覚悟しろよ…このクズ野郎! (氷結アイスブリザード)
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戦闘開始

かれらは旅の途中ある町にたどりついた

 

「ここがウププタウンか」

 

「う~ん!さわやかで空気のおいしい町だね!緑豊かな山のおかげだね」

 

「それにこんなに天気が良くて最高ね」

 

自然の心地よさを味わいながらサトシたちは今日泊まるポケモンセンターを探すため町を探索していると

 

『おい!いま向こうでバトルやっているんだって』

 

『しかもイッシュで見られないポケモンばかりでどれもすげー強いらしいぜ』

 

その子供たちの会話を聞いたバトル好きのサトシは当然

 

「おもしろそうだな!よし!おれたちもいってみようぜ!」

 

「ピッカー」

 

その子供の後を追い相棒ピカチュウとともに駆け出した

 

「ちょっとサトシ!」

 

「はは…サトシは相変わらずだね。僕達も行ってみるしかないね」

 

「キッバー」

 

アイリスとデントはすぐそのあとを追った

 

 

広場につくとそこには大勢の人たちがポケモンバトルを見物していた

あまりの多さにサトシはなんとか人混みをくぐり抜け前に進む

 

「すいません!ちょっと通してください!」

 

「見物かい?」

 

「はいポケモンバトルやってると聞いて」

 

「ならちょうど良かった次のトリプルバトルがちょうど今始まるところだよ」

 

「トリプルバトルって?」

 

サトシの疑問におじいさんは親切に教えてくれた

 

「ああ…このあたりの町では三体同時にポケモン出して戦わせるポケモンバトルだよ」

 

「すっげーそんなバトルがあるんだ!オレもやってみたい!」

 

「ピーカ!」

 

今まで経験したことのないトリプルバトルにサトシとピカチュウは興奮が高まり、ワクワクした気持ちで人混みを進む

 

「お、ちょうど今から始まるみたいだ!楽しみだなピカチュウ!」

 

「ピ、ピカチュウ!」

 

ようやくサトシたちがバトルが見える位置についた

この街の子供らしい男と青年がちょうどポケモンを出したところだった

 

「いけー!コジョフーとびひざげり!ハトーボーでんこうせっか!ダストダスシャドーボール!」

 

男の子が三体のポケモンに指示し、そのポケモンたちが攻撃をしかけるが相手の青年はニヤリと口を歪ませポケモンに指示をした

 

「サザンドラまもる!メタグロス…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だいばくはつ!」

 

「「「なっ!?」」」

 

ここにいる誰もが耳を疑った

開始早々青年はいきなり自分のポケモンにだいばくはつを指示したのだ

そのメタグロスのだいばくはつによってすさまじい爆音と爆風が広がる

 

「ああーコジョフー!ハトーボー!ダストダス!」

 

子供のポケモンたちはメタグロスのだいばくはつをモロに受け、三体とも地面に転がる

一方青年のサザンドラはまもるによって無傷、もう一匹はゴーストタイプのサマヨールだったため被害はない

泣きそうな子供の声に反応し、ギリギリ戦闘不能をまぬがれたダストダスが立ち上がろうとしていたが

 

「とどめだ。サマヨールれいとうビーム!」

 

攻撃の準備をしていたサマヨールがトレーナーの指示に従い容赦なくれいとうビームをダストダスに命中

 

「ダ、ダストダス…」

 

無慈悲な攻撃によりダストダスは氷づけされる

子供は泣きながらポケモンを戻し、ポケモンセンターへと走り去っていた

見物していた人々は

 

かわいそうに…なんてひどいことを…なんで普通に戦わせないんだ! こんなの絶対おかしいよ!

 

それぞれ思ったことを口に出しており、子供のトレーナーに同情し、迷いなく自分のポケモンをだいばくはつさせたトレーナーを快く思ってなかった

当然サトシもこの出来事に怒りを覚え、拳を握りしめ怒りに震えていた

相棒のピカチュウも同様いつ放電してもおかしくないくらい電気をビリビリとさせ怒り堪えていた

 

「最低よね…あのトレーナー」

 

「…ラングレー知っているのか?あいつを」

 

どうやらサトシより前にここで見ていたラングレーが軽蔑の目をあのトレーナーに向けながらサトシに話しかけてきた

 

「ええ、噂ではこの近くの村でもあいつトリプルバトルの最初にメタグロスをだいばくはつさせているらしいのよ」

 

「なんだっと!?」

 

「それは本当かい!」

 

「サイテーね!自分のポケモンをなんだと思っているの!」

 

ラングレーの話を聞き、サトシの後にいたデントとアイリスも怒りを声にあげた

 

そしてラングレーの話によればメタグロスのだいばくはつを受けたポケモンの中には歩けなくなったポケモンやトラウマになっているポケモンがいるらしい

さらに技の威力を上げるため、サザンドラに寿命を削る危険性のあると言われている「いのちのたま」をもたせているのだと

 

「…もう我慢できない」

 

「ちょ、ちょっとサトシ!」

 

いまにも殴り込みいきそうなサトシの雰囲気に暴力はまずいと止めるアイリスだったが、かつて見たことのないほどの怒りのオーラを漂わせ

普段明るく好奇心大勢なあのサトシが氷タイプのポケモンさえも一瞬で凍らせる冷たい目をと無表情で物静かで暗い声に怯み、サトシをつかもうとする手をひっこめた

そのサトシの様子にデントとラングレーも何も言えず驚きを隠せなかった

 

「フン…いつもどおり計算どおりだったな」

 

そうともしらず青年のトレーナーは得意げな表情でポケモンを戻していた

そんなトレーナーに静かに近づくサトシ

うつむいているせいか帽子で目が隠れているので表情はわからないがきっと別人のようになっているだろう

 

「…なぜメタグロスをだいばくはつさせたんだ」

 

小さな子供が聞いたら、即泣きそうな低い声でそのトレーナーに尋ねるサトシ

普段基本的に年上には敬語のサトシもこいつにはしなかった

 

「なにって決まっているだろう。作戦だ。誰も開始早々自分のポケモンをだいばくはつさせるなんて普通は予想つかないだろう

ましてマルマインやゴローニャならともかく、普通に戦わせても強いメタグロスならなおさらだ」

 

サトシの態度を気にとめず自慢げに語るトレーナー

 

「じゃあ最初からメタグロスをだいばくはつさせるつもりだったのか」

 

「無論だ。そのためノーマルタイプの技がきかないサマヨールを置き、サザンドラにはまもるを覚えさせているんだからな」

 

「そのためにメタグロスにいつもだいばくはつをさせていたのか!」

 

だんだん怒りを抑えきれなくなりサトシの声は徐々に荒くなっていく

 

「いつもではないな。相手にはがね、いわ、ゴーストタイプがいるときは控えるか別のポケモン出すな。ようするに状況しだいだ」

 

「じゃあメタグロスはおまえの勝手な都合でだいばくはつをさせられているのか!」

 

「勝負に勝つためトレーナーがポケモンに指示して実行させるあたりまえのことじゃないか」

 

「ふざけるな!勝つために自分のポケモンを躊躇なく瀕死にさせるおまえなんかトレーナーじゃない!おまえは人間じゃねぇ!!」

 

あまりに堂々と語るトレーナーにバクフーンのふんかのように怒りを爆発させるサトシかつて長く旅をしたタケシと同じ気持ちで人間じゃねぇ!!(正確には「お前ら人間じゃねぇ!!」)と怒鳴った

 

「さっきからなんだーてめーは!年上に対してその口の聞き方と態度はよー!オレのポケモンなんだからてめーは関係ねえだろ!」

 

うんざりした表情を浮かべながらサトシをにらみつけるトレーナー

 

「オレとバトルしろ!オレが勝ったら二度とポケモンたちにひどい戦い方をしないと誓え!そしてポケモンたちに土下座して謝れ!!」

 

「…フン。いいだろう受けてやろう。ただし、六対六のトリプルバトルでだ。アイテム持たせるのもありだ

だが今オレのメタグロスは戦闘不能だし、てめーはトリプルバトル初心者のようだし、明日にしといてやる」

 

「…いいぜ。だけどオレが勝ったらポケモンたちに謝れよ」

 

「いいだろう…だがオレだけ条件付きはなのは納得できねえな…そうだ。もしおまえが負けたら持っているジムバッジ壊せ!オレの目の前でな」

 

「っ…わかった」

 

トレーナーのあまりの発言に非難する観客たち

 

サトシはトレーナーの条件を脅えもせず了承した

 

「フン、せいぜい首を洗ってまってるんだな」

 

よくある捨てセリフをはいてトレーナーは立ち去っていた

サトシは立ちさるトレーナーの背中をいつまでも睨んでいた

 

「サ、サトシ…」

 

「いくらなんでも危険だよ!」

 

「たしかにあいつすごく頭に来るけど…もし負けたらあんたのジムバッジが…それに戦ってあんたのポケモンも大ケガするかもしれないのよ」

 

サトシに敗北条件に心配になったデントたちが話しかける

 

「わかっているさ。たしかにあいつのポケモンはかなり強い。でもあんなトレーナーに苦しめられいるポケモンたちを思うとどうしても許せなかったんだよ…」怒りの表情は消えたがサトシの顔は悲しげなものへと変わっていた

 

デントたちはサトシが今日見せた表情はどれも知らないものであったため、息をのむ

 

「…勝算はあるのかい」

 

「たとえ勝算が低くくたって、せいいっぱい全力でやってみるさ

そして絶対勝つ!」

 

「ピカ!」

 

「わかった…ぼくも力になるよ」

 

「私も」

 

「あたしもあんなトレーナーの元にいるサザンドラがかわいそうよ!あんなやつより未来のドラゴンマスターのあたしがもつべきよ!」

 

「アイリス勝負を受けるのはサトシなんだけど、それにいつから勝ったらサザンドラがアイリスのものになることになったんだい」

 

「あんな最低な奴より私が持っている方がいいに決まっているじゃない!あいつが負けたら私が代わりに育てるわ!」

 

デントの質問にアイリスは遊戯が聞いたら「なに勘違いしているんだ」と言いそうな意味不明な返事をした

 

そんなアイリスにサトシは静かに語りかける

 

「アイリス…たしかにあんなやつの元にいるサザンドラがかわいそうに思うのはわかるけど

どんな理由があろうと勝手にトレーナーとポケモンを引き離すことはいけないことなんだ

それに決めるのはトレーナーなじゃないポケモンの意志なんだ」

 

そのサトシのセリフにラングレーは好感度が上がり、デントは「たしかにそのとおりだね」と感心していた

 

「なに急に大人びたこと言っているのよ!サトシたらほんと子供よね~ドラゴンポケモンは私といた方が絶対幸せなの!」

 

「ちょっとアイリス!さっきからサザンドラのことばかり言っているけどメタグロスやサマヨールのことも心配じゃないの!」

 

「心配だけどドラゴン優先よ!」

 

この言葉に呆れるラングレーとデント

サトシはさっきのトレーナーへの怒りと明日のバトルのことで頭がいっぱいで聞いちゃいなかった

サトシはデントからトリプルバトルのルールのことを教えてもらい、ラングレーからはオレンの実とかしか持ってないサトシのためにオボンの実などバトルに使える木の実をもらった

 

アイリスは「絶対あいつ倒してサザンドラゲットよ!」とずれたことをいっていただけだった

 

 

 

サトシはデントとトリプルバトルの練習試合をしていると

 

「サトシ話は聞いたぜ」

 

「ケニアン」

 

「あしたあいつとバトルするんだってな」

 

「ああ…」

 

「その気持ちわかるぜ!ほんと頭くるよなあのトレーナー!だからオレも協力したくてこれをおまえに貸そうと思ってきたんだ」

 

「これは…」

 

「きあいのハチマキこれをつけるとなんか気合い入って根性出るぜ!」

 

「ありがとう!ケニアン助かるよ!」

 

サトシはケニアンから気合いのハチマキをもらい相棒のピカチュウに結んでやった

 

 

 

夕方サトシはアイリスたちに一人にしてほしいと頼み公園で考えていた

 

(どうすればいいんだ!あのメタグロスのだいばくはつに対抗するには…)

 

サトシはついさきほどのポケモンセンターの出来事を脳裏に浮かべた

 

あの少年のポケモンいまだに意識不明の重体だったのだ

 

いまサトシの手持ちポケモンは成長途中で、もしあのだいばくはつを受けたらただではすまないと実感した

 

(どうする…あなをほるや空を飛んで回避するか…でも)

 

はたして間に合うのかもし間に合わなければあの少年の二の舞だ

 

「困っているようだねサ~トシくん」どこかで聞いた声だなと顔を向けるとそこには

 

「!?シゲルどうしてここに!」

 

「イッシュにいないポケモンの紹介する学会があってね、そのために博士の付き添いでイッシュに着てきてたんだ」

 

「そうだったのか…」

 

「それにしても君にしては珍しく険しい顔しているじゃないか。何かあったのかい?」

 

「実は…」

 

サトシは今日のことをシゲルに話した

 

「なるほど…たしかに許しがたいことだね…」

 

冷静な口調で答えるシゲルだが内心そのトレーナーに怒りを覚えているのだろう

普段より目つきが鋭くなっていた

 

「で、君は明日使うポケモンは決めたのか?」

 

「…いや、まだなんだ」

 

「そうか、ならこれが役立つかもしれないね」

 

シゲルが取り出したのは血圧計くらいの大きさの機械だった

 

「これは?」

 

「これは携帯型ポケモン転送マシーン。どの地方にいてもポケモンを転送することができる」

 

「どこでも…イッシュでもか?」

 

「ああ、そのための機械だからね」

 

シゲルによればこの機械は博士や研究者が他地方に学会などで行くとき使われるもので携帯型なので全てのトレーナーのポケモンは転送できないが登録された5人までならどこでもポケモンを転送できるものだ

ただし少し重いので持ち運びは不便らしい

 

「…シゲルこの機械オレにも使えるか?」

 

「使えるよ。君の名前も登録されているからね」

 

「使わせてくれないか?」

 

「もちろん最初からそのつもりだよ。あと君のリザードンちょうど里帰りしているから、もし必要なら呼ぶといい」

 

「ありがとうシゲル」

 

サトシはシゲルにお礼を言ったあと、どのポケモンにするか必死に考えた後ピカチュウ以外のポケモンを交換した

 

 

 

次の日

 

サトシたちは待ち合わせ場所に向かうとそこには昨日のトレーナーがポケモンバトルをしていた

その相手は

 

「シューティ!」

 

サトシが来た時にはちょうど勝負がついたようだ

シューティのローブシンは一撃で倒され目を回し気絶していた

 

「バ、バカな…こんなのありえない……ぼくのローブシンが…あっさりやられるなんて…相手は氷、あくタイプだぞ……かくとうタイプと相性が悪いはず…こんなの…こんなの基本じゃない……」

 

よっぽどショックなのか地面に座り込みブツブツ「基本じゃない…基本じゃない…」とうわごとのようにいうシューティ

かろうじて自分のポケモンをボールに戻す気力はあったようだが

 

「おいおい、そんなにオレのマニューラに負けたのが悔しかったのか?」

 

「当たり前だ!氷タイプやあくタイプはかくとうタイプと相性が悪い!基本じゃないですか!」

 

「基本ねえ…だったらマニューラのような防御力が低いポケモンが気合いのタスキを持っているか疑うのは基本じゃないのか?」

 

「えっ?」

 

「それにおかしいと思わなかったのか?マニューラのようなすばやさが高いポケモンがかわそうともせずローブシンを迎え撃った不自然さを」

 

つまり最初からこのバトルはこの男の狙い通りだったのだ

わざとこうげきうけてダメージ倍返しの「カウンター」 で仕留める展開に

 

「まったく楽なバトルだったよ特におまえみたいに相性で勝てると思う基本厨は読みやすくてまじ簡単だったわ~」

 

トレーナーはシューティをあざ笑いながら手をひらひらしながら背を向け、マニューラの元に歩く

その背中を悔しそうなシューティは睨んでいたサトシはそんなシューティを気遣い静かに声をかけた

 

「シューティ…」

 

「ああ…君か」

 

シューティはもはやいつもみたいに見下した態度をとる元気は残ってなかった

 

「笑えるだろう…君に散々相性がどうとか基本がなってないといっていた僕が、圧倒的相性で有利だった相手のポケモンに一撃で倒されてこのざまだ…」

 

シューティはうつむきながら自虐的に言う

 

「シューティ…」

 

「ああ、そういえばこのあと君があいつと戦うんだろ

まあ、せいぜいがんばってくれ」

 

シューティはローブシンを回復させるためポケモンセンターにとぼとぼと歩いて行った

その姿をデントやラングレーたちも複雑な顔で見送った

そのとき

 

「おら!さっさと飲めよ!」

 

あのトレーナーの苛立った声に聞こえ見ると

 

「な、なにやっているんだ!」

 

そこには自分のポケモンのマニューラに無理やりミックスオレを押し付けて飲ませるトレーナーの姿があった

 

「なんでポケモンセンターや傷薬を使わないんだマニューラがかわいそうだろ!」

 

「いいんだよ!めんどくせーし!それに傷薬高いじゃん!ミックスオレの方が安いし回復も多い」

 

怒鳴るサトシに頭かきながらめんどくさそうに答えるトレーナー

ケニアンやシューティとのバトルを見ていた街の人たちもそのトレーナーに頭にきていた

 

「ニュ、ニュラー!」

 

「オラっ!二本目さっさと飲みやがれ!いつも飲んでんだろーが!」

 

むせるマニューラに容赦なくミックスオレを流し込むトレーナー

いつの間にかいたベルも「もうやめたげてよお~」と半泣き状態になっていたサトシはメタグロスやサザンドラの事だけでも相当キレっていたのに目の前のマニューラにされている光景にもはや…

 

こんなことをいつもされているのかマニューラは

あいつのポケモンたちは

絶対負けられない

こんな最低なトレーナーに

あいつからポケモンたちを助けるためにも絶対勝つ!

 

「場所移すぞ昨日のだいばくはつで騒音とかで注意されたからな」

 

「…わかったどこでやるんだ」

 

「ピカ!ピカピカ!」

 

「山だ」

 

トレーナーはそう言うとマニューラを戻し山に向かって歩き出した

 

「サトシ気をつけてあいつのポケモン予想以上に強いわ!シューティのポケモンを一撃で倒しちゃうくらいだし」

 

「そうだねラングレーのいうとおりだよ」

 

「サトシがんばれよー!」

 

「サトシくんがんばってー!できればこの後ポケモン交換してー」

 

「どんな手を使ってでも勝ちなさい!サザンドラを私のものにするために!」

 

相変わらず一人意味不明な事を言っていたが、サトシは仲間たちの応援を受け取り、「絶対勝ってやる!」と宣言してトレーナーの後を追った

ラングレーたちや街の一部の見物人は二人のバトルの結末を見るため山に向かった

 

 

裏山

 

ついに二人のバトルが始まろうとしていた

 

「こんなときにモノクマさんがいてくれたらな」とつぶやくじいさんにサトシが「モノクマ?それって新しいポケモンですか?」とやり取りがあったのはささいなことだ

 

ちなみにモノクマさんはこの街のえらい人らしい

 

「サトシ」

 

「シンジおまえもイッシュに来ていたのか」

 

「ああ兄貴の遣いでな」

 

サトシの始めてみるサトシ知り合いらしいトレーナーにラングレーたちが誰と聞いてきたのでシンオウのライバル紹介した

 

「今日バトルにあいつを使うのか」

 

「ああ、昨日転送して手持ちにいれている」

 

アイリスが「なにそれ」と聞いていたが「見てからのお楽しみ」といってサトシは答えなかった

 

「サトシあんなぬるいトレーナーをたたきつぶせ」

 

「ああ、まかせろ!」

 

戦場に向かうサトシ

相手のトレーナーは余裕な態度をしていた

 

「おまえのポケモンすぐにポケセン送りにしてやんよ」

 

「………」(覚悟しろよ…このクズ野郎!)

 

「審判はぼくがやるよ。初め!」

 

デントの開始の合図と共にお互いのトレーナーはポケモンを同時にだす

 

「いけ!リザードン!ゴウカザル!オニゴーリ!」

 

 

つづく




あとがき
スーパーマサラ人の力が発揮するのは次回です
次回トリプルバトル開始
アイリスきびしめ、スワマとかも

トリプルバトル大好きです、昔対戦中相手に回線切られまくられてたせいか諦めの良さがスキルアップした
不思議なのはホワイト・ブラック2のころ勝った回数5桁の人がいて、勝った回数もすごいけど、なんでそんなにやる暇があるのか?そして今まで対戦者に回線切られたりしなかったのだろうか?
私まだサンムーンもってません、いつか買おうと思います


ちなみに昔ゴローニャにじばくとか私させてた


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サトポケ最強クラスリザードン、ゴウカザル、オニゴーリ

そういえば時間軸を書き忘れていました。リザードン加入前です。つまり少なくともエピソードNより前です
命のたまはこの二次小説の独自の追加設定をしてます

オニゴーリはサトポケでいまだ公式で一度も負けたことがないポケモン 引き分けはある


「いけ!リザードン!ゴウカザル!オニゴーリ!」

 

サトシのモンスターボールから飛び出してきたのはイッシュには生息しないポケモンたちだった

さらにそれだけではない

あの青年から出てきたポケモンもサザンドラ以外イッシュ人にとって見たことポケモンだった

見学者たちは驚きと興奮を隠せない

サトシは青年のポケモンを見て不思議に思った

 

「サザンドラに…ギャラドス、マニューラ…メタグロスやサマヨールじゃないのか!?」

 

サトシはてっきり、だいばくはつコンボで来ると思っていたのだ

それは昨日平然とバトル開始と同時に自分のポケモンをだいばくはつさせた青年トレーナーのやり方を見た見学者のほとんども同じくそう思っていた

 

「てめーも他地方出身だったのか。どおりでピカチュウがいるわけだ」青年が最初にだいばくはつで攻めなかったのには理由がある

昨日自分のバトルを見た対戦相手がどう対処してくるのかを

 

大きく分けて3つ

 

1速攻で倒す

2守りを固めてくる

3しめりけなどの特性や挑発などの技で対処

 

そして男は読んでいた

サトシの昨日やりとりから見て熱血タイプ。きっと攻めてくると

そのためギャラドスを最初に出し、「いかく」で攻撃力を下げてきたのだ

一気に攻めようとした相手にとってこれは相当勢いを潰されることだろう

 

「どんなポケモンを使ってこようが絶対俺は勝つ!」

 

「ピッ!ピカチュウ!ピー!」

 

負けらんない

サトシは相手に負けたらジムバッチを全て壊さなければいけないのだ

気合いをいれて相手を睨み宣言するサトシだったが

 

「「「ちょっとまったぁぁーー!!!」」」

 

「へっ?」

 

いきなり街まで響きそうな大声で待ったをかけられ、こけそうになった

 

「サトシいつのまにポケモン変えたのよ!?それってドラゴンタイプ!」

「あんた氷タイプのポケモン持っていたの!?しかも見たことない氷ポケモンだし!」

「すげー!サトシこんなにたくさん強そうなポケモン持っていたのかよ!ゴウカザルって、かくとうタイプだよな!後でバトルしてみたいぜ!」

「サトシくんってこんなにポケモン持っていたんだ!あーん交換して欲しいなー!特にゴウカザルのしなやかで引き締まった筋肉サイコー!あーでもほかの子もいいなー」「…き、きみちゃんと進化したポケモン持っているじゃないか…なぜ今まで使わない……わけがわからないよ…」

 

それはサトシと面識のある面々だった

最初静かだったのは驚きのあまり声が出なかったらしい

特にラングレーは氷タイプのオニゴーリにベルとケニヤンはかくとうタイプのゴウカザルにリザードンは見た目でドラゴンタイプと勘違いしたアイリスと橋のモデルである実物を目にしたシューティが興味を持ったようだ

シューティのテンションが低いのはさっき青年トレーナーにあっさり負けた上に言い負かされたからである

ちなみにデントは

 

(ああーーー!すごくテイスティングがやりたい!でも今は審判だし…ああ…こんなことなるなら審判やるなんていうんじゃなかったよ…)

 

必死にテイスティング中毒を抑えていた

サザンドラ以外はイッシュにいないポケモンのためなおさらだ

この機会逃したら二度とできないかもと思うとかなりつらいらしい

イッシュにいないポケモンでなければそこまで禁断症状は出なかっただろう

昨日メタグロスの件やさきほどのマニューラの件がなければ審判を一時放置してテイスティングをやっていたことだろう

 

「ちょ、ちょっと…おまえら落ち着けって!」

 

いつゲットしたのかとか、手持ちを入れ替えたのかとか、すごい勢いで聞いてくる5人に戸惑うサトシ

 

「おい、そいつは今バトル中だ。質問は後にしてやれ」

 

そこで助け舟を出したのはシンジだった

それを聞いて常識人であるラングレーとケニヤンはサトシに謝り、ベルもマニューラの件の見た後だったからか意外とすぐ引き下がったシューティも精神的に弱っていたせいか嫌味いう気力残っていなかったのか沈黙したが

 

 

「ちょっと関係ない人は黙っててよ!あたしはサトシに聞いてるの!なぜサトシがドラゴンポケモン持っているのか、それを聞き出しているところなんだから」

 

アイリスは暴走したまんまだった

それを聞いてため息をするシンジ

ラングレーも(リザードンはドラゴンタイプじゃないわよ…)と呆れていた

さらに「サトシ絶対勝ちなさいよ!そしてサザンドラとギャラドスを私の物にするんだからね!」

 

「あのな~」

 

「ピカピ~」

 

昨日言ったにも関わらず理解してないアイリスにウンザリするサトシとピカチュウ

相手トレーナーも何言ってんだコイツと顔に出ていた

 

「いちおう言っておくけど、ギャラドスはドラゴンタイプじゃないぜ。リザードンも」

 

「ウソォォォォォ!!」

 

心底驚くアイリス

 

「なんでドラゴンマスター目指しているあんたがそんなこと知らないのよ」

 

「だって…」

 

「あきれたものだな…」

 

シンジは、ぼそうとつぶやいた

いくら他地方のポケモンとはいえドラゴンマスター目指しているならそれくらい知っておけと思った

どうやら見ためだけで判断しているようだこの分だとプテラもドラゴンタイプと勘違いするんじゃないかヘタすれば逆にチルタリスをドラゴンタイプだと気づかない可能性もありそうだ

 

「う~でも納得できない!子供のサトシがこんなに強そうなポケモンたちを持っていただなんて…って、ひいいー!ーよく見たら氷タイプがいるー!」

 

わめき散らすアイリスに勘弁してくれと思うサトシ

 

「いい加減にしたらどうかな、サトシは今大事なバトル中なんだ」

 

「シゲル」

 

「オレもいるぞ」

 

「タケシ!」

 

シゲルは昨日会ったから驚かなかったサトシだったがタケシがイッシュにいることには驚いた

 

「どうしてここに?」

 

「イッシュにいるタブンネの生態が気になってきたんだ。ポケモンドクター目指しているオレにとってラッキーの代わりにポケモンセンターに働いているタブンネは気になる存在なんだ」

 

「そうだったのか」

 

誰なのよこの人たちとわめくアイリスの声を聞いて

 

「サトシここは僕たちに任せてくれ」

 

「おまえの代わりに説明しとく。だから今はバトルに集中するんだ」

 

「叩き潰してこい」

 

「ああ、ありがとなシゲル、タケシ、シンジ」

 

三人に感謝の言葉かけサトシは気持ちを切り替え、相手のトレーナーを視線を向ける

 

「茶番劇は終わったか?」意外と律儀に待っていた青年トレーナーだったが態度は相変わらずである

 

「待たせたな。てっきりしびれを切らして攻撃を指示してくると思ったぜ」

 

「はん、卑怯なことやズルして勝ったってつまんねえよ~オレはな圧倒的な力と策略で相手のポケモンとトレーナーを叩きのめすのが大好きなんだよ」

 

「そうか、ならはじめようぜ」

 

「バトル再開!」

 

若干情緒不安定なデントが再び開始を宣言するが

 

「戻れゴウカザル」

 

「ええー!」

 

いきなりゴウカザルを戻してしまった

何人かサトシの行動に驚くが特にアイリスはサトシのことだから相性とか気にしないでそのまま攻めるだろうと思い込んでいただけに叫び声をあげ、驚愕の表情していた

 

「いけピカチュウ」

 

「ピカ!ピカピカッピカチュウ」

 

マスコットキャラと思えないほど殺気とプッレシャー、黒いオーラを醸し出しているピカチュウが前に出る

さっきのピカチュウの声を略すと「ボコボコにしてやんよ」だろう

 

「あのサトシがすぐポケモンを交代させるなんて…」

 

「何もおかしいことではないだろう

ギャラドスは水、飛行タイプ。炎、かくとうタイプのゴウカザルには最悪な相性だ

さらにいかくによって攻撃が低下している」

 

アイリスが疑問に答えたのはシンジだった

アイリスはその答えに納得できず声を荒げる

 

「おかしいわよ!だってサトシ、ポケモンの相性とかあまり考えないもの」

 

シンジにくってかかるアイリス

シューティも口に出さないが目がそうだといっている

 

「なにをいっている?あいつはポケモンの相性をちゃんと理解しているぞ

オレのドダイトスが出た時すぐブイゼルを戻していた」

 

「ウ、ウソよ…あの子供のサトシが…」

 

「本当だ。オレもその場にいた

それにサトシは鋼タイプのジムに地面タイプのグライオン水タイプのブイゼル、炎タイプのヒコザルを使っているちゃんとタイプの相性は理解しているんだ」

 

さらにタケシが補足するが、シューティが否定する

 

「たまたまじゃないですか。他に持っているポケモンがいなかったとか」

 

「いやサトシは飛行タイプのムクホーク、草タイプのハヤシガメ、でんきのタイプのピカチュウがいた

それを選ばなかったのはちゃんと相性を理解している証拠だ」

 

「信じられない…あいつらしくない…」

 

「サトシはポケモンの相性よりポケモンの気持ちややる気を優先するからな」

 

「ああ、オレとのエイチ湖でのフルバトルでもオレのドンガラスと相性悪いからハヤシガメ戻そうとしていたが

それをハヤシガメが戦わせてくれと止めたから戻さなかった。それに二回目に出したブイゼルの時も戻そうとしたがポケモンに気持ちを優先して戻すのをやめた」

 

「ああ、そんなサトシだからこそあいつのポケモンたちは期待にこたえようとがんばるし、すごくなつくのだ」

 

「だからこそ相性悪い相手を倒せる」

 

「たしかにそうよね」

 

シゲルたちの言葉を聞いて、コマタナがツタージャに負けたことがあるラングレーは納得した

アイリスも思い当たることがあるか言い返せなかっただがシューティは

 

「フッ、でもリザードンはボールに戻してないじゃないですか。炎タイプなのに。やっぱり基本がなっ「ぬるいな」なんだって!」

 

「なぜあいつがリザードンを戻さなかったかわからないのか」

 

「たんにミスでは」

 

「そうではない。考えてみろ」

 

「他のポケモンがギャラドスに弱いタイプのポケモンだったのか?それとも他の2体に苦手なポケモンなのか」

 

ケニヤンがいう

 

「その可能性もあるけどね」

 

シゲルがいう

 

「あっ、手持ちをさらすことになるから!」

 

ラングレーの答えにシンジはうなづく

 

「正解だ。手持ちを見られることは相手に手の内をさらすことになる。そうなるとポケモンの温存や対処など変えてくる」

 

「で、でも炎タイプは水タイプに弱いんですよ!?それにいかくで攻撃下げられているじゃないか!」

 

認めたくないのかシューティは茶々をいれる

 

「いかくで下げられるのは攻撃であって、とくこうは下がらない

そもそもお互い三体ずつだ。無理にギャラドスと戦わせる必要もないし、向こうには氷タイプのマニューラもいる

一方的に不利というわけでもない」

 

「へえ~サトシくんってそこまで考えていたんだ」

 

素直に関心するベル

シゲルは思う

基本厨やサトシをことを子供扱いするアイリスよりはケニヤンやラングレーの方がこの先トレーナーとしての成長がいいだろうと

そういえば自分にとって今では黒歴史だが自分も昔はサトシを見下したり、子供扱いした時期があったな

ほんとあれは自分にとって黒歴史だなとシューティとアイリスを見て少し自己嫌悪になった一方バトルの方は

 

「ピカチュウ十万ボルト!リザードン火炎放射!オニゴーリ冷凍ビーム!」

 

「サザンドラ、マニューラかわせ!もどれギャラドス!」

 

「何!このタイミングで交代させるのか!」

 

今まで追撃受ける前に交代するか新たに出たポケモンに警戒してポケモンを交代するなどをよく見かけたが相手の攻撃が飛んでくる最中で戻すのは初めて見たサトシ

十万ボルトはトレーナーに向かって飛んでいくがトレーナーはすでにボールを持っていた

一つはギャラドスを戻すためのボール

そしてもう一つは開始直後から握られていたボール

それは

 

「いけサマヨール」

 

ボールから飛び出してきたサマヨールは無防備に十万ボルトを浴びるが、一瞬顔が歪んだが、すぐケロリとした顔になった

 

「な、なにっピカチュウの十万ボルト受けても平気なのか」

 

「ピィ、ピーカ」

 

「くくく…教えてやる。オレのサマヨールはしんかのきせきというアイテムを持っている」

 

「しんかのきせき?」

 

「進化していないポケモンの防御ととくぼうを高めるアイテムだ」

 

「なるほど…厄介だな」

 

「ああ、サマヨールは防御ととくぼうが共に高い。うってつけのアイテムということか」

 

「そ、そんなアイテムがあるなんて…」

 

正直シューティは進化していないサマヨールになら勝てる自信があった

ポケモンは進化させるべきだという固定概念を持つシューティにはかなりショックな現実だったようだ

タケシたちの説明を聞いて、進化が全てではないと思いしらされた

 

「オレのサマヨールは壁担当!生半期な攻撃じゃ倒せないぜ!」

 

「くっ」

 

「今度はこっちからいくぜ!サザンドラオニゴーリに火炎放射!サマヨールはピカチュウに冷凍ビーム!マニューラはつじぎりだ!」

 

「ピカチュウでんこうせっかでかわせ!リザードンは火炎放射を火炎放射で迎え撃て!」

 

リザードンとサザンドラの火炎放射がぶつかりあう

わずかにリザードンの火炎放射が勝っていたがお互い途中爆発した

 

(くっ、なんて威力の火炎放射だ…オレのサザンドラは命のたまで威力上げているんだぞ。それを防ぐとは…)

 

現にリザードンは元気そのものだし、サザンドラは心臓病の発作が出たかのように少し息切れしていた

 

(シングルで戦っていたらヤバかったかもな)

 

青年はこの一瞬でサトシのポケモンの強さを理解した

 

(だが奴はトリプルバトル初心者だ。トリプルバトルの戦い方思い知らせてやる)

 

「そのままアイアンテール!」

 

「ピーカァー!」

 

でんこうせっかで一気に距離をつめたピカチュウがサマヨールにアイアンテールを放つが

 

「サマヨールみがわり!」

 

「みがわりだって!」

 

ドカーン

 

「マニューラ後ろかられいとうパンチ」

 

「リザードン!りゅうのはどうでピカチュウを助けるんだ!」

 

「グルゥ」

 

「よけろ」

 

「いまだオニゴーリふぶき」

 

「サザンドラまもる」

 

サトシはサマヨールとマニューラが揃っているのを見計らってふぶきを使ったがサザンドラがマニューラとサマヨールの前に駆けつけ守った

 

「すごいサトシくんポケモン」

 

「ああ、あのスピード、攻撃力かなりのもんだぜ」

 

「あのポケモンたち相当レベル高いわね」

 

ラングレーたちは感心しながらサトシの戦いを見ているが

 

「ウソよ!あのサトシがこんなバトルするなんて!」

 

「あいつは初心者のはずだ…なんで…」

 

現実を認めようしとしない二人がいた

 

「初心者?それはサトシのことをいっているのかい?」

 

「そうよ!他にいないでしょ!」

 

シゲルの疑問にアイリスは即座に答えるが、タケシによって否定される

 

「あいつは初心者じゃないぞ」

 

「「えっ」」

 

「サトシはカントー、ジョウト、オレンジ諸島、ホウエン、シンオウを旅した経験豊富なトレーナーだ」

 

驚く二人。ラングレーたちも驚いてはいたが

 

「ああ、やっぱりね。でもまさかそんなに旅していたのは正直驚きだったわ」

 

「すげーなサトシ!どおりで戦いなれしてるわけだぜ」

 

「うん。なんだか落ち着きあったのはそんな経験してるからだったんだね」

 

何回も噴水に落とされてたら普通は激怒されてもおかしくない

なのにサトシはそこまで怒らなかった

ベルはその理由がいまわかったのだ

 

「なんであんたたちあっさり信じているのよ!」

 

「そうだ、あんな基本のなってない田舎のトレーナーなのに!」

 

「普通戦ったことあれば新人とはどこか違うと気づくでしょ

今の戦いみればなおさら、ていうかアイリスの子供!あんたサトシのことなんでそこまで否定するのよ

旅仲間だったら普通フォローする立場でしょ」

 

「そっちの娘のいうとおりだね。君ほんとのサトシの仲間かい?」

 

「そうよ悪い」

 

ジト目で尋ねるシゲルに悪びれることなく肯定するアイリス

 

「だったらなぜそこまで否定する」

 

「だってサトシたら、そこらへんのマメパトゲットして大はしゃぎするお子ちゃまなのよ」

 

「それにプルリルの特性すら知らない。基本がなってない」

 

アイリスに続きシューティもそう答えるが、二人を冷めた目で見ていたシンジが呆れながら語る

 

「マメパトもプルリルもイッシュにしか存在しないポケモンだ

知らなくても不思議ではない」

 

「あ~も~ああいえばこういう!あんたたちサトシのなんなのよ!」

 

アイリスは相手を言い負かせきれずヒステリックぎみに言う

 

「自己紹介が遅れたね

ぼくはサトシの幼なじみのシゲル。今は研究員をしてる」

 

「オレはタケシ。サトシとはイッシュ以外の旅を共にした仲間だ。ポケモンドクターを目指している」

 

二人の正体が判明して反応はそれぞれ違うが、ラングレーがさっきから気になっていたことを聞く

 

「サトシのジム戦やリーグ戦は?」

 

「ジムバッチ各地方全部持っている。リーグ戦はベスト16、8、8、4

オレンジ諸島は優勝だ」

 

「す、すげえ…」

 

「あいつ有名人じゃない…」

 

「サトシくんすごーい!ポケモン交換してほしーいな!」

 

あまりにもすごい経歴にラングレーたちも周囲の人々も感心や尊敬などするが

 

「で、でたらめよ!そんなの認められない!」

 

「そうだ!ぼくはあいつに何度も勝っている!」

 

「ウソだと思うならジムバッチ見せてもらうなり、本人に聞くなり、ネットで調べろ

それでも信じきれないならシロナさんとかにでも聞くんだな」

 

シンジはうんざりした表情を浮かべながら言った

そもそもそんな嘘をつく必要がどこにある

そんなことも理解できないのか

ほんと使えないな

 

「それにバトルフロンティアも制覇してる

ああ、いってもピンとこないか?簡単にいえば選ばれた者だけが参加できる施設でフロンティアブレーンは四天王並の強さだ」

 

タケシに告げられた事実に人々は驚愕し、何も言えなかった

 

 

一方、人々が話している間もバトルも進んでいた

 

「マニューラ戻れ!メタグロス逝ってこい」

 

「メタグロース!」

 

「出た!あのメタグロスが、昨日の三体が場にそろったわ」

 

「ならこっちもピカチュウ戻れゴウカザル君に決めた」

 

ポケモンを交代させたサトシの行動にギャギャーいう者がいたがシゲルたちが対応していた

 

「オニゴーリ地面に向かってれいとうビーム!ゴウカザルはメタグロスに火炎放射からフレアドライブ!リザードンはサザンドラにはがねのつばさだ!」「ああー!サトシたらどこ狙っているのよ!」

 

「わけがわからないよ…それにあのメタグロスのだいばくはつがあるのに正面から突っ込むなんて…これだから田舎者は」

 

「少しは黙って見ていろ」

 

強力なれいとうビームで地面に当たり高い氷の壁ができる

 

「サザンドラかわしてかみくだく!メタグロスはまもる!サマヨールゴウカザルを近づけさせるな!れいとうビーム!」

 

「かわせ!」(メタグロスもまもるを使えるのか!)

 

「ウキャキャ!」

 

「いまだメタグロスリフレクター」

 

「まもりを固めてきたか」

 

「ギャラドスのいかくで相手の攻撃力を下げ自分のポケモンたちの防御を高めるか…なるほどトリプルバトルを得意としているのはわかる」「ああ、とくにサマヨールはしんかのきせきでさらにガードを固くし、みがわりまで使う。倒すのが難しいぞ」(これはとても固いテイストだね)

 

 

 

冷静にバトルを見物するシゲル、シンジ、タケシ

きっと彼らはサトシの勝利を疑っていないのだろう

 

「オニゴーリさらに地面にれいとうビーム!ゴウカザルはいったんこっちにもどってくるんだ」

 

「オニー」

「ウキー」

 

オニゴーリのれいとうビームによってサトシたち側には氷柱できる

 

「なるほどオレのメタグロスのだいばくはつに備えて氷の防御壁を作ったということか

だが甘いそんなものすぐ破壊してやる」

 

「サザンドラ火炎放射で氷を溶かせ」

 

サザンドラの火炎放射が命中するが強度が高いせいか溶かしきれない「たいした硬さだ。だがもろくなってきているはずだ

メタグロス!バレットパンチで氷の壁の後ろにいるオニゴーリごと叩き潰せ」

 

「グロース」

 

「早い!」

 

「あの重量級のポケモンが」

 

イッシュの人々はメタグロスのスピードに驚く

メタグロスはけして早いポケモンではないが遅いポケモンでもないのだ

メタグロスを知らないイッシュの人々は心底驚いた

 

「グロース」ガシャーン

 

メタグロスの先制攻撃によって氷の壁が崩れ落ちたが、そこにはオニゴーリの姿がない

 

「いない!どこだ…」

 

「っ上か!」

 

オニゴーリは上空に浮かんでいた

ひこうタイプでもなく、ふゆうもちでもなかったため男には盲点だった

 

「れいとうビーム!」

 

上空から放たれたオニゴーリのれいとうビームはサザンドラに命中した

 

「おおーやった!」

 

「ああー!サトシなんてことするのよドラゴンタイプに氷タイプの技ぶつけるなんてかわいそうじゃないの!」

 

ケニヤンの喜びの声の横で正反対の発言をするアイリスにシューティさえも呆れていた

 

「さらにドラゴンテール」

 

さらにリザードンが追撃する

 

「ちっ、間に合わん」

 

サザンドラのまもるの展開が間に合わないと悟り、トレーナーは唇を噛む

 

「ガァァ!」

 

リザードンのドラゴンテールが炸裂し、ふらつき倒れそうになるがかろうじて戦闘不能をまねがれた

 

「サザンドラー!サトシなんてことするのよ!ドラゴンタイプは氷タイプの技に弱いのよ!大丈夫サザンドラひどい目にあったわね私はあなたの味方だからね」

 

サトシに怒鳴り垂らし、サザンドラを心配するアイリスだが

 

「ガル、ガルウア、ドラー!」(なめるな小娘!たしかに氷には弱いが、私にはインファントやメガホーンよっぽど怖いわ!あんたの価値観を私に押しつけるな!このビチッグソがぁぁ!!)

 

「……」

 

アイリスにとって味方のはずのサザンドラに罵倒されたあげく一番ドラゴンタイプを過小評価しているのはおまえだ!とまで言われ言葉を失った

 

 

 

「ゴウカザルあなをほる」

 

サトシの指示に従い、地面タイプ並みの速さで地面に姿を消すゴウカザル

 

「あのゴウカザルあなをほるが使えたのね」

 

「だからサトシは接近戦をメタグロスにしていたのか

だいばくはつされてもそれでかわすために」

 

ベルに続きケニヤンがサトシがあの時フレアドライブ使った理由に気づいた

 

「どこだ…どこからきやがる!」

 

青年は姿を消したゴウカザルに警戒するが

 

「なんだと!もう下に!」

 

ドカ

 

「グロース!」

 

「いいぞゴウカザルかえん「もどれメタグロスいけギャラドス」」

 

「ちっさらにいかくか!」

 

「ギャラドスりゅうのまいだ」

 

「戻れリザードンゴウカザルも「ウキャキャキャ!」えっ戦いたいて…わかった。同じ相手に二度も引き下がるのも嫌なんだな

いけピカチュウ」

 

「ピッピカチュウ!」

 

リザードンの代わりに出てきたのはピカチュウだった

やるき満々である

 

「さっきのは、やばかった…いかくとリフレクターがダメージを軽減してなければ倒れていたぜ」

 

「それはどうも…だがまだまだこれからだぜ」

 

「なるほど氷の壁はだいばくはつのための防御壁と見せかけて、本当はオニゴーリの特徴をいかした奇襲のためのフェイクだったのか」

 

「そうだ」

 

気づいてなかったイッシュの人々は「あの氷の壁はオニゴーリの奇襲のためのカーテンだったのか」と騒いでいた

 

「ゴウカザルおまえの速さ見せてやれマッハパンチ!」

 

目にとまらぬ速さでギャラドスはマッハパンチを叩き込まれる

 

「すっげーめっちゃはやかったぜ!」

 

「ほとんど見えなかったわ」

 

ケニヤンとラングレーがいう

 

「やはりこうかはいまひとつか…ピカチュウエレキボール!オニゴーリは氷のつぶて」

 

「ギャラドスかわせサザンドラまもる」

 

サザンドラの周りに緑色の光が全体を覆い、氷のつぶてを防ぎ、ギャラドスはエレキボールを体をひねりかわした

 

「あのポケモン、体がでかいのになんて速いんだ」

 

「りゅうのまいの能力アップあとだからな」

 

ケニヤンの驚きの声にシンジが補足した

 

「ギャラドスじしんだ」

 

「なにっ!」

 

ギャラドスの使ってきた意外な技に驚くサトシ

でんきのタイプのピカチュウとほのうタイプのゴウカザルは大ダメージを受けてしまうオニゴーリはアニポケでは浮かんでいるからきっとノーダメージ(たぶん)だったが、相手のサザンドラはふゆうのためノーダメージ

さらにサマヨールはみがわりのおかげでダメージ受けずにすんでいた

 

「あのみがわり相手の攻撃を防ぐためだけじゃなかったんだな」

 

「ああ、ギャラドスのじしんに巻き込まれないためでもあったんだな」

 

「しかもりゅうのまいのしたあとのギャラドスのじしんにうけた後も消えずに残っている」

 

シンジたちは予想以上に曲者のサマヨールの固さに注目する

 

「戻れゴウカザル

うまく使ってやれなくてごめんな」

 

サトシはゴウカザルを戻すと新たなボールに手をつけ

 

「次はおまえだオオスバメ君に決めた!」

 

「スバー!」

 

「ひこうタイプ…妥当なところだな」

 

「ピカチュウ!オオスバメに乗るんだ」

 

「ピッカー」

 

「さすがに上から狙われたんじゃかわしきれねえな…戻れギャラドスいけマニューラ」

 

「マニャー」

 

「あのマニューラやけに元気がないな…何があったんだ」

 

タケシはマニューラの様子に違和感に感じていた

 

「実は…」

 

ラングレーはマニューラのミックスオレ事件を話した

 

「それはひどいな…確かにミックスオレは体力回復させるが、ケガを直接治す作用も消毒作用はない

ポケモンの体力を回復させた後、ポケモンの自己治癒力で傷を治しているにすぎないのだ

体にケガの跡が残りやすい上、粘液力が低下して感染症かかやすくなるぞ

技のトレーニングや練習試合で軽く飲ませるならともかく、瀕死直前のポケモンにムリヤリ二本飲ませるのは的確な処置ではないちゃんとしたポケモンショップの傷薬やポケモンセンターで治療するべきだろう

それにポケモンにも味の好みがある

どうやらそのマニューラは甘い物が嫌いなようだし、小柄なマニューラにミックスオレ連続二本は糖分の取りすぎて体に悪いぞ

普段からそれをされていたとしたらマニューラの体には相当負担がかかっているだろう」

 

ポケモンドクターを目指しているタケシはマニューラの健康状態がかなり心配であった

 

「オニゴーリ、サマヨールにシャドボール!ピカチュウはマニューラに十万ボルト!オオスバメはエアスラッシュだ」

 

「サザンドラ!火炎放射でシャドーボールを迎えうて、マニューラはかわせ」

 

サザンドラはシャドーボールを火炎放射で相殺し、マニューラは俊敏な動きで十万ボルトとエアスラッシュを軽やかにかわした

 

「くっ、なんてスピードだ」

 

遠距離からはかわされる…なら攻撃を当てるには、ふところに入るしかない

だがアイアンテールやブレイブバードではカウンターくらう

どうすれば

 

あのトレーナーはマニューラの防御が低い欠点をきあいのタスキとカウンターでカバーして最大の防御へと変えたのだった

 

「マニューラ!サザンドラにのれサザンドラりゅうせいぐん」

 

「しまった!」

 

りゅうせいぐんは花火ように打ち上げられ、その後、分散され上から降り注ぐ技

つまり上空にいた方が攻撃が早く接近してくるのだ

フィールド上に隕石が降り注ぐ

マニューラは唯一落ちてこない場所にいるそれは技を放ったサザンドラの上だ

サマヨールも近くにいる

 

「オオスバメかわせ!オニゴーリはふぶきで迎撃しろ!」

 

オオスバメはフカマルのりゅうせいぐんをかわしていたタクトのダークライのようにうまくかわす

だが敵は一匹ではない。

 

「サマヨール!れいとうビームで狙い打て!マニューラはれいとうパンチだ」

 

「スバァ!」

 

りゅうせいぐんをよけることでせいっぱいなオオスバメは技をよけることができない

オニゴーリは援護にまわれない

オオスバメは弱点の氷タイプの技をうけ、バランスを崩す

そこにりゅうせいぐんが降り注ぎ、マニューラのれいとうパンチ容赦なく炸裂した

 

「オオスバメ!ピカチュウー!」

 

自分の愛するポケモンたちを心配し大声をあげるサトシ「ヒャーハハハ!見たか!これぞトリプルバトルの醍醐味である集中攻撃だ!スキができれば一気にに決められる!」

 

一部の見物人から「やりすぎだ」とか「ひどいよ…こんなの…あんまりだよ…」

とか言っている者がいるがルール違反ではないため強くはいえない

デントが恐る恐るオオスバメたちの様子をうかがう

 

「…オオスバメせんとうふ…え」

 

「なっ!?」

 

「スバァァァ!」

 

「なん……だと…」

 

なんとあれだけの攻撃受けてオオスバメはまだ倒れていなかったのだ

さらにピカチュウは

 

「ピカ、ピカチュウ!」

 

「オオスバメ!ピカチュウ!大丈夫だったんだな

そうかオオスバメ、ピカチュウをかばってくれたのか!ありがとな!」

 

「スバー!」

 

「おい!あのオオスバメ立ったぞ!」

 

「すごーい!」

 

サトシのオオスバメは根性がとてつもないのだ

最初ゲットするときスバメだったときもピカチュウの十万ボルト何発くくらっても立ち向かってきた

タケシによればこのままでは命の危険があるという状態でもだ

 

「オオスバメまだいけるか?」

 

「スバァー!」

 

サトシの気遣いにオオスバメは心配ご無用とばかり翼を広げ、元気な鳴き声をあげる

 

「よし、がんばろうぜ!」

 

サトシはオオスバメのやる気と気持ちに優先し、そのままバトル続行した

 

「っ、戻れサザンドラ!いけギャラドス!」

 

「またギャラドスか…」

 

「サマヨール連続でれいとうビーム!ギャラドスりゅうのまいからたきのぼり」

 

猛攻撃をなんとかかわすオオスバメにさらにマニューラのれいとうパンチがせまる

 

「まずいオニゴーリれいとうビームで援護するんだ!」

 

オオスバメたちはオニゴーリに援護のおかげで危機を逃れた

 

「ピカチュウ飛び降りて空から十万ボルト!オオスバメはマニューラにエアスラッシュ!オニゴーリは連続で氷のつぶて」

 

「サマヨールはれいとうビームでピカチュウとオオスバメを狙え!ギャラドスとマニューラはかわせ」

 

マニューラは全て回避したが、ギャラドスとサマヨールは完全にかわしきれず氷のつぶてがいくつか当たるが、いかくによって威力が低下していたため大きなダメージにはならなかった

ギャラドスは十万ボルトには絶対当たりたくないのか超必死にかわしていた

 

「いまだオオスバメでんこうせっか!」

 

「ガアア!」

 

ギャラドスはオオスバメの攻撃を受け、わずかに苦しげな声をあげる

 

「いいぞオオスバメ!」

 

「ギャラドスたきのぼり、サマヨールれいとうビーム、マニューラはつじぎりだ」

 

「ピカチュウエレキボール!オニゴーリれんぞくで氷のつぶてだ!オオスバメはつばめがえしだ」

 

ギャラドスは電気技を優先してよけたため、つばめがえしを完全にかわせなかった

 

「ギャラドス氷の牙だ!」

 

「氷の牙!?」

 

突然ギャラドスが素早い動きでオオスバメに飛びかかり、凶悪な牙で襲いかかった

なんとかかわしたオオスバメだったが、牙がかすってしまい翼が少し凍る

 

「今だ!サマヨールマニューラにれいとうビーム」

 

「一体なにをするきだ!」

 

れいとうパンチの準備をしていたマニューラ目掛けて飛んできたれいとうビームの力を取り込み、爪がさらに輝き、まるでサファイアように青く輝いている

 

「まずいピカチュウエレキボール!オニゴーリれいとうビーム!」

 

「かわしてオオスバメにれいとうパンチ!ギャラドス、サマヨールは援護しろ」

 

ピカチュウたちの技はりゅうのまいによって能力を上げたギャラドスとみがわりの影から変則的に撃てくるれいとうビームによって妨害されるサマヨールのみがわりはついに蓄積ダメージにより消滅したが、マニューラは十万ボルトかわしてオオスバメにれいとうパンチをヒットさせた

その瞬間蓄えていた氷のエネルギーが解放され、オオスバメは吹っ飛ばされ大木に叩きつけられてしまった

 

「オオスバメー!」

 

「オオスバメせんとうふのう!」

 

「ありがとうオオスバメゆっくり休んでいてくれ」

 

サトシはオオスバメをボールに戻し、ねぎらいの言葉をかける

 

(おまえのがんばり無駄にはしない

おかげで相手の手の内がわかった。どうやら全部のポケモンが守るを覚えているわけではないみたいだ

だったらギャラドスが出ている時はメタグロスはだいばくはつを使ってこないはず)

 

「もう一度頼むぞリザードン」

 

 

「グルウ」

 

「戻れギャラドス、サマヨール。逝ってこいサザンドラ!メタグロス!」

 

「戻した!リザードンと相性いいはずなのに!」

 

ベルは青年がギャラドス戻した理由がわからなかった

自分ならそのまま攻めるのにと

 

「いや、何か企んでいるかもな」

 

「リフレクターを張り直す気か…それともだいばくはつ狙いか」

 

「マニューラのまだ使ってない技も気になるわ

もしかしてみきりとかかしら?」

 

ラングレーはあれだけ動き回るマニューラがれいとうパンチとつじぎりばかりしか使ってこないのに不審に思った

 

「そういえばオニゴーリずっとフィールドにいるよね」

 

「そういえばダメージ一つ負ってないな」

 

ベルとケニヤンが語っているとタケシがオニゴーリの戦歴を伝えた「ああ、さすがオニゴーリだ

サトシのオニゴーリは進化してから一度も負けたことないからな、サトポケのみんなから無敗王オニゴーリと言われている」

 

「なん…だと…」

 

「それはぼくも聞いたことがある」

 

シンジも知らなかった情報であったため驚く

シューティはそんなポケモン持っているになぜサトシは手持ちにいれないのか全く理解できない様子だった

アイリスはサザンドラ♀に言われた事がよほどショックだったのか俯いたままだった

 

 

「こうなったら一気にいくぞ!ピカチュウ!リザードン乗れ!オニゴーリはフルパワーで氷のつぶてを空に打ち上げろ!」

 

オニゴーリは一瞬で岩石のように巨大な氷のつぶてを上空な打ち上げた

 

「何をするきだ?」

 

青年はサトシのポケモンの指示に警戒し、様子を見る

 

「いまだピカチュウ十万ボルト!」

 

「チュウウゥゥ!!」

 

氷塊はひび割れてバラバラになりフィールド上に雨のように降り注ぐ電気を帯び黄金色に光輝く氷塊は落下のスピードに加え、ピカチュウの電気コントロールによりさらに速く敵全体に降り注ぐ

 

「なっ!?」

 

あまりにも大規模な攻撃に思わず声を出す青年

それは見学者たちも同じだった

 

「きれーい!」

 

「サトシあんなのいつ覚えたんだ!」

 

「これはオレも見たことないな」

 

「まったく相変わらずサートシくんは思いもしないことをするよ」

 

「なるほど…たしかにこれはよけるのは難しい」

 

「そういえば朝早くどこかに出かけているのを見かけたわね。もしかして練習してたんじゃ」

 

「…これがあいつのポケモンたちの力なのか…」

 

「ふつくしい…」(美しい)

 

とあるゲーム会社の若社長が光の雨のような攻撃に感動していたサトシのポケモンのレベルピカチュウの電気コントロール

リザードンのアシストとピカチュウへの信頼

オニゴーリの強度の氷

サトシのポケモンコンテストの経験、センス

これらがこの連携技を完成させたのだ

 

「っ!?サザンドラ!メタグロス!まもるだ!マニューラはかわせ!」

 

青年は避けきれないと悟り、まもるを指示

マニューラは持ち前のスピードと小柄な体によりなんとかかわす

長い攻撃がやんで内心安堵するトレーナーだが

 

「グルッ」

 

「なんだとっ!」

 

いつのまにかメタグロスの正面に接近していたリザードンに驚く「いまだオニゴーリれいとうビーム!ピカチュウ十万ボルト!リザードン火炎放射だ!」

 

まだまもるの展開中だぞ!焦りすぎだと見物人たちが、言うが逆に青年は苦虫をつぶしたような表情していた

 

「ガアアア!」

「マニャア~!」

「メタグロース!」

 

攻撃をまともに受け、地面に転がる三体

 

「うそっ!」

 

「命中した!」

 

「バカな…」

 

シューティたちは驚いた

マニューラはともかくメタグロスやサザンドラは確かにまもるを発動していた

それなのになぜ技が命中したのかわからなかった

 

「サトシはまもるが解除された後にできる0.5~1.5秒の瞬間のスキついて攻撃したのだ」

 

「なんだって!」

 

タケシの解説に一番驚いたのはシューティだ

 

「三体の連携攻撃は相手にまもるをはらせるためだったんだ長い攻撃でまもるの展開時間ギリギリまで使わせ、解除されるタイミングを狙ったんだ」

 

「あいつはバトルフィールド全体を影響及ぼす戦い方をするからな」

 

「ウソだ…」

 

シンジの言葉にショックを受け、シューティは後ずさりした

新人だと格下だと思っていたサトシがこんな高度な指示をできるわけないと、今までのタケシたちの話や今の戦いを見て、すごいトレーナーだったことは頭では理解できるが、感情が、心が、プライドがそれを拒んでいる

嘘であってほしいと願うシューティだが、現実は甘くはない

 

「真実だ。オレとのリーグ戦でも、どくびしをふっとばすためゴウカザルに穴を掘らせ、さらにフレアドライブでフィールド全体をふっとばしたからな」

 

「なっ!?」

 

「あの発想力にはたまげる」

 

「それにさっきの攻撃はタイミングだけでは駄目だ

相手との距離感や指示をするスピードも必要なんだよ」

 

「そうか!まず一番距離が離れているオニゴーリに指示、次は素早いマニューラを狙わせ、最後にメタグロスだったわけね」

 

ラングレーの回答にシゲルはそのとおりだと頷く

 

「そうだ。少しでもタイミングが間違えば避けられるか反撃されるからだ」「……………はっ!?サ、サザンドラせんとうふのう!」

 

あまりの出来事にポカーンとしていたデントだっだが我に返り審判を続行した

 

「よしサトシの流れだ」

 

「これでマニューラによる気合いのタスキとカウンターによるコンボが崩れた

攻めやすくなったぞ」

 

「ちっ、どうせ倒れるならりゅうせいぐん一発でも撃ってから倒れやがれ!戻れサザンドラ!」

 

ねぎらいどころか罵倒してサザンドラを戻す青年トレーナーにサトシは怒りを覚える

 

「やってくれるじゃねえか…まるでコンテストバトルみたいな戦い方をするな」

 

そのとおりだ。男の連携技はシンプルでただの戦闘向きに対し、サトシのはそれだけでなく見ているものをひきよせる魅せる部分があった「出たことあるしな…」

 

「やはりか…」

 

 

「コンテストってなに?」

 

「ああ、イッシュにはないがホウエンやシンオウで行われるポケモンコンテストのことだ」

 

「………」

 

シューティはコンテストのことはあまり知らないが田舎地方の遊びの大会と認識していた

他地方を見下すあまり、見る必要も知る必要もないと切り捨てていたからだ

だがさっきのサトシのポケモンたちの連携技は見事だった

自分は間違っていたのかと徐々に思い始めた

 

「すげー!あのオニゴーリあのサザンドラを倒した」

 

以前青年トレーナーにやられた見物人のトレーナーたち大喜び

特にフリージオとズルズキンのトレーナーは相性がいいのにあっさり負けてしまったためオニゴーリベタほめしていた

 

 

「あの氷ポケモンよくもサザンドラを!」

 

いつの間にか復活したアイリスは逆切れ?を起こし、その場にあった石を掴み、オニゴーリとついでにマニューラに投げようとするがラングレーに止められる

 

「ちょっと!アイリスやめなさい!あんた何をするつもりよ!」

 

「氷タイプはドラゴンポケモンの天敵よ!懲らしめてやらなちゃ!」

 

「なにわけわからないこといってんのよ!アンタ!」

 

「HA☆NA☆SE!」

 

(だめだ…こいつ…はやくなんとかしないと…)

 

デントはヤナップを出し草笛でアイリスを眠らせたのだった

 

「メタグロース!」

 

「なにぃ!確かに火炎放射がクリンヒットしたはずなのに」

 

「教えてやる俺のメタグロスはオッカの実を持っていたのだ」

 

 

「オッカの実」

 

「炎タイプの技のダメージを一度だけ半減するアイテムだ」

 

「メタグロスの弱点は炎とじめんだけだからな

そこを考えて持たせたのだろう」

 

ベルの再びの疑問をシゲルとタケシ答えてやった

 

 

「いけペルシアン」

 

「ニャオーン!」

 

「あのポケモンは」

 

戦闘不能になったサザンドラの代わりに出てきたポケモンにサトシはとっさにポケットに手を入れ図鑑とり出してかざす

 

『ペルシアン

ペルシャ猫ポケモン

ニャースの進化系以下略…』

 

「たたみかけるぞ!オニゴーリ上空に氷つぶて!ピカチュウリザードンに乗れ!」

 

「させるかよ!ペルシアンねこだまし!」

 

「ペルニャーオ!」

 

ペルシアンが持っていた石が輝く

 

 




サイドンとかの時は図鑑取り出さなかったのにベストウッシュでサカキのペルシアン出た時、サトシ図鑑を取り出しいた
私猫ポケ好きなんです♪あと氷タイプも
デントは心の中で中の人ネタをやりました
デスノートと同じ人なので

今回あまり出番ありませんでしたが、スマワな悲惨目に


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ゴウカザルもうか発動!アニメよりさらに強力になってやがる!

風邪やっと治った


 

 

バチーン

 

「っゴリ!?」

 

「オニゴーリ!なんだ今のは!」

 

「全然見えなかった」

 

「マッハパンチより早かったぞ!」

 

タケシはラングレーとケニヤンに解説する

 

「ねこだまし…とてつもないスピードで攻撃して、さらに相手をひるませる効果をもつ技だ」

 

「ええー!じゃあどうするのよ!あんなのよけられこないじゃん!ヤバいじゃん!」

 

きき耳たてていた見物人が突っ込みいれてくるがタケシは律儀に答えてあげる

 

「いや、ねこだましはボール出た直後しか出せないんだ

だから連続で使うことはできない

それに威力は低い」

 

「ああ、だが今のであの連携技を不発に終わった」

 

シンジはペルシアンを眺めながらいった

 

「さらにドロボウ!」

 

「っオニ?」

 

ペルシアンは素早い動きでさらにオニゴーリに攻撃し、クラボの実を盗んだ

 

「クラボの実か…オレのペルシアンには使えんな」

 

ペルシアンの特性はじゅうなん

たしかにあまり役にはたたない

 

「なぜアイテム盗めるの!ポケモンが持てるアイテムは一つなのに!」

 

「そうか、さっき輝いたのはノーマルジュエルだったんだ!」

 

「ノーマルジュエル?」

 

「使い捨てのアイテムだよ

さっきのねこだましで使われて、てぶらになったからドロボウが成立したんだ」

 

愚行に走ったアイリスを縄で絞りながらシゲルが親切に教えた

 

「もどれオニゴーリ!よくがんばったな」

 

「オニゴーリを下げるか」

 

「いかく四回はきつすぎ、よく頑張ったなよな」

 

シンジとケニヤンはずっと戦い続けたオニゴーリに好感をもつ

 

「ゴウカザル!君に決めた!」

 

「ゴウカザルならあのスピードに対応できるだろう

それに今出ている奴のどのポケモンとも相性がいい」

 

タケシがいう

 

「ピカチュウ!!ペルシアンに十万ボルト!リザードン!メタグロスに火炎放射!ゴウカザルはマニューラに火炎放射だ!」

 

「ちっ、かわせ」

 

「いまだゴウカザルマッハパンチ!」

 

「ペルシアン!リザードンにとんぼがえり!」

 

ペルシアンはマッハパンチが当たる前に近くにいたリザードンにとんぼがえり当てる

 

「グルッグルル」(いま何かしたか?)

 

「ペ、ペルニャ…」(ビクッ)

 

「やっぱりたいしてきいてねえ…」

 

「なんかあのペルシアン、ボールに戻る前怯えていたような…」

 

ラングレーにはペルシアンが怯えているように見えた

ペルシアンが戻り、変わりに出てきたのはギャラドスだった

 

「ピカチュウはギャラドスに連続でエレキボール!リザードンとゴウカザルは火炎放射でメタグロスとマニューラを狙え!」

 

「マニューラつじぎりでエレキボールをはじけ!ギャラドスはりゅうのまいからたきのぼりで炎を打ち消せ!メタグロスは守るだ」

 

「まずい…ピカチュウここは一旦戻れ!頼むぞオニゴーリ!」

 

ギャラドスのじしんを警戒して戻す

 

「ふぶきだ!」

 

「かわせ」

 

「リザードン!ギャラドスにりゅうのはどう!」

 

「メタグロス守るだ!」

 

「グロス!」

 

ギャラドスにめがけて飛んでいったりゅうのはどうはギャラドス前に現れたメタグロスによって防がれた「いまのうちにりゅうのまいだ」

 

「こうなったら…ゴウカザルはマニューラにマッハパンチ!オニゴーリはシャドーボール!リザードンはドラゴンテールだ!」

 

「戻れマニューラ!いけサマヨール!ギャラドスはかわしてたきのぼりだ」

 

りゅうのまいによって能力が上がったギャラドスは攻撃をかわし、たきのぼりをリザードンにヒットさせた

さすがのリザードンもこたえたらしく、オボンの実を食べて回復した

ゴウカザルのマッハパンチはサマヨールの体をすり抜け不発に終わった

 

「サマヨールみがわり!ギャラドスじしん!メタグロス守る!」

 

「ジャンプしてかわせ!」

 

はるか上空に跳躍し、難を逃れたゴウカザルだが

 

「もどれギャラドス!いけペルシアン!ねこだましだ!メタグロスはリフレクター」

 

「なんで使えるの!あれって最初しか使えないはずじゃ」

 

「一度ボールに戻ったから使えるようになったんだ!とんぼがえりは伏線だったのか!」

 

ゴウカザルは火炎放射を吐く前に、ねこだましで妨害され、怯んだ隙にバレットパンチとれいとうビームで狙われてしまう

れいとうビームはオニゴーリのシャドーボールで粉砕されたが、バレットパンチがヒットし、ゴウカザルは高度から叩き落とされ地面に衝突した

 

「ゴウカザル!」

 

あの高さから叩きつけられたらさすがにとイッシュの人々は誰もが思ったが

 

「ウキャーアアア!!」

 

「ゴウカザル!…そうか、もうかが発動したんだな!」

 

「なんて迫力だ」

「す、すごすぎる」

 

イッシュの人々はゴウカザルの気迫に怯む

 

「フレアドライブだ!」

 

「ウーキィィィィィ」ゴオオオオ

 

「かわせ!」

 

「ペルニャー!!」

 

直撃は避けられたがゴウカザルの纏う炎が大きすぎて完全には避けきれずペルシアンは吹っ飛ばされる

 

「なんだと!」

 

いくらペルシアンが防御力が高くないポケモンでもリフレクターといかくでダメージ軽減されているはずだ

それをたった一撃で

しかもそれにも関わらずゴウカザルのフレアドライブのパワーがまだ有り余っていた

そんなゴウカザルの前には巨大な大木がこのままでは衝突してしまう「危ない!」と誰しも思ったが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バキィィィィィィィー!!!

 

「「「えっ?」」」

 

なんと軽く樹齢2百年以上ありそうな大木をまるで紙切れのように粉砕したのだ

さらにその先に見えていた大草原はゴウカザルが着地したと同時に爆発し、巨大なクレータができ、そして焼け野原になった

 

 

( ;゜Д゜)

 

 

「「「えええええぇぇぇー!!!」」」

 

「あの大木が折れて倒れちゃたよ!!」

 

「ウソだろ…なんだよ…あのゴウカザル…ありえねえだろう!!」

 

「てゆーか!あのでかい草原が一瞬で燃え尽きた…」

 

あまりの威力に慌てふためくイッシュの人々

例外なのは

 

「すごい威力だな」

 

「ああ、さらに力を上げたな」

 

「シンオウリーグ後も毎日トレーニングしていたらしいからね」タケシ、シンジ、シゲル三名のみだった

 

「ちょ、ちょっと!あんたたちなんでそんな冷静なのよ!」

 

「そうだ!なんで驚かないんだ!」

 

「いや驚いているさ」

 

「じゃあなんでそんなに冷静なのよ!」

 

「こんな信じられない光景なのに」

 

「いやだってなー」

 

「サトシのポケモンだし」

 

「あいつのポケモンだしな」

 

「「「十分ありえるだろう」」」

 

「「「……………」」」

 

その言葉に耳を疑う人々

それにしてもここが町でなくて良かった

もし町だったらビルや家が何軒か崩壊しているぞ

 

「って、ちょっと!山火事になっているわよ!」

 

「ちょっと!まじでやばくない!」

 

「どうすんだこれ!」

「ヒャハー!すっげー!すげえよ!」

 

次々と草や木に燃え移る灼熱の炎生命の危機を感じ、パニックになる者もいる

なぜか歓喜している顔芸(スワマ)くんもいる

 

「やれやれ…サートシくんも困ったものだよ…仕方ない出て来い!」

 

「カメェー!」

 

出てきたのはシゲルのカメックス

けしてあのエクスデスではない

 

「ハイドロポンプだ!」

 

強烈なハイドロポンプが発射され、あの燃え盛る炎を一瞬で消した

 

「あ、あれっ…?」

 

さらに

 

「ドダイトスバトルスタンバイ!せいちょうだ!」

 

シンジのドダイトスが荒れ果てた大地に草のエネルギーを注ぎ込み、あっというまに新芽が生えてきた

もちろんあの大木の苗木も

 

「へっ?」

 

「あとは折れた大木をどかさないとな。いけラッキー!」

 

「ラッキ~」

 

出てきたのはあのポケモンセンターのマスコットキャララッキーだ

かわいい容姿をしており、初めて見るイッシュの人たちでも腕力がないだろうと予想されるが

 

「ラッキーあの大木をどかすんだ」

 

「ラッキ~!」

 

ひょい

 

「「えええええぇぇぇ!!」」

 

まるでそこらのへんの落ちている木の枝を拾う感覚で2つに折れた大木を軽々と持ち上げて運ぶラッキー

 

イッシュの人々は信じられない光景が続き思考が停止する

「基本じゃない!非常識だ!」と叫ぶ者もいれば

よその地方のトレーナーはみんなあんなすごいのかと驚愕する者もいた

 

「そこでいいぞラッキー」

 

「ラッキー」これぐらいタケシのラッキーには軽いものである

凍った湖の氷も丸ごとピンプク時代で運んでいたのだから

 

「進化してないポケモンなのに…」

 

シューティの価値観はもはや崩壊寸前だ

 

さらに生まれてそんなに年月経ってないことを知り、さらにへこむシューティともはや声も出ないイッシュの人たち

 

さてバトルはというと

 

「(」゜□゜)」ポカーン………はっ!ペルシアン戦闘不能」←デントです

 

(な、なんだ…なんだこれ…ウソだろ…なんだよあのゴウカザルは…ありえねえありえねえありえねえーペルシアンを瞬殺しただけでなくあの大木と草原を消しとばしやがった)

 

さすがの青年も取り乱し混乱する

 

(シングルだったら間違いなく3たてや4たてされていた…トリプルバトルでなければすぐ負けていた)

 

「…冗談ではない!」

 

この時青年は冷静さを失っていた

それが大きなスキに生み出した

 

「ゴウカザル!サマヨールにフレアドライブだ」

 

「っ!?」

 

青年はあまりの出来事にバトル中であったことを忘れていた

気がついた時にはサマヨールのみがわりは一撃で消滅していた

 

「なんだと…あの進化のきせき持ちの、サマヨールのみがわりがあんなりあっさり…いやあのパワーならありえるが…まさか一瞬で…くっまだ威力が残っているのか」

 

本物のサマヨールに迫るフレアドライブ

 

「くっ次のみがわりまで時間がたりない受け止めろ!」

 

「ヨール」鈍足のサマヨールに回避など間に合うはずがない

むしろよけいなダメージを負うよりガードを固めできるだけダメージを軽減させる

他の技出す間もないし

 

一瞬お互いぶつかり合ったがサマヨールは弾き飛ばされる

 

「サマヨール!あの化けもんめ!」

 

「いっけーゴウカザルフレアドライブだ」

 

「ウキャキャ!」

 

迫るゴウカザルのフレアドライブ

 

だが青年トレーナーは口元を歪ませあの技を指示する

 




あの技です


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サトシの6匹目

UAが伸びないからもう投稿するのやめようかなと思ったけど…


「いっけー!ゴウカザル!フレアドライブだ!」

 

自然溢れる山の中

サトシはトリプルバトルの真っ最中だった

この勝負、サトシは負ければジムバッチを全て破壊しなければならない

多くの仲間や見物人が見守る中、激戦を繰り広げていた

オオスバメを失ったサトシだったが、オニゴーリ、リザードン、ピカチュウの連携技により、相手のサザンドラを打ち倒す

さらにゴウカザルのもうか発動により、ペルシアンを瞬殺し、進化のきせき持ちのサマヨールのみがわりをあっさり消滅した

そのまま勢いに乗ったサトシはゴウカザルにフレアドライブを指示し、本体のサマヨールに狙うが…

章タイトル

 

「怪しい光!」

 

「しまった!?」

 

サマヨールから放たれた妖しげな光を受け、ゴウカザルは視界がぼやける

混乱したことによりゴウカザルは頭がクラクラし、目が焦点にあっていない

まるで蜃気楼に包まれたかのように頭の中はぼやけ、モヤモヤし、現実と夢の区別さえできなくなる

そんなとき、ゴウカザルの視界に何か影が映る

それを敵だと誤認したゴウカザルはフレアドライブを発動し迫ってしまう

 

「ウキャキャ!!」ゴオオオオ

 

「ダメだゴウカザル!敵はそっちじゃない!!」

 

サトシが必死に呼びかけるが間に合わない

 

「ゴリィィィ!!」

 

ゴウカザルのフレアドライブがオニゴーリに炸裂してしまう

 

「オニゴーリ!!」さすがのオニゴーリもあのフレアドライブを受け戦闘不能になってしまう

 

「オ、オニゴーリ戦闘不能…」

 

動揺をしながらもデントは審判の役割を果たしていた

さらに青年トレーナーは戦闘不能になったペルシアンを戻した後ギャラドスを繰り出してきた

 

「っ、まずい!?戻れゴウカザル!!」

 

ダメージが大きい上に混乱しているゴウカザルを戻そうとするサトシだが

ギャラドスの巨体が邪魔でモンスターボールの光線が届かない

 

「ギャラドス!たきのぼりだ!」

 

「よけろゴウカザル!!」「ウ、ウキャ……」

 

混乱しているゴウカザルにはサトシの声を聞き取ることができない

さらにゴウカザルは自分が倒したのは仲間のポケモンだったことに気づき、動揺していた

そして今、目の前にいる相手が敵か味方かさえわからず、どうすればいいのかわからない

そんなゴウカザルに無慈悲にもギャラドスの攻撃が炸裂した

 

「ゴウカザルー!!」

 

 

「ゴウカザル戦闘不能…」

 

「あのゴウカザルが倒されるなんて…」

 

「かなりダメージ負っていたからな…それにフレイムドライブの反動ダメージあったし…むしろよく倒れずがんばったと思うぜ」

 

審判のデントの言葉にベルはいまだ信じられない様子だ

ケニヤンは最後の最後まで戦ったゴウカザルのファイト魂に好感を持っていた「ゴウカザルもすごいけど、あのオニゴーリも相当強いわよ

もうか発動中のあのゴウカザルのフレアドライブを食らって気絶で済んでるんだから…私のポケモンだったら確実に重傷よ。ヘタすれば…」

 

そう言いながらラングレーはチラッと視線を向ける

真っ二つに折れた大木の成れの果てと焼け野原と化した大草原だった物を見てゾッとするラングレー

 

「………」(もし、ぼくのバイバニアがあれを食らったら溶けてしまうんじゃ…)

 

自分の氷ポケモンならどうなるか想像してシューティは身震いしていた

そんなことなればヘタすればソフトクリームを食べられなくなるという奇妙なトラウマができてしまうだろう「ポケモンを混乱させ同士討ちを狙うとは」

 

「えげつないな」

 

「ああ、だが有効な手段だ。敵のパワーを利用して倒すとはな」

 

シゲル、シンジ、タケシは冷静にバトルを見続けていた

ヤナップの草笛で眠っているアイリスは「サザンドラを倒した罰が当たったのよ」と寝言を言っていた

他の見物人たちもあのオニゴーリとゴウカザルが倒されたことに驚きを隠せないようだった

 

 

「よくがんばってくれたなオニゴーリ、ゴウカザル。ゆっくり休んでいてくれ…」

 

ねぎらいの言葉をかけながら、自分のポケモンたちをボールに戻すサトシ

サマヨールの怪しい光により勢いを潰され、同士討ちにより精神的にもダメージを受けたがサトシの心は折れていない

むしろ、戦闘不能になった自分のポケモンたちの敵を打つのだと目に闘志を宿し、闘争心が高まっている「ウェヒヒ!!これであの厄介なゴウカザルは葬った!あの連携技の要のオニゴーリももういない!形勢逆転だな!」

 

「そういうおまえこそペルシアンを失っただろう。サマヨールももうみがわりを使うだけの体力は残ってないはずだ」

 

「ピカピカ!」

 

「ウェーヒヒヒヒ!!だが残りのコマはこっちが上だ!」

 

口元を歪めながら奇妙な笑いをあげる青年トレーナー

一時、ゴウカザルの猛攻により動揺していたその姿はもうない

完全に冷静な思考を取り戻していた

 

「いけ!ピカチュウ!カビゴン!」

 

「ピカッピカピカピ!ピー!」

 

「カビィ!」

 

サトシの六対目は

 

カビゴンだった

400キロの体重を持つカビゴンの登場により地面が一瞬揺れた

ピカチュウは仲間が倒されたことでかなりいきりたっているようだ「うおっ!なんだあのでかいポケモンは!」

「あんなポケモン見たことない!ぽよぽよしたおなかがかわいい~!」

「ふ、ふん…何をそんなに驚いているんだ君達は…いくらでかいからって」

「そういうお前が一番驚いていないか?」

 

ケニヤンやベルはカビゴンの大きさに驚き、シューティは見栄を張っているが、そんなシューティをラングレーは呆れた目でみていた

見物していた他のイッシュの人々もカビゴンの大きな体に驚きを隠せない

当然イッシュに存在していないポケモンだからだが、カントーでも持ち主が少ない上、イッシュには他地方の情報があまり入らないためこの場にいるイッシュ人はカビゴンの姿どころか名前すら知らなかったのだ「サトシの最後のポケモンはカビゴンか」

 

「カビゴン特性はあついしぼう。氷の牙もれいとうパンチも効果は薄いぞ」

 

「…この戦いで唯一ダメージを受けていないポケモンだな」

 

シゲルたちの会話を聞いて見物人にいた子供たちが「あのポケモン知っているの?」とか「強いの?」と聞いてくる

タケシは律儀に質問に答えてやった

この場にいるイッシュの人々はバトル見ながら、タケシの話に聞き耳をたてていた

 

 

一方バトルの方は

 

「戻れサマヨール。いけマニューラ」

 

 

「なぜ、ノーマルタイプに有利なゴーストタイプを交代?わけがわからないよ」

 

シューティにはなぜあのトレーナーがポケモンを変えたのか理解できなかった

 

「奴のことだから何か企んでいる」シンジはわざわざマニューラに出したのには理由があるはずと感づく「ギャラドス!りゅうのまいからたきのぼりだ!」

 

「受け止めろ!」

 

「カビィ!」

 

強化されたギャラドスの攻撃を受け止めたカビゴンに見学者は大興奮だ

 

「すげー!あのカビゴン!攻撃を受け止めたぞ!」

「すごいすごい!サトシくんのポケモン!ゴウカザルもいいけど、カビゴンもいいなー!絶対交換してもらうんだから!」

「あれだけ強いポケモンが何体もいるなら、常にリーグで上位とっているのも納得だわ」

「……くっ!」

 

ラングレーたちの会話を聞いてシューティは悔しそうに唇を噛みながらバトルを見続けていた

 

「いまだピカチュウ!十万ボルト!リザードンはメタグロスに火炎放射!」「メタグロスまもる!マニューラはカビゴンにつじぎり!ギャラドスはカビゴンから離れろ!」

 

「カビゴンよけるんだ!」

 

マニューラの鋭い攻撃をかわしたカビゴンだったが、この後思わぬ追撃を受けることになる

 

「さらにけたぐりだ!」

 

「何っ!?」

 

マニューラから放たれたけたぐりを受けたカビゴンは蹴り倒され地面に尻餅をつく

 

「カビィィ!!」

 

 

「嘘だろ!あの巨体のポケモンを蹴り倒したぞ!」

「スピードだけじゃない…あのトレーナーのマニューラというポケモン攻撃力も相当高いぞ!」

「あの少年(サトシ)といい、さっきの山火事を一瞬で対処したトレーナーたちといい、他地方のポケモンやポケモントレーナーはこんなに強いのか…」イッシュの人々は小柄なポケモンであるマニューラが巨体であるカビゴンを蹴り倒したことが衝撃的だったようだ

それにサトシのポケモンは今までの戦いで強いと認識されているためなおさらだ

 

「奴の狙いはこれだったのか」

 

「けたぐり

相手の体重が重いほど威力のあがる技だ

カビゴンには最悪な技だな」

 




きのうはよく寝た


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連携プレイ

お気に入り数が…少なくモチベーションが上がらない…


 

「こんな技を隠し持っていたなんて…」

 

タケシたちの会話を聞いてシューティは自分の読みが甘かったと理解し、悔しそうに唇をかんでいた

 

 

「大丈夫か!カビゴン!」

 

「カビー!」

 

カビゴンはすぐむくりと起き上がった

サトシもその元気な様子に安心した

 

「よしっ!このままいくぞ!」

 

「おまえのポケモンどんだけタフなんだよ…

あのバンギラスを一撃で倒せる技なのよぉ~」普通のカビゴンなら8割以上のダメージを受けるはずなのだがサトシのカビゴンは半分も受けてない様子に青年はあきれていた「カビゴン!けたぐりに気をつけるんだ!」

 

「カービィ!」

 

 

「ミスだね。あの素早いポケモンにあんな大型なポケモンじゃ動きについていけないよ」

 

サトシとサトポケのすごさを不本意ながらも少しずつ理解してきているシューティだったが

やはり性分なのか嫌みぽいことを得意げに言うシューティ

 

「それはどうかな?」

 

「えっ?」

 

「見ていればわかるよ」

 

不適に笑うシゲルを不思議に思いながらシューティは再び、バトルに目を向ける

 

 

「マニューラ!けたぐりだ!」

 

「かわしてメガトンパンチ!」

 

 

「なっ!?なんだあの動きは!!あの図体のでかいポケモンがなんで…」

 

あの巨体とは思えぬ動きでマニューラの攻撃をかわしつつ、技を仕掛けるカビゴンを見て、シューティはもはや言葉が出なかったサトシのカビゴンといい、タケシのラッキーといいカントーのポケモンは規格外すぎるもういちいち指摘するのもいちゃもんつけるのもいい加減疲れた…

この戦いでサトシが勝ったらシューティはサトシの実力を認めることにした

 

マメパトが豆鉄砲をくらったようなシューティの顔にシゲルとタケシが満足気だったのことはシンジ以外知らない

 

 

「マニューラつじぎりだ!」

 

「れいとうパンチで受け止めろ!」

 

あのマニューラのすばやさに善戦するカビゴンだが、なかなか相手をとらえることができない

 

「くそっ!あのマニューラの素早さをなんとかしないと、何か手はないのか…」

 

サトシはマニューラのスピードにどう対応するか考えていた

他のポケモンを相手にしながら、ピカチュウはアイアンテールや十万ボルトをリザードンは火炎放射やはがねのつばさをマニューラに放つが回避されていた追いつめようにもこの広いフィールドでは逃げ場がいくらでもある(フィールド…はっ、そうだ!)

 

「リザードン!マニューラとカビゴンの周りに火炎放射!フィールドを炎で包むんだ!」

 

 

 

 

 

おまけ

シューティのポケモンはマニューラに弱いポケモンが多い



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ドラゴンタイプに執着する女

ピクシブで俺ガイルssを投稿していて遅れた


 

「なにぃ!」

 

「グルゥ!」

 

空中から放たれたリザードンの火炎放射は一瞬でカビゴンとマニューラの周りを包み込み火柱がたつ

リザードンの火力と飛行能力があったからできた芸当だ

そう、サトシのリザードンはこの場に炎のフィールドを生み出したのだ「出た!サトシだからこそ思いつくフィールドを使った戦い方が!」

 

「サトシまじでやるな!よくこんな作戦思いつくよな!」

 

「っていうか思いついたとしても実行できないわよ。こんな芸当」

 

「うん。私のエンブオーじゃこんな炎出せないもん」

 

「ぼくのカメックスもあのリザードンにはしてやられたよ」

 

「カメックスって、さっきの水ポケモン!?」

 

「そうだよ。シロガネ大会のポケモンリーグでサトシと戦ったんだけど、最後に残ったポケモンがカメックスとあそこにいるリザードンだったんだ」

 

ラングレーの問いに懐かしそうに語るシゲルサトシのリザードンが相当強いのはこのバトルを見ている者なら誰もが知っている

しかしシゲルのカメックスも灼熱の炎を一瞬で消すハイドロポンプの威力をこの場にいる全員が見ていた

そのためシゲルのカメックスも相当なレベルなのは容易に想像がつく

そんな強力な水ポケモンに相性が悪い炎ポケモンでどう戦ったというのか

 

「途中まではぼくの方が優勢だったんだ

ハイドロポンプの遠距離攻撃でリザードンは近づくことさえできなかった」

 

たしかにあのカメックス相手ならそうなってもおかしくないとほとんどの人達はそう思った

 

「だが、突然サトシはリザードンにフィールドのあっちこっちに火炎放射を放つよう指示したんだ」

 

「フィールドを?」

 

「ああ、それによって岩のフィールドは熱せられ、まるで溶岩地帯のような高温になったのだ」(それは相当暑いテイストだね…)

 

デントは審判をしながらシゲルの話に耳を傾けていた「ぼくはすぐカメックスのハイドロポンプでフィールドを冷やした

だがそれがサトシの狙いだったんだ」

 

「どういうことなんだ?」

 

ケニヤンが聞く

 

「岩石が急速に冷やされたことで大量の水蒸気が発生したんだ

それによってフィールド全体が水蒸気に覆われ視界が悪くなったそのスキにリザードンは接近してきたんだ」

 

当時、タケシは観客席で見て知っていたから驚いていないが、イッシュの人々はサトシのフィールドを最大限に使った戦い方に驚き、声も出ない

シンジは今の話を元に自分のポケモンたちの新たな戦い方を考えていた

 

「基本にとらわれないアイツだからこそできる芸当か…」

 

シューティが思わずつぶやく

 

「なによ!シューティまでサトシのこと新人じゃないっていうの!私は信じないからね!サトシが私より経験豊富だなんて!」この場いた全員が後ろを向くとそこにはシゲルに縛られていたアイリスがイスに縛られていた桜木花道のように縄をぶち破って立ちあがる姿があった

 

(まずい…せっかくシューティが改心しかけているのに…こうなったらもう一度草笛だ!)

 

デントは再びヤナップの草笛でアイリスを眠らせようとしたが

 

 

 

 

 

 

 

「耳を塞げばOK!」

 

「しまったー!!」

 

失敗に終わっていた

 

「さっきはよくも眠らせてくれたわねデント!ていうかあたしを縛ったのは誰よ!」

 

アイリスの言葉に答えてくれる者は誰もいなかった

 

(もうこいつのライバルやめようかしら…でも他にドラゴンタイプ持っているトレーナーいないのよね)

 

ラングレーは真剣に悩んでいた

 

「そういえばあの山火事を対処したのあんたたちなんでしょだったら他にも強いポケモン持っているのよね

もしドラゴンタイプ持っているなら今すぐ見せなさい!」

 

遠慮もせず命令口調でタケシたちに要求するアイリス

 

「さあね」

「持ってない」

「さあな」

 

タケシは本当に持っていないのだが、シゲルはキングドラをシゲルは最近ゲットしたビブラーバを持っているのだが見せたらどんな展開になるか予想できるのでとぼけた

 

「なによその態度ムカつくわね!

こうなったらサトシに持ってないか聞き出すんだから!

って持っていたら使うに決まっているわよね!

それにサトシみたいなお子ちゃまがドラゴンタイプみたいなレアなポケモン持っているわけないわよね!

今使っているポケモンだってきっとレンタルよ!」

 

(あんな強力なレンタルポケモンいるわけないだろ…)

 

(長い旅を共にしたからあんな的確な指示やコンビネーションが可能なのだ

そんなこともわからないのか、ほんと使えないな…)

 

口に出していったらアイリスがうるさく反論してくることはわかりきっているのでシンジたちは心の中でツッコミをいれた

また、サトシにはフカマルがいることをシンジたちは知っていたが黙っていることにした

 

バトルの方はというとリザードンによって創られた炎のフィールドで対峙するカビゴンとマニューラ

直接炎に当たってないが氷タイプのマニューラは高温でつらそうである

 

「まずいっ!戻れマニューラ!」

 

マニューラを戻そうとするトレーナーだが火柱が邪魔で戻せない




モチーベージョンが上がらない…


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厄介な技

感想もらえて少しやる気が出ました


 

飛び越えさせようにもそれでは上空に浮かぶリザードンに狙いうちされるし、メタグロスは炎に近づけない

ギャラドスはピカチュウに邪魔されて援護できない

指示を出そうにも炎が邪魔でよく見えないのだ

 

「ちっ!このままじゃもたねえ!マニューラけたぐりだ!」

 

長引けば不利。そう悟った青年トレーナーは速攻をかける

 

「かわして!メガトンパンチ!」

 

でんぐり返りをしてかわしたカビゴンは強烈なパンチを放つがマニューラはなんとかかわす

 

「もう一度けたぐりだ!」

 

「かわしてのしかかりだ!」

 

「カビィ!」

 

カビゴンは巨体とは思えないほど身軽にジャンプして攻撃をかわし、マニューラ目掛けて落下していく

マニューラはよけようにもフィールドが狭くても逃げ場がない

 

ズシーン!

 

「マニャァァァーー!!!」

 

カビゴンののしかかりが決まり、マニューラの絶叫が響く

 

「マニューラ戦闘不能!」

 

「いいぞカビゴン!リザードンもよくがんばってくれたな!ピカチュウもギャラドスを抑えてくれてありがとう!」

 

「カビィー!」

「グルル♪」

「ピーカ!」

 

審判のデントによりマニューラの戦闘不能が告げられる

デントはイワパレスにがんせきふうじで岩を落としてもらい、よじ登った

そして、目を回して倒されているマニューラを確認したのだ

 

 

「おお!ついにあの素早いポケモンを倒したぞ!」

「いいぞ!この調子で残り三体も倒せ!」

 

見物人たちは歓喜している

ラングレーたちもリザードンとカビゴンの活躍を褒めていた

 

「その調子よサトシ!そのまま残りのポケモンも倒しちゃって!」

 

一見仲間を応援しているように見えるアイリスだが

心の中では

 

(これでサトシが勝てばサザンドラは私の物よ!)と邪な事を企んでいた

 

「くっ…マニューラがやられるとは…だがどうする?それでは身動きとれまい」

 

「問題ないぜ!カビゴン!右斜め方向にはかいこうせん!炎をなぎはらえ!」

 

「ぬう…」

 

カビゴンから放たれた強力なはかいこうせんが灼熱の炎が消し飛ばす

飛んできたはかいこうせんをギャラドスはかわす

 

 

ドカーン

 

やなかんじ~

 

と、どこかで聞こえた気がした

 

余談だがある三人組はバトル中にポケモン盗む気だったが、ファンのゴウカザルが出たからこっそり観戦して見ていたのだが

偶然飛んできたカビゴンのはかいこうせんによっていつものように飛んでいったのだった

 

 

「さすがサトシのカビゴンとリザードンだ

あの二体には僕も苦しめられたよ」

 

「ほう…」

 

シゲルはポケモンリーグであの二体に自分のポケモンを5体も倒されていたシンジはシゲルの強さを見抜いていた

だからこそそのシゲルが追い詰めたあの2体のポケモンは相当なものだろう

シンジはそんな二匹とバトルをしてみたくなった

 

 

「ここまでオレを追い詰めるとは…いくがいいサマヨール」

 

「ヨール!」

 

ポケモンの数は同じ…だが形勢はサトシが有利だった

三対とも遠距離攻撃可で相手のポケモンでできるのはサマヨールのみ。しかも威力低い

だいばくはつは確実にメタグロスがひんしになる上、味方も巻き込むため安々と使えない

サマヨールはともかくギャラドスは確実に巻き込まれる

防御技もない

このままいけると思ったサトシだが

相手は予想以上にえげつなかった

 

「サマヨール!リザードンに接近しろ!

 

「何をする気だ!?」

 

青年の指示に警戒するサトシ

今までの青年のポケモンの指示に無意味なものはなかった

また怪しい光か?とサマヨールを注意して見る

 

 

「あの防御中心だったサマヨールが接近戦だなんて!」

 

「スピードの高いリザードンに攻撃がとおるわけがない」

 

「何かある…」

 

ラングレーたちや観客たちも二人のバトルを見守る

 

「れいとうビーム撃つようなポケモン(ドラゴン除く)は有罪よ!サトシ、さっさとそのサマヨール倒しちゃいなさい!」

 

ただ一人身勝手な事をわめいているが

 

 

サトシはサマヨールに接近される前に仕留めようとリザードンに技を指示する

 

「リザードンりゅうのは「トリックルーム!」なにっ!?」」

 

 

光がフィールド全体を箱のように一瞬包み込みそして消えたその瞬間鈍足だったサマヨールは加速状態のテッカニン並の早いポケモンになった




ニャオニクスはかわいい♪


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ついに…

お気に入り数が増えてきてうれしくてがんばって更新しました
この調子ならやる気なくして前みたいに一ヶ月間放置になったりしなさそうです


「リザードン!ドラゴンテールでなぎはらうんだ!」

 

「かわしてあやしいひかり!」

 

「ヨ~ル」カッ

 

「グル!」

 

「リザードン!しっかりするんだ!」

 

逆にリザードンはトリックルームの効果により並のポケモン以下のスピードに落ちているため今のサマヨールに攻撃が当たるわけがなかった

あっさり回避された後、一瞬で正面に接近され、怪しい光を浴びせられてしまう

サトシは一旦、リザードンを戻したくても交代するポケモンがいないため戻せずにいた

 

 

「ねえ一体どうなっているの!あのポケモン!マニューラよりさらに早く動いているけど!」

 

「オレにもわかんねえ!ついさっきまであまり早くなかったはずだ!」

 

「それだけじゃないわ!あの素早かったリザードンがあんなに動きが鈍くなっているし!」

 

ベルがサマヨールのスピードに驚き、ケニヤンも理由がわからず悩み、ラングレーはなぜリザードンの動きが鈍ったのかに疑問を持つ

他のほとんどの見物人も理由がわからないようだ

そんなラングレーたちにタケシは説明をする

 

「トリックルーム…あの技は発動後、遅いポケモンから先に攻撃できるようになるんだ」

 

「ええー!じゃあ速いポケモンほど動きが遅くなるってことなの」

 

ベルはタケシの説明に驚き、シューティもショックを受けていた

 

「そんな技があるなんて…」

 

あの技が発動したらスピードが自慢のジャローダはかなり遅いポケモンになり、逆にサマヨールは最速のポケモンになるということ

そうなったらこっちの攻撃は当たらず一方的にれいとうビーム浴びせられて倒されてしまうだろうそうなったらこっちの攻撃は当たらず一方的にれいとうビーム浴びせられて倒されてしまうだろう

使われる前に倒そうにもあの防御力では難しい

シューティのジャローダはちょうはつやどくどくややどりぎのきのたね、まもるなどの技を覚えていないため対抗策がなかった

 

 

「サトシたら!何やってんのよ!そんなポケモン早く倒しなさいよ!ほんと子供よね~」

 

「キバッ!キバキバ!」(サトシは十分戦っているよアイリス!ちゃんとこの人たちの話聞いていたの!)

 

(ああはなりたくないな…)

 

人の話どころか自分のポケモンの言葉にもさえ耳を貸さないアイリスの姿を見てシューティはそう思った

自己中心的な考えに捕らわれ、自分の価値観が正しいと信じて疑わず、さらに他地方出身というだけで相手を見下し、評価を改めようとさえしないついさっきまで自分も似たような事していただけに見ているこっちが恥ずかしくなる

ある意味シューティが改心できたのもアイリスのおかげかもしれない

 

「ピカチュウ!サマヨールに十万ボルト!カビゴンははかいこうせんでギャラドスを近づけさせるな!」

 

「ピーカチュウゥゥ!」

「カビィー!」

 

「かわせサマヨール。メタグロスはまもるでギャラドスに向かうはかいこうせんを防げ」

 

目に留まらぬ速さでサマヨールは十万ボルトを回避、ギャラドスに放たれたはかいこうせんは駆けつけたメタグロスが発動したまもるによって防がれる

だがカビゴンのはかいこうせんがあまりにも強力でメタグロスのまもるが破られそうになる

しかしギャラドスが後ろからメタグロスを支えたため凌いだようだ

 

「くっ!」

 

「さあー!今度はこっちからいくぜぇー!サマヨール!リザードンの足を凍らせろ!」

 

「空に逃げるんだ!リザードン!」

 

頭を抱え苦しんでいる混乱状態のリザードンはサトシの声が聞き取れず回避することも迎え撃つこともできず無防備にれいとうビームを受け足場を固められてしまう

さらに青年は口元をニタリと歪ませた後、容赦なく追撃をかける

 

「メタグロス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だいばくはつ!」




私的にトリプルバトルの対戦で出てくると嫌なポケモン

カポエラー

最近のポケモンはどんな感じかな?サンムーン持ってないからわからない…


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リザードン…カビゴン…

やる気が減ってきたのでなくなる前に投稿


「なんだとっ!」

 

サトシは一瞬耳を疑った

いくらポケモンへの思いやりや愛情が欠如していて、マニューラなどに虐待に近い行為をしているトレーナーとはいえダメージを負っている自分のポケモンを巻き込んでメタグロスにだいばくはつをさせるとは思っていなかったからだ

ほとんどの見物人がサトシ同様青年トレーナーの指示に驚く

いつかだいばくはつを使ってくるんじゃないかっと疑っていた見物人も

 

「あいつ…まじでやりやがった…」

「信じらんねえ…」

 

と言葉を漏らしていた

 

 

「ピカァー!!」

「グルゥゥゥ!!」

「カビィィィ!!」

 

「ピカチュウ!リザードン!カビゴン!」

 

メタグロスの捨て身の技によってフィールド全体が爆発したそのあまりの威力に爆風で砂ぼこりが舞い上がり、戦っているサトシだけでなく見物人であるケニヤンたちも目を開けるがつらいほどだ

あまりの爆発の余波に煽られ小さな子供は一瞬ふらついた

 

味方ポケモンであるメタグロスのだいばくはつによってギャラドスは爆発に巻き込まれ地面に転がる

体が大きいカビゴンはモロに受け、足を凍らされさらに混乱状態のリザードンも空に逃げられずも爆発を受け、ピカチュウも爆発に巻き込まれた

すさまじい爆発のダメージによりカビゴンはふらふらしついに倒れてしまう

青年トレーナーは人差し指を頭に当て

 

 

「BANG!ヒャーハハハハハ!!どうだぁオレのメタグロスのだいばくはつのお味はぁ~!かなり効いただろう~!!」

 

メタグロスがだいばくはつ使用により戦闘不能にさらに自分のポケモンが爆発に巻き込まれたというのに心配やねぎらいの言葉が一切なく、トレーナーの楽しげな狂気混じりの笑い声にサトシはキレった

 

「何がおかしい!!だいばくはつして瀕死になったメタグロスをいたわりもしないどころかダメージを負っていたギャラドスをだいばくはつに巻き込みやがって!!

それでもおまえトレーナーか!?」

 

「ああ、そうだ。文句あるか?」

 

悪びれことなく堂々と答える青年トレーナー

その態度に見学者たちの怒りのパラメータが上がる

 

「メタグロスやギャラドスがかわいそうだろう!」

「てめーそれでも人間か!」

「自分のポケモンが傷つけたのに笑ってるなんてあなたどこかおかしいわ!」見学人の怒りの声に気にせず涼しげな表情でトレーナーは「ふん!」と鼻を鳴らした後、見学者に目を向ける

 

「いちおう言っておくとおれは別にポケモンが傷ついて笑ったわけではない

自分の策が思い通りにいったからだ

まあポケモンに悪いとも思ってもいないが」

 

そういいながら両手を広げ、まるでヤレヤレと表現しているかのようだ

 

「おまえにとってポケモンは何なんだ!?」

 

怒り震えながらトレーナーに問いかけるサトシ

その普段のサトシとかけ離れた低い声とただならぬ雰囲気にベルは「サトシくんなんだか怖いよ…」と怯えており、シューティも冷や汗を流していた

そんなサトシを昨日、一度目撃したラングレーたちも息をのんでいた

シンジやタケシも静かに場を見守る幼なじみのシゲルも「あそこまで怒ったサトシを見るのは初めてだよ」と呟きながら見守っていたサトシの問いに普通のトレーナーだったら友達、仲間、相棒、家族など答えることだろう

だが

 

「ポケモン?そんなの戦いのコマだろ?」

「っ!?」

 

その青年トレーナーの言葉にサトシは血管がブチ切れそうだった

 

「…カビゴン戦闘不能」

 

険しい表情で審判の役割をこなすデント

デントも今の発言にかなり怒っているようだ

 

「戻れカビゴン

よくやった。ゆっくり休んでいてくれ」

 

いつものサトシに戻り、カビゴンをボールに戻し感謝の言葉をかける

 

 

「あーもうこれじゃあサトシに勝ち目ないわね~まあいいわあのサトシでここまであのトレーナーを追い詰めたんだから

私がカイリュウでバトル挑めば勝ったも同然ね!そしたらサザンドラを私の物にできるのよ!」

 

誰もがアイリスの戯言に無視していた

トレーナーは

 

(意味もなく自分から手持ちポケモンをバラすなんて、あいつアホか?)

 

と思っていた「オレの頭の辞書に油断や遠慮なんて言葉はねえ!最後のとどめいくぜ!」

 

メタグロスのだいばくはつにより形勢を逆転させたトレーナーだったが攻撃を緩めない

サマヨールに地面を凍らせ、リザードンとギャラドスの前に氷の道ができる

ギャラドスは少し段差がある氷の上に乗り、いきおいよく滑っていく

 

「逃げるんだリザードン!」

 

トリックルームによって動きが遅くなったギャラドスだが重い体重と摩擦0の氷によってすごい勢いでリザードンに迫る

 

「まずいわ!あれをくらったらいくらサトシのリザードンでも!」

 

「がんばれサトシ!」

 

「早く正気に戻って!リザードン!」

 

「根性だ!根性で乗り切るんだ!」

 

タケシやラングレーたち、見物人の人々もサトシを一生懸命応援するかろうじて戦闘不能をまねがれていたリザードンだったが、りゅうのまいによって威力が高まったギャラドスのたきのぼりが炸裂!さすがのリザードンも耐えられず倒れてしまう

 

「グルル!」

 

「リザードン!!」

 

「これでバトル終了~ちょっと早い反抗期はこれでおしまーい!!ジムバッチは破壊破壊はかーい!!!ま~た1から、お勉強だね~」

 

「戻れリザードン。よくがんばったなゆっくり休んでいてくれ」

 

リザードンをボールに戻すサトシだが絶望していない

目に宿る闘志はさらに高まっている

 

ここでようやくだいばくはつによって発生した土煙が晴れる

そこで見た物は

 

「バ、バカな…」

 

「ピカチュウ!」

 

かろうじて立っているピカチュウの姿だった

リザードンと違い体が小さなピカチュウはだいばくはつのよって発生した土煙で姿が見えなかったのだ

 




そろそろ俺ガイルのss書かないと…


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ピカチュウの逆襲!

投稿が遅れてすいません
やる気が…


「あのだいばくはつにピカチュウが耐えた…」

 

「………」

 

「すごーい!ピカチュウ!」

 

「たいした根性だぜ!」

 

「さすがはサトシのピカチュウだ」

 

「ああ」

 

「フッ…」

 

サトシとタケシなどの一部の者以外はてっきり戦闘不能になったとばかり思っていたのだ

ギャラドスのりゅうのまいで威力あげたじしんをくらって大ダメージ負っていた上、メタグロスのだいばくはつだ

さすがに戦闘不能は避けらんないだろうと思っていたのだ

 

「ピカチュウ大丈夫なのか?」

 

「ピーピカ!ピカピカピカチュウ!」

 

トレーナーはピカチュウの額についている物を気づく

 

「はっ!?きあいのハチマキ!それが発動したのか!なんと悪運の強い奴…忌々しい」

 

 

「あれは昨日オレがくれた気合いのはちまき!役に立ってよかった!」

 

ケニヤンは自分がサトシにくれたアイテムが役に立ったことにうれしそうだった

 

 

「そんなこと言う前にボロボロになりながらも戦っている自分のギャラドスにねぎらいや心配の言葉はないのか?自分のポケモンを思いやる気持ちすらないのか?」

 

サトシはコラッタどころかコイキングの体当たりでも今にも倒れそうなギャラドスを見ながら言う

 

「だまれ!ポケモンバトルで重要なのは策略だ!おもいやりなど必要ない!」

 

トレーナーにサトシの言葉は届かなかった

サトシはピカチュウに視線を向けエールを送る

 

「ピカチュウオレはおまえを信じている絶対勝とうな!」

 

「ピッ、ピカチュウ!ピカ!」

 

そのときだった

ピカチュウの体が輝き出したのだ

 

「なんだ!」

 

「こ、これは…」

 

「新しい技を覚えたのか!」

 

サトシの想いに答えようとピカチュウはこの土壇場で新たな技を編み出したのだ

 

「フン!どんな技を覚えようが今のサマヨールに当たるものか!」

 

「ピカチュウ最大パワーでほうでんだ!」

 

「ピーカァァチュー!!」ズガガーン

 

「なんだと!?」

 

ものすごい膨大な電流がピカチュウから放出され、この場全体を埋め尽くす。

上空全てさえも。

かげぶんしんや小さくなるがもはや無意味な状況と化していた

ギャラドスはもちろんサマヨールもかわしきれずほうでんを受ける

あまりの強力さに見物人にも電流が飛んでくるがシンジとシゲルによるダブルエレキブルのでんきエンジンにより守られた

 

「ガァァァ!!」

 

ピカチュウのほうでんを受け、ついにギャラドスを倒れる

 

 

 

 

 

あとがき

サトシのポケモンがバトル中新たな技覚えるのはよくあること

ヨルノズクのねんりきや

キングラーは一気にいくつも…はかいこうせんまで使えるようになった



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決着の行方

目指せお気に入り100!…いけたらいいな


 

「いいぞ!ピカチュウ!」

 

「ピーカ!」

 

 

「すっげー!まじすっげぞ!ピカチュウ!」

 

「なんて威力なの…」

 

「あんな強力なほうでん始めてみた!」

 

「どうやら本来の力を取り戻したようだね」

 

「どういうことだ?」

 

「聞いた話によるとピカチュウはゼクロムの電気技を受けた影響でオーバロードを起こしていたらしい

無事命は助かったもののその影響で弱体化していたらしいんだ」

 

「だからか。ピカチュウの電気技の威力が以前より落ちていたのは」

 

シゲルの話を聞いてタケシは納得した

 

「並の電気ポケモンなら、死んでいてもおかしくないな。よくて再起不能だな」

 

ピカチュウが助かったのは治療のおかげだけじゃない

サトシのピカチュウの体内にある強力な電気のおかげだ

だがそれでも代償は大きく今まで鍛え上げてきた電気技が低下することになったのだ

よって経験はベテラン、電気技は中の上というアンバランスなことになってしまったのだ

逆にボルトロスの電気はピカチュウと相性よかったみたいだったが、一時的に電気技の威力を上げただけですぐ元に戻ってしまった

 

「じゃあぼくと初めてバトルした時にはすでに…」

 

シンジの言葉に驚きを隠せないシューティ

サトシが気づくのが遅れていたとはいえ、そんな状態のピカチュウに勝って調子に乗っていたというのか

 

 

一方バトルの方は

 

ピカチュウのほうでんによりギャラドスは倒れた

だが

 

「ヨール……」

 

「なにっ!?」

 

「ピカピ!」

 

サマヨールはまだ立っていた

 

「ひは…ひははははー!!よく耐えた!サマヨール!れいとうビーム!」

 

「ヨルー!」

 

さすがに青年トレーナーもサマヨールが戦闘不能になったと思っていたようで、立ち上がったサマヨールに珍しくねぎらいの言葉をかけた

 

「ピカッ!」

 

「ピカチュウ!!」

 

サマヨールから放たれたれたれいとうビームがピカチュウに命中する

いくら威力が低いサマヨールのれいとうビームでも今のピカチュウの体力では耐えられないだろう「今度こそ…」

 

冷や汗をかきながら安堵し、溜め息をもらす青年トレーナー「ピーカ…チュウ!」

 

「ピカチュウ!いいぞ!よく耐えた!」

 

きあいのハチマキ発動

 

「なん…だ…と…」

 

「ポケモンはトレーナーが最後まで信じていればそれに答えてくれるんだ!!」

 

「ほざけ!?サマヨールもう一度れいとうビーム!!」

 

「ヨールゥ!」バチィ!

 

「なにっ!?さっきのほうでんでマヒしたのか!肝心な時に使えない奴め!」

 

れいとうビームを発射しようとしたサマヨールだったが、体が痺れて不発してしまう

そんなサマヨールをトレーナーは侮辱する

 

「ピカチュウ!とどめの十万ボルト!」

 

「ピーカチューーーーー!!!」

 

最後の力を振り絞ったピカチュウの十万ボルトがサマヨールに直撃した

 

「ヨ………ル…」ドサッ

 

「サマヨール戦闘不能!よって、この勝負マサラタウンのサトシ!」




私、バトルタワーでCPSにきあいのはちまきを三回連続発動されて負けたことあるんですよ
たしか74戦目あたりで
あれは嫌な思い出です
それ以来バトルタワーに百連勝目指すのやめた


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代償

懐かしいネタいろいろ


 

「やったぜピカチュウ!!」

 

「ピカー!ピカチュウ!!」

 

最後までがんばったピカチュウの元に駆けつけたサトシにピカチュウが戦闘不能なりかけだったとは思えないほど元気に飛びつく

サトシはピカチュウを抱きとめ、頭も撫でる

撫でられたピカチュウも気持ちよさそうな顔をしながらサトシにほおずりをする

 

「ピカチュウ偉いぞ!ほんとよくがんばってくれたな!ありがとな!ピカチュウ」

 

「ピカピカっ!ピカっピカチュウ!」

 

「よし!ポケモンセンターで回復してもらった後、うまいものいっぱい食べような!」

 

「ピッカー!……ピッ…」

 

「お、おい大丈夫か!?ピカチュウ!」

 

「ピー…ピッカ…」

 

やはりダメージが大きかったのかピカチュウは一瞬気を失ったみたいだサトシのために期待に応えようと少し無理をしていたのだろう

 

「おまえたちもよくがんばってくれた…ほんと最高の仲間だぜ…」

 

リザードンたちのボールを握りしめながらに感謝の気持ちをいうサトシ

 

 

「やったー!!サトシの勝ちだぜ!!」

「一時はどうなるかっと思ったけど」

「このあと、絶対わたしのチラーミィと交換してもらうんだから!」

「きみ…常識的に考えてあんな強いポケモンを交換に出すトレーナーがいるわけないだろ…基本じゃないか」

「ほんとよくやったよサトシは」

「ああ、しかも初めてのトリプルバトルであそこまで戦ったんだからな」

「さすがダークライとラティオスを倒しただけのことはある」

 

タケシたちや他の見学者たちもサトシの勝利を喜んでいた

この戦いでラングレーたちのサトシの評価はうなぎ上がりだ(アイリス除く)ちなみにアイリスがさっきから静かなのはとあるお子様トレーナーが「さっきからうるさくてバトルの声が聞こえない!」と、クルミルのいとをはくでアイリスの口と体を拘束していたからだ

 

「バ…バカな…ありえない…きあいのハチマキ二回連続発動だと…マヒ発生…バトル中に新たな技を覚える…こんなことが…」

 

トレーナーはまるで遊戯王のマリクのように顔を歪ませながら言葉を漏らした

油断は一切してない。侮ってもいない。そんなことするのは三流のやることだ

だいばくはつを使わせたタイミングだって相手の思考を分析して、防御技を覚えていないギャラドスがいる時はだいばくはつを使わないだろうと奴の心理を裏をかいてメタグロスにだいばくはつを使わせたのだ

なのに…

 

「いったろ、ポケモンは信じていれば期待に答えようとがんばってくれる。どんな危機的状況も乗り越えられるんだ」

 

「ピッカチュウ!」

 

バトル中、新たな技出せるようになるのはサトポケではそんな珍しいことではない

ピカチュウはもちろん。ヨルノズクのねんりきやリーグ戦でりゅうせいぐんを成功するようになったフカマル

キングラーははかいこうせんやクラブハンマー、みずでっぽうなど使えるようになった

 

「たしかにおまえのポケモンはかなり強かったし、連携や戦い方もすごかった

だけどおまえにはポケモンへの思いやりや愛情が欠けていたんだ!」

 

「愛情…絆…思いやり…

どこからきて……どこへ…いく……

そんなもので勝利を得ることなどできはしない!!」

 

「だがおまえはサトシに勝てなかったじゃないか

トリプルバトル初心者だったサトシに」

 

「タケシ、それにみんなも」

 

「くっ」

 

バトルが終了したのでタケシたちやついさっきまで審判やっていたデントがサトシのそばにきていた

青年トレーナーの反論はタケシによって論破された

 

「さらにこいつはアイテム持ち可バトルさえ未経験(たぶん)だぞ

そんなバトル条件で負けたおまえにこいつの言葉を否定できる要素がどこにある」

 

シンジの正論にトレーナーは言い返すことができない

サトシと戦ってみて、シングルとかだとどんな結果になったか予想がついたからだ

さらにシゲルがたたみかける

 

「サトシとポケモンたちの絆や信頼関係はすごいものだよ

そんなサトシだからこそ伝説のポケモンも心許したことあるし、バトルで勝ったことさえある」

 

「なっ!?」

 

「伝説のポケモン!!」

 

「戦って勝ったて!!」

 

その言葉に驚いたのはトレーナーだけではない

この場にいるイッシュの人々全員だ

さすがに伝説のポケモンに会ったことがあるということに関しては半信半疑も者も多かったが

デントの「たしかにサトシと旅していてビクティニやランドロスなどの伝説ポケモンと出会ったよ」という言葉によってそれはなくなった

とりあえず話が進まないのでイッシュの人々には後で話すと言って黙ってもらった

 

 

(ふん!絆だと…くだらん。奴のポケモンがオレのポケモンより強かった。そしてオレの策略をまだまだ甘かっただけのこと…)

 

「いい加減ポケモンをボールに戻したらどうなんだ」

 

シンジに指摘され、トレーナーは口をならしながらギャラドス、サマヨールをボールに戻すそして最後にメタグロスを戻そうとするがボールに戻らないモンスターボールの故障かっと思ったがそうではないらしい

 

「これは…」

 

一番最初に異変に気づいたのはタケシだった

 

タケシはいまだ身動きしないメタグロスに近づき、体を調べる

そして、気づく

 

「まずい!メタグロスの生命力がつきかけているぞ!」




メタグロスはサトシのせいじゃありませんので安心してね

ケフカネタわかった人いるかな?


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緊急事態

さぼりすぎました…


 

「「えっ!?」」

 

タケシに告げられた衝撃的事実にこの場にいる全員が驚く

まさかメタグロスがそこまで危険な状態だと誰も思いもしていなかったからだ

 

「ラッキーたまごうみだ!」

 

「ラッキー!」

 

メタグロスの状態がわかった後、タケシはすぐラッキーを出し、たまごうみでメタグロスの体力を回復させる

だが、

 

「…相当衰弱している…たまごうみの回復でも命を繋げるだけでせいいっぱいだ!

このままではメタグロスが死んでしまう!」

 

「そんな!」

 

「どうにかならないの!」

 

「メタグロスかわいそう…」

 

「くっそー!どうすればいいんだ!」

 

「ちっ!マジかよ…」

 

サトシやラングレーたちもメタグロスを心から心配している

青年トレーナーにもとっても予想外だったらしい

 

「ここまで弱っているともうポケモンの技や通常のアイテムでは助からない

げんきのかたまりがあれば…」

 

「げんきのかたまり!?それってさっきクロバットにもたせた紙に書かれたやつか?」

 

サトシの言うとおりタケシはたまごうみを使ってすぐクロバットに何かを書いたメモを渡し、ポケセンタに飛ばせていたのだ

ちなみにげんきのかけらを使ったが回復できなかった

 

「ああ、非売品で緊急用の回復アイテムだ」

 

げんきのかたまりはどこにも売ってない

それもそのはず、傷薬と違い人工で作れず、ごくまれに自然界で発見される貴重品だからだ

だから、一部のポケモンセンターにしか置かれていない

確実にありそうなのはヤマブキシティのような大都会のポケモンセンターかポケモンリーグ内のある回復施設だろう

 

「そのメタグロスおれのリングマに運ばせるか?」

 

「いや、今のメタグロスは体を動かすだけでも危険だ」

 

この山ではちゃんとした治療ができないだろうとシンジがポケモンに手伝わせようと声をかけるがタケシによるとわずかな振動も危険なようだ

 

「タケシ何かオレたちにできることはないか!」

 

「ラッキーのたまごうみをできるだけ長く持続させるためにはヒメリの実が必要だ。持っている人や山にあるのを持ってきてくれないか」

 

「わかった!」

「私達も手伝うわ!」

「わたしも!」

「オレもだ!」

「ぼくも手伝おう」

 

サトシやラングレーたちだけでなく他の見物人たちも協力してくれた

この場にタケシのラッキーのたまごうみ以外回復技を使えるポケモンはいない

メタグロスの存命はラッキーにかかっているのだ

シゲルは研究者の知識でヒメリの実ができやすい場所などみんなに教えた十数分後

 

必死にメタグロスの回復を続けるラッキー

サトシたちが集めたヒメリの実のおかげでたまごうみを持続できている

 

「がんばれラッキー!死なないでくれメタグロス!」

 

「ピカピカピー!」

 

「まずい!ラッキーのたまごうみが尽きかける!」

 

「このままでは…」

 

タケシとシゲルが暗い表情でいう

それを聞いてベルたちも悲しそうに俯く

その言葉を聞いてサトシは

 

「…メタグロスが死ぬっていうのか…

そんなことあってたまるか!メタグロスはトレーナーの指示に従っていただけじゃないか!それなのに死ぬなんて!」

 

「ピカ………」

 

悔しそうに拳を握りしめ、震えるサトシ

ポケモン大好きであるサトシには受け入れがたい現実だった

 

「うおおおー!!!」

 

「サトシ!どうしたんだい!」

 

急に叫び声をあげたサトシに驚くデント

 

「げんきのかたまりがないなら!」

 

心配そうなデントの視線に気にせず、サトシは右手を前方に向け、手のひらを広げ力む

 

 

「作り出せばいいんだろう!!!!」

 

目の前の失われようとしている命を救うためサトシは誰もが思いつきもしなかった挑戦に挑もうとしていた

やがてサトシの体が光りはじめる

 

「こ、これは…」

「なんだ!」

「まさか!げんきのかたまりを生み出そうとしているの!」

「無茶だ!そんなことできるわけない!」

 

メタグロスが心配で見守っていたケニヤンたちもサトシの行動に驚く




次はもっと速く投稿できるといいな…


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慈悲のある心と慈悲ない心

「うおおおおぉぉー!!!死なせるものかぁぁ!!!」

 

誰もが無茶だ!と思っていた

しかし奇跡が起こった!

サトシの手のひらにはバレーボールくらいの球体。げんきのかたまりが出たのだ

 

「なっ!?」

 

その光景に誰もが驚愕する

 

世界にはいろんなポケモンがいる。だが人間にもいる

波動を使える者、超能力使える者、ポケモンと話せる者、ポケモンの心が聞こえる者、いろいろだ

そしてサトシもその一人だったというわけだ

 

「はあはあ………タケシ…メタグロスを…」

 

「よくやった!サトシ!後はまかせてくれ!」

 

タケシはサトシから、そっとげんきのかたまりを受け取り、メタグロスに使った

その瞬間メタグロスの体は光輝き、光が消えた後、あれほど弱っていたメタグロスが立ち上がった

 

「メタグロース!」

 

「おお!よかった元気になったか!」

 

「メタグロー♪」

 

命を助けられてニッコリしながら両手をあげて喜びを伝えるメタグロス「いいって!お礼ならサトシにいってくれ!」

 

「よかったな!メタグロス!」

 

「ピカピカ!」

 

疲労困憊のサトシだが、メタグロスが元気になってすごくうれしそうだ

相棒のピカチュウもバトル後で疲れきっているがうれしそうである

 

「メタグロース!」

 

すっかり元気になってサトシにじゃれるメタグロスを見てほとんどの人達は

 

「「「ぽか~ん」

 

「」

 

あまりの出来事に茫然としていた

 

「やったなサトシ!」

 

「たいした奴だ」

 

シゲルとシンジが声をかける

 

「みんなが協力してくれたおかげさ!」

 

「ピカ!」

 

正気に戻ったケニヤンやベルたちがサトシやメタグロスに「すごい!」や「良かったね!」など声をかけていく

そんな光景を眺めながらラングレーは

 

(初めてのトリプルバトルであそこまでポケモンをうまく連携して戦わせて勝った上

死にかけてた相手ポケモンの命を助けるなんて…あいつ、なんだかかっこよくない///)

 

少し顔を赤ませていた

 

(人がポケモンを道具なしで治療するなんて基本じゃない

………が悪くない)

 

と、シューティ

 

「くっ、なぜだ…今までこんな事一度も…」

 

なぜメタグロスが死にかけたのが、わからない様子の青年トレーナー

 

「おまえ!メタグロスにどれだけムチャなことをしていたんだ!!

サトシがなんとかしなければ死んでいたぞ!!」

 

「くっ!」

 

本気でキレているタケシの怒りの声に言い返せず怯む青年

 

「メタグロスは普通(レベルアップ)でだいばくはつを覚えないポケモンだ

元々爆発する性質を持ったビリリダマやフォレトスとは違うんだぞ!どれだけメタグロスにだいばくはつを使わせたんだ!」

 

タケシはポケモンドクターを目指している者としての知識やフォトレスの飼い主でもあるからそのへん詳しいのだフォトレスのだいばくはつだって、スバメの大群に襲われている時やどこかのトレーナーがポケモン盗られそうになった時ぐらいしか使わない

 

「数百…いや千を超える」

 

男がいうにはほとんどのトリプルバトルのたびにだいばくはつをさせていたようだ

日に数回させたこともあるらしい

 

「それだけ無茶をさせていればこうなってあたまりまえだ!

毎日、瀕死にさせられては限界がくるに決まっているだろう!ジョーイさんにもいわれなかったか!」

 

「ぐぐっ!」

 

青年はジョーイからの警告を無視していたのだ

どうせかわいそうだからという理由でそんなこといっているだけだろうと

メタグロスも頻繁にだいばくはつをさせないでほどほどに使わせていればこんなことにはならなかったのだ

普段からちょっとしたショックでだいばくはつしてしまうマルマインや出会い頭、即だいばくはつを使ってくるクヌギダマとは違うのだある森(無人島)のクヌギダマたちは数分前サトシたちにだいばくはつを使ったばかりなのに、ピンピンしており、さらにロケット団にも即だいばくはつをやっていた

なぜ瀕死になってないか謎だが、数のわりに威力が低かったから、もしかしたらこのクヌギダマたちは威力が落ちる分、瀕死にならないだいばくはつでも使えるのだろうか?

まあどっちにしろ先祖代々だいばくはつをやりまくっているらしい

少なくとも土器が使われている昔から

 

「おまえにとってポケモンはなんだ!!」

 

メタグロスと喜びあっていたサトシがさっきと別人のように険しい顔で青年に怒鳴る

 

「はあ?戦うためのコマに決まっているだろうが!」

 



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逆襲

お気に入り数が増えるとやる気出ますね♪


 

「なんだっと!?」

 

「ピィーカ!」

 

青年の言葉にサトシの怒りゲージが急上昇し、相棒のピカチュウも今にもブチ切れしそうなくらい電気ぶくろをビリビリしているそんな二人を気にとめず、青年は語る

 

「チェスでも勝つためには捨て駒とかするだろうが!過程は関係ねえ!結果が全てだろうが!!」

 

「ふざけるな!ポケモンバトルはチェスゲームではない!」

 

タケシ達も「命をなんだと思ってやがる!」など怒りの声をあげている

そのとき、青年のポケモンたちが飛び出してきた

 

「なんだ!勝手に出てくるんじゃねえよ!」

 

勝手にボールから出てきた自分のポケモンに苛立つ青年

だが、そんな言葉に従わず、青年を睨みつけてくるポケモンたち

 

「ペルニャ!」

 

ペルシアンが素早い動きで青年から何かをどろぼうで奪いとる

 

「何しやがる!」

 

それは青年のハイパーボールとスーパーボール2つとモンスターボール3つだった

 

「ペルニャ!」

 

ペルシアンがボールを上空に投げる

それをサマヨールがれいとうビームで凍らせ、マニューラが

つじぎりでバラバラに切断し、さらにメタグロスのバレットパンチが砕く

落ちてきた破片をギャラドスのたきのぼりで巻き上げ、ペルシアンのねこだましでさらに細かくする

最後にサザンドラの火炎放射でボールは跡形もなくなった

 

「…なん………だ…と…」

 

青年は驚きを隠せない

サトシたちもポカーンとその光景を見ていた

 

 

 

 

 

 

青年トレーナーの使用ポケモン(トリプルバトル用)ホワイト2、ブラック2の時代

全部細かく紹介するのはめんどくさいのでペルシアンだけ詳しく書きます(ゴウカザルに瞬殺されて出番が少なくてかわいそうだし)

猫優先♪

 

メタグロス(主戦力と見せかけて実は援護、それと爆弾役)

バレットパンチ、まもる、だいばくはつ、リフレクター

 

マニューラ(速攻物理アタッカー)

れいとうパンチ、つじぎり、けたぐり、カウンター

 

サザンドラ(特殊アタッカー)

火炎放射、りゅうせいぐん、かみくだく、まもる

 

ギャラドス(強化物理アタッカー、敵能力低下役)

たきのぼり、じしん、氷のきば、りゅうのまい

 

サマヨール(壁役、あと惑わし)れいとうビーム、みがわり、あやしいひかり、トリックルーム

 

ペルシアン(遊撃役、妨害役)

ねこだまし:おいかぜエルフーン、すいすいキングドラ、ふんかバクフーン、ふくろだたきテラキオン、ダークホールドーブルなどさまざまな敵の行動を妨害できる優れた技。ただし、このゆびとまれとかには対応しようがない。ノーマルジェエルをもたせて威力アップ

 

ちょうはつ:ブラッキーやハピナス、ツボツボなどミロカロスなどの積み技を阻止、デスカーンやドータクンなどのトリックルームなどなど妨害

 

とんぼがえり:ダメージを与えつつ交代できるため、すばやさが高いペルシアンにはそこそこ使いやすい。タスキつぶしにもなる。メタグロスがだいばくはつをする直前、とんぼがえりでサマヨールに交代して味方被害0などにも。最初からサマヨール出していると警戒される恐れがあるため

 

どろぼう:ねこだましでノーマルジェエル消費後、手ぶらになるのでそのあと相手の相手を盗む。狙いはいのちのたまやタスキ、ポリゴン2のしんかのきせきとか

 

シューティのポケモン、マニューラと相性悪いですね

ジャローダ、氷

ケンホロウ、氷

ブルンゲル、あく

シャンデラ、あくに弱い。マニューラも炎に弱いがすばやさで不利

バイバニラ、十八番の氷技が半減

ローブシン、やはりこの六匹の中では一番マニューラに相性がいい

ちなみに青年トレーナと戦った時、シューティのローブシンはかたいいわを持ってました

 





アイリス、カベルネ、スワマがいずれ…


おまけ
ポケモンファンタジー

炭坑都市ナルシェ

「ここか氷付けの幻獣(幻のポケモン)が見つかったという都市は」

「またガセじゃないのか?」

「いや、アレの使用許可がおりるくらいだ確かな情報だろう」

「生まれつきポケモンを使役する力を持つ娘。五十人のポケモントレーナーを三分で皆殺しにしたとか」

「なんと恐ろしい…」

「大丈夫、頭についてる輪っかが働いているはずだ。今はオレたちの思い通りに動く」

「東から攻める、行くぞ」

敵を殲滅しながら三人は進み
ついに炭坑の奥にたどり着く
すると奥から男が出てきて

「幻獣は渡さない…」

「いけユミール!」

出てきたのはまるでかたつむりみたいな姿をした巨大なポケモンだった

「まてよ、こいつは…思い出したぜ!」

「知っているのかウェッジ」

「以前雷を喰らうポケモンの話を聞いたことがある」

「殻に強力な電流を蓄えているといわれているあの…」

「ああ、殻には手を出すなよビックス」

「わかったぜ」




ポケモンとFF6を混ぜってみました
ユミールってなんかポケモンに出てきても不自然じゃないですね
名前も五文字以下だし


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末路

あっという間の出来事だった

ペルシアンたちが青年トレーナからハイパーボールやスーパーボールを奪い、見事な連携プレーでボールを跡形もなく破壊したのだ

ポケモンたちのまさかの反逆行為にトレーナは驚きを隠せない

サトシたちもポカーンとその光景を目を奪われていた

ペルシアンたちはトレーナに見向きをせず、いまだポカーンとしているサトシたちの元に…正確にはサトシの元に歩いていった

 

「メタグロース♪」

「ぺるにゃ~お♪」

「まにゅー♪」

「グルゥ♪」

「ヨルゥ~♪」

「ギャース♪」

 

「え…おい、いったいどうしたんだ?」

 

突然すりよってきたペルシアンたちにとまどうサトシ

特に命を助けてもらったメタグロスはサトシに気をゆるしているようだ

他のポケモンたちも仲間ポケモンを救った恩人であるサトシにかなり好感をもっていた

試合中も試合前も赤の他人のポケモンである自分たちを本気で心配していてくれたからだ

それが口だけでないことはバトルの強さとメタグロスの命を救ったことで理解しているのだ

 

「バカな…これはいったい…」

 

ボールを破壊し、サトシに甘えている自分たちのポケモンたちの行動に思考がついていかない青年トレーナ

 

「どうやら、そのポケモンたちはあなたに愛想つかしたようね」

 

「!?なんだ貴様等は」

 

「ジュンサーさんたちとジョウイさんまで」

 

現れたのはジュンサーさんとジョーイさんだった

 

「わたしたちはあなたを逮捕しにきました」

 

「逮捕だと?ふざけるな!オレは反則もポケモンを悪事に使ってもいない!そんなことされるいわれはない!」

 

「たしかにあなたは反則も犯罪も犯していない。でもあなたはやりすぎたのよポケモンへの無茶を」

 

「なんだと…」

 

「あなたに何度も忠告していたわよね。ジョーイさんもわたしたちもメタグロスのだいばくはつを控えろって

ポケモンの体の負担が大きいって、でもあなたはそれを全く聞こうとしなかった。でも違反や犯罪を犯したわけじゃないから

それ以上の対応はわたしたちにはできなかった。現にバトルで勝利をおさめていたし、それにポケモンたちも反抗せず指示に従っていたし」

 

やっぱりタケシの読みどころジョーイさんはメタグロスの体のことに気づいていたのだ「でもわたしたちは甘かった…そのせいでメタグロスは死にかけたし、サトシくんがなんとかしてなければメタグロスは間違いなく死んでいたわ

さらにポケモンたちは自分たちからボールを破壊した。そしてさっきほど発言。あなたをポケモン虐待行為とみなし逮捕します」

 

「ふ、ふざけるなー!!オレを捕まえるくらいならポケモンを奪うトレーナやプラズマ団でも逮捕しやがれってんだ!!」

 

激昂するトレーナだが、シンジたちもイッシュの見物人たちもトレーナの味方を誰もしなかった

 

「オレのポケモンをどう扱おうが他の奴には関係ねえだろ!」

 

サトシはもちろんデントやラングレーたちもトレーナに怒りの声をあげようとするが、ジョーイさんに止められたジュンサーさんに任せたいようだ

 

「ポケモンとの絆の象徴ともいえるモンスターボール…それをただ壊すだけでなく跡形もなく消す行為

これはあなたとの関係を全て消したいというポケモンの意思表示よ」

 

「マニャー」

 

マニューラたちが鳴き声をあげながらうなづく

 

「あなたはポケモンたちから見限られたのよ。いままでかろうじてつなぎ止めていたのは勝利というものだけ

でも今回負けたこととメタグロスが死にかけてことにより、それも切れたのよ」

 

「くっ」

 

「ブレイク地方マッドタウン出身ブラッド逮捕します」




スワマやアイリスがどうなるのかはいずれ


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逮捕されました

マニューラたちはどうなるんでしょうね


 

ポケットから手錠を取り出したジュンサーさんを見てトレーナは目をつぶり「ふっ…」と声を出した

 

「フン…抵抗して見苦しい真似をするのはオレのプライドが許さね…さっさと連れていけよ」

 

「あなたほどの実力があれば、だいばくはつを使わなくとも大抵のトレーナには勝てたはずよ

なのにあなたはどんなトレーナ相手でもだいばくはつを使っていた

策にかかったトレーナの驚く顔やポケモンを叩きのめすのが好きな理由で」

 

「まあな」

 

事実なので堂々とこたえるトレーナ

 

「ただ、ひとついいか」

 

「なんですか?言い訳なら署で聞きますよ」

 

「時間はとらせねえよ。バトルの条件を果たすだけだ」

 

トレーナはサトシの方を向きながら宣言した

だがサトシはピンとこないようだ

 

「バトルの条件?」

 

「忘れたのかよおまえが勝ったらオレがポケモンに土下座すると」

 

「おまえ…」

 

「ルールは守らないとな、オレのポリシーに反する

所詮敗者のオレには反論する資格もない」

 

そういうとトレーナは地面に座り、ポケモンたちに頭を下げた

 

「正直すまんかった」

 

この場にいるほとんどの人がトレーナの意外な行動に言葉を失った

まさかほんとにやるとは思っていなかったからだ

 

「なにを意外そうな顔している。勝負に負けたのはオレだから当然だろう」

 

だれも何も言わない

トレーナはスクっと立ち上がり

 

「さあて…とっとといきましょかね~」

 

自らジュンサーさんについていく青年トレーナ

 

 

「…残念だ。そのいさぎよさをポケモンの愛情に注いでいればよかったのに」

 

去っていくその姿をサトシは複雑な気持ちで眺めていた

 

「ペルニャ~」

 

「どうしたんだペルシアン?」

 

ペルシアンは何かをサトシに伝えたいようで呼びかけている

他のポケモンたちも同じようだ

 

「もしかしてゲットしてくれといっているんじゃないかな?」

 

シゲルがいう

 

「そうなのか?」

 

ペルシアンたちはうなずいて肯定した

 

「どうやら最初からボールを破壊した後はサトシのポケモンになるつもりだったんだろう

なんたってメタグロスの命の恩人だしな」

 

タケシがいう

 

「ゲットしてやれ

その方がこいつらにとって一番だろう」

 

シンジがいう

 

「それがいいと思うよ。このポケモンたちはサトシにとても好意をもっているからね」

 

「あんたならきっと大丈夫さ

メタグロスの命を救ったあんたならね」

 

「君ならこのポケモンたちをうまく使いこなせるだろう

下手なトレーナの物になるくらいなら君のポケモンになる方がずっといい」

 

「シューティ…」

 

シンジやラングレーはともかくシューティにそんなこといわれるとはサトシは思ってなかった

 

「なんだその意外そうな顔は?ただ、ぼくは事実をいっただけじゃないか」

 

「わ、わりぃ…」

 

シューティはさっきのバトルを見てサトシへの認識を変えたのだ

サトシはそのことがうれしかった

 

「よし、おまえたちオレと一緒に行くか」

 

そのひとことにポケモンたちは大喜びした

誰もがサトシならこのポケモンたちを安心してまかせられると思っていた

できれば手持ちにしたいと思っていた一部の見物人も仕方ないかとあきらめていただが

 

「ちょっとなんでサトシのポケモンになるのよ!私のになりなさいよ!ねっ!サザンドラ!」

 

「アイリス!」

 

今まで空気だったアイリスがクルミルの三重に巻かれた糸を引きちぎり、話に割り込んできた

アイリスの下心見え見えの発言にシンジは「何もしてない奴の所に行くわけないだろ使えない奴…」と、つぶやいていた

ラングレーたちも空気読めよ、と思っていた




ついにアイリスが大暴走しますw


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アタシのものよ!

久しぶりに感想が二つもきてやる気が上がった


 

「サザ、サザンドラ!」

 

「トチ狂ったとしても誰があんたのところなんかいかないですわバーカ!といっているにゃ!」

 

「な、なんですって!!」

 

「ニャース!」

 

いつの間にかロケット団のニャースがいた

どういう風の吹き回しなのかサザンドラの通訳をしている

 

「ギャギャギャ!ドラ!」

 

 

「ドラゴンが氷タイプに弱いとかどうとかバカにするんじゃね!

てめーの価値観押し付けてんじゃねーよ!ビチグソッがぁ!!といっているにゃ」

 

「なにいってんのよ!ドラゴンタイプが氷タイプに弱いのは当たり前のことじゃない!」

 

「いや、ドラゴンタイプでも氷タイプの技に弱くないポケモンは何体もいる」

 

「デタラメいってんじゃないわよ!そんな見え透いたウソつくなんて子供ね!」

 

研究者であるシゲルの言葉を信じようともしないアイリス

シゲルは全く気にせず、ポケモン図鑑を見せた

 

「これを見ろ、キングドラ。水、ドラゴンタイプのポケモンだ

イッシュには生息してないけどジョウトや他の地域には生息している

このポケモンの弱点はドラゴンタイプだけだ」「氷タイプが苦手じゃないドラゴンタイプがいただなんて…」

 

アイリスは喜びと自分の言っていた主張の方が間違っていた事の悔しさで複雑な気持ちだった

 

「さらにシンオウにはキングドラと同じタイプである伝説のポケモンパルキアとドラゴン、はがねタイプのディアルガがいる

これでも全てのドラゴンタイプが氷タイプに弱いといえるのか

ぬるいやつめ」

 

シンジが容赦なくアイリスに告げる

 

「う、うるさいわね!サザンドラは氷タイプの技に弱いの!だから警戒させるのは当然でしょ」

 

「だったら、なぜリザードンのドラゴンテールの時は気にしなかったんだ?同じ理屈ならドラゴンタイプの技も警戒させるだろう」

 

「そ、それは…」

 

「君はオニゴーリが出た瞬間文句をつけていたよね」

 

「もしかして君は氷タイプのポケモンを毛嫌いしているんじゃないかな?それを氷が弱点のドラゴンタイプに押しつけている。違うかな」

 

「そ、それは…」

 

「違うとはいわせないよ。君はかくとうタイプのゴウカザルには特に反応を示さなかった

サザンドラにとって弱点であるかくとうタイプなのに

君はサザンドラ個人を心配していたわけではない。

自分が好きな存在に自分の価値観を押しつけているにすぎないのだ」

 

「その様子だと、ひこうタイプや草タイプなどのポケモンが氷タイプの技受けても過剰に反応しないだろう」

 

「うるさいうるさい!他のポケモンはともかくドラゴンタイプ持ってないサトシなんかより私の方がサザンドラをうまく育てられるんだから」

 

「え?ドラゴンタイプならオレも持っているぜ」

 

「なんですって!」

 

「サトシもドラゴンタイプ持っていたの!」

 

予想外のサトシの言葉にアイリスが叫ぶ

ラングレーはこんな間近にドラゴンタイプを持っているトレーナーがほかにもいたことに興味津々だ

シゲル、タケシ、シゲル以外の他のメンツも気になっているようだ

シゲルたちはアイリスにサトシがドラゴンタイプ持っていることを知られてまずいと思っていた

 

「ああ、シンオウを旅していたころゲットしたフカマルを持っているぜ」

 

「じゃあなんで普段手持ちにいれてないのよ!」

 

他の人達もそんなに強いポケモンたくさん持っているのにイッシュでピカチュウしか連れて来なかったのか気になっていた

 

「元々イッシュには観光に来ていてピカチュウしか連れていなかったんだ

それに今回はシゲルのおかげで他のポケモン転送できたけど、イッシュからじゃカントーとポケモン転送できないんだよ

どっちにしろオレは新しい地方旅するとき初心に戻ってピカチュウしか連れていかないから問題ないけど」

 

「だったらいまのうちにフカマルを転送してもらいなさい!そしてあたしによこしなさいよ!」




次回はもっとトチ狂ったこといってきます


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アイリスの欲望

アイリス暴走!そしてあの二人が登場


 

「あげるわけないだろ!フカマルはオレの大切な仲間だ!」

 

「ピカピカ!」

 

「アイリス!あんたなに自分勝手なこといってんのよ!」

 

「そうだ!人のポケモンよこせなんてムチャクチャなこといいやがって!」

 

「交換もなしに人のポケモンとっちゃだめだよ!」

 

まるでチンピラみたいなアイリスの要求に当然サトシとピカチュウは拒否する

ラングラーやケニヤンやベルもアイリスの妄言に怒りの声をあげる

 

「ドラゴンタイプは未来のドラゴンマスターであるあたしこそふさわしいの!わかったらさっさとよこしなさいよ!」

 

「ふざけんな!」

 

「ピーカチュウ!」

 

「やめなさい!あなたのやっていることは人からポケモンをとろうとしている脅迫行為よ!」

 

「ジョーイさん」

 

アイリスの身勝手な発言にとうとうキレかけるサトシとピカチュウ

アイリスのあきれた愚行を阻止したのはジョーイさんだった

 

(ふん…まあいいわ。フカマルは今度にして今はサザンドラを私のものにするのよ!)

 

邪魔者がいては不利と判断したアイリスはターゲットを切り替えることにした

 

「サザンドラはあのひどいトレーナーのせいでちょっとおかしくなっているのよ!混乱ぎみで判断力が低下している!だからサトシなんかにゲットされたがっているのよ!」

 

「いやどう見てもサザンドラは君を嫌っているし、サトシに懐いているだろう」

 

シゲルのいうとおり誰が見てもアイリスには威嚇してるサザンドラだがサトシには甘えているようだ

 

「アイリス!君は仲間を…サトシをなんでそこまで否定するんだ!」

 

「基本が…いやマナーがなってないね」

 

「君みたいな子にサザンドラは任せられない」

 

「そんなことないわ!私はドラゴンポケモンと話せる能力もある!

サトシなんかより素質あるんだから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは違うよ!」バキューン

 

「誰よ!?」

 

言霊が弾丸のように飛んできた気がしてアイリスが振り向くとそこには小柄で髪型がアンテナみたいな男とツンツン頭の黒髪の男がいた

突如現れたこの二人に誰も心当たりがないようだ

ただタケシだけは気づいたようだ

 

「あなたたちはポケモン保護機関のナエギィさんとカミジョーさん!」

 

「タケシ知っているのか?」

 

「ああ、この二人はポケモン保護機関の敏腕の更生役で多くのポケモン密猟者やマグマ団やアクア団、ギンガ団などの組織の人間を更生してきたエリートだ」

 

さらにこの二人は絶望の虜になったトレーナや多くのイカレタ連中さえも更生してきたらしい

ちなみにイッシュにはまだ支部がない。だからイッシュの人々は誰も知らなかったのだ

 

「いくらドラゴンポケモンと話せる能力があっても相手の気持ちを考えてなかったり、耳を傾けていなければ意味がないよ!

現に君は側にいるキバゴの言葉にさえ聞こうとしていないじゃないか!」

 

「そうだ!手持ちポケモンの言葉さえ聞こうとしないおまえにサザンドラの心を癒すことなんかできねえよ!

むしろおまえじゃ心の傷を広げちまうぜ!」

 

ナエギィに続きカミジョーもアイリスに追撃する

 

「キバァー!キバキバ!」

 

「アイリスは身勝手だよ!あんなことあったばかりなのにサザンドラの気持ちを全く考えてない!

サザンドラを手に入れることしか頭にないじゃないか!とキバゴはいっているにゃ」

 

さらにニャースがキバゴの言葉を通訳した

だがアイリスは長い付き合いのキバゴにさえ反論し、自我をとおす

 

「なにをいってんのよキバゴ!サトシなんかの手持ちになるより私の手持ちになる方がいいに決まっているじゃない!」

 

「それは違うよ」バキューン

 

「なにがちがうのよ!」

 

「手持ちポケモンの言葉をまとも取り合わない君とポケモンの気持ちを優先するサトシくんとはまるで違う」

 

「ああ、仮にサザンドラを手に入れてもサザンドラはおまえのいうこと聞かないだろうな

それを自分に問題があるとは気づかずサザンドラのせいにするのがおちだな

カイリューもそんな風じゃないか?」

 

「う、うるさいうるさいうるさい!ゲットしたばかりだからよ!」

 

カミジョーに図星をつかれて怒り狂うアイリスに呆れる人々




どんどん暴走するアイリス。次回さらに…もしかしたらカミジョーのアレ見れるかもしれない


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名セリフ炸裂!

他作品ネタ多いよ♪


 

(もう、とてもこれ以上アイリスとはライバルできないわ…ドラゴンタイプ持っているトレーナならサトシがいるし何も問題ないわね)

 

ラングレーはアイリスをライバル視するのをやめた

 

「ならゲットされる前から懐いているサトシくんで何も問題ないじゃないか」

 

「そうだ。あれだけの強いポケモンを使いこなすサトシならサザンドラだってうまく育てるだろう

氷タイプにギャーギャー騒ぎ、近づけさせることさえ嫌がるおまえよりずーといいだろう」

 

「ギャギャ!ドラ!」

 

「長い間前線を共に戦ってきたわたくしの戦友マニューラを傷つけようとした罪は万死に値しますわ!

氷タイプの技なら火炎放射やまもる、かわしたりすれば何も問題ねえーんだよ!わたくしはな!最初からてめーが気にくわなかったんだよぉぉ!!といっているニャ」

 

「認めない………あたしは絶対認めない!!新人トレーナのサトシがあたしより強いだなんて!ドラゴンタイプに認められるなんてそんなのありえない!

この世全てのドラゴンタイプはあたしのものよ!あたしはその力がある!能力がある!いずれドラゴンタイプのジムリーダーを継ぐあたしこそがサザンドラのトレーナにふさわしいのよ!!」

 

自信過剰もここまでいくともはや病気である

見物人が思わずこう漏らす

 

「うわ~まじありえないんだけど…」

 

「マジひくわ~」

 

あれだけのバトルを見て、まだサトシを新人といいはるアイリスの脳みそはどうなっているだろうか

そんなアイリスの奇行にサトシは疲れた表情浮かべているし、他のメンツもあまりの傲慢さに声も出ない見物人の子供にも「あたま…大丈夫?」と、かわいそうな人を見る目で見られていることにアイリスは気づきもしなかった

断固、自分の意見を通そうとするアイリスにカミジョーが動いた

 

「いいぜ、 てめえが何でも思い通りに出来るってならまずはそのふざけた幻想を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶち殺す!!!」

 

 

 

バキィィィィ!!!

 

「がはぁ!!!」

 

アイリスはカミジョーの強烈なパンチを顔面に受け、ノーバウンドでぶっ飛んだ

そのままアイリスは数メートル先の木に衝突するのだった

 

「「「………」」」

 

ほんの一瞬の出来事にポカーンとするサトシたち

 

「あいかわらず熱いなカミジョーくんは」

 

日頃からカミジョーを知っているナエギィだけが平常心のままだった

 

「いくらなんでも女の子を殴るのはどうかと…」

 

いち早く正気に戻った見物人がいうが

 

「彼はこれ以上サトシくんやサトシくんを慕うポケモンたちが傷つけれるのが許せなかったんだよ

それにあのアイリスって子はこのまま放っておくと氷やドラゴンタイプのポケモンや多くの地方トレーナの心を傷つけていくだろう」

 

「…アイリス」

 

複雑な表情を浮かべるサトシ

 

「サトシが気に病むことないわよ

悪いのはアイリスなんだから」

 

「そうだよサトシ!ラングレーのいうとおりだ!」

 

デントたちもサトシは何も悪くないとわかっている

キバゴはアイリスの近くでオロオロしている

 

「殴ったね…オヤジにもぶたれたことないのに…」

 

アイリスは気絶しながら意味不明な寝言をいっていたたいしたタフさだカミジョーはアイリスを背負い、キバゴを慰めながらサトシたちの元へ歩いてきた

 

「この子はポケモン保護機関に連れて行く」

 

「「「えっ?」」」




スマワとかもいずれ出ますよ(アニメでポケモン何回も捨てたりする奴)


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アイリスも連行されました

眠い…


 

「「「えっ?」」」

 

「なぜですか?」

 

「このままいくと将来この子はとんでもない人物になる

いずれ人からドラゴンポケモンを盗んだり、力づくで奪ったり

さらに悪化すると悪の組織を作って、世界中のドラゴンポケモンは自分(たち)のものよ!といいだして大きな犯罪を起こす可能性もあるね

最悪の場合…氷タイプのポケモンは皆殺しよ!と根絶やししようとするかもしれない…」

 

「そんな…」

 

「ダメよ!そんなこと!」

 

「いくらアイリスもそこまでは…」

 

デントたちはカミジョーの言葉に動揺する

さらにナエギィがカミジョーの話に補足する「あくまで可能性の話さ、でも多くのポケモン犯罪者を見てきたぼくらにはわかる

何人かの悪の首領の子供のころの思考回路がいまの彼女のように独善的な考えをしていたよ」

 

「ほんとですか…」

 

「うん、だから大人になって性格が定着する前に子供のうちに性格を改善していこうと思うんだ

今までぼくたちは逮捕された犯罪者の子供を真人間にしてきた」

 

「サトシ、その子のことはナエギィさんとカミジョーさんに任せよう」

 

「タケシ…」

 

こうしてアイリスはポケモン保護機関に連行された

 

「希望は前へ進むんだ!!」

 

ナエギィが決めゼリフをいいながら、カミジョーと共に去っていく

アイリスは捕らわれた宇宙人のように連れて行かれた

カミジョーはキバゴに引っかかれて「不幸だ…」と呟いていたサトシたちは三人の姿が見えなくなるまでその光景を見届けた

 

 

 

アイリスが連行され、ようやく元の話に戻った

マニューラたちをどうするかだ

 

「サトシ、このポケモンたちはあのトレーナによって深い心の傷を負っている

しばらくはずっと手持ちにいれておいたほうがいいぞ」

 

「ああ、そうだな」

 

タケシの言葉はもっともだ。ポケモンたちは傷ついている

それに同じ境遇のポケモンたちとも一緒にいたいだろう

そうなると今サトシのポケモンを全て預けてしばらくこの六体で旅をすることになる

でも一つ問題がある。普通のトレーナならそれで問題ないがサトシの場合は違う

そうピカチュウだ。ピカチュウはサトシの一番の相棒。どの旅もずっと側にいた

そんなピカチュウを預けるなんてとんでもない。できるわけがない

だが、ピカチュウと五体のポケモンを手持ちにしたとしても残りの一体がかわいそうである

疎外感を感じずにいられないだろう

 

「なあシゲルポケモンの手持ちを七体にできないか?」

 

「さすがにそれは無理だよ

ポケモンリーグとかの施設内ならともかく普段は」

 

「………」

 

マニューラはサトシの気持ちに感づいたようだ

ペルシアンたちに何かを伝えたい後

 

「マニュ~」

 

「えっ、あたし?」

 

ラングレーに手持ちになる道を選んだ

 

「マニャ」

 

「あたしでいいの?」

 

マニューラはうなずく

 

「どうやらマニューラは君が野生児からかばったことに好印象をもっていたようだね」

 

そうラングレーはバトル中、オニゴーリやマニューラに石を投げようとした野生児をとめていたのだ

オニゴーリだけでなく自分もかばってくれたことがうれしかったのだ

それにラングレーが氷タイプのポケモンに慣れているのもマニューラは感じていた

 

「マニューラあたしと来る?」

 

「マニャ!」

 

「よし!これで決まりだな!マニューラ、ラングレーなら絶対大事にしてくれるから安心していいぞ」

 

マニューラをなでながらサトシはいう

マニューラはなでられながら元気よく返事をした

 

 

「よし!いけモンスターボール!」

 

器用にもサトシは5個のモンスターボールを一度に投げてメタグロスたちをボールに当てた

しばらく揺れていたモンスターボールはポンと音をたて、動かなくなった

 

「よーし!メタグロス、サザンドラ、ギャラドス、ペルシアン、サマヨールゲットだぜ!」

 

「ピッ、ピカチュウ!」

 

この日、ついにサトシは全タイプのポケモンが揃った

 

「さすがサトシだぜ!」

 

「いいな~五体も!私も新しいポケモンほしい~」

 

サトシの新たなポケモンゲットにケニヤンが喜び、ベルが羨ましそうにしている

 

「それじゃあたしも」

 

ラングレーもマニューラにモンスターボールを当て問題なくゲットした

 

「マニューラゲットよ」

 

 

あの後サトシに質問する人々やあのトレーナにポケセン送りされたトレーナたちに感謝されたり、町長に大木のこと少し怒られたり、シゲルとシンジにバトルフィールド外に飛んできたピカチュウのほうでんの事を注意されたり

いろいろあったがそれも終わり、サトシたちは今日の宿のポケセンセンターに行くため山を降りていた

 

「ケニヤン、ラングレー今日のバトルの時、アイテム貸してくれてありがとな!おかげで助かったぜ!」

 

「おう!」

 

「別にいいわよ、あたしもあのトレーナに頭にきていたし」

 

「そういえばケニヤン、ゴウカザルと戦いたかっていたよな

明日でいいならバトルやろうぜ!」

 

「い、いや遠慮しておく…」

 

あのゴウカザルのごうかを見た直後に戦いたがるのはよほどの自信家か戦闘狂か身の程知らずだろう

 

「ラングレーはどうだ!フカマルと?」

 

「う~ん…いますぐ頼むわ!といいたいところだけど…もっとポケモン鍛えてからにするわ」

 

おそらくそのフカマルもカビゴンたちと同等くらいの実力持っているだろうと思ったラングレーは今は戦うべきではないと悟ったのだ

 

「でもいつかアンタのフカマルに勝負挑むんだからね!」

 

「ああ!いつでも受けてたつぜ!」

 

「ピカピカ!」

 

うんうん!ライバルしてるね~と満足げに見ているデント

そして何かを思いついたのか二人の間に入り話し出す

 

「そうだ!ラングレー、よかったら君もぼくたちと旅をしないか?アイリスがいなくなって、ぼくとサトシの二人だけなんだ」




ウボアアー


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交換のデメリット

お久しぶりです。
少し涼しくなって気力回復しました
この小説はピクシブでもとうこうしてます♪


 

「そうだ!ラングレー、よかったら君もぼくたちと旅をしないか?アイリスがいなくなって、ぼくとサトシの二人だけなんだ」

 

「おっ!それいいな!それならいつでもフカマルとバトルできるぜ!」

 

「ピカピカ!」

 

サトシもピカチュウもデントの提案に賛成だ

 

「そ、そうね…」(たしかにそれならいつでもサトシのフカマルとバトルできるわね

しばらくサザンドラたちを手持ちにいれるからフカマルを預けておかなちゃいけないし

街で会ったならポケモンセンターで手持ち入れ替えればいいけど山や森とかだとそうもいかないしね

それに…)チラッ

 

「?」

 

(なんか気になるし…それにサトシのバトルを身近で見ていればドラゴンバスターに一歩前進できるわね)

 

わずかに顔を赤らませながらチラッとサトシの方を見たラングレーの様子にサトシは不思議そうにしていた

 

「オレもそれがいいと思うぞ。それならマニューラもサザンドラたちと一緒にいられるしな」

 

タケシも賛成意見だ

他のみんなも賛成する者やどっちでもない者で反対する者はいなかった

 

「おいしいランチを提供するよ」

 

「デントのごはんはうまいぜ!」

 

「ピカッ!」

 

「わかったわ!じゃあ、よろしくたのむわね!サトシ、デント、ピカチュウ!」

 

こうしてラングレーはサトシたちはを旅をすることになったそのあともいろんなことがあった

 

 

 

ポケモンセンター行く途中

 

「なんか山でサトシが強いトレーナとバトルして勝ったって聞いたけど

その話だと全部イッシュに生息しないポケモンだったていうじゃない

つまり私の言うとおり総とっかえしたのね!あなたが勝てたのは私のおかげよ!

どうデント!私のテイスティングは…」

 

「なに勘違いしているんだ?」

 

「ヒョ?」

 

普段と違う口調とただならぬ雰囲気のデントに怯み、カベルネが妙な声をあげる

 

「サトシは総とっかえしてないぜ!」

 

「な、なにいってんのよ…その後ろにいるポケモンたちが何よりの証拠じゃない」

 

動揺しながら指さすカベルネの先にはたしかにリザードンやオオスバメたちがいるが

 

「速攻でよく見ろ!ピカチュウがいるぜ!」

 

「…あっ!?あああーー!!」

 

そのあとカベルネはデントやシンジたちに散々言い負かされたショックで夜まで道端でOTL状態になった

「使えないな」とか「ぬるいな」など散々言われたらしい他にも

 

 

 

「サトシくんポケモン交換して!」

 

「だからダメだって!」

 

山ではいちおう自重してくれていたがベルが交換をサトシに迫っていた

さすがに心に傷を負ったサザンドラたちを交換しろとはいわなかったが、他のポケモンたちを特にゴウカザルやカビゴンを要求してきた

 

「あのなーオレはこいつらを交換に出すきはないし、交換にはデメリットもあるんだぜ」

 

「えー!そんなのないよ!好きなポケモン手に入るし、早く強くなるし、進化する子だっているんだよ

いいことづくめじゃん」

 

「ベルは最初の交換がかなり恵まれていたんだよ」

 

「そうかな?」

 

「そうだよまずは交換相手。アララギ博士だったろ

アララギ博士なら大事に育ててくれる、捨てたりしない、交換にだしたり」

 

「うん」

 

「交換したあとでも会おうと思えばいつでも会える

連絡が簡単につくし有名人だからな

だが交換相手が普通のトレーナなら別だ

連絡先交換しない人がほとんどだし、もう会えないことの方が多い」

 

「う、うん…」

 

「他にもポケモン交換した後、いうこときかない場合もあるなどいろいろあるんだ

ベルは交換と同時に進化も見ているから、メリットが多い交換を体験しているからデメリットに気づいていないんだ」

 

「でもサトシくんならポケモン大事に育ててくれるだろうし、会おうと思えばいつでも…」「イッシュリーグまではいるけど、そのあとはカントーに帰るぜ

そのあともすぐどこかに旅に出るかもしれないし」

 

「あっ…」

 

サトシがたくさんの地方を旅したことはタケシたちから聞いて知っていたから納得した

 

「おれもポケモン交換したとこあるけど、すぐ返してもらったんだ

その人世界中旅してる人でよくポケモンを交換する人だったんだ

その人自体は悪くない人だけど、もし次交換した相手がと思うと…」

 

「…サトシくんもポケモン交換したことあったんだ」

 

「ああ、あのときはギリギリ間に合ったからよかったけど、もし間に合ってなかったら絶対後悔していた

だからベルが誰かとポケモン交換するときはもっとよく考えて欲しいんだ

交換相手もだけど、何より手持ちポケモンの気持ちの確認してくれ」

 

「………」

 

そのあとタケシも加わり、バタフリーの思い出話で盛り上がった

彼女と旅立ったバタフリーの話に近くで聞いていた何人かが感動していた

 

(ポケモン交換がこんなにもポケモンの人生を変えるものだったなんて思ってもいなかった…)

 

サトシの話を聞いて一番衝撃を受けていたのはベルだった

もしサトシがバタフリーを交換しなおさなかったら彼女との出会いはなかったからだ

 

 

 

この話の後、夜もふけてきたのでサトシたちは解散した




スワマが悲惨な目に合うのは次からです
ある意味すごくえげつない目に…


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スワマ散る…前編

まずは前半
タイトルのとおりスワマが…


 

「へへ…あんなさえない田舎者トレーナーにはあのリザードンとゴウカザルはもったいないぜ!あいつらを有効活用できるのはオレの率いるファイアーウォーリアズだ!

あの強力な2体がいればリーグ戦だろうが楽勝だぜ!!チャンピオンにもなれるかもな!」

 

月が全く出てない闇夜に潜むのはスワナ

彼はポケモンセンターのすぐそばにある森に潜んでいた

 

「まあ、他のポケモンも炎ポケモンじゃないが強いからな。オレが有効に使ってやるぜ感謝しな!」

 

「やつのピカチュウは回復中で側にいない。奴が一人になった時スキを見てモンスターボールを奪ってやるぜ!」

 

スワマが木の陰から見張っていると誰かがポケモンセンターから出て来たそれはサトシだったサトシは預けてあったポケモンを受け取った後、夜風にあたるためポケモンセンターの外に出たのだ

 

「よし、外に出てきやがったな

今なら周りに誰もいない!よし出てこいエンブオー!」

 

「ブオーン!」

 

「からてチョップだ!」

 

「ブオー!」

 

「な、なんだ!?」

 

ドガッ

 

「うわああー!!」

 

不意をつかれたサトシはエンブオーのからてチョップをモロに肩に受け、地面に転がる

 

「よし!これで奴はしばらくまともに動けない!今のうちにモンスターボールを…」

 

「いってなー!何するんだよ!」

 

「はっ!?」

 

なんとサトシは痛そうに肩をさすっていたが普通に立ち上がったのだ

 

「ちょ、ウソだろ!!エンブオーのからてチョップを受けて肩の骨がやられているはずだ!それなのになぜ立ち上がれるぅぅ!!」

 

驚愕するスワマだがそれは当たり前だ

サトシは長年?体重6キロのピカチュウを肩に乗せていて肩の筋肉がすごい

さらにサトシはもうか発動中の暴走状態のモウカザルのかえんぐるまを正面から受け止めることができるくらいタフなのだ

エンペルトのハイドロカノンで壊せなかった超合金のロケット団のロボを粉砕したモウカザルのかえんぐるまを受け止めた上、全身炎に包まれても火傷どころか髪の毛一本すら燃えてなかった

さらに彼の着ている服さえ燃えてなかった

まるで飛影の大技炎殺黒龍波を受けて服さえ燃えなかった幽遊白書の仙水のように…

彼には仙水の聖光気のような気でもまとっているのだろうか?

そう人は彼をこう呼ぶ。スーパーマサラ人と

 

そこらへんのトレーナーに毛が生えた程度の強さのスワマのポケモンでどうこうできるはずもないのだ

 

「どうしたんだサトシ?」

 

「!?」

 

あまりの驚きで茫然としていたスワマだったが第三者の声で正気に戻った

 

「タケシ。ああ、外に出たら急にエンブオーにからてチョップされてな」

 

「なぜエンブオーがこんなところに?だとしたら近くにトレーナーがいるはずだ」

 

「なんだって?あっ、おまえは!?」

 

(ヤベ!?見つかった!!)

 

スワマは見つかってしまい、ビビった

サトシの超人的肉体と強力なポケモン。大木を軽々と持ち上げるタケシのラッキー

勝ち目がない。捕まったら終わりだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひいいいいいぃぃぃーー!!!!!!」ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

 

 

恐怖心に耐えきれずスワマはエンブオーを急いで戻し、脱兎のごとく逃げ出すそして別のモンスターボールを取り出し

 

「出てこいドードリオ!」

 

以前バトルクラブでトレーナーから奪ったポケモンに飛び乗り逃走し始めた

 

「逃げるぞ待て!」

 

タケシがクロバットに後を追わせようとボールを取り出そうとするがサトシに止められる

 

「タケシ、久しぶりにアレやろうぜ!」

 

得意げに親指立てながらいうサトシの言葉に最初タケシはわからなかったが、何かを思い出したのか一瞬「はっ」とした顔になり不適に笑う

 

「ああ、ジョウト地方以来だな。よし、やるか!」

 

クロバットのボールをしまい、スワマが逃げた先に足を向ける

 

 

「いくぜタケシ!」

 

「おうサトシ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「こうそくいどうだ!」」

 

 

 

一方ドードリオに乗って逃走したスワマは

 

「ふう…なんとか逃げ切れたみてーだな…なんなんだよ!あのトレーナーは!ありえねー!!」( ´Д`)

 

先ほどのサトシの光景を思い出し身震いするスワマ

 

間違いなくクリンヒットしたはずなのに、普通なら肩の骨にヒビはいってもおかしくないはずなのに

まるでサトシは道端で誰かがぶつかって程度にしかダメージを受けてなかった

 

「くそー!うまくいくと思っていたのによ!」

 

逃した魚が大きいが捕まっては意味がない

しばらく時間おいてから別の手で奴からポケモンを奪おうそう思ったとき

 

 

 

 

 

 

 

まってー

 

 

 

 

「あれっ?おかしい?なんか幻聴が…」

 

この足の早い鳥ポケモンならそんな簡単には追いつけないはず

それにこの暗さじゃほとんどの鳥ポケモンは昼間のように目が働かないはず(ヨルノゾクやヤミカラスなどは例外)

 

追いつかれるはずがない。絶対ない。そうスワマは結論を出したが

 

 

 

 

 

「「まってー!!」」

 

「!!!?」Σ(゜Д゜ノ)ノ

 

振り向くとそこには人間ではありえないスピードで追いかけてくるサトシとタケシの姿があった

 

「ひいぃぃ!!なんなんだよ!なんなんですかぁぁ!あんたたちはぁー!!」

 

取り乱し絶叫する顔芸くん

 

「逃げても無駄だ!」

「おとなしく降参しろ!」

 

「つかまってたまるか!!」

 

スワマは奪ったドードリオにスピードあげさせたが、二人を振り切れない

むしろ距離が縮まっていた

 

「ひいいいぃぃー!!く、くるなぁぁーー!!!」

 

「それ!」

 

サトシとタケシはドードリオに飛び乗り、スワマを取り押さえた

 

「クァー!」

 

ドードリオはバランスを崩し、木にぶつかって気絶した

 

「もう逃げられないぞ!」

「観念するんだな!」

 

必死に抵抗するスワマだが両サイドからしっかりつかまれて逃げることができなかった

 

「一体どこのどいつだ!なぜサトシを狙った!」

 

「こいつどこかで見たことあるなぁ」

 

スワマの顔を見てサトシは記憶を掘り起こそうとする

 

「あっ、そうだ思い出した!こいつポカプを捨てたスワマとかいうトレーナーだ!」

 

「サトシがイッシュ地方で拾ったポカプ、こいつが捨てたのか!」

 

「ああ…弱いという勝手な理由で捨てた上、ポカプを捨てる時騙してポカプの心を弄んだひどい奴なんだ」

 

「なんて奴だ!ヒトカゲを捨てたトレーナーのような奴が他にもいたなんてな」

 

「ああ、許せないよな…この世界に弱いポケモンなんていないんだ。それなのに…」

 

「ふざけるな!あんなに強いリザードンやピカチュウを使っている奴がいうセリフか!!」

 

サトシの悲痛の言葉に納得できずに無謀にもスワマは罵声を浴びせる

まるでサトシが矛盾していると言いたげだ

 

「おまえ…最初からピカチュウたちがあんなに強かったと思ったいるのか?そっちこそふざけんな!!

ピカチュウやリザードンたちが今までどんなにがんばってきたかも知らないくせに!勝手なこというな!!」

 

サトシの怒りの声にスワマは怯む

そんなスワマにさらにタケシが追撃する

 

「サトシのリザードンはな!まだヒトカゲだったころトレーナーに捨てられたポケモンだったんだ。弱いという理由でな」

 

「なっ!?」

 

スワマは心底驚いた。あの強いリザードンが元はトレーナーに捨てられたポケモン

弱いポケモンだったなんて

とても信じられない

そんな顔をしていた

 

「どんなポケモンだって経験をつめば強くなるんだ!おまえみたいに勝手に決めつける奴にはわからないだろうがな!」

 

「くっ!」

 

「サトシ、こいつ他でもこんなことしているのか?」

 

「バトルクラブで対戦相手のポケモンを脅迫まがいなことで盗ろうしたり、進化したポカプの強さを見て手のひらかいしたように「再びオレのポケモンになれ」とそそのかそうとしたりとかしたな」

 

嫌そうに当時の事を語るサトシ

 

「ほんとヒトカゲ捨てた奴と同じだな!あいつもヒトカゲをそうやってそそのかそうとしていたもんな!名前忘れたけど…」

 

「ああ、全くだ!名前忘れたけど…」

 

スワマには誰のことだかさっぱりわからなかったが、捨てたポケモンが実は強かったという共通点にショックを受けていた

 

(まさか…オレが捨てたポカプも最終進化したら、そのリザードン並になる可能性があるというのか…)

 

「さて、こいつをどうするか…どうやらサトシのポケモンを強奪するのが目的だったようだが」

 

「う~んジュンサーさんに引き渡すか」

 

ビクッと体が震えた後、顔を青ざめるスワマ

 

「それが一番だな。未成年とはいえどう見ても強盗だ。だがその前に…」

 

「?」

 

「二度とこんなことする気も起きないように懲らしめてやるか。こういう奴は釈放された後、逆恨みして事件起こすタイプらしいからな

ポカプの件も反省してないみたいだし」

 

「どうするんだ?」

 

「オレにいい考えがある」

 

珍しく黒い笑みを浮かべるタケシにサトシは不思議そうだった




次回ついにスマワが…


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スワマ散る…後編

もりのようかんのbgmは怖いけど、なんか聞きたくなるんですよね


「いらっしゃ~い!あら~タケシくん♪ここで働いてみる気になった♪」

 

タケシが連れてきたのはとある町のバーだった

その店にはマッチョで服の露出が多い、ちょび髭のお姉口調の声のマスターと真ん中にファスナーがついた特徴的な服をきたエンブオー

それとハハコモリの姿があった

どうやらここのマスターはポケモンと共に店を経営しているようだ

おそらくエンブオーの服もそこのハハコモリが作った物だろう

 

「い、いえ…自分はポケモンドクターという夢があるので…」

 

少し引きつった表情で断るタケシ

 

「そう残念ね~タケシくんの料理すごくおいしいのに♪」

 

恍惚の眼差しをタケシに向けながら心底残念そうなマスター

どうやら料理だけが目的ではなさそうだ

 

「実は頼みたいことがあって」

 

タケシは事情を話した

 

「なるほどね~困ったお子様ね♪」(´∀`*)ウフフ

 

 

「………」ゾクッ

 

スワマは背筋にナメクジがはったような寒気を感じた

 

「わかったわ~この子は私に任せてちょうだい♪たっぷりちょうきょ…いえ教育しておくから」

 

「お願いします」

 

頭を下げて礼をいうタケシ

 

「なあ、タケシこの人誰なんだ?」

 

「この人はムッキーさん。この店の店長だ」

 

「へえーでもどうやってスワマを改心させるんだ?」

 

「………サトシ、世の中には知らない方がいいこともあるんだ

おまえはそのまま純粋なままでいてくれ…」

 

「?はあ…よくわからないけどとりあえずわかった!」

 

「じゃあ朝引き取りに来ますのでよろしくお願いします」

 

「はあ~い♪まかせといて」(´∀`*)ウフフ

 

サトシとタケシはムッキーに挨拶した後、ポケモンセンターに帰っていった

 

 

 

(よし!あの二人がいなくなった!あとはこのオカマさえどうにかすれば逃げられる!)

 

スワマはそ~とモンスターボールに手を伸ばし

 

「エンブオー出てこい!」

 

「ブオーン!」

 

「そいつらを叩きのめせ!」

 

「ブオー♪」(物を破壊する快感が好きです!でもポケモンを叩きのめす快感はもっと好きです!)

 

まるで昔のCMみたいに気持ちを伝えながら暴れるエンブオー

どうやらこのエンブオーは主人同様ロクデナシのようだ

躊躇もなく店の机イスを壊して喜んでいる

だが…パシッ

 

「ブオ!?」

 

「なにっ!?」

 

暴れるスワマのエンブオーの拳をやすやすと受け止めるムッキーのエンブオー

これにはエンブオーだけでなくスワマも驚く

どうやらムッキーのエンブオーは相当レベルが高いようだ

 

「飼い主だけでなくそのエンブオーちゃんも困った子のようね

これはちょっと…いえ、相当きついオシオキが必要のようね~エンブオーちゃん♪」

 

「ブオ~」

 

するとムッキーのエンブオーは服のファスナーをゆっくり下ろしだした

 

「ブオッ!」(はっ!)

 

その光景にあっけをとられるスワマのエンブオー

そして、そんなエンブオーにムッキーのエンブオーはこう囁いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やらないか」

 

「ブ、ブオ…ブオーーーン!!!」

 

まるで氷ポケモンのように青ざめるスワマのエンブオー

必死に抵抗するがあっさり取り押さえられ

そして

 

 

 

 

 

 

 

「ブオーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!」

 

「な………なっ、なっ」

 

スワマは口をパクパクとしながら自分のエンブオーの敗北を目にした

スワマのエンブオーは別の世界に足を踏み入れた…いや連行されてしまった

スワマは自分のエンブオーの悲劇に顔を青ざめる

そんなスワマの肩にポンと手をおかれる

 

「さあ、あなたもじっくりちょうきょ…いえ教育してあげるわ~」(´∀`*)ウフフ

 

「ま、まって、オレが悪かった!もう二度とあんなことはしない!だ、だから許してくれ!!」

 

「ダ~メ」

 

「や、やめ…アーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

 

 

 

見苦しいので割愛

 

 

 

 

翌日

 

「おはようございます!ムッキーさん」

 

「おはようサトシちゃんタケシちゃん。今日はピカちゃんも一緒なのね」

 

「はい。もうすっかり元気です!なあピカチュウ」

 

「ピカピカ!」

 

「そうよかったわね」

 

「それでスワマの奴は?」

 

「奥に座っているわほら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガクガクブルブル

(((((((( ;゜Д゜))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル

 

虚ろな目をしながらまるで雪山で遭難した人のように体を震えていた

ブツブツとアルベド語のようなよくわからない言葉を壁に向かってつぶやいている

尋常ではないスワマの様子にサトシが声をかける

 

「おい、スワマ」

 

「ひいーーーーーーー!!!!!ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ!!もうしません!!だから!だから!もう!許してください!!」

 

「ブオブオブオ!!!」

 

滝のように涙を流し、テーブルに激しく頭を打ちつけながら謝るスワマの隣にいるエンブオーも似たような行動をしていた

 

「スワマのエンブオーまで、一体昨日何があったんだ?」

 

「サトシが気にすることじゃないさ」(スワマの目が死んでるな)

 

その様子からして昨晩相当な出来事があったのだろうとタケシは感づいたが

 

(まあ自業自得だ)

 

同情はしなかった

今もなお震える二人

そんな二人にハハコモリが耳打ちする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆうべはお楽しみでしたね

 

「うわあああああーーー!!!!!!」

「ブオオオオオオーーー!!!!!!」

 

昨晩植えつけられたトラウマを発病し、床を転げ回る二人(一人と一匹)

普通ポケモンの言葉は人間にはわからない。だが今の言葉だけはスワマには理解できたようだ

転げ回るスワマたちを見て「おっ!転がるの特訓か!懐かしいぜ!アカネさんのミルタンクを思い出すな」とサトシは勘違いしていた

 

「ピッピカチュウ!」(ナイスアシスト!ハハコモリさん!)

 

「ハハーン♪」(いえいえ)

 

サトシさえ見たいことないような黒い笑みを浮かべながら、ハハコモリに親指立てて、感謝の言葉をかけるピカチュウだった

 

 




あのエンブオーのセリフは昔、cmで『キリンさんが好きです!でもゾウさんの方がもっと好きです』っとあったのを思い出して使いました

次回スワマとアイリスのその後を


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愚者達の末路

もうすぐおわりよ~ん


 

その後、スワマはジュンサーさんに逮捕され連れて行かれた

ドードリオは無事持ち主の元に返された

そのこはカントーから引っ越してきた女の子のトレーナーだった

逮捕されたスワマを見て

 

「ねぇ、今どんな気持ち?ねぇねぇ絶対成功すると思っていた未来予想図が破られちゃってぇ、幼女に小ばかにされてぇ

、今どんな気持ち?」

 

めっちゃめちゃからかっていた

相当根にもっていたようだ

スワマは言い返す気力もなくただトラウマに震えていたその後彼がどんな人生を送ったかはわからないただ、なぜか地面タイプのポケモンが怖くなったようだ。地面タイプに限らずある技使えるポケモンは怖くなったようだ

 

 

 

ちなみにアイリスはポケモン保護機関本部

 

「私はドラゴンポケモンと会話できる!つまり世界で一番ドラゴンポケモンをうまく使いこなせるのは私ということよ!」

 

「それは違うよ!」バキューン

 

「何が違うというのよ!」

 

「伝説のポケモンの中には人と会話できる者がいる。君の理屈で言ったら誰でもその伝説のポケモンを使えることになる

それはおかしいだろう!」

 

「な、何言ってんのよ!人と会話できるポケモンなんているわけないでしょ!」

 

「それは違うよ!」バキューン

 

「君も知っているだろう!喋るニャースを!」

 

「くっ、でもサトシよりは私の方が」

 

「それは違うよ!」バキューン

 

「サトシくんのフカマルはゲットされる前はいろんな物に噛みつき公共物を壊す困り者だった…

だがゲットされてすぐそれもほとんどなくなり、リーグ戦で大活躍し、りゅうせいぐんまで使いこなせるようになった

しかもたった二匹しか使用しないで優勝した伝説のポケモン使いタクトさんにまで誉められるほどのりゅうせいぐんを使えるんだ

君自身知っているはずだ。ドラゴンポケモンの育成が難しいことをサトシくんは初めてゲットしたドラゴンタイプを短期間でここまでフカマルを鍛えあげたんだ

知ってたかい?フカマルはイッシュでゲットしたポケモンたちの次に新参のポケモンなんだよ」

 

アイリス反論は全てナエギィの論破力で完全論破されていた

だが、それでもこのアイリスが引き下がるはずがない

 

「で、でも証拠がないでしょ!確かめる方法がない以上あたしのいっていることが真実なんだよビチグソッがぁ!!」

 

【シロナさんの証言】

 

 

【シロナさんの証言】バキューン

 

「それは違うよ!」

 

「えっ!?え………」

 

「お入りください」

 

「こんにちは。あなたがサトシくんを困らせている子ね」

 

そこにはシンオウのチャンピオンシロナさんがいた

 

「あ…え…ウソ!?」

 

さすが無知なアイリスでもガブリアス使いであるシロナの事は知っていたようでとまどう

 

「ナエギィさんのいっていることは全て正論よ。私はサトシくんと初めて会って以来、その後も何度か出会ったけどその時フカマルはまだゲットされていなかった

私もリーグ戦で初めて見たけどピッタリ息があっていたわ」

 

「そ、そんなこと…」

 

「現実を認めようとしない限りこれ以上あなたは成長しないわ

もし、ドラゴンマスターを目指すなら他地方のトレーナーを…まずはサトシくんの実力を認めることよ」

 

「その意見に賛成だよ!」

 

 

 

竜の里

 

カミジョーはオババさまとアイリスの事を話していた

 

「あの子の実力の過信と思い上がりは昔からなんですじゃ…しかもドラゴンと話せるという能力を持つゆえに天狗になってしもうて…

わしも何度か注意したのじゃがなかなか改善しなくてのう~それで修行の旅に出して世間の厳しさを知って心変わりしてくれればと思ったのじゃが…」

 

「ますます悪化してしまったというわけなんだな

保護者の目が届かなくなったことで」

 

「返す言葉もありません…せっかくサトシくんやデントくんといういい仲間に出会えたというのに…

特にサトシくんは新しい地方に旅に出るたびに初心に戻って己とポケモンを鍛えるというのに…

アイリスは見習うどころか見下すとはジムリーダ候補がなんと嘆かわしい…」

 

申しわけなさそうに俯く長同郷のアイリスのせいでシロナさんや多くの人に期待されているサトシの迷惑になって心苦しいようだ

 

「アイリスの更生に協力してもらえないでしょうか?」

 

「いや、もうあの子はもうダメじゃ…里に連れ戻した後は二度と他のトレーナーに迷惑かけないよう里から二度と出さないことにします」

 

もはや長にはアイリスに期待どころか失望しかなかった

もう諦めているのだ

 

「なにいってんだアンタ!里のリーダーであるあんたがあいつを信じなくてどうするんだ!」

 

「いや、もう他に手はなく…それにこのままじゃ竜の里の恥に…」

 

「そんなつまらねえことはどうだっていい!あんたはずっとまってたんだろ!?アイリスが心変わりして誰もが認める立派なトレーナーになることを手を伸ばせば届くんだ!いい加減に初めようぜ、長!」

 

「はっ!たしかにそのとおりですじゃ!わしとあろうものが臆病風に吹かれておったわ!

カミジョーさんとやらありがとう。お主の熱い言葉しっかり受け取った。わしにできることがあればなんでも言ってください」

 

こうしてあきらめきっていた長を説得(説教)し、カミジョーは長を連れてアイリスがいる本部へと戻るのだったアイリスがナエギィの論破力とカミジョーの説教(拳も含む)で更生されている




ニャオニクスなでなでしたい


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その後サトシ達は(最終回)

昔、ピクシブでイッシュ地方に最初からリザードンも連れて旅するサトシのss書いていたけど未完結だから投稿できないのよね
相変わらずそのssでも扱いが悪いアイリスw
シューティも残念なことに


そのころサトシたちはとある町にいた

サトシとラングレーとデントはイッシュリーグに向けて旅を続けていた

 

「ねえサトシってオニゴーリ以外の氷ポケモンって持っているの?」

 

「う~ん、オレンジ諸島を旅していたころ水、氷タイプのラプラス持っていたぜ!」

 

「ってことは今はいないのか?」

 

「ああ、はぐれた群れと再会できて、その時お母さんと仲間の元に行かせたんだ」

 

「へえ~サトシってそういうとこ大人よね。もしアイリスの子供がドラゴンポケモンゲットしたあと、そんな状況になったら絶対手放さないわね」

 

「あはは!確かにアイリスだったら「ドラゴンポケモンはあたしといるのが一番幸せなのよ!」とかいいそうだね!」

 

デントの言葉にサトシもラングレーも納得していた

 

「アイリス今ごろどうしてるかな?」

 

「心配いらないよ。きっとあの人たちがなんとかしてくれているよ」

 

「むしろよかったんじゃない?あのまま道を間違って進むより早い段階で気づくきっかけができて」

 

「そうだな」

 

「ピカッピカッ!」

 

「それよりいつかフカマルと勝負させてよ」

 

「僕は草タイプがいいな。特にタケシさんから聞いたけどリーグ戦で唯一伝説のポケモンを倒したジュカインと」

 

「ああ!いいぜ!オレも楽しみに待っているぜ!」

 

「ピッカ!」

 

タケシはあの青年トレーナーにやられていまだ意識が戻らないダストダスたちやあの青年トレーナにのバトルによって歩けなくなったポケモンやトラウマになった近隣の町や村のポケモンの治療を手伝うためあの町に残ったシゲルは博士と共に元の地方に帰った

シンジも使いが終わって帰ったが次会ったときは必ずバトルしようと約束した

特にリザードンやカビゴン、ダークライを倒したジュカイン、いまだ負け知らずのオニゴーリと戦いたいらしい

 

あのサトシと青年トレーナーとのバトルの後

イッシュにはいい影響を及ぼした

あの戦いによって他地方のトレーナーがすごく強いと口コミで広まり、自分の地方一番という傲慢なトレーナーが減った

それによって向上心が高まりイッシュトレーナーのレベルアップ

他地方に行ってポケモン鍛える人も増え、中にはサトシやタケシたちのポケモンのすごさを見てマメパトのかぜおこしで木を根元からぶっ飛ばすというムチャな目標を立てるトレーナーもできたようだサトシたちのポケモンに関係した商品も誕生した

ピカチュウ人形やオニゴーリのかき氷やカビゴン丼、エレキブルの充電器とか

 

「サザンドラたちサトシのポケモンになってから、随分イキイキしてきたわね

なんかすごく心をゆるしている感じもするわ」

 

「そうだね、特にメタグロスはジョーイさんに認められるほど健康状態良くなったし、サトシは命の恩人だしね

他のポケモンたちも仲間のポケモン助けてもらったり、自分たちを大切にしてもらえてうれしいんだよ」

 

「ああ、こいつらの気持ちにこたえるためにもオレはもっと強くなる

イッシュリーグに向けてがんばるぜ!」

 

「ピッカ、ピカピカ!」

 

 

サトポケ加入後

メタグロス

バレットパンチ、リフレクター、コメットパンチ、しねんのずつき

 

ペルシアン

ちゅうはつ、ジェエル、きりさく、シャドークロー

 

サザンドラ変更なし

 

ギャラドス

たきのぼり、じしん、かみなりのきば、りゅうのまい

 

サマヨール

れいとうビーム、トリックルーム(未定)、みがわり、シャドーパンチ

 

 

 

サトシのポケモンになって、あのトレーナーの元ポケモンたちは新しい技を覚えていった

特にメタグロスはコメットパンチやしねんのずつきなど覚えた

あのトレーナに言われてだいばくはつを使っていたが、メタグロス本人は接近戦などのぶつかり合いなどをほんとはやりたかったのだ

 

「私もこの子とドラゴンバスター目指してがんばっていくよ!」

 

「その意気だぜ!」

 

「ラングレーならきっとなれるよ!」

 

「ピッカ!」

 

 

ラングレー手持ち後

マニューラ

つじぎり、れいとうパンチ、けたぐり、つるぎのまい

 

元々、マニューラは素早くて知恵がしこいポケモンである

獲物狩る時もスピードとチームワークによる連携プレーで狩ってきた

格闘タイプのポケモンのように熱いバトルや肉弾戦は好まず、ドンファンやドダイトスのように正面から相手の攻撃を受けきる戦いも好きではないのだ

なので気合いのタスキで確実に一撃で倒されないからって、わざと相手の攻撃をくらって、カウンターで相手を倒す戦法はほんとは嫌だったのだ

ラングレーはマニューラの気持ちを考えて、つるぎのまいを覚えさせたのだった

マニューラはこの後ずーとラングレーのポケモンの切り込み隊長として活躍し続けるのだったそのあともポケモンリーグまでいろいろあった

どこかの町のダブルバトル大会でミジュマルとツンベアーのタッグでツンベアーのれいとうビームで凍らせたシェルブレードで氷のシェルブレード(アイスブレード)で戦って優勝したり

ロケット団がピカチュウを持ち逃げしようとしたのをペルシアンがちょうはつして足止めして活躍したり、いろいろあった

ポケモンリーグ戦は改心シューティやケニヤンなど対戦したが無事勝利し、コテツは瞬殺し、このままいけそうだったが、タクトの知り合いがイッシュリーグに来ていたのだ

元々、他の地域より競争率が低いイッシュリーグに参加するつもりなかったが、サトシやシンジたちの話がよその地方に広まったのが原因らしいそんなに強いトレーナがいるなら今年のイッシュリーグは今までとは違うだろうと、八日でバッジを全て集めリーグに参加したのだという。そのとき、ラティアスだけで制覇したらしい

サトシとは準々決勝で当たり、サトシはラティアスとスイクンをなんとか倒したが、三対目のサンダーに負けてしまったのだ

でもラティアスを倒せたのはサトシだけなので二位同然だろう

 

「ひさしぶりねサトシくん」

 

「シロナさん!」

 

そのあともシロナさんに再会したり、いろんな旅したが、カントーに帰ったあともサトシはラングレーやデントから、たまに連絡があるラングレーの場合はペルシアンたちとマニューラをモニターごしに会わせるためもある

マニューラとペルシアンたちは苦楽を共にした仲間。ほとんど心の傷が癒えたとはいえたまに会わないと寂しいだろう

もっともラングレーはそれだけのために連絡するわけでないようだ。なぜか少し顔が赤い時があるのだ

 

 

オーキド研究所の庭

 

サトシがカロス地方に行ったころペルシアンたちは

 

「平和だな~」

 

「ああ、のどかないい場所だ」

 

ほのぼのと日光浴してるペルシアンとメタグロス

 

「ねえ、聞きました~あのアイリスってトレーナがどうなったか」

 

サザンドラがなんかご機嫌そうに話しかけてきた

メタグロスが「どうしたんだ?」と聞くと「フフフ…」と含み笑いをして

 

「よおーし!耳の穴かっぽじってよく聞きやがれ♪なんとあまりの身勝手さにカイリューたちに見放されたんだって~♪」

 

「ざま~♪」

 

近くでサザンドラの会話を聞いていたサマヨールも実にうれしそうに返事をしていた

 

「それはよかったな。マニューラにも早く教えるといいぞ」

 

「ああ、あいつも相当嫌っていたからな~サザンドラの次くらいに」

 

「そういえばギャラドスは?」

 

「湖にいるよ。広々とした水の中にいられてすごく気持ちいいんだって」

 

「ここにきてほんとよかった

みてくれ、オレの毛並み。環境のいい場所で毎日栄養ある食事をしているから、こんなにキレイになったんだ」

 

ペルシアンがうれしそうにいう

 

「ほんと私達は幸せですわ。いまのマスターにゲットされて

もしあのままだったら、わたくしさらに寿命が削られていたわね」

 

「おれは円環の理(あの世)に導かれていた…」

 

「だよね、強いだけでなく優しいし、何よりポケモンの気持ちを優先してくれることがいいよね」

 

「ねえ私達が一番好きな人間はサトシだとわかるけど二番目はだれ?」

 

サマヨールがみんなに聞く

 

「おれはタケシだな」

 

「おれも」

 

答えたのはメタグロスとペルシアンだ

メタグロスはタケシの知恵とラッキーに治療のおかげで生命維持できたし、ペルシアンはタケシのポケモンフードのおかげで毛並みがよくなってきたからだ

 

「デントやラングレーには悪いけど、わたくしはシンジさんですわね」

 

サザンドラはシンジ

 

「わたしはシゲル」

 

サマヨールはシゲルだった

 

「ギャラドスは?」

 

「たぶん、オーキド博士かケンジじゃないか」

 

「だよね。一番この研究所の環境に喜んでいたし」

 

「マニューラは?」

 

「たぶんラングレーだろ」

 

幸せな時間は過ぎていく

 

「サトシ、また新しい地方でポケモンゲットするんだろうな」

 

「わたしたちやツタージャみたいに仲間になるポケモンいるかもな」

 

トレーナを見限って

 

「あんな強いリザードンさんが捨てられたポケモンだったなんていまだに信じられないぜ」

 

「ポカプもいずれああなるのでしょうか」

 

「わからん…」

 

「みんなーごはんだよ」

 

「ダネダネー!」

 

ケンジとフシギダネがポケモンたちに呼びかける

 

「「「「はーい!」」」」

 

ペルシアンたちは鳴き声をあげて返事をするのだった

 

 

 

 

 

 

おしまい

 

 




実は青年トレーナーのポケモンは私が六年くらい前トリプルバトルで使っていたパーティーだったりする
念のためいっておくけど青年トレーナーと私は別人です。猫ポケ好きで氷タイプ好きの私がマニューラにあんな仕打ちをするわけないですよ
当時トリプルバトルで出ると嫌なポケモンはカポエラーでした。なんでいのちのたま持ちのサザンドラのりゅうせいぐんくらって平気なの?とくぼうそこまで高かったけ?

青年トレーナの使用パーティー最初はダークホールドーブルにしようとかと思ったけどゲーポケでは嫌がる人いるけどアニポケでは別に怒る人いないだろういないと思ってやめました
別に自分ポケモンをぞんざいにしているわけじゃないし
氷パーティー雪がくれパーティーとかこれも自分ポケモンを瀕死したりしてるわけないし

マニューラの扱いがかわいそうだから勘違いしている人もいるかもしれませんが私マニューラ大好きです
猫ポケモンですし私の名前で想像つくでしょうが私氷タイプ大好きです
ダイヤモンドやっていた当時ニューラが進化できると知ったときめっちゃ嬉しかった
ようきといじっぱり両方育てまし

念のためナエギィやカミジョーはご本人さまではありません
それに似た人たちで

もりのようかんやストレジャーハウスの話を少ないのでだれか書いてくれたらうれしいですね
きんのたまおじさんとか

ここまで読んでくれたみなさん本当にありがとうございました


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