傭兵異世界転生記 (旧人名無し)
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第一発 プロローグ神様転生

よろしくお願いします!
今回はプロローグと概要説明みたいな感じです。

ー軽い設定ー
出雲 透(いづも とおる);勝気 黒髪黒目 女性

天月 伊郷(あまつき いごう);余裕ありげ系男子、グレーの髪に灰目 男性
 
ーーーーー
それではどうぞ ノシノシ


一人の女が自暴自棄に近い嗤い声をあげつつも呟く

 

「さすがにもうダメかね?」

 

「ですねぇ」

 

それに達観した表情で答える男

 

 前に広がるは狂気的なまでに士気を高めた兵士

 

「これは金積まれてもやるんじゃなかったな」

 

女は後悔する様子もなく言って見せる、男はそれに呆れながら

 

「まったく・・・俺はやめたほうがいいって言ったのに・・・」

 

女は爽やかな笑みを浮かべ

 

「まぁ、いいじゃねえか」

 

男は呆れながら微笑み

 

「今更ですしね」

 

女は深呼吸をする。そして目の前の兵隊を見据え、

 

叫ぶ

 

「行くぞゴルァアア!!」

 

男もそれに呼応する

 

「はい!!」

 

 

 二人の男女は一騎当千の戦いを見せつけ任務を完遂する。

だが報酬を受け取ることもなく二人は・・・消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 白い空間、そこにはついさっきまで敵兵を砕き、切り裂いた男女が立っていた。

 身体中に血塗れの化粧をした二人は呆然としている。

すると白い空間から男とも女ともつかない者が現れる、

二人は一斉に銃を構え銃身をその者に向ける、

その者は驚きつつも嗤いながら、

 

「や、やめてくれよ~君に危害を加えるつもりなんてないからっ」

 

その者はゆっくりと無抵抗の意志を示すように両手を手を挙げる。

二人は警戒しつつもゆっくりと銃を下ろす。

その者は腰のナイフに手を当てる二人に呆れつつ

 

「まぁ、それくらいは仕方ないか」

 

と吐き出す。

 男はそのものに思っていたことをぶちまける。

 

「貴方は誰ですか?ここは・・・」

 

その者は男のその言葉を手で制止して

 

「どうも、僕は神様と言われる者だ」

 

男は怪訝な顔を浮かべつつ

 

「そうですか。で、その神様とやらの要件は何です?」

 

神様は「あ、驚かないんだね」とか言いつつ本題に移る。

 

「まぁ、君達的な表現をするなら」

 

神様はここで一旦言葉を切り、息を吸って

 

「異世界転生をしてみないかい?」

 

男女は少し驚いた顔をすると、その顔を好奇心の色に変える。

 男は瞳をうっすらと輝かせつつも、冷静を装い神様に問う。

 

「どういうことだい?」

 

「まぁ、先に理由を言うなら、君たちが異常な程に異常だったから。というべきかな」

 

男女は頭に?を浮かべつ神様の話を聞く。

 

「いやね、君たちの身体能力、知恵やらが常識、いや、異常値すら超えてしまったんだ。

 それはとてもとても駄目・・・とは言えないけど可笑しい事な訳だ。

 そして僕の同僚が提案してくれたんだよ

 『他の世界に送り込めば非常識も問題ないんじゃね?』

 って、いやぁ~僕には同僚が天才に見えたよ、うん。

 まぁ、そんなわけで、って言われても納得してくれないよね?」

 

饒舌にジェスチャーを交えつつ神様は男女に確認するように話しかける。

男女は顔を見合わせると・・・

 

「「問題ない」」

 

神様は滅茶苦茶驚く、それはもう『mjd(マジで)?』って感じで

 神様は落ち着くために一度深呼吸をすると・・・

 

「いいの?」

「「いいよ」」

 

と男女は即答する。

 

即答に動揺しつつも神様は概要を説明し始める。

 

「あ、ああ。それじゃ君たち、出雲(いづも) (とおる)ちゃんと天月(あまつき) 伊郷(いごう)くんが行く世界について説明しよう」

 

女・・・出雲がちゃん付けされることに不満だったのか神様を睨み付ける

 

「怖い顔しないでよ、出雲さん」

 

神様は少しおびえた表情になりつつもひきつった笑顔でなだめようとする。

 

男・・・天月も、「まぁまぁ」なだめるように肩に手を掛ける

出雲はため息を付くと「続けて」と促す。

神様は心得たといわんばかりに説明を続ける。

 

「進行うまくできなくてゴメンネ。

んじゃ、説明するね

まぁ、君たちが知っている異世界転生みたいなファンタジーな世界だ。

君たちの世界と文明的に違うところが多々あるけど・・・

そこら辺は君たちが見て読んで身に着ける法が君たちの好みだろう。

んじゃ魔法について説明するよ。ファンタジー世界だからね魔法は勿論ある。

そうだな、まず魔法の種類には3つある

一つは創造魔法。

いわゆる普通の魔法だ、炎を出したり水を出したり。

これは自分のイメージを具現化するものなんだ。

工夫の仕方によっては便利なものがより便利になったりする。

例えば『魔力がある限りインクの尽きない万年筆』みたいな芸当もできる。

ただし、生命体は作れない、『生命体のような”もの”』は作れてもね

二つ目は強化魔法。

身体強化、感覚強化等の魔法だ。回復魔法もこれに当たる。

とはいえ身体強化や感覚強化は自分の体を傷つける可能性もある。

気を付けてね。

あとこれは応用になるけどの創造魔法と掛け合わせて「炎の剣」みたいなエンチャントみたいなことも出来る。いろいろ試してみてよ。

さて、最後三つめは詠唱魔法だ

召喚魔法や降霊術みたいな他の生物等を使うものはこれに分類される。」

 

とここで神様は言葉を切る、そして神様は確認するように

 

「わかった?」

 

天月はある程度理解して簡潔にまとめる

 

「創造魔法・・・ある程度何でもできる

 強化魔法・・・ドーピング

 詠唱魔法・・・召喚

 って感じでいいか?」

 

「理解してくれて助かるよ、」

 

そして神様は「あっ」というようにして説明を続行する

 

「忘れてたけど君たちが行く世界はある魔法や魔道具で知ることが出来る

 lv《レベル》という概念がある。

 まぁlvはそこまで気にすることじゃない

 lvが上がったところで突然強くなる訳じゃない

 身体や知能の成長によって自然に上がる物だ、肉体の老化でlvが下がることもない

 身体能力は下がってるかもだけどね。

 まぁ、レベルってのはどこまで強くなったかのバロメーターみたいなものだ

 ついでに、説明するけどレベルが上がることによってスキルに影響が出るよ、

 まぁ、あまり気にしないでねぇ~」

 

ふぅ・・・と神様が一息つく

 

そしてようやっと転生の準備に移る

「まぁ、ここまでのは事前知識、あとは君たちで紐解いて楽しんでくれ。

  さてと、今から君たちの肉体、精神、知識などなどの能力に応じたlvと

 身体に見合った魔力内包量を決めるよ。」

 

 そうして、ようやっと現実味(と言っても最初から現実っぽくはない)

を帯びてきて二人は息を呑む。

二人の身体を光が包む、暖かいような安心感のある光。

 その光が収まると二人の前に大きな扉が現れる。

その上に神様が座ると「行ってらっしゃい」と手を振る、

 扉は徐々に開いていく

二人はその扉を見つめながら好奇心に満ちた笑みを浮かべる。

扉が開き切ると二人は扉へ向かって歩を進めた。

 

 

 

「いやはや、君たちはこの世界でも異常なようだ」

神様は二人の身体に見合うように設定した数値を眺めて、そう呟いた。




傭兵二人の転生記は、まだ始まったばかり。




どうも、此処まで見て下さり誠に有難うございます。

いやはや、概要説明の長文が予想以上に長くなってしまいました
見にくかったら申し訳ない(´・ω・`)

まぁ、始まってしまいましたから。頑張って書いて行きたいです。
とはいえプロットや道筋が完全に決まっているわけでは無いので
だらだら更新になってしまいますが(苦笑)

それではまた、いつか


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第二発 魔法行使

どうも、旧人名無しと申すものです。
それじゃ、やっていきましょうか
ー設定ー
出雲透(いづもとおる);冷静なバーサーカー
天月伊郷(あまつきいごう);器用貧乏(高水準)
(実は結構二人ともオタク)
ーーーー
じゃ、どうぞ ノシノシ


 扉を抜けると・・・

 

「樹海、だな」

 

「樹海、ですね」

 

そこは樹海、森だった。

 

「まぁ、そんなもんか。異世界転生って」

 

 出雲の言葉に天月は付け足すように続ける

 

「まぁ、街中で突然こんな状態の二人が現れたら・・・ねぇ?」

 

 出雲はふと自分の装備を見る。

自動小銃とバリスティックナイフ、腰にマグナムとデザートイーグル、しかも血塗れ。

天月もそうだ。

同じく自動小銃と背中に対物ライフルを担ぎ

レーザーサイト、サプレッサーの付いた重厚感のあるハンドガンとサバイバルナイフ

そして出雲ほどではないがこっちも血塗れ

この状態で街に出れば大騒ぎだろう。

 

「どっかで洗い流したいな」

 

出雲が付着した血液を見つめながら呟く

天月も同調してため息をつきながら

 

「ですな」

 

「んじゃ水場を探すかぁ・・・」

 

出雲はめんどくさそうに零す。

 

天月はふと思ったことを口に出す

 

「魔法で水出せるんじゃね?」

 

出雲は目を見張る

 

「お前・・・天才か?」

 

出雲は言葉をつづける。

 

「早速やってみようぜ!」

 

「ですね」

 

天月は答える、そして神様に言われたことを思い出す

 

「確か、『イメージを具現化する』だっけ」

 

天月はそれっぽく念じる。

 

ドパァ

 

水があふれ出る。結構な勢いで

 

「「おお!」」

 

二人は声を上げる。

ふと、出雲は重要なことに気付く

 

「あ、水入れるものがない」

 

その言葉に天月は( ゚Д゚)ハァ?って顔しながら渋々水を止める。

出雲は「ごめんごめん」と笑いながら

 

「んじゃ作るか」

 

出雲は当然のごとく言い出し、

 

バキッ

 

割と大きめの木を出雲は蹴り倒す。

 

「その攻撃力なんだよ、まったく」

 

天月は呆れながら言う。

 

「まぁ、よかろう。それのおかげで入れ物が作れる訳だし」

 

天月は「まぁな」と言いつつ何時もの事だと慣れたような顔をしている

 

出雲は蹴り倒した木を見つめ、思考する。

そして、何かをするつもりなのか目を閉じる

 すると。

数個の木製バケツがその木を生贄に作られた。

出雲は得心した表情で

 

「こんな感じで作ることも出来るんだな」

 

出雲は少し考え込むともう一度目を閉じる。

だが今回は何も起こらなかった

 

「創造魔法には少し制限があるようだな。」

 

少し残念そうな顔して呟く。

 

「まぁ、そこまで期待しても楽しめないさ」

 

と天月は諭すように言い聞かせる

 

「まぁね~」

 

と悟ったように言うと、すぐについさっき作ったバケツを用意する

 

「ささっ、洗い流そうぜ。血」

 

バケツを構える。

 

「お前でも出せるだろ。絶対」

 

と言いつつ念じる。今回は少し工夫したようだ

 

ジャー

 

蛇口から出るように手のひらからお湯が流れる

 

「ほほう、お湯もできるのか」

 

感心しながら次々とバケツにお湯を溜める。

 

全部のバケツにお湯を入れると。

 

「ちょっとここら辺探索するから先洗ってや~」

 

と、出雲は目を輝かせる。

その厚意ともとれる言動を素直に受け取り

 

「んじゃお言葉に甘えて」

 

装備を脱ぎながら、言う

 

出雲は「おう」と一言のこすとサッと森の中に入っていった。




ここまで読んでいただきありがとうございます。

本来はここで会敵しようかとも思いましたが、出来ませんでした。

慣れていないのもあって可笑しいところが多々あります。(´・ω・`)

次は会敵回になると思います。

それでは、またいつか ノシノシ


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第三発 接敵

前回のあらすじ、
水出た、入れ物作った。お湯

ー設定ー
出雲ry;好きな漫画は少年マンガ系
天月ry;漫画よりノベル含めた小説全般が好き
ーーーーー

どうも旧人名無しです。よろしくお願いします

それじゃ、どうぞ ノシノシ


 とりあえず、といった表情で出て行った出雲は周りを見回す。

 

まぁ、あいつの水浴びが終わるまで・・・

少し乾いた血は取りにくいからな、少なくとも30分はかかるだろう。

ま、あまり気にしなくていいか。

 さてさて・・・とりあえず前に進むか。

 

出雲はゆっくりと足を進める。

 

 にしても、普通の森と変わらないな・・・

だが、戦場で吸った空気と違って、此処の空気はうまい。

なんていうか、澄んでいる・・・のだろうか、

こういう事も新しい世界だから感じられることなのかな。

 

その時、

 

ガサッ

 

出雲はその気配を感じ、バリスティックナイフを打ち出す

 

パスッ

 

茂みに入り込んだナイフ、出雲は茂みに近づく

そこには、ナイフが頭に刺さっているイノシシのような生物がいた。

 

「なんだ、こいつ?」

 

イノシシにしては牙が前に突き出ている。

なんというかより攻撃力が高そうな感じ、

それに緑色の体毛に包まれている。

ついでに頭にナイフが刺さっても全くダメージのなさそうな顔

 

出雲はそれを見ていると、

 

ギュルルルル

 

「腹減った」

 

 出雲は少し思考すると、

そのイノシシのような生物に殴りかかる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 さて、どうしようか

 

天月は血塗れの装備を眺める。

 

とりあえず、衣類か。

まぁ、武器は血塗れでもまだ何とかなる。

いや、ここが母国の日本みたいな所だったら、何ともならないが・・・

まぁ、魔法もある世界だ、何とかなるだろう。

服?いや・・・まず自分の身体を洗うか・・・

このベトベト感はだいぶ慣れたが、やっぱり気持ち悪い。

 

 天月はおもむろに服を脱ぎ捨てる。

 天月はヘアゴムを解くと、

 

「髪、伸びてきたな・・・」

 

と煩わしそうに髪を払う。

天月はおもむろにバケツを掴んで自分にかける

 

バシャ

 

ちょっと生ぬるい、考えたりしてる間にぬるくなったのか。

まぁ良い、真冬に寒中水泳するよりは全然マシだろう。

 

一通り身体をきれいにする

 

すると、突然

 

ガッ

 

大き目の鳥が襲い掛かる。

天月の目が一瞬狂喜の光を灯すが、すぐに冷静になりつつ

 

ベキャァ

 

鳥を一撃で殴り殺す。

「ふぅ・・・」と手を払いつつ、叩き落とした鳥に目をやる。

 

 黒い鳥だな、最初はカラスかとも思ったが、違う。

明らかにデカい、いや、もしかしたらこのサイズがこの世界の普通なのか?

まぁ、あまり気にしないでおこう。うん

つか、コイツ食えるかな?

いや、流石にやめておいたほうがいいか、

鳥インフルみたいな病気にかかる可能性もあるし

 

ガサッ、ガサッ。

 

ふと目を見やるが天月はそれが誰であるか気付く

 

「帰ってくるのがはやk・・・」

 

 イノシシ?いや緑色だ、

しかも攻撃的な牙をしている。

あとでかい、まぁイノシシだったらあり得る大きさだけどもデカい。

俺くらいはある、頭にナイフが刺さっているが

どちらかというと、殴打によるダメージが致命的のようだった。

 

出雲は落ちてる鳥を見て目を見開きながら

 

「すげーな、お前」

 

と感嘆する、なにそれ?煽ってんの?ん?

 

「そんなもん背負ってるお前に言われたくないわ!」




ここまで見てくださり有難う御座います。

どうも!今回は一応二人が離れるので
一人称と三人称を混ぜ合わせたような感じになりました。
混乱してしまうかもしれません(´・ω・`)
次はもうそろそろ場所を移動したいですね、

それではまた、いつか ノシノシ

2017/03/29
文章の矛盾による排除しました
〈女性らしい肉体云々〉


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第四発 晩餐

前回のあらすじ;ワンパン

ー設定ー
出雲;好きなゲームはfps系
天月;ホラゲ好き、というかホラゲをしている出雲を見るのが好き

ーーーーー

どうも、旧人名無しデス、よろしくお願いします。

それでは、どうぞ ノシノシ



 

 武具は洗浄して落ち着いた頃。

 

「さて、どうしようか。」

 

 出雲はイノシシ(仮)を見つめながらつぶやく。

日は沈み始めて夕暮れ、という感じだ。

 

「抹殺したてといえど生は食いたくないな」

 

 天月は断言する、「そうだな」と同調する出雲と暫く思案する

 

「単純に焼くか?」

 

「捌けるし、火は魔法で出せそうだしな・・・よし、そうするか」

 

天月は同意を示し、出雲もそれに同意する。が、

 

「それだけじゃ面白くない、色々試してみようぜ」

 

と笑う

 

「そうだな、色々やれることも多いだろう、魔法とかについてもな」

 

天月は微笑みつつ同意する、

これは何時もの会話のようなものだった。

 出雲はおもむろにバリスティクナイフをイノシシ(仮)に突き立てる。

その姿を見ながら天月は

 

「毛皮はどうしようか、魔法でなめすこととか出来るかな?」

 

出雲は少し思い出すように思考する、そしておぼろげに言葉を発す

 

「たしか・・・脂剥いで、漬けて、乾かす・・・だっけ?」

 

それに説明のように言葉を付け足す。

 

「大体合ってる、つか、昔やったろ

 皮の裏側にある油とか皮をはぎ取る、

 その後はなめし液、前と同じミョウバンが良いかね?、脳味噌とかで液作る方法も確かあったな、まぁそこら辺は魔法と相談ですな。

 んで漬けたやつを乾かす、端っこ打ち付けて縮まらない様にしてな。

 んで出来上がり。」

 

出雲は捌きつつ相槌を打ちながら聞き流していた。

その光景に呆れつつ溜息をつく

そして天月もナイフを取り出し解体に手を貸す

巨大なイノシシ(仮)に悪戦苦闘しつつ解体に成功する

 

「構造は普通のイノシシと変わらないようだな」

 

天月は肉と骨と皮に分けられた

イノシシ(仮)のなれの果てを見ながら呟きながら思考を巡らす。

 出雲はイノシシ(仮)の調理方法を考えていた。

そして、天月に呼びかける

 

「オイ、とりあえずこの肉でメシ作るぞ。かなりの量だし、新鮮なうちに作っちまおう」

 

 天月は巡らしていた思考を中断して改めて肉に向き直る。

少しひきつった顔をして

 

「うわぁ、かなりの量とかじゃねえよ、これ腐る前にどう消費しろと」

 

と嘆く、その言葉に出雲は少し考えて、ひらめく

 

「干し肉作ろうZE」

 

「・・・流石」

 

天月は一杯食わされた様な顔をする。

出雲は続けて

 

「せっかくだしいろんな干し方?してみようぜ

 まぁ、その前に生で食うか。」

 

そういって掴んだバケツ(桶)を燃やす

 

ボゥッ

 

 きれいに燃えると色々・・・主に張り倒した木を砕いて火に投下していく

良い感じに火が安定すると、木で作った棒を肉に突き刺していく。

それを地面に刺すと、それっぽい感じになった

二人はそのしょうもないことに、微妙な感動を覚え、ゆっくり焼いていく。

 捌くのに時間がかかったようですでに夜のとばりは降りていた

 出雲はその火を明かりにしながら干し肉の作業を始めていく

その中で

 

「・・・あ、出来た」

 

「ん、何が?」

 

天月は考え込んでいたが、その声が気になったようだ

 

「塩」

 

「・・・ほんとお前ってさ」

 

天月は呆れながらため息をこぼす

出雲は豪快に笑いながら

 

「まぁ、いいじゃねえか!出来上がったんだ、干し肉やら色々なものの味付け出来るぜ」

 

「まぁな」

 

天月も、素材の味で食べるよりは塩でも振ったほうが良いのだろう

顔が少し緩んでいる、少し肉が焼けるのが待ちきれなくなったのだろう

出雲はその塩で巧みに干し肉を作っていく。

・・・天月は少し疑問になり問うてみた

 

「工程、早くね?」

 

出雲はそれについて

 

「魔法って便利なんだな」

 

天月は少し震えながら

 

「まじかよ、味しみこませて乾燥させるまで全部魔法で片付けたのか?」

 

「んー、そうなるな」

 

出雲は当然のように言ってのける

天月は唖然としながらも

 

「魔法って便利過ぎるな」

 

という事にしておいた。

 

天月はふと火見ると、いい感じに肉が焼けていた。

 

「お、焼けてんじゃん」

 

出雲も気が付いたようで肉を取って塩で味付けする。

その味付けされた肉を見て天月は

 

「漫画とかの滅茶苦茶うまいものよりも普通の食い物の方が美味しそうって言う理論が今になってわかった気がする」

 

そして二人は

 

「「いただきます」」

 

肉を喰らい始めた。





ここまで読んでいただき有難う御座います

えーと、魔法が万能すぎる能力になっていきます。
魔法の制約について少し悩んでいたりも、しています(笑)

あと、予想以上に晩餐回が長くなってしまいました。
次こそ移動させたいですw

それでは、また、いつか ノシノシ


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第五発 人

前回;塩
ー設定ー
出雲;色々発見する天才型
天月;応用力のある秀才型

ーーーーー

どうも、旧人名無しです。

今回結構長いかもしれません

それでは、どうぞ ノシノシ


 天月は火を消さないように今さっき出雲が(蹴り倒した)作った薪を火にくべつつ、

猪(仮)の肉を食べてる出雲は話を切り出す。

 

「これからどうする?」

 

天月は銃の整備をつつ

 

「そうだな、まずは火の番を交代でしてここで野宿だろう」

 

「ああ、それはまぁ後で決めるとして、その後、朝になってから、だ」

 

 出雲木に突き刺した肉を食いちぎり棒を火の中へ放り投げ出雲も銃の整備を行う

そして整備している天月は言葉をつづける

 

「朝になってからか、とりあえず、ここを拠点にして、この森の散策、そして森がそこまで大きくなければ次の日に森を出る、ってのは?」

 

「次の日ってのは少し慎重じゃないか?まぁ、慎重なのも良いが」

 

「ここにいる猪(仮)やこの鳥が最弱クラスっていうのも考えられるだろう、それに夜はもっとヤバイやつが活発に動く可能性もある」

 

天月は叩き落とした鳥を見て言い放つ、

出雲は思いついたように提案する

 

「それじゃあ、こういうのはどうだ、今日の夜に判断する。

 おそらく火の番をしていれば焚火に寄せられて何かと接触するだろう?

 そしてその接触した。まぁ仮にモンスターでいいか、まぁ、そのモンスターの強さで判断するってのはどうだろう。」

 

天月は少し悩みつつ、決心したらしく

面白味を込めた笑みを浮かべ

 

「乗った」

 

そして装備の整備をしながら出雲がふと思いついた疑問を呟く

 

「そいえば銃ってこの世界だとどれくらい使えるんだろう」

 

天月は反応する「ほう?」

出雲は説明するように話し始める

 

「いやさ、この世界での銃ってどういう扱いになるんだろうって思って、

 まぁ、推測になるけど私の経験上この猪は恐らく銃が効くと思うんだよ

 んで、この世界のモンスターは、銃が効かないのが『普通』なのか、銃が効かないのが『強い』のか、もしかしたら銃が効くっていうのが『最弱』って可能性もあるわけだよ

ついでにこの世界に銃があるのか?まぁ、ないと思うんだけどね。

魔法なんて言う超次元技術みたいなものがあるわけだし」

 

天月は得心したように

 

「ああ、そういう事か、確かに俺も気になるな、それもこの後に出てくる敵で試してみたいな、攻撃魔法みたいなのもやってみたいし。」

 

「それは確かに言えるな」

 

そんな事を話しているうちに二人の武器の整備が終わり。

 

「んじゃ、私寝るわ、最初の番よろしく~」

 

出雲はそういうと横になる

 

「おう、ってもう聞いてないか、ほんとにコイツ寝るの早いな、オイ」

 

と呆れつつ、おもむろに猪(仮)の毛皮に手を伸ばす。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「出雲、起きろ」

 

天月は出雲を起こす

 

「ん、交代か?」

 

 天月は「少し違うな」と小さな声で言う

 そして出雲は身体を伸ばしつつ、異常に気付く、焚火が消されているのだ

その異常に気付いた出雲が「どういうことだ?」と小声で聞く

その答えに天月は

 

「人、なのかは解らないが人型生物だ」

 

出雲は寝ていたおかげで夜目が効いていた

肉を詰めた革袋を持ちながら天月は付いていく

それを見た出雲は

 

「おお、袋作ったのか」

 

と純粋に、そして小声で言う

 

「ああ、お前が塩作ったりしててふと、やってみたくなったたからな。」

 

天月はそう答える。

天月と隠れた出雲は人影を確認する。

 二人の人影がいるようだ。大きな人影と小さい、と言っても成人女性位だろうか。

それくらいの二人組だ、ほかにはいなさそうだ

その人影たちは二人のいたところに来る

 

「ここには、いないな。ここらへんだと思ったんだが」

 

低い声が響く

小さな人影がしゃがんで指さす

 

「ここに焚火があります、まだ新しいようですね。」

 

落ち着いた女性らしい声が聞こえる

恐らく大きい影が低い声の主で落ち着いた声が小さい人影だろう

 

「お、ここで、キャンプしていった奴がいるのか、んじゃ俺らもここでキャンプするか」

 

大きい影が少し疲れた声でそう提案する

少しの間の後

 

「そうですね、薪もありますし」

 

と二人が置いてきた薪に火をつけて焚火を始める

その火で二人組の容姿があらわとなる、

大きな影の方は短髪で頬に大きな傷のある鎧を着た男

もう一人はローブを着た女性、仲はまあ、それなりに良さそうであった

 

「よいしょっと」

 

男が地面に胡坐をかく

女も正座で地面に座る。

 

 

出雲は小声で

 

「ねぇ、どうする?絞めた後起こして情報を吐かせる?」

 

 と恐ろしいことを言ってのける

天月は呆れながら

 

「んなもん駄目に決まってるだろうが」

 

と天月は出雲を諫める

出雲は少ししょんぼりしつつ二人組に気を配る

 

 

「これからどうする?」

 

男が袋から取り出した干し肉を食いちぎりつつ話し合う

女も袋から豆を取り出しぽりぽりと食べつつ、答える

 

「朝になったら一度ギルドに戻って調査報告しましょうか」

 

「ん、ああ、そうだな、でもよ『光の森に自然魔力の乱れがあったからちょっと調査して来い』って言われてもよ~もっと下級のヤツにそんな調査させればいいのによ」

 

「あなた・・・少し前にようやっとCランクになったばかりの尻尾の生えた新人程度じゃないですか、それにこの前のランクアップ試験の大黒鳥(ダイコクチョウ)の討伐、満身創痍でボロボロで勝利とも言えない勝利だったじゃないですか、」

 

女がまくしたてる、男は苦虫をダースで噛み千切ったの如き顔で苦し紛れの言い訳を言う

 

「だってよ、大黒鳥と相性が悪いんだよ、だって空飛んでるんだぞ」

 

と狼狽えながら言う。

女はそれにため息をつく

 

「はぁ、まったくあなたって人は、それにこの森はその相性の悪い大黒鳥の出現報告があるんですよ」

 

男は少し顔を強張らせつつも

苦し紛れに

 

「いや、お前だってまだCクラスじゃねえか」

 

女は平然と

 

「私はCクラスでも一応C+ですから、それに私は回復魔法や強化魔法専門の魔導士ですよ、そんな戦士みたいに簡単にランクアップできるわけじゃないんですよ」

 

と言い放つ、男は返す言葉が見つからず目を泳がせている

 

 

出雲は天月を見て

 

「もう出ちゃっていいんじゃない?」

 

 その言葉を聞いて慎重な天月ですら少し悩んでいた、それ程までに男は無防備なのだ。

女は一応それなりに気を張っているが天月、出雲ペアを見つけるには至っていない

一応小声で話しているのにも関わらず声を出しても気づかれない

『もしかしたらすでに気づいて俺らが出るのを待っているのではないのだろうか?』と思えるほどだ。

 それに天月もこの態勢に疲れてきている。

 そんな事を考えているうちに出雲が我慢できず

 

 

ガサッ

 

「ちょ、おま」

 

「誰だ!」

 

 男は腰に差している剣を抜く、そして人と判断するなりその剣をおろす。

女はまだに警戒しているようだ。

 出て行った出雲は、驚いていた。

驚いたというのも剣を下した男の行動に、だ

普通人と判断しただけで剣をおろすなど戦闘をなめきっている。

 出雲は『此奴、ちょっと殴って教育してやろうかな』とこぶしを握っていた

天月は荷物を置いて慌てて飛び出し腕を掴んで静止する。

 

「流石にいかんて、」

 

 出雲は舌打ちをして腕の力を抜く

その一連の出来事に男は唖然とする、

恐らく『何やってんだ此奴ら』とか思っている

女は警戒しつつも俺たちに話しかける

 

「あなた達は?他のギルドの調査を受けた者?」

 

出雲はさっきの出来事で少しイライラしていて『んなもんしるか』と言いそうになる、

それを天月は静止しつつ

 

「いや、私たちはそのような者ではありません、この森に迷い込んでしまって。」

 

と、丁寧に言う

男はガハハと笑いながら

 

「そうか、そうだったか、それは災難だったな!」

 

と天月の肩を叩き座るように促す

天月もその態度に一瞬イラついたもののすぐにそれを立て直し

 

「ハハッどうも」

 

と座る、出雲にアイコンタクトをすると出雲は渋々座る

 

「どうも・・・」

 

とふてくされたように言う

 女は警戒を辞めずに質疑応答を始める。

 

「貴方達は何故この光の森へ?」

 

此処は光の森ということを理解して天月は返す

 

「さっきも言ったように迷い込んでしまって・・・」

 

「そう、それじゃあギルドには入っているの?」

 

「いえ、ギルドにも入っていません。ここら辺に来たのは初めてであまりよくわからないんです」

 

「ふーん、出身は何処なの?」

 

「ああ、私達は旅をしている者で出身などにあまり執着はないのです」

 

「そうなの、それじゃあ名前は?」

 

天月と女が質疑応答をしていると横から出雲が

 

「名を名乗るのはまず自分からってもんじゃない?」

 

と厭味ったらしく言い放つ、それほどまでイラついていたのだろうか?

 女は申し訳ないといわんばかりに

 

「私はマイド町ガリムギルド所属イリス・オルコットと申します。こちらは」

 

「同じくマイド町ガリムギルド所属ゴルド・ヴィルダーだ、よろしく頼むぜ」

 

男、ゴルド・ヴィルダーは手を差し出して握手を求める、天月はそれに応じて

 

「天月伊郷と申します、こちらは出雲透です」

 

「よろしく」

 

不機嫌そうな声で出雲は言う

 ゴルドは豪快に笑いながら

 

「ハッハッハ、伊郷と透か、珍しい名前だな!」

 

と天月の背中を叩く、少し青筋が浮かび上がるのを必死で耐えて

 

「質問はこれくらいでいいですか?それでは此方からも宜しいでしょうか?」

 

女、イリス・オルコットは答える

 

「ええ、いいわよ」

 

「それではまず少し聞いたのですが自然魔力の乱れとは?」

 

「知らない?この光の森で大きな魔力変動が起こったのよ、それによってこれまでいなかったモンスターが出るかもしれないって依頼を受けて私たちが調査に出たの」

 

「それでは、ギルドとかランクとかについて教えてもらってよろしいですか?」

 

「そんなことも知らないのね、変な人、まぁ、いいわ」

 

イリスは説明を始める

 

ギルドとはまぁ、普通にギルド、ほぼすべての国にある依頼を受注してクリアしていく

というものらしい、まぁクリーンな傭兵みたいなものだ。

そしてそのギルドには支部があり本部もある。

そして本部も複数ある、というか王国ごとに本部があるということだ。

この世界での王国は6つ

一つは此処ベルナシア王国、人間が栄え異種族も栄える混成種族国家

二つ目はグルド王国、獣人などが統治する王国だ、傭兵など、労働力の排出が有名な国らしい

三つ目はカミル王国、妖精が栄える国で、ドワーフの技術が光る国

四つ目はメルクリム王国、エルフの村で、農産物や自然の豊かさを誇る国

五つ目はアグムリム魔道王国、魔法技術の最先端で、魔法に特化したもの、エルフや魔女など様々な種族がいる

六つ目がガギルグリア帝国、ここは人間の国、特殊なことらしくギルドを持たない武力国家、亜人嫌いな国らしい。ついでにムガル教なる宗教が根付いている。

そして、この国以外にも明確な敵意があるものの行動をしていない魔王が納める魔族国家もある模様

まぁ拮抗状態というやつだろう。

そして帝国を除く五つの国には本部ギルドが存在する。

その本部ギルドは密に連絡を取っている模様

 まぁ、大体こんなもん

ランクはゲームでよくある

 

S;天災、伝説、超越みたいな最強の証的なヤツ(ちなみに魔王がS+)

A;英雄

B;上級者

C;中級者

D;新人卒業

E;新人

F;入りたてホカホカ

 

それに無印、+と-のついた合計21で構成されている。

そう考えると、この二人は中級者の二人なわけだ、まぁゴルドの方は、最低ラインのC-なわけだが、魔物もこれに当てはめているらしい

そして実はついさっき天月が倒したのがC+ランクの大黒鳥の上位互換、大王黒鳥だったのだが、本人は大黒鳥だと思っているようである。

それに気付くのはもう少し先だった。

とりあえず大体の強さの秤が分かった天月と出雲は納得したように

 

「ありがとうございました。」

 

天月が感謝する、するとイリスが

 

「ねぇ、貴方達・・・ギルドに入ってみない?」




 此処まで読んでいただき誠に有難う御座います。
感謝の極みでございます

 今回は途中で書いた内容が消えるという事故に出会いましたが
何とかかけました。
というか、物凄い長さになりましたね(汗)

 まぁ、あまり気にしないで行きましょう(笑)
次回は勧誘された二人が朝、ようやっと森を移動します。
・・・・・・たぶん

それでは、また、いつか ノシノシ


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第六発 稼

あらすじ、説明乙

どうも、旧人名無しデス。
設定はありません(白目

まぁ、今回も結構説明回になると思います(´・ω・`)

それでは、どうぞ ノシノシ


「「はい?」」

 

 二人は同時に声を上げた。

何しろ突然の勧誘である、とはいえ二人の目はキラキラしていた。

 

『ギルド』

 

 異世界転生ものを見れば誰もが憧れる一つの組織。

純粋な武力を持って魔物を屠る討伐隊

危険な所に飛び込み素材を集める冒険者

其処には様々なものの作り上げた世界が築かれている。

 

 だが二人は冷静さを取り戻し、自分の失敗に気付いたりもしていた。

ついさっきの自己紹介、あの行動は迂闊過ぎた。

何が迂闊だったかと言えば自身の名前を堂々と言ってしまった。

二人はまだこの世界について詳しくない、そんな状態で本名を名乗るなど自殺行為だろう。

まぁ、良い過ぎたことを変える事などもう出来ないのだから。

 

 天月はふと気になった事を質問する

 

「ギルドに入ってメリットはあるのか?」

 

 これは大切なことだ、基本色々な所へ行きたい二人はゴルド達の所属する所で縛られればそれこそ本末転倒、BADENDだ。

だから天月はこの質問をした

そしてこの、イリスという者、察しが良いようだ。

 

「いい質問ですね」

 

そういうと懐から一枚のカードを取り出す

 

「これはギルドカードという代物です。

 このカードとても便利なんですよ、旅をしている貴方達なら最も必要と言えるほどに。

 まず一つ目が自分の現在ランクの確認ができます、

 二つ目がステータス(自身の力を数値化したもの)の確認、ランクによって表示できるもの含めて色々変わってきます、私はC+ですから種族、レベル、ステータスの確認ができます。

 あぁ、心配しないでください、そういうものは秘匿にも出来ますから。

 そして三つ目、国から国への行き来が容易になります、まぁ帝国は除いてですけどね。

 一応ほかにもランクが上がれば様々な使い方が出来るようになります。」

 

天月は『なるほど』と呟く、ギルドカード、便利だ。

だが、それだけでは・・・という押しが足りないような感じだった。

出雲も同じように唸っている。

うなっている二人にイリスが無意識的にとどめを刺す。

 

「ちなみにギルドに加入していないと、討伐クエストは勿論、採取クエストすら受けられません。素材の買取も行ってくれません。ギルドに加入していないとお金を稼ぐには苦労しますよ」

 

「「乗った!」」

 

二人は『金』の言葉で同時に反応した。

 二人は通貨、金を稼ぐことに執着している、

金を払うのに気兼ねは無い。

だが金を稼ぐとなると話は別、そもそも彼らはもともと傭兵なのだ。

自分の命をはした金で売るような者達なのだ。

その二人に稼ぎという言葉は 深く 深く突き刺さる。

 その豹変っぷりにイリスだけでなく、黙って傍観していたゴルドですら戸惑うほどに・・・

 その二人の勢いに理性が崩れたかとも思われたが全くそのようなことは無く。

次の言葉には

 

「んじゃ、話も片付いたし・・・さて、日が昇るまでゆっくり待つか」

 

と天月、出雲は同意して

 

「そうだね、二人は睡眠を摂ったほうが良いよ」

 

と二人を心配して微笑む程に冷静さを取り戻していた。

その神々しいとまで慈愛に満ちた微笑みに出会ったばかりの”二人”が堕ちたのは言うまでもなかった。




 此処まで読んでいただき有難う御座います。
今回は説明回で短めな感じでした(´・ω・`)
それに今回は前回とは違う進行の仕方をしましたね(白目

それでは、また、いつか ノシノシ

そいえば2016、12月15日に一発目の説明のスキルの部分をごっそり消しました
物語初心者で申し訳ないです。
スキルについてはまた要検討な所もあるので頑張りたいです(´・ω・`)


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第七発 弾丸

前回のあらすじ;「「稼ぎたい」」
ー設定ー
出雲;素早さ攻撃力特化の中近距離タイプ ちなみに貧乳
天月;思考能力をフル回転して効率的に攻撃を回避する全距離網羅型
ーーーーー
どうも、旧人名無しです。

今回ようやっと移動、だと思います!
それでは、どうぞ ノシノシ


 天月は、出雲に向かって

 

「んじゃ次は頼むよ、頃合いになったら起こしてくれ」

 

そう言うと答えも聞かず胡坐のまま眠りに入った。

出雲も少し呆れながら

 

「座って寝るのかよ、まぁ聞こえてはいないか」

 

どっちもどっちである

 出雲と天月は、睡眠・・・休養の重要性を理解して、その重要性からこの二人は『早寝早起き』を自然に習得していたのだ。

イリスとゴルドはその二人の信頼感に感心していた、すると出雲が

 

「二人も寝たほうが良いぞ、この仕事は私とコイツだけで十分だ」

 

と二人に促した。

 ゴルドは言葉に甘えて

 

「おう、じゃあ遠慮なく寝かせてもらうぜ」

 

というと豪快に寝転がっていびきをかきながら寝た。

 イリスはというと、出雲の話相手をしていた。

 

「そいえば、貴方達はパーティーなのよね?」

 

「ん?ああ、まぁそうだな、いわゆる相棒ってやつだ」

 

「それじゃあ役割とかはどうしているの?」

 

「どういうことだ?」

 

イリスは返答に少し悩んで丁寧に教えることにした

 

「そいえば貴方達には言ってなかったわね、ギルドに入るには、まぁ目安でしかないけど役割、いわゆるジョブがあるの---」

 

 要約するとギルドには職業という概念があり、、ギルドに自己申告することでギルドカードに記載されるようだ。

 使用用途としては臨時パーティーを組む時にそれを参考にして招待や募集を掛けるという使い方をするらしい

職業には

『戦士』『騎士』『狩人』『魔導士』で分けられ、その細々と別れているものをジョブという

簡単に各職業を説明すると

『戦士』、近接主体、ゴルドは腰に帯びた剣を使う『剣士』らしい。大きな盾と斧を使って戦った方がゴルド(コイツ)にはいいんじゃないだろうか?とか出雲は思ったりもしたがゴルドは『剣士』の様である。

 

『騎士』槍、盾、魔法も多少駆使する、器用b(なんでも出来るジョブである。

ちなみに戦士の職業にも『槍術士』なるものもある、まぁ結構そこら辺は自由なのだ。

 

『狩人』弓、罠、ナイフなど、結構自然で生きるタイプ。これのジョブには『暗殺者』などの暗器を使ったり『スピーダー』という斥候を主にしたりするジョブもあるようだ。

 

『魔導士』これは名のとおり魔法に精通した者がやるジョブ、

ついさっきイリスがギルドカードを見せてくれたイリスは『補助魔導士』という肉体強化、治癒に特化した某RPGの僧侶的ジョブらしい。

他にも各属性(水や火など)に特化したジョブや詠唱魔法に特化した者、はたまた魔法と武器で近接職をする『魔道剣士』などもいるらしい。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 そんな説明を聞いていると予想以上に時間が経ってしまったようで、空は段々明るくなっていた。

イリスは微笑みながら

 

「話し込んでしまいましたね」

 

と恥ずかしそうにしていた、イリスは話すことが好きなようだ。

『やはりどの世界の女もお話しが好きなんだな』と、途中で起きていたが寝たふりを続けていた天月は思っていた。

 その気配を察していた出雲は天月を見て

 

「お前起きてたな?」

 

と言う、イリスはそれに少し驚きつつもふとゴルドの方を向いた、ゴルドは爆睡していた。

その大口開けて寝ているゴルドに呆れつつイリスはゴルドを起こす。

 

「起きてください、ゴルド」

 

イリスはゴルドを揺すってみるが、ゴルドは起きる気配が無い。

出雲も呆れたが、少し考えて悪い笑みを浮かべた。

 

「イリス、私がやる」

 

イリスは出雲を見て、

 

「出来るんですか?ゴルドは爆睡すると早々起きませんよ」

 

天月も出雲の黒い笑顔を見て「何するつもりなんだ・・・」と小声でつぶやく

 

「こうするんだよ」

 

ゴルドの顔の上におもむろに手をかざすと

 

ジャバババババババ

 

結構な勢いの温水がゴルドの顔面に直撃する。

ゴルドはすぐに起きて

 

「あづッ!?アヅッ!あづい!なにg・・・ゴフッ」

 

温水がおもむろに口に入り咽る、出雲はそれを見てスッキリとした表情で温水を止める。

天月も口元を抑えて笑いをこらえている模様。

そんな中イリスだけは少し驚いたようであった

 

「あなた、魔法つかえたの?」

 

理由は単純で出雲が魔法を使うような性格に見えなかったというのもある

そしてこれだけの量の温水を発生しても疲れる様子もない出雲に驚いていた。

 

「ああ、一応だけどな」

 

出雲はそう返答する。

ゴルドは温水をぶちまけられ咽ながら上体を起こし

 

「ゴホッんな!?、誰だゲホッゲホッ!敵襲か!」

 

イリスは冷めた目でゴルドを見ると

 

「あなたが起きないから、出雲さんが起こしてくれたのです、あなたは本当にちゃんとしてください、そんな状態ではいつかモンスターに殺されますよ。」

 

ゴルドは「うっ」となりつつも言い返そうとするが

 

「まぁまぁ、また夜になる前に森を出たほうが良いでしょう?」

 

と天月は抑える、ゴルドは少し不服そうな顔をしながらも

 

「まぁ、そうだな。」

 

と天月の意見に賛成する、イリスも問題ないという体で話しを進める

 

「それじゃあゴルドが一応先頭を務めて帰還します、お二人は付いてきてください」

 

二人は少し顔をしかめてえっ?ゴルドが?みたいな顔をしたがすぐにそれを戻して了承する。それにはイリスも苦笑いを浮かべつつも仕方ないといった表情であった。

そんな事をゴルドは知る由もなく先頭を堂々と歩く

出雲は少し呆れつつも

 

「そんなに堂々と歩いてていいのか?周囲の警戒は出来ているのか?」

 

「大丈夫だよ、ここはそんなに危ないとこじゃねえからな!」

 

と余裕たっぷりでゴルドは言う、イリスはそれに付け加えるようにして

 

「まぁ、実際そこまで強いモンスターは出現しません、でも油断しているのはあまり・・・いや全くもってふざけていますね。」

 

イリスはゴルドに向かって冷ややかに言い放った。

天月は最早ゴルドがかわいそうにすら思えてきたがまぁ、自業自得なので気にしないことにした。

 

 ゴルドを先頭に出雲、天月、最後尾はイリスの順で並んだ四人は随分と進んだ所で。

 

プガァアアアアアアアアアアア

 

 大きな鳴き声が響く、4人は周囲を警戒する。

すると猪(仮)が一匹現れる

イリスは驚愕して皆に向かって

 

「逃げてください!」

 

出雲と天月は微妙に脱力した状態でその叫びに

 

「「なんで?」」

 

と問い返す、その答えにイリスは

 

「何言ってるんですか!あれはC+の剛緑大亥(ゴウリョクオオイノシシ)です!あれの突進を受けたら骨バッキバキになりますよ!」

 

天月は出雲に「そんなにヤバイやつだった?」と問う出雲は

 

「いや、そうでも。というかアイツやっぱ猪なんだな」

 

出雲は眠そうな目で猪を見る。

イリスは引っ張ってでも行こうとしたが、もう遅かった。

 剛緑大亥はこちらへ突進してきていた。

イリスは仕方ないとばかりに魔法を用意する。

が、それは無意味であった。

 

バキュウウウン

 

天月は背中に斜めに背負われたライフルを抜き構えて、撃った。

その弾丸は剛緑大亥の脳天をぶち抜いていた。

イリスとゴルドはそのあまりの衝撃音に腰を抜かす

出雲は予め、創造魔法による遮音をゴルド、イリス含めて全員に使用したがそれでも慣れていない、しかも行き当たりばったりの遮音だったため流石にすべてを遮音することはできなかった。

 

天月は平然とした様子で貫通した弾丸と、そしてその後ろで被害にあった木を見つめた。

 

「やはりこのイノシシ、硬いな」

 

「だな、普通だったらもう少し木を貫通してた」

 

と出雲も話に加わる、そして

 

「にしても・・・いきなりぶっ放すのは無いわ。

 遮音出来たからいいものの・・・出来なかったら耳から血がダラダラしてただろうよ」

 

と天月に言い放つ

 

「いや、どうしても試してみたかったんだよ。

 まぁそんなことはどうでもいい、重要なことじゃない。

 確かこいつC+か、Bの輩にはあまり効かないかなぁ。」

 

「そうだな、小銃の方も何とか使ってC+ってところか」

 

「だな、次は魔法攻撃の事を調べてみなきゃな」

 

イリスは口をぱくぱくさせ・・・

 

「なんなのよ・・・あなたたち」

 

そうつぶやいた。




此処まで読んでいただき有難う御座います。
ええ、だんだんgdgdが顕著に表れてきていますね(´・ω・`)
とはいえ今回はようやっと、銃(アンチマテリアルライフル)の威力とこの二人のチートっぷりを再確認できればいいなぁ(´・ω・`)と思っています。

それでは、また、いつか ノシノシ


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第八発 町

前回のあらすじ;バキューン

どうも、旧人名無しデス

今回はまぁ町に行きたいですね(白目


 天月は唖然としている二人を見て

 

「ささっ、行こうか」

 

硬直している手をを引っ張り上げる

ゴルドは驚いていた。

 それもその筈、天月のもやしの様な体で装備含めて120はあってもおかしくないゴルドを片手で引っ張り上げる、さらにはもう一方の片手でイリスを引っ張り上げている、普通の人種なら二人の重さに持っていかれてもおかしくないのにも関わらず天月というもやし男は軽々と引っ張り上げた。

 

「あ、ああ、助かった・・・」

 

物凄く鈍いゴルドですらようやっと気づく、『この二人は自分よりもはるかに強い』と

 

「さっ、日が落ちる前にマイド町?に行かないといけないだろう」

 

天月は二人を急かす。

 

「そ、そうだな。んじゃ行くか」

 

「そうですね、ところでその剛緑大亥(ゴウリョクオオイノシシ)はどうするんですか?」

 

イリスはイノシシの事を確認する。

天月は気にした様子もなく。

 

「ん?ああ、出雲が持っていくだろ。」

 

天月は確認するように出雲に言う

出雲は当然だと言わんばかりに剛緑大亥を担ぐ

イリスは段々とこの二人の異常性にあきらめを持ち始めていた

 

「・・・まぁ、行きましょうか」

 

 

その後、何事もなく森を抜けたでゴザル。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

「ここが」

 

「町・・・か」

 

二人は町を見て感動していた。

 

イリスは少しその二人の新鮮なリアクションに

少々驚きつつも『変な二人だな』と思っていた。

その思考をとりあえず中断して二人に話しかける

 

「とりあえず、ギルドに行きますか。門番さんは私たちがいれば何とかなりますし」

 

「ああ、了解した。」

 

天月は自分の内心を押し殺して門に向かって歩く。

其処まで高い門大体もやしの天月3人分くらいだろう、それに木の壁だ。まぁ知能の無いモンスター用とでも言うところだろう。

 そもそも創造魔法を使える人間に壁は必要なのだろうか?とか思ったが、それは此処が町という小規模(?)なものだからなのだろう。きっと。

 門番は四人を見つけると

 

「ゴルドと、イリスさんじゃないか、調査は終わったのかい?」

 

「まぁね、とりあえず通してくれる?」

 

「んー後ろの二人は?」

 

門番は鋭い目で二人を観察する。

 

「担いでいるのは剛緑大亥だろうが・・・失礼、身分証はお持ちで?」

 

一応外交役の天月は答える。

 

「いえ、持っていません。」

 

門番は少し悩み

 

「うーん、困ったねぇ・・・一応身分証が無ければいけないんだが・・・」

 

イリスは頼み込む

 

「そこをどうにか、この二人は光の森に迷い込んでいたようなんです。

 それに腕も立つのでギルドへ案内しようと思っていたんです」

 

「ほう・・・まぁ、イリスさんの頼みじゃ仕方がないか。」

 

天月は少しイリスに感心していた、いわゆる横のつながりの広い女性のようだ。

 

ギィイイィィイイ

 

門番は笑みを浮かべて

 

「ようこそ、お二人さん。マイドの町へ」

 

出雲は村人Aのようなその台詞にすら興奮していた。

それを天月は治めつつ、二人に案内されギルドに向かう

猪を担いでいる出雲に町人の目が集まったが、出雲はあまり気にしてはいない様だ。

 

目の前には、ザ・田舎ギルドが目の前にあった。

二人に勧められ二人は目を輝かせつつそこに入る。

 

「おう、いらっsy!?」

 

髭面のおやじが二人を見て驚く。

二人はそんなことは眼中になく、酒場に髭面のオヤジ、ポニーテールの受付嬢。

最早二人にとっては宝箱のような物であった。

 親父はゴルドとイリスに話しかける

 

「なんだ?あの只ならぬ二人は」

 

「えーっと、光の森で拾いました」

 

「迷い込んだ?あそことはいえ良く生き残ったもんだ。いや、それなら納得か。」

 

と髭親父は長考する。そして

 

「おい、お二人さん方。」

 

「二人はそれに反応する」

 

「はい、何でしょうか」

 

天月はあくまで丁寧に返す

 

「ギルド加入したいんだよな?」

 

出雲が突然割り込み

 

「ああ、いろんなところにも行きたいからな!」

 

「そうか、なら作るべきだな」

 

髭親父はガハハと笑うが二人に警戒を解いていない

天月と出雲は昔の事を思い出し、油断できない心地よさを堪能していた。

そして少し遊んでみようかと出雲は殺気を開放してみる。

髭親父はそれに気付いて

 

「いやはや、怖いねぇ、やめてくれよ。なぁ」

 

最後の言葉の怒気を含んだ言葉に天月は肝を冷やすが少し、ワクワクしていた

この二人の状況に他の人たちは気付いていない様だ。

 

「アッハハハ、ちょっと遊びたくなっただけさ、申し訳ないね」」

 

「そうか、それならいいんだよ」

 

強者同士の独特なコミュニケーションは終わる

 

「さて、まずはF-の下っ端からなんだが・・・飛び級試験というものがある」

 

イリスはその髭親父の言葉に耳を疑う

この髭親父は、基本ギルドに入る者に飛び級試験という危ない行為は薦めない、いやこの世界のギルドは基本進める事ではない

だがこの髭親父は二人を見てそれを薦めた。

その言葉の意味を理解したイリスは、二人を見て底知れぬ恐怖の様なものを感じてさえいた。

 髭親父は誘った。

二人の回答は即答だった。

 

 

「やらせていただこう!」




此処まで読んでいただき有難う御座います。

さて、ようやっと、街、ギルドに到着いたしました。
何か町らしいところを一気に飛んでしまった感がありますね(滝汗

それでは、また、いつか ノシノシ


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第九発 ステータス

前回のあらすじ;髭親父

どうも、旧人名無しです。

今回は別行動になると思いたいです。


「「やらせていただこう!」」

 

二人の気持ちの良い回答に髭親父はニンマリと嗤い、

そしてその笑顔のまま話を進める。

 

「おう!、そう言ってくれると思っていたぜ、まぁその試験だが一人づつでやるんだ。

 まぁ、準備があるからどっちが先にやるか決めとけよ」

 

と髭親父は言うと後ろの扉へ姿を消した。

 二人は向かい合い天月はコインをおもむろに取り出し

出雲は何時もの事のように

 

「表」

 

「じゃあ俺は裏だな」

 

天月はコインを弾く。

軽快な金属音が響き、コインが宙を舞う。

回転しながら急降下するコインは天月の手の甲に座れるように落ち、それに手を覆う

その覆った手を惜しそうにどける

 

「表、か」

 

「んじゃ出雲が先だな」

 

「だな、その間にどこか行ったらどうだ?」

 

「そうだな」

 

天月は答えながら受付嬢の所へ向かう

 

「何か御用でしょうか?」

 

可愛らしく少し小さめの受付嬢は人懐っこい笑顔を見せて天月に話しかける

 天月は冷静に聞き出す

 

「ああ、とりあえず・・・本、本は無いか?」

 

「え、あ~本ですか、一応ギルドに文献を保存する所がありますが、面白い本でもないと思いますよ?」

 

「いや、この世界についての情報が欲しいからな、かまわないよ」

 

「?そうですか、ではこちらに」

 

天月は受付嬢に連れられてここを後にする

それを見計らったかのように扉から髭親父が顔を出す。

 

「おう、最初はお嬢さんか、こっちだ」

 

「了解」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ここですよ」

 

 それほど大きくはないが結構な量の本が所蔵されている図書室だ。

町としてこれほどの蔵書量は素晴らしい、あいつが終わるまでにど位読めるだろうか。

 

「それではこれを」

 

受付嬢は胸元のポケットからチェーンのついた本の形に掘られたペンダントを手渡す

 

「これはこの図書室の使用するためのものです。必ずこれを首にかけて入ってください。 そして図書室から出るときはギルドの受付で返却してください」

 

「何か、図書室の中での制約はありますか?」

 

「本をむやみに傷つけないということと関係者以外立ち入り禁止の所へは入らないでください」

 

「ありがとう、了解しました。」

 

「それではごゆるりと」

 

受付嬢は丁寧に頭を下げると入ってきた扉から出ていく

 

さて、まずは・・・おっ、あったあった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さて、まずはこれをもって魔力を流し込んでくれ、何、念じるだけで良い、だが全力でやらないと意味は無い」

 

髭親父はギルドカードを出しフライング気味に話す。

出雲はふと気になり質問をする

 

「これはどういうものなんだ」

 

「ギルドカード、これには魔力を受け取ると魔力の主のステータスを表示できる魔法加工がされている」

 

成程これに魔力を流すとステータス表示が現れるわけか。

とりあえずやるだけやってみよう、まあ全力で流すわけじゃない。

能ある鷹は爪を隠す、自分の能力をすべて晒すことはしない

 

出雲は片手間に魔力を流すと

 

ギルドカードが光を数秒放つ、まぶしくて目を閉じる。

薄く目を開けると

ステータスが現れていた、名前も浮き上がっているようである

 

lv10 出雲 透  種族;人種

攻撃力;10

防御力;6

素早さ;15

知力 ;80

魔力 ;50

 

スキル;エラー

 

ふむ、弱すぎた?ステータスに一桁とか混じってるわ、

それにスキルエラー?なんじゃそれ、弱すぎて調べる気もなかったのか?

まぁいい

 

私は髭親父にギルドカードを差し出す。

髭親父は顔を顰めて私を睨む、おーこわっ

 

「全力で魔力流せって言わなかったか?」

 

「それが全力だよ、きっと」

 

「・・・ったく、どうせ自分の力を見せないためだろ。」

 

ばれてーら

 

「まぁそういうことだ」

 

「ハァ・・・まぁいい」

 

いいんだ、ステータスってのは一つの目安ってだけで、重要視されていないのかな?

 

「次は実技だ、ついてこい」

 

「待ってました!」

 

ーーーーーーーーー

 

まじか、こんなところもあるのか、

 

其処は訓練場であった、大きさは大体ギルドと同じぐらいの面積がある。

まぁ、大きさはアレとして見た目は普通の地面だ。

 髭親父は髭親父と同じぐらいの大きさがある斧を片手で持ち挑発する

 

「実技は、俺と戦う。だ普段なら魔獣とやらせるんだが・・・お前もこっちの方が良いだろう?」

 

私は無意識に笑みをこぼしていた。

 

「ああ、望むところだ。」

 

私は構える

 

「武器は持たないのかい?お嬢さん」

 

「いらないね、私の武器は私自身さ」

 

「その心意気、素晴らしい!」

 

そう言うと、髭親父はまっすぐに突撃してきた。

砂を巻き上げ突撃する様はあのイノシシよりも迫力がある。

目の前に来たところで髭親父は

大斧を振りぬく。

 重く鋭い聞いただけで身震いするような風切り音を鳴らし私の胴体をめがけて刃が迫る。

私はそれをジャンプで避ける

 

うーっわ、あんなの喰らったらひとたまりもないな。怖ッ

 

「やるじゃねえか。」

 

「どうも、んじゃ次はこっちから行かせてもらうよ!」

 

私は地面を蹴り髭親父に向かって走る、いやウサギのように飛んでいるという方が正しいだろう。

 髭親父の目の前に立つと、単純、至極単純な正拳突き、だがその熟達された突きは髭親父の防御よりも早く、顔面の前に到達していた。

寸止めだったが風圧により髭親父は軽く後退していた。

その後髭親父は呆れたように

 

「はぁ、強いな、アンタ」

 

「そりゃどうも」

 

「試験はこれで終わりにしよう」

 

「もう終わりかい?」

 

「お前の実力を調べるためのもんだがお前は俺より強いだろう、調べることも出来ん」

 

「あ~、それは残念だ」

 

「片割れを呼んで来い。片割れの試験が終わった後にお前らの評価を下す」

 

「あいよ」

 

「そいえば俺の名前を言っていなかったな、俺の名はガイル・アーカイムだ。」

 

「ああ、私の名前は出雲透、この国だと、トオル・イヅモ だ」

 

「そうか、じゃあ頼んだぞイヅモ」

 

「了解した」




此処まで読んでいただき有難うございます

個別になって改めて思ったんですが・・・
二人って書きづらいですね!はい(アセアセ

まぁ、書いちゃったものは仕方ないので頑張りたいです。

それでは、また、いつか ノシノシ


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第十発 文字

 前回のあらすじ;髭親父

どうも、旧人名無しです

前回の補足で出雲さんのステータスは大体が(知力と魔力以外)は村人の子供程度です、なので髭親父もといガイルさんは憤ってたわけですね。
村人の大人は全ステータスが50くらいです。
あと髭親父はステ300前後でございます。


 さて、連れてこいとは言われていたが、多分本が所蔵されてる所へ案内されてたしそこにいるだろうけど。

 まぁ受付嬢さんに読んでもらえばいいか。

 

そんな事を出雲は思っていると、受付嬢の人が歩いてきた。

 

「お疲れ様です、さっそくなんですがこの書類にサインと血判、職業とジョブも・・・」

 

「いや、それは後にしよう、まずは天月・・・私の片割れのもやし男覚えてるか?」

 

「えっ、あ、ハイ。いま図書館にいますが。」

 

「連れてきてくれないか?」

 

「ハイ、わかりました」

 

受付嬢さんは一礼すると、恐らく図書室の扉を開けていった

 

実のところ、彼女が呼びに言っている間に書いてもよかったんだが・・・

ここで気づいた、この世界の文字が分からないです。

まぁ、当たり前の事ではあるんだけども・・・こういうところは翻訳機能が発動するものではないのかね?あの神様の訳の分からない所での手の抜き方に憤りを感じております。

まぁ、天月ならすでに文字を理解してるだろうし、教わるなり覚えるなりすればいいか。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ガチャリ

 

ん、誰かが入ってきたようだ。

 

天月は扉の方へ眼を向けると、受付嬢がいた。

あ~、もう時間か・・・割と早く終わったな、いや、本に夢中で実は結構時間が経ってたのかもしれないな。

今回はあまり読めなかったな。

まぁ文字が違ったから最初に戸惑ったからな、仕方ない。

 

そんなことを考えていると、受付嬢が横に来て

 

「あの、試験の・・・」

 

「ああ、わかってるよ、俺の番だね」

 

「はい、本は片づけておきます」

 

「出来る?」

 

「多分、大丈夫です」

 

受付嬢の人は本の量に驚いていたがすぐに立て直しそう言うが、一人ではきついだろうし

何より、女性一人で本を片付けさせるのは俺が許せない。

 

「手伝いますよ」

 

俺はそういうとささっと50冊程を片付けて出雲の元へ行く。

 面白そうな魔法も見つけたし、出雲にも教えてやらないとな、あいつならすぐに応用したり、改良したり、新しく魔法を作ったりするだろう。

 いやはや矛盾ではあるが、なんというか、ファンタジーが現実味を帯びてきたな。

これからが楽しみだ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お疲れさん」

 

「おう、おっさんが呼んでるぞ、お前の番だ」

 

「いやはや、やはり試験となると緊張するな」

 

「安心しろ、魔力流して。おっさんと戯れるだけだ」

 

「おっさんと戯れるとかちょっといやらしいな」

 

「うん、言ってて私も思った」

 

「だよな、そいえばステどうだった?」

 

「なんでわかってんのん?本」

 

「せやで」

 

「なるほど、まぁ内容はちょっと加減し過ぎた、おっさんにカード渡したからまた見せるよ」

 

「りょーかい」

 

そんなことを話していると、図書室から受付嬢が出てくる。

出雲はそれを見つけるとその受付嬢に向かいつつ

 

「んじゃ、私も本読んでくる。文字も覚えないといけないしね」

 

「ああ、お前ならすぐ覚えるだろうよ」

 

「おう、お前もほどほどにな」

 

「わかっとるよ」

 

二人は一瞥を交わすと個々の扉へ入っていく。




此処まで読んでいただき有難うございます

ようやっと十話です。
此処まで続くとは思いませんでいた(白目
まぁ殆ど進んでいないんですがね(汗

これからも頑張りたいです。ハイ

閑話を作ってみたいとも思ったんですがそこまでするようなキャラがいないので保留です。ハイ


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第十一発 ランク

前回のあらすじ;二人ともおかしい

どうも、旧人名無しです。
 前回十話、今回から十一話!一区切り・・・と思いたいですが、まだまだ区切りには早いですね(苦笑)
 それと今回わかりやすく区切り毎に名前を付けてみようと思います(試験運用)。
どうなるかは本文で。

それでは、どうぞ ノシノシ


 

ーー天月ーー

 

 ステータスチェックを簡単に済ませて天月は訓練場に移る。

 ちなみにステータスはオール50でした。

 

髭親父・・・は流石にもう失礼か、髭親父改めガイルさん。

ステチェックの際は目を剥いていた、移動中に聞いてみると

「こんなステータスは初めて見たぞ。普通は振れ幅があるもんだ。」

と言っていた、ついでに「お前も本気でやってなかっただろう?」と笑いかけられた。いやはやお見通しなようで。

 まぁ、調整して魔力を流したんだ。なるべきしてなったというもんだろう。

勿論スキルも隠匿した、と言っても俺にスキルがあるか解らないけどね。

さて、次はガイルさんとの実技試験だ。

 

「片割れのイヅモから聞いているだろうが今回は俺と戦ってもらう、実のところお前らに合う魔物がいなかったともいえるんだがな」

 

呆れと諦めの混ざったような表情をしながらガイルはため息をこぼす。

 

「まぁまぁ、でも私達は対人戦の方が得意ですから。こちらとしては有り難い限りです」

 

正確には手加減がしやすいと言う事なんだけどね。

 

「そうか、少し聞き捨てならない気もするが旅をしてるんだろう?そういうこともあるだろうな」

 

「ええ、そこら辺は詳しく詳しく聞かないでください」

 

「ああ、そうだな、んじゃ行くぞ。アマツキ!」

 

「よろしくお願いします。ガイル・アーカイムさん」

 

 

ガイルは大斧を構えると直線的な攻撃を仕掛ける、上から下へ向かうシンプルな兜割り

 それに対し天月は横えステップで回避、斧は轟音とともに地面に深々と抉り砂煙を上げる。

ガイルは全力の一撃を避けられたことに驚きつつも斧を引き抜き、後退する

 

「すごいですね!当たったら私真っ二つでしたよ」

 

「ハッ、当たりそうにもないのに何言ってやがる!」

 

砂煙から現れ、拍手をして称賛する天月にガイルは再び突撃。

今度は横薙ぎを放つ、その横へ薙がれた斧を踏み台にして後ろに空中で一回転しながら着地する。

ガイルは斧を返し、前へ飛び二撃目へ移行する。

 天月は斧を軽々と振り回すガイルに驚愕し、反応が遅れる。

咄嗟に天月は斧を上から素手で殴る。

 

ゴンッ

 

横に振られた斧は一撃の威力で下に持っていかれ地面にめり込む。

ガイルは驚きの顔を浮かべる

天月は「あっ・・・」と呟く。

ガイルは静かに天月に向くと

 

「・・・・・・お前」

 

「・・・なんかすいません」

 

 

ーーー二人ーーー

 

出雲は本をある程度読んでもうそろそろかと酒場になっているロビーで待っていた。

すると訓練場の扉が開く

 

「おお、終わったか、どうだった」

 

天月は苦笑して

 

「ちょっと油断した」

 

「ったく、ここに来てからちょっと浮足だってたのか?」

 

「いやはや返す言葉もございませんよ」

 

「まぁいいか、そいえばギルカは?」

 

「ああ、オール50にしてきた」

 

「魔力操作ってやつか」

 

「ああ、お前ももう出来るだろ?」

 

「まぁな」

 

そんな感じで話していると、受付嬢がだ此方へ来て

 

「トオル・イヅモさん、イゴウ・アマツキさん受付へお願いします」

 

と言って受付へ戻る。

それについて行くように二人は受付へ行くと

 

「それではこの書類に記載をお願いします。」

 

出雲は書類を見つめると、ふと何かに気付く

 

「あれ?職業はもう決まっているのか」

 

「ええ、職業はステータスで決められます。あとはジョブの記載をお願いします。」

 

「私は・・・魔導士?」

 

その言葉に天月は笑いを堪えると、出雲はそれに気付いて頭に平手を当てる

弾けるような音に受付嬢は困惑しつつも丁寧に疑問に答える

 

「はい、イヅモさんのステータスは魔力、知力に秀でていたので魔導士になります」

 

出雲は自分のステータスを思い浮かべ納得する

 

「あ~なるほど。」

 

「それではジョブの記入をお願いします。ですがジョブは変更可能なのであまり気になさらないでください」

 

「うい」

 

出雲は少し悩む

悩む間に天月の方へ向く

 

「アマツキさんは職業にチェックを付けてください」

 

「おや?俺は職業を決まってないんですか?」

 

「ええ、特殊なステータスでしたので」

 

「なるほど、んーじゃあ」

 

渡された羽ペンを天月は受け取り

 

「狩人っと、で次はジョブだっけ・・・かなぁ」

 

二人して悩んでいると受付嬢は助言をする

 

「なりたいものを書くのでもいいですよ、ジョブに関しては自由な所がありますから」

 

「そうか」

 

出雲はそれを聞くと笑いながら羽ペンを走らせる

天月はその笑顔を見て「コイツ絶対ネタジョブになる」と思いつつ、考える

出雲は、其処からサラサラと書き進め持っていたナイフで自分の指を切り傷がついていない方の指で血を付け血判を押して受付嬢へ提出する。

受付嬢はそれを確認するするために復唱する

 

「はい、名前トオル・イヅモ、職業魔道士、ジョブ・・・魔法少女でよろしいでしょうか?」

 

天月は魔法少女の単語が聞こえた瞬間に吹き出す。

出雲はそれをニヤニヤと横目で見ながら答える

 

「ああ、それで良い」

 

「おまえ・・・」

 

「いやはや、女の子なら誰もがなってみたいじゃん?魔法少女。」

 

「知らねえよ、ったく」

 

と笑いつつ言い放ち天月もジョブを書いていく

同じように書いて受付嬢に提示する

そして同じように受付嬢も確認をとる

 

「職業、狩人、ジョブ、傭兵でよろしいですか」

 

「なんだ、普通だな」

 

「当たり前じゃねえか、可笑しいだろ、魔法少女。」

 

「いいじゃねえか」

 

「まぁとやかくは言わねえけどよ」

 

「でも、そうか、そうだな。傭兵だな」

 

「だろ?」

 

「それでは少々お待ちください」

 

二人は少し待つと受付嬢とガイルが現れる

 

「お疲れさん」

 

「うい」

「お疲れ様です」

 

ガイルはそれを言うと懐から二つのギルドカードを渡す

 

「これがお前らのカードだ、それにランクも書かれている」

 

二人は受け取ると自分のカードを確認する

 

「「C+か」」

 

「ステータスのせいでそのランクだが、お前らの実力ならすぐにBになるだろう」

 

そしてガイルは大きく笑い二人を歓迎する

 

「ようこそ、ハンター。これからよろしく頼むぜ」

 

「ああ、少しの間かもしれないがよろしく」

「よろしくお願いします」




此処まで読んでいただき有難うございます。

なんだかんだでここで一区切りっぽいです、プロローグが終わった感じですかね(汗)
今回が今年最後だと思います。

さて、次回は出来れば依頼でもしますか。

それでは、良い年末を、またいつか ノシノシ


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第十二発 教導

前回のあらすじ;ランク
どうも旧人名無しです。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます
 今後ともご贔屓にお願いします。

今回は説明回に近いです。

それでは、どうぞ ノシノシ
1月18日(すいません。サブタイトル書き忘れていたので書きました)


ーー二人ーー

 

 魔法少女と傭兵の特殊なチームが出来たところで、天月は重い腰を上げるように呟く。

 

「適当に仕事するか」

 

出雲もそれに同意し腰を上げると、受付嬢がこちらに手招きしていることに気付いた。

 

「おい、」

 

天月は声に反応して振り返ると出雲の指の先に目をやる。

受付嬢と目が合い、理解した二人は受付の方向へ足を向ける。

受付につくと受付嬢は話始めた。

 

「お仕事ですね?一応C+とはいえ新人ですから、まずは私達受付嬢が依頼を斡旋させていただきます。それと教導者も随伴していただきますのでご了承ください。」

 

出雲は少しめんどくさそうにしていたが、二人は了承する。

天月は切り替えるように質問をぶつける。

 

「それは了解した、だが俺らの教導を任せられる人物について教えていただけないだろうか?」

 

「ええ、そうですね。貴方の教導者は・・・」

 

受付嬢は椅子に腰かけ酒を煽りつつも此方に注目していた数人二目配せをするもため息を一つ。

 ああ、いなかったんだな・・・と二人が思っている所で・・・

 

「私がしましょうか?」

 

少しの間だったが聞き慣れたこれが一つのテーブルから放たれた。

出雲は反射的に振り返り、確認する。

 

「やっぱりか、イリス」

 

「ええ」

 

「イリスさんが教導ですか、それは良いんですが・・・」

 

「何か?」

 

「教導者について聞く限りだとメリットはそこまで無いでしょう、なのに何故イリスさんは教導を買って出てくれるんですか?それにゴルドさんの事もあるでしょう?」

 

イリスはそれに丁寧に答える

 

「まずは教導者のメリットからかしら?まぁ貴方達にも関係あることではあるものね」

 

出雲は「どういう事?」とイリスと受付嬢に聞くように目配せをする。

受付嬢は話を始めようとするイリスを制止して、二人を注目させる。

 

「それについては私が説明させていただきます。」

 

「それじゃあお願いします」

 

二人は「どういうこっちゃ」とか思いつつも受付嬢のお話しに耳を傾ける。

それを確認した受付嬢は丁寧に説明していく

 

「まず私が話すのは『何故、オルコットさんが教導者を買って出たのか』という所を話します。

 それにはギルドのルールが関わってきます。これは貴方達がC+以上の実力を持っているにも関わらず、C+になった事にも少なからず関係がありますね。

 簡単に言うと、C+からB-になる為には条件が必要なんです」

 

「それが教導、という事か?」

 

「ええ、そういう事です。他にも技能試験、筆記試験等のいくつかの昇級する為に必要なことがあるんですが。まぁそれは昇級試験期間中に発表されるものであり、今は気にする必要のないものです。」

 

成程、と頷く出雲をよそに天月は内容を整理しつつ話を聞く

受付嬢は「ここまでは良いですか?」と問い次の話に進める

 

「それでは恐らくここからが本題です。

 教導について、お話しします。まず教導とは―――」

 

まぁ少し長くなったので割愛

さくっと箇条書きで教導の条件をまとめると

・まず、教導者の条件は教導対象よりステータスが半分以上、上であること。

 いわゆる五つあるステータスで三つ以上教導対象より高ければいい。

・教導期間は最低一月。

 この世界と前の世界で日付や月の概念自体は変化していないようだ。

 そしてこの教導期間は伸びることもある、簡単に言えば教導者が『OK』するまで教導は行われる。

・教導者は基本的に手出しをしない

 まぁ、手伝ったら元も子もないわけだからな

・教導期間中、教導対象は受ける任務を事前に教導者へ報告すること。

 新人が面倒な任務で潰されない為の配慮だろう。

・任務の報酬は教導者3;教導対象7で行われる

本来は新人の任務だ。失敗の可能性もあるし、成功してもそれほどの金にはならない。教導者は教導で任務に行く時間はほとんど無い訳だし・・・まぁ、妥当な所だろう。

まれに、教導者がお金欲しさに新人の身の丈以上の任務を許可したりするが、そこらへんは大体受付嬢とギルドマスターが止める。

・C+からB-への教導条件は3人の教導。

 まぁ、これは教導の条件とは少し違うがそういうことだ。

教導対象は田舎であればそう易々と見つかる事がないので、ほぼ必然的に都市部へ一度顔を出すことになるそうだ。

 何だかんだ長くなってしまったがこんなものだろう、割とよくできたシステムである。

 

話を終えた受付嬢はとりあえず今は関係のない後々必要そうな話を続けようとする。

 

「それでは次は――――」

 

と続けそうな所で出雲とイリスが止める。

天月は情報が大好きな変態なので話を聞くつもりだったようだ。

 少し残念そうな天月をよそにイリスは少し脂汗を垂らしながら

 

「そこからは私がお話ししますから、貴女も仕事が残っているでしょう?」

 

「・・・そうですね、少し語りすぎました。すいません」

 

止められて少し冷静になった受付嬢は少し顔を上気させ、謝る。

それを三人はフォローしつつも三人でとりあえずギルドから出る。

バタンッと言う扉の音を鳴らし肌寒い風が三人の頬に当たる。

イリスは上を見上げ、

 

「もう夜ですか」

 

他二人も上を見上げる、二人は驚く。

星の美しさに、そして何より、真っ赤に染まる。月に

出雲は感嘆の声をあげ、呟く

 

「紅い、月・・・か」




此処まで見ていただき有難うございます。

今回は、途中で書く日付が変わったりほかにも色々あって
おかしな文章があったりします(苦笑)

それでは、また、いつか ノシノシ


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第十三発 酒場

どうも、旧人名無しです。
 今回はイリスが加わります、やっぱり説明回ですね(苦笑)
言ってしまうのはアレですが説明回って文字数稼ぐのが楽なんですよね。

それでは、どうぞ ノシノシ




ー二人+αーー

 

出雲は空を見上げ、紅と呼ぶまでに赤くなっている月を見つめていた。

 天月はその言葉に釣られて上を見上げる、

染まった月に見惚れ、少し時間が止まる様な不思議な感覚を感じて、すぐにハッとして言葉を紡ぐ。

 

「紅いな、この濃さだと・・・5月か?」

 

この世界の月は不思議なもので季節ごとに色が変わる。

 そして、季節というのは気温などの要因ではなく主にこっちの世界の旧暦を元に月の色が変わる様だ。

 最初の月は普通、真ん中の月が一番濃くて、最後の月が一番薄い。

123月の春は緑色。

456月の夏は赤色。

789月の秋は黄色。

101112月の冬は青色。

こんな感じだ。そして月が替わる最後の一日は白、いわゆる俺たちになじみ深い何時もの月の色、そいえば俺たちがこっちに来た日も白色だったな、そいえば。

 ということは今日は五月一日といったところだろうか?

まぁ、とりあえず今、考えることは置いておいて…

 

 というか、俺達が空を見て物珍しそうに見ていたのがおかしかったのか、首を少し傾げ不思議そうにこちらを見てながら呟く。

 

「月、ですか?別に変わったところもないと思いますが」

 

その声に天月がハッとなり言い繕う。

 

「あ、ああ、すいません、此処の所町や村に行けずに森や荒野で生活していまして・・・ずっと気を張っていたんです。」

 

 これは別に嘘じゃない。あのの森・・・光の森、だったか。

流石に異世界で気が抜けるほど二人は間抜けではない。

その前も呼ばれる少し前まで、殺し合っていた。訳だ

空を見上げ、堂々と月を楽しむ。 そんな時間は無かったし、興味もなかった。

そう思えば、感慨も深まるものだ。

 

「そういう事ね、それは大変だったでしょう、とりあえず私の家に招待します。すべては明日、始めましょう?」

 

「良いのか?そんなことまで、一応ランクアップの条件だったとしても私たちの教導をしてるんだ。仕事する時間も少ないし、それこそ食料も・・・」

 

「新人はそんなこと気にしなくていいのよ、それにランクアップ為にため込んでいたのよ、今使わなくて何時使うというの?」

 

微笑みを浮かべるイリスは女性なのに漢気を感じる風格であった。

 あれ?この人、一応回復魔道士ですよね?

 

「イリスは本当に回復魔道士なのか?風格は前線で皆を守る騎士みたいだぞ、」

 

「ハハッ、それは---喜んだ方がいいのかしら?」

 

何とも言えない複雑な表情をしつつも、足を止める。

 

「さて、着きましたよ」

 

イリスが振り返り、手を広げそう言った。

 イリスの後ろにある建物は、酒場の様だった。

 

「ここが私の家です」

 

出雲は少し驚いて

 

「なるほど、住み込みで酒場で働いているのか?」

 

「ええ、私は・・・働いているというか、此処の主人の娘なのです。」

 

「あ~そういう」

 

「とりあえず立ち話も何ですから、まだ騒がしいですが」

 

苦笑いを浮かべ酒場の顔のあたりが講師になっている木製の扉を奥に押し開き招待する。

 

それに従い二人は酒場へ足を踏み入れた。

其処にはイリスに似た垂れ目が優し気だが瞳の鋭さはいまだ健在、

明るめの茶髪に白髪が混じっていい具合に金髪になった髪をオールバックにしている。

 なんというか、とてもナイスシルバーなおっさんだ、いや髪はゴールド何だけども。

そんなことを二人は考えていると、ナイスシルバー、もといイリスの父親は

 

「いらっしゃい、おや?イリスか、お二人さんは?」

 

二人は軽い身のこなしで酔っ払い蔓延るテーブル群を抜けてイリス父に軽く会釈をし、カウンター席にとりあえず座る。

イリスも酔っ払いに絡まれつつこっちに来ようとする。

 

「おお、イリスじゃねえか!元気だったかぁ~?」

 

「いやぁ、イリスちゃんまた胸大きくなった?」

 

胸に手を出そうとする酔っぱらいの手を手刀で叩き落し、

 

「悪ノリはやめなさい!また親父に頭砕かれるよ」

 

「ひぃ~こわいこわい、あのアイアンクローはヤバイからねぇ」

 

そんなこんなで酔っぱらいをあしらいここまで来たイリスと二人にイリス父は、木製のコップに入れた水を置いて

 

「お疲れさま、それで、このお二人さんは?」

 

「教導対象よ、まぁそこら辺については閉店後に話しましょう、それより何か食べ物頂戴、この二人にも」

 

「あいよ、というわけだお二人さん、何か食いたいものはあるかい?」

 

二人は顔を見合わせてすぐにイリス父に向き直ると、

 

「「おまかせします」」

 

「そうか、分かった。適当にいくつか作るから少し待ってくれ」

 

「ええ、ありがとうございます」「ありがと」

 

「いやぁ、カッコいい親父さんだね」

 

出雲は素直に思った事を言う、イリスは少し苦笑いをして

 

「そうね、頼りになる父よ、少しだけうざ・・・心配性な所があるけど」

 

天月もイリスの言いかけた言葉に苦笑いをしつつ

 

「まぁ、娘が可愛くて仕方がないんですよ、きっと」

 

「そうね、可愛い娘が命に関わる仕事してたら、尚更心配にもなるわよ」

 

「そういうものなのかしらね?」

 

出雲は呆れつつも微笑みつつ、自分のふとした疑問をぶつける

 

「そういうもんよ。

 あっ、ところでいきなり話は変わるけど、スキルについて教えてくれない?本だけだと解らない事も多くて・・・」

 

「スキルの事も解らないのね、まぁいいわ、店が閉まるまで時間があるし教えてあげる」




此処まで読んでいただき有難うございます。

恐らく視聴者さんの予想通り、次回も説明回になると思います(苦笑)
そいえばこの国いろんな種族がいるにも関わらず未だ人間が多いですね。
何処で出そうか悩んでいます。

それでは、また、いつか ノシノシ


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第十四発 スキル

どうも、旧人名無しです。

今回は少し長めです。
ちょっと忘れていた矛盾(忘れるな)を無理矢理押し込んだので
かなり可笑しなところがあると思います。(申し訳ないです)

それでは、どうぞ ノシノシ


ーー二人ーー

 

とりあえず、イリスから説明を受けることとなった。

 

「まずスキルには大きく分けて二種類あるのよ、まず一つ目が魔法的スキル」

 

『魔法スキル』

いわゆる魔法の補助的なもの。

恐らく例を挙げたほうが良いだろう、有り難いことにイリスが自分のスキルを一つ教えてもらった。

『回復魔法』

これだと回復魔法がスキルによるもののように思えるかもしれないが、

このスキルが無くても回復魔法は使う事が出来る。

 では、なぜこのスキルがあるのか?それではこのスキルの効果について教えよう。

『回復魔法をより効率的、効果的に使う事が出来る』

より噛み砕いて説明すると、

紙で手を切った時、治すのに10の魔力が必要としよう

それが5になり、さらにはナイフが手を掠めたとき位の傷を回復することが出来る。

 分かったかな?とは言っても口頭で説明されて、尚且つ実演もないからまだ解らないが。

でも結構強力になるって事が分かってくれればいいかな。

 

そしてもう一つが

 

『技スキル』

魔力を消費することにより攻撃の威力が上がったりする。

 と書いてあったが実情は少し変わってくるようだ。

此方も例を挙げよう、

『スラッシュ』

「剣を振るう」

最早なんだよこれ。

 と思ったが魔法と同じようにこのスキルを使う事で剣を振るう動きが魔力のサポート含め効率的に使う事が出来るようだ。

肉体に無理が掛からずうまい具合に魔力でブーストが掛かることによって普通に剣を振るうより肉体的疲労も少なく無駄の無い効果的な攻撃が出来るという。

 

まぁ、書いてきたが要は大体が行動を補助する能力ってことだ。

 

では、それはどのようにして覚えるのか?

 なんてことは無い、簡単に言えば『やり続けば覚える』だ。

 回復魔法を何度も使えば自然に『回復魔法』が覚えられる。

 何度も剣を振り続ければ『スラッシュ』が覚えられる。

そして熟練度のようなものもあるのだが、それも個人差はあれども使い続ければ上がるものだそうだ。

努力が目に見える形で実を結ぶ。「私達が居た世界とはえらい違いだな」と二人は心で思いつつ話を聞いていた。

 

「---とまあ、こんな感じです。」

 

「なるほど、勉強になった。感謝するよ」

 

「こちらとしても、とても興味深い話でした。有難う御座います。」

 

二人は正直な気持ちで感謝する。

 

「新人が知らないことをしっかりと教える。それも教導者の義務ですから」

 

そう胸を張って言ったイリスは、頼もしく見える。

そんなこんなで意外にも時間を取ってしまったのか、そろそろ閉店の時間なのか客も減ってきた。

酔いつぶれた男達をイリス父は起こして酒場から追い出していた。

ようやっと静かになり、4人になった酒場でマスターが三人に食事を出す。

 

「ほい、話し込んでたみたいだし、こっちも色々あったからこんな時間になっちまったが」

 

「いえいえ、ありがとうございます。」

 

謝るイリス父に天月は頭を下げつつ、話し始める。

 

「そいえばお金とか大丈夫ですか?俺達お金持ってないんですが。」

 

「構わないよ、恐らく君たちは教導対象の子たちだろう?娘も「大丈夫ですよ」って言ってたんじゃないかい?」

 

「ええ、言ってました。ですがやはり・・・」

 

「心配性だね、でもいいんだよ。それでも思うところがあるなら・・・これは貸しにしておこう」

 

「はい、このご恩は必ず」

 

「ああ、君達が素晴らしい冒険者になることを期待しているよ」

 

そんな話をしているとイリスが

 

「父さん、まぁ、わかっていると思うけどこの二人は私の教導対象で、アマツキとイヅモ」

 

「珍しい名だね、私はイリスの父イゴール・オルコットだ。これから当分の間、よろしく頼むよ」

 

「はい、よろしくお願いします」「よろしく」

 

イゴールとの挨拶を終えるとイリスが

 

「とりあえず、食べながら明日の事を話しましょ」

 

そうイリスは促すと二人は頷き、手を合わせた。

 

「「いただきます」」

 

イリスとイゴールの二人は首を傾げる

 

それに気付いた天月は説明する

 

「ああ、これは私たちが長く滞在していた所で食べる前にやっていた、おまじないのようなものです」

 

その説明で納得したのか(納得していいのか?)

イリスは気にすることもなくご飯を食べ始める。

そんな感じで少し面食らったような天月を出雲は

 

「まぁ、良いじゃねえか。食おうぜ、とりあえず」

 

そう言って出雲は料理に口を付ける。

 

料理は乳白色のスープとパンだった。

とろりとしたスープを食べる。

 

「うめぇ、クリームシチューみたいだ。」

 

天月も一口スープを食べる

 

「ああ、うまいな、肉が柔らかくて丁寧に作られてるのが分かる。」

 

それを聞くと、イゴールは嬉しそうに

 

「だろう?これはウチ自慢のホワイトスープだ。パンにつけて食べてもうまいぞ」

 

イゴールの話を聞くにこのクリームシチューはホワイトスープと言ってミルクマとか言う熊のモンスターから出てくるミルクを使って作るそうだ。

このスープはクマミルクから作られるのか・・・と天月は元の世界のクマの事を思い出しながら複雑な心情でホワイトスープを啜っていた。

出雲は、其処まで気にする様子もなく「旨けりゃいいんだよ旨けりゃ」と言い捨ててスープを食べていた。

 

二人は食べ終わりゆっくりしていると出雲がふと気づく。

 

「あ、そいえばあの猪どうしたっけ?倒した方もだけど、食ったほう」

 

「食べた?それはわかりませんが、剛緑大亥はギルドマスターに私が頼んで保存してもらいました、教導は最初からするつもりでしたし、それにあれを持って動き回るのも大変でしょう?」

 

「そうだけども、なんともまぁ・・・まいっか」

 

出雲は少しohって顔をしつつ溜息を吐いた。

イリスは少しすまなさそうな顔をして

 

「すいません、勝手が過ぎましたね。でも、まだ本格的な話はしていないので、皆でまた明日にでもギルドであの猪の処遇は決めましょう。」

 

「それならいっか」

 

天月も少し呆れつつ。

 

「まぁ、それなら問題ないだろう。あと、食った方は今頃森でほかの動物に食われてるぞ、多分」

 

「置いてきたのかよ」

 

「ちょっと突然の事だったからな、お前も忘れてたし、鳥も放置だったしな。」

 

「・・・なんか私達ずさん過ぎるな」

 

「それには同意せざる得ないな」

 

二人は面を突き合わせてため息をついた。

するとイゴールが

 

「まぁまぁ、そいえば君たちのランクはどれくらいなんだい?新人と言っても酔っぱらいを避けた技術には目を見張るものがあった。それに、今日の剛緑大亥を一人で抱えてた奴がいたって話を酔っ払いどもから聞いたが、君たちだろう?」

 

流れを変えるためにしたその質問にイリスは渋い顔をして

 

「・・・あのですね、実は」

 

これまでの顛末を話し、イゴールも目を剥いていた。そしてため息を吐く

 

「はぁ、君たちは予想以上の存在だったようだ。まさか最初から娘と同ランクだとは・・・」

 

天月はそこはかとなく申し訳なくなり。

 

「なんかすいません」

 

「いやいや、気にしないでくれ。それより、これ教導の必要あるのかい?」

 

イゴールはイリスに聞くとイリスも少し悩ましい表情で。

 

「そうなんだよね、正直必要ない気がしてくる。」

 

出雲はすぐにフォローする

 

「いやいや、必要だよ。私達はまだこのせか、常識に疎いからね。」

 

天月もすぐにそれに同調する

 

「そうですよ、私達は常識をほとんど知りません。ゆっくり教えてください。」

 

励まされたイリスは自信を取り戻したようで

 

「そ、そうですね。そこらへんは任せてください。」

 

「ええ、お願いします」

 

そんな話をしていると。

 

「もう夜も更けてきたよ。」

 

イリスも、そういわれて眠たくなったのか

 

「そうですね、今日はもう寝ましょうか、一応空室があるので。昔は宿屋もやっていたんですよ、今はやっていないんですけどね。」

 

出雲は少し考えた素振りをして

 

「そこらへんはあまり聞かない方が良いかな?」

 

「・・・常識無い割りにそこら辺は気が利くのね」

 

「・・・まぁね」

 

「そいえば貴方達は二人で同じ部屋に寝るの?」

 

「どうする?」

 

「まぁ同じ部屋で良いんじゃないか?込み入った話もあるし」

 

「そうだね。」

 

それを聞くとイリスは少し下世話な微笑みを浮かべつつ

 

「決まったみたいね。それじゃあ鍵渡しておくわ、安心して、私達とは離れた部屋にしておくから」

 

「・・・無駄な配慮ありがとうございます。」

 

天月はよそよそしくお礼を言うと鍵を受け取った。




此処まで読んでいただき有難う御座います。

最近みんなのキャラがあやふやな所がありますね、もっと確立していきたいんですけどね。
ちなみにイリスさんは外面は結構お淑やかそうな感じですが内面は行動力がありお茶目ですが抜けたところのある天然さんです(たぶん)

それでは、また、いつか ノシノシ


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第十五発 とりあえず金だ、金の話をしよう

前回のあらすじ;下世話なイリス

 どうも、旧人名無しデス。
今回はまたもや金の話(説明)となります。

最近説明が多くなってしまっていますね、
そろそろ動かしたいんですが、もう少し掛かるかもしません。

それでは、どうぞ ノシノシ


ーー二人ーー

 

 全く必要のない下世話な配慮をされた二人は少し離れた奥の方にある部屋(と言ってもイリスの部屋とは二部屋空き部屋がある程度)に入る。

 出雲は二つのベットが並んだ部屋の片方のベットに腰かける、

天月も出雲と対面になるようにしてベットに腰かけた。

 

「さて、これからどうする?」

 

出雲が話を持ち掛ける、その問いに天月は今日の事を思い返しつつ答える。

 

「まずは常識だ、この教導の内に本と人で情報を集める、そして今の俺たちに重要なこと、それは慎重。俺たちは今異世界転生とかいうラノベ展開で浮かれきっている。気持ちは引き締めていかないといけないだろう?」

 

天月はいたって真面目な表情で言っている、だがこの状態だと微妙にシュールだ。

だが出雲もそれを気にすることはせず真面目に話す。

 

「そうだな、そこで今から私達が本から得た情報を統合していかないか?」

 

「それは良い、それじゃあ先に俺から話すがいいか?」

 

「ああ、頼む。」

 

天月は自分の持つ情報をかいつまんで話す

 

 

 まず、明日必要になってくるであろう事を話す。

金だ、とりあえず金について話すべきだろう。

物価や相場といった詳しいことは解らないが、とりあえずこの世界の金は国ごとに違う、元の世界で言う円とドルみたいなもんだ。

 そして金は国によって作られる、当たり前か。

その作られる金にはその国独自の魔法が掛けられており耐久性が高いらしい。

 その金に付与されている魔術、まぁ、簡単に貨幣魔法とでも言おうか、

その貨幣魔法は国の機密になっており偽造は不可能と言っていいそうだ。

まぁ、偽造の心配が少ないという前置きはさておいて今からその国ごとの貨幣について説明する。

 

 まず俺たちがいる国,混成、ベルナシア王国の金の単位は『コウ』というらしい

主に石貨、銅貨、銀貨、金貨が流通しているようで、

石貨・・・1コウ

鉄貨・・・10コウ

銅貨・・・100コウ

銀貨・・・1,000コウ

金貨・・・10,000コウ

という内訳で、他にも10万コウの白金貨があるが基本的に市場では使えないらしい。まぁ、当たり前と言えば当たり前か。

というか多分出雲も気付いたところがあると思うが・・・そう、

この金額は我が母国、日本と同じようなものになっている。もしかしたら神様の粋な計らいでこの国の領地に飛ばされたのかもしれないな、まぁどうでもいいか。

 

 ハイ次、次は獣人、グルド王国。単位は『レイ』

銅貨、銀貨、金貨の三つだ。獣人族はこの国ほど貨幣になじみが少ないのか、コウ換算で

1レイ・・・0.5コウ、つまり1コウで2レイだ。

銅貨・・・10レイ(5コウ)

銀貨・・・100レイ(50コウ)

金貨・・・1,000レイ(500コウ)

って感じだ。

物々交換なども結構あるので、お金が無くても実力があれば割とどうにかなるだろう。

 

 三つ目は妖精、カミル王国の単位は『エネ』だ、此処の貨幣は結構特殊なんだよね。

 もはや貨幣ではないんだよ、魔力の塊をお金として使うからね、そんなこの世界の貨幣形態は何とICカードに近い、いやモロICカードだ。

まぁ、詳しい話は良いとして

魔力で貯められるから金額にすることは少ないようだが

基本的に1エネ・・・5コウらしい、少し高いようだな

 

 4つ目エルフ系のメルクリム国は 『オル』

 硬貨の中に少し面白いものがあって木貨というものがあるそうだ。

木貨、銅貨、銀貨、金貨の4つ木貨は貨幣魔法によって頑丈で並みの火では燃えないそうだ。

換算は1オル・・・10コウとなっている。

木貨・・・1オル(10コウ)

銅貨・・・10オル(100コウ)

銀貨・・・100オル(1.000コウ)

金貨・・・1000オル(10.000コウ)

此処は結構高いが天然素材が多いためなのか高品質のも多いようだ。

 

 五つ目、魔道 アグムリム王国は 『リム』

 ここは魔鉄と言われるもので基本統一されており、硬貨の柄、色、大きさで判断するらしい。魔鉄統一で色は変わらないんじゃないのか?とか思われるかもしれないが貨幣魔法で変えているらしい、原理とかは勿論知る由もないが。

さて、レートだな。

 1リム・・・50コウだ。

小貨・・・1リム(50コウ)

中貨・・・10リム(500コウ)

大貨・・・100リム(5,000コウ)

特貨・・・500リム(10,000コウ)

他四国に比べて結構な値段となっている。

まぁ魔道具の大産地だからな、そりゃ高くなるんだろうなぁ。

 

んで六つ目、帝国。ガギルグリア帝国。単位は『ヘイ』

此処はギルドが無いからカードが効果をもたらさないが、一応だ。

 ここも結構特殊なことに紙幣だ。これも貨幣魔法でかなり頑丈だそうだ。というか貨幣魔法は国で違うが本当にすごい魔法だな。

レートを発表しますか。

1ヘイ・・・100コウ。完全にドルのレートだね。

1ヘイ札(100コウ)

5ヘイ札(500コウ)

10ヘイ札(1,000コウ)

50ヘイ札(5,000コウ)

100へイ札(10,000コウ

種類もそれなりだ。

 

まぁ、とりあえずこんなもんだろう。

 

 真剣な表情で聞いていた出雲は緊張の糸が千切れるようにして天井を煽る。

 

「ふぅ、疲れた~金についてだから真面目に聞いてたけども」

 

「これでも結構端折ってたぞ、本は旧貨とかも結構あったからな」

 

 そう言った天月も喋り通しで喉が渇いたのか、

手のひらを口につけ水魔法で水分補給をする。

その様子を見た出雲は魔法と言う概念に順応し始めている天月を見て感心していた。

 

「なんというか、適応してんな。魔法に」

 

「有用なものは積極的に使っていくべきだぜ出雲さんや」

 

「否定はしないさ、それに水は大事だしな」

 

「だろう?」

 

 とりあえず、一度ここで話を切れる。

 数秒の沈黙の後、突然出雲は怪しげな笑顔を浮かべ、

 

「なぁ、せっかくこの世界、『魔法』がある世界に来たんだ。」

 

 魔法の部分に語気を強め、妙に艶めかしい表情で次の言葉を勿体ぶる出雲、

それに天月は楽しげな笑みを浮かべ、言葉を紡ぐ。

 

「私達の武器・・・この世界仕様にしてみたくないか?」

 

「そいつは素晴らしい考えだ」

 

 二人は顔を見合わせ、極上とも言える笑顔に顔を綻ばせていた。




此処まで読んでいただき有難う御座います。

こういうお金の設定を考えるのはきつかったです(苦笑)
 株価みたいなものもあるかもしれませんがこの世界ではあまり気にしないでください。
(主に知識が足りないという所があります)

因みに二人はお金にがめついわけで無いです。
お金を稼ぐことが好きなだけです、お金の使い道は適当な感じです。
日本人によくある働くことに時間を掛け過ぎて
お金を使う時が無くなってしまった、みたいなタイプです。

それでは、また、いつか ノシノシ


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第十六発 改造

どうも、旧人名無しです。

今回も、説明回となります(苦笑
ですがもうそろそろ動くと思います!

それでは、どうぞ ノシノシ


 

・・・辺りは既に明るくなっていて、窓からは暁の光が漏れていた。

 そう、今は朝。

彼等は黙々と魔法を使い、技術を使い、そして完成させた。

 

「「出来た」」

 

同時に声を上げる二人、そして相手の発した声に二人ともが驚いていた。

 

 微妙な空気が流れる中、先に声を出したのは出雲だった。

銃を見た瞬間、微妙だった空気を感じさせない明るい表情で近づいてきた。

 

「お前も出来たのか、どんな改造したんだい?」

 

出雲に尋ねられると天月は置いていた重量感のある拳銃を持ち、

 

「とりあえず、これだ。持ってみりゃわかるんじゃないか?」

 

 出雲に手渡す、それを出雲は受け取る。

それを持つと出雲は少し驚いた顔をして、興味深そうにそれを見た。

 

「!、軽いな、これは―――魔法陣?」

 

「お、知ってるのか」

 

「ああ、魔法で効果を印字すると、(印字だから漢字とかでも全く問題ないんだよな。)

魔力を流す事によってその効果が使う事が出来る。所謂『魔道具』ってのになるんだろう?

私の武器にも印字してある。で、この子はどんな改造を?」

 

「流石だな、まぁそれを知ってなかったら改造なんて言いださなかったか、

 さて、俺のソーたんだが、一応

 『軽量』『軽減』『硬化』『ライト』とかの普通の奴と

 マガジンに『弾丸作成』これで魔力が供給される限り連続で

『威力向上』の維持含めた火力の向上。

 あと『麻痺』『毒』『眠』の状態異常。(選択可能)

ま、こんなところかな』

 因みにソーたんとは天月自身の銃の愛称である。

 

 一通り聞いた出雲は頷きつつ。

 

「なるほど、状態異常含めて使いやすさを重視した感じだな。」

 

と素直に言った、天月も頷いて

 

「ああ、俺の火力要員はマテちゃんだからな。ソーたんには他の事を任せた、最早暗器になってる気がするけども」

 

苦笑いを浮かべつつ天月は語る。

少し話していたら――ふと気になって出雲の銃に目を向けると、天月は目を奪われた。

黄金色になっている前より一回り大きくなっているデザートイーグルがあった。

 

 その視線に気付いたのか、出雲はデザートイーグルを手に取る、

そして天月は金色になっていたデザートイーグルを凝視する。

 

「これまたえげつないな、主に見た目が」

 

その言葉に出雲は愉しげな笑みを浮かべ、デザートイーグルを眺めて答える。

 

「だろう、ずっと金色のデザートイーグル使ってみたかったんだ。」

 

それに、と出雲は言葉をつづける。

 

「凝ったのは見た目だけじゃないぜ、本体に魔力を循環させて魔鉱石化しているんだよ、これ」

 

魔鉱石とは魔糸、魔水等の魔力物質と言われるものだ

 そもそもの魔力物質とは、魔力が中に循環している物質である、

この世界にある魔鉄、それもこの魔力物質だ。

 ・・・実はこの世界で魔力物質を人工的に作ることは至難の業なのだが。

あれだけ本を読んでいたにも関わらず当の二人は全く知らなかった。

 

「だから魔力を流しやすいんだ。魔法陣はお前が言ってる――」

 

天月は手を前に出して、出雲を制す。

 

「待ってくれ、試したい魔法があるんだ」

 

すると徐にデザートイーグルに手を触れると、

 

「なるほど、俺が使った『軽量』『軽減』『効果』『ライト』か、『消音』は無いんだな

 マガジンも『弾丸生成』、銃身も『威力向上』に、ん?これは、マズルに『銃剣』?」

 

出雲は少し、驚いた顔をしつつも、すぐに事の答えを探り始める。

 

「銃剣については遣ればわかるから気にするな」

 

「そ、そうか」

 

「で、それは何だ、『鑑定』か?」

 

その探求心や、あながち間違いではない観察眼に天月は素直に称賛する

だが、全てを見抜けなかったことにニンマリして答え合わせを始める。

 

「惜しい、『鑑定』とは少し違う、『走査(スキャン)』というやつだ」

 

「どこが違うんだ?」

 

「まずは異世界転生によくある『鑑定』から説明しようか――」

 

 

『鑑定』・・・異世界転生によくあるチートスキル。内容も結構そのまんまだ。

 いわゆるステータスの表示、

 そいえばこのステータスの表示だが自身の知識によって能力値の項目が変わる――ってのは適切じゃないか、"変わる"と言うより"調整できる"の方が正しいな。

 じゃ例を挙げてみよう。

まず、ギルドカード、これのステータス項目は『攻撃力』『防御力』『素早さ』『知力』『魔力』だ。

 例えばこの全部の能力値に加えて『精神力』『物理攻撃力』『HP』『魔力量』のような感じで追加したり敢えて『攻撃力』だけを表示することだけみたいな事も出来るんだ。

 

 そして今から本題。

『走査』≪スキャン≫についでだ。

こいつはどちらかと言えば俺たちの世界の方が馴染みが深い。

大本は鑑定と変わりはしないが、所謂"状態"を調べることが出来る。

 人間に使うと現状の状態。まぁ満腹度とか、肉体疲労度とか部位ダメージ、はたまた体脂肪率とかわかる。

んで武器に使えば材質や構造、消耗度や現物を知っていれば相違点、何処をカスタムをしたかわかる。

 

出雲は成程、と納得したようにつぶやき簡単にまとめる

 

「まぁ簡単に言えば鑑定が"カタログスペック"で走査(スキャン)は"分析"って感じかな?」

 

天月はその言葉にストンッと納得したらしく「なるほど」と声を漏らす、少し気になって

こっちを向いていた出雲の顔をチラッと見ると…

 

「ドヤァ」

 

「やべえ、すげえ殴りたい」

 

天月は笑顔で拳を握っていた。

そんなくだらないやり取りをしていると――

 

コンコン

 

扉が二回叩かれた、その後。

 

「朝ですよ、朝御飯用意しましたので早めに来てくださいね」

 

イリスはそう言うと、扉を少し開けて出雲が

 

「おはよう、すぐ行くよ」

 

と伝えるとイリスは

 

「分かりました、それじゃあ先に行ってるますよ」

 

イリスは一瞥して、廊下を歩いていく。

 出雲は扉を閉めて振り替えると、

天月は既に準備を終えたようだ、出雲はふといつも持っているアンチマテリアルライフルを天月が背負っていない事に気付く。

 

「あれ?マテちゃんどうした」

 

 最近になってなのだが

出雲も天月の愛銃のアンチマテリアルライフルを愛称で呼んでいた。

 それはさておき、天月は徐に手を上から下へ落とす。

すると時空が切れるような隙間が出来上がり、手を突っ込むと彼の愛銃が姿を現した。

 

「便利だろう?アイテムボックスってやつだ。魔力を消費し続けるとかではなく単純に魔力量と関係するらしい。発動のイメージは袋を切って開ける感じ、どちらかと言うとナイフで腹を掻っ捌く感じの方が俺としてはしっくりしたな、

そうそう、スキルとして覚えるとアイテムボックスって言うだけで良いらしい」

 

成程、と出雲はつぶやいて手を上げて、下ろした

するとアイテムボックスの入り口が開く

 

「お、出来た。んじゃ、入れるか。」

 

カスタム済みの自動小銃をアイテムボックスにぶち込む、デザートイーグルも大きくしてしまったのでホルスターに収まらずアイテムボックスに収納した。

 天月に呆れられつつも収納を完了させていく。

準備が整い、出雲はボックスの入り口を見つめて。

 

「ホルスターも作らないとな、と言うか・・・これってどうやって閉じるの?」

 

「・・・はぁ、チャックを占めるように、またはキャンセルとか閉じろとか言ったり念じたりすれば消えるぞ」

 

「あい、んじゃ閉じろ」

 

すると入り口は消え入るように閉じていった。

 

「なるほど、これは便利だな

 

出雲が感心していると、天月が

 

「おい、もう行こうイリスさんが待ってるぞ、多分」

 

「おっと、そうだな。行くか」




此処まで読んでいただき有難う御座います。

今回は魔法陣についてでした。

そいえば天月さんのハンドガンは
socom mk23と言う、知っている人は知っている
性能積み過ぎていらない子になった、迷銃と言われる子です。

それでは、また、いつか ノシノシ


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第十七発 イノシシ

どうも、旧人名無しです。
 
今回、ようやっと外に出ます(苦笑)

それでは、どうぞ ノシノシ


 とりあえず天月が先行して、扉を開ける。

廊下を二人で歩くが、戦場に身を投じていた二人は無意識的に足音を消していた。

左に曲がって、階段を下りる。

 降りると、カウンター席にはコーヒの様な黒い飲み物を飲み簡単なパンを食べるイリスがいた。

 二人がカウンターに座るとイゴールがコーヒーを置いて

 

「クォヒっていうんだ、苦いが、朝に呑むと目が覚めるよ」

 

「ありがとうございます」「ありがとう」

 

「「いただきます」」

 

二人は一口、クォヒを口を付けると『完全にこれコーヒー』だと心の中で思いつつ、朝飯を食べ始めた。

 

「改めておはよう。食べながらで悪いけど、とりあえず予定を話すから確認してね」

 

「ああ、わかった」

 

出雲が一言応じる、天月も頷き。イリスはそれを確認すると、

 

「まず朝ご飯を食べたらギルドに行って保存してもらった剛緑大亥≪ゴウリョクオオイノシシ≫の事についてギルドマスターと話しましょう、その後は・・・実力を知りたいわね。適当な任務と一緒に。平原で組手でもして貰いましょうか。あっ、その任務の前に2、3ヵ所行くところがあるの、付き合ってくれる?」

 

とイリスは聞く。

 出雲は、頷いて

 

「嗚呼、問題ないよ。ってか拒否するのもどうかと思うしね」

 

天月もそれに同調して

 

「そうですよ、教導してもらってるんですからね」

 

「そう、ありがと」

 

確認を終えると、皆で軽い会話をしながら、二人は落ち着いて食べる朝飯を堪能していた。

 朝食を終わらせるとイリスは立ち上がり、二人を促す。

 

「さ、行きましょうか」

 

「あーい」「そうですね」

 

二人は腰を上げて、イリスについて行く。

 酒場の玄関を出る。特に何か変わっている訳でもない、だが人が歩いている町とは夜の星空の覗く人通りの少ない町とはまた一風変わった良さがあるというものだ。

出雲はその光景を眺めながら、

 

「あー。なんというかさ、こういうのも良いもんだな」

 

天月は珍しく感傷的になっている出雲を見て、茶化す様に

 

「なんだ?ホームシックか?」

 

その後に続ける。

 

「でも、そうだな、こういう所で生きるのも悪くないだろうな」

 

イリスは其処についてはあまり触れず、二人を促した。

 

「何話してんですか、ささっ、行きますよ」

 

二人も軽く返事をしてイリスの後を追っていく

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

何事も無く三人はギルドへ到着する。

ギルドの扉前では、ギルドマスターである、ガイル・アーカイムが出迎えていた

 

「おお来たか、待ってたぞ」

 

と言うとガイルはギルドの扉ではなく少し歩いたところにあるそれなりに大きなコンテナの様な石造りの施設へ促す。

 出雲はそのコンテナのような建物を見ると

 

「うーん、解体所ってやつかな?」

 

その疑問にイリスが

 

「ええ、そうですよ。此方は解体、保存等をする施設なんです。」

 

「まぁ、ギルドに横付けとかしたら血の匂いとかきつそうだしなぁ」

 

ガイルについて行きながらそんな感じで話していると、

 

「オイ、ついたぞ、入ってくれ」

 

とガイルは通用口の様な所の扉を開けて入るように促した。

三人は「お邪魔します」と一言言ってそこに入る。

 

其処には昨日天月が頭部をぶち抜いた剛緑大亥≪ゴウリョクオオイノシシ≫が横たわっていた、ガイルはその剛緑大亥≪ゴウリョクオオイノシシ≫に触りながら

 

「・・・お前等が討伐した獲物についてだが。一応現物を見てもらいたくて呼んだんだよ」

 

「成程、それでこの剛緑大亥≪ゴウリョクオオイノシシ≫ですが・・・」

 

イリスは少し溜めると、

 

「アマツキさんに任せます」

 

「え、俺ですか?」

 

「ええ、倒した張本人ですからね。それに私達は何もしていないのにこれ以上勝手に捌くのは流石に・・・」

 

「あ~成程、んじゃ出雲、どうする?」

 

「任せるよ、任せられたんだろう?」

 

そう言われた天月は頭を掻いて、「どうすっかなぁ」と呟き。

 そして突然ポンッと手を叩いた、何か閃いたようだ

 

「イリスさんに差し上げます」

 

「えっ?でも」

 

「教導して貰いますからね、現物の先払いと受け取ってください」

 

イリスは少し考えた後、ため息を吐きながら

 

「…はぁ、仕方ないですね。少し貰うには多いので・・・そうですね、お肉だけ、と言うのはどうですか?」

 

その提案に天月は

 

「そうですね、分かりました。」

 

と肯定する、するとそれを聞いていたガイルは天月に

 

「肉はオルコットさんの所だな?それ以外、こいつだと角と毛皮だが…どうする?」

 

「そうですね、あっ、その素材はギルドで買取とかって出来るんですよね?」

 

確認するように天月が聞くと、ゴルドは少し嬉しそうに

 

「買い取りでいいのかい?」

 

とこちらも確認をする

 

「そうですね、買い取りお願いします。」

 

その言葉にガイルは「ふぅ」と一息つくと頭を掻いて

 

「いやぁ~実のところコイツの毛皮が少なくなってきてたんだよ、助かるぜ」

 

「いえいえ、それにそれを保存する所もありませんからね」

 

と、言ってはいるが実のところ保存できるところはある。

 アイテムボックスだ、天月はアイテムボックスの事は基本秘密にしようと思っているらしい

 

「そうかそうか、それじゃあ今日の夕方ぐらいには用意しておくぜ」

 

「ありがとうございます。それじゃあ、イリスさん、出雲、行きましょうか」

 

「そうね」

 

と三人はガイルの元を後にした。




此処まで読んでいただき有難う御座います。

最近ネタが尽きた感じです(白目)
そのせいもあって更新間隔がさらに伸びそうです(不定期更新にも関わらず)
申し訳ないです(´・ω・`)

※2017/2/20、「補完」→「保存」へ訂正しました

それでは、また、いつか ノシノシ


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第十八発 異種族

どうも、旧人名無しです。
 お久しぶり、だと思います。

今回は異種族が出てきます(ようやっと

それでは、どうぞ ノシノシ


ゴルドを加えた四人は駄弁りながら30分ほど歩いていると・・・

 

「着きました」

 

 イリスが皆を止めると目の前には大きな看板が出迎えている

看板にはこれまた大きな文字で≪武器屋≫と書かれていた。

その看板に出雲は目を輝かせており、天月の方も興味深そうに見つめながらも

同時に横でキラキラしている出雲を見て呆れてもいた。

 

イリスは目を輝かせて立ち止まってる二人を中へ促す。

 

「、どうしましたか?」

 

「あぁ、大丈夫だ、すまない。」

 

「?、まぁいいです、では入りましょうか」

 

 四人は大きな看板の下にある重厚感のある扉を開ける。

扉が開くと、中から鉄を叩く大きな音が響いてくる

この重そうな鉄の扉は防音のためでもあったのだ。

 中に入ると左側には武器が掛けてあり、

右側は作業スペースとなっていてる。

 右端には扉がついており、恐らくあちらは居住スペースとなっているのだろう。

 

 そのことは気にしないとして、二人は驚くべきものを目にした。

それは鉄を金槌で叩いている男である。

 

「ドワーフ?」

 

出雲はそう呟いた

 小柄な身長に立派ともいえる体格、裸の上半身から見える筋肉はまるで鋼の鎧の様に洗練されている。

小柄な身長とは打って変わって大きく、武骨な手から振り下ろされる金槌は力強い音を響かせている。

 それは出雲、天月の想像していたドワーフ、と言う種族であった。

 

その呟きが聞こえたのかその人は顔を上げ、こちらに振り返った。

無精髭が立派に蓄えた顔からは職人の風格がにじみ出ていた。

 

「客人か?」

 

言葉少なに発したしゃがれた声はまさしく職人だった。

そのすべてが「職人」と言えるその男にイリスは

 

「ご無沙汰してます、バーツさん」

 

と挨拶をすると、言葉をつづけた。

 

「ミネバさんはいますか?」

 

その問いにバーツと言われた男は

 

「ああ、杖か、アイツは今出ている。直、帰ってくるだろう」

 

「そうですか、ああ、後、紹介したい人たちがいるんです」

 

「後ろの二人か?」

 

イリスは「ええ」と答えると二人に前に来るように促した。

二人はそれに従い、前に出る。

バーツは金槌を置くと、

 

 突然、天月に握り拳が振り抜かれた。

天月はそれを受け止めた、そして笑顔を見せ、

 

「イゴウ・アマツキです。よろしくお願いします」

 

「・・・バーツ、バーツ・アウルムだ。」

拳を引きながらバーツと名乗ったドワーフは簡潔に自己紹介をすませる。

その一連の出来事にイリスとゴルドは固まっていた。

 

「お前は?」

 

「ん、ああ、トオル・イヅモだ」

 

イリスとゴルドは再起動すると、

 

「何してるんですか!何かあったら教導者として責任取るの私なんですよ!」

 

「一体、何が・・・」

 

・・・ゴルドはまだ起動出来ていない様だった。

酷い剣幕のイリスがバーツを捲し立てていると、

 

「あら、お客さん?」

 

一足先に気配に気づいた二人は後ろを振り返ると、

唖然とした。

 

「次から次へと・・・驚かされる」

 

出雲から漏れた言葉の真意は先程扉を開けて入ってきた・・・女性に関するものだった。

 すらりと伸びる身長、腰まで伸びる黄緑色の髪は自然の淡い美しさを思い起こさせる

 

 そして何より特徴的なのは

 

人間よりも長く尖った耳だ。

 

「まさかまさかだな、エルフ・・・とは」

 

そう、彼女の見た目はエルフ、まさしくエルフのものだった。

 

「あら、そんなに珍しい?」

 

「あっ、ええ、ここ最近あまりそういう種族のいる所にいなかったので、すいません」

 

咄嗟に言い訳をする天月、この世界の事を考えるとかなり苦しい言い訳だが目の前のエルフはそれで納得したのか

 

「そう、そういう事ね、別に大丈夫よ」

 

目を開けているか解らない糸目が少し開いた気がしたが二人は気付かなかった。

そしてエルフの女性は思い出したかのように言葉をつづけた

 

「ああ、自己紹介がまだでしたね、私はミネバ・アウルムと申します。」

 

「あっ、すいません私はイゴウ・アマツキ・・・ん?」

 

二人は少しの違和感に気付いた。

出雲はその疑問を整理するために無意識に呟いた

 

「アウルム?」

 

「ええ、アウルム、貴方は?」

 

「私はイヅモ・トオル。失礼は承知ですが・・・アウルムってことはもしかして」

 

出雲は今頭を支配している疑問を解決しようとミネバに質問を投げかける。

 ミネバの回答は概ね予想通り、それでいて予想外のものであった

 

「お察しの通りだと思うわ、改めて。私はミネバ・アウルム。そこにいるバーツ・アウルムの妻です」

 




此処まで読んでいただき有難う御座います。

はい、遅くなってしまって申し訳ないです(´・ω・`)
出来れば次の更新はもう少し早めに上げたいですね

(でも不定期更新には変わりないですが・・・)

それでは、また、いつか ノシノシ


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第十九発 武器依頼

 どうも、旧人名無しです。
  またまたお久しぶりです。

今回は少しホモォ…くさい部分があるかもしれません

 そういう関係には鳴りませんので大丈夫です。(たぶん


『妻』

 

出雲は追いつかない頭を必死に回しつつ質問を投げかける。

 

「妻ってことは、結婚してるってことだよな?何と言うか種族的にどうなんだ?」

 

「ええ結婚してるわよ、種族?」

 

「いや、エルフとドワーフってなんか確執みたいなものがあるイメージなんだけど」

 

「・・・懐古的な思想ね」

 

質問を返すミネバは少し威圧的な雰囲気を放っていた。

その雰囲気を感じた出雲は色々あったんだろうな、と邪推をしつつも言い繕う。

 

「あ~、すまない、別にそういうんじゃないんだ、昔見た本にな」

 

「へぇ~」

 

まだ少し懐疑的な雰囲気があるものの乗り切ったようだ。

ずっと見ていたイリスがようやっと、と言わんばかりに

 

「挨拶は終わった?と言ってもずっと見てたわけだけど」

 

「ああ、ごめんなさいね、要件があって此処に来たんですものね」

 

「ええ、じゃあ本題なんだけど、この二人に武器を作ってほしいの」

 

「そういう事ね、分かったわ」

 

そう言うと二人に向き直り、

 

「と、いう事で何かリクエストとかあるかしら?」

 

いきなり話を振られた二人は少し狼狽えながら絞り出す

 

「・・・考えさせてくれ」

 

と出雲、天月は

 

「それじゃあダガ―をお願いします。」

 

即決である。

イリスが了承すると、バーツが天月に近寄ってきた。

 

「アマツキ・・・少し来い。」

 

「あっはい」

 

そう言いながらバーツと天月は奥の部屋に連れていかれた。

 

「なんかホモホモしいな。オイ」

 

「決めた?」

 

「アッ、まだです」

 

そう言うとミネバはゆっくりでいいのよと一言添えてイリスとおしゃべりに興じ始めた。

 

 

ーーー天月ーーー

 

 

 扉に入る直前、どちらにも失礼過ぎる言動が聞こえた気がしたが、

気にしないことにしよう、扉もしめておいた方がいいか・・・

これじゃあアイツが言った通り誘う男と誘われる男だな、ふぅ。

 

「脱げ」

 

オイィィィイイ!?どういう事だってばよ。

・・・いや、そうだ、冷静にならなきゃな、確かにこの人、酷いことかもしれないがガチムチのオッサンだよ、でも妻居るやん?しかも扉一枚越しにいるやん?大丈夫だよ、きっと。

 

そんな事を数秒ののちに考えつつも天月は防弾チョッキを外し、上半身を露わにしていく。

バーツはそれを曇りの無い鋭い眼光で突き刺すように見つめた。

少し驚いたのか目が見開かれるがすぐに何時もの鋭い目に戻る。

 

「なかなかのもんを持っているな」

 

「え?そうですか?」

 

驚くのも無理はない。

 天月の肉体は鍛え抜かれ、人間、延いてはドワーフですらこれほど熟達された肉体を見ることは少ない、

点在する銃創や切創は熟年の兵士を彷彿とさせるものだった。

本人曰く"ほぼ全ステを高められる筋力ってのは育てておいて損は無いだろ?"だそうだ。

 話を戻そう

バーツは腕に触れ、鍛えられた筋肉に内心驚きつつもバーツは肉体に触っていた

 

 しっかし、恐らく採寸みたいなものとはいえ、触られるのはなんだかくすぐったいな。

にしてもなんつー武骨な指だな、でも触り方に何と言うか他人の肉体に触ると言う気遣いが感じられる、何と言うか・・・いい人そうだな、うん。

・・・俺はホモじゃないから何とも言えんが

 

 馬鹿らしいことを天月が考えていると、何かが終わったのか「よし」と呟き、紙(質はよくないが)に何かを描き始めた。

天月は何をしていいかわからず狼狽えていると、

 

「すまない、着て良いぞ」

 

「あ、はい」

 

装備を全部付けた頃、バーツが此方を見つつ

 

「大丈夫か?」

 

「?ええ、良いですよ」

 

天月がそう返すとバーツが何かを描いてきた紙を見せて来た。

 そこには両刃の合口(鍔の無い短刀)と鞘が描かれていた。

 

「何か要望が無ければこれで作るが。」

 

「ええ、大丈夫です。楽しみにしています。」

 

「・・・そう言ってもらえるとやりがいがある」

 

少し口達者になったバーツとやり取りをしていると、扉が開く。

 

「終わったかしら?」

 

「ああ、終わった」

 

「それじゃあこっちも採寸するわ」

 

「ああ、行くぞ、アマツキ」

 

「ハイ」

 

すれ違いざまに二人は

 

「随分と打ち解けたようで、」

 

「色々あったからな」

 

とあえて意味ありげに言葉を交わした。




此処まで読んでいただき有難う御座います。

物語をぶった切る形になりますが
 話数的にはキリが良いので次回は整理ついでのまとめ回にしたいと思います。


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特殊第20発 まとめ

どうも、旧人名無しです。

そしてお久しぶりです、こちらとしては心苦しい限りです(苦笑
 今回はまとめ回と言う事で、
自分の闇を読み返す苦行を行ってまとめました。(ひどい矛盾もありました

そして、「まとめなんていらないよ!」なんて人もたくさんいると思うので
そう言う方は流し読みでも飛ばしてでもしてもらえると良いです。
 ちなみに今回は二人の主人公がちょっとしゃべります

それでは、どうぞ ノシノシ


神様(仮)

最早神様転生の主人公。

ほぼすべての力を行使できる・・・と言うよりホワイト企業の管理職

能力的に未熟な部分が多いようです。

 

「話した感想としては正直未熟と言うか無能だよね」

「厳しい一言だけど同意だな、あと俺たちが異世界転生した原因って同僚さんだよな」

 

 

主人公1 出雲 透 女性C+

天才型で少し脳筋の兆候が見られる女性。能力値の軒並み高い、だが敢えて言うならスピード型

あと残念長身美人(貧乳)不器用、

アクションゲー好き

 

「確かにコイツ壁みたいだよな」

「あとで屋上な?」

 

 

主人公2 天月 伊郷 男性C+

秀才型で能力は筋肉質な所が高いでもやっぱり能力は軒並み

RPGや戦略、某兵站ゲーが好き、RPG脳で自身の能力にも反映している(19話参照)

出雲に振り回されて少し老けてる模様

因みに第3発に女性的な肉体と表現してました。(変更しました)

やはり未熟ですね申し訳ありません

 

「お前割と単純な頑固な男だよな」

「正しいことに柔軟に対応してるだけさ」

 

隙だらけの男 ゴルド・ヴィルダー 男性 C-

 脳筋、と言うか感情で動くタイプ、まぁ未熟者ですね。

「最初はストレスのせいかイライラしてたなぁ」

「だんだん慣れちゃったし、俺達も同じようなことしてたからな」

 

イリス・オルコット 女性 C

 補助職の女性、責任感があり面倒見が良い

あと割とサバサバしてる、(たまに下世話)

「何かキャラがつかめないけど単純な気もするんだよね」

「確かに、でもノリは良いよな」

 

ガイル・アーカイム 男性B

 マイド町のギルドマスター。髭親父

斧使いで結構強い、イリスの父であるイゴールと関係あり

「いい動きだった」

「ああ、いい動きだった」

 

イゴール・オルコット 男性B+

 マイド町の酒場を経営しているイリスの父。

良識のある親バカ、一線を退き酒場のマスターになっているが実力は今なお健在

「強い」

「確信してんだな」

 

バーツ・アウルム 男性B+

 ドワーフの武器屋、指先は器用だが不器用な無口男。紳士

強い、普段の武器は鉄槌。つまり握り拳を振りぬいた時は本気ではない

「かなりの攻撃力っぽかったけど?」

「実際えげつない、普段使いの武器じゃないのにあれはえげつない、ジンジンした」

 

ミネバ・アウルムB-

 エルフの武器屋、バーツの嫁。こっちも強い、魔法と弓を合わせて使う

実はミネバが猛アタックしてバーツを落とした。

「結構疑り深いのかね?それとも見透かされてるのかな」

「怖いな、まぁ考えても仕方ない」

 

その他にも、受付嬢さんやセクハラ酔っ払い等々もいますが次です。

 

敵キャラ

 

イノシシ(仮)基 剛緑大亥 C+

緑色のドスファ○ゴ

メッチャ突進するモンスター

正面衝突すれば肋骨が数本折れた挙句追い打ちで踏みつぶされる

実は結構危険なヤツ、戦い方としては一人が陽動、他が攻撃、

中々早いので短期決戦推奨、長期戦はじり貧

 

「突進する馬鹿、でも無駄に硬い」

「お前みたいだな」

「なんなん?」

 

鳥(大王黒鳥)B

烏、大黒鳥を統括するヤツ。単体でも急降下攻撃やら羽を飛ばしたりして厄介

しかも部下の大黒鳥と一緒に戦うから実際はB+、ましてやA-にすら匹敵する強敵

 

「あの時殴ったのはこいつだったのか」

「単体だったから苦労しなかったのかもな」

 

キャラはこんなもんですね、予想以上に多かったです

次は簡単なストーリー

 

転生して森

モンスターを殴り飛ばす

食べる

人に出会う

誘われる

ついて行く

ギルド入会

お父さんと下世話娘

脳筋と待ち合わせ

ドワーフエルフ夫婦

┌(┌^o^)┐ ←イマココ

 

こんな感じです、簡単すぎると思いますが

これで説明できるほど単純なことしかしていません。

 

まとめでしたが早々に切り上げましょう。

早いですがここで終わります。




此処まで読んでいただき有難う御座います
 お疲れ様でした
 でも文字数的にはこっちの方が少ないんですね、多く感じました。

まとめてみると矛盾が多すぎてこちらの頭が痛くなりましたww
 あとあれですね、二人の進行って難しいですね。


それでは、また、いつか ノシノシ


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