仮面ライダーエグゼイド~異質なる命の鼓動 (カオスサイン)
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プロローグ&キャラ設定
プロローグ


遂に始めてしまいましたエグゼイド二次連載!
いや~鎧武二次が読ストで滞ってしまってるんで…続きまだすか?海崎の扱いどうすればいいんすか…。
あっちと違って中々オリジナルガシャットが思いつかず手をこまねいていたのですがようやく踏み切れました。




「ー~…」

ピーッピーッと心電図が鳴り渡る手術室。

「糞!」

「もういい!後は私がなんとかするから貴宮くん、君は下がりたまえ!」

「嫌だ!俺が彼女を救うんだ!」

「君!」

どこで間違ってしまっていたのだろうか?…そう考える。

稀代の天才といわれるまま医師になったが新人の彼では些細なミスを起こしていた事に気が付かない。

「先生!患者の脈拍がどんどん低下していっています!」

「くっ!?…止血プロセスその他急げ!」

「駄目です!出血が止まりません!」

ピー…その静かな音はあまりにも残酷な現実を突きつけてくるものだった。

「残念ですが…脈拍、心停止共に確認致しました…」

「うわあああー!?」

 

Side?

それから五年後…

「龍哉?久し振りだなおい!お前いつ日本に戻ってきていたんだ?」

「つい先日さ」

俺は貴宮 秦 この大病院聖大学付属病院で一応医師をやっている。

そしてこっちは黒鉄 龍哉。

俺の幼馴染で彼も医者を生業としている。

俺なんかとは違ってちゃんとした専門医師だ。

そして俺にはもう一人幼馴染がいたのだが…

「龍哉、彼の行方はまだ掴めていないのか?…」

「ごめん…それはさっぱり僕にも…」

「そうか…」

五年前の起きてしまったある事故を切欠に現在まで行方不明の友人がいる。

そしてそれは俺自身にも大いに関係のある事でもあったから…。

「なあ秦、君はまだ五年前の事を引きずっているのかい?…」

「言わないでくれ…」 

彼女、神名 灯莉に出会ったのは稀代の天才といわれ医療界に足を踏み込んだ直後だった。

俺は自然と彼女に惹かれ遂には告白し突き合えた時には嬉しく思った。

楽しい日々が過ごせると思った時間はそう長くは続かなかった。

だが灯莉は最後に倒れるその時まで病魔に侵されているという事を黙っていたのだ。

彼女が侵されていたのは肺癌、それも転移し両方に悪性腫瘍があったのだ。

俺は彼女を救うと約束し師であった鏡灰馬先生になんとか頼み込んで手術に踏み切らせてもらった。

だが行っていた手術の途中、俺にも一体何が起きたのか理解が追いつかなかった。

俺は最も些細で致命的とも成り得るミスをしてしまい救えた筈の彼女の命の灯火を消してしまったのだこの俺の手で…。

そして俺は灯莉と交わした約束を守れず彼女の家族に対しても顔向け出来ないと…どの道本来ならば医師免許剥奪されても可笑しくない案件であったからこそ潔く医療界を去ろうとしていた。

だが先生がどうしてもと進言、庇ってくれた事によって一旦の医師免許停止で済まされ後に再交付されたのだが…。

「…アレは完全な医療事故だよ…鏡先生にだって予想出来てはいなかったんだ!…」

「いや…だからこそ俺は先生に庇われた!

稀代の天才といわれた期待の新人が聞いて呆れるよな…一早く気が付くべきだったのに!…」

「秦…」

俺の自虐ともいえる言葉に龍哉も只聞いているしか出来ない…と思っていた。

「それで…君はその寂しさを埋める為にゲームに逃げているって訳かい?…それはそれでどうかと思うよ…」

「うっ!?…」

龍哉がかなりのクリティカルヒットな言葉を俺にぶつけてくる。

「だ、だけどな龍哉。お前なら分かってくれていると思うんだが俺はギャルゲーがあったからこそ女性患者の心理も分かるし灯莉とだって付き合えたんだ…今更やめられないさ」

なんという駄目人間的発言であろうかと自身でも思う。

だがやめられないそうそれが本来の俺の姿といっても過言ではない美少女ゲームのジャンルいわゆるギャルゲーム界では「落紳士」とまで呼ばれるようになっているわけだ。

灯莉が死んでしまった事で寂しさという名の溝が深くなってしまい一層留まる事を知らない。

自分でももう何を言いたいのかさっぱり訳分からなくなっているがそんな感じだ。

「おっと新たな患者が俺を呼んでいるようだからいってくるわ」

「いってらっしゃい…あれじゃ悩んでいるのか振り切れているのか分かんないな…さてと僕もいきますかね」

秦が病棟に駆け込んでいくのを見た龍哉は友人の行く末を心配しながら自身も病棟に向かうのであった。

これから始まる十六年前に裏で起きた史上最大の事件の続き、そして五年前の因縁ともいえる戦いが幕を開けるとも知らずに…。

 

 




永夢のバグスター分離術式(患者の精神(心)的ケアとか)と神みぞの駆け魂排除ってなんか似てね?そして公式がやはり手を出してこなかった唯一のジャンルと確信し至れたよ!
読者からもオリライダー募集してますので是非共この後出す報告板にてお願いします。


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オリキャラ設定集Ⅰ

ようやく設定集です。
ライダー側、ゲーム病患者とバグスター側、後読者考案キャラと分けます。
随時更新



オリジナルドクターライダー

1、貴宮 秦(タカミヤ シン)/仮面ライダーラヴァード

本作オリジナル主人公。

聖都付属大病院に医者として勤務している二十歳の青年。

元は稀代の天才外科医師として業界に名を知られていたが、本編開始の五年前に自らが担当した手術で突然に起きてしまった不慮の医療事故によって救えた筈の自身の最愛の恋人であった神名 灯莉を死なせてしまいその件で一度医師免許を取り消され、業界を去る事をしようとするも鏡 灰馬院長の進言により免許が再交付され苦くも残る事になった。

そんな出来事があってからは彼の事を良く知らない医師達からは陰口やあまり良くない扱いを受ける様になり、親友の一人が失踪。

彼はいくつもの美少女恋愛シュミレーションゲームいわゆるギャルゲーをプレイし現実逃避するようになる。

その結果ゲーム業界では凄腕のギャルゲーマーの称号として「落紳士」と呼ばれるまでになった。

本編開始後は自身が担当していた男子中学生の喘息患者がゲーム病を発症した事による行きずりで新人看護師として入ってきていた陽向 遊羽から半ば強引に受け取ったゲーマドライバーで変身、バグスターウィルスと戦い患者を救う仮面(ドクター)ライダーラヴァードとしてCRの一員となる。

永夢と同じく適合手術無でライダーへと変身出来るようだが…。

 

仮面ライダーラヴァード ギャルゲーマーLV2

秦が『ドッキトッキラブメモリーズⅡ』のライダーガシャットをLV2スロットに差して変身したドクターライダー。

変身時の掛け声は永夢と同じ「大変身!チャート○(LVの値)」、変身後の決め台詞は「俺が患者さんの心の闇(バグ)、トゥルーエンドへと変えてやるぜ!」

尚この決め台詞は使用したガシャットによって若干変わる。

アーマー部はギャルゲーにおいて必要不可欠なフラグを模し張り巡らした桜模様となっている。

・ドッキトッキラブメモリーズⅡガシャット

ラヴァードがLV1、2の力として使用するライダーガシャット。通称ドットラメモⅡ。

記憶喪失の美少女、湯河 姫菜を筆頭とするヒロイン達と幾多の困難を乗り越え絆と愛を育み最高のエンディング√を目指すゲーム。

主に選択肢を確実に選定しバグスターと戦う。

尚、原作公式で出たときめきクライシスとの差別化を図る為、参考にした作品はほとんどがシナリオもありきの作品である。

え?ときメモって割と最初期に出た作品だからキャラシステムゲーでしょ?{あくまで作者の意見である為異論は受け付ける}

ベースとして参考にした作品は「efシリーズ」、「神のみぞ知るセカイ」、Key系等。

変身音声はLV2はマイティアクションXLV2のリズムで『ラブアクション!ラブピース!ドッキトッキラブメモリーズⅡ!』、LV3音声は同じくマイティアクションXLV3のリズムで『ラーヴァ、ラーヴァピーシング!ラーヴァ、ラーヴァピーシング!』

必殺技 キメワザスロットホルダー 『DOKKITOKKI!CRITICAKLSTRIKE!』の音声と共にドットラメモⅡのヒロイン達に罵倒されるという幻影を見せながらのライダーキック。

他のライダーも共通。

ガシャコンフラッグ フラッグモードで差し『DOKKITOKKI!CRITICALFINISH!』の音声と共に収束したフラグのエネルギーを一気に放出する【フラグヴァニッシュ】

他ガシャコンウェポンも共通。

 

ガシャコンフラッグ ラヴァードが扱う旗型のガシャコンウェポン。

Aボタン『パッシーン!』という音声でハリセンにもなる。 

 

・ヴァルジオスフロウガシャット

急遽、壇 黎斗がラヴァードの出現により追加し、ゲーマとして突如現れたヴァルジオスのデータによりラヴァードがLV3として使用するガシャット。

コレを使う事でロボットギャルゲーマーLV3となる。

記憶喪失の主人公が運命に導かれ、とある呪いの力を持ったロボットに乗り込み、同じ様な呪いを抱えたヒロインと共に戦うロボットバトル恋愛ゲーム。

ベース作品は「革命機ヴァルヴレイヴ」、「BALDRシリーズ」、「機神咆哮デモンべイン」、「JINKIシリーズ」等。

LV3音声はタドルファンタジー(ゲーマドライバー)のリズムで『プラグメモリー、ロードカース!ヴァルジオスフロウ!♪~』、LV2での音声はタドルレガシーLV100のリズムで『導かれし運命、呪いの力!ヴァルジオスフロウ!♪~』

アーマー部はエグゼイドのゲキトツロボッツよりも若干ゴツく、紫色である。

扱う呪いは混沌と月の力である【カオスオブルナカース】。

右腕部「ヴァルジオスアーム」又は脚部『ヴァルジオスフットアーム」にその力を流し込み戦うゲーマ。

だがその呪いの力が思いの他強大で必殺技初使用後に秦が倒れてしまう原因ともなった。

必殺技 キメワザスロットホルダー(ラヴァード) 

『VALZIOS!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に放つ呪いの力で強化した一撃必殺のパンチ。【カオスオブルナカースエンド】

ガシャコンウェポン 『VALZIOS!CRITICALFINISH!』の音声と共に呪いの力を放出する【カオスオブルナカースフラグメントヴァニッシュブレイカー】

他ライダーについては各ライダーの設定参照。

 

・セブンスナイツジ・ハードPガシャット

LV5ギャル(フル)ナイツゲーマー

異次元から現れる侵略者を名のある七種の聖武具を扱い討伐する騎士となる最大七人マルチプレイ可能なゲーム。

参考モチーフ作品は「ブレイブソード・ブレイズソウル」、「終末何してますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」等。

Pはペンデュラムを意味する。

ゲーマの形状はそれぞれの武具を背負い、剣を突き刺した台座の様な物体。

LV5音声はドラゴナイトハンターZLV5のリズムで『セ・セ・セブンス!ナ・ナ・ナ・ナーイツ!セブン・セブン!セブンスナイツジ・ハードP(仮想の場合は装備するライダーの名前)!♪~】、LV2は同じくLV2のリズムで『セブンスナイツ~セブンスナイツジ・ハード!♪~』

ドラゴナイトハンターZよりも多い推奨人数からかフル装備だけでなく仮想ガシャットでの単体装備にさえも暴走する危険性を伴う。

但し各聖武具に少女の形で宿った魂に担い手として認められればそのリスクは極めて低くなる。

フル装備でのアーマー形状は重厚な鎧騎士となり各部に聖武具が装備される。

仮想装備はプレイ人数の状況によって変化するがメインは聖剣エクスカリバー・ラーメシュヴァルツァーである。

 

七種の聖武具

伝説の武具。

ガントレット以外各ガシャコンウェポンとの連結が可能。

・ロンギヌス・オルタナティブ

アーマーの背部に装備される二対二本の聖槍。

・エクスカリバー・ラーメシュヴァルツァー

変身と同時に手に鞘と共に現れる聖剣。

他の武具を使用する場合は粒子化し収納される。

・ハンターシャフト・Ω

アーマー左腕部に装備される聖連弓。

・デュランダル・ツインソード

本来は聖長剣の筈だが数奇な運命を経て二本に別れている為聖双剣としても扱う。

アーマー両脇部に装備される。

・シュヴァルツヴェイン・クロイツ

アーマー腰部に装備される聖大剣。

・グランギニョル・クロスター

聖ガントレット。尚ガントレットな為ガシャコンエンウェポンとの連結は不可。

・サイネリア・クリスタルパワード

聖大鎌。

エクスカリバー同様粒子変換で収納・装備される。

尚仮想の装備者は固定ではない。

 

 

必殺技 キメワザスロット『SEVENSKNGHITS!CRTICALSTRIKE!』の音声と共にフル・仮想共に各聖武具単体の最大EN攻撃を繰り出す。

 

ガシャコンフラッグ『SEVENSKNGHITS!CRITICALFINISH!』の音声と共に各聖武具と連結し最大ENの攻撃を繰り出す。

 

 

・他ライダーのガシャットでの亜種形態・技

「CWSカー」 

キメワザ ガシャコンフラッグに差し、『CWSCAR!CRITICALFINISH!』の音声と共にレーシングカーの幻影を走らせ斬り伏せる【チェッカーフラッグウィニング】

「ソルスピナーギアプラネッツ」

キメワザ 『SOLSPIN!CRTICALFINISH!』の音声と共に歯車ENを連続発射する【ギアフラグメントヴァニッシュブレイク】

「プリズムエンジェル」  

キメワザ『PRISMANGEL!CRITICALFINISH!』の音声と共に

「ゴッズソングスラプソディア」

キメワザ『GODSSONG!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に

 

2、黒鉄 龍哉(クロガネ リュウヤ)/仮面ライダーディスカ

秦の幼馴染であり親友の一人で同じ病院に外科医として勤務する青年。

外国研修に行っておりそこで一緒になった鏡 飛彩とも付き合う様になり、彼や秦の過去を良く知っている。

一人称は「僕」。

凄腕のカードゲーマーとしても名を知られており、その深い戦略性を巧みに扱いながら戦う仮面ライダーディスカとなる。

かなりの運を持ち、その運を生かす為「幸運」のエナジーアイテムを主に駆使する。

無論飛彩と同じく適合手術を受けずに変身可能な永夢と秦に疑念を抱いているが…。

遭遇した仮面ライダージオに少なからずも不信感を抱いている。

 

仮面ライダーディスカ カードゲーマーLV2

龍哉がデュエロモンスターガシャットで変身するドクターライダー。

変身前の決め台詞は「タクティカル○!」、変身後は「さあ、僕のオペティクスを始めよう!」、必殺技時は「オペティカルフィナーレだ!」。

尚、初登場時はタクティクスからオペティクスへと言い直している。

アーマー部はカードを敷き詰めた様な青い形状となっている。

・デュエロモンスターガシャット

ディスカがLV2で使用するモンスターカードバトルゲームのガシャット。

勿論ベース作品は「遊戯王」、「ヴァンガード」、「デュエルマスターズ」等である。

変身音声LV2はゲキトツロボッツLV3のリズムで「相棒シンクロ~!テ・ク・ニ・カ・ルパワー~!デュエロ・モンスター!♪~」、LV3音声はドラゴナイトハンターZLV2のリズムで『デュエロ~キング!~テクニカル~デュエロ・モンスター!♪~』

モンスターカードの力を行使、時には自身に同調させ纏い戦う。

 

ガシャコンディスク ディスカが扱う鋭いブレードを持つ決闘盤型の唯一コマンドボタンが無いガシャコンウェポン。

主にモンスターや魔法、罠の召喚、キメワザ等に使用される。

必殺技 キメワザスロットホルダー 『DUELOMONSTAR!CRITICALSTRIKE!』の音声と共にモンスターの力を解き放つ【チャージングマナ・フルバースト】

他ライダーも共通。

ガシャコンディスク 『DUELOMONSTAR!CRITICALFINISH!』の音声と共に同調したモンスターの力を解放する技。

同調させたモンスターによって変わる。

 

召喚モンスター

・「炎塊の妖精(フレイマーフェアリー)」

主にLV1で召喚行使する炎の塊の下級妖精モンスター。

・「炎の妖精王 フレイムフォーシングフェアリー」

LV2から召喚可能になる伝説の力を持つ妖精王の一体。

キメワザは炎の刃を振るう【フレイムフォーシングⅦ(セブンス)ライダースラッシュ】

・「水の妖精王 ウォーターフロウフォーシングフェアリー」

機動力に最も秀でているモンスターで伝説の一体。

通常技 水の弾丸を放つ【アクアウォーティングリクレイド】

キメワザ 水の力を纏うライダーキック【アクアフォースライダーキック】

・「闇の妖精王 」

 

・「深緑の妖精王 ウィンドスナチュルフォーシングフェアリー」

滑空能力を備えた伝説の一体。

キメワザは風の力を纏い共に攻撃する【ウィンドスダブルブレイキング】

 

・「光の妖精王 」

 

・「機神の妖精王 」

 

・「 」

 

・ダンシングセントラルガシャット 

LV3ダンシングカードゲーマー

ディスカがコラボスバグスターを倒して入手したLV3ガシャット。

機動力が上昇するゲーマ。

LV3音声はバンバンシューティングLV2のリズムで『ダダンダン!ダンダダン!ダン、ダン、ダンシングセントラル!♪~』、LV2はドレミファビートLV2のリズムで『ダダンダン!ダダンダン!ダンシングセントラル!♪~』

必殺技 キメワザスロット 『DANSING!CRITICALSTRIKE!』の音声と共にライダーキック

ガシャコンディスク 『DANSING!CRITICALFINISH!』の音声と共にENリズム符を飛ばす。

 

・セブンスナイツジ・ハードPガシャット

ディスカLV5カードナイツゲーマー

仮想単体の場合ディスカには聖連弓ハンターシャフト・Ωが装備され、ガシャコンディスクとの連結が可能。

 

必殺技 『SEVENSKNGHITS!CRTICALFINISH!』の音声と共に最大パワーのEN矢を放つ。

 

・ガシャット

 

他のライダーガシャットでの技

「」 

「」

 

3、桐素 砂那璃(キリモト サナリ)/仮面ライダーフォルナ

秦の従妹であり彼の後輩外科医候補でもある医大生の十九歳少女。

秦のゲーマーの影響を多大に受けた為なのか中二病を患ってしまっており自身を「天使」と思っており本人はそれを誇りに思っている。

一人称は「我」だが時々慌てると素に戻って「私」にもなる。

秦の事を「従兄上」と呼び、他の者達(飛彩以外)は尉二チックなアダ名で呼ぶ。

ラヴァードとなっていた秦に対し驚きを示した。

実は秦の出来事と同じ本編開始の五年前に交通事故に遭ってしまっておりその際の手術で彼女のゲーマーっぷりの噂を聞き偶然居合わせていた壇黎斗の手によって適合手術も同時に受けライダーとなった経緯がある。

秦の出来事は父親から聞いており知った上で彼の事を従兄以上に想っている。

 

 

仮面ライダーフォルナ スーパーヒロインゲーマーLV2

砂那璃がプリズムエンジェルガシャットで変身するライダー。

変身前の決め台詞は「我の天使力と魔導の力を見るが良い!天使力○!」、変身後の決め台詞は「さあ、お主を極楽へと誘う烙印を解放してやろう」。

アーマーは正に天使の様であるがLV2の状態ではその翼で飛ぶ事は出来ない。

・プリズムエンジェルガシャット

フォルナがLV2で使用する世界征服を企む悪魔の軍団と戦うスーパーヒロインバトルゲームのガシャット。

変身音声LV2はドレミファビートLV3のリズムで『天命、天輪、天使の力!OK,Rady?!プリズムエンジェル!♪~』、LV3音声はジェットコンバットLV3のリズムで『エンジェル、エンジェル!エンジェリング!エンジェル、エンジェル!プリズムエンジェル!♪~』

ベース作品は「魔法少女リリカルなのはシリーズ」、「魔法少女まどか☆マギカ」、「カードキャプターさくら」等。

 

ガシャコンブッカー フォルナが扱う魔術の使い方が記された教本型のガシャコンウェポン。

使用術式

・【天力波弾ーエンジェルフォースシュート】 

天のオーラを纏った弾を撃つ魔術。

・【天光光輪靴ーエンジェルシャインナー】

天の力を纏った靴を召喚し跳躍する魔術。

主に回避手段として使用する。

・【ー】

 

必殺技 キメワザスロットホルダー 『PRISMANGEL!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に繰り出す【天力解放蹴ーエンジェルライダーキック】

ガシャコンブッカー 『PRISMANGEL!CRITICALFINSIH!』の音声と共に天のオーラを最大出力で撃ち放つ【天力界幻波ーエンジェリックフォースブレイカー】 

 

・ゴッズソングスラプソディアガシャット

フォルナLV3スーパーヒロインヴォイシングゲーマー

女神をその身に宿した少女がその神の創造せし曲と歌声の力で世界を破壊しようと企む悪を魅了し戦うボイス反応型ゲームのLV3ガシャット。

藤堂流華が偶然所持していたのを譲って貰った。

口アーマー部から歌う事で歌EN音波を繰り出す。

フォルナはLV3以降で背の翼が機能するようになり飛べるようになり振動させる事でそこからもEN音波を飛ばす事も可能。

LV3音声はドレミファビートLV2調で『メ・メ・メロディー!ゴ・ゴ・ゴッドシングス!ゴッズソングスラプソディア!♪~』、LV2はジェットコンバットLV2調で『ゴッドメロディー!ゴッドラプソディー!ゴッズソングスラプソディア!♪~』

必殺技 キメワザスロット 『GODSSONG!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に最大出力の歌EN音波を飛ばす【神創命曲】

ガシャコンブッカー 『GODSSONG!CRITICALFINISH!』の音声と共に

 

・セブンスナイツジ・ハードPガシャット

フォルナLV5スーパーヒロインナイツゲーマー

フォルナには聖長・双剣デュランダル・ツインソードが装備される。

 

必殺技 『SEVENSKNGHITS!CRITICALFINISH!』の音声と共にガシャコンブッカーの魔力を纏ったデュランダル・ツインソードによる連続斬撃を繰り出す。

【天魔双連斬ーエンジェリックツインズスラッシュ】

 

・ガシャット

 

他ライダーガシャットでの亜種ゲーマー、技

「ヴァルジオスフロウ」

 

キメワザ 光の呪いの力を放出する[シャイニングオブカースエンド]

 

 

4、レイレイ/仮面ライダーブーステッド

衛生省が多額の費用を投じて製作された「~なのですよ」という口調が特徴の最新医療設備と自己成長AIを搭載した少女型アンドロイド。

謎のライダーであるジオをとある理由から追っている。

本偏開始六年前にとある一件で秦に助けられておりそれから彼の事を信頼している反面強く当たってしまう事も…。

一人称は自身の名前。

他人は基本呼び捨てである。

秦の五年前の出来事を灰馬先生から聞き何かの間違いだと思い、詳細を調査する為に適合改造を受けライダーとなった。

 

仮面ライダーブーステッドLV2カーレーシングゲーマー

レイレイがCWS{カスタムウェポンズ}カーガシャットを使用し変身するライダー。

変身前の決め台詞は「○ギア」変身後の決め台詞は「レイレイ達のロードウェイを駆け抜けるのですよ!」

仮面ライダーレーザーのバイク形態と同じく特殊な紅い車形態となるが自己運転では性能を十分に発揮出来ない為主にラヴァードが乗る事になる。

 

ガシャコンブレイダー

ブーステッドがLV3から使用出来る様になる大剣・双剣型のガシャコンウェポン。

Bボタン押し『バッ・キーン!』という音声で分離し双剣モードになる。

再連結の際は『ブッ・キーン!』という音声と共に大剣モードに戻る。

 

・CWSカーガシャット

ブーステッドがLV2で使用する破壊・妨害・多彩な武装カスタム何でも有なカーレースゲームのガシャット。

変身音声はLV2が爆走バイクLV2のリズムで『神速!超速!爆動!激動!CWSカー!♪~』、LV3が爆走バイクLV3のリズムで『カスタムウェポン!ブッパナセ!ロードウェイ!CWSカー!♪~』

 

必殺技 キメワザスロットホルダー 『CWSCAR!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に繰り出される車体のオーバーヒートで相手に突撃する技と搭載した重火器を全展開する[フルバレットオープン]の二種がある。

ただし時々暴走する事もある。

ガシャコンブレイダー 『CWSCAR!CRITICALFINISH!』の音声と共に繰り出されるサブマシンのエネルギー体を撃ち出す技。

 

・ソルスピナーギアプラネッツガシャット

LV3レーシングギアスピンゲーマー

ブーステッドのLV3の太陽の機械仕掛けのロボットの謎を解きながら戦うガシャット。

全体的に黒銀の鋭利なゲーマー。

肩部、腕部、脚部アーマーがソルスピンギアの射出口となりそのパワーはゲンムのシャカリキスポーツやジオのサンリンスポーティの車輪を上回る程。

LV3音声はギリギリチャンバラLV3調で『ソルギア、ソルギア、ソルギア!ソルスピナーギアプラネッツ~!♪~』、LV2がタドルクエストLV2調で『タドルタイヨウ、メグルギア!ソルスピナーギアプラネッツ~!♪~』

必殺技 キメワザスロット 『SOLSPIN!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に脚部のギアを射出せずに留まらせパワーを上乗せした【ソルスピンギアライダーキック】又は同じように腕部に展開しパワー上乗せの【ソルスピンギアライダーパンチ】

ガシャコンブレイダー 『SOLSPIN!CRITICALFINISH!』の音声と共に繰り出す歯車型ENの斬撃【ソルスピンギアブレイズクラッシュ】 

 

・セブンスナイツジ・ハードPガシャット

ブーステッドLV5レーシングナイツゲーマー

ブーステッドには聖大剣シュヴァルツヴェイン・クロイツが装備される。

尚ブーステッドが扱うガシャコンブレイダーの特性上フル装備状態と同じくキメワザスロットでの必殺技を繰り出す事も可能。

 

必殺技 キメワザスロット 『SEVENSKNGHITS!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に大剣モードのガシャコンブレイダーとシュヴァルツヴェイン・クロイツの二刀流による連続斬撃を繰り出す。

ガシャコンブレイダー(連結状態) 『SEVENSKNGHITS!CRITICALFINISH!』の音声と共に強力な斬撃の一撃を繰り出す。

 

・ガシャット

 

5、仮面ライダージオ/?

秦達を突如襲撃してきた黒い謎のライダー。

変身者は現在の所不明。

ラヴァードを付け狙ってくる上、どうやらゲンムと共に行動しているようだが…

 

仮面ライダージオLV2ホラーゲーマー 

カマイタチクレイジーガシャットで変身する黒のライダー。

掛け声は「フォース○!」

ガシャコンカットスライサー

鋏型のガシャコンウェポン。

ガシャコンスパローと同じ様に二分割出来る。

 

・カマイタチクレイジーガシャット

ジオが使用するホラーゲームのガシャット。

変身音声はLV2がプロトマイティアクションXのLV2のリズムで『ブラックアーク!ブラックサイン!カマイタチ~クレイジー!♪~』、LV3はデンジャラスゾンビLV2のリズムで『カマイタチクレイジー~♪カマイタチクレイジー!♪~』

ベース作品は「かまいたちの夜」、「クロックタワーシリーズ」等。

必殺技 キメワザスロットホルダー 『KAMAITATI!CRITICALSTRIKE!』の音声と共にライダーキック。

ガシャコンカットスライサー 『KAMAITATI!CRITICALFINISH!』の音声と共に斬波を繰り出す。

 

・サンリンスポーティガシャット

ジオがLV3で使用する三輪車のスポーツゲーム。

音声はシャカリキスポーツLV3のリズムで『サンササンサン!サンササンサン!サンリンスポーティ!♪~』、LV2音声はゲキトツロボッツLV2のリズムで「サンリンスポーティ、サンリンスポーティ!♪~』

必殺技 キメワザスロットホルダー『SANRIN!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に車輪を投げ付ける。

ガシャコンカットスライサー 『SANRIN!CRITICALFINISH!』の音声と共に車輪型のエネルギーを纏い斬り伏せる技。

 

・ガシャット

 

・プロトオリジンガシャット

 

これまでのゲーム病患者

素音原 健司

秦が最初は喘息で担当していたがゲーム病までをも発症してしまった男子中学生。

ドットラブメモⅡのキャラに似た幼馴染がいるらしい。

 

天城 姫菜

ドットラブメモⅡのヒロインによく似ている容姿の美少女女中学生で健司の幼馴染。ゲーム病に感染してしまったが彼女を好く健司の協力の下ラヴァードの尽力で治療された。

 

日向 紅音

日向恭太郎の娘で砂那璃とは医大のクラスメイト兼友人。

秦の事をお兄さんと呼ぶ。

グラファイトとトールプラントに襲われ発症してしまうがラヴァード達の活躍により完治した。

以降父親の仕事を手伝う様になる。

 

 

ライダー以外の関係者

神名 灯莉(カミナ アカリ)

秦の恋人だった女性。

自身の悪性腫瘍を取り除くオペの際の医療事故で亡くなってしまう。

 

陽向 遊羽(ヒナタ ユウ)

獄中の壇正宗に依頼され落紳士である秦を探していた新人看護師。

天然女たらしである秦にウンザリしてはいるが信頼はしている。

ポッピーと違いバグスターではない。

何故か灯莉と容姿が似ているが…

 

小星 

 

 

 

原作組との関係

永夢 立場が若干上であるがゲーマー仲間として信頼。

飛彩 父である灰馬から事の次第を聞き、最初は嫌悪するが段々と信頼する様になる。

後、砂那璃が苦手。

大我 同じ地に堕ちながらも足掻く姿に苛立っていたが…。

ポッピー ライダーになるまであんまり絡み無。

灰馬 自身の後輩として気にかけている。

ニコ ほぼ絡み無。

壇黎斗 予想外のデータ増量に逆に歓喜。

神の才能は不滅なのだぁー!

 

正宗 都合良く利用しているつもりだが…

 

 

 



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オリキャラ設定集Ⅱ

此方はバグスター側です。
読者考案には多少此方でもアレンジを加えさせて頂いているのもありますでご了承下さい。
先方がまだ明記していない設定もあって未完成でもあります。




敵下級・中級バグスター

1、モブ男子生徒バグスター

「ドッキトッキラブメモリーズⅡ」に登場するバグデータにより生まれたバグスター。

ヒロインへのストーカーや主人公に対する数々の嫌がらせを繰り返すモブキャラ達。

何故か鈍器をそれぞれ持っていて恐怖を煽ってくる。

だが所詮はモブキャラに過ぎないので選択肢さえ誤らなければLVUPしてもソルティーバグスターよりも弱い雑魚中の雑魚である。

2、ダゾグバグスター

「デュエロモンスター」の敵バグスター。

EPⅣ、Ⅴ「NoThankyouと二つのロード」から登場。

一人称は「俺っち」黒い悪魔の風貌をしていて召喚するモンスターで悪事を働こうと企む。

 

使役モンスター

LV2 グレイズスネーカー 蛇型のモンスター。バグスター側だけが使用出来る「BDW(バグデータウェポン)」でテイルブレードを持ったグレイズソードスネーカーへと進化する。

LV3以降

 

3、サターニアⅡ世皇子バグスター

「プリズムエンジェル」の敵、悪魔の軍団を指揮する魔皇のバグスター。

EPⅥ、Ⅶ「BANしたアイツとTENSHI+αがやってくる」から登場。

アランブラバグスター以上に強力で様々な魔術や防御陣を用いてラヴァード達を苦しめる。

但しフォルナ相手は苦手。

リボルバグスターとは犬猿の仲。

バグスターながらも騎士道精神を持ち得ており卑怯な手段を最も嫌っている。

LVUP・覚醒する事でキングサターニアⅡ世皇に進化する。

行使魔術 ・サタングランドスキルスマッシュ 魔力を込め地に打ち付けて攻撃する魔術。

・サタンカッター 風を魔力に変換し辻斬りを繰り出す魔術

・サタンストームフォイア 風を闇の炎の魔力に変換後、強力な魔力波の連撃を繰り出す広範囲魔術

・サタン

 

4、ブラストバグスター

「CWSカー」のバグスター。

EPⅧ、Ⅸ「オペレーションの名はDas&Boost!!」から登場。

擬音喋りが多くかなりテンションが高いが中間地点の存在しないCWSカーにのっとっている筈なのだがラヴァードの立てた作戦に見事に嵌まってしまう程のアホである。

その為なのかそれともロマンを追い求めているのかLVUPしても武装の強化・変更等はほとんど無く己のスペシャルなマシーン「ブラスト号」の装飾がどんどん派手に変化していくだけである。

ブラスト号 ブラストバグスターが搭乗する黄金のレーシングカー。

主に彼が拘りを持っているのか装飾がかなり派手でスペシャルなウェポンと自負するチャージ式ビーム砲しか搭載されていない。

5、リローディスバグスター

「ヴァルジオスフロウ」の敵である「~リロ」という語尾が特徴の自己進化AIと黒き闇の呪いを持ったロボット型バグスター。

EPⅩ「全員集結!Crash&Cood!!」から登場。

同じロボット型であるガットンバグスターより意思がはっきりとしてはいるが呪いの力の副作用の自制が出来ず中級バグスターの中ではかなり危険な部類である。

呪いの力 ブラックオブディスカース 主に各部の武装に呪いを流し込み強化を施す。

 

6、バグスター

 

7、バグスター

 

8、バグスター

 

9、ディーラーバグスター

EPⅩ「全員集結!Crash&Cood!!」から登場。

平凡太さん考案の「キラキラギャンブル」の支配人を模したバグスター。

銀のボディで背中に巨大なルーレット盤を背負っている。

このルーレットを用いてライダー達に様々なゲームを展開し攻撃する。

このバグスターがゲームを展開・優位に傾いている間はライダーの攻撃は強制的にミスとなり通じなくなる為に非常に厄介なバグスターである。

ルーレット盤にも見えない障壁が張られており彼の開示するゲームに勝利しなければ破壊する事は不可能である。

ゲームに勝利する事で一時的に動きを封じる事が出来る為攻撃が通じる様になる。

尚、彼のゲームにおいて一切の不正は許されずイカサマ行為とみなされ幸運等一部のエナジーアイテムが使用不可能となる。

ほとんど運任せのゲームが多く、その為強運を持つ者にはとことん弱い。

 

10、バグスター

 

11、バグスター

 

 

幹部上級バグスター

1、リディア

パラド達と行動を共にする謎の女性。

どうやらバグスターであるようだが…

 

2、プラントールバグスター

ゼロデイで密かにゲーム病患者が消滅してしまい完全体となった「セブンスナイツ・ジハードP」のバグスター。

EPⅩⅠにて初登場。

花家大我や衛生省も彼の存在を把握出来ていなかった。

ジオを追っていた龍哉の前に姿を現した。

怪人態は植物モンスターの様な姿となりその触手を剣に変化させ攻撃する。

対応する力かそれ以上の力でなければ対応出来ない程の身体能力を持つ。

グラファイトバグスター以上に危険な思考を持っている。

普段は金髪美少年の姿をし「トール」と名乗って街をウロついている。

グラファイト同様ガシャコンバグヴァイザーで培養し怪人態になる。

【トトトトールハンマーブレイク】

剣に雷を纏わせ相手を攻撃するトールの放つ剣撃。

 

3、アンラックバグスター

平凡太さん考案の「ゼンシンボード」の上級バグスター。

 

トール、グラファイト同様、ガシャコンバグヴァイザーで培養し変身する。

怪人態はガーゴイルの様な姿をしており、周囲の人間の運気を吸い取り自らの力に変換する能力を持つ。

普段は黒い短髪の女性の姿をしていて「アン」と名乗って行動している。

口数が少なく物静かだがゲームにおいては冷酷な強さを発揮する。

単独行動が目立ち一人で居る事が多い。

自身の因縁の相手である金沢礫の事を「ラッキーガール」と呼び、偶然立ち寄った街カフェで出会ったの事を「ラッキーボーイ」と呼んでいる。

 

4、ゴエティアバグスター

名もなきA・弐さん考案の「ドラゴナイトバトル」のバグスター。

現時点未登場。

怪人態は孔雀と龍が合わさった禍々しい姿をし、その鋭い鉤爪や翼で攻撃する。

普段はとても冷静地着で紫のスーツを着用した男性の姿をしておりグラファイトやトールと行動を共にする事が多い。

頭の回転がとても早くパラドやリディアの考えを一早く読み取れる等の特技がある。

所持しているプロトガシャットで培養し怪人態となる。

因縁の相手である藤堂龍華には

 

 

良性バグスター

1、バグスター

幻夢コーポレーション開発部部長である小星作の娘であるが完成させた「」から生まれた良性バグスター。

デバック前にがゲーム病に感染するが秦にゲームを攻略されて完全無害となる。

だがゲンムに不正とみなされてしまいバガモンバグスターと一緒に彼の攻撃から丸腰であった作と彼女を庇った為に完全に消滅、削除させられてしまった。

2、バグスター

が完成させたゲーム「」から生まれた美少女良性バグスター。

 

人間体であったが為にゲンムの魔の手から逃れる事が出来た。

 

3、バグスター

誰が制作したのか全く不明の謎のゲーム「」から生まれた美少女良性バグスター。

 

原作バグスター達との関係

汚い諏訪部こと天ヶ崎恋(ラブリカバグスター) ときめきクライシス同様のギャルゲーの力を持つラヴァードをほぼ一方的にライバル視してくる。

 

パラド ココロがとってもとっても躍るな!

グラファイト トール、ゴエティアとは良きライバル関係でいつも競っている。

 

 

 



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オリキャラ設定集Ⅲ

此方は読者様考案のライダー又はその関係者キャラの設定です。
此方も多少のアレンジは加えさせて頂いています。




読者考案ライダー、又はその関係者

1、坂堂 送流(バンドウ オクル)/仮面ライダーレクシォン

ホワイト・ラムさん考案ライダー。

EPⅦから初登場。

普段は個人で小さな診療所を経営する男性。

初見の子供の患者さんに泣かれるレベルの強面な見た目だが彼自身は子供好きである。

何かにつけて「弾く」が口癖。

バグスターの出現場所に向かう最中で偶然会った砂那璃には「バンド」と呼ばれ懐かれている。

父親の後を継いで勤務していたが大手の病院から早期退職した。

その理由は無駄に大きくなり過ぎた権力での派閥争いや身勝手なプライドに患者を巻き込む実態を見て嫌気が差したからなのであるが花家大我には逃げ出した臆病者と酷い誤解を受けている。

 

仮面ライダーレクシォンLV2ブロックカッティングゲーマー

送流がブロックブロッキングガシャットで変身するポップなカラーリングで肩部アーマーが角ばっているのが特徴なライダー。

変身前の決め台詞は「第○球いってみっか!」で変身後の台詞は「よし、突き崩してみっか」。

 

ガシャコンロッド

レクシォンの扱う杖型のガシャコンウェポン。

コマンド操作により攻撃を反射する事が可能で『ノッビール!』という音声で長く伸び、『チッジーム!』という音声で短くなるという伸縮自在の武装。

 

・ブロックブロッキングガシャット

レクションのLV2使用のブロック崩しゲームのガシャット。

音声はLV2がゲキトツロボッツLV2のリズムで『ブロックブロッキング、ブロックブロッキング!♪~』、LV3がゲキトツロボッツLV3のリズムで『壊せ!こ~わ~せ!目の前の壁~!ブロックブレイク・ブロッキング!♪~』

必殺技 キメワザスロット 『BLOCKBLOKING!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に

 

ガシャコンロッド 『BLOCKBLOCKING!CRITICALFINISH!』の音声と共に腕から光弾を連射発射・反射を繰り返しトドメにガシャコンロッドに込められた一撃で葬る【ブレイクブロッキング】

 

・ガシャット

レクシォンLV3カッティングゲーマー

ガシャット。

LV2音声は『』、LV3音声は『』

必殺技 キメワザスロット 『』の音声と共に

 

ガシャコンロッド 『』の音声と共に

 

・ドラゴナイトバトルXガシャット(仮想)

カッティングバトルゲーマーLV5となる。

音声は『ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナーイト!ドラ・ドラ・ドラゴナイトバトル!♪~レクシォン!』

レクションはを装備する。

 

必殺技 キメワザスロット 『DRAGOKNIGTX!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に

 

ガシャコンロッド 『DRAGOKNIGTX!CRITICALFINISH!』の音声と共に

 

・セブンスナイツジ・ハードPガシャット

レクシォンLV5カッティングナイツゲーマー

レクションには聖槍ロンギヌス・オルタナティブが装備される。

 

必殺技 『SEVENSKNGHITS!CRITICALFINISH!』の音声と共に連結状態のガシャコンロッドから最大ENのロンギヌス・オルタナティブを分離し発射する。

 

 

2、金沢 礫(カネサワ レキ)/仮面ライダーラック

平凡太さん考案ライダー。

EPⅩ初登場。

永夢や秦達と同じ聖都大病院に勤務する新人臨床検査科医。24歳。京都弁。

身長は150と小柄でよく子供と間違われるが、彼女自身は子供扱いされることを嫌っている。子供のころから超強運の持ち主で、賭け事が得意。

おっとりとしたおとなしい口調で話すが、患者の状態から導き出した判断にはきちんと従わせなければ気が済まない意地っ張りな性格で、偶に反感を買うことも多いが、それは患者を危険な状態にさせたくないという思いから来ており、ドクターとして最低限の心得は持っている。

和菓子が大好物。本来はどんな時でも「大丈夫」と言葉や笑顔で他人を励ます人物だったが、本編開始の四年前に当時高校生だった幼馴染の少女をゲーム病で失っておりその時軽い一言で励ましてしまったことや、自分の幸運を分けてやれなかったことを後悔しており、感情論だけでは人を救えないと学ぶ。

研修医時代、幼馴染の死因がゲーム病を発症しその原因がバグスターにあると知った彼女は幻夢コーポレーションに賭けを持ち掛け大金とゲーマドライバー・ガシャットを賭けてポーカーで勝負し見事勝利し、手術を受けて適合者となる。

戦闘に関しては自身の幸運を生かし状況に適したエナジーアイテムを引き当てたり、ルーレットでほとんどHのマスに止めたりなどして戦況を有利に動かす戦い方をする。

しかし肉弾戦に関しては非常に乏しく、レベル2でも他ライダーのレベル1並の強さしかない。

加えてあくまで自分に幸運が降りる訳であって、相手に不幸が降りかかるわけではないので、他のライダーとの連携が必要な時が多い。

ちなみに壇黎斗は彼女が強運だと知らない為予想外の展開に持って行かれることもしばしば。

臨床医という立場上、観察力にも優れており、黎斗の事は貴利矢同様不信感を抱いている。

四年前に幼馴染を失って以来自分の運を他人のために生かしてきたからか、いくつかのコネを密かに持っており、情報屋としての一面も見せる。

しかし自分の本職はあくまで臨床医であるため、情報屋呼ばわりされることを嫌っている。自分の過去は話したがらない。

基本他人は○はんと呼ぶ。

 

仮面ライダーラックLV2ギャンブルゲーマー

礫がキラキラギャンブルガシャットで変身するライダー。

黄金のボディでアーマー各部に$マークがある。

LVUP時の掛け声は「○倍レイズしますえ!」。

 

・キラキラギャンブルガシャット ラックがLV2で使用するギャンブルゲームのガシャット

変身音声はレベル2がドレミファビートLV3のリズムで『当たれば天国・負ければ地獄!Ok?Letsstart!キラキラギャンブル!♪~』、LV3音声はで『!』

 

 

・ゼンシンボードガシャット LV3のボード系ゲームのガシャット。

ラックLV3ギャンブルボードゲーマー

胸部にはルーレットが取り付けられ、両肩に盤が、頭部には二つのサイコロが耳のように取り付けられている。

胸部のルーレットには1・2・3の三つのマスがあり、回して止めた数字分本来の身体能力値やガシャコンルーレッターの威力が倍加する。

音声はLV2音声がで『』、LV3がゲキトツロボッツLV3のリズムで『転がせ~サイコロ!回せルーレット!トップでゴールだ、ゼ・ン・シ・ン・ボード!♪~』

 

・ドラゴナイトバトルXガシャット(仮想)

ラックLV5ギャンブルバトルゲーマー

音声は『ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナーイト!ドラ・ドラ・ドラゴナイトバトル!♪~ラック!』

ラックはを装備する。

必殺技 キメワザスロット 『DRAGOKNIGTX!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に

 

ガシャコンルーレッター 『DRAGOKNIGTX!CRITICALFINISH!』の音声と共に

 

・ガシャットギアデュアルZERO「キラキラエコノミー/ルールブレイクライム」

ラックギャンブルゲーマーLV50

キラキラエコノミー(ダイヤル右)が0会社戦略経営のゲームで、ルールブレイクライム(ダイヤル左)が犯罪系のゲームである。

壇黎斗がパラドとリディアのガシャットギアデュアル以前に試作したプロトマイティアクションXと同じ様に色付けされたいわばデュアル版のプロトガシャット。

その為強力なガシャットではあるが危険性も大きい。

ラックはキラキラエコノミーしか使用しない。

待機・変身音声はキラキラエコノミーがタドルファンタジー調で『Make the conpany bigger!♪~』、『伸ばせ地位も会社も~! キラキ~ラエコロジー!♪~』。

レベル2の装甲にエコノミーゲーマを合体させたような姿になる。

ビルの手足はそれぞれラックの両手両足の側面に取り付けられ、コインの胴体は背中に、眼鏡は半分に割れ、左右の耳部分にヘッドフォンのようにセットされる。

両手足のビル部分はクレーンのように伸び、接近戦でリーチが足りなくても伸ばすことでヒットが可能であったり、空中の敵には足のビルを伸ばして体を上まで持っていくことも可能。両耳のメガネは聴力を飛躍的に上昇させ、どんなかすかな音でも聞き取れる。

特殊能力として、フィールド上のエナジーアイテムを金貨に変換させる能力を持つ。この金貨を一枚とるごとに、現時点でのLVが一つ上昇していく(最大LV99迄)。

背中のコインは吸引装置となっており、目だった部分を吸引口として周りの金貨を吸収、または排出して味方に渡してレベルを上げさせることもできる(その際排出した分自身のLVは下がってしまう欠点がある)。

 

 

エコノミーゲーマ

ガシャットギアデュアルZEROで召喚されるゲーマの一体。

ビルの形をした長い手足にコイン型の胴体を持つ。

胴体には目が付いており、眼鏡をかけている。

グルグルと回転しながら突撃攻撃を行う。

 

ガシャコンルーレッター

ガシャコンマグナムのカラーリングが金に変わり、ルーレットが付いているアイテム。

Aボタンで「スッタート!」という音とともにルーレットを回転させ、Bボタンで「ストーップ!」という音とともにストップする。

L(ライト)・M(ミドル)・H(ヘビー)の三つのマスがあり、針に止まったマスによって打つ弾の威力が上がる。

Lが一番低く、Hが最も高いエネルギー上昇率を誇る。

無論、マスはLが一番大きく、Hが一番小さい。

ルーレットが回転する毎にエネルギーがチャージされる。

 

必殺技 キラキラギャンブル キメワザスロット 『KIRAKIRA!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に

ガシャコンルーレッター 『KIRAKIRA!CRITICALFINISH』の音声と共に回転させることによって溜め込んでいたエネルギーを敵に向けて放出する

 

ゼンシンボード キメワザスロット 『ZENSHIN!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に

 

ガシャコンルーレッター 『ZENSHIN!CRITICALFINISH!』の音声と共に

 

 

キラキラエコノミーキメワザ ゲーマドライバーを再度開閉し『KIRAKIRAEKONOMII!CRITICALACCEES!』の音声と共に両手足のビルが二つずつⅩ形につながった後敵を挟み込んで動きを止める。

その隙に背中のコインの吸引口からエネルギーが噴射されラックを天高く飛ばした後に、動きを封じた敵に急降下ライダーキックを繰り出す。

尚、クリティカルヒット後には『インテレスト!(意味は利益)』の音声が流れる。

 

 

3、藤堂 龍華(トウドウ ルカ)

名もなきA・弐さん考案ライダー。

EPⅩⅢ初登場。

若くして医師免許を取得した天才であり世界を放浪しているドクター。

同じく天才外科医の飛彩からは「青年医」と呼ばれたりしている。

名前と中性的な見た目、やや低めの身長から白衣を着ていないとドクターと思われない(女の子に間違えられることも多く、初対面の砂那璃には誤解されている)ことが多いが本人はあまり気にしていない。

偶然、日本に帰国した直後にコラボスバグスターと遭遇しており、砂那璃が探していたゴッズソングスラプソディアガシャットを彼女に譲り渡した。

人当たりが良く一人称は「俺」または「ルカちゃん」

基本明るく常に笑顔だが過酷な場所での手術も経験していたり、子供の治療も行っていることから初期・中盤の永夢や飛彩にとって耳が痛い発言をすることもしばしばでいざという時の判断力も高い。

大我に関しては隠した本性を引き出そうと一々過去をほじくったりもしている。

とあるバグスターを追っているらしいが?

 

仮面ライダードラバーン バトルゲーマーLV2とX 

・ドラゴナイトバトルXガシャット

ドラバーンが主に扱うガシャット。

ドラバーンの扱うガシャットはLVXしか無く音声はフル装着で「ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナーイト!ドラ・ドラ・ドラゴナイトバトルX!♪~」、仮想の場合は『ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナーイト!ドラ・ドラ・ドラ・ドラゴナイトバトル!♪~ドラバーン!』

でドラバーンはを装着する。

ドラゴナイトハンターZとは別に商品展開している対戦アクションゲームである。

LVUP時の掛け声は一貫して「超変身」。

ガシャットのゲームが『様々な能力で多くの敵またはプレイヤーと戦うゲーム』のためか他のライダーガシャットとの相性が抜群。

レベルアップでは緑色のスーツの上にドラゴンのアーマーが装着される。

瞳の色は赤、戦闘スタイルは日本刀型武器「ガシャコンブレード:ソードモード」の逆手剣術と身軽な身体から繰り出される足技で戦う。

スペックと本人の実力の観点からLV2~5相当迄しか出せないが為自分のレベルがXである事にも気付いていない。

決め台詞は「バトルスタート!」、「チェックメイト!」

必殺技 キメワザスロット 『DRAGOKNIGTX!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に強力なライダーキック又はライダーパンチを繰り出す。

ガシャコンブレード 『DRAGOKNIGTX!CRITICALFINISH!』の音声と共に連続斬撃を繰り出す。

 

・マジックオブファンシーガシャット

ファンシーバトルゲーマーレベルX 

音声はドレミファビートLV3のリズムで「可愛い魔法で冒険!GO!マジックオブファンシー!♪~」。

ウサギ型の青いローブ『ファンシーゲーマ』を纏い、魔法とガシャコンブレード:ボウガンモードによる射撃でトリッキーに戦う。

必殺技 キメワザスロット 『MAGICOF!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に様々なヌイグルミを召喚して同時にライダーキック。

ガシャコンブレード 『MGICOF!CRITICALFINISH!』の音声と共にボウガンモードで追尾弾を撃ち放つ。

 

・ガンガンサイボーグガシャット

サイボーグバトルゲーマーレベルX

音声はゲキトツロボッツLV3のリズムで『ガンガン戦え、超猛烈!悪を破壊だ!ガンガンサイボーグ!♪~』

ロボット型の重厚な銀のアーマー『サイボーグゲーマ』を纏い装備したパイルバンカーで粉砕する。

必殺技 キメワザスロット 『GANGAN!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に最大ENのパイルバンカー攻撃。

ガシャコンブレード 『GANGAN!CRITICALFINISH!』の音声と共にボウガンモードで重厚感の高い射撃。

 

・セブンスナイツジ・ハードPガシャット

ドラバーンLV5バトルナイツゲーマー

ドラバーンには聖ガントレットグランギニョル・クロスターが装備される。

尚ブーステッド同様に武器の特性上キメワザスロットからも必殺可。

 

必殺技 キメワザスロット 『SEVENSKNGHITS!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に連続ライダーパンチを繰り出す。

ガシャコンブレード 『SEVENSKNGHITS!CRITICALFINSH!』の音声と共にEN斬撃を繰り出す。

 

 

4、嶋崎 真理(シマザキ マリ)

ひがつちさん考案。

EPⅩⅢで貴利矢&レイレイVSゲンムの傍らでのみ初登場。

聖都大学附属病院に所属する精神科医。

長い黒髪を後ろで少し編んだ透明で冷ややかな氷のような女性。

血液型はAB型、二十七歳。

人付き合いがとても悪く、本人の気質もあり基本的に他人と一緒に居ることがない。

慇懃無礼な口調で話し、淡々と物事を進める傾向がある。

彼女にとって他人とは人間の精神の変化の動態、それによる行動の変化の観察対象でしかなく、期待も何も抱いていない。

他人から一線を引いたスタンスをしている。精神科医に就いたのも狂人、病んだ人間の精神を観察するのも一興という動機。

精神科医という立場を失わないために一応仕事はしているがその医者というよりマッドサイエンティストに近いスタンスから他のドクターからは医者とは思えないと酷評されている。

その為、永夢や秦達と同じ病院に勤めているだけでCRには所属せずに単独行動をしている。

これは正体が判明されても変わらない。

おまけに初めはゲンムのように正体を秘匿している。

ジオの正体を探っているが自分の知的興味を満たす為だけであり口外する気は無くジオをその変身者として見て観察するだけとなる。

間違いなく悪人であり反省も改心もしない正に黎斗に最も近い人間である。

仮面ライダークロニクルが勃発した際、言うことを聞かない患者は最低限の仕事すらする気が起きない為、人間観察を優先し傍観体勢に入る。当然すがりつかれてもスルー。

バグスターも観察対象の為、そちら側の利益を提示すれば一時的に手を組む可能性も無くは、ない。あくまでも自分を第三者に置いて観察するため一時的に、だが。

変身ポーズは右手でガシャットを起動させ、左斜め上に回転させながら投げ左手でキャッチしそのまま装填し、ゲームパネルをコイントスをするように弾き選択・変身する。

一人称は私。

他人を呼ぶ時は○○(名字)君・さん。

愛飲している飲み物はブラックコーヒー。

低血圧の為朝に弱い。

生粋のシャーロキアンでもある。

 

仮面ライダーウィズダムLV2ミステリーゲーマー

真理がファントムミステリーガシャットで変身する基本ゲーマー。

LVUP時の掛け声は「CASE.0○」

LV2はインバネスコートのような外套を纏い鹿打帽というシャーロックスタイル。ガシャコンスタッフも加えればさながら英国紳士といった所。

スーツは黒の素体に焦げ茶の装飾。

スペックは他のライダーの基本ゲーマーに比べて中堅にギリギリ食い込むかどうかといった所でしかないが固有能力として分析(アナライズ)能力を備えており敵の攻略法や弱点等をかなり正確に導きだすことが出来る。

これに彼女の精神分析能力も加えることで相手の思考を読み全ての攻撃を回避しつつ弱点を連続攻撃して殺しにかかるという対人ガンメタ戦闘スタイルを取っている。

決め台詞は「検証開始!」

 

ガシャコンスタッフ

ステッキ状のガシャコンウエポンであり通常の打撃武器として使用できる他、杖身を左右に捻ることで先端から刃を出したカタナモード、内蔵されている弾丸を射出するガンモードに移行する。

 

・ファントムミステリーガシャット

十九世紀のイギリスを舞台とした推理ADVゲームでウィズダムのLV2ガシャット。

変身音声はLV2がタドルファンタジー(ゲーマドライバー)のリズムで『潜むファントム、ミステリー!~ファントムミステリー!♪~』、LV3音声がで『』

 

必殺技 キメワザスロット 『PHANTOMMYSTERY!CRITICAKSTRIKE!』の音声と共に

 

ガシャコンスタッフ 『PHANTOMMYSTERY!CRITICALFINISH!』の音声と共に

 

・ダンジョンシーカーガシャット

ウィズダムシーカーミステリーゲーマーLV4

ダンジョン探索ゲームのガシャットで変身する形態。

メインカラーはカーキ色。

様々なアイテムを使用してダンジョンを探索していくゲームの為ウインチ風のロープや空間そのものに仕掛ける爆弾トラップ、治療薬や弓といった複数の道具を召喚出来る。

変身音声はLV4がドレミファビートLV3のリズムで『進めシーカー!目指せワールド!Ok,LetsGo!ダンジョンシーカー!♪~』、LV2音声がで『』

必殺技 キメワザスロット 『DANGYONSERKER!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に

 

ガシャコンスタッフ 『DANGYONSEAKER!CRITICALFINISH!』の音声と共に

 

・ガシャットギアデュアルβⅡ 

ウィズダムファントムインベーションゲーマー、ヴェノムサバイバルゲーマーLV50

現代日本で暗躍する怪盗のシュミレーションゲーム『ファントムインベーション(ダイヤル右)』と毒性生物が存在する島から脱出を図るシュミレーション『ベノムサバイブ(ダイヤル左)』のデュアルガシャット。

ウィズダムは能力の都合上もあってか二作を使い分ける。

黒の素体に金の鎧を纏い黒のマントをしたまさしく怪盗というべき姿をしている。

固有能力は二つあり、一つ目は隠蔽(ハイド)能力。

こちらは自身の身体を透明化させ、音も完全に遮断させる。ようは透明化の上位互換。

もう一つの能力は強奪能力。文字通り攻撃を与えた相手のゲーマ能力を一時的に奪う。

問題はゲーム内容が一つしかないガシャット一本で変身していた場合、強制的に変身が解除されてしまう点。

二本で変身していれば片方が解除されるだけで戦闘が続行でき、デュアルガシャットで変身していた場合はもう一方のゲームに強制的に変更される。(例えばパズルゲーマーのパラドクスに使えばパズルゲーマーの能力を奪い、パラドクスは強制的にノックアウトファイターに、スナイプのシミュレーションゲーマーを奪えば強制的にタドルファンタジーに切り替わるといった具合になる)

 

必殺技はファントムインベーションが『PHANTOMINBEESYON!CRITICAL』

通常はガシャコンスタッフガンモードから強力なエネルギー弾を放つだけであるが、ゲーマ能力を奪っている場合、そのゲーマ能力のキメワザも同時に使用する事が可能。

待機音声はパーフェクトパズルのリズムで『Calmly accustomed!♪~』、変身音声は

『デュアルアップ!Throw it in the hands of the treasurePHANTOMINVASION!♪~』

 

 

5、増井辰真(マスイ タツマ)

覇王龍さん考案。

現時点未登場。

麻酔科医。

常に落ち着いている。

見た目は短髪で長身で観察眼にもとても優れている好青年。

一人称は「俺」。

口癖は「落ち着いて!」「じっくり育てるよ」等。

生き物が好きで様々な生物を家で飼っている。

獣医になりたかったそうだが挫折したらしい。

 

仮面ライダーグロウズLV2ファーミングゲーマー

辰真がモンスターを育成し、戦わせるゲームであるグロウズモンスターガシャットで変身した深緑色の戦士。

変身前に「育成開始!」と言って変身する。

LV2はスマートな姿で野生のパワーを発揮し、ワイルドな戦いを得意とする。

チェンジ時は『進化!』と言う。

レベル3はドラゴナイトハンターZを使用したような姿となる。

チェンジ時は「メガ進化!」と言う。

尚、グロウズのLV3はガシャット装填をもう一度行う。

他のガシャットを使うときはレベル4か、4以上となる。

台詞はメガシンカのまま。

 

ガシャコンクロー

『ザ・クーン!』と言う音声でクローモード、『ド・スーン!』と言う音声でランスモードになるグロウズのガシャコンウェポン。

 

・グロウズモンスターガシャット

グロウズのLV2ガシャット。

LV2音声はパーフェクトパズルのリズムで『育み戦い、友情成長!グロウズモンスター!♪~』、LV3音声は『』

必殺技 キメワザスロット 『GROUS!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に

 

ガシャコンクロー 『GROUS!CRITICALFINISH!』の音声と共に分身してクローモードで切り裂き、真上からランスモードで突き刺す。

その後、「おやすみ、永遠にな…」と言う。

 

・ガシャット

グロウズLV3ファーミングゲーマー

ガシャット。

LV3音声が『』、LV2音声が『』

必殺技 キメワザスロット 『』の音声と共に

 

ガシャコンクロー 『』の音声と共に

 

・ドラゴナイトバトルXガシャット(仮想)

グロウズLV5ファーミングバトルゲーマー

音声は『ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ~イト!ドラ・ドラ・ドラゴナイトバトル!♪~グロウズ!』

グロウズには

必殺技 キメワザスロット 『DRAGOKNIGTX!CRITICALSTRIKE!』の音声と共に

 

ガシャコンクロー 『DRAGOKNIGTX!CRITICALFINISH!』の音声と共に

 

・ベノムサバイブガシャット

グロウズLV50ファーミングサバイバルゲーマー

ガシャットのモチーフ詳細はウィズダム参照。

待機音声は『』、変身音声は『』

 

必殺技 『VENOMSUVIVAVE!CRITICALWAVE!』の音声と共に

 

6、其禾 禅(ソノノギ ゼン)/仮面ライダーギガント

平凡太さん考案。

大我よりも衣前に聖都大学付属病院に勤務していた元形成外科医。35歳。

ボサボサの黒髪天然パーマに髭をたくわえ、ボロボロの血が付いている白衣を着こんでいる。

元々は患者を思いやる心優しきCR所属のドクターだったが、担当していたゲーム病患者が自殺願望者だった為にその患者の気持ちを優先するあまりに消滅させてしまい、バグスターの完全体化を許してしまったとして医師免許を剥奪された。

そして失意の最中、因縁をつけてきた不良を誤って殴った時に、本気で誰かを殴ることに一種の快楽を覚え、今までの自分が間違っていた・大事なのは患者を救うことではなく敵を叩きのめすことだったと解釈し、破壊と暴力に魅了されるようになる。それからは再び自分が戦場に出て戦う日に備え、地下格闘技で相手を叩きのめす行為を繰り返す様になる(同時にこの格闘技で生計を立てている)。

酒や煙草をよく好むアル中親父で、普段はケラケラと相手をからかうおちゃらけた性格であるが戦う時は獲物を狙う鋭い眼に変わり、まるで暴走したロボットの様に暴れ回る。

相手を叩きのめす事・気に入らないものを壊す事を良しとしてはいるが自分に因縁をつけてくる者やバグスター以外には暴力行為を起こさないというほんの僅かには情を残している部分がある。

ほとんどの場合他者からは名字で呼ばれ、禅自身は他者の事を名字の後にちゃん付けで呼んでいる。

ゲーマドライバーは免許と共に剥奪されたままなのか彼はガシャットギアホルダーで変身する。

 

仮面ライダーギガントLV50クライムゲーマー

禅がギアホルダーとガシャットギアデュアルZERO、ルールブレイクライムを用いて変身したライダー。

赤黒い筋骨隆々なボディにヘッドにはバイキングのように二本の角が生えており、目はほかのライダーに比べて異様に血走っている。

右腕には鎖付きの鉄球が、左腕にはさび付いた細身のバズーカが装備されており、いずれもゲージが一撃でほとんどなくなるほどに破壊力抜群。クライム(犯罪)ゲーム故盗む能力も持っており、鉄球に磁力を付与し、相手の武器・獲得したエナジーアイテムの効果を取り込むことが可能。防御力も計り知れない。

戦う際の鬼神っ振りは、ゲンムLVⅩでさえも震え上がらせる程である。

ちなみに鍛え方が異常だったからか変身を解除しても大我以上に対して疲れは見せない。

変身する際のギアデュアルZEROはバテている礫から取り上げるか、戦う時に礫が取り出した一瞬の隙を突いて強奪し使っている。

 

・ガシャットギアデュアルZERO ルールブレイクライム

詳細はラック参照。

待機音はパーフェクトパズル調で『Breaking the chains of low!』、変身音声は『Steal and destroy them Rule bureaclimb!♪~』

キメワザは再度ギアホルダーに装填し『RULERULE!CRITICALBIORENCE!』の音声と共に鉄球を振り回し投げつけ吹き飛ばした後、最大ENを重点したバズーカ砲で追撃する。

クリティカルヒット後は『デストロイ!』という音声が流れる。

 

・仮面ライダープロトギガント

ゼロデイ時代、禅がプロトゲキトツロボッツガシャットで変身していた姿。

エグゼイドとほぼ色違いの白と灰色のゲーマを纏い戦っていた。

 

7、八木 明子(ヤギ メイコ)

金沢礫の年下の幼馴染の女子高生だったがある日(ゼロデイとは関係無)ゲーム病を発症しアンラックバグスターの完全体化を許してしまった為消滅してしまった。

享年18。

礫より身長は高めだが、彼女の事を「レキ姉ちゃん」と慕い、彼女からは「めーちゃん」というアダ名で呼ばれ合っていた。

礫とは違い地方弁ではない普通の話し方。

とても明るく人懐っこい性格だが、時折物事に対して不安になることも少なくない。

その都度に礫から「大丈夫」と激励をもらっていた。

死の間際、彼女は礫に「持ってる幸せを多くの人に分けて」と言い微笑みながら消滅した為礫にとっては大きなターニングポイントとなっている。

 

8、

 

 

 

 

 

 



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第一部 異質なゲームガシャット編
EPⅠ「Im a KamenRider!!(導入編)」


Side秦

『「落紳士:その娘のトゥルー√を目指すならこの選択肢とこの選択肢を…そして主人公のパラメーターはこれとこれを…」』

『「名無しを名乗る者:では…おお!見事にトゥルー√へと到達出来ました!

本当にありがとうございます!いよっ!流っ石落紳士さんいや、様!」』

今俺はネットの掲示板で発売されてまだそんなに日が経っていない新作ギャルゲー「ドッキトッキラブメモリーズⅡ」の個別√攻略法を他のプレイヤーに教えていた。

「コラー!仕事をサボって一体何してるんですか?!」

「ゲッ!?おば…」

「ン~?!」

ベテラン看護師の羽柴さんに睨まれたのですぐに訂正する。

「じゃなかった羽柴おねえさん…いやこれはですね…」

「全くイイ歳してゲームなんぞにハマっているんじゃないわよ!…」

すまない流石に年増過ぎるのは範囲外(ガーターゾーン)なんだ…。

そう思ってうっかり口を滑らせそうになったがなんとか堪える。

「もう一人の新人研修医も仕事をほとんどサボってゲームしているし本当にどうなっているのかしらこの病院は…」

ほんとすみません…ってン?俺の他にも重度のゲーマーが居たなんて話は初耳だ。

後で個人的に会いに行ってみるかな。

さてと仕事だ仕事!

意気込んで取り掛かったのはいいが…

「おらっ!」

「ぶぼお!?」

ただいま中学男児患者に思い切りイイ蹴りをもらいました。

どうやら俺は彼に嫌われているようで…これだから同性相手は嫌なんだけどな…。

「コラ健司!ったく本当にすみませんね先生…」

「いや別に良いですよ。慣れていますし…」

母親の謝罪に顔を引き攣らせた表情でそう返す。

「とにかく私が連れ戻してきますので御母さんは此処で待っていてもらえますか?」

「ええ…」

すぐに飛び出した診察室を飛び出して行ってしまった健司君を探しに俺は急いで出て行った。

少し先で彼を見つけ呼び止める。

「素音原 健司君だったっけ?」

「フン!…先生か。

アンタみたいなイイ加減な医者に俺の病気が治せるもんかよ…」

「健司君…」

どうやら俺についての話はかなりの悪い形で広がっている様だった。

「ン?…そのラバーストラップは先日販売開始された「ドットラメモ」一番クジの由河姫奈の…」

「!?…」

俺がラバストの存在に気付くと彼はバッと顔を赤くしながら隠してしまう。

「わ、悪ィかよ?!俺がこんな物持っていたら…」

「嫌、そうじゃないよ。

俺だってドットラメモシリーズのヒロイン達が好きだしね!

しかし健司君は姫奈ちゃん推しか。

もしかして現実に凄く似ている子がいたりするのかい?」

「!?…///~」

どうやら図星の様だ。

「何故分かった!?…」

「嫌々、そんなにこれ見よがしにあちら此方にあまり隠しきれていない姫奈関連のグッズがあれば大体の予想は出来るよ。

特に俺の様なギャルゲーマーであれば尚更ね。

まあ…まさか現実に似ている子がいるとまでは流石に俺も合っているとは思わなかったけどな」

「…」

俺の話を真剣な眼差しで聞いてくれる健司君は何か言いたそうにしていた。

「俺さ…もしこの病気が治ったらアイツに…姫菜に告白しようと思っているんだ!

まあゲームみたいに上手くいくなんて事は微塵も思っちゃいないけどさ…」

驚いたまさか名前まで似ているとは。

「まあとにかく頑張れ!この俺、落紳士が応援しているぜ!」

「!その名前って…ウグッ!?…」

「健司君!?

一体何が!?…彼の病は只の喘息だった筈!…」

健司君が決意表明した途端彼は苦しみだして倒れてしまった。

俺は慌てて病棟に彼を担ぎこもうとすると目の前には俺にとって驚くべき人が現れた。

「あ、灯莉!?…」

そんな馬鹿な!?…彼女は五年前に俺のミスで…

「!!…遅かった…もう既に奴等が活動を再開し始めたのね…」

奴等?…灯莉に凄く似た女性看護師は健司君に聴診器を当てそう言った。

「えっと君は?…」

「今日から此処に所属する事になった新人看護師の陽向 遊羽です。

この患者はもう未知の「バグスターウィルス」に感染してしまっている!

早い所天才ゲーマー「落紳士」を探し出して仮面ライダーになって貰わないと!…

貴方も手伝って下さい!」

「何!?それは…」

話を聞こうとする前に俺は陽向さんに手を惹かれ健司君を病棟に運び出す手伝いをするのだった。

 

「何処までいくんだ?…」

「地下の電脳救命センター通称「CR」にですよ。

そこでないとこの患者さんの様な「ゲーム病」に感染した人達の詳しい診断が出来ませんので」

「げ、ゲーム病だと!?…この子は喘息を患っていた筈だ!」

今迄聞いた事の無い病名に俺は首を傾げる。

「ゲーム病はストレスの増加によって増殖するバグスターウィルスによって発症してしまうんです!

恐らく今回は喘息も相まってこの患者さんのストレスがピークに達してしまった事で発症が早まってしまったんでしょう…」

「…その病は治療法はあるのか?…」

「…唯一の治療法はこのライダーガシャットとゲーマドライバーを使って仮面ライダーへと変身しバグスターと患者さんを切り離す手術を施さねばなりません!

ですが…コレに適応可能な者は極僅か…」

陽向さんが見せてきたのはなんとドットメモⅢのゲームカセットを模した物と結構の大きさのあるバックルだった。

そうか、だから落紳士を…この俺を探していたのか。

そうこう話をしている内に地下へと到着する。

「おお!遊羽くんもようやく来てくれたか!待っていたよ!」

「か、鏡先生!?…」

この病院の院長を務めている灰馬先生が現れ陽向さんを歓迎していた。

「ン?貴宮くん何故君が?」

「あ…」

気まずい…。

「何故部外者がCRに居るのかね?

明日那くんといい君といい…」

「彼にはゲーム病患者さんの搬送を手伝ってもらってたまでですが?」

何やら灰馬先生がぼやいていた。

もしかして健司君の他にもこの病気を発症してしまった患者がいるというのか?…

「此処まで患者さんの搬送の手伝いありがとうございました。

後は我々CRが処置を施しますので」

「いえ、私にもどうか此処に残らせて下さい陽向さん!

私は彼の担当医でもあるので」

「…別に構いませんが…貴方にやれる事は無いと思いますよ?」

「…」

陽向さんがそう言ってきたので俺は内心カチンとくるが抑える。

「今の所患者の病状は発症初期段階の様ですね…バグスターが完全体になってしまう前に早く彼を探し当てないと!…」

そう言って陽向さんはCRの病室から出て行った。

 

「健司君…」

俺は病床に伏せた健司君の様子を見て何故もっと早期に気が付けなかったのだと激しく後悔していた。

「う…うーん…此処は?…」

しばらく経って健司君は目を覚ました。

「健司君!目を覚ましたんだね!

此処は特別病棟だよ…ってあ…」

「と、特別病棟?…」

しまった…今本当の事を彼に言ってしまったら…

「俺は只の喘息の筈なんじゃ…」

「…」

仕方無い…ここはもう本当の事を彼に告げるしかない…。

「健司君良く聞いてくれ実は…」

俺は観念して彼にゲーム病を発症してしまった事を告げた。

「なんだよソレ!?…」

「本当の事なんだ…」

発症の事実を告げた瞬間彼の表情は険しくなっていく。

「なあ、先生!本当に俺助かるんだよな?…なあ?!」

そう言いながら彼は必死な顔で項垂れていた。

そんな彼の様子を見て俺も泣きそうになり堪えていた。

「大丈夫だ!…きっと嫌、絶対に君を助けてみせる!…」

「先生!…ウッ!?…」

「け、健司君!?…これは一体!?…」

健司君をなんとか落ち着かせたかにみえたその瞬間、彼は再び苦しみ出してしまう。

「うああああああー!?……」

健司君が叫び声を上げたかと思うと彼の体中から異形というべきモノが溢れ出てきて彼を完全に飲み込んでしまった。

「なっ!?…コレがバグスターウィルスなのか?!」

「ウルオオー!」

「ガッ!?…ま、待ってくれ!…クッ!?…」

俺は現れた異形バグスターに吹き飛ばされバグスターは健司君を飲み込んだまま姿を消していくのを見ている事しか出来なかった。

同時に同じ様な現象が他でも起きていた。

 

 




永夢の最初の仮面ライダーエグゼイドとしての患者は小学生男児でしたが此方はギャルゲーというジャンルである以上中学生以上です。
男性患者は最初限りの予定ではありますが。
次回、ゲーム病を発症した患者、健司を救う為秦は遊羽の静止を振り切り仮面ライダーへと変身する決意をする。
「駄目!それは素人が扱えるゲームじゃないの!」
【ドッキトッキラブメモリーズⅡ!】
「…なんだ?このご当地ゆっるゆるなキャラみたいな格好は…まあ良いぜ。
俺が君の心の闇(バッドエンドフラグ)…トゥルーエンドへと変えてやるぜ!」
「へえ…アイツ結構やるみたいだな」
そして同時に動き出すドクターライダー達は…
「Im a KamenRider!!(本編)」



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EPⅡ「Im a KamenRider!!(本編)」

Side遊羽

「こ、これは!?…こんなにも早くもうバグスターが実体化しそうなまでに病状が悪化したっていうの!?

あの馬鹿は何をしたのよ!?」

私がゲーム企業である幻夢コーポレーション前社長であった人に託されたこのライダーシステムを唯一扱える筈の天才ゲーマー「落紳士」を探しに出たのはよかったが結局宛てすら見つける事が出来ずに病院に戻るとなんとゲーム病の進行が早まりバグスターが実体化しそうになっていたのだ。

恐らくは患者に真実を告げピークを振り切らせ進行を早めてしまったあの秦とかいう医者に私は心底腹を立てていた。

でも私じゃこの状況を打破出来る術は無い…。

 

Side秦

「陽向さん!やっと見つけた!…」

「君!アンタ、患者さんに何言ったのよ!?」

「すいません!健司君に真実を告げてしまいました…」

消えた(恐らく転移したと思った)異形、バグスターを追って外に出ると陽向さんに怒鳴られてしまった。

これは本当に俺の落ち度なので素直に謝罪した。

ふと俺は彼女が言った先程の話を思い出し言った。

「なあ、そのベルト、ゲーマドライバーがあれば健司君を…彼を救えるんだろう?!」

「そうだけど…だけどコレは…」

「だったら話は早い!」

「え、ちょっと!?…」

俺は陽向さんが持っていたゲームカセットの様な物、ライダーガシャットとゲーマドライバーを半ば強引に引き寄せた。

彼女は咄嗟な反応が出来ずそれ等は手元を離れる。

「攻略対象は素音原 健司君、同性だけど…やらせてもらうよ!

患者の命運は俺が切り開く!大変身!」

【ドッキトッキラブメモリーズⅡ!♪~】

俺がドットキラブメモⅡのガシャットを起動させた瞬間、周囲一辺がまるでゲームの世界に塗り替えられていった。

「げ、ゲームエリア!?そんな、なんで!?…」

陽向さんが背後で驚いている。

成程ゲームエリアか。

早速ガシャットをドライバーに差し込んでみる。

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?アイムアカメンライダー!』

その音声が鳴った瞬間俺の目の前にはゲームタイトルのパネルが出現する。

俺はドットキラブメモⅡのタイトルアイコンをタップする。

音声が鳴り終えると俺の姿がガラリと変わり、まるでどこぞのゆっるゆっるなキャラの姿、ギャルゲーマーLV1へと文字通り変身した。

「…なんだコレ?…まあいいぜ」

「駄目!そのゲームは素人がクリア出来る様なゲームじゃないの!」

俺がバグスターへ向かって走り出そうとすると陽向さんが何やら警告してくる。

だけど…

「陽向さん…健司君の事は俺に任せてくれ!」

「だけど!…」

「大丈夫だ!…ギャルゲーマー界の達人のこの俺、落紳士が君の心の闇(バッドエンドフラグ)…トゥルーエンドへと変えてやるぜ!」

「あ、貴方があの落紳士なの!?…」

高らかに宣言した俺に陽向さんはまた二度驚いていた。

俺はバグスターに向かって走り出す。

「そらっ!」

バグスターへとキックやパンチを繰り出す。

 

Side遊羽

「す、凄い!…」

私は持っていたゲーマドライバーを使って仮面ライダーへと変身を成功させた彼の実力を見て素直に感想を述べていた。

あれが落紳士…。

「ってあれ?…なんであんな只の女ったらしに私は顔を赤く!?…」

私は自分の中に芽生え始めていた感情に戸惑いを隠せないでいた。

 

Side秦

「シャー!」

「おおっと!?」

しかしこれ以上の攻撃は効かなかった様で激昂したバグスターが俺に向かって突撃してくる。

「こういう時は…コレだ!」

埒が明かないと悟った俺はゲームエリア周辺に設置されている【?or?】コンテナを叩いた。

するとコンテナの中からギャルゲーの攻略には必須ともいうべき二つの「選択肢」が出現した。

・【「俺も姫奈が大好きなんだ!だから!…」】

・【「自分をしつこく追いかけてくる男子生徒を殴り倒す」】

「やはり!だがまさかこんな所まで忠実に再現されているとはな。

通りで似ていると思っていたがあのバグスターは…発売されている物とは変化は無いみたいだな」

この選択肢は由河姫奈√に突入して一番初めに学園のアイドルと謳われた彼女と付き合い始めた主人公がモブ男子生徒に妬まれしつこく追いかけられるシーンの所だな。

しかも皆何故か武器を持ちながら…。

まあ、誰も二番目の選択肢を選ばないだろうと思われるであろうが男子生徒達のあまりのしつこさについこの選択肢を選んでしまった勇士?プレイヤーがこの後想像もつかないこの世の地獄を見たらしく心を折られかけたらしい。

あくまで噂に過ぎないが…。

どうやら選択肢が反映されるまでは大丈夫らしく俺も蹴り倒しておいてよかったと一人内心ホッとしていた。

という訳で勿論ここは一番目の選択肢を選びそれをモブバグスターに向けて飛ばした。

「!?…」

どこからともなく「GOOD!」の文字が出現し正解音が鳴る。

正解の選択肢を受けて本物のゲーム同様に沈黙したかと思うとバグスターは苦しみ出し飲み込んでいた健司君を吐き出した。

「健司君!」

「ぐっ!?うう…」

「まだゲームは終了していない!」

俺はすぐに駆け寄ったが未だ彼の様子が可笑しい事に疑問を感じたが陽向さんの指摘を受けすぐにバグスターを見た。

「姫奈ちゃんをお前なんかに渡さんぞ!」

「そうだそうだ!」

「という訳で氏ね…!」

「おいおいマジかよ…」

今度は先程よりも明確な形で武器を持った男子生徒モブバグスターがいきなり増え始め口々に姫奈への愛を語り出した。

これは不良モブバグスターだな。

「ああ、後は悪い子にはお仕置きをって訳だな。

よっとコレかな?最終攻略だ!大変身!チャート2!」

主人公の大胆な告白を聞いても尚妬みの激しい何名かは後日、彼女を校舎裏に呼び出し集団強姦を目論んだ連中がいたのだ。

ここでは流石に先程の様な選択肢は存在しなかったので大いに彼等をブチのめせる先程のシーンで地獄を見たプレイヤーへのある意味救済策ともいえようか。

俺はドライバーのレバーに手をかけ開く。

『ガッチャーン!レベルアップ!

ラブアクション!ラブピース!ドッキトッキラブメモリーズⅡ!♪~』

LV1のアーマーがパージされ俺はギャルゲーマーLV2へとLVUP、移行変身した。

『ガシャコンフラッグ』

「はっ!」

俺はガシャコンウェポンであるガシャコンフラッグを召喚してモブ不良バグスターへと攻撃する。

「今度はコイツだ!おりゃあ!」

『パッシーン!』

旗モードで薙ぎ払いながら俺はBボタンを押してハリセンモードに切り替えバグスター共をはたき倒していく。

そして今度はAボタンを連打しながら攻撃をし続ける。

気が付くとバグスターの数は少なくなっていた。

「よし!ようやくまとめてトドメだ!」

『ガッシューン』

俺はガシャットをドライバーから抜き左腰に着いている「キメワザスロットホルダー」に差してボタンを押し足を上げた。

『キメワザ!ドッキトッキラブメモリーズⅡ・クリティカルストライク!』

「はあっ!」

「そ、そんな!?ウッギャアアアー!?……」

キメワザのキック(バグスターはヒロインからの罵倒という地獄を見せられている)を受け残っていたバグスター達は纏めて残らず爆散した。

『会心の一発!』

「由河姫奈√初段階クリアだぜ!」

『√CLEAR!』

バグスターを倒した事でゲームエリアが解除され俺は急いで今度こそバグスターから解放された健司君に駆け寄った。

「うん?…せ、先生、俺は…」

「ちょっと悪い夢を見ていただけだ。

もう大丈夫だから!…」

「先生…本当にありがとう!」

健司君が目を覚まし俺はホッと一安心した。

「うん、ゲーム病の方は完全に治っているわ!」

「そうですか!」

陽向さんが診断結果を告げ今度こそ本当の意味で安心出来た。

数週間後、健司君は俺の賢明な治療により喘息を完治させ元気に退院していった。

「健司君、告白頑張れよ!」

「はい!本当にありがとうございました!」

そう彼の背中を見送る俺を見ている者がいた事に俺は気が付かなかった。

「へえー…これから面白くなりそうじゃないか!…」

 

 

 




次回、「お願い!貴宮君いや先生、仮面ライダーラヴァードとなって全てのゲームをクリアして欲しい!」
「『お願い!永夢、仮面ライダーエグゼイドとなって全てのゲームをクリアして!』」
「「え?」」
対面する二人のゲーマー。
「エグゼイドにラヴァードねえ…乗りが良いじゃないか!」
「私の知らないライダーガシャットだと!?…」
「お前達の存在はノーサンキューだ」
「秦、僕も一緒にバグスターと戦うよ!」
【タドルクエスト!】【デュエロ・モンスター!】
「これよりバグスター摘出手術を開始する」
「僕のプレイングを見るがいいさ!」

「ノーサンキューとモンスターロード」



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EPⅢ「No Thankyouと二つのロード 前編」

Side秦

「うへ?…」

「だーかーらー!貴宮君、貴方にはゲーマー「落紳士」としてそして仮面ライダーラヴァードとしてバグスターと戦って全てのゲームをクリアして欲しい!」

CRでゆっくりさせてもらっていた俺は何故か陽向さんに部屋のド真ん中で正座させられそうお願いともいえる事を言われた。

「『お願い!ゲーマー「M」、仮面ライダーエグゼイドとして全てのゲームをクリアして!』」

陽向さんとは違う声が聞こえてきて驚いた。

「「え?」」

「ば、バグスター?…」

「『ポピ?』」

こうして俺ははからずも予想だにしなかった形でゲーマー「M」と呼ばれ、仮面ライダーとして活動し始めたという宝生 永夢君、そして音ゲー「ドレミファビート」のキャラを模した善のバグスターで普段は陽向さんと同じCRエージェントで人間の姿をしている仮野 明日那さん(ポッピーピポパポ)との出会いを果たしたのだった。

永夢とはお互い仮面ライダーになった経緯がかなり似通っていた事もあり話が弾んだ。

只、ギャルゲーの知識が物凄く空っきしなのが解せぬな…。

「それで…どうなの?!」

永夢とのゲーム話に夢中になっていた俺に痺れを切らしたのか陽向さんがドン!と机を叩いて聞いてくる。

「…」

やっぱり見れば見る程この人はアイツと…灯莉に似ているな…。

性格とかはまるで180度違うようだけど。

「やるよ!…」

俺はあまり陽向さんの事を見ないように返答した。

何故だか凄く悲しくなる気持ちになりそうで今にも涙が溢れ出しそうになってしまいかねなかったから…。

「そう…ならしっかりやることね!」

俺が視線を逸らした事に僅かに疑問を抱いたのか定かではないが陽向さんはそう一言だけ言って部屋を出ていった。

 

Side遊羽

「もうなんで私があんな只の女ったらしのサポートなんかしなきゃいけないのよ!…」

正宗前社長から預かっていたゲームガシャットの内の一本そして落紳士の事を聞いてまさかとは思ったが案の定であった。

これからあの女ったらしをサポートせねばいけないのかと頭を悩ませていた。

「でも…」

貴宮君があの時強引にでも仮面ライダーになってくれていなければ私も患者さんもどうなってしまっていたかが分からない。

「!///…ってなんでアイツの事ばっかり考えちゃってるのよ私!?…

とにかくあの十六年前の悲劇を、「ゼロデイ」を繰り返させる訳にはいかない!」

沸き出しそうになった思いを戸惑い抑え、使命感に燃えながら現在はゼロデイを引き起こした犯人として逮捕されてしまった正宗さんの面談へと向かった。

 

その頃、Side?

「何!私の知らないライダーガシャットだと!?…フッ!それでこの私を謀ったつもりですか?父上…」

私、幻夢コーポレーション現社長である壇 黎斗は己が開発した覚えのないライダーガシャットの報告を聞いて驚く。

だがすぐに思い当たる節があったので冷静になる。

「でどうすんのー?」

ふと私の背後からのんびりとした声が聞こえる。

そこには軽薄そうな青年、パラドがいた。

「パラド来ていたのか。

現在の所は計画に支障は無い。

だが新たにゲームを開発する必要性はありそうだ」

「ふーん…」

計画に支障はきたさない…だが予想外にガシャットが増えてしまったせいで新たにライダーガシャットを開発する必要性が出てきてしまった。

そう私はパラドに伝える。

彼はあまり真面目に聞いてなさそうだが。

「まあいい…これでより私が求める「究極のゲーム」を作れる様になっただけの事だ」

私は不敵に笑い計画を進める事にした。

「仮面ライダーラヴァードねえ…面白そうじゃん!」

黎斗が部屋から出たのを確認したパラドもまた不敵な笑みを見せていた。

 

翌日

Side秦

「…」

俺はある光景を目の当たりにした。

今日からこの病院に勤務するという鏡先生の息子を野次馬根性で見に行った訳だが…なんで周囲に女性看護師のハーレム形成してるんだよ!?

う、羨ましくなんかないんだからな!

「君が鏡先生の息子さん…なんだよな?」

「なんだ貴様は?」

周囲の事など気にかけてない様子で彼は俺を見据えて来る。

「飛彩!?久しぶりじゃないか!

いつの間に帰国していたんだ?」

永夢が彼、飛彩を見つけてかけて来た。

「お前もいたのか宝生…親父の命令で帰ってきてやっただけに過ぎん」

「秦君紹介するね。

彼は鏡 飛彩。俺の幼馴染でもあるんだ」

「先程聞いたよ…」

永夢が今更彼の紹介をしてくる。

「秦?…そうか貴様は五年前に医療ミスをやらかして親父が庇ったって言っていた貴宮秦だな?」

「え!?…」

「…」

どうやら向こうは俺の事を父親経由で知っていたようだ。

やはり灰馬先生が庇ってくれたとはいえ、俺について回る悪評を完全に拭える日はまだ遠いようだ…。

一方俺の事情を知らない永夢は驚いていた。

「この俺と並ぶであろう稀代の若き天才といわれていたそうだが今ではそれも地に堕ちたも同然、ノーサンキューだな」

「俺は…!…」

「鏡先生に何するんですか!?」

あの時の事を良く知りもしない他人なんかに触れては欲しくない古傷をえぐられた俺は鏡に掴みかかろうとするも彼の取り巻きの看護師達に止められる。

「ッ!…」

俺は地団駄踏み再び彼に向かっていこうとしたが…

「そこまでにするんだ秦も飛彩も。

此処は病院なんだからさ」

「龍哉!?そのす、すまん!…」

「黒鉄か…貴様は未だに此奴に肩入れしているようだな」

いつの間にか龍哉が俺と鏡の間に入って仲裁しようとしていた。

「飛彩…五年前の事を聞いたからってそれだけで秦をないがしろにしようとするなら僕は君を許さないよ」

「フン…別にこれ以上此奴をどうこうしようなどとする程俺は暇じゃない」

龍哉の言葉に飛彩はさも興味を失くしたかのようにさっさと病室へと向かっていった。

「龍哉…」

「彼とはアメリカ研修で一緒になってね。

気難しい奴だけど腕は確かな人だよ」

…あの性格じゃあまり同性の患者さんには好かれないだろうがなと思ったが言わないでおいた。

そういえば灰馬先生がアイツを呼び戻したのってもしや…。

俺は新たな波乱を予感するのだった。

 

Side龍哉

「コレは?…」

「新種のウィルスであるバグスターに感染しゲーム病を発症した患者に対応する為の唯一の手術システム、ゲーマドライバーとライダーガシャットだ」

「ゲーム病…」

僕と飛彩は鏡先生に呼び出され彼にゲーマドライバーとライダーガシャットなる物を渡された。

ふと飛彩を見ると彼はどこか怒りを燃やした表情を浮かべていた。

彼に一体何があったのかは知らないが僕はもしもの時の為に彼についていることにした。

そしてゲーム病に感染したという若夫婦の男性を共に担当する事になったのだったのだが…一筋縄の治療とはいかない事を予感させるのだった。

 

 

 

 

 




ブレイブ回は一気にやるとアレなのでまた。
次回、「患者に深入りするだと?そんなのはノーサンキューだ」
「患者さんの精神的ケアをしないで手術しようだなんてアンタ本当に鏡先生の息子かよ!」
「そうですよ!」
考えの違いから飛彩と衝突する秦と永夢。
「なんだよそれ…」
「ゲームやったことないみたい…」
飛彩の無茶な素人プレイに頭を抱える二人。
「これ以上貴様等バグスターの好き勝手はノーサンキューだ」
「今は僕に最大限出来る事をするだけだ!変身!」
【タドルメグル~タドルメグル~タドルクエスト~!】
「術式レベル2。これよりバグスター完全摘出に入る」
【相棒シンクロ!テクニカルパワー!デュエロ・モンスター!】
「龍哉!?お前!…」
「秦、僕も戦うよ!」
「ノーサンキューと二つのロード 後編」



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EPⅣ「No Thankyouと二つのロード 中編」

まさか公式がギャルゲーしかもときメモベースで扱ってくるとは予想外で急遽余技無き変更を強いられてしまったんだ!(集中線)
これもryってネタはおいといて
ドッキトッキメモリアルⅢ→ドッキトッキラブメモリーズⅡに変更しました。
ベースにしたゲームについては後日設定で。



幻夢コーポレーション Side黎斗

「フフフ…計画は予想外のデータ増加もあったが順調な事には変わりはない。

何故なら必ずや至高のゲーム「仮面ライダークロニクル」を作り出し神となるのはこの私だからだー!」

そう高らかに笑い宣言する黎斗のマイデスク上には彼がまた新たに製作した数本のゲームガシャットが丁寧に陳列されていた。

「それではCRに赴くとするか」

 

Side秦

「飛彩の所にゲーム病にかかってしまった患者さんが来ていた?

アイツも仮面ライダーなのか…」

「『そうだよ!』」

俺が飛彩もライダーかと訪ねるとポッピーがそう答える。

「俺や永夢は彼の繋ぎの為の只のピンチヒッター扱いって事か?」

「『そういう訳じゃないよ!

患者さんをゲーム病から救う為にはライダーの人数も多い方が良いしね!』」

「まあ、そりゃ確かにそれは言えているけどな…でもアイツはゲームとかに詳しいとは全く思えないんだが…」

「あ、そういえば…」

あの天才ゲーマー「M」である永夢も同じ事を思ったようだ。

「それに俺はやはり飛彩の事を好きにはなれそうにないな…」

「『それってどういう事?』」

「アイツ自身が言っていただろ。

「患者に深入りはしない」っていう奴…まあし過ぎるのは流石に不味いがかといってしないというのも医者としてどうかと思うんだよなあ…。

時にはそこまでしなければ救えない人達も少なからずはいるからな」

「そうですよね…」

永夢もこれ又同じ様な事を飛彩に感じてはいたようだなこの様子だと。

「…アレ?そういえばなんで此処に居たんだ?龍哉の奴は…まさかアイツも!…」

俺は何故龍哉もCRに居たのかふと疑問に思っていたがすぐに思い当たった。

 

その頃、Side龍哉

「飛彩、君のその考え直してみる気は無いのかい?」

「一体何の話だ?」

「「患者さんに深入りしない」ってのも時には考え物だよ?

現に僕達が担当する事になったあの若夫婦の患者さんは…」

「ゲーム病に現在感染しているのは夫の方だけだろう…何故それだけを貴様と一緒にやる必要がある?…」

彼は何故今回の患者さんに二人であたる様に灰馬先生が通達したのか未だ理解出来ていないようだ。

「それは二人であたる事に意味があるからだろうね」

「フン…俺は俺のやり方でやらせて貰う」

「あ、ちょっと!もう最後まで話を聞こうとしないのも飛彩らしいといえば彼らしいけどあんな調子で疑問を解消出来るのかな?…それに…」

飛彩が立ち去った後、僕は考え事をしていた。

何故秦ともう一人、永夢君が仮面ライダーに変身出来たのか…僕の記憶の限りと飛彩から永夢君について聞いた話を照らし合わせてみたがどちらも本来ライダーシステムに適合する為の手術を受けていない筈なのだ。

それなのに何故?…もう一人適合者が存在していたみたいだがその彼は十六年前に引き起こされた事件の中でやらかしてしまい医師としての資格を剥奪されているらしく僕が新たに手術を受け適合者となったのだ。

「ま、それよりもまず優先すべき事は目前の患者さんを救う事だね!」

思考を一旦中断した僕は急いで患者さん達の下へと向かった。

間に合うと良いんだけど…

 

Side秦

「案の定じゃねえか!」

「ふはは!我が魔法の前には手も足も出まい!」

「飛彩さん、そこにある宝箱のアイテムがアイツを倒すには必要なんですってば!」

「五月蠅いぞ、お前達の手出しはノーサンキューだ!」

「ああ、もう!」

偶然、飛彩が担当する事になっていた患者さんと会った

だがゲーム病の進行が大分進んでいたようですぐにバグスターが出現してしまったのだ。

早速ラヴァードに変身し対応する。

バグスターの名はアランブラ、RPG系ゲームである「タドルクエスト」に出てくる悪の魔法使いを模した奴の様だ。

奴を完璧に倒すには確か必要不可欠なアイテムがあった筈でエグゼイドもそれを飛彩が変身した仮面ライダーブレイブに告げるが彼は一切聞く耳を持たず無謀にも素手でアランブラと対峙していた。

「糞!これだけならまだ良かったんだが…」

「アランブラの奴め、人質を取るなんて…」

アランブラが感染している患者の奥さんを人質に取っていたのだ。

そのせいで俺達も上手く動けないでいた。

だがしばらくして予想外の事が起きたのだ。

「む!?」

「「何!?」」

「うう!?…」

どうやらアランブラにも予想外の事態が起きたようだ。

「人質が苦しんでいる?…まさか!?…」

飛彩も事態を把握したのかすぐに思い当たった。

「ふー!俺っち現実世界に参上!」

「マジかよ!?…もう一体出現てきやがった!…」

新たなバグスターが出現してしまったのだ。

 

 

 




次回、「秦、コイツは僕に任せてほしい!」
「龍哉!?」
「さあ、楽しい決闘の時間だあー!」
『デュエロモンスター!』
「仮面ライダーディスカ、僕のタクティクスを甘く見るなよ」
龍哉が変身した新たな仮面ライダーディスカはバグスター、ダゾグに立ち向かう。
「俺は…」
一方、ブレイブはようやくロープレから抜け出す事に至る。
『NoThankyouと二つのロード 後編」


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EPⅤ「No Thankyouと二つのロード 後編」

Side龍哉

「遅かった!?…」

灰馬先生が僕と飛彩二人に今回の患者さんを任せた理由…それはもう一人付き添いで来ていた奥さんの方もゲーム病に感染している疑いがあったからだ。

確かにあの時まではバグスターウィルスが彼女の体の奥深くに潜伏していただけで発症はしていなかった。

そのせいで診断をスルーしてしまい、元々の患者さんである夫が完全に発症してしまった事で彼女も発症してしまったのだ。

「急がなきゃ!変身!」

『デュエロモンスター!♪~』

僕はガシャットを起動しながら現場へと足を踏み入れた。

 

Side秦

「これは非常に不味いな…」

「そうだね…」

「飛彩の奴は全く使い物にならない状態だしな…」

元々俺の変身するラヴァードのベースゲームは攻撃力が低いといっても過言ではない恋愛ゲームだ。

エグゼイドの方もアランブラの相手をするのに手間取っていて新たに出現したバグスターには対応出来ないでいた。

ブレイブはというと超素人プレイを未だに貫こうとしているせいで全く使い物にはならない。

「来ないならこっちからいくぜえ!

俺っちのターン!」

「「!?」」

バグスターが高らかにそう宣言したと同時に突如、何処からともなく縦状の物体が降ってきた。

まるであの物体はカードの様な…って事は不味い!?

「ふむ…これは素晴らしい引きだ!

この力で貴様等を叩きのめしてくれるわ!」

「エグゼイド、今の奴にはあまり近付くな!」

「え?…うわ!?」

「シャー!」

エグゼイドがチャンスと思ったのか奴の懐に飛び込もうとしたがその攻撃は奴が手に取った物体から出現した蛇に阻まれた。

『シャー!』

「成程…奴の能力の正体が分かったぞ!」

「ええ、たった今俺にも分かりましたよ」

流石は天才ゲーマーM、彼にもすぐに思い当たるゲームがあった。

「ああ、奴のベースゲームは間違い無く…」

『デュエロモンスター!♪~』

「そうそう!ってえ?…」

奴の正体を言い当てようとしたその時、何処からか別のライダーガシャットの電子音声が鳴り響いてきたのだ。

その先に現れたのは龍哉だった。

「龍哉!?それにそのゲームは…」

「ゴメン遅くなった!

秦、話は後にしてソイツの相手は僕に任せて!変身!」

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?アイムアカメンライダー!』

「僕は仮面ライダーディスカ」

LV1音声の後に青いスカウターを左目に付けた水色の仮面ライダーに龍哉は変身していた。

 

Side龍哉

「飛彩の奴はやっぱり一人で突っ走っちゃってたか…その前にアイツを倒さないとな!」

「LV1のお前に俺っちと俺っちの下僕が負けるとでも?」

「お生憎様だが此方とらダゾグ、アンタのタクティクスは十二分に把握している」

デュエロモンスター、それは様々な種類のカードを駆使して戦うARTカードゲームだ。

バグスターは人に憑りつき悪さをするというモンスター、ダゾグのデータをスキャンしたらしい。

『ガシャコンディスク』

「カードは剣、力、知恵。

さあ、僕のタクティクス…いやオペティクスを構築しよう!僕のターン、ドロー!」

プレイマット型の武器を取り出し勢い良くそこからもう一つの力を抜き出す。

「よし!…まずはコレだ!

僕はコイツを場に出す!

炎塊の妖精(フレイマーフェアリー)!

そしてこのまま攻撃だ、いけ!【ファンタジックフレイム】!」

『ボー!』

僕は小さな炎の塊の妖精を召喚し、火球でダゾグの爪型武器を持つ蛇型モンスター「グレイズスネーカー」へと攻撃を加え倒す。

「ぬお!?中々やるな!だが…俺っちのネクストターン!

ふははは!これは又又素晴らしい引きだ!発動、『サルベージ』!

再び俺っちの下僕として蘇れ!」

「!」

先程倒したグレイズスネーカーが復活する。

「更にコイツも発動してやる!『BD(バグデータ)ウェポン』!

更に更にィー!進化!グレイズスネーカーよ更なる力を持って現れ出でよ!

グレイズソードスネーカー!」

「ムッ!?…」

『シャギャー!』

モンスターを進化させ、更に僕の知らないカード…恐らくバグスター化に伴い創造されたか!

「いけえい!グレイズソードスネーカーよ!奴のモンスターを粉砕しろ!」

「ぐう!?…」

進化したスネーカーの攻撃によって炎の妖精は跡形も無く吹き飛ばされてしまった。

だが…

「ふはっはは!見たか俺っちの新コンボを!」

「言っただろう…僕はお前のタクティクスを全て把握済だと!」

所詮は一段階コンボが増えただけに過ぎない。

「だがそうだとしても俺っちの進化しバグデータによって更なる力を得たスネーカーをどうこう出来るとでも?」

「ああ、可能さ!タクティカルLV2!」

僕はゲーマドライバーのレバーを引きLVUPシーケンスに入った。

『ガッチャーン!レベルアップ!相・棒シンクロ~!テ・ク・ニ・カ・ルパワー~!デュエロモンスター!♪~』

「さあ、オペティクスを再開しよう。

最もこのターンが僕のラストターンだ!」

「なんだと!?」

「その前に…」

僕は一旦背を向けて走り出した。

「まさか!?」

「そのまさかさ!」

『幸運』!

そう、僕はエナジーアイテムを取り次のドローを揺るぎないものにしたのだ。

「テメエ!…」

「運命に囚われているお前とは違う!

僕は己の手で運命を変えてやる!ドロー!

我の下へと現れよ!僕のエースモンスター、フレイムフォーシングフェアリー!」

「なっ!?そんな馬鹿な!

伝説の七聖妖精王の内の一体だと!?」

「更にフレイムフォーシングフェアリーに『ⅦスターWF(ダブルフレイム)』を装備!

その強大なる巴の炎の輝きで邪悪なる者を焼き払え!【フォーシングⅦスダブルフレイム】!」

『ハアッ!』

『シャギャアアァー!?…』

「しまった!?我が下僕が!?…」

「勝敗は決した!ダゾグ、コイツでオペティカルフィナーレだ!

プレイヤースキル、シンクロウェポン発動!」

僕はプレイヤーが使用可能なモンスターと同化するスキルを使用しガシャコンディスクにフレイムフォーシングフェアリーを同化させ、更にドライバーからガシャットを抜き装填した。

『ガシャット!キメワザ!DUELROMONSTAR!CRITICALFINISH!』

「【フレイムフォーシングⅦス…ライダースラッシュ】!ダゾグへダイレクトアタック!」

「ぐわああああー!?この俺っちがあああ~!?……」

『GAMECLEAR!』

炎を纏ったガシャコンディスクの先端ブレードでダゾグを若干のオーバーキルした事で勝敗が決しゲームクリアとなった。

「飛彩…どうやら僕が心配するまでもなかったようだね」

『タドルメグル、タドルメグル、タドルクエスト~♪』

一方、ようやく我に戻った飛彩は伝説の剣を手にし宝箱から取ったエナジーアイテムを手探りで使いながらエグゼイドとラヴァードの協力によってアランブラを見事撃破していた。

 

 

 




次回、「テメエ等のガシャットを全て寄越せ!」
「「はあ!?」」
突如現れ強襲するもう一人のライダー。
「我の天使力の前に恐れ慄くが良い~!」
「…お前は一体何をやっているんだ?…」
そんな秦達のピンチを救ったのは彼にも予想外の者であった。
「BANしたアイツとTENSHIがやってくる 前編」




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EPⅥ「BANしたアイツとTENSHI+αがやってくる 前編」

Side秦

「秦、一体どういう事なんだい?!」

「んん?」

俺は龍哉に問い詰められていた。

「ゲーマドライバーのライダーシステムを扱うには適合手術が必要不可欠な筈なんだ!

なのに何故君が変身出来るんだ?!」

「そんな事言われてもなあ…」

「貴宮君が落紳士だからではないのですか?」

龍哉の質問の意味が良く理解出来ずに俺は曖昧な返事をし、俺にゲーマドライバーを託した張本人である陽向さんはそう返答する。

「…そもそも陽向さん、秦が使うそのゲーマドライバーとライダーガシャットは一体誰から?」

「えっとですね…十五年前の「ゼロデイ」の引き起こした首謀者として逮捕されてしまった幻夢コーポーレーションの前社長、壇正宗さんにですよ」

「何!?それは本当か!?」

「ええ…」

「どういう事だ?」

俺は何故そこで幻夢の社長の名前が出てきたのかちんぷんかんぷんだったが突然飛彩が会話に割り込んで驚いた表情をしていた。

「そうだったのか…」

飛彩から十五年前に起きたプロトガシャットによるゲーム病の集団感染によって起きた悲劇ゼロデイの詳細を聞き俺は飛彩への認識を少し改める事にした。

「それは心外だな…この私がゼロデイに関する冤罪を父に被せたとでも?」

「壇黎斗!?」

突然、件の人物がCRに現れ俺達は驚く。

「どの口が言っているんですか!貴方は自分の父親を…」

「私がやったというその証拠が何処にあるというのだね?」

「う…」

陽向さんが彼につっかかるが意に介さないかのようにそう返す。

「一体それは?…」

「そういえばゲーマーMと落紳士の君ら二人は知らないんだったね。

説明してやろう」

ゼロデイの事の発端を黎斗から聞かされ俺達は驚いた。

「そんな!?…」

「飛彩がゲームに関してあそこまで素人なプレイングをしていた理由はそこにあったのか…」

「…」

ゼロデイの被害者の中に飛彩の恋人がいたらしい。

飛彩…俺はお前の事を少しばかり誤解していたようだ。

「まあ、飛彩の恋人であった小姫さんが被害者になってしまったのは別の理由もあるのだけど…」

「何?…」

「その件に関してなのだがCRは彼を呼び戻す事を決定した」

「「なんだと/だって!?」」

黎斗がその事を告げた瞬間、飛彩と龍哉が揃って驚いていた。

「なんであの無免許医を呼び戻す必要がある?」

「そうですよ!何故今になってよりにも花家 大我を?」

「単純なCRの戦力増強だが?

彼の実力は私も高く買っているからな」

「ですが!…」

「とにかくもうじき彼もここにやって来る筈だ」

黎斗はそれだけ告げて去っていった。

「飛彩、龍哉?…」

「くっ…」

「僕は…アイツのプレイスタイルを認めない!」

飛彩は悔しがりながら、龍哉はそう言いながらつっ伏していた。

「は!やはり天才のおぼっちゃん共には理解出来ないか」

「大我!お前、一体どの顔下げて!…」

「フン!俺は衛生省の要請に応えてやっただけに過ぎん」

しばらくしてやってきた花家なる人物と龍哉は衝突していた。

「だが…大我お前のスタンドプレイのせいで小姫さんがならなくていい犠牲になってしまったのは事実じゃないか!」

「言いたい事はそれだけか?なら…エグゼイド、ブレイブ、ラヴァード、ディスカ…テメエ等のガシャットを全部俺に寄越せ!」

「「…は、はあー!?」」

大我は突然そんな事を言い放ってきた。

「一体何を言っているんだアンタは!?」

無論そんな言い分を受け入れられる訳がなく反論する。

「なんだ分からないのか?この俺の手で世の全てのバグスター共を殲滅してやるって言ってるんだよ!」

「はあ!?アンタの実力は分からないがたった一人で出来る訳がないだろ!

それに全てって…中には良いバグスターもいる筈だ!」

「何を言っている?バグスターはこの世の悪だぞ?」

『皆喧嘩はやめてよ!』

「…ああ、お前がいたんだったなドレミファビートのバグスター」

「…」

ポッピーが仲裁してくるがあまり効果は無い。

「まあ良い…後でお互い良イゲームをしようぜ!…」

「は?…」

大我が告げてきた事に不安を感じずにはいられなかった。

 

 




次回、
「我、ここに推参せり!」
「はあ…お前は何をやっているんだ…」
秦の下にやってきたのは後輩外科医で従妹の少女。
『バンバンシューティング!』
「もういい…ガシャットを全て貰うぞ」
「こんな事をしている場合じゃないのに!…」
大我の変身する仮面ライダースナイプの強襲により追い詰められる秦達。
「我の天使力の前に恐れ慄くがいいわー!」
『プリズムエンジェル!』
「おいおい、うちの前で派手に暴れないでくれよ」
『ブロックブロッキング!』
「お前達は!?」
そこに現れるは新たな二人のライダーだった。
「BANしたアイツとTENSHI+αがやってくる 後編」



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EPⅦ「BANしたアイツとTENSHI+αがやってくる 後編」

オリ主である秦の設定に無理があるとのご指摘があったので修正変更しました。




Side秦

PiPi!

「今日の俺には大事な用があるんだ!」

俺はとても慌てていた。

急患が入ってきたのなら無視する訳には勿論いかず現場に龍哉と急行していた。

感染バグスターはまたもや男子モブバグスターだった。

「そういえばそうだったね。

なら手っ取り早くオペを完了させるよ!」

「ああ、いくぞ龍哉!」

『ガッシューン…ガシャット!キメワザ!ドッキトッキラブメモリーズⅡ/DUELOMONSTER・CRITICALSTRIKE!!』

「はああー!」

「【チャージングマナ・フルバースト】!」

「ウッギャアァアー!?……」

『√/GAMECLEAR!♪~』

『ガッシューン…』

「龍哉、後は頼んだ!」

「OK!いってらっしゃい!」

ドライバーからガシャットを抜き、キメワザスロットホルダーに装填し技を繰り出しバグスターを攻略した。

「…」

そういえば俺達のガシャットを寄越せとか言ってきたあの花家とかいう奴は仕掛けてこないな…まあいいか…。

後始末を龍哉に任せ俺は変身を解除し件の目的地へと急いで向かった。

 

「はあはあ…すまんすまん!急患が入って遅れてしまったんだ…待ったよな?!」

「大分待っていたぞ我は~従兄上よ」

「…」

目的地に着き俺は周囲を見回すとすぐに俺を呼びつけた人物である少女を発見し声をかけた。

この子の名は桐素 砂那璃。 俺の母親のいわば叔父さんの娘さんだ。

つまりは俺の従妹という事だ。

その上彼女も天才とはいわれているようで外科医を目指し現在は医学院生を満喫している後輩でもあるのだ。

本当の妹としても俺は見ている。

彼女はしばらく大学の方は休みらしくこっちに来ていた。

ん?なんだか話し方が可笑しいって?

ああ…彼女はその…いつの間にか気が付けば少しばかりか俺のというかゲームの影響で結構な重度の中二病を患ってしまっていたんだ…。

だが俺は後悔していなければ反省もしていない!(キリッ

何故ならばそんな砂那璃もまた俺の可愛い従妹なのだからな!

「じゃあ、久し振りに俺とゲームするか?」

「御意!我もそう思っていた所であった」

砂那璃の同意も得られた所で帰宅しゲームに没頭するのだった。

~翌日~

「テメエ等のガシャットを頂こうか」

「いい加減にしろよ!

そんな事何度言われようが俺達はアンタなんかに渡す気は無いっての!」

「そうですよ!」

「そうだここは研修医達の言う通りだ。

おとなしく引き下がるんだな無免許医!」

花家大我がガシャットを奪いに来たので俺達はウンザリしていた。

珍しく飛彩も同意している。

「フン!…ならゲームをしてテメエ等から頂戴するまでだな!

仮面ライダーは俺一人で十分なのだから」

「なんだと?!なら…」

「ソイツの戯言に付き合うな高宮秦!」

「ああ、その必要性は全く以て皆無だ!」

俺は彼の挑発に乗りそうになったが龍哉達に止められる。

というか飛彩いい加減後で覚えておけよ…。

「は!そう来るだろうとは思っていた」

『バンバン・シューティング!♪~』

「何ッ!?…」

「変身!…」

俺達の対応を予想していたのか大我は変身した。

「俺は仮面ライダースナイプ。

さあ、楽しい楽しいゲームを始めようじゃないか!」

『ガシャコンマグナム!』

「チッ!…実力行使って訳かよ!…」

「『ちょっとちょっと!仮面ライダーの力をそんな事に使わないでよ!』」

ポッピーが静止するが虚しく大我は臨戦態勢に入っていた。

そこで、ピリリ!

「「『!」」』

救急連絡が入ってきた。

「…今は最優先にやるべき事がある!」

「はん!これだから真面目ぶってお医者ごっこしている奴等は…」

「…早く行くぞ」

「あ?ああ…」

俺達は大我を無視し現場に急行する事にした。

「ははははー!私は完全なバグスターとなるのだあ!」

「アイツは…確か花家大我がさっき使っていたゲームの…」

「ええ、バンバンシューティングの敵キャラ、リボルですね。

気を付けて下さい!奴の遠距離攻撃には!

患者の運命は俺が変える!大変身!」

「分かった!大変身!」

「「変身!」」

俺達は一斉に変身しリボルバグスターに立ち向かう。

だがそこへ…

「「うわっ/ぬおっ!?…」」

「うおわー~!?」

「何ッ!?…」

「この攻撃は!…」

何処からともなく銃弾が飛んできて俺達とリボルバグスターの間スレスレに着弾した。

「花家大我!…アンタ一体何のつもりだ!?」

「患者のオペの邪魔をしないで下さい大我さん!

なんで俺達にも当たる様に攻撃するんですか!?」

「言った筈だ…これはゲームで俺はテメエ等の持つガシャットを頂くとな!…」

「ライダーシステムは只のゲームじゃないんだ!」

「そんな事は百も承知だがかといってはいそうですかと引き下がる訳無えだろ」

すかさずエグゼイドとディスカが反論するがスナイプはお構い無しに攻撃してくる。

「そうだな…俺とテメエ等であのバグスターを先に倒せるか勝負といこうか」

「…やってやろうじゃん!」

大我がしてきた提案に乗るしか今は患者さんを救う手立てがなく仕方無く俺達は受け入れるしかなかった。

「そう来なくては面白くない、戦術レベル2!」

『ガッチャーン!レベルアップ!ババンバン!バンババン!バンバン・シューティング!♪~』

彼もレベル2の状態となり戦いの火蓋がきって落とされた。

「邪魔だ!」

「邪魔はそっちだろうが!」

「俺がいく!」

エグゼイドが先行するがスナイプに妨害されその上リボルの射撃を受けてしまう。

「エグゼイド!?

チイッ!…」

「無駄である!」

「なっ!?…」

俺はガシャコンフラッグでリボルを攻撃するがほとんど効いておらず更には複数のリボルが出現してきたのだ。

「ああ!?忘れてました!

リボルは複数の分身体を持っていて本物は…「其処だな!」え?…」

『ガシャット!キメワザ!BANBAN!CRITICALFINISH!』

「ライダーシュート!」

「うわあああー!?」

「ぐぬお!?何故私が本物であると分かったあー!?ギええええ!?……」

『GAMECLEAR!♪~』

本物の透明化して潜んでいたリボルバグスターに必殺技が当たり爆散した。

だがその攻撃でエグゼイドが巻き添えになってしまい変身が強制解除されてしまいガシャットが宙に舞う。

それをスナイプがキャッチ、奪われてしまう。

「しまった!?」

「勝負はどうやら俺の勝ちだな!『マイティアクションX』のガシャットは確かに頂いたぜエグゼイド…残りの奴もおとなしく寄越しな!」

「か、返して下さい!…それが無いと今後の患者さんが!…」

「黙れよ…」

「永夢!…」

永夢がガシャットを取り返そうとスナイプに近寄ろうとするが彼は躊躇いも無く武器を向けようとしていた為俺は永夢を庇おうと走り出そうとした。

だが其処で…

「わはははー!俺様人間界に降臨したり!」

「何ッ!?…」

「新手の実体化したバグスターだと!?…発症した患者は何処にいる?!」

「あそこだ!僕が行ってくる!」

「了解!患者さんの事は任せたぞ龍哉!」

手の空いていたディスカがゲーム病を新たに発症させてしまい倒れていた患者さんを発見したので彼に任せる事にし俺とブレイブは新たに出現したバグスターに対応する。

「俺様は悪魔皇子、サターニアバグスター!ゆけえい!配下共よ彼奴等を蹴散らせ!」

「ゲケケッ!」

そう名乗った奴は配下のバグスターウィルスを呼び出し俺達に仕掛けてくる。

「なんだこのバグスターは!?」

「飛彩、奴には気を付けろ!アランブラ以上の魔術の使い手なんだ!」

まさかコイツがお出まししてくるとはな。

「何?奴以上のだと…なら俺が奴の動きを止める!」

ブレイブが炎剣モードのガシャコンソードで取り巻きを薙ぎ払う。

『コッチーン!』

そしてすぐさま氷剣モードへと切り替えてサターニアバグスターに斬りかかろうとする。

だが…

「甘いぞ!俺様の魔術の前にひれ伏すが良い!むうん!

【サタングランドスキルスマッシュ】!」

「なんだと!?ぐわああー!?…」HIT!

奴はブレイブの斬撃を回避もせず足が凍り付くがそんな事には意にも介さず踏ん張ると魔術攻撃を繰り出しブレイブを攻撃する。

ブレイブはその攻撃によって変身が強制解除してしまう。

「無様だなブレイブ!

俺がやってやるよ!」

飛彩が変身解除されたのを見ていたスナイプが今度はサターニアバグスターに仕掛ける。

「待つんだ花家大我!

奴は!…」

「どうやらあまり時間をかけると少々厄介そうな相手ではあるな。

名残惜しいが此処で決めさせて貰う!」

『ガシャット!キメワザ!BANBANCRITICALFINISH!』

「ライダーシュート!」

冷静に分析したスナイプはすぐにキメワザを繰り出す。

だが彼にも予想外の事が起きる。

「防御陣展開!」MISS!

「何ッ!?俺のライダーシュートをコイツ!?…」

サターニアバグスターの展開した防御魔術に阻まれスナイプが繰り出した攻撃は掻き消されてしまう。

「ふはは!何の変哲も無い只の射撃攻撃など俺様の行使する魔術の前では無駄な物に過ぎんぞ!」

「ならば!…」

「そうはさせぬぞ!

再び、【サタングランドスキルスマッシュ】!」

「しまった!?…ぐわああー!?…」HIT!

スナイプが別のキメワザを繰り出そうとすると奴がすかさず妨害してきて攻撃を繰り出し彼に正確に当ててきた。

咄嗟にガード体勢を取ったスナイプだったがそれでも奴の攻撃は侮れず大きく吹き飛ばされる。

「グッ!?…HPゲージにまだ余裕はあるが次にあんな攻撃を喰らえば流石に不味いな…」

「だから止めようとしたじゃないか!」

「フン!ラヴァードか。

貴様に指図される言われはないこれはゲームだ。

なあ?…俺と同じ地に堕ちたも同然よお!…」

「ッ!…アンタなあ!…」

「秦、大我今は無用な喧嘩をしている場合じゃない!」

「フン!…」

「わ、分かっている!…」

思わずまたスナイプの挑発に乗りそうであったが患者さんを抱えた龍哉に言われ俺はすぐに現実に戻る。

だがどうする?

今頃になって凡ミスをしてしまった事に気が付く…。

広い場所であったものだから誰もがステージセレクトをしていなかったのだ。

例え今ステージ変更したとしても肝心のエナジーアイテムが出てこなければ奴には決定打を与える事は不可能だ。

龍哉は手が空いておらずかといってスナイプと協力プレイなど臨める訳が無い。

「終わりだ!【サタングランドスキルスマッシュ】!」

「秦、大我!」

「クッ!?」

「くうっ!?…」

スナイプが射撃で奴の攻撃の軌道を少しでも逸らそうと試みるもそれは出来なかった。

俺もガシャコンフラッグを盾に構えていたが防ぎ切れる可能性は非常に低い…そう思っていたその時だった。

「やはりこの地に招かれざる者がおったか…」

「オイオイ、うちの近くで派手に暴れないでくれよな…」

「「!?」」

「さ、砂那璃!?」

「ふぇ!?…そ、その声は!な、何故従兄上が此処に?!…」

俺は、いや俺達はこの場に新たに現れた者達に驚愕していた。

サターニアバグスターも思わず驚いて術式を止めてしまっている。

なんで砂那璃が此処に!?…彼女も凄く驚いていたが。

それにもう一人の男性って確か!…。

「お前は坂堂 送流!何故業界から逃げ出した臆病者のテメエが此処に居る?!」

スナイプも彼の事を良く知っているようだった。

「何故ってこの付近には俺の診療所があるんだが…それに闇医者さんよ俺は臆病者じゃなくて只デカクなり過ぎて腐った一部の連中共に嫌気が差してあえて抜けただけだ。

酷い勘違いをしないで欲しいな」

坂堂送流…そうだ思い出したぞ!彼も飛彩と同じく大病院の院長を父に持つ身であったがその権力を一切行使する事無く去ったという話を。

まさか個人経営の医師をやっていたとはな。

「だが坂堂テメエでこの状況を解決出来ると思っているのか?」

「可能さ。その為にも俺とこのお嬢ちゃんは此処に来たのだからな」

「さ、左様!我の天使力を得と見るがいいわ~!」

「何?…ソレは!?」

「砂那璃お前も!?…」

坂堂さんと調子を戻した砂那璃は懐からゲーマドライバーと新たなライダーガシャットを取り出してきたのだ。

 

Side砂那璃

「むうー~…遅いであるな従兄上は~…む!?この波動は!…」

従兄上の帰りが遅いと思い外に出た我はあの感覚を感じた。

そう我の打倒すべき敵の出現を。

いざ決戦の地へと向かう道中で出会った坂堂と名乗った男性(我はバンドと呼ぶ事にした)と共に向かうと既に他の者達が聖戦を始めておった。

「砂那璃!?」

「ふぇ!?…」

よもや従兄上も戦っているとは思いも寄らず我はビックリした。

そ、そこ!笑うでない!

おっと我とした事が少々取り乱していたようだ。

すぐに調子を戻しバンドと共に力を取り出す。

『プリズムエンジェル!♪~』

『ブロックブロッキング!♪~』

「変・身!俺は仮面ライダーレクシォン!さあ、第一球いってみっか!」

「変身~!我の真名は仮面ライダーフォルナ!」

変身プロセスを終え我とバンドは高らかに名乗りを上げる。

「あの…この姿の時は普通にレクシォンって呼んで欲しいなフォルナのお嬢ちゃんよ」『ステージセレクト!』

「ふっふふっふ!今はその様な事を言っている刻ではあるまい…さあ、招かれざる者サターニアよ我の下す「運命の天力ーデスティニーエンジェルフォース」を得と受けよ!」

「天使の使者よ…そう簡単に悪魔皇子であるこの俺様を倒せるかな?

先程は思わず手を止めてしまっていたがもう一度【サタングランドスキルスマッシュ】!」

「来るぞ!」

「りょうかい、了解!」

『ガシャコンブッカー』

『ガシャコンロッド』

仕掛けてきたサターニア皇子に対しそれぞれの得物を召喚し構える。

「プリズムエンジェル」

ある刻、天使の力を得た主人公の少女がその力を用いて世界を支配を企む悪魔の軍団と戦うスーパーヒロインゲームだ。

「得と喰らうが良い!【天力波弾ーエンジェルフォースシュート】!は!」

我の術とサターニア皇子の魔術がぶつかり合い衝撃を発生させる。

しばらくすると我の術式が勝ち彼奴の術は消失する。

「むお!?…中々の力の持主であるなお前!

だが俺様は負けんぞ!【サタンカッター】!」

我の力の前に更に熱くなった皇子は別の術を放ってくる。

「嬢ちゃん!此処は俺が!」

バンドがサターニア皇子の前に立ち塞がり得物を突き出す。

すると皇子の魔術がまるで石の様に固まり跳ね返ったのだ。

「ふおっ!?俺様の魔術が天使でもない人間に打ち返されただと!?…」

「俺のゲームはブロック崩しだ。

だから魔術だろうがなんだろうがブロックに変化させて打ち返せるのさ!」

「むむう!?奇妙な技を使いおるなお前!」

攻撃を見事に打ち返された皇子は驚きを隠せない。

成程、バンドの力はその様な代物であったか。

「ならば俺様の真の姿を顕現する時!」

「む!」

形成不利とみたかサターニア皇子はマントを勢い良く脱ぎ真の姿を現した。

「わはっはっは!見よこれこそ俺様の真の姿、キングサターニア二世だあ!」

おっと?!ここでようやく本気となってキングサターニア二世バグスターとして再顕現しおったか。

ならば我等も本気を出すのみ!

「よし、ゆくぞバンド!天使力レベル2ぞ!」

「だから俺はレクシオンだって…ま、第二球いってみっか!」

『ガッチャーン!レベルアップ!ブロックブロッキング、ブロックブロッキング!♪~』

『レベルアップ!天命、天輪、天使の力!Ok,Redy?!プリズムエンジェル♪~!』

「とりゃあ!」

『ノッビール!』

「ぬおおっ!?危ない危ない!」

バンドがロッドを長くしキングサターニア二世に向けて繰り出すが間一髪の所で受け止められる。

「そのままこのロッドを掴んでて良いのかな?」

「何ッ!?ま、まさか!?…」

「そら、アイテムゲットだ!」

『ピタンコマグネット!』

「な、なんだ俺様の体が動かんだと!?…」

ほほう、彼奴を磁石の様にくっ付けて動きを封じたみたいであるな。

「そらよ、吹っ飛びな!」

「ぬおおおー!?」

バンドが勢い良くロッドを振って彼奴を空高く放り投げた。

彼奴は勢い良く地に激突した。

「ぐぬっ!?…陣を張らねばいくら俺様でもヤバかったな…良いだろう俺様の今持てる最大魔術で雌雄を決してくれるわあ!

【サタンストームフォイア】!どどおっせえい!」

彼奴の力が収束し巨大な闇の炎が左手へと生成され撃ち放たれる。

「ふははは!どうだ見たか!俺様の力を!」

「何処を見ておるのだ?キングサターニアよ。

我等は此処におるぞ」

「なんと!?俺様の全力の広範囲魔術を回避しただと!?…」

己を勝利を確信していた彼奴は驚きを隠せないようだ。

なにせ我が跳躍魔術【天光光速輪靴ーエンジェルシャインナー】を使用して回避したのだから。

「あの術式を避ける事くらい我には容易いのだ!」

「俺は嬢ちゃんが着弾点を教えてくれたから間一髪ギリギリだったけどね…そちらさんがその気なら俺達も此処で決めさせてもらうとしようか!」

『キメワザ!BLOCKBLOCKING!CRITICALFINISH!』

「ブレイクブロッキング!」

「ぼ、防御陣展開!」

バンドはロッドにガシャットを装填しアーマーから光のブロック弾を発射、だが彼奴の展開した防御陣に阻まれてしまう。

「ま、そう来るだろうとは思っていたぜ?」

「何?…ま、まさか!?…ってなんだこの既視感は…」

『ブットビショット!』

「馬鹿な!俺様の完璧なまでの陣がこうも簡単に崩されただと!?…」

「そういうこった!ほらよこの一撃持っていきなあ!」

「がはあ!?…」

エナジーアイテムの力で彼奴の陣を貫通したようだ。

砕け散らされた陣も攻撃に加わりロッドの打撃と反射を繰り返しながら彼奴にダメージを与えていく。

「トドメはお任せするぞお嬢ちゃん!」

「よくぞやった!ゆくぞ!キングサターニア二世よ、我が天輪の刻来たり!」

『キメワザ!PRISMANGEL!CRITICALSTRIKE!』

「【天力解放蹴ーエンジェルライダーキック】!」

「ぐおおおー!?お、覚えておくぞ可憐で美しき天使の少女よ……」

『GAMECLEAR!』

我の渾身の一撃を受けてキングサターニア二世バグスターは大爆散しクリアファンファーレが響き渡った。

 

Side秦

ガッシューン…変身を解除し砂那璃と坂堂さんの下にかけよる。

「ビックリしたぞ砂那璃、どういう事か後でキッチリ話して貰うからな」

「あう…あ、従兄上これにはとても深あーい事情がだな…」

「おたくらさん?感動の再会の所悪いんだけどあの闇医者は何処に行った?」

砂那璃に感謝半分の説教をしていると坂堂さんの言葉で思い出す。

「ああ!?…」

そういえば永夢のガシャットがアイツに奪われたままだった!

急いで周辺を見渡すが奴はいつの間にか姿を消していた。

ドサクサに紛れて逃げられてしまったか…。

「アイツは…ライダーガシャットを使って戦う事の本当の意味をお前等は知らないと言っていた…」

「どういう事だ?…とにかくアイツから早くガシャットを取り返さないとな…」

大我の残した一言に疑問を感じながら俺達はCRへと帰還した。

 

Side黎斗

「それで…君は私に何の用なのかな?

結城 草真君」

「分かっている筈だ…アンタは俺に力をくれるといった…」

「草真君、君の経歴を抹消してあげたこの私が言うのもなんだけど君は一体何がしたい?」

「つまらん御託はたくさんだ!いいから早く!」

「はいはい、コレが君の力となる物だ」

「ははは!…コレで俺を無下に扱った奴等に復讐出来る!…」

私は五年もの間行方を晦ましていた青年と再び会い急かす彼に新たに開発しておいた約束のゲーマドライバーとガシャットを渡した。

「五年前か…落紳士くん、君にこの事実を果たして受け入れられるかな?

私も本格的に動き出さなくてはな仮面ライダークロニクルの完成の為に!…」

データ取りの為のガシャットを作る為のデータ源であるゲーマも未だ不足している。

その為にはなんとしてでも力を解放させねばな…。

私は不敵に笑いながら次の作戦へと移るのだった。

 

 

 




ようやく読者考案ライダー参戦!
設定については報告板…というか別に書いた方が良いかな?
鎧武の方それしてないけど…。
次回、「衛生省からやってきました!レイレイはレイレイといいます!」
「久し振りだなレイレイ!」
「なんだ?中二病の次はアンドロイドだと…誰か糖分くれ…」
衛生省から派遣されてきたのは最新医療システム搭載型のアンドロイドの少女、レイレイだった。
「よ!名人のお二人さんノッてるかい?」
「貴方は?」
「ま、俺の話をまずは聞いてくれや」
一方、彼女と共にやってきた監察医の九条霧莉矢もまたドクターライダーの一人仮面ライダーレーザーだった。
永夢のガシャットを奪還するのに協力してくれるという。
「残りのガシャットってまた増えているだと!?」
「…」
「君は?…」
そこに現れたライダーは車になる!?
『マイティアクショ~ンX!』
「『これよりゲームを開始する』」
『カマイタチクレイジー!』
「…私は仮面ライダージオ…」
「黒いエグゼイドに黒のラヴァード!?なんだコイツ等!?」
更に新たに現れたライダーの目的とは?
「オペレーションの名はDashとBoost! 前編」
主な疲労の被害者は飛彩(ボソッ




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EPⅧ「オペレーションの名はDash&Boost!! 前編」

Side?

ザザーと降りしきる雨の中…

「ようやく見つけたのですよ!さあ、おとなしくしてもらうです!」

「…チッ!…ウザイんだよお前!」

『カマイタチクレイジー!♪~』

「!何故貴方がソレを!?…」

「フォースⅡ!変身!…」

男の取り出してきた物に彼を追って来ていた少女は驚く。

「おらよおっ!」

「くうっ!?…しまった!?」

変身した男の繰り出した攻撃を回避している間に彼に逃げられてしまった少女は焦る。

「非常に不味いのです!…あの男が彼に会おうとする前になんとかしなければ…」

かつて救って貰った恩を返す為に少女は走り出した。

 

Side秦

「まさか砂那璃までもがライダーになっているとは思いもよらなかったな…」

「従兄上よ、我の力は天から授かったモノなり!」

「あーはいはい、話が拗れるから今はその喋り方はやめておけ?」

「うにゅ~…」

「えっと…」

「つまりどういう事だ?…」

砂那璃のキャラについていけない飛彩と永夢。

特に飛彩は頭を抱えていた。

「実は僕と同時期に適合手術を受けていたんだよ彼女も」

「そうだったのか…」

龍哉が代わりにそう説明してくれ俺は納得する。

「だが将来を期待されているとはいえ先行きが不安になるな」

「なんだと?…それは砂那璃が俺の関係者だからか?」

「そうだ、お前も此奴がやらかした事を知らない訳では無いだろう?」

「!勿論我も知っておる!だがなアレは不幸な事故だったのだ…従兄上の事をほとんど知らない癖に悪口は我が許さないぞ!」

「フン!…せいぜい足を引っ張る事だけはするな」

「そっちこそ!」

砂那璃も五年前の出来事を知っている…庇ってくれるのは嬉しいが飛彩の奴と折り合いが悪くなるのはこれからのオペにも影響してしまうな…。

なんとかしたいがこればかりは当事者の俺にもどうこうする事が出来ない…。

「話は変わるけど永夢さんが大我に奪われたガシャットの奪還作戦には新たに加わるメンバーと共に出る予定だ」

「何、まだ候補者がいたのか?」

「うん…一人まだ居たんだよ他はどうかは知らないけどね。

もうすぐ来る筈だよ」

「もう来ているぜ?」

「!」

「自分は衛生省から此処に配属されてきた監察医の九条貴利矢ってんだよろしくな!」

「同じくこの度衛生省から派遣されてきました!レイレイはレイレイといいます!」

「…レイレイ?…お前まさかあのレイレイなのか!?」

俺は現れた人物の内の一人に驚きを隠せなかった。

「はい、そうなのですよ!」

「何?お前の知り合いなのか?貴宮秦」

「あ、ああ彼女はな…アンドロイドなんだ」

「は?…」

「詳しい事は本人に聞いてみれば良いさ…彼等に説明してやってくれ、いいか?」

「はい!レイレイはですね最新医療システム・AI搭載型のアンドロイドなのです!」

「医療システム搭載型だと?衛生省がそんなモノを開発していたとはな…」

レイレイの事を聞いて永夢達、特に飛彩が驚いていた。

「ソイツの言っている事は本当だぜ?俺が保障する」

「だがしかしな…」

「それにだ、ソイツにはバグスター対応のシステムもあるんだぜ?」

「なんだと!?まさかこのアンドロイドもライダーだというのか?!」

「じゃなきゃ此処に配属されてくる訳無いだろ」

「ええ!?…」

「それはそうだね…」

俺もそれを聞いて思わずビックリしてしまった。

「ま、ソイツはおいといて今は早い所名人のガシャットを奪還するのが最優先だろ?」「名人?僕の事ですか?」

「そ、っていうか他に誰がいるんだ?…っとそこのお前もそういえば名人だったなこりゃ失礼…!!」

「…」

貴利矢さんのテンションに若干皆ついていけてない様子だったが、何故だか彼の永夢と俺を見る目がどこか違う気がしたような…気のせいか?…

ブウン!突如CRのライブ映像に割り込んできたのは

「『役者は揃っているようだな』」

「花家大我!…」

「『エグゼイドのガシャットは此処にある…後はテメェ等のを頂く迄だ』」

「そう簡単に事が運ぶなんて思うなよ!」

「『フン!まあ精々足掻くんだな』」

何処からこの人数に対して勝利の確信が湧いてくるのか…いくら俺達よりもベテランであろうと。

かくして俺達は大我の指定してきた場所に向かった。

「来たな、最初から手加減はしない。第弐戦術!」

「皆、いくぞ!大変身!」

『爆走バイク!♪~』

『CWSカー!♪~』

「「「変身/第二球/一速/ギア1!」」」」

俺達はすぐさまLV2にLVUPし、貴利矢さんは左足、レイレイは右足でキックアップ動作を取りLV1の状態に変身した…ってレ?…

「オイオイ、これはオペじゃないぞ?二人共なんでその形態なんだ?」

俺はふと気になり二人に質問する。

「俺とレイレイの奴はちょいと特殊みたいなんでね…まあ足は引っ張らないさ」

「そうなのか?」

「そゆこと。そんじゃあ、仮面ライダーレーザーいくぜ!」

俺はとりあえず納得しスナイプへと突撃した。

 

Sideレイレイ

「レイレイは仮面ライダーブーステッドです。

さあ、いきますですよ!やあ!」

「そら!」

私はキリヤと一緒にスナイプに向けて両腕に付いている車輪の様な武器を振り回す。

「グッ!?中々やる!だがな!…LV1状態のテメエ等にやられる俺じゃない!はっ!」

「おっと!?だが甘いぜ?」

「回避するです!」

「何ッ!?」

射撃を難無く回避し再び構える。

「レイレイ!お前さんならばアレを使いこなせるんじゃねえか?」

「名案なのですキリヤ!

ギア2いきますです!」

キリヤの提案を受け私はシンに一声かけレバー操作しLVUPする。

『レベルアップ!神速!超速!爆動!激動!CWSカー!♪~』

「「「ええー!?/なっ!?…」」」

私の変身に皆驚愕の表情をしていた。

何故なら私のボディーはレーシングカーへと変形したのだから。

キキー!

「テメエ!本当に医療アンドロイドか?危ねえ…」

「『無免許医の貴方に言われたくありませんですが…此方も手加減する事は出来ないのです』」

自己機動でスナイプへと突撃するが間一髪回避される。

だがこの形態で轢こうとしたのはブラフなのです!

「『武装展開!ファイヤー!』」

「何ッ!?…」

私のゲームはCWS(カスタムウェポンズ)カー。

多様な火器武器やエンジンを自由自在にカスタマイズしたレーシングカーで妨害等なんでも有のカーレースゲームである。

私は装備されているキャノン砲を撃ち放つ。

「くっ!?」

スナイプも対抗し撃ち落としてくる。

やはり自己運転では限界がありますね…。

今のこの状態では本来のスペックがフルに発揮出来ないと感じた私は彼に頼む事にした。

「『シン、ちょっとお願いしたい事があるのですよ』」

「ン?…」

 

Side秦

「何だ?」

「『お願いしたい事とはレイレイに乗車って運転して欲しいのですよ』」

「ファッ!?///そ、そのだな…」

「『何の事でしょうか?』」

俺はそれを聞いて危うくとんでもない勘違いをしてしまう所だった。

あえてナニとは言わず…そして当人は普通の状態なら首を傾げているだろうが…。

「それでどういう事だ?」

「『この状態だと十分なスペックが発揮出来ないのですよ。

だから運転の方をシンにお任せしたいのですよ』」

「分かったよ!それじゃあ、いくぞ!」

「『はい!』」

俺はレイレイの言った通りに彼女に乗車し運転を始めた。

「そらそらそらー!」

「何ッは、速い!?」

「『そこなのです!』」

「ぐわ!?…」

「取った!」

「何ッし、しまった!?ガシャットをコイツ!…」

俺の巧みなドライビングテクニックとレイレイの武装管制の連携でスナイプを追い詰めていき彼のホルダーを衝撃で吹き飛ばし永夢のガシャットを奪還した。

後は…

「パスします!」

レイレイにドアを開けてもらい避難していた永夢に取り返したガシャットを投げ渡した。

「後は!…」

「『キリヤとエムにお任せするなのです』」

「はい!大変身!」

「お?それじゃあ俺も二速!」

『レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!♪~』

『ステージセレクト!』

ガシャットを受け取った永夢も変身しレーザーもそれに合わせたかの様にLVUP、バイク形態になった。

成程あれが特殊性か。

「よっと名人!乗りな!」

「はい!」

エグゼイドがバイクとなったレーザーに飛び乗り走らせる。

「名人!一気に奴へウィニングランを決めるぞ!ガシャットの装填を頼む!」

「OK!」

『ガッシューン…ガシャット!キメワザ!BAKUSOUBIKE!CRITICALSTRIKE!』

「「爆走ウィニングラン!!」」

今のレーザーの状態では不可能なので代わりにエグゼイドがガシャットをホルダーに装填しキメワザを発動しスナイプに突撃した。

「がっは!?…」

スナイプは吹き飛ばされ変身が強制解除される。

「ぐうっ!?…今日の所はおとなしく退いてやるよ…」

捨て台詞を吐きながら大我は一目散に撤退しようとしたのだが…

「よお~、なんだか面白そうな事してんじゃねえか~」

「ブーンブブブンー!」

「チッ!…」

「オイオイオイ、本人達がいる前で出てくるかフツー?モータスさんにブラストさんよぉ」

軽快なノリと擬音で現れたのは二体のバグスターであった。

 

 

 




次回、「ブンブンブン!」 
「機動力なら此方も負けないのです!」
「コレが俺達のウィニングランだ!!」
エグゼイド等がモータスバグスターを、ラヴァード等はブラストバグスターを相手取る。
その乱戦の中現れたのは…
「黒いエグゼイドに黒い俺!?…」
謎のライダーの目的とは?
「オペレーションの名はDash&Boost!! 後編」


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EPⅨ「オペレーションの名はDash&Boost!! 後編」

Side秦

「ブンブンブン!」

「?…」

モータスバグスターをエグゼイド達に任せ、俺達はもう一方のバグスターに。

だが擬音を発するだけで一向に仕掛けてこないブラストバグスター。

「『シン、もう一度いくのですよ!』」

「そうだな。いくぞレイレイ!」

あのバグスターがレースゲームのキャラだという事を思い出し再度俺はLV2の車状態となったレイレイに乗った。

「ブンブン!俺のスペッシャルなマッシィーンに敵うかな?ブーン!」

「俺達のコンビネーションを見せてやるよ!っと砂那璃達は発生源の患者さんを頼むぞ」

「了解した」

手の空いていた砂那璃達に患者さんの事を任せて俺はハンドルを握る。

「三秒後にレッツスタートだ!ブン!」

ランプが鳴りスタート合図が下された瞬間

「Go!」

スタートダッシュし奴との距離を離す。

「ブンブン!甘い甘いー!俺のスペシャルウェポンのご開帳!」

だが奴はすぐに武装を展開し此方を攻撃・妨害してきた。

「ヤベッ!?…」

間一髪でなんとか避ける。

「か、神回避だったな。

レイレイそっちは頼むぞ!」

「『はい!これでも…喰らうが良いのですよ!』」

お返しとばかりに此方もガトリングを展開。

撃ちまくる。

「ブンブン!?」

物の見事に喰らい奴はスリップする。

「よし!今の内に距離を!…レイレイ、アイテムだ!」

「『了解しました!』」

『高速化』

「なんと!?」

途中でアイテムを見つけ速度を上げて一気に突き放す。

「っとそうだ!俺にちょっと良い考えがあるんだ」

「『?…それは素晴らしいのですよ!』」

俺がふと思いついた妨害工作。

それは√の途中にガシャコンフラッグを刺しておき地点を誤魔化すという方法をだ。

「よっしゃこのままゴールだ!」

俺達がゴールしてしばらくしてからブラストバグスターはゴールしてきた。

「貴様!中間地点を誤魔化すとはどういう事だ!ブブン!」

物の見事に俺の仕掛けたトラップに引っ掛かったのか奴のマシンが思いの他ボロボロになっていた。

「『アホですね』」

「…ああ」

そもそもこのゲームに中間地点など存在していない。

間違い無くコイツは脳筋のアホだと確信した。

「この野郎!まだ勝負は着いていないぞブーン!」

「来るぞ!」

「『いきますですよ!』」

『キメワザ!CWSCAR!CRITICALSTRIKE!』

逆上してきたブラストバグスターの隙を突き、俺がすかさずガシャットを装填しキメワザを発動した。

「「『カスタムウェポンズフルバレットオープン!!』」」

「ブーン!?……」

全展開された重火器の嵐を浴びブラストバグスターはマシンもろとも爆散した。

「ふうー!…」

「『お疲れ様なのです。…!』」

気を抜いた俺に労いの言葉をかけてきたレイレイ。

だが彼女は何かに気が付き自身を急発進させた。

「うお、何だ!?…あれは!?」

「…」

「『どうしてお前が此処に?!…』」

新たに現れたのは黒い姿をしたラヴァードだった。

「何者なんだお前は?どうして俺と同じ姿をしている!?」

「…」

やはり黒いラヴァードは一言も発さず俺達を攻撃してきた。

『ガシャコンカットスライサー』

「くっ!?…」

問答無用に仕掛けてきた奴の攻撃をなんとか防御する。

「秦!…コイツは!?…」

「お前等…この黒い奴は敵みたいだ!」

「そうみたいだね…召喚!」

「!従兄上に何をする?!」

駆け付けてきた砂那璃と龍哉が黒ラヴァードに驚き仕掛ける。

「…フン…」

「なっ!?…」

「そんな!我の魔力が!?…」

対する黒いラヴァードがハサミの様なガシャコンウェポンを振るい龍哉が召喚したモンスターと砂那璃の放った魔力弾を斬り払った。

「『シン!他の皆様も早く逃げて下さい!アイツはレイレイが引きつけるです!』」

「お、オイ!?…」

レイレイは俺を強引に降車させて黒ラヴァードを引きつけていた。

「秦、今は彼女に任せてみるしかないみたいだよ」

「…ああ…」

「…(さっきのあの黒い奴の声…何処かで聞き覚えがある様な)」

「龍哉?…」

「いや何でもないよ…」

「そっか?…」

さっきのレイレイの様子といい、今の龍哉の様子といい何処か変だな…。

 

Sideレイレイ

「『これで!』」

「…」

なんとかシン達を非難させた私は目の前に再び現れた黒いラヴァードいや、ジオと相対する。

アクセル全開にし目標を壁際に追い詰めて轢いた。

だが…。

「こんなものか…」

「『!?』」

壁と私のボディーに挟まれながらも奴に対しあまりダメージがなかった様だ。

不味いと感じた私はバックし距離を取ってしまった。

「お前イイ加減にウザイ…フォースⅢ!」

『サンリンスポーティー!♪~』

その僅かな一瞬で奴は新たなガシャットを取り出し空いていたスロットに差した。

『ガシャット!レベルアップ!ブラックサイン!ブラックアーク!カマイタチ~クレイジー!♪~アガッチャ!サンササンサン!サンササンサン!サンリンスポーティー!♪~』

「『しまった!?もう既にLV3の力を…』」

「はぁッ!…」

まさか既にLV3のガシャットの力を手にしているなど予想していなかった。

LV2のしかもこの状態の私では更にLVUPしたジオのパワーには敵わず劣勢を強いられてしまう。

「『かっは!?…』」

「…」

『キメワザ!SANRINSPORTY!CRITICALSTRIKE!』

三輪車の車輪が螺旋を描き私に飛来、全力防御を試みるがこの状態では叶わず直撃してしまい変身強制解除されてしまう。

「…」

「くうっ!?…」

私の足にダメージが蓄積し動力回路に異常をきたしてしまい逃げ出せずにいた。

「終わりだ…!」

「ッ!…」

ジオが武器を私へと振り翳してくる。

もう駄目じゃないかと悟ったその時…

『キメワザ!KIRAKIRA!CRITICALFINSH!』

「!」

「何ッ…!?」

何処からともなく別の攻撃が飛んできてジオに当たる。

「チッ!…新手だと…命拾いしたな…」

「…」

新たに現れたライダーを見て流石に分が悪いと感じたのかジオはこの場から撤退していった。

「貴方様は一体?」

「ウチの事は今はええやろ。

それよりあんさんはアンドロイドなんやろ?」

「は、はい…先程の奴にやられて左足の動力部を…」

「ほんならウチに任しとき!CRまで運んでやるさかい」

「お、お願いしますのです…」

変身を解除した女性がそう申し出てきたのでここはありがたく甘える事にしたのだった。

 

 

 

 




次回、「そんな、どうしてですか!?…」
「自分、監察医であれな力だからバグスターの検体と運転手がどうしても欲しかっただけさ…」
「キリヤどうしてなのです!?なんでそんな嘘をつく必要が!?…」
自分を騙していたと永夢は貴利矢に詰め寄る。
又貴利矢の真実を知るレイレイもそんな彼の態度に疑問を感じ詰め寄るのだが…
「お前さんこそもう一人の名人に隠している事あるだろ?」
「それは…」
そんなレイレイもまた隠している真実があると指摘する貴利矢に何も言い返せずにいた。
「君は一体何を隠しているんだい?」
ジオに違和感を感じていた龍哉も彼女を問いただす。
果たしてレイレイが抱える秘密とは?
「ガットン、ガットン!」
「ギャギャギャ!」
「では、敗北という名の地獄に嵌まって頂きましょうか」
『「コレがLV3の力だ!…」』
新たに現れたバグスターと再び急襲する黒いエグゼイドとジオに秦達は追い詰められてしまう。
「ウチの出番みたいやね!」
『キラキラギャンブル!』
そこに現れたのはレイレイを助けたライダー。
そして…
「「コレがLV3の…新たなゲーマの力なのか!」」
『ゲキトツ・ロボッツ!』
『ヴァルズィオスフロウ!』
「「さあ、ノーコンティニューで/君の心のバグコード/クリアしてやるぜ!/トゥルースキャンするぜ!」」
エグゼイドとラヴァードは新たな力を患者へと手に救いの手を伸ばす。
「全員集結! 激突Crash&Cood!!」





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EPⅩ「全員集結!Crash&Cood!!」

Side秦

「レイレイ!?…大丈夫か!?」

ボロボロに傷付いて戻ってきたレイレイに気が付いた俺達は急いで駆け寄る。

「くっ!…不覚を取ってしまったのですよ…」

「あの黒いラヴァードにか…」

「なんや、偉い事情がありそうやなあ?…」

「貴方は?」

レイレイを抱えてきた関西弁を話す小柄な少女に俺は問う。

その前に急いでレイレイの体をCRの新しい設備で修復させる。

「ウチか?ウチは臨床検査医兼一応ライダーもやっとる金沢 礫や。

後貴宮秦はんやったな。

言っておくけどウチはあんさん達よりも年上や」

「え!?…」

てっきり砂那璃と同世代の人かと…

「…まあ良いわ…」

結構気にしているらしい。

「まあ…えっと金沢さんだっけ?」

「礫と呼んでも構わへんよ」

「それじゃあ礫さん、まずはレイレイの窮地を救ってくれた事を感謝致します!」

「それぐらいええよ。

ウチもバグスターを追っておった途中で偶然見つけたまでやから」

「…礫さん、貴方が行方を追っているバグスターというのは?」

「…悪いんやけどウチはまだそこまであんさん達の事を信頼出来ている訳ではないんや。だからな…」

今は話したくないという事か…。

「ま、時が来たら話たるわ…とにかくこれからよろしゅうな」

「あ、はい!」

俺達が礫さんと握手を交わしていると

「どうしてなのですキリヤ!?」

「「!?」」

突然、修復を終えたレイレイが叫び声を上げていた。

「どうしたんだレイレイ?」

「どうしてエムにあんな嘘をつく必要があったのですか!?答えて下さいキリヤ!」

「永夢に嘘?…貴利矢さんが?…」

「!シンには関係無い事なのですよ!」

「!?」

レイレイに質問しようとしたが彼女に強くそう言われてしまう。

「永夢も貴利矢さんも同じCRの仲間だ!関係無い訳無いだろ!レイレイ!」

「あ…で、でもとにかくシンは引っ込んどいて下さいなのです!…」

「…」

反論したが逆に返され俺は仕方無く引き下がるしかなかった。

あの黒ラヴァードに遭遇してから彼女の様子が可笑しい…何か関係しているのか?…

 

Sideレイレイ

「「自分、ゼロデイで死んだ親友なんかいないし」あの言葉は一体どういう訳なんですか!?貴利矢さん!」

「だから言葉の通りだ。

お前の同情を誘って自分の乗り手になってもらう為の只の演技だよ…」

「!貴方は…僕にそんな嘘をついて!…」

ボカッ!

私が自身のボディーの修復を終えた直後、どうしてかエムがキリヤと喧嘩をしていた。

すぐさま止めに入るがエムはそのままその場から離れてしまった。

残ったキリヤに理由を問いただす。

「何故なのです?…どうしてそんな嘘をつく必要性があったのですか!?キリヤ!」

キリヤには十六年前のゼロデイ直後にゲーム病に感染してしまった友人がいた。

その友人に感染している事を告げると彼はゲーム病を不治の病だと誤解してしまったまま自殺を図りそのまま亡くなってしまったらしいのだ。

それは紛れも無い事実である筈なのに何故キリヤはそれを嘘だと偽ってしまったのか私のAIにも理解する事が出来なかった。

「自分はこれ以上の同情を引く気はない、只それだけだ…これは自分が抱えるべき罪なのだからな…」

「キリヤ…ですが!…」

それでも納得のいかない返答だったので私は反論を返そうとするが。

「それにだレイレイ、お前さんだって人の事は言えない筈だ。

だってもう一人の名人に隠している事があるだろ?」

「!?そ、それは…」

触れて欲しくはない話題を振られ私は言葉に詰まってしまった。

「なんでも真実を告げるのが良いって訳じゃねえ…自分の事や名人達自身は知らない事情を知っているお前さんならこんな事分かっている筈だ…」

「…」

遂には何も反論の余地をなくしてしまい押し黙る。

「何事だ?」

そこにシンが話に割って入ってきた。

「シンには関係無いのですよ!…あ…」

先程のキリヤの言葉にどう返せば良いのか分からなかった私は思わずシンに冷たくあたってしまった。

シンは激しく落ち込んでしまう。

私は咄嗟にきちんとした謝罪する事が出来ずにしょんぼりしていた。

「…ちょっと良いかい?」

「!…」

ふと気が付くとリュウヤさんがこちらに来る様に言ってきたので向かう。

「一つダイレクトに聞きたい事がある。

君はあの黒いライダーについて何かしらを知っているのかな?…」

「!…」

ふいにリュウヤさんに聞かれて私は一瞬口篭ってしまう。

「…僕にも奴の正体について一つだけ心当たりがあったものだからね。

一応問いただしておこうと思ったんだけどどうやら君の反応を見るに間違いなさそうだね…」

「そのようですね…」

奴の共通認識である以上は遅かれ早かれ分かられるとは思っていたけど…。

「その…シンには出来るだけ秘密にしておいて欲しいのですよ…」

「やはりね…流石に今この事を僕も秦に告げるのは不味いと思っているよ」

リュウヤさんも察したようなので私は事の次第を話す事にした。

 

Side秦

「…」

あの後結局の所、レイレイとすれ違ってしまったまま新たにCRへと訪れてきたゲーム病患者さんを迎え入れる事となった。

「来ますよ!…」

エグゼイドの声で現実に引き戻される。

「がちょーん!完全体になる為、任務開始!」

「皆様ようこそ私の世界へ!」

バグスターが二体現れる。

「一体はガットンか!

だけどあっちのバグスターは俺も見た事が無いな…」

「なら先にガットンを倒そう!」

皆LVUPしステータスが分かっているガットンへと俺とエグゼイドは向かい、残りがもう一体へと向かう。

「がちょん、がちょん!」

「何ッ!?」

武器をガットンのアームに掴まれてしまい続け様に打撃を喰らわされてしまう。

「ガッ!?…」

「任務ぞっ…?」

「?」

ガットンが続けて攻撃を仕掛けてくるかと思ったが何故か動きを止めていたのだ。

何事かと思い茫然としていると

「リロリロリッロ…!」

「何!?まだ感染者が出ていたのか!?…しかもこのバグスターは…」

俺はそのバグスターを見てすぐに正体に思い当たる。

コイツはリローディスバグスターか!

「リロリロ…リロ!」

「がっちょん!味方と認識する」

コイツ等会話して通じてやがる!…

「想定外の増援があったが任務続行!

がちょーん!」

「リッロ!」

「クッ!?…」

「うわっ!?…」

ガットンのアームすら脅威なのにリローディスの腕部刀との連携攻撃を回避するのに精一杯だった。

対応出来るゲームが無い今俺とエグゼイドはどんどんと追い詰められてしまっていた。

 

一方、もう一体の正体不明のバグスターに応戦していた砂那璃達は。

「我が魔導が!?…」

「オイオイ、一体どうなってんのよこれは?!」

「何故奴に近付こうとすると攻撃が阻まれる!?…」

「私のゲームをせずに攻撃を加えようとするのはルール違反ですよ」

「ふざけるな!貴様の戯言に付き合う気は無い!」

何故か奴に攻撃が一切届かずあちらも劣勢を強いられていた。

それでもブレイブだけは止まらずに攻撃を仕掛ける。

「これならば!」 『コッ・チーン!』

「【氷結斬】!」

「無駄な事ですよ」 Miss!

「何ッ!?…」

氷剣で動きを封じようと攻撃をするもやはり奴には効いていないようだ。

 

Side龍哉

「さて、ゲームを再開させましょうか!

ルーレットスタートです」

突如、奴の背後から又あの巨大なルーレット盤が出現し回り出す。

「又コレェー?」

「我の魔導が効かない…」

「…」

砂那璃さんが試しにルーレット盤を破壊しようと試みたが防御壁が張られていて出来なかった。

あのバグスターの攻撃方法を見るに只攻撃を加えるだけでは駄目な様だ。

「そこ!」

「おおっとぉ!?ふふっ!…」

今度は坂堂さんがルーレットを止める。

だが止まったマスを見てバグスターは又もや不敵な笑みをこぼす。

「ぐあっ!?…」

「キャッ!?」

「くうっ!?…」

さっきは砂那璃さんが挑戦しあのルーレットにあるマスの青い2に止まったら僕達は奴に罰ゲームと称した水の弾丸を喰らわされた。

そして、今の坂堂さんが止めた黄色の4で今度は電撃を浴びさせられた。

「…」

未だに奴を攻略出来そうな糸口が見つからないが僕は走り出す。

目指すは幸運のエナジーアイテムだ。

まだ青や黄色以外の色のマスもある。

これなら奴に攻撃を加えられる良いマスに止まれる筈だと予想していたのだが…

「そこ!私のゲームでイカサマなど…不正をする事は許しませんよ」

「!…」

奴に手の内がバレてしまっていたようで妨害されてしまった。

このままでは僕の持ち得る運でも良いマスに止まる保障がなく打つ手が無い。

そう思っている時だった。

「その勝負、ウチが受けたるわ!」

「む?!」

「君は礫さん!?…」

「そ、又の名を仮面ライダーラックや!

あんさんもようやっと現れおったなあ…ディーラーバグスターはん」

「おや?どうやら新たな参加希望者の様ですね。良いでしょう貴方様の参加を認めます」

「あんさん達は今は下がっておき。

ウチが奴に決定打を与えてやるさかいな」

「…」

そう言って新たに現れた礫さんが変身するライダー、ラックは驚愕の大逆転を決めていた。

「こ、こんな馬鹿な事が!?…」

「どうや?私の運の強さは!」

白の1、緑の3と止めて奴の動きが止まり攻撃をようやくまともに喰らわせる事が出来たのだ。

「ぐぬぬう!?…だがまだまだ!」

「はあー…誰や一体奴のゲージ増加のマスに止めおったんは?」

「あ…」

だがそれでも奴はまだやれるようで再び回し始める。

ラックはちょっとウンザリし、該当するマスに止めてしまった砂那璃さんは目を逸らしていた。

「こ、今度は僕に任せて下さい!」

攻略法が判明した今なら僕でも奴を攻略出来ると踏み前に出る。

「やれるのか龍哉はん?」

「はい、貴方には及ばないでしょうが僕の持てる運で!」

「そっか!なら行きなはれ!」

「ほう、ならばルーレットスタート!」

ラックに承諾され、ディーラーバグスターも戦線布告と受け取り回す。

「今だ!」

そして止まったのは紫の9…どうだ?!

「ば、馬鹿な!?…この私が二度負け!?その上に三連敗しただとお!?…」

奴のゲーム執行ゲージが大幅に減り動きが更に鈍った。

「あんさん、やるなあ!トドメはウチに任しとき!」

「はい!」

ラックに後を任せる。

「ほんならいくで!二倍レイズ上乗せしますえ!」

『ガッチャーン!レベルアップ!当たれば天国!負ければ地獄!OK?Letsボード!キラキラギャンブル!♪~』

『ガシャコンルーレッター』

「はあ!」

ラックは金色のボディーとなり取り出した武器に手を添えながら走り出す。

『スッタート!』

「まずは一発目!」

『H(ヘビー)!』

「お?いきなりドデカイのきおったな!

続けて二連撃目!」

『M(ミドル)!』

「まあ十分やな!はっ!」

「ぬおおおー!?」

成程エネルギーチャージ式の武装か。

「コレでほんまにトドメや!」

『ガシャット!キメワザ!KIRAKIRA!CRITICALFINISH!』

「ヘビーフォールブレイク!」

「のわああああー!?…」

最大ENの攻撃を受けたディーラーバグスターは見事に爆散したのだった。

だが一安心したのも束の間…

「「ぐああああー!?」」

「秦!?永夢!?まさか!?…」

二人の叫び声が聞こえてきて嫌な予感がし向いた。

予想通り黒いエグゼイドとジオが乱入し二人に攻撃を仕掛けていた。

 

Side秦

「があっ!?…」

「ぐわっ!?…」

「『ゲームヲゾッコウスル!』」

「…」

無機質な機械音で変声した黒いエグゼイドと謎のライダージオの急襲に俺と永夢は追い詰められてしまっていた。

「リロ!」

「がちょーん!」

「うわあっ!?」

まだ倒せていないバグスターの強襲にも対応が追い付かない。

「『キョウザメダナ』」

「…!」

黒いエグゼイドとジオはまるで互いに照らし合わせたかのようにトドメの攻撃を仕掛けてこようとする。

だがその時…

「『ナニッ!?コイツハ!…』」

「!?」

「…」

何かが飛び出してきて彼等を妨害したのだ。

「コレってゲキトツロボッツの…?」

「コイツは!…」

「『オモシロイ!…ヨモヤコノバニレベルスリーノゲーマガ、ソレモ二タイモアラワレヨウトハ…データハイタダクゾ!』」

俺と永夢はすぐにソレの正体に気が付き、対する黒いエグゼイドも気付いた様で懐から何も描かれていないブランクのガシャットを取り出してきた。

「「!させるか!」」

「『ナニッ!?…』」

「しまった!奴等…」

すぐに不味いと判断した俺達は奴の隙をついてガシャットを奪い取った。

「よっし!…」

「コレを使えば!」

『ガシャット!』

奪い取ったガシャットをすぐさま出現したゲーマに差してみる。

するとゲーマがガシャットへと吸い込まれていき、ブランクだった物が塗り替えられていく。

「『!…』」

「これなら!…チャート3、大変身!」

「だーい、大、大変身!」

『ゲキトツロボッツ!♪~』 『ヴァルジオスフロウ!♪~』

『ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ、マイティキック!マイティマイティアクションX!アガッチャ!ブッ飛バセ~トツゲキゲキトツパンチ!ゲ・キ・ト・ツロボッツ!♪~』

『レベルアップ!ラブアクション!ラブピース!ドッキトッキラブメモリーズⅡ!アガッチャ!メモリープラグ、ロードカース!ヴァルジオスフロウ!♪~』

「!…」

「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

「君の心のバグ、トゥルースキャンするぜ!」

LV3へとLVUPしたエグゼイドはガットンへ、俺はリローディスへと突撃する。

「はあ!」

ヴァルジオスフロウ、それは記憶を失った主人公がとある呪いを抱えた巨大ロボットにに搭乗し同じ様な呪いを抱えたヒロイン達と共に戦うロボット恋愛ゲームである。

「はああー!」

「リロ!」

巨大なアーム同士がぶつかり合い衝撃を発する。

「甘いリロ!「ブラックオブディスカース」!」

負けじと呪いの力を発動させたリローディス。

なら此方も

「それはどうかな?」

「リロ!?」

呪い「カオスドオブルナカース」を発動、アームに流し込み再び衝突させる。

「リロ!?リロの呪いが押されている!?」

「コレでトドメだ!」

『ガシャット!キメワザ!VALZIOS!CRITICALSTRIKE!』

「リロ!?…」

キメワザを発動する。

「【カオスオブルナカースコードスキャニングブレイカー】!!」

「リロー!?……」

技を受けリローディスバグスターは爆散した。

それと同時に

『キメワザ!GEKITOTU!CRITICALSTRIKE!』

「【ゲキトツアームクラッシュ】!」

「がっちょーん!?…」

『GAMECLEAR!』

ガットンバグスターもパワーアップを果たしたエグゼイドに倒された。

だがまだ安心は出来ない!

「『ハッ!』」

「…」

「「うおっと!」」

まだ健在している黒いエグゼイドとジオの猛攻に俺達は紙一重で回避する。

「まだやるってのか?…よしこい!」

「ああ、俺も…!?……」

「どうした?…秦君!?…」

だがそこでエグゼイドと共に再び臨戦態勢を取ろうとした俺は突然眩暈に襲われ倒れてしまうのだった。

「『LV3ノ、特ニソノガシャットノ力ヲハジメテ使ッタノダ。

ムリモナイ』」

「フン!…」

「あ、おい!?…逃げられてしまったか…それより秦君が!」

「秦!?」

黒いエグゼイドもジオも又興冷めしたかのように退散し、変身解除した永夢や駆け付けてきた仲間も秦を抱えて帰還した。

 

Side? 夜中のタワー屋上にて

「ココロが躍るなあ!お前もそう思うだろ?リディア」

「そうね…ふふ、これからもっと面白くなりそうよパラド」

「だがまだ我々が動く時ではないようだぞ?」

「それぐらい分かっているわよグラファイト…アンラックの方も本当は少しだけでも現実世界で思いっ切りやりたいんじゃないの?」

「…」

「やっぱりアンタは体を持ってもだんまりなのね…まあ良いわ…」

パラドという謎の男と談笑するリディアというこれまた謎の女性。

異形の姿をしたグラファイトとアンラックと呼ばれた女性は期が熟すその時を待つ。

「「エム/シン/お前/貴方とココロ躍る時を待つぜ!/わ!」」

リディアとパラドは何故か永夢と秦の名前を呼び嬉しそうな表情をしていた。

 

 

 




次回、「例えLV3の力を手に入れたのだとしてもこのまま秦を奴と戦わせる訳にはいかない!…」
ジオの正体に心当たりのある龍哉は秦を戦わせないように自身もLV3の力を手にしようと試みる。
「なんだこれは!?」
やはりゲームに疎い飛彩。
「グ?…」
「…」
「俺は完全体となるのだ!」
そこに現れたのはガシャットを差したコラボスバグスター達とグラファイトバグスター、そしてジオ。
『ドレミファビート!』
『ダンシングセントラル!』
「心肺蘇生法ならば心得ている!」
「さあ、キレキレなオペティクスを披露しようか!」
コラボスバグスターを倒し新たに手にした力でそれぞれ立ち向かう。
「二つの鼓動を刻め intheBeat!!」




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EPⅩⅠ「二つの鼓動を刻め、intheBeats!!」

Side龍哉

「…」

「なんでもう一人の名人は倒れちまったんだ?」

偶然にも新たなガシャットを手に入れ使用した秦はオペ後すぐに倒れてしまったのだ。

「それはこの我が教えてしんぜようキリヤン。

従兄上が使用した「ヴァルジオスフロウ」はとある呪いの力を抱えたロボットに搭乗し戦うゲーム…だから…」

「LV3で使える物が限定されているとはいえ秦自身がその力の大きさに耐え切れずに…とういう事か…」

「ああ!?我の台詞~!…」

砂那璃さんが説明してくれたおかげで理由は判明した。

だが…

「…(だからといって秦を奴と戦わせる訳にはやはりいかない…それには!)」

僕は秦がこのままだとまたジオと戦いに行こうとすると思い、その前に行動を開始する事にした。

自分もLV3の力を手に入れる為に。

「…ギギギ!」『ガシャット!』

割とすぐに見つけられた。

だがゲーマではなくしかも差さっているガシャットが対応しているバグスターではなかった。

「なんだコレは?」

「はっ!よっと!」

ついでに偶然居合わせた永夢と飛彩も別のガシャット、あれは音ゲーの一種の「ドレミファビート」か?を差したバグスターと相対していた。

だが飛彩は相変わらずゲームに疎く全くバグスターの繰り出してくる攻撃の意味を理解出来ていなかった為か訳も分からずにダメージを受け続けてしまいバグスターに逃げられてしまっていた。

「早い!…だけど!」

差しているガシャットでパワーアップしているからなのか元々このバグスターの機動力が高いのか中々攻撃が当てられずにいた。

何方にしろ此方はカードという剣を抜くだけ!

「これなら!出よ!「水の妖精王 ウォーターフロウフォーシングフェアリー」を召喚!」

『ハァッ!』

「いけ!【アクアウォーティングリクレイド】!」

僕は最も機動力に秀でている水精王を召喚し目の前のコラボスバグスター(永夢がそう言っていたのを聞いた)に攻撃を仕掛けた。

「グギイイー!?…」

水精王の巻き起こした水の嵐によってコラボスバグスターが思い切り怯む。

だが…

「…ギイー!」

「む!?」

一瞬だけだったようであちらも攻撃を繰り出してくる。

「ホップ!ほっ、ステップ!はっ、ジャンプ!」

奴がドレミファビートと似た様な攻撃を繰り出してくる。

ドレミファビートよりもアクションが一段階増えているが僕には造作もない。

これぐらいの身のこなしが出来なければデュエリストは名乗れない。

「今だ!」

『ガシャット!キメワザ!DUELOMONSTAR!CRITICALSTRIKE!』

「そい!ライダーキック!」

「グギイィィー!?……」

『GAMECLEAR!』

水の力を纏ったライダーキックを繰り出し喰らわせる。

コラボスはようやく停止、ガシャットが強制排出され僕の手元へと飛んできた。

「よし!後は…」

奴の、ジオの足取りを掴んで相対するだけだ!

 

同じ頃、Sideリディア

「私達もそろそろ動いて良いんじゃない?」

「ああ、そうだな…」

「そういえばトールとグラファイトは何処に?」

「アイツ等はいつの間にか勝手に動いているようだがな…」

「そう…アンの方は言わずもがなね…」

私とパラドはそろそろ動こうと思いビルから姿を消した。

 

Side龍哉

「見つけたぞ!」

「!…」

ジオをようやく見つけ強襲を仕掛ける。

「来い!「深緑の妖精王 ウィンドナチュルスフォーシングフェアリー」召喚!」

『はっ!』

「奴へとダイレクトアタックだ!【ウィンドブレイカー】!」

僕は深緑精王を召喚し奴へとすかさず攻撃を加える。

「…」

だが奴は防御の構えすらせずに喰らっていた。

「やった!?…」

『アガッチャ!サンリンスポーティ!♪~』

「くっ!?…」

どうやら弾幕に紛れてLVUPし防いだようだった。

なら此方も!

「タクティカルレベル3!」

『ダンシングセントラル!♪~』

「!…」

新たに手に入れたガシャットを起動する!

『ガシャット!レベルアップ!相棒シンクロ~!テ・ク・ニ・カ・ルパワー~!デュエロモンスター!♪~アガッチャ!ダダンダン!ダンダダン!ダン、ダン、ダンシングセントラル!♪~』

ダンシングセントラル…体感ダンスゲームだ。

ダンシングテクニックが加わったLV3ダンシングカードゲーマーとなった事により機動力が増加しよりオペティクスし易くなった。

「一気に決めさせて貰おうか!」

『ガシャット!キメワザ!DANSING!CRITICALSTRIKE!』

「…」

『ガシャット!キメワザ!SANRINSPORTY!CRITICALFINISH!』

奴相手に長引かせるのは不味いと判断しキメワザを繰り出そうとするも向こうもガシャコンウェポンで技を放ってきた。

「だけど甘いよ!僕は先程召喚していた深緑精王でもう一度攻撃!

【ウィンドスダブルブレイキング】!」

「!?…」

奴の車輪と僕のブレイクライダーキックが激突する。

このままでは五分五分だと予想し深緑精王と共に攻撃を叩き込んだ。

ジオは大きく吹き飛ばされ生い茂る草むらへと落下していく。

「さあ、顔を見せるんだ!…って何!?…」

ダメージで変身が強制解除しようやく素顔を見れる筈だと思いすぐに駆け出したのだが奴の姿は既になかった。

この短時間で逃げられた!?…

「へえ…君強いんだね!…」

「誰だお前は!?」

その代わり僕の背後から新たに別の異形が現れた。

「ボクの名はプラントールバグスター。

さあ、ボクと戦ってよ!」

「くうっ!?…」

プラントールと名乗ったバグスターが問答無用に此方に攻撃してきたので応戦する。

『グワッ!?……』

「なっ!?深緑精王が一撃で!?」

奴の繰り出した触手攻撃で深緑精王が一撃で破壊されてしまう。

「なーんだ…もうちょっとやれるんだと思っていたのになあ…期待外れだよ君…」

「な、舐めて貰っては困るな!なら僕は炎精王を召喚!」

ジオ並に不味い相手だと判断。

キメワザを発動する。

『ガシャット!キメワザ!DANSING!CRITICALFINISH!』

「【フレイムフォーシングブレイキング】!」

「【トトトトールハンマーブレイク】!」

奴の雷を纏った触手の剣と僕と炎精王の攻撃が衝突し合う。

「つまらないからもういっちゃえー!」

「なっ!?…があああー!?…」

僅かに奴に軍配が上がってしまい僕は吹き飛ばされ、炎精王は破壊されてしまう。

変身解除とはいかないまでもダメージが非常に深刻であり満足に動く事が出来なくなっていた。

このままでは非常に不味い!そう思っていたその時…

『アガッチャ!ド、ド、ドレミファソラシド!OK、ドレミファビート!♪~』

「はっ!」

「ん!?…」

「飛彩!?お前そのゲームを…」

「心肺蘇生法なら熟知しているのでな…黒鉄お前はどうなんだ?」

「そっか、でもすまない…満足に動けない上に今の僕の手札じゃアイツに勝つ事は難しいかな…」

「そうか、ならそこで休んでいろ」

「ああ…不味いと判断したらすぐに逃げるんだ…」

LV3へとLVUPしたブレイブが助けに入ってくれ事無きを得たが僕はそのまま限界を迎え気絶してしまった。

 

Side飛彩

まさか黒鉄が手負いになってしまう程のバグスターまでもが現れるとはな…。

「へえ…そっちにはグラファイトが向かっていた筈なんだけどな…もしかしなくても退けたんだ?」

そう、奴が言う俺と無免許医の因縁の相手でもあるバグスター、グラファイトは油断をかましていたので何とか撤退に追い込む事が出来た。

「ああ、このままお前も切除する!」

「君もボクを楽しませてくれよ!」

そうは言ったものの奴からは全くの隙を感じ取れない。

「はあっ!」

ドレミファビートゲーマのターンテーブルを心肺蘇生法の要領で回し音符攻撃を繰り出す。

「やるじゃないか!でもね!…」

「何ッ!?」

繰り出した音符は全て奴の触手に叩き落とされてしまう。

「ならば!」

『ガシャット!キメワザ!DOREMIFA!CRITICALSTRIKE!』

「【符撃蹴り】!」

「!トトトトールハンマーブレイク!」

俺のライダーキックと触手の剣がぶつかり合う。

「甘いよ!」

「むっ!?…」

僅かながらも押されていると判断した俺は即座に下向きに蹴り下げ奴の攻撃から逃れる。

「へえ…僕の攻撃を二度も防ぐとはやるじゃん!」

「…撤退させて貰うぞ…」

俺は奴の言葉に答えずすぐに黒鉄を背負い撤退した。

「逃げたか…だけどもうすぐさ!…このボクが先に究極体となるのは!…」

飛彩達の撤退をあえて許したトールは姿を消した。

 

 




次回、「お前等…」
ようやく傷を癒した秦は何故か二人だけでジオと戦おうとする龍哉とレイレイに疑問を抱きつつも戦い続ける。
「私は…シンに後悔して欲しくはないだけなのですよ…それだけは信じて欲しいのですよ!」
『ソルウィングススピナー!』
「名人達、もう一度自分を信じてみるかい?」
『ギリギリチャンバラ!』
「Some lieとSol spinの極意!!」




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EPⅩⅡ「Some lieとGia spinの極意!!」

Side秦

「…ハッ!?…俺は確かヴァルジオスフロウのガシャットを使ってそれから…」

目が覚めて状況を確認する。

「りゅ、龍哉!?…」

「秦、ちょっと五月蠅いんだけど…」

「あ、悪ィ…でもお前もなんで!?…」

「強いバグスターと遭遇してちょっとね…」

「!そうか…」

隣のベッドに怪我を負った龍哉が寝転んでいた。

「龍哉…何か隠していないか?」

「…」

「レイレイに聞いたのだろう?あの黒いライダー、ジオの正体について」

「ああ…だけど秦、君がそれを知れば…」

「俺の事をあまりみくびるなよ?

己から言っておいて後悔するような俺じゃないぜ?!」

「!…そうかい…でもゴメン!…僕の口からはどうしても言えないんだよ…」

「そうか…まゆっくりしておけ」

「ああ」

俺はそこで問いつめるのをやめ飛び出た。

 

「『…』」

「レイレイ…」

龍哉にああ言ったものの俺へのレイレイの態度は変わらず冷たい対応だった。

「龍哉に問いで少なからず俺も確信は持てたよ…」

「『リュウヤさん!?もう!なんで!?…』」

「…アイツにも言った事だけれど俺の事を見くびらないでくれ。

己から突っ込んで壊れてしまう様な俺ではないさ!」

「『シン…でも私はそれでも貴方に後悔なんてして欲しくは…』」

「何度も言わせるな。

大丈夫だと言っているじゃないか!

お前等が俺の事で傷付いたら本末転倒なんだよ!」

「『!…シン…』」

「お二人さん?そんなに夫婦ごっこやっている場合じゃなさそうだぞ?」

「うおっ!?…」

「『ふ、夫婦!?///~…』」

「ん、違ったかい?」

「貴利矢さん、真面目にやって下さい!」

貴利矢さんが割り込みそう茶化してきたので永夢がウンザリし(って仲直りしたんじゃないの?)俺達は慌てて臨戦態勢へと戻る。

「ギギギ!…」

「ギイー!…」

二体のガシャットを差したコラボスバグスターが現れる。

一体は腰に細い刀を差した侍風という事は『ギリギリチャンバラ』か、残る一体は各部に歯車があり、より機械染みた姿をしていた。

該当するゲームはきっと…

「『シン!』」

「おおっとおー!?」

思案していたらコラボスが仕掛けてきてレイレイの叫びで慌てて回避する。

「レイレイ!」

「『分かっていますなのです!ファイア!』」

追撃を入れさせずレイレイが武装の集中砲火を繰り出しコラボスに喰らわせる。

「ギギイー!?……」

あまり強化されていないのかそれとも元々弱いのかキメワザを使わずともコラボスは爆散し、ガシャットが排出、俺がキャッチする。

「3速!」

『アガッチャ!ギリギリ、ギリギリ!ギリギリチャンバラ~!♪~』

「お?…」

同時に永夢達も残りのコラボスを倒しレーザーがチャンバラバイクゲーマーLV3にLVUPしていた。

「…」

「『データ採取開始!』」

「ジオと黒いエグゼイド…いやゲンムか!」

「いや、ボクもいるよ?」

「誰だ!?」

ジオ・ゲンムが現れたと思っていたら突如間から謎の少年が現れた。

「お前さん何者だ?…」

「ボク?ボクはね…こういう者さ!『培養』!」

「なっ!?…」

『インフェクション!レッツゲーム!バッドゲーム!デッドゲーム!ワッチャネーム!?ザ・バグスター!』

その謎の少年がゲンムの持つ武器と同じ物を取り出しそう言いながら自身の手に当てると姿を変化させた。

「お前もバグスターなのか?!」

「さあ、楽しいゲームを開幕しようじゃないか!」

「…」

「『データ採取続行する!』」

「クッ!?…」

新たなバグスターはどうやらジオ達の味方をする為に現れたようだ。

「そらあ!」

「ほいほいっと!」

「『ム!?…』」

「ゲンムは自分と名人が抑える!

お前さんは奴等を!」

「あ、ああすまねえ!」

二人にゲンムの相手を任せ、俺達はジオとバグスターを相手取る。

「『シン!先程のガシャットをレイレイに!』」

「OK!」

『ソルスピナーギアプラネッツ!♪~』

「『ギア3いきますです!』」

片手でレイレイのドライバーにコラボスから手に入れたガシャットを差し飛び出る。

その後すぐにレイレイが自身でドライバーを操作する。

『ガシャット!レベルアップ!神速!超速!激動!爆動!CWSカー!♪~アガッチャ!ソルギア、ソルギア、ソルギア!ソルスピナーギアプラネッツ~!♪~』

いくつもの歯車で構成されたゲーマが召喚されて人型になったブーステッドに被さりLVUPを果たし、ブーステッドLV3レーシングギアスピンゲーマーとなった。

「ジオはレイレイが!

シンはあのバグスターをお願いしますなのです!」

「分かった!」

レイレイはジオに向かっていった。

「ボクの相手が君に務まるかな?」

「やってやろうじゃねえの!」

『アガッチャ!ヴァルジオスフロウ!♪~』

俺もLV3にUPしバグスターへと突撃する。

「くうっ!?…ぐぬう!?…」

俺はもう負けたりしない!…

呪いを流し込み強化したアームで攻撃を仕掛ける。

だが奴は触手を変化させた剣で防ぐ。

「へえ!…あのディスカっていったライダーよりも余程楽しいゲームが望めそうだね!」

「!?お前が龍哉を!…」

龍哉の傷の原因が奴だと知った俺は更に呪いを解放、力を強めて仕掛けていく。

が…

「えい!」

「何ッ!?…」

全力の呪い攻撃を奴はいとも簡単に防いでみせたのだ。

「…ちょっと不味いかもしれないからボクの全力を見せてあげよう!【トトトトールハンマーブレイク】!」

間髪見せずに奴は雷を呼び起こし触手剣に纏わせ全力の斬撃を繰り出してくる。

「不味ッ!?…ならば此方も!」

『ガシャット!キメワザ!VALZIOS!CRITICALFINISH!』

「【カオスオブルナカースフラグメントヴァニッシュブレイカー】!」

ガシャコンフラッグに装填しキメワザを繰り出す。

「そおおい!」

「へえ!…」

技が衝突し合い衝撃を発する。

しばらくしてようやく煙が晴れていく。

「いない!?…見逃してもらったってのか?…」

だが手応えは感じず奴はいつの間にか姿を消していた。

奴の正体には少なくともLV3の力だけでは太刀打ち出来ないと心当たりはあるが…。

 

Sideレイレイ

「いきますなのですよ!やあ!」

『ガシャコンブレイダー!』

「…ウザイよ!…」

レイレイはジオに立ち向かいます。

ソルスピナーギアプラネッツは太陽の力を持つ機械仕掛けのロボットの謎を解き明かしながら戦うゲームなのです。

奴の車輪とレイレイのアーマー各部から射出したソルギアスピナーがぶつかり合い火花を散らす。

「そこなのです!」

『バッ・キーン!』

レイレイはBボタンでガシャコンブレイダーを分離し、Aボタンを連打、双剣モードにし斬りかかる。

奴も対応してきますが車輪の制御が疎かになりレイレイのギアに叩き落とされる。

「貴方の車輪のパワーではレイレイのギアには勝てないのです!

おとなしく投降して下さいなのです!」

「…」

それでも尚諦めの悪いジオはガシャットへと手を伸ばす。

そうはさせまいとレイレイはギアを飛ばしますが叩き落とした車輪が再び浮かび上がり防御される。

『ガシャット!キメワザ!SANRINSPOTY!CRITICALSTRIKE!』

「仕方無いのですよ!…」

『ブッ・キーン!』

『ガシャット!キメワザ!SOLSPIN!CRITICALFINISH!』

レイレイも負けじとガシャコンブレイダーを再連結しガシャットを差し込んでキメワザを繰り出す。

「【ソルスピンギアブレイズクラッシュ】!」

「!…」

太陽ENを纏った斬撃がジオの車輪を破壊し、防御を打ち破って奴へと直撃させた。

だが…

「!?また逃げられてしまったなのです…」

又もや奴は爆煙に紛れ撤退していた。

『キメワザ!GIRIGIRI!CRITICALFINISH!』

「何ッ!?お前は!…」

「へへ…」

「!?」

ゲンムを倒したと思ったキリヤ達だったが正体が何故か違う人物だった事に困惑していた。

「貴利矢さん又貴方は僕達に嘘をついたんですか!?」

「…」

「そんな筈無いのです!

きっと攻撃を喰らった瞬間にアイツが待機してたと思うのですよ!」

「「…」」

「新たに現れたバグスターの事もあるのです。

もう一度体勢を立て直す必要性がありますなのですよ」

「そうだな…」

又エムとキリヤが喧嘩別れしそうだったがレイレイの説得でなんとか治まる。

五分五分とは言い難い戦果だったシンは何処か遠い目をしていた。

 

 




次回、「…」
又も急襲するジオ。
「テメエ等のガシャットを頂いて俺は必ず奴を!…」
『ジェットコンバット!』
新たな力を手に大我は己の因縁と向き合う決意をするが…。
そして…
「我は従兄上達の力になりたい…だから!」
砂那璃は秦へそして仲間達への想いを胸にジオ達に立ち向かう。
『ゴッズソングスラプソディア!』
「さあ、第参戦術だ!」
「皆の者!我の神の歌声を聴けえーい!」
「ドクター達よ、FlySingHigh!!」



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EPⅩⅢ「ドクター達よ、FlySingHigh!!」

遊戯王サキブレ1BOX+六パック買ったけど0拮抗、0ラグナロク、1エグゼキューター、1スィートデビルという散々な結果だったよクロトオォー!
バンパーは明らかにスーじゃないよアレは…レア度間違えてるだろおおコナミィー!
三枚も無駄に高レアリティで出やがってえ…
「ええい!私の名をメタネタに使うんじゃない!というか私の神の恵みはどうしたああーー?!!」
え?買える訳無いじゃん・w・
「チクショー!」
「黎斗がどこぞのギャグ漫画みたいな顔になってる…」
「新壇 黎斗だああー!」
「ああ…いせスマxエグゼイド能力やりたいな!…」
「作者逃避しないで」
あ、やるかもしれませんw





Side秦

「テメエ等のガシャットを頂くぞ!」

「花家大我!…」

俺達は大我と睨み合いを効かせていた。

「ン?…レーザーとブーステッド、それにラックやあの中二病女のフォルナはどうした?」

「砂那璃は今の時間帯は大学だ。

レイレイと貴利矢さんは二人で何処かに行っている。

礫さんについてはバグスター追っているからかな」

恐らく今頃レイレイ達はジオとゲンムの足取りを追っている最中であろう。

金沢については恐らく追っているバグスターがいると聞いていたからそれでいないのだろう。

「そういう事か…だがやる事は変わらん」

『ジェットコンバット!♪~』

「そのガシャットは!…」

「第参戦術!」

『レベルアップ!ババンバン!バンババン!バンバンシューティング!♪~アガッチャ!ジェット、ジェットインザスカイ!ジェット、ジェット!ジェットコンバーット!♪~』

LVUPしLV3コンバットシューティングゲーマーとなったスナイプは上空から砲撃を仕掛けてくる。

「いい!?…常時滑空のゲームウゥ!?」

「俺に任せな!」 『ノッビール!』

「俺がやる!」『コッチーン!』

唯一対抗出来うるであろうレクシォンが先手に出る。

何故かブレイブも。

だが…

「貴様等ならそう来るだろうとは思っていたぞレクシォン、ブレイブ!」

「なっ!?…しまった!ぐわああー!?…」

「があああー!?…」

「「坂堂さん/飛彩!?」」

スナイプに動きを予想されてしまい反射する間もなく集中砲火の直撃を受けてしまい、レクシォンとブレイブは変身が強制解除されてしまいガシャットを奪われてしまう。

「さあ、次はどいつだ?!」

「なら俺達でやるぞ!龍哉は滑空能力の有るモンスターの召喚を!」

「OK!」

「分かったよ!僕は深緑妖精王を召喚!」

ディスカに召喚してもらったモンスターに飛び乗った俺とエグゼイドはそれぞれアームを構えた。

「フン!その誘い乗ってやる!」

『ガシャット!キメワザ!JET!CRITICALSTRIKE!』

あちらも此方の狙い通りにキメワザに入ろうとしていた。

『キメワザ!GEKITOTU!CRITICALSTRIKE!』

『キメワザ!VALZIOS!CRITICALSTRIKE!』

「「はあああああー!!」」

俺達のダブルロケットパンチとスナイプの最大ENの砲撃がぶつかり合う。

「経験の差というものを見せてやる!」

「何ッ!?…」

「うわああー!?…」

「永夢!…があああー!?…」

僅かながらに此方がパワー負けしてしまい砲撃を浴びせられてしまいそうになったエグゼイドをなんとか庇い俺は変身強制解除されてしまいヴァルジオスフロウのガシャットを奪われてしまった。

同時にディスカのモンスターも破壊されてしまった。

「秦君!?…」

「かっは!?…」

エグゼイドに抱えられなんとか立てたものの俺は気を失ってしまった。

「チッ!…まあ良い、後はエグゼイドとディスカ、テメエ等だけだ」

「くっ!?…」

ば、万事休す…。

 

その頃、Side砂那璃

「み、見当たらぬ…」

我は一人ガシャットを探し求め街を彷徨っていた。

あのライダー、ジオや新たに現れたバグスターに従兄上達が頑張って対抗しているのを見て我も更に天命を果たさねばと思ったからだ。

だがそればかりを考えていたせいか大学での授業はほとんど身に入らなかった…。

「えっと…」

「今の我に構わないで!…」

「さ、砂那璃ちゃん!?…」

「あ!?…」

このままでは我だけ従兄上の足を引っ張り続けるだけになってしまうとイライラしていたせいか我の事を理解してくれていた学友達にも冷たく当たってしまった。

結局、彼女達に謝罪出来ずに放課後すぐに飛び出したらこの様だ。

「…」

ガシャットはコラボス所か対応するバグスターの姿さえも影も形も全く見当たらない。

「我は一体どうすれば良いのだ?…」

あまりもの虚しさを感じ我は頭を抱えるしかなかった。

そこに

「よっと!久し振りの日本だー~!ミルク美味っー!」

「む?…」

ふと目に入り立ち寄ったカフェに新たに客が来る。

妙に不思議な感じがした女の子だ。

「あ、真に美味であるな!」

我もミルクを口にし思わず叫ぶ。

「そうそう!このカフェ僕のオススメだから立ち寄ったんだ…ってアレ?君ってCR所属の子?」

「我…わ、私の表の世界ではそうだ…です…名を砂那璃、まだ見習いの身であるが…ってお主が何故その事を知っておる?!」

「あはは面白い後輩ちゃんだなー。

僕は藤堂 流華っていうんだ。

さすらいの医者をやっている。

又の名を仮面ライダードラバーン!」

彼女、ルカルカは勢い良く懐から取り出したガシャットを掲げ名乗りを上げた。

ってム?…あ、アレは!?

「そ、そのガシャット…」

「ン?…ああコレ?…先日こっちに帰ってきた直後に偶然コラボスと遭遇してね…僕の得意とするジャンルじゃないからどうしようかなと思っていた所だけど…」

正に我が探し求めていたものを彼女が持っていたのだ。

通りで…見つからぬ訳だ。

「是非共わ、私に譲って欲しいのだ!」

我は目をキラキラさせてそう願い出る。

「うーん…」

彼女は少し思案する。

「良いよ、でもその前に一つ聞きたいね。

君にとってこのガシャットだけではなく仮面ライダーの力をどのようなものだい?」

「えっと…この力は患者さんを救う為の…」

「本当にそうかい?…それだけじゃない筈だよ?」

「…」

彼女にそう言われはっとなった我。

「私は…あの様な事故を起こしてしまっても尚前を向く従兄上の、そして患者さん達の支えになりたい!」

「うん!問いかけの答えとして上出来だよ!

ほらどうぞ!」

私の想いを聞いて彼女は満足しガシャットを譲ってくれた。

受け取った直後、波動を感じた我は駆け出していた。

「それにしてもあの灰馬先生でさえ予想出来ていなかった医療事故ね…」

 

Side流華

砂那璃がカフェを後にした後、流華は一人砂那璃が語っていたまだ会わぬ従兄の起こしてしまった事件に何処か疑問を感じてながら彼女も店を後にする。

「一体君は何者なんだい?…」

「…」

その直後、彼女、いや彼の背後にはいつの間にかジオが姿を現していた。

「だんまりかい…こっちはそんなに君の事を詮索する気は無いけどそれでも僕の邪魔をしようというなら容赦は出来ないよ?」

「…」

ジオは無言のまま立ち去っていく。

「どうやら彼は気が付いた様だね…僕の力を…」

 

Side秦

「くっ!?…」

「もう一度変身しろ それで全ての片が付く」

「…」

「大我さん、貴方という人は!…」

「待て!研修医、貴宮秦!奴の挑発に乗るのはノーサンキューというものだ!…」

「五月蠅えなこれだからおぼっちゃんは…」

「乗ってやろうじゃねえの…大変身!」

飛彩に止められる。がだからといってこのままではどうにも出来ないので俺は再変身した。

しかし…

「ぐうっ!?…」

先程のダメージの蓄積で思い通りに動けずにいた。

『ステージセレクト!』

「ムッ!?…」

突然またステージが変更される。

一体誰が?…

「遅くなってしまい申し訳無い従兄上!」

「砂那璃!?…」

突如現れたのは変身した砂那璃だった。

 

Side砂那璃

「タイガー!お主の好きにはさせぬ!」

「フォルナか…まあ今更来た所で俺に奪われるだけのガシャットが増えただけの事!」

「負けぬ!従兄上も患者さんも我が一つの支えとなるのだから!」

我はスナイプに仕掛ける。

同時にスナイプも上空からの砲撃を撃ち放ってくる。

「今の我ならこの程度の弾幕など!

【天光光輪靴】!」

「何ッ!?…が!?…」

回避し続け奴の隙を突き我は跳躍し思い切り蹴り付ける。

なんとか防御が間に合ったのかスナイプは滑空体勢を保っていた。

なら!我はルカルカから譲り受けた新たなガシャットを取り出す。

「何だ!?そのガシャットは!?…」

「これこそ我が新たに受けし使命の力よ…括目するが良い~!天使力3!」

『ゴッズソングスラプソディア!♪~』

『ガシャット!レベルアップ!天命、天輪、天使の力!Ok,Ready?!プリズムエンジェル!♪~アガッチャ!メ・メ・メロディー!ゴ・ゴ・ゴッドシング!ゴッズソングスラプソディア!♪~』

「ゆくぞ!」

ゴッズソングスラプソディア、女神を宿した少女が神が創造せし歌を奏でその力で世界を蝕もうと企む悪と戦うボイス反応型シュミレーションリズムゲームである。

「すぅー!…はああー!♪~」

「うおっと!?…」

深呼吸し思い切り歌声を紡ぐとその歌は音波となりスナイプに向かっていた。

「甘いのである!はああー!!♪~」

「何ッ!?…ぐわっ!?…」

間一発という所で回避されるが我は間髪入れずに続け様に歌声の音波を今度はLV3の力でようやく機能する様になった背の翼も振るわせて飛ばし見事に直撃させた。

「今よ!」

我は翼をはためかせ空高く飛翔した。

「何ッ!?俺と同じ様に飛んだだと!?」

「「…」」

我が飛翔した事にスナイプも地上で見伏していた従兄上達も驚いていた。

体勢をようやく崩したスナイプの隙を突き我は技を発動させる。

『ガシャット!キメワザ!GODSSONGS!CRITICALSTRIKE!』

「【天神創命唱】!はああー!!!♪~」

「ぐわああー!?…」

必殺の歌唱技を繰り出しスナイプを墜落させた。

かろうじてエンジンが生きていたスナイプはなんとか踏ん張ろうと試みていたがダメージを超過し変身が解除されていた。

それに伴い彼に奪われてしまっていたガシャットも戻ってきた。

「ぐっ!?…今回はここまでにしておいてやる!今度こそはテメエ等のガシャットは頂くぞ…」

タイガーはそんな捨て台詞を吐きながら体を引きずって立ち去っていった。

 

その頃、Sideレイレイ

レイレイはキリヤと一緒にゲンムの正体である壇黎斗の下へと訪れていた。

あの時自分の正体を誤魔化した理由とシン達への疑問を解消する為だ。

「社長さんよぉ、アンタの伏兵のおかげで自分はまた嘘吐き呼ばわりされてしまう所だったんだぜ?」

「フン!普段の行いがそう災いさせただけだろう…それよりもその様子だと君達も宝生永夢と貴宮秦、この二人の抱えている体の秘密について既に気が付いてるのだろう?」

「ああ、あくまで自分の予想でしかないけどな…といってもお前さんの方はタダで教える気は無いだろう?」

「無論だ。こんなにも私のゲームクリエイターとしての本能を湧き上がらせてくれる存在であるあの二人の秘密を易々と君達に教える訳にはいかないな!」

彼の返答は予想していた通り…

「なら、此方も実力行使をもって話してもらうまでなのですよ!」

「ああ!」

「フン!君達にこの私を倒せるかな?」

レイレイ達は変身しゲンムへと向かっていた。

「ふむ…ゲンムは予想通り幻夢の社長さんか…これだから人間観察というものはやめられないね!」

その片隅でもう一人の赤黒のマントを翻したライダーが見ていた。

 

 




次回、「ゲーム病で来院してきた患者さんの様子がどうも可笑しい?…」
来院してきたのはゲーム病患者と偽りCRを乗っ取ろうと画策したグラファイトとトールプラントバグスターだった。
「お前達は!…絶対に許さないぞ!」
変身し応戦するラヴァード達だが二体のバグスターの連携の前に劣勢を強いられる。
『ギャオオー!』
『…』
「あ!アレは!…」
そんなラヴァード達の前に突如現れたゲーマだったが…
『ドラゴナイトハンターZ!』
『セブンスナイツジ・ハードP!』
「いけない!そのゲームは!…」
「早く名人達を止めろ!」
「「ぐっ!?…グウゥゥ!!…」」
そのガシャットを使ったエグゼイドとラヴァードは力を制御出来ずに暴走してしまうが…。
「Dragon&SevenKnigtを使いこなせ!! 前編」




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EPⅩⅣ「Dragon&Seven Knghitを使いこなせ!! 前編」

ブレソに今更ながらハマって更新大遅延…魔力供給(意味深}がいけないんだあああー~!///~テヘペロ・w・




「な、何!?…」

「孫娘に手出しはさせんぞ!うぐっ!?……」

「お父さん!?…うっ!?……」

「精々我々の役に立ってもらおう」

 

 

Side秦

「かあ~!とんだ邪魔が入っちまったぜ…」

「どうしたんですか?」

「いえ、幻夢の社長さんに先日の件で抗議しに行っていたのですよ。

でも…」

レイレイと貴利矢さんが何故か物凄く疲れた様子だったので気になり聞いてみた。

「自分とレイレイで壇黎斗を追い詰めていたんだがな…レイレイがまた別のライダーに邪魔されてな…」

「別のライダー?ジオじゃないんですか?」

「ああ、どうもあの野郎はゲンムと同じ様に変声してやがったようだ」

「おかげで社長さんの真意が聞けなかったのですよ…そのライダーは「人間ではない君に今の所は興味は無い」と言われて…」

「んン??…」

そのフレーズどっかで聞いた事があるような…。

「急患二名入ります!」

そんな気がしていた所に患者が運び込まれた。

「日向先生!?」

「え!?まさか患者さんは恭太郎さん!?」

永夢が患者さんを見て叫ぶ。

俺もその名を聞いて驚く。

俺の過去の事故で鏡先生だけではなく彼の口添えもあったから良く覚えていた。

「衛生省のお偉いがゲーム病に感染してしまうとはな…」

いつの間にか大我も来ていた。

「ああ…永夢君に貴宮君、それに桐素氏の娘さんか。

だが私の事よりも娘を!…うぐっ!?…」

「うう!?…」

「そんな!紅音ちゃんまで!?…」

恭太郎さんの娘さんである日向 紅音ちゃんも運ばれてきていた事に驚いた俺と砂那璃。

「え?…砂那璃ちゃんに秦お兄さん、それと永夢さん?…あぐっ!?…」

「あまり喋らないで!病が悪化してしまいかねぬ!…」

「落ち着いて!」

「大丈夫だ…俺達CRのドクターが絶対に紅音ちゃんも恭太郎さんも救ってみせる!」

俺と砂那璃、それと永夢が居る事に気が付いた紅音ちゃんは起き上がろうとするが体に小さなノイズが走り苦しみ出す。

今はまだ初期段階だがじきに発症してしまうだろう。

俺達は彼女をどうにか落ち着かせる。

「なら先手を仕掛けるまでだ!」

「はい!」

『ステージセレクト!』

即座に変身、ステージを変更し構える。

「アレは?!…」

『ギャオォー!』

『…』

ステージ変更後すぐに二対のゲーマが現れた。

「最大四人プレイで巨大竜を狩猟するゲームのドラゴナイトハンターZのドラゴンか!」

「それにあの剣やいくつもの武器を突き刺した台座の様なのはセブンスナイツ・ジハードPの奴か?!」

声高く咆哮を上げる巨大竜といくつもの武器が刺さった台座の様な物体を見て俺達は予想した。

セブンスナイツ・ジハードPは伝説の武具を扱い侵略者を討伐するゲームだ。

だがブランクのガシャットは手元にある筈も無く見ている事しか出来ない。

「おい…いるんだろ?バグスター!」

「バレていたようだね…物凄く嫌な感じはしていたけど…どうやら繊細一隅のチャンスでもある様だよ!

『培養』!」

「それはっ!?」

ステージの脇からトールプラントとグラファイトが現れる。

その上プロトガシャットを取り出し体に直接突き差してバグスター体となる彼等。

「その様だな。覚悟しろライダー共!」

「グラファイトォ!小姫の敵!」

「待つんだ飛彩!」

「うおおおー!」

「フン!その程度の力など今の俺達には通じんぞ!」

「何ッ!?ぐわああー!?…」

グラファイトを視界に入れた瞬間飛彩は無造作に突っ込もうとし竜哉が止めようとするがそのままいってしまい見事に返り討ちにされてしまう。

「飛彩!…」

「皆さん、此処は一旦撤退しましょう!」

「分かってる!」

永夢の提案に乗り即座に離脱する。

流石にプロトガシャットで直接強化された奴等を今の状態で相手にする程の力量が測れない訳ではない。

それ以前にあの突然現れたゲーマを確保せねば…だがどうする?

だって奴は…

「やあ!」

そう思っていた矢先奴が現れる。

「壇黎斗!アンタ何のつもりで!…」

「待て貴宮秦!…それで何の用だ?」

俺は彼につっかかろうとするも飛彩に止められてしまい渋々引き下がる。

「何、君達がゲーマと遭遇したと聞いてね。

データ不足で未完成だったLV5のハーフブランクガシャットを渡しに来てやったのだが…いらぬ御節介だったかな?」

「ほう?…いらないのなら全部俺が貰うぜ?」

「…」

いつの間にか来ていた大我が壇黎斗の取り出したガシャットについて隙あらばと狙っている。

「まあ待ちたまえ。

永夢君や貴宮君は知っていると思うがこの二つのガシャットのゲーム「ドラゴナイトハンターZ」は最大四人マルチプレイ推奨、そしてこの「セブンスナイツジ・ハードP」は最大七人マルチプレイが推奨なんだ。

だからな…」

「エグゼイド達と協力プレイで臨んで欲しいってか?

断る!そのガシャットは…」

「大我さんには任せておけません。

なら僕がソロプレイで臨んでみせます!」

「チッ!…」

「…」

大我が壇黎斗からガシャットを受け取ろうとするよりも早く永夢が半ば強引に受け取った後出て行った。

「待て研修医!」

その後を追おうと飛彩も出ていく。

「ええっと…」

「あ~…悪いけど自分は永夢の方にいかせて貰うわ。

なんだか凄く嫌ーな予感がするんだよねえ…」

そう言って貴利矢さんは出ていった。

「ええっと…プレイ人数足りてるっけ?」

「「あ…」」

飛彩と貴利夜さんがドラゴナイトハンターを使うとして、大我の野郎はどちらも狙ってきているので人数にカウント出来ず話にならないしな…此処に居るのは俺、龍哉、砂那璃、礫さん「ウチは協力している暇はないんや」「え?…」、坂堂さん、レイレイの五人。

礫さん、まだ俺達の事を信用していないのか…。

「って事は後二人足りないって事になるのか…」

「あ!?…」

「どうした砂那璃?」

「一人我に心当たりがありけり!」

「何!?…もう一人ライダーがいるのか!」

「あ、でも居場所が分からぬ…」

「はあ…」

「で、でも一つの場所だけ心当たりはついているのだ!」

「ならその人に頼んでみてきてくれ」

「分かった!」

かくして話は決まったのだが…。

「!…」

「僕の究極の体の糧となるんだ!」

解散した直後に俺一人で買物をしている途中に奴がまた強襲を仕掛けてきたのだ。

「チイッ!?…なんだってこんな時に…!…」

俺は社長から受け取っていたセブンスナイツ・ジハードのガシャットを起動しかける。

だがちょっと待てと思案する。

このガシャットは最大七人プレイを推奨する程のゲームだ。

もしソロプレイでオペを行おうものならどんなリスクがあるのかが分からないのだが…。

「…」

『…』

俺の思惑を読んでいたのかは分からないがゲーマも上空に現れていた。

「…俺に力を借してくれ!」

ゲーマが吸い込まれ使用可能になったガシャットを早速起動し装填する。

『セブンスナイツジ・ハードP!♪~』

「大変身!チャート5!」

『レベルアップ!ラブアクション!ラブピース!ドッキトッキラブメモリーズⅡ!♪~アガッチャ!セ・セ・セブンスナ・ナ・ナ・ナーイト!セブン、セブン!セブンスナイツ・ジハードP!♪~』

「『アあ…』」

「ン?…」

!?LV5ギャルフルナイツゲーマーとなった俺の頭の中に何やら声が聞こえた気がしたが…

「何をボサッとしているのかな?!」

「うおっ!?危ねえっ!…とあ!」

「クッ!?…」

隙を突いて仕掛けてきたトールプラントの攻撃を慌てて回避し反撃する。

だがその直後に異変が起きたのだ。

「グッ!?…なん!?…があああー!?…」

俺は突然の激しい頭痛に襲われ意識が遠のいていく。

その最中又こんな声が聞こえた気がした。

「『ア…アナタニワレラヲニナウシカクハマダモチエテイナイ!…』」

「し、資格?…そうだったな……」

いくら名のある伝説の武具といえど侵略者来襲以前は人を殺した数は計り知れない…そんな武器が心と魂を持った事で選定にふさわしくないとされればその強力無比な呪いの力により支配されてしまいかねない討伐ゲームだ。

だからこそのマルチプレイ推奨なのだが…。

それも一人で一気に七種ものの武具を扱おうとすればリスクは計り知れない。

「が…ガアアァァー!!」

そして遂には俺の意識が暗転し、唸り声だけが響き渡る。

ガシャットの力を扱い切れずに暴走してしまったのだ。

「どうやら暴走した様だね…なら恐れる事は無いかな!」

「…」

トールプラントは恐れる事は無いと再び突撃してくる。

だが

「グッ!…ガアアアアァァー!!」

暴走し闘争本能に支配された俺は奴の猛攻を凌いでみせていた。

「クッ!…やるなあ…でもコレなら!【トトトトールハンマーブレイク】!」

「グルッ!…アアァァー!」

奴の電撃触手剣が迫る。

だが俺は武具の一つである背の二対の神槍「オルタナティヴロンギヌス」を両手に構え勢い良く投擲した。

「何だって!?…くうっ!?…」

トールプラントは驚愕し防御するがオルタナティヴロンギヌスに容易く突破され奴の両肩を貫いた。

「クッ!?…いくら暴走しているとはいえどやはり聖武具の力は侮れないか…此処は退かせて貰うよ!」

トールプラントは流石にこのまま続けるのは不味いと判断したのか撤退していった。

だが目の前の獲物を失った俺の次の標的となったのは…

『アガッチャ!ド・ド・ドラゴナ・ナ・ナーイト!ドラ・ドラ!ドラゴナイトハンターZ!』

「「ウガアア嗚呼ーーッ!!」」

偶然付近でグラファイトと戦い、ソロプレイでLV5フルアクションハンターゲーマーとなり俺と同じ様に暴走を引き起こし見境無く暴れ出していたエグゼイドだった。

 

 




次回、「早く名人達を止めろ!」
嫌な予感を感じ永夢を追っていた貴利矢達が見た光景はガシャットの力を制御出来ずに暴走し文字通りの死合をするエグゼイドとラヴァードの姿だった。
「は!?…」 「俺は…」
仲間達の協力によりなんとか危機を脱する事が出来た秦達。
「彼女達を理解しないとな…」
果たしてラヴァード達は名のある名武具の魂と相互理解を得、認められる事が出来るのだろうか?
「Dragon&Seven Knghitを使いこなせ!! 後編」



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