現代人とドラゴンクエスト (SATO 1940)
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第一話

 また、新規小説を書いてしまった・・・


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姫「共に アレフガルドの復活を お祝いしましょう!」

 

 衛兵がトランペットを持ち音楽を奏で、市民が紙吹雪を舞わせながら画面が次第にブラックアウトしていった。

 

「お、エンドロール入った…ふぅ…やっと終わったぁ。 よし、あとはやり込んでいくだけだな。 全章たっぷり時間かけてやったから長かったなぁ…」

 

 そうだ、エンドロールが流れている間に自己紹介をしよう。

 

 俺の名前は『安楽城 曙怜』‘あんらき あれん’だ。歳は17、今は高2の夏休みだ。親は旅行に行っているから家には自分以外誰もいない。そしてさっきほど[ドラゴンクエスト ビルダーズ]を全章クリアした。このエンドロールが終わったら、ゲームを一度切ってちょいと休憩したのちに、今度は第一章から順にチャレンジをクリアさせていく予定だ。 ・・・っとエンドロールが終わったようだ。

 

*「ゆうべは おたのしみでしたね。」

 

 は? もう姫さんとナニかしたの!?

 

*「夜通しニヤニヤして 楽しそうに 寝ていましたよ。 いったい どんな夢を 見

ていたんです?」

 

 夢落ちかよ・・・

 

*「・・・・・・え? 夢じゃない? 夢も見てないのに あんな しまりのない顔を?」

 

*「それはそれで なんだか心配になりますね。 親方の 弟子の身としは・・・・・・。」

 

*「・・・・・・って まあ そんなことより親方! 早いとこ こいつを 完成させちまいましょうや!」

 

*「城と 町が バラバラだった ラダトームを ひとつにまとめる ばかでけえ この工事・・・・・・。」

 

*「完成させられるのは このアレフガルドで 親方しか いないんですからね!」

 

*「ほらほら 親方! ぼさっとしてねえで、」

 

*「親方じまんの ブロック積みえお 若いヤツらに 見せてやってくださいよ!」

 

*「うおおおおッ! 何度見ても すげえやッ!」

 

*「こりゃあ 次に行く 海の向こうの王国でも とんでもねえものが 作れそうだぜ!」

 

*「さすがは 親方ッ! おれたちに できないことを 平然とやってのける!」

 

*「そこに シビれる! あこがれるう!」

 

*「やっぱり 親方は 伝説の・・・ ・・・。」

 

 

            そして 歴史は つづいていく。

       ビルダーたちの 物作りも 決して おわることはない。

 

Fin

 

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 よし、終わったな・・・。 コンビニでも行って夜食買って来るか・・・。

 

 

 

 

 

 

 お、今週のジャンパ・・・・・・へー[トリキ]最終回か・・・あー[ナルツ]終わって[こち鳥]も[ブリート]も終わって、残ったの柱は[トラピース]と[鉄魂]と・・・柱になりそうな[磯揚げ物語]か今後ジャンパどうなるんだろうな。粗製が掲載されなきゃいいけど・・・。

 

 

 んーどっちにしようか? [緑の豚骨]と[紅蓮の牛骨]・・・ん? おっと!ここに[金の鳥ガラ]が! ・・・無難に[緑の豚骨]にしよう。あとは[ポテチ]に[ビーフジャーキー][コーラ]・・・よし。

 

 

店員「973円です。」

 

・・・あ、33年製十円。973円だし千円でいいな。

 

店員「お釣り27円です。 ありがとうございましたー。」

 

 パチッパチッ ん?なんか・・・目がチカチカする。

 

「ま、一日中ゲームやってればそんなこともあるか・・・」

 

 今日は帰ったら寝よう。明日からチャレンジクリアしていこう。明日も休みだし・・・。

 

 

 視線を前に戻したとき急に目の前が暗くなり、アレンは知らない場所に立っていた。

 

「え・・・?」



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第二話

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 え? なに? は? ・・・・・・?

 

 暗い闇の中にぼんやりと景色が浮かび上がっってきた。

 

*「よくぞ来た! わしが 王のなかの王 竜王である。」

 

「うっそぉ・・・。」

 

竜王「わしは 待っておった。 そなたのような若者が あらわれることを。」

 

竜王「もし わしの味方になれば 世界の半分を おまえにやろう。」

 

「いやー半分もいらないかな? 広すぎるよ。」

 

竜王「どうした?」

 

竜王「世界の半分を ほしくはないのか?」

 

「あれ? 聞こえてない?」

 

竜王「わるい話では あるまい。」

 

 そしてまた視界は暗くなり、いつの間にか意識は刈り取られた。

 

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*『アレン・・・・・・。ようやく見つけましたよ あなたのことを。』

 

*『ひとつの いまわしい選択が 生んだ 闇に おおわれた世界。』

 

*『今 この世界は 空の光を失い 力なき人々は ただ 滅びの時を待っています。』

 

*『すべてが失われた世界を あたらしく作るには あなたの力が 必要なのです。』

 

*『さあ 時は 来ました。 アレン 目を お開けなさい・・・・・・。』

 

「スピー・・・スピー・・・スピー・・・」

 

*『・・・。 さあ 時は 来ました。 アレン 目を お開けなさい・・・・・・。』

 

「う・・・んんー・・・あと五分・・・。」

 

*『・・・ン゙、ン゙ン゙。 さあ 時は 来ました。 アレン 目を お開けなさい・・・・・・。』

 

「スピー・・・スピー・・・スピー・・・」

 

*『アレン! 起きなさい! アレン!』

 

「んあ・・・!?」

 

*『目がさめたのですね アレン。』

 

「・・・ここ何処? 十字架? 墓? おれ仏教徒なんだけど。」

 

*『あなたは おぼえていますか? 自分が何もので 自分が どんな存在であったのか。』

 

「そうだなぁ・・・成績優秀、スポーツ万能、誰からも尊敬される人気者だったかな?」

 

*『・・・・・・ ・・・・・・。』

 

「・・・。はい。安楽城 曙怜 17歳 高校2年生です。」

 

*『・・・・・・そうですか やはり ねむりにつく前のことは 何もおぼえてないのですね。』

 

「いや答えたじゃん。」

 

*『何もおぼえてないのですね。』

 

「はい。」

 

*『それも仕方のないこと・・・・・・。 いいえ むしろ今は その方がいいのかもしれません。』

 

*『長いねむりで 身体が なまっていることでしょう。 さあ まず 自分の身体を 動かしてみるのです。』

 

「・・・・・・。」

 

*『どう しましたか?』

 

 待てよ。ここ見覚えあるぞ? たしかあっちの方にきりかぶ作業台があったな。 しかし・・・。

 

*『よかった。 身体は しっかりと 動くようですね。』

 

*『これなら あなたは 自分の役割を 果たすことができるでしょう。』

 

*『アレンよ・・・ ながき ねむりからさめた あなたには 果たすべき 重大な 役割があるのです。』

 

*『あなたが 果たすべき役割。 それは・・・・・・。』

 

「腹が減った・・・。」

 

*『・・・・・・え? なんですって? 腹が減った?』

 

*『たしかに・・・ 空腹なようですね。 長いねむりの途中 何も食べなかったからかもしれません。』

 

*『では この 眠る前 あなたが所持していたものを ひろってみてください。』

 

 なにもないところから光がやってきて、その光がおちたところにはコンビニで買ったものがあった。

 

「なんでそんな遠くに置くの? なんで歩かせようとするの?」

 

 そうアレンは文句を言いながらも[ビーフジャーキー]などを食してゆく。

 

*『アレン あなたは 素材から 武器や どうぐを 自分の手で 作りだす力を もっています。』

 

*『これを どうぞ。』

 

 また、なにもないところから光がやってきて、今度は白い花びらが三つ置かれた。

 

*『そこにある きりかぶが 作業台にできそうです。 手に入れた 素材で きずぐすりを 作ってみましょう。』

 

 ・・・どう作ればいいのだろうか?

 

*『きずぐすりを 作ると 念じてみるのです。』

 

 できた。

 

*『すばらしい。 はじめて 素材から 物を作り出しましたね。』

 

*『それこそが この世界で あなただけが持つ 特別な力・・・・・・。』

 

*『アレンよ あなたは 手に入れた素材から 物を作り出す力 があるのです。』

 

*『その きずぐすりは あなたが みずからの手で 作り出したもの。』

 

*『この世界に 生きる人々は とあるきっかけで 物を作り出す力を うしなってしまいました。』

 

*『アレン あなたに あたえられた責務 それは・・・・・・。』

 

「責務とかいいからさ。 外に出られない?」

 

*『・・・・・・え? なんですって? 責務はともかく はやく 広い世界に 出たい?』

 

*『おお・・・ それも そうですね。』

 

*『では この あなぐらはら 出るために 足場を 作りましょう。』

 

「あぁ分かった。 じゃあふとい枝をくれ。」

 

*『さあ まずはこの ふとい枝を・・・・・・。 どうして ふとい枝が もらえると わかったのですか?』

 

「まぁなんでもいいじゃん?」

 

*『ああ そうですか。』

 

 アレンはふとい枝からひのきの棒を作り、それで土を採り壊れた階段を登っていく。

 

*『私は・・・ 必要と されているのでしょうか?』

 

 声をガン無視しているアレンは鉄の格子戸を開け外に出た。



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