月色溺愛 (深緑 風龍)
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抑えきれない恋の欲望

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ラーク・バスター・ガルッチ 14歳


月海原学園の(何故か)高校2年生で、弓道部や剣道部、馬術部、居合部、八極拳部、射撃部にて史上最年少にて全国優勝を果たした、アクアマリン色の髪で翼のヘアゴムでサイドテールヘアの男の娘。
年下の少女達にモテやすく、色んな人から尊敬できる人だが、本人はそれを否定しまくり。大きい家で独り暮らしをしているが、時々先輩で同じ男の娘である門矢未来と一緒に住んでいることがある。
未来とは信頼できる先輩として見ているのだが、最近ではその未来に惚れてしまう。だがそれに悟られないように、死ぬ思いで留めている。
外に出掛けるときは、決まって少し露出している上衣に袴を着ている。


門矢未来 18歳

月海原学園の高校3年生で、ダンス部やローラースケート部、スキー部、スノーボード部、合気道部で全国優勝、写真部、演劇部で全国最優秀賞を果たした、黒髪でショートヘアの男の娘。
色んな人からモテやすく、しかも月海原学園の生徒会長とも呼ばれている。ただ何故か学校に行く際にはセーラー服を着ていて、出掛けるときは赤い革ジャンと青い和服を着ている。
ある一軒マンションに住んでいるが、時々ガルッチの家にお邪魔して一緒に住むことがある。
ガルッチとは可愛い後輩または弟として見ていて、いつも世話になっているが、最近のガルッチの様子が変で、心配している。


未来「最近、ガルッチの様子がおかしいんだけど………。」

白野「ちょっと待って、突拍子過ぎて話が見えないわ。」

 

昼休み、未来に相談に乗っているのは、ガルッチと同じ高校2年生で同じクラスの白野凛だった。白野凛もまた、男性からも女性からも人気はあり、ガルッチとも仲がいい女性でもあった。

 

未来「んじゃあ言うけど、ここんとこ最近、ガルッチが何か無理している気がするんだ。」

白野「ガルッチが?確かに運動部に参加しまくって、全国優勝しているのは知っているわ。無理をしてるのは分かるけど、そこまで?」

未来「あのね、運動で無理をしているんじゃなくて、僕に内緒で必死に隠し通そうとしてるらしいんだ。最初は顔を見せると真っ赤になってるから、照れているのか、熱があるのかと思っていたけど、ここのところ何かがおかしいんだ。」

白野「そういえば、授業中に何かと上の空だったし、さっきだって真剣を持って練習用の人形を斬って斬って斬りまくっていたしね。しかも、その時小声で煩悩退散って何回も言ってたよ?」

 

明らかにおかしいと思っていたのだが、様々なところから視線を感じたのか、この話が終わった。何しろ………。

 

「なぁなぁ、今度は白野に声かけてるそうだぞ。」

「何っ!?あの鉄の女とも呼ばれてる、あの白野が!?」

「俺の白野に手を出すとは………。だが、あの顔立ち、綺麗だよなぁ………。」

「うんうん、それに未来って会長さんでしょ?しかも文武両道だもん。」

「いや、それだとガルッチもでしょ?」

「そういえば、お前のクラスにガルッチがいたな。」

「そうそう、そのガルッチなんだが、なんだか様子がおかしいんだ。」

「え?年下の女の子にモテモテのガルッチが?」

「ああ、何でも授業中に窓の外で黄昏れてるわ、昼休みが始まれば真剣を持って練習用の人形を斬りまくっていたそうだぞ?」

「いやいや、ただ単にイライラしてるだけじゃあねえの?」

「そうでもないんだ、俺の推測だけど…………。」

「「「「うんうん。」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガルッチは誰かに惚れ込んでるらしいぞ!」

「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」」」」

 

その驚きは学校中に広まり、未来や白野にも聞こえた。

 

未来「え?」

白野「ガルッチが!?」

未来「一体誰に?」

白野「女の子なのかな?」

未来「うーん、だったら何でガルッチは、僕を見て赤くするんだろ…………。」

白野「あー、確かに…………。」

未来「ねぇ白野、君ってガルッチの友人でしょ?何とか相談して、教えてくれないかな?放課後でもいいから。」

 

そう言うと、白野はグッと親指を立てると、丁度昼休みのチャイムが終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「はぁ………はぁ……………。」

 

駄目だ…………。これだけ斬ってるのに、未来先輩の事を思うと………心臓が高鳴ってくる…………。

分かってる、分かってるよ!だけど、男同士の恋愛なんて、有り得ないよ!そもそもそんな事があったら、皆だって引かれるってのに…………………。何で……………、何でこんなに求めたくなるんだ!!!

抑えなきゃ………………、未来先輩の想いを………………、じゃないと……………………………………、僕…………、僕!!

 

白野「ガルッチさん。」

ガルッチ「ッ!?」

白野「ちょ、ちょっと!?それ真剣なんだから振り回さないで!!」

ガルッチ「あ、ご………ごめん。白野…………。」

 

ヤバい、動揺してた…………。危うく白野を斬っちゃうところだったよ………………。

 

白野「そんなことより、大丈夫なの?」

ガルッチ「ん?何が?」

白野「君、後半の授業から全く出てなかったよ?」

ガルッチ「え?あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 

なんてこった!?何やってんだよ、僕の馬鹿!!!!!

 

白野「ねぇ、本当に大丈夫?最近、様子が変だよ?」

ガルッチ「そ、そうか?」

白野「皆噂してたよ?ガルッチは、誰かに惚れ込んでいるって。」

ガルッチ「ッ!?」

 

嘘……………、一体どこで!?何時見破られたんだ!?これだけ未来先輩の想いを押し殺していたってのに…………。

 

白野「凄い動揺って事は……………やっぱり?」

ガルッチ「……………。」コクッ

白野「本当だったのね。それで誰なの?やっぱり、小学生の子?」

ガルッチ「……………違う。」

白野「あら意外ね、てっきりそうかと思ったけど…………。」

ガルッチ「確かに、幼女は好きだよ?ロリコンは認めてるし………、でも違うんだ。」

白野「じゃあ、誰なの?」

ガルッチ「言えない……………、言ったら君が引くに決まってる。」

白野「え?引く?私が?」

ガルッチ「当たり前だろ、こんなの有り得ないし、あってならない……………。なのに、其奴を思うと…………………、顔を見ることも出来ないし……………、心臓の音が、僕に聞こえてしまうほど、高鳴ってしまうんだ……………。こんなの、恥ずかしくて、言えないよ!」

白野「……………未来先輩、心配してたよ。ガルッチの様子が変だって。」

ガルッチ「なっ!?み、みみみ未来先輩が!?!?!?」

白野「ちょっと、何でそこまで………………。まさか、ガルッチ…………。」

ガルッチ「やめてっ!お願いだから、僕は別に!」

白野「……………引かないよ。」

ガルッチ「へ?」

 

え?引かないって、どういう?

 

白野「分かった途端、少し驚いたけど……………でも安心したわ。あなた、それぐらい…………。」

ガルッチ「うぅぅぅ…………………。」

 

知られてしまった。ううん、白野だからこそ、分かってしまった。

僕が秘めてる想いを……………、その思いを押し殺していることを……………。

 

白野「でも、どうしよう…………。こんなの知られたら、皆パニックでしょうね。」

ガルッチ「だから隠してたんだよ…………、特に……………。」

白野「分かってる。でも、未来先輩には伝えるからね。」

ガルッチ「え?ちょ、ちょっと待って!!そんな事したら──────」

白野「大丈夫、未来先輩はそんなことで引かないわよ。だから、安心して。」

ガルッチ「で、でも…………。」

「ガルッチ、白野、もうそろそろ帰りなさい!それとガルッチ、鍛錬はいいが、授業忘れるなよ!ほれっ、荷物だ!」

ガルッチ「ご、ごめんなさい。エミヤ先生。」

 

あーもー、如何したものか……………これから如何接すればいいの?もう僕、分かんない、分かんないよぉぉぉ…………。

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日 昼休み

 

未来side

 

白野「って事よ。」

未来「え!?」

 

マジで!?いやいや、確かに僕ガルッチには可愛がってはいたよ?でも、え?ホントに!?

( ゚д゚)

 

白野「うん、それで未来は如何するの?」

未来「如何するって、そりゃあ…………。」

 

正直驚いたよ。まさか、ガルッチがそこまで………………。だったら、やることは一つ!

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後 帰りの途中

 

再びガルッチside

 

うー…………、また集中出来なかったぁ……………。やっぱり如何しても未来先輩の事を思ってしまう………。こんなの良くないのに………………。あーもー、僕のバカバカ!!!頭では理解してるのに、何で心臓が高鳴ってくるんだよ……………………。しかも魔が差したとはいえ、未来先輩が着ていた服を匂いを嗅ぎながら自慰してたなんて、こんなの変態がやることだよ!!!!!もう、如何すればいいんだよ!!!!こんなの未来先輩に見られたら…………。

 

『ガチャ』

 

未来「お、お帰りガルッチ。」

ガルッチ「ひぇ!?た、ただいま………。」

 

落ち着け、落ち着け…………。冷静に、冷静に。自分の想いを、煩悩を殺せ!

 

ガルッチ「ごめん、遅くなって。」

未来「ううん、気にしてないよ。あ、あと帰りが遅いと思って、何か買ってきたよ。」

ガルッチ「ホントにごめんね、未来先輩。」

未来「あ、そうそう。ガルッチ。明日、何か予定ある?」

ガルッチ「予定ですか?ないですけど。」

未来「あ、丁度よかった。」

 

ん?丁度よかった?

 

未来「実は新都で遊園地が出来たのって、知ってる?」

ガルッチ「あー、サーヴァントランドっていう滅茶苦茶人気の高い遊園地ですか?」

未来「うん、そこでさ。一緒に行かないかなぁって思うんだけど、如何かな?」

 

え?ちょっと待って?それって……………、つまり……………『デート』!?

 

ガルッチ「ちょ、ちょっと待ってね?」

未来「うん、いいよ。」

 

『ドタバタドタバタドタバタ…………、ガチャ、バタン!』

 

ガルッチ「ハァ……………ハァ…………。」

 

オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ!!!!!!

え、マジで!?未来先輩との、デートだって!?しかも、滅茶苦茶人気のサーヴァントランドに!?や、ヤバい……………。心臓がうるさいぐらい高鳴ってるよ!もう自分でも、抑えきれないほどに……………。駄目だってのは分かってる、でも僕は…………未来先輩の事が………………、未来先輩の事が!!!!!!

駄目だ、もっと抑え込まなきゃ……………。でも、チャンスだ。これはYES以外何でもない!一緒に行こう、そうしよう!

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び未来side

 

うわー、凄い勢いで部屋に入ったね…………。白野の言うとおり、これは本命なのかも。あ、降りてきた。

 

ガルッチ「いいよ、明日予定なかったから丁度よかったし。」

未来「よかった、んじゃあ明日ね。」

ガルッチ「うん!」

 

それにしても、ここまでガルッチの鼓動が聞こえるなんて…………。それぐらい、僕の事を……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして当日

 

 

「ようこそ、『サーヴァントランド』へ!お二人様ですね。」

未来「はい。」

「では、チケット確認しますね。ありがとうございます。それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい。」

 

よかった、予約チケットにしておいて。急いで予約した甲斐があったよ。

 

ガルッチ「ねぇ、最初は何処に行こう?」

未来「そうだね、んじゃあジェットコースターに行こっか。」

ガルッチ「うん。」

 

 

ジェットコースター

 

 

未来「そういえば、ガルッチ。ここのジェットコースターってどれくらい早いんだっけ?」

ガルッチ「確か、1,5Gがかかるほどの速度が出ると思うよ?何しろ、ジェットコースター初の最速記録をだしtうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

未来「イヤッホォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ガルッチ「待て待て待て待て!!!マジでこれ魂抜けるゥゥゥゥゥ!!!!!!!」

 

 

数分後

 

 

未来「だ、大丈夫?」

ガルッチ「あ、危うく死にかけた。」

クーフーリン「うっぷ、もう駄目…………。」バタン

ガルッチ「ランサーが死んだ!?」

未来「この人でなし!!!」

バゼット「ランサー?大丈夫ですか?一応医務室のとこに連れていきましょう。」

 

うわー、なんか変な持ち方で運ばれていったな…………。

 

ガルッチ「でも、スリリングがあって楽しかったね。」

未来「そうだね。今度はお化け屋敷…………って如何したのガルッチ。」

ガルッチ「いや僕、そこ苦手……………。」

 

意外だな……………、ガルッチって何ともないと思ってたけど…………。

 

未来「うーん、でもさ一緒に行こ?」

ガルッチ「み、未来先輩が───」

未来「ガルッチ。今は先輩呼びはいいよ。」

ガルッチ「んじゃあ、未来………。行こ。でも、手は離さないでね?」

未来「大丈夫だって。」

 

 

 

 

 

お化け屋敷に入って数分後……………。

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「あの、未来?」

未来「(((((; ゚д゚)))))」

 

な、何なのあれ!?最早怖いってレベルじゃないよ!?マジで!!!なのに、何でガルッチは怖がらないの!?

 

ガルッチ「もう、抜けたのですから、次…………行こう?」

未来「あ、う………うん。(((((; ゚д゚)))))」

ガルッチ「次は…………ウォータースライダーに行こう。」

 

 

 

そうして、僕らは閉園するまで遊び尽くした。そして、最後に観覧車に乗ったとき。

 

 

ガルッチ「あー、久しぶりに疲れた。」

未来「でも、楽しかったね。」

ガルッチ「うん。」

未来「でもガルッチ、お化け屋敷苦手って言った割には、何で怖くなかったの?」

ガルッチ「え?何でって、そりゃあ……。未来先輩と、一緒だったからかな?」

未来「そっか…………。」

ガルッチ「また、ここで遊びたいなぁ……………。」

未来「うん。その時は、今度は白野とか呼んでね。」

ガルッチ「うん。次に来る日が、楽しみだな。」

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチside

 

ガルッチ「あちゃー…………、すっかり暗くなっちゃったな…………。」

 

まぁ、仕方ないか。未来先輩と一緒に、遊園地で楽しみまくってたし。ってあれ?

 

ガルッチ「未来先輩?何処に?」

未来「うーん、とりあえず家に鍵は?」

ガルッチ「かけたよ?」

未来「そうか、ならいいよ。」

ガルッチ「先輩?」

 

何で鍵かけたとか、言い出したんだろ?でも、何で僕を引っ張って……………?

 

未来「着いた………。」

ガルッチ「ここって………………、え!?」

 

え、未来先輩が連れてきた場所って…………………いやいや、何で!?何で『ラブホテル』!?

 

ガルッチ「あの、未来先輩!?」

 

え、何で戸惑いなく入っていったの!?ちょ、ねぇ!?

 

『ガチャ、バタン。』

 

未来「よっと。」

ガルッチ「ファ!?」

 

お、お姫様抱っこ!?いやホントに如何したんですか!?未来先輩!?

 

未来「それっ!」

ガルッチ「うわっ!?」

 

『ばふっ!』

 

え?え?全く状況が読めないんだけど?何で?何で未来先輩、僕を?って近い近い近い近い近いッ!?しかもこれ、押し倒されてる!?

 

ガルッチ「あの……………、先輩?」

未来「何?」

ガルッチ「これって………………一体………………。」

未来「押し倒してるだけだけど?」

 

そう言う問題じゃないよ!!って待って待って!?何でそんなに見てるの!?あぁぁぁぁ…………、やめて……………、お願いだから……………そんなに見つめてたら……………見つめてたら………………おかしくなっちゃう………………。

 

未来「白野から聞いたよ。ガルッチ、そこまで僕の事を……………。」

ガルッチ「いや……………、僕は………………その………………………えーっと…………。」

未来「恥ずかしかったんだろ?こんなの、絶対あり得ないって。」

ガルッチ「うん…………………。」

未来「引いて嫌われるって、思われたんだろ?」

ガルッチ「……………………うん。」

未来「でも、抑えきれなかった。男同士だけど………………、それでも…………。『僕のことが、好きだった』。」

ガルッチ「ッ!!!!!/////////」

 

もう駄目、これ以上心臓が高鳴ったら……………………………未来先輩に…………………聞かれちゃうぅ!

 

未来「驚いたよ、僕のことが好きだなんて………………。」

ガルッチ「だ、だって………………、僕……………先輩と一緒に居るだけで、凄く安心出来たし、ずっと、一緒に居られたらなって、思っていたら…………、心臓が……………おかしくなってきたんだ………………。でも、分かっていたんだ。男同士の恋愛なんて、普通に考えたら変だって。だから、だからずっと………………悟られないように、自分を殺してきたんだ。なのに、僕……………僕は、抑えれば抑えるほど、心臓が…………『ドクンドクン』と大きくなってきて、今にもはち切れないほど……………大きく、訴えるかのように、高鳴るんだよ。」

未来「ガルッチ…………。」

ガルッチ「でも怖かった…………。それを伝えたら、変な目で見られ、皆の笑いものにされたらと思うと……………怖くて……………恐くて…………………。」

未来「ガルッチ、ごめんね。」

ガルッチ「え?」

 

何で、未来先輩が謝るんだ?

 

未来「ホントは僕も、君のことが好きなんだ。誰よりも、君が。」

ガルッチ「先輩…………。」

未来「でも言えなかった。理由は、君と同じ。だから、ずっと秘めていたんだ………。」

ガルッチ「せ…………先輩…………。」

未来「それが、まさかガルッチを苦しめる事になるなんて…………、先輩として、情けない!」

 

………………そっか、先輩…………いや未来も、同じ気持ちだったんだ………。一緒に居られたらなって、ずっとずっと……………。

あれ?何で、何で僕……………泣いて…………?嬉しい筈なのに…………凄く嬉しい筈なのに………………涙が………………。

 

未来「ガルッチ、ごめんね。『大好きだ』!」

ガルッチ「うっ…………未来ぅ…………、僕も…………、僕も『大好き』だよっ………。」

未来「ずっと、ずっと一緒にいよう!」

ガルッチ「うんっ!『愛してる』よ、未来っ!!」

 

もう押し殺さなくていいんだ。未来も、僕と一緒な気持ちだって…………。ホントに……、よかった…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来「落ち着いた?ガルッチ。」

ガルッチ「うん、ごめんね未来。心配かけちゃって。」

未来「気にしないで、確かに男同士なんて、普通あり得ないから。」

ガルッチ「そうだね……………、でもラブホテルに入ったって事は…………。」

未来「……………うん、そう言うことだね。僕、君が欲しい。滅茶苦茶にしたくて、おかしくしたいぐらい、君の身体が欲しい。」

ガルッチ「……………いいよ、身も心も魂も、君にあげる。」

未来「脱がすよ。」

 

そしてそのまま、未来に脱がされると、僕の唇を重ね合わせ、舌まで入れてきた。入れてくるだけで、また心臓が高鳴り、身体が暑くなってきた………。

 

未来「ハァ…………ハァ………、キスしただけで、もうこんな顔に………。」

ガルッチ「そりゃあ、ずっと想いをっ、押し殺してっ、いたんだからっ…………、こんな顔してっ、当然だよ…………。」

未来「そうだね、ここも勃ってるし。」

ガルッチ「ひゃぁぁ!♡//////」

 

乳首を触られただけで、快感が身体中に巡ってきた。

 

未来「もしかして、乳首に触られただけで気持ち良かったの?」

ガルッチ「う、うん…………。/////////」

未来「可愛い顔して、エッチなんだね………。」

 

そして未来は、僕の乳首を弄くったり、舐めたり、時には吸われたりすると、ますます気持ち良くなり、もっと弄って欲しくなってきた。ただ喘がないように、必死に我慢するも、巡り巡る快楽が身体中に訴え、ますます感じやすくなってきた。

 

未来「フフッ、必死に喘ぐのを我慢してるガルッチも可愛い。」

 

乳首を弄くるのをやめた途端、一気に切なくなってきた。生殺しされたのか、僕の息も荒れ、もっといじめて欲しいと、身体が訴えてきた。そしてそのまま袴と下着をを脱がされ、大きくなった○○○を見ていた。

 

未来「もうこんなに大きくなって、しかも先走り汁を出しちゃって…………。そんなに、僕に弄くられるのが好きなんだね、Mのガルッチくん。」

ガルッチ「うぁ!!♡♡////////////」

未来「うわっ!?まだ弄ってないのに、ビクッって跳ねたね。見た目によらず、弄って欲しいドMさんだなんて。」

 

それが分かってしまうと、僕の○○○を弄り始め、まるで待っていたかのように、背筋を伸ばしてきた。しかも未来は、激しくしごいていて、今まで溜まってた快感が達しようとしていた。

 

ガルッチ「未来っ!もう僕、イきそうっ!」

未来「いいよ、ガルッチの精子を、いっぱい出してあげるから。」

ガルッチ「あうっ!♡くっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!♡♡♡♡♡♡////////////」

 

 

まるで精液の噴水かのように、大量に出され、僕の身体中精液まみれとなってしまった。

 

未来「凄い、こんなにいっぱい出るなんて。」

ガルッチ「ハァ……………、ハァ……………。////////////」

未来「でも、これだけ出したのにまだ大きいって事は、もっと出るって事だね。でも、その前にシャワー浴びないとね。」

ガルッチ「うん…………。♡その後は…………。♡」

未来「もう後の事考えてたんだ。エッチだな、ガルッチ。」

ガルッチ「えへへ………。////////////」

 

んじゃあ早く立って………おろっ?

 

未来「ガルッチ?」

ガルッチ「や………やばい………、気持ち良すぎて…………、足が………。未来…………、もう一度お姫様抱っこを………。」

未来「いいよ。」

 

そのまま僕と未来は、一緒にシャワーを浴びながら、色々といじられた。もう僕の身体は、未来に恋に落ちてから出来上がっていたのだ。快楽と陶酔、悦楽が僕を満たしていき、脳内も完全に快楽によって支配されてしまった。未来は右の人差し指を舐めて唾液を付着させて、丁寧に菊門へと突っ込んできた。

 

未来「ん?なんだか凄く感じているけど…………、もしかしてガルッチ。」

ガルッチ「ふぇ?/////////」

未来「何かの道具を使った?『アナルビーズ』とか。」

ガルッチ「え、えーっと………。////////////」

未来「言わないと、お仕置きだよ?」

 

すると菊門の中をかき回し始めたのか、またイきそうになってきた。このままお仕置きされてもよかったが、あえて答えた。

 

ガルッチ「未来がいなかった時、未来に弄られるのを想像しながら、ずっと、アナニーしてたんだ。♡/////////」

未来「そうなんだ、僕をオカズにするなんて、悪い後輩だねぇ。そう言う後輩には、お仕置きしないと。」

ガルッチ「それって………、もしかして?」

未来「悪い後輩専用のローターだよ。これで、君をお仕置きするよ。」

ガルッチ「待って、それ防水だよね?」

未来「大丈夫、お風呂場でもちゃんと動くから、心配しなくてもいいよ。」

 

すると、少し大きめのローターが、僕の菊門の中に入れると、そのままスイッチを押された。途端に快感が脳にまで刺激し、もっと欲しくなった。

 

ガルッチ「あぁぁぁぁ!!♡♡み………、未来ぅぅぅ!!♡♡♡」

未来「何?止めて欲しい?」

ガルッチ「ううんっ、もっと欲しいっ!♡♡このドMで悪い後輩のアナルに、もっとお仕置きして下さいぃぃぃ!!♡♡♡♡」

未来「いいねぇ、自分からお仕置きのおねだりするなんて。んじゃドMで素直な後輩には、特別に最大まであげてあげる。」

 

未来が持っているコントローラーのパワーを最大にするや否や、一気に快感が全身に巡ってきた。あまりの気持ちよさで、僕は一気にイってしまい、普通ならもう出ないはずの精液が、またいっぱい出てきた。何度も何度もイって、たまりに溜まった精液をこれでもかというぐらいに出しまくった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして………。

 

未来side

 

未来「はい、お仕置き終わり。って、大丈夫ガルッチ?」

ガルッチ「あひゃぁぁぁぁぁぁぁぁ………………、ぎもちいいぃぃぃ……………。♡♡♡♡♡♡♡♡」

未来「…………ちょっと、やり過ぎたかな?」

 

いやでも、正直ガルッチから頼み込むなんて思わなかったよ。自分からお仕置きを要求するなんて…………、そんなに僕が欲しかったのかな?しかも、ガルッチのお尻から体液が流れてるし…………。もう僕も、限界かも…………。こんなにイきまくったガルッチの顔を見ていたら、入れたくなってきた。それに、まさかガルッチがドMだったなんて、予想しなかったよ。

 

未来「ガルッチ?ねぇ、大丈夫?」

ガルッチ「あぁぁぁぁ…………、ハァ………、ハァ………、ちょっと………待って…………。少し、落ち着かせて…………。」

未来「うん。」

 

それにしても、ガルッチって結構絶倫なんだね…………。こんなに出してるのに、普通ならもうしおれてる筈なのに、まだ元気になってる。とりあえず僕は、お互い体を洗い、シャワーで流し、裸のままベットに向かって寝っ転がった。

 

ガルッチ「アハハ、僕の性癖バレちゃったね。♡ちょっと引いた?♡」

未来「ちょっと、引いたかな?」

ガルッチ「だよね。でも、それだけ僕は、未来が欲しかった。我慢し続けた僕に、お仕置きして欲しかった。身も心も、未来好みにされて、未来のものになりたかったんだ。」

未来「もう、ホントに可愛いなぁ、ガルッチ。」

ガルッチ「ふぁぁぁぁぁぁぁ…………。//////////////////」

 

頭を撫でるだけで、ガルッチは猫のような可愛い声を出しながら、僕の胸にすり寄ってきた。もうここまで可愛いと、誰も奪わせたく無かった。もう僕の○○○もさっきからギンギンで、ガルッチの中に入れたいと、訴えていた。

 

未来「ガルッチ………。」

ガルッチ「何?」

未来「僕………、そろそろ………。」

ガルッチ「………いいよ。お仕置きが終わったばかりのここに、ご褒美頂戴。♡」

未来「うん、ガルッチの中に、いっぱい出してあげるね。♡」

 

僕はそのまま、ガルッチのアナルに挿入した。シャワーとお仕置きし終わった後なのか、ものすごく熱々で、絶対に出してやると言わんばかりの締まりが来て、一瞬で出そうだが、我慢した。

少し時間を空けてから、僕はゆっくりと腰を振り始めた。ドMのガルッチにとっては物足りないかも知れなかったけど、ゆっくりと時間を掛けて、少しずつ快感を与えていった。

 

ガルッチ「んんっ、未来ぅ………。物足りないよう………。」

未来「でも、気持ちいいんでしょ?ガルッチの中、凄く気持ちいいし、ゆっくりと味わいたいんだ。」

ガルッチ「未来が言うんなら、いいよ。♡それと、耳を舐めてくれないかなぁ?♡」

未来「囁くだけじゃあ、物足りないの?」

ガルッチ「うん。我が儘なのは分かってるけど、いい?♡」

未来「いいよ、耳元まで犯してあげる。♡」

 

僕はそのまま、ガルッチの右耳の方を甘噛みし、吸いつき始めると、漸くガルッチが喘ぎ始めた。その喘ぎが、僕の射精欲を高めていき、腰を振るのを早めていった。

 

ガルッチ「んあッ、ふ、ひ、くぅうぅ!♡未来っ、お願いっ、激しくしてっ!♡♡♡♡♡」

 

たったその一言で、僕の射精欲が急増していき、全力で腰を振った。ガルッチの中も、僕の○○○をキツく締め付け、いっぱい出させようとしていた。

そして、僕がイきそうなのが分かると、ガルッチが声をかけてきた。

 

ガルッチ「出そう?♡」

未来「うん、いっぱいっ、いっぱい出して、あげるね。♡♡」

 

そして、そのままガルッチの直腸の最奥にて、たまりに溜まった精液をぶちまけていった。

 

ガルッチ「ぁぁぁぁぁぁ………。♡未来の精液が、いっぱい流れてくるぅぅ。♡♡♡♡/////」

 

驚くほどに、ガルッチと同じくらい精液がたくさん出てきて、腸全体に満たそうとするぐらい出てきた。あまりの心地良さで、もう一回したくなってきた。

 

未来「ねぇ、ガルッチ。♡♡♡」

ガルッチ「なぁに?♡♡♡♡////////////」

未来「もう一回、イケる?♡♡♡♡」

ガルッチ「うん。♡♡むしろ、何回でもいいよ。♡♡♡未来が満足するまで、いっぱい僕の中に出して。//////////////////♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

 

そしてそのまま、僕らが満足するまで、ガルッチとセックスしまくっていった。途中で目はチカチカ、頭はクラクラ、息も絶え絶え、死にかけたのを察したのか、心配してくれて、最後の大量射精で、ガルッチに抱き付いて眠りについた。

というか、もう、駄目っ…………。///////////////

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチside

 

ガルッチ「凄いな…………、未来の精液…………。一瞬で、妊婦みたいにお腹膨れ上がっちゃった。」

 

それにしても、セックスが終わったのが分かると理性が戻るって、僕どんな体質してるんだ?それより………、少し未来先輩に無理させちゃったなぁ…………。でも、気持ち良かったなぁ………。とりあえず、鞄に入ってる水のペットボトルを取ってきて、少しずつ未来に注いでから、僕も飲んで…………っと。

 

ガルッチ「よく考えると、これ間接キスだな…………。」

 

それに、こんなんじゃ喉を潤しても何かが満足しないな……。もう水も少ししかないけど…………、口移ししてもいいよね?

 

ガルッチ「んじゃ、早速………。」

 

僕は残り少ない水を飲み干し、未来の唇に重ね合わせた後、水を注いでいった。まるで起きてるかのように、ゴクゴクと飲んでいき、最後には僕の口の中に舌が入ってきて、嘗め回していった。

やばい、未来先輩の寝顔可愛すぎる。でも、僕もそろそろ眠くなってきたし、未来先輩の胸元で、ぐっすり眠ろう………。

 

ガルッチ「…………未来先輩の鼓動…………、僕が聞こえるほど…………打ってる。」

 

僕と同じくらい、ゆっくりと…………そして大きく………………『ドクン………ドクン………』って、鳴っている。

未来先輩………………………………、ううん、未来………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルッチ「愛してるよ、未来。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから………。

 

「なぁガルッチ。」

ガルッチ「何?」

「お前、好きな人が出来たってホントか!?」

ガルッチ「まあね。」

「嘘ぉ!」

「マジで?」

「んじゃあさ、ヤったのか?」

ガルッチ「そ………そりゃあ、うん。」

「うわっ、羨ましい!どこで!?デートとかした?」

ガルッチ「おいおい、頼むからそれ以上はがっつくな。僕はそろそろ、屋上に行かないと駄目だし。」

「おい待て、逃げる………ん?何で弁当3つあんの?」

ガルッチ「え?」

「まさかガルッチ、屋上で3つ全部喰う気か?」

「いやいや、でも確かにガルッチって結構運動してるしな。」

「でも、筋肉付いてないのに、太らないし、ちょっと羨ましいな。」

ガルッチ「何言ってんだよ、一つは僕ので二つ目は白野のぶん。」

「じゃあさ、3つ目は誰の…………っていねえ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋上

 

未来「お、ガルッチ。待ってたよ。」

ガルッチ「未来先輩………、もう弁当忘れてどうすんだよ。」

白野「もう、慌てん坊なんだから。」

 

ホントにそうだよ、困ったもんだなぁ………。

 

未来「お、相変わらず凄いな。ガルッチが作ってくれた弁当。」

白野「そうね、私のは………キター(・∀・)ー!!麻婆豆腐ありがとう、ガルッチ。」

ガルッチ「白野好みの辛さにして置いたよ。僕のもあるけどね。」

未来「そういえば、ガルッチのって二段式だったな。こっちもこっちで美味しそうだし。んで、下は……………え?これって。」

ガルッチ「超究極激辛四川風麻婆豆腐だ。」

 

このガーネットのように赤く、グツグツとマグマのようになる汁、そしてそこに煌びやかに光る豆腐。まさしく、究極まで極めた麻婆豆腐と言っても過言では無い。かつてこの麻婆豆腐を作ろうと必死に頑張っていた神父が求めていた麻婆豆腐。僕が先に頂くとしよう。

 

白野「羨ましいなぁ………。」

ガルッチ「未来先輩は…………。」

未来「ごめん、さすがに手は出せないや。」

ガルッチ「でしょうね………。」

白野「未来先輩も食べればいいのに、美味しいと思うよ?」

ガルッチ「いや実はさ、この超究極激辛四川風麻婆豆腐を作ったの、今のところ僕だけなんだ。」

白野「そうなの!?」

未来「え、じゃあさ、ガルッチが世界初の『麻婆豆腐を極めし者』って事じゃないか!」

ガルッチ「そう言うことだね。とりあえず、冷めないうちに、いただこうか。」

未来「そうだな。んじゃ。」

3人「いただきまーす!」

 

早速麻婆豆腐から平らげて…………カプッ。

 

ガルッチ「!!!!!!!」

未来「ど…………どう?」

白野「凄い形相だけど、如何なの?」

 

如何なのだと?そんなの決まってる。

 

ガルッチ「まさしく、まさしく!麻婆の中でも最も辛く、そしてこの複雑骨折をしたときの痛みが一気に身体中に染み渡り、そしてその苦しみの末に味わえる至高かつ究極で最高の旨さ。『超究極激辛四川風麻婆豆腐(マーボードウフ・アヴァロン)』はここにあると、神父に伝えたい!!」

未来「そこまでなのか…………。」

白野「私もいい?」

ガルッチ「どうぞ。」

 

 

「おい、あれ見ろ!」

「あれって、未来先輩と白野だよな。」

「んじゃあ、ガルッチの好きな人って、白野か!?」

「おのれガルッチ!俺達の知らない間に、白野を攻略しやがって………。」

「いや待て、様子が違うぞ?」

 

 

未来「なぁ、ガルッチ。」

ガルッチ「ん?」

未来「はい、あーん。」

 

 

「何ィィィ!?」

「未来先輩が、ガルッチにあーんしてるだと?!」

「いやまって、未来先輩って男でしょ?そこは白野の筈なのに。何で?」

 

 

ガルッチ「あーむっ。♡」

未来「自分で作った料理でも、僕があげると美味しい?」

ガルッチ「そりゃあ勿論だよ。」

 

 

「嘘だろ!?あのガルッチが、未来先輩のあーんを受け入れたぞ!?」

「いやいや、多分気のせいだ!」

「そ、そもそも、未来先輩があーんするなんて、稀な事よ!?」

「…………………白野を無視して、いいってのか?」

 

 

ガルッチ「んじゃ、今度は僕がする番。って、その前に………。」

 

ハァ、まさかとは思ってたけど…………。

 

ガルッチ「おいドアのところで覗いてるお前ら!何覗きしてやがる!!!」

「「「「「やべっ、逃げるんだよ~!!!!」」」」」

 

全く、覗き見とは…………困った連中だな。後で激辛麻婆豆腐をぶつけてやろう。

 

ガルッチ「もう見られないように、紙で隠して、鍵を掛けてっと。」

 

んじゃ、続きをするとしますか。

 

白野「誰か覗き見してた?」

ガルッチ「うん。しつこいんだもん、彼奴ら。」

未来「それで時間を食っちゃったって事だな。」

ガルッチ「そうそう、って事で未来先輩。あーん。」

未来「あーむっ。」

ガルッチ「どうかな?」

未来「凄く美味しいよ。」

ガルッチ「よかった。」

白野「もう、随分出来上がってるね。二人とも。」

 

確かにな、今まで押し殺していた僕が恥ずかしくなってきたよ。

 

 

「出来上がってる?どういう事?」

「分かんない。かんちゃん、オーちゃん、フララン、こいこい、イリリン。もう少し、近付こう。」

「「「「「了解。」」」」」

 

 

未来「(ガルッチ。)」

ガルッチ「(分かってる、でも今はスルーしよう。白野もいいね?)」

白野「(うん。)それで、初デートは如何だった?二人とも。」

未来「楽しかったよ、凄くね。」

ガルッチ「うん、それで次来るときは白野も連れて行こうって決めたんだ。」

白野「そうなんだ、んじゃあ今度一緒に行くときは、私も誘ってね。」

未来ガル「いいよ。」

 

約束だもんな、ちゃんと守ってやらないと。

 

 

こいし「もしかして、二人とも白野先輩と?」

イリヤ「もしかしたら、そうかも知れないわ。」

フラン「待って、だったらなんで白野先輩が、ガルッチ先輩と未来先輩に『初デート』なんて言ったんだろう?」

本音「まさか…………まさかのまさか…………、ガルッチ先輩と未来先輩って………、そう言う関係じゃあないの?」

オーフィス「あり得ない。だって、未来先輩、ガルッチ先輩、男だろう?」

簪「そ、そうよ。そんなのあり得ないって。」

 

 

あー、これは気付いてる様子だな。でも確証は無い、だったら………。

 

ガルッチ「未来先輩。」

未来「ん?何………っん。♡」

 

 

 

 

 

 

 

ズキュウウウン!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

白野「や………やった!!」

未来「んっ、ガルッチ………。」

ガルッチ「未来ぅ………。♡♡」

 

 

フラン「嘘!?ガルッチ先輩が、未来先輩にキスした!?」

こいし「さっすがガルッチ先輩!!!」

イリヤ「私達に出来ないことを!」

簪「平然とやってのける!!」

オーフィス「そこに痺れるっ!」

本音「憧れるぅぅぅ~!!!!」

未来ガル「はい、覗き見さんみっけ。」

「「「「「「あ。」」」」」」

白野「やっぱり、居たのね。」

本音「えへへ~、バレちゃった~。」

ガルッチ「んで、君達なんで僕らを覗き見してたんだ?」

 

何でも、本音とオーフィス、簪は未来先輩のファンで、フラン、こいし、イリヤは僕のファンのようで、最近僕らの関係が気になった為に、僕らが弁当を食べてる最中にこっそりと隠れて、どんな関係なのか調べていたらしい。因みに、6人とも中学2年生のようだ。

 

フラン「それで、お聞きしたいのですが……………。ガルッチ先輩、未来先輩とはどう言う関係ですか?」

ガルッチ「どうってそりゃあ勿論…………なぁ?」

未来「うん、一緒に住んでる仲だし、弁当だって一緒に食べてるし……。」

本音「一緒に住んでる!?同居って事ですか!?」

ガルッチ「まあね。」

簪「でも、それだけじゃ分かりません!だったら、何でガルッチ先輩は、未来先輩に…………キスしたんですか!?」

 

そこ聞いてきたか。

 

ガルッチ「うーん…………、他のみんなに言わないって、約束出来るか?」

こいし「って事は、それぐらい言われたくない、深い関係って事ですね!?」

イリヤ「いいません!先輩方の秘密、絶対守ります!」

オーフィス「我々、秘密守る!」

ガルッチ「んじゃあ言うけど…………。僕と未来先輩………ううん、未来とは……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『恋人兼愛人関係』なんだ。」

 

言っちゃった…………。まだ歳間も行かない女の子たちに、言っちゃったよ。

 

こいし「やっぱり………、そうだと思った。」

未来ガル「え?」

こいし「実は私達、探偵部ってのをやってて、ずっと貴方達を見ていたの。」

白野「あ、そう言えば未来先輩のファンとガルッチのファンが手を組んで作ったと言われてる探偵部があるって聞いたことあったね。」

未来「んじゃあ…………。」

ガルッチ「って事は…………。」

未来ガル「僕らがラブホに入ったとこも?」

6人「バッチリ見てました!」

未来「……………………マジかよ。(;゚д゚)」

ガルッチ「////////////////////////」

 

オイオイオイオイ!んじゃあ最初からバレてたって事じゃあないか!恥ずかしい!

 

???「ウフフ、6人とも。合格よ。」

ガルッチ「え、清姫先生!?」

清姫「これで貴方達も、立派な探偵部員よ。」

6人「やったー!」

未来「あの、清姫先生。これは………。」

清姫「実は、私が探偵部を作った張本人なの。きっかけはガルッチさんの嘘。絶対誰かを求めてるに違いないって思って、この6人に頼んで依頼させたの。」

白野「アハハハ、清姫先生のせいだったんですね。」

清姫「それにしても、やっと清々しい顔になりましたね。ガルッチさん。」

ガルッチ「…………確かに、そうだね。未来と一緒にデートし、そしてお互い抱き合って初めて分かった。未来もまた、僕のことが好きだって事。今まで隠し通そうとしてた僕が、馬鹿だった。でも、清姫先生。これだけは真実です。怖かった。男同士の恋愛を持っている僕に、皆に知られたくなかった。バレたらと思うと、恐くて恐くて………、独りになるんじゃないかと…………。」

清姫「…………でも今は、それも嘘に変わったよね。」

ガルッチ「はい。清姫先生は、嘘を許せないのは、重々承知です。不安は残りますが、いつかは自分の口で、僕と未来の関係を、伝えようと思います。」

清姫「…………嘘は無いね?貴方の場合、ほとんどが嘘に見えてしまうけど。」

ガルッチ「僕は偽り続けますが、この意志とこの思いは、決して嘘を伝えません!」

清姫「……………生徒会長。」

未来「はい。」

清姫「必ず、この人を幸せにしてあげてね。」

未来「ええ、この身に誓います。」

 

清姫先生は、嘘を嫌う。例え優しい嘘だとしても、先生は許しはしないだろう。つまり、僕には敵視していた。だけど、その真意を見せた途端、清姫先生の目は優しかった。

 

清姫「それでは、お二方。お幸せに。」

 

そして、残ったのは未来先輩と、白野と僕だけになった。

 

未来「…………怖かった。」

ガルッチ「うん、こればかりは滅茶苦茶きつい罰にやられるかとヒヤヒヤしたよ。」

白野「そうね、んじゃあ私先に戻ってるね。」

未来ガル「うん。」

 

さて、後は僕と未来だけ………だな。

 

未来「…………なぁ、ガルッチ。」

ガルッチ「ん?何?」

未来「まだ、不安か?男同士のイチャイチャが見られるのを……。」

ガルッチ「……………うん。」

未来「じゃあさ、しばらくここに居よう。」

ガルッチ「………いいの?」

未来「うん。念のために、アルトリア先生にも伝えたからね。だから、ここでゆっくりしよう。」

ガルッチ「……………そうだね。んじゃあさ。」

未来「ん?」

ガルッチ「未来の胸元で、寝かせて。」

未来「いいよ。僕の鼓動を聞いて、放課後まで眠ってね。」

ガルッチ「うん…………。」

 

今まで隠し通してきた激しすぎる鼓動は、未来の優しい鼓動によって落ち着かされ、今では夜の静けさのような鼓動に変わった。

今もなお、少しだけドキドキしているが、それでも押し殺していた頃より、ずっと静かだった。

未来の鼓動は、まるで海の小波のように、優しく打っていた。

その鼓動を聞く度、僕は落ち着き、心地良くなっていく。この安らぎを、この優しさを、この心地良さを……………離したくない。

 

ガルッチ「ねぇ、未来。」

未来「何?」

ガルッチ「…………心の底から、愛してるよ。」

未来「僕も、ガルッチの事、愛してるよ。」

 

一瞬、僕の心の奥底で、キュンとなった。

 

 

THE END




-リディア城-

ガルッチ「…………。////////////」
レイン「あー、うん。ここまで、凄く濃い内容だとは…………。」
ガルッチ「学園ものっては言ってたけど、やっぱり僕はM安定だったのね………。なんか、恥ずかしい…………。」
フラン「でも、お兄ちゃんはこう言うのも求めてるんでしょ?」
ガルッチ「ファ!?さすがにMは無いかもだけど…………。/////////」


-箱庭の世界-

未来「………………ここまで濃厚な、内容だとは思わなかった。///////////////」
十六夜「ヤハハッ!すげぇなこのBL!これが簪が書いた奴だとは。んで、この表紙にいる此奴が、ガルッチか。ホントにすげぇな!此奴も男の娘だとは!」
未来「因みに、ガルッチも妻3人、愛人8人持ってるからね。」
十六夜「未来と同じハーレムか!一度会ってみてぇな!」
未来「……………まあでも、簪が書いたこれ。皆には言えないけど…………………。」

























未来ガル「こう言うのも、アリかもね。」


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