転生した世界はTOV (龍神とブロフラ)
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第一章、騎士
悲劇からの転生


メカ龍「色々名前結構考えましたよ…でも良いの無いねぇー」


主人公「これください」

 

売人「はいよ、毎度あり!」

 

主人公「ありがとうございます、また来ますね」

 

この主人公がこの後死んでしまうなど誰も思っても見なかった

 

 

主人公「今日のご飯は何にしようかなー」

 

そろそろこの子の名前についても教えよう、彼の名前は大谷蓮司

 

産まれた時から両親をなくしている、親戚が引き取ったのだが…その親戚も何故か死んでしまったらしい

 

彼に関わると死んでしまうと思い込んだ人間たちは蓮司を遠ざけ、蓮司に二つ名を与えた

 

その名前は『死神』

 

蓮司はその名前を気にし、買い物に行くのに近くにある店ではなく、まだ噂も何もされていない地域に行っては買い、知られては近寄らなくなった

 

そんな蓮司に死が与えられたのだ

 

 

 

それは冬の季節、年も明けた日…その日に蓮司に悲劇が起こったのだ

 

蓮司「年明けたちゃったな…何をしようかな…」

 

この頃の蓮司は8歳だった、しかし親も親戚も無くしたので自分で家事ができる

 

蓮司「外に行こうか…」

 

その日は雪が積もっていた、昨日から大雪が降りまだまだ残っていると言う感じだ、しかし蓮司は雪が好きで雪が降ればおおはしゃぎする…その姿は死神と言う人間たちからしてもただの子供だ

 

だが蓮司は此処で死を遂げる

 

蓮司「雪いっぱいだぁー♪」

 

その時…

 

キュルルルッ!ズドンっ!!

 

………蓮司は、暴走車によって轢かれて死んでしまった

 

そこには死んでいるはずなのに笑って自分の血のついた雪を抱えていたらしい

 

しかし実はこの話、この世界にまだ物語が続いてる

 

それは轢いた男は刑務所に入ったが頭が潰れ、体は何者かに切り裂かれたような傷で不明の死を遂げたらしい

 

そして蓮司は今…

 

 

 

蓮司「………ぅ、此処は……」

 

?「気がついたか?」

 

蓮司「おじちゃん誰?」

 

神「儂は神じゃよ、蓮司君」

 

蓮司「神様ってやっぱりいるんだ!」

 

神「やはり若いだけあって君は疑わないから助かる、さて君を此処に連れてきたのは他でもない転生のことじゃ」

 

神は髭を擦りながら言っている

 

蓮司「転生…?」

 

神「やはり分からぬよな、しょうがないのじゃよ…お主はまだ子供なのじゃから…それでは儂が教えよう、転生とは…」

 

すると「死んだ人が違う世界で生き返るということ」と、女の声が小さい部屋に響いた

 

神「やれやれ、ゼウス…儂には説明させてくれんのかの?」

 

ゼウス「これは本来私の仕事だ、お前はやらなくて良い」

 

神「仕方ないのう、蓮司やこのお姉さんに色んなことを教えてもらうと良い…」

 

神はゼウスに任せて自分は何処かに行ってしまった

 

ゼウス「さて…お前にはテイルズ·オブ·ヴェスペリアという世界に行ってもらう」

 

蓮司「お姉さん、それってどんな世界なの?」

 

ゼウス「おねっ……////う、うぅん!魔物という恐ろしい奴が居るところでもあり、ギルド、帝国、他様々なお前の見たことの無い世界だ」

 

蓮司「僕また死ぬの?」

 

ゼウス「うっ……つ、次は不老不死だから死なない!(ヤバい、可愛い…)」

 

蓮司「死なない?」

 

ゼウス「うむ、死なない」

 

蓮司「それなら安心だね!」

 

ゼウス「そうだな」

 

ジー………

 

ゼウス「何をそんなにジロジロ見ている…」

 

蓮司「あの…僕そっちの世界でやっていけるんでしょうか……だって僕は死神って言われてたし…」

 

ゼウス「はぁ…過去のことはあまり気にするな、今から行くのはお前が転生した世界なんだ、人生をもう一度やれるんだからできなかったことをすれば良い」

 

蓮司「なら僕はお友達を作りたい!」

 

………………………

 

ゼウス「友達か、それなら何時でも作れるだろう…仇となるときもあるだろうが、物は試しだ!行ってこい!」

 

蓮司「色々ありがとうございました!また会えたら良いですね!」

 

ゼウス「勘弁してくれ…私は仕事が山積みなんだからな」

 

そういいながらもゼウスは笑みを浮かべていた、もう友達というものは出来ているような気もする

 

蓮司「行ってきまーす!」

 

 

神「ほほほ、若いのは良いことじゃな」

 

ゼウス「そう、だな…」

 

 

 

 

 

蓮司「此処何処なのかな…」

 

そこにはお馴染みの木、木、このー木、何の木、分からん木

 

蓮司「こんなに自然に囲まれたことなんて初めて!」

 

だが浮かれている内に草むらが動いていることに気づいた

 

現れたのは…

 

?「き、君は?こんなところに居ては危ないよ」

 

金髪の格好いいお兄さん!

 

蓮司「此処、危ないの?」

 

?「そうだよ、此処には魔物が多いからね」

 

蓮司「僕何処に行けば良いの?」

 

?「うーん…しょうがないし僕と一緒に来てくれるかい?」

 

蓮司「知らない人に付いていっちゃ駄目って言われてたんだった…」スッ

 

フレン「なら僕の名前を知っていれば良いんじゃないかな、僕の名前はフレン君の名前も教えてくれるかな」

 

そんなときふとゼウスの声が聞こえてきた

 

ゼウス『貴方の新しい名前決めておいたわ、この世界ではヒリス·ノーウェンという名前を使いなさい』

 

ヒリス「僕はヒリス·ノーウェン」

 

フレン「ヒリスか、ならヒリス君危ないから避難しようね」

 

ヒリス「分かったよ、フレンお兄ちゃん!」

 

フレン「フレンで良いよ、お兄ちゃんと言うのは何だかむず痒いと言うか…誤解されそうだからね」

 

少年移動中

 

フレン「ヒリス、隠れて…」

 

ヒリスは応じてフレンの背中に隠れた

 

そこには大きな蟹?のようなものと狼のようなものがいた

 

ヒリス「魔物…?」

 

フレン「魔物を見るのは初めてかい?」

 

ヒリス「うん」

 

未知の生物…それが興味をそそらせる

 

もっと間近で…見たくなる欲求をヒリスは必死に抑えた

 

だが運が悪く見つかってしまった、ヒリスはそこにあった剣を持った

 

フレン「逃げるよ!早くしないと!」

 

グギャァァッ!!

 

突如魔物が倒れた、いや正確には死んだ

 

?「フレン、子供のお守りか?」

 

先程魔物を倒したのはこの人だ、黒く長い髪が風で揺れているため女の人にも見えたが声質的には男の人だった

 

フレン「まあそうなるかな、僕はこの子を避難させていただけだし」

 

?「へぇー、それより囲まれてるぜ?」

 

フレン「そうみたいだね…ユーリ」

 

ヒリスは剣を構えているのは良いが足がガタガタなので魔物から嘲られている

 

ユーリ「おい、坊主!死にたくなかったら俺等に任せて行け!」

 

ヒリス「でも……いや、僕は二人を守るんだ…!不老不死なら…死なないなら…何度だってやれる!!」

 

フレン「ひ、ヒリス!?」

 

フレンが気付いたときには遅かった、ヒリスは既に敵に向かっていた

 

ヒリス「覇月!」

 

戦ったこともない、だが…体が勝手に動く

 

ユーリ「ひゅー、子供の癖にやるじゃねぇか!俺も負けてらんねぇな!」

 

フレン「ちょ!ユーリまで!?」

 

ヒリス「大地…」

 

ヒリスが剣を地面に突き刺すと術式のようなものが完成していた、ユーリは慌てて戻った

 

ヒリス「崩壊剣!!」

 

鋭い光に見舞われユーリとフレンは目を閉じた、次に開けるときにはヒリスと剣だけが残っていた

 

ユーリ「ヒリス!」

 

ヒリス「僕…何してたの?」

 

フレン「ヒリス…君はさっき魔物をニ撃だけで体もろとも消し去ったんだ」

 

ユーリ「お前本当に人間なのか?」

 

ヒリス「僕は…絶対に死なないから…」

 

フレン「死なない…不死…何だよね…?」

 

ヒリス「不老不死…これ以上年もとらないし死にもしないの」

 

ユーリ「はぁ…こりゃ厄介なもんがいたな……けど俺とフレンはお前に助けてもらったんだありがとうな」ナデナデ

 

ユーリの手がヒリスの頭を撫でる、久々に頭を撫でてもらった

 

ヒリス「…………♪」ニコニコ

 

 

プロローグはこれで終了、これから本気でやりますよ?




メカ龍「ヒリスがこれからどんな心境になるのか…」


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断罪人の改心

メカ龍「ちょっと本気」


…………俺は断罪人、罪深き者を始末するもの…

 

永き年を経て、俺は断罪人として戻ってきた

 

白は残すが黒は消す、黒とは罪、人を何も思っていない…漆黒

 

数百年前、俺は家族を目の前で殺された…俺はそいつを憎み、復讐を誓った

 

そして…俺は復讐に成功した、奴の首を刈り取った

 

 

俺は断罪人…この世の罪ありし者を破壊する者…滅する者

 

俺はずっと黒を消してきた…だが、世界は黒く染まっていた…犯罪が犯されても許してしまう、そんな世界になった…だから壊そうと思った……黒い世界なら一度壊し白い世界にしようと…

 

だが…ある一人の男が俺を殺した…断罪人が黒に殺された…あいつが…あいつが!!

 

あいつが…憎い!!ずっと恨んできた!!俺は正しいことをしているだけだ!!なのになのに!!何故俺を殺したっ!?思い出すだけでも殺気が蔓延る!

 

…………しかし、奴は消えた…俺が消す前に…

 

…………今日のターゲットは、死してなお…また生きようとする転生人…生き返ること、生きていることが罪なのだ、だから俺は…そいつを殺す……

 

殺してやる…もう一度この手で……次は跡形もなく消す…

 

 

 

 

 

ヒリス「………………ユーリさん、フレンさん…先に行ってください」

 

断罪人の気配を気取ったヒリスはユーリたちを先に行かせようとする、一対一で勝負するつもりだ

 

フレン「いや、君を置いていくわけには…」

 

止めようとするフレンにユーリはそっと肩に手を置いた、ヒリスの心情を分かっての行動だろう

 

ユーリ「ヒリス、帰ってこいよ?」

 

ヒリス「分かってます、ちゃんと戻ってきます」

 

一礼しヒリスは断罪人の元へ

 

 

 

………近づいてきた、自ら命を捨てに来たか……いや、そんなはずはない…黒の人間ほど生きたいはず…なら馬鹿と言うことか?

 

ヒリス「僕を殺そうとしているんですか…?」

 

?「……お前か、転生人は」

 

ヒリス「確かに転生したけど…どうして知ってるの?ゼウスさんたち見たいな神様には見えないのに」

 

こいつ…本当に子供なのか?

 

ヒリス「……何で知ってるの?僕をどれだけ知ってるの…」

 

それほど罪を重ねたのか?この体で…ならこれ以上広がらないように……

 

?「…………」ジャキッ

 

ヒリス「殺すんですか…」

 

?「子供だろうが…罪を犯した人間には死を!」

 

ヒリス「そう…ですか………」

 

?「お前は先程から何故そんな顔をする…殺される恐怖があるはずなのに…お前には過去を悔やんでいる顔だ」

 

自分は何人もの、人間を殺してきた、子供、大人を含めて…だから顔を見れば心境が分かるようになった

 

ヒリス「………殺せるなら…殺したらいいんじゃないですか……僕は…死神なんだから…人に災いをもたらすんだから!!」

 

?「死…神……?」

 

こいつの言動にも驚いたが…死神とは……もう少し聞き出す必要がある…

 

俺は何だか策にはまっている気がしたが…口が勝手に動いた

 

?「何故だ、何故お前が死神と?」

 

ヒリス「僕を育ててきてくれた人が…皆死んだから…」

 

俺は絶句した、こいつは若い頃から自分のせいで殺したと思っている…それだけで死神と呼ばれるとは…劣悪の環境の中…こいつはどうやって生きてきたのか…

 

そして禁断の言葉を口にしてしまった

 

?「お前が死んだ理由は何だ?」

 

ヒリス「雪で遊んでたら…車に跳ねられて…僕夢中で音にも気がつかなくて…」

 

………………何なんだ、こいつの人生は…こいつの姿を見るからしてまだ小学生ぐらいだろう、なのに…死んだのか?

 

ヒリス「……お兄さんも僕を敵対してるんでしょ…だから…戦うよ」

 

…クソッ……最悪だ…生きているだけでも罪なはずなのに…何でなんだ…?

 

だが…俺はこいつの意思を受け止めよう、それが奴に対しての報いだ

 

?「……良いだろう、俺にお前の気持ちをぶつけてみろ!」

 

ヒリス「簡単に…簡単に言わないでよ!!」

 

っ!?早い…こいつ強い!

 

?「これぐらいで…当てれると思うな!!」

 

ヒリス「うぐっ……まだだよ…僕は不死身なんだから…死なないんだから……」

 

?「不死だと…ふざけやがって」

 

最初からこいつの相手も劣悪だったが、今回はこれ以上にないほど…疲れる奴のようだ…

 

ヒリス「皆…死ぬんだ…僕に関わったから!!!」ズドンッ!!

 

?「うがっ!?」

 

ヒリスの大剣が断罪人の胸を傷付ける、昔の押さえていた感情が一気に放出されてしまったような力、それはまるで本当の死神だった

 

……だけどな…俺も負けられない

 

?「……まだだ…まだ俺も行けるぞ…カハッ……はぁはぁ…」

 

先程の斬撃で内蔵も少し位置が外れてしまったようだ

 

ヒリス「何で…僕に構うの…」

 

?「…お前を殺すためだ…それが今の俺の使命……うっ…」

 

体が言うことを聞かなくなってきた…本当にヤバイと思ったとき…あいつが俺を見て喋ってきた

 

ヒリス「…もう皆に傷ついてほしくない…死んでほしくない…僕一人になりたくない…」

 

あいつが涙を流しながら武器を落としたとき…俺は斬ったほうが良かったと思うのに…何故か体はあいつを抱き締めていた

 

…久々だ、まるであの時の弟と一緒に暮らしていたときのような…暖かい感じだ、自分はこいつを殺すと決めていたのに…罪を滅ぼすと昔から決め…殺してきたのに…何故なんだ?俺は何故こいつに優しくしてしまう?

 

?「…………止めだ、お前を何故か殺せない……だけど…お前が俺に本当の気持ちを言うまで離せない…だから思いっきり吐け、楽になるから…」

 

ヒリスは泣き声をあげて俺に抱きついてきた…そして洗いざらい話してくれた…俺はやはり間違っていたようだ…黒い世界にも白い奴がいる…俺はそいつらを助けてやればよかった…なら今後改めなければと思った

 

ヒリス「……ごめんなさい…僕のせいで怪我しちゃってますよね…治しますから…」

 

?「…決めた、お前に着いていこう」

 

ヒリス「へ?」

 

何か凄く意外そうな顔をされた…確かに先程まで敵意がむき出しの男から言われたらそう反応するのも無理はない

 

ヒリス「来てくれるの!やった!」

 

?「…はい?」

 

…何か変だな

 

ヒリス「僕はヒリス·ノーウェン!」

 

自己紹介する流れにしたか…やはり子供だな

 

ヘルメス「ヘルメス·アドランティアだ」

 

ヒリス「じゃあヘルメスお兄ちゃん!」

 

ヘルメス「いやヘルメスだけでいいからな…」

 

こいつと喋っていると何だか調子が狂う…だがこいつにとっては初めての友のような感じなんだろうから許すとしよう

 

ヘルメス「行くか、何時までも居るわけにはいけないしな」

 

ヒリス「うん」

 

歩く前にヒリスが手を差し出してきた、握手とも思えたがもしかしたらと思い俺は手を繋いだまま歩いてみた

 

…ヒリスの顔がさっきよりも明るくなった、やはり手を繋いでいたかったのだろう…

 

ヘルメス「それで何処行くのか、分かってるのか?」

 

ヒリス「此方だよ」グイグイ

 

ヘルメス「お、おいおいそんなに引っ張るな」

 

それでも俺は何だか笑顔になっていた

 

ヒリス「まだ手を離したくないもん!」

 

ヘルメス「こりゃ本当の白だな…」

 

ヒリス「何か言った?」

 

ヘルメス「いんや、何にも?」

 

 

 

少年&青年移動中

 

ユーリ「お、戻ってき…増えたな」

 

こいつは…男だな、髪や顔が女っぽいやつも見たことがあるからよく分かる

 

フレン「ヒリス、その人は?」

 

こいつらの服装を見てから少し見当がついた、多分…騎士だろう

 

ヒリス「ヘルメス·アドランティアだよ」

 

ユーリ「へぇー」

 

ヘルメス「お前たちは?」

 

ユーリ「ユーリ、ユーリ·ローウェル」

 

フレン「フレン·シーフォです」

 

ユーリは気だるそうだが…フレンというこいつは心まで清みきっている

 

ヘルメス「それよりヒリスと俺を何処か安全なところに連れていってくれないか?」

 

ユーリ「そう慌てるなよ、此処も安全になるんだしな?」

 

ヘルメス「それはどういう…」

 

俺がそう思った瞬間そこら辺りが光り、目を開けたときにはあのうるさかった魔物が一匹たりとも気配がしなくなった

 

フレン「これで任務完了…と、僕は言いたいんだけど…ユーリ!」

 

ユーリ「何だよ?」

 

ヘルメス「……ヒリス、あっちに行くぞ」

 

俺は喧嘩を子供に見せるほど馬鹿ではない

 

それに

 

ヒリス「行こ行こ!」

 

笑顔を向けてくるこいつがいるんだ、この笑顔に俺は改心させられた…いや色々あってのことだが

 

?「ユーリ、フレン!喧嘩してねぇでさっさと手伝え!」

 

突如現れた男によってユーリとフレンが頭を殴られた、殴られた二人は渋々向こうに行った、多分この男はこいつらの騎士の隊長だろう

 

ナイレン「お、お前たち見ない顔だな?俺はナイレン·フェドロック、あいつらを含めた騎士団の部隊長だ」

 

ヘルメス「俺はヘルメス·アドランティア、それで此方のが…ヒリス、家族の関係ではないが友人のような関係だ」

 

ナイレンと言った男の目…人を助けようとする、慈しみの目だ…この男はどんなことがあろうと仲間を捨てず市民を守るやつだ

 

ヒリス「うーん…それより僕たち結局何処に行けばいいの?」

 

………………忘れていた

 

ナイレン「行く当てないのか?なら俺たちに着いてきな、町まで案内してやる」

 

…成程、こいつもお人好しだ




メカ龍「あー、面接とか試験とか緊張した…」


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帝都ザーフィアス(茶番含める)

龍神「いやはや遅れたねぇ、随分とね」


ナイレンに導かれた先は帝都ザーフィアス、外側からも分かるように此処も結界が張られている、帝都と言うだけあって設備も軍備もそれなりに搭載されている 

 

ヒリス「ヘルメス!僕こんなに大きい町初めて見た!」

 

ヒリスが子供のように目を輝かせて…子供だった、失礼した…えっと、ヘルメスはそんなヒリスに呆れもせずに頭を撫でていた、目をつむって笑っているヒリスはまだそこらにいる子供たちともあまり代わり映えはなかった

 

ヘルメス「全くだな、俺も長く生きてきたがこんな町は初めてだ…だが此処でも下の民、上の貴族……変わっちゃいない…だが下の民には貴族とは違う素晴らしい笑顔がある、ヒリスに勝るかと言われれば無理があるが…」

 

ユーリ「お前ら本当に仲良しだな、まるで昔にもあった旧友見てぇだ」

 

ユーリはおちょくったように言ったがヒリスは今一ピーンと来なかったらしく、首を傾げていた

 

そんな様子は町の人たちの目を引き付けた、しかし誰であろうとそうであろう!何しろ見たこともない二人がこの街に来ているのだ、どんな人物か気になるだろうし、警戒もするだろう…これが普通なのだが……

 

町の人「おや、新しく此処に来たのかい?騎士団のナイレンさんが連れてきたんだ、歓迎するよ」

 

ヘルメスは逆に焦った、普通ならどんなやつなのか調べるだろ!?と思ったようだ、だがそれが普通である、此処の人たちは何処か軽いところがある…ヒリスにとってはあまり変化が見られない、子供だからだろうとは思ってはいるが…どうもヒリスはまだ秘めた力があるように感じたのは今である、つまり確証はないが未来には何か大きな事をすると言うことは想像がついた

 

ヒリス「ヘルメス、自己紹介だよ」グイグイッ

 

ヘルメス「わ、分かってるって…えっと、俺はヘルメス·アドランティアだ」

 

ヒリス「ヒリス·ノーウェンです」

 

だが…心地が良い、こんなに良い気持ちだったことは子供の頃しかない、俺の家族は楽しく上の世界で暮らしているのだろうか?俺は上の世界だけは行けなかった…しかし、行けたなら…不謹慎かもしれないがヒリスも付いてきて欲しい、弟とも相性が良さそうだからだ、多分ヒリスも弟も笑ってくれる…

 

ヒリス「ヘルメス、どうしたの?」

 

気が付くとヒリスが俺の前で跳び跳ねていた、何となく抱いてやるとヒリスが無邪気に笑った、本当にそっくりだ…死んだ弟と瓜二つの性格だ……馴染む

 

ユーリ「お前ら、本当に会ったばかりか…?」

 

フレン「こんなに仲良くなれるのは何か同じだと言うことなんだけど…二人に似ているところは……」

 

ユーリ「うーん…ねぇな」

 

ナイレン「そろそろ解散するか、次の仕事が入るまで何かトラブル起こすんじゃねえぞ?特にそこのユーリとフレン、喧嘩して物を壊すのだけは止めてくれよ?損害は一応お前らの給料から引くことになっているがな」

 

ナイレンはそう言うと笑った、げらげら笑っている…気さくな男だ

 

フレン「ヒリス、ヘルメスとりあえず町を案内するよ」

 

ヘルメス「助かる」

 

ヒリス「ヘルメス、もっと優しく優しく!」

 

ヘルメス「よ、余計なお節介だ!」

 

似ている、凄く似ている…ヤバイな、俺の弟に見えてきたぞ……やっぱり可愛いじゃねえか…

 

まずい!ヘルメスが俺と同じショタコンに目覚めそうだ!これは飛ばさなければ色々と飛ばさなければ!?

 

カット!

 

ヘルメス「ハッ、俺は何を……」

 

メカ龍「いやー、ヘルメスが男なのにショタコンに目覚めたのかと思ってつい…」

 

ヘルメス「ついじゃねえよ!?何でお前が居るんだ!?金ぴかの奴から聞いたが今回ネタ会か!?そうなのか!?」

 

メカ龍「お、落ち着けって!それに俺はあいつよりかはましだろ「まあ、それは否定できないな…」とりあえず此処の精神世界から戻すからちゃんとやってくれよ」

 

ヘルメス「此処精神世界かよ!?」

 

メカ龍「はいはい、それじゃあな……」

 

ヘルメス「おい!?まだ話は―――――!?」

 

すると俺の目の前が光で包まれた

 

おかしいな、さっきの記憶がない?でも何か話してたような…

 

ヘルメス「うーん…何か変な物を見ていた気がする」

 

ヒリス「お兄ちゃん!」

 

いきなり俺はヒリスにお兄ちゃんと言われ驚いた、何?俺が驚いても当たり前な反応で飽きる?ぶち殺…んん、すまない…ある奴から作者が出るとろくでもないことが起こると言われ我ら小説組は疲れる…(メ、メメタァ…)

 

ヘルメス「ヒリス、どうした?」

 

ヒリス「此処が僕たちの部屋だって!」

 

ヘルメス「…太っ腹だな……こんなに良いところをくれるなんてな…」

 

俺は少し不安に思った、こんなに良くして貰ってよいのだろうか…何だか悪い気がしてきたのだがヒリスがいきなり俺をベッドに押し倒したので…は?待て待て?どうしてそうなった?ヒリスは凄い笑顔だが今俺は動揺している…何故だ!?何故俺は押し倒された!?

 

ヒリス「お兄ちゃん、昔こういうことしてくれたよね」

 

ヘルメス「は?な、何だ?どういうことだ…よく分からん、俺はヒリスには何も…」

 

ヒリス?「だからさぁー、お兄ちゃん?僕はヒリスなんて名前じゃないでしょ?覚えてる?僕の名前?」

 

ヘルメス「ヒリスじゃない?なら誰だ…!」

 

?「あ~あ、お兄ちゃんは弟の僕を忘れるんだぁー…ちょっと悲しいな……」

 

ヘルメス「ユリウス…?「もー、覚えてるなら覚えてるで最初から言ってよね?」ユリウス、ユリウス!!」

 

ヒリス?「どうしたの?ヘルメス」

 

ヘルメス「っ!?」

 

俺は今混乱している…先程俺の弟が居た……だが今俺の目の前に居るのは紛れもなくヒリス…意味が分からない…

 

ヒリス「ヘルメスったらいきなり倒れるんだもん、本当に吃驚したよ…でも何も無いってことが分かったから安心したよ」

 

さっきのは夢だったのか…?やけに生々しかったが……そうであってほしい…俺の弟はあんな奴じゃ……

 

ユーリ「やっと起きたか?「ユーリ、すまない…」大丈夫だ、それに一々そんなこと言わなくていい、当たり前のことなんだからな」

 

?「ユーリ、この人たちが新しい住居人?」

 

ユーリ「そうだけど…?」

 

ヒリス「あの、凄くじっと見られてるんですけど…「さぁ、兄弟なのかとかそんなことを考えてるんだと思うぜ」兄弟……僕はどっちも…」

 

ヘルメス「ヒリス、駄目だ、思い出そうとするな!もう過去のことは忘れるんだ、今は昔の自分と違うんだってことを覚えていろよ」ナデナデ

 

ヒリス「…うん!」

 

?「兄弟か何か?「そうじゃないんだ、こいつらはただ仲が良いんだ」以外、こんなに仲が良いから兄弟か何かと勘違いしちゃったよ」

 

凄くあからさまなんだが…気のせいか?

 

?「気にしては負けである!」

 

ん?何か居た?気のせいかな…全く弟の夢を見てから何だかおかしいな

 

フレン「おや、気づいたのかい?「フレンか、何故か凄く久しぶりにあった気がする」何だか前よりも丸くなったんじゃないか?」

 

ヘルメス「俺が丸くなったか…ヒリスどう思う?「丸いって何?」そっか…お前は知らないのか…それじゃ言ってみたら性格が優しくなったってこと」

 

ヒリス「僕は今のヘルメスは何時ものヘルメス何だけどなぁ…」

 

……ヒリスだけは何時ものヒリスだ…何も変わらない…

 

ヒスカ「そういえば私まだ名乗ってなかったね、私はヒスカ·アイヒープ」

 

ヘルメス「ヒスカ…ヒスカか「どうしたの?何か神妙な顔つきになってるけど?」いや、何でもない」

 

ヘルメスはあまり女性は得意ではない、つまりあまり好きではない…いや、ホモでもないから、中間の存在ぐらい?

 

ヒスカ「でも、本当に何で気絶しちゃったんだろ…「俺も分からない…俺には何か変なものでも憑かれてるんじゃないかとか思い始めた…」ゆ、ゆ、幽霊なんているわけな、ないでしょ!?」

 

ヒリス「幽霊って何?」

 

全員「……………え?」

 

ヒリス「だから幽霊って何?」

 

最初の質問をはぐらかされたように感じたのかヒリスは頬を膨らませて喋った、中々器用なやつだ…

 

ヘルメス「幽霊っていったら…何だ、死んだ人間の魂だよ」

 

ヒリス「こんな感じ?」

 

何故だろう、ヒリスが少し浮いているような…はい?

 

ユーリ「待て待て!?どうしてそうなった!?」

 

ヘルメス「お前は何か特殊能力でもついていたのか!?」

 

フレン「ヒ、ヒリス君浮いてるよ…?」

 

?「あぁ!?また戻ったら駄目だって!?」

 

ヒリス「ゼウスさん!」

 

ヘルメス「は?はぁ!?ゼウスだ!?」

 

正にこの場はカオスと言っても過言ではない…作者が現れただけで世界観がこんなに崩れるのもおかしな話である

 

ゼウス「ヒリス、人間に戻りたいって願って「うん……うわわ!?」よっと、全くヘルメス君、余計なこと教えたら真似しようとしちゃうからあんまりオカルトの話は駄目よ?」

 

ヘルメス「は、はぁ…それよりヒリスはどんな能力を…」

 

ゼウス「……死なないようになる不老不死、あらゆる物を断ち切る能力、そして魂を奪う能力…最後の能力だけは元から持っていた能力よ」

 

するとその場の空気が冷たくなったような気がした

 

ヒスカ「何それ…」

 

全員「狡くない(チートじゃん)!?」

 

ゼウス「しょ、しょうがないじゃない…除けれないものは除けれないんだから…「そういうことじゃなくて三つの能力がチート何だよ!?どうしてだ!?」えっと、楽しんでもらいたかったからかしらね……ヒリスは前世の時…ずっと苦しんでたから…」

 

ユーリ「まるで母親が子供を心配してる見てぇだな…」

 

ゼウス「い、いけない?」

 

ヒリス「僕は嬉しいよ、初めての友達に出会わせてくれた、大切なお姉さんだから!」

 

ヒスカ「…………(か、可愛い)」

 

ゼウス「………(あぁ、こんな子が本当に子供だったらよかったのに…)」

 

 

 

ヘルメス「今回は此処までです…っと、確かに伝えた…うん?このメモの下に何か書いてある……」

 

龍神『我等ショタコン同士だ!仲良くしようじゃないか!』

 

ヘルメス「………うむ、殺す!」

 

 

ぎぃあああっ!!?



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騎士団のお付き合い

この小説にはアーーッ♂な人が出てきます。ご注意ください


鶏がコケコッコーと鳴く前にヒリスは朝早くから起きると手早く料理を作り始めた、この容姿でも料理は誰もが上手いと口ずさむほどなのだが食べたことがないと言うのが現状。

 

しかし、ヘルメスが居るのでヒリスはヘルメスに自分の朝御飯も兼ねて料理をしている、ヒリスの能力であるあらゆる物を断ち切る能力を使うと切れにくい動物の肉でも簡単に切れるのでヒリス自身は大いに助かっている

 

材料はゼウスが帰るときに食材などを渡してくれていたものを使っている、料理事態はテレビで料理番組をしていたときにその料理方法を見て作ったり作ったりしていなかったり…だが先程も言った通り料理の腕前はプロ顔負けの旨さである

 

実は実はの話でヒリスは今日初めて人に料理をつくるのだ、もし美味しくなかったら等考えずに楽しそうにハミングを口ずさみながら料理をしている

 

するとヘルメスがいきなりガバッと起きて目を擦り始めた、何とも眠そうである…

 

ヘルメス「んん…?あぁ、ヒリスおはよう…」

 

ヒリス「おはようヘルメス」

 

ヘルメス「……!?何だその格好は!?」

 

先程まで眠そうにしていたヘルメスとは違い赤面となった完璧に目覚めたヘルメスになった

 

それもその筈、ヒリスは先程から純白のエプロン姿で料理していたのだ。何の恥じらいもなく着こなしているからか全く違和感がない

 

ヘルメス「ど、どうしてそんな格好をしてるんだ?」

 

ヘルメスが少し興奮気味になっているが決してヒリスに変な感情を覚えているからではない、ただ純粋に聞いているだけだ。

 

ヒリス「料理するときは必ずエプロン着なさいってゼウスさんから言われたから着てみたんだ~」

 

やはり本人は恥じらいの感情が無いらしい、可愛らしい笑顔を見せて料理をしている、今フライパンで生卵をひっくり返している

 

ヒリスは生卵がふんわりとしていることを箸で刺して確認すると少し赤みを帯びたお米とお肉の上に乗せた、先程からヒリスはオムライスを作っていたのだ

 

ヘルメス「お、お前なぁ…何でこんなに料理上手いんだよ…?」

 

料理も家事も駄目なヘルメスは何がなんやらさっぱりなのだ…多分ヘルメスの作った料理食べたら死ぬんじゃないかな(切実)

 

ヒリス「はい、ヘルメス朝御飯♪」

 

小さい体だが腕力は相当あるらしい、8歳と言えばまだ小学三年生ぐらいだろうか?だがヒリスは大人と同じ程力がある、この前の戦いだって怒りと悲しみに満ちた攻撃を受けていたがあの時ヘルメスは正直死ぬかと思っていたらしい

 

ヘルメス「…美味しい!」

 

ヒリス「本当!やった!」

 

多分ヒリスが犬だったら今頃尻尾を振っているだろう

 

ヘルメス「ヒリスも食べろよ、自分が作ったんだから美味しい筈だぞ」

 

ヘルメスはまるでこの前の夢に出てきた弟のようにヒリスに優しく言った

 

ヒリス「うん、美味しい!」

 

その後も二人は朝っぱらから仲睦まじく食事を取った

 

ちょうど食べ終わり片付けをしているときにある人が訪ねてきた

 

ナイレン「邪魔するぞ~「あ、ナイレンさん。おはようございます」……ヘルメスお前そんな趣味が…」

 

ナイレンはヘルメスに少し引き気味な顔をした、だが口元には笑みがある。多分分かっている筈だが…

 

ヘルメス「違うからな?あのゼウスがやった所業だからな?俺がやれと言ってはないからな!!?」

 

ナイレン「分かってる分かってるから、そんなに必死になるな。」

 

ヘルメス「と言うより、ヒリスはその格好をして何か違和感か何か無いのか?」

 

ヒリス「無いよ?」

 

安定の即答と来てヘルメスは返す言葉もないらしい

 

ナイレン「ハハハ!…おっと、用件を忘れるところだった!これから探索に行くんだがお前たちも付いてこないか?」

 

ヒリス「行く行く!」

 

ヘルメス「ヒリスが何処かに行くとこっちも困るし、俺も行くか。ナイレン何か必要なものは?」

 

ナイレン「んー、そうだなぁ…握り飯でも持ってりゃ何かあったとき困りゃしねぇぜ?」

 

ヒリス「なら今作ってるから待ってて!」

 

ヒリスは子供のように奥の台所に入り握り飯を作りに行った

 

ヘルメス「ヒリスが何だか昔の弟に見えてきた…確か弟も……」

 

ナイレン「お前弟が居たのか?「あぁ、だが俺の家族と一緒に殺されたよ。俺は家族のためにこの世界を悪を…生きると言う名の悪を破滅させたかった…」俗に言う厨二病か?」

 

ヘルメス「違う!俺の心の意のままに喋ったまでだ!!決して俺が痛い奴と言うわけではない!」

 

ナイレン「ハッハッハ!!お前は面白いなぁ…ひぃ…」お腹抱えて笑ってる

 

ヘルメス「ーーーーっ////」

 

最早涙目のヘルメス、こうして顔を真っ赤にして泣きそうになっている顔は今後あまり見られない、と言うか見せたくはないらしい

 

ナイレン「…………いや、すまん。そこまでなるとは思わんかった、確かに俺がちょっと馬鹿にしたぞ?あぁ…本当にすまん……」

 

ヒリス「出来たよー!……?ヘルメス泣いてるの?」

 

ヘルメス「泣いてない…」

 

ヒリス「本当?「本当…!」うーん…ヘルメス!!!!」

 

ヘルメス「ぎゃいっ!?」

 

いきなりヒリスに耳元で大声を出され、長所であり短所である耳の良さがここで仇となった。ヘルメスの耳はエルフ耳、何故か人一倍音を聞くことができる。まあ、つまりだ、小さい声でも聞こえる、だがその代わりに大きい音には滅法弱い…蚊を潰すときでも大きい音が嫌で耳栓をしてから潰すらしい、後余談だが大きい音を出されたヘルメスは借りてきた猫のように大人しくなったり、体がビクビクし始めたり、いきなり野生になったりして威嚇をし始めるのだが…今回は……

 

ヘルメス「フーフー!」シャーッ!

 

野生になった

 

ナイレン「ど、どうするんだ?集合時間まで後少しだぞ…」

 

ヒリス「ヘルメスヘルメス、このお肉が欲しいなら付いてくる!」

 

ヘルメス「ハッハッハ……」

 

暫くは何時ものヘルメスではない、ただの獣になります…軽い多重人格だ

 

そんなこんながありましてナイレン率いる騎士団が探索にヒリス達を連れていくことに

 

一方のヘルメス、平常な状態に戻りながらも骨付き肉をまだ貪っている。まるでつ〇のひと言うホラーゲームのお父さんが近くに居るように皆が少し距離を取っている

 

ヒリスはヒスカとその姉であるシャスティルの間に挟まれている、たまに頭を撫でられてニコニコしている(可愛い)

 

ナイレン「やっぱりちとエアルが濃いな…」

 

ヘルメス「この緑色の光がか?」

 

ナイレン「おいおい、あんまり触るなよ?後吸うなよ?」

 

フレン「ちょちょちょっと!?思い切り吸い込んだけどヒリス大丈夫かい!?」

 

ナイレン「間に合わなかったか…」

 

ヒリス「うん、平気。寧ろ元気になった!」

 

騎士団が一気に目を点にした、本来エアルは吸い込んだりすると害がある…普通ならその場に居るだけでも害あるものだが、推測だが騎士団たちはヒリスが

逆に平気ということが意外だったのだろう

 

ヘルメス「…しかし、エアルがここまで濃くなっていると危険地帯ということか」

 

ヒリスの安否を確認したヘルメスは何事もなかったかのように振る舞い始めた

 

ナイレン「分かるのか?「話を聞いてればどれだけ危ないものなのかは分かる、だが何故エアルをそのままにしている?」エアルも使い方次第なんだよ、俺の付けている魔導器(ブラスティア)にも色々種類があってな。俺の魔導器は武醒魔導器(ボーディブラスティア)という物だ、魔導器はエアルを吸収して発動できる。だからこそ完全に消すことも出来ないのさ。」

 

ヘルメス「成程メリットとデメリットが両立しているわけか…だが機械ばかりに頼っていると自分達が動かなくなる、機械だけに頼りすぎてしまう…つまり俺たち人間よりも機械の方がこの世界を納めても可笑しくはない。今の内に対策を考えた方がいいだろう」

 

するとナイレンはまた豪快に笑い始めた、何がおかしい?

 

ナイレン「いやな、やっぱりお前はそういうと思ったんだよ。やっぱり他の奴の言葉の方が痛感するよ」

 

しかしナイレンがまた笑いながら歩いていたのでヘルメスも笑ってしまった。だが二人にとっては笑えない話になってしまう

 

ヒリス「あ!?ヘルメス前!?前!?」

 

ヘルメスが初めて怯え始めた、そして絶望に涙すら流している…前を見るとそこには目の前には男がいた

 

 

………やらないか♂

 

ヘルメス「止めろ!俺はピーーだ!近づくんじゃない!」

 

ヒリス「だから前見ないとぶつかるって…あれ?ヘルメスそんなに慌ててどうしたの?」

 

ユーリ「隊長、そいつヘルメスと隊長のこと涎滴ながら見てるけど知り合いか何か?」

 

ナイレン「あぁ、言えることはただひとつだ。俺の生涯には一片の悔いはなかった!」

 

二人はその後偶然あった公園のトイレにホイホイされました。実はこれは七不思議の一つで男がここに迷い混むと違うウホッ良い男という台詞を言いながら近づいてくる阿部という者が居る!という信用されてもいなかった噂話がこれで本当の物だと分かり男たちは入らなかったという。

 

後の二人は帰ってきた後肛門裂傷で医者に救ってもらったらしいが、二人は医者も阿部という人物にももう近づきたくないと言ったそうな

 

医者は髪がピンク色の人で赤い服を着ている婦長さんだったらしいが、話そうと試みても何一つ返事ができていない、貴方が死んでもこの傷は治すと最早無茶苦茶だったらしい、その後にその婦長さんを口説こうとした人は腕を掴まれてー、骨が折れてー、治療開始!という事になっていたらしく、あの婦長ただ者ではない

 

だがあの婦長さんのお陰で助かったと皆が言う、深く傷を負ってもその傷も他の傷も全て治療してくれたことから下町の天使という名前が付けられている、しかし、皆が疑問に思うのはその婦長さんの名前が誰なのか誰一人として知らない。これも一応七不思議の一つになってしまっている

 

そういえば二人はどうやって帰ってきたかと言うとヒリスがわざわざ二人を担いでくれていたらしい、その代わり二人の足が少しだけ汚れてしまっている。置いていかれるよりかはマシだろうというのは騎士団の意見

 

途中で魔物に襲いかかられたがヒリスが見事に二人を上に投げ、その十秒間の間で魔物達を拳で全て倒し、降りてくる二人を少しジャンプしてからキャッチして皆に帰ろ!と元気に言ったのでユーリとフレン以外は唖然としていた

 

 

 

そしてその次の日もナイレン率いる騎士団と遠征に行った、今回は婦長さんも来てくれた。今日は患者が出てしまうかもしれないから怖いのだが付いて来てくれとナイレン直々に頼んだ結果、笑顔ではいと了承してくれた

 

ヒリスは婦長さんと手を繋いで歩く、今回は婦長さんがヒリスの保護者役だ。ヘルメスはどうしたのかと言うと…

 

ヘルメス「…………どこからでも来い、撃ち殺す」

 

最早獣の目をして辺りを警戒している、昨日のことが余程堪えてしまったに違いない…ナイレンはヘルメスとは違ってそこら辺りをまじまじと見ている、その視線にはエアルが一番多かった。やはり、気になるのか?

 

だが今回の魔物たちは何故か襲っては来なかった、いや、先ず居なかった。

 

…まあ、この後に色んな敵に襲われてしまったのだが。婦長さんの射撃スキルが高すぎて大半は婦長さんが倒していた、もう半分?ヒリスがやってくれました。

 

何だろう、もうこいつらに任せた方が良いんじゃないかな。

 

ヒリスには弱点という弱点がないのでは?とフレンが言ったが、ユーリは弱点はある筈だが、ただ俺たちが見てないときにしか無いものかもしれない。と言ったのを聞いて他の団員たちもワイワイガヤガヤし始めた。

 

ヘルメスがこう言った。お前は何が苦手なんだ?と、言ったところヒリスは分からないと自分で言ってしまった……本人でも分からない弱点とはこれいかに…

 

とりあえず敵を殲滅した訳だが、婦長さんは銃の装填にエアルを掴んで直接入れ込んでいた…普通なら触った瞬間電撃が走り死にます。

 

 

 

 

 

冗談です、濃くない限りは触っても害はありません。濃かった場合?SANS値が…じゃなかった、SAN値が零に等しくなって…最終的に暴走します。

 

うん、この形に近いということであって実際には暴れるだけです。

 

婦長さんはそうですね。えっと…治療力ぅ…ですかね?あの人患者を救うためなら殺してでも治しますので…やっぱりクリミアのt、おっと誰か来たようだ。

 

その後、作者の行方を知るものは居ない。

 

 

 

ヘルメス「…誰か死んだような気がするのだが?」

 

フレン「えっと…誰も死んでないと思うよ。」

 

ナイレン「あぁ、惜しい奴を無くした気分は湧いてくるんだが…」

 

ヒリス「?」

 

するとヒリスが足を止めた、どうやら何か気がかりなことがあるらしい

 

ヘルメス「ヒリス、どうした?「ヘルメス、ここ…何か変。」この土が…?……確かに変だな、土にしては…足を取られやすいな……ちょっと下がってろ。」

 

するとヘルメスは土に手を置くといきなり土の中に腕を突き入れた、普通ならこんなに土は密度が低くはない、ならば何故か?

 

ヘルメス「……ビンゴ、やはり骨か…それも人骨と来た。」

 

一瞬にして空気が凍った、こんな変鉄もない森に人骨が埋められていたのだ。

 

ヒリス「…!ヘルメス!その骨を置いて早く此方に来て!」

 

ヒリスはいきなりヘルメスにそう言われたのでヘルメスは慌ててその骨を置き、ヒリスの元に掛けた

 

その直後に骨が動き始めた、有り得ない光景を見て騎士団は怯んだ

 

ナイレン「ど、どういうことだ!?何故骨が動き出している!?」

 

人骨「ガラガラガラガラ…ガガ…」

 

人骨は段々距離を積めてくる…さぁ、ヒリス達はどう立ち向かうのか?

 

次回は…突如動き出した人骨の謎を解明していく。




メカ龍『犠牲者?居なかった気がするがな…とりあえず次回もお楽しみに~』


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