とある転生者達の原作介入 (唯湖)
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第1話 原作突入前

原作介入前第1話です。原作突入は第2話からスタートします。
それでは第1話スタートです。


≪空白世界≫

 

ここはどこ…?真っ白な空間に少女3人、少年1人がいた。

 

赤髪の少女なつひは周りの状況を確認する。

 

(この空間、私以外にも誰かいる…。どこかで見たことある3人だなぁ…)

 

「って!クロ!由亜!竜斗!」

 

黒髪の少女・クロ

 

「ん…なつひうるさい…もう少し寝かせてよ…」

 

茶髪の少女・由亜

 

「なつひ?ここは一体どこなの?」

 

金髪の少年・竜斗

 

「あれ…俺らネトゲやってその後買い物行ってたよな?」

 

竜斗の言う通り私達は買い物に行くためにバスに乗っていたはず。なのになんでこんな訳の分からないところにいるの…?

 

「それは私が説明するわ」

 

白い服の女性が現れて現状を説明された。その女性から言われたのは私達にとって受け入れられないものだった…

 

「まずあなた達がここにいる理由はバスの事故に巻き込まれて死んだのよ。まぁほぼ私のミスだけどねっ!」

 

ぶっちゃけたよ。この女神…資料に飲み物ぶちまけて殺されるとか最悪じゃん…。

 

「てことであなた達を転生させまーす!」

 

なつひ「転生って何?」

 

「あなた達転生も知らないの?前世で何やってたのよ」

 

クロ「私達ネトゲばかりやってたから…」

 

「なるほどね~とりあえず転生してもらって他の世界に行ってもらうわ」

 

由亜「他の世界にってどこに行くことになるの?」

 

「魔法少女リリカルなのはの世界よぉ~」

 

竜斗「リリカルなのはってあの白い魔王がいるアニメじゃん…俺こぇぇよ…」

 

なつひ「まぁどうにかなるんじゃない?転生ってことは何か特典とかもらえないの?」

 

「あなた達が使いたい能力とかあればそれを与えることは出来るわ。特に制限とかはないから」

 

なつひ「じゃあ私達がやっていたネットゲームのスキルでお願い。皆はいい?」

 

クロ「私は構わないよ?由亜と竜斗はどう?」

 

由亜「あたしもそれでいいかなぁ~好きなスキル使えるとか最高じゃん」

 

竜斗「俺も賛成だ。ところでリリカルなのはの世界といってもどこらへんに飛ばされるんだ?」

 

「3期つまりはストライカーズね」

 

なつひ「最初からそこなのね…」

 

「転生するにあたってあなた達は兄妹として転生してもらうわねぇ~面倒だしっ!」

 

もうこの女神嫌だ…適当すぎるでしょ…

 

「特典に関してはあなた達がやっていたゲームのスキルを全て。容姿、性別はそのままにしておくわね。てことで行ってらっしゃ~い」

 

そのまま私達の意識はなくなった。

 

≪ミッドチルダのとある家≫

 

なつひ「ん~…あれ?寝室?」

 

部屋のなかを見渡すとそこはどこかの家の寝室だった。

 

なつひ「そういえば転生させられたんだっけ。クロと由亜と竜斗は…?」

 

ふとんの中から寝息が聞こえる。

 

なつひ「まさか…ね」

 

ふとんを捲るとクロと由亜がいた。

 

なつひ「二人とも起きなさいよ!」

 

クロ「なつひ…うるさい」

 

由亜「zzz…」

 

ドアがノックされる。竜斗だろうなぁ…

 

竜斗「おはよう。皆いるか?」

 

なつひ「おはよう、竜斗。由亜はまだ寝てるけどね」

 

クロ「由亜~起きて~。」

 

由亜「んぅ…おはょぉ…」

 

竜斗「なつひ現状確認するか」

 

なつひ「そうだね。」

 

返事をして自分達の姿等を確認する。見た目は13か14歳くらい。元々が16歳だったからあまり見た目は変わらないかな。

 

クロ「スキルに関しては問題なさそうかな。あの女神(笑)が言ってた通りスキルは全て使えそうだ。」

 

由亜「どこかスキル使える場所ないかな?」

 

なつひ「ねぇ竜斗今原作だとどの辺りかわかる?」

 

竜斗「多分そろそろ六課設立辺りだとは思うけど」

 

クロ「じゃあどうやって機動六課に入ろっか…」

 

由亜「リビングに移動しない?」

 

なつひ「そうだね。てことで竜斗部屋の前で待っててくれないかな?着替えたいし」

 

竜斗を追い出して着替え始める。なつひは青のワンピースに白のカーディガン、クロは白のワンピースのみ、由亜は赤のワンピースだ。

 

なつひ「リビングにいこっか」

 

竜斗を連れてリビングに向かうとテーブルの上に1通の手紙が…差出人はあの女神(笑)だった

 

「あなた達は管理局に所属する魔導師ってことにしておいたから~。ちなみにもう六課には誘われてるわよぉ~」

 

竜斗「あの女神(笑)役にたつじゃんか。これでスキルの練習スペースは確保出来そうだな。」

 

なつひ「そうだね。練習スペース借りに行こうか」

 

なつひの言葉で4人は家を出た。

 

???「あの4人って確か…」




どうでしたでしょうか?なつひ達主人公のスキル・デバイスは登場人物設定で出して行きたいと思います。
作者自信初となる小説なのでグダグダな所もあると思いますがこれからもよろしくお願いします。
評価・感想お願いします。


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登場人物設定

今回は転生者組の設定紹介のみです。



なつひ (14歳)

 

弓の名手、チームの指揮官

 

容姿・性格

 

体型は小柄。性格は普段は真面目。しかし戦闘に入るとネタに走ることもよくある。三姉妹の長女

デバイスは弓型のインテリジェント。髪は赤で腰辺りまで伸ばしている。術式は古代ベルカ式で甲冑装着時は髪はツインテールになるようにしている。カートリッジシステム搭載。甲冑は赤と白の2色になっている。

 

デバイス フラワーブラッド (ブラッド)

 

待機状態 赤のネックレス

 

固有スキル 全てを射抜く矢

発動時、視力強化威力強化が付与され遠くにいる相手でも攻撃を通す事が出来る。

 

 

クロ (14歳)

 

チームの砲撃魔

 

容姿・性格

 

体型は普通。性格は明るく、砲撃使用時はテンションが上がりすぎるため周りが見えなくなる。 三姉妹の次女。デバイスは杖型のインテリジェントでカートリッジシステム搭載。髪は黒でショートカットにしている。術式はミッドでバリアジャケット装着時は普段は着けていない白い羽型のヘアピンを着けた状態になる。バリアジャケットは青と白の2色となっている。

 

デバイス クロシェットハート (ハート)

 

待機状態 白のイヤリング

 

固有スキル ディフェンスターンオーバーフロー

自身の防御力を削り砲撃の威力を跳ね上げる。カートリッジロード時の破壊力は戦艦一隻を落とせるほどの威力を誇る。

 

 

 

由亜 (14歳)

 

後方支援専門のチームの要

 

容姿・性格

 

容姿はなつひ同様小柄。性格はしっかりしているが朝に弱い。三姉妹の三女。兄妹の中で唯一回復や補助を担当している。デバイスは指輪型でインテリジェントでカートリッジシステムはない。術式はミッド。髪は茶色で肩くらいまである。バリアジャケットはピンクと白の2色。

 

デバイス ディバインクール (ディーバ)

 

待機状態 銀の指輪を右手に二つ

 

固有スキル 全てを癒す者

味方への体力、魔力を回復させる支援型のスキル。制限解除で味方への身体強化も可能となる。

 

 

竜斗 (15歳)

 

チームの前線担当

 

容姿・性格

 

体型は普通。性格はまともだが妹の事になると暴走する程の重度のシスコン。兄妹の中で唯一接近戦を行える。デバイスは剣型のインテリジェント。術式は古代ベルカでカートリッジシステム搭載。甲冑は黒1色。

 

デバイス イグニス

 

待機状態 青のカードタイプ

 

固有スキル バイタルインクリーズ

自身の防御力と攻撃力を底上げするスキル。長期決戦でも体力切れを起こさない。

 

 

??? (18歳)

 

謎の少女

 

容姿・性格

 

体型は大人びている。性格は面倒見がいい。1話ラストのセリフはこの少女の物。4人とは知り合いだが声をかけることはなかった。デバイスやスキルに関しては今は不明。この少女が六課での4人の隊長となる。




とりあえず設定紹介終了です。次回から原作編スタートです。


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第2話 機動六課

第2話突入です。
今回からなつひ達のセリフ前になつひなら な と入れていきます。
それではスタート!


≪機動六課部隊長室≫

 

ここ部隊長室に4人の少女達が集まっていた。

 

「今日から機動六課始動やね。3人共準備出来とる?」

 

六課の部隊長・八神はやてが隊長陣に問う

 

「「準備はバッチリだよ。」」

 

スターズの隊長・高町なのは、ライトニングの隊長・フェイトが答える

 

「あんやはどうや?」

 

はやてに問われ、名前を呼ばれた少女は答える

 

「問題ないよ。はやては心配性なんだから…」

 

そう答えた少女はロードの隊長・夜風あんや

 

「そうかそうか~。それじゃあ部隊挨拶に行こうか」

はやての後に続きなのは、フェイト、あんやは部屋を出て広場まで歩いて行く

 

 

≪機動六課隊舎前広場≫

 

転生者side

 

私達は広場で部隊長と隊長陣が来るのを待っていた。

 

な「私達って同じチームになるのよね?隊長は誰になるのかな?」

 

なつひの言葉に答えたのはクロ

 

ク「隊長は確かに気になるかも」

 

少しの間喋っていると部隊長と隊長陣が広場に着いたようで周りが静かになる。

 

 

「私がこの機動六課の部隊長の八神はやてです~。集まってもらった隊長陣、ロングアーチスタッフ、メカニックスタッフ、フォワード陣。優秀な方達に集まってもらえて私は嬉しいです。それでは隊長達の挨拶です~」

 

「スターズ隊長の高町なのはです。模擬戦や訓練等は私が担当なので厳しく教えて行くよー!」

 

「次はあたしだな。スターズ副隊長のヴィータだ。訓練はあたしも手伝うからフォワード陣覚悟しとけよ」

 

スターズは隊長がなのはさん、副隊長にヴィータさん、フォワード陣がスバル・ナカジマさんとティアナ・ランスターさん。

 

「ライトニング隊長フェイト・テスタロッサ・ハラオウンです。私は執務官の仕事もあるからあまり訓練には出られないんだ。ごめんね?」

 

「ライトニング副隊長シグナムだ。騎士故に教えられる事は少ないが模擬戦はいくらでもやろう」

 

ライトニングは隊長がフェイトさん、副隊長にシグナムさん、フォワード陣はエリオ・モンディアル君とキャロ・ル・ルシエちゃん。

 

じゃあ私達4人の隊長は誰なのかな?

 

 

「最後にロード隊長夜風あんやです。私も模擬戦と訓練を担当するよ。よろしくね」

 

いい笑顔で話す隊長…

 

私達は念話で話す

 

な(あれってどうみても…)

 

ク(あんや先輩だよねぇ~)

 

由(なんであんや先輩もこの世界に?)

 

竜(とりあえず後で聞いて見ようぜ)

 

私達が念話で話終えるとあんや先輩がこっちを見ていた

私達の隊長はあんや先輩らしい。何これ!?

 

「ロードは副隊長がいないから私が不在の時はなつひさん、よろしくね?」

 

 

え?え?

 

な「はぃぃぃぃぃぃぃ!!!???」

 

なぜ私なのですかあんや先輩…

 

 

部隊挨拶が終わって各チーム毎で集まっていた

 

な「えぇっとぉ…あんや先輩ですよね?」

 

「そうだけど、どうかした?」

 

ク「どうかした?じゃなくてなんであんや先輩もこの世界に?」

 

由「もしかしてあの事故に巻き込まれたんですか?」

 

竜「他に来ている人達はいないんですか?」

 

「私もあの事故に巻き込まれたのよ。それで転生してこの世界に来たって訳。他にも転生者はいるかも知れないわね。私はまだ見ていないけども」

 

あんや先輩もあのバスに乗ってたのかぁ。

 

「とりあえずあなた達は全員が固有スキル持ちだから私が担当になったのよ。教えられるのは私しかいないからね」

 

ほんとあんや先輩は優しいなぁ。

 

「あなた達のフォーメーションはあの頃と変わりはないのかしら?」

 

な「そうですね。ただクロの魔法の威力が大変なことになってますが」

 

ク「いや~それほどでも~」

 

クロが照れながら返事を返してくる

 

由「フォーメーションは竜斗が前衛、中距離にクロ、後衛に私となつひです」

 

竜「まぁこの世界でも俺がやることは変わらないっすよ」

 

「りょーかいっと~。それじゃあスターズ、ライトニングと合流して今後の訓練とかの話しよっか」

 

 

「「「「分かりました!」」」」

 

スターズ、ライトニング、ロードで集まりスケジュールを確認する。午前中は訓練、お昼を挟み午後から模擬戦を休憩取りながら2戦。模擬戦はなのはさんとあんや先輩がやってくれるらしい。

 

 

「訓練は明日から始めるから今日は事務の方よろしくね」

 

私達4人はスバルさん、ティアナさん、エリオ君、キャロちゃんと話ながら歩いて行く

 

「ねぇあんた達ってほんとに兄妹なの?その割には似てない気がするんだけど?」

 

ティアナさんからの質問に戸惑う

 

「う…うん。兄妹だよ?よく近所の人達にも言われてたんだよね~」

 

誤魔化しつつ話をそらす

 

ク「スバルさんとティアナさんは訓練校からの知り合いなんだよね?」

 

「そうだよ~。ティアとはルームメートなんだ~」

 

「迷惑ばかりかけられてたけどね…」

 

「なつひさん達は皆さん固有スキル持ちなんですよね?」

 

由「そうだよ。まぁ固有スキルを使うことがなければいいんだけどね。平和が一番だしぃ」

 

竜「由亜は平和主義だからな。俺はバトルさえ出来ればなんでもいい。」

 

な「もうそろそろオフィスだね。じゃあ事務頑張ろうね」

 

それぞれが席に座り事務仕事をこなしていく

 

 

事務仕事が終わりクロ、由亜、ティアナさん、スバルさん、キャロちゃんと大浴場に向かう

 

そこにあんや先輩が加わり話はあんや先輩の話になる

 

な「あんや隊長のデバイスと固有スキルって知らないんですが教えてもらえますか?」

 

私の問いにあんや先輩は

 

「私のデバイスは双剣でミミックシュバルツって言うんだよ。固有スキルの方は明日の模擬戦でのお楽しみってことで」

 

固有スキルは分からなかったけどデバイスが双剣ってことはあの頃と戦闘スタイルは変わらないのかな。

 

「あんや隊長も固有スキル持ちだったんですか!?」

驚くスバルさん。まぁ普通に考えたらおかしいよねぇ。隊長も合わせてロードの全員が固有スキル持ちだもん…

 

「まぁとりあえずあがろっか?」

 

お風呂から上がり、着替えている間も話は続く

 

ク「ん~明日の模擬戦楽しみだなぁ~」

 

由「あはは」

 

さてと、早めに寝て明日からの訓練、模擬戦に備えますか

 

ちなみに部屋割りはこんな感じだ

 

エリオ君・竜斗

 

私(なつひ)・クロ

 

由亜・キャロちゃん

 

スバルさん・ティアナさん

 

 

~寮の各部屋にて~

 

「竜斗さん、明日の模擬戦勝てますかね?」

 

「なのは隊長とは2割、あんや隊長の場合は1割もないだろうな」

 

「あんや隊長どんだけですか…」

 

 

 

 

「由亜さんの固有スキルってフルバック系なんですよね?」

 

「そうだよ。キャロちゃんもそうだったよね?仲良く出来たら嬉しいなっ」

 

「はいっ!」

 

 

 

 

「ねぇスバル」

 

「なぁに?ティア」

 

「明日の模擬戦勝つわよ」

 

「もちろん!」

 

 

 

 

「クロ、起きてる?」

 

「どうしたの?なつひ」

 

「私達であんや先輩に勝てるかな?」

 

「ん~無理じゃね?あんや先輩あの頃最強だったじゃん」

 

「そうだったね。私達4人でも倒せなかった相手…装備や武器、今はデバイスとバリアジャケットがあの頃と同じならば今の私達じゃ勝てないね」

 

「でも頑張ってやってみよう。せめて一撃くらいは…」

 

「クロ…そうだね。じゃあもう寝よう。おやすみ」

 

「おやすみー」

 

 

 

 




さて訓練スペースの話どこにいった!?いきなり六課始動しちゃいましたね。。。
それは置いといてっと、第1話ラストのセリフの少女は夜風あんや先輩です。本当は登場させるつもりは無かったんですがなつひ達の隊長いないじゃん!ってことで出しました。彼女は前世の世界でのなつひ達の学校の先輩です。第3話どういう感じにしようかなぁ~。


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第3話 初めての訓練と模擬戦と…そして敗北

さて第3話突入です。
今回であんやの固有スキルが出てきます。
果たしてフォワード陣はあんやに勝てるのか!?
それではスタート!


 

≪訓練スペース≫

 

AM9:00

「それじゃあ訓練始めようか」

 

なのはさんから訓練開始の合図が出る。それぞれが別れ隊長達の元へ向かう。

スバルさんはヴィータさん。ティアナさんはなのはさん。エリオ君とキャロちゃんはフェイトさんのところへ。そして私達4人はあんや先輩の元へと向かう。

 

 

「それじゃあ各自、準備運動して訓練始めようか」

 

「「「「はい!」」」」

 

 

準備運動を終え訓練を開始する

 

 

 

私達は戦闘スタイルは違うが前世での経験から互いに教えあう事は出来る。

 

な「クロって魔法は4系統全部使えるんだっけ?」

 

ク「もちー。じゃないとこの先何があるかわからないじゃ~ん」

 

クロは喋りながら周りに氷系統、火系統、地系統、雷系統のスキルを展開している

 

由「そういえば六課の敵になるのってスカリエッティさんじゃないんだよね?」

 

竜「そうみてぇだな。まぁ誰が相手だろうと俺らなら問題ねぇだろ」

 

由亜は3人に体力回復と魔力回復をしながら問い、竜斗は剣の練習をしながらその問いに答える。

 

そう、この世界での六課の敵は原作のジェイル・スカリエッティではないのだ。今の所敵は出てきていないので考えても無駄なのだが気にはなる。

 

な「竜斗の言う通り私達と六課の皆さんがいれば転生者が相手じゃなければ負ける気がしないね」

 

 

喋りながら練習をしているとあんや先輩が話に加わる

 

「みんなが前世で勝てなかったあの人達がこの世界に来ている事は確率的に低いと思うけど油断はしないように」

 

あんや先輩の言葉通りあの人達がもしこの世界に転生していたならばかなりの強敵になる…

 

 

「さ、練習の続きをやりましょ」

 

 

勝つには練習あるのみ。あの人達に勝てるように練習を再開する。

 

 

 

訓練時間が終わりお昼休憩を挟み午後の模擬戦へと入る。

 

 

「予定通り午後は模擬戦だよ。皆頑張ってね」

 

フェイトさんに応援され、やる気が出てくる

 

「模擬戦の流れはこんな感じでやっていくよ。」

 

 

なのはさんが空間ディスプレイを出してくれる

 

 

第1戦目 なのはさんVSスターズ、ライトニング

 

 

第2戦目 なのはさんVSロード

 

 

30分の休憩の後

 

第3戦目 あんやさんVS六課フォワード陣

 

 

3戦目がフォワード陣全員になっているのは、あんや先輩からの希望らしい。相変わらず馬鹿げている…ルールはVSなのはさんのときは5分間誰も墜ちずに逃げ切るか一撃当てるかのどちらか。あんや先輩の方は10分の間に一撃当てろ、と。

 

ちなみに開始の合図を出してくれるのはデバイスの調整をしてくれるシャーリーさん。

 

「それじゃあ第1戦目、スタート~」

 

 

開始と同時になのはさんはスフィアを6個作り出し出方を見ている。

 

 

(皆、なのはさんの攻撃5分間逃げ切れる自信は?)

 

(ない!)

 

(ないですね)

 

(無理だと思います…)

 

(じゃあ一撃入れるわよ!)

 

どうやらスターズ、ライトニングはなのはさんに一撃いれるつもりらしい。

 

スバルさんのウイングロードが模擬戦場に展開される

 

「うぉぉぉ!」

 

スバルさんの特攻に対しなのはさんはスフィアを2発仕掛ける。スフィアはスバルさんに当たるが姿が消える

 

「ティアナのフェイクシルエット!?」

 

後方からローラーの駆動音がして振り向き様にシールドを展開し防御し反対側から飛んできたティアナさんのスフィアもシールドで対応する。

スバルさんはシールドで弾かれ他のウイングロードまで飛ばされる。

 

「なかなか悪くないねぇ」

 

あんや先輩はその様子を見て楽しそうに言う

 

(エリオ、スバルとの二人でなのはさんに特攻!キャロはエリオにブースト!)

 

(了解!)

 

((了解です!))

 

スバルさんはウイングロードを走り回りティアナさんはスフィアをなのはさんに打ち込む。

キャロちゃんにブーストをかけてもらったエリオ君はストラーダでなのはさんの左側へ突っ込みそれに合わせスバルさんもまたなのはさんの右側へと向かう。

 

「!?」

 

二人同時の特攻に対しなのはさんは驚きはしたもののシールドを張って防御の体制をとる。そこにティアナさんのスフィアが飛んできたが同じくスフィアで対応し相殺させる。二人とシールドがぶつかり煙が上がりなのはさんの周りが見えなくなるがなのはさんのデバイス レイジングハートからダメージが入ったと言葉が出る。

 

 

「「え?」」

 

シールドによって飛ばされたスバルさんとエリオ君が反応した

 

「ちゃんとダメージ入ってるよ。ジャケットのこの部分」

 

なのはさんのバリアジャケットの左胸部分に黒い後が出来ていてエリオ君の攻撃が通った事を示している

 

「訓練終了。お疲れ様」

 

「「「「ありがとうございました!」」」」

 

4人の模擬戦は無事終わったみたいだ

 

次は私達の番だね。

 

 

「第2戦目ロードの皆だよ。それじゃあスタート~」

 

 

シャーリーさんの合図で私達はそれぞれの位置につく

 

 

な(竜斗、前衛お願いね?由亜は竜斗に補助魔法を。クロは竜斗に向かってくるスフィアの迎撃)

 

竜(任せとけ!)

 

由(りょーかーい)

 

ク(任された!)

 

 

私は離れた位置から3人に指示を出し弓を構え、由亜は自身に付けている制限を1段階外し竜斗へ速度上昇の補助魔法をかけ、竜斗はそのままなのはさんへと突っ込む。スフィアが飛んで来るがクロが正確に全て相殺していく。

 

竜「ぬおりゃゃゃ!」

 

「くっ…」

 

さすがのなのはさんも竜斗に苦戦しているみたいだね。さて私もやりますかぁ~。

そして私は弓を構えた状態でスキルを発動させる。

今回発動させるのはシールドを貫通することが出来るスキル

 

な「秋風・第1スキル花!」

 

スキル発動後矢を発射する。竜斗は私が矢を放った時点で巻き込まれないように離脱していた。なのはさんはシールドを展開するがそれをも貫通し突き進む。

 

「なっ!?」

 

矢はなのはさんに直撃し煙を上げる

 

 

な「あっ」

 

模擬戦なのにやりすぎてしまった…非殺傷だから大丈夫だとは思うけど心配だ。なのはさんの元へと飛んで行くと矢を持ったなのはさんが満面の笑みで現れた…。

やっばぁぁぁー!私死んだー!

 

「なつひ、本気でやってくれたみたいで私は嬉しいよ。ただ模擬戦なんだからもうちょっと加減はしようね?とりあえず一撃入ったから模擬戦は成功だよ」

 

 

な「はい…」

 

由「なのはさん、怪我とかはないですか?」

 

そこへ由亜が合流しなのはさんを心配する

 

「うん。大丈夫だよ、由亜ありがとね」

 

なのはさんは由亜の頭を撫でていた

 

ク「えーもう終わり?私スフィア落としただけなんだけど~」

 

クロが文句を言っているとクロの後ろにあんや先輩が現れる

 

「クロ、まだ撃ち足りないんだね?じゃあ私との模擬戦のときはいっぱい撃ち合おうね」

 

あんや先輩は満面の笑みで言う…それはもう怖いくらいに

 

ク「……」

 

あ、クロが死んだ目をしている

 

私達のVSなのはさんも無事一撃を与えることに成功し30分の休憩に入る

 

この休憩の間に私達フォワード陣は集まりVSあんや先輩の模擬戦の対策を考える

 

「あんや隊長に一撃入れる事出来る?」

 

な「ん~どうだろうね」

 

ティアナさんの質問に私は曖昧に答える。正直無理だと思います

 

「双剣ってことは接近型だよね?」

 

「双剣だけど接近だけとは限らないよ~」

 

「あんや隊長!?」

 

スバルさんの言葉に返したのは話題にしているあんや先輩だった

 

「皆にはまだ教えてなかったけど私の固有スキルってなんでもありなんだよね~。普段は双剣しか使わないけどね」

 

「てことは砲撃とかも使えると言うことですか?」

 

「そのとおーり!」

 

あんや先輩はテンション高くそう答える。

 

由「まさかとは思いますが模擬戦で使わないですよね…」

 

「え?使うよ?由亜は私が手加減すると思ってた?甘い、甘すぎるよ!角砂糖10個入りのカフェラテよりも!」

 

うぁぁ…あんや先輩本気だ。クロと由亜が死んだ目をしてる…

 

「じゃあ頑張って対策考えてね~」

 

そう言い残しあんや先輩は去っていく。

 

竜「さて、どうする?」

 

「どうするって、勝てるんですかね?」

 

竜斗の言葉にキャロちゃんが疑問系で返す。ちなみにクロと由亜は震えたままだ。

 

「クロと由亜の状態を見たらあんや隊長が強いのは大体分かった。でも勝つつもりで行くわよ!」

 

ティアナさんはクロと由亜を見つつしかし勝とう!と言ってくれた。それだけでもやる気が出てくる

 

な「じゃあ作戦立てようか」

 

そして私達はVSあんや先輩の作戦を立て始めた

 

 

 

休憩が終わり遂にあんや先輩との模擬戦が始まろうとしている

 

「皆作戦通りにうまくやるわよ」

 

な「力を合わせれば一撃くらいは入れられるはず。諦めずに頑張ろう」

 

ちなみに指示を出すのは私とティアナさんの二人だ

 

フォーメーションを確認する

 

前衛はスバルさん、エリオ君、竜斗

 

センターにティアナさんとクロ

 

バックにキャロちゃんと由亜

 

最後衛に私だ

 

「さて、皆準備は出来たかな?」

 

今回開始の合図を出してくれるのはシャーリーさんとなのはさん

 

「それじゃあ本日最後の模擬戦皆頑張ってね!レディ…」

 

「「ゴー!」」

 

開始の合図と共にスバルさんはウイングロードを展開。そこをスバルさんとエリオ君、竜斗が走りあんや先輩へと向かっていく

 

「おりゃゃゃ!」

 

「はぁぁぁっ!」

 

竜「どりゃぁぁっ!」

 

 

3人の特攻に対しあんや先輩はスバルさんに頭突き、エリオ君と竜斗の攻撃は双剣で弾き返す

 

 

「いったぁぁ…」

 

「あんや隊長の対応、速すぎる…」

 

竜「ありえねえだろ…」

 

な(3人とも離れて。クロの砲撃飛んで来るよ)

 

私は3人に念話で指示を出し離脱させる

 

ク「くらえぇぇぇ!サンダー…ストーム!」

 

スキル名通りの雷の暴風があんや先輩へと放たれる

 

「食らうと思って?アースバリア!」

 

それをあんや先輩は土の壁を作り身体全体を覆う程に展開させ防御する

由亜はクロに魔力補充のスキルを使う

 

な(キャロちゃん)

 

(はい!)

 

キャロちゃんに念話を繋ぐとすぐに分かってくれたようでブーストをかけてくれる

 

 

な(みんな!今から秋風を撃ちます!なので巻き込まれないよう気を付けてください!)

 

皆に念話で注意をするよう伝え弓を構える。キャロちゃんのブーストもあるため加減は出来ない、いや加減なんかしなくてもあんや先輩なら防御してくるだろうけど…

 

な「秋風・第3スキル鉄!」

 

なのはさんに使用した秋風は第1。それよりも上のスキル鉄をあんや先輩に向けて放つ。しかし…

 

 

「なつひ、無駄だよ?」

 

あんや先輩はにっこりと笑い

 

「アイアンスキン」

 

物理攻撃に対して最強の防御スキルを使い無傷で立っている

 

な「これでもやっぱだめか」

 

時間は半分の5分が経過する

 

(竜斗!フェイクシルエットからの近接戦行くわよ!)

 

(任せろ!)

 

ティアナさんのフェイクシルエットで竜斗の幻影は正面から突っ込む。本体は真上から仕掛ける

 

竜「グラディエイトバーサーカーラァァッシュ!」

 

竜斗は無駄に長いスキル名(略称GBR)を放ちながら連撃を放つがそれをもあんや先輩は

 

「だ~か~ら~。効かないってば。そもそもそれ教えたの誰だと思ってるの?」

 

あんや先輩は双剣を鞘へと戻しどこから出したのか大剣を持っていた

 

「本物を見せて上げる。GBR…」

 

あんや先輩のスキルは竜斗のそれよりも速度も連撃回数も桁違い。竜斗は3連撃までだがあんや先輩は8連撃。竜斗はそのまま遥か後方にいる私の所まで飛ばされて気絶した

 

「今度はこっちから仕掛けるよ」

 

今度は大剣ではなく杖をその手に

 

「クロのスキルも私が教えたんだよ?」

 

薄く笑いながらその言葉を発する

 

「サンダーストーム…インパクト」

 

それはクロへと向かっていき直撃する

 

ク「あがっ…」

 

クロもまた気絶させられ墜ちて行く

 

「次はどっちが落とされたい?」

 

あんや先輩は私と由亜に問いかける。私も由亜も身体が震えている…

 

こわいこわいこわいこわい…

 

「じゃあなつひでいいかぁ~。由亜はこの後ゆぅっくり遊んであげるねぇ~」

 

今度は弓を構えたあんや先輩が見える。やばいこれ死ぬかも…由亜も目が死んでいる

 

「秋風・第4スキル彩」

 

な「あぁぁ…」

 

チュドォーン

 

派手な着弾音と共に私は落とされた

 

 

「あんや、やりすぎだよ~。皆引いてるから!」

 

 

私由亜はなのはさんの介入によって助かった…とりあえず3人を治療しないと!

 

由「キャロちゃん手伝って~」

 

「あ…はいー」

 

キャロちゃんにブーストをかけてもらいながら3人の治療を開始した。エリオ君ティアナさんスバルさんは固まっていた…

 

な「はっ!ここはどこ!?私は誰!?」

 

なつひが起きて最初に放った言葉はこれだった…

 

 

 

 

さて模擬戦も無事?に終わり由亜に治療してもらって復帰した落とされた私達3人を含むフォワード陣とあんや先輩、なのはさんで今回の反省会という名の雑談が始まる

 

「皆お疲れ様。最後はあれだったけど頑張ったね」

 

なのはさんの労いの言葉から始まり

 

「いやーやりすぎちゃったね。ごめんごめん」

 

あんや先輩の軽い謝罪

 

「ほんと、びっくりしましたよ。あんや隊長がロードのスキルを使えることに」

 

「だって教えたの私だも~ん」

 

ティアナさんの言葉に答えるあんや先輩

ちなみに私達ロードの4人は隅っこでいまだに震えている

 

「なつひさん達大丈夫ですか?」

 

「あんや隊長怖かったですね…」

 

エリオ君とキャロちゃんが心配してくれている

 

な「矢がチュドォーンって…チュドォーンって…」カタカタカタカタ

 

ク「あは…あはは…」カタカタカタカタ

 

由「やめてくださいやめてくださいやめてください」カタカタカタカタ

 

竜「人ってあんなに飛ぶんだなぁ…はは…」カタカタカタカタ

 

「あ・ん・や~!」

 

「まさかトラウマ再発するとはねぇー。あっはっはー!」

 

あんや先輩とは模擬戦したくない…

 

 

「4人共そろそろ復活してね。あんやが夕飯奢ってくれるらしいから。もちろんティアナ達の分もね」

 

「えぇ!なんでさ!」

 

「それは自分に聞いてみなさい。そして反省しなさい!」

 

あんや先輩はなのはさんに怒られていた。

 

「わかったよぅ…皆食堂にいこっか」

 

皆で食堂に向かい夕飯を奢ってもらった。食堂につく頃には私達4人は復活出来ていた。

 

 

 




さて、訓練と模擬戦一日目終了です。あんやの壊れっぷりいかがでしたか?なつひ達のスキルを強化しての使用…まさにチート!ここからのなつひ達の成長に期待してください。


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第4話 スカさんとの通信

どうも。唯湖です。いやー寒いですねぇ~作者は風邪を引いております。皆様体調管理は気を付けてください。
今回でようやく六課の敵が判明します。
それでは第4話、始まります。


 

 

≪六課本部部隊長室≫

 

どうも~、八神はやてです~。急なんやけど私は今とても困っておる。

 

≪通信モニターより≫

 

 

「頼む!助けてくれ!」

 

「あんた確か広域次元犯罪者のジェイル・スカリエッティやろ?なんであんたみたいなんがうちに通信繋いでんねん」

 

「わたしは利用されていただけなんだ!だから頼む!」

 

この髪は紫で白衣を来たマッドサイエンティスト、ジェイル・スカリエッティは犯罪者だ。なぜ六課に通信を繋いで来たかと言うと、娘達と自作の機械兵器を4人の少年少女に奪われたらしい。なんて間抜けな犯罪者だ。

 

「で?うちら六課にどうしろと?」

 

「私の娘達を助けてくれ!協力でもなんでもする!」

 

どうやら自分の娘達を助けてほしいと…親馬鹿な科学者だ。

 

「まぁ別にええけど。六課設立したんはええけど目的もなかったしな。」

 

「すまない、助かるよ。後で六課の隊員達とも通信がしたいんだが大丈夫かね?」

 

「皆には私から伝えておくわ。通信きるで?」

 

「あぁ、よろしく頼むよ」

 

 

≪六課本部部隊長室≫

 

と、まぁこんな感じの通信が少し前に入ってきたのだ。

 

「なぁ、リイン?」

 

「どうしたのですか?はやてちゃん?」

 

「この話皆にしてええんやろうか?」

 

「皆なら分かってくれるですよ~」

 

「じゃあ皆に集まってもらって話しよか」

 

「はいです~」

 

 

 

≪六課隊舎内ブリーフィングルーム≫

 

 

 

部隊長から話があるとのことで今日の午前の訓練は休み。隊長達も集まってるし、一体なんの話だろう?

 

「皆集まってもらってありがとな。」

 

「はやてちゃん、急な召集だけど、何かあったの?」

 

なのはさんが八神部隊長に問いかける

 

「いやな、今日ある人から通信があってな。どうしても皆と話がしたいって言っててなぁ。」

 

通信モニターが開き白衣を着た男性が現れる

 

「やぁやぁ六課の諸君。元気にしているかね?」

 

男性、スカリエッティは陽気に挨拶をしてきた。フェイトさんはかなり警戒しているようだ

 

「スカリエッティなぜあなたが!」

 

「そう警戒しないでくれたまえ、執務官殿。君達六課に頼みたい事があってね」

 

聞いたところフェイトさんはスカリエッティのことを追っていたらしい

 

 

な「おはようございます、スカリエッティさん。私ごときが聞くのも変なのですが頼み事とは一体?」

 

「君は確かロードのチームリーダーのなつひ君だったね。」

 

スカリエッティさん(長いのでスカさんと呼ぶことにしよう)は私のことを知っているようだ

 

「いやね、私の娘達と自作の機械兵達が4人の少年少女達に奪われてしまったのだよ。それで君達に協力してほしくて通信を入れたのだがね」

 

 

4人の少年少女?まさか……

 

「その4人は私が見たこともない魔法を使っていてね。まったく手に終えなかったのだよ」

 

ク「ねぇ、スカさん見たこともない魔法ってこういうの?」

 

クロは左手に火系統の、右手に氷系統のスキルを発動させスカさんに見せる

 

「スカさん…悪くないね、これからはそう呼んでくれたまえ。クロ君、君が使っている魔法と4人が使っていた魔法は良く似ている。それは一体なんなんだい?」

 

由「それは私が説明します。これは私達ロードと隊長のあんや先輩が使うスキルと言うものです。もしかするとその4人は私達と同じ転生者かもしれません。」

 

由亜の言葉にティアナさん、スバルさん、エリオ君、キャロちゃんが反応する

 

「ねぇ、今転生者っていったわよね?」

 

反応した一人ティアナさんが問いかける

 

竜「あぁ、俺達4人とあんや先輩は1度死んでいる。そして女神とか言うやつによってこの世界に来たんだ」

 

隊長達や他のメンバーはあんや先輩が話していたようだ

 

な「今まで黙っててごめんなさい。本当はもうちょっと早く話すつもりだったんですが…」

 

「別に気にしてないよ!それよりもこれからどうするか、じゃないですか?」

 

スバルさんは優しいですね…

 

「私達ロードは固有スキルを持っています。転生者全員が固有スキルを持っていると仮説すると相当やっかいなことになりえます」

 

そう、もし転生者があの人達だとすると今の私達では歯が立たない

 

「ふむ。固有スキルか、実に興味深いねぇ。今からうちの研究所に来ないかい?ロードの諸君」

 

スカさんからの提案に部隊長は悩んでいる様子

 

な「はやて部隊長行ってきてもよろしいですか?」

 

「なつひ?しゃあない。いってきぃ」

 

「すまないね。それでは待っているよ」

 

通信が切れ研究所への地図が送られてくる

 

「それじゃあはやて行ってくるね」

 

「あぁ、うん。気を付けてな」

 

そして私達ロードは地図にある研究所へと向かうのだった

 

 

 

 

≪スカリエッティ研究所≫

 

 

研究所に着いた私達をスカさんが迎えてくれた

 

「やぁロードの諸君。よく来てくれたね」

 

な「それで私達を呼んだのはスキルに関してですよね?」

 

ク「何をすればいいのぉ~?」

 

「そうだね。データをとらせてもらえれば助かるのだが…研究所の訓練スペースに来てもらっていいかい?」

 

由「訓練スペースは頑丈ですか?」

 

「あぁかなりの耐久力を持っているよ。大技を使っても問題ないくらいにね」

 

竜「じゃあ本気でやれるってわけだな」

 

「そこで模擬戦でもやろっか?ウフフ」

 

あんや先輩、反省してなかった…

 

「ほう。模擬戦か、スキル使いの模擬戦も見ておきたいねぇ」

 

スカさんノリノリだし、もうこれはやるしかないようだ…

 

 

≪研究所訓練スペース≫

 

 

さて訓練スペースに来たのはいいけどかなり広い…

 

「好きにスキルを使ってくれたまえ。由亜君は補助系統のみなのかね?」

 

由「普段は制限をかけていますが、最終段階まで解除すれば攻撃スキルも使えますよ?」

 

由亜の攻撃スキル、それすなわち自爆と言われる補助系スキル使い唯一の攻撃スキル、サクリファイス

 

「興味深いね。是非見てみたいものだ!」

 

由「えぇいいですよ?誰か受けてくれる?」

 

由亜が笑顔で聞いてくる

やばい、やばいって!

 

な「ねぇ誰かあれ受けるつもりある?」

 

ク「むりむりむりむり!死んじゃうって!」

 

竜「俺も拒否する!」

 

私達は小声で話し合う。結果誰も受けるつもりはないと…そうなると残りはただ一人

3人の視線があんや先輩に向けられる

 

「え?私?」

 

由「あんや先輩受けてくれるんですか!?ありがとうございます!」

 

あ、あんや先輩の目が死んでる

 

由「それでは準備しますね」

 

「あぁ頼むよ」

 

そして由亜が準備している時にあんや先輩が逃げようとしていたので3人で捕獲する

 

「や~め~ろ~!は~な~せ~!」

 

抵抗しようが関係ない。この前の模擬戦の恨み…ここで晴らす!

由亜が制限を全て解除し終えたようで声をかけてきた

 

な「あんや先輩、マナスキンはやっておいた方がいいですよ」

 

私がそういうとあんや先輩は急いでマナスキン(魔法防御を上げるスキル)を使う

 

由「それではいっきまーす!」

 

ガン!と何かがへこむ音

ベキ!と何かが折れる音

あ、由亜蒼神モードまで発動させてるよ。あれオーバーキルだよ?あんや先輩御愁傷様です

 

由「サクリファイス!」

 

ドゴーン!

 

盛大な爆発音が訓練スペースに鳴り響く。ちなみに私達とスカさんは巻き込まれないように避難していた

 

「あの蒼の炎はなんだい?」

 

な「あれは蒼神モードといってスキルの威力を数倍引き上げるものです。蒼神モードは特性があって、二人以上で使用すると炎の色が紅くなり蒼の時よりも威力が上がります。精神リンク機能も付いています。ただ制限時間がありまして5分しか持たず再使用するには一時間かかります。」

 

「ロードの皆が使えるのかい?」

 

ク「訓練を受ければ使うことは出来るんだけど、この世界じゃ訓練自体受けられないよぉー」

 

「なるほど、色々と面白いものだね。スキル使いというものは」

 

竜「なぁどうでもいいけどあんや先輩黒焦げだぜ?」

 

訓練スペースを見ると黒焦げのあんや先輩とうっとり顔の由亜の姿が見えた

 

な「まぁいいんじゃない?この前の模擬戦で散々にやられたんだし」

 

ク「そだね~」

 

 

「とりあえずもう少しデータを取りたいから少し休憩したら模擬戦やってくれるかい?」

 

な「えぇ大丈夫ですよ」

 

 

この後VSあんや先輩の模擬戦をやることになる

 

な「皆今回は蒼神モード有りで行くよ」

 

ク「それなら勝てそうだねぇー」

 

由「うぅ…体が重い」

 

竜「まぁ頑張ろうぜ」

 

この世界に来てから2回目のあんや先輩との模擬戦。今回は本気で行けるし先手必勝だよ。

 

 

「さて、はじめようか」

 

黒焦げ状態から復帰したあんや先輩

 

今回私達はフォーメーションを変える

 

前衛に私とクロ、センターに由亜、最後衛に竜斗

 

「ん?4人共そんなフォーメーションでいいの?ねぇなめてる?ねぇなめてるの?」

 

あんや先輩はご立腹のご様子。特攻してきてくれればこっちの思うつぼ…

 

な「えぇこれで勝つつもりなので」

 

ク「あんや先輩にはこれでいいかなーって」

 

由「手加減無しで来ていいですよ?せぇーんぱーい。アハハ」

 

竜「俺らの本気見せてあげますよ」

 

 

どうやらあんや先輩は双剣一筋だったのでサブスキルの存在を忘れているみたいだからこっちとしては好都合だ。

 

な「さて先輩行きますよ」

 

私はそう言い、いつもの弓ではなく短剣を2刀構え、クロはアックスを2つ。由亜は先程あんや先輩を沈めた時に使用した短杖、竜斗はクロスボウを構えている。

 

「こちらの準備は出来たよ。始めてくれたまえ」

 

スタートオンがなり響き最初に仕掛けたのはあんや先輩

 

「あなた達がそんな武器使いこなせるわけないでしょう!」

 

相当頭にきたのか双剣で私に斬りかかってくる

 

「あんや先輩、冷静さを失ってはダメですよ」

 

短剣で受け止めそこにクロが腕を交差させ私の後ろから現れ、私はしゃがみクロの攻撃はあんや先輩に当たる

 

「くっ…なかなかだけどそんな攻撃で私は墜ちないよ!」

 

クロはカウンターをくらってしまった

 

ク「やっぱスキル無しじゃおとせないね」

 

な「そりゃそうでしょ。相手はあんや先輩なんだし。でも…」

 

あんや先輩に向かっていく攻撃が1つ。あれは竜斗だね

 

竜「なつひ程じゃねぇが俺だってやれるんだぜ!」

 

後方150mくらいの所に竜斗がクロスボウを構えていた。由亜はというと必殺の一撃を決めるための準備をしていた

 

な「由亜の準備が終わるまで持ちこたえるよ!」

 

ク「うん」

 

竜「おうよ!」

 

「やれるものならやってみなよ!」

 

それじゃあ遠慮なく…蒼神モード発動!

 

な「ソアードリップ!」

 

短剣での連撃スキルを使い先輩をその場に止める

 

竜「ロングショット!」

 

竜斗の遠距離攻撃で追撃

 

ク「アースクラッシャー!」

 

そしてクロが先輩の足元を破壊し体勢を崩す。そこへ由亜から準備完了との念話が入ったためその場を離脱する

 

由「蒼神モード・サクリファイス!!」

 

由亜のオーバーキルなスキルがあんや先輩を直撃し、あんや先輩はその場に崩れ落ちた

 

な「ようやく勝てたね」

 

ク「やったー!」

 

竜「手柄は由亜だけどな」

 

由「え…あ、ありがと…」

 

「いやーいい戦いだったよ。所であんや君は放っておいていいのかね?」

 

あ、ワスレテタヨ

 

な「由亜回復スキルお願いね」

 

由「りょーかーい」

 

しばらくするとあんや先輩が起きて今回の模擬戦は私達の勝利で終わった。

 

その後スカさんは戦闘データを分析してくるといい部屋にこもってしまったので、私達は六課へと帰っていった。まぁこの後も色々と大変だったのだが…主にフェイトさんが。

 

 

 




これでようやく六課の設立目的が出来ました。
そして蒼神モード、サブスキルもようやく出せました

次回「ついに現れた敵」

なつひ「次私達の出番あるのかなぁ?」

クロ「大丈夫だよ!多分…」

お楽しみに!


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第5話 ついに現れた敵

さて前回始めて次回予告というものをやってみました。今回なつひ達に出番はあるのか!?

スタートです


≪とあるアジト内≫

 

 

ソ「戦闘機人と機械兵器の両方を手に入れることが出来たな」

 

ヒ「これで私達の目的への近道になりますわね」

 

ソウマ・ヒビキとヒナタ・ヒビキ。4人の転生者の内のこの二人は兄妹だ

 

 

ソ「この世界にはあいつらもいるみたいだな」

 

ヒ「えぇ。六課に所属しているようですわね」

 

ヒナタは空間モニターを起動させる

 

 

ソ「なつひにクロ、由亜と竜斗に夜風あんや。あいつらがいるのは邪魔だな」

 

ヒ「どうなさいますか?お兄様」

 

ソ「邪魔するやつらは消すのみだ。そのための戦力だろう?」

 

ヒ「そうですわね。それにしてもあの子達はまた管理外世界に行ってるようですわね…」

 

私はついため息をついてしまう

 

ソ「仕方ない、あいつらはあの世界が気に入ってるみたいだからな」

 

ヒ「探してまいりますわ…ハァ」

 

私は再度ため息をつき次元移動用の装置へと向かう

 

ソ「ヒナタ、あいつらを見つけたらすぐに連れ戻してこい。遅くなったら…」

 

ヒ「わ、分かっておりますわ。お兄様」

 

 

≪第97管理外世界地球・海鳴市≫

 

 

カ「ねぇチサト、翠屋いこうよ~」

 

チ「別にいいけどお姉ちゃんほんと翠屋のシュークリーム好きだよねぇ」

 

転生者の残り二人、カグラとチサトという姉妹は翠屋へと向かっていた

 

カ「だってさー前世であんな美味しいシュークリーム食べたことないじゃん?」

 

チ「まぁそうだけどさぁ~」

 

翠屋に到着すると私達は奥の席に座り注文をする

 

カ「シュークリーム2つとコーヒー2つおねがいしまーす」

 

注文を受けたのはこの店の店主の娘、美由紀さん

 

「二人ともいつもありがとね。今日はヒナタちゃんは一緒じゃないの?」

 

チ「今日はヒナタちゃんには言ってないんですよ~」

 

美由紀さんにヒナタのことを聞かれチサトが答える。ちなみに私達は翠屋の常連になっている

 

「あ~あ、またヒナタちゃん怒るよ?じゃあ用意してくるから待っててね」

 

美由紀さんがカウンターへと戻っていく

 

チ「ねぇお姉ちゃん、やっぱりヒナタちゃんも連れてきた方が良かったんじゃないかな?」

 

カ「いいのよヒナタは。私達だけで食べましょ」

 

「二人ともお待たせ」

 

美由紀さんがシュークリームとコーヒーを持ってきてくれたので頂くとしよう

 

カ「はむっ…それにしてもこのシュークリーム美味しいわよね~」

 

チ「それは否定出来ないけどさぁ~私達にもやることはあるんだよ?はむっ…」

 

幸せだなぁ~。あ、誰かお店に入ってきたみたいだね

 

あら、いらっしゃーい。

 

どうやら常連のお客さんのようだ。美由紀さんがこっちを指差していた、なんだろ?

 

ヒ「貴女達…何をしているのかしら?」

 

あ、ヒナタだったかぁ。ちょっと怒ってるみたいだね

 

チ「ご、ごめんね?ヒナタちゃん…」

 

カ「なぁに?ヒナタ。誘ってくれなくて怒ってるの?」

 

ヒ「私はそんなことで怒りません…私達の目的忘れのですか?」

 

あらぁ~ヒナタ激おこだねぇ~。よし少しふざけてみよう

 

カ「私達が目的のこと忘れるわけないでしょ?」

 

ヒ「ほう…ならば言ってみてください」

 

カ「翠屋のシュークリームをたべること!」

 

チ「ちょ…お姉ちゃん!?」

 

さて、どうなる!?チサトは慌てているみたいだが今はヒナタの反応をみたい!

 

ヒ「カグラ、貴女とは1度お話をしなくてはいけませんね。チサト貴女はどうです?」

 

チ「わ、私はちゃんと覚えてるよ!管理局を潰すこと…それが私達がこの世界に来たときに決めた目的」

 

ヒ「よく言えました。撫でて差し上げますわ」

 

チ「はぅぅ…」

 

私にはお話という名の説教、チサトは頭を撫でてもらっている…何この温度差

 

ヒ「あぁお兄様から言われていたんですわ、すぐ連れ戻してこいと」

 

カ「じゃあもう帰る?」

 

ヒ「いえ…すいません、美由紀さんシュークリームお願いします」

 

カ「なぁんだ、ヒナタも食べたかったのね」

 

ヒナタは美由紀さんに注文をしてチサトの横の席に座りまた頭を撫で始めた

 

カ「ほんとヒナタってチサトのこと好きよねぇ~」

 

ヒ「べ…別に好きとかでは…」

 

ヒナタは慌ててチサトの頭から手を離す

 

カ「じゃあ嫌いってこと?」

 

私はヒナタが可愛いもの好きということを知っているが本人は否定している

チサトは目が潤んでいた

 

チ「ヒナタちゃん…」

 

ヒ「い、いえ!私はチサトのこと好きですわよ!」

 

カ「はーい、音声証言いただきました~!」

 

私は手に持っていたレコーダーを見せびらかす

 

ヒ「カグラ!?それを渡しなさい!」

 

カ「断る!この後アリサさんとすずかさん来るみたいだから聞かせてあげよっかなぁ~って!」

 

「ヒナタちゃんどうしたの?」

 

そこへヒナタが頼んだシュークリームを持って美由紀さんが来る

 

カ「いや~面白いものが取れたもので~。アリサさん達が来たら美由紀さんも聞きます?」

 

「ちょっと気になるし聞いてみたいな。じゃあアリサちゃん達来たら休憩もらって合流するね~」

 

チ「ヒナタちゃんシュークリームきたよ?」

 

チサトが話しかけてようやくヒナタはシュークリームを食べ始めた。早くアリサさん達来ないかなぁ~

 

それから10分後アリサさんとすずかさんが来て美由紀さんも休憩をもらったらしく席に来る

 

「ヒナタ、あんたどうしたのよ?」

 

「ヒナタちゃん顔真っ赤だよ?大丈夫?」

 

アリサさんとすずかさんはヒナタの心配をしていて

 

「なんかカグラちゃんが面白いものが取れた~って言ってたけど?」

 

カ「そうそう!これ聞いてくださいよ!」

 

私は例のレコーダーを取りだし音声を流す。するとヒナタの顔は更に真っ赤になっていく。あぁ面白いなぁ~!

 

「カグラ…あんたとんでもない物をとってしまったわね…可愛すぎるじゃないの!」

 

「ヒナタちゃんが真っ赤になっている理由はそれだったんだね」

 

「確かにこれはいいわね。普段はクールっぽいのに実は可愛いもの好きって!」

 

3人も満足してくれたようだ。ヒナタはというとチサトを膝に乗せていた

 

ヒ「仕方ないじゃないですか…チサトは可愛いんですから…」

 

チ「あぅぅ…」

 

いや~ヒナタいじりは楽しいですなぁ~。ハッハッハッ

 

「ゆっくりしてるみたいだけど3人とも時間は大丈夫なの?」

 

ヒ「あ、お兄様をお待たせしているんでしたわ…。」

 

「忙しそうね。気をつけて帰りなさいよ?」

 

ヒ「えぇ、ありがとうございます。さぁ二人とも帰りますわよ」

 

カ「もうちょっとゆっくりしてたかったんだけどなぁ~」

 

チ「ソウマさん待たせたら大変だし早く帰ろ?」

 

ヒ「すいません、失礼いたしますわ。あ、持ち帰りでシュークリーム4つお願いします」

 

「オッケー。ちょっとだけ待っててねー」

 

ヒナタはお土産としてシュークリームを買っていくそうだ。少し待っていると美由紀さんが箱をもってきてくれた

 

「はい、お待たせ。じゃあまた来てね」

 

ヒ「えぇ、アリサさんすずかさんまた来ますわね」

 

カ「またね~」

 

チ「また来ますね」

 

それぞれ挨拶をして店を出る

 

ヒ「早く帰らないと。お兄様が待っています」

 

カ「そうだね…ほんとはヒナタにはこっちに残ってて欲しいんだけど…」

 

ヒ「カグラ?何かいいましたか?」

 

カ「ううん!なんでもないよ~」

 

チ「お姉ちゃん…」

 

ヒナタには聞こえてなかったみたいだね。チサトは聞こえてたみたいだけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪とあるアジト内≫

 

 

 

私はカグラ達を連れてアジトまで戻ってきた。

 

 

ヒ「ただいま戻りましたわ」

 

カ「たっだいまー!」

 

チ「ソウマさんお待たせしてすいません。」

 

ソ「あぁやっと戻ってきたか。チサト戻ってきてすぐで悪いんだが仕事だ」

 

チ「はい、あまり気は向かないですね…」

 

カ「チサトにしか出来ないんだからさ、洗脳なんて」

 

 

お兄様のいう仕事とはナンバーズをチサトが固有スキルで洗脳するというもの。優しいチサトにこんなことをさせるのは正直気が進まない…

 

ヒ「チサトごめんなさい。出来るなら私が代わって上げたいのですが…」

 

チ「ううん、大丈夫だよヒナタちゃん。」

 

そしてチサトはナンバーズがいる部屋へと向かっていった

 

ソ「カグラ、お前はルーテシアの監視をしてくれ」

 

カ「了解。じゃあルーちゃんとお喋りしてくるねぇ~」

 

カグラはルーテシアのところへと行ってしまった。部屋に残ったのは私とお兄様…

 

ソ「さて、俺は早く連れ戻してこいと言ったよな?」

 

ヒ「は…はい」

 

お兄様怒っていらっしゃる…

 

ソ「遅すぎじゃないか?俺のいうことを聞けねえやつは…」

 

ヒ「がっ…」

 

ソ「仕置きが必要だな」

 

私はお兄様にお腹を蹴られその場に座り込んでしまう

 

ソ「俺はなぁ無能なやつは嫌いなんだよ。お前なら分かるよなぁ?」

 

ヒ「ぅぁ…は、はぃ」

 

お兄様は蹴るのをやめてはくれない。もうこれはいつものことだ…

 

ソ「お前は固有スキルもなんもねぇんだ。前世とは違うんだよ!」

 

ヒ「ひぅっ…すいません、すいません、」

 

 

私は前世のネットゲーム世界で神を取り込んでしまい転生のときに力を封じられてしまったのだ。なので今の私は無力にて無能…そんな私はカグラ達とは違っていつ捨てられてもおかしくはない

 

ソ「ちっ…つまんねぇな」

 

お兄様は部屋を出ていき残された私はただただ泣いていた

 

 

ヒ「ごめんなさい…ごめんなさい…」

 

 

 

カ「ヒナタ…私が絶対にあなたを助けて見せる」

 

 

 

 

 

 

そこにはいつもの元気な感じではなく真面目な雰囲気のカグラが部屋の中を見ているだけだった

 

 

 

 

 




さて今回はソウマサイドのみで終わってしまいました。そしてヒナタにはPT事件のときのフェイトさんみたいになってもらいました。ぶっちゃけ作者はあの描写嫌いなんですけどね!今後の展開次第では…

次回「魔王降臨」


竜「やめてくれー!」ガタガタガタ


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第6話 魔王降臨

タイトル通りあれが降臨します。

それではスタート!


 

 

≪機動六課訓練スペース≫

 

 

「今日も朝の訓練始めるよ」

 

今日も朝から訓練、午後は模擬戦だ。ティアナさんが少し思い詰めてる感じがするのは私の気のせいだろうか…

 

 

午前の訓練はいつも通りに終わり午後の模擬戦が始まる

 

 

 

「今日の模擬戦は二人ずつやるよ」

 

今日はいつもとやり方を変えるらしい。

組み合わせと順番はこんな感じ

 

私(なつひ)と由亜

 

クロと竜斗

 

スバルさんとティアナさん

 

エリオ君とキャロちゃん

 

の組み合わせでやるらしい。相手はロードはあんや先輩、スターズとライトニングはなのはさんだ

 

 

 

「それじゃ最初はなつひと由亜からね。あ、なつひは短剣の方でやってね~」

 

な「了解です」

 

私と由亜の組み合わせだと前衛が出来るのは私だからこうなるよね

 

模擬戦の開始音が鳴り響き私は短剣を構えあんや先輩に突撃する

 

「おぉっと~いきなり突っ込んで来るとはねぇ」

 

な「先輩に勝つつもりですから最初から飛ばして行きますよ」

 

な(由亜、補助お願い。)

 

由(了解)

 

由亜に補助スキルを頼み攻撃を仕掛ける

 

な「ソアードリップ!」

 

「もうそれは見飽きたって!」

 

私は短剣の初級スキルを使うが防がれてしまう

 

 

な「それじゃあこれならどうですか?」

 

由「ホールドフラッシュ!」

 

由亜が光の束縛スキルを使いあんや先輩の動きを止める

 

な「バタフライブロー!」

 

そこへ短剣の中級スキルを叩き込む

 

「これはやばいかもねぇ」

 

さすがのあんや先輩も束縛されていたら防御は出来なかったらしく攻撃が通ってくれた

そこに終了のブザーがなり私と由亜の模擬戦は終了した

 

 

「悪くない戦い方だったよ。成長したね」

 

な、由「ありがとうございました!」

 

あんや先輩に褒めてもらえるのは正直嬉しい

 

 

「次はクロと竜斗の番だよ」

 

 

ク「竜斗、私達も頑張ろうねぇ~」

 

竜「なつひと由亜にかっこわりぃ所は見せられねぇな」

 

二人はいつも通りのスタイルでやるらしい

 

 

開始音がなり竜斗はあんや先輩に切り込む

 

「初手はなつひと同じだね。でもそれだけじゃないでしょ?」

 

竜「当たり前ですよ。サドンツイスト!」

 

竜斗はスタン効果のあるスキルで動けなくしてその場を離れる

 

竜「クロ!」

 

ク「集え星の精霊 全てを飲み込む槍となれ!スターダスト~ブレイカー!」

 

「えっ!ちょっ!」

 

あんや先輩はブレイカーに飲み込まれていった…御愁傷様です。

 

 

「まさか収束砲撃ってくるとは…」

 

ク「だってそうでもしないと先輩落とせないし」

 

どうやら二人も短期戦で決めるつもりだったらしい

 

 

「さてスバルとティアナ準備は出来てる?」

 

「「大丈夫です!」」

 

ん~やっぱりティアナさん何か悩んでそうだなぁ。これが終わったら聞いてみようかな

 

 

開始音と共にフィールド内にスバルさんのウイングロードが展開される

 

 

「うおぉぉぉ!」

 

「っ!」

 

スバルさんはウイングロードを使いなのはさんへと攻撃を仕掛けるがシールドで防がれスフィアで反撃されてしまう!

 

「スバル、危ないよ」

 

「すいません!でもちゃんと防ぎますから!」

 

そこになのはさんへティアナさんの魔力弾が飛んでくるがそれはスフィアで落とされる。その間にスバルさんは1度距離を置く

 

 

な「ねぇ皆どう思う?」

 

ク「あまりらしくないよね」

 

由「ティアナさん達らしくないよね」

 

竜「フェイクシルエット使わねえつもりなのか?」

 

またスバルさんが突っ込んで行きティアナさんは魔力弾を生成している。なのはさんはスフィアを発射させるが両方共ティアナさんのフェイクシルエットだったらしく姿が消える

 

「ティアナのフェイクシルエット?」

 

スバルさんはなのはさんの後ろから突撃してるのは見えたがティアナさんが見当たらない。するとなのはさんの上方からティアナさんがウイングロードを走り魔力刃を構え向かっていく

 

「はぁぁぁぁっ!」

「レイジングハート、モードリリース」

 

なのはさんはバリアジャケットを解除し、スバルさんとティアナさんの攻撃を素手で受け止める

 

「ねぇこんなこと私教えたかな?これじゃあ練習の意味ないじゃない…」

 

「私には皆のような特別な力はないんです!だからこうするしかなかったんです!」

 

 

あぁ…ティアナさんが悩んでいたように見えたのはこれだったのか

ティアナさんはデバイス クロスミラージュをなのはさんに向けるが

 

「ディバインシューター…」

 

「ティア!」

 

なのはさんの砲撃がティアナさんへ当たる

私はこれで終わりかなって思ってしまった。これが間違いであると気づいたのはその後のなのはさんの言葉だった

 

「スバル、よく見てなさい。あなたの親友が…撃ち落とされる所を!アーハッハッ!」

 

なのはさんからなのは様へと変貌したのだ。これはまずい…なのは様はディバインバスターをティアナさんに撃つ

 

私が二人の間に入る前に、向かった影が2つ。竜斗とあんや先輩だ

 

竜「パワーシールド!」

 

「アースバリア!」

 

 

どうやら間に合ったようだ…しかしこれで収まらないのがなのは様

 

「ねぇなんで邪魔するのかな?それになつひも今来ようとしてたよね?」

 

私が間に入ろうとしてたのも見えていたようで、こちらにバスターが飛んでくる

 

 

な「っ!?マジックシールド!」

 

「3人とも文句があるならかかってきなよ。皆まとめて相手してあげるから」

 

 

なのは様は邪魔されたのが気に入らなかったようでかなり不機嫌だ

 

な「あんなやり方は間違ってます」

 

竜「ティアナさんはもう戦える状況じゃありません!」

 

「なのは…あなたを止めて見せる」

 

 

「遊んであげるわ」

 

 

 

正直言うと恐い。恐すぎる!

 

それからなのは様VS私竜斗あんや先輩でやったが結果は…

 

 

「レストリクトロック!からの~スターライトブレイカー!」

 

 

ピンクの極大砲撃で私達は沈んだ…なのは様は上機嫌だったらしい

 

 

 




なのは様、降!臨!回でした。

な「ひぃぃっ」ガタガタガタガタガタガタ

竜「やめてやめて」ガタガタガタガタガタガタ

あ「もうやだぁ…おうちかえるぅ~」ガタガタガタガタガタガタ


さ、さて。次回「接触」


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第7話 「接触」

 

 

≪機動六課部隊長室≫

 

「敵さんなかなか動かんなぁ」

 

「行動の理由も分からないですしねぇ~」

 

はやての言葉に返したのはリイン

 

「私は娘達が戻ってきてくれれば問題ないんだがね」

 

「そうやなぁ~。…ってなんでおるんや!」

 

なんでここにスカリエッティが…

 

「今は協力関係だろう?あちらの目的も大体は分かったからそれを伝えにね」

 

「まぁそうなんやけど…で目的っちゅうんは?」

 

「推測でしかないんだが地上本部と六課への襲撃。そしてゆりかごだろう」

 

地上本部と六課襲撃?そんなことして意味あるんか?それにゆりかごって古代ベルカ時代の兵器やんな…

 

 

「隊員達にも伝えておかなあかんな」

 

「あぁよろしく頼む。私の娘達も出てくる可能性もある。その時は保護してくれると助かるよ」

 

 

これは大変な事になりそうやなぁ

 

 

 

≪機動六課ブリーフィングルーム≫

 

 

「3人ともどうしたの?」

 

な「い、いえ!」

 

竜「なんでもありません!」

 

「き、気にしないで!」

 

私達はあれ以降なのは様に怯えている。逆らったりしたらまたピンクの砲撃が…考えただけでも体が震える…

 

「あ、皆集まっとるな」

 

はやて部隊長が部屋に入ってきてその後ろからスカさんも入ってきた

 

 

な「スカさんもいると言うことは何か分かったのですか?」

 

「あぁ。今日はそれを伝えに来たのだよ」

 

六課の皆さんには衝撃の言葉だった

 

「やつらは地上本部と六課襲撃を企んでいるのかも知れない。そこに私の娘達も出てくるかもしれないからその時は保護してほしいんだ」

 

「それは非常にまずいね。あんやちゃんこの戦力で勝てると思う?」

 

「正直に言わせてもらうと無理かな。あっちには神を取り込んだ子がいるし」

 

由「ヒナタさんですね。あの人があの力を使えるとしたらまず無理でしょうね」

 

 

もしヒナタさんが神の力を使えたら勝ち目はまずない

 

 

「通信?一体誰からやろ?」

 

六課への通信…スカさんはここにいるし考えられるとしたらあの人達

 

 

ソ「機動六課初めましてだな。そしてなつひ、クロ、由亜、竜斗、夜風あんやは久しぶりだな」

 

ヒ「私達はガーデン。スカリエッティの元から戦闘機人達を拉致したものです」

 

カ「今後、六課と地上本部への襲撃を行います」

 

チ「少しは楽しませてくださいねぇ~」

 

 

ガーデンと名乗ったあの人達はスカさんの予測通りの事を言ってきた

 

「ヒナタ以外にやっかいなのいたっけ?」

 

な「こちらにきて違うスキルを覚えているとしたら分からないですね」

 

「とりあえずいつくるかも分からんし準備はしとこか」

 

 

私達は襲撃に備えて訓練を始めた

 

 

 

 

≪とあるアジト内≫

 

 

ソ「ゆりかごの聖王の方はどうだ?」

 

カ「ちゃんと準備は出来てるよ~。でもまさかあの子が聖王の器とはねぇ」

 

聖王の器はこの世界ではリリ。前世で同じプレーヤーだった子だ

 

チ「あのぉ~言いづらいんですがリリさん逃げちゃいました…」

 

ヒ「申し訳ございません…」

 

ソ「まぁいいだろう。原作通り六課の連中が捕まえておいてくれればいい。」

 

カ「ソウマ、準備も済んでるんだし地球に行ってきてもいいかな?」

 

ソ「構わん。だがあまり長居はするなよ」

 

カ「はーい。ヒナタ、チサトいこ?」

 

ヒ「分かりました。お兄様行って参ります」

 

チ「遅くならないようにするね?」

 

 

私達は地球の海鳴市へと向かった

 

 

 

 

≪機動六課隊舎内≫

 

 

「今日は1日お休みにしたいと思うんやけど皆どうかな?」

 

八神部隊長からの唐突な休暇のお知らせが。

 

な「いいんですか?相手がいつくるかも分からないのに」

 

「それに関しては大丈夫じゃないかな。もし何かあればこっちから通信入れるよ」

 

皆はどうだろう?

 

「構わないんじゃない?皆ずっと訓練ばかりだったんだし」

 

ク「私と由亜と竜斗も賛成でーす!」

 

「私達も賛成です」

 

皆初めての休暇で嬉しそうだしいいのかなぁ

 

 

「そんじゃあそれぞれ好きな所に行ってきていいよ。次元移動したい人は申請だしてね」

 

な「皆どこ行く?」

 

ク「私翠屋行ってみたい!」

 

由「なのはさんの実家だよね。私も行ってみたいな」

 

竜「俺はどこでもいいぜ」

 

な「それじゃ申請出してくるね」

 

私は部隊長となのはさんも元へ行き海鳴市へ行きたいと申請を出しに行く

 

 

「海鳴かぁ。ええんやない?ただデバイス通信だけは出来るようしといてな?」

 

「そうだね、翠屋なら私の実家だし問題も起こらないと思うし」

 

な「ありがとうございます」

 

案外あっさりと許可が出てくれた

 

「皆きぃつけてなぁ~」

 

部隊長となのはさんに見送られて私達は第97管理外世界地球へと向かった。




今回は次回予告は無しです。


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第8話 休日

 

 

 

≪第97管理外世界地球・海鳴市≫

 

私達は翠屋に向かっていた

 

な「初めての休暇で地球に来れるなんてねぇ」

 

ク「前世とは違う感じだけどいいよね」

 

由「なんか帰ってきた~って気がするよ」

 

竜「そうだな」

 

そんな話をしながら翠屋までの地図を見ながら向かう。ちなみに書いてくれたのはなのはさんだ

 

 

な「ここみたいだね」

 

 

看板には喫茶翠屋の文字が

 

由「綺麗なお店だねぇ」

 

ク「早く入ろうよ」

 

 

お店の中に入ると従業員さんに席へ通される

 

「いらっしゃいませ。なのはの所の子だよね?私は高町美由希、なのはの姉です」

 

 

な「初めまして。なつひです。この子達はクロ、由亜、竜斗です」

 

ク「こんにちはー」

 

由「初めましてっ!」

 

竜「ちわっす」

 

「うんうん。注文決まったら呼んでね。あ、お勧めはシュークリームだよ」

 

 

美由希さんはそういうとカウンターの方に戻っていく

 

な「皆シュークリームと後はなに頼む?」

 

ク「私紅茶~」

 

由「私もクロと同じでいいかな」

 

竜「俺はコーヒーだな」

 

な「じゃあ私もコーヒーにしようかな。注文お願いしまーす」

 

美由希さんが来てくれて注文をしてしばらく待っていると他のお客さんが入ってきたようでドアについている鈴がなる

 

?「こんちゃーっす。」

 

?「席空いてますか?」

 

?「こんにちわ」

 

「あ、いらっしゃい。あっちの席空いてるよ」

 

 

どうやら常連の女の子達らしい。どこかで聞いたことある声だけど気のせいだろう。その3人はこちらの奥にある席へと向かって来ていたのでちょっと顔を見てみた

 

な「え?なんでここにいるの?カグラ、チサト、ヒナタ…」

 

 

その子達は管理局に襲撃を仕掛けてくるはずの3人だった

 

 

 

 

 

 

カ「いやーまさかなつひ達がいるとはねぇー」

 

ク「それはこっちのセリフだよ!なんでいるのさ!」

 

チ「私達は休暇で来たんですよ」

 

由「私達も今日は休みなんだ~」

 

ヒ「休みが被って行く場所も同じだったようですね」

 

竜「そうみたいだな。」

 

な「美由希さーん。この子達とお話したいので外のテラス席使ってもいいですか?」

 

「あ、いいよー。貴女達知り合いだったんだね」

 

とりあえず美由希さんに許可をもらい表のテラス席に移動させてもらう

 

カ「あ、私達シュークリームと紅茶でー」

 

「はいはーい。ちょっと待っててね~」

 

美由希さんは先に私達の分を持ってきてからヒナタ達の分を持ってきた

 

「じゃあごゆっくりー」

 

 

美由希さんが中に戻ったのでとりあえずヒナタ達と話をする

 

 

な「それで貴女達の目的は?」

 

ヒ「目的と聞かれましても…あの時通信で言ったことが私達の目的ですよ」

 

カ「君達がいようと関係なくやらせてもらうつもり」

 

ク「私達も簡単にはやられないよ」

 

チ「由亜ちゃん、ここのシュークリーム気に入った?」

 

由「うん!このシュークリーム美味しいねぇ~」

 

私達4人がこれから起こる事の話をしているなかでチサトと由亜はまったりムードだった。竜斗は何か感じたのか3人のことを観察していた

 

な(竜斗?どうしたの?)

 

竜(いやこいつらなんか無理してるように見えてな)

 

な(後でカグラに個人的に聞いてみるかな。ヒナタはそう言うことは隠す方だし)

 

竜(そうしてくれ)

 

竜斗との念話をやめ私も3人を観察してみた。

 

 

な「ねぇカグラ。ちょっと個人的に話したい事あるんだけどいいかな?」

 

カ「別に私はいいよ?ヒナタいいよね?」

 

ヒ「えぇ、構わないでしょう」

 

カグラと店の外へ出て公園へと向かう

 

カ「それで話って?」

 

な「竜斗が貴女達の事心配してたから何かあったのか聞きたくてね」

 

カ「竜斗君は鋭いねぇ、ばれないようにしてたつもりなんだけど」

 

な「これは私の推測なんだけどヒナタ絡み?」

 

カ「まぁそんなところかな。でもまだ話せる事じゃないから時期が来たら話すよ」

 

私とカグラの会話はそこで終わり翠屋へと戻る事にした

 

 

≪翠屋≫

 

ク「二人とも遅くない?」

 

ヒ「ここから公園まではそこまで距離は無かったはずですが…」

 

チ「何かあったのかな?」

 

由「竜斗見に行ってみよ?」

 

竜「そうだな。クロ着いてきてくれ」

 

そこへカグラが慌てた様子で戻ってきた

 

 

カ「皆、なつひが…」

 

 

カグラの話を聞くところによると公園から出る途中で突如空間が歪みそのなかになつひが消えていったらしい…

 

カ「これなつひのデバイス…」

 

ク「嘘でしょ…?」

 

由「なつひがいなくなっちゃうなんて…」

 

竜「とりあえず六課に戻って隊長達に報告するぞ」

 

私達は店を出てミッドチルダに戻る。

 

 

 

≪機動六課隊舎≫

 

 

「なつひがいなくなったやて?」

 

ク「はい…」

 

私達は六課に戻ると八神部隊長へ報告した

 

 

由「なつひがカグラと公園で話をしてその帰りに空間の歪みに飲み込まれてしまったらしいです」

 

「とりあえずなつひが戻ってくるのを待とう。次元の狭間にいるとしたら私達ではどうにも出来ないし」

 

私達は報告を終えるとそれぞれ部屋へと戻る。その途中こちらで保護したという人と会った

 

「お帰り。なつひがいないようだけど、どうしたの?」

 

ク「なつひは空間の歪みに飲み込まれて…」

 

由「その人ってリリさん?」

 

リ「クロさん由亜さんに竜斗さん?なんでここに?」

 

竜「なんでってそりゃ六課に所属してるし」

 

「この子エリオとキャロが路地裏で見つけて保護したんだってさ。」

 

 

リリさんは背が縮んではいるが面影はあるためすぐに分かった

 

ク(もしかしてこの世界の聖王の器ってリリさんなのかな?)

 

由(可能性は無くはないよね)

 

竜(だとするとソウマ達が狙うのはリリってことになるな)

 

リ(まぁ私が聖王の器ってのはびっくりだよねぇ)

 

え?私達の念話に普通に混ざってきたんだけど…

 

リ「まぁそんなに驚くことでもないでしょ?スキルは弱体化してはいるけどね」

 

ク「とりあえずなつひが戻るまではなつひのデバイスリリさんが預かっておいてくれないかな?」

 

リ「私なんかでいいの?」

 

由「この中だとリリさんくらいしか使いこなせる人がいないし」

 

竜「そうだな。」

 

リリさんは悩みながらも受け取ってくれた。

 

ク「とりあえずどうしよっか?」

 

由「リリさんの今の実力を確認する意味も込めて模擬戦でもする?」

 

竜「そうだな、今の身体年齢は9歳くらいか?」

 

リ「そのくらいかな?元が18歳なだけに違和感がすごいのだけど…」

 

私達はそんな話をしながら模擬戦をやりにいった




どうも作者の唯湖です。仕事やこの話の元になったネトゲが忙しく中々書く暇がなくて投稿が遅れてしまいました。

なつひは無事戻ってこれるのか…。
新たに出てきたリリさん。この話ではこの方がゆりかごの鍵となりますがちゃんとヴィヴィオちゃんは出すつもりですので。ヴィヴィオちゃんが出ないなんて作者的にはあり得ません!(作者はロリコンです)


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第9話 「恐怖」

今回はなつひsideです。


 

 

 

≪空間の狭間≫

 

 

な「ここは…どこ…?」

 

 

目覚めるとそこは何もない闇の中だった

 

な「確か私カグラと公園で話をしていてその後…」

 

目覚める前の事を思い出していく

 

な「空間に歪みが出来てそこに引きずり込まれて…」

 

そうだ、私はそれに飲み込まれてしまったのか…ブラッドもいないし

 

な「私どこにいるんだろう…?」

 

そう思いそこから動こうとするとどうやら部屋にいたらしく地に足がつけられた

 

な「灯りになりそうなスキル…火よ灯れ」

 

某魔法使いのアニメの呪文を試しに唱えてみるとなぜか使えた

 

な「これで回りが見える…」

 

どうやらそこは館の中らしくここはその一室のようだ。回りを見渡すとタンスやらが置いてある。

とりあえず使えそうな物と扉を探す

 

な「これは鍵?どこかの部屋の鍵なのかな?」

 

鍵を見つけて部屋から出る

 

な「私以外には人の気配がしないなぁ…とりあえず玄関まで行ってみよう」

 

私は玄関まで行き開けようとするがなぜか開かない

 

な「え?なんで開かないの…?まさか閉じ込められた?」

 

これはまさか前世で見ていた某動画サイトのゲーム実況と同じパターン?てことはあれもいたりするの…?

 

な「館の中のどこかに外に繋がる場所があるはず…そこを探そう…」

 

私はリビングや他の部屋を探すが鍵を何個か見つけただけで武器になりそうなものは見当たらなかった。他の階も探すが鍵以外は無かった。すると部屋の中から物音がする

 

な「誰の気配もしなかったはずなのに…誰かいるの?」

 

私は恐る恐る物音がした部屋へと近づき扉を開ける

 

な「ひっ…!?」

 

中には全身真っ青な物体がいた。それはこちらに気付いてはいないが私が逃げようとしたときに立ててしまった音でこちらに振り向く

 

な「い…いや…」

 

それは逃げようとする私を追いかけてきた

 

な「なんであんな物が…いるのよ…」

 

私は隠れられそうな場所を逃げながら思い返す。

 

な「そういえばタンスがあった…そこに隠れよう…」

 

私は最初の部屋へと戻りタンスに隠れあれがいなくなるのを待つ

バタンと部屋の扉が開きあれが入ってきたのがわかる。あれは部屋の中を歩き回ると数分後に部屋から出ていった。私はタンスの扉を静かに開け部屋の中を確認する

 

な「もうここにはいないようね…あれってあの青鬼だよね…私これからどうなっちゃうんだろう。それに食べ物をないし」

 

私は服のなかに入れてあった数個の飴玉を見る

 

な「これだけしかないし…外に出られるかな…?」

 

不安を抱きながら私は部屋の外へ出る

 

な「外に繋がってる地下を探さないと…」

 

館のなかを慎重に歩いていくと下へと繋がっている階段を見つける

 

な「ここを降りていけば、外に出られるかな?」

 

その階段を降りると地下牢がありそこに鍵があった

 

な「外にはまだ出られないけどこの鍵は持っておこう」

 

私は鍵を取るために牢屋の中へ入る

 

な「一応ここの扉は閉めておこう」

 

扉を閉めて鍵を取ると例の青鬼がやってきた

 

な「きゃっ!?」

 

青鬼は扉が閉まっているためこちらには入ってこれないようだが外側からこちらを見ている

 

な「早くどこかへいってよぅ…」

 

私は泣きそうになりながらも青鬼が去るのを待つ。数分後青鬼は諦めて戻っていった

 

な「うぅ…恐かったよぅ…」

 

しばらく私はそこから動けなかった

 

 

 

 

数日たってもこの館から出られる場所を見つけられない。理由としてはあの青鬼が恐くて地下牢から動けないのだ。その間にも青鬼は何回もここに来ていた

 

な「もう飴玉も残り二個…今日中に外に出ないと」

 

地下牢から出て探索を再開する。どうにか外へと出られそうな場所を見つけて館の外へと出られた

 

な「はぁ…やっと……え?」

 

外へ出てここから離れようとしたら後ろからあの青鬼が追ってきていた

 

な「冗談じゃない…逃げないと…」

 

私は最後の力を出しきり街の方へと走る。その間も鬼は私を捕まえようと向かってくる

どうにか逃げ切ったがもう体力の限界で私はその場に倒れてしまう

 

な「もぅダメ…」

 

私はそのまま意識を失った

 

 

「ねぇ黒子あそこに誰か倒れてるわよ?」

 

「大変ですの!すぐに運びますわ!」

 

 

意識の外でどこかで聞き覚えのある声が聞こえた。私これからどうなるんだろう




はい。作者の唯湖です。クロスオーバーしないつもりだったんですがやってしまいました…w
なつひは無事元の世界へ戻れるのか!?
タグ追加しておきまーす

な「作者後で踏み潰す…」


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第10話 「なつひ異世界編・日常」

どうも作者の唯湖です。これから何話かなつひsideで書きたいと思います。

な「唯湖~出てきなさ~い」
「なんですかね?」
な「前話はよくもやってくれたわね?」
「なんのことやら」
な「踏まれろ!」
「喜んで!」
な「こいつ変態だったの忘れてた…」

な「え…えっとそれではスタート!」


 

≪学園都市・学生寮≫

 

 

な「あれ?ここどこ?」

 

目を開けるとそこは知らない部屋だった。正確には知ってはいるがそれは前世での記憶のなかでだ

 

「あ、起きたみたいね」

 

な「あなたは?それにここはいったいどこですか?」

 

私は知っているがここは知らないフリをするのがいいと思ったのでその子の名前を聞くことにした

 

「私の名前は御坂美琴。ここは学園都市よ。あなたの名前教えてくれる?」

 

な「私はなつひです。歳は14歳。訳あって名字はありません」

 

「なつひね。覚えたわ、なつひの服汚れてたから洗っているからね」

 

美琴さんに言われて気付いたがいつの間にかパジャマになっていた

 

な「このパジャマは美琴さんのですか?」

 

「そうだけど?」

 

な「可愛い柄ですね」

 

「あ、ありがと…」

 

パジャマについて褒めると美琴さんは照れて本当可愛かった

 

「お姉さま、あの子は起きたんですの?」

 

「あ、黒子。ついさっき起きたわよ」

 

黒子と呼ばれた少女が部屋へと入ってくる

 

「初めまして。わたくしお姉さまのルームメイトの白井黒子と申します」

 

な「なつひです。お二人が私をここへ?」

 

「そうよ。ほんと最初びっくりしちゃったわ」

 

「でもどうしてあんなところで倒れていらしたんですの?」

 

な「お助け頂きありがとうございます。まぁ倒れていた理由は話せば長くなるんですが…」

 

 

私は二人に話をした。まぁ驚かれたけどね

 

 

「そんなことがあったんですの…」

 

「じゃあもしかして何も食べてないってこと?」

 

な「まぁ恥ずかしながらその時から口に入れていた物と言えば飴玉だけですかね」

 

「じゃあ何か食べにいこっか?ちょうどお昼時だし」

 

な「でも私お金が…」

 

「別に構いませんわよ。食事代くらい」

 

「後服も買ってあげるわよ。1着だけじゃ問題あるでしょ?後は泊まる場所だけどしばらくここにいなさい、寮監には私達から言っといて上げるから」

 

な「すいません、ご迷惑をおかけしてしまって…」

 

美琴さん達にお礼をいい、自分の服を渡してもらい着替える

 

「ねぇなつひって何かやってたりしたの?」

 

「普通の女の子の体つきではないですわね」

 

な「まぁ前にいた場所で死ぬほどきつい訓練や模擬戦やってましたし」

 

「な、なるほどね…」

 

私は聞かれた事に素直に答えただけなのになぜか引かれた

 

「早く行きましょうか。なつひさんもお腹空いてるでしょうし」

 

「そうね。ファミレスで構わない?」

 

な「えぇ大丈夫です」

 

私はお二人とおしゃべりをしながら目的地へ向かっていった

 

 

 

ファミレスにつくと店員さんの案内で席へ座る

 

 

「好きなの選んでいいわよ」

 

な「すいません。それじゃハンバーグのセットで」

 

「わたくしとお姉さまも同じのでいいですわね」

 

「そうねぇ。あ、飲み物はどうする?私はオレンジにするけど」

 

な「私はコーヒーのブラックで」

 

「苦いの平気なんですわね。わたくしは紅茶で」

 

店員さんは注文も受け終わると戻っていく

 

「そういやさ、なつひってなんか能力的なもの使えたりするの?」

 

な「あ、いえ。能力は使えないんですがスキルは使えます。ただデバイスという物がないと…」

 

「その言い方ですと今はない。と言うことですわね?」

 

な「はい。歪みに飲み込まれた時にそこに落としてしまったようです」

 

注文したものを店員さんが持ってきて私達は食べながら話す。私は自分のスキルについて説明した。どういうものなのか等々

 

「まぁこの街には能力ってもんがあるし、なつひも学校通ってみる?授業受ければ何かしら能力持てるかもよ?」

 

「高位能力者になれば補助金も貰えますしね」

 

な「でも私なんかでも通えるものなんでしょうか?」

 

「大丈夫よ。なんなら私達が通ってる常盤台に来てみる?」

 

んー学校に通って授業受けるのもいいかも…

 

な「でも常盤台ってレベル3以上の方しか入れないのでは?」

 

「そこは私がなんとかするわ。もし無理なら食蜂にでも頼んで改竄してもらうし」

 

食蜂ってあの食蜂さん?確か二人は仲が悪かったはずだけども…

 

な「お二人は仲がよろしいのですね」

 

「まぁね」

 

この世界では仲が良いみたい…私が知っている世界とは違うのかな?

 

「あ、白井さーん御坂さーん」

 

店の入り口の方からお二人を呼ぶ声がした

 

「連絡入れておいたの忘れていましたわ」

 

「初春さん佐天さん急に呼んでごめんね?こちらなつひさん」

 

「いえいえ~。あ、私は佐天涙子。よろしく」

 

「ずいぶんと可愛い方ですねぇ。私は初春飾利です」

 

な「かわっ…うぅ…」

 

私は普段言われない事を初春さんに言われ赤面してしまう

 

「それでこの後の予定はどうなってるんですか?」

 

「なつひさんの着るものを見に行こうかと」

 

「じゃあセブンスミストへ?」

 

「そうなるわね。二人になつひに似合いそうな服選んで欲しいのよ」

 

「りょーかいでっす」

 

私が硬直している間に話が進んでいたようです

 

「それじゃなつひ服買いに行くわよ~」

 

な「は、はい」

 

この後佐天さんと初春さんに着せ替え人形にさせられた…ワンピースから始まりゴスロリ服にメイド服、ナース服にチャイナドレス。なんで普通の服屋に置いてあるの?って疑問に思うものを着せられたりした

 

「いやぁ楽しめたぁ~」

 

な「ぅぅ…恥ずかしい…」

 

「素材がいいからどんな服でも似合いますねぇ~」

 

「まぁ赤髪の子ってあまりいないからね」

 

結局黒のワンピースと白のゴスロリ服を選んでもらった

 

「ん~青も似合いそうなんだけどなぁ?」

 

な「ひぅっ!?あ…青…?」カタカタカタカタ

 

「佐天さん、その色は絶対にダメ。トラウマになってるみたいだから」

 

私は青というものにトラウマを抱えている

 

「あ、カラオケでもいきませんか!」

 

な「カラオケ?行きたいです」

 

「もしかしてなつひって歌うの好きなの?」

 

な「はい。大好きですよ?」

 

気分は憂鬱から一転しテンションが上がる

 

「それでは向かいましょうか」

 

「そうですわね」

 

カラオケ店に着き部屋に入る。

 

「最初誰から曲いれる?」

 

美琴さんの問いかけに対し皆さんは最初に歌わないタイプなのか誰も曲を入れようとしない。これはまぁカラオケあるあるだね

 

「折角ですし最初になつひさんに歌ってもらうのはどうですか?」

 

な「私が最初でいいんですか?」

 

「確かになつひの歌聴いてみたいわね」

 

佐天さんの言葉に私は戸惑うが美琴さんに逃げ場を絶たれ最初に歌うことになった

 

な「それでは最初に歌わせてもらいますね」

 

「なつひさんがどのような曲を歌うのか気になりますの」

 

「確かに気になりますねぇ」

 

4人が期待しながら私が曲を入れるのを待つ。私はとりあえず電子の歌姫の歌詞の早い曲を選曲した

 

「意外な曲歌うのね」

 

「その曲って結構歌詞速いのに歌えるんですか?」

 

美琴さんと佐天さんに意外と言われたが私は普通の曲はあまり聴かずに2次元とかの曲を聴いていたのでこういうのしか歌えない

 

な「結構好きなんですよ。こういう曲」

 

曲が始まる前に見つけたボイスエフェクトを使い声を出す

 

な「うん、問題ないかな。」

 

曲が始まり私は原曲通りの声で歌い始めた。歌い終わり4人の反応を見る

 

「普通にうまいわね…」

 

「よく歌えますわね」

 

「すご…」

 

「あんな速い曲私には無理です…」

 

と、まぁこんな反応になる

 

「次は私が入れるわね」

 

「お姉さま一緒に歌いませんか?」

 

次は美琴さんと黒子さんでデュエット曲を歌うらしい。佐天さんは明るい曲、初春さんはおとなしい曲とそれぞれに合った曲を入れていた

 

な「ちょっと飲み物入れてきますね」

 

私は4人のコップをトレーに乗せドリンクを入れに行く。入れ終わり部屋の前に着くと気配が一人分増えていた

 

な「誰か呼んだのかな?」

 

私は疑問に思いながらも部屋のドアを開ける

 

「なつひ飲み物ありがとね。それとこの子がなつひに会いたいって」

 

「こんにちわ先輩。私のこと覚えてますか?」

 

な「なんで涼がここに?」

 

この子は鳴神涼。私の前世での後輩で同じネトゲ仲間だった子

 

涼「それに関してはあの女神様に転生させてもらったんですよ。先輩達がいない世界なんてつまらないですからね」

 

相変わらず自由な性格の子だなぁ~

 

な「私達が行った世界じゃなくてこの世界を選んだのは?」

 

涼「だってこっちも面白いからに決まってるじゃないですか」

 

「とりあえず歌いますか」

 

涼を加えてカラオケを再開する

 

な「次はどれにしようかな?」

 

涼「この曲一緒に歌いましょうよ!」

 

涼が見せてきた曲は前世でよく一緒に歌っていた曲

 

な「そうだね。じゃあこれにしようか」

 

「なつひさんと涼さんのデュエット曲是非聴きたいですわね」

 

皆さんも期待しているようなので気合いが入る

 

な「それでは歌わせてもらいます」

 

 

な「ふぅ…」

 

涼「やっぱ先輩と歌うのはいいですね!」

 

歌い終わり点数が表示される

 

「こんな点数あり得ない…」

 

「98点って…」

 

「上手すぎですわ」

 

「すごいです!」

 

やっぱりそれぞれの反応が面白い

 

「後一時間くらいだしデュエット曲でも歌おうか」

 

そして私達はペアを代えながら歌った

 

 

 

~カラオケ終了後~

 

佐天さんと初春さんと別れて寮へと戻る途中

 

な「そういえば涼って常盤台なの?」

 

私は疑問に思った事を聞く

 

涼「そうですよ。白井さんと同じクラスです」

 

「レベル5の能力の持ち主ですの」

 

「あれは反則よねぇ~」

 

どんな能力なんだろう?

 

涼「私の能力は規約違反。あらゆるルールを無視する能力だよ」

 

な「は?それもうチートじゃないの…」

 

「というか涼の能力でなつひのこと元の世界に戻せるんじゃないの?」

 

美琴さんは涼の能力の事を思い出したかのように言う

 

涼「まだなつひ先輩には戻ってもらうわけにはいかないのです。こちらの世界でやってもらうこともありますし」

 

な「私がこの世界でやること?」

 

涼「まだお話することは出来ませんがいずれ教えますよ」

 

気にはなるけど後で教えてくれると言ってるしすぐに聞くことでもないだろう

 

涼「そういえばなつひ先輩は今美琴さん達の部屋に住んでるんですよね?」

 

「まぁそうなるわね」

 

涼「じゃあ今日は私の部屋に来てもらうことはできますか?」

 

な「涼の部屋に?もう一人の人に聞かなくてもいいの?」

 

涼「もう一人もなつひ先輩の知ってる人だから大丈夫ですよ」

 

私が知ってる人?まさかまた転生者?

 

な「分かった。美琴さん黒子さん今日は涼の部屋に泊まらせてもらいますね」

 

「えぇいいわよ」

 

「お話することもあるでしょうしね。涼、くれぐれも変な事はなさらぬように!」

 

涼「やったねっ!それじゃあ先輩準備出来たら私の部屋に来てくださいねぇ~」

 

寮に着き手早く準備を済ませて涼の部屋へと向かう

 

 




はい。また新たな転生者登場です。一体どこまで転生者は増えていくのか…。こちらで出てくる転生者は今後書く作品に主人公として出していくつもりなので楽しみにしてもらえると嬉しいです。

?「唯湖、いつ私は出るの?」

「次の話で出すからもうちょっと待ってて」


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番外編


なつひ「長い間休載してしまい申し訳ないです。作者の都合上小説を書く時間が取れませんでした。こんな小説ですが、数少ない読者様にはこれからも読んでいただければ幸いと思います。今回はリハビリを含めた番外編となります。それではどうぞ。」


 

第97管理外世界地球

 

 

 

な「もう夏だねぇー。海とか行きたい」

 

ク「そだねぇー」

 

由「それじゃあ皆さんを誘って行こ?」

 

 

私達3人は海鳴にある家でそんな話をしていた。ちなみに竜斗は出掛けている。

 

な「じゃあ六課の人達に連絡してみる。」

 

私は通信モニターを開き八神部隊長に繋ぐ

 

 

「なつひ?どないしたん?」

 

な「こんにちは、八神部隊長。せっかくの休暇ですし海とかどうかなと。」

 

「ええなぁ~。皆にも伝えといたるわ。んでいついくん?」

 

な「明日辺りにでもと思います」

 

「了解や~」

 

 

通信を終えクロと由亜に向き直る

 

 

な「水着買いに行くよ」

 

ク・由「りょーかいー」

 

 

私は竜斗にメッセージを送り準備をして3人で家を出た

 

 

 

海鳴市内ショッピングモール

 

 

竜「待ってたぞ」

 

ク「ごめんねー竜斗。呼び出しちゃって」

 

竜「構わないさ。」

 

由「それじゃあ中に入ろ?」

 

 

竜斗と合流したのち店内へと向かう

 

 

 

水着売り場

 

 

な「それじゃ選ぼっか」

 

私達3人はこれがいい。それがいいと各自好きな水着を選ぶ。竜斗はすぐに選び終わったみたいで店の前にあるベンチに座っている

 

 

な「私はこれでいいかな。」

 

ク「じゃあ私はこの水着~」

 

由「私も決まったよ」

 

それぞれ選び終わり会計を済ませる

 

 

竜「やっと終わったか。ずいぶん時間がかかったな」

 

な「竜斗とは違って女の子は時間がかかるの」

 

 

竜斗はそんなもんなのか。と言いながらも荷物を持ってくれる

 

 

ク「せっかくだしお昼も食べていこーよー」

 

由「そうだね。時間もいい感じだし」

 

 

クロの提案で昼食をファーストフード店で済ます事になった

 

 

翌日

 

 

「皆集合したな?」

 

部隊長が六課の皆さんに連絡を取ってくれて全員集合。賑やかになりそうだな。と私は思った。

 

 

~移動中~

 

 

ク「うーみだーーー!」

 

「クロ?他の人達もいるんだからはしゃぎすぎないようにね」

 

 

クロが着いて早々叫び、あんや先輩に注意される。前世でも見慣れた光景だった。

 

 

「そんじゃまぁ着替えにいこか」

 

 

それぞれ喋りながら更衣室へと向かう。更衣室へ入り着替えていると聞き覚えのある声が3つと聞き覚えのない声が1つ聞こえそちらを見ると

 

 

カ「海なんて久しぶりだね」

 

チ「こっちに来てから来てなかったもんね」

 

ヒ「楽しみですね」

 

?「今日は楽しんでいこー!」

 

な「なんでカグラ達がここに?てかもう一人って…」

 

由「あ、チサトちゃんに私が連絡したんだぁ~」

 

 

まぁ、それは別にいいのだけどなんであいつがいるのよ…。

向こうもこちらに気付いたらしくこちらへ来る

 

 

カ「やっほー、なつひ~」

 

ヒ「どうも…」

 

チ「おひさー」

 

 

この3人だけなら分かるがもう一人はなんでこの世界にいるの…

 

 

唯「やっはろー。皆元気してた~?」

 

な・ク・由「唯湖ーー!?」

 

 

唯湖side

 

 

唯「んーそろそろこちら側で見てるのもつまらなくなったなぁ…」

 

私は独り言も呟く

 

唯「そうだ!私も向こう側に行こう!」

 

サプライズサプライズ~。どうせ行くなら驚かせた方が楽しいよねぇ~

私こと唯湖はそう思いながらあちら側へ行く事を決める。

 

唯「カグラ達の方に転生しよっと」

 

 

フフフ…楽しみだなぁ~

私はなつひ達の反応を楽しみにしながら転生する

 

 

 

~海へ行く前日・カグラside~

 

 

カ「さて、海に行こう」

 

ヒ「急ですわね」

 

チ「息抜きにちょうどいいんじゃないかな?」

 

 

私達はそんな話をしていた。ソウマは自室で何かやっているようで出てこない。

そんなとき誰かが訪ねてくる

 

 

カ「誰だろ?」

 

ヒ「私が出ますわ」

 

 

ヒナタが玄関へと向かい扉を開ける

 

 

唯「やっはろー!」

 

 

間抜けな感じの声が聞こえその人物は襲来した…

 

 

~回想終了~

 

 

 

唯「と、まぁこんな感じでこっちに来たってわけー」

 

 

な「あんたはまったく…」

 

 

あきれる…本当に…

 

 

ク「いやぁ~びっくりした~」

 

唯「私もこっちの世界に興味が出てきちゃって。職権乱用?ってやつ?」

 

由「ちょっと違うかも…」

 

「なつひちゃんこの子は?」

 

なのはさんは私に唯湖に関して聞いてくる

 

 

な「前世での友達ですよ。」

 

「そうなんだぁ。唯湖ちゃんよろしくね?」

 

唯「はいっよろしくです~」

 

 

なのはさん達には本当のことは言えない。まぁ危害を加えてくるようなら対処するまでだ。

 

 

ク「早く海の方いこーよー!」

 

「そんじゃいこか」

 

 

クロと部隊長に押されつつ海の方へと向かった

 

 

な「竜斗、エリオ君お待たせ」

 

竜「遅かったな。何かあった…っておい」

 

 

竜斗は唯湖に気付く

 

 

唯「あ、竜斗だ~おっひさー!」

 

竜「なぁなつひ、あれは唯湖で間違いないんだよな?」

 

な「うん…」

 

 

竜斗は信じられない、といった感じだ

まぁトラブルはあったものの海に来たわけだしとりあえず楽しもう

 

 

何組かに別れてのビーチバレーをしたりかき氷を食べたり泳いだりしていたらあっという間に時間は過ぎて行った

 

 

「もうそろそろいい時間やし宿とってあるからいこか」

 

ヒ「私達は帰らせていただきますわ。たまたま会っただけですし」

 

「そぉか?唯湖はどないするん?」

 

唯「私は残ろうかな。なつひ達と話したいこともあるし」

 

 

唯湖は私達が何か聞きたげな感じと思ったのか残るらしい

 

 

カ「そんじゃまたねー」

 

ヒ「失礼します」

 

チ「由亜ちゃんまた誘ってね~」

 

 

ほんと、あの子達は襲撃者?って思うくらい馴染んでいた

 

 

「皆いこっか」

 

なのはさんの言葉に

はーい。と返事をして宿へと向かった

 

 

 

~某旅館内~

 

 

宿に着き部屋に入る

 

 

部屋割りは男子は同じ部屋。まぁ人数少ないしね

 

女子側はロードの隊員、スターズとライトニングと言う感じ。部隊長と唯湖はロード側の部屋となった

 

 

な「まぁ色々と聞きたいことはある…」

 

 

私は唯湖へ思った事を言う

 

なぜこちらの世界に来たのか、あなたがこちら側に来て支障はないのか、等

 

 

唯「まず1つ目は単になつひ達の事が心配だったから。2つ目の事は特に問題ないかな」

 

 

「なつひ?2つ目の事私にも分かるよう説明してくれるか?」

 

 

八神部隊長がその話に食いついてきた。想定の範囲内ではあったが

 

 

な「まぁ驚かないで聞いてくださいね。この世界はそこにいる唯湖が描いた物語ということです」

 

「物語?ちゅうことは私達は作りもんってことか?」

 

 

八神部隊長の言いたいことはよくわかる。でも…

 

 

な「いえ。八神部隊長達はちゃんと存在しています。ただ誰がどう動くか、この後何が起きるか等を唯湖が決めている。ただそれだけです」

 

「信じられへんな…」

 

 

驚くのも無理はないか。

 

 

な「出来ればこの話は秘密ということにしてください。混乱させたくはないので」

 

 

この話はここで終わらせお風呂に入り就寝し翌日に帰宅となった

 

 

 





唯「失踪してすいません。リアルな話で仕事が忙しく長い間お待たせする形になってしまいました。」

な「本当にね。こんな小説を読んでくれる読者さんは少ないんだから」

唯「今回は短めの話になってしまいました。これからは遅くても月1で投稿出来ればと思います。新キャラ案が無かったため作者乱入と言う形を取りました。」

な・唯「これからもよろしくお願いいたします」


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