Inm/extra kiss (キルカ)
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プロローグ

こんにちは
キルカという者です
この度このハーメルンで小説を投稿することになりました…

ちなみに自分は淫夢もfateも大好きです(半ギレ)
でもfateの知識に関しては危うい所さん!?が沢山あるので
コメントで是非教えてくれよな〜頼むよ〜

それでは、ご覧下さい



ーーーああーーー

 

ーーー意識がーーー途切れて行く

 

ーーーこれでーーー終わりなのかーーー?

 

そんなことを思いながらその少年は倒れていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

思えばこの世界は何処かおかしかった

と自分は思う。

 

その日も普通に自分は登校してきたしこの学園の事も、

学園にいる生徒達の事も知っている。

 

だがーーー何かが違う。

まるでパズルのピースが足りてないみたいにーーー

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

この光景は自分の知っている世界の物じゃない

 

そんなことを思いながら人が異様に少ない校内を歩く。

確かにこの景色、光景

何処を見ても自分が何時も見てきた学園にそっくりだ。

 

だが、違う

これは偽物だと自分の感覚が認識する

つまりこれは幻想

ーーーではどうすればいいのか?

 

自分はーーー自分はーーー

 

「あれ〜おかしいね?まだ人がいるね」

 

そんなことを思考していたらーーー

急に後ろから声が聞こえる。

しかも何か、強烈にムカつく声が、

 

「おや、貴方こそまだこんな所にいて平気なんですか?

もう“予選期間”は終わるはずなんですが?」

 

だがその言葉は自分にかけたものにあらず

代わりにその言葉を受けたのは真っ赤な服をきた少年

まだ学生だろうがーーー威厳に満ちた少年の姿だった

 

「別に自分は平気なのら、

というかこんな試験も突破できなきゃパパに怒られちゃうだろ!」

 

「そうですか。なら別にいいんですが

僕、案外この学園生活が気に入ってしまいまして

案外長く留まってしまいましたよ。

ーーーですが、もう行かなければ行きませんね。」

 

そう言うと少年はこっちを見てーーー

いや、正確には目の前の少年を見て、だろうが

 

「では、ご武運を期待していますよ。

貴方と本戦で戦えることを」

 

そう言うと彼は壁に手を触れてーーー

 

ーーーその前で此方を一瞬見た様に見えたがーーー

 

いきなり消えていった

 

「あー反応冷たい。さて僕も早く入って準備しなきゃ」

 

そう言った彼も壁に触れてーーー消えた。

今のは一体なんだ?何故彼らはこんな所に?

そしてー一体何処に消えたんだ?

 

ーーー知りたい

彼らが何処にいったのか、

そして何故をするのか、

 

それが分かればーーーこの違和感の正体も掴めるのかもしれないから

 

そう覚悟を決めて壁に手を触れる

するとただの壁だったはずの物に扉が現れた。

おそらく先程の2人はここに入ったのだろう

 

…ではイクゾー

そんな掛け声と共に扉を開けた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

扉を開けると今までの学園とは違う異世界が広がっていた

なんだ…?これは?

 

「ほう?君が最後の参加者候補かね?」

 

急に頭上からそんな声が聞こえてきた

いや頭上というよりか頭の中からか?

 

「そうか、君が最後か…では先に進みたまえ

その先に君の求めるものがある。」

 

自分の求めるものーーー

それが何かはまだ分からないが…

とにかく今は言われる通り進むとしようか

 

 

 

暫く進むと今までの空間とは違う空間に出た。

そこには人形が二体とーーーまさか

 

「さて…ここまで良くきたな。ここで君の望む物は得られるだろう

だがーーーその前に試練を受けて貰おうか」

 

そう言うと二体の人形が動き始める。

片方は自身の前に、もう一体は反対側に

それぞれ構える様に立つ

 

「その人形の内君に相対する人形は君を襲ってくる。

それを倒せば合格だ。ちなみにもう一つの人形は君の命令を忠実に聞く

有効に利用してくれたまえ。」

 

…ちなみに倒されたら?

 

「もう理解済みだろう?」

 

つまり倒れてる彼みたいになるってことだろうな…

そう言うと人形が勢い良く突っ込んでくる

そしていきなり自分の人形が吹き飛ぶ

 

このままでは不味い

何かーーー何か人形に命じなくては

咄嗟に人形に守るよう命じたがーーー

 

「…」

 

さらに強い一撃が入り相手の一撃が入る

負けじと自分の人形も反撃するがガードされ

カウンターされた。

 

そしてそうしてるうちにーーー

自分の人形は無惨にも粉砕されていた

 

そしてーーー人形の一差しを受けてーーー

自分は倒れた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふむ…君も駄目だった、か。

仕方あるまい

ではこれにて予選を終了してーーー」

 

声が遠くに聞こえる。

自分はーーー終わったのか?

そんな事を考え冷たい地面に倒れる

 

自分はおそらく消えていくのだろう

このまま誰にも知られず消えていく

そういうーーー運命だ。

 

だからそれに身を任せる、それが正しいだろう

 

そう、それが正しいのかもしれない

 

 

 

 

 

 

ーーーでも、でもまだ終われない。

 

まだーーー自分は、自分は何も得ていない。

何も分かっていない。

何も理解していない。

 

だからまだーーーまだ倒れられないからーーー

 

身体に力を入れて立ち上がる。

既に身体はボロボロだ。そもそも立ち上がったって人形に勝てる訳もない

 

でもーーーだからって立てないわけじゃない

まだ、諦めない。

自分の命が終わる最後の一瞬まで!

 

「ほう…立ち上がる…か。だが」

 

人形は自分が立ち上がったのを見てトドメを刺しにくる

そしてその一撃が自分にーーー

 

「あーあー聞こえますかー?

大丈夫ですかー?」

 

ーーー飛んでくる事は無かった。

その代わりに人形が大きく飛んで叩きつけられた。

 

「えーっと…あんたが自分のマスターだよな?」

 

マスター、と目の前に現れた少女が言う

大きい帽子を被って、金髪で、派手な衣装を着ている。

一言で言うならーーー魔法使いか?

ただ手にしているのはーーー魚?

 

「…えー…と言うわけで!

サーヴァントセイバー!召喚に応じ参上したぜ!」

 

サーヴァント…?聞きなれないその言葉に更に困惑する

もうこれわかんねぇな

 

そうこうしてる間に人形が起き上がってくる

このままでは不味い。早く人形をどうにかしなければーーー

 

「あー…多分だけどあの人形って敵か?もしそうならーーー

倒さなきゃな!指示を!マスター!」

 

は?え?「指示を」って…

まさか君が戦うのか?

 

「そうだよ。てかそうじゃなきゃ誰が戦うっていうんだよ!

ほら行くぜ!」

 

わ…訳分かんないけど…

ならあの人形を倒せるか?

 

「よっしゃ!任された!じゃあ行くぜ!」

 

そう言うとセイバーは人形に対して一撃を加える。

対する人形も反撃しようと試みるが、

 

「おっと!左がガラ空きだぜ!」

 

空いてる左に手に持っている魚で攻撃する

この一撃で人形は大きく体勢を崩しーーー

 

「これでラストだ!」

 

最後に頭を破壊してフィニッシュ

人形は動きを停止した。

 

「ふーっ、お疲れ様でしたー」

 

その光景に唖然としているとまた先程の声が聞こえてきた

 

「成る程成る程これは面白いな…試練は合格だ

では君に報酬を与えるとしようか」

 

そう言われた矢先に手の甲が焼けるように熱くなった

その感覚に意識が持っていかれそうになる

 

そしてその感覚が無くなるとーーー手の甲に模様が浮かび上がった。

 

「それは令呪と言うものだ。喜ぶといい。

ーーー君こそが最後のマスターだ」

 

その言葉を最後に意識が完全に途絶えた

 

 

 

聖杯戦争、開幕

 




と言うわけで開幕です。

なんか(淫夢要素)足んねえよなぁ?
って兄貴、申し訳奈須!

次回からはましましになると思う(不確定)

後筆が遅いのは許して下さい!オナシャス!


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プロローグ②

と言うわけで2話目です。
1話目が思った以上に見られてて驚いた。
こんな駄文を見てくれた皆様、ありがと奈須!

それと今回から主人公(岸波白野)の台詞表記を変えるゾ
前回の表記が自分でも思った以上に見にくかった、起訴。
これからも色々変えて行きたいのでどんなコメントでもお待ちしてナス!

(ちなみに気づいた人も多いでしょうが主人公は野獣じゃ)
ないです


ーーーある1人の少女がいたーーー

 

ーーーその少女は英雄など考えることも無かったーーー

 

ーーーある1人の少年がいたーーー

 

ーーー彼はまだ何も理解してはいなかったーーー

 

ーーー最弱のマスター、最弱のサーヴァントーーー

 

ーーーさあ、聖杯戦争を始めようーーー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーーー浅い、夢を見る。

 

夢の中に出てきたのは少女、恐らく着ているのは学生服だろうか?

 

ーーー彼女は友と語り合う。

 

何を話しているのか、何を考えているのか。

自分には分からない。

 

でもーーーその表情はとても幸せそうに見えた。

 

 

 

 

 

「…」

 

目が覚める。先程の夢はいったい何なんだろうか?

そしてここは…

 

「あら?お目覚めの時間かしら?」

 

そう言った1人の女性がこっちに近づいてくる。

小柄な女性で髪はショートヘア、服は白衣で下はスカート

そして身長と体重と年齢はー

 

「…なーに考えてるかは知らないけど、

邪な事考えてるなら出てってくれる?私忙しいの」

 

…怒られた。

にしても…

 

「どこなんだ?ここは…自分は確か…」

 

あの訳わかんない空間でぶっ倒れてた筈だが

 

「あー…あんた、参加者でしょ?

あなたは自分のサーヴァントに助けられて私の所まできたのよ。

…てか女の子におぶられるって…聡を知りなさい、聡を」

 

「そうだぜー!あの後急にお前がぶっ倒れて

こっちも大変だったんだからなー!

全く…体力の無さにびっくりだぜ。」

 

「つまり自分は君に助けられたってわけか…

ごめんな。セイバー」

 

自分はそのサーヴァントーーー確かセイバーとか言う少女に謝る。

謝られたサーヴァントは少し驚き…

 

「お、おう…別に、それぐらいなら問題ないけど…」

 

「…こほん。

それでここがどこかって話よね…ここは保健室よ。

月海原学園の保健室、こう言えば分かるでしょ?」

 

確かに…言われればそんな気がしなくもない…

だが…

 

「それにしてもあんた見たいな先生いたか?

自分が知ってる保健の先生は確か…色々違ってた筈だけど…」

 

ちなみに色々って言うのは髪の色とか、確か紫だったはずだし

…後胸も…いややめておこう。

彼女は少し疑惑の目線を向けてきたが結局口を開いて

 

「まあ確かに見覚え無いかもしれないわね…

本当はその人のプログラムが作られる筈だったんだろうけど

まあ、良いわ。初めてのお客さんだし自己紹介してあげる。

私の名前はさなななと申します。

 

ちなみにささななじゃないからね?」

 

そんな風に彼女は自己紹介した。

丁寧に念押しまでしてーーーってそんなことではない

今ーーー彼女はプログラムと…?

 

「あれ?何よ、まさか知らなかったの?

ここは仮想空間SE.RA.PH。私たちプログラムはこのセラフにある

「ムーンセル」が生み出した…」

 

「ちょ、ちょっと待って!」

 

そんな事を急に言われても理解など出来ない

何せ自分は何一つとして覚えてないのだ。

ーーーあの学校生活の事を除いては

 

「え…?おかしいわね…確か本戦出場者の記憶は参加した直後に出場者

に返却される筈なんだけど…本当に何も覚えてないの?」

 

「ああ、自分にはほとんど記憶がない。

そもそもそんな記憶自体が無かったんじゃないか、

と思えるほどにはね」

 

そう言うとSNNNは黙り込む

そして何か呟き始めた

 

「電子ダイブの際に起きた不調…?

にしてもほとんどの記憶が無いって…」

 

腕を組み悩んでいるようだ。

そんな中横で黙っていたセイバーが話かけてくる。

 

「今の話、本当なのか?」

 

「ああ、今の自分には記憶はない。

だからこれから何をするべきか、そして何の為にここにいるのか…

コレガワカラナイ」

 

これを聞いてセイバーは少し落胆したような様子で

 

「うーん…今回の聖杯戦争じゃだめかなぁ…

あーあ、仕方ないか。諦めて次の聖杯をーーー」

 

「なあ?少し聞いてもいいか?」

 

「うん?どうした?」

 

「今セイバーが聖杯戦争とか言ってたよね?

ーーー聖杯っていったいなんなんだ?

それに戦争って…」

 

「聖杯、戦争。それは魔術師たちが聖杯を求めて争いあう戦いのこと

そしてーーー

 

その聖杯には願いを叶える願望機としての役割があるの」

 

うちらが話している間に入ってSNNNが答える。

「聖杯」ーーーそれを求めるための戦い

 

「そしてサーヴァント

ーーー隣にいる子もその聖杯を手に入れようとするものよ

だからこそ魔術師はサーヴァントを呼び、

そのサーヴァントを用いて戦う。

自分の願いを叶えるため、人の願いを叶えるため、

自らの力を示すため、また魔術の根源に至る為にーーー

 

そうやって聖杯を求めるもの同士が集まり戦う

それが聖杯戦争なのよ。」

 

つまり彼女も、また聖杯を手に入れる為に召喚されたのか

そしてもしかしたら自分もーーー

 

「…私が知ってるのはここら辺までね。

あとはもっと詳しい人がいるだろうからその人にでも聞いてみたら?

ーーーただ一つだけ。

聖杯戦争の勝利者になれるのは1人だけよ。

だからーーー戦わないって選択肢はないのかもね…」

 

ーーーその言葉を聞いて覚悟を決める。

自分はーーー自分はーーー

 

「セイバー」

 

「ん?何だよ?」

 

「俺は…俺は自分の事をもっと知りたい。だからーーー

 

この聖杯、一緒に戦ってくれるか?」

 

そうセイバーに告げる。

確かに自分は強くない。いや、恐らく最弱だろう

だけどーーーまだ道は続いてる

細くても確かな道が

 

それを聞いたセイバーは少し笑って

 

「おう!このセイバー、マスターに協力させて貰うぜ!」

 

ーーーこうして自分達の聖杯戦争は幕を開けた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後保健室を出てマイルームに行く

どうやら自分達にはマイルームなるものがある。

マスターとサーヴァントの作戦会議に使うものらしいが

 

「そう言えば「セイバー」って本当の名前じゃないよね?

本当の名前は何て言うの?」

 

「ふぇ?あー…

ごめん!マスター!その答え、もう少しだけ待っててくれないか!」

 

そう言われてしまった。

まあ別に無理して聞くことでも無いだろうし

自分はまだまだ初心者だから反発するのもよくないだろう。

 

「ごめんなー…それに真名がばれると色々不味いんだ。

だから戦略って事で、オナシャス!」

 

そう言って上目遣いに手を合わせて謝ってくる。

 

…少しドキッ、とした。

 

その時SNNNに貰ったパットが鳴り出す。

どうやらムーンセルからの情報はこれにくるようだ。

 

「ん…何々…?

 

「一回戦の組み合わせが発表されました。

掲示板にて確認して下さい…」

 

これって…」

 

「つまり戦う相手が決まったみたいだなー

よし!早速掲示板見に行こうぜ!」

 

どうやら自分の戦う相手が決まったらしい

早速見に行くとしよう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

掲示板を見ると様々な参加者の名前が載っていた。

その中に自分の名は…あった。

 

「それで対戦相手はーーー?」

 

そこには1人の名が載っていた。

 

一回戦

 

岸波白野 vs 朴秀



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聖杯戦争〜1回戦①〜

てっ事で聖杯戦争本編です。

と言っても序盤だからTNP悪いんだよな…
読者の皆様、申し訳奈須!


にしても結構な数のコメントもらえた(小並感)
こんなにコメント貰えるなんて…ウレシイ…ウレシイ…


「朴秀」…これが自分の1回戦の相手なのか…

対戦表を見ながらそんなことを考えていると、

 

「ぼくひで」

 

と後ろから声が聞こえてくる。

…どうやら彼がひでなのだろうか。

すると彼は自分の事を一瞥し、口を歪めて話しかけてきた。

 

「冗談やめちくり〜。

お兄さんみたいな無名のマスターがかかって来るなんてありえない

にょ、

これは1回戦、楽勝かな〜」

 

…そんな事を言ってきて、此方の事を煽ってくる。

横のセイバーもいい気分はしないようだ。

 

「それにこんな奴が呼んだサーヴァントなんて

対した事ないんじゃない?

ヤダヤダ!小生こんな奴と戦う時間勿体無くてヤダ!」

 

更にはそんな言葉まで放ってくる

流石にこれにはセイバーも抑えきれず、

 

「何だと〜?

ならここでやり合うか?悪いけどタイマンなら負けねえぜ?」

 

「そう言う事なら受けて立つにょ!

さあ!ライダー!あいつをーーー」

 

「お二人とも何してらっしゃるんですか〜?

困りましたねぇ?

確かアリーナ以外での決闘は禁止されているのですが…

それともお二方ペナルティ覚悟で決闘されますかぁ?」

 

2人の間で事が起きようとするその寸前ーーー

1人の男が2人の間に割って入った。

 

「ちっ…命拾いしたにょね…

まあ、いいにょ、

次会う時は地面に這いつくばるんだからね〜

さ、行くぞ!ライダー!」

 

そう、男をにらめつけて彼は去っていった。

 

「ちっ…あんにゃろー…次会う時はボコボコに」

 

「それにしても困りましたねー…

サーヴァントがまさか自分で喧嘩を売るなんて…

これじゃマスターは台無しだぁ

しっかり首輪を握らないといけませんねぇ。」

 

「うー…分かったよ。」

 

そんな風に怒られたサーヴァントは少したじる。

案外説教が効いたのだろうか?

 

「ああ、そう言えば

そこのマスターは私の事を知りませんでしたっけ?

私はプログラムだから名前なんて入りませんが…

 

まあ敢えて名乗るなら「小野大輔」なんて読んで下さい

何なら縮めて「ONDISK」なんて呼ぶのもありですよぉ」

 

そんな彼が自己紹介をしてくる。

そして自分と自分のサーヴァントを見ながらこんな事を言った。

 

「じゃあ健闘を祈りますよぉ?

あ、そうだ。アリーナへの入り口は開けて置くので

お好きに使って下さいねぇ?

詳しい事はタブレットに大体乗ってますから。

では失礼を…」

 

「(おーい、マスター?聴かなくて良いのかー?

自分の記憶の事とか…)」

 

そうサーヴァントに言われた。

確かに…一応聞いてみるか。

 

「ちょっと待って!」

 

「はい?何か質問でも?」

 

「実は自分、記憶が無くて…

何か分かりませんか?」

 

そう言うと彼は少し悩んだような表情をして、

 

「うーん…困りましたねぇ…

此方では探す事が出来ないんですが…ただ」

 

「ただ?」

 

「…記憶に固執してる様なら勝てなくなるやも…しれませんねぇ…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「うーん…私、あいつの事なーんか好きになれないんだよなぁ…

マスターはどうだ?」

 

「まあ別に好きってわけじゃ無いけど…

悪い人って感じじゃ無いだろうし

ま、多少はね?」

 

「ならまあ良いけど…ならアリーナ行こうぜ!

…認めたくは無いけど自分達まだまだ弱いし…

そうと決まりゃあ特訓だろ?」

 

「特訓か…」

 

そうだ、感傷に浸っている暇は無い

今の自分は最弱のマスター

このままでは自分の求めるものは掴めない。

 

「よし、なら行こうかセイバー

少しでも鍛えればその分勝率が上がるかも知れないし。」

 

「…そうだな!

なら早速行こうぜ!」

 

「ああ…そうだ、セイバー?」

 

「ん?何だよ?」

 

「…他のマスターがどう思ってるかは知らないけど、

セイバーは自分にとって自慢のサーヴァントだよ?

自分を…彼処で終わるかも知れない自分を助けてくれたーーー

 

立派なサーヴァントだから」

 

そんな事を口にする。

…これで少しは伝わっただろうか?

そう言うとセイバーはーーー顔を赤くして、

 

「…うっ、うるさい!さっさと行くぜ!」

 

そんな風に言ってかけていった

 

「…一体何なんだ、あいつは…」

 

彼に聞こえぬようにそう呟きながら。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

月の海〜第一の海〜第一層

 

「…ここがアリーナの中、なのか…」

 

扉を開くとそこは眩い限りの電子空間

そして…かなり奥まであるのだろうか?

この空間は…

 

「さてと…マスター?

確かこの空間でカードキーを2枚集めればいいんだよな?」

 

「ああ、確かそうだった筈だけど…

…少なくとも見えるところには無さそうだね…」

 

辺りを見回してもそれらしきものは無い。

確かアイテムはボックスの中にあるようだが…

 

「ならこの奥ってところか…

よし!マスター!行こうぜ!」

 

ーーーとにかく行かなきゃ見つからない、か

そう決めて自分はセイバーと共に電子の海を進み始めた。

 

 

 

 

 

 

 

「…!止まって!マスター!

…敵がいるな…」

 

セイバーが止まる。止まった先にはーーー

電子で構成された敵(エネミー)がいた。

 

「…ちぇっ…倒さないと進めなさそうだぜ?

どうする?マスター?行くか?」

 

そんな質問をセイバーは自分にかける。

そんな事、一つに決まってる。

 

「…行くぞ、セイバー!

これが自分たちの初陣だ!」

 

「よっしゃ!やるか!

…行くぜ!マスター!指示を!」

 

そう言ってセイバーが魚を持ちエネミーの前に構える。

用意は万全、ならーーー

 

「まずはこっちから攻める!セイバー!奴を切り崩せ!」

 

「おう!これで…どうだ!」

 

鋭い一撃がエネミーを襲う。攻撃はエネミーにヒット

幸先の良いスタートだ。

 

「続いて…どうだっ!」

 

更に空いてる隙をセイバーが切り裂く。

だが敵も負けじと攻め込んでくるがーーー

 

「セイバー、ガードだ!敵の攻撃は下からくる!」

 

「おう!了解…っと!」

 

うまくこれをいなし自身を守る。

これでーーー敵は隙だらけだ。

 

「後はこんなもんで…どうだっ!」

 

セイバーがリズムを刻むように敵を切り裂く

この攻撃でーーーエネミーは消滅した。

 

「お疲れ様ー、マスター。

…中々アドバイス、冴えてたぜ。」

 

そんな労いの言葉をセイバーに貰いながら

 

 

 

 

 

 

 

「うーん…これで粗方片付けたかぁ?

ん〜…私も疲れたぜ〜…」

 

大体20体近くエネミーを倒したセイバーがぼやく

自身も中々疲れた…まあその分エーテルやなんかをゲット出来たんだが

 

「あー…早く帰りたい…」

 

「まあまあ…ん?あれは…」

 

「お?多分あれがカードキーだな…ふー…やっとゲット出来たぜ…

ま、ともかくこれで回収完了だな!早速帰還してーーー」

 

「…見つけたにょ…」

 

今にも帰ろうかと言う時にーーー

見つかりたく無い人物に見つかってしまったようだ。



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聖杯戦争〜1回戦②〜

約1ヶ月ぶりの今年初めての初投稿です

遅くなって申し訳奈須!
ポジモンイン・ムーンやったり淫夢バースやったり
fgo攻略してたら遅くなっちゃ…たぁ!

これから更新速度が完全に不定期になるとおもう(予想)

後今回淫夢予想足りてないかも


「ちっ…何だよ〜面倒くせえなぁ…もう…」

 

対するUDKも良い表情は浮かべてない。

これが校舎ならば突っかかってるかも知れないがーーー

生憎アリーナの、しかも消耗してる状態なら話は別。

 

「ん〜?それはカードキーなのら…?

ふーん…お前見たいな初心者マスターでも

それぐらいはゲットできるにょね。」

 

向こうは相変わらずだ

しかし口を開く度殺意が沸くのはある意味凄いと思う(小並感)

 

「(おい…マスター?どうするんだ?

べつにまるっきり戦えないわけじゃ無いけど…)」

 

横のセイバーが声をかけて来る

分かっている、このままだと勝負になるのは明白だ。

そして…まだ自分達の魔力が足りないことも

そんな風に考えを巡らせているとひでが声をかけてきた。

 

「あれ〜?そう言えば確かアリーナ内なら

サーヴァント同士で闘わせられるんだったね…

ならここで一つ…決闘するにょ!」

 

(この流れは)まずいですよ!

そう心の中で舌打ちをする。

きつい状態だが…やるしか無いようだ。

 

「セイバー!」

 

「おっ、やるかぁ!」

 

横のセイバーも剣を構える。

準備は万端だ。

 

「ならこっちも行くにょ

来い!ライダー!」

 

そう彼が彼のサーヴァントを呼ぶとーーー

1人の男が現れる

 

ーーー上半身には大量の筋肉、そして腕にはムチ、

顔は隠しているのかグラサンがかかっている。

だがーーー均整の取れた身体かと思いきや下半身が貧弱すぎた。

 

「ハハッナス…ひでさん?あいつが敵っすか?」

 

「そうだにょ、

だからさささっと片付けて、おわりっ!」

 

「かしこまり!」

 

そんな会話をしながら此方の様子を伺うライダー

一通り話終えてからサーヴァントは此方に話かけてきた。

 

「おー…調教しがいがあるぜぇ…

ほらつべこべ言わずコイホイ」

 

「言われなくてもそのつもりだから心配しなくて良いぜ?

むしろここで潰せてラッキー、ってやつだな」

 

デュフフフw

何て笑いながらセイバーも答える。

 

だがセイバーとて自分が万全の状態でない事は分かっているはずだ。

そうならばここはーーー

 

「行け!セイバー!」

 

「おう!それじゃあーーーやるかぁ!」

 

速攻を仕掛けて一気に攻める!

 

そう言うが早いかセイバーの剣(イワナ)が素早く敵のサーヴァントにヒットした

 

「いってぇ!おい!もう許せるぞオイ!」

 

「知るかよ!ホラホラホラ!もう一発…くらいやがれ!」

 

続く二撃目もヒット

良しこのまま押し切ればーーー

 

「ライダー!」

 

「おー…やってくれんじゃん…仕込みがいがあるぜぇ〜」

 

ーーーそうは簡単にはいかないのがサーヴァント

相手のサーヴァントの鞭がセイバーの剣を捕らえる

 

「!しまっーーー」

 

「もう助からねえな〜オラッ!」

 

いつの間にか接近してたライダーから激しい一撃を貰う

そのままセイバーはーーー

 

「まだまだこんなもんじゃ無いからな〜

オラッ!オラッ!オラッ!」

 

いつの間にか手に加えた鞭でセイバーを拘束する

そしてそのままセイバーの事をいたぶってーーー

 

ーーーもはやこれは「勝負」なんかじゃなくーーー

 

ただの「私刑」だ

 

「よーし!いいにょ!ライダー!

そのままさっさと決めてしまうにょ!」

 

敵のマスターが何か言っている

自分も何か声をかけなきゃーーーでも一体何を?

 

「くっ…!」

 

セイバーが必死に耐える

あんなに必死に耐えてるのに自分はーーー何もできないのか?

 

「おー…いい格好だぜぇ?それじゃ最後の一発くれてやるよオラ!」

 

そうライダーがいう。

そしてセイバーはそのままーーー

 

 

 

 

ーーーその直後2人の間に赤い壁が広がった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マイルーム

 

「…」

 

セイバーは先程から黙っている

だがあんな負け方をすれば仕方ないだろう

 

 

あの時アリーナでは時間切れで決着はつかなかった

しかしセイバーはボロボロ

あのまま続けていたら間違えなく負けていただろう

 

「こんなんじゃ勝負にならないよ〜

まあ後せいぜい6日間がんばって、どうぞ

僕に勝つには無理だろうけどにょ〜」

 

そう言って彼は去って行った。

 

その後自分達も帰ってはこれたがーーー

 

「…」

 

幸いにもセイバーの怪我はそこまでは無いらしい

少なくとも大事には至って無いようだ。

ーーーセイバー自体の耐久もあるだろうが

やはり手加減されたのが大きいらしい

 

「マスター」

 

そうセイバーが自分に声をかける

 

「どうしたの?セイバー?」

 

「…失望しただろ?私は…本当は弱いサーヴァントだって

私みたいなサーヴァントを引かなきゃ良かったって

そう思っただろ?」

 

セイバーが俯いてそう言う

 

ーーー自分は弱いサーヴァントだーーー

 

自分はサーヴァントについて良く知らないし

魔術についても何にも分からないけどーーー

 

「…そうだよな…そうに決まってるよな…

やっぱりそうだよ。自分はーーー自分はーーー」

 

きっとセイバーは「弱い」んだろう

それこそもっと強いサーヴァントも引けたかもしれない

 

「ごめんな…マスター、ごめんーーー」

 

でもそれが仮に麗しい皇帝であっても、不敗の贋作者でも、

稀代の大妖怪でも、最強の英雄王であっても、

 

今、ここにいるのはーーー

 

「セイバー」

 

「なんだよーーー!?」

 

ーーーセイバーを抱きしめる。

セイバーは驚いてる、(顔が)赤くなってんぜ?

 

「え、えとこれは」

 

「前も言ったかもしれないけど」

 

前置いて

 

「セイバーは自分を助けてくれた、自分にとって最高の

ーーー最強のサーヴァントだから

もし弱いなら一緒に強くなろう、

セイバーだけで足りないなら自分も強力しよう、

ーーーだから、終わる時まで決して諦めないで」

 

一気に言った、ってこんな事言っても説得力ないけどね

まあそんなに気にしないでーーー

 

「ふっ…あはははは!」

 

ちょっと待って!笑われたんですけど!?

 

「本当ーーー面白いマスターだな、マスターは」

 

そう言ってセイバーはまた笑う

ああ、やっぱり笑う方が似合ってる

 

「よっしゃ!じゃあ行くぜ!それにカードキーは取れたんだしな!

次会うときは必ずリベンジだ!」

 

ああ、次会うときは必ずーーーリベンジだ

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「んー…これなら多分「編集」出来るで?」

 

「それは本当か!?」

 

とか何とかで自分達は今教会に来ている。

何で教会にいるかと言うとーーー

 

 

「強くなる方法?うーん…なら教会に言ってみたら?

あそこなら多分サーヴァントなら強化できたはずよ…多分」

 

強くなる方法を聴くために保健室に言ってSNNNさんの意見を聞いて来た

 

ちなみにその後「何で私に聞くのよ」と言われたが

 

「ああ、多分これなら行けるで

ま、わいに任しとき」

 

この女性ーーー「たいさ」と言う人がしてくれるらしいが

何処と無く胡散臭そうなのは自分だけだろうか…?

 

「ファイアローファイアロー…(S126)んじゃこん中に入ってくれるか?」

 

「こ…これは大丈夫なのか…?」

 

セイバーも不安そうだ。

まあ自分の事を弄って強化するなら当たり前だよなぁ?

 

「大丈夫大丈夫、ヘーキヘーキ平気だから」

 

悪徳ビデオ業者みたいなコト言ってんなお前な

まあ兎に角セイバーを入れTISが自分に問いてくる

 

「うーん…今なら筋力と敏捷がワンランクずつ上げられるで?

にしてもオールEとか…流石にきつすぎや」

 

どうやらセイバーの能力が低い要因としては自分の魔力不足もあるらしい

まあ元々セイバー自体の能力もそこまで高くはないらしいが

 

「…よし、終わったで、これでええやろ」

 

そう言うとセイバーが出てくる

見た目的にはあんまり変わってないが…

 

「どんな感じや?」

 

「上がってる感覚があるぜ?見た目感じないけど…」

 

どうやら成功らしい

身体にも別状ないようでほっとする

 

「ほな良かったな

それじゃあまた来てくれや

いつでも受け付けるで?」

 

そう言って自分達を追い出す

それじゃあ出て行こうか、とそんな時

 

「あら?先客かしら?」

 

1人の女性が入ってきた



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聖杯戦争 〜1回戦③〜

ホ モ は 不 滅

おーお前どこ行ってたんだよ。ハーメルンに言うぞ?
って感じで遅くなりすぎィ!ました…

もう前後関係すら無茶苦茶や。って兄貴がいたらまず申し訳ナス…
筆者は飽き性、それ色々分かってるから…

後もう見てる兄貴もいないかもしれないけど
やはり書き上げる事こそ自分のやるべき事だと考えて
新しいのを投稿しました。

拙い文章ですが楽しんで貰えば幸いゾ


「御免なさいね

もし終わったなら代わって貰えるかしら?

私もここに改竄しにきたのよ。」

 

そう赤い服の女性が声をかけてきた。

この女性は…

 

「…って貴方のサーヴァント、霊体化させてないの?

どれだけ自信があるのかは知らないけど

そんな事してると足元掬われるわよ?全く…」

 

…「霊体化」…?

え、何それは…(困惑)

 

「え?貴方もしかして霊体化知らない?

…あっきれた。貴方ウィザードでしょ?

それぐらい出来て当然よね?」

 

いや自分ウィザードとか…

んにゃぴ、ちょっと良く分かんないです…

 

「…貴方、こ↑こ↓が…ああ違う違う!

ここがどこで今何をしてるかちゃんと理解してるの!?」

 

いや、全然

その言いにくいんですが実はーーー

 

「自分記憶喪失でしてーーー」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…それでこういった経緯がありまして…」

 

その後ベンチに座って色々彼女に質問された。

ちなみにセイバーは飽きて横で寝てた

 

「…成る程、事情は分かったわ

つまり貴方の記憶はこのセラフにダイブする際に

無くしてしまってて今は何も分からないまま

聖杯戦争に参加している、と…」

 

「まあ大雑把に言えばそんな感じです…」

 

自分の事情を彼女に全て打ち明けた

…よくよく考えてみると記憶なくしたまま戦うって

相当まずい状況だよなぁ…

 

そこまで言うと彼女はこちらを向いて

 

「んで?結局どうなのよ、貴方は」

 

「え?いやどうって?」

 

「そんな半端な気持ちでこの戦いを進めていくわけなの?

…悪いけどそんな半端な気持ちで勝てる程この戦いは甘くないの

確かに記憶が戻らないのはご愁傷さまと思うわ。

 

でもここにダイブする前の貴方は間違えなくこの戦いに臨もう

としてたはずよ。

だから…それが闘えない理由にはなりはしない」

 

ーーーーーー

 

「…それじゃあね

…少なくとも戦う理由ぐらいは持って起きなさい」

 

そう言って彼女はその場を立ち去ろうとしている

哀れんでいるのか、それとも哀れんでいるのか。

それは分からない、分からないーーーけど

 

「…自分は、自分は弱いですけど」

 

声をかけ直す。

 

弱いマスターの戯言と思っているだろうか。

後ろを向いたままだから分かんないけど、

 

「自分はまだ自分の事を何も覚えてなくてーーー

だからそれを見つけるためにも、目的を見つけるために、

 

「俺」は戦います。

それが自分の今の答えです。」

 

言い放つ。

…全く、こんな事言っても何の意味があるのか。

さっぱりだな?隊長?

 

「そう…

なら精々頑張りなさいな。

 

…1つだけいい事を教えてあげる。

貴方の対戦相手

ーーーひでのサーヴァントは「拘束」 が得意らしいわよ。

まあ、あいつが勝手に漏らした事だから何の信憑性もない事かも

知れないけど。」

 

「…何でそんな情報をくれる必要があるんですか?」

 

「別に、ただひでよりあんたの方が戦いやすいと思ったからよ。

ーーーと、まぁ、

そんな情報があろうが勝敗は変わらないかも知れないけど」

 

だがそれでも今の自分達にとっては大事な情報な1つだ

有り難く受け取っておこう。

 

「それじゃ、もういいかしら?

私忙しいからーーー」

 

「あっ、ちょっと待って!」

 

行こうとする彼女を止める

そう言えば聞きそびれていた。

 

「もし良ければ名前ーーー

聞いてもいいかな?

あ、ちなみに自分はーーー」

 

「遠坂、遠坂凛、よ

ま、精々覚えておきなさいな」

 

そう言うと消えていった。

 

「…遠坂、凛、か」

 

もし勝ち上がったなら彼女とも戦うのだろうか

それともーーー

 

 

 

まぁ、とりあえずは

 

「起きろーセイバー…アリーナ行くぞ〜」

 

「んー…何だよ、うるせえなー…」

 

セイバーを起こしてアリーナで修練としゃれこむとしようか

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…何で、あんな助言したのかしらね?」

 

遠坂凛は1人屋上でそう呟く

本当にどうしたんだろうか。いつもならこんな事、しない筈なのに。

 

「ーーーまあ、ただの気まぐれね。

全く、私も焼きが回ったかしら?」

 

「ーーーってなによ、アーチャー?

あんた何笑ってんのよ?」

 

「ーーー」

 

「ってはあ!?何よ!それ!私はそんなお人好しじゃありませーん!

やかましいわ!大体、

そんな事言ったらあんたもあいつのサーヴァントチラチラ見てたじゃないのよ!」

 

「ーーー」

 

「え、見てないですって?

…ははぁ…そんな風に言うところがまた怪しいわね…

ってもしかして、あなた、あのサーヴァントの事が好きなの?

って違う?じゃあ何なのよ?」

 

 

「ーーー」

 

「…彼女とは何か、そう、ぼんやりと…?

…何言ってんのよ」

 

「ーーー」

 

「まあ、まさかと思うけどあのサーヴァントとは戦えないとか

言い出さないでしょうね?そうなら早めに言いなさい?

すぐに令呪でーーー」

 

「ーーー」

 

「ふーん、なら良いけど、

まあ貴方は最強のサーヴァントなんでしょうから、

大丈夫なはずよねぇ?」

 

「ーーー」

 

「…ふふっ…なら結構、さ、アリーナに行くわよ。

ゲートキーもさっさと集めないとね」

 

「ーーー」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「寝てるな!」

 

「あーイヤー…まあー…

………

 

ごめんごめん私が素で間違えた!

許して下さい!何でもしますから!」

 

「ん?今何でもって…」

 

「はいはい、ストップ、ストップ。

そう言った話は他所でやってくれると嬉しいかなー

私的には」

 

今自分達は保健室にいる。

 

え?何でこんなところ(チャ)にいるか分からないって?

いや、それはーーー

 

「要は霊体化の事を聞きに来たんでしょー…

あーもーしょーもないじゃない…

帰ってくれないかしらー?」

 

まあまあ他に人は殆どこないんだし、

ゆっくりしましょうよ。

購買で買ったこれでも食べながら、

 

「あーお饅頭かー良いわね〜

1つ頂いても?」

 

「それじゃ私も1つ頂くとするか…

ん〜アグッ…

うん、おいひいよ!」

 

うん、美味しい!

よかったー購買で買ってー

セラフにいる間は食べる必要はないらしいけど

味は感じられない訳じゃないんでしたよね?

 

「ずずずっ…ずずっ…プハー☆

ご馳走様でした。

 

それで霊体化についてだっけ?」

 

いつの間にか出していたお茶を飲みながらさなななは

話を切り出す。

確かに見えたままだとクラス暴露の原因にならないだろうか?

 

「まあ、結構目立つ見た目してるわね?貴方のサーヴァント

 

…見た目だけだと魔女。典型的な

 

私ならそのサーヴァントを見て真っ先にキャスターだと考えるわ

そう言った意味ではクラス偽装になって良い…のかも」

 

さななながそんな事を言う。

クラス偽装か…成る程。

確かに、セイバー要素はありませんって感じだもんなぁ。

だってセイバーって剣士のクラスな訳だし…

 

「そう言えばセイバーってさ、

何でセイバークラスで召喚されたの?

セイバーにしては魔法使いらしい衣装だし…」

 

「…まあ、多分こいつのせいだろうな。」

 

そう言うとセイバーはどこからかあの魚を取り出す

 

…改めて見ると凄いな、大きさとか、迫力とか…

 

「…ん〜これはイワナかしらね…?

でもこれを振り回すって…」

 

「イワナ?」

 

イワナ…聞いた事ない魚だな。

何かに気がついたような態度のさなななに声をかける。

 

「そ、イワナっていう魚でね…

まあ、魚自体は別に珍しくないんだけど…

 

…待って、もしかしてそれって…」

 

「え?さなななさんーーー」

 

「あー、はいはいはい!そこまでにしてくれよ!

全く、見世物じゃないってのに…」

 

そう言うとセイバーはイワナを取って消してしまう。

あっ、ちょっと待って下さい、もう少しお願いします!

マアアアア!

 

「もー、十分みただろー?

それより早くアリーナ行こうぜ!日が暮れちまうよ!」

 

んー…まぁそれもそうか…

それじゃさなななさんありがとうございました。

 

「…って、あなた達何のために来たのよ!

結局霊体化の件はーーー」

 

「あ、それなら私できるからヘーキだぜ?

ただ今は別に消えなくてもーって思って」

 

「は?(威圧)」

 

あっ…そっかぁ…

ってことはこの会話に意味は…

 

「ないです。」

 

「あっ、ない」

 

「フザケンナ!(迫真)」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…ふぅ、行ったのね。あいつら私の事便利な情報屋扱いしてないかしら…?」

 

彼らが行った後さななながそんな事をぼやく

まあ暇なのは事実だし、また来てくれても構わないんだけど…

 

「…って!何考えてるの!私はAIよ?AI…

マスターの健康維持の為今日もバリバリ頑張るわ〜って感じで!

取り組まないと!」

 

調子が狂うゥ^〜って感じね

全く…

 

「…それにしてもあのイワナ…ぱっとみふざけた武器だけど…」

 

「… いや!ありえないわね!

もしそうならこんなに苦労する訳がないんだから」

 

「さーて、お仕事お仕事っとー…」

 

そんな糞でか独り言と共に考えを放り出し

また自身の作業に戻って行った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それでマスター?今日はどんな訓練と行こうか?

まあ、ちょっと激しい奴でも大丈夫だぜ?」

 

隣のセイバーが声をかける。

確かに訓練しなければ道は開かれない

その為にも今日はーーー

 

「第1層のカードキーはゲットしたから今日は第2層に潜ろうか。

うん、やっぱりこう行ったダンジョンは深く潜れば潜るほど

色々手に入るって言うのがある意味相場だし…」

 

やはり新しい場所に行けばその分だけ新しい出会いがあるはずだ。

 

それにカードキーのゲットと行った目的でも結局は第2層に行かなくちゃ行けないんだし…

 

「まあゲーム的って言われればそれまでなんだけどね…

セイバーはそれでいい?」

 

「ああ、私はそれでも構わないぜ?

ただゲームってなんだ?」

 

あっ…そっかぁ…

セイバーが過去の英霊ならゲームなんか知らなくて当然か…

 

「今風の遊びなんだけど…

もし良かったらアリーナから帰ってきてやって見る?」

 

「んー…そうだな。

もし差し支えなければやらせてもらってもいいか?

そんな風に言うって事は戦略的にも役に立つことがあるかもしれな

いし…」

 

「分かった。なら帰りに購買に寄ろうか。

RPGならきっと一本くらいなら置いてあるだろうし…」

 

ちなみにあの購買では色々売ってる

普通なら購買に置かないようなものまで

置いてあるって大丈夫なんすかね…?

 

「じゃあ行こうか、セイバー。」

 

「ああ、マスター!今回もいい結果残そうぜ!」

 

そんな事をいいながら新しい第二層へと足を運んで行った。




あ、そうだ(唐突)

次の話はなるべく早くするから…(自己強制証明)


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聖杯戦争 〜1回戦④〜

一ヶ月前から失礼するゾ〜
このss遅スギィ!
自分謝罪いいっすか?
淫夢のss見てそうだから淫夢のリストにぶちこんでやるぜ!
いきなり夜遅くに投稿してすいません!許して下さい!
なんでもしますから!(なんでもするとは言ってない)

後今回セイバーについての表現で
多少物議を醸す可能性があるので注意
(糞ザコ投稿者特有の予防線貼り)

セルフギアススクロールも守れてないのにさぁ、
恥ずかしくないのかよ?(反省)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第2層

 

4日目

 

「いやっ!」

 

剣の音がアリーナに響く。

第二層を調べ始めてから早3日

あれからライダーのサーヴァントに会うこともなく

徐々にアリーナをセイバーと進んで行った。

 

…ちなみに2日目と3日目?それは…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2日目

 

「よし!セイバー!」

 

「行くぜー!食らいやがれ!」

 

キンッ!(クソでか金属音)

 

「「あっ…(察し)」」

 

 

 

「…キッツイぜ…2層になったら急に強くなりやがって…」

 

「セイバー、帰ろうか…まあ少しは倒せたから…多少はね?」

 

 

3日目

 

「よし、編集も十分!今日はいけるんじゃないか!?」

 

「おう!任せておいてくれ!

昨日あの後編集した力食らいやがれー!」

 

 

保健室

 

「ちょっとこう行った経験は…ないですね。

最初はめちゃくちゃ無双できて

えぇ…(楽勝なんだけど)と思ってたんですけど

あの強エネミーって言うんですか?

色々なエネミーがいるらしくてアレ(大変)なんですけど…

襲われて

攻撃喰らって

追撃も貰って(散々)

ということなんですけど…

それでその

敵エネミー

殺したんですけど(全力で)

えぇ…(恐怖)と思って

帰還したんですけど

まあ

一体だけなんですけどね(反省)」

 

「お前ら重いんだよ!(損傷)」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…とかなんとか言うわけで大分探索が遅くなってしまった。

まあ、その反省を生かしたおかげか今は安定して倒せるわけでもあるんだけど…

 

「これで終わりだっ!」

 

セイバーの一撃が敵のエネミーに入る。

それを最後にエネミーが塵へと帰っていった。

 

「お疲れ様でしたー

ありがとなーマスター

おかげで安全に倒せたぜ!」

 

そんな事を言ってセイバーは勝手に頷く

まあ私の能力が上がってるのも確かだろうけどなんて言いながら

 

「…ん、お疲れセイバー」

 

「なーんか反応悪いぜ?大丈夫か?」

 

「ん、大丈夫大丈夫…

じゃあカードキー取って帰ろうか、セイバー?」

 

「…了解したぜ、じゃあカードキーを…」

 

二つ目のカードキーに触れる。

これで二つのゲートキーの取得

すなわち決戦への資格は手に入れた。

 

 

だけどーーー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マイルーム

 

「…」ピコピコピコピコピコ↑コ↓

 

マイルームでセイバーがテレビ画面に食い入るようにして

見ている。

どうやら渡したゲームが大分面白かったらしい

有名なRPGの5作目とはいえ随分と古いわけなのだが

まあ初めて触るゲームならやはり面白いのだろうか

 

「…おーい、セイバー?」

 

「ん…マスター」

 

「渡したゲームは気に言ってくれた?」

 

「もー気に入ったってレベルじゃないぜ…

これならもうずっと出来るくらいには…」

 

サーヴァントにあるまじき発言である。

まあゲームって一気にやりたくなっちゃうしね、しょうがないね。

 

「ところでマスター?」

 

ゲームコントローラーを置いてセイバーがこちらを見る

そのいつになく真剣な目を自分は見てーーー

 

「何か私に隠し事してないか?

いや、まあ別に隠したままでもいいんだけど…」

 

そんな事を聞く

 

ああ、まあ誤魔化しきれないか…

サーヴァントとはそれすなわち過去の英雄

つまりーーー当然、見る目もある。

 

そう観念した自分はサーヴァントに打ち明けた

まあ別に隠すような事でも不利益になる事でもない。

 

ただ少し、ほんの少し、恥ずかしいだけだ。

 

 

 

 

 

「戦闘の役に立ててない…か…」

 

自分はセイバーにそんな事を話した

だってそうだ攻撃もセイバー、防御もセイバー

せいぜいできるのは敵の行動を読んで指示を出す程度。

 

当たり前のような事だが人間よりサーヴァントの方が強い

だから頼るのは当たり前…当たり前なのだが

 

それはセイバーの動きを阻害することになりはしないか?

 

「ん〜でも別に邪魔なんて事はないぜ?

そもそもサーヴァントとマスターはそんなに一身同体じゃない

…そもそも使い魔みたいなもんな感じだからな

マスターが居なくちゃ消える運命だし。

だからまあ気にしなくても大丈夫だよ、マスター

…まぁ、私はそんなに強くはないかもしれないけど」

 

目の前の少女は笑いながらそんな事を言う

 

それもそうだろうな

少女のように見えても彼女は立派な「騎士」

 

自分を守ってくれるーーー大切な相棒(パートナー)

 

 

でもだからこそ、だからこそじゃないだろうか

このままじゃいつかこの関係もーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「で、何?

もしかしてあなたは私に話を聴きに来たと?

サーヴァントも置いて?」

 

はい、お願いします…!(懇願)

 

ちなみにここは屋上

そんな所で今TOSKと2人っきり

何も起きないはずはなく…

 

「馬鹿じゃないの(正論)

いくらアリーナ以外の場所での戦闘が禁止されてるからって

丸腰って…しかもそれを私に言っちゃうって…」

 

ちなみにセイバーは自室待機

「ちょっと1人で出かけてくる」なんて伝えたら

何も言わずにゲームに熱中していた。

 

それでいいのか、サーヴァント

守るとは言ってもそこら辺の態度は実に少女らしい

 

「ほんっと!

これが戦場なら間違えなく早死にするタイプよ本当

私が言える事ではないけど、もっと危機感持ちなさい、

危機感」

 

そんな風に言われると悲しくなる。

ショボーン(シケボイス)

 

「 …それで?確かサーヴァントのサポートだっけ?」

 

まあ簡単に言えばそんな所だ

 

とはいえ敵のサーヴァントを倒す程の力が欲しい訳じゃない

できればセイバーの邪魔にならない程度の行動が出来ればぐらいだ

 

自分の身は自分で守れるはずです。

 

「ま、当たり前だけどサーヴァントに対して聞くような魔術なんて

あまりないわね

相手が対魔力の薄い相手ならともかく

対魔力が高いサーヴァントに対してなんてまず効かないわ

 

それこそセイバーやランサーにガンドなんかで動きを止められる

マスターがいたら見てみたいものよ」

 

そう言って遠坂は笑う

うーん、どうやらダメみたいですね…

 

「…まあでも、まるっきりそういうわけでもないけど

そうね、貴方礼装なんて探してみたらいかがかしら?」

 

「「礼装」?」

 

「そう、礼装

このムーンセルなら…コードキャストと呼ぶべきかしら

とにかくそれをつけるとね…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「どう?分かってくださった?」

 

「」

 

あっ、そっかぁ…(思考放棄)

これもうわかんねぇなぁ?

 

「ま、まぁとりあえずその礼装って言うのをつけると

自分でも魔術が使えると」

 

「大体そんな感じ、

今なら確か購買で礼装が売られてたかしら。

まあ私には特に必要ないものだし、買いに行ったら?

何も無いよりは安心じゃないかしら?」

 

そんな事を言いながら自分に情報を渡してくれた。

 

…それにしても

 

「…うん、ありがとう」

 

「え?」

 

「いや、こんなに話してくれてるのって保健室の先生と

遠坂くらいだなーって

他のみんなはピリピリしてるし、

だから何か…ありがとう、遠坂って優しいんだね」

 

「へ…や、さ、しい?」

 

「…」

 

あれ?どうしたんだろう?(鈍感)

遠坂〜?硬くなってんぜ〜?

 

「ちっ、ち…違うのだわー!

 

いい!違うの!私は!

ひでよりあんたの方が組み敷きやすいと考えれたからで

あって!別にそれ以外の意図なんてないわよ!

全く!もーう!」

 

いきなり赤くなって反論してきた。

てか言葉遣いも一部おかしくなってませんかねぇ

 

「あーっ!全くもう!調子!狂っちゃったわよ…!

もう行きなさい!ハイほらほらほら!どいたどいた!」

 

そう言いながら強制的に帰らされる

ちょっと待って!ストップ!遠坂!

 

遠坂さん!何押し込んですか!やめてくださいよほん

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はーっ…はーっ…な、なんなのよ!彼奴!」

 

あいつを追い出してから息を吐く

全くあいつ相手だと調子が狂う。

 

そう、これもそれもーーー

 

「アーチャー!あんたがいつも変な事言うから

調子が悪くなんのよ!責任とりなさい!責任!」

 

「ーーーーーー」

 

「え、何?「そもそも君の性格が…」ですって?

うるさいわよ!全く!」

 

 

「…全く、自分のサーヴァントもあいつも、頭が痛くなるわ。

本当に、ほんっとうに…」

 

 

「ありがとう、か…」

 

「あんなに素直に言われたのは…久しぶりかもね、うん」

 

そういって遠坂は一息ついてーーー

 

「まぁ、彼にとってもいい薬になったでしょ

さて、こっちはこっちでアリーナ行くわよ、アーチャー?

会話で満足出来ない部分は是非戦闘で補って欲しいわね?」

 

「ーーーーーー」

 

また少女は、戦場に戻っていく。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アリーナ

 

「よーし!今日もバリバリ進んで行こうぜ!マスター!」

 

あの後買い物を済ませてから編集して直ぐにアリーナに向かった。

 

TISが言うには「これぐらい育てば大体この層の敵は大丈夫」

…らしいのだが

 

「そーいえば何しに外いってたんだ?

やけに気分うきうきなのら!って感じで帰ってきたけど」

 

ん〜それはね…

 

「…セイバーを驚かせたいから秘密、かな?」

 

「は?」

 

「いいじゃないかたまには

こういった「隠し事」も別にいいんでしょ?」

 

「まーそー言う事はいったけどさぁ…」

 

セイバーが膨れ顔になる

ああ、何だろう。

こうしてセイバーと話してると楽しくてーーー

 

本当に同級生の友達みたいにーーー

 

「ふーん…隠し事…隠し事…

あ!さては保健室の先生とデートしてたな?」

 

「それは違います(半ギレ)」

 

まぁ、そうではない。

確かにSNNN先生にはちょくちょく会ってはいるが…

 

ないです。ない!(絶望)

 

「そうやって無闇に否定するのが怪しいぜ〜?

な?本当は…」

 

 

 

「おや〜?こんなところで何やってるにょねぇ?」

 

 

「…セイバー」

 

「…ああ、マスター」

 

ああ、勿論

警戒してないわけじゃないさ。

 

目の前に表れるのは2人の男

そう、そして「こんなところ」で出会う連中なんて一人しかいない

 

敵のマスターとサーヴァントだ。

 

 

「久々にょね、

あんな惨敗喫した後なのに

てっきりもうドロップしてるかと思ってたにょ」

 

「残念ながらそうはいかないよなぁ?

どうもマスターも自分も性格が悪いみたいでそう簡単には

 

諦められないからな」

 

セイバーが剣を構える

アリーナ内での戦闘は基本禁じられているーーーが

 

多少の時間内ならその限りでもない。

 

「ライダー?」

 

「おー、いーじゃんいーじゃん

ここんところ体動かしてなかったから

なまっちゃったんですよねぇ?

 

…それにぃ…」

 

そう言うとライダーが現れる。

…にしてもこちらを見て、どうかしましたか?(威嚇)

 

「…そこのマスター!中々仕込み甲斐あるじゃん!

ひでさん!捕まえて調教いいっすかぁ〜?」

 

「は?お前、僕がお前が調教したいならつって集めたよなぁ?

女子何人かぁ、足りないにょ?」

 

「雌ガキなんて必要ねぇんだよ!」

 

「お前ホモかよぉ!?(当然の帰結)」

 

てかそんな事して大丈夫なんですかね…?

まぁプログラムだろうから大丈夫…だろうけど…

 

「という訳でサクサクッと雌ガキをぶちのめして、オワリッ!

覚悟しとけよ〜?従順になるまでやるからな〜?」

 

「好きなだけいってろ、このおやつカルパス

…ところでマスターはホモじゃ」

 

僕は違います(全ギレ)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

SE.RA.PHからの警告です

速やかに戦闘行為を中止してください

 

「セイバー!」

 

「ライダー!」

 

「おう!」

 

「かしこまり!」

 

初撃

お互いに付き合わせたように相撃つ

 

此処までは予想どおり、ではこの後からが最も大事でありーーー

 

 

 

「明確な弱点があるってのは辛いなぁ?」

 

「イッテェ!おい!」

 

二撃目

初撃で出来た隙をセイバーが狙う

特に下半身とかーーーおやつカルパスとかーーー

 

 

 

「!セイバー!一回退がれ!」

 

「おう!マスターよく見えてるじゃねーか!」

 

「雌ガキの癖に…必要ねえんだよ!」

 

三撃目

やっぱりな♂

向こうの決め手は拘束

それは幾ら隙を見せている様にしても狙っては来るだろう

 

でも知ってればーーー見切れる!

 

 

「くっ!何やってるにょ!ライダー!

早く決めろ!」

 

「しょーがねーなぁ…雌ガキ相手に使うのは趣味じゃないんだが…

かしこまりっ!」

 

 

なっーーー!?

突っ込んできたーーー!?

 

あの得物で自分から接近戦を…

ッ!セイバー!

 

「任せとけ!オラッ!」

 

突っ込んできたライダーにセイバーが咄嗟のガード

 

…別に力負けしてる訳でもないな…

 

ーーーならおそらくーーー

 

 

 

「ホラホラ!どうしたライダー?

私はまだまだ健在だぜ?」

 

「悲しいなぁ…」

 

「…は?」

 

そのままセイバーとライダーは組み合う

鞭は別にセイバーに対して効力は及んでない

むしろ近づいてマウントを取ってる分セイバーか有利ーーー

 

いや、違う

 

 

 

SE.RA.PHからの警告です

後少しで戦闘を強制終了ーーー

 

「…ライダー!「スキル」にょ!」

 

「スキル…?しまっ!」

 

 

「かしこまりっ!

オラッ!堕ちろ!」

 

「「卍解〜」」

 

そう言うとライダーの手に巨大な剣が現れる

間違えない敵はこのスキルを狙っていた。

 

一撃で持っていける距離に持っていくために

 

「オラッ!サーヴァント堕ちろ!

…堕ちたな」

 

そのままセイバーに斬りかかる。

このままならセイバーに勝ち目はない

セイバーも守りの体制が取れずにそのままーーー

 

 

「ーーーhack(16)

礼装・守り刀!」

 

ーーーライダーの動きが止まる。

 

 

 

ーーーそして、そのまま対戦の終わりを告げる赤き壁が広がった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

マイルーム

 

「…それでさ、購買に売ってて…まぁ、全財産叩いたんだけど…

でも役に立ったから…」

 

部屋に帰ってセイバーにそんな事を話す

 

セイバーはーーー聴いてるんだろうか

心有らずって感じだけど

 

「…ねぇ、セイバー?聞いてる?」

 

「ーーーあぁ、聞いてるぜ。マスター」

 

「…なんか、怒ってる?」

 

どうもさっきからセイバーの調子が悪い

もしかして勝手にこういう事されると迷惑だったとか…

 

「…マスター、マスターは凄いな。」

 

「え?」

 

「…あん時、確かに結果は良かった。

でも私は…私はどうだよ…結局前と同じだよ…

私じゃ私じゃマスターを…!」

 

 

あの後、

SE.RA.PHからの強制終了の後

ひで達は帰っていった、案外素直だったかーーー

 

まぁ、捨て台詞は貰いましたが

 

次に会うのは本戦だろう

その時までにこちらも更に強くならないとな

 

そんな事を考えて彼らがリターンクリスタルを使ったらーーー

 

セイバーが、倒れて。

 

んでリターンクリスタル使って、マイルーム帰って

横にして、んでさっき起きて

 

今になる

 

 

「…はは、笑ってくれよ、な?マスター?

こんな使えないサーヴァント、必要ないよな、な?」

 

うーん…まぁあれだ。

拗らせてるな、うん。

 

まぁこういう時はあれだ、ゲームでもすれば治るから安心!

さーてカセットでも出してーーー

 

「…うん、そうなんだよ。やっぱり私は駄目だったんだよ。

あの時だってーーー」

 

「…ははは!そんな事考えたら楽になったよ

さて、マスター?どうする?

私はなんでもマスターに任せるぜ?

ほら、早く命令してくれよ〜私はそれに完璧に従うぜ〜?」

 

…ゲーム機、ゲーム機、どこだっけ。

見つからないなぁ…見つからない…どこに、しまったっけ?

 

「あーそれともあれか!こういう時は身体だろ?

安心しろってマスター!

私は娼婦ではないが、娼婦の真似事は出来る!

ほらマスターも遠慮せずにーーー」

 

 

 

ーーーパシッ

 

…軽いな…うん

我ながら軽いわ、ビンタ

あれだな、ガチビンタやった事、ないからだな、うん

 

うん、ひと言

 

「うるさいんじゃーーーうるせぇ!」

 

「…マスター?」

 

「…あのさぁ?自分、イワナ、言わなかった?

「お互いに頑張ろう」って

だから今回駄目だって別にいいじゃん

死んだわけでもないんだし。」

 

「…でも、私」

 

「うんあれだな、なんか腹減んないっすか?

ここにぃ、さっき買ったのあるんすよぉ

食いませんか?食いましょうよ」

 

「えっ、ちょ、どぇっ?

 

…もう訳わかんねぇよ、もう…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お ま た せ

とろろ蕎麦だったけど、いいかな?」

 

「…」

 

「ほら、セイバーも食べてほら」

 

「…いただきます。」

 

「どう?(レビュー)出そう?」

 

「…やっぱりマスターが作る料理はうまいな

しっとりとしていてーーー」

 

「違うだろぉ?ほらもっと本音言ってみぃ?

「不味いですー」って、

正直失敗したし…」

 

「…」

 

「…もっとさ、信頼してくれよ。セイバー。

いや、まぁ、しにくいだろうけど…

 

自分もさ、セイバーの為に必死にやってんだからさ。

だからセイバーも…少しは信頼してくれないかな

 

だって主人と従者…いや、違うな

「友達」として」

 

「友達…?」

 

「そ!友達!

ってダメか、流石に友達は早いですねこれは…

せめて付き人レベル…ぐらいなら…」

 

「…ううん、嬉しいよ、マスター

まだ貴方のサーヴァントでいいの?」

 

「ーーーあぁ、もちろん、これからもよろしくセイバー」

 

「ーーーああ、任されたぜ。マスター…

 

…さて、この蕎麦食べきっても構わないんだよなぁ?」

 

「食うのか…(困惑)」

 

「ま、多少はね?

それに言うほど悪くもないです。」

 

「そっか、それじゃあまだ堪能して貰おうかな。

(追加)」

 

「やめて下さい…!このまま行けば私死んじゃうかもしれない!」

 

「蕎麦すすりながら言われても信憑性薄いんだよなぁ…」

 

 

 

 

 

 

ーーーああ、ありがとうマスター。




あ、そうだ(唐突)
次回で一回戦終わるけど「多分」早く終わるゾ

「多分」






正直欲望出して書いちゃった(屑)


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聖杯戦争 〜1回戦⑤〜

めちゃおそ(投稿頻度)

早いとはなんなんですかね…?(哲学)

しかも遅さに対して書きあげた分量が少なすぎる!
それに質もそんなに良くない…良くなくない?(予防線貼り)
中々…ガチ戦闘は…難しいねんな…(反省)

これも作者が頭ワルワル〜なのが原因だからスミマセン!
ユルシテクダサイネ…(web姉貴好き)

という訳で決戦日です


5、6日目?さぁ、なんのこったよ(思考放棄)


7日目

 

保健室

 

まだ朝も早いが、2人の男女が語り合っている

 

ーーー1人は望む者、もう1人はーーーそれを見守る者

 

「それで?最期に私の所に来たのはなんでかしら?

特にかける言葉もないんだけど…」

 

「いや、まぁ多少はね?

何せ初めてここに来て話した人だし…

 

それにもしかしたら…ここで終わる可能性もあるからね。」

 

「…そう

まぁ、私はAIですし?

忘れてる可能性が高いですけど?

…それでも何か癒しになるなら、まぁ保険医に取っては

冥利につきるって所かしらね?

 

…さ、そろそろ時間じゃないかしら?」

 

「おっ、そうだな

…また帰って来たらお茶の一杯でもオナシャス!」

 

そう言うと1人が出て行く

行き先はアリーナだろうか、それともーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…」

 

「…私個人としては、ってまぁAIなんだけど」

 

「どうか、彼に勝利の加護がありますように」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

保健室から出てセイバーと対峙する

今日は7日目、そう決戦の日だ。

 

「準備は万端か?マスター?」

 

隣に立つサーヴァントが問いかけてくる

そうだな、正直に答えようか

 

「…正直、万端じゃないなぁ…

てか幾ら準備しても足りない感じがあるし…」

 

まぁ、そりゃ緊張する。

この一戦で全てが決まるのだ。

遠坂なんかなら緊張しないんだろうけど

 

「おう!それでいいんだぜ!マスター!

私もいっつも緊張してたからなぁ…

やっぱり戦いは私達には向いてないよなぁ、うん」

 

そうだよ(便乗)

そもそもなんで戦う必要があるんですか(聖杯戦争否定)

みんな平和が一番!ラブアンドピース!

 

ん?ところで…

 

「セイバー、戦いなんて経験してたの?

いや剣もってっからそう言った経験はあるのかもしれないけど」

 

少し聞いてみる。

そう言えばセイバーの事あんまり知らないよなぁ…

でも女の子なのに戦場に立つのだろうか…

 

「あー…まぁな。

うん、少しはでもそんなに有名でもないから…

だからイワナかった?私そんな強くないって」

 

「ふーん…そっかぁ…

てっ事は女騎士って事かぁ…」

 

女騎士…響きがセクシー、エロいっ!

 

って言うけど英雄なんて案外女の子も多いのだろうか

男ばっかりだとむさ苦しいからね、しょうがないね。

 

「そう言えば「編集」はばっちり?

あれからこっちも幾つかスキルは手に入れたみたいだけど…」

 

「大丈夫、大丈夫

まぁ、見えるようなスキルじゃないんですけど

聞いてるから問題ないぜ?」

 

あの後6日目に2枚目のカードキーを手に入れると同時に

教会の方で「編集」して貰ったのだが

その時TISがこんな事を言い始めたのだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あ、セイバーあんたスキル使えるようになってないか?」

 

「え?そうなの?セイバー?」

 

「ああ、まぁな。多分この編集で使えるようになったんだよな?」

 

セイバーがTISに問いかける

スキルって言えばあのっ!?って感じでやはり英霊に取っての

攻撃手段の一つ

この決戦前に思い出してくれて幸いだ

 

「そうなるなぁ、それと全体的にステータスも上がってるで

良かったなぁ」

 

と他人事のように呟きながらタバコを取り出す

AIって煙草吸うんすかねぇ…?

 

「まぁ、正直あんさんみたいに精力的にきた奴らも居なかったちゃ

居なかったなぁ

そうやって使える物はなんでも使うって言うのは中々好きやで」

 

「でもそれって他のグループはそんなに直す必要がなかったって

事ですよね?」

 

「…まぁ、そう言うことに…なるかなぁ…

てかまぁ基本この「編集」、サーヴァントに嫌われるからな

あんまりサーヴァントに取って良いもんでもあらへんし」

 

え、ソーナノ?

じゃもしかしてセイバー…

 

「わ、私はヘーキヘーキ、大丈夫だって安心しろよマスター!

 

まぁ、ちょっと気になる所はあるけど…?

これもマスターのためと思えば喜んで協力できるさ」

 

セイバー…

嬉しいこと言ってくれるじゃないの

 

「まあ、とにかく嫌だろうけど自分の「編集」技術は

一応確かや。来てくれればいつでもやってやるで?

今度来る時は煙草、購買で買って来てくれや。」

 

 

 

「…購買に煙草はマズイんじゃないですかね?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「…まぁ、煙草の要求までされたし

腕は確かだから大丈夫でしょ。」

 

「ああ、マスター。心配するなよ〜

 

それにまだ自分もゲームやり足りてないからな?

帰って来たらまたおすすめのゲーム、購買で買ってくれよ?」

 

「…了解したよ、セイバー」

 

 

歩きながら明日への約束を紡ぐ

 

それが虚構になるか否かはーーー

誰にも分かるまい。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おやぁ?これはこれはご両人、

どうですか?これから決戦ですが?」

 

「…ん、大丈夫です。」

 

「ああ、私もだ。」

 

「…そうですか、ところで…

記憶はあれから?何か思い出せましたねぇ?」

 

 

「…いえ、何も」

 

「…成る程、分かりました。

関係ない質問申し訳ありません。

ではカードキーを、ここに二枚、はめ込んで下さい」

 

「…」

 

二枚、手に持つカードキーを埋め込む。

そうするとーーー何もない一面に扉が現れる

 

 

「では御武運をーーー」

 

さぁ、決戦といこうじゃないか

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

中に入るとここはーーーエレベーターか?

自分とセイバーが入った瞬間に動き始める

これで決戦場まで案内するという事なのだろうか?

 

「やっと来たにょね!遅いにょ!」

 

ーーー声?

それにこの声の主はーーー

 

「ちぇっ…マスター、彼奴らと一緒かよ。

全く、ムーンセルの悪趣味にはビックリだぜ。」

 

どうやらこのエレベーターは想像より大きかったらしい。

エレベーターが明るくなるとーーーああ、間違えない

 

今回の対戦相手のライダー、それとそのマスター、ひで

 

「それはこっちの台詞なんだよなぁ…

にしても良くこの決戦に立てたにょねぇ?

 

てっきり逃げ出したかと思ったにょ〜!」

 

「良く言うぜ、この前は派手に負けたって言うのに

 

全くこんなんじゃ勝負になるのか〜?なぁ、マスター?」

 

でも別に煽り合う必要はないんじゃないんですかね…?

 

仲良く、しよう!(もはや通じ合えぬ)

 

「ふんっ…まあ、そっちが力をつけて来たのは知ってるにょ

 

だから取引があるにょ」

 

「取引…?」

 

今更取引…?

確かにモラトリアム期間なら

そう言った事も出来たかもしれないけど…

 

それに何を取引するつもりなのだろうか

 

「…その顔は分かってないにょね?

まあ、僕からこんな提案があるとは思ってもないだろうけど…

単刀直入に言うにょ

この決戦負けちくり〜」

 

 

「…は?」

 

「ちょっとひでさん!

その提案はしないって言ったじゃないですか!」

 

「うるさいにょ!この変態マゾ筋肉!

そもそも始めからこうしとけば良かったにょ!」

 

「ちょっと待って!ついていけない!私が!

なんでわざと負けなきゃいけないんだよ!」

 

「別にただで負けろとは言ってないにょ

ちゃんと賞金は分けるにょ。

だからここでドロップして、賞金を得た方が得…得じゃない?」

 

成る程、これか

自分が違和感があったのは

 

「…なぁ、一つ聞いてもいいか?」

 

「なんだにょ?言っておくけど報酬はーーー」

 

「君はさーーーいや、なんでもない」

 

一言彼に聞こうとーーーしてた。

別に満足のいく答えを期待してなかった。

ただ知りたかったんだ、自分は

 

「あの時の彼がなんで聖杯戦争に臨んだか」

 

聞けば何か分かるかもしれないから

自分の事が、でもーーー

 

「いや、なんでもないんだ。

 

…ドロップはしない。それだけだよ」

 

ーーー彼みたいな理由じゃない。

少なくとも、彼みたいな理由で参加した訳じゃない。

 

「は…はぁ〜っ!?

 

せ、折角提案してやったって言うのに!

本当にいいにょね?本当にドロップしないにょね!?」

 

 

別に彼の理由がなんであっても構わないし、悪いとは思わない

 

ただーーー自分とは違うだけだ。

 

「…何度言われたって同じだよ

自分はドロップしない、それだけ。」

 

「それに、そこのライダーも不満そうだしね?」

 

そうライダーに問いかける。

 

「当たり前なんだよなぁ…?

別にひでさんが何しようが構わないけど

…別に無抵抗の奴を調教してもつまんないんすよねぇ」

 

「いや、あの調教とかは…勘弁して下さいね…?」

 

「でも嬉しいなぁ…ひでさん?」

 

「くそッ…くそッ…くそッ…なんにょ!」

 

「これって交渉決裂って事ですよねぇ?

ならーーー幾らでも調教しても構わないって事っすよね?」

 

 

「おいおい、勝手に決めんなよ?

悪いけどそうはならないぜ?

ーーーあんたらはここで終わりだ、悪いけど勝たせてもらうぜ?」

 

セイバーも闘気を吐き出す

とその時、エレベーターが止まる、どうやら着いたらしい。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

決戦場に着く

にしても決戦場にしては綺麗だな…

いい趣味してんねぇ!どおりでねぇ!

 

 

「よしっ!って事でひでさん!

あいつらの事、ぶちのめしていいんすよねぇ?」

 

「…あぁ、幾らでもすればいいにょ、

 

ーーー二度と自分に逆らえない位に!」

 

「ひでさん…かしこまりッ!

覚悟しろよ〜?従順になるまでやるからな〜オイ!」

 

 

向こうの陣営はどうやらやる気に満ち溢れているらしい

ああ、だけどーーー

 

「…さ、行こうかセイバー」

 

「マスター…」

 

「大丈夫だって!…どうなってもそれを悔いたりはしないさ

だからセイバー…」

 

 

「行くよッ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

Sword,orDeath

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ほ〜成る程…これは…いいじゃん、いいじゃん!」

 

「言ってる場合かにょ!おい、ライダー!

あれに対する対策はできてるにょね!」

 

対決開始と同時にお互いに得物を取り出す

 

ーーーだがしかし、見えているのは敵の武器だけ

 

そう、これがセイバーの新しいスキル 「風魚結界」

そのスキルのおかげでセイバーの剣が不可視と化しているのだ。

 

「そりゃ、まあお褒めに預かりどうも!

それじゃ、早速行くぜ?」

 

そう言うとセイバーか剣を振るう

だがそれはただ振るうだけでーーー強烈な風を生み出した。

 

「うっそだろお前www

遠距離攻撃とは笑えるなぁ!アイマイミー!」

 

「オラオラどんどん行くぜ!

受け切れるもんなら受け切って見やがれ!」

 

そう言うとセイバーが風の剣を打ち込む

確かにこれなら敵の間合いに入らずに攻撃出来る

しかしーーー

 

「だけどもう許さねぇからな〜?

おらっ!つべこべ言わずに来いホイ!「ポイテーロ!」」

 

流石にそう簡単にはーーー行かせてくれないよな。

 

そもそもライダーとは「騎乗兵」のクラス

それにしては乗り物がなかったのだがーーー

 

こう言う事か…

 

「…」

 

「お〜いい格好だぜぇ〜?ほらひでさんも乗ってほら!」

 

「え、でも…」

 

「つべこべ言わずに来いホイ!死にてぇのかマスターオォン!?」

 

「うっ…仕方ないにょね…!」

 

そう言うと来たポイテーロにマスター共々乗りかかる

おそらくあれで突っ込んで来るはずーーー!

 

「セイバー!一旦風は中止だ!多分あっちの勢いの方が強い!」

 

「了解!マスター!」

 

剣を振ってたセイバーが構え直す

恐らく向こうの勢いは強い、だけど一回でも受け止めればーーー!

 

「オラッ!行くぞ、ポイテーロ!」

 

「ポイテーロ!」

 

向こうの騎乗が突っ込んでくる

完全には受け止められないけど多少ならーーー!

 

「ーーーhack(16)!」

 

「ーーーッ!」

 

向こうの勢いか多少弱くなる

恐らくあの騎乗もスキルの一つーーーなら!

 

「オラッ!」

 

「テヤァッ!」

 

セイバーが不可視の剣で騎乗から身を守る

勢いは殺した、なら次はーーー!

 

「卍解ーーー」

 

「hack(1ーー)」

 

思った通りだ

接近戦ならあのスキルを使ってくるはず

ならもう一回、一時的にでも止めればーーー

 

「ーーーhidevil(16)!

オラッ!盾になるにょ!」

 

「!?なんだこいつ!?(驚愕)」

 

なんだこれ、

なんだこれはーーー

 

自分のhackの前にあらわれて、

 

攻撃を、代わりに?(ピンチ)

 

「ふふん、

まさかお前だけがコードキャストを使えるわけじゃないにょ

さぁ、ライダー!」

 

「ひでさん!ありがとナス!

これでもうお前、生きて帰れないなぁ?」

 

「!!!

セイバー!」

 

「なめんなライダー!今回はこっちも警戒してんだよ!

二回もおんなじ手を喰らうかって!」

構えてたセイバーがライダーの大剣と打ち合う

正面からの一騎打ち、それならば互いにそう差は出るまいーーー

 

否、そうではないのだ。

 

「おーおーそれが攻撃に対する態度かぁ!?

そういう態度をする奴はーーー

 

脇だけあけて鞭の攻撃を喰らって倒れてろ。」

 

「ちっ…!」

 

もう1つの腕から鞭の攻撃が飛び交う

 

ーーー成る程、接近戦も得意らしい

 

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

「大丈夫か?セイバー…」

 

「まだ、問題ないぜ。マスター

だけど攻撃方が限られるのが辛いかな…」

 

一度距離を置いてライダーから離れる

セイバーの傷は浅くはなさそうだがーーー

 

本人がまだやれるという以上やるしかないよなぁ?

 

「…どうする?マスター?

風魚結界での遠距離は悪くはないけど…」

 

「…」

 

ああ、分かってる。あの機動力を見る限り遠距離の攻撃では分が悪い

これはこれは…厄介だよなぁ…

 

となればだが

多少危険だがーーー

 

「(ならセイバー?こういうのは行けるか?)」

 

セイバーに耳打ちをする

 

「(!本気かマスター!?いやでも流石にそれは…)」

 

「(危険って訳?)」

 

「(…)」

 

「(セイバー、自分はセイバーと一緒に強くなるんだよ?

なら使えるものはさーーー使おうよ?

それにさ、もう一蓮托生見たいなもんじゃん?

 

俺の命はセイバーに預けてる、

だからセイバーは遠慮しなくてもいいから)(懇願)」

 

「(…しょうがないなぁ、全く

その代わり、宜しく頼むぜ?)」

 

当たり前だよなぁ?(使命感)

 

さて後はーーー向こうの出方次第だ

 

 

 

 

「嬉しいなぁ…ひでさんがここまで上手く立ち回れるなんて…」

 

「…ふん!これぐらい当然にょ!

そんなことよりライダー!さっさと奴らを仕留めるにょ!」

 

「かしこまり!よーしまだまだいけるな?「ポイテーロ」?」

 

「ポイテーロ…」

 

体勢を整え直したライダー陣営が再び構える

今の彼らに油断はない

あのひでであろうともそれは同じ。

 

「僕がサポートしてやる!だからさっさと攻めるんだよぉ!」

 

「よし!おら行くぞ!ポイテーロ!」

 

「ポイテーロ!!!」

 

 

「!来るぞ、マスター!」

 

物凄い勢いで騎が突っ込んでくる。

やはり早い!(再確認)

 

でも所詮その速さはーーー

 

「セイバー!」

 

「おう!やるかぁ!「風魚結界」!!!」

 

「はっ!無駄にょ!この風もさっきのコードキャストでーーー」

 

 

 

「おいおい?違うだろ?

 

一体いつからーーー

お前らに対して「風魚結界」を使うと錯覚していた?」

 

セイバーがほくそ笑む

確かに「風魚結界」は使った。

 

だがそれは敵に対してじゃない

それもそのはずだ、今自分達がいるのはーーー

 

「流石に空までは捉えきれないよなぁ!?

そいつじゃさぁ!」

 

「風魚結界」を地面に放ちその反動で飛ぶ

それも自分ごとーーー!

 

「うwっwそwだwろwおw前!

笑っちゃうぜ!そんな体勢でどうするつもりだオォン!?」

 

一瞬呆気に取られてたライダーも直ぐに余裕に転じる

そうだろう、このままなら待ってるのはただの自由落下

 

つまり対処はくっそ楽チンな訳でーーー

 

 

「とか何とか考えてるかもしれないけどさ?

そりゃ楽チンかもなぁ?

 

ただそれが「普通の落下」ならな!

行くぜ?「風魚結界」!」

 

ーーーそう、そんなセオリーは英雄には通じない。

このまま待つのは自由落下、

 

だがそこに「風」という名のブーストがあればーーー

 

「!?「ポイテーーー!」」

 

「遅いぜ!このままだとマスターごと行っちまうかもなぁ!」

 

「ライダー!」

 

「しょうがねぇなぁ…!」

 

ライダーが咄嗟にひでを掴み自身と共に避ける

成る程、確かにこれならマスターと自分はノーダメージだ。

 

だけどなーーー

 

「狙い通りだ!マスター!上手くやってくれよ!」

 

地面に降り立ったセイバーが得物を放りなげる。

 

だがその剣の先に映る物は敵ではない

その先に見えるはーーー

 

「ホラホラホラァァァァ!」

 

そこに映るはーーー

 

1人の少年と首を切り落とされた物のみ

 

 

 

「…これでまだ勝負はわかんないぜ、ライダー!」




ここまでクッキー☆並みの苦行に耐えたホモは気づいてるだろうけど
これ前編です…


こんな!こんな未完成作品なんて!こんな!

…ぶっちゃけるとあんまり待たせてしまっても申し訳無いので…
こんな作品でも…読んで欲しかったんだよね…

後編はすぐ出せると…いいなって…()


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聖杯戦争〜一回戦決着〜

さっさと書き上げて?(自分に対して)

無理です…(自堕落)

なんで?(殺意)


という訳で決着です。
大変遅くなってすみませんでした!


えーはい、今回はですね!短い、遅い、下手糞!の
ss早死に三段活用になってます!(自虐)



…さて

今ライダーは足を失った。つまりこの状況下ならばいきなり詰められることはないだろう…が

 

「さて、どうする?マスター?

…ただの勘だが、あれはまだ奥の手を隠してる様に思えるぜ?

追い詰めた奴があんな顔する時はなんかあるんだ

戦場ならいつも、そんなもんだよ。」

 

…んにゃぴ…

とはいえやる事はひとつか

 

「セイバー、そのまま風魚結界だ。

…そのままゴリ押せれば最適だけど」

 

 

 

 

「ポイテーロ…悲しいなぁ…

もう許せんぞオイ!(義憤)」

 

「っていいから集中するんだよぉぉぉ!

ほら!早く!僕もいるんだからにょ!」

 

「…!キッツー…攻撃きついぜ」

 

ライダー陣営に再度迫り来る風の剣をかわす

 

だが迫れない此方は徐々に不利になる一方、

 

なんとかしなくてはいけないのだが

 

「ひでさん?無茶承知で一ついっすか?

… 10秒でいいから時間、くれませんかね?」

 

「は!?ねーもー無理無理無理…

無理に決まってんだろ!いい加減にしろ!」

 

「…そうっすよねぇ、いや向こうの攻めの手も激しくなってるし

分かりはするんすよ…?」

 

実際開始時とは違い勢いも増してる

この状態での放置はいや、本当無理です…

 

「…宝具かにょ?」

 

「そうなりますねぇ…

あれ唱えてる時無防備だから辛いんだよなぁ…」

 

 

 

「…なら…」

 

「宝具打てるなら、必ず勝てるにょね?」

 

 

 

「ーーーーー」

 

「かしこまり!」

 

 

 

 

状況はセイバーの有利だ

 

…であると思う。

 

であると信じたいのだがーーー

 

 

「ーーーってまさかこのままだと思ってるのかにょ?

ライダー!」

 

「!

来るぞ、セイバー!」

 

「やっぱりな♀

だがそう簡単にいくかよ!くるならどっからでもーーー」

 

 

「ーーーライダー!そのまま突っ込むにょ!

こっちの心配は必要ない!」

 

「!?ひでさん…?」

 

「いいから!早く!

 

突っ込めって言ってんだよ!YO!」

 

「…かしこまり!!!!」

 

 

その言葉とともにライダーが駆け出す

だがそれを見逃すほどセイバーも甘くはないーーー!

 

 

「悪いが悪手だ!ライダー!お前がくる前に勝負はつく!

 

ーーー喰らえ!「風魚結界」!!!」

 

セイバーから発せられる風の剣がひでを襲いかからんとする

あのまま当たればひででも唯では済まない、これでーーー

 

 

「…やだ!小生、負けるのやだ!

そんな事したらーーー

 

そんな事したら、「おじさん」に怒られちゃうだろ!!!」

 

ひでがコードキャストを展開してあのひでビルを召喚する

 

「だがそれじゃあ防ぎきれないぜ?

喰らいやがれ!」

 

だがサーヴァントにそんなものは児戯に等しい

ひでビルを粉々にした風はひでをも貫通しーーー

 

「生きてるのか…(驚愕)」

 

ーーーそこにはダメージを負ったものの変わらなく

ムカつく顔の

ひでが立っていた。

 

 

「…令呪を…」

 

ん?

令呪…?

 

「令呪を一画もって命ずるにょ…

 

ライダー!「宝具」を!」

 

「しまっーーーマスター!」

 

そうセイバーがひでの声を聞きーーー

 

って打ち上げられて…

 

てゅわああああああああ!?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「おいマスター…無事か?」

 

「あれ、クォクォア…?」

 

 

「…とりあえず…マスターは大丈夫そうだな…

はは…!」

 

「セイバー…?

おい!今一体なにが…」

 

「大丈夫大丈夫…大丈夫ですよー…

!!!」

 

大丈夫な訳がないだろ…

そんな血を吐いて!大丈夫な訳ないだろ!

 

 

 

「クソッ…まだ生きてるにょか…!」

 

「…ヒーロー陵辱だぜ…

仮面かぶった「タクヤ」は前見えねぇし… 」

 

「…真名をバラすとは…

本当に正気を無くしてるにょね、しかも仮面だから前も見えない…

時間制限もあるし早く決着をつけないとにょ…」

 

 

あの格好は…ライダーか?

しかも今「タクヤ」って…まさか…

 

「ああ…その通りだぜ、マスター

あのライダーの真名はタクヤ…またの名をKBTIT!」

 

 

 

KBTITーーー

聞いたことがある。

古代の帝国、キモティカ=キモティダロを支配していた王

 

気さくな性格や罪人に対しても優しい暴力で国を治めたらしく

音楽や絵などの芸術にも溢れた才人であったと伝わっている。

 

だが戦いの時は専用のマスクを被る事でまさに英雄の様な活躍を

見せたと伝わってもいるがーーー

 

 

「そうにょ…

そして今!KBTITがつけてるマスクこそが

宝具「怪文書〜英雄陵辱〜」にょ!」

 

宝具ーーー

 

それは英雄が真名を解放する事でのみ発動できる

正真証明の「必殺技」だ

 

 

「この宝具を発動させるのにも多少時間がかかるにょ…

だけど令呪の力で何とかした。

ライダー…いや!タクヤ!

 

「こいつらを叩き潰すにょ!」」

 

 

「…容赦無く…突き刺す!!!」

 

「!ガッ…!!!」

 

早くなぁい…!?

いや、先程より間違えなく早くなってる

これが「宝具」か…!

 

「セイバー!」

 

「遅いにょ!ライダー!」

 

「「あー、イク!」」

 

「はあはあ…なんだよ…鞭より素手の方が早いじゃん…

なら素手で戦ったらどうだよ…

ビームとか出しても似合うかもな!」

 

そんな事を言いながらイワナを振る

 

当たった、クリーンヒット、顔面ホームラン

だが状況はーーー2ストライク

 

「「その一撃は弱いな!俺を見ろ!絶対死なないぞ!」」

 

 

「ーーーそんな、嘘だろ?」

 

 

 

ーーーセイバーの顔面に一撃が入り吹き飛び、

 

そのまま痙攣したまま動かなくーーー

 

 

 

「ーーー大丈夫?セイバー?」

 

「…マスター…

全く、なんでなんでーーー

 

なんで 諦めないんだよ…」

 

「さっき助けて貰ったから、お返し」

 

「…普通に考えて、マスターに受け止めてもらうサーヴァントは

いないと思うんだけどなぁ…

それに私、ボロボロじゃねーか…

 

どうするんだよ、マスター?」

 

再び立ち上がりながらセイバーが自分に問う

だけどその声はーーー

 

「(…セイバー)」

 

「(ああ、向こうも間違えなく消耗してる、

だから当てられれは確実に倒せるぜ

 

…ただ躱されたら間違えなくもう無理だ)」

 

 

 

 

「(…セイバー、打ってくれ

間違えなく当ててみせる)」

 

 

 

 

「…ハーッハーッ…」

 

ふるえているにょ、僕が

生まれて初めて、初めてーーー焦ってるにょ

 

 

ああーーーあの「おじさん」もーーー

もしかしたらこんな気分をーーー

 

 

「なあ、お前ーーーいや、岸波」

 

「…なんだ?ひで?」

 

…こいつとなら、もしかしたら楽しくーーー

 

「…僕が勝っても、恨むなにょ?」

 

「ーーー」

 

 

 

「かしこまりっ!」

 

 

ーーーーーーーふっ、

 

 

 

「ライダー!」

 

「セイバー!」

 

 

「「突っ込め!」」

 

 

「おう!」

 

「お前のサーヴァントだからーーー来てやったんだぜ!!!」

 

両者のサーヴァントがぶつかり合う

打ち勝つのはーーー

 

「強力な…パワーを…!!!」

 

「…マジで、バーサーカーかよ、こいつ…

「彼女」以上に力があるって…」

 

イワナを弾かれ取り落としたセイバーがそう、呟く

 

「…そうだな、ライダー、私のーーー

 

「負け」だ。

 

 

「スキル」!「飛翔魚剣」(フライングフィッシュ君)!」

 

その言葉と共にイワナが地面から飛んでくる

もちろん目標はーーー

 

 

 

「…ごめん、ひで」

 

「ーーー」

 

イワナはひでに向けて飛びかかる

そしてその剣はーーー

 

 

「ーーーどうせ、どうせ結果が変わらないなら

無駄な事はしない方が賢いにょ。

「パパ」なら、そういうにょ」

 

「ーーー「やっぱり、この姿には変わらない方が良いかな」」

 

KBTITの仮面を貫き、赤いカーテンを下ろした

 

 

 

 

 

 

 

「ひでさん…申し訳ナス…」

 

「…全くにょ、宝具使わせたら、勝つっていったにょに

とんだ外れ鯖にょ、がっくりにょ」

 

「あー…キッツー… 罵 倒 き つ い ぜ」

 

「やかましいにょ!…まあ…うん…

少しは…自分も…」

 

「なぁに、なんつったお前もう一度言って見ろオォン!?

「反省するな」ったよなぁ!?

…俺もひでさんも、やりたい様にやったんだ、

だから反省は無し、分かったか?」

 

「ーーーやかましいにょ、変態糞マゾ筋肉

反省なんてしてるわけないにょ」

 

「よーし、いい態度だぜぇ〜?

ーーーんで、そこのマスター!」

 

…ん、自分か

 

「…中々良かった、今度会うなら調教…いや

まだ酒は早いかな〜…麦酒の一杯でも…

あ、今はビールか、あの缶ビールが…」

 

「…何言ってんだこいつ…」

 

「…お前も、「反省」すんなよ?

少なくとも俺のことはな?」

 

「…」

 

「…マスター」

 

「…まあ、じっくり考えろ!

それじゃあ、まあ、気長にお待ちしてナス!

…それとひでさん!」

 

「…」

 

「ーーーありがとな、ひで、

お前は最低の最高のマスターだったぜ?」

 

 

ーーーーーーーサーヴァントが、消滅する。

何となく、分かってた。

負けたら、どうなるかなんて。

 

 

「…ふん、なんにょ?別に話すことなんてないにょ」

「その…最後は、」

 

「だからそれがなんにょ?ビジネスだってそうにょ

使えるものは全部使う、敵の弱点は突く

だから一々気にするなにょ…」

 

 

「…正直負けたら死ぬとは思ってなかったにょ

でまかせだと」

 

「…でも…お前と戦ううちになんだか…気づいてにょ…」

 

それは自分もだ。

よくよく考えなくてもこれは聖杯「戦争」だ

 

仮に実感がなくても、死はーーー待っちゃくれないから、

 

ひでの身体が消えていく

もうほとんど見えやしない

 

 

「…その、また会ったなら、その時はーーー」

 

「その時こそーーー」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「マスター…」

 

「セイバー…」

 

2つ言葉が出ない、ああ、なんでだろうな。

ひでの事が別に、好きでも、ないくせ、にーーー

 

「マスター」

 

セイバーが自分を抱きしめる

全く何故だろうか、涙が止まらない

 

「…本当は、こういった慰めがふさわしいんだけどな、多分」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

見慣れた校舎に帰還する

ああ、全くーーー落ち着くなぁ、ここは

 

「ぬわああん、疲れたもおおおん!

キツかったすねー、今日も」

 

「そうだな!マスター、じゃけん早く部屋帰りましょーねー

これでゲームの続きがーーー」

 

 

 

 

「おや?珍しいですね?サーヴァントを出したままの参加者なんて」

 

足音が近づく

 

「ああ、失礼。挨拶を忘れていました」

 

声を響かせる

 

「私はーーー」

 

まるで王の振る舞いのようでーーー

 

「レオナルド・ビスタリオ・ハーヴェイと申します。

ーーー気軽にレオと呼んでください」




という訳で1回戦終わり!閉廷!
ちなみにかかった期間は12月から8月まで!

馬鹿じゃねぇの(反省)

えーと、はい、こんなクソ遅小説を見守って下さった皆様、
本当に感謝の言葉しかありません。

また更新スピードも安定しないかもかも知れませんが
暇なときにでも見てくだされば幸いです。

オレ糞ホモ今後トモヨロシク!


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聖杯戦争 幕間の物語 ①

おま◯こ^〜(下品な挨拶)

というわけで2回戦…はキャンセルだ(迫真)
取り敢えず幕間の物語その一ゾ

一応1回戦と2回戦の繋ぎです☆
さっさと2回戦本戦書いて、どうぞ

と言うわけで今回も遅くなり
また駄文かつ短いですが見ていただければウレシイ…ウレシイ…


ーーーーーーー剣 剣 剣ーーーーーーー

 

幾多の戦場を見た

幾多の戦場を駆け抜けた

幾多のーーー死骸を抱いた

 

 

「ーーーみんなで、笑いたいから」

 

「ただ、それだけだった、

 

ーーーーーだったんだ」

 

 

「ーーーーごめんな。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

目の前の少年は微笑んでいる

それも自分の欲望を満たすが為の笑みではなくーーー

為政者が民に向けた、そんな微笑みだ。

 

「ーーーレオナルド」

 

「はい、それが僕の名前です

ですが「レオ」で構いませんよ?

同じ学年なのですからーーー力を抜いて。」

 

「マスター」

 

お前この威圧感は初めてか?力抜くなよ?

そんなニュアンスが込められているようなセイバーの一言

 

確かに、これはーーー気を抜いたら駄目みたいですね。

 

「ああーーーよろしく、レオ

自分の名前は岸波白野、どう呼んで貰っても大丈夫だよ」

 

「ええ、ではHKNさんと呼ばせて貰いますね?

まずはーーー生還おめでとうございます

貴方は勝者となった。まずはそれを褒め称えなくては」

 

「…ああ、うん、ありがとう」

 

ーーー彼は、今間違えなく善意で自分に話しかけている。

 

…称賛は素直に受け止めるべきだろう。

 

「…さて…本当は「彼女」にも挨拶をして欲しかったのですが

…おかしいですね、

貴方達の前には姿を表したくないのでしょうか…?」

 

ーーーーーん?

 

いやその「彼女」っていうのはーーー

 

「ーーーふーん、私は姿を見せてんのにそっちは見せないのか

まあ、いいぜ?これは「聖杯戦争」だからな

 

そっちのマスターが見せたいならそれはそれで構わないけど

…サーヴァントなら、普通マスターの命令には従うと思うがな」

 

あっ、そっかぁ…(理解)

とはいえ普通は見れないんだからまあ強要する事もないだろうし…

 

 

「ははは…いえ、大変申し訳ありませんでしたレディー

普段は彼女もいう事を素直に聞いてくれるので…

偶のマガママです、どうぞお許しを」

 

「…別にいいぜ」

 

「HKNも申し訳ありません

無闇に引きとめてしまって…」

 

「あ…ううん、別にいいよ」

 

それより「彼女」か

つまりサーヴァントは女性のサーヴァント…

 

お前ノンケかよぉ!?

 

「それでは失礼いたします

検討を祈ってますよ、HKNさん」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「大丈夫か?セイバー?」

 

「ああマスター問題ないぜ

 

とも言えないかな…」

 

「え?」

 

「…まあ、何となく雰囲気で分かるんだよ、場数踏んでると

単純に言うなら今のレオのサーヴァント、滅茶苦茶強い

 

んでもってレオ自体も魔術師として一流だ

…それに「確固たる信念」も持ってる。」

 

ーーーそれはつまり

 

「…正直に教えてくれ

今俺と彼が戦ったらどうなる?」

 

「まず負けるだろうな、私も勝つ自信は一切ない

…悪いな、マスター

私にもっと実力があれば…」

 

 

「いや、ありがとうセイバー

その事が分かっただけで有難いよ

 

…帰ろっか、マイルームに帰って休もう

なんか欲しい物はある?」

 

分かっていた

分かっていたさ、そんなこと

自分の実力は最低レベル

そんなんじゃーーーこれから勝ち上がれない。

 

 

 

せめてーーー戦う理由が欲しかった

下らなくても、ちっぽけでも、何かがーーー

 

その何かさえあればーーー

 

 

 

「…マスター」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…レオ、申し訳ありませんでした

主君に恥をかかせるような真似をーーー」

 

「いえ、大丈夫ですよ、 ーーーーー

貴方には普段から世話になってます、

たまの我儘ぐらいは聞いてやらなくては」

 

「…有難いお言葉、感謝します

これからは一層の忠義を貴方に」

 

「はい、分かりましたーーー

 

では「友人」として

貴方から見た彼らは如何ですか?

 

ーーーそれと、何故彼女の前に姿を現さないのかーーー」

 

 

「…はぁ〜…

レオ、あんた…分かってるでしょ?2つ目の質問は…」

 

「はは、いえ

余りに必死でしたから…」

 

「はいはい…それで1つ目の質問だけどーーー

楽勝ね、

「今のまま」なら」

 

「…なるほど」

 

「「あれ」の爆発力は知ってるわ

剣の腕なら1度も負けた事はないのだけどーーー」

 

「…分かりました、情報感謝します

セイバー…いえ

 

 

 

「太陽の騎士」RU卿」

 

 

「…どういたしまして」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…なあ、マスターはさ」

 

セイバーと食事をとりながら雑談を交わす

ちなみに今日は岩魚の塩焼きinご飯セット

 

あの購買いっつも変な物売ってんな

 

「…何?セイバー?」

 

いつになく真面目なトーンでセイバーが問いかける

…なんだろ、セイバー改まって…

 

 

 

「マスターにはーーー

 

マスターには好きな人はいるのか?」

 

 

 

ーーーーーは?

んにゃぴそう…質問の意図がよく分かんなかったです…

 

「い、いや!別に好きじゃなくてもいいんだぜ?

大切な人とか、物とか…なんかある…ない?」

 

えーとつまりそれは…

 

「…つまり、さ

まあ、なんでもいいから「戦う理由」ってのは

必要だと私も思うぜ?

ぶっちゃけ1番悩んでるだろうしな!うん」

 

…セイバーにも気づかれてる

情けない、自分もまだまだーーー

 

「ーーー「未熟です」、か」

 

「…全く、抱え込むなって

私に偉そうに説教こいたのは誰だったかなぁ〜?」

 

…あっ、そっかぁ…

 

「…すいません!許して下さい、なんでも」

 

「ん?今なんでもするって

なら早く新作ゲーム買ってくるんだよ、オウあくしろよ」

 

「無理です…(ppt不足)」

 

「なんで?(殺意)」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「それであんた達はなんでここにいるのよ…」

 

保健室の中にいる。

まあ、例の如く保健室通いだ

まあSNNNには呆れられてるかもしんないけど…

 

「いえ、場所的にもマイルームに近い、というのがありまして…

あ、これお菓子です。」

 

「…しょうがないわねー…

適当に座ってなさい…

…お茶はいる?」

 

「特級茶葉で頼む!」

 

「やかましい、

あんたらなんてティーパックのアイスティーで十分よ…

 

はい、どーぞ」

 

「「ありがと奈須!」」

 

 

注がれて来たお茶をいただく

ちなみに無糖だ…うん、おいしい!

 

 

「ん、このお菓子美味しい…

それで〜?今日は何を聞きに来たのかしら〜?

 

…まさかお菓子届けに来ただけじゃないわよね?

所詮NPCに話しかけるなんてことは…」

 

「え?今日は特に無いけど…

いや後勝利報告とお礼か、いつもお世話になってるし…」

 

「…え、あ、そう、な、の…?

あ、ありがと…」

 

SNNNの口調がおかしくなる

いや、結構普通の事でしょ…?だよな?

 

「あー、それともいつも押しかけてて迷惑だった…?

もしそうなら…」

 

「ち、違う!違います!そういう訳でもないの!

べ、別に保健室には誰でも、いつでも来て…!

 

落ち着きなさい私…!

別にくるのが嬉しいとかそういう感情ではなくて…」

 

 

…?

 

 

「…ふーん…成る程成る程…

案外2人ともお似合いじゃないか?

 

それにマスターも、な」

 

えっーーー?

 

 

「ーーー/////!!!!!

 

キュン…キュン…キューン!」バァン!

 

あっーーー?

 

「…ちょっと外出てくるぜ?

あー…あの多分そのまま暫くしたら大丈夫な筈だ!

多分!」

 

「えぇ…(困惑)」

 

そういうとセイバーはさっさと出て行ってしまった

待てコラ!

 

 

「あー…SNNNさーん?聞こえますかー?

大丈夫ですかー?」

 

「…んー…ん?」

 

「大丈夫?」

 

「!!!ええ!大丈夫!問題なし!大丈夫だから!

本当よ!本当!」

 

まあ取り敢えず調子は取り戻したようだ

ほっといても大丈夫でしょ(適当)

 

「全くこんな事が続いたらセラフから警告受けちゃうわよ…

そしたらどうなるか分からないんだから…」

 

「どういう事?」

 

「ん?いや単純な事よ

余りに機能停止したりしたら信用ないでしょ?

そしたらまあ…どうなるんでしょうね

記憶でも消されて他の所に配置されるとか…」

 

「…」

 

記憶を…消される

 

「…って何よ?

ーーーどうせcpuなんてそんなもんよ。

それに記憶なんて所詮は過去の事ーーー

 

貴方が1番分かってると私は思ってたけど?」

 

…まあ、確かにな

今の自分を作ってんのは記憶ではなく「今」だ

 

…でも、それでも…

 

「ーーー記憶を無くすのは、そんなにいい事じゃないから

…なんて言えばいいかあれが分からないけどその気をつけて…?」

 

 

 

「ーーーま、そうね

忠告痛み入るわ、ありがとう」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…お茶も冷めちゃったわね、

新しいの注ぐ?

 

そ、それともーーーー」

 

「おーい?もう大丈夫か?」

 

あ、セイバーだ。

 

「…何よ、サーヴァントさん?」

 

「あのさぁ…悪かったよ、すまん

それでなんだがーーー

 

あんたにお客さんだぜ?」

 

あぁん?お客さん?

…珍しいな、自分達以外の客なんて…

 

「…それじゃそろそろ自分達は行くよ

 

また何かあったら来ていいですか?SNNNさん?」

 

「…別に、来たいなら来れば

 

…今度はサーヴァント無しでも…」ボソッ

 

「ん〜?何か言ったかぁ?」

 

「やかましいわね、さっさと行きなさい

 

ま、せいぜい頑張ってらっしゃいな。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「それでこんな所まで来た変なマスターはどこのどなたかしら?

あんまり力にはなれないかもしれないわよ?」

 

 

 

「ーーーいきなり来てしまい申し訳ありませんわ

今の殿方はーーー彼氏か何かでしたか?なら申し訳…」

 

「違うわよ!それで!要件は!」

 

 

「ああ、申し訳ありません。

脱線してしまいましたーーー

 

その前に私の名前を」

 

 

 

 

 

「ーーー私、るりまと申します。以後お見知り置きを」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あのさぁ…余計な事言うなってイワナ…言わなかった?

そう言うデリケートな話題は出すなって!」

 

「まあ多少はね〜?

 

…にしても案外お似合いだと思うんだけどな〜」

 

「向こうの事情も考えろってそれ1番言われてるから

取り敢えずーーー」

 

 

 

「ーーー失礼だが、岸波白野君かね?」

 

「…?はい?そうですが…?」

 

そう言われて振り向くと初老の男性が立っていた

握手を求めているのだろうか?

 

 

何だこのオッさん!?

 

「ははは…驚かせてしまったかい?

すまないね、私の名前は一般というんだ

 

ーーー君の2回戦の対戦相手だよ」

 

 

 

2回戦

 

岸波白野 vs 一般 通過

 

 

 

 

 

 




あ、そうだ(唐突)

キャラのデータ表とか需要ありますかね…?
他のfate小説だと書いてるからやば…やば…分かんないね…
あるなら書く…かもしれない(伏線)

ちなみに今回のサーヴァントはクッキー☆です
2回も淫夢サーヴァントだと華がないからね、しょうがないね
みんなも予想、しょう!(無茶振り)


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聖杯戦争 〜2回戦①〜

2回戦 ハイ、よーいスタート(棒)

遅くなってすいません!
許して下さい、なんでも(ry

相変わらずの遅筆
恥ずかしく無いの?
色々…あんねんな(糞みたいな言い訳)

遅くはなりまた今回も駄文ですが
記念すべき10話目、読んでくれたら幸いゾ


「うむ、我ながら中々上手く出来たと思うよ

ーーー君も食べるかね?」

 

 

「いやいやいや!ちょっと待って!ストップ!

ついていけない!どう考えてもーーー」

 

「あ、サンドイッチ見っけ!頂きまーす!」

 

 

「あぁあ!?おい!?」

 

 

…これもうわかんないね…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ーーー貴方が」

 

「ああそうだね、私が君の2回戦の相手だ。

…こんなおじいちゃんでがっかりしたかな?」

 

いや そ う じ ゃ な く て…

 

とはいえ良く良く考えてみればその通りか

学校という空間から学生しかいないと思い込んでいたが…

 

聖杯という万能の願望具

その魅力には万人が取り憑かれるのだろう

 

 

「いえ、そのーーー

こんな風に対戦相手からは挨拶されるとは思ってなくて…」

 

これは聖杯戦争、危機感がないらしい自分と違って

他のマスターはこんな風に気さくな挨拶を交わしてはくれないと考えていたが…

 

「…そうかい、今はまだ戦争の場ではない

とはいえ君の考え方の方が正しいと私も思うよ

 

どうかただの老人の独り言だと思ってくれたまえーーー」

 

 

「いえ、実を言えばーーー

挨拶して貰って嬉しかったです。

その…出来れば仲良く…」

 

「! 本当かね!?

それは良かった!私としても嬉しい!」

 

そう言うと少年のように顔を綻ばせて握手を求めてきた

 

…正直ギスギスしてた人が多かったから

なんか…あったかい…(人の温かみ)

 

とにかく仲良くなる事に異論はない

自分もその握手に答えーーー

 

 

「マスター?」

 

「…セイバー?その手、離して欲しいんだけど?」

 

セイバーが自身の手を掴み離さない

なんで?(怒り)

 

「…私が少し甘すぎた

マスター、貴方はもっと危機感を持つべきだ。

…今も無防備に握手に応じるつもりか?」

 

「…少なくともこの人にはそんな考えはなさそうに見えるけど?」

 

自分もセイバーに反抗する

そもそもセイバーはそんな目をして自分を諌めるようなキャラでもない筈だし

…正直、不愉快だ

いつものセイバーならこんな事言わない筈だし

 

「…兎に角、そう簡単に誘いに乗らないでくれ

マスターが心配で言ってるんだからな?」

 

 

「そのマスターに諭されたサーヴァントは誰なんですかね?」

 

「うっさい、泣き虫マスター」

 

 

あったまきた(静かな怒り)

(あったまきた(静かな怒り))

 

表に出ろ、誰ががマスターかーーー

(表に出ろ、誰がサーヴァントかーーー)

 

「あー…すまないね、私のせいで彼女と君の仲を…」

 

「いえ一般さんは関係ないですから

自分とセイバーの問題なんで」

 

その通りだ

一般さんは悪くない

 

悪いのはこの性悪サーヴァントなんだよなぁ?(煽り)

ちょっと待って下さい?今此奴に正義の拳をーーー

 

「ふーむ…そうだ!

 

もし良ければだが私と一緒にーーー」

 

 

「お茶でもいかがかな?」

 

 

えっーーー?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

教会の近くのベンチ、大体5人ぐらい座れるベンチの上

ここから見える景色は実に綺麗な木々と道のおかげで

まるで現実を凌駕するようでーーー

 

「うん、おいしい!

…セイバーも食べたら如何でしょうか」

 

「そんな物お断りだ。

大体何が入っているかも分からないのに普通食べるかね?

仮に毒が入ってたらどうするんだ?」

 

 

「…一般さん、お茶もとって下さい

金色の花で作ったオリジナルティー、美味しいです」

 

「それはいいけど…大丈夫かね?

彼女の機嫌が悪くなっているようだけど…」

 

「…知りません、

勝手に機嫌が悪くなるなら自分のせいじゃありませんから」

 

 

「はいはい、私が悪うございました。

勝手に仲良くおなりになれば良いのではないのでしょうか

幸いにも私よりも頼りになるご様子で」

 

「…ふん!」

 

「…ふん!」

 

 

「…はははは…」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…所で差し支え無ければ教えて欲しいんですけど

一般さんの願いって何ですか?

その…あんまり願いがあるタイプではなさそうなんですけど…」

 

「僕の願いかね?それはだね…」

 

 

「それは私にも興味ありますわ?ミスター一般通過?」

 

「おや…君は…?」

 

あ、凛さんだ。

凛さんオッスオッス!

 

…あれにしてはいつもと話し方が…

 

「まあそこの彼の友人…とでも思っていただければ

それより興味ありますわね?

「あの伝説」のヒーローが

どうして今回の聖杯戦争に参加していらっしゃるか」

 

「?「伝説」の…ヒーロー?

え、なにそれは…」

 

「…凛さんとやら、すまないね

一応それは秘密なんだ

ここはこのおじいちゃんの顔を立ててくれないかな…?」

 

「…いいですわ、ミスター一般

引き止めてしまって申し訳ありません」

 

「…すまないね、岸波くん

君も今日はここいらでお開きにしてもらってもいいかな?」

 

「あっ、はい」

 

頭の中は疑問マークだらけではあったが引き止めるのも

失礼に当たるだろう

 

…それにまた後で凛に聞けばいいし…

 

 

「ありがとうね

またこうして一緒にお茶でも飲み交そう

…今度はそこのお嬢さん方とも一緒に出来れば嬉しいよ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それで凛さん?

さっきのあれはーーー」

 

「それより?一体お二人はどんな関係なんでしょうかー?

まさか孫とおじいちゃんってわけでもないでしょうに」

 

「えーとそれは…」

 

 

 

「…はぁー…そりゃまあなんとも変な話ね

敵マスターと仲良くってのも…

 

… 「戦場の王様」と呼ばれた人間の噂は本当だったのね」

 

「「戦場の王様」?」

 

「え?知らないの…って当たり前か

 

記憶喪失云々ってより一般人には馴染みはなさそうね…」

 

 

「彼、昔とある国の将軍だったのよ。

それでその国自体は資源の取り合いで戦争しててね

 

…私が産まれた頃辺りからかしらね?彼が戦っていたのは」

 

「「戦術の王様」ーーー

その名の通り彼は戦争の英雄だった

敵に対しては苛烈に、果敢に攻めかかる戦士ーーー」

 

「でも普段は全く違って家族や国の皆を愛する

そんな穏やかな人物だったそうよ

今は家族は亡くなってるそうだけど」

 

「彼に対して国はいくつもの勲章を贈り

隠居した後でも国の英雄として手厚く保護しているようね

 

ーーーとなると何故この聖杯戦争にやって来たのか

自ずと見えてくるでしょ?」

 

ここで一旦話を切って自分に問いかける

うーん…なんとも言えないけど…

 

「…国の為…とかかな?」

 

「ま、大体そんな所だと私も踏んでるわ

「聖杯」ーーーそんな大規模な資源があれば間違えなく

他の国への牽制になる

…そうね、この聖杯戦争にも国の代表は来てると思うわ

例えばあのムカつくーーーいえ、何でもないわ」

 

凛が口を紡ぐ

まあ確かにいそうだ

そう考えればレオもどことなく王様っぽいーーー

 

 

「…まあ、本人の口からは聴けなかったけど

それは仕方ないわねーーー

 

あ、そうね(唐突)」

 

そう何かを思い出したかの様に顔をこちらに向けてくる

 

ーーー綺麗な顔をしてると思った(小並感)

少なくともクラスで1番位にはーーー

 

「ーーー1回戦、おめでとう

一応健闘は讃えるわ、まだ未熟なのに

よっぽどサーヴァントの「宝具」が良かったのかしら?」

 

そう言ってこちらの健闘を称えてくれた

うん、悪い気はしない

ここは暫くそのままーーー

 

ん?ちょっと待って!「宝具」?

いや、別に使ってはない…

 

「あ、ないのね…

ってええ!?貴方サーヴァントの宝具を解放させなかったの?」

 

いや全然…

そう言えばひでは宝具を解放させてたっけ…?

いやうちのセイバーはそう言うのないとか…

 

「そんな訳ないでしょ!

宝具って言うのはまさしく英霊の切り札なの

だからどんなにステータスが下がってても真名さえ解放すれば…」

 

「あっ…(察しン)」

 

(真名分から)ないです。

スキルなら二つほど覚えているがね

 

「…私が心配する事でもないのだけど

サーヴァントの真名を知らないって言うのは致命的ねーーー

「サーヴァントがマスターの事を信頼してない」

かもしれないのだから」

 

ーーーえ?

 

「…私、帰るわ

 

…悪いけど一回戦と違って全力じゃなきゃ

あの人には勝てないわねーーー」

 

え、あ、ちょっと待ってーーー

まだ質問がーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…」

 

「(ーーーリン?彼の事はーーー)」

 

「知らないわ、彼は私にとっての敵

宝具が使えないなら勝つ可能性が高くなった

それだけの事よ」

 

「(ーーーでは、何故そんなーーー)」

 

 

「ーーー心配している顔をしているのだね?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マイルーム

 

「…」

 

「…」

 

沈黙

2人してさっきから黙ったばかり

 

「…あのさ、マスター?

まだ怒ってんのか?昼間の事

 

…謝んないぜ!だって自分はマスターの事を…」

 

「いや、そっちは別に

あん時はカッとしたけど今考えれば当たり前だし」

 

「…え?あ、そう…」

 

 

「…そうじゃなくてさぁ…

セイバー、前に真名聞いたけど教えてくんなかったじゃん

…今も?」

 

「え!?

あーうん…そうだなー…その真名は…

聞きたいか?」

 

「…出来れば」

 

「…本当に?本当に知りたいのか?」

 

「うん」

「んー…んー…でも…でも…」

 

「…」

 

「…その、駄目か?マスター?本当に言わなくちゃ…」

 

「…」

 

「…」

…………

 

「ふーっ…ははは」

 

「…マ…マスター?」

 

「大丈夫だよ、セイバー

本当に言いたくないだけなんでしょ?」

 

「え…そ、それはまあ…」

 

「それなら大丈夫、少し気になったけど問題無し!

そもそもセイバーはこんな自分の事を心配してくれてんだし

大丈夫なはずだ!多分!」

 

「…え、えーと?」

 

「いきなり何でこんな質問したかって?

実はさっき凛と話しててーーー」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「そんな訳ないだろ!?私がマスターを信用してない筈がないぜ!

なんせマスターの事をきちんと考えてる

ちゃんとした英霊だからな!反英霊とは違うぜ!」

 

「うん、そうだねセイバー

 

寝てなくて話をキチンと聞いてたらそう思うんだけどねぇ…」

 

 

「あー…ごめんごめん!

 

はー…どうも真面目には出来ないなー…

悪いな、ちゃんとしたサーヴァントじゃなくて…」

 

…ああ、やっばり

 

「セイバーはこっちの方がーーー

 

素のセイバーっぽくて自分は好きだよ」

 

 

 

「ーーー

 

そうか、そう言って貰えたら

ーーー嬉しいよマスター」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アリーナ

 

「でもセイバー?結局なんだけど宝具はどうする?」

 

「あ〜それなんだけどな?

正直真名教えてもまだ撃てないんだよな…」

 

アリーナを進みながらセイバーと雑談を交わす

 

「単純に魔力が足りてないんだよ

実は私の宝具、魔力を大量に消費するから

そこまで効率よくないです、まあこればかしは仕方ないね♀」

 

「魔力が足りてないって…やっぱり自分のせいじゃないか(反省)」

 

「まあ別に現界する程の魔力が枯渇してるわけでもないし

あんまり心配しなくて大丈夫だぜ?

それにいざとなれば魔力供給も出来るしな」

 

「魔力供給?」

 

「ああ、魔力を効率良く貰う方法があるんだよ

例えばだけど電力なんていうのはそれに当たるな

まあそうすると大量の電力が必要になるし

個人レベルじゃ無理だろうな

やるにしても組織でサーヴァントを維持するとか…」

 

魔力供給かぁ…

マスターとしてセイバーに出来る事ならなんでもしたいけど

流石に電力は無理かなぁ…

 

「他になんかやり方はないの?

個人で自分にも出来そうなのは…」

 

「あるにはあるぜ?魔術師の体液も貰うとかかな」

 

体液…って事は血とかか?

血を吸うマスターとサーヴァント…

 

吸血鬼もサーヴァントだったりするんだろうか

 

「体液の入手にも色々あってそのー…

1番効率がいいのは…だなぁ…」

 

おっ、大丈夫か大丈夫か?

セイバー様どうされましたか?

顔が赤くなっ…ている様に見えるのは私だけでしょうか

 

「あー…そのつまりだなー…

その…マスターと自分なら…あー…やり方は…」

 

ん?どうした?(無邪気)

さあ、早くやり方を教えてくれ

僕絶対喋らないよ。だからーーー

 

 

 

「ーーーマスター!」

 

 

一瞬だった

一瞬でセイバーが自分の前に立ち何かを弾き飛ばす

それはーーー

 

「…ちっ、見せつけてんじゃないわよ…

それにこんな会話、何の面白みもないじゃない」

 

「!…サーヴァントか…!」

 

そこにはフードを被ったサーヴァントが立っていた

体型や声からしてーーー女性か?

 

もちろん警戒していなかった訳じゃない

だが気づく間もなく矢を打ち込んでくるとは

 

…アーチャーか、それか何かしらの気配遮断スキルか?

 

「おいおいおい、まさかいきなり打ち込んでくるとはな

 

ーーーあの敵マスター様も随分汚い真似をーーー」

 

 

「あいつは関係ない!!!」

 

「…?」

 

いきなり大声を上げてサーヴァントが吠える

そう言えば一般さんはーーー?

 

「…ふん、マスターならいないさ

マスターは一々煩いからな、安全な場所で待機して貰ってるよ」

 

「へぇ、随分と自由なサーヴァントでございまして

 

ーーーでもマスターがいないって事は援護も無しって事だろ?」

 

そう言ってセイバーが剣を構える

 

時間制限こそあれ相手は接近戦には向いてないアーチャークラス

上手くいけばこのままーーー

 

「いいやーーー奇襲が失敗した時点で終わりだよ

そんじゃ…「じゃあな!」」

 

 

「!しまっ、マスター!「吸い込むな」!」

 

吸い込…!?

これは…!毒霧か!

 

「ふぇいはー!?(セイバー!?)」

 

「ちっ…どこだ!アーチャー!」

 

「ハハハ!まさかセイバー様と1対1でやり合うとでも?

覚えとけ!私は「謎のエルフ」ことーーー」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はぁー…セイバー?大丈夫か?」

 

アーチャーが撒いた毒霧も晴れ

セイバーに声をかける

セイバーにも特に目立った外傷は存在していない

 

「大丈夫だぜ、マスター…

にしても取り逃がしたか…

逃げ足の速い奴だぜ」

 

だけどいくつか情報は分かった

確か去り際にアーチャーは自身の事をーーー

確かーーー名前がーーー

 

「…「誰」?」




ちなみに書いてて気づいたんやけどこのアーチャー誰?


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聖杯戦争 〜2回戦②〜

1ヶ月ぶりの初投稿です
遅い遅い遅い遅い…

最近新しく淫ク☆fate ssがハーメルンで始まったようですが…
多分作者のこんな駄文よりよっぽど面白いと思うんですけど
(拝読)
みんなもありがと奈須ss、書こう!(他人任せ)

今だとアポクリファッ!?とか書かれてなかった筈
誰か書いて❤︎(投げやり)

今回も短い、駄文、稚拙な文章の3連コンボです…
許し亭許して…


マイルーム

 

「つまりマスターはあのサーヴァントがどうにかして

真名を隠すーーー

 

いや、「明かされないようにしてる」って考えてるわけだな?」

 

「うん、多分ね

セイバーは彼女が立ち去る前にどんな「名前」を言ったか

覚えてる?」

 

「…いや、多分マスターの言う通りだと思うぜ

戦い方なんかは覚えてるし

おそらくアーチャークラスだろうって事は覚えてる

 

ただ頭にモヤがかかったように「真名」に繋がる情報が出てこない

そんな感覚があるぜ…」

 

マイルームに帰還してセイバーと会話する

もちろんあのまま探索を続けても良かったのだが

 

…相手は奇襲に富むサーヴァントであるだろうし

このまま探索を続けるのは得策じゃないと思う

 

にしても…

この「違和感」はなんだ…?

 

「セイバー、サーヴァントのスキルや宝具

真名を隠すような物には心当たりがあるかな?

セイバー自身のスキルとかでそういったものはある?」

 

「…いや、ないかなぁ

私自身にもそう言ったスキルはないし

そう言った物を持ったサーヴァントは不知火です…」

 

どうやらセイバーには覚えがないらしい

 

ただ、とセイバーが繋げた

 

「私は自身は知らないが知ってるかもしれない知人はいる!」

 

そマ?

知人って誰だよお前の…あっ(察し)

 

「…いいじゃないかよ〜

保健室デート、してきたらどうだ?」

 

…あのさぁ…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

保健室

 

「ふんふーん…♪

あら、貴方達またサボ

 

…ん?セイバーは?今日は一緒じゃないの?」

 

い つ も の

まあ話を聴く人って言ったらSNNNさんか凛位しかいないし…

 

にしても入る前にセイバーはどっかに行っちゃったけど

スゲー(意味深)な笑みを浮かべてましたし…

 

「…って事は今日は1人?

(…もしかして前に言ってくれた事覚えてくれて…?)」

 

「…座っていいですかね?」

 

「え、ええ、いいわよ

それで?今日はなんの相談かしら?

…今日は、相談…よね?」

 

「はい、今日はサーヴァントについての…」

 

「…成る程、それはね…

 

(…良かった…今日は相談だ…こないだみたいな事はないから…

こないだみたいに驚く事はなくて安心…

安心…安心…安心…安心…安心…)」

 

 

 

「(…残念?)」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…つまり、そういった宝具やスキルかある可能性もあると…?」

 

保健室で冷えたアイスティーを飲みながらSNNNに教授してもらう

一般さんのお茶も美味しかったけど…これもうん、おいしい!

 

…そういえば、一般さん…か

 

「まあそういった可能性もあるわね

特にサーヴァントの宝具やスキルはその英雄が生きていたころの

逸話ーーーつまりそれから真名を読み取れる可能性もあるわ」

 

…あれは間違いなく一般さんのサーヴァントだ

確かあのサーヴァントは一般さんは関係ないと言っていたが…

 

「ただそのスキルは…真名を「隠す」と言うよりかは

真名を「分からなく」するスキル、かしらね?

つまりそこが…」

 

セイバーは気を使ってくれたのか責めるような事は言わなかったけど…でもそれってつまり…

 

「…話、聴く気がないなら、出てってくれないかしら?

私、話を聴かない生徒は好きでもなんでもないの」

 

「!!…すいません…(小声)」

 

イカンイカン危ない危ない危ない…

話を聴きに来たのにおお、無礼な奴だ…

 

「…どうしたの?何か心配事?」

 

「…分かるんですか?」

 

そうSNNNに問いかける

それを聞くとSNNNは少し笑って

 

「馬鹿ねぇ…一応これでも保健室の先生代行…

もとい保健室管理のプログラムよ

…人の心の機微も多少は分かります」

「…確かに」

 

…もしかしたらセイバー、これを狙って…

 

…だとしたら本当に勿体ない程のサーヴァントだ

 

「…実は…」

 

そういって今の対戦相手の事やサーヴァントの事…

…それに対しての懸念なんかをーーー

 

「ま、そりゃ貴方が悪いわね」

 

悲しいなぁ…(諸行無常)

 

「そもそも聖杯戦争なんて殺し殺されの戦いよ

…相手に情なんか向けられない

貴方の知ってる他の参加者もそんな感じだと思うけど?」

 

まあ確かに

凛は優しいけどそういった「情」

みたいなものはかけないーーーと思う

 

 

「…ただまあ、サーヴァントの暴走って可能性もあるわ

…ほら、未熟なマスターだとサーヴァントも暴走しかねないし

その本人がそんな考えを持ってなくてもーーー」

 

ーーー

 

「…何よ、その微妙な顔

そもそもねー魔術師としても貴方はー!

…もう、いいわよ…」

 

…彼女程の頭があれば一般さんが未熟なマスターでない事は

分かってるはずなのに…

つまりそれは…

 

「…ありがとう、さななな

自分なんかを元気つけてくれて

…優しいんだね、貴女は」

 

 

「えーーー今、さなななってーーーさななーーーさななーーー」

 

…ん?あ、ヤバい!呼び捨てはまずいですよ!

 

「すいません、間違えました!

SNNN先生!許して…?」

 

 

 

「(鼻血)止まるんじゃねぇぞ… 」

 

 

 

ちょっとー!!!!????

急に鼻血を出しながら床にぶっ倒れないで…!

 

「ああ、もうどうする…!?とりあえずベッドの上に運んで…」

 

(顔が)赤くなってんぜ?

なんだ?暑さが原因か?

取り敢えず白衣を脱がして体温を…!

 

 

「…マスター?あのー…それは…?」

 

「あ、セイバーか!?丁度良かった!

ちょっとそこのティッシュ取って!

拭かなきゃいけないのが…」

 

「ゴ、ゴメンマスター!そ、そのアレ、だったよな…

だだだだ、大丈夫大丈夫!そう言うのには理解…理解…りか…」

 

そのままセイバーが倒れて…

 

あっ…moon…(現在地)

 

「何やってんだ、セイバーアアアアアアアアアア!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「(頼むからいきなりぶっ倒れるのは)やめて下さい…

アイアンマン…!」

 

「いやー悪い悪い…

まあ、有用な情報は得れたし、良かったんじゃないか?

多少は分かったんだろ?」

 

「それ以上にマズい事になった気がするんですがそれは…」

 

あの後1人で2人を介抱し

SNNN先生はベッドに寝かせておいた

…まあ幸せそうな顔してたし大丈夫でしょ…

 

「…そういえばセイバーはどこ行ってたの?

結構時間かかってたけど…」

 

「…まあ、本当なら扉の前で待ってましたってのが

1番正しいサーヴァントなんだろうけどなぁ…

 

…実はな?図書室に行ってたんだよ」

 

「…図書室?」

 

珍しいなセイバーが図書室…

なにかの探し物?

 

「…ま、まあそんな所さんだな!

ただ大事なのはそこじゃなくて…

実はマスターに会いたいって言う奴がいたんだよ」

 

…ん?

自分に会いたいって?

それは…?

 

ーーーその言葉は最後まで言われる事なく

歩いてきた少女に阻まれた

 

「成る程、貴方でしたか

そのサーヴァントのマスターは」

 

「いえ、まずは私から自己紹介をさせて頂きます」

 

その声は何処か落ち着く声でーーー

 

「私ーーーラニ=viiiと申します、以後宜しくお願い致します」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「えーと、ラニさんですよね。自分になにか…

 

ーーーなんです?」

 

「いえ…成る程…ふむふむ…」

 

そう言いながら彼女は此方をじっと観察するかのように見てくる

ナンナンナアンタイッタイ

 

「それで?自分に、何か聞きたいことがあると?」

 

「はい、というより日本人についてと言った方が

正しいでしょうが…」

 

成る程日本人に対してか…

確かに自分で言うのもなんだが恐らく日本人らしい顔もしている

 

てかそもそも名前が日本人やし…

 

「そこのサーヴァントが図書室で本を調べていたので

話を聞いてみたら日本人と言うことだったので…

気になったもので迷惑ならすみませんが…」

 

「あー、初めはよく分かんなかったんだけどさ…

なんか話を聞きたかっただけみたいだし…

 

…後、もしかしたらだけど…

あのアーチャーの対策も分かるかもしれないんだろ?

 

なあ、ラニさん?」

 

え、それマジ?

 

「恐らくお力になれるかと

私としてもあのMr.一般のサーヴァントには興味がありますから」

 

確かにこれはトーナメント戦だ

強力なマスターのサーヴァントは出来る限り分かった方がいい

…下手な話自分が消えても情報を得られれば楽になるし

自分としても敵のサーヴァントの事をより良く知れば突破する算段も見えてくる

 

まあ、なんにせよ有難いお誘いーーー

ではあるのだが…

 

「…では、私から質問を

ーーー協力するかはその回答次第、で如何ですか?」

 

…まあ、そうなるよな…

質問…質問かぁ…

 

…ん?でもちょっと待って?

日本人なら凛じゃダメだったんだろうか?

彼女なら聞かれたら大半の事は理解できるし

恐らく答えてくれると思うのだが…

 

「いえ、トオサカリンにも聞いたのですが…

少し考えた後分からないとの事でしたので」

 

ーーー嘘やろ?

 

あの凛に分からない事が自分に分かるわけないじゃないか…

良い加減にしろ!

 

「ではーーー」

 

無理無理無理!絶対分からないっ!

というか既に結果ーーー

 

 

 

「ーーー日本人は、

 

ーーー公共の場で露出する人が多いと言うのは本当ですか?」

 

 

 

 

ーーーーは?

 

 

ーーーーは?(2回目)

 

 

「え…何それは…」

 

目の前の少女にーーー

問おう、貴女の質問は正常か?

そもそもどういった観点からそれはーーー

 

「いえ、証拠もあります

これは日本で撮影されたものですが…」

 

 

ーーーおい、このビデオは地獄だぞ。

 

 

そこには男達が様々な場所で露出していた

中には通行人がいる街中を露出して…

 

 

ちなみにセイバーは絶句している

当たり前だよなぁ?

「いや、これはつまりーーー」

 

 

「この作品の中でとある人はこのように語っています

 

「露出最高!」 「そんぐらいで?(更なる高みへ)」…と

 

それを聞いて私はーーー感動しました

私などまだまだなのだと

彼らはそれを楽しみ、また更なる向上を求めているーーー

 

パンツ程度で満足していた自分が恥ずかしくなります

日本人…貴方方は素晴らしい民族だと思います」

 

多分日本の唾棄すべき暗黒面だと思うんですけど(名推理)

それにパンツはいてないのか…(困惑)

 

「そしてこれを彼らは誰かのせいになどせず

自らの意思で責任で行っているのです、笑顔で

ーーーこれ程に素晴らしい、素晴らしい人間がいるとは…」

 

 

んにゃぴ…(思考放棄)

 

「ーーーですが、それだけではなかったのです。

まさかと私は思いました。信じられなかった

まさかーーーまさかこんなものまでーーー」

 

そう言うと彼女は次のビデオをーーー

 

 

ーーーいいじゃないか、このビデオ

 

ーーーなんでか、マジに泣きたくなる

 

 

ーーー地獄、地獄、地獄

この世のものとは思えないそんな光景に涙を堪える

 

こいつらはーーー真裸で何をやってるんだーーー

ホームで全裸?全裸でポカリを買う?

 

これがーーージャパニーズ、日本人ーーー

 

 

「…控えめに言って素晴らしいと私は思います

特に彼がーーー彼は後輩の度胸をつけるために

彼らに露出を教授したのです

 

ーーー誰にでも出来る行為ではない、

その勇気、知識、慈悲ーーー

何を持ってしても一流、彼こそ彼らの

いえ、人類の先輩なるべき存在でありーーー」

 

 

ーーーセイバー、見ているのか?

ーーー夢の続きをーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「申し訳ありません、話過ぎてしまいました…

…大丈夫ですか?」

 

「…うん…大丈夫…だよ」

 

セイバーもなんとか回復している

ふつうにショッキング映像やし…

 

「…それで?聞きたい事は…」

 

「ええ、この軍畑駅という駅は本当に存在しているのですか?

よもや存在しない、などという事は…」

 

そう言うとラニが期待するような顔をする

…見た目は美少女ですね、はい

 

「あー…あるよ、確かあった…筈」

 

「…そうでしたか…ありましたか…聖地は…

師よ…私はそれの地を見るために産まれたのかもしれません…」

 

師可哀想しんこそ可哀想

(自分の師匠に)恥ずかしくないのかよ?

 

「ありがとうございます…厚かましいようですがもう一つ

宜しいですか?

 

これらの作品を撮るためにはどうすればいいのです?

また彼らにもお話を…」

 

えー山下公園行けばいいじゃん(適当)

てかこれ多分ホモビだよなぁ…駄目じゃん…

 

「…成る程…答えて下さらないと言うのは…

つまり私はまだその域には達してはいない、と言う事ですね

 

いえ…ですがそれでも…」

 

 

「…マスター、逃げようぜ…なんかやな予感がする…!」

 

ハクノもそう思います

兎に角止まるんじゃない!犬のように駆け回

 

 

「…決めました、ハクノさん

私、ラニ=viiiは貴方方に可能な限り協力します」

 

許して!許して!お姉さん許して!

 

 

 

「その代わりに…

 

私の作るビデオに参加してもらいます!」

 

 

「「ああああああああ!!!もうやだぁぁぁぁぁ!」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ラニ マイルーム

 

「どうですか、キャスター

私の共感者は必ず現れる、と

予想は当たりましたね」

 

「(…あれは協力…ってより脅迫じゃないかしら…)

まぁいい事だと思うわよ、マスター

「友達」もできて、ね?」

 

「いえ「友達」ではなく協力者です

そこは明確に違うと思いますが」

 

「ふふ、まあいいと思うわよ〜

…それに彼女達なら私もいざ戦う時には戦いやすいですもの…」

 

「そうですか、なら良かったです…

ですが貴女はその時…

 

「まとも」に戦えますか?

キャスター

ーーーHNS」

 

 

 

「…あははっ!どうかしらねー…

楽しみだわ!」




なんか一部キャラの性格おかしい…おかしくない…?
反省して❤︎


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聖杯戦争 〜2回戦 ③〜

前回よりは早かったと思う(小並感)
それでもまだまだ遅いから反省して、どうぞ

段々淫ク要素があり薄まってきて無いか?(振り返り)
反省しなきゃやばいやばい…

今回も駄文だけど今年中になんとか2回戦は終わらせてぇなぁ…


アリーナ・二の月想海

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

「…なあ、マスター…」

 

「セイバー、分かるよ、分かる

いいだろお前うら若き少女の頼みだぞ(意味不明)」

 

隣にセイバーを携え月の海を往く

前回は敵のサーヴァントに急襲されたこともあり

ほとんど何も出来なかったが今回は準備もしてきた

 

後協力者も用意して…協力者…問題はその協力者なんだよなぁ

 

 

『お2人はこれからアリーナに行かれるのでしょう?

それでしたら敵のサーヴァントに会合することもあると思います』

 

『では仮にその時に余裕があればそのサーヴァントが所持している

「持ち物」を何か一つ、お持ち下さい』

 

『そうして頂ければ敵のサーヴァントに対しての情報を

多少ならお知らせ出来るかもしれないですから』

 

『…こういった様にいうのは少々変ですが必ずお勝ち下さい

でないとーーー』

 

 

『ビデオの撮影が困難になってしまいますからーーー』

 

 

俺はアダルトビデオ業者か何か?(困惑)

まずそう言うビデオを撮るなら誰でもいいと思うんですけど

個人的な集団が撮った物なんて有名になることもまずないだろうし

実写ビデオでも声だけの作品でもまさかそこからサーヴァントも産まれないだろうしーーー

 

「…てか良く考えたら誰のそういう…その…

ちょっとあれなビデオの主役になるんだよ…?

!わ、私はいやだぜ!そもそもふつー人に裸を見せるのはな!

生涯忠誠を誓った相手にだけだと私はーーー」

 

ーーーーーーー…

 

「てゅわあああ!忘れてたああああああああ!」

 

「ちょっとマスター!声デカい…」

 

その通りだよ!忘れてた!誰だよ!そんな恥を書く羽目になるのは!

 

「僕はいやです(断固)なんで脱ぐ必要があるんですか?(正論)

せめてやるにしてもカメラ係とか…」

 

「…ん?でもそうなると後脱ぎそうなのはラニ位じゃないか…

…ラニの裸を…?撮影して?」

 

チョットー顔赤セイバートカシテンヨー

てかそもそも女の子やぞ、異性関係も守らなあかんし…

 

ーーーこの悪魔の計画を実行させてはいけない

いくら役得であろうともそもそも社会的にまずい

なんとかラニには他の提案で紛らわせてもらわなくては、

そうラニに思い留まる様に言おうと貴方は決意をーーー

 

 

「おや…?大きな音がしたかと思えば…

君達だったのかい?」

 

「…!!!あっ、やばっ…」

 

その、なんかすいません…

こんな話…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一般さん…てかまあそりゃそうだよな

ここはアリーナ、いつ敵に会合してもおかしくないだろう

そしてそれは一般通過エネミーだけではなくーーー

敵の陣営共だ

 

「…岸波君、そのーーー

こないだの一件は大丈夫だったかな?もう喧嘩は治まってーー?」

 

ーーー本当、いい人なんだよなぁ…

今も敵の事心配してるし…でもーーー

 

「心配ありがとうございます。でもあれからはーーー」

 

 

「おいおいおいおい、そこのマスターさん

あまりウチのマスターに近づかないで下さいますかね?

一応敵同士なんだし…ねぇ?」

 

「ーーーお前こそウチのマスターにそれ以上近づないでくれよ?

ウチの大事なマスターだからな」

 

相打つ2騎のサーヴァント

お互いに武器こそ出さぬ物のーーー

肌で感じられる程の殺気を秘めている

 

ーーーそうなのだ、ここは学校とは違う

美しく、綺麗で、穢れない、そうそんなーーー

どちらかの墓場であるのだから

 

「…そうだね、ここはアリーナ

私達の…戦場かぁ…」

 

そう一般さんが漏らす

 

「…なるべく君とはアリーナでは会いたくはなかったんだ

出来れば…そうだね、本番だけ…

君も歯医者に行く前に歯医者さんとは会いたくないだろう…?」

 

そう言うと優しく此方に微笑んで来た…

…ああ…戦いたくねぇ…でも戦わないと生き残れない!

 

「…マスター?早い所やっちゃいましょうよ?

…その…ね?あんまり話し込んでも…」

 

「…?どうしたんだい?アーチャー?

何も焦って戦う事もないだろう…?

ほんの少しぐらいなら話しても…」

 

「いやいやいや!やっぱりそうやって隙を見せるのは

どうかと思うんですよ!ね?そこはばっさり…」

 

 

「…なあ、マスター

なんかあれお取り込みっぽくないか?

…今なら不意打ち出来そうな気もするんだが…」

 

(いや不意打ちは)いかんでしょ。

それに相手は奇襲に富んでるアーチャーだし…

…ん?そういや奇襲…?

 

 

「…てか思い出したけどウチらあのアーチャーに奇襲されたよな?」

 

 

 

「…奇襲?」

 

「あっ…(察し)」

 

そのセイバーの台詞に一般さんとアーチャーが反応する

…いや、でも反応ちょっとおかしくないか?

一般さんは良く分かってない顔でアーチャーは狼狽え…

…なんで?(疑問)

 

「…アーチャー?これは…?」

 

「あー↑あー↓あー?

いや…彼らが何を言ってるのか良くーーー」

 

「おいおい惚けんなよ?お前いきなり襲ってきたよなぁ?

この前のアリーナでの事忘れてはないぜ?

今日こそは落とし前をキチンとーーー」

 

 

「おい!マスター!早く!アイツらの事をやるぞ!

とりあえずこいつをーーー」

 

アーチャーがなにかを構える

かなりいきなりなんですけど戦闘態勢に入ったんですかね…?

兎に角この前では不味い、なら此方も…

 

「セイバー!戦闘ーーー」

 

ヒュン!

 

 

「…すまないねぇ、ちょっと止めてくれるかい?」

 

ハイワカリマシタ!

わかりました!わかりましたからいきなり槍を飛ばすのやめて下さい…アイアンマン!

ほら見ろよそれぇ!そっちのアーチャーに刺さる寸前だったんだよなぁ!アーチャー震えてんじゃねーよ!

 

「…ごめんねぇ、手荒な真似して

それでおじいちゃんの我儘なんだけど…剣を納めて貰えるかな?」

 

「…い…いや、マスター…

このまま戻っても何の面白味もないじゃない…?

とりあえず戦ってからでも遅くはーーー」

 

「それじゃあね、白野くん

…帰って話をしようじゃないか…アーチャー?」

 

「ちょっと待ってくださいリターンクリスタル出さないでまだ帰る準備が足りて」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それで戻ってきたのですか…」

 

「…普通はあんな終わり方しないと思うんだがな〜

なんなんだ〜…?」

 

…よくわかんにゃいけどね…

まあ戦闘にならなかったからあの後アリーナ探索も出来たし

1枚目のゲートキーや経験も積めた

後でTISの所にも行っておこう

だがそれ以上に収穫があったのはーーー

 

「こんなんでも大丈夫かな?かなり小さいけど…」

 

「問題ありません、これはサーヴァントが使用しようとしていた物でしょう?

なら恐らく問題無いはずです」

 

ラニに渡したのは1枚のトランプーーー

あのアーチャーが去り際に落としたものだ

自分は感じなかったがセイバー曰く魔術的な道具らしい

 

「ではこれは私が調べておきます

恐らくそこまで時間は取らせません」

 

そう無表情で彼女から確約を得る

その姿は無表情ながらも実に頼りになる姿でーーー

 

 

「ーーーで例の件ですが」

 

いきなり目キラキラしてウキウキすんのやめろ

いや、これはラニの為にも言っておかなくては…

映像に残る形だと一生晒されかねない

ネットは怖いのだ、何年も前のアダルトビデオが未だに話題になる事もありえるからね…

 

「あのそれについてなんだけどせめてーーー」

 

 

「せめてーーー何かしら?面白い話?

私にも聞かせていただきたいのだけど?は・く・の・く・ん?」

 

 

「…多分貴方が聞く話じゃないと思うんですけど」

 

振り向いた先には凛がいた

…そういえば向こうから話かけられる事なんて初めてかもしれない

 

「おや、ミス凛お久しぶりですね

そういえば貴女が答えられなかったあの問いですがーーー

彼が見事に答えてくれました」

 

「それは私の貴女への考えを180度変えて下さったあの問いの事かしら」

 

「ええ、どうですかミス凛貴女も教えてもらってはーーー」

 

「とても有り難いお誘いですが断らせていただきますわ

まだ人間として新しい世界への開拓は早いと思いますので」

 

3人の美少女に囲まれて嬉しそうにみえるけど話してることは

AVに関してとかやめたくなりますよ…

ってまあこのままだと目立つしそうだなー…

 

「せめて…屋上で…話してかない?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

屋上

 

「それで?ミスター一般についての情報は掴めたのかしら?」

 

まあ凛が興味あるのはそれだよね…

取り敢えず下で買った4人分の飲み物を渡す

アイスティーだったけどいいかな?

はい、凛

 

「…あんた、こういう細かい所は気が効くのね…

ありがと」

 

「それで?リンは何が聞きたいんだよ?

…私達だってまだ分からない事だらけなんだぜ?」

 

セイバーがペットボトルを傾けながら凛に問う

その光景がどーもよく似合っているのは気のせいだろうか

 

「ま、始めから素直に話すとは思ってないわ

別に答えが返って来るとも思ってないもの

 

…何がお望みかしら?お二人さんとも?」

 

…なるほど

 

「交渉ですか」

 

「今回限り、ね

…正直に言うならかなりミスター一般は警戒してるわ

恐らくマスターとしてもトップレベルに強いでしょうし」

 

それに、と凛は此方を向き話を続ける

 

「…悪いけど私はあなた達が勝つとはほとんど考えてないわ」

 

「はは…厳しいお言葉、だなマスター?」

 

セイバーが顔をしかめる

だが確かにーーー彼は強い、あの槍を見て感じたが

1人のマスターとしても格段に強いと感じた

そう、それこそ自分では届かない程に

 

「…だからって訳じゃないけどならせめて残された時間少しでも楽しんだらいかがかしらね?

失礼だとは思うけど」

 

 

ーーー凛の瞳を覗き込む

その瞳には馬鹿にしているような感覚は感じなかった

むしろ気を使ってくれているようなーーー

 

なるほど、確かにそれなら情報の代わりに残された方がいいかもな「諦める」方が楽になるーーーそういう事もあると思う

…なるほど、なるほどな

それなら答えは決まってる、自分は弱い、弱いからーーー

 

 

 

「ラニ、ちょっといいかな?お願いがあるんだけど」

 

「…なんでしょうか」

無言でペットボトルを飲み干さんとしているラニに話かける

 

「ラニさえ良ければなんだけどーーー

凛にも情報を渡してあげられないかな?」

 

 

「マスター、それはーーー」

 

「ミスターハクノ

つまりそれは彼女との交渉に応じると言う事ですか?」

 

まあそういう事ではある

ただしーーー

 

「…その代わりってわけじゃないけど

もしラニが了承してくれるならーーー何もいらない」

 

だってまだ、まだまだ、まだまだまだーーー

 

 

「自分は、まだここじゃ終わらない

(終わら)ないです。

(諦め)ないです。」

 

ーーー諦めきれないじゃないか

自分の事も分からない、そんな状態だって

相手が強敵中の強敵で、勝てないと言われたって

 

厳しながらも助けてくれる人がいる

曲がりなりにも協力してくれる人がいる

自分の心配をしてくれる人がいる

自分が倒してしまった人がいる

 

それにーーー

横に立ってくれている剣がまだあるのだからーーー

一緒に最後まで戦ってくれる剣がいるのだからーーー!

 

「…だからまあ自分はまだいいよ

それか何か望んだ方がいいってならーーー」

 

 

「…分かったわよ、別に問題ないわ

私としては情報さえ分かれば問題ないもの

無料より安い物もないしね」

 

「…まあ、ラニ次第ではあるけど…」

 

「ま、そうね

それでラニ?あんたはどうなの?」

 

「そうですね、でしたら少し条件を…」

 

そんな事を言いながら2人が話し始める

…色々考えてしまったけど似合わないか、こういった考えは

それにセイバーも納得してるかどうか気にな…セイバー?

 

「…」

 

「…セイバー、息してる?」ツンツン

 

「…!あっ、ちょっ、どゅえ!?

な、な、なんだっけ?」

 

「…もうセイバー、また居眠り?」

 

「…あー、そうだなー…きっと今日は休憩の日なんだよ!」

 

「じゃあ明日は?」

 

「ゲーム三昧の日!」

 

って明日でもう4日目なんだよなぁ…

本当英雄らしくないって言うか…それが彼女らしいのだろうか?

 

「それでまあ約束の件だけどーーー」

 

 

「ーーーあんた精神状態おかしいんじゃない!?(正論)

そーいうビデオを撮るのに私も巻き込まないでくれないかしら!?」

 

「いえミスター凛、貴方も自身を解放するのです

さあレッツチャレンジーーー」

 

「白野、なんとかしなさい(無責任)

元はと言えば貴方がねーーーー!」

 

「すいません、今ちょっと話が混んでましてーーー」

 

「問答無用!」

 

 

 

「あっ、マスター…」

(…さっきのマスター、自分の目標が見えてよかったなって思って

その姿が眩しくて、見惚れて、それでーーー

…ちょっとマスターがカッコよくて顔が熱く…

カッコ良い…?マスターが…?)

 

 

「…これもうわかんねぇよ…もう…」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

凛 マイルーム

 

マイルーム内に紅茶の香りが漂う

先程はアイスティーだったが今度はホットだ

ーーーこのサーヴァント、何故かお茶を作るのが上手い

 

ただ本人的にはアイスの方が作りやすいみたいだけどねとは凛の話だが

 

「…まあ、良かったじゃないか

情報は分かるのだろう?なら収穫としては悪くはーーー」

 

「それ以上に私の社会的地位が危ういのだけれどね

そもそも実質AV撮るなんて…リテラシーとかどうなのよ

それは…って何よ、アーチャー?そんな顔して?」

 

「…いやいや、すまないね

私の若い頃には学生がそういった物に出るのは珍しくなかったし

リテラシーも糞もなかったからな」

 

「そう…ってあんた本当に現代の英霊なのね…

本当この神秘の無い時代に英霊化する英霊なんて…

相当有名じゃなきゃ…いえ、有名なだけでもなり得ない境地よ

…貴方、何者なのよ本当」

 

「さて、今の私に名前は不要なのかもな

ロストマン…名前を喪った男なんてのが案外正しい気もするよ」

 

「…まあ、それでも宝具やスキルは正しく使えるんだから驚きね

何も分からないのもマスターとしてはどうかと思うけど…」

 

「…ああ、そうだ、思い出した」

 

「ん?何をよ?」

 

「私の起源ーーー

自分の核の部分を司るのはーーーそう、AVだった気がするよ

それもそうだな…確かホモビデオだったかな?」

 

「…は?嘘でしょ?冗談よね?ホモビ男優が英霊になるなんて…

そんな浅黒い肌でAV男優って…ほら、大体AV男優って大体肌白いじゃない?んで」

 

「ほう、凛はそういったビデオを見たことがあると言う訳か」

 

「…////!!!!違うわよー!えーとほら…そう言うのはぁ…!」

 

「いやいや、まさか真面目そうな君がそんな物を見ているとは

もしや今回の件もそういった物に参加したいから受けたのかね?」

 

「違うわよ!もー!アーチャー!!!!」

 

癇癪を起こす女子と浅黒い肌をしたサーヴァントが語り合う

まるでそれは兄妹のようなーーー姉妹の様な姿に見えた




凛のサーヴァント誰なんですかね〜
不思議ですね〜?


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