頑張って書いていきたいです(KONAMI感)
「喧嘩《けんか》」
人々はこの言葉を聞いてどのような状況を思い浮かべるだろうか?
殴り合い、口論、人によっては痴話喧嘩のような物を浮かべるかもしれない。
だが「俺」はこう思う
「人が人《どうぶつ》らしく自らの正義を振りかざし、正当化できる最も簡単なやり方」だと……
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僕は中学時代、特に目立つことのないどこにでもいるような学生だったんだ。友達も多くはないけどいたし運動も苦手ではなかった。でも身長は低くて背の順では毎年一番前。でも勉強が得意で学年10位以内に入るか入らないかくらいだった。
高校受験もさして問題なく、無事に第一志望に合格出来て、親も喜んでくれたんだ。
でも入学式の日に、僕の中の常識は通用しなくなった。
新入生挨拶後の、女子生徒の一言を皮切りに……。
一一一「じゃ、ヤろっか?♥」一一一
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喧嘩ってさ、俺の中ではジャンケンみたいなものなんだよ。気に入らなかったり意見が食い違ったりした時なんかに便利だし。でもジャンケンだと運とか絡んでくるし後から文句言ってくる奴とかいるんだわ。でも喧嘩なら勝てば有無を言わさないだろ?それ以降はそいつも俺の言うこと聞いてくれるし。
でも中学入ってからは環境が変わってさ、小学生くらいなら可愛らしいと思われても、周りの大人がうるさく言うようになっちまって。習い事も空手止めさせられて塾に入れられそうになった。まぁ、学力は低い方ではなかったし、ちょっと良い成績とりゃ、親は満足してくれたみたいだった。
スポーツには興味なかったけど、部活は必ず入らなきゃならなかったから、漫研部(幽霊)だった。
脱け殻のような3年間だった。
我ながらサイコな考え方だと思うが、喧嘩その物を悪とすることが俺は出来なかった。一方的な暴力ならまだしも、どうして互いに合意しているものが決闘罪などと言われるのか疑問であった。まぁ中坊の戯れ言なんざ、世間様からは見向きもされないから、諦めてたよ。
別に喧嘩が好きなわけじゃなかった。変態じみたことを言えば、一匹の生き物として強さを示すことができる方法が喧嘩というものだったに過ぎない。
「暴力からは何も産まれない」と人は言う。確かにそうだ。では何故世界から戦争が無くならないのか?答えは簡単だ。方法としてベストだから。
喧嘩による解決は世界的には許容されているのに、自分の周りでは許されない。
「退屈だ」
いつしか口癖になっていたその言葉はある日のあの時を境に2度と口にしなくなった…。退屈な日常に終止符を打った、高校入学式のあの一言を境に………。
序章ということでこの辺で、次回からどう書いていこうかなと模索中。
喧嘩っていうシステムは某グルメマンガの○戟を参考にしようかなと思ってます。
ネタが固まり次第続き書きます。
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