狩りゲー世界転生輪 異伝 (時守 暦)
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1話

夜種王様よりいただいたSSです。
テンション上がってココイチカレーを丸呑みし、喉とお腹がエラい事になっています。

時系列としては、38・39話近辺との事です。」


 

 

 

これは自覚なき霊感を持つ若き女が彼を見た、もう一つの物語である。

「安楽の死すら許されない狂気の輪廻に遊ばれる男の運命は幾十も絡まった鎖がごとく。

鉄錆に満ちた海へと沈みゆく彼があの青い空へと手を伸ばせる日は果たして来るのでしょうか。

どうかせめて、名も知らぬ彼の行く末まで御武運がありますように。−榊」

 

 

散るを忘れた花桜を映す湖面を通り過ぎるが一人。

郷里を懐かしみ喜ぶ笠に儚き色が加わり、すっかりにじんだ紅色に華が彩られる。

 

その旅烏は短く艶やかな黒髪をなびかせる女とも男とも見え、背負う大刀は細く長く質素な拵え

に納めていることからハンターと見てとれる。そのハンターの左腰には直刀の小刀を帯びており、

小刀の柄頭が静かに次の獲物へとまっすぐと光らせていた。

脳天めがけて一太刀喰らわせに跳ぶ、兜割りのサカキがユクモ村へと帰郷する。

特例で卒業した彼が訓練所を出てからその一週間後のことである。

 

 

やぁ、僕はサカキ。お兄さんって呼ばれるけどお姉さんだよ。本当だよ。

……髪が短いし胸もないから何度もそう言われるけど……女だからね?

僕は訓練所の教官から一人前のハンターとして認められて活動を始めようと、

僕の故郷であるユクモ村で感覚を鍛えるために帰郷する。村付きのハンターになるためでもある。

 

ユクモ村出身である僕の父は村のハンターで片手剣使いとしてその名を馳せていて、ハンターに

なる前から虫や木々たちの声が聞こえていたんだって。

僕も森のざわめきや獣や竜たちの鳴き声がなんとなく理解できるし、たまに夢で見た事が現実で

起きたりその先を憶えている。僕は予知夢が見える体質なんだ。

 

なんでこんな話をしていたかというと、偶然とは思えない場面や不思議な状況に考えられないほ

ど遭遇してね。僕のその体質に加えてこれから話す、この小刀が何か関係しているんじゃないか、

なんて思って。

この直刀の小刀は父の形見で剥ぎ取りナイフの代わりに使っていたんだけど、この小刀を持って

いると不思議な感覚がたまにあってね。狩りの最中で同じ光景が二度も視えたり、ある人への違

和感を強く覚えたりしてね。

………そう、今は亡きハンター、あの人の事について憶えている限りで語ろう………

 

 

・訓練所で見かけたあの人を見た日

僕よりも後に入ったあの人、彼は見ているこっちが心配になるほどダメダメで、あんな状態でブ

ルファンゴと本当に戦えるのかと僕は思っていた。

ブルファンゴに追いかけ回されてついにど突かれるかと思うと、突然気が狂ったように素手で殴

り殺していた。異様な殺気と共に「尻がぁ!」と叫びながら彼が掘ろうとしていたのは……言わ

ないでおこう。うん。たぶん生殺しにされる。

桁違いな力で持ち上げ、地面めがけてブルファンゴの頭を投げ潰したあの殺意と気迫がどこか悲

しげに見えたけど、別の事がすぐに気になった。

 

…あれ、どこかで見覚えがあるような?

彼の顔も名前もこの出来事も知らないはずなのに、でも僕は確かに覚えている。

そう、久しく忘れて思い出した時の雰囲気や、長らく会えなかった親友とのそれに近い気がする。

でもどこでだろう…?

あ、行っちゃった。うーんと考えていると教官が後ろから僕の肩を叩いた。次は僕の番か。

 

異常な熱意と目覚めた才能で休憩すら取らなかった彼が、翌日には飛び級で訓練所を卒業してい

った。何かが外れたのか?と思わせられた豹変ぶりだった。

僕も一週間後に卒業して訓練所を後にするけど、彼への常識さが当てはまらない奇人さがよく分

かる話題が絶えることはついになかった。

 

 

・ユクモ村に到着した日

古き里のユクモ村に到着してさっそくお世話になった村長や鍛冶屋のじっちゃんたちに挨拶して

回ったんだけど、意外なことに僕が到着する3,4日前に正式な村のハンターが着任していたらしい。

村長の粋な計らいで亡き先代の専属ハンターの娘ということで別の住まいがあてがわれ、正式な

ハンターとは別にクエストを受ける形として移住させてもらえた。

 

その村付きのハンターへ挨拶を交わすため受付嬢にその名前と容姿を聞こうとしたら、急に鼓膜

が破れるような強い耳鳴りが聞こえた。耳をおさえていないと堪えられないほど強くて、名前が

聞き取れなくて何度か言ってもらったけどやっぱり聞こえなかった。

誰に聞いても同じ耳鳴りが聞こえる。…なぜ?

名前を調べようとしても書類がなかったり、誰かが持っていたり、

燃えたり汚れたりして名前を知ることが出来なかった。…どういうこと?

 

クエストをこなしながら彼に会おうとしても必ず会えず、

彼を尋ねようとしても既に受諾を終えて出発をしていたり、村の中で完全に行き違った。

仙人様と呼ばれるほど狩場を転々とするようになり、そこで出会うこともついにはなかった。

……正直言って気味が悪すぎる。寒気すら感じる。

 

それからその人らしいハンターの姿を僕は見ていない。村のみんなやユクモ村に訪れたハンター

たちから信頼され、死の淵にいたハンターとその仲間から本当に拝まれているほどなのに、

なぜ会えないのだろう?

 

死にかけたハンターから話を聞くと、手際よく閃光玉で目を眩ませ煙をまいてジンオウガから離れ

たあとに、摩訶不思議な力と懐から飲まされた薬のお陰で深い傷口が癒え、ハンター稼業に支障な

く絶対安静で済んだそうだ。他にも太刀の技と思えない異様な切り傷を負わせたり、

奇人変人と言える話を聞くと訓練所のあの彼だなぁって思ったけども…本当にあの彼なのかな?

 

 

・祭りの日

村の頼み事をこなしながら"あの人"を探していたら、いつの間にジンオウガが村のハンターによっ

て倒されていた。えっ、あのジンオウガだよ?

父が片腕を失くすほど苦労したっていうあのジンオウガを?

 

…あ、本当なんだ。今度のお祭りはジンオウガを倒した仙人様のためのお祝い、そうなんだ。

あっ僕もお祭りの準備を手伝うよ。何を手伝えばいいの?

(仙人様こと正式な村のハンターさんとは…一体どんな人なのだろう?)

 

 

お祭りが始まって僕は"あの人"へ会いに行った。

訓練所の彼を偶然見かけて声を掛けたんだけど、何度呼びかけても反応がない。

…えっと? あの? 何度も声を掛けてますけど、あのー? え、ちょっ…えっ?

 

"彼"が不意にこちらを向いた瞬間、確かに訓練所の"あの彼"だったんだ。

暗くて前髪が目に掛かってよく見えなかったけど驚いたのはそれじゃない。

彼の顔が「思い出せない」んだ。

彼であると知っているのに彼の顔が分からない、見ている目の前で思い出せないんだ。

なのに"彼である"という事を僕は分かっている。僕が彼の顔を憶えていないはずなのに。

急に突きつけられた訳のわからない矛盾の事実に、僕は驚きその場で言葉を失ってしまった。

 

一方の彼は誰かを追いかけていたが見失って悩んでいたらしく、後ろで口を開けている僕の姿を見

て疑問の表情を浮かべていたみたい。その場で当たり障りのない会話を済ませたけど、

酔っていた彼は僕との面識が無いそう。…そう、だよね、僕が予め知っていただけだよ…ね?

 

僕が憶えていただけかもしれない。確かに見ていただけで彼とは接触していない、

訓練所には個性的な人が多すぎて認識されなかったのかもしれない。

けど、「顔が分からないのに、彼の事を憶えていた」ってどういうこと…?

 

とにかく僕が受けた彼の印象はごく平凡な成人男性だった。

「普遍的」過ぎて意識して見ないと彼だと分からないほど、見る人によって彼の姿が変わってし

まうほど、まるで見る人の姿を映す鏡のような……もう一人の自分がそこにいて、鏡の向こう側

にいる自分が出てきて話しかけているような錯覚を覚えさせる人だった。

当たり前過ぎて忘れたそれを具現化したような人が、それがその"彼"だった。

驚くほど溶け込んでいる鏡の彼は傷一つない、彼の特徴が見えないと言ってもいい。

見る人の姿を描く鏡のようだった。

 

そして僕は忘れる事が出来ない。左腕を小刀になんとなく寄りかからせて会話を交わしていると、

…理由もなく湧いた"時間の違い"を感じさせられた。

そう、誰よりも孤独で途方もなく永い時間を生きてきたような…

まるで僕と、僕たちの生きる時間とは違った時間を歩んでいるように思わされた。

 

…冷たい脂汗が背筋をなぞる。

…彼の背後で何人もの彼が重なり、

…一つの涙が濡らす瞳孔が映すその姿は、

…今に生きる彼らが壊れた時計の針に沿って進んでいるように、僕は視えた。

 

 

……パチパチと呻る焚き火が消える。

照らされた赤い頬と暗き瞳は闇へと消える。

 

「ここまでが僕が語れる、彼についてのお話。」

「祭りのあとで何度か会っても共に狩りはしなかったし、お互いに忙しくて話もしなかった。」

 

「彼の最後に立ち会ったのは村に現れたティガレックスを止めようと彼が屠りにいった時。」

「僕は村の外で見張りをしていて気がついて駆けつけたのだけど、彼以外のみんなは体が痺れて動けなくなっていた。」

「彼がイカリハンマーよりもいびつで大きなドリルランスのような鑓でティガレックスの臓物ごと貫いて仕留めたよ。」

 

「最後に絶命するティガレックスの断末魔は聞くに堪えないものだった。怒り、憎しみ、苦しみ、悲しみ、絶望、」

「その全てが哀しいものだった。聞く者の体を金縛りに合わせるあの咆哮を彼はよく耐えていたと思う。」

「…今思えば耳鳴りのそれと似ていた気もする。」

「でも最後は運が悪かった。もう彼はギリギリだったんだ。」

「血をあまりにも流しすぎた、死にゆくティガレックスの顎門に近づき過ぎたんだ。」

 

「僕も多少は動けてもあれを受けたらひとたまりがない。」

「…哀色の狂える叫びが宙を穿った時、彼の首が折れ肉が抉れ血に濡れた骨が見えていたよ。」

「彼が吹き飛ばされた先に爆弾を抱えていたアイルーがいた、そこにぶつかってアイルー諸共爆発して彼が消えた。」

 

「……報告の通り彼は死んだよ。損壊が酷くて頭が見つからないのはきっと爆発で砕け散ったせいかも。」

「周囲で暴れていたモンスターは僕が抑えた。」

「動けるようになったハンターにまだ息のある人を抱えて避難してもらうように指示もした。」

「のちにレジェンドラスタの人たちが到着して村に残ったモンスターを共に一掃した。」

「あとの話はレジェンドラスタや動けなかったハンターのみなさんがいっている通りです。」

「彼のおかげで僕たちは生きのびることができました。」

 

「…彼は勇敢で立派なハンターでした。」

「確かに風変わりでおかしな人でしたが、僕の知る限りでは誰かの為に自分の命を差し出せる強い人でした。」



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2話

いつもエサ+燃料(感想とも言う)をくださる、長命永心様からいただきました外伝です!
本当はもっと前にいただいて、その時に公開OKもいただいていたのですが、当時ドタバタしていてすっかり遅れてしまいました…。

2度も快く許可をくださった長命永心様に、伏して切腹で詫びる所存であります。

とにかく、いろいろな意味でありがとうございました!


 

 ───世界が揺らぐかのような大音量。喧噪の中、それでも会話をしている相手の声ははっきりと聞こえる。

 

 

「………で、教官は一部で噂の『彼』についてどう思うんですかー? 一回話して狩りにも出たって聞きましたけど」

 

「うむ。中々の実力者のようだ───少なくとも、他所ではG級でやっていける程度には、な」

 

 

 どういう理屈なのかは知らないし興味もない。自分の興味は、今はその『彼』だけに向いているのだ。だから、教官と呼ばれた男の返しにふむふむと頷き、しかし怪訝な顔をして再び尋ねる。

 

 

「でも、ちょっと前まで訓練所の一ハンター見習いだったんですよね? それが急にありえない量の───いや、私達ならそれくらい出せるかもしれないけどまあその見習いさんじゃあ出せないような殺気を出した、と。………ちょぉっと変ですねぇ?」

 

「それについては我輩も知らんが、訓練の最中に何かの蓋が外れて才能が開花した、という前例もないわけではない。お前も知っているだろう、リジィ」

 

「まあ知ってますけど、才能のひとかけらもないように見えた人がそんなことになるなんて、ありえるもんなんですかねぇ。理性がぶっ飛んで………みたいなのは確かにあったけど、それにしたって何らかの片鱗を見せてたって話じゃないですか」

 

 

 その手に持った、ある意味で試作とも呼べる開発・改良途中の拳に着けることを想定している武器───始種ヴォージャンの素材を使った穿龍棍、ヴォルカ・トルフィを手の中で弄びながら、そのテスターである少女、リジィは溜息を吐く。

 

 傍から見れば、普通の少女の遊びのようにも見えるだろう。だが、彼女は人外魔境と名高いこの地の中でもかなり上位に食い込む存在、G級ハンターだ。舐めていたら即殺される存在。………とはいえ、そのG級ハンター達の中では下の方なのだが。それ程までにG級という称号は重い。

 

 

「それが件の武器か。フハハ、我輩には到底扱えそうにないな!」

 

「笑って言うことじゃありませんよ、それ。そもそも、まだモーションの取捨選択だって完全ではありませんし。テスターの絶対数が少な過ぎるのと、この武器についての情報が殆どないのが致命的ですね。エドさん達レスタには彼の穿龍棍使いを知っている人も何人かはいるようですが、余程関わりたくないのか話してくれませんし………って、そうじゃなくて」

 

「ああ、あの男についての話だったな。いっそテストと言う名目で狩場まで尾行してみたらどうだ?」

 

「………悪くないですね」

 

 

 どうやら冗談だったらしく、教官が「え、マジ?」と呟いたのを聞くが努めて冷静に無視する。成る程、確かに悪くはない。まだ謎も多く、とりあえず厄介払いと入れときゃどうにかなるだろの精神で現場に放り込まれたこともあり、ギルドマスターにバレてもギルドナイト案件にはならないだろう。それ以前に、データの収集を怠らなければまず問題ない。

 

 だとすると、少し前に壊れて補充していなかった双眼鏡と、付き合ってくれる心優しい職員様が必要になる。いっそのこと、直接接触してみるのも良いかもしれない。ただ、他人に話しかけるには少しばかりの勇気が足りないため、ある程度手段を選ぶ必要がある。そう、例えば、ギルドナイト御用達の特製麻痺薬でも使って有無を言わさず押した───

 

 

「その目をやめろ、その雰囲気を出すな。近くにいる一部の初心なハンターが使い物にならなくなるだろうが」

 

「良いじゃないですかー、教官のお馬鹿。女の子は少しくらいのエロさがないと魅力が激減するものなんですよ?」

 

「女の子………?」

 

 

 教官はたっぷりと時間をかけてから、「フッ」と鼻で笑う。

 

 

「よし表出ろや、穿龍棍のテストの実験台になってもらうぞ」

 

「待て待て待て、先に問題を起こしたのはお前だろうが! ああ、好奇心旺盛だが素直だった昔のお前はどこへ消えたのだ!」

 

「G級昇格と共に消え去りました」

 

「誇るな」

 

 

 教官は頭に手を当てて大きく息を吐くが、仕方がないではないか、とリジィは思う。G級ハンターというものはその強さの代償として、真の人外魔境に適応する必要がある。その過程で頭のネジが幾つか外れることはあるが、会話が成り立つだけマシな方ではないか、なんて考えるのだ。

 

 

 ………ふと、教官が自分の後ろの方を見る。自分もそちらを見て、

 

 

 

 

 

 ───絶句した。

 

 

 

 

 

 噂をすれば何とやら、『彼』が少し離れた場所にいた。だが、それは理由にはならない。当然だ、誰かに後ろを取られるなんてことは日常茶飯事だ。特別気配を消していたわけではないが、リジィもそちらを特別意識していたわけではない。だが、一目見た際の印象が、常軌を逸していたのだ。

 

 

「ははっ、何ですかあれ。新手の古龍か何かですか? ハンターと言われるよりも、オオナズチの親戚って言われた方がしっくりきますよ。意識しているのに意識出来ない。存在が虚で、朧で、でも確かにそこにいる。まるで鏡のようで、でも知り合いのようで、どちらかと言うと………」

 

 

 まるで個ではなく群体のようだ。それも、自分達ハンターをぐちゃぐちゃに混ぜたような。でも、言葉に出来ない。下手をすればこの世界の法則すら超えているのではないか、そんな疑念も乾いた笑みにしかならない。

 

 それに気付けたのは、メゼポルタと言う化け物の集まる秘境のエリート、G級ハンターだからだろう。この地に住まうモンスターを相手にしている内に、そういった『不可思議で不可解な存在や力』を察知する能力は鍛えられる。それと同系統の能力を行使しているのがG級のモンスターなのだから、至極当然のことだ。

 

 恐怖する。リジィは実力だけを見るのなら格下とも呼べる存在に得体の知れないナニカを感じ、恐怖する。だが、恐怖は好奇心へと繋がるものだ。でなければ、肝試しのようなものは存在しないのだから。

 

 だからこそ、強く惹かれる。未知の存在を前に、心が、身体が惹かれる。最近はテストばかりで、自分の好奇心を満たしてくれるようなものはなかった。それもあって、何もかもを知り尽くしたいと願う。

 

 ───恐怖の対象を全力で制す、それが狩りだ。まさに今の彼女は狩人の瞳で、薄い紅色の唇を舐めた。

 

 

 

 

 

   ‡

 

 

 

 

 

「なはははははははははははははははははははは」

 

 

 そして今。リジィはお腹が痛くなる程に笑い転げていた。そんな彼女を白い目で見つめる少女もいたが、完全無視し、全力で平原を転がる。うひひ、とかあひゃひゃ、とか仮にも女の子の出して良い声ではないが外聞も気にせずただひたすらに笑う。

 

 ちょっとした平原で、『彼』の監視を行っていたのである。『彼』はイャンクック相手に新しく調達したらしい極長のランスを持って、実験のように、自分の行うテストのように四苦八苦していたのだが………その結末があまりにも予想外過ぎて、ある意味で常識破りで凄まじく面白かったのだ。ひょっとして『彼』にはエンターテイナーの才能でもあるのかもしれない。そしてそれを、監視していることを悟られるといけないと思い、器用にも気配を完全に殺しながら笑い転げる彼女の姿は、女の子以前に人としてちょっとどうかと思われるものだ。

 

 

「ふ、フィア、あれど、どどどう思う? ふ、ふひっ、わ、私、」

 

「はーいちょーっと落ち着きましょうねー?」

 

 

 笑顔で、しかし目は笑っていない顔で、リジィのパートナー、フィアと呼ばれた少女はリジィの肩を掴む。流石に、彼女を主と言う形で契約していることもあって恥ずかしいのだろう。もしもこんな姿が世に出回ったら、なんて思うだけで嫌になる。

 

 

「ちょ、フィア、痛いから! ………うん、落ち着いた、落ち着いたからね? ………ふひっ」

 

 

 あ、これ駄目な奴だ。フィアはそう確信し、話題を変えようと口を開く。

 

 

「それにしても、蹴り! リジィさん、穿龍棍の扱いに蹴りは含まれてましたっけ?」

 

「そういえばふひっ、なかったね。穿龍棍使いは蹴りも使ってたってふひっ、聞いたことがあるようなないようなだから、先に武器主体の格闘のを進めふひっ、てたけど、それなら足技って言うのも悪くはないかも」

 

 

 ところどころ笑いが漏れているが、それでもフィアの質問にはしっかりと答える。何だかんだで彼女もG級ハンターであり、そして穿龍棍のテスター。その自覚はあるのだ。………簡易的なテスト、戦闘データを集めた後は同行していた職員───正確には技術者だろうか、その人はどこかへ行ってしまったが。

 

 

「うーん、折角だし『彼』をこっち側に引き込んでみるのも悪くはないかな? テスターが増えれば私達としても楽だし、素質はありそう。それに関わる為の取っ掛かりにもなるし」

 

「流石に腹黒いですね! あ、でもリジィさんはそうでもしないとまともに話せないかも? なんたって超一流の万年ぼっ───」

 

 

 ヒュッ、とフィアの頬をナイフが掠める。ハンターなら誰もが携帯している、剥ぎ取り用のナイフ。それが僅かに頬の皮膚と肉を裂き、たらりと血が流れた。

 

 

 リジィは笑顔で、

 

 

 

「次は開眼奥義かタコ殴りにして閃舞ね?」

 

 

「ひゃ、ひゃい」

 

 

 問答無用の死刑にしなかっただけ有情だよね。そんなことを思いながら、後ろから迫ったランゴスタを肘で殴り、振り向きざまに回し蹴りを叩き込んで穿龍棍で粉砕する。

 

 

「………蹴りなら格闘王が必要かな」

 

 

 ポツリと呟いて、リジィは納刀する。スキルの一つ、格闘王を発動させれば穿龍棍のモーションに蹴りを入れても実用化レベルまで持っていけるだろう。図らずしもヒントを与えてくれた『彼』に感謝せねばならない。

 

 

 それに面白いものを見せてくれた。きっとあれは、自分が思っているよりも魅力的なものだろう。存在そのものがどこか奇妙で、中々の実力とまだ見ぬ武器を手にしても、すぐに実践に投入するのではなく、その扱い方を試行錯誤するだけの頭もある。更に見ているだけで飽きない。非常に面白いのだ。

 

 ポン、と穿龍棍を上に投げる。投擲具としても扱えるかもしれない。それ以外にも、ただ殴るだけでなく、他の使い方も何か見出せるかもしれない。『彼』をこちら側に引き込めれば、もっと別のことだって出来るかもしれない。リジィは、さながら面白い玩具を見つけた子供のように笑う。

 

 

「なんて、出来たら良いなぁ………」

 

 

 現実はそう甘くない。そう言うかのように、黒い影が飛来してきた。

 

 黒い鱗、深紅の棘、紅色に輝く瞳。それら全てが、恐ろしく、そして美しい。

 

 

「うへぇ、面倒なのが来たなぁ。………でも、まあ、狩れば良いだけだよね。

 

 ───行くよ、フィア」

 

 

 そして、鮮血が舞った。

 

 



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3話

以前も外伝を書いてくださいました夜種王様改め無狼様から、またしても外伝をいただきました!
外伝第一話の続きとなっております。

皆さま、暖かい拍手と声援と感想でお出迎えをお願いします!


狩りゲー世界転生論 異伝

 

第3話

―――――――――

 

 

 

 

3年前のあの日。

 

 

 

 

あの日、僕は後悔した。

 

 

時期が遅かったっていうのもあったけど、

割って入るだけの勇気が、強者が持つ絶対的恐怖を、

抵抗して、押しのけて、"彼"と共に戦う勇気が、

 

 

僕は、戦える自信が、なかった。

 

 

 

 

あの日まで、

 

 

レジェンドラスタにも気に入られ、

仙人様とすら呼ばれた「あの彼」が死んでから、

 

僕は、僕たちは、

 

変わらず災難をもたらすモンスター達を狩り続けていました。

 

 

変わらない日常。変わらない世界。

いつまでも続く、僕たち人族と、

災厄と富をもたらす竜とモンスターたち。

 

 

 

 

「でも、これじゃ、ダメなんだよね。」

 

 

 

 

僕は、あの日。

 

 

少しでも人が救えるように、

 

ううん、僕自身が「戦えなかった」記憶を、

どうにかしたくて。誰かのためなんて、

そんな崇高なものじゃなくて、身勝手だけど、

 

僕は決めたんだ。

かつてお父さんがそうだったように、

自分の近くにいる誰かを、誰でもいい。

 

殺される事に自分が許せないって、

思えた人を守れるようにって、僕は心を改めた。

 

 

 

 

僕は、あの日。

 

 

すっかり荒れてしまったユクモ村の再建を、

そのお手伝いをこなしながら、

 

 

「専属の後任ハンター」として正式に就いた。

・・・あの彼が守ろうとした、僕の生まれ故郷の。

 

 

僕が生まれ育ったこの村を、僕の手で。

 

 

 

 

それから、幾つも日が巡って、

 

 

僕は貪欲に「力」を、「技」を、「勇気」を、

自分に身につけられる全てを貪欲に、

全部を吸収しようと躍起になっていた。

 

 

中には「死にかけた」事も、覚悟した事も、

数え切れないほどやって、バカになって。

 

 

その中で、僕は何かに目覚めた。

 

 

 

 

あの日から。

 

 

ユクモ村での「異哮種ティガレックス」事件から、三年後。

いつしか僕は、この世界の命運を賭けた依頼に携わる、

限りなく貴重な実力者ハンターの内の一人となった。

 

 

G級ハンターとして認められることは、限りなく少ない。

その中でも、G級古龍種を、それも何度も何度も、

数十種類も仕留められるハンターは特に珍しいという。

 

 

もはや不可能と謳われた存在の古龍種や、

狂竜症の究極系に・・・危険度が高過ぎる辿異種まで。

 

 

 

 

僕は何かに目覚めてから、全ての「恐怖」に怯える事がなくなった。

 

感じなくなったんじゃない、『怯えて臆する』事が無くなった。

 

きっと、僕の中で「狩人魂」が、

「覇気」が、「自信」が、「挑戦」が、「反骨精神」が、

 

形容できないその「目覚めた何か」が、

僕に『勇気』を与えてくれた。

 

 

その勇気が、「生死を左右する技巧」の獲得を促した。

その技術が、「人を超える能力」の獲得を促した。

その能力が、「不屈の闘心」の涵養を、養った。

 

 

その全てが、僕の「狩人」としての精神力を、勇気を、

その全てが、人を護り、竜を狩り、平和と繁栄を、

その全てが、僕の力となって、認められ・・・・・・

 

 

全てが、「僕の原動力」となった。

 

 

だから僕は、僕以上の「人格」に目覚め、

「世界の命運を握る」一人へと階段を登った。

 

 

今の僕には、この世界の動きが、流れが、

星の命運がなんとなくだけど掴みつつある。

 

 

僕は、まもなく人を超越しようとしている。

 

 

僕は僕でありながらも、

僕の人格に「世界」が、一つなのに全て集って。

僕の胸元に「霊格」が、不屈の精神として顕れて。

僕の手元に「運命」が、集中する運命の流れの中に、

 

僕も抗いはじめて。

 

 

僕は「この世界の運命に翻弄される」側の人間から、

 

 

僕は「この世界の運命に叛乱する」側の超越者として。

 

 

僕は、不可能や絶対といった運命に、不可視の霊格に、

規格外の「自然災害」すら、抵抗できるようになった。

 

 

 

 

だから、僕は更なる高みへと歩む。

 

 

僕自身が、臆病だったから。

 

 

せめて、僕の中で臆病な「自分」が、

 

 

僕の「人格」で宥められるように。

 

 

最初はただの自己満足だった。けど、今は違う。

 

 

 

 

この世界に生きる「一人」として、僕は、この世界の「運命」に抗い続ける。

 

・・・・・・辿異種の狩猟や、猛り狂うラヴィエンテまで、

全ての悲運を、小さな幸せの平和から遠ざけて。

 

誰もが幸せに生きられるように、僕は願った。

 

僕が狩人としてあり続ける限り、

 

どうかこの世界が平和であってください。

 

僕が全てを護ります。

 

 

 

 

この世界から、全ての人の幸せを、絶える事の無い営みを。

 

 

 

 

この世界に、平穏を。

 

――――――――――

 

 

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

 

あの日から3年後の「今」。

水瀬 榊は、

 

今、龍識船で受注を受けようとしていたところである。

この世界において、平均的なハンターの身長は約175cmほどだが

榊は15cmも「背が低い」。

 

 

 

 

・・・だが、狩人としての名実は侮れず。

天性の努力家と知られる。

 

 

 

 

僕はこれから、とある討伐依頼を緊急的に受けようとしていた。

龍歴院の「凄腕ハンター」と、そのハンターと共に、これまでずっと歩んできた仲間と共に。

 

 

 

 

次の狩猟は「青き白王ミラボレアス」。

一度だけ僕も祖龍を討伐した経験はあったけど、青き・・・?

 

最初は祖龍(ミラルーツ)かな?と思ったけど、

白に赤稲妻なら分かるけど・・・

 

 

依頼書によると、どうもその内容からすると、

祖龍の角や翼角が綺麗な水色をしているらしい。

急に届いた報せから、僕も「凄腕ハンター」と共に、

その討伐依頼を受注をしようとしたところ・・・

 

 

 

「すみません!各地から緊急伝令が!」

 

 

 

別の飛行船からやってきたらしい、慌てる船乗りが一人。

彼は同じ龍歴院に所属する伝令役で、別の船員だ。

 

 

 

 

僕と「凄腕ハンター」と二人でこの3年間活動してきて、

この龍識船も随分と大きくなったよ。

今ではもう、2つ、3つ完成していて、世界を回ってる。

 

 

更に建造が予定されてて、

僕と「凄腕ハンター」に匹敵する各地のハンター達が、

集ってはその船に乗船して、各地を転々としてる。

 

他にも、村付きのハンターの送迎や、避難支援、

狩猟対象の地域への移動支援とか、交易とか…

 

 

 

「ジャンボ村に、数体のクシャルダオラが発生!村長から救援依頼が!」

「ドンドルマでは老山龍の暴走が食い止められず、至急救難伝令!」

「他にも・・・・・・」

 

 

 

その船員の肩掛けポーチには、溢れるばかりの紙束、

朱蝋封筒、書状。中には血染めの便箋も。

全て時期がずれてはいるけど、続々と上がる

「討伐」

「撃退」

「救援要請」

「避難支援要請」

 

 

依頼、依頼、依頼。全て依頼書だ。

 

 

その中で、僕が聞き逃せなかった一つの依頼が。

 

 

「ユクモ村が、アマツマガツチの暴嵐で水没寸前です!」

 

 

 

「・・・え、ユクモが・・・水没・・・アマツ・・・?」

 

 

 

 

「え、ええ、ユクモ村長からの救援依頼です、

村はもう殆どが流されていると!状況はより悪化とのこと!」

 

 

 

 

「流されて・・・え・・・?・・・・・・何がッ!?」

 

「おわあっ、お、落ち着いて、サカキさん!?」

 

 

 

慌てて歩み寄る他のハンター達に、船長まで。

 

僕は思わず、伝令の船員の胸ぐらを掴みあげて、

その全員の体を宙に浮かせていた。

 

でも、僕はユクモ村の状況がどうなっているかで、頭がいっぱいで。

 

 

「・・・いつだ、いつなんだ?・・・教えろ、答えろ。」

 

「え、ええ、つい3,‪4時‬間ほど前・・・がっ?!」

「わっ、ぐわぁっ…だぁあっ!?」

 

 

「なっ、サカキ待て!」「おい! 何を」

 

 

僕は、船員の胸ぐらを離すと同時に、「船から飛び降りた」。

 

 

アイテムボックスの前で、ろくな準備もせずに。

依頼書もよく確認せずに。それより、どうなってる。

 

 

 

頭に血が上っていたけど、幸い「祖龍」の討伐に向かう準備を終えていた。

愛用する忍者刀【霊験】と、特注品の鉄刀【禊払 "同田貫" 】を担いで。

・・・いつもポーチが埋まるほど、常に物は入れっぱなしだったけど。

 

僕がこの船から飛び降りる前、「凄腕のハンター」は、

ただ見ているだけだった。

まるで「分かった上で、止めない」。

 

 

「・・・。」

不動のまなざしを、僕に向けていて。

 

 

きっと、僕と違って「凄腕のハンター」は多くの場数を、

救えなかった悔しさや惨劇を見てきたのだと思う。

 

・・・だけど僕には、「愛する村」がある。

失いたくないものが、僕にはあるんだ。

 

 

「!!!」

僕は臆する事無く、ハンターで恐らく、

誰もが飛び降りた事のない「高さ」から、

全員のハンターの制止を振り切って、

 

 

 

目の前に広がる海の上に着水する。

 

 

 

着水する前に、空中で強走薬Gを飲み干して、

・・・海の上を「蹴り上げて。」

 

 

 

 

「間に合え、間に合えッ!」

 

果てしないこの海ですら、今の僕には障害にならない。

僕の体は、G級のハンター、いや人間を超えたスタミナと体力を得ている。

 

だが、無尽蔵ではない。酷使すれば、身体が壊れる。

その防止の「保険」は、手元に。

 

 

 

 

ポーチ分とは用意した別の肩掛け鞄に、

予備の強走薬も、強走薬Gも、秘薬も、

栄養剤も、狩人ドリンクも、それらの調合素材も、

たんと入れていた。準備は万端だ。

例え海だろうと、山だろうと、溶岩の海だろうと。

 

 

限界が来なければ、"血"さえ失わなければ。

 

 

エリアルスタイルの技術のおかげで、

僕は老山龍の甲殻だろうと、壁だろうと、

足で「しっかり踏める」場所さえあれば、

どこだろうと、僕は限りなく「走り、跳べる。」

 

 

海なんて、ただの平地と変わらない。

僕にとっては、ただ果ての見えない、ちょっとした草原だ。

 

 

僕はただ、走った。

 

 

飛行船ですら何十時間も掛かるような距離を、僕は諦めたくなくて。

 

 

僕は、村のみんなを、救いたくて。

 

 

遅かったとしても、諦めたくない。

 

 

 

 

海を越えて、砂浜を越えて、砂漠を越えて、

森を越えて、山を越えて、街を越えて。

 

邪魔なモンスター達は、左に差した【霊験】で抜刀して、

 

 

足を止めず先へ、先へ。

 

 

僕が高みにある丘や山は、【同田貫】の鞘で、

飛竜種よりも空高く飛び越えて、飛び越えて。

 

 

目の前にいた大きな壁「老山龍」も、乗り越えて、

一太刀で巨頭を斬断して、更に先へ。

 

 

街の城壁を飛び越えて、軒先の屋上も越えて、

更に高く、更に先へ、更に飛び越えて。

 

 

 

 

救援に向かっていると思わしき、ハンターの一団と、

そのガーグァの荷車が見えた。

 

 

 

「もうすぐ近くだ。」

 

 

 

僕は、その一団を追い抜いていく。

僕は分からないけど、全力で走っている時の僕は異常らしい。

・・・・・・これまでそうだったように、荷車を引く、

ガーグァの全てが驚いて手綱から外れて脱落していく。

 

 

乗車していたハンターも、先導の御者も驚いて、

僕の後ろ姿を目で追いかけていく。   

――――――――

 

「おいおい、ありゃなんだ?」

「速い・・・ティガレックスより速い、誰だ・・・人なのか?」

「あの服装・・・ユクモ村の人間か?」

「いやいや、ただの見間違えだろ?ガーグァじゃねえの?」

 

「・・・違う。あれは明らかに・・・人だ。しかも、ハンターだ・・・」

「あの速さ、ナルガクルガと同じ・・・」

 

「いや、それ以上かもしれん・・・」

 

――――――――

 

 

 

僕は、誰よりも速く「故郷」に戻ってきた。

目の前に見える「巨大な嵐黒雲」が・・・・・・

異常な降雨を、大洪水を、起こしてる。

 

 

けど、目の前の村の光景に、絶句した。

 

 

 

・・・・・・山々にそびえる大木が流され、

 

村の家々が半壊して、村が・・・・・・沈み掛かってる。

 

門があった階段からドバドバと奔流の音が、

 

鍛冶場と馴染みの店が跡形も無く消えてて。

 

一番上にある集会浴場が、辛うじてまだ残っている・・・・・・

 

 

・・・門前で足を止めた途端に、膝の上まで浸かった。

 

・・・凄く、荒々しくて、冷たい。

 

 

 

村のみんなが避難できたのか、

僕は知らなかったから、

 

 

僕は必死に村の中を駆け巡った。

 

 

・・・誰も、いない。

 

 

土砂降りの雨で、山から止めどなく溢れる鉄砲水。

無事なわけがない。・・・けど、村のみんなは強かだ。

村長さんが、僕の父の「山林の抜け道」を知ってるはず。

 

 

その抜け道を使って、『万が一に備えて』、

 

 

この状況に、皆逃げられたと信じたい。

僕が2,3年ここを空ける不在の間に任せた、

後任男性ハンターその人の、行動を信じて。

 

 

・・・こんな状況を誰が作ったか。

 

 

分かってる。一度仕留めたはずのアレとは、別個体のはず。

「嵐雲」の規模だって、風雨の威力だってアテにならない。

 

桁違いだ。

 

・・・あの彼は、どうしている?

 

 

不意に、口から蒸せた鮮血色の何かをこぼしながら、

過去を思い馳せる。

―――――――――

 

不在といっても、数ヶ月に1度は戻ってきて、

「彼」のハンター練度の向上や村の様子を見てきた。

その「彼」は、よほど危険な個体でない限りは・・・・・・

十分な実力で対処できるはず。

 

 

僕が「正式な専属ハンター」となってから1,2ヶ月後に

着任した新人ハンターである、

「その彼」は、僕から村長に無理なお願いだったけど、

聞いてもらって、着任してから僕が指導にあたっていた。

 

 

村長はすぐに首を縦に振ることができなかったけど・・・

渋々、承諾してもらった感じだ。

 

 

僕はその当時、

 

「ユクモ村だけじゃなくて、世界を守ろうとしていた」から、

 

「ユクモ村から離れてしまう」事を、

 

村長はとっくに気がついていた。

だから、僕は「新たな後任のハンター」の採用を奨めた。

 

 

一人より二人の方が「確実な安全」を取れる事もあり、

「あの事件」が印象に強く残っていた事も大きい。

 

 

僕が指導を始めつつ共に狩りを始めてから、2,3ヶ月後。

 

嵐龍の目撃情報と、ユクモ村への被害が危惧されて討伐依頼が出た日。

 

僕は「彼」と共に、嵐龍の討伐に成功した。

 

―――――――――

 

そんな、2,3年前の彼が今どうしているか。

彼も、上位からG級ハンターとしての階段を上り、

実力が認められていた。

 

 

その彼なら、よほどの危険は無いと思いたい。

相応の実力を持っていると信じているが・・・

この【災厄】は、彼の範疇を越える。

 

 

「・・・・・・。がふっ。」

 

 

色々な感情と記憶が、僕の中で湧き上がってくる。

酷使し続けた代償に、身体がみしみしと悲鳴を上げる。

身体から、口から、血が、出る。・・・無理してる、

 

けど、今はそれどころじゃ、ない、

 

 

彼も無事でいてほしい。

・・・あるいは、生きて帰ってこれたか。

 

 

今も「巨大な嵐黒雲」があるということは、

 

 

「討伐に失敗したか、避難を優先したか」

 

 

そのどちらかだ。・・・ハンターとして、最悪の想定も、

その覚悟もできてはいた。・・・ここに来るまでは。

 

 

でも、いざこうして直面すると・・・

いろんな感情が、止められなくて・・・

 

 

許せなくて。

 

 

何も出来なかった事に、気がつけなかったことも、

 

 

自分が許せなくて

 

 

酷使しつづけても、なおだまし続けた、

 

 

身体の本当の限界が来てても、僕は無視した。

 

 

 

 

目の前で全て奪われる前に、

 

 

 

 

この手で、刃を、アイツを

 

 

 

 

「アマツマガツチィィッッ!!!」

 

 

 

 

怒りに身をゆだねて、嵐黒雲のもとへ、

 

 

 

 

集会浴場の頂を踏みしめて。

 

 

 

 

「お前だけは、お前だけはッ!」

 

 

 

 

「許さないッ、返せ、僕の村をっ、かえせ・・・・・・返せッ!!!」

 

 

 

 

前人未踏の嵐雲の高みまで、危うく聳えていた集会浴場の建物が、

あっけなく崩壊すると同時に、踏み込んで。空高く、空高く。跳んで。

 

 

 

何者も寄せ付けず、全て洗い流されて消えてゆく、

稲妻迸り龍鱗層の舞い躍る嵐黒雲の所まで。

 

 

 

鉄刀より一つ柄頭が大きな、3年間使い続けた、

鉄刀【禊祓 "同田貫"】の三段伸縮柄を最大まで伸ばして・・・

 

 

 

 

全長3mの『鉄刀』で、大剣の構えを、上段に取る。

 

 

 

 

僕は稲妻に打たれても、分厚い嵐雲の風圧にも臆せず、

 

むしろ踏み台にして。

跳び続けて、力任せに、思いっきり、

「嵐の中心」を捉えて、大太刀を振り落とす。

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

目の前に見える強大な紅眸。

 

瞳だけで人の背丈を優に越える、

 

その「化け物」は僕を見据えた。

 

 

 

 

これまで以上に巨大過ぎる「嵐龍」は・・・、老山龍・・・

いや、峯山龍すら遥かに越える。・・・見た事が無い。

 

 

昼間だというのに、濃密で光すら奪う嵐雲は・・・

「天の神の国に住まう嵐龍」の全貌を隠している。

 

 

 

でも、僕には分かる。

 

 

 

これこそが、「天の神」「霊峰の頂」の主。

古来から語り継がれてきた、「最古の嵐龍」。

威厳が違う。霊峰を縄張りとしている個体すら、童のようで。

 

 

 

 

「・・・ふざけるなッ!」

 

 

 

 

僕は挑んだ。例えどんな相手だろうと。

今戦わねば、この故郷が消えてしまう。

 

 

 

 

失ってしまうと。

 

 

 

 

人の身丈の二倍を越す大太刀で、古より旧き伝説に挑む。

最初の一太刀を防ぐように、嵐雲が紅眸を覆い隠して。

 

 

 

 

「・・・なっ?」

 

 

 

 

確かに捉えたはずだ。だが、手応えがなかった。

 

 

 

 

「ぐぁ、ごっ、~~~っ?!」

 

 

 

 

明らかに重く響く、硬い何かを受けて・・・・・・

 

 

嵐黒雲から、堕とされる。

 

 

血が気管に詰まった、息ができない、・・・危ない、地、避けな

 

 

 

 

本能で、受け身の体勢を取ろうとするが、それよりも速く―――

 

―――――――――

 

荒れ狂う嵐黒雲の中から、一人の狩人が地へと叩き伏せられた。

遅れる轟音と共に、村だった高台の近くで大きな水柱が立ち昇る。

 

 

遅れて、地響きが起こる。洪水したこの大地に、

巨大な禍津波が巻き起こりて。

 

 

 

 

・・・・・・運良く災禍の土砂崩れを免れた、

ハンターの一団がユクモ村の門跡に到着した頃。

 

 

迸る水流の中から、老齢のハンターがとあるものを見つけた。

 

 

千切れ破れ、水で濡れ、かろうじて鞄と見て分かる革の破片。

 

 

「・・・皆の者。討伐は諦め、逃げ遅れた住民の救助にあたるぞ。」

 

―――――――――

―――――

――

 

 

 

―――――――――

【討鬼伝の世界(狩りゲー世界転生論 第385話以降の時間軸)】

―――――――――

 

「・・・ぷはッ! ごほ、ごほっ」

 

 

 

どこだ、ここは・・・僕は、一体・・・

 

 

気がつくと、雪の冷たさと光景が頭に入ってくる。

 

 

「・・・さむ・・・どこ、ここ。」

「・・・雪?・・・あれ、どうなったの・・・」

 

 

周りを見渡せば、どこも雪景色。

・・・ユクモ村の渓谷でもなければ、ポッケ村の雪山地帯でもない。

 

 

見たことがない、似てはいるけど・・・空と雲が、おかしい。

 

 

・・・見たことがない様子。うっ、寒い・・・?

 

 

「・・・・・・うぅ・・・。」

 

 

立ち上がって、身体を見ると、手が赤くかじかんでいる。

 

2つの得物はあるけど、予備カバンと、腰のポーチが・・・無い。

 

・・・荷物は、得物と、腰の瓢箪水筒、

あとは左肩の竹筒のいにしえの秘薬が1服分。

 

・・・それに、気分が悪い。

 

身体の中から、何かが蠢いているような・・・

吐き気もする、調子も良くない。

・・・煙の中を歩かされている感じ・・・

 

 

「・・・?」

 

 

ふと、後ろに気配を感じた。

 

左手を直刀の柄に乗せたまま・・・振り返る。

 

 

6歩先に・・・醜い顔に、青色のやせ細った目と体付きに、

灰色らしき卑猥な突き出した腹部と灰色の腰巻。

 

伸びた爪、飛び出た目と頭の角が特徴的な・・・

チャチャブーに似た、違う何かがそこにいた。

 

 

 

 

それが、10、いや20・・・? 

しかも1体は青い奴らと違って、白・・・白銀?

 

 

それらはみな、下腹部に「一応」下着っぽい布切れで隠してるぐらいで・・・

(・・・まだ男ハンターの方が逞しいね、イケメンだし。)

(・・・いや違うでしょ)

 

 

ちょっと場違いな事を考えたけど、すぐに思考を切り替えた。

 

 

・・・というのも、

 

 

明らかにおかしい、その何かの集団が・・・

寄声を発しながら、こっちに向かってきたからだ。

 

 

 

 

 

 

 

ガキども「ッ~~~ッ!」

 

 

見知った地形と相手ならまだしも、よく分からない連中の上に、

体の痺れるような感覚。

 

 

一番近くにいた「何か」が、僕の肉を求めて食らいつこうとしてきたから、

愛用の鉄刀で、右から横一文字に切り伏せる。

 

 

目の前にいたそれは、首がもげたが・・・・・・

どうも、すっぱりいかない。

 

 

いつも引いて「刃が通る」感覚が手元で起きるのだけど、それが無い。

・・・泥か、水を切っているみたいで気味が悪い。

斬れば斬るほど気持ち悪くて、嫌な吐き気が、血がふつふつと、

 

 

そのまま、左に身体を回転させて、その場から逃げる。

隠れる場所も無くて、辺りは雪一色。

 

 

寒い上に、ここがどこかすら分からない。

 

 

せめて、人里が見えるといいんだけども・・・・・・

変わらず、あの変な者たちが追ってくる。

 

 

 

 

少しでも撒くために、"軽く"足を飛ばした。

・・・歩く速度は、人並みならいける。

 

 

・・・後ろをふと振り返ると、

 

 

見えていたはずの光景が「すっきり」消えていた。

 

 

そう、別の光景が広がっていた。

 

 

・・・木々なんてなかったような。

あの謎の集団達の存在感も、ぷっつりと消えてしまっている。

 

 

今はどこへ進めばいいかよく分からない。

・・・位置感覚は自信があるのだけども、

太陽も見えないし、風も澱んでて、星も見えない。

 

木々の年輪を確かめようとしても、枯れていてよく見れない。

 

 

 

 

・・・もう感覚的には、夜になったのかな、まだ、朝か昼なのかな。

 

 

 

 

まだ、僕は歩き続ける。身を隠しながら。

 

 

 

 

何時間歩いたか、もう分からない。歩くたびに、身体が遠退いて、

 

 

 

 

立ち止まれば身体が重く、意識しないと、暗転しそう、

 

 

 

 

まだ明るいのに、暗くて、

 

 

 

 

歩き続けて、お腹も減ってきた。

 

 

 

 

目の前も、だんだんかすんで、息もしづらくて。

 

 

 

 

 

「異形」の者たちから、何度も身を隠しながら、

 

 

 

冷たい、雪の中に何度も、潜って・・・

 

 

 

だめだ・・・飲もう、いにしえの・・・ううっ。

 

 

 

・・・幸い、僕は「痛覚遮断」と「強走体質」を体得している。

 

ある程度、肌を抉る寒さは痛覚をぼやかすことで、

体が痺れや不快感を軽減できても・・・

 

・・・・・・身体に負荷を掛け続けるから、身体が、臓器が、

 

傷ついて、出血が、血の味が、止まらなくて、ごぼっ・・・・・・

 

 

 

 

もう、

身体が、

動きにくく、

なって、きた、寒い、

耐えられない、

 

目が回って、

・・・血が、少なく、

なってきた、吐き気、止まらない・・・

 

 

 

お腹が減って、いにしえの秘薬でも、気分治らない、

瓢箪の水、尽きて、苦かった雪解け水、もう、喉拒ん、で

 

 

・・・血が、くるしい、

・・・ごほっ。おぁ・・・

何度も、吐いて、こふっ、

・・・血が、喀血、と・・・吐血、が、止まらない・・・

 

 

「・・・げほ、かっ、こほっ、こほっ・・・けほ、こほ・・・」

 

 

ずっと、歩いてて、変わらない、

歩く、ほど、目の前が、

遠のいて、いく・・・

みえない、いき、くるしい

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・あぁ、目の前に、墓・・・僕、こんな、ところで死ぬ、のかな・・・

 

・・・いやだよ・・・みんな・・・なんで、なんでそんなところに、ねえ・・・

 

 

・・・いかないでよ・・・おいてかないで・・・なんで、僕、頑張ったのに・・・

 

 

 

・・・まって・・・まってよ・・・

 

 

 

 

・・・ひとり・・・やだ・・・

 

 

 

 

・・・ね、ぇ・・・

 

 

 

・・・さ、む・・・い・・・

 

 

・・・ぁ・・・ぅ・・・

 

・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・こふっ・・・。

―――――

 

 

白銀の雪原と我らがシノノメの先達の墓場。

清浄なる我らの地に、黒き装いの旅人が倒れている。

我らは辺りを警戒しながら、行き倒れる者の様子をうかがう。

 

 

警戒を解き、初めは「モノノフ」と思い近寄ったが、様子が違った。

 

 

この者は瘴気に心の臓まで冒されている。

口はおのが血で汚れて。酷い顔色で、

厳しい寒さの凍傷に、目は生気を感じ取れない。

 

 

 

 

・・・だが、ごくごくわずかだが、息が感じ取れる。

 

 

 

 

殆ど動けない状態なのに、胸と腹が僅かに震えている。

まだ、生きている。・・・よく見ると、女だ。

 

 

 

 

この者の様子を見ると、黒染めの「剣客一式」に見えた。

だが、所々「我ら」の装いどころか、その容姿も、

どこか似ているが「ハッキリ」と強く違和感を覚える。

 

 

 

 

 

「モノノフ」らしからぬ意匠が施された旅装束は、

鋼より強く、糸よりもしなり。

 

この者の背丈を超える大太刀は、我らモノノフの意匠にあらず。

 

だが、微かに感じられる濃き瘴気の残滓から、

「何かの鬼を斬った」事は明らかなり。

 

 

・・・尻臀に帯びる太刀は、何か霊力が感じとれる。

ミタマと思い、霊感応を図ろうとするも・・・意思疎通が取れない。

ミタマにとてもよく似た魂ではあるが、人・・・

 

 

というよりは、動物に近いか?

 

 

旅装束の者をよくよく見れば、「剣客一式」にあるべき姿から着崩れ、

全く異なる造りと、物の良さや質が我々の具足と異なるものと、

手にとって初めて分かる。我らモノノフと異なる者だ。

 

 

この者の旅装束は「一切、鬼の素材や、魄で紡ぎ合わせた」様子が見られない。

 

 

絞るべき袴の足下は絞らずに、具足はすっぽりと隠れている。

襟巻きが無く、あるべき左手の籠手は無く。両脇が空いている。

瓢箪と竹筒は、長旅の途中で便宜のために付けたのだろうか?

 

 

 

 

何より特徴的な、笠にあるべき「鬼の角」が無い。

青と緑の彩りを告げる葉っぱが、代わりに付いている。

 

 

 

 

・・・・・・時の迷い子だろうか。

 

 

我がシノノメを発ったあの男と違って、

この者は一体どのような顛末を辿ったのだろうか。

 

 

我々はとにかく、彼女の周りにつきまとう瘴気を清め祓い、介抱する。

 

 

あまりに瘴気が深く入り込んでいるが、まだ望みはある。

 

 

生きていれば、希望が抱けるように。あの男が希望を示したように。

 

 

我らは羨ましくも、不可思議なあの男の恩返しをするわけではないが、

 

 

我らも、変わらねばならぬ。あの男と、

あの男に付いていった仲間の居場所を守らんがため。

 

 

我らはシノノメの守人。シノノメの番人にして、

我らはシノノメの目であり耳である。

 

 

我らが、我ら自身の手で、かつてのシノノメを取り戻さんがために。

 

 

我らも歩もう。

 

 

この者は知らないが、我らも臆すること無く、勇ましく歩まねば。

 

 

助けられた恩義は、我らの恩義にして返さん。

 

 

この命、シノノメと共にあるかぎり。

 

――――――――――

 

旅烏の女は、シノノメの里の者にその命を救われる。

シノノメの里は今、変わろうとしている。

 

旅烏の女が生きようと足掻くように、

シノノメの者達も、希望を抱き始めている。

 

失った彼女が歩む道とは。

希望を抱く者達の行く末とは。

 

そして、「あの男」が辿る運命は。

 

今まさに、運命の歯車が動き出した刻。

 

闇の月夜は、天の酉を照らして。

光の陽光は、獄の梟を陰らせて。

地獄の扉は今より、開かれん。

――――――――――



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登場人物紹介
ループ序盤・討鬼伝世界1ーMH世界1ーGE世界1~よく死ぬ~の人物紹介&あらすじ


初投稿時に警告をいただいたので、『これは規約違反じゃない…筈だよなぁ?』と何となく不安に思ってしまう。


 

ループ序盤

・主人公

 名称不明の記載なし。普通、日記に自分の名前は書かないでしょ。

 普通に生活していたのに、何故か突然ハンターとして訓練を受けていた。

 モスにも乙される貧弱君。

 どういう訳だか死んでも終わらず、モンスターハンター・ゴッドイーター・討鬼伝の世界を延々と転生(?)する事になる。

 貞操的な意味でも、ハンター的な意味でも、人命的な意味でもチェリーボーイ。

 死のうが訳の分からない状況に放り出されようが絶望しようが、取り敢えず動く事だけはやめないので、精神的には意外とタフなのかもしれない。

 最近、日記をつけ始めた。

 

・ふくろ

 いつの間にか持っていた袋。

 これに物を入れておくと、死んで別世界に移ってもそれを保持していられる。

 袋より明らかに大きい、鎧や盾も入れられる。

 どう考えても、こいつだけドラクエ6の世界からやってきている。

 

・デスワープ

 造語。デスルーラではない。

 死んで次の世界に移動する事を指す。

 現時点では、モンスターハンター世界(以下MH世界)・ゴッドイーター世界(以下GE世界)・討鬼伝世界の3つを順番に回っている。

 ワープ先の場所・時間は基本的に同じだが、討鬼伝世界は異界が流動している為か、状況が一定とは限らないようだ。

 

 

 

 

・あらすじ

 平凡な生活を送っていた筈の主人公は、気が付けば何故かハンターになっていた。

 地獄の訓練を乗り越えて訓練所を卒業するも、あっさり死亡。

 しかし何故か別の2世界に転生し、またしても死亡。

 何が何だか分からない状況ながらも、風俗嬢に慰めてもらって素人童貞になり、とりあえず何とかしなければいけないと足掻き始める。

 

 

MH世界では警戒が足らずに何度も乙り、GE世界では不審者からの特異点疑惑扱い、更にゴッドイーターの適正が低いにも関わらずアラガミ因子を投与されて暗殺され、討鬼伝世界では道の分からない異界の中を彷徨って、力尽きて瘴気で死んだり鬼に喰われたり。

 死にまくっているが、感覚がマヒしているのか自棄になっているのか、泣き言を言いつつもこの状況から抜け出そうと頑張るのだった。

 ちなみに自分が暗殺された事には気づいていない。

 

 

 

 

討鬼伝世界1ーMH世界1ーGE世界1~よく死ぬ~

 

 

・マホロバの里

 討鬼伝世界のとある里。

 主人公が関わったのは里の一部だけだったが、行き倒れていた主人公に対して親身に接してくれた。

 

・シックザール支部長

 GE世界の極東支部の支部長。

 話が婉曲でうさんくさい事に定評がある。

 目的の為であれば手段を問わず、自分を含めた被害も問わない、覚悟ガンギマリしている黒幕タイプ。

 

 

・榊博士

 GE世界が誇るマッドサイエンティストその1。

 極東支部で何かおかしな事があったら、まずこいつを疑えと言われる常習犯。

 それでいて常識を弁えているからタチが悪い。弁えながら無視するからね。

 

 

・雨宮ツバキ

 ズボンの位置が心配になる鬼教官。

 口元の黒子がエロい。

 

 

・雨宮リンドウ

 タバコとビールが大好きな、ベテランゴッドイーター。

 しぶとさには定評があり、オトナの余裕を漂わせている。

 支部長とは利用したり腹を探り合ったりする仲。

 

 

・藤木コウタ

 新米ゴッドイーター。

 死亡フラグ何するものぞ。

 ヤバイヤバイとプレイヤー達に心配されながら、エンディングどころか2まで平然と生き延びた歩くフラグブレイカー。

 

 

・サクヤ

 ベテランゴッドイーター。

 背中がエロい貴婦人。

 リンドウの恋人で、オトナな関係。

 

 

・リッカ

 飾りっ気もないのにめっちゃ可愛い整備士さん。

 着飾るよりも風呂に入った後よりも、野暮ったい服のまま、一仕事終えた後の笑顔が一番ステキ。

 ほっぺの汚れまで可愛い反則キャラ。

 ただし、一見すると分かりにくいだけで彼女も結構なマッドである。

 具体的には、動く筈の無いシステムを実験と称して搭載し、使った後で本人を前にして「何故か動いた」と笑顔で言っちゃうくらい。

 

 

・アリサ

 アリサ・イリーニチナ・アミエーラ。

 ロシア出身だが鉄血なタイプではない。

 下乳ミニスカストッキング、ツンデレな上に駄犬と化す属性満載少女。

 

 

 

 

 

・あらすじ

 討鬼伝世界で異界を彷徨い続け、何とか脱出したが倒れてしまった。

 目を覚ませば、そこはマホロバの里。

 体を回復させた後は鬼に対抗する術を身に付けようとしていると、体の調子がどうもおかしい。

ふと気が付けば、死んだ覚えもないのにデスワープ。

MHでも、ふと気が付けばデスワープ。

GE世界では流石におかしいと思って調べるものの、何故かゴッドイーターとして徴兵される。

実はゴッドイーター適正試験の影響で、体がアラガミ化していた事が判明、適当なバックストーリーを騙ってゴッドイーターとして働く事になった。

おかしな生き物を見るような視線を向けられつつ、えっちらおっちら延々出撃する日々。

ストーリーに沿って行動していたが、ついつい仲間を庇ってデスワープ。

 

 



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登場人物紹介(ネタバレ含む)
討鬼伝世界8~最終章~


討鬼伝世界8~最終章~

 

 

シノノメの里編

 

・シノノメの里

 オオマガトキの戦で見捨てられ、異界に囲まれてしまった為に助けを求める事すらできなくなった里。

 生き残った者達は外の世界がどうなったのか、知る方法を全く持っていない。

 閉鎖した状況だが、それでも何とか生き延びようと一丸となっている。

 

 

・明日奈

 「彼氏欲しい」が口癖の、肉食系少女。

 優秀なモノノフだが、編成的な意味で持て余されていて、実戦に出る機会が殆ど無い。

 シノノメの里では、居酒屋で仕事をしている。

過去に想い人にドン引きされた経験から自重していたものの、抑えきれずに蝉ドン。

結果的には自分以上の肉食獣に美味しくいただかれ、都合のいい女に躾けられる。

自覚はあるが、色々充実しているので普通に幸せ。

普段は世話焼きさんだが、寝床の中ではいぢめられるのも可愛がられるのも大好きな構ってちゃん。

元ネタはソードアートオンラインのアスナ、

 

 

・神夜

 おっとりした外見と爆乳、男好きする体を見せ付けるような外見とは裏腹に、乙女かつ戦狂いのバーサーカー系少女。

 優秀なモノノフだが、下手に暴れさせると何処まで行くか分からない為に持て余されていて、明日奈と一緒に里近辺の哨戒任務しかさせてもらえなかった。

 シノノメの里では寝具を作る役割を担っていた。

明日奈の伴侶を慕ってしまった事に悩みはしたものの、明日奈本人からもあっさりと許可が出た。

里から出てからは、見知らぬ土地に触れ、時に現地の強者と試合い、鬼とも戦って大満足。

限界まで斬り合った後の汗だくックスがお気に入り。

元ネタは無限のフロンティアの神夜。

 

 

・牡丹

 200年前に戦死した、元神垣の巫女かつ元モノノフのミタマ。

 可愛らしい外見とは裏腹に、何気に武闘派。鬼の行動を先読みしたり、総攻撃に繋がる好機を見極めたりと、アドバイザーとしての能力だけでも非常に高い。

 シノノメの里では里長が失踪している為、臨時の長として寒雷と共に里を治めている。

前里長が戻って来たため、一人のモノノフのミタマになっている。

元ネタは討鬼伝モノノフ。サービス終了しているが、ホームページに画像くらいは残っている。

 

 

 

・寒雷

 顔に傷跡の残る、元モノノフの万事屋の旦那。ドラクエ的性格で言えば、間違いなくタフガイ。

 膝に鬼の一撃を受けてしまい、モノノフとしては引退している。

 里の流通を一手に担い、限られた資源を不平不満を噴出させない程度に流しながら備蓄も作る、よくよく考えると超絶チートキャラだったりする。

 なお独身。

元ネタは討鬼伝モノノフ。サービス終了しているが、ホームページに画像くらいは残っている。

 

 

・練

 シノノメの里の鍛冶仕事担当。年中鍛冶場の火に当たっている為、雪国なのに褐色美女。

 体格がよく、乳も大きい。最近になってもまだ大きくなる為、仕事着にまで影響が出ているのが悩み。

 何やら薬を常用しており、シノノメの里の男達はそれに引け目を感じているようだが…?

夢か現実か定かではないが、鬼の術にかけられた里の男達に輪姦された過去を持つ

里の外への道が開かれてからは、体を対価として各地の技術情報を送るよう、色ボケと契約した。

発作は治まったが、開花した欲望を持て余している。

元ネタは討鬼伝モノノフ。サービス終了しているが、ホームページに画像くらいは残っている。

 

 

・雪華

 シノノメの里の神垣の巫女。一見するとクールビューティに見えるが、非常にフレンドリー。

 出歩くのを制限される事も無い為、よく甘味所でほっこりしている所を見かけられる。

 そんな彼女の何よりの楽しみは、練武戦前の隠し芸大会だったりする。尚、参加者側。

 瓜二つだった姉が居たが、既に死亡している。

大勢の前神垣の巫女の力を受け継いだため、力を持て余すくらいに霊力に満ち溢れている。

本来なら消耗の激しい、千里眼の術を毎日使い続けてもまだ余裕。

暇さえあれば想い人を覗き見し、濡れ場を羨ましく思う日々。

その欲求は、バター犬として躾けられた風華を弄り倒す事で解消している。

元ネタは討鬼伝モノノフ。サービス終了しているが、ホームページに画像くらいは残っている。

 

 

・風華

 雪華をお姉さまと慕う、修行中の祭祀堂の巫女。

 特技は甘味作り。姉と慕う雪華が喜んでくれるので、毎日新作の考案に余念がない。

 片目が髪で隠れている。

 少女って言うかむしろ幼い。手を出したり、年齢を公開するとちょっとヤバい気がする。

色ボケと雪華に躾けられ、夜毎に傅いてprprする。

優しかった姉が穢れてしまって悲しいが、いざとなると興奮してしまう自分に葛藤中。

元ネタは討鬼伝モノノフ。サービス終了しているが、ホームページに画像くらいは残っている。

 

 

・兼一

 貸本屋を営む、落ちこぼれのモノノフ。

 武力的にはお話にならない、練武戦でも稽古でも一勝もした事が無い貧弱君。

 足手纏いだから引っ込め、モノノフの道は諦めろと色々言われているが、侮蔑されたり軽蔑されたりしている訳ではない。

 よくも悪くも実直で、強い信念を持っている少年。ただそれが結果に結びついてないのは、どうしようもない。

里の外に飛び出してからは、ミタマとなった牡丹の助言と環境に恵まれ、ジリジリと力をつけている。

元ネタは史上最強の弟子ケンイチ。

 

 

 

 

・泥高丸

 シノノメの里最強のモノノフ。

 里で重要視されている秘儀、鬼纏を編み出し広めた張本人。

 練武戦では負けなしの万鬼長。

鬼纏に非常に執着しているが、それは無き家族の意思を継いだ為だった。

産まれは海外、西の方にある砂漠の国で、船旅の果てに日本に辿り着いた。

鬼纏に絶対の自信を持っていたが見事に打ち砕かれる。

が、打ちひしがれる暇があったら研究して更に強力な術にすると、研鑽を続けている。

嫁に頭が上がらない。

元ネタはジャングルの王者ターちゃんのマット・コーガン。

 

 

・麗亜

 泥高丸の嫁。

 女だてらに刀の使い手であり、下手なモノノフよりも強い。

最近、泥高丸が夫婦の共同作業に積極的なので機嫌がいい。

元ネタはジャングルの王者ターちゃんヴァンパイア王国編のレーア・マルソー。

 

 

 

・木綿季

 流行り病で幼くして命を落とした、明日奈の親友。

 剣の才能は今でも語り草になる程で、もしも生きていたら明日奈・神夜と組んで大暴れしていた事だろう。どっちにしろ、班編成には一人足りないが。

 性格は快活そのもの。ただし、いざ戦とあらば神夜以上に猛り狂う。

 明日奈をして『鬼に利用されるくらいなら、笑って死を選ぶ』くらいの幼い頃からのガンギマリ勢。

鬼に魂を閉じ込められ、自殺もできない状態で封じられていたが、目出度く開放。

里の外への道が開かれると、こっそり明日奈に憑いてきた。

時々明日奈の体を使わせてもらい、遊んだりヒィヒィ言わされたりしているが、やっぱり専用の体が欲しい。

元ネタはソードアートオンラインのユウキ。

 

 

 

・氷華・歴代神垣の巫女の皆さま

 故人。

しかし何がどうなったのか、鬼に唆されたのか、亡霊と化した。

その心残りは……おいそれでいいのか神垣の巫女。

紆余曲折の果てに、知りたかった女の幸せを一週間ブッ続けで嘗め尽くし、満足して昇天した。

元ネタは討鬼伝モノノフ。サービス終了している。

 

 

・華天

 天狐。完全にマスコット。

 特に変わらぬ日々を過ごしている。

 強いて言うなら、里人の表情が明るいから気分がいい。

元ネタは討鬼伝。

 

 

・本願寺顕如=サン

 何気に苦労人なミタマ。

 生前には、洋菓子を作る女性を保護していた。

起こると背後に不動明王が見える。スタンド? 六魔ノ王?

バカがやらかして開いてしまった、異界への穴を監視する日々。

元ネタは討鬼伝。あと信長のシェフ。

 

 

・前お頭

 曰く、不死身。曰く、世界を滅ぼす男、世界を救う男、何をやっても驚かない、金返せ、江戸っ子。

 聞けば聞くほど何がなんだか分からなくなる、シノノメの里の前お頭。

 里人から何やらハクを借りておいて、突如失踪。

 死んだかと問われれば誰しもが否定し、仮に死んだとしても自力で蘇ってくると断言するが、資金を抱えたままトンズラしたかと問われると顔を引きつらせる。

 

その正体は…両津ため吉。そっくりさんなのか、タイムスリップしてきた本人の偽名なのか、ご先祖なのか。謎は尽きない。

その悪知恵とハクに対する嗅覚で、霊山と丁々発止のやり取りを繰り広げているとかなんとか。

元ネタはこち亀。

 

 

 

 

 

霊山編

 

・ん組

 どういう意図で名付けられたのか不明な組織名。

 シノノメの里から霊山に出向いてきた、交渉の為のチーム。

 中々にイカれたメンバーが揃っているが、何気に優秀。

 

 

・土井

 ん組の纏め役。と言う名の胃痛枠。

 戦いは得意ではないが、情報を纏めたり、組織的な動きを整えるのが得意。

 蒲鉾が嫌い。

元ネタは落第忍者乱太郎。

 

 

・伝子さん

 ん組。山田伝蔵? 伝子さんです。

 すね毛を剃り忘れる事が多い。

 どう見ても外見はアレなのだけど、不思議とバレないし誰も突っ込まない。

 戦闘力は、シノノメの里の中でも上位に入る。

元ネタは落第忍者乱太郎。

 

 

・稗田八方斎

 ん組。デカ頭。頭蓋骨がどうなっているのかは、シノノメの里七不思議のひとつ。

 過去の姿を知る者は、現在の姿を見て涙を流さずにはいられない。

 あちこちに伝手を持っており、数年ぶりに訪れた霊山でもそれは残っていた。

 何気に人脈チート枠。

元ネタは落第忍者乱太郎。

 

 

・山本先生

 ん組。優しいお婆ちゃんなのか、妖艶な美女くノ一なのか。

 変装の達人で、素顔は誰も知らず。

 シノノメの里のとある古参モノノフ曰く、「俺がモノノフになった時には既に居た」「代替わりしている」「私と同期のモノノフだった」と、証言が交錯している。

 伝子さん以上に正体不明なお方。

 下手をすると性別すら怪しい。

お婆ちゃんモードだと雪風が懐いてくれる為か、最近はそっちの姿が多いらしい。

元ネタは落第忍者乱太郎。

 

 

・相馬

 百鬼隊の隊長。詳しい事は原作プレイを推奨する。

 豪快な自称英雄だが、そう名乗ってもおかしくないだけの力量と器量を持っている。

色ボケにとっても恩人であるのだが、今回は絡む機会が少なかったようだ…今のところは。 

元ネタは討鬼伝。

 

 

・九葉

 悪党面なのに、こぞってヒロイン扱いされる人気キャラ。

 実際ヒロイン。

付き合い方が分かってしまえば、色々便宜を図ってくれる…ただし、知らない内に囮にされる事も覚悟しておくように。

今回ループでは、滅鬼隊を解放する事ができたからか、それ以上の利用価値を見出しているからなのか、影に日向に何かと手を尽くしてくれる。

元ネタは討鬼伝。

 

 

・桐人

 幼い頃の明日奈によって、女性恐怖症を植え付けられた哀れな子羊。

 妹が相手でさえ体が竦む事がある。

 それでも何とかリハビリを頑張って、最近ではようやく気になるあの子とお話できるようになっている。

明日奈を逆に喰ってしまった色ボケの言葉に感銘を受け、兄貴と慕うようになった。

元ネタはソードアートオンラインのキリト。

 

 

・直葉(りーふぁ)

 年齢的に無理があるだろってくらいにムチムチボディの、桐人の妹。

 鬼に襲われていたところをグウェンに助けられて憧れるようになり、それっぽい服装と金髪のカツラでコスプレを楽しんでいた。

更に狙撃から色ボケに助けられ、これまたあっという間に惚れてしまう。割とチョロい。

惚れたその日に明日奈達に相談して抱かれる事を望み、オカルト版真言立川流の邪法・烙印によって魂まで絡めとられる。

霊山で今まで通りに暮らしているようみ見えるが、毎晩召喚されてはムチムチボディを更に開発され、昼は何もしなくても性の残り香が青少年の煩悩を刺激する。。

自覚はしているが、告白されても一刀両断。自分に触れていいオスは一人だけ。

元ネタはソードアートオンラインの直葉及びリーファ。

 

 

・雪風

 原作・退魔忍での名前は水城雪風。

 霊山近くの異界に封じられていた、褐色ちっぱい少女。

 数年以上封じられていたのだが、何故か体は日焼けで褐色。

 記憶を失っており、起きた時に初めて見た色ボケを何故か慕うようになる。

 山本先生お婆ちゃんも大好き。

ウタカタの里に移ってからは、抱かれる事もできたし、モノノフとして鬼とも戦えるようになり、楽しい日々を送っている。

不便で大変な事も多いが、それも楽しめる前向き少女。

ブタと罵られると興奮する自分に悩んだが、相手が全く動じず受け入れてくれるので、楽しみが増えたとしか感じてない。

母親(っぽい)と一緒に抱かれる時は、自分には無い膨らみに嫉妬してついついSっ気を満載にしてしまう。

 

 

 

・浅黄

 原作・退魔忍での名前は井川アサギ。

 霊山近くの異界に封じられていた、妙齢の女性。

 雪風と違い、過去の記憶を失っていない。

自分の過ちの為に仲間を巻き込んで封印される事になり、それを悔いて無気力気味になっていた。

滅鬼隊の纏め役を色ボケに(半ば画策して)譲り渡し、気楽な試験官役、一戦力になっている。

纏め役に向かない事は自分でも認めているが、その戦力は滅鬼隊の中でもトップクラス。

現在は、植え付けられた変態性癖ごと受け入れてくれるご主人様に巡り合えた事もあり、積極的に働いて貢献するようになってきた。

 

 

・茅場

 異世界大好きおじさん。

 マッドなのは言うまでもないが、異世界関係の物を与えておけば、研究・観察の為に暫くは大人しくしている。

 ただし、その後何をやらかすかは保証できない。

元ネタはソードアートオンラインの茅場明彦。

 

・グウェンドリン・ウィルトシャー

 通称グウェン。

 討鬼伝2の天使枠。

 詳しく知りたければ原作プレイを推奨。

 日本にやってくるまでの経歴を考えると、よくよく考えなくてもとんでもないバイタリティの持ち主である。

 真面目に何で生き延びられたのか分からないレベル。

 基本的に常識人かつ良識人だが、ちょっとズレてる。

ビャクエンに襲われている時に直葉に遭遇、自分の為に巻き込まれて死ぬなど認められないと、かつてない程の全力で守り切った。

元ネタは討鬼伝2。

 

 

・滅鬼隊

 霊山に伝わる御伽噺。

 不思議なタマフリを使う美男美女の集まり。

 霊山君直属の部隊であり、人知れず活動していると言う。

 単なる昔話と思われている。

 

 

・美麻

 詳しく知りたければ、ゲーム原作を推奨。

 ただしあまり深く語られた覚えはない。

 姉で青い方。

 ~やんす、のような軽妙な話し方が特徴。

元ネタは討鬼伝極。

 

・美柚

 詳しく知りたければ、ゲーム原作を推奨。

 あまり深く語られはしなかったが、割と重い過去がある。

 妹で赤い方。

 無口で独特なペースで動き、気配を消すのが得意。

自分でも知らないが、過去に滅鬼隊調査の為に九葉に送り込まれた少女であり、改造を受けて滅鬼隊『さくら』となった少女。

封印された後、一人だけ脱出する事に成功したものの、記憶を失い彷徨っているところを、文美に拾われ娘となった。

元ネタは討鬼伝極。

 

・文美

 霊山新聞社の社長にして、美麻・美柚の父親。

 元ネタはプリキュアのブンビーさん。

 霊山からの取引に応じて新聞の内容を変えた事で娘達に反発される。

 部下達からは小心な性根を見抜かれているが、それが逆に「厭味ったらしい所はあるけど、妙な事はできないだろう」という信用に繋がっている。

 娘二人が何より大事な、仕事と家庭の板挟みになって悩むお父さん。

 

・雷蔵

 詳しくゲーム原(ry

 ムッキムキで半裸のおっちゃん。

 ゲームストーリーだと禁軍(要するに警察)のトップだが、この時点だとまだ幹部程度。

神夜と明日奈とは親戚・恩師の娘な間柄。

 

・詩乃

 自称、詩乃。

「あやめ」というシリーズ名を付けられた滅鬼隊員だったが、自分を手駒にしている主に次第に反発するようになり、自分は自分であるという誓いを籠めて自ら名付けた。

霊山では「死隠」という通り名だった、凄腕の狙撃手。

色ボケと協力して主を貶め、自由になった。

新しい主に変わっただけではあるが、好きに行動できる・無茶振りしない・労わってくれる・気持ちいい etc etc、生活満足度は激しく向上しっぱなしである。

最近は、どうやったら避妊を無効化して命中させられるか、夜毎に(色々な遊びで)試行錯誤している。

元ネタはソードアートオンラインのシノン。

 

 

・新川

 詩乃の元主。

 ロリコンなのか、何でもいいから色んな事に使える手駒が欲しかっただけなのか、幼い「あやめ」を連れ出して色々やった。死刑一択。

とりあえず精神的に色々アレな上に、トドメまでさされてもっとアレになった人。

再起不能。

元ネタはソードアートオンラインの新川恭二。

 

 

 

 

 

ウタカタ編

詳しく知りたい方は(ry

 

・桜花

 妹命の太刀使い。主力部隊の隊長を務めている。

 妹の為ならとてつもない底力を発揮するが、空回りしてしまう事もある。

 蜘蛛が苦手。

 

 

・速鳥

 天狐命の元ニンジャ。

 寡黙で必要な事以外話さないが、天狐命である事は既に知れ渡っていたりする。

誰が広めたかなんて、言うまでもない。

 

 

・那木

 亡き親友の意思を次ぎ、学者兼医者の道を志す、手付かず未亡人巨乳説明魔。

 間違いなく、怒らせるとヤバいタイプ。

 具体的には、鬼との決戦中であろうと、弓も使わず矢を刺しに来る。

 

 

・息吹

 自称・ウタカタ一の伊達男。

 仲間の生還を至上命題とし、殿軍を引き受けた時の粘り腰には高い評価がある。

 自分で伊達男と名乗るだけあって美男子。

 女性に声をかけはするものの、深入りはしない。ただし嫉妬はする。

 

 

・初穂

 自称・ウタカタのお姉ちゃん。

 しかしお姉ちゃんどころか末っ子扱いである。

 半人前扱いだったが、弟妹に分類される友人が出来ると、加速度的に腕を上げる習性がある。

 

 

・富嶽

 何故討鬼伝のムキムキキャラは、右半身を露出するのか。

 粗野な外見とは裏腹に義理難い、兄貴系キャラ。

 拳甲の使い手だけあって武術の達人。

 

 

 

・橘花

 密かに自分の運命を嘆く神垣の巫女。

なんだけど、はっちゃける事を覚えると、それまでの抑圧の反動なのか、背徳的な行為にド嵌りする淫乱巫女。

ある意味、彼女が尻に目覚めるかどうかで、ウタカタの里の未来は決まると言っても過言ではない。割とマジで。

 

 

・大和

 仁王立ちに定評がある、ウタカタの里のお頭。

 人参が嫌いで、それを矯正しようとする娘に、よく人参尽くし弁当を持たされている。

 とあるループでは、おっさんヴォイスのショタ口調で話し、色惚けに凄まじい精神的ダメージを与えた。

 

・秋水

 陰険眼鏡のくせに、意外と熱血な秀才君。

 怨みは絶対に忘れないタイプ。意外な事に、恩もまず忘れないタイプでもある。

 

 

・木綿

 大和の娘。ウタカタの里の受付嬢。

 ゲームでは何よりもお世話になる女の子だけど、このSSでは出番は極端に少ない。

 手を出そうとすると大和のお頭がガチギレするらしい。

 

・たたら

 ウタカタの里の鍛冶師。昔は霊山で鍛冶師をやっていたが、認められずにウタカタに来たらしい。

 腕前は素晴らしいの一言。

 伝説の鍛冶師と言われる男でさえ脱帽する。

 気のいいじっちゃん。

 

・樒

 貯金に余念がない、祭祀堂の主。

 片側目隠れ、口元の黒子、巫女、肩から上を露出したかなりの巨乳と、何気に属性満載。。

 ミタマの声が聞こえすぎて、夜にゆっくり眠れないのが悩み。

 

・識

 詳しく知りたければ、討鬼伝2を(ry

 悪党面。

 九葉でさえ探り切れない背後を持って暗躍する。

このSSではかつてはイヅチカナタに因果を吸い上げられながらも平常に活動していた謎の男。

だが今ではシノノメの里でガチャにド嵌りして身持ちを崩しかけている。

 

・博士

 マホロバの里から、色ボケの手紙に応じてやってきた、傲岸不遜な自称天才。

 言うだけの頭脳はあり、別ループでは鬼の手を作り上げた。

 

・真鶴

 マホロバの里の外様。

 サムライの副長だったが、異界浄化を成功させた人物がいるとの情報を聞き、遥々やってきた。

 霊山で揉め事に巻き込まれた際に博士に恩を売られ、なし崩しに助手扱いとなっている。

 

 

 

ウタカタ編(滅鬼隊員まとめ・ほぼチョイ役)

 

 

・不知火

 原作・退魔忍での名前は水城不知火。

 通称不知火ママン。

 むちむちボディの子持ち未亡人。

という設定の滅鬼隊にされた。度重なる洗脳で精神的に崩壊寸前だったが、より強い洗脳で全て染め上げられ、何とか落ち着いた。

娘と共にご主人様に抱かれないと不安定になる。ちなみにその場合、娘に憎々し気に乳を責められて絶頂するド変態母親となってしまっている。

 

・時子

 原作・退魔忍での名前はふうま時子。

 秘書・執事チームの一人で、主に食料品等の備蓄や調理を担当する。

しっかりしたお姉さん枠。

抱かれる時には完全にオモチャ扱い。自分でも『私の全ては若の玩具です』と、くぱぁしながら宣言するのが当たり前になっている。

・災禍

 原作・退魔忍での名前はふうま災禍。

 秘書・執事チームの一人で、主に日常生活全般における改善や修理などを担当する。

時子同様しっかりしたお姉さん枠に見えて、若様を甘やかしたくて仕方ない、ダメ弟製造機だったりする。

抱かれる時には積極的に奉仕して、気持ちよくなってくれるのが何よりも嬉しいタイプ。

 

 

・天音

 原作・退魔忍での名前はふうま天音。

 秘書・執事チームの一人で、主に戦闘・哨戒などの任務に関わる事を担当する。他の二人は秘書なのに、何故か彼女だけ執事を自称している。

狂信者兼ペット枠。全ては若様の為と言い切り、その一存で他の隊員達に説明せずに色々強制する事もあった為、一時期反発を受けていた。

抱かれる時にも若様最優先で、犬のように首輪をつけられると嬉ションしかねない程。

反発されていた隊員達に輪姦され、その後若様に徹底的に可愛がられて以来、激しく乱暴に犯されてから優しくされるのがお気に入り。

 

・鹿之助

 原作・退魔忍での名前は上原鹿之助。

 長髪と、無意味にいい形したケツも合間って、女の子と間違えられることもしばしば。

鬼も素材も探知できる超絶高性能レーダー能力を持ちながら、とにかく自分に自信が無い、度胸も無い。

若様や滅鬼隊男性陣は、『お前の能力はとてつもなく重要だ』と言われ、色々特別扱いしてもらっているが、本当に自分にそんな力があるのかと重圧を感じている。

ウタカタの里の、現金な二人組と仲がいい。

なお、彼の尻に狙いを定めている貴腐人が徐々に増えているとかなんとか。

 

・骸佐

 原作・退魔忍での名前は二車骸佐。

 見た目はチンピラっぽいのに、意外と頭を使っている。

 滅鬼隊男性陣の中では、何となく中心的な立場に居る。

 

 

・権佐

 原作・退魔忍での名前は土橋権佐。

 落ち着いた大人の男のように見えるが、実際は神夜と同類の戦狂い系。ただし普段は分別がある。

 

・まり

 原作・退魔忍での名前は篠原まり。

 気弱で真面目な眼鏡っ子。そして巨乳で怪力。

生真面目すぎる故か、他の隊員達に比べると精神的に不安定な面があるが、その分若様に目をかけてもらえるので、得した気分になっている。

抱かれる時には、ご奉仕の研究に余念がない…が、気持ちよくなってもらう為なのか、ムッツリな好奇心の為なのか、自分でもよく分かっていない。

 

 

・浅木

 原作・退魔忍での名前は井川アサギ。ただしZEROの方。

 浅黄を若くした姿の隊員だが、お互いに対して特に強く感情は持っていない。他人の空似を見ている気分。

 隊員達の中では跳ねっかえり気質で、最低限の仕事だけしたら後は一人で行動する事が多い。

 精神的には非常に安定している為か、若に対しても積極的に関わり合いになろうとは思ってない。今のところは。

 

 

・舞華

 原作・退魔忍での名前は神村舞華。

 自然界最高級の炎を扱うが、何がどう最高級なのかは本人も理解してない。作った研究者すら、恐らく何となく称しているだけだろう。

 生活面での主な作業は、その炎を使っての風呂沸かし。

実は可愛いもの大好きだが、普段のヤンキーっぽい言動を維持する為に本音を言えないのが悩み。(バレてないとは言ってない)

 

・紫

 原作・退魔忍での名前は八津紫。

 前の指揮官である、浅黄様大好きな人。

 滅鬼隊の中でも随一と言っていい怪力を持ち、更に封じられる前の記憶を持っている数少ない人物。

封じられる前は、任務中に知り合ったとある人物と恋仲になったものの、思いきり抱き締めると複雑骨折させてしまったというトラウマを持つ。

その為、自分の怪力を全く問題にしないような屈強な男に、手弱女のように押し倒されたいという願望があった。

正面から自分を屈服させ、優しいのから激しいのまで色々対応してくれる若様に首ったけ。

 

・静流

 原作・退魔忍での名前は高坂静流。

 植物を操るタマフリを持ち、それを使ってマホロバの里近辺に鬼を惑わす植生を作り出そうとしている。

 潜入任務や色仕掛けに特化した調整をされているのか、仕草の一つ一つに色気が漂っている。

 不知火ママンと一緒に居ると、何となく退廃的な空気が漂ってしまう。

しかし若様がまだ手を出してないので、誘惑技能を振り絞るべきか懊悩中。

 

 

・沙耶根尾

 原作・退魔忍での名前は沙耶NEO。

 背中から出る触手のようなものは、強力な殺傷能力を持っている……それを目にした若様がイヅチカナタを連想し、危うく叩き斬りかけた。

 精神的には、不安定すぎて逆に安定している。面倒な作業を嫌い、殺戮衝動を持ち、鬼を殺す事を何よりの悦びとしている。

 そんな彼女が大人しくしているのは、植え付けられた暗示によって抱いた、若様への好意によってのみ。

 それが外れてしまえば、嬉々として異界に乗り込んでいき、人知れず果ててしまうだろう。

 

 

・紅

 原作・退魔忍での名前は心願寺紅。

 秘められた力を持っているが、それを使う事を躊躇っている。

 率直に言えば、クソ真面目を拗らせた、自虐的で面倒くさい性格。

抱かれた時も『本当に自分なんかでいいんだろうか』と延々躊躇っていたのを抱き寄せられ、抱かれる…と言うよりは徹底的に甘やかされた。

異性としての恋慕と、『まるで父親のようだ』という意識がせめぎ合い、ついつい情事の最中にも『お父様』と呼んでしまいそうになる。

 

・環(三郎)

 原作・退魔忍での名前は鬼蜘蛛環。

 原作では代々『三郎』の名を受け継いでいるのだが、このSSではそういう背景が無い為、何故にそんなあだ名になっているのか、皆で首を傾げている。

 蜘蛛、すなわちミフチ・マフチやその眷属を操る能力を持つ。

 操った蜘蛛に特に愛着はなく、元は敵である鬼なのだからと、最後は自決を命じる。

 

 

・アスカ

 原作・退魔忍での名前は甲河アスカ。

 かつては浅黄同様に指揮官のような地位に居たらしいが、記憶が無い為真偽は不明。

 精神的にも戦力的に安定しており、滅鬼隊が任務に出る時には纏め役を任される事も多い。

 尚、手足に仕込刃があるが、生身の手足である。

 

 

・六穂

 原作・退魔忍での名前は柳六穂。

 全身毒人間のダウナー。

 殺人用の毒から、鬼にも利く毒、母乳が出るようになる毒まで何でもござれ。

その体質上、子供を孕む事ができず、抱き合っただけでも相手を昏倒させてしまう為、恋人同士の付き合いを妬まし気に思っていた。

が、毒を無効化されて散々可愛がられた挙句、妊娠不能の問題まで解決されて、若様にゾッコンになってしまった。

今はちょっとでも時間があれば、不可能だと思っていたイチャイチャベタベタタイムを満喫したいと色ボケ中。

不妊体質改善のアイデアを出した詩乃を第一級恩人として認定している。

 

・藍那

 原作・退魔忍での名前はアイナ・ウィンチェスター。

 特殊な目を持った銃使いで、暗所でその真価を発揮する。

 男勝り(滅鬼隊では珍しくも無い)で強気な性格。

一度抱かれただけで「おれ、もうこのちんぽと結婚するぅ」なんて言っちゃうチョロい子。そういうとこやぞ、滅鬼隊。

 

 

・世良

 原作・退魔忍での名前はセラステス。

 原作ではナーガ族だったが、このSSでは蛇っぽい特徴を持っているだけ。

 速鳥を見てニンジャだと大騒ぎし、若から貰った手裏剣を宝物にしている。

 

 

・凛子

 原作・退魔忍での名前は秋山凛子。

 正統派の刀使い…なのだが、経験値不足なのか、作った奴の脳味噌が足りてなかったのか、技術と戦い方が今一つ噛み合ってない。

 それでも隊員内で上位に食い込む戦闘力を持っている。

任務に出る為の試験に何度か挑むも、不合格。当初は不正の疑念を持っていたが、自分に足りない物を自覚してからは、無理のない事だったと受け入れた。

今は自分を見つめ直し、力を蓄えている。

 

・凛花

 原作・退魔忍での名前は紫藤凛花。

 凛子と対として調整されたらしく、戦い方の特徴が似ている。つまり噛み合ってない。

若様に自分の体の匂いを嗅がれて、ちょっと興奮してしまった自分が嫌。

凛子同様、自分を高めようとしているが、二人で稽古しても苦手な分野の克服が上手くいってない。

もう一回若様に挑もうか、悩んでいる。

 

 

 

 



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狩りゲー世界転生輪 人物まとめ 1~4話

どうも、時守です。
狩りゲー世界転生輪が完結して約2週間、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今回より、かねてから要望がありましたキャラ紹介や設定集を少しずつ纏めていこうと思います。
全部書こうと思うとキリがないので、下記のような感じで書いていきます。

キャラ設定を書こうとするとネタバレになりますし、想像を掻き立てるようなところで止めるのは、難しい上に人物まとめとして如何なものかと悩みました。
そこで、以前の人物紹介同様に、摘要を何段階かに分けて書き、更に透明にしています。
ネタバレ上等な方、もう読んでいて気にならない方だけ、御覧ください。

反転させるか、ハーメルン機能の閲覧設定から、背景色を変えると見やすくなります。

名  前 : ああああ
原  作 : 狩りゲー世界転生輪
性  別 : 男
登場世界 : 狩りゲー世界転生輪
初登場話数: 1話
主な濡れ場: いろいろ



概要1:《この辺、ネタバレの為に透明化させておきます。1》
    状況説明・力量・他者からの評価・行動の方針・内心・ループ開始時の社会的地位・捕捉

概要2:《この辺、ネタバレの為に透明化させておきます。2》
あらすじ(起承転結の起承)

概要3:《この辺、ネタバレの為に透明化させておきます。3》
    あらすじ(起承転結の転結)

性癖・裏話:《この辺、ネタバレの為に透明化させておきます。4》
    エロ関連や、世界融合後の話。
    同じキャラについての紹介でも、ループ毎に違う内容を書く予定。
    当然、登場回数が多いキャラほど、その後の情報量も多くなる。



名  前 : 名称不明

原  作 : 狩りゲー世界転生輪

性  別 : 男

登場世界 : 狩りゲー世界転生輪

初登場話数: 1話

主な濡れ場: 他登場人物を参照

概要1: 主人公。普通に生活していた筈が、何故かMH・GE・討鬼伝の世界を死んで移動するようになっていた。

自他共に認める一般人。MH世界でハンター訓練所を卒業した…と言うより、見込みが全く無くて放り出されたと言った方が正しい。

訓練所からはミソッカススグシヌゾ扱い。事実、ファンゴに崖から突き落とされてお陀仏し、他の世界でもデスワープ直後に死に続けていた。

死んでも終わらないとわかった為、開き直って状況の把握・打開に努める。

とは言え死の体験により精神的ダメージは大きく、動く事ができなくなった。ハンター訓練所の先輩により娼館に連れていかれ、異性の肌による慰めで回復する。

ループ開始前の状況は不明。MH世界についての記憶は全く思い出せず、これまで生活していた場所での記憶は不思議と思い出そうとする事もない。

不思議なふくろを、いつの間にか所持していた。生物以外は何でも入り、入れた物はデスワープ時に別の世界に持っていける。

 

概要2: 各世界のゲームストーリーをクリアすればループから解放されるのではないかと考えるが、注意力不足・実力不足で何度も死んでしまう。

水商売のお姉さんに癒してもらいながらも、各世界の道具や能力を身に着ける事で、実力不足を補おうと試みた。

その過程でゴッドイーターになる施術を受け、適合に失敗して死亡。

デスワープ後の体は、アラガミと化していた。…が、それに気付いていない。

適合に失敗しても変異はしたらしく、肉体は強化された。

 

概要3: 良くも悪くも自分の死に慣れてきたらしく、喰われそうになろうが、瘴気で動けなくなろうが、あまり動揺しなくなってきた。

死にはしても終わりはしないと分かったので、逆にフィクションだった筈の世界を楽しもうと考え始める。

この世界を楽しむのに必要なのは、強さである。外敵の脅威があちこちにあって、いつリセットされてもおかしくない状況で、楽しむことなどできる筈もない。

明確な目的を持って、強くなろうとしはじめた。

ちなみに、この時点では素人童貞。初めてのお相手だった、水商売のお姉さんに入れ込んでいる。

 

性癖・裏話: 世界融合後、「度々とんでもない事をやらかすので手におえない」という理由で、国という柵から解放された。

国民扱いされなくなった、とも言う。

法の加護を受けられなくなった代わりに、束縛も受けなくなった。

何をやってもいいが、何をされても文句は言えない。何処の国に入り込んで、何をしでかしても構わないが、やらかしたら国が総力を挙げて潰しにかかる。

そんな状態になったものの、本人は特に困ってはいない。

基本的に、世界融合で広がった未開の地を探索し、まだ見ぬ土地、まだ見ぬ人々を探し回っているからだ。人が治めている土地に留まる時間が少ない。

彼がループ中に得た能力により、どこに居ても補給や援軍を受けられる上、会いたい人の顔を見に行くのもひどく簡単になった。

 

 


 

名  前 : ヨハネス・フォン・シックザール

原  作 : ゴッドイーター

性  別 : 男

登場世界 : ゴッドイーター

初登場話数: 3話

主な濡れ場: 無し

概要1: Ge世界の極東支部長。胡散臭い言動と、迂遠な言い回しに定評がある。

とある目的のために陰謀を巡らせている。

戦闘能力は無いに等しいが、政治的能力は傑物の一言。清濁併せ呑む度量に加え、自覚、才覚、覚悟、それらを活かす地位と4拍子揃えている。

フェンリル一般職員だけでなく、ゴッドイーターからも絶大な信頼を得ている。

何らかの計画のため、特異点と呼ばれるアラガミを探しているようだ。

総じて良識人と言える人物だが、必要とあらばどんな汚い手も厭わない覚悟を決めたガン決まり勢でもある。

弟がいる。悪党面と評判。

 

概要2: 特異点かもしれないアラガミを発見したので捕獲したが、見事に空振り。アラガミどころか人間だった。

しかし別の発見があった為に、監視も兼ねて自陣営の駒としようとする。

別の世界から来たという信じられない話をされたが、嘘なら始末すればいいとアッサリ割り切った。

計画の事が知られている節があったので、死んだらそれまでとばかりにゴッドイーター適正試験を受けさせた。

結果は見事に死亡。

主人公の死亡後、何がどうなったのかは知る由もない。

 

 

 

性癖・裏話: アーク計画の最後の最後で、主人公に成果を掻っ攫われて生き延びてしまう。

そのまま死ぬわけにもいかず、かと言って計画を正直に暴露して制裁を受けると今後の極東がまずい。

仕方ないので極東支部長を続投していたら、世界融合が発動。

こりゃ放っておくと大混乱になる、と率先して色々行った結果、親善大使的な地位に落ち着いてしまった。なお、極東支部長も続行なので、仕事に忙殺されている。

そんな彼の楽しみは、息子と義娘の家族団欒を見る事。

ただし息子は未だに反抗期(やった事を思えば、まだ優しい方だが)だし、義娘は気遣ってくれるが、利用しようとした負い目があるので時々心臓にダメージが来る。

そして初孫はまだだろうか、と口に出さずに期待する。例え親として振る舞う資格が無くても、孫が可愛いという心理は否定できよう筈もない。

 


名  前 : ペイラー・榊

原  作 : ゴッドイーター

性  別 : 男

登場世界 : ゴッドイーター

初登場話数: 3話

主な濡れ場: 無し

概要1: 極東支部が誇りたくない、GE世界随一のマッドサイエンティスト。

シックザール支部長の元で研究を進めている。

人類の生存権を守るアラガミ防壁の開発など、高い技術力を誇る。

シックザール支部長とは旧知の仲だが、とある事件で袂を別った。

冷静に物事を見つめる様は『スターゲイザー』と呼ばれ、ある種の傍観者のようでさえある。

しかしアラガミとの共存に希望を見出すなど、考え方はロマンチスト、お人好しと言っても過言ではない。

実際にはヤバい実験は(そこまで)やってない(筈)のだが、溢れ出る胡散臭さと、極限のアルカイックスマイルという無表情によって不思議とヤベー奴扱いされてしまう人。

 

概要2: 表面上はシックザール支部長に従いながら、別の計画を企てていた。

そこへ、計画に必要な特異点と思われるアラガミが発見された…のだが、特異点どころか人間だった。

しかし、この世界の物とは思えない所持品の数々に、計画の事を忘れ、つい知的好奇心のままに行動してしまう。

本人に聞いてみたところ、本当に異世界の産物だった。非常に興味深い話だが、残念ながらその世界と交友を持つ事は不可能だと判断する。何せ異世界だし。

 

概要3: 彼を観察するうちに、シックザール支部長の計画を知っている事に気付く。

現段階で計画が露見するのは、榊博士としても好ましくない。

シックザール支部長は、彼を新型神機の適合者にする……という名目で暗殺を目論んだ。

阻止しようとしなかったのは、その段階で反旗を翻しても何の成果も得られない為。また、彼ならば適合率の低さを覆せるのではないかと期待した。

それ以上に、ただでさえ人間とは信じがたい頑丈さや能力(ハンターの肉体操作術など)を持つ彼が、ゴッドイーターとしての力を得たら、どれ程のスペックを発揮するのか。それを見てみたいが為に、失敗すれば間違いなく死に至る適性試験を受けさせる。

成功したら大きなリターンが期待出来るとはいえ、成功率1割以下の手術を黙って受けさせるあたり、やはりマッド以外の何者でもなかった。

 

性癖・裏話: シックザール支部長の計画が阻止され、良くも悪くもそれまで通りの生活を送っていたら、突然世界融合が発生した。

突如現れた隣人との折衝はシックザール支部長に丸投げし(私は研究員でしかないからね!と主張する)、見知らぬ文明や生態系の出現に超興奮していた。

その後もアラガミの研究は続けるものの、徐々にその生態や役割が変わっている事を確信する。

アラガミとの共存は、自然が生み出すサイクルの一部となる事で果たされたと言ってもいいだろう。

そう考えて、次は何を研究しようか模索中。魅力的なテーマが山ほどあって、ワクワクが止まらない。

目下の最大の懸念は、主人公の死によるループ。解放されていないとしたら、彼の寿命以上には世界が進まなくなってしまうのではないか。

それでも何とかなるだろうと考えているのは、彼ならそう簡単に潰れないだろうと思っているからか、人類の底力を信じているからなのか。

 




ブラボがあまりプレイできないのが、最近の悩みです。
仕事から帰った後にプレイしようとするのですが…刺激が強いのか、よく眠れなくなります。
休日にちょくちょくプレイして、白痴のロマを倒したばかりです。


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狩りゲー世界転生輪 人物まとめ 5~10話

ネタバレ防止として字を透明化させましたが、こりゃ読みにくくなっただけかなぁ…。


名  前 : 名称不明

原  作 : 狩りゲー世界転生輪

性  別 : 男

登場世界 : 狩りゲー世界転生輪

初登場話数: 1話

主な濡れ場: 他登場人物を参照

概要1: 主人公。普通に生活していた筈が、何故かMH・GE・討鬼伝の世界を死んで移動するようになっていた。

何度かデスワープを経験するも、ルーキーハンターと呼べる程度には成長した。

しかし言動は軽挙妄動、とにかく迂闊、後先を考えない。しかも自覚が殆ど無い。身を護る力を得る為に、慣れない勉学にも取り組むので、その辺りの生真面目さだけは評価されている模様。

まずはデスワープ直後の状況(ドスファンゴマラソン、オウガテイルに囲まれて喰われる、異界を彷徨って死)を安定して切り抜けられるよう、試行錯誤を重ねている。

死を前にしても落ち着いていられる程度には、開き直っている。ループを重ねる事を前提に物事を考えるようになった。何かを成しても死んでしまえば元の木阿弥な状況に、一抹の虚しさを感じている。が、死んでしまえばどうにもならないのは当たり前である。

どの世界でも、基本的に根無し草。何処かから必要とされるだけのスキルも社会的信用も無いので、その場その場で流されるように生きている。

 

 

概要2: どの世界に居ても、モンスター、アラガミ、鬼に対抗できる力を求めて試行錯誤を続けている。

死んだ覚えもないのにデスワープしていたり、異様な空腹に襲われ続け、自分の体に異変が起こっている事を自覚した。

裏目に出る事も多いが、ルーキーハンターとして悪くない評価を受けられる程度になった。

ゴッドイーターとしても、スペックは頭一つ飛びぬけている。

しかし三つの世界の技術や戦い方が入り混じっているため、見当違いな認識を持っている事も多い。

なお、討鬼伝世界の技術に関しては、未だにミタマを宿していないので、ほぼ使用不能。経文唱だけは使用できるが、鬼でない相手には意味がない。

総じて、歪な形になりつつある。

 

 

概要3: スペックが高くなっても、根本的に闘争心や咄嗟の判断力に難があると自覚した為、戦い方を奇襲やメタ張りに搾り始める。

だがロマンに走った、とても使えないような武器も欲しがっている。男の子だからね、仕方ないね。

脳味噌が段々と狩りに染まっており、暇さえあれば出撃するようになる。他に趣味はないのか。

自分の体がアラガミになっていく事を自覚したため、全ループで制限時間がついてしまった。

Ge世界での当面の目標は、アラガミ化を抑える薬の確保。

討鬼伝世界ではミタマの取得を含めたモノノフ戦闘技術の体得。

Mh世界では地力上げを方針とした。

 

性癖・エピローグ後の裏話: 唯一、それぞれの世界についての知識がある人物として、調停役に引っ張り出されることも多い。

こいつが調停役なんてやったら、纏まる話も纏まらない…という至極尤もな懸念もあったが、各世界の代表者がこいつの扱い方をよく理解していたので、惨事は防がれた。

基本的に、求められた時だけ知識を提供する役割。

呼び出された時以外は、未開の地を探索している。

発見した未知の国は、既に片手で数えきれなくなっていた。

当然、友好的な接触ばかりだった訳ではなく、様々な問題に直面するのだが、それはまた別の話。

ただただ、「いつもの調子だった」とだけ記しておこう。


 

 

 

名  前 : 藤木 コウタ

原  作 : GOD EATER

性  別 : 男

登場世界 : GOD EATER

初登場話数: 6話

主な濡れ場: 無し

概要1: 入隊したばかりの新人ゴッドイーター。

当然ながら、力量に特筆すべき点は無い。

しかし彼の真価は戦闘能力ではない。すぐ死ぬぞ次死ぬぞ絶対死ぬぞと、プレイヤー達から呪いのような期待を受けながら、平然と生き抜いた歩くフラグブレイカー。

母と妹を大事にしており、彼が戦うのはこの二人を食っていかせる為。

幼い妹を溺愛しており、家に帰る時には必ずお土産を持っていく。

アラガミと戦う事に恐怖を持っているが、それを家族への想いで捻じ伏せる、非常に強い精神力の持ち主。

余談であるが、時守は執筆中に「一回くらいはフラグ達成させとくべきじゃね?」と悪魔の囁きを何度も聞いていている。

 

 

概要2: 身の上が怪しい新人ゴッドイーターとは同期の関係。

お店の人が相手とはいえ、DTを卒業していると聞いてちょっと尊敬した。

鬼教官からの評価は、良くもなく悪くもなく。座学で居眠りしてマイナスされている事を考えると、実技は平均よりもやや上程度か。

何かと家族の話をするため、彼の家族構成は関係者には知れ渡っている。

バガラリーなるアニメに嵌っているが、詳細は不明。

非常に根強い人気…というより、知る人ぞ知る名作? とりあえず、長年のファンがいる程度には愛されている作品らしい。

フェンリル自室に放送媒体を持ち込んで、よく鑑賞している。

 

 

概要3: 教導を終え、久しぶりに同期のゴッドイーターと再会する。

既に結構な戦績を出していると聞いており、「自分も!」と焦る気持ちも若干あった。

が、そのゴッドイーターが鬼教官を呼び捨てにしている事でビックリ。公認だと聞いて更にぶっ飛び。焦る気持ちなぞ消え去った。

二人の関係をついつい妄想してしまうのは、DTのサガだろうか。

後日、延々と出撃に付き合わされるようになり、頭がバガラリーで染まり始めた。

それで能力は向上しているのだからタチが悪い。

家に帰った時、妹を抱っこして3日間のバガラリー耐久マラソンで癒されたらしい。妹は途中で寝た。

 

 

性癖・エピローグ後の裏話: 世界融合後もゴッドイーターとして活動する。

技術交換としてハンター訓練所に入学・卒業し、肉体的に強化された。

ちなみに狩猟笛使い。

射撃しかできない旧型神機使いなので、接近戦もできるようになろうとしたらしい。

その結果、主な攻撃は神機による遠距離戦、近付かれた場合は眩暈狙い、集団戦ではバフをかけて遠距離からヘイト管理が基本戦術になった。

2世界の戦術を体得しているベテランなので評価は高いが、旧型神機と狩猟笛の組合せはイマイチだったのではないか?と本人は悩んでいるようだ。

まだまだこれから、ビルドに悩まされることだろう。


 

 

名  前 : 雨宮 ツバキ

原  作 : GOD EATER

性  別 : 女

登場世界 : GOD EATER

初登場話数: 6話

主な濡れ場: 無し

概要1: 極東支部の戦闘教官。

教官としての職務の為に実戦からは身を引いているが、下手な現役ゴッドイーターよりも強い。何より迫力と胆力が桁違い。

自他共に認める鉄の女。

規律に厳しく私心を見せず弱音を吐かず、鬼教官そのもの。上官の不在時には、臨時に指揮をとる事もある。

内心は情に溢れた女性なのだが、それらの一切を見せないよう振る舞う。

新人ゴッドイーターの教官として、藤木コウタなどの教導を行う立場にある。

ズボンの位置とサイズが非常に悩ましい。具体的に言うとムチケツや鼠径部が…。

 

 

概要2: 新人ゴッドイーターが入隊したので、いつも通りに教導を引き受けた。

一人は元一般人、もう一人は妙に体力はあるが警戒が足りてない。つまり、やる事はいつもと変わらない。

自分の体を舐め回すような視線を感じたが、その程度で動じる彼女ではない。教導が終わる頃には、そんな視線は残っていないと経験談で知っていたからだ。

もっとも、その経験談は今回は当てにならなかったのだが。

不埒な視線を向けられただけで動揺するほどウブではない(処女だが)ので、無駄に根性が入ったエロ餓鬼程度にしか思わなかった。

そのエロ餓鬼を早く現場に出すように、と上からの圧力を受けて訝しむも、元から体が出来ていた事もあって一通りの教導は終わっていた。

もう一人の新人を鍛えながらも、生き延びる事を願って送り出すしかなかったのだ。

 

 

概要3: 教導を終えた新人の一人が、異様な頻度で出撃していると聞く。

体調管理も任務のうちと教えただろうと苛立ちながら訪ねてみると、肉体的にも精神的にも健康な新人の姿があった。

そこで彼の境遇を知り(設定だと言い張っていたが、誰がそれを信じるのか)、俄かに母性本能が沸き出したようだ。

教導が終わっても色々問題があると判断したためか、時々様子を見にいくようになった。

僅かではあるが、教官と訓練生の関係を逸脱しつつあるようだ。弟には「ついに姉者に春が!」と叫ばれ、違うと張り倒した。

表には出さないが、半ば諦めていた男女交際を、少しだけ意識している。

「もしあいつが求めるなら、それもありかな」程度の意識だが…。

 

性癖・エピローグ後の裏話: 世界融合後も、極東支部で教官を続けている。

既存とは全く違う外敵や戦力が存在しているので、戦術戦略を根本的に見直す必要があり、日夜頭を抱えている。

それでも戦況は好転しており、新人の訓練期間もきっちり設けられるようになったので、かつての状況よりはマシ。

自分でもハンター・モノノフの力を身につけるべく、訓練所への体験入学(?)を検討中。

「そんな事よりも早く嫁に行って片付いてくれ」とは弟の弁。

とはいえ最有力の嫁ぎ先が嫁ぎ先なので、かなり複雑そうだった。

余計な世話だと軽く笑って落としたゲンコツは、ノリに反してかなり力が籠っていたそうな。


 

 

名  前 : アリサ・イリーニチナ・アミエーラ

原  作 : GOD EATER

性  別 : 女

登場世界 : GOD EATER

初登場話数: 8話

主な濡れ場: まだ無し

概要1: ロシアからやってきた、新型機を扱うゴッドイーター。

ピロシキともハラショーとも叫ばないが、代わりにドン引きに定評がある。

スペックは優等生と言ってもいいのだが、協調性が非常に低い。

アラガミに対して強い憎悪を燃やしており、目の前のアラガミを仕留めるために暴走する事もしばしば。

他者を見下すような言動も多いが、精神的な問題からくる言動と思われる。

ロシアでは何度か実戦を経験したものの、アラガミの強さが段違いと言われる極東においては、ほぼルーキー扱い。

ちなみに、時守的に特にお気に入りのキャラです。

 

 

概要2: アラガミ死すべし。ただそれだけを心に刻み、彼女は極東支部へやってきた。

実際には、余計な諸々も心に刻まれていたのだが、それは知る由もない。

その割には同じ新型使いにライバル意識満々だったが、ここの連中はそういう問題じゃないとドン引きした。

異様な出撃回数に、帰ったら延々と続く訓練に、アラガミを鳴き真似で挑発するなど、張り合えないというか対抗したくない。

負けを認めるのは癪だが、それ以前に相手が自分を全く意識していないのが腹立たしい。

仕方ないじゃない、一方的にライバル視してるのは君なんだから。

諸々の苛立ちを晴らすべく、アラガミを狩るのであった。

 

 

概要3: 日々、極東は魔境であると称される理由を、身をもって理解していく。

アラガミはクッソやべぇのばかりだが、住人達の奇人変人っぷりも凄まじい。と言うより、魔境呼ばわりの理由は確実に人の方だ。

ふとした拍子に、意図せずムーンウォークを体得してしまい、自分も妙な芸風に染まっていくのではないかと密かに怯えている。

無論、他人からみれば、とっくの昔に同じ穴の狢である事は言うまでもない。

最近の悩みは、着任早々に部屋が散らかりまくってしまったこと。

汚部屋とまではいかないが、床に服が放り出されているのは我ながらどうかと思う。服は必須品にして高級品なのだ。

着任時は綺麗な部屋を綺麗に使おうと思っていたのに、一週間足らずでこの有様なのは自分でもどうかと思うのだ。

 

性癖・エピローグ後の裏話: 世界融合後もゴッドイーターとして活動している。

所属は今でも極東支部となっているが、出張が多すぎてあまり意味がない。

相変わらずの南半球担当。

世界が変わって物資が豊かになり、服も気軽に作れるようになったが、慣れと動きやすさを重視したので服装は変わってない。

Ge世界の女性は大半がそのような状態なので、露出文化の世界と誤認が広まっている。

モノノフとしての訓練を受け、タマフリを体得した。ミタマを宿す事はできなかったが、神機であるアラガミから力を借りる事に成功。

神仏の力を借りるモノノフとは似て非なる技術だが、こういった発見があるから技術交流が推奨されているのだ。


 

 

名  前 : 堅悟

原  作 : 狩りゲー世界転生輪

性  別 : 男

登場世界 : 討鬼伝

初登場話数: 8話

主な濡れ場: 特に無し

概要1: キカヌキの里に所属する中堅モノノフ。

キカヌキの里は小さな里で、そこに所属するモノノフも少ない。その中でも中の上程度の実力。

堅実な戦い方に定評があり、鬼の攻撃を引き付ける前衛役を務める。

他者との交流には消極的だが、意外と律儀な性格。

霊山に行った事はないが、許可を得て正式なモノノフとして認められていた。

しかし霊山に対してよい印象は持っていないようだ。

ミタマスタイルは、防が専門。

 

概要2: 最前線とは遠く、近隣の鬼もそう多くは無い、キカヌキの里。

このまま戦いの日々が続くのかと、陰鬱な気分を抱えながらも、堅悟はモノノフとして戦っていた。

キカヌキの里は良くも悪くも人の繋がりが強く、それ以上に閉鎖的である。

そこへやっていた異邦人が奇異の目で見られるのは、当然の結果だった。

ある日、その異邦人にモノノフとして鍛えてほしいと頼み込まれた。

正直に言えば、相手にするつもりはなかった。悪い印象は持っていなかったが、良い印象もなく、他者と関わるのも面倒だったからだ。

しつこかったので、「一週間で鬼祓を会得すれば鍛えてやる」とあしらった。

 

 

概要3: 果たして、本当に一週間で会得されてしまった。

目論見が外れて面倒な気持ちで一杯だったが、逆に興味も沸いた。意外と素質があるのかもしれない

キカヌキの里の戦力も、充実しているとは言い難い。こいつを鍛えれば、少しは自分も楽になるだろう…と、律儀にも約束を守って師を務めはじめた。

結果は、よくもなく悪くもなく。肉体的には非常に強いが、タマフリ関係は肩透かしなくらいだ。鬼祓会得の早さを考えると、もっと素質があると思っていた。

だが、ミタマを宿した事が無い一般人なのだから、こんなものだろう…と思い直す。

暫く弟子を鍛えていたが、突然一服盛られ、気を失っている間に失踪された。

遺されていた(ほぼデマカセの)手紙を読んで「馬鹿な事を」と怒り狂い、連れ戻そうとする。異界の中を探し回っている間に、世界がリセットされた。

 

性癖・エピローグ後の裏話: 世界融合後も、キカヌキの里でモノノフとして暮している。

かつて弟子を鍛えた記憶は、残っていない。

世界が様変わりした事は聞いているが、キカヌキの里にあまり影響はなかった。

良くも悪くも、それまでと変わらない生活を送っている。

新しく伝わって来た戦い方や道具もあったが、堅悟は自分がそれを使いこなせるとは思えなかった。

故に、彼は知識だけを求めた。

使えない戦い方を求めるよりも、今の手札でどう対抗するのかを考えようとしたのだ。


 



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