死者の湖 (さくさく)
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出会いと別れ

はじめまして!
さくさくといいます!
ものすごく駄文です←
でもって、シリアスです。

設定(魔女の)は、診断メーカーよりお借りしました。


ディアは魔女だった。彼女の髪はアイスランドの氷の色。瞳は午前4時の空の色。死体の沈む湖で、彼らを愛でながら暮らしていた。彼女の魔法は自分だけのためにあった。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

【死者の湖】

 

この世は魔女の世界

一般の人より、魔女や魔法使いがたくさん住んでいる。

そんな街に、ひっそりとある【死者の湖】があった

そこには、戦いで息絶えたものや自殺者など

死者たちが住む湖と言っても過言ではない場所であった。

 

「此処は楽園よ。誰も居なイ。幸せな場所」

 

そこに住む一人の少女

名前はディア。この湖の番人とも言える魔女だ。

ディアは生まれた時からこの湖に住んでいて

もはや家とも言える場所だ。

父や母もこの湖に沈んでいる。

 

ある日のことだ

木々がささやいた

「誰か来るヨ。ディア、君の魔法でそいつを追い返しテ」

目を細め、少女は考えた

 

「大丈夫よ。安心しテ、確信はないけど悪い人じゃないみたい。自殺者かな....」

 

こんな場所、自殺者や放棄された遺体が来る所

何故此処に来たのだろう

 

そう考えていると一人の若い少年が森の中から

顔を出した。

灰色がかった髪に、エメラルドの瞳。

鳥達はその少年を見てクスクスと笑った

あんなおんぼろの服。みっともない。と

 

少年はどうじなかった

どうやら魔法使いではなく、一般の人だとこの時

少女は確信した。

魔法使いなら、この言葉がわかるはず

 

すると、少年は口を開いてこう言った。

「そこにいるのは、魔女だね」

 

少女...ディアは驚いた。

姿を隠したはず、なぜ見えたんだろう

 

「魔女だとよくわかったね。なんでわかったの?」

 

思わず木の上から降りて少年の近くへ歩いて行った

 

「あ、やっぱり魔女だ。なんか、キミの髪が見えてたよ。透き通った水色の髪。とても綺麗だね」

 

ふんわりと笑う少年を見てディアは言いました

 

「髪が見えてたんだ。そりゃわかるよネ。

私はディア。貴方の言うとおり、魔女であり此処の番人よ。」

 

「自己紹介してくれるなんて!僕はついてるなぁ。僕は、シャール。北の村出身でね、一般人さ

魔女に会いたくてこの森に入ったんだ。」

 

魔女に会いたい?透き通った髪が綺麗?

この人間は何を言ってるんだろう?

綺麗なわけない、寧ろ嫌がられる。死神と

魔女に会いたい?街にいっぱい居るじゃない。

 

そう思っているけど、聞いてはいけない気がした。

湖に立つ大木の上で鳥やリスがヒソヒソ話してる

 

少年は、大木を見上げている。

風が彼の銀色の髪を揺らし、輝いている

 

なんて、綺麗なんだろう。

 

人間には、抱いたことない感情を今抱いてしまった

少女ディアはこれが、死ぬ前に母が言っていた『恋』だという事に

人間の女性と恋に落ちた兄の顔を思い出した

今までに見せたことない笑顔だった。

 

ふと、そんなことを考えていると

 

「キミの事、もっと知りたいな。折角だから

友達になってほしいな!だって魔女の友達いないからさ」

 

ね?っと子供のような笑顔で少年は訪ねてきた

少女は考えることなく、「こちらこそ」と笑い

二人は友達となった。

日が浅くなり暗くなったら少年は村へと帰っていった。

 

あくる日もあくる日も、二人は毎日この湖の大木の下で話し合った。

雨の日は、大きな葉の下で料理を作り

雪の日は、湖のスケートリンクでワルツを踊りながらスケートを楽しんだ。

 

二人の仲は、どんどん縮まってきた。

それなのに.....

 

 

 

 

ある夜、シャールはディアにこう告げた

 

「これからもう二度と会えなくなるんだ...ごめんね。」

 

衝撃の告白に魔女ディアは思わず詰め寄った。

 

「なんで?なんで...!!!毎日一緒だったじゃなイ!シャールが居てくれたから、つまらない日常も楽しかったのになんで...?」

 

「僕だって、嫌だったさ。ディアには言ってなかったけど、実は持病があってさ、それが酷くなって...

その病気を治すために、もっと遠くの村に引っ越すことになったんだ。治るかわからないけど...

ごめんね。本当にごめん...」

 

泣くのをこらえてるかのように謝罪の言葉を

聞きながら、悪の心がこう呟いた

 

『なら、自分のものにしなよディア』

 

 

そうよ、そうすればいいじゃない

どうせ病気は治るかわからない

なら、少し位...

 

寿 命 を 早 め て も 

後 悔 は し な い で し ょ ?

 

だって、私のモノになったら

毎日シャールも私も楽しいだろうし、引っ越して

無駄なお金を使うことないでしょ?

 

ほら、二人にとっても親御さんにとっても

いい話じゃない。

 

ゆっくり、シャールの首に手をかける

 

「え?っ...ディア?...やめ..」

 

ごめんね、私の大好きな人

でも、喜んで!これからはずぅ〜っと

 

一 緒 ダ カ ラ

 

糸がぷつりと切れた人形のように

シャールは崩れ落ちた

その目には涙が浮かんでいる

 

「アハハッシャール。これで私のモノ

大好き、アイシテル....」

 

ギュッと抱きしめその湖の一角に

そっと、壊れ物を扱うように置く

 

とても満足そうな顔をしてこう言った

 

「また、コレクション(死体)が増えちゃった

でも今回は違うノ、欲しいモノが手に入ったから」

 

愛する人...シャールを撫でながら微笑む

撫でながら、小さく呪文を唱える

 

「これで、若さが保てるわ。ずっとこの姿、形、色のまま。なんて素敵なことなのっ!」

 

不気味な笑い声が森に響く

 

また一人、この街から住民が消えた




閲覧ありがとうございました!
怖かったでしょ?(((
次はシャール目線の小説を載せます!


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シャール目線

シャール目線で書かれています
今回もまた、暗いです
ご注意を


【死者の湖】

シャールsideで書かれているところもあります

 

プロローグ?

天気は晴れ、空には雲一つ無いいい天気

家族はみんな仕事に行ってる。僕は今日も一人

何も楽しくない。つまらない。

そんな日々を変えてくれた

 

友達とこれからも一緒にいれたらな〜...

 

そんな願いも叶わなかった少年の話

 

【プロフィール】

シャール(男)14歳程度

農家の一人息子。持病がある

気が利いて、心優しい性格。

 

 

この世は魔女と人間とで作られている

大半が魔女で、数少ない人間は

魔女と仲がいい者も、悪い者もいるらしい

ここは北の村

この村は、魔女によって支配されている

だから、魔女とは仲が良くなかった

 

けど、メリットもある

ひとつは魔女がこの街の経済を助けてくれること

デメリットは、人間が少しでも魔女に背いたら

刑がくだされること。

 

こんな街で過ごしている少年

名前はシャール。農家の一人息子

大事に育てられ、家族からとても愛されている少年だ。

動物たちと仲が良く、よく働く少年だ

しかし、この少年は持病があり、長く生きられない

母はその事に気が病んでしまった。

父親は何とかして治してもらうため、色んな街の医者と話をしたり、お金を稼ぐため

隣町で仕事をしたりしている。

 

だからこそ、僕はお母さんとお父さんの役に立ちたい。少しでも、負担を掛けたくない。

自分のために色んなことをやってもらっているのだ。ありがたい。

 

そう思いながら、今日も一人

畑や農場でせっせと働いている。

 

そんな平和な日々を送るある日

森に行って木苺を取ってくる。と母に告げ

森へと歩いて行った

 

しかし、

 

ここ...何処?

迷っちゃった....参った

 

こんな森の奥に来たことないよ

どうしよう...お母さんもお父さんも心配してるかも

けど、木苺探さないと...

 

心の中で焦りながらも、木苺を探した

 

あ、あった!!

良かった...これで帰れる

 

ほっと一息ついて、木苺を持ってきたバケットに詰める

すると、木がざわざわと急に音を立てた

気味が悪く、その場を経とうとすると

美しい湖と大木が目に入った。

 

ゆっくりと何かに招かれたように近づく。

 

こんな所に、湖なんてあるんだ

 

ひょこっと顔を出し、湖に近づく、

ふと大木を見上げると透き通った水色の髪が見えた

 

(透き通っている髪は魔女だと、お父さんが言ってたな)

 

その美しい髪を見て思った。

 

「そこにいるのは、魔女だね」

 

思わず声をかけてしまった。

 

どうしよう、敬語で話してなかったっ!!

け、刑罰がくだされちゃうっ...お母さんとお父さん

今まで育ててくれてありがとう。さよなら

 

「魔女だとよくわかったね。なんでわかったの?」

 

サラッと受け答えされたことに驚きつつ

刑罰が無いことに安堵した。

 

神様ありがとうございます

 

こっちに向かってくる魔女は美しく、綺麗な髪を持っていた。

シャールはニコッと笑い

 

「あ、やっぱり魔女だ。なんか、キミの髪が見えてたよ。透き通った水色の髪。とても綺麗だね」

 

本音を口に出した。

この魔女は、怖い魔女ではない。優しくて仲良くできそうだと心のそこから思った。

 

「髪が見えてたんだ。そりゃわかるよネ。

私はディア。貴方の言うとおり、魔女であり此処の番人よ。」

 

「自己紹介してくれるなんて!僕はついてるなぁ。僕は、シャール。北の村出身でね、一般人さ

魔女に会いたくてこの森に入ったんだ。」

 

思わず嘘をついてしまった

魔女になんか合うつもりはない

木苺を摘みに来ただけ。でも、積みに来ただけで

こんな綺麗な場所に迷いこんだら

今度こそ刑罰が下ると思ったからだ。

 

不思議そうに魔女...ディアは僕を見つめた

 

見つめられると照れるなぁ

 

なんて、恥ずかしいと思いながら大木を見上げた

鳥が話してるように見える。

何言ってるかはさっぱりわからないけど。

 

魔女となんか話したことなかったし

こんなに楽しいなら、ずっと続いたらいいのに

だからさ、

 

「キミの事、もっと知りたいな。折角だから

友達になってほしいな!だって魔女の友達いないからさ」

 

ずっと友達が欲しかった

それに、こんなに綺麗で優しい子は見たことない

 

「こちらこそ」

 

一言だけだったけど、とっても嬉しくて

その日から僕達は友達となった

 

 

雨の日も雪の日も

ディアの魔法や色んな遊びで遊ぶことが多くなった

もちろん、家に帰れば仕事の手伝いもした

刻々と自分の病が進行してるけど、隠さなきゃ

 

それなのに

 

朝、母からこう言われた

 

『シャールの病気は進行しすぎてしまったの。

だから、となり町に引っ越しましょう?そこの病院は助けてくれるって....

せっかく友達できたみたいなのに、ごめんね。

お友達にもそのお話して来て。』

 

頭が痛くなった

本当に、楽しかった日々が終わる

仕事するのも楽しいよ、でも友達と遊ぶのはもっと楽しい。

なんで病気の進行のことわかったの?

隠してたのに、薬も飲んだのに

バレてないと思ったのに

 

 

 

辛い、その単語が一番自分にとってお似合いだ

 

 

森に入り、いつものような笑顔で待ってくれてる

ディアに話すことなんて出来なかった。

でも言わないと

 

今までの中で一番遊んだと思う

だってもう月が見えてる

綺麗な三日月

 

覚悟を決めてディアに言った

 

「これからもう二度と会えなくなるんだ...ごめんね。」

 

彼女は驚き、こちらに近づいた

 

「なんで?なんで...!!!毎日一緒だったじゃなイ!シャールが居てくれたから、つまらない日常も楽しかったのになんで...?」

 

そんな顔しないで...僕だって辛いんだ

 

「僕だって、嫌だったさ。ディアには言ってなかったけど、実は持病があってさ、それが酷くなって...

その病気を治すために、もっと遠くの村に引っ越すことになったんだ。治るかわからないけど...

ごめんね。本当にごめん...」

 

 

心のそこから謝った

会えなくなるのは僕だって寂しい

ディアの事少しだけ好きだったのに

 

しかし、彼女は違った

僕の方にゆっくり近づいてくる

お別れのハグかな?僕のお母さんが

別の所に引っ越すときに、お母さんの友達と

ハグしてたなって

 

のんきに考えてた自分がバカだった

その手は、首に向かって伸びている

 

喉を抑えられる

 

「え?っ...ディア?...やめ..」

 

空気が入らなくて、頭がくらくらする

咳き込んで口に血の味が染み渡っても、ディアは

それをやめなかった。

 

なんで?ナンデナンデ??

 

こんなに仲ヨカッたじゃないカ

好きだと思えてたの二

おかしいよ可笑しい

 

首を閉められる意味がわからない

 

お母さん、お父さん苦シイヨ...イタイヨ

 

      

 

 

 

      タ ス ケ テ 

 

 

 

泣きながら訴えたが意味はない

ぷつりと、テレビが消えるかのように

意識が途絶えた。

僕の人生がここで幕を閉じた



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