それは、いつものようにピアノの練習をしてた時だった。
「♪~~♪~♪~~♪♪~~」
「わぁ、恵痲ちゃんすごい!いつの間にかアイネ・クライネ・ナハトムジークなんて弾けるようになったの?!すごいね!」
「それほどでもないよ。私なんて、まだまだ。もっと上手な人いっぱいいるよ?」
「いやいや恵痲ちゃん、そんなことないよ。しかも首席入学でしょ?恵痲ちゃんより上手な人見たことも聞いたこともないよ!流石未来のピアニスト!頑張れ!」
「(あまり、首席入学のことは言われたくないんだけどなぁ…)うん。応援ありがと。これからももっと頑張って練習して、ピアニストになって、世界中の人を幸せにしたいんだ!」
「へぇー頑張って!」
「うん!頑張るよ!ふーそろそろ練習に戻るかなぁ…」
そして、いつも通り練習を再開しようとしたその時、突然手に激痛が走った。
「?!っ い、痛っ な、何これ、何で、何で……?!」
「え、ちょ、どうしたの?!せ、センセー き、救急車?!え?と、とにかく先生ー?!」
隣で○○ちゃんが必死で先生を読んでくれてるのをボーと見ながら、私の意識は深く沈んでいった…。
気がつくと、病院で寝ていた。隣では、お母さんが、泣いていた。
「・・・?お母さん?」
「お、目を覚ましたか、そしていきなりだが、君に話がある。心の準備はいいかい?」
「え、はい。話って何ですか…?」
「もう、君の手は、一生ピアノを弾くことが出来なくなってしまったんだ。日常生活には支障はないんだが、手の筋が切れてしまってね、もう、細かい手の作業とかはできない。」
「え…そ、そんな」
目の前が真っ暗になった。
そこから私は、何があったかは覚えてない。気がついたら、片手に家の鍵を握った状態で、歩いてた。
もう一生ピアノが弾けない
その言葉が脳内をぐるぐるぐるぐる回っていた。
私は、これから何をすればいいのだろう。
ふと空を見上げてみると、天にまっすぐと伸びた大きな木が見えた。
・・・あれ?何故木が?ここは確かなんもない道だったのに…何で今、森にいるの?!え?迷子?高校生になっても迷子?右も左も前も後も木、木、木。
「えー…。何やってんだよ私…」
仕方ないので、引き返そうとしたとき
ズル
「ファ?!」
足を踏み外してしまい、目の前が真っ暗になった…
ドザ
「いてててて、もう、何であんなところに穴が…あっ……たってえ?ここ、どこ?」
気がつくと、そこは辺り一面の花畑
「うわぁ…綺麗そしていい香りがす…じゃなくて、ここどこ?!割と本気で、ここどこーーーーー?!」
???「あなた…ここで何やってるのよ?」
「え」
ここまで読んでいだたき、ありがとうございます!
あ、どうも絶賛受験生中のニケルです。
(書くことがない)
次回も読んでくれると嬉しいです!なるべく週一投稿頑張ります。
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二話
何で迷子になったんだろう
???「ここで何やってるの?」
・・・。誰だろうこの綺麗なお姉さん
心なしか、物凄く殺意を向けられている気がする
「あ、あの…お花、踏んじゃってごめんなさいっ!色々あって、気づいたらここにいて、そしてお花、踏んじゃいました。本当にごめんなさいっ」
「・・・私、花について何か言ったっけ…?」
「え、だって何か怒ってそうだったので、怒る理由があったとしたら、お花を踏み潰してしまったことかなぁ…と思ったので」
とりあえず、弁解を試みた
「ふーん…でも、私の大切な花を傷つけた報いは受けてもらうわよ」
「え、ちょ、ここで?!花畑ですよ?いいんですか?!」
ヤバイヤバイヤバイ
絶対あの人怖い人だよ 殴るの?蹴るの?
「フラワーシューティング」
「え、ちょ、いやあああああああああ?!死ぬっこれ死ぬよおおおおおおおお 」
私は咄嗟にとういうか反射的に身を屈め手で、その攻撃的な何かを塞ごうとした。
シャラン♪
あぁ、天使が迎えに来たのかこの音は…
「って・・・あれ?死んでない」
てか、何か目の前に薄い青っぽいバリア?がある
「っ!な、私の攻撃を防いだ?!貴女、まさか能力持ちの人間なの?!」
「え、えーと…能力って何ですか?」
「・・・そこからなのね。いいわ、私の家へ一旦移動しましょう。お茶とお菓子出すわ」
「え、あ、ありがとうございます!」
こうして、私は綺麗なお姉さんの家に行くことになった。
「そろそろ本題に入ってもいいかしら?」
「あ、はい大丈夫です。モグモグ」
このお菓子美味しいなぁー
「貴女…人間?」
「人間以外に何かあるんですか?!てか何で私、生きてるんですか?」
「はぁ・・・、何もわかってないのね。ここが何処だかはわかる?」
「わからないです。」
「・・・。はぁ、一から説明するわね。ここは、幻想郷。日本の山奥で結界で覆われた世界よ。主に忘れられた物とか、あとたまに人間が迷いこんだりするわ。ちなみに帰れる方法は二つ。一つは、とある妖怪の能力で帰ること。滅多にないけど。二つは、とある神社にいる貧乏巫女に幻想郷を覆っている結界から、出させて貰うこと。でも、貴女は、二つ目の方法は無理ね。能力があるっぽいし」
「成る程…ん?妖怪?妖怪って本当にいるんですか?」
「えぇ、いるわよ。ここにも」
「へぇーー…え?お姉さん、妖怪なの?!」
「あ、まだ自己紹介してなかったわね。風見幽香、妖怪よ。花を操る程度の能力よ。」
「み、未羽恵痲です。あ、あの能力って何ですか?」
「能力とはね、ここの世界の住民のほとんどが持っているいわゆる自分だけの魔法よ。私は花を操る程度の能力で、言葉通り花を操るのよ。貴女は…きっと、音を操る程度の能力ね。早急、無意識だったけど、音の壁を作り出していたしね。才能がありそうだわ。」
「音を操る程度の能力…?じゃあ、音の壁を作ったり、音での攻撃をしたり、演奏とか出来るんですか?」
「私もどんな能力かは知らないわ。だって自分の能力じゃないもの。・・・あ、あとスペルカードっていうのも説明しとくわね。」
「スペルカード?何かかっこいい…!」
「この幻想郷内で、揉め事や争いなどを解決するためにの、必要以上に力を出させないようにする為の決闘ルールよ。ルールは今度説明するわ。んで、はい。スペルカード」
「真っ白ですね。これがスペルカード?」
「本当は人間にここまで手を貸さないけど、貴女は強くなりそうだから、とりあえず五枚渡しとくわ。自分でどんな技にするか決めなさい。」
「ご、五枚も…」
自分だけの能力の必殺技か…
とりあえず、面白そうだということがわかった
「わかりました!頑張って作ってみます!」
※多少オリジナル設定入ってます
幽香ちゃんの口調が時々迷子に・・・ウヘェ
とりあえず、主人公に、もう一つ能力を追加する予定
てか、この後の展開が全く決まっていない
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三話
説明が長い
「んー スペルカードか…」
さっき、幽香さんに貰ったまだ真っ白いスペルカードを眺めながら、私は悩んでいた。とりあえず、外を見てきたら?とアトバイスを貰い、夕方までに戻って来なさいと言われ、地図を貰い、適当にブラブラしてた。
「えっと…ここが現在地?あれ?でも何か人がたくさんいるなぁ・・・。あれ?え?んー?」
迷った。完全に迷子になった。地図もあるのに迷子になった。
「・・・ここどこだよ。」
私は、誰か適当な人に話しかけようとしたそのとき、
???「あなた…見ない顔ね。妖怪?」
「妖怪じゃないです。ってか何で妖怪?!」
話しかけられた。頭にリボンをつけていて、巫女服?を着た女の人に
???「だって、ここら辺で初めて見る顔だし、しかも何やら能力を持ってそうな子だったから。あと、紫に何も聞いてないから新しい妖怪かな?て思ったからよ。妖怪だったら、退治するけどね。」
「は、はぁ・・・」
ん・・・?巫女服・・・巫女さん?確か幽香さんが何か言ってたような…
「あ、もしかしてとある神社の(貧乏)巫女さんですか?確か、外に通じる結界なんとかかんとかの…」
「・・・?!な、何でその事を知っているのよ。誰に聞いたの?」
「え、えと、幽香さん…風見幽香さんが、そういっ___」
「あの花妖怪か… んで、あなた、名前は?」
「未羽恵痲です・・・」
「私は、博麗霊夢。博麗神社の巫女よ。ちょっとこっちきて」
手招きをされた。とりあえず近づいた。
「あなた、能力___」
「音を操る程度の能力ですよね?」
「それもそうだけど、もう一つあるわね。」
「へぇーダブルで格好いい!て、え?」
「二つ持ちってあんまりいないのよね。あなたの能力は、音を操る程度の能力、そして、雷炎を操る程度の能力よ。」
「らいえん・・・?雷と炎のことですか?」
「さぁね。自分でやってみたらいいんじゃない?ちなみに私は、空を飛ぶ程度の能力よ。あとこれ、はいプレゼント。」
「あ、はいありがとうございます。」
手渡されたのは、五枚の真っ白なスペルカード。
只今の手持ちの白紙のスペルカードが十枚。
「どうせ花妖怪から、スペルカードのことを聞いてるんでしょ?だから渡しとくわ。んじゃ、じゃあね。妖怪に襲われるんじゃないわよ~」
霊夢さんは、空を飛んでどこかにいってしまった。
「こんなにスペルカードあってもな…。」
あれ?そういえば今何してたんだっけ?確か、迷子に・・・
「道、聞いてなかった。て、しかも日が暮れ始めてるし、どうしよう。」
どうせ地図を見ても、ここがどこかわからないし、さっきまでいた霊夢さんはいないし、周りに人もいなくなった。
「だ、誰かいませんかー?!」
シーン
「誰も、いない。うわしかも、日が暮れちゃつたよ。どうしよう暗いよ…ってあ!」
そういえば私は、雷炎を操る程度の能力があった。
「えと、どどどどうやって実行するのおおおおおおおおおお?!白き炎よ!指に灯れ!なーんてね」
ボッ
「え、ついたあああああああ!凄いぞ自分!」
指には、白い炎が灯っている。もしかして、念じれば自在に操れるのかな?じゃあ、試しにもう片方の手に青い炎を
ボッ
「おお!凄い綺麗!んじゃ、浮かせることも出来るのかな?おお!出来た!七色の炎とかも?わぁ!凄いー!」
一人で炎を操りながら、遊んでたその時、
グルルルルルル
獣の唸り声が聞こえた。
「っ!狼・・・?にしては、色が違う・・・。」
そこには、私の白い炎で灯されてる紫と青の毛皮の獣が三匹いた。
「まさか、霊夢さんが言ってた妖怪?!日が暮れてるし、しかも森の中だから妖怪が沢山いるのか」
どうしよう。大声で叫んで他の妖怪が来たらもうおしまいだ。だからといって、逃げきれる自信もない。例え逃げきれたとしても、きっと迷子になるだろう。
「っ戦うしかないのか・・・。」
まだ、能力は使いこなせる自信はない。だからといって逃げきる自信もない。一応白紙のスペルカードもあるから、その場で作って使うことが出来るかもしれない。
「上等よ…。勝つか負けるかどっちか、外の世界にもどうせ帰れない。やってやるわ!狼さん いや、妖怪!」
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四話
やってみないとわからん
「おおっと?!流石妖怪。魔法も使ってくるのか」
レーザービームみたいなものが、妖怪っぽい狼の額から私にめがけて放たれていく。当たったらきっとその場所が消滅するとか、そんなかんじの攻撃だろう。
「グルルルルルルルルル」
妖怪が噛みついてきた。
「っ!」
私はとっさに、音波の壁を作る。
「強度とかも調整できるのね。便利。炎雷天下!」
手から炎と雷のいり混じったボールを作り出し、それを妖怪に投げつけた。
「ガルルルルルル、ギャン?!」
クリーンヒット
当たった妖怪は、炎に包まれながら燃え尽きていった。その妖怪がいた場所には、もう何も残っていなかった。
「まずは一匹。でも、炎と雷を合わせると雷の威力があがらない・・・。別の技を作って試さないと・・・。」
残った二匹の妖怪が私をめがけて突進しながら、ビームを撃ってきた。グネグネとステップを踏み、私が撃つ炎と雷の小さなボールを避けながら。
「一度見た攻撃は通じないっと。ならば…音雷衝破っ!」
音の衝撃波を放ち、更に下から広範囲に雷の玉が出てくるという技だ。しかし、かわされた。
「な…かわされた?!」
音の衝撃波を周りにある木などを利用してかわし、さらに下からの攻撃を範囲外に跳び、更に先程より威力と性能が上がったビームを撃ってきた。
「賢い・・・。まさか、頭が良くて戦いで成長するタイプなの?てことは、さっきの攻撃なんかはもう不意打ちでもしない限りかわされるってこと…?」
妖怪は頭が良くて、自分達は人間より上の存在だと思っている。そして、本気なのだ。戦うには本気で戦う。
しかし、ここで私はひとつ疑問が浮かんだ。
「何で、上から攻撃してこないの…?もしかしてこの妖怪は飛べないの?」
平地で攻撃するより、空を飛んで上から攻撃する方が強いはずなのに。何で飛ばない。何で上から攻撃してこない。そして心なしか攻撃を避けるときに、額の宝石を庇ってる気がする。
「上からなら、あの宝石みたいなもの、壊せるかな?」
しかし、空を飛ぶことは簡単ではない。だって、私には翼もないし空を飛ぶ能力すらない。
「自分の能力をフル活用して飛ぶしか…ないわね」
まずは、足に音の衝撃を与える。そして音で背中から、翼を生やしてみた。そして、音を操り羽を動かしてみた。が、安定がしない。
「な、何とか…何とか飛べた…けど、全然狙いが定まらないっ…折角ここまで出来たのに…」
飛べたのだが、スピードが遅く安定しない。バランスの問題ではなかった。
「炎だったら…いや、炎はたいして効果ない。雷だと…お?」
試しに雷…電流を体にながして自分の身体能力を上げ、そして音の翼に雷を纏うと安定し、そして早く静かに飛べた。
「翼なしでもいけそうね…よし、これで地上にいる妖怪を狙い撃てば!」
地上で二匹の妖怪が敵を見失ってウロウロしていた。
「音弓矢っ!」
音で作った矢を精一杯引き、狙いを絞って敵の額にめがけて撃った。
パリン
「グァ?!」
撃たれた妖怪は動かなくなった。成功。
「やったぁ!残り一匹ね!」
「アオォォォォォォォォォォォォォォォン」
残った一匹が吠えた。というより叫びに聞こえた。助けを呼ぶような、長く、遠い、そして悲しみの声が
「なっ?!仲間を呼ぶつもり?!」
私はとっさに能力で吠え声の音を消した。
「仲間とか来たら、流石にヤバい…」
内心とても焦りながら、私は左手にある真っ白のスペルカードを無意識で握りしめていたのであった。
一方、その頃。妖怪の吠え声を聞いた人…いや、妖怪がいた。
「日が暮れても帰ってこないし、あんな遠吠え並の人間や幻想郷の住民にはしないわよ…。まさか、未羽…?!」
一人の妖怪が、遠吠えの先へ向かっていた。
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