俺がヒーローなのは間違っている (Parliament )
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ヒーローの資格

俺の名前は比企谷八幡というものだ

現在変な奴に絡まれている

 

「プークックック どうした怯えて

声も出ないか?」

 

何だこいつ...

 

上半身は蟹?ザリガニ?で下半身はブリーフの変な奴だ

もう一度言おう、何だこいつ

 

「蟹を食い過ぎて突然変体したこの俺

カニランテ様を前にして逃げないとわね〜プクプク」

 

蟹であっていたようだ

てか突然変体って言うよりも

コッチからして見れば突然変態なんだが...

早く帰りたい助けて小町

 

「死にたいんだね?そうだろう?」

 

この蟹の中では俺は死にたがりになっているようだ

 

「で、俺が死にたがりだとして

カニランテ様はどうするよ?」

 

「プク〜君は俺様と同じく目が死んでいる。死んだ目のよしみだ、特別に見逃してあげましょう」

 

どうやら死なずに済んだようだ...

え?まって今変態の怪人にも目が死んでるって言われたよね?

多分初めてこの目が役に立ったけど

余り嬉しくないな

 

「それに今は別の獲物を探していてね

アホ毛のある女、見つけたら八裂きの刑だ。プ〜クックック」

 

アホ毛?一瞬小町の事を思い浮かべたが違うだろう多分小町は今カマクラを撫でながら偏差値の低そうな雑誌を読んでいるはずだ。もし小町だとしてもあの変態は家の中まで見ないはずだ。

多分

 

「お兄ちゃん!心配したんだよ

ここら辺に怪人が出たんだって早く

逃げるよ。あ、今の小町的にポイント高い!」

 

そうだった逃げる時は外に出ないといけないんだった。結構動揺していたらしい

 

「あ〜高い高い。早く逃げるぞ小町」

 

「はーい」

 

あ、そうだ

 

「なあ小町、蟹の怪人に何かしたか?」

 

「え、小町何もしてないよそれに怪人って蟹なの?」

 

「いや、してないなら別に良い」

 

小町がちゃんと説明してよ

お兄ちゃん、と言っているが後でなと諭し小町の手を引っ張って走って逃げる。小町が頬を膨らませ

絶対に後で言ってねと言っている

可愛いなこいつ

 

「みっけたぁ!!」

 

反射的に小町を抱いて跳んだらさっきまでいた所に蟹が攻撃していた

 

「小町早く逃げろ狙いはお前だ!」

 

「お兄ちゃん足から血が...」

 

「良いから早く逃げろ!!」

 

「でもお兄ちゃんが...」

 

クソ、何かこの場を打開出来る策は無いか!

 

「君〜何のつもりだい?まさかその女を庇う気かい?」

 

「お前が何をされたかは知らねえが

此奴はお前が探してる奴じゃねえよ」

 

「もうそんな事はどうでも良い

アホ毛の女を全て殺して回れば良いことに気がついたんでな 」

 

ダメだ此奴、頭に血が上っていて話し合える状態じゃない

どうにかして小町だけでも助けないと

 

そうだ

 

 

 

小町が死ぬくらいなら俺が死のう

 

 

「おい、蟹お前が探してる奴を教えてやろうか」

 




読んで頂き誠にありがとうございます
初投稿です
文字数も1055文字と少ないですが
これから頑張って行きますので何卒宜しくお願い申し上げます


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目覚め

「おい、蟹お前が探してる奴を教えてやろうか」

 

足が震える、呼吸が出来ない

死に直面するってこんな気分なんだな

だけど俺はやらなければならない

小町のために俺のために

 

「犯人を知っているのか?だったらそれを早く教えろ」

 

無論犯人なんて知らない

だから俺はこう言う

 

 

 

「犯人は俺だ」

 

 

 

 

「そうか、お前が俺様のボディに乳首を書きやがってしかも油性で!!」

 

何やってるんだよアホ毛の女...

恨むぞ

 

「ならこの女はいらん」

 

小町が蟹の攻撃で

吹き飛ばされていく...

 

「小町いいいいいいいいい!!!」

 

その時周りが止まっていた

小町が空中で止まっている

 

「これなら行ける」

 

小町を抱きかかえ地面に寝かせる

 

周りが動き出す

 

「おい、小町大丈夫か!!」

 

小町から返事がない...

 

「おい、小町!!!」

 

嘘だろ...

 

小町…

 

 

 

 

 

その時自分の何かが壊れた

 

 

 

 

「小町を...許さない...」

 

「許さなかったらどうするんだ?」

 

「お前を...殺す」

 

「プ〜クックック、やれるものな

 

また周りが止まって見えた

 

「殺ってやる...」

 

カニランテの目を引き抜き馬乗りになって殴り続ける

自分の手から血が出ようと構わない

一撃一撃に殺意を込めて

 

しばらくするとヒーローが来たがそんな事は関係ない

 

原型を留めていない"それ"を殴り続けた

 

「貴方、もうやめなさい」

 

もう止めろだと...?

ヒーローが来なかったから小町は

死んだんだ

なのにもう止めろだと

 

 

 

ふざけるな

 

 

 

俺はヒーローに殴りかかるが

見えない圧倒的な力でビルの壁に

叩きつけられた

 

その場所から小町が見えた

 

小町...ゴメンな

こんな弱いお兄ちゃんで

もっと俺に力があれば

お前を...

 

 

 

 

 

-----------------

 

「知らない天井だ」

 

俺は何をしていた?

ここは何処だ?

意識が朦朧としている

何があった...思い出せ...

 

そうだ思い出した

 

そうだ小町だ

 

「小町...」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「こ...ま...ち...?」

 

小町が抱きついてくる

まだ俺は寝ていて夢を見ているのか?

 

「小町」

 

小町を力がいっぱい抱きしめる

これが夢でないと確認するように

 

 

「小町すまない

お前を守れなかった」

 

「ううん、ちゃんと守ってくれたよ」

 

「小町...」

 

「なぁに?お兄ちゃん」

 

「今度こそ俺はお前を守ってみせる」

 

小町が泣き出した

頭を撫で落ち着かせてやると

今度は安心したのか眠ってしまった

 

 

 

 

 

 

「絶対に守ってみせるからな」

 

 

 

 

 

その後起きた小町に俺が3日間

寝ていた事や両腕の骨が折れ

全治2ヶ月の怪我だと知らされた

そしてヒーロー協会が謝罪とスカウトしに来たことも伝えられた

 

ヒーロー協会の方は俺が起きたらもう一度来るらしい

 

まあ今はそんな事どうでもいい

今は小町が生きているそれだけで

十分だ




また1000文字ちょっとです
1000文字以上って中々キツイですね
他の投稿していらっしゃる方々がどれ程凄いか
身にしみて分かりました
それと2時間たらずで見て下さった方が200人も
いらっしゃりお気に入りも3名の方がして下さり
本当に感無量です

頑張って行きますので何卒応援よろしくお願いします


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能力

 

小町は俺が起きた事を

両親とヒーロー協会に伝えるため外に電話をかけに行った

つまり

 

「暇だ...」

 

空き時間というものは好きだが

両手が使えないとなると

本もゲームも出来ない

寝て待ってるか...

 

そうだ、あの時俺に起こった時が止まった様な感覚は何だったんだろうか

プロスポーツ選手などが良く言う

"ゾーン"って奴なんだろうか?

体感では8秒ほど止まっている様に感じたが"ゾーン"って奴はそんなに止まるモノなのか?

 

うーん分からん

取り敢えず試してみるか

止まるって言ったらアレだな

 

「ザ・ワールド!時よ止まれ!」

 

「お兄ちゃん〜」

 

目が合った...

死にたい

おれの黒歴史が一つ増えた

取り敢えず弁明をしなければ

 

「いや、これはだな...

あれ?小町さん?おーい」

 

小町が止まっている

放心してるのか本当に時が止まっているのか

後者ならまだ良いが前者なら完全に

アウトだ

 

8秒くらいたった後小町が動き出した

 

「あのー小町さん?」

 

「お兄ちゃん頭でも打ったの?」

 

前者でした...

養豚場のブタでもみるかのように冷たい目だ

やめて、そんな目で兄を見ないで

 

「で、ごみぃちゃん何であんな事してたの?」

 

ナチュラルにゴミ扱いをされた...

 

「いや、それがだなお前を助けたとき

時間が止まってるように感じたんだ、それで...」

 

「それで?」

 

こえーよあと怖い

 

「また出来るかなーと思って...」

 

「で、結果は?」

 

「知っての通り小町を放心させたくらいです」

 

だから小町さん怖いですって

 

「ん?放心?ごみぃちゃん、小町放心なんてしてないよ」

 

ん?

 

え?って事は本当に時が止まった?

 

て事は台詞を言い終わった後に止まったって事か?

もうちょっと早く止まってくれよ

 

てか問題はそこじゃ無い

時が止まった?

 

「え?ごみぃちゃん本当に時間止めちゃったの?」

 

「あ、ああ多分」

 

「本当に?妄想とかじゃなく?」

 

妄想ってひでぇな

まあ俺も逆の立場ならそう思うが

 

「じゃあもう一回やってよ!」

 

「やっても良いが小町には分からないだろ」

 

「うーん、そうだ!」

 

何か思いついたみたいだ

 

「時間が止まってる間に上半身を起こせば良いんだよ」

 

それなら小町から見れば俺が寝てる

状態からいきなり上半身を起こした状態に見えるな

 

「分かった」

 

今度は口に出さず心の中で言おう

 

 

ザ・ワールド時よ止まれ

 

「おーい小町?」

 

よし止まったみたいだ

後は上半身を起こせばっと

後3秒くらいか

取り敢えずやることもないから小町の顔でも見ておこう

うん可愛い

 

「うわ、本当に上半身を起こしてる」

 

うわって何だうわって

 

「もう良いか?意外とこの体勢辛い」

 

「うん、いいよー」

 

小町の許しが出たのでまた寝っころがる

 

「本当に時を止めちゃったんだ」

 

「まあ、そういう事になるな」

 

「凄いね!あ、そう言えばお兄ちゃん

ヒーロー協会の人とヒーローが明日来るって」

 

やっとお兄ちゃんに戻ったな

ごみぃちゃんは結構キツい

 

「そうか、ありがとうな小町」

 

ん?ヒーロー協会は分かるが何で

ヒーローも来るんだ?

俺が殴り掛かろうとしたから文句を言いに来たのか?

胃が痛い

どうしよう土下座か?土下座だな

どんな人だったっけあまり覚えていない

取り敢えずヒーロー協会の人が来たら全力で土下座しよう

 

 

 

その後両親が来て親父は

良くやったなもうあんまり無茶はするなよ、と言って俺の頭を撫で目尻を

抑えて病室から出て行った

 

母親は俺を抱きしめ良かったと泣いてくれた

 

あまり愛情を受けて育ったと思っていなかったがそれは間違っていた様だ

 

面会時間が終わり両親は小町を連れて帰った

 

何となくだが今日は良く眠れそうな気がした




今日3回目の投稿です
見ている人が多くなり調子に乗って3回目です
書いたものを溜めるという事が出来ないです


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ヒーロー

コンコンという

ドアのノックの音で目が覚めた

 

「どうぞ」

 

どうせ小町だろうノック何てしなくて

良いのに

 

ん?ちょっと待て小町が今まで

ノックした事があったか?

 

「失礼します」

 

ん?本当に誰だ寝ぼけ過ぎて頭が回らない

 

スーツのおじさんと

黒いドレスコート?着ている小学生

が入って来た

 

ん?マジで分からん

多分頭が回っていても

分からない2人だ

 

「ヒーロー協会のシッチ

と言うものです

そしてこちらが」

 

「タツマキよ」

 

ヒーロー協会?そう言えば小町が来ると言っていたな

けどこんな朝早く...に...

15時?

昨日は良く寝れそうな気がしたが

これはちょっと寝すぎじゃ無いですかね?

 

「先日の件本当に申し訳有りませんでした」

 

シッチさんが深々と頭を下げて来た

そうだ思い出したヒーローが文句を言いに来たんだった

 

「いえ、もう済んだ事ですので

それとタツマキさん

すみませんでした」

 

綺麗な土下座である

小町に綺麗すぎて引くと言わしめた

土下座だ

 

タツマキさんは困惑している様だ

シッチさんは目を見開き驚愕している

 

「ちょ、ちょっと何で貴方が土下座なんてするのよ!

謝らないといけないのは私なのに」

 

ん?謝るのは私?

 

「えっと、俺が殴り掛かったから

それを怒って此処に来たんじゃ...」

 

「違うわよ!...えっと...その...」

 

何だ?何かモジモジし出したんだが

 

「ごめんなさい...」

 

突然謝られた

えっと本当に意味が分からない

何だこの状況

えっとまず

 

シッチさんが頭を下げ

俺が土下座し

タツマキさんが謝る

 

本当に意味がわからん

 

取り敢えず何のことについてか聞こう

 

「えっと、何の事についてでひょうか?」

 

噛んだ...

何で此処で噛むんだよ...

今までは噛まなかったのに...

 

「えっと、そうよね、まずは

到着が遅れた事次に

貴方をビルに叩きつけた事の謝罪よ」

 

噛んだ事は無かった事にしてくれた様だ

 

「いえ、それは構いません

此方にも非が有りましたし」

 

「到着が遅れた事はこちら側にも責任がある。本当に申し訳ない...

到着が遅れたのは深刻なヒーロー

不足によるものなんだ

だから君をヒーローとして雇いたい」

 

そう言えば要件は謝罪とスカウト

だったな

 

「良いですが一つ条件が有ります」

 

「うむ...言ってみて下さい」

 

「俺の家族の安全です

それが確保されない限り俺はヒーロー

になるつもりは有りません」

 

「分かった、手配しよう」

 

こうして俺は

ヒーローこと社畜になった

小町を守るためならヒーローにでも

社畜にでもなってやる

 

「そうだ君にヒーロー階級と

ヒーローネームを与えよう

ヒーロー階級はB級8位だ

ヒーローネームは腐眼」

 

え?腐眼?あの蟹にも目が死んでるとか言われたし

これは泣いて良いんじゃないか?

タツマキさんが笑ってるし...

 

まあ良いそれで小町が安全に暮らせるなら腐眼も甘んじて受け入れよう

 

「分かりましたそれで良いです」




1日で2000人以上の方に読まれて
本当に嬉しい限りです
お気に入りも45人も
本当にありがとうございます
これからも小説の質を上げていくよう
頑張りますので
何卒宜しくお願い致します


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休養

 

さて俺は正式にヒーローになったわけだがやはり

 

「暇だ...」

 

ヒーローになったと言っても俺は

自宅で療養中だ

やる事が無い

 

あの事件から1ヶ月がたち手も随分動くようになって来た

もう少ししたら本くらいなら読めるだろうとの事だ

 

少し寝ようかとした時

 

 

ピンポーンとチャイムの音が聞こえた

 

ん?誰だ小町はチャイムは押さないし

両親はこの時間は働いている

他に俺と親しい人はいない

いや、俺の交友関係

狭過ぎるだろ、むしろ無いまである

まあ俺には小町さえいれば友人なんて要らないがな

 

まあどうせ宗教の勧誘とかだろう

こう言う時は居留守を使うに限る

決して面倒とかでは無い

八幡、嘘つかない

 

「B級8位ヒーロー比企谷!

ここに住んでいるのはわかっている!

出て来なさい!」

 

え?何?外で叫んでるんだけど

本当に怖い

 

取り敢えず叫び続けられても困るから

一応出よう

 

何か3人ほど家の前に立ってるんだが

男2人女1人

1人は黒のドレスコート

後の2人は黒のスーツ

 

え?何?最近黒い服を着た人がよく

来るんだが葬式か何かと

思われているのか?

 

某小ちゃくなっちゃった系探偵でも

 

あれれ〜おかしいぞ〜

と言うだろう

因みにその時の俺の配役は死体

結局死んでるじゃねぇか

 

「だいぶ探したわ、比企谷八幡

いえ今は腐眼と言った方が

良いかしら?」

 

え?俺探されてたの?

それより、帰って頂けますか?と

言えるだけの度胸が欲しい

 

「貴方ほど探しても見つからなかった人は初めてだわ

誰に聞いても知らないと言っていたし」

 

「えっと、その、すみませんでした」

 

人に知られてなくてごめんなさい

とかこんな悲しい謝罪をするのは

初めてである

 

「ああ、ごめんなさい

私たちがまだ

名乗っていなかったわね」

 

「私は地獄のフブキ...と言えば分かるかしら?」

 

え?全く分からん

多分此奴はヒステリー女だ

怒らせたら面倒くさそうだ

だからここは丁寧に聞こう

 

「すいません、存じ上げません」

 

「彼女はB級ヒーロー1位のお方だ」

 

「あ、そうですか

で、そのB級1位さんが何の用ですか?」

 

沈黙...

え?普通の質問だよね?

何で3人とも俺を睨んでるの?

マジで小町助けてくれ...

 

「我々を舐めているようだから

ハッキリ言ってやる」

 

え?いきなり押しかけて

勝手に喋り出して舐めている?

本当に訳が分からないよ

 

「貴様新人のくせに挨拶もなしか?」

 

「B級になった者はまず始めに

フブキ様に挨拶に来るのが

しきたりだぞ」

 

これだから体育会系は嫌いなんだ

自分たちが作ったルールをさも

当たり前の様に言う

 

そして俺は休養中だぞ

病人に挨拶に来いだと?

無茶振りもいいとこだ

 

だが本当の体育会系なら

断った場合殴り掛かって来るかもしれない

ここは大人しくしていよう

 

「...比企谷八幡です」

 

「...まあいいわ

貴方ヒーロー協会にも色々な派閥があるって知ってる?」




地味に難産でした
正直私は八幡の強さが分かりません
私としては今八幡の強さは時を止められる無免ライダー
位だと思っています
出来ればシスコン繋がりで金属バット位の強さになって欲しいんですが...
1番今現実的なのは怪人にも効く銃とナイフを装備させ
戦闘ごとに強くなって行くサイヤ人方式ですかね?

それとは別に

1日でこんなに多くの方に読まれお気に入りまでして頂き
コメントまで頂けるとは
夢にも思っていませんでした
最初は読んで下さる方なんて100人もいないんだろうなと思っていました
やっぱり俺ガイルとワンパンマン効果ですかね?
その2つの作品を汚さぬよう頑張っていきます
これからもどうかよろしくお願いします



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決意

「あなたヒーロー業界にも色々な派閥があるって知ってる?」

 

派閥?

 

「まだデビューして1ヶ月しか

経ってないようじゃ

どの組にも属してなくて

当然でしょうけど

それではこの先、生き残れないわ」

 

なるほど、要するに私の派閥に入らないと潰すって事か

面倒くせぇ

てかヒーローって人手不足なんだろ?

身内で潰し合ってる場合かよ

あ、俺は身内じゃないって事ですね

分かります

 

「私の傘下に入りなさい

そうすればB級上位のポジションを

守ってあげるわ」

 

「...俺は妹を守るためにヒーローに

なった、B級上位なんて

くだらない肩書きなんざ

いらねぇよ」

 

「くだらない...肩書き...?」

 

「ああ、俺にとってはな

あと、そのなんだ俺は

派閥とか仲間とかそう言うのが

苦手なんだよ」

 

「そう...帰るわよ、マツゲ、山猿」

 

どうやら帰ってくれるようだ

 

「あなた妹さんを大切にしなさいよ

また来るわ」

 

もう来ないで下さいと言える

度胸が切実に欲しい

それと

妹を大切しろ?

言葉通りに受け取って良いのか?

それとも小町に何かするのか?

後者なら俺は此奴を許す事は出来ないだろう

 

 

一難去ってまた一難と言うのは

よく言ったものである

 

「八幡、暇だわ」

 

タツマキが家に来た

どうしてこうなった

 

タツマキ曰く近くに来たから

寄ってみたと言う事らしい

 

そんなに気安くするなよ

友達だと思っちゃうだろ

 

「ねぇ八幡、聞いてる?」

 

顔を覗かせこっちを見てくる

近い近い近い近い

 

「わ、分かったから離れてくれ」

 

「あ、八幡今照れてるわね!

そうでしょ!」

 

「分かった!、認めるから早く向こうに行ってくれ!!」

 

多分暇すぎて俺をからかったんだろうが俺の心臓がもたない

もうやめてくれ

 

タツマキはイタズラに成功した子供の様な笑みを浮かべ元の場所に戻って行った

 

「ただいまっお兄ちゃ...ん...」

 

小町が帰って来たみたいだな

ん?小町が止まってる

知らない内に時間を

止めてしまったか?

 

「ど...何処から誘拐して来たの

お兄ちゃん!」

 

誘拐?俺が?

 

「いや、小町お前は誤解してる」

 

「お兄ちゃん警察に行こ

自首すれば刑も軽くなるし

小町も付いて行ってあげるから!

あ、今の小町的にポイント高い」

 

いや、八幡的にこの勘違いはポイント低いぞ小町ちゃん

まあ俺は小町へのポイントはカンストしてるから意味が無いんだけどな

 

それより早く誤解を解かないと

 

 

 

---ー--少年説明中----ーー

 

「そうだったんですか

ごめんねタツマキちゃん

それにしても小町より小さい子が

義姉ちゃん候補かポイント低いよ

お兄ちゃん」

 

最後の方が良く聞こえなかったが

多分ろくな事を言っていないだろう

 

「え?私28歳よ」

 

ん?28?本当に?

こんな小さい子が?

リアル小萌先生なのか?

 

「言ってなかったかしら?

あと八幡今こんな小さい子がとか

思わなかった?」

 

「い、いえ思ってません」

 

なんで分かったんだよ

怖いです、タツマキさん

 

「まあ良いわ、あと敬語もやめて」

 

「え、お、おう」

 

「じゃあそろそろ良い時間だし

帰るわね

じゃあね八幡、小町ちゃん」

 

あ、そうだタツマキに聞きたい事があったんだ

 

小町に聞かれたく無いから家の前で

話そう

 

「タツマキ聞きたい事があるんだが

良い道場かなんかしらねぇか?」

 

「ないこともないけど

知ってどうするの」

 

「いや、手が治ったら

通いたいと思ってな」

 

多分この時を止める力だけじゃ

小町を守れないからな

 

「ふーん、じゃあ話しておくわ

またね八幡」

 

「すまない、じゃあ

ま、またな」





タツマキのキャラが多分崩壊してます
すみません
妹思いで妹のために強くなろうとしてる
そう言うので親近感が湧いてると思って下さい

見て下さってる方が5000人!?
お気に入りが98人!?
朝起きて見た時
まだ夢の中なのか?
と思いました
皆さんありがとうございます


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移動

 

「早く起きなさいよ」

 

誰かの声がする

小町の声か?

 

「お兄ちゃんはまだ眠いんだ

もう少し寝かせてくれ...」

 

と言って小町の頭を撫でると

いきなり浮遊感に襲われた

浮遊感?え?俺浮いてる?

 

いや元から浮いてはいるが

そう言う事ではない

物理的にだ

 

完全に目が覚めた

小町の方を見てみると

そこにはタツマキがジト目でこっちを見ていた

 

「私、八幡の妹になった覚えは

無いんだけど」

 

そりゃそうだ俺だって

タツマキを妹にした覚えはない

俺の妹はマイラブリーエンジェル小町

だけだ

 

俺の体はゆっくりと部屋の中を旋回

している多分タツマキが

やっているんだろう

 

意外と楽しいなこれ

 

「おはよう八幡」

 

え?このまま話すのか?

 

「お、おはよう」

 

俺がおかしいのか?

タツマキは平然と喋っているが...

 

「前の話の件、話付けておいてあげたわよ」

 

前の話?一体何の事だ?

全く分からない

 

「はぁ、わすれたの?」

 

そんなため息つかなくても

とは思うが何かを忘れているんだろうから完全に俺が悪い

 

「すまない」

 

「別にいいわ

良い道場か何かを探してくれって

言ってたから探してきてあげたのよ」

 

思い出した

そうだ俺はタツマキに頼んで

いたんだった

 

「ありがとうなタツマキ

それと、その

そろそろ下ろしてくれれば

助かるんだが」

 

「ああ、ごめん」

 

ゆっくりとベッドに下された

意外と楽しかったからまた今度

頼んでみよう

やってくれるかは知らんが

 

「それで道場だけどバングって人が

教えてくれる事になったから」

 

バング?どんな人なんだろうか?

ゴリゴリの体育会系は嫌なんだが

そう言うわけにもいかないか

 

せっかくタツマキが

探してきてくれたし

何より小町を

守らなきゃいけないからな

 

「ありがとうな」

 

「貸し1つだからね」

 

「あんまり無茶な事は

俺は出来ないぞ

何なら普通の事すら

出来てないまである」

 

友達100人作ってこいとか言われたら

土下座して違うのに変えてもらう

しか無い

 

いや、だって人間には

得手不得手がある

友達を作るって言うのは俺の

苦手中の苦手だ

文字どうり友達を作った方が

早い気がする

 

「そんなに得意げに言われても...

大丈夫よそんなに無茶なお願いは

しないから」

 

「お手柔らかに頼む」

 

 

「で、そのバングさんの所には

いつ行けば良いんだ?」

 

「今からよ」

 

「は?」

 

え?今から行くのか?

 

「じゃあ行くわよ」

 

え?ちょっと待って

と言おうとした時にはもう外で

空を飛んでいた

 

ご丁寧に後ろに俺の靴やら

必要そうな物が飛んで来て

カバンに詰められている

 

とりあえず靴ぐらいは履いておこうと

思い靴を履きながらタツマキに

気になっていた事を聞く

 

「なあ、道場って何処にあるんだ?」

 

「山の上よ」

 

山の上?そんな所にあるなんて

漫画みたいだな

 

不安がだいぶあるが

まあ今は空中散歩を楽しむか




3週間ほど放置してすみませんでした
理由はポケモンとFF15やってました
すみませんでした
ですが楽しかったです

前回投稿した時より
UAとお気に入りが2倍になっていました
本当にビックリしました
今回の様に1ヶ月前後投稿しない事もあると思いますが
失踪はする気は無いので
こんなルーズな投稿でいいなら
今後もよろしくお願いします


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