ポケットモンスターオラージュ (フロストライナー)
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人生、何でも有り

すまない、擬人化ポケモンは出ないんだ。本当にすまない。


すまない、リザードンが出るのは次なんだ。本当にすまない。


 

 走る。

 

 走る。走る。

 

 息はもう上がりきっている。足はガクガクで今にも倒れそうだ。

 

 だが止まれない、倒れられない――止まったら死ぬ。

 

 

「――ガァアアァァァアアアアァァァッ!!」

 

「ッ!!」

 

 

 後ろから空気を切り裂くように雄叫びが聞こえ、心臓が飛び跳ね足が止まりそうになる。

 

 思わず後ろを見そうになる。

 

 だが無理矢理にでも足を動かし、前だけを見る。

 

 足の幅が短くなっている(・・・・・・・・・・・)が気にする余裕もない。

 

 砂嵐で前が見えず、肌を傷付けるが無視して走る。

 

 

 雄叫びの主は――もう直ぐそこに居る。

 

 

「ガァアアアアァァァァァァッ!!」

 

 

 真後ろから怪獣のような雄叫びの直後、強い衝撃を感じた。視界が何度も回転し上下左右が分からなくなる。

 

 視界の回転が収まったのは、背中に再び衝撃を受けた時だった。

 

 

「―――ッ!?」

 

 

 同時に感じた激痛。言葉にならない悲鳴を上げ倒れこむ。どうやら運悪く岩に打ち付けられたらしい。

 

 経験の無い強い痛みだ。暫く動けそうにない。

 

 そして、ズシン、ズシンと足音が聞こえてくる。

 

 吹き荒れる砂嵐の中をソレは悠々と現れる。

 

 ソレを、自分は知っている。

 

 さっきまで追い掛けられていた――ではない。

 

 ソレは存在しないはずだ。何故ならソレは架空の存在で、目の前に現れて襲ってくるはずなどない……はずだった。

 

 だがソレは存在している。実在している。

 

 怪獣のようなフォルム、というか見た目が完全に怪獣だ。緑色の体色、手足尻尾は太く大きな口には鋭い牙が見える。背中には何に使うのか突起が複数ある。

 

 その怪獣はゲーム中でも強力なモンスターの一体……。

 

 

「バン……ギラス……」

 

 

 『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモン、バンギラス。それが自分を襲っている正体だった。ならこの砂嵐はバンギラスの特性によるものか。

 

 バンギラスは『あく・いわ』タイプなので一番は格闘タイプか……なんて冷静にもそんな事を思っていた。

 

 人間、死ぬ時はこんなもんか。気付けば知らない土地、いきなりバンギラスに襲われてとは急展開すぎて本にしたら間違えなく売れない。飛びすぎてる。

 

 バンギラスは動かない自分を見てニヤリと笑った。怪獣グループのポケモンだから肉食なのだろう。つまり自分は格好の獲物、エサか。

 

 シリーズでは言及が無いが、人間を獲物として襲うのも居るだろう。生物だから当たり前だ。

 

 痛みはまだ続いている。体が動かない――心が生きようとするのを諦めていた。

 

 動かない俺の姿を見て、バンギラスが嘲笑しながら鋭い爪を持った腕を伸ばして……。

 

 

「ピカ?」

 

 

 黄色い塊が現れた。

 

 全ての時が止まる。

 

 ……いや……待て。あまりにも場違いな登場に呆気に取られ、停滞しかけていた思考が再び動き出す。

 

 全体が黄色で赤い丸頬につぶらな瞳、頭には長い耳。走る稲妻がデフォルメされたような尻尾。

 

 自分は黄色い生物を知っている。バンギラスと同じポケモン、ポケモンの中でも看板、マスコット的存在――ピカチュウだった。

 

 バンギラスと比べて小さく、ゲーム的に言えばタイプ相性が【でんき】と【いわ】では悪く、また保有する種族値も差がある。

 

 何のつもりか知らないが、本来ならバンギラスの前に立つ事自体がおかしい。

 

 だが……。

 

 

「グルル……ッ!?」

 

 

 バンギラスが圧倒的に小さいピカチュウを恐れ(・・)、一歩引いた姿を見た。

 

 そして。

 

 

「――退いてくれないか?」

 

 

 ピカチュウの隣に赤い少年(・・・・・)が現れた。

 

 赤……という表現が似合う少年だった。歳は十代中場、赤い帽子に赤いジャケットが目を引く。

 

 何より、年齢に不釣り合いな纏う雰囲気が異質だった。そこに居るだけで周囲の空気が震え、プレッシャーを与えている。

 

 素人でも分かってしまう、例えるなら――“修羅”。

 

 その言葉が、少年に似合っていた。

 

 

 ……少年の登場により対局は決した。

 

 バンギラスは一歩、二歩と下がり……砂嵐に紛れるように姿を消した。

 

 砂嵐が晴れ、代わりに雪が降っている。

 

 少年は纏っていた空気を四散させ、ピカチュウと共に此方に近付き。

 

 

「大丈夫?」

 

 

 ただ一言。

 

 原初の主人公がそこに居た――。

 

 

◆◆◇◆◆

 

 

「……懐かしい夢だな」

 

 

 鳥――ポッポの鳴き声を聞きながら目を覚ます。

 

 懐かしい、と言っても半年前の事ではあるがそこからの流れが早すぎたせいでそう思ってしまう。

 

 

 半年――突然『ポケモンの世界』に来てから半年が経っていた。

 

 あの日、原初の主人公……レッドにシロガネ山で助けて貰った俺は安心感と疲労で気絶し、気付いた時は病院の病室だった。そこで待っていたのはレッドともう一人……まず助けてくれた礼を言うと、レッドは『別にいい』と、それと敬語で話す俺に敬語は要らない、名前で呼んで欲しいと言われたのでその通りにした。

 

 当然と言うべきか、何でシロガネ山に居たのかを聞かれた。ただこれには分からないとしか言いようがなかった。

 

 ……話を聞かれている中で、レッドがピカチュウを出していたため視線が釘付けになり、それに気付いたもう一人が『ポケモンが気になるか?』と聞かれ、『初めて見た』とポロっとバカ正直に答えてしまった。

 

 ポケモンが実在する世界だ。今までポケモンを見た事が無いなどありえない。しまった、と思い追究されるのを覚悟したのだが、予想外にそれは無かった。会話の中で答えられない……家族やどの街から来たかなどがあり、はぐらかしたり言い淀んでいたため、それと合わせて記憶が混乱していると思われたようだ

 

 ……可哀想な人を見る目で見られたのはちょっと傷付いたけど。

 

 身元確認のために病院のエスパーポケモンが記憶を覗く検査があった。検査? と首を傾げた首をなったが、これは肝を冷やした。記憶を見るなんて誤魔化しようがない。

 

 が、これも予想外の事に記憶を覗いたエスパーポケモンが分からないと首を横に振ったのだ。勝手な憶測だが、『ポケモンが実在しない世界』というのはポケモン自身からしたら“理解出来ない物”なのかも知れない。だからエスパーポケモンは分からないと表現した……のかも知れない。

 

 担当の医者がエスパーポケモンが首を振った理由をどう受け止めたかは知らないが、レッド達との会話内容も含めて『何らかの事件・事故に巻き込まれ記憶が混乱、記憶喪失になった子供(・・)』というふうに処理された。

 

 その後、急流に乗るが如く話が加速して……。

 

 

「そう言えば、何で誤魔化そうって思ったんだろ……あ、ヤバっ!」

 

 

 寝起き後の頭の体操にと半年前の事を思い出していたら思った以上に時間を食っていた。

 

 慌てて部屋を飛び出し、共用の洗面台で顔を洗い食堂に向かう。

 

 

 食堂の利用時間にはまだ余裕があるのだが、後の予定を考えると早々に終わらせたい。何よりいつまでも片付かなければ食堂で働くパートさん達に申し訳ない。

 

 道中、先輩方に『寝坊か?』とからかわれながら食堂に到着すると、珍しい人が居た。

 

 茶髪のツンツン頭のその人はコーヒーを片手に新聞を読んでいる。此方に気付き、片手を上げた。

 

 

「よう、オラージュ(・・・・・)。朝寝坊か?」

 

「おはようございます、ジムリーダー。昨日はジムに泊まったんですか?」

 

「あぁ。ちょっと昨日中に片付けなきゃならない事務があってな。帰れなかった」

 

 

 まだ十代中場ながらジムリーダーの仕事は大変なようだ。ジムリーダーは隣のマサラタウンからの自宅通勤なのでこの時間に食堂に居るのはちょっと珍しく、聞いてみたら案の定である。

 

 ただ睡眠自体はしっかり取っているようで顔色は悪くない。

 

 

「というか、お前硬いぞ。まだジムが開く前だろ」

 

「いやいやグリーン(・・・・)さん、朝の最初の挨拶ぐらいはちょっと硬めの方が印象良いじゃないですか」

 

「とか言いながら崩れてるけどな」

 

 

 とまぁ、ここまでがいつも通りの挨拶だったりする。

 

 ――そう、グリーン(・・・・)

 

 原初の主人公“レッド”に並ぶ原初のライバル。半年前の病院でレッドと一緒に居たのも彼でありそして此処、トキワシティ・トキワジムのジムリーダーでもある。

 

 グリーンとは親しい――というか保護責任者なので色々と面倒を見て貰っている。

 

 そもそも何故グリーンが保護者になったかと言えば、話が長く……なる訳でもなく、俺にとって危うくデッド・オア・アライブになる所だった。

 

 

 ……半年前、病院での検査を終えた後、俺の今後が問題になった。何せ身寄りの無い身、それで見付けた責任にとレッドが引き取ると申し出た。今後の事で頭を抱えそうになっていた俺はこの申し出に感謝の気持ちで一杯になった――最初だけは。

 

 だがあの赤帽子、俺を連れたままシロガネ山に引き籠る気満々だった事が発覚。グリーンがレッドの頭を叩き、衣食住が安定しているグリーンが代わりに引き取る事になった。

 

 シロガネ山で死に掛けたのに、再び死地に向かう所だった。

 

 

「どうした? 急に顔が青くなって」

 

「いやぁ……グリーンさんに引き取って貰って半年経ったんだなーと思ったのと、実は死ぬ瀬戸際に居たのを思い出して……」

 

「あー……レッドは悪気も悪意も無いんだ。ただ頭の八割をポケモンで占めてるのとポケモンの事は絶対曲げないだけだ――その分、他が致命的にポンコツになるだけで」

 

 

 グリーンが哀愁を纏う。

 

 流石、誰にも連絡無しにいきなりシロガネ山に引き籠って音信不通になる原初の主人公、やっぱりおかしかった。

 

 

「まぁ、レッドのアレは修正不能だから今は放っておくとしてだ。オラージュ、お前今日は自分のポケモン捕まえに行く予定だっただろ。さっさと朝飯食っちまえ」

 

「うっす」

 

 

 グリーンと別れ、自分の姿を見付けてか既に今朝の定食を準備していてくれてたパートさん達の所へ向かう。

 

 今日は以前から計画していた俺のポケモンを捕まえに行く日だ。今朝はご飯大盛にしよう。

 

 

 ――元・■■25歳、現・オラージュ推定8歳。割と世界に順応している。

 

 

 




【原初の主人公とライバルの会話】

・オラージュを見付けた時

レッド「……あ、グリーン? あのさ、子供を拾ったんだけど……ポケモンセンターって人の治療出来たっけ?」
グリーン『は? 簡単な医療キットなら貸してくれる筈だが……怪我してるのか?』
レッド「……割りと。バンギラスに殴られたみたい――」
グリーン『病院連れてけ! 人間用の!』
レッド「……病院……何処だっけ?」
グリーン『……分かった。分かったから動くな、今すぐそっちに行く。どうせシロガネ山だろ? 麓で待ってろ。いいな、麓から動くなよ!』
レッド「……分かった」

(レッドさん、体育座りで待機)



・レッドがオラージュを引き取ると言った時

レッド「……オレが見付けたんだし、オレが面倒見るよ」
医者「チャンピオンなら安心ですね」
グリーン「そうか。……いやー、これでレッドも漸く引き籠り卒業か。お前に食糧持ってくの大変だったんだよ、手続きとか。で、マサラに帰るのか? イエローに連絡……」
レッド「……? 帰らないけど」
グリーン「ん? じゃぁ何処に行く気だ?」
レッド「シロガネ山」

医者「(゜ロ゜)」
オラージュ「(゜ロ゜)」

グリーン「……引き取るんだよな?」
レッド「……? うん」
グリーン「シロガネ山で?」
レッド「うん」
グリーン「ポケモンの修行続けながら?」
レッド「うん」
グリーン「……オレが面倒見る」
レッド「え、いいよ。見付けたのはオレだし」
グリーン「うるさい! このポケモン馬鹿が!」

(レッドさんはポケモンの事は絶対に譲らないし後回しにしない……その他がポンコツなだけで)


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何のギャルゲーだァァァッ!!

漸く、漸くリザードンが出せる……!

なお、擬人化ポケモンはネット上のイラストを基本にするつもりですが、今回のリザードンは独自設定が盛られているのでオリジナルとなっています。

誰か噂のロリマンダのイラストを教えてくれぇ……。


 

 

 トキワシティには三つの道がある。

 

 南にマサラタウンに続く1番道路。西にチャンピオンロード、セキエイ高原に続く22番道路。

 

 そしてトキワの森に続く2番道路、俺が今居るのは此処になる。

 

 

「ここでいっか……バタフリー」

 

 

 ボタンを押し小さくしていたモンスターボールを元の大きさに戻し、もう一度ボタンを押す。開閉ボタンが押された事でボールが開き、中から白い光が飛び出しポケモンの姿を作る。

 

 白い光が晴れると、そこにちょうちょポケモンのバタフリーが現れた。

 

 

「フリィ!」

 

 

 まるで任せろと堂々とした姿を見せるバタフリーに笑みが零れる。

 

 ――街から出た際、ポケモンはボールから出した状態が望まれる。数は一から二、あまり出し過ぎると周囲に迷惑になるので必要な時は注意が必要だ。

 

 理由としては自衛のため。野生のポケモンから身を守るためだ。

 

 ゲームでもそうだったが、野生のポケモンは突然襲い掛かって来る。元の世界の野生動物と同じだ。縄張りに侵入した外敵を排除するため、人間が持ってる食料を奪うため、肉食ならば食料として喰らうため。

 

 その対抗手段が人間と暮らすポケモン。ポケモンにはポケモンを、という事だ。

 

 ポケモンは素人の人間よりも危機察知能力が高く、野生のポケモンが襲い掛かって来ても直ぐに教えてくれるし迎撃もしてくれる。また、ポケモントレーナーやポケモンは相手の強さが分かる。相手が自身より強ければ、野生のポケモンは無闇に襲っては来ない。

 

 強さ、簡単に言えばレベルだが、勿論レベルが低いとポケモンを出していても野生のポケモンは襲って来る。今回、連れているバタフリーはジムで共用に使われている一匹だ。レベルは30代なのでトキワシティ周辺、トキワの森の浅い場所なら問題は無い。

 

 なお、トキワの森の深くに行くと50代以上が集団で襲って来るので要注意だ。

 

 

「ま、ここら辺だと要らないけどな」

 

 

 半年の間に覚えた常識を思い出しながら自嘲気味に笑う。

 

 確かに必要な事であるが、2番道路は人が通るのを前提とした道。定期的にジムリーダー、ジムトレーナーが見回っているので野生のポケモンはまず出て来ない。

 

 またトレーナーの姿も無く、トキワの森までは問題無く進めるだろう。

 

 

フリィ(フラグ乙)

 

 

 ……何か余計な一言を言われた気がしたがスルーする。

 

 それで、なら何でバタフリーを出したかと言えば……気分の問題だ。

 

 未だ自分のポケモンを持っていない俺にとって、ジムでポケモンと練習するジムトレーナーの姿は憧れで、羨ましくもあった。

 

 一時的な貸出しだとしても、『俺はポケモンを持っているぞ』と誰も居なくとも自慢したかった。それだけの話だ。

 

 ……こんな事、クソ恥ずかし過ぎて誰にも言えないけどさ!

 

 

「まぁ、短い時間だろうけど、今日は宜しくな」

 

フリ、フリィ(足を引っ張るなよ小僧)

 

 

 ……何故か今日限定の相棒を殴りたくなった。

 

 何故か沸き上がった殺意を抑え思考を切り替える。

 

 目的地はトキワの森、捕まえるポケモンは決めていない。トキワの森には何が居たか、とゲーム知識を思い出す。

 

 主にバタフリーの進化前のキャタピー、ビードル、コクーン。出現率が低いピカチュウ、キノココも出るんだったか。

 

 

「……キノココかな」

 

 

 キノココはキノガッサに進化する。そう、あのガッサに。トラウマの一つのガッサににににににに!

 

 

「ハッ! 危なかった……!」

 

 

 間一髪の所で精神の帰還を果たす。大丈夫、浅い所にはガッサは居ない……はず。

 

 キノココなら、バタフリーに“ねむりごな”を使って眠らせれば良い。そうすれば問題無い。そう言い聞かせる。

 

 気分を切り替え、トキワの森に一歩踏み出そうとし、

 

 

「フリィッ!!」

 

 

 バタフリーに後ろ髪を掴まれ、動きが止められ、

 

 目の前を蒼い炎の放流が通り過ぎた。

 

 

◆◆◇◆◆

 

 

「……えぇー……」

 

 

 焦げた臭いを嗅ぎながら、たっぷり時間を掛けてもその言葉しなかった。バタフリーに止められていなかったら確実に飲み込まれていた。

 

 ギギギ、と錆び付いた機械のような音を出しながら炎の放流が来た方向を見れば、案の定、原因が居た。

 

 ゲームで言えばプレイヤーが行けない木が並んだ場所、炎の威力を見せ付けるように焼け焦げた道が出来上がっており、向こう側まで良く見える。

 

 炎の発生源には三つの人影。

 

 

「ヒッ、ヒィイ……!」

 

 

 一つは腰を抜かしたのか、尻餅を付いて情けない声を上げているスーツ姿の男。ゲームで言う所のお坊っちゃまという感じだ。

 

 もう一つは、焼け焦げた炎の通過道の真ん中で倒れているポケモン。全身焦げているがスリーパーだ。

 

 最後の一つが……。

 

 

「グルルルルルルッ!!」

 

 

 獣のような唸り声を出す16、17くらいの女……だが、人間ではない。

 

 まず目立つ容姿をしている。

 

 髪は炎のような赤で先に進むとグラデーションが掛かったように蒼くなっている長髪。頭には髪が角のように盛り上がっている。

 

 服装は上が体にフィットするタイプのノースリーブ、丈が短くヘソ出しだ。

 

 両腕には黒の長手袋、その上に前腕部をカバーするオレンジ色のアームガードプロテクター。

 

 下半身は際どい。フロントオープンスカートという装飾に使われるそれを直接着け、開いた前は青い前垂れで隠れてはいるが、深いスリットになっていて足が際どい所まで見えている。

 

 その足は黒のニーソックス、オレンジ色のロングブーツでしっかりガードしている。

 

 服は細かい部分を除けばオレンジ色と黒の二色、全体的に露出が高いが健康的な印象を受ける。

 

 ここまでなら、露出の高い格好をした少女……で済むのだが、無視出来ない箇所があった。

 

 背中から生えた翼と尻尾。尻尾の先の蒼い炎が少女の感情表すように激しく燃えていた。

 

 ……人間にまるでポケモンの要素を付けたそれは……。

 

 

「人型種……」

 

「ッ! ガァアアァァァアアアアッ!!」

 

「ヤバ……ッ!!」

 

 

 少女の姿に目を奪われていたら、向こうの殺気立った目と合い気付かれた。

 

 本能が逃げろと警報を鳴らす。踵を返し元来た道に、トキワシティに逃げようとするが、高速で近付く風切り音が聞こえて来る。

 

 

「フリィッ!」

 

「グルァアァァァッ!!」

 

 

 チラリと後ろを向けばバタフリーが割って入った。

 

 バタフリーが“ぎんいろのかぜ”で迎撃する。

 

 だがバタフリーが迎撃に入った時には相手は既に蒼い炎に身を包み、“ぎんいろのかぜ”の中を突っ込んで来る。

 

 

「ニトロチャージ……フレアドライブ!?」

 

 

 タイプと動作、威力から技を予想する。

 

 フレアドライブは【ほのお】タイプの物理技の中でも最上位の技だ。“ぎんいろのかぜ”の中を突っ切り、体当たり……もはや激突と言える勢いでバタフリーにブチ当たり、虫ポケモンの軽い体を吹き飛ばす。

 

 タイプ相性の不利、更に耐久防御の低いバタフリーは耐えきれず逆方向の岩肌に叩き付けられ、目を回して『ひんし』状態になった。

 

 そして反動を受けただろうが、そのそぶりを見せず女の鋭い眼光が此方を向いた……不味い。

 

 

「ふがっ!?」

 

 

 案の定、視界が回転し……正常に戻った時には仰向けに倒れ、女に馬乗りにされていた状態だった。

 

 片手で体を押さえ付けられ、振り上げた右手はエネルギーを纏う。“ドラゴンクロー”か。

 

 ……思ったより短い人生だった、と諦める。

 

 どういう理由でポケモンの世界に来たのか分からないまま半年、忙しくも楽しかった。世話になったグリーンに借りを返せなかったのが悔いに残る。

 

 やはり怖いので目を閉じその時を待つ。

 

 ……待って、いつまでもその時が来なかった。

 

 おかしく思い、恐る恐る目を開けると……。

 

 

「…………」

 

「うぉ!?」

 

 

 女の顔のドアップがありすっとんきょうな声が出た。

 

 女は顔を至近距離まで近付ける。スンスンと聞こえる事から、どうやら匂いを嗅いでいるらしい。

 

 ……冷静にしているつもりだが、顔が至近距離まで近付くって事は体も密着してるって事で女の立派な胸が当たっててててててててッ!!

 

 軈て漸く満足したのか、女は嗅ぐのを止め顔を離す……と言っても近いのは違いないが。その表情は打って変わって、激情から満面の笑みを浮かべていた。

 

 

「――見付けた」

 

「へ?」

 

「見付けたぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

 

 

 馬乗りされていた状態から高速で動き、気付いたら抱き上げられていた。

 

 再び胸の感触、更に匂いでクラクラになりそうになり……やや強めに頬擦りされて意識が引き戻される。

 

 

「見付けた、やっと見付けたよトレーナー! 会いたかったー!」

 

「え、えぇ!? ちょ、何、何なのお前!?」

 

「何って“レンカ”よ、トレーナーのポケモンの!」

 

 

 は、と思考が止まる。まさか、有り得ない。

 

 ……翼に炎が燃えている尻尾……色の組み合わせは違うが、該当するポケモンを俺は知っている。

 

 それに“レンカ”という名前……。

 

 

「レンカ……って、“蓮火”? リザードンの、俺のポケモンの?」

 

「当たり!」

 

「え、えぇぇぇ!?」

 

 

 蓮火。

 

 それはゲーム時代、俺が6V個体として作ったリザードンに名付けたニックネームだった。

 

 それが人の姿を持ち、満面の笑みを浮かべて目の前に居る……。

 

 しかも、“人型種”になって。

 

 

「何のギャルゲーだァァァァァァァァァッ!!」

 

 

◆◆◇◆◆

 

 

 俺がこの世界に来て驚き、頭痛を覚え、考えるのを放置した事がある。

 

 ――この世界のポケモンには大きく分けて二種類ある。

 

 “原種”と“人型種”。

 

 原種は俺もよく知る姿のポケモンであり、数が多いのは此方だ。

 

 人型種とは、“ポケモンが人に近付くために適応したポケモン”。

 

 最大の特徴は、人型種の名の通り人、“人間の姿形を持っている”という事だ。

 

 つまり分かりやすく言うと、擬人化ポケモン、萌えもんという事だ――

 

 

 




所で皆さん、サン・ムーンってどのくらい進んでいますか?

というか、もうストーリークリアした人が居るみたいですけど早くない? 寧ろ自分がスローリー?


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擬人化がデフォって何のアニメ?

大変申し訳ありません。

手違いで投稿予定だった話を消してしまい書き直していました。

……決して聖女サンタ幼女イベントしてたり、イベント海域に出撃していた訳ではありませんよ? 少ししか。

所で自分の小説、追加した方が良いタグってありますかね? あと出来れば感想お待ちしています。


 半年の間。

 

 レッドに助けられ、グリーンに拾われた俺はこの世界について調べる事にした。

 

 自身の知るポケモンとの相違点、差異……ゲームの知識が使えるかどうか。

 

 全てはこの世界で生きる為、というのは建前。本当はポケモンの事を知りたかったから。

 

 だからジムのポケモンにも積極的に触れ合った。グリーンには『バンギラスに襲われてよく……まさかレッドと同類……!』と言われた。安心して欲しい、あそこまでブッ飛んだ行動は出来ないから。

 

 閑話休題。自身の知識が現実(この世界)に通じるかは……半々。通じるとも言うし通じないとも言える。

 

 ――『人型種』。

 

 読んで字の如く人型、人の姿を持つポケモン。

 

 姿が確認されたのは数年前、当時のポケモンリーグ出場者が使った時に世界中に存在が知らされた。ポケモン研究家の間では『遺伝子の突然変異』と言われている。

 

 ……いや、何で普通に擬人化ポケモンが居るの? 萌えもんとでも言えるのか。というかよくポケモンだって分かったな。モンスターボールに入ったからか?

 

 もう分からないのでそういう物だと思う事にした。

 

 勿論、普通の獣の姿のポケモンも存在しており此方は『原種』と呼ばれている。

 

 

 人型種だが、その発生原因などは考えても仕方ない。とは言え生態は気になるので調べてみた。

 

 単刀直入に言えば、分かった事は少ない。

 

 まず圧倒的に数が少ない。野生ではまず発見出来ず初めて確認されてから数年、ゲットしたトレーナーこそ増えては居るがそれでも数えられる程度。グリーンも手持ちに居ないそうだ。数が少ない為に研究も進まず、生態は原種に似ているが行動が人間寄り、という事しか分かっていないらしい。

 

 ……何故だろう。出現確率ってどのくらいだろうと思ったら殺意が沸いた。ガチャは死ね。

 

 閑話休題。ともかく人型種は人の姿に元のポケモンの部位……例えば翼や角を持つものや、見た目が完全に人で元のポケモンの印象が衣服にあるものが居るらしい。

 

 まぁ、ここまで調べてアレだが俺には無縁だろう。

 

 見付けられる確率が絶望的で発見出来ても捕獲するとなると更に難易度が上がる。捕獲出来たトレーナーはよっぽどの天運の持ち主か、俺には無理だ。

 

 だから無難に原種トレーナーになろう――この時はそう思っていた。

 

 

◆◆◇◆◆

 

 

「それがこれだよ」

 

「どうしたの?」

 

「いや、何でも」

 

 どうも、オラージュです。名前の由来はオランジュ、オレンジ色の別名から来ています。

 

 前回のあらすじ――ゲームの手持ちだったポケモンが人型種の美少女になって現れました、まる。あれ、作文?

 

 そう言えば飼っていたペットが人間の、しかも妹になってやって来た……そんなアニメを見た事があった。あの主人公は一体どういう心境だったろうか……。

 

「トレーナーってば! どうしたのさー!」

 

「揺らすな揺らすな! 朝飯がリバースする!」

 

 中身25歳でも体は8歳児(?)なんだ。見た目美少女でもポケモンの力で揺らされたら脳がシェイクする。

 

 コイツ――リザードンの蓮火はさっきからこの調子だ。抱き締めるのを何とか止めさせて落ち着かせるようしたのだが、俺の反応が薄いと過剰反応すると言うか。とにかく落ち着きが無い。

 

 まぁ――戦闘不能(ひんし)のバタフリーを回収。蓮火を引っ張って手頃な丸太をベンチ代わりに座らせ、持って来ていたおいしい水を飲み、一旦落ち着かせる為においしい水を蓮火にも渡し飲むように言う。

 

 現実逃避するのはここまでにして少し真面目な話をしよう。

 

「蓮火さんや、少し質問いいか?」

 

「何なに? トレーナーの聞きたい事なら答えるよ」

 

「……何で人型種、人の姿になってるの?」

 

 取り敢えず妥当な所。俺の知る蓮火は現実ではない、ゲームの中の存在だった。勿論、萌えもんでは無いので姿は原種の筈である。

 

 この時点で蓮火を『ゲームで育成したリザードン』と認めている訳だが、お互いその認識で受け入れている為そこを議論する必要は無いと思った。

 

 それで、蓮火の返答だが。

 

「さぁ?」

 

 首を傾げた。

 

「私もよく分からなくてさ。と言うか、この姿になる前の事自体よく覚えていないけど、トレーナーが急に居なくなったのは分かって追い掛けたんだ。それで気付いたら知らない場所に居て、この姿」

 

「じゃあ」

 

「けど」

 

 蓮火は俺の手を取ってそのまま自分の胸に押し当てた。

 

 大きく張りがあり、柔らかくもある胸が触れた手に合わせ形を変える。蓮火の服は体にフィットするボディースーツのようだが薄いのか、手に伝わる熱や感触がダイレクトに……って!

 

「おまっ、何やって……!」

 

「――私はトレーナーを探してた、ずっと。そして見付けた」

 

 突然の行動に抗議をしようとしたが、蓮火の真っ直ぐな瞳と目が合い止まる。

 

 手が更に胸に押し付けられ、それだけでなく体を密着し顔を擦り寄せる。

 

 まるでオラージュ()という存在をしっかり確かめるように。自分(蓮火)という存在を相手に認識させるように。

 

「何でこの姿になったのかなんて分からない。けど、こうしてトレーナーが目の前に居て触れる、匂いを嗅げる、感じられる。だから私はこれで良いって思う」

 

「蓮火……」

 

 そっか。話からすると半年間、ずっと俺の事を探してたのか。寂しく無い訳が無い、出会えて嬉しく無い訳が無い。さっきから落ち着きが無いのは寂しさの反動なのかも知れない。

 

「けどさ……今まで何処に居たのさ! 本当にずっと探してたんだよっ!!」

 

ふふぁい(痛い)ふふぁい(痛い)

 

 ……本当に落ち着きが無いだけかも知れない。

 

 取り敢えず頬を引っ張るのを止めさせる。

 

「まぁ、俺だって色々あった訳だよ。危なく修羅道に入りそうになったり」

 

「何それ」

 

 原因は勿論赤帽子さんです。8歳児(中身25歳)を連れてシロガネ山に入ろうとした人だぞ? 命の恩人だけど流石にありえん。グリーンが止めて俺を引き取ってくれなかったら、死んでるか修羅道に入ってる未来しか見えない。

 

 ……前に一度、グリーンにどうして引き取ってくれたのか聞いた事がある。自分で言うのもアレだが、怪しい子供を引き取ろうなんて何を思ったのだろうか。

 

――お前を引き取った理由? あー、一度関わった手前、死なれたら寝覚め悪いってのはあるが……下手してバカ(レッド)二号が生まれる未来は避けたかったからが、一番だな……――

 

 ……そう語るトキワジムジムリーダーは妙に哀愁を纏っていた。

 

 なお、今日のジムリーダーの予定はクソ面倒臭い手続きを踏んで、シロガネ山に引き込もっている幼馴染みに食糧を届ける事である。

 

「……ねぇ、トレーナー。急に両手で顔を覆ってとまうしたの?」

 

「……うん、ちょっと……思い出したら悲しくなって……」

 

 少しでも感動的な理由を期待してしまった俺が悪いのだろうか。

 

 ……何故か空にサムズアップする初代主人公の幻覚が見えた。殴りたい、その笑顔……!

 

「まぁ、けどさ。お前と会ってちょっとホッとしたわ」

 

 さっき気付いたのだが俺自身参っていたらしい。“今の自分”は“昔の自分”とはもう別人になりつつある、そう感じる時がある。

 

 正直、自分が転生したのかトリップ若返りなのかは分からない。が、もうあの頃の自分には戻れないのは分かる。分かってしまう。

 

 だからか、前の、俺が■■だった頃を知る……かは微妙だが、微かなりに知る蓮火と会った事で心の中にあった引っ掛かりが取れたような気がしたんだ。

 

 だが意味が分からないのか、蓮火は首を傾げた。

 

「ホッとした……。それって、会えて嬉しいって事?」

 

「うん。まぁそうだな」

 

「そっか、嬉しいか……。えへ、えへへ……あッ」

 

 素直に肯定すると、蓮火は表情を緩ませる。可愛い奴、と思ったら何かを思い出したような顔をした。

 

「ごめんトレーナー! 私、謝らなきゃいけない事があるの」

 

「何が『ちょっと待て!』……ん?」

 

 俺の声は突然の大声に遮られた。

 

 何だと思い蓮火共々大声のした方向を見ると、そこには急いでいたのか肩を上下させて息をするスーツ姿の若い男……ゲームで言うお坊っちゃまが居た。

 

 そのお坊っちゃまは此方にビシッと指を指して。

 

「その人型種は僕が先にゲットしようとしてるんだ! 横取りをするとは無礼だぞ!」

 

 ……はい?

 

 

◆◆◇◆◆

 

 

 えー、一度整理しよう。いきなりお坊っちゃまが現れたと思ったら横取り扱いされました。いや、分からん。

 

 取り敢えず両腕を組み、首を傾げ。

 

「「……どちら様?」」

 

「覚えられていない!?」

 

 本当に分からない。蓮火も身に覚えが無いらしく、全く同じ反応をしていた。

 

「ほら、そこの人型種を捕まえようとして! 一撃でやられた!」

 

「んー? あぁ、私の邪魔した」

 

「知ってのか?」

 

「トレーナーの匂いを感じて漸く会えるって思ったら邪魔してきた」

 

「……あぁ、そう言えば前話で腰を抜かしてたのが居たような……」

 

「うっ、煩い!」

 

 思い出した思い出した。そう言えば居たっけ。あの時蓮火の機嫌が頗る悪かったけど、話からすると俺の匂いを感じて上機嫌になっていたら、目の前のお坊っちゃまに邪魔をされたらしい。

 

 例えるなら待ち望んでいた物が目の前にあったのに直前で取り上げられた所か。そりゃ機嫌も悪くなる。

 

 つまり死にそうになった(二回目)のはコイツのせいなのだ。(キリッ

 

 ……とまぁ、おふざけはさて置き。

 

「で、何の用ですか?」

 

「さっき言っただろっ! そこの人型種は僕が先に見付けたんだ。つまり捕まえる権利は僕にある。邪魔だから引っ込んで貰おう」

 

「……ん?」

 

 お坊っちゃまが仕返しのつもりなのか“邪魔”の部分を強調したのはさて置き、今の台詞に疑問を感じた。

 

 お坊っちゃまの言う人型種、蓮火を捕まえると言った。だが蓮火は俺がゲームで育てたポケモンで、つまり俺のポケモンで本人も同意している。他人のポケモンを捕まえるなど、スナッチボールでもないと無理な筈だが……。

 

 ……あ。

 

「蓮火、もしかしてお前野生(・・)か今」

 

「ん、多分そうかも」

 

 なら納得した。

 

 蓮火は確かに俺のポケモンであるが、今は野生のポケモンなのだ。思えば俺は蓮火をボールに入れていないし、蓮火から入るボールを受け取ってもいない。

 

 なら向こうの言い分も分かる。納得した。

 

 それなら。

 

「蓮火、手出して」

 

「はい」

 

 持っていた空のモンスターボールを取り出し差し出された蓮火の手に当たる。スイッチに触れた事でボールの捕獲機能が始動し、蓮火を赤い光にして内部に納めた。

 

「あぁっ!?」

 

 ポケモンを納めた事でスイッチが点滅する……筈なのだが本来。ただ蓮火が抵抗しない為か、一度光っただけで直ぐに捕獲完了の音が鳴った。

 

 よし。

 

「……蓮火、ゲットだぜ」

 

「なっ……何をしているんだぁぁぁぁぁぁッ! 僕の話を聞いていなかったのかっ!?」

 

「あ、お陰様で大事な事が抜けていたのに気付きました。ありがとうございます」

 

「あぁ、いえいえ。……ってそうじゃないッ!!」

 

 本気で助かったのできっちり頭を下げて礼を言ったが、何が気に食わないのか顔を真っ赤にして地団駄を踏むお坊っちゃま。まるでキレ芸だ。

 

 しかしさっきから捕まえる権利云々と言っているが、アンタ腰抜かしてただろ。確かに捕獲しようとしている横からかっ拐うのはマナー違反とトレーナー間で暗黙の了解になっているが、蓮火に返り討ちにされて腰を抜かして戦意喪失、更に逃げられたなら権利を主張する権利が無い。

 

 その事を言うべきか、言っても拗れるだけか……そう思っていたら、お坊っちゃまがモンスターボールを突き出してきた。

 

「ならポケモンバトルだ。僕が勝ったら人型種を渡して貰う」

 

「え、やだ」

 

 ピシッ、と空気が固まる。

 

 寧ろ誰が受けるんだそんなメリットの無いバトル。俺は『NO!』と言える人間なのだ。

 

 お坊っちゃまは少し固まった後、プルプル震えて……。

 

「スリーパーッ!!」

 

 ボールを投げた。ボールが開き、閃光が形作りさいみんポケモンのスリーパーが現れた。

 

「子供だからと下手に出れば……もういい。スリーパー! 死なない程度に痛め付けろ!」

 

 おい、頭に血が上ってとんでも発言してるぞ。というかアレで下手なのか。

 

 スリーパーは少し戸惑いながら構えを取る。トレーナーがアレでもポケモンは犯罪ギリギリアウトなのが分かっているようだ。だがトレーナーに逆らえないのがポケモンの悲しい性か。

 

 ……蓮火が入ったボールを片手に取る。トキワジムでバトルは何度も見て、ああした方が、こうした方が、脳内シミュレーションは行った。だがやっぱり、実際行うとなると緊張する。

 

「……蓮火、初バトルが変な感じにはなったけど……行けるか?」

 

 ボールがカタリと、小さく、だが力強く揺れた。

 

「――蓮火ァッ!!」

 

「漲って来たァァァァァッ!!」

 

 ――こうして、この世界での初バトルが始まった。

 

 

 




(オラージュが外に出て少しして)

グリーン「……おーい、暇な奴挙手」
ミニスカート「はーい」
バトルガール「何ですか?」
グリーン「ちょっと面倒な予感するからオラージュ追い掛けてくれないか? 主に安全な筈の2番道路で怒りで我を忘れたドラゴンポケモンに会いそうな」
ミニスカート「具体的過ぎる!」
バトルガール「まぁジムリーダーを予感は当たるし……。所でジムリーダーは?」
グリーン「オレはアレだ……食糧持って行くから」
ミニスカート・バトルガール「「あぁ……」」


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限定品は皆欲しくなる

サブタイトルの意:珍しい物を持つ人は気を付けよう。

……という訳で第4話。予約投稿忘れてました。

言い忘れていましたが、原作の登場人物はゲーム版をベースにしています。

PS.タグ追加しました。


 

「――蓮火ァッ!!」

 

「漲って来たァァァァァッ!!」

 

 投げたボールから蓮火が飛び出す。尻尾の蒼い炎が闘志を表すように激しく燃えていた。

 

 ――同時に、陽射しが強くなる(・・・・・・・・)

 

 一瞬戸惑う、が、直ぐに冷静になる。

 

 今日は晴天であるが明らかな変化。太陽の光に額から汗が流れる。

 

 天候変化、陽射しが強い状態になった。

 

 スリーパーは僅かに上を見た。お坊っちゃまのトレーナーは気付いていない。相手の様子から、相手が技を使った訳ではない。

 

 となると……原因は蓮火か。

 

 リザードンの特性は“もうか”、隠れ特性で“サンパワー”でありゲーム時の蓮火は“もうか”だった筈。だが蓮火自身も技を使っていない為、何らかの理由で特性が“ひでり”に変わっているらしい。蓮火が場に出たと同時に天候変化した為間違いないだろう。

 

 なお、特性で天候が変わる時は、天候変化の特性のポケモンが場に出た時……この“場に出た”はポケモンが戦闘体勢に入った時からなのでさっきまで蓮火が出ていた時に“ひでり”が発動しなかったのはその為だ。

 

 予想外であるが、寧ろプラスだ。

 

「突っ込めェッ!」

 

「グルァアアァァァァァアァァァッ!!」

 

「何をしている! “さいみんじゅつ”!」

 

 相手がスリーパーに指示……いや、命令を出すが遅い。

 

 ゲームでは技に優先度があったが、現実ではトレーナーの指示でポケモンの行動その物に速さと鋭さが生まれる。それがゲームで言う優先度なり、種族値で劣っていてもトレーナー次第で補う事が可能だ。

 

 それにリザードンとスリーパーの【すばやさ】はリザードンが高い。

 

 もう一つ、蓮火のモチベーションが高い。ポケモンのモチベーションはバトルに密接に関係している。ポケモンだって生き物だ、ビビれば攻撃・特攻は下がるし動きも悪くなる。逆にモチベーションが高ければ、動きが鋭く速く、能力値が上昇し急所にも当たりやすくなる。

 

 指示の速さと種族値の差、モチベーションが揃い、蓮火が負ける理由は無い。

 

「グルラァァアアァァァァァッ!!」

 

 蓮火は咆哮を上げ、全身を蒼炎で包み防弾のように突っ込んで行く。

 

 “フレアドライブ”が動こうとしていたスリーパーに当たる、否、激突。

 

 スリーパーは軽々と吹っ飛ばされて。

 

「ぐばぁっ!?」

 

 後ろに居たお坊っちゃまを巻き込み揉みくちゃになりながら転がって……止まった時には目を回して倒れていた。

 

「……やり過ぎた?」

 

 一撃で戦闘不能(ひんし)状態。

 

 確かに“フレアドライブ”は高威力の技で蓮火とは同じ【ほのお】タイプでタイプ一致、更に“ひでり”による強化も入っている。スリーパーなら一撃撃破も可能……だと思うが。

 

「威力、強すぎるような……もがっ!?」

 

 急に、視界が真っ暗になった。そして顔を包む柔らかく暖かい物は……!

 

 とにかく息が苦しい。必死に脱出しようともがいて居ると、頭上から声が聞こえた。

 

「やったよトレーナー! 勝った勝った! やっぱりトレーナーが居るのが一番だ!」

 

 この声は蓮火ァァァ! まっ、まさか顔にしっかりフィットしているのは蓮火のお胸様ァッ!!

 

 自覚すると一気に体温が上がるのを感じた。蓮火め、さては文字通り飛んで戻って来た勢いのまま抱き付いて来たな!? 両腕でしっかり後頭部をホールドされてて中々。あ、意識が……。

 

「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

 

 蓮火の腹か腰辺りを掴み持てる力を持って顔面を魅惑のホールドから救出。酸素を確保する。

 

 ヤ、ヤバかった、死ぬかと思った。死因:乳圧による窒息とか笑えない。いや、幸せではあったが蓮火には安全面を考慮してからやるように言っておこう。まぁ、でも……。

 

 背伸びをして蓮火の頭に手を伸ばし、そのまま撫でる。

 

「お疲れ様、蓮火」

 

「……うん!」

 

 最初は何をされてるのか理解出来なかったのか、キョトンとした顔だった蓮火も直ぐに笑顔になった。

 

 ……犬猫感覚でやってみたが、上手くいったらしい。

 

「一先ず置いといて」

 

「?」

 

「問題はあっちだな」

 

 面倒と思いジト目になるのを自覚しつつ視線を向ける。

 

 気絶しっぱなしのお坊っちゃまとスリーパー。

 

 流れでバトルになったが、後始末を全く考えていなかった。放置するのも手だが激情に任せて傷害未遂を犯すような輩だ、報復に来ないとも限らない。

 

 どうした物か、と言うか……。

 

「面倒だ」

 

「おーい!」

 

「オラージュー!」

 

「ん?」

 

 俺を呼ぶ声がした。声の方を見れば、此方に走って来る二人の女性の姿を見付けた。例えるならミニスカートとバトルガールの二人組だ。

 

 なお、当然だがミニスカートやバトルガール、お坊っちゃまなんて分類のトレーナーは実際には居ない。見た目から俺が分かりやすく例えているだけである。

 

「……誰?」

 

「俺が世話になってる所のジムトレーナー。悪い人達じゃないから警戒すんな」

 

 二人は世話になった事もある顔見知りのジムトレーナーだ。まぁトキワジムのジムトレーナーは大概知り合いだが。

 

 警戒体勢な蓮火を嗜めジムトレーナーの二人に手を振る。

 

「今朝ぶりですね。どうしました?」

 

「ジムリーダーが嫌な予感がするからって、暇な私達が来たんだけど……」

 

「とりあえず初ポケモンゲット&初バトルおめでとー! 初めてにしてはやるじゃん」

 

 どうやらジムリーダーが原因らしい。というかその口振り、さては最初から見てたな?

 

「……何処から見てました?」

 

「えーっと、あの男の人が来た辺りから」

 

「隠れて見てたと」

 

「だって面白そうだったし」

 

「助けろォッ!」

 

 前から思ってたけどうちのジムトレーナー全員ノリが軽いぞ。今も怪我しなかったから問題無しって笑ってるし。

 

「……まぁいいです。最初から見てたならアレ、どうしましょ」

 

 こうなったら後始末に悩んでいたお坊っちゃまを押し付ける。

 

「あぁアレ? 傷害未遂だしジュンサーさんに連絡したから大丈夫だよ」

 

「言質も取ってるし」

 

 ポケギアを振って見せ、その画面は録音機能を表示していた。……やだ、この人達手馴れてる。面倒事を押し付けようとしたらこれである。

 

 というか連絡済みかい。被害者が言うのも何だが慈悲はないのか。……ッ!?

 

「に゛ゃっ!? ……何する蓮火」

 

「つーん」

 

 何の前触れ無く蓮火に足を踏まれた。蓮火は機嫌が悪いのかそっぽを向いてるし……何故?

 

「へー」

 

「ホォー」

 

「そのニヤケ顔止めろし」

 

「……トレーナー、疲れたからボールの中戻して」

 

「お前も急にどう」

 

「い・い・か・ら・!」

 

「分かったよ」

 

 急に機嫌が悪くなった蓮火をボールに戻す。

 

 一体何なんだ? あとジムトレーナー二人は今すぐニヤケ顔止めろ。ボール顔面に叩き付けるぞ。

 

「まぁまぁ、そんな睨まない睨まない」

 

「けど、後でちゃんと謝りなよー。ポケモンって言っても女の子なんだから」

 

「いや誰のせいだと……誰のせい?」

 

 分からず首を傾げる。けどまぁ了解しておこう。前世の経験上、こういう場合は男は謝るしか選択肢が無い。

 

「けど、人型種か」

 

 ふと、ジムトレーナー(バトルガール)が呟く。

 

「ちょっと忙しくなりそうだなぁ」

 

 その呟きの意味が分からず、その時は首を傾げるしかなかった。

 

 

◆◆◇◆◆

 

 

「――失礼、私、ポケモン研究家の……」

 

『ヒャッハー! 新鮮な挑戦者だァーッ!!』

 

「えっちょっ……あ゛ぁぁぁッ!?」

 

 白衣姿の男がジムの正面から入るが、言葉を言い切る前に世紀末のザコのように(数名、本当に世紀末のザコ……風のトレーナーが混じっている)が群がりあっという間にポケモンバトルに強制参加させる。まるで獲物に群がるキバニアだ。

 

 そして完封すると、死に体となった挑戦者(強制)をジムのカイリキーが裏口へと運んで行く。……今頃裏口の外では挑戦者(犠牲者)の小山が出来上がっている事だろう。

 

 ……敢えて言わせて貰おう。

 

「何だこれ」

 

 場所はトキワジム。俺はジムの二階、バトルフィールドが一望出来る客席で上記のようなバトル(?)を見ている。

 

 蓮火と再会して3日が経ったが、昨日の午後辺りからさっきみたいなポケモン研究家(真偽不明)やポケモンコレクターがやって来る。その度にジムトレーナーが世紀末プレイをするのだが……どうしてこうなった?

 

「ここに居たか」

 

「あ、ジムリーダー」

 

 そこにジムリーダー・グリーンがやって来た。せっかくだから聞く事にしよう。

「これ……どういう状況ですか?」

 

「あぁ、そう言えば話してなかったな。単刀直入に言うと、やって来る連中はお前の人型種が目的なんだ」

 

「蓮火を?」

 

 腰の蓮火が入ったボールに触れる。蓮火が原因ってどういう事だ?

 

「人型種に限らず、色違い、特異個体は良くも悪くも人目を引くからな。珍しいポケモンが見付かったと聞くと、ポケモン研究家やコレクターが挙って来るんだ。中には資産家なんかも混じってるか」

 

 それは分かる気がする。人間、珍しい、貴重と聞くと一度は見たくなるし欲しくなる。場合によっては過激な行動に出る輩も居る。それはこっち(この世界)でも変わらないらしい。

 

「ポケモン協会でも注意してるが、そういったのは強引でな。さっきみたいにアポ無しでいきなり押し掛けて来る事があるんだよ」

 

「だからコレ、ですか?」

 

「あぁ。門前払いしても無駄に諦めが悪いからな。ジムの運営も滞っちまうし、なら無理矢理“挑戦者”にしてジムトレーナーのスパーに使おう、って算段だ」

 

 ポケモン協会も多少は黙認しているらしい……やり過ぎはダメだが。

 

 蓮火の情報は3日前か。お坊っちゃまとのバトルの時、ちらほらギャラリーが居た訳だしそこから洩れたか。まぁつまり、この騒ぎは俺が原因な訳で……。

 

「……すみません」

 

「気にするな。こっちもポケモンリーグのシーズンオフ中は暇だったし、丁度いいサンドバッグ……スパーリング相手が出来てジムトレーナーも自主練になる」

 

「今完全にサンドバッグって言いましたよね?」

 

「ハッハッハッ」

 

 笑って誤魔化された。

 

 ……あ、また犠牲者が。ずっと見ているが酷い光景だ。

 

「アッハッハッハッ!」

 

 グリーンはその光景を見下して高笑いを決めている。あれ……もしかしてトキワジム、キチガイしか居ない……?

 

「これならオレが居なくても大丈夫だろ。行くぞ、オラージュ」

 

「……え? あっ、はい」

 

 そうだった。待ち合わせの暇潰しで見たジムの光景がアレだったから忘れていたが、これからグリーンと出掛けるんだった。

 

 行き先は始まりの町にある研究所。その名も――。

 

 

◆◆◇◆◆

 

 

「――初めまして、儂の名はオーキド・ユキナリ。ポケモン博士などと呼ばれておる。君の事は孫のグリーンから聞いとるよ」

 

 目の前に立っているのは白衣の老人。しかし足腰はしっかりしており腰を曲げず真っ直ぐ立っている。

 

 ポケモン博士オーキド・ユキナリ――ポケモンに関わった事がある者なら誰もが知る人物が目の前に居た。

 

「初めまして、オラージュです」

 

 しっかり頭を下げる。第一印象は大事だ。

 

 グリーンに連れられ、俺が来たのはマサラタウンにあるオーキド研究所。此処には蓮火の事を知る為に来た。

 

 というのもだ、蓮火については分からない事が多い。人型種というのを抜いても通常のリザードンと違う翼の形状、蒼い炎。特性の“ひでり”、通常の原種リザードンと比べ高い能力――人型種というだけで目立つのに、更に悪い意味で人目を引く要素満載だった。

 

 トレーナーならばポケモンをよく知るべき……とグリーンに言われ、俺自身も知りたかった為こうしてポケモン研究の第一人者であるオーキド博士を訪ねた訳だ。

 

 ……蓮火が他のリザードンと比べ特異な部位に関しては理由と原因は分かってたりするのだが、一度オーキド博士に会ってみたかったのが本音だったりする。

 

「うむ。挨拶がしっかり出来ておるのう。グリーンが同じぐらいの歳の時とは大違いじゃ」

 

「おいおいじーさん、昔の事を掘り下げるの止めてくれよ」

 

「何を言う。今でこそ治ったが、当時は儂をジジイ呼びしおってからに」

 

 それはジムトレーナーから聞いた事がある。

 

 当時、トレーナーに成り立てだった頃のグリーンは有名な祖父に反抗してやんちゃしてたんだとか。今はジムリーダーとなり、責任を負う立場になったからか、それとも変化したからジムリーダーになったのか丸くなったんだとか。

 

 あくまで人伝に聞いたので本当かは分からなかったが、今の話を聞いて本当であり、それを笑い話に出来る程関係は改善しているらしい。

 

 祖父孫が仲が良いのは良いが、それはそうと……。

 

「……そろそろいいですか?」

 

「おっと、すまんすまん。では早速で悪いが、君の人型種のポケモンを出してくれんか」

 

 言われるがまま蓮火を出す。

 

 部屋の中央に出現した蓮火を、オーキド博士はじっくり観察を始めた。

 

「ふむふむ。話には聞いておったが、リザードンにしては大分違うの……。

蒼い炎はより高温の炎を扱えるのを表し、大きくなった翼は飛行能力を上げる為か。確か特性も変化しとるのじゃったか……」

 

「……トレーナー……」

 

「うん、気持ちは分かるけどもうちょっと我慢な」

 

 研究者の血が騒ぐのか、オーキド博士が蓮火の周り周りつつブツブツ呟く。若干引く。

 

 蓮火が助けを求めてこっちを見るが、許可を出した手前止め辛い。

 

 と、グリーンが助け船を出してくれた。

 

「おーいじーさん。ポケモンとトレーナーが引いてるから観察はその辺にしとけ。あと絵面が絵面だから身内としても止めて欲しい」

 

「最後のは余計じゃ! ……まぁその通りじゃな。では次は……」

 

 吸盤の付いたコードを持ち出し、それを蓮火に取り付ける。

 

 なお、取り付け作業時に触れようとしたオーキド博士を蓮火が燃やし、代わりに俺が取り付けるというアクシデントがあったが割合する。

 

 しかし“かえんほうしゃ”を受けてもちょっと焦げただけな辺り、やはりオーキド博士もマサラ人だった。

 

 閑話休題。

 

 蓮火のデータを録り、それがパソコン画面に映される。

 

 多角形グラフが表示され、【こうげき】と【とくこう】が特に高く、その他のパロメーターも高い値を示していた。

 

 そしてタイプが【ドラゴン】・【ほのお】になっていて、特性の欄には“ひでり”ともう一つ、“かたいツメ”となっていた。

 

 これはまるで……。

 

「……まるでメガシンカじゃな」

 

「メガ進化? なんだそれ?」

 

「メガシンカじゃよ。お前が知らぬのも無理も無い。カロス地方とホウエン地方の一部に伝わるポケモンの可能性じゃ。戦闘時にのみ一時的に変化が出来る事から、通常の進化とは区別して“シンカ”としておる。

儂は専門外じゃから詳しくは教えられぬが、ふむ、プラターヌ君にも聞いてみるかの」

 

 ……グリーンとオーキド博士の言葉を聞き流しつつ思う。やっぱり、と。

 

 メガシンカ、メガリザードンX、メガリザードンY。

 

 二種類のメガリザードンの良い所取りの常時メガシンカ体。

 

 世間に知られたらモルモット直行なてんこ盛り状態なのが蓮火――

 

 ――俺だけのリザードン(蓮火)の正体だった。





蓮火(れんか)
種族:リザードン・人型種・特異個体
性別:♀
タイプ:ドラゴン・ほのお
特性:かたいツメ、ひでり
技:ドラゴンクロー、フレアドライブ、かえんほうしゃ、ブラストバーン


……常時メガシンカな蓮火。種族値はメガリザードンXの物、ドラゴンタイプが先に来ているのは仕様です。

600族超えだけどチートじゃないよ? ――ジムリーダー以上はこれを平然と蹂躙するから。

蓮火がXY混合常時メガシンカ状態の理由は次回予定。


あと小説のストックが無くなったので次回から不定期更新になります。


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