私立グリモワール魔法学園〜無課金勢が片道ログインしました。 (micxi)
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プロローグ
私立グリモワール魔法学園
ゲームアプリの1つであり、個人的に評価を付けるならキャラが全体的に可愛く、ほぼ毎日何かしらのイベントをやっているので全くと言っていいほど飽きないアプリである。傍から見ればキモイと思われたりするだろうが実はシリアス展開もあったりする。 近年希にみるストーリーがきちんとしているアプリであったりするので、イベントに飽きてもストーリーでまた楽しむことが出来る。
「よし、評価完了。」
とりあえず、これでレビュー評価も少しは上がってやってくれる人が増えれば良いのだが、、、、、まぁ高校1年の言う事なんて宛になんないし、レビュー文なんてそもそも見るやつなんていないでしょ。
しかし、どうしてもやらないといけない理由がちゃんとあった。
「とりあえず、、、、、サークルの人数を確保したい、、、、、」
グリモアにはサークルというグループを作り、そのグループに所属している人達で協力してイベントをすることが出来る。他にも様々なボーナスが付きとても有利にゲームを進めることが出来る。ここで重要になるのが人数であり、人がいればいるほど有利になる。、、、、、なるけど人はそうそう入ってこない。だから少しでもいいからレビューで高評価して興味を持ってくれればと思っている。そして入ったら自分のサークルに入れるという計画を立てていた。、、、、、現実はそう簡単にことは進まない。実際、1人の力ではなんにもなんないのでさっきのレビューも意味がない。
「ある程度友達が入ってくれたのがまだ良かった、、、、、」
そのため息と共に出た愚痴は風とともに流れていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おう!やっときたな、優真!」
朝から疲れてるのであのテンションの高さについてくことが出来ない。
名前に(陽)ってついてるけどまさにこういう感じにだよなぁ、、、、、。
そう考えながら自分の席に向かっていく。いつも学校は30分前に到着するのが俺の癖なんだがいつもより疲れているのか10分程遅く着いた。いつも余裕を持って行くことの大切さを改めて学ぶとともに椅子に座りながら陽介に話しかける。
「お前が早すぎなんだよ。」
「まぁ、一番に学校にこないとしっくり来ないからな。」
「ふーん。おっそうだ!昨日、、、、、」
そうして20分の自由時間はあっという間に消えて行った。
ちなみに陽介は俺がグリモアを教えてハマった1人で、つい最近は学校に着いてから毎日グリモアを始めとした様々な会話をしている。
「もう少しで時間だからまた後でな」
話しをして、自分の椅子に座ってから間もなく、SHRの開始を告げるチャイムがなった。今日も1日が無事に始まった。
今回この駄作を読んでいただきありがとうございます。筆者は無課金勢、、、、、
ではないです。(微課金)
この小説を書いた訳ですが、何かしら小説を投稿してみたいという好奇心で投稿しました。
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プロローグ2
学校という物を肯定していない優真はとにかく学校では無口である。
理由は中学生の時にものすごい黒歴史を背負った思い出があるために注目の的になるのが怖いからです。(陽介談)
話を逸らしたが、なんとこの学校、、、、、男子校なのである。男子校は東京などの沢山の学校がある場所ならある程度あるが、郊外になるとものすごく少なくなる。
、、、、、郊外って言っても埼玉県なんだがなぁ。
自分で心に思っていたことを独り言で言葉を返す。これがボッチの前触れであり、進行中の良くある光景である。だからこそ女子という存在から逃げて男子校にやってきたのである。独り言は良く女子がからかう原因の一つってこれ一番言われてるから。ソースは俺
「何鬱そうにしてんだよ!」バシッ
授業の間の10分休みの中、陽介が背中を思いっきり叩いてきた。
いつの間にか、授業が終わっていたようだ。というより10分の休みぐらい休ませてくれ、、、、、
「昨日せっかく俺の友達にグリモアを布教したのに、、、、、」
ガタッ「マジかっ!」
前言撤回。
やっぱり休まないからこの件について詳しく、、、、、ってなんで朝に喋らなかったんだよ。
「朝に話そうとしたけど忘れてたわ。」
「あぁ、そうなの、、、、、」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回陽介が俺を見かねて何人かに布教したらしい。無事に何人かハマったそうだがどうだろうか、、、、、
「毎日ログインは辛いけどキャラが可愛いからこれは行けるわって言ってたぞ。」
「その人アニオタとか?」
「いや、普通の人だよ。」
「まじか!すごいなお前!」
グリモアのキャラは可愛い。可愛いから最初にやってみる人がアニオタなどの萌え要素を求めてる人達に限定されている、、、、、と思う。うん。やっぱりそうゆう要素に慣れていないとキモがられちゃうよなぁ、、、、、
「そいつがさ、アニメとか萌え要素とかキモイと思ってたけど見る目変わったとか言ってたからさ〜やっぱりどんな物も先入観で物事を決めちゃうって改めて感じたわ、、、、、」
その人の言ってることはよくわかるというかそもそも俺がそうだった。小学生の時はニュースとかで批判されていたりしたことをよく耳にしていたのでとても駄目なやつなんだろうって思ってた。実際は過大に報道されているだけでそういうマナーの悪い奴らを重点的に観ていたということが中学生の後半辺りでわかり始めた後はだいぶこの世界に入っていったと思う。
「先入観ってやっぱり大事なんだな、、、、、」
陽介はこの言葉を深く噛み締めて俺に向かってドヤ顔をしてきた。
、、、、、キモイからやめてください。
「フッ、、、、、決まったな」
「キモイからやめてください」
「、、、、、」
そうして刻々と平和な時間がすぎていく。しかし時計の針が止まっている。
時計の針は授業が終わったあとに止まってしまったのだろう。未だに長針が8を指している。何かしらの前兆なのか、ただ単に電池が切れたのか、まだ誰にもわからない。
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プロローグ3
なんも変哲もなくすぎていく時間。窓側の暖かな日差しを浴びながら、適度な声が頭の中で響いていく。男子校の高校生でこの環境の中に起こる現象といえば、、、、、
「、、、、、」ガタッ!「!!?!」
言わずもがな、睡眠である。
季節は一年の中でも安定した気温をほこりかつ、湿度は人間にとって丁度いい所を保つ事ができる秋である。春も良いが、その時は入学したてだったのであまり眠ることは無かった。だいぶこの男子高に慣れてきた証拠なのかもしれない。
今何時だ?、、、、、んん?!
時計を見てみるが時計の針が進んでいないことに気がついた。寝る行為はすなわち授業がくsじゃなくて面白くnでもなく何言ってるかわからないと言う事の行動を示しているものである。多分この授業はつまらない分類に入っていると思われるので針が止まっているのを気づいてる人もいるだろう。でも、それを指摘する人はまだ誰も現れていない。理由はおそらく発言することによるリスクを避けているのかその後に出てくるクラスカーストの上位にいるヤツらのいじられを避けているのか。、、、、、多分どっちもだろう。ハイリスクハイリターンという言葉が存在するが、授業中の時計をみる事の見返りで先生の指名や、他の人達のいじられの確率をあげるのはどう見ても放置の方が良い。ハイリスクローリターンである。もちろん選択肢なんて決まっている。
何もしない。
そうして、何かを喋るおじさんの声を頭の中で響かせながら微睡みの中に落ちていった。
こうして何事もなく、1日の70パーセントが過ぎていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「今のサークルの中の総戦闘力順位何位だろ?、、、、、まだ1位だな。まだ無課金で行けるかな?」
独り言をするが、今は自分の部屋にいる。自分の部屋は何事もない限りはテリトリーとしてプライバシーを守ることが出来る。ありのままの自分をさらけ出すのも良いが、今回は代表選抜戦の最後のバトルである。これで順位が確定する大切な所なので気を抜くことは許されない。、、、、、多分。
しかし、戦いに参加するにはポーションが必要不可欠であり、まさに最後を迎えた今深刻なポーション不足になっている。
また、サークルのメンバーが揃ってないため気を抜くことができないといっても、格上のサークルなら負けたのと同然なので最後のバトルになるかは運に頼るしかない。
「まぁまだ時間あるし他のクエストクリアしてくるか、、、、、」
30分後
グリモアの最後の代表選抜戦が幕を開けた。今回のバトル日時は平日だが、午後7時30分から午後8時までと自分達学生だけではなく、社会人という名の廃課金者も蠢く時間に設定されている。10時もあるが酷すぎて話にならない。
「よし、5人入ってくれたぞ。相手はまだ入ってないからチャンス!キタコレ!!今の内に、、、、、、、、、、」
そして30分の独り言は代表選抜戦と共に終わった。結果は、、、、、勝った。
しばらくして今回の報酬が配布された。代表選抜戦に参加する目的は色々あるが、やはり順位で決定する報酬が目的の一つであることが多い気がする。この順位というのがグリモアのイベントで一番重視される場所である。順位が高いと、報酬が豪華になる。豪華なのがほしいからサークルを作る。サークルが増えるから入る所を厳選して、なるべくいい所に入る。それを超えるために新たなサークルが作られる。この循環で必要不可欠なのが結局、朝からずっと考えている人材なのであろう。
「今回は、、、、、ポーションとレアチケットと、、、、、#%):(」チケット?文字化けしてるぞ、、、、、。」
SR10%チケットだったはずなんだが、、、、、運営に報告すべきなのか?うーんやっぱり報告しないで、速攻引いてみることにするかな、、、、、。文字化けしてるけどこれは見た所10%チケットであっていると思う。というよりこれはもう一回ログインし直せば治るやつだと思うし。んじゃ!!引いてみるか!
「頼む当たれ!、、、、、フリーズした!?ファ!?、、、、、(´・ω・`)」
当たったものが彼の望む世界への片道切符ということを知っているものはいったい何処にいるのだろうか、、、、、いや誰も知らないであろう。知ることは、、、、、誰もできない。
時計の針が30分前から止まっているのを彼はまだ気づいていない。時計とは正確に時を刻むものであるはずである。何かが狂い始まったことを知らせているのかもしれない。身近なものの変化とは、何かしらの巨大な変化をもたらす。
彼がカウントダウンが始まったことに気づいたのは、とりかえしのつかない時間をすぎてしまった後だった。
最後とか何言ってるのかわからないですね。()
とりあえず、次でプロローグは最後になります。
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プロローグ4(last)
高校生の朝は早い。埼玉県では昔学区が決まっており、その中の学校に行くことが原則であった。そのため、通学は大体1時間でつく。しかし自由が効いてる現在は埼玉県ならどんなところでも受験に合格すれば通うことができるようになった。これは主人公も例外じゃなく、昔だと行くことが出来なかった所に通っている。通学時間が伸びるが自分の行きたい高校の幅が増えたことにより、好きなことがたくさんできるようになったと思われる。
「、、、、、時計、、、、6時か、、、、、」
朝起きるとともに秋特有のひんやりとした空気が布団の中に身体を押し込もうとしている。休日ならそのまま押し込まれるが今日は学校である。重い体を引き摺り登校の準備を始める。
「、、、、、学校行くか。」
何を思ったのか、TVを見ないで朝飯も食べずに学校に行くことにした。
親は、普段はこの時間に起きてくることはない。起きてくることはあるが、ものすごく朝が弱いのである。伝統高特有の学ランを身にまとい家を出る。そして、段々夜明けの時間が遅くなって暗さが残る空を見上げた。多分新月なのであろう。空の切れ端をよく見ると月が見える。秋という特別な単語に惑わされているだけなのか、純粋にそうみえるだけなのか、死んでるように見える。いや、でもこれは少し違う感じがする。、、、、、なんだろうか、、、、、
止まっているように見えるような、、、、
「俺の頭がおかしくなっただけだろ、、、、、どうしちゃったんだ俺の頭、、、、、」
昨日から同じくため息と共に愚痴を出した。それは風に流されることがなく、留まり続けた。いつもと同じ道を歩いて電車に乗り学校に行こうとしているのに、今日の駅までの道程はとても寂しく感じた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
電車の中は至って普通だった。雪崩の中に無理やり入り込み、電車の中で最も安全地帯である、ドアの端っこをとる。当たり前のようにやっていたことが今日はやけに安心した。そして何事もなくスマホをいじり始めた。
40分後
高校の最寄り駅に着いた。この頃には寂しさは消えていた。後は20分歩くだけである。一部の人が自分の高校の生徒だったことを考えるにまだ早いという時間ではないのだろう。
「さみぃ、、、、、今日何でこんな寒いんだよ、、、、、ぱっぱと学校行って手暖めよう。
うー、、、、、」
実際、太陽が沈む時間から一番遠い時間、、、、、つまり日の出の前が一番寒い。今は太陽は出ているものの、出たばかりなのでさほど気温は上がってないだろう。それに風が多少吹いてるので体感的に寒く感じてしまう。スマホを持つ手も段々かじかんできた。小走りで学校に向かう事にした。
学校に着いたらやること、それは、、、、、睡眠である。
どっかで聞いたtry
さほど友達がいない優真は消去法でこうなってしまうのである。
陽介は、、、、、いないなぁ。どうしたんだ、、、、彼奴は。彼奴らしくないぞ。
睡眠の前にいつもは彼奴がいじってくるけど、机を見てみるとバックが置いていない。いつもなら嬉しいけど今日は何故か寂しい。どっかに行った感じがして、、、、、。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今日は朝のSHRの前に1時間も眠ることができたが気分はずっと底辺を保っていた。
「だるすぎる、、、、、見た感じ彼奴休みか。あいついないと余り喋らないからな。
なんかこの世界にいるのが、、、、、辛い。」
壊れてしまえばいいのに
人間は、日常生活の中では物事を常にネガティブに考えている。自分にとって嫌なことがあれば嫌なことをした奴に死ね等と吐いたりする。そうしてコミュニケーションをとるのが人間である。気分が悪いから優真はこうネガティブに考えて、ストレスを時間等のものとして実在しないところにぶつけていたのだろう。
、、、、、そして時間に最後の強打が加えられた。
時が、、、、、音を立てて壊れていった。
パリン、、、、、
時が、、、、、時間が、、、、、壊れた。生命を持っているものの活動が停止した。
「、、、、、あっあれ?みんな止まってる、、、、、」
おかしいぞ、、、、、何かがおかしい。
ありえない、、、、、何故、、、、、時間が止まっているんだ、、、、、。
バァァァン!!
思いっきり音を立てて教室のドアを開ける。そして何かが憑いたように一目散に走り出した。すぐに校庭にでた。
、、、、、風が吹いていない、、、、、走ってるのに!!それに音も感じることができない、、、、、何がおきているんだよ、、、、、
頭はもう、狂い初めていた。彼は限界を超えて走り始めた。走った跡には涙が落ちていたが時が止まっているため地面スレスレで止まっていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はぁ、、はぁ、、、はぁ、っつ?!
蔦が脚に絡みついていたせいか、いつの間にか動けなくなっていた。そして脚が止まってしまった。それと同時に脚が動かなくなった。限界を超えて走ったからであろう。脚の悲鳴を無視し続けた結末がそこにあった。
「、、、、、なんで、、、、、っつ?!」
身体のあらゆる所から悲鳴が聞こえる。
100㌔走ったのかな、、、、、もう何処かわからないや、、、、、
まだぎりぎり動くことが出来る脳を使い、考えようとした。
しかし、何も考えることはできない。狂っているから。
「もう、、ダメだな。、、、何も、、、考えられない、、、っつ、、、、、目、、、が、、、、」
そうして気を失った。あっけない最期、、、、、だったはずだったが。
身体の力が抜けた瞬間、山の斜面により転がり始めた。そうして、その先にあった大きな穴に落ちていった。何故、穴があったのか。わかるはずもないが、転がり、穴に落ちていった後、穴から声がかすかに聞こえていたらしい。
、、、、、だっ、、、、、大丈夫ですか!?
プロローグ完
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第1章 グリモアール魔法学園へようこそ!
そうして彼は理不尽な起き方をした。
。゚( ゚இωஇ゚)゚。
(後書きはネタバレが含んでいます。)
「転校生さん!ここは下がってください!」
「わかった。」
「当てます!テイッ!」
とある山の中、制服を身にまとい何かをやっている二人。1人は少女で何かを手に纏っている。これは炎なのであろうか。人間ではまず共存することができない物を少女は手だけであるが纏っている。ここがさっきまで彼がいた場所ではないことを物語っていた。そして彼女の見ている先には何かが焼けた跡が残っていた。
見た感じはゴリラに見えるが焼けていない所を見ると、白い毛が生えている所が分かる。
「はぁ〜危なかったですね転校生さん...」
「危険区域からは離れているが、やっぱり油断は禁物だね。次からは歩く速度を遅くしてもいいから周りに何か異変があるか確認しながら行こう。」
この判断が彼《優真》の生命を救うことになるとは思いもよらないだろう。
「確かにそうですね。危険区域から離れていて油断していましたけど気持ちを入れ替えないといけませんね。」
「良し、歩くか!」
「ハイ!わかりましたぁぁぁぁぁあああ!?」
歩き始めた転校生と呼ばれた人は少女の奇声を聞き転び掛けた。転校生は苦笑いをした後、制服に付いた汚れを落としながらさっきの奇声について問おうとした。
「...どうしたんだ?え?背後?」
しかし、転校生は少女の指を指した場所を見た瞬間すべてを悟った。
「...これは...」
そこにいたのは、見た事がない服を纏っているがあらゆる所から血が滲み出して、見ていると死んでいるように見える少年が木に横たわっていた姿であった。
もちろんこれを見たあとのやることは決まっている。
「...智香さん。急いでこの人を学園に運ぼう!」
「はい!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「...見慣れない天井が見えるぞ。」
なんだ?夢だったのか?やっぱりあのありえない出来事は夢の世界の出来事だったのか?でも...なんで保健室見たいな感じの環境が近くにあるんだ?
しかし、あのおぞましい風景と風と音を感じることの出来ない場所を鮮明にはっきり覚えている為に、夢だったと言い張れることは無かった。人間はある一定のショックを受けると、その思い出を一切思い出すことがないように封印をする。
だが、今回の場合はおぞましすぎたのだろう。一切忘れることはできなかった。
逆に段々と意識がはっきりしてる内に今までの思い出が鮮明に浮かび上がってきた。
そこから読み取れたことは、今までの出来事は夢ではないということだった。
そして
「うっ...」
おぞましい風景を鮮明に思い出す中、今まで走ってきた代償のいつの間にか沈んでいた。痛みが襲ってくる。どれだけの時間を走ったのか、どれだけの限界を超えて走ったのか、どれだけの絶望を感じながら走ったのかこの痛みで悟ることができた。
「...やっぱりそうなのか。やっぱり...」
心の中で考えたことを呟く意味のない時間がすぎていく。しかし、それも段々しなくなっていく。太陽は上がっている時間なのに目の前が真っ暗に感じる。
太陽は...沈んでいた。
「..ん.......て」
何かが聞こえる。しかし聞き取ることはできない。
「ビ...す..よ」
「...せぃっ!」
ビシィィィィィィッッッ!!
保健室にとてもあたりどころの良い時に出る高く乾いた音が10秒程響いた。
その後に共鳴してるかのように悲鳴が響いていった。
今回の話の最後で主人公がビンタされましたね。痛そう(小並感)
あれは察しがいい人ならわかるのでは?
ヒント︰みんなのサポry
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こうして彼は最凶を料理を口に入れた。
「ギャアアアアアアア!?」
耳がもげるようなつんざく悲鳴が保健室に木霊する。これだけで何か倒せるぐらいの強さだった。
「うわっ!...おどかさないでよぉ!お兄さん!」
意識が落ちかけた瞬間、強引に意識を引き上げたことに怒りを覚えながらも男子校ではありえない女子の声が聞こえたためにすぐに落ち着くことはできなかったものの、その女子の姿をはっきり確認することができた。
「...ふ..ゆ.....!?」
何故季節を女子に向かって問うたのはわからない。
...は!?いや待て!ここは何次元だ!?おかしいぞ!?なんで俺が一番推してるキャラが目の前にいるんだ!?状況が掴むことができないんだが!?
「はい?私は 冬 じゃなくて!冬樹ノエルちゃんだよ!」
「...おやすみなさい。」
やっぱり夢だわ。おやすみ。
「えぇ!?まって起きて!なんで自己紹介しただけで寝ようとするの!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺は次元を超えた世界に来てしまった。しかも原因不明だから戻り方が分からない。また、俺がいた世界では今どうなっているのか分からない。どうやってあの日常を直すのか分からない今は色々な意味でよかったかも知れない。
「ここはグリモワール魔法学園という場所なんですか?」
「ああ。そうだ。そして君は何故木の近くに血みどろでいたんだい?」
今さっきから自分の事について色々と尋問されている。血みどろというのは初耳だが、確かに血みどろで気絶していた所を見たら理由も聞きたくなる。自分がもし、その立場にあったら間違えなく同じことを尋問する...けど、何故こんな所にいるのかは分からないんだよなぁ。逆に教えて欲しいですよ。
現在、保健室から場所を移して学園長室という場所で色々尋問されている。ビンタをされた後はありえない程あの時の出来事に対して耐性がついて間もなく、ふよふよ飛んでる兎が保健室に入り込み、優真を連れ込んだという流れがあった。
ノエルとはそれっきり会うことはなかった。
この兎、どこから見てもあのうのすけにしか見えない。違和感がありすぎる。重力仕事しろよ...
等と考えていたため相手...うのすけはこれを分からないという感情表現だという感じで受け取ってしまった。ただ単に聞きそびれただけだが。
「...分からない...分かった。とりあえずこのグリモワール魔法学園の滞在を許可するからゆっくり休んでくれ。」
「...え!?」
うのすけをずっと見て考えをしていたのだがいつの間にか話が進んでいたらしい。もちろん嬉しいこと限りないがうのすけ優しすぎでしょ。
知らない内に色々決まっていっている所に戸惑うが何しろ今の状況が全く掴めないためにこのまま流れに乗っていくのだろう。
「ということでここの学園の案内役を君を運ぶのを手伝った奴に頼んだから色々聞いてみてくれ。」
そして学園長室所のドアを破壊するかのように開けて入って来たのは紛れもなく、自分がいつもグリモアを始める時に見るキャラクターがそこにいた。
バァァァァン!!「大丈夫ですか!?」
「わぁぁぁぁァァァ!?やめてくれ!ドアぶっ壊すのはやめてくれ!」
「んん!?大丈夫って何がァァァ!?」
そこには南智花さんがいた。
...何度別の世界から来たと考えているのにやっぱり慣れないな。それにしても本当に可愛いなぁ...
ここまでは良かったが、手には湯気のたった深い皿を持っていた。ここまでならとても優しく、料理も作ってくれるというとても完璧な人物像になるのだが。
グリモアをやっている人なら分かる。彼女の料理は...
を生み出すことを。しかし彼は気づくことが出来なかった。
「色々うのすけさんから聞きました!元気が出るようにスープを作ったのですが。」
ファ!?...こっ...この俺がグリモアのキャラクターの手料理を食べれる日が来るとは...これは食べなければ!
「ああ、大丈夫!スープですか?この俺にですか?」
念を入れてみる。これで飲んでる途中に人を間違えた等言われたら傷付くからね。
「そうですよ!うのすけさんは見学してくれって言っていましたが、流石にきついと思って少し休んでからにして、身体を温めるために作ったのですよ?」
そして今までの情報でこたえていた脳がこの1つの優しさにより復活を果たした。
「ありがとう!んじゃお言葉に甘えて...」
キタぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ勝ち組だァァァァァ!!ヴッ!?
「ぐふぉ...」
言うまでもなくの意識は真っ暗になった。このやり取りをみたうのすけがスープの中身を見たところ、スープの色は灰色に濁っていて墨の香りがしたらしい。
せっかく脳が復活してきたところだったのだが、これによりしばらくの間まともに食事の感想をいえなくなっていた。
最後は暴走してますね。
後悔はしていない。
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俺は風紀委員のお世話にはなりたくない。
今回はまたまたサブタイトルで分かりますね。
「えぇ!?砂糖と塩間違えちゃったかも知れません!」
彼は思った。
あれはそういう問題ではないよね!?素材と料理の仕方の問題だよね!?味付け間違えちゃったじゃ済まないよね!?
今さっき南智花お手製の
人間は痛みを無視し続けると狂うとネットで書いてあったが、狂う前に壊れるという過程があることがわかった。
「いやいや...」
そもそも料理じゃないぞ?と言おうとしたが、今までの優しさに触れた上にせっかく自分の為に作ってくれた料理を酷評することが出来るわけなかった。。結果「...まぁ砂糖間違えても美味しかったから大丈夫だよ。」と言ってしまっため
「...ほ...本当ですか!?ありがとうございます!」
とニコニコしながら学園の中を歩いていってしまった。俺を置いて。
...どうしてこうなった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
グリモワール魔法学園で規則を破った人がお世話になる場所、それが懲罰牢である。そしてこの懲罰牢を管理しているのが風紀委員である。風紀委員というのはほぼ現実世界での風紀委員と同じ活動をしている。例えば、風紀を乱した人を懲罰牢に入れたり、魔法学園ならではだが魔法を学園内で使ったら懲罰牢に入れたりと実質上生徒会と肩を並ぶぐらいに権力が高い。
「はぁ〜今日はなんで支倉さんや神凪さんがエミリアさんに勝負を挑んでたんですかねぇ!」
ただいま廊下で何かを叫びながら歩いている少女...水無月風子も風紀委員の1人である。
「他にもイヴさんはどっか行ってしまいやしたし!服部さんは何か問題起こすし!氷川さんは暴走して問題起こすしry」
風紀委員には5人のメンバーがいる。その中でまたやる気派とそうではないのと別れている。水無月風子はやる気派の中にいて、もう一人のやる気派の少女と一緒に風紀委員としての役を務めている。残りの3人は強引なことはあまりしたくないのか分からないがあまり風紀委員の役を務めていない。
「...まだまだ学園内の取り締まりが終わってないですが料理部で休憩しましょー...」
水無月風子は良くストレスの中に生きているが鬱になる前に料理部で愚痴を言いながらリンゴを食べることで自分を維持している。しかし今回はもう限界なのか、料理部に足を向けて歩いていった。その道すがらには今、一番会わないといけない人がいる事を知らずに。
「...どうしようか」
依然として何をしようと考えている。しかし、何も浮かび上がることは無い。
「はぁー」
その近くに水無月風子がいるがどちらもきずくことはない。どちらも何かに必死なのだろう。段々と距離が縮まっていくもきずく気配はない。結構、
「..転校生はこの間に風紀を乱してry...!?」
「うーん。むやみに歩いて迷子になったら俺は今のじょ!?」
ぶつかってしまった。
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彼は愚痴を聞かされる運命だということを察した。
今回水無月風子視点が入っていますが、むっちゃ書くのが難しいのでこれから先は三者視点からの心の声はあまり来ないかと。
※11月11日に最後のまとめ方を変更しました。
水無月風子は現在猛烈に冷や汗をかいている。理由は簡単である。
...愚痴聞かれたかも!?まずい..どうしやしょう...
風紀委員のやる気派である水無月風子は影でとても愚痴を言い続けているちょっと
...見た感じ風紀を乱す服を来てはいないですし...いや、この人は連絡で今日やってきた人じゃないですか!?...それならなんとかいけ...
「あの...すみません。」
「あ、はい。」
さっきからずっと普段の口調と違う口調を使いながら話したり考えている。
脳がフル回転している証拠なのだろうか?そして水無月風子は考えに考えて
考えるのをやめた。要するに吹っ切れたのである。
中途半端に愚痴を聞かれたらもう最後まで聞かせましょうか...第2?の転校生さんには申し訳ないですがちょっと付き合ってもらいやしょう。逆に来たばかりなら全てを話した方がかえって良いかもしれませんからねぇ。
きっと何か言い訳を考えてもボロがでると考えたのだろうか。彼女はあえて話してみることにした。
「あ、うーんと...はい。」
最初の切り込みをうまくできなかったらしく、余計に気まずい雰囲気が滲み出る。
「...」
優真に至っては何をすれば良いのかわからず身が固まっている。ぶつかってよろけてしまったもののグリモアのキャラにまたまた会えたことでなんとか足を踏ん張り今の気まずい雰囲気に飲み込まれているといった感じなのか、純粋に水無月風子さんがオドオドしているのを見て珍しく見ているのか。どっちかは分からないが。
「...来てください」
「!?...へ?」
いきなりの来てください発言に焦る。
「...何故?」
もちろん、グリモアの中での水無月風子を知っている優真はだいたいこういうのを言われたら懲罰牢の確率が高いと思っている。だから理不尽な理由でいきなり自由も効かない身体で懲罰牢に入れられると色々困ると予測して理由を聞こうとした。しかし理由は予想外だった。
「...もう愚痴を聞かれたなら最後まで聞け。そいじゃついてきてください。」
...え?
愚痴を聞かれたなら?...愚痴ぐらい良くないですか?
「ちゃっちゃと行動できないんですか?...第2の転校生さん」
「...あ、待ってそもそも愚痴なんて言ってたとしても自分には全く分からないから大丈夫
「...」
...何でもないです一緒に行きましょう。あ、速いからまって」
なんかめんどくさいものに巻き込まれている感じがしてなんとか逃げようとしたが目が笑ってないが笑っているという自分がいた世界では経験したことのない顔をされたせいか、優真はこれから喋る言葉を忘れてしまった。しかしこの状況に近い漫画の4コマを思い出すことが出来た。
...思い出したぞ。これって水無月風子さんが料理部でリンゴ齧りながら愚痴をずっと言ってた場面の前兆じゃないか!?
...何故最初から愚痴を聞かされ続けなきゃいけないんだよ...
「いーですか?さっきの愚痴についてry.....」
...歩きながらも愚痴を聞かされるのね...
結果優真が考えている通りにことが進み、何処かの部室に連れていかれた。
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里中花梨の凄さを知る。
...寝落ちしました。お願いします!何でもしますから!(なんでもするとは言っていない。)
今回の話は前回の愚痴をちょっと砕いた文なので前回の話を一部変更しています。大変申し訳ありませんが前回の話を読み直して読んでいただけると幸いです。
わんすもあで笑いながら見てたけど実際はむっちゃ荒ぶってるんだな...
わんすもあというのはグリモアを始める時にダウンロードやリソースの更新中に出てきて暇な時間を楽しむことができるようにしたギャグ4コマ漫画である。
わんすもあの他にも、てんもんぶらりというまだ
「そんじゃちゃちゃっと終わらせましょーと言ったらですね!氷川さんが暴走ry」
現在、料理部の部室に入り1時間が経過しているがまだ衰えることを知らない愚痴を段々聞き流していってる中
...里中さん凄いですわ...何故ニコニコしながら聞いてるんだ?
その人はこの料理部のメンバーの1人である里中花梨という少女で、この少女はわんすもあで書いてある通りに行くと里中花梨はこの水無月風子の大好物を把握しておりヒートアップを抑えて行くのだが、まさにわんすもあに書いてある通りの事が起きていた。
愚痴が爆発する瞬間を予測して寸前にカットしたリンゴをお皿にのっけて出す。
そして落ち着いていったら次の爆発に備えて料理部が常に使ってると思われる調理室に足を運ぶのだ。
...まさに職人技。
こうして無事にいらない職人技の一つが出来上がった。ということはさておき
とにかく昔の思い出でこれに似たことをした友達がいたことを思い出し、
...やばい噴き出しそう。というか白藤さんどれだけ迷惑かけてんだ!?段々白藤さんの話しかしなくなってるぞ!?
この白藤さんというのもまだ会えていないキャラクターの1人だ。
「それにしても凄い愚痴アルねぇ。」
「いつからそこに!?」
知らないうちに里中花梨が座っていた椅子に誰かが座っていた。
「あ、私は
「ありがとうございます。僕は優真というけ...というよりあなたはいつからそこに?」
彼女は確か、わんすもあの中の話では一つも出てないはずなんだけど何でこんな所に...
「more@から緊急通達で見学者がいると書いてあるから料理部に来たら見学者がいて何か聞いていたから椅子を借りて隣で聞いているのネ」
more@これは俗に言うiphon〇である。そして内容はゲームの中で見た所、LIN〇と同しっぽい。
「 more@...皆さんに知れ渡ってるのか。」
「そういうことアル。というよりよく耐えれるあるネ。」
「この愚痴?いや、もう無理。そもそも見学生だけどまだ4時間程しかこの学園に見学できてない上に南智花さんの
「...頑張ってるんだネ...」
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