俺が妹の友達と仲良くなるなんて間違っている?! (いろはすりんご味)
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妹の友達を助けた俺は
読みづらいと思いますが読んでくれたら嬉しいです!
夏休みの最終日本屋に行く途中に大学生らしき人にナンパされている女子生徒を見つけた。見るからに中学生だとわかった。っていうか小町の学校と同じ制服だったしな。ここで助けなかったら、完璧に小町に怒られるしなぁ〜。はぁ、しょうがない。
「なぁあんたら、そんなことしてて恥ずかしくないの?いい大人たちが中学生ナンパするとか、そういう性癖でもあるんですか?」
「な、なんだと貴様。俺たち大人を舐めてんのか?」
「舐めてんのはあんたらだろ。この騒ぎを見てもまだわかりませんか?今ここで俺を殴ればあんたらは間違いなく終わるぞ?まぁ終わってもいいんなら殴ってくださいよ。殴り返さないんで」
「く、くそ。覚えてろよ」
そう言ってナンパ野郎共は逃げていった。
ふう、終わったか。めちゃくちゃ怖かったわ〜。なんなのあれ、殴られてたら即KOだったよ俺。
「あ、あの。助けてくれてありがとうございます。めちゃくちゃ怖かったです」
そういってその女子生徒は泣いてしまった。
「お、おい。泣くなよ。ここで泣かれたら俺が悪いみたいになっちまうだろ」
そういってその子の頭を無意識のうちに撫でていた。
「ふぁっ」
そういって顔が赤くなる女子生徒。
やべーよ、怒らせちまったよ。まぁ当然か。こんな奴に撫でられたら誰だって怒るよな。
「す、すまん。いつも妹にするみたいに撫でちまって」
「い、いえ。大丈夫ですよ。それにとても気持ちよかったですし」
最後の方は全然聞こえなかったが、まぁ怒ってなかったみたいでよかった。
「そ、そうか。ならいいんだが」
「助けてもらってなんですけど、どうして助けてくれたんですか?周りの人みたいに無視する事も出来ましたよね?」
「まぁ最初はそのつもりだったんだが、その制服がうちの妹と同じだったからよ。もしかしたら妹友達かもしれんし、助けなかったら妹に嫌われるしな。まぁそれだけだ」
「えっ?妹さん私と同じ学校なんですか?因みに名前はなんて言うんですか?」
「妹の名前は比企谷小町っていうんだが、君の友達だったか?」
「はい!友達ですよ!!しょっちゅう遊んだりもしてますから!!ということは、小町ちゃんのお兄さんなんですね!」
「お、おう、そうだが」
「私、水無瀬梨花っていいます。よろしくお願いしますね!」
「お、おう。まぁこれからも妹と仲良くしてやってくれると助かる。それじゃ俺、これから用事あるから」
「はい!今日はありがとうございました!」
「おう」
そういって、俺は帰路についた。あんな事件があったせいで、本買いに行くの忘れちゃったじゃねーか。こんちきしょー。まぁ、小町の友達助けれたし、よしとするか。
水無瀬side
昨日あんな事があったのにも関わらず、私はとても華やかな気持ちになっていた。まぁ小町ちゃんのお兄さんに会えたっていうのもあるんだろうけどね。そういえば、名前聞くの忘れちゃった。今日学校で小町ちゃんに聞こーと!そう思い私は学校に向かった。
昼休み、いつものように小町ちゃんとご飯を食べている時に小町ちゃんに聞いてみることにした。
「小町ちゃん、お兄さんの名前教えてくれない?」
「いきなりどったの、梨花ちゃん?」
「昨日、いろいろあって、小町ちゃんのお兄さんにお世話になったんだ!その場でお礼したんだけど、もう一度改めてお礼したいなって思って」
「うちのお兄ちゃんがお礼されるような事してたなんて!小町感激!今日は帰ったらお兄ちゃんに甘えようかなぁ〜」
小町ちゃんって、ブラコンだよね。まぁお兄さんもシスコンだし、この兄妹仲良すぎだと思う。
「それで、お兄さんの名前、なんていうの?」
「八幡だよ!比企谷八幡。あっ、なんなら今度の土曜日家に来る?」
「えっ、いいの?ありがとう!!楽しみだなぁ〜!!」
「なら、10時に私の家にきてね!」
「うん!」
そうこう話しているうちに、昼休みが終わりを迎えた。八幡さんにまた会えるなんて思ってなかったなぁ〜。今から楽しみだなぁ〜!!そんな事を考えているうちに午後の授業が終わったみたいだった。
それからは一週間経つのが早く感じた。そして明日はいよいよ八幡さんの家に行く日だ。学校が終わって家に帰り、明日のことを考える。
「明日は楽しみだなぁ〜!八幡さんとなんの話をしようかな。なんの服着て行こうかな」などと考えているうちに、気がつけばもう午後11時になっていたため、明日のために早く寝ることにしたが、明日が楽しみすぎて、なかなか眠りにつけない私だった。
オリキャラの設定を書いときます!
名前:水無瀬梨花(みなせりか)
身長:152cm (B76 W54 H74)
髪型:黒髪のショートボブ
本作のヒロインである。美人系というよりは可愛い系であり、小動物ぽいところがあるため、かなりモテている。だが本人は全くそれに気づいていないため、小町や周りの友達が困っている。
オリキャラはこんな感じです!
読んでくださり、ありがとうございました!
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お兄さんとのお出かけは楽しい?!①
水無瀬side
今日は待ちに待った八幡さんの家に行く日だ。昨日は楽しみすぎてあまり寝る事ができなかったけど、気にしない。早く準備しなくちゃ! 八幡さん、この服褒めてくれるかなぁ〜?
などと考えながら準備していた。
「お母さん、友達の家に遊びに行って来るね!」
「そんなにおめかししちゃって。いつもより気合入ってるね!」
母は嬉しそうに私をいじってくる。まぁいつも通りなのだからしょうがないが。
「そんなに気合は入れてないよ!それじゃ、行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
私は八幡さんの家に向かった。歩いてる途中、ふと思い出した。前にも結構小町ちゃんの家で遊んでたのに、八幡さんはみた事ないや。どうしてだろう?
そんな疑問が頭をよぎったが、気にしない。今日はたくさん八幡さんと遊ぼうと思う私だった。
八幡side
「お兄ちゃん、起きてよ!今日は梨花ちゃんがくる日でしょ!」
俺は小町の声を聞き、渋々起きることにした。
「それ、初耳なんですけど。第一、小町と遊ぶんじゃないのかよ」
「そういえば言ってなかったかも。ごめんねお兄ちゃん」
小町が申し訳なさそうにしているため、咄嗟に小町の頭を撫でていた。
「まぁ、別にいいんだがよ。俺は部屋にいればいいってことだよな?」
「いやいや、お兄ちゃんも遊ぶんだよ!ていうか、今日はお兄ちゃんにお礼がしたいってことで梨花ちゃんくるんだし」
「気にするなって、ちゃんと言ったんだがな。その時もちゃんとお礼されたし」
「まぁお兄ちゃん、来てくれるんだからちゃんとした格好で降りて来てね!もしかなかったらお兄ちゃんのこと嫌いになるかも」
「はぁ、わかったよ」
小町に嫌われたら、死んじゃうレベル。ここは何としても嫌われないようにしなくては!そう思い、俺は着替え、下に行った。
「お兄ちゃん、流石にそれはないよ」
俺の服装を見て呆れる小町。そんな悪い服装だろうか。
「そんなんじゃだめだよ、お兄ちゃん!小町がお兄ちゃんの服見繕ってあげる!」
「お、おう。サンキューな」
「小町におまかせあれ!」
ビシッとポーズを決めて俺の服を探しに行った。なにそれ、あざと可愛い。
小町が持って来た服を着ている途中にインターホンが鳴る音がした。その音を聞き、小町はまだ俺がリビングで着替えているのにもかかわらず、普通にドアを開けて水無瀬を入れてしまった。
水無瀬side
八幡さんの家の前にきて、後はインターホンを押すだけなのに緊張していた。いつもなら緊張しないのだが、なぜか今回は緊張してしまっている。それでも、勇気を振り絞って押した。
「いらっしゃーい。梨花ちゃん、入っていいよ!」
「お邪魔します!」
そう言って私は小町ちゃんとリビングに向かった。するとそこにはまだ着替え終わっていない、パンツ姿の八幡さんがいた。私は男性のパンツはお父さん以外のは見たことなかったため、めちゃくちゃ顔が赤くなってしまった。
「は、八幡さん、パンツ姿もお似合いですね!」
なぜか無意識のうちにそんな事を言ってしまっていた。というか、よくよく考えると、私、ただの変態さんだよね。うぅ、嫌われちゃったかな。
「お、おう。ありがとな?」
八幡さんもどう反応したらいいのかわからず、慌てていた。
「ご、ごめんなさい。あ、あの私のこと、変態さんだと思いましたよね?」
「ま、まぁ気にすんな。そんなことは断じて思ってないしな。どちらかというとパンツ姿でいた俺が悪いしな」
「そ、そうですか。よかったです」
私はとても喜んでいた。
「お兄ちゃん、早く着替えてくれない?梨花ちゃんの目に毒なんだけど。梨花ちゃんはまだ純粋のままでいてほしいんだから!」
「お、おう、そうだな」
「小町ちゃん、私、そんなに気にしてないよ」
というか私も少しそういうのに興味あるんだよね。まぁこれは言わないでおこう。
「それならいいけども。そうだ梨花ちゃん!この後3人で遊びに行かない?」
「うん!遊びに行きたい!八幡さんはどうですか?」
「行きたくなっ……てきたなぁー。それじゃ行くか」
小町、睨まないでくれよ。怖すぎて逆らえなかったじゃん。
「ほ、ほんとですか!嬉しいです!」
そういって私は八幡さんの手を握っていた。
「な、なあ水無瀬。そろそろ手を離してくれないか?」
「は、はい。す、すみません、いきなり手なんか握ったら気持ち悪いですよね。ごめんなさい」
嬉しいからっていきなり手なんか握ったら、変な子だよね。今日の私、どうしちゃったんだろ?今までこんなことなかったのに。そんな事を考えていると頭を撫でられていた。なんだろう、とても落ち着いて気持ちいい。
「ふぇっ?」
「わ、悪い。小町にやる癖で撫でちまった」
「い、いえ大丈夫です。とても気持ちよかったですし。もう少し撫でてほしいなぁなんて」
徐々に私の声が小さくなっているのがわかる。恥ずかしすぎてこんな事言えないよ〜。聞こえてたらアウトだよね。というか、小町ちゃんはいつも撫でてもらってるんだ。いいなぁ〜。
「そろそろ行くよ!」
「う、うん!」
「わかったよ。それで、どこに行くんだ?」
「ららぽーと行ってー、服とか見てー、後は適当」
「ま、荷物持ちくらいはしてやるよ」
「あの、八幡さんに荷物持ってもらおうって思ってませんからね?自分の物は自分で待ちますから!八幡さんも楽しんでくださいね?」
「お、おう」
これから八幡さんと小町ちゃんと遊びに行くところであった。
オリキャラって書くの難しいですね笑笑
今回も読んでくださりありがとうございます!
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お兄さんとのお出かけは楽しい?!②
なんとか今回で書き上げたいですね笑笑
水無瀬side
八幡さんと出かけれるなんて嬉しすぎです。ららぽーとに行く途中、小町ちゃんと八幡さんはずっと話してました。私は、その会話に入る事ができなかったんですよ。あんな仲がいいと、小町ちゃんに少し嫉妬しちゃうよ。私も出来たらもう少しちゃんと話せるように頑張らないと。
「水無瀬、大丈夫か?悪いな、小町が無理に引っ張りだしちゃって」
「だ、大丈夫です。ただ、小町ちゃんと八幡さんって、仲良しさんだな〜って」
「まあな。俺が誇れる妹だからな、小町は。正直、毎回小町には助けられてるんだよな。こんな兄でも見捨てないし。だから俺は小町が大事なんだよな。あっ、これ小町には内緒な?」
「わかりました!絶対に言いませんね!!」
「おう、頼む」
「はい!」
まさか八幡さんがここまで小町ちゃんの事を思ってたなんて。小町ちゃんは幸せもんだね。少しだけ小町ちゃんに嫉妬しちゃう。なんでだろ?まぁいっか。今は八幡さんとの買い物を楽しもう!そう思った私だったが、その後は八幡さんと会話できず、私はただ無言で目的地まで歩いた。
ららぽーとにつき、早速女性服コーナーの所に向かった。
「小町ー、服みてくるね!梨花ちゃんもいこ?」
「う、うん!」
「おーう、行ったらー。俺はここで待ってるよ」
「えっ?八幡さん来てくれないんですか?」
「おう、2人で仲良く服選んでこい」
「私は、八幡さんに服選んでほしかったのに……」
そう言って私は八幡さんの手を両手で握っていた。しかも何故か涙目になっていた。そのうえ、八幡さんとの身長差があるため、必然的に上目遣いになってしまった。
「お、おう。でも俺、ファッションセンスないけどそれでもいいのか?」
「はい。八幡さんに選んでもらいたいんです!」
「おう。わかったよ」
「ありがとうございます!それじゃ行きましょう!」
そう言って、私は八幡さんの手を引き、服屋の中に入る。
うぅ、恥ずかしいよ〜。私また八幡さんの手を握っちゃったよ〜。しかも涙目になっちゃうし。絶対八幡さん迷惑だと思ってるよね。めんどくさい子だって思われちゃったよね。
「なぁ、そろそろ手離してくんない?」
「ご、ごめんなさい。手なんか握ったら迷惑でしたよね」
「いや、迷惑ではないが、なんていうか、こう恥ずかしいんだよ」
「ふぇっ?」
まさか迷惑じゃなかったなんて。てっきりもう嫌われたと思ってたからよかった。よかった〜!
「それじゃ、服見繕って来ますね!」
「おう」
「八幡さんこれとこれ、どっちがいいですか?」
そう言って私は右手に黒のフレアスカートと白のTシャツを持ち、左手には水色のミニワンピを持っていた。
「俺は左のほうかな」
「わかりました!ならこれ買いますね!」
「ほんとにいいのか?自分で決めた方がいいと思うぞ?」
「いいのです!それじゃ、私買ってきますね」
そう言ってレジに持って行こうとした時、八幡さんが「着てるとこ見てみたいしな」って呟いているのが聞こえてきたため、とても嬉しかった。八幡さんにそう思われてるなんて思ってもいなかったので、なんだか泣きそうです。でもここで泣いたらまた迷惑かけちゃうので、家に帰ってから泣く事にしよう。
「買ってきました!小町ちゃんも今レジの所にいたのでそろそろくると思います」
「お、おうそうか」
「お兄ちゃんお待たせ〜」
「いや、そんなに待ってない。この後どうする?帰る?」
「これだからごみいちゃんは。まだ帰るわけないでしょ!この後は少し雑貨屋さんに行きたいかな」
「了解。なら行くか」
「レッツゴー!」
何故かハイテンションな小町ちゃんでした。でも、見ててとても可愛いなぁと思ったよ。
雑貨屋さんにつき、今回はそれぞれ見たいものを見て回った。私は少し髪が長くなってきたと思ったので、ヘアピンを買おうか迷っていたが、結局買わなかった。だってこんなに可愛いヘアピンだと、似合わないんだもん。それぞれ買い物が終わり、八幡さんを見てみると、何かを買ったみたいだった。それにしても、袋が小さすぎないかな?もしかしたら小町ちゃんにプレゼントするものだったりするのかな?
「そろそろお昼ご飯食べよーよ、お兄ちゃん」
「おう、そうだな。水無瀬もそれでいいよな?」
「はい、それで大丈夫です」
「なら、サイゼでいいよな?」
「全く、これだからお兄ちゃんは。もっとオシャレな所とかないの?」
「俺はサイゼとなりたけ以外知らん」
「わ、私はサイゼリアでもいいですよ?」
「ほらな?水無瀬はサイゼの良さがわかってるんだよ」
なんだかわからないが八幡さんに褒められた!嬉しいなぁ〜!!
「梨花ちゃんがいいならサイゼでもいっか」
サイゼに決まり、私たちは向かう事にした。
サイゼでご飯を食べ、今は帰路についている。はぁ、この楽しかった時間ももう終わっちゃうのかぁ。なんか寂しいなぁ。それに、今日は八幡さんに改めてお礼しにきたのに、全然お礼できてない。むしろ迷惑しかかけてない気がする。
「八幡さん、今日は楽しかったです!それと、この前はほんとーにありがとうございました!」
何もできない私は、最高の笑顔でお礼を言った。今日のことと、この前のことのお礼をした。
「あーそのな。これやるよ。今日のお礼だ」
そう言って八幡さんはさっき雑貨屋さんで買ったものを私にくれた。それ、小町ちゃんに買ったんじゃなくて、私のために買ってくれてたんだと思うと、私はその場で泣いてしまった。
「あ、ありがどう、ございまず」
私は泣きながらお礼を言った。でもこれ、はたからみたら八幡さんが泣かせたみたいに見えちゃうよね。
「お、おい。いきなり泣かないでくれよ。俺が泣かしたみたいになっちゃうじゃん」
そう言って八幡さんは私を撫でてくれた。やっぱり八幡さんに撫でられると気持ちいいし、安心する。そのおかげで泣き止むことが出来た。
「その通りでしょお兄ちゃん。何かやらかしたんじゃないの?」
「なんもしてないんだが」
「いえ、八幡さんは何も悪くありません。泣きやすい私が悪いんです。小町ちゃんと八幡さん、さようなら!」
そう言って私はその場を離れた。家に着いた私は自分のベットで悶えていた。あう〜、あんな恥ずかしい姿、八幡さんにみられちゃったよ〜。今度会うときどんな顔して会えばいいかわかんないよ。でも頭撫でてもらった時は嬉しかったなぁ〜。えへへ。気持ちよかったし、安心できたんだよね。また撫でてくれないかなぁ〜。そんなことを考えながら眠ってしまった。
お母さんに起こされ、時計をみると、丁度夕飯時だったため、ご飯を食べた。
「ねえねえ、今日は比企谷さんと何かあった?」
「な、何もなかったよ?」
「嘘だぁ〜。絶対に手を繋いで歩いたとかはしてるよね?」
「し、してないもん。手を握っただけだもん」
「我が娘ながら可愛いなぁ」
「も、もう。からかわないでよ。私、お風呂入ってくる!」
「行ってらっしゃい!」
お風呂に入ってから私はすぐに寝ることにした。今日は楽しいことだらけだった。また八幡さんと遊びに行きたいなぁなどと考えながら眠る私だった。
今回は水無瀬sideだけで書いてみました。やっぱり書くのって難しいですね笑笑
今回も読んでくれてありがとうございました!
感想やご指導くださると嬉しいです!
ではでは^ ^
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小町ちゃんはやはり優しい
水無瀬side
「梨花ー。起きなさーい!遅刻しちゃうよー!」
お母さんに起こされたが、寝不足のためあまり体調がよろしくない。背伸びをすると欠伸が出てしまった。
私はすぐにリビングに行き、朝ご飯を食べた。
「顔色悪そうだけど、大丈夫?」
お母さんに心配された。
「だ、大丈夫だよ?ただちょっと寝不足なだけだよ!」
「もしかして、昨日のこと考えてたら眠れなくなったんでしょ?」
お母さんは私をからかうように聞いてきた。
「そ、そんなんじゃないもん!ただ昨日、帰ってすぐ寝ちゃったから、眠れなくなっちゃっただけだもん!」
顔を赤くしながらお母さんにそう言った。
「梨花は可愛いんだから♪」
何故かお母さんがうきうきしていた。
「もう、茶化さないでよ!」
私はご飯を食べ終わり、身支度を済ませた。昨日八幡さんに貰ったヘアピンをみるとなんだか嬉しくなってくる。そのヘアピンをつけて、私は学校に行った。
「おっはよー!梨花ちゃーん!」
「おはよ〜!小町ちゃん!」
「あれ、なんか雰囲気が違う気がするけどなにかあったの?」
「多分このヘアピンじゃないかな?」
「なるほどね〜。雰囲気違うなぁって思ってたけど、ヘアピンだったか〜。でも、梨花ちゃんヘアピン持ってなかったよね?」
「昨日八幡さんから貰ったのヘアピンだったんだよね!このヘアピン、一生大切にするんだ〜」
えへへと笑って答えた。
「梨花ちゃん可愛いすぎ!」
「そ、そんなことないよ!小町ちゃんの方が可愛いよ!」
「それはないよ〜。でもあのお兄ちゃんがこんないいもの選べるなんてね〜。小町的にポイント高い!」
なにか小町ちゃんがぶつぶつ言っていたが何を言っているのか私は分からなかった。
「そういえば、梨花ちゃんはどうしてお礼をしたいとか言い出したの?」
いきなり小町ちゃんにそんなことを聞かれた私は、とてもびっくりした。
「八幡さんには、私がナンパされてる時に助けてくれたの。他の人も気づいてたのにみんな知らん顔してたけど、八幡さんだけは違ったんだよね」
「そうだったんだね。やーっと納得したよ!」
そんな話をしていると、担任の先生がきた。なので私たちは話すのをやめて、小町ちゃんは自分の席に戻っていった。午前中の授業も何事もなく終わり、今は昼休みだ。
昼休み、いつものように小町ちゃんとご飯を食べていた。
「梨花ちゃん。お兄ちゃんの連絡先欲しい?」
急にそう言われた私は同様したと同時に、嬉しさも込み上げてきた。
「い、いいの?八幡さんに迷惑かけちゃうんじゃ」
「大丈夫だよ。私がなんとか言っとくからさ!」
「でも、それだと八幡さんが可哀想だよ。八幡さんに聞いてみて、ダメって言われたら諦める」
「はぁー、梨花ちゃんはもう少し我儘言ってもいいんだよ?ていうかお兄ちゃんの連絡先なんて、家族を抜かせばほとんど知らないんだしさ。人助けだと思って」
「それでも、八幡さんには迷惑かけたくないの。だから無理矢理とか、ダメってなったら諦めるよ」
「なら、今日お兄ちゃんに聞いてみるね!」
「う、うん!」
八幡さんには迷惑しかかけてないから嫌われてると思うし、連絡先教えてもらえるわけないよね。でも、もらえたら嬉しいなぁ〜。八幡さんと通話なんかしちゃったりして。楽しみだなぁ〜。
「おーい、梨花ちゃーん?どうしたの?いきなり落ち込んだと思ったら嬉しそうにしちゃって」
「う、ううん。なんでもないよ!」
「ほんとに〜?」
「ほんとだよ!」
「なら、そういうことにしとく。今日、夜に連絡するね!その時にお兄ちゃんの連絡先教えてもいいって言われたら教えるから!」
「うん!よろしくね!」
そんな話をしていると昼休みが終わりを迎えた。周りで食べていた男子たちがそわそわしてるけどどうしたんだろ?
もし八幡さんの連絡先もらえたらどうしようかなぁ〜。嬉しすぎて布団の中でばたばたしちゃうかも。そんなことを考えてたら午後の授業が終わっていた。
「小町ちゃん、またね〜!」
「梨花ちゃん、夜連絡するね〜!」
「うん!」
家に帰るなり、うきうきしながら自分の部屋に戻った。パジャマに着替え、小町ちゃんからの連絡を待っていた。
携帯が鳴り、開いてみると小町ちゃんからだった。
「お兄ちゃんに聞いたらさ、ダメだってさ」
そのメールを見た時、私は携帯を落とし、その場で泣きそうになっていた。あれ、なんで涙出てるんだろ?
「そっか」
そう短く返し、私は布団にくるまって泣いた。するとまた携帯が鳴り、開いてみると小町ちゃんだった。
「さっきのは冗談だよ。なんとあのお兄ちゃんが連絡先教えていいってさ!びっくりだよね。あのお兄ちゃんが素直に教えるなんて。これ、お兄ちゃんのね!」
その文面を見た瞬間、さっきまで泣いていたはずなのに、めちゃくちゃ嬉しくなって、ガッツポーズしてしまっていた。
「ほんとにほんとに?嬉しすぎるよ!」
私は早速八幡さんに連絡することにした。
「うーん、なんて送ろうかな?長すぎると迷惑だよね?でも短すぎてもダメだよね?悩んじゃうよ」
そんな事をぶつぶつ喋っていた。
「八幡さん、こんばんは!これからよろしくお願いします!それとこの前は逃げるように帰ってごめんなさい!」
あれこれ文面を考えるのに1時間くらいかかっちゃったが、なんとか送ることに成功した。
いつ返信来るかなぁなんて楽しみにしていたが、寝る時間になっても返信がこなかった。やっぱり嫌われてるのかな?ほんとは断られてたのに、無理に小町ちゃんが教えたのかな?などと考えてしまう。その夜、私はあまり眠る事ができなかった。
今回も水無瀬sideだけになってしまいました笑笑
また、八幡が一度もでてこない話になっちゃいました笑笑
読んでくれてありがとうございました!
感想やご指導してくださると嬉しいです!
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八幡さんと本屋で会った?!
水無瀬side
朝、いつもより早く眼を覚ました私は、八幡さんから返信がきていないか確認した。すると、嬉しいことにちゃんと返信してくれていたみたいだった。
「こちらこそよろしく」
短い文だったが、返信してくれた事が嬉しくて私は朝からテンションが上がっていた。
「よかった。無視されてなかったんだね」
そんなことを呟いてから、私は少し早いが学校に行く準備を始めた。今日はいつもより早く起きたぶん、余裕を持って学校に行く事が出来た。
「梨花ちゃーん!おっはよー!」
いつものように小町ちゃんが私に挨拶をする。
「小町ちゃん、おはよう!」
「それで、昨日はお兄ちゃんに連絡した?」
「うん!したよ!」
「なんて返ってきたの?」
「これだよ!」
そう言って昨日八幡さんからきたメールを小町ちゃんに見せた。
「あちゃー、うちのごみいちゃんがこんなでごめんね?」
「ううん、返信きただけでも嬉しいかったよ!!昨日、メールして、待っててもこなかったから、嫌われちゃったって思ってたもん」
「梨花ちゃんは可愛いなあ〜」
そう言って小町ちゃんが抱きついてくる。
「やめてよ〜。周りの男子達が見てるよ?」
「そりゃー、梨花ちゃんは可愛いからね!!」
「そ、そんなことないよ!小町ちゃんの方が可愛いよ!」
「梨花ちゃんは、男子からかなりモテてるんだよ?しょっちゅう小町に水無瀬さんの連絡先教えてくれない?って言ってくる人が多くて困ってるんだから!」
「そ、そうなんだ。教えてないよね?」
「当たり前だよ!でも、梨花ちゃんは男子達の連絡先欲しいって思わないの?」
「私は思わないかな。小町ちゃんがいれば充分だよ!」
「ありがとね!」
小町ちゃんと話していると先生がきたため、小町ちゃんは自分の席に戻って行った。八幡さんになんてメールしようか悩んでいると放課後になっていた。
「梨花ちゃーん、帰ろう!」
「ごめんね小町ちゃん。ちょっと用事あるの」
「そっか。用事なら仕方ないね!じゃっ、また明日!」
「うん!」
小町ちゃんと別れ、私は本屋さんに向かった。今日はラノベの新刊の発売日だから、買っておきたい。もしかしたら八幡さんもラノベ読んでるかもしれないし、八幡さんとそういう話もしてみたいなぁ〜と思いながら向かった。
本屋につき、お目当のラノベを見つけ手に取ろうとすると、誰かと同時に取ろうとしてたみたいだ。
「す、すみません。私はいいので、どうぞ」
そう言って私はその人の顔を見ないままその本を差し出した。
「こちらこそ、すみません。って水無瀬じゃねーか」
えっ?この人私の名前知ってるの?もしかして知り合いかな?などと思いながら顔を上げると、八幡さんだった。
「ふぇっ!?八幡さんですか?」
「お、おう。俺もその本買いにきててな。まぁ俺はまた今度買いにくるから、水無瀬に譲るわ」
「は、はい。ありがとうございます。まさか、八幡さんに会えるなんて、嬉しいです!」
「そ、そうか」
「はい!今この本買ってくるんで、待っててもらえないですか?」
「もう帰ろうと思ってたんだけど」
「だめ、ですか?」
そう言って私は無意識の内に八幡さんに近づいていた。
「ち、近いから。離れてくれると助かるんだが」
「す、すみません」
はう〜、恥ずかしいよ〜。八幡さんに近づき過ぎたよ〜。でも、八幡さんいい匂いしたなぁ。ってこれじゃあ私、変態さんじゃないですか。
「待っててやるから、早く買ってこい」
「はい!」
そう言って私は本を会計の所に持っていく。会計を済ませ八幡さんの元に戻った。
八幡さんと、もう少しお話ししたいなぁ〜と思っている私だったが、八幡さんに迷惑かなと思い、帰ることにした。
「八幡さん、この本譲ってくれてありがとうございました。私は帰りますね」
「なら、送ってくぞ?もう暗いしな。この前みたいにナンパにあったなんて洒落にならんしな」
えっ?今八幡さんが私を送ってあげるって言ったの?八幡さんともう少しお話し出来ると思うと顔が緩んでしまう。それより、八幡さんに迷惑じゃないかな?と思い、私は聞いてみることにした。
「ほんとにいいんですか?迷惑じゃないんですか?」
「おう。迷惑じゃないぞ?寧ろ送っていかなかったら小町に怒られるしな」
「ありがとうございます!それじゃ、帰りましょうか」
「お、おう」
本屋を出て、帰る途中、いろいろな話を八幡さんとした。主にアニメの話や、ラノベの話だったが、それでも楽しかった。それと、今日買ったラノベを貸す約束もできた。
「ここが私の家です。今日はありがとうございました」
「いや、俺がしたくてした事だしな。ていうか、水無瀬の家って俺ん家の通りだったんだな」
「はい!なのでいつも小町ちゃんと帰って来てます!」
「そ、そうか。まぁ小町の事よろしく頼む。小町が男子と仲良くしてたら教えてくれ。ちょっとそいつ、お説教しないといけないから」
「小町ちゃん、いつも私といるので大丈夫ですよ?」
「それならいいんだが」
「はい!あの、今日この後メールしていいですか?」
「おう。返信遅くなると思うが、メールしてきていいぞ」
「ほんとですか!?絶対メールしますね!」
「お、おう」
「それじゃ、また夜に」
「お、おう。それじゃーな」
「はい!」
そう言って私は八幡さんに手を振る。それに八幡さんは手を挙げて応えてくれた。
家に入り、夜ご飯を食べ、お風呂に入った。お風呂の中で私は今日の出来事を思い出していた。
「まさか八幡さんに会えるなんて思ってなかったよ。しかも送ってくれるなんて、嬉しすぎる。もう少しで泣いちゃう所だったよ。泣いてたら、変な子って思われてたよね。それにしても、八幡さんいい匂いしたなぁ〜。ってだめだよ私。それじゃ変態さんになっちゃうよ。
私は湯船から出て、頭や身体を洗い、お風呂を出た。
私は部屋に行きベットに横になると、八幡さんにメールするのも忘れ、眠ってしまった。
読みにくいと思いますが読んでいただき、ありがとうございました!
感想、ご指導のほどよろしくお願いします!
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八幡さんには彼女さんがいた?!
八幡side
昨日本屋で水無瀬に会い、後でメールしますと言っていたが一向にくる気配がない。べ、別に期待なんかしてないんだけどね。……って誰に言ってるんですかね俺は。まぁこのままメールがこなくてもいいんだがな。
「小町〜、飯〜」
「ちょっと待っててねお兄ちゃん。もう少しでできるからね!」
「あいよ」
そう言って少しの間待つ。少しするとおかずがテーブルの上に並べられる。
「食べよっか、お兄ちゃん!」
「おう、そうだな」
「そういえばお兄ちゃん、今日帰って来るのいつもより遅かったね?何してたの?」
「ん?本屋に寄ってきた。新刊あると思ったんだが、なくてな。何も買ってこなかったんだわ」
「そうだったんだね!それで、最近学校はどうなの?」
「ぼっちライフをエンジョイしてるぞ?まぁ俺に話しかけてくれる人もいないし、俺から話しかける事もないしな」
「はぁ、これだからごみいちゃんは」
そう言って呆れる小町。まぁ無理もない。こんなダメダメな兄をもっていれば呆れるだろう。寧ろ呆れない方がおかしい。
「まぁ、これが俺だしな。一人でも問題はない。寧ろ一人の方が何かと楽だしな」
「はぁ……まぁごみいちゃんだししょうがないか」
「お、おう」
たわいもない話を小町としながらご飯を食べた。ご飯を食べ終わった俺は、お風呂に入った。
お風呂から出た俺は、小町に風呂から上がった事を言ってから、自分の部屋に行った。
ベットに横になっていると眠くなってきたため、寝ることにした。
水無瀬side
昨日そのまま寝てしまい、八幡さんにメールするのを忘れてました。昨日あんなにメールしますね!とか言っちゃったけど、八幡さん、怒ってないかな?今からでも遅くないよね?
「昨日メールしますね!って言っておきながらメールせずにごめんなさい。怒って、ますよね?」
この内容でメールを送った。朝に送ったため、返信が返ってこなくてもしょうがない。
八幡さんにメールを送ってから、私は学校に行く準備を始めた。準備も終わり、メールが来てないか確認した。メールのところを確認すると、八幡さんからメールが来ていた!それだけでめちゃくちゃ嬉しくなった私は、テンションが上がっていた。
「別に気にしてないぞ?それに怒ってないしな」
という内容だった。朝返信が来たことも嬉しかったが、何より怒ってないことに安心した。
「お母さん、行ってきます!」
そう言って玄関で靴を履いていると、お母さんがいきなり私の顔を見てニヤニヤしていた。
「顔、ニヤニヤしてるけど、何かいいことあったの?」
お母さんは意地悪そうに聞いてくる。
「な、何でもないよ!」
「もしかして比企谷くんのことでいいことあった?」
「は、八幡さんは関係ないよ!」
と言った私だったが、八幡さんの事を言われ顔を赤くしてしまったため、お母さんにはバレてしまっているだろう。
「帰ってきたら詳しく話聞かせてね!」
ウインクしながら私に言ってきた。恥ずかしくなった私は、急いで家を出た。
「梨花ちゃーん!おっはよー!」
小町が私を見るなり抱きついてきた。なので私も小町ちゃんを抱きしめた。
「小町ちゃん、おはよー!」
「およ?いつもなら私が抱きついても、抱きしめてくれなかったのに、どしたの?」
「ちょっとね、嬉しいことあったから!」
思いだしただけでニヤニヤしちゃっていた。
「梨花ちゃん、ニヤけてるけど、何が嬉しかったの?」
「えへへ。八幡さんから、メールの返信がきたんだよね!」
「ほーん、あのお兄ちゃんがね〜。んで、どんな内容だったの?」
「これだよ〜!」
そう言って私は携帯の画面を見せた。見た小町ちゃんは溜息をもらしていた。
「はぁー、あのごみいちゃんは」
「えへへ。朝、嬉しすぎてニヤニヤしちゃってたよ」
「まぁ梨花ちゃんが幸せならそれでいっか!」
その後、先生がきたため、小町ちゃんと話すのをやめた。授業も終わり、後は帰るだけなのだが、今日はやけにみんなから心配された。なんでだろ?まぁいっか♪帰ったら、八幡さんにまたメール送ろっと。返信してくれるかな?などと考えながら歩いていると、八幡さんが見えた。
「八幡さ……」
声をかけようと、八幡さんの名前を呼ぼうとしたら、八幡さんの隣に、八幡さんと楽しそうに話している女性がいた。それを目撃した私は、途中で呼ぶのをやめた。
そのまま八幡さんに気づかれずに家に帰った。
八幡さんと楽しく話してた人、八幡さんの彼女さんだよね?そ、そうだよね。八幡さんに彼女さんがいても普通だよね。私、浮かれすぎてたよ。あ、れ?私なんで涙なんか流してるんだろ?そうそう、八幡さんにメールするのやめないとね。彼女さんにも申し訳ないよね。
そのまま私は眠りについた。
更新、遅くなってすみませんでした。次回の更新も、遅くなるかもしれません。
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八幡さんの彼女じゃないとわかって?①
水無瀬side
昨日の帰り道で、八幡さんが彼女さんらしき人と歩いてるのを見てから、もやもやが消えないでいた。
「梨花ちゃん、朝だよー!起きなさーい!」
お母さんに起こされたため、私は渋々起きた。
「あら、梨花ちゃん。元気ないみたいだけど、どうしたの?何かあったらお母さんにいってみなさい?」
「ううん、なんでもないよ。今お腹空いてないから、朝ご飯は大丈夫!」
「そ、そう。何かあったらお母さんに言ってね?」
「うん!」
そうは言ったもののお母さんには言えないよね。まさか八幡さんに彼女さんがいたなんて言ったら、何言われるかわかったもんじゃないもんね。
「それじゃ、行ってきます」
「行ってらっしゃーい!」
家を出て、学校に向かった。学校につくと、まだ小町ちゃんがきていなかったため、自分の席に座る。
小町ちゃんに昨日あった話したほうがいいのかな?いや、したほうがいいに決まってるよね。それでもう気にしなくていいよってちゃんと言わなきゃね。
「梨花ちゃーん!おっはよー!!」
すると小町ちゃんがきたみたいで私に挨拶してくれた。
「小町ちゃん、おはよ」
「およよ?元気ないみたいだけどったの?」
「…昨日帰り道で八幡さんを見かけたんだけどさ。隣に可愛い彼女さんらしき人が居たんだよね。だから、私はもう関わんない方がいいのかなって考えちゃって」
「あのごみいちゃんは、こんな可愛い梨花ちゃんを悲しませるなんて、小町的にポイント低いよ!」
「でも、八幡さんは高校生なんだし、彼女さんくらいいてもおかしくないよ...」
「いやいや、うちのごみいちゃんに彼女ができるなんて、宝くじ当たるくらいありえないよ!」
「でも、昨日見た人と仲よさそうに話してたよ?それに八幡さんも照れてたように見えたよ?」
「うーん、多分だけど部活の人じゃないかな?どんな人だった?」
「うんとね〜、髪はピンク色で胸が大きい人だった!」
「お兄ちゃんの部活の人だよ!その人。全然彼女じゃないよ!」
「私の勘違いだったんだ。うー、恥ずかしいよ〜」
「真っ赤にしちゃって可愛いなあ〜梨花ちゃんは」
「で、でもどうしよう。私、てっきり彼女さんだと思っちゃって、もう関わっちゃいけないと思ってメアド消しちゃった」
「大丈夫だよ!私が教えるから!いやー、それにしても梨花ちゃんがまさかお兄ちゃんのことでこんなに悩んでたなんてね〜」
「そ、それはそうだよ。だって八幡さんに彼女さんがいたらって思うと、私と関わってていいのかなって。彼女さんに申し訳ないなって考えちゃって」
「はぁ、梨花ちゃんは考えすぎだよ!そんなに心配しなくても大丈夫だよ!」
「そ、そうかな?小町ちゃんが言うなら安心だよ!」
「もー、梨花ちゃん可愛すぎ!お兄ちゃんには勿体無いよ!」
そう言って小町ちゃんは抱きついてきた。突然のことで私はびっくりした。
「ふぇっ?!こ、小町ちゃん?どうしたの、いきなり抱きついてきて」
「いやぁ〜、無性に抱きつきたくなったって感じ?まぁそんな感じなわけ!」
「そ、そっか」
「うん!それじゃ、今日お兄ちゃんにメールしてみてね〜!」
「うん!帰ったらしてみる!」
小町ちゃんと一通り話していたら、朝のHRが始まった。
今日は頑張れる、そう思った私だった。
更新、随分遅くなってしまい申し訳無いです。
また、久しぶりに書いたため駄文になってると思いますが、暖かい目でみてやってくれると嬉しいです。
今回は途中で区切ってしまったので、後半は次回書きたいと思います!
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