八幡が女性恐怖症? (アルスDQ)
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僕だけは八幡の味方だから…

どうもアルスDQです!
こちらでも投稿するのでよろしくです!
ではどうぞー!


最近八幡が学校に来ていない…。風邪でも引いたのかな?だったらお見舞いに行かなくちゃね!

 

たまたま今日は部活が休みだったので放課後早速八幡の家に行くことにした。

 

ピンポーン

 

あれ?もしかして寝ているのかな?

 

「戸塚ですけど八幡いますか?」

 

そういうと…

 

ガチャ

 

「…よう、戸塚か。どうした?」

 

「ここ最近、八幡学校来てないようだからさ。心配で…。」

 

「…そうか、ありがとな。俺は大丈夫だからさ。もう帰っても…」

 

嘘!だって全然元気に見えないもん!

 

「八幡何かあったの?無理にとは言わないけど、話せるなら話してくれると嬉しいな。僕は八幡のこと友達と思ってるし、友達が困っているならできるだけ助けてあげたいんだ。…ダメかな?」

 

これでダメなら仕方がない。無理に迫っても八幡が困るだけだもん。これが僕の精一杯。話してくれるかな?

 

「…分かった。話すよ。」

 

「…!ありがとう八幡!」

 

そうして家に上がらせてもらい少し経ってから聞いてみた。

 

「…で、何があったの?」

 

そう優しく話しかける。

 

「…実は今、俺女が怖いんだ。」

 

「それって女性恐怖症ってことなのかな?」

 

「ああ、たぶんな…。それに怖いって言っても数人だけどな…。」

 

「それって…誰なのかな?」

 

「小町や雪ノ下、由比ヶ浜、一色だ…。」

 

「…理由は?」

 

「…そうだな。それは…」

 

それから八幡は話してくれた。雪ノ下さんに毎日毎日罵倒されていること。由比ヶ浜さんに何もしていないのにキモいキモいと言われること。一色さんに脅されて生徒会の仕事を手伝わされていること。小町ちゃんにことあるごとに無理矢理予定を決められたり、強制的に動かされたり、自分から言っていたのにドタキャンされて違う人と行くことになったり。さらに行かないと晩飯抜きや一生口聞かないと言われたりだ。

 

「…戸塚、俺は一体どうすればいいんだ。何もしなくても罵倒されキモいといわれ、脅されてこき使われる…もう正直耐えられないんだ。」

 

八幡は今にも泣きそうだった。あの八幡が、あのカッコよくて尊敬する八幡が…。ごめんね、気づいてあげられなくて…。でも、今僕はやるべきことは謝ることじゃない。それは…

 

「…と、戸塚!?な、何を!?」

 

「…大丈夫だよ、八幡。吐き出したっていいんだよ?何も1人で抱え込まないで。僕がいるから…、僕だけはどんなことがあっても八幡の味方だから。だからもっと僕を頼ってよ。僕を信じて。だって僕は八幡の友達だから。だから、ね?」

 

僕が今やることは八幡を支えること。僕は今八幡をそっと抱きしめていた。

 

「と、とつ…か…。」

 

「…泣いたっていいんだよ。たしかに八幡は普通の人と比べると強いかもしれない。…でも、八幡だって1人の人間なんだよ?大勢とは言わない。けれど僕だけには、僕には相談してほしい。1人でできないこともある。そんな時は僕を頼って。僕がなんとかしてあげるからさ。」

 

「…う、うわぁぁぁぁ…!」

 

それから八幡は僕の胸の中で泣いた。それはそれは長い時間。今まで吐き出す相手もいなかったのだろう。溜め込んでいたのが一気に流れ出たみたいに…。

 

しばらくすると八幡はスゥスゥと寝息を立てて寝てしまった。僕は八幡の頭を撫でながらこれからどうするか考えていた…。

 

 



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八幡のことで話があるんだけど…

どうもアルスDQです!
ではでは続きです!
どうぞー!


数日後、僕はあの4人をファミレスに呼び出した。ちなみに八幡はあの家に置いてくとまた傷つくかもしれないからある人の家にいてもらっている。数分待っていると4人がやってきた。

 

「やっはろー!!さいちゃん!」

 

「やっ…、こんにちは戸塚君。」

 

「どうもです!、戸塚先輩。」

 

「やっはろーです戸塚さん!」

 

八幡を苦しめている元凶達がのんきに挨拶してきてすごいムカムカする。でも顔に出さないようにね。

 

「ところで今日私たちを呼んだ理由は何かしら?」

 

「うん、実は八幡のことで…」

 

そう僕が言うと

 

「あの男が何かしたの?安心しなさい、2度とそんなことしないように調教してあげるから。」

 

「さいちゃん、ヒッキーに何かされたの!?大丈夫!?さいちゃんに手を出すとかマジヒッキーキモい!マジありえないから、本当にキモい!」

 

「まったく先輩にはお話が必要みたいですね。」

 

「戸塚さんお兄ちゃんに何かされたんですか?まったくごみいちゃんめ…、家に帰ったらお話しないと…」

 

僕はただ八幡のことでとしか言っていないのに八幡が何かした方向になってる。やはりこの人達に八幡は任せてはおけない。

 

「ねえ…、僕はただ八幡のことでとしか言っていないのにどうして八幡が何かしたってことになってるの?ねぇ…どうしてそう思ったのか教えてくれるかな…?」

 

「「「「ひぃ!?」」」」

 

あれ?なんでみんな怖がってるのかな?僕何もしてないんだけどな。まあこれで話に入れるかな。

 

「まあ話を進めるよ?今、八幡はね女性恐怖症なんだ。君たち4人のせいでね。」

 

「ひ、比企谷君が女性恐怖症?ありえないわ、あの男は女性をいやらしい目で見ているのは分かってるわ。それに私たちのせいってどういうことかしら?」

 

「ひ、ヒッキーがじょせいきょうふしょう?になっている理由がなんで私たちのせいになるの?」

 

「そ、そうですよ!仮に先輩が女性恐怖症だとして、なんで私たちのせいなんですか!」

 

「な、なんで小町達が原因になってるんですか?」

 

本当に自覚していないんだね。なら…

 

「なら1人1人言っていこっか。まずは小町ちゃんから。」

 

「こ、小町ですか!?小町は何もしていませんよ…」

 

「そうかな?じゃあ聞くけど小町ちゃんはお義姉ちゃん候補?と言って何かと八幡と女の子をくっつけようとしているよね?」

 

「そりゃーこのままだとお兄ちゃんは結婚してくれる女性がいないので小町が一肌脱いであげようと思って…」

 

「それが八幡の迷惑になっていることは知ってるかな?」

 

「な、なんでですか!?お兄ちゃんのためにいろいろ小町がしてあげているのになんで迷惑だと思われなきゃいけないんですか!?」

 

「じゃあさ、もし八幡がそうだな…。小町ちゃんにお義弟君候補とかいって男の子をくっつけようとしてきたらどう思う?」

 

「嫌に決まってますよ!小町的にポイント低すぎますよ!」

 

「そうなんだ、嫌なんだよね?」

 

「嫌です!」

 

「…でも小町ちゃんが八幡にやっていることはそれと全く同じことだよ?自分がされて嫌なのに八幡にはやるんだ…。へぇー。」

 

「え…、あ、それは…」

 

「それに小町ちゃんはよく八幡の予定を勝手に決めていきなり連れ出したりするよね?あと先に自分だけ帰ったり、いきなりいなくなったりしてわざと2人きりとかにしてるよね?」

 

「そ、それは…お兄ちゃんのために…」

 

「八幡のため…ね。ねえ、なんで小町ちゃんに嫌々ながら八幡が言うことを聞くか知ってる?前に行かなかったら玄関開けないからって言われたらしくてね、本当に行かなかったら玄関を開けてくれなかったんだって。それに3日間ぐらい飯抜きにされたって言ってたよ?」

 

「だ、だって…お兄ちゃんが行かないから…。一回やれば懲りると思って…」

 

「勝手に予定組まれてそんなこと言われても、普通の人はまず行かないと思うんだけどね。小町ちゃんは八幡にそう言われたら行くのかな?」

 

「い、行きませんよ絶対に!なんで勝手に小町の予定を…あ」

 

「うんうん、小町ちゃんは『自分がやられて嫌なことを八幡にはやる』と。そういう解釈でいいね?」

 

「ち、違う…こ、小町は…小町は…。」

 

 

 

 

まずは1人目…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃の八幡…

 

「ふぅ…、できたよー。」

 

「そうか、じゃあ俺が持ってくよ。飯食わせてもらうんだからこれぐらいはさせてくれ。」

 

「そう?ならよろしく。」

 

「おう。」

 

「あ、ご飯ー♪ご飯ー♪」

 

「あ、こら!先に手を洗えって。」

 

・・・・・

 

「「「「いただきます」」」」

 

「お、この味噌汁うまいな。」

 

「そ、そう。ありがと。結構それ自信作なんだ。」

 

「ああ、本当に美味い。毎日作ってほしいくらいだな。」

 

「そ、それって///」

 

「あ、けーちゃん口にケチャップついてる!ほら動かないで…」

 

「んー」

 

「…それにしても悪いな。飯食べさせてもらって。」

 

「別にいいよそんなの。あんたにはスカラシップのやつとか世話になったから。それに戸塚に聞いたけど大丈夫?もし相談があるなら聞くよ。力になれるかはわからないけど。」

 

「あー、サンキューな。」

 

 



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僕は何でもは知らないよ…

どうもアルスDQです!
さてさて今回は誰なのか?ではどうぞー!


まだまだ言い足りないけどとりあえず1人目は言い終えた。次は…

 

「と、戸塚君いくらなんでも言い過ぎじゃないかしら!」

 

「そ、そうだよさいちゃん!そこまで言うことないじゃん!?」

 

「そうかな?でもこれでもかなり抑えてると思うんだけど。それに言い過ぎって2人共言うけどさ、普段の2人が八幡に言っていることに比べれば全然だと思うんだけどそれはどうかな?」

 

「そ、それは…」

 

自覚あるのにこの2人は…

 

「まあ、それはあとにして…次は一色さんだね。」

 

「わ、私ですか!?」

 

「うん。一色さんは何かと八幡に仕事を手伝わせてるよね。それも八幡が渋ると脅して強制的に。」

 

「それは先輩には…」

 

「生徒会長にした責任…があるからだね?」

 

「!?(なんでそれを戸塚先輩が!?)え、ええ。だから先輩は私を手伝う義務があります。」

 

「そっか…。たしかにそれは八幡にも責任があるね。」

 

「で、ですよね!」

 

たしかにそれは八幡が勧めたから少なからず八幡にも責任はある。けど…

 

「でももう十二分に八幡は責任を果たしたと僕は思うんだけど?」

 

「へ?」

 

「一色さんが生徒会長になってから普段の雑務はもちろん、海浜高校との合同イベントに向けた会議への参加、書類とか十分すぎるほど色々やったと思うんだ。」

 

「いや、でも…」

 

「あと一色さんたまに他の生徒会役員の人を帰らせて、八幡に仕事手伝わせてるよね?」

 

「!?」

 

「その時、八幡は8割に対して一色さんは2割、ひどい時は八幡が9割5分やっているよね?それはちょっとどころじゃないと思うし、いただけないよ。」

 

「さらに言うならば確かに生徒会長になることを提案したのは八幡だけど、やると決めたのは紛れもなく一色さん自身だよね?それなのに殆ど手伝わせる業務を八幡に任せてていいのかなと思うけどな。」

 

「……。」

 

「それに仮にこれからも八幡に手伝ってもらうとして来年度からは一体どうする気なの?来年、僕達は受験生になってかなり忙しくなるから八幡も一色さんに一々構っている暇とかがどんどんなくなるんだよ?」

 

「来年入ってくる1年生からしたら生徒会長は憧れだと思うんだ。それなのに生徒会長が仕事を自分で殆どしないで先輩に、それも3年生に手伝わせていると知ったらどう思うかな?」

 

「……それは」

 

「そんなことばかりしてたら、また生徒会長に勝手に立候補させられたことみたいなことが君に起きるかもしれないよ。」

 

「な、なんで戸塚先輩がそれを!?何でそんなに色々知っているんですか!?」

 

「何でもは知らないよ。僕が知っていることだけだよ。」

 

そんなことは今はどうでもいい。今は…

 

「で、それでもいいのかな?」

 

「そ、そんなのもう嫌です!」

 

「でしょ?だったらもう少し考えて行動しようよ。猫かぶるのに慣れてるなら大丈夫だよね?」

 

「はい…」

 

「たしかに頼ることは大切だけど頼ってばかりじゃ成長しない。自分ができることを精一杯やってから、できないことは他の生徒会役員に頼んだり、教えてもらう。その段階で他の生徒会役員でも手が足りずダメならば、八幡に頼んだりするのは構わないと思う。それができるようになれば葉山君だって気にかけるかもしれない。分かった?」

 

「分かりました…」

 

「うん、でももし今度八幡を強制的に働かせたら分かる…よね?」

 

「は、はい!」ダラダラ

 

 

 

これて2人目…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・

 

「「「「ごちそうさまでした」」」」

 

「よし、それじゃあ俺が食器洗うわ。」

 

「いいよ別にあんたは座ってな。」

 

「いや、俺は養われる気はあるが施しを受けるつもりはないからな。これくらいはさせてくれ。」

 

「ふふ、何それ。ならあたしが洗うからあんたはそれを拭いて。」

 

「了解。」

 

 

ジャージャージャー

 

フキフキフキ

 

ジャージャージャー

 

フキフキフキ

 

 

「なんかはーちゃんとさーちゃんふーふみたい!」

 

「な///」

 

「え///も、もうけーちゃんたら///」

 

 



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咄嗟に出た言葉は…

どうもアルスDQです!
さてさて今回は誰でしょうねー?
ではどうぞ!


「………」

 

「………」ブルブル

 

これでとりあえず2人だね。本当なら1人につき1日かけたいけど時間がもったいないからね。

さて次は…

 

「さ、さいちゃん…。そ、そのへんで終わりに…」

 

「ううん、まだ全員言ってないし終わらないよ。で、次は由比ヶ浜さんね。」

 

「へ!?あ、あたし!?」

 

いやいや順番的にそうだと思うんだけどな。

 

「うん、まずはそうだな…。由比ヶ浜さんは何かあったらすぐに八幡のことをキモい!って言うよね?」

 

「そ、それは…」

 

「八幡が何か由比ヶ浜さんに対してや何かやっちゃった時は百歩譲ってまだ良いと思うよ。まあ、それでも本当のこと言うと良くないんだけどね。」

 

「う、うん。」

 

「でもさ、八幡が何もやっていないのにいきなりキモい!ってさ言われたらどう思うかな?自分が何もやっていないのにいきなりそんなこと言われたってわからないよね?」

 

「だってそれはヒッキーが…」

 

「ん?八幡が何かしたの?」

 

「し、してないけど…」

 

「だったらおかしいよね?何もしていないのにそんなこと言うなんて。」

 

「そ、それは…」

 

「あと八幡が言ってたんだけどね、前に由比ヶ浜さんのシャツのボタンが取れていたから指摘したらしいんだ。それなのにいきなりキモいって言われたらしいんだ。せっかく八幡が取れていることを指摘してあげたのにどうしてそんなこと言うのかな?」

 

「だ、だって!」

 

「だってもそってもじゃないよね?人の好意を無視したあげくに罵倒するなんて。どういうつもりなのかな?」

 

「うぅ…」

 

あ、そうだ。これを聞いてみようかな?

 

「…まあいいや。それはそうと由比ヶ浜さんは八幡のこと好きなのかな?」

 

「え///!?ひひひ、ひ、ヒッキーのことなんて全然好きじゃないし///な、何言ってるの///」

 

「本当に?」

 

「そ、そうだよ///別にあたしヒッキーのことなんか全然好きじゃないし!」

 

「…!?ダ、ダメよ由比ヶ浜さん!それをいっちゃ!」

 

へぇ…、言っちゃったね。それはいいこと聞いたよ。雪ノ下さんは気づいたみたいだけどもう遅いよ。

 

「うん、わかったよ。由比ヶ浜さんは八幡のことなんて好きじゃないんだね?」

 

「と、当然だし!」

 

「もし八幡のことが好きならギリギリ照れ隠しってことで納得したのにな。」

 

「…あ」

 

うん、気づいたかな?でも、遅い。

 

「今更さっきのは嘘だったというのは無しだよ?それにしても八幡のことが好きでもなく罵倒するのはどういうことかな?」

 

「…っ!」

 

「前にどこかで見たけど好きの反対語は嫌いじゃなくて無関心らしいんだけど、由比ヶ浜さんの場合は違うよね?八幡のこと嫌いってことだね。」

 

「ち、ちが…」

 

「どこが違うのかな?僕はちゃんと確認したよ?八幡のことをどう思ってるかって。それで由比ヶ浜さんは八幡のこと好きじゃないっていったよね?どこか間違ってるかな?」

 

「それは…」

 

「まあ、それはおいといて…。次は…そうだな。キモいを女の子風に言うならばブスなのかな?あまり言いたくはないけどね。例えば八幡にブスとか言われたらどう思う?自分が何もしていないのに言われたらさ。」

 

「なんでそんなこと言われるのかなって…。あたし何もしていないのにって思うと思うよ…。」

 

「そう思うよね。でも同じことを由比ヶ浜さんは八幡にやっているんだよ?それも毎日毎日ね。由比ヶ浜さんだったら耐えられる?」

 

「…無理だと思う。けど!ヒッキーいつも気にしてないじゃん!」

 

は?本当にそう見えるんだったら眼科行った方がいいんじゃない?

 

「うん、そうかもしれない。けれど八幡は気にしていないように見えてかなり傷ついているかもしれない。いや、確実に傷ついている。本来そんな毎日毎日言われていたら不登校になったり部屋に閉じこもったりする人が多いと思うんだ。それがないのは八幡がすごいからなんだ。でもまったく傷ついてないなんてことはありえない。もしそうだとしたら八幡は心が壊れてしまってるかもしれない。」

 

もしかしたらもう壊れかかっていたのかな?でも、彼女なら八幡を癒してくれるかもしれないな。…いや、彼女の家族たちがかな?

 

「……。」

 

「あと前に八幡が本を読んでいる時にキモいとか言ってたよね?」

 

「…だって、フヒッ!とか笑ってたし読んでいる本も、らのべ?とかで女の子ばっか描いてあったもん!そんなの見てたらキモいじゃん!」

 

「…まあ、笑っているのはわからなくもないけどラノベがキモいって今言ってたよね?」

 

「それがなんだし!」

 

「そんなこと言ってると5割ぐらいの日本人が敵になるよ?」

 

「5わり?」

 

「…半分ってことね。」

 

「…そ、そんなの分かるし!バカにしないでよ!」

 

いや本当に由比ヶ浜さんどうやって総武高入ったのかな?

 

「まあラノベに限らずにアニメや漫画もそうなんだけどね。知ってるかな?それらは日本の文化なんだよ。みんなオタクとか言って偏見したりするけど実際その人たちによって経済が回ってると思うと馬鹿にできないんだよ?」

 

「でもオタクってキモいじゃん!」

 

「へぇー、そんなこと言っちゃうんだ。なら海老名さんだっけ?あの人はオタクじゃないの?」

 

「うぅ…、それは…」

 

「結局はねやっぱり見た目で判断するんだよ。オタクと言ってもまあ種類もあるんだけどね。イケメンがオタクでも問題ないでしょ?そんなものだよ。世の中なんて。」

 

「それにラノベとかを馬鹿にするってことはねその著者やイラストレーターを馬鹿にしてると同じなんだよ。どう?由比ヶ浜さんあんな上手い絵描ける?」

 

「描けないけど…」

 

「自分ができないことを馬鹿にしちゃダメだよ?それにその人たちはそれを仕事にしているんだから。もしラノベとか漫画がなくなったらどのくらいの人が路頭に迷うか想像できる?できないでしょ?好き嫌いはあるかもしれないけどそんな無責任なことは言っちゃいけないんだ。わかった?」

 

「…はい。」

 

あ、最後にこれでしめるとしよう。

 

「それで由比ヶ浜さんはどうして八幡にそんなにキモいキモいって言うのかな?」

 

「…それは咄嗟に」

 

うん、思ってた通りの答えをありがとう。

 

「ねえ、知ってる?咄嗟に出た言葉はその人の本心なんだって。」

 

「え…、ち、違う!あたしはそんなこと!」

 

「ううん、違わないよ。だって由比ヶ浜さんは八幡のこと嫌いなんだから。」

 

「そ、そんな…」

 

そこまで言うと由比ヶ浜さんは下を向いてしまった。

 

 

 

 

 

あと1人…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・

 

「……」スゥスゥ

 

ダダダダダッ

 

「はーちゃん!遊ぼう!」

 

「しっ!けーちゃん静かに。」

 

「…ん?はーちゃんお寝んねしてるの?」ボソボソ

 

「そう、だからけーちゃんはたーちゃんとあっちの方で静かに遊んでくれる?」ボソボソ

 

「うん!わかった!」

 

ダダダダダッ

 

「…ふぅ、それにしても隈が酷いね。これじゃあ何日も寝ていなかったんだろうね。」

 

「……」スゥスゥ

 

「ふふ、ここは大丈夫だから安心して眠りな。…それにしても目を閉じるとか、カッコいいし///」ナデナデ

 

そういいつつあたしは比企谷の頭を撫でていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(それにしても姉ちゃんがお兄さんを膝枕しているのは突っ込まなくてもいいのかな?)

 

「たーちゃん遊ぼう!」

 

「あ、待ってけーちゃん!」

 



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駒で遊ぶのは…

どうもアルスDQです!
久しぶりのこのシリーズ。
短い気もしますが…どうでしょう?
ではではどうぞー!


小町ちゃん、一色さん、由比ヶ浜さん。3人には一先ず言うことは言った。最後は…

 

「さて、最後は雪ノ下さんだね。」

 

「っ!戸塚くんあなたなんで、なんでこんなことを!?」

 

え?今さらそんなこと聞くのかな?でも、答えないとわかってくれなさそうだしね。

 

「なんでってそれは怒っているからだよ?」

 

「お、怒ってる…?」

 

「そう…、君たちの八幡に対しての身勝手さをね!」

 

「っ!」

 

いや、睨まれても困るんだけど…

 

「まあ、それは置いとくとして…、雪ノ下さんは八幡に対して頻繁に罵倒というか貶したりしている言葉を言うことがあるけどそれは?」

 

「あれは、罵倒ではないわ、事実を言っているだけだもの…」

 

「なるほどね…、じゃあ八幡の苗字をいじって〇〇谷君とかいうのはどういうことなのかな?」

 

(!?なんでそれを戸塚君が知っているの!?それは彼がいるところで言ったことがないはずなのに!)

 

「そ、それは…」

 

「じゃあ、質問を変えるよ。雪ノ下さんは八幡に嫉妬していたんじゃないのかな?だから、罵倒したり貶したりしていたんじゃない?」

 

「な、なんで私があの男に嫉妬なんかしなきゃいけないのかしら?」

 

(私が彼に嫉妬?そんなはずあるわけない!私が彼に嫉妬なんてするはずがない!)

 

「なんで?だって雪ノ下さん…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    1つも依頼解決したことないから。」

 

「え…」

 

「だって、そうでしょ?雪ノ下さんは依頼を解決したことがなく、全て八幡が解決、あるいは解消しているんだから。」

 

「な、何を言って…」

 

さすがに動揺してるね。そんなことを言われたら、でも止める気はない。

 

「まず、由比ヶ浜さんの依頼、雪ノ下さんは何をしたの?」

 

「何って、クッキーの作り方を教えたわ。」

 

「うん、でも雪ノ下さんだけなら解決できなかったはずだよ。由比ヶ浜さんの料理を見たならわかるはずだよね。」

 

「そして、それを解決したのは八幡。そもそもこれはある人にお礼がしたいという依頼。そこを教えたのが八幡だよ?」

 

「……」

 

「次に材木座君の依頼は、雪ノ下さんじゃないけど由比ヶ浜さんがそもそも小説を読んできてないしね。」

 

「で、葉山君からのチェーンメールの依頼も解消したのは八幡。」

 

「さらに川崎さんの件も八幡がスカラシップを提案したことで収まった。」

 

「その上、千葉村での留美ちゃんの環境を危ない方法だったけど実行して行動したのは八幡だよね?」

 

「…っ」

 

そう、八幡が、いなかったら解消どころか責任が取れないものもたくさんあった。それを彼女たちは…

 

「他も色々あるけど動いて行動するのはいつも八幡。雪ノ下さんと由比ヶ浜さんは八幡に任せっきり。解決したことなんてないだよ!」

 

「そんなことは…」

 

「うん、それがいつものことになっているから気づかないんだよね。それが君たちにとっては当たり前なんだから。」

 

「そして、そのことに無意識的に感じてるからこそ嫉妬し、罵倒や貶すことにつながっている。最初会ったときは嫌悪感か何かは知らないけど今はそういうことだよね。」

 

「…違うわ。」

 

「でも、実際に八幡が傷ついてる。雪ノ下さんや由比ヶ浜さんとかの言動で。」

 

「……」

 

さあ、トドメだ…

 

「ねぇ、雪ノ下さん。」

 

「何かしら…」

 

「どうだった?八幡、いや駒で遊ぶのは。」

 

「な、何を言って…」

 

「利用するだけ利用して成功したら自分のことにし、失敗したら責任を押し付ける。」

 

「そう、君のお姉さんのようにね。」

 

「私が姉さんと一緒…?」

 

「そう、同じさ。」

 

「…違う、違う、私はそんなことは!私は姉さんとは違う!違う!違う!違うのよー!!」

 

「いや、同じだよね。さすがは姉妹だね!」

 

「違う!違う!違う!」

 

「私は姉さんとは違うー!!」

 

「いやーーーーー!?」

 

そう言うと雪ノ下さんは叫び出し、頭をテーブルにぶつけながら錯乱した。

 

 

壊れたレコーダーのように。

 




Twitter変更しましたのでどうぞ。

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あなたは何を…

どうもアルスDQです。
今回は陽乃編ですが果たして…?
ではどうぞ。

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あの3人とひとまずOHANASHIが終わったあと、僕はある喫茶店に呼び出された。

 

その人物とは…

 

「ひゃっはろー、戸塚君!」

 

「こんにちは、雪ノ下さんのお姉さん」

 

そう、雪ノ下さんの姉である雪ノ下陽乃さんだ。

 

「で、僕になにか…」

 

「もう、とぼけちゃって〜」

 

「?」

 

「昼間の雪乃ちゃんたちに言っていたことについてだよ」

 

そう言葉を発した瞬間、雰囲気が変わった。

 

今まで見たいな適当なかんじではなく、僕に対しての一瞬敵意も感じられた。

 

なるほど、さすがは雪ノ下さんのお姉さんだけはある。僕は簡潔にそれまでのことを話した。

 

「ただ僕は、言っただけですよ。真実を」

 

「真実ねぇ…」

 

何なら考える素振りを見せているが、僕はこの人が何を考えているのかが検討もつかない。八幡曰く、仮面を被っていると言っていた。けれど僕は八幡ほど観察眼に優れていないからわからない。

 

あと、この人の行動には不可解な点が多い。

 

というか、雪ノ下さんたちへのことをどこで聞いていたのかわからない。他の人の迷惑をかからないように貸切にしていたはずだが…

 

「そういえば雪ノ下さんのお姉さんに聞きたいことがあります」

 

この際だ、聞けること聞いておく。

 

「ん…何かな?」

 

「あなたは、八幡、いや他の奉仕部メンバーに色々とちょっかいを出していのはなぜですか?」

 

そう、文化祭をはじめとする様々なことに首をつっこんで場をかき乱している。妹がいるとはいえ、やりすぎた。何をしたいのかがわからない。

 

「あれはちょっかいじゃないよ。言うならば試験かな?」

 

「試験?」

 

「そう、まぁ結果はあれだけれどもね…」

 

「文化祭の件は雪乃ちゃんがどう行動するのかが見たかった。私の後ろをずっと歩いてきているあの子があの状況で何ができるのか知りたかった」

 

「でも、結果的に解決したのは比企谷君」

 

「隼人はもともと期待していなかったからしょうがないけど、予想通りすぎて笑えなかったけどね」

 

「雪乃ちゃんは私に対抗していたのか知らないけど無理をして体調を崩した」

 

「2人とも解決はできず、比企谷君があの状況を打破した」

 

たしかに文化祭をなんとかしたのは八幡だ。

 

しかし、それが彼女にとって意味があるものなのか?

 

「あれは雪乃ちゃんや隼人を試す形でやったことだけど、あれは予想外だったよ。考えることはできても実行できる人なんて普通はいないからね。だから、それからは私は試していたの彼を…」

 

「事故のときもそう、漫画やアニメならまだしも現実にいるとは思わなかった。それから比企谷君に興味を持った」

 

「それに彼はいつからか外れなくなった、彼の言葉で言うと『仮面』を見破ってくれた。私の本当の姿を見ることができるから…」

 

雪ノ下さん、あなたは…

 

「なんてね♪今のはほんの作り話、騙されたでしょ?」

 

そういうと、彼女は伝票を持ってレジに向かいて歩き出した。

 

「じゃあね戸塚君、今日はこれでお終いね。またお姉さんとお茶しようね〜♪」

 

いや、もうしたくはないけど…。

 

でも、1つ聞きたいことがある。

 

「雪ノ下さん、あなたはもし八幡ともっと前に出会っていたら今とは変わって思いますか?」

 

「…さあ?でも、そうだね…小学生のときにでも会っていたら今とは違っていたのかもしれないね」

 

そう言って彼女は店から出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はーちゃん、はーちゃん!いっしょにおふろ!」

 

「お、おう?それはちょっとあれだから、さーちゃんと一緒に入ってこような?」

 

「えー!?けーかは、はーちゃんといっしょがいいの!」

 

「けーちゃん、はーちゃんが困っているから…。それに男女で一緒に入ったらダメだから…」

 

「えー?でもパパとママいつもいっしょにはいってるのに?」

 

「それは夫婦だから…」

 

「??」

 

「だめ?」

 

「あー、もう!はーちゃん行くよ///」

 

「え、ちょっ、まって、ねえ、あ…、あー!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たーちゃんなにしてるの?」

 

「ブラックコーヒーを飲んでる」

 

「??」

 



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君にはできない…

どうもアルスDQです。今回は葉山編です。
よかったらどうぞ。では…

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雪ノ下さんと喫茶店でお話しした後、僕は帰り支度をし、家に帰ろうとしていた。

 

もちろん、八幡のところに寄ってからね。

 

そんな僕を引き止めた人物がいた。

 

「やあ、戸塚」

 

「葉山君?」

 

そう、クラスメイトの葉山隼人だ。

 

「どうしたの?こんなところで」

 

「いや、ちょっと気になってね」

 

「?」

 

「たしか昼間の雪ノ下さんたちとファミレスで話していたよね?それで雪ノ下さんや結衣たちの様子がおかしかったから気になって君に声をかけたんだ」

 

ああ、やっぱり聞いていたんだ。

 

一瞬だったけど葉山君の顔が見えたからもしかしてとは思ってはいたけどやっぱりね。

 

多分、さっきの雪ノ下さんとの会話も聞いてたね。

 

少し話が長くなりそうだったので僕は再び席に着く。葉山君は先程雪ノ下さんが座っていたところに着き僕と向かい合わせとなった。

 

「なるほどね…、僕にどうさせたいのかな?」

 

「理由はどうあれ、俺は君が原因で雪ノ下さんたちがああなった。だからまずは理由を教えてほしい。なぜこんなことになったのか」

 

「わかった」

 

「ありがと…「でも、君に教える理由はないよね?」…なぜだい?」

 

「葉山君には関係ない話だからね。僕と雪ノ下さんたちの問題だから葉山君が入ってくる必要はないんだ」

 

「しかし…」

 

僕は八幡のところに行きたいのにこのままじゃ長引いてしまうのは確定だ。まあ、丁度葉山君にも言いたいことがあったからいいか。

 

「葉山君はどうして、そこまで理由を聞きたいの?」

 

「それは…みんな仲良くしたほうがいいだろう?だから…」

 

「うんうん、それで?そのために葉山君はどう行動してくれるのかな?もし仮に雪ノ下さん達に非があったとしても僕に味方してくれるのかな?僕に非があった場合は雪ノ下さん達の味方?」

 

「それはもちろん…」

 

「あと僕と雪ノ下さんたち両方とも非があったらどっちの味方?」

 

「り、両方の味方…「で話が進むと思う?」…」

 

「そ、それは…」

 

葉山君は言葉に詰まった。

 

それはそうだよね、なぜなら…

 

「それは選べないよね」

 

「そ、そうなんだよ!俺にはそんな選択は選べない、だから!」

 

「だって葉山君、君には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『みんな仲良く』なんて実現することができないんだから…」

 

「へ…?」

 

「そもそもね、『みんな仲良く』なんて理想に過ぎない。それは気がついてる?」

 

「な、なぜだ!きちんと話し合えばできるはずだ!」

 

やっぱり気がついてないや。

 

これはもう重傷だね。

 

「例としてあげるけど、三浦さんと一色さんが仲良くできてないのわかるのね?」

 

「?いや、あの2人は仲良いだろう?」

 

あ、ごめんもう重傷以上だった。

 

これは僕にも予想外だった。たしかに三浦さんと一色さんの場合、利害が一致したときのみ仲良くはできそうだ。

 

しかし、通常時はそれはない。

 

それに気づかないなんて…

 

「…ごめんね、君にはわからなかったね。じゃあ葉山君から見てさ、雪ノ下さんと三浦さんと仲良くできると思うのかな?」

 

「っ!は、話し合えば必ず…」

 

「でも千葉村でのこと覚えてるよね?あの様子を見てできると本当に思っているのかな?」

 

「そ、それは…」

 

「うん、だから無理なんだよ。そんなことは最初からね。なのに君は『みんな仲良く』と言う」

 

「……」

 

「あとクラスでのチェーンメールのこと覚えてる?君が言う『みんな仲良く』ができているはずならあんなことは起こらないはずだよね?」

 

「……」

 

お、これらは理解できたみたいだ、よかった。理解できなかったらどうしようと思っていただけによかった。

 

「それに君にはできるはずがないんだよ」

 

「な、なんでだ?」

 

「だって葉山君…、君…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡と仲良くできないでしょ?」

 

「っ!」

 

葉山君の顔が崩れた。

 

痛い所を…とか思っていそうだけど僕には関係ないから気にしない…っと。

 

「だって葉山君と八幡は考え方がまるっきり違う。君の理屈は八幡には通用しない」

 

「逆に八幡の理屈は君には理解することができない」

 

「それは何よりも葉山君自身でわかっているはず、だから君にはできない…」

 

「しかし…『あと1つ…』なんだ…」

 

「君は『行動』することができない」

 

「してるじゃないか!だから話し合いを…」

 

「うんうん、してるね。でもそれだけだ」

 

「…」

 

「その結果は一番君が知っていると僕は思うけどな。小学生のときの雪ノ下さんの出来事…でさ」

 

(なぜそれを戸塚が知っているんだ!?)

 

「君は正確には『選ぶ』ことができないというのかな?雪ノ下さんが正しかったにも関わらず、加害者側の意見も取り入れて両方に謝罪するように要求した」

 

「……」

 

「雪ノ下さんはこう思ったと僕は思うよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『信じていたのに…、裏切られた』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ってね」

 

「っ!」

 

「だから君にはそれを言う資格もないし、覚悟もまったくない。ましてや本人でさえできないのを心の奥底では知っているのに誤魔化している。そんな人に僕が教えるはずもないよね?」

 

「……」

 

「さて、僕はそろそろ帰らせてもらうけど最後に1つだけ質問をするね」

 

僕は帰り支度をしながらこう質問した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雪ノ下さんとその他大勢、どちらか片方だけしか助けられないときに君はどっちを助けるのかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして僕は店を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おふろはいってきたー!」

 

「おー、けーちゃん気持ちよかったか?」

 

「うん!」

 

「…」

 

「なあ、牛乳ってある?」

 

「ん…はい」

 

「さんきゅ」

 

ゴクゴク…

 

「ふぅ…」

 

「はーちゃんなにしてるの?」

 

「ん?牛乳飲んでるんだ。お風呂のあとの牛乳は美味いぞ」

 

「けーかも!けーかも!」

 

「ほい、落とすなよ」

 

「うん!」

 

ゴクゴク…

 

「おいしいー!」

 

「だろ?」

 

「はい!さーちゃんものんで!」

 

「へ!?」

 

(こ、これってか、か、か、間接…き、き、き、き…///)

 

(いやけーちゃんも飲んでるからセーフ!?で、でも…///)

 

「うぅ…///」

 

(なんか知らんけど可愛い…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たーちゃん何買ってきたの?」

 

「カカオ95%のチョコ」

 



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