もしもベル・クラネルにこんなスキルがあったなら:短編集 (自堕落キツネ)
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『白兎鎧装』
羨ましいような、ないような
バベル一階の一画に設けられた特別部屋
『癒しの白兎』
そこは、日々の癒しを求める女性達の予約で今では二ヶ月先まで埋まっているらしい。(とある女神は三日と空けずに予約しているそうだが)
さて、何故そんな事態が発生しているのか、それは半月程前に遡る。
バベルの正面広場、その中央にある噴水傍のベンチで、少年『ベル・クラネル』は、落ち込んでいた。
「また駄目だった…」
彼の見た目は、その髪と瞳の色から兎をイメージさせ、比較的小柄であることもあってどのファミリアからも入団を断られていた。
既に三日目に突入している事もあって、彼の目尻には涙が溜まりつつあった。
しかし、捨てる神あれば拾う神ありとは真実のようで、項垂れているベルに話し掛ける神がいた。
「おや? どうしたんだい?」
ベルが顔を上げると、こちらを覗きこむように屈む旅装姿の神『ヘルメス』と、その後ろに立つ水色の髪が印象的な『アスフィ・アル・アンドロメダ』がいた。
冒険者になりたくてオラリオに来た事を大まかに話したベルに、ヘルメスは
「なら、ウチに入団するかい?」
と気軽に(見えるよう)誘い、ヘルメス・ファミリアに入団することを決めたベルは早速ファミリアのホームで『神の恩恵』を刻んだ………のまでは良かったのだが
ベル・クラネル Lv.1
力 I 0
耐久 I 0
器用 I 0
敏捷 I 0
魔力 I 0
魔法
《》
スキル
《白兎鎧装》
・防具装備時使用不可
・兎の毛皮を纏う、耳が兎のモノになる
・敏捷強化、不安定な足場でも平地と同じように行動可能
・聴覚、嗅覚強化
・移動速度に応じて攻撃威力上昇
スキルの効果と内容にヘルメスは焦った。
(絶対に目をつけられる!!)と
まずはどの程度なのかを試しにアスフィと共にダンジョンに潜ってもらったが、中々に便利なスキルのようだ。(スキル発動状態のベルを後ろから抱き締めながら)
そのときの様子を目撃したらしい者達(女性のみ)がヘルメス・ファミリアに押し掛けて来た。
「「「私達も癒されたい!!!!」」」と
ヘルメスは苦肉の策として、予約制であることにして、その場をうやむやにしたつもりだったのだが、ヘルメスは甘く見ていたのだ、癒しを求める女性達の規模を
ヘルメスはギルドに交渉し(受付嬢たちに実物を見せて結託するよう誘導して説得?をしてもらった)、バベル一階の一室を借りた。
それから僅か数日で予約が殺到するとは、流石に予想外だったようだが。
今では、オラリオで利用したことがない女性、女神を探す方が困難であるとされている。
ヘルメス・ファミリアきっての稼ぎ頭となってしまったベル・クラネルは、今日もお姉さま方に可愛がられているのである。
兎のキグルミ+ウサ耳カチューシャなベルが脳裏に浮かんでしまったのでw
駄文なのは自覚あるので突っつかないでくだせぇ
因みに
抱き締めコース
膝枕コース(するかされるかはお好みで)
複数名の時のみ一緒に冒険コース 等です
ナデナデは自由、まではあります
尚、スキルは結構便利な模様
文才欲しいなぁ
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『白兎行軍』
違う世界のベル・クラネルとしてお読みください
チートっぽいですよね?分かってます
でも文にしたくなっちゃったんです
「なぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
ダンジョン18階層、アンダーリゾートとも呼ばれるそこに大声が響き渡った。
何が起きたのかと駆け込んでくる面々にも気付かず硬直していたヘスティアの肩越しに、アスフィに睨まれつつもベルの背中を覗いたヘルメスはホゥ、と興味深げに息を吐いた。
その場にいる全員には説明しなければいけないだろうと考えたヘスティアは、渋々ながらも説明を始めた。
黒いゴライアス討伐後、念のためと更新したベルには新たなスキルが発現していたのだ
『
・遭遇したアルミラージを確率で従える
・従えているアルミラージの背中にエンブレムが現れる
・アルミラージの死亡時
・スキル保持者の指示、または敵対行動をとらない限り攻撃しない
このスキルを説明された際の驚愕は冒険者としての経験が豊富な者程大きなものであっただろう。
ガネーシャ・ファミリアが特に有名だが、
ヘルメスに言いくるめられたヘスティア、そしてベルは、スキルを使うことにした、珍しいスキルに心惹かれるのは仕方ないことだろう。
来たときに比べて帰りがとても楽であった、運良くアルミラージの群れと遭遇してからは皆が群れの背に乗り(ベルの性格上命令ではなくお願いの形だが)、出会ったモンスター達は、護衛として周囲にいたアルミラージが数の暴力の見本の如き働きで蹴散らしてくれたのだから。
ヘスティアとヘルメスは楽しんでいたが、冒険者達の顔が引き攣ったのは仕方ないことだろう。
(特にベルはアルミラージの波に呑まれるミノタウロスを見たときは、内心少々落ち込んだりもした)
他の神々から注目されることを覚悟した(諦めたともいう)ヘスティアはギルドにスキルの詳細を説明した。
何かしらの誤解をされないようにそうするしかなかったとも言える。
こうして、以後ベルのパーティーがダンジョンに潜る際はアルミラージを引き連れていることから、冒険者達の間で『ボスウサギ』と呼ばれるようになったのは当然の流れだろうか。
尚、モンスターではあってもその容姿から愛でたいと思っていた女性冒険者に撫でる許可を求められたのも当然の流れ……なのかもしれない。
よく兎扱いされてるし、これぐらい良いですよね?
確率?えぇ、一目惚れですから
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『弱肉強食』
『弱肉強食』
・モンスターのドロップアイテムに食材が追加される
・美味いモノを食べることでもアビリティ成長
・調理技術に補正付加
『ダンジョンに食材を求めるのは間違っているだろうか』
商業系ファミリア「ヘスティア・ファミリア」
団員は少ないが従業員が大勢いて、約八割が女性であり、食材の下処理、店頭での販売等から、主婦や出会いを求める若者が大半を占めている。
男性はオラリオ内外の顧客へと商品を運搬するのが主な仕事だ。
もう予想はついてるだろうが、団長であるベルは、毎日専属サポーター数名と共に食材確保(ダンジョン探索)に奔走していた。
「団長~、なんで
本日最後の必要な食材がミノタウロスの赤身なのだ。
わざわざ獲物の方がやって来たのだから、中層まで行かずにすむかもしれない。
ベルは、専属契約した鍛冶師、ヴェルフ・クロッゾに特注した大剣のようなサイズのナイフを右手に、三叉槍のようなフォークを左手に持ち、散歩でもしているかのようにミノタウロスに歩み寄った。(なお、ヴェルフは「まさか食器を頼まれるとは思わなかった」と宴の席で語っていたそうだ)
痛めつけると食材の質が落ちるので、あっさりとナイフで胸を切り裂き、フォークで器用に魔石を回収した。
灰の塊から床に食材が落ちる前にサポーターの一人であるリリルカ・アーデが回収する。
「お~、流石リリルカ先輩ですねぇ、自分にはそんな器用なこと出来ませんよ~」
「うん、流石リリだよね」
「ベル様、倒す前に一言は言ってからにしてください!!
落とした食材では、値段を下げなくてはいけないじゃないですか!!」
後輩のやる気の無さそうな態度にイラッとしつつ、リリはベルに苦情を言うが、褒められて緩みそうな頬を隠しきれていない。
「リリ、食材は赤身?」
「はい、これで今日必要な分の回収は終わりです」
「それじゃぁ、帰ろうか」
ベル達が帰ろうと振り返ると、遠征中の筈のアイズとベートが居た。
「遠征終わったんですか?お帰りなさい、アイズさん」
「ただいま、ベル」
「おい、何
「あれ、いたんですか(告白もできない)ヘタレ狼」
「あぁ!?」
会うたびにこのやり取りを繰り返す二人(兎と狼)に見慣れてるのかアイズとサポーター達はミノタウロスについて情報交換した。
「そのミノタウロスなら、この赤身を落としてくれましたよ」
「そう、良かった、じゃあもう戻らないと」
「分かりました、ベル様~!!帰りますよ~!!」
「ハーイ!!」
「待てヒョロウサギ!!」
「ベートさん、早く戻らないとフィンに…」
「チッ」
「それじゃぁ、アイズさん、ヘタレ狼」
「このクソウサギ!!」
「ベル様!!」 「ベートさん…」
渋々二人は離れ、目的地へと向かう。
数日後、酒場『豊穣の女主人』にて
遠征の慰労宴会、いつもに増して機嫌が悪そうなベートに、事情を知っている幹部達は 呆れた目を向けていた。
「会うたびにヒョロウサギなどと呼ぶからだ」とリヴェリア
「だよね~」と同意するティオナとコクコクと頷くアイズ
「下手に突ついてヘソを曲げられたら困る」とよく酒を購入しているガレスとロキ
ワイワイと騒々しくも楽しげな雰囲気の店内に店員であるシルの声が響いた。
「ヘスティア・ファミリアからベルさんと食材が届きました~!!」
一瞬静まり、途端に「「「ウォォォ~!!!!」」」と歓声が響いた、スキルのお陰でとはいえ、絶品料理を作れるベルが来たことで注文が殺到する。
今日のために、嫌々ながらもヘスティアに頼んでおいたロキも満足げだ。
ベルのスキルによってドロップする食材は、強いモンスターほど美味しいことが多い。その為に注文次第では深い階層まで潜る必要があるため、必然的にベルも強くなる。
初めは大変だったファミリアの運営も順調に進み、今では広く知れ渡ったファミリアの団長であるベルは、今日もダンジョンに潜るのであった、早く同じスキルを持った後輩が現れるのを心底願いながら。
空腹が原因ですとも、えぇ
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『熱狂闘争』
戦闘描写頑張ってみた
会話文(にはなってないけど)が難しいです
『熱狂闘争』
・武具防具装備不可
・『力』『耐久』『敏捷』の強化、成長率上昇
・
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
間違っていないと、僕は言える。
正確には、
ダンジョンに『強者との』出会いを求めるのは間違っているだろうか
『ヴォォォォォ!!』
「ハァァァァァ!!」
何故なら、ここ五階層で今の僕にとっての
始まりはルームで休憩しているときだった。
重い足音が聞こえてきて警戒していたところに、ルーム唯一の入口からミノタウロスが入ってきたのだ。
その姿を認識した瞬間にベルは駆け出し、顔面に飛び蹴りを喰らわせた。
ミノタウロスは一瞬怯んだが、すぐさま殴りかかり、ベルはかろうじて腕を交差させて防御したが、ルーム中央に弾き飛ばされてしまった。
そこから、本能と直感を総動員させての闘争となった。
拳には拳を、蹴りには蹴りを返し、攻撃を攻撃で潰す。
互いの攻撃に、その苛烈さと威圧に、無意識に笑みを浮かべあう。
戦いが始まってから五分もたっただろうか、互いの血で床が濡れ、ベルが足を滑らせたのに合わせ、ミノタウロスが渾身の一撃を放った。
体勢が崩れたままの反撃では相殺できず、大きく弾き飛ばされてしまった。
空間が一瞬硬直し、互いの全霊の一撃を構えた。
ミノタウロスは四つん這いとなり、己の最大の武器である角を、ベルは前傾姿勢となり、右脇に右拳を付けるほどに腕を畳んだ。
静寂が一瞬支配し、次の瞬間、疾走した。
迫るエモノに、ミノタウロスは全力で角を振り上げ、ベルは未だ腕を畳んだまま、勝利を確信したミノタウロスが笑みを浮かべようとしたとき、ベルは勢いよく右脚を踏み込み、全身を左に捻った。
ベルの右目を貫通せんとした角は頬を掠め、力を溜め込んだ拳をミノタウロスの眉間に叩き込み、頭を床にバウンドさせた、浮き上がった頭の角の根元をそれぞれミシミシと音が鳴るほど握りしめ、下に引きながらアゴに膝をカチ上げる。
二度、三度と繰り返し、遂に角が耐えきれず砕けた。
仰向けに倒れたミノタウロスに、一切の油断なく近づき、片足を持って勢いよく反転、壁へ叩きつけるように投げてすぐ、後を追う。
壁にクモの巣状のヒビを作り、落ちる前に追い付いたベルの飛び膝蹴りが襲い、ミノタウロスの頭を潰した。
息絶えたことを確認し、胸を無理矢理こじ開けて魔石を回収する。砕けた角もそのままドロップしたので、「今日は運が良いなぁ~」と呟きつつ、立ち上がったところで、傍観者達が居たことにようやく気づいた。
自分達の不手際で逃がしたミノタウロスを追いかけていたアイズ、ベート、ティオナの三人は、一人と一体の闘争に魅せられていた。
特にティオナは自身がパワーファイター系であるために、その瞳は輝いていた。
特徴的な見た目なのに見覚えのない冒険者に、まずは謝罪をと近づく
「あの、………大丈夫ですか?」
「はい、問題ないです。」
おずおずと聞くアイズに、ベルは軽いチェックをしてから返した。
あのミノタウロスが自分達の不手際で逃がしたものであることを説明し、謝罪をしようとしたのだが
「ありがとうございます。お陰で良い戦いが出来ました。」
と、満面の笑みで返されてしまい、困惑してしまう。
それでも、と思ったのだが、先程のミノタウロスで最後であったので、報告も兼ねて、本陣へとベルも連れて戻る。
道すがら、ティオナに戦いの内容を褒められ、照れている様子は先程までとの差が著しい。
本陣に戻ってすぐ、幹部の面々に嬉々として先程の戦いの様を語るティオナ。
スキルを聞くティオナと、答えようとするベルに(世話焼きママな)リヴェリアが説教をしたのはいうまでもない。
この後、時々ファミリア同士(主にパワーファイター系)の交流があったそうな。
尻切れトンボな感じですが許してください
もう、思いつかんのです。
書いてから気付いたんですが
確か、ティオネのスキルと部分的に似てません?
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『家族調和』
50階層に突如出現した芋虫型の新種のモンスター、それに対するはロキファミリア
盾を構えた彼ら、彼女らに守られながら手を繋いだリヴェリアとベルの詠唱の声が響く
リヴェリアの翡翠色の
ベル・クラネル Lv.3でありながら条件さえ満たせば幹部クラスの強さを誇る“冒険者になってから半年も経っていない新人”である
その強さを支えるのが彼のスキルである
『
・同ファミリアの者と共鳴するスキルが発現する
・親しい者ほど発現率上昇
・スキル次第で魔法の枠を消費しない魔法が発現する
リヴェリアとは母と息子、あるいは年の離れた姉弟のような関係を築き、発現したスキル
『
・魔法詠唱時、対象と触れあいながら共に詠唱することで
モンスターを一掃し、安全を確保した面々は依頼品を回収に向かった幹部達の心配をしつつも、リヴェリアの指示で更なるイレギュラーの可能性を考慮し野営地の道具類を纏めていた
アクシデントを乗り越えて帰ってきた団長らとの相談の結果、地上に戻る事にした彼らに新たなモンスターが襲いかかる
先程の芋虫型のモンスターに人の上半身が生えたような存在が
「総員退避!!アイズ、ベート、ベルの三人で時間を稼いでくれ!ベルは魔法の詠唱を!」
「はい!『光届かぬ地の底に 優しき満月の輝きを
アイズは魔法で、ベートとベルは速さで溶解液に対処できると判断し、より確実性の高い選択をする
『
・月光下での全アビリティ高補正
・同系統スキル所持者との共闘において共に効果向上
・付属魔法『
抜群のコンビネーションで二人が一体を速度で圧倒しつつも牽制に留める
「あまりベルにはベートのようになってほしくはないのだがな」と、ベートに感化されてベルが不良化しないか不安なリヴェリア(と退避しつつもコクコクと頷くベルを可愛がっている面々)
退避が完了したことを確認し、それぞれが討伐したのち武器の大半が使い物にならなくなったために先程の予定通り地上に戻る
なお、原作と違いミノタウロスの群れは暴れ足りないアマゾネス姉妹が殲滅したため逃走もできなかった
文字数稼ぎではありませんよ?
ティオナとの英雄譚好きから
『
・二人きりでのダンジョン探索時、全アビリティ補正
・人助けによる獲得
元ネタは大体分かると思います
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『家族調和』その2
分かる人も居ると思いますが、スキルの読みはなるべくギリシア語になるようしてます
遠征より帰還し、雑事を終わらせたロキファミリアは
『豊穣の女主人』で慰労会を始めようとしていた。
絶対に酒類を飲ませてはいけないアイズとベルはセットで席に着かせる。これには被害を被ったベートも諦めている。
『
・酒類の摂取量に応じて『力』『耐久』に高補正
・酒類による副作用の無効化(二日酔いなど)
ガレスを祖父のように慕った結果発現したスキルだが、問題は酔ったベルが陽気な破壊魔になることだった。
唯一の救い、と言えるかは分からないが対象は主にダンジョンの壁や床、モンスターだけであり、人に向けられる事はなかった。
スキルが発現した際、効果を確かめる為に幹部総出でダンジョンに潜ったのだが、笑いながら床を破壊し真っ直ぐ下り続け、17階層の
それ以来、ロキファミリアではベルに酒類を飲ませることは禁止であり、新人にも徹底されている。
勿体ないとは思っても、死蔵するのがベストであると幹部達に判断された。なお、会議中ガレスはリヴェリアからキツく睨まれ続けて冷や汗が止まらなかったらしい。
ちなみに、ベルのスキルはロキの決断により、早々にギルドへと報告して、余計な手出しをされる事を防いだ流れで冒険者のみならず、オラリオに住む者は殆どがベルのスキルを知っている。(これにより、美の女神や太陽神が余計なチョッカイを掛けてくる事は、無いと思いたい)
ベルとアイズが酒類を口にすることなく、無事慰労会は終了し、その日は平穏に終わると思われたが、酔った女性団員達がベルの部屋に忍び込んではモフモフしていったうえ、トドメになんとなく来たアイズとティオナに抱きつかれたまま夜を明けてしまった。
ベートはあらかじめナニモノかに気絶させられていた為に大きな騒ぎにはならなかった。(ベルはやたら疲れた顔をしていたが、女性陣に看病を申し出られて慌てふためいていた)
使う場面がイメージしづらかったスキル
『
・危険等を《なんとなく》感じる(レベルが上がる程精度が高まる)
・フィン・ディムナとの共闘時、未来予知に近い直感を得る
・隠し要素、ティオネと同系統の女性(独占欲が強い、嫉妬深い)に好かれやすくなる:女難回避は困難
『
・同ファミリアに限り、集団戦闘時、互いの現在行動、予定行動を理解できる
・司令塔(主にフィン)の声が届かなくとも伝わる
・対象人数が多い程、基本アビリティに補正あり
なんだかんだで能力高いラウルが自分に自信が無い様子から発現
『鼓舞喝采』(読みが思い付かなかった)
・対象に、自身の能力を認識させてやる気、自信を上げる
・精神的に沈んでいる相手を励ます際に説得力等の増幅
『
・ティオネ・ヒリュテ、ティオナ・ヒリュテとの共闘時、互いの
・
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『愚直鍛練』
バベルにある、普段は
「俺がガネーシャだ!!」
「はいはい、ガネーシャガネーシャ」
と、いつものやり取りをこなし
「で、なんでウチらを呼んだん?」
「うむ!!まずはこの資料を見てほしい」
ロキからの質問には直接答えず資料を配布するガネーシャ
「お前たちを呼んだのはベルに関係がある」
「ベルって確か、非公式で『
「うむ、そのベルに少々特殊なスキルが発現したのだが、手伝いをしてほしくてな、詳しくは資料を見てくれ」
ヘファイストスとロキの発言で、他の神々も各々の
ガネーシャより配布された資料に目を通して、誰もが目を見開いた。
『
・自己鍛練、同一ファミリアとの鍛練、主神との鍛練により獲得
・限界に迫る、超えるほど効果上昇、鍛練内容によりランクアップ前に発展アビリティ獲得の可能性有り
・主神との鍛練時、基礎アビリティを一時封印することでスキル効果高補正付与
・獲得済アビリティ・剣士
・拳打
・対異常
破格、としか言い様のないスキルに固まる中で、ヘファイストスは気になった部分をガネーシャに問いかけた。
「ねぇガネーシャ、発展アビリティの剣士と拳打は分かるんだけど。どうして対異常まで発現してるの?まさか毒を飲ませるなんてことは貴方だからしてないと思うんだけど。」
「俺がそんなことする訳ないだろう。一緒にダンジョンに行ってる者が言うには、ベルが行き付けにしてる店のウェイトレス二人から毎日弁当を貰っているらしい。だがあまり上手くないらしくてな、前に試しに一口貰った時のは言葉にできない味だったそうだ。」
「それで対異常が発現するってどんな味なのよ。」
という会話をとある女神が表向き無表情で聞いていたり。
と、集められた顔ぶれを見て、疑問に思ったらしいロキが
「大体どんな頼みかは予想ついたけど、なんでミアハとタケミカヅチがおらんのや?あの二人なら呼ばれそうなもんやけど。」と問うが
「シャクティと相談したんだが、「あのお二方の下に居ては無自覚に女性を口説く術まで身に付けそうなので却下」と言われてしまってな。」
とのガネーシャの返答に思わず納得し、吹き出してしまう。
「それで、ギルドには先に話を通してある。本人も乗り気だし、もし良ければベルを一年間研修させてほしいのだが。」
「私は構わないわよ。真っ白な子に一から教えるのも面白そうだし。」「ウチもええで。」
「ありがとう、細かいことは後日で良いか?それと、もちろんベルのスキルに関しては他言無用で頼む、まだ目立たせたくは無いからな」
「「「あぁ(えぇ)」」」と口外しないことを約束し、その日の集まりを解散した。
これより、アチコチのファミリアで研修中にやたらと騒動に巻き込まれるベルの受難が始まるのである。
case1:ヘファイストス・ファミリア
不用意な発言で椿に火を点けて振り回されたり
ヴェルフに魔剣の形体(矢の鏃、一発限り等)という素人故のアイデアを口にしたり
case2:ディアンケヒト・ファミリア
教育係になったアミッドとデートしたり
case3:ロキ・ファミリア
ベートにケンカ売られたり
ティオナと趣味(英雄の話とか)で盛り上がったり
アイズと天然しあったり
レフィーヤにToLoveるしたり
少年の受難が続く
ネタはあっても文に起こせず
誰かに委託したくなってくる
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『六精祝装』オリキャラ有り
FGOが楽しくてつい…ね
ベルがまだ幼い頃、祖父が畑仕事で不在の時に不思議な雰囲気の女性が訪れた。
「おねぇさんはだぁれ?」と首を傾げながら尋ねるベルに、
「フフ。私は君のお祖父さんのお友達よ。(や~ん、なにこの子カワイイ~!!お持ち帰りした~い!!髪とかフワフワだし瞳も綺麗な
「おじぃちゃんははたけにおしごとにいってるよ」祖父の居場所を教えるベルに
「ううん、君とお話ししたくて今日は来たの。」
「そうなの?」「えぇ、お姉さんとお話ししましょ?」と、祖父が帰ってくるまで話し込んでいた。
「なんでお主が此処におるんじゃ。」
「あら、
「大有りじゃ、お主がベルに妙なチョッカイでもかけたら面倒事になるのは目に見えとるからな。フレイヤみたいにの。」
「馴染みの友人に対して随分な物言いね。」
「今までにお主がしてきたことを考えればな。」
祖父が帰ってきて早々に口喧嘩を始めた二人にベルは驚きながらも
「けんかはダメだよ。」と頬を膨らませて注意するベルに
「ゴメンね、ベル。」「スマンの、ベル」膨れっ面のベルにデレデレしながら揃って謝る二人。
「それじゃ、もう帰るわ。またね、ベル。これをあげるわ。いつもこれを身に付けててね?」女性はベルにネックレスをかける。
中央にガラスの様なものでデフォルメされたウサギの顔、それを囲むように六芒星が描かれ、それぞれの頂点に異なる宝石が配置されている。
ルビー、サファイア、エメラルド、トパーズ、アメジスト、ダイアモンドの六つで、台座には異なる紋様が刻まれている。
「うわぁ、ありがとう!!」
「おい、それはもしやあの娘らの。」
「えぇ、どうやらベルの事を気に入ったみたいだし。私もベルなら良いと思ったもの。」
「ハァ、どうせワシがなにを言っても聞かんか。」
「多分ね、それじゃぁベル、また会いましょうね♪」
「うん!!またね、おねぇさん!!」
ブンブンと手を振るベルとなにやら口を抑えて震えながら蹲る祖父、祖父の頭に一撃してからベルに手を振り返しながら帰っていった。
そんな出会いの夜から、ベルは不思議な夢を度々観るようになった。
始まりはいつも枝葉のトンネルを通る途中から。
進んでいくといつの間にかウサギの姿になっており、たどり着いた森に囲まれた広場では六体の動物が待っている。
尾の先が炎のライオン、水の体の蛇、風を纏うハヤブサ、岩の鎧を着たクマ、放電するタカ、冷気を漂わせるオオカミ
初めて見た時は驚いたが、すぐに慣れたベルは一緒に遊んでいた。
時は過ぎ、祖父が亡くなってからは観なくなってしまった夢を、ベルは観ていた。
きっかけは、『豊穣の女主人』から飛び出し、ダンジョンから朝帰りをした日、改めて決意したことだろう。
トンネルを進んでもウサギに変わらず、冒険者としての装備をしたまま、広場に着いた。
しかし、待っていたのは六体の動物ではなく、六人の女性だった。
「やっと来たな、ベル。俺達はいい加減待ちくたびれちまうとこだったぜ。」赤い髪と瞳、勝ち気な表情とアマゾネスと思われる服装と褐色肌の女性
「そうね、ルヴェニは凄く尻尾振ってたものね。」蒼い髪と瞳、蒼を基調とした着物を着た柔和な笑顔の女性
「ウッセーぞ、サロス。」分かりづらいが頬を朱色にそめてソッポを向くルヴェニ
「僕も早くベルとお喋りしたかったんだよ~!!」翠の髪と瞳、エルフの服にフリルを足したような服装の無邪気な笑顔の少女
「ウチもっスよ、スマラ。」黄色の髪と瞳、タンクトップとツナギのボ~っとした眠そうな表情の女性
「相変わらずパゾスは眠そうじゃなぁ、まぁワシも眠いが。」紫の髪と瞳、着物を着崩してベルの一部が緊張する格好の、キセルを
「メテュスも皆もベルにちゃんと名前言わないと、分かんないと思うよ。私はアダマ、よろしくねベル。」淡い水色の髪と瞳、白い革鎧で無表情に見える女性
「え?あ、あの皆さんはもしかして……?」
「そうそう!!僕達とよく遊んでたでしょ?」
「や、やっぱり…」物語で似た展開があったが、まさか自分がそんな体験をするとは思わなかったベルであった。が、
「よし、んじゃぁ早速始めるか」肩をグルグル回すルヴェニに
「何をでしょう…」不安げに聞くベルに
「ワシらが、ベルに強くなる為の特訓をするんじゃよ。ステイタスの足しにはならんが、おそらくワシらに関するスキルも出来てるじゃろうからワシらの
「強くなりたいんだろ?」ニッと歯をむき出しにして笑うルヴェニ
「えぇ、あのワンちゃんにベルをバカにされたままなのはイヤですし」毒を混ぜつつ私情全開のサロス
「ありがとうございます!!」バッと頭を下げるベル
「それじゃぁ改めて!!始めるよ~!!」
「オー!!」×6
ノリ良く拳を掲げた七人、夢の中とはいえ、ベルの地獄特訓の始まりである。
モンスターフィリア当日
数日、夢の中だけだがかなりお疲れの様子のベル。
人探しをしていたベルを、ヘスティアは気分転換も兼ねてデートとして連れ回す。
フレイヤによって放たれたモンスターの内の一体、シルバーバックに追われ、地上の迷宮とも呼ばれる『ダイダロス通り』に逃げ込んだベルとヘスティア。
自身の武器と共に心も折れかけたベルに、ヘスティアは新たな武器『
『
・
・武装、炎の大剣、水の鞭、風の弓、岩のハンマー、雷の大太刀、氷の手甲具足
・『魔力』に応じ、武装の威力変動
・武装召喚中、その属性の加護を受ける
炎:炎、熱によるダメージ無効(例、ヘルハウンドの炎、マグマの熱)
水:水中呼吸可能、水の抵抗軽減
風:空気を足場として使用可能、空気抵抗軽減(ステイタス次第だがマッハ越え可能)
地:自身への重力作用調節
雷:電気によるダメージ無効(例、雷の魔剣や魔法)
氷:氷、冷気によるダメージ無効(例、極寒地帯、リヴェリアの魔法)
・武装召喚中、その属性を纏える
・武装召喚中、髪の色が変化する
・
ヘスティアに説明されたスキルに、ベルは理解する。
このスキルが彼女達の事だと。無意識に首元のネックレスを握り、小さく感謝の言葉を呟く。
ベルはスキルを発動し、風を選ぶ。ベルの髪が風の少女、スマラと同じ翠に変化する。
憧れるアイズが風を纏う事と、周りの建物に被害を与えない為に。
だが、『
困惑しつつも、ベルは奮戦し、シルバーバックの討伐に成功。
後の流れは原作と同じく、土下座し続けて疲弊していたヘスティアが倒れ、シルの案内で『豊穣の女主人』へと向かった。
事の元凶であるフレイヤは、ベルの魅せた強さに歓喜しながらも、見覚えのあるモノに少々苛立ってもいた。
「あの子がしてたネックレス、もしかして…」
同時に、別の場所で見ていたアイズはベルに更に興味が湧いていた。
「あの子、私と同じ風を使ってた、それに剣も。私も、あの子みたいに風と踊ってるように戦えるようになれるかな。あの時の事を謝って、それから、お願いしてみよう。」
それから後、六人の女性を侍らせるウサギの少年に様々な噂がたつが仕方無い事である。修行として『魔力』を鍛える為と、彼女達がベルと遊ぶ為に。
武器見た目イメージ
炎の大剣:刀身、鍔、柄がそれぞれ異なる赤(紅とか)、鍔にライオンの咆哮してる感じの頭
水の鞭:鞭の先端が蛇の尻尾、柄に蛇が巻き付いて柄尻に頭、基本蒼
風の弓:木に蔓が巻き付いてて、蔓が弦になってる。矢を番える辺りにハヤブサの意匠
岩のハンマー:Fateのヘラクレスの武器のハンマー版。サイドにクマの意匠
雷の大太刀:黒鞘にワシの意匠、柄は黒に紫
氷の手甲具足:手甲はオオカミの頭っぽい、具足は脚(爪つき)基本白
片手剣バージョンは各色の刀身
容姿ボツ案
額に対応する宝石、宝石から対応する色の線で顔に動物の紋様
最後がスゴいやっつけ感がする、まともに戦闘描写したら無駄に長そうだったのでカットしました
最初のお姉さんに関しては細かい設定はありません。話の都合上必要だっただけなので
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『極楽整体』
「んっ……ふぅ……あっ。」
ロキ・ファミリアのホーム『黄昏の舘』
女性用浴室、エアマットの上でロキが
うつ伏せになっている彼女の背中をベル・クラネルがマッサージしているだけである。
「んっ、フフ。相変わらず良い腕だな、ベル。」
「ありがとうございます、リヴァリアさん。でも、最近無理してるんじゃないですか。随分と疲労が溜まっているみたいですし。」
「あぁ、副団長という立場は何かと忙しくてな。」
「それでも、です。休息はしっかりとらないといけませんよ。それと、今回はサービスで疲労回復用のオイルも使いますね。」
「いいのか?」
「えぇ、ナァーザさんからも『常連さんにはサービスしても結果的に黒字になるから程々ならいいよ。』って言われてますから。」
「そうか、随分ハッキリとした言い方だが、分かりやすいな。」
「ですよね。」
互いにクスクスと笑いながらも続けられるマッサージ。
当然、といえば当然だが二人きりではない。主にロキの乱入を防ぐ為に見張り(エルフ率高)が立っているし、アシスタントとしてスカウトしたリリルカ・アーデも居る。
二人がやたら親密な雰囲気にも感じるが、ベルは大体の常連にはこんな感じなので大したことはない。
さて、何故このような状況なのかといえば、簡単に説明するならばベルを拾ったのがミアハで、発現したスキルが戦闘向けには思えないモノだったからだ。
『
・肉体に対するマッサージ効果の向上
・マッサージを行っている間、動揺しない
発現した際に試しに受けたナァーザは借金返済に都合の良いモノであると思いいたり、マッサージ効果を更に高めるオイルを開発した。
基本はファミリア等に出張し、追加料金で普通のではない特殊効果を持つオイルを選べる。
また、裏メニュー的に豊胸や骨格の歪みを直し身長を伸ばすなども有る。
道化のエンブレムの主神やその眷属のアマゾネスの妹の方、借金元のファミリアの受付嬢がよく見られる。
始めはベルが男性であることやマッサージを受ける際の服装、エルフは習性の関係で敬遠されていたが、真面目な態度やリヴァリアが利用していることで徐々に広まり、現在ではかなりの盛況である。
なお、とある太陽神がベルにセクハラしたためにベルのファンである複数のファミリアに連名で潰された後で、数名の冒険者がミアハの元に移った。
アシスタントという名目で女性冒険者が護衛に付くようになり、彼女等には割引券が報酬として配られている。(フィン・ディムナのマッサージの時には必ずティオネが付き、その裸体に鼻血を流す姿がよく見られる)
先に戦闘向けではないと記述したが、多くの存在にマッサージを行った結果、ゴブリンやコボルド、オーク等の人に近い形のモンスターならば動きの予測が可能になり、戦闘を有利に立ち回る事が出来るようになっている。
この日は、翌日からの遠征に向けて士気を高める為に一日貸し切りにしたので、遠征メンバーを優先的に行い、残った時間を留守番メンバーがジャンケンで決めた。熾烈な大会は省略させて頂くが。
「それでは皆さん、無事に帰ってきて、またのご利用お待ちしてますね。」
門にて見送られながら再会の言葉を残してベルは帰っていった。
「ん~、皆更にキレイになったなぁ。グフフ、帰ってきたらまたお願いしよなぁ。」
生き残る決意を新たに遠征へと意識を向けるロキ・ファミリアの面々であった。
ベルが有名になったことで顔を青くする門番があちこちのファミリアに居たことはベルは知らない。
我ながら
文章が全然安定感ないですね
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『優愛少女』TSあり
『
・支援行動に対し効果向上、特殊効果付与
・支援行動による
・戦闘行動による
オラリオに着いてすぐ、と言える程に迅速にロキに勧誘されたベル、ウサギの様な容姿と純朴そうな雰囲気から、よろしくない者達に狙われていたので、ロキの行動にはナイスとしか言いようが無い。
ロキ・ファミリアホーム『黄昏の舘』では、朝食の準備が進められていた。
「ベル、これぐらいで間に合うっすか?」
食材がこれでもかと積まれたコンテナ達を押しながらラウルが厨房に入ってきた。
「ありがとうございます、ラウル兄さん。それだけ有れば足りると思います。このスープの味見をお願いしても良いですか?」
ベルが渡した小皿の湯気がたっているスープをラウルが飲み干す。
「ん、いつも通りウマイっスよ、ベル。こっちの鍋のスープはなんスか?」
満面の笑顔のラウルにベルは苦笑気味に
「昨日の宴で二日酔いの人が居そうなので、特製スープです。効果は高いんですけど、味がちょっと…。」
「アハハ、アレっスか。確かに二日酔いには良いっスけどね。」
二人で冷や汗を垂らしながら空笑いしていると
「ねぇベル、こっちの食材って何に使うの?」
アナキティ(通称アキ)が分かりやすく寄せられた食材を指差す。
「そちらは、ティオネ姉さんと一緒に団長用の朝食を作るからです。朝から食べ過ぎは良くないですから。」
以前ティオネが団長用にと作った特盛料理を思い出し、苦笑を浮かべながら答える。
「あぁ、ベルが作らないとステータス補助が付かないんスよね。」
ラウルもまた料理を思い出し、ベルと一緒に作る理由の内二つが分かった。
ベルの作る料理には所謂
事前に言っておけば好きなメニューも作ってくれるため、ロキからはベルママ と呼ばれている。なお、よく頼むのはベート(がっつり肉、にバレないように野菜入り)とアイズ(自家製じゃが丸君)だったりする。
他にも、ガレスの頼みで酒も試作していたり、極東の故郷の料理を懐かしんで頼む者もいる。
料理のレシピを増やすために『豊穣の女主人』でバイトしているため、本人は知らぬがファンが増えていっている。
シーンが思いつかないため設定のみ
魔法『
詠唱文『肩を並べて戦うに能わず、背中を守るに能わず、故に私の想いはアナタと共に、どうか無事に帰ってきてほしい』
対象:仲間と認識している存在、ただし距離に限界有り
効果:継続的なケガの回復、ステータスの上昇(ランクアップ程ではない)
しかしスキルにより切り札的な強さである
ファミリアでは最年少のため基本は名前に兄さん、姉さん呼び
例外はフィン(団長)、ガレス(お爺ちゃん)、ベート(ベートさん、本人希望)
リヴァリアは姉さん呼びに内心悶えてる
容姿
顔はより女性的に
背丈は低く
胸はアイズ並
かなぁと
えぇ、妄想ダダ漏れです
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『血浴白狼』
ベル・クラネルがリリルカ・アーデをカヌゥ、キラーアント達から助けて時は流れ、二人はダンジョンへと降りる階段の傍に立っていた。
「それじゃぁ、行こうか。リリ。」
「はい、ベル様。」
妙に距離が近い、そうまるで恋人同士の距離感で会話している。詳しくは不明だが、助けられてから数日の内に二人で朝帰りをした日があったそうだ。(男は狼なんて言われますね。)
その朝、不貞腐れているヘスティアに更新をしてもらったところ、
『
・白狼に変身できる
・自身をボスとする群れが大きい程ステータスに補正
・群れが獲得した
・体に血がかかっている程、五感、野性強化
・「チャージ・(魔法名)」と唱えることで爪牙に纏う
白狼へと変身したベルの背にリリが乗り、階段を使わずに飛び降りる。目的の階層までベルが疾走する間には当然モンスターが居るが、ベルはその速さで即座に振り切る。
リリのバッグは大きいが容量には上限がある、より良質な魔石を多く求め自分達が行ける限界の階層で稼ぐ為だ。
途中で戦闘を挟むよりも消耗も少ない。
ダンジョンを疾走するベルに跨がるリリの姿は、まるでとあるアニメのビーストなプリンセスのようである。
ベルの戦闘スタイルは大きく変わった。スキルのお蔭か変身しても服は破けたりせず、装備した防具はキチンとその部位を守ってくれる。
時折、店で目についた大剣も使っている。
今ではトラウマだったミノタウロスさえ狩り尽くす冒険者というよりはハンターとなっている。
ベルをボスとする群れは大きくなっていく。過去にはイシュタル・ファミリアのホーム、歓楽街へと連れ込まれたのだが、並みいる
オラリオにおける二大ファミリア、ロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアにも並ぶ程に大きくなった
因みに、ベルに特に対抗心を燃やしているのはベートである。外見がウサギの印象を抱かせるベルの二つ名が「
ベルは今日もダンジョンに潜る。初めてのパーティーであり、自身を英雄と呼んでくれた少女と共に。
群れのボスとして養うために。
たまに、シルのお願いで孤児院でモフられているらしい。
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「悪戯三昧」
加藤団蔵が欲しくて札使ったら酒天童子(二人目)が来ました。
嬉しい、んだけど「マジ?」ってなっちゃいましたね。
幼い頃から、祖父に英雄譚を読み聞かせてもらっていたベルは、英雄は平和と笑顔を世界に広げる存在である、と認識していた。
その為、小さな、引っ掛かると思わず笑顔になるようなイタズラを村の人達に時折行っていた。
と同時に、日々の糧を得るための動物を狩る為の罠と、村にモンスターが近付かないようにするための罠、種類の異なる罠を猟師達に教わっていた。これは、ゴブリンに襲われた時の恐怖を乗り越える為である。
祖父曰く、「対処法を知っていれば怖くなくなるもんじゃ。」だそうだ。
その後に小声で「おなごを怒らせた時なんぞ特にな。」と言わなければ格好良かったのだが。
故に発現したこのスキル
『
・スキル使用時、ジャックオーランタンの変装になる
・イタズラ、罠の発動時
・内容は使用者の想像力に依存する
・変装時、浮遊行動可能
・イタズラに引っ掛かったモノは、大きな反応を強制的にしてしまう
(ギャグ漫画のリアクション並み)
オラリオで冒険者となって半月、その行動からすっかり有名になったベルはダンジョンに潜る階段を使わずに、大穴の淵に立っていた。
「よし、今日も頑張って稼ぐぞ~!!」
オー!!と一人で拳を掲げるベルを、微笑ましく眺めていた男は、その後ベルのとった行動に驚愕した。
なんの躊躇もなく飛び出し、真下へと落下していったのだ。
「ハァ!?おい、大丈夫か!?」
慌てて駆け寄り、無事を確認しようと覗き込むと、ユラユラ、と防具に見えないオレンジの被り物と真っ黒なマント、小さな鐘の付いたカンテラを装備してゆっくり降りていく姿が視界に入った。
先程とは違う驚きに硬直している男に、後ろから声が掛かる。
「あんた、アレを見るの始めてなのか。なら驚くのも仕方ねぇな。」
「?、あんたはアレを知ってるのか?」
「あぁ、なんでもあの坊主のスキルらしいぞ。かなり目立つからさっさとギルドに公開したそうだ。内容が内容だからあんま戦力としては注目されてないらしいけどな。」
「へぇ、今度見に行ってみるか。」
と、こんな会話がベルが去った後で交わされていた。
その話の種となっていたベルは、
「よし、まずは今日の調子を確認しよっと。」
前方には5匹のゴブリンがグループとなって、ベルに今にも襲いかかる寸前であった。
雄叫びをあげながらベルへと突進するゴブリン達、ベルは落ち着いた様子で「カロン」と小さな鐘の付いたカンテラを振り、イタズラを発動させる。
ゴブリン達とベルの間に、『油』と字が浮いたツボが落ち、ガシャンと割れ中身が地面に広がる。
気にせずに踏み込んだゴブリンからツルンと足を滑らせ、尻餅をつかせた。
イタズラに引っ掛かったのを確認するや、もう一度カンテラを振り、どこからか現れた燃える矢が突き刺さる。
「ギャァァァ!!」と断末魔の叫びをあげながらゴブリン達は魔石とドロップアイテムを残して灰になった。
「うん、今日も好調好調。これならもう少し下の階層も行けるかな。」
オレンジカボチャの口から顔を出す形になっているベルは、満足気に頷き、探索階層を広げることにした。
そして、まるでそうなるのが当然、逃れられない運命であるかのように、ミノタウロスと遭遇する。
「ヴォォォォォ!!」
「よし、なんでミノタウロスが
妙に落ち着き、思いついたイタズラと罠の組み合わせを試してみようと意気込むベル。モンスターの強さはベルにとって、罠の性質を変える必要が有る程度の認識しかないようだ。
獲物を擂り潰す、とばかりに突進し、持った武器をガムシャラに振り回す。
それをベルはユラリユラリ、フワリフワリと浮いたまま動き、攻撃の
少々の距離が開いた状態で、ベルは三度、カンテラを振るう。
ミノタウロスの突進に合わせ、足下に長い草で編んだイタズラが発生する。
それに足を引っ掻け、両腕を前に伸ばした体勢で転ぶ。
地面に前面をビタン!と叩きつけられると同時に降ってきたツボが後頭部に当たり、『油』がミノタウロスの全身を覆う。
ゴブリンと同じようにどこからか燃える矢が発射されミノタウロスに刺さり、炎に包まれる。
だがゴブリンと違い、地面に転がり炎を消し立ち上り、もう一度ベルへと突進した。
「うわ、やっぱり頑丈だなぁ。」
と呟きながらも、再びカンテラを振るう。
今度は、ミノタウロスがこれから踏み込もうとしている地面にバナナの皮が現れ、それを踏み地面と平行になるほどに勢いよく滑り、空中で仰向けになる。
ミノタウロスの形に1Mほど地面が凹み、そこにスッポリと収まると、目、口、肩、二の腕、
抵抗することもできずミノタウロスはそのまま仕留められた。
「う~ん、まだまだだなぁ。もうちょっとイイ組み合わせ考えなきゃ。」
そう独り言を呟くベルと、戦いの一部始終を見ていたアイズとの出会いまで、あと少し………
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クロスオーバー系のスキル
ベル・クラネルの分岐点(異なるスキルの取得言い訳)オリキャラ有り
この時に
今回はスキルは有りません
スキルを取得する要因の説明話ですね
コンコン
ベル・クラネルが幼い頃、自宅に不思議な男性が訪れた。
「初めまして、■■■殿、
胡散臭い笑みを浮かべ恭しく礼をする。名前に反して黒いスーツで身を包んだ男はベルの祖父にそう名乗った。
「何故ワシの名前を知っておるのかな?」
ベルが見たことのない厳しい表情で問う祖父。
「実は
ニコニコと笑顔でそんな事を口にする。
「では、何か分かりやすい証拠は有るのかな?そもそも、持ってきたと言っても何も持っているようには見えんが。それに、それらがベルに悪影響を及ぼす可能性も有るのではないかね?」
「おぉ、そうでしたね。
警戒心を隠さずに問う祖父に、シロと名乗る男は胸ポケットから明らかにおかしなサイズのテレビやタブレット、ゲームコントローラー各種を取り出した。
「ふむ、確かに面白い服じゃがコレラはなんなのかね?」
「ハイ、コレラは~(略」
驚きを隠して問う祖父にテレビに内臓されたあらゆるゲームやアニメ、映画を、タブレットには電子コミックと二次創作を含む小説が保管されている事を説明した。耳元で子供には見せられない映像や小説、コミックなども。
試しにこっそりと視聴した祖父はたちまち気に入り、シロの肩に腕を回し誉め始めた。
「お主は良い奴じゃな!!」
「お褒め頂きありがとうございます。それでは、
するりと抜けたシロは来た時のように恭しく礼をし
「それではベル君、良い物語を期待していますよ。」
そう言葉を残して去っていった。
「ということがあったんじゃ。」
「いやいやいやいや、そこはもう少し警戒しましょうよ。」
遊びに来たと嘯くヘルメスが見たことのない道具に関して祖父に問うたところ、そんな答えが帰ってきた。
「大丈夫じゃ、あの男は嘘はついとらんかった。」
「つまり、ベル君の物語を知りたいだけと?」
「うむ。」
二名の目線は、ヘルメスの護衛として同行してきたアスフィと同じ色を4つ繋げると消えるパズルゲームをするベルに向けられる。
「アスフィお姉ちゃん強いねぇ!!」
「そうですか?でも、ベルも中々強いですよ。」
「本当!?」
「えぇ。」
「お爺ちゃんあんまりやってくれないんだぁ~。前に勝負して僕が勝ったらイジケちゃって。」
「そうですか。では、暇が出来たら遊びに来ますね。少々遠いですが、面白い物もありますし。」
未熟な錬金術師の少女が主人公のシリーズ物を思い浮かべながら答えるアスフィ。
雰囲気は姉弟のモノに近く、ベルも既にお姉ちゃんと呼ぶ程に懐いているようだ。
横を向いて口笛を吹く大人気ない老人がいたり、それを呆れた目で見る神がいたが。
数年後、祖父が亡くなりオラリオへと旅立つ決意をしたベルの前に変わらぬ姿のシロが現れた。
「お久しぶりです。ベル君、今日は君に渡したモノを持ち運ぶ為の道具を渡しに来ました。」
手渡されたのは手帳のようなモノ
「ページを開いて押し付ければ収納できます。但し、収納出来るのはテレビとコントローラーとタブレットの三つだけです。それ以外は入りませんからね。」
「ありがとうございます。シロさん。」
「いえいえ、それでは、良い人生を。」
そんな一幕もあり、ベルは遂にオラリオへと着いた。
「よし、頑張るぞぉ~!!でも、アスフィ姉さんには見つからないようにしなきゃ。絶対怒るよなぁ。」
さっきまでの威勢は何処へ行ったのか、途端に肩を落とすベル。
それでも、ここからベル・クラネルの物語は始まるのだ。
「ふ~ん、あの子がシロ先輩が言ってた子っスか。確かに面白そうっスね。ニヒヒ。」
怪しげなストーカーがいきなり発生したようだが。
ゲームのキャラのスキルを手に入れるにはどうすれば良いのかと考えた結果のオリキャラですね。
えぇ、ズルをしてると自分で思います。
このオリキャラ達は多分もう出ない筈です。
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『英雄悪魔血継』(デビルメイクライ4)
「ふぁ~、っしょっと。」
ベル・クラネルは自分の寝床であるソファーから起き上がると、まずはスキルを確認する。
「ん、今日はネロさんの日か。」
スキルを発動すると、紺色のコートと右腕に異形の腕を思わせる籠手、背中にはレッドクイーン、腰にはブルーローズが出現した。
『
・スパーダの血と魂を受け継いだ三人、ダンテ、バージル、ネロの能力を行使できる
・眠る度にランダムで選ばれる
・モンスター撃破時、グリーンオーブ(疲労回復、傷治癒)、パープルオーブ(
・デビルトリガー時、
「よし!!それじゃぁまずは朝ごはんを作らなきゃね。」
慣れた手つきで朝食を作り、テーブルに二人分用意したあと、 バイトで疲れているヘスティアを起こさないように食べ虫除けの網を被せてダンジョンへと向かう。
「ん~、むにゃむにゃ、いってらしゃぁい、ベル君。」
「ヴオォォォォ!!!!」
「Wow。」
ダンジョン五階層、遭遇したミノタウロスに思わずそんな反応をしてしまったベル。
緊張感の欠片も感じられないが仕方ないのだろう。
左足を半歩引き、ミノタウロスと相対する。
左手でレッドクイーンの柄を回し、燃焼材をチャージする。
右手を伸ばし、手のひらをミノタウロスに向ける。
脅威を感じたのか、ミノタウロスはすぐさま
「ヴオォォォォ!!!!」
「甘い!!」
ミノタウロスの突進を右手で頭を掴んで止める。
顔のギリギリに近づいた角には意識を向けることなく、レッドクイーンの燃焼材を噴かせ、叩き落とす。右手を離し、勢いを殺さずに体ごと横に回転させ切り飛ばす。
上下左右に切り分けられ、呆気なくミノタウロスは絶命した。
逃げたミノタウロスを追いかけてきたアイズとベートは目を見張る。見たことのない武器を使う、ギルド支給の防具にコートを羽織った冒険者として
「ハッ、ありゃぁ………面白そうだ。」
牙を見せる獰猛な笑みを浮かべているベートの発言に、アイズも興味深そうに頷く。
ミノタウロスの魔石を回収したベルにアイズが声をかけ、遠征帰りにミノタウロスの群れが逃げたことで五階層にいること、先程のが最後の一体であることを伝え、団長の元へ共に来てほしいとお願いする。快く承諾したベルは向かっている途中、
「私も、やってみたい…かな。」
「ハ、ハイ!!じゃぁ、明日にでも持っていきますね!」
アイズの少々照れながらのお願いにベルも顔を赤くして了承する。
先に戻っていたベートが仲良くなったように見える二人を見て、ベルに吠えたのは言うまでもないだろう。ベートの猛攻から必死に逃げ回るベルに目をつけたフィンは、アイズの約束もあって繋がりを持つことを決めた。
翌日、ロキ・ファミリア総出のゲーム大会があったとか。
平行世界の一つ、ベル・クラネルの物語は始まった。
「ん~、この世界のベル・クラネル氏も紡ぎだしたようですねぇ。お手伝いした甲斐があったというものです。」
「センパ~イ、まだ録音されてますよ~。」
「まだ締めの言葉を言ってないからですよ、クロ。それでは皆様、またいずれ。お目見えしましょう。」
なお、専属鍛冶師になったヴェルフは3をプレイして実際に造った模様
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『仮面人格』(ペルソナ3.4.5)
↓
お気に入りの流派東方不敗のベルを読む
↓
触発される
てな流れです
アポロン・ファミリアとの
「なるほどな、つまりそのペルソナってのを俺達にも使える、じゃないか、呼び出せるようにするのか。」
「うん、だから皆には明日いっぱい使って馴れてもらう為に早めに来たんだ。いきなりは感覚が掴みづらいと思って。」
「分かりました、クラネルさん。では明日早朝から始めるんですね?」
「はい、今日は移動で疲れてるでしょうからもう寝ましょうか。」
『
・
・
・共闘相手の承諾によりペルソナを貸し与えることが可能(各ペルソナと人物に親和性有り)
翌日、ベルからペルソナを借りた四人は馴れるためにチカラを試していく。
「ははっ、こいつはスゲェな。」
「はい、この子はリリにピッタリです。」
「私は少々気恥ずかしいのですが。」
「私は、少々複雑ですかね。」
それぞれが借りたペルソナを模した仮面を被り、率直な感想を口にする。
「じゃぁ、皆馴れたみたいですし明日に備えてもう休みましょう。明日の
「おう!!」「「はい!!」」「えぇ。」
男女に別れてテントへ戻る、明日に備えて、万全を期すために。
『それでは!!
同時刻、開幕を告げる
古城跡地を東西南北に分かれ、ベルとリリ以外は単独で直進する。
「おい、あいつらたったの五人で包囲するつもりか?」
へらへらと笑う見張りのアーチャーとアポロン・ファミリアに賭けた者達。
走り寄る五人は、自身の被る仮面を握り潰し能力を解放する。
「あの
「リリだってベル様の役に立つんです!!いきますよ『ピクシー』!!『テンタラフー』!!」
「力をお借りします!!『タケミカヅチ』様!!『マハジオンガ』!!」
「あなた達の犯した罪の重さを知りなさい。『アヌビス』、『マハコウガオン』!!」
「僕もそれなりに怒ってるんですよ。『ルシファー』、『サタン』、ミックスレイド『ハルマゲドン』!!」
四方から走る炎、混乱をもたらす光、雷、光の柱。一度に喰らい、それでも戦闘の意思を持つモノ達にトドメを差すかのように頭上に現れる光の玉、弾けて辺り一帯を飲み込み、城が半壊どころかほぼ更地となる。それでも死者をなるべく出したくないために威力は抑えたようだ。
盛り上がるどころか唖然となるオラリオの観戦者達、実況も仕事が頭から飛び、神々(特にアポロン)もアゴが外れそうなほど開いている。
ゲームに例えるならば1ターンキル、随分と呆気なく終わってしまった。
「おいおいベル、こりゃぁちとやり過ぎじゃないか?」
「ア、アハハ。まさかこんなに威力があるとは思わなかったよ。」
「これ、もうベル様のだけで終わってましたね。」
「私が助っ人でこなくてもよかったですね。」
「ま、まぁ、もしかしたら狙撃されてたかもしれませんし。」
なんとも締まらない空気で
ノリと勢いで書いたので自分でもツッコミ所満載です。
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『発技咆哮』(クロスじゃないけどバトル系のお約束)
「これで、最後ぉっ!!」
「グギャァッ!?」
「ふぅ、もう少しでバックも一杯になるし、そろそろ帰ろうかな。サポーターの人を雇えればいいんだけど、まだ収入が不安だし、もう少し強くなってからかなぁ。」
ダンジョン五階層、まだまだ
「………ォォォ。」
「?…なんだ今の?」
遠くから響く咆哮と思わしき声にベルの手が止まる。
警戒度を引き上げたベルの耳に聞こえてきたのは、冒険者にはまずないであろう重量の重そうな足音。それが確実に近づいて来ている。
「モンスター?…でもこんなに重いのなんてこの階層に居ないはず。」
ベルは独り言を呟きながら、いつでも動けるように体勢を整える。現れたのは、少々傷ついたミノタウロス。息を荒げ、血走った目で
「なんでミノタウロスが?たしか『中層』のモンスターで、冒険者でいうとLv.2位じゃなかったっけ。逃げ切れないだろうなぁ。」
やや呑気に感じる口調でそんなことを言うベルは、普通の新人なら絶望するだろう状況で口角を上げ、その顔に似つかわしくない獰猛な笑みを浮かべる。
「丁度イイ、色々技を試してみたかったんだ。実験台になってもらうよ。『突風』!!」
ベルは瞬時に踏み込み、ミノタウロスの魔石が有るであろう人ならば心臓のある辺りに、ギルドで支給されたナイフを突き刺そうとした。が、
パキィィン
「やっぱりか!脆すぎるよコレ!」
ミノタウロスの毛皮の硬さと突きの鋭さに負け、あっさりとナイフは砕けてしまった。
「仕方ない。ならここからは素手しかないね!!まずは、『疾風』!!」
柄だけのナイフを投げて牽制し、左手を鞘に見立て右手刀を収め、居合い抜きの要領で振り抜き、風の斬撃を飛ばす。ミノタウロスの右脇腹から左肩にかけて浅くキズができ、余波で後ろの壁にも破壊痕が刻まれた。
「よし、キズは浅いけどできたし、攻撃は絶対避けなきゃいけないけど、倒せるかも。」
『
・行動にイメージを込め、技名を叫ぶことでイメージを具現化できる。(例:『兜割り』と叫びながら踵落としで、打撃を斬撃に変え頭防具や角などを確定破壊、頭部命中で威力アップ)
・イメージが明確、技名が適切なほど特殊効果(風を纏うなど)の消費マインド軽減
「ヴオォォォォ!!」
「っと、『流水』!!」
弱そうな獲物に軽くでもキズをつけられ、激昂したミノタウロスの拳を懐に踏み込みつつ左の肘から手のひらまでで後ろに受け流し、
「『氷牙』!!」
「ヴゴォッ!?」
右肘を鳩尾に叩き込み内側を凍りつかせる。間髪いれずに
「『火花』!!『烈火』!!」
「ヴァ!?」
傷口に軽い連打を浴びせ燻り続ける火種を埋め込み、炎を纏ったアッパーでアゴを打ち上げる。無理矢理上を向かせ晒されたノド目掛けて
「『烈風』!!」
飛び上がり回し蹴りで首を飛ばそうとしたが、レベル差に負け受け止められる。
「しまっ」
「ヴオォォォォ!!」
「っ、『落葉』!!」
降ってくる拳が生み出す風に身を任せ、ギリギリで回避し背中を向けて着地する。
「『昇雷』!!『雷鳴』!!『落雷』!!」
両手、片足で飛び上がり雷を纏った後ろ蹴り上げ、バヂッ、と放電音を鳴らしミノタウロスの目の前から直上の天井に移動し、天井を蹴りつけて雷を纏った踵落としを叩き込む。ほんの一瞬で行われた為にミノタウロスの頭は同時に打ち込まれたように衝撃が弾ける。
「っ、とと、この調子ならなんとか………あれ?」
ふらつきながら着地したベルは中々の手応えを感じたのか嬉しそうに笑うが、急に目眩を感じた。
「まさかマインドダウン!?流石に今なったら………。」
そのままパタリと倒れてしまうベル。このままではミノタウロスの餌食になってしまうが、
斬ッ
ゴシャッ
「アイズ~、この子マインドダウンしてるだけでケガは殆どしてないみたい。」
「ほぅ、装備はギルド支給のだろ?それでミノタウロスと殺り合うたぁイイ度胸じゃねぇか。」
「…この子、フィンのとこに連れていこう。その方が、多分安全。」
「じゃぁアタシがオンブするね。」
こうしてロキ・ファミリアの遠征隊に拾われたベルは、途中で目覚めてティオナから質問攻めにされ、スキルを説明する。
あっさりと秘匿すべきスキルを開示するベルに驚くが、ヘスティアが悩みぬいた末にギルドに、スキルの詳細を含めて冒険者達に開示を許可したため、知られても問題ないのだ。
開示のさいにベルは一文を加えて貰っている。
門前払いされたファミリアの名前と共に。
『様々なファミリアに門前払いされていた僕を拾ってくださったヘスティア様は、僕の恩神なので、
これに地団駄を踏んだ神や顔を青ざめた冒険者が多数いたらしい。
フィンやリヴェリアなどが頭痛を感じながらもその場で謝罪をし、地上に戻ってからファミリア同士の交流を持つことを提案した。ベルとロキ・ファミリアではあまりに差のある提案に思えるが、アイズやベート、若い団員にイイ刺激になると判断したためだ。
以降、技名を叫ぶロキ・ファミリアからオラリオ全体に流行し神々を悶えさせるが、今はまだ誰も知らない。
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『人形繰師』(からくりサーカス)
読者の皆さんも経験があることだろう。
子供の頃、目を輝かせて読み、憧れた物語の
ベル・クラネルもまた、幼い頃に憧れた存在よりも年上になり、しかし憧れ続けたがゆえに、このスキルが発現した。
『
・才賀勝の使ったことのある人形を、
・人形の行動は操り手の
・操り手のステータスが人形に反映される
・操り手のスキルが人形に反映される
人形一覧
・アルルカン
・練習用アルルカン
・グリモルディ
・スペイド
・ジャック・オー・ランターン(ジャコ)
・キャプテン・ネモ
・ゴイエレメス
・ナイト・スレイヴァーV
ベルはリリルカ・アーデを助けた後、今後もサポーターをしてもらうため、ファミリアのホーム、地上部分の教会の中で練習用アルルカンを用いて人形繰りを指南していた。
「いい、リリ。指先に集中しながら動きをよく見ててね。」
「うぅ、はい、ベル様。でもこの体勢はなんとかなりませんか?」
サイズの変わる機能の付いた指輪を二人でハメ、リリを後ろから抱き締めるような形で、実際に動かしながら指南する形なため、かなり恥ずかしそうである。なんとなく喜んでいるようでもあるが、ベルは気づいていない。
「うん、僕も恥ずかしいけど、これが一番覚えやすいかなって。」
「たしかに分かりやすいですけど。」
「リリには早く覚えてもらわないといけないしね。」
「グリモルディ、でしたよね。移動に向いてる人形で突進力もあるからリリに向いてるというのは。」
「そうだよ、リリはサポーターだからね。アレなら僕達二人とリリの大きいバックも持てるから、ちょっと勿体ないけど、
「成る程、そういうことですか。深い階層のモンスターの魔石の方が買い取り価格も高いですし、リリのバックは大きいですけど入る量には限りが有りますからね。早く覚えるよう頑張ります。」
「うん、ありがとう、リリ。」
「リリとしてはできるだけ長くこうしていたいですが、それではベル様のご迷惑になりますしね。(ボソリ)」
「ん?なにか言った?」
「いえいえ、なんでもありませんベル様、さぁ、続きをお願いします。」
「うん。まずは基本的な動かし方からね。」
後に、ベル・クラネルはオッタルの鍛えたミノタウロスと遭遇し、これを撃破した。かつて五階層で遭遇したさい、己の力量不足でアルルカンを敗北させてしまったことから、鍛練を積み、いつかアルルカンでリベンジしようと決意していた。
それが叶いベルは歓喜した。
幾つもの人形を操る姿から付けられた二つ名は『
ベル・クラネルの冒険はまだまだ続く。
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『闇生光尽』(アサシンクリード)
ギルドの奥に存在する『祈祷の間』。
そこには隠し通路を通って、複数のファミリアの主神と団長、そしてギルド長のロイマンが集まっていた。
「う~、頭痛いわぁ。」
「あれだけ飲めば流石に二日酔いにもなるよ。ロキ。」
額に手を当てフラフラとした足取りの主神ロキとやや呆れた表情の団長フィン。
「フフ、オッタル、ロキに酔いざましの薬を渡しなさい。」
「はい、フレイヤ様。」
「お~、すまんなフレイヤ。」
「気にしないで。」
恐らくはオッタルが用意したであろう豪奢な椅子に優雅に腰掛ける主神フレイヤと、その斜め後ろに控える団長オッタル。
渡された薬をゴッキュゴッキュと飲み干し、頭痛も収まった様子のロキ。
「ロキ、会合の前日はお酒を控えたら?」
「うむ、手前も主神様と同意見だ。神といえど地上での肉体は
やれやれ、と呆れた様子を隠さない主神ヘファイストスと団長椿。
「俺がガネーシャだ!!(小声)」
「ガネーシャ、今の流れでそれは分からんわ。」
「すみません、神ロキ。」
「あぁ、いつものことやからかまへんよ。」
秘密の会合、ということで小声の雄叫びというよく分からないアピールをする主神ガネーシャと団長シャクティ。
「まったく、会合に二日酔いで来るとか、何考えてるんだロキの奴。」
「前にヘスティア様も似たような事してましたよね?」
ロキへの愚痴を漏らす主神ヘスティアに適格にツッコミを入れる団長リリルカ。
「いやぁ、何時見ても壮観だねぇ、そうは思わないかい?アスフィ。」
「何処を見て言ってるんです?ヘルメス様。」
「アハハハハ。」
主に女性陣の胸部辺りを見ながら話す主神ヘルメスにリリルカ同様ツッコミを入れる団長アスフィ。
等々、まだ居るがそれはカットして(「え~」×複数)、肝心の存在が居ないことに疑問を投げるロキ。
「で、なんでベルやんが居らんのや?あの子居らんと話しが始まりもせんやろ。」
「お待たせしてすみません。」
噂をすれば、と言えば良いのか、タイミング良くベルと主神が到着した。
「別にそんな待ってへんからそない気にせんでええで。ベル、
「それでもごめんなさいね、ロキ。ベルったら声をかけてくる人達一人一人に対応してたから。」
「ベルは人気者やな。」
「そ、そうですかね?っとと、お待たせしてすみません。それでは、今回の定例報告を始めます。」
報告を始めたベルをぼんやりと見ながら、アストレアは初めてベルと会った時を思い出す。
「と、いう訳で。この子、ベル君を君のファミリアに置いてほしいそうなんだ。これがその保護者からの手紙だよ。」
「おねがいします、アストレアさま。」
突然ヘルメスとアスフィが連れてきた子供、ベル・クラネルに、よく事態が分からないまま、保護者からの手紙を開いた。
「!?(これは!!)」
それは
内容は親バカな部分を除いてシンプルに書くならば、『ゼウス・ファミリアの
アストレアはベルの受け入れを了解し、育てることを決めた。
そうなれば、必然的にアストレアの『
『
・自身の知るアサシンの武器、防具、道具を
・アサシンの技を自動習得する。
・同胞と認めた者の影を短時間だけ召喚できる。
・藁の山が都合よく発生する。
『アサシン』とは何か、アストレアは分からなかったが、ベルにはすぐに理解できた。簡単ながら説明を受け、アストレアはまずベルに「殺人はどうしようもない者だけ」にするよう、なるべく更正の機会を与えるよう説明した。
これを了承したベルはその日の晩から、アサシンのステルス能力をフルに使い、人知れず人助けを開始した。
男に乱暴されそうだった少女、言いがかりを付けられたサポーター、理不尽な怒りをぶつけられそうになった店員など、多くをひっそりと助けた。その行動は噂として広がり、ファンを自称する者まで現れる程だった。
そんな中、ベルはアストレア・ファミリアを襲撃するという情報を掴む。すぐさまアストレアに知らされたそれは、アストレアにある決断を下させた。
それは、『アストレア・ファミリアが壊滅した。』と思わせること。そうして影に潜み、密かに民衆を護るのだと、彼女はファミリアへと計画を話した。表はガネーシャ・ファミリア、目の届きづらい闇を自分達が見張るのだと。
そうしてオラリオではアストレア・ファミリアは幼いベル一人を残して壊滅したと思わせ、様々な場所、協力的なファミリアの元で、一般人として名前も顔も変えて紛れ込んでいった。
ベルからアサシンの技を学んで。
年月を掛けて、地道に仲間を増やして。
ヘスティア・ファミリアもその一貫で、団長のリリルカ・アーデのサポーターとしての技術を団員達に教え、契約したファミリアへの派遣サポーター専門のファミリアとしての地位を築いている。これは戦闘技術に乏しく、冒険者としては成り上がることのできない者達への救済、とオラリオでは認識されている。
同時に見込みのある者にアサシンの技術を教え込み、多くの情報源の確保にも繋がっている。主婦の噂話も中々重要だったりするためだ。何処に有用な情報が有るかなんて誰にも分からない。
「~~以上で今回の報告は終わりです。それと、近々大きな騒動を起こしますので、事前に皆さんにはお伝えしておきます。」
と、アストレアは長い回想からタイミング良く帰ってきたようだ。
「お、なんや?」
興味津々で身を乗り出す神が多数。
「グラン・カジノの『エルドラド・リゾート』のオーナーに関してです。潜入して調べた所、非合法、かつ乱暴な手段で女性を物のように集めていることが分かりましたので、オーナー『テリー・セルバンティス』を名乗る男を捕縛します。」
「名乗る、ってのはどういうことや?」
「どうやら成り済ましているようなんです。ご本人はオラリオに来る途中で崖から転落死していたそうで、それを発見した男が隠蔽したようです。」
「ほぉん、で手順は?」
「『マクシミリアン伯爵夫妻』として僕とリュー姉さんでカジノに行き、VIPルームに招かれるように立ち回り、護衛などを一斉に無力化します。」
夫妻、の部分でピクリと反応する一部女性。
「何故リュー様なのですか?ベル様。」
やや剣呑な雰囲気のリリルカ、他数名に首を傾げながら、
「ある程度の強さで顔を知られてないからだけど……。それにお店のお客さんで被害者の家族が居たらしくて、一人でも突撃しそうだったし。」
「で、ではお顔はどうするおつもりで?」
「うん、それは変装するから大丈夫。」
「そ、そうですか………。」
反論する材料がもう無いと判断したのか、あるいはあまり反対して嫌われたくないのか矛を納める。
こうして救出作戦は決行され、無事多くの女性を救うことができた。
「あの方凄く格好良かったわね!」
「ええ!私もう一度会いたい!」
「あの方の正体を知りたいですか?他言無用を守れるなら歓迎しますよ。」(何処からともなく現れるリリ)
謎の紳士ファンクラブ(という名のアサシン関与組織、会員に神も居る)の会員がまた増大していく。
今までのに比べれば長い、そして何書いてんだろ。
FGOのメンテ待ちの手慰み………かな?
書き上げまで約二時間は多分遅いのかな。
文字数的に。
あ、活動報告に思いついただけのネタ(あったら読みたい)とかあります。
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『十三変刀』(刀語)
まだ陽も出て間もない早朝、ロキ・ファミリアのホームの一室でベルは目を覚ました。
「ふわぁ~、っともう朝か、早く準備しなきゃ」
いそいそと寝間着から着替えを始めるが、その服装は少々変わっていた。
袴と呼ばれる履物と、肩から手首までピッタリと張り付いたタイツのような物。身に付けているのはその二点だけで、上半身裸で裸足という服装だけ見ればアマゾネスの真似をしたような格好であった。
だがこれこそがベル・クラネルの戦闘衣装である。
「おはようございます、アイズさん」
「おはよう、ベル」
朝の稽古のために中庭へと向かったベルは、日課である剣の素振りを行っていたアイズに挨拶をする。
初めの頃は女性との二人きりでの会話だったためかなんとなくギクシャクしていたが、毎日顔を会わせていれば慣れるのも早かった。そのためか物陰から時折レフィーヤに睨まれているのをベルは知らない。
「それじゃあ、僕はこっちでやってますから」
「うん」
動き回っても接触しない場所まで離れ、ベルは日課の稽古を始める。
基本から応用まで、一回毎に正しい型ができているかを確認しながら行う。
それは『虚刀流』という、自身を一本の刀とする無手の剣術である。
『
・
・虚刀流が使用可能になる
・魔力に応じて「薄刀:針」以外の特性強化
・完成形変体刀使用時、刀の適合者になれる。意思に応じて適合の解除可能
・「薄刀:針」使用時、「全刀:錆」の特性を持てる
・虚刀流使用時、あらゆる武器が使用不能になる
・大切な存在を失った時、「虚刀:鑢」は真に完了する
最後の一文はロキと幹部三名の決定でベルに伝えられていないが、ベルは知っている。
そして、ロキ・ファミリア全体が今のベルにとって大切な存在であることをファミリア全体が知っており、それゆえにベルが暴走する可能性を危惧している。どんなことにも万が一、は存在してしまうからだ。
だからこそ、ファミリア全体が強くなることに意識を更に高め、無理のない訓練はファミリア全体にひろがっていった。
朝の稽古を終えた二人の元に数人の足音が近づく。
「アイズ、ベル、稽古に熱心なのはいいが、それで体調を崩さないように気をつけるんだぞ、ほら、ちゃんと水分補給を忘れるな」
「ありがとう、リヴェリア」
「ありがとうございます、リヴェリアさん」
「んふふ~、ママは心配性やなぁ」
「誰がママだ」ビシッ アイダッ!?
「ふふ、リヴェリアが言うように、熱心なのはいいけど、それで体調を崩したら元も子もないからね、やり過ぎにならないよう気をつけるんだよ」
「うん」
「はい、団長。無理しないよう気をつけます」
似た仕草でリヴェリアから受け取った水をコクコクと飲む二人と額を押さえてゴロゴロと転がるロキ、そんな三人を見ていたフィンとリヴェリアの元に新たに近づく者達がいた。
「ベル~、おっはよ~♪」
「わわっ、ティオナさん!?」
ベルの正面から飛びかかり勢いそのままに抱きつくティオナ。
頭を抱きしめる格好なため胸が顔に当たってるため盛大にベルは慌てている。胸のサイズがコンプレックスのティオナにはベルの反応が嬉しいのかよく飛びついている。
「まったく、飽きないでよくやるわね。おはようございます、団長♪」
「やぁ、ティオネ、おはよう」
妹の行動に呆れつつ、想い人へとハートが乱舞していそうな調子で挨拶をするティオネ。
怖いので口にする者はいないが周りは「ティオネがそれを言うのか」と思っている。
「おい、さっさとアレを出せ。今日こそ蹴り砕いてやる」
「まぁ待てベート。まだこっちの準備が終わっとらん」
「チッ」
「ベートがしびれを切らす前に準備を終わらせるぞ」
「「「はいっ!!」」」
ソワソワと落ち着かない様子のベートと、奇妙な形の盾を持っているガレス、ファミリアの中でも幹部を除いて耐久に優れた、ダンジョンでは
そして
「失礼するぞ、ロキ」
「おぉ、ちょうどえぇところに来たな、タケミカヅチ」
表れたのはファミリアの門番に案内されてきたタケミカヅチ・ファミリアの主神と団員達。
「ほんじゃ、今日も頼むで」
「あぁ、そっちも準備しておいてくれよ」
「わかっとるわかっとる」
「それじゃぁベル、早速必要分を出してくれ」
「はい、タケミカヅチ様」
ベルがスキルを用いて再現したのは
「絶刀:鉋」二本(とても硬い)
「薄刀:針」三本(とても脆い)
「双刀:鎚」二本(とても重い)
「炎刀:銃」二組
「よし、分かれて訓練を始めようか」
フィンの号令でそれぞれが使用する刀を受け取り中庭に散っていく。
「オラァ!!」
「もっと気合を入れんかぁ!!」
「「「はい!!」」」
盾に固定された「絶刀:鉋」
盾の片側をガレスが、もう片側を
刀が交差する部分を正確に蹴り、砕こうとするがヒビすら入らない。
「いっくよ~、ティオネェ!!」
「さっさと来なさい!」
ガンガンと激しく「双刀:鎚」をぶつけ合う。
超重量の武器に振り回されないように体捌きを鍛えつつ、元から高い力を更に高める。
当たれば大怪我確定だが、子供のチャンバラごっこのように楽しみながら振るっているようだ。
「うぅ、まだこの音には慣れませんね」
「そうだな、だがこの武器は有用だ。覚えておいて損はないだろう」
ホルスターから抜いて撃ち抜くまでの速度、正確さを高めるための訓練。
杖はあくまで魔法の威力を高めるためであり、近接武器には適切ではない。並行詠唱を身につけていない者には詠唱を行いながら中遠距離に敵を留める補助武器として期待されている。
「それじゃあ俺達も始めるか、二人ともまずは抜いてみろ」
アイズとベルの前にはタケミカヅチが立っている。
三人の手には「薄刀:針」があり、スラリ、とタケミカヅチは事も無げに鞘から抜いた。
アイズとベルも抜こうとしたが、抜けきる前に刀身が砕けてしまった。
「脆さ」に主眼を置いて作られた「薄刀:針」は、鞘から抜くのでさえ超一流の腕前でなければならない。
物を斬るのにも正確に斬るための軸、線を狙わなければならない。
タケミカヅチは武神であり、その名に相応しい腕前を持っているからこそ、事も無げに抜くことができる。
アイズとベルは相手が神だからと諦めず、果てぬ向上心からその技術を盗もうと努力する。
ステータスに頼らない武神直々の手ほどきにより、確実に二人は強くなっている。だが下界では一般人程度の身体能力しかないタケミカヅチに技術で圧倒され続けていた。
タケミカヅチ・ファミリアの団員達は準幹部クラスのメンバーとの模擬戦を行い、格上相手でも武神直伝の技でかろうじて対抗できている場面も見受けられる。
それぞれの訓練が終わる頃には、汗だくで倒れている者が殆どであった。
「よし、訓練は終わりだ、ロキ、良いな?」
「おう、もう用意はできとるで」グフフ
ロキがタケミカヅチに依頼した時、報酬の一つに
『ロキ・ファミリアホームの浴室使用権利』
を頼まれていた。
極東では広い湯船にはいると聞き、またタケミカヅチ・ファミリアは懐事情によりホームには作っていないから、と説明されたためだ。
両ファミリアが強くなる。タケミカヅチ・ファミリアは広い湯船に入れる。ウチは可愛い子の裸を堪能できる。
一石三鳥や~、とロキは内心でハイテンションになっていたが、リヴェリアに阻止されないよう見た目は普段通りを装っていた。結局は察知したリヴェリアに妨害されたのだが。
そんな日々を過ごしていたある夜、ベルは不思議な夢を見る。
そこは広い道場のような建物だった。
憧れの人物である七花が、姉の七実に負けたあの建物にも見える。
「よう、お前がベル、だっけ?」
「そうよぉ、七花君。その子が異なる世界で虚刀流を受け継いだベル・クラネル。あぁ、ベルが名前ね」
後ろから聞こえた声に振り返ると、そこにはアニメの最終回で旅に出た姿の七花と否定姫が立っていた。
「え?し、七花さんと否定姫さん?」
まだ現状を理解しきれず困惑するベルに、否定姫が歩み寄り、からかうために胸元が見えるように屈みながら説明をする。
「その通り、初めましてぇ、ベル・クラネル君。ここはお互いにとって夢の中みたいなものだけど、夢から覚めてもちゃぁんと覚えてられるから、心配しないでね。ほら、七花君、やらなきゃいけないことがあるんでしょう?」
予想通り顔を真っ赤にしながらも胸元をチラチラと見ているベルに満足そうな顔をしながら七花へと続きを促す。
「あぁ、そうだな。ベル、お前が虚刀流を継ぐっていうなら、俺が腕前を見ておかなきゃな。だから・・・」
虚刀流の構えをする七花に対して、ベルも同じ構えをする。
「はい、七花さん。全力でいかせていただきます」
「あぁ、夢の中だから死なないらしいしな。でも俺はお前の腕前を見るのが先だからな、全力はすぐ出さないぞ。でもまぁ、それで気を抜くんなら…」
ニヤリ、と笑った七花は
「「その頃には、あんたは八つ裂きになってるだろうけどな」…ですよね」
ベルが口角を上げて決め台詞を合わせたことにキョトンとした顔をしたが、すぐに満足そうに笑みを見せ否定姫へと顔を向ける。
「合図を頼む」
「はいはい、それじゃあ…」
片腕を上に上げ、雰囲気や表情を凜としたものに変える。
「双方、構え、始め!!」
腕が振り下ろされるのとほぼ同時にベルは七花へと迫る。
七花は一撃も受けないつもりで防御、回避を主体に置きベルを観察する。
ベルは最初から全力、七花との技量や体格の差から攻撃あるのみと判断し果敢に攻めたてる。
ベルの攻撃をある程度観察した七花は、自身の経験に基づいた技の組み合わせを教えるようにベルに技を放つ。
もう一度機会が有るとは思えない実践稽古に、ベルは必死で食らいつく。
時間は流れていき、ベルは傷だらけに、七花は傷一つなく決まっていたかのように同時に距離を取る。
「これで最後だ。何をするかは分かるよな?」
「ハァ…ハァ……はい!!」
二人は同じ構えをとる。
ほんの数瞬、緊迫した空気が漂い、二人は同時に駆け出し、技名を叫ぶ。
「「虚刀流最終奥義!七花八裂・改!」」
同じ技を放つ。だがベルの肉体はまだ成長途中、経験や体格の差もあって押し負けてしまった。
荒い息で床に大の字に寝転がるベルに七花と否定姫は歩み寄り、傍に座る。
「残念だけど、そろそろ時間なの。多分これでお別れね。七花君、この子はどうだった?」
「まだあんま強くないけど、虚刀流を名乗るだけの強さとかは有ると思う。だから、ベルが忘れないように名前をあげようと思うんだ」
「ふ~ん、どんな名前?」
「俺が七花で姉ちゃんが七実だったから、八の種で
「良いんじゃない?」
「い、いいんですか?」
「あぁ、こっちじゃ虚刀流は残らなかったしな。誰かに教えることもできなかったし」
「ま、全国を巡って地図を書いてたものね、弟子をとる余裕なんてなかったし。っと、そろそろ本当に時間切れね、何か言い残すことある?」
視界が白い光に満たされていき徐々に意識が遠くなっていく。
「う~ん、そうだな。ベル、お前は今から『虚刀流八代目当主:鑢八種』だ。忘れるなよ」
「はい!!」
「もう会うこともないと思うから、じゃあねぇ。ベル君」
倒れたままのベルに、七花は頭を撫で、否定姫はヒラヒラと手を振って別れを告げる。そのままベルの意識は遠くなり、次の瞬間には自室のベットで目を覚ました。
「あれは夢だったのかな?」
疑問に思うベルはロキの部屋へと向かいステータスの更新を頼んだ。
「朝っぱらからベルたんの柔肌を堪能できるなんて役得やなぁ~………ってなんやこれ!?」
グフフ、と親父臭い笑いを漏らしていたロキだったが、ベルのスキルが分かれているという前代未聞の事態に驚愕する。
『十三変刀』➡️『十二変刀』
虚刀流に関する記述が消えている。
『虚刀受継』
虚刀流に関する記述に
・虚刀流当主:鑢八種
が追加されている。
「夢じゃなかったんだ…」
後ろで「どういうことやぁ!?」と混乱しているロキも視界に入らず喜び、拳を握り締めるベル。
十数年後、ある女性との間に産まれた子供に虚刀流を教えるベルの姿が、『黄昏の館』の中庭での日常となる。
こうして、一の根から始まり、六の枝、七の花と実へと受け継がれたモノは、異世界へと渡り八の種となって新たな世界に蒔かれた。その種がどんな花を咲かせるのか、それは誰も知らない。
最後が有耶無耶で終わった感があるけど力尽きてしまいした。
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設定集
設定、シチュエーションのみ有るもの
『
・就寝時、自動発動
・発動時、就寝中の者限定、縁のある者を自身の夢に招く(神は除く)
・自身の部屋、もしくは互いに縁のある場所になる
・発動中
シチュエーション
アイズ、膝枕とナデナデモフモフ
ティオナ、抱きつき(正面、背後から首に)、英雄譚語り合い
シル、リュー、料理修行、雑談?
リリルカ、イメージ不可(甘え方の)
命、料理談義?
春姫、英雄譚語り合い、尻尾毛繕い、尻尾で抱擁?
ナァーザ、ミアハの愚痴
アスフィ、ヘルメスの愚痴、ゆっくり休憩
アイシャ、誘惑?
エイナ、説教、勉強、デート?
ウィーネ、ウィーネが色々報告?(子供が親にするような)
レイ、歌披露?、翼抱擁?
などなど、男性陣はイメージ湧かないのでカットで
『
・密閉空間(テント、個室等)のみ発動可
・発動時、触れている者を同行可
・銭湯の様な空間に入る(退出時、出口に解除ボタン有り)
シチュエーション
村で祖父と銭湯(祖父が作らせた?)に行っていたため、風呂好き
主に女性陣が反応
内部、羞恥心からベルに目隠し希望、承諾
ティオナに腕組みで誘導(もちろん裸、ベル赤面)
アイズ、恥じらい
ティオナ、無邪気?
ティオネ、平然
レフィーヤ、恥じらうもアイズ守護?
リヴェリア、反応不明(周りのエルフが視線阻止はするような?)
後、合流したアスフィ、命、千種、ヘスティアも
リューは事情により別に一人で
今度出るOVAが温泉、水着回だそうで、ついつい欲望(妄想?)が
『
・
・持続時間は『魔力』依存、使用中
・一度使用した影は解除後、24時間使用不可
・使用中、獲得
シチュエーション
始まりのミノタウロスを可能時間の都合上一撃必殺のバーサーカー/ヘラクレスで討伐、その際アイズの剣を弾き興味を持たれる
酒場『豊穣の女主人』にて話題に上がる
なんやかんやでベートとバトル
主神同士は反対するもロキファミリアと同盟
ティオナと
『
・傲慢:一度倒したモンスターに対して、威圧(行動速度低下)発動
・色欲:異性、モンスターの注意を惹きやすくなる
・嫉妬:模倣による技術習得速度上昇
・怠惰:不動休息時、体力、
・憤怒:
・暴食:食事によるキズの回復
・強欲:アイテムドロップ率上昇
シチュエーション無し
イメージが断裂的で文章にできないのでこんな形に
普通に文章化してる最中のも一応ありますよ
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作者が見た夢(ガチ)
っていう夢を見たんだ。跳ね起きたよ。
自室でリヴェリアがタブレットでFGO(正式名称Fate/Grand Order)をしていた。ロキ・ファミリアに入団したベルを通じて
「よし、これでアルトリアを最終再臨できる。あとはスキルだけだな。」
彼女は何故かアルトリアシリーズと縁があり、10連ガチャをすれば必ず一枚は出てくるため、既に宝具レベルは全て5、圧倒的強運である。
「ふぅ、あとはライダーとキャスターを実装してくれれば揃うのだがな。よく声が似ていると言われるし、いっそ私がなるのもいいかもな。ふふっ、なんてな。」
そんな独り言を呟いていたリヴェリアの持つタブレットが光だし、足下にはFGOの召喚サークルが発生した。
「なっ、なんだこれは?ホントに召喚されるのか?」
咄嗟に愛用の杖を手に取り、備えるリヴェリア。
だが何も起こらずにサークルは小さくなり消えていった。
「なんだったんだ今のは?」
気を取り直し、ベットに放り投げたタブレットを見れば、自分のモノと同じ杖とバトルドレスを装備したアルトリアが召喚されていた。
「キャスター、アルトリア・ペンドラゴン、主の采配に期待しているぞ?」
愕然としたリヴェリアだが、すぐにその性能を確認する。
スキル
『教育ママ』
女性サーヴァントのクリティカル威力UP
女性サーヴァントのクリティカルスター発生率UP
『カリスマ』
味方の攻撃力UP
『高速詠唱』
NP大量獲得
宝具
『レア・ラーヴァテイン』
敵全体に強力攻撃(Lv)
敵全体にやけど状態付与(OC)
「私そのままじゃないか!!なんなんだスキル『教育ママ』とは!!」
思わずタブレットをベットに叩きつけるリヴェリア、だがタブレットは冒険者を考慮してシロが頑丈に処理してある。故に壊れることはない。
フー、フー、と肩を上下させるほど息を荒げてしまうが、すぐに冷静になり
「まぁ、スキルも含めて強そうだからな、キャスターの層は薄かったからいいか。ふむ、ではボイスを聞いてみるか。」
言った覚えのあるセリフがやたらと再生される。
徐々に額に井桁を浮かべるも、無理矢理自身を落ち着かせる。
「ふぅ、少々不安だが星は5だからな。そうそう他の者には当たらんだろう。」
ロキ・ファミリアで流行っているためプレイヤーは多いが、確率は極僅かだと自分に言い聞かせ、育成の為に種火集めを始める。
しかしリヴェリアは知らない、ベルが持ち前の幸運で引き当て、サポートに設定したためにベルとフレンドを結んだ大半の
マジでこんな夢を見たんだ。
ちなみにシロの声は大塚芳忠さんなんですよね、多分『傷物語~熱血編~』よく見てたからでしょうけど。
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設定、シチュエーションのみ有るもの その2
『
・縁ある存在を象徴する装具を一度に一つ召喚する(例外あり)
・
近くの敵に自動で雷を放つ
『魔力』に応じて『敏捷』に補整
・紫電雷槍
『魔力』に応じて魔法「ファイアボルト」の弾速上昇
槍に魔法チャージ可能、投擲時、速度上昇
・ネタ装具:
消音、透明化、消臭が発動し、他者に認識されづらくなる
但し気配、視線に敏感な者には気付かれる可能性高
・ヘスティア
・慈愛の小手
継続して疲労回復、傷治癒
小手の防御力は『魔力』に依存する
手のひらをかざすことで他者にも効果あり
・聖火の指輪(左手薬指固定(呪い))
火炎に高耐性
魔法の威力、爆発範囲上昇
・ネタ:
量産可能(一週間で消滅)
装備者を巨乳にする(定期購入者多数)
・アイズ・ヴァレンシュタイン
・風の剣
アイズが「エアリアル」を使用した状態の片手剣
・風の鎧
アイズが「エアリアル」を纏っている状態と同じ
・ネタ:じゃが丸くんの紙袋(アイズのデフォルメイラスト付)
じゃが丸くん「あずきクリーム味(クリーム多め、あずき増し増し)」のみを無限に取り出せる(ちょくちょくアイズが貰いに来る)
・ウィーネ
・
魔法をチャージ、放つ事ができる、拡散に変更可能
・
滑空可能
火炎耐性あり
防御に使用可能、軽減されているが痛覚あり
・ネタ:ウィーネの抱き枕
ウィーネそっくりの人形抱き枕
眠るときに使うと夢でウィーネに会える(時々春姫と昼寝に使うらしい)
・アステリオス
・ミノタウロスの角
魔法を撃てる、チャージすることで角が巨大化する
・雷鳴の
雷を纏っている、地面に叩きつけると放電する
魔法をチャージすることで巨大化し、放電の範囲、威力上昇
・ネタ:ミノタウロスなりきりマスク
ガネーシャのミノタウロス版
量産可能(一週間で消滅)
装備者の見た目を筋肉質に変える
(祭りで子供やポッチャリ系に人気らしい)
展開を真面目に考えるほど落ち込んでいくスキル
『
・仲間の遺品を装備することで劣化したスキルや魔法が使える
・自身の死の際に代わりに遺品が壊れる
大まかなストーリー
同時刻、ヘスティア・ファミリアホーム襲撃。
フェルズと
ヘスティアの遺品、青いリボンの髪飾りの効果でステータス自動更新。恩恵がヘスティアのモノとなりウラヌスも手出し不可能に。
かつてのリューのように報復するベル。
ロキ、フレイヤ両ファミリアで始末せざるをえなくなる。
戦う前に仲間を失ったことへの慟哭を叫ぶベル。
遺品が壊れる程強くなっていく。
トドメをアイズがさし、ベルが死に際に「ありがとうござます。」と言って笑いながらモンスターのように灰になって消える。
二つ目が真面目に考えれば考えるほど落ち込んでいくのでちょっと今気分がヤバイです。今日が休みで良かった。
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