IS ~プロトゼロ~ (THE KNEE)
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オリキャラ・機体詳細

本編と連動して更新します。


◆IS魔進チェイサー

 

ISとなったチェイスの戦闘時の姿。ブレイクガンナーは一次移行により発現した。外観は通常の魔進チェイサーと変わらないが、ハイパーセンサーやシールドエネルギー、PICといったIS特有のシステムは搭載されている。ブースターが存在しないため、飛行はPICを用いて行っている。そのスペックは、過去のチェイスの戦闘の経験により一次移行の際に性能がかなり高く設定され、現行のISの中では間違いなくトップである。

 

◇ブレイクガンナー

チェイスが魔進チェイサーへの変身に使用する拳銃型ガジェット。ブレイクモード、ガンモードなど、特に変更はないが、出力はIS向けに設定されている。

 

◇バイラルコア

ブレイクガンナーに装填することで、チェイサーに様々な武装を与える。こちらも特に変わったところはない。PICによる飛行の補助のため、ウィングスナイバーを背中に展開し、翼として使用する。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆ハート・ジェネラウス

IS学園の一年三組に所属、クラス代表。アメリカの代表候補生。

髪は燃えるような赤色、目は黒。用紙はかなり整っており、そこらの一般男子が霞むほどのイケメン。

その性格は大胆かつ豪快、細かいことは気にしない。

加えて高いカリスマを持っており、一年三組は彼女を中心に纏まっている。

ISによる戦闘をこよなく愛している。

戦闘センスは抜群で、ISに関わり始めて一年たらずで代表候補に指名され、専用機も受領している。

専用ISはブレイジング・ハート、IS適正は[A]。

 

◆ブレイジング・ハート

アメリカ代表候補生、ブレイジング・ハートの専用機。珍しい全身装甲(フルスキン)である。カラーリングは全体的に赤でまとめられている。外観の特徴は、頭部の二本の角と腰に付いているローブのようなパーツである。特筆すべき点はなにも武器を持たないことで、攻撃はすべて接近して殴る、もしくは蹴るのみ。換わりにすべてのスペックが高めに設定されている。また、後述のエモーショナル・ドライブを搭載されている。

 

◇武装

現状なし。ただし、両腕部の装甲が強固に作られているため、シールドとして使用することができる。

 

◇エモーショナル・ドライブ

操縦者の感情を読み取り、それにより出力を決めるシステム。戦闘の中で気分が高揚すればするほどにパワーが高まる。また、強い怒りを感知すると、デッドゾーンに突入する。

 

◇デッドゾーン

エモーショナル・ドライブの最大出力を発揮した状態。操縦者の強い怒りを感知するとこの状態に突入し、出力を限界まで引き上げる。ただし、廃熱の関係上機体への負荷がとても大きいため、時間に制限が設けられている。任意で制限を越えて使うことも可能だが、機体が限界を迎えると熱暴走を起こし、機体が停止するか最悪爆発する。

 

◇コアナンバー002

???



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第0章 なぜ彼はこの世界で目覚めたのか
だれが彼を目覚めさせたのか


初投稿です。短いです。よろしくお願いします。


太平洋の何処かにある小さな島。

一見普通の島に見えるが、この島は如何なる手段を用いても発見することは出来ない。そういう風に彼女が改造しているからだ。

この島の住人はそう、世界を騒がせその後雲隠れしている篠ノ之束である。

彼女がいつも通り、一人で開発に勤しんでいるときにそれは起こった。

 

 

「ん?レーダーに反応?」

 

島に何かが入り込んだことをレーダーが捉えた。

 

この時、彼女は少し心を踊らせた。

己の技術に絶対の自信がある束。自分が完全ステルスに改造した筈の島に侵入者。

いったいどんな存在がそれを成し遂げたのか、単純に興味が湧いたのだ。

 

直ぐに反応のあった場所に向かう束。

 

「これは・・・ISコア?」

 

そこにはISコアが一つ落ちていた。普通ならコアが落ちているだけで大事件だが、彼女は開発者。その程度ではなにも反応することはない。だが、彼女は今、驚愕していた。

 

「コアナンバー000?私こんなの作ってないよ!」

 

自分にしか作れない筈のISコア。だが、今彼女の目の前にあるのは、作った記憶のない、ナンバー000というコアである。

 

すぐさまラボに持ち帰り、検査する。

しかし、いくら情報を引き出そうとしても《ERROR》と返されるだけ。

強固なロックが掛けられていた。

 

「もー!なんなのさこれは!この束さんでも全く解析できないなんて!」

 

彼女は苛ついていた。が、同時に最高に興奮していた。

天才の枠を越えて、もはや天災と称されるようにまでなった束。

その彼女ですら解析できない正体不明のISコア。

久々に頭をフル回転させるような出来事にある種の喜びすら感じている。

 

「これは私への挑戦状だと捉えるよ・・・何がなんでも正体を掴んでやる!」

 

ひたすらに作業を続ける束。

そしてその時は来た。

 

「これで・・・よし!ロック解除!やっとコイツの正体が分かるよ・・・」

 

ロックの解除に成功した束。

しかし、そこにあった情報は、束の頭脳をもってしても理解が難しかった。

 

「なにこれ?ロイミュード?機械生命体?意味わかんない。開発者の蛮野天十郎って誰だよ!コイツ、明らかに私より天災じゃないか!」

 

その時、あるものが束の目に留まった。

 

「ナンバー000プロトゼロ・・・って、もしかしてコイツ?これ、ISコアじゃなくて、ロイミュードってやつのコアなのか?似すぎでしょ・・・」

 

束すらISコアだと誤認するほど、ロイミュードコアはISコアと酷似していた。

 

「ま、とりあえず起動してみるか」

 

ロイミュードというのが何なのかまだ判っていない。

にもかかわらず起動しようとする束。

本来なら危険だろうが、彼女は自信の知的好奇心に負けた。

 

そして彼は、追跡者は目覚めた。




感想などありましたら是非お願いします。


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彼はこの世界でなにをするのか

ドライブは映画とVシネマは未視聴です。
矛盾があったらすみません。
それと、チェイスのセリフは《》です。彼はまだコアなので、このような表現にしました。


オレは・・・どうなっている?

 

チェイスの記憶は、蛮野との最終決戦で剛を庇い、そして最後は自爆したところで止まっている。

自爆、つまり己の命を使い果たしたと、そう思っていた。

しかし彼は目覚めた。

 

なぜ俺は生きている・・・?蛮野は、剛はどうなった・・・?

 

彼は思考を巡らせていたが、それを中断させたのは、一人の女の声だった。

 

「起動に成功っと!さすが束さんだね!」

 

彼には聞き覚えのない声だったが、その発言が気になった。起動に成功とその女は言った。少なくともロイミュードのことを知っているということだろう。なぜ自分が再び目覚めたのか、ここはどこで女はだれなのか、最終決戦はどうなったのか、意を決して彼は声を出した。

 

《おい》

 

「うっひゃあ!?コアが喋った!?」

 

《ここはどこだ?お前は誰だ?俺はなぜ再起動した?蛮野は倒せたのか?》

 

「ちょちょちょ、ちょっと待って!君喋ってるよね!?でもコアだよね!?どういうことだよ!」

 

《質問に答えろ、俺を起動させたということはロイミュードのことを、蛮野のことも知っているはずだ》

 

「知らないよ!ロイミュード?蛮野?蛮野天十郎ってのが君の開発者なのはわかってるけど、ロイミュードについては君を解析してもさっぱりだよ!」

 

《知らないだと?》

 

「うん、というか君こそ誰だよ!ISコアにそっくりってだけで驚きなのに、自分から話せるってどういうことなのさ!」

 

《IS?なんだそれは?》

 

「え?」

 

束は驚愕した。このコアが普通のことのように喋り始めたこと、そして先ほどまで休眠状態だった事を考慮しても、このコアに宿る人格がISを知らないという事実に。

ISコアにかなり近い存在であるにも関わらず、その存在を認知していない。束にとっては重大事件だった。

 

「ISを知らない?嘘でしょ!この束さんが作った最高傑作を!?」

 

《ああ、知らない。それは何だ?》

 

束はこのISコアモドキにISについて説明した。自分が開発した、宇宙空間での活動を前提にした高性能マシンであること、白騎士事件、現在この世界はISを中心に回るようになっていること、そして自分が今相手にしているのが、ISコアそっくりな存在に宿る人格であるということを。

 

「いくらマシンでも私を知らないなんてあり得ないと思うんだけどなぁ。特に君みたいに自我があるならね」

 

《IS・・・か・・・》

 

「今度は君のことを教えてよ、特にロイミュードについて」

 

彼は自分の知る限りのことを話した。ロイミュードは自己進化する機械生命体であること、コアがあればボディが無くとも存在出来ること、約束の数、重加速、グローバルフリーズ、そして自分は人類を守る存在で、最終決戦で命を使い果たしたこと、そして何より、

 

《ISなど俺の知る限りは世界に存在していなかった。》

そう、ISについて今初めて知った事を。

 

「へぇ~、君もいろいろあったんだね。突っ込みどころはすごい多いけど。ISが存在していなかった、かぁ。束さんが推測するに、君はきっとパラレルワールドか何かから来たんだ!それくらいじゃないと、君のその認識と記憶はありえないよ。」

 

《パラレルワールド・・・そうか・・・》

 

「そういえば、ボディがあればいいんだっけ?」

 

《ああ・・・作れるのか?》

 

「さすがに束さんでも全くわからないものを作るのは無理かな。でも、コアの構成はISコアとほとんど同じなんだ。だがら調整したISに入れれば反応するよ」

 

《俺を復活させて何をさせる?》

 

「話が早いね。私はISを宇宙に行くために作ったんだ。にもかかわらず、世界はISを兵器としか認識していない。それはあんな事件を起こしたからしょうがないとはおもうよ。でもね、ISを使って悪事を働くやつと、そのために犠牲になる子達が居ることが、私は許せないんだ」

 

《そいつらを相手に戦えと、そう言いたいのか》

 

「うん。君は人類を守る戦士だったんだよね。今度はそういう奴等から人々を守ってほしい。苦しんでいる子達がを救ってほしい。駄目かな?」

 

《いや・・・いいだろう。人々を助けるのが"仮面ライダー"の使命だ》

 

「仮面ライダー?」

 

《ああ、人々のために戦う戦士のことだ。そう呼ばれていた》

 

《俺の名はチェイス。もしくは》

 

《仮面ライダーチェイサーだ》

 

「チェイサー・・・カッコいいね!じゃあ、コアをセットするね」

 

束がISにチェイスのコアをセット。すると・・・

 

「これは・・・一次移行?」

 

ISが大きく形を変え、段々と人の形を成していく。

 

そしてそこに立っていたのは、紫のライダースジャケットを身に纏った青年だった。



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追跡者はこの世界でいかに戦うのか

毎度の事ですが、短いです。
戦闘描写がありますが、下手です。書ける人がうらやましい・・・


ISというスーパーマシンが登場して以来、世界の軍事力はISを以て比べられるようになった。

アラスカ条約により軍事利用は禁止されてはいるが、「競技用」という名目の下に、各国はその開発を推し進めている。

その開発競争の末に、許されざることに手を伸ばした国もある。

 

 

ヨーロッパ地方のとある山の奥深く。

一見すると普通の森が広がっているようにしか見えない。

しかし、そこには巧妙に隠されている研究所がある。

歩いて辿り着くことは困難で、空からは視認することができない。

 

ここではとある実験が繰り返されている。

人工的に優秀な人間、俗に言う試験管ベビーを造っているのだ。

それも、ただ優秀なだけでなく、戦い、特にISでの戦闘に特化した人間を造ろうとしている。

 

しかし、成功例は僅か二つ。その両方とも研究者達からは欠陥品であると評価されている。

 

そして今まさに、その研究所に死神が降り立とうとしていた。

 

 

突然、施設全体にアラートが響く。

 

「何だ!何が起きている!」

 

「襲撃だ!ISは迎撃に出ろ!」

 

「相手は一機だ!すぐに落とすぞ!」

 

明らかに研究所に向かってきている影をセンサーが捉えた。

すぐさまISが三機、迎撃にでる。

敵の反応は一機、普通なら三対一で襲撃者に勝ち目はない。

普通ならば。

 

彼女達は知らない。

 

自分達が対峙している相手が死神であるということを。

 

黒いアンダースーツ、紫の装甲。

全身がアシンメトリーで、背中からは銀色の翼が生えている。

 

飛び出した三機が襲撃者を取り囲むように散開する。

だが敵は止まらない。

 

「ッ!速すぎる・・・ぐあッ!」

 

パンチを一撃。それだけで大きな衝撃がパイロットを襲う。

 

「このッ!当たれ!」

 

狙いを付けて銃弾を放っても、全て避けられる。

敵が手元で何かを動かすと、右手に大きな爪が出現。

そして接近して一閃。

これだけで一機が撃墜された。

 

これを見た残りの二機のパイロットはその力の差に絶望した。

 

勝てない。

そう感じてしまった。

 

その瞬間にさらにもう一機墜とされる。

 

最後の一人はすぐさま距離を取った。

しかし、敵が再び手元で何事かすると、今度は蛇のようなムチが伸びてきた。

 

「ひっ!た、助けて!」

 

しかし、その声は届かない。ムチに捕まり、地面に叩きつけられ、意識を失ってしまった。

気を失いつつ、彼女らはこう呟いた。

 

「死神」と。

 

「こんなものなのか」

 

チェイスは拍子抜けしていた。

ISというマシンについて束から説明を受けていた為、戦闘はてこずると思っていた。

しかし、実際は五分足らずで三機の撃墜に成功した。

その要因は、チェイス自身の戦闘の経験と、ISを取り込んだ魔進チェイサーのスペックの高さによるものである。

 

 

研究所内部に進入したチェイス。

目的は施設の破壊、及びここで生み出されたとある少女の保護。

部屋を一つ一つ破壊して回り、抵抗しようとする者は気絶させておいた。

ここで、チェイスはある部屋に辿り着く。

 

そこに居たのは、銀髪の少女。

 

「・・・誰ですか?」

 

「お前を保護しにきた」

「この騒ぎもあなたが?」

 

「そうだ。ここを破壊すること、お前を保護すること。その二つが俺に与えられた任務だ」

 

「・・・本当に、助けて、くれるのですか?」

 

「ああ、助ける」

 

「ッ!・・・お願いします、私をここから連れて行って下さい」

 

「了解した」

 

チェイスは少女を抱き上げ、現場から飛び去った。

 

あとに残ったのは、瓦礫の山だけだった。

 

 

研究所は壊滅、その場に居た人々は全員気絶。

配置されていたISは全て大破、パイロット気絶。

そして実験体の少女は居なくなっていた。

まさか、非合法な実験をしていた施設が襲撃されたとは公表することは出来ず、この事件は内密に処理された。

 

また、その場に居た者達は後に口を揃えてこう言ったという。

 

「死神の裁きだ」と。




タイトルでいかに戦うのかとか言ってるけど戦闘が短い
てかこんだけハイスペック扱いするとこの先で重加速の出番がががが
チェイサーのスペックについては次回でやりたいです


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彼女の眼はなにを映すのか

0章ラストなのに説明回です


「お疲れ、チェイス。ISのボディでの調子はどうだった?」

 

「問題はない、後は空中での戦いに慣れていくだけだ。それより博士、彼女はどうする?」

 

「ああ、そうだった。連れてきてもらっていい?」

 

「了解した」

 

そういって、チェイスは先ほど連れて帰った銀髪の少女を手を引いて連れてくる。

少女は常に眼を瞑っているため、そうしなければ歩けないのだ。

 

「キミの名前は?」

 

「クロエ・クロニクル・・・です・・・」

 

「そんなに緊張しなくてもいいんだよ、クーちゃん」

 

「ク、クーちゃん?」

 

「そ!クロエだからクーちゃん!いい感じでしょ?」

 

「は、はあ・・・」

 

クロエは、自分が話す相手が相手なだけに、緊張をせざるを得なかった。

なにせ、相手はISの開発者。自分の現状を作った元凶とも言える存在。

しかし、束はそんなことお構い無しである。

初対面の少女、しかも緊張している相手にいきなりあだ名を付けるなど、かなりフリーダムである。

 

「それで、どうして眼を閉じてるの?」

 

「!そ、それは・・・」

 

「私見たいな、クーちゃんの眼」

 

「・・・分かりました。でも、見て気持ちのいい物では無いですよ」

 

そう言って、眼を開いた。

 

その眼は、明らかに普通ではない。

黒い眼球に、金色の瞳。

実験を繰り返された果てに、禍々しくも美しいその目に変化していた。

彼女が眼を瞑っていたのは、これを隠すためであった。

彼女自身は、この普通ではない眼が嫌いだった。

見るたびに、自分が普通ではないことを思い知らされるような気がしていたからだ。

 

しかし、束はこう呟いた。

 

「綺麗・・・」

 

「え?」

 

良くも悪くも人と感性が異なる束。

束には、クロエのその眼は、とても美しい物に感じられた。

 

「そんな、綺麗なんてことは・・・」

 

「ううん、綺麗だよ。私には綺麗に見える。」

 

そう断言する束。クロエには、自分の眼を誉められるということが衝撃的だった。

そして、次の束の言葉に、さらに衝撃を受ける。

 

「ねえ、クーちゃんさ」

 

「はい、なんでしょうか」

 

「ここに住まない?」

 

「はい?」

 

島に住人が一人増えた瞬間である。

 

 

「しっかし、この戦闘データを見るとさ、やっぱり凄いとおもうよ、チェイスは。」

 

「そうなのか?」

 

「そうだよ!三対一、しかもキミはISでの戦闘は初めてなのに瞬殺じゃないか!」

 

「相手が弱かった」

 

「一応向こうは訓練を積んだ軍人だからね?決して弱い相手じゃないからね?」

 

「そうなのか」

 

「そうだよ、いくらキミのスペックが高いにしても、とんでもないことだからね、これ」

 

現在、チェイスのボディはISである。それゆえ、チェイスの今までの戦闘経験は全て読み取られ、一次移行(ファーストシフト)をした段階で既に異常に高いスペックを叩き出していた。

 

たとえば、スピード。

 

魔進チェイサーにブースターは無い。PICによる加減速とチェイサーバットバイラルコアの翼で安定させているだけだ。にも関わらず、一般機では着いてこれないほどのスピードになっている。これには「コア・ドライビア-0」の重加速発生機能も関わっていると、束は考えている。

 

さらに、今のチェイサーはISである。

それはつまり、この先の戦闘経験も蓄積され、さらなる強化もあり得るということだ。

スペック上は、この魔進チェイサーが現状世界最高だろう。

これはこの先の活動で十分利用できる事実であろう。

何か違法な研究、ISを用いた犯罪など、そういった連中に対して、世界最強の死神が襲い掛かる。

そしてそのことが広まれば、ある程度はそういった活動も収まる。束はそう考えた。

 

「これからも、よろしく頼むよ、チェイス」

 

「ああ、任された。俺は人々を救う為なら戦おう。なぜなら俺は」

 

「仮面ライダーだからな」

 

 

アメリカのIS研究所。

別にここは束の制裁の対象になるようなことはしていない。ただ研究開発を行っているだけである。

現在そこでは、とある新型の開発が進められている。

開発者の男二人が会話していた。

 

「何も設計に問題はないな」

 

「ああ、この分ならもう完成は間近だろう」

 

「あとはこの新しいシステムのテストだけだ」

 

「ここで失敗したらやり直しだけどな」

 

「縁起でもないことを言わないでくれよ、どれだけ苦労したか覚えてないわけじゃないだろ?」

 

「ああ、悪い悪い・・・ッ!?」

 

「どうした?」

 

「いや、一瞬ソイツから大きいエネルギー反応が出たんだが・・・」

 

「何も起こってないぞ?」

 

「みたいだな、たぶん計測器の故障だろう。修理を申請しておこう」

 

「驚かすなよな、明日がテストだってのに」

 

「まったくだ。それにしてもとんでもねえよな、このシステム」

 

「ああ、操縦者の感情を読み取って出力が上がる、画期的なシステムだ。特に怒りのパワーが凄まじい。」

 

「怒り、《デッドゾーン》か・・・こいつを代表候補生に使わせて平気なのか?」

 

ISコアが赤く煌めく。

 

そのコアには、こう刻まれていた。

 

002、と。

 




このSSのISに関する考察はガバガバです。
チェイスが強い理由もガバガバです。

そして最後に伏線みたいなの入れときました。

それと、ここまで連続で書いてましたが、ここからペース落とします。気長に待っていただければ幸いです。


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第1章 IS学園でなにが起こるのか
三組のクラス代表はだれなのか


・この話からオリキャラが出始めます
・原作のイベントを豪快にスキップしてます
・ヘッタクソな戦闘描写


OK?


IS学園。

 

そこは、世界中から学生が集められ、未来のIS乗りからメカニックまで、ISに関連する優秀な人材を育成するために開かれた学校である。

 

ISの授業を行うため、事実上女子校である。

が、今年は様子が違う。

 

男子が一人、所属している。

 

織斑一夏。

 

幸か不幸か、偶然にもISを起動してしまい、世界で唯一の男性IS操縦者として、女の園であるIS学園に入学させられている。

 

入学してから、幼馴染みと再開したり、イギリスの代表候補生と戦い、クラス代表にさせられたりしているが、事の顛末は皆が知っている通りのことなので詳しくは語らない。

 

そして彼がセカンド幼馴染みとの再開を果たしている頃、一年三組ではクラス対抗戦に向け、闘志を蓄えている者がいた。

 

 

「ねえハート様、一組の代表が織斑くんに決まったんですって」

 

「意外だね、セシリアだと思ってたよ」

 

「その織斑くん、セシリアさんと戦って結構追い詰めてたらしいですよ」

 

「へぇ!それは是非戦ってみたいものだね」

 

今ハート様と呼ばれたのは一年三組クラス代表、アメリカ代表候補生のハート・ジェネラウスだ。

ISに関わり始めてから一年ほどしか経っていないが、その圧倒的な戦闘センスにより、代表候補生に任命されている。

一部では、次期国家代表とも言われている。

 

「それに、二組の代表も転入してきた専用機持ちに変わったとか」

 

「いいじゃないか、ますます面白そうだ」

 

「ずいぶん好戦的ですね」

 

「あなたはそうやっていつも、脳筋で、戦闘狂で、で・・・」

 

「まあね。戦いは私にとって喜びさ、特に相手が強ければね」

 

「わお、バーサーカー的発言が出ましたよ」

 

「バーサーカーって・・・否定はできないね」

 

彼女の性格は大胆かつ豪快、さらに闘いが大好きで、女子の繊細さはゼロである。

さらに彼女は高いカリスマも持っている。

クラス代表に決まってから、皆を纏めているが、その統率力と皆のハートへの信頼は凄まじい。

その上イケメンであるので、クラス中が彼女に夢中である。

このクラス対抗戦だけは織斑一夏に興味が薄い。

ああ、百合の花が見える。

 

「まあ安心しなよ、デザートのフリーパスは私が確保して来るよ」

 

「「「ハート様ぁ❤」」」

 

 

時は流れ、クラス対抗戦当日。

 

第一試合は一組代表織斑一夏対凰 鈴音。

 

この二人は久しぶりの再開だったにも関わらず、この日まで一切の会話がなかった。原因は、鈍感すぎる一夏のほうにあるのだが、本人がまったく気づいていない上に鈴のコンプレックスを口に出すという一夏の卑劣な行いによるのだが、それがそのまま引き摺られて今日に至っている。

 

「今のうちに謝るなら少しは手加減してあげてもいいわよ?」

 

「断る、謝るのはそっちだろ」

 

「女の子との約束を忘れといてその言い種はなによ!」

 

「お前が教えてくれれば済む話だろ!」

「まだそんなこと言うの!?」

 

「そっちこそ!」

 

「このっ・・・・・いいわ、解決するいい方法がここにあるわ」

 

「負けたら謝るってか、いいぜ。ついでに約束も聞かせてもらうぞ」

 

「そっちこそ、デコが擦り切れるまで土下座させてやるんだから」

 

《3》

 

「手加減は無しだからな」

 

《2》

 

「泣いても知らないわよ」

 

《1》

 

「いくぞ・・・!」

 

《GO!》

 

試合開始のブザーと共に、二人は飛び出した。

 

「「もらった!」」

 

同時に、一夏は雪片二型を、鈴は双天牙月を振り下ろす。

そのまま何度も剣をぶつけ合う。と、一夏の方が弾かれる。

それもそのはず、甲龍がパワータイプなのに対して白式はスピードタイプ。

正面から当たれば勝ち目は少ない。

 

「クソッ!」

 

距離を取ろうと後ろに下がろうとする一夏。しかしその時、

 

ドゴッ

 

と、見えない何かが一夏の腹に当たり、そのまま後ろに吹き飛ばした。

 

「ぐあっ!」

 

「こんなのまだまだジャブだからね!」

 

その言葉通り、先ほどより強い衝撃が一夏を襲い、そのまま地面に叩きつけられる。

 

「くそっ!」

 

開始早々、一夏はピンチに陥っていた。

 

「ハート様、あれって・・・」

 

「衝撃砲だな・・・中国も面白いことを考えたな」

 

一夏と鈴の戦闘を見て、ハートは呟く。

 

「それに、彼女自身もなかなかやる・・・ああ、彼女ともやりあいたい」

 

こんなことを呟くあたり、やはり戦闘狂である。

 

「しかし、これで終わりなんてことは無いだろうな?キミと戦うのが楽しみなんだぞ、織斑一夏・・・」

 

その直後、戦局は動いた。

 

 

「ちょっと、なんで避けられるのよ!見えてない筈でしょ!」

 

見えない弾を打ち出す筈の衝撃砲に、一夏が対応を始めたのだ。

 

(見える・・・ハイパーセンサーが空間の歪みを察知してくれるおかげで撃つ瞬間はわかる。見てから回避ってやつだな)

 

「当たりなさいよ!」

 

(俺が避け始めると鈴も冷静さを失ってきた・・・責めるなら今だ!)

 

「鈴」

 

「な、何よ」

 

「本気で行くからな」

 

「ッ、上等じゃない!最大出力でぶっ飛ばしてあげるわ!」

 

甲龍の肩のアーマーが開き、発射体制に入る。と、同時に一夏も動く。

 

(奇襲するならここだ!ここで距離を詰める!)

 

瞬間、白式のブースターが火を吹く。

 

瞬時加速(イグニッション・ブースト)が発動する。

 

「ちょ!」

 

急接近、予想外の行動に対応が遅れる鈴。

 

「うおおおお!」

 

雪片二型が光を放つ。《零落白夜》発動、そして━━━

 

刃が、届いた。

 

 

試合終了のブザーが鳴り響く。

 

電光掲示板に表示されているのは、

 

《WINNER 織斑一夏》

 

「よっしゃああああ!」

 

クラス対抗戦第一試合は、一夏の勝利で終わった。

 

 

「終わったか」

 

観客席から見ていたハートが立ち上がる。

 

「さすが織斑千冬の弟・・・予想以上だ。それに、あの能力・・・ああ、決勝まで勝ち上がらねばならないな」

 

「ハート様、頑張って下さいね!」

 

「ああ、行ってくる。フリーパス、楽しみにしててくれよ」

 

「「「ハート様ぁ❤」」」

 

もう三組は完全にハートのものである。




はい、こんな感じになりました。

クラス対抗戦までは全スキップさせて頂きました。原作ほぼまんまのことがあったと思ってください。

別に性格改変とかないですし、オリキャラの絡ませ方分かりませんでしたので。

鈴との決着を変えました。やりたいことがあるので・・・

そしてオリキャラはハートです。でもハートじゃないです。動かしやすいように原作でまったく触れられていない三組にしました。

次回、ハートvs簪


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このハートはどれほど強いのか

・チェイスが出ない
・簪がオリキャラの踏み台

OK?


クラス対抗戦一回戦第二試合

 

三組代表ハートvs四組代表更識簪

 

両者はアリーナ中央にて対峙していた。

 

簪は訓練機の打鉄を、ハートは赤い専用機を身に纏っている。

 

「キミは、日本の代表候補生だろう?なぜ訓練機を使っているんだい?私は本気のキミと戦ってみたいのだけど」

 

「・・・まだ完成していない」

 

「おっと、失礼な質問をしてしまったね。でも悪いけど、手は抜かないよ。決勝にメインディッシュが待ってるんでね」

 

「・・・私も、貴女に負けるつもりは無い」

 

「そうかい・・・。まあ、楽しい戦いにしようよ」

 

《3》

 

「・・・悪いけど、手は抜かない」

 

《2》

 

「おっと、返されてしまったな」

 

《1》

 

「それじゃあ・・・」

 

《GO》

 

「先手は頂く!」

 

「!」

 

開始と同時にハートが瞬時加速(イグニッション・ブースト)を発動、一瞬で簪の眼前に現れる。

 

「ハァッ!」

 

ハートの拳が簪に迫る。

が、それに対して簪は即座に反応。

半身の体勢を取り、肩部シールドで攻撃を受け止める。

そこから簪は近接ブレード《葵》を抜刀し、逆袈裟斬りの形で斬りかかる。

その超至近距離で放たれる斬撃に対し、ハートはすかさず腕を戻し、受け止める。

 

「ほう、私の初撃を防ぐとは思わなかったぞ」

 

「それは、どうもッ!」

 

素早く連撃を繰り出していく簪、しかしハートはそのすべてをいなしつつ蹴りを放つ余裕まで見せている。

簪もその蹴りをギリギリで躱している。

しかし一瞬の隙を突き、鋭い蹴りを一撃、簪に叩き込み、その体を吹き飛ばした。

簪はすぐに体勢を立て直すが、ハートは追撃のために接近する。

再び簪にハートの拳が迫る。が、

 

「そう簡単には、喰らわない」

 

簪はその拳を受け流し、カウンターで刀による一撃をハートに与えた。

すかさずアサルトライフル《焔備》を撃ち追撃しつつ距離をとる簪。

が、ハートは銃弾をものともせず、再度接近してくる。

拳を振りかぶるハートを見て、簪はシールドで防御する姿勢をとった。が、

 

「ッ!」

 

大きく吹き飛ばされてしまう。

シールドで受けたはずなのにとてつもない衝撃が簪を襲い、実際シールドエネルギーも削られている。

明らかに初撃を防いだときとはパワーが違う。

 

「ははっ、思っていた以上にやるじゃないか!思わず昂ってきてしまったぞ!私の相棒も、このブレイジング・ハートも喜んでいる!」

 

「さあ、闘いを続けよう」

 

 

「なんだよ、あれ・・・」

 

決勝で戦う相手を見ておこうと試合を観戦していた一夏は呟いた。

ハートの圧倒的なスピードとパワー。

攻撃を受けながらもカウンターを決めて見せた簪の技量。

そのどちらも彼には驚愕に値するものであった。

 

「俺はあのどっちかと戦うのか・・・勝てる気がしないぞ」

 

「戦う前からそんな弱気でどうする!男らしくないぞ一夏!」

 

「そうよ!このアタシに勝ったんだから、優勝しなきゃ許さないからね!」

 

「あ、そうだ。結局約束ってなんだったか、聞かせてくれよ。勝ったんだし」

 

「そ、それは・・・大会が終わった後でもいいでしょ!」

 

「な!?それじゃ俺が勝った意味がないだろ!」

 

「はいはい、お二人ともお静かに。試合が動きますわよ」

 

セシリアの言葉通り、フィールドでは新たな動きが起きていた。

 

 

(何、これ。明らかにパワーが最初より強くなってる)

 

ハートの乱打をなんとか避けながら簪は考える。

先程の一撃、簪は確かにシールドで防御をした。

しかし、大きな衝撃が簪を襲い、シールドエネルギーも削られてしまっていた。

それゆえ、今はシールドによる防御でなく、すべてを避け続けることに専念をしているのだが、

 

(速い!速度も上がってきた、これだと━━━)

 

そこに、思考を中断させるようにズドン!と大きな音が起こった。

ハートの拳が命中したのだ。

吹き飛ばされながら残エネルギーを確認すると、

 

(嘘!?一撃受けただけなのにこんなに━━━)

 

「どんどんいくぞ!」

 

さらにハートはブースターを利用して飛び蹴りの要領で迫る。

それを咄嗟に躱すも、紙一重であった。

その隙を狙い、刀を抜き放ち攻撃にでる簪。

その背中に向けて上段から思い切り振り下ろす。が、

 

「フンッ!」

 

振り返りざまに、迫る刀を拳で弾く。

そして━━━

 

「残念だが、これで終わりだ!」

 

ハートの拳が突き刺さる。

同時に、試合終了のブザーが鳴り響いた。

 

《WINNER ハート・ジェネラウス》

 

最後に立っていたのは赤い戦士であった。

 

 

「・・・すげぇ」

 

「やはり彼女は強いですわね」

 

「セシリアも戦ったことあるのか?」

 

「ええ、本国にいた頃に一度、国外の代表候補との交流として」

 

「結果はどうだったんだ?」

 

「惨敗でした」

 

「マジかよ・・・」

 

「あんたが弱いだけなんじゃないの?」

 

「鈴さん、貴女も一度戦えば分かります。彼女には勝てません」

 

「なんで?」

 

「彼女の性格とあの機体の能力の相性が良すぎるんです」

 

「どんな能力なんだ?」

 

「エモーショナル・ドライブです」

 

「エモーショナル・ドライブ?」

 

「どんな能力なわけ?」

 

「操縦者の感情を読み取って出力を上げるシステムだそうです」

 

「それがどうだというのだ」

 

「要は、操縦者が興奮すればするほどパワーが上がるということです」

 

「それでどうして勝てなくなるわけ?特にセシリアは遠距離で撃ってればいいじゃない。あの機体、殴るしか無さそうだし」

 

「ええ、最初はそうしていたのです。しかし・・・」

 

「しかし?」

 

「それで彼女を刺激してしまったようで、反応できない速度で接近され、一撃で墜とされました」

 

「反応できない・・・」

 

「一夏さんが彼女を倒すには、初撃で零落白夜を当てるしかないと思いますわ」

 

「みたいだな、あんなのと長く戦っていられる気がしない」

 

「とにかく、勝ってこい一夏!」

 

「そうよ、アタシに勝った以上優勝しなさいよ!」

 

「健闘をお祈りいたしますわ」

 

「ああ、負ける気はないさ」




読み返すとこの戦闘同じことしかしてねえ

最後の会話しかないとこは一夏、箒、セシリア、鈴の四人で会話してます。分かりづらいですね・・・

同時にオリキャラ、機体の詳細も投稿しました。そちらもご覧下さい。

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