蒼穹のファフナーif 〜みんなここにいる〜 (ライフォギア)
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最後の蒼穹作戦

ファフナー続編決定おめでとう!

初のiphoneからの投稿になります。
総士生誕祭に参加した影響もありますが、iphoneからの投稿がどんな感じなのかの確認も兼ねております。
スパロボみたいな世界観なので、他のロボットアニメのキャラもほんのちょっと出ます。
それから、ジークフリードシステムとクロッシングシステム周りの設定が割とおかしな事になっています。


 彼らの前には、北極ミールがいる。

 一度は砕き、数多の群れとなった筈の、アザゼル型やボレアリオスに分かれた筈の北極ミールが。

 それは人間に憎悪を抱くフェストゥム達が己の敵は人間であると見定め、フェストゥム同士で、ミール同士で同化を果たした姿。

 お互いに敵対していたミールもあったが、どれよりもまず人間を殲滅する。

 それほど人間を憎みはじめたミール達が利害の一致による同化により融合し、北極ミールのような巨大なミールと化した。

 元が北極ミールだったミールの全てが融合しているわけではないが、その力は脅威。

 暫定的に『ウロボロス』と名付けられた再生北極ミールは彼らと対峙していた。

 

 

 だけど、希望もまた、大きい。

 

 

 ジークフリードシステムと呼ばれる、全ファフナーと感覚を共有し、全ファフナーの管制を行う。いわば司令塔の座る場所。

 そこに彼は、皆城総士はいた。

 

 ジークフリードシステムは最大12機までとクロッシングを可能にするが、今回は各ファフナーにもファフナー同士でクロッシングを可能にするクロッシングシステムが搭載されている。

 つまり、ジークフリードシステムとクロッシングシステムを併用していた。

 本来であればどちらか、というかクロッシングシステムがジークフリードシステムを分割したものなので併用に意味はない。

 だが、今回は事情がある。

 

 1つにファフナーの数が多すぎる事。

 ジークフリードシステムは最大12機までのファフナーとクロッシングできる。

 が、今回は12機以上いるため、流石にジークフリードシステムだけで捌き切れない。

 なので各ファフナー間でも相互通信を可能にしておき、総士だけに負担をかけないようにしたのだ。

 パイロットが処理できる事はパイロットが、他は司令官である総士が、という役割分担の為である。

 

 また、もう1つの理由には総士の我儘があった。

 全ファフナーを動かした時、パイロットは足りていて、総士が乗る機体はない。

 しかし彼も戦いたかった。みんなの痛みを共に背負いたかった。

 だから、ジークフリードシステムを使ったのだ。

 彼も共に戦うために。

 

 

「みんな、聞いてくれ」

 

 

 ジークフリードシステムに座す総士は、既に全ファフナーと、全パイロットと感覚の共有を完了している。

 そう、『全てのパイロット』と。

 

 

「僕達が誰一人欠けることなくここまで来れたのは、奇跡に近い……いや、奇跡だ」

 

 

 一騎がいる。総士がいる。真矢がいる。

 剣司がいる。咲良がいる。甲洋がいる。

 

 

「だが、夢じゃない。間違いなく僕らは、ここにいる」

 

 

 里奈がいる。彗がいる。美三香がいる。

 零央がいる。操がいる。

 

 そして――――。

 

 

「誰かいなくなってもおかしくなかった」

 

 

 翔子がいる。衛がいる。道生がいる。

 広登がいる。暉がいる。芹がいる。カノンがいる。

 

 

「一度は、生存を絶望視された者もいる。

 犠牲だって出た。だから手放しに喜んでいいかは分からない。

 だが、それでも……」

 

 

 ジョナサンがいる。ビリーがいる。アイがいる。

 ウォルターがいる。ナレインがいる。

 

 

「ここにみんなでいれることを、僕は嬉しく思う」

 

 

 みんな、ここにいる。

 

 

 総士の言葉は冷静だった。

 だけど、クロッシングをしているから分かる。

 いや、それがなくとも総士を見続けて来た彼らにとって、彼がそんな言葉を口にしたというだけでも、彼がどれほど嬉しいかが伝わって来た。

 

 紅音、公蔵、誠一郎、彩乃、千沙都、一平、オルガ、L計画の面々、果林。

 多くの島民達が、家族が、同僚が、先輩が、いなくなった。

 だから総士は言った。手放しに喜んでいいかは分からないと。

 

 だけどそれがあるから、彼らはここにいる。

 彼らに譲ってもらった命と未来を紡ぎ、ここにいるのだ。

 

 それだけじゃない竜宮島の外の人々にも助けられた。

 

 あの時、オーラロードが開かなければ、翔子は死んでいたかもしれない。

 

 あの時、ラインバレルが未来に飛ばされてカノンを手伝っていなければ、SDPの酷使によってカノンは消えていたかもしれない。

 

 あの時、刹那が人類軍の敵意に気付かなければ、広登は撃ち抜かれていたかもしれない。

 

 あの時、ゼロファフナーだけに頼らずに全員で攻撃しなければ、無茶が祟って暉が消えていたかもしれない。

 

 偶然は多い。

 けれど、間違いなく起こった偶然だ。

 例え偶然でも最高の偶然を、最高の可能性を掴み取ったのは、彼らが精一杯力を尽くしたからだ。

 

 それを見つめる大十字九郎の、アル・アジフの、デモンベインの目は優しい。

 

 

「いいねぇ、ああいうの。

 荒唐無稽の陳腐なハッピーエンド、上等じゃねぇか!」

 

 

 九郎が吼える。

 それを諌めるような、しかし笑みを浮かべながら、アルが続く。

 

 

「エンドではない。ここを乗り切らねばな」

 

「応! だけどよ、ここまで来たんだ。

 ぜってぇ、誰1人欠けないで終わってやらぁッ!」

 

 

 それに続くは、刹那・F・セイエイ。

 彼もまた、ファフナーパイロット達の無事を喜ぶ1人。

 

 

「ファフナーやフェストゥムの特性を考えれば、消えてもおかしくない者もいた。

 だが、誰も欠けずに生きている。ならばその奇跡を、俺達は繋げる!」

 

 

 そしてまた別の人間がいた。

 彼らの勢揃いを見て、笑顔とテンションを一切抑えない者が。

 名を早瀬浩一。ラインバレルのファクターであり、カノンが生きながらえている立役者だ。

 

 

「全員で生き残って最終決戦……。ナイスな展開じゃないか!」

 

 

 彼の言う『ナイスな展開』になったのは、浩一が尽力したお陰でもある。

 そんな浩一を制したのは、彼の同級生でもある秋津マサトことゼオライマーだった。

 

 

「テンション上がるのはわかるけど、相手は今までにない強敵だ。油断するなよ? 浩一」

 

「分かってる。ここまで来てヘマはしたくないしな!」

 

 

 彼らは同級生の中学生であり、元は何の変哲も無い学生だった。

 しかし様々な運命が彼らを導き、今、ここにいる。

 ひょっとすれば、マサトも消滅するかもしれない運命にあった。

 だけど、ここにいる。1人の人間として。

 

 まだ仲間はいる。

 浩一に呼応するように会話に入って来たのは、チームラビッツリーダー、レッドファイブのパイロット、ヒタチ・イズルだ。

 

 

「でもホントにいいね、ああいう全員集合! ヒーローの最終回みたいだ!」

 

「お前、この状況でもそれかよ……」

 

 

 同じくチームラビッツのブルーワンことアサギ・トシカズが呆れたように言う。

 いつもの事、と言えばそれまでだが。

 

 

「でもさ、いいじゃない。みんなで生き残るのって、嬉しいし」

 

 

 イズルがさらりと発した言葉は、聞こえ以上に重い。

 そう、犠牲はあった。知り合いも赤の他人も含め、この戦いはそういう戦いだったのだ。

 生き残るのは難しい事だ。

 戦場に出ているからこそ、それがよく分かる。

 だからこそ、身内が生き残っている事を不謹慎かもしれないと分かっていても、喜びたくなる。

 

 

「さ、僕達も頑張ろう! 帰ったらみんなで……」

 

 

 チームラビッツのメンバーがイズルの言葉に耳を傾ける。

 そして――――。

 

 

「パーティーしよう!」

 

 

 盛大にずっこけた。

 

 

「お前もそれかよ!?」

 

 

 ゴールドフォーのパイロット、スルガが叫ぶ。

 お前も? と疑問符を浮かべるイズルだが、その疑問を口にする前に畳み掛けが来た。

 

 

「もっとリーダーらしい事を言って欲しいのら! バカアホおたんちんアホ!」

 

 

 ローズスリーのパイロット、イリエ・タマキが叫ぶ。

 

 

「らしいけれど……気が抜けるわね」

 

 

 パープルツーのパイロット、クギミヤ・ケイが呆れる。

 

 

「あの……もっとぴしっとしたのをお願いします。アサギさんじゃないんですから」

 

 

 ブラックシックスのパイロット、クロキ・アンジュがさらりとアサギにも毒を吐く。

 

 

「どういう意味だアンジュ! くそっ、イズルのせいだからな!」

 

 

 とばっちりに怒るアサギ。

 それに対してイズルは。

 

 

「今の……総ツッコミされるとこだった?」

 

 

 イズル以外の5人が頷く。

 たはは、と力無く笑うイズルだが、すぐに普段の笑顔に切り替えた。

 醸し出す雰囲気は、非常に真面目だ。

 

 

「でも、みんなでパーティーしたいんだ。

 誰も欠けずに、終わってパーティーができるくらいに、明るく、最高に。

 だからみんな、頑張ろう!」

 

 

 嘘偽りないイズルの言葉。

 ただ祝勝パーティーしたいのではない。

 パーティーができるくらい、明るいハッピーエンドを迎えたい。

 その意を汲んだ他の5人は優しく頷く。

 その願いは、チームラビッツ全員が願う、共通の思いだった。

 

 そして、当のファフナーパイロット達は。

 

 

「総士がそんな風にいうなんてな」

 

 

 剣司が笑う。

 ここまで生の感情を分かり易く言葉にしたのはいつ以来か。いや、初めてか?

 同期がそう思うくらい、総士の言葉は直球だった。

 

 

「不器用なりに頑張ったって感じじゃない?」

 

 

 咲良が旦那に続いてニヤリと笑う。

 からかわれる総士は表情を硬くしていた。

 

 

「自分の思いを口にしたまでだ。クロッシングで伝わっているだろう」

 

「そうなるまで、今日までかかったのにね」

 

 

 真矢の言葉に押し黙る総士。

 彼は真矢に弱い。だが、それを差っ引いても図星だ。

 いちいち言い方が遠回しなせいで誤解があったり、言葉足らずだった事は多い。

 そんな不器用な彼がここまで言ったのは、総士をよく知る人間としては面白かったのだろう。

 

 

「だけど、響く言葉だったよ、総士」

 

「うん。 頑張ろうって気になれたよ」

 

 

 甲洋と衛が正直な言葉でフォローする。

 その思いもまた全員共通。総士の思いは、みんなの思いだった。

 

 

「ここまでみんなで来れたことが嬉しい。

 妹もできて家も賑やかになったから。

 ね、カノン?」

 

「ああ。そうだな姉さん」

 

「おっ、カノン、すっかり妹って感じだな!」

 

「道生! からかわないでくれ!」

 

 

 翔子の事を姉さんと呼ぶのに最初は抵抗や戸惑いもあったが、数年経った今ではすっかり姉妹。

 昔の堅物なカノンを知る道生からすればその変化は面白くあり、同時に嬉しいのだろう。

 

 

「いいなぁ、カノン先輩のお姉さんは。

 ウチの姉もあれくらいお淑やかで可愛げがあればいいのに」

 

「暉、なんか言った? っていうかクロッシングで筒抜けよ!」

 

 

 こっちは姉弟喧嘩になりそうな西尾姉弟。

 こんな風に言い合えるのも生きているからこそだ。

 

 

「り、里奈先輩は十分女の子らしくて、可愛いですよ!」

 

 

 精一杯フォローする彗。

 彼は里奈の事が好きなため、彼女を褒めようとすると恥ずかしくて顔が赤くなる。

 クロッシングしている状態でそんな事考えて大丈夫なのだろうかと思わなくもないが、まあ後の祭りである。総士含め、みんなは何も言わない事にした。

 

 

「なっ……なにバカなこと言ってんのよ! 鏑木!」

 

「す、すいません!?」

 

 

 微笑ましいものである。

 そんなやりとりを大いに穏やかに見つめる芹。

 

 

「いい人見つかったんじゃないの? りーなっ」

 

「あんたも何言ってんの!」

 

 

 戦場に身を置いているとは言え、年頃の男女だ。

 そういう話題も盛り上がるわけである。

 この場で話す事ではないと思うが。

 

 

「おっしゃあ! 気合い入れていくぜ、後輩!」

 

「美三香ラジャーです! ゴーウバインッ!!

 ほら、零央ちゃんも!」

 

「い、いや、俺は……」

 

 

 広登が音頭を取り、ゴウバインな後輩の美三香が乗っかり、巻き込まれる零央。

 しかも吹っかけてきたのが想い人である美三香なのが零央にとっては悲劇であり、そんなわけで断りきれない零央は巻き込まれた。

 なお、衛が乱入して事態がトリプルゴウバインと化し、それを剣司と咲良が止めるまで零央はこんな感じであった。

 

 戦闘前だというのに緊張感がない面々。

 ここまで生き残ってこれた事への喜びか。

 

 いや、それだけじゃない。

 

 もしかしたら、バカみたいな事を言い合えるのが今日だけかもしれないと言う『もしも』への恐怖。

 この後も絶対に全員で生き残るという決意。

 みんながいる事への純粋な喜び。

 

 そんな複雑が想いが混じっていた。

 死ぬかもしれない戦いの前だからこその明るさ。

 この後も生き残る為に、生きる事を諦めないための燃料を心に刻みつけているのだろう。

 総士にはそれが分かる。クロッシングしているから、そして、自分もそうだから。

 

 

「なんだか楽しい! この先もずっと、楽しくいたいよね!」

 

 

 操の無邪気な言葉に、全員が押し黙る。

 唯一言った本人の操のみがキョトンとしていた。

 

 この先もずっと。

 

 そうしていたいのが本音だ。

 でも、そんな保証はどこにもない。

 いつ砕けて消えるかわからない。今日の戦いで死ぬかもしれない。

 

 生きるのを諦めているのではない、純粋な恐怖。

 自分が死ぬ事、仲間が死ぬ事。

 失ったものがあるから、怖くなる。

 

 

「そうだな、楽しい時間がこの先も続く。

 この先の未来がどうなるか分からないが、全員生き残れば、きっと未来は明るい」

 

 

 総士が口を開いた。

 

 

「僕達は先へ進む。戦いを終わらせて。みんなで、だ」

 

 

 それは総士の決意。

 

 

「指揮は僕が取る。だが、1つだけ。

 どんな指揮よりも優先される命令を、あらかじめ通達する

 この命令は、どんな指示を無視してでも守れ」

 

 

 そしてそれは――――――――。

 

 

「全員で、生きて、帰るぞ」

 

 

 ここにいる、みんなの決意。

 

 

「行こう、総士」

 

 

 穏やかに全てを見守っていた一騎。

 彼は優しく総士の名を呼び、それに総士も頷きで答えた。

 

 

「総士と2人なら飛べる。

 だけど、みんな一緒なら、もっと高く飛べる」

 

「ああ。……その通りだ!」

 

 

 ここに始まるのは、生き残るための戦い。

 存在し続けるための、最終作戦。

 

 

「全ファフナー! これが最後だ。最後の……」

 

 

 青い空に希望を乗せる、究極の作戦。

 

 

「蒼穹作戦、開始!」

 

 

 全ファフナーが総士の指示により動き出す。

 クロッシングシステムとの併用により、剣司や彗のように指揮能力が高いパイロットが細かな指示を飛ばす。

 複数の人間が指示を出しても、クロッシングしているから問題ない。

 剣司の直感的な回答が総士に伝わり、総士が戦局を組み立て、細かな指示を彗が補正する。

 クロッシングによりロスタイムなしで行われるそれに、パイロット達はついて行く。

 

 それに合わせるようにラインバレルが、ゼオライマーが、デモンベインが、ガンダムが、数多の仲間達が続く。

 

 フェストゥム側も無抵抗で終わってはくれない。

 今までにないほどの物量が、力が襲いかかる。

 アザゼル型との戦いの方が楽とすら思えるような過酷で苛烈な戦いが始まるのだ。

 

 だが、諦めない。

 勝って、生き残る。

 そしてフェストゥムに伝えるのだ。

 人はそれぞれ違う意志を持ち、我々は敵対したいのではないと、分かり合いたいと。

 分かり合えたフェストゥムもいる。操もそうだし、甲洋が人の意志を保てているのも、一度は消えた総士が戻ってこれたのもフェストゥムと通じ合ったが故。

 

 数多のミールに分かれ、ミール同士で敵対関係をしていたのなら、人間も一枚岩ではないと分かるはず。

 憎む心を知れたなら、争いを憎むこともできるはず。

 

 フェストゥムと、分かり合うことはできる。

 

 もう一度言おう。

 今回の戦いは生き残る為の作戦。

 そこに例外はない。

 人も、フェストゥムも。

 

 人がフェストゥムに打ち込んできた生命の痛みを、存在を、その積み重ねを。

 ここで、最良の形に昇華させる為に。

 

 

「一騎! 頼むぞ!!」

 

「ああ、お前がそう言うなら!」

 

 

 ハッピーエンドは、すぐそこに。




総士生誕祭に行った影響か「全員生きてるif」を考えてしまったのと、iphoneからの投稿を試して見たくて投稿しました。年末なのに何してんでしょうね!

以降、この作品の設定に関してです。
興味のない方、正直さっぱりだよという方は見なくても大丈夫ですよ。


さて、今回の「全員」というのはファフナーパイロット限定ですから大人組などの死亡者はそのままという設定です。
その代わりジョナミツが生きてたりして、しれっとマークレゾンが味方とかいうえらいことになってます。
カノンが生きてるのでドライツェンにカノン、操はニヒト、そんなわけで総士はジークフリードシステムに乗ることになりました。
また、トリプルゴウバインしてるのとマークレゾンの素体がフュンフなのでフュンフ合計4機あります。ゴウバインすげぇ。
他にもゼクスが2機あったりしますが原作でもフュンフ2機あるんで気にしないで!

敵には何かすげぇの置いときゃいいやと思ったので、北極ミールが砕けて分かれて発生したミールが再び1つになったという事にしています。
元が同じ北極ミールなのにミール同士で敵対してたりするんですが、そいつらが「敵の敵は味方! まずは人類!」みたいな感じで寄り集まってるって設定です。なので人間に友好的な操のとこのミールなんかは同化してません。
暫定名称のウロボロスはご存知死と再生の象徴であるウロボロスから。一度砕けた北極ミールが、もう一度寄り集まって再生北極ミール(やや不完全だが)になった事から。

なお、世界観はラインバレルやマジェプリから分かる通り、スパロボ的なのを考えております。しかも翔子や衛が生きてるので1期から参戦した時系列で。多分第3次ぐらい行ってますねこれ!
さらに言うとマジェプリは劇場版ネタを含み、浩一とマサトは両者とも中学生だから同級生という設定を付与してあります。

ファフナー各キャラが生き残った経緯については一部軽く書いてありますが、広登は刹那のイノベ感により生還。暉は自軍がEXODUS本編より多かったのでゼロファフナーに負担が集中せずに無事、みたいなやっつけ感がある生存理由になっています。
もっと酷いのはジョナミツですね。多分色々あって自我を取り戻してケイ素戦隊になったんじゃね? くらいの気持ちで書いてます。ジョナミツ多少は報われていいと思う。

さて、カノンに関しては『可能性の未来に干渉する』という特殊すぎるSDPのせいで生存理由をかなりはっきりさせなくてはいけなくなりましたが、これに関しては未来に飛べる(飛べそう)な作品を都合よく使っています。
カノン生存理由のラインバレルですが、アニバレルのつもりです。
「未来に飛ぶなら原作バレルじゃねーか」というのはご尤もなのですが、アニバレルはラストのセントラル戦後に次元回廊に放り込まれ、『鋼鉄の華』版の浩一と城崎とマキナにすれ違います。
アレってスパロボLだと最悪の未来を見せて警告するって形で干渉してくるんですよね。だから『鋼鉄の華』版の浩一とマキナの力でカノンの見ていた『可能性の未来』にアニバレルを飛ばし、そこでカノンと一緒に未来を変え、結果カノンの負担が減り、体重は減少してもギリギリ治療を受けられた、という設定にしています。
まああれって可能性の未来を『疑似体験』してるだけで実際に未来に行っているわけではないのですが、そこはアニバレルと鋼鉄の華の介入があったから間接的にカノンのSDPにも変化があったということで……。
EXODUS原作だとカノンの行動がないと治療法すら見つからないという状態だったので、カノンの犠牲不可避なんですよね。

本編で語られた参戦作品はファフナー、デモンベイン、マジェプリ、ラインバレル(アニメ版)、ゼオライマー、ガンダム00、あとはオーラロードがあるのでダンバインかリーンの翼が参戦しています。LとUXの影響受けすぎなメンツですね。
自分の脳内では奏光のストレインとかヴァンドレッドとかも参戦しているつもりです。出会いと始まりは思いついてるんですけど最終回までの道中が描ける気がしないので執筆はしませんが……。
そもそもストレインとヴァンドレッドって、知ってる人いるのか……?

まあ正直、ファフナーパイロット全員集合のためには他作品の力を借りざるを得ないという理由でスパロボみたいにしてるだけなんですけどね。
実際に全員生き残ったら総士咽び泣きますよ。自販機まで11歩のあの部屋で1人で全力で号泣しますよ。

ファフナーは設定が難しいところもあるので、「ここ間違ってますよ」というところはご指摘お願い致します。


スーパーヒーロー作戦CSの方は戦闘シーンでちょっと苦戦している感じです。
今回のこれは息抜きという事で、どうかご容赦を。

長々となりましたが、今年1年、ありがとうございました。
皆さま、よいお年を。


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