神の頂を目指して (kaikai9032)
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誕生

暇潰しでかいて見ました
お楽しみ下さい


これはもしもの話

 

もし、第一番個体(アズリール)よりも前に、唯一の男性個体が生み出されていたとしたら

 

これは、そんな一人の天翼種(フリューゲル)の物語

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所で、一人の少年が造り出された。

そう、産まれたのではなく、【()()()()()()】のだ。

 

その少年の名前はウリエル、【ウル】と呼ばれた。

 

その少年は天使の様な翼を持っていた。

紛れもなく少年は神に造り出された者だった

 

 

しかし、少年の魔法適正は、限りなく低かった。

それが意味することは死だった。

 

力有るものが生き残るこの世界で、それは絶望的な事だった。

 

 

故に少年を造り出した神、アルトシュはその事を伝えた、

しかし少年の反応は、アルトシュが予想したものとは全く別の物だった。

 

 

「別に魔法が使えないというわけじゃ無いんだろ?」

 

「あぁ、そうだが?」

 

「なら、問題ない」

 

「どういうことだ?」

 

「魔法を使うことが難しいなら、制御できるようにすればいい」

 

「しかし」

 

「魔法で勝てないなら、力や技術で勝てばいい」

 

「力や技術で勝てないなら、知恵を蓄えればいい」

 

「魔法だけがすべてではない····か」

 

「あぁ、だから教えて欲しい」

 

「なにをだ?」

 

「戦いの全てだ」

 

「なぜ私なのだ?」

 

「貴方は戦の神だろう?」

 

「ほう、なぜわかった?」

 

「体が一切動いていない」

 

「なぜわかる?」

 

「先ほど、人の形をした獣をみて、貴方と比べてわかった」

 

「なにがだ?」

 

「あの獣は自然と身につけた物のようだが、所々に無駄があった、しかし、貴方の物は自然ではあったが、無駄がなかった」

 

「そこまでわかるのか」

 

「違いが気になり調べただけだ」

 

「·······面白い······いいだろう」

 

「なら!」

 

「ただし、殺す気でやらせてもらう」

 

「わかっている、それほどでないと、俺は強く馴れない」

 

「ふん、生意気なガキが」

 

 

 

こうして、原初の天翼種(フリューゲル)が誕生した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数週間がたった。

 

ウルは、アルトシュとともに開けた所にきていた

そしてウルは右手に光を集め、槍の形にし、岩に向かい投げた

岩は槍が当たると砕け散った。

 

人類からしたら十分凄まじいのだが

ウルは納得行かないようで、その右手を地面に叩きつけた、

すると半径10メートルのクレーターが出来上がった。

 

アルトシュは呆然とした、何故なら数週間前まで、()()()()()()()()()()()()()()ほどだったのだ。

それがたったの数週間で、獣人種(ワービースト)と同等の身体能力へと至ったのだ。

それでもまだ足りないというウルは、正しく戦神(アルトシュ)の子供だった。

 

 

「ウル、お前はどうして強くなりたいのだ?」

 

「戦ってみたい」

 

「全力の貴方と······いや、あなたたち神々と」

 

「なぜだ?」

 

「知りたい、圧倒的弱者()圧倒的強者(神々)に勝つことが出来るのか」

 

「そして見てみたい、頂の景色(神々の頂点)を」

 

「私を越えると?」

 

「俺は神殺しとして産まれたのだ、神を越えることも出来ずに神殺しなど名乗れはしない」

 

「ふ、生意気な、いいだろう、だが私も立ち止まっているつもりはない、早く強くならぬと、私との差は広がるばかりだぞ?」

 

「わかっている」

 

「ふん、ならさっさと続けるぞ」

 

「あぁ!」

 

 

こうして、原初の天翼種は着実に神殺しに近づくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数年がたった、ウルはすでに素手で巨人種(ギガント)を倒すことが出来るようになっていた

·······そう、()()なのだ······

····おかしい······おかしすぎる······ギガントはウルの何倍も体格が大きいのだ。

更にはウルの魔法の制御技術が森精種(エルフ)と同等なのだ

 

これにはさすがのアルトシュも頭を抱えた。

なにせたったの数年で人類種が龍精種(ドラゴニア)と渡り合えるようになったようなものなのだ。

 

 

「ウル·······早くないか?」

 

「行きなり何?」

 

「いや······強くなるの」

 

「?」

 

「いや、何十年も先になると思っていたんだが」

 

「あぁ········でもまだ足りねぇ·········と、チェックメイトだ」

 

「······もうチェスでも、もう勝てないか」

 

「これぐらいでは勝たないと、話にならん」

 

「そうか···········ウル」

 

「あ?」

 

「妹·······いるか?」

 

「はぁ!?」

 

 




以下がでしたか、ご意見有りましたら感想お願いします


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キャラの性格がわからない······どうしたらいいだろうか····


「·········妹!?」

 

「あぁ、そうだが?」

 

「そうだが、じゃねぇよ!!何だよ妹って!?」

 

「いや、なに、お前の技術の一部を使って、子供たちを創ろうと思ってな」

 

「俺の?」

 

「そうだ、最初はお前一人でいいと思っていたんだが、お前も家族が欲しいだろ?」

 

「········まぁ···な」

 

「そうか!!··········といっても、まぁ······」

 

「何だよ」

 

「もう創って有るんだが」

 

「はぁ!?」

 

「アズリール!入ってこい!!」

 

「はっ、はい!!」

 

「ほら、挨拶しろ」

 

「えっと、あの、アッ、アズリールです!!!よろしくお願いします!!!」

 

「あぁよろしくアズリール、俺はウリエル、ウルと呼ばれている」

 

「えっと、あの、よろしくお願いします、ウリエルさん」

 

「········あぁ」

 

「うむ······それよりもウル」

 

「あ?」

 

「このあとはどうするのだ?」

 

「あぁ、修行をしてくる」

 

「そうか」

 

「修行ですか?」

 

「あぁ、俺の目標は頂点だからな」

 

「········一緒に行ってもいいでしょうか」

 

「そんなこと出来るわけ····」

 

「安心しろウル、こいつは森精種相手なら無双出来るほどの実力と才能がある」

 

「·······そうか」

 

「ではアズリール、迷惑をかけるなよ」

 

「······はい」

 

 

こうして二人は修行へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「···········おい」

 

「はい!!何ですか?」

 

「お前···········いつまでそうしているつもりだ?」

 

「·················なんのことですか?」

 

「いつまで猫被ってるつもりだ、と聞いている」

 

「··········何時からですか」

 

「最初からだ」

 

「············なんで········わかったの」

 

「不自然過ぎだ、もっと表情を動かせ」

 

「············そう」

 

「なんでそんなことを?」

 

「········それは」

 

「グギャャァァァァ!!!!!!」

 

「あ?」「な!?」

 

「うそっ!!?あれは龍精種!?なんでこんなところに!?」

 

「龍精種········俺の届かないところにいる種族········」

 

「早く逃げないと!?」

 

 

龍精種から逃げようとしたが、龍精種が吐いた炎が目前に迫っていた。

だが

 

 

 

「逃げるだと?」

 

 

そう言うとウルは

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「なっ!?」

 

「俺の目標は神の頂だ、この程度で諦めることなんてしない」

 

「でも、勝てるわけ········」

 

「·············アズリール····お前は恵まれている」

 

「え?」

 

「俺には才能がなかった········お前の様に森精種相手に無双することもできなかった」

 

「·······」

 

「だから俺の目標の為に、俺の血肉となれ!!!龍精種(蜥蜴擬き)!!!!」

 

「グギャャァァァァ!!!!!」

 

 

そして、ウルは龍精種と命を掛けた殺し合いを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「·····ハァ···ハァ」

 

「·········本当に·····勝っ·······た?」

 

 

そう言うアズリールの目線の先には四肢を引き千切られ、頭に光の槍が突き刺された龍精種がいた。

 

 

「·········ねぇ」

 

「あぁ?」

 

「お前のこと·········認める」

 

「はぁ?」

 

「だから!!お前のこと兄として認めるっていってんの!!!」

 

「········そうか」

 

「なによ、反応薄いわね」

 

「·········そういえば、なんで猫被ってたんだ?」

 

「今聞くそれ?·········自分を弱く見せて、相手を油断させるためよ」

 

「そうか」

 

「まぁ、あんたには意味なかったけど」

 

「···········ならこんなのはどうだ?頭が悪そうに演じるって言うの」

 

「頭が悪そうに········」

 

「あぁ」

 

「··········わかったにゃ」

 

「にゃっ、にゃ??」

 

「そうにゃ、これなら行けるにゃ!!」

 

「そ、そうか」

 

「ほら、なにしてるにゃ!!さっさと帰るにゃ、ウル!!」

 

「···········あぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほう、珍しいなウル、そんなにぼろぼろになるとは

なにかあったのか?」

 

「あぁ、龍精種と殺し合いをしてきた」

 

「···············ハァ」

 

「どうかしたか?」

 

「······お前····と······いう·····やつは······!!!」

 

「············すまない」

 

「············ハァ········アズリールは?」

 

「アズなら先に戻っている」

 

「ほぉ」

 

「·······なんだ?」

 

「いや、もうそこまでの仲なのかと思ってな」

 

「兄妹だ、普通だろ」

 

「ふっ、そうか」

 

「ウル~!!!なにしてるにゃ?」

 

「·············本当に兄妹か?」

 

「にゃ!?アルトシュ様!?」

 

「アズ、こいつに様はいらない」

 

「ふ、ひどいな、私はお前の創造者()だぞ?」

 

「親に様はいらないだろ」

 

「それもそうだな」

 

「そういえば、アズは何しに来たんだ?」

 

「え!?いや、あの、そっ、そうにゃ!!!わ、私に修行をつけてほしいにゃ!!」

 

「俺がか?俺よりもアルトシュのほうがいいと思うが」

 

「そっ、それは···」

 

 

この光景をみてアルトシュはアズリールの恋心と、ウルが鈍感だということがわかった。

 

 

「ウル、修行をつけてやれ」

 

「アルトシュ様!!」

 

「なんでだ?お前がつけたほうがいいだろう?」

 

「ウル、お前が教えることで、お前自身も、自分のダメなところがわかるだろう?」

 

「········なるほど、確かにそうだ·····」

 

(········アズリール)

 

(はい?)

 

(ウルは手強いぞ?修行バカだからな)

 

(なっ、なんのことにゃ!?)カァァァァ////

 

(ふ、まぁそれでも諦めないことが大切だぞ?)

 

(········はい)

 

 

これがウルに一人目の妹ができた日だった。

 

 




如何でしょうか?気が向いたら書いて行く気でいます。ダンまちのほうもよろしくお願いします。


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神殺し

あれから数百年という時が流れた。

 

その間もウルは、強くなり続けた。

 

今のウルは、幻想種(ファンタズマ)と戦い、勝利することが出来るほどになっていた。

 

だが、ウルはここ最近、どこか違うというような表情をしていた。

 

 

「········ウル?どうかしたにゃ?」

 

「·········いや、なんでもない·······チェックだ」

 

「にゃ!?またにゃ!!?」

 

「はやくしろ」

 

「ちょっ、ちょっとまつにゃ!!·····これでどうにゃ!!」

 

「··········アズ、本当にこれでいいんだな?」

 

「もう騙されないにゃ!!!いっつもそうやって悪手を出させるにゃ、今日こそ私が勝つにゃ!!」

 

「·········そうか·····················チェックメイトだ」

 

「にゃぁぁぁぁ!!!!なんで勝てないにゃ!!!!」

 

「素直に聞いていればよかっただろ」

 

「そうじゃないにゃ!!!なんで、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、勝てないんだにゃ!!?」

 

「お前が弱すぎるだけだ」

 

「にゃぁぁぁ!!!もう一回にゃ!!!!」

 

「悪いな、修行の時間だ」

 

「なら、終わったらもう一回にゃ!!!!」

 

「ハァ····わかったわかった、帰って来たらな」

 

「··········ウル」

 

「なんだ?」

 

「気をつけろ·······嫌な予感がする」

 

「·········お前がその口調になるなら、本当になんかあるんだろうな」

 

「··········死ぬなよ」

 

「安心しろ······アルトシュ(あいつ)倒すまで死ねねぇよ」

 

 

そう言いウルは修行をしに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルが修行をしていると突然、焔が迫ってきた。

 

 

「ッッッ!!!?」

 

「ほう、今のを避けるか、流石は戦神(アルトシュ)の兵器だな」

 

「お前は····」

 

「私か?私は炎の神アラズ、そういう貴様はウリエルだな?」

 

(おいおい、アズの言った通りになったな)

 

「·······あぁ、そうだが·········その炎神が俺になんのようだ?」

 

「ふむ、なに、このままほっておくと、危険な存在になりそうなのでな」

 

「········それで?」

 

「今のうちに殺しておこうと思ってな!!!!」

 

 

そう言いながらアラズは焔を纏い、向かってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人の戦いは互角に見えた。

しかし

 

 

「はぁはぁ·····」

 

「どうした、もう終わりか?」

 

 

ウルは全身に火傷を負っているのに対し、アラズはほぼ無傷だった。

 

 

「1つ聞いてもいいか?」

 

「なんだ?」

 

「神はどうやって生まれてくる」

 

「なぜそんなことを?·····まぁいい、神は概念から生まれる」

 

「概念だと?」

 

「そうだ、故に神は死なぬのだ」

 

「···············そうか·······良かった·······俺は

 

 

  ――――()()()()()()――――

 

 

「なんだと?」

 

「―――体は剣で出来ている。

 血潮は鉄で 心は硝子。

 幾たびの戦場を越えて不敗。

 ただの一度も敗走はなく、

 ただの一度も理解されない。

 彼の者は常に独り、剣の丘で勝利に酔う。

 故に、生涯に意味はなく。

 その体は、きっと剣で出来ていた。」

 

 

ウルが詠唱した瞬間、世界が無限に続く剣の世界へと変わった。

 

 

無限の剣製(アンリミテッド・ブレードワークス)

 

「なっ!?世界の構築だと!?それは最早()()()()だぞ!?」

 

「お前は神は概念だと言った、だから死なないと、なら

 

 

 

―――――――()()()()()()()()()()()()―――――――」

 

 

 

「っ!?」

 

「さぁ、続けようぜ炎の神(アラズ)!!!どちらかが死ぬまで!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウ、ウル!?どうしたにゃ!?なんでそんなにボロボロに!?」

 

「あぁ、アズか······悪い、アルトシュを呼んできてくれ········」

 

「わ、わかったにゃ!!すぐに戻ってくるにゃ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、ウル、何があった?」

 

「······炎神と戦った······」

 

「·······アラズか·····」

 

「な!?炎神!!?」

 

「それで、どうやって倒したんだ?」

 

「············倒したんじゃない、殺したんだ·······」

 

「なっ!?どうやって!?」

 

「神の権能を使って」

 

「なんだと!?·······だが、それだけでは神は殺せぬぞ?」

 

「···········概念を奪った」

 

「概念···だと!?」

 

「どういうことにゃ?」

 

「文字通り、炎の神としての全てを奪ったんだ」

 

「全てを·····奪う」

 

「····················そうか」

 

「あぁ」

 

「その力はどこまで使えるんだ?」

 

「全然だ、小さい火をだす位しか、まだつかえない」

 

「ほぉ、()()、か」

 

「あぁ、使えるものは使わないとな、お前に勝つにはまだ遠い」

 

「ふ、そうか·········そういえば神の権能と言っていたな、もう1つはなんだ?」

 

「剣神の力だ」

 

「剣神だと?それはどこまで使えるんだ?」

 

「5割ほどだ、今の所世界の構築ができる」

 

「···········そうか」

 

「世界の構築なら、魔法でできるんじゃないのかにゃ?」

 

「·······いくら魔法が優れていようとも限界はある

·············アズリール、お前は魔法でどのぐらいの広さの空間を創れる?」

 

「え?ええと、この星とおんなじ位の大きさにゃ」

 

「そうか、なら··················()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()をできるか?」

 

「にゃ!?そんなの無理に決まってるにゃ!?」

 

「そうだろうな、私ですら難しい···················そしてこのバカは、それをやったのだ····」

 

「え!?」

 

「ハァァァァァァァァ」

 

「···················すまない」

 

「··············ハァ·······まぁいい、それより、その力を使いこなせるようになれよ?」

 

「分かってる、せっかく手に入れたんだ、完璧に使いこなす!!」

 

「にゃぁぁぁぁ!!?」

 

「どうしたんだ、アズ?」

 

「ウル、そんなことよりチェスにゃ!?」

 

「はぁ!?」

 

「ほら早くいくにゃ!?次こそ私が勝つにゃ!!」

 

「わかった!!わかったから引っ張るな!?」

 

 

こうして、この世で最初の神殺しが生まれた。

 

 

 

 

 

 




あと少し、あと少しで原作突入できる、此処まで地味に長かった


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異世界

今回はいつもより短いです、もしかしたら増やすかもしれません。


あれから、数千年がたった。

あれから変わったことは、アズリールの他に数百人もの天翼種(妹達)が創られたことだ。

そんなある日、最終個体のジブリールが力を使い果たして帰ってきた。

 

 

「ジブリール、何かあったのか?」

 

「ウリエル先輩、いえ、ただ機凱種(エクスマキナ)と戦っただけです」

 

「機凱種··········単体だったか?」

 

「は、はい」

 

「·············もしかしてそいつは、指輪をしていたか?」

 

「たっ、確かにしていましたけど、それが何か?」

 

「·················そうか」

 

「?」

 

「ウル?どうかしたにゃ?」

 

「嫌、何でもない···········それより、アルトシュを··········」

 

「アルトシュ様!!ウリエル様!!!大変です!!機凱種が攻めて来ます!?」

 

「チッ、もう来たか···········アルトシュ!!どうする!?」

 

「神撃で向かい打て!!」

 

 

アルトシュが命じると、ウリエルとジブリールを除く総ての天翼種が、全力の天撃を放った。

だが、機凱種はそれ以上の威力の天撃を放ってきた。

 

 

「アルトシュ様!!?このままでは押し負けてしまいます!?どうすれば········」

 

 

その時だった、

嘆いていた天翼種は振り向き目を見張った。

それは他の天翼種や機凱種も同じだった。

 

 

「·····シュヴィの死により布石は整った·········リク、悲しんでいる暇はないぞ··········

この戦争の終わりはすぐそこだ············人類種(リク)·······最弱の種族よ········この戦争をお前達(リクとシュヴィ)の手で終わらせてみろ!!!!」

 

 

そこには、太陽のような黄金の剣を掲げたウリエルがいた。

 

 

「その為なら、俺も全力で手をかそう!!!!焼き尽くせ!!!

 

クラウ・ソラス!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この2つの種族の衝突により、機凱種は十数機を残し全滅、天翼種は半数近くを失い、更には、主神のアルトシュに、最大戦力のウリエルまでも失った。

これにより、天翼種はいきる意味を無くし、途方にくれるのだった。

そして、この衝突の後、とある一人の人類種により、六千年も続いた戦争が、終わりを迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは何処だ?」

 

 

ウリエルが目をさますと、そこは、青い空に白い雲、石や鉄で出来た建物に多くの人類種が歩く場所だった。

 

 

「あんな所に、こんな場所があったのか?」

 

 

ウリエルは情報を得るために、通りかかった人類種の男に話しかけた。

 

 

「おい!!」

 

「なんだ、今急いでるんだ!!早くしてくれ!!」

 

「ここは何処だ?」

 

「何いってるんだ?ここは日本だぞ?」

 

「日本?」

 

「なんだ?外国人か?ジャパンだ、ジャパン」

 

「············ここのことを知れる所はないか?」

 

「あぁ、それならあの図書館にいくといい··········とっ、時間がねぇな、気をつけて行けよ!?」

 

「あぁ、助かった、ありがとう」

 

 

男に言われた通りに、ウリエルは図書館へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、ここはあの世界とは別の世界なのか·········」

 

 

ウリエルは図書館で、飛ばされたこの世界のことについて調べていた。

 

 

「この世界では、人類種が最も繁栄しているのか······」

 

「だから、この世界の人類は互いに殺し会うのか·······」

 

「それにしても、この世界には言語が沢山あるな··········もう十数個目だぞ?」

 

 

ウリエルは図書館についてからまず、この世界の言語を覚えた··············一分で·················

·······そう一分だ、一分なのだ············原作で白が十数分で終わらせた言語の解読を僅か一分で終わらせたのだ···········

 

 

「·················さて、これからどうするか··········」

 

 

原作突入まであと十年。

 




いかがですか?原作突入まであと少しです。


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