転生したらビアンカの一人娘でした (マーテル)
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プロローグ

ビアンカ可愛いよビアンカ!
けど、プレイ動画とか見るとビアンカってあまり幼馴染してない気がせんでもない。




 俺はどこにでもいるサラリーマンだ。

今日も上司のお小言を聞きペコペコと頭を下げ、得意先にヘコヘコと媚を売る本当にどこにでもいる・・・・・な。

 

 今は辛い業務を終えて今はフラフラとコンビニ弁当を片手にボロアパートへ帰っている所だ。

仕事は慣れたが通勤電車は何よりも辛い。ゲームやアニメの瞬間移動とか高速移動とか使えたらいいのに・・・・・・

等と脳内で愚痴りつつ自宅に着いた。

 

 鍵を開け、自室に入り戸締りを確認して明かりを点けてどかりと座る。

さあ、お楽しみの弁当だ!と思ったその時

 

 

ガサッ!

 

 

 俺はビクリと震え上がった。まさかネズミか?とキョロキョロ周りを見渡すが何も視界に怪しい物は映らない。

気のせいか・・・・・・とホッと溜息を吐いたその瞬間、後頭部にまるで金属バットで殴られたのではと思う程の衝撃が走り、顔面をテーブルへと打ち付けた。

 

 意識が朦朧としながらも空き巣にでも入られたのか?等と混乱しつつ、恐る恐る視界を動かすとそこには・・・・・

 

「ピキーッ!」

 

「・・・・・・スライム?」

 

 そう、スライムだ。ドラゴンクエストシリーズならお馴染みの初期モンスターだが、ここは現実でありゲームでもなんでもない。しかし先程からズキズキと痛む後頭部がこれは夢ではないと教えて来る。

 

 「く・・・そ・・・三十路のオッサン舐めるなよ・・・!」

 

のっそりと起き上がり、スライムと素手で対峙する着崩したスーツ姿の俺。実にシュールである

 

「ドラクエのスライムがこんなに凶暴で強いとは知らなかったが・・・!」

 

っと決め台詞のような言葉を吐こうとした時

 

ドゴォッ

 

「ゴホォ!!テ・・・メェ・・・」

 

スライムが俺の腹目掛けて突進してきたのである。馬鹿みたいに油断していた俺はモロにその一撃を受け

床に沈んだ。更に俺は信じられない物を目の当たりにする。それは・・・

 

ゴォォォォォン・・・

 

 なんと壁が歪んでいたのである。

まるで異空間への入り口のようにそして勢いよく影が飛び出し

 

「ピキーッ!」

「ピキーッ!」

「ピキーッ!」

 

 増えたのである。1匹でも勝てるかどうかという相手が合計で4匹に・・・(絶望)

そして俺は悟ってしまったのだ、俺はスライムに殺される・・・と

 

 数秒後4匹のうち一匹が俺の顔面に体当たりを喰らわせてきた。その一撃だけで俺は意識が飛び

せめてPCも滅茶苦茶に壊してくれ・・・とアホな事を考えつつ意識を手放した。

 

 

 気がつくと真っ白な空間に居て、真っ赤な神の幼女が土下座していて

その後ろに呆れた様子の巨大な龍がいた。

 

「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ・・・」

 

と、ブツブツ何かを呪文のように呟いていた。

 

『青年よ、来度はこちらの不手際で迷惑を掛けた。すまない』

 

幼女の後ろにいた龍が謝罪を述べてきたが俺は何とも言えなかった。

なるべく穏便に話をしようと心掛け、質問した。

 

「えっと・・・そちらの不手際というのはどういった事なんでしょう?」

 

すると先程まで呪詛のように何かを繰り返し呟いていた幼女がガバッ!と顔を挙げて

 

『本当に御免なさい!実は旅の扉の調整をしている時に誤って貴方の部屋に繋がってしまったのです』

 

 なるほど、旅の扉ねぇ・・・あれ?って事はあの歪みが漫画やゲームで出てくる

ドラクエの旅の扉?すげえレアなもん見れたなぁ

 

「事情は解りました。それであの後俺はどうなったんでしょうか?」

 

『貴方の部屋に渡ったスライムはこちらで使者を送り処理しました。ですがその時に貴方はもう・・・』

 

 そういって俯いて黙ってしまう。

うーん、そりゃあ一撃が金属バットで殴打されるもんを何度も受けたら死ぬよな・・・

 

「じゃあ俺はこのままあの世行きって事なんですかね?」

 

そう聞くと赤髪幼女が別の選択肢を提示してきた。

 

『それなんですが、もし貴方さえよければ私達の世界へ転生しませんか?』

 

ほう、つまり二次創作などでよく見る神様転生を俺がするって事か!?

だが、油断はしない。まずは話を煮詰めなければ!

 

「それって俺にどんなメリットがありますか?」

 

『えっと、私から可能な限り3つの特典と・・・』

 

幼女の後ろで黙っていた龍が追加で補足してきた

 

『我からも1つ願いを叶えてやろう』

 

 何処の七つのボールを集める龍だよ!?しかし悪い条件ではない。

それにこういってはなんだが元の世界にあまり未練は感じていないので

それならば新天地で人生を謳歌するのもいいかもしれない。

 

「わかりました。貴方々の話に応じようと思います」

 

そう答えると二人?はほぅと安堵の溜息をついた

 

「あの、なんでそんなにほっとしてるんですか?」

 

疑問に思い尋ねると

 

『実はこのような事故は滅多になく、もしこの事が他の神々に知れると大変な事になったかもしれないのです』

 

『最悪、この者の神格の取り上げ更に現在管理している世界が消滅と言った事にもなったやもしれん』

 

うへぇ・・・俺一人の選択で危うくドラクエシリーズそのものが消えてたのかもしれないのか。

はて、世界の管理者って事は有名人なのかな

 

「あの、失礼でなければお名前を訪ねても?」

 

『あ、そういえば自己紹介をしていませんでしたね。私は精霊ルビス。大地の精霊であり導く者です』

 

『我は神竜。宇宙を創りし者だ』

 

生ルビス様だったよ(震え声)

 

『では、改めて。希望する特典は何がいいですか?』

 

「では、俺だけの装備を下さい。そして呪文を可能な限り覚えれるようにして下さい。一人ぼっちだと寂しいので相棒が欲しいです」

 

すると、精霊ルビスはふむふむと頷き

 

『では私のとっておきを贈りましょう。呪文も問題ありません、それと相棒ですが・・・・・・この子を貴方に託します』

 

そう言って卵を渡された。

 

『その子が孵ったらきっと力になってくれますよ。それと私からは個人的に貴方へ加護を授けます』

 

「ありがとうございます。それと神竜様の願いは保留でお願いします。直ぐには思いつかないので」

 

『承知した。願いを思い付いたら頭の中で我が名を呼ぶがいい』

 

「わかりました」

 

そう言って頭を下げた

 

『では、これより転生して貰いますが貴方がいた世界でいう世界のシリーズは選べません』

 

『加えてどういった性別、人種かも選べません。魔物という事だけはないので安心して下さい』

 

そう聞いて俺は冷や汗をかいていた。そういう事は先に言ってくれと。

 

「わかりました。色々有難うございました」

 

『いいえ、そもそも私のミスで起きた事です。本当に申し訳ありませんでした』

 

その言葉を最後にキラキラと光輝き、視界が真っ白になった。

 

 

オンギャアアアア!!オンギャアアア!!

 

 

「嗚呼・・・無事に産まれて良かったわ。私の愛しい娘」

 

愛しい我が子を抱きしめるように金髪の女性が俺を見ていた。

 

(俺女の子になってるぅぅぅうう!!しかも母親ビアンカかよぉぉぉぉ!!!)




見切り発車で書いてみたけどこんな感じでいいのかな?とビクビクしながら投稿。

亀更新かもしれませんがよろしくです!


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プロローグ2

今日で今年も終わり。皆様どのようにお過ごしでしょうか。

自分はFGOをして種火を稼ぎ、部屋の清掃をして、昼寝してと久しぶりの休みをエンジョイしています。

福袋はバーサーカーを狙います。オルタニキ来てくれ!

とまぁ、下らない作品ですが暇つぶしに読んで下さいませ。


 さて、俺が転生を果たしてから早くも1週間が経過した。

いやー、若い女性のおっ○いっていいもんなんですね!前世は童貞だったので

初めて見たのが母ってのがなんとも・・・・・・

 

 この変態野郎?元男なんだし仕方がないじゃないか。お乳吸わなきゃ餓死するんだし

それでこの1週間過ごして思った事があるんだが聞いてくれないだろうか

 

 「ン・・・ハァ・・・アベルぅ・・・アベルぅ・・・・・」

 

何が悲しくて隣のベッドにいる母親のオ○ニーを聞かされなきゃならんのだろうか(白目)

 

 いや、こんなきちんとした思考を赤ん坊が持ってるって考える方が異常だろうけどさ?毎晩毎晩聞かされるとマジで辛いんだってば・・・!

 ストレスだろうか?凄くお腹がすくんだ。けどナニの真っ最中流石に悪いのでナニが終わったタイミングを見計らって鳴き声をあげるんだ。

 母は 「本当、いいタイミングで泣いてくれるわね」 なんてお食事タイムをクールタイムを考えているらしい。ただお乳を吸ってる時、惚悦の表情をするのはやめてくれないだろうか(溜息)

 

朝になり、祖父ダンカンと母ビアンカの会話に聞き耳をたてる

 

「アベルとフローラさんが式を挙げてから早くも一年。ビアンカは今どう思ってるんだ?」

 

「私は気にしてないわ。それに一夜の迷いでもアベルとの間にあの子を授かれたんだし私は幸せよ」

 

と、いう会話が聞こえてきた。つまり俺は不倫の結果産まれた子だったのか!(驚愕)

転生者だしイレギュラーな誕生理由とはいえ真っ黒ですよルビス様

 

後観察していて思ったのは母は物凄くモテるようである。

今ここで世話になっている宿屋の一人息子や大工のお兄さん等が狙っているのが丸分かりである。母もそれには気づいてる様子で軽く流している。

 

本命はやはりアベルという名の原作主人公一筋なのだろう

 

 この時、自分の目標が出来た気がした。今のままで終わる、それでいいのだろうか?

いや、俺という名の規制事実(ばくだん)が存在するのだ。いずれグランバニア王になった時に第二王妃または妾としてでも成立できないだろうか?

先程気にしていないと言っていたが毎晩の行為を見ると見栄をはっているのは明らかだ。

 原作イベントでも主人公がこの村に来るイベントはある。

だが、それよりも先にいずれ産まれてくる俺の義理弟、妹を味方に付けれればより良い関係を築けるのではないかと考えた。

 

 赤ん坊である今は何も出来ない。今は耐え忍ぶ時!あっ、それと今日は教会で名付けの儀式というのが行われるらしい

 産まれてから1週間経つの子供を名前を神様へ報告する儀式なんだとか。それにより祝福を得て初めてLv1になるんだそうだ。

 

ダンまち世界の神様に恩恵を授かるようなもんだろう、多分。

 

 

~~数時間後~~

 

教会に連れてこられた。目の前で神父さんがごにょごにょ言ってる

 

「新たに産まれた生命に感謝致します。神よ!この者の名は【ソフィア】!どうかこの者の末永い人生に祝福あれ!」

 

チャララララーン・ラーン・ラーン

 

「母ビアンカ。神はこの者ソフィアの名をお認めになられました」

 

「ありがとうございます、神父様。精一杯この子を愛します」

 

「うむうむ。・・・・・むむっ!」

 

何か電波を感じ取ったのかピクリとも動かなくなった

恐る恐るビアンカが神父に尋ねる

 

「あの、神父様?どうかなされましたか?」

 

『「私の名は大地の精霊ルビス。この者ソフィアはいずれ大きな災いに立ち向かうでしょう」』

 

ザワザワと教会で見守っていたシスターや他の神父が慌て出す

 

『「そして母ビアンカ、貴女も例外ではありません。その覚悟がありますか?」』

 

ポカンとした顔から睨めつけるような顔のビアンカが告げる

 

「この子がいつか災いに立ち向かうというならば、親として一人の人として全力で支えます」

 

精霊ルビスは満足気に微笑みを返した。すると天から一つの宝箱が降ってきた

 

『「良い覚悟です。時が来たときこの箱は彼女の力となるべく開くでしょう」』

 

『「そしてこの子の傍にある卵は常に傍に置くようにしておきなさい。いずれこの子を守護する者が産まれます」』

 

「わかりました」

 

決意を込めた眼で頷くのを抱かれながらみていた。ふと俺の視線に気づいたのかにこりと微笑んだ

 

「ソフィアは私が守るわ。貴女のお祖父ちゃん・・・パパスさんのようにはさせないから」

 

正気に戻った神父さんが心配した様子で話しかけてきた

 

「やれやれ・・・・・・とんでもないお告げが下りましたな」

 

「ええ、けれど突然巻き込まれるよりはマシですわ。それにしても精霊ルビス・・・様?何者なのかしら」

 

「天駆ける全てを知る竜は文献がわずかに残っておりますがわかりませんね・・・。しかし神聖な気配を感じたのは確かです」

 

「はい。まずは父とこの事を相談しようと思います」

 

「ええ、それがいいでしょう。貴方々母娘に幸あらん事を」

 

ぺこりとお辞儀をして去っていった。その後すぐに母は祖父の下へ行き事情を話した。

 

「そりゃあとんでもないお告げだな。ビアンカはどうするつもりだ?」

 

「勿論この子と立ち向かうわ。一人で旅立たせるなんて私には無理!」

 

「そうだな・・・それにお前も無関係ではないようだしな」

 

深刻そうに頷く

 

そして決心したようにダンカンが告げる

 

「実を言うとなビアンカ。お前は俺と母さんの実の子じゃないんだ」

 

「知ってるわよ?母さんが亡くなる直前に教えてくれたもの」

 

しれっとビアンカは答える

 

「んなっ!?それは本当か!!くそっ・・・悩んでいた俺が馬鹿みたいじゃないか」

 

クスクス笑いながらビアンカが答える。

 

「母さんが黙っておきなさいって言ってたのよ。心配しないで、私は血が繋がってなくても父さんと母さんの子よ」

 

そう聞いたダンカンは大粒の涙をこぼして告げた

 

「ありがとう、俺達夫婦の子になってくれて。そして孫を見せてくれて!」

 

 俺はその様子を少し離れた所に寝かされながら見ていた。イイハナシダナー

しかし精霊ルビス様もあんな大胆な告げ方するとは思わなかったな。これで俺も主人公パーティー入り(予備軍)かな?

俺が産まれた時からいつの間にやら傍にあった卵を見る

 

この卵はいつになったら孵るんだろう?まあ数年は身動き取れないしゆっくり孵るのを待つか・・・。




今回は無駄に会話多め。主人公まだ喋れないしね


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旅立ち

今回からいよいよビアンカ母娘が旅立ちます。

観覧数1000超えありがとうございます!

誤字報告頂いた方ありがとうございます。

FGO無事武蔵来ました~。やったぜ!羽根を下さい・・・orz


やあ、オッサン改め女の子に転生したソフィアだよ。

 

 産まれてから早くも6年の月日が経った。えっ?時間が飛びすぎ?

そうしないと本編進まないじゃないか。

 6年も幼女をしていると流石に女であることを受け入れて自然と俺から私というようになった。精神が肉体に引っ張られていると言えばいいのだろうか?

 

 そうそう、私が3歳の頃観光に来た旅人から大国グランバニアで新王が誕生したと教えてもらった。それを機会に旅立ちに向けて鍛錬を始めた。

 大工さんに無駄にならない筋トレ方法を、旅の魔法使いさんに魔法の知識を、商人さんに無駄使いしないお金の扱い方を

 

 皆幼女の上目遣い涙目でイチコロだった。しかし、それが母さんにバレて説教された。

 その後、母さん指導の元で短剣、細剣、鞭、杖などの扱い方を叩き込まれた。魔法も大分扱えるようになった!傍から見ればスパルタに見えるが特訓の後に山ほど薬草を持ってくるので逆に過保護だと感じていた。

 

 

 毎晩一緒にお風呂にも入り、時々私を見る目が怪しいのは気のせいだと思いたい。

寝る時私を背後から抱き枕にしてクンカクンカ言ってるのもきっと気のせいだ。

 

そしてある日、ずっと傍に置いていた卵が孵った。

紫の羽根にきめ細かい白い羽根も混じってる・・・・・・どう見てもラーミアです、本当にありがとうございます・・・・・・チートやん

 

 更にラーミアは私を母親と思っているらしく、恐らく私を一番最初に見た鳥類の刷り込みまたはルビス様の加護がそう感じさせてるんじゃないかと考えている。定位置は私の頭の上だったりする。

そして精霊ルビス様からの特典のひとつ、私専用の装備の宝箱が開いた。

中から出てきた物は

 

大地の杖、大地の冠、大地のローブ、大地の盾。どう見ても大地=ルビス装備ですってガチのチートじゃないか!!初期装備から最強じゃないですかヤダー!装備するけどね!

 

何はともあれ鍛錬を重ね、ついに6歳になった私は母さんに旅立ちの許可を得たのだった。・・・・・・保護者同伴で。流石に私とラーミアの二人?旅は無理だった、当然だね

 

そんな事を考えていると母さんが訪ねてきた

 

「それで?ソフィアはまず何処へ行きたいの?」

 

グランバニア新王が誕生したのが3年前。そこから現在3年が経ち更に3年もすれば下手すれば義弟と義妹が父さんを探す旅に出てしまうかもしれない。出来ればそこに合流して父さんを石化から開放するのに立ち合うのがベスト。と、なれば・・・・・・

 

「グランバニアに行ってみたいわ。旅人さんが新王が誕生したって教えてくれたの。それで、その人の特徴が母さんが教えてくれたアベルさんみたいだったから見てみたいなって」

 

その時母さんの眉がピクリと動く

 

「あのアベルが国王ねぇ?」

 

そう言葉をこぼしつつクスクス笑う

 

「いいわ、それじゃあ目的地はグランバニア!とはいえ行き方がわからないわね・・・そうだ!ルドマンさんを頼りましょう!」

 

「ルドマンさん?」

 

名案だ!と手を叩く母さんに私が尋ねる。

 

「ええ、この村を南に下った先にあるサラボナって街があってね、そこに住む大富豪がルドマンさんなのよ。色んな町や村と取引してるらしいからきっと行き方もご存知だわ」

 

「なるほど」

 

それは確かに名案だと私も納得する。

 

「丁度明日にはサラボナからの定期便が通るわ。そこに乗せてもらいましょう」

 

「わかった!じゃあ旅の準備をするね!おいでラーミア!」

 

「クエッ!」

 

 

そう一鳴きして私の頭にラーミアが着地する。よし!そうと決まれば早速準備だ!

 

「村の皆にも挨拶していらっしゃい」

 

「は~い」

 

そう返事をして私は家の外へと駆け出した。

 

 

「アベルが王様・・・・・・か。随分遠い存在になっちゃったなぁ・・・・・・」

 

ビアンカから無意識にこぼれた言葉は誰にも聞こえなかった

 

 

--翌日--

 

「ソフィアちゃん!いつでも帰って来いよ!」

 

「ビアンカさん元気でね!!」

 

「ソフィアちゃんクンカクンカさせてくれ!」

 

「ビアンカちゃん俺と結婚してくれ!」

 

・・・・・・村の皆が送り出してくれ・・・・・・っておい後半誰だてめぇぶっ○すぞ

なんて考えつつちらりと母さんの方へ振り向くと

 

「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ

 

やだ、なんかキレてる

多分3番目の奴を探してるな。ギロリと睨んでるもん

そんな中フラフラとお祖父ちゃんが寄って来た。

 

「ビアンカ、ソフィア、いつかこんな日が来るのはわかっていた。元気でな」

 

「お父さんこそ、無理だけはしないでね!」

 

「そうだよお祖父ちゃん!何かあったら泣くよ!」

 

そう笑いながら会話をする。村の人達も暖かく見守ってくれている

 

「お~~い!」

 

そうこうしているうちに定期便の船が来た。

 

「お嬢ちゃん達かい?サラボナへ一緒に乗せて欲しいって奴は」

 

「「はい!」」

 

私と母さんの返事が重なる

 

「よし、それじゃあ村への物資を卸すからその間に乗り込んでおいてくれ。すぐ出発するからな」

 

「「わかりました」」

 

 

そして数時間後

 

 

「よーし、野郎共!出発だ!」

 

「「「「「応!!」」」」」

 

こうして私の新たな第一歩が始まった。

 

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現在のステータス

 

名前:ソフィア

性別:女

 

武器:大地の杖(道具として使うとギガデイン)

頭:大地のかんむり(防65)

鎧:大地のローブ(防90)

盾:大地の盾(防65)

装飾:なし

 

Lv20

力:50

素早:89

守り:70

賢さ:120

運 :100

HP :215

MP :211

 

魔法

ホイミ、ベホイミ、ベホマ

メラ、メラミ

バギ、バギマ

ギラ、ベギラマ

イオ、イオラ

ヒャド、ヒャダルコ

ルーラ、マヌーサ、リレミト、トヘロス、スクルト、ラナルータ、インパス、シャナク

ラリホー、バイキルト、トラマナ、マホカンタ、キアリー

 




ステータス数値はタバサ(女の子)を参考
ルビス装備はそれぞれメタキン装備-5に設定しました。
ルビス装備は星のドラゴンクエストを参考にしました。


すでにかなり強い件。転生者だからね、仕方がないね


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サラボナ

1回の10連で剣式が来てくれた!もう今回のピックアップは満足かも・・・。

サラボナ編です。お気に入り件数が少しずつ増えていてとても嬉しいです!


 定期便の船に乗せてもらいサラボナに到着したソフィア達。

そこで待っていたものは・・・・・・

 

ウォン! ウォン!!

 

「きゃああああ、リリアン様止まってぇぇぇぇ!!」

 

ソフィアと同じぐらいの体格を持つ大きな犬と大きな犬に振り回されているメイドだった。

 

「」

 

「」

 

 やあ、前話で感動的な出発を果たしたソフィアだ。

目の前で行われている喜劇?をどうするかで私達母娘は呆然と棒立ちになってしまっている。

 

 暫くじーっと様子を見ていると大型犬がこちらに気づいたらしく猛然とこちらに走ってきた。隣に居た母さんが思わずビクリと驚いていたが私は受け止めるべくぐっと足を踏ん張った。ちなみにメイドさんは完全に引きずられていた。とんでもないパワーである。

 

ドドドドドド

 

「はっ!いけないそこの旅人さん避けてぇぇぇ!!」

 

メイドの悲痛な叫びがあがる

 

母さんは咄嗟に横へ飛んだ。

 

「ぬんっ!」

 

ガシィ!!と取っ組み合いのように私は受け止める。しかし勢いが強かったらしくズザザザザザと1m程後ろへ押されてしまった。まだまだ鍛錬が足りないな・・・・・・等とトンチンカンな事を考えていた私に母さんが駆け寄ってくる。

 

「ソフィア!大丈夫なの!?」

 

私は握り拳に親指だけを上に上げこう答えた。

 

「大丈夫だ、問題ない」キリッ

 

「それ絶対大丈夫じゃない奴よ!?」ガビーン

 

むっ、失礼な。本当に問題ないんだよ?それに暴れるのが満足したのかリリアンという大型犬も大人しくなり私の足元で寝そべってお腹を見せている。どうやら私の方が上の存在だと認めたようだ。

 

「いやいや本当に大丈夫だよ?ほら、お腹を見せて服従のポーズしてるし」

 

「あら本当ねえ・・・・・・でもあまり心配させないで頂戴、心臓に悪いわ」

 

溜息混じりにそう答えられた、解せぬ。

 

ふと先程のメイドさんが気になり辺りを見わたすとぐったりと倒れてるのが目に入った。慌ててメイドに駆け寄り抱き抱えて回復魔法をかける。

 

「うわ!メイドさん傷だらけじゃないですか!ベホイミ!!」

 

「う・・・・・・ん・・・・・・いい匂い・・・・・・うへへ」

 

 

グシャッ

 

 

 母さんの般若の形相の右ストレートがメイドさんの顔に突き刺さった。やだ怖い。

とりあえず、追加でホイミをかけてあげた。

 

 

数分後

 

 

「え~っと、大丈夫ですか?」

 

「いや~、いいものたんの・・・・・・いえ、ごめんなさい、ナンデモアリマセン」

 

私がメイドさんの前に立っていたので後ろにいる母さんの顔が見えないのであえてスルーしておこう。

 

「でも本当に珍しいです。リリアン様がこんなに他人に懐くなんてお嬢様と婿様ぐらいだと思ってました!よくお嬢様もリリアン様を抱き抱えて止めていらっしゃいましたし」

 

 ・・・・・・どうやら私が原作で知っているフローラとは違うらしい。この大型犬のタックルはそれこそ常人だと吹っ飛ばされて大怪我もいい所だ。しかし件の彼女はその大型犬を力尽くで止めていたらしい。華奢な令嬢設定はどこへいってしまったのか。

 

「あの、貴女はルドマンさん宅のメイドさんでいいのかしら?私達ルドマンさんにお会いしたいのだけれど・・・・・・」

 

「あっはい!そういう事でしたらリリアン様の事でご迷惑お掛けしましたし丁度散歩も終わりなのでご案内しますね」

 

そう言ってグイグイと首輪についている紐を引っ張るがリリアンは動かない。そこで私が試しに命令してみた。

 

「リリアン、ハウス!」

 

 すると、リリアンはガバッ!と立ち上がりウォン!ウォン!!とこっちですよ!と言わんばかりに吠えながら駆け出していった。尚メイドさんは急に走り出した為再び引きずられていった。

 

 「きゃあああああああああああああ」

 

 「・・・・・・行きましょうか」

 

 母さんが呆れ口調でそう零し歩き始めたので私もそれについていく。

 

 リリアンが走り去った方向へ歩いて暫くすると大豪邸とも言える大きな家が見えてきた。傍には大きくRIRIANと書かれた犬小屋と真っ白に燃え尽きたメイドさんが居た。

どうやらここがルドマンの家らしい。村から殆ど出なかった私には無駄にでかく見えた。

 

 「あら、もしかして婿様のご友人のビアンカさんではないですか?」

 

 「あっ!もしかしてフローラさんの結婚式で衣装を整えていた・・・・・・」

 

 「はい、メイド長で御座います。お久しぶりですね、7年ぶりくらいでしょうか?今日はどうしてこちらに?」

 

 「実はルドマンさんにお尋ねしたい事がありまして・・・」

 

 「なるほど。少々お待ちください」

 

 母さんはこのメイド長を名乗る人と知り合いらしく、トントン拍子で話が進んで行くのを私は眺めていた。そして最後の一言を残して屋敷に戻っていった。

 

 「母さんはさっきの人と知り合いなの?」

 

 「ええ、このお屋敷の令嬢であるフローラさんがアベルと結婚式を挙げた時に一緒にフローラさんの衣装を整えるのを手伝ったのよ」

 

 「へえ~」

 

 暫くして先程のメイド長が戻ってきた。

 

 「ビアンカさん、どうぞお入りください。旦那様がお話を聞くそうです。ところで後ろにいる子は・・・・・・」

 

 「ありがとうございます。この子は私の娘で」

 

 そう言って母さんにズイッと前に出された。

 

 「ソフィア、6歳です!」

 

 そうですか。と暖かい微笑みを向けて後でお菓子を出してあげるわね。と言いながら私達をルドマンの居る部屋へ案内してくれた。これが瀟洒か。

 少し歩いた所で一つの扉の前でピタリと止まった。

 

 

コンコンコン

 

 

 「お客様をお連れ致しました」

 

 「入れ」

 

 さあ、いよいよ生ルドマンと対面だ。おぉ・・・本当にサ○ーちゃんのパパみたいなヘアースタイルだ。すげーと思わず元男のような感想が漏れた。

 

 「今日はよく来られたビアンカさんそしてソフィアちゃん。して今日はどういったご用件かな?」

 

 「実は私達母娘で旅を始めたんです。山奥の村へ来る旅人から数年前にアベルとフローラさんがグランバビア新国王、王妃になられたと聞き及びまして一度会いに行ってみたいと思ったんですが行き方がわからなくて」

 

 そう苦笑いしつつ母さんがルドマンに説明を始めた。

 

 「なるほどのう。グランバニアへ行くには船がなくては厳しい。何せ山と森に囲まれた自然の要塞のような国じゃからな。実を言うと私自身ここ数年あの二人に会っておらんのだ」

 

 そう言って少し寂しそうな表情をする。そして真剣な表情で言葉を続ける

 

 「それに女性と子供の二人でなどと婿殿のように魔物を味方につけているわけでもなく二人だけの旅となるとおいそれと行かせる訳にはいかんよ。ビアンカ君は婿殿とフローラの大切な友人なのだから」

 

 それを言われて俯いてしまう母さん。この流れは不味い!と思った私は真実(爆弾)を伝える事にした。

 

 「あの・・・」

 

 「む、何かな?お嬢さん」

 

 とてもいい笑顔のおじ様という言葉が似合う笑顔でこちらを向いた。

 

 「実は母さんにも話していない事があるんですが、グランバニアに行きたいと最初に言いだしたのは私なんです」

 

 ルドマンと母さんは揃ってじっと私を見ている。

 

 「私はある夢を見ました。黒と蒼の長い髪の男女、そして二人が交わり産み落とされる男の子と女の子。しかし両親は魔物の罠に陥り石にされてしまう」

 

 驚愕の顔を浮かべる二人を一旦無視して話を続ける

 

 「いつしか子供達が成長し、両親を探しに旅に出る・・・といった夢です」

 

 ぐぬぬ・・・と唸りつつルドマンが訪ねてくる

 

 「しかしそれは只の夢じゃろう?子供の見る夢ぐらいで・・・・・・」

 

 と、言いかけた所で母さんが追撃してきた。

 

 「いいえ、ルドマンさん。きっとこの子が見た夢は真実ですわ」

 

 キリッとした顔で答える母さん。突然の態度の変化に驚くルドマン。

 

 ビアンカはアベルの特徴は教えてもフローラの特徴までソフィアに教えてはいなかった。そしてお告げの言葉を思いだし、ソフィアが見た夢は予知夢もしくはすでに起こってしまった事だと確信した。

 

 「この子を産まれて間もない頃、教会へ祝福をうけさせようと連れて行きました」

 

 「そこで精霊ルビスと名乗る者からお告げを受けたのです。この子は大きな災厄に抗う者だと。そして私自身もまた無関係ではない・・・・・・と。この子が言うなら親として支える者として信じますわ」

 

 そこには誰もが見惚れる一人の女の笑顔があった。

 

 「そこまで言われてしまうと私にも止める事は難しそうだわい・・・・・・」

 

 溜息をつくルドマンに対して私はうっかり爆弾を投下してしまう。

 

 「義理の弟と妹が待っているかもしれないんだもの。遠慮なんてしていられないわ」

 

 

ピシッ

 

 

 部屋の空気が凍りついたような錯覚を覚えた。隣に居る母さんからはダラダラと汗が吹き出ている。

 

 「ソフィアちゃんや、それはどういった事かな?」

 

 先程と同じ笑顔なのに目が笑っていない。

 

 「え~っと、私のお母さんは隣にいるけど、お父さんはアベルって人だと聞きました」

 

 ギギギと壊れたブリキ人形のように母さんの方へ私の言葉は真実か?と言わんばかりに睨む。母さんはコクコクと頷くしかできない。

 

 「・・・・・・はぁ」

 

 今までで一番大きな溜息をついたルドマン。当然だろう、信じて送り出した娘の夫が別に子供を作っていてその本人が目の前にいるのだから。

 

 「ソフィアちゃん。先程の夢の話が事実であったとして君は婿殿に何を望む?」

 

 「殴ります。バイキルトをかけて全力全開で。その上で責任を取らせます」

 

 ぽかーんと呆ける二人。そしていち早く正気に戻ったルドマンがニヤリと笑う

 

 「ほう。してどうやって責任を取らせるのかな?」

 

 「私としては王位継承権なんていりませんので母さんを第二夫人として娶って貰えればそれだけで万々歳ですね。後はフローラさんでしたっけ、その人と母さんに挟まれて修羅場になってるであろう父さんをお茶を啜りながら見ています」

 

 それを聞いたルドマンが吹き出した

 

 「ぐわっはっはっはっ!!なるほどのう、それは面白い!!婿殿には丁度いい灸かもしれんな」

 

 ハッ!っと正気に戻った母さんがこちらに詰め寄ってくる

 

 「ちょちょちょ、ソフィア!?わわわわ、私そんなつもりでグランバニアに行くつもりじゃ・・・・・・」

 

 とオロオロしている。愉悦である!

 

 「そんな事言って、母さん毎晩自家発電してるんだからいい加減きちんと放電させててくれる棒が欲しいでしょうに」

 

 ボンっ!と顔が真っ赤になる。流石にルドマンも苦笑い。小さい声でソンナ・・・バレテタ・・・?ムスメニ・・・・・・?アァァァァァァ!!と高級ソファーの上で悶えている。

 

 「うむ、実に良い喜劇(モノ)を見せてもらった。ビアンカ君への罰はこれで十分じゃろう」

 

 ホッコリしながらルドマンが話をまとめ始めた。

 

 「グランバニアへ行くにはここから船で東にあるネッドの宿屋という所から更に北へ行くとグランバニアへ続く山道がある、そこを越えればグランバニアは目と鼻の先だ」

 

 「船は3日後だしてあげる事にしよう、その間このサラボナに留まり観光をしておくと良い。今なら港に私自慢のカジノ船が停泊しておるぞ!」

 

 そういってルドマンが話をまとめ切った。私はお礼を述べて未だにポンコツになってる母さんを担いで退出した。ちなみに話に一切出てこなかったラーミアはずっと私の頭の上で寝ていたのだが皆スルーしていた。何故だろうか?

 

 とりあえずグランバニアへ行く手段は得たので宿屋へ向かう。今日も疲れた、お休みなさい。母さんは私に見られてハァハァいうようになったなんて私は知らない、知らないったら知らない。




ふう、長くなっちゃったぜ。ルドマンは太っ腹だってわかんだね!

次回はカジノ回になると思います。

感想、評価をお待ちしております。


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カジノ

なんとなく筆が乗ったので連続投稿!お気に入り50件突破ありがとうございます。

部屋の清掃し終わって腰が痛い・・・


 最近母さんがMに目覚めつつあって悩ましい思いをしているソフィアだよ。

誰か原作のように姉御肌でしっかり者に戻す方法を知っていたら教えてくれないか?

 

 現在私は船が出航可能になるまでの三日間をどう過ごすか考えている。

母さん曰く海を眺めるのもいいし、1度くらいハメを外してカジノに行ってみるのもいいかもしれないと勧めてくれた。

 

 ちなみに母さんは現在隣のベッドで賢者タイム中らしく凹んでいる。クンカーなうえに娘限定とはいえオ○ニー鑑賞とは既にハードルが高いのではないだろうか?一刻も早く父さんを探し出し、ストレスを発散させて私の胃を守らなければ!

 

 

--数時間後--

 

 何はともあれ結果として私達母娘は現在カジノ船が停泊している港に来ている。どうやら今回たまたま運がよかったらしい。

 

 「私カジノなんて来るの初めてだわ!」

 

 「あれ?私が産まれる前に来た事あるんじゃないの?」

 

 不思議に思い母さんに尋ねると意外な答えが帰ってきた。

 

 「当時はフローラさんを手助けする為に一緒に来ただけだったから遊んでいる暇なんてなかったのよ」

 

 それだけその時は結婚式で大変だったという事なのだろう。ならば折角だし楽しもうじゃないか!

 

 「ビアンカさ~ん!ソフィアちゃ~ん!!」

 

 さぁ、行くぞ!と意気込んだ所に私達を大声で呼ぶ声が聞こえてきた。おのれタイミングの悪い!くるりと呼ばれた方角へ振り向くと・・・

 

 「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・間にあったぁ~」

 

 そこにはリリアンに引っ張られて燃え尽きていたメイドさんが現れた。どうしたんだろうか?

 

 「どうしたのメイドさん?」

 

 「随分慌ててましたね」

 

 私達母娘は困惑しながらも労う。するとサッと宝箱を差し出してきた。

 

 「こちら旦那様からのプレゼントでして、旦那様自慢のカジノを楽しんで欲しいとの事です!」

 

 どんだけあの人太っ腹なんだよ・・・・・・・しかしそこまでしてもらう理由が思い当たらない。何故ルドマンはそこまで私達に手を尽くしてくれるのだろうか?疑問に思ったのでメイドさんに聞いてみた。

 

 「あの、何故ルドマンさんは私達にそこまでしてくれるのでしょうか?船を用意してくれるだけでも大助かりなのに・・・」

 

 「ああ、それでしたら!」

 

 

--回想--

 

 「メイドよ、こちらの現金をビアンカ母娘に渡してきてくれんかね。大至急だ」

 

 「あの、失礼ですがあのお二人は旦那様にとってはお嬢様に害を与える方々なのではないですか?それなのに何故・・・?」

 

 「確かに君の言うことは間違いではない。だが、彼女はそれでも私の娘の友人であり更にその娘は親戚と言える。それにあの子はきっと普通ではない、これは商人としての私の勘だ」

 

 「私の勘が囁くのだよ。あの子を逃がしてはならないと。あの子はきっと大物になるぞ!ぐわっはっはっはっ!」

 

--回想終了--

 

 

 「と、いった次第でして」

 

 「・・・・・・大商人に普通じゃないと言われて喜ぶべきなのか凹むべきなのか」

 

 うぬぬと唸っている私をスルーして母さんが宝箱に手をつける

 

 「本当、ルドマンさんには頭が上がらないわね・・・・・・・わあ!3000Gもあるじゃない!こんな大金本当にいいのかしら!?」

 

 おおぅ、流石大富豪ぽんとくれる額が半端じゃない。ちなみに私の体感だが1G=日本円で100~200円くらいの価値である。そう考えるとどれほどすごいか伝わるんじゃないだろうか?そう、少なくとも30万円をお小遣いとしてぽんともらったようなものである。

 

 「では、確かにお渡ししました!健闘を祈ります!」

 

 そう言い残し猛ダッシュでルドマンの屋敷方面へ駆け出して行った。

 

 「まぁ、折角頂いたのだし楽しみましょうか!」

 

 満面の笑みで私にそう語りかけてくる母さんは何処かワクワクしてる子供のようにも見えた。

 

 

--カジノ内--

 

 とりあえず私達は現金をコインに換金する事にした。2000Gを換金して100枚。お互い50枚ずつに分け合い別れた。バニーさんのオパイは大きかったと言っておこう。

 

 さて、母さんはどうやらカードゲームに狙いを定めたらしくディーラーさんに詳しくルールを聞いている。私は闘技場に趣いた。対戦表を見て掛ける対象を選ぶ。目指すはモンスター3体かつ倍率が2,0倍前後!

 

 さぁ、来い!私のゲームで得た知識を舐めるなよ!!ヒャッハー!一気に50枚掛けだー!

 

 

--1時間後--

 

 「ふ、ふふふ。私の読みは冴え渡っているぞぉぉぉ」

 

 ざわざわと視線を感じるが敢えて無視する。私は毎回50枚賭けをして手堅く枚数を増やしていく。そして目標の500枚まで達成した。さぁ、次のターゲット10コインスロットだ。目指すは1万枚!

 

--2時間後--

 

 「ふふ・・・アカン。燃え尽きそうや・・・・・・」

 

私は下手な関西弁が漏れるぐらい意気消沈していた。モノの見事に食われ元手の50枚まで手持ちが減っていたのである。

 

 「だが・・・私は諦めない!!」ガシャコン

 

 チーンチーンチーン!テッテレレレレレッテレレッレレレーン!

 

 「」

 

スロ台<2000枚やで

 

 「よっしゃー!」

 

 私は思わずガッツポーズを取ってしまう。するとポンッと肩を叩かれた。なんだろう?と後ろを振り向くと

 

 「ねえ・・・・・・ソフィア・・・・・・少し分けて貰えないかしら?」

 

 そこには目が虚ろになった母さんがいた。私は思わず変な声が出そうになった。それほどまでに母さんの目が怖かったのだ。危うくチビりそうになった。

 

 「じゃ、じゃあ100枚あげるね!母さんも頑張って!」

 

 「ええ、次こそ勝って見せるわ!」

 

 ギラギラとした眼でコインを持って去っていった。これは不味い、母さんが賭け事独特の罠にハマりかけている(自分の事は棚上げ)早く目標地点に到達しなければ!

 

 

--更に1時間後--

 

 「はぁはぁ・・・・・・私はついに、ついにやったのだ!」

 

 私は目標の1万枚に達成した。さあ、ラストバトルだ。行くぞ、カジノ船。コインの貯蔵は十分か!?

 

 ザワッ!!と一際大きな声があがる。当然だろう魔の100コインスロットに私のような6歳児が座ろうとしているのだから。慌てて店員が駆け寄ってくる。

 

 「お客様、こちらの台はとてもレートが高い物となっております。お座りになる台をお間違えではないでしょうか?」

 

 「ん!」

 

 私は無言で1万枚入った袋を見せた。店員は唖然としていたが納得したのか下がっていった。

 

 私はなるべく早く来てくれよ・・・・・・スイカ!と祈りを込めてスロットを回し始めた。

 

 

--更に1時間後--

 

チーンチーンチーン!テッテレレレレレッテレレッレレレーン!

 

 私は無言でコロンビアのポーズを取っていた。

 

 稼ぎすぎてイカサマを疑われても困るので最終目標の60万枚を集めた瞬間すぐさまスロットを切り上げた。母さんに見つかると大変な目に合うと思ったからだ。そのままの足で私は景品交換所へ向かう。

 

 「すみません!コインを景品と交換したいんですけど!」

 

 「はぁい、どれになさいますか?ソフィア様は現在ろ、60万枚のコインをお持ちですが」

 

 うん、こんな子供がそんな大量の枚数持ってきたらどもるよね。

 

 「グリンガムの鞭とキラーピアスを二つ下さい!」

 

 「はーい、52万枚になりまーす。残り8万枚ですがどうなさいますか?」

 

 「じゃあメタルキングの剣を一つとメガンテの腕輪を一つ」

 

 「はいはーい、残り25000枚でーす」

 

 むう、意外と残ってるな・・・・・・出来れば使いきりたいんだけど

 

 「じゃあ世界樹の葉を10枚と妖精の飲み薬を50個お願いします」

 

 「はーい、有難うございました~!」

 

 よし、これで全部使いきった!それにMP回復は大事だしこれから先必要になるだろう。目的は果たしたし母さんを探そう。

 

 暫くして真っ白に燃え尽きた母さんを発見した。

 

 「か、母さん!大丈夫!?」

 

 「ええ、大丈夫よソフィア。ああ、天に昇るような気分だわ~」

 

 ・・・・・・アカン!急いで正気に戻さねば!クッ、しかしどうすれば・・・・・・はっ!とある手段に気づいた私は一瞬躊躇ったが行動に移した。そう、それは・・・・・・

 

 「母さん、今夜可愛がって あ げ る」ボソッ

 

 そう、最近Mになりつつある母さんを後押しする行為。だが、効果があったのかクワッ!と目が見開きその後惚けた顔になる

 

 「う、うん。楽しみにしているわね」モジモジ

 

 誰か!誰か本気で助けてくれ!!6歳児の娘に欲情している母親をどうにかする方法を!!くっ!まずは例のブツを渡す事だ

 

 「あ、あのね母さん。私実はさっきスロットで滅茶苦茶大勝ちしたの。それでもう景品に変えてきたんだけどよかったら貰ってくれないかな?」

 

 上目遣いでそっと私はグリンガムの鞭とキラーピアスを差し出す。

 

 すると母さんはゴクリと唾を飲んだ。何故だ・・・・・・あっ。気づいた時には遅かった。

 

 「こ、これで今晩私を可愛がってくれるって事なのね?母さん感激よ!」

 

 やっちまったぁぁぁぁ!!っていうかグリンガムの鞭でぶったりしたら母さん死んじゃうよ!

 

 なんて唸っているとガッと身体を抱えられた。

 

 「へっ?」

 

 「さぁ、こうしては居られないわ!すぐ宿屋へ戻りましょう。直ぐ向かいましょう!」

 

 目をキラキラさせながら私は宿屋へと拉致られていった。

 

 

 翌日、肌がツヤツヤとしたビアンカとハイライトが消えて隈を作ったソフィアが街中を歩いているのが目撃された。




あかん、ビアンカがどんどん駄目な方向へ進んで行く。どうすればいいんだ!
教えてくれ主人公!!

1G=100円~200円は作者の独自設定です。

グリンガムの鞭を二つ購入したのはルビスの杖だけだとチートすぎるからと女キャラなら鞭も使え無いとね!と思ったから。メタキン剣は男の子(弟)に譲る事になります。ソフィアの鞭はいずれ女の子(妹)に譲るかもしれません。

カジノは本来オラクルベリーか海上にあるカジノ船に自分の船で向かうかしかないので今回はサラボナの港にたまたま停泊してる設定にしました。


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船旅と大失敗

観覧履歴4000件超えありがとうございます!

お気に入りや感想も増えて小躍りしております。



拙い作品ですが楽しんでもらえたら幸いです。



やあ、皆大好きソフィアだよ・・・・・・。今私はベッドに寝かされており、隣には大泣きした母さんがいる。

 

 

 

 私達の旅は順調だった。あの時までは・・・・・・。

 

 

 

-- 回想 --

 

 ルドマンに用意してもらったネッド行きの船がポートセルミという町にある港へ手配してくれたと教えて貰い、まずはサラボナから出ている定期船でルラフェンという町の傍の岸まで届けてもらい徒歩でルラフェンを超えて無事ポートセルミへ到着した。

 

 生憎の悪天候で数日船が出せないと船乗りさんに言われたのでポートセルミに留まる事にした。

 

 数日後、天候が回復して問題なく出航したのだが、船旅が始まって数日が経った頃予期しないトラブルに巻き込まれた・・・・・・。海賊である

 

 「おい!そこの商船停まりやがれ!!」

 

 ゲームで海賊なんて出てこなかったのでモンスターに襲われる心配はしていたが海賊が出てくるなんて予想もしなかった。船長さんは船員と乗客の安全の為停船せざるを得なかった。

 

 「へっへっへっ・・・・・・俺達はついてるぜ。こんなにたんまりお宝を載せた船に出くわすなんてなぁ」

 

 「くっ!船員と乗客の安全は保証してもらう!」

 

 「いいぜぇ?頭には伝えておいてやるよ・・・・・・おい!野郎共お宝を船に運びな!」

 

 「「「「「「おう!!」」」」」」

 

 そう言って私達乗客を船上の端に固めて作業を始めた。私のすぐ傍には私より小さい女の子が今にも泣きそうになっていたので励ましてあげた。

 

 「大丈夫だよ、お姉ちゃんがついてるからね」

 

 そう言って頭を撫でてあげると安心したのか「うん」と小さく返事をしてくれた。

 

 そうこうしてる間に積荷の移動が終わったのか海賊の乗組員が次々と元居た船に戻っていった。私はその光景を他の乗客と共にじっと睨んでいた。しかし、それがまずかったのか最初に現れた若頭のような男がこちらの視線に気づいて近寄ってきた。

 

 「お前等に恨みはねえが運が悪かったと諦めるんだな・・・・・・おっ?偉く高価そうな格好してるじゃねえかそっちのガキ」

 

 まずい!咄嗟に私は抱きしめていた女の子から距離を取った。若頭はそれを逃亡すると勘違いしたのか一気に距離を詰めてきた。

 

 「おいおい、そう逃げんなよ。・・・・・・ん?よく見たらお前中々イケてるじゃねえか」

 

 舐め回すような視線に背筋が寒くなり睨めつけつつ反論した

 

 「・・・・・・6歳の女の子を捕まえてイケてるとかロリコンですか?」

 

 「ガッハッハッ!中々見所があるじゃねえか、こんな状況で毒を吐くなんぞ普通じゃ出来ないぜ?気に入った、お前は人質として連れて行く」

 

 「なっ!」

 

 そう言い放った若頭以外の者達は驚愕で言葉が出なかった。

 

 「ソフィア!」

 

 私の名前を呼んで母さんが駆けてくる。

 

 「なんだぁテメェは?」

 

 「私はこの子の母親よ!連れて行くなら私にしなさい!」

 

 若頭と私を遮るように前に立ち両手を広げてそう宣言した。嬉しくもあり心配でもあった。カタカタと震えているのがわかったからだ。

 

 「ほ~う、泣かせる親子愛じゃねえか・・・・・・だがな、そう震えていちゃあ折角の台詞も締まらねえぜ」

 

 ニヤニヤ笑いがら母さんを見ている。そして・・・・・・

 

 「だからよ?てめぇは引っ込んでな!」

 

 そう叫んだ後、母さんは思い切り殴られて壁にぶつかって気を失った。そして私はこの世界で初めてキレた。

 

 「さぁてお嬢ちゃん。お迎えの時間だぜぇ?」

 

 ニタニタ笑いながらこちらに近寄ってくる。

 

 「ん~?今になって怖くなったのか?だが心配いらねえぜ。たーっぷりアジトに戻ったら可愛がってやるからよぉ」

 

 

 ブチッ

 

 

 「お前・・・・・・母さんを殴ったな?」

 

 「はぁ?なんだってぇ?」

 

 「よくも私の母さんを殴ったなと言ったんだ!!」

 

 そう叫んだ瞬間私の体から大量の魔力が吹き荒れる。そしてそれに応えるように今まで傍でじっとしていたラーミアが鳴いた。

 

 「クワアァァアアアーーーー!!」

 

 急な変化に驚いた若頭が慌てて仲間を呼び戻した。

 

 「な、なんだってんだ!?おい!手前ら戻ってこい!このガキ只のガキじゃねえぞ!」

 

 

 

 ・・・・・・その後の事は覚えていない。

 

 

-- 回想終了 --

 

 目を覚ました後、大泣きしながら母さんが教えてくれた。

 

 母さんの話では、ブチキレた私が右手に炎を集めて巨大な不死鳥のようなものを作り出し海賊に投げつけたりラーミアが私の魔力に呼応して巨大化し雷雲を呼んで雷を落としたりと滅茶苦茶に暴れまわったらしい。

 

 不死鳥ってどこのバ○ン様だよ。私大魔王になる程潜在能力あるの?ちなみに私はまだ自分の意思でメラゾーマを使えない・・・・・・はず。リミッターが外れて天元突破しちゃったみたいだから正直絶対使えないと言い切る自信がない。

 

 そんな事を考えつつ一人唸っているとやっと泣き止んだ母さんがとんでもない爆弾発言をしてきた。

 

 「本当に心配したのよ!・・・・・・あの戦いがあった後あなた2年半も眠りっぱなしだったんだから」

 

 ・・・は?二年半?ニネンハン?ちょっと待って!?って事はもうすぐ弟達旅に出ちゃうじゃない!ってかここは何処!?OK、落ち着くんだ私。ビークール、ビークール・・・・・・。

 

 「その、御免なさい。でも母さんが無事でよかったわ。ところでここってどこなのかしら?見たところ宿屋っぽいけど」

 

 「ここは元々の船での目的地、ネッドの宿屋の一室よ。海賊をやっつけた後なんとか物資を取り返せたお礼と言って船長さんが宿屋のご主人に交渉してくれたのよ」

 

 なるほど。無事グランバニア大陸に着いたのなら後は山越が待っているだけか・・・・・・それならギリギリ間に合うかもしれない。

 

 「母さん、数日して私の体調に問題なければ旅を再開しよう?まさかこんなに迷惑かけちゃうなんて思わなかったけど」

 

 溜息をつきつつ真剣な眼差しを送ってくる。

 

 「全くこの子は・・・・・・変なとこがアベルに似てるわね・・・・・・ソコガイインダケド」

 

 最後の方なんて言ったのか聞こえなかったがどうやら納得はしてくれたようだ。

 

 「ところでさっきからラーミアがいないんだけど何処に行ったのかしら?」

 

 いつも頭の上で寝ているか傍に擦り寄るように傍にいたので不思議に思う。

 

 あー・・・・・・と呆れつつ開いている窓に人差し指を向ける母さん。ゆっくりとベッドから出てノソノソと歩き窓の外を見る。

 

 

 ビュウーーーン!!

 

 「クワァーーーー!!」

 

 ドーーーーン!! バリバリバリ!!

 

 ・・・なんぞあれ?なんかメッチャでかくなってるんだけど?

 

 そこには雀サイズだったはずのラーミアが私一人なら楽に乗せる事が出来るぐらい大きくなっており、宿屋に近づいてくる魔物を黒焦げにしている光景が広がっていた。

 

 「なんかあの一件で急に大きく成長してね。多分あなたを守る為に戦ってるんだと思うわ。お陰で船旅も先行して船の周囲を警戒してくれたり宿のご主人からもこんな護衛が居てくれるなら部屋一つ貸す価値がある だなんて言い出すし」

 

 「アハハハハ・・・・・・」

 

 私は苦笑いしか出来ないでいた。するとラーミアがこちらに気付き飛んできた。

 

 『お母様!やっとお目覚めになられたのですね本当に心配したんですよ!!』

 

 「あはは、ゴメンねラーミア。ありがとう、私が寝ている間ずっと守ってくれていて」

 

 『いいえそれが私の使命であり、お母様と共にある事が私自身の願いですから』

 

 「そっか。これからもよろしくねラーミア」

 

 ニコニコと笑いながら会話をする私達を見て母さんの口が開きっぱなしになっていた。

 

 「どしたの母さん」

 

 はっ!と気づいた母さんが聞いてきた

 

 「ソフィア?あの、なんでラーミアから声が聞こえるのかしら?それにお母様って・・・・・・」

 

 「『あっ』」

 

 なんとなくラーミアが私を母親だと思っている事には気づいていたがこうして直接会話をしたのは初めてだ。ごく自然に話しかけて来られたので普通に答えていた。

 

 「えーっと成長期だったんじゃない?それに船が襲われた時ラーミアも私の魔力に呼応していたからその何かしらの影響でテレパシーができるようになったとか?私を母親って呼ぶのは鳥の図鑑でみたような卵から孵った時最初にみた相手を親だと思う習性じゃないかな」

 

 うーん・・・・・・と疑問に思っている母さんをスルーしてベッドに戻る

 

 「とりあえず、数日はここに留まってそれ次第で旅を再開するからラーミアもそのつもりでいてね」

 

 「わかったわ」『わかりました』

 

 そう言って私は再び眠りにつこうとする。あの、母さん?なんであなたも入ってくるんですか?えっ毎日こうしていた?匂いが落ち着く?クンカーは治らなかったんだね・・・・・・

 

 

 数日後、体調は問題なく宿屋のご主人にお礼を述べて旅を再開する事に決まった。無償で強力な護衛を二年半も続けてくれていたんだからお互い様だと笑いながら送り出してくれた。

 

 

 

 尚、もうその大きさだと私の頭の上で寝れないねとラーミアに伝えると背後に【ガーーン!!】と出ているようなわかり易い表情をして凹んでいた。今は巨大な魔力の影響で大きくなったんだから小さくもなれるはず!と自身の魔力調整を特訓しているらしい。

 

 内心頭の上が寂しいのは恥ずかしいので言わない。頑張ってねラーミア




次回、グランバニア入りします。誤字報告、感想、評価お気軽にぽちって下さい。お待ちしております。

人間は「」 ラーミアはテレパシーで『』で会話を表記しました。

今回はエロネタはない!・・・・・・はず。R-15タグくらいは付けたほうがいいのかな?

後デボラに関しての感想があったのですが、出したほうがいいのかな?DS版プレイしてないから独自解釈キャラになるかもだけど、試しに活動報告でアンケート取ってみます。


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