『organization』 (水岸薫)
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説明
キャラクター紹介(奇跡のみんな編)


初めは奇跡のメンバーの設定です、話が完成次第設定を変更していく予定です。



石川勇樹

 性別:男子

 性格:気まぐ

 年齢:16歳(珍等師学園高等部1年奈須組)

 髪色&髪型:黒色のおかっぱ

 身長:158㎝

 特技:メカ作り

 誕生日:2月6日

 一人称/二人称:オレ/〇〇さん、または〇〇

 好きな物(人):クワガタ、理解してくれる人、飛鳥、百合子・ビューティー、全教科、ドラ焼き

 苦手な物(人):裏切る人、悪の人、痴女、慌てること、ガム

 特徴:瓶底眼鏡と2本のアホ毛、そして車椅子に座っている。

 詳細

  ミラクルの中でIQが高い青年、メカ作りが得意で、いろんなロボットや発明品などを作っている。

  実はある研究所で作られた人造人間(みたいな者)で目的は不明。

  電子回路に異常のが原因なのか、脚はうまく動かなくなった。また、女性恐怖症になったのは本人もわからない。元児童養護施設の子。

  実は、意外とかわいく誰でもモテるが。彼はそれに気づいていない。ちなみに、休みだけでも1日のうち15時間はアルバイトをしている。

 能力:??? 

  正体不明の能力で、多くの種族や能力者の記録がすべてあると言えば正しいだろうか。

  能力を使った本人の体は大丈夫だが、長時間使用すると痙攣を起こしてしまう(能力としては珍しいと研究員は驚いている)。

 真能力:技術

  彼が手に入れた力で、見ただけでいろんなものに変えたり作ってくれる能力。

  たとえガラクタ品でも高級ビル並みに作ってくれる。

 石川:ペリカン 旧(白色のシャツと黒い線が付いたズボン、頭に黄色の帽子を被っている)。

         新(白と水色のセーラー服(ズボンは黄色)で、帽子は黄色。背中には虫眼鏡のマークが入っている)。

 

太田陽

 性別:男子

 性格:のんき

 年齢:16歳(珍等師学園高等部1年富士組)

 髪色&髪型:灰色の短髪

 身長:165㎝

 特技:絵を描くこと

 誕生日:9月1日

 一人称/二人称:ボク/〇〇さんか〇〇君、または〇〇ちゃん

 好きな物(人):絵などのモデルとなる人、剣道、暗山伊江、美術、おにぎり

 苦手な物(人)/虫系の半生物、柔道、少女、体育、豚肉

 特徴:頭にアホ毛が出ていて大きいリュックサックを担いでいる

 詳細

  小さい頃から絵を描くのがとても好きで、キャンバスが入っている全自動リュックサックを毎日担いでいる。

  普段はのんきで優しい性格だが、あるきっかけでスイッチが入ってしまうと怒る(しかも怖いらしい)。

  暗山とは小学生の頃から仲良しであり幼馴染である。

  象のDNAが入っている。

 能力:力

  その名の通り、力が強くなる能力。

  力は人によって様々だが、彼の場合は分厚い板を壊すことも出来る。

 真能力:水

  彼が手に入れた力で、水を出したり操ることができる。

  なお、彼が作り出す水は非常に硬度が高く。鉄を切ることができる。

 太田:象(灰色の袖が長いパーカーと白色の長ズボン、背中から1本のチューブが出ている)。

 

暗山伊江

 性別:女子

 性格:意地っ張り

 年齢:16歳(珍等師学園高等部1年富士組)

 髪色&髪型:黄色のショートヘアー

 身長:160㎝

 特技:ボクシングやプロレス系などの格闘をする事

 誕生日:12月31日

 一人称/二人称:俺、またはあたし/あんたか〇〇さん、または〇〇

 好きな物(人):お姉さま系の人、小動物、ぬいぐるみ、英語、ボクシング、太田陽、焼肉

 苦手な物(人):妹、イカ、ホラー系、数学、辛いもの

 特徴:グローブをいつも持ち歩いている、左腕にハートのあざがある。

 詳細

  昔から暴れるのが大好きで最強の不良でも倒してしまう恐ろしい子(だが、太田が怒ったことがきっかけで、暴れることはしなくなった)。

  いつも持っているグローブは、生命があればゴム上となり生命以外だと鉄になる特殊なグローブ。

  太田とは小学生の頃から仲良しであり幼馴染である。

  コウモリのDNAが入っている。

 能力:音

  その名の通り、音を生み出す能力。

  音は人によって様々だが、彼女の場合は超音波を生み出せる。

 真能力:幻覚

  彼女が手に入れた力で、彼女の目を見た者は幻覚を見ることになる。

  たとえ見ないように目をつぶったとしても、カメラなどと言ったレンズがそれを見たとたん、幻覚を見るようになっている。

 暗山:コウモリ (黒色の帽子と灰色のコートの下にピンク色のセーターと黒色のキュレット、背中にはコウモリの羽模様に耳には大きなイヤホン、スパイクつきのシューズが履いている)。

 

佐々木桜

 性別:女子

 性格:真面目

 年齢:19歳(珍等師学園高等部2年煙草組)

 髪色&髪型:紫色のロングヘアー

 身長:180㎝

 特技:武道&空手(しかも4段)

 誕生日:9月1日

 一人称/二人称:私/あなたか〇〇か○○さん

 好きな物(人):くま、ライトノベル、幼い子、全教科、昆虫、パスタ

 苦手な物(人):お化け、高いところ、料理、卵

 特徴:桜色のカチューシャとさくらんぼ模様の腕章をしている。

 詳細

  有名なアイドル『SAKURA』であり、ミラクルの中で唯一普通な人(プライベートを守るために石川が開発したメカ・転送扉テレポードアを使っている)。

  最近は基地のメカ製作所へ来て、勇樹の手伝いをしている(彼女いわく「彼が怪我をしたら誰がここを管理するのかが不安」と言っている(?))。

  カメレオンのDNAが入っている。

 能力:隠

  その名の通り、周りの景色に化けることが出来る能力。

  隠れる力は人によって様々だが、彼女の場合はどんな所でも変色が出来る。

 真能力:植物

  彼女が手に入れた力で、植物に触れただけでなんでも操ることができる能力。

  その植物は彼女の言うことしか効かず、乱暴にすると植物は怒りだす。

 佐々木:カメレオン (緑色の七部丈カットソーに黄緑色のポンチョに灰色の短パン、黒色のマフラーをしている)。

 

中弐小森

 性別:女子

 性格:なまいき

 年齢:16歳(珍等師学園高等部1年鷹組)

 髪色&髪型:緑色の外ハネボブ

 身長:141cm

 特技:ゲーム&毒舌

 誕生日:10月16日

 一人称/二人称:ボク/あんた、またはお前

 好きな物(人):ゲーム、アニメ、怠ける事、カロリーが高いもの

 苦手な物(人):全教科、外に出ること、早口言葉、命令、お寿司

 特徴:目の下に隈(くま)と服装がだらしない。

 詳細

  昔から引きこもりで外に出るのがとても苦手(石川が作ったマジックハンドで無理やり出される時もある)。

  文化祭や体育祭などの学園内でのイベント以外、外には一切出ない。

  特殊な症状なので、1度外に出ると10時間後で倒れる(気絶しますが)。

  ハリモグラのDNAが入っている。

 能力:地面

  その名の通り、地面を操ることが出来る能力。

  地面にヒビや泥人形を作ることは可能だが、彼女の場合は巨大な火山にゴーレムを作ることが出来る。

 真能力:明暗

  彼女が手に入れた力で、光と闇を操ることができる。

  光は太陽以外に懐中電灯や電気スタンドなどと言った光と、暗いは影や負のオーラなどと言った暗いものを操ることができる。

 中弐:ハリモグラ (茶色のギザギザ模様をしたツーピース、両手に大きな手袋をしている)。

 

美樹幹子

 性別:女子

 性格:冷静

 年齢:19歳(珍等師学園高等部2年扇子組)

 髪色と髪型:青色のショートヘアー

 身長:171㎝

 特技:パン作り

 誕生日:3月27日

 一人称/二人称:僕/〇〇君

 好きな物(人):新聞、アクセサリー作り、音楽、いとこ、メロンパン

 苦手な物(人):テレビ、狭いところ、数学、カレー

 特徴;太い眉毛と赤色の伊達めがね

 詳細

  石川の親戚で、今では勇樹のロボットや道具作りの助手をしている(親戚の都合で、居候する事になった)。

  おっちょこちょい所もあるが、料理や掃除などと言った作業は得意で、石川が作ったロボットや発明品を修理する事ができる。

  イルカのDNAが入っている。

 能力:風

  その名の通り、風を起こす事が出来る能力。

  風力は人によって様々だが、彼女の場合は台風並みの風力を起こすことが出来る。

 真能力:性転

  彼女が手に入れた力で、触れた人は性転をしてくれる変わった能力。

  たとえ相手が動物やロボットであろうとしても、性転ができる。なお、この能力は本人でも性転ができる。

 美樹:海豚(イルカ) (水色のワンピースに白色のタイツ、手にボールの型の巾着(きんちゃく)を持っていて頭に青色のゴーグルをしている)。

 

百合子・ビューティー

 性別:女子

 性格:内気

 年齢:22歳(珍等師学園高等部3年煙草組)

 髪色と髪型:水色の三つ編

 身長:289cm

 趣味:なぞなぞを解くこと

 誕生日:2月19日

 一人称/二人称:私/○○君か○○さん

 好きな物(人):正義感が強い人、魚釣り、体育、石川勇樹、ポテトサラダ

 苦手な人(物):いじめをする人、プレッシャー、ゲーム、歴史、悪人、タラコ

 特徴:頭にピンクのリボンをしていて、白色のストールをしている。

 詳細

  奇跡の中で一番内気と同時に、彼等の中で背が高い&最年長。

  虐めにあっていたため誰と話したほうがいいか分からない。

  しかし最近有名になっている、『奇跡』と言う正義の組織の行動にあこがれている。

  それと同時に、石川の恋人となった。

  ミツバチのDNAが入っている。

 能力:火炎

  その名の通り、炎を生み出して攻撃が出来る能力。

  火炎の温度は様々だけど、彼女の場合は最高温度6000度以上も出すことが可能で、その炎を操ることが出来る。

 真能力:時間

  彼女が手に入れた力で、時間を操ることができる超特殊能力。

  相手に触れると時間移動ができる力で、自分も時間移動が可能。なお移動できる時間は今から約1年。

 百合子:ミツバチ (黄色のマフラーと黄色と黒色のコートの下に黒色のセーターと黄色のキュレット、2本のアンテナが付いたカチューシャをしている)。

 

シャーロック・アレン

 性別:女子

 性格:正直者

 年齢:22歳(珍等師学園高等部3年鷹組)

 髪色&髪型:赤色の三つ編みショートヘアー

 身長:175cm

 特技:剣道

 誕生日:2月8日

 一人称/二人称:私/あなたか〇〇か本名

 好きな物(人):日本、漫画、英語、ねずみ、納豆

 苦手な物(人):南極、小説、国語、わさび

 特徴:右目に眼帯とフェンシングを持ち歩いている。

 詳細

  Ⅰリスから来た留学生で、日本が大好きな女子。

  一見背の高い外国人に見えるが、実は彼女は元剣士で、日本でも知られているある騎士の1人といわれている。

  剣術の腕前は上手だが、なぜか料理だけはダメダメ。となりの男子生徒が料理の犠牲者となった。

  クモのDNAが入っている。

 能力:電気

  その名の通り、体から電気を放つことが出来る能力。

  体の中で電気を蓄電して、その電気を攻撃したり防御に知ることが出来る。電力は人によって様々だが、彼女の場合は1年分の電気を貯めることが出来る。

 真能力:瞬間移動

  彼女が手に入れた力で、頭でその場所に行く事を考えると一瞬で瞬間移動ができる能力。

  重さや距離は制限があるが、うまくいけば長い距離でも短時間で何度も繰り返しながら移動が可能。

 シャーロック:クモ (8つのレンズが付いたゴーグルに、茶色と黄色の縞模様のミニスカートと黄色の半そでの上に黒色のパーカー、背中には4本のアームが隠れている)。

 

祝福音

 性別:女子

 性格:おばか

 年齢:15歳(珍等師学園高等部1年座頭組)

 髪色&髪型:緑のツインテール

 身長:152cm

 特技:お菓子つくり

 誕生日:3月23日

 一人称/二人称:ふくね/〇〇さんか〇〇ちゃんか〇〇君

 好きな物(人):南極、アニメ、数学、お菓子

 苦手な物(人):北極、ドラマ、理科、味がないお米

 特徴:ハートのヘアピンとくまさんのぬいぐるみ

 詳細

  見た目は小学生に見えるが、れっきとした高校生でよく間違われる。

  バカな性格をしているが、実は元は暗くて引きこもりの性格。とある事故で両親を亡くしまい心に深い傷を負った結果、引きこもってしまった。

  そこで勇樹が作った道具『髪型を変えるだけで性格が変わるゴム』を使った結果、元の明るい性格に戻った。

  クマのDNAが入っている。

 能力:幸福

  その名の通り、相手や自分を幸せにしてくれる能力。

  幸せになった者は一定の時間、30分ぐらいしか持たないが。彼女の場合は3時間~90時間の間幸せになることが出来る。

 真能力:複製

  その名の通り、自分そっくりを作り出すことが出来る能力。

  本人となる代わりの何かがあれば複製可能だが、効果は約20時間しか持たないのが弱点、その代わりストレスが普段の10分の1も軽くなれる。

 祝:クマ (クマの顔が描かれた茶色のパーカーに薄茶色の長袖、両手には焦げ茶色の手袋に背中にはクマのリュックをしている)。

 

極堂連華

 性別:女子

 性格:冷徹

 年齢:22歳(珍等師学園高等部3年座頭組)

 髪色&髪型:銀色のポニーテール

 身長:171cm

 特技:映画鑑賞

 誕生日:11月28日

 一人称/二人称:わたし/〇〇

 好きな物(人):甘い食べ物・戦車・恋・ゲーム・国語

 苦手な物(人):苦い食べ物・飛行機・コスプレ・野球・英語

 特徴:右目に眼帯をしていて、学ランを着ている。

 詳細

  なんとも恐ろしくサメのように目が鋭い女性、実は勇樹と同じちょっとした人工生命体で体術は高く力は太田と同じ。

  ある事件後、「こいつの嫁にする!」と言うと同時に勇樹たちの部『何でも探偵部』の部員に入った。双子であり霊華の姉。

  カブトムシのDNAが入っている。

 能力:影

  その名の通り、影を呪って操ることが出来る特殊能力。

  この能力は普通の人では中々操りにくい能力で、成功するのに最低1ヶ月も掛かる。

 真能力:硬化

  体から目には見えない膜を出して守ることが出来る不思議な能力、これは昆虫に宿る能力。

  奈々の能力一種で、硬度はサバイバルナイフが曲がるほど硬く、マシンガンを10分打っても異常がない。

 極堂:ヘラクロスオオカブト(兜風の帽子に、黄土色のTシャツと黒色に白い線が付いた短パンに、手足にしているのは特殊な機能が搭載した焦げ茶色のクツと手袋。背中にはある程度の高さになると特殊な羽が出るようにしている)。

 

極堂霊華

 性別:女子

 性格:能天気

 年齢:22歳(珍等師学園高等部3年座頭組)

 髪色&髪型:茶色のショートヘアー

 身長:180cm

 特技:運動

 誕生日:2月9日

 一人称/二人称:うち/〇〇先輩か〇〇さん

 好きな物(人):潜水艦・ライオン・ケーキ・体育

 苦手な物(人):飛行機・爬虫類・キムチ・国語と英語

 特徴:制服の上に学ランを着ていて、語尾に「~っす」と付けている。

 詳細

  石川たちの先輩だが口調が後輩で、力自慢の生徒。実は連華の双子で同じ人造人間だが、頭はバカで考えただけで煙が出て目を回してしまう。姉と同じく『何でも探偵部』の部員に入った。

  メカは石川と同じく巨大メカを作るのは得意だが、なぜかメカの整備や部品などのイマイチがたくさんあるので、太田達は(いろんな意味で)頭を抱えている。

  クワガタのDNAが入っている。

 能力:治療

  その名の通り、怪我したところを治すことが出来る特殊能力。

  この能力は普通の人の場合だと切り傷程度であれば治療可能の能力だが、彼女の場合は(最大だと)全身やけどを治療することが出来る。

 真能力:氷

  強力な冷気や分厚い氷などを放ったり作り上げることができる能力。

  氷は10万年たっても解けない強力な氷で、勇樹の道具でなければ解けない能力。また、この氷は声明を閉じ込めるだけで正式には『冷凍保存』と言う方が正しい。

 極道:ノコギリクワガタ(兜風の帽子に、茶色のTシャツに黒色と白い線が付いた短パンに、手足にしているのは特殊な機能が搭載した焦げ茶色のクツと手袋。背中にはある程度の高さになると特殊な羽が出るようにしている)。

 

奈々七星

 性別:女子

 性格:冷静

 年齢:19歳(珍等師学園ゴールデン学校3年S組→珍等師学園高等部2年扇子組)

 髪色と髪型:金色の縦巻きロールヘアー

 身長:155㎝

 特技:テニス

 誕生日:7月7日

 一人称/二人称:私(わたくし)/〇〇さん

 好きな物(人):テニス、優しい人、悩みを聞くこと、全教科、家族、駄菓子

 苦手な物(人):野球、金の使い方が汚い人、寒いところ、わさび

 特徴:扇子を持ち歩いていて、頭には金色のティアラをつけている。

 詳細

  七星ホテルの社長の一人娘で、庶民の行動が大好き。

  漢字検定にワープロ検定や語学などと言った資格を約12種類も採っている。

  高校2年までは珍等師学園ゴールデン学校に通っていたが、ある事件がきっかけで珍等師高等部へ転校すると同時に『何でも探偵部』に入部した。

  クジャクのDNAが入っている。

 能力:保護

  その名の通り、固い盾を作り出す能力。

  固さは人によって様々だが,彼女の場合は隕石を跳ね返すほど固い(使用しだいでは、傘や扉などの代わりとなる)。

 能力:機械

  機械を操る能力で、勇樹やピュー太に勇樹のメカニックを操ることが出来る。

  メカニックであればなんでも操ることが出来るが、勇樹を操るのはやっとであり、今までやって来た中で高難易度だという。

 七星:クジャク(黄緑色のワンピースの上に水色の雫模様が描かれているベスト、腰に金色のリボンサッシュをつけている)。

 

羽衣天女

 性別:女子

 性格:冷静

 年齢:(永遠の)25歳(珍等師学園高等部2年扇子組)

 髪色と髪型:灰色のサイドテール

 身長:180㎝

 特技:服にしまわれているナイフや銃を素早くとる。

 誕生日:7月7日

 一人称/二人称:私/〇〇さんか○○さま

 好きな物(人):付き人兼護衛、武術、紅茶、全科目、石川勇樹

 苦手な物(人):恋、誰かに目撃されているところ

 特徴:白色のカチューシャと頭に星の形をしたヘアピンをしている。

  特徴:白色のカチューシャと頭に星の形をしたヘアピンをしている。

 詳細

  七星奈々の付き人&教育係と同時に護衛をしているメイド(主人の要望には応える理想的なメイドさん)。

  彼女が生まれてから教育兼護衛をしており、奈々曰『頼りになるメイドさんです』とほほ笑んだ。

  ちなみに、彼女の袖・スカート・ブーツには複数の銃やナイフがたくさん備えているので、いざと言うとき武器が出せるようになっている。

  彼女の護衛をしていたため珍等師学園ゴールデン学校に通っていたが、ある事件がきっかけで珍等師高等部へ転校すると同時に『何でも探偵部』に入部した。

  ちなみに、勇樹に恋をしているのは、勇樹と奈々以外知られていない。

  ツバメのDNAが入っている。

 能力:加速

  その名の通り、素早く動くことが出来る能力。

  速さは人によって様々だが,彼女の場合は万里の長城を1時間でおよそ50往復ほど素早く移動ができる。

 真能力:羽

  体からわずかだが羽が出てきて、空を飛ぶことが出来る能力。

  加速の能力と一緒に使えば時速100キロ以上のも速度を出すことが出来る。

 天女:ツバメ (灰色と黒色のメイド服風をしたワンピースの上に赤色のハンカチを右ポケットにしまってい黄色のブーツを履いていて背中には卵型のリュックを背負っている)。

 

文・モスキート

 性別:女子

 性格:臆病

 年齢:18歳(珍等師学園高等部2年鷹組)

 髪色と髪型:紫色のロングヘア

 身長:165cm

 特技:料理

 特技:11月18日

 一人称/二人称:私もしくは自分の名/○○

 好きな物(人):キスをする事、トマト、暗い話をすること、ゲーム、ホラー映画を見る、石川勇樹と中弐小森

 苦手な物(人);びんたをされること、ハーブ系、運動をすること、ラブコメディを見る、美樹幹子

 特徴:服の下に注射器とアンプル液を持ち歩いていて、複眼機能が付いたゴーグルと十字架をしたペンダントをしていて、目の下はクマができている。

 詳細

  どこにでもいるマッドサイエンティストの生徒で、とある事件がきっかけで『何でも探偵部』に入部。

  極度の血恐怖症なので勇樹と小森以外の人にはにらみつける(ように見えるが実は怯えている)、また頭にしているゴーグルは複眼機能が搭載した特殊なゴーグルで文が自作で作ったという。

  蚊のDNAが入っている。

 能力:恐怖

  その名の通り、相手を恐怖に落し入れることが出来る能力。

  相手のトラウマを無理やり出して本人が実際に見ることが出来る能力だが、これは精神的体力の消耗が激しく、プロの方でも高難度。

  彼女の場合、精神的体力の消耗が穏やかで、能力の範囲は5人までが限界。

 真能力:毒

  毒を操ることが出来る能力、植物系の能力者は苦手な能力の一種。

  毒系の能力者の多くは、毒を飲んでも異常がないと言うので人体エネルギーの5分の1は毒で動いている。

 モスキート:蚊(白色の白衣の下に灰色のワイシャツと黒色のファスナー付きのズボンをしていて、背中から四角い羽が出ていて頭には額帯鏡に左右の耳に聴診器が装着されている)。

 

薩摩京子

 性別:女子

 性格:正義感が強い

 年齢:23歳(珍等師学園高等部3年扇子組)

 髪色と髪型:黒色のショートヘアーだが前髪の一部が白髪

 身長:175cm

 特技:武闘などの格闘

 特技:3月9日

 一人称/二人称:わたくしもしくは自分の名/○○さんか○○君orちゃん

 好きな物(人):警察、体育と国語と数学、運動、柔道、刑事ドラマを見ること、風紀委員、サンドウィッチ。

 苦手な物(人);虐待、理かと英語、読書、文芸系、ラブコメディを見ること、生徒会、カロリーが高い物。

 特徴:服の下にモデルガンと手錠を持ち歩いている、背中には正義の桜模様が描かれている。

 詳細

  正義感が強い風紀委員で、父親が珍等師学園の警察署の所長で母親が剣道・柔道の師範。風紀委員の一員で最上桃の指令でスパイとしてやって来た。

  そしてある事件がきっかけで『なんでも探偵部』に入部している、風紀委員の仕事もしている。恋愛には苦手で桜や百合子などに恋愛方法を聞いて学んでいる。

  パンダのDNAが入っている。

 能力:格闘

  その名の通り、相手の攻撃を跳ね返したり倍返しで攻撃することが出来る特殊な能力。

  どこにでもある普通の能力だが、この能力は太田の『力』と同じ自分の力を数倍にする他、業を覚えることが出来る。

  この能力は誰でもあるが、彼女の場合は格闘系の能力で、各党の技しか発動しない。

 真能力:変色

  周りにある色を操ることが出来る不思議な能力、まだ誰も見たこともない能力の一種。

  またこれは共感覚の一種として、赤色を見せると熱く感じたり青色を見せると涼しく感じることもできる能力もある。

 京子:パンダ(白色と黒色の水玉模様をしたパーカーに黒色の短パンをしていて、両手には黒色の手袋、頭にはパンダの顔が描かれていて雪山や森の中に隠れることが出来る)。

 

閃光穂多留

 性別:女子

 性格:ボクっ娘

 年齢:23歳(ロンドンエンジェル女学園2年B組⇒珍等師学園高等部3年富士組)

 髪色と髪型:白色のショートボブヘア

 身長:170cm

 特技:探偵

 誕生日:10月10日

 一人称/二人称:ボク/○○君(浸しい人には呼び捨て)

 好きな物(人):善を連想する色、後輩と先輩、真水、ハンバーガー、明るい所

 苦手な物(人);悪を連想する色、先生と親、ビール、ワッフル、暗い所

 特徴:黒色のキャスケットと右目に黄色のレンズをしている。

 詳細

  イギリスから転校してきた生徒で、日本人。

  昔から水泳と推理が得意で、地理部のロンドンとは中学のころからチャットで知り合った。

  また、勇樹と同じく未来のロボットで、本人とはライバル関係。

  ゲンジボタルのDNAが入っている。

 能力:光輝

  光を放つ能力だが、彼女の場合は皮膚から光を出している。

  普通、光を出すのは手のひらから光の玉を出すが、彼女の場合は皮膚に発行する細胞が含んでいる。

 真能力:瞬間時間

  時間をスキップすることが出来る能力。

  自分しか時間移動できないが最新の能力だが、攻撃をよけるとしたら非常に便利な能力。

 穂多留:ゲンジボタル(黒色のライダースジャケットと濃い灰色のセーターと白色の長ズボンをしていて、赤色のマフラーをしている)。 

 

閃光珠姫

 性別:女子

 性格:大人しい

 年齢:20歳(ロンドンエンジェル女学園1年C組⇒珍等師学園高等部2年奈須美組)

 髪色と髪型:薄灰色のショートヘアー

 身長:165cm

 特技:アニメ

 誕生日:10月01日

 一人称/二人称:私/呼び捨て(浸しい人には君かちゃん付け)

 好きな物(人):アニメ、発明、ハッキング、スイーツ系の料理、アヒージョ(海鮮系)、パン

 苦手な物(人);寝ること、激辛料理、ナンパ、チャーハン、牛乳

 特徴:クリーム色のつば付きの帽子をしていて、大きなトランクを持っている

 詳細

  穂多留の妹で、彼女同様イギリスから転校してきた生徒、日本人。

  姉とは違って妹は普通だが、低血圧のため家で横になりがち、その時にはパソコンを使って授業を受けている。

  子供のころに見たアニメ『ツインスターズ・プリキュア』がきっかけでアニオタになった(中弐と意気がある)。

  運動は苦手で極度の方向音痴、姉同様、未来から来たロボット。

  ホトトギスのDNAが入っている。

 能力:回復

  自分の能力・体力を完全に治るまで回復することが出来る能力、霊華とは違って他の人を回復することはできない。

  また、この能力は無限回復能力と言われており、他の能力とは違って武器にすることはできない。

 真能力:情報

  相手の情報や自分の情報を操ったり変えることが出来る能力、この能力はハッカーかパソコンが上手な人で中れば発動しない能力。

  情報は紙ではなくパソコンに限られるが、ほんのわずか(1分)あれば情報を変えることが出来る。

 珠姫:ホトトギス(濃い灰色のライダースジャケットの下に白色のワンピースをしていて、頭にゴーグルをしている)。

 

 

名前:白夜綺羅

性別:女

性格:冷静、自己中心

年齢:19歳(奇跡のメンバーに加わる)

容姿:白髪のロングで赤い目、目つきが鋭い

身長:169cm

特技:暗算、計画を立てること、欺くこと

誕生日:12月25日

一人称/二人称:私○○さん、もしくはあなた

好きな物(人):平穏、推理小説、ドキュメンタリー番組、ラーメン

嫌いな物(人):弱者を虐げる人、無能、暴力

特徴

 常に敬語で喋り、とても冷静。

 常に冷静沈着で客観的に物事を判断することができ、感情的に動くということは殆どなく見下している。

 物事を筋道から考えるロジカルシンキングに長けており、暗号文の解読や推理などには勇樹たち奇跡のメンバーから一目を二目も置かれている。

 他人は頼らない存在だと思っており、何事も後ろ向きに捉える性格。

 奇跡のメンバーに加わっても過去のことから自分のことを最優先に考えており、メンバーたちにも心を開いていない。

 でも、勇樹には少しだけ心を開いている節がある。

能力:詳細不明

 詳細不明、能力がない可能性が高い。

綺羅:紫陽花(紫陽花の花が模様のようになっているロングスカートに、緑色のストールの下に水色のTシャツを着ている。耳には雫型のイヤリングをしていて黄色のブーツをしている)。




白夜綺羅は、ある人からの言葉でその人に頼んでみました(もちろん、許可も出ました)。


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時空鍵編
第一話 『学校転校と同時に大事件』


初めてオリジナルを出します。

こんばんわ、オリジナルストーリを出した水岸薫です。
※11/18、修正&話を大分変えましたしました。


ココはT京都の山奥にある研究施設、通称、珍等師学園都市。確かここはT京とK奈川とY梨の3県にまたがっている都市だ(通称、珍等師学園。マンモス級の学園であって、世界の学園ランキングで5年連続1位も採っている)。

 その都市にオレ『石川勇樹』は、そこに転校してきた。

 

 オレ名前は石川(いしかわ)勇樹(ゆうき)、どこにでもいる普通の転校生だ。

 

 今回住む寮を探しに来たが、初めて来たため道に迷っている。

 現時刻は午後6時、もうあたりが暗くなってきてもう夜になってきたな。

「えっと、オレが今度住むことになった寮は・・・・あった」

 片手に寮までの道のりが描かれている紙を握りながら探してた結果オレが住む寮を見つけた。

 その寮はまるで新築の様にきれいな姿で5階建ての大きなマンション、看板には『救寮』と書いている。

「ここが今日から住むことになる寮・・・そしてオレの新しい物語か」

 

 

 寮長だと思われるに出会い、どうしてここに住むことになったのか事情を簡潔に話すと、寮長は空いている部屋に案内した。

「ここがあんたが住む部屋だ」

 寮長はそう言いながら『103』の扉を開ける、部屋の構造はたたみが6畳ほどありガスコンロで火が付くタイプの台所に古くなった(ふすま)、風呂とトイレは別。住むには不便がな必要最低限の部屋だ。

「足りないことがあったらあたしにそうだんしろよ、以上だ」

 寮長はそう言いながら扉を閉める。当然オレはボーゼンと立ちながら少しため息をした。

「まぁ、オレにとっては少ないけどみんなにとってはいいところかな」

 まあそれが無ければいいや、オレはそう思いながらキャリーケースを開けてシングルの布団に毛布、そして枕の3種類を取り出した。

 再びケースから自分が今夜着るパジャマと目覚まし時計を出すと、今日来た服から着替えると布団を敷いて近くに時計を置いて寝始めた。

「さて寝るか」

 横になって数分後、今夜はぐっすりと寝始めた。

 

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 次の日…朝日が昇ってああ良い天気。今日はいい気持ちになりそうだとオレは普段から心地よい気分になる。だが。

「だぁぁ!! 遅刻してしまう!!」

 オレは普段使っている目覚ましが壊れている事に気づかず、布団から起きて急いでパジャマから普段着に着替えてこの街にに入るときに渡された学園の紋章が描かれたバッチを右側につけると、カバンに教科書など入れて急いで出る。

 ……その前に食パンを食べて牛乳をゴクッと飲んでから急いで出るのであった。

 

「だぁ~!! 何で初日から遅刻なんだ、今から間に合うけどいやなことがなければだが……」

 オレは走りながら呟いていると、向こうの道からドカン!! と大きな音が響いた。

「な、なんだ??」

 音にオレは驚いて突然立ち止まると、音がした方へ行くとあるところに付いた。

 そこは建設途中の建物だが、予算の都合で今は廃墟の一部となっていて工事用の乗り物がたくさん駐車したままだ。

 オレはそんな所にも関わらず、建物の入り口からこっそりと中に入っていく。

 

「この建物の階から音がしたってことは、だれかが喧嘩をしているか、何かを壊している途中かな??」

 オレは音がしたと思われる階へと着くが、そこには何も無かった。しかし地面をよく見ると、

「あれ?? ココから音がしたのに…?」

 オレは辺りを見渡しながら歩いていると、足元に何かにぶつかった。それは水ゴム玉ようには軟らかいが、触った時に中に液体のような感触はしなかった。

「何だろう??」

 何かと思いながらカバンから携帯を取り出して明かりをつける。

 そのぶつかった者は、市松模様が描かれている一枚、の風呂敷が何かを包んでいる。

「これって確か、市松模様だな」

 オレはは頭にハテナマークを浮かべながら風呂敷きを開けてみると、多数のガラクタが入っている。

 そのがらくたは今では使い物にならない、その中に新品の懐中時計だが、なぜか針が一つしかない物と。四角い機械にスイッチやレバーが付いている変な銃を見つけた。

「これって一体??」

 オレは一体何かと思いながら呟くと、懐中時計の竜頭をカチッと押した。

 その瞬間、周りに何かがあったのかカチッ!! と大きな音が響いた。

 ん、待てよ。時計って今は何時……?

「って、学校忘れていた!」

 時間を見たオレは急いでガラクタが包まれている風呂敷をカバンに入れると同時に急いで建設現場から出て学校へと走っていく。

 

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 その数分後、天井から黒い穴が現れると同時に1人の少女が出てきた。

 それは赤髪のショートヘアーで、右目には虫眼鏡のマークをした眼帯をしている。冬に近い季節なのに彼女の服はミニスカに半袖をしている。

 彼女はある物を探しているのか、部屋の中を探しているが見つからなかったのかため息を吐く。

 すると何かいい方法を思いついたのか、肩から掛けているカバンからタブレットを出して何かを検索して数秒後。

「ココに落としたアレがない……あれが誰かに使ってしまったら……!!!」

 少女は何かを見て驚いたのか、急いで穴に入ると同時に穴はふさがってしまった。

 

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 通うことになった学園に着いたオレは「ぜぇ…ぜぇ…」と荒い息をしながら靴から上履きに履き替えると急いで先生が待っている職員室へと走っていく。

 その時、オレのカバンからカチッ!! と大きな音が響いた。

「遅れてすみません、石川勇樹、学校に着きました!」

 オレは勢い良く扉を開けてバッと誤る、相手は怒っているだろうと思った。ところが、それとは違う反応が聞こえる。

「うわっ! い、いつの間に!?」

「なんですかいきなり!」

「あ、あんた誰や!?」

 いきなりの反応にオレは「……え?」と思いながら頭を上げる。

 教師達は怒るところが、オレの姿を見て驚いている先生たちがいる。

「ど、どう言う意味? オレ、登校時刻から30分以上も遅刻していますけど・・・?!」

 慌ててオレは意味が分からない言葉を言っていると、男性の教師がこう言ってきた。

「遅刻じゃない、むしろ授業が始まる1時間以上も前に君は登校して来たんだ。 

 それを聞いた瞬間、オレは「ええ!?」と驚く。い1時間以上も前!? いったいどう意味だ!!

 壁にかけている時計を見てみると、確かに授業が始まる時間から1時間以上も空いている。どうなっているんだ!?

 オレは不思議に思いながら考えていると、突然。

「彼が転校生の石川勇樹君だてか?」

 どこか田舎の言葉で言う女性が聞こえてきた。いったい誰だと思いながら振り向いてみる。

 その女性は小麦粉色の肌で栗色の髪をしたショートヘアーの女性で、モデルの人と間違えてしまうほど美しい人だ。

「及川先生じゃないですか、一体どうしたんですか?」

「オラも分かりませんが、ちょうど転校生が来るど聞いたハデ、急いできますたぁー」

 かなりの田舎言葉だとオレは思いながら見ていると、先生は「ん?」と何かに気付いたのか、オレをジッと見ると同時にこう言った。

「君が転校生か、始めまして。オラは及川恵って言でゃ」

「は、はい。こちらこそ」

 そう言うと同時に、チャイムの音が響いた。

 

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「ど言うごどで、転校生の石川勇樹君だて。彼はこの学園サ来るのが初めてのハデ、教へでぐださいね」

 教室は1年奈須組、そこからみんなの声が響いたため試しにそっと覗いてみると黒板を見る。そこには『石川勇樹』とオレの名前が書かれている。

 すると先生が「じゃあ勇樹君、入ってきて」と言ってきたため、オレは教室へ入って自己紹介をする。

「は、初めまして。オレの名前は石川勇樹です、初めてくる学園ですが、みなさん、よろしくお願いします」

 オレはみんなに頭を下げる、するとみんなは「よろしくー」と声をそろえて答えた。

「だばあ、勇樹君は……あそこサネマってもいがの?」

 及川先生はある方向に指を指して言う。そこは教室の一番隅の窓際にあるところ。

 オレは「は、はい」と言いながらその場所へと移動する。そして、授業が始まるのであった。

 途中、他の生徒から「変わった子だね」とか「かわいいね」とか「面白そうやな」と聞こえるが、現在オレの頭の中は真っ白に近い状態で耳にまったく入っていないのであった。

 

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「それにしても、この道具は何だろう?」

 時は進んで、今は昼休み。オレは自前の弁当(だが時間がなかった&まだ作っていないのでカップメン)を食べながら道具を広げている。

 その道具は、先ほどの建物で見つけたもので。見たこともないものがたくさんある、つーかどんだけガラクタ品があるんだ?

「この懐中時計は時が変化するもの・・・でもなんでだろう? この道具は・・・・」

 オレは道具を見ながら呟いていると、真上から「しゃ~・・・」と声がした。

「なんの声だ?」

 何かと思い、上を向いて見ると。そこには複数の蛇が彼を見ていた。

「なんだ、蛇か・・・・って蛇!?」

 蛇から急いで逃げようと立ち上がるが、あまりの怖さにオレは腰を抜かしてしまった。

「え、ええっと。どうすればいいんだ!?」

 何かいい案は無いかとオレは考えていると、手に持っていたある袋に気付く。それは桃の模様が描かれている食べ物だ。

「そうだ、これを使って・・・それっ!!」

 袋の中に残っていた饅頭を蛇に投げると、蛇はその饅頭を丸ごと食べた。

「げげっ、まじかよ!」

 それを見たオレは一瞬顔が青くなる、他に何か無いかと探している。

 すると、突然蛇がオレに向けて襲い始めた。

 

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「インドコブラが屋上に行ったって!?」

 右腕に『捕獲委員』と書かれた腕章をした女子生徒は。そう言いながら複数の男子と一緒に屋上へと走っていく。

 ちなみに、インドコブラとはカスピ海から東南アジアに生息している、猛毒が強い蛇だ。

 事の発端はある生徒が餌をやる際、他の生徒が野球部がガラスを割ってしまったとき、生徒が驚いて蛇が入っているかごを落としてしまった。

 その時に蛇はかごから出て、他の教室へと逃走した。もしその蛇が生徒に襲ったら、大変なことになると、彼女は推測した。。

「一気に行くぞ、いいか!!?」

「「「「「了解!!」」」」」

 女子生徒の合図に男子等は勢い良く扉に体当たりする。すると扉が開くと同時に彼らは右に向く。その場で見たのは。

 

 

「た、助けてぇ…」

 なぜか頭に蛇が乗っかている石川であった。

「え、ええ!?」

 当然、その光景を見た女子生徒は目を丸くしながら驚いたのであった。

 

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「だぁ・・・疲れた」

 高校から下校中、オレはため息をする。流石にあの事件があったときには彼も驚いたが、蛇がなつくほどの食べ物があることにオレは驚いた。

「しかしこの饅頭は、ただの饅頭じゃないな」

 饅頭を見ながら呟いて帰っている途中、突然道路がバキンッ!! とひびが入ると突然崩れ始めた。

「なんだ!?」

 オレは驚きながら後ろに引き下がると、その穴から巨大な牛型のメカが出てきた!!

「牛!? な、なんだあれ!?」

 突然の事態にオレは目を丸くしながら見ていると、牛ガタのメカの頭か突然開くと同時に1人の少女が出てきた。

 その少女は赤髪のショートヘアーで、右目には虫眼鏡のマークをした眼帯をしている。その少女は俺をじっと見るとこんなことを言い出す。

 

「あなたが石川勇樹さんですね」

 

「そ、そうだけど……?」

 彼女の言葉にオレは目を丸くしながら質問に答える、すると少女は「わかりました」と言うと同時に彼女はこう言った。

 

「あなたが持っている不思議道具を返しなさい」

 

「そうかそうか、不思議道具だね………え、不思議道具??」

 不思議道具と言う言葉にオレは目を丸くしながら答えると、彼女は続きを話す。

 

「その道具は未来のものです、まだ実験途中ですが犯罪者が盗んだものです。犯罪者は捕まえましたが肝心の道具がなくなったので、探してみた結果がココだと分かり急いで探しましたがあなたが持って……あれ!?」

 

 彼女が話している間にオレは急いで来た道から反対砲口へと走って逃げていくのを見た彼女は慌ててあたりを見渡す。

 

「ちょっと、待ちなさい!! 急いであの子を追って!」

 

 そして彼女はオレを見つけたのか、牛型のメカに向けて言うと同時にその人は乗り込むと、オレの後を追い始めた。

 

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「あわわわわっ、どうすればいいんだ!?」

 オレはメカから逃げていると、牛型のメカは徐々にオレを捕まえようと口から手形のマジックハンドを出してきた。

「そうだ! 地図を見ればわかるはず…!!!」

 オレは急いで地図を出してみると、近くに使われていない工場があったため、その工場に慌てて入り込んで扉に鍵をする。

 近くにあった窓ガラスがあったため、そこから確認すると、牛型のメカはオレを見失ってしまったことに驚いたのか、立ち止まって辺りを見渡している。

 そして頭が開くとそこから先ほどの彼女が出てきた。そして彼女は。

 

「そんなに遠くには行っていないと思いませんが、探していきます」

 

 それを見たオレはホッとため息をすると同時に扉から離れた。しかし、ここにいるのも時間の問題だ、どうやって逃げればいいんだ。

「でも、ここにいると時間の問題だ。どうにかして逃げないと」

 オレは何かいい方法はないかと悩みながら歩いていると、近くにあったある物を目にした。

 それはここの工場の物であるものか、ガラクタとなった電化製品や壊れた車、古くなった椅子などが置いてあった。

 ガラクタをを見たオレは、突然頭の回転が速くなると同時に「これで逃げれるかも」と言いながらカバンに手を突っ込んである物を出す。

 そのある物は、ドライバーにヤスリにカナヅチにノコギリに簡易溶接機が左右の手にしている。

 

「ここでちょっと作ろうか!!」

 

 オレはそう言いながらガラクタ品である物を作り出した。

 

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「黒菱さん、辺りの住民に少年を聞き込みしましたが。見当たりませんでした」

 青髪の男性は住民に聞いてみたが見かけなかったことにおかしいと思いながら戻ってくる。

「もしかして、あの不思議道具を使ったのでは・・・?」

 彼がそう呟いた瞬間、黒髪のツインテールの女、黒菱は「そんなことはありません!」と答えた。

「この辺りから入なくなったと我輩は感じます!」

「そ、そうですか・・・」

 思った以上の気迫に彼は驚きながら後ろに引く。

「ねえ、青正に黒菱」

「どうしたんですか、赤城(さん)殿」

 赤城と呼ばれた言葉に、青正と黒菱は答える。

「ここの工場って、もう廃工場になっているのかしら?」

「はい、2044年から一度も動いていませんが・・・それがどうしたんですか?」

 赤城の質問に青正はすらすらと答えると、彼女はこう答えた。

「ここの工場から何か作る音がするけど・・・気のせい?」

 彼女がそういった瞬間、工場の壁がバキッ!!! と壊れる音がすると同時にあるものが出てきた。

 

 それは四角い形をしているバギーだが、前進には虫眼鏡みたいなマークが描かれていてコックピットの真後ろにはジェットエンジンのような機械がつけている。

 

「時間は無いから急いで逃げるしかねぇ!!」

 石川はそう言いながらレバーを動かしてペダルを押した瞬間、バギーは急発進し始めた。

「させません、黒菱!」

「もちろんであります!!」

 青正と黒菱は息を合わせるかのように言うと同時に、ショルダーバックからある物を出した。

 青正は『水』と書かれた扇子、黒菱は黒色のダイヤの形をした槍を出した。

「くらいなさい!!!」

「我輩をなめるではないっ!!」

 2人は勢い良くくまに向けて攻撃する。

 青正は扇子を広げて扇ぐと、黒い雲が集まると同時に水玉が出てきて、車に向けて突然走っていく。黒菱は勢い良くやりを投げると、ダイヤは変形して鋭い円錐へと変わった。

 そして二つの技は車に当たるが、水玉はエンジンから出る熱で蒸発する。

 円錐は左タイヤへと刺さるとパンッ!! と大きな音が響く。それでも車は逃げていく。

 槍は道に落ちると同時に元の形へと戻る。

 

「逃がしてしまいましたか・・・」

 青正は扇子をしまいながら呟くと、黒菱は「そうでもありません」と言いながら槍を拾う。

「先ほどタイヤが壊れたので、時空調辺をすれば分かると思うであります」

 そう言うと黒菱はショルダーバックからテレビを出した。

「黒菱、分かりますか?」

「あの機械ですから、まだ遠くは・・・ありました!」

 赤城は黒菱に言うと彼女は画面を2人に見せる。

 車はこの先の道を左に曲がって数百メートル先に右に曲がり・・・・など数十キロ先に例の建物がある。

 

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「ぜぇぜぇ、ぜぇぜぇ……勢い良く逃げたけどいいのか?」

 何とかあいつ等か逃げ切れた俺は、急いで部屋に入って息を切らしながら呟く。

 それにしても、初日から不思議な道具を手にしたり、変な人に追われて逃げる破目に遭うのは苦労したぜ。初めてだ。

「まぁ、ここまでくれば大丈夫だろう」

 そう言いながらオレは制服からパジャマへと着替えて、用意した布団の中に入り込んで即寝たのであった。

 

 次の日、オレは制服に着替えて先ほどの道具をカバンに入れて学校へ登校する。

 しかし、昨日の件で怖かったため。警戒をしながら歩いている。

「だ、大丈夫だよな。今回は絶対大丈夫だ!」

 そう言いながら歩いていると、後ろから「どけどけぇー!!!」と大きな声がした。一瞬、暴走族かと思って「な、何だ!?」と驚きながら後ろを振り返る。

 だが、そこには暴走族は1人もいない。その代わりに黄色のツインテール少女が灰色の短髪青年を掴みながら走っている。

 

「どけどけぇい!! オレ様が通るぜぇー!!!」

「い、伊江ッ、速すぎるぅ~~!!!!」

 

 2人はオレの真横を通るが、あまりの速さでオレは「うわっ!?」と驚いて草むらに転んでしまった。

「いででで…………なんだあの2人は??」

 突然の2人が走ってきたのに、オレは頭を抱えながら立ち上がりながら、それを見ながら呟いた。

 すると、後ろから「やった見つけたであります!!」と、女性の声がした。ん、この声って確か。

 どこかで聞いたことに不振に思い、オレはそっと後ろを向くと、機能の牛型のロボットが目の前に立っていた。

「今度は逃がしませんでございます!!」

 それを聞いてオレは何か感じたのか「やばい!!」とその場から逃げようとするが。

 突然牛の口から出たC型のマジックハンドが出てくるとオレを掴んだ。

「うわっ! な、何をするんだ!!」

 急いで抵抗するがハンドはそのまま口に入れると同時に、突然揺れ始めた。まるで空を飛んでいるかのように……。

 

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「あれか、円。例の時空鍵は」

「ええ、確かにそうですわ。わたくしの発明品が反応してますの」

 

 草むらの中から、男勝りの少女はお嬢様に向けて言うと彼女は答える。それを聞いた彼女は「よし、行くか」と言いながらあるメカに乗り込む。

 そして、それは蒼い電気を放つと同時に超空間へと越えて行った。

 

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「だぁあもう! なんでこんな目に合うんだ!?」

 わたくし石川勇樹は現在、目が覚めると体に縄で巻きつかれてなぜか柱に固定されているのであった。

 カバンは今、黒髪をしたツインていーるの女に取られて、カバンの中から何かを探している。てか、中身をばらまくなよ、結構高いがあるぞ。

「よかった、どれも以上ありません」

 カバンから出てきた道具らしきものをツインテールは、青髪の男性に道具渡してそれをを全て見て。何かに安心したのか、ホッと胸を撫で下ろす。

「急いでTWMSに報告しましょう」

「了解であります!」

 2人は「TWMS」と不思議な言葉を言うと同時にレバーをガチャンと動かした。その瞬間。

 

 

 何かにぶつかったのか、上からガゴゴッ!! と大きな音を出すと同時に大きく揺れた。

 

 

「うわっ!! 何ですか」

「何かにぶつかったのですか!?」

 2人は驚きながら操縦機を積みながら言うと、すると少女は「違います、あれを見てください!」とある画面に向けて言う。オレも見れないかと思い、近くにあった画面を見てみる

 その画面に映っていたのは、大型の河童型をしたロボットが牛型のメカに捕まっている光景が映っている。て、あんんだこれ!?

「なんですかアレは!?」

 オレは目を丸くしながら質問すると、青年がが「ブン・ボーグです! あなたは静かにしてください!」と言いながらレバーをガチガチッと動かす。

 すると、牛型のメカは河童型のメカを話させようと暴れていると。目の前に黒色の穴が出てきてそこ吸い込まれて行った。

 

 

 そして穴から出た先は、見たことある日本の城や城下町などがあるところだ。あれ、確かこれって……

 

 

「もしかして、ここって今で言う江戸時代なのか!?」

 それを見てオレは驚きながら答えたとたん、牛型のロボットは、どこかの砂浜へとドドドッ!! と不時着する。

 その拍子で、牛メカ捕まっている河童型のメカは接がれて、そのまま海へ飛び込んでいく。

「いててて………みなさん、大丈夫ですか?」

 少女は頭に手を押さえながら言うと、青年と女性は「大丈夫です」「こちらもであります」と言いながら答える。

 おい、オレは大丈夫じゃねえぞ。ガチでテレビにぶつかったからな。

「今のうちに、例のあれを使いましょう」

「わかりました!」

 少女の指令に黒髪の女は答えながらある物を出す。それはバスーカーだが何かがかけている武器だ。って、おいすごいの持っているな!

「これであの河童もいちころでございますっと!」

 彼女はそう言いながらコックピットから出て放とうとするが、突然河童メカがトラ型へと変形した!!

「ええっ!? な、何でありますか!?」

 それを見た彼女は驚いて答えると、トラメカの口から大量の雪が出てきた。

 その雪はまるで吹雪のようにとてつもない風圧がメカに当たる。

「さ、寒いでございます!!」

 女はそう言いながらメカに入るが、吹雪の風圧は徐々に強まっていく。て、これ大丈夫か!?

「黒菱、大丈夫!? 青正、急いで応援を!」

「だめです! 雪と風の威力が強くて応援を呼ぶことが出来ません!」

「そ、それにとても寒くてメカの性能が、徐々に弱まっているので、ご、ございます」

 それを聞いた少女は「なんですって!?」と驚くと同時に、突然電球が暗くなる。どうやらどこが壊れて電気が通らなくなったかも。

「まさか、急いで応援を! ここから何とかして脱出を!」

 少女の言葉に青正という青年は「分かりました!」と言いながらスイッチをいじる。そこは旧式だな。

 すると、オレの頭の中で何か思いついたのか「すみません、私にいい方法がありますが!」と言う。それを聞いた3人は「え?」とオレに向けて一斉に答える。

 

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 トラ型のメカは口から強力な吹雪を出しながら攻撃をしているが、このメカの正体を説明しよう。

 このメカは、トラカッパダと言うアニマル合体型ロボットであり。時空を移動するときは河童型だが戦闘時はトラに変身するという変なロボットである。

 そしてこのメカを作ったのは、悪の組織とも言われている未来の犯罪者『ブン・ボーグ』である。

「流石だな、このままだとオレたちが勝つんじゃないか?」

 操縦席でそういうのは、この組織のボスである模野沙市音である。

 大きな特徴は、白色と黒色の2色カラーのツインテールと背中に付いている巨大な剣を装備している。

「そうなんですの、これはわたくしが作った中で苦労したロボボーグですのよ!」

 レバーを動かしながら答えたもは、虹色のサイドテールが特徴の円筆子である。

 彼女はIQが高くいろんな物を作っているため、このメカを作ったのも本人である。

「だったら、主役はあたしたちね。そうよね、双味!」

「え………そ、そうね。白井さん」

 張り切りながら双海の背中を叩いたのは白色のおさげが特徴のイレーザー=白井と、銀色のポニーテールが特徴の双味鶴来である。

「じゃあ、もっとあげようかぁ・・・最大モードでやるんだ!」

「分かりましたわ(もちろんよ(は、はひ))!!」

 沙市音の指示に3人はレバーを一気に上げると、トラの口から大きな氷が出てきた。これに当たるととても痛そうだ。

 これで彼女たちは勝つだろうと確信した、その瞬間であった。

 

 突然、何かが穴から出て来ると同時に、メカに体当たりした。その拍子にメカは後ろに傾いた。

「「「「うわぁッ!!!」」」」

 4人は驚きながら後ろに倒れる、これは息が合う光景だろうか?

「な、何ですの一体・・・・」

 円は目を回しながら立ち上がりながら呟く。

 

「やったぁ! 成功であります!!」

 黒菱と言う女性は、目から涙を流しながら青正と少女に向けて言うと2人は「「そうですね!!」」と喜びながら抱きつく。

「ですが、あの作戦で行くとは思いませんでした」

 赤城と言う少女は、彼が乗っているバギーに向けて答える。彼の考えたある作戦、それは。

 

 トラメカの口から出る大量の雪で相手が見えていないことを確認したところで、石川が作ったガラクタバギーを持ってくる。そしてバギーで一気に攻撃する普通すぎる内容であった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「あのう、メカが転んでいるうちに急いで直さないとメカが」

 オレは画面に映っている3人に向けて言った瞬間、突然トラメカが鈍い音を出しながら立ち上がった!! て、丈夫だな!

「しまった、気付かれた!」

 オレは目を丸く驚くと青正さんが「勇樹君、これを!」とハッチを開けて何かを投げた。それをオレは急いでバギーから出るとそれを受け取る。

 オレは青正さんから受け取った物を見ると、見たこともない物が揃っている。

 それは太陽と月の二つが重なったバッチとカード、先ほどの道具と一緒に入っていた銃の3つ。

「青正さん、これは一体!?」

 オレは3つお道具を青様さんに説明しようとすると、彼はオレに向けてこう言った。

「もし君が道具の建造者であったら、君は奇跡を起こすと思う!」

 それと同時に青正さんはメカの中に入った。て、それだけかよ。

「って、おいおいおいおい!! これどうするんだ!?」

 オレは突然の事態に驚くと、銃の引き金をいじってしまったのか、突然四角いレンズがビビビッ紫色の光を放つ。

「な、なんだ!?」

 光線を見て驚くと、四角い形をしたメーターが赤まで動くと、銃からは『スキャン完了しました、製造化します』とコンピューターが言い出した。

 一体どういう意味だと思いながら、試しに他の所に向けて引き金を引くと。レンズから赤色の光線が放つと同時に、そこから大型のロボットが出てきた。

 そのロボットは、カニのように大きなはさみにタコのように細長い4本の脚、顔がタコで四角いヘルメットをしている変なロボット。

 正直一体何だと思ったよ。

「な、なんだこれぇ!?」

 もちろんオレは、それを見て目を丸くしながら答える。だが、先ほど青正さんが言った言葉を思い出した。

 

『もし君が道具の建造者であったら、君は奇跡を起こすと思う!』

 

 もしかしてなのかとオレは思いながらバッチとカードを見る、もし青正の言った言葉が本当であれば、これを重ねると何かが起きるとオレは確信した。

 

 

 そして、バッチとカードの二つを重ねて動かした瞬間、突然制服が白色に光ると同時に、服と色が変化していく。

 

 水色と青色のズボンは黒い線が付いたズボンへと変わり、赤色のシャツと白色のワイシャツは白色のシャツへと変わって、頭に黄色の帽子をする。

 

 

 おお、これはすごいな。本当に変身したな……変身?!

 

「へぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 突然変身した自分の服装を見て、オレは驚いた。それもそのはず、いきなり自分の姿が変わると驚くぞ、どこぞの魔法少女か特撮ヒーローでしか見れないから。

「ど、どうなってんだ!? オレ、姿がッ!!」

 オレは、変身した姿に慌てていると、後ろからドスン!! と大きな地響きがしたため何かと振り向くと、先ほどのトラ型ロボットが立ち上がってオレをにらみつけている。

 これはやばいとオレは思ったが、オレは何かを決心したのかバギーに乗り込んで、椅子に座り込む。

 

「何があるか分からねぇが、さっさと合体するか!!」

 

 オレはそう言うと同時に、コントロールについているハンドルのボタンを押す。

 すると画面が黄色に変わると同時に、バギーはガガガガッ!! と空を飛ぶと同時にタコとカニが合体したロボットに吸い込まれていく。

 そして合体したのか画面に『コネクト・OK』と映し出されると、ハンドルの左右からレバーが出て来ると当時に、突然メカが動き始めた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「何があったかわからねぇが、さっさとやるんだ!!」

 沙市音に指示に3人は「「「分かりましたのハマグリ真下!!」」」答えると、一斉にレバーを動かす。

 するとトラの口から大型のミサイルが数発出てきて、石川が乗っているメカに放った。

「よっしゃ、あたしたちの勝ちね!」

 白井がそう確信するが、タコガニのメカが突然真下からブースターが出てくると空を飛んだ!

「ええ!?」

 白井は驚きながら見ていると、双味が「こ、今度はこれだ!!」とボタンをポチッと押す。

 するとトラの背中から巨大な扇風機が出てきて強力な風を起こした。

「これで勝てる!!」

 彼女は一気にレバーを上げて勝利を確信すると思いきや、口から大量の墨が出てきて扇風機に当たる。すると機械から大量の煙が出てきて動きが完全に止まる。

「わたくしの傑作が……双味すぅわん、後でお仕置きですわ」

 円の怖く冷たい言葉に彼女は「ひっ・・・・あい」と目から涙を出しながら答えた。

「わたくしの傑作をこんなすがたにした、逆襲タイムですわぁ!!」

 円は一気にレバーを下げながら右側をあげると、トラメカの尻尾がミサイルへと変わるとタコカニメカへと放つ。

「そのミサイルは最終兵器に一種でして、どんなに頑丈な鉄でもネジ一つも残さないほど強力な爆弾が積んでありますのよ!!!」

 それを聞いた2人は「「ひっ!?」」と驚きながら言うと沙市音は「おいおい、筆子やりすぎじゃないか!?」と驚きながら答えると彼女は。

「大丈夫ですわ、このミサイルがわたくしたちに当たらなければの事ですのよ!!」

 と、「おーほっほっほっほ!!!」と高笑いしながら答える。

 ミサイルは確かにタコカニの後を追っているが、途中からブースと部分から煙を出しながら少しづつ降下している。

 それを見たタコカニは、一気に4枚の羽を壊すと同時にミサイルをトラメカへと投げた。

「おーっほっほっほっほっほ!! て、あら?」

 画面を見て何かに気付いたのか、円の体から大量の汗が出てきた。

「あれ? どうしたんだ筆子、大量の汗が出てきて」

「何か思い出したの?」

「そ、それとも。お腹痛くなったのです……?」

 3人は円に向けて言うが彼女は。

「ち、違いますの……あ、あれを」

 彼女は怯えながら指先をある方向に向けたため、3人はその先を見る。先ほど放ったミサイルがトラメカに向かっていること。

 

 

「「「…え!?」」」

 

 

 そしてミサイルがメカに当たった瞬間、メカは大爆発を起こしたのであった。

 煙はきのこではなく大きな三角定規とコンパスの煙が舞い上がったのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「ふひぃ……やっと終わったぁ」

 オレは椅子に倒れ込むと同時に呟くと、突然画面から赤城さんたちが映し出された。

『おめでとう! やっぱり君は不思議道具の初代だね!』

『驚きましたお師匠様! 我輩、感動しました!』

『ぜひ、25世紀の組織に入って欲しいわ』

「はいはいそーですねー、オレ疲れましたー……へ!?」

 オレは赤城さんたちの言葉を聞き流そうとしたが、『不思議道具の初代』に『25世紀の組織』と言う言葉にオレは反応する。

 待てよ、この言葉を言うってことはもしかして!

「も、もしかして。あなたたちは未来人ですか!?」

 オレの質問に赤城さんたちは『もちろんです!』と一斉に答える、それを聞いた俺は。

 

「だぁー!!!! いつになったら、いつもの日常に戻るんだぁぁぁぁ!!!???」

 

 大声で叫ぶのであった。もう最悪だッ!!!



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第二話 『時間鍵と太陽と影』

 オレは赤城さんたちと一緒に、TWMSいう場所へと時空移動した。

 その場所は地球が全体見渡すほどある宇宙ステーション、ここからおよそ20万キロメートルかな? 確かこれは地球から月との間の距離の半分の長さほどかな?

 その宇宙に浮かんでいる太陽の形をした建物、そこがそのTWMSと言うところだ。赤城さんたちから聞いたが、TWMSは『国際時空管理局』の省略だ。

 オレと赤城さんたちはその宇宙ステーションに到着して、ある場所へと移動している。その場所は、『指令室』と言う場所だ。

「なるほど、君がユウキ・イシカワ君か」

 そう言ったのは、ここの時空管理局の司令官、時岡(ときおか)留美(るみ)司令官だ。しかし背が高いな(身長2メートルほど)、白髪のショートヘアーをしているから違和感がありそうだ。

「話は聞いたよユウキ君、きみは確かこの道具を拾ったわけだね」

「は、はい。そうでしゅ」

 と、そうだったな。オレは確かあるようでここに来て司令官の質問に答える。

 は、初めて背の高い女性が近くに来るから。お、オレの顔が赤く頭から出てくる汗がまるで滝のように流れてきそうだ。

「司令官、一体どう言う意味ですか?」

 すると赤城さんは時岡司令官に質問すると、彼女は「ああ、それはね」と冷静にこう答えた。

 

 

「彼は時間鍵(タイム・キー)のある組織の救世主、その一員だよ」

 

 

 そうかそうか、オレが時空鍵のある組織の救世主、しかもその一員かぁ……。

 それを聞いたオレたちは「「「「ええっっっ!?」」」」と驚いた。そりゃ驚くよ、いきなりそんなことを言うのは初めてだ!

「ど、どう言う意味ですか! オレが時空の鍵の救世主!?」

「落ち着くんだユウキ君、まだ話は終わっていないよ」

 オレが慌てていると司令官はオレの肩をポンッと手を置くと同時に、こう言った。

「まあ落ち着いたまえ、話すことはいろいろとあるから」

 それを言うと同時に司令官は「それじゃあまず時空鍵のことだが、赤城君知っているかい?」と赤城さんに向けて質問する。

 すると、司令官の質問に赤城さんは「はい、偉人になっている者が世界を支えていることですね」と、スラスラと答えた。

 て、今偉人になっている人たちと言っていたんよな。オレはそんな偉人の様な人じゃないぞ。すると司令官はこんなことを言い出した。

「そう、ユウキ君が知っている者は歴史上の人物。つまりみんながそれを知っているから世界はなり立っているんだ」

「は、はぁそうですか……でも、それを証明するのはありますか??」

「あるよ、これを見てごらん」

 司令官の言葉にオレは答えると同時に、彼女は机にあるスイッチを押した。すると壁に付いている画面にあるものが映し出された。

 て、待てよおい。映っているのはオレじゃないか、しかも先ほど乗っていたバギーを作っているところじゃ……あれ?

「ちょっと待てよ、短時間でオレ作ったのか!?」

 それを作っている光景をオレは驚いていると、司令官は「その通り」と答える。

「この光景だが、普段の行動とは違って。今の君は特殊な何かが出ていている。さて、その何かはわかるかい?」

 それを聞いたオレたちは何かと考えていると、赤城さんは「もしかして」とこう答える。

「確か、キズナニウムではありませんか。それはある人から出てきて目には見えない絆のオーラが出てくるのでは?」

 赤城さんがそう答えると、司令官は彼女は「ああ、その通りだ」と答える。

「今まで私はいろんなオーラを見ていたが、光の様に光っているオーラは私は初めて見るよ」

 そう言うと同時に司令官は「きっと君のオーラは過去だけではなく未来を救う唯一の鍵となると思うよ」と、何かを残すかのように答えた。

 

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「と、言うわけで。ココが石川さんの新しい組織部屋です!」

 ステーションの通路を移動しながらそう言ったのは、ミニスカート風のメイド服に大きいメガネをした少女、森月(もりづき)(あや)さんがそう言った。

 それにしても、身長がオレと同じだとは。うれしいような悲しいような。

「私は勇樹さんの監視人ですから、しっかりと見ます!!」

「は、はい。そうですか」

 森月さんの熱心が伝わるほどの言葉にオレは苦笑いで答える、そして部屋に入る前にオレはある事に気付き、こんな質問をする。

「そう言えば、オレの学生カバンは? ここに着いてから見ていませんけど」

 それを聞いた森月さんは「大丈夫です! 今はここにあります!」と答えると同時にカバンを返した。

「よかったぁ、安心し…た……」

 だが、カバンを見た瞬間、オレは絶句すると同時に目を丸くする。

 

 それもそのはず、その学生カバンは革型から近未来風の金属のように輝いていて。裏は四角い画面で裏は赤色と青色と黄色の3色のスイッチが付いている。

「あまりにも古かったので、私が改造して修理し、そして苦労して作った四次元カバンです! もちろん! 勇樹さんの教科書はこの学生スイッチに入っています!!」

 あまりの変わった姿に彼女の説明に聞いていない。オレの頭の中が真っ白になっている、簡単に言うと馬耳東風状態だ。

「もちろん、勇樹さんの世界は大丈夫です。時空を設定すれば元の世界に戻れます」

 設定と言う言葉を聞いた瞬間、オレは「あ、本当!? よかったぁ」と安心する。

「あと、言い忘れましたが。ここは国際時空管理局、通称「TWMS」と言いまして。先ほど司令官が話したと思いますが、私たちの仕事は主に歴史上の人物、つまり時空鍵を妨害する者から護ることが仕事なのです」

 それを聞いたオレは「へぇー」と言いながらメモをする。話をメモしないと忘れてしまうからな。

「そして、歴史上の人物に行くための専用の乗り物。時空機は、個人で作ってください」

 時空機と言う言葉にオレは「なるほど、それは個人で作っているんだ……」と想いながら、急いでメモをする。て、待てよ。

「ちょ、ちょっと待った! オレ発明家じゃないぞ、しかも時計ならともかく時空機はまだ作れないよ!!」

「大丈夫です、こんな時にあろうかと初心者にはこの機械があるのです」

 半分呆れながらも、初心者用のがあることにオレは「あ、そうなの?」と安心しんして答える。

 そして森月さんは体を180度回転すると同時に、オレに向けてこういう。

「では付いてきてください、勇樹さん専用の時空移動機は専用の部屋にあるんです」

 

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 ここは2432年の地球にある大量の島。その孤島の一つに、ドクロの形をした(それほど大きくは無いが)お城が一つある。

 その城の正体は、時空鍵を妨害する悪の組織『ブン・ボーグ』である。……だが、前回の戦いで彼女たちはただいま食事中である。

 

 お昼ごはんはカップラーメン(デカ盛りのしょうゆ味)×4人前

「何だ、あのロボット。今まで見たこともない恐ろしい奴だな・・・円、水はどこだ??」

「こちらにありますわよ」

 沙市音は円からポットをもらうと、彼女はそれをコップに注いで水を飲んだのである。

「で、でも。何で僕たちが、その時空鍵の妨害をするの・・・・・・かな??」

 鶴来が彼女たちに質問した瞬間、白井がぶちきれたのか、こんな事を言い出した。

「はぁ、双味何にも知らないの!? 歴史の人物、つまり時空鍵の話がその通りになるとあたしたちのご先祖様が悲しいことになるのよ!!」

「そうですわ、つまりわたくしたちが時空鍵の人生を変えれば。ご先祖様は悲しませんわよ」

 白井と円の話に鶴来は「ほぇぇぇ・・・・」と驚きながら答えた。

 そして、4人がカップラーメンの汁を飲み干すと同時に、沙市音はこう言った。

「それじゃあ、時空鍵の人生を変えに行くぜ!!」

「「「分かりましたのハマグリ真下!」」」

 4人は立ち上がると同時に壁にあるレバーを引くと、壁の一部が動いてた扉が出てきた。

 彼女たちは歴史を変える準備をするようだ。

 

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「ここが、勇樹さん専用の部屋に初心者用の時空機です」

 森月さんは扉にあるレバーをガチャン動かすと扉は自動で開く。部屋の中にいる者は誰もいなかった。

 だがここは物置になっていて、辺りには無数のダンボールに古くなったパソコンなどが置いている。これは……。

 そしてその奥には時空機が置いてあったが、卵の形をした古い乗り物である。て、古いなおい!!

 それを見たオレは「うわぁ……」と顔を真っ青になりながら後ろに引いた。そりゃ誰だってこれを見れば引くよね。

「ま、またここに捨てたんですね! 何度言ったら分かるんですか、ここは物置ではありませんよーー!!!」

 それを見た森月さんは、怒りながら他の部屋へと走っていく。それをじっと見ているオレである、ああこの行動をするってことは前にあったのかな?

 すると突然、ビィー!! ビィー!! と、警報機が鳴り響いた。

「な、なんだ!?」

 突然の刑法にオレは驚いて辺りを見ていると、カバンから『時空鍵の妨害が発生しました』と声がした。確かこのかばんって!

 オレは「ええ!? どうなってんだ!」と驚くが、カバンについている画面を見たときにある人物に疑問を持つ。

 その人物は、黄色のツインテール少女が灰色の短髪青年。オレが赤城さんたちとであった日に見た人物だ。って、あれ?

「この人たちって! まさか……!!」

 オレは疑問を持ちながら考えていると、他の部屋から、ボガーン!! と大きな音がこの管理局全体に響いた。なんだこの爆発!!

「な、なんですか!?」

 オレは爆発音がした部屋をと行きそこから入ると、赤城さんたちが腕や脚を抑えながらうずくまっている。

 まさか、爆発したのってここの部屋なのか!?

「あ、赤城さん! 一体何があったんですか!?」

 オレは急いで赤城さんたちに近づいて言うと、赤城さんは頭に手を当てながらこう言う。

「と、突然、私たちが乗る時空機が爆発したの。わ、私だけでじゃないわ、み、みんなの時空機がっ突然爆発したの……こ、これをっ!」

 赤城さんはそう言いながら方向に指を指した。それはカバーをしたカードで、イカのストラップをしている。て、イカのストラップって……。

「こ、これはなんですか」

 オレはカードを手にして赤城さんに向けて質問すると、彼女はこう答えた。

「あ、あなたのバギーのっ鍵…今……から急いでっ、時空鍵の妨害を護って」

 赤城さんはそう言うと、救急隊の人が入ってきた。その1人が「危ないから離れてください」と言う。

 そして、赤城さんは「私たちは、大丈夫。だから……早く!!」

 それを聞いたオレは、何かを決心したのか、赤城さんに向けて「分かりました、終わったら必ず戻ってきます!!」と言うと同時に自作のバギーがあるところへと走って行く。

 

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 バギーに付いたオレは、色が違うところにカードを近づけるとバギーから『パコッ』と頭上のハッチが開いた。

 ハッチが開いたのを確認し、そこから急いでコックピットまで行きエンジンを起動した。そして左右のレバーを動かした。

 すると、バギーの前に大きな扉が出て来てギギッと大きな音がし、扉が開いた。

 その扉の先は、虹色のトンネルに壁や天井などには無数の時計がたくさん浮いている不思議な穴だ。まるで、超空間に入ろうとしている気分だ。

「時空移動、開始!!」

 そしてオレは一気にレバーを前に動かすと、バギーは『ギュギュギュッ!!』と音を出しながら前に急発進する。

 目的の時空間に向けて、発進した。

 

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 オレが付いた時空、そこは2066年のN本のT京都にある珍等師学園の高等部。確か時間は10時半ごろ、この時間は確か休み時間だからまだ授業は始まっていないな。

 その学校の後ろにあるバギーを停止して出てきて、バギーを折れ枝や木の破片などで他の木の様にカモフラージュする。

 それを終えると、オレは何事もなかったかのようにそのまま学校へ入っていく。

 

 そして昼休み、オレは職員室へと行き画像に写っている男女の名前がいる教室はどこかと質問した。その結果、どうやら黄色のツインテールで目つきが悪い少女は暗山(くらやま)伊江(いえ)で、灰色のショートヘアーで背が高い青年は太田(おおた)(ひかる)で2人は今、美術室にいると分かった。

「太田さんって、どこかで聞いたことあるような」

 オレはそう思い走っていると、突然美術室から「だから、だれがやったんだ!」と怒鳴り声が聞こえた。それを聞いたオレは「うわっ!」と驚く。一体なんだ!?

「なにがあったんだ?」

 オレは不審に思いながらカバンから透明化になれるマントを取り出す。そしてそれを首にすると同時に、マントについている首輪にスイッチを押した。

 自分から透明化にはなったか分からないが、首輪についている赤と緑の2色のライトのうち、緑色が光っているのでどうやら透明化になっているな。

「ここから入れば何から分かるぞ」

 オレはそう言いながら扉を開けてそっと入ると、美術の生徒が一枚の画で何かけんかをしているようだ。

 その絵は今度提出するのか、その絵画の一部についている紙には『提出用』と書かれた紙が付いている。

 

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「だけど伊江はいくらなんでもそこまでしないよ!」

「いいや、それはあらへんで」

「そうだ。証拠が欲しいよ」

「せやで、暴れん坊やからこんな下手な絵を壊したんや」

「「「「「いや、それ理由になっているのか???」」」」」

 オレは1人の男子に突っ込みを入れながら現場を見ている。どうやら秘術の生徒が書いている絵をだれかによって壊されてしまったため、犯人を捜しているようだ。

「こんなときに役立つ道具って無いかな??」

 オレはそう思いながらカバンに手を突っ込むと、何かか見つけたのか「あった!」とある物を出した。

 それはどこにでもあるインスタントカメラだが、赤青黄の3色が付いている。確か名前は『手掛かりカメラ』だったな。

 

「オレはちげぇよ! こんな子供っぽい絵をいくらなんでも壊さねぇ!」

「それだったら照明と夏物を出しなさいよ!!」

「せや、それがあったらええよ!」

 彼らがけんかしている光景に、太田は「あわわわっ・・・」と戸惑っている。すると、彼の後ろから「これを使え、そしてそのメモの通りに言ってくれ」と1枚の写真とメモを渡す。

「いったい誰?」

 太田はいったい誰か聞いてみるが、その人は「話はあと、今は真実を言うべきだ」と答える。

 それを聞いた彼は「わかった」と言うと同時に、2年生の生徒に向けてこう言う。

「本当に、伊江がやったというんですか?」

「太田…?」「そうよ、あの子以外に誰がいるのよ!」

 それを聞いた伊江と2年の生徒は驚きながらも、そのうちの1人が言いがかると、彼は「それはこれです」とある写真を見せ付ける。

「本当に伊江がやったならば、靴に絵の具が付いているはずです!!」

 それは、誰か分からないが靴で作品の絵を壊している一部。だがよく見ると写真の絵の具がまだ完全に乾ききっていない。

 その絵をよく見ると、靴に絵の具の色が付いている。

 まさかだと思い、をみんなは一斉に伊江の靴を見ると。彼女の靴には絵の具が付いていない。

 つまり、これが彼女の無実の証拠。

「ちょちょっと待てよ、それじゃあ伊江が犯人ではなかったら、誰が?」

 2年の女子が言うと彼は冷静に「簡単ですよ」とこう答える。

 すると、それを見た伊江は何かを感じたのか「い、いつもの太田じゃねぇ……」と呟いた。

 

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「先輩の絵を壊した犯人、それは……そこにいます!!」

 太田が指を指したところは、銅像であったが誰もいなかった。

「……はぁ?? その銅像がなんで犯人なの??」

 生徒はイライラしながら答えると、彼は「え、えっと」と戸惑っている。

 すると、「簡単だ」とオレが答えると同時に、マントを外して姿を現してやった。

 それを見たみんなは「ええっ!?」と驚く。

「あ、あんた。一体どうやって!?」

「それは後で。それより皆さん、この銅像の下を見てください」

 それを聞いたみんなは「何々?」と銅像の下を見ると、何かでこすった跡が付いている。よく見ると先ほどの絵の具の色が付いている。

「え、じゃあ犯人は本当に銅像なのか!?」

「ええそうです。ただし、犯人は銅像本人じゃなくて……銅像の中にいる者だぁ!!」

 そしてオレは勢いよく銅像にキックすると、銅像がバラバラに壊れると中から4人の少女が「うわぁ!!」と出てきた。まあ、こんな偽物よく作ったな。

 その1人の少女。白黒の少女の靴には、先ほどの絵の具がベットリと付いている。

「ああ! あんたたちは!!」

 それを見た彼らは彼女たちに指を指した。その中から白黒のツインテール少女が「げげっ、ばれてしまった!!」と驚く。

「お~~の~~れ~~……」

 それを見た生徒は、まるで幽霊のようにじわじわと4人組の少女に近づいていく。て、怖いよ!

「ど、どうするんだ!? 何とかしろ!!」

 少女は慌てながら言うと、虹色のサイドテールの少女が「分かりましたわ、最後の手段と行きますわよ!!」と言いながら胸に手を突っ込む。て、どこに入れているんだ!?

 そして彼女は胸から望遠鏡を取り出す。だが、よく見るとその望遠鏡には取っ手とレバーが付いている。

「何だろうあれ?」

 初めて見る道具に、オレが思った瞬間。

 突然彼女は望遠鏡を銅像と机においている手袋に向けてスイッチを押すと。レンズから紫色の光だが出てきて二つに何かをし始めた。

 そしてそれが終えると同時に、彼女はレバーをカチャッ動かすと同時に外に向けて赤い光を放った。

 外を見てみると、そこにはドクロの形をした戦車があるが、大砲が付いていないのが特徴。

 するとドクロからアンテナが出てきて光を吸収すると同時に、機会は大きくなると同時に変形し始めた。

 出来上がったのは大きなドクロの形をしたロボットで、左右にはキャタピラと大きな手袋をしたマジックハンドが付いている。

「な、なんだあれは!?」「怪物かよ!!」「きゃぁ!!」

 それを見た生徒は、驚いて逃げていく。

 

 

「今のうちに!!」

 サイドテールの少女はポケットからリモコンを取り出して、ボタンをカチッと押すとドクロの銅像から4本のマジックハンドが出てきて彼女たちを掴むと同時に、一気にメカに乗せた。

「いででで……今回の大型ロボットは何だ??」

 白黒髪のツインテール少女もとい、模野沙市音は頭をさすりながら虹色の少女、円筆子に聞くと彼女はこう答えた。

「このメカは銅像の硬さと狂的な能力に手袋の特徴を合わせた大型ロボット、『ハンドーゾー』ですわ!!」

 彼女はそう言いながら「おーっほっほっほっほ!!!」と高笑いする。

 

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 一瞬何が起こったのか分からず目を丸くしていたが、生徒の声にオレは我に戻る。

「やばいな、急がないと!!」

 オレは急いで外に出てバギーに乗ろうとしたが、突然後ろから何かが掴んで引っ張った。って、痛い!!

「ぐにぇ!? な、何だ、放してくれよ!!」

 オレは後ろに振り向くと同時に文句を言うが、少女は「それはオレが質問してぇが、いいかなぁ??」と睨みながら言ってきた為、オレは「……はい」と小さな声で答えた。

 

 

「じゃあこの学園を滅茶苦茶に壊すぞ!!」

 沙市音はそう言いながらレバーをガチャガチャ動かすと、メカは前進に進みながら学園を壊そうとした。その時。突然、バギーがメカの真下から体当たりして向きを変えた。

「「「「うわぁ!!!」」」」

 その衝動に4人の少女、ブン・ボーグは驚きながら後ろに倒れると。メカも後ろに倒れたのであった。

「むぎゅ~~~、げっ。あれはさっきの車ね……」

「いててててですわ……今度こそ負けませんわよ!!」

 白井と窓かは頭を抱えながら起き上がると、円がいきなりボタンをポチッと押す。だが、メカは倒れているため相手はどこにいるかは分からない。

「むきぃーーー!!!!」

 それを見た彼女は、頭を抱えると同時に叫んだ。

 

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「いででで……やるじゃないか」

「相手はまだ倒れている、石川君、急いでメカに変身できる?」

 バギーに無理やり乗り込んだ暗山さん、太田さんはそう言うとオレは「任せてください!」とバギーからから出てある物をスキャンした。

 それは(なぜか構内に置いている)ピラミッドと戦車の模型をスキャンした。そしてオレはそれをスキャンし終えると、他の場所にメカを出した。

 出てきたメカはピラミッドの形をしているがキャタピラと大砲が付いている大型のメカである。

「合体開始!!」

 オレは再びバギーに乗ると同時にボタンを押すと、するとバギーは変形すると同時にピラミッドの中に入る。

 

 ガガガガ……ガチャン!!

 ブン・ボーグの巨大メカ、ハンドーゾーはきしみながら身長に青き上がったのか、大きな衝撃が響いた。

「いててて、大丈夫かよ今度のメカは」

 沙市音は頭を抱えながら言うと彼女は「もちろんですわよ!」と即答した。

「今度のメカは力自慢ですわ! 東京タワーやスカイツリーでもこのハンドーゾーの圧力で、一殺ですわ!!」

 そう言いながら彼女は「ポチッとですわ!」とボタンを押した。すると、メカの左右の手がピラミッド型の戦車を持ち上げた。

「必殺、ウルトラハンドーゾー・ボンバーですわぁぁぁ!!!!!」

 彼女はそう言いながらレバーを一気に引くと、手袋が外れると同時に火を噴出して、空を飛び始めた。

 そして、そのままハンドはピラミッドをつかんだ。

「この手袋一度狙ったら二度と外すことが出来ない、そしてそれをつかむと自動で空を飛び、上空200キロを超えると爆発する仕組みになっていますわ。成功したらわたくしたちのかちですの!」

「やるな、円!」

「いい方法ね!」

「ま、円ちゃんすごい」

 そして誰もが勝てるだろうと思った瞬間、ロケットの様子に何かが起きた。

 それはブースと部分から黒い煙が出てきて運とも動かない。どうやら、エネルギーが空っぽのようだ。

「あ、あれぇ?? なぜですの……??」

 円は目を丸くしながら汗を滝のように流している。それを見た沙市音たちは「な、なんだ?」と頭を傾ける。

 

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「チャンスだ!!」

 オレはそれを狙っていたのか、右レバーを一気に引く。

 すると、ピラミッド型の戦車は手袋から脱出するとハンドーゾーの周りを走り始めた。

 そしてオレは、太田さんと暗山さんにある作戦を言うと。

「それはいい作戦! 伊江、行くよ!!」

「もちろんだ、太田!!」

 それと同時に2人は「そっれぇ!!」と外に出る。

 そして太田さんが走ると同時にカバンからロープを出して大型のメカに巻きつかせる。だが、メカの銅像から大きなドリルが出てきて、2人に攻撃する!! だが。

「させるかぁ!! ~~~~~~~~~~!!!!!!」

 暗山さんは超音波のように大きな声を出すと、ドリルにヒビが出てくると。バギッ!! と砕けた。って、なんと言う超音波だ!?

「そっれぇ~~~!!!!!」

 太田さんはドリルを掴むと勢い良く上に上げると、ドリルの関節が壊れて使い物になってしまった。て、力強すぎじゃん!!?、

「「それじゃあ、続きだぁぁ!!」」

 そして2人は息を合わせるかのようにロープをぐるぐると回して、銅像にギュッとちょうちょ結びをする。

 この様子だと、ハンドーゾーメカは絡まってしまって身動きが出来ない状態になった。

 

「な、なんだこれ! 動けねぇぞ!!」

「早く、動きなさいよ!!」

 沙市音と白井はガンガンとコックピットにぶつけるが、メカは何にも変化が起きない。

 すると、双味は何かに気付いたのか「み、みんなぁ。ま、前を…!」と言って来た。それを聞いた3人は前を見ると、手袋型のロケットにロープをつけている光景を目にした。

「ちょ、ちょっと待ってよ……」

「あのミサイルって、確か」

「じょ、上空200キロメートルを超えると」

「大爆発しますわ……!!」

 それを見た4人は青ざめたが、気付いたときにはもう遅かった。ロケットは再び空を飛ぶと同時に、ロープにつながっているハンドーゾーが引っ張り、一緒に撃ちあがったのであった。

 

 

 そして上空200キロメートル、空には大きな花火が撃ちあがったのであった。

 

 

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「よっしゃぁ! オレ達の勝ちだぁ!!」

「そうだね、伊江!!」

 暗山さんは太田さんと一緒に組みながら勝利のポーズをする、それを見ていたオレは「あ、そう…」とジドーと、見つめている。

「っと、そうだ。時空鍵に異常が起きなかったのはよかったけど、見られてしまったから本部に行くしかない」

 結局、見られてしまった2人に話をして、バギーで時空管理局へとワープする。

 

「なるほど、君が太田君に暗山君か…いい名前だね」

 現在オレたちは、2432年にある宇宙ステーションへと移動して、司令官に紹介すると、彼女はにやにやとして2人を見る。

 太田さんは「アワワワワッ」と青ざめるが、暗山さんは「せ、背が高い」とジト目で見る。

「はい、僕の名前は太田陽16歳です」

「オレの名前は暗山伊江16歳、太田とは幼馴染みたいだ」

 太田さんと暗山さんの話を聞いたオレは同い年で驚いた。すると、後ろから森月が「勇樹さん」と言ってきた為、彼は「はい」と小さな声が答えた。

「時空機ですが、そうやら勇樹さんだけが無事らしくて。他のは治さないといけない状態です。あと赤城さんたちは怪我の状態はあまり酷くはないですが、しばらくの間安静となります」

 それを聞いたオレは「そ、そうですか」と答えた。死人が出なくて、赤城さんたちが無事でオレはホッとした。

 

 

 

 そして太田さんと暗山さんは、本日から国際時空管理局に一員となった(しかも、オレのところで)。

 



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第三話 『合間その1・基地通じ探し』

 次の日、オレたちは何事もなかったかのようにいつも通りに登校している。

「それで勇樹君、君にはその時空鍵と言うのがあるの?」

 太田さんは昨日、司令官から聞いた「オレが時空鍵がある」ことに驚いているのか、オレに質問してきている。ま、まあ間違っていないが。

「あ、ああ。そうだけど?」

 それを聞いた彼は「そうなんだ!」と目をキラキラと光らせる、そしてそれを聞いた暗山さんは「そうなんだ」と答えた。

「ああ、それにしてもすごい技術者がいるのは初めてかもしれない。いや、もしかしたらあのようなバギーは勇樹君が初めて作った機能があるかも!!」

 太田さんは言葉のマシンガンをドンドンと言い放っている、この人、いったい何者なんだ?

「し、しかし太田、本当にそうかどうかはオレは分からないよ」

 オレは戸惑っていると、突然生徒の一人が「あれ、お姉さまじゃないか?」と言ってきた。て、お姉さま?

 すると、暗山さんが「お姉様!?」と反応すると窓側に走って何かを見る。

 オレも何かと思い急いで外を見ると、そこには紫色のロングヘアをした女性がこの学園へやってきている。いったい誰だ?

「お、太田さん、いったい誰ですかお姉様って」

 オレは太田さんに質問すると、彼は「すか、勇樹君は初めてだから仕方ないね」と解説する。

「お姉様は僕たちの先輩、佐々木桜さんは世界で有名な女優でね、学校に来るのはほんのわずかしかいない先輩なんだ」

 それを聞いたオレは「そうなんだ」と驚いた、そして彼女は俺を見ると突然ほほ笑む……て、オレ!?

 

「お、おおおおお、太田さん。今オレを見てほほ笑んだが!?」

「え、あー、そうだね……。あれは」

 

 太田さんはオレの言葉に気づいたのか、苦笑いで答えようとした瞬間。

 

「どいたどいたー!! 学級新聞部の益子(ますこ)(みね)よ!!」

 

 突然教室の扉が開くと赤色のショートヘアーをした女性がやって来た、腕に学級新聞部の腕章をしている。

「あなたが一昨日の転校生、石川勇樹君ね。わたし、学級新聞部の2年煙草組の益子峰、よろしくね」

 益子先輩はそう言いながら名刺をオレに渡す、てか名刺って。

「は、はあどうも」とオレは答えると、益子先輩は「それじゃあ早速質問よ」と言い出す。まあ学級新聞の取材だったら少し答えるしかないね。

 

「あなたがここに転校した理由、あなたの好き嫌いに特技や身長体重に家族の構成は? そして好きな人は、いなかったら好きな人のタイプは?」

 

「ちょ、ちょっと待ってください!!」

 

 一度に言うな、答えにくいだろうが!!

 まあ、好き嫌いに身長と体重を答えたとたん。チャイムが鳴ったため何とか難を逃れた。すると太田さんと暗山さんは。

 

「それじゃあ勇樹君、僕と伊江は勇樹君とは違って別の教室だから」

「そうだったな、そんじゃあ勇樹。昼飯に4オータムに来いよ」

 

 そう言うと教室へと行くのであった。それにしても、4オータムってなんだ?

 

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 昼休み、オレは4オータムという言葉に悩みながら歩いている。ただ、4と言うことは階数の可能があるから4階へと行く。

 だが、オータムと言う意味が分からない。

「なんだオータムと言う意味は、扉が紅葉型でもなく色が秋の色じゃなかったら……」

 そう言って考えていると、太田さんがやって来た。

「あれ、勇樹君。どうしたのこんなところで?」

「太田さん、実は先ほど言っていたオータムの意味が分からなくて」

 それを聞いた太田さんは「ああ、なるほど」と理解したのか、オレの手を繋ぐとこの学校の一番端っこへと連れて行った。

 ここは、確か空き教室じゃなかったか?

 

「ここだよ、伊江が言っていたのはこの教室。今は誰も使っていないんだよ」

 

 それを聞いた俺はなるほどと理解した。オータムは日本語で言うと確か秋だったな。

 

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 ガラッと教室を開けてみたのは、青色のビニールシートにガスコンロ、布団にテントに飲料水に冷蔵庫……ておい、これどこかのホラー学校生活かよ。

 

「お、太田、勇樹も。ここに来たのか」

「うん、でも勇樹君はどこの教室か」

 

 太田さんの言葉に暗山さんは「なはは、そりゃすまんかった」と笑った。

 それを見た太田さんは「もう、今度は分かる言葉にして」と叱った。

 オレはいつも通りお弁当(今日は時間があったから本格弁当を作って来た)を出して食べる。

 そう言えば太田さんたちは。

 

「太田さんすごい量だね、オレなんか生姜焼きとハンバーグを作ってきたんだけどそれ以上だね」

「おいおい、それは言えるかよ。かつ丼大森とハンバーガ2つ、そしてポテチ1袋だけど。それだけでも多いぞ!!?」

「逆に伊江はおにぎり4つとカツサンド2つって少ないような」

「う、うるせぇっ!!」

 

 それを聞いたオレは確かにと思う、てかどっちもどっちだけどね。

 そいえば、空き教室は勝手に使ってもいいのかな? 疑問に思った俺は太田さんに質問した。

 

「太田さん、ところでこの教室勝手に使ってもいいのかな?」

「うん、ここ? 生徒会の会長から許可はとったから大丈夫だよ。あとこのシートにコンロに布団とかは会長たちが使わなくなったものだからってもらったよ」

 

 使わなくなったって、ここの生徒会はいったいどんな人なんだ?

 まあそれ置いといて、今後どのように行動するかオレたちは相談していく。

 

「今後の活動だが、いったいどうすればいいのかな?」

「ん、そう言えばそうだね。今後の活動」

「できれば目立たないほうがいいな、行事や病気だったならんとか行けるけどな……」

 

 オレたちは必死に考えていくが、なかなかこれだという手段がないな。

 そうしているうちにチャイムが鳴った。どうやら急がないとな。

 

「そんじゃあ明日もここに集合ですか?」

「うん、できるだけ他のみんなにばれないようにお願い」

「それじゃあ太田に石川、また明日」

 

 オレたちは急いで空き教室から出て教室へと戻っていく。急いで降りていく途中、着物を来た者たちやサッカーにユニホームを来た者にちびっ子たちが見えたが気にはしなかった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「あー、今日もつかれた……」

 

 オレは学校から出て寮へと帰っている、すると後ろから「うっそー、それ本当?」や「ほんとほんと、わっち見たんだよ!」と声がした。まあ気にはしなかったが。

 振り向いてみると、さっき教室に向かっている途中で見かけたあのちびっ子ども、そう言えばあの人たちの腕にはピンク色のハート模様をした腕章をあいつらしているな。

 って、なんでオレの後を追っているんだ? 偶然か?

 

 そうしていると、オレは寮に着い……おい、なんでここに? ストーカーか!?

 部屋に入ろうとしていると隣の部屋に入っていった、どうやらここの人だな。

 

「さーて、明日の用意をするか……」

 

 ドンガラガッシャーン!!

 

 なんだ、って、何だこの音は。隣の部屋から落としたけど!?

 

『もー大丈夫!? すごい落したけど』

『大丈夫大丈夫、鍋やフライパンを落としただけ』

『鍋は落としただけでヒビ入らへんで』

『いや、金属だから安心して!』

 

 隣に部屋から4人声がした、どうやら鍋などを落としてしまったようだ。

 すると『隣は男子だからいるから気を付けて~』とか『お料理の内容効いてたりして~』とか声がした……ん、今何か変なことを言ったのでは?

 

 

 

 

 まあそれは置いといて、今夜の夜ご飯を作るとするか。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 次の日、オレはいつも通り学校に登校していると。あのちびっ子たちがやって来た。

 朝からわいわいがやがやと話しているから結構うるさい、それにしても元気がいいやつらだ。

 

「それで機能の映画はねー」

「それじゃあ明日は」

「今夜は鍋にしたらええなぁ~」

「奏はお好み焼きがいいな~」

 

 結構です、てか横並びしているけど危険だからよい子はやるなよ。

 そう言えば、この前の赤城さんたちが探していた道具。その中に確か……。

 

 待てよ、それを作って改造して……。

 

 

 

「そうだ、それがあったんだ!!」

 

 

 

 オレが何か閃いたのか、声を聴いたちびっ子たちは驚いてしまった。ごめんな。

 

「そうと決まったら、急いでいくか!!」

 

 オレは急いで太田さんと暗山さんのところへと急いでいくのであった。

 その時、後ろからある人に付いて来られることに気づかづに。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「時空と空間を超える道具を探してほしい…なるほどね」

 

 25世紀に行きオレたちは時岡司令官にある話をし、司令官は眉をひそめる。

 だが司令官はふふッと笑いながら「それは面白いな」と言うと、こう答える。

 

「それだったら、この本部のどこかにそのリクエストと同じ道具があるはずだよ」

 

 それを聞いたオレたちは「ありがとうございます」と揃えてお礼をすると同時に、急いで道具を探し始めた。

 

 

 

 

 

 数十分間、オレたちはいろんなところを探していると、太田さんが「勇樹君、こっち!!」と声がしたため来てみると、彼がいたところは『修理室』と描かれた部屋で、中はまだ見たこともない物がたくさんある。

 そんな中、太田はある物を見つけた。見つけたのはダイヤル型だが赤と黄と緑色の3色型のダイヤルを見つけた。

 

「勇樹君、これってもしかして」

「ダイヤル型…だな、でもこれって役立つのか?」

 

 太田さんと暗山さんはそう言いながら見ているが、役立つかどうか試す必要はあるな。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「えっと、説明書によると。この道具は『超空間通信ダイヤル』って書いてるな」

 

 次の日、オレたちは学校の空き教室でためにし使ってみるため、休みの日にきて実験してみる。

 この道具は、裏が吸盤になっているので取り付けは簡単だが。金庫の様にダイヤルで部屋を登録するのが大変。

 太田さんは「これなら大丈夫だよ」と言いながらカチカチッとダイヤルを動かしている、すると。

 

 

 カチカチカチッ、カチカチッ……カコンッ!!

 

 

「登録で来たよ!」

 

 太田さんの言葉にオレは「ええっ!?」と驚くが、教室の扉をガラッと開けるとそこは25世紀の時空管理局へと繫がった。

 それにしても太田さんはすごい腕を持っているね。

 

「そうだ! この空き教室、休み時間の間だけオレたちはここに集合するってことはどうだ?」

「うん、それはいいね!」

 

 暗山さんの提案に太田さんは喜んで同意した、もちろんオレも賛成するけどね。

 これで、オレたちの秘密の教室が完成した。

 

 

 

 

 

 

 

 だが、オレはここで知らなかった。

 この時、後ろからある人物がついて来ていることには。

 



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第四話 『佐々木先輩』

「ここがオレたちの組織部屋か」

 暗山さんはそう言いながら辺りを見渡している、彼女の背中には大きなリュックを背負っている。

 ておい、どうしたら今にも弾けそうな状態になるんだ、いったい何が入っているんだ?

「そうだよ伊江、今日からここがボクたちの秘密基地なんだ」

 太田さんはキャリーケースを持ち歩きながら答えるが、「でも、少し汚いね」呟いた。それを聞いたオレと暗山さんは、即座に同意する。

 そりゃそうだ、机に椅子は昨日の内にきれいにしたが、壁や床は汚れていて天井の電灯にはホコリがかぶっている。

 台所は油まみれで風呂はカビ(見たいな物質が)出ていて使い物になるかどうかわからない。

「これって、ごみ屋敷…?」

 太田さんは苦笑いで言ってきたのでオレも「これは、正直分からりません」と答えた。

「じゃあ、ここの部屋を掃除するかっと」

 すると暗山さんはリュックからホウキなどの掃除道具を取り出して、大掃除をすることになった。

 それよりも、リュックに入っていたのって掃除道具なんだ。

 

………数十分後………

 

「これはいる物で、これはいらない物っと」

 オレは現在、血球室だと思われる部屋でまだ使える物ともう使えない物があるかどうか分別している。

 太田さんは風呂を掃除して、暗山さんはいらない物が入っている袋を外へと出している。だけどここは物置化していたため掃除するのも一苦労する。

「これでよし、次は…って、なんだこれ?」

 分別が終わろうとしたとき、オレは何かを見つけたのか疑問を抱いた。

 それはどこにでもある置き電話だが、ボタンが赤青黄色緑の4色に3本のレバーが付いている。

 不振に思った俺は、森月さんから話を聞いてみたところ、どうやらこの道具は『不思議道具製造電話』と言う道具らしい。

 この電話に作りたい不思議道具を言えば、設計図と説明書に道具が出てくるらしい。

「これは、いるとするか」

 オレはまだ使える本を棚に置くと、暗山さんが「おーい勇樹」と言ってきた。急いでいくと、暗山さんがホコリまみれの本を見つけた。

「初めて見るけどなんだこれ?」

「さあ、オレも初めてだ」

 オレと暗山は何かと思い、急いで時岡指令に調べてみる。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「これはすごいな、この本は物語の本と言われていて、誰かの話に入り込むことが出来るんだ」

 時岡指令はそう言いながら本を見ていると、太田さんは「もしかして、誰かの過去の話ですか?」と質問する。

 だが司令官は苦笑いで「そうではないよ」と答える。

「この話はある人を見せるだけで、その人からに目線を物語の様に見ることが出来て、実際にそこへ行くことが出来るんだ」

 それを聞いたオレたちは「そうなんだ……」と一斉に答える。

「しかし、この本は古いがホコリを払えばなんとか使えるから、君たちにあげる」

 時岡指令の言葉に太田さんは「本当ですか!?」と目を光らせる、そう言えば太田さんは本を数冊持ってきたね。

 そして太田さんは時岡指令から本を受け取り、ホコリをはらって新品同様の本を大切にしまった。

 そして数時間後、オレたちの部屋はきれいになって自分の部屋へと移動する。そしてそこに自分の物を置いて、元の世界へと戻っていく。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 で、次の日。太田さんはその本を持ってきていた。

「太田さん、本持ってきているんですが、その本で気になったことあったんですか?」

 どうやら太田さんは「この本でおかしなところがあったんだ」と答える。

 え、おかしなところ?

「どこですか、そのおかしな所って」

「うん、実はね」

 太田さんがそのおかしなところを言おうとした瞬間、後ろから「何がおかしいの?」と女性の声がした……。

 え、女性の声!?

「お、太田しゃん。今の声って……ダレデスカ」

「え、今の声って……」

 太田さんは振り返ると「ああ、佐々木さん!」と反応する、オレもいったい誰かと振り向いた。

 

 そこにいたのは、背が高く紫色のロングヘアをした美しい女性、緑色の七部丈カットソーに黄緑色のポンチョに灰色の短パン、首には黒色のマフラーをしている。

 頭には桜色のカチューシャをしていておでこが見えている。あれ、この人って確か……。

 

「あら、陽君と………あなたは初めて見るけど、誰?」

「さ、佐々木さん。この人は先週入ってきた転校生ですよ」

 佐々木さんの言葉に太田さんは苦笑いで答える、それを聞いた彼女は「あら、そう言えばそんな子いたね」と驚く。

 この人、バカなのですか?

「あら、バカじゃないわ」

 て、オレの心を読んでいましたか!? 苦手なんですよ、心を読んで話す人は!

「い、いきなり話をしないでください!」

「あら、そうなの」

 佐々木さんはオレに向けて目を丸くするが、再び「ごめんなさい」と笑顔で答える。

 そして佐々木さんは「それじゃあお先に」と言いながら学校へ走っていく。いったい誰なんだあの人?

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「佐々木お姉様のことか?」

 休み時間、オレたちは暗山さんのところへと行き今朝の話をすると、彼女は「お姉様」のことを話す。て、お姉様?

「え、あの人お姫様なのですか……?」

「ん、あの人……ああ、お前に話したがよく言っていなかったから知らないな」

 オレは暗山さんに向けて言うと、彼女は何か気付いたのかこんなことを話す。

「勇樹君は初めて知るかもしれないけど、佐々木桜さんは世界で有名な女優さんで、僕たちの先輩なんだ」

「いつもは学校に来なくてな、ここに来るのは1週間に3日だよ」

 なるほど、結構有名なのは知ったぞ。

 そうしていると、カバンがらビー! ビー! と音がしたため何かと見ると、画面に『緊急事態発生』と映し出されている。

「これって!」

 オレは急いで太田さんたちに「緊急だよ!」と言うと、2人は「「わかった!」」と急いでオレの後を付いて行く。

 そして、4階の空き教室へと意気25世紀へと移動する。

 

 

 この時、後ろからある人がついて来ていることに知らずに。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「本日は、この梅野(うめの)桃子(ももこ)と言う少女だが。このご先祖様から受け取っているある本が狙われているんだ」

 司令官から話を聞いたオレたちは「ほええ……」と目を丸くして驚いている。

 それよりも、梅野さんと言う名前。どこかで……。

「梅野桃子は、確かアメリカに留学していると聞いたな」

「うん、梅野さんは今有名な歌手で、アメリカのあるコンサートで訓練しているって聞いたよ」

 誰か考えていると太田さんと暗山さんが梅野さんのことを話し始めた、それよりも。その人有名なのか?

「有名っというほどではないけど、新人の歌手としてアメリカでは少し有名ね。確かこの子はニューヨークにいるって聞いたわ」

「そうですか、そう言えば義父さんの本でそんな人が……て、おわっ!!」

 後ろから声がしたため振り向くと、佐々木先輩がいたっていつの間に!!

 て、ここに来ていたのですか!?

「お、お姉様!?」

「どうしてここに!?」

 太田さんと暗山さんも驚いて言うと先輩は「あら、暇そうだったから4階で歩いていたらここに来たってわけ」と答えた。

 それにしても、あなたは忍者ですか!?

「いつの間に、気配がしないから気付かなかったな」

 さすがの司令官も、佐々木先輩に驚いている。それにしても、この人の能力は。

「司令官でいいかしら? 少し話があるけどちょっとよろしい?」

「え、あ。ああそれは構わないが」

 佐々木先輩の質問に司令官は反応する、ちょっと待って、今話すことですか!?

 

 

 数分後……

 

 

 

「と言うことで、佐々木君と一緒に行動することでいいかな?」

「よろしくね」

『『『えええーーーーっ!?』』』

 突然の知らせにオレたちは驚いていると、佐々木先輩はニコッと笑ってきた。

 なんだろう、ものすごく怖い。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「それで、勇樹君。急いでバギーに乗れるのかしら?」

 佐々木先輩の質問にオレは「あ、はいできます」と戸惑いながら答えて、扉を開いて例のバギーへと案内する。

「おお、これがオレたち専用のタイムマシンか?! すげええっ!」

「これが勇樹君が作ったとしたら、すごいよ!」

 暗山さんは目を光らせて感動していると太田さんはオレが作ったらすごいと感心していた。それもそのはず、これ私が作ったのですから。

 すると佐々木先輩が「ほら、さっさと乗りましょ」とオレたちをバギーに乗り込ませる。

 

 

………操縦席………

 

 

「それじゃあ皆さん準備できましたか? 結構すごい衝撃が加わると思いますから、舌をかまないようにしてください」

 オレの注意に太田さんたちは「わかった」と答える、本当かな?

 そう思いながらオレはカウンターと場所を設定して、エンジンを入れるとバギーが揺れると同時に目の前にある大きな扉が出て来てギギッと大きな音を出すと同時に扉が開く。

 その扉の先は、虹色のトンネルに壁や天井などには無数の時計がたくさん浮いているのを確認したオレは「時空移動、開始!!」と言うと同時に一気にレバーを前に動かすと、バギーは『ギュギュギュッ!!』と音を出しながら前に急発進する。

 目的の時空間に向けて、発進した。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 たどり着いた場所は現代のアメリカのハリウッド、首都の場所まではたどり着いたが梅野さんはどこにいるかわからず、周りの人から聞いた結果ここにいるとわかった。

 さすがアメリカ、今と昔はそんなに変わっていないが地面の手形が増えている。

「それで、梅野さんはどこにいるの?」

 佐々木先輩はそう言いながら辺りを見渡している。あの、初めてだとは言え、少しは落ち着いてください。

「地元で聞いてみましたら、どうやらスタジオにいるとあそこの警備員から聞きました」

「あと少しで出ると思うぞ、今の時刻は……18時あたりだからな」

 太田さんと暗山さんは言うと暗山さんは時計を見ながら答える、ところが。

 

 

 ゴシャアアアッ!!!

 

 

『『『『っ!!?』』』』

 スタジオから爆発音がすると同時に何かが現れた! あれって自由の女神!?

「勇樹君、あれってもしかして」

「はい、もしかしたらあれかもしれません!」

 太田さんの言葉にオレは答えると、暗山さんは何かに気づいたのかあたりを見渡している。どうしたんですか?

「な、なあ。お姉さまはどこに行ったんだ?」

 それを聞いた瞬間、オレたちは「あれっ!?」とあたりを見渡してるが、先輩の姿は見えない。

 どこに行ったんですか!?

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「やったー! 今回は成功したぜ!!」

 勝利を格言するかのように言ったのは、摸野沙市音本人で、勝利のポーズをしている。

「そうですわね! これで、わたくしたちの計画は、実行できます!!」

「そうだな、よーし行くぞおお!!!」

「お、おおー……」

 沙市音の勝利に円筆子、イレイザー=白井、双味鶴来は答える。そして。

 

「それだったら、こっちにもらってもいいかしら?」

 

 誰かの言葉に沙市音は「お、それもそうだな」と言うと同時に、梅野から奪った例の本をその人に渡すと「それじゃあ、お願いな」と答える。

 すると、円は「あの沙市音様、わたくしたちに何を?」と言うと彼女は「え?」とこんなことを言い出す。

 

「誰って、お前たちに渡したが。それがどうした?」

「いえ、それが。わたくしたちは座ったままです」

 

 円の言葉にイレイザーと双味は首を上下にすると、沙市音は「え。それじゃあ今のは?」とコックピットに振り向いて外を見ると、佐々木がにこにこと笑いながら「取り返したわよ~」と言いながら離れていく。

 それを見た沙市音は「さ、さっさと捕まえろおおお!!」と慌てると、円たちは「わかりましたのハマグリ真下!」と操縦機を動かす。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「あ、お姉様! おいお姉さまがいたぞ!」

 暗山さんの言葉にオレたちは振り向くと、器用にメカから離れている佐々木先輩を見つけた。彼女の手には例の本を手にしている。

 そして先輩はバギーに入り込むと「なんとか取り返したわ」と本を太田さんに渡す。これで一件落着だ。

「わかりました、では」

 太田さんは本を手にしてカバンにしまった、その瞬間。

 

 

 ガギギギギッ!!!

 

 

 『『うわわわっ!?』』

 突然の大きいな揺れが発生してオレたちは驚き、何が起きたのか外を見ると。大型の自由の女神がオレたちのバギーをつかんでいる!?

「ゆ、勇樹君。急いでメカを!」

「す、スキャンしてくれっ!!」

 太田さんと暗山さんは、慌ててオレに向けて言ってきたためオレは急いで「わかりました!」とスキャン銃を出してそこら編のものをスキャンして他の所へと放った。

 そして出てきたのは、大型の恐竜型のメカだった。だけどその恐竜はティラノサウルスであまりのでかさに太田さんたちは「なにあれ!?」と驚いた。すると。

 

『グォオオオオッ!!!』

 

 ガシャンッ!!

 

 突然、ティラノサウルス型のメカはオレたたちが乗っているバギーをつかんでいる自由の女神型のメカに向けて体当たりする。

 その衝撃でバギーから手は離れてバギーはティラノサウルス型のメカに乗り込んだ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「いででっ!」

 

 

 雑なコックピット合体にオレたちはあちらこちらぶつかっているが、佐々木先輩は椅子に座っているだけで微動だにしない。

「勇樹君、急いで操縦をお願いします!!」

 太田さんの指示にオレは「わかりました!」と操縦席に座ると、メカはギギギッ! と鈍い音を出しながら自由の女神型のメカに向ける。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「突進攻撃開始だ! 行くぞっ!!」

 

 勇樹はレバーを動かすと、ティラノサウルス型のメカはブン・ボーグが乗っているメカに体当たりをする。自由の女神型のメカは後ろに倒れるが「なんのッ!」と円がレバーを動かす。

 すると、自由の女神型のメカは立ち上がると勇樹たちが乗っているメカをつかんでそのまま海に向けて投げた。だがティラノサウルスの足から火が噴き出して、海に入る前に空中で止まった。だが。

『なんのこれにしき!』

 自由の女神型のメカから松明を取り出すと、それを勇樹たちのメカに向けて投げ始めた。

 それを見た勇樹たちは『あわわっ!』っと攻撃をよけていく、松明はどんどん増えていきメカはよけるのに精いっぱい。

「ああもう、勇樹攻撃は無理か!?」

「そ、そう言われましても避けても体当たりはさすがにっ!」

 伊江は勇樹に向けて言うが、彼は操縦に精一杯なため攻撃は難しい。

 すると佐々木が「それだったら、私が行ってみるわ」と立ち上がった。

 それを見た彼らは「ええっ!?」と驚くと同時に、彼女は「それじゃあね」とスイッチを押した瞬間、突然頭上が開くと同時にそこから出ていくのであった!?

 

 外から出た佐々木は、マフラーを使って自由の女神メカの冠につかむと、そこまで飛んでいく。

 そして冠に付いた彼女は、7本の円錐に触れて何かを探しているのかジッと耳を付けて数分。その瞬間。

 

「はあああっ!!」

 

 バギッ!! と円錐の1本を折った! その瞬間、突然自由の女神は停止すると同時に前に傾いた。

 すると佐々木は「勇樹君、攻撃するのは今しかないわ!」と声を出す。それと同時に彼女は自由の女神から降りて離れていく。

 それを聞いた勇樹は「わかりました!」と言うと同時にレバーを動かす。その瞬間、ティラノサウルスメカは自由の女神をつかむとそのまま海に向けて投げた。

 そして自由の女神はそのまま太平洋へと行き数秒後、太平洋上で大爆発するのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 そしてここは21世紀の4階の空き教室。

「てことで、僕たちの集合場所は何とかできました」

 太田さんの言葉に暗山さんと佐々木先輩さんとオレは首を上下に動かす、そして暗山さんが「今は4人だから、部活は出来ねえけどな」と苦笑い。

 すると佐々木先輩は何かに気づいたのか「そう言えば」とこんなことを言い出した。

「風紀委員の桃さんから勇樹君に用があるって言ってきたわ」

 それを聞いたオレは「オレ?」と目を丸くしました。

 



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第五話 『不登校とイタリア』

※今回は敵のシーンはありませんので、悪しからず。


 ここは珍等師学園都市にある、築30年の古いアパート、『モロイ壮』。

 そこの2階の一番奥にある『210』にはある人が住んでいるが、その話は本編へ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「おはようございます」

「おはようございます!」

 珍等師学園高等部の門前で、風紀委員が毎朝生徒が登校している日常風景。だが朝の登校を利用して学園に入ろうとしている不審者がいる。

 ここの学校は毎朝、門の前に風紀委員が監視して、投稿してきた生徒には挨拶する変わった高速がある。

 門の前に、『風紀委員』と書かれた腕章をして桃色のお団子ヘアーが特徴の少女『最上桃』は鋭い目で彼らを見ている。

「これで全員ね……」

 彼女は門を閉めて学園に入ろうとした、風紀委員は朝礼が始まる5分前に、挨拶を終わらせる義務が付けられている。

 だが、彼女は手にしている名簿を見ると、『ハァ……』とため息をする。

「またあの人は来てないわね、これで80日目だわ」

 彼女はそう言いながらと学園に入る。その時に、写真の一枚が落ちてその本人の姿が映っている。

 その人の特徴は、緑色のショートヘアーをした根暗い少女だ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 そして、時は進み。現在は12時半、この時学校は昼休みの時間帯。

 オレたちは屋上へ集まると、太田さんがある本を出して話をしている。

「太田さん、この本は?」

 オレは太田さんに質問すると、彼は「実は」と答える。

「家の地下にあったから読んでみたら僕たちの行動が書かれていたんだ。嘘だと思うけど、よく読んだら僕たちの名前が」

「本当か……その内容はなんて書いているんだ?

「うん、読んでみたところ、この本に書かれていた内容は『奇跡の力を手にする者が学び舎にいる』と書かれているんだけど………

「手掛かりが少ないわね……私もはっきりしたことは言えないけど…あら、桃さん?」

 佐々木先輩は悩むかのように呟いた、すると彼女は「桃さん」と言う言葉にオレは「だれですか?」と質問した。

 すると、後ろから『カンカンッ』っと、屋上の扉が叩く音がする。

 何かと思い、扉の音がした方に向くと、この学園の生徒なのか。お団子をした少女がオレたちに睨みつけていた。

「あ、ごめんなさい。急いでここから逃げますから」

 それを見たオレは急いで解散しようとしたら、彼女は「待ちなさい、今はそれを言いに来たんじゃないわよ」と言うと同時に、あることを言い出した。

 

「あなたたちの中で、中弐と言うこの知り合いはいないの?」

 

 それを聞いた佐々木先輩を除くオレらは、「へ?」と目を丸くした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

~~~時間は過ぎて、放課後にて~~~

 

 

「中弐小森、1年鷹組の不登校生ですか」

 オレはそう言いながら、中弐さんが住んでいる場所までの地図を見ながらそこへ行く。正式には太田さんたちと一緒に行動している。

 さて、なぜオレたちが中弐さんと言う人の所へと行くことになったのか、それは風紀委員の委員長である最上桃さんから頼まれたことだ。

 

 

~理由~

 

 

「彼女をここに来るように言ってください」

「えっ、でもなんでオレたちが??」

 桃の言葉に暗山さんはなぜかと質問をすると、彼女はこう答えた。

「他の生徒が拒否をしたり、部活で時間が無いと言っていたから。あなたちに頼んでいるのよ!」

 それを聞いたオレは「そ、それだったら、桃さんたちが言ったほうが速いじゃないですか?」と言うが。

「そうしたいところだけど、生憎私達は違反者を注意したり反省文が書かれているかどうか確認したり生徒会に報告するなどと言った作業があるから時間がないのよ」

 スラスラと答える桃の言葉を聞いたみんなは、ヤレヤレと思った。

 

~~~理由終わり~~~

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「えーと、モロイ壮は……あった」

 暗山さんは探しながら歩いていると、4階建てのアパートを見つけた。オレたちも急いでいくと、アパートを発見した。

 その名の通りなのか、建物が古くて今住んでいる住民は小森を含んだ5名ほどしかいない。すると太田さんは何かに気付いたのか、「あれ?」とある事を言った。

「ここって、勇樹君のマンションから近くない!?」

 それを聞いたみんなは「ええ!?」と驚きながら辺りを見渡す。

 すると佐々木先輩が「こっちにあったわ」と言ったためみんなたちは急いで行くと、数キロ先に勇樹が住んでいるマンションが見えている。目と鼻の先だね。

「てことは、こいつはオレから見ているって事か!?」

 それを見た太田さんは慌てながらその部屋まで走って行くと、彼女がいる『205』の扉にドンドンと叩く。

 考えてみるとそうだ、90日以上も学校に通っていないということは家に引きこもっている。引きこもった結果、孤独死になってしまうのではないかと思う。それが実現になったら大変なことなると、オレは慌てて急いで太田さんのところに走っていく。

「中弐さん、開けてください!!」

 勇樹はそう言いながら叩いて待つが、中から何も音がせず静かな音がするだけ。

 しかし扉を近づけてよく聞くと、奥からガサガサッと何か動き回る音がする。一体なんだろう?

「こうなったら、太田さん」

 それを聞いた暗山さんは太田さんに向けて言うと、彼は「わかったよ」と答える。

 何をするんだ? と疑問に思いながら頭を傾ける。

 すると、太田さんは扉のドアノブをつかむとそのまま後ろにバキッと音を立てた。要するに開けた。

「あ、あけ…えあえっ!?」

 太田さんの行動を見てオレは驚いていると、暗山さんが「流石太田さんだ!」と言いながら扉を入ろうとした。その時。

 

 ドサドサドサァアア!!!!

 

「「「「うわぁぁ!!??」」」」

 突然扉から大量の何かが出てきて外にあふれる。オレは急いで離れたため巻き込まれたが「ん、これは」と、扉から出てきた何かを見る、それは。

 大量のカップラーメンとコンビにのお弁当の空容器、アニメのパンフレットにフィギュアの空箱に、飲み物が残っているペットボトルに食べかけのポテトチップスなど。要するにごみだ。

 

「ブハァ!! なんだこりゃ!?」

 暗山さんはごみの山から出てくると、太田さんと佐々木先輩も出て来くると同時に「ゴホッゴホッ」と咳をする。

「ゴホゴホッ! ごみだらけじゃないか!」

「そ、相当汚れているね」

 そう言うと、暗山さんが突然「たく、こんな時にあろうかと持ってきて正解だ」と言いながらバックから掃除用具を出す。

 それ、いったいどうやって持ってきたんだ?

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ひとまず、太田さんさん達は汚れても良い服に着替えて、掃除用具やゴミ袋を持ってきました。

「まずは、このごみの山を少し減らそう。まずはゴミ袋にごみを入れよう」

 オレはそう言いながらゴミ袋にごみを入れていく。

「ひとまず、ごみを出来るだけ捨てて。本当に必要なのがあったら買っていけばいいんだね」

「それだったら、なんかいけるな」

 太田さんと暗山さんはそう言いながらゴミ袋に入れると、それを外へ運んで出して言ってる。

 少しずつなら少ないと思うが、何度もしているうちにゴミ袋は徐々に山のようになっている。

「すごいわね、この日とってとってもごみを溜め込む人なのかしら?」

 佐々木先輩は驚きながらごみを置くと。太田さんは「あれ?」と何かを見つけたのか、奥の部屋へ入っていく。

「どうしたんだ、太田さん?」

 暗山さんは不審に思いながら言うと太田さんさんは「何か見つけたよ」と答えてきました。

 それを見た勇樹は、一度出た扉から太田さんがいるところへと進んでいく。

 

 

 アパートの中はもう廃墟になりかけていて、台所は油でギトギトで浴槽はカビが生えている。さらにトイレは綺麗だが扉が壊れて空けれない状態へとなっている。

「太田さん、どうしたんだ?」

 暗山さんはそう言いながら歩いていくと、彼が出てきて「ここだよ」と指を指した。

 勇樹は「ちょっと待って!」と言いながら急いで行くと、驚く光景を目にした。

 

 無造作に置かれた服に付きっぱなしのテレビ、食べかけのカップラーメンに開けっ放しのポテトチップス。そしてピンク色クッションが布団の上に置かれている。

 窓には複数のパソコンの画面がつるされていて、床にはキーボードにゲームのコントローラー、マウスなどがそこら中に置かれている。

 

「こ、これは……すごい人が住んでいるのかしら??」

 流石の佐々木先輩も若干引きながら言いますと、太田さんさんが「そうでもないね」と答えると同時にこんな事を言い出した。

「ねえ、陽君。どうしたのその写真?」

「佐々木さん、実はこれ、このクッションに挟まっていて」

 佐々木先輩の質問に太田さんは答えていると。暗山さんが「どれどれ?」と写真を撮ってみる。

 その写真には、小森の父親と母親であろうか、夫婦と1人の少女が笑顔にほほ笑む少女と両親が写っている。

「えっと……中弐さんにしては明るいですね」

 暗山さんはそう言いながら佐々木先輩に渡そうとした瞬間。

 

 

 

 ビィー! ビィー!!

 

 

 

 突然、勇樹のカバンの警報器が張り始めたため。4人は「まさか」と確信すると、勇樹はマイクを手にして「通信起動」に切り替える。

「どうしましたか!?」

『国際時空管理局から指令です、15世紀のイタリアにブン・ボーグが発見しました』

 それを聞いたオレたちは「わかりました! 今行きます!」と答えると、急いで例の場所へと行く。

 

 

 

 その時…。

 

 

「む、あいつらは…」

 

 

 例の不登校生徒がオレたちを見つけて、着いてきていることには気づかず。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 16世紀のイタリア、場所は水の都ともいう世界遺産のヴェネツィア。

 その水中には、例のバギーが出てきて。近くの空洞へと移動した。

「ここでいいかな?」

「空洞があるし、この先には地上につながる扉がある」

「これは安心したわ」

 太田さんたちはそう言いながら外に出て、洞窟からヴェネツィアへと移動していく。

「情報はどうだ太田?」

「司令官から聞いた話だと、物の重さ関係なく落ちるってことが乗っているんだ」

「それじゃあ、それを狙ってあいつらは」

 オレがそう言うと、太田さんは「あり得るね」と答える。

「だとしたら、非常に高い所から実験することを考えるとしたら……」

「ピサの斜塔ね、あそこだったらちょうどいいわ」

「それじゃあここから大体3、4時間ほどかかるわね」

 桜先輩はそう言うと、太田さんは「それじゃあ急いでいこう!」とオレたちは急いでピサの斜塔へと走っていく。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ピサの斜塔、イタリアの世界遺産の一つ。

 なぜ塔が傾ているのか、それは地盤が弱いためだ。本来はまっすぐ立つ予定の塔が、なぜか一部だけが傾いてしまい、傾いていないほうを重くして保っている。

 

 そこに、オレたちは急いでいくと。イタリアの住民たちがある人物を見ている。その人物が…ガリレオ・ガリレイ本人だ。

 

「なんだ? 何をするんだ?」

「すごい人だかりね……少し聞いてみるは」

 桜先輩はそう言って、住民に聞いてみた。

「どうやら、この塔を使って重力の実験をするらしいの」

「てことは、鉄球から木の玉を落とすことになるか」

 伊江さんはそう言うと、オレたちはどこかでブン・ボーグの彼らが何かしでかすのではないかと思い急いであたりを見渡す。すると。

「そのブン・ボーグの写真はあるか?」

「あるよ、ちょうど司令官から写真を刷ってきたから、わかるよ……」

 オレはその人に渡そうとしたとき、何かに気づいた。それもそのはず。

 

 なんせ、太田さん伊江さん、桜先輩はオレの前にいる。それじゃ今渡したのはいったい誰?

 

 オレはそう思いながら振り向くと、そこには緑色のショートヘアーをしたたれ目の少女がいた。一瞬驚いたが、よく見たらどこかで見たような……。

「えっと、誰ですか?」

 オレはこいつに質問すると、桜先輩が「もしかして」とある人物を言う。その人物は。

 

「中弐小森……じゃない?」

 

 それを言った途端、小森いう少女は「そうだけど?」と答える。

 なんだろう、イメージ道理と言ったほうが良いだろうか?

「それよりもこれって確か、同じ高さからモノを落とす実験していたよな」

「え、まぁそうですけど。確かモノの重さは関係なく一定の速度で落ちていくという証明をする実験ですけど…小森さん、まさか」

「そのまさかだ、早速だが急いでいくぞ」

 小森さんはそう言って森の中へ行くと、オレたちも「ちょっと待って!」と言いながら後を追っていく。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 森の中に入っていくこと数分後、森の奥にブン・ボーグの専用メカであるクラフターを見つけた。

「森の中にあったのは意外ね。建物の陰にあると思ったわ」

「確かに、しかしどうして小森は分かったんだ?」

 桜先輩と伊江は感心するかのように小森さんに言うと、彼女は「簡単だ」と答え始めた。

「落ちてくるのを受け止める装置が塔の中に取り付けてあるとしたら、電波かコードがあるはず。しかし見たところそれはない。だとしたら電波の可能性がある」

「なるほど、それを使用する範囲は定めていて、クラフターがあるってことは操縦する厳戒の範囲内の半径1キロ以内から、誰も見られないようにするところを計算したら、半径50メートル以上のどこかに。クラフターがあるってことだね」

 オレはそう言うと、小森さんは「そうだ」と答えた。

「それじゃあ、これでもするか…そら」

 小森さんはそう言いながら腕を上にあげた。その時。

 

 ゴゴゴゴゴ……

 

 突然地面が揺れ始めると、地面にひびが入っていき、そのひびはブン・ボーグが乗っているクラフターまで行くと、クラフターはそのまま崖の中に落ちていった。

「ふっ、これでどうだ?」

 どや顔で小森さんは言いますが、正直どう答えればいいか分かりません。

「小森さん、少しやりすぎでは?」

「悪か何かわからないが、これくらいやらないといけないぞ」

 桜先輩は小森さんに向けて言いますが、彼女はそれに動じずどや顔で言っている。

 何だろう、少しむかつくな。と私がそう思っていた、その時。突然地面から紫色の光が輝くと、そこから大型の手が出てきて地面をつかむと、何かを持ち上げるかのように胴体が出てきた。

 そのなにかとは、西洋の鎧を着たロボットで、右手には盾をしている。胴体にはどくろのマークがあるため、ブン・ボーグのだと分かった。

「っ、みんな、急いでバギーのほうに!」

「わかりました、太田。勇樹」

「わかった、勇樹君!」

「お、おう!」

 桜先輩の指示に、オレたちは急いでバギーがあるところへと走っていく。

 だが、小森さんだけは「おお」となぜかメカを見て感心していた。

「小森さん! 何をしているの?!」

「っと、実物のメカニックを見るのは初めてでな。ま、すぐに逃げるよ」

 小森さんはのんきそうに言いながら、オレたちと一緒に逃げていく。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 バギーに乗り込んだ俺たちは、急いでコックピットに乗り込む。

「それで、今回は何をモデルとしたメカにするんだ?」

 暗山さんはそう言って来ると、オレは「ありますよ!」と言いながら、いったん外に出てスキャン銃をバギーに向けて放つ。

 すると、メカは大きな船に変形すると左右からオールが出てきてバギーのコックピットは内部にしまわれる。

 スキャンし終わると、オレは船底にある扉から入っていき、コックピットまで移動する。

「今回は、イタリアのヴェネツィアで移動する専用の船、ゴンドラがモデルとなったメカ『ゴンドラメカ』です!」

 すると、小森さんは「すごい機能だな」と言いながら、オレが座っていたところに座る……って!

「いつの間に!?」

「悪い、行きの時には隠れるように乗っていたが、今回は座るところがないから」

 小森さんの言葉にオレは「えええ」とあきれるかのように言う、てか、よくばれなかったな。

「とにかく、発進だ!」

 それを気にせず、オレは小森さんをどかせて、いったんオレに膝の上に乗っけて、レバーを動かすと、メカは前に進み始めた。

 ぶつかりそうな地面を、まるで液体のようにずぶずぶ進んでいき、海に出ると浮上していき、海面へ出て空を飛び、例の鎧メカがある場所へと発進していく。

「いた! 太田、攻撃は?!」

「可能だよ! 確か…あった!」

 太田さんはそう言ってスイッチを押すと、オールがしまわれるとハンマーが出てきて鎧メカに攻撃するが、鎧メカは盾で塞いで剣を出してゴンドラメカに攻撃する。

「させない!」

 それを見た桜先輩は、レバーを引くとゴンドラメカは空を飛んで剣からの攻撃を逃れる。

 そして暗山さんは「これで!!」とレバーを動かすと、ハンマーはしまわれるとそこからトゲ付きのステッキを出した。

 鎧メカもそれに対抗するかのように剣をしまうとドリルが付いた槍を出してきた。

「対抗する気か…でも、勇樹?」

「そうです…負けませんよ!」

 暗山さんの言葉にオレは答えて、レバーを動かすと。ステッキを使ってメカに攻撃する。だが盾によって塞がれる。

 すると、小森さんが「ちょっと失礼」と言いながら下のパネルを外すと、何かをいじり始めた。すると、ゴンドラメカの甲板から大砲が出てくると。何かを盾に向けて大砲は放たれる。

 大砲の弾が盾に当たると、小森さんは「チャンス、佐々木さん。浮上可能か?」と言うと、桜先輩は「可能よ」とレバーを動かす。すると、ゴンドラメカが浮上すると、盾は突然鎧メカから離れた。

「どうなってんだ?」

 それを見たオレは目を丸くすると、小森さんは「気にするな」と言いながら何かをいじると、甲板からマジックハンドが出てくると、盾をつかんでどこかに投げてしまった。投げるって、フリスビーじゃあるまいし。

 暗山さんは「今だ!」と急いでレバーを動かすと、ゴンドラは急降下してメカに体当たりする。って、痛いな!

「勇樹、今のうちに!!」

「いててて、わかりましたっと!」

 暗山さんはそう言うが、オレは少しイラつきながらレバーを動かすと、トゲ付きステッキをメカに充てると、大砲から火花が出てきた。

 ブン・ボーグも負けずに胴体から光線銃を放つ。しかし小森さんが「簡単だ」と言いながら何かをいじると、ゴンドラメカはそれを河合に交わしていく。

「っ! うまいわね!」

「でも酔いそう…ウプッ」

「は、吐くなよ太田?!」

 後で何か可笑しなことをしているが、正直オレも少し酔っている。だが小森さんはそれを気にせず何かをいじると、大砲をメカの胴体に向けて放つと、それは持ちの様にべったりと引っ付いた。

「これで、どうだ」

 小森さんはそう言いながら何かをいじった。すると、ステッキをメカの胴体に横一文字のように素早く動かした。すると、メカにひびが入っていき盾に真っ二つに割れると、そこから火花が飛び散っていき。最後は爆発を起こした。

「こ、小森…」

「すごいですね」

 それを見た暗山さんと太田さんは感心するかのように驚く。

 

 

 そして、無事時空鍵の妨害を阻止することに成功した。

 

 

 



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第六話 『能力測定といじめを救う 前遍』

長らく待たせてごめんなさい。
こちらの事情により登校時間が遅くなりました。本当にごめんなさい。


第六話

『能力測定編といじめを救う』

 

能力測定(アビリティ・データー)?? なんだそれ?」

 石川は教師から配られたプリントを見ながら言うと、太田さんは「知らないの?」と説明し始めた。

「この学園に住んでいる生徒の約8割は能力と半生物と言う珍しい特性があるんだ、そのため、年に2回は診断をしないといけないんだ! そしてその特性にはまだ見ていないけど、超能力を超えるものも入れば神を超えるもの入るという噂があるよ!」

 彼は真剣に説明していると、暗山さんが「はいはい、そこまでにしろー」と彼の頭をこつんと叩いた。

「これで太田さんは前日に熱出したことあるんだからな、気をつけろよ」

「うぐっ」

 それを聞いたい手の課、佐々木は「ふふっ」と笑った。

「そう言えば、勇樹君って何の動物と何の能力があるの?」

 太田さんは石川に言うと、彼は「いや、実はオレも分からないんだ」とアッサリと答える。それを聞いた太田さんは「それだったら、この診断に行けば結果が分かるよ」と答える。

 そして彼らは途中で分かれて家や寮に帰るのであった。

 

 夜、石川は本を読みながらある物を見ている。

 そのある物は、青く光る玉が紐に通している変わったネックレスだ。彼はよく覚えていないが、母からもらった大切な物。

「むぅ……」

 彼はそれを首にすると、布団に入って横になったのであった。

「うう……母さん」

 寝言なのか、石川は呟くとぐっすりと寝たのであった。

 

 

 ・・・・・・・・そして翌日・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 石川達は学校の各教室にある集まり、診断開始となった。

 

 その内容は。

「では、これは何が書いていますか?」

「えっと…四角」

 1人はカードを裏返しにして、そのカードには何が書かれているか当てる事。

 

 ガタッ!!

「誤差、0.02cm」

「重さは最大20キロ」

 物質が違う物をどれくらいの距離で移動できるか。

 

「暗闇の中にあるのはなんですか?」

「右から順に言えば、椅子にたんすに絵画、そして果物だけどその果物はリンゴに梨にバナナかな?」

 暗闇の中に何があるか当てることなどがある。

 

 

 暗山たちの診断結果は。

「う~ん、やっぱり難しいな」

「ボクは前よりよくなったけど、ほかはだめだよ」

 2人は診断結果の内容を見て苦笑いで答える。

「太田さんは能力名と動物の変化は? オレは蝙蝠と(サウンド)だ」

「ボクは象に(パワー)だよ、ただ象はランダム系だから珍しいよ」

 そう言っていると、佐々木と中弐がやって来た。二人の手には診断結果の用紙が握られている。

「あ、お姉さま。どうでしたか?」

「中弐もどうだった?」

 2人は佐々木と中弐に言うと、彼女たちはこう答えた。

「私は大きな変化は無かったけど、能力が上がったわ」

「ボクは中学のころから変化は無いよ」

 2人は無表情で答える、すると太田さんは何かに気付いたのかこんな事を言い出した。

「そう言えば勇樹君は?」

 それを聞いたみんなは「あ」と目を丸くして言う。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 太田たちは、石川の診断様子を(学生の生徒たちに研究員が)大型のモニターがあるところまで来る。

 石川は椅子に座って動物診断を受けているところ。

「へぇ、勇樹のやつ動物診断しているんだ」

「能力診断前は当たり前だよね」

 家と太田さんはそう呟くと、石川は次の診断に移って行く。

「おお、能力診断か」

 暗山さんはそう言うと、後ろから声が聞こえてくる。

「あいつの能力は何だろう?」

「きっと、透視だろう」

「いやいや瞬間移動やろ」

「ちがうよ、火炎だよ」

「それは違います、水よ」

「いやいや」

 それを聞いたみんなは「はぁ」とあきれながらため息をした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

『それじゃあ、診断を開始します。まずはこれを見てください』

 石川はモニターに映っている数字が瞬間に映し出されていく。

 大型のモニターの右端には、石川が診断している様子が映し出されている。

(1+4×1/4+8-1)×(9×1/3+7,5×4+4,5×2)-0,2+20+1÷10×9+6=?

 これが全て映し出された瞬間、モニターからとんでもないことを言い出した。

『これを10秒以内にときなさい』

 それを聞いた生徒は、ザワザワと驚き始める。流石に普通の生徒だとこれは解けないと、ところが石川はジーと5秒ほど考えると。こう答えた。

『答えは493.8だ』

 すると、モニターから『ピンポーン』と正解がすると同時に『おめでとう!』と答える。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 力の診断では

「200トンのチタンを持ち上げなさい、無理な場合」

「それっ!!」

 200トンはありそうなチタン製の箱を両手でヒョイっと軽々と持ち上げる、それを見た研究員は目を丸くすしたり。

 

 火炎の能力では

「それっ!!」

 手からボォゥゥゥ!! と火柱を出してはかってみたところ、数千℃以上もある。

 

 氷の能力では

「このプールの水に手を触れてください」

「はい」

 手をプールの水に触れた瞬間、バキバキッ!! と分厚い氷が瞬間に出来た。

 などなど、数十種類の診断をした結果。石川の診断結果が出てきた。

 その内容を石川が見てみると。

 

 

 

『石川勇樹

 1年奈須組

 あなたの診断結果は…

 

 

 

 能力名・???(オール・プロセス)???

 動物・ペリカンです

 貴重度:100%

 

 

 追伸、2ヵ月後に生徒会に来てください。

   2ヶ月の理由は会長から話します。』

 

 それを見た石川たちは、「えっ!?」と驚きながら後ろに下がる。貴重度に能力名、そして生徒会に呼ばれる理由。彼は一体何がおきたのかわからないようだ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「えっと…どう言う意味だろう??」

 石川は帰りに診断結果を見ながらそう言っているが、頭の中は真っ白で何も考えていない様子。

「オレ、退学になるのか…下手したらこの世から―」

 ネガティブなことを言いながら歩いていると、路地裏からドンッ! と何か音が響いた。それを聞いた石川は「えっ?」と疑問に思いながら路地裏に入っていくと。

「だからぁ、金は無いのっていってんの!!」

 大声に石川はびくっと怯えながらソッと入っていくと、複数の男女が1人の女性に追い討ちをしている。

「やばいな…」

 石川はそう思いながらカバンから何か無いかと探していると、ドクロの矢と弓が出てきた。

 それを見た彼は「これだ!!!」と小さな声で言うと、数本の矢を掴んで弓に一気に彼らを狙い定める。

 そして一気に放つと矢は彼らの影に刺さっていくと、影の中に染み込んでいく。

「よしっ、後は…」

 それを見た石川は次の行動に移った。

 

「だからなんだもいわせんなよ!!」

「せや、この藤村さんを舐めたらいかんで!!」

 男女は1人の女性に追い討ちをしている。その女性は石川と同じ学校のバッチをしている。

「そうだ、さっさと金を出すんだよ!!」

「なんの金だい?」

「んだよてめぇ!? 藤山さ…ん…の」

 男子は男性を脅そうとしたが、その姿を見たとたん突然大人しくなる。もちろん他の男女も大人しくなる。

 それもそのはず、その男性は交番のおまわりさんだ。

「藤山って事は、あの福無学園の藤山か…君たちは何をしていたんだ??」

「え、えっとぅ…逃げろ!!」

 おまわりさんの話から逃げようと男女は急いで逃げると後ろから「あ、待ちなさい!!」と追いかける。女性は目を丸くしながら見ている。

 

「よっしゃ、終わったか…次にっと」

 石川はそれを見届けると、その女性のところまで歩いて赤色の十字が描かれてい缶詰を彼女にあげる。

「え?」

 女性は驚くがその缶詰を手にしたとたん、彼はその場から走り去っていく。

「あ、あのっ」

 女性は「名前は!」と言おうとしたが、彼は遠くまで走ったため話すチャンスを逃してしまった。ただ、彼女は缶詰を手にすると同時にこう呟いた。

「かっこよかったなぁ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 次の日、石川は学園に登校しているとき太田さんが「おはよう!」と元気よく、やって来た。

「おはよう太田さん、今日は元気がいいな」

「そうだよ勇樹君! 今日はみんなと一緒にカラオケに行かない!」

 突然の誘いに彼は驚くが「い、いいけど。どうしたの?」と質問すると、彼はこう答えた。

「実はね、父さんと母さんが手柄を上げたんだ! その事でボクは嬉しいんだ、ふふふ」

 太田の笑う声に石川は「そ、そうなんだ」と苦笑いで答えていると、桜たちが「おはよう」と合流する。

「朝から元気がいいわね。どうしたの?」

「桜さん、実はですね」

「太田のことだから、何かいいことあったんじゃないか?」

「ま、ボクは気にしないけどな」

 

 4人の光景に、彼は「これが話し合いか」とつぶやく。すると。

 

 

「あら、あれって」

 桜は何かに気づいたのか、伊江たちは彼女が見ている先を向くと。

 

「くそっ! なんであそこで警察が…誰かに見られたのか?」

「いや、それはないっすよ。裏通りで人目が付きにくい所で監視カメラはあまりありませんし」

「だが、そこで犯罪者がいたら、話は別…というぞ」

 

 緑色のショートヘアーをした女性とオレンジ色のツインテールをした女性、そして茶髪のロングヘアをした男性が何かを離しながら学校に入っていく。

 それを見た数名の生徒は、何かを避けるかのように後ろに引いていた。

 

 その3人組を見た勇樹は「あれ、あの人たちは」と何か思い出した。

 そう、背の高い女性をいじめていたあの3人組。

 

「あちゃー、水戸先輩と尾張先輩に紀州さんか」

「あの人たち、魔法世界に行くチャンスがあるって聞いたことあるね」

「でも、その前に魔法世界の先生が学校に来て資格があるかどうか見るって聞いたわ。本当かしら?」

「0でも100でもどうか分からない、ただ先生が来る可能性はあるぞ」

 

 太田たちは水戸たちを見て言っていると、勇樹は「そう言えば」とある人を思い出した。

 その人は、背は高く海のように水色に輝く三つ編みで、黄色と黒色のマフラーをした女性がいた。

 

「あの人…誰だったのかなぁ」

 

 勇樹はその人を思い出すかのように呟いた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 お昼休み、勇樹たちはいつもの場所でお弁当を食べようとしていた。

 

「今回もみなさんでお弁当ですね」

「そうだな、オレはお姉さまと一緒でもうれしいぜ」

「ふふ、それは嬉しいわ」

「伊江の言葉、嫌味か褒めているか分からないな」

「まぁまぁ、それは気にしないほうが良いよ」

 

 彼らはそう言いながら屋上を開けると…誰かがいた。

 その人は、3メートル近い水色の三つ編みをした女性で黄色と黒の縞模様のマフラーをしていた。

 

「えっと。あなたは?」

 

 太田は女性に向けて言うと、彼女は太田たちを見つめて数秒後、「あ。いました!」と反応する。

 

「え…あの、誰をだ?」

「誰をって、彼ですよ!」

 

 何かと思い、伊江が質問すると、彼女は石川に向けて言ったため、みんなは「ええっ!?」と驚く。

 彼女の言葉を聞いた石川は「ああ、昨日の!」と思い出した。

「勇樹君、知り合いなの? 始めてみるけど」

「知り合いも何も、この人は虐めているところを助けた生徒だけど…」

 太田の質問に彼は答えると、女性は「そうです!」と、急接近した。

「私を虐めているところをあなたが助けてくれたのです、正に救世主です!!」

 それを聞いた石川達は「え、えええ?!」と目を丸くして見ている。

 



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第六話 『能力測定といじめを救う 中遍』

「3年煙草組の、百合子=ビューティーさん?」

 

「は、はい! 私は百合子=ビューティーです!!」

 

 恥ずかしそうに答えたのは、背が高く水色の三つ編みをした少女、百合子本人。

 

「I城から来たんだ、結構遠い所ですね」

「確か、ここからI城までって…2時間ほどあるわね」

 

 伊江と桜は感心するかのように言っていると、百合子は「い、いえいえ」と否定する。

 

「お姉ちゃんたちがいたため、10分ほどで移動してきました…帰りはタクシーでしたが」

「行きは超人で帰りは一般って、どんな人だ?」

 

 彼女の言葉に勇樹はジト目で見て答える。彼女の一家はどんな能力があるんだ?

 

「そう言えば、百合子先輩の能力と動物は?」

「私ですか、私は(ヒート)系とミツバチです。炎ならともかくなんでミツバチなのかは不思議に思いますよ」

 

 百合子の言葉に伊江は「確かに」と答える。

 能力者基、半生物(ハーフ)は能力を持つと同時に生物や植物のDNA、いわゆる情報を得ることになる。なぜ人間と人間によって生まれた子供のDNAに動物や植物のDNAが含まれているのかは、現代科学でも詳細不明。

 

「ミツバチでしたら、普通は見つ系か虫系の能力を得るんですよ。どうしてこれが?」

「まぁまぁ、落ち着いてください先輩さん」

 

 百合子の不満に、小森は落ち着かせるかのようになだめる。すると。

 

 

 

 キーンコーンカーンコーン…。

 

 

 

 チャイムの音が学校のスピーカーから響いた。この合図はもうすぐ昼休みが終わる合図だ。

 

「もうこんな時間か? 短かったなぁ」

「仕方ないよ伊江、お弁当を食べながらだったから短いのも当たり前だよ」

 

 太田は伊江に向けて言うと、彼女は「そう言えばそうだな…仕方ねえな」と納得したように答える。

 

「それじゃあ、また明日」

「はい、百合子先輩もここでいいですか?」

「賛成です! あ、今度はお弁当を持ってきますので待っててくださいね」

 

 百合子はそう言うと、みんなは教室もに戻っていった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「えっと、魔法学校の特別入学っと…」

 

 その日の夜、勇樹は学園のことが気になったのか。近くの家電でパソコンを購入し、魔法学校を調べている。

 

「確かこのサイトに…あ、あった」

 

 サイトを見つけてクリックすると、そこには『新たな魔法使いを募集中!』と表示されていた。

 

「これが魔法学園か…面白そうだな」

 

 サイトの情報の内容によると『魔法学園は化学があまり発展していない代わり、魔法という不思議な力が発展している。そして、外の世界にも魔法が使いたい人がいたら、入学歓迎』と書かれている。

 魔法が使える人がいれば入学が可能、と書かれている。それを見た彼は「どんな学園かな」と思いながら夜は明けていく。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 そして、次の日珍等師学園高等部にて。

 勇樹たちは登校していた。小森に関しては、ふらふらと歩いている。顔色も悪くお腹を押さえていた。それを見た桜は。

 

「小森、あなたまさか」

「昨日から元気に聞くというドリンクを大量に飲んだ…逆に下した、腹が痛い」

 

 小森の言葉に、彼女は「全く」と頭を抱える。このような桁違いをする人は初めてだ。

 

「それよりも来たか太田、今日魔法学校の校長である『ウラディスラフ = マルィシェフ』がやってくるってさ!」

「その人、確か年に1度この学園にやってくる人だね」

 

 太田の言葉に、伊江は「そうそう!」と答える、すると。

 

「おはようございます!! みなさんっ!!」

 

 後ろから声がしたため何かと見てみると、百合子元気よくやってきた。

 

「お、おはようございます…百合子先輩」

「はい! 今回は魔法学校の校長がやってきますね? ね?!」

 

 グイグイと近づいてくる彼女に、勇樹は「は、はい」と答える。

 

「よーし! 失敗しても私は負けません、例え、水戸さんたちに屈辱されても…がんばります!」

 

 百合子はそう言うと、入り口に入って教室へと走っていった。途中、風紀委員に「廊下は走らない!」としかられる声がした。

 

「あら、あの先輩ったら」

「ふふ、前より元気がいいな」

「そうですね」

 

 桜たちはそう言っていると、小森が「あ、おなかが…!」と慌ててお手洗いに走っていく。

 それを見た伊江は「全く」と困りながらも、彼らも教室へと入っていく。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「けっ、こいつがなんだ」

 

 それを見ていた水戸は、イライラするかのように本を広げると、そこには『魔法学校が外の世界から生徒を募集理由』と書かれている。

 

「水戸と同じクラスに百合子がいたのは知っていたが…これにやられるのか?」

「やられるかどうかわからんが、まぁ水戸さんの能力『黄金(ゴールド)』があるから困らへんで」

 

 尾張と紀州がそう言って本を見る、そこに書かれていたのは。

 

『魔法学校が外の世界から生徒募集している理由、それはこの世界が貧相化しているから。長年続けている伝統も、生徒の減少によって学園維持が難しい。そこで外の世界から生徒を募集するという手段を考え付いた。それをすれば魔法に興味がわく生徒出てく―』

 

「魔法学園の資金問題…アタイにかかれば簡単なんだよ…!!」

 

 水戸はそう言うと、手にしていた本が金色に輝き。延べ棒へと変化した。



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番外編
番外編1話『本部との通り道』


長い間待たせて申し訳ありませんでした。
今回はこの物語の番外編を書こうと思い、1話を作りました。本話の方は現在作成中ですのでお待ちください。


 次の日、オレたちは何事もなかったかのようにいつも通りに登校している。

「それで勇樹君、君にはその時空鍵と言うのがあるの?」

 太田さんは昨日、司令官から聞いた「オレが時空鍵がある」ことに驚いているのか、オレに質問してきている。ま、まあ間違っていないが。

「あ、ああ。そうだけど?」

 それを聞いた彼は「そうなんだ!」と目をキラキラと光らせる、そしてそれを聞いた暗山さんは「そうなんだ」と答えた。

「ああ、それにしてもすごい技術者がいるのは初めてかもしれない。いや、もしかしたらあのようなバギーは勇樹君が初めて作った機能があるかも!!」

 太田さんは言葉のマシンガンをドンドンと言い放っている、この人、いったい何者なんだ?

「し、しかし太田、本当にそうかどうかはオレは分からないよ」

 オレは戸惑っていると、突然生徒の一人が「あれ、お姉さまじゃないか?」と言ってきた。て、お姉さま?

 すると、暗山さんが「お姉様!?」と反応すると窓側に走って何かを見る。

 オレも何かと思い急いで外を見ると、そこには紫色のロングヘアをした女性がこの学園へやってきている。いったい誰だ?

「お、太田さん、いったい誰ですかお姉様って」

 オレは太田さんに質問すると、彼は「すか、勇樹君は初めてだから仕方ないね」と解説する。

「お姉様は僕たちの先輩、佐々木桜さんは世界で有名な女優でね、学校に来るのはほんのわずかしかいない先輩なんだ」

 それを聞いたオレは「そうなんだ」と驚いた、そして彼女は俺を見ると突然ほほ笑む……て、オレ!?

「お、おおおおお、太田さん。今オレを見てほほ笑んだが!?」

「え、あー、そうだね……。あれは」

 太田さんはオレの言葉に気づいたのか、苦笑いで答えようとした瞬間。

「どいたどいたー!! 学級新聞部の益子峰よ!!」

 突然教室の扉が開くと赤色のショートヘアーをした女性がやって来た、腕に学級新聞部の腕章をしている。

「あなたが一昨日の転校生、石川勇樹君ね。わたし、学級新聞部の2年煙草組の益子峰、よろしくね」

 益子先輩はそう言いながら名刺をオレに渡す、てか名刺って。

「は、はあどうも」とオレは答えると、益子先輩は「それじゃあ早速質問よ」と言い出す。まあ学級新聞の取材だったら少し答えるしかないね。

「あなたがここに転校した理由、あなたの好き嫌いに特技や身長体重に家族の構成は? そして好きな人は、いなかったら好きな人のタイプは?」

「ちょ、ちょっと待ってください!!」

 一度に言うな、答えにくいだろうが!!

 まあ、好き嫌いに身長と体重を答えたとたん。チャイムが鳴ったため何とか難を逃れた。すると太田さんと暗山さんは。

「それじゃあ勇樹君、僕と伊江は勇樹君とは違って別の教室だから」

「そうだったな、そんじゃあ勇樹。昼飯に4オータムに来いよ」

 そう言うと教室へと行くのであった。それにしても、4オータムってなんだ?

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 昼休み、オレは4オータムという言葉に悩みながら歩いている。ただ、4と言うことは階数の可能があるから4階へと行く。

 だが、オータムと言う意味が分からない。

「なんだオータムと言う意味は、扉が紅葉型でもなく色が秋の色じゃなかったら……」

 そう言って考えていると、太田さんがやって来た。

「あれ、勇樹君。どうしたのこんなところで?」

「太田さん、実は先ほど言っていたオータムの意味が分からなくて」

 それを聞いた太田さんは「ああ、なるほど」と理解したのか、オレの手を繋ぐとこの学校の一番端っこへと連れて行った。

 ここは、確か空き教室じゃなかったか?

「ここだよ、伊江が言っていたのはこの教室。今は誰も使っていないんだよ」

 それを聞いた俺はなるほどと理解した。オータムは日本語で言うと確か秋だったな。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ガラッと教室を開けてみたのは、青色のビニールシートにガスコンロ、布団にテントに飲料水に冷蔵庫……ておい、これどこかのホラー学校生活かよ。

「お、太田、勇樹も。ここに来たのか」

「うん、でも勇樹君はどこの教室か」

 太田さんの言葉に暗山さんは「なはは、そりゃすまんかった」と笑った。

 それを見た太田さんは「もう、今度は分かる言葉にして」と叱った。

 オレはいつも通りお弁当(今日は時間があったから本格弁当を作って来た)を出して食べる。

 そう言えば太田さんたちは。

「太田さんすごい量だね、オレなんか生姜焼きとハンバーグを作ってきたんだけどそれ以上だね」

「おいおい、それは言えるかよ。かつ丼大森とハンバーガ2つ、そしてポテチ1袋だけど。それだけでも多いぞ!!?」

「逆に伊江はおにぎり4つとカツサンド2つって少ないような」

「う、うるせぇっ!!」

 それを聞いたオレは確かにと思う、てかどっちもどっちだけどね。

 そいえば、空き教室は勝手に使ってもいいのかな? 疑問に思った俺は太田さんに質問した。

「太田さん、ところでこの教室勝手に使ってもいいのかな?」

「うん、ここ? 生徒会の会長から許可はとったから大丈夫だよ。あとこのシートにコンロに布団とかは会長たちが使わなくなったものだからってもらったよ」

 使わなくなったって、ここの生徒会はいったいどんな人なんだ?

 まあそれ置いといて、今後どのように行動するかオレたちは相談していく。

「今後の活動だが、いったいどうすればいいのかな?」

「ん、そう言えばそうだね。今後の活動」

「できれば目立たないほうがいいな、行事や病気だったならんとか行けるけどな……」

 オレたちは必死に考えていくが、なかなかこれだという手段がないな。

 そうしているうちにチャイムが鳴った。どうやら急がないとな。

「そんじゃあ明日もここに集合ですか?」

「うん、できるだけ他のみんなにばれないようにお願い」

「それじゃあ太田に石川、また明日」

 オレたちは急いで空き教室から出て教室へと戻っていく。急いで降りていく途中、着物を来た者たちやサッカーにユニホームを来た者にちびっ子たちが見えたが気にはしなかった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「あー、今日もつかれた……」

 オレは学校から出て寮へと帰っている、すると後ろから「うっそー、それ本当?」や「ほんとほんと、わっち見たんだよ!」と声がした。まあ気にはしなかったが。

 振り向いてみると、さっき教室に向かっている途中で見かけたあのちびっ子ども、そう言えばあの人たちの腕にはピンク色のハート模様をした腕章をあいつらしているな。

 って、なんでオレの後を追っているんだ? 偶然か?

 そうしていると、オレは寮に着い……おい、なんでここに? ストーカーか!?

 部屋に入ろうとしていると隣の部屋に入っていった、どうやらここの人だな。

「さーて、明日の用意をするか……」

 ドンガラガッシャーン!!

 なんだ、って、何だこの音は。隣の部屋から落としたけど!?

 

『もー大丈夫!? すごい落したけど』

『大丈夫大丈夫、鍋やフライパンを落としただけ』

『鍋は落としただけでヒビ入らへんで』

『いや、金属だから安心して!』

 

 隣に部屋から4人声がした、どうやら鍋などを落としてしまったようだ。

 すると『隣は男子だからいるから気を付けて~』とか『お料理の内容聞いてたりして~』とか声がした……ん、今何か変なことを言ったのでは?

 

 

 まあそれは置いといて、今夜の夜ご飯を作るとするか。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 次の日、オレはいつも通り学校に登校していると。あのちびっ子たちがやって来た。

 朝からわいわいがやがやと話しているから結構うるさい、それにしても元気がいいやつらだ。

 

「それで機能の映画はねー」

「それじゃあ明日は」

「今夜は鍋にしたらええなぁ~」

「奏はお好み焼きがいいな~」

 

 結構です、てか横並びしているけど危険だからよい子はやるなよ。

 そう言えば、この前の赤城さんたちが探していた道具。その中に確か……。

 あれ、待てよ。道具を使って部屋を……。

 

 

 

「そうだ、それがあったんだ!!」

 

 

 

 オレが何か閃いたのか、声を聴いたちびっ子たちは驚いてしまった。ごめんな。

「そうと決まったら、急いでいくか!!」

 オレは急いで太田さんと暗山さんのところへと急いでいくのであった。

 その時、後ろからある人に付いて来られることに気づかづに。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「時空と空間を超える道具を探してほしい…なるほどね」

 25世紀に行きオレたちは時岡司令官にある話をし、司令官は眉をひそめる。

 だが司令官はふふッと笑いながら「それは面白いな」と言うと、こう答える。

「それだったら、この本部のどこかにそのリクエストと同じ道具があるはずだよ」

 それを聞いたオレたちは「ありがとうございます」と揃えてお礼をすると同時に、急いで道具を探し始めた。

 

 

 

 数十分間、オレたちはいろんなところを探していると、太田さんが「勇樹君、こっち!!」と声がしたため来てみると、彼がいたところは『修理室』と描かれた部屋で、中はまだ見たこともない物がたくさんある。

 そんな中、太田はある物を見つけた。見つけたのはダイヤル型だが赤と黄と緑色の3色型のダイヤルを見つけた。

「勇樹君、これってもしかして」

「ダイヤル型…だな、でもこれって役立つのか?」

 太田さんと暗山さんはそう言いながら見ているが、役立つかどうか試す必要はあるな。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「えっと、説明書によると。この道具は『超空間通信ダイヤル』って書いてるな」

 次の日、オレたちは学校の空き教室でためにし使ってみるため、休みの日にきて実験してみる。

 この道具は、裏が吸盤になっているので取り付けは簡単だが。金庫の様にダイヤルで部屋を登録するのが大変。

 太田さんは「これなら大丈夫だよ」と言いながらカチカチッとダイヤルを動かしている、すると。

 

 

 カチカチカチッ、カチカチッ……カコンッ!!

 

 

「登録で来たよ!」

 太田さんの言葉にオレは「ええっ!?」と驚くが、教室の扉をガラッと開けるとそこは25世紀の時空管理局へと繫がった。

 それにしても太田さんはすごい腕を持っているね。

「そうだ! この空き教室、休み時間の間だけオレたちはここに集合するってことはどうだ?」

「うん、それはいいね!」

 

 

 伊江さんの提案に太田さんは喜んで同意した、もちろんオレも賛成するけどね。

 これで、オレたちの秘密の教室が完成した。



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第六話 『能力測定といじめを救う 後遍』

長い間待たせてすみませんでした…、こちらの事情によりいろいろと投稿遅れてしまいました。
話している内容が言い訳になっていましたら、大変申し訳ありませんでした。


 学校が始まってから3時間後、1年奈須組の担任教師、及川先生から「特別授業が始まりますからみなさん体育館へ集合」と言われた。

 この時間、学校はまだ3時間目だがここ珍等師学園高等部は特別授業として魔法界からやってきた魔法学校の校長『ウラディスラフ=マルィシェフ』が授業をするからだ。

 

「だけどどうしてオレたちのところに? 魔法界にいる人が入学するとオレはイメージするが?」

 

 勇樹は疑問に思ったことがあったのか、太田に言うと彼は「それなんだけど」とみんなに聞こえないように小さな声で答える。

 

「ボクの友人に聞いてみたんだけど、魔法学校基魔法界では少し問題があってここの世界に適正する人を探しに来たって」

「適正…まさかそこの世界に転校するのか?」

「転校じゃないね、適性があれば魔法界に行き、魔法学校で1ヶ月短期留学することになっているんだ」

「なるほど」

 

 太田の言葉に彼は納得したように答えると、伊江が「だけど太田」と質問してきた。

 

「その問題ってなんだ? 少し気になるが」

「それがボクも分からないんだ、友人の先輩に聞いても同じ答えだし…」

 

 戸惑う太田を見た勇樹は「なんだろう…」とつぶやきながら考え込む。高等部校長、甲羅原竜二郎の話を聞かないで。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「それでは、本日は魔法界から来た校長『ウラディスラフ=マルィシェフ』からお話があります」

 

 先生がそう言うと、青色のローブを着た老人が頭を下げながらやってきた。

 

「こんにちは、私は魔法界からやってきた魔法学校校長、ウラディスラフ=マルィシェフです」

 

 マルィシェフの言葉に生徒はお辞儀をすると伊江は「威勢がある人だな」と驚くように反応する。

 

「私がここに来たのはこの世界の観察…いわゆる文化を学びに来たのです」

 

 マルィシェフの言葉に生徒らは「へぇー」と感心している中、桜は「観察しに来たのも、1つの理由なのね」とつぶやく。

 

「太田、どうして観察をするんだ? 学ぶなら本とかで」

「本だけじゃダメなんだよ、実際に行ってそれはどうだったか、調査するのも重要なんだよ」

 

 伊江の質問に太田は答えていると、彼女は「へー」と納得する。

 

「そして、もう一つは魔法の適正者を選別。簡単に言いますと魔法が使える人を探しに来てのです」

「ここのところ、魔法界では少し問題がありまして。今回の適合者は―」

 

 マルィシェフの言葉に先生は答えている中、生徒の中から『それなら心配はない!』と声がすると同時に3名の生徒が立ち上がった。

 1名は金髪のショートポニーテールをした女性で、腕に『水戸』と書かれていた。彼の右にいたのは黒髪の短髪をした男性、そして彼の左にいたのは茶髪のショートヘアーをした女性が立っていた。

 

「マルィシェフさん、その問題ならあたい…じゃなくて、私たちが解決しましょう!」

 

 彼女…水戸の言葉にみんなはざわつくと、マルィシェフは「ほう、それでしたら少しいいですね」とほほ笑みながら答える。

 そして水戸は「その前に、これをどうぞ」と言いながら渡してきたのは、一冊のノート。マルィシェフはそのノートをめくっていく。

 

「おや、これはノートですね…これをどうして?」

「ただただこれを渡しに来たのではありませんよ…これをしに」

 

 水戸はそう言いながらノートに触れると、紙は光り輝き彼がめくっていた動きが鈍くなると徐々に止まっていく。

 そして白色から金色へと変色していくとノートは金のようになっていき、気づいたときにはノートの形をした金塊に代わっていった。

 

「この能力は、まさか!」

 

 それを見た先生は水戸に向けて言うと、彼女は「ええ、そうですよ」とほほ笑む。

 

「私の能力は物体を金塊に開けていく能力、通称『黄金(ゴールデン・メルト)』。これを使えばお金がない人や不足している人も一瞬で大金持ちになるのです」

 

 水戸の言葉を聞いたマルィシェフは「確かにそれは素晴らしいですな」と言いながらノートを近くの机に置く。

 

「でしょ? これがあればそちらの資金問題などがすぐに解決―」

 

 水戸が真剣に言っているとマルィシェフは「はて?」と頭を傾げると、話し出した。

 

 

 

 

「私はいつ『お金に問題がある』と言ったのですか?」

 

 

 

 

 

 それを聞いていた水戸、教師、そして生徒らは「え」と目を丸くしてそのまま固まった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「え…いやいやいや上段はきついですよ! さっき雑誌に乗っていた飲みましたよね?! あたいはちゃんと見ましたから」

 

 水戸は慌てて雑誌をカバンから出して見せると、そこには『この世界が貧相化しているから』と書かれていた。

 それを見たマルィシェフは「ああ、それでなんだ」と納得するように微笑む。

 

「この記事の通り、確かに私たちの世界は貧相化している…だけどそれはお金だけではないんだ」

「お金だけでは…ない?」

 

 彼の話を聞いていた太田は反応すると、水戸は「お金だけではないって、どういうことですか!?」と言うと、マルィシェフはこう答えた。

 

「炎の使い手がいないんだ。水・木・地・金・光と闇の使い手はいるが炎の使い手が最近いないんだ」

「え…炎でしたらそこらにいる人でもできることでは?」

「そうとは限らないんだよ」

 

 水戸の言葉にマルィシェフは遮るかのように言いだす。

 

「炎は一見簡単そうに見えるが、実は発火だけなんだ。使い方を間違えれば大火事になる、もちろん人類を滅ぼす者もいる」

「でしたら…ここに乗っている、ドラゴンとか使うのは?」

「それも試したが無理なんだ、ドラゴンはここのところ火山から離れてどこかへと消えて行ってな、捕まえるのに時間がかかるんだ」

 

 マルィシェフはそう言っていると、伊江は「なるほど、お金だけでは無理ってことなんだな」と納得する。

 

「それでしたら…火力装置とか使ったらどうですか?! お金なら私の能力で作っていくつでも」

「科学だけでは何も解決できない、それは時間もそうだ。基本的なことばっかり失っていると思いがけないことを忘れてしまうんだ」

 

 マルィシェフはそう言っていると、ある生徒を発見し教師に「失礼」と言いだした。

 

「あそこにいる背の高い子は一体?」

「背の高い…ああ、百合子・ビューティーです、私の生徒ですがそれがどうしたんですか?」

 

 教師の言葉にマルィシェフは「そうか、百合子・ビューティー…」とつぶやいて数分後、懐からコウモリの羽根が付いた手紙を出すとそのまま百合子に向けて投げる。

 すると羽は動くと空を飛びそのまま百合子のところへと行くと、彼女は「あわわ」と慌てながら受け止める。

 

「これって…もしかして?!」

「『入学許可』が入った手紙だ、来るか来ないかは君に任せるよ」

 

 マルィシェフはそのまま「この後は君に任せるよ」と言いながらそのまま舞台裏へと入っていった。

 それを見た先生は「い、以上でマルィシェフさんからお話しとサプライズでした!」と慌てるのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「にゅ、入学許可…私が」

 

 手紙を手にした百合子はそのまま固まっていた、それを見た桜は「よかったですね、百合子先輩」とほほ笑みながら答える。

 しかし、それを見ていた水戸たちは悔しそうに睨みつけている。

 

「くっそう…どうしてあのデカ女が魔法学校の入学届が…」

「こうなったら、うちらが奪って水戸さんに」

 

 2名はそう言って睨みつけていると、後から教師が出てきて「君たち」と声をかける。

 

「少し話があるけどいいかな? 特に、生徒同士によるいじめとか」

 

 それを聞いた彼女たちは「えっと」と目をそらしているが、遠くから見ていた勇樹は「証拠はすぐに脆い所から出るよ」と言いながらその場から去っていく。

 

 それから数日後、3年の水戸・紀州・徳川の3名は『暴行・生徒型』として1ヶ月謹慎となった。



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