アラガミ転生記2〜飛べ!!メイデン隊長!!!〜 (トイレの紙が無い時の絶望を司る神)
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第1話 始まり

はい、ザイゴートの作者です。

そろそろどこかのサイト様に拾われてるかと思ったら特になくて勝手に凹みました。

この作品は完全手抜き&お遊びです。注意してください。

作者の本気はザイゴートで空になりました。


「.......」

 

俺は今、腹が減っている。

 

ん?何?腹が減ったならパンなり菓子なり食えって?

 

......説明不足だったな。

 

俺は今、()()()()()()()()()()で飢えているのだ。

 

なんでこんなことに......

 

俺は普通に部屋で寝てただけなんだがなぁ…

 

「.......」

 

それだけで、俺は何故こうやって訳の分からない謎の動くアイアンメイデンの様な化物になって地面と接続されたまま立っているのだ。

 

わけがわからないよ…もうQBでも良いから助けてくれ…

 

そして、驚くべきことにこうやって1ヶ月何も飲み食いせずに居ても腹は減っているだけで済んでいる。

 

普通なら死んでいるはずだろう。

 

なんだ?細胞自食(オートファジー)でもしてるのか?

 

どうでもいいけど細胞自食ってカッコイイよね。

 

四字熟語みたい。

 

今の顔を表すならこれだろう。

 

(›´ω`‹ )←これで決定だ。

 

俺は未だに生き物と会っていない。

 

もしかして生きている生物って俺一人なのか?

 

それは寂しい。

 

多分無いとは思うが。

 

はぁ.....でも、鳥一匹すらも見ない所から、生き物の数は限りなく少ないんじゃないだろうか。

 

.....とりあえず何でもいいから何か出てくれー

 

「グルゥ......」

 

ん!?背後から声が!!

 

何か知らないがようやく生き物に会えた!!

 

「グルルルル.......」

 

.......なんだ、この謎のイヌ科っぽい生き物は

 

凄いデカいし、凄い怖いし、凄い殺気出してるし

 

「グル」「ガウゥ」「グェア?」

 

しかも団体様だった様だ。

 

これは酷い。完全に囲まれてしまった。

 

四面楚歌。お先真っ暗だ。

 

これ、どうする?

 

「「「「グエァァアアアア!!!」」」」

 

ギャァァァアア!!襲いかかってきたァァァァァァ!!!

 

誰かー!!助けてー!!!

 

「......!!」

 

と、思ったのだが。

 

ズン!!

 

俺は、いつの間にか地面に潜っていた。

 

「グエ!?」「グゥウ!?」「グァァア!!」「ギィ!!ガウゥ!!」「ガゥ?」

 

上が騒々しいが、今は自分のことで手一杯だった。

 

え、何?俺って動けたの?

 

地面に潜るとか歩くより難しいだろ。

 

「「「「グァァアアア!!!」」」」

 

上で何か起きているが今はそんなことどうでもいい。

 

今のを応用すれば移動できるんじゃないだろうか。

 

......ここに1ヶ月突っ立ってた意味よ。

 

軽く絶望した。

 

さてと、上も静かになったし......上がってみるか。

 

.....あれ?あれれ?

 

上がれないぞ?

 

え!?なんで!?

 

潜れたんだよね!?じゃあ上がれるだろ!!

 

さぁ!!上がれ!!上がれぇぇぇっ!!!!

 

くそ!!何故だ!!一向に体が動かない!!

 

嫌だぁぁぁああ!!こんな真っ暗な世界が最後に見るものだなんて嫌だぁぁあああ!!!

 

 

 

......そして俺は、地底に閉じ込められた。

 

しかし、出ようとしても出られないので......

 

考えるのを、やめた。

 

途端に邪念が消えたのが理由なのかズン!!と地上に戻れました。

 

.....なんなんだよ!!ツンデレかよ俺の体は!!




書 く こ と が な い


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第2話 食事。そして前進。

メイデンさん、久々に食事を取るようです。


俺はあのイヌ科っぽい生き物が去った後、再び地上に出た。

 

そして地面に潜る以外の行動ができないか模索した。

 

結果、体のハッチが空いてそこから針を出したり、頭が割れてそこから砲弾が出せることが分かった。

 

......完全に人外だ。

 

そんなことはさておき。俺は動きすぎたせいで......

 

「........」

 

お、お腹が空いた。

 

もうやばい。腹が減りすぎて目の前にある石がコロッケに見えてきた。

 

この体でどうやって食事するかなんてどうでもいい。

 

何か、何かくれぇ......

 

そう願って何か出てくるなら世話がない。

 

わかって居ながらも、もはやこうして願うくらいしかできない。

 

そう思っていた次の瞬間。

 

ヒューン......ドシン!!!

 

そんな音がして、そらからあのイヌ科っぽい生き物が降ってきた。

 

......え?

 

な、何が起きたんだ?

 

よく分からない。

 

しかし、今はそんなことどうでもいい。

 

食いたい。喰いたい。

 

そう体が指示を出す。

 

だが、俺自身はこんな物食いたくない。

 

だが体が、体の中の何かが、これを欲して止まない。

 

俺の意思を無視して、体のハッチが開く。

 

いやあの、待って、待ってください!!

 

そこから、ギラギラ光る針が顔を出す。

 

そして、

 

「.....!!!」

 

ジャキン!!とうとう針が飛び出し、イヌ科っぽい生き物を貫いた。

 

そのままハッチの中に引きずり込み、取り込む。

 

........美味い。

 

空腹は最高の調味料とは誰が言ったか忘れたが、俺はそれを今身を持って知った。

 

思わず泣きそうになるくらいに美味い。

 

だが同時に、俺は人間を完全に捨てたことを痛感して、泣きそうになった。

 

食事を取れた嬉しさと、イヌ科を食べた罪悪感が混ざって、とてつもなく複雑な気分になった。

 

まだ口に残るイヌ科っぽい生き物の味は、これ以上に無いほどの満足感をもたらしていた。

 

 

 

 

 

 

 

......よし、心の整理が付いた。

 

俺は今日を持って、人間だった頃の俺と、今のメイデンな俺を完全に切り離す。

 

今のままじゃ生きていけない。

 

俺は、人間をやめるぞぉぉぉ!!ジョ〇ョぉぉぉ!!!

 

ふざけることが出来るくらいには回復した。

 

ただ、人間だった頃の知識やらは活用することにする。

 

この世界に人間が居るかは知らないが、もし居るのなら仲良くしたい。

 

人間を辞めたからと言っても、人間を相手にするのは嫌だし。

 

どうにか仲間になってもらいたい。

 

その為にまずは何をするべきか。

 

一番最初に思い浮かんだのは、断られた時の為に力を付けること。

 

そうすれば、相手も断りにくくなるし、断られた時も対応できる。

 

この世界にはあのイヌ科っぽい生き物みたいなのがわんさか居るようだし、ここの人間がどんな文明や武器を持っているかわからない。

 

力を付けること。それだけで一石五鳥くらいの得が出てくる。

 

言語はまだ後だ。ここには言語を学ぶ為の物が何一つ無い。

 

その為には足がいる。

 

まず、動けるようになることから始めるとする。

 

 

 

 

 

 

その日から、俺の訓練は始まった。

 

地中に潜っては出てきて、潜っては出てきてを繰り返してみたり、体を捻ってみたり、前に行こうと体を思いっきり仰け反らしてその反動を利用しようとしたり.....etc

 

だがそのどれもが効果無かった。

 

訓練を初めて10日。未だ収穫は無い。

 

もしや俺が生まれ変わったこのメイデン的な生き物は、ペンギンが飛べないのと一緒で歩くことはできないのだろうか。

 

そんなマイナス思考が頭を過ぎるようになってきていた。

 

......しかしそこで、天啓が浮かんだ。

 

歩けないなら、飛べば良いじゃないか。

 

ペンギンは飛べないし、このメイデンも歩くことはできないかもしれないが、俺はペンギンではない。

 

幸い、使えそうな機能も有るのだ。

 

試す価値は充分にある。

 

半ば祈る様にして、俺は体のハッチを開き、前のめりになった。

 

地面に針を突き刺し、グッと力を込める。

 

そして、一気に......!!

 

俺の体を引き抜くようにする!!

 

「.....!!!」

 

すると、奇跡が起きた。

 

俺の体がスポーンと地面から飛び出し、宙を舞っていた。

 

綺麗に着地を決めたものの、俺は自身に起きたことを理解しきれていなかった。

 

すこし落ち着いて、現状を理解した。

 

.....マジで?

 

やりきったのか?俺は......

 

い、い、イヨッシャァァアアアアア!!!!!

 

飛んだ距離はたかが5m。

 

人間にとって、これは本当に小さな一歩かもしれない。

 

しかし、俺自身(メイデン)にとっては、とてつもなく大きな一歩となった。




主人公、前進!!

それと、骸骨王さん。盛大な誤字報告をありがとうございます!!

作者のやる気は読者のコメントと評価です。

読者の皆さんが読みやすくなるのであれば、基本誤字報告は受けております。

しかし、悪意のある誤字報告は却下していますので 、ご了承ください。


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第3話 第一村人

ひっさしぶりですねぇ!!


いやぁ、動けるって最高!!

 

俺はこの前覚えたピョンピョン歩行で散歩(?)をしていた。

 

あれから何度も練習したかいがあってか、飛べる距離も伸びてある程度調整もできるようになった。

 

傍から見たら、体操選手が永遠と床競技で回ってるような感じか?

 

一々変わっていく景色、肌を撫でる風、体を動かす開放感。

 

どれもが久しぶりで、とても気持ちよく.......き、気持ち、気持ち悪い。

 

回り過ぎた。頭がクラクラする。

 

視界がグワングワンする。なんだか起き上がり小法師みたいな挙動をしている。

 

右に倒れては左に行って、そこからまた右に行ってを繰り返している。

 

少し休憩することにする。

 

休憩がてら空を見上げる。

 

とても澄んだ色で、日光も心地よい暖かさだ。

 

なんだか眠くなってきたな....。

 

俺は地中に潜った。

 

あのイヌ科っぽい生物に襲われない為にこの前から地中で寝ることにしているのだ。

 

あぁ、体を包まれる安心感って良いね。土が柔らかいから布団みたい。それに程よく冷たいからとても気持ちがいい。

 

先ほどのピョンピョン酔いも収まってきた。

 

少しこのまま寝よ。

 

俺はゆっくり意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

目が覚めたら、地上が戦場になっていた。

 

な、何を言ってるかわからねぇと(((ry

 

イヌ科っぽい生き物の群れとそれより一回り大きい猿っぽい大型の生き物同士が争っている。

 

その音で目が覚めた俺。

 

頭だけ出して見ていた。

 

イヌ科っぽい生き物は善戦するものの、大型の猿っぽい生き物は空気砲的な何かでイヌ科っぽい生き物は薙ぎ払われていた。

 

.....イヌ科っぽい生き物って長いな。これからイヌ科って呼ぼう。

 

そんなこと考えていると、イヌ科は全滅した。

 

猿っぽい生き物は勝利の咆哮をあげた。

 

うわー、すげー。関わらんでおこ。

 

そう思ってまた地中に潜ろうとした時だ。

 

「作戦通りだな。みんな、行くぞ!!」

 

「「「ラジャー!!」」」

 

俺は耳を疑った。

 

.....え?今の声って、人か!?

 

そう思考すると同時に、この世界で初めて見た人間は、くっそデカイ武器を担いで猿っぽい生き物に向かう。

 

見事な連携で猿っぽい生き物を追い詰め、危なげも無く猿っぽい生き物を倒した4人の人間。

 

よ、よくもまぁあれだけ振り回せるよ。

 

4人は何かを話している。聞こえないが。

 

この世界人間居たんだ。

 

そのことに軽く感動しながらも、人間で無くなってしまった自分にあのデカブツが振り下ろされるのを想像すると身震いが起きる。

 

そんな感じで油断してると。

 

「やめろって!!もうそのことは掘り起こ....すな.....よ?」

 

1人の人間と目が合った。

 

「ん?どうしたの?たいちょ......う。」

 

もう1人の視線が、隊長と呼ばれた人間に導かれて俺に突き刺さる。

 

「どうした?」「何かあるの?」

 

その他2人にも見つかり、全員の視線が俺に注がれる。

 

.....俺はいたたまれなくなってゆっくり、ゆっくりと地面に顔を潜らせて行った。

 

「「「「.......な、なんだ今の!!!」」」」

 

上で叫び声が聞こえるが、気にせず俺はゆっくり、またゆっくりと地中に潜って行った。

 

「いま、あ、アラガミ!!アラガがミ!!ちょこんとあ、頭だけ出して!!」

 

「落ち着けナナ!!とりあえず掘り起こすぞ!!」

 

「いやお前が落ち着けギルバート!!とりあえずこんな時はサカキ博士に連絡だ!!」

 

「今の絶対コクーンメイデンだったよね!?マジで地中を移動してるの!?」

 

上で混乱に陥る人間達。そりゃそうだ。

 

「サカキ博士ですか!?少し伝えたいことがありまして!!

はい、はい、見てたんですね!?なら話が早い!!単刀直入に言います、なにあれ!?」

 

『お、落ち着きたまえブラッド隊長。

私だって少し驚いているんだ。とりあえず一旦帰還してくれ。そこで話し合おうじゃないか。』

 

人間達はその声に従って帰って行った。




原作でもありそう。


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第4話 同種

主人公が大型アラガミ.....極端に言うとウロボロスとか見たらどんな反応するんだろうね?


あの人間達と出会って一週間。

 

何故かここら辺を出歩く人間が増えた様な気がするぞ。

 

ここに居たらマズイと本能的に感じた俺は、朝は地中で過ごして夜に思いっきり移動する生活を続けている。

 

キョンシーも真っ青なピョンピョン移動だ。

 

.....真っ青なキョンシーって普通じゃね?

 

そんなどうでもいいことを考えながら俺は今日も地中で夜を待つ。

 

「なんだかさ、最近ここら辺での任務多くね?」

 

おっと、上から人間の声が聞こえる。

 

そしてドサッ!!と言う音もした。

 

これは、座りやがったな。

 

「あぁ確かに、何の為だろうな?」

 

「知らね。だけどなんだかサカキ博士が妙にやる気になってたよな。」

 

「変な物でも食ったんじゃね?」

 

「かもな。今度聞いてみるか?」

 

「気軽に質問できるくらい俺らとあの人って仲良かったっけ?」

 

「なんとかなるだろ。」

 

....そうして少しだべった後で人間達は立ち去った。

 

一体なんだったんだ。

 

 

 

 

 

 

そして夜中。日中は特に何も無く暇な時間だった。

 

最近は完全に夜型になっている俺だった。

 

地面から出てきて、いつものピョンピョン移動で移動する。

 

しばらく移動していると、雨が降ってきた。

 

体に付いた土が取れていくのが分かる。

 

気持ちいいであります。

 

ケ〇ロが終わった時はショックだったなぁ....。

 

しばらく移動すると日の出が見えてきた。

 

同時に俺は地面に潜る。

 

そろそろいいんじゃないかと思ったが念の為だ。

 

 

 

 

 

少し周りの様子が見たくて頭だけ地面から出していると信じられない物を見てしまった。

 

今俺の目の前には、メイデンが居る。

 

俺の様なメイデンが居るのだ。

 

しかも群れなのか複数体。

 

ドッペルゲンガーか何かかと思ってしまった。

 

どうやらメイデンは俺だけじゃなかった様だ。

 

だが、全く動かない。

 

見ていて不安になってきた。

 

針でつついて見たり頭突きしてみたりしたが全くの無反応。

 

と、思ったのだが一斉に動き出した。

 

そしてそのまま前に向かって砲弾を打ち出した。

 

なんだなんだと思っていると砲弾が向かう先には....。

 

「コクーンメイデンの群れを発見。クエストの対象はこいつらか?」

 

『はい!!迅速に撃退してください!!』

 

「了解!!」

 

例の大型武器を持った人間がこちらに向かってきた。

 

前とは別人だった。

 

「数だけ多くてもダメだぞ!!」

 

結構な速度で他のメイデンをバッサバッサと切り捨てていく人間。

 

俺はヤバイと思って地中に逃げた。

 

上で音がする。

 

金属音と肉が裂かれる様な音がする。

 

怖くて震えてしまっていた。

 

やがて音がしなくなった。

 

もう大丈夫かと思って地中から思い切って出てみた。

 

すると......。

 

「ギャァァァアアアア!!!!!」

 

頭の上から悲鳴が聞こえた。

 

え、何!?

 

ビックリして体が跳ねた。

 

「グアア!!やめろ動かないでくれぇぇええ!!!!」

 

その這い出でるような声に震えが止まらなかった。

 

「震えるなぁあああ!!!!」

 

もう何がなんだかわからなくなって頭をブンブン振ってしまった。

 

「イタイイタイイタイ!!!!!お前遊んでるだろ!!やめろぉぉおおおお!!!!」

 

すると、なんの拍子かスポッ!!っと軽い音がしたと思ったら上から人間が落ちてきた。

 

あまりのことに驚いてすぐに地中に逃げた。

 

もう嫌だ。軽い気持ちで外には出ないようにしよう。

 

そう思った。

 

.....そういえば、なんだかあの人間お尻が赤かったな....。

 

痔か?

 

かわいそうに。見た目若かったからからかわれてるんだろうなぁ.....。

 

 

 

 

 

 

 

 

その日から、人間達の話を聞く限り、『ケツ掘りコクーン』とかいう化物が出てくるらしいという噂が流れていた。

 

怖いな。ますます日中は地面に潜ってそうだな。

 

あの人間も見なくなった。痔が悪化したのだろうか?

 

どちらにしろ、一刻も早くここから離れようと思った。




ケツ掘りコクーンは結構響きが良いと思います


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第5話 変調

ちくしょう......ちくしょうめがぁぁぁあああああ!!!!!

FGOにてイシュタル目指して10連したら見事に星4礼装だけの結果!!!
その前に既に星5礼装を当てアルテラちゃんを当てたせいか!?!?
なんにせよ酷い!!惨すぎる!!!

なのでとりあえず曜日クエをモードレッド孔明で無双してスッキリしてきました。


あれから3日。

 

なんだか体調がおかしい。

 

体の側面と頭に違和感を感じる。

 

何かが蠢いてるような.....。

 

とりあえず俺にはどうにもできないので放っている。

 

まさか、何かの病気だったりしないよな。

 

そもそもこの生物(メイデン)は病気になるのか?

 

謎だ。

 

とりあえず俺は今日も跳ねる。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、頭にナポレオンの様なつば広帽が付いていた。

 

なにこれ。なんだこれ一体。

 

帽子ある状態で砲台が出せるか気になったので出してみた。

 

.......なんだか、波動砲みたいな開き方したと思ったら波動砲みたいなのが出てきた。

 

怖いから撃つのは止めておいた。

 

見るからに危ないもの。

 

もう朝日がで初めて居たので寝ることにした。

 

地面に潜りにくかった。

 

 

 

 

 

そのまた翌日。

 

......体の側面に2つハッチが追加されていた。

 

不思議に思って開いてみた。

 

.........デカイ腕が這い出てきた。

 

普通に扱えるしデカイ岩も投げれる。

 

ピョンピョン移動よりも圧倒的に早く動ける。

 

俺の体に何が起きているんだ。それともこれがメイデンの普通なのか?

 

嫌すぎる。だが便利すぎる。

 

それにあのイヌ科も簡単に追っ払えた。あのデカイ猿も追っ払えた。

 

これなら昼に行動しても......大丈夫か?

 

あの人間達には見つかりたくないし、いつも通り夜行動で良い気がする。

 

とりあえず行動パターンは変えないようにした。

 

 

 

 

 

 

 

夜になった。凄く軽やかに動ける。

 

酔うことも無い。

 

傍から見れば剛腕を生やしたメイデンが凄い速度で走っていることになる。

 

軽くじゃなくてガッツリホラーだ。

 

嫌すぎる。夢に出るわ。

 

まぁそのメイデンが俺なんだけどな。

 

そして、ビルが立ち並んでいるビル街に着いた。

 

言うまでもなく荒廃している。

 

俺の同類もちょこちょこ生えている。

 

.....同類かわからなくなってるがな。主に俺が。

 

とりあえず腕をしまって地面に潜った。

 

寝よう。なんだか驚き過ぎて疲れた。

 

 

 

 

 

翌日、人間の会話で目が覚めた。

 

「ここら辺か?報告にあった変なコクーンメイデンが出たって報告があったの。」

 

「だな。夜中に偶然目撃されたらしい。変な帽子被ってたらしいぞ。」

 

あれ?これって俺じゃね?

 

「あと馬鹿みたいにムキムキな腕を生やしてたらしい。」

 

「なんだそのクリーチャー。気持ち悪ぃな。」

 

少し傷付いたぞ。

 

「ってか、本当に居るのか?『アラガミ反応を確認!!』お!?急ですね。どこですか!?」

 

あらがみ?あらがみって何だ。甘噛の対義語か?

 

『そこから零距離!!地中です!!」

 

「「はぁ?」」

 

どうやらバレたらしいので先手を取らせてもらう。

 

ドゥン!!と地面から生えた。

 

すると、いつしかの頭に掛かる謎の重みが俺を襲った。

 

「グアァァアアアアア!!!」

 

「ヒロトぉぉぉおおお!!!??」

 

目の前には1人の人間。

 

この口ぶりだとヒロトと言う人間がもう一人居ることになるのだが、どこだ?

 

回転して見てみても見つからないぞ?

 

「回るなぁぁああ!!!裂けるぅぅううう!!!」

 

「待ってろヒロト!!今助けてやる!!」

 

目の前の人間が馬鹿デカイ槍をこちらに向けてきた。

 

謎の叫び声を無視して目の前の人間を威嚇するため波動砲(仮)を開いた。

 

すると、グシャ!!っと言う生々しい音が聞こえた。

 

「ア......。」

 

それと同時にまた上から人間が降ってきた。

 

本当に一体なんなんだろうか。

 

「ひぅ!?な、なんて残酷なことを....!!」

 

もう片方の人間は手で尻を庇った。どうしたんだろ?

 

「アハハ......。ボラギノールの神様が見える.....。」

 

「しっかりしろヒロト!!ボラギノールがなんなのか知らんがそんなの居ないぞ!!」

 

『ふふ、二人共!!とりあえず帰ってくるんだ!!』

 

「は、はいぃ!!」

 

一連の流れを見守っていたら、無傷な人間が尻が真っ赤になった人間を担いで帰って行った。

 

この世界には痔が流行っているのか?難儀なものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、ここ近辺に『ケツ裂きコクーン』とか言う化物が出るらしい。

 

ケツ掘りコクーンの親戚か?

 

俺も背後には注意することにした。




メイデン主人公のイメージはご自由に。
多分誰がしてもクリーチャーになります。


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第6話 協調

ジョジョ4部のアニメを一気見したおかげでやる気が満ち溢れました!!

効果音とバイツァダスト版のOPは動けなくなりましたね


人間達に襲われて、3日経った。

 

ケツ裂きコクーンとか言う噂のせいで、ずっと背後に気を配っている。

 

この体にも穴があるのか知らないが、気になるものは気になる。

 

.....さて、ここからが本題だ。

 

『隊長!!』

『隊長!!』

『隊長!!』

『隊長!!』

『隊長!!』

 

今俺の目の前には、俺のことを「隊長」と呼ぶ大量の同類で溢れている。

 

厳密には呼んでいるというか、頭に直接流れてきている様な.....気味が悪い。

 

どういうことなのだろうか。

 

少し前までは普通だったものが急に豹変した。

 

怖い。夢でありそうな展開だ。

 

無表情なメイデンが俺を囲んで隊長と呼んでくる。

 

『隊長!!指示を!!』

 

一番前のメイデンが、代表の様にしてそう言ってきた。

 

『指示を!!指示を!!指示を!!指示を!!指示を!!指示を!!指示を!!』

 

他のメイデンも連なってそう行ってくる。

 

そこに駆け込んでくる人影が三つ。

 

「感応波が受信された地点はここか!!」

 

「うぉ!?なんだこの大量のコクーンメイデンは!?」

 

「あれ!!あの中心に居る奴から感応波が発せられている様です!!」

 

その3人は、オトコ2人と女1人のグループだった。

 

かんのうは?なんだそれは。美味しいのか?

 

とか考えていたら、人間達はいつものデカイ武器を構えてこちらに向かってくる。

 

ギャー!!!『助けてぇぇぇぇ!!!』

 

そう叫ぶと.....

 

『『『『了解!!!!』』』』

 

取り囲んでいたメイデン達が、全員潜って俺の前に、俺を庇うようにして出てきた。

 

そこからは一方的な蹂躙だった。

 

まず、何体かのメイデンが人間達に向けて発砲した。

 

それを人間達は華麗に避ける。

 

だが、同じ方向に避けた男2人を悲劇が誘う。

 

なんと、下からメイデンが突き出てきて、男2人のケツに直撃した。

 

う、うわぁ.....!!なんて残酷なことを!!

 

男2人は喉が壊れそうなくらいの悲鳴を上げている。

 

女の方は、メイデンに取り囲まれた様だった。

 

俺はもう、なんだか怖くなって地面に潜った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間side

 

最近、男性ゴッドイーターが不幸な事件に襲われることが多発している。

 

主に、その、なんていうか、お尻の穴を.......こう.......あぁもう!!なんで俺がこんなこと書かなきゃイケナイんだ!?

 

セクハラだ!!セクハラ!!

 

その不幸な事件の犯人というのが、どうも少し変わったコクーンメイデンだという。

 

なんでも、少しおかしなつば広帽を被ったような頭をしているのだそう。

 

信じられないことに剛腕を持っているとか。

 

サカキ博士の話だと、つば広帽の形が昔の本に乗っていた......なぽれおん....?に似ているのだそう。よく分からない。

 

そして今日も、そんな不幸に襲われた男性が2人.....。

 

今回の被害者のおかげで、そのコクーンメイデンが感応種だということが分かった。

 

大量のコクーンメイデンを率いて襲ってきたそうだ。

 

「たいちょ〜?何してるの?」

 

「あぁナナか。日記を書いてるんだよ。」

 

「へ〜......見せて!!」「やだよ!!」

 

「隊長、軟膏が売り切れてたぞ.....。」

 

「やっぱり、みんな警戒してるんだね.....アレを。」「だな。俺達の天敵の登場って訳か。」

 

隊員の......ギルバートと共に凹む。

 

明日は我が身かもしれないのだ。

 

自分が貫かれた所を想像すると......。

 

お尻の穴が引き締まった。




少し短くなってしまいました。

やっとこさタイトル回収できましたよ。


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第7話 砲撃

イェーイおまたー☆

作者です。大変遅くなりました。

....あ、あけおめです。


人間たちの襲撃から1週間。

 

俺はいつも通り平和に過ごしていた。

 

その間、この体はコンクリとかも食べれることや(なんだか豆腐みたいな味がした)、同類は俺が本気で助けて欲しいと思ったら招集されることがわかった。

 

今は無茶に移動せずに、少しの間ここに居座ろうと思っている。

 

同類も居るし、何より過ごしやすい。

 

たまに変な赤い雨も降ったりするが特に何かあったわけでもないからそういう現象なんだろうと思った。

 

さてさて、そんな平和に過ごしていた俺だが、やっぱり知っておきたいことがあった。

 

『波動砲(?)の威力』

 

これに限る。やっぱりいざ使うとなった時にために知っておきたい。

 

威力の検証方法は単純だ。1回撃って見る。

 

的は無い。ただ前に放つだけだ。

 

砲台を出す時に、帽子が割れてジャキン!!と言った感じに出てくる。

 

見るからにやばい。撃つのが楽しみだ。

 

若干ワクワクしながら砲台を前に向ける。

 

前は更地。地面がただただ広がるだけのため、何か被害が出ることも無いだろう。

 

.....被害を考える必要があるかは別としてだが。

 

それでは、撃つぞ!!

 

そう思って砲台を放とうとすると、キュイーン!!と言った感じに砲台にエネルギーが溜まっていく。

 

その後.....。ドン!!と言うふうに、高密度のエネルギー弾っぽいのが放たれた。

 

それも猛スピードで。バビュン!!と彼方に飛んでいった。

 

......威力が分からない。

 

仕方ないので結局テキトーなビルを見つけて撃った。

 

......倒壊した。

 

エネルギー弾を受けた場所が猛烈に爆発して、ビルが1個倒れた。

 

俺、解体業者やろうかな。

 

そう本気で思うくらいに綺麗な解体だった。

 

 

 

 

 

side:ゴッドイーター

 

 

その日も、いつも通り普通な1日だった。

 

普通に任務に行き、普通に挨拶して、普通に過ごしていた。

 

そこに、影が一筋指していたことに、誰も気づかなかった。

 

 

 

 

 

遥か彼方より、亜速で迫ってくる光る玉が一つ。

 

 

 

 

混乱の、前触れであった。

 

その光玉は、狙ったかのようにゴッドイーターの拠点.....フェンリルに属する極東支部に向かっていた。

 

誰も気づく者はいない。

 

スピードを緩めること無く、光玉はグングン近づいて来る。

 

そうして、光球は、いとも簡単に。

 

 

 

 

 

『アラガミ防護壁』を貫き、その中に広がる都市、『ハイブ』に突っ込んでいった。

 

 

 

 

 

爆発が起きた。誰も予測できて居なかった為か、混乱が広がった。

 

奇跡的にか、あるいは作為的か、爆発は無人街で起きていた。

 

怪我人は出たものの、大きな怪我は少なかった。

 

極東支部を含めたフェンリルの研究員の調査の結果、オラクル細胞の反応以外には何もわからなかった。

 

ただ、わかったことは確かにあった。

 

この近くに、アラガミ防護壁を容易く貫く威力の攻撃を、超距離から放つことが出来るアラガミが存在しているという事だ。

 

人類に、緊張が走った。

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

side:主人公

 

 

あれから色々試してみた。

 

どうやらこの砲台、エネルギー弾を放つ以外に、レーザーの様な物も出せる様だ。

 

威力は馬鹿高い。

 

地面を溶かすレベルに。

 

しかし、高威力の攻撃の為か、どちらにも所謂クールタイムと言う様なものがあった。

 

これには自身も納得している。

 

あんな馬鹿威力の攻撃をバンバン撃たれては困る。

 

地形が変わってしまいそうだ。

 

まぁ撃つのは俺なんだが。

 

それよるも、なんだか少し胸騒ぎがする。

 

どこか遠くもない所でおかしなことが起きている様な.....。

 

だが、俺の勘は大体当たらないから宛にしてないんだが。

 

気になっていたことが片付いた。

 

とてもスッキリしたせいか、眠くなってきた。

 

まだ日が登っているが、お昼寝ということでここは一つ.....。

 

そうして俺は地面に潜って、惰眠した。

 

この時の俺は、自分が何をしでかしたのか、わかっていなかった。




はい。主人公やらかし回です。

たまにはケツが出てこない話も良いですね。


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第8話 腕

タイトルが不穏ですね


波動砲を試し撃ちしてから3日。

 

メイデン軍は着実に勢力を伸ばしていた。

 

いまや、この荒廃した街の殆どは全力を出せばタケノコ畑になる。

 

俺はというと.....。

 

『隊長!!』『隊長!!』『隊長!!』

 

仕留めた獲物を献上されていた。

 

あれだ、あれ。昔の神様みたいな。

 

狩りの成功を感謝して一部を捧げるみたいな。

 

俺は今あれを受ける側になっている。

 

断るのも申し訳ないので、食べてはいるが。

 

しかも、こいつらが狩りに全力を出すから、ここら一帯の生態系がぶっ壊れた。

 

あのイヌ科も、猿っぽいのも、電気発するトラみたいなのも居たが、ぜーんぶこいつらの餌食だ。

 

居るには居るのだが、それはここに迷い込んだ哀れな獲物だ。

 

すぐに下から上から横からグッサグサにやられて今晩の飯になる。

 

止めようとしても止まらないので、もうどうにでもなーれ☆と言った感じである。

 

何度か人間達が攻めて来た時も、全員にもれなくボラギノール(意味深)をプレゼントするハメ(意味深)になっている。

 

男限定だが。

 

女の場合はとにかく取り囲んで銃口を向ける。

 

中には泣き出す子も居て、罪悪感で苦しくなる時がある。

 

だが、良いことに誰一人殺すことなく帰している実績がある。

 

少し希望が見出されてきた。

 

偉い人も言ったじゃないか。『話せばわかる!!』

 

あ、そう言った後に逝ったんだったっけ?偉い人。

 

不吉だから止めとこう。

 

「総員気を付けろ!!下はメイデンだらけだぞ!!」

 

「「「了解!!」」」

 

ん?なんだ。また人間達か。

 

まぁメイデン達がなんとかしてくれるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、思ったが.....。

 

「あ、危なかった......。マジで尻しか狙わねぇじゃねぇか!!」

 

「お、俺もだぜ隊長.....。命以上の危機を感じた」

 

「.....私達、女で良かったね?シエルちゃん」

 

「そうですね。心の底から思います」

 

この人間達は今までとは少し違うようだ。

 

簡単に言うと急に強くなったり、存在感が強くなったり、変な技使ったり。

 

人間達の中でもきっと特別な存在なのだ。

 

違うそれはべるおりだ。

 

特別な存在なのだろう。

 

とにかく、出てくるメイデン達を掻い潜り、倒し、俺の元までたどり着いた。

 

よくぞ来た!!勇者達よ!!

 

魔王じゃねぇよ。

 

「これを倒せば、男達は救われる筈だ!!」

 

「行くぜ隊長!!男達の無念を晴らすぞ!!!」

 

異様に燃えている男2人を残りの女が微妙な目で見ている。

 

まぁ、とりあえず。相手しますか。

 

ドゴン!!久しぶりに腕を出した。

 

「「「「........。」」」」

 

......あれ?どしたの?

 

さっきまでの勢いは?

 

そういえば腕が増えてるな。4本に。

 

「な、なぁギルバート」

 

「なんだ?隊長.....」

 

「逃げる?」

 

「逃げるわけないだろ。ここは......」

 

「そうだね......」

 

男2人が背を向けた。

 

「「戦略的撤退だ!!」」

 

「「えぇー......」」

 

逃がすわけないでしょう。

 

余っている2本の腕で男2人を即座に確保する。

 

「おわぁ!!」

 

「嫌だぁぁぁあああ!!!死にたくなぁぁあああい!!!!」

 

「「......。」」

 

隊長と呼ばれているうるさい方を先に相手することにした。

 

上手く腕一本で体を支える、2本を使って足を広げる。

 

「ま、まさか.....!?」

 

そしてそのままゆっくり頭の上に下ろしていく。

 

「あぁ、あぁぁぁあああああ!!!!」

 

「隊長、墓は作っておくからなぁ.....!!」

 

そして、グサッ!!!

 

「ぎゃぁぁあああああ!!!!!」

 

そしてグシャ!!頭を広げる。

 

「あぁ、あぁぁあああ.......」

 

「白目むいてやがる......」

 

そして.....止めだ!!

 

ズンッ!!

 

波動砲を尻にぶち込んだ。

 

その勢いで前に飛ばした。

 

ドサッっと地面に倒れる男1

 

「」チーン

 

「あぁあぁ......かわいそうに」

 

勘違いしてるみたいだが、お前もだからな?

 

そういう意味も込めて足を広げる。

 

「え?」

 

その後、また男の悲鳴が一つ上がった。

 

女2人は、いつの間にか帰っていた。

 

かわいそうに......。




ブラッド崩壊の危機!!(ケツ的な意味で)

前回の分もケツを入れました。はい。


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第9話 それぞれの進歩

お、おおおお久しぶりです.......。(震え声)

すいませんでしたァァァァァ!!!!!

他の小説が楽し過ぎて進めませんでしたぁぁあああ!!!!


あの異様に強い人間達と戦って2週間。

 

『訓練!!』『鍛錬!!』『修行!!』

 

周りのメイデン達が何故か特訓(?)を始めた。

 

あれかな?あの人間達になす術が無かったから強くなろうとしたのかな?

 

俺を守ろうと?やばい。急にメイデン達に愛着が湧いてきた。

 

修行するのは良いのだ。

 

しかし.....。一つ問題が出た。

 

『『『『『訓練鍛錬修行!!』』』』』

 

数が多すぎる。

 

ここ一帯はもはやタケノコ畑である。

 

どんな修行かと言うと、例えば....。

 

片方が砲撃を放つ。それを対面しているもう片方が砲撃で消し飛ばす。これを繰り返すとか。

 

5対1での多人数からの弾幕を潜らずに避けるとか。

 

内蔵された針での接近戦とか。

 

ひたすら永遠に潜ったり出たりを繰り返すとか。

 

とにかく、それぞれがバリエーション豊かな特訓を行っている。

 

その影響か、食事まで変わった。

 

俺は、今まで通り献上品を貰っているので変わりはないのだが.....。

 

メイデン達は、どこから取ってきたのか機械類などの金属を多く食べるようになった。

 

カルシウム的な役割でもするのだろうか。

 

よくわからない。

 

関係ないかもしれないが、最近献上品の質が上がった気がする。

 

非常に美味しいのだ。

 

今日も、人っぽい顔をした虎っぽい何かを串刺しにしていた。

 

あの虎は雰囲気的にメチャクチャ強い気がするんだが.....。

 

というか、俺はそろそろ串刺し公とか呼ばれるんじゃないだろうか。

 

いやいや、誰が極〇王(カズィ〇ルベイン)だ。

 

俺はバーサーカーでもランサーでもねぇ。

 

1人で自分に突っ込むのは寂しいのでもう止める。

 

話が逸れたな。

 

特訓や食事制限のおかげか、メイデン達の体が段々メカメカしい感じになってきた。

 

思い出せば仕掛け自体は極刑〇にそっくりな内蔵された針は.....。

 

<ギュイィィィィン!!!

 

先っぽにドリルの様なものが付いた。

 

これのせいで犠牲者となるイヌ科生物等の死体が以前にも増してスプラッタになった。

 

それとメカメカしいと言えば外せないのが.....。

 

<キュイン.....キュイン......

 

目が赤く光る様になった。

 

モノアイに変化したメイデンも居れば、両目が赤く光るだけに留まったメイデンも居た。

 

なんだかカッコイイ。

 

体もなんだか鉄っぽい質感と色になった。

 

砲台も、見た目レールガンの様な近未来な物になった。

 

防御力も、攻撃力も、以前の比にならない

 

ここまでが、僅か2週間の出来事である。

 

いやぁ、この2週間でメイデン達が見事に魔改造された。

 

だが、ここで話は終わらないぞ。

 

最近献上品の質が上がったせいか、俺の体にも変化が起きた。

 

何かと言うと.......あれだ。

 

緊急脱出装置が付いた。

 

何を言っているのかわからないと思うが、簡単に言うとロケットの様に飛んで、危ない時に脱出できるようになったのだ。

 

オラクル細胞のエネルギーで熱を起こし、一気に爆発させることにより打ち上がり、あとはロケットの様に熱エネルギーを放出して逃げるのだ。

 

.....ん?なんで知ってるかって?

 

試したからだ。

 

上空に打ち上げられたが、腕で着地をしたので問題ない。

 

黒ひげ危機一発の黒ひげになった気分だった。

 

でも、自爆装置とかじゃなくて良かったよ。

 

いざという時の逃走手段の確保が図らずも得ることが出来た。

 

おい、ショボイって言うな。

 

ヘタレって言うな!!

 

俺が望んだわけじゃねぇからな!!

 

嬉しかったけど.....。

 

とまぁ、これが2週間での俺たちメイデンの成長だ。

 

主にメイデン達の成長が著しいな。

 

「お、おい.....本当に大丈夫か?」

 

ん?これは......。

 

「大丈夫だよ。たかがメイデンだろ」

 

『隊長!!』

 

あぁ、そうだな。

 

なんとなく言いたいことはわかった。

 

 

 

 

 

獲 物 だ

 

 

 

 

 

本日もこの街には、男の悲惨な悲鳴が響き渡る。




部下強化週間。

RPGあるあるの魔王より左右の側近が強いの法則です。


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第10話 君の穴は。

はえー.....すっごいストレート。(白目)
これは関係者に怒られますね。間違いない。


あれから1ヶ月。

 

ここ最近、人間達の襲撃が多くなってきた。

 

現在、メカメイデンと一人の人間(男)が戦っている。

 

<キュイィィィン!!!!

 

メイデンは針を射出して人間を攻撃する。

 

「針か!!盾で防いで....!!」

 

人間も簡単には当たらず、バッチリ盾で防ぐ。しかし、

 

ガキィン!!

 

「なっ!?盾が弾かれただと!?」

 

先に付いたドリルを上手く回転させて弾いたらしい。

 

まぁ、俺には何が何だかわからないんだけど。

 

<ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!

 

どうやら終わったらしい。

 

関節のついたドリル針で持ち上げられ、入念にケツの穴にドリルをねじ込まれる。

 

人間の方は既に白目を向き泡を吹いているが、それでもメイデンは止めない。

 

針を振って放り投げた。ドシャア!!っとある程度の重量のある物が落ちる音がする。

 

......冷静に解説しているが、震えが止まらない。

 

俺だって元男だ。あんなのを見せつけられて平気でいられる男はドMのホモくらいだ。

 

いや、ドMのホモでもゴメンだろう。多分。

 

さっきも言ったが、人間側が俺達を脅威だと思ったのか最近になって襲撃が増えている。

 

襲撃は今日だけで4回目だ。

 

『隊長、最近ゴッドイーター共の襲撃が相次いで居ますが、如何しますか?』

 

ん?あー.....そうだねぇ......。

 

あの人間をいつもみたいに送っといてあげて。

 

『分かりました』

 

.....ん?今の誰かって?

 

メイデンだよ。メイデン。

 

いつの間にか普通の会話ができる様になっていた。

 

部下達はどこまで成長するのか......。

 

成長の底も天井も見えないな。

 

まぁ人間達は、部下がやってくれるし、そこまで深く考えなくても良いかなーなんて思っている。

 

.....流石に気楽すぎるかな?

 

 

side out

 

 

 

 

 

side:ゴッドイーター

 

 

「最近、男性のゴッドイーター達が次々と餌食になっている」

 

サカキ博士に集められた俺達は、あのコクーンメイデンのことを聞かされていた。

 

「その被害を出しているコクーンメイデンにはまだハッキリとした名称は付けられていない。なので、僕が個人的に『メイデンリーダー』という呼称を付けさせて貰った。酷く安直だがね。無いよりマシだろう」

 

メイデンリーダー......。それがとりあえずのあいつの名前か。

 

「君達ブラッドには、メイデンリーダーの討伐を頼みたい」

 

あの時のトラウマが蘇り、震えが止まらなくなる。

 

すぐさまポケットに入っている即効性の安定剤を飲んで落ち着く。

 

最近はこれがなきゃ安心できなくなっている。

 

「.....すまない。君達に頼むのは酷くかと思ったのだが、相手が感応種である以上、通常のゴッドイーターでは被害が出るばかりだ」

 

サカキ博士は、机に手を付き、頭を下げてきた。

 

「頼む、この依頼、引き受けてはくれないかい?」

 

少しの静寂。

 

ギルバートが前に出た。

 

「サカキさん。頭を上げてください」

 

そういうと、頭を上げてくれた。

 

「俺達だって、ずっと指咥えてあいつの事を見てたわけじゃない。確かにトラウマではあるが、それ以上にあいつを倒して被害を出さないようにしたいと思っている」

 

ギルバートの後に俺も続く。

 

「そうですよ。俺だって、あいつの事ぶっ倒して、男のプライドを取り戻したいと思っていた頃なんですよ」

 

ギルバートと顔を合わせて、頷く。

 

「「是非、引き受けさせてください!!」」

 

「君達.....!!ありがとう!!本当にありがとう!!」

 

サカキ博士と堅く握手し、誓う。

 

「あいつをぶっ倒して!!男を取り戻して来ますよ!!」

 

この時、サカキ博士との間に、男の友情を感じた気がした。

 

 

 

 

 

 

「ねぇシエルちゃん。これってさ、真面目に話してる様に見えるけど.....全部お、おしりの話.....なんだよね.....///」

 

「ナナさん。言わぬが花ですよ」




少しスランプ気味です。


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