転生先はこの世の地獄 (特殊作戦群)
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えっと・・ハイ、自分殉職しますた・・・

気が付けば目の前が一面の霧覆われた場所・・「ここは?・・・」呟いた時・・


「此処は何処だ?。俺はたしか手榴弾に覆いかぶさって・・・」

 

「ハイ、そうです。貴方は作戦途中に殉職しました。」

 

後ろからの突然の声により振り返ると、そこには10人男がいれば10人振り返るような美人がいた。すると

 

「貴方は世の務めを最後まで全うしました」

 

神と言う美女は言い

 

「聞かせてくれ、俺以外に戦死者は出たのか?けが人は?」

 

聞き、神は

 

「自分よりも他の方を本当にお優しい、既にこの世を去られた貴方に言うのは酷ですが死者は1貴方以外に出てはいません、負傷4いずれも自衛官の方だけです」

 

彼女は言い

 

「そうか、最後までその任を全うできたんだ・・やりきったんだ後悔はないよ。さぁて地獄で金正要をボコるかそれと俺が殺しちまった人民軍の連中と閻魔大王とでも酒でも交わすか」

 

言うと

 

「貴方のような方はまだ死ぬべきではなかった。他の人を思いやりそして他の人のために自分を犠牲に出来るそんな貴方を・・・早すぎますそれに職業軍人最悪の事態は覚悟していたとしても殺す事も、殺される事も・・・でも」

 

彼女は言い

 

 

「それらをすべて踏まえた上でも貴方は・・・まだこっちに来るべきではないです。ですので、別の世界に転生してもらいます。」

 

「転生?」

 

俺は聞き慣れぬ言葉に首をかしげ

 

「そうです。別の世界にあなたを転生させます。何かお望みの事があればできる限り叶えますが」

 

そう言われ

 

「分かった・・・・転生するなら日本が良い。俺が生まれ育った国だし・・・それと同姓同名にして欲しい。」

 

「その他は?」

 

「と言うと?」

 

「例えば、武器弾薬が無限になるいわいるチートやその他です。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

少し考えるが

 

「だったら、自分の部屋を武器弾薬がある武器庫にしたいな・・あとハンビーとか車両が欲しい」

 

「クスッ、分かりました」

 

そう言うと彼女は二つの鍵を俺に渡す。

 

「こちらの鍵は貴方の家の鍵です。そしてもう片方が貴方が望んだ武器弾薬いわいる武器庫の鍵です。」

 

「これで、全てですか?」

 

神に言われ、

 

「ああ、そうだ。」

答えると

 

「そうですか、でしたら最後に私からもう二つプレゼントがあります。」

「二つ?」

 

聞くと

 

「そうです。ですがそれは転生してからのお楽しみです。」

 

それと最後に

 

「で俺はどこに転生させられるんだ?日本のどこに?」

 

聞くも

 

「秘密ですw」

 

言われ足元に穴が現れる、

 

「私は、常に貴方の隣にいます神のご加護があらんことを」

 

俺はその穴を通り転生した・・・・・




次回~ハイ、えっと、秋山一尉無事に転生しますた。


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ハイ、えっと、秋山一尉無事に転生しますた。

目を覚ますとベッドで寝ていた。しかし、横には・・・・・・


「ハッ・・・・・・・」

 

めを覚ますと自分は布団で寝ていた。起き上がると隣に女性が寝ているのが解る・・・・」

 

「あれ・・・俺前世で結婚なんてしてたっけ・・・・」

 

そう思っていると彼女も起きる。

 

「・・・・おはよ・・・あなた・・」

 

「えっと・・・君誰?」

 

「はっ?ちょっと大丈夫?ねぇ、私、貴方の妻の秋山葵よ大丈夫?」

 

「ああ、大丈夫、大丈夫」

 

ホントは全然大丈夫ではない。そのままトイレに行くとポケットから携帯の着信が入る。

 

「ハイ、もしもし」

 

「第二の人生満喫していますか?」

 

紛れもなく、前世で人違いで俺を殺した神様だった。

 

「詳しい状況を教えて欲しい、すまないが今混乱してる。」

 

そう言うと

 

「ハイ、貴方は同姓同名の秋山優希、職業前世同様陸上自衛隊特殊作戦群、階級も変わらず一等陸尉。OKですか」

 

「ああ、OKだ。こっちから聞きたいことがある・・俺の横で寝てた女はだれだ?」

 

「そのことでしたら、あなたの奥様ですよ。身元もはっきりしてます。旧姓新倉葵今は貴方と結婚し秋山葵となりましたが、あなた高校の時同級生にいた子覚えていますよね・・・・」

 

「・・・・・・・・あ~あ、あの新倉葵ね・・・ってえ~~~~~~~~」

俺が驚いてると

 

「優樹、制服出しておいたし、朝食もできたから早く出てきてね」

 

葵のドア越しに声が聞こえてくる

 

「分かった。」

葵に返事をし

 

「で葵の今の仕事は?」

 

「貴方と同じく、自衛官。担当と専門は情報関連で、階級は二等陸尉です。」

 

細かい情報をを聞いた俺は

 

「分かった。ところで例の鍵の事は葵も知ってるのか?」

 

「ええ、あの武器庫の中には貴方と葵さんの武器、弾薬が保管されています。」

 

詳しい情報を教えてもらったところで電話を切る。ダイニングに行くと美味しそうなご飯がずらりと並んでおり、二人で瞬く間に食べきる。そして出勤のため制服に袖を通すいつも着慣れた制服を着こなし

 

「葵、まだか?さっさとしないとおいてくぞ」

 

寝室に叫ぶと

 

「待って、あと少しだから」

 

葵の着替えを待ち、戻ってくると綺麗に制服を着こなしていた。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

思わず見とれていると

 

「どうしたの?」

 

葵に聞かれ

 

「いやなんでもいない」

 

答えてると

 

「おはようごいざいます!!」

 

隣のリゾネットから一人の女性が出てくる

 

「おはようございます。」

 

見るからにナイスバディー・・・・・・見とれていると背後から殺気が・・・

 

「ふーん・・優樹はああゆうふうな、ナイスバディーな女性がいいんだ・・」

 

「おいおい、なんでそうなる。」

 

葵と言い合いしていると

「夫婦仲が円満でいいですね、フフ」

 

といいその女性は言行ってしまった。

 

俺達も車に乗り駐屯地に出勤していった。しかし時は着々と終わりの時に向かって歩き始めていた。




次回~えっと、ハイ葵と通じ合うことができました。


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えっと、ハイ・・葵と通じ合うことができました。

転生後に色んな事があり理解が追いつかない優希だったが、衝撃の事実を知ることに・・・


「ハァ~」

 

ため息をつくと自分のオフィスのドアを閉め考えていた。

 

前世では確かに独身だった・・・だが現実は起きてみれば自分の隣にパジャマ姿で寝ている妻が居る。どう考えてもアレの差金としか思えなかった。確かに葵とは前世ではとても親しい、友達以上恋人未満の間柄だったのは覚えているがいくらなんでも・・・と考えているところへ

 

「失礼します。榎本三尉入ります。」

 

どうやら俺の部下らしい。

 

「で、要件はなんだ榎本三尉?」

 

尋ねると

 

「ハイ、この書類に確認の印鑑をお願いします。」

 

そう言われたので書類に目を通し印鑑を押す

 

「確認、ありがとうございました。」

 

榎本三尉は書類を見て印鑑が押されているかを確認し出て行った。この世界での自衛隊は妙に装備がいい・・普通科連隊にせよ特殊部隊にせよ。そして自分の肩書きも・・デスクに置かれているそれをまじまじと見る。

 

「特殊作戦群第一中隊、中隊長補佐兼第一小隊・小隊長」

 

と書かれている。自分は果たしてそれほど優秀なのか・・・・・?疑問は絶えない。休憩時に朝掛かってきた電話番号をリダイヤルすると・・・3コールぐらいでつながった。

 

「もしもし、聞こえる?」

 

「ええ、バッジりですよ」

 

やっぱり神様に繋がった・・・これほんとに携帯か?ww

 

「俺の肩書きと言い、朝の葵の事といい全部アンタの差金か?」

 

「ええ、最も葵さんに至っては前世のあなたの葬儀にわざわざ参列するためにすっ飛んできて、あなたの柩のにしがみついて大泣きしていたんですから、貴方に想いを伝える前に貴方は逝ってしまった・・やりきれない思いと、責任をこちらとしても感じていました。」

 

その事を聞くと、俺としても葵をないがしろには出来ないし心が痛かった。更に衝撃の事実を俺は知ることになった。

 

「ほんとは、貴方にこの事実は伏せようかとも思ったんですが・・ここまで話すとそうもいかないようですから話します。・・・・葵さんは貴方の部隊葬儀が終了した後、間もなくに交通事後で他界してるんです。事故で貴方が逝った後、貴方との思い出を自転車で巡っていたいた時に・・・」

 

「なっ!!・・・・・・・・・・・」

 

神様の一言に俺は凍りついてしまった。・・・葵が死んでる・・・・

 

「なぁ、つまり葵も・・・・・・」

 

「ハイ、ただし彼女は貴方の傍に居たいと言ったため貴方と同じ世界に転生させました。その際私が貴方の意識定着時間をいじりあなたよりも先に葵さんの意識を定着させ夫婦にしました。」

 

その話を聞く限り俺よりも先に葵の意識が先に定着し、少し後に俺の意識が定着したということ・・・らしい。

 

「つまり葵には前世の記憶があると言いたいのか?」

電話越しに神に言うと

 

「ええ、そうです。彼女はすべての記憶があります。前世での、そして貴方に対する想いもそのままに。でも彼女に一箇所だけ変えた所があるといえば、彼女が秀才な才女で貴方と同等のレベルの最精鋭自衛官になるために必要なスキルを彼女に与えたぐらいです。」

 

その話を聞いた俺としては彼女を大切にしないといけないと思い始めていた。前世でもよくよく思えば彼女は積極的にアプローチしてきていたのだから。

 

「分かった、教えてくれてありがとう。」

 

そう言い俺は携帯の電源を切る。その後昼食を幹部食堂でとり午後からは明日行う予定の演習に向け武器の確認に来ていた。

 

「{前世の特殊作戦群は基本がM4かHk416ハンドガンはUSPか9mm拳銃だったがなぁ}」

そう思いながら武器庫を見ている大多数の武器があった。午後からは武器陸曹の連中を手伝い弾薬の輸送を行い武器庫に弾薬を詰め込んだ。

 

一日が終わり車を止めている駐車場に行くと既に葵が待っていた。

 

「今日一日お疲れ様。」

 

葵からのねぎらいの言葉に

 

「ありがとう、葵」

 

なぜか素直にこの言葉が出た。その後自宅に帰ると

 

「葵、今日は俺が料理するから待ってて」

 

独身時代に叩き込まれた、料理を作り葵の待つダイニングに持っていく。

 

「うわ~、美味しそう。優希これどこで習ったの?」

 

と聞かれ此処で俺は言った。

 

「前世で上官から叩き込まれていたんだ」

 

そう言うと

 

「ツッ」

 

葵が反応を見せ

 

「優希は知ってるんだね、私の正体・・・・」

 

葵は肩を落とすが

 

「謝るのは俺のほうだ、あの時葵の気持ちに気付いてやれずに・・・」

 

俺から謝る。すると葵は写真立てを持ってくる。そこには結婚式の時の写真が載っていた、制服姿の俺と横に葵が腕を組みんだ写真が・・・

 

「今からでも、頑張って本物の夫婦になろ?こんな形になったちゃったけど・・私貴方の事が好きよ」

 

葵は俺に抱きついてくる・・それに対し俺も葵を抱きしめ返す。そして

 

「俺なりに葵を大事にしてくよ・・」

 

葵に言い彼女も深く頷いたのだった。それから俺達は前世の話で盛り上がりながら夕食をとった。すると

 

「そういえばさぁ、私が転生する時この鍵が必要になるときが来るって言ってたけど中身はなに?」

 

葵に言われ

 

「あれ?聞いてなかったのか?俺の時は既に中身は知ってるって聞いたが・・そうだな確認しとくか」

 

そう言い

 

俺も鍵を取り出し地下室に向かった。地下室に行くと大きな倉庫みたいなのが二つあった。俺が左葵が右と鍵を刺し回すと中身は

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

二人して固まり

 

「ねぇ、優希この武器ってさぁ普通保有禁止だよね・・・」

 

葵が武器を見ながら言い

 

「ああ、そうだな基本武器は日本では散弾銃や狙撃用ライフルまでで尚且つ装弾数はチャンバーに一発入った状態にしても二発計3発までしか入らないんだ。それに

5.56mm弾の使用する武器は原則保有禁止つまり俺達は立派な法律違反を犯している事に成る。」

 

それもそのはずである。なんでM4に89式を始めとしショットガンに至ってはM37ライアットやM1100、M870狙撃用にSR25、M1A1、M24SWS、M40、PSG-1などここにある殆どのものが違法であった。・・・

 

「全く、まいったわね。あの神様には」

 

葵が笑いながら言い

 

「全くだ、これ見つかったら一発で俺も葵も免職&ムショ送りだな」

 

と言うが葵は

 

「優希とだったらどこでも一緒に行くよ!」

 

と笑顔で言ってくれた。そして同じ要領で右のロッカーを開けると弾薬が満載状態であった。

 

「これなら戦争ができるぞ・・・・・」

 

「本当にこれ何に使うんだろうね?」

 

葵も言い首をかしげていた。とその中にダンボールがあり葵が開けると

 

「これMREよ・・・」

 

「どれどれ。」

 

俺もいくつかの箱を開けるとMREが入っていた。それと一緒に手紙も

 

「拝啓、秋山御夫妻へ

私のミスによ貴方の命をうばってしまった事をここに謝罪しここにこの大量の物資を送ります。遠くないその時、この武器、この弾薬、食料が必要になる時が来ます。ですのでどうか大切にしその困難を切り抜けてください。そしてお二人のお幸せをお祈り致します。」

 

そう書かれていた。

 

「粋な真似してくれるな、あの神様」

 

「ええ、私は自分の不注意で死んじゃったけど転生してこうして貴方の隣にいられるこれでもう満足、幸せだよ」

 

葵は言い

 

「とりあえずこの武器に関しては封印だね、そのときが来るまでは・・」

 

「ああ、そうだな」

 

そう言い俺も葵も武器、弾薬、食料を中に戻し再度鍵をかけた。そして地下室からダイニングに戻り、夕食をとり、お風呂を済ませると朝と同じように寝室に行くするともう葵が寝る支度を整えていた。

 

「あ、湯加減どうだった?」

 

「ぜんぜん、ちょうどいい感じになっていたよ。」

 

そう答えると俺も布団に入る。

 

「おやすみ・・・」

 

葵の声を聞きながら俺は眠りに落ちていくのだった・・・



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えっと・・ハイ・・地獄のはじまりです・・

その時は唐突に訪れた・・・今度こそ大事な人を守りそしてこの地獄を生き抜かなくては・・それが内心の心境だった・・・


床主市上空・・・

 

「こちらアルファー2-1、目標上空まで後・・・6分」

 

周りには、ブラックホークが数機と着陸時の援護のためのアパッチが数機飛んでいる。

 

「本部よりアルファー2-1、諸君らは市街や学校等などで取り残されている生存者の救出にあたってくれ。一部は発電所など重要拠点の防備に当たれ」

 

「了解、2-1」

 

無線に言い、後ろを見ると部下たちと一人が乗り込んでいる。

 

「全員、聞いたな。俺達は第一目標藤美学園屋上にてファストロープ降下の際もし降下が困難な場合、アパッチがらの機銃掃射にて援護する。」

 

「了解!!」

 

機内から部下達が叫ぶ。俺はそのまま機長に

 

「目標まで後何分だ?」

 

「後、5分ぐらいで降下ゾーンに到着します。」

 

機長がいい

 

「分かった、ありがとう」

 

部下達に向き直り

 

「いいか?着陸後はできる限り、敵を排除し生存者を救出しろ、CH-47が生存者と我々を回収する」

 

「隊長!」

 

一人の部下が

 

「敵とは・・・敵とは一体なんなんですか?」

 

「俺もよくわからん、人が人を食うなんて科学的にも説明がつかん・・」

 

眼下に広がる地獄を見ながら思うのだった・・

 

 

遡る事数時間前・・・・・・・

 

「秋山一尉いるか!!!」

 

突然オフィスのドアを開けてきたのは上官で中隊長の板井三等陸佐だった。

 

「何事です、板井中隊長?」

 

書類を整理していた俺はいきなりの事だったが

 

「いいからこっちこい!!」

 

俺は引っ張られるまま連れて行かれテレビのあるところまで行くとそこに撮されていたのは地獄だった・・・・

 

「目の前で、信じられないような事が起こっています。死体が起き上がり人を襲っています!!」

 

リポーターが現地からリポートされているのを見るととてもじゃないが直視出来なかった。中隊長に向き直ると

 

「板井三佐、我々に出動命令は?」

 

「いや、秋山一尉まだだ・・・」

 

テレビのリポートを見る限り外では恐ろしい事が起こっている、しかし国民を守るはずの我々自衛隊に命令が来ない・・・・それは、この世界の自衛隊も同じようだ・・・守るために武器を持っているのにそれを使うことが許されない・・とその時

 

「各中隊幹部は会議室に集合せよ、繰り返す各中隊幹部は会議室に集合せよ」

 

会議室に向かうと人だかりができていたが「中隊補佐」の肩書きを持つ自分は入ることができた。中に入ると

 

「政府が現在我々自衛隊の治安維持出動に関して議論しているが、それでは間に合わない既に一部の陸自、海自、空自が自主出動している。よって、武器使用も含め我々も出動しようと思う。なお全責任は群司令官である私が取る。」

 

そう言っていた時だった。

 

「失礼します。」

 

一人の女性隊員が会議室に入ってきた。

 

「情報担当幹部の秋山二尉です」

 

そう言い群長の前まで行き

 

「さきほど、知事が公安員会との協議の上で警察機構でのこれ以上の治安維持は不可能と判断し総理に自衛隊の治安維持出動を要請、これが正式に受諾されました。そして先ほど正式な出動命令がおりました。」

 

「本当か、秋山二尉」

 

郡長が葵に言い

 

「ハイ、正式な命令です」

 

葵が言うと

 

「みんな、聞いたな各中隊は急いで出動準備にかかれ」

 

そうして、我々特殊作戦群も市内で取り残されている市民の救出活動のため出動準備を始めたのだった。因みに各中隊において任務の内容がバラバラである

 

第一中隊

市内で取り残された民間人の救出。

 

第二中隊

インフラなどの重要拠点の防備、尚普通科連隊が到着次第交代

 

第三中隊

重要人物の救出(県知事、その他議員)

 

等に分けられ自分が所属する第一中隊は民間人の救出であり各中隊に現地の状態がどのようなものなのかを情報収集のため各中隊、各小隊に一人づつ情報担当幹部が同行すことになった。・・・・

 

ヘリ離陸前・・・・

 

「小隊集合!!」

 

全員が目出し帽を装着しプレートキャリアを装備し、弾倉、手榴弾、等必要な装備をまとめメインアームはHk416,サイドアームは9mm拳銃改となっていた。

そこに、

 

「伊崎一等陸尉でしょうか?」

 

自分の特戦での偽名を呼ぶ声があり後ろを振り返るとあろう事か、ウチの小隊の情報担当が葵だと言うことが分かった。

 

「第一小隊付き情報担当要員、秋山葵二等陸尉です」

 

葵が敬礼する。装備をよく見ると、防弾チョッキ2型に弾倉をモールシステムで装備していた。レッグホルスターにはSIG220事9mm拳銃改を装備しているのが分かる。89式小銃に関しては前世で使っていたようなものではなくハンドガード部分がレイルシステムに換装され、ストックもクレーンストックに換装されていた。更に彼女は無線機も背負っていた。それを見て

 

「佐藤三曹」

 

「ハイ、隊長!!」

部下を呼び

 

「無線機を代わりに持ってやれ、事前の打ち合わせではヘリ周辺の防備のはずだったよな」

 

そういい、葵から無線機を受け取りそのまま佐藤三曹に渡す。そして全員でヘリの中に乗り込んだ・・

 

 

 

 

現状・・・・・

 

「伊崎一尉、目標上空に到着、しかし多数の敵勢力によりファストロープは不可LZを確保してからになる」

 

機長が俺に言い、つけてるインカムで護衛で一緒に来たアパッチに

 

「屋上の敵の排除してくれこのままじゃファストロープで降りられん」

 

そうすると

 

「了解、機銃掃射で始末する。」

 

といった後、屋上に居る敵勢力に対し容赦のない銃撃を浴びせある程度の安全が確保されると

 

「感謝する、此処からは俺達Sの仕事だ」

 

インカムに言い

 

「よし、行くぞ降りろ、降りろ、!!」

 

ヘリから数本のロープが下ろされ、また一人、一人と降りていく。そして俺と葵の番になり俺はは左、葵は右と一斉に降下していく。のだった・・・・・




次回~えっと・・・ハイ・・任務開始です。~


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えっと・・・ハイ・・任務開始です。

ロープ降下した先はもはや目を覆いたくなるような光景だった。しかしこれは紛れもない現実。・・・・


藤美学園屋上

 

「スタンッ」

 

学校屋上に降下するとそこは既に地獄だった。あたり一面血まみれ、先に降下した部下達が集まっており

 

「よし、二人ひと組で搜索に当たれ。武器の使用に関しては遺憾ながらいつもどおりだ

対象がこちらの警告に従わない、もしくわ要救助者が襲われており状況を打開するにはこれしかないという状況、最後に正当防衛だいいな?」

 

「ハイッ」

 

後ろで顔色を悪くしてる葵にも

 

「おい、秋山二尉?しっかりしろ!!」

 

「ハイッ、すみません」

 

葵は謝る一方だったので

 

「秋山二尉は俺について来い」

 

既に部下達はここのランディングゾーンを防備するメンバーを残し学校内に突入して言った。

 

「行くぞ、秋山二尉」

 

そう叫ぶとHk416に弾倉を装填しチャージングハンドルを引きいつでも撃てる状態にしておく。そして自分自身も内部に突入していく。

 

後ろから

 

「待ってください!、伊崎一尉」

 

慌てて葵が付いてくるのがわかった・・・。

 

 

????・・

 

「孝さっきのヘリ見えたか??」

 

「いや、そんな余裕ねぇよ」

 

幼馴染の永言われるが僕はそこまで気にするよな余裕はなかった。

 

「永は見えたのかよ?」

 

走りながら言っていると

 

「今、そんな事言ってる場合じゃないでしょ。」

 

もう一人の幼馴染、宮本麗にどやされる。が

 

「孝、さっききのヘリは陸自のブラックホークだ、屋上から離脱していくのが見えた・・つまり何らかの隊員をよこしたのではないかと思ってる。」

 

「だからなんだってんだよ、別に助けに来てくれた訳でもないだろうに」

 

遡る事少し前・・・・

 

屋上でいつも通りにサボっている僕は正面玄関で不審者がうろついているのが目に入り見ていたが・・それを止めに入った教師が殺され、殺されたはずの教師が別の教師、そして生徒にお仕掛かり始めたのであった。教室に戻った僕は、麗や永に事を説明し授業を抜けたのだが・・既に遅かったのだ

 

「で、永どう脱出する?」

 

「教室棟は人で溢れかえってるから、管理棟から逃げるよりないな」

 

下からは悲鳴が絶え間なく聞こえ下に行くことは危険であると言う事がいやでもわかった。と管理棟に向かっていた時だった、廊下の脇から現国担当の教師脇坂が足を引きずりながら出てきた。

 

「まさか、邪魔するつもりじぁ・・」

 

麗が不安そうに言うが脇坂はまっすぐこっちに来たかと思ったら、麗に襲い掛かった

 

「オラァ、脇坂こっちだ」

 

バットを振り回し威嚇し麗はモップ先をそのまま脇坂に突き刺すが・・・

 

「なんで?、心臓に突き刺したのに!!なんで動いていいられるの?」

 

確かに異常だった。

 

「麗、今のうちに引き抜け!!」

 

永が背後から押さえ込みその隙に麗が刺したモップの柄を引き抜く。しかし、その時僕は見えた、確かに心臓から出血しているのに脇坂は動いている・・・つまり

 

「永、麗、脇坂から離れろ、もう奴は普通じゃない!!」

 

「心配すんな!!すぐに投げ飛ばして・・・・くっ・・なんでこんなに力が強いんだ!」

 

信じられない力で押さえ込まれ永が逆に危機的状況になった時だった。

 

「ドンッ」

「ドンッ」

同時に銃声が響き、脇坂の頭が弾け飛び、振り返ると迷彩服に自動小銃それに目出し帽で顔を隠した自衛官と後ろに普通の格好をした自衛官が小銃と拳銃をそれぞれ構えていた。・

 

「要救助者、三名発見」

 

目出し帽を被った隊員が無線で報告しているのがわかった。・・それが彼らとの出会いだった。



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ハイ・・・この世の地獄進行中&トラブルです

学校の中はまるでこの世の地獄だった。そんな中俺と葵は学生3人を保護する。しかし同時にトラブルも起きる。


「大丈夫か?、怪我してないか?」

 

俺が尋ねると

 

「・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

三人共固まっていたが、無理もない目の前で人の頭が弾け飛ぶ瞬間を見たのだから。

 

「俺達は自衛隊だ、ここ周辺での生存者を救出するように上から指示を受けてきた。」

 

手を差し伸べる。男子生徒が手を取り立たせ

 

「自己紹介は後だ」

 

俺は三人を見渡しながら言ってると

 

「伊崎一尉、後ろっ!!」

 

葵に言われ振り返るとさっきと同じような奴らがこっちに近づいており降りてきた階段を塞がれ

 

「クソッ、秋山二尉それに君達も着いてこい」

 

上に引き返す退路が絶たれ

 

「了解です」

 

「わ、分かりました」

 

俺達はやむなく下の階へと移動する。下の階でもまるで某バイオハザード的な光景が広がっておりとあるドアの前に感染者が集まっていたが

 

「秋山二尉、フラグ」

 

葵に手榴弾を要求したが

 

「しかし・・・」

 

後ろにいる民間人を思って躊躇っているのだろうがコンな状況で躊躇えば待つのは死の一文字だ

 

「ッッ」

 

葵のポーチから強引に手榴弾を取り安全ピンを引き抜きドアの前にいる奴らの前に転がす

 

「伏せろ」

 

影に全員が隠れ数秒後に爆発音が響き

 

ドアの前にいた連中は吹き飛んでいた。急いでドアの前に行きドアはかろうじて持ちこたえており中に入ると

 

「ゲホゲホッ」

 

男子学生一人とおそらくは校医の先生と思われる二人がいた。

 

「自衛隊です救出に来ました。やり方が乱暴になったのは謝罪致します。しかしあの他に突破方がありませんでした。」

 

俺が言った時

 

「一尉、」

 

葵が指さした所に・・・ベットに寝ていた血まみれの人が起き上がり校医のそばにいた男子学生が

 

「おい、おい岡田ッ!」

 

名前を呼ぶが反応せず無言にこっちをむく・・・白目のまま・・・血を流したまま

 

こっちに一歩目を歩みだそうとした時銃声が響き眉間に風穴があき岡田と呼ばれていた学生だったそれは崩れ落ちた。後ろでは葵が拳銃を握ながら・・・それでいて手が震えていた。

「嘘だろ・・」

「マジかよ・・・・・」

「・・・・・」

 

後ろで学生三人が言うが葵は震える手でホルスターに拳銃を戻す。

 

「それでここら周辺で安全な所は??」

 

俺は校医と学生を見ると・・・・

 

「それだったら、職員室なんかはどうでしょうか?」そう言われた時だった

 

「アルファーリーダーへ屋上班隊長、どうぞ」

 

無線が聞こえ

 

「こちらリーダー、どうぞ何があった?」

 

聞き返すと

 

「ヘリパイからで燃料がギリギリです、隊長達のお戻りを待つ余裕がありません、どうぞ」

 

聞こえ

 

「・・・・・・・解った、そこに佐藤三尉はいるか?」

 

無線で聞くと

 

「ハイ、おります」

 

聞こえ佐藤三尉(榎本三尉)が無線に出て

 

「佐藤三尉に指揮権を委任する。どうやら俺達は間に合いそうにない。後は任せる」

 

すると

 

「りょ・・・了解しました。次のヘリはいつ飛ばせるかわかりませんが早急に飛ばせるように上に掛け合います。死んじゃダメですからね隊長それと屋上に予備の無線機を置いていきます作戦司令部とそれでコンタクトを取ってください。」

 

そう言い無線は切れた。そして皆の方に向き直り

 

「屋上のヘリの燃料が危なくて一旦離脱した、我々は次が来るまで独力で生き残らなければならなくなった」

 

皆に言うと葵を除いて皆が絶望的な表情へと変わる。無理もない、おいてけぼりをくらったのだから。




次回~え~~っと・・・ハイリアルサバイバルです~


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え~~っと・・・ハイ、リアルサバイバルです~

無線機を回収し職員室に一時退避した一行だが状況は悪化の一途をたどる


藤美学園職員室

 

「急げッ」

 

机と椅子でバリケードを組み立てこもる

 

「ふぅ・・・・・全くツイてない」

 

そう言いつつ屋上から回収してきた無線機を机に置き

 

「こちらアルファーオペレーションセンターどうぞ、」

 

無線機に呼びかける事数回

 

「こちらオペレーションセンター、アルファ状況は聞いている最新情報は政府は機能を多用途運用護衛艦いずも・かがに移し事態の対処に当たってる申し訳ないが救援は当分無理の可能性がある」

 

オペレーション・センターの報告に

 

「アルファ了解、俺達は見捨てられたわけじゃないな」

 

そう言い

 

「当たり前だ、必ず救出に向かうそれまで持ちこたえてくれ」

 

横から群司令官が割り込み

 

「了解です、最善を尽くしますアルファアウト」

 

無線切り

 

「それで、どうですか?」

 

おずおずと一人の男子学生が俺に聞いてくる

 

「当分の間救助は期待できそうにない、政府は洋上の多用途運用護衛隊群に政府機能を移した。つまり日本中がやばいって事だ。」

 

俺は言いながら愛銃のHk416Dのマガジンを交換する。そして

 

「秋山二尉、装備の確認をしておけ当分は殺るか、殺られるかの二択になりそうだ」

 

俺が言っていると

 

「そういえば先程は危ない所をありがとうございました、俺小室孝って言います、こっちが井豪永でこっちが宮本麗です」

 

小室と名乗った学生が自己紹介をし

 

「養護教諭の鞠川静香です」

 

白衣の保険医が言い

 

「三年の毒島冴子です」

 

「えっと二年の平野コータです。」

 

「・・・・・・高樹沙耶よ・・二年」

 

彼女は俺を見ながら言い葵が

 

「陸上自衛隊、小隊付き情報幹部秋山葵二等陸尉です」

 

言い俺が言おうとした時

 

「偽名じゃなくて本名で答えて頂戴、貴方の身なりを見れば特戦群の人間だって事はすぐに分かるわ」

 

高木さんは俺に言い

 

「おい、高木失礼だろいきなり」

 

小室くんは言い

 

「この人身なりからして特殊作戦群の隊員だよ本名なんて明かせるわけないじゃないか」

 

平野くんも言ったが

 

「いや、彼女に一理ある。素性が明らかでない半端者が一人いるだけで何かあった時に疑心暗鬼になる」

 

そう言うと俺はバラクラバに手をかけ

 

「井崎一尉」

 

葵がいう中バラクラバを取り

 

「!!ッ」

 

葵は驚き

 

「同じく陸上自衛隊・特殊作戦群第一戦闘中隊所属 秋山優希一等陸尉だよろしくみんな」

 

俺は言い横で口を金魚見たくパクパクしている葵に

 

「黙っていたことは謝るが俺もお前も夫婦である以前に自衛官だわかるだろ?」

 

そう言い

 

「ええ、でも後で少しは怒らせてもらうわ」

 

葵は言った。俺と葵を見て鞠川校医は

 

「あのメゾネットのおとなりさん!!」

 

思い出したように言い

 

「いつもお世話になってます」

 

俺は言った。そして俺達は今後の方針をどうするか検討するのだった。




次回~えっと・・・・どっちに転がってもヤバイです・・・~


皆さん数年ぶりでしょうか?どうも駄作者です。そろそろこちらも始めないとと思い帰ってきました、気長に見守って頂ければと思います。では


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えっと・・・・どっちに転がってもヤバイです・・・

職員室に一時退避した優希らだが、今後どう動くかそれに掛かっている。


学生と先生が話している中俺は葵から説教を受けつつも今現在の状況の確認・装備の確認を行っていた。

 

「全く・・・貴方が特殊作戦群の小隊長なんて知らなかったわよ。これでも私情報幹部なのに」

 

葵に小言言われる中

 

「済まないと思ってるが、例え夫婦でも防衛機密は漏洩できない。」

 

答え

 

「わかってるわよ、旦那様」

 

葵は頷き

 

「それよりも武器・弾薬の残量をチェックしとこう」

 

俺は言い

 

「了解よ」

 

葵は言い俺と葵は互いに、89式小銃改と特殊小銃{Hk416}そして9mm拳銃を安全装置を掛けて置き

 

「えっと・・・・5.56mm弾をセットしたマガジンがあと11本に9mm弾を装填したマガジンが6本そして手榴弾が4つだなあとは一応サプレッサー・・・か」

 

俺はデスクにマガジンと手榴弾を置き

 

「私も5.56mm弾をセットしたマガジンがあと10本に手榴弾が5つ内一個は貴方が保健室前の対象を排除するのに使ったからね後は9mm弾をセットしたマガジンが同じく6本ね」

 

装備品を前に

 

「弾薬は節約しよう、俺たちの家まで行けば補充は効くがそれまでは発砲は最小限にしないとな」

 

俺は言い

 

「そうね、撃ち始めればあっという間に弾薬はなくなるわ」

 

葵も頷き

 

「よし、それでいこう」

 

俺と葵は確認を終えマガジンと手榴弾をそれぞれポーチに収納しデスクに置いた小銃をを取ろうとした時

 

「これ、ヘッケラー&コックのHk416ですよね?・・・やっぱり噂は本当だったんですね、特戦群の主力小銃はM4系だっていうのは」

 

平野君が言い興味本位なのだろうがマガジンを外しチャンバーから弾を抜き

 

「ほら、持ってみる?」

 

言うと彼は目を輝かせ

 

「イイんですか?!」

 

言い、俺は

 

「ああ、弾倉もチャンバー内の弾も抜いたからな良いよ、特別だぞ?」

 

そういい彼に特殊小銃を持たせる

 

「すごい、やっぱり特殊作戦用小銃は89式じゃぁいくら改造しても近代回収しても無理ですもんね、グリップに、タクティカルフラッシュライトにACOGお高い値段の装備でも定番ですよね特殊部隊では」

 

彼は目を輝かせながらいう中

 

「自衛隊の人達に迷惑をかけるんじゃない、デブちん」

 

高木と名乗った少女にげんこつを入れられ、小銃を取り上げられ

 

「持つべき人が持つものでしょ」

 

と俺に渡してきた。彼はそのままグループに引きづられて行き、その光景を見ながら

 

「何とか助けて上げたいな・・・」

 

つぶやき

 

「ええ、そうね・・・」

 

葵も言った。そして俺も学生らの話し合いに参加し

 

「どう?小室くんまとまりそう?」

 

声をかけ

 

「あ、秋山さんえっと現段階で情報が少なくて・・・とりあえずは申し訳ないんですけど家族の安否の確認に付き合ってもらう事になると思うますすいません」

 

小室くんは言ったが

 

「謝る必要はないよ、国民を守るのが自衛隊の仕事だし俺達の任務は「救助任務」だからね」

 

そう言ってると、葵が

 

「優希、こっち来てみて」

 

教員のPCをいじっていたみただが俺を呼び

 

「どうだ、なんか情報はあったか?」

 

俺はいい

 

「ええ、この乱痴気騒ぎは日本規模どころか世界規模よ、米国は政府機能を日本と同じく洋上の空母に移転しロシアとイギリスは比較的無事韓国・北朝鮮・中国はまずい状態ね特に北と中国は通信が途絶しかけてるのよ」

 

葵は的確に情報幹部らしく情報を収集していた

 

「なるほどな、日本でまだマシな所は?」

 

聞くと

 

「今国内でマシな所は・・北海道と・・沖縄・・・与那国島・・・宮古島あたりの離島は比較的安全ねそれに自衛隊の部隊が駐屯してるし沖縄は米軍と自衛隊で共同で防衛に当たってるからまだまともだけど各空港とも軍・自衛隊関係者を除いて受け入れを制限し始めてるわ・・・」

 

情報がどんどん出てくる。そうしていると

 

「秋山さん良いですか?」

 

小室君らに声をかけられ

 

「ああ、方針が決まったかい?」

 

聞き

 

「はい、とりあえず互の親の無事を確認しに行った後、脱出します。」

 

小室君は言い

 

「こっちも情報がある。国内で逃げるなら、北は北海道、南は沖縄・与那国島・宮古島そこらへんがベストだ。ただ各空港も受け入れを自衛官・米軍関係者以外は制限をかけ始めているのがネックだから恐らくはメディカルチェックを受ける事になるだろう。」

 

説明し

 

「・・・・・・・・・」

 

一行は表情が暗くなるが

 

「だが俺達自衛隊は決して見捨てない。皆と家族の方々を必ず安全な所にエスコートすると約束する。」

 

俺は言い、皆が俺と葵を見て葵も頷いている。そんな中、言葉を発したのは三年の毒島さんだった

 

「とりあえず方針は固まったわけだ、だが個個が好き勝手動けば生き残れないだけじゃなく自衛隊の人達にも迷惑がかかってしまう、チームだチームを組もう」

 

彼女は言いそれぞれが武器を握り、小室くんは硬式野球用のバット、毒島さんは木刀、平野君は釘打ち機、宮本さんはモップの柄そして俺達はそれぞれ銃を握り俺はマガジンを再装着しチャンバに弾薬を送る。葵も同様の操作をしており、武器を持った人間の中に武器を持たない鞠川さんに高木さんが中心に入る。

 

「それでは行こうか?」

 

毒島さんはが言いバリケードをどかし俺達は反転生き残りを掛けて攻勢に撃って出たのである。




次回~えっと・・・あいつ撃ち殺してもいいすかね?~を予定しています。

次回は予定としてはあの「クズ」が登場する予定です。ではでは


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えっと・・・あいつ撃ち殺してもいいすかね?

生き残る為に反転攻勢に出た一行は脱出手段になりそうな学園のバスを利用しようと考えるが、そこに招かれざる客が来る、そしてそのある一つの行いに優希は怒りを覚える


正面玄関前階段

 

俺と葵そして校内で生き残っていた学生らの一部を保護し階段まできていたが

 

「やれやれ、あれじゃぁいくら待っても動いてくれそうにはないな」

 

階段の端から様子を伺い

 

「どうする?」

 

そんな中

 

「連中は音に敏感よ何か囮になるものがあれば一箇所に引き付けられるんじゃ」

 

高木さんは言い、それを聞いた小室くんが

 

「なら試してみるか・・・」

 

おもむろに近くに転がっている内履きを握り階段を降り行こうとするが俺が

 

「君が危ない橋を渡る必要はないよ、その為の自衛隊であり特殊部隊だ私がやる」

 

俺は言い

 

「秋山さん・・・」

 

小室くんは言ったが

 

小室君から靴を受け取り、葵に

 

「援護頼む」

 

そう言い、特殊小銃を預けホルスターから9mm拳銃を抜き、これまでの実戦で培ってきた心地の良い緊張感の中足音を立てずにホール付近まで行き左右を確認し左側の方に靴を投げる

 

「どんっ」

 

壁にぶつかりその音に釣られるように周りにいる死体共は移動を開始する音源に向かって。大体の数を引き付けることができた後ハンドサインで葵にこっちに来ても大丈夫だと合図を出す。全員がそろそろと移動を開始し一人また一人と学校の外に出ていくが

 

「がいぃぃん」

 

「「!!」」

 

刺叉を持った学生がさすまたをブツケテしまい、後方警戒の為に残っていた俺も葵もしまったと思い

 

「走れッーーー!」

 

急いでその学生の背中を掴み外に引きづりだし9mm拳銃で通過ルートの邪魔な奴だけを射殺しバスまで辿り付き鞠川校医が運転席に座り急ぎエンジンを始動し窓から平野くんが改造釘打ち機で外回りを片付ける。その光景を見て

 

「いい腕してるなッ」

 

言うと

 

「ありがとうございます」

 

平野くんは行った。そして全員が何とか乗ったかに見えたその時

 

「待ってくれーーーー」

 

遠くから学生と教員とおもしき集団が来るしかし、その光景を見たとき宮本さんの表情が強ばった

 

「先生出してッ」

 

突然言い放ち

 

「麗、ダメだろ確かに「あいつ」がいるが他の生徒を見殺しにする気か?」

 

小室くんは言い

 

「孝の言うとおりだ、確かにあいつは許せないかもしれないが個人的な感情で突っ走ったらダメだ」

 

井豪君も小室君同様に説得していたが俺はその時見てしまった、一人の学生が教員に助けを求め、教員はその学生の顔面に蹴りをぶち込んだのだ

 

「あの野郎ッ」

 

俺は小銃片手に飛び出し

 

「小室君少し出すの待つように頼む」

 

俺は言い小室くんは鞠川校医に出発を待つように言っている。脇目を降らずににその生徒の所まで走って行きその教師とすれ違うとき

 

「チッ」

 

確かに舌打ちをする音が聞こえた。内心

 

「{こいつ撃ち殺して良いですか?}」

 

自分に問うてしまうほどだった

 

 

「君、大丈夫か?」

 

顔を押さえうずくまる生徒を背負い俺はすぐにバスに戻る。そして直ぐに

 

「先生、出してちょうだいっ」

 

高木さんが言い

 

バスは学校の正門を突き破り学校をこうして脱出した。しかし紛れ込んでいる「ドブネズミ」は厄介だと思うことになる。

 

「少し、しみるけど我慢してくれ」

 

俺はバックパックから医療用品を取り出し顔の手当を行い手当が終わると学生は

 

「このクソ野郎っ」

 

先ほど蹴りを入れた教員に殴りかかろうとするが俺が直ぐに押さえ込み

 

「今はそんな事をしている場合じゃないだろう」

 

言い

 

「俺も見てはいたが法律にある緊急非難って知ってるか?自分が生きるためにはやむを得ず相手を殺してしまっても罪には問われないって言う法律があるのを」

 

言い聞かせ、学生は渋々椅子に座り

 

「よく知っていますね、その通りです申し訳ないとは思いましたが」

 

その教員後に宮本さんから「紫藤」という議員の息子だと聞いたがが言い、その教員に向き直り。

 

「あんた、人としちゃ最低のクズだな」

 

俺は一言言い椅子に座り小銃の安全装置をかけた。

 

そしてバスはこのまま市街地に向かう。街の状態を上空からしか見た事のない俺達はさらなる地獄的光景を目の当たりにする事になる。




次回~ハイ・・・・分断されました~を予定しています。


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番外編~登場人物紹介&イメージ~

自衛隊サイド

 

秋山 優希

 

性別♂ AGE28 階級 1等陸尉 所属 陸上自衛隊特殊作戦群

 

High 178㎝ Weigh 67.2㌔

 

キャラクター外見イメージ

KID作 EVER17 倉成 武

 

配偶者 秋山葵{旧姓新倉}

 

自衛隊が誇る精鋭部隊特殊作戦群に属する幹部。実力は紙折付きであり、性格は指揮官らしく沈着冷静である。そして自衛官としても射撃、近接格闘、空挺、潜水、と何でもござれの頼れる指揮官でもある。実戦経験が特殊部隊員らしく豊富であり、あらゆる状況にも対処してきたがさしもの彼でも今回の異常な状況には飲み込まれ気味でもある。しかしその実は転生者であり、前世でも腕利きの優秀な自衛官だった。だが任務の最中に殉職し[この世界の日本]に転生する事になる。

 

 

秋山 葵{旧姓新倉}

 

High 170cm Weigh 55.6㌔ 3サイズ B92[E] W54㎝ H90cm

 

性別♀ AGE28 階級 2等陸尉 所属 陸上自衛隊情報隊

 

キャラクター外見イメージ

ゲームEG[アイキス2&3]&アニメ[ろんぐらいだぁす] より

青海真珠+新垣葵=本作ヒロイン

 

配偶者 秋山優希

 

元を辿れば自衛隊や軍事・特殊部隊とは程遠い立ち位置に居たが秋山亡き後、学生時代の彼との想い出を愛車のロードバイクで巡る中で交通事故に合い命を落としてしまう。この世界に転生後は[彼の妻]として共に生活する。自衛官としての能力は優秀ではあるモノのそれは訓練に限ってあり、彼女は本作戦にて[実戦]の洗礼を受ける事になる。彼女にとって彼が歩んできた血みどろの道を今度は自身が体験しそして屍を築く事になる。守るべき者へ銃口を向けなければならない葛藤に、そしてその現実に耐えられるだろうかは神様のみぞ知る・・・

 

 

 

藤美学園生存者

 

小室 孝

 

AGE17 High 172cm  Weigh 58kg

 

原作通りの皆のまとめ役を担っていく事になる{予想}。幼馴染の永とは何処か確執があるような気マズイ様子が見受けられる。武器等の取扱いはずぶのド素人であるが平野や秋山の指導により技能向上{予定}。この惨状において周りに支えられそして時として周りを支え1人の[人]として成長していく事にもなる。

 

 

宮本 麗

 

AGE17 High 164cm  Weigh 50kg 3サイズ B 87[E] W57cm H89cm

 

原作通りのヒスリーかつ生々しさを{予定}。尚且つ永と孝の関係を気まずくした張本人でもある。史実通り紫藤に対し並々ならぬ憎しみを抱く。この惨状を受け入れる事が出来ずにいるのか、他者に対する依存性が他よりも目立つ傾向にある。

 

 

井豪 永

 

AGE17 High 176cm  Weigh 64kg

 

原作ではあっという間に退場予定だったが、史実とは違い生存する。麗の恋人であるが本人は心の何処かで親友だった孝を裏切った事を葛藤している。彼を補佐しようするが昔のように意見がかみ合わず苦労する事になる。だが孝自信を永は今も変わらぬ友情で信頼している。

 

 

高城 沙耶

 

AGE16 High 155cm  Weigh 52kg 3サイズ B 92[F] W59cm H87cm

 

原作通りのであり周囲の状況を把握し判断する能力に長けており一行の参謀的立ち位置でもある。そして彼女個人は宮本に対し非好意的な視線を度々送っている様子が見受けられるがそれは、井豪・宮本・小室の三人の何とも言えない関係を知る1人でもあるからである。

 

 

平野 コータ

 

AGE16 High 158cm  Weigh 88kg

 

原作通りのガンマニア&軍オタ。しかしこの惨状においては彼の持つスキルは面々には無くてはならぬ価値あるスキルとなる。銃火器の知識に明るくそつなく扱える半面肉弾戦や接近戦のスキルは壊滅的でもある。この惨状前以前より紫藤含む教師や学生などから陰湿ないじめを受けており、その経験故か極限状況に置かれた人間の心理状態を分析・理解している。

 

 

毒島 冴子

 

AGE16 High 170cm  Weigh 56kg 3サイズ B 83[D] W56cm H86cm

 

原作通り剣道部の主将を務め、全国大会で優勝する程の腕前を持つ事から自衛官組のである優希や葵を除けば戦闘能力は紙折付きの存在ともいえる。また沈着冷静な性格でありその精神面の強さは特殊部隊員である優希を除けば一行の精神面での支えともなる。しかし彼女には裏の顔が存在する事を一行はまだ知る由もない。

 

 

鞠川 静香

 

AGE27 High 172cm  Weigh 58kg 3サイズ B 108[J] W62cm H94cm

 

原作通りではあるが、優希と葵が住むメゾネットのお隣さんである。大学病院より臨時に藤美学園に派遣されている校医であり、一行で唯一の医療分野のスペシャリストでもある{優希自身も[特殊作戦要員]であるため[ある程度]の医療知識はあるモノの所詮は[ある程度]なので本職には遠く及ばない。彼女の友人では県警の特殊部隊員でもあるSAT隊員が存在する。その友人の部屋の管理を任されても居る。




皆様お久しぶりです。今回は今現状のキャラクターの詳細を掲載してみました。


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