。えっと…工廠のお兄貴さん?」

 

工廠作業員「よう。色々のぞかせてもらってるぜぐらいの感覚だ。終わるまでかな」

 

「黒龍のフィギアとその鈴で隠れても丸わかりよ。むしろ気が付かない方がどうかと思うわ。手のひらサイズ……いえ、小さめのぬいぐるみサイズですし」

 

弟t「おいおい、本編まで殴り込みかよ」

 

工廠作業員「まぁまぁ、こまけぇこたぁいいんだよ。俺は倭の様子を見に来ただけだ」

 

「あら。そこまで心配しなくてもいいんじゃないかしら。そちらの本編で夜雨を文字通りこてんぱんにしてたようだけど?」

 

工廠作業員「しーっ!!こっちでそれは言わないでくれ。身分隠して変装してんだよ!」

 

「あらごめんなさい。メタでしたか?」

 

工廠作業員「……はぁ。……で、覚悟が足らずに勝手に油断して沈んだ判定が出ただけだが何か問題でもあるか?」

 

「私がどうこう言える立場じゃないわよ。で、アンタから見る倭の調子は?」

 

工廠作業員「随伴が消えて嬉々としてるだろうな。多分元からやる気なんて無いだろうな」

 

「なるほど。……スタビライザーがあってもこの嵐じゃまともに動けないかと思います……夜雨のはかなり強力なやつ……というか、この嵐ですら安定しているので頭おかしい性能かも…?ですが」

 

工廠作業員「どちらにせよ随伴艦を退避させないと嵐的に不味いかもな。そうなると夜雨は負けが確……」

 

「……お言葉ですが、何事においても100%は有り得ないです。勝負ってのは終わってみなきゃわからない物ですよ?」

 

工廠作業員「……殴り倒す手段はいろいろあるんだけどね」

 

「そもそも殴り倒す気は夜雨に無いんじゃないかしら。S勝利(殲滅勝利)ではなくB勝利(戦術的勝利)を狙っての行動かと。それにしても倭の対空射撃のバラケ具合は酷すぎね。カタログスペック出てないんじゃないかしら」

 

工廠作業員「ま、本人に『やる気があれば』の話だ。所詮カタログスペックは推定データでしかない。実戦に出ればスペックもある程度の誤差は出るもんだ。それに言ったろ?今回もやる気なんて無いって。」

 

 

 

「そう言えばこう仰っていましたね。『超兵器技術により損耗しないから砲身は1度も変えてない』と。どんな素材かメッキか技術か私は知りませんけど、海水や湿り気、自重などによって物体は必ず僅かながら劣化、風化を起こします。調整で誤魔化すことは出来ますけどね」

 

工廠作業員「……ほう」

 

「カタログスペックでは最大射程付近での命中精度は9割程度と倭から伺ってます。が、対空射撃標的物に『直撃』として命中しているのは8割程度。百戦錬磨の戦艦ですから海の荒れなど想定の範囲でしょう。ですが、己の武器の手入れを怠っているようですね」

 

工廠作業員「だから言ってるだろ?やる(殺る)気がないんだと」(倭は自分基準のやり方で点検整備するからなぁ……点検しない週に演習するんだし仕方ないねぇ……)

 

姉t(龍奈ちゃんが作った点検マニュアルとその基準がおかしいだけですけどね……約2週間に1回程度全てのエンジンを止めて分解整備、週1で砲と装甲板分解整備、3日に1度高角砲と機銃の分解整備、毎日目視と疲労度点検って、どれだけマメ好きなんだか。艤装側もほぼ毎日磨いたり調整したりしてるし……)

 

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夜雨side

 

「主砲射程圏まで後5分。対空砲撃戦闘用意!」

 

鈴奈「……対空砲撃戦闘……よーい……右舷前……及び左舷前……」

 

凪紗『攻撃機20±5、急降下爆撃機15±5、重爆撃機18±2、護衛戦闘機0。偵察機は撃墜済みだよ』

 

倭と私の中間付近を円軌道で巡る神電Ⅱから倭と攻撃隊の逐次情報が入ってくる。

 

「了解、2.3番主砲、目標右舷攻撃機隊、弾種演習用対空気化榴弾。AGS目標左舷急降下爆撃機隊、弾種対空榴弾。高角速射砲統率射撃モードで待機、CIWS自由射撃よし。」

 

電探妖精「目標、主砲及びAGS射程内!」

 

「撃ち方はじめーっ!」

 

鈴奈「……撃ち方……はじめ……」

 

嵐の荒れた気流をものともせず果敢に突っ込んできた流星改の先頭集団4機を1発の主砲弾の炸裂で刈り取……ペイントの塊にし、砲弾片(ペイント)で翼をずたずた………ペイントまみれにする。

 

それに追従する流星改も後発の主砲弾の爆風やペイントの煽りを受けてまとめて撃墜判定。

 

続いてAGSから撃ち出された演習用対空榴弾が黒い空を青色に染め上げる。

 

電探妖精「雲上7500~8500に重爆隊を確認、方位正面、機数36。9機編隊×3、速度390~410。下から陸攻、陸攻、銀河。続いて海面スレスレ、方位真後ろ機数9、陸攻雷撃隊!」

 

「前部主砲急速上げ角!後部4.5.6番主砲、撃ち抜いて!回避予備動作、艦隊面舵5!波に注意して追従してください。第4戦速!」

 

 

本来陸上攻撃機、そして中型機は運動性はさほど良くない。その中でも比較的良好な運動性を持つ一式陸攻だが、超低空で一直線に飛行している状態……

つまり、回避機動や回避行動を取らずに接近してくるだけの的に弾をぶつけるのは夜雨はもちろん、倭ですら文字通り『寝起きでも当たり前にできる』。

 

45度を超えて突き上げられた主砲から高高度(夜雨、倭基準なら中高度)目掛けて放たれ花を咲かせる無数のペイント爆炎が巡航飛行中の銀河隊を、水平に掲げられた主砲から4発のペイント爆炎球と2本の薄紅色の光線が陸攻雷撃隊をあっさりと包み込み、ピンクや赤や青や緑等のファンシーカラーな機体が炸裂煙幕から出てきた。

 

電探妖精「全機撃破、撃墜確認。第2波攻撃隊を確認。右舷水面スレスレ!推定50機程度!後続の榛名が三式弾で応戦中!」

 

「了解で」

 

龍奈「右舷速射高角砲、CIWS目標追従、射撃用意ですね」

 

機械音と圧縮空気音と共に龍奈がCICに入ってきた。

 

鈴奈「……何で……龍奈が……居るの……」キッ

 

龍奈「そこが暇だ暇だってうるさいから報告に来ました。ところで調子は?」

 

「まぁまぁって所ね。というか、アイツらオート射撃(無人砲塔的な意味で)だから五月蝿いほど暇って言えないんじゃないです?」

 

龍奈「装填も自動ですので機械が喋ったんじゃないですか?」(意訳→暇。なんか仕事プリーズ!

 

鈴奈「……」キッ

 

「こら、鈴奈。今は身内で揉めてる場合じゃないでしょ」

 

鈴奈「……」( ´・_・`)シュン

 

叱られた子猫のようにしゅんとなる鈴奈。あーもー可愛い。そしていつも通……相変わらず龍奈は素直じゃない。なんというか、ツンデレ……?

 

艦橋見張り妖精「艦橋よりCIC、目視で確認出来ず」

 

「了解、高角速射砲とCIWSの弾幕射撃にて歓迎射撃、開始」

 

右舷の広角速射砲&CIWS《航空機絶対殺すマン》が各個目標を合わせて空を睨んでいた砲身から矢次早に砲弾が指定の場所まで飛ばされて炸裂していく。

 

大和型や秋月型、そして倭よりも濃い弾幕を形成し、模型を超絶テキトウに塗装する感覚でペイントまみれにしてい

く。

 

あっという間に全機撃墜判定により全機すごすごと基地に飛んで帰っていく。

 

龍奈「なんというか、呆気ないですね。レシプロ機如き私の敵ではありません。ジェット機に乗って出直してきてほしいです」

 

「油断は大敵ってよく言います。気を引き締めて行きましょう。……正直、この嵐の中に隊列を組んで突っ込んでこれるだけの腕の編隊を組める攻撃機乗りはこっちの世界でも滅多にいませんので腕は確かですよ」

 

龍奈「腕が良くても攻撃できなければ大したことないって判断されるのが結果ですよ。それとも乗ってる機体が悪かったとでも言いたいんですか?」

 

「違います。というよりも、龍奈ちゃん。ちょっと貴方さっきから言動にトゲがあるけど熱でもあるのかしら?」

 

龍奈「はい?何のことです?正しい事を言っただけですけど?」

 

「はぁ……あのさぁ……」

 

龍奈「何ですの?言いたい事があるならはっきり言って下さい」

 

「……?」(倭の方をずっと見てる……気になるのかな……?)

 

龍奈「なんですの?」

 

「……いえ。もうすこし見た目をちゃんとして欲しいのと、今日の龍奈ちゃんは少し変だな〜って思ってるだけです。あまり気にしないでください」

 

 




いやー、これ本来年明けまでに投稿する予定だったんですよね……(暴露

遅くなりましたwww

リアル多忙って凄いですねwww

そろそろ本編更新しなきゃ……(



引用したWikipediaのURLはこ↑こ↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8B%E9%B6%B4%E4%BA%8B%E4%BB%B6

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E5%9B%9B%E8%89%A6%E9%9A%8A%E4%BA%8B%E4%BB%B6

ちょっと機嫌の悪い鈴奈
マイペースの凪紗
決めつけぐせのある龍奈
割と変な方向に努力をする夜雨
果たしてこの4人の力は倭に通用するのか
三人寄れば文殊の知識、もしくは船頭多けりゃ船山に登るのか?

次回、砲雷撃戦!


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