万華鏡の瞳に写る牌 (停止 (邪ンヌ・ダルク)
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始め。東場の恐怖

ー回想ー

 

『この力を見たら照姉間違いなく私を気味が悪いと嫌う』

 

『どう言う事!?』

 

二人の少女の会話片方は人ごとの様に片方はその眼に怒りの炎を宿しながら

 

『良いや、今はこんな事。でも私から照姉に一生で最初で最後のお願い』

 

『何?』

 

『私は嫌っても良い。気味悪がってもいい。でも、咲だけは嫌いにならないであげて』

 

瞬間少女の瞳に勾玉模様が円を描く様に3つ浮かび上がる

 

ー回想終ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれから何年経ったんだろう?照姉元気かな?ん?んん?あれは、咲!」

 

「うわぁ!?な、何!?」

 

突然声をかけられた少女−宮永 咲−は犯人であり自身の()である−宮永 鏡−をジト目で見つめる

 

「いやね、昔の事を思い出したらちょうど咲がいて、ね」

 

「・・・そう、なんだ」

 

 

咲は何も言わない。姉のおかげで小さいころ喧嘩別れしそうになった()()1()()の姉と和解できたがそれが原因かそのもう1人の姉は鏡を怖がってしまい今度は長女と次女の仲に亀裂が入ってしまったのだから。

そこに、

 

「咲〜〜!」

 

1人の少年がやってきた

 

「京ちゃん・・・」

 

「よっ、鏡さんもどうも」

 

少年−須賀 京太郎−鏡達が通う清澄高校の一年生で咲のクラスメートである。

 

「やあ、こんにちは〜京くん」

 

瞬間京太郎は顔を赤くさせそっぽを向いてしまう

実は宮永三姉妹特性が別れに別れている長女はクール系三女である咲は可愛い系では次女鏡はというと、お姉さん系であり、他の2人と違い出るとこは出て引っ込む所は引っ込む。簡単に言うとスタイルが抜群なのだ(非公式のファンクラブとお姉様クラブがある。違いは片方はお近づきになりたいが牽制し合うクラブ。もう片方は簡単に言う言うと神と祈りを捧げるシスターの関係である※非公式なので神←シスターの一方通行の図が完成している。ちなみに鏡にはばっちりバレているが、害がなければその人達の自由なのでほっといてあるが非公式なのは鏡か辞めさせるのを諦めたから。ちなみに中には先生や他校しまいには近所の大人まで入っている始末である。

話を戻す。そんな彼女が微笑みながら返事を返すのだ。当たり前だが京太郎は世間一般のノーマル趣味の少年である。そんな彼に彼女の微笑みを真っ向から受け止めることは無理だった。

 

「京ちゃん? 私の前でお姉ちゃんに欲情とかふざけてる?」

 

「い、いや、そんなつもりは(;´д`)」

 

慌てて誤魔化すが

 

「可愛い過ぎて真っ向から見れ・・・じゃなくて」

 

「ジトーーー」

 

ボロを出して咲に効果音付きで睨まれている

 

「どうかしたの?」

 

鈍感な本人は気づいていない

 

「い、いや、なんでも。それより咲学食行こうぜ」

 

「これ明日返却日だから」

 

「学食でも読めますよ?」

 

「私もお昼まだだったなぁ〜」

 

姉の追撃により咲は轟沈した

 

「それで?理由は?」

 

「学食のレディースランチ。うまそうだから」

 

「そんなことだと思った」

 

こうして一行は学食に向かった。姉妹はこの日が転機だと知らずに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい」

 

ドン!、と音を立てレディースランチを机に置く

三人は椅子に座り京太郎と鏡はレディースランチを食べ咲は読書の続きにはげんでいたころ

 

『ピピッ』

 

「ん?京くん何してるの?」

 

ごはんを食べながらケータイをかまっているのだから

気になりもするだろう

 

「ん、これっす」

 

「おろ、麻雀?へーするんだ?麻雀」

 

画面には南三局の文字と4人が囲む様に牌がつまれている

 

「まだ役もロクに覚えきれてないけど楽しい事は変わりないっすから」

 

「そっか、咲は相変わらずニガテ?」

 

長女との事もあり麻雀を遠ざけていたのだから

 

「うん、ニガテ」

 

この時キライではなくニガテと言ったのはあの後仲直りしたからなのだろう

 

「ふーん、なら、ついでにも1つ付き合ってよ、メンツが足りないんだ。麻雀部」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー旧校舎の屋根裏にあるんだ」

 

「ええ、さてようこそお姫様方。「いや私・・・麻雀ニガテっt・・・」カモつれてきたぞー」

 

(カモ扱いなんて久々だ。けど私はダメなんだろうなー)

 

 

「お客様・・・?先ほど橋のところで本を読んでいた方とそちらは?」

 

「原村 和って言うんだ。和は去年の全国中学生大会の優勝者なんだぜ」

 

「ほー、それはそれは、ふむふむ」

 

「「???」」

 

鏡は店の品も見るかの様な目で和の事を見つめる。そんな彼女の眼には勾玉が3つ浮き上がり赤く光っていたのを咲だけが気づいていた

 

「どーん!」

 

「「「・・・」」」

 

京太郎、和、鏡は突如現れたロリっ子−片岡優希−を見て呆れたかの様に目を向け咲はビクッと仰け反る

 

「学食でタコス買ってきたじぇー」

 

「またタコスかよ」

 

「お茶を入れてきます」

 

「早速麻雀やろうぜ」

 

「あ、でも1人・・・」

 

そう、この場には和、優希、京太郎、咲鏡がいるのだ

 

「なら私が抜けるよ。そうだ咲!楽しみなさいよ」

 

「へ?う、うんわかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対局が終わりなんやかんやで和と咲がいなくなってしまう

かわりにこの学園の学生議会長−竹井 久−がベットから起き上がってきた

 

「さて、−貴女の力見せてもらおうかしら?宮永 鏡さん」

 

「力ってほど強くはないんですがね」

 

「よく言うわ、異様に強い威圧感が貴女からきてる、貴女は間違いなく強者よ」

 

 

 

「へー」

 

「「「!?・・・」」」

 

彼女の声が異常に冷たいものになる

そしてしばらく目を閉じ開けた瞬間、3人の目に入ったのは赤く怪しく光る勾玉模様の眼である

 

「なるほど、カンか。議会長に相手の力を見極める力はない。かわりに何でしょうね貴女が纏う不運の風は貴女に悪待ちという結果に導く」

 

「「「!?!?!?」」」

 

その言葉に3人はさっきより冷たい風を受けた様に寒気が走る

誰から見ても明らか。あの眼の力だとそう結論した

 

「本当にします?いいですけど()()は出しませんよ。()()()から」

 

危ないという言葉。いったいどちらに向けたのか、私達?それとも自分自身?はたまた両方もある。何より相手の得意な打ち方がわかるだけでも悪魔か何かだがまだ上があるらしい。姉妹揃って恐ろしい

 

「え、ええお願いするわ」

 

「そうですか・・・わかりました今回は一段階目までしか開放しません。()()()()()()()()は私も辛い」

 

(スナッチとデリートて言ったわよね。意味は強盗と消去・・・まさか相手の打ち方を奪ったり出来なくさせられると言うの!?)

 

「しー議会長」

 

彼女はわざとバラしそれを黙っていろと言外に伝えてくる

久の背中は汗でぐっしょりだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむふむ、優希ちゃんの便利そうだね」

 

「じぉ!?」

 

それじゃ始めよう

 

東一局目 鏡自家西 25,000始まり

 

鏡の始めの引きがくる。その時だ

 

 

彼女はツモった牌をそのまま捨てた。たんに中でもいらないのが来たか、それとも崩したくない面なのか。前者であってほしいと3人は願う当然だ後者で彼女が親だったら天和の可能性があったのだからそのことに3人は恐怖する。だがこれは序の序の口とわかっているから久は驚きを隠せない。この時点で牌に愛されたものと言えるレベルである

 

そして、時は来た優希のツモり

 

「ロン」

 

その声と共に開かれた牌には恐怖しかない。何故なら

 

{白、白、白、發、發、發、中、中、 一萬、一萬、一萬、東、東、中}

 

つまり

「四暗刻、大三元、32,000」

 

「70符26飜・・・ダブル役満で・・・優希の・・・とび」

 

ありえない。東場で優希に勝てるものはそうはいない。そんな彼女をやすやすとばしてダブル役満まであてて一発で沈めた。異常も異常キセキを可能にするのは神か悪魔では異常を可能にしたものは・・・いったいなんだ!?検討もつかない

 

「???。何をそんなに驚いているんですか?」

 

「いやいや、貴女がダブル役満決めたからよ。そうそう見れないわよそんなの」

 

「え?優希ちゃんなら可能なはずなのだけれど何かおかしかったですか?」

 

「「!?」」

 

京太郎と久は優希を見つめる。

 

「いやいやいやそんなの上がったことないじぇ。しかも二巡目でとか不可能に近いじぇ」

 

「んー?むー?あ、そこまで開花してないのかぁなるほど」

 

「1人で完結しないでちょうだい」

 

「んー、それは明日にしません?もう暗いですし」

 

その言葉でお開きとなったが3人は何処か納得いかない

まぁ、無理もないだがしょうがないだろう

 

 




アイマスは時間がある時にアニメを見ながら書いてるので
主にこっちを書きます


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説明と真実

今回は話の中で説明する回なので短いです


「さて、昨日のこと教えてもらうわよ」

 

旧校舎の屋根裏の部屋

現在ここにいるのは私、久、京太郎、優希、そして同級生の染谷まこの五人

 

「そうですね〜、まず大前提ですが、現実での麻雀において運と実力だけでは測れないものがあるということ。優希ちゃんしかり、まこしかり、会長しかり。そして私にもそれがある。タダそれだけです。」

 

「私の悪待ち、優希の東場の稼ぎ、まこの暈しそれぞれがアニメや漫画の()()なんて名がつくものだと?」

 

「ええ、私の場合それが色々あるってだけです。」

 

もちろん能力の中には豪運や異常な実力の底上げもある。が、中には名の通り未来視や卓の牌そのものに影響を与えるものまで様々

 

「昨日のは。どういうものか教えてもらっても?」

 

「構いませんよ」

 

「「「「!?!?」」」」

 

4人は驚く。当然だ。能力のタネがわかればそこから崩す事が可能だから。しかし、

 

「ああ、別にみんなを侮ってるとかじゃなくてね。関係ないんだ。私の場合は止めようとしても私自身以外止められないものだから」

 

瞬間鏡の瞳が昨日のように赤くなり勾玉模様が浮かぶ

 

「昨日見せたのは、解析とコピーと言えばいいかな」

 

「!?!?」

 

瞬間久は驚愕する。解析つまり、相手の能力の看破。コピーはそのまま複製、つまり()()()()()使()()

 

「制限は?」

 

「コピーでしたら一度に最高3人は、解析は見れば無制限に」

 

「何よ・・・それ・・・・・。貴女がいたら本当に全国夢じゃないわよ・・・」

 

少し呟き、久は決心する

 

「お願い。鏡、私達麻雀部に入ってもらえないかしら?」

 

久は頭を下げたのだ。その瞳には絶対に入部させるという意思が強く見えた

 

「わかりました。3年生の先輩にいつまでも頭を下げさせるわけにもいきません」

 

「あ、ありがとう。これからよろしくね。鏡」

 

「こちらこそ」

 

鏡は能力に関しては確かに教えた。しかし、()()()に関してはこの時教えていなかった。だからこそ気づくべきだった。既に能力が彼女から、彼女の瞳から少しずつ。しかし、確実に()()()()()いることに。そして、わかっていて言わなかった彼女に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜、鏡と咲はリビングで向かい合っていた

 

「お願い。お姉ちゃん、考え直そうよ。」

 

「咲、もう今しかないんだ。この眼と向き合い、照姉と向き合うには。これしか」

 

「そんなのおかしいよ。なんで、お姉ちゃんの光が代償なのさ。おかしいよ」

 

「強い力には、制限がある。それが私にとって()()だった。ただ、それだけのこと」

 

その時、鏡の眼は勾玉模様ではなく。六芒星の魔法陣だった




はいNARUTOのサスケの万華鏡写輪眼です。
写輪眼の時はまんま解析とコピー
万華鏡時はもう少し先、vs龍門渕の時まで
輪廻眼も考えているのですがこれと言った物が・・・
まぁガンバって考えて書こうと思うのでこれからもよろしくお願いします


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