俺はJOJOで、あいつは仮面ライダー、そして奴は太宰治。魔獣戦線の世界に転生?して俺TUEEEで無双する!   (水無月冬弥)
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転生? いえ、TRPGです。

 

 何もない空間に対峙する2人

 

神様「ごめんね、君を間違えて殺してしまったよ」

 

俺「確かに、ごきぶりみただけでショック死なんておかしいよな」

 

神様「だから君を転生させてあげるよ、転生先は魔法も秘匿されつつ存在はしているけど、現代日本とそんなに変わらないんよ、もちろん、特典もつけてあげるよ!」

 

俺「まぢ、いやっほー」

 

-------

GM「……みたいな感じなんだよ」

 

PL1「……」

 

PL2「どんな感じだよ、それ」

 

PL3「面白そうな感じはしますけど…ね」

 

 某チャットルームで、4人は雑談していた。

 ネット以外ではあったことのない4人、共通のオタク趣味から時々チャットで雑談するようになったのだ。

 いつものように、何気ない会話をしていた4人だが、GMが「商業作品のキャラでTRPGをしたい」と言いだしたのだが、他の3人はTRPGというものを知らなかった。

 そこでGMが説明をはじめたのが、冒頭の神様転生な2次小説の一部であった。

 

GM「神様転生って、他の世界で別のキャラになりきって生きていくって話でしょ? TRPGもゲームで設定された世界設定の中で、それぞれキャラクターを作成して、キャラになりきってロール(会話や行動)をしていくんだよ」

 

PL1「ああ、なり茶みたいなものですね」

 

PL3「ああ、昔やったやった、懐かしいねー」

 

 なり茶(なりきりチャット)というのは、チャット内で商業作品のキャラやオリジナルのキャラになりきって会話するという遊びです。

 

GM「今回プレイするのは、チャットを利用してプレイするつもりだからかなり近いね。ただ、TRPGの場合は、GM(ゲームマスター)といって、物語の進行役がいるんだ。基本的にGMの指示でゲームは進んでいくんだ」

 

PL2「へえ、面白そうだな」

 

GM「本来、魔獣戦線はオリジナルキャラでしか参加できないんだけど、今回は特別、商業作品のキャラでプレイしようと考えているんだ。」

PL1「なんでもいいのか?」

 

GM「TRPGはルールによって舞台や設定が様々だけど、今回プレイする魔獣戦線の場合

 

・舞台は、現代日本である。ただし、秘匿されているがサイボーグなどのオーバーテクノロジー、魔術などは存在する。

・魔獣という世界を滅ぼす存在がいるが、強すぎて普通の人間では太刀打ちできない。

・そこで、「円卓の騎士」という魔獣討伐援助機関が結成され、そこが認めた能力者「円卓の騎士」のみが魔獣と戦うことができる。

・プレイヤーがあやつるキャラクターであるPCは、全員円卓の騎士である。

・円卓の騎士になる条件は2つ、「世界最強の能力者であること」「魔獣と戦う意思があること」

 

ってなっているので、どんなキャラをプレイしてもいいけど、原作で世界最強クラスの能力者であるキャラにしてくれ」

 

PL1「もう一つの条件の魔獣と戦う意思に関しては」

 

GM「もちろん、必要だよ。原作の設定を考えながら、うまくひねりだしてくれ」

 

PL3「りょーかーい」

 

PL2「どんなキャラにしようかな?」




 思いついたので見切り発信でやっていきたいと思います。
 よろしくお願いします。


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「なろう」じゃないけどステータスオープン!

GM「さて、転生キャラをそれぞれ選んでくれ」

 

PL1「……ならば、派手さはないが、ジョジョの奇妙な冒険の空条承太郎にしようかな。常識人でプレイしやすいし」

 

PL2「なら、俺は仮面ライダーWの左翔太郎だ。ハーフボイルドだけどカッコよくプレイしてやる」

 

PL3「じゃあ、文豪ストレイドッグスの太宰治にしようかな、ロールが楽しそうだし」

 

GM「了解、では、それぞれデータ化しようか」

 

PL1「データ化ですか」

 

GM「そりゃ、ゲームだからね。多少はいるのさ」

 

PL2「え、俺、計算苦手なんだよな」

 

GM「だいじょうぶ、実は魔獣戦線はそんなに決めることはないんだ」

 

PL3「え、ほんと? ラッキー!」

 

GM「じゃあ、ステータスオープン!」

 

【円卓の騎士キャラクターシート】

名前 :PCの名前

位階 :騎士のクラス タロットカードで分類される。

生年 :生まれた年。

性別 :性別です。

表の顔:表の世界でのPCの職業です

裏の顔:闇の世界での騎士の立ち位置

能力4:4レベルの能力

能力3:3レベルの能力

能力2:2レベルの能力

能力1:1レベルの能力

性格 :騎士の性格です。

外見 :騎士の身長や顔、ファッションの傾向などを書く場所です。

装備 :騎士の装備です。

 次の装備は至急されています。

・キャッシュカード (必要経費以外は後で徴収される) 

・身代わり人形 (自分の分身となる人形、魔獣退治の間、かわりに仕事などをやってくれる )

・K-Phone(円卓の騎士専用スマートフォン)

運命 :騎士のこれまでの人生、魔獣と戦う動機

 

GM「これだけを決めるんだけど、もうプレイするキャラは決まっているし、位階も自動的に決まるから、【表の顔】【裏の顔】【能力4~1】と、【運命】の魔獣と戦う動機だけ考えてくれればOKさ」

 

PL1「この【裏の顔】というのは?」

 

GM「PCが魔獣とどう向き合っているのかを現すものさ、復讐などで魔獣を滅ぼすことを決意しているのなら、”討魔士”、あくまでビジネスとわりきっているのなら”退魔士"というふうに9種類用意してある」

 

PL2「これ、2つ以上あてはまる場合どうするんだ」

 

GM「1つ選んでくれ。どれか悩んだ場合は、番号の一番小さい裏の顔を選ぶといいよ」

 

PL2「OK」

 

PL3「この能力って何?」

 

GM「ああ、それが魔獣戦線のゲームで使うデータだよ」

 

【能力】

 能力は、ゲームに使用する騎士の特殊な能力を表します。

 能力とは、そのキャラが”何”を”どの程度できるか”を表す数値であり、ゲームで判定を行う際、使用します。

 PCは、1~4レベルの能力を各1個ずつ持っており、ゲームによっては、それらの能力を組み合わせて使用します。

 また、通常の行動はPCは0レベルで行うことができます。

 レベルが高いほど、強力な能力です。

 

GM「注意しなくてはならないのは、自由に設定すればいいんだけど、普通の人間ができること以外の特殊な行為や装備、たとえば魔術や、魔剣や魔法の道具、または、SFの超科学兵器など、現実世界ではありえないようなもの、そして組織、NPCのバックアップに関しては、能力として設定しなくてはいけないってことだ」

 

PL1「なるほど、逆に言えば、設定すればなんでもできるってことだな」

GM「そのとおり!」

 

PL2「ちょっとまて、俺、どうすればいいんだ? ガイアメモリだけでも8種類あるのに……」

 

GM「ライダーシステムってことで、ひとくくりにすればいいよ」

 

PL2「え、そうなの」

 

GM「じゃなきゃ、千の魔法を使う魔術師とかできないでしょ?」

 

PL2「なるほど」

 

PL3「あと、注意点はある?」

 

GM「そうだね、能力の選択には定石が3つあって

1つ目は、能力4,3,2を組み合わせたロールで戦うことができるようにするこ

2つ目は、仲間の攻撃を支援する手段を能力4,3で持つこと

3つ目は、情報を入手するのにも利用できる能力を1つ、3、4レベルで持つこと

この3つをクリアするとプレイがしやすい」

 

PL3「なるほどね」

 

GM「特に1つ目は、絶対にできるようにしてくれ、シナリオも1つ目の定石をみんな踏まえていると考えてバランスを取っているから」

 

全員「了解」

 

GM「あと、運命だけど、魔獣は普段、遭遇することは稀な存在であり、一人では勝てないから注意してね、毎日のように一人魔獣を狩っていたなんてありえないから、騎士によっては1回こっきり、しかも即死亡の場合もある相手だからね」



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転生 空条承太郎は波紋疾走の夢をみるのか?

GM「では、まず承太郎から作ろうか。さっきいったように、能力を1~4レベル、1つずつ決めてくれ。一応の目安のために、22種類の能力があるので、その中から選んでくれ」

 

PL1「ふむ、肉体能力、異形化、浄化、予知、いろいろあるな……」

 

GM「能力はあくまで目安なので、自分のキャラがどんな能力が使えるかをイメージしていくほうがいいと思うよ」

 

PL1「なら、4レベルは、当然、スタンドだな、能力はやっぱり【守護神】だろう」

GM「そうだね」

 

PL1「あとは、そうだな、常に冷静な態度をとるところから、【感情】か。それと、なにかとスピードワゴン財団の力を借りているから、【装備】としてスピードワゴン財団も欲しいな」

 

GM「あと1つだね」

 

PL1「どうしような(能力一覧を見る)、GM、この【気操術】ってのは波紋法も表現できるのか?」

 

GM「そうだよ、生命エネルギーを操る能力の総称だからね。……え、波紋法とるの?」

 

PL2「いいんじゃね、神様転生ものだと、オリ主は複数の主人公の力をもったりしているから」

 

PL3「ジョセフの孫なんだから使えてもおかしくないしな」

 

GM「ふむ、……まあ、そのへんはまかせるよ」

 

PL1「(しばし思案)……、いや、せっかくのスタンド使いだから、やはり攻撃はスタンドに任せよう。物語的には、彼はスピードワゴン財団のもと、邪なスタンド使いと戦っていそうだから、戦闘経験が豊富そうだから、【知識:戦闘経験】でもとってみてもいいかな?」

 

GM「いいよ、あとはなんレベルでそろえるかというのと、表と裏の顔、魔獣と戦う動機だね」

 

PL1「表の顔は、学者。裏の顔は、そうだね【隠者】にしよう。積極的に戦う性格ではないだろうし、普段はスタンドをつかわず生活しているが、必要があれば闘いに身を投じることに」

 

GM「なるほど、では、円卓の騎士になったのも、スカウトをされて仕方なくって感じなのかな?」

 

PL1「それでいい。自分がやらなければならないのなら、力を振るうだろうし、よし、能力のレベルはこれでいこう。ステータスオープン……」

 

<女帝>の騎士 空条承太郎

【表の顔】学者

【裏の顔】隠者

 

能力

【能力4:星の白金(スタープラチナ)(守護神)】

※力あるものなら視認可能な守護神を呼び出す。

※人外のパワー、速度、そして精確性を持つが、承太郎の半径2メートルしか行動できない

※数秒間だけ時間を止めることが可能

【能力3:クール(感情)】

※常に冷静沈着である。

【能力2:戦闘経験(知識)】

※これまでの闘いで培ってきた異能バトルの知識を有している。

【能力1:スピードワゴン財団(装備)】

※さまざまな情報収集や武器・道具の補給を受けることができる。

 

運命(魔獣と戦うことになった理由)

 円卓の騎士本部よりスカウトを受ける。

 積極的に関わる気はないが、依頼をうけたり、遭遇すれば魔獣と戦う。

 

とこんな感じかな」



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Jの転生/切り札は常に彼の手に……

PL2「さて、次は俺、仮面ライダーW 左翔太郎だな」

 

GM「ああ、彼の場合、もう8年も前だが、一度、サンプルとしてデータ化されているよ」

 

PL2「どんなデータだ?」

 

GM「こんな感じだね

 

<星>の騎士 左翔太郎

【能力4:ライダーシステム(装備)】

【能力3:相棒(装備)】

【能力2:ハーフボイルド(感情)】

【能力1:探偵術(一般技術)】

 

とまあ、無難だけど、探索もバトルも十分できるキャラだね」

 

PL2「そうなのか?」

 

GM「そうなの、

【能力2:ハーフボイルド(感情)】で相手の心を揺らし、

【能力1:探偵術(一般技術)】で巧みに聞き出す、

 そして

【能力4:ライダーシステム(装備)】で使用できるガジェットの探査能力と、

【能力3:相棒(装備)】の知識で情報を精査する

って感じで、情報収集もできる」

 

PL2「なるほど! っていうか、俺の相棒フィリップが 【装備】に(笑)」

 

GM「魔獣戦線では、NPCは【装備】扱いなんだよ」

 

PL2「なるほど」

 

GM「で、このままのデータでいく?」

 

PL2「うーん、俺のイメージと異なるんだよな。変更してもいいか?」

 

GM「もちろん、同じようなキャラのイメージでも、プレイヤーによって何がキーになるかは様々だから。魔獣戦線は、数値的にはどのキャラでも一緒なんだから、自分のイメージに沿って、能力を決めるのはとても重要だよ」

 

PL2「だったら、変更しよう」

 

GM「あ、でも……」

 

PL2「戦闘だけではなく、交渉でも高レベルで組合せようってことだろ? わかってるよ。さて」

 

 しばらく後

 

PL2「できたぜ」

 

GM「じゃあ、教えてくれ」

 

PL2「4レベルは、【能力4:ライダーシステム(装備)】だ。さすがにこれは変更できなかった」

 

GM「だろうね」

 

PL2「ただし、この中にフィリップも含める。実際のプレイにもフィリップは探偵事務所に留守番という感じにしたいしな」

 

GM「なるほど」

 

PL2「で、前回データの【能力2:ハーフボイルド(感情)】【能力1:探偵術(一般技術)】

のレベルを逆にする。もう1人前の探偵というイメージでな」

 

GM「2レベルだと、少なくとも普通に探偵として世界トップクラスになるんだけどね。で、あまった3レベルはどうするの?」

 

PL2「翔太郎が切り札(ジョーカー)であることを能力で表現したいんだよね。ほら、映画でもあっただろ? 『どうやら “切り札” は、常におれのところに来るようだぜ…!』っていうシーンが」

 

GM「あのシーンはよかったね。さすが、ジョーカーメモリーの適合者だと思ったよ」

 

PL2「あれだけ翔太郎を認めなかったシェラウドも最後には『切り札は、左翔太郎』っていっていたしな、そんな切り札なイメージをキャラにしたい」

 

GM「じゃあ、どの能力にする? 戦闘的にいざというときに活躍するのなら【戦闘術】でもいいし、これまでの経験から導き出される行動なら【知識】でもいいし、【予知】ってのも捨てがたいかな……」

 

PL2「うーん、そうだ、【幸運】にしよう。ただ運がいいとかいう意味の幸運じゃなくて、彼の行動が幸運へ導く切り札だってことで……」

 

GM「OK、だいぶ固まってきたね」

 

PL2「ああ、よしこうしよう

 、

<星>の騎士 左翔太郎

【表の顔】探偵

【裏の顔】退魔士

 

能力

【能力4:ライダーシステム(装備)】

※ガイアメモリーによる仮面ライダーWになることが可能。

※フィリップ(知識:地球の本棚)を持つ相棒がいる。

※スタッグフォン、スパイダーショック、バットショット、フロッグポッド、デンデンセンサも持つ

※くわしはウィキペディア参照

【能力3:切り札(幸運)】

※左翔太郎は切り札である、彼の行動は自然と物語の核心をついていく

【能力2:探偵術(一般技術)】

※探偵としての尾行、情報収集のほか、戦闘術も含まれる。

【能力1:ハーフボイルド(感情)】

※非情になりきれない優しい心

 

運命(魔獣と戦うことになった理由)

 とある事件で魔獣と遭遇し、魔獣の存在をしる。

 円卓の騎士本部と相談した結果、スケジュールの都合があえば参戦することになる。

 

ってことでいいかな?」

 

GM「あれ、討魔士じゃないんだ」

 

PL2「あくまで探偵、依頼がなければ動かないのさ」




 ここで、翔太郎をイメージして、2つのキャラデータがありますが、どちらが正しくて、どちらが間違っているというわけではありません。
 似たようなタイプをイメージしても、プレイヤーの感性で、データは変わっていくのです。
 もしも、翔太郎の探偵の部分をもっと強調したいのでしたら、【能力4:探偵術一般技術)】にしてもいいのです。
 そんな自由なキャラメイクができるのです。


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転生 「正義と微笑」の探偵

GM「おまたせ、じゃあ、太宰治のキャラメイクといこうか」

 

PL3「オーケー、でも、太宰治もすでにデータがあるよね」

 

GM「ああ、こんな感じになっている

 

<太陽>の騎士 太宰治

【表の顔】探偵

【裏の顔】能力者

能力

【能力4:異能”人間失格”(浄化)】

【能力3:策謀(知識)】

【能力2:探偵術(一般技術)】

【能力1:マフィア流戦闘術(戦闘術)】

 

という感じかな」

 

PL3「能力については、いじる必要はないね。裏の顔だけ、組織員にしようかな。あくまで武装探偵社の一員ということで。運命も……こうしようか……な」

 

<太陽>の騎士 太宰治

【表の顔】探偵

【裏の顔】組織員

能力

【能力4:異能”人間失格”(浄化)】

※異能をすべて無にすることができる異能

※基本的に手で触れることで発動するが、体のどの部位からも発することができる。

【能力3:策謀(知識)】

※相手の思考、心理をよみ、自らの望むとおりに動かすスキル

【能力2:探偵術(一般技術)】

※暗殺技術を含めた探偵としての基本的な技術

【能力1:マフィア流戦闘術(戦闘術)】

※相手を確実に殺す、あるいはより苦痛を与えることに長けた戦闘術

 

運命(魔獣と戦うことになった理由)

 特に魔獣と因縁があるわけではない。

 ただ、武装探偵社の一員として社命であれば、それに応じて魔獣と戦う。

 

PL2「おお、3人ともできたぜ」

 

PL1「これでプレイできるのか?」

 

GM「そうだね、ただ、みんなTRPGをはじめてプレイしするのだから、簡単な説明などをしてからプレイをはじめようかな、と思っている」

 

PL3「わーい、楽しみだね」

 

PL1「それにしても、全員男になったな」

 

PL2「しかも、2人は探偵だしな」

 

PL3「だねー。でも、雰囲気は全然違うけどね」

 

GM「で、これからは、2つのチャット部屋を使います」

 

PL1「2つ? なぜだ」

 

GM「PCの発言とPLの発言をわけるためだよ、PCの発言のチャンネルを【表舞台】、PLの発言を【裏舞台】っていうんだ。【表舞台】でゲームを進行していき、【裏舞台】で相談やら感想などを離していくんだ」

 

PL3「へー、そうなんだ」

 

GM「【表舞台】では原則、PCになりきっての発言しかできない」

 

PL2「ちょっと違うかもしれないけど、【表舞台】が主音声、【舞台裏】が副音声みたいなものか」

 

GM「まあ、そんなものかな。確かに【舞台裏】はオーディオコメンタリーっぽい部分もあるしね」

 

PL3「まあ、やってみればわかるんじゃないかな」

 

GM「そうです」

 

ということで、ここから表記が変わります。

 

PL1→ジョジョ

 

PL2→翔太郎

 

PL3→太宰 

 




 ようやくキャラメイクが終わりました。
 とはいえ、読んでもらったとおり、魔獣戦線のキャラメイクは、キャラのコンセプトさえしっかりしていれば、簡単に行うことができます。
 今回は特別に商業キャラをそのままコンバートしているので、特に楽なのですが。
 
 さて、次回から簡単に魔獣戦線のルールを説明していきたいと思います。


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転生した世界の流儀(ルール)

ルール説明会 その1です。


 

---舞台裏---

 

GM「ゲームでのPCの動かし方なんだけど、大きくわかれて、ロールと判定の2種類を行ってゲームをすすめていきます」

 

太宰「ほお、判定ってゲームッぽいね、それでロールというのは何だい?」

 

GM「ロールというのは、魔獣戦線では、

 

・PCのセリフと行動のこと

 

をいうんだ。基本的にGMの問いかけや指示、NPCとのやり取りに、ロールで返すことでゲームが進んでいき、それぞれのゲームでPCの行動の成否が重要な特定の状況下では判定を行って成否を決めるんだ」

 

ジョジョ「そこまでは理解できた。それで会話はともかく、行動としてはPCはどこまでできるんだ?」

 

GM「ロールとしてできることは、

 

・一般人ならできること

・運命、設定上できてもおかしくない行為

・能力を使用した異能、特殊装備の行使

 

で、逆に できない事は、

 

・能力として記載されていない異能・特殊装備の行使

 

だね。例外として

 

・他のPC、NPCの持つ特殊装備の行使

 

もGMとその装備を持つPLの許可があればできるよ」

 

翔太郎「つまり、俺が認めれば、ダブルドライバーとガイアメモリーをジョジョや太宰に貸して、変身することも可能ってわけだな」

 

太宰「え、貸してくれるの?」

 

翔太郎「貸さない(きっぱり)、これは俺のアイデンティティだ」

 

ジョジョ「能力の行使はどれくらいの事ができるんだ」

 

GM「ロールに関しては、基本的にPCの能力や設定から、PLがができると判断したロールは原則成功するんだ。ただ、どの程度成功したかは、GM、もしくは対象となったPCのPLが判断することになりる。あと

 

・ロールの内容によっては判定になる

・GMが判断して、そのロールは不可能だと判断した場合は失敗とる

 

から注意してね」

 

翔太郎「え、原則成功しちゃうの?」

 

GM「あまり無理なことはダメだよ、いちおう、目安として能力は

 

0レベル その道の有名人、訓練にしか到達できない領域

1レベル 訓練してもごく一部にしか到達できないレベル

2レベル 表の世界の最強

3レベル 裏・闇の世界の実力者  

4レベル 裏・闇の世界の最強クラス

6レベル 神クラス

 

となっている。オリンピックの金メダリストだとレベル2だね」

 

太宰「なるほど、私たちの能力が凄いのはわかったよ。さて、1~4レベルだけではなく、0レベルと6レベルを紹介したのも何か理由があるのかな」

 

GM「もちろん、PCは、普通の人間ができる行為は、0レベル、つまり、その道の有名人レベルのことはできるんだ。もっとも、PLが、一般人レベルしかできないと判断するのなら、そのつもりでロールしてもかまわない」

 

ジョジョ「なるほどな。PLが宣言しないかぎり、明確な弱点がないわけだ」

 

GM「個人的には、ゲームクリアの障害にならないレベルの弱点があったほうがキャラが生きると思うけどね。そして6レベルの説明をしたのは、PCは『本気』で行動した場合、能力を組み合わせて、そのレベルの合計で判定することがあるからだよ」

 

翔太郎「つまり、俺が仮面ライダーWに変身して、切り札的なキックをかました場合、【能力4:ライダーシステム】【能力3:切り札】で、4+3=7、つまり神をも倒せるってわけか?」

 

GM「そうなるね」

 

翔太郎「まぢか」

 

GM「まじです。逆に【能力2:探偵術】と【能力1:ハーフボイルド】のロールだけでは神には勝てないんだけどね」

 

太宰「そのルールだと、……やりたい放題だね」(邪悪な笑みで)

 

GM「ああ、ロールに関しては自由なんだけど、世界設定&物語的な理由で、非推奨・禁止ロール があるよ。たとえば、『一般人がいるのに異能を使う、教える行為』とかが非推奨ロール」

 

ジョジョ「たしか魔獣戦線は、異能は表世界では秘匿されているからな」

 

GM「あと、禁止ロールとして『魔獣に与する行為』などがある」

 

太宰「なるほどたしかに、物語の絶対悪である魔獣に味方しちゃだめだよね」(苦笑)

 

 




理解できたかな?
わからないかたは、感想などで質問して下さい
なんとか訂正してみますんで。


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判定はロールとともに……

ルール説明その2 判定についての説明(前編)です。


GM「前回に説明したとおり、魔獣戦線ではPLががPCならできると思ってロールした行動は基本的に成功する。けど、ゲームの中で、その成否が重要な行動

 

・情報収集

・物語的なピンチ、障壁

・戦闘

・騎士同士の争い

 

などに関しては、判定を行い、その結果で、行動の成否や成功の度合いが決まっていくんだ」

 

翔太郎「なるほどね」

 

GM「ただ、この判定について、他のTRPGとわりと違っていたりする」

GM「ということで、翔太郎をモデルに、『部屋の中を探す』という判定で比較してみよう」

 

 

---某TRPGの場合---

 

GM「この部屋に何か隠されている気がするね」

 

PL「この部屋を調べたいんだけど」

 

GM「じゃあ、【探索】で振ってください」

 

PL「【探索】は持っているから(コロコロ)」

 

 

---裏舞台---

 

GM「と、このように普通のTRPGだと、判定に使用する【能力値】や【技能】などは決まっていて、ルールやGMの判断に従って、使用される【技能】などが決まる」

 

太宰PL「あれ? PLから提案する場合もなかったかな?」

 

GM「ああ、そう言う場合もあるが、原則、PLの提案を受け入れるかはGMが判断するんだ。GMは審判役でもあるからね」

 

太宰PL「なるほどね」

 

GM「どちらにしても、PCの持つ技能によって判定、その結果をもとにロールをするわけになる。そう、普通のTRPGならね」

GM「これが、魔獣戦線になると……」

 

 

---魔獣戦線の場合---

 

GM「この部屋に何か隠されている気がするね」

 

翔太郎「じゃあ、調べてみるか」」

 

GM「【障壁判定】を開始します。ロール&能力の使用宣言をどうぞ」

 

翔太郎「物探しは探偵の基本、探すのなんて女を口説くより簡単なことささ。部屋中をくまなく探す。それに俺は切り札、どんな小さな手がかりも見つけ出す」

翔太郎「それが、あの可哀そうな依頼人のためだ」

翔太郎「【能力3:切り札】+【能力2:探偵術】で判定する」

 

GM「依頼人に対する感情のロールあるから、【能力1:ハーフボイルド】を使えるけど?」

 

翔太郎「今回は使わない」

 

GM「OK、では、5+2D6で振ってくれ」

  

 

---魔獣戦線の場合---

 

GM「……といった感じになる」

 

ジョジョPL「違いとしてはロールがあることかな? そして、ロールをしたあとに【能力】の宣言をしている」

 

GM「そう、魔獣戦線の判定は『机を調べる』といった細かい判定はなく『手かかりを探し出す』『NPCと話して情報収集する』『現在、危機的状態を脱する』などなど、わりと大雑把なシチュエーションでの判定だから、そのシチュエーションの中で、

 

・PCがその判定に応じたロールをする。

・そのロールに使用した【能力】の中から、判定に使用する【能力】を宣言する

・GMがOKだしたら、使用した能力レベルの総数+補正値に、2D6(疑似ダイス 6面サイコロを2個振る)を足す。

 

といった手順を踏んで判定するんだ。

 判定によっては、使用できる能力が1つだけだけだったり、逆に他のPCの【能力】を足したりもできるんだけど、それは、実際判定をする時に説明するよ」

 

太宰PL「ふうん、全ての能力を判定に使用しなくてもいいんだ」

 

GM「そう。でも重要な判定では、能力をできるだけ全て、最低でも【能力2】【能力3】【能力4】を使用する必要がある。それを前提にルールも構築されているからね」

 

ジョジョPL「(少し考えて)ちょっと待て、そこまでは理解したが、そうなると重要な判定では、ほぼ判定の数値は固定されることになるな」

 

GM「そうだね」

 

太宰PL「……あ、私も理解したよ。つまり、どのPCでプレイしても、判定の面白みはあまりないってことだね。だって、PCの【能力】のレベル、個数は同一、数値に差はないのだから」

 

翔太郎PL「ああっ、ホントだ、どうなんだよ、そこ」

 

GM「数値なんて飾りなんだよ、エラい人にはそれがわからんのです」

 

翔太郎PL「えええええ?」

 

GM「まあ、それは冗談のようで本当の話なんだけど」

 

翔太郎「ホントなんだ!」

 

GM「たしかに魔獣戦線には数値的な楽しみはない。でも、ただ疑似ダイスを振って、そのランダム性を楽しむゲームだけじゃないんだ」

GM「ロールによって、ゲームを優位にすすめることを楽しむゲームなんだよ!!」

 

一同(せーのっ)

一同「なんだってえええぇぇっ!」

 




わ、わかったかな?(不安しかない)


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激突! 黄金拳!

 今回はルールの説明はお休み
 小説回です。


---Novel---

 

 魔獣”金剛拳(こんごうけん)

 それは、胸に虎の顔のレリーフのある黄金の鎧をまとった男であった。

 頭部以外は鎧に覆われているものの、鎧は体にフィットするような動きやすい形状であるため鈍重なイメージはない。

 さらに両拳を胸の前で構えたそのフォームに隙は見当たらない

 究極の闘士を体現した姿がそこにはあった。

 その全身から漂うのは、異質で異様すぎる<気>

 この暗く澱んだ<邪気>こそ、彼が世界を滅ぼす魔獣である証であった。

 

翔太郎「いくぜ」

 

 右半身をエメラルド、左半身をブラックでカラーリングされた全身装甲の戦士”仮面ライダーW サイクロンジョーカー”が、金剛拳に挑みかかる。

 その名のごとく、疾風のように矢継ぎ早に蹴りや拳を繰り出すが、そのすべてをことごとく金剛拳は受け流していく、主に受けに使用しているのは左の籠手に装備された円形の盾だが、盾だけではない、卓越した戦闘技術が、あらゆる攻撃を受け流していく。

  

翔太郎「ちぃぃっ!」

 

 諦めることなくライダーは渾身の蹴りを放つが、金剛拳の盾ががっしりと受け止める。

 二人の力が拮抗し、動きが止まる。

 

 その刹那、ジョジョが動いた。

 

ジョジョ「星の白金の世界!(スタープラチナ・ザ・ワールド)

 

 すべての動きが止まっているかのような超高速空間をジョジョのスタンド星の白金(スタープラチナ)が走り、闘志に向かって拳を放つ。

 だが、その一撃は闘士の周囲に張り巡らされた結界に受け止められる。

 

ジョジョ「ならば……」

 

 正確無比、そしてスタンドでも最強のパワーと、最速の技をもつの星の白金(スタープラチナ)の連打が繰り出される。

 結界のある一点にむかって……

 

星の白金(スタープラチナ)「オラオラオラオラ!

 

 一撃ごとに結界を構成する邪力が削られていく。

 スタンドの拳から伝わっていく感触がかわる。

 結界が破られたのだ。

 

ジョジョ「……」 

 

 強き意志でジョジョは星の白金(スタープラチナ)を操った。

 必殺の右拳が、闘士の右側頭部に打ち込まれる。

 

 だが、その刹那、停止したはずの世界で、闘士の右腕が動き、必殺の一撃を受け流したのだ。

 

 

 ……そして時が動き出す……

  

 黄金の闘士は、星の白金(スタープラチナ)の攻撃を受け流しつつ、仮面ライダーWの蹴りを受け止めた左腕を起点として、身体をくるりと回し、その反動を利用して、裏拳をライダーに繰り出す。

 ライダーは一歩退き、間合いを外そうとするが、闘士のほうが早い。

 大地を蹴り、ライダーの懐に飛び込む。

 とっさにライダーが回避しようとするが遅かった。

 左拳のショートアッパーをライダーのボディに突き刺さり、ライダーの体が宙に浮く。

 

 それまでシャープだった闘士の動きが変化する。

 荒々しい全身をバネのように使い、渾身の力が込められた右拳を打ち込んだ。

 その右拳には、凄まじいまでの邪力が込められていた。

 その拳に触れられただけでも、装甲が砕かれかねない消滅の邪力が。

 

 しかも、体が宙に浮いたままの状態では、かわすことは不可能であった。

 必殺の一撃が、ライダーの胸に……

 

太宰「おっとそこまで……」

 

 いつの間にか二人のそばまできていた太宰が右手を伸ばす。

 

太宰「異能 人間失格(にんげんしっかく)

 

 すべての異能を無効化する術力が、闘士の右拳に込められていた邪力を打ち消していく。

 だが、完全に無効化する時間はなかった。

 

 右拳がライダーの胸に突き刺さり、ライダーは後方に吹き飛んだ。

 

太宰「おーい、生きてる」

 

翔太郎「なんとか……な」

 

 翔太郎は立ち上がる。

 だが……

 

翔太郎「次はないかもな……」

 

 その胸の装甲が大きく抉られていた……。

 

 




次回からルール説明に戻ります。


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弱点を封じこみ、俺TUEEE!な一撃を

ロールが大事、という話です。


---舞台裏---

 

GM「というわけで、戦闘シーンを小説風に書いてみたけど、このままだと全滅する」

 

太宰「え? 全滅しちゃうの?」

 

GM「うん。魔獣との戦いにおいて、PCは自分の能力の組合せ+他のPCより応援と言う形で他のPCの能力レベルを足したもので判定する。小説の場合、それぞれのロールから

 

・翔太郎の攻撃(【能力4:ライダーシステム】【能力3:切り札】【能力2:探偵術)

・ジョジョの応援(【能力4:星の白金】

・太宰の応援(【能力4:異能”人間失格”】)

 

を使用し、4+3+2+4+4=17、つまり17+2D6で判定することになる」

 

ジョジョ「そこまでは理解した」

 

GM「そして、今回の魔獣”金剛拳(こんごうけん)”なんだけど、このような能力になっている

 

【邪力1:魔獣】

【邪力2:ボクシング】

【邪力3:黄金の盾】ありとあらゆる攻撃を受け止め、流す。

【邪力4:黄金の拳】絶対の破壊力を持つ拳

 

邪力は能力の2倍の力をもっている。邪力1なら能力2、邪力4なら能力8に相当する」

GM「そして、戦闘では魔獣も邪力を組み合わせて判定する。つまり(1+2+3+4)×2=20 つまり、20+2D6で判定する」

 

翔太郎「負けてるじゃん、【能力1:ハーフボイルド】も使用しても……負けるな」

 

GM「ダイスを振るから、運しだいでは勝てる場合もあるけど、普通に考えて勝てない。そして、重要なことだけど、魔獣との戦闘は、攻撃だろうが防御だろうが、判定結果(2D6を足した数値)の差分が負けたほうのダメージとなる」

 

ジョジョ「ダイスの目が同値だとすると、20-18=2 毎回PC側が2ダメージ負うのか」

 

太宰「PCのHPはいくつなんだい? そういえば説明なかったけど」

 

GM「魔獣戦線では、【力】というけど、PCは一律10点持っている。しかし、力は、ダメージのほか、組み合わせた能力の数-1点、判定の応援をすると1点減るんだ」

 

翔太郎「つまり、さっきの場合、俺はダメージ2点、組合せで2点で、-4点も下がるのか」

 

太宰「私たちも1点引かれる、PCが1巡すると、それぞれ6点ひかれて、残り4点、2巡目最初でPC1人が力が0点になるわけだ。でも、GM、魔獣のほうも当然、邪力を組み合わせれば、力が減っていくわけだろ? PCと同じだとすると、1巡すれば、魔獣も9点引かれるから……」

 

GM「魔獣の【力】は20点だ」

 

太宰「あはっ、それは駄目だね」

 

ジョジョ「だが、これはゲームだ。つまり、俺たちのほうが数値的に優位になる方法があるんだな」

 

GM「そのとおり! 魔獣の【邪力3】【邪力4】には弱点があって、その弱点をつくと邪力がしようできなくなるんだ。黄金拳の場合

 

【邪力3:黄金の盾】の弱点:止めの一撃を放つ時、隙ができる。

【邪力4:黄金の拳】の弱点:鋭い先端のついたもの(例:針)を見せる。

 

というのが弱点となっている」

 

翔太郎「なんだ、その『鋭い先端のついたもの(例:針)を見せる』ってのは?」

 

GM「魔獣となった男のトラウマなんだよ」

 

ジョジョ「とりあえず、この弱点をつくようなロールをすればいいんだな」

 

GM「そういうこと、なら、ジョジョが攻撃するってことで判定してみようか」

 

 

---表舞台ーーー

 

ジョジョ「来いよ」

ジョジョ スタンドも出さず、ノーガードで魔獣に近づく

ジョジョ 冷静に魔獣の様子を観察、戦闘経験から相手の動きを読み、魔獣がとどめの一撃を放つ刹那、隠していた針を相手の眼前につきつけながら、星の白金(スタープラチナ)出現、時を止めて隙だらけのボディに連打を叩きこむぜ

ジョジョ 【能力4:星の白金(スタープラチナ)】【能力3:クール】【能力2:戦闘経験】で判定だ。

 

翔太郎 ガイアメモリーを変更、ルナ・トリガー。曲がる銃弾で邪魔にならないように援護射撃

翔太郎 【能力4:ライダーシステム】で応援

 

太宰 じゃあ、うまく3人の動きを読んで、金剛拳に異能を発動させよう。

太宰 【能力3:策謀】【能力4:異能”人間失格”】のどちらも使用できるので、レベルの高い【【能力4:異能”人間失格”】を使用する。

 

 

---裏舞台ーーー

 

GM この場合、17+2D6で振る事ができる。

GM そして魔獣側は、【邪力3】【邪力4】封印、最高でも6+2D6でしか振れない

 

翔太郎 -2負けていたのが、11差で勝てるのか、かなり大きいな

 

太宰 なるほど、これは確かにロールが重要だね。

太宰 数値がほぼ固まっているだけに、きちんと弱点を封じるロールをしないと

太宰 ……死を招く

 

GM そう魔獣戦線のバトルは、いかに魔獣の弱点を封印するロールをしつつ、俺TUEEEな異能を振るうことが大切なんだ!




次回から、セッションが始まります(予定)


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事前準備~いよいよ、次からセッション開始です~

---事前情報(メール)---

 

【魔獣】

 DB-454 魂刃騎

 

【魔獣発現場所】

 東北

 

【事件の状況】

 最近、悪魔の転生したと噂される少女とともにいる青年が人々を殺し、生命力を奪ってい少女に渡しているようである。

 聖石により調査した結果、生命力を吸う魔剣を持つことから、魂吸騎と呼称する。

 

【連絡所】

 教会

 

【キーワード】

 愛、正義、さわやか

 

---舞台裏---

 

GM「これが、募集する時にメンバーに送られてくるメールに記載されている事前情報だ。本来だと、この事前情報に、セッションの開催日と時間が記載されている」

GM「それで、参加希望したメンバーの中から、参加回数や参加出来なかっ回数などから厳正して3人の参加者が決まるわけだが……」

GM「これはリプレイ小説なので省きます」

 

翔太郎「そりゃそうだ」

太宰「そもそも、魔獣戦線では、今回のような既存キャラを騎士として使用できないはずだしね」

 

GM「そういうこと」

GM「で、3人には、登場フェイズの希望とシチュエーションを考えて、GMまで連絡して欲しい」

GM「登場フェイズには、次の5パターンがある」

 

選択…円卓の騎士団の本部にて、自分が調査する事件を探すパターン

依頼…円卓の騎士より、キャラに事件調査の依頼がくるパターン

偶然…たまたま現場にいることから、魔獣と遭遇するパターン

指令…裏の顔が、術者、組織員であること

情報…なんらかの手段により、魔獣の事をしるパターン

 

GM「この5つのパターンの中から1つを選択し、どのようなシチュエーションかは、最低「いつ」「どこで」「何をしているときに」「どのようにして今回の魔獣を知ったか(もしくは、魔獣の依頼を受けたか)」を書いてくれればいい」

 

ジョジョ「……なるほど」

 

GM「あと、登場フェイズを登場フェイズの内容の一部始終の内容をを、小説風に書いて送る事も可能だよ」

 

太宰「え? いいの」

 

GM「全然構わないよ。(ぼそりと)そのほうがGMも楽だし」

GM「最後まで小説風にかいた場合、その内容をGMが訂正して、登場フェイズは、その文章をGMが打ち込むことで、そのキャラのシーンは終わる」

GM「途中まで書いた場合は、そこまでGMが進めるから、そのあと、きりのいいところまでロールをしていくことになる」

 

翔太郎「ちょっと考えるか」

 

太宰「それにしても、キーワードが、「愛」「正義」「さわやか」なんだね。うーん」

 

ジョジョ「どうした?」

 

太宰「僕が聞いた噂じゃ、このGMの「愛」「正義」「さわやか」は文字通りにとってはいけないというのがあったんだよ。特に「愛」はよくてヤンデレらしい」

 

翔太郎「へえ、大丈夫、俺はハードボイルドだからな」 

 

太宰「アッ、ハイ」

 

 

そして、セッションの日となった。



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かくして運命の扉は開かれる

---表舞台---

 

■□■ 魔獣戦線 セッション ■□■

■□■ DB-454 魂吸騎 ■□■

 

 

***プロローグ***

 

 出会いは8年前

 

 まだ彼女が新品のランドセルを背負っていたころだった。

 

 戸惑い、恥ずかがりながらも、ぺこりと頭を下げたあと、微笑んだ彼女の顔を俺は忘れないだろう。

 だから、迷った

              

 何度も何度も迷った。

               

 だが、俺には彼女を殺すことはできなかった。

               

 彼女を護る事が俺の正義だ。

                

 たとえ、世界を滅ぼすことになっても

              

 俺は彼女を、妹を護る。

              

             

---裏舞台--- 

 

GM「ということでセッションはじめます」

 

翔太郎「このプロローグって何だ?」

 

ジョジョ「この内容だと魔獣の独白のようだな」

 

GM「プロローグは、その名の通り、GMがゲーム開始の際、提示する文章だよ」

GM「基本的には、魔獣、もしくは魔獣に関係の深いNPCの想いをもとに書いているんだ」

GM「魔獣にしろ、NPCにしろ、物語の重傷人物の内心を吐露していることがあるから、もしかしたら、物語や弱点のなんらかのヒントが隠されているのかもしれないよ」

 

太宰「今回はどうなんだ」

 

GM「……さあ?」

 

ジョジョ「理解したが、この内容は……」

 

翔太郎「おいおい、なんか物騒なプロローグだな」

 

太宰「なるほどねえ、これは噂に違わない、「愛」「正義」「さわやか」だね」

 

GM「ということで、登場フェイズへいくよ」

GM「登場フェイズは、PCが魔獣討伐に乗り出すきっかけをロールするフェイズだ」

GM「15分という制限の中、魔獣の存在をしって、魔獣討伐を決意するまでをロールしてくれ」

 

太宰「もしもだけど、15分を過ぎたらどうなるんだ?」

 

GM「仮面ライダービルドハザードフォームのように自我を失う……ことはないが、調査フェイズの時間が削られる」

 

太宰「削られる」

 

GM「調査フェイズで弱点がみつけられないと、最後の戦闘がかなりきつくなるので気をつけてくれ」

 

翔太郎「OK、ロールはほどほどに……ってことだな」

 

GM「そのとおり、ただ、魔獣と遭遇しないかぎり、やりたい放題ロールできるから、俺TUEEEロールや自分のやりたいこともいろいろできるから、ロールが楽しいのは間違いない」

GM「だから

 

1 PCらしさを存分に出そう

2 ロールでも小説でも自由です。複合もOK

3 時間配分には気をつけよう。

4 偶然(魔獣との遭遇)は調査時間を増やすが、PCの危険性も高めてしまう。

5 悩んだら、簡単でも構わない。

というのが、登場フェイズのポイントだ」

GM「じゃあ、翔太郎、ジョジョ、太宰の順でいくよ」

ジョジョ「わかった」

 

 

 

 



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Jの転生/依頼はいつものように

---翔太郎の登場フェイズ希望メール---

 鳴海探偵事務所で依頼を受ける。

 

 

 

---表舞台---

 

■□■ 登 場 フ ェ イ ズ ■□■

時間:45分[1シーン:15分]

目的:魔獣の事件の調査に向かう

 

***シーン 翔太郎***

GM 翔太郎はいつものように鳴海探偵事務所でコーヒーを呑んでいた。

GM 最近は依頼も少なく暇な状態が続いている。

GM フィリップは秘密ガレージにこもり、所長は外出中

GM 今、事務所にいるのは翔太郎一人です。

 

翔太郎「……風都が平和なのはいいが、さすがに暇だなあ」

翔太郎「やれやれ、依頼がないと動けないのは探偵の悲しい運命(さだめ)だな」

翔太郎と言いながら、コーヒーを呑んでいます。

 

GM その時、翔太郎の座るデスクの前の空間が揺らぎ、スーツを着たクールビューティな女性が現れます、

 

翔太郎「おや、レディを呼んだつもりはないんだがな」(内心の動揺を隠しつつ)

 

女性「お邪魔だったかな?」

 

翔太郎「いや、綺麗なお嬢さまなら、いつでも大歓迎だ。しかし、俺にデートの誘いにきたわけじゃないんだろ」

 

女性「そうだ」

女性「私は、円卓の騎士本部連絡員風祭千秋だ。左翔太郎、あなたに魔獣討伐の依頼にきた」

 

翔太郎「ああ、あのおっさんのところか」

翔太郎「あまり風都以外の依頼は受けないが、世界が滅ぼされては困るからな」

翔太郎「いいぜ、その依頼を受けよう」

 

風祭「ありがとう」

風祭「依頼のデータは、K-PHONEに転送している」

風祭「よろしく頼むよ」

 

GM と言って、風祭は虚空へ消えます。

 

翔太郎「やれやれ、ミステリアスなレディだぜ」

翔太郎 K-PHONEをみて場所を確認すると、帽子を被り事務所をでて、ハードボイルダーに乗って出発します。

 

 

---裏舞台---

 

翔太郎「こんな感じか」

 

GM「オーケー! いい感じだね」

 

翔太郎「もうちょっと会話を楽しんだほうがよかったかな」

 

GM「ロールは楽しいけど、登場フェイズは1人15分しかないからね、時間管理は気をつけて」

 

翔太郎「わかっているよ、調査フェイズの時間を削られたくないからな」

 

ジョジョ「次は俺の番か」

 

GM「そうだよ。最初はメールで送られてきた内容をアップするから、その後、ロールしてね」

 

 

---世界設定補足---

 

風祭千秋

 円卓の騎士本部連絡員

 転移能力をもっているため、円卓の騎士の前に突然現れ、依頼をする役目をもっている。

 スーツを着たクールビューティな美女

 総帥の秘書的存在であり、総帥に惚れているようである。

 円卓の騎士本部には他にも3名の女性が常勤している。

 



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ジョジョへの招待状

 

***シーン ジョジョ***

 

GM スピードワゴン(SPW)財団が管理している海岸沿いの別荘に空条承太郎の姿があった。

GM 静養するためにきているわけではない、海洋学者としてのフィールドワークの拠点として借りているだけであった。

GM 早朝、新聞を読みながら朝食を食べていると、スマートフォンの着信音が鳴り響く。

GM わずかに眉をひそめ、タメ息をつくとスマートフォンのディスプレイを見ると、発信先はSPW財団の本部からであった。

 

ジョジョ「やれやれだぜ」

 

GM そう呟きながらスマートフォンをクリックする。

 

SPW財団職員「あ、承太郎さんですか? 以前お伝えした、魔獣討伐の依頼が、円卓の騎士本部から入りました」

 

↑ここまでメールの内容

 

 

ジョジョ「あの吸血鬼でも、スタンド使いでもないという異能の存在か」

 

SPW財団職員「はい、なんでも、今回のタイプは人の生命力を奪うタイプのようです」

SPW財団職員「それで先方から、承太郎さんの指名がありましたので、確認の電話がありました。あくまで依頼であり、受けるかどうかは承太郎さんの判断で構わないそうで」

 

ジョジョ「……」

 

SPW財団職員「承太郎さん?」

 

ジョジョ「(俺が現在日本に滞在している事、俺の研究がひと段落して、特にスケジュールがないのも見越しての依頼か。俺の行動を監視しているようで気に食わないが。奴らの置かれている現状をみればやむなしといったところか)」

 

SPW財団職員「承太郎さん?」

 

ジョジョ「ああ、わかった。依頼を受けると伝えてくれ。あと車の手配を頼む」

 

SPW財団職員「わかりました」

 

 

 

---裏舞台---

 

ジョジョ「これで終わりでいいのか」

 

GM「いいよ。登場フェイズは魔獣討伐を決意するシーンだから」

GM「決意したロールさえ行えばOKだから、十分だよ」

 

翔太郎「へえ、俺はシーンの描写を全部GMに丸投げしていたけど、こんな風に自分で指定してもいいんだな」

 

GM「今回は元ネタありのキャラをつかっているけど、本来はオリジナルPCを使っているから、一番、そのPCの設定のことを知っているのは、当然、PLになる」

GM「だから、冒頭だけでも、自分で小説風に書いたほうが、そのPCらいしシチュエーションになるんじゃないかな」

 

翔太郎「だけど、面倒だな」

 

GM「だから、オリジナリティはかける普通の展開になっちゃうのでもいいのなら、すべてGMに任せてもいいんだよ」

 

太宰「逆に、私みたいに全て書いて、小説風にするのもありということだね」

 

GM「ああ、そうすれば完全にPLの想定通りの導入になるからね。ただ、TRPGの楽しみにはロールのやりとりってのもあるから、その楽しみはなくなっちゃうけどね」

 

太宰「それはしょうがないさ、でも、ロールのやりとりは、そのあとでじっくり楽しむ予定だから問題ないよ」

 

 

 



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武装探偵社のおしごと

---表舞台---

 

***シーン 太宰***

 

 男が走っていた。

 肩まで髪が伸びた男性、長時間走っているため全身汗まみれで呼吸も荒い。

 だが、その甲斐あって、先ほどまで背後から聞こえてきた男たちの声も今はない。

  

 そして男は辿りついていた。

 目的の場所へと。

 

 それは変電所であった。

 本来は、施錠されている扉がなぜか開いていた。

 

 そこから侵入し、この変電所を……

 

太宰「君の異能で破壊すれば、この都市への電源供給はかなりダウンされる、それが目的なんだろ」

 

 太宰が男の背後から声をかけた。

 男は驚き、振り向きながらあとずさる。

 

男「あなたは武装探偵社の……」

 

 男の問いかけを太宰は無視する。

 

太宰「なかなか、いい陽動だったよ、だいたいは予測できたけど、ほかが狙われる可能性もすてきれず、人員を割く必要があった」

太宰「おかげで私まで肉体労働だよ」

 

 太宰は苦笑する。

 

男「くっ」

 

 男は精神を集中させ、右腕を突き出した。

 赤

 蒼

 白

 金

 様々な色彩の炎が爆発し、太宰を襲う。

 

太宰「綺麗な異能だ。でも……」

 

 太宰が迫りくる炎に手をかざす。

 

太宰「異能 人間失格(にんげんしっかく)

 

 太宰の手に触れるや否や、炎が一瞬で消滅する。

 

太宰「私の能力は、あらゆる他の異能力を触れただけで無効化する」

太宰「君の異能は破壊活動を行うよりも、夜空に輝くほうが相応しい」

 

男「ひいいいいっ」

 

 己の絶対的な異能を封じられて、男は恐怖に顔を歪める。

 異能を封じられれば、そこにあるのは、長身の華奢な男にすぎない。

 

 太宰は男に詰め寄ると、一撃で昏倒させる。

 

太宰「これでおしまい、っと」

 

 太宰の背広のポケットにしまっていたスマートフォンが鳴りだす。

 

太宰「あ、社長。テロリストは確保しました」

太宰「え、出張? ああ、例の件ですか?」

太宰「確かに私の異能が一番相性がいいのはわかりますが……」

太宰「社命なら仕方ありませんね」

太宰「わかりました。では、テロリストを警察に引き渡してから、向かいます」

 

 太宰はスマートフォンを切る。

 

太宰「人使いが荒いなあ。これでは、新しい自殺の方法が考えられないな」

 

(以上、メールで送られてきた内容)

 

---裏舞台---

 

太宰「では、こんな感じで」

 

翔太郎「どこかで一つ物語が終わっているぜ」

 

太宰「小説風に書く醍醐味って奴かな。時間も消費しなくていいしね」

 

GM「円卓の騎士は、世界最強の能力者、ゆえにそれぞれが単独で物語の主人公的立場となりえる」

GM「魔獣戦線は、魔獣討伐というイベントを通して、角物語の主人公が邂逅し、そして別れるというクロスオーバーな

群像劇という側面もあるんだ」

GM「本来のPCの物語から、魔獣討伐への物語への橋渡しとしていい感じだと思うよ」

 

ジョジョ「それにしても、この異能者、爆破の異能使いで、多彩の光で夜空で彩ることができる……、そして異能使いは長髪の男って、もしや……又○○○」

 

太宰「私はそんなこと一言もいっていないよ(笑)」

 

GM「そのあたりは想像の翼をはためせてくれたまえ」

GM「では、邂逅フェイズに移ります」

 

 



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邂逅(クロスオーバー)する円卓の騎士(主人公)

***裏舞台***

 

GM「それでは、邂逅フェイズをはじめます」

GM「邂逅フェイズはその名のとおり、PCが連絡所にいき、他の騎士と出会い、連絡員より情報を入手するフェイズです」

GM「邂逅フェイズの情報で、PCの行動選択肢が3つ提示されますので、それぞれのPCが1つ選択してください」

 

太宰「もしも選択が重なった場合は?」

 

GM「その時は、PCとしてだけではなく、ここでPLとしても相談するほうが時間は短縮できますね」

GM「時間オーバーすると調査する時間が減りますので注意して下さい」

 

GM「邂逅フェイズを楽しむポイントは

 

1 10分は最新情報の入手のために残しておこう

2 さりげなく、仲間との距離感をロールで確かめよう

3 調査する場所は悩み過ぎないように、フォローはできるのだから

 

という3点です」

GM「PC同士のロールが楽しめるフェイズなので、PC同士のかけあいも楽しんでいください」

GM「ただ、30分を超えると、越えた時間だけ、調査時間が減るので注意して下さい」

GM「最新情報は全員が合流したのち発表します」

 

ジョジョ「わかった」

 

GM「では、はじめますが、最初に連絡所へ行くか、どうかをGMが尋ねますので、回答してください」

GM「連絡所に到着する時間はほぼ一緒ですが、到着する順番はGMが決定します」

GM「最後に到着するPCは、前の2人が出会ってから到着してください」

 

ジョジョ「連絡所にいかなくてもいいのか」

 

GM「行かないという選択肢もできないことはないですが、最新情報を入手できなし、ロールの応酬もできないので、玄人向けですね」

GM「その場合、どう情報を入手するか、どこを選択するかは、こちらで十分話し合う必要がありますね」

 

翔太郎「すまん、GM、そもそも連絡所って何だ?」

 

GM「ああ、説明してませんでしたね、連絡所は、全国に配置された騎士の集合場所及び情報交換場所です。」

GM「多くは、宗教関連組織、つまり寺や教会、神社に間借りしており、最新情報を連絡員より聞く事ができます」

 

翔太郎「なるほど」

 

***表舞台***

 

■□■ 邂 逅 フ ェ イ ズ ■□■

時間:30分[シーン:なし]

目的:PCが集合し、最新情報の入手および今後の相談をする。 

 

■□■ 連 絡 所 ■□■

連絡所行く人は宣言してください

 

ジョジョ「いくぜ」

翔太郎「もちろんいくさ」

太宰「いくよ」

 

■□■ 邂逅フェイズ ■□■

[順番]

すでに到着:翔太郎

到着した所:ジョジョ

いつでも:太宰

 

GM「という順番でどうぞ」

 

 



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切り札(ジョーカー)星の白金(スタープラチナ)と人間失格

***表舞台***

 

翔太郎 ハードボイルダーで連絡所のある教会まで向かう 

翔太郎 駐車場にハードボイルダーを止め、ヘルメットを外し、帽子を被る。

翔太郎「さてと、どうやら俺が一番乗りのようだな」あたりを見渡して呟いた。

 

ジョジョ タクシーで教会まで向かう。

ジョジョ タクシーから降りて、駐車場を見渡し、翔太郎に気付く。

ジョジョ (ヤツも円卓の騎士か)注意深く翔太郎を観察しながら、ゆっくりと近づいていく。

 

翔太郎 俺もジョジョに気付く。

翔太郎(ガタイのいい奴だな、円卓の騎士(俺の仲間)か?)

翔太郎 俺もジョジョに近づいていく、もちろん隙はみせない。ドライバーも装着している。

 

ジョジョ なら、数メートル手前、スタンドで十分戦える距離で足を止める。

 

翔太郎 俺も足を止める。

 

 

***裏舞台***

 

太宰「なんかガンマンの決闘みたいになっちゃたね」

 

ジョジョ「というか、第3部のディオとの決闘シーンみたいな雰囲気もあるな」

 

翔太郎「うーん、初対面なんだけど、仲間であることを証明できるものってあるのか」

 

GM「支給されているK-Phoneには【エンブレム】という機能があるよ」

GM「画面に、タロットを模した身分証明書が浮かび上がるんだ」

 

翔太郎「それはいい」

翔太郎「あと、フィリップと会話をしたいんだが、どうしたらいい」

 

GM「翔太郎のほうでロールしてかまわないよ、状況に応じてGMがロールするけど」

 

翔太郎「了解」

 

 

***表舞台***

 

翔太郎「あんた、円卓の騎士か?」

翔太郎 K-Phoneを取り出すと、身分証である『星のエンブレム』を表示する。

 

ジョジョ「そうだ」

ジョジョ 同じように『女帝のエンブレム』を見せる。

 

翔太郎「女帝?」

 

フィリップ(強力な守護神や守護霊をもつ騎士を意味するタロットだね、どんな守護神なのかな? 実に興味深い)

 

翔太郎(え、肉体派じゃないのか)

 

ジョジョ「空条承太郎だ、今回はよろしく」右手を差し出す。

 

翔太郎「ああ、俺は左翔太郎。風都の探偵だ」握手をかわす。

 

太宰 そんな2人の様子をみつつ、近づいていく。

太宰「ごめんごめん、どうやら私が一番遅いようだね」

太宰 『太陽のエンブレム』を見せつつ、頭をかく

太宰「太宰治という。一応、横浜で探偵をやっているよ」

 

翔太郎「と、都会の探偵か……」(憧れ)

 

ジョジョ「探偵2人か、頼もしいな」

 

太宰「2人は何ができるんだい? 私はね、異能を打ち消す事ができるんだ」

 

翔太郎「俺は探偵だ。そして腕っ節にも自信はある」

 

太宰「そうだんなー」腰に巻いているベルトを見る。

 

ジョジョ「俺も戦うことしかできないな」

 

太宰「そうなんだ。とりえあず、連絡所へいって最新情報を聞いてみようか」

 

ジョジョ「ああ」

 

GM では、最新情報です。

 

 

***最新情報***

 

□魔獣の正体

塩崎切人

 24歳、退魔同心の流れを組む元術者

 

塩崎アリス

 中学2年生 切人の義理の妹、闇のもの

 

□魔獣としての力

 魂を啜る妖刀

 不死身で強靭な肉体

 

□魔獣の出現位置

 街から街へと移動している。

 

□魔獣の現在の位置

 安いホテルに隠れるように住んでいる。

 

□捕捉事項

花守勇気

 中学生2年 アリスと行動を共にしているようだ。

 

□関連情報

 

白川公園[公園]

 川沿いの公園、このあたりで魔獣が行動しているようだ。

 

花守明美[自宅]

 勇気の母親、一度魔獣と対峙している。

 

鮫島流牙[病院]

 退魔士、生き残っているが、かなり心身ともに衰弱している。

 

□現場員情報

・シゲさん[刑事]

シゲさん「今回のホシは、1日5人くらい殺しているが、基本的に表だって行動しないタイプのようだ」

シゲさん「どうやら、最低の人数だけ殺して、ひっそりと逃げのびるようだ」

シゲさん「とはいえ、毎日5人殺してひっそりと生きていけるわけがない、ガキも2人連れているしな」

シゲさん「魔獣と分かる前は、結構退魔士の連中も動いていたようだな」

 

・月城教授[万能知識]

月城「純粋な戦闘系だからな、はっきりとした弱点はない。というか、隙がないな」

月城「防御は荒いようだが、再生能力は高いようだから、防御は捨てているのだろう」

月城「魔剣はただ魂を啜るだけではなく、吸い取った力を相手に分け与えたり、自己の強化に努めることができるようだ」

 

・ファルコン[インターネット]

ファルコン「一緒に行動している花守勇気君は、アリスちゃんがもっとも親しかった友達のようだ」

ファルコン「5年生の終わりころから、よく風邪をひいたり、貧血で倒れたりしていたようだ」

ファルコン「……もしかしたら、アリスちゃんに生気を吸われていたかもしれないな」

ファルコン「勇気君のお母さんは、昔は剣道をやっていて全国大会にもいった女傑のようだね」

ファルコン「だから、なんとか助かったのかな」

 

・”闇の眼”の花山[裏社会]

花山「塩崎家はもともと術者の家系で、江戸時代、公的に妖魔を狩っていた退魔同心の流れを継ぐ家系のようだな、その退魔刀が今では邪力を帯びた刀となったか、皮肉なもんだな」

花山「親が再婚して、闇のもののお嬢ちゃんと義理の兄弟になったようだが、どうやら再婚当時はまだ闇のものが血が目覚めていなかったようだな」

花山「どうやら、人の生気を喰うタイプの悪魔だったようだ」

花山「魔獣となる前も死んでいないが、体調を崩した人間はいたようだ」

花山「どうやら退魔依頼も出ていたらしい、それで鮫島流牙も依頼を受けたようだ。その結果がこれだがな」

花山「あと、花守っていうガキの母親だが、裏の世界からチャカを買っているようだ」

花山「どうしても奪い返したいらしいな、自分の息子を」

  

 

***裏舞台***

 

太宰「不穏な雰囲気が漂っているね」

 

翔太郎「どうする?」

 

ジョジョ「俺は魔獣とタイマンをはってきていいか、情報収集できないことはないが、ロールがな」

 

太宰「確かに雄弁なタイプじゃないよね」

 

翔太郎「俺は花守明美いきたいな、ハードボイルドだからな」

 

太宰「じゃあ、私は鮫島のところか」

 

GM「あ、フェイズを終わる時は、それぞれ連絡所から出るロールをしてね」

 

 

***表舞台***

 

太宰「さて、どうする?」

 

ジョジョ「なら、調査は探偵にまかせる。俺はちょっとツラを拝んでくる」

 

翔太郎「おいおい、無茶するなよ」

 

ジョジョ「わかっている。話だと3人でもギリギリらしいからな」

 

太宰「さて、私はどちらに行こうかな」

 

翔太郎「なら、花守夫人のほうへ俺がいこう。レディの相手は慣れている」

 

太宰「……そうなんだ」

太宰「じゃあ、鮫島くんに話を聞きにいくよ、荒事にならなければいいんだけどね」

 

ジョジョ「後で会おう」連絡所を出ていく

 

翔太郎「ほんとに無茶すんなよ」ハードボイルダーのほうへ歩いていく。

 

太宰「じゃあねええ」2人のあとに続くように連絡所を出ます。

 

  

 



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魔獣とタイマン 1

GM「では、調査フェイズいくよ」

GM「調査フェイズは、その名のとおり、魔獣の弱点や居場所を探すために、PCが調査に乗り出すフェイズになります」

GM「ここで有益な情報、つまり魔獣の弱点を入手できるかどうかがゲームの勝敗に大きく影響します」

GM「弱点を探すためには判定をする必要があります。PC1名につき、2回判定できますので、合計6回の判定で弱点をみつけてください」

GM「では、ジョジョ、翔太郎、太宰の順番でいきます」

 

 

■□■ 調 査 フ ェ イ ズ ■□■

時間:180分[1シーン:60分]

目的:魔獣の居場所や、邪力の弱点を調査する。

 

***シーン ジョジョ***

 

GM どうします?

 

ジョジョ とりあえず白川公園へ行くぜ

 

GM では、着きました。

GM わりと広い感じの公園ですね

GM 『白川』とあるように、白川とよばれる川の河原にある公園ですね。

GM 最近の事件の事を知っているのか、客は少ないようですね

 

ジョジョ じゃあ、公園にあるもの、いざとなったら闘いに利用できるものがないか確認しながら歩いていよう。

 

GM 了解

GM しばらくジョジョが歩いていると強烈な気を感じます。

GM それは、スタンドや波紋とは異なる気配、オーラです。

GM 強烈だがあまりにも異質な気

GM ただその気を感じるだけでこの世に存在してはいけない、そう確信できる気です。

GM それは邪気

GM 魔獣のみが放つ気です。

 

ジョジョ「これが邪気というやつか」

ジョジョ「やれやれ、これはただでは済みそうにないな」

ジョジョ 逃げも隠れもせず、邪気のしたほうに歩いていくぜ

 

GM では、邪気を辿っていくと、噂の3人に出くわします。

GM 一人は腰のベルトに日本刀を差した精悍な顔つきの青年

GM 一人は、クマのぬいぐるみを抱えた少女。

GM フリフリの白のドレス、背負ったうさぎのリュックサックを背負っています。

GM そんな甘ロリが似合う少女の横には、彼女を見守るかのように同年代の背学生服を着てスポーツバックをもった少年がいます。

 

ジョジョ スタンドを出現させつつ。さらに近づいていく。

 

GM では、先頭を歩いていた男が足を止めます。後続の2人も止めます。

GM ジョジョが出現させていた星の白金(スタープラチナ)に気付いたようです。

GM ためらうことなく、腰の日本刀を抜き放ちます。

 

ジョジョ「なるほど、なかなか腰の据わっていやがるな」

 

切人「貴様、何者だ、そのバケモノはなんだ」

 

ジョジョ「お前に言われたくないな、この世を滅ぼす存在になり果てたのに」

ジョジョ GM、邪気はこの男からか? それとも他の2人から感じるか?

 

GM いや、邪気の量が多すぎて、邪気を放っている相手までは特定できません。

GM 日本刀を構える切人の背後で、少女が怯えています。

GM そんな少女を健気に少年がかばっています。特に武器は持っていないようですが。

 

ジョジョ「小さな騎士ってところか」

ジョジョ「だが、俺は子供だろうが老人だろうか、女だろうか、容赦はしない」

 

切人「そうはさせない」

 

GM 切人が刀を構え、立ちはだかります。

GM 強烈な邪気が切人から放たれます。

 

ジョジョ「やれやれ、面倒なことだがお前を排除する必要があるようだな」



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魔獣とタイマン 2

GM 【情報判定>魔獣先頭】を開始します。

 

【魔獣攻撃】3 魔獣の攻撃ロール

 

切人「いくぞ」

 

 日本刀を片手に走り出す。

 

アリス「頑張ってお兄様!」

 

 アリス、勇気のまわりにはいつのまにか結界が張られている。

 切人は凄まじい速さで、防御を捨てた動きでジョジョを襲う。

 刀は触れるやいなや、生命力を喰らう

 切人からの攻撃は再生能力で防いでいき、もちろん勇気、アリスは護る。

 

 

 

***裏舞台***

 

GM「では、【情報判定>魔獣戦闘】を開始するよ」

GM「魔獣戦闘では、その名のとおり魔獣と実際戦うことによって、魔獣の弱点を突き止めよる判定です」

 

太宰「あれえ? 魔獣とは3人で戦わないと勝てないのじゃないの?」

 

GM「そのとおり、【情報判定>魔獣戦闘】では、だいたい魔獣が勝利する」

GM「でも、一時的に敗北しても弱点をみつければ次につなげられる」

GM「状況次第では、魔獣に拘束される場合もあるけど、原則、魔獣と戦っても逃げ切れる」

GM「ここは川沿いにある公園だしね」

 

翔太郎「ああ、水落ちか」

 

JOJO「水落ち?」

 

翔太郎「平成ライダーではよくある話でね、やられて川や海に落とされると、敵は倒したと思って深追いしないから助かるんだ。これを水落ちっていうんだ」

 

太宰「一種の生存フラグかな?」

 

GM「だから、魔獣戦線では、川や海はGMより崇められているんだ」(悔しそうな顔で)

 

ジョジョ「で、普通に戦えばいいんだな」

 

GM「そう、そのロールの内容によって、判定の補正値が決定される」

GM「邪力3、4、それぞれの弱点に対して、

 

・邪力を封印しているロールを取っている +1

・封印はできていないが、惜しいロール +0

・封印が十分ではないロール +0

・魔獣戦闘において、魔獣が邪力を使用していない場合 +0

・魔獣戦闘時、封印不可能な能力 +0

・邪力を封印しているロールをしていない -1

 

の補正値がつくよ」

 

翔太郎「なるほど、ただ殴ればいいってわけじゃないんだな」

 

太宰「さて、どうすればいいのかな? まだ情報も集まっていないし」

 

ジョジョ「……俺は、どうもあの2人が怪しいと思うが」

 

太宰「アリスちゃんと勇気くんがかい? 確かに彼らが魔獣の本体の可能性があるね、2人にも一緒に攻撃する」

 

ジョジョ「いや、そうすると補正値がついても、弱点がどちからわからなくなる。一人に絞らないと」

 

翔太郎「なんとなくだが、あのお嬢ちゃんが怪しいよな」

 

太宰「……君の世界線だとまちがいなく、あのレディだよね(納得)」

 

ジョジョ「なら、試してみるか」

 

***表舞台***

 

ジョジョ 「星の白金(スタープラチナ)! 世界(ザ・ワールド)

ジョジョ 時間を1秒間停止させ、パチンコ玉を指弾にしてアリスにむけて連続発射

ジョジョ 「時は動きだす」

ジョジョ 星の白金(スタープラチナ)本体は、切人を攻撃

ジョジョ あくまでクールにこれまでの戦闘経験を生かして攻撃&観察、弱点を見極める。

 

星の白金(スタープラチナ) オラオラオラオラオラオラ!

 

ジョジョ 【能力4:星の白金(スタープラチナ)】【能力3:クール】【能力2:戦闘経験】出攻撃だ。

 

GM OK 弱点 邪力3:-1、邪力4:0 では、2D6+8でどうぞ

 

ジョジョ(コロコロ)2D6(2.6)+8=16

 

 

GM では、

 

【邪力描写】7 邪力の細かい描写

 妖刀は、有希の体だけではなく、放たれた魔術をも喰らっていき、無効化していく。

 そして喰らえば喰らうほど、男の動きは速くなっていく。

 どうやら、喰らった魔力を己の力に変換できるようであった。

 

【激突】11 PCのロールの結果、邪力がどうなったかを説明

GM パチンコ玉がアリスに向かって飛ぶ

GM スタンドの力で放たれたパチンコ玉は障壁を穿ち、アリスに迫るが、勇気が体を盾にして受け止める。

GM その時、わずかに切人の攻撃が弱まった感じがした。

 

 

勇気「アリスは僕が護る」

 

GM パチンコ玉によって穿たれた穴から、パチンコ玉が落ち、その肌が瞬く間に再生されていく

 

【推測】15 違和感にたいする推察

 アリス自身への攻撃は勇気が防ぎ、ダメージは与えられていない

 だが、アリスへの攻撃により、切人の動きが一瞬動かなくなったのも事実である。

 

GM 魔獣の反撃

GM 2D6+12

 

GM(コロコロ)2D6(2.3)+12=17

 

GM では、切人の攻撃のゆるんだところに、カウンター気味に攻撃したことで致命傷には至らないけど、胸元をざっくり斬られるよ

 

ジョジョ やれやれ、やっぱり一人では勝てそうにないぜ

ジョジョ 星の白金(スタープラチナ)に捕まり、海へ飛び込む。

 

GM 了解。では、敢えて追うことはありません。

GM このシーンはここで終了です。

 

 

***裏舞台***

 

太宰「おつかれー、しかし弱点0ってなんだろうね、彼女自身が弱点じゃないというのはわかったけど」

 

ジョジョ「そこらへんは今後の調査に任せるぜ」

 

翔太郎「ところで、ジョジョの力は、3つ能力を組み合わせたから、2消費されるわけだけど、魔獣によるダメージはどうなんだ?

 

GM「【情報判定>魔獣判定】では、魔獣に負けたことによる力の消費はないよ、たとえ瀕死の重傷を負ってもね」

 

太宰「それはいいね」

 

GM「……このルールがなかったころは、普通にダメージ負っていたからね……」

GM「……開始早々、死にかけたPCがいてね(遠い目)」

 

翔太郎「うわあ……」

 

GM「それで序盤で魔獣と気兼ねなく戦う事ができるように今のルールになったのさ」

 



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Jの転生/母の想い

***裏舞台***

 

GM「さて、次は翔太郎の番だけど」

GM「NPCと会話して情報を聞き出すわけだけど、魔獣戦線は他のTRPGと比べてちょっと特殊なんだ」

 

翔太郎「と言うと?」

 

GM「情報を入手するのに判定が必要。これは、どんなTRPGでもそうなんだけど」

GM「魔獣戦線は、判定を行う前のNPCのロールによって、判定に修正がかかるんだ」

 

太宰「へえ、修正の値はGMが決めるのかい?」

 

GM「どんなロールに修正が入るのかは、シナリオ作成時に決まっている」

GM「好印象を与えるロールをツン、悪印象を与えるロールをデレと称している」

 

ジョジョ「ツンデレということだな」

 

GM「そう、ツンなら-2、デレなら+2、両方のロールをやった場合、もしくはどちらにも該当しない場合は0になる」

GM「そして、判定結果によって、入手できる情報もかわってくるので注意してくれ」

 

翔太郎「了解」

 

 

***表舞台***

 

***シーン 翔太郎***

 

GM 翔太郎どうします。

 

翔太郎 とりあえず、花守明美に会いにいこう。自宅にいるんだろ?

 

GM ちょっと古い感じのアパートですね。

 

翔太郎 なら自宅にいってインターホンを鳴らすぜ。

 

GM なら、ドアが開いて。ショートカットの30代半ばくらいの女性が顔を出します。

GM そうですね、リリイ白銀のような感じの女性ですね。

 

明美「誰? 押し売りにもみえないけど?」

 

翔太郎「俺の名は、左翔太郎。私立探偵だ」

翔太郎「とある筋からの依頼で、あんたの息子が関わっている事件を追っている」

翔太郎「息子さんのことを話してくれないか?」

 

明美「なるほど、確かにそんな感じだね」翔太郎の姿を見ながら

明美「どんな筋かは知らない、やめたほうがいいわ。息子と一緒にいる男はバケモノのように強い」

 

翔太郎「心配してくるのは嬉しいが、大丈夫だ。こういう稼業をやっているからな、荒事には少しばかり自信がある」

翔太郎「それに……」

翔太郎「あんただって、そのバケモノと相対して生き延びることができたんだろ?」

 

明美「ストリートの喧嘩じゃ太刀打ちできないわ」

明美「それに、あの男は……」表情がかなり険しいです。

 

翔太郎「とりあえず話だけでも聞いてほしい」

翔太郎「中で話をさせてくれないか」

 

明美「いいわ」

 

GM では、中に入りますが、きちんと整理されていますね」

GM それだけに、部屋を角に置かれた木刀が場違いです。

 

 

***裏舞台***

 

太宰「うわー、なんかまだ諦めていない感じだね」

 

ジョジョ「無駄死にしそうだな」

 

翔太郎「……何とか止めたいな」

翔太郎「そう言えば、勇気君の顔や性格はどんな感じなんだ」

 

GM「昔の子供店長が中学生くらいになったイメージで」

 

翔太郎「了解」

 

 

***表舞台***

 

翔太郎 勇気くんの写真はあるかい?

 

GM はい、明美と2人仲良く映っている写真のスタンドがあります。

 

翔太郎 じゃあ、手にとって

翔太郎「この子が勇気君か」

翔太郎「写真で見る限り、噂通りとても真面目そうでいい子のようだ。」

翔太郎「犯罪に手を貸すような子には見えないな」

 

明美「そうよ、勇気は真面目な子なの、それなのに、なぜあんな子と一緒に」

 

翔太郎「どんな真面目でいい子であっても、狂わせる存在がある。それがあのバケモノたちだ」

翔太郎「あんたが助かったのも、ただ運が良かっただけだ」

翔太郎「……復讐なんてやめたほうがいい」

 

明美 翔太郎の言葉に顔が一層険しくなる

明美「何がわかるっていうの?」

明美「あの子は私の全てなの、あの子を失うくらいなら私の命なんて……」

 

翔太郎「あんたが息子想いのレディなことはわかる」

翔太郎「だが、そのためにあなたが死んだら、息子さんも哀しむ」

翔太郎「そんな事を俺はさせたくない」

 

明美「でも」

 

翔太郎「話してくれないか、魔獣と会った時の事を」

 

GM 【情報判定>NPC】を開始します。

 

翔太郎 【能力4:ライダーシステム】でフィリップと交信、地球の本棚で答え合わせしつつ、【能力2:探偵術】で情報を切りだす。【能力3:切り札】でなんとか重要な情報が転がり込んでくる事を祈る。

 

GM では、NPC(補正)0(ツン-2、デレ+2)で、2D6+9で振ってください。

 

翔太郎(コロコロ)2D6(2.4)+9=15

 

GM 【回想】3 自分の経験したことを話す。

 

明美「私は20歳の時に夫と結婚し、21歳で勇気を生んだ。夫は勇気が6歳のころ、事故で死んでしまった」

明美「それから女手一つで、勇気を育ててきた」

明美「シングルマザーだから、勇気には迷惑をかけたかもしれないけど、私は精いっぱいの愛情を勇気に捧げてきたわ」

明美「だから」

明美「あの女が……」

明美「あの女を勇気が家に連れてきた時から、嫌な予感がしたのよ」

明美「ぱっと見は可愛らしいし、行儀もよかったけど、凄く嫌な感じがしたのよ」

明美「友達に相談しても、ただの親ばかだといわれたけど」

明美「やはり私の勘が間違いじゃなかったわ」(暗い笑みを浮かべ)

明美「だから、息子を取り返しにいったのよ」

明美「でも、取り返せなかった」

明美「あの時は逃げるしかなかったのよ」

明美「次はぜったい勇気を……」

 

GM 【追憶】7 さらに深い内容

 

明美「私が来た時に、あの女のお兄さんも戸惑っていたようだった」

明美「勇気に一緒に帰るようにいったけど、勇気は首を縦に振らなかった」

明美「私より、あの女を選んだのよ、あの勇気が、かわいらしい私の勇気が、私よりも。あ・の・お・ん・なを」

明美「明らかにおかしかった。失踪するまで確かにあの女狐に気にはかけていたけど、そこまで思っていたわけじゃないから」

明美「きっと、あのバケモノ女が何かをしたんだわ」

明美「戸惑っているお兄さんの刀を奪い、お兄さんを斬ったわ」

明美「そしてあのクソ女を殺そうとしたら、勇気がたちはだかって……」(手が震えだす)

明美「私が、私が、勇気を傷つけてしまった」机にガンガン頭を叩きつける

明美「もう、なにも考えられず、その場を逃げてしまったの」

明美「今でも、息子をきった感触が残っている」

 

GM【疑問】11 自分の疑問を語る

 

明美「とっさの事とはいえ、あのお兄さんを斬る事ができたのかしら」

 

GM【思考】15 自分の推理を披露する。

 

明美「何か刀を持った時、全盛期以上の力を振るえる感じがしたから、そのせいかしら」

 

 

***シーン 裏舞台***

 

翔太郎「あぶねええ」

 

ジョジョ「なんとか、【思考】まで届いたな」

 

太宰「彼女が怒りだした時は、あ、ツンを踏んだな、ってちょっと諦めムードだったけど、結果オーライだよ」

 

GM じゃあ、次は太宰いくよ

 




ツン:復讐をやめるようにいう
デレ:息子さんはとても可愛らしい子ですねという

でした。


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或る男

***シーン 太宰***

 

GM どうします?

 

太宰 当然、鮫島君に会いに行くよ。

太宰 病院に行く前に花束でも買っていこうかな?

 

GM では、病院へ着きました、

 

太宰「さて、どんな塩梅なのかな?」病室をナースステーションで確認するよ

 

GM「了解、個室のようですね」

 

太宰 じゃあ、行こう。スキップを踏みつつ、ナースをナンパしつつ、病室までいく。

太宰 部屋の中に気配はいくつあるかな? 探偵術でわからないかな?

 

GM 一人いるようですね。

 

太宰 ノックしよう。

 

流牙「誰だ」

 

太宰「通りすがりの武装探偵社の社員だよ、魔獣と戦った時の話を聞きにきたのさ」

 

流牙「……入れ」

 

太宰「失礼するね」にこやかな笑顔を浮かべながら入っていく。彼はどこにいる?

 

GM ベッドです。話では若い退魔士という話ですが、見た目60歳くらいです。

GM 髪の毛は白髪で、顔は皺だらけです。

GM ただ、眼だけはギラギラしています。

 

太宰 魔獣の邪力による後遺症かな?

 

GM そんな感じですね、彼の体から邪力の残り香のようなものを感じます。

 

太宰「やあ、私の名は太宰治、ヨコハマで異能探偵をやっているのだが、ちょっとした筋から今回の事件の依頼を受けてね、話に来たのさ」

 

流牙「円卓の騎士……なのか?」

 

太宰「……闇の世界の情報はちゃんと入手しているようだね」

太宰「そう。私は<太陽>の騎士らしい」

太宰「太陽! ああ、私にはふさわしいとは思わないかな?」

 

流牙「…………」

 

太宰「ちょっとしたジョークだ。そんなに引かないでくれないかな」

太宰「私としては、魔獣について君が知っていることを知りたいのだけど」

太宰「教えてくれないかな?」

 

GM 流牙は逡巡しています。かなり目が険しい感じです。

 

太宰「なるほど、どうやら退魔士とのプライドが口を固くしているようだね」

太宰「まさか、再戦を考えているのかな?」

 

GM 目が一段と険しくなりますが、答えません。

 

太宰「やれやれ」ため息をつきます。

太宰「残念だけど、君では魔獣に勝てないよ。君が弱いわけではない、魔獣と相対して生きて戻ってこられたのだから、君の実力はなかなかのものだろう」

太宰「それでも勝てない、騎士であったとしても3人必要なんだ」

 

流牙「それでも俺は……」

 

太宰「困ったものだ」

太宰「わかった、ひとつ取引をしないか?」

 

流牙「取引?」

 

太宰「ああ、私は君から情報をもらう」

太宰「そして君には魔獣を倒してもらう。ただし、私の部下としてね」

太宰「私の命令には必ず従ってもらう」

太宰「それが最大の譲歩だ」

 

流牙「……」

流牙「あいつを倒せるのか」

 

太宰「当然だよ、そのために私たちは来たのだからね」

 

流牙「わかった」

 

GM 【情報判定>情報収集】を開始します。

 

太宰 【能力3:策謀】と【能力2:探偵術】で事情聴取しつつ、彼の心をうまくマインドコントロールして、手駒にする。

太宰 そして、【能力4:異能”人間失格”】で対応した異能の事を思い出して、邪力の弱点の検討をつけよう。

 

GM 了解。では、NPC+2(デレ)で、 2D6+11でどうぞ

 

太宰 (コロコロ)2D6(2.1)+11=14

 

 

【回想】3 自分の経験したことを話す。

流牙「もともと、奴とはライバル同士だった」

流牙「あいつはもともと、東京の人間で地元の術者じゃねえ」

流牙「だから、よけいに張り合っていたんだ」

流牙「あいつの義理の娘が退魔対象と知った時は驚いた」

流牙「だが、あいつが、義理の妹を大切にしていたことは知っていたからな」

流牙「あいつが殺せるとは思わなかった」

流牙「よく考えると、あのころ、あいつは体調がすぐれないようだった」

流牙「おそらく、彼女が他人を襲わないように、妹に生気を与えていたんだな」

流牙「だから、俺が倒すしかないと思っていた」

流牙「あの日、闇のものの気配を追って、あいつの家の近くの公園に辿りついたら、人よけの結界が張られており、あいつが血まみれの刀と一緒に立っていた」

流牙「その足元には、切り裂かれたあいつの妹、そして見知らぬ少年が転がっていた」

流牙「俺が驚きながら声をかけようとした時、奴の体から異様な魔力が噴き出した」

流牙「あまりにも異質で、この世のものとは思えない魔力が」

流牙「それで戦うことになったが、俺は勝つことができず逃げることしかできなかった」

 

【追憶】7 さらに深い内容

流牙「いや、本当なら俺が勝っていたはずだ」

流牙「凄まじい魔力は放っていたが、あいつは虚ろだった」

流牙「反射的にこちらの攻撃はよけようとしていたが、かわしきれず、腕や体は傷つけられていたし」

流牙「とどめの一撃は完全に心臓を貫いたはずだった」

流牙「しかし、あいつは死ななかった」

流牙「そして動揺した俺は奴の一撃を受けてしまった」

流牙「あいつの魔剣は、魔力を断ちきる剣だったはずだが、俺が受けた時、俺の呪力も生命力もすべて吸われていく感じだった」

流牙「なんとか逃げ切ったが、まだあいつが本調子じゃなかったからだろう」

流牙「だが、俺の呪力も生命力もほとんど奪われた」

流牙「いぜんのように戦えないだろう、いや、日常生活もまともに送れるかどうか」

流牙「だから、不安なんだ、あいつが俺を襲わないかと考えると」

 

【疑問】11 自分の疑問を語る

流牙「なぜあいつは死ななかったんだろう」

流牙「確実に急所はせめていたのに」

 

 

***裏舞台***

 

太宰「……あっ」

 

丞太郎「あと1あれば、【思考】まで行くことができたが」

 

ジョジョ「これが伝説の1足りないか」

 

GM「まあ、疑問までいけば、NPCに質問すれば、自分の質問が間違っているかどうかはわかるから、無問題だよ。たぶん」

 

太宰「まあ、こればかりは仕方ないな」

太宰「ところでマインドコントロールは成功したのかな?」

 

翔太郎「そんなことわかるわけないだろ?」

 

GM「わかるよ」

 

翔太郎「わかるんかい」

 

ジョジョ「何かルールがあるのか」

 

GM「まあ、肉体言語で情報収集したり、精神を支配して話を聞き出したりするPCもいるからね、情報判定の結果で判断する」

GM「判定結果は14.ここにNPCの補正がはいる、一般人じゃないから達人で、-2の補正か」

 

太宰「ということは、+12だけど、結果は?」

 

GM「【服従・下僕・好感】PCに完全に従うよ」

 

翔太郎「ちゃんとルールがあるのが凄いな」

 



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闘いを振りかえる

***表舞台***

***シーン ジョジョ***

 

GM どうします?

 

 

***裏舞台***

 

GM「ということで、2巡目です」

 

ジョジョ「俺はどうすればいい?」

 

GM「ロールの続きをしてもいいし、翔太郎たちから話を聞いてもいいし、そのあたりはお任せする」

GM「……ただ」

 

ジョジョ「ただ?」

 

GM「時間はそんなにない。魔獣戦線はそれぞれのシーンに時間制限があるからね。魔獣との戦いで結構消費したからね」

 

翔太郎「それは仕方ないな」

 

GM「2巡目の判定は、【追撃】、【推理披露】、【情報交換】という3種類の情報判定があるけど、魔獣から逃亡しているから【追撃】は不可能だし、NPCと一緒にいないから【推理披露】も無理かな」

 

ジョジョ「【追撃】したほうがよかったのか?」

 

GM「【追撃】は【魔獣戦闘】と同じシーンしか使用できないし、弱点がある程度見ぬけていない場合はあまり効果がないからね」

 

太宰「で、どうする?」

 

ジョジョ「今のところ、わかっているのは、アリスを攻撃すると封印できる可能性があるということだな」

 

翔太郎「俺の得た情報だと、刀を奪ったら生き残ったってことだな」

 

太宰「私のほうは、切人くんの心臓を刺しても死ななかったことだね」

 

翔太郎「どう関係するんだ」

 

ジョジョ「とりあえず、【情報交換】はどのように判定するんだ?」

 

GM「簡単でいいから、他のPCと話し合ったあと、弱点を予測するんだ」

GM「予測の方法は、『魔獣の邪力は、○○すると封印できる』と宣言する」

GM「その弱点に関するこれまでの判定結果と、予測した弱点があっているかで、補正がかかる」

GM「そして、弱点をほぼ完全に推測できると、判定も不要になるんだ」

 

ジョジョ「わかった。なら、判定してみよう」

 

翔太郎「内容はどうする」

 

ジョジョ「アリスを攻撃すると封印ができそうになり、切人は心臓がないような感じ」

ジョジョ「俺は、アリスがもっているぬいぐるみが気になる」

ジョジョ「あれが本体か何かじゃないか?」

 

太宰「なるほど、その可能性は高いね」

 

ジョジョ「なら、宣言しよう」

 

 

***表舞台***

 

ジョジョ 太宰と連絡をとって、情報収集の判定をしたい」

 

GM 【情報判定>情報交換】を開始します。

 

ジョジョ 先ほどの闘いと太宰からの情報を冷静に分析し、弱点を推測する

ジョジョ 【能力4:星の白金(スタープラチナ)】【能力2:戦闘経験】【能力3:クール】を使用

ジョジョ 魔獣の弱点は、「ぬいぐるみを破壊する」と封印できる。

 

GM では、初期判定+1 弱点+2

 

【直感】3 邪力の推測があっているか、否か

 ジョジョの推測は当たっているだろう。

 

【模倣】7 推測していた弱点を封印したロールとしてシュミレートする。

 彼女は大事そうにぬいぐるみを抱きしめていた。

 それはぬいぐるみが大好きなだけではないような気がする。

 もしも、それが切人の生命線であると知っているのであれば、あれだけ大事にしているのも納得できる。



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Jの転生/検索キーワードは刀

***裏舞台***

翔太郎「次は俺だが。弱点はなんだろうな」

 

太宰「私のほうの情報の弱点は、ジョジョが突き止めたヤツだろうね」

 

翔太郎「刀関係なのは間違いないと思うんだけどな」

 

GM「じゃあ、はじめるよ」

 

 

***表舞台***

 

***シーン 翔太郎***

 

明美「これで話せることは話したわ」

明美「もしも、私が死んだら、あとはよろしく頼むわ」

 

翔太郎「ちょっと待った。あんた、どうしても戦う気なのか」

 

明美「ええ」

 

翔太郎「もしかしたら、……いや、おそらくあんたの大切な息子とやりあうことになる」

翔太郎「それでもいいのか?」

 

明美「それは……」

 

翔太郎「息子さんを救ってみせるってできないかもしれない約束を俺はしない」

翔太郎「だが、少なくともあんたがいったところで救いがない」

翔太郎「それだけは、俺でもわかる」

 

GM 翔太郎の言葉に崩れ落ちる。

 

明美「でも、私は……」

 

翔太郎「あんたはまだ罪をおかしていない、だが、これ以上、この事件に首を突っ込めば、あなたは罪を犯す。後悔しても、後悔しきれない罪を……」

翔太郎「何が起きたのか、彼がどうなったのか、それは事件を解決したら、きちんと伝える、だから待っていていれ」

 

GM しばらく悩んだ末

 

明美「わかったわ」

 

 

***裏舞台***

 

翔太郎「ふう、なんとか説得できた」

 

ジョジョ「だが、口では行かないといっても、こっそり闘いにいく可能性は否定できないな」

 

太宰「私もそう思うね」

 

翔太郎「そこらへんは戦闘の時考えよう」

翔太郎「で、判定だが、ここはやはり推理披露するか」

 

太宰「失敗すると恥ずかしいアレだね」

 

翔太郎「少なくとも刀自体に力がありそうなのは、間違いないよな」

 

ジョジョ「確かに」

 

翔太郎「なら……」

 

 

***表舞台***

 

翔太郎 推理披露を行いたい

 

GM 了解、【情報判定>推理披露】を開始します。

 

翔太郎「あんたの記憶を探ると思いつくのは、刀だ」

翔太郎「(フィリップとの交信で教えてもらいながら)古来、魔剣、妖刀の類は、人を惑わしたり、人に力を与えたりするものと伝えられている……。え、そうなんだ」

翔太郎「彼の刀に触った時、あなたにも影響があったのは、そのせいだ」

翔太郎「『ヤツの刀を破壊すれば、ヤツの力は半減する』」

翔太郎「【能力4:ライダーシステム】でフィリップと交信、【能力2:探偵術】を【能力3:切り札】でブースト、真実に辿りつく!」

 

GM 初期判定+2 弱点+2

 

【反応】3 PCの説明を聞いたNPCの表情

【感想】7 PCの説明についての率直な感想を述べる

明美「確かに」

明美「刀を手にした時、力をみなぎったのは、そのためだったのかしら」

明美「だったら、私だって」

 

翔太郎「ちょっとまった。刀を失ってもヤツは強すぎる。並の人間じゃかなわない」

翔太郎「あんたはここで待っていてくれ、この事件はあんたからの情報を得た俺が、あんたの代わりに討つから……」

翔太郎「哀しみの連鎖は俺が断ち切る」

 

 

 

 



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考える男

***シーン 太宰***

 

流牙「俺の知っている事は話した」

流牙「これで、俺も闘いに参加してもいいんだよな」

 

太宰「そう約束はしていたけど」

太宰「君はほんとうに戦えるのかい? かなりボロボロのようだけど」

 

流牙「命がけで戦えば……」

 

太宰「そんな根性論は嫌いだね」

太宰「遠距離攻撃はできるのか?」

 

流牙「遠距離?」

 

太宰「たとえ勝ったとしても、目の前で犬死にされても寝覚めが悪い」

太宰「正直、魔獣相手では君を護りながらは不可能だからね」

太宰「それとも、君は彼我の実力の差もわからない愚か者なのかな?\」

 

流牙「……くっ」

 

太宰「だから、君が遠距離攻撃の技ももっていてくれるとありがたいんだ」

太宰「威力よりも精確性の高いほうがいい」

太宰「もしかすると、それが勝利の鍵になるかもしれないよ」

 

流牙「……本当なのか」

 

太宰「100%というわけではないけどね、そんな予感がするよ」

 

流牙「……わかった。短刀を投げる術なら心得がある」

 

太宰「それは素晴らしい、なら私の指示に従ってもらおうかな」

 

流牙「わかった」

流牙「それで、あいつに一矢を報いることができるのなら……」

 

太宰「なら、よろしく頼むよ」

 

 

***裏舞台***

 

翔太郎「お、情報だけ聞いて、約束を反故にするわけじゃないんだ」

 

太宰「ひどいなあ、いったい私を何だと思っているのかい」

 

翔太郎、ジョジョ、GM「「「鬼畜」」」

 

太宰「やれやれ、ところでGM、NPCを魔獣との戦いに連れて行ってもいいのかな?」

 

GM「構わないよ、ただ……」

 

太宰「ただ……」

 

GM「NPCをかばうルールがないからね、状況に応じてはNPCはさくっと真獣に殺されることがあるけどいい?」

 

太宰「ああ、死んでも別に問題ないからいいよ」

 

翔太郎「やっぱり鬼畜じゃねえか」

 

GM「それより判定はどうする? 時間はほとんどない」

 

太宰「もうおおまかにわかっているから判定はいいんだけどね」

 

GM「なら、【直感】だけにする?」

 

太宰「【直感】って?」

 

 

GM 調査フェイズで時間切れしてしまった場合の補完的措置さ

GM 調査フィズの最後に、2回判定を行っていないキャラがいる場合、それぞれ一回、プレイヤーの発言として「魔獣の邪力は、○○すると封印できる」と封印方法を宣言する。

GM「その内容に応じて

 

 封印可能…その内容が邪力を完全に封じられる内容だった場合(裏技はのぞく)

 状況次第…状況次第では弱点を封じられる可能性もある内容

 封印不可…邪力を封じられない内容

 

のいづれかの回答をGMがするんだ」

 

太宰「なるほどね、じゃあ、それで行こうかな」

 

 

***表舞台*** 

 

GM 【情報判定:直感】を開始します。

 

太宰 なら、魔獣の両腕を斬り飛ばして、刀を掴めないようにする。

GM 封印可能です。

 

 

***裏舞台***

 

GM これで調査フェイズは終了です。

GM 次は集合フェイズです。

 

 

 



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集う男たち

***裏舞台***

 

GM「それでは集合フェイズを始めます」

GM「集合フェイスはその名の通り、キャラが集合し、情報交換するフェイズです」

GM「集合場所は普通、連絡所ですが、キャラがそろっている場合は、その場でも構わない」

GM「やることは話し合いだ」

GM「意見の交換を行い、魔獣の弱点や、魔獣の居場所を相談していくんだ」。

GM「だから、集合フェイズではPC同士の会話のみ、原則、他のNPCは登場しない

GM ポイントとしては

 

1 裏での相談結果もあらためてPCで語ろう

2 仲間と多いに語ろう

 

の2点。ようは弱点を封じる算段しつつ、ロールを楽しもうっていうフェイズだ」

 

 

翔太郎「そんなフェイズがあるんだ」

 

GM「TRPGだから、キャラ同士の掛け合いも楽しみたいでしょ、最終戦闘の打ち合わせをしつつ、キャラの交流をしつつ、ロールを楽しんでね」

GM「時間は15分となっているけど、ある程度時間オーバーしてもいいよ」

GM「GMは基本発言しないし、武装準備や、各機関への手配は戦闘フェイズで行うから、本当に会話だけでいいよ」

 

ジョジョ「わかった」

 

GM「では、はじめます」

 

 

*** 表舞台 ***

 

■□■ 集合フェイズ ■□■

時間:15分

目的:PCが集合し、魔獣のいる場所に向かう。

 

翔太郎「ふう、疲れたぜ。って、大丈夫か? それにずぶ濡れだし」

 

ジョジョ「……大丈夫だ。傷もそれほど深くはない」ポーカーフェイスで痛みを堪え、心配はさせないようにしている。

 

太宰「まあまあ、魔獣とタイマンして生きてかえれば僥倖だよ。さて……」

太宰「だいぶ、魔獣の弱点は見えてきたようだね、あの日本刀を破壊する、もしくは奪うなどして、魔獣が使えないようにする」

太宰「そして、アリスが大事にしているポシェットを破壊する」

太宰「そうすれば、切人くんは無力化するはずだ」

 

翔太郎「だろうな」ため息をつく

翔太郎「元気くんは……、助けられるだろうか……」

 

ジョジョ「……確か、魔獣となったものは二度と人間には戻らないらしい。そして、魔獣は倒さなければならない存在のようだ」

ジョジョ「アリスの彼氏のようだが……、魔獣とまったく無関係ということはないだろう」

 

太宰「そこなんだよね」

太宰「さて、塩崎切人、塩崎アリス、花守勇気、この3人のうち、誰が魔獣の本体なのか……」

 

ジョジョ「花守勇気が本体というのは意外性があるが……。ないだろうな」

ジョジョ「切人の可能性も捨てきれない。が、ぬいぐるみが弱点と考えれば……」

 

太宰「アリスだろうね」

 

翔太郎「だろうな。ということは元気くんは彼女に操られているだけの可能性もあるよな」

 

太宰「その可能性はあるけど、甘い夢はみないほうがいいと思うけどね。現実は……」

太宰「現実は、夢や理想より遥かに残酷だ」

太宰「それは探偵をしていた君なら、よく知っているはずだよ、左翔太郎」

 

翔太郎「……ああ、知っているさ」

翔太郎「時には風都の風が冷たすぎる事はあることはな」

翔太郎「だが、それでも夢が叶う時がある」

翔太郎「だから、俺は諦めない」

翔太郎「それが俺の罪だとしても……」

 

ジョジョ「……戦えばわかる」

ジョジョ「どちらにしても、魔獣は倒さなければならない」

ジョジョ「そろそろいくか」

 

太宰「ああ」

翔太郎「了解」

 



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嵐の前の静けさ

GM「さあ、いよいよ戦闘フェイズだ」

GM「魔獣との闘いの決着をつけるフェイズです」

 

翔太郎「いよいよか」

 

ジョジョ「弱点をつきつつ戦闘ロールを行えばいいんだな」

 

GM「その通り、ちなみに魔獣の弱点をつくロールを封印ロールというんだ」

GM「戦闘フェイズを楽しむコツは次のとおり

 

1 2つの弱点のうち1つでも封印すればなんとかなる

2 ロールだけで封印できるものは、通常シーンで封印しろ

3 考えられる封印はすべて行え

4 常に最悪を考えて動け 自分とGMは他人、全く同じ事は考えないので予想は広く浅く

5 封印できないのに、同じロールをするのは破滅への道

6 ダメージ判定の際の封印は原則場限り、永遠に邪力を封じれたとは限らないから注意せよ

7 一言隻句にもヒントが隠れている。

8 裏技の存在は考えるだけ無駄、諦めろ。

9 完全に封印できたらいい気になれ、ただし油断はするな

10 神の悪戯か、悪魔の罠か、最後は己の運に託せ!

 

 つまり、頑張って弱点を封印しようということだね」

 

太宰「コツにでてきた裏技ってなんだい?」

 

GM「これはね、戦闘フェイズにおいて、一度封印されたことがある邪力につき

 

・PCが戦闘中、封印ロールを途中でやめた場合

・PCのロールによって、封印状態が解かれた場合

・PCのロールが不完全であり、魔獣行動如何で封印状態が解ける場合

 

に該当する場合、GMは「裏技」を宣言して、邪力を行使することができるんだ。

 この裏技は、邪力3、4、それぞれ1回行うことができる」

 

翔太郎「回数制限があるんだ」

 

GM「そう、回数制限があるけれど、その分、GMは「え、そんなのあり!」みたいなトンデモ裏技を使う場合もある。」

GM「だから裏技が使用されても、落ち込まないように」

 

ジョジョ「了解、とりあえず戦うか」

 

GM「まって、戦闘フェイズは大きくわけて4つのシーンにわかれるんだ。

 

***準備シーン***

 魔獣と戦う準備をするシーン

 

***ロールシーン***

 魔獣と出会い、語りあうシーン

 

***バトルシーン***

 魔獣と戦うシーン

 

***回収シーン***

 魔獣と終了し、魔玉を回収するシーン

 

ということで、まず準備シーンだ。

 ここで、PCは、魔獣と戦うための準備をするシーンだ。

 基本的に

 

・魔獣の位置を探す方法(必須)

・自分の装備の確認・変更

・自分の組織のサポート

・その他、警察、国家権力を使った様々な対策

 

などを行う。

 PCは箇条書きで準備フェイズでやりたことを明記してくれ

 その内容を見て、GMが準備の可否を決めるんだ。

 



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闘いの幕が開く

*** 表舞台 ***

 

*** 幕  間 ***

○○「……」

インドラ「これはまた業が深いなあ」

イザナミ「もう少しで私の魔獣になっていましたのに」

インドラ「いや、あれは生きていても死にかけても、何にもかわんないと思うぜ」

 

■□■戦闘フェイズ■□■

時間:なし

目的:魔獣と戦うこと

 

***準備シーン***

GM では、ジョジョ、翔太郎、太宰の順に宣言してください 

 

ジョジョ スピードワゴン財団の組織力で魔獣の位置を把握 

ジョジョ 把握できたら、周囲の人払いもお願いする 

ジョジョ あと、もしもの時のために、パチンコ玉を用意する。射撃用として 

 

翔太郎 フィリップに連絡、地球の本棚でボーイズ&ガールを探してもらう 

翔太郎 あとは特にないかな? 

 

太宰 なら、鮫島流牙に連絡、通信機を渡して、私の指示通り動くように連絡する 

太宰 そして、魔獣の居場所を自分の頭脳でだいたい推測する 

太宰 策謀と探偵術を持っているんだ、きっとできるだろう 

 

GM では、3人は川沿いの公園を付近を歩いているのを発見 

GM 人払いもすみ、流牙も素直に太宰の指示にしたがうようだ 

 

***ロールシーン***

 

GM では、どうします 

 

ジョジョ そのまま、3人の前にいく 

 

翔太郎 俺もいくぜ 

 

太宰 では、私も行こうかな、流牙くんは近くに隠れていてもらおう 

 

GM では、切人、アリス、勇気くんの3人と対峙します。

GM 切人が2人を護るように立ち、腰の刀を抜きます。

GM アリスは怯えたようにクマのぬいぐるみを抱きしめ、元気くんもアリスを庇うように立ちます。

 

ジョジョ「よお、また会ったな」

 

切人「死ににきたのか?」

 

ジョジョ「いや。今回は独りじゃないしな。お前らを倒しにきた」

 

切人「そんなことはさせない!」

 

GM 切人はジョジョたち3人を睨む。

 

切人「アリスは絶対に俺が護る!」

 

アリス「お兄様」

 

GM アリスは感激しているようです。

 

ジョジョ「やれやれだぜ」茶番劇にため息をつきます。

 

太宰「へえ、君はなぜ、そんなにアリスを護ろうとするんだい?」

太宰「おそらく、魔獣になる前に、彼女は覚醒してしまったんでしょ、人の精気を喰らう闇のものへと」

太宰「それでも、君は。術者としてではなく、兄として彼女の前にいるのかな」

 

切人「そうだ」

 

太宰「そうなんだ~」意地の悪い笑みを浮かべる。

太宰「それは本当に君の気持なのかな?」

 

切人「そうだ、当り前だ」

 

GM そういいきる切人の体から、さらに濃い邪気が放たれる。

 

翔太郎「勇気くん」

 

勇気「……」

 

GM 勇気は答えない

 

翔太郎「お母さんが心配している、お母さんのもとへ帰らないか?」

 

勇気「帰らない、僕はアリスを護る」

 

翔太郎「……そうか」

翔太郎 アリスを見ます。

翔太郎「困った、バッドガールだ」

 

GM アリスは答えません。

 

太宰「どうやら、翔太郎くんは振られたようだね」

 

翔太郎「どうやら俺の価値に気付くには経験値が足りないようだ」

翔太郎「いくぜ、フィリップ!」

翔太郎「変身!」

翔太郎 サイクロンジョーカーに変身します。

 

ジョジョ「やれやれだぜ」

ジョジョ 星の白金(スタープラチナ)を出現させます。

 

GM では、イニシアチブです。2D6を振ってください。

 

 

GM(コロコロ)2D6(2.2)=4

 

ジョジョ(コロコロ)2D6(5.4)=9

 

翔太郎(コロコロ)2D6(6.3)=9

 

太宰(コロコロ)2D6(4.3)=7

 

 

***舞台裏***

 

翔太郎「イニシアチブってことは行動順だと思うけど、同数の場合はどうなるんだ?」

 

GM「ルールがちゃんとあります。

 

・同数の場合、[聖騎士]>[位階]>GMの順となる。

・聖騎士同士の場合は、番号の若い方が先に行動する。

・同じ位階の場合は、登録の早いほうが先に行動する。

 

なのでジョジョ→W(翔太郎)→太宰→魔獣の順番だよ」

 

翔太郎「了解」

 



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……そして「真実」は動きだす。

***裏舞台***

 

GM「さあ、ラストバトルだ」

GM「ジョジョも翔太郎も、2回目の判定で弱点を当てているから、組合せによる力の消費はない」

GM「ベストな状態でバトル突入だ」

 

翔太郎「楽勝だな」

 

GM「でも、こういうとき、よく弱点を封印するロールを忘れる事があるから注意してくれ」

GM「弱点を把握しているだけじゃ封印できないからね」

 

太宰「大丈夫、そこは気をつけるよ」

 

GM「判定の流れは、PCの攻撃の場合……

 

1:攻撃順のPCのロールと能力使用宣言

2:応援するPCのロールと能力使用宣言

3:GMの許可

4:PCの判定

5:魔獣のロールと邪力の使用宣言

6:魔獣の判定

7:判定結果を踏まえた魔獣のロール

8:7を踏まえた攻撃順PCのロール

 

が基本だ。

 そして、判定の定石、注意事項としては

 

1:攻撃順のPCは、能力2,3,4、あるいは能力1,2,3,4の能力を組み合わせること

2:応援するPCは、能力3、もしくは4の能力で応援する事

3:応援のロールは、1つの行動しかとれないこと

 

があるから気をつけてくれ」

 

翔太郎「とりあえず、刀を取り上げるのはまかせてくれ」

 

ジョジョ「なら、俺はぬいぐるみを叩く」

 

太宰「なら、私が2人のサポートをしよう」

  

***表舞台***

 

***バトル シーン*** 

***第1ラウンド***

GM20 ジョジョ8 翔太郎8 太宰8

 

GM では、ジョジョの攻撃です。

 

ジョジョ「いくぜ!」

ジョジョ ジョジョ 星の白金(スタープラチナ)を出現させたまま、切人に突進

ジョジョ 切人に攻撃をすると見せかけてからの星の白金(スタープラチナ ザ ワールド)を発動

ジョジョ パチンコ玉でぬいぐるみの心臓、頭を討つ、勇気君には当たらないように、かつ、貫通したパチンコ玉がアリスに当るように角度調整しするぜ。

ジョジョ これまでの戦闘経験を生かしてクールに行く!といことで

ジョジョ 【能力4:星の白金(スタープラチナ)】、【能力3:クール】、【能力2:戦闘経験】で攻撃

 

 

ジョジョ「……そして時は動きだす」

 

GM 応援は?

 

翔太郎 するぜ

 

太宰 するよ。翔太郎からどうぞ

 

GM オーケー

 

翔太郎 ルナジョーカーに変身

翔太郎 右腕を伸ばして刀を奪う、【能力4:ライダーシステム】

 

 

太宰 では、策謀で二人の動きをサポートしつつ、翔太郎をサポートして刀に【能力4:異能”人間失格”】

 

GM 太宰は二人の攻撃を指示、刀に異能"人間失格”と2つの行動を撮っているから、どちらか1つで

 

太宰 じゃあ、【能力4:異能”人間失格”】で。

 

GM 了解、では、ジョジョは+17で振って

 

ジョジョ わかった、いくぜ!

 

ジョジョ(コロコロ)2D6(2.7)+17=26

 

GM では、

 

『ルナ!』『ジョーカー!』

 

GM ジョジョを迎え撃とうとした切人の手から、ルナジョーカーの伸びた手が刀を奪う。

GM その瞬間、切人の体から放たれていた邪力が急激に弱まる。

GM そんな切人に 時を止めて放たれたパチンコ玉を止める術はなかった。

GM ぬいぐるみにパチンコ玉が炸裂した瞬間、切人は胸を押さえ、崩れ落ちる

 

アリス「あああああああ!」

 

GM 【邪力1:魔獣】【邪力2:黒魔術】アリスは必死になって魔獣になったことで強化された己の黒魔術で、パチンコ玉を受け止めようとする。

 

アリス(コロコロ)2D6(2.3)+6=11

 

ジョジョ 8-2=6

翔太郎  8-1=7

太宰   8-1=7

 

魔獣 20-1-(26-11) =4

 

GM 黒魔術では受け止めきれず、パチンコ玉がアリスの体を穿つ

 

アリス「ああああああああああ!」

 

GM 絶叫するアリス。だが、普通なら致命傷の一撃を受けても、アリスはまだ意識があるようだ。

GM 逆に切人は胸を抑えて倒れたまま、ぴくりとも動きません。

GM 勇気君は「切人兄さん!」と叫び、状況が整理できず怯えています。

GM 切人のもっていた打刀は、異能"人間失格”の力で消滅します。

 

ジョジョ「やれやれ、やはりお前が魔獣の本体か……」

ジョジョ アリスの様子をクールに観察します。

 

アリス「ええ、そうよ」

 

GM アリスはそれまで抱きしめていたクマのぬいぐるみを放り捨てる。

GM それまでとても大切にしていたのに。

GM まるで、もう用済みかの……

GM ……ゴミのように

 

***裏舞台***

 

翔太郎「なんだ、あの女」

 

太宰「これは……、想像以上に悪女のようだね」

 

ジョジョ「だが、だいぶ力は削った。問題は、裏技だけか」

 

太宰「そうだね、しかし、想像以上に刀ががもろかったね」

太宰「GM、切人の刀は打刀だんだよね?」

 

GM「そうだよ」

 

太宰「なるほど、なんとなく裏技は一つわかったよ」

 

翔太郎「え、まじ、すげえ」

 

太宰「でも、【能力4:異能”人間失格”】が使えないなあ、しまった【策謀】を4レベルにするんだったorz」

 

ジョジョ 確かに原作でもほとんど異能を使ってないからな

 



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Jの転生/罪を数える

GM では、翔太郎の番です。

 

翔太郎「行くぜ、フィリップ」

フィリップ「オーケー、翔太郎」

 

翔太郎 【能力4:ライダーシステム】で、ルナトリガーにフォームチェンジ!

翔太郎 【能力3:切り札】+【能力2:探偵術】で、百発百中の一撃をアリスの眉間に

翔太郎「レディ、お休みの時間だ」

翔太郎「トリガーフルバースト!」

 

GM 了解、応援は?

 

ジョジョ するぜ

 

太宰 するよ

 

 

***裏舞台***

 

太宰「ところで魔獣の裏技だけど、おそらく脇差を持っていると思うよ」

 

ジョジョ「脇差か」

 

太宰「打刀と脇差は対になっていることがあるしね」

太宰「それに退魔同心の流れといっていたから、打刀と脇差を帯刀しているはずだ。もしかしたら十手の可能性もあるけど」

 

翔太郎「さすが! 俺は気付かなかったよ」

 

ジョジョ「その対応は俺がしよう」

 

 

***表舞台***

 

太宰 相手の行動を読みながら、【能力4:異能”人間失格”】で相手の邪力をある程度無効化するよ

 

ジョジョ クールに冷静に相手の動きを見極め、もしも刀のようなものをどちらかが取りだしたら、すぐさま破壊、もしくは弾き飛ばす 【能力4:星の白金(スタープラチナ)】だ。

 

GM 了解。では、+17でどうぞ

 

翔太郎 (コロコロ)2D6(1.3)+17=21

 

GM では、アリス

GM アリスは背中の兎のリュックサックから脇差を取り出そうとしますが、星の白金《スタープラチナ》の拳の連打が脇差に繰り出され破壊されます。【邪力3:魂を啜る妖刀】封印

GM アリスは迫りくる魔弾を【邪力1:魔獣】で強化した【邪力2:黒魔術】の結界で受け止めようとする。

GM そして……

GM ショックで放心していた勇気が動き出す。

GM それは人の運動能力を越えた動きだった。

GM まるで切人の如く

GM その時、翔太郎は気付く。

GM 操られていた切人は、心臓がぬいぐるみの中に入っていた。

GM ならば……

GM ウサギのリュックの頭の部分には何が入っているのだろう?

GM 裏技【邪力4:守護神】(弱点:兎の頭にある勇気の脳を破壊する)

 

GM (コロコロ)2D6(5.5)+14=24

 

ジョジョ 6-1=5

翔太郎  7-5=2

太宰   7-1=6

 

魔獣 4-2=2

 

 

GM では、勇気くんがWに体当たりをかましたことで、Wは吹き飛び、照準がずれます。

GM そのため、なんとかアリスは生き残ります。

 

アリス「ありがとう。私の勇気」

 

GM 勇気は答えません。その顔からは表情が消えます。

GM すでに勇気はアリスの操り人形だったのです。

 

アリス「永遠に眠るのは貴方の方でなくて」

アリス「あなたは彼を殺せるのかしら」

アリス 挑発的な笑みを浮かべます。

 

翔太郎 素早く起き上がると右拳を握りしめ胸の前に突き出します。

 

翔太郎「ひとつ、俺は油断しちまった」人差し指を立てる。

翔太郎「ふたつ、子供を愛する親に余計な期待をさせてしまった」中指を立てる。

翔太郎「みっつ、そのため、魔獣に倒されかけた」薬指を立てる。

 

アリス「なにそれ? 死にかけて狂ってしまったの?」

 

翔太郎「バッドレディ、俺は自分の罪を数えたのさ」

翔太郎 そして左手で、アリスを指差す。

翔太郎「さあ、お前の罪を……数えろ」

 

 

***舞台裏***

 

翔太郎「あぶねえ、ダイス運次第じゃやられていたぜ」

 

太宰「なるほど、確かにうさぎのリュックサックも、ぬいぐるみっぽいよね」

 

ジョジョ「確かにな。しかし、太宰が妖刀のほうの裏技に気付いたおかげで助かった」

 

翔太郎「おおサンキュー、助かったぜ」

翔太郎「ところでGM、もしも力が0以下になったらどうなるんだ?」

 

GM「気絶状態ですね、他のPCが治療するロールをして力を譲渡してプラスに戻れば戦闘に戻る事ができるよ」

GM「気絶したまま戦闘が終了した場合、意識が戻るか、もしくは死亡です」

GM「どちらを選択するかはPLの判断です」

GM「ちなみに……」

GM「1999年1月魔獣戦線第1回のセッションで気絶した時は死亡を選んでいます」

 

翔太郎「まぢか」

 

GM「さらにいうと、対魔獣王戦で、一騎打を挑んだ騎士は、何度も気絶から復活して闘いを挑みましたが。結果は……」(目を逸らす)

 

翔太郎「まぢか」

 



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「人間失格」な女に「グッド・バイ」

***裏舞台***

 

太宰「さて、私の番だけどどうしようかな? 太宰というキャラはあまり攻撃をしないと思うんだが」

 

GM「他のプレイヤーと相談して、攻撃をお願いすれば、自分の手番の行動でも敢えて攻撃せず、指揮&補助を頼むことはできるよ」

 

太宰「そうなんだ。なら、2人にお願いできるかな?」

 

翔太郎「俺はリュックサックを攻撃したい、ケジメはつけねえとな」

 

ジョジョ「なら、本体は俺に任せろ」

 

太宰「なら、頼むよ」

 

 

***表舞台**

 

太宰「しかし、哀れなものだね、大切な兄、愛してくれる恋人」

太宰「最初はそうだったかもしれないが、君は力を手にいれ、愛を失った」

太宰「君の側にいたのは、君を愛し護る騎士(ナイト)じゃない、君が一人遊びに興じるための人形(ドール)さ」

太宰「悪女を演じるには経験不足だよ、一人遊びが大好きなお嬢ちゃん」

太宰「だから……」

太宰「私みたいな駄目男にも勝てないのさ」

 

太宰 【能力2:探偵術】の経験と、【能力3:策謀】の話術を用いて彼女の反応をみながら、私の挑発で周囲が見えないように誘導し、2人の行動に気付くのを遅らせます。

太宰 少年が攻撃してきたら【能力4:異能”人間失格”】で彼を操る邪力を無効化して受け止めます。

 

GM 了解、応援は?

 

ジョジョ するぜ

 

翔太郎 ああ、やるぜ

 

翔太郎 【能力4:ライダーシステム】でルナジョーカーにフォームチェンジ

翔太郎 右腕を伸ばしてリュックサックを奪い、左拳で少年の脳を破壊します。

 

ジョジョ 【能力4:星の白金(スタープラチナ)】で、時を止めて移動し、アリスに強襲します。

ジョジョ 跡形もなくなるくらいの連打

ジョジョ 「そして、時は動きだす」

 

GM 了解。では、+17でどうぞ

 

太宰 (コロコロ)2D6(2、3)+17=22

 

GM では、太宰の挑発にのり、少年に攻撃を命じるアリスであったが、不意に伸びてきたルナジョーカーの腕がリュックサックをはぎ取る。

GM ルナジョーカーの左拳がリュックサックの兎の頭にヒットし、太宰に攻撃をしかけようとした少年の体が崩れおち、死者に戻る。

GM そして混乱するアリスの前には、いつの間にか拳を構えた星の白金(スタープラチナ)が……

GM 彼女を護る妖刀の騎士はもういない

GM 【邪力1:魔獣】で強化した【邪力2:黒魔術】の結界で強化するが

 

GM (コロコロ)2D6(6、6)+6=18

 

GM 彼女には太刀打ちできる術は残ってはいなかった。

GM 怒涛の連打を受け、その幼き体は宙に舞う。

 

アリス「あ・・・あ・・あ・・・」

 

GM 全身がぐちゃぐちゃになったアリスは立ち上がろうとするが、立ち上がれない。

GM 体が崩壊をはじめ、塵へと還っていく。

 

アリス「いやだ、死にたくない」

 

太宰「いいや、ここで終わり、君の人生の終着駅だ」

太宰「因果応報、君を大切に思った2人を弄んだ君は」

太宰「たった一人で地獄に堕ちるのさ」

 

アリス「ああああああああ!」

 

GM アリスは絶叫するが、体の崩壊は止まらない

GM その体は塵に還り、あとは魔玉が残った。

 

 

***裏舞台***

 

翔太郎 この魔玉ってなんだ

 

GM 魔獣が滅んだ後に残る卵大の黒い石だよ

GM 一種の封印状態、もしくは魔獣の骸と考えられていて、魔玉を回収し本部に提出することで魔獣討伐は終了になるよ

 

ジョジョ なかなか興味深いものだな「

 

GM 魔玉を解析すれば、魔獣のすべてがわかるともいわれているからね。ただ、 たとえ騎士であってもこれを持ち出し、研究しようとする場合、抹殺指令が出ます。

 

太宰 かなりヤバイ代物なんだね

 

GM 誰が回収します?

 

ジョジョ キャラ的には学者である俺のようだな

 

太宰 なら、よろしく

 

 

***表舞台***

 

ジョジョ「これが魔玉か……」

ジョジョ 地面に転がっている魔玉を掴みあげる。

ジョジョ「興味深いな」

 

太宰「確かに興味深いけど……、危険な香がするね」

 

ジョジョ「そうだな。この研究は他の人に任せるとするか」

ジョジョ「財団に連絡して騎士本部まで運搬しよう」

 

太宰「よろしく頼むよ」

 

翔太郎 俺は変身を解き、勇気が塵に還った場所へ行き、帽子を脱いで黙祷する。

 

ジョジョ「……」

 

ジョジョ 黙って翔太郎の肩を叩く。

 

太宰 私は黙って2人を見ているよ、さすがにジョークをいえるタイミングではないからね

 

翔太郎「すまない、せめてやすらかに眠ってくれ」

 

 



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舞台の幕は下り、それぞれの物語へ

***裏舞台***

 

GM さあ、退場フェイズだ。

GM 退場フェイズはその名のとおり、PCが現場から去っていき、それぞれの元の生活へ戻るフェイズだ。。

GM 闘いの直後でも構わないし、後日談でもOK

GM どんな内容でも構いませんが、あまり時間をオーバーしないようにね

GM 基本、一人語り、要望があれば、NPCのロールも行います。

GM 退場フェイズの順番は

    ・ジョジョ

    ・翔太郎

    ・太宰

  の順です。

 

 

***表舞台***

 

■□■退場フェイズ■□■

時間:30分(一人10分)

目的:現場から去る。

 

***シーン ジョジョ***

ジョジョ では、研究所に戻り、今回の事を反芻する。

ジョジョ 異能については、スピードワゴン財団しか把握していない

ジョジョ 翔太郎のもつ超科学、太宰の持つ異能、そして魔獣の邪力

ジョジョ 騎士として契約した時にある程度の説明を受けていたわけだが……

ジョジョ「波紋法やスタンドの研究すらままならぬ状態だというのに」

ジョジョ「この世界の闇はここまで深いとは……な」

ジョジョ そして、これからもその闇と向き合っていく必要があるのだ。

ジョジョ 円卓の騎士として……

ジョジョ「やれやれだぜ」

 

***シーン 翔太郎***

翔太郎 俺は今回の報告書を探偵事務所のタイプライターで打っていた。

翔太郎 事件は無事、解決した。だが、犠牲がなかったわけではない

翔太郎 勇気が死んだことはは母親である明美に直接会って説明し、謝罪した。

翔太郎 俺が事件に介入した時は、すでに彼は死亡しており、救うことが不可能であった。

翔太郎 だからこそ明美さんは俺に怒りをみせることなく、感謝すらしていた。

翔太郎 だが……

翔太郎 助けると言って、彼女を期待させてしまったのは、間違いなく「俺」なのだ。

翔太郎 その罪を数えることを俺は忘れてはいけない。

 

 

***シーン 太宰***

太宰「……というわけです。社長」

 

福沢「有無、ごくろうだった。しっかりと休息をとってくれ」

 

太宰「いえいえ、仲間が有能でしたから、私はだいぶサボることができましたよ」

 

福沢「その戦友の動向はどうだ?」

 

太宰「スピードワゴン財団はその設立趣旨からして裏に染まることはよしとしない、我らの敵になることはないでしょう」

太宰「協力を求めたいところですが、世界的な規模ですからね、取引には応じないでしょう」

太宰「そして風都探偵事務所ですが、あそことは業務提携を結んでおきたいですね」

太宰「実際にギブ&テイクを求めたいところですが、あちらがローカルすぎるので無理でしょう」

太宰「ただもしもの時のため、繋がりは遺して欲しいですね、なにせ彼は切り札なのですから」

 

 

***舞台裏***

 

GM「おつかれさまでした!」

 

一同「おつかれさまー」

 

GM「どうだった」

 

ジョジョ「やはり会話が大切だから寡黙なキャラはつらかったぜ」

 

太宰「私は弱点もみつけたらよかったけど、話は救いのない話だったね」

 

翔太郎「ああ、かっこつけたら、救えなかった。裏技くらったのもくやしいな」

 

太宰「裏技は諦めろ、らしいよ」

 

翔太郎「でも、悔しい、次は頑張るぜ」

 

GM「また、このメンバーでプレイできるの楽しみにしているよ!」

 

 




あとがき

 商業キャラをつかって魔獣戦線のセッション進行の説明をしようとした企画ですが、まさか完結まで2年以上の時間がかかってしまうとは……
 
 はたして、セッション進行の参考となって、二次創作作品としても楽しい作品になっていたらいいなあ。


【宣伝】
 現代異能バトルTRPG魔獣戦線~Knights of Round Table~(http://majyusen.web.fc2.com/first_index.html)では、現在も参加者募集中です。

 この作品を読んで、興味をもたれた方はぜひぜひ参加して下さい!


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