血を受け継ぎし者 (怠惰のクソ悪魔)
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第零章 陰陽物語
第1話 平安の陰陽少女


こんばんは読者様、皆様からの投票が多かった晴明の物語をやっていきます。一応は4~7話でやる予定で知っている方はいると思いますが此方は日曜日投稿となりますのでお願いします。では本編へどうぞ。


これは幻想郷が誕生する前の時代まだ魑魅魍魎(ちみもうりょう)たる妖怪達が人々から畏れられ人が光であれば魑魅魍魎の者達の妖怪が影であり対立をしていた頃…これはそんな時代に生きた1人の少女お話……

 

妖怪「貴様の肉を食らわせろぉ!!

 

夜の都に1ぴきの妖怪が1人の少女を追っていた。その妖怪の姿は月明かりに照らされて真っ赤な肌が見えただ獲物しか見ないその目、悪鬼と呼ばれる部類の妖怪だ。そして少女は走っていき橋の上で止まる。

 

妖怪「何だもう追いかけっこは終わりか?なら

   貴様を食らわせてもらうぞ!」

 

そう言い悪鬼がその少女を掴もうとした瞬間だった。

 

ギンッ!

 

妖怪「なっ何だこれは!!」

 

突然橋の下の水から無数の糸が現れ悪鬼の動きを封じた。そして少女は振り返り、

 

少女「貴方、私にしか目がいってないのだから

   こうなってしまうのよ?」

 

妖怪「何だと貴様!…まさかお前、陰陽師か!」

 

少女「貴方に答える義理はないわ」

 

そう言い少女は1枚の札を妖怪の凸に張り付けると、

 

妖怪「ぎゃががががごがごかがかぎご!!」

 

張り付けたお札から青い電撃が(ほとばし)り妖怪を包み込み苦しませる。すると少女はぶつぶつと呪文を唱え人差し指で何かを描き始める。

 

妖怪「何!何をする気だ!!」

 

少女「臨・兵・闘・者・皆・陳・列・在・前(りんぴょうとうしゃかいじんれつざいぜん)!」

 

少女が呪文を唱えつつ五芒星を描くと腕で一閃してきる。するとその五芒星は妖怪の凸にまた張り付くと、

 

妖怪「やっやめ!!」

 

少女「害ある妖よこの地から往ね!!」

 

妖怪「ぎゃーーーーーーーー!!!」

 

悪鬼が叫びをあげるとその場から悪鬼は消えて代わりに真っ黒な灰が橋の上に残るが風が吹くと肺は散った。

 

少女「さてとお仕事おしまい♪帰ってお酒で

   1杯ね♪」

 

楽しそうに少女は帰っていく。その少女はやがて伝説となる者その名を……

 

晴明「うぅ~~~~ん♪」

 

安倍晴明と……そして時は過ぎその翌日の朝へと変わる。鳥の囀り声で晴明は起床した。

 

晴明「はぁ……眠い……」

 

呟きつつ布団から出て居間へと向かい居間のテーブルに頬をつける。

 

? 「も~晴明ちゃん起きて」

 

晴明「うん?…あれ何でいるの……?」

 

いつの間にか自分の式神の鈴蘭が立っていてその手にはおぼんが握られておぼんの上には料理が並べられていた。

 

鈴蘭「速く食べないと遅刻しちゃうよ?」

 

晴明「えっ……そうだったわ!!」

 

今日は陰陽寮で大切な会議があることを思い出し料理をダッシュで食べ恥じた。

 

鈴蘭「はぁ…年頃の娘がこんな意地汚いとねぇ」

 

晴明「うるさいわね!仕方ないじゃない!」

 

鈴蘭「はぁ……」

 

と、鈴蘭はため息を吐きながらも晴明は飯を食べ進めて、

 

晴明「ご馳走さま!行くわよ!!」

 

鈴蘭「あっ待ってよ!!」

 

すぐに陰陽師の服を着て晴明は外へと飛び出し鈴蘭は蝶の姿となって声明の後を着いていく。

 

少女移動中……

 

2人は陰陽寮へと着くとすぐさま会議が行われる部屋へと行き晴明が着くと同時に陰陽寮で陰陽師達との会議が始まった。

 

陰陽「いいか4年前の深常理久兎の潜伏から

   妖怪達はこの都に押し入っている!

   しかも年々と増加している始末なんだ

   これは奴の復讐に違いない!」

 

陰陽「しかも奴は何処にいるのかも分からない

   ぬらりひょんと言われるだけあって中々

   尻尾を出さない……彼奴を叩ければ都に

   入る妖怪達は激減する筈なんだがな……」

 

陰陽「うむ…かつて理久兎を退いた晴明殿に

   お話を聞きたいが…何かあるかね?」

 

と、皆は自分の方を向いてくる。それに対しての答えは、

 

晴明「確かに理久兎の復讐説はあるわだけど

   私は違うと思うの」

 

陰陽「というと?」

 

晴明「彼奴は確かに妖怪の主ではあるわだけど

   無益な殺しだけは絶対にしない奴よ必要

   な分しか殺らないもの」

 

それを聞いた陰陽師の1人が晴明に、

 

陰陽「ならその分をやっているんじゃないの

   か?」

 

陰陽「確かにそうだ」

 

陰陽「そこはどうなんだ?」

 

1人の陰陽師の意見で皆からは「確かに」だとか「そうに違いない」という声が聞こえてくる。

 

晴明「そうとも考えられますがそれなら態々

   こんな所を襲うと思いますか?私が

   妖怪だったしたら陰陽師もいない妖怪

   達が縦横無尽に暴れられる近隣の村を

   襲いますよ?それに奴は出来る限りの

   被害が少ない方を選びますよ」

 

晴明の言葉を聞くと皆は黙り混んでしまう。確証がないためというのもあるが相手も知性を持つ妖怪達で何よりも理久兎のせいで仲間意識が異様に高い。そこいらにいる下級妖怪とは訳が違う。

 

陰陽「だがしかしなぁ……」

 

晴明「今、私達に出来るのはどうやって妖怪達

   から被害を防げるのかと防災が出来るか

   だと思いますよ?」

 

陰陽「ふむ……東西南北の門には異常はないある

   ならば晴明殿の式神達が反応している筈 

   まずは妖怪達がどうやって侵入している

   のか調べる必要があるな」

 

晴明「それまでは夜の警護およびに占いによる

   場所の特定をした方が良いかと」

 

その言葉を聞いて座っている者の1人が手を上げて、

 

陰陽「俺は晴明の言葉に賛成するぜ賛成の

   奴は挙手して今回の会議は終わりに

   しようや」

 

命令的なちょっと図々しい陰陽師の名は賀茂(かもの)保憲(やすのり)といい安倍晴明の安部家と同じで名門の陰陽師でここ陰陽寮のトップの陰陽師だ。

 

晴明「また保憲か…まぁ助かるけど

 

ここだけの話だが晴明と保憲は幼なじみだ。晴明の性格が男気というか野武士性格のためか男である保憲とは結構仲が良いのだ。こういう意見の時は大抵賛成してくれる。そして保憲のお陰か、

 

陰陽「なら我も賛同しよう」

 

陰陽「うむ保憲様がそうおっしゃるなら」

 

と、次々に手を上げていく。二大巨頭の意見はやはり強いのだと改めて思うばかりだ。そして全員が手をあげた。

 

保憲「なら決定だなそんじゃこれにて終いだ」

 

保憲の言葉で皆は立ち上がり足早に外へと出ていった。

 

晴明「はぁ……ありがとう保憲」

 

保憲「かっかっか♪良いって事よそれよりも

   晴明、今からお茶でも~」

 

晴明「ごめんね♪書類があるから帰るわ」

 

と、言うが実際は帰って夜まで寝たいというのが本音だ。保憲はちょっと残念そうに、

 

保憲「かぁ~残念だなまぁまたいつか誘うわ」

 

晴明「えぇ♪それじゃ私は行くわね♪」

 

そう言い部屋からでて陰陽寮から出て真っ直ぐ家へと向かい家へと帰り朝と同じようにテーブルに頬をつけてぐーたらの体制になる。

 

晴明「はぁ~堅苦しいのは本当に嫌になっちゃう

   もう勘弁してほしいよ」

 

鈴蘭「そう言わないの…それよりも保憲とお茶

   してくれば良いのに」

 

そう言いながらお茶を晴明の座っている方に置いて鈴蘭も座る。

 

鈴蘭「はぁ…小さい頃から男気のせいか友人

   も少ないんだから少ない友人は大切に

   した方がいいよ?」

 

晴明「分かってるけど私はこうしてダラ~と

   しているのが良いんだもん」

 

鈴蘭「はぁこんな性格になったのは誰のせい

   何だろう……」

 

晴明「多分貴方のせいだと思うけど?」

 

と、鈴蘭に言うと鈴蘭は苦笑いを浮かべて、

 

鈴蘭「母さんが聞いたら呆れるかそれとも

   妖力玉を飛ばしてくるから止めて

   くれない?」

 

晴明「そういう所がだらしないから逃げら

   れたんでしょ?父さん」

 

その発言に鈴蘭は目をつむって首を横に振る。

 

鈴蘭「いやもう私はお父さんじゃないから

   今は蝶化身になって転生したから」

 

蝶化身とは死んだ人間が蝶になって転生する。摩訶不思議な霊現象である。安倍保名もとい晴明の父親は妻である葛の葉から晴明を託され男手1つで晴明を育てていたが病気で早死にしてしまい、まだ10歳になったばかりの晴明1人を残す事や晴明あまりにもがじゃじゃ馬で心配になってしまいそれが仇となったのか「未練」という形で残り、地上に縛られて蝶化身になってしまったのだ。だが何故ロリになってしまったのかがいまだに謎である。

 

晴明「私は夜まで寝るわね」

 

鈴蘭「はいはい寝るなら布団で寝てね」

 

晴明「はぁ~いお休みなさい……」

 

そうして晴明は寝室へと入り夜までの間、短い休息をとるのだった。




はいはい今回から数話程ですが始まった第零章ですけど初っぱなから爆弾台詞が飛び交いましたね。因みにオリキャラは後出ても僅か数人ぐらい?だと思っていてください。そしてアンケートの所で書いた通り玲音の物語はいすれやりますのでご安心してください。では今回もありがとうございましたまた次回にお会いしましょう。それではサラダバー!


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第2話 闇夜の都へ

どうも読者様、第2話が出来上がったので投稿
します。今回の特に注意してほしい注意事項は
以下の通りです。
「鈴蘭無双」「キ(ピー)ガイ蝶」「何故、知ってる」
それが嫌ならブラウザバック推奨です。
よろしいですね?では本編へどうぞ。


陰陽寮の会議から約六時間が経過し辺りは夜の(とばり)に包まれた。そんな都を晴明は歩いていた。

 

晴明「妖怪の反応は……ないわよね?」

 

鈴蘭「まぁ今の所はね……」

 

現代で言うとまだ夜の10時ぐらい魑魅魍魎の者達は日が沈む瞬間の数時間の逢魔刻そして夜が更に深まった時刻に訪れる丑三つ時その2つがもっと動く時間だ。

 

鈴蘭「ねぇ晴明は今回の妖怪達の騒動に理久兎

   が絡んでいると思う?」

 

晴明「いえ私は絡んでいるとは思ってないわ」

 

鈴蘭「でも絡んでいないにしては妖怪が来すぎ

   な気がするんだよね……」

 

晴明「それでもよ私はあの人を信用したいいえ

   信用しなければならない」

 

妖怪総大将の理久兔とは晴明にとって唯一の友人の1人でありこんな姑息な事は絶対にしないと思っていたからだ。

 

鈴蘭「でも……」

 

晴明「でもでもないわ…皆が信用しなくても

   私だけでも信用しなければいけないの

   よ…私の唯一の友として」

 

鈴蘭「はぁ~分かった……晴明を信じるよ」

 

晴明「ありがとう……」

 

そんな会話をしていると………

 

? 「助けてぇ!!!」

 

晴明「ん?」

 

鈴蘭「妖怪反応あり…そんなに強くはなさそう

   だね」

 

声のした方向を見ると1人の文官であろう人物が妖怪に追いかけられていた。その妖怪の特徴は坊主で1つの目しかない妖怪、有名な1つ目小僧だ。

 

鈴蘭「1つ目小僧か……ありゃ弱いわ」

 

晴明「そんな事を言ってないで助けるわよ」

 

鈴蘭「はいはい!」

 

そう言うと鈴蘭は一気に駆け出した。

 

文官「もっもうだめだぁ!!」

 

一目「べろべろばぁ~!!」

 

と、文官であろう人物が追い付かれそうになった所に、

 

鈴蘭「チェスト!!!」

 

一目「グヘッ!!!?

 

鈴蘭の最高火力の飛び膝蹴りが一つ目小僧の顔面にもろにヒットし一つ目小僧は数メートル先ぶっ飛んだ。

 

晴明「大丈夫?」

 

文官「はっはい!」

 

鈴蘭「あちゃ~ごめん晴明ちゃん遠くに

   ぶっ飛ばしちゃっていなくちゃった」

 

辺りを見渡すが先程の1つ目小僧は消えてしまった。

 

文官「蝶の式神……えっと安倍晴明様…です

   よね?」

 

晴明「ん?えぇそうだけど?」

 

文官「それはそれはお初にお目にかかります

   ね私、漢学者をしている宮古芳香とい

   います」

 

どうやら漢学者つまり現代語でいえば中国の学問を研究している人物だが……

 

鈴蘭「宮古芳香……何処かで聞いた……あっ!

   菅原道真の!」

 

芳香「あっはい♪彼の師を勤めていました♪」

 

晴明「菅原…えっ右大臣の菅原道真様の!?」

 

芳香「そうですよ♪」

 

どうやら相当の大物のようだ。これには晴明も頭を下げた。

 

晴明「すっすいません!」

 

芳香「ハハ良いよ♪気にしなくても♪だから

   頭を上げて下さい」

 

そう言われ頭を上げる。だがどうしてこんな大物がこんな夜の都を歩いているのかが不思議に思えた。

 

晴明「えっとご無礼で聞きますがここで何を?」

 

芳香「う~ん歌の案が思い付かなくてね…気分

   転換に夜の外を散歩してたらさっきの

   妖に追いかけられてね……」

 

鈴蘭「貴族って皆、歌を披露するから大変

   だよね~」

 

芳香「えぇ…まぁ楽しいからこれはこれでって

   感じなんですけどね……」

 

鈴蘭「私はそんなに面白いと思ったことないん

   だけどなぁ……」

 

かつての生前を思い出したのか鈴蘭は苦い思い出を思い出していた。

 

晴明「それよりも芳香さんここ最近の夜の都は

   危険なんですよお屋敷に帰ることを薦め

   ますが……?」

 

芳香「そうだよね……うんそうするよ」

 

鈴蘭「なら送って行った方が良いよね?」

 

晴明「そうね」

 

と、晴明と鈴蘭は芳香を警護しながら屋敷へと送り届けようとした時……

 

一目「お前らぁ!よくもやったなぁ!」

 

先程の一つ目小僧が夜の闇に紛れて来た。しかも今度は何体かのお仲間を引き連れてきた。どれもこれも雑魚妖怪の部類に入る悪鬼達、数は3体だ。

 

悪1「グヘヘヘえぇおなごが3人も」

 

悪2「ゆっくりとなぶってやるかぁ?」

 

悪3「えぇのえぇの♪」

 

正直言って見た目もキモい挙げ句の果てには言動もキモい。

 

鈴蘭「ちょっと!この作品はR15だよ!

   やるならR18作品でやってよ!」

 

全員「メタイわ!!」

 

とんでもないメタ発言にこの場の全員がツッコミを入れた。それよりも何故こいつがそんなメタイ事を知ってるんだと考えてしまう。

 

一目「よっよく分からないけど!彼奴らを

   ボコボコにするぞ!!」

 

悪1「ギャハハハハ!!」

 

悪2「ぐひゃひゃひゃひゃ!!」

 

悪3「きしゃーーーーー!!」

 

妖怪達が奇声を上げて晴明達に目掛けて襲いかかってきた。

 

晴明「芳香さんそこから離れないで下さい!」

 

そう言い晴明は何枚かの札を地面にばらまくと、

 

晴明「魑魅魍魎たる者達よ!この壁を越えれる

   なら越えてみよ!!」

 

右手で一閃すると同時に晴明の目の前に透明な壁が出来上がり、

 

ドスンッ!!

 

妖怪達はその壁へと突っ込み顔が壁にへばりついているのかより一層キモく見える。

 

芳香「ひっ!!」

 

芳香に限ってはあまりに不慣れなためか腰を抜かしてしまう。だが晴明はそんなの知ったことじゃないと言わんばかりに、

 

晴明「鈴蘭!彼奴らの頭を叩き割って!!」

 

鈴蘭「了解!!」

 

一気に上空へと飛ぶと弾丸の速度並みの蹴りが3体の妖怪達に襲いかかった。

 

鈴蘭「まずは1人!!」

 

グジャッ!!

 

1人は鈴蘭の飛び蹴りによって頭をかち割られ辺りに血が飛び散る。続いて、

 

鈴蘭「そいや!!!」

 

妖怪「ぎゃはっ!!」

 

ハイキックが炸裂し妖怪の頭は体とグッバイして地面に転がる。

 

妖怪「ひっ!?」

 

これには妖怪もへっぴり腰になってしまい晴明が作った透明の壁に背中をつけてしまう。そこに空かさず鈴蘭の一撃が決まった。

 

鈴蘭「でりゃあ!!!」

 

グジャッ!!

 

強力なヤクザキックが頭を潰す。本来ならぶっ飛ぶレベルなのだが晴明の作った透明の壁に叩き付けられ頭が粉々になってしまった。

 

鈴蘭「ふぅ~お仕事終わり♪」

 

晴明「ありがとう鈴蘭」

 

壁を消して数歩程前へとでて一つ目小僧を睨む。

 

晴明「それで私達が何だって?」

 

一目「うぐっ!おいらを嘗めるなよ!!」

 

そう言った途端、一つ目小僧の体は巨大化した。大きさは大体3m程だろう。更に一つ目小僧の弱々しかった腕はガッチリとなった。その妖怪は、

 

鈴蘭「一つ目小僧って頑張ると一つ目入道に

   なるんだよねぇ……」

 

その妖怪を一つ目入道と……

 

一目「どうだ!怖いだろ!!」

 

と、一つ目小僧もとい進化を遂げた一つ目入道は晴明達に言うが、

 

鈴蘭「いや全然だね…これだったら母さんの

   キレた時の般若顔の方が怖いかな?」

 

晴明「私的には理久兔さんの怒り笑顔の方が

   怖かったわね」

 

一目「そんなっ!?」

 

予想外な返答に一つ目入道は逆に驚いてしまって少し涙目になっていた。

 

芳香「何でだろ晴明さん達の方を応援しなきゃ

   いけないのにあの妖怪を応援したなって

   きたな……」

 

芳香ですらそんな気持ちになってしまい呟いてしまった。

 

一目「畜生~ーー!!!

 

ドスンドスンと音を足音を発てて一つ目入道は晴明目掛けて殴りかかってくる。

 

晴明「百鬼束縛!」

 

晴明の呪文に反応するかのよに先程ばらまいた御札が反応し御札から無数の糸が一つ目入道を束縛する。

 

一目「ぐぁーー!!何だこりゃ!!」

 

晴明「ねぇ1つ条件があるんだけど聞いて

   みない?」

 

一目「何だよ!!」

 

晴明「貴方達、妖怪が何でここ最近になって

   都に強襲を仕掛けてくるのかそれが謎

   なのよ…だから教えてくれないかしら?」

 

何故ここ最近のになって妖怪達が都に押し入るようになったのかが気がかりだった。だからこそそれなりに話が通じる一つ目入道に話を聞いたのだ。

 

一目「話すわけねぇだろ!!」

 

晴明「あっそじゃぁ滅するわ跡形もなく塵

   すら残らぬように!」

 

一目「まっ待て話すから!!」

 

ドロンッ!!

 

一つ目入道は小さくなり先程の小僧に戻ると、

 

一目「おいら達が何でここに来たのかそれは

   おいら達も分からないんだよ!」

 

晴明「分からない?」

 

一目「あぁ!気づいたらこの都に居たん 

   だから!」

 

言っている事が意味がわからない。来る気もない奴等がこうして都に来ている理由が……

 

鈴蘭「知ってることはそれだけ?」

 

一目「あっあぁ!」

 

晴明「そう……解!」

 

右手で一閃すると束縛している糸が全て消えて落ちている札は全て燃えて消える。

 

晴明「嘘はついてないみたいだし今回は見逃し

   てあげるわ芳香さんも構わないわよね?」

 

芳香「えっえぇ!」

 

晴明「そう帰るならこの道をずっと北に進めば

   羅城門って門があるからそこから帰り

   なさい」

 

一目「すっすまんせんでしたぁ!!」

 

叫びながら一つ目小僧は猛ダッシュで逃げていった。

 

鈴蘭「もう晴明ちゃんは甘いよね大福みたい

   に甘々だよ」

 

晴明「良いのよ害のあるような妖怪でもなさそう

   だし精々驚かすぐらいでしょでも何でここ

   に来たのかその調査が必要ね」

 

鈴蘭「そうだね……」

 

晴明「とりあえずは芳香さん貴方を屋敷まで

   送り届けますね」 

 

芳香「えっとよろしくね……」

 

そうして晴明達は芳香を屋敷へと送り届けその後も数時間程警護して家へと帰るのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

神楽 (⊃ロ⊂(ゴシ ゴシ) )(゜ロ゜)(⊃ロ⊂(ゴシ ゴシ) )( ロ  )

狗神「神楽…目が消えてるぞ~」

神楽「えっ!?」

鈴蘭「も~神楽ちゃんったらおっちょこちょい
   なんだから♪」

狗神「まぁ無理もねぇかこのキ(ピー)ガイ蝶の無双
   を見ればよ……」

鈴蘭「狗神の姉御は酷いなぁ~!」

怠惰「まぁそれはおいておいて今回というか
   前の後書きで書いた伏線の東方キャラ
   は宮古芳香ちゃんでした~分かった人
   いたかな?」

鈴蘭「えっ!?芳香ちゃんって東方キャラに
   なってたの!?」

怠惰「まぁ大方の読者様は知っての通り現在の
   彼女は……まぁ今は言わないでおくよ」

鈴蘭「えぇ~気になるのに~」

怠惰「ちょっとショッキングだと思うから
   言わないでおくね♪」

狗神「まぁお前がそういうなら聞かないで
   おいてやるよ」

神楽「そうですね♪今は聞かないでおきましょう
   鈴蘭さん」

鈴蘭「分かった……」

怠惰「では読者様今回はここまで!」

神楽「えっと火曜日の本編でまたお会いしま
   しょう」

狗神「そんじゃ読者様」

鈴蘭「またね♪」


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第3話 不穏

こんにちは読者様、とりあえず3回目を投稿します。そして今回の注意事項はこちらとなっております。
百合(ユリ)?」「お前のせいでアウトだ!」「痴女」
よろしいですね。それと今回はオリジナル解釈というか設定もあるので実際の伝記とは関係ありませんのでご了承下さい。では本編へどうぞ。


宮古芳香を助けて2日後のお昼時のこと。

 

晴明「うぅ~ん気持ちのいい眠りだ……!?」

 

そう言かけて布団から出ようとした時、ふと隣に違和感を感じ隣を見ると……

 

? 「スゥースゥー……」

 

と、紅い長髪の裸の痴女が寝ていた。そしてその痴女は目を擦りながら起きた。見るからにアウトだ。

 

痴女「あら晴明…お♥は♥よ♥う♪」

 

晴明「キャーーーーーーーーーーー!!!

 

これには大混乱をして大声で叫んでしまった。すると奥の通路からドタドタと何かが近づき襖を大胆に開けた。その襖から現れたのは鈴蘭だった。

 

鈴蘭「どうした……またあんたね朱雀!」

 

晴明のとなりに寝ていたのは南の守護神こと朱雀だ。何故こんな所で寝ていたのか疑問が出てくるが、

 

鈴蘭「うちの娘になにしてんだぁ~!!」

 

ドゴンッ!!

 

強烈な飛び蹴りが朱雀の顔面に見事クリーンヒットした。

 

朱雀「ガハッ!!」

 

一撃必殺レベルの蹴りをくらい朱雀は中庭の方まで吹っ飛ばされた。

 

鈴蘭「大丈夫晴明!」

 

晴明「だっ大丈夫少し混乱しただけだから」

 

せっかくの気持ちの良い寝起きが台無しになった瞬間だった。そんなこんなで数分後、安部宅の居間で、

 

朱雀「ごめんなさいねぇ晴明が寝ていたもん

   だったらかついうっかり♪」

 

鈴蘭「まったく節度を持って接する分には

   構わないけど気を付けてね?」

 

朱雀「えぇ」

 

晴明「まったく迷惑にもほどがあるわよあんた

   のせいで色々とアウトになるから」

 

男性なら喜ぶだろうが女性だったら誰とく世界だよと思ってしまう。

 

晴明「それで何しに来たの?」

 

朱雀「ん?あぁ久々に顔を見たくなってここ

   最近になって妖怪達が活発に動いてる

   みたいだし愛しの晴明ちゃんは無事か

   なと思ってね♪」

 

晴明「その気持ちは嬉しいけどさっきみたいな

   事は次からはしないで頂戴ね」

 

朱雀「分かってるわよ……」(´・ω・`)

 

しょぼーんとしている朱雀を見つつ貞操の危機は無くて良かったと思うばかりである。

 

鈴蘭「そういえば仕事は?」

 

晴明「あぁ今日はお休みよ」

 

今日は休暇日のため昼間の仕事は勿論のこと夜の見回りは無しで1日ゆっくり出来る夢の日なのだ。

 

朱雀「しっかしさっきの蹴りは中々効いたわ

   こんな刺激的な痛み彼奴以来だわ」

 

晴明「彼奴?理久兔さんの事?」

 

朱雀「いいえ昔の仕事の同僚というかまぁ知り

   合い(意味深)レベルなんだけどねぇベル

   フェゴールっていう悪魔がいてその悪魔

   がもう様々なプレイで私を楽しませてく

   れてね♪鈴蘭に蹴られてその時の痛みの

   快感を思い出しちゃったのよ♪」

 

晴明「あぁ~確かあんたの旧名フェニックス

   だとかよね……」

 

フェニックスその名の通り不死鳥の名を持つ悪魔だ。つまり悪魔から今現在の守護神に出世したということだろう。

 

朱雀「お礼に私の涙をあげたりしたけどね♪」

 

鈴蘭「その性痴は治した方が良いよ?」

 

朱雀「努力してるのよこれでもね……さてと私は

   帰るわ晴明も元気そうだったし」

 

朱雀はそう言い立ち上がるが、

 

晴明「ねぇここ最近、都で起きていること朱雀

   は何が原因か分かる?」

 

この都の守護神のため一応聞いてみると、

 

朱雀「残念だけと分からないわ~ただこの都の

   何処かに異界と繋がる門がありそうなの

   は確かねこれ以上の事は分からないわ」

 

晴明「そうありがとう朱雀♪」

 

朱雀「ふふっどういたしまして♪それじゃあね」

 

そう言い朱雀は目の前から一瞬で消えた。

 

鈴蘭「異界と繋がる門ね……」

 

晴明「それを突き止めないとダメね」

 

と、言っていると玄関の門の近くで気配を感じとる。

 

晴明「お客さんね」

 

鈴蘭「そうみたいね……」

 

そう言っていると中庭の方から誰かが歩いてくる。それは数日前に助けた宮古芳香だ。

 

芳香「やはりここでしたか♪」

 

晴明「芳香さんいったいどのようなご用事で?」

 

芳香「えぇ少し貴方方にしか頼めない依頼でして

   どうか私の同僚の1人を助けてはいただけ

   ないでしょうか?」

 

どうやら芳香の同僚が何かピンチらしい。しかも菅原道真の師を務めたとある人物を無下には出来ないため、

 

晴明「分かりました芳香さんその同僚の元まで

   連れていってはいただけませんか?」

 

芳香「それは助かるよ詳しいことは牛車で話すよ」

 

晴明「お願いしますね…鈴蘭は何時ものように

   お願いね」

 

鈴蘭「はいはい」

 

そうして鈴蘭は蝶の姿となり晴明の後についていき芳香の牛車へと乗り込んだ。そして牛車はゆっくりと動き出した。

 

晴明「それでその同僚さんにいったい何が起き

   たんですか?」

 

芳香「実は物凄く言いにくいんだけどね………

   何て言うか犬って言えばいいのかな」

 

晴明「それってどういうことですか?」

 

芳香「うん昨日その同僚の家に宿泊すること

   になってねそれで夜にその同僚と楽し

   く話していたんだよ最初は……」

 

晴明「最初はですか……?」

 

その言葉を聞くと芳香は頷き実際に見た事、全て話し出した。

 

芳香「偶然だったんだ一緒に楽しく食事して

   いたんだけどふと部屋の明かりに照ら 

   された障子をふと見てその同僚の影を

   見たら言葉を失ったよ」

 

晴明「その影に何が写ったんですか?」

 

何が写ったのかと聞くと芳香はその影の姿を答えた。

 

芳香「その影はまるで犬みたいだった……」

 

晴明「犬……」

 

芳香「びっくりしているとその同僚が急に

   狂暴になってまるで犬にみたいに吠

   えて威嚇してきてしかも噛まれそう

   になったりですぐに使用人達に取り

   押さえられて怪我はしなかったんだ

   けどね……」

 

晴明「ふむ……じかで見る必要があるわね」

 

芳香「晴明さんよろしくお願いしますね」

 

晴明「分かりました任せてください」

 

そうして晴明はその者の棲む屋敷へと向かうのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

鈴蘭「次回はついにあのキャラだよね?」(¬∀¬)

怠惰「まぁ十中八九そうだよね」(ーωー)

神楽「ですよね……」(¬_¬)

狗神「おっおい!何でお前らそんな哀れむような
   目で見るんだ!」

怠惰「いやまぁ…狗神の設定があまりにも悲劇の
   ヒロインというかね」

神楽「私にも言えた義理ではありませんが悲し
   過ぎて……」

鈴蘭「姐御安らかに……」

狗神「死んで………いやまぁ確かに死んではいる
   が!」

神楽「えっとそのそれはおいておいて朱雀さんが
   言っていたベルフェゴールって怠惰さんは
   ご存じですか?」

鈴蘭「あぁ~そういえば悪魔だったよね怠惰」

怠惰「ん?さぁ誰だろうねよく分からないな」

狗神「怠惰でも知らないやつはいるんだな…」

理 「まぁそういうこったねとりあえず今回
   はここまでまた次回をお楽しみにね♪」

鈴蘭「それじゃ読者様」

神楽「また次回の火曜日にお会いしましょう」

狗神「あぁ次回も楽しみにしてな」

怠惰「それじゃあね♪」


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第4話 呪の怨念 妖怪 狗神

こんにちは読者様、ついさっきAO入試に行って
いた怠惰のクソ悪魔です。やってみての自己結果
は……/(^o^)\って感じですかね。てな訳で今回の
注意事項は、
「狗神ヤンキー時代」「癖はこの時から」
「魔(ピー)波ではない」「世界を狙える蹴り」
以上が嫌いな方は注意してください。よろしい
ですね?では本編へどうぞ。


宮古芳香に案内され晴明と鈴蘭は芳香の同僚のもとへと辿り着いた。牛舎がゆっくりなためかもう夕方ぐらいだ。

 

晴明「ここですか?」

 

芳香「えぇここです」

 

見た感じ妖気はないが芳香ともある大物が嘘をつくはずもないためこれは調べてみる必要があった。

 

晴明「その同僚さんの元へ連れていってもらっ

   ても……」

 

芳香「すまないなこっちだよ」

 

芳香を先頭に屋敷へと入ると使用人の方々がお出迎えをしてくれる。

 

使用「これは芳香様それにこの方が陰陽師の」

 

芳香「えぇ知り合いの安倍晴明です」

 

晴明「長話も良いけどよ貴方達の主人の元まで

   案内しながら症状を教えてくれる?」

 

使用「かしこまりましたこちらです」

 

使用人は芳香の同僚の部屋まで症状について話ながら案内してくれる。

 

使用「芳香様からお話は聞いているとは思い

   ますが旦那様は昨日突然急変しまして

   まるで行動が犬のようになってしまっ

   たんです今はそれでも昨日よりはよく

   なったんですが……」

 

晴明「他に何かあるの?」

 

使用「見ていただければ……」

 

話していると使用人はとある一室で立ち止まる。その問題の主人の部屋の前で立ち止まったのだろう。

 

使用「失礼します芳香様と晴明様をお連れしま

   した」

 

主人「あっあぁ来てくれ……」

 

その言葉を聞くと使用人は扉を開き、

 

使用「どうぞお入り下さい」

 

晴明「ありがとうございます」

 

芳香「失礼します」

 

2人は中へと入ると布団から起き上がるこの屋敷の主人と目が合う。晴明から見てその主人の顔色は酷かった。

 

芳香「具合はどう?」

 

主人「あぁ…最悪だよ…何でか全身がズキズキ

   痛むんだよ」

 

着物がはだけた部分をふと見ると何か傷のようなものがあった。

 

晴明「すみませんがその傷は……」

 

主人「ん?傷……なっなんだこれ………」

 

肩には何かに噛まれたかのような傷がついておりもしやと思ったのか上半身の部分の着物を脱ぎ上裸になるとこれには晴明も息を飲んだ。

 

主人「何だこれ……………!?」

 

晴明 !!?

 

芳香「嘘でしょ……」

 

その男性の身体中に無数の噛み傷や引っ掻き傷が多々とあった。しかもその傷全てから血が流れていた。

 

晴明「この歯形から見ると人間の歯形じゃない

   恐らくこれを見るに獣ひ憑かれてる」

 

芳香「待ってください!それってまさか呪術と

   でも言うんですか!呪術に関してはもう

   禁令として知られている筈ですよ!」

 

晴明「いえ………唯一それを知っていてそれでも

   なお呪術を使う頭のおかしい連中がいる

   んですよ呪術士っていう頭がイカれた連

   中が……」

 

禁忌と知ってもなお使い続ける者達をひとまとめに呪術士と呼ぶ。彼らは呪いやらを扱うスペシャリストだが殆どの奴等は頭のネジが吹っ飛んでいるためまともな事をしないのは目に見えていた。

 

主人「まっまさか私さがそいつらに!」

 

晴明「いえ見立てではそのうちの1人が個人的

   な恨みで狙ったものだと推測出来ますね

   何か心当たりは?」

 

そう言いつつ紙に御芒星を描き呪文を書き記していく。

 

芳香「晴明、私が知っている限り彼はそんな

   事はしていない筈だ」

 

晴明「………そうなると職場で何かが原因で嫉妬

   した人物が依頼したって事ですかね」

 

主人「皆目検討がつかないな……」

 

紙に呪文を書き終えると晴明は主人に、

 

晴明「寝てください今から解呪の術を唱える

   ので」

 

主人「すみませんおねがい…………うぐっ!?」

 

突然屋敷の主人が胸に手を押さえて苦しみ初めた。

 

主人「うがっ!にっにげ……ガァーーーー!!!」

 

晴明へと躍り掛かってくる。それを守るかのように鈴蘭が蝶から人の形になると、

 

鈴蘭「ぐっ!!」

 

晴明の代わりに噛みつかれる。

 

晴明「鈴蘭!」

 

鈴蘭「大丈夫!!」

 

鈴蘭は思いっきり屋敷の主人を振りほどく。だが主人は受け身を取って体制を立て直した。

 

主人「グルルルルルルルルルルルルル!!

 

獲物を見るかのような目そして威嚇をするかのように唸り声をあげてくる。まるで獣のようだ。

 

鈴蘭「くっこいつ噛む力が半端ないよ!」

 

血が流れる肩を押さえて鈴蘭はそう言う。相当な顎の力だろう。

 

晴明「芳香さんは避難してください!それと

   何か壺を持ってきて下さい!」

 

芳香「分かった任せたよ!!」

 

芳香は大急ぎで出ていくと晴明は、

 

晴明「速くその人から離れなさい!」

 

先程から書いていた札を主人へとぶつける。

 

主人「ガアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

すると、どうだろうか主人はばったりと倒れその代わりに大きな体格を持つ白犬の妖怪が此方を睨んでいた。

 

晴明「貴方の目的は何!」

 

と、晴明が言うとその妖怪は見下しているかのように、

 

妖怪「安倍晴明は何処だ?」

 

自分の事について聞いてきた。それに対して、

 

晴明「私が安倍晴明よ」

 

そう答えた時だった。目の前にいる妖怪の形相は変わった。まるで何か自分に恨みを持つかのようにギロリと睨んだ。

 

妖怪「そうか貴様か貴様が安倍晴明かぁ!!

巨大な口を開けて自分へと襲いかかるが、

 

鈴蘭「晴明!!」

 

晴明「うわっ!!」

 

鈴蘭が押し倒してくれたため怪我をおわずにはすんだが扉や部屋が滅茶苦茶になった。

 

晴明「ありがとう!」

 

鈴蘭「今はあいつを!」

 

と、言っていると庭の先でその妖怪は自分達を睨み付けていた。

 

妖怪「晴明……安倍晴明!!我が名は狗神!!

   貴様を食らう者の名だ!!

 

狗神と呼ばれた妖怪は何故かは分からないが怒り狂っていた。

 

晴明「鈴蘭行ける?」

 

鈴蘭「バッチこい!!」

 

2人はそう言い飛び出した。もう空は夕日も沈み夜へと変わっていた。

 

晴明「貴方は何で私にそこまで執着をするの!」

 

言葉は理解できるなら何故、自分に執着するのか聞きたくなっていた。そのため聞くと不可解な事を言い出した。

 

狗神「お前のせいで()()()のせいで!!!」

 

晴明「お前ら……」

 

普通なら自分1人を差す筈なのに何故お前らと言ったのか疑問が浮かんだ。

 

狗神「まずは貴様を貴様を喰らわせろ!!」

 

晴明「そんなもの!!」

 

狗神が大きな口を開いて噛み付いてくるが術を唱え、

 

晴明「結界!」

 

ゴンッ!!と鈍い音をたてて見えない壁が現れ狗神の動きを押さえた。

 

狗神「安倍晴明!!安倍晴明ェェ!!!」

 

晴明「ぐっ!!」

 

ピシッ!!

 

あまりにも強烈な力で壁にヒビが入る。壊せれぬように必死に耐える。

 

鈴蘭「とっと離れろ雄犬!!」

 

ゴンッ!!

 

狗神「ぐっ!!」

 

横からの飛び蹴りを受け吹っ飛ぶがすぐに強靭な足で受け身をとる。

 

狗神「貴様……今、我の事を雄犬といったか……」

 

鈴蘭「だから何よ?」

 

狗神「ワォーーーーーーーーーーン!!

 

咆哮をあげる。どうやら相手は雌犬だったらしくキレてしまったようだ。しかもこの癖はこの時からあったようだ。

 

鈴蘭「あちゃ~地雷踏んだかな?」

 

狗神「貴様も食い殺してやる!!」

 

鈴蘭「やってみろや!!」

 

ゴンッ!! 

 

狗神「ガハッ!!」

 

蹴り上げを顎から受けて狗神はひるみ後ろへ後退した。だがそのせいか頭の脳が揺れたのか先程までとは変わり足元がおぼついていた。

 

晴明「百鬼束縛!!」

 

狗神「ガァッ!!!貴様!!」

 

無数の糸で拘束する。すると縁側をドタドタと走って芳香がこの屋敷の使用人と共に壺を持ってきた。

 

芳香「晴明これを!」

 

晴明「ありがとうございます!」

 

狗神「ガァーーーーーーーーーー!!!」

 

ブチッ!!

 

狗神が暴れて糸が切れていく。

 

鈴蘭「晴明急いで!!」

 

晴明「えぇこれで行けるわ!」

 

そう言い狗神に手をかざし、

 

晴明「呪詛となり人に害をもたらすものよ……」

 

狗神「止めろ!!止めろ!!!

 

晴明「我が命ずる悪しき者よ壺へと入れ!!」

 

狗神「ウガァーーーーーーーーー!!」

 

壺に吸いとられるように狗神が吸引されていく。そして狗神は壺の中へと入ると、

 

晴明「よっと」

 

自身の羽織で壺の口を塞ぐとその上に封印の呪符を張り付けた。これで封印は完了した。なお魔(ピー)波ではない。

 

晴明「終わったぁ……」

 

鈴蘭「ナイス晴明ちゃん♪」

 

芳香「これで同僚は元に戻るんだね?」

 

念のためなのか聞いてくると鈴蘭は笑顔で、

 

鈴蘭「その筈だよだから安心して♪」

 

芳香「そうかありがとう」

 

使用「ありがとうございます旦那様を助けていた

   だいて!」

 

使用人の方も頭を下げてくる。それを見た晴明は、

 

晴明「いえいえ……さてと帰りますかね」

 

使用「泊まっていかれては……」

 

晴明「いえいえ♪私達は帰りますよ♪それに

   こいつを出れないようにしないといけ

   ないので」

 

頭の中では早く帰って酒を飲んで寝たいというのもあるが狗神をもっと完璧に封印したいがため早く帰りたいのだ。

 

芳香「そうかなら晴明…送っていくよ」

 

晴明「それは助かります」

 

重い壺(狗神入り)があるため送ってくれるのは非常にありがたいと思ったため送ってもらうことにした。

 

芳香「それじゃ彼奴にもよろしくね」

 

使用「分かりましたそれでは芳香様」

 

芳香「行こう」

 

晴明「はい♪」

 

鈴蘭「持っていきますかね……」

 

狗神の壺を回収して晴明と鈴蘭は芳香の牛舎に乗り家へと帰るのだった。そして後の未来に封印した狗神はある少年を助けるパートナーになるのだがそれはまた本編でのお話である。




怠惰「ではではやっていきましょうかね」

神楽「狗神様のヤンキー時代……」

狗神「止めろ!!マジで恥ずかしいんだ!」

鈴蘭「元ヤンの狗神……プッ…」

狗神「よし鈴蘭てめぇ後で食いちぎってやる」

怠惰「まぁまぁそれとね実は今回は3人の元設定
   というのを語ろうと思うよ」

3人「元設定?」

怠惰「そう♪実は3人を描くに当たってね学園を
   思い浮かべながら最初作ったんだよ」

鈴蘭「学園?」

怠惰「そう♪それで考えたのがドラマとかで
   ありそうな仲良し3人組のグループって
   感じでね♪」

神楽「そうなんですか……」

怠惰「うん♪まず狗神は3人組の中だとまとめ役
   のリーダー言っちゃえば少しヤンキー気質
   な感じの立ち位置かな♪」

狗神「結局ヤンキーか!」

怠惰「次に神楽は勉強しか知らない堅物の真面目
   ちゃんって感じだね♪」

神楽「何ですかそれ!?」

怠惰「そんで鈴蘭は3人組のムードメーカーで
   妹分って感じだよね♪」

鈴蘭「成る程……つまり堅物の神楽ちゃんを遊び
   慣れてる(意味深ではない)狗神の姐御が
   誘って私もそれに便乗するって感じだよ
   ね♪」

怠惰「そうそう♪」

神楽「私って堅物ですか……」(´д`|||)

狗神「…………ヤンキー……」(´ー`|||)

怠惰「えっと2人のメンタルが持ちそうにない
   ので今回はここまで!」

鈴蘭「次回の本編もよろしくね♪」

怠惰「それではサラバ!」

神楽「堅物……」

狗神「ヤンキー……」

鈴蘭「ばいばい♪」


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第5話 異界の門

こんにちは読書様、怠惰のクソ悪魔です。
今回注意する事は以下の通りです。
「妖怪のモデルは仁王」「世紀末な妖怪達」
「真面目&甘党な妖怪(強)」「自己解釈」
以上が苦手な方はブラウザバックをしてください。
よろしいですね?では本編へどうぞ。


狗神を封じて数日後の夕方頃、晴明は占術を用いて妖怪が都へと侵入するルートを探していた。

 

鈴蘭「晴明そこは見たらここを見るんだよ」

 

晴明「えっえぇ……」

 

もう鈴蘭は生前の時のようは陰陽術は殆ど使えなくなってしまったがやり方は経験上教えることが出来る。なので晴明に教えながらやっていた。そんなこんなで数分後……

 

晴明「はぁ~……」

 

背伸びをしながら晴明は大きく深呼吸をする。

 

鈴蘭「お疲れ様、晴明♪」

 

お茶を置いてくれるとお茶を飲みながら、

 

晴明「……さっきの占いの結果何だけど」

 

鈴蘭「うん凄く妙な結果だよね」

 

不可解な事に妖気が都のとある所に一点集中をしていた。という結果が出たのだ。

 

鈴蘭「行ってみる必要はありかな?」

 

晴明「えぇ行く価値は充分にあるわ何せ都の

   門の1つ……羅城門なんですもん」

 

そう言い2人は占いの結果で出た羅城門へと向かうのだった。

 

少女移動中

 

晴明と鈴蘭が羅城門に着く頃には太陽は沈み静寂の夜が包みん混んでいた。

 

鈴蘭「やっぱりこう見てみると少し寂れて来て

   いるよね」

 

晴明「そのお陰か陰湿的よね」

 

見た感じ羅城門は酷く寂れていた。柱の赤色は剥がれ落ち屋根の瓦も数枚程なくなっていたりヒビが入っている物もあった。

 

鈴蘭「見た感じ対して何もないって感じだよね」

 

晴明「えぇ対しては」

 

羅城門には何も変化という変化がない。これだけ不気味なら何か出ても可笑しくはないのだがと思ってしまうのだが、

 

晴明「ねぇ鈴蘭……」

 

鈴蘭「うん気がついてるよ……そこにいるのは

   誰!」

 

気配がしたため誰と虚空の夜にむかって叫ぶと、

 

? 「私の存在に気がつくとは……」

 

声の方向は羅城門の屋根の上からだった。見上げるとそこには桃色の髪に右腕が包帯で巻かれた少女が立っていたのだが桁違いの妖力と圧倒的存在感に畏怖を感じた。何故先程まで気づかなかったのかと疑問に抱くほどだ。

 

晴明「貴女がこの事件の首謀者?それとも協力

   者かしら?」

 

? 「いえ!私は……」

 

そう言った時だった。突然、羅城門の中央が輝きだすとそこに1つの紋様が浮かび上がる。それを晴明は見たことがあった。

 

晴明「あの紋様は、嘘よ!彼奴はもうこの世に

   いない筈よ!」

 

その紋様は幾つもの線が直角に混じりあった紋様その紋様はかつて陰陽師でありながら呪術士に落ちた男が使った紋様。その男の名は……

 

晴明「何で道満の紋様が……」

 

そうその紋様はかつて自分と対立していた陰陽師、芦屋道満の紋様だったのだ。

 

鈴蘭「晴明!」

 

鈴蘭に声をかけられ晴明は我へと返った同時だった。紋様から何体もの妖怪が姿を表した。全て低級の餓鬼や悪鬼等の妖怪だが数が多過ぎる。

 

晴明「まずはこいつらを片付ける!そしたら

   次は貴女よ!」

 

? 「えっだから私は!」

 

晴明はお札を構え鈴蘭は何時でも蹴れるように構える。

 

餓鬼「何だ?彼奴らはよ」

 

悪鬼「お前うまそうだな!!」

 

餓鬼「食っちまおうぜ!」

 

悪鬼「ヒャッハァーー!!」

 

妖怪達が襲いかかってくる。2人も応戦しようとした時だった。

 

グジュッ!!

 

突然上空から先程の妖怪の少女が悪鬼の頭を下敷きにして着地してきた。これには襲いかかろうとしてきた悪鬼や餓鬼達は止まる。

 

? 「だから言わせてください私は貴女達の

   敵ではありません!」

 

そう言った時、1匹の悪鬼の顔が恐怖に染まる。

 

悪鬼「うっ嘘だろ何でこんなところに茨木童子が

   いるんだ!!?」

 

その言葉を聞くや否や妖怪達驚きはヒソヒソと騒ぎ始めた。そして驚いたのは妖怪達だけではない。晴明と鈴蘭も驚いた。

 

鈴蘭「いっ茨木童子!?確か実力主義の鬼達の

   中でも酒天童子と互角といわれてるあの

   茨木童子!?」

 

晴明「待ってください確か鬼達は理久兔さん達

   の仲間ですよね!」

 

と、言うと茨木童子は困ったのか苦笑いで、

 

? 「えっとはいまぁそうですかね……それと

   私は茨木童子ではなく茨木華扇です♪」

 

茨木華扇と名乗ると微笑みながら言うが妖怪を下敷きに踏み抜いたため返り血がついて逆に怖い。だがヒソヒソと妖怪達が話していると、

 

妖怪「これはこれは茨木童子様ではございま

   せんか」

 

妖怪達の中に一際目立つ妖怪が現れる。青白い肌で口元に浮かぶ真っ赤な歯を持ち更に特徴的なのは背中にはそれなりに大きい羽を持つということ。

 

華扇「火緑魔(ひのえんま)……」

 

晴明「火緑魔?」

 

華扇「えぇ私達、百鬼夜行は妖怪達の集まりなのは

   分かりますよね?」

 

晴明「えぇ……」

 

華扇「だけどそれでもこの大和の国の妖怪達の

   うち7割が私達百鬼夜行についていた、

   しかし目の前の火緑魔という妖怪は残り

   の3割のつまり百鬼夜行に入るのを拒否

   した妖怪達に入るんです」

 

妖怪達の集まり百鬼夜行それは妖怪の総大将ぬらりひょんこと深常 理久兔を筆頭に参謀の八雲 紫、鬼の大元の鬼子母神の不動鬼 美須々や酒天童子の伊吹 萃香、天狗の長である天魔こと村雲 風雅、河童達のリーダー河城 ゲンガイ、空亡のルーミアといった妖怪達で構成され人と共に歩むことを考えた者達だ。だが百鬼夜行に入らなかった者達の殆どは人間を過小評価しただのエサとしか考えていない連中が殆どと言って良い。火緑魔もその1人だ。

 

火魔「でも妖怪の中でも最強たる鬼の血しかも

   茨木童子の血……そして平安京の陰陽師

   安倍晴明の血…うぅ~んぞくぞくしちゃ

   うわぁ~あぁ早く飲みたいわね♪」

 

火緑魔は不気味に笑う。あまりの気持ち悪さに晴明と首筋を抑えて震えた。

 

晴明「こっこいつも変態だわ……」

 

華扇「つまり私に戦いを挑む……それで良いの

   よね?」

 

火魔「えぇ今の私なら負ける気がしないもの」

 

そう言うと先程からヒソヒソと話していた悪鬼や餓鬼が晴明と鈴蘭そして茨木華扇に向かって拳やらを構えてくる。ヤル気満々だ。

 

華扇「良いでしょうこの茨木華扇、貴女達の相手

   をしてあげるわ!」

 

晴明「華扇さん私もやらせてくださいこいつらを

   野放しにしたら都が滅びますから」

 

鈴蘭「助太刀するよ♪」

 

それを聞くと歌扇は驚いた顔をするがニヤリと笑い、

 

華扇「ならお願いします」

 

晴明「任せてください!」

 

鈴蘭「行くよ!!」

 

3人は一斉に駆け出した。

 

火魔「いいわ貴女達の血の色を見せてちょうだい♪」

 

1人の人間と1人の式と1人の妖怪による共闘で大勢の妖怪へと挑むのだった。




怠惰「はい今回は華仙ちゃんが出てきましたね♪」

鈴蘭「懐かしいね♪」

神楽「また有名な妖怪ですね……」

狗神「てか相手の妖怪の殆どって仁王かよ!?」

怠惰「はいそうです仁王です第2話の1つ目小僧
   が1つ目入道になるのも仁王がモデルです
   てかまんま仁王です」

神楽「仁王から思い付くって……」

怠惰「だってさ丁度良い妖怪がWikiとか見ても
   中々見つからないからこうやって仁王の
   妖怪図鑑を眺めたりしてるんだよ?」

狗神「見つけてももう東方キャラとして出てい
   るのもいるから難しいって事だろ」

怠惰「そういうこと」

鈴蘭「妖怪選びって難しいんだね……」

怠惰「そういう事だよそれと華仙が妖怪という説
   およびに鬼という説は人それぞれだから知
   っておいてね?」

狗神「どういうことだ?」

怠惰「それはまぁ怠惰さんが書いていけば分か
   るって事さ………とりあえず釈が長くなり
   そうだから今回はここまで」

狗神「まぁ次回もよろしくな」

鈴蘭「そんじゃ読者様♪」

神楽「また明日の本編でお会いしましょう♪」

怠惰「そんじゃバイニャラ♪」


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第6話 羅生門の対決

こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です
今回の注意事項は以下の通りです。
「ブラッディフェチ」「雑魚は生け贄」「死兆星」
「陰陽術(物理)」「胴体を裂く蹴り」
以上です。よろしいですね?では本編へどうぞ。


の都に不気味に光輝く羅生門の前で茨木華扇と共に妖怪達と対峙していた。

 

妖怪「ぐへっ!!」

 

華扇「その程度で私に挑むなどと百年早いです」

 

悪鬼「茨木童子の首はもらうがや!!」

 

鋭利な爪で華扇へと斬りかかるが、

 

晴明「結界陣!」

 

ガキンッ!!

 

鋭利な爪は華扇に当たることはなく数十センチで止まった。更に、

 

鈴蘭「どっせい!!」

 

悪鬼「がふっ!!」

 

鈴蘭の蹴りが悪鬼の顔面にモロに決まった。悪鬼の鼻は血を流しながらねじ曲がった。

 

華扇「ありがとうございます」

 

鈴蘭「今はお礼は無しだよ!」

 

晴明「えぇそうですよ!」

 

と、言っていると上空から火緑魔が飛来して襲いかかってくる。

 

火魔「まずは陰陽師!貴女の血を貰うわ!」

 

獰猛な笑みを浮かべ襲いかかるが、

 

華扇「させません!!」

 

火魔「なっ!!」

 

華扇の右腕の包帯が火緑魔の足に絡み付くと包帯を手に持って、

 

華扇「貴方は彼らの血を飲んでなさい!」

 

火魔「がぁっ!!」

 

グジュッ!!

 

餓鬼「ギャーーーーーーーーー!!」

 

火緑魔の牙は餓鬼に向けられた。そしてジャストに首筋に牙をたてられた餓鬼は叫んだが何という事だろうか。牙を首筋にたてられ血を吸われた餓鬼は灰となった。

 

火魔「……まっず!ペッ!ペッ!こんな低級共の

   血なんて不味くて飲めたもんじゃないわ!」

 

だがその光景を見ていた晴明の顔は青くなる。今回は雑魚妖怪が生け贄となったがもし自分の血が吸われていたならあんな未来になっていたのかもしれないからだ。

 

晴明「あっありがとうございます……華扇さん」

 

歌扇「それはまた後で受けとります」

 

包帯を戻しそう言っていると周りの妖怪達が弱気になっていた。

 

餓鬼「あっあの女にはついてけねぇよ」

 

悪鬼「茨木童子がいるなら俺は帰るぞ!!」

 

火魔「お前ら!」

 

妖怪達は来た門に入って足早に消えていった。ただでさ平安京の安倍晴明に鬼のトップの1人、茨木童子こと茨木華扇がいるだけでも戦うことに抵抗を抱いていたが先程の血を吸って灰にした妖怪を見て怖くなったのか逃げ出した。

 

火魔「ちっ使えないわね……まぁいいわ私1人

   でも貴女達ぐらい潰せるもの!!」

 

そう言い真っ黒な翼を広げ腰にぶら下げている和傘を構えて殴りかかってくる。

 

鈴蘭「させるか!」

 

ドゴンッ!!

 

火魔「こいつ!私の傘を抑えるだと!」

 

傘の一撃を蹴りで受け止め弾き飛ばしたが、

 

鈴「っ!」

 

やはり一撃が重かったためか鈴蘭の足から血が流れている。

 

晴明「いける?」

 

鈴蘭「私にかかれば問題ないよ……」

 

羽を動かして鱗粉を出して怪我をした足に塗る。すると怪我した打撲傷が消えていき元の華奢の足に戻る。

 

茨木「再生能力が鬼と同等レベルで高いわね…」

 

鈴蘭「それが私の専売能力です」( ・`д・´)

 

キリッと表情をしてそう言う。だが火緑魔はこれにはイラッとしたようだ。

 

火魔「良いわ貴女から殺してあげましょうか!」

 

翼を広げ上空へと上がると滑空をして傘を槍のように構えて襲いかかる。だが晴明は向かってくる火緑魔に無数のお札を投げつける。 

 

火魔「聞かないはそんなもの!!」

 

向かってくるお札を飛びながら回避するがそれはあくまでも避けられると想定して投げたものに過ぎない。

 

晴明「悪鬼束縛!」

 

火魔「がぁっ!」

 

避けたお札から無数の糸が現れ火緑魔に絡み付く。

 

晴明「華扇さんお願いします!鈴蘭は準備!」

 

鈴蘭「オッケー!華扇ちゃん上空に打ち上げて!」

 

華扇「まったく失敗は許しませんよ!」

 

そう言うと鈴蘭は遥か上空へと飛び立つ。そして華扇は包帯で巻かれた右腕に力を溜めて、

 

華扇「ドラゴンズグロウル!!」

 

包帯が解かれ右腕が龍の頭のように変形する。そして変形した龍頭は大きく口を開けると動けない火緑魔に向かって妖力で出来た巨大弾をゼロ距離で直撃させた。

 

火魔「ガハッ!!」

 

遥か上空まで吹っ飛ぶと先程からスタンバっていた鈴蘭の右足が白く光出す。

 

鈴蘭「行くよ!!」

 

此方へと吹っ飛んでくる火緑魔まで一気に間合いを詰める。

 

火魔「まだ!まだ私は!!」

 

鈴蘭「見える?あの星の輝きがあれが貴女の

   死兆星よ!!」

 

火魔「まだわたしのあのお方に!!」

 

鈴蘭「陰陽一閃蹴り!」

 

一閃の速度の蹴りが火緑魔の胴体を引き裂いた。

 

火魔「ぐ……申し訳ございません鷺麿様……」

 

と、呟くと同時に黒い塵となって消滅した。そしてそれを地上でも見えていた。

 

晴明「終わったわね……」

 

何とか戦いを退いたためホッと一息ついていると鈴蘭が降りてくる。

 

鈴蘭「久々に決まったよ♪」

 

久々に決まったためか結構喜んでいると、

 

華扇「一息ついていないであれを止めますよ!」

 

晴明「えっそ、そうね!!」

 

恥ずかしいことに忘れかけていたため焦ってしまったがすぐに調べることにした。

 

晴明「ここはこうなってるから……ふぅ……解!」

 

霊力を込めて解呪の呪文を唱える。すると……

 

バキッ!バキバキ!バキンッ!!

 

異世を繋ぐ扉にヒビが入っていきやがてその扉は粉々になって破壊された。

 

晴明「これで一件落着ね」

 

鈴蘭「ところで理久兔の仲間である貴女が何で

   都に?」

 

華扇が何故ここに来たのか分からないため聞くと、

 

華扇「ここ最近、妖怪達が神隠しにあって消える

   という事件が多発していてそれで調査に出

   ていたのよ」

 

晴明「神隠し?」

 

華扇「えぇそれで探していたら門があったから

   入ってみたら……」

 

晴明「平安京の羅生門の前にたどり着いたって

   訳ね……」

 

どうやら妖怪達にもやはり被害はあるようだ。しかし晴明は先程の門を見ていて、

 

晴明「恐らく今回の事件は誰かが裏で糸を引い

   てるわね死んだ道満の紋様が使われてい

   た時点で恐らく呪術士の誰かがこんな事

   を明白だけど……」

 

鈴蘭「ねぇさっき火緑魔が気になることを言っ 

   たんだけど」

 

華扇「何て言ったの?」

 

鈴蘭「鷺麿って言ってたけど……誰だろう?」

 

晴明「多分恐らくそいつが犯人ね…調査をする

   必要がありそうね」

 

鷺麿という名は聞いたことがなかった。そのため調査が必要と考えた。

 

晴明「華扇さんはどうするんですか?」

 

華扇「えっ?私ですか…」

 

ここの都は妖怪と聞けば陰陽師総出で倒すという絶対正義を掲げている。そのため妖怪には厳しい。それは晴明も勿論だが理久兔の仲間となれば話は別だ。

 

晴明「良ければ家にしばらくいますか?」

 

華扇「えっいっいいんですか?」

 

晴明「えぇ1人、2人増えたところで変わりま

   せんよそれに帰るとして遠いでしょう?」

 

それを言われ華扇はうっと苦しい顔になった。理久兔達の住んでいる総本山、妖怪の山はここから何百キロと遠すぎる。そのため飛べるといえど帰るのは大変だ。

 

華扇「………なら晴明さん今回の事件に私も協力を

   させてもらいます私の友人達が巻き込めれ

   るのは嫌なんで」

 

晴明「良いですよ華仙さんならそこいらの陰陽師

   よりも信用できそうですし♪」

 

そう言うと手を差し出す。それに華扇は手をだして握手をした。奇妙な共闘をするという協定が出来上がった。そして晴明は、

 

晴明「とりあえず帰りましょう案内しますよ」

 

華扇「お願いするわ……」

 

鈴蘭「あっ待ってよ!」

 

そうして晴明に鈴蘭は華扇を家へと案内しながら帰るが、

 

晴明「そういえば華扇さん理久兔さんは元気です

   か?」

 

華扇「えっどうしてですか?」

 

華扇は少し暗い表情になった。だが晴明はそんなの知らんこっちゃないと言わんばかりに楽しそうに、

 

晴明「また理久兔さん会いたいなって♪」

 

華扇「……………………………」

 

晴明の言葉を聞いた華扇は少し黙る。

 

晴明「華扇さん?」

 

華扇「晴明さんよく聞いてください…総大将いえ

   理久兔さんは……もうこの世にはいません」

 

晴明「え………?」

 

鈴蘭「嘘でしょ!?」

 

鈴蘭も驚いてそう言ってしまうが華扇は真剣の首を横に振り、

 

華扇「今から3、4年前に亡くなりました」

 

突然の告白に晴明は黙ってしまうのだった。




鈴蘭「今回もありがとうね♪」

神楽「ありがとうございました♪」

狗神「なぁよこの第零章のラスボスって……」

怠惰「はい彼奴ですよ散々調子乗って呆気なく
   やられた彼奴ですよ」

鈴蘭「もうそういう運命なんだろうね……」

神楽「何か悲惨ですね」

狗神「少し悲しくなってきたな彼奴はどんな
   終わり方をするんだろうな……」

怠惰「まぁ晴明や鈴蘭がこれからどう活躍する
   のかを知っているのは鈴蘭だけだからね」

鈴蘭「私の活躍にこうご期待!」

怠惰「ははっ♪とりあえず今回はここまで」

狗神「また次回も頼むな」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

神楽「またのお越しを心からお待ちしており
   ます」m(_ _)m


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第7話 元凶

こんにちは読者様、さて今回の注意事項は以下の通りです。
「下手な歌」「濃い式神達」「大雑把」
「遠くから見ると病んでるようにしか見えない」
と、こんな感じですが大丈夫ですね?なら
本編へとどうぞ。


火緑魔を倒し翌日のこと晴明は過去を思い続け昨晩は一睡も出来なかった。そして今は縁側に座り何処か遠い彼方の空を見ていた。

 

晴明「……………………………………理久兔さん」

 

かつて理久兔ととの悲しみの戦いをした晴明はその時の事を思い出していた。

 

理 「晴明…俺は今日までのことは忘れない

   例え俺が死んで生き返ったとしても

   俺は忘れない……数少ない人間の友の

   ことを絶対に忘れることはない」

 

今から4年前、涙を流しながらの別れを心にとどめ、

 

理 「晴明……またいつか会おう♪」

 

そう最後に言い残して別れた親友をこれまで一時も忘れたことはない。それぐらい晴明にとって数少ない親友だったからこそだ。

 

晴明「理久兔さん…貴方は嘘つきですね……そんな

   事を言っておいて結局、会えないなんて…」

 

会いたくてももう会えない。心の何処かにぽっかりと穴が開いたかと思わせるほどの錯覚をさせる。そしてそんな晴明を見守るかのように居間では華扇が眺め鈴蘭は華仙にお茶と芋粥を渡した。

 

鈴蘭「……はい華仙ちゃん」

 

華扇「ありがとうございます……晴明は大丈夫

   何ですか?」

 

鈴蘭「大丈夫♪あの子はあぁ見えてとっても強い

   から♪だからちょっと心の整理をさせてあ

   げると共に暖かい目で見守るんだよ♪」

 

長い間、晴明と共にいるからこそ鈴蘭は分かる。泣きじゃくるくせに立ち直りの早さは誰よりも早くピカイチだと。

 

華扇「………あまりそうは見えませんけどね」

 

鈴蘭「ふふっ♪」

 

と、2人は見守る。そして晴明はまだ空を眺めていた。かつての思いに心を寄せながら、

 

晴明「秋に咲く 彼岸の花 かの誓い 果たすこと

   永久(とわ)()ん 」

 

と、晴明は歌を読むと縁側から立ち上がり、

 

晴明「よし!」

 

パンパンと自身の頬を叩く。それを見ていたのか鈴蘭は、

 

鈴蘭「晴明、もう良いの?」

 

晴明「えぇもう吹っ切れたわ♪」

 

華扇「鈴蘭さんが言った通り早いですね……」

 

こんなにも速く吹っ切れた事に華仙は若干驚いた顔をしていた。

 

晴明「さてと折角有給を取ったんだから占い

   をしないとね♪」

 

鈴蘭「うん♪あぁそれと晴明」

 

晴明「何?」

 

鈴蘭「羅城門で感じた気を追って占ってみて

   そこに黒幕はいる筈だから」

 

晴明「分かったわ」

 

占盤を取りだし晴明は占いを始めた。今はくよくよなんかしていられない。せめてするなら今ある事件を解決してからだと決心し占いを始めるのだった。

 

少女占術中……

 

占いを初めて数時間が経過した。すると、

 

晴明「見つけたわ!」

 

立ち上がり急いで地図を広げて確認する。それを聞いた鈴蘭と華扇も晴明が広げた地図を覗き見て確認すると、

 

晴明「敵の本拠地はここよ!」

 

針を刺して場所を示した。そこの場所は、

 

鈴蘭「嵐山……」

 

華扇「……そこに敵の本拠地があるんですね?」

 

晴明「間違いなくね……」

 

晴明の占いはこれまで外れた事があまりない。より一層の修行をしてから更にそうだ。

 

晴明「決まったら行くわよこの戦いを終わらせる

   ために」

 

鈴蘭「ぼっこぼこにしてあげよう♪」

 

華扇「そうですね……」

 

晴明、鈴蘭、華扇は縁側へと出ると晴明は1枚の真っ赤なお札を投げると、

 

晴明「朱雀召喚!」

 

と、名前を呼ぶ。するとそのお札から真っ赤な炎が溢れ出し炎が美しい鳥の形を作り出し炎の鳥は翼を羽ばたかせる。

 

朱雀「およびかしら晴明?」

 

晴明「えぇ嵐山まで連れて行って欲しいの」

 

朱雀「良いわよ♪ほらそこのお客さんも乗り

   なさいな」

 

朱雀が晴明達に背中を見せてそう言うと晴明は朱雀の背中に乗る。

 

晴明「華扇さん後ろに乗ってください」

 

華扇「分かったわ」

 

鈴蘭は蝶となって晴明の肩に掴まり華仙は晴明の後ろに座る。

 

鈴蘭「それじゃ行くわよ!」

 

そう言い朱雀は真っ赤な翼を羽ばたかせて嵐山へと向かって行くのだった。そうして数分後、敵の本拠地であろう嵐山へとたどり着いた。

 

晴明「何この妖気は……」

 

嵐山にただならぬ妖気が渦巻いていた。今まで何故気づかなかったのかと疑問に思うほどだ。

 

朱雀「晴明、降りるわよ」

 

晴明「お願い」

 

朱雀は地面へと近づくと晴明と華扇は背中から降りる。そして朱雀は人の形になる。

 

朱雀「にしても妖気が漂ってるわね貴女はどう

   思う?鈴蘭」

 

人の形となった鈴蘭は地面に足をつけて、

 

鈴蘭「よっとそうだねぇ予想だと間違いなく

   この山の何処かにいるね」

 

晴明「犯人はどうあれ引っ捕らえるだけよ私達

   の役割わね」

 

華扇「………晴明さんもし犯人が妖怪だったなら

   此方で裁かせて貰っても良いですか?」

 

どうやら相手の黒幕が妖怪だったなら妖怪達の陣営で裁きたいようだ。それに対して晴明は、

 

晴明「構わないわその代わり人間なら私達の

   都で裁かせて貰うわ」

 

華扇「構いませんよ」

 

鈴蘭「ねぇ2人共、お話中の所を悪いんだけど

   気づいてる?」

 

晴明「えぇ気づいてるわ出てきなさい妖怪共」

 

と、晴明がいうと何処からともなく夜の帳に紛れて妖怪達が姿を表した。中には林からまたは空からはたまた川から数多くの妖怪達が晴明達を取り囲んだ。

 

妖怪「おなごだぁ!」

 

妖怪「うまそうじゃ!」

 

妖怪「ハァーイ!」

 

数はおおよそ100は越えているだろう。それぐらいの妖怪達が取り囲んでいるのだ。

 

華扇「片付けま……」

 

と、華扇が言おうとした時さっと華仙の顔の前に晴明は手をかざした。

 

晴明「華扇さん大丈夫ですよ」

 

そう言いながら袖から3枚の式神が込められている札を取り出すと、

 

晴明「白虎!玄武!青龍!」

 

その者達の名を呼ぶと3枚のお札から3体の人物が姿を現した。1人は

 

青龍「呼んだか?」

 

白虎「お呼びですか晴明?」

 

玄武「……ふむ大方相手を殲滅しろという所

   かの?」

 

晴明「そうよ朱雀、貴女もお願い」

 

そう言うと朱雀はニヤリと笑みをこぼすと、

 

朱雀「良いわよそれと晴明に鈴蘭そしてお客人

   は先に進みなさいここは私達で片付ける

   から」

 

朱雀にそう言われ晴明達は互いにか顔を見て頷くと、

 

晴明「勿論そのつもりよ!」

 

鈴蘭「皆、お願いね!」

 

華扇「行きましょう!」

 

と、3人が逃げようとすると、

 

妖怪「てめぇらを逃がすと!がはっ!!」

 

通せんぼをしようとした妖怪は青龍の拳によって吹っ飛ばされる。

 

青龍「お前らの相手はこの俺様だ!」

 

玄武「久しく動こうかの?」

 

白虎「玄爺無理はしちゃダメだよ」

 

朱雀「晴明の敵となろうという者がいるなら

   私が燃やして灰にしてあげるわ!」

 

晴明達を逃がし結構キャラが濃い4神は戦いに奮起するのだった。そして4神に任せた晴明達は林の中を走っていた。

 

華扇「晴明さん敵が何処にいるのか分かって

   いるんですか?」

 

晴明「そんなもん頂上よ大体の奴はそこにいる

   わよ」

 

何とも大雑把なんだろう。華仙もこれには大丈夫かという不安が顔に出ていた。

 

華扇「晴明、鈴蘭さん少し待ってください」

 

鈴蘭「どうしたの?」

 

晴明「速く行かないと……」

 

と、言っていると華仙は何故か近くにいた狸の前に座ってぶつぶつと話を始めた。遠くから見ると病んでるようにしか見えないがそう思ったら負けだ。

 

華扇「そうですか…ありがとう教えてくれて」

 

晴明「何をしているんですか?」

 

晴明の言葉に気がつくと華扇は立ち上がり、

 

華仙「晴明さんの言った事は大方当たりのようです

   ね………ここ最近、山頂の洞穴に人間が出入り

   を繰り返しているみたいですよ」

 

鈴蘭「まさか狸と会話してたの!?」

 

華扇「えぇ♪動物との会話は特技なんで♪」

 

とても夢のある特技だと晴明と鈴蘭は思った。

 

華扇「行きましょう目指すは頂上ですよ」

 

晴明「えぇ!」

 

鈴蘭「レッツゴー!」

 

3人は駆け足で頂上へと向かうのだった。




怠惰「それでは今回もありがとございました」

鈴蘭「ありがとうね♪」

神楽「ありがとうございます」

狗神「なぁ怠惰、晴明の読み上げた歌を訳して
   くれないか?」

怠惰「あぁ~はいはいそんじゃ訳すと以下の通り
   です」

秋に咲いた彼岸花、昔にたてた誓いはもう永遠に果たせない。

怠惰「という感じです」

狗神「怠惰の中の奴は才能無いな」

鈴蘭「狗神の姉御それは言っちゃダメだよ」

神楽「狗神そんな事を言ってしまうから……」

怠惰 (´TωT`)(チクショ)

狗神「あぁ~!悪かった機嫌を直せ!」

怠惰「もう良いよ………それと彼岸花を選んだ
   理由は花言葉が丁度よかったからって
   いうのが理由だよ」

神楽「花言葉ですか?」

怠惰「そう意味は情熱、独立、再会、あきらめ
   悲しい思い出、想うはあなた一人、また
   会う日を楽しみに。という意味が込めら
   れているらしいよ」

鈴蘭「殆ど当てはまるんだね」

怠惰「だから丁度良かったんだよね」

狗神「しかし怠惰の中の人は才能が無い模様」

神楽「狗神様!」

怠惰「もういいや少し寝てくる………」

鈴蘭「あっちょっと…姐御言い過ぎだよ」

狗神「あぁ~うん悪かったもう終わらせるぞ」

神楽「えっえぇとでは今回はここまでです」

狗神「すまんがまた次回からの投稿も頼むな」

鈴蘭「それじゃ読者様またね♪」


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第8話 この世を怨み破滅を願う者

こんばんわ読書様、段々と風邪が治ってきた
怠惰のクソ悪魔です。それでは注意事項です。
「健気って何だっけ」「ボスは基本病んでる」
「呪術の真似はダメ絶対」「狂人」
です。それと明日には多分復活するとは思います。
では本編へどうぞ


夕方となり逢魔が時の時間が訪れる。そんな黄昏時から夜の時刻へ変わろうとする中、晴明達は頂上へと向かって走っていた。

 

鈴蘭「頑張って晴明あと少しで頂上だよ!」

 

晴明「本当に生身でこれは辛いったらありゃ

   しないわ!」

 

華扇「やはり人間だけあって体力がありません

   が確か陰陽師とは体力仕事ですよね?」

 

晴明「んな訳ないでしょ!分官は頭脳仕事よ!」

 

と、そんな事を言いながら頂上を目指していた。本来は歩くはずの坂道を走り草履で走るため足の裏には恐らく豆が出来ているのだろうか結構な程に痛い。だがそんなこんなで文句を垂らしたくはなるが山頂に着いた。

 

晴明「はぁ……はぁ……」

 

まだこの時代はそんなに道は整備されてはいない。故に土を踏みしめまた道なき道を行くため少しは体力に自信がある晴明も息を切らしていた。

 

鈴蘭「体力がないねぇ……」

 

晴明「うっさいわね!健気な少女に普通こんな

   事をやらせるってのが可笑しいのよ!」

 

華扇「……健気?」

 

よく分からない事を言い出してきたこれには華扇も苦笑い気味だ。そして華扇だけでなく鈴蘭も心の中で「ダウト!」と叫んでいるだろう。

 

晴明「何か言った?そして何かを思った

   かしら?」

 

鈴蘭「ううん♪何にも思ってないよね華扇ちゃん」

 

華扇「えっえぇ何も思ってませんよ」

 

ジトーと睨むが明らかに作り笑顔だ。

 

晴明「まぁ良いわよ…それでここよね?」

 

すぐ近くにある洞穴を見てそう言うと、

 

華扇「恐らくは……」

 

鈴蘭「とりあえず行きましょう♪」

 

晴明「そうね……」

 

3人は洞穴の中へと入っていった。中は不思議なことに下へと続く天然洞窟だった。だが3人は異様な光景に目を疑った。

 

晴明「これ……藁人形?」

 

そこには異様な数の藁人形が洞窟の壁に和釘で打ち付けられていた。

 

華扇「呪術の1種ですね……」

 

鈴蘭「これ程の数の釘を藁に打ち込むって相当

   何かに怨みがあるってことだよね」

 

そう鈴蘭が言っていると晴明はその藁人形に書かれている名前に気づいてしまった。

 

晴明「何で理久兎さんの文字が……」

 

打ち付けられた藁人形には『理久兎』と文字が書かれていた。しかもそれだけではない。他にも狗神が憑依していた屋敷の主人の名や他にも色々な貴族の名前が書かかれていた。しかも、

 

晴明「……私の名前まであるんだけど………」

 

自分の名前が刻まれた藁人形まで見つけてしまった。更によく見てみると自分の名前と理久兎の名前が書かれた藁人形の数がダントツで多い。

 

鈴蘭「晴明ちゃんいったい何したの?」

 

華扇「よくこんなに打たれて平然のように生活が

   出来ていましたね普通だったら体に異状を

   きたしても可笑しくはないですよ?」

 

晴明「えっ…う~ん……」

 

そう言われると思い当たる節はあった。時々、足の小指をタンスの角にぶつけたり、または草履の紐が切れたりとあったがその程度だ。だがこれだけ怨まれる事をしたかというとそんな事はしてはいないが1つ心当たりがあった。

 

晴明「心当たりがあるとしたらでしたら

   蘆屋道満を打ち倒したことかな……」

 

華扇「蘆屋道満……かつて理久兎を都から追い

   やった男ですよね?それで確か……」

 

晴明「都を自分の手中に納めようとしていた

   だけど私達陰陽師達が団結して道満の

   野望を打ち破りそして彼は投獄されて

   処刑されたわ」

 

今から2年程前、都を自分の物にしようと蘆屋道満は混沌へと陥れようとした。しかしその野望は晴明も含めた陰陽師達とで協力し野望を打ち破った。だがそんな2年前の事が何故今になってなのか理解が出来ない。

 

華扇「真実はこの先って事ですよね?」

 

晴明「えぇ…行きましょう」

 

鈴蘭「………なにが待ち構えているのか」

 

3人は更に奥へと進むとそこは少し開けた場所となっており蝋燭の灯りがよりいっそう不気味に思えてくる。そんな場所に1人ポツンと座禅を組んで何か呪文のような物を唱えている男がいた。

 

晴明「この事件の元凶……貴方よね?」

 

と、晴明が言うと詠唱していた呪文は聞こえなくなり変わりにその男は晴明の言葉に返答した。

 

? 「あぁそうだ…待っていたぞ安倍晴明……」

 

その男は不気味に笑いながら此方へと振り向く。見た目は少し窶れていて血色が悪く色白だ。

 

? 「ついにこの時が……クククハハハハハ!!」

 

鈴蘭「何こいつ……」

 

不気味に嘲笑うその男は狂気を含んだ目で此方を見てくる。見るからに狂人なのは確かだ。

 

晴明「貴方…名前は?」

 

不気味の嘲笑うその男はふらふらと立ち上がり、

 

? 「俺か?俺は東蘆鷺麿……」

 

その男は名前を答えた。そして次に聞きたいことを聞いた。

 

晴明「貴方の目的は何、鷺麿!」

 

鷺麿「目的か……ククハハ…晴明…貴様には怨み

   しかなぇんだよ…てめぇが憎い殺したく

   て殺したくて仕方がねぇんだよ!」

 

憤怒と言えば良いのか鷺麿は晴明に憎しみや怨念といった感情しか抱いていないようだ。

 

晴明「何で怨みがあるのよ?」

 

鷺麿「怨みの理由だぁ………教えてやろう特別に

   なぁ!俺はよてめぇら陰陽師達が倒した

   蘆屋道満様の弟子だった…!!」

 

晴明「あいつの弟子……」

 

まずこれで羅城門の道満が使っていた紋様の謎がわかった。道満の弟子だっからこそ使えたのだと。

 

鷺麿「あのお方は都を支配するという野望を掲げ

   動いただがしかしてめぇら陰陽師達のせい

   であのお方は野望は潰えたそして何よりも

   あのお方を倒した貴様が気に食わない!

   安倍晴明!!」

 

どんどん怒気が含まれていく。つまり師を奪われたことに怒っているようだ。

 

華扇「貴方はそんな事のために罪のない妖怪達

   も巻き込んだというんですか!」

 

鷺麿「あぁ?…てめぇは茨木童子か……ついでだ

   俺はこの世で憎んでいるのは2人いるん

   だよ……まず晴明てめぇはこの世で2番目

   に憎い…そしてもう1人そいつはこの世で

   もっとも憎いんだよ……」

 

晴明「まさか理久兎さん?」

 

その言葉を聞くと鷺麿の唇から血が垂れている。

 

鷺麿「あぁそうだ彼奴は俺から全て奪った家族

   も家も幸せも地位も名誉も全てをだ!!」

 

鈴蘭「思い出した!確か理久兎は三位に上がる

   にあたって悪政を働こうとした貴族達を

   弾圧したんだよまさか……」

 

鷺麿「そのまさかだぁ!親父はその悪政に加わ

   り都を思いのままにしようとしたしかし

   理久兎がその全てを明かし弾圧をした!

   そのせいでは俺はどん底の道を歩む嵌め

   になったんだよ!!」

 

どうやら理久兎が行った弾圧で鷺麿の父親はバレて貴族としての地位や家を失ったようだ。それが鷺麿にまで影響をされたようだ。

 

晴明「なら理久兎さんや私にすれば良いでしょ!

   何で皆を巻き込むの!狗神の時だって火縁

   魔の時だって何で!!」

 

鷺麿「うるせぇ!!!俺よりも幸せの奴を

   見るのが腹立たしいんだよ!見ていて 

   イラつくんだよ!!!」

 

華扇「何て自己勝手な!」

 

言う通り鷺麿は自己勝手が酷すぎる。自分がやられたからそれを見ず知らずの相手にするなどは許されるはずがない。

 

鷺麿「しかし………狗神は使えると思ったが存外

   使えなくあげく火緑魔ならやってくれる

   とは思ったがしかし破れるようでは雑魚

   だったか」

 

鈴蘭「ここまで肥溜めのようは奴は初めてね」

 

晴明「こいつの場合はそれ以下よ自分の式達

   を道具のように扱うなんて言語道断よ」

 

鷺麿「ハハハハハハハハハハ何とでも言うが

   良い我よりも幸せ奴など消え失せるが

   良い!」

 

と、鷺麿がそう言った時だった。

 

ドクンッ!

 

何かドクンという心臓の音のようなそんな音が聞こえると同時に地面を振動させた。

 

晴明「何………?」

 

華扇「これは妖気!」

 

鈴蘭「今まで感じたことのない……」

 

その妖気は例えるなら嫌悪感で体が擽られるようなものを遥かに越えてまるで遥かに自分よりも強大な何かに体が震えている恐怖といった方が良いかもしれない。

 

鷺麿「気づいたか?これを見るが良い!!」

 

仄暗い洞窟に更に明かりが照らし出され晴明達は見てしまった。真上に広がる巨大な大玉を、

 

鷺麿「俺は我が師を奪われた後、悲しみにくれた

   そんな時だったよこの洞窟を見つけそして

   この異形を見たのは……だがこれさえあれば

   都を落とせると感じたよ心の底からよ!」

 

と、言った時また揺れだし天井から岩が落ちる。そしえ天井にぶら下がる大玉にヒビが入った。そしてひび割れた穴からギョロりと此方を睨む目を見てしまった。

 

華扇「逃げましょう!ここでは下手したら

   落盤に巻き込まれるわ!」

 

晴明「ちっ!」

 

鈴蘭「早く!」

 

晴明達は一目散に逃げた。そして居なくなっても鷺麿は口を閉じない。

 

鷺麿「さぁ時は来た!!荒れ狂う風そして波と

   共に我が声に答え再臨せよ!!」

 

そう言うと同時に大玉から現れた顎に鷺麿はひと飲みにされるとその龍は動き出した。そして場所は変わり晴明達は洞窟の外へと出ていた。

 

晴明「はぁはぁ………」

 

華扇「あの男は……」

 

鈴蘭「……………何かが来る!」

 

と、鈴蘭が言った次の瞬間だった。

 

ドガーーーーーン!!

 

突然山がすぐ近くの大地がひび割れそこから長い何かが8つ程飛び出してくる。晴明達はそれを見上驚く。その異様な8つの首を持つ龍いや蛇と言った方が良いのかそんな怪物に睨んでくる。

 

鈴蘭「8の首を持つ龍……まさか!!」

 

華扇「何故こんな奴がこんな所に!!」

 

晴明「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)……」

 

その光景に晴明達は絶望の表情をしたのだった。




狗神「なぁ今日も奴は休みなのか?」

鈴蘭「うん明日戻ってくるってそれと手紙を
   預かってきたよ♪」

神楽「手紙ですか……読んでみません?」

鈴蘭「だね♪」

皆へ昨日と今日はご苦労様。明日には復活するからよろしくね。

神楽「段々と戻ってきてますね」

狗神「だな」

鈴蘭「あれ?裏面に何か書かれてるね……」

追伸 前回、誰が下手だと?明日に地獄を見る事になるだろう覚えてけ。そしてどちらか選ばせてやるよ治療or拷問ってな。

狗神「…………………………………………………」

神楽  ( ; ゜Д゜)

鈴蘭「ねぇ皆…今のうちに逃げない?」

狗神「賛成だ逃げよう」

神楽「何かされる前に逃げましょうてなわけで
   読書様今回はここまです」

鈴蘭「早く!」

狗神「そんじゃまたな!逃げるぞ!」


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第9話 晴明の力

こんにちは読者様、ちょっとお早い投稿ですね。
では注意事項は以下の通りです。
「モデルは仁王」「敵は狂人」「王道(ベタ)
「無理矢理感が否めない」「晴明の変化」
「怠惰の小説史上初の無駄に長い後書き」
よろしいですかね?では本編へどうぞ


空は大嵐となり豪雨そして落雷は起こり暴風は渦を巻き竜巻となっていた。そんな天気の中、嵐山には異形たる八つの首を持つ大蛇こと八岐大蛇が晴明、華仙、鈴蘭をそれぞれの八つの首で睨んでいた。

 

晴明「彼奴よりによってこいつを呼び起こす何て

   正気の沙汰じゃないわ!」

 

八岐大蛇…かつて贄となる女性を食い続けた大蛇であり後に須佐能乎命が討伐したとされる怪物である。だが驚異的な生命力だったためなのか長い年月を眠り続け鷺麿が復活させ今の現に再臨した。

 

鈴蘭「華扇ちゃん説得の余地はありそう!お願い 

   だからあるって言って欲しいんだけど!」

 

華扇「………説得の余地はなさそうですね八岐大蛇

   はただ贄を欲っしています」

 

どうやら説得という選択肢はないようだ。すると八岐大蛇から声が聞こえてくる。

 

? 「クハハハハハハハハハ!!遂にこの時は

   来た!今こそ都の貴族そして朝廷を滅ぼ

   す時だ!!」

 

晴明「鷺麿!!」

 

そう声の主は鷺麿だ。しかも声は八岐大蛇から聞こえてくる。

 

鈴蘭「恐らく彼奴、八岐大蛇の中にいるまさか

   自ら贄になる気なの!」

 

華扇「狂ってる………」

 

憎しみ、怒り、悲しみ、怨み、執念それらは狂気を生み人を変える力がある。今の鷺麿はそれに取り憑かれた狂人だ。それが今の現状を作り出したのだ。

 

鷺麿「さぁ我が願いを聞き入れろ八岐大蛇よ!

   人を贄にし喰らい続けろ!」

 

八岐「ぐぐギャーーーーーーーー!!!

 

八つの首がそれぞれ咆哮をあげる。すると八つの首それぞれの1本の角が輝き炎、水、風、土、雷、毒、闇、光と属性が付与された。

 

鈴蘭「こいつを都に入れれば都の皆はもれなく

   「贄」確定ルートだよ!」

 

華扇「それだけじゃありません!八岐大蛇が引き

   起こす災いは人だけではなく妖怪にも危害

   がいく恐れがあります!ここで止めなけれ

   ば間違いなく先の未来は絶望です!」

 

晴明「止めるわよ!それが私の使命だもの!」

 

それぞれお札、腕、足を構える。そして3人は八岐大蛇の首へと突撃した。

 

火頭「ばぁーーー!!」

 

火頭が全てを焼却するかのような炎を吐き出す。だが、

 

晴明「結界!!」

 

まずその炎は晴明が結界を作り出して防ぎそして今度は、

 

土頭「がぁ!!」

 

風頭「びゅーー!!」

 

土頭が巨大な岩石を吐き出しそこに風頭が突風を吹き出す。そうすることで追い風の力で一撃の重い岩石は更に破壊力を増す。それを利用して結界を一撃で破壊する戦法のようだ。

 

鈴蘭「華扇ちゃん!あの岩石を投げ飛ばして!」

 

華扇「分かりました!」

 

鈴蘭の華仙は晴明より前へと出て右腕の包帯を巧みに操り投げ飛ばされた岩石を包み込むとジャイアントスイングの両用で遠心力をつけるが、

 

鈴蘭「行くよっ!」

 

何と鈴蘭が華扇が投げようとしている岩石にしがみついた。そして華仙はその岩を投げ返した。

 

鈴蘭「これが近道!」

 

そうして投げ飛返された岩石はまず毒頭に直撃した。

 

毒頭「ががが!!!」

 

そして毒頭に直撃した岩石は粉々になると鈴蘭はすぐさま毒頭の隣、闇頭へと狙ってかかとを高くあげて、

 

鈴蘭「そぉーーーらぁ!!」

 

闇頭「ぐっ!!」

 

かかと落としのダメージは入ったようだがそれほど効いてはいないようだ。だが、ただやられる的というわけではない。

 

光頭「キシャーーー!!」

 

ドゴンッ!!

 

鈴蘭「かはっ!!」

 

闇頭の隣の光頭が巨大でなおかつ素早い直撃を鈴蘭へと直撃させる。そしてそれをまともに受けた鈴蘭は吹っ飛ばされた。

 

晴明「鈴蘭!!」

 

華扇「晴明!!」

 

水頭「キュォーーーーーン!!」

 

この時、晴明はやってはいけない事をした。それは動揺したがために相手から目を背けてしまった事だ。意識が削がれた晴明めがけて水頭が口を開き猛烈な勢いの水を噴射してくる。

 

晴明「しまっ!」

 

華扇「っ!!」

 

華仙が晴明を押し出した。そして晴明を押し出した華扇は水頭の猛烈な水が直撃し華仙は勢いに流され時には木々に当たるが木は砕け岩に当たるが岩をも貫通して数十メートル先まで吹っ飛んでいった。

 

晴明「華扇さん!!」

 

八岐「ギャーーーーーーーーーー!!!」

 

今度は八岐大蛇のそれぞれの首は口を開きに各々の首に宿る属性、火、水、雷、風、土、光、闇を吐き出す準備をする。標的は勿論、自分だ。この時、晴明は僅か1秒の間で思考が頭を巡った。

 

晴明(あの一撃を防ぎきれるの?もし防ぎきれなか

  ったら私は死ぬ…そして貫通した一撃は都に

  向かっていく…防がなくても同じこと……これ

  はどうすれば良いの)

 

絶体絶命とはこの事なのだろう。こんなの大物は予想外すぎた。そして八つの口からその一撃は放たれた。光ど等々もいえる速さそして全てを破壊するその一撃に晴明は絶望し諦めて目を閉じることしか出来なかった。

 

晴明「死んだら理久兎さんに会えるかな?」

 

と、呟いた。だが不意に声が頭の中に聞こえてくる。かつて4年前の言葉がそのまま聞こえてくる。

 

理 「この妖怪総大将、深常理久兎が認めた

   陰陽師はこの大和でお前だけだ」

 

晴明(…そうよ何を私はクヨクヨとしているのよ!)

 

かつての親友の声が聞こ晴明は先程までの自分が恥ずかしく馬鹿馬鹿しいと思えた。何故気づかなかったのか親友は自分の事を認めそして応援してくれていたことをならその応援を裏切る事、諦める事は絶対にしたくない。

 

晴明「まだ…諦めるわけにはいかないのよ!!!」

 

目を開けてそう叫んだ。八岐大蛇の一撃が自分に当たる寸前だった。突然、自分を取り巻くように真っ黒な力が渦を巻き八岐大蛇が放った強大な一撃を退け上空へといなした。

 

晴明「何これ………」

 

八岐「シュルルルルルル!!!!」

 

あの一撃をいなした事に八岐大蛇も驚いているのだろうか舌を出して威嚇をしてくる。すると今度は、

 

ゴンッ!!

 

水頭「キューーーーーー!!!」

 

突然自分の後ろから巨大な岩が投げ飛ばされ八岐大蛇の水頭に直撃した。晴明は後ろを向くと、

 

華扇「やってくれたわね本当に!」

 

体や服がボロボロになった華扇が出てくる。流石は鬼だけあってかすごく頑丈だ。だがそれだけじゃない。

 

ドゴンッ!!

 

と、大きく音をたてて鈴蘭が空へと舞い上がって、

 

鈴蘭「こんちきしょうが!!!」

 

光頭「ぎゃふ!!!!」

 

怒りの倍返し蹴りで光頭に一撃を加えると此方へとすぐにやって来た。

 

鈴蘭「大丈夫、晴明!」

 

晴明「えぇ問題はないわ」

 

鈴蘭「良かった……」

 

鈴蘭が一息をつくと、

 

八岐「ギャーーーーーーーーーー!!!」

 

と、八岐大蛇が咆哮をあげる。全員は八岐大蛇を睨むと晴明は意を決して前へと数歩出る。

 

鈴蘭「晴明何をする気なの!」

 

華扇「晴明さん!」

 

私は友人や家族を守りたいそして親友の言葉に答えたい。だからもう覚悟は出来た。

 

晴明「もう諦めない……皆を守るためにもあの人に

   報いるためにも!私は覚悟を決める!!」

 

華扇「何で晴明から妖気が!?」

 

そう言った時だった。ショートにしている髪はどんどん伸びていき黒髪から白髪の長髪へ変わり尻の辺りからは真っ白な毛の狐の尾が伸びる。

 

華仙「うっ嘘…その姿まるで妖怪……」

 

そしてそれを見ていた鈴蘭は確信して呟いた。

 

鈴蘭「………華扇ちゃんこれは他言無用でお願い」

 

華扇「鈴蘭さんはあれについて知ってるん

   ですか!」

 

鈴蘭「うん…あれはね晴明の血筋つまり親に関わる

   こと何だけど晴明はね人間と狐の妖怪との間

   に生まれた子供なんだよ」

 

華扇「晴明はまさか人間と妖怪の混血種(ハイブリット)

 

   でも言うんですか!」

 

鈴蘭「そう…人間であり人間ではなく妖怪であり

   妖怪ではない……言ってしまえば半人半妖

   という新しい種族なんだよ」

 

華仙「半人半妖…理久兎さんと同じ半人半妖……」

 

半人半妖、人間であり妖怪でもあるその種族は相反する2つの種族の視点を見ることが出来ると言っても過言ではない。だがあまり見ないためとても貴重な人種なのだ。

 

晴明「……だから私は理久兎さん達にも好かれ

   たのかな?」

 

と、言っているがまだ戦闘は続いている。八岐大蛇が咆哮を上げた。

 

八岐「ギャーーーーーーーー!!!

 

そんな咆哮をあげるが不思議と今は恐怖を感じない。その逆で皆を守りたいという思いが強いというのもあるかもしれない。

 

晴明「私と戦ってくれますか?」

 

華扇「えぇ乗り掛かった船です!」

 

鈴蘭「無茶しないでね晴明!」

 

晴明「えぇ行くわ!!」

 

3人はまた八岐大蛇へと向かって走る。だが今度は違った何故なら、

 

華扇「はっ早い!」

 

先程よりも晴明の足の速度が格段に上がっている。華扇や鈴蘭をも越える速度を誇っていた。

 

晴明「体が……軽い!」

 

先程よりも早く先駆ける晴明を見たのか、

 

雷頭「バチバチバチバチ!!」

 

水頭「ぐぎゅるるるるるる!!!」

 

八岐大蛇の雷頭と水頭がそれぞれ猛烈なる水と焼き焦がす雷を吐き出そうとするが、

 

晴明「無駄よ!!結界術[妖]」

 

そう唱えると晴明を取り囲むように黒い結界が現れる。そして水首と雷首のブレスは吐き出されるが晴明が展開した結界が猛烈なる水そして焼き焦がす雷を防いだ。すると今度は光頭と闇頭がその長い首を使って叩きつけと振り払い攻撃を仕掛けてくるが、

 

鈴蘭「晴明ちゃんの邪魔はさせない!」

 

華扇「晴明さん進んでください!」

 

闇頭の振り払われる攻撃は頑丈な体を持つ華仙が体を張って止め次に光頭の叩きつけ攻撃は鈴蘭の蹴りで軌道をずらす。

 

晴明「ありがとう2人とも!」

 

鈴蘭が軌道をずらし地面に叩きつけられた光頭の上に乗ると本体に向かって走る。だがそれを邪魔しようと土頭と毒頭がそれぞれ大きく口を開き岩球と猛毒の球を飛ばしてこようとしてくる。すると、

 

青龍「待たせたな晴明、俺が来た!!!」

 

朱雀「晴明、助太刀するわ!」

 

玄武「どれまた暴れようかの!」

 

白虎「遅れて申し訳ございません!」

 

四神が駆けつけてくれた。だがそんな間にも土頭と毒頭からは岩球と毒球が吐き出されそうだ。

 

晴明「みんなお願い!」

 

青龍「良いだろ!」

 

朱雀「晴明の頼みとならば!」

 

白虎「行きますよ!」

 

玄武「どれどれ……」

 

四神はそれぞれ半々の2グループに別れると同時に毒球と岩球が放たれた。

 

玄武「玄武術超鉄壁」

 

飛んできた岩球は玄武に直撃し岩が砕けるが何とありえないことに玄武は怪我すらしていない。見た目はヨボヨボなのにだ。そして玄武を飛び越えて、

 

白虎「虎爪!!」

 

土頭「ぐがががががががが!!!!!」

 

白虎の強烈な一閃は土頭に垂直に傷を負わせ角を切断した。あまりの痛みに土頭は暴れ始めると土頭は動かなくなった。

 

青龍「そういう事か彼奴等の弱点は俺等と同じ

   ってことか!」

 

そして次に毒球が放たれるとまず朱雀が前に出て、

 

朱雀「燃え尽きなさい!」

 

朱雀は焔の壁を作るとそこに毒球が直撃した。そして直撃した毒球は見事跡形もなく蒸発した。そして吐き出された毒頭の角を青龍は握りしめた。

 

青龍「この龍の出来損ないが!!」

 

そう言うと毒頭の角を真っ二つにへし折った。

 

毒頭「ぐじゅじゅじゅじゅじゅ!!!」

 

そうして毒頭も敗れ動かなくなった。そして晴明は四神が切り開いた道を前進していく。すると、

 

青龍「晴明!!火頭の角をへし折れ!中央に位置

   するその頭が八岐大蛇の弱点だ!!」

 

晴明「……っ!分かったわ!」

 

そうして長い首の道を走っていくと言われた火頭が睨んでくる。

 

晴明「勝負!!」

 

火頭「はぁーーーーーーーーボンッ!!!」

 

そして口から全てを燃やし尽くす爆炎を広範囲に吐き出した。

 

晴明「妖術狐火!」

 

真っ青な炎が晴明の前に列をなして並び晴明は爆炎に突っ込んだ。

 

晴明「炎は炎をもって制せ!」

 

何と八岐大蛇の爆炎を狐火で相殺したのだ。そして口を開く火頭角へ手をかざし、

 

晴明「これで止めよ呪解爆!!」

 

手に霊力の玉を作りだしその玉は白く眩い光をだし、

 

ドガーーーーーン!!!

 

と、大爆発を起こした。そうした結界、火頭つまり本命の角がへし折れた。

 

八岐「ギャーーーーーーー!!!

 

大地をも残響させる咆哮を上げ八岐大蛇は大地に倒れるのだった。




怠惰「はいはい今回もありがとうございました」

神楽「怠惰様、前回は風邪で聞けなかったので
   聞きたいんですが何故に八岐大蛇なので
   しょうか?」

怠惰「あぁ~それね…中の人曰く、ラスボス→
   魔王→大きい→威圧感→八岐大蛇…的な
   感じ?」

鈴蘭「それであんな大ボスと戦わせられる身に
   なってよ」

怠惰「あっハハハハ♪でもまだマシだよ一応は贄
   が足りてないしかも復活したばからという
   のもあるから須佐能乎命に倒された時より
   はだいぶ弱体化はしてるからね?」

狗神「あれでか!?」

怠惰「ステータスは以下の通りそして()の数字は
   晴明が戦った時のステータスでスキルそし
   て特技の名前の横に△と書かれているのは
   現在使えない特技、スキルだと思ってね♪
   ついでに普通の人間のステータス平均は
   オール50ぐらいかな?ではどうぞ♪」


HP 5000000 (50000)
(角HP) 4000   (4000)
MP 無尽蔵     (7000)
力  800     (300)
守備 800     (300)
(角守備) 300   (300)
知恵 500     (400)
速さ 600     (300)

スキル&特技

属性付与  それぞれの首および角に属性を付与

八龍の裁き 8つの首から放たれる強烈なブレス
      で大ダメージを与える

破天    天候を大嵐に変える

属性の力△ 属性攻撃をしたさい100%で相手
      に攻撃した属性によってデバフを付
      与する

大和の魔王△ 戦闘が始まり30分(30ターン)
       以内にに倒さなければ即死確定の
       咆哮を放つ

贄食らい   贄(餌)を食べることにより体力を
       超回復

自動回復△  数分で体力を大回復

魔王の威厳  永続的に即死&状態異常の耐性を
       100%上昇させる

大酒飲み   MP大回復そして酒が大好物だが
       飲ませ過ぎると二日酔いする

龍角の加護  角1本につき体力を5倍にさせる
       が角を1本失う事にば5分の1に
       なってしまう       

怠惰「こんな感じかな?出来る限りで分かり
   やすくしてみたけど?」

狗神「………よくもこんなキ(ピー)ガイな奴を!」

鈴蘭「しかも無駄にタンクモンスター!?」

神楽「ダメージを与えてもすぐに回復、即死も
   効かない終わりが見えない……」

怠惰「弱体化はさせたんだから行けるさ♪」

鈴蘭「勝ったよ!勝ったけど強いからね!?」

神楽「これを須佐能乎命さんは倒したんです
   よね……」

怠惰「まぁ酒を飲ませて酔っ払っわせてリンチ
   したんだけどね……」

鈴蘭「凄い……って!もう時間だよ!」

怠惰「やべ長すぎたてなわけで今回はここまで」

狗神「次で晴明の話はラストだ見てくれよ♪」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「またね♪」


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第10話 次の世代へ受け継がれる

こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
では今回の注意事項です。
「長かった第零章 最終回」「しぶとい悪」
「援軍はだいたいは遅れる」「おまけはグロい」
「翻訳は翻訳サイトから」
です。そしておまけはグロい描写が含まれると同時にこの小説のラスボス?の描写が本当に少しだけ出ますのでお願いしますね。では第零章のラストをどうぞ。



荒れていた空は静まり元の平穏な夜空へと変わっていた。そして自分の目の前には八岐大蛇が倒れ八岐大蛇から光の粒子が出て空へと舞っていた。

 

晴明「はぁ…はぁ……」

 

息をきらしていると自身から滲み出ていた妖気は消えていき真っ白な髪の毛は元の黒髪に戻るが髪は長いままだ。

 

晴明「髪の毛…はぁ……」

 

何て言っていると、

 

鈴蘭「晴明!!」

 

華扇「晴明さん大丈夫ですか!」

 

と、鈴蘭と華扇が駆け寄ってくる。

 

晴明「えぇ大丈夫よ♪」

 

鈴蘭「そう…良かった……寿を全うせずに死んだ

   となったら母さんに殺されるもん……」

 

会ったことはないがやはり自分の母親、葛の葉は父も恐れる程の鬼嫁のようだ。すると今度は四神達が舞い降りてくる。

 

朱雀「お疲れ様♪」

 

青龍「手応えがねぇな」

 

白虎「と、言いつつも陰摩羅鬼、相手に少し

   手こずっていましたよね?」

 

青龍「あぁいう腐ってる妖怪と戦うのはクソ

   嫌いなんだよ」

 

玄武「ほっほっほ…では晴明やわしらは帰る

   のでな」

 

晴明「えぇありがとう♪」

 

朱雀「また帰りが必要なら呼んでね♪」

 

そう言うと四神達は消えその場には晴明と鈴蘭が残った。

 

晴明「さてと……」

 

と、立ち上がったその瞬間、塵となっている八岐大蛇から1人の男性が現れると和釘を構え晴明へと襲いかかってきたが、

 

ガシッ!

 

華扇が目の前に入りその釘を右腕で掴んで抑えた。自分の障壁となって守ってくれた。

 

晴明「貴方、生きてたの!?」

 

そう和釘を持って襲ってきたのは八岐大蛇に食われたはずの鷺麿だったのだ。ここまでいくと本当にしぶとい。

 

鷺麿「貴様らよくも俺の野望を!!

 

と、鷺麿が言うと晴明は鷺麿へと近づくと、

 

バチンッ!!

 

思いっきり鷺麿の頬をひっぱたいた。ひっぱたかれた鷺麿は和釘を離して地面へと倒れた。

 

鷺麿「ぐっ貴様!!」

 

晴明「いい加減にしなさい!」

 

鷺麿「黙れ晴明!よくも…よくも俺の野望を!」

 

まだ歯向かってきそうだ。これには晴明達も構える。すると突然のことだった。

 

? 「夜叉よそいつを組伏せろ!」

 

と、言ったとき上空から影が舞い降りて鷺麿を組伏せて拘束する。

 

鷺麿「がぁ!!」

 

そして晴明はこの夜叉と言われた妖怪に覚えがあった。それは自分の幼馴染みの式だ。

 

晴明「随分と到着が遅かったわね保憲!」

 

保憲「すまない人を召集していたら遅れた!」

 

そう夜叉の主人は保憲だ。しかも保憲の後ろには陰陽師や武士が着いてきていた。

 

保憲「あれ?晴明、いつの間に髪を伸ばしたん

   だ?それにその女いやその包帯に角っ!

   いっいい茨木童子!?」

 

それを聞くや否や後ろの陰陽師はお札を構えそして武士達は武器を構えた。だが晴明は華扇を庇うようにして前へとでると、

 

晴明「貴方達まさか都を救うことに尽力してく

   れた恩ある者に刃や札を向けるというの

   かしら?」

 

保憲「しかし晴明!そいつは!」

 

晴明「妖怪だからという理由でそんな事、私は

   させないわ」

 

元々は目的が同じで戦っていただけだが八岐大蛇の一撃から救ってくれた恩もある。それに報いたいと思ったのだ。そして自分の言葉を聞いた保憲は、

 

保憲「はぁ……お前ら今日、俺らが見たのは災い

   から都を救った陰陽師と式神そしてこの

   厄災を招いた呪術士だけだったよな?」

 

と、保憲が言うと後ろの陰陽師や武士は互いに顔を見合わせて頷くと戦闘体制をといた。

 

華扇「………良いんですか?私を討伐できれば

   それはそれで勲章ものだけど?」

 

保憲「あぁ…構わん晴明がそこまで言うんだそれに

   よ……俺らはそこまで腐ってはねぇよお前達

   そこの呪術士を連れて行け」

 

保憲の命令で武士達が夜叉の代わりに鷺麿を取り押さえ縄で拘束する。そして鷺麿は唇から血を流しながら、

 

鷺麿「安倍晴明……てめぇを永遠に呪ってやる!

   そして貴様の末代の子孫にもこの苦しみ

   を味あわせてやる必ず地獄から抜け出し

   貴様と貴様の子孫に俺の野望を止めた事

   を後悔をさせてやる!」

 

晴明「…やれるものならやってみなさいその時は

   必ず私が子孫を守ってみせるから!」

 

鷺麿「覚えていろ必ず地獄から復讐しに行くから

   なぁ!!!」

 

と、叫びながら鷺麿は連れていかれた。

 

保憲「たく……」

 

晴明「保憲あいつの刑罰って……」

 

保憲「あぁ…確実に打ち首は確定だがやるのは都

   ではやらないだろう今は不殺生が基本的に

   なってるからなぁ…恐らく都ではやらない

   が地方ではやることになるかもな」

 

つまりもう顔を見ることはないようだ。これには晴明もほっとしていた。

 

夜叉「なぁ主人、帰っていいか?」

 

保憲「あぁ御苦労さん」

 

と、保憲が返すと夜叉はその場から姿を消した。

 

保憲「さてとお前ら撤収だ」

 

保憲の言葉を聞いた陰陽師や武士は自分達に頭を少し下げるともとの道を下っていった。

 

保憲「晴明お前は朱雀に乗っていくのか?」

 

晴明「えぇその予定よ」

 

保憲「そうか……なぁ何時か食事しないか?」

 

と、保憲が誘ってくる。少し間をおいて、

 

晴明「そう…ね…何時かね♪」

 

保憲「あぁ楽しみにしてるよ♪そんじゃ都で

   また会おう」

 

そう言い保憲は武士や他の陰陽師たちを追うように下山していった。

 

鈴蘭「もう晴明ったら……」

 

晴明「良いのよ約束はしたんだから♪」

 

朝日が昇っていく。晴明はそんな朝日のような明るい笑顔でそう答えた。すると、

 

華扇「さてと私も帰りますかね」

 

晴明「家に寄らないの?」

 

華扇「えぇこの事を鬼子母神様や皆に伝えないと

   いけませんので………」

 

晴明「そう………」

 

せっかく良い友人になれそうだったのだが残念だ。

 

華仙「ですが晴明さん貴女のお陰で少しですが

   人間に興味が湧きました♪それと………

   その私も友人は動物が殆どなのであまり

   上手くは言えませんがよければその私に

   とって初の人間の友人になってはいただ

   けませんか?」

 

少し照れくさそうに言ってきた。自分が言いたかった事をだ。

 

晴明「私でよければよろこんで華扇さん♪」

 

それを聞いた華扇は驚いたが嬉しそうに、

 

華扇「そうですかありがとうございます♪

   それでは私はここで…また会えたら

   会いましょう♪」

 

晴明「えぇその時は是非♪」

 

鈴蘭「また芋粥を作ってあげるからおいでよ♪」

 

華扇「ありがとうございます♪それでは……」

 

と、晴明、鈴蘭そして華仙はお互いに伝えたいことを言うと華仙は目の前から消えた。

 

晴明「さてと帰りますかね♪私達の家に♪」

 

鈴蘭「そうだね♪」

 

晴明「朱雀、お願い!」

 

式神札から朱雀を召喚する。朱雀は自分の笑顔を見たのか少し微笑んで、

 

朱雀「行きますよ♪」

 

晴明「お願いね♪」

 

鈴蘭「そんじゃ行こう♪」

 

そうして晴明と鈴蘭は朱雀に乗って朝日が昇り朝となった空を飛んだ。そして朝日の光に照らされた景色を見ながら、

 

晴明「……理久兎さん貴方が私にくれたこの思い

   絶対に忘れない…ありがとう」

 

死んだ親友に礼の言葉を呟き晴明達は朝日の輝きに照らされながら都へと帰るのだった。その後、地方に飛ばされた鷺麿は斬首されるがこの先の数千年後の未来で晴明の子孫とその仲間や友人の前に立ち塞がるのだがこれはまた別のお話である。

 

 

END……

 

   

 

  

 

おまけ♪

 

 

これは晴明がこの世を去ってから数百年先のお話である。

 

ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!

 

肉を引き裂くかのような音が響き渡る。これは静かなる深夜の森の中で起きた悲惨な事件である。

 

陰陽「はっ…はっ…はっ…!!!」

 

息を切らしながらもその陰陽師は走っていた。そして辺りには悲惨な事に、

 

陰陽「やっ止めてくれ!!!」

 

陰陽「よせぇ!!!」

 

他の陰陽師達が悲鳴を上げて犠牲になっていく。そんな中、その陰陽師は後ろを振り向かず走っていた。

 

陰陽「とっ止めれなかった…まさかあんな化物が

   くっ…くそっ!!」

 

悔しさに涙が流れそうになるがそれを堪えその陰陽師は逃げ出した。そしてその森の奥深くでは篝火に照されて1つの影が浮かび上がる。だがその影の下には無惨にも何人もの陰陽師達の死体が転がっている。そして篝火に照らせれてるその化け物は自身の手に着いた血を舌で舐めながら、

 

? 「ふふふっ……まや(まだ)乾く…のぞ()が乾くもっと

   血をもっと魂をもっと悲鳴をふふふっ♪

   のぞ()が乾くの()からみな(全て)うち(私に)に頂戴………

   ふふふふふふふっ♪

 

この先の未来に何が起こるのかそれはまだ分からないこと。だが分かることはこの異形なる怪物は人類、妖怪それらを冒涜する悪という事だけだ。

 

? 「ふふふふふふっ♪

 

その者の不気味な笑い声は闇となった深夜の森に響き渡ったのだった。




怠惰「はいはい今回もありがとうございました」

鈴蘭「ねぇ最後のって……」

怠惰「うんこの小説でラストを飾る怪物だと
   思ってよ♪」

狗神「ほうあれがラスボスか」

神楽「何かまたある意味でさ…サイコプスでした
   っけ?現代でいうと……」

怠惰「サイコパスねだけどサイコパスというか
   日本語で狂人って言った方がいいかもね
   まぁ狂人と言ったけど人と言うよりかは
   妖怪だけどね」

狗神「ほうほうまさか犯人はお前か?」

怠惰「んなわけねぇだろ!そこまで俺も狂って
   ねぇよ精々、人が苦しんで泣き叫ぶ姿が
   好きなだけだ!」

鈴蘭「それ既にサイコパスだよ!?サディスト
   どころかただのドが付くサディストだよ!」

神楽「アハハハ………」(;^ω^)

怠惰「コホンッ!色々と脱線したねそれでえ~と
   ラスボスの口調についてあれ一応は京都弁
   を採用してるよ♪」

鈴蘭「へぇ~そんなんだ」

怠惰「中の人、曰く「強さを感じさせ恐怖を与え
   なおかつ妖艶が欲しいな…」との事で翻訳
   サイトで翻訳したみたいだからね」

神楽「あぁ~それでルビで現代翻訳がされて
   いたんですね」

怠惰「俺も方便が分からない部類だからこんな
   「のぞ」で「喉」とか言われても分かり
   にくいでしょ」

狗神「まぁな」

神楽「頑張れば何とかいけますね」

鈴蘭「私は余裕♪」

狗神「この真面目どもめ」

怠惰「おっとここまで尺がてな訳でここまで
   第零章を読んでくれてありがとうござ
   いました」

鈴蘭「次って執事の話だよね?」

怠惰「うんまぁ11月に投稿って感じかな?
   そして恐らくそれも10話を越えるな
   うん絶対越えると思うよ……」

狗神「こいつは掘っておいて次回はもう1つ
   の小説をあげるらしいから頼むな」

神楽「それでは読者様」

怠惰「また本編もよろしくって事でまたね♪」


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外伝編  蒼き焔の物語
第1話 憂いの過去


こんにちは読者様、約束通り玲音の話を投稿する
怠惰のクソ悪魔です。それではまず注意事項は、
シリアス?がそれなりに多いです。そして東方の
キャラではないオリキャラも玲音以外に出ます。
それらが嫌ならブラウザバックをして本編を
楽しんでください。それでも良いというのなら
玲音の過去の話へどうぞ。


これはまだ紅魔館の執事長になる前のお話でありそしてまだ自分の○○○○(ザァーー)と戦っていた時のお話である。

 

? 「はぁはぁ………何なんだ彼奴は!」

 

夜の帳に包まれた空、そしてガス灯の明かりが影をつくる。そこには1人いや1匹の狼人が息を切らしながら物陰に隠れていた。

 

人狼「彼奴やべぇよ何なんだよ……」

 

その人狼は恐怖で震えていると、

 

カツン…カツン…

 

と、靴の音がレンガの道に響き渡る。そしてその音は止まると、

 

人狼「なっなんだ……」

 

そう思いその人狼はそっと表の街道を見た瞬間だった。

 

ジャキンッ!

 

突然の切断音が鳴る。だがこの時に人狼は下を見ると自分の耳が真っ赤な池を作りながら落ちていることに気がついた。

 

人狼「あぁぁぁ!!!!!」

 

そう言いその人狼は飛び出した。だがそれは間違いでもあった。

 

バァン!!

 

人狼「がぁーーーーー!!!!」

 

人狼のアキレス腱が銃弾で撃ち抜かれ人狼は地面に転がった。

 

人狼「てってめぇ!!」

 

自分を追っていた男性を睨む。その男性はこの辺だと見られないガンブレードの所持し銃口を人狼の眉間に当ててくる。

 

人狼「てめぇに何にも恨みなんてねぇだろ!」

 

人狼がそう言うとガンブレードを所持している男性は、

 

? 「そうだ……な確かにお前には何にもされて

   ねぇな連続虐殺犯よ」

 

人狼「てめぇ何で俺の経歴を!」

 

? 「そりゃてめぇを狩るからなぁ名前ぐらいは

   分かるさ」

 

そう言うとガス街灯の明かりが赤色から一気に青色へと変化した。

   

人狼「ガンブレードそれに蒼炎…まさかてめ……」

 

バァン!!

 

人狼が何かを言い終える前にその男性は人狼の眉間にゼロ距離で弾丸を放った。そして人狼の頭は木っ端微塵にぶっ飛びその男性の服や顔に返り血がついた。

 

? 「依頼達成だがこいつもダメか……」

 

そう言い頭が木っ端微塵にぶっ飛んだ人狼の右腕を切り取るとそれを袋に入れて持つ。

 

? 「そんじゃあな……」

 

ガンブレードを背中に背負いその男性はそこから去るがポケットからタバコを出し口に咥えて、

 

パチンッ!

 

指パッチンで煙草に火をつけ煙草を味わいながら去る。そうこの人物こそ後の未来、紅魔館の執事長となる者。その名を……

 

玲音「あっやべっ財布忘れた…まぁ何とかなるか

   それにしても服……乾かすか」

 

雨月玲音と。そして玲音は酒場へと向かったのだった。そうして酒場へと行くとガヤガヤと人で賑わっているのがよく分かる。そんな中、

 

ギィーー

 

扉をあけると周りから視線を集めた。いくら乾かしたからといって返り血を全身に浴びてなおかつ服も所々が真っ赤になっているため無理はない。そんな中だが堂々と何時ものように入る。すると客席から声がしてくる。

 

客1「なぁ彼奴は?」

 

客2「バカお前知らないのかよ蒼炎の狩人だぞ!」

 

客1「知らねぇ……」

 

客2「ちっ……しょうがねぇ教えてやるよ彼奴は

   凄腕のダークハンターでこれまで幾多の

   モンスターを狩ってきた男だぞ」

 

ダークハンター…吸血鬼、人狼、魔女、ゾンビ、グール等々現代いや日本なりの言い方をすれば妖怪を狩る者達の事を指す。並大抵の人間が勝てない妖怪を殺しその報酬を貰うという命を天秤に乗せるような仕事だ。その中で玲音は凄腕と呼ばれていたのだ。

 

玲音(凄腕って訳でもないんだがなぁ……)

 

そう思いつつ如何にも厳ついスキンヘッドのマスターがコップを拭いている目の前のカウンター席に座ると、

 

店主「お前の事だから達成しただろ?」

 

玲音「まぁなほらこれが物だ」

 

そう言い袋に詰められた先程の人狼の腕が入った袋をを差し出す。それを見たマスターはチャリチャリと音がなる袋を取りだし、

 

店主「ご苦労さんこれは報酬だ、受け取っとけ」

 

玲音「あいよ」

 

そう言い報酬を受けとると客席に座る客人を見て、

 

玲音「なぁエール1つな」

 

店主「おいおいまたおま……って行っちまったよ」

 

客人達のもとへと向かうと席に座る客は奇異の目で見てきた。

 

客1「なっ何だよ!」

 

客2「……まさか」

 

玲音「そのまさかだポーカーしようぜ」

 

そう言い服のポケットに入っているトランプを取り出すと客1は面白そうに、

 

客1「良いぜその代わり俺が勝ったら俺と相方が

   飲み食いした分を払ってくれよ?」

 

客2「バカ相手すれば………」

 

玲音「良いぜ」

 

客2「マジでやめ……」

 

客1「かかってきな!」

 

玲音「じゃあ始めようか……」

 

そうしてポーカーが始まった。客2は絶望しながらその戦いを見るのだった。そうして数分後、

 

客1「フルハウスだ♪これは俺の……」

 

そう言い賭けた金貨を全て持っていこうとしたが、

 

玲音「ロイヤルストレートフラッシュ」

 

客1「はぁ~ーー!!!?」

 

客2「だから言ったのに……」

 

敢えて言おう。ここの酒場で絶対にやってはいけないことがある。それは玲音とのポーカーだ。玲音にポーカーで挑もうものなら身ぐるみは必ず剥がされる。そうして数分としないうちに…… 

 

客1「ぶえっくしゅん!!」

 

客1の身ぐるみは全て剥がされた。これには隣で見ていた客2も呆れてみていた。

 

玲音「んじゃ俺の勝ちだな……」

 

運ばれたエールも飲み干し獰猛に笑う。

 

客1「俺の俺の金が……」

 

玲音「まぁドンマイだな」

 

客1「畜生!!」

 

客2「あっ待てよ!!」

 

そう言い客1と客2は逃げていった。そしてひとりテーブル席に残った玲音はトランプを片付ける。

 

玲音「しかし弱いなぁ」

 

そんな事を言うとマスターがやってくる。

 

店主「あんまり遊びすぎるなよ?」

 

玲音「へいへいそんで何か依頼は?」

 

何か依頼がないかと聞くとマスターは口元をつり上げて、

 

店主「お前ぐらいの実力者なら丁度良いのが

   あるぜ」

 

そう言うと1つの依頼書を見せる。その依頼書はこう書かれていた。

 

吸血鬼スカーレットの殺害。

報酬金額500万+従者1人につき50万

紅の館に潜む吸血鬼を討伐してほしい。そして出来るのなら従者達の首も献上してほしい。どうかお願いしたい。

 

 

玲音「ふ~んまぁ良いぜ行ってくるよ」

 

店主「あぁ気を付けろよ」

 

そう言い玲音は椅子にかけたコートを取って外へと出た。外は夜空がに星が光り輝き美しい光景だ。

 

玲音「星は…綺麗か………」

 

と、玲音が呟いた次の瞬間だった。突然周りの空間が変に歪んだ。そして、

 

? 「玲音、貴方は何時までそうするつもり?

 

と、背後から不気味に女性の声が響く。これに玲音は苦虫を噛み締めたかのような苦悶の表情になった。

 

玲音「……黙れそしてここから去れ!」

 

? 「連れないわ……ふふっ…私は何時でも貴方を見

   ているわそして此方へ来るのをずっと楽しみ

   にしているから…ふふっアハハハハハハハ

 

ジャキンッ!

 

即座にガンブレードを振るうがもうその声の主は消えた。

 

玲音「俺は…何時…この呪縛から解放できるんだ…

   何時…こんなつまらねぇ世界から抜けれる」

 

怒り、焦り、願望それが全て浮かぶが今は心の底に押し込み、

 

玲音「………てめぇの口車には絶対にのらねぇ覚え

   ておけ」

 

そう呟きガンブレードを背中に背負い玲音は夜の帳にまぎれ次なる目的地へと向かうのだった。




怠惰「はいそんじゃ見てくれてありがとう
   ございました」

狗神「なぁ昔の仕事を続けてた方が絶対に
   給料的に安定だっただろ」

怠惰「と、いうけど妖怪も今じゃそんなにいない
   からねぇ科学が発展してきて現代だと妖怪
   はもう忘れ去られてきてるし」

神楽「科学とは忌まわしいですね」

怠惰「まぁお前らの中だとそうだろうなぁそれと
   ぶっちゃけた話、玲音がいる時代は本当に
   ガス灯が開発された辺りの時間だよ」

鈴蘭「てことは科学がよりいっそう発展し始める
   所だよね?」

怠惰「そうだね♪」

狗神「ん?待てよそれだと彼奴の年齢って」

神楽「………えっと軽く100越え何ですが!?」

怠惰「まぁそこは見てけば、分かるさ♪」

鈴蘭「でも人間なんだよね?」

怠惰「まぁ人間っちゃ人間だよね♪って事で
   今回はここまで♪」

神楽「はぐらかされましたね……」

鈴蘭「えっと読者様また次回ね……」

狗神「そんじゃまた次回な」

怠惰「バイバイ♪」


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第2話 向かうは紅の館

こんばんは読者様それでは本編へとどうぞと言いたいのですが少しこれよりも過去の話が出ますのでご了承を下さい。それでは本編へどうぞ。


暗く蝋燭の明かりがあっても仄暗い場所そこに集まる人間……いや狂信者と言った方がいいのかそして……

 

少年「止めろ!!!!!」

 

鎖に繋がれ祭壇の上にうつぶせで強制的に寝かせられている少年そこに血だらけの頭巾を被った者が見るからに熱いであろう焼きこてを持ってくる。そして草食動物の頭蓋骨を被った司祭であろう男は言った。

 

司祭「やれ」

 

その言葉を聞くと頷きその焼きこてを少年へと押し付けようとしてくる。

 

司祭「さぁこの者を贄とし降臨なされよ!」

 

少年「止せ!止めろ!!止めろ!!!!!

 

逃げようと鎖を引っ張るが他の狂信者達によってからだを押さえつけられ動けなくなる。そして、

 

ジューーーーーー!!!!!

 

と、肉を焦がす音が響き渡り、

 

少年「がぁーーーーーー!!!

 

その少年は痛みのあまりまるで獣ような断末魔の悲鳴を上げたのだった………

 

玲音「はっ!!!はぁ……はぁ…っ!!」

 

昼間の日差しが玲音を照らす。最悪な目覚め方をしたせいなのかそれともうなされたせいなのか汗をびっちょりとかいていた。

 

玲音「………ちっ」

 

寝る気分にもならないため舌打ちをしてベッドから起き上がり洗面台へと行き顔を洗う。

 

玲音「………」

 

タオルで顔を拭きながら後ろを向いて洗面台の鏡で自身の背中の右肩付近の何か呪文のような焼印の跡を見つめる。

 

玲音「……もう何百年前何だろうな…」

 

と、呟きタオルを洗面台へと置いたその時だった。

 

? 「記憶だともう100年程前だと認識して

   いるわねぇ?

 

ベッドの上に長い2本の角を生やす女性が座っている。それを見ると、

 

玲音「3日前にも言った筈だここから消えろ………

   てめぇに話すことは何もねぇ」

 

? 「あらあら…まぁ良いわ…まだ時ではないから…

   ウフフ…アハハハハハハ

 

その女性は不気味に笑うがそんなのは無視しすぐに服を着て部屋からでた。少しでもこいつから離れたいがためにだが、

 

? 「貴方はいくら拒絶してもいくら逃げようと

   しても無駄よ玲音………だって貴方は私から

   は逃げれないのだから

 

その者はいつの間にか自分の背後にいる。その者はずっと自分の背後にだ。段々と怒りがこみ上げ、

 

ジャキンッ!

 

と、背中に背負うガンブレードを振るうがその者は消える。

 

玲音「………そうだそうして消えてればいい」

 

呟き玲音は宿屋の一階にある食堂へと降りた。食堂はお昼時のまっ最中なため昼食を食べるためテーブル席やカウンター席はどこも満員だった。

 

玲音「はぁ…仕方がねぇか」

 

とりあえずは出店で売られている料理を買って外で食べようと思い宿屋を出る。夕方頃に依頼主と直接対話をしたいためやはり今のうちに朝食兼昼食を食べておきたいのだ。

 

玲音「……もうフィッシュ&チップスで良いや」

 

仕方なく屋台で売られているフィッシュ&チップスと酒を購入し外のベンチに座り食事を食べる。

 

玲音「本当に味うっすいな」

 

もう少し塩を振って欲しいと思うが食べる。そうして玲音は食事を済ませ一服をする。

 

玲音「さぁてと行きますか」

 

そうして煙草を咥えながらベンチから立ち上がり依頼主の元まで向かう。だが、

 

玲音「○○番地って何処だ?」

 

まず言おう。この辺の地理には詳しくないと。とりあえず誰かいないかと探していると手に買い物袋をぶら下げて此方へ歩いてくる赤い髪のメイドを見つけた。

 

玲音「あの人でいっか……」

 

まず話して聞くことが先決のためその女性へと近づき、

 

玲音「なぁすまんが道を教えてくれないか?」

 

侍女「えっと私ですか?」

 

玲音「あぁ○○番地は何処かって聞き……」

 

だが気づいた。この女性この辺の人間ではないと。見た感じだが東洋系の感じだった。

 

玲音「あぁ~すまんが道わか……」

 

侍女「○○番地ならそこを真っ直ぐ行ってパン屋

   があるのでそこを右に曲がって真っ直ぐで

   着きますよ?」

 

玲音「滅茶苦茶詳しいな!?」

 

東洋系だから恐らく分からないだろうと思ったがそんな事は無かった。見た目で判断するのは良くないとこの時に思ったほどだ。

 

侍女「貴方失礼ですよ!?」

 

玲音「あっすまねぇ東洋系だから分からねぇ

   かなと思ってな」

 

侍女「まぁ確かに私はここから遥か先の唐という

   国から来ましたがもうここに移住して数年

   は経ってますからね!?」

 

玲音「本当に申し訳ないお詫びといっちゃ何だが」

 

そう言い先程買ったワインを差し出す。

 

玲音「これで機嫌を直してくれないか?」

 

侍女「えっ!?いやそんな!」

 

玲音「あぁ~気にすんなそんじゃ!」

 

時間もないし。これ以上関わるのも面倒なので玲音はワインを差し出して颯爽と去った。

 

侍女「………何なんでしょうか?」

 

と、侍女は呟くがもう玲音には聞こえてはいなかった。そして玲音は案内された通りの道へ走り何とか依頼主の家いや豪邸と言った方が良いのかそんなお屋敷へとついた。

 

玲音「でっけぇ家だな……」

 

執事「おや?それはガンブレード……貴方が玲音

   様でいらっしゃいますね?」

 

と、声をかけられ声のした方向を見ると老いた執事が立っていた。

 

玲音「あぁ合ってる」

 

執事「左様ですかこちらへ主が待っております」

 

そういわれ玲音はその執事の後をついていき屋敷へと入る。屋敷は外の装飾も豪華だったが内装も豪華だ。

 

執事「玲音様こちらへ」

 

玲音「あっあぁ」

 

色々と目移りするが仕事があるため仕方なく執事の後ろをついていきある部屋の扉の前につく。

 

執事「ご主人ダークハンターがいらっしゃい

   ました」

 

主人「通せ」

 

執事の言葉への返答が聞こえると執事は扉を開けて中へと動作で指示され中へと入った。そして依頼主を見ての第一印象としては丸々太っ……いや裕福な体をしている40代ぐらいのおっさんだった。

 

主人「ようこそそこではあれだろう席に座って

   くれ」

 

そう言われソファーへと座ると依頼主のおっさんも座る。

 

主人「では早速だが依頼……」

 

玲音「殺せばいいんだろ?」

 

主人「いや確かにそう書いたが出来れば吸血鬼

   を含め館の女性達は捕獲して欲しい」

 

玲音「ん…何でだ?」

 

主人「それはペロ……いや何でもないそこは聞か

   ないでほしい」

 

明らかに一瞬だが依頼主の目の色が獣のように変わった。そして感ずいた。

 

玲音(こいつ色欲魔かよ)

 

どうせエロ同人的な展開はもうお決まりだと思った。このような依頼は引き受けるのは基本断るがまた3日かけて手ぶらで帰るのも嫌というのもあり引き受けないわけにはいかない。正直これには頭を悩ませる。

 

玲音「なぁ煙草は吸えるか?」

 

主人「あぁ吸えるとも灰皿をくれ」

 

そう言い執事に指でジャエスチャーをすると執事が灰皿を此方へ持ってきてくれた。そして煙草を咥えて、

 

パチンッ!ボッ!

 

指パッチンで炎を出して煙草に火をつける。もうこんな変態野郎の依頼を受けるためストレスが軽くたまってしまうためその苛立ちを抑えるために吸うしかないのだ。

 

玲音「ふぅ~……で?標的は何処にいるんだ?」

 

主人「それなら彼処に山が見えるだろ?そこの

   屋敷が住みかだ」

 

玲音「分かった依頼を変えるんだ報酬は600万

   にしろそして屋敷の女性の住人1人につき

   +50万…分かったか?」

 

主人「構わんよ結果を楽しみに待っているよ♪

   蒼炎の狩人君」

 

興味のない肩書きを言われ玲音は煙草を灰皿に押さえつけて立ち上がる。そして扉へと来ると、

 

玲音「そんじゃあな」

 

そう言い部屋をあとにした。玲音が居なくなった部屋では、

 

執事「よろしいのですか?」

 

主人「彼奴に金なんて払うわけねぇだろ毒を

   用意しておけ帰ってきたら暗殺をする

   からな」

 

執事「かしこまりました」

 

そうして玲音を殺すために動くのだった。そして屋敷から出るともう太陽が沈みそうになっていた。

 

玲音「はぁ……ちっ」

 

ため息を吐きついでに舌打ちもして夕暮れの中を歩き始める。吸血鬼の住むと言われる館へと向かうために。




怠惰「はいはいそれでは今回もありがとうござい
   ました」

神楽「あの依頼主凄くキモいですね」

鈴蘭「私も流石に身震いしちゃったよ」

狗神「殴って終わらせる」

怠惰「そう言う奴に限って真っ先に調教され
   ちゃうんだよね」

鈴蘭「姐御…わんわんお確定ルートだよ?」

狗神「ふざけんな!?」

神楽「かな~しみを~」

怠惰「マジでそれは止めろ!?」

狗神「たく………もう終わらせるぞ」

怠惰「ういういそんじゃ読者様今回もありが
   とうございました」

狗神「また次回も頼むな♪」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「まったね♪」


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第3話 決戦 紅き館の住人達

こんにちは読者様、では出来上がったので投稿します。それでは玲音の物語へどうぞ。


少年「がぁーーーーーー!!!

 

少年の獣のような絶叫がこだます。だが周りの人間は頭を垂れて何かに祈りを捧げていた。どれだけ苦しんでも自分を助けてはくれないと少年は悟った。

 

少年「ぐっぐぅぅぅぅぅぅ!!!!」

 

歯を食い縛り鎖で繋がれた手は強く握りしめ拳が出来上がる。それほどこの世を恨んだ、憎んだ、憤怒した。そんな時だった。

 

? 「ふふふ貴方は力を欲する?

 

うつ伏せだが何とか頭を上げて前を見るとそこには不気味にこちらを見て笑う女がいた。しかもその女の頭には明らかに飾りではない2本の角を生やし背中には2枚の翼を生やしていた。それだけではない不可解な事に周りの狂信者達には見えずましてや声も聞こえてはいないと言った感じだ。

 

? 「私は聞いてるの貴方は力を欲するのかと?

 

この問いに少年は迷うことは無かった。もう周りの狂信者達を殺したいという殺意の感情しかなかった。自分が受けてきた仕打ちを返したかった。残虐的に冷酷に恨みを晴らすべくただ殺したかった。少年はその問いに首をゆっくりと頷いた。それを見た目の前の女は更に不気味に笑って、

 

? 「良いわ貴方に力を貸してあげる

 

そこから先の事はどうなったのか記憶が薄れている……

 

 

 

そして現在へと戻り仄暗く霧が立ち込める森の中を自身の手を青い炎で燃やし松明の代わりにしながら目的地へと向かっていた。

 

玲音「……やべ…ここどこだっけ?」

 

そして残念な事に何処を行っても木々なためなのか迷子になっていた。無理もない何せ地図なんていう物は貰ってもいない。コンパスすらもない。迷って当たり前だ。

 

玲音「参ったな……」

 

そう呟きながらも先へ進むしかないと思いながらあるきはじめた。そうして迷いに迷っていると拓けた場所へと辿り着いた。

 

玲音「ようやく木々だらけの景色ともおさらばか」

 

そんな事を呟いていると玲音はようやく気がついた。夜になり仄暗くそして立ち込める霧のせいで少し見えにくくなっていたが明かりに照らされて真っ赤な外観の屋敷を。

 

玲音「ついについたか」

 

ようやく着いたと思いやりたくもない依頼をこなすために屋敷へと向かうとしたその時だった。

 

ドゴンッ!!

 

と、自分の数メートル先の地面かから何かが降ってきて土煙をあげた。自身の明かりで照らせるが土煙で影しか見えない。その影は人の形をしていた。

 

玲音「……門番か…そう簡単には殺らせてくれない

   みたいだな」

 

どうやら自身を止めるためにわざわざ派手な演出で迎えてくれるようだ。そして土煙が上がり自身の燃える左腕の明かりでその者の姿が映し出される。緑色の服に紅い髪のストレートその髪の上には帽子を被っているが更に帽子には星の龍星が飾られていた。だが敢えて言いたいことがある。

 

門番「貴方は何者ですかここへ何しに来たので………

   あっ……!!」

 

玲音「ん?」

 

門番「貴方は昼間の!!」

 

玲音「昼間?………誰だお前?」

 

正直な話だが全然覚えていない。これには門番は少しズッコケた。そしてムキになって、

 

門番「昼間、貴方に道を教えたメイドですよ!!」

 

玲音「メイド…昼間……あぁそういえば居たな」

 

門番「そうです!そのメイドが私です!」

 

ようやく思い出した。目の前にいる門番、昼間に道を聞いた東洋人のメイドだったと。だがここにいてしかも門番をしているということはどうやら標的のスカーレットの関係者というのは理解できた。

 

玲音「で?お前は俺を止めに来たのか?」

 

それを聞くと門番は先程と打って変わって不思議な構えをとる。見た感じ武術を嗜んでいる者の構えだ。

 

門番「そうです…ですが昼間に会ったというのも

   あるので引き返すというのなら止めません

   よ?」

 

引き返せるのなら引き返してこんなクソな依頼さっさと辞めたいと玲音は思うが3日もかけてここに来た以上、手ぶらで帰る訳にもいかないのだ。

 

玲音「悪いが俺も依頼でな…悪いがてめぇら全員

   捕獲しろっていうやりたくもねぇマジクソ

   ったれな依頼のな!」

 

ガンブレード素早く背中からを引き抜き一瞬で切りつける。だが、

 

ガシッ!

 

何と斬られるという恐怖がないのか右腕で鷲掴みしてきた。

 

門番「やりたくもないって……いや敵対するという

   のは分かりましたここで死んでもらいます」

 

そう言い左拳を作ると腹めがけて殴りかかってくるが、

 

ガシッ!

 

そうさはさせまいとガンブレードを離し右手で攻撃を押さえつけてそして自分は左手には蒼炎を纏わせ殴るが、

 

門番「ふんっ!」

 

何とガンブレードを投げ捨てて左手の炎ごと右手で押さえたのだ。だが、

 

門番「ぐっ!」

 

あまりの熱さに苦しそうに歯を食い縛っていた。

 

玲音「熱いなら手を離せば?まぁ離せるなら

   だがな!」

 

そう言うと自分こと約1万度近くの温度を誇る蒼炎で包み込んだ。そして炎は門番へと移る。

 

門番「あぐっ!!」

 

手を離そうにも玲音に捕まれていて動けないためこの炎をじわりじわりと食らうしかない。一方玲音は、

 

玲音「降参しろそうすればはなしてやるよ」

 

と、余裕の表情で門番に投降をしろと命じた。しかし、

 

門番「お嬢様を守るのが私の務めです!」

 

そう言うと玲音の左手を振り払い右手に気力の玉を作ると、

 

門番「はぁっ!!」

 

ボンッ!!

 

玲音「ガハッ!!」

 

何と驚いた事に耐えて気力の玉を自分の腹にゼロ距離で撃ってきた。しかもその一撃は何と玲音の腹と背中を貫通させ血飛沫があがり口からも血を吐いた。玲音が倒れると門番を苦しめた炎も消えた。

 

門番「はぁ…はぁ…ぐっ!」

 

だが門番の体は1万度をも越える炎を数秒だったが食らいすぎて所々が真っ黒に焦げて限界だった。だが何とか気力で立っている状態だ。

 

門番「ここにさえ来なければもう少し生きられた

   のに……」

 

後ろを振り向きよぼよぼと歩きながらそう呟き屋敷へと帰ろうとするその瞬間だった。

 

玲音「何を言ってるんだ?」

 

門番「えっ!ぐがっ!!」

 

門番は驚くがもう遅かった。何せ倒れた玲音の方を振り向くがそれと同時に焔を纏わせた強烈な蹴りが門番の腹を抉り焦がし肋骨をおったからだ。そして強烈な蹴りを受けた門番は吹き飛ばされ自身が守っていた門を突き破り屋敷の玄関の扉を突き破っていった。

 

玲音「たくよ……」

 

ガンブレードを拾うと素早く紅き館の中へと入り大の字で倒れている門番の頭を足で押さえつけた。

 

門番「ぐっ!!何で…貴方怪我が消えて……」

 

先程貫通し風穴が空いた筈の胴体はあり得ないことに何も無かったかのように怪我がひとつもないのだ。

 

玲音「お前は知る必要はない」

 

そう言うと鞄から幾つかの大きなコの字型の金属のような物を取り出すと、

 

ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!

 

と、一瞬で門番の首、手首、腕の間接、足首、足の間接と地面に打ち付け更に炎の熱で金属のフックを少し溶かし地面に拘束させる。

 

門番「ぐっ!!!」

 

玲音「胸クソ悪い捕獲の依頼だからなそこで

   大人しく寝てろ」

 

頭を押さえつけるのを止めて離れる。門番は抜け出そうと必死に抗っているが今の体力では無理なのか打ち付けられたフックはびくともしていないようだ。

 

玲音「これで50万さぁてと次の獲物は……」

 

呟きながら辺りを見回すが外観も真っ赤だが内装もまっかで正直悪趣味だなと思った。すると

 

玲音「ん?……魔法障壁か」

 

自分が入ってきた玄関の入り口に魔法で出来た障壁が立ち塞がりこの屋敷から逃げれなくさせているようだ。

 

玲音「これが使えるって事は魔法使いがいるな」

 

? 「えぇいるわよ」

 

声のした方を見ると大きな階段の踊り場にゆったりとした

服を着ている少女いや魔女が本を広げて立っていてその隣には下級の悪魔が着いている事から恐らく使い魔だと推測した。

 

玲音「ほぉ魔女に使い魔ねぇ……」

 

半分だけ目を閉じてそう言うと、

 

魔女「何でそんな目で見てくるのかしら?」

 

玲音「いや殺してきた魔女の中だとまだ小娘の

   部類だったから驚いてな」

 

悪魔「貴方なんて失礼な!!」

 

と、下級の悪魔が言ってくるが魔女は悪魔の肩を掴んでを押さえて、

 

魔女「そう……ならそんな嘗めた態度をすれば

   痛い目にあうわよ!」

 

と、言ったその瞬間。自分の真上に大きな火球が現れる。

 

魔女「ロイヤルフレア!!」

 

呪文の名前を叫ぶと大きな火球は自分へと降ってくると、

 

ドガーーーーン!!

 

と、大爆発をお越し辺りを炎上させた。

 

魔女「口程にもないわ何で美鈴がこんな奴に負けた

   のかが不思議でならないわ」

 

悪魔「そうですねぇ?」

 

何て勝ち誇って言っているのが聞こえる。だからこそそんな尊厳を砕いてやろうと思った。

 

玲音「何だこの炎は……生ぬるいな」

 

悪魔「なっ!!?」

 

魔女「……!!?」

 

魔女と悪魔は驚いてこちらを見ているのがよく分かる。何せ放った炎が現在玲音に吸収されているのを見れば驚くのも無理はないだろう。

 

悪魔「嘘…ロイヤルフレアを!」

 

魔女「くっ!」

 

魔道書を広げ新たな魔法を撃ってこようとしたが、

 

玲音「遅えよ?」

 

先程、門番を拘束したフックを幾つか手に持ち一瞬で魔女の目の前に現れそう言うと魔女は此方をありえないと言わんばかりの表情で見てくるがもう遅い。

 

ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!

 

押し倒し階段の踊り場に魔女を固定させ拘束した。

 

魔女「しまっ!むぐっ!!」

 

ついでに呪文の詠唱をされるのも面倒なため口も封じた。そんな光景を腰を抜かして下級の悪魔が見ていた。

 

悪魔「ひっ!!」

 

玲音「お前も大人しくしてろ?」

 

ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!

 

魔女の隣に下級悪魔も同じようにコの字型フックを地面に差し込ませ拘束して口も封じる。

 

門番「パチュリー様…小悪魔さん……ぐっ!」

 

魔女「むぅーーーーー!!」

 

悪魔「うぅーーん!!」

 

悔しそうに泣き叫ぶが玲音には関係のないこと。ただ言われた仕事をこなすだけだ。

 

玲音「じゃあなてめぇらの主人を捕獲したら迎え

   に来てやるよ」

 

そう言い玲音は階段を登りこの屋敷の主がいるであろう部屋を探すのだった。




怠惰「何時ものように今回もありがとうござ
   いました」

狗神「なぁ昔と今だと昔の方が強くないか!?」

神楽「いったいどうやって体を元に戻したん
   ですか!?」

鈴蘭「ねぇ怠惰…再生させた方法ってまさか」

怠惰「まぁ鈴蘭のお察しの通りとだけ言ってお
   くよ♪それとまぁ言っちゃうとあれなん
   だけど恐らくこれも10話ぐらい行くと
   思うのでご了承を下さい」

狗神「また長いな」

怠惰「それにこの小説内での咲夜の登場もある
   からちょっとね」

神楽「え~とそういうことなのでご了承をお
   願いしますではそろそろ時間なので今
   回はここまです」

鈴蘭「読者様またこっちの本編を投稿し出し
   たらよろしくね♪」

狗神「そんじゃ読者様」

怠惰「え~とあっちでならまた明日そしてここ
   だけなら恐らく多分日曜日ぐらいにでは
   さようなら♪」
   


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第4話 スカーレットの吸血鬼

こんばんは読者様、いつの間にかポケモンを買ってしまった怠惰のクソ悪魔です。お陰で木曜日のバイトで稼いだ金が消えてしまったぜ。まぁこんな話もあれなので本編へどうぞ。


真夜中の夜こと。とある教会は真っ青な炎に包まれていた。

 

信者「熱い!熱いよぉ!!!」

 

信者「止めろ!!ギャァー!!!」

 

信者「ひっ!助け!」

 

少年「お前らには慈悲なんていらねぇだろ?」

 

信者「がぁーーーーー!!!」

 

信者達は次々に蒼炎に焼かれ丸焦げとなっていく。そうこの参上を引き起こしたのは紛れもない。生け贄となっていた少年が拘束されていた鎖を焼き切りまるで首輪から解放された獣のように暴れているのだ。そして少年に仕打ちをしていた司祭は腰を抜かし絶望の顔をしていた。

 

司祭「何故だ……何故お前が!!お前は贄だろ!」

 

少年「教えてやるよ俺に合ってお前らにないもの

   それが合ったからこの力があるんだよ……」

 

司祭「何だと言うんだ!俺はこの世界に絶望…」

  

少年「それだけじゃ足りねぇんだよ俺はこの世の

   無価値だった…だからこそ選ばれたんだよ」

 

そう言うと司祭の顔を手で鷲掴みにする。司祭は涙目となって、

 

司祭「止めてくれぇ!!!」

 

助けを求めるかのように懇願をする。だが少年は無慈悲だ。

 

少年「燃え尽きて灰になれ!」

 

司祭「がぁーーーーー!!熱!熱い!!」

 

司祭は真っ黒の炭となり動かなくなった。

 

少年「くくくアハハハハハハハハハ♪」

 

燃え盛る炎の中、少年は高笑いをするのだった。そうして現在に戻り玲音は紅の屋敷の回廊を歩いていた。

 

玲音「………マジでどうしよっかな」

 

どうしようかと考えていた。ぶっちゃけこんな面白く思えない仕事はさっさと辞退しようかと考えていた。本業は闇の住人を殺す仕事がメインで捕獲はまずしないそれどころか捕獲した奴を性の捌け口にするための捕獲は絶対にやらないようにしているのだがやはり3日けてきたため手ぶらというのもは嫌なためすごく迷っていた。そんな迷っていると大きな扉の前へとやって来ていた。

 

玲音「ここか?」

 

扉を開けて中へと入るとそこは大きなステンドグラスがあり少し仄暗い部屋だった。すると、

 

? 「ようこそ紅魔館へ」

 

上から声が聞こえ見上げると蝙蝠の羽を広げ此方を嘲笑うかのように1人の少女……いや幼女が見下ろしていた。

 

玲音「てめぇが吸血鬼のスカーレットか?」

 

幼女「えぇ以下にもレミリア・スカーレットそれが

   私の名前よ?」

 

レミリアと名乗った幼女はクスクスと此方を見て笑ってくる。だが言いたいことがある。

 

玲音「ぷっ!クククハハハハハハハハ♪」

 

レミ「何を笑ってるの?」

 

玲音「いやぁ悪い悪いまさかこんなチビッ子だと

   は思わなくっアハハハハハハハハハ♪」

 

依頼を頼んできた奴は色欲魔だったがとんだロリコンでしかも大人ぶってる吸血鬼の幼女が相手だと思うと大爆笑するしかない。

 

レミ「誰がチビッ子ですって!」

 

玲音「お前だけど?」

 

レミ「こいつ…その余裕は何処から来るのからねぇ」

 

何処から来るのかそんな事は分からない。ただ単に戦いたいだけだ。

 

玲音「来いよてめぇが何れだけ強いのか見せて

   くれよお前の従者達は本当に雑魚だった

   からよぉ!」

 

そう言うと同時に現在いる部屋は蒼炎が壁を飾る。美しくも触れようものなから大火傷では済まないそんな不思議な炎の壁を。

 

レミ「私の家族を侮辱したその減らず口はここで

   直してあげるわ!」

 

そう言った瞬間、突然自分の目の前へとまるで瞬間移動をしたのかと言わんばかりのスピードで自分の目の前に現れ小さなその手に伸びる爪で引き裂こうと襲い掛かってきたが、

 

ガキンッ!

 

ガンブレードの峰を使い見事に防いだ。

 

玲音「手荒いなぁ」

 

レミ「くわぁ……」

 

更には久地を大きく開けて首目掛けて鋭い八重歯で噛みつこうとしてくるが、

 

玲音「人の血を吸おうとしてんじゃねぇよ!」

 

力ずくでレミリアを押し返し左手に蒼炎を纏わせ放火をするが、

 

レミ「そんな炎、効かないわ!」

 

羽を巧みに使ってヒラリと空中で避ける。そして今度はガンブレードの切っ先をレミリアへと向けると、

 

バァーン!バァーン!バァーン!

 

銃声を鳴らしガンブレードに仕込んでいる12.7mmの銀製の弾丸を打ち込むが、

 

レミ「銀の弾丸ねぇよく勉強してるじゃない」

 

玲音「てめぇ含めて吸血鬼を相手するのは5回

   目何でなぁ!」

 

獰猛な笑みを浮かべ玲音はレミリアへと跳躍してガンブレードで突っ込む。玲音はこの戦いを楽しみたいと思っていた。唯一それが自分の呪いを忘れることができるからただ暴れたいだげなのだ。

 

ガキンッ!

 

玲音「っ!!」

 

何と何処から出したのかレミリアは真っ赤な槍を持って自分のガンブレードを押さえたのだ。そしたレミリアは玲音に、

 

レミ「そう…まぁ私からすればあんたに負けた同胞

   なんかには興味ないわ!」

 

ガキンッ!

 

そう言うと玲音を弾き飛ばしそして手に持つ槍を地面へと弾き飛ばした玲音に向かって構えると、

 

レミ「敵を射ぬけグングニル!」

 

何とその槍を目に見えぬ速度で投擲してきたのだ。弾き飛ばされ受け身を取ったばかりで反応が遅れた玲音は対処出来る筈もなく、

 

ザシュッ!!

 

玲音「ぶへぇっ!!?」

 

自分の胴体を貫き風穴を開けた。そして口から吐血した。

 

レミ「口程にも無かったわね…何で美鈴やパチェ

   が負け……っ!?」 

 

レミリアは驚き目を見開いた。何とグングニルで貫き風穴を開けた玲音の胴体が青く燃えているのだ。そして炎が消えると服には穴が開いていたが風穴は消えていた。

 

玲音「ククククハハハハハハ驚いたか?」

 

レミ「貴方…不死身……それとも魔法……!」

 

玲音「不死身に魔法か……どっちも違うな……

   強いて言えば…呪いか?」

 

レミ「そんな呪い聞いたことないわ!」

 

前回の美鈴と戦った時もこれで傷を癒し不意をついて一瞬で倒したのだ。

 

玲音「さぁてめぇの体力がなくなるまで永遠に

   遊ぼうや!!」

 

ガンブレードの回転弾倉に12.7mm弾丸を即座に装填し右手に構え左手には蒼炎を纏わせる。

 

玲音「レッツパーティ カモン!」

 

レミ「ちっ!相手をしてあげるわ!!」

 

そうしてレミリアと玲音はぶつかり合った。時には弾丸でレミリアを狙い左手の炎を放つ。だがレミリアも負けじと避けてからの攻撃を繰り返した。

 

ガキンッ!

 

玲音「どうした?最初の勢いが無くなってきて

   いるぜ?」

 

レミ「くうっ!嘗めるな!」

 

玲音はともかく何と自分を巻き混んで巨大な柱を作り出し攻撃してきたのだ。だがその技は、

 

ドガンッ!!

 

地面を大きく崩し床が抜け玲音とレミリアは落ちていく。そして落ちた先は先程のエントランスだ。

 

玲音「痛てて…俺と同じような事をしやがって」

 

レミ「くぅっ……っ!美鈴!それにパチェに小悪魔

   ……」

 

門番「すみませんお嬢様……」

 

魔女「むぐっ!!」

 

悪魔「むぅーーーん!!」

 

だが自分を巻き込んだ技のためかレミリアの体はもうボロボロになり膝をついていた。たが膝をつきながらも床に拘束された従者達の事を心配していた。

 

レミ「あんたよくも!!」

 

と、立ち上がろうとするがレミリアの首もとにガンブレードの刃を当てて

 

玲音「はっもう諦めろよお前達はもう負けたんだ」

 

レミ「…………………」

 

だがレミリアは何も言わない。この時の玲音は負けを認めたくないのかと思っていた。だがレミリアは真剣な表情で、

 

レミ「言ってあげるわスカーレットを名乗る吸血

   鬼は()()()じゃないわって」

 

玲音「何を……」

 

ザジュッ!!

 

玲音「ガハッ!!」

 

突然だった。背後から誰かに胴体を貫かれたのか胴体からは真っ赤に燃える剣が背中から腹へと生えていた。ゆっくりと後ろを振り向くとそこには金髪のショートそしてレミリアと同じ服装だが赤い色違い。だが一番その幼女の目立つところは翼だ。これまで殺してきたどの吸血鬼にも当てはまらない翼だった。枝のような翼で色とりどりのクリスタルがぶら下がった翼が特徴的だが、

 

? 「お兄さんは簡単には壊れないよね♪フラン

   の遊び相手になってよ

 

その幼い顔に似合わない狂気を含んだ笑顔で言ってきたのだ。

 

玲音「っ燃え盛れ!」

 

自分の体を蒼炎で焼く。これに驚いたのかフランと名乗った吸血鬼は飾りのような羽で空を飛ぶ。そして本日3回目程貫かれた胴体を燃やして再生させる。

 

玲音「吸血鬼が姉妹とか聞いてねぇぞ!」

 

ガンブレードの銃口をフランへと構え、

 

バァーン!バァーン!バァーン!バァーン!

 

と、発砲するのだが、

 

フラ「キャハハハハハハ♪

 

手に持つ燃え盛る剣で銀の弾丸を全て焼き切った。ならば今度はガンブレードの刀身に蒼炎を纏わせフランへと跳躍しガンブレードを振るうがら

 

ガキンッ!

 

フラン「そんなんじゃフランは倒せないよ?

 

そう言った瞬間今度は右、左、後、から3人のフランが真っ赤に燃え盛る剣を構えて襲い掛かってきた。目の前のフランも合わせると合計4人だ。

 

玲音「こいつ4つ子か!」

 

つばぜり合いをしているフランを弾き飛ばすと向かってくるフラン達をガンブレードと左手の蒼炎でいなすが、

 

フラ「キャハハハハハハ

 

四方八方から無数の光弾を放ってくる。だが、

 

玲音「蒼炎の加護!」

 

自身を蒼炎で包み込みバリアをはった。そのお陰で光弾は防げたのだが、

 

ザシュ!ザシュッ!ザシュ!ザシュッ!!

 

4人のフランから燃え盛る剣の突きをくらい無数の穴が開いた。だが玲音は獰猛に笑った。

 

玲音「これで逃げられねぇよな捕まえたぞ!」

 

そう言う何万度という蒼炎でフランを包み込んだ。

 

フラ「熱い!!

 

そうして4人の内3人は消えて1人だけとなった。そして1人だけとなったフランの首をアイアンクローで強く掴み持ち上げて、

 

玲音「久々だ……たぜこ…まで追い込んだ…のは!」

 

フラ「痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!

 

そう言いいフランは玲音の腕を強く握って逃れようとするが無意味となり、

 

ドゴンッ!! 

 

地面へと叩きつけられ気絶したのか動かなくなった。本来なら殺したいが捕獲が仕事のため殺せないのだ。

 

玲音「ちっまだまだガキにやられ……ぐっ!」

 

だが玲音の体はもう既に限界を迎えていた。確かに体の傷は再生はする。だがダメージが消えるわけではない。言ってしまえば強靭な精神力で立っているだけだ。

 

玲音「はぁはぁ……だがこれで依頼をたっ…」

 

ザシュッ!!

 

先程から思うがここの連中は自分の胴体を貫くのが大好きらしい。また自分の背中から腹には真っ赤な槍が貫き風穴を開けた。

 

玲音「ぶふっ……てってめぇ!!」

 

レミ「ふふっフランの…相手は疲れるで…しょ?

   それに貴方の体はもう…限界みたいね?」

 

玲音「ぐっ……」

 

炎で体を再生させるが足に力が入らず床にぶっ倒れた。手足を動かしたくても体が動こうとしない。どうやら過度な再生をやり続けた結果、体が限界を迎えたようだ。この瞬間、敗北を悟った。これまで自分を殺せる奴がいなくて絶望したがようやか死ねると確信した。このまま再生が間に合わないで目の前のレミリアが止めをさしてくれれば死ねると。

 

玲音「死ぬのか……」

 

ダークハンターにとって任務中、依頼中の失敗は死を意味する。何せターゲットに殺されて肉塊にされるのかそれとも骨ごとしゃぶられて死ぬからだ。

 

玲音「だが……ようやくこれで死ねる…な…」

 

そう言い玲音は暗くなる視界に身を任せ目を閉じたのだった。




怠惰「てなわけで今回もありがとうございました」

狗神「なぁあいつ強くねぇか?」

鈴蘭「すぐに炎で再生って凄いよね」

神楽「ですが弱点もあるんですよね?」

怠惰「それは勿論あるよまず自殺しようとしても
   死ぬことは出来ないしかも最後のあれはね
   ただ単にスタミナ切れでの気絶みたいなも
   のだからレミリアが止めを射そうとしても
   ねぇ♪」

鈴蘭「飢死はあるの?」

怠惰「それでも死ねないよ飢えで永遠に苦しむ
   だけだよ」

神楽「窒息は?」

怠惰「息が出来なくなっても彼は死ねないよ
   飢え死にと同様に永遠に苦しむね」

狗神「そいつもう完璧の不老不死だよな………」

怠惰「まぁ不老不死であるよ呪いだけどね因み
   に炎だとか不老不死でダークソウルを思
   い浮かんだ読者様いい線をいってますよ
   もうそういった設定のモデルはダークソ
   ウルですから」

狗神「やったことあるのかよ?」

怠惰「知り合いの憤怒君から1を借りてやった
   けど少し進んでもうギブアップしました
   死にまくって鬱になりそうになりでね」

鈴蘭「死にゲー何だ………」

怠惰「えぇまぁそうだね……おっとそろそろ時間
   だねてな訳で今回もありがとうございま
   した♪

神楽「また投稿をしますので見にきてください
   ね♪」

鈴蘭「それじゃ読者様!」

狗神「またな♪」


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第5話 無価値な者

こんばんは読者様、ポケモンの誘惑がありつつも頑張って宿題をしていた怠惰のクソ悪魔です。ミュウツー6Vでないかなぁ………おっと失礼。では本編へどうぞ。


教団の信者そして教団のアジトを燃やし尽くした少年はその後、無差別に街や村を放火していった。だがある時に少年はただこう思った。

 

少年「刺激がない………」

 

刺激がないと、生きたいと思える理由もない。だからこんなつまらない世界を生きるのが嫌になった。そしてこの世界と別れるため少年は自殺をはかった。ある時は槍で体を串刺しにしてまたある時は首を切った。だがそれでも死ねなかった。串刺しにしても首を切っても体は炎と共に再生をした。この時、少年は理解したのだ。力を得たがためにその代償として死ねなくなったのだと……

 

 

ポタン…ポタン……

 

何処からか水滴が落ちる音が聞こえる。そんな些細な音で玲音は目覚めた。

 

玲音「んっ………」

 

目を開けるとそこは狭く壁しかない部屋で目の前には分厚い鉄の扉そしてその少し上には鉄の格子がついていた。そして気がついたがガンブレードや服というか下着以外の身ぐるみは全部剥がされ下着だけとなっており手足は壁に設置されている枷で拘束をされていた。

 

玲音「………そういえば失敗したんだったな」

 

レミリア・スカーレットを捕獲出来ず失敗したのを思い出した。どうやらその後に自分はまんまと地下牢に収監されたのだと推測した。

 

玲音「ちっ…殺してくれたら良かったのによ…」

 

レミリアの槍で貫かれた時、自身の奥の手というか勝手に事故再生する呪炎は使い果たし、ようやく死ねると思った矢先にこれだ。

 

玲音「まぁ吸血鬼に血を吸われて死ぬのもありか」

 

こんな刺激もなく楽しくもない世界から別れを告げれるのならもう血を吸われてミイラになって死ねるのもありかと考えたが、

 

ガチャン!ギィーーーー!!!

 

と、地下で扉の開かれる音が聞こえたかと思うと足音が近づいてくる。そして自分がいる部屋の前で足音が止まると、

 

ギィーーーー……

 

と、重い扉を開けてきた。開けたのはここの館の門番だった。

 

門番「あっ目覚めていたんですね♪」

 

玲音「………何のようだよ?」

 

素っ気なく答えると目の前の門番は屈んでジーとこちらを見て、

 

門番「目覚めたのならお嬢様がお会いしたいよう

   ですよ?」

 

玲音「ほう何だ?生き血を全部出すのか?肉を

   解体するみたいによ」

 

門番「まさか…まずお話がしたいと」

 

玲音「なら伝えてくれお前から会いに来いってよ」

 

そう答えた瞬間だった。

 

ゴンッ!

 

玲音「痛っ!?」

 

突然、門番が自分の頭上にチョップをしてきた。しかもあまりにも強烈だったためか血が噴水のように出てきた。

 

玲音「何すんだてめぇ!」

 

門番「目覚めたのならお嬢様がお会いしたいよう

   ですよ?」

 

玲音「だから行くわけ……」

 

ゴンッ!ボキッ……

 

玲音「だぁ痛っ!?」

 

また強烈なチョップをしてきた。更に頭蓋骨に少しヒビが入ったのか鳴っては鳴らない音が聞こえた。

 

門番「目覚めたのならお嬢様がお会いしたいよう

   ですよ?」

 

血まみれの右手を見せてニコニコと笑顔で言ってくる。しかもRPGのNPCみたく同じことを言ってくる。恐らく壊れたラジオ作戦をやり続けてくるのだろうと思った。

 

玲音「行けば良いんだろ!行けば!!」

 

これは面倒だと思い仕方なく行くことにした。それを聞くと門番は、

 

門番「それではこれを」

 

そう言い黒い服を地面に置く。その服は自分が着ていた服ではなく執事服だ。

 

玲音「なぁ何で執事服なんだよ?」

 

美鈴「それしかないからだとか?あっ拘束は外し

   ますが抵抗はしないでくださいね?」

 

玲音「するって言ったら?」

 

念のために聞くと門番はニコニコと笑顔で、

 

美鈴「目覚めたのならお嬢さ……」

 

玲音「もうそれはいい!」

 

拘束を外されまず玲音は蒼炎で頭を燃やし傷を再生させ渡された執事服を着る。

 

門番「似合ってますね♪」

 

玲音「そいつはどうも……なぁあんた名前は?」

 

名前を聞きそびれたため聞くと門番はニコやかに笑って、

 

門番「(ホン) 美鈴(メイリン)といいますえっと貴方は……」

 

玲音「答える名なんてわあ………」

 

美鈴はまたニコニコと右手を上げる。

 

玲音「玲音……雨月玲音だ……」

 

美鈴「玲音さんですね♪此方へどうぞ」

 

そう言われ玲音はジメジメと所々から何かの呻き声が聞こえる地下牢から出てレミリアの元まで案内された。そして一室に来ると、

 

美鈴「お嬢様、連れてきました」

 

レミ「良いわよ入って」

 

美鈴「失礼します」

 

扉が開けら先に入れと美鈴入れとジェスチャーされ玲音は中へと入り美鈴も中へと入ると扉を閉める。そして部屋には長いテーブルが設置されていて食事場所というのは分かる。テーブルの奥にはレミリアと拘束した魔女が座っており魔女の後ろには低級悪魔が立っていた。

 

レミ「よく来たわね♪まぁ座りなさいな」

 

そう言われとりあえず席に座り右足を左股に乗せる。そして美鈴は移動してレミリアの後ろに立つ。

 

玲音「で、何のようだ?てめぇを捕獲しに来た

   奴をこんな所に呼び出してよ?」

 

レミ「ふふっ単刀直入に言うわ貴方、私の所で

   使用人やらない?」

 

本当に単刀直入すぎる。何故ハントされる側の奴がハントする奴を雇うのだと。しかも使用人としてだ。

 

玲音「………聞きたくもねぇが何で俺、何だよ?」

 

レミ「ふふっ♪貴方は面白そうだからってのと

   お父様の代の使用人達は皆もういないし

   美鈴の負担も大きいから雇いたいのよ♪

   それに貴方、フランを撃退出来るほどの

   実力も持ち合わせてるし♪」

 

玲音「すまないが俺はこんな下らないことをしろ

   ってなら地下牢で寝てるほうがマシだわ」

 

そう言うとレミリアはニヤリと笑って、

 

レミ「まぁ構わないけどそれで良いのかしら?

   貴方その呪いのせいで死ねないのよね?

   そうなると地下牢は暇で死にたくなるわ

   よ?でも貴方は死ねないわよね♪」

 

玲音「このクソガキが……」

 

レミ「それに元々貴方がダークハンターやって

   いる理由は死ぬ場所を探すためにやって

   いるんでしょ?」

 

玲音「………そう思う理由は?」

 

レミ「貴方の戦い方……まるで自分ごと殺そうと

   しているようにしか見えなかったからだ

   けど?」

 

合っている。相手を掴み自分もろとも炎で焼く技はそういった意味も込められているのは確かだ。

 

玲音「そうだが?それが何か問題あるのか?」

 

レミ「……それは貴方のその肩の烙印のせいなの

   かしら?」

 

玲音「………お前にそれを言う義理はない」

 

肩の烙印に手を置いてレミリアを睨む。この烙印は自分がどれだけ無力だったか。どれだけ弱かったのかの示す見せしめなのだから。

 

レミ「ねぇ貴方は自分を無価値だと思ってる?

   無益で何の役にもたたないって?」

 

玲音「…………………だとしたら何だよ?」

 

レミ「ならこういうのはどうかしら?そうね貴方

   3年ぐらい執事として働いてみてそれでも

   自分が無価値、無益だと思ったなら貴方の

   願いを聞き入れてあげるわ」

 

それを聞くと下らないと言わんばかりに、

 

玲音「そんなんで俺の自殺願望が消えるとでも?」

 

レミ「えぇ私は運命を見る力がある保証はする

   わよ?」

 

ただ一転に此方を見る。その真っ赤な紅玉のような目で。そして魔女や低級悪魔、美鈴も此方を見てくる。

 

玲音「けっ………2年だそれで決める」

 

それを聞くとレミリアはクスリと笑って、

 

レミ「そう歓迎するわ貴方、名前は?」

 

玲音「名乗るなんて………」

 

レミリアに聞かれ答えるのも面倒だから適当に済まそうかと思ったが美鈴が笑顔で此方を見てくる。正直この女は面倒だと思った。

 

玲音「雨月玲音………」

 

レミ「そう♪それならって私はもう自己紹介は

   いらないわね紹介するわ隣の魔女は……」

 

と、レミリアが紹介しようとするが魔女は本を置いて、

 

魔女「パチュリー・ノーレッジ……」

 

と、警戒心ありげな目で見てくる。そしたその後ろの低級悪魔は頭を少し下げて、

 

悪魔「あっえと…パチュリー様の補佐をしている

   小悪魔です気安くコアで構いませんよ♪」

 

2人は名乗った。続いてレミリアは美鈴の紹介をしようとするが本人は大丈夫と言う感じで笑顔で首を横に振っていた。

 

玲音「そういえばてめぇ似のあの金髪の吸血鬼

   は誰なんだよ?」

 

それを聞くとレミリアの顔は少し険しくなった。

 

レミ「あの子はフランドール・スカーレット

   私の妹よ……」

 

玲音「ふ~ん妹ね」

 

これ以上聞くのは無粋と考え聞くのをやめた。そしてレミリアは玲音を見つめて、

 

レミ「それじゃ改めてようこそ紅魔館へ貴方を

   歓迎するわ仮執事の玲音」

 

玲音「けっ………」

 

そうして玲音は紅魔館の執事となったのだった。




狗神「今回もありがとうな読者様方よ」

神楽「一応は仮執事なんですね」

鈴蘭「みたいだねでもこれが現在の駄執事になる
   って誰も思わないよね」

狗神「というかよ彼奴のあの何だ?女だよな?」

神楽「見た感じ最初の頃の私みたいか方ですよね」

鈴蘭「いや多分神楽ちゃんの方がマシな気がする」

狗神「彼奴の名前が気になる」

鈴蘭「前にそれ聞いたんだけど内緒の一点張り
   なんだよねぇ…ただ」

神楽「ただ?」

鈴蘭「何でも戦い方はダークソウルのボスキャラの
   1人?をイメージしたとか?」

狗神「何じゃそれゃ」

神楽「ですが進んでいけば分かるって事ですよね?」

鈴蘭「多分ねおっともう時間だねごめんね読者様
   怠惰ったら旅行に出ているせいで後書きに
   出れなくて」

神楽「えっとそれではまた月曜日に本編でお会い
   しましょうね♪それでは」

狗神「またな♪」


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第6話 玲音の執事(仮)修行

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。今回含めて第6回目です。よろしくお願いいたします。そして後書きは代理の子達に任せているので少しカオスですがお許し下さい。それではどうぞ。


死を許されない日常。少年からすればそれは退屈な日常から逃れることが出来ないということ。だがそんな折だった。

 

死鬼「止めて…くれ……」

 

少年「死ねよ」

 

雨が降る中、少年はあるとき闇の住人の屍食鬼(グール)と言われる怪物を殺そうとしていた。理由はただ単に刺激が欲しかったからというのが正しいのか今思えばただの思いつきだったのかもしれない。

 

ボワァッ!

 

蒼炎が舞い屍食鬼(グール)を跡形もなく燃や灰にした。だかこの瞬間だった。少年は少なからず愉悦感を感じた。そして同時に目の前の屍鬼鬼は駄目だったがいすれ自分を殺してくれる怪物に…このつまらない世界から解放してくれる怪物に出会えるのではないかと思った。

 

少年「殺し回ろう………」

 

そしてその少年は闇の住人を狩る事に決めると同時に雨は止み月が露になったのだった。そうして数百年の年月を経て少年はいずれ蒼炎の狩人と呼ばれるようになりその少年は自分の名を雨月玲音と名乗ったのだった。

 

 

紅魔館の執事として使えるようになり玲音は翌日の早朝から早速仕事に取りかかっていた。まずやるのは……

 

美鈴「まずお掃除をしましょうか♪」

 

玲音「………けっ」

 

面倒くさいと思いつつ窓拭き雑巾を持ち美鈴の指示で窓拭きを始めた。始めたのだが、

 

美鈴「そこやり残してますよ」

 

玲音「イコール忠誠の表れ……」

 

ドゴンッ!

 

玲音「あだっ!」

 

一発のチョップが入る。一般人なら笑って済ますことができるだろう。だが目の前の怪力バカなら話は別だ。また頭から血が噴水のように噴き出たら冗談では済まされない。

 

玲音「この怪力バカめ!」

 

美鈴「まったくやるならしっかりやってください」

 

呆れつつそう言われ玲音は頭を掻いて面倒ながらもやり始めた。そうして数時間後、

 

玲音「こんなもんだろ」

 

美鈴「はい♪やっぱり手が多いと便利ですね♪」

 

玲音「けっこんなんだと楽だn…」

 

美鈴「それじゃ次のお仕事をしましょうか」

 

どうやらまだあるらしい。

 

玲音「はぁ?何するっていんだよ?」

 

美鈴「簡単ですよ♪ただ朝食を作るだけです

   から♪」

 

どうやら朝食も彼女は作っているらしい。だが言いたいことがある。

 

玲音「悪いが俺はそんな料理とか作ったことない

   ぞ?」

 

そう。たいして料理を作ったりしていないのだ。やっても野宿する際に動物の生肉を焼いて食べたり等しかしていいない。だが美鈴は笑顔で、

 

美鈴「教えるので作るのを手伝って下さい♪」

 

と、明るく言ってくるのだ。そんな美鈴を見て、

 

玲音「ちっ……分かったよただ丸焦げになっても

   知らねぇからな」

 

美鈴「その時は責任もって貴方に食べさせるので

   大丈夫ですよ♪」

 

玲音「………………」

 

丸焦げ肉は流石に嫌だと思いつつ美鈴についていき厨房へと着くと早速、下準備を始めた。

 

玲音「で、何を作るんだよ?」

 

美鈴「そうですね……朝は軽くと言う感じなので

   ワンタンスープでも作りましょうか♪」

 

聞いたことのない料理の名前だ。恐らくアジア地域の料理なのだろう。

 

美鈴「それではまず皮を作りましょうか♪それと

   私達と玲音さんとパチュリー様のの分は別

   で作りましょうか少し材料が違うので」

 

玲音「敢えては聞かないでおいてやるよ」

 

そうして美鈴の説明で下準備が進んでいく。小麦粉で皮を作りこの中に肉やらを入れて皮で包み込んで色々な出汁や調味料で味付けされたスープで煮込むといったシンプルな料理だ。

 

美鈴「うん♪良い味ですね♪しかも火を起こす

   のは玲音さんがいてくれるので大分楽が

   出来ますね♪」

 

玲音「なぁあの吸血鬼はともかくよ何でてめぇは

   俺の面倒をそうやって見れるんだよあの時

   俺はてめぇやあの魔法使いに仕打ちをした

   んだぞ?」

 

紅魔館の襲撃の事を織り混ぜて聞くと美鈴は、

 

美鈴「確かに最初は私も反対はしましたしそれに

   殺そうかとも考えましたよ?ですが何でか

   貴方を見てると昔の私みたいに孤独に生き

   ているんだなぁって思ってしまって……」

 

玲音「それはお前の思い込みだったら?」

 

美鈴「いいえ貴方は自分を大切にしていない………

   そして自分をも殺すような戦い方をしてい

   ると言うことは自分が死んでも困る人はい

   ないということですよ気づいていないと言

   ってしまえば違います………ですが見ている

   と貴方はそうではないっては分かりますよ」

 

美鈴の言葉は全て正解だ。幼少期の頃も天涯孤独だった。慈悲をかける物好きな奴なんていなかった。いたとしても自分を狡猾に騙し自分を操り人形にしようとしている彼奴だけだ。

 

玲音「お前、そのお人好しが身を滅ぼすぞ?」

 

美鈴「そうなっても後悔はしませんよ♪」

 

美鈴は自分からしてみれば面倒な奴。怪力バカ、お人好しといって非常に関わるのが面倒だと思ったが嫌いな奴ではないというのは分かった。

 

美鈴「さてとそれでは私はお嬢様と妹様のお部屋

   まで持っていきますので玲音さんはパチュ

   リー様と小悪魔さんの所に配膳してくださ

   い♪」

 

そう言われスープ2つをトレイに乗せられ玲音はそのトレイを持つ。

 

玲音「なぁ俺の飯は?」

 

美鈴「そうですねぇ配膳が終わったらここに戻っ

   て各自で食事にしましょうか♪」

 

玲音「分かった……あっそのパチュリーとやらの

   いる場所は?」

 

何処にいるのか分からないため聞くと美鈴は心底丁寧に教えてくれた。

 

美鈴「パチュリー様と小悪魔さんは図書館ですね

   図書館はここを出たら右にまっすぐ行くと

   下への階段があって降りて左に行けばすぐ

   に図書館ですよ」

 

玲音「分かった……ありがとな」

 

美鈴「ふふっどういたしまして♪」

 

そうして玲音は美鈴に言われた道順で行き図書館へと向かった。

 

玲音「へぇこれまた凄ぇ量の本だな」

 

何メートル先まで続く本棚に少なからず驚いていると、

 

コア「あっ………」

 

玲音「ん?」

 

偶然に小悪魔と目があった。そして此方といってもトレイのスープを見ると、

 

コア「お食事の配膳ですか?」

 

玲音「あぁ……」

 

コア「そうですかなら此方です♪」

 

小悪魔に案内されパチュリーの元へと向かう。向かった先は広めのデスクに無数の本が塔を作りその中に眼鏡を掛けて本を読む姿が確認できた。そしてパチュリーは本を読むのを止めて隈が出来ている目で此方を見る。

 

パチ「あらもう朝食かしら?」

 

玲音「………なぁお前、目の下の隈が凄いがまさか

   徹夜してたのか?」

 

パチ「えぇそうだけど?」

 

「それが何か?」と言わんばかりの対応をしてくる。これはいずれ体を壊すなと玲音は感じた。

 

玲音「……まぁどうでも良いや…俺からしたら知っ

   たこっちゃねぇや…それと朝飯だ」

 

パチ「どうも……」

 

パチュリーそして小悪魔は朝食を受けとるとそれぞれ口にする。

 

玲音「そんじゃあな……」

 

用も済んだためここから離れようとすると、

 

パチ「ねぇ貴方……」

 

玲音「玲音でいい……」

 

パチ「そう………なら玲音、貴方はいったい誰と

   共存をしているの?見るからに凶悪であ

   るのは確かよね?」

 

そう聞かれ自分の戒めである右肩の烙印を左手で抑える。

 

玲音「お前には関係ねぇよ知りたきゃ自分で

   調べな」

 

パチ「そう……でも確かに早くに答えを聞くのは

   面白くないものね♪」

 

コア「それと玲音さん配膳ありがとうございま

   した♪」

 

玲音(ここの連中は本当に脳内お花畑かよ)

 

そう考えながら玲音は図書館から出て厨房へと向かい美鈴と食事を始めた。

 

美鈴「どうですかここの人達は♪」

 

玲音「………変に脳内お花畑だな」

 

美鈴「ちょっとそれどういう意味ですか!?」

 

間違ってはいない。何せ昨日の敵に対して変に優しすぎると言うか気持ち悪すぎる。すると厨房の扉が開き小さな幼女いやこの館の主レミリアがやってきた。

 

レミ「お疲れ様、美鈴♪」

 

美鈴「お嬢様………」

 

席から立ち上がり美鈴は頭を下げるが玲音は平然とスープを飲み続ける。

 

美鈴「ちょっ玲音さん!」

 

レミ「構わないわよ♪忠誠も何もまだ無さそう

   だし」

 

玲音「言うことを聞かせたかったらジムバッジ

   48個とクリスタル全種類持ってきな」

 

レミ「それ全作攻略しろって意味かしら?」

 

美鈴「玲音さん!!」

 

ドゴンッ!

 

そしてやはり美鈴の脳天チョップが頭に炸裂し頭から血の噴水が流れる。

 

美鈴「すみませんお嬢様!」

 

レミ「ふっふっ私は聡明だから気にしないわよ」

 

玲音「ふっ聡明(笑)」

 

レミ ( #^ω^)

 

鼻で笑いながら軽く馬鹿にする。レミリアはひたいにシワを寄せてひきつった笑顔で此方に微笑んでくるが、

 

ドゴンッ!

 

美鈴の次なるチョップはテーブルが真っ二つに折れるほどの一撃だった。これには玲音の頭から出る血も噴水どころから血の池を作っていた。

 

美鈴「すみません本当にすみません!」

 

何度も頭を下げて美鈴は謝る。

 

レミ「まぁ教育係り頑張ってね…‥それとそいつが

   途中でくたばったらそいつの血肉を使って

   私達の夕食にして頂戴」

 

玲音「ざけんなこら……」

 

すぐに炎で傷を再生させて立ち上がり服の汚れを払う。

 

レミ「ふふふっ冗談よ………それとここの連中は

   お花畑って言ってるみたいだけどそれは

   家族だから優しく出来るのよ?」

 

玲音「家族ねぇ…正直、俺はよく分からん」

 

レミ「まぁゆっくりと時間を掛けて見つけな

   さい」

 

玲音「けっ………」

 

そんなこんなで玲音の見習いとしての仕事はまだまだ続きそうなのであった。




晴明「え~と読者様、今回はありがとうござい
   ました♪他の3名そして怠惰さんがいな
   いので代理でやって来ました♪」

朱雀「それで何で私なの?」

晴明「え~と私1人だと心細いもので………」

朱雀「もう晴明ちゃんったら可愛いだから~♪」

晴明「邪な心を持つなら半径十メートル以内に
   近づかないでくれませんか変態がうつる
   ので?」

朱雀「酷い♪だけどはぁ…はぁもっと罵ってくれ
   てもいいのよ~♪」

晴明「うわぁ……何でうちの式達はこんなのしか
   居ないのかしら……蓮の式といっても鈴蘭
   以外のあの2神が羨ましいわ……」

朱雀「酷い!?…もう分かったわよそういえば
   本編で全然出なくなったけどどうしてか
   しら?」

晴明「あぁちょっと力を夢で使い果たしてまだ
   睡眠してるって感じですね蓮の中で」

朱雀「なら普通ここにいられないんじゃ?」

晴明「あぁ後書きスペースはそんなに力を使わ
   なくても行けるから楽なのよね怠惰自身
   が楽できるようにそういう設計になって
   いるのよ♪」

朱雀「成る程納得ね……ん?今、怠惰って言った
   かしら?」

晴明「えぇそう言いましたが………お知り合い
   ですか?」

朱雀「………気のせいね多分♪あの悪魔かと思った
   けど絶対に何処かでゲロって野垂れ死んで
   るだろうし♪」

晴明「えっとよく分かりませんがあっそろそろ
   時間ですねそれでは今回もありがとうご
   ざいました♪」

朱雀「それじゃまた本編をよろしくね♪」

晴明「では読者様」

朱雀「さようなら♪」


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第7話 玲音の決意

こんばんは読者様、ついに自動車免許を取るためにリアルの私は自動車学校に入学した怠惰のクソ悪魔です。リアルの私は重い腰をようやく上げました。では外伝篇をどうぞ。


玲音が紅魔館へと襲撃してから明後日の事。ダイニングスペースにはレミリア、パチュリー、小悪魔そして美鈴がいた。

 

美鈴「以上があの男がやった被害報告です」

 

レミ「そう………」

 

美鈴は玲音によってもたらされた被害をレミリアへと報告する。主に門の破壊。玄関の破壊。紅魔館を半壊。そして怪我はレミリアはそれなりに怪我をして美鈴とフランは結構痛め付けられたのか美鈴は自室で1日程眠りフランはまた部屋へと引き込もっていた。

 

美鈴「所でお嬢様………なぜあの男を始末しないの

   ですか?」

 

美鈴は聞きたかった。何故に玲音を殺さないのかと。自分もそうだがレミリアやフランそしてパチュリーや小悪魔も痛めつけたのに監禁する意味が分からなかった。するとレミリアは、

   

レミ「簡単よ♪ただ興味を持ったから♪」

 

美鈴「興味ですか?」

 

レミ「えぇ♪ねぇパチェあの男の烙印は確かに

   見たわよね?」

 

パチ「えぇあれは今から100年程前に崩壊した

   邪教徒の生け贄の烙印それも何かを呼ぶた

   めの烙印ね」

 

それを聞いた美鈴は目を見開く。生け贄となったのなら何故こうやってダークハンターとして生きているのか。

 

美鈴「ならどうしてダークハンターに………贄に

   なったのなら」

 

パチ「恐らくあの男は誰かと共存をしている」

 

美鈴「共存?」

 

パチ「えぇそうよ多分その共存した者の力を使っ

   て壊滅させたというのが正しい筈よ?まぁ

   その何なのかまでは分からないけど」

 

コア「それって炎ですよね?」

 

パチ「えぇ炎を操る事からそうと言えるわね」

 

美鈴「そんな危険って分かってるものを………」

 

炎を操る何か邪悪な者というのは分かるがそれ以上は分からない。故にそれならと思ってしまうが、

 

レミ「だからこそよ♪それが何なのかを突き止め

   たいそれにあの男の強さ気に入ったのよ♪

   フランを止めれるなら使用人候補としては

   合格だし♪」

 

美鈴「いやですが……」

 

レミ「それにあの男は殺せないのは確かだしまた

   逃げ出そうものなら仕返しするかも知れな

   いそれならいっその事で使用人として仕わ

   せれば戦力にもなるし仕事を覚えれば貴方

   の負担も減るしで良いじゃない♪それにあ

   の男、昔ここに来たばかりの東洋人とそっ

   くりだしね♪」

 

美鈴「うぅん……」

 

それを聞いて悩む。というか昔の恥ずかしい話は止めてもらいたい。

 

美鈴「分かりましたお嬢様のご意向に従います

   それでやっぱり指導は………」

 

レミ「えぇお願いね♪」

 

美鈴「はぁ分かりました………」

 

レミ「それと今日商談するからよろしくね♪」

 

美鈴「そんな急な…!?」

 

レミ「お願いね♪」

 

そうしてその3時間後に美鈴は玲音の元へと向かうのだった。

 

そして時は現在。紅魔館…吸血鬼レミリア・スカーレットを主人に妹のフランドール・スカーレット、魔女のパチュリノーレッジ、使い魔の小悪魔そしてメイド兼門番の紅 美鈴が住まうこの館に拉致という形で仕事を初めてから1年の月日が経った。

 

玲音「………スープはこんなもんか」

 

朝早くから作っているスープを一口飲み味見をする。そんなことをしていると厨房の扉が開き、

 

美鈴「あれ?玲音さんお早いですね♪」

 

朝早くから笑顔を見せながら美鈴がやって来た。

 

玲音「お前が遅いんだよ駄乳」

 

ゴン!! 

 

玲音「がっ!!」

 

美鈴「玲音さん殴りますよ?」

 

玲音「もう殴ってるだろこの暴力女!」

 

言葉よりも先に手が出てくるのは本当に勘弁してほしい。

 

美鈴「朝早くから起きていると思ったら相変

   わらず変わりませんね」

 

玲音「ほっとけ……ほらとりあえず味見を頼む」

 

美鈴「どれどれ♪」

 

スプーンを美鈴に渡し味見をさせる。そして美鈴は飲んでしばらく経つと、

 

美鈴「良い味つけですね♪これなら良いと思い

   ますよ♪」

  

玲音「ならこれで良いだろ…とりあえず吸血鬼

   達に廃線を頼む俺は魔法使いと小悪魔の

   所に行ってくるからよ」

 

スープを二皿そしてパンを幾つかおぼんに乗せて部屋からでる。

 

美鈴「……なんて…少しは変わりましたね♪」

 

と、部屋に1人残った美鈴は微笑むのだった。そんなこんなで玲音は大図書館の門を開けた。

 

玲音「お~い、いるか~、いないならおぼんごと

   ここにぶちまけるぞ~」

 

コア「いや居ますから!?」

 

慌てながら小悪魔が羽をパタパタと動かしてやってくる。

 

玲音「冗談だ…ほら♪」

 

コア「配膳ご苦労様です♪」

 

玲音「そんであいつはまた徹夜したのか?」

 

コア「いえもう体力も限界が来たのか今日は

   寝てますよ♪」

 

流石の本の虫もここまで体力は持たなかったようだ。だが丁度良い機会とも思えた。

 

玲音「なぁ俺のガンブレードを見てないか?」

 

そう自身のガンブレードの事が気になっていたのだ。美鈴に話しても教えないの一点張りレミリアも大方同じ答えが返ってくるだけパチュリーも予想ができる。なら小悪魔ならと思って聞いたのだ。

 

コア「すみません私も分からないです……」

 

玲音「そうかすまねぇな……」

 

そう言い玲音は部屋から出ていく。そんな背中を小悪魔は眺めながら、

 

コア「何でだろ一瞬、玲音さんから私達と同じ

   臭いがしたような?」

 

と、小悪魔は呟くが玲音には聞こえる筈もなかったのだった。そして廊下に出た玲音は、

 

玲音「時間をかけてゆっくりと探してくいかだけど

   なぁ…はぁどうするか」

 

そう呟き玲音はまた習慣となりつつある仕事へと戻るのだった。

 

そしてそこから更に月日は流れ半年後、玲音はベランダで喫煙をして至福の一服をしていた。だがそんな時に限って、

 

美鈴「玲音さんお掃除をしませんか?」

 

と、美鈴が掃除用具を持ってやって来る。それに対して、

 

玲音「ふぅ……もう掃除は終わらせたぞ…」

 

美鈴「へっ!?いやだって……」

 

良く見てみると窓はピカピカになっている。そして廊下の掃除も終わっていた。

 

美鈴「はっ速いですね………」

 

玲音「慣れちまえば効率化させるのも楽なもんさ」

 

美鈴「なっなら食事…はまだ大丈夫で……」

 

玲音「残ってるのはお前の趣味の花壇の手入れ

   ぐらいだぞ?」

 

それを聞くと美鈴はポンと手を叩くと、

 

美鈴「なら一服しててください♪私は花壇の

   手入れをしてくるので♪」

 

玲音「あぁ掃除用具は置いておけ片付けておく

   から」

 

美鈴「ありがとうございます♪」

 

そう言い美鈴は微笑みながら玄関へと向かっていった。そして玲音はタバコを消して美鈴が持ってきた掃除用具を手に持つと倉庫へと向かう。すると、

 

レミ「あら駄執事♪」

 

と、レミリアが笑顔で話してくる。因みに駄執事という愛称はあまりにも反抗的だったのかレミリアが勝手に付けてきたあだ名だ。

 

玲音「何かようか?」

 

レミ「いいえただ挨拶をしただけよ♪」

 

小さな体と貧相な胸でドヤる。対してカリスマもないのだが何故かカリスマがあると言い張る意味が分からないが今はほっておこう。

 

玲音「そうかい………そんじゃあな」

 

レミ「あっ後、半年よ答えを楽しみにしてるわ」

 

そう言いレミリアと玲音は別れる。そしてレミリアの言葉を玲音は考えていた。辞めて元のダークハンターを続けるか、もしくは殺してくれるように頼むかそれとも………

 

玲音「どうするかな」

 

何て事を考えているそんな時だった。

 

? 「ならこの館の住人達を全員皆殺しにする

   って案はどうかしら♪

 

と、聞きなれた声が聞こえる。自分の目の前には奴がいた。

 

玲音「…それも良いかもな……」

 

? 「あら♪それなら

 

玲音「だがてめぇの指図や案は受けねぇ消えろ」

 

悪意を含む笑みを向けてくる女を通りすぎる。本当なら殺してやりたい。

 

? 「まぁ良いわ……あっそれと貴方が探している

   物は物置部屋の掃除用具入れをいじれば見

   つけられるわよ

 

玲音「………」

 

何も言わず玲音はこの場を去り物置部屋へと向かう。そして物置部屋に美鈴が持ってきた掃除用具をしまおうとするが、

 

玲音「……………………」

 

先程奴が言っていた事が気になり掃除用具入れの奥を叩いた。

 

バチッ!

 

と、電撃が迸る。魔術の障壁で封印されているようだ。

 

玲音「そういうことか………」

 

玲音は蒼炎を腕に纏わせ奥を何度も叩く。電撃が迸ろうが炎で再生するため意味がない。そして何度も叩きまくっていると、

 

カンカンガンっ!

 

するとどうだろうか奥側が外れたかと思うそこから銀色に輝く自分のガンブレードが出てきた。

 

玲音「彼奴らこんな所に隠してやがったのか」

 

1年ぶりにガンブレードの柄に手をかける。そして実感をする。久々に握るガンブレードの重さに。

 

玲音「こいつが見つかれば………」

 

そう呟くと玲音はガンブレードを手に持つと扉を開けて廊下へと出る。そして廊下から歩いていきエントランスに来ると門を開けて外へとでる。すると外には花壇に水をやっている美鈴がいた。そして存在に気づいたのか此方を振り向いてくる。

 

美鈴「あっ玲音さんお疲れさ………!」

 

美鈴は自分の手に持つガンブレードに驚く。ガンブレードを肩に背負い美鈴を通りすぎようとすると美鈴はとおせんぼをしてくる。

 

玲音「そこどけよ?」

 

美鈴「通しませんよ玲音さん!」

 

美鈴は動こうともしてない。こんな事をしてれば誰かが来るのは明白だ。

 

玲音「そこをどけと言ってるだろ……」

 

美鈴「っ!」

 

ガンッ!

 

蒼炎を纏わせた玲音の蹴りを美鈴は受け止める。だが玲音の何万といく炎を受け止めているせいか美鈴の顔は苦悶の表情になっていた。

 

玲音「どけ!」

 

美鈴「っ!嫌です!!」

 

こんなんでは良知が明かない。ならばやることはただ1つだ。

 

玲音「でりゃぁ!!!」

 

美鈴「がはっ!!?」

 

右足を掴まれている状態だがガンブレードを地面に突き立てると支え棒にして体を浮かせ左足にも蒼炎を纏わせ美鈴の腹に直撃させる。これには耐えきれなかったのか美鈴はふっとばされ門の隣の壁に激突する。

 

玲音「……すまねぇな美鈴…」

 

美鈴「くっ…玲音さん待って……」

 

と、美鈴に言われるが玲音は考えずに紅魔館の門を出るのだった。ただ自分がつけなければならないけじめのために。




狗神「なぁ彼奴、本当に執事になるんだよな?」

怠惰「なるよ♪」

鈴蘭「う~ん不安だね」

神楽「そうですね……」

怠惰「あぁそれと明日の多分9時かな?にちょっと
   した活動報告をのせるから良ければ見に来て
   ね♪」

狗神「因みにあれをやった真意は何なんだよ?」

怠惰「それは明日のお楽しみ♪まぁでも敢えて
   ヒントを出すなら西洋文化」

鈴蘭「う~ん神道だから分からない」

狗神「封印されていたから分からん」

神楽「えっと南蛮人は多分斬ってる筈です♪」

怠惰「まぁ仕方ないか……てか最後が自棄に生々
   しいけど気にしないでおこうとりあえずは
   今回はここまで♪」

神楽「次回はあっちを投稿するので本編はお休み
   です♪」

狗神「間違わないでくれよ」

鈴蘭「それじゃ読者様!」

怠惰「また~あっあっちの後書きは怠惰さんの
   映像日記みたいな物だからよろしくね♪
   それじゃ今度こそバイバイ♪」


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第8話 家族

皆様本当にごめんなさい………怠惰のクソ悪魔です。理の神様は何を見るが従兄弟の勝手な操作により削除されてしまいました。本当にごめん


玲音は紅魔館から出て1年ぶりとなる町へと戻ってきた。

 

玲音「………紅魔館から出るのも1年ぶりになるん

   だな」

 

かれこれ拉致されて1年、本当に久々に町へと出た。こうしてみると対して町は変わってはいない。

 

玲音「さてと………」

 

玲音には行くべき場所があった。そのためその場所へと向かった。

 

玲音「相変わらずの金持ち野郎の屋敷だな」

 

そこは自分に紅魔館の住人を捕獲しろと命じたクソ野郎の屋敷だ。というかこいつが依頼しなければ拉致されなかったかもしれない。

 

? 「あらこんな所に来て何をするのかしら?

 

さっきみたいにこいつが話しかけてくる。玲音は落ち着きを払いながら、

 

玲音「今回はお前が喜びそうな事をするかもな」

 

? 「珍しいわね貴方にしては

 

玲音「ほっとけただなるとは限らないからな」

 

そうして玲音は門を開けた。すると屋敷から1人の白髪がまじった老人もとい屋敷の執事がやって来る。

 

執事「これはこれは玲音様、1年ぶりでござい

   ましょうかね?」

 

玲音「この館の主人に会わせろよ」

 

執事「かしこまりましたすぐにアポを取って

   まいります」

 

そうして執事は屋敷へと入り数十分近くなると、

 

執事「どうぞ此方でございます」

 

執事は玲音を案内を始める。そうして屋敷へと入りこの館の主人こと淫獣野郎の部屋に連れて行かれる。

 

執事「ご主人様、参りました」

 

主人「通せ」

 

その言葉と共に扉を開き入れとジェスチャーする。玲音は中へと入りソファーへと腰かける。そして主人も向かい合うようにソファーへと座った。

 

主人「1年半ぶりな訳だが依頼は達成したん

   だろうな?」

 

やはりまずはこの質問がとんでくる。自分はただこの事を伝えたくて来ただけだ。

 

玲音「依頼を破棄すると言いに来たんだが?」

 

そう依頼を破棄しに来ただけだ。基本的にダークハンターは忠誠を誓わない。だが金を貰う依頼においてはしっかりと受ける。破棄する。断り。それらを伝えるのは大切な事だ。その仕事のプライドのために抜け出して断りに来たのだ。

 

主人「………その理由は?」

 

主人は怒気を含んだ目で見てくる。その理由を述べたいがちょっと気恥ずかしい。

 

玲音「………ダークハンターは確かにやりがいは

   あっただがよ」

 

僅か1年半の事を思い返す。紅魔館の住人が自分に親切にしてくれたことを。自分のために怒ってくれたことを。笑ってくれたことを。それがこれまで冷たい、憤怒、恨みという真っ暗な見えない道を照らしてくれた光になってくれた事を。それはここまで来る道のりで考えていた事だ。

 

玲音「だから俺は今日でダークハンターを引退

   させてもらう酒場には言伝で伝えておい

   てくれや」

 

主人「そうか……はは…落ちぶれたものだな凄腕

   とは聞いていたがあれは嘘か」

 

玲音「言っておくが凄腕なんて肩書きは誰かが

   勝手につけただけだ」

 

主人「そうか…ならお前はもう役立たずだ」

 

その言葉と共に後ろの執事は銃を後頭部に当てる。

 

主人「元々、仕事だけこなせば殺す予定だった

   だがそれでも毒殺で楽に殺してやろうと

   思っただが貴様のような無能なら与える

   死はただ1つ頭ごと割れて死ね!」

 

その言葉を聞くと執事が引き金を引く。

 

バンッ!!

 

銃声がなり見事に弾丸は自分の後頭部を貫き風穴が空くとどうじにそこから血が吹き出す。

 

主人「ふんっ従っておればそんな死に方もしな

   かったのに」

 

執事「そうでございますね死体の処理を……」

 

と、執事が言おうとしたその瞬間だった。

 

玲音「いってぇな………」

 

執事「なっ!?」

 

主人「何だと!!」

 

自分は何も無かったかのように立ち上がる。勿論、空いた風穴も蒼炎で塞いで、

 

玲音「お前らよ炎ってどういう意味があるか

   知ってるか?それはよ再生と破壊だよ」

 

そう呟くと同時にガンブレードを床へと突き刺すと、

 

玲音「てめぇの地位も合わせて燃えカスとなれ!」

 

玲音は自身の蒼炎を溜め込みそして一気に解放する。

 

玲音「炎技 蒼哀火葬(そうあいかそう)

 

技名を発すると同時に、

 

ドガーーーーーーーン!!!

 

玲音がいる位置を中心部に大爆発が起こり部屋から廊下、そしてエントランスと蒼炎が包み込みそして屋敷全体を蒼炎が包み込んだ。

 

主人「熱い!熱い!!」

 

執事「がぁーーーーーーー!!」

 

主人と執事は苦しそうに蒼炎に包まれて転げ回る。

 

玲音「じゃあな……」

 

玲音はそう言い窓へと向かって勢いよく突っ込み、

 

バリンッ!!

 

と、ガラスを割って外へと出る。そして見事に着地して蒼炎に包まれた屋敷を見ながら、

 

玲音「結局こうなっちまったな」

 

? 「あらでも私はこの方が好きよ炎に包まれて

   のたうち回りながら悲鳴のハーモニーを聞

   く本当に最高ね♪

 

玲音「けっ下らね芸術だな」

 

回れ右をして歩き出す。

 

? 「玲音、何処へ行くの?」

 

玲音「新しい職場には目をつけてるからよ」

 

そうして玲音はまた歩き出すのだった。そして時間は夕方へと変わりここ紅魔館では、

 

美鈴「玲音さん………」

 

レミ「はぁ安心しなさい美鈴」

 

美鈴「だってもう……」

 

花壇で花が咲く中庭でレミリアと日傘をレミリアへと指している美鈴は立っている。それは玲音の帰りを待ってだ。

 

レミ「ふふん大丈夫よ♪」

 

と、レミリアが行っていると人影が映る。レミリアと美鈴はその人影をよく見てみると、

 

玲音「………………」

 

それは玲音だったからだ。

 

美鈴「お嬢様、傘を………」

 

レミ「行ってきなさい」

 

レミリアは傘を持つと美鈴は玲音の元へと走っていく。

 

玲音「………よっよぉただい……」

 

美鈴「この………大馬鹿者!!

 

玲音「がふっ!!!?」

 

美鈴はただ単に飛び蹴りをするためな助走をつけたのだ。それを顔面でくらった玲音の鼻は曲がり更には首に限っては180度回った。しかもそれだけでは終わらない。胸ぐらを美鈴は掴むと、上下に動かして、

 

美鈴「私を蹴り飛ばして何処へいなくなるなんて!

   心配したんですよ!!聞いてるんですか!」

 

玲音 チーーン………

 

美鈴「ってあれ?」

 

ようやく美鈴も気づいたようだ。自分の首が180度回転して首が真っ青に内出血していることに。

 

美鈴「玲音さん起きて!すぐにリジャネして

   ください!!」

 

そうして数秒間、美鈴に上下に振られながらも炎で再生した。

 

玲音「お前なぁ!!」

 

美鈴「すっすみません……って何で私が謝るんです

   か!?」

 

レミ「それはそうね…」

 

玲音「………悪かったよ……最後にけじめをつけに行

   くのに蹴り飛ばしちまってよ…許さないとは

   思うがよ………」

 

あんまり真面目に謝罪をしたことがないから少々下手くそだが謝る。

 

美鈴「良いですよ玲音さんがこうして帰ってきて

   くれたんですから♪」

 

玲音「あっあぁ……なぁ…」

 

レミ「何よ?」

 

立ち上がりレミリアに向かってある条件を話すことにした。その条件は、

 

玲音「いくらで俺を雇う?」

 

そう改めて執事としていくらで雇うのかを聞いた。レミリアは笑って、

 

レミ「3食つきで住居というか1部屋ありで

   60000円どう?」

 

玲音「良いぜそれで……なら改めてよろしくな

   お嬢」

 

レミ「様をつけなさいよ………まぁ良いわなら改め

   てようこそ紅魔館へ雨月玲音♪私達紅魔館

   の住人は貴方を歓迎するわ♪」

 

そうして玲音はダークハンターを止め紅魔館で執事として働くこととなったのだった。

 




怠惰「うわぁーーーーーーーーーーん!!」

狗神「何だ!!」

神楽「たっ怠惰様…………?」

鈴蘭「どうしたの?」

怠惰「ぐすんっ………もう1個の作品が消えたん
   だよ!!」

狗神「は?」

鈴蘭「嘘でしょ!?」

神楽「そんな…」

怠惰「従兄弟にスマホをとられたせいで………ごめん
   なさい読者様今回はここまでです………」

狗神「おっおい!」

怠惰「ではさようなら………」


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第9話 煌めく刃は血の匂い

こんばんは読者様、もう今日で1年が終わるんだなと実感している怠惰のクソ悪魔です。しがない小説ですが来年もよろしくお願い致します。では本編へどうぞ。


執事として紅魔館に仕え働くようになってから約5年ぐらいの歳月が経ったぐらいだろうか。だんだん寒い時期となってきているここ紅魔館の門では、

 

玲音「大丈夫なのかなぁ………」

 

あれから約5年で色々と変わった。仕事量は前よりも増えて忙しくなったが美鈴が教えてくれて何とか大方の仕事は出来るようになった。そして何よりも、

 

美鈴「スゥ…スゥ……」

 

玲音「おい美鈴ちゃん起きろよ」

 

パチンッ!!

 

美鈴「はうっ!?」

 

自分が執事の仕事が出来るようになったため美鈴は本来仕事の門番に専念出来るようになった。だがしばらく使用人の候補が来なかっためそして自分の教育係をしていたため毎日が忙しかったためなのか門番の仕事がその時よりもあまりにも暇すぎて時々こうしてよく寝ている。

 

美鈴「玲音さん…おはようございます……」

 

玲音「お婆ちゃんもう朝御飯食べたでしょ」

 

美鈴「まだお婆さんではないですから!?」

 

玲音「ハハハ冗談だ♪ほれ昼飯だ♪午後も頑張れ

   よ美鈴ちゃん」

 

そう言い昼食のサンドイッチとお茶を渡す。すると美鈴は、

 

美鈴「いやあのちゃん付けは………」

 

玲音「じゃあ駄乳」

 

ゴンッ!

 

美鈴「殴りますよ!」

 

玲音「いってぇ…もう殴ってるだろ………」

 

美鈴「………ふふっ昔よりも大分笑うようになり

   ましたね玲音さん♪」

 

だが一番変わったのは自分かもしれない。これは皆によく明るくなった、笑うようになった、冗談が言えるようになった、気さくになった等々と言われる。時々だが自分もそう思えるようになった。

 

玲音「うっせぇって……とりあえずまぁ居眠り

   しないように頑張れ」

 

美鈴「えぇ玲音さん…いえ玲音執事長こそ♪」

 

美鈴と別れ玲音は屋敷へと入り残りの掃除を終わらせようかと廊下を歩いていると、

 

レミ「あら駄執事♪」

 

レミリアが歩いてきた。

 

玲音「何だお嬢?」

 

レミ「だから様を付けなさいよね!」

 

相変わらずで様つけなんてするわけがない。するとレミリアは傘を差し出すと、

 

レミ「まぁ良いわ…ねぇ散歩に付き合ってよ♪」

 

玲音「悪いが掃除やらが残ってるからその後な」

 

レミ「えぇ~今、散歩したいんだけど?」

 

玲音「ダメったらダメだ」

 

すると今度は目を潤わせて下から目線してくる。普通のロリコンだったり少女大好きな奴またはお人好しならすぐに騙せるだろう。だが相手は自分だという事を忘れてはならない。

 

玲音「はぁ~………」

 

レミ「あら♪行く気に………」

 

玲音「ドッグフード………」

 

レミ「えっ?」

 

玲音「いい加減にしないと今日のお嬢の晩飯は

   ドッグフードになるが良いんだよな?」

 

レミ「げっ!?」

 

それを聞くとレミリアの顔は青くなっていく。実際、館の主は確かにレミリアだ。だがここの厨房を取り仕切りなおかつ屋敷の設備の管理をしているのはかつては美鈴だったが今は自分だ。わがまま言おう者がいるなら管理者権限で黙らせるだけだ。

 

レミ「うぅ…分かったわよ~1人で行くわよ」

 

玲音「だから少し待ってろって」

 

レミ「良いわよもう~」

 

そう言いながらレミリアは1人で散歩に出掛けていった。

 

玲音「ちっとやり過ぎたかなぁ」

 

少し職権乱用をやり過ぎたと思った。

 

玲音「仕方ない今晩はハンバーグにしてやるか」

 

ここの住人皆が大好きなハンバーグにすることを決めて玲音は掃除へと向かった。そうして数時間後、

 

玲音「ふぅ………っておいおい参ったな」

 

掃除を終わらせて厨房へと立つのだが問題が発生した。それはハンバーグを作るのに必要な玉ねぎや付け合わせのジャガイモなどが無かったのだ。

 

玲音「………時間はってもう4時か…」

 

基本的に食事を取るのは約8時ぐらい。レミリアが吸血鬼というのもあり食事はやはり遅い。そのため今から街に買い出しに出掛ければ間に合うと思った。

 

玲音「仕方ねぇいっちょ行くか!」

 

厨房をすぐに出て急いで外へとでる。すると門番をしている美鈴と目が合う。

 

美鈴「玲音さんどうかしたんですか?」

 

玲音「悪い!買い出しに行ってくる!!」

 

美鈴「そうですか気を付けてくださいね♪」

 

そうして玲音は街へと下った。だが街につく頃にはもう日が陰り始めていた。

 

玲音「えっと玉ねぎそれからジャガイモを……」

 

店屋に入って玲音はそれらを手に持つと、

 

玲音「すまねぇがこれらをくれや」

 

店員「毎度♪え~と4、6、8………えっと

   お会計は30$だ♪」

 

数を数えながら店員は紙袋に積めてそう言うと玲音は懐から金をレジに出して、

 

玲音「丁度で」

 

店員「毎度♪また来てくれよ♪」

 

紙袋を手にとって玲音は外へとでるともう日はあと少しで沈みそうになっていた。

 

玲音「やべっマジで急がねぇと!!」

 

ダッシュで玲音は街の門へと向かうのだったが、

 

玲音「…………っ」

 

この時、玲音は初めてダークハンターをしていて良かったと思えた。理由は誰かの気配をそれも感じるのも難しいぐらいに押し込まれ薄くなってはいるが純粋な殺気を感じた。それも自分の背後からだ。

 

玲音「………急に人がいなくなった?」

 

人が居なくなっていた。だがそんなのは後だ。すぐに玲音は立ち止まると、

 

玲音「無駄な事は止めろ…てめぇ何もんだよ?」

 

と、玲音が言った瞬間だった。突然自分の目の前から光る何かが飛んできた。

 

玲音「っ!!?」

 

紙袋を投げ捨ててすぐに回避して辺りを見渡すが誰もいない。すると今度はまた背後から殺気を感じた。すぐに背後を見るとまた光る物が飛んできた。

 

玲音「燃えろ!!」

 

すぐさま蒼炎でそれを溶かす。すると溶けた物はどろどろとなった。

 

玲音「さっきから姑息な手を使ってないで出て

   きたらどうだよ?」

 

その声に反応したのか、カツン…カツンと靴が地面に当たる音が鳴る。そしてその者の正体が明らかになった。

 

玲音「女?」

 

その者は銀色の髪が特徴的で年齢的には約16ぐらいの年齢。その顔や姿はまるで人形のような少女だ。身なりは真っ黒なコートに更には黒のシャツとスカートを掃いていて黒を主張するかのような服を着ていた。だがその人形みたいな少女に似つかわしくない物は2つあった。1つは手に持つそのナイフの数。1本どころではなく幾つかのナイフ所持していること。そして最後は、

 

? 「ふぅ………」

 

未成年喫煙をしている事だ。

 

玲音「………待てよ確か…」

 

この時、玲音はある噂を耳にしていた。それは全身真っ黒な服を着て無数のナイフで斬殺するといわれる殺人姫といわれる少女の事だ。

 

玲音「こいつ噂の殺人姫いやこう呼んだ方が良

   いのかな……ジャック・ザ・リッパーだ

   ったよな?」

 

? 「どちらでも構いませんよ今宵の標的は貴方

   なのですから」

 

玲音「それと煙草は二十歳になってから吸えよ」

 

と、玲音が言った瞬間に気がついた。いつの間にか自分の周囲を無数のナイフが取り囲んでいることに、

 

少女「……さようなら」

 

殺人姫が自分に向かって言った瞬間、

 

ザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュ

 

と、取り囲んでいるナイフが飛んできて自分の胴体を無数に刺すのだった。

 




狗神「なぁあのナイフってまさか………」

怠惰「まぁ皆さんのご想像通りのあの子だよ」

神楽「あのスタイルの良さは憧れますよね」

鈴蘭「う~ん私はこのままで良いかな♪」

怠惰「因みにあの子にはね色々な説があるん
   だよね元がハンターだったり殺し屋だ
   ったりはたまた幼い時に拾われたりみ
   たいなね」

神楽「へぇ~そんな説があるんですね」

鈴蘭「ちょっと意外だね」

狗神「あぁ……そういえば今日でもう一年が終わ
   るんだよな?」

怠惰「うん本当にこんなしがない小説ですが
   見てくださり本当にありがとうござい
   ます♪」

狗神「多分来年も投稿はすると思うからよろ
   しくな」

神楽「それではもうじき時間なので今回は
   ここまでです♪」

鈴蘭「皆さん良いお年をね♪」

狗神「そんじゃ読者様」

怠惰「よいお年を♪それではまたね♪」


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第10話 刹那の時間の殺人姫

こんばんは読者様、仮免に受かった怠惰のクソ悪魔です。まだまだ教習は続くのが最悪です。ではまぁ今回も外伝篇をどうぞ。そして次回から1週間は御休みさせていただきます。


夜の街となりガス外灯に光が灯る。そんな光に照らされ真っ赤な紅血が辺りを染める。無数のナイフによって玲音は体中を刺されサボテンのようになっていた。

 

殺姫「ふぅ…さようなら……」

 

煙草を吹かせ後ろを振り向く。だが、

 

ボワァ!!

 

突如として玲音の周りは蒼炎が包み込む。刺さっていたナイフはその炎の温度に耐えきれなかったのかどろどろに溶け柄は地面に落ちるが灰となる。

 

玲音「痛ぇな………」

 

殺姫「………あら?貴方も異常者なのね炎を使って

   るから魔法使いか何かと思ったけど体の傷

   も直るなら人間を止めた化け物ね貴方」

 

殺人姫は冷たく冷酷な眼差しで此方を見ながらそう呟く。

 

玲音「ごちゃごちゃとうるせぇ奴だ………お前あれ

   だろ?俺様強いぜ的なあれだろ?」

 

殺姫「強がりも程々に………」

 

そう呟き外灯に照らされ光る懐中時計を取り出すと一瞬で消える。消えたかと思うといきなり背後から迫ってくる。

 

玲音「っ!!」

 

すぐに避ける。だがまた居なくなる。そして今度は上からナイフの切っ先を向けて突き刺し攻撃を仕掛けてくる。

 

玲音「発火!」

 

殺姫「無駄」

 

玲音の発火は虚しく殺人姫は消えていなくなり避けられる。

 

玲音「ガンブレードがこういう時に欲しいんだけど

   なぁ!」

 

残念ながらガンブレードは紅魔館の自室だ。だからあるわけがない。そんな事を呟きながらもナイフが突如として現れ此方へと切っ先を向けて飛んでくる。

 

玲音「意味がねぇって言ってるだろ」

 

蒼炎は全てを焼き焦がしナイフは液体のように溶ける。

 

殺姫「………貴方の炎は何度あるのかしら?」

 

玲音「さぁ?お前の冷酷的な目よりも熱いのは

   確かだな………それと未成年喫煙をしてん

   じゃねぇよお前が煙草を吸うなんぞ後……

   お前年いくつだよ?」

 

殺姫「100才」

 

玲音「ならまだ青臭いガキだな断然俺の方が

   年上だ」

 

なお間違ってもないし嘘もついていない。本当に見た目だと青年だがこれでも100年以上は生きている。

 

殺姫「まぁ本当は100じゃないけどまさか本当

   に人間止めて化け物とはね…貴方……冗談は

   その炎だけにして欲しいわ」

 

玲音「化け物ね………その言葉そのまんま返して

   やるよ冷酷殺人姫」

 

お互いに睨み合う。そしてまた懐中時計を掲げると一瞬で消えた。目を瞑り瞑想する。そして、

 

玲音「右か!」

 

向かってきたナイフを避ける。更に避けた先には殺人姫が待ち伏せしている。

 

玲音「爆ぜろ!!」

 

殺姫「っ!!」

 

その避けながら何万度もの炎を発火させる。それには流石に殺人姫も消えて逃げた。だが逃げる際は必ずといってもいいぐらいに懐中時計を出していた。

 

玲音「待てよまさか彼奴の能力………」

 

このとき思った。時計それが表すのは時間だと。つまり大方の予想だと相手のトリックは時間を止める能力だと推測できた。

 

玲音「そんな相手は初めてだがガンブレードが

   ないこの状態でどこまで行けるのやら」

 

殺姫「何をごちゃごちゃと言ってるのかしら?」

 

無数のナイフが雨のように上空から降ってくる。

 

玲音「しゃらくせぇ!」

 

だがそんな物は自分の蒼い業火で燃やし尽くすだけだ。

 

玲音「さっきからやってる事がワンパターン過ぎ

   ……」

 

ザシュ!!

 

いつの間にだったのか背後を取られナイフが突き刺さっていた。しかも更にに殺人姫がナイフをグリグリと押し込んで抉ってくる。

 

玲音「ぐ………!」

 

殺姫「あら化け物の貴方も痛みを味わうのね」

 

玲音「生憎痛覚だけは消えなくてな!!」

 

炎を纏わせた拳で振り払う。殺人姫はすぐさまナイフを離しバックステップで回避した。

 

殺姫「厄介な能力………」

 

玲音「お前もな」

 

そう言いながら先程振り払った拳に握られている物を見せる。それは惑うことなき殺人姫が使っていた懐中時計だ。

 

殺姫「っ!いつの間に!」

 

玲音「今さっきだ………お前の能力は大方は時間

   を操る能力だろさっきから事あるごとに

   懐中時計を出して消えてるからなすぐに

   分かるぞ?」

 

トリックの種を明かされた殺人姫は苦虫を噛み潰したかのような顔を一瞬だけした。だがすぐにまたポーカーフェイスに戻った。

 

殺姫「えぇ……ですが貴方ごとき時間を止めず

   ともナイフだけで充分ですので」

 

そう言うと何本ものナイフを無造作に投げる。投げたナイフはあり得ない事に物量法則を無視し壁に当たると反射していき最終的に自分の元へと切っ先を向けてくる。

 

玲音「ナイフの軌道を惑わす戦法か良い手段だ

   だが…嘗められたものだなぁ」

 

その言葉と共に玲音を中心に蒼炎が舞う。向かってくるナイフは全て溶けるのだが放った蒼炎は壁から壁へと伝っていきやがて玲音を中心とした半径50メートルの道そして壁を蒼く染め上げた。

 

殺姫「これは!」

 

玲音「お前のその能力だとすぐに逃げられるから

   封じた時に使おうと思ってた大技…名前は

   あぁ~そうだヘパイストスだ……」

 

するとどうだろうか。殺人姫の持つナイフや反射していくナイフは全て熱で泥々に溶けた。しかもあまりの熱さに殺人姫は煙草を吐き出し大きく呼吸する。そして体中から発汗して汗が滝のように流れていた。

 

殺姫「くっ!!」

 

玲音「熱いだろ?この炎の全体の温度は何万と

   まで昇るがお前を限定的に苦しめるなら

   100~200度あれば充分だよな?」

 

殺姫「はぁ……はぁ………」

 

殺人姫はふらふらしていた。恐らく急激な水分不足と大量の発汗による脱水症状それが更に悪化し熱中症になったのだろう。証拠に、

 

殺姫「汚い…真似……を」

 

目がくらくらとしていて呂律が回らなくなってきていた。

 

玲音「お互い様だそれに先に仕掛けたのはお前

   だぞ殺人姫?」

 

殺姫「ぐっおの…れ……」

 

そう呟くと糸が切れた人形のようにばったりと倒れた。これを見た瞬間、

 

玲音「ぐっ!!」

 

手に持っていた殺人姫の懐中時計が眩しく光だした。そして目を押さえていると

 

町人「なっなんだこれ!」

 

町人「どうなってるの!」

 

と、急に炎は消え街に活気が戻ってくる。恐らくは殺人姫のこの懐中時計は時どころか時空を歪めていたようだ。

 

玲音「おっそろしい能力………」

 

だが玲音は気づいた。日が陰りもう夕方を過ぎていたことを。

 

玲音「うわっ!?」

 

更にもっと酷いことに、

 

憲兵「何事だ!!」

 

憲兵「貴様ら何をしている!!」

 

と、憲兵達までやって来た。

 

玲音「うっわやば……」

 

逃げようと思ったがすぐ近くに熱中症で転がる殺人姫を見る。

 

玲音「ちっあぁ~仕方ない!こいつを使ってお嬢

   達に説明するか!」

 

殺人姫をおぶると玲音はダッシュで憲兵達から逃げた。

 

憲兵「待て!!」

 

憲兵「逃がすな!!」

 

玲音「ちきしょう後でこいつ憂さ晴らしで苛め

   てやる!」

 

そうして玲音は結局夕飯のおかずは手に入れられず代わりに殺人姫を連れて帰ることとなったのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな」

鈴蘭「ありがとうね♪」

神楽「ありがとうございました♪」

怠惰「で、え~とまぁ前回の本編でも言った通り
   明日から来週の月曜日まで投稿はしません
   のでご了承をお願いします」

狗神「だがあっちの消えた小説は投稿するらしい
   からそっちをよろしくな………」

鈴蘭「1週間ぐらい待たせちゃうけどごめんね」

神楽「また1週間後には投稿を開始しますので
   お願い致します」

怠惰「え~とそれじゃ終わろうか」

狗神「だなそれじゃ今回もありがとうな♪」

鈴蘭「また再来週に会おうね読者様♪」

神楽「それではまた1週間後に♪」

怠惰「そんじゃバイバイ♪」


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第11話 新しい使用人?

こんにちは読者様、手直しと平行して久々にグリムノーツのガチャを引いたらフェス限のキャラを手に入れてログイン勢からプレイ勢になった怠惰のクソ悪魔です。ついでに欲しかったキャラ達でした。まぁそれはさておき本編へどうぞ。


日が陰った夜空。そんな所を玲音は歩いていた。

 

玲音「はぁ…はぁ……こいつ意外に重ぇ」

 

殺姫「うぅ………」

 

熱中症でぶっ倒した殺人姫をおぶりながら憲兵達からの追跡を逃れていた。本当ならもう今頃は今晩のメニューが出来ていた筈だ。

 

玲音「はぁ……マジで晩飯どうするかなぁいっそ

   彼奴らにはドッグフードで我慢してもら

   おうか」

 

昼間のレミリアの反応が面白かったため全員にこの悪戯を吹っ掛けてみたいと思っていた。だがやると美鈴のお仕置きチョップをくらいそうなため止めておこうとも思った。

 

玲音「こう見ると寝顔?は可愛いんだけどなぁ」

 

と、おぶられ寝ている殺人姫に呟いていると紅魔館の門が見えてくる。しかも美鈴が腕を組んで立っていた。

 

玲音「お~い美鈴ちゃん~」

 

美鈴「あっ玲音さん!遅いですよ一体何し……

   ってどうしたんですか!?」

 

後ろにおぶっている殺人姫を見て驚く。無理もないだろう。

 

玲音「冗談を言う暇もなくてなこいつ今…熱中症

   で命の危機なんだよ!」

 

美鈴「えぇ!?そっそれならすぐ此方へ!」

 

美鈴は門を急いで開けると玲音と共に紅魔館へと急いで入るのだった。そして数分後、玲音は事情を説明してレミリアとパチュリーの指導のもと紅魔館の一室のベッドに殺人姫を寝かす。

 

パチ「氷を置いてと……これで何とか大丈夫ね」

 

レミ「にしても手加減ないわねぇ」

 

玲音「おいおい流石の俺でもこいつ倒すのに何度

   死んだか数えられねぇよ」

 

実際本当に何度刺し殺されたか数えられない。しかも時を操れる時点でとんだチート娘だ。

 

パチ「でも…もし貴方がガンブレード持っていたら

   確実にこの子は死んでたわよ?」

 

レミ「えぇ不死身と時間人間が戦ったらねぇ?」

 

玲音「お前ら散々言うなぁ……」

 

とりあえずこの2人の晩飯はドッグフードにしてやろうかと考えた。

 

美鈴「まぁですがお互いに生きていたので万々歳

   じゃないですか………」

 

玲音「よし美鈴の晩飯はハンバーグにしてやろう」

 

美鈴「何の話ですか!?」

 

何って夕飯の話に決まっているだろう。すると美鈴のツッコミが大きすぎたのか、

 

殺姫「うっうぅん……頭いたぁ……」

 

ゆっくりとだが殺人姫が起きてきた。

 

玲音「よっ♪」

 

殺姫「え……はっ!」

 

殺人姫は即座に起き上がりナイフと時計を構えようとするが、

 

殺姫「あれ!?」

 

玲音「ついでに武装は解除してある」

 

殺姫「こい………っ!!」

 

まだ本調子ではないのかまた倒れそうになる。

 

レミ「おっと寝てなきゃダメよ」

 

レミリアは殺人姫をベッドに寝かしつけ氷が入った袋を凸に乗せる。

 

殺姫「………貴女達どうせ憲兵達にでも私をつき

   出すんでしょ私の首には懸賞金がかけら

   れてるもの」

 

玲音「そしたら今頃、俺はお前を置いていってる」

 

殺姫「じゃ何で連れてきたのよ」

 

玲音「何で連れてきたか?えぇ~と…あぁ~……

   待て…5分待て……」

 

何故連れてきたのか。お嬢達に説明するために連れてきた。だからぶっちゃけた話それ以上は考えてなかった。そして5分も経たないで、

 

玲音「全然、考えてなかったな」

 

殺姫「理由も無しに連れてこられたの……」

 

パチ「うわぁ流石ね駄執事」

 

美鈴「玲音さんそれは無計画すぎますよ」

 

レミ「やっぱり駄執事は駄執事ね」

 

この時もうこいつらの晩飯はドッグフードだと生ぬるい。そこいらの獣の骨1本にしてやろうかと考えた。

 

玲音「だがお嬢どうせお前さんの事だからこの

   中だと特に興味を持つだろどうせ」

 

レミ「えぇ♪時間を操れる何て興味を示さない事

   が可笑しいわよ♪」

 

レミリアは目を煌々と輝かせる。元々レミリア・スカーレットは自分の家族は大切にする一面ともう1つの一面はコレクターである事だ。珍しいも物を見かけるとすぐに買いたいと駄々を捏ね何が何でも手にしようとする吸血鬼だ。そのお陰でこうして執事をしている訳だが。

 

殺姫「………何よ?」

 

玲音「はぁ…まぁ言うがよお嬢はお前さんをスカ

   ウトしたいだとよえ~と役職は?」

 

後ろを降り向いてレミリアに聞くと、

 

レミ「そうね…メイドで♪」

 

玲音「役職はメイドだそうだ」

 

殺姫「はっ?」

 

殺人姫の顔がふざけるなと言わんばかりに目が細くなる。もし熱中症でなかったら確実に殺られるだろう。

 

レミ「そういえば貴女の名前は?」

 

殺姫「………名前なんてない」

 

玲音「へぇ~てことお前さん俺や美鈴と同じで

   孤児か」

 

殺姫「お前らと一緒にするな!!っ……」

 

孤児と言った瞬間酷く興奮していた。こういったことで興奮するのは家庭の事情を見ていた子の反応だ。

 

玲音「なぁお前さんまさか捨て子か?」

 

殺姫「だったら何が悪い………お前らと私は違う!

   私は薄汚いとごみ溜めの中を必死に生きて

   きたのよお前らみたいに幸せは顔をしてい

   る奴らとは違って!」

 

それだったらお前の方が充分ましだ。こっちは昔にイカれた奴等に殺されかけてるんだから。

 

玲音「う~ん………俺って幸せか?」

 

美鈴「今はそうでもないですが昔はえ~と何とも

   言えませんね」(;^∀^)

 

パチ「私は敢えて言わないわよ?」

 

レミ「まぁ私は幸せだけどね♪」

 

殺姫「っ!!」

 

殺人姫は特にレミリアを睨む。その表情はとにかく殺してやりたいといった表情で。

 

レミ「だけどね幸せか幸せじゃないのかは人や妖

   怪それぞれの価値観よ?貴女は一番の不幸

   者だって思うならその考えは止めなさいこ

   っちの駄執事なんて親の顔も分からないし 

   なおかつずっと天涯孤独だった今は不死身

   だけど昔に殺されかけてるし不死身になっ

   た後は自殺するために死地を探していたぐ

   らいなんだから?」

 

悪気があって言ってるわけでは無いのだろうが人の不幸話や黒歴史を話すのは本当に止めて欲しい。だが殺人姫は先程よりも静かになった。

 

殺姫「…………」

 

レミ「そんなに不幸だと思うなら舌を噛んででも

   死になさいそうすればもう苦しい思いをし

   なくて済むんだからそれに貴方の死肉は私

   達の晩御飯にでもなるんだしね………あら?

   それを考えてみると貴女、私の役にたった

   じゃない晩御飯としてだけどね♪」

 

この目の前にいる少女は死ぬことはない。まず死ぬと言う選択肢は断じてないのだから。死ぬ勇気があるならもう死んでいる筈。なおかつごみ溜めというのは路地裏の治安が悪いところを指すのだろう。死を知らない者がそこに行こうものなら死の恐怖を知ることとなってしまい死にたくないと強く願うようになってしまう。それぐらいの危険地帯なのだ。そこを生きてきたというなら死ぬ選択肢はない筈だ。

 

殺姫「くっ………」

 

脳裏を過ったのだろう。強気だった殺人姫の顔は恐怖で青くなっていた。すると、

 

レミ「だけど安心なさい♪貴女が死を恐れる1人

   が怖いなら私達が味方いえ家族の一員とし

   て接してあげるから♪」

 

殺姫「うっうぅ………」

 

レミリアは自分の小さな胸で殺人姫の顔を沈め優しく抱きつく。殺人姫のすすり泣く声が聞こえてくる。落とすだけ落として拾い上げるという戦法はこういった悲しみや寂しさを持つ奴にはとても有効だ。証拠に殺人姫はもうレミリアの手の上で踊っていた。そして数分経つ頃には、

 

殺姫「すぅ……」

 

寝息をたてていた。緊張から解放されたのか安らかに眠りだした。

 

レミ「ふふっ可愛いげがあるわねぇ♪どっかの

   誰かさんと違ってね♪」

 

玲音「はんっ…飯を用意してくる……」

 

レミ「あら♪丁度お腹が減ってたのよ♪」

 

パチ「駄執事、今日の晩御飯は何?」

 

と、晩御飯を聞いてくる。それに対して玲音が言った答えは、

 

玲音「あぁ……お前ら全員ドッグフードで我慢な?

   俺は1人で肉を食うけどな♪」

 

全員「ふざけるな!!」

 

やはり批判が飛んでくる。レミリアは真っ赤に輝く槍をパチュリーは魔道書を開き美鈴はすぐ殴れるように構える。

 

玲音「まぁ冗談だよ♪今日は付け合わせなないが

   ハンバーグだよ」

 

と、お茶目を言いつつ微笑むのだった。

 




怠惰「はいはい今回もありがとうございました」

狗神「怠惰…そういえばゲームで勝負してなか
   ったよな?」

鈴蘭「そういえばそうだね」

神楽「えっと今…しても?」

怠惰「あぁ良いよ♪ならシャドバで良いよね?」

狗神「あぁ上等だ!ネクロの力を見せてやる」

鈴蘭「エルフいきます!」

神楽「私は新デッキのネメシスで!」

怠惰「良いぜ来なよ!」

ゲームすること1時間後………

悪魔「脆弱なる者共め!!」

鈴蘭「っぐ!!」

悪魔「チェック!」

神楽「がはっ!?」

狗神「お前ら!」

怠惰「終わりだよやれ俺の分身!」

分身「くれてあげるわ」

狗神「がぁーー!?」

怠惰「何だよもう終わりかよ?」

狗神「つっつぇ………」

鈴蘭「キューーー…………」

神楽「本当に容赦ないですね………」

怠惰「まぁヴァンパイアでの戦闘は犠牲は付き
   物だよ♪おっとそろそろ時間だそれでは
   読者様こんな感じだけど今回はここまで」

鈴蘭「また次の投稿もよろしくね………」

狗神「そんじゃあな読者様」

神楽「それでは………」

怠惰「バイバイ♪」


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第12話 殺人メイド

こんばんは読者様、もうじき学校が終わる怠惰のクソ悪魔です。もう終わるのか早いな……おっと失礼しました。では本編へどうぞ。


殺人姫が来て2日後の夕暮れの黄昏時の事。紅魔館の廊下には玲音と熱中症から回復した殺人姫がいた。しかも殺人姫の服装が、

 

殺姫「ねぇ私の服は?」

 

玲音「クリーニング中…とりあえずそのメイド服を

   着とけ」

 

そうメイド服だ。青いベストに白シャツそして青いフリルのスカートといった青を基調としたメイド服だ。

 

玲音「そんじゃまぁほらこれ」

 

そう言いながらバケツと雑巾を渡す。因みに何故こんな事をしているかそれはこの目の前の殺人姫に仕事の教育するためだ。そして殺人姫はそれを受けとると、

 

殺姫「これで貴方の心もしくは社会の窓を拭け

   と?」

 

玲音「何でそうなる窓拭きだほらやるぞ」

 

そうして玲音は窓の掃除を始める。それをジーと殺人姫は眺め数分すると自分が掃除している所ではなく隣の窓の窓拭きをやり始める。

 

玲音「ふふっ♪」

 

そうして数分後……

 

玲音「へぇ初めてにしては上出来だな♪」

 

殺姫「はぁ…はぁ……」

 

殺人姫がやった窓はとても綺麗に磨かれていた。当時の自分は怠けることしか考えていなかったためいい加減にやっていたがこの子は違った。

 

玲音「そんじゃ続けて窓掃除するぞ」

 

殺姫「まだあるのね」

 

玲音「あぁまだあるぞ♪」

 

そうして殺人姫と共に窓掃除に励む。そして一時間後、

 

殺姫「はぁ…はぁ……」

 

玲音「そんなんで息切れとか笑えるぞ?」

 

殺姫「うるさいわよ………」

 

まずはこの空間に慣れさせるためにもここでぶっ倒れても困る。そのため、

 

玲音「よし休憩するか♪」

 

殺姫「そう………えっ?」

 

玲音「だから休憩だよ行くぞ♪」

 

殺人姫と共に厨房へと向かうのだった。

 

玲音「ほらとりあえず座ってなお茶を用意する

   からよ」

 

そう言うと殺人姫は椅子に座る。そして玲音は紅茶を作り持っていくと、

 

玲音「おいおい待て待てっ!」

 

殺人姫からある物を取り上げる。それは未成年は絶対に吸ってはならない煙草だ。

 

殺姫「私のタバコよ!返してちょうだい!」

 

玲音「未成年がタバコ吸うとか10年早いんだよ!

   ったく………」

 

そう言うと殺人姫から取り上げたタバコを出して口に咥え、

 

パッチン!

 

指パッチンで火をつけ喫煙を開始する。

 

玲音「ふぅ………デビルか良い趣味してるな」

 

タバコの銘柄を言い褒めるが殺人姫は不機嫌になっていた。

 

玲音「こんなんで不機嫌になるなよ……」

 

ポットからカップに紅茶を注ぎ殺人姫に寄せる。殺人姫は紅茶を飲みながら、

 

殺姫「ねぇ煙草を取り上げて吸ってるけどここ喫煙

   は出来るの?」

 

玲音「ん?そんなもん出来るわ………」

 

ドゴンッ!!

 

突然だった。誰かに不意打ちで鈍器のような物をくらい頭から血が吹き出てテーブルに突っ伏す。

 

美鈴「玲音さんここは禁煙と言ってますよね?」

 

何故ここに門番の仕事をしている筈の美鈴がいるんだ。

 

殺姫「えっとあの………門番の仕事は………」

 

美鈴「えっあぁ喉が乾いたのでお水を飲みに来たん

   ですよ♪」

 

玲音「つつつ………次から隠れてしっかり吸わないと

   駄目だな……」

 

美鈴「いや吸わないでくださいそれと貴女は絶対

   に吸っては駄目ですよじゃないと大きくな

   れなくなりますよ?」

 

と、タプンと揺らしながら言う。

 

殺姫 (-_-#)

 

殺人姫は何故だか凄く悔しそうだ。しかも自分の胸を頑張ってぐぐっと寄せていた。

 

美鈴「とりあえずお水を頂きますねそして玲音さん

   煙草を消してください」

 

そう言い美鈴は蛇口へと向かった。仕方なく煙草を消して吸うのを止める。

 

玲音「全くせっかくの一服時なのによ」

 

殺姫「良いでしょう…煙草は止めてあげますよ!

   そして絶対に勝ってみせます!」

 

殺人姫は大きく叫んだ。何に勝つのかはよく分からないが煙草は止めるようだ。

 

玲音「よく分からんが煙草を止めてくれるならまぁ

   いいや」

 

椅子から立ち上がり肩を回しながら、

 

玲音「さてと次は部屋1つ1つの掃除をするぞ」

 

殺姫「また手間がかかりそうね………」

 

玲音「良いからやるぞ♪」

 

そうして紅魔館の掃除を再開するのだった。そして更に時刻は過ぎて夜へと変わる。掃除を終えた玲音は晩飯の準備をしていた。

 

玲音「よし♪」

 

シチューが出来上がり更に盛っていく。そしてそれを椅子に座って休憩している殺人姫が見る。

 

玲音「よっと…ほら配膳を手伝ってくれ♪」

 

殺姫「………何処に運ぶのよ?」

 

玲音「あぁ確か今日は食堂で食事だったな階段を

   右に行って三部屋先の部屋だ♪」

 

殺姫「分かったわ」

 

ワゴン車にシチューが盛られた皿をのせる。玲音は1枚だけお盆に乗せそこにパン数切れとゼリーを乗せる。

 

殺姫「あら何で貴方………」

 

玲音「これはちょっと引きこもってる子になとりあ

   えず任せるよ」

 

そう言い玲音はある場所へと向かうのだった。そこは地下室へと続く道だ。

 

玲音「はぁ………」

 

階段を下り玲音はその先にある思い鉄の扉を開ける。そこには破れた熊のぬいぐるみ。他にもボロボロとなった壁それはもう悲惨な光景だった。

 

玲音「フラン飯、置いておくぞ」

 

そう言うとベッドからフランが起き出す。

 

フラ「あれ……玲音お兄…ちゃん?」

 

玲音「じゃあな」

 

扉を閉め玲音は地上へと続く階段を昇る。そして廊下へと出ると玲音はまっすぐ食堂へと向かった。食堂につくと皆が楽しく喋りながら食事をしていた。

 

玲音「よぉ遅くなった」

 

レミ「あら駄執事……フランの配膳…ありがとうね」

 

玲音「気にすることはないそんでなに話してんだ?」

 

レミ「あぁそれはね♪」

 

レミリアは殺人姫を指差して、

 

レミ「あの子に名前をつけてあげようかと思って」

 

どうやら殺人姫に名前をつけるようだ。そのために悩んでいるみたいだ。

 

殺姫「別に名前なんて………」

 

玲音「分かってねぇな無いと不便だろ?」

 

殺人「…………………」

 

殺人姫は黙ってしまった。事実その通りすがりだと思っていたのだろう。

 

パチ「名前………」

 

コア「う~ん思いつきませんね」

 

美鈴「個人的には漢字はいれたいですね♪」

 

レミ「ふむ………今日は十六夜の月だったわよねなら

   性は十六夜にして名前は……」

 

玲音「それなら吸血鬼を表す夜は付けそして夜が咲

   くから十六夜咲夜で良いだろ?」

 

それを聞くとみんなはキョトンとした顔になる。

 

玲音「なっ何だよ?」

 

パチ「いや駄執事にしては良い名前を考えるわね

   って」

 

美鈴「えぇ凄く思いました」

 

コア「え~とその私もです………」

 

何とも失礼なやつらだ。それぐらいなら出来る。そしてレミリアはクスクスと笑って、

 

レミ「それで貴女はその名前で良いの?」

 

殺姫「構いませんよ…それに中々センスはあるので」

 

レミ「なら改めてようこそ紅魔館へ十六夜咲夜♪」

 

そうして殺人姫に十六夜咲夜という名前が命名されたのだった。

 




狗神「久々だな怠惰」

怠惰「だね♪」

神楽「こうしてまた紅魔館に住人が1人って
   感じですね」

鈴蘭「ねぇ怠惰…前よりやつれたね」

怠惰「まぁ学年末だったりバイトが入ったりで
   やる事が多いからね」

狗神「何か忙しそうだなお前も」

怠惰「本当に1月に入ってからが忙しくてしょう
   がないよね」

神楽「お疲れ様です」

鈴蘭「うん…お疲れ……」

怠惰「はぁ静かにゲームしたいな………おっとそろ
   そろ時間だねそれでは今回はここまで」

狗神「後これ何話続くんだ?」

怠惰「まぁ後…4話ぐらいで終わるかな」

鈴蘭「長いけど末長くよろしくね♪」

神楽「それでは読者様」

怠惰「またね♪」


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第13話 時は経つ

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。そして1つ前回はこちらの投稿の筈が本編を投稿してしまい申し訳ありませんでした。それではどうぞ。


十六夜咲夜が屋敷のメイドとなってから速くも2年が経過した。そんな昼の紅魔館のベランダでは影に入るようにレミリアは椅子に座り昼食を食べ終えて紅茶を飲んでいる所を玲音は見ていた。

 

レミ「う~ん♪力強くそれでいてほのかなこの

   味わい………美味しいわこれはアッサムで

   良いのよね?」

 

玲音「あぁ咲夜に紅茶の入れ方のテストをさせ

   た結果がこれだがお嬢が気に入ったなら

   合格だな」

 

レミ「えぇとても気に入ったわ♪」

 

微笑み喜びながらレミリアは紅茶を飲む。そして空を見るともう太陽が真上に来ていた。

 

玲音「おっとそろそろ掃除の続きしないとな

   飲み終わったなら片付けるぞ?」

 

レミ「えぇ構わないわ♪」

 

紅茶を飲み終えたレミリアから茶器や食器を貰いおぼんに乗せる。

 

玲音「そんじゃ日差しには気を付けろよ」

 

レミ「勿論よ」

 

そう注意し皿を持って厨房へと向かう。そして厨房では、

 

咲夜「あら玲音?」

 

厨房で掃除をしている咲夜の姿があった。最初ここに来た時よりも少し明るくなりちょくちょくと話すようになった。それだけではなくあの日、禁煙すると宣言した日から1度も喫煙していないという驚きだ。自分だったら禁煙は恐らく出来ず誘惑に負けて吸ってしまうが彼女は吸わなくなったのはとても意思が固いと思った。

 

玲音「おっす食器の片付けしたいが良いか?」

 

咲夜「えぇ構わないわよ」

 

玲音「なら遠慮なく」

 

水を出し皿や茶器を洗う。すると咲夜は何を思ったのか、

 

咲夜「玲音………」

 

玲音「ん?何だ……どうしたそんな畏まって?」

 

咲夜「えっと………ここに連れてきてくれてあり

   がとう」

 

と、突然だった。咲夜がありがとうとお礼を言ってきた。というか連れてきたのが何故ありがとうなのだろうか。

 

玲音「連れてきた事に感謝されてもな」

 

咲夜「それでもよ………もし貴方が私を連れてきて

   くれなかったら今頃はお嬢様にも出会えな

   かった…だから」

 

玲音「……なぁ咲夜…あんまり聞くのは野暮とは

   思うんだがよ………お前の過去に何があっ

   たんだ?」

 

咲夜「…そう…ね…なら教えてあげるわ代わりに

   貴方の話も聞かせて?」

 

玲音「無論だ」

 

咲夜「そうなら話すわ」

 

そうして咲夜は切り詰めた表情で自身の過去を話し出した。

 

咲夜「私はかつて変哲もないただの少女だった

   両親もいて温かい我が家もあってそこで

   なに不自由なく育った……ただ…この能力

   に目覚めるまでは」

 

玲音「その能力が目覚めたから何なんだよ?」

 

咲夜「この能力を初めて開花させ確認し認識

   したのはこの懐中時計を見つけた時だ

   ったわ懐中時計を握ったその時に世界

   のありとあらゆるものが停止した私は

   怖くなって両親に相談しそして証拠と

   して時間を止めてあった物を隠したり

   そして場所を移したりと証拠を見せた

   でもそれが仇になった………」

 

咲夜は苦悶に満ちた顔で更に続きを話す。

 

咲夜「それが化け物または怪物と言われて捨

   てられる原因となった」

 

玲音「成る程な………そんでその後は大方だが

   路頭に迷いつつも生きるために裏路地

   で成りを潜めて生きていたって所か?」

 

咲夜「えぇ…そしてそんなある日だったわ偶然

   にも私は表通りと裏通りとを繋ぐ通路で

   ある光景を目にしたわ…それこそが家族

   が仲良く手を繋いで歩く姿………その姿を

   見てから先の事は覚えていないけど気が

   ついたらその家族は倒れていて血の池を

   作っていたそして私の手には血のついた

   ナイフが握られていたその時の私は自分

   で言うのもあれだけど…とち狂っていた

   わね………今こうして考えるともう殺すの

   が堪らなくそして楽しくなってしまった

   それが殺人姫が誕生した瞬間よ」

 

咲夜の話しは結構なぐらいにおどろおどろしかった。だが咲夜と自分には共通点があった。それは快楽のために生物を殺したという事。それはお互いの共通点だ。

 

咲夜「今こうして思うと私はただ寂しかった

   からなのかしらね………この世を憎んだ

   この世に絶望したそんな時もあった…‥

   けど今は貴方やお嬢様やパチュリー様

   や妹様に小悪魔そして美鈴がいるから

   寂しくもないしとても満足してるわ」

 

玲音「それは良かったよ………」

 

咲夜「さてと私は話したわ…だから玲音……今度は

   貴方の話を聞かせて…‥お嬢様やパチュリー

   様の話だと私よりも酷いって聞いたけど」

 

頭を掻きながらどういう風に話すかと考えながら話を始めることにした。

 

玲音「まぁ俺は気づいたら1人‥…だった親なんぞ

   いねぇしずっと天涯孤独だった………だがな

   俺が幼少気にいた場所はお前がいた路地裏

   何かよりもっと酷い………毎日が悲鳴や懺悔

   中には発狂している奴もいた抜け出そうに

   も鉄格子やらで閉じ込められ逃げる事さえ

   叶わなかった牢獄の世界だよ」

 

咲夜「えっ………」

 

玲音「正直な俺はお前が羨ましい………少ない 

   時間だったとはいえ親といれて静かで

   自由に生きれてよ………」

 

咲夜「貴方はいったい何でそんな所に………

   それでどうやって抜け出したのよ?」

 

と、言われても今こうして考えてみるとあまり覚えてはいない。ただあの時に彼奴が、○○○○(ピーーー)が声をかけなければここには居なかった。この世を生きれなかった。それは事実だ。だがそれは言いたくはない。彼奴の存在は知られてはならない。何せ彼奴の名前を知れば皆は不幸になるのだから。

 

玲音「その牢獄で大火事が起きたまぁ俺が引き

   起こしたんだけどなそれでそこにいた愚

   か者共を全員始末して逃げたって所だ」

 

咲夜「そんな感じだったのね………」

 

と、そんな事を言っていると気がつく。もう太陽が真上ではなく西に向かっていくのを、

 

玲音「やべっ!掃除が咲夜!」

 

咲夜「えぇっ!」

 

と、2人は残りの仕事を片付けるために奮闘を開始するのだった。

 

 

 




怠惰「投稿をミスりましたぁ~」

狗神「こいつは…………」

鈴蘭「まったく怠惰くんは………」

神楽「まぁまぁ日曜日と月曜日が変わった
   だけですから」

鈴蘭「そうだけどねぇ」

狗神「お前は何度ミスするんだ?」

怠惰「さぁ?」

狗神 (#ー∀ー)

神楽「いっ狗神さん落ち着いて」

怠惰「まぁはい反省はしてます本当にすいません
   でした」m(_ _)m

狗神「たく………おっととりあえず今回はここまで
   な読者様」

鈴蘭「また次回もよろしくね読者様♪」

神楽「それではまた次回♪」

怠惰「それでは♪」


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第14話 悲しき悪徳

こんばんは読者様、先程にモンストでラグナロクを倒しキャラをゲットをしそしてそいつから手に入ったオーブでFFコラボキャラであるライトニングを引き当てた怠惰のクソ悪魔です。どっちも欲しかったから本当に嬉しい。ではでは外伝篇をどうぞ。


咲夜が来てから速くも4年が経過した。そんなある日の事。

 

玲音「さてと朝食……」

 

朝食を作ろうと玲音は厨房へと向かうのだが、

 

咲夜「あら玲音おはよう♪」

 

玲音「おう…おはよう……ってもう飯を作った

   のか?」

 

咲夜「えぇ♪」

 

もう朝食が出来ていた。ここだけの話だが咲夜は時間を止めれるため1人で全ての作業を終わらせれてしまうのだ。おかげで自分の出る幕がない。

 

咲夜「ねぇ味見お願いできる?」

 

玲音「ん?あぁ………」

 

咲夜から味見を頼まれ味見をする。味も完璧なレベルだった。

 

玲音「うん良いんじゃないか?」

 

咲夜「そう良かったわ♪なら運ぶわね」

 

玲音「あぁならフランの所には俺が行くから

   お嬢とかを起こしてくれ」

 

咲夜「えぇ」

 

そうして咲夜は一瞬で消えた。そして自分は料理を盛り付けてフランドールのいる地下室へと向かうのだが、

 

? 「あらあら……仕事を取られちゃったわね~

 

そこにはニタリと君の悪い笑顔で微笑むがいた。無視して通ろうとすると、

 

? 「相変わらず無価値ね……玲音

 

玲音「っ!黙れ!」

 

顔面に向かって蹴りをするが空をきったかのようにすり抜けてしまう。

 

? 「私は殺せない貴方がいる限りずっとね

 

玲音「いい加減に消えろ!」

 

? 「まぁ良いわ…だけどもう貴方は……

 

玲音「消えろ!!」

 

強く叫ぶと笑いながら消えていった。

 

玲音「はぁ…はぁ……ふぅ~はぁ……」

 

改めて深呼吸をしてフランのいる地下室へと向かう。

 

玲音「フラン……食事を持った来たぞ…」

 

扉を開けて食事を置く。すると、

 

フラ「玲音お兄ちゃん見て見て♪」

 

熊のぬいぐるみを持ったフランが楽しそうに近寄ってきた。今日は落ち着いてはいるみたいだ。

 

玲音「可愛いな♪」

 

フラ「うん♪」

 

フランの頭を撫でる。こうして見てみると時々だが昔の自分との面影を重ねてしまう。暗く閉められたこの部屋の中にいた自分と。

 

玲音「さてと俺は行くから」

 

フラ「う…うんバイバイ玲音お兄ちゃん……」

 

そうして地下室から出てまた上へと上がる。すると、

 

? 「可愛いわねあの子♪

 

玲音「またか……消えろと言ったよな?」

 

? 「えぇ言ったわだけどもうつまらないのよね

   ずっと貴方を見てきたけど刺激がないわ

 

玲音「なに?」

 

これまで付きまとってきたこいつから突然の言葉が出た。その時だった。

 

咲夜「玲音ここにいたのね遅いわよ」

 

と、いいながら咲夜が近寄ってきた。

 

? 「そうだあの子をズタボロにしてボロ頭巾

   みたいにしたら楽しそうね♪

 

玲音「っやめろ!!」

 

咲夜「れっ玲音!?」

 

玲音「はっ!」

 

忘れていた。こいつは咲夜は勿論だが自分以外には見えないそして声も聞こえないことをすると奴は咲夜の背後へと移動すると、

 

? 「この綺麗な顔を焦がしたくなっちゃうわ

 

玲音「なっ………」

 

咲夜「玲音どうしたのさっきから?」

 

咲夜は分からないかもしれない。が咲夜の頬を手で撫でていた。すぐに咲夜の手を引っ張りこちらへと寄せる。

 

咲夜「きゃっ!?」

 

玲音「いい加減にしろ消えろ!」

 

? 「まぁ良いわ…それと玲音もう時間切れよ

   くふふふ……

 

不気味に笑いながら消えていった。そして玲音は咲夜を離すと、

 

玲音「………すまない飯はお前らだけで食ってくれ」

 

咲夜「えっ玲音!」

 

こんなにも彼奴が反抗してきたのは初めてだった。もう自分でも訳が分からなくなってきていた。そんな自分を咲夜は何処か悲しそうな目で見送るのだった。

 

玲音「ちっ…あぁーー!!」

 

ゴンッ!

 

廊下の壁を殴る。もどかしさイラつきそれが折り混じり合う。それはまるで自分がいてはいけない。自分は役立たず。自分は無価値と頭で言葉が反響する。

 

玲音「俺は……無価値じゃ…」

 

? 「いいえ貴方は無価値よ私だけが貴方を知

   ってるもの♪冷酷で残忍で血も涙もまた

   は人を止めた貴方を受け止めれるのは私

   だけよ玲音♪

 

またが出てくる。こんなにも出てくるのは初めてだった。

 

玲音「黙れ!うっ……」

 

? 「もう私に身を委ねれば良いのよもう何も

   感じなくなるわ

 

悪徳へと導こうがためにの言葉が頭の中で反響して頭が痛くなってくる。すると、

 

レミ「あっいたいた!駄執事あんた朝食に参加しな

   いってどういう……」

 

玲音「おっお嬢!来る…ぐぅ!ぐわぁぁ!!」

 

レミ「えっ!?」

 

その時だった。玲音中心にの蒼炎が館を侵食していく。そしてようやくレミリアにも見えた。玲音の背後でねじれ曲がる角を生やし自分や小悪魔よりも大きな翼を生やすがニタリと笑いながら玲音の肩に手を置いていたのを。

 

? 「さぁ殺して殺して燃やしましょう!それ

   こそが貴方の生きる本当の意味よ玲音

 

レミ「ちょっと!あんたいったい!」

 

と、レミリアが言うと同時に無意識だった。自分はレミリアに向かって青い火玉を放出していた。

 

レミ「きゃっ!!」

 

それをレミリアはギリギリで回避した。

 

玲音「なっ…何だ…これ………ぐぅわぁー!!」

 

頭痛という苦しさのあまり自分は更に蒼炎を放出する。そして、

 

ドゴーーン!!

 

廊下は崩れていき下へと落ちていく。

 

レミ「くっ!」

 

レミリアは翼を羽ばたかせ空を飛ぶ。そして落ちた先はエントランスだった。

 

レミ「やってくれたわね!」

 

少し焦げたのか煤を拭いながらレミリアは自分とこいつを見てくる。更にこの騒ぎを聞き付けたのか、

 

咲夜「何の騒…お嬢様!それに玲音!」

 

パチ「これは一体………」

 

美鈴「玲音さん!?それと………」

 

コア「あっあの特徴は私と同じ魔族!?」

 

と、言うなか後ろでニタリと笑うは笑うの止める。

 

? 「私と同じですって?言葉に気を付けなさい

   低級魔族の分際いで……

 

小悪魔の言葉に反応したのか少しキレていた。だがパチュリーはそれを聞き、

 

パチ「なら小悪魔と同じ悪魔なら名前を名乗りな

   さい貴女は誰!」

 

パチュリーの言葉を聞き目の前の悪魔はニタリと微笑みながら、

 

? 「そうねなら名乗ってあげる私の名前は元

   ソロモン72柱の悪魔にして第68悪魔

   に属する者そして司るのは悪徳に無価値

   名はベリアルそれが名前よ…ふふっ………

   あはははははは!

 

炎の悪魔はベリアルと名乗ったのだった。




怠惰「はいはい今回もありがとうございました」

狗神「ついに出たか」

神楽「私の悪意と同等レベルで怖いんですが……」
 
怠惰「まぁ……キ(ピー)ガイなのは確かだね」

鈴蘭「ソロモンって確か朱雀がまだフェニックス
   だった時に所属していた組織だよね?」

怠惰「あぁ~そう…なんじゃない?因みに教えて
   あげるけど」

狗神「何だよ?」

怠惰「この小説内のソロモンの悪魔達って約7割
   がキ(ピー)ガイだよ?」

鈴蘭「そう…なの……?」

怠惰「まぁ強いし頭脳も良いしで本当に現代で言
   うと東大生みたいな感じ分かりやすく言う
   と悪魔の超エリート集団かな?」

神楽「えぇ!?」

怠惰「しかもなるには試験もあるし面接もある
   それでいて72人での固定だから誰かが
   欠けないと再募集しないっていうね………」

鈴蘭「凄いねそれ………」

怠惰「まぁなれば出世コースまたを勝ち組だよ
   だけどなるのに苦労はするけどね」

狗神「だがその72の悪魔の集団はまだ存在する
   のか?」

怠惰「いや?その集団は解体されたからもうない
   よ?総まとめ役のカス……‥いやソロモンに
   向かって一部で反乱が起きて組織は解体さ
   れてなくなったよ」

鈴蘭「何が起こったのでしょう………」

怠惰「ハハハさて何だろうね?おっとそろそろ
   時間だねそれでは読者様!今回はここま
   で!」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」
 
狗神「そんじゃあな読者様」

神楽「それではまた明日に♪さようなら♪」


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第15話 悪徳と炎は舞う

こんばんは読者様、現在一徹をしている怠惰のクソ悪魔です。何故か懐かしいゲームにはまり出してしまったんですよね。そして今回はあの悪魔が軽く猛威を振るってくるでしょう。それでは本編へどうぞ。


蒼き業火が館を包み込む。そして所々に蒼の炎に混じりながら黒い炎も出ている。それは紛れもなく自分が起こした現象だと実感した。

 

パチ「今…何て!」

 

ベリ「だからぁ~ベリアルって言ったのよ?

 

自分の背後で薄気味悪くニヤつきながらベリアルは答える。それを聞き小悪魔は顔を蒼白させていた。

 

コア「べっベリアルって………たっ確かソロモンの

   持つレメゲドングリモワールの書に記され

   ている悪魔にして古来種の魔族であるあの

   ベリアル!?」

 

ベリ「えぇそうよ…だから貴女とは格が違うのよ

   分かったら口を慎んだら?

 

小悪魔にプレッシャーを与える。だがその傲慢なベリアルの態度に1人の少女が否を突きつけた。

 

レミ「気に入らないわその態度それとその執事

   は私の下僕よあんたのじゃないわ!」

 

そう自分が仕える主人であるレミリアだった。

 

ベリ「あら太陽に嫌われた下等種族が良く言え

   るわね?

 

レミ「ふんっ別に太陽の光に当てれなくとも!

   エンジョイが出来るから良いのよ!」

 

ベリ「……笑止…まだ乳臭い子供だから見逃して

   あげようかと思ったけど止めたわ貴女の

   苦しむ阿鼻叫喚の悲鳴を聞かせて頂戴

 

ベリアルは左手を掲げ振り下ろす。その瞬間、

 

レミ「なっ!」

 

玲音「………………」

 

自分はレミリアに一瞬で近づきガンブレードを上げて斬ろうとしていた。だが、

 

ガキンッ!

 

それを止しするために咲夜が前に出て自分のガンブレードを両手にナイフを持って受けて止めた。

 

レミ「咲夜っ!」

 

咲夜「玲音!貴方は何をしているの!」

 

玲音「…あっあぁ……………」

 

自分は謝りたかった。だが口が思うように動かない。体も動かない。それはまるで糸で操られている人形のように。そして意思とは裏腹に自身の蒼炎は咲夜のナイフを溶かしていく。

 

咲夜「目を覚まして玲音!」

 

美鈴「咲夜さん危ない!」

 

ドゴンッ!

 

美鈴が自分に向かって飛び蹴りをしてくる。それを受け自分は吹っ飛ばされるが何故か分からないが痛みを感じない。首は180度の回転をしたのにも関わらずだ。

 

ベリ「手荒ねぇ貴女達…玲音が可哀想よ?

 

パチ「それは貴女が操ってるからでしょ!」

 

そう言うとパチュリーはグリモワールを開く。そして右腕を掲げて、

 

パチ「貴女みたいな悪女は溺れ死ぬ事がお似

   合いよ!」

 

その言葉と共にベリアルを水の球体が包み込み閉じ込める。それには、

 

ベリ「あっあがぁ!!

 

ベリアルは苦しそうにもがきながら首を抑える。この時にパチュリーは勝ち誇った顔をしたのだが自分は首を―180度回転させて皆を見て声を何とか出そうと踏ん張る。どうして伝えなければならない事があったから。それは、

 

玲音「逃げ……ろ!パチュ……リー!速……く!」

 

パチ「えっ!」

 

声を聞き取ったのかパチュリーが驚く瞬間だった。

 

ベリ「なぁ~んちゃって♪くくく………アハハハ

   ハハハハハハハ!

 

ベリアルは水の球体の中で狂ったように笑う。そして、

 

ジューーーーー!!!

 

パチュリーの水魔法を蒸発させて舞い降りる。そうベリアルには生半可な量の水などは通用しない。せめても海だとかそういった大量の水でなければ全て蒸発させてしまうのだ。

 

ベリ「見ていて滑稽だったわその勝ち誇った顔

   う~んそれを覆されて恐怖の顔は本当に

   何時見てもゾクゾクしちゃうわ♪

 

パチ「くっ!」

 

パチュリーはすぐに後退する。だがまたベリアルは腕を振るう。そして自分の体はガンブレードを構え後退するパチュリーへと襲いかかる。

 

パチ「なっ!」

 

玲音「ぐぅーーー!!」

 

ガンブレードがパチュリーの首へと振るわれようとした瞬間、

 

レミ「いい加減に目を覚ませ駄執事!」

 

ドゴンッ!

 

玲音「っ!」

 

体が言うことを聞かずにパチュリーを斬ろうとした瞬間、レミリアが自分に向かって体当たりをしてきた。それを受け美鈴と同様に吹っ飛ばされる。そしてレミリアは空中で体制を整える。

 

ベリ「あらあらそんなに飛び回ってまるで蝿ね

   この世で私が一番大嫌いな虫なのよね!

 

そう言うと右手を広げ真っ黒の炎を操り火球を作るとレミリアへと放つ。

 

レミ「そんな炎なんて避けれるのよ!」

 

向かってくる炎を回避する。回避するがまたベリアルは左手を動かす。それを合図にまた勝手に自分の体が動き出した。走りだし跳躍するとレミリアへと斬りかかる。

 

レミ「っ!」

 

レミリアは自身の攻撃とベリアルの火球の猛攻を焼けていく。しかし全部が避けれる訳ではないのか服が捌け羽が燃えたりと繰り返していくそんな時だった。

 

咲夜「ザッワールド!」

 

咲夜が時計を掲げで叫ぶ。その瞬間だった。突然目の前にいたレミリアは消えて代わりに無数のナイフが自分とベリアルを取り囲んでいた。

 

ベリ「あら?

 

玲音「っ…………」

 

そして無数のナイフは自分とベリアルへと向かっていくが、

 

ベリ「抵抗など無意味

 

玲音「ぐぅぉぉぉぉーー!!!」

 

自分の意思に関係なく蒼炎を放出する。ベリアルも真っ黒の炎を放出して向かってくるナイフを泥々に溶かす。そして着地すると、

 

美鈴「ごめんなさい玲音さん!」

 

突然、美鈴が自分に向け向かってくると、

 

美鈴「大鵬墜撃拳!」

 

そう言うと美鈴は足を右足を垂直に上げ地面へと叩きつける。それと同時に気が衝撃となる。

 

玲音「ぐっ!」

 

だがそれだけでは終わらない。怯んだところに背を向けて気を纏わせた靠撃(こうげき)を当ててくる。それでいてただの物理技ではなく内部に直接ダメージを与える気を纏わせているため神経に痛感する。

 

玲音「ぶふっ!」

 

当たった場所が腹のためにあまりの痛みで腹を押さえた瞬間、顔面に向かって美鈴の気が込められた拳が襲いかかり、

 

ドゴンッ!

 

玲音「がっ!」

 

今度は天井へと吹っ飛ばされ地面へと落ちる。正直な話、結構痛かったが、

 

美鈴「くっ!」

 

美鈴も拳を抑える。チラリと見えたが拳が真っ黒になっていた。どうやら自分の体から吹き出る炎で焦げたようだ。

 

パチ「っ!いい加減に駄執事を解放しなさい!」

 

グリモワールから無数の水の塊を召喚し再度ベリアルに向かって放水するが、

 

ベリ「無駄よ

 

ベリアルに水をかけるも全てが蒸発する。ベリアルは薄気味悪い笑みを未だに続ける。

 

ベリ「ふふっ諦めの悪いメス共ね私は炎の悪魔

   炎と共にあり炎を自在に操れるそれ即ち

   炎こそが私の体なのよ故に生ぬるい水は

   蒸発させるし炎を吸収するそれが私よ!

 

そう言うとベリアルは右手に赤と黒が混じり合う剣を炎の剣を作る。そしてそれに合わせるように自分も蒼炎をガンブレードに纏わせると、

 

ベリ「貴女達は……そうね…燃えカスになって

   死ぬのがお似合いね!

 

玲音「逃…げ…‥ろぉ!!!」

 

逃げてくれと懇願しながら《》ベリアル《/》の剣と共にガンブレードを地面へと突き刺す。そして、

 

ドガーーーーーーン!!

 

そこから大爆発が巻き起こる。窓は割れドアノブは溶けそして壁やらは焼け落ちていく。爆発による粉塵が収まる自分は見てしまう。丸焦げになってしまった自分の家族である皆を。

 

玲音「あぁあぁぁぁぁ………」

 

ベリ「あらあら所詮は下級な雑魚だったわね………

   くくくアハハハハハハハハハハ!!

 

ベリアルの高笑いがこだます。もうこの時に自分は考えるのを止め無のままに生きる事を考えたのだった。




怠惰「はいそれでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「怠惰あれに弱点とかあるの!?」

怠惰「うんだから大量の水」

神楽「ないですよね!?」

怠惰「諦める」

狗神「いや止めろ!?もう全滅してるだろ!」

怠惰「さぁ紅魔館の皆はどうなってしまったのか
   玲音はこの先にどうなってしまうのか次回
   までお楽しみにしてください」

鈴蘭「所でさレメゲドングリモワールって何?」

怠惰「それは童貞……じゃなくてソロモンの持って
   いたグリモワールまぁ日本語で魔道書って
   やつだねルシファーの持っていた魔道書に
   匹敵するレベルの魔道書だね効果まぁ能力
   は『ページに記載されている72の悪魔を
   召喚およびに能力を自身に複製出来る程度
   の能力』だったかな」

鈴蘭「凄い魔道書だねそれ」

怠惰「そう何やかんやで強かったけ我が儘が度を
   越えすぎて王の椅子から引きずりおろされ
   たけどね…見ててざまぁw」

狗神「一体どんな奴なんだが……おっとおい時間
   だぞ」

怠惰「おっとそれでは読者様今回もありがとう
   ございました」

鈴蘭「またよろしくね♪」

神楽「それでは読者様♪」

狗神「またな♪」
   


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第16話 愛欲の業火

こんばんは読者様、花粉で現在苦しんでいる怠惰のクソ悪魔です。この季節がやってくる。また去年みたく花粉、蓄膿、鼻炎で三股をかけるのかなぁ………おっと失礼。それでは本編へどうぞ。


記憶が流れてくる。自分の記憶ではない恐らくベリアルの記憶。そこにはまだ狂気に蝕まれていない頃のベリアルともう1人。男性がそこにいた。

 

ベリ「先輩…あの!」

 

男性「まったくベリアル嬢は心配性だな…俺は

   大丈夫さ」

 

ベリ「でも七つの大罪って先輩はともかく他の

   6人はならず共じゃないですか!そんな

   奴等が集まる場所になんかに先輩を行か

   せる訳には!」

 

男性「俺は大丈夫♪このアスモデウスならな♪

   だから心配するなよ♪」

 

そう言いながらアスモデウスと名乗った男はベリアルの頭を撫でると背中を向けて去っていく。それと同時に辺り一面は業火で燃やされていく。そして炎が少し鎮火するとそこには涙を流しながらうずくまるベリアルの姿があった。

 

ベリ「何で…何で……私を置いていったのですか!

   何で………」

 

そんなベリアルの光景を見ていると何処からか声が聞こえてきた。

 

? 「彼奴は裏切り者だ!」

 

? 「いや彼奴等はだ!我ら悪魔を裏切るだけ

   ではないソロモン王でさえも権力を失っ

   たのだぞ!あの売国者共のせいで!」

 

? 「だから反対だったのだ………七つの大罪等

   と言う無法者共を組織したのが事の発端

   だ!」

 

そんな声が聞こえてくる。そしてまた視界が業火で包まれていく。すると踞るベリアルに変化が起きた。

 

ベリ「許さない…許さない!アスモデウス様を

   奪ったあの6人が!殺す!殺す!殺す!

   煉獄の業火でで苦しませながら殺してや

   る!

 

そう呟くと共にベリアルの体は業火で包まれ体は灰と化したのだった。そして視界は戻り自分は業火で燃えていく紅の館を見る。

 

ベリ「あら…貴方は見たのね私の記憶を……

 

どうやらバレているみたいだ。というか見たくて見たわけではない

 

ベリ「しかしまぁ呆気なかったわねぇもう少し

   出来るかと思ったけど

 

そう言いながらベリアルは真っ黒の炭となった屋敷の誰かを踏みつける。そしてその炭はバラバラになるが、

 

ベリ「………ちっ偽者かあの魔術師の魔法って

   所かしら………まぁ良いわどの道この館

   からは逃げれないふふっあはははは!

 

そう言うとベリアルは自身の体を歩かせる。逃げていった紅魔館の住人を亡き者にするために。そして視点は変わり紅魔館の大図書館。

 

咲夜「うっお嬢様…大丈夫ですか」

 

レミ「えぇ何とか……あの駄執事手加減しない

   とか最悪よ」

 

そこにレミリア達は逃げ込んでいた。あの時の爆発の際にパチュリーがダミーを作る魔法を使いそして咲夜の能力で何とか逃げてきたが状況は一切打開されていない。

 

美鈴「………あのベリアルって言う悪魔をどう倒す

   のかって事ですよね」

 

レミ「そうなのよね………」

 

そう言っているとパチュリーと小悪魔が幾つかの文献を持ってくる。

 

パチ「レミィ…ベリアルの事について粗方は調べ

   たわソロモンの72の魔王であるベリアル

   彼女は自身の炎で焼身自殺をしたと文献に

   書かれていたわ」

 

美鈴「しょ焼身自殺!?」

 

レミ「またとんでもない奴ね………」

 

驚くのは無理もないだろう。焼身自殺した者がこうして自分達の敵として立っているのなら。  

 

咲夜「でも焼身自殺したって一体どんな意味が」

 

コア「えっとですね………自身の体を炎と同化して

   いると書かれていますそれで何ですが古来

   種の中でも特に強かったソロモンの悪魔達

   はレメゲドングリムモワールによって力を

   抑制されていたというのを聞いた事があっ

   て恐らくその呪縛から抜け出すために炎で

   焼身自殺をして炎と同化したのかと」

 

美鈴「なっ何てキ(ピー)ガイな………」

 

そう言ってしまうのも無理はない。そんな事をしようとするのはキ(ピー)ガイ以外なに者でもない。

   

パチ「そこで私は思ったのよ」

 

レミ「何がよ?」

 

パチ「コア…確か貴女達魔族は肉体がないと魔力

   は回復しないのよね?」

 

コア「あっはい!魔力となるとそうなりますね…

   ただ魔力が満ちる場所とかだと話しは変わ

   りますけど………」

 

と、小悪魔が説明するとパチュリーは自分達を見て、

 

パチ「肉体のない悪魔というのは魔力が満ちる所

   が少ないこの現世においてどうやって魔力

   を補給すると思う?」

 

自分は考える。そういった力は自然と徐々に回復はしていく筈。だが肉体がないとなるとほぼ回復は不可能に近い。それを踏まえると、

 

レミ「つまり駄執事の体を使って魔力を供給して

   いるって事?」

 

パチ「えぇその通りよそしてその供給パイプは」

 

美鈴「玲音さんの右肩の紋様ですね!」

 

パチ「恐らくは」

 

つまりその右肩の紋様を何とかして消せれば勝機はありそうだ。これは良い事が聞けたが、

 

パチ「だけどそれでラインを絶ってしまうと

   恐らく玲音は死ぬわ」

   

咲夜「えっ」

 

レミ「何ですって!」

 

美鈴「そんな」

 

そう言ってしまうのは無理はない。まさか死ぬとは誰が予測しただろう。

 

パチ「彼は何度も自殺を繰り返したけど死ねな

   かったそれは恐らくベリアルの炎の加護

   があったから死ねなかったと推測すれば

   それが無くなったとなるとそれが意味す

   るのは」

 

美鈴「これまでのツケが返ってきて死ぬって事

   ですか!」

 

パチ「そうなるわね」

 

ベリアルを倒すことが出来ても恐らく玲音は死ぬ。玲音を生かすとなるとあの狂暴なベリアルも同様に生かすという事になる。どちらにせよバッドエンドであることには変わりない。

 

レミ「パチェ何か方法はないの!」

 

パチ「あるわよ…ただ玲音の右肩の紋様を消す

   より遥かに大変だけどやる?私はやる

   に賛成するけど?」

 

パチュリーはニヤリと笑う。そしてレミリア、咲夜、美鈴、小悪魔も答えは決まっていた。

 

咲夜「私もやります!何時もの玲音に戻ってもら

   いたいから!」

 

コア「私だって玲音さんには戻ってもらいたいで

   すよパチュリー様!」

 

美鈴「あのバカをもう一度ここに立たせたいです

   お嬢様それにパチュリー様!」

 

レミ「そう…なら決まりね……!」

 

と、レミリアが言ったその直後、

 

ドガーーーーーーーーン!!

 

大図書館の扉が爆発し炎が侵食してくる。そしてその炎と共にニヤリと不気味に笑うベリアルと虚ろな表情となりながらもガンブレードを握る玲音が出てくる。

 

ベリ「見~つけた♪ふふふふあはははは!!

 

レミ「ちっ!パチェどうすれば良いの!」

 

パチ「時間を頂戴!2時間いいえ1時間だけで

   良いわ!」

 

レミ「分かったわ!それまで稼ぐわ!」

 

そう言うとパチュリーと小悪魔は奥へと逃げる。そしてレミリアと咲夜そして美鈴は戦闘体制をとる。

 

ベリ「今度こそ燃やしてあげるわぁ!!

 

レミ「やってみなさい!この狂乱女!」

 

そうしてベリアルとの決戦が始まるのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「ねぇ怠惰」

怠惰「ん?どうかしたのかな?」

鈴蘭「七つの大罪ってどんな悪魔達なの?」

狗神「それは我も思ったな」

神楽「えっとその私もです」

怠惰「まぁアウトローかな?誰の指図も受けない
   誰の命令も聞かない自分達の利益や利点と
   いったものしか追求しない集団かな?」

狗神「むっ無法者集団だな」

怠惰「まぁ皆の大好きなワン(ピー)ースで例えるなら
   海軍のG7みたいなもんだよねそれよりも
   遥かに質が悪いけど」

神楽「うわぁ………そのメンバーが想像がつかない
   ですね」

鈴蘭「もしかしたら意外な人物が七つの大罪だっ
   たりするのかなぁ♪」

怠惰「さぁ?どうだろうね♪おっとそろそろ時間
   だねそれでは今回はここまで!」

神楽「また投稿した際にはよろしくお願いいたし
   ますね♪」

鈴蘭「それじゃ読者様!」

狗神「またな」


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第17話 炎に包まれる大図書館

こんばんは読者様、ここ最近、フルグラがマイブームとなっている怠惰のクソ悪魔です。昔は微妙だったのに今では美味しく感じるのが不思議です。おっとまた話がそれそうなのでそれでは本編へどうぞ。


蒼い焔がさながらカーテンのように大図書館の壁を覆っていく。そんな環境の中でレミリア達が自分と対峙していた。

 

ベリ「さぁもう逃がさないわコソコソと逃げる

   子鼠達は燃やして駆除しないと♪

 

レミ「はん!私達が鼠と言うならそう言う貴女

   はさながら鼠にすら逃げられるハンター

   って所かしら?」

 

ベリ「本当可愛げのないクソガキね

 

ベリアルは手を簡単に動かすとまた自分は勝手にレミリアへと斬りかかった。

 

レミ「っ!」

 

だがすぐさまレミリアはコウモリとなって体を分裂させて避けた。すると、

 

美鈴「はぁ!」

 

ドゴンッ!

 

玲音「ぐぅ!」

 

美鈴が自分の右肩に向かって左掌打を打ってきた。あまりの衝撃に自分もうなり声を上げ吹っ飛ばされるが、

 

ベリ「ぐっ!

 

ベリアルまでもが苦しみだした。するとがいつの間にか自分の回りにナイフが設置されていた。

 

咲夜「待ってて玲音…今楽にしてあげるから!」

 

その言葉と共に無数のナイフが自分へと降り掛かってくる。だがそれを体が勝手にガンブレードで幾つか弾き飛ばしていくが、

 

玲音「っ!」

 

いつの間にか自分の背後に咲夜がナイフを構えていた。しかもそのナイフの振るう軌道が右肩へと振るおうとしていた。だが、

 

ガキンッ!

 

ベリアルがその攻撃を阻止してきた。

 

ベリ「さっきのは小娘の攻撃はまぐれかと思った

   けどやっぱり見抜いていたのね?

 

咲夜「えぇ貴女は玲音の右肩の紋様を媒介にして

   この世界に存在していると言うのならその

   紋様が貴女の弱点ですよね?」

 

ベリ「そこまで知っているのならもう嘘はいらな

   いしそれ以上知ったのならここで殺すわ

 

ベリアルの体から更に炎が噴出していく。そしてその炎が咲夜を覆い尽くそうとした瞬間、

 

レミ「止めなさい!」

 

ドゴンッ!

 

ベリ「っ!このガキ!

 

レミリアがベリアルに向かって、たいあたりをして咲夜が燃やされる前に退ける。だがベリアルはまた自分の体を動かし隙が出来たレミリアに向かってガンブレードを振り下ろそうとしていた。

 

レミ「なんの!」

 

手に真っ赤な槍を持つと自分のガンブレードとぶつかり合う。その小柄な体でよくそんな槍を振るえるものだ。

 

美鈴「空手脱刀!」

 

レミリアとぶつかり合っていると美鈴が何と自分のガンブレードを一瞬で取り上げ空へと捨てて、

 

美鈴「でやぁ!」

 

そこからかかと落としで自分の頭を地面へと叩きつける。だが美鈴の背後には紅の炎を纏わせる魔剣を構えたベリアルの姿があった。

 

咲夜「美鈴!」

 

咲夜が叫ぶとすぐさま美鈴とレミリアそして咲夜の姿が消える。また逃げたみたいだ。自分の体はまた立ち上がりベリアルの横につくと、

 

ベリ「そう……そんなハエのようにこの図書館を

   飛び回るのなら全て燃やして灰にしてあげ

   るわ

 

ベリアルはまた炎を溜め込んでいく。それに続き自分もまた炎を溜め込む。この大図書館を大きな火葬炉にするつもりみたいだ。

 

ベリ「さぁ燃えて朽ち果て……!

 

ベリアルが言ったその時、突然足元の地面にヒビが入っていく。すると、

 

ドゴンッ!

 

と、大きな爆発で地面から何かが飛び出てくる。それはこの屋敷の主であるレミリアの妹であるフランドールだった。

 

フラ「へぇ面白ソう……お姉様ハ酷いナぁこんな」

 

グジュッ!!

 

ベリ「!!?

 

フラ「楽シい玩具を独り占めニすルなんテ♪」

 

フランはベリアルの腹を爆発させて破壊するがすぐさまベリアルは炎と共に再生する。そして自分は僅かにだがベリアル支配するの力が緩んだためすぐさま溜め込んだ炎を放出し爆発を防ぐがまた体が動かなくなり言うことが聞かなくなる。

 

ベリ「あの小娘の妹ね………邪魔でしかないハエ

   風情が!

 

幾つもの火球を作り出しフランへと放つが、

 

フラ「アハハハハハハハ!」

 

それを難なくフランは避わしていく。そしてレミリアと同じように手に大きく真っ赤に燃え盛る剣を作り出して握ると、

 

フラ「壊れナいデね?」

 

ガキンッ!

 

ベリアルの炎の魔剣とぶつかり合い炎が舞う。だがフランは何が目のような物を握ると、

 

フラ「キュッとしてドカーン♪」

 

ドガーン!

 

またベリアルの体を破壊する。だがすぐさま再生をベリアルは繰り返す。

 

ベリ「この小娘が玲音!

 

命令と共に放り投げられたガンブレードを回収し手に持ってフランへと斬りかかるが、

 

レミ「させないわ!」

 

ガギンッ!

 

それをレミリアが真っ赤な槍で妨害してくる。

 

ベリ「ハエ姉妹が!

 

レミ「ハエじゃなくてせめて蝙蝠と言いなさい

   よ!」

 

と、レミリアが言ったその瞬間今度は自分めがけてナイフが飛んでくる。

 

咲夜「玲音!」

 

ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!

 

それらは自分の体に突き刺さっていきまるでサボテンのようになる。そこへ美鈴が背後へと来ると、

 

美鈴「星脈地転弾!」

 

気を玉に変えて背後から自分に撃ってくる。それを避けれず背後からくらい吹っ飛ばされる。すると、

 

ベリ「ぐぅが!貴様ら!!

 

そうした攻防をしていると2階からパチュリーが出てきて自分達を見下ろす。

 

パチ「レミィ!準備は出来たわ!駄執事を拘束

   してちょうだい!」

 

レミ「分かったわ!聞いたわね!」

 

美鈴「はい!」

 

咲夜「分かりました!」

 

コア「私だって手伝いますよ!」

 

すると4人は自分の元へと一瞬で距離を詰める。そして美鈴は右腕をレミリアが左腕を咲夜が右足を小悪魔が左足を押さえてくる。

 

ベリ「玲音そいつらを燃やしなさい!

 

フランと斬り合いをしているベリアルが命令を下す。自分の体は意思とは関係なく蒼炎を放出するが、

 

美鈴「くっ離しません!」

 

コア「暑いけどまた玲音さんや皆と暮らせるな

   らこのぐらい耐えてませます!」

 

咲夜「皮膚が焼けただれても貴方を助けるわ!」

 

レミ「パチェ!」

 

パチ「えぇ行くわよ!」

 

そう言うとパチュリーも此方へと近づくと何か瓶みたいな物を持って構える。

 

ベリ「よせぇ!!

 

フラ「ドカーーン♪」

 

グジュッ!!

 

ベリ「ぐっおのれ!!

 

フランに破壊されるがベリアルは再生せずパチュリーへと攻撃を仕掛けようとしたがもう遅い。

 

パチ「玲音今助けるわ!サプレーション!」

 

そう言うと同時にパチュリーは自分の右肩にその瓶を、

 

バリンッ!

 

叩きつけて割った。するとベリアルの腕がパチュリーに届きそうな一歩手前で止まると、

 

ベリ「ガァーー!!

 

ベリアルは断末魔の叫びを上げて苦しみ始めたのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「そろそろ話的には大詰めだな」

鈴蘭「そうだねぇ」

神楽「怠惰さん気になることが少しあるのです
   が良いでしょうか?」

怠惰「ん?どうしたの?」

神楽「えっと私達が知っている悪魔って72柱
   の悪魔と七つの大罪の悪魔それしかまだ
   分からないのですが他にもいるのでしょ
   うか?」

怠惰「あぁ~うんまぁいるね基本的にそいつら
   はソロモンの事をよく思っていなかった
   奴等で有名なの名前としてはアザゼルに
   フルーレティとかバフェモットとかそう
   いった奴等だね」

鈴蘭「そいつらって強いの?」

怠惰「うん実力も備わってるから強いけどまぁ
   あまり群れるのは好きではない悪魔達っ
   て感じだよね」

狗神「つまり孤高って事か格好いいな」

怠惰「とは言うけど実際みんなでモンハンとか
   やってたけどね」

鈴蘭「どんな仲なのそれ………」

神楽「何か悪魔も人間臭いですね」

怠惰「そりゃそうだ悪魔は人間大好きだもん
   一部例外もいるけどね‥‥おっともう尺
   が無くなってきたから今回はここまで」

神楽「えっとまた次回もよろしくお願いします」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

狗神「またな」


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第18話 蒼炎と魔炎

こんばんは読者様、ようやくこの小説の編集が終わって一息つきながら前書きや後書きを書いていた怠惰のクソ悪魔です。因みに片手にはコーヒーという地味にお洒落を出していますがそんなに格好良くないという事実。ではでは本編へどうぞ。


炎で包まれる大図書館にベリアルの断末魔の悲鳴がとどろく。そして、

 

ドゴーーン!!

 

フランと戦っていた筈のベリアルは爆発し近くにいたフランは、

 

フラ「キャッ!!」

 

その爆発に吹っ飛ばされる。見た感じだとベリアルを倒せたみたいだ。

 

コア「これって………」

 

パチ「やったのかしら?」

 

と、パチュリーが思いっきりフラグを建てた次の瞬間、自分の右肩が急に熱く煮えたぎる。すると右肩から紅蓮の炎が上がる。

 

美鈴「うわっ!!」

 

レミ「っ!」

 

咲夜「まだ終わっていないというの!」

 

コア「キャーーーー!!」

 

四肢を拘束していたレミリア達は退避する。すると右肩から放出された焔は上空で炎の体を作り出すと、

 

ベリ「おのれ!おのれ!おのれ!おのれ!殺す

   殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

   殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

   灰すら残さぬよう燃やし尽くして殺す!

 

そう自分の中でずっと寄生していたベリアルの本体が危機を感じたのか体から出てきたのだ。それも紅蓮の炎に包まれながら炎の魔剣を携えてだ。

 

レミ「あら?気持ち悪い顔が更に不細工になっ

   たわね?」

 

ベリ「この低俗たるメスガキ共が!

 

ブチキレを通り越したベリアルは巨体な火球を作りレミリア達へと放った。

 

レミ「そんな程度の炎じゃ私はやられないわ」

 

レミリア達はその炎を避けるのだが、

 

ベリ「炎の魔を舐めた貴様らに炎の恐ろしさと

   残酷さを教えてあげるわ!

 

その言葉を唱えたその瞬間、先程ベリアルが放った火球の着弾点から焔の剣を手に持った騎士が現れ背後からレミリア達を斬ろうとしていた。どうやらレミリア達は今のベリアルに夢中になっていて気づいてはいないみたいだ。守らなければ、助けなければ、自分を認めてくれた家族ならば。

 

ガキンッ!!

 

そんな事を思っていると勝手に体が動く。糸で操られるマリオネットではなく自分の意思で体が勝手に動いたのだ。

 

レミ「なっ!」

 

咲夜「嘘…玲音!」

 

玲音「……ねぇよ…させねぇよ!!」

 

ギンッ!!

 

ベリアルが作りし炎の騎士をガンブレードで切り裂き炎を吸収する。そしてベリアルの方へと体を向けて、

 

玲音「てめぇ散々と人の体を使って遊んでくれた

   じゃねぇか落とし前はつけてもらうぞ」

 

パチ「術が半場成功って感じね」

 

どうやらそのようだ。サプレーションそれは英語の読み的に抑制といった意味があった筈だ。つまり奴の力を抑制して自分の意思を自由にし自分の体内に奴を封印しようとしたのだろう。だがまだ奴がいるという事は半分が成功というのが正しいみたいだ。

 

美鈴「玲音さんしっかりとやり返してください

   ね?」

 

玲音「たりめぇだ!久々だこんなにも体を動かし

   たいと思ったのわよ!」

 

これまでの恨み等を全てを込めてベリアルを睨む。

 

ベリ「残念ね玲音おとなしく人形になっていれば

   良かったものを‥‥でも良いわ今度こそここ

   にいる者達を皆殺しにして今度そこ私の人

   形にしてあげるわ!!

 

ベリアルは更に炎を侵食させていき幾体もの恐ろしい顔を持つその姿は炎魔の騎士達を作り上げていく。

 

ベリ「地獄を見せなさい!魔力が枯渇する前に!

 

炎の騎士達は自分達へと炎で出来た剣を向けて襲いかかってくる。

 

玲音「やれるかお嬢達は?」

 

レミ「当然…敵ならば排除するわ!」

 

咲夜「私も彼奴は許してはおけませんので!」

 

美鈴「覚悟なさい!」

 

パチ「やるわよ小悪魔!」

 

コア「末ながら手伝います!」

 

そう皆が言っていると、

 

ドゴンッ!

 

と、音が響き音の方を見ると残虐な笑みを浮かべるフランがいた。

 

フラ「キャハハハハハ壊しタくナっちャった!」

 

そう言うとフランは皆よりも先に翼を広げ先駆け炎の騎士達と剣劇を始めた。

 

レミ「フランばかりやらせないわ全員行くわ

   よ!」

 

そうして皆でベリアルとの本当の戦いが幕を開けた。皆はベリアルが作り出した炎の騎士が達と戦い始め自分はフランと炎の騎士達と争っているをすり抜け次に炎の中を突破しながら真っ先に蒼炎を纏わせてベリアルへと斬りかかるが、

 

ギンッ!!

 

ベリアルも手に持つ魔剣で防いでくる。

 

ベリ「あぁ~玲音こうして恩を仇で返すのね酷い

   わね

 

玲音「それはてめぇに感謝はしてはいたさ…だが

   人の宝物を壊そうとするのから話は別だ!

   ベリアル!」

 

ベリ「そうそれが貴方の答えね…なら壊してあげ

   るわ!その宝物を!

 

ガキンッ!!

 

ベリアルに押され自分は下がる。すると、

 

パチ「小悪魔!駄執事にあれを!」

 

コア「玲音さん使ってください!」

 

炎の騎士達と戦っている小悪魔が此方に向かって何かを投げてきた。それを受け取り見るとガンブレードに対応する12.7mm弾丸それもフルに使える6発だ。

 

玲音「ありがとよパチュリー!小悪魔!」

 

パチ「大事に使いなさいよ!」

 

言われなくて大事に使いたいものさ。だが、

 

ベリ「させないわ玲音!!

 

ベリアルが剣で斬りつけ更に炎球を放ってくる。それらの攻撃を避けつつ弾倉を開きパチュリーから貰った弾を全部込め、

 

玲音「そらっ!」

 

ドンッ!ドンッ!

 

すぐさま2発撃ち込む。だがベリアルはそんな弾丸など屁でもないと言わんばかりに避ける。

 

玲音「避けた?」

 

と、避けたことに考えいると、

 

ベリ「行きなさい私の炎よ

 

そう言うと更に炎の騎士達が作られ自分へと炎の剣を向けて襲いかかってくるが、

 

玲音「蒼炎よ舞え!」

 

ガンブレードを一閃し自身の自慢である蒼炎を放ち炎の騎士を蒼炎に吸収する。

 

ベリ「何故…何故!今は貴様の中に私はいない筈

   なのに何故貴様は私の炎を使える!」

 

玲音「ベリアルてめぇさっきのあれ………恐らくは

   聖水か?にビビって俺の体内から出たみた

   いだから気づいてねぇみたいだけどよお前

   は俺から出るのに魔力を半分使っただろ?

   その半分が俺の中で残ってるなら分かるよ

   な?」

 

ベリ「っ!

 

ベリアルの魔力で作られた炎は並大抵の炎ならベリアルの炎に飲み込まれるだろう。だがベリアルの炎とベリアルの炎が対峙したのなら結果は強いベリアルの炎が勝に吸収するに決まっている。見た感じでは炎の騎士達はベリアルが魔力を分け合う事で作られているみたいなため簡単に吸収できる。

 

ベリ「私も化け物だから言えないけど貴方も充分

   化け物よ玲音!

 

玲音「………もう慣れたさ俺はもう既に人間を止め

   たからな!」

 

ガキンッ!!

 

またガンブレードと魔剣とでつばぜり合いとなる。するとベリアルは自分のガンブレードの刀身を握り余裕そうな顔で笑ってくる。

 

ベリ「アハハハ!

 

背後の炎から炎の騎士達が炎剣を持って自分へと斬りかかってくるが

 

咲夜「ザッワールド!」

 

と、そんな言葉が聞こえてくると自分の目の前にはいつの間にかベリアルは消えていて代わりに咲夜がいた。

 

咲夜「大丈夫?」

 

玲音「咲夜………あぁ大丈夫…」

 

ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!

 

近くで何かが無数に刺さる音が響く。見てみるとベリアルと炎の騎士達に無数のナイフに刺され針山のようになっていたが、

 

ベリ「小細工も良いところねそんな金属で

 

そう言うと咲夜が突き刺したナイフをドロドロに溶かしていく。やはりナイフで主体的に戦う咲夜との相性は最悪だ。

 

玲音「咲夜…お前も無理はするなよヤバくなった

   ら逃げろよ?」

 

咲夜「っ!それはフラグよ玲音………だけど胸に

   秘めておくわ」

 

そう言うと咲夜はまた炎の騎士達との戦闘に戻っていった瞬間、

 

ベリ「余所見は良くないわよ玲音!

 

玲音「っと!」

 

ドゴンッ! 

 

ベリアルが魔剣を振り下ろすが転がって回避し、

 

玲音「この距離なら避けれねぇよなベリアル?」

 

ベリ「あらっ!」

 

銃口をベリアルへと向けそして引き金を引く。

 

ドゴンッ!ドゴンッ!ドゴンッ!

 

今度は3発の弾丸を撃ち込む。だがそれはベリアルに当たることはなかった。何故ならば、

 

ザシュ!ザシュ!ザシュ!

 

ベリアルが自分で作り出した炎の騎士達を盾にして全て防いだからだ。だが弾丸に当たり炎の騎士達は炎が鎮火するがみたく静かに消滅した。その隙にベリアルは自分から距離を取った。

 

玲音「やっぱりこれなら!」

 

恐らくこの弾丸には何かしらの魔術が込められているのか炎の騎士が一瞬で消滅した。パチュリーが「大事に使いなさい」と言った意味がようやく分かったがもう残り1発だ。

 

ベリ「私が負けるなど黒星がつく事など断じて

   認めないわ!!

 

ベリアルは飛翔すると同時に紅蓮の魔炎の温度が更に上がっていく。怒りに比例してどんどん上がっていっているようだ。

 

ベリ「灰となって滅べ!!

 

そう言うとベリアルが自身の溜めに溜めた炎を一気に放出して大爆発を起こすが、

 

パチ「アクアカーテン!!」

 

パチュリーの魔法が発動し自分達を包み込むように目の前には水のカーテンが出来上がる。それが盾となって防いでくれた。

 

ベリ「おのれ!!!

 

ベリアルが叫んでいると美鈴がベリアルの背後へと回り込んだ。

 

美鈴「せいやっ!!」

 

ベリ「うがっ!!」

 

美鈴の空中かかと落としが決まりベリアルは地上へと落ちてくるがすぐさま体制を整える。

 

ベリ「良くも!!」

 

手を美鈴へと向けて火球を作ろうとしたその時、

 

フラ「フランとモ遊んデよ?」

 

ザシュ!! 

 

フランがベリアルが火球を作るために掲げた腕を火の剣で切断した。

 

ベリ「箱入り娘が!

 

ドゴンッ!

 

切断された腕を炎で再生させフラグを殴り吹っ飛ばす。

 

フラ「がはっ!」

 

レミ「フラン!」

 

吹っ飛ばされたフランをすぐさまレミリアが助けるがフランは動かない見た感じ気絶したようだ。

 

ベリ「アハハハ一匹蠅が消えたわ良い気味ね

 

レミ「貴様…っ!!」

 

玲音「待てお嬢!」

 

地上へとフランを下ろしたレミリアは真っ赤な槍を手に持ち突撃していく。お嬢を1人ベリアルを相手にさせるのは危険なため自分も後を追う。

 

レミ「貫けスピア・ザ・グングニル!!」

 

そう言い真っ赤な槍を投擲する。だがそんな程度の槍ではベリアルはやられない。だからこそ自分はベリアルがその槍に気を取られている間に距離をつめていくが、

 

ベリ「小賢しい蠅が!

 

投擲された槍を何と左腕に握りしめた。そしてその槍を今度はレミリアへと投擲する。

 

レミ「しまっ!」

 

投擲した直後でまさか返されると予測していなかったのか動けそうもなかった。自分はすぐさまレミリアを押す。

 

レミ「えっ駄執事っ!」

 

ザシュ!!

 

玲音「がぁ!!」

 

脇腹に槍が刺さり穴を開ける。レミリアの身代わりに自分がその槍の餌食になったのだ。

 

ベリ「本当に今の貴方は弱いわね玲音!守る者

   等は捨ててしまえば良いのにアハハハ!」 

 

ドゴンッ!!

 

玲音「ぐっそうでもないさ!」

 

血をはきながは最後の力を振り絞り高笑いするベリアルの左胸に最後の弾丸で撃ち抜く。するとベリアルの左胸から炎が噴出する。

 

ベリ「ガァーーーーーーー!!!

 

玲音「どうやら詰めはお前の方が甘かったみたい

   だな………ぶはっ!」

 

レミ「駄執事!!」

 

先程からベリアルは上手く行くと高笑いする癖があった。そしてもう反撃できないであろうと思わせれれば尚更今のような反撃も可能だったが一か八かの賭けでもあったそのタイミングも探すのが一苦労だった。だがそのタイミングをレミリアがブチキレという形だったが作ってくれためこの結果になった。つまりその自分の予測した賭けに自分は勝ったのだ。

 

ベリ「ぐぅ玲…音………

 

そう呟きながらベリアルは炎が鎮火するが如く消えていなくなったのだった。




怠惰「では今回もありがとうございました」

狗神「しかしこれでベリアルとの戦いも終わり
   か」

鈴蘭「本当だよねやったか!って思ったら何
   ちゃってっていう展開多かったもんね」

怠惰「まぁそりゃベリアルってのは悪魔の中で
   も最も嘘をつく悪魔でもあるからね……」

神楽「嘘ですか」

怠惰「そうベリアルの犯した犯行を言いたい
   けどR15だから言えねぇわもう内容
   がR18何だよねぇ」

狗神「そっそんなか?」

怠惰「うんオブラートに言うと三枚舌を使って
   ある町の出生率を0%にして町を滅ぼし
   たね」

鈴蘭「うっうぅん地味に怖いね………」

神楽「どういう事でしょうか………」

怠惰「もっと分かりやすくいうと朱雀が大量
   発生したみたいな♪」

鈴蘭「あっ察した…それは言わなくても良いわ」

狗神「おっおいどういう事だよ!」

怠惰「世の中には知らぬくても良いって事が
   あるって事で今回はここまで!」

神楽「えっえぇと次回の投稿までお待ちください
   ね読者様方」

鈴蘭「それじゃ読者様!」

狗神「おい話は!」

怠惰「サラダバー♪」

狗神「終わらせられた!?」


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第19話 再起

こんばんは読者様、バイトに疲れて何か新たなゲームを探し何故か天華百剣に行き着いた怠惰のクソ悪魔です。村正ちゃんが可愛いの何の………えっキモい?それは今さらとですだけ言っておきます。ではでは本編へどうぞ。


炎のベールに包まれている紅魔館は原因となっていたベリアルがいなくなった事でどんどん炎は消えていき焦げ後だけが残っていく。だが、

 

レミ「冗談は抜きにしてよ駄執事!笑えないわよ

   起きなさいよ!ねぇ!駄執事!何時もみた

   いに炎で再生してサクッと蘇ってよ!ねぇ

   お願い…だから……」

 

レミリアが激しく自分を揺さぶってくる。しかもいつの間にか皆も自分の周りを囲っていた。

 

咲夜「玲音…嘘じゃないわよね!死ぬなんて許さ

   ないわよ!」

 

美鈴「玲音さん起きっ!気が小さくなって!」

 

コア「すっすぐに部屋に運んで手当てをって!

   玲音さんの足が!」

 

と、小悪魔は言うのだがもう自分の足は動かなくなっているのは感覚で分かる。何故だろうと思いつつ足を見ると徐々に服だけを残して灰となっていっているのだ。

 

咲夜「体がどんどん灰に!」

 

パチ「ベリアルがいなくなった事で呪いは解けた

   けど……ごめんなさい…私が失敗したばっか

   りに貴方を救えなくて………」

 

レミ「パチェのせいじゃない!パチェのせい何か

   じゃ………ぐすっ!」

 

皆が自分のために泣いてくれているようだ。昔だったら考え付かなかっただろう。自分の事で泣いてくれる者達が現れること等。これまで熱かった筈の体が寒いと思いつつ泣くレミリアの頬を触り、

 

玲音「……泣くなよお嬢それにお前らも…俺は楽し

   かったんだからよ長い長い年月を孤独にも

   生きていくなかでようやく孤独じゃないと

   知ったと同時に家族として認めてくれた…

   そんなお前らには感謝しきれないな」

 

レミ「くっ!なら消えるな!私が朽ちるまでその

   生を生涯まで仕えろ駄執事!!」

 

胸ぐらを掴みながらグラングランと動かしてくる。気持ち悪くなりそうだ。

 

美鈴「お嬢様!」

 

咲夜「止めてください!お嬢様!」

 

レミ「逝くな駄執事!………っ玲音!!」

 

と、レミリアが自分の事を連呼するが自分はまだ残っている手をレミリアの手に置いて、

 

玲音「………今までありがとうなレミリアお嬢様♪

   それにパチュリーノーレッジに紅美鈴そし

   て小悪魔に十六夜咲夜♪また会えたら会お

   うな♪それとフランにもよろしくな♪」

 

そう言うと同時にレミリアの頭に乗せた手は灰となって消滅しついに自分の視界までもが消えてなくなったのだった。

 

レミ「……玲音!」

 

咲夜「玲音………」

 

美鈴「玲音さん………」

 

パチ「ごめん玲音……本当にごめんなさい」

 

コア「玲音執事長………」

 

5人は玲音だった灰とガンブレードを眺めレミリアはその灰を強く握りしめるのだった。そして現在の自分は、

 

玲音「ここは………?」

 

自分の目の前には薄汚れた部屋が目に入った。すると、

 

人間「ギャーーー!止めてくれぇ!」

 

人間「誰か助けてくれぇ!!」

 

断末魔の悲鳴が聞こえてくる。そうここはかつて自分がいた邪教者達のアジトである廃教会だ。

 

玲音「………」

 

臆することなく自分はただ前へと歩く。歩いていき1つの扉の前へと立つと扉を開ける。するとそこには、

 

司祭「偉大なる神よ!どうかこの者を贄として

   ここに降臨したまえ!」

 

信者「降臨したまえ…降臨したまえ」

 

信者「降臨したまえ………降臨したまえ」

 

信者達は膝まずき祈り始める。更にその先には1人の少年いや過去の自分がいた。そして司祭は近くにいた黒頭巾の執行人に何か合図をしたその瞬間、

 

司祭「さぁこの者を贄とし降臨なされよ!」

 

少年「止せ!止めろ!!止めろ!!!!!」

 

ジューーーーーー!!!!!

 

少年「がぁーーーーーー!!!

 

焼き印を右肩付近に強制的に押され断末魔の悲鳴をあげた。だがこんな忌まわしい過去に対して、

 

玲音「………だから何だ?」

 

もう何も思えなかった。それにもう受け止められる。この過去があったから今の自分がいる。この先の未来で家族と呼べる仲間が出来た。だからこれはその踏み台だと割り切れる。すると、

 

? 「あらあら案外につまらない反応ね」

 

聞いたことのある声が聞こえてくる。自分は振り向くがそこには誰もいなくそしてまた前を見ると先程の狂信者達や過去の自分がいなかったが代わりに生け贄の台に1人の女性いや倒した筈のベリアルがいた。

 

玲音「………お前がいるって事はここは死後の世界

   か何かか?ちっまさかお前と一緒に行く事

   になるなんて本当に最悪だぜ」

 

ベリ「酷いわぁ…というか何時ここが死後の世界

   だと?」

 

玲音「はぁ?いやいや!お前死んだだろ!?」

 

訳の分からない事を言ってくるため流石にツッコミをするがベリアルは首を傾げて、

 

ベリ「私が死んだってそれもうとっくよ?えっ

   まさか私がやられたと思ったの?残念ね

   まだやられてないわよていうか殺せない

   わ貴方達ではね」

 

どうやら既にベリアルは御陀仏になっていたようだがまだ完全に消滅はしてはいないというのは分かった。というかこれまでと比べると殺気というか狂気というかそういったものがなくなっていて正直あせる。

 

玲音「………お前本当にベリアルか?」

 

ベリ「えぇ♪」

 

玲音「さっきと比べると全然怖くもねぇな」

 

ベリ「あら?ならさっきみたく狂気を含ませた方

   が好みかしら?」

 

玲音「けっお好きにどうぞ」

 

だがこっちの方が話しやすい。するとベリアルは納得したのか腕を組んで此方をみてくる。

 

ベリ「まぁ良いわ………」

 

玲音「で…お前は何のようだよ?散々俺や皆に

   迷惑をかけてよ?」

 

ベリ「だって面白くもないんだものだから苦しみ

   という炎の花を添えてあげたのよ?」

 

悪趣味にも程がある。見ていてイラついてくる。

 

ベリ「だけどまさかこの私が負けるとは思わな

   かったわ‥‥正直貴方を私の言うがままの

   人形にしたかったけどあの子達との関わ

   りが強すぎてこの野望はもう無理そうね

   ………至極残念だわ」

 

玲音「けっ」

 

ベリ「だけど認めてあげるわ貴方はいえ貴方達

   は弱体化はしたとはいえ私に勝ったのだ

   とね♪」

 

ニタリと笑いながら言うのが怪しいし胡散臭い。そして、

 

ベリ「ふふっ玲音♪私ともう一度取引をしない

   かしら?」

 

悪魔の囁きという名の取り引き。かつて自分はこいつと取り引きしたがためにこれまでを苦しむ結果となった。それ故に、

 

玲音「断る」

 

と、キッパリ断るのだが、

 

ベリ「まあまあそう言わないで頂戴♪今回は貴方

   に優遇な取り引き……」

 

玲音「お前は嘘や悪徳の悪魔だというのはもう知

   ってる故にお前と取り引き等はしない」

 

ベリ「………そうなら言いわ貴方はもうあの子達に

   会いたくはないみたいね?」

 

玲音「何?」

 

ベリアルは手から火の玉を出すとそこから映像が流れてくる。それは自分の墓の前で皆が泣いている姿だった。

 

ベリ「これが最後よ玲音………これを逃せば貴方

   はもう蘇れないし私という悪魔と契約を

   したがために転生することは出来ずこの

   ままここで永遠にさまよう事となるわよ」

 

玲音「お前は俺に何を求めてる?何のために俺に

   近づいたんだベリアル」

 

ベリ「簡単よ私は依代が欲しいけどその逸材と

   なる人間はごくまれだから失いたくはな

   いのよ私の悲願のために」

 

玲音「お前の悲願ってのは七つの大罪達…いや

   アスモデウスを除いたメンバー殺す事が

   願いなのか?」

 

ベリアルの過去を覗いたがために言えることだが彼女が七つの大罪と呼ばれる悪魔達に対しての怨みは凄まじいとしか言えない。そして聞いたことは正解なのか、

 

ベリ「えぇそうよ彼奴らは私達から離反した後も

   この世界に度々に出現しているみたいなの

   だからこの手で始末するそのために私を縛

   り付けるレメゲンドングリモワールから脱

   っするために自殺したんだから」

 

玲音「そこまでするか………」

 

ベリ「するわ奴等をルシファーやサタンそれから

   マモンやベルゼブブにレビィアタンそして

   ………誰か忘れたけど居眠り悪魔を殺すため

   なら!」

 

本心から話しているのか言葉に怒りが込めれていた。というか最後の1人が忘れられててもうネタキャラとしか思えないが気にしない事にした。しかしかつての邪悪な感じがなくなり普通に話している事に疑問を思うのだが自分はベリアルの手に出す炎の映像を見て心から思った。皆の元へと戻りたいと、

 

ベリ「私からの条件はただ簡単に七つの大罪を

   見つけ次第殺すのに協力することそれが

   条件よ?」

 

玲音「他に条件をつけさせろろ今後一切いやそい

   つらと出会わない限り俺が呼ばない限り出

   てくるなそして二度と俺の友や家族を苦し

   めるなそしてこれからの俺の生を邪魔する

   な!それを付け加えろ!」

 

ベリ「玲音…貴方はそれを言える立場かしら?」

 

と、言うが先程のごくまれという言葉。それを逆手にとらないわけがない。

 

玲音「俺を失えばお前はまた次の逸材を見つける

   事になるまでに何年待つのかねぇ?」

 

ベリアルは苦虫を噛み潰したかのような顔をすると渋々と、

 

ベリ「ちっ………えぇ良いわそれも条件に入れて

   あげるわよ」

 

玲音「本心だよな?」

 

ベリ「えぇ契約は絶対それは悪魔のプライドと

   して守るわ」

 

玲音「良いぜ…ベリアルその契約を誓ってやる

   だから俺を甦らせろ!」

 

ベリ「はぁ………」

 

それを聞きベリアルはため息を吐きそしてニタリと笑う。すると辺り一面が炎で包まれる。

 

ベリ「契約成立よ玲音さぁ現世に戻りなさいその

   死ぬ事を許されない生へと!」

 

その言葉と共に自分の次回は真っ暗となるのだった。




怠惰「………おいごら誰がネタキャラだ誰が!!?
   ていうか忘れんなや!?」

狗神「どうしたキモ男」

怠惰「おいこらどういう意味じゃ?解剖してやろ
   うか?ここ最近は天華百剣しかやってない
   からって酷すぎるだろ!?」

鈴蘭「狗神の姐御やめときなってロボトミー手術
   されるよ?」

神楽「しかしこれで復活するんですね」

怠惰「まぁ折角の媒体を失うのはベリアルからす
   れば痛いからね出来るだけ生かしておきた
   いのが本心だろうね自分が世界に存在させ
   るためだけの存在だけど」

鈴蘭「古来種の悪魔達って複雑だねぇ………ねぇ
   怠惰ささっきネタキャラとか言ってたけ
   どあれってまさか………」

神楽「たっ怠惰様まっまさか七つの大罪の悪魔
   なんですか!?」

狗神「どうにもくせぇと思ってたがそういう
   事か?」

怠惰「………クイック&スロータイム」

鈴蘭「たっ怠惰が消えた!?」

狗神「いや匂う奴はここ………ぐっ!なっ何だと」

神楽「いっ狗神様!?」

鈴蘭「くっ首に注射器がぁは!!?」

神楽「鈴蘭様!?」

怠惰「残るは神楽ちゃんだけだよ♪大丈夫♪麻酔
   は含めてあるから痛くないよ♪」

神楽「いっいやぁーーー!!!?あぁん!!?」

怠惰「………皆様は何も見ていない良いですね?
   良いですね?では皆が寝てしまったので
   今回はここまでそれでは読者様さような
   ら~♪」


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第20話 リ・スタート

こんばんは読者様、そしてまた今日から投稿を開始する怠惰のクソ悪魔です。それと玲音の話は恐らく次回かその次で終わりとなりますのでよろしくお願いします。では本編へどうぞ。


紅魔館を襲った炎に事件から約2週間が経過したこの日。レミリアは親友のパチュリーと共に移り変わる景色を眺め感じるためにテラスにいた。

 

レミ「駄執事お茶を持ってきて頂戴」

 

パラソルテーブルで日光は当たらないとはいえど座っていると喉が乾いてきた来たため玲音に紅茶を頼むのだが、

 

レミ「あれ…こないわね?」

 

パチ「レミィ………」

 

一向に玲音が来ない。何故だと思っていると咲夜が紅茶のセットを持ってきた。

 

咲夜「お嬢様…その玲音は……」

 

レミ「あっそう…だったわね……」

 

折角の雰囲気を台無しにしてしまった。もう玲音が死んでからかれこれ2週間が経過したが未だに自分を含めて館の住人達の心の傷は癒えないでいた。

 

咲夜「お嬢様パチュリー様…紅茶です」

 

そう言い咲夜は紅茶を目の前に置く。色合い香りからしてダージリンティーだろう。

 

レミ「頂くわね」

 

パチ「はぁ………」

 

パチュリーと共に紅茶を飲む。咲夜の紅茶の作り方そして入れ方は美鈴から玲音そして玲音から咲夜へと伝授していったために味は似てはいるのだがやはりほんの少しだけ違う。

 

レミ「………咲夜どう?ここ最近は」

 

咲夜「えっえぇと館を広くしたので少し掃除が

   大変にはなりましたね?」

 

レミ「そう………」

 

玲音がいなくなって数日後、気分を変えるために咲夜の能力を使って館を歪ませ更に広くしたのだが逆に咲夜の負担が大きくなったみたいだ。というか話が盛り上がらない。

 

レミ「気まずいわね………」

 

咲夜「そうですね………」

 

パチ「はぁ…見てらんないわ……」

 

そう言うと本を畳んでパチュリーは立ち上がり赤いふちの眼鏡を外しながら、

 

パチ「そろそろ駄執事の墓の花を交換しに行か

   ないレミィ?」

 

レミ「………そうねそうしましょうか♪」

 

無理にでも顔を笑わせて自分を元気付ける。でないと気持ちが沈んでしまう。

 

咲夜「なら日傘を用意しますね」

 

レミ「それから咲夜!美鈴や小悪魔にも伝えて

   きて頂戴♪………本当ならフランも連れて

   行きたいけどあの子は………」

 

咲夜「かしこまりました」

 

そう言うと咲夜は一瞬で消える。とりあえずすぐに行けるように玄関へと向かうのだった。玄関に向かうと咲夜に美鈴そして小悪魔が来ていた。

 

レミ「早いわね」

 

美鈴「少しで綺麗な花を見せてあげたいですから

   ね」

 

コア「パチュリー様その喘息は大丈夫ですか?」

 

パチ「えぇ今日は気分が良いのよ♪」

 

レミ「とりあえず早く行きましょう…咲夜」

 

咲夜「はい」

 

玄関を開けると咲夜が日傘を指してくれる。その影に入りながら紅魔館の裏側へと向かう。そこはこれまでの歴史と言っても過言ではない程の無数の墓という歴史がある。自分の両親も含めて先祖や先代のメイドや執事などもいる。その無数の墓が立ち並ぶ一角の墓。それは墓標もそうだがその隣にはガンブレードが突き刺さる墓つまり玲音の墓だ。

 

レミ「2週間でもう蔦が伸びてきてるわね」

 

美鈴「本当ですね掃除しましょうか」

 

美鈴が屈んで蔦をむしり取りその間にパチュリーが枯れた花を新しい花に入れ変える。

 

レミ「綺麗になったわね」

 

綺麗になった墓を皆は見る。見ているとついつい涙が出てきそうだ。そうして墓をずっと見ていると、

 

パチ「レミィそろそろ」

 

レミ「えっ?」

 

よく見てみるともう日が沈みそうになっていた。どうやら何も考えずに墓を見続けたために時間を忘れてしまっていたようだ。

 

レミ「………咲夜その傘を貸して頂戴」

 

咲夜「えっ?はっはい」

 

咲夜から傘を貰い自分の手で傘をさすと、

 

レミ「皆は先に行ってて頂戴」

 

パチ「………分かったわ行きましょう」

 

パチュリーの一言で皆は先に紅魔館へと向かっていった。そして自分はもう一度、玲音の墓を見る。

 

レミ「…………………」

 

墓を眺め2週間以上前の事を思い出す。最初の出会いから執事へとなったこと。それから私達の事を家族と思ってくれたこと。よく喧嘩もしたけれどもう二度と戻ってこない日常を思い出すごとに涙が溢れてくる。

 

レミ「何故…何故いなくなってしまったの……

   玲音貴方がいないと寂しいじゃない」

 

何時もとはもう違う日常がこんなにも悲しいとは思わなかった。悲しいし何よりも寂しいし恋しい。

 

レミ「玲音………」

 

墓石に涙がポロポロと落ちていく。また会いたい。また下らないと言われるかもしれない喧嘩をしたい。そんな事を思っている瞬間だった。

 

ピシッ!ドゴーーーーン!!

 

突然、墓石が爆発し巨大な蒼い炎の火柱が上空へと向かって放たれた。これには腰を抜かして驚いてしまう。すると、

 

咲夜「お嬢様!!」

 

パチ「これは!?」

 

美鈴「蒼炎の柱………まさか!」

 

コア「皆さんあれを!」

 

小悪魔が指差す火柱の中に人影が出てくる。その人影は見た感じ背丈的には男性だった。しかも自分が一番会いたいと願った人物そのままだ。そして炎からゆっくりと手が伸びてくると自分の頭に手を置いて、

 

? 「聞こえたぜお嬢その声を」

 

この頼れるような声に優しく撫でる手。いつの間にか悲しみの涙は喜びの涙に変わっていた。そして火柱が消えるとそこにいたのは自分が会いたいと願っていた産物だった。

 

玲音「ただいまお嬢♪それに皆♪」

 

それはレミリアも含めて会いたかったもう会えないと思っていた玲音だったのだ。これには驚きと嬉しさの涙が入り交じってしまった。

 

レミ「っ!このバカ!!私は皆はどれだけ………

   どれだけ泣いたと思ってるのよ!」

 

玲音「あっあぁ~何か悪いな」

 

と、玲音もとい自分は申し訳なく言う。しかも何故か皆さん涙目で此方を見てくる。

 

レミ「本当…本当に泣いてグズッ!損したじゃない

   駄執事♪」

 

レミリアは笑顔で言う。壊れたのかと思うがそんな事を追求して考える間もなく皆がと近寄る。

 

咲夜「本当に玲音なのよね!」

 

玲音「……そうだけど?」

 

咲夜よ俺以外にも誰がいるというのだ。

 

コア「体がある!」

 

玲音「いやあるだろ!?」

 

小悪魔それは失礼だろ。しかし死ぬかと思った瞬間に体が灰になっていったために言っていることに間違えてはいないが、

 

美鈴「気も玲音さんそのものだから本物ですね」

 

玲音「いやだから俺だって!?」

 

しつこく皆は自分の体をペタペタと触りながら不思議な目で見てくるが、

 

パチ「でもどうやって………だって封印は失敗した

   筈なのに?」

 

玲音「それを含めて説明するがベリアルと再度の

   契約をしたんだよなこれが」

 

それを聞き皆は顔を真っ青にした。だがこれはどうしても伝えなくてはならない。

 

レミ「あんたそれ同じ過ちじゃないの!」

 

玲音「だが今回は俺が出来る限りで有利な条件

   で取引してきた俺が呼ばない限りは絶対

   にお前らの前では顔は出さないついでに

   俺が生きるための自由も勝ち取ってきた」

 

美鈴「そうなると大丈夫なんですよね?」

 

玲音「あぁ一応はなただベリアルはある事を望ん

   だからその望みは叶えてやらないといけな

   くはなったけどな」

 

パチ「それってまさか………」

 

パチュリーはどうやら知っているみたいだが皆はよく分かっていなさそうなため、

 

玲音「あぁ七つの大罪と呼ばれる悪魔それもアス

   モデウスを除いた6人の魔王の抹殺をする

   協力だよ」

 

コア「れっ玲音さんそれ下手したら!?」

 

玲音「だが奴等がもし出てきたらだそれに期限は

   ないんだとさ」

 

パチ「そっそう………」

 

皆は恐らく七つの大罪だけは出ないでくれと望んでいるだろう。それは自分も同じことだ。もう彼女達を傷つけたくはない。

 

レミ「ねぇ駄執事…教えて頂戴……貴方はそこま

   でして何でまた現世にきまぐれかしら?」

 

何故また現世に甦えったのかってそんなの決まりきっているだろう。

 

玲音「きまぐれ……何かじゃない…お前らの事が

   忘れられなくて結局戻ってきちまったん

   だよ………言わせんな恥ずかしい」

 

それを聞き皆はニコやかに笑う。そして、

 

レミ「そう………ふふっ♪お帰り玲音執事長」

 

咲夜「おかえりなさい玲音♪」

 

美鈴「もう心配させないでくださいね?」

 

パチ「静かになったのにまた騒がしくなるわね♪」

 

コア「玲音さんおかえりなさい♪」

 

皆からのおかえりが心に染み渡る。もうこれには笑うことしか出来なかった。恐らくこんなに笑顔になれる事なんてないだろうと思えるぐらいの幸せな気持ちだ。

 

玲音「あぁただいま皆♪」

 

こうして玲音はまた紅魔館の執事という職務に戻っていったのだったが帰る際に咲夜の背中を見て、

 

玲音(……咲夜…悪いな俺はあんたを越えれる自信

   はねぇよ………)

 

そんな事を心に思いつつ自分は心にこの気持ちを秘めるのだった。




怠惰「お久々ですね皆様♪」

狗神「どうだったんだ四十九日とやらは」

怠惰「色々な親族が大集合したよね」

神楽「そうなんですか………」

鈴蘭「怠惰の親族か………皆揃って草を食べて
   そうなイメージ」

怠惰「それはどういう意味だ?まぁ確かに羊の
   悪魔だけど皆が皆で羊とは限らないから
   な?」

狗神「イメージしたくもないな」

怠惰「まぁイメージはしないほうが良いかもね
   そして次回はまたこっちを投稿するので
   よろしくね♪ではではそろそろ時間なの
   で今回はここまで!」

神楽「皆さんまた次回もよろしくお願い致します」

狗神「そんじゃあな読者様」

鈴蘭「またね♪」


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第21話 来客現る

こんばんわ読者様、偶然YouTubeでさっちゃんという曲が十番まであるんだと知った怠惰のクソ悪魔です。と言いつつも元の曲に都市伝説が合わさっただけとか何とかよく分かりませんが。ですが内容が意外にもグロかったのは事実でした。おっとこんな話もあれですね。それとついに次回でこの外伝篇も完結となる筈ですのでよろしくお願いします。では本編へどうぞ。


復活を遂げて数年が経過した紅魔館のバルコニーでは、

 

玲音「ふぅ………」

 

自分は煙草を吹かせながら空を眺める。すると、

 

妖精「キャハハハ♪」

 

妖精「待て待て♪」

 

館内をメイド服を着た妖精達が走り回る。煙草を口から離して、

 

玲音「おぉ~いお前ら仕事を早く終わらせろよ

   じゃないとご褒美は抜きだぞ~」

 

妖精「あっ!」

 

妖精「そうだったやらなきゃ!」

 

妖精「ごめんなさい執事長!」

 

そう言い妖精達はドタドタと走って何処かへ向かっていった。現在はレミリアの発案で館の時空を歪ませ内部が広くなっている。そのせいで自分と咲夜が過労死すると考えたレミリアは妖精をメイドとして迎え入れ仕事をさせている訳だが良くサボるため自分が教育係兼監督をしていた。因みに待遇としてはメイド服の支給に3食付きで同部屋という給料がないため明らかにブラックに近い環境だ。だが妖精達は気にしてはいないみたいだが。

 

玲音「元気な奴等だなぁ」

 

煙草を再度口に入れてふかせようとすると、

 

咲夜「玲音…仕事をしてくれないかしら?」

 

玲音「ん?」

 

後ろから咲夜に仕事をしろと言われ自分は後ろを向くと、

 

玲音「………………はぁ」

 

煙草の火を消して咲夜の元へと向かい仕方なく仕事を再開する。そうして1時間が経過すると、

 

玲音「ふぅ」

 

また煙草を吹かせる。自分は思ったそろそろ館に喫煙所を作るべきだと。いちいち外まで出て煙草を吹かせるのも面倒になってきた。そして、

 

咲夜「玲音!いい加減にして頂戴!それよりも

   館内は禁煙よ!」

 

咲夜が怒鳴りつつ言ってくる。煙草を消して、

 

玲音「咲夜……大抵の仕事は任せた俺は基本これ

   からサボるからさ♪」

 

咲夜「はぁちょっと玲音!?」

 

咲夜の言葉を無視して自分は部屋へと戻るために廊下をあるいていくと、

 

レミ「あら駄執事じゃない」

 

レミリアが此方へ歩いてきてた。そして、

 

レミ「駄執事!咲夜から聞いたけど仕事をサボり

   にサボってるみたいじゃないどういうこと

   か説明してくれるかしら?」

 

説明と言われても何を言うかと考えて、

 

玲音「………俺よりも咲夜の方が仕事に適任だし俺

   は用無しだよ♪」

 

レミ「何を言っているのかしら?言い訳して仕事

   をサボってるだけでしょ?」

 

玲音「違うな………今の咲夜は能力は駆使すること

   によって自分よりも遥かに仕事を効率化さ

   せれているから館内の仕事はほぼ用無しさ」

 

レミ「………それ本気で言っているの?」

 

玲音「あぁそれに妖精メイド達の教育やらもしな

   いといけないしな………だから大抵の事は咲

   夜に任せたのさ」

 

それを聞きレミリアはジーと此方を見て、

 

レミ「………駄執事あんたには少し失望したわ」

 

玲音「結構なこった…………」

 

そう言いレミリアの横を通りすぎて部屋へと向かう。そして部屋へと着き中へと入り煙草を吹かせつつ外を見る。そうしていると、

 

ベリ「仕事したら貴方?」

 

後ろでベリアルの声がしたため見るとベッドに座ってベリベリが此方を見ていた。

 

玲音「お前呼んでもいないのに出てくるのは契約

   違反だぞ」

 

ベリ「知ってるわよだけどまだ恐れてるの?」

 

玲音「…………」

 

自分の中に潜んでいるベリアルにはお見通しみたいだ。自分は恐れていた。あの時の暴走はベリアルに操られたといえば聞こえは良いが実際は咲夜に嫉妬した事が原因となりそこを漬け込まれたに過ぎない。つまり自分の心がただ弱かった醜くかった。そして今も自分の心を恐れている。最大の敵はベリアルではなく自分の弱く醜い心だ

 

ベリ「別に良いけど………もうそれに私も悪さを

   する気にもなんないし今の貴方をまた暴

   走さけてもつまらないし契約したし~」

 

足をぶらぶらとバタつかせて言ってくる。というか今のベリアルは前よりも全然怖くない。

 

玲音「そうかよ………」

 

ベリ「えぇだけど玲音覚えておきなさい悪魔と

   言うのは弱さに漬け込むものよ♪契約者

   である貴方といえどまたやるわよ?」

 

玲音「肝には命じておくさ」

 

と、言っているその時だった。ガチャリと扉が開き妖精メイド達が3人やって来ると同時にベリアルは消える。そして妖精メイドの1人は笑顔で、

 

妖精「玲音執事長♪ポーカー教えて♪」

 

玲音「………ふんっ良いぜ♪」

 

テーブルを出し皆でポーカー楽しむ。楽しむのだが、

 

玲音「こんな感じで役を………」

 

咲夜「玲音………」

 

突然背後で声がしたため向くと咲夜が笑顔で笑いながら、

 

咲夜「妖精メイド達をサボらせて何をやっている

   のかしら?」

 

それを聞き妖精メイド達を見るといつの間にか皆いなくなっていた。どうやら仕事をほっぽりだして遊びに来たみたいだ。

 

玲音「おっおぉぉ………」

 

咲夜「働きなさい玲音!!」

 

そう言い咲夜はナイフを投擲してくる。どうやらサボり過ぎたためかついに咲夜の堪忍袋がプッツンしたみたいだ。

 

玲音「っと!やなこった!!」

 

すぐさま部屋から脱出すると咲夜との鬼ごっこが始まった。

 

咲夜「仕事をしないさい玲音!」

 

玲音「嫌だねお前がいるなら俺は用無しだろ!」

 

咲夜「そんな事は!!」

 

そうして鬼ごっこをすることを数分後、

 

咲夜「玲音!!」

 

玲音「ふぅ………」

 

何とか咲夜を巻き一息ついているその時だった。

 

? 「あらあら随分と面白い鬼ごっこをします

   のね♪」

 

聞いたことのない女性の声が響き渡る。自分はキョロキョロと辺りを見渡しながら、

 

玲音「誰だお前は?」

 

と、言うと自分の目の前に何か穴みたいなものが現れる。サイドはリボンで装飾され中は無数の目がギョロりと睨むその穴は一言で例えると気持ち悪いの一言だ。だがそこからブロンドカラーの髪色をし長髪で頭にお嬢と同じドアノブみたいな帽子を被りこの辺だと見ないドレスを来た女性が出てきた。

 

玲音「ここをスカーレット家の館ってのを知っ

   て来たってのか侵入者?」

 

臨戦体制をとるために右手に蒼炎を纏わせ睨むと、

 

? 「ふふっ♪違うわここの館の当主に会わせ

   ていただけないかしら?」

 

玲音「せめて名前を名乗れそれからだ」

 

? 「あら私とした事が♪私の名前は八雲 紫

   という名のしがない妖怪ですわ」

 

こいつベリアルと同様レベルで胡散臭い。だがお嬢に会いに来たとは言うが実際は(たま)を取りに来たの間違いではないかと思ってしまう。だが、

 

紫 「大丈夫ですわ♪ただ本当にちょっした

   相談をしに来ただけですわ♪」

 

このままだと良知が開きそうもないのも事実。故に、

 

玲音「妙な真似したら殺すからな」

 

紫 「ふふっそのお心使いに感謝しますわ♪」

 

一応は連れていくことにした。このまま放置されても何をするのか分かったものではない。そうして八雲紫と名乗る妖怪の女性を部屋へと連れていくのだった。

 




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「なぁ怠惰」

怠惰「どうしたの?」

狗神「その前書きに書いたさっちゃんって曲それ
   10番まであるって言ったよな?」

怠惰「まぁ4番目からは都市伝説で実際には関係
   ないって言う噂だけどね」

鈴蘭「狗神の姐御どうしたの?」

神楽「内容が気になるんですか?」

狗神「あぁ1番がさっちゃん?だったかの紹介
   2番がバナナが半分しか食べれないって
   言う曲そして3番が遠くへ引っ越した…
   だったよな?」

怠惰「よく知ってるんじゃんあっ因みに説明は
   するけどグロいから想像力豊かな人は見
   ない事をお勧めするよ♪」

鈴蘭「見ない人はここまでね♪」

神楽「その怠惰さん続きは……」

怠惰「はいはいそれでまぁその4番からの内容は
   4番は着物を置いていっていなくなった話
   5番は電車に引かれる事故を起こして上半
   身と下半身がグッバイしたお話そして6番
   は事故の本当の真実で押されて線路に落ち
   たって話になり7番8番からはその落とし
   た奴を恨み9番と10番はその落とした奴
   をあの世から迎いに行くだったかな?」

神楽「何ですかそれ………」

鈴蘭「可愛そうに」

怠惰「それで上半身と下半身がグッバイしたって
   言ったでしょそれ本当なら出欠多量で即死
   なのにその日は雪が降り積もる中で寒かっ
   たから血管が凍り止血されて上半身だけで
   這いずって苦しんで息耐えたとか」

狗神「………同情するなそいつには」

鈴蘭「えっ?どういうこと狗神の姐御?」

狗神「ん!?いや何でもない………」

怠惰「因みに狗神さん俺はお前の本当の真実も
   知ってるけど♪」

狗神「言ったら殺す」

怠惰「言わないよそういうのは………おっと尺を
   また使いすぎたでは今回はここまで!」

神楽「唐突ですね………えっとまた次回から此方
   の投稿なのでお願いしますね」

狗神「そんじゃあな読者様」

鈴蘭「バイバイ♪」


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第22話 そして幻想の世界へ

こんばんは読者様。現在リアルではホテルに泊まっている怠惰のクソ悪魔です。またホテルだよ先週ぐらいにも行ったばっかりなのにまたホテルです。家でぐうたらしていたい。おっとボヤくのは止めてそれでは今回が外伝篇の最終回ですのでお願いします。それでは本編へどうぞ。


紅魔館の長い廊下、現在自分は胡散臭さ前回の女性いやお嬢達と同類の八雲紫を連れてお嬢の元へと向かっていた。

 

紫 「長い廊下ね」

 

玲音「まぁな………」

 

そんな下らない会話をしつつ自分はお嬢がいるであろうと思われる部屋へと来ると、

 

玲音「邪魔するぜお嬢」

 

扉を開け中へと入るとそこには不機嫌そうな顔をしたレミリアに咲夜そしてパチュリーがいた。

 

レミ「何のようよ駄執事」

 

玲音「酷ぇ言い方だな……まぁ良いや客人だ入りな」

 

紫を呼び中へと通すとレミリアは首を傾げて、

 

レミ「客人ね……それで貴女は何しに?事と返答

   については殺るわよ?今日は期限が悪い

   のよ」

 

そういえば何故にこの3人は機嫌が悪そうなのだろう。まぁ気にすることもないだろう。すると紫はペコリと頭を下げ会釈すると、

 

紫 「ふふっ♪面白い提案があって来たという

   だけですわ♪」

 

レミ「面白い提案ね………座って聞かせなさい」

 

自分は紫が座れるように椅子を引くとそこに紫は座りレミリア達を見ると、

 

紫 「そうね何処から話そうかしら…実は私は

   とある楽園を築いていましてそこに良け

   れば来ないかという提案ですわ♪」

 

レミ「楽園?」

 

紫 「そう楽園♪そこでは私や貴女と同じ妖怪

   達そして人間達はたまた修羅神仏達とで

   共存する楽園を築いたもので♪」

 

レミ「ふぅ~ん」

 

恐らくレミリアも感じ取ったのだろう。この八雲紫という女妖怪の胡散臭さを。

 

紫 「それにこれには貴女達にも得がある話で

   すわよ」

 

レミ「得って何よ?」

 

紫 「この屋敷を少し調べさせて頂きましたが

   貴女相当な珍しい物好きですわよね?」

 

レミ「勝手に見たという所にはツッコミはしな

   いけれどまぁ大方は合ってるわ」

 

紫 「ふふっ幻想郷では面白い物は多く見られ

   ますわよ♪それに貴女方が現在抱えてい

   る色々な問題にも尽力できますわよ?」

 

どういう問題だ。いや1つ思い当たるものがある。フランドールの問題だ。つまりあの少女の心の病を治せれるという事なのか。

 

玲音「おい紫とやらその問題はフランの事とか

   で良いんだよな?」

 

紫 「えぇ♪それもそうですが特に貴方の心の

   病も少しはマシになる筈ですわよ?」

 

この女。部屋での出来事を盗み見してやがった。というか招待の仕方が胡散臭さ満点のカルト宗教みたいな誘い方だが本当に大丈夫なのか。

 

レミ「………良いわその幻想郷とやらに行ってあ

   げるわそれでフランの心を治療出来ると

   言うのならそれに面白そうな物もあるっ

   ていうならそれも見てみたくなったわ」

 

紫 「あら♪ふふっ♪良いですわそれでいつ頃

   お迎えに伺えば?」

 

レミ「3日後に来てちょうだいそれまでに準備

   は整えるわ………因みにあっちでの住み場

   所はどうなるの?」

 

紫 「ふふっそこは問題ありませんわただここ

   で食料だとかそういった物をたんまりと

   買い込む事をお勧めしますわ………では♪」

 

そう言うと紫は席から立ち上がりまたあの謎目いた裂け目を作ると中へと入り消えていった。自分はレミリアを見ながら、

 

玲音「本当に良いのか?胡散臭さが凄いぞ?」

 

レミ「良いのよ別に面白そうな事には参加し

   ないと♪」

 

先程よりも機嫌が良くなったようで何よりだ。だがその瞬間、

 

ヒュン!

 

玲音「おっと!」

 

突然ナイフが襲いかかってきた。何事かと思っていると咲夜がニコリと微笑んで、

 

咲夜「ふふっ逃がさないわよ玲音♪」

 

玲音「サラダバー!!」

 

咲夜「待ちなさい!!」

 

すぐさま部屋から出て逃走するが咲夜が追いかけてくる。また鬼ごっこが始まった。

 

レミ「全く………」

 

パチ「でもレミィもレミィよね………フランの

   事もあるけど次にあの駄執事の事を心

   配してくるくせに」

 

レミ「………次いったらグングニル放つわよ?」

 

パチ「はぁ………」

 

そんなこんなで自分達は幻想郷とやらに行くための準備をする事、約束の3日目に突入した。

 

玲音「で、何時になったら来るんだか」

 

美鈴「その妖怪は本当に3日目に来ると言ったん

   ですよね?」

 

玲音「あぁ因みにもし来なかったらお嬢が壇上で

   カリチュマポーズしてくれるってよ」

 

レミ「誰がやるか………」

 

と、こんな呑気な話をしていると気持ち悪い裂け目が出来る。そこから八雲紫が顔を出す。

 

紫 「お揃いね♪」

 

レミ「で、何時になったら行くのよ?」

 

紫 「あら?気づかなかったのかしらもう着いて

   いるわよ?」

 

とんでも発言が出てきた。自分はすぐに窓を覗くと、

 

玲音「嘘だろ………」

 

咲夜「えっ湖が!」

 

どうやら紫が言った事は本当らしい。証拠にこれまで森しかなかったこの地域に湖がある。それに周りには幾あまたの妖怪達も蠢いていた。

 

紫 「驚いたかしら?」

 

パチ「………貴女一体どんな手品を?」

 

紫 「屋敷ごとこっちに持ってきただけですわ」

 

裂け目で空間移動系統の能力かと思ったがとんでもない空間転移系だ。恐らく戦いとなるとこいつは苦戦すると思った。

 

紫 「あぁそれとこれからの事について少しお

   話をしますが暫くはここに妖怪達が喧嘩

   を吹っ掛けてくるでしょうその際派手に

   倒してどうせなら傘下にでもして欲しい

   のが此方の頼みですわね」

 

玲音「理由は?」

 

紫 「至って簡単で血で血を拭う戦いをしない

   ためにあるルールを作ろうと予定をして

   いますのそのためと♪」

 

レミ「………それが出来るまで何時まで待つのよ」

 

紫 「早くて2年ぐらいかしら?」

 

妖怪や自分からしてみれば早い年数だが人間からしてみるとちょっと長いぞそれは。

 

玲音「仕方ねぇか」

 

自分はガンブレードを構え首を回す。

 

咲夜「何処行くのよ?」

 

玲音「決まってんだろそこいらにいる妖怪達を

   皆殺………ゴホンッ!フルボッコにして傘

   下にさせにいくんだよ美鈴それに咲夜♪

   軽く運動しようぜ♪」

 

それを聞いた咲夜と美鈴はお互いに目と目で見合うと美鈴は拳を構えながら笑い咲夜は仕方ないといった表情でナイフを装備する。

 

玲音「ちょっくら暴れてくるぜお嬢」

 

美鈴「すみません行ってきます」

 

咲夜「すみませんが小悪魔さんパチュリー様と

   お嬢様それに妹様を少しお願いしますね」

 

コア「わっかりましまた♪」

 

レミ「良いわ八雲紫それで楽しめる相手が出て

   くるのよね?」

 

紫 「えぇ少し此方の指示に従って貰うだけで」

 

レミ「ならやってやるわ!夜の帝王として♪」

 

そう言うとレミリアは笑いながら背中に生える真っ黒の翼を羽ばたかせながら、

 

レミ「行きなさい私の眷属達よ暴れてきなさい!」

 

玲音「行くぜ!」

 

咲夜「御命令とあらば!」

 

美鈴「行きましょうか!」

 

そうして自分達3人は外へと出て周りにいる妖怪達を狩り始めるのだった。後にこれは吸血鬼異変と呼ばれてとか呼ばれないとか。そしてそこから2年の歳月が流れここ紅魔館のテラスでは、

 

レミ「良い眺めね♪」

 

レミリアはバルコニーの柵に手を乗せ傘下となった妖怪達を眺める。この2年の間、自分達は幾数多の妖怪を狩り続けた。その甲斐あってか幻想郷では指に入る程の軍団となった。

 

玲音「さながらローマの元独裁官か?」

 

レミ「カエサルね♪………待ってそれ最終的には

   暗殺されるじゃない‥…何つまりあんたが

   ブルータス?」

 

玲音「暗殺される時は玲音お前もか!って是非

   言ってもらいたいものだな」

 

レミ「誰が言うか駄執事」

 

こんな冗談を言い合っているとまた気持ち悪い裂け目が出てくるとそこから定番となった八雲紫が顔を覗かせる。

 

紫 「あら中々やってくれたわね」

 

玲音「まぁな…だがこれが望みだろ?」

 

紫 「ふふっえぇ♪」

 

レミ「それで約束の日に近づいてきている訳

   だけど………」

 

もうじき約束の日となる。本当に血を血を拭うような戦いではなく楽しめる娯楽のような遊びの戦いが出来たのかと大丈夫なのかと思っての質問だろう。

 

紫 「それは出来上がったわ♪だからルールの

   説明と組織の解体をして欲しいのよ」

 

レミ「組織ってまぁ傘下だとかは止めさせるけ

   ど…そのルールって?」

 

紫 「説明をするから皆を集めてもらえるかし

   ら?」

 

レミ「良いわ咲夜~」

 

と、レミリアは咲夜を読んだ。しかし誰も来なかった。

 

レミ「咲夜~!」

 

また咲夜を読んだ。しかし誰も来なかった。

 

玲音「ぷっ………」

 

レミ「この…咲夜~!!」

 

咲夜「すみませんお嬢様遅れました」

 

やっと咲夜がやって来た。これが三度目の正直というやつだろう。

 

レミ「皆を謁見室に集めてちょうだい」

 

咲夜「かしこまりました」

 

そう言い咲夜は消えた。本当ならまた咲夜が来なかったら軽く弄ってやろうかと思ったが仕方ない。

 

玲音「此方へどうぞ」

 

紫 「えぇ♪」

 

レミ「私もエスコートしてよね?」

 

玲音「はいはい行くぞ」

 

レミ「雑な事にはもう何も言わないわ」

 

そうして自分達は謁見室へと向かう。そして謁見室へと入ると既に咲夜を始め美鈴にパチュリーに小悪魔がいた。

 

玲音「皆集まってるみたいだな」

 

咲夜「えぇ」

 

美鈴「いつの間にか謁見室にいましたね♪」

 

パチ「えぇ来たわ」

 

コア「はいはい♪いますよ~♪」

 

全員集まったみたいだ。すると八雲紫はニコニコと笑うと、

 

紫 「なら話すわねここでのルールそれはこれ

   ですわ♪」

 

そう言い紫は何か模様のついた紙を取り出しそしてもう片方の手に妖力で玉を作り出した。

 

紫 「簡単に言えばこれを当てて勝負の決着を

   つける勝負であり遊びまたの名を弾幕ご

   っこですわ」

 

玲音「………当てあうのかそれを?」

 

紫 「えぇ♪無論で貴方のそのガンブレードで

   相手を切りつけても良いですわ♪」

 

どうやら近接戦もありみたいだ。そして更に紫は説明をしていく。

 

紫 「そしてこのスペルカードと呼ばれる物で

   すがそうですわね………そこの執事さん♪」

 

玲音「実験台だろうな……まぁ良いや」

 

紫の目の前に立つと紫は笑顔でスペルカードを掲げて、

 

紫 「幻巣 飛行中ネスト♪」

   

と、唱えた瞬間、気持ち悪い裂け目ができるとそこから無数の光玉が自分めがけて襲いかかってきた。

 

玲音「っ!」

 

ガキンッ!ガキンッ!ブワァ!!

 

幾つか捌きそして炎で燃やし尽くす。あれがスペルというものだろう。

 

玲音「やべぇ………」

 

危うく当たるところだった。というかここまでとは思わなかったため防ぐのがやっとだった。

 

紫 「ふふっ♪因みに使う場合は今みたいに

   宣言しないと反則負けよ?」

 

レミ「大方は分かったわ」

 

紫 「そしてこれが一番肝心よ♪美しく戦う事

   美しく相手に勝ってこそ弾幕ごっこよ♪」

 

レミ「良いわねそのルールスペルは紙で作るの

   よね?」

 

紫 「えぇ♪このくらいの大きさの紙に自分が

   使いたいスペルを考えれば出来ますわ♪」

 

レミ「ふ~ん」

 

レミリアは手に紙を取ると何かを考える。すると真っ白の紙にスペルの絵柄が浮かび上がる。

 

レミ「出来上がりね」

 

紫 「教えられるのはこのくらいですわね………

   では最後に皆様にお願いがあります」

 

レミ「それは?」

 

紫 「この幻想郷の新たなシステムとして異変

   を起こしてもらいたいのですそうする事

   で異変を起こした主犯と解決する人間と

   での弾幕ごっこでの戦いが起こりますわ

   そうして友好の輪を拡げていくという風

   にしたいのです」

 

レミ「良いわやってあげるそれでもしかしたら

   フランを助けれる奴が来るかもしれない

   から………それと起こす異変については文

   句は言わせないし勝ったのなら私達の楽

   園を築くわ良いわね?」

 

半分は冗談混じりに言っているのかもしれないが目は本気の目だ。つまり勝ちにいく気満々だ。

 

紫 「構いませんわ♪あの子に勝てたらですけ

   れど♪では私はこれにて楽しみにしてお

   りますわ」

 

そう言い紫は裂け目を通って消えていった。そしてレミリアは、

 

レミ「総員につぐわ!組織を解散させるから

   やってちょうだい」

 

玲音「はぁ主の尻拭いも仕事とはね」

 

美鈴「玲音さん行きますよ」

 

玲音「へいへい」

 

そうして自分達は作った組織を解散させるという何のためにやったのか分からない作業をしたのだった。そうしてそれから1年の歳月が経ち深夜の時間帯。眠い中で異変を起こす最後のミーティングをしていた。

 

レミ「……そろそろ始めるわよ」

 

全員「はっかしこまりました!」

 

と、玉座に座るレミリアの合図で自分以外の皆は頭を下げて返事をする。こんな魔王ごっこの何が楽しいのやらと思いつつ煙草を吹かせながら皆を見ていると、

 

レミ「そこの煙草吹かせてる駄執事!あんたも

   やりなさいよ!」

 

小さい魔王様からのご指名を貰う。眠いのに勘弁してくると思いながら呆れつつ

 

執事「やれやれ分かりましたよ、お嬢……」

 

煙草の火を消して皆に加わると、

 

レミ「さぁ始めましょう私達の楽園のために!」

 

その言葉によってレミリアの作戦である紅い濃霧を噴出させて空が覆い尽くしたのだった。ミーティングが終わり廊下を歩きながら窓から見える真っ赤な濃霧の空を見て、

 

玲音「大丈夫かねぇ」

 

本当に大丈夫かと思い呟いていると、

 

ベリ「心配性ね貴方は………死なない戦いなんて

   楽じゃない」

 

玲音「どうだかな………」

 

死なないのなら全然良いのだがフランの心の病を治す奴が現れるのかも分からないため心配なのだ。そして歩いて行くこと数分。自分の持ち場であるホールへと来て階段に座り煙草を吹かせる。

 

ベリ「玲音♪少し混ぜなさいよ久々に遊びたい

   のよ」

 

玲音「スペルで召喚することがあればな………」

 

ベリ「そう楽しみにしておくわ」

 

そう言いベリアルは消えていき自分は煙草の煙を吐きながら目の前の門を見て、

 

玲音「さて鬼が出るか修羅が出るか楽しみだ」

 

そう呟き玲音は侵入者が来るまでの間、煙草を吸い続けて待つのだった。そしてこの異変の後に玲音は色々な出会いを物語を体験する事となるのだがそれは今はまだ知らぬ事である。

 

~END~




怠惰「それでは今回もありがとうございました」

晴明「怠惰さん教えてほしいのですが何故に
   紫はレミリア達にあんな事を頼んだの
   でしょうか?」

怠惰「良い質問だね♪まぁ言うとね弾幕ごっこ
   それが始まったのはリアルで言うと第6
   作品目つまり紅魔郷で正式にルールが決
   まったんだけど何故にそんなルールにし
   たのかそれは本編で書いた吸血鬼異変は
   レミリア達が幻想郷に襲来しただけどそ
   の時には妖怪達の心境はね人里の人間達
   を襲う事が出来なかったその理由は減る
   のも困るため控えさせたその結果妖怪達
   は存在意義を否定されていのと変わらな
   いために気力は衰えて衰弱した結果レミ
   リア達にボコボコにされて傘下になった
   ってのが本来の話かな………」

晴明「そうなんですか………」

怠惰「それでだこの小説内ではそれに危機感を
   持った八雲紫が裏からレミリア達を動か
   してわざと異変を起こさせる事によって
   里の人間達にも危機感を覚えさせる事に
   よって弾幕ごっこを可決させる方向へと
   持っていったそれに加えて弾幕ごっこの
   初実装になり異変解決にもなるっていう
   宣伝にもなるそういった思惑が交差した
   のがこの小説内での話になるかな」

晴明「意外にも出来上がった物語ですね」

怠惰「それなりにというかやり方が下手だけ
   どね♪それではまぁまぁ長かったけれ
   どお付き合い頂きありがとうございま
   した♪」

晴明「また本編の方でもよろしくお願い致しま
   すね♪」

怠惰「それではまた………と言っても次回はあっち
   だけどね♪」

晴明「それ早く言ってくださいよ」

怠惰「それじゃさようなら♪」

晴明「それでは♪」


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第一章  夢に映る新たな旅立ち
第1話 夢


どうも初めましての方は初めまして!
そして知っている方はこんにちは読者様!
ウザやかましい奴こと怠惰のクソ悪魔です
今回から新しく書かせていただきます。
なおもし「これあの場面だろ!!」とか
「こいつはえっ!?」なんて場面があるかも
知れませんが感想などでのネタバレは控えて
くださいね♪それでは新小説へレッツゴー!


1人の少年は夢を見ていた……それは時々見る夢だった……その夢の内容は決まって1人の長い髪で左目に傷のある青年と1人の少女とで笑いあっていて楽しそうな夢だが必ず最後はその2人は戦い少女は泣きそうなのは我慢しながら共に笑い合っていた青年と戦い続ける夢だ……その少年はその場に近づこうとしても行く事が出来ない何故か足が動かないからだ……そしてその青年と少女とが別れる時だった………

 

青年「はっ!!………またこの夢か……」

 

青年は何度もこの夢を見るため正直頭を悩ませていた……

 

青年「………今何時だろ…」

 

青年は時計を見ると調度、朝の7時になっていた……

 

青年「そろそろ学校の準備をしないと……」

 

青年はベッドから起き上がり扉の縁に制服のかかっているハンガーを外し制服を着て鞄をとり部活で使う竹刀が入った袋を持つ。

 

青年「さてと行きますか……」

 

青年は面倒げに玄関へと向かって靴を履いて下駄箱に置いてある鍵写真の老婆に……

 

青年「行ってくるね婆ちゃん♪」

 

青年はそう言い扉を開けて外へと出ていき自身の名前…葛ノ葉(くずのは) (れん)と書かれているポストを見るが何もないことを確認した青年もとい蓮は、

 

蓮 「今日は何もないな…」

 

そう呟いて何時ものようには通学路を歩くのだった。

蓮は通いなれたいつもの通学路を通り、近くにあるコンビニに立ち寄り朝飯のパンと昼食ようのパンを買い通学路をまた歩く……

 

蓮 (でもあの夢は本当にいったい何なんだろ…

  確か初めて見たのは両親が死んで婆ちゃん

  に引き取られた時だったよな……)

 

蓮は幼少の幼い頃に両親を事故で亡くしている。その後、母方の祖母に引き取られたが1年前に祖母を亡くしていて今は祖母の家で1人で暮らしていた。

 

蓮 「はぁ……本当に何なんだろう……」

 

蓮はため息をしている次の瞬間だった……

 

ドスッ!

 

女性「きゃっ!!」

 

突然金髪の女性が蓮にぶつかってきたのだ。それを蓮は即座にその女性の腕を掴み体制を戻すとその女性に蓮は謝罪する。

 

蓮 「すいません余所見をしていて!

   大丈夫ですか?」

 

蓮が謝罪をするとぶつかってきた女性も頭を下げて、

 

少女「私こそごめんなさい」

 

そう言っていると今度は白髪の男性がその少女まで近づいてきて、

 

男性「まったく何やってんだ!すいません妹が」

 

どうやら2人は兄妹らしい。妹がした事について白髪の兄が謝ってきた。そして謝られている蓮は、

 

蓮 「いえいえ僕も悪かったですから」

 

と、答えると蓮の後ろの方からぶっきらぼうな男性の声が聞こえてきた。

 

男性「お前ら行くぞ~!」

 

それを聞いたであろう2人はまた頭を下げて、

 

男性「あっすいませんそれでは!」

 

少女「それと体制を直してくれてありがとう♪」

 

そう言い2人は道を走っていくのだった……

 

蓮 (仲が良い兄妹だな♪)

 

蓮はそう思いながら再び通学路を通ると1人の黒い長髪の男性とすれ違う。この時に蓮は思った……

 

蓮 (なんだろ…この懐かしい感じ……)

 

蓮は何故だか懐かしい気分になったのだ……まるで昔の知人と久々に会った気分と言ったほうがいいのかもしれないそんな気分だった。蓮は後ろを振り向くが……

 

蓮 「あれ?いない……」

 

その男性はもうその場にはいなかった……

 

蓮 「………気のせいなのかな?」

 

蓮は不思議にそう呟くとふとあることを思い出してしまった。それは自分が通学途中だったということを……

 

蓮 「いけねぇ!また遅刻で怒られる!」

 

そう言い蓮はダッシュで学校へと向かうのだった……

 

青年疾走中……

 

先生「おらお前たち!もうじき登校時刻切る

   ぞ!」

 

生徒「いそげ!!」

 

王道(ベタ)かのように真っ赤なジャージを着て竹刀を片手に威張り散らす体育教師に怒鳴られながら登校する生徒達の更に後ろでダッシュをしている青年こと蓮はこの1ヶ月で10回程遅刻をしているいわば遅刻常習犯だ。これ以上遅刻すれば成績的にヤバイのは目に見えていた。

 

先生「こら蓮!!貴様また遅れるわけでは

   なかろうな!!

 

体育教師は遥か遠くにいる蓮にそう怒鳴ると死に物狂いで走っている蓮は、

 

蓮 「そんなことは!!ありませ…!!」

 

そう言い校門まであと僅か数メートルの距離で……

 

キーーンコーーーン!カーーーンコーーーン!

 

ついにチャイムが鳴ってしまい蓮はこれで今月の遅刻回数は11回となってしまった………

 

蓮 「あっ………」

 

先生「ほほう蓮…貴様……また遅刻したな…」

 

体育教師は竹刀を肩に持ちながら眉間に血が出てきそう程に血管を浮かせる。

 

蓮 「まっ待ってください!!これには理由が!」

 

先生「問答無用だ!!」

 

体育教師はその手に持つ竹刀を蓮に向けて構える。するとどこからともなく暴れん坊将軍の無慈悲な処刑BGMが流れてきた。

 

蓮 「なっ何ですかこれ?!」

 

先生「行くぞ!!うぉー~ーー!!」

 

蓮 「ちょまっ!!わぁーーーー!!」

 

バシン!!

 

蓮 「ガハ!!」

 

蓮の頭に強烈な一撃が入る。それを食らった蓮はその場に倒れてしまった……

 

先生「幕末ゆえ致し方なし……」

 

蓮 「こ…ここは…幕末じゃ…ないっで…うっ……」

 

先生「さぁ職員室へと行こうか……」

 

そうして蓮は引きずられながら職員室へと運ばれ先生に怒られ廊下で立たせれる事となりついでに放課後に反省文を書かされるはめとなってしまったのだった……

 

蓮 「なぜこんな目に……」

 

蓮はその後授業をしっかり受けて反省文を書き体育教師の説教をくらった後、部活で竹刀を振るった。そして帰路につきようやく家の前に帰ってきた。

 

蓮 「ようやく終わった~♪」

 

蓮はそう言いつつ家の扉を開けて、

 

蓮 「ただいま~………って誰もないけど…♪」

 

苦笑いを浮かべてそんな独り言を述べていると、

 

ボリ…ボリ……ボリ………

 

と、何かを噛み砕いているような不快感をあおぐ音が和室から聞こえてきた。

 

蓮 「じょっ冗談は無しにしてよ…確かに夏だ

   よだけどまさか……」

 

そう言いつつ蓮は和室の障子を開けると蓮は顔が真っ青となってしまった……

 

怪物 ボリ………ガリ……ボキッ!

 

和室に犬のような見た目の怪物がいた。それはとてつもない位に大きく天上すれすれの大きさなのだがその怪物は何かを貪っていた。

 

蓮 「あっあぁ………」

 

蓮は恐怖のあまり言葉を失ってしまったがその怪物は非常なことに蓮の存在に気がついてしまいその眼光を蓮に向けると、

 

怪物「貴様は…晴明ェェ!!」

 

そう叫ぶとその怪物は蓮に向かって襲いかかってきた。それに対して蓮は、

 

蓮 「うぉー~ー!!」

 

サッ! ドーーーーン!!

 

剣道をやっていたために反射神経が良かったのかその攻撃を何とか避ける。そうすることによって怪物は障子を突き破り家の壁へと激突し大穴を開ける。

 

蓮 「やっヤバイ!にっ逃げないと!!」

 

蓮はそう言い鞄は投げ捨てて念のためにと自身が部活で愛用している竹刀だけを持って急いで家から出るが……

 

ドーーーーン!!

 

怪物は玄関の扉を突き破りその眼光で蓮を睨み付けると、

 

怪物「安倍晴明……貴様、よくも我を封印して

   くれたな!!今度は我が貴様を喰ろうて

   やろう!!」

 

蓮 「だから僕は晴明とかじゃないって!!」

 

ドーーン!!

 

そう叫びながら怪物は蓮に襲いかかるがそれを蓮はギリギリで何とか避ける。怪物が今度激突したのは電信柱だった。そして電信柱は折れて電線が次々に千切れて蓮の家に電信柱が倒れ家は無惨に破壊された同時に周囲は停電となってしまった……

 

蓮 「いっ家が……いや今はそんな事言ってる

   場合じゃない!」

 

そう言い蓮は走り出したが、

 

怪物「逃がすか~ーー!!」

 

怪物は蓮を執念に追いかけ続けるのだ。蓮は怪物の攻撃を何とか避けてどこか分からない林の中を走っていた。

 

怪物「どんな所に逃げようが貴様の匂いは消え

   ぬぞ!」

 

流石は犬の怪物だけあって匂いで蓮を執着的に追いかけ回し続ける。

 

蓮 「はぁはぁ………」

 

だが蓮は人間だ。体力も限界を迎えてそろそろ尽きようとしていた。

 

蓮 「逃げなきゃ殺させる前に逃げないと……」

 

そう言いつつ蓮は林を掻き分けて夜の闇で見えぬ道なき道を行くと、

 

蓮 「なんだ……ここ……」

 

蓮は見たことのない小綺麗な神社まで辿り着いていた。だが同時に蓮は疑問に思った…

 

蓮 「確かここはそんな綺麗な場所じゃ……」

 

そこは屋根には穴が空きそれを支える木も腐り果てて退廃していた神社の筈だったが今では見違えて見えていた。だが蓮は今おかれている危機を思い出す。

 

蓮 「いやこんな事を思っている場合じゃ!」

 

怪物「そこか!!」

 

だが蓮の言葉を遮り林から蓮を執着に追い続けていた怪物が現れ蓮に飛びかかる。

 

蓮 「しまっ!!うわっ!!」

 

ドサッ!!

 

蓮は避けようとしたが足を石に引っ掻けてしまい転んでしまった。

 

蓮 (あぁ……僕ももう終わりか……短い一生

  だったなぁ)

 

静かに目を瞑り走馬灯を見ることしか出来なかったが、その時だった。突然自分の背後から何枚もの紙が怪物に向かってきたのだ。それが体に張り付くと怪物は苦しみ出した。

 

怪物「グガァーーーーーー!!!」

 

怪物の飛びかかり攻撃は蓮には当たらずそのまま地面に追突した。

 

蓮 「えっ?!」

 

これに蓮は驚いていると……

 

女性「まったく……何でこんなところに妖怪がいるの

   やら……」

 

そう言いつながら紅い服を着ていて大きなリボンを頭の後ろに着けたの巫女姿の女性が現れたのだ。だが普通の巫女達とは違うのは右手にはお払い棒、左手には何か文字が書かれたお札を持っていたことだ。

 

怪物「こっこの(あま)!!……クソが!!」

 

そう言いながら怪物は、遥か上空へと上がり逃げていった。

 

女性「まったく何なんだが……」

 

蓮 「あっ貴女は……」

 

女性「ん?あんた誰?」

 

蓮 「僕は葛ノ葉……つっ…」

 

ドサッ!!

 

自己紹介をしようとしたが逃げていて疲労が溜まっていたために限界がきたのか蓮はその場に倒れてしまった。これには巫女姿の女性も驚いた。

 

女性「あっあんた!!……気絶してる…はぁここに

   置いておいても面倒よね……」

 

そう言い女性は蓮を地面に引き摺りながら神社へと入っていったのだった……

 




いかがでしたでしょうか?いや~これを書いて
いるともう1つ投稿してる小説の初々しさを
思い出しますね♪
なおもう1つの小説を見てくれている読者様方は
多分分かると思う場面が多かったのかと思います。
まぁ予想通り世界的には繋がっております。
一応はこれだけしか見ない人のためにも分かり
やすくは書きますがもう1つの方も見ると
「あぁ~!」
何ていう場面があるかも知れませんね……
えっ?○○○(ピーー)達ご一行は出るのかって?
そこは怠惰さんの考え方次第ですね♪
まぁこんな差もない小説ですが次を見てくれると
幸いです。長々と失礼しました。
それでは読者様サラダバー!


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第2話 博麗の巫女

こんにちは読者様やっと第2話をあげた
怠惰のクソ悪魔です。そんじゃ今日も
本編へどうぞ♪


蓮はまた夢を見ていた。だがその夢は今までとは違っていた。それは悲しみのような戦いの夢ではなく戦いの時に泣くのを我慢していた少女と左目に傷のある男に黒髪の少年そして白髪の少女に金髪の女性と同じく金髪だが黒い洋服を着ている少女とで仲良くかき氷を食べて笑いあっていた夢だった……すると何処からか鳥の鳴き声が聞こえ始めると……

 

蓮 「はっ……ここは……」

 

朝の日差しが当たり鳥の鳴き声が囀ずっていた。だが今蓮がいる場所は何時ものような自分の部屋ではなかった。

 

蓮 「……確か……」

 

蓮は思い出した。怪物に追われていたことそして巫女姿の少女が自分を助けてくれたことに……

 

蓮 「………(だらしないな……)

 

蓮は自分が情けなく思っていると目の前の障子が開くとそこには自分を助けてくれたであろう巫女姿の少女が立っていた。

 

少女「ねぇ貴方具合は?」

 

自身の具合を聞いてきた少女に蓮は……

 

蓮 「なぁ……君はいったい?」

 

それを聞いた少女は溜め息を吐きながら………

 

少女「はぁ………やっぱり貴方外来人ね………」

 

蓮 「外来人?」

 

少女「貴方ここ何処かわかる?」

 

蓮 「えっ?○○県の△市じゃなくて?」

 

少女「………そこが何処かは分からないけどここは

   幻想郷……忘れられた者達が集う楽園よ……」

 

蓮 「いや!いや!いや!まぁ~まて…残念だけど

   僕はもう厨二病のっていう年じゃないんだ

   あの頃の黒歴史を思い出させないでくれよ」

 

と、蓮は現実を受け止めたくないのかそんなことを言うが目の前の光景を見たら現実を受け止めるしかないのが事実だ。なお蓮は元厨二病らしい……

 

少女「はぁ………まぁあんたがどう思おうが関係

   ないけどとりあえずご飯を作ったから

   食べない?」

 

蓮 「えっえ~とそれじゃいただきます……」

 

少女「なら着いてきて……」

 

そう言い蓮は布団から起き上がり巫女姿の少女についていくのだった。食卓にはご飯と味噌汁そしてたくあんと鮎の塩焼きと朝食らしい朝食だ……

 

蓮 「え~と食べても?」

 

少女「構わないわよ……」

 

蓮 「それじゃいただきます!」

 

そう言い蓮は食卓には並べられた料理にありつくと……

 

蓮 「うっ……」

 

少女「えっ?まさか口に会わなかった?」(;^∀^)

 

蓮 「旨いです……」

 

と、紛らわしい事を言ったため少女は一瞬だがカクンと体制が崩れる。

 

少女「そっそう……そう言えばまだ名前を聞いて

   無かったわね……貴方の名前は?」

 

名前を聞かれた蓮は自身の名前を答えた。

 

蓮 「僕は蓮……葛ノ葉蓮……君は?」

 

蓮が巫女姿の少女に聞くと少女は自身の名前を答えた。

 

少女「私は霊夢…博麗霊夢よ」

 

蓮 「そうなんだ…そう言えば僕って何日

   寝てた?」

 

霊夢「何日って程じゃないわまぁ……昨日の夜

   から今の時刻あたりってところね……」

 

蓮 「そっそうですか…それとここは幻想郷

   って言ったけど本当に○○県とかじゃ

   ないんだよね?」

 

霊夢「えぇおそらく貴方が言っているのは外の

   世界の事ね……ここは隔離された世界……

   だっかしら……」

 

蓮 「なぁ……聞きたいんだけど僕は帰れる

   のかな?」

 

蓮は今一番聞きたい事として帰れるかどうかを聞くと霊夢は笑顔で、

 

霊夢「帰れるわよ♪」

 

蓮は霊夢の言葉を聞いてホッとした。

 

蓮 「よっよかった……」

 

霊夢「だけど私からも貴方に聞きたい事がある

   の……あの妖怪は何故あんなにも怒って

   いたの?普通はあそこまで怒るには理由

   があるはずだけど?」

 

それを聞いた蓮はあそこまで怒っていた理由を考えるがどんなに考えても自分は怒らせてはいないがただ気になる名を言っていたのは覚えていた……

 

蓮 「僕には分からないよ…家に帰ってみたら突然

   襲われたんだからさ…でも……」

 

霊夢「でも?」

 

蓮 「あの妖怪……だよね?」

 

霊夢「えぇ合ってるわ……」

 

蓮 「その妖怪…気になることを言ったんだよ」

 

霊夢「気になること?」

 

蓮 「確か安倍晴明……って僕に向かって

   言ってきたんだよ…」

 

霊夢「……貴方は安倍晴明って誰だか知って

   いるの?」

 

突然霊夢は安倍晴明について聞いてきたのだ。だが蓮はそんな人物は知っている筈もない。

 

蓮 「いや誰なんだそれ?」

 

霊夢「そうねぇ…安倍晴明っていうのはまぁ簡単

   に言うと妖怪達を退治する退治屋みたいな

   ものよ……」

 

蓮 「そんな人と似てるのかな?」

 

霊夢「分からないわね……たけどこれだけは

   言えるわ……」

 

蓮 (・_・?)

 

霊夢「あいつは貴方の事を相当憎んでるわ

   また貴方を狙ってやって来る……」

 

蓮 「ならどうすれば!」

 

霊夢「そんなもの退治するしかないわね♪

   だから♪」

 

霊夢は笑顔でそう言うと手を金を現す形にして、

 

霊夢「貴方賽銭してくれない?そうすれば

   考えてあげるわよ♪」

 

この時に蓮は思ってしまった……

 

蓮 (金にがめついな……だけど自分に正直な

  子なんだな♪)

 

蓮はお人好し過ぎるがために逆に褒めたくなってしまうのだ。

 

蓮 「いいよ……それで助かるなら……え~と……

   5000円でいい?」

 

それを聞いた霊夢の顔は満面の笑みとなった。

 

霊夢「ふふん♪蓮は中々話が分かるわね♪」

 

蓮 「ハハハ……てか本当に助けてくれよ?」

 

霊夢「まっかせなさ~い♪」

 

そう楽しく会話をしながら蓮と霊夢は食事を食べ終えると、

 

蓮 「それじゃ5000円…………」

 

蓮が渋々だが財布から5000円札を取り出すと、

 

霊夢「蓮、賽銭箱は外にあるからしっかり入れて

   よね♪」

 

蓮 「えっ?ここで受けとれば……」

 

蓮がそう言うと霊夢は少しばかし目を細めて、

 

霊夢「いいからいれてくる!」

 

蓮 「はっはい!!」

 

霊夢なりにも何かこだわりがあると思った蓮は直ぐ様立ち上がり外へと出るのだった。

 

蓮 「……ここだよな…」

 

蓮から見ると少しばかしだがボロくなっていてそれ以上に中には埃が貯まっているのがよくわかった…

 

蓮 「え~と…ほい……」

 

パン!!パン!!

 

五千円札を賽銭箱へと入れて蓮は手を叩き自分が助かるようにとお願いすると何かがこちらに土煙をあげながら走ってきた。それは先程賽銭箱に入れてこいと言った霊夢自身だった……

 

霊夢「おぉ~ー!!お賽銭よ♪しかも本当に

   五千円札を入れてくれるなんて♪」

 

蓮 「まぁ約束だからね?」

 

霊夢「いいのよ♪ここまでされたなら助けない

   訳にはいかないわよね!」

 

今の五千円のお賽銭で霊夢は断然とやる気が出てきたようだ……

 

蓮 「これで何とかなるよね……」

 

と、蓮がそう思っている瞬間だった。上から声が聞こえ出してきた。蓮はその方向を見ると箒にまたがった少女が此方に突撃してきていた。

 

? 「ひゃっほーーーーーー!!」

 

ザァ~~~~~~~!!!

 

少女は箒を巧み使って上手く地面に着地するとにこやかな笑顔で、

 

少女「よっ!霊夢♪遊びに来たぜ!」

 

霊夢「魔理沙♪」

 

この時の蓮の思いはただ1つだった……

 

蓮 (ここの常識って外じゃ通用しないな……)

 

蓮はただ心の中で無性に泣き続けるのだった……




今回も読んでくださってありがとうございました。
いや~でも前回を見て「あっ!」なんて言う読者
様も多々いたと思います。それともう1つの小説
そこの201話と202話をよく見てみると共通
するところがあると思いますよ?まぁその辺は、
ここまでにしてこれから蓮がどうなっていくのか?
そんな所は予想するのが醍醐味ですので是非そう
して下さい。それでは今回もありがとうございま
した。また次回♪


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第3話 白黒の魔法使い

どうも怠惰のクソ悪魔です。
言うことは対してないので
本編へどうぞ♪


蓮の目の前には白黒の服を着ていて昔よくテレビで放送されていた魔法少女を思わせるかのような服を着ていて蓮から見てみるとただのコスプレイヤーにしか見えなかった……

 

少女「おっ!霊夢そいつは誰だ?」

 

霊夢「蓮…自己紹介したら?」

 

蓮 「あっ僕は蓮…葛ノ葉蓮って言います」

 

少女「おっそうか!私は霧雨魔理沙♪

   ただの普通の魔法使いだぜ♪」

 

蓮 (魔法使いって普通…なのかな?)

 

すると魔理沙は蓮に手を差し出す。蓮は魔理沙の手を握り握手を交わした。

 

霊夢「それで魔理沙は何しに来たの?」

 

霧雨「何って遊びに来たんだが?」

 

2人の会話を聞いていた蓮は霊夢と魔理沙に疑問が湧いたため……

 

蓮 「えっと…2人って……」

 

霊夢「まぁ……友達というよりかは……」

 

霧雨「幼馴染みってところか?」

 

蓮 「へぇ……幼馴染みか……」

  (あいつは元気かな……)

 

この時、蓮は昔の事を思い出していた……かつて幼馴染みと言える友がいたことを……だが黄昏ている蓮を見ていた霊夢と魔理沙は声をかけた。

 

霊夢「蓮?大丈夫…貴方?」

 

蓮 「えっ?」

 

霧雨「何か悩みでもあるのか?」

 

魔理沙のその一言で自分のおかれている状況を蓮は思い出した。

 

蓮 「そうだ!忘れていたあいつの事を……」

 

霧雨「あいつ?」

 

霊夢「魔理沙……蓮の事について話すわ」

 

霊夢は魔理沙に蓮がここに来るまでの経緯を簡潔に話した。

 

霧雨「なんか……災難だな……」

 

霊夢「えぇ……それで蓮を狙っている妖怪を私が

   退治するって訳よ♪」

 

霧雨「……霊夢…自棄に上機嫌だな……」

 

霊夢「ふっふっ…蓮からお賽銭として五千円札を

   入れて貰ったからね……ここまでされたら

   やらないとね♪」

 

霊夢が上機嫌に言っている側で魔理沙は蓮の耳元で小声で話しかける。

 

霧雨「なぁ蓮あいつに五千円札を賽銭したって

   本当か?

 

蓮 「えぇそうですが?」

 

と、言っていると霊夢はまた目を細目にして今度は魔理沙を見詰める。

 

霊夢「魔理沙……」(¬_¬)

 

霧雨「いっ嫌だな♪冗談だぜ♪」

 

霊夢「まぁいいわ……」

 

霧雨「てかそんな事より蓮を狙ってる妖怪って

   霊夢から見てどんな感じだったんだ?」

 

霊夢「そうね…恐らく実力は中級程度って

   ところかしらね……ただ今の外の世界で

   存在を維持できるとなると……相当な

   恨みを抱いて動いているようなものね……」

 

霧雨「話は通じそうか?」

 

霊夢「無理そうね……あいつはただ単に蓮を

   食い殺したいだけだもの……」

 

蓮 「本当になんでこんな目に……」

 

自分の不遇に涙を浮かべる蓮に魔理沙はある提案をする。

 

霧雨「なぁ蓮を戦えるようにした方がいいんじゃ

   ないか?」

 

霊夢「確かにここいるとなるとそれ相応の力は

   欲しいところね……」

 

蓮 「……僕は強くなれるのかな?」

 

霧雨「さぁなだけど努力はしてみるんだぜ♪」

 

蓮 「……なら俺にここでの戦い方を教えてほしい

   頼…お願いします!」

 

蓮は霊夢と魔理沙に頭を下げると2人は笑いだした…

 

霊夢「ふふ…アハハハ♪」

 

霧雨「はっはっはっは♪」

 

蓮 「えっ?」

 

霧雨「はぁ…いいぜ♪私が知っていることなら

   何でも教えてやるぜ♪」

 

霊夢「面倒くさいけど教えてあげるわ蓮…」

 

蓮 「ありがとう……それじゃまず何を覚えれば

   いいんだ?」

 

霧雨「そうだな……まずは飛ぶことを覚えるか!」

 

蓮 「飛ぶ!?」

 

流石の蓮もまさか初っぱなから飛ぶことを覚えさせられるとは思ってもいなかったのか驚くしかなかった。

 

霊夢「その前に蓮には霊力があるかを確認

   したいのだけど?」

 

蓮 「れっ霊力?」

 

霊夢「そうね…蓮こんな感じで玉を作ることは

   出来る?」

 

そう言い霊夢は右手に霊力で玉を作り上げる。

 

蓮 「えっとどんな感覚でやれば……」

 

霊夢「まず心を落ち着かせて……そこにイメージ 

   するの……右手に玉を作るイメージをね」

 

そう言われた蓮は霊夢に言われた通りに手をかざして一転集中して右手に力を送るような感覚をすると蓮の手から驚いた事に霊力の玉が作られた。

 

霧雨「すげぇ……まさか1日で……」

 

霊夢「それを打ち出してみて……」

 

蓮はその指示を聞くと上空へと霊夢の玉を打ち出した。

 

蓮 「はぁはぁ……こんなにも疲れるんだ」

 

霊夢「でもまぁ初めてにしては上出来ね」

 

霧雨「1日でここまで出来れば大したもんだぜ♪」

 

蓮 「はは…ありがとう……」

 

霧雨「それじゃ今度こそ飛ぶ練習な♪いいか蓮

   体を浮かせるイメージを持つんだ♪こんな

   風にな♪」

 

そう言い魔理沙は箒に股がるとフワッとした感じで浮遊する。

 

蓮 「えっえ~と…………」

 

蓮は言われた通りに浮くイメージを持ちながら頭に思い浮かべると不思議と体が軽くなったかと思うと……

 

蓮 「とっ飛んでる!?」

 

霊夢「へぇ…中々出来るもんなのね……」

 

そう言いながら霊夢も普通に何がないように体を浮かせて飛んでいた。

 

蓮 「れっ霊夢も飛べたんだ……」

 

霊夢「それで飛べたから次は戦い方…というより

   遊び方と言った方がいいかしらね♪」

 

蓮 「遊び?」

 

霧雨「おっ!あれをするのか♪」

 

霊夢「えぇ♪始めましょう弾幕ごっこをね♪」

 

霧雨「蓮は邪魔にならないように見てておきな♪」

 

魔理沙に注意された蓮は体を浮かせながら少し遠くで観戦する事にした。

 

霊夢「それじゃやりますか!」

 

霧雨「はいよ!それじゃ!」

 

霊&魔「「始めるわよ!(ぜ!)」」

 

そう言い合うと2人は弾幕ごっこをしだした。蓮からしてみると初めは「何だこれ?」と言った感じだったが2人が出す色とりどりの弾幕を美しいと感じていた。

 

蓮 「綺麗だな……」

 

そうして暫くして弾幕が止むと魔理沙が少しボロボロになっていた。

 

霊夢「ふふん私の勝ちね♪」

 

霧雨「負けたぜ……」

 

そんな戦い…否、遊びに蓮は拍手をした……

 

パチパチパチパチパチパチパチパチ

 

蓮 「凄いよ2人共!あんなに綺麗だなんて

   思わなかったよ♪」

 

霧雨「へぇ~蓮は中々分かってるじゃん♪」

 

霊夢「この弾幕ごっこって言うのは技と技の

   見せつけ合いよ……美しいものが勝つ

   それがこの弾幕ごっこのルールよ♪」

 

蓮 「そうなんだ……」

 

霧雨「よし!蓮、次は私と弾幕ごっこしようぜ」

 

蓮 「えっえぇーーーー!!」(゜ロ゜;ノ)ノ

 

霧雨「安心しろよ♪手加減はしてやるからさ♪」

 

こうして蓮も弾幕ごっこをする事となったのだった……

 




こうやって小説を書いていると頭をから良いん
だけど漢字の誤認識があったりして再編集という
手間がかかる……本当にそれがキツい……
今も昔もそれは直らない……直さないとな……
おっと失礼しました。今回はいかがだった
でしょうか?まぁ何時も見ているような軽くの
ほのぼの系でしたが…はたして蓮はどのように
過ごしていくのか?それでは読者様次回はもう
1つの小説の特別篇でお会いましょう。
それではバイバイ!


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第4話 弾幕ごっこ

こんにちは読者様、昨晩から一睡も出来な
かった怠惰のクソ悪魔です……
どうしてこうなった……?
それはさておき本編へどうぞ。



蓮に弾幕ごっこを教えると言ってきた魔理沙は満面の笑みだった。

 

蓮 「えっえぇと…これで本当にあの妖怪を

   倒せるのか?」

 

そう聞くと霊夢と魔理沙はまた笑いながら、

 

霊夢「大丈夫よ♪弾幕ごっこは霊力等を使って

   やる遊びよ♪蓮の場合は霊力が高くなれば

   なるほど弾幕の展開量も増えるし何よりも

   さっきよりかは大きな弾幕を出せるわ♪」

 

霧雨「それに妖怪ってのはただ力で倒すより

   こういう力を使ってやる方が楽だぜ?」

 

蓮 「そっそうなんだ……」

 

霧雨「てなわけで蓮!弾幕ごっこしようぜ!」

 

蓮にとっては命がかかっている。だが先程見ていた美しい弾幕に心を奪われてもいた。

 

蓮 「ならお相手をお願いします」

 

霧雨「よっしゃ!そんじゃ霊夢は少し見ていてくれ♪」

 

霊夢「はいはい…やり過ぎないでよね」

 

霧雨「分かってるって♪」

 

そう言い霊夢は地上の神社へと降りていった。

 

蓮 「えっと…ルールは?」

 

霧雨「おっと悪いな♪ルールは簡単だ弾幕が体に

   当たらないように避ければいいだけだぜ♪」

 

蓮 「それなら……」

 

蓮は先程から持っていた竹刀が入った袋を背中からとると竹刀を取り出して、

 

蓮 「これは使ってもいいんですか?」

 

霧雨「あぁ♪武器もありだが肝心なのは

   美しく見せ合うことだぜ♪」

 

蓮 「分かったよ♪」

 

霧雨「後は…とりあえず残機だが1個でいいだろ?」

 

残機と聞いた蓮は昔にやっていたゲームを思い出したため残機の意味を知っていたため魔理沙に、

 

蓮 「うんそれで構わないよ♪」

 

霧雨「それなら始めるぜ!!」

 

蓮 「来い!!」

 

この一言によって蓮と魔理沙による弾幕ごっこが開始された。

 

霧雨「まずはこいつからいくぜ!」

 

そう言い魔理沙は箒を巧みに操って移動しながら無数に弾幕をばら撒くいてくる。先程の弾幕ごっこを見ている蓮からすれば手加減はしてくれていると思えていた。

 

蓮 「くっ!」

 

飛べるばかりになった蓮は上手くコントロールしながら飛行して魔理沙と同じように弾幕を放つがやはりまだ覚えたてのか大きさも小さく相手の魔理沙より弾幕の量も少ない。

 

霧雨「ほらほら♪そんなんじゃ当たんないぜ♪」

 

魔理沙は余裕を醸し出しながら弾幕を放ち続ける。だが蓮はまだまだぎこちない……

 

蓮 (どうすれば……)

 

この時だった蓮にある記憶が思い浮かぶ……それは自分が知る筈もない記憶……その記憶は夢で見たことのある泣きながら戦っていた少女が妖怪の攻撃を美しく可憐に舞いながら避けていた記憶を……

 

蓮 「やってみるしかないよな!!」

 

そう意気込む魔理沙が放った弾幕へと突撃した。

 

霧雨「なっ!!それは自殺行為だぜ!!」

 

そう言いつつも魔理沙は蓮に弾幕を放つが蓮は先程のぎこちない避け方とは打ってかわってすらすらと避けながら魔理沙目がかけて突撃を続けた。

 

霧雨「なっ!」

   (さっきまで全然違う!!)

 

すると蓮は弾幕を放とうとはせずに持っている竹刀の刀身の部分に手を添えると、

 

蓮 「ふぅ~ーー……」

 

息を吐きながら刀身をなぞっていくとなぞった部分が光だした。蓮がやったのは弾幕を放つではなく纏わせるということだったのだ。

 

蓮 「行くよ!魔理沙さん!!」

 

そう言い蓮は魔理沙へと更に速度を上げて突っ込む。

 

霧雨「負けるか!!」

 

魔理沙は星形の弾幕を出しながらそこから更に上空へと離れるが蓮は光を纏わせた竹刀を振るい魔理沙の星形弾幕を打ち落とす。

 

霧雨「あいつ……一気に……!!」

 

魔理沙が驚くのも無理はない何せ急に上達?したのだ普通では考えられる筈もない……

 

蓮 「これで終わりです!!」

 

そう言うと蓮は光輝く竹刀を魔理沙の前で振り上げる。それは剣道の基本技の1つ面打ちだ……

 

蓮 「面!!」

 

蓮は叫びながら竹刀を魔理沙へと降りおろすがその時だった。魔理沙は胸ポケットから八角形のような物を取り出すと、

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!!」

 

そう述べるとそのカードは八角形の形をした物から超極太レーザーが放たれた。

 

蓮 「なっ!!」

 

零距離にいた蓮はこの時避けられないと覚悟したその時だった……

 

バサッ!!

 

魔理沙が放った極太レーザーは蓮に当たることはなかった。それは巫女服を着た少女……博麗霊夢が助けてくれたからだ。

そして数秒経つと極太レーザーは消える。

 

蓮 「たっ助かった……」

 

霊夢「まったく……魔理沙!!初心者相手に

   スペル使うなら始めに言わないとダメ

   じゃない!」

 

霧雨「悪い…蓮がいきなり強くなって焦っちまった

   ぜ……」

 

魔理沙は申し訳なさそうに謝ると蓮は苦笑いをしながら、

 

蓮 「いや大丈夫だよ魔理沙さん…僕は無事

   だったんだからさ……」(;^ω^)

 

霧雨「そう言ってくれると助かるぜ……」

 

霊夢「でも初めてにしては上出来ね♪」

 

霧雨「これなら何とかなるんじゃないか?」

 

霊夢「いえ…あくまで蓮に戦い方を教えたのは

   もしのためよ……相手は中級レベル……

   下手したら蓮は確実に食い殺されるわ」

 

霊夢の一言は蓮の心の決心を固めるに充分だった……

 

蓮 (…………生きるためにはこの試練(死闘)を乗り

   越えないと……)

 

霊夢「蓮?」

 

蓮 「ん?どうかした?」

 

霊夢「また貴方虚空の空を見ていたわよ……」

 

蓮 「えっ?あっ……ごめんごめん♪それとお腹が

   減ったな……」

 

霊夢「まったく……しょうがない作ってあげるから

   早く来なさい」

 

霧雨「あっ!なら霊夢、私も食べてくぜ!」

 

霊夢「あんたは賽銭いれてからにしなさいよ」

 

こうして蓮の初めての弾幕ごっこは終幕となったのだった……




どうも読者様……不眠で体がおかしくなりそうな
怠惰さんです。今回はいかがでしたでしょうか?
えっ?後書きコーナーどうするのかって?
ノープランです。こっちは最後まで決まらな
かった件について…まぁここの小説に出てくる
オリキャラの誰かに手伝ってもらおうかな?
とまぁ最後までしまらないような後書きですが
今回はここまでです。それでは読者様
また次回!


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第5話 夢で見た者……

こんにちは読者様、遅寝早起きがここ最近
出来ている怠惰のクソ悪魔です。
最早奇跡…意外にも長く続くと……
それでは本編へレッツゴー……


蓮と魔理沙との弾幕ごっこが終わり2人は霊夢が作った料理を食べていた……

 

霊夢「まったく…蓮はいいとして魔理沙は少し賽銭

   しなさいよ……」

 

霧雨「まぁまぁ……いいじゃないか♪」

 

蓮 (霊夢は賽銭となると口うるさいな……)

 

そんな感じで食べていると蓮はあることに気がついてしまった……

 

蓮 「あれ?僕のお茶が消えた?」

 

ついさっきまで有ったはずのお茶が消えているのだ……しかもラッキーな事に茶柱が立っていてレアだったのにも関わらずにもだ……

 

霧雨「どうした?」

 

蓮 「えっと僕のお茶が消えたんだけど……」

 

霊夢「蓮…さっきからお茶は飲んでは…」

 

蓮 「いないかな?」

 

霊夢「はぁ~…………」

 

霊夢は深くため息をするとその口を開いて、

 

霊夢「いるんでしょ…紫……」

 

霊夢が虚空の彼方にその紫という声をかけると突然霊夢の後ろに無数の目がついた異次元のような穴が開くとそこから1人の女性が顔を出した……

 

紫 「あら?お茶を取ったら私って酷くない?」

 

霊夢「あんたしかいないでしょ……」

 

紫 「まぁ確かに私なんだけどね♪」

 

そう言いながら紫は本来蓮が飲む筈だったお茶を飲んでいると蓮は、

 

蓮 「なぁ…霊夢このお姉さんは誰?」

 

蓮がお姉さんと言うと紫は嬉しそうに、

 

紫 「あら♪嬉しいことを言うわね♪」

 

だがそれを聞いた霊夢と魔理沙は、

 

2人(お姉さんといえるのか(?)しら?)

 

2人が心で呟くと紫はドス黒い殺気を放ちながら笑顔で2人を見て……

 

紫 「何か文句があるのかしら?」(#^ω^)

 

2人「「いいえ何もこざいません!」」

 

紫 「よろしい♪」

 

その時の蓮はこのお姉さんに対して無闇な言葉を使ってはいけないと学習した……

 

蓮 「えっえぇと……紫さんですよね?」

 

紫 「えぇ合ってるわよ♪……あら?貴方何処かで

   私と会わなかったかしら?」

 

と、紫に言われた蓮は頭に謎マークを出してまじまじと紫を見ると……

 

蓮 「あれ?……うっ!!」

 

蓮は急に頭痛がしだしたのだ。それもただの痛みではなく頭の奥底を抉るかのような痛みだ……

 

蓮 「がぁっ!!!」

 

霧雨「おい蓮!!」

 

霊夢「ちょっと!!」

 

紫 「えっ!?」

 

蓮の背中を霊夢と魔理沙が撫でる。そして蓮はその頭痛がしている最中……ここに来て気絶した時に見ていた記憶を思い出した。左目に傷を持っている男と楽しそうに喋っている女性は目の前にいる紫そのものだった……

 

蓮 「はぁ!はぁ!」

 

紫 「貴方大丈夫?」

 

蓮 「紫さん……はぁ…貴女を僕は見たことがある…」

 

紫 「えっ?」

 

霊夢「貴方初対面でしょ?!」

 

霧雨「どういうことだぜ!?」

 

3人はどういうことか思っていると蓮は先程の頭痛の痛みがまだ抜けきっていない状態で口を開いて、

 

蓮 「貴女が…左目に傷を持つ男と話して

   いたのを僕は夢で見たんです……」

 

紫 !!

 

霊夢「でもそれは所詮夢でしょ?」

 

と、霊夢が言うと紫は…

 

紫 「……その男の人って長い黒髪で微笑んで

   いたかしら?」

 

蓮 「はい……」

 

霊夢「知っているの?」

 

紫 「えぇ……それは間違いなく私の師匠よ……」

 

これには2人は「はっ?」と思うしかなかった……だが紫は蓮に少しばかしだが興味が湧いた……

 

紫 「貴方…名前は?」

 

蓮 「僕は蓮…葛ノ葉蓮……」

 

紫 「ふぅ~ん……」

 

霊夢「紫…何を考えているの?」

 

紫 「ふふ♪少しね……藍」

 

紫が誰かの名前を言うと先程の紫と同じように目のついた穴から金髪ショートヘアーの女性が現れる。

 

藍 「紫様どうかしましたか?」

 

紫 「藍…葛ノ葉と言う一族について少し調べて

   もらえないかしら?」

 

藍 「分かりました」

 

そう言うと藍と言われた女性は先程の穴へと引っ込んだ……

 

紫 「貴方に興味が湧いたわ葛ノ葉蓮……

   少し待っていてちょうだい♪」

 

そう言うと紫も無数の目のついた穴へと入るとその場にあった穴は忽然と姿を消した……

 

霊夢「紫ったらなんなんだか……」

 

霧雨「てかよ……紫にあの中級妖怪の事伝えなくて

   良かったのか?」

 

霊夢「いいのよ紫は何もしないわ……それに

   これは私の依頼よ」

 

蓮 「霊夢さん……」

 

霧雨「まぁ私も協力してやるよ蓮♪さっきの

   詫びだぜ♪」

 

蓮 「魔理沙さん……」

 

霊夢「それとさん付けはいらないから霊夢でいいわ」

 

霧雨「私も魔理沙でいいぜ♪」

 

2人にそう言われた蓮は笑顔で、

 

蓮 「霊夢、魔理沙……ありがとう♪」

 

霧雨「いいってことよ♪」

 

霊夢「蓮……魔理沙1つ言っておくわ……」

 

霊夢は真剣な顔で蓮と魔理沙に口を開く。

 

霧雨「どうしたんだぜ?」

 

蓮 ?

 

霊夢「あの中級妖怪はここを襲撃するわね」

 

蓮 「えっ!!」

 

霧雨「霊夢……その根拠は何だぜ?」

 

魔理沙が霊夢に「根拠は?」と言うと霊夢は、

 

霊夢「勘よ♪」

 

霧雨「そうか……なら待つとしようぜ♪」

 

蓮 「えっ?!」

 

蓮は大丈夫なのか?としか考えていなかったが、それに魔理沙が、

 

霧雨「安心しろよ蓮♪霊夢の勘の的中率は

   ヤバイからよ♪」

 

蓮 (本当に大丈夫なのかな?)

 

霊夢「まぁ任せなさいそれで作戦なんだけど……」

 

そう言いながら霊夢は蓮と魔理沙に自身が考えた作戦を話すのだった…… そうして作戦を話して数時間後……博麗神社に1匹の怪物もとい蓮を追いかけている妖怪が飛来した。

 

妖怪「どこだ……どこにいる安倍晴明……」

 

妖怪は自身の自慢とも言える鼻で臭いを嗅ぐと博麗神社のとある一室に目をやると口からしょうき放ちながら、

 

妖怪「そこか!!」

 

そう言い妖怪はその部屋へと向かって突っ込んだのだった……

 




はい。てなわけでもう1つの小説との接点がまた現れました。そして次回はとうとうあの妖怪との対決です。蓮の未来、運命は如何に……それはまた明日ですけどね♪
それでは今回もありがとうございました。
バイバイ♪


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第6話 VS怨念の妖怪

こんにちは読者様、臨時のバイトに
出ていた怠惰のクソ悪魔です。
臨時収入&臨時バイト……
なお日給5000円……
高いのかな?いや、こんなくだらない話は
止めて本編へどうぞ。


妖怪が博麗神社の一角にある障子で塞がれている所へと突っ込んだ……

 

ドーーーン!!

 

妖怪「晴明……貴様を喰ろうて……なっ!!」

 

妖怪はその母屋に入って気がついたのはそこは建物ではなく外だったということだ……すると……

 

ピキーーーーー!!!

 

妖怪「なっ!なんだこれは!!」 

 

突然妖怪の四方八方に結界が立ち並び妖怪が逃げる隙間が消えると3人の男女が姿を現した……その3人は読者様のおもっているとおり蓮、霊夢、魔理沙の3人だった……そして魔理沙は1個茸を見ながら、

 

霧雨「幻惑茸……相手に幻覚を見せる胞子をばら蒔く

   魔法の森の特産茸さ♪」

 

と、突然茸の説明をしだした…なおこの茸は自分達世界のヤバいマジックマッシュルーム等ではなく幻想郷なおかつ魔法の森にのみに自生している茸だが中毒性はない。この胞子を体内に取り込むと少しの間幻覚を見せる。霊夢達が考えた作戦はこの茸を使って幻覚を見せて妖怪を油断させてからの霊夢の作る結界で捕獲する作戦と出たのだ。

 

蓮 「しかし凄い茸ですね……」

 

霧雨「まぁな♪これでも私は茸の知識には自信が

   あるんだぜ♪」

 

霊夢「ほらあんた達今は集中よ……」

 

霊夢がそう言っている一方で妖怪は蓮を見つめると……

 

妖怪「晴明……晴明!……安倍晴明!!!」

 

妖怪は蓮に向かって叫びあげて自身を囲んでいる結界に体当たりをしだした。

 

霧雨「あいつ滅茶苦茶怨んでるな……」

 

霊夢「いいから片付けるわよ!!」

 

そう言うと霊夢はお払い棒とお札を構え、魔理沙はミニ八卦炉を構え蓮は竹刀に霊力を纏わせて構えると、

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!!」

 

霊夢の夢想封印と魔理沙のマスタースパークが妖怪めがけて発動されそれは全て命中した。

 

妖怪「がぁーーーーー!!」

 

蓮 「これでとどめだ!!」

 

痛みで叫びをあげている妖怪に蓮は前進してから竹刀を振り上げて、

 

蓮 「面!!」

 

バシン!!

 

その一撃は妖怪の頭にクリティカルヒットした。

 

妖怪「がぁーーーーー!!」

 

ドスン!!

 

妖怪は最後の叫びをあげてその場に崩れた。

 

霧雨「へっへぇ♪いっちょあがり♪」

 

霊夢「ふぅ~終わった終わった……」

 

蓮 「終わったよな……」

 

蓮がそう言った直後だった。突然霊夢と魔理沙は驚いた顔をしたのだ。驚いた顔をした霊夢は蓮に向かって叫んだ……

 

霊夢「蓮!!後ろ!!」

 

霧雨「避けろ!!」

 

蓮 「えっ?」

 

蓮が後ろを向こうとした刹那の瞬間だった……先程倒れた妖怪が蓮に向かってその口を開いて襲いかかったのだ。

 

蓮 「なっ……」

 

蓮は突然の事で体が動かなかった。そして妖怪が蓮の頭にその巨大な口で噛みつく一歩手前の所で蓮は咄嗟に目を閉じた。人間は驚くと目を瞑る傾向がある。その反射神経が作用した瞬間でもあった。だが目を瞑った蓮は不思議に思った。それは痛みを感じないのだ……ゆっくりと目を開けると目の前まで噛みつこうとしている口が見え……

 

蓮 「えっ……何だよこれ……」

 

蓮はゆっくりとそこから抜けて周りを見渡すと霊夢、魔理沙が人形かのようにその場で止まり絶望を生んだ顔をしていた。だがそれは妖怪も同じだった……

 

蓮 「何が起こってるんだ……」

 

この異様な静けさに気味を悪くしていると蓮の後ろから声が聞こえだした……それは少女の声だが霊夢でも魔理沙でもない誰かの声だ……

 

? 「葛ノ葉蓮……貴方はここで死ぬ定めでは

   ありません……」

 

蓮 「あなたは誰ですか!」

 

蓮が後ろを振り向くとそこには見しらぬ女性が立っていた。

 

? 「……それはまだ時ではありません…ですが

   今そこにいる恐怖に立ち向かわなければ

   いけません……」

 

蓮 「どうするんだよ!霊夢の夢想封印でも

   魔理沙のマスタースパークだって……」

 

? 「弱気にならないでください葛ノ葉蓮

   貴方ならあの妖怪……狗神を……○○

   出来る筈です……」

 

その女性が言った狗神から先が聞き取れなかったため蓮はその女性に、

 

蓮 「何て言ったんですか……もう一度教えて

   ください!!」

 

? 「ですから貴方なら能力で……あの子を……」

 

その女性が言おうとした瞬間だった……

 

霊夢「蓮!!」

 

霧雨「蓮!!」

 

蓮 「はっ!!」

 

止まっていた時が動き出したのだ。妖怪狗神は蓮を喰らおうとしたが蓮はそこから抜けていたためその喰らいつきは空を切った。

 

狗神「なっ!なんだと!!」

 

霊夢「嘘……蓮、今のってどうやったのよ……」

 

霧雨「魔法かよ!?」

 

と、驚いていたが蓮は直ぐ様正気に戻って、

 

蓮 「霊夢!魔理沙!あの妖怪は狗神だ!」

 

霧雨「狗神だって!?」

 

霊夢「道理でここまで強いわけよね!」

 

狗神……それは犬を使った呪術によって作られた人工的な妖怪であると同時に協力な呪詛である。狗神に憑かれた者は祓わない限り永遠と狗神の呪いで不幸が訪れるはめになる。故にこの呪詛は禁忌となり現代において忘れ去られた呪詛である。

 

霧雨「その前に何で狗神だって気づいたんだよ?」

 

蓮 「今は後!あの妖怪を何とかしないと!」

 

蓮は竹刀を再度構え狗神の方へと向く。

 

狗神「逃がしても貴様を喰ろう運命は変わらぬ

   ぞ!」

 

狗神はそう叫びながらまた蓮へと襲いかかる。

 

蓮 「霊夢、魔理沙……少しだけ時間を稼いで

   くれないか?」

 

霧雨「策があるのか?」

 

魔理沙に策があるかと聞かれた蓮は首を縦に振るとそれを見た霊夢と魔理沙は顔に笑みを浮かべて、

 

霊夢「良いわよ……やってあげるわ!」

 

霧雨「何とか5分は持たせるぜ!!」

 

蓮 「頼む!」

 

蓮は2人に頼むと目を瞑り瞑想をする。

 

霊夢「足引っ張らないでよね魔理沙!」

 

霧雨「それは私の台詞だぜ!」

 

霊夢はスペルカードを構えると、

 

霊夢「夢符 二重結界!」

 

霊夢が唱えると狗神の目の前に結界が現れる。それは先程狗神を足止めした結界だった…狗神はこれには反応できなかったのか……

 

ゴン!!

 

結界に激突して動きを止めた……

 

狗神「おのれまた結界か!!」

 

すると今度は魔理沙が箒に股がりながらスペルカードを取り出すと、

 

霧雨「魔符 スターダストレヴァリエ!」

 

そう唱えると魔理沙を中心に無数の星形弾幕が放出される。それは結界で動きを制限されなおかつ巨大な狗神には避けるのは難しかった……

 

狗神「痛!痛!……ガリ…甘!……てっ痛!」

 

何故か狗神はその星を喰って甘いと評価した……だが結構痛いようだ……

 

狗神「この餓鬼共が!!」

 

バリンッ!!

 

狗神は怒りで霊夢が作った結界を破壊すると再度蓮へと襲いかかるが……

 

蓮 「……見えた…これが僕の能力なんだ!」

 

そう言うと蓮は目を見開いて襲いかかってくる狗神に向かって走り出した……普通なら自殺行為かと思うのは無理はないのだが……

 

狗神「死んで消えろ!!安倍晴明!!」

 

狗神はその巨大な口で蓮を食い殺そうとするが蓮は手に持っている竹刀の持ち手を刀身にして持つと……

 

蓮 「これでも食べてろ!!」

 

ガッ!!

 

狗神「なっなんふぁ!これふぁ!」

 

竹刀を狗神の口につっかえ棒のようにして固定させたのだ……

 

蓮 「これが僕の能力なんだ!」

 

もう一度叫び蓮は跳躍して右手に握りこぶしを作るとその拳は光だし右手の甲に星の紋様の五芒星(ごぼうせい)が描かれる。そしてその右腕で蓮は狗神の眉間を殴った。

 

ゴン!

 

狗神「そんなこうふぇき効かぬぞ……」

 

口に竹刀がつっかえた状態でそう言うと蓮は笑みを浮かべた。すると狗神の眉間が蓮の右腕の甲に描かれた五芒星の紋様が浮かび上がりそこは白く光だした。

 

狗神「なっなんふぁ!これは!!」

 

蓮 「これが僕の能力『式を操り使役する程度の

   能力』だ!!」

 

狗神「おのれ!おのれ!安倍晴明ェェ!!

 

そう叫びながら狗神はその場から忽然と姿を消して代わりに1枚の紙がその場に落ちていたのだった……

 

蓮 「これは……」

 

蓮はその紙を拾って見ると狗神と大きく書かれていた……

 

霊夢「終わったのよね蓮?」

 

蓮 「うん♪終わったよ♪」

 

霧雨「しかしまさか蓮が能力持ちだったとはな」

 

蓮 「僕も驚いたけどね……にしてもあの女性は

   誰だったんだろう……」

 

霊夢「どうしたの?」

 

蓮 「いいや♪何でもないよ♪」

 

こうして狗神は騒動は幕を閉じ魔理沙は家へと帰り蓮は霊夢の住むはぐれ神社で夜を越すのだった……一方とある境界の場所では……

 

藍 「紫様…葛ノ葉一族について情報を集めました」

 

紫 「そう…見せてちょうだい…」

 

藍は紫に自身が集めた情報を見せると紫はそれを見て笑った。

 

藍 「まさか…葛ノ葉一族がこの人間の子孫だとは」

 

紫 「それは私も思ったわ……もしこれを知ったら

   御師匠様は喜んだかしらね……まさかあの子

   が安倍晴明の子孫なんてね♪」

 

その会話の内容はその場にいる紫と藍しか知るものはいなかった……

 

 




はいどうもッス毎度のように現れる
怠惰のクソ悪魔こと怠惰さんです。
今回で蓮の出生が分かりましたね……
えっ?もう知ってる?…そいつはすげぇ……
あんたはいったい何なんだ……と、
どこぞのグラサン着けてる人みたいに
言いますね……最早メ(ピー)ルギアですね……
それはさておき今回はいかがでしたでしょうか?
また次回も投稿しますのでよろしくお願いします。
それでは読者様さようなら~♪


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第7話 謎の女性と出生

こんにちは読者様、昼寝のつもりが気づいたら
こんな時間になっていた怠惰のクソ悪魔です。
寝すぎて頭が痛いです(´・ω・`)
それでは本編へとどうぞ。


蓮はまた夢を見ていたがいつもの夢とは打って変わっていた。蓮がいたのは真っ白な世界だった。

 

蓮 「ここは……」

 

? 「葛ノ葉蓮……」

 

蓮は名前を呼ばれた方を向くとそこには狗神を封印する助言をしてくれた女性がにこやかな笑みを浮かべて立っていた。

 

蓮 「貴女は……狗神の時の……」

 

? 「ふふ♪葛ノ葉蓮……よくぞやりました♪」

 

蓮 「えっ?」

 

? 「貴方はやはり私の血を受け継ぐだけは

   ありますね♪」

 

蓮 「それっていったい……」

 

? 「それはそれとして貴方が封じた狗神……」

 

蓮 「狗神がどうしたんですか?」

 

? 「貴方なら使いこなせれる筈よ♪貴方の能力

   そして優しさがあれば……」

 

蓮 「それはどういう!!」

 

蓮がそう言いかけた時だった……蓮は眠りから覚めた。

 

蓮 「はっ!はぁ……はぁ……今のは……」

 

蓮の服には寝汗がびっちょりと染み付いていた。故に気持ちが悪かった……すると襖が開いて霊夢が顔を出した。

 

霊夢「蓮…起きた?……って!どうしたのその

   汗は!?」

 

蓮 「いや……何でもないよ……」

 

霊夢「そっそう……とりあえずご飯を食べましょ」

 

蓮 「あっうん……」

 

蓮は布団から立ち上がり霊夢の後に続いて居間へと向かった。

 

蓮 「それじゃいただきます……」

 

霊夢「どうぞ……」

 

そう言うと蓮は朝食を食べ始めた。メニューはお茶漬けと沢庵だった……

 

霊夢「ねぇ蓮……昨日も今さっきの朝もそう

   だけど…様子がときどきおかしいのは

   何故?」

 

蓮 「えっえぇと……」

 

霊夢「答えたくないならそれでもいいわ」

 

蓮 「いや言うよ……昨日の僕の能力や朝に何が

   起きたのか」

 

蓮は朝食を食べながら霊夢にこれまで夢で起きたこと狗神の時と朝に出会った女性の事を話した……

 

霊夢「そう……不思議な雰囲気の女性ね……」

  (何でか紫しか思い付かないわね……)

 

蓮 「うん……一体誰なんだろう……」

 

蓮がその言葉を言った時だった。蓮の隣で無数の目がついた穴が開いた。そこから昨日現れたお姉さんの紫が現れた。

 

紫 「ふふ♪また来たわよ♪」

 

霊夢「……証拠にもなく何しに来たのよ紫……」

 

蓮 「紫さん?」

 

紫 「まぁまぁ♪今回は葛ノ葉蓮……貴方に用が

   あってきたのよ♪」

 

蓮 「僕ですか?」

 

紫 「えぇ♪貴方の一族……御先祖様の事が

   分かったから会いに来たのよ♪」

 

それを聞いた蓮は夢で出会った女性の言葉「血を受け継ぐ」という言葉が引っ掛かった。

 

蓮 「紫さん…教えてください」

 

霊夢「私も聞いていい?」

 

蓮 「いいよ…」

 

蓮と霊夢は葛ノ葉一族について紫の話に耳を傾けた。

 

紫 「なら話すわね……葛ノ葉一族……本来の

   姓は安倍…かつて平安の地にてその名を

   轟かせた安倍晴明の一族よ……」

 

霊夢「うそ!?」

 

霊夢は隣できょとんとしている蓮を驚いた顔で見る。

 

紫 「それであの小むSコホン!安倍晴明は

   昔に私の御師匠様とも深い関わりが

   あったわ……」

 

蓮 「え~と紫さん…紫さんの御師匠様って……

   僕の夢に出てきた長髪で左目に傷がある

   男性の人ですよね?」

 

紫 「えぇどちらかと言えば人間というより妖怪

   と言ったほうが良いけどね♪」

 

蓮 「えっ妖怪?紫さんってまさか……」

 

紫 「えぇ♪私も妖怪よ♪言っておくけど狗神

   みたいにあそこまで狂暴じゃないからね?」

 

それを聞いた蓮は驚いた。狗神の見た目はThe妖怪の見た目だったがそれに比べて人間のような姿をしている紫さんに驚くしかなかった。だが今の言葉を聞いた霊夢は目を細めて、

 

霊夢「紫……昨日の戦い見ていたの?」

 

紫は「狗神みたいにあそこまで狂暴じゃないから」と言ったのだ。昨日、霊夢、魔理沙、蓮は紫に一度も狗神について喋ってはいない。それはつまり昨日の狗神との戦いを見ていたという結論だ。霊夢の指摘に紫は微笑みながら、

 

紫 「えぇ♪特に蓮君が狗神の攻撃を突然消えて

   避けた時は驚いたわね♪」

 

蓮 「紫さん…その時に女性を見ていませんか?」

 

蓮に助言をしてくれた女性を見たかと聞くと紫は首を横に振って、

 

紫 「いいえ……見ていないわ?」

 

蓮 「そっそうですか……なら紫さんの御師匠様

   には会うことは出来ますか?」

 

紫の御師匠様について聞くと紫は少し悲しげな顔を一瞬して、

 

紫 「いいえ……会えないわもう御師匠様は

   この世にはいないですもの……」

 

霊夢「えっ?だって妖怪って結構生きるでしょ?」

 

紫 「御師匠様は半人半妖という妖怪の部類

   だったのか今から数千年前に息を

   引き取ったわ……」

 

蓮は紫の悲しそうな表情を見てこれ以上はと思い、

 

蓮 「すいません……嫌な話をしてしまって……」

 

紫 「いいのよ……蓮や霊夢は何も知らなかった

   のですもの気にしないで♪」

 

霊夢「それよりも紫……何故安部ではなく葛ノ葉

   になったか教えてくれる?」

 

霊夢が本命の話をしてくれと紫にいうと、

 

紫 「あら!私としたことが……それじゃ

   話すわね何故葛ノ葉と呼ばれたかを……

   それは……」

 

霊夢「それは?」

 

紫 「今から数百年前に安倍晴明の子孫の1人が

   禁忌に手を出したの……」

 

蓮 「禁忌?」

 

紫 「えぇそれによって現れた妖怪に一族を

   根絶やしにされたと聞いたわ……」

 

蓮 「根絶やし……」

 

蓮はその話を聞いて想像も出来なかった。自分の先祖の過去にそんな悲劇が起こっていたとは思わないだろう……

 

紫 「それで生き残った晴明の最後の子孫は

   自分を……晴明の一族の血を絶やさない

   ためにも正体を隠した」

 

蓮 「僕の御先祖様にそんな過去が……」

 

紫 「そして葛ノ葉の姓は晴明の母親……

   葛の葉からとったとされているわ」

 

蓮 「そうなんですか……」

 

紫 「これが私達が調べた大まかな内容よ」

 

紫達で調べた内容を全て話終えると蓮は、

 

蓮 「……1つ聞きたいんですが……その僕の

   御先祖様を根絶やしにした妖怪は

   どんな妖怪なんですか?」

 

紫の話を聞いた蓮は自身の先祖を根絶やしにした妖怪がどんな妖怪なのか気になり聞くが、

 

紫 「それは私達にも分からないわ……

   だけれどいくらかは晴明の血が薄まり

   弱くはなってはいたけど晴明の子孫達

   を根絶やしにしたってことは恐らく

   上級妖怪レベルだと思った方がいいわ」

 

霊夢「それって紫とかと同等レベルじゃない」

 

紫 「まぁでもそんな害悪な妖怪は幻想郷には

   いない筈よそれにもしその妖怪がいたと

   して幻想郷に害をもたらすというなら……」

 

紫は言葉を濁らせて少し殺気を込めて、

 

紫 「私がそいつの塵も残さずに根絶するもの

 

これには蓮も体を震わせたが霊夢ですらも額から冷や汗が流れた……

 

紫 「あらごめんなさい♪私とした事が少し

   私情が入っちゃったわね……」

 

蓮 「いえ……確かに紫さんに恐怖を覚えました

   ですがここ幻想郷が大好きだって事が伝わり

   ましたから♪」

 

紫 「ふふ♪あの子よりかは大人しいけど

   そういう優しさは変わらないわね♪」

 

蓮 「えっ?」

 

紫 「いいえ♪こっちの話よ♪それじゃ私は

   帰るわね♪」

 

そう言い紫は無数の目のついた穴を開けてそこに体をいれようとすると霊夢が、

 

霊夢「紫……蓮を外に帰したら?」

 

霊夢は外来者の蓮を元の世界に帰させる事を提案すると、

 

紫 「あらそれもそうね……蓮は帰りたいの

   かしら?」

 

紫は蓮にもとの世界に帰りたいかと聞くと蓮は、

 

蓮 「いえ……僕はここに残ります」

 

霊夢「えっ?貴方だって外に家族とかが……」

 

霊夢が家族の事について言うと蓮は首を横に振って、

 

蓮 「僕にはもう家族はもういないから……」

 

霊夢「えっ?」

 

蓮 「僕の親は幼い時に事故で亡くなって

   ばあちゃんは去年他界したから1人

   暮らしなんだよ」

 

霊夢「……そう…」

 

蓮 「それに久々に人と食事をとれたのが楽し

   かったんだ♪いつもは1人だけだった

   から……だから……」

 

蓮が更に言おうとすると霊夢は蓮の口に手をかざして、

 

霊夢「これ以上はいいわ……ねぇ紫…蓮を家で

   預かっていいかしら?」

 

紫 「構わないわよ♪」

 

霊夢「なら蓮!ここが貴方の家よ!」

 

蓮 「えっ!?いいの僕がいても?」

 

霊夢「フッフッフ♪気にしなくてもいいわ♪

   その代わり家賃分として掃除とかして

   貰うけどね♪」

 

蓮 「それで住めるならぜひ!」

 

紫 「ふふ♪後は貴方達に任せるわ…それと蓮♪」

 

蓮 「えっと何でしょうか?」

 

紫 「ようこそ幻想郷へ貴方を歓迎するわ♪」

 

こうして蓮は幻想郷で暮らすこととなったのだった……




はいはい蓮の血筋が分かった感じですよね
蓮の先祖に起きた因縁、出会いそれはやがて
因果によって繋がっていく。そしていずれ
奴も感応するがごとく動き出す。
この先、蓮はどうなるのか……どう生活する
のかその先を知っているのは怠惰のクソ悪魔
の中の人のみ……
まぁ多分シリアスは有るのか無いのか分かり
ませんが、よければまた見てください。
それでは読者様今回もありがとうございました
また明日♪


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第8話 人里

こんにちは読者様、バイト代全部使って
中古の戦国無双4とBF4を購入した
怠惰のクソ悪魔です。春の季節なのに
財布は吹雪いていて寒いです……
そんな下らないような話しは無視して
今回は色々とキャラ崩壊?のような
所がちゃろちょろありますが許して
下さい。それでは本編へどうぞ


蓮が博麗神社に住んで3日目の事だった。今現在の蓮の役目は朝の博麗神社境内の掃除だ……

 

蓮 「ふぅ~綺麗になったな♪」

 

竹箒を片手に呟くと縁側でお茶を飲んでいる霊夢に、

 

霊夢「そういえばそろそろ買い出しをしないと

   行けないわね……」

 

蓮 「買い出し?」

 

霊夢「えぇここの食べ物もどっかの誰かさんが

   来てから早く消費してそろそろ尽きそう

   だしね……ズズッ……」

 

蓮 「霊夢それって皮肉?」

 

霊夢「冗談よ…さてと買い出しに行きますか」

 

霊夢は縁側に湯飲みを置いて背筋を伸ばす。蓮は霊夢に、

 

蓮 「霊夢、僕も着いていっていいかな?」

 

霊夢「何で?」

 

蓮 「いや興味がでて……」

 

霊夢「まぁ良いわよ♪それじゃ準備なさいな」

 

蓮 「分かったよ♪」

 

そうして蓮は竹箒を元の位置に戻しなおかつ霊夢のが使っていた湯飲みを片付け蘇とに出ると、

 

霊夢「それじゃ行くわよ」

 

蓮 「うん!」

 

霊夢と蓮は体を浮かせると霊夢が動きだし蓮はそれについていった。

 

少女青年移動中……

 

霊夢と蓮は人里の手前で地上に降り立ちそこから徒歩で歩いて何とか人里までたどり着いた。

 

蓮 「へぇ~人で賑わってるね……」

 

霊夢「まぁねそれは人間が唯一まともに外を

   出歩ける場所だから」

 

蓮と霊夢はそこから色々な出店を見て回った。そうしているうちに最終目的地の八百屋にたどり着いた。

 

霊夢「これとこれとそれからこれもお願い」

 

店主「へいまいど!」

 

蓮 「そしてやっぱり僕が荷物持ちなんだね」

 

なお八百屋に行くまでの道中で買ったものは全て蓮が持っていた。

 

霊夢「男手があると助かるわね♪」

 

蓮 「そっそうかな?」

 

店主「はいよ♪」

 

店主が野菜の詰まった背負い籠を霊夢の前にだすと霊夢は蓮に、

 

霊夢「これもお願いね♪」

 

蓮 「はいはい……」

 

そうして蓮はそれら荷物も持つこととなった。流石の霊夢もここまで持たせるのもあれだと思ったのか……

 

霊夢「ねぇ蓮♪お腹すいてない?」

 

蓮 「えっ?……そういえばもう昼だね……」

 

霊夢「彼処に蕎麦屋があるけどよる?」

 

蓮 「ならお言葉に甘えるよ♪」

 

そうして蓮と霊夢は蕎麦屋に入るとにこやかな女性が現れる。

 

店員「いらっしゃいませ好きな席へどうぞ♪」

 

店員に「好きな席にどうぞ」と言われた2人は空いている席へと座ると先程の店員がお茶を持ってやってくるとそれを蓮と霊夢の前に置く。

 

店員「ご注文はお決まりでしょうか?」

 

霊夢「私はざるそばで……蓮もざるそばでいい?」

 

蓮 「うんそれで構わないよ♪」

 

霊夢「ならざるそば2つで♪」

 

店員「ざるそば2つですね♪わかりました♪」

 

店員は厨房へと走っていった。

 

霊夢「荷物運びお疲れさま……」

 

蓮 「いや気にしなくてもいいよ♪」

 

霊夢「…………ねぇ蓮は……」

 

霊夢が言葉をかけようとした瞬間だった。

 

店員「やめてください!!」

 

先程の女性の叫び声が聞こえだした。蓮と霊夢はその声の方向を見ると男性客3人が女性店員を取り囲んでいた。

 

男1「なぁよ♪楽しくお茶を飲むだけじゃない

   か♪」

 

男2「そうそう♪」

 

男3「だからお茶を飲みに行こうよ♪」

 

店員「止めてください!!」

 

この光景を見ていた蓮と霊夢はこう思った……

 

蓮 (迷惑な奴等だな……)

 

霊夢(これじゃ蕎麦が食べれないじゃない)

 

そう考えた2人は席から立ち上がり迷惑な男性客3人に近づき、

 

蓮 「君ら彼女嫌がってるだろ!」

 

霊夢「あんたら迷惑よこれじゃゆっくりと蕎麦が

   食べれないじゃない」

 

男1「何だとガキ共!」

 

男2「良い度胸じゃねぇか!」

 

男3「泣いて隅で震える覚悟はできてるよなぁ!」

 

男性客3人はナンパを止められた事に腹をたてて席から勢いよく立ち上がり蓮と霊夢を睨み付ける。

 

蓮 「店員さんは下がっていてください!」

 

店員は頷くと厨房へと走って逃げた。

 

霊夢「蓮……あんた竹刀無いけどどうするのよ?」

 

蓮 「そっちこそいつものお払い棒がないだろ?」

 

霊夢「そうね……なら……」

 

蓮 「やっぱりそうなるよね……」

 

2人は息を合わせて、

 

蓮&霊「「殴ってかたをつけるだけだ!!」」

 

男1「上等だこのやろう!!」

 

そう言うと男性客1は蓮に殴りかかるが、

 

サッ!!

 

蓮はその攻撃を左手で掴み受け流すと男性客1は体制がよろめく。そこに空かさず男性客1の帯を掴み右手で右足を前に出して男性客1を転ばせた……

 

男1「ぐわっ!!」

 

ダスッ!!ドゴン!!

 

男1「うっ!!がはっ!!…………」

 

男性客1が転ばされた場所は運悪くテーブルの近くだったためにそれが障害物となって追加のダメージか入り痛みで悶えながらも気絶した。

 

男2「くっ!女なら!!」

 

それを見ていた男性客2は蓮はヤバイと思い霊夢に殴りかかったがその男性客は運が悪い何故なら殴りかかった相手は妖怪退治を専門とする博麗の巫女、博麗霊夢だからだ……

 

霊夢「女だからって……!」

 

ゴスッ!!ミシミシ……

 

霊夢の蹴りが男性客2の右脛に当たるとその男性客2の脛から聞こえてはいけない音が鳴り出した。

 

男2「がぁーーーー!!」

 

この一撃は想定していなかったために男性客は殴るのを止めて右脛を膝まずいて抑えるが、

 

霊夢「甘くみないことね!!」

 

ドゴッ!!

 

男2「がはぁ!!」

 

霊夢の強烈かつ美しい回し蹴りが男性客2の右頬に当たると男性客2は店の格子戸の方まで蹴っ飛ばされて格子戸に穴を空けて気絶した。なお霊夢はドロワーズを履いているので下着が見えることはないため問題はない。

 

蓮 「うわ……えげつないな……」

 

霊夢「殴られるよりかはましよ」

 

そんな会話を聞いていた男性客3は蓮と霊夢を見て腰が抜けてしまった。

 

男3「ひっ!ひぃ!!」

 

先程、男性客3が言った「隅で震える覚悟はできてるよなぁ!」のセリフがそのまんま男性客3に返ってきた。

 

霊夢「あんたまだやる?」

 

男3「すっすいやせんでした!!」

 

蓮 「霊夢よせって…相手はもう満身創痍なんだ

   からさ」

 

霊夢「それもそうね……」

 

蓮と霊夢が男性客達から勝ったと悟った瞬間だった。

 

? 「お前ら何をしているんだ!!」

 

と、長髪で頭に不思議な帽子をかぶっている女性が叫びながら走ってきた。

 

? 「お前達!これはどうしたんだ!」

 

霊夢「あら?あんたは寺子屋のワーハクタク

   じゃない」

 

? 「霊夢かこれはどうしたんだ?」

 

と、事情を聞くと厨房から先程逃げた女性店員が走ってやってくると、

 

店員「違うんです慧音さん!この人達は私を

   助けてくれたんです!」

 

どうやら走ってきた女性は慧音という名前らしい……

 

慧音「そうなのか?」

 

霊夢「えぇなら彼らに直接聞けば分かるわよ」

 

慧音「分かった……だがそれにしても酷い

   有り様だな……」

 

と、言うと霊夢は破壊されたテーブルの上で気絶した男性客1と格子戸に突っ込んで気絶している男性客2と満身創痍になって腰が抜けてしまったいる男性客3を指差して、

 

霊夢「あいつらが壊した♪」

 

蓮 (えっ!?)

 

慧音「そうか……ならそれ相応の仕置きをしない

   といけないな……」

 

蓮 「いや壊したのって僕らじゃ……

 

霊夢「蓮、気にしたら負けよ」

 

慧音「うん?そういえば君は誰だ?」

 

蓮 「僕は葛ノ葉蓮と言います」

 

慧音「そうか…私は上白沢慧音だ慧音で構わない」

 

蓮 「なら僕も蓮で構いません」

 

2人は互いに握手を交わすと慧音は蓮の服を見て、

 

慧音「蓮は外来人か?」

 

蓮 「はいそう…なりますね……」

 

慧音「そうか…蓮、君で良ければ家で働かないか?」

 

蓮 「えっ?」

 

唐突に慧音は蓮に「働かないかと」話すとそれを聞いた霊夢は、

 

霊夢「ちょっと勝手に話を進めないでよね」

 

慧音「気が向いたらで構わないからその時は頼むよ」

 

そう言うと慧音は店の中へと入っていった。

 

霊夢「まったく何なのよ……」

 

蓮 「とりあえず帰ろうか」

 

霊夢「あれ?蕎麦は?」

 

蓮 「今はそんなに流暢に食えないだろ?」

 

霊夢「はぁ~しょうがないか……」

 

蓮と霊夢は蕎麦を食うのを止め荷物を持ってそこから立ち去った。その後男性客3人は慧音の頭突きの刑を受けたのは言うまでもないだろう……




今回見て分かったことそれは、女は強し……
まぁ分かる通り今回は本当に強いのか?
という所がありましたが怠惰さんの中だと
強いイメージしかないですね……
多分理由はニ(ピー)ニコで見たMUGENですかね?
まぁ何故そんかイメージになったのか中学時代の
怠惰さんしか知らないわけですが……
では読者様今回もありがとうございました
それではまた次回!


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第9話 蓮のアルバイト

どうも読者様もうこの台詞何度目だろうと
時々考えてしまう怠惰のクソ悪魔です。
まぁ今回は題名そのまんまですので何時も
みたく気楽に見てください。
それでは読者様本編へどうぞ……
この台詞も何度目だろう?



蓮が博麗神社に住み初めてから1週間の事、蓮と霊夢は居間でくつろいでいる時だった……

 

蓮 「霊夢……俺そろそろ働くよ!」

 

霊夢「……はい?」

 

突然蓮が働くと言い出したのだ。働くと言っても蓮は境内の掃除や買い出しの手伝いはしているため霊夢はだらだら出来ていたが蓮が働くとなるとくつろげなくなると考えて、

 

霊夢「ちょっと!あんたが居なくなったら

   境内の掃除とかどうするのよ!!」

 

と、言うと霊夢の言葉に蓮は、

 

蓮 「いや掃除もやるよ♪ただ霊夢‥‥考えてみてよ

   僕は住まわせて貰っている身だよ‥‥家賃(賽銭)も払

   わず家事だけとかね‥‥」

 

その言葉を聞いた霊夢は考えた。蓮を働きに出せば賽銭が増える更に境内の掃除とかもしてくれる。これは一石二鳥と……だが霊夢も人だ。働かせ過ぎて過労死させる訳にもいかないとも考えたのだろう。そう考えた霊夢は口を開いて結論を出した。

 

霊夢「いいわ働いても……ただし条件があるわ!」

 

蓮 「その条件は?」

 

霊夢「必ず休暇が取れるようにしなさいそして境内

   の掃除も仕事で疲れたからと言って怠けない

   ことが条件よ!」

 

それを聞いた蓮は笑顔で霊夢に、

 

蓮 「ありがとう霊夢♪」

 

霊夢「ふん!勘違いしないでよねあくまで賽銭のた

   めよ!」

 

蓮 「それでもいいさ♪」

 

霊夢「それで蓮……働くと言っても何処で働くの?」

 

蓮 「それならもう決めてるよ♪前に人里で買い物

   した時に寺子屋の先生から「バイトしないか

   ?」って誘われたでしょ♪」

 

それを聞いた霊夢は人里でなおかつ寺子屋と聞いてある人物を思い出した。

 

霊夢「あぁ~ワーハクタクの……」

 

蓮 「ワーハクタク?」

 

霊夢「いいえこっちの話よしっかり日程を合わせて

   来なさいよ」

 

蓮 「うん♪」

 

そうして蓮が仕事をするのが決まって翌日、蓮は寺子屋に訪れていた。なお寺子屋は休みの日だ。

 

蓮 「え~と慧音さんアルバイトの件なんですが受

   けさせて頂きたいのですが……」

 

と、言うと目の前にいる慧音は嬉しそうにして、

 

慧音「そうか♪受けてくれるか♪」

 

蓮 「はい♪それで今回訪れたのは仕事の内容とそ

   れからお給料の確認と定休日の日程に関して

   です」

 

慧音「ふむならまず給料に関してだが1日は日給制

   で3000円でどうだ?」

 

蓮 「はい♪ここでなら3000円あれば充分です

   から問題はありません♪」

 

慧音「なら良しだなそれでだシフトだが何か提案は

   あるか?」

 

蓮 「え~と実は大屋(霊夢)さんにですね「休みはしっか

   りといれなさい!」と言われまして……」

 

苦笑い気味に言うと慧音は顎に手を置き、

 

慧音「成る程‥‥因みに蓮‥‥寺子屋は週で言うと土曜

   と日曜は休みだが?」

 

蓮 「ならそれで構いません♪それと勤務時間はど

   のくらいですか?」

 

慧音「勤務時間は大体は朝の午前8時~午後12時

   頃には終わりだ」

 

蓮 「そうですか意外と短いんですね」

 

慧音「まぁ生徒達も遊ぶ時間があるからな」

 

蓮 「成る程……」

 

慧音「それで主な仕事ないようだが簡単に言うと私

   のアシスト言ってしまえば生徒が分からない

   ところ等を教えて欲しい」

 

蓮 「分かりました♪え~と授業というと今は何を

   教えているのですか?」

 

蓮が授業の事について聞くと慧音は丁寧に何をやるかを教えてくれる。

 

慧音「そうだな…まずは国語の漢字の読み書きそれ

   から算数のかけ算やわり算そして最後に歴史

   主に今は平安時代をやっているかなそれでそ

   の平安の歴史に関しては私の友達がいるから

   その友達もアシストとして呼んでいるそこは

   覚えていてくれ♪」

 

蓮 「分かりました♪」

 

自分以外にもアシスタントがいるのかどんな人なんだろう。

 

慧音「それでだ明後日からだが頼めるか?」

 

蓮 「はい明後日の月曜日からで構いませんよ♪」

 

慧音「そうか♪なら明後日から頼むよ♪」

 

蓮 「分かりました♪」

 

そうして蓮の仕事が決まり博麗神社へと一旦は帰るのだった。そして明後日の朝、

 

蓮 「それじゃ行ってくるね霊夢♪」

 

慧音のアルバイトが決まったことを霊夢に話し家賃についても話をした。結界的に家賃は1ヶ月で一万円という事となった。

 

霊夢「しっかり稼いできなさいよ!!」

 

そう言われながら蓮は人里へと向かった。

 

青年移動中……

 

蓮が寺子屋に向かうと扉の前で慧音が立っていた。どうやら蓮を待っていてくれたようだ。蓮は手を振りながら慧音に声をかけた。

 

蓮 「慧音さん!」

 

慧音「おっ来たか蓮♪それじゃ案内しよう」

 

慧音に中へと入るように手招きされた蓮は寺子屋へと入り教室の教壇へと登った。蓮の目の前には人里の子供達が座っていた。

 

慧音「コホン!本日から私のアシストとして仕事を

   することとなった葛ノ葉蓮先生だ分からない

   事があったら聞くようにな!」

 

蓮 「よろしくお願いします」

 

蓮は生徒達に向かって頭を下げるとその内の1人、女子生徒が手をあげる。

 

生徒「はい質問です!蓮先生は好きな人はいますか

   いるなら教えてください!」

 

蓮 「へっ?」

 

生徒「あっ私ね蓮先生が人里で女の人と歩いている

   のを見たんだ♪だからその人って彼女?」

 

どうやらこの女子生徒は自分と霊夢が人里で歩いているのを目撃したようだ。それに対して、

 

蓮 「いいや違うよ♪その人は家の大屋さんだよ♪

   それと先生が好きな人はいないかな?」

 

生徒「なぁ~んだ♪」

 

蓮 「ほかに聞きたいことがある人はいる?」

 

蓮は他に質問があるかを聞くと全員手をあげなかった。

 

蓮 「なら自己紹介は終わりだね♪」

 

慧音「よしなら授業を始めるぞ」

 

そうして慧音の授業が始まると同時に蓮のアルバイトが始まった。

 

慧音「まずはこの漢字だ」

 

そう言うと慧音は「程度」とよばれる漢字を黒板に書き出した。

 

慧音「これが分かる人♪」

 

慧音はにこやかな笑みでそう聞くと生徒達は黙り混んで考える。すると蓮のアシストが入った。

 

蓮 「そうだな~ヒントは男の子でかっこよく言う

   と「貴様はその○○か!」って言うかな?」

 

言ってて流石は元厨二病らしいなと感じるヒントだ。そのヒントを出すと1人の男子生徒が手をあげた。

 

慧音「A君答えは?」

 

慧音が言うとAは答える。

 

A君「程度(ていど)!」

 

慧音「正解だ♪」

 

A君「よっしゃ~ー!!」

 

蓮 「よく言えました♪」

 

慧音「それじゃ次は…‥…」

 

と、言いながら国語の授業が終了してようやく算数となる。

 

慧音「それじゃ算数だが皆には式を書くからそれの

   答えを書いてくれ♪」

 

生徒達「はぁーーーーい!!」

 

慧音が数学の式を書き始めると蓮は思った……

 

蓮 (あれ?この子達の年齢であれやる?)

 

慧音が書いた式は11×12と確かにかけ算だ。だがこれは算数だが目の前にいる子供達はそれぞれだが平均的には小学2年生が殆どだが大丈夫かな。

 

慧音「この問題分かる人♪」

 

慧音が国語の時と同様に分かる人はいるかと聞くがやはり誰も手をあげない。これアシストがいるなと感じ即座にアシトに入る。

 

蓮 「これは………うん♪皆の大好きな果物で考えて

   みようか♪例えば箱に林檎が11個入ってい

   て林檎が入った箱が12箱あったら全部で林

   檎は何個でしょうか♪」

 

蓮のヒントを聞いた生徒達はそれぞれそれを頼りに考えると、

 

生徒「はい!」

 

慧音「はいB!答えは?」

 

B君「え~と132!」

 

慧音「正解だ♪良くできたな♪」

 

蓮 「良くできました♪」

 

慧音先生の授業を見ていて思ったことは難易度は小学生レベルか?と言いたくなるような難易度だが教え方は良い。生徒を褒めて成長させるといった先生の鏡だった。そうして幾度か問題が続きようやく社会の歴史となった。

 

慧音「次は歴史だが…遅いな……」

 

蓮 「えっともう1人のアシストの方ですか?」

 

慧音「あぁ……」

 

慧音が遅いと言っていると教室の扉が開かれると蓮の眼に映ったのは白髪の紅眼をしている女性だった。だが服が少しだがボロボロだったが、

 

生徒「あぁ~もこたんだ♪」

 

? 「ごめん慧音!遅れた!」

 

慧音「遅いぞ妹紅その様子だとまさかまた殺ってい

   たのか?」(¬_¬)

 

妹紅と言われた女性は慧音の言葉に冷や汗をかきながら、

 

妹紅「いやまぁその…殺ってました……」(^^;

 

慧音「やれやれ‥‥程々にな?」

 

妹紅「あぁ……それで慧音そこの男は誰だ?」

 

妹紅と呼ばれている女性は蓮について聞くと蓮は自己紹介をする。

 

蓮 「あっ本日からここでアルバイト講師をする事

   になった葛ノ葉蓮と言います♪よろしくお願

   いしますえ~と……」

 

妹紅「藤原妹紅だ♪よろしくな蓮♪」

 

妹紅は自分の自己紹介をすると蓮の前に手を差し出すと蓮はその手を握っお互いに握手を交わす。

 

慧音「それじゃ妹紅も来たことだし授業を再開する

   ぞ……」

 

そう言うと慧音は歴史(平安時代)の事を講義しだした。

 

慧音「それでだ‥‥妹紅に聞きたいが貴族の暮らしは

   どんな感じだったんだ?」

 

蓮 (えっ?)

 

慧音の質問に少し違和感があり戸惑ったがそんなの気にせずに妹紅は答える。

 

妹紅「そうだな‥‥仕事は主に役人の仕事をして仕事

   がない日は皆が外でやっている蹴鞠をしたり

   歌を読んだりしたかな?」

 

生徒「へぇ~」

 

妹紅「なぁ蓮は平安時代で知っている人はいたりす

   るのか?」

 

妹紅に話をふられと若干戸惑ったがその話に答える。

 

蓮 「そうですね…僕が知っているのは……僕のご先

   祖様の安倍晴明ぐらいですかね?」

 

妹紅「そうかお前のご先祖様の……はっ!?」

 

慧音「今何て言った?!」

 

蓮 「えっ…だから安倍晴明が先祖って……」

 

この時やってしまったと思った。この反応は結構ヤバイ反応だと、

 

妹紅「ほっ本当か?」

 

蓮 「えぇ……」

 

慧音「驚いたなまさか蓮が晴明の子孫とはな」

 

妹紅「…安倍晴明……」

 

蓮 「慧音さん授業に戻りませんか?」

 

そう言われた慧音は「はっ!」とした表情をして授業を再開した。そうして授業が終わり生徒達は、

 

生徒「バイバイ慧音先生♪」

 

生徒「蓮先生ありがとう♪」

 

生徒「もこたん次は遅れないでね♪」

 

皆は下校して教室には蓮と慧音そして妹紅だけとなった。そして蓮は疑問が浮かび上がっていたために妹紅に質問をする。

 

蓮 「妹紅さんって‥‥その年齢は幾つですか?」

 

慧音「どうしたんだ蓮?急にそんなことを聞き始め

   て?」

 

妹紅「私の年齢か………何でまた?」

 

蓮 「先程の授業の時に慧音さんが妹紅さんに貴族

   の暮らしについて聞いた時に普通なら「貴族

   の暮らしにはどんな感じ」とは言いません言

   うなら「貴族の暮らしにはどんなことをする

   のか分かるか?」が正しい筈ですそれを慧音

   さんが言い間違える事はないと思ったんで聞

   いてみたんです」

 

と、慧音の言葉を正確に分析した蓮は述べると妹紅は笑いながら、

 

妹紅「ははは♪まさかここまで鋭いとはな♪そうだ

   な………私の年齢は千をいったら数えるのを止

   めたか?」

 

この言葉を聞いて目が点となった。千年という言葉は驚かせるのに充分だ。

 

蓮 「えっ……えっと…妹紅さんは妖怪ですか?」

 

妹紅「いや♪私は元人間って言うのが正しいな」

 

蓮 「元人間?」

 

蓮の言葉を聞いた慧音は蓮に、

 

慧音「蓮は不老不死って信じるか?」

 

蓮 「えっ?慧音さんどうしてまた?」

 

慧音「妹紅は不老不死なんだよ」

 

蓮 「そうなんですか……」

 

妹紅「あぁ昔に不老不死の薬を飲んで今のような姿

   になっちまった訳さ……」

 

それを聞いた蓮はもしやと思って妹紅に、

 

蓮 「それって蓬莱の薬ですか?」

 

妹紅「何で知ってるんだ!?」

 

蓮 「いや………昔に授業で竹取物語というので知っ

   たんですよ時代も平安時代ですし」

 

妹紅「そうか……」

 

蓮 「そういえば慧音さんも妹紅さんも何で晴明と

   言った瞬間にあそこまで驚いたんですか?」

 

慧音「そうだな‥‥蓮は幻想郷の歴史は分からない筈

   だから言っておこう昔に幻想郷が誕生する前

   ………幻想郷の礎を築いた男がいたんだ」

 

蓮 「その人って妖怪ですか?」

 

蓮が慧音に聞くと慧音は少し困ったような顔をして、

 

慧音「いや妖怪とも言えるが人間とも言える本当に

   私と同類だ……」

 

蓮 「慧音さんも妖怪ですか?」

 

慧音「いや私は人間と妖怪のハーフだ」

 

それを聞いた蓮は少し驚いたが幻想郷に来てから色々な事が起きているためもうそんなには驚かなかった。

 

慧音「話を戻そうそれでその礎を築いたのが妖怪の

   賢者八雲紫の師であり妖怪達の総大将を務め

   た男その名を…深常(しんじょう)理久兎(りくと)‥‥またの名を妖怪

   総大将ぬらりひょんだ」

 

蓮 「えっ?でもその理久兎さんと僕のご先祖様も

   どう関係しているんですか?」

 

慧音「それはだな昔に理久兎が平安京で妖怪という

   のを隠して一時期潜伏していたんだ」

 

蓮 (゜ρ゜)

 

妹紅「その時の理久兎さんに出会ったのが私だ」

 

蓮 「成る程確かに千年前はちょうど平安京あたり

   ですもんね‥‥てことは妹紅さんは平安時代か

   ら生きているって事ですよね?」

 

妹紅「そうだな‥‥それでだ蓮の先祖と理久兎さんと

   の繋がりは親友だったと父から聞いた」

 

蓮 「親友………」

 

慧音「あぁ妹紅の言っていることは正しい実際そう

   だったらしいからな……」

 

蓮 「へぇ~…ご先祖様にそんな過去が……」

 

と、話をしていると慧音は時計を見てあることに気がついた。

 

慧音「おっとそろそろ時間か蓮‥‥初任給だ♪」

 

そう言うと慧音はポケットから茶色の封筒を取り出してそれを蓮に渡す。

 

蓮 「ありがとうございます慧音さん」

 

慧音「それと蓮お前がもし理久兎の事について知り

   たいなら……」

 

慧音は外の少し大きな家を指差して、

 

慧音「あそこの稗田阿求の家へ行くと良い♪そこで

   は幻想郷縁起と言われる書物を書いているそ

   れにおそらく書いている筈だその他にも目立

   った妖怪等も書いてあるから見る価値はある

   ぞ?」

 

蓮 「ご丁寧にありがとうございます」

 

慧音「ハハハ♪良いってことさ♪それじゃそろそろ

   あがるか……」

 

妹紅「お疲れ蓮♪」

 

蓮 「お疲れさまでした!!」

 

こうして蓮の幻想郷初のアルバイトは終わったのだった。




こんにちはこんばんわ後書きコーナーの時間です。
さてさて遂に奴の名が出てきました…そうして
後書き担当がまだ出るのに時間がかかる……
もう限界でござんす……まぁまだギャグ要素も
少なめだな~何て読者様は考えているでしょう
まぁ読んでいくと段々ギャグ要素も出てくると
願っていてほしいですね……恐らく後書き担当は
15~20で出るかな?まぁ分かりませんが
気長に見ていてください。
それでは今回もありがとうございました。
次回はもう1つの小説でお会いしましょう
では読者様good-bye!


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第10話 稗田の幻想郷縁起

チワース読者様今回少し挨拶を変えた
怠惰のクソ悪魔です……何かチャラいな……
まぁいっか……それでは今回もよろしく
お願いします。


上白沢慧音の元でのアルバイト始めてようやくの土曜日の事朝の日課の境内の掃除を終えた蓮は人里へと向かっていた。理由はいたって簡単、慧音が教えた幻想郷縁起に興味が湧いたからだ。

 

蓮 「どんな人なんだろうな稗田阿求さんって……」

 

蓮は呟きながら飛んで行き人里の稗田屋敷まで辿り着く。

 

蓮 「とりあえず……」

 

蓮は扉を開けて声が響くように、

 

蓮 「すいませーん!!」

 

と、言うと女中が廊下を走ってやって来る。

 

女中「ようこそ稗田屋敷へご用件は何でしょう

   か?」

 

蓮 「えっと……幻想郷縁起を見せて貰いたくて

   来たんですが……」

 

女中「そうでしたか♪なら稗田様に許可を取る

   必要がありますね♪こちらへどうぞ」

 

蓮 「お邪魔します……」

 

蓮はそう言うと女中に着いていく。蓮が女中に着いていくと襖で塞がれた部屋に来ると女中はそこでは膝を立てて襖を開けて、

 

女中「阿求様、幻想郷縁起を見たいという方が

   いらしております」

 

女中が述べた事に対して襖の部屋の中から阿求と言われた人物の答えが返ってきた。

 

阿求「いいわよ通して」

 

その返事が来ると女中は一礼をして後ろへと下がって立ち上がり、

 

女中「どうぞお入りください」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

お互いに一礼をすると女中は走っていった。そして蓮は開いた襖から顔を覗かせて、

 

蓮 「失礼しま~す……」

 

緊張しつつ中へと中へと入ると蓮の目に写った光景は部屋に無数の書物が置かれておりそこの中央に座る少女それがここの当主稗田阿求なのだろう……

 

阿求「ようこそいらっしゃいました私がここ

   稗田家10代目当主、稗田阿求と

   申します」

 

と、自己紹介をしてきたので蓮も自己紹介をしだした。

 

蓮 「それはご丁寧に僕は葛ノ葉蓮と言います

   今回は幻想郷縁起を見せて貰いたく来た

   所存です」

 

葛ノ葉蓮と聞いた阿求はにこやかな笑顔をして、

 

阿求「貴方が蓮さんでしたか♪慧音先生から

   聞いていますよ♪」

 

蓮 「そうでしたか♪」

 

阿求「はい慧音先生の授業のアシスタント

   その前には蕎麦屋でチンピラを黙らせた

   とか♪」

 

蓮 「いやあれは迷惑だったから止めてくれって

   言ったら肉体言語をしてきたのもので

   それでやむ終えずだったんですけどね……」

 

阿求「成る程……まぁその話しは無しにしましょう

   それで蓮さんは確か幻想郷縁起を見たい

   と?」

 

蓮 「はい♪」

 

阿求「そしてその部類は?」

 

蓮 「え~と深常理久兎って言う人を見たいの

   ですが……」

 

それを聞いた阿求は不思議そうに蓮を見て、

 

阿求「蓮さんは理久兎の事を知っているのです

   か?」

 

蓮 「えぇ…慧音さんからここに来れば大体の

   妖怪は分かるとそして自分の御先祖様と

   深い関係があるみたいで……」

 

阿求「分かりました少々お待ち下さい」

 

阿求はそう答えると同時に無数の書物を漁り始めた。そしてその中から1冊の書物を取り出しページを少しめくるとあるページが開いた状態で蓮に渡す。

 

阿求「これが理久兎を記した幻想郷縁起です」

 

蓮はそれを手にとってそのページを見た。

 

 

 

 

 

名前     深常理久兎

 

能力   『災厄を操る程度の能力』

 

種族     半人半妖?

 

住んでる場所  不明

 

危険度     極高

 

人間友好度   普通

 

主な活動範囲  不明

 

死去   ○○○○年、寿命によって死去

 

概要 かつて幻想郷の礎を築き担い手となった幻想郷の賢者が1人にして妖怪達の総大将となった最強の妖怪でありその時の異名はぬらりひょんと言われ人間そして妖怪からも恐れられていた。

 

性格 敵には厳しく殺るときは徹底的に殺る残忍な性格の持ち主だが仲間となった妖怪や友と言える人間はその優しさの笑顔を見せていた。敵対者には恐れられ仲間には厚く信頼され中でも鬼達には物凄い人気だったとか……特に鬼の風習の人拐いで救出できなかった人質を人間達の元へと帰す事もしていたためそこまで残忍な性格ではないが結構自由な性格でもある。だが時に理久兎は人間達の試練として立ち塞がった事もあるらしい。

 

戦闘能力 元々の身体能力の高さと高い妖力そして本来妖怪が使える筈のない霊力を併せ持ち加えて高いカリスマ性も併せ持っていた。そのため個性や種族の違う妖怪達は中々まとめることが出来なかったのだが理久兎はそれを可能としそれら1つにをまとめあげた。まとめあげれるカリスマ性も恐ろしいが何よりももっとも恐ろしいのは彼の能力だ。その能力で火山を噴火させ地震を起こしてそこからの派生として地割れで相手を落としたりはたまた落雷で相手を丸焦げにしたりと出来るため国を落とすことも可能と言われていた。

 

友好関係 ○○○○年に理久兎は平安の都へと潜伏し人間達の生活を観察しだした。その過程の中で当時妖怪達の敵対者である陰陽師の安倍晴明と知り合いお互いの存在を知ったうえで親友となった。そして幻想郷妖怪の賢者八雲紫を幼少の時代から面倒を見続けながら師を努めた。更に顔が広く性格も良いためか鬼を始めとして天狗や河童その他にも多々の妖怪達と仲が良かった。

 

○○○○年春の季節、理久兎は半人半妖のためか寿命がおとずれてしまいこの世を去る。葬式には数千の妖怪達が列を成し悲しんだ。

 

理久兎には2人の従者、亜狛、耶狛と呼ばれる兄妹がいたのだが理久兎が死ぬと同時に2人は姿をくらませ今はその存在を確認されていない。

 

対策 と、言っても本人は既に亡くなっているため書く必要は無いと思われるが念のために書くと、本人の気にさわる事をさえしなければ基本は襲ってこないが一度キレると手がつけられないため上記のように気にさわる事をしないのが懸命な判断だ……もし怒らせてしまったら必死に心から謝罪して懇願すること。

 

 

これが理久兎の幻想郷縁起で書かれていた事だった。

 

蓮 「…やっぱり親友だったんだね……」

 

阿求「蓮さんの御先祖様って…まさか安倍晴明!?」

 

蓮 「はい♪紫さんの話だとそうみたいですね♪」

 

阿求「はぁ~…………まさか有名人の子孫が目の前に

   いるとは思いませんでしたが……」

 

蓮 「そうですか?もしかしたらそんな人が

   身近にいたりするかもしれませんよ?」

 

阿求「それは無いとは思いますよ……」

 

蓮 「そうですかね?」

 

阿求「えぇ……」

 

そう言っていると日が陰りだした。雨が降りそうな雨雲へと変わっていったのだ。

 

阿求「雨が降りそうな天気になられましたね」

 

蓮 「早く帰らないとびちゃびちゃになっちゃう

   な……阿求さんすいませんが僕はここでおい

   とましますね」

 

阿求「分かりました♪次来る時は貴方の事を

   聞かせてくださいね♪」

 

蓮 「分かりました♪」

 

こうして蓮は急いで博麗神社へと帰るのだった……

 

 

 

 

 

一方夜遅くの深夜の刻……ある広場の玉座に座り椅子の手に肘をのせて手を顔に置いている少女がいた。少女の目の前には何人かの人?が集まっていた。

 

少女「……そろそろ始めるわよ」

 

と、その言葉を聞いた目の前にいる者達は膝間付きその内のメイドの姿をした女性、ゆったりとした服を着ていて本を持つ女性とそこに付き添っている黒い服を着込み頭にコウモリの羽をつけている女性、チャイナ服を着て紅髪の女性それらは少女の前で膝間付き、

 

全員「はっかしこまりました!」

 

と、玉座に座っている少女に答える。だが玉座に座っている少女は少しイラッとすることを見てしまった。

 

少女「そこの煙草吹かせてる駄執事!あんたも

   やりなさいよ!」

 

と、言われた煙草を吹かせている執事は煙草の火を消して、

 

執事「やれやれ分かりましたよ、お嬢……」

 

そう言い煙草を吹かせていた執事も加わると玉座に座っている少女は笑みを浮かべて、

 

少女「さぁ始めましょう私達の楽園のために!」

 

その言葉によって数時間後、紅い濃霧で空が覆い尽くされるのだった……

 




はいはい今回もありがとうございました。
まぁ理久兎に関して知りたいならもう1つの
方を見ることをおすすめしますが……そっちは
処女作なため色々と不備が多いと思います。
あくまで見たいならですが……おっとこんな
露骨な宣伝は止めにしておきましょう。
それでは今回もありがとうございました。
次回はまぁ言わずと知れず紅魔郷ですがまた
見てくれると幸いです。それでは読者様
さようなら!


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第二章  紅き濃霧に願いを込める少女達
第11話 紅き濃霧


ついに始まった紅霧異変……どうも読者様
怠惰のクソ悪魔です。遂に始まったな~
まぁ言うことはそれぐらいなので本編へ
どうぞ……


ある朝の言いつものように晴れやかに起きれるかと思ったが違っていた……

 

蓮 「なっなんだよこれ……」

 

日差しが入ってこないことを不思議と思った蓮は窓から外を覗くと真っ赤な濃霧が空を覆い尽くしていた。蓮はすぐ部屋から出て霊夢の元へと向かった。そして縁側に出ると霊夢が空を眺めていた。

 

蓮 「霊夢これはいったい……」

 

と、蓮が言うと霊夢は後ろを振り向いて蓮に、

 

霊夢「異変よ……」

 

蓮 「異変?」

 

と、蓮が行っていると上空から声が聞こえだした。

 

霧雨「お~い霊夢!!蓮!!」

 

その声の主は箒に股がった魔法使いこと魔理沙だった。すると魔理沙は地上に降り立った。

 

霧雨「異変だぜ!!」

 

霊夢「分かってるわよそんぐらいは……」

 

蓮 「あの~異変って何ですか?」

 

と、異変の事について知らない蓮は2人に聞くと、

 

霧雨「そういえば蓮は外来人だったな……異変

   ってのは妖怪や八百万の神々達はたまた

   魔族達やらが引き起こす事件みたいな

   もんだぜ」

 

蓮 「そうなんだ……」

 

霊夢「話が終わったなら異変解決に行くわよ」

 

蓮 「霊夢、僕も連いて行ってもいいかな?」

 

霊夢「構わないわそのかわり足は引っ張らない

   でよね?」

 

蓮 「分かったすぐに準備してくる!」

 

そう言うと蓮はすばやく室内に入り着替えからの持ち物で竹刀と念のためにおにぎりを用意しリュックに詰めた。

 

蓮 「準備できたよ」

 

霊夢「なら行くわよ」

 

霧雨「さぁ異変解決だぜ!」

 

3人は体を浮かせ空を飛び元凶の場所へと向かったのだった。

 

蓮 「なぁ異変ってだれが起こしたんだ?」

 

霧雨「さぁな……だけどあそこの空の渦を見る限り

   あそこに元凶がいると予測はできるぜ♪」

 

霊夢「本当に迷惑よねおかけで洗濯が乾かない

   じゃない」

 

蓮 「アハハ…………」(;^ω^)

 

そんな会話をしていると蓮達の目の前に金髪のショートヘアーそして頭の側面に赤いリボンをつけた少女がふわふわと飛んでいた。その少女と目が合うと少女はにこやかな笑顔で近づいてくる。

 

? 「ねぇねぇそこの人類達~」

 

霊夢「何よあんた?」

 

? 「お前達は食べてもいい人類か~?」

 

と、突然訳が分からない事を言い出したのだ……しかも満面な笑顔と不思議に両手を上げたポーズで……

 

蓮 「まさかこの子も……」

 

霊夢「妖怪ね確実に……」

 

霊夢は持っているお払い棒を構え魔理沙はポケットからミニ八卦炉を取り出したが、

 

蓮 「ねぇ君お腹がすいてるの?」

 

? 「そうなのだーー!」

 

蓮 「なら……」

 

蓮はリュックを漁りそこからおにぎりを取り出した。

 

蓮 「これ食べる?」

 

? 「食べるのだー♪」

 

そう言うと妖怪の少女は近づいて蓮の手にあるおにぎりを取ると食べ始めた。そんな光景を見ていた霊夢と魔理沙はそれぞれ構えたお払い棒とミニ八卦炉を下ろした。

 

蓮 「君名前は?」

 

と、言うとおにぎりをむさぼっている少女は名前を答えた。

 

ル 「ルーミアなのだーー」

 

蓮 (この子……夢で見た女性にそっくりだ……)

 

蓮は前に見た晴明と理久兎そして紫に黒髪の男性と白髪の女性最後に金髪の少女との夢を思い出してなおかつその金髪の少女とそっくりだと思っていた。

 

ル 「どうしたのだ?」

 

蓮 「えっ?あぁ何でもないよそれよりルーミア

   それあげたからここを通ってもいい?」

 

蓮はおにぎりをダシに交渉をするとルーミアは笑顔で、

 

ル 「いいのだー♪」

 

ルーミアは食べ物を貰えた事で幸せそうにそう言うと蓮は後ろで見ている霊夢と魔理沙に、

 

蓮 「行こっか?」

 

霊夢「蓮……あんた意外に万能ね……」

 

霧雨「下手したら私らより女子力あるんじゃ……」

 

と、そんな会話をしながら更に進むのだった。そうして行くと今度は霧に覆われた場所にたどり着いた。

 

蓮 「ここって何処なんだ?」

 

霧雨「ここは霧の湖って呼ばれる場所だぜ」

 

霊夢「……!!気を付けて下に何かいるわ!」

 

と、霊夢が言うと下から無数の何かがこちらに向かって飛んできた。

 

蓮 「なっ!!」

 

霧雨「うぉと!!」

 

霊夢「………………」

 

3人は下から放たれた何かを回避すると今度は2人の子供が下から現れ蓮達の目の前に立つ。1人は青い髪をしていて活発そうな子ともう1人はおどおどしている緑髪のツインテールの子だが2人は人間とは違う特徴が出ていた。それは2人に翼が生えているのだ。青髪の子供は氷の翼を生やしもう1人の子は物語に出てくる妖精のような翼を生やしていた。すると青髪の子が笑いだして、

 

青髪「はっはっはっ!あたいの弾幕はどうだ!」

 

と、言うと緑髪の子が青髪の子に、

 

緑髪「チルノちゃん止めなよ…相手は3人だよ…」

 

どうやら青い髪の子供はチルノと言うらしい。そしてチルノと言われた子供は、

 

チル「大丈夫だよ大ちゃん♪あたいがボコボコの

   ギチャンギチョンにするから♪」

 

と、言うとそれを聞いた霊夢と魔理沙は笑みを浮かべた。

 

霊夢「なら勝負する?」

 

霧雨「怖いなら逃げてもいいんだぜ♪」

 

と、2人が煽るとチルノは顔を真っ赤にさせて、

 

チル「あたいが最強って事を教えてやる!!」

 

霊夢「ならかかって来なさいな」

 

チル「やってやる!!大ちゃんは下がってて!」

 

そう言うと大ちゃんと呼ばれた子は下がりそしてチルノは霊夢と魔理沙が持っているようなカードまたの名をスペルカードを取り出すと、

 

チル「凍符 パーフェクトフリーズ!!」

 

と、言うと無数の弾幕が展開されるが何故か霊夢と魔理沙は中央に移動した。

 

蓮 「えっ何で中央に?」

 

蓮が疑問に思っているとその理由が分かった。

 

蓮 「あれ?あの子のスペル…真ん中がら空き!?」

 

そうチルノのスペルは真ん中ががら空きなのだ。すると今度は霊夢と魔理沙がスペルカードを構えて、

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!!」

 

チル「あたいは最強……!!」

 

2人のスペルが発動するとそれらはチルノに全て被弾した。

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

それら全てを喰らったチルノは目を回しながら下へと落下していった……

 

大 「チルノちゃん!!」

 

と、大ちゃんと呼ばれた子は落ちていったチルノを追いかけていった……

 

霊夢「いっちょ終わり♪」

 

霧雨「案外そんな強くもないな……」

 

と、行っている霊夢と魔理沙に蓮は……

 

蓮 「2人共大人げないな~……」

 

チルノを撃退した3人はまた元凶の元へと飛び続けるのだった……

 




俺は気づいた……モンハンの受付嬢はこれまでを通して4のキャラバン受付嬢が一番だな……おっと失礼しました。
今回はいかがでしたでしょうか?えっ?上記のあれは何だって?モンハンダブルクロスやってたらそう思ったんですよね……そして前回の話を見ていて思った人もいると思いますがこの作品はオリキャラはちょろちょろと出る予定です。
まぁ奴も含めますが……おっとそれでは今回もありがとうございました次回も昼頃に投稿するのでよろしくお願いいたします。それでは読者様、サラバダー!


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第12話 紅き館の住人達

こんにちは読者様う1つの小説で第零章の4話を作ってる怠惰のクソ悪魔です……本当に頭を悩ませるぐらいに考える……おっと色々と失礼しました。
それでは今回もよろしくお願いします。



チルノを撃退した蓮達は目の前に見える紅の館にたどり着いた。だがその館から紅の濃霧が上へと上がっていたどうやらここに元凶が住んでいるようだ……

 

蓮 「あそこにこの空を覆い尽くした元凶が……」

 

霊夢「みたいね……」

 

霧雨「なぁあそこに誰か立ってるぜ」

 

魔理沙が言った方向を見ると紅髪のチャイナ服のコスプレをしている人が仁王立ちしていた。

 

蓮 (…幻想郷ってコスプレヤーの集まりかな?)

 

と、段々と蓮はそう思い始めてきた。霊夢、魔理沙はそのチャイナ服の女性の元まで降下し蓮もそれに続いた。そして降下し着地した霊夢は仁王立ちしている女性に、

 

霊夢「ねぇあんたそこを通してくれる?」

 

霊夢が言うとチャイナ服を着ている女性は真剣な表情で、

 

女性「ここを通すわけには行きませんこれでも

   私はここの門番ですので」

 

門番の女性の言葉を聞いた霊夢はニヤリと笑うと……

 

霊夢「はっ!!」

 

霊夢は手を掲げて一転集中で溜めた霊力砲を打ち出す。こんな攻撃なら避けられると思っていたが……

 

女性「えっ!ちょっ!!」

 

ドーーーン!!

 

突然の不意打ちだったためか門番の女性は回避できずその一撃を真っ正面から食らい更に守っていた門も破壊された。煙が上がると門番は目を回しながら気絶していた。

 

霊夢「さぁ先に進むわよ」

 

蓮 「霊夢……流石にこれは汚いぞ……」

 

霊夢「うるさいわね良いのよ片付けば」

 

蓮 「ごめんなさい門番さんこんな方法で

   通っちゃって……」

 

蓮はせめてもと思い門番の女性に謝るが門番は気絶しているため聞いている筈もないのだが人としてとの事なのだろう。

 

霊夢「まったくお人好しね……魔理沙……あれ?」

 

霊夢は魔理沙がいない事に気がつく。

 

霊夢「ねぇ蓮、魔理沙は何処に行ったか分かる?」

 

蓮 「えっ?知らないけど?」

 

それを聞いた霊夢は呆れた表情で、

 

霊夢「まったく……蓮、先に進むわよ」

 

蓮 「魔理沙はいいの?」

 

霊夢「いいのよ簡単にやられる玉でもないし

   ほっときましょう」

 

蓮 「魔理沙さんなら大丈夫だよね?」

 

と、呟きながら蓮は霊夢についていった。霊夢が扉を開けるとそこには広いエントランスが広がっていたが明かりがついていないのか少し薄暗かったが……

 

蓮 「こんなに薄暗いとは……それに何?この

   ヤニの匂いは?」

 

この部屋全体に何故かヤニの匂いが漂っていた。

 

霊夢「止まって蓮」

 

蓮 「どうしたの?」

 

霊夢は蓮の服を掴んで「止まれ」と言ってきた。蓮はそれに従い止まると、

 

霊夢「そこに誰かいるわ……」

 

霊夢がお払い棒で方向を指し示す。蓮はそこに向かって目を凝らしながら見ると階段に座って煙草をふかせている男性がいた。

 

霊夢「そこの貴方…」

 

と、霊夢が言うとその男性は煙草をくわえながら霊夢達の方に近づく。すると男性は右手を上げて指パッチンの構えをとると、

 

パチッ!! ボッ!!ボッ!!ボッ!!ボッ!!

 

男性の指パッチンの音と連動して照明用の蝋燭に火が灯され辺りが明るくなった。だがそれと同時に蓮と霊夢は男性の服を見る。その服装は蓮のいた外界で執事服と呼ばれる物を着ていたが、それより目に入ってしまったのが彼の左手に持っている武器のガンブレードだ。

 

男性「おいおい……もう来ちまったのかよ……

   美鈴ちゃんの事だからもう少しは時間が

   稼げると思って新しいの吹かせたばかり

   なのによ~」

 

男性は煙草をくわえてやる気のない声で言うと霊夢は、

 

霊夢「貴方…あまり乗り気じゃないみたいだけど

   なんならそこを通してくれない?」

 

と、霊夢が交渉すると男性はため息をついて、

 

男性「はぁ~それは無理な話だな……ぶっちゃけ

   俺ここに配置されちゃってるしそれによ

   咲夜ちゃんのお仕置きが怖いからさ~

   通すわけにはいかないんだわ……」

 

霊夢「そう…なら貴方を退治するわ!」

 

霊夢がそう言うと蓮が霊夢の前に出て、

 

蓮 「霊夢は先にいってくんない?」

 

霊夢「はぁ?何でよ!」

 

蓮 「それは霊夢に花形をさせるためさ♪霊夢が

   この異変の元凶を倒してくれるのが一番

   形になるからさ♪」

 

霊夢「そう…ならやられるんじゃないわよ!!」

 

男性「おいおい俺が逃がすとでも……おm…!!」

 

ガン!!

 

蓮 「すいませんが僕とお相手してくださいね!」

 

執事が話しているタイミングで蓮が竹刀で面打ちをするがそれを相手の執事は左手に持つガンブレードで受け止めた。先程まで「不意打ちが汚い」とか言っていたのは何だったのか……そして執事が辺りを見回すと霊夢が居なくなっていた。

 

執事「はぁ~たくよ……これは後で咲夜ちゃんに

   お仕置きくらっちまうな……しょうがない

   坊主お前の相手は俺がしてやるよ!」

 

キンッ!!

 

執事がそう言い蓮の攻撃を弾き飛ばすと蓮は、

 

蓮 「それは良かったです……なら戦う前の流儀

   として僕は名乗らせてもらいます僕は

   葛ノ葉蓮……異変解決に来ました!」

 

執事「そいつはご丁寧にどうもなら俺も名乗ろう

   俺は雨月玲音(あめつきれおん)だ……」

 

玲音と名乗った執事は自身の持っているガンブレードを構えるとそれを横に振る。すると蓮と玲音を炎が取り囲むがそれはただの炎ではなく青い炎の蒼炎だった……だがそれよりも蓮の逃げ道が無くなってしまった。

 

蓮 「なっ!」

 

玲音「さてと…おっ始めようや……」

 

蓮 「やるしかないか!」

 

そう言い蓮も再度竹刀を構えるのだった。一方先程消えた魔理沙はというと……

 

霧雨「ほぇ~こんなに本があるとはな大量だぜ♪」

 

魔理沙の目の前には壁一面の大量の書物で覆い尽くされた本棚が並ぶ部屋が映っていた。すると……

 

? 「こんな所にネズミが入り込むなんて美鈴や

   駄執事は何をしているのかしら……」

 

霧雨「なんだ!?」

 

魔理沙が声のした方向を見るとダボッとした服を着ている少女と頭にコウモリの羽のような物をつけている少女が立っていた。

 

? 「鼠さん貴女は何しに来たの?」

 

霧雨「おいおい鼠とか失礼だな!私は霧雨魔理沙

   普通の魔法使いだぜ!」

 

それを聞いた少女の眉間はピクッとした。そして少女は、

 

? 「まったく貴女が魔法使いを名乗るなんて

   魔法使いも嘗められたものだわ……」

 

少女の言葉に相槌を打つかのように頭にコウモリのような羽を着けている少女は、

 

? 「パチュリー様を怒らせたわね貴女……」

 

と、やれやれといった感じで言うと、

 

霧雨「やろうってのか!相手になるぜ!」

 

パチ「はぁ……魔法の真理に辿り着いた者の真の

   魔法を見せてあげるわ……」

 

少女は手に持っている本を広げると同時に辺りが図書館から不思議な空間へと変わると魔理沙の周りには無数の魔方陣が囲んでいた。

 

霧雨「お前もまさか!?」

 

ドーーーン!!

 

魔理沙の言葉と共に魔理沙の周りが大爆発を起こすのだった……

 

そして霊夢はと言うと……

 

霊夢「この廊下どこまで続いてるのよ……」

 

霊夢は飛びながら先へと進んでいるが何処までも何処までも真っ赤な廊下しか見えない……

 

霊夢「まったく……蓮は大丈夫かしら……」

 

霊夢は何やかんやで意外にも蓮を心配してた。すると不意打ちかのように霊夢の周りにいつの間にか無数のナイフが囲いこんでいた。

 

霊夢 !!

 

それらナイフを霊夢は全て被弾せずに回避するといつの間にいたのか分からないが目の前に銀髪のメイドが立っていた。

 

霊夢「成る程……私の相手は貴女って訳ね……」

 

お払い棒を肩に置いて霊夢はそう言うとメイドは鋭い目付きで睨みつつナイフを構えて、

 

侍女「お嬢様には近づけさせません」

 

霊夢「主犯と戦うには丁度良い準備運動になり

   そうね」

 

侍女「その減らず口、私が縫ってあげるわ」

 

霊夢「やってみなさいその前に貴女を退治する

   から!」

 

こうして3つの場所でそれぞれの戦いが始まるのだった。




はいはいそんじゃ今回もやっていくよのコーナー。
今回はようやく伏線を張っていたオリキャラ
雨月玲音が出てきましたね♪
えっ?スコール・レオンハートだろって?
何か作ってたらそうなりましたね……意識は
してなかったんですが……まぁそれはさておいて
今回もありがとうございました。次回もよろしく
お願いします。それでは読者様サラダバー♪


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第13話 蓮VS玲音

どうも読者様、今日で春休みが終わることと
なってしまい虚しさが残る怠惰のクソ悪魔です。
はぁ~どうなるかな……まぁそれは良いとして
本編へどうぞ……


エントランスに蒼炎が舞い真っ赤な壁、床を青い炎が飾った。その中央では異変解決に来た蓮とここ紅魔舘の執事、雨月玲音が向かい合って立つ。

 

蓮 「……玲音さんは弾幕ごっこのルールは分かり

   ますか?」

 

と、蓮は覚えたての弾幕ごっこを玲音に提案した。理由はシンプルに今の蓮だと勝とうにも勝てないからだ。ならばルールを決めてある弾幕ごっこを提案した。

 

玲音「あぁ~何かお嬢が言ってたな……確か魅せる

   遊び……だったよな?」

 

蓮 「はいそうです」

 

玲音「美しく魅せなければいけないんだろ?」

 

蓮 「そうですね……」

 

玲音「まぁ確か他の面子もそれに乗っ取って

   やってるからな……ならそのルールに

   乗っ取ってやるよ……坊主もスペル的な

   やつはあるんだろ?」

 

蓮 「スペル……」

 

玲音「どうした?」

 

蓮 「いえそれで構いません!」

 

玲音「そうか……なら始めるか」

 

蓮 「はい!」

 

そう言い2人はそれぞれの武器を構えると2人は駆け出して……

 

ガキンッ!!

 

蓮の霊力強化された竹刀と玲音のガンブレードがぶつかり合う。

 

玲音「この!」

 

玲音は蹴りを入れてくるが蓮はつばぜり合いを止めすぐさま回避するが、

 

玲音「そらどうした坊主!!」

 

蓮 「くっ!!」

 

キンッ!!

 

玲音が蒼炎を纏ったガンブレードを振り蓮に攻撃を仕掛けると、それを蓮は竹刀で上手く受け流すが……

 

蓮 「竹刀が!」

 

蓮は竹刀を振り回して火を消す。竹刀の主な材料は竹だ故に炎の攻撃を受けると燃える……霊力で強化しているためガンブレードとぶつかり合っても折れはしないが火には弱いと蓮は確信してしまった。

 

玲音「ほらこれなどうかな!!」

 

玲音は上空へと跳躍するとガンブレードの持ち手を変えて銃口を蓮に向けるとそこから弾丸型の弾幕が撃ち出された。

それらを蓮は何とか回避するが、

 

玲音「まず1つ!」

 

蓮 「しまっ!!」

 

ピチューン!!

 

蓮 「ぐはっ!!」

 

回避に専念し続けた結果、玲音を見ておらずいつの間にか近くにいた玲音のガンブレードを受けてしまい蓮は炎の壁までぶっ飛ばされるが竹刀を床に突き刺して壁に当たるギリギリの所で止まるが……

 

蓮 「ぐっ……」

 

蓮の腹部はガンブレードで斬ら切り傷が腹部に出来ていたが血は出ていなかった。理由は炎と同時に斬られそこが火傷したためそれが運よく止血されたからだ。だが痛みで蓮は立ち上がろうにも立ち上がれず膝をついていた。

 

蓮 「はぁ~はぁ~……」

 

そんな最中、玲音はガンブレードを肩に置いて蓮に近づいてくる。その姿はさながら処刑人のようにも見える。

 

蓮 「クソ……」

 

今にも負けそうな蓮に誰かが頭の中に声をかけてきた。

 

? (おい……小僧)

 

蓮 (えっ?!)

 

蓮は意識が朦朧としているためかついに頭がおかしくなったと思っていたがその声は蓮のみにはっきりと聞こえていた。

 

? (お前が負けると俺はあの男より弱くなる……

  だから立て……)

 

蓮 「うぐっ!!」

 

蓮はその言葉を後ろに立ち上がる。すると先程の声は、

 

? (次に貴様の胸元にある札を使えそして掲げて

  我が名を言えさすれば力を貸してやろう)

 

そう言われた蓮は胸元にある1枚の紙を取り出す。それを見ていた玲音は、

 

玲音「お前……何をする気だ?」

 

と、言うが蓮はそれに答えずその紙を掲げその紙に書いてある名を叫ぶ。

 

蓮 「来たれ狗神!!」

 

蓮が叫ぶと狗神と書かれた札は白い光を放つ。それを見ていた玲音はヤバイと感じたのか、

 

玲音「させるか!!」

 

ガンブレードで蓮を斬ろうとした時だった。その紙から1体の獣が姿を現し玲音のガンブレードをその眉間で受け止めた。

 

玲音「なっ何だこいつ!」

 

玲音のガンブレードを受け止めた獣は白く美しい体毛を持った獣それは蓮が封印した狗神だった。先程から頭に語りかけて来たのはどうやら狗神だったようだ。

 

狗神「邪魔だ!!」

 

キンッ!!

 

玲音「たっくよ…そんな聞いてないっての……」

 

蓮 「やっぱり君が語りかけて来てたんだ……

   狗神……」

 

狗神「ほざけ……本来貴様を喰い殺す筈だったが

   こんな奴に負けるとなると我が名に傷が

   つくだろ……」

 

蓮 「そうか……なら狗神……協力してくれる?」

 

狗神「いいだろその前に貴様の式になっちまった

   からな……協力しないわけにもいくまい!」

 

玲音「1対2か……まぁいいだろ有利なのは

   変わらないからな!」

 

そう言い玲音はガンブレードを構え蓮は立ち上がろうとするが、

 

蓮 「ぐっ……」

 

まだ傷が痛むのか立てそうにもない。すると狗神が、

 

狗神「まったくこれだか人間と言うものは……」

 

そう言うと狗神は小さな光の玉を出すとそれを蓮の傷に当てる。すると先程までの蓮の傷が嘘かのように無くなった。

 

狗神「貴様らの言う残機とか言うものは直せない

   が傷ぐらいなら直してやる」

 

蓮 「ありがとう……それと狗神君は少し誤解を

   しているよ」

 

狗神「何をだ?ー

 

蓮 「弾幕ごっこは遊びだよ♪」

 

狗神「いいだろうその遊びに付き合ってやろう」

 

蓮は再び立ち上がり竹刀を構え狗神は蓮の後ろに立つ。

 

玲音「何でもありかよ……そろそろ坊主を潰さない

   といけないよな……」

 

玲音はそう言うと1枚のカードを取り出す。それは霊夢や魔理沙が使っていた物と同じスペルカードだったが玲音はそれを使わないでまた胸ポケットにしまう。

 

玲音「行くぞ!!」

 

ダッ!!

 

玲音はガンブレードを構え蓮に特攻をしかけた。

 

蓮 「頼む狗神!!」

 

狗神「ウォーーーーーン!!」

 

ギンッ!!

 

玲音と狗神とで再びぶつかり合う。だが玲音は思ってもみない事が起きた。

 

蓮 「はぁ~~ー!!」

 

玲音「こいつ……!!」

 

何と狗神を踏み台にして飛びかかりからの面打ちをしてきたのだ。だが玲音は狗神を弾き飛ばすと、

 

ガキンッ!!

 

玲音「やるな坊主……」

 

蓮 「坊主じゃない!僕は葛ノ葉蓮です!!」

 

その声に反応するかのように玲音の左側面から何かが攻撃を仕掛けた。それには玲音は反応できず……

 

ピチューン!!

 

残機を1つ失うこととなってしまった。その左側面の攻撃は狗神の尻尾による凪ぎ払いだった。

 

蓮 「ありがとう狗神!」

 

狗神「礼は後だまずは目の前の敵と戦え!」

 

そう言われた蓮は玲音に視線を移す。玲音はガンブレードを杖にして立ち上がり、

 

玲音「ちっ…まさかここまでとはな……なら本気で

   やるぞ!」

 

そう言うと先程胸ポケットにしまったスペルカードを取り出して、

 

玲音「炎符 blue flame devil(ブルーフレイムデビル)!!」

 

玲音の言葉と共に無数の弾幕が現れる。形は青い火の玉をあしらった弾幕だが玲音を取り囲むかのように青を主体とした黒炎が舞い悪魔のような形を作る。

 

狗神「小僧!貴様はスペルカードとやらは

   無いのか!」

 

蓮 「あるにはあるんだ……あるには……」

 

蓮はそう言うと1枚のスペルカードを取り出すがそれは霊夢や魔理沙はたまた玲音のとは違い何も描かれていない白紙のスペルカードだった……

 

蓮 「実は作ろうと思ったんだけどイメージが思い

   浮かばなかったんだよ!」

 

今から3日前に霊夢から白紙のスペルカードを渡されたが蓮は作ろうにもイメージが思いつかずそのまま白紙のままだったのだ……

 

狗神「そうか……ならば今作ればよいだけの話だ!」

 

蓮 「えっ!」

 

狗神「思い浮かべろイメージを!」

 

蓮 「イメージ……」

 

蓮にとって僅かの数秒の時間だった……それは人間が走馬灯を見るかのようにゆっくりとした時間となる……その僅かな時間で蓮はイメージを思い浮かべた。そのイメージは目の前にいて自分と共に戦ってくれる狗神のイメージだった……するとそれに答えるかのようにスペルカードに絵が描かれた。それに蓮は笑みを浮かべて、

 

蓮 「狗神!協力してくれ!」

 

狗神「いいだろうやってみろ小僧!!」

 

そう言うと蓮は出来たばかりのスペルカードを構え

 

蓮 「式符 狗神の呼応!!」

 

その言葉と共に狗神の体が白く発光し出した。

 

狗神「力が…力がみなぎるぞ!ワォーーン!!」

 

狗神の咆哮と共に辺りに雪のような弾幕が形成されるとそれらは玲音の弾幕とぶつかり合う。だがそれだけで終わりではない。今度は狗神が玲音に目掛けて特攻をしかけた。

 

玲音「そんな攻撃…通用しねぇっての!!」

 

そう言うと玲音を取り巻く蒼炎の悪魔は狗神へとぶつかり合うとそこで爆発をした。

 

玲音「くっ!!」

 

どうやらお互いのスペルはブレイクされたようだった。だがその煙には蓮が紛れていたのだ。

 

玲音「なっ!!」

 

蓮は狗神を攻撃として使うのではなく囮として使ったに過ぎなかったのだ。そして蓮は竹刀を構え玲音に振るう。この時玲音は反応できず……

 

玲音「やれやれ…これは後で美鈴ちゃん共々

   咲夜ちゃんにお仕置きくらうな…」

 

そう述べた時、蓮の竹刀が玲音へと打たれたのだった。

 

蓮 「胴!!」

 

バシン!!ピチューン!!

 

そうしてこの戦いは蓮と狗神が制した。玲音がその場に崩れると辺りを覆っていた青い炎は消えて元の紅い壁と床へと戻った。

 

蓮 「つ…強かった……」

 

蓮はその場に座り込み崩れて気絶した玲音をまじまじと見ていると、

 

狗神「このぐらい勝ってくれなければ我の名に

   も傷つくだろうが」

 

蓮 「でもありがとう狗神お陰で助かったよ」

 

狗神「ふん!ほれ小僧」

 

そう言うと狗神は蓮の服の襟を噛んで蓮を背中に乗せる。

 

蓮 「えっ……」

 

狗神「お前の仲間の元に行くぞ」

 

蓮 「あぁ頼む!」

 

そう言い蓮と狗神は霊夢の後を追いかけるのだった。




はいはい今回から新たなオリキャラ狗神が
登場しましたね……えっ?お前敵だったろって?
蓮の能力で野良犬から飼い犬に転職したみたいです
まぁ主従関係が出来たと思えば良いって事ですかね
それはさておいて今回もありがとうございました。
次回は……霊夢と魔理沙の視点をお見せしようかと
思います。それでは読者様ありがとうございました


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第14話 霊夢と魔理沙の戦い

こんにちは読者様ついに学校が始まって
しまった怠惰のクソ悪魔です。
何でもう始まってしまったんだ……
それでは本編へどうぞ……


ドーーーーーーーーーーン!!

 

紅魔館の大図書館で大爆発が起きていた。それは本を開いて呪文を詠唱した紫の髪の少女パチュリーと呼ばれる少女が起こした。

 

? 「キャーーパチュリー様流石です!!」

 

と、コウモリの羽を頭につけた少女が言うと、

 

パチ「小悪魔そんな大それた事はしてはいないわ

   それに……」

 

パチュリーは爆発が起きた場所を見るとそこから箒に股がった魔理沙が現れる。

 

霧雨「ふぃ~危ねぇぜ……」

 

パチ「ここに挑むなら相当な実力者…それとも

   とんだバカしかこないもの……」

 

霧雨「おい!誰がバカだ!!」

 

パチ「あら失礼ただ自称魔法使いの貴女に私を

   倒すことは出来るのかしら?」

 

霧雨「私は魔法使いだ!これでも魅魔様の元で

   修行してんだからな!!」

 

そう言うと魔理沙はミニ八卦炉を構える。

 

パチ「そう…なら見させて貰うわ……貴女の魔法

   とやらを!」

 

そう言うとパチュリーは先程と同じように呪文を詠唱し魔理沙の周りに魔方陣を展開させる。

 

霧雨「相手になってやるぜ!!」

 

そう言うと魔理沙は箒を自在に動かして飛ぶ。

 

パチ「貴女に私を倒すことは出来ないわ!」

 

ドーーーーーーーーーン!!

 

その言葉と共にまた辺りが大爆発が起きるが魔理沙はそれを回避し、

 

霧雨「これでも喰らえ!!」

 

パシュパシューーン!!パシューーン!!

 

そう言うと魔理沙は無数の筒のような物を放り投げるとそれらは光のミサイルとなってパチュリーへと飛んでいくが、

 

パチ「そんなもの!」

 

パチュリーの術式による魔方陣がパチュリーの前に現れそれが盾となって攻撃を防御する。

 

霧雨「なっ中々やるな……」

 

パチ「しぶとすぎるわ……」

 

そう言うとパチュリーは1枚のカードもといスペルカードを取り出す。

 

パチ「日符 ロイヤルフレア!」

 

そう唱えるとパチュリーから数メートル離れた場所を中心に円を描きつつ無数の弾幕が形成された。

 

霧雨「なっ!!」

 

魔理沙はそれを何とかうまく回避するがほぼ数センチ離れていたら被弾は確実だ。

 

パチ「さぁこれで終わ……げっほ!!ゴホ!ゴホ!」

 

と、突然パチュリーは咳をしだした。それは次第に酷くなっていく一方だ。すると先程唱えたスペルカードは咳のせいか強制的に終了した。そして後ろで見ていた小悪魔が飛び出した。

 

小悪「パチュリー様!!」

 

霧雨「おい!大丈夫か!」

 

魔理沙は降下して咳をしているパチュリーに駆け寄った。

 

パチ「貴女…私は敵なのよ…」

 

霧雨「今はそんな事を言っている場合か!」

 

小悪「直ぐに薬を持ってきます!!」

 

そう言うと小悪魔は直ぐさま飛んでいった。

 

パチ「貴女……変わってるわ本当に……」

 

霧雨「そこが良いとこ何だからほっとけって」

 

小悪「持ってきました!!」

 

パチ「ありがとう……」

 

小悪魔が水の入ったコップと薬を持ってくるとパチュリーはそれを受け取って飲んだ。

 

パチ「はぁ……まさか敵の貴女に心配される何てね

   魔理沙だったわよね……先に行きなさい

   私は動きすぎて疲れたわ……」

 

霧雨「……そうかなら先に行かせてもらうぜ」

 

そう言うと魔理沙は箒に股がり図書館の階段を飛びながら上がっていった。

 

小悪「パチュリー様、行かせて宜しかったん

   ですか?」

 

パチ「いいのよ…後はレミィに任せるわ」

 

そう言いパチュリーはそこでギブアップした事により魔理沙が実質的に勝利したのだった。そして一方、霊夢はと言うと……

 

侍女「先程の不意打ちはよろしくはありません

   でしたね私はここ紅魔館のメイドをして

   おります十六夜咲夜と申します……

   御嬢様から博麗の巫女をもてなすようにと

   おおせ使っておりますので……」

 

霊夢「そう…まぁ相手が人間だろうが妖怪だろうが

   私を止めるなら退治するだけよ!」

 

咲夜「そうですか……なら……」

 

そう言うと霊夢の前から突然、咲夜が消えた。それに霊夢が驚いていると今度は後ろの耳元で、

 

咲夜「貴女を撃退させていただきます……」

 

霊夢 !!

 

一瞬の出来事で霊夢は驚いたが直ぐ様、手に持っているお払い棒を振るうが、咲夜はバク宙で回避し右もものホルダーに入っているナイフを3本、霊夢に投げるが……

 

霊夢「なっ!!」

 

霊夢の目の前で先程投げたナイフは3本の筈だったのがいきなりその10倍の30本近くに増えていた。

 

霊夢「くっ!!」

 

それを霊夢は回避し当たる寸前でお払い棒を払いナイフを回避すると、

 

霊夢「これでもくらいなさい!」

 

そう言うと何枚ものお札を咲夜に投げるがまた咲夜は目の前から消えた。

 

霊夢「嘘!」

 

すると今度は霊夢の目の前に無数のナイフがまた現れた。

 

霊夢「ちぃ!!」

 

それを間を霊夢はギリギリで何とか回避すると咲夜が冷たい目付きでこちらを見ていた。

 

霊夢「貴女手品師になったら?人里でやったら

   大盛況よ?」

 

と、軽く減らず口を言うと咲夜は懐中時計を取り出すと、

 

咲夜「そんなものに興味はありませんので!!」

 

また咲夜のナイフが放たれる。今度は先程の30本を軽く越えて60本近くに倍増されていたが霊夢は自身の持っている直感力で全て回避する。

 

霊夢(こいつの能力……瞬間移動の類いじゃない

  まるで刹那の一瞬の出来事……となると

  あいつの能力は……時間を操る系の能力!)

 

霊夢は先程からの戦闘で相手、咲夜の能力が時間を操る系の能力だという事を推測できた。こうなれば霊夢のターンがきたものだ。

 

咲夜「これで終わりにしてあげます……」

 

その一言によって霊夢に大量のナイフが囲いこみそれら全ては霊夢にへと向かい霊夢の眉間を居抜き次に肩に腕に足に胴体にと次々に当たった。

 

咲夜「終わりですね……」

 

そう言いナイフをしまおうとした時だった。ナイフで被弾した霊夢が突然無数のお札へと変わり咲夜へと向かっていたのだ。

 

咲夜  !!

 

その時、咲夜は何時ものように懐中時計を使い辺り一帯の時を止め咲夜はそこから跳んで回避した。そう霊夢の読みは当たったのだ。そして咲夜は止めた時を戻すが……

 

ガチン!!

 

咲夜「なっ!」

 

咲夜の足元には術式がいつのまにか設置されていた。そこから現れた弾幕の鎖は咲夜の足元を絡め取り咲夜は身動きが出来なくなった……

 

霊夢「まぁあんたがやりそうな事は大方予想

   出来るわ……まったく私にこれ以上

   面倒起こさせないでよ!」

 

咲夜「この!」

 

咲夜はナイフ手に持つナイフを投げようとするが今度はその腕を鎖に繋がれた。

 

咲夜「そんな!」

 

霊夢「これで終わり!!」

 

そう言い霊夢は全身全霊で右手に陰陽型の弾幕を咲夜の腹部に当てたと同時に、

 

ピチューン!!

 

被弾の音がなりこの勝負は霊夢の勝ちとなった。

 

霊夢「ふぅ~危なかったわ……」

 

霊夢は倒れた咲夜は横にそう呟くと、

 

? 「ワォーーーーーン!!」

 

霊夢「何!?」

 

霊夢は遠吠えが聞こえた方を見るとそこには一週間程前に封印した筈の狗神が走ってきていた。

 

霊夢「嘘!何であんたが!」

 

霊夢はお払い棒を構えると狗神は霊夢の数メートル先で止まる。するも狗神の背中から、

 

蓮 「霊夢!」

 

ひょっこりと蓮が顔を出した。それに霊夢は驚いた。

 

霊夢「蓮!貴方……それに何で狗神が!?」

 

蓮 「え~とそれは……」

 

狗神「おい小僧、我は疲れたから後は自分の力で

   行け……」

 

蓮 「えっ?あっうんここまでありがとうね

   狗神♪」

 

狗神「ふん……」

 

ドロン!!

 

その言葉を残して狗神は式札へと戻り蓮は上手く着地して狗神の式札を回収した。

 

霊夢「……蓮…狗神ってまさか!」

 

蓮 「アハハハ……うん式神になっちゃったね」

 

霊夢「そういえばあの男はどうなったの?」

 

蓮 「何とか倒したよ……でも服がね……」

 

蓮の服は玲音のガンブレードをうけてしまっているため裁けていて蓮の腹筋が見えていた。

 

霊夢「まぁ五体満足ならいいでしょう……」

 

蓮 「うん…とりあえず元凶の元へ行こう」

 

霊夢「えぇこっちも片付いたしね」

 

蓮 「言われてみるとナイフが散乱してるし

   女性が倒れてるけど……気にしたら負け

   だよね……」

 

蓮はそう自分に言い聞かせ霊夢と共に元凶の元へと行くのだった。

 

 




始まった学校そして部活の顧問が変わりそいつの政策に着いていけないと感じた自分は退部届けを提出する……
おっと失礼しました!色々と私情が入りました。
それでは今回もありがとうございました。
次回はとうとうあの子達が出てくるかな?
それでは読者様さようなら!


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第15話 決戦 紅き霧の吸血鬼達

こんにちは読者様、前回書いた通り部活を止めた
怠惰のクソ悪魔です。なお今は帰宅部です。
こんな話もあれなので今回もどうぞ。


蓮 「この先だよね?」

 

霊夢「えぇ……恐らく……」

 

蓮、霊夢は大きな扉の前まで来ていた。おそらくこの先に今回の紅い濃霧を出した元凶がいると予測できる。すると……

 

ゴロ!ゴロ!ゴロ!

 

蓮 「うわっ!」

 

霊夢「また揺れてる?」

 

先程から変に揺れているのだ。地震ではないが理由は分からない。

 

蓮 「とと……とりあえず入ろう……」

 

霊夢「えぇ……」

 

2人は顔を見合せて頷き扉を開く。すると目の前に玉座に座りこちらを見ていた少女が映った。

 

霊夢「あんたがこの異変の元凶?」

 

と、霊夢が言うと玉座に座る少女は笑みを浮かべて、

 

? 「いかにも……私はこの紅魔館の主……

   レミリア スカーレット……」

 

霊夢「そう…ならさっさとこの霧を消してくれ

   ない?あんたらのせいで洗濯物が乾か

   ないでしょ!」

 

蓮 「えっ?そこなの?」

 

レミ「嘗められたものね……」

 

そう言うとレミリアは立ち上がると体を浮かせて飛ぶがその飛び方は蓮や霊夢とは違いレミリアの背中から黒いコウモリの翼が生えていた。

 

レミ「貴女達に吸血鬼としての実力を見せない

   といけないわね!」

 

霊夢「やれるものならやってみなさい!」

 

蓮 「霊夢、助太刀するよ!」

 

そう言うと霊夢はお払い棒とお札を蓮は竹刀を構える。

 

レミ「さぁ始めましょ!!」

 

レミリアのその言葉によって大量の弾幕が展開された。

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「分かってるわよ!」

 

そう言うと2人も体を浮かせてレミリアへと向かった。

 

レミ「さぁ踊りなさい!」

 

そう言うとレミリアはスペルカードを取り出して、

 

レミ「神罰 幼きデーモンロード!」

 

そう唱えると無数のレーザー弾幕が避ける場所を制限し更にそこに追い討ちかのように大弾幕が襲いかかる。

 

霊夢「蓮!しっかり避けなさいよ!」

 

蓮 「そっちこそ!」

 

そう言うと2人は弾幕を放ちつつレミリアの弾幕を回避していくが当然レミリアも2人の弾幕を回避する。

 

レミ「中々やるわね…なら…」

 

そう言うとまた新たなスペルカードを取り出しそれを掲げた。

 

レミ「獄符 千本の針の山」

 

そのスペルからは無数の針を表すかのように小粒の弾幕が展開されそれらは大きな花が散っていくかのように辺り一面を覆うが、

 

蓮 「霊夢、僕が道を切り開く!」

 

霊夢「分かったわ!」

 

蓮は胸元から狗神の式神札と蓮のスペルカードを取り出し、

 

蓮 「式符 狗神の呼応!」

 

その言葉と共に狗神が現れ狗神の白い体毛は更に白く発光し、

 

狗神「ワォーーーーーン!!」

 

遠吠えと共に辺りに真っ白い弾幕が現れレミリアが放った小粒弾幕とぶつかると狗神はレミリア一直線で特効をした。

 

レミ「この犬っころが!!」

 

そう言いレミリアは狗神の攻撃を避けるのだが狗神の性格の執念深さも含まれる「式符 狗神の呼応」は所謂追撃型(ホーミング)のスペル。そのためか逃げるのが難しい。

 

霊夢「そら!!」

 

霊夢は自身の左手に持つ無数のお札を狗神から逃げるレミリアに追撃として放った。

 

レミ「あぁ~ムカつく!!」

 

レミリアはまた新たなスペルカードを取り出すと

 

レミ「神術 吸血鬼幻想」

 

その弾幕は小型の弾幕が放たれると次に大弾幕が放たれそして小型の弾幕は四方八方に散っていくというまるでコウモリ達の遊びを表すかのような弾幕だった。

 

霊夢「こいつ懲りずに!」

 

蓮 「狗神!」

 

狗神「分かってるっての!」

 

狗神はレミリアの弾幕を受けてもなおターゲットとしたレミリアを執念に追いかけついに距離が縮まった。すると狗神は巨大な口を開いてレミリアに噛みつこうとした。

 

レミ「くっやられる!」

 

レミリアにその牙が当たるその時だった。突然、蓮と霊夢そしレミリアのいる部屋の床が崩れたのだ。するとそこから、

 

? 「禁忌 レーヴァテイン!」

 

ドガーーーーーーーーーン!!

 

その言葉と共に巨大な火柱が上がり狗神とレミリアの間に入って壁となり狗神は噛みつくのを止めてその場から下がる。だがその火柱で部屋の天井を貫いたため天井が崩れた。

 

レミ「今のは……まさか!」

 

蓮と霊夢そしてレミリアは崩れた床の煙から飛び上がってくる少女を見る。その少女はレミリアと同じような服を着ていてなおかつ翼が生えてはいるが色とりどりの結晶をぶら下げた羽をもつ金髪の少女だった。それを見たレミリアは衝撃的な顔をして、

 

レミ「フラン!!」

 

と、その少女の名前を呼ぶ。するとフランと呼ばれた少女はレミリアの元へと生き、

 

フラ「お姉さま大丈夫!」

 

レミ「えっ!フランそれより貴女狂気は……!?」

 

フラ「今は後!それよりもあの人間達を倒すのが

   先決だよお姉様!」

 

レミリアが言っている事は蓮と霊夢には分からないがどうやら相手が1人増えたことだけは分かった。

 

霊夢「どうでもいいけどさっさとしてくんない?」

 

レミ「……いいわなら後で教えてねフラン…」

 

フラ「分かった!」

 

そう言うと2人の吸血鬼は霊夢と蓮に向かい合うと、

 

レミ「なら改めまして紅魔館主レミリア

   スカーレット……」

 

フラ「その妹フランドールスカーレット……」

 

2人「「貴方達のお相手をさせていただくわ!」」

 

2人は息を合わせてそう述べると、

 

蓮 「相手が増えても!」

 

霊夢「私達は異変を解決するだけよ!」

 

そう言い2人はまた弾幕ごっこを再開した。

 

フラ「禁忌 クランベリートラップ!」

 

そう述べると蓮と霊夢を巨大な弾幕が囲いこみ更に四方八方から大型の大弾幕が飛び交う。

 

霊夢「夢符 封魔陣!」

 

霊夢のスペルカードによって四方八方にお札が飛び交いフランドールの放ったクランベリートラップと当たり相殺するが、

 

レミ「紅符 スカーレットマイスタ!」

 

霊夢「なっ!!」

 

蓮 「うおっ!!」

 

今度はレミリアのスペルカードが発動し更に2人は回避すると今度は、

 

フラ「禁忌 フォーオブアカインド!」

 

何と驚くことに目の前のフランドールが1人から4人に分身したのだ。だが悪夢はここからだった。

 

フラ「禁忌 レーヴァテイン!」

 

4人となったフランドールは先程の炎……否、炎の剣を振り回し始めた。振り回した後から追撃かのように弾幕が飛び交った。

 

蓮 「うわっと!……しょうがない!」

 

そう言うと蓮はスペルカードを取り出すがそれは白紙のスペルカードだった。

 

蓮 「ふぅ~……」

 

蓮は思い浮かべる今度思い浮かべたのは今使っているフランドールのようなスペルカードとかつて夢で見ていた男性、理久兎が使っていた刀の業火の舞い上がりだった。すると蓮の白紙のスペルカードに柄が描かれた。

 

蓮 「夢符 夢炎の剣!」

 

そう唱えると蓮の竹刀は真っ赤に光出すと同時に蓮はフランドールへと突っ込んだ。

 

フラ「はぁ~ーー!!」

 

蓮 「ざぁ~~ーー!!」

 

ガキン!!ガキン!!ガキン!!ガキン!!

 

4人のフランドールと蓮は熾烈に剣劇を繰り返した。

 

レミ「フラン!」

 

レミリアが余所見をするとそこに霊夢のお札が襲いかかる。

 

霊夢「余所見は禁物よ?」

  (蓮があっちを相手してくれるなら私は

  こっちね……)

 

レミ「やってくれるわね……」

 

霊夢「しかしこれじゃ拉致があがらないったら

   ありゃしないわね!」

 

そう言っている時だった霊夢達の後ろから……

 

? 「恋符 マスタースパーク!!」

 

極太の巨大レーザーが放たれた。それを霊夢とレミリアは余裕で避けるが……

 

蓮 「うおっ!!」

 

フラ「キャッ!!」

 

蓮とフランは当たる本当にギリギリで回避するが分身のフランは間に合わずその極太レーザーによって全て消滅した。

 

霊夢「ちょっと魔理沙!」

 

霧雨「悪い遅れた!」

 

霊夢「あんた何してたのよ!」

 

霊夢から見て魔理沙の服はボロボロだった。しかも目立つのはその服や帽子のつばには斬られた後があったが血は出てはいなかった。

 

霧雨「あの執事のせいでよ遅れちまったんだよ!」

 

レミ「へぇ~あの駄執事やれば出来るのね」

 

霧雨「やっぱりお前らの執事か?あの野郎の

   せいで私の一張羅が台無しだぜ!」

 

それを聞いたレミリアは心の中でため息混じりに、

 

レミ(嫌な趣味だことで……)

 

霊夢「それよりも魔理沙あんたも協力しなさい

   よ!」

 

霧雨「勿論だ!私の服をダメにした罪とこんな

   卑猥にカッティングされた分の慰謝料は

   もらってかないとな!」

 

レミ「それはあの駄執事に請求しなさいよ!」

 

そう言うと霊夢と魔理沙そしてレミリアは弾幕ごっこをまた再開した。

 

蓮 「あっあぶねぇ……下手したらこっちが被弾

   してるよ……」

 

フラ「……私達も再開する?」

 

蓮 「んっ?あっあぁ……そうだね!」

 

そうして蓮とフランドールも弾幕ごっこを再開し直した。

 

霧雨「いくぜ!魔符 スターダストレヴァリエ!」

 

魔理沙のスペルから無数の星形弾幕が辺り一面に飛び散るがレミリアとフランドールはそれらを回避して、

 

フラ「禁忌 カゴメカゴメ!」

 

フランドールのその言葉で弾幕が列をなして霊夢、魔理沙、蓮の動ける範囲を制限したが、

 

蓮 「夢符 夢炎の剣!」

 

蓮は先程使ったばかりのスペルカードでそれらを破壊した。

 

レミ「紅色の幻想郷!」

 

レミリアのスペルカードが発動されるとそこから華を描いたかように弾幕が散らばっていくが霊夢、魔理沙、蓮はそれらを回避して、

 

霊夢「夢符 封魔陣!」

 

霊夢のスペルカードが発動されるとそこから無数のお札型の弾幕が飛び交ったがレミリアとフランドールはギリギリで回避したがレミリアとフランドールは霊夢、魔理沙、蓮を見失ってしまった。

 

レミ「なっ!何処に!」

 

フラ「お姉さま!!」

 

フランドールが見ている方向をレミリアが見ると……

 

蓮 「これが最後だ!!式符 狗神の呼応!」

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!!」

 

3人の弾幕が合わさりそれらはレミリアとフランドールに向かっていった。

 

レミ「……フフ♪私達の負けねフラン♪」

 

フラ「負けるのは悔しいけどね♪」

 

そう述べると光の嵐に2人は巻き込まれ……

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

被弾した音が辺りに鳴り響きレミリアとフランドールは地面へとふんわりと落下したが2人は笑顔で気絶していた。

これによってこの弾幕ごっこは霊夢、魔理沙、蓮の勝利となった。

 




やっと終わった……怠惰さんこれ書くのに
東方のプレイ動画を何度見直したことか……
あっそれと見て分かった思いますがスペルの
殆どはルナティックを採用しています。
あっそれと次の回とその次の回をやったら
しばらくこっちはお休みしますのでお願い
します。それでは読者様今回もありがとう
ございました♪


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第16話 宴会

こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
新学期の学校は色々と面倒な事が多くて
本当に嫌になっちゃいますよ……おっと
失礼しました。今回は色々と独自解釈の
部分が含まれますのでご注意ください。
それでは本編へどうぞ。


レミリアとフランドールとの弾幕ごっこに勝利した後レミリアはその紅い濃霧を取り払い空は元に戻った。そしてその翌日の事だった。

 

霊夢「蓮~そっち樽も持っていって!」

 

蓮 「なぁ霊夢、今から何するんだ?」

 

霊夢「面倒だけど宴会の支度よ……」

 

蓮 「宴会?」

 

霊夢「えぇ分かりやすく言えば異変後の親睦会

   見たいなものよ」

 

それを聞いた蓮はてことはと思いあることを聞いた。

 

蓮 「それってレミリアさんとか妹のフランとか

   が来るってこと?」

 

霊夢「えぇまぁでも宴会やるのは昼だからどう

   やってくるかは分からないけどね……

   それよりもさっさとそこの樽とか持って

   いってよね」

 

蓮 「了解……」

 

そう言われた蓮は結構重い樽を外へと持っていくが数が異様なまでに多く感じた。

 

蓮 「……そうだ狗神に手伝ってもらう!」

 

そう言うと蓮は狗神と書かれた札を取り出すと、

 

蓮 「来たれ狗神!」

 

そう唱えると札から真っ白い体毛を持っている妖怪狗神が現れる。

 

狗神「何のようだ小僧……」

 

蓮 「えっと酒樽を持っていくの手伝ってくれ

   ない?」

 

狗神「……我が飲む分はあろうな?」

 

蓮 「この量だよ?ある筈だけど?」

 

蓮の答えに狗神は口もとをニヤつかせると突然狗神の体が小さくなっていく。そしてその姿は蓮達と同じ人の形へと代わる。

 

狗神「これで手伝うには問題はあるまい……ん?

   どうした小僧?」

 

蓮 「えっと……狗神…聞きたいんだけど……

   狗神って…(メス)?」

 

蓮の目の前に映る狗神は女性そのものだ。蓮と同じぐらいの身長で見た感じがお姉さんとしか言いようがない立ち姿だったが、目のやりばに困るぐらいの着物の着方をしていた。

 

狗神「……小僧お前まさか我が雄犬に見えた訳で

   はなかろうな?」

 

女性ということにこだわりがあるのか狗神は蓮に言葉に重みをかけていうと蓮はビビりながら、

 

蓮 「いっ嫌!思ってません!」

 

狗神「なら良い……」

 

すると蓮の行動が遅かったのか霊夢が様子を見にやって来る。

 

霊夢「蓮~あんたいったいどれだ……け!?」

 

霊夢にも狗神の姿が映る。すると驚きながら、

 

霊夢「あんた誰よ!」

 

狗神「そういえばこの姿で会うのは初めて

   だったな小娘……」

 

「小娘」という言葉を聞いた霊夢の顔はみるみると更なる驚きの顔へと変わっていった。

 

霊夢「まっまさかあんた!いっ狗神!?」

 

狗神「いかにも……」

 

霊夢「れっ蓮マジな話で狗神よね?」

 

蓮 「うん……狗神だね……」

 

霊夢はまじまじと狗神を見るが何故か狗神の胸ばかりに目がいっていた。そして霊夢は自分の胸を見て溜め息を吐いた。

 

霊夢「はぁ…………」

 

狗神「どうかしたか?」 

 

霊夢「何でもないわよこの勝ち組!!」

 

狗神「何が勝ち組かは分からないが…おい小僧

   さっさとそこにある荷物を運ぶぞ」

 

蓮 「えっあっうん!それじゃ霊夢荷物を運ん

   じゃうね……」

 

霊夢「えぇ頼むわね……」

 

そうして蓮と狗神は荷物を運んでいく。すると蓮はあることが気になったため狗神に訊ねる。

 

蓮 「そういえば狗神…何であの時僕の家に

   いたの?」

 

狗神「あぁ~あれか…我は昔に安倍晴明により

   壺の中へと封じられそこから我は数年の

   間ずっと壺の中で寝ていたがある時我を

   封じていた壺が破壊され我が目覚めた」

 

蓮 「それが僕の家だったって事?」

 

狗神「あぁそうだ……おそらく我を封じていた

   壺を近くにいた怨霊が壊したのだろう」

 

蓮 「怨霊?」

 

狗神「あぁ…強い怨念や怨みを持つ霊の事だ

   あいつらは人間やらに取り付いて悪さ

   を働くんだ」

 

蓮 「えっとまさかあの時に食べてたのって……」

 

狗神「あぁ怨霊だが?」

 

蓮 「因みにお味はどんな感じなの?」

 

怨霊の味について狗神に聞くと狗神は少し悩んでからそれについて答えた。

 

狗神「味はないが妖力を高めるには丁度良い特に

   我みたいな動物から妖怪になるような奴等

   にとっては貴重な餌だ何せ食い続ければ

   妖怪になって長く生きられるし更に食い

   続ければ妖力も上がる」

 

蓮 「そっそうなんだ……」

 

狗神「だがあくまでも我みたいな動物からなった

   妖怪だけだからな?それ以外の妖怪や人間

   には毒だからな?」

 

蓮 「いやそこまでは聞いてないけどな……」

 

と、流暢に運んでいるとまた霊夢がやって来て、

 

霊夢「ほら!あんたらさっさと運びなさい!!」

 

蓮 「おっと早く運ばないと……」

 

狗神「式使いが荒い小娘だ……」

 

その後にも霊夢は色々と道具を出しそれを蓮と狗神に運ばせること数時間後……

 

霧雨「おっす蓮♪それと……誰だ?」

 

魔理沙が笑顔でやって来たが狗神について誰だと訪ねると、

 

狗神「久しいな金髪小娘……」

 

蓮 「ほら狗神だよ魔理沙♪」

 

霧雨「なん…だと……」

 

魔理沙は先程の霊夢同様に狗神をまじまじと見るがやはり何故か胸ばかりを見る。そして自分の胸を見ると、

 

霧雨「……負けたぜちきしょう…」

 

狗神「だから何がだ!?」

 

と、そんな会話をしていると霊夢がやって来る。

 

霊夢「魔理沙少しはあんたも手伝って欲しいん

   だけど?」

 

霧雨「まぁまぁ♪宴会やるって皆に言ってきたん

   だから良いじゃないか♪」

 

そう言っていると次々と色々な者達が集まってきた。その中には蓮の知る顔も多々といた。

 

慧音「やぁ蓮それと……誰だ?そのけしからん

   格好をしている女性は?」

 

蓮 「こんにちは慧音先生……この女性は僕の式

   です♪それと先生も宴会に?」

 

慧音「そうなのかそれは失礼した……」

 

狗神「いや気にはしていない……」

 

蓮 「そういえば妹紅さんも来ますか?」

 

慧音「あぁもうじき妹紅もくるさ♪」

 

と、慧音が言った時、白髪の少女が階段を登ってくる。

 

妹紅「おっ連じゃん♪」

 

蓮 「妹紅さん♪」

 

妹紅「所で慧音そこの……じょ女性は?」

 

何故か妹紅ら狗神を見て顔を紅くしていたが、そんなの気にも止めず、

 

狗神「この小僧の式だ……」

 

妹紅「そっそうかそれは失礼したな……」

 

おそらく妹紅は狗神の格好を見て目のやりばに困ったのだろう。すると慧音は喜びながら、

 

慧音「それと聞いたぞ確か異変解決に乗り出した

   らしいな♪」

 

蓮 「はいそうですね♪あっ!それと御二人も

   宴会を楽しんでいって下さいね♪」

 

慧音「あぁそうさせてもらうさ♪」

 

妹紅「楽しむとするよ♪」

 

そう言い2人は御座が引かれている場所へと歩いていった。

 

蓮 「色んな人達や妖怪も来るんだね……」

 

狗神「確かにな……」

 

蓮の目の前には人ならざる者達、妖怪や妖精といった色んな者達が楽しそうに話をしていた。するも狗神は酒を飲み始めている連中を見ると、

 

狗神「小僧我はあそこで飲んでいる奴等から

   酒をもらって飲んでくる」

 

そう言うと狗神は酒を飲むために宴会の席へと混じっていった。

 

蓮 「狗神って酒好きなんだね……」

 

と、言っていると先程から蓮に手伝わせていた霊夢がやって来る。

 

霊夢「蓮、あんたも混ざりなさい一応あんたの

   歓迎会も含めてるんだから」

 

蓮 「霊夢…ありがとう♪」

 

霊夢「ふん……」

 

霊夢の顔が紅くなるとそこに気づいた魔理沙がニヤニヤしながら霊夢をはやし立てる。

 

霧雨「おぉ~おぉ~霊夢ってば顔が紅いぞ♪

   褒められてうれしいのかなぁ~♪」

 

霊夢「うっうるさいわよ魔理沙!これは……あれよ

   そう酒がまわっただけよそうに違いない

   わ!」

 

と、言って霊夢は誤魔化すがそんな嘘に魔理沙が気づかない筈もない。

 

霧雨「霊夢~お前の限界はだいたい分かるし

   それにまだお前は酒飲んでないだろ~♪」

 

霊夢「くっ!いいから飲むわよ!」

 

そう言うと霊夢は早足ですたすたと向こうへ行ってしまった。

 

蓮 「まったく魔理沙さんは~……」

 

霧雨「いや~悪い♪悪い♪後で謝っておくよ♪

   ほら蓮お前もさっさと行こうぜ♪」

 

蓮 「そうだね♪」

 

そう言うと魔理沙は霊夢の後を追うかのように霊夢の行った先へと向かった。

 

蓮 「仲がいいな……幼馴染みか……」

 

蓮は昔、よく遊んでいた幼馴染みがいた。だがある時その子は消えてしまったため蓮はその子の顔を覚えてはいないが楽しかった記憶は微かに残ってはいた。そんな記憶に耽っていると、

 

玲音「よぉ~坊主♪」

 

と、緩い挨拶をしながら一団が鳥居をくぐってやって来る。その一団は今回の異変を起こした紅魔館の一団だった。

 

蓮 「あっ玲音さん♪」

 

玲音「いやでも坊主は失礼か…えぇ~と確か……」

 

玲音は人の名前を覚えるのが苦手なのか蓮を見て中々名前が思い浮かばなかったが、

 

蓮 「蓮ですよ、葛ノ葉蓮♪」

 

玲音「おぉ~悪いな……山田くん♪」

 

蓮 「いやだから蓮ですって!」

 

こんな名前違いギャグをしていると日傘の影にいる少女、レミリアスカーレットがため息混じりに、

 

レミ「蓮……そこの駄執事に何言っても無駄よ……」

 

玲音「おぉ~おぉ~カリスマ(笑)のお嬢が何

   言ってんだか……」┐(´∀`)┌

 

レミ「誰がカリスマ(笑)よこの駄執事!!」

 

今度はレミリアと玲音が言い合いを始めるとメイド服を着ている女性が近づいてきて、

 

咲夜「蓮さんでよろしいですよね?」

 

蓮 「はい♪貴女は……」

 

咲夜「私は十六夜咲夜と申します」

 

蓮 「そうですか……それでどうかしました?」

 

咲夜「私達は何処に行けば良いのかと……」

 

どうやら自分達が何処に行けば良いのか分からないようだ。その質問に対して蓮は、

 

蓮 「何処でも構いませんよ♪皆さんが座りたい

   所で♪それに僕も新参者ですから色々と

   まわってみようと♪」

 

それ聞いた咲夜は驚くがまたにこやかな顔に戻り、

 

咲夜「そうですか……なら自由に座らせて貰い

   ますね♪」

 

蓮 「えぇそれで構わないかと♪」

 

そして蓮は咲夜の隣にいるチャイナ服の女性を見ると「はっ!」として駆け寄り、

 

蓮 「あの~……」

 

女性「うん?貴方は確か博麗の巫女と一緒にいた」

 

蓮 「あっはいそのせつは申し訳ございません

   でした……あんな不意打ちで……」

 

どうやら蓮はまだそれを引きずっていたようで謝れるなら謝っておこうと思っていた。すると女性は、

 

女性「いえいえ私も回避できなかったのが

   いけなかったんですしそういえば貴方の

   名前は?私は紅美鈴っていいます♪」

 

蓮 「僕は葛ノ葉蓮です……そういえばさっき

   から気になっていたんですが美鈴さんの

   額のその肉ってなんですか?」

 

そう美鈴と言う女性の額には何故か肉と書かれていたのだ。すると美鈴は……

 

美鈴「いや……それが気絶している間に誰かに

   落書きされたみたいで……」(T∀T)

 

そう言うと隣で傘をさしている金髪の少女フランは笑いながら、

 

フラ「それは私も笑ったよ♪本当に今それを

   みっ見ても……」(((*≧艸≦)ププッ

 

フランは美鈴の顔を見て笑うのを必死に堪えるが今にも吹き出しそうで限界だった。

 

美鈴「本当に誰がこんなことを……」

 

咲夜「貴女がいつまでも寝てるからよ……」

 

美鈴「そんな~!」

 

蓮 「えっと……落ちないんですか?」

 

美鈴「はい……何回洗っても中々落ちなくって」

 

蓮 「その…ドンマイですね……」

 

蓮はこれ以上聞くと美鈴に失礼だと思ったためここでその話を切り換える。

 

蓮 「そういえば貴女方は?」

 

と、蓮は立ちながら本を読んでいる女性と隣に立っているコウモリの羽を頭に生やしている女性に聞くと本を読んでいる女性は細い目で連を見て、もう1人のコウモリの羽を頭に生やしている女性は連を見ると笑顔で、

 

パチ「パチュリーノーレッジよ……」

 

子悪「パチュリー様の司書の小悪魔です♪」

 

蓮 「そうですか♪よろしくお願いしますね♪」

 

パチ「えぇ……よろしっ!!」

 

ガシッ!!

 

パチュリーが「よろしく」と言う前にパチュリーの肩を笑顔の魔理沙が掴む。

 

霧雨「よぉ♪そんな辛気くさくしないで一緒に

   飲もうぜ♪」

 

パチ「えっ!?ちょ!!」

 

小悪「あぁ!パチュリー様!」

 

パチュリーは魔理沙に引っ張られながら連れていかれ小悪魔はそれに追いかけていった。

 

蓮 「えっとここじゃあれなんで皆さん座って

   酒を飲むなり自由にどうぞ……」

 

そうして蓮は色々とまわりながら親睦を深めようとするのだった。なおレミリアと玲音の言い合いの結果は玲音の頭に咲夜のナイフが刺さり実質的にレミリアが勝つのだった。




はい今回を見て思ったでしょう。狗神が
雌だった件について……もし本人の前で
それを言うと「お前、後で体育館裏な」
的な事が起こりますのでご注意を……
なお動物から妖怪になるのはあくまで
独自解釈と東方の地霊殿のお燐やらお空を
モデルにしています。なので間違っていても
バカだな~程度に見ていてください。
それでは今回もありがとうございました。
次回を投稿したらこっちはしばらく休みます。
では読者様さようなら~


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第17話 謎の勢力

こんにちは読者様、新しい部活に入るために
部活移動届けを書いていた怠惰のクソ悪魔です
次の部活は何やろうかな……
おっとこんなリアルなクソ話しは止めて今回も
よろしくお願いいたします。


宴会は続いて皆は酒を飲み続ける。だが明らかに同い年ぐらいの霊夢と魔理沙が酒を飲み続ける飲んでいるが蓮はそこにはあえて突っ込むのをやめた。

 

蓮 「そういえば魔理沙」

 

霧雨「ふぇ?」

 

霧雨「玲音さんに話があるんじゃなかったの?」

 

近くで意気揚々と霊夢と酒を飲んでいる魔理沙はその事を思い出すと、

 

霧雨「あぁ~そういえばそうだったな……なぁおい

   吸血鬼……」

 

魔理沙はわざわざ椅子を持ってきてそれに座って酒を飲んでいるレミリアに声をかけると、

 

レミ「何よ?」

 

霧雨「お前んとこの執事は何処だ?」

 

レミリアは紅魔館唯一の執事を指差した。

 

レミ「あそこよ……」

 

それを聞いた魔理沙は酒を飲んでゲラゲラ笑っている玲音を見るが……

 

霧雨「いやいや彼奴じゃなくてほら眼鏡かけてて細

   目の変態執事がいるだろ?」

 

レミ「はぁ?そんないないわよ?」

 

と、言っていると盃を片手に持った霊夢が近づいてきた。

 

霊夢「なんの話してんのよ?」

 

蓮 「霊夢…何の話かって言うと魔理沙のほら異変

   の時にボロボロだったじゃん」

 

霊夢「あぁ~あれね‥‥それで今になって弁償を求め

   てる訳ね」

 

霧雨「そうなんだけどよ~」

 

レミ「咲夜、駄執事以外で執事なんている?」

 

レミリアは隣で立っているメイドの十六夜咲夜に問うが……

 

咲夜「いえ居たとしてもまず必ず御嬢様に挨拶をさ

   せますしそれよりも玲音だけで手一杯ですの

   で雇う余裕はありませんし‥‥パチュリー様は

   何か知っていますか?」

 

パチ「いいえ…その前に咲夜が知らないとなると私

   も知らないわね………ただ不可思議な事は起き

   ていたわ」

 

霧雨「何があったんだ?」

 

パチ「図書館から結構な数の本が消えたのよ」

 

霧雨「おいおいあの本の量で分かるのかよ?」

 

と、言うとレミリアは顔をニヤつかせながら、

 

レミ「パチェにとって彼処は庭みたいなものよしか

   もいつも彼処にいるのよ?無くなったらすぐ

   に分かるわ」

 

霧雨「いったい全体どうなってんだ?」

 

何でか分からないが魔理沙が話した謎の執事の話、そしてパチュリーの本が消えた話。謎が深まるばかりだ。すると先程から散歩に出ていたフランと美鈴が戻ってくる。

 

美鈴「御嬢様どうかしたんですか?」

 

フラ「どうしたのお姉さま?」

 

レミ「ねぇ美鈴、貴女この異変中に駄執事意外で執

   事服を着ている男を見なかったかしら?」

 

美鈴「いえ‥‥その前に私は博麗の巫女の一撃を受け

   て気絶してたんで……」(;^ω^)

 

美鈴は苦笑いでそう言うとレミリアはやれやれといった表情をとり肝心の霊夢は、

 

霊夢「あぁ~そういえばあんたを吹っ飛ばしたわね

   軽く忘れてたわ」

 

美鈴「酷くないですか!?」

 

無慈悲な霊夢の言葉に美鈴のツッコミが入る。そんな中フランが口を開いた。

 

フラ「ねぇお姉さま……」

 

レミ「何フラン?」

 

フラ「玲音お兄ちゃん以外の執事は知らないけど

   怪しい人ならフランの部屋に来たよ?」

 

それを聞いたその場の全員は驚いた。特に姉のレミリアなんかはそれを聞いて心配になったのか……

 

レミ「フランその人に何かされなかったの?」

 

フランはその返答に満面の笑みで、

 

フラ「ううん♪その逆でその人フランと遊んでくれ

   たんだよ♪ただね……」

 

レミ「ただ?」

 

フラ「私、最初は嬉しかったのそれなのにもう1人

   のフランが邪魔して楽しく遊べなかったんだ

   よねぇ」

 

その言葉を聞いた紅魔館メンバー以外はどういうことかと疑問に思った。

 

霊夢「もう1人のフラン?」

 

レミ「えぇフランはね精神が情緒不安定なのよその

   原因がフランの心の奥で根付いてしまってい

   る「狂気」と呼ばれるものだけど今のフラン

   からはそれをまったく感じない」

 

蓮 「そうだったんだそれでその後どうなったの?

   フランちゃん……」

 

フラ「それでね気づいたらもう1人のフランがいな

   くてその怪しい人がね「君との遊び楽しかっ

   たよ♪」ってそれとね……」

 

蓮 「ん?」

 

フラ「その怪しい人にフランにお姉さまが異変を起

   こした理由も聞いたんだ……」

 

レミ「何ですって!?」

 

それを聞いたレミリアはフランに内緒にしていた異変を起こした本来の理由を知られていたことに驚くしかなかった。

 

フラ「そしたらフラン居ても立ってもいられなくて

   それでお姉様の所へ行ったんだ……」

 

蓮 「その人の服装って?」

 

フラ「え~と全身を黒いコートで隠してそれで顔も

   フードで隠れてたかな?」

 

それを聞いた霊夢と魔理沙は驚きの表情を見せていた。

 

霊夢「魔理沙……それって……」

 

霧雨「もしかしなくても……いやでももう10年とか

   前の話だぜ!」

 

蓮 「2人はその人を知ってるの?」

 

蓮は霊夢と魔理沙の会話を聞いて尋ねると2人は何とも言えない表情をしながら、

 

霊夢「えぇ昔にね‥‥私と魔理沙が幼かった頃その黒

   フードと1度だけ出会ったわ……」

 

霧雨「あん時は彼奴が居なかったら今頃私達はこの

   世には居なかったかもな……」

 

と、感謝をしてはいるようだが表情はうつ向いたままだった。

 

蓮 「無理に言わなくてもいいからね?」

 

霊夢「えぇ…そうするわ……」

 

霧雨「……助かるぜ………」

 

と、話が進んでいるが蓮は元の話にするように、

 

蓮 「それでその怪しい人もそうだけど魔理沙が

   言う確か眼鏡をかけていて細目の執事だっ

   たよね?」

 

霧雨「あぁそいつに服をボロボロにされて酷い目

   にあったぜ……」

 

パチ「ねぇ魔理沙その執事何か言ってたかしら?」

 

パチュリーはその執事について知るためにその執事がどんか会話をしていたのかを聞くと魔理沙は考えながら、

 

霧雨「え~と確か「主の元まで急いでいるんだ」

   的な事を言ってたかな?」

 

それを聞いた蓮はそれら全てまとめて、

 

蓮 「つまりこの異変において僕達の異変解決組

   次にレミリアさんの所の異変を起こした側

   最後にフランちゃんと魔理沙が言った怪し

   い人と眼鏡の執事の第三勢力の3つがいた

   って事だよね?」

 

霊夢「恐らくそうなるわね‥‥ただその黒フードと

   魔理沙の言う執事とは無関係で下手したら

   第四勢力何てのも出来ているかもしれない

   わよ?」

 

霧雨「あぁ~~!!謎が深まるばかりだ~~!!」

 

魔理沙は頭をかきむしりながら夕焼け空で大きく叫んだ。

 

蓮 「……う~ん仕方ないか難しい話はここまでに

   しよう折角の宴会なんだからさ♪」

 

霊夢「確かにそうね……危うく忘れる所だったわ」

 

霧雨「だな今は忘れようぜ♪」

 

レミ「呑気ねでもそれはそれでありね♪」

 

フラ「よぉ~し皆でパァ~と飲もう♪」

 

こうして蓮の歓迎会も含めた異変解決後の宴会は夜遅くまで続き皆は楽しく酒に酔いしれるのだった。そして蓮は少し遠くまで行って夜風に当たっていると、

 

狗神「ふぅ~久々の酒は美味なものだな♪」

 

狗神が蓮の元へとやって来る。すると蓮は狗神に、

 

蓮 「狗神‥‥君は僕が憎い?」

 

狗神「そうだな……‥正直言ってさっさと貴様を食い

   殺したいぐらいにな…だが……」

 

蓮 「だが?」

 

狗神「我が本来憎いと思ったのはこの世で2人だけ

   だ1人お前の先祖安倍晴明そして2人目は我

   を造った呪術士だ……」

 

「呪術士」という言葉を蓮は聞き慣れないため狗神にそれを訪ねる。

 

蓮 「呪術士って何なの狗神?」

 

狗神「呪術士というのは我みたいな呪いを専門に扱

   う連中だ昔に我を造った奴は安倍晴明をそう

   とう恨んでいたらしくてなそれで我が送り込

   まれたが……」

 

蓮 「見事に返り討ちにされて封印って事かい?」

 

狗神は悔しそうな顔をしながら頷いて、

 

狗神「それで我は晴明が憎いし我を妖怪へと変化さ

   せた呪術士も憎いのだ」

 

蓮 「えっそれじゃ僕は?」

 

狗神「お前は霊力に限っては晴明に似ているが彼奴

   とは大違いだだから精々イラつく程度だから

   安心しろ」

 

蓮 「いやそれ安心出来ないよ……」

 

と、蓮が冗談抜きでそう言うと夜風が吹く。

 

狗神「おい小僧そろそろ宴会にまじれお前の歓迎会

   も入ってるんだろ」

 

蓮 「そうだね♪」

 

そうして蓮と狗神は宴会へと戻っていきまた皆と笑いあって宴会を楽しむのだった。

 




怠惰「はい今回見て思った読者様もいる筈です。
   怠惰さんはあえて言いませんがおそらく
   もう1つの小説を見ていけば分かると思い
   ますよ♪ 」

~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪

怠惰「ん?……スマホがなってる……」

ピッ!

怠惰「はいもしもし……あっ!えっ明日帰るの!?
   うん分かった…いや土産とかどうでも
   いいよ…うんそれじゃ明日ね♪」

ピッ!

怠惰「おっと失礼しました少し知人と会話をして
   いたもので…コホン!それでは読者様
   今回もありがとうございました前回にも
   言いましたがしばらくはこちらはお休み
   ですがもう1つの小説をあげますので
   よければ見てくれると幸いですそれでは
   読者様さようなら!これだけを見ている
   方は次回の投稿まで!」


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第18話 清く正しい?

お久々な方はお久々そうでない方はこんにちは
怠惰のクソ悪魔です。軽く日常篇やったら
異変と言う感じでやっていきますので
ご了承ください。それでは本編へどうぞ……
なお今回から知っている方なら知っている感じの
後書きになります……


宴会が終わったその翌日、まだ異変の騒動があってか寺子屋は休みとなり蓮は霊夢と共に縁側でお茶を飲んでいた。

 

蓮 「ズズ……お茶は美味しいな♪」

 

霊夢「天気の良い日はお茶を飲みつつ日向ごっこ

   これに限るわね……ズズ……」

 

蓮と霊夢は平和に過ごしていたが波乱とは平和の一時に限って何時もやって来るもの……蓮と霊夢の前に黒い影が通りすぎ目の前で着地した所を蓮は見ると霊夢達と同じ少女だったが人間にはない黒い翼が生えていた事から蓮は妖怪だと推測した。そして目の前の少女は笑顔で、

 

? 「こんにちは清く正しい射命丸文です♪」

 

と、その少女は元気になおかつ笑顔で挨拶をすると霊夢はため息み吐いて文に、

 

霊夢「はぁ…文…あんたまた来たの?」

 

文 「勿論♪新聞を届けるのが仕事ですので♪

   それと今回は外来人でありながらここ最近

   人里でチンピラを撃退しなおかつ異変解決に

   も乗り出している葛ノ葉蓮さんに取材ようと

   思いまして♪」

 

蓮 「えっ僕!?」

 

文 「はい♪是非とも取材を!」

 

文が蓮に迫ると霊夢は蓮にやれやれといった感じで忠告をする。

 

霊夢「蓮、止めておきなさい文の作る記事の

   9割は捏造だから」

 

蓮 「えっ!?」

 

それを聞いた文は霊夢をじと目でみながら反論をした。

 

文 「失礼ですね言うなら7割捏造って言って

   下さいよ!」

 

蓮 「捏造は認めるの!?」

 

蓮の言葉を聞いた文はニコニコと笑いながら蓮に、

 

文 「新聞ってのは面白書かなくちゃダメなん

   ですよ?多少面白くするなら少しは捏造

   でもしないと♪」

 

蓮 (いやダメだと思うよ……)

 

蓮は心の中で反対するがそれは聞こえる筈もない。そしてまた文は蓮に詰めよって、

 

文 「お願いしますよ~取材させてください!」

 

蓮 「アハハ……捏造しないならいいけど……

   捏造されるならちょっとね?」(;^∀^)

 

文 「分かりました捏造は無しにしますから!」

 

文が必死に蓮に取材を申し込むと優しすぎる蓮はまいったなといった感じで、

 

蓮 「う~んなら……」

 

蓮が言いかけたその時だった。隣でお茶を飲んでいる霊夢が、

 

霊夢「本当は?」(¬_¬)

 

と、言うと文は笑いながら、

 

文 「捏造しまくります♪……えっちょ!!」

 

蓮 「やっぱり断りますね……」

 

やはり文の言葉が嘘だったため蓮は断ることにした。だが文もただでは折れないのか、

 

文 「お願いしますって!良い記事が書けそう

   なんですよ!蓮さんがどど~んと表紙を

   飾りますから!」

 

蓮 「いやでも捏造するんでしょう?」

 

文 「いやそのあのしませ……」

 

文が喋ろうとした時また霊夢が口を開いて、

 

霊夢「本当は?」

 

文 「します♪……ってだから止めてくださいよ

   霊夢さん!」

 

蓮 「文さん……ごめんなさい……」

 

と、蓮は告白をされた時の振り方のように言うと文は、

 

文 「何か振られた気分!?くっ……仕方ありま

   せんね……」

 

そう言うと文は残念そうにそこから飛び去っていった。

 

霊夢「まったく文にも困ったものね……」

 

蓮 「まぁでも霊夢のおかげで助かった……

   のかな?」

 

霊夢「ふん……そういえばそろそろ醤油が切れ

   そうだったわね……」

 

蓮 「なら買ってこようか?」

 

蓮の言葉を聞いた霊夢は背筋を伸ばして、

 

霊夢「いえいいわ私も行くから……」

 

それを聞いた蓮は若干驚いた。基本は神社の中でだらだらするのが好きな霊夢がまさか一緒に人里に行くなんて言葉を滅多になかったからだ。

 

蓮 「………今日は雪でも降るのかな?」

 

霊夢「蓮それはどういう意味かしら?」

 

蓮 「いや何でもないです霊夢様!」

 

霊夢「まぁ良いわ行きましょう♪」

 

そうして2人は共に人里へと出掛けるのだったが……

 

文 「ふっふっふっ……ただでは折れないそれが

   ジャーナリズムですよ♪」

 

木の影から文がそれらを覗きシャッターをきっていた。そして文は写真をきると同時に出てきた写真を取りそれを手帳に挟むと霊夢達の後を追うのだった。

蓮と霊夢は人里へと降りるとそれぞれ必要な物を買っていくがやはり荷物持ちは蓮だった。

 

蓮 「……………………重い……」

 

霊夢「本当に蓮が来てからこっちも楽できるし

   良いことづくめね♪」

 

蓮 「それはどうも……」

 

そんな2人を他所に後ろでは……

 

カシャ!

 

文 「特集 博麗の巫女に彼氏!お相手は外来人

   の青年、今も仲良く買い物中これで決まり

   ですね♪」

 

文がそう言っているとターゲットの蓮と霊夢は道を曲がっていったのに気づき文は尾行をした。そして蓮と霊夢がもう一度道を曲がると文はついていくが……

 

文 「あれ?行き止まり?」

 

そこは行き止まりだった。蓮と霊夢は何処に行ったのかと思っていると後ろから……

 

霊夢「ほら言った通りやっぱり付いてきてた」

 

蓮 「霊夢の勘って当たるよね……」

 

文 「げぇっ!」Σ(`Д´ )

 

どうやら文は罠に嵌められたようだ。これは先程2回、道を曲がる前に戻る。

 

蓮 「霊夢、他に買うものってある?」

 

蓮が霊夢に言葉をかけると霊夢は小さな声で、

 

霊夢「………蓮…誰かが私達を尾行してるわ」

 

蓮 「えっ?」

 

霊夢「良い蓮?然り気無く普通を偽りなさいよ」

 

蓮 「うっうん分かった……」

 

蓮は霊夢の行く道へとついていき最後の曲がり道の時に、

 

霊夢「こっち」

 

蓮 「うん……」

 

霊夢に言われるがまま付いていき近くにある箱の影に身を隠すとその後ろから文が付いてきた。これが先程までの流れだ。

 

文 「私としたことが嵌められるとは……」

 

霊夢「文……今日撮った写真全て出しなさい……

   じゃないとあんたを退治するわよ!」

 

文 「こうなれば逃げるが勝ち!」

 

そう言い文は物凄い速度で空へと飛んでいった。それを霊夢間近で見ていた霊夢も空へと飛び文を追いかける。蓮は茫然としていて出遅れた。

 

蓮 「俺も行かないと変な事を記事にされる!」

 

蓮は飛んで追いかけようと思ったがそれだと文には追い付けないなは明確だ。そしてそんな蓮に1つ閃きが頭を照らした。

 

蓮 「来い狗神!」

 

蓮は狗神を召喚すると狗神に、

 

蓮 「あの黒い翼の女性を追ってくれ!」

 

狗神「ちっ……分かった!!」

 

狗神は全速力で空を駆ける。だがこれで人里では少しパニックになったが今の蓮達には関係ない。

 

霊夢「すばしっこいわね相変わらず!」

 

霊夢が愚痴を溢すと後ろから……

 

蓮 「霊夢!!」

 

霊夢「えっ?……蓮!?」

 

狗神の空を駆ける速度が予想以上に速かったため霊夢は驚いたが蓮は霊夢に

 

蓮 「乗って!!」

 

霊夢「分かったわ!!」

 

蓮は霊夢に手を差し出すと霊夢はそれを掴み蓮の後ろに座る。

 

蓮 「頼む狗神!」

 

狗神「分かってる!!」

 

霊夢「はっ速い!」

 

霊夢は蓮にしがみつき景色を見るとこれまでとはうって変わって景色がどんどん変わっていくのが分かった。

 

蓮 「霊夢あれ!」

 

蓮が指差す方向には逃げ出した射命丸文が飛んでいた。

 

霊夢「私があいつを撃ち落とすから蓮は狗神に

   指示を出して」

 

蓮 「合点!」

 

そう言い2人と1匹は文へとぐんぐん近づいていく。そして文は違和感を覚えて後ろを振り向くと……

 

文 「ん?……げぇっ!もうここまで!」

 

霊夢「逃がさないわよ文!!」

 

文 「ヤバイ!!」

 

文は必死に逃げるが霊夢は御札型段幕を撃ち文へと襲いかかる。

 

文 「ちょっ!そんなんずるいですって!!」

 

霊夢「変な事を記事にされるよりはましよ!」

 

文 「何としてもジャーナリズムにかけて

   逃げ……」

 

文のその言葉はフラグとなった……そしてフラグは回収されることとなる。

 

霊夢「霊符 夢想封印!!」

 

霊夢のその言葉によって巨大な4つの弾幕が文へと襲いかかっていく。

 

文 「あっあややややややややや!!!」

 

ピチューーン!

 

文 「そん…な……」

 

文は落ちていき木の枝へと引っ掛かり目を回しながら気絶した。

 

霊夢「よし仕留めたわ」

 

蓮 「文さんの所に降ろすよ」

 

2人は文のところまで行くと狗神から降りて文の手帳を漁り出した。すると今日撮った写真が何枚も出てきた。

 

霊夢「これね……はぁまったく……」

 

霊夢はその写真を全てポケットにしまい手帳を文のポケットに返した。

 

蓮 「写真も取ったし早く帰ろうか?」

 

霊夢「そうね……それじゃ帰りましょうか……」

 

そうして蓮と霊夢は博麗神社へと帰るのだった。そしてその後、

 

文 「まんまとしてやられました……」

 

? 「文先輩も懲りませんね……」

 

文 「大体式神使うなんて反則なんですよ!

   椛も思いませんか!」

 

椛と言われた女性は苦笑いを浮かべながら、

 

椛 「文先輩は少しそういうところを直し

   ましょうよ……」(;^∀^)

 

文 「あぁ~あ……昔は楽しかったな~…………

   もう理久兎さんが死んでから何年経った

   のかな……」

 

椛 「そういえば、お父様やお母様それに文

   先輩やはたて先輩それに天魔様は昔に

   会ったことがあったんですよね?」

 

それを聞いた文は懐かしみながら、

 

文 「えぇ……昔ね理久兎さんが…「文ちゃんの

   新聞出来たら読んでいいかな?」なんて

   言ってくれた時は嬉しかったんですよ」

 

椛 「でもそれって……」

 

文 「えぇ見る前に死んじゃったけどね……」

 

椛 「会えるなら会いたいですか?」

 

椛は文に聞くと文は儚げな表情をして、

 

文 「会えるなら会いたいですね……会って

   理久兎さんに笑って貰いたいですね♪」

 

椛 「そうですか……」

 

その後も文とその部下である椛は静かに酒を飲みながら文は昔話を続けるのだった。




狗神「うぅん……ここは?…………お前は誰だ?」

怠惰「やっと来たね♪新しい後書き担当が♪」

狗神「いやだからお前の名前はなんだ……」

怠惰「俺の名前は怠惰のクソ悪魔♪友人達は
   親しみを込めて怠惰さんって呼んでる
   からそう呼んでくれて構わないよ♪」

狗神「変な名前の奴がいるんだな……」

怠惰「ハハハまぁそう言うこった…それで狗神
   さん早速なんだけど……」

狗神「何だ?」

怠惰「俺と契約して魔h…ゲフン!ゲフン!
   後書き担当になってよ♪」

狗神「それは断r……」

怠惰「勿論ここにある酒やら何やらは勝手に
   飲んでくれても構わないから♪」

狗神「よしやらう!」

怠惰「それならよろしくね♪」

狗神「だが我にそんな会話なんてあまり出来ない
   がいいのか?」

怠惰「大丈夫♪大丈夫♪大抵は俺の言うことに
   相づちやらうってくれればいいから♪」

狗神「と、言われてもなぁ……」

怠惰「そうだな……狗神さんって雌だったんだね♪
   てっきり雄かと思ったよ♪」

狗神「……てめぇ殺るぞ」

怠惰「そうそう♪そんな感じで良いってこと
   だよ♪」

狗神「まぁ大方は分かった……」

怠惰「とりあえずもう時間だから今回はここ
   までね♪」

狗神「…………誰に何を言っているだ?」

怠惰「それでは読者様また次回!」

狗神「おいだから誰に話して……」

怠惰「それではバイバイ♪」

狗神「いやだから誰に!?」


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第19話 寺子屋の生徒(妖怪組)

こんにちは読者様、B4の両面印刷された作文用紙を4枚手渡されて「これ宿題な♪」と満面の笑顔で教師に言われた怠惰のクソ悪魔です。
まるで処刑宣告のようだ…
もうそれは置いておいて今回もどうぞ……


朝の日差しが差し込む気持ちの良い朝が来る。すると……

 

霊夢「蓮~起きなさい……」

 

蓮 「フワァ~……う~ん……」

 

蓮の朝は何時ものように霊夢によって起こされてから始まるのが日課となっていた。蓮は眠い顔をしながら布団から出て居間へと向かう。

 

蓮 「おはよう霊夢……」

 

霊夢「相変わらず眠そうね貴方は……」

 

やれやれといった感じで霊夢は蓮を見て、

 

霊夢「朝御飯は並べてあるから早く食べるわよ」

 

蓮 「了解……」

 

そう言うと蓮は座卓の前に座る。それを確認した霊夢は、

 

霊夢「それじゃいただきます」

 

蓮 「いただきます……」

 

そうして何時もの日課となったように朝食を食べ始める。

 

蓮 「今日の味噌汁の具はつみれか……」

 

霊夢「文句ある?」

 

蓮 「いいや逆に嬉しいよ♪」

 

霊夢「そう……そういえば蓮、貴方今日仕事だけど

   分かってる?」

 

そう言われた蓮は一瞬思考が停止し我に返ると、

 

蓮 「そうだった!!すっかり忘れてた!!」

 

どうやら蓮は仕事の事を忘れていたらしく今ようやく思い出したようだ。

 

蓮 「早く食べないと!!」

 

蓮はそう言いご飯とつみれの味噌汁そして納豆を食べ終えると、

 

蓮 「行ってきます!!」

 

そう言い蓮は靴を履いて直ぐ様外へと出て空へと飛んでいった。

 

霊夢「……本当に大丈夫かしら?」

 

霊夢は慌てて外出した蓮にただそう呟くのだった。

 

青年移動中……

 

蓮は飛んで何とか寺子屋の前に着き扉を開けて中へと入り教室の扉を開けるとそこには生徒達が座っていて今から授業を受ける所だった。

 

蓮 「すいません慧音先生遅れました!」

 

蓮は教室に入り教卓の前に立つ慧音に謝ると、

 

慧音「いや大丈夫だぞ蓮……まだ時間まで5分

   あるからな……」

 

蓮 「えっ?」

 

蓮は遅れるかと思っていたがまさか予定より早く着いたのだ。

 

蓮 「なら良かった~……遅れでもしたら確実に

   慧音先生に怒られますからね……」

 

慧音「フフフ遅れないようにな♪」

 

蓮 「はい……」(´~`;)

 

と、言っている時だった。後ろの席にいる子供が立ち上がって、

 

チル「あぁ~!!お前はこの前あたいを倒した

   奴の仲間!」

 

そうそれは紅霧異変において霊夢と魔理沙に弾幕ごっこを吹っ掛けた結果、大人げないぐらいに撃退されたチルノだった。その他にも……

 

大 「チルノちゃん指差したらダメだよ……」

 

チルノと共にいた緑髪のツインテールの子供もとい大妖精もいた。それだけではなく……

 

ル 「こんにちはなのだー♪」

 

金髪の食人妖怪の少女ルーミアや、

 

? 「ねぇミスチーあの人って誰?」

 

ミス「さぁ?チルノちゃん達は知ってるみたいだよ

   リグル……」

 

と、ミスチーと呼ばれた子とリグルと言われた子は頭を傾げる。そしてチルノに呼ばれた当の本人である蓮は、

 

蓮 「あっ!霊夢と魔理沙にボコボコにされた

   子だ……」

 

チル「ボコボコに何かされてもない!あたいが

   負けてやったんだ!!」

 

大 「チルノちゃん迷惑だから止めようよ……」

 

慧音は頭を押さえながら……

 

慧音「とりあえずチルノ……そろそろ座って

   くれるか?」

 

チルノは慧音の言葉を聞いて大人しくなり座る。そして慧音は、

 

慧音「前の授業などで来てなかった子達もいる

   からもう一度紹介してもらおう……頼むぞ

   蓮?」

 

蓮 「あっ分かりました♪」

 

慧音は教卓から数歩下がり蓮は教卓の前に来ると、

 

蓮 「えぇ~と慧音先生のアシスタントを務めて

   いる葛ノ葉蓮ですよろしくお願いします」

 

蓮は頭を数秒下げて頭を上げる。そして蓮は数歩下がる。

 

慧音「というわけだ…一応蓮先生って言うんだぞ?」

 

生徒達「はぁ~~い!!」

 

生徒達の元気な声が聞こえるが一番後ろに座っている5人は……

 

チル「…あいつ先生なんだ……」

 

大 「意外だね……」

 

ル 「でも蓮は優しいのだー♪」

 

ミス「ルーミアちゃんが優しいって言う事が

   意外かな?」

 

リグ「確かに……」

 

と、いった感じで不思議に思っていた。そうして授業が始まった。

 

慧音「それじゃ今日は……」

 

慧音は黒板にチョークでいきなしサイコロを書き出してきた。

 

慧音「それじゃサイコロを1回振った時3の目が

   出る確率は?」

 

慧音の問題に対して蓮は心の中で、

 

蓮 (いやこの年齢でそれはやらないだろ普通……)

 

蓮は心の中で感想を述べていると1人手を挙げた子が現れた。それは1番後ろに座っている子の1人チルノだった……

 

慧音「それじゃチルノ答えは?」

 

慧音が答えについて聞くとチルノは、

 

チル「ふっふっふ……答えは1だ!」

 

それを聞いた慧音と蓮は少し固まって思考が死んだがすぐに我に返り、

 

慧音「因みに理由は?」

 

チル「理由はサイコロが1個だからだ」

 

何とも直球的な答えなのだろう……するとここで蓮のアシストが入った。

 

蓮 「チルノちゃん惜しい!すごく惜しい!

   ヒントはサイコロの目の数が1の前に

   入るよ♪」

 

それを聞いたチルノは手を組んで考える。すると隣に座っている大妖精は小さな声でチルノに囁くとチルノは口を開けて、

 

チル「6分の1?」

 

慧音「せっ……正解だ……」

 

チルノが正解したことによって慧音は凄く驚いていた。その理由は蓮には分からなかった。そして正解したチルノは誇らしげに、

 

チル「あたいは最強だからな♪」

 

大 「良かったねチルノちゃん……」

 

大妖精がチルノに向かってそう言うとその隣に座っているリグルに小声で、

 

リグ「ねぇ大ちゃん…どうして分かったの?」

 

と、聞かれると大妖精は、

 

大 「蓮さんのアドバイスを元に少し考えたん

   だよ♪」

 

ミス「へぇ~」

 

リグルとミスティアは蓮を見ると蓮は笑顔で見つめ返した。

 

慧音「それじゃ次の問題は……」

 

と、いった感じで慧音の授業は進んでいきやがて終わりの時刻となった。

 

慧音「今回はここまでだ♪また明日な♪」

 

生徒達「慧音先生ありがとうございました♪」

 

生徒達は立ち上がり皆それぞれ帰っていく。すると後ろの5人は蓮に近づいてきた。

 

蓮 「あれどうかした?」

 

チル「蓮だったな♪あたいの子分にしてやる♪」

 

蓮 「へっ?」

 

突然のこと過ぎて蓮は着いていけていけてない。その隣では大妖精がペコペコと謝っている。すると今度はリグルとミスティアは蓮に、

 

リグ「えっと……チルノがお世話になってるの

   かな?僕はリグル・ナイトバク言って

   おくけど女の子だからね?」

 

蓮 「リグルちゃんね♪」

 

ミス「それで私はミスティアローレライ長いので

   ミスチーで構いませんよろしくお願い

   します」

 

蓮 「分かったよミスチー♪」

 

と、自己紹介をしてきてくれた。

 

蓮 「さっきも紹介した通り葛ノ葉蓮よろしく

   ね♪」

 

リグ「よろしく♪」

 

ミス「よろしくお願いします」

 

蓮達は挨拶を済ませるとまたチルノは、

 

チル「なぁ蓮あたいの子分にならないか?」

 

チルノは蓮にそう言うと蓮は少しだけ考えて、

 

蓮 「う~ん子分は無理そうかな?」

 

チル「えぇ~何でだよ!!」

 

蓮 「いや……多分子分やってる暇がないかも

   しれないから……」

 

蓮の何時もの日課は仕事、掃除、買い出しとその3つだけだが終わらせたら少しはゆっくりしたいとも考えていた。

 

チル「う~んしょうがないか……」

 

蓮 「でも友達なら良いよ♪」

 

チル「うんならあたいと蓮は友達だ♪」

 

蓮 「それに皆とも友達になっていいかな?」

 

ル 「もう蓮とは友達なのだー♪」

 

ルーミアは満面の笑顔で答えると大妖精も、

 

大 「うん♪友達だよね♪」

 

リグ「僕達も友達ですよ♪」

 

ミス「友達だね♪」

 

蓮 「皆よろしくね♪」

 

と、楽しく会話をしていると教室の扉の所に慧音が何時の間にか立っていた。

 

慧音「なぁそろそろいいか?」

 

蓮 「あっすいません!皆帰るよ!」

 

5人「はぁ~い!!」

 

そうして蓮の今日のアルバイトは幕を閉じたのだった。

 

 




狗神「それで怠惰とやらボリボリ……」

怠惰「ん?」

狗神「我は何時ぐらいに本編に出るんだ?…ゴクン」

怠惰「そうだね~多分、後数話ぐらいかな?」

狗神「それを聞くと暇だな~ボリボリ……」

怠惰「その間はここに出てくれればOK」

狗神「まぁ後書きとやらに出れば煎餅やら酒
   やら飲めるから問題ないがな」

怠惰「ぶっちゃけあの子より出番はあるからね?」

狗神「あの子とは誰だ?お前の彼女か?」

怠惰「いや全然違うもう1人の後書き担当が
   だよ……」

狗神「……よく分からんが……」

怠惰「まぁ多分どっかに出番があるって
   事で今日はここまで!」

狗神「次回とやらもよろしくな」

怠惰「それでは読者様ばいばい!」


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第20話 香霖堂

こんばんわ読者様、法事で出掛けていた
怠惰のクソ悪魔です。
今回は本当に題名通りです。それでは
本編へどうぞ……


秋の昼下がりの事、蓮は仕事を終えて博麗神社で竹刀を素振りしていた……

 

蓮 「90…91…92…93……」

 

霊夢「蓮あんた体力あるわね……」

 

と、言われた蓮は100まで素振をすると竹刀の刀身を肩に置いて縁側に座る霊夢の方に振り返って、

 

蓮 「そうかな?部活だと基本こんか感じ

   だけど?」

 

霊夢「部活って何?」

 

霊夢は蓮に部活について聞くと蓮は霊夢に部活について説明を始めた。

 

蓮 「部活ってのは学校…ここだと寺子屋かな?

   で行う教科外の団体的教育活動っていう

   ものなんだけど分かりやすくいうと運動

   したり絵を描いたりする集団活動だよね

   霊夢や魔理沙ぐらいの年代の子なら基本

   やってる筈だけどね……」

 

霊夢「へぇ~外の世界の私達の年代って皆

   そういうことするんだ……」

 

蓮 「楽しいよ?友達と競い合う事も出来るし

   なによりも自分で入りたい部活も自由に

   決められるしね♪まぁ運動部はそれなり

   の覚悟はいるけど……」

 

なお運動部の殆どは休日が返上なのは言うまでもないだろう。

 

霊夢「ふぅ~んズズ……」

 

霊夢は返事をしながらお茶を飲む。

 

蓮 「聞いてるのかな……?」

 

蓮はやれやれといった感じでタオルで汗を拭き取り始める。すると空から箒に股がった少女、霧雨魔理沙が飛来してきた。

 

霧雨「よおっ♪霊夢、蓮」(^o^)/

 

蓮 「あっ魔理沙、こんにちは♪」

 

霊夢「今日は何しに来たの?」

 

霊夢は魔理沙に何しに来たのかと聞くと魔理沙は、

 

霧雨「あぁ今回来たのは蓮に用があって

   来たんだ♪」

 

蓮 「僕?」

 

霧雨「あぁ香霖が前に会ってみたいって言わ

   れてたんだがすっかり忘れてたぜ♪」

 

霊夢「霖之助さんがね……」

 

霊夢はそう言うと縁側から立ち上がり背伸びをして、

 

霊夢「蓮、丁度いいわ久々に香霖堂で買い物

   したいからついてきて頂戴」

 

蓮 「分かったよ……」

 

そう言い蓮は竹刀を袋に入れて背中に背負い霊夢、魔理沙と共に香霖堂へと赴いた。

 

少年、少女達 移動中……

 

蓮は霊夢と魔理沙の後ろからついてきていて思ったことはどうやら人里では無いことは分かる。理由はもう人里を通り過ぎてそろそろ森に入りそうだからだ。すると霊夢と魔理沙は地上へと降下していきそれに続いて蓮も降下した。

 

蓮 「ここが香霖堂?」

 

霧雨「あぁそうだぜ♪」

 

蓮の目の前には色々な物が置かれている店が目に映りそこの暖簾には香霖堂と書かれていた。

 

霊夢「ほら蓮入るわよ」

 

蓮 「あっうん……」

 

蓮、霊夢、魔理沙の3人は扉を開け暖簾をくぐって中へと入っていった。するとカウンターに座っていた男性は、

 

男性「いらっしゃいませ……って霊夢と魔理沙か」

 

霊夢「こんにちは霖之助さん」

 

霧雨「よっ香霖♪」

 

霊夢と魔理沙はその男性に挨拶すると霖之助と呼ばれた男性は蓮を見ると、

 

森近「ところでそこの人は?」

 

霧雨「ほら前に香霖が会ってみたいって

   言ってた蓮だぜ♪」

 

それを聞いた霖之助はあぁ~といった表情となると、

 

森近「いや前ってもう1か月前だけど……」

 

霧雨「そっそれは気にしないでくれって……」

 

と、魔理沙が言うと蓮は数歩前に出てカウンターに座っている霖之助に頭を下げて、

 

蓮 「初めまして葛ノ葉蓮と言います」

 

森近「これはご丁寧にどうも僕は森近霖之助……

   呼び方は自由で構わないよ♪」

 

蓮と霖之助はお互いに挨拶を交わすと隣で静かにしていて霊夢は、

 

霊夢「そうそう霖之助さん服は出来てる?」

 

森近「それならもう出来てるよ♪」

 

そう言うと霖之助は立ち上がって店の奥にいくと数着の服を持ってくる。それは霊夢が普段から着ている巫女服だった。

 

霊夢「それじゃ代金は何時もみたいにツケで♪」

 

森近「はいはい……」

 

霧雨「そういえば香霖、蓮に何の用事が

   あったんだ?」

 

魔理沙は霖之助に聞くと霖之助はそれに答える。

 

森近「えぇ~と前に魔理沙が拾ってきた道具に

   ついて聞こうとね……蓮は外来人だから

   分かると思ったんだよね……」

 

霊夢「あれでも霖之助さんならその道具の

   使い方とか名称とか分かるんじゃ

   ないの?」

 

蓮 「霖之助さんも能力を持ってるんですか?」

 

森近「そうだね僕の能力は『道具の名前と

   用途が判る程度の能力』が僕の能力

   だね♪」

 

蓮 「便利な能力ですね……でもそれだったら

   分かる筈じゃ……」

 

森近「大方はねだけど詳しくの用途はあまり

   分からないんだよね……」

 

蓮 「成る程……なら霖之助さん少し見せて

   貰っても良いですか?僕が分かる範囲

   でなら教えますよ♪」

 

森近「それは助かるよ……それじゃ……」

 

そう言うと霖之助は裏から何かを持ってきてそれを蓮に見せる。見た感じ蓮はすぐに分かった。

 

蓮 「これは…黒電話ですね……」

 

霧雨「電話?」

 

蓮 「うん外の世界だともう使われなくなった

   道具の1つだね……今はもうデジタル化が

   進んでそう言う回し型の電話は使われなく

   なったよね……」

 

森近「へぇ~因みに使い方はこうやって使う

   のは分かるんだけど上手く使えなく

   てね……」

 

蓮 「いやそれを使うなら電気が必要ですね……

   幻想郷じゃ電気は通ってないから実質

   使えませんね……」

 

森近「そうか残念だな……なら次はこれは

   どうかな?」

 

霖之助はもう1個道具を持ってきた。それも蓮からしてみれば見慣れた物だった。

 

蓮 「それはラジオですね…ここを開けると

   カセットを入れて音楽を聴いたり他

   には外の世界だと放送と呼ばれるものが

   あるのでその電波を受信して音楽を

   聴いたりできますね」

 

霊夢「あんた詳しいわね……」

 

蓮 「お婆ちゃんの家に結構こういうのは

   あったからさ……」

 

森近「成る程…でもこれも電気がいるんじゃ……」

 

蓮 「いや多分これは……」

 

蓮は裏を見るとネジで閉められた蓋を見つけた。

 

蓮 「やっぱり……ここのネジを開けてその中に

   対応する電池を入れれば音楽は聴けると

   思いますね」

 

森近「本当かい!なら待っててくれ……」

 

そう言い霖之助は奥からプラスドライバーと電池を持ってくるとネジで閉められた蓋を開ける。

 

蓮 「うわ……電池漏れしてる…これ使えるかな」

 

霧雨「何だこの白いの?」

 

蓮 「迂闊にさわっちゃダメだよそれアルカリ

   だから……」

 

霧雨「あっアルカリ……」

 

蓮 「う~ん霖之助さん多分これ使えない気が

   しますね……端子にまで液が付着していて

   多分回路も腐食してますね……」

 

森近「そうか…残念だな……なぁ蓮君もう少し

   見て貰ってもいいかな?」

 

蓮「僕で良ければ構いませんよ♪」

 

そうして蓮は霖之助が持ってくるアイテム1つ1つを丁寧に教えていった。

 

森近「いや~助かったよ」

 

蓮 「このぐらいだったら何時でも手伝い

   ますよ♪」

 

と、言うと蓮は外を見るともう夕暮れ空だった。

 

蓮 「あぁ~そろそろ帰らないとな」

 

霊夢「あっ本当だ……」

 

霧雨「こうりん私は今日泊まってくぜ♪」

 

森近「お好きにどうぞ」

 

霊夢「それじゃ霖之助さん私達は帰るわね♪」

 

蓮 「すいませんお邪魔しました♪」

 

そうして蓮と霊夢は帰路につくのだった。

 

 




狗神「暇だ……」

怠惰「いやだからってさ上裸になられても
   目のやり場が困るんだけど?」

狗神「…………なぁ怠惰とやら色々と小娘共に
   言われたがどういう意味か分かるか?」

怠惰「うん……発育の問題だと思うよ……」

狗神「発育ってどこが?」

怠惰「…………そのお胸につけた吉備団子だよ」

狗神「殴るぞ?」

怠惰「避けるよ?」

狗神「……死ねっ!」

怠惰「ふははははははは♪見える…見えるぞ
   お前の拳などカトンボと変わらぬわ!」

狗神「てめぇ能力持ちか」

怠惰「おっとそろそろ時間だね……それでは
   読者様今回はここまで♪」

狗神「このやろう!!」

怠惰「次回もお楽しみにね♪」

狗神「だぁーーー!!ムカつく!!」

怠惰「それでは狗神の攻撃を避けつつまた
   次回!」


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第三章  長き冬と蘇りし死の桜
第21話 終わらない冬


こんにちは読者様怠惰のクソ悪魔です。
今回も言わずと知れずの春雪異変なんですが
少し原作とちょっと違う所があると思います
が、ご了承をお願いします。それでは本編へ
どうぞ……


冬の月日が終わりようやく暖かい春……そう皆は思っていたが現実とは虚しき事……

 

蓮 「霊夢…思うんだけどさ……」

 

霊夢「何?」

 

蓮 「これ明らかに異変だよね?」

 

冬が過ぎて桜が咲き乱れる春の暖かさが来ると思ったら外は桜ではなく雪が降り積もる銀世界。しかも博麗神社にある暖房設備は炬燵しかない。それ故に蓮と霊夢は炬燵に入ってぬくぬくと暖まっていた。

 

霊夢「異変じゃないでしょ…どうせちょっと長い

   冬みたいな感じでしょ……」

 

霊夢はみかんの皮を剥いて1つみかんを口に頬張る。

 

蓮 「本当にそうかな……」

 

蓮はガラス障子に映る銀世界の光景を見ていると突然障子が開かれる。開かれるとそこには魔理沙が立っており右手には竹箒、左手には何故かチルノの足を持ってぶら下げていた。

 

霧雨「おい霊夢、異変解決しにいかなくていい

   のかよ!」

 

霊夢「異変じゃないでしょ……それよりも閉めて

   くんない?寒いじゃない……」

 

チル「いい加減離せ~!あたい最強なんだぞ!」

 

チルノがバタバタ暴れるのを見ていた蓮は、

 

蓮 「え~と魔理沙……チルノはどうしたの?」

 

霧雨「ん?あぁさっき神社付近でうろちょろして

   たから連れてきたんだが異変とは関係なか

   ったぜ……」

 

蓮 「それなら離してもらってもいいかな?」

 

霧雨「やれやれ…ほらよ!」

 

魔理沙はチルノを後ろへと放り投げるとチルノは頭から雪の中へとダイブした。

 

蓮 「あちゃ~……」

 

霧雨「それよりも霊夢、異変解決しなくていいの

   かよ!!」

 

霊夢「だから言ってるでしょどうせ少し長い

   冬だって……」

 

霧雨「少し長い?もう春の季節になって2ヶ月は

   この状態だぞ!」

 

霊夢「はぁ~異変異変ってどうせ違うわよ……」

 

霊夢のやる気のない声を聞いていた魔理沙の眉間にはシワが寄っていた。

 

霧雨「もういい!この異変はこの霧雨魔理沙様

   が解決するぜ!!」

 

蓮 「魔理沙、僕も着いていって良い?」

 

霧雨「おぉ~蓮、来てくれるか!」

 

蓮 「うん流石にここまで長いと少し違和感しか

   ないからね……てことで霊夢、少し外出

   してくる♪」

 

霊夢「いってらっしゃい……」

 

霧雨「霊夢なんてほっといて行くぜ!」

 

蓮 「うっうん…分かった……」

 

蓮は炬燵から出て立ち上がり外へと出ると魔理沙と共に空へと飛んでいった。そしてガラス障子が開けっ放しになっていたため霊夢は炬燵から出てガラス障子を閉めようとすると銀世界となった外を少し見てガラス障子を閉めた。そして空中では……

 

霧雨「たく霊夢の奴いったい何なんだ!」

 

蓮 「まぁ霊夢はそんなにやる気を出さない

   からしょうがないとは思うんだけどね」

 

霧雨「はぁ……」

 

蓮 「それでまずは何処に向かうの?」

 

蓮は魔理沙に何処に向かうのかと聞くと魔理沙は、

 

霧雨「まずは私の悪友のとこに行こうと思う

   あいつなら何か知ってるかもしれない

   からな……」

 

蓮 「えっと悪友てのはよく分からないけど

   ならまずはその魔理沙の悪友?のとこ

   に向かおう!」

 

そうして魔理沙と蓮は魔理沙の友達のところまで向かおうとするとそこに1人の女性が現れた。

 

霧雨「おっとお前は誰だ?」

 

魔理沙がその女性に名前を聞くと女性、

 

女性「私の名前を聞く前に貴女が名前を言う

   のが先じゃないの?」

 

霧雨「私は霧雨魔理沙…普通の魔法使いで異変

   を解決するところだぜ」

 

それを聞いた女性は眉間がピクリと動くと、

 

女性「そう…私はレティ・ホワイトロック

   貴女達はこの異変を解決するために

   動いている……それでいいのかしら?」

 

霧雨「その通りだぜ♪」

 

魔理沙が答えるとレティは口を開いて、

 

レテ「なら貴女をここで倒すわ…せっかくの

   長い冬をここで終わらせるわけには

   いかないもの……」

 

霧雨「いいぜ相手してやる!!蓮は見ておいて

   くれ!」

 

蓮 「あっうん……」

 

黙ってその会話を聞いていた蓮は魔理沙の指示にしたがって数メートル離れる。

 

霧雨「さぁやらせてもらうぜ!」

 

レテ「いいわ相手してあげる……」

 

そうして魔理沙とレティによる段幕ごっこが開始され魔理沙は先手必勝と言わんばかりに弾幕を放ちレティも負けじと弾幕を放ち始めた。

 

蓮 「…この冬はいつまで続くのやら……」

 

蓮は雪降る空を見上げつつ魔理沙とレティの弾幕ごっこを見続ける。するとレティはスペルカードを取り出して、

 

レテ「怪符 テーブルターニング」

 

レティのスペルが発動した。それはレティの周囲をレーザー弾幕が旋回しそこから無数の米粒のような弾幕が密集して放たれるが魔理沙は弾幕を放ちつつ避ける。

 

霧雨「火力が足りないぜ!」

 

魔理沙は懐からミニ八卦炉を取り出して

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!!」

 

その言葉と共に巨大レーザーが放たれレティの放った弾幕を貫通し、レティはそれに被弾した。

 

ピチューン!!

 

被弾したレティは地上へと真っ逆さまに落ちていった。

 

霧雨「弾幕は火力だぜ♪」

 

蓮 「……魔理沙の弾幕は本当に火力の高さは

   ピカイチだよね……」

 

霧雨「おいおい誉めても何も出ないぜ♪」

 

蓮 「いや褒めた訳じゃ……まぁいっかそれ

   よりも魔理沙の悪友?の所に向かおう」

 

霧雨「なら行こうぜ蓮♪」

 

そうしてレティを撃退した魔理沙は蓮と共に魔理沙の悪友の元へと向かうのだった。




怠惰「てな訳で春雪異変スタートです」

狗神「…我にはよく分からんが……その異変の
   大まかな内容は知ってるんだろ?」

怠惰「ええまぁそれなりにはね……つっても
   怠惰さんは東方は未プレイだから
   未プレイなりにやらせてもらうけどね♪」

狗神「本当に大丈夫なのか?」

怠惰「大丈夫だ問題ない……あっ!それともう
   1つの小説と繋がってるってのは言って
   ると思うけどあっちも見てくれている
   読者様なら…あれがどんな状態なのかは
   分かるよね?」

狗神「おい我は知らんぞついでに露骨な宣伝は
   止めろ」

怠惰「はいはい分かったよ……まぁ言うことも
   今はないし今日はここまで!」

狗神「あぁ~と……次回だったか?もよろしくな」

怠惰「てな訳で読者様」

狗神「あばよ……」
   


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第22話 魔理沙の友達

こんにちは読者様、段々と新年度の学校に
慣れてきた怠惰のクソ悪魔です。ようやく
ですよ……そんなのは置いておいて本編へ
どうぞ……


魔理沙についていくと数分間……人里を通りすぎ前に訪れた香霖堂を通りすぎ葉が生い茂ていない森の上を飛んでいた。

 

蓮 「やっぱりまだ冬の季候なだけあって葉

   も生い茂ってないよね……」

 

霧雨「そのせいでキノコも取れないしで不便

   なんだよな……」

 

と、言っていると蓮と魔理沙の目の前で無数の光が飛び交っていた。

 

蓮 「あれって弾幕!?」

 

霧雨「誰か戦って……彼奴か……」

 

蓮 「えっ?」

 

霧雨「行くぜ蓮」

 

蓮 「あっ待ってよ!!」

 

蓮と魔理沙は弾幕ごっこがされている場所へと急いで飛んでいくと……

 

女性「咒詛 首吊り蓬莱人形」

 

その女性を中心に周囲を無数の弾幕が飛び交い始める。米粒のような弾幕から中規模の中弾幕それらが飛び交うが……

 

咲夜「幻符 殺人ドール」

 

咲夜のスペルカードが発動し咲夜を中心に円を描くようにナイフ型の弾幕が回るとそれは女性の元へと襲いかかり……

 

ピチューン!!

 

被弾の音と共に弾幕ごっこは終了した。蓮は咲夜を見つけると咲夜の元まで飛んでいった。

 

蓮 「咲夜さんどうも……」

 

蓮の挨拶に気がついた咲夜は軽く頭を下げて、

 

咲夜「あらこんにちは蓮……貴方と魔理沙は

   何をしに?」

 

咲夜が蓮に何しに来たのと聞いてくると蓮は咲夜に大まかな説明を始めると同時にその場の全員は地上へと降りる。

 

蓮 「えっと異変解決しに来たんですけどこの

   手がかりを知っているかもしれない

   魔理沙の友達?の所に向かっていた

   所です」

 

咲夜「あら?そうだったの……」

 

と、言っていると魔理沙は先程の女性の元まで近づき、

 

霧雨「よっアリス♪ざまぁねぇな♪」

 

アリ「私が本気出すわけないじゃない野良

   魔法使い魔理沙ちゃん……」

 

霧雨「言うじゃねぇか温室魔法使い……」

 

アリ「誰が温室魔法使いよ!都会派魔法使い

   って言いなさいよ!」

 

と、2人は何故か出会って間もなく口喧嘩し出した。それを見ていた蓮と咲夜は……

 

咲夜「はぁ……醜い争いね……」

 

蓮 「まぁ喧嘩するほど仲が良いっていいま

   すし……」

 

ただその醜い喧嘩を眺めていたが流石のこの寒さのせいか蓮は言い争ってる2人に近づいて、

 

蓮 「えっえぇ~と魔理沙そろそろ本題に入ろう

   じゃないと何時までたっても終わらない

   から……」

 

アリ「貴方は誰?」

 

と、アリスが聞いてくると蓮は自分の名前を答えた。

 

蓮 「僕は葛ノ葉 蓮て言います♪魔理沙の

   友達やってます……」

 

アリ「そう…私はアリス・マーガトロイドまぁ

   魔理沙の友達みたいなものよ……」

 

霧雨「みたいって何だよ!みたいって!」

 

アリ「そうじゃないの!」

 

また喧嘩をしだしたため蓮は間に入って仲裁する。

 

蓮 「えっとまず何でこんなに喧嘩してるん

   ですか?理由は?」

 

と、理由を聞くと魔理沙とアリスは黙って理由を考える。するのアリスが口を開いた。

 

アリ「確か…私の人形を壊したからじゃなかった

   かしら?」

 

霧雨「いや違うって!お前が私のミニ八卦炉に

   紅茶ぶっかけたのが悪いんだろ?」

 

2人の言っていることはバラバラだったが蓮は、

 

蓮 「多分俺の考えだと2人共そういうことを

   したって事…だからお互いに謝る!」

 

蓮の仲裁あってか2人はお互いに見つめ合うと、

 

霧雨「悪かった……」

 

アリ「私こそ何か些細なことで喧嘩してたわ……

   ごめん…」

 

蓮 「よしこれで終わりね♪」

 

その光景を見ていた咲夜は、

 

咲夜「はぁ~……玲音もそれぐらい気を使えたら

   いいのに……」

 

蓮 「えっ……玲音さんって喧嘩とか止めないん

   ですか?」

 

咲夜「逆に囃し立てて更なる大喧嘩に繋げようと

   するわね……」

 

蓮 「oh……」

 

前に戦ったことのある蓮からしてみると確かにやりそうな雰囲気はある。玲音はどちらかというとトラブルを好みそうな性格をしているからだ。だが蓮は今やるべきことそれをまた魔理沙に伝える。

 

蓮 「それで魔理沙、アリスに聞くことがあるん

   でしょ?まずはそれを聞かないと……」

 

霧雨「あっあぁ……アリスえっとだな……」

 

アリ「はぁ聞かなくても大体は分かるわ……

   おおよそこの異変よね?」

 

霧雨「あぁそうだぜ……」

 

アリ「なら少し待ってて春を持ってきてあげる

   から……」

 

そう言いアリスは一度家へと戻る。その間に蓮は咲夜に何故ここにいるのかを聞くことにした。

 

蓮 「そういえば咲夜さんは何でここに?」

 

咲夜「えぇともうじき火を燃やすための薪がそこ

   を尽きてしまいそうでしてそれでお嬢様に

   この異変を解決して来いと言われました」

 

蓮 「そうだったんですか……」

 

霧雨「あれ?それなら何でアリスと弾幕ごっこを

   してたんだ?」

 

咲夜「偶々目と目が合ってそしたら弾幕ごっこに

   発展したわね……」

 

それを聞いた蓮と魔理沙は……

 

蓮 「いやどうして弾幕ごっこへ発展するん

   ですか……その前に何処のトレーナーなん

   ですか?」

 

霧雨「色々と工程をぶっ飛びすぎだ!!」

 

と、2人のツッコミが入る。すると先程家へと向かったアリスが帰ってきた。

 

アリ「さてと魔理沙、それに蓮と咲夜でいいの

   よね?」

 

蓮 「合ってますよ♪」

 

咲夜「えぇ間違ってはいないわ」

 

アリスは2人の名前を確認すると1つ瓶を取り出してその中身を3人に見せる。その中身は小さく白いふわふわと浮いている玉だった。

 

アリ「これが春というものよこれを空に放てば

   性質上春は他の春へと向かうからそれを

   利用すれば盗まれた春の元へと向かう

   はずよ」

 

アリスは見せるとそれを魔理沙に渡す。

 

アリ「大切に使いなさいよ……」

 

霧雨「あぁ勿論だぜ……ありがとうなアリス」

 

アリ「それじゃ私は帰るから異変解決頑張り

   なさいよ……」

 

アリスは先程と同じように後ろを振り向いて帰ろうとすると、

 

蓮 「アリスさんありがとうございました」

 

蓮は頭を下げるとアリスは蓮の方に振り向いて、

 

アリ「ふふ♪どういたしまして♪」

 

そう言いアリスは帰っていった。

 

霧雨「さてとそれじゃ蓮、行くぜ♪」

 

と、魔理沙が言い箒に股がると咲夜は

 

咲夜「私も異変解決についていって構わない

   かしら?」

 

それを聞いた魔理沙と蓮の意見は重なった。

 

霧雨「いいぜ♪2人より3人だしな♪」

 

蓮 「咲夜さんよろしくお願いします」

 

咲夜「そうなら行きましょうか……」

 

そうして3人は空を飛びアリスから貰った春を頼りに異変の元凶へと向かう。その飛んでいく姿を下から見ていた者が……

 

? 「あれは……」

 

だがそれを3人は知るよしもなかった。

 




怠惰「さてと今回もやっていきましょうか
   狗神さん……」

狗神「あぁ…怠惰1つ聞きたいことが出来たん
   だがいいか?」

怠惰「なんだい?」

狗神「今現在で蓮の式神は私だけだろ?」

怠惰「まぁそうだね♪」

狗神「私以外で新たな式神は増えるのか?」

怠惰「う~んまぁこれぐらいなら良いかな……
   一応はもう考えてて個人的には後2体は
   出そうかなと考えてはいるんだよね」

狗神「そうか…メメタイかもしれないが設定やら
   その辺は出来たのか?」

怠惰「まぁその内の1体はもう考えててキャラの
   構造やらも完成はしているんだよね♪」

狗神「そうなのか…無粋だがどんなキャラだ?」

怠惰「それは流石に秘密だね♪まぁ後々に出る
   からそれまでどんなキャラになるかは
   読者様方は予想してみてくださいね♪」

狗神「モデルは?」

怠惰「う~ん…まぁあまり言うのは良くないけど
   2つのスマホアプリゲームのキャラを合体
   させたとだけ言っておくよ♪」

狗神「すすスマ…ホ?」

怠惰「まぁスマホについては裏で教えてあげる
   って事で今回はここまで♪」
   
狗神「強引な気がするがまぁ良いか」

怠惰「それでは読者様さような~♪」


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第23話 三姉妹の構想演奏曲

こんにちは読者様少し気分が良い怠惰の
クソ悪魔です。とひあえずは例の三姉妹
が出るのは題名通りです。それでは本編
にどうぞ……


蓮、魔理沙、咲夜の3人はアリスから譲り受けた春を頼りに飛んでいくと不思議な穴の前にへとたどり着いた。

 

蓮 「春はこの先に行きましたね……」

 

霧雨「てことはこの先に元凶がいるってことか」

 

咲夜「…………誰か来てますね……」

 

咲夜の言葉を聞いた蓮と魔理沙は咲夜の向いている方向を見ると楽器を持った少女達がこちらにやって来ていた。楽器を持った少女達は蓮、魔理沙、咲夜の存在を確認すると3人は蓮達の数メートルで止まる。

 

蓮 「君らは誰?」

 

蓮は3人について聞くと3人はそれぞれ答える。

 

少女「私はルナサ・プリズムリバー」

 

少女「私は次女のメルラン・プリズムリバー♪」

 

少女「そんで末っ子のリリカ・プリズムリバー」

 

と、3人は自分達の名前を答えてくれる。どうやら三姉妹のようだ。すると咲夜は3人に、

 

咲夜「貴女達はどうしてここへ?」

 

咲夜の言葉に3人はそれぞれ答えた。

 

ルナ「白玉桜のお花見でコンサートをする事に

   なりましたので……」

 

メル「それでここまで来たんだよ♪」

 

リリ「でもそういう貴女達はどうしてこんな

   所にいるの?」

 

リリカの発言に対し蓮はそれについて答える。

 

蓮 「この先にこの冬を長引かせた元凶がいる

   かもしれないだから僕らはその異変を

   解決しに来たんです」

 

それを聞いたプリズムリバー三姉妹は、

 

メル「それって私達にとって侵入者と変わらない

   わね♪ルナサ蹴散らしちゃいましょ♪」

 

ルナ「はぁメルラン貴女また躁病が発病した

   のね……」

 

リリ「お姉ちゃん達やっちゃって!」

 

と、いつの間にか後ろに下がってニコニコしながらリリカが応援するとルナサは、

 

メル「リリカ貴女もやりなさい!」

 

リリ「ちぇ~分かったよ……」(ー3ー)

 

と、三姉妹はやる気満々?だ。それを見ていた蓮は魔理沙、咲夜に、

 

蓮 「魔理沙、咲夜さん協力してくれる?」

 

霧雨「いいぜ♪ちょうど3VS3だしな♪」

 

咲夜「構いませんよ」

 

そう言うと魔理沙はミニ八卦炉を取りだし咲夜は太もものホルダーからナイフを取り出す。それを見ていた蓮も背中に背負っている竹刀袋なら竹刀を取り出して構えるとメルランが弾幕を出して攻撃を始めると同時にルナサ、リリカも弾幕を放ち始めた。それを蓮、魔理沙、咲夜は見事に回避していく。

 

ルナ「さぁ避けれるかしら?」

 

ルナサは四方八方から大玉を放つと大玉が通過したところから多数の小玉が襲いかかる。

 

蓮 「それぐらいなら避けれますよ!!」

 

蓮はそう叫ぶとそれらを回避しつつ自身も鱗のような弾幕を放つ。

 

メル「それゃ!!」

 

メルランは咲夜に向かって鱗玉を放ちつつへにょへにょしたレーザーを放つとそのレーザーは交差していくため予測しにくいだが咲夜は、

 

咲夜「それぐらいなら避けれるわね……」

 

咲夜はそう答えるとメルランの目の前から忽然と姿を消した。

 

メル「えっ!!」

 

メルランが驚くとその後ろからナイフ弾幕が襲いかかる。メルランはとっさだったがそれらを回避する。咲夜には切り札ともいえる能力『時を操る程度の能力』がある故に少しでも隙間があれば止めて回避できるということだ。

 

咲夜「もう少し付き合ってもらえるかしら?」

 

咲夜は更にナイフを投げるがそれをメルランは避ける。だが避けたのはいいが投げたナイフは……

 

リリ「うわっ!!危ないってば!!」

 

ギリギリでリリカの目の前をナイフが通りすぎていった。だが……

 

霧雨「余所見は良くないぜ♪」

 

魔理沙はお得意の星形の弾幕を放つがそれをリリカは何とか回避した。

 

リリ「これならどうかしら?」

 

リリカは蓮と同じように鱗のような弾幕を無数に放つがとてつもないぐらいに密集した弾幕だった。

 

霧雨「よっよっと!!」

 

魔理沙はギリギリの隙間を通って何とか避けるが物凄いぐらいの密集だった。すると、

 

ルナ「メルラン…リリカ……」

 

メル「オッケー!」

 

リリ「分かった!」

 

ルナサの号令によって3人は集合すると、

 

三姉妹「騒符 ライブポルターガイスト」

 

3人はスペルを唱えると自身の持っている楽器で演奏をし出す。すると音符が現れるとそれは弾けそこから無数かつ大量の弾幕が3人に襲いかかる。

 

蓮 「そんなんありですか!?」

 

霧雨「蓮!ここは私に任せろ!」

 

そう言うと魔理沙はミニ八卦炉を構えて、

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

その叫びと共にミニ八卦炉から極太の巨大レーザーが3人の放つ弾幕を消滅させつつ真っ直ぐ襲いかかる。それにはプリズムリバー三姉妹もヤバイと思ったのか演奏を止めてすぐに退避した。

 

ルナ「あっ危なかった……」

 

メル「すっごく派手だね♪」

 

リリ「もしくは火力バカ……」

 

霧雨「どんなもんだい♪」

 

魔理沙が物凄いぐらいにドヤるとそれを見ていた蓮と咲夜は、

 

蓮 「流石は火力派の1人……」

 

咲夜「……いつ見てもあれに当たったらと思うと

   本当に怖いわね……」

 

と、褒めているのかいないのか分からなそんなコメントを残す。すると躁病が再発してるメルランは、

 

メル「ならこれはどう?」

 

メルランは赤と青のレーザーを放ちつつ弾幕を放つそれを魔理沙はレーザーの間に入りなおかつ飛んでくる弾幕を回避する。

 

リリ「それじゃこれは!」

 

リリカも蓮に向かって赤と青の弾幕を放つが赤は1度静止しそこから動き出し青はそのまま蓮へと襲いかかるため避ける距離が難しいが……

 

蓮 「そこっ次にここ」

 

部活の剣道で特訓した位置どりを上手く活用しなおかつ予測して弾幕を避ける。そしてルナサは咲夜に向かって自分を中心に弾幕を回転させながら放つそれは第1ウェーブから第2ウェーブ第3ウェーブとどんどん避けれる幅が狭まっていくが、

 

咲夜「時符 プライベートスクウェア!」

 

咲夜は即座にスペルを発動して辺りの弾幕を止め四角形の弾幕を放つがそれをリリカは何とか避ける。

 

リリ「くぅ~こうなったら!お姉ちゃん!!」

 

リリカの号令でルナサとメルランが揃うと先程と同じようにスペルを放ってくる。

 

三姉妹「騒葬 スティジャンリバーサイド」

 

リリカは辺り一面に無数の米粒弾幕をばらまきルナサとメルランは1本のレーザーを回転させながら縦横無尽に飛び回る。

 

蓮 「ここは僕が行きます!」

 

蓮はスペルカードを構え更に式神札『狗神』を構えて、

 

蓮 「式符 狗神の呼応!」

 

蓮がスペルを唱えると共に白く巨大な狗が現れるとそれはプリズムリバー三姉妹へと口を大きく開けて襲いかかる。

それは先程と同じようにルナサ、メルラン、リリカは避けるがこのスペルの最も恐ろしいのは狗神の呪いを表すかのような追尾式という事を……

 

狗神「ガァーーーーーー!!」

 

リリ「ひぃーーー!!何で私なの!!」

 

どうやら狗神の標的となったのはリリカのようだった。リリカは全力で逃げるが狗神は全速力で追いかけてくる。その姿はさながら狩りをする光景だ。

 

リリ「こっ来ないでぇ~ーーー!!!」

 

すると不思議なメロディーが流れ始める。それを聞いた狗神は急に大人しくなり暗い顔をし出した。その音色はルナサが弾くヴァイオリンの音だ。それを見ていた蓮は、

 

蓮 「魔理沙!咲夜さん!耳を塞いで!!」

 

魔理沙と咲夜は言われた通り耳を塞いだため何とか回避し数秒後に演奏は止んだ。

 

リリ「あっありがとうお姉ちゃん!!」

 

ルナ「いいのよ気にしなくて……ただこれは

   これで怖い弾幕ね……」

 

メル「かっこいいけどね♪」

 

蓮 「戻れ狗神!」

 

蓮は札を掲げて狗神を手元に戻す。

 

リリ「よくもやったな!!」

 

そう言うとリリカはスペルカードを構えて、

 

リリ「鍵霊 ベーゼンドルファー神奏」

 

リリカのスペルが発動すると濃密度の弾幕が辺り一面に散らばる。それを蓮達は何とか回避するがそれだけでは終わらない……

 

メル「冥管 ゴーストクリフォード」

 

メルランのスペルが発動し辺りをへにょへにょしたレーザーが飛び回る。だがそのへにょへにょしたレーザーが通りすぎた後には小粒の弾幕が3人を襲いかかる。

 

蓮 「夢符 夢炎の剣!」

 

蓮の竹刀が赤く光出す。蓮はそれを使って向かってくる小粒の弾幕を切り捨てて回避し魔理沙はそれによって出来た間を通って回避し咲夜に限っては時を止めている間に避けている。

 

ルナ「……まだよ」

 

今度はルナサがスペルカードを構えスペルの言葉を言った。

 

ルナ「偽弦 スードストラディヴァリウス」

 

ルナサのスペルから先程の音符が現れるとそれはやがて弾けそこから弾幕が3人に襲いかかる。先程のリリカ、メルランのスペルも残っているため対処がしきれなくなってきている。

 

蓮 「ぐっ!!」

 

霧雨「今度は私が助けてやるぜ!」

 

魔理沙はスペルカードを構えるとそれを発動した。

 

霧雨「恋符 ノンディクションレーザー!」

 

そのスペルは魔理沙を中心に3つの太いレーザーが回るためこちらに向かってくる弾幕の殆どはそのレーザーで消滅させられるため蓮と咲夜にも余裕が出来る。

 

咲夜「幻符 殺人ドール!」

 

咲夜の無数のナイフが三姉妹に襲いかかるが三姉妹はそれを回避し3人はトライアグルのような位置に並ぶと、

 

三姉妹「大合葬 霊車コンチェルトグロッソ怪」

 

3人はそこから回り出すと3人の立位置の中央から米粒の弾幕を大量に出すが更に3人を結びつけるかのようにレーザーが3人を結び更にレーザーが延び3人は回り始める。

 

蓮 「魔理沙、咲夜さん!弾幕を消すだけで

   構いませんやって貰えませんか!」

 

霧雨「分かった!」

 

咲夜「失敗は承知しませんよ!!」

 

そう言うとまず咲夜がスペルカードを取り出して、

 

咲夜「時符 プライベートスクウェア!」

 

咲夜のスペルカードが発動し辺りに散らばる弾幕は一瞬で消滅し咲夜から放たれた四角形の弾幕を三姉妹は避け続けて弾幕を出そうとした瞬間だった。

 

霧雨「つかまれ蓮!」

 

蓮は魔理沙の箒に掴まり魔理沙は弾幕が展開される前に三姉妹へと急接近して、

 

霧雨「いっけ~ー蓮!!」

 

蓮を三姉妹へと投げ飛ばす。飛ばされた蓮は竹刀を構え三姉妹の元へ急接近して……

 

蓮 「籠手!!」

 

リリ「イタッ!!」

 

ピチューーん!!

 

蓮 「胴!!」

 

メル「あぐっ!!」

 

ピチューーン!!

 

蓮 「面!!」

 

ルナ「ヒャッ!!

 

ピチューーン!!

 

プリズムリバー三姉妹は蓮の竹刀を受けて残機をゼロにされてしまったためこの戦いは蓮、魔理沙、咲夜が勝利したのだった。そして3人は地上へと落ちていった。

 

蓮 「終わった~……」

 

霧雨「にしても彼奴ら連携上手いな……」

 

咲夜「流石は姉妹愛かしらね……」

 

3人は呟き少し黙るとただこれしか思えなかった……

 

3人(後味クソ悪いな……)

 

だが冬のような寒さの風が3人を襲うと、

 

蓮 「行きましょうか……」

 

霧雨「だな……」

 

咲夜「そうしましょう……」

 

そうして3人は気にするのを止めて上空に広がる穴へと入っていくのだった。

一方霊夢は……

 

霊夢「ふぅ~冬は炬燵でぬくぬくね♪」

 

だら~としながら炬燵に突っ伏して寝てしまう。だが霊夢は真っ白な世界にいつの間にかいた。

 

霊夢「えっ炬燵は!?」

 

霊夢は突然の事過ぎて立ち上がり辺りを見渡すがただ無情と言ってもいいぐらいに真っ白な世界だった。

すると霊夢に向かって女性が歩いてくる。それを霊夢は確認すると、

 

霊夢「……貴女は誰かしら?」

 

女性「…博麗霊夢……今すぐ冥界へと行きなさい」

 

霊夢「何であんた何かに指図されなきゃならない

   のよ!!」

 

と、霊夢が反論をすると女性は霊夢の額に人指し指を置く。すると先程まで真っ白な光景が突然薄暗い光景となり霊夢の後ろには巨大な桜が満開に咲き誇っていた。

 

霊夢「これって……嘘!!」

 

霊夢は桜を見て前を振り向くといつの間にか女性は居なくなっていたが変わりの人物達が映っていた。

 

霊夢「蓮、魔理沙……それに咲夜?」

 

だがその3人は突然倒れ3人が倒れた地面には真っ赤な池が出来上がった。

 

蓮 「うそ……でしょ……」

 

霊夢の顔は青白くなりあまりの生々しい光景に立っていられなくなった。すると背後の桜は奇形な悲鳴を上げた。

 

桜 「ギャーーーーーー!!」

 

その悲鳴と共に桜の枝が霊夢目掛けて襲いかかってくる。

 

霊夢「なっ!!」

 

霊夢は目を瞑って身構えるが痛みどころか何も感じなかった。霊夢はまぶたをゆっくりと開くと先程の白い世界へと戻っており霊夢の目の前には先程の女性が立っていた。

 

女性「これは起こりうる1つの未来……信じる

   信じないは貴女次第です」

 

霊夢「こんなの幻覚よ!」

 

女性「言った筈ですこれは最悪の未来の1つだと…」

 

そう答えると霊夢の視界は白くぼやけ……

 

霊夢「はっ!はぁ…はぁ………今のは……」

 

霊夢はガラス障子に映る銀世界をただ黙って覗き見るのだった。

 




怠惰「そんじゃ後書きやって来ましょうかね」

狗神「…………………」

怠惰「えっと…狗神?」

狗神「鬱だ…死のう……」

怠惰「…………はい?」

狗神「食うのもめんどい…喋ることすらめんどい」

怠惰「それって普通だと怠惰を司る俺の台詞
   だよね?」

狗神「はぁ…後書きもめんどくさい…やる気が
   ない寝るのもめんどい」

怠惰「まさか…ルナサのバイオリンのせい!?」

狗神「ダルいやる気がねぇ……」

怠惰「えっえと…コホン!今回は狗神がこんな
   感じなのでここまで!」

狗神「服を着るのもめんどい…呼ばれて行くのは
   もっとめんどくさい…」

怠惰「てなわけで読者様サラダバー!」


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第24話  現世の侍と冥界の侍

こんばんわ読者様、ドラクエⅩⅠを買いたいという野望を抱いている怠惰のクソ悪魔です。えっ?ドラクエⅩはどうしたかって?…………買ってませんお金的な事情やらがあったため……
まぁこんな話もあれですので今回は毎度のように題名どおりです。それでは本編へどうぞ……


蓮、魔理沙、咲夜はプリズムリバー三姉妹を撃退し上空へと広がる穴へと入ると辺り一面は薄暗い場所で石階段が長く続く場所へとたどり着く。

 

霧雨「ほぇ~何だぜここ……」

 

咲夜「確かさっきの三姉妹が言ってたわね……」

 

蓮 「冥界……」

 

蓮達は階段を歩かずに飛んでその先へと向かう。そうして登って行くと蓮達はあることに気がついた。

 

咲夜「この冥界に桜が咲いてるって事はどうやら

   当たりのようね……」

 

蓮 「にしても何でまた春なんて……?」

 

霧雨「とりあえずは異変の元凶を倒さないとな」

 

会話をしながら進んでいくと石の階段の最終地点が見えてくる。蓮達は階段の道を通りすぎ石の道へと降りる。

 

蓮 「長い階段だったな……」

 

霧雨「やっとこさでここまでだからな……」

 

咲夜「2人共……気を付けなさい……」

 

咲夜にそう言われた蓮と魔理沙は咲夜の方を向くと1人の少女がこちらに歩いてきた。だがその少女はあり得ない物を背中に2本背負っておりなおかつ何か白く大きいものが少女の周りを浮遊していた。その有り得ない物とは……

 

蓮 「にっ日本刀……」

 

そう現代日本では特別な許可証がない限り持つことを許されない日本刀だ。なお許可証がないと銃刀法違反となる。そして魔理沙はその少女の背後で浮遊している白い物を見て疑問に思った。

 

霧雨「何だあの白いの……」

 

すると歩いてきた少女は蓮達に、

 

少女「楽曲隊が来るのが遅いから様子を見に

   来てみれば貴方達は誰ですか?」

 

どうやら先程撃退したプリズムリバー三姉妹の到着が遅かったためか様子を見に来たところに、ここまで辿り着いた蓮達と鉢合わせしてしまったようだ。蓮達は仕方なく自己紹介を始めた。

 

咲夜「十六夜咲夜と申します……」

 

霧雨「普通の魔法使い霧雨魔理沙だぜ♪」

 

蓮 「葛ノ葉 蓮……」

 

3人は名前を答えると目の前の日本刀を2本携えた少女も名前を答えた。

 

少女「私は魂魄妖夢ここ冥界の庭師をしている

   者であり西行寺幽々子様の従者です……

   それで何しにここへ?」

 

次に妖夢は何しに来たのかと聞くと魔理沙が答えた。

 

霧雨「お前らだろ下界の春を奪った犯人は!」

 

それを聞いた妖夢はため息混じりに、

 

妖夢「まぁそうですね確かに私が春を奪いこう

   して冥界で桜が満開になってはいます…」

 

咲夜「なら貴女が黒幕かしら?」

 

蓮 「いえ咲夜さん恐らく妖夢さんの主人が

   元凶でしょう……」

 

蓮の言葉を聞いた妖夢は蓮を見つめると、

 

妖夢「蓮さんですよね?」

 

蓮 「当ってますよ……それで?」

 

妖夢「後に背負ってる袋の中身は刀ですか?」

 

妖夢に刀かと聞かれた蓮は袋から自分の愛刀ともいえる竹刀を取り出して見せる。

 

蓮 「僕のは妖夢さんの持っている刀とは違って

   普通の竹刀ですよ……」

 

妖夢「そうですか……因に剣術の腕前は?」

 

蓮 「一応は三段です……」

 

それを聞いた幼夢は蓮をまじまじと見ながら、

 

妖夢「年齢は……十六ぐらいですよね?」

 

蓮 「えぇ…とそうですね……」

 

なお高校三年間で最大でも三段しか取れないというのは言うまでもないだろう……それ以上いくなら更に修行を積んでその3年後にまた四段を受けれるため現状で蓮は三段までが限界なのだ。

 

妖夢「その年齢で三段とは……出来ますね……」

 

蓮 「いやそれほどでもないですよ♪そういう

   妖夢さんこそ2本あるってことはまさか

   の二刀流ですか?」

 

妖夢「はい二刀流も扱えますね……」

 

この時、蓮は思った。

 

蓮 (確実に僕より上だ……)

 

剣道をする、しない人でも分かるとおり二刀流とはとても扱いが難しい。もし使うとなると相当な腕の筋肉が必要になる。しかも妖夢に限っては自分の身の丈よりも長い刀と身の丈丁度の刀を所持している事からバランスも悪く扱うのがより難しくなる。かの有名な宮本武蔵ですらも自身の身の丈より短い刀だったというのにだ。だがそれと同時に蓮は、

 

蓮 (すごくワクワクする……)

 

久々の刀と刀による試合が出来ると楽しみに思った。

 

蓮 「魔理沙、咲夜さん2人は先に行っていて

   下さい」

 

霧雨「お前彼奴とやる気か!?」

 

咲夜「……分かったわ魔理沙行きましょう」

 

霧雨「まっまぁ蓮がそれでいいなら……」

 

と、言って妖夢の先へと行こうとすると幼夢は道を開けた。

 

妖夢「どうぞお通りください……」

 

咲夜「あら?普通なら通さないっていうのが

   当たり前だと思ったんだけど?」

 

妖夢「えぇ何時もなら…ですが今は目の前にいる

   蓮さんと一騎討ちがしたいので……」

 

どうやら妖夢もやる気満々なのか二刀の内の長い刀を抜いて右手に持つ。

 

咲夜「良く分からないけど侍魂的な物だと思って

   おくわ」

 

霧雨「蓮!負けるなよ!!」

 

そう言い魔理沙と咲夜は先へと進んでいった。

 

蓮 「さてと……妖夢さんお相手お願いします」

 

妖夢「こちらこそよろしくお願いします」

 

2人は互いに頭を下げて礼をする。だがお互いに目をそらしてはいない浅い礼だ。そして礼を終えると蓮は竹刀を妖夢は自身の手に持っている刀を構えて、

 

蓮 「いざ尋常に……」

 

妖夢「勝負!!」

 

ガキン!!

 

蓮は竹刀に霊力をまとわせ竹刀の刀身を強化して妖夢の刀を竹刀で受け止める。だが読者様、忘れてはならないこれは剣道の試合でも刀と刀の真剣勝負でもない。これは弾幕ごっこということをだ。

 

キンッ!!

 

蓮と妖夢は刀のぶつかり合いを止めて後ろへと後退して、今度はお互いに弾幕を撃ち始めた。これが本当の剣道と弾幕の融合した剣道弾幕という新たな競技なのかもしれない……

 

妖夢「すっ!」

 

スパンっ!!ゴトンッ……

 

妖夢の一振りを蓮は回避すると後にあった灯籠が切られて上の部分が滑り落ち地面へと落ちる。この事から相当な切れ味だと推測できる。

 

蓮 「これはどうですか!!」

 

蓮は跳躍し竹刀を何回も素振りの両様で振って無数の斬劇波を妖夢に向かって放つが妖夢はそれをなんなく回避する。だが美しい石床はボロボロになった。

 

妖夢「やりますね!!」

 

そう言うと妖夢は背中に背負っているもう一本の刀を持って二刀流になると、

 

妖夢「餓王剣 餓鬼十王の報い」

 

妖夢はスペルを唱えると蓮へと勢いをつけて急襲を仕掛けるが蓮はそれを回避したが妖夢が通った後から無数の弾幕が飛び交った。

 

蓮 「うぉっ!!」

 

蓮は驚くがそれを回避しようと体を動かすが突然弾幕すべてが急停止した。

 

蓮 「おっとと……次は!」

 

蓮は何とか妖夢のスペルを回避するが回避した所に幼夢の2本の刀が襲いかかるが蓮はそれを竹刀で受け止める。

 

ガキン!!

 

妖夢「流石は三段ですね」

 

蓮 「剣道が好きなだけですよ!!」

 

妖夢「そうですか!!」

 

キンッ!!

 

妖夢は蓮を刀で弾き飛ばすと同時に先程とと同じように刀を構えて、

 

妖夢「獄神剣 業風神閃斬!!」

 

妖夢は地面を蹴って空へと飛ぶと多数の大弾幕を蓮に向かって放つ。蓮も地面を蹴って大弾幕を避けて妖夢へと斬りかかるが……突然、大弾幕が止まり大弾幕は無数の弾幕へと変わる。

 

蓮 「なっ!!……それなら全て斬る!!」

 

スパンっ!!スパンっ!!スパンっ!!

 

妖夢「後ろが疎かですよ!!」

 

妖夢は弾幕を斬っている蓮の後ろへと回り込んで手に持つ二刀で蓮へと再び斬りかかるが蓮はそれに咄嗟に気づき……

 

スンッ!!

 

幼夢(急降下した!)

 

実際は飛ぶのを止めて下へと落ちていっただけだがそれでも妖夢の攻撃を回避した事には変わりはない。そして急降下した蓮はもう一度上空へと飛んで妖夢へと斬りかかった。

 

キンッ!!

 

妖夢「ぐっ!!」

 

だが幼夢は気づいた蓮の左手には札が装備されていることに……

 

蓮 「式符 狗神の呼応!!」

 

蓮の言葉と共に『狗神』と書かれた札から巨大でなおかつ凶暴な犬が襲いかかる。妖夢はすぐに蓮を弾き飛ばし襲いかかる狗神から逃げつつ弾幕を放つが狗神はそんな弾幕を消滅させながらその大きな口を開いて妖夢へと襲いかかってくる。

 

妖夢「何ですか!そのスペルは!」

 

蓮 「覚悟!!」

 

妖夢「いつの間に!!」

 

妖夢の逃げる目の前には蓮がいた。どうやら先程の妖夢と同じように回り込んだのだろう。すると蓮は逃げてくる妖夢に向かって竹刀で斬りかかっていく。

 

妖夢「ならば此方も!!」

 

妖夢は二刀流で蓮へと斬りかかっていくが蓮は妖夢へと竹刀を当てる瞬間先程と同じように妖夢の目の前から急降下し視界から消える。

 

妖夢「なぁ!!」

 

だが妖夢は蓮との戦いに夢中になりすぎた故に後ろの獣を……狗神の存在を忘れてしまっていた……

 

狗神「ガァーーーーー!!」

 

妖夢「しまっ!!」

 

ピチューーン!!

 

妖夢は被弾したが狗神の噛みつきを食らうことはなかったため重症はおってはいなかったが狗神のでかい図体で体当たりされて近くに咲いている木へと吹っ飛ぶ木の幹へとぶつかった。

 

妖夢「うぐっ!!……くっ私が負けるとは……

   やはり私はまだ未熟……」

 

妖夢は自身の弱さに悔やんでいると蓮は妖夢の元へと近づき手をさしのべる。

 

蓮 「妖夢さんありがとうございました♪」

 

妖夢「ですがこんなのも悪くはありませんね……」

 

そうして妖夢は蓮に手を貸してもらってそこから起き上がる。

 

蓮 「それじゃ妖夢さん僕は勝利したんで妖夢

   さんの主の元へt……」

 

蓮が言い掛けたその時だった。その先の方で無数の弾幕が飛び交っていた。

 

蓮 「あれは魔理沙達の……」

 

妖夢「蓮さん私もついていきます幽々子様の

   弾幕ごっこ私も見たいので……」

 

蓮 「なら行きましょうか」

 

そうして蓮と妖夢はこの異変の元凶の元へと進むのだった。だがこの時は知るよしもなかった。

 

? 「ギィーーー……」

 

封印されし凶悪が目覚めようとしていることを……




怠惰「さ~てやって来ますかね~」

狗神「あぁ前回は酷い目にあった……」

怠惰「あぁ~で、どうだった?」

狗神「大丈夫だ問題ない……」

怠惰「なら問題なかいかな?」

狗神「そういえば最後の伏線は何だ?」

怠惰「あれは……うんまぁ大抵の読者様は知っ
   ている筈だからあえて言わないでおく」

狗神「おいおい……」

怠惰「言うこともないから今回はここまで」

狗神「こいつは……」

怠惰「では読者様」

狗神「歯は磨いて寝ろよ……」

怠惰(……優しいなおい…………)


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第25話 禁忌なる妖怪 西行妖

こんにちは読者様ここ最近、スランプに
なってきている怠惰のクソ悪魔です。
久々のスランプです。頭が回りません。
それはさておき本編へどうぞ……と言いたい
のですがタグに書いてある通り東方未プレイ
です。自己解釈的な事がありますご了承を下さい
それで本編へどうぞ……


戦い終わった蓮と幼夢はすぐに妖夢の主人でありこの異変の元凶である西行寺幽々子の元へと向かうと、

 

霧雨「何とか勝ったぜ!」

 

咲夜「ふぅ~……」

 

幽 「ふふっ私の負けね♪」

 

と、和やかな雰囲気だった。魔理沙と咲夜そしてもう1人は恐らく妖夢の主だろうかその3人は地上へとおりる。

 

妖夢「幽々子様申し訳ございません……」

 

妖夢は幽々子の元まで行き片膝をついて謝ると幽々子は微笑みながら、

 

幽 「気にしないの♪」

 

蓮 「魔理沙、咲夜さん……勝ったんですよね?」

 

霧雨「あぁ何とか勝てたぜ!」

 

咲夜「中々骨が折れましたが……」

 

と、2人は感想を述べると蓮は幽々子の元へと近づき、

 

蓮 「え~と幽々子さんですよね?」

 

幽 「えぇ♪貴方は?」

 

幽々子に誰と聞かれた蓮は自身の名を答える。

 

蓮 「葛ノ葉蓮といいます……それで春を

   地上に返してくれるんですよね?」

 

幽 「えぇ負けてしまったからきっちりと返

   すわ♪」

 

それを聞いた蓮達はホッとした。ようやく暖かい春を迎えられると……

 

幽 「それじゃ返さな………」

 

と、幽々子は言いかけると急に黙ってしまう。蓮達は不審に思い幽々子の顔を覗くと先程とはうって変わって目は虚ろとなっていた。

 

蓮 「幽々子さん?」

 

妖夢「幽々子様?」

 

霧雨「おいどうしたんだぜ?」

 

咲夜「様子がおかしい……」

 

突然、幽々子は後ろへと振り向いてゆらゆらと目の前には映る巨大な桜へと向かって行く。

 

蓮 「幽々子さん!!」

 

幽 「………………………………」

 

幽々子は巨大な桜の幹へと行くとそこには1本の刀が刺してあったが幽々子はその刀の柄を握り巨大な桜から引き抜いた。そして幽々子はその場に倒れた。

 

蓮 「いったい何が……」

 

蓮がそう言った時だった。突然それはなり響く。……

 

? 「ギャー~ーーーーーーーー!!!」

 

それは酷いぐらいのかな切り声それでいて聞く者に冒涜を説くかのような大絶叫の叫び……それにはその場にいる全員は耳を塞いだ。

 

蓮 「うっうるさい!!」

 

霧雨「何だよこれ!!」

 

咲夜「うっうぅ!」

 

妖夢「ゆっ幽々子様!!」

 

そうして冒涜的叫びが終わると目の前の巨大な木に変化が訪れる。それは枝という枝に蕾が付きそれはみるみると成長していき桜の花を咲かすが先程、幽々子が抜いた刀の位置には不気味な顔が現れる。

 

蓮 「妖夢さんあれはいったい何ですか!!」

 

蓮はこの桜について詳しいであろう妖夢に聞くと幼夢は、

 

妖夢「あれは西行妖……幽々子様はあの木の下に

   眠る何かを掘り起こそうとしていましたが

   高度な術式が複雑に組み込まれており封印

   を解く事が出来ませんでした……」

 

霧雨「それとこれとどんな関係があるんだよ!!」

 

妖夢「だからこそ幽々子さまの指示で私は春を

   盗ってきたんですあの桜が満開になれば

   封印が解け地中に眠るものを見つけられる

   と……」

 

咲夜「その結果がご覧の有馬さまってことね!」

 

妖夢「まさか…西行妖があんな化け物だったなん

   て幽々子様や私も思わなかったんです!」

 

蓮 「皆!今は後だ!今はあっちに集中!」

 

そう言うと蓮、魔理沙、咲夜、幼夢はそれぞれ竹刀、ミニ八炉、ナイフ、二刀を構える。そして目の前には映る巨大な桜西行妖は自身の枝をまるで触手のようにして蓮達にむける。

 

蓮 「来るよ!!」

 

その一言と共に西行妖の枝による凪ぎ払いが襲いかかるが4人は飛んで即座に回避すると咲夜はスペルカードを構えて、

 

咲夜「幻符 殺人ドール!!」

 

咲夜は無数のナイフを奇術のように操り西行妖へとナイフを投擲するが西行妖は先程凪ぎ払いに使った枝でナイフを弾き飛ばす。

 

咲夜(弾かれた!)

 

すると今度は魔理沙がミニ八卦炉を構えて、

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!!」

 

魔理沙のマスタースパークが西行妖へと向かっていくと西行妖は地中から自身の根を出してそれを1つに集束させて盾を作りあげてマスタースパークをガードする。火力重視しているマスタースパークをいとも簡単に防がれ魔理沙は驚いた。

 

霧雨「嘘だろ!!」

 

だが西行妖は何もしてこないと思ったら枝を使って倒れている幽々子を掴むと枝の触手で拘束し持ち上げる。

 

妖夢「幽々子様!!」

 

拘束された幽々子から光が発せられその光は西行妖を伝って西行妖へと入っていく。どうやら幽々子の妖力を吸い上げているようだ。これには従者である妖夢も黙ってはいない。

 

妖夢「幽々子様を離せ!!

 

妖夢は両手に持つ二刀で拘束されている幽々子へと駆け出すが西行妖はただそれを黙って見るほど甘くはない。西行妖は先程のマスタースパークを防ぐのに使った根を地中から突き出して幼夢に攻撃するが妖夢はそれを回避し西行妖へと向かう。そして妖夢は跳躍して幽々子を拘束している枝を斬ろうとすると、

 

西妖「ギィヤーーーーーーーーーー!!!」

 

妖夢「うっ!うわぁーーーー!!」

 

西行妖は幹にある顔から先程の大絶叫を叫ぶ。跳躍し空中にいる幼夢は近距離でそれを聞いてしまうがそれよりもその叫びの衝撃波で幼夢は幽々子を拘束する枝を斬る前に吹っ飛ばされる。

 

蓮 「妖夢さん!!」

 

妖夢「だっ大丈夫……です……まだやれます!」

 

妖夢は立ち上がり刀を再度構える。だが空中でも激戦となっていた。

 

霧雨「このやろう!!」

 

魔理沙は西行妖の伸びる枝に追いかけられていた。魔理沙は逃げつつ弾幕を当ててはいるがそんなのお構いなしに枝は止まることはない。それは咲夜も同じだ……

 

咲夜「くっ!!」

 

咲夜は当たる寸前で時を止めて回避するが……

 

咲夜「はぁ…はぁ……」

 

時を止めるという行為は体力を消耗する。故に何時まで時を止められるかは分からない状況でもある。

 

蓮 (皆消耗してる……何とかしないと!)

 

だがそう考えても案など思い付く筈もない。だが目の前で拘束されている幽々子の体は徐々に薄くなってきていた。

 

妖夢「このままじゃ幽々子様が!!」

 

蓮 「何としてでも助けないといけないんだ!!」

 

そう言い蓮は西行妖へと竹刀を持って突っ込んだ。

 

妖夢「蓮さん!!」

 

突っ込んでいく蓮に西行妖は自身の枝を使って蓮に攻撃を仕掛けるが、

 

蓮 「うぉー~ーーー!!!」

 

バシン!バシン!バシン!バシン!

 

竹刀で西行妖の攻撃をいなしながら突っ込むが西行妖の幹にある顔は口を広げていく。それは先程の幼夢にも使った大絶叫の予兆だ。だが……そうはさせまいと避難し続ける魔理沙と咲夜、そして妖夢は蓮を援護する。

 

霧雨「魔符 スターダストレヴァリエ!!」

 

魔理沙を中心に無数の流れ星のような弾幕が降り注ぐ。それは蓮へと襲いかかる西行妖の枝へと当たり怯ませる。だが今度は地中から根を出し蓮へ突き刺そうとするが、

 

咲夜「時符 プライベートスクゥエア!!」

 

咲夜の放ったスペルカードでそれらを防ぐ事によって蓮の足は止まることはなかったがプライベートスクゥエアで防げなかった根は未だに蓮へと襲いかかるがそれを、

 

ザシュ!ザシュ!

 

妖夢「行ってください蓮さん!!そして幽々子様

   を!」

 

妖夢が二刀で向かってくる根を切り落とした。

 

妖夢「この桜観剣と白桜剣に斬れぬものあまり

   なし!」

 

そう叫ぶと蓮の後ろから襲いかかる西行妖の根を切り落としていく。そして幽々子の救出を頼まれた蓮は、

 

蓮 「わかりました!!」

 

と、大きく叫ぶと蓮は飛び上がる。そして竹刀の刀身に手をかけて、

 

蓮 「夢符 夢炎の剣!!」

 

その言葉によって蓮の竹刀の刀身は真っ赤に染まる。その刀身で幽々子を拘束する枝に竹刀を当てようとするが西行妖の口は大きく開きそして大絶叫をしようとしたその時だった。

 

? 「霊符 夢想封印!!」

 

突然4つの大弾幕が西行妖の幹にある顔へとすべて直撃し西行妖は叫びをあげることが出来なかった。蓮はとっさに後ろを見るとそこには自身の恩人である博麗霊夢がお払い棒とお札を構えて飛んでいた。

 

蓮 「霊夢!?」

 

霊夢「蓮やりなさい!!」

 

霊夢の言葉を聞いた蓮は素早くもう一度前を向いて、

 

蓮 「分かった!!」

 

そう叫ぶと蓮は竹刀を振り上げて、

 

蓮 「だぁーーーーー!!」

 

バシン!……ザシュ!!

 

西行妖の枝を切り落とす。そして拘束されていた幽々子は下へと落下していくがそれを蓮は掴んで、

 

蓮 「霊夢!!」

 

幽々子を霊夢へと投げ飛ばす。そして投げ飛ばされた幽々子を霊夢は何とか受け止める。

 

霊夢「っと!こっちはキャッチ……蓮!!」

 

霊夢が叫ぶと蓮は前をまた見たその時だった……

 

ブンッ!!

 

蓮 「なっ!」

 

蓮へと西行妖の枝が襲いかかった。蓮は竹刀で何とかガードを試みるが……

 

バキン!!

 

あまりの圧力で蓮の竹刀は真っぷたつに折れてしまった。だが枝を防ぐものが無くなったため竹刀で押さえていた西行妖の枝は蓮へと直撃し蓮を吹っ飛ばした。

 

蓮 「グハッ!!」

 

霊夢「蓮!!」

 

吹っ飛ばされた蓮は血を吐いて地面へと転がったが何とか受け身をとった。だが体制をたて直そうとすると……

 

蓮 「ぐっ!!」

 

あまりにも痛かったのか力が入りそうもない。そして蓮が生きていたことに霊夢はホッとしたが、

 

霊夢「あいつは絶対に許さない!」

 

そう言うと霊夢は幽々子を地面へと寝かせるともう一度飛んで西行妖へと弾幕を展開させた。空中では霊夢、魔理沙、咲夜が戦いを地上では幼夢が二刀の刀、桜観剣と白桜剣で切り落としてはいるが西行妖は一向にその勢いが衰える雰囲気はない。

 

蓮 (俺も戦わないと!!)

 

蓮は必死に立ち上がろうとするが折れてしまった竹刀では戦うことはおろか立ち上がる杖にすること出来ない。だがその時だった……

 

カキン!!

 

突然蓮の目の前に1本の刀が地面へと突き刺さった。その刀は先程、幽々子が引き抜いた刀だったが……

 

蓮 「これは…………」

 

その刀を蓮は見たことがあった。かつて蓮が見ていた夢で理久兎が使っていた2刀の内の1刀だ。だが夢で見た時と刀身の色がだいぶ違っていた。その刀身の色は普通とは違い桜を思わせるかのような薄い桜色だった。だが今はそんな流暢な事を考えている場合ではないと考えた蓮はその刀の柄を握る。するとこの刀に込められた思いが流れてくる。

 

蓮 「…………理久兎さん貴方の意思を……貴方の

   思いを僕は無駄にはしない!!」

 

そう叫ぶと蓮は自身の体を奮い立たせる。体に立ち上がれと言い聞かせる。そして地面に突き刺さった刀を引き抜き空紅を西行妖へと構えて、

 

蓮 「……力を貸してくれ空紅(カラクレナイ)!」

 

手に握る空紅にそう語りかけると空紅の刀身は少しだが紅く光り出すのを見た蓮は口元に笑みを浮かべると先程と同じように突っ込んだ。それを見た霊夢、魔理沙、咲夜、幼夢は驚くしかなかった。何せまた反撃を食らってもおかしくないと思っていたからだが、

 

霊夢「はぁ……本当に蓮には心配かけるばかりね!」

 

霧雨「だけどそこが蓮らしいんじゃないか♪」

 

咲夜「援護します!!」

 

幼夢「幽々子様を助けてくれたんです!だから

   私が助けないわけにはいかいかないじゃ

   ないですか!」

 

4人はそれぞれスペルカードを構えると、

 

霊夢「夢符 封魔陣!」

 

霧雨「魔符 ミルキーウェイ!!」

 

咲夜「幻符 殺人ドール!!」

 

妖夢「天界剣 三魂七魂!!」 

 

4人は四方八方から無数の弾幕が放ち西行妖へと弾幕を飛ばす。そして西行妖はそれを受けきれなかったため殆どの弾幕に被弾した。

 

西妖「ギャガ~ーーーーーーーー!!!」

 

だが西行妖はそれに気をとられ過ぎた。かつて自身を封印するまでに至った刀を……空紅ことを忘れていた……

 

蓮 「うぉー~ーーー!!!」

 

蓮の特効に気がついた西行妖は自身の枝をまるで槍のようにして蓮へと突き刺し攻撃を仕掛けるが、

 

蓮 「燃え咲かされ空紅!!」

 

蓮は言葉と共に向かってくる西行妖の枝を斬ると空紅から業火が吹き出す。だがその業火の火の粉は桜の花びらのようだった。長年西行妖に刺さっていたためか刀は西行妖の妖力を取り込み今のようになったのだと考えられる。だがいくら火の粉が桜の花びらになってもその火力は色あせて変わることはない。

 

西妖「ギャガガガガ!!!!」

 

西行妖はもがき苦しむ。それほどまでに熱い事が用意に分かる。だがそれは柄を持つ蓮も感じる。だが彼はそれを考えずただ無心に空紅を振るう。

 

蓮 「うぉーーーー!」

 

ザシン!!!

 

蓮は向かってくる西行妖の枝全てを燃やし切り落とすと跳躍して、

 

蓮 「これで終わりだ~ーー!!」

 

この時、西行妖は蓮をある男と重ねた。かつて自分を封印した男……深常理久兎とだ……そして西行妖の幹にある顔へと空紅を突き刺した。するとそこから業火が吹き出しそ西行妖は更に苦しみだす。

 

西妖「ぎゃ……ガカガ!!!」

 

蓮 「もっともっと深く!!」

 

蓮は更に空紅を西行妖の木の幹に深く深くと突き刺しそれと同時に業火が吹き出す。

 

西妖「ギャーーーーーー!!!」

 

深く刺していくと空紅が光輝き始める。すると西行妖にも変化が訪れた。枝からは徐々に桜の花が散っていきやがて花が散ると動いていた枝は動かなくなり地面から突き出すように動いた槍のような根は土の中へと帰り西行妖は大人しくなった。

 

蓮 「おっ終わった……」

 

こうして蓮達は最凶の妖怪、西行妖に勝利したのだった。

 

 




狗神「出番がないぞ……」(´・ω・`)

怠惰「うん…ないね……」

狗神「ちきしょう」

怠惰「まぁいいじゃんこうして出番がある訳だし」

狗神「まぁ後書きだが我慢はしてやる……」

怠惰「そうそうそれで良いんだよ……」

狗神「それで今回で異変は終わりか?」

怠惰「まぁ後、数話投稿したらあっちを投稿する
   から」

狗神「これが二股ってやつか?」

怠惰「残念だが俺は花粉、鼻炎、蓄膿症と三股を
   かけた男だなめるなよ?」

狗神「どれもろくなものがないな……」

怠惰「お陰さまで嗅覚は全然あてにならないよ
   まぁその変わりに視力は高いけどね♪」

狗神「怠惰の馬鹿さ加減が伝わってくるな」

怠惰「それじゃ今回も終わろうか」

狗神「あぁじゃあな読者様……」

怠惰「バイバーイ♪


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第26話 戦いは終わり……

こんにちは読者様、後少しで学校も長期休み
となる怠惰のクソ悪魔です。 
前回に引き続いて本編へどうぞ……


空紅を刺し西行妖が動かなくなると蓮は疲れが出たのか地べたに座り込み自分が成し遂げた西行妖に刺した刀をまじまじと見ていた。

 

蓮 「……何とか勝てたんだよね?」

 

勝てたと呟くと上から蓮めがけて少女が1人降りてくる。しかも何故かキレた表情でだ……

 

霊夢「蓮!!あんた無茶しすぎよこのバカ!!」

 

蓮 「えぇ~ー……」

 

何故そこまで怒られるのかがよく分からなかったがそれを見ていた魔理沙と咲夜はクスクスと笑ってそれを見ていた。すると妖夢が蓮と霊夢に近づくと、

 

妖夢「すいません…あの幽々子様はどちらに?」

 

蓮 「そういえば霊夢、幽々子さんは何処に

   寝かせたの?」

 

霊夢「えっ?それならあそこに……あれ?」

 

霊夢が指差した方向には誰もいなかった。蓮は辺りを見渡すと漆喰の塀の壁に寄り添う形で幽々子が寝ていた。それを見た妖夢は、

 

妖夢「幽々子様!!」

 

主人の名前を叫ぶと寝ている幽々子の元まで走っていき寝ている幽々子を妖夢が揺さぶる。

 

妖夢「幽々子様!幽々子様!!」

 

揺さぶっていくと幽々子は眠たそうな目をしながら起きる。

 

幽 「あれ?妖夢……ここは?」

 

起きた幽々子を見た妖夢は嬉しさからなのか泣き出した。

 

妖夢「良かった……本当に良がったでず!!」

 

幽 「もう妖夢ったら泣かないの♪」

 

幽々子は目の前で泣く妖夢をそっと抱く。見ていて何とも平和な光景だ。

 

蓮 「良かった……」

 

霊夢「何が良かった……ですって?あんた下手

   したら死んでたのよ!!」

 

蓮 「いや彼処は無理してでも……」

 

霊夢「言い訳無用!!そこで正座しなさい!」

 

蓮は何とか座り方を変え正座になると霊夢に怒られる。それを見ていた魔理沙と咲夜は、

 

霧雨「やれやれ……霊夢の奴、結局異変解決に

   来るんだもんな来るなら早く来てほしい

   もんだぜ……」

 

咲夜「本当ね……♪しかもしれっと蓮をお説教まで

   してるわね……」

 

霧雨「まぁ何やかんやで彼奴も蓮と一緒に暮らし

   てて楽しんでるのと同時に心配なんだ

   ろうな……それに今、蓮が居なくなれば

   絶対彼奴は後悔するかもしれないしな♪」

 

咲夜「仲が良いわね♪」

 

霧雨「しょうがない……」

 

魔理沙はやれやれと言った感じで蓮を説教している霊夢の元まで行くと、

 

霧雨「そろそろ夫婦喧嘩は止めておけって♪」

 

霊夢「はっ?はぁ~~ー!!誰が夫婦よ!!」

 

と、ふざけんな!的な感じで言っているが霊夢の顔若干だが紅くなっていた。

 

蓮 「えっと…霊夢様…そろそろ正座を止め

   ても?」

 

霊夢「却下♪」

 

蓮の提案は満面の笑みであえなく却下された……

 

蓮 「無念……」(´・ω・`)

 

霧雨「その前によお前どうして来たんだ?あれ

   ほど行きたくないとか言ってただろ?」

 

霊夢「うっ!」

 

それを聞いた霊夢は一瞬困った顔をしたがすぐに元の顔に戻して、

 

霊夢「そんなもん気まぐれよ!気まぐれ!」

 

霧雨「ほほぉ~蓮を心配してじゃなくてか?」

 

それを聞いた霊夢は先程よりも顔を真っ赤にさせて、

 

霊夢「ちちち違うわよ!!何で私がこの甲斐性

   なしを心配しなくちゃいけないのよ!!」

 

蓮 「ひどぅい……」(TωT)

 

それを間近で聞いた蓮はよりいっそうしょぼーんとするどころかそれを通り越して涙が出てしまっていた。そんな光景を見ていた咲夜は流石に蓮が可哀想になったのか……

 

咲夜「ほら霊夢…蓮ももう反省してるし…ね♪

   それと魔理沙…貴方の言った言動が派生

   で蓮が泣いてるわよ……」

 

霧雨「えっ?……あっ……」

 

霊夢「蓮…あんた何で泣いてるの?」

 

ようやく蓮が泣いているのに気がつくと蓮は、

 

蓮 「ハハ…もういいです……どうせ僕は甲斐性

   無しですから……安くてごめんなさい……」

 

乾いた笑いをした蓮の周りからはどんよりとした空気が流れてくる。心配してくれてきたのではなく気まぐれと言われたのはまだ良かったが流石に甲斐性無しは心にクリティカルにダイレクトヒットしたらしくもう心はボロボロだ~!の状態になっており更には目は光を失って死んでいた。流石に霊夢と魔理沙も言い過ぎたと思ったのか……

 

霊夢「いっ…いや別にそんな事は……」(^_^;)

 

霧雨「わっ悪かったぜ蓮、気を直してくれよ……」

 

蓮 「はっはっはっ……生まれ変わるなら蝶に

   なりたいな……」

 

霊夢「いやそこまで言う!?」

 

咲夜「そうとうショック受けたみたいね……」

 

霧雨「とっとりあえずそっとしておこうぜ……」

 

霊夢「えっえぇ……」

 

咲夜「はぁ後で謝っておきなさいよ?」

 

霊夢「わっ分かってるわよ!」

 

3人は今の蓮じゃ話にならないと思ったのかそっとしておくことにした。だが幽々子に肩を貸しながら妖夢が蓮達3人に近づいてくると、

 

妖夢「え~と皆さん今回はそのありがとう

   ございました……」

 

幽 「妖夢から聞いたけど迷惑をかけちゃった

   わね……」

 

霊夢「いいのよそれよりも春は返してもらう

   わよ?」

   

幽 「ふふふ♪分かっているわ♪」

 

妖夢「特に蓮さんそのありがとうございました」

 

妖夢は蓮にお礼を言うが肝心の蓮はというと……

 

蓮 「そりゃ僕だって頑張ってるよ……なのに

   なのにさ…………」

 

何かのスイッチがONになってしまったためか蓮に声が聞こえていない。それを見た妖夢は、

 

妖夢「あの…蓮さんに何かあったんですか?」

 

霧雨「えっえぇ~とだな……」(;¬_¬)

 

霊夢「うっ!悪かったわね!!」

 

妖夢   (´・ω・`)?

 

何の事を言っているのか分からない妖夢は首を傾げていたが2人の言動から今はそっとしておこうとだけは伝わった。

すると霊夢達の後ろの方からスキマが開く。そこから猫のような少女と狐の尻尾を持つ女性そして扇子を持つ女性が出てくる。この場の全員が知っている人物達だった。

 

幽 「あら紫♪」

 

紫 「幽々子!」

 

紫は幽々子へ駆け寄ると幽々子の様子を見つつ、

 

紫 「幽々子、大丈夫かしら?」

 

幽 「えぇ♪ただ体が少し重いだけだから♪」

 

幽々子に駆け寄った紫を見ていた霊夢は紫に、

 

霊夢「紫…あんたの友達?」

 

紫 「えぇ……昔からね♪」

 

霧雨「それにしてはピンチの時に来ないん

   だな?」

 

魔理沙の一言に紫は困った表情をすると隣にいた狐の女性もとい藍は、

 

藍 「紫様はこの時期は冬眠するものでな……

   起こすのに苦労したんだ……」

 

幽 「もう紫ったら相変わらずね♪」

 

霊夢「それで済ませるとか流石は紫の友達ね」

 

幽 「ふふっ♪」

 

紫は正座している蓮を見ると蓮の元へと向かうと、

 

紫 「蓮…幽々子を助けてくれた事……そして

   西行妖を再度封印してくれてありがとう」

 

紫は蓮にお礼を言うが肝心の蓮はというと……

 

蓮 「甲斐性がないなら何だっていうんだよ

   俺の存在ってどうなんだよ……」

 

未だにいじけていた。そんな蓮を見た紫は何とも言えない表情をすると、

 

紫 「…………ねぇ蓮に何かあったの?」

 

紫が霊夢と魔理沙そして近くにいる咲夜に聞くと、

 

咲夜「コホン!」

 

霊夢「すっすいません……」

 

霧雨「反省してるし後悔もしてるぜ……」

 

妖夢「えっえぇ~と紫様、少しそっとしておいて

   あげて欲しいらしいですよ?」

 

紫 「えっ……わっ分かったわ改めてまたお礼

   するわ」

 

と、紫が言った時だった。近くにいた猫の尻尾を2本生やした少女はじーと霊夢を先程から見ていると、

 

少女「あぁ~!!お前はあの時の!!」

 

霊夢「ん?あっあんたあん時の化け猫!」

 

霧雨「知り合いか?」

 

霊夢「ここに来る途中で会ってそのまま弾幕

   ごっこでボコボコにしちゃった♪」

 

咲夜「みさかえないわね……」

 

少女「藍しゃま!この人間ですよ!!」

 

藍に向かって少女が霊夢を指差しながら言うと藍は眉間にシワを寄せて、

 

藍 「ほう霊夢だったのか橙を虐めたのは…」

 

霊夢「私もしかして地雷踏んだ?」

 

霧雨「地雷踏んでホールインワンしたな♪」

   

魔理沙は笑いながら霊夢の不幸を笑っていると藍が軽くキレると藍の金色の尻尾が逆立つすると近くにいた紫は、

 

紫 「藍そこまでにしておきなさい私の親友が

   いる前で喧嘩なんてさせないわよ?」

 

藍 「くっ分かりました……」

 

紫 「橙♪貴女も許してあげて♪」

 

橙と言われた化け猫の少女は悔しそうにしたが納得したように、

 

橙 「紫しゃまがそうおっしゃるなら……」

 

紫 「うん偉い♪偉い♪」

 

紫は橙の頭を撫でる。すると妖夢に肩を貸してもらいながら立っている幽々子は無邪気な笑みで、

 

幽 「終わったら宴会ね♪」

 

霊夢「調子良いわね貴女……」

 

そうして異変解決の宴会をする事となったのだった。

 




狗神「なぁ怠惰……」

怠惰「ん?」

狗神「確か空紅……あれって確か(つがい)刀の片割れ
   何だよな?」

怠惰「あってるよ♪1刀でも強いけど本来は2刀で
   1つそれで空紅は燃き殺すのが強くてもう
   1刀は極めて殺傷能力が高い刀ぶっちゃけ
   骨すらスパン!っていくよ」

狗神「どんだけ切れ味がいいんだよ!」

怠惰「しかも……おっとあまり言わないようにして
   おくよ♪まぁどうせ何時か本編で出ると
   思うからさ♪」

狗神「ふりか?」

怠惰「まぁまだ先だけどね♪」

狗神「もったいぶりやがって……」

怠惰「まぁまぁさてと今回も終わるか♪」

狗神「話をはぐらかせれた気しかしない……」

怠惰「では読者様またな!」


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第27話 桜の宴会

こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
とりあえず今回投稿したらこっちは
お休みします。それでは本編へどうぞ……


幽々子と妖夢は異変後すぐに春を地上へと返した。そうして数日後には見事な桜が咲き誇り数週間前から通津いた地獄の銀世界とはしばらくのお別れとなった。そうして今は異変解決を祝うため宴会が開かれていた。酒を飲む者は勿論そうだが、他にも、

 

文 「いいですね♪題は異変解決、春雪異変

   って感じですかね♪」

 

カメラを片手に写真を撮りまくる文や酒を高く掲げて、

 

霧雨「さぁ~じゃんじゃん飲もうぜ♪」

 

魔理沙がご機嫌にそう言うと近くで飲んでいるアリスとパチュリーは、

 

アリ「まったく……何で私まで来なきゃいけない

   のよ……」

 

パチ「貴女も魔理沙に呼ばれて来た口なのね……」

 

アリ「えぇまぁそうね……」

 

パチ「貴方名前は?私はパチュリー・ノーレッジ

   魔法使いよ」

 

アリ「私はアリス・マーガドロイド私も魔法使

   いよ…」

 

パチ「そう…何か貴女に同情したくなるわ」

 

アリ「貴女の方こそ……」

 

2人は魔理沙でお互いに苦労かけられていると感じたためか何かが通じあった。すると酒を片手に魔理沙が2人の肩を両脇に挟んで、

 

霧雨「お前ら飲んでるか~♪」

 

パチ「ちょっ!離れなさいよ!」

 

アリ「しかも酒臭いわよ!」

 

と、言った感じだったが仲良く?飲んでいた。そして霊夢達はと言うと………

 

霊夢「いや本当に悪かったからね?」

 

蓮 「いいよ霊夢…気にしてないから……」

 

紫 「蓮…怒るときは怒りなさい……」

 

霊夢「紫っ!余計な事は言わなくていいから!」

 

どうやら冥界の白玉楼での一件について語りながら酒を飲んでいるようだ……

 

藍 「なら霊夢、橙の慰謝料を貰おうか……」

 

なお藍に至っては橙をボコボコにされた事はまだ根に持っていたようだ。

 

霊夢「いや謝るからそれは許してって!!」

 

橙 「藍しゃまもういいですよ♪」

 

藍 「橙がそういうならな……感謝しろよ

   霊夢……」

 

霊夢「うぅ……分かったわよ……」

 

蓮 「ねぇ橙ちゃん♪君が良ければ寺子屋に

   来ない?」

 

蓮は橙に寺子屋を進めてみると橙は少し悩んで、

 

橙 「う~ん自由参加?」

 

蓮 「うん♪来るなら来るこないなら来ないで

   構わないよ♪」

 

橙 「考えておきます蓮しゃま♪」

 

と、そんな提案をしていると刺身の船盛を妖夢が持ってくる。

 

妖夢「よければ食べませんか?」

 

霊夢「いただくわ♪」

 

霊夢が刺身を1切れ取ろうとすると霊夢が取ろうとした1切れが突然消えた。

 

霊夢「えっ!?」

 

霊夢は横を見ると口を動かして嬉しそうにしている幽々子の姿があった。

 

幽 「ふふっ♪妖夢の作るご飯はいつも美味しい

   わ♪」

 

霊夢「くっ仕方ないからもう1切れ……」

 

霊夢が取ろうとするとまた目の前で刺身が消えていく。勿論犯人は……

 

幽 「美味しい~♪」

 

霊夢「ちょっと!私にもちょうだいよ!」

 

幽 「あらあら♪仕方ないわね♪」

 

と、そんな和やかに宴会は進んでいく。すると紫は酒を片手に改まって、

 

紫 「宴会は何時やっても楽しいわね♪お酒も

   飲めるし何よりもこうやって皆が笑顔で

   種族隔たりなく飲める……最高ね♪」

 

霊夢「どうしたの紫?あんたにしては珍しく

   そんな事言うなんて……」

 

紫 「あらそうかしら?」

 

霊夢「えぇ……」

 

紫 「そうね…西行妖を見たら昔を思い出した

   のよ……」

 

蓮 「昔ですか?」

 

紫 「えぇ♪」

 

紫は今から数千年前の出来事を思い出しながら酒を飲む。かつて自分の師である理久兎が自分の友……生前の幽々子を救おうと命を張り西行妖と戦った記憶を思い出していた。そんな昔を懐かしんでいる幽々子を見ていた霊夢は、

 

霊夢「ふぅ~ん……紫は過去に戻れるなら戻り

   たいの?その師匠がいた時代に……」

 

紫 「いいえ…戻る気はないわ…だって……」

 

紫は辺りを見渡し妖怪や人間その他の種族それらが酒を飲みながら楽しく語り合っているのを見ると、

 

紫 「今の生活も楽しいもの♪」

 

霊夢「そう……」

 

蓮 「そうですか♪」

 

紫 「えぇ♪今こうして皆を見ながらお酒を

   飲める……それが最高なんじゃない♪」

 

紫は笑顔でそう語った。蓮も紫のその気持ちは良く分かる。蓮がいた世界でも国外へと行けば人種差別などはやはりある。ましてやここ幻想郷は人間外の妖怪、魔法使い、八百万の神々だって揃うそんな場所でこうやって楽しく会話をしながら飲めるのは面白いと思える。

 

霊夢「紫にしては綺麗事過ぎる気がするけど……

   まぁいいわ……」

 

蓮 「紫さん…僕のご先祖様…安倍晴明もこんな

   多種多様な宴会に出たことがあるんです

   か?」

 

蓮の問いかけに紫は知っているためその質問について答えた。

 

紫 「えぇ♪昔に御師匠様の従者が「どうして

   も」って言って連れ出されて宴会に出た

   事もあるわよ♪その時の人間は晴明だけ

   だったけど♪」

 

蓮 「そうだったんですか……」

 

紫 「まぁ本人も満更でもなく楽しそうだった

   けどね♪」

 

蓮 「後1つ良いですか?」

 

紫 「何かしら?」

 

蓮 「あの空紅……あれって理久兎さんの刀です

   よね?何で西行妖に刺さっているんです

   か?」

 

蓮は不思議に思っていた。夢で見た理久兎は自分の先祖である晴明に二刀流で挑んでいた。それなのに何故その1本が彼処にあるのかが気になっていた。紫はほろ酔いの気分でそれに答えた。

 

紫 「そうね…昔に御師匠様が西行妖が2度と

   暴れないように自身の愛刀を媒体に封印

   を施した……それで彼処にずっとある

   そんな感じね」

 

霊夢「へぇ……あの桜に自分の大切な物を差し

   出したって事ね……」

 

紫 「えぇただ私にも分からないことは幾つか

   存在するわ」

 

蓮 「分からないこと?」

 

紫 「御師匠様にはもう1本の愛刀……黒椿

   という刀があったのだけどそれの行方

   が分からなくなったことそして御師匠様

   の従者2人が失踪した理由それが未だに

   謎なのよ……」

 

霊夢「それってその従者達が盗っていったて

   事でしょ?」

 

紫 「あの子達がそんな事するとは思えない

   けどそれしか思い付かないのよね……」

 

と、そんなシリアスムードになって話が進んでいると、

 

幽 「ねぇ紫♪いっしょに飲みましょう♪」

 

幽々子がニコニコしながら紫に飲まないかと聞くと、

 

紫 「そうね♪霊夢、蓮、悪いけど……」

 

蓮 「お構い無く♪僕は霊夢達と飲んでいる

   んで♪」

 

霊夢「まぁいってらっしゃいな……」

 

紫 「えぇありがとう♪」

 

そうして紫は幽々子に連れられて場所を移動した。

 

霊夢「蓮…あんたここに来て楽しい?」

 

霊夢が蓮に幻想郷に来て楽しいかとありふれた事を聞くと蓮は霊夢に笑顔で言葉を返した。

 

蓮 「勿論さ♪こうやって霊夢や魔理沙それに

   色んな友達ができたしね♪」

 

霊夢「そう♪」

 

そうして蓮と霊夢はこの宴会の騒ぎを楽しみながら蓮は水を霊夢は酒を飲むのだった。




狗神「それで?少しこっちは休むんだろ?」

怠惰「うん♪そのつもりだよ♪そろそろあっち
   をやらないと読者様やあっちの後書き担当
   が恐いからね……」

狗神「そうか…またこいよ……」

怠惰「もちろんですそれでは読者様今回はここまで」

狗神「次回は…何時か分からんがまたよろしくな」

怠惰「それでは読者様!」

狗神「じゃ~な……」


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第28話 霊夢からの贈り物

こんにちは読者様、GW恋しい症状が治った
怠惰のクソ悪魔です。
とりま今回からまたこちらをやらせていただ
きます。では本編へどうぞ。


幽々子と妖夢が引き起こした春雪異変が解決してから数日の昼下がり……

 

蓮 「………………はぁ…」

 

蓮は掃除をしながらため息をひとつついた……

 

霊夢「どうしたの?」

 

霊夢がため息をしている蓮に聞くと蓮は苦笑いをしながら、

 

蓮 「いや何でもないよ♪」

 

そう言い掃除を再開した。普段、掃除をする際にも溜め息1つ漏らさないのが普通だったがここ最近の蓮は様子がおかしいと霊夢は思っていた。

 

霊夢(………まさか掃除が嫌になった?)

 

アルバイトの仕事を終えて何時ものように掃除そんな日常がとうとう嫌になったのかと霊夢は思ったが……

 

霊夢(嫌でも……それはあり得ないわね……だって

  蓮は普通に掃除好きだし……)

 

祖母が死んだ後、蓮は祖母が残した家で一人暮らしをしていた。そのためか家事炊事を1人でこなすことが多かったのか掃除は嫌ではないらしい。そのため霊夢はそれは違うと思っていた。

 

霊夢(う~んそれじゃ何が原因?)

 

霊夢は考えられる事を考えるが思い付かない。すると何時もように空から1人来客が訪れる。

 

霧雨「よお!霊夢に蓮♪遊びに来たぜ♪」

 

蓮 「こんにちは魔理沙♪」

 

霧雨「おう♪」

 

魔理沙は蓮に挨拶をすると蓮も挨拶を返すとまた魔理沙も言葉を返して霊夢が座っている縁側に向かっていき魔理沙は霊夢の隣に座ると、

 

霧雨「なぁ霊夢、蓮に何かあったのか?珍しく

   あまり元気がないように見えたが……」

 

霊夢「ちょうど私もそれを考えてるのよ……」

 

霊夢と魔理沙は掃除をする蓮を見ると明らかに元気がないのは確かだ。

 

霊夢「…………魔理沙、私何か蓮にしたかしら?」

 

霧雨「そうだな…懸命に働いている蓮に対して

   甲斐性なしと言ったりとか……」

 

霊夢「ぐふっ!」

 

魔理沙の一言は霊夢の心に弓で射ぬかれたかのようにグサッと刺さる。春雪異変で自分がやらかしてしまったことの1つだ。

 

霧雨「自分はだらだらしているのに蓮を働かせ

   続けたりとか……」

 

霊夢「ぐふっ!」

 

今の言葉も霊夢の心にグサッと矢のように刺さる。霊夢は少しばかし気にしていたようだ。

 

霧雨「後は……」

 

魔理沙がこれ以上言う前に霊夢は魔理沙の肩に手を置いて、

 

霊夢「わっ分かったから…もう言わなくていい

   から……」

 

どうやら霊夢の心の残機は0近くになったようだ。流石の魔理沙も目の前の霊夢を見たら同情したのか、

 

霧雨「あっあぁ分かった……」

 

と、言い魔理沙はそれ以上言うのを止めた。

 

霊夢「……やっぱり私が悪いのかな?」

 

霧雨「多分絶対そうだろ……なぁ霊夢…たまには

   息抜きをさせてやったらどうだ?」

 

霊夢「息抜き?」

 

霧雨「あぁ…彼奴にも少しは楽をさせないと

   下手したらここから出ていくかもしれ

   ないぞ?」

 

霊夢「うっうぅ~ん考えておくわ……」

 

霧雨「とりあえず私は邪魔だろうから帰るぜ♪

   夫婦仲良くな♪」

 

魔理沙の言葉に霊夢は顔を紅くして、

 

霊夢「だから誰が夫婦よ!!」

   

霧雨「はいはい♪」

 

そう言うと魔理沙は縁側から立ち上がって歩いていき、

 

霧雨「じゃな蓮♪私は帰るぜ♪」

 

蓮 「あれ?魔理沙もう帰るの?」

 

霧雨「あぁ♪そんじゃな♪」

 

そう言うと魔理沙は箒に股がって空へと飛んでいった。

 

蓮 「何しに来たんだろ?」

 

と、蓮がぼやいていると後ろから……

 

霊夢「蓮♪」

 

霊夢に名前を呼ばれた蓮は後ろを振り向いて用件を聞いた。

 

蓮 「どうかした霊夢?」

 

霊夢「今日の掃除は良いから少し外出しない?」

 

蓮 「えっ!?」

 

突然の事で蓮は驚いてしまった。まさか霊夢から外出しないかと聞かれるのはあまりないからだ。蓮はそれを聞いて、

 

蓮 (まさか異変か!?)

 

この有り様だ。だが蓮の驚きの表情などを察した霊夢は横目で、

 

霊夢「何か文句ある?」

 

蓮 「いっ嫌…それで…外出って言っても何処に

   行くの?」

 

霊夢は蓮の言葉を聞いて頭の中で悩んだ。つまりノープランで外出しないかと言ったのだ。

 

霊夢「えっえぇと…買い物がてら人里かしら?」

 

蓮 「買い物ならさっき僕が帰りに済ませて

   来てるだろ?」

 

霊夢(うっそうだった……)

 

なお今日は水曜日、蓮も寺子屋のアルバイトがある日だ。故に帰り途中で見せに回ることなど容易い。だがここ最近の霊夢は買い物なども蓮に任せっきりだ。故にだんだんとそれが癖になっていき色々と狂ってしまう。

 

蓮 「さっきからどうしたの?魔理沙が帰って

   から妙に変だよ?」

 

霊夢「それを言うなら貴方の方でしょ…蓮」

 

蓮 「えっ僕!?」

 

霊夢「えぇさっきから溜め息はいたりして

   元気が無いように見えてたけど?」

 

蓮 「……気づいてたか………あまり見せない

   ようにはしてたんだけどな……」

 

蓮は苦笑いをしながら答えると霊夢は何故元気が無かったのかを訊ねる。

 

霊夢「何で元気が無かったのか理由を教えて

   くれないかしら?」

 

蓮 「……霊夢は僕の稽古を良く見てるよね?」

 

霊夢「えぇ見てるわね……」

 

蓮 「それでここ最近の稽古のメニューで気づ

   いた事ない?」

 

ここ最近の蓮の稽古と前の蓮の稽古それらを霊夢は思い出しながら考えるとある事を思った。

 

霊夢「ここ最近は筋トレばかりね……」

 

そうこれまで筋トレは確かにやってはいたが何よりも蓮は素振りを良くしていた。だがここ最近は素振りをしているところを霊夢は見ていない。

 

蓮 「そう…それが理由なんだよ……」

 

霊夢「どう言うことよ?」

 

蓮 「ほら西行妖は覚えてるよね?」

 

霊夢「えぇそれがどうかしたの?」

 

蓮 「その時に竹刀が折れちゃってね……」

 

それを聞いた霊夢は思い出した。幽々子を助けた後、蓮は西行妖の攻撃を防ぐのに自身の竹刀を使いガードしたが西行妖の力で折られた事を……

 

霊夢「つまり素振りが出来ないから不安になって

   いたって事よね?」

 

蓮 「そう……こういうのは毎日の積み重ねが大切

   だから1日休むとどんどん腕が落ちていく

   一方だからね……」

 

霊夢「ふぅ~ん……」

 

霊夢は少し考えると博麗神社の魔境とも言える場所を霊夢は思い出した。

 

霊夢「しょうがない……蓮、今日はもう掃除は

   良いから出来れば晩御飯作ってもらって

   いい?」

 

蓮 「えっ?あっうん……」

 

霊夢は縁側から立ち上がると奥の方へと歩いていった。

 

蓮 「急にどうしたんだろ?」

 

蓮は不思議に思ったがそんな事より霊夢に頼まれた晩御飯のメニューを考えることにするのだった。

そうして蓮が晩御飯を作り終えて作った料理を卓袱台に運び終えて座って霊夢を待つ。

 

蓮 「もう7時ぐらいなのにな……」

 

そう蓮が思っていると障子が開く。開いた先には埃だらけの霊夢が箱を抱えながら立っていた。

 

蓮 「霊夢、何していたんだ?」

 

と、蓮が聞くと霊夢は抱えている箱を蓮の方に渡すと、

 

霊夢「蓮、中を見てみて♪」

 

蓮 「……?分かったよ……」

 

蓮は霊夢から箱を受けとるとその箱を開けて中を見る。そこに入っていたのは……

 

蓮 「か…刀!?」

 

入っていたのは紛れもなく刀だ。鞘に納められ刀身は見ることは出来ないが見事な曲線を描いているのは鞘に入った状態でも良く分かる。蓮はその刀を手に取る。

 

蓮 「……霊夢…この刀抜いてもいい?」

 

霊夢「えぇ…ただ……」

 

霊夢が言葉を言う前に蓮は刀を鞘から抜こうとすると、

 

ガチャ!ガチャ!

 

蓮 「あれ?」

 

鞘から刀を引き抜くことが出来ない。すると霊夢は蓮に伝える。

 

霊夢「その刀は昔からその状態なのよ…鞘から

   刀身が出ることはない……不思議な刀……

   先代の博麗の巫女が手に入れたのはいい

   けど使えないということでお蔵入りに

   なってたのよ……」

 

蓮 「へぇ~……それを僕にくれるって事で

   いいんだよね?」

 

霊夢「えぇ構わないわ蔵に眠るぐらいなら

   使ってあげないとね♪……不満?」

 

霊夢は不満かと蓮に聞くと蓮は笑いながら、

 

蓮 「いいや大満足♪抜けないなら鞘に納め

   られた状態で使えばいいしそれにこれ

   なら誰かを傷つけずに弾幕ごっこでも

   使えるから何ら問題はないよ♪」

 

霊夢「そうなら良かった♪」

 

蓮 「霊夢、贈り物をありがとう♪」

 

蓮は改めて霊夢にお礼を言うと霊夢は顔を紅くして、

 

霊夢「いいわよそんぐらい♪」

 

と、気恥ずかしそうに答える。

 

蓮 「それじゃご飯食べようか?」

 

霊夢「そうね♪」

 

こうして夜は過ぎていくのだった。




怠惰「そんじゃ久々の後書きコーナー」

狗神「やっていくぞ」

怠惰「それにしても久々だね狗神の姉御」

狗神「誰が姉御だ!」

怠惰「もうね雰囲気といい何といいでね」

狗神「殺られたいのか?」

怠惰「残念だけど狗神の攻撃は俺には当たらん」

狗神「ちっ覚えておけよ」

怠惰「そん時は逃げるって事で今回はここまで」

狗神「急に終わらせやがった!?」

怠惰「ではまたしばらくよろしくお願いします
   それでは読者様!」

狗神「あっえっえぇとじゃ~な!!」


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第29話 霊夢への贈り物

こんばんわ読者様、疲れて寝たらもうこんな
時間になっていた怠惰のクソ悪魔です。
そして言葉を少し変えればこんな使い方も
出来るっていうことで本編へどうぞ。


日曜日の朝方、蓮は掃除をすぐに終わらせて念願の特訓をしていた。

 

スンッ!スンッ!スンッ!スンッ!

 

蓮 「はぁ……はぁ……」

 

何時もの日課である素振りを蓮は行う。だが振っているのは竹刀ではなく鞘から抜くことの出来ない刀でだ。

 

霊夢「どうその刀は?」

 

霊夢に刀の感想を聞かれた蓮はそれについて汗を拭いながら答える。

 

蓮 「うん中々良いと思うよ?」

 

折れてしまった竹刀の代わりとなるあの刀を渡してから蓮は溜め息をつかなくなりそれどころか毎日嬉んでいた。

 

霊夢「なら良かった……ズズッ……」

 

霊夢のここ最近の日課は蓮の修行風景を眺めながらお茶を飲む。それが蓮が博麗神社に来てからの日課だ。

 

霊夢「でもこうまじまじと見ると彼奴意外に

   体はガッチリしてるのよね……」

 

蓮の肉体はそこまでマッチョではないが腹筋は割れているし腕もそれなりに筋肉は出来ている。流石は元運動部らしい体つきだ。

 

霊夢「ってこれじゃただの変態ね……」

 

苦笑いをしながら呟き霊夢はまたお茶に手をかける。すると蓮は刀を持って霊夢の隣に座る。どうやら今日の修行は終わったようだ。

 

蓮 「ふぅ~久々に振るうと腕が痛くなるな……」

 

霊夢「いや久々ってまだ3日程しか経ってなく

   ない?」

 

蓮 「その3日が大切なんだよ♪」

 

霊夢「ふぅ~ん私には分からないわ……」

 

なお基本修行などをしない霊夢には良くわからない模様。

 

蓮 「まぁそこは人の考え方ってことさ♪」

 

霊夢「…………私には理解しがたいけど……」

 

蓮 「ハハハそうか♪まぁ人それぞれの考え

   っていっぱいあるしね♪」

 

霊夢「蓮…あんた本当に前と比べると変わった

   わね……」

 

蓮がここに来た時はまだまだひよっこのレベルだったが今ではこうして余裕を持てている事を霊夢は見て気づいていた。

 

蓮 「うん♪これもあれも霊夢や魔理沙とかの

   お陰だよ♪」

 

霊夢「そっそう…何かこう改まって言われると

   照れるわね……」

 

蓮 「ハハハ♪そうかな?…………うん♪」

 

霊夢「どうしたのよ?」

 

突然蓮が頷いた事に霊夢はどうしたのかと聞くと蓮は純粋になおかつ正直に答えた。

 

蓮 「やっぱり霊夢は笑っている方が可愛らしい

   ね♪」

 

それを聞いた霊夢は顔を真っ赤になった。しかも頭から煙がでていて恥ずかしそうだった。

 

霊夢「えっえええと……それってどういう……」

 

蓮 「さてと俺は買い物に出るね♪」

 

そう言うと蓮は立ち上がり体を伸ばすと置いてある上着を着て空へ飛んでいった。

 

霊夢「…………彼奴は……」

 

なお霊夢は今も顔は真っ赤だった。霊夢自身は褒められて嬉しかったと思い込んではいるが実際の心情を知るのはまだ当分先の話だ。

 

少年移動中……

 

蓮は買い物を済ませるため人里へと降りると色々な店により始める。基本的に買う物は食べ物が殆どだが時には変わった物を買う時もある。例で言えば灯りのための蝋燭だったり時には酒も買うときもある。蓮は酒を飲むことはないが……

 

蓮 「う~ん本当に幻想郷ってルールなんて

   ないよね……」

 

未成年者では購入できない酒は規制がかかっていない。故に現在16の蓮でも余裕で購入できる。

 

蓮 「まぁ気にしたら負けか……」

 

だが蓮はこの時ある事を考えていた。それは自分の背中に背負う刀についてだ。態々、霊夢が埃を被ってでも蔵から引っ張り出してくれたのだ。それを考えた蓮は御返しがしたいと思っていた。

 

蓮 「……霖之助さんに相談してみようかな?」

 

蓮は幼少の頃から知り合いであろう霖之助に聞こうと考えた。そうと決めたら蓮は香霖堂へと向かうのだった。

 

少年移動中……

 

蓮は人里から飛んで行き魔法の森の入り口付近にある一件の家もとい香霖堂の上へと着くと蓮は香霖堂の前で降りる。

 

蓮 「……よし!」

 

蓮は店の引き戸を開け暖簾を潜り抜けて、

 

蓮 「すいません!」

 

と、言うとかうんたーに座っていた男性、森近霖之助は笑顔で、

 

森近「いらっしゃい……って蓮か♪今日はどう

   したんだい?」

 

霖之助が用件を聞いてくると蓮はそれについて答えた。

 

蓮 「え~と霊夢に贈り物がしたいんですけど

   何を贈れば良いのか分からなくって……

   それで霖之助さんなら何か知ってるかと

   思って……」

 

森近「へぇ~霊夢に贈り物か……どうしてまた

   贈り物を?」

 

蓮 「実はですね霊夢が僕にこの刀を埃まみれ

   になってまで蔵から引っ張り出してくれ

   て……それで御返しにと思いまして……」

 

森近「霊夢が贈り物か……」

  (そうとう蓮の事を認めているんだね……)

 

蓮 「それで何を贈れば良いでしょうか?」

 

森近「そうだな……」

 

霖之助はしばらく腕を組んで考える。そして考え終わったのか腕を組むのを止めると、

 

森近「多分、蓮から贈る物なら何でも喜ぶと

   思うよ?自分が貰って嬉しい物を贈る

   とかかな?」

 

蓮 「…なるほど………」

 

蓮は霖之助の言葉を吟味しながら考える。そして蓮はあることを霖之助に頼む。

 

蓮 「霖之助さん少し商品を見てもよろしい

   ですか?」

 

森近「あぁ構わないよゆっくり見ていくといい♪」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

そうして蓮は陳列されている商品を見る。そこには色々な物が陳列してある。今は懐かしき蓄音機やかつて洗濯で用いられていた洗濯板など色々な物だ。すると蓮はある1つの商品に目がいった。

 

蓮 「これは……」

 

それはネックレスケースに納められていた紅い宝石がついたネックレスだ。

 

森近「それが気に入ったかい?」

 

蓮 「…悩み中ですね……」

 

森近「まぁ幻想郷だとあまりネックレスをして

   いる女性はいないからお薦めだよ♪」

 

流石は一応商売人だ。売る時は確実に売る方向へと持っていく。そして蓮は悩みに悩んだ末、

 

蓮 「えっと…霖之助さんこれおいくらですか?」

 

値段について霖之助に聞くと霖之助はそのネックレスのお値段を一瞬で頭で計算して、

 

森近「うん普通は二万円だけど蓮なら一万で

   いいよ♪」

 

蓮 「えっ!一万も安くしてくれるんですか?」

 

森近「あぁ♪こちらも何やかんやで世話になった

   からね♪」

 

蓮 「それなら……」

 

蓮は財布から一万円分のお金を出すとカウンターにいる霖之助に渡す。

 

森近「うん丁度だね♪ありがとう蓮♪」

 

蓮 「いえこちらこそ♪」

 

そう言うと蓮はネックレスが入ったネックレスケースをポケットの中に入れる。

 

蓮 「それじゃ霖之助さんありがとうござい

   ました♪」

 

森近「あぁ♪いつでもまた遊びに来なよ♪」

 

そうして蓮は香霖堂から出ると空へ飛んで博麗神社へと帰っていった。そうして蓮が博麗神社に着くと縁側でお茶を飲んでいる霊夢が目に入った。

 

蓮 「ただいま霊夢♪」

 

霊夢「お帰り…遅かったわね」

 

蓮 「う~んと実はさ……」

 

蓮はポケットから霊夢へと贈り物を出すとそれを霊夢の前に出す。

 

霊夢「それどうしたのよ?」

 

蓮 「僕からの贈り物だよ霊夢♪」

 

霊夢「へっ!?」

 

あまりにも唐突すぎて霊夢は驚いた。何せ蓮が自分のためにプレゼントを贈って貰えるなんて思ってもみなかったからだ。

 

霊夢「……それを私に?」

 

蓮 「うん♪着けてあげようか?」

 

霊夢「お願いするわ……」

 

蓮は霊夢の後ろにまわりケースからネックレスを取り出すとそれを霊夢へと着ける。

 

蓮 「出来たよ♪」

 

霊夢「えっと……似合ってるかしら?」

 

霊夢は恥ずかしそうに聞くと蓮は笑顔で、

 

蓮 「うん♪似合ってるよ♪」

 

霊夢「あっありがとう……」

 

霊夢は嬉しさと恥ずかしさで顔を紅くして頭から煙が出ている。

 

蓮 「どういたしまして♪」

 

蓮はそう言い笑顔で霊夢の隣に座り1日を楽しく過ごすのだった。

 




怠惰「言い忘れた事があったな……」

狗神「何型?」

怠惰「見ていけばいいけど段々と口の中が甘く
   なっていくかもだからコーヒー類を用意
   しておくといいかもね」

狗神「おいおい……」

怠惰「因みにこれを書いてる時、怠惰さんは
   コーヒー飲みながら書いてたよ」

狗神「旨いのか?」

怠惰「うんコーヒーは良いぞ~♪あの苦さが
   癖になるからね♪」

狗神「いつか飲ませてもらうとするか」

怠惰「うんそん時はおごるよ……おっと時間か
   てなわけで今回はここまで」

狗神「次回もよろしくな」

怠惰「では読者様また次回!」


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第四章  薄き記憶に萃まる幻想
第30話 不思議?


こんばんわ読者様ここ最近学校から帰ったら
少し寝るという変な癖がつき始めている
怠惰のクソ悪魔です。
こんな話しても仕方ないので本編へどうぞ



宴会……それは楽しいものだ。特にここ幻想郷では人と妖怪や魔法使いはたまた八百万の神々等が集まり種族隔たりなく酒に会話を楽しめる。だがここ最近の宴会は違っていたが……

春雪異変の影響で短かった春が終わりもうじき夏に近づいてきた幻想郷そんな中、蓮と霊夢は宴会を開こうと準備をしていた。

 

霊夢「蓮~そっちの御座とか持ってって……」

 

蓮 「分かった~!」

 

蓮が贈ったネックレスを霊夢は今も着けていたがそれよりも変わった事はあった。ここ最近蓮ばかりに仕事をさせていた霊夢が時々だが蓮の手伝いをしたりしている。その他にも前より会話を多くするようになったのは言うまでもない。

 

蓮 「ふぅ~……よっこらせ……」

 

蓮は御座を外へと持って行きそれを全て引き終える。すると霊夢がやって来る。

 

蓮 「なぁ霊夢こんな感じで大丈夫だろ?」

 

霊夢「えぇ……それよりも蓮、貴方に聞きたい

   事があるんだけど……」

 

蓮 「えっ?」

 

霊夢「貴方、お酒飲んだ?」

 

突然訳の分からない事を聞かれた蓮だが蓮の答えは、

 

蓮 「いや僕は飲まないよ?だってまだ未成年

   だし」

 

霊夢「う~んそうよね……」

 

蓮 「まさかお酒がないの?」

 

霊夢「えぇ昨日ぐらいに紫から貰った筈なの

   におかしいのよね……」

 

博麗神社はこの時期になると八雲紫が大量に仕入れそれを博麗神社に届けるのだがまさかその酒がそろそろ無くなると聞いて霊夢は不思議に思っていた。だが蓮も気になることはあった。

 

蓮 「そういえば僕も気になることが幾つか

   あるんだよね……」

 

霊夢「どうしたの?」

 

蓮 「緑茶の茶葉が無くなってるんだよね……

   昨日買った筈なのに?」

 

蓮は買ってまもない筈の茶葉がそろそろ無くなると言うと霊夢は、

 

霊夢「いやそれ普通にすぐになくなるでしょ」

 

蓮 「そうなのかな?」

 

と、言っていると空から黒い翼を背中に生やしてカメラを持った少女こと射命丸 文が飛来した。

 

文 「こんにちは~k……」

 

霊夢「ゲスイ……」

 

文 「たd……」

 

蓮 「間違えてる……」

 

文 「射命丸で~す♪…………って!ちょっと!!

   何で人の紹介に茶々を入れるんですか!」

 

いつの間にやら蓮までもが茶々を入れていた。そして文がツッコミをすると蓮と霊夢は、

 

蓮 「だって捏造しまくりの記事じゃ……」

 

霊夢「それでいて盗撮ばかりしてるでしょ……」

 

文 「おっ御二方は言いたいことをしっかりと

   言いますよね……」(;^∀^)

 

文は眉間にシワが寄せながら苦笑いをした。

 

蓮 「捏造しない記事を書くなら僕もそこまで

   言いませんよ……」

 

霊夢「それよりあんたは何しに来たの?」

 

文 「それは勿論新聞作りのための取材です

   よ♪」

 

それを聞いた霊夢はニコニコしながら文に、

 

霊夢「そう…なら文、貴方にお願いがあるわ♪」

 

文 「何ですか?」

 

霊夢「今、異変が起きているから宴会は中止って

   伝えてくれない?」

 

文 「分かりました……宴会は中止……えっ?」

 

蓮 「えっ?…………」

 

蓮&文「「えぇーーーーーーー!!!」」

 

霊夢の突然の宴会中止宣言それは蓮はともかく度胸が据わりまくってる文ですら驚かせた。

 

文 「ちょっ!それ本気ですか!?」

 

霊夢「えぇ本気よ……」

 

蓮 「いやでも霊夢…流石にすぐ異変と決め

   つけるのはどうかと思うけど?」

 

蓮の言っている事は確かにそうだ。だが霊夢は、

 

霊夢「確かにそれはそうよ…だけどね……

   貯蔵していたお酒が消えてるって事は

   何かしらの理由があると思うじゃない」

 

と、霊夢が言うと蓮は少し顎に手を置いて、

 

蓮 「それって霊夢の勘も混じってる?」

 

霊夢「えぇ勿論♪」

 

霊夢が言ったという言葉で蓮は納得するには充分だった。

 

蓮 「…………そっかなら僕もその異変解決

   に協力するよ♪」

 

霊夢「ふっふっ分かってるじゃない♪」

 

霊夢の勘というのはとても素晴らしい。ちょっと昔に今の幻想郷では分かる筈のない語群問題10問をまさかの勘だけで満点を取る程の持ち主だ。流石のこれには蓮も感服せざる得なかった。そして話は戻り文は少し吟味すると、

 

文 「はぁ……まぁでも良いスクープですね♪

   早速流しますか♪」

 

そう言うと文は猛スピードで飛んでいった。文が飛び去った後には風が渦巻いたが……

 

霊夢「彼奴も彼奴で相変わらずね!」

 

蓮 「それよりまずは魔理沙を訪ねようか?」

 

霊夢「えぇそうと決まれば行くわよ!」

 

そうして蓮と霊夢は飛び上がり魔理沙の家がある魔法の森へと向かうのだった。

 

少年少女移動中……

 

蓮と霊夢は魔法の森にある魔理沙の家へと訊ねた。霊夢は何回かは来たことがあるらしいが蓮は初めてだ。

 

蓮 「霧雨魔法店?……」

 

そこには霧雨魔法店と書かれており近くにある看板には「何でもします」と書かれている。

 

霊夢「あぁ~そういえば蓮は知らなかったわね

   魔理沙は一応店をやってるのよ……」

 

蓮 「へぇ~……魔法店って事は魔法道具が

   売ってるの?」

 

霊夢「いいえ道具販売と言うよりかは何でも屋ね

   正直な話……」

 

蓮 「…………それで何でもしますか……」

 

蓮は今の言葉を聞いて看板の意味がようやく理解した。

 

霊夢「とりあえず入るわよ」

 

蓮 「あっうん……」

 

霊夢の後に続き蓮はついていく。そして霊夢は玄関の扉を開けると……

 

霊夢「魔理沙~入るわよ!」

 

蓮 「お邪魔し……ます!?」

 

蓮は驚いてしまった。魔理沙の家の散らかりように‥綺麗好きな蓮からしてみればこれは酷いと言わんばかりに散らかっていた。すると奥から、

 

霧雨「何だ騒々しいな……って霊夢と蓮か……」

 

と、若干髪の毛がボサボサになっていた魔理沙がやって来る。

 

霊夢「魔理沙、異変解決するわよ」

 

霧雨「異変?その前にお前、宴会の準備どう

   したんだよ?」

 

霊夢「異変のため中止よ」

 

霧雨「はっ!?おいおいストッパーの役の蓮は

   どうなってんだよ……」

 

魔理沙は蓮を見ると蓮は手がプルプルと震えていた。

 

霧雨「れっ蓮!?」

 

蓮 「魔理沙……この異変終わったら片付けに

   来るからそのつもりで♪」

 

蓮は笑顔だったが目は笑ってはいなかった。それほどまでに蓮はこの惨状が我慢が出来ないのだろう……

 

霧雨「れっ霊夢……お前もそうだが蓮の様子も

   おかしくないか!?」

 

霊夢「あんたが散らかしてたからでしょうが」

 

蓮 「霊夢……さっさとこの異変を片付けよう♪

   そしたらゆっくりと魔理沙の家を片付け

   れるから♪」

 

どうやら魔理沙の家は掃除好きな蓮の心に火を灯す程までに散らかっていたようだ。

 

霊夢「魔理沙…覚悟を決めた方がいいわよ……

   蓮は掃除に関しては鬼そのものだから」

 

なお霊夢は何故そう言えるかと言うと蔵の掃除で経験済みだからだ。刀を貰い霊夢に贈り物をしたその数日後に蓮が全て片付け整理したため今では色々な物が物が更に収用出来るほどになっていた。

 

霧雨「げぇ……」

 

魔理沙の内心はただただこう思っていた。

 

霧雨(異変が長く続くかもしくは蓮がこれに関して

  忘れてほしいぜ……)

 

内心からも本当にやりたくないことが伝わった。

 

霊夢「とりあえずまずは何処から手掛かりを

   探しましょうか……」

 

霧雨「なら紅魔館に行くか?レミリア達なら何か

   知ってるかもしれないぜ?」

 

蓮 「魔理沙の意見を尊重しようよ霊夢?」

 

霊夢「分かったならまずはそこから行きましょう」

 

そうして蓮、霊夢、魔理沙は手掛かりを見つけるため紅魔館へと向かうのだった……

 

 

 




怠惰「ねぇねぇ永夜沙だと思った?ねぇ思った?
   残念~萃夢想だよ~♪」

狗神「うるせぇー!!」

怠惰「すいませんでした……」

狗神「たくっ…それで萃夢想ってのは?」

怠惰「まぁ東方の作品で言うと永夜沙の後に出た
   作品だね」

狗神「それって登場順的に不味くないか?」

怠惰「所がギッチョン実は萃夢想ってのは永夜沙
   と妖々夢との中間の時系列なんだよ言って
   しまうと妖々夢が第7弾、永夜沙が第8弾
   その中間って事で第7.5話って事なんだ」

狗神「そっそうなのか?」

怠惰「まぁと言ってもファンの方なら知って
   いるだろうから知らない人のために書いた
   って感じだからそんな偉そうには言って
   ないからね……」

狗神「でも確か妖々夢が第7弾と言ったな?
   それで予想だと紅魔郷が第6弾って事
   だよな?」

怠惰「あってるよ……」

狗神「ならそれ以前の話が書いていないのは
   何故だ?」

怠惰「第1弾~第5弾は確かPC98って
   やつで出てるけど紅魔郷から新しく
   心機一転されているんだよそれで
   紅魔郷以前のやつを皆は旧作と呼んで
   いるけどぶっちゃけ古すぎて怠惰さん
   の情報不足で書けないと判断したから
   書いてない…まぁ気になるなら東方旧作
   で検索すれば出るからそこを参照して
   くれ……」

狗神「なっ何か色々と凄いな……」

怠惰「しかも旧作当時の霊夢の服装は今みたい
   に脇巫女じゃなかったしアリスも当時は
   ロリだったしね」

狗神「そうやって今と昔を比べて見ると面白い
   ものだな……」

怠惰「おっとこんな長々と話しちゃったけど
   今回はここまでね♪」

狗神「てな訳で萃夢想らしいからよろしく」

怠惰「では読者様!」

狗神「また明日な……」


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第31話 久々の紅魔館へ

こんにちは読者様、蓄膿症がまた発病した
怠惰のクソ悪魔です。花粉、鼻炎、蓄膿症と
三股をかけているのでもう慣れました。
それでは本編へどうぞ


蓮、霊夢、魔理沙この3人は霧の湖を抜けてレミリア達の住む紅魔館へとやって来たが……

 

美鈴 (´ω` )zzZ

 

蓮 「…………美鈴さん寝てる……」

 

蓮達が始めに目についたのは紅魔館の門番こと紅美鈴が気持ち良さそうに寝息をたてながら寝ていた。

 

霊夢「ほっといて私達は入りましょう」

 

霧雨「せっかくだし本を何冊か借りてくか♪」

 

蓮 「そういえば玲音さんとここ最近会って

   ないな……」

 

3人は門番をサボってる美鈴を後にして門を通ると……

 

バリン!!

 

突然屋敷の窓が割れてそこから2人の男女が現れた。

 

咲夜「玲音貴方サボりすぎよ!」

 

玲音「咲夜ちゃんはお堅いんだよもう少し気楽に

   いけって……」

 

紅魔館メイド長、十六夜咲夜と紅魔館執事長、雨月玲音が何か言い合いつつ弾幕ごっこをしながら出てきたのだ。

 

霊夢「あの2人は何やってんのやら……」

 

霧雨「2人があの調子なら今がチャンスだな♪」

 

蓮 「えっ?」

 

魔理沙は箒に股がるとそのまま館の中へと入っていった。

 

霊夢「まったく魔理沙は…蓮とりあえずレミリア

   を探すわよ……」

 

レミ「あれ?霊夢と蓮じゃない」

 

霊夢がそう言った瞬間門の上のバルコニーから声がした。その声の主はここ日傘をさした紅魔館の主にして吸血鬼レミリア・スカーレットだった。

 

霊夢「あんたそんな所にいたの?」

 

レミ「えぇ♪それに貴方達が来ることは知って

   たわよ♪それよりもこっち来なさい……」

 

そう言われた蓮と霊夢は飛んでバルコニーへと行くとそこにはレミリアの他にパチュリー・ノーレッジが座って眼鏡を着けて読書をしていた。

 

霊夢「それで?何で私達が来ることを知って

   たの?」

 

霊夢の質問に読書をしていたパチュリーが本を置いて答えた。

 

パチ「レミィには運命を見る程度の能力があるのよ

   それで恐らく見たんでしょ……」

 

レミ「ふっふっふ凄いでしょ♪」

 

確かにそれは凄いと蓮や霊夢は思っただが蓮はある場面を思い出して聞く。

 

蓮 「なら何でフランちゃんと出会った謎の人物

   の事は分からなかったんですか?」

 

そう運命を見れるならその人物と出会う事、更には狂気が取り除かれる事についても分かる筈だ。するとレミリアは語りだした。

 

レミ「分からなかったていうのが正しいわね……

   正直フランが証言した人物が来る運命を

   見る事は出来なかった……言うとそれは……」

 

パチ「イレギュラーの存在…それが今言える事よ」

 

蓮 「……そうですか………」

 

霊夢「って私達が危機に来たのはそんな話じゃ

   なくて~」

 

と、霊夢が言うとレミリアは霊夢に、

 

レミ「宴会中止なんでしょ?現在異変とかで

   新聞に書いてあったわよ……」

 

霊夢「えぇそうお酒が無くなってるのよ……

   って文はもう作ったんだ」

 

蓮 「文さん速いな……っとそれで今現在

   そちらで何か異変は起きてますか?」

 

レミ「それなら……」

 

レミリアは日傘を持ってバルコニーの手摺に近づくと、

 

レミ「咲夜~!駄執事~!」

 

レミリアの一言で先程から弾幕ごっこをしていた2人はそれを止めて一瞬でバルコニーへとやって来る。

 

咲夜「お呼びでしょうか御嬢様……」

 

玲音「どうしたお嬢?」

 

レミ「2人共ここ最近何か変わった事ない?」

 

そう言われた2人は暫く考えるとそれについて答えた。

 

咲夜「そういえばいつの間にか紅茶の茶葉が

   無くなっていましたね……」

 

玲音「言われてみると俺の持っている煙草の

   在庫がねぇんだよな……」

 

咲夜「玲音、体のためこの機会に煙草止めたら?

   その前に吸うなら外で吸いなさい正直臭い

   から……」

 

玲音「1度吸うと止めたくても止めれねぇよ

   それと、だが断る♪」

 

咲夜「そう…」(# ^∀^)

 

咲夜は懐中時計を取り出すと突然玲音の周りにナイフが現れるが玲音はそれを見事に回避する。

 

玲音「どうした♪どうした♪ほらかかって来なよ

   咲夜ちゃんナイフと時計なんか捨ててかか

   って来いよ♪」

 

玲音は何処かで聞いたことのあるような挑発を咲夜にすると咲夜は笑顔で眉間にシワを更に寄せて、

 

咲夜「良いでしょうその減らず口縫ってあげるわ

   玲音!!」

 

そう言うと2人はまた外へと出て行きまた弾幕ごっこをしだした。

 

レミ「あの2人は仲が良いわね……」

 

パチ「はぁ……なら蓮、霊夢貴方達に見せたい

   物があるのそれを見せるわ」

 

パチュリーは読むのを止めた本を持ち上げ眼鏡をはずして椅子から立ち上がりそう言うと、

 

蓮 「見せたいものですか?」

 

霊夢「何を見せてくれるってのよ?」

 

パチ「来てくれると分かるわそれとレミィ

   貴女も来てくれるかしら?」

 

レミ「私も?」

 

パチ「えぇ異変に関係する筈の手懸かりよ」

 

そう言われた蓮と霊夢そしてレミリアは言われるがままにパチュリーの後に着いていく。するとパチュリーは蓮と霊夢に、

 

パチ「そういえば魔理沙はどうしたの?何時もなら

   居ると思ったのだけど?」

 

霊夢「それなら箒に股がってこの屋敷一直線に

   飛んで行くったわよ……」

 

蓮 「確か本を何冊か借りていくってのと後は

   弾幕ごっこをしている咲夜さんと玲音さん

   を見てニヤニヤしてたような?」

  

パチ「はぁ~……それなら尚更速く行きましょう」

 

そうして蓮と霊夢にレミリアはパチュリーの後に続いていくのだった。




怠惰「そんな訳でこの小説内での紅魔館の日常
   風景でした」

狗神「……この小説内だと何時もあんなのか?」

怠惰「はいそうです裏設定的には咲夜は勿論
   だけどパチュリーにレミリア辺りが
   巻き込まれてます」

狗神「他は巻き込まれないんだな」

怠惰「まぁそんなにはね……美玲の場合は優しく
   起こしてくれるから助かる小悪魔の場合
   は忙しい時なんかは食事やらを持ってき
   てくれるからありがたいそしてフランの
   場合は遊び相手それであまり目立たない
   から語られないけど妖精メイドの場合は
   サボり仲間ってのが裏設定だね」

狗神「最後ダメだろ!」

怠惰「それで基本妖精メイドとサボってると咲夜
   のナイフが飛んでくるけどね……でも妖精
   メイド達からは圧倒的支持率なんだよ?」

狗神「そうなのか?」

怠惰「それで一部抜粋して読ませてもらうと玲音
   執事長は遊んでくれるし仕事をすれば
   ご褒美もくれるからメイド長より良い……
   とのことだね」

狗神「妖精メイドを飼い慣らしてるな」

怠惰「いつか妖精メイド達を召喚するスペルを
   作るのも面白そうだね♪」

狗神「まぁお前次第ということだ」

怠惰「ですね~とりあえず今回は終わろうか」

狗神「あぁてな訳でな読者様じゃ~な」

怠惰「雑だえ~と…それじゃバイバイ♪」


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第32話 記録に書かれた真実

こんにちは読者様、寝ようと思っていたら
オープンスクールで昼間寝れなかった
怠惰のクソ悪魔です。しかも人が来ないと
言う悲劇…やる意味ねぇだろ。それはさておき
今回も本編へどうぞ。


パチュリーに連れられて蓮達は大きな扉の目の前にやって来た。

 

蓮 「え~とここって何ですか?」

 

蓮の質問に隣で立っているレミリアが答えた。

 

レミ「ここは図書館よ♪それはもの凄い量の

   本が保管されているのよ♪」

 

蓮 「へぇ~……大量の本ですか……」

 

霊夢「私はあんまり本を読んだ記憶がないわね」

 

パチ「まっ百聞一見にしかずよ……」

 

そう言うとパチュリーは扉に手を置いて押すと……

 

ギィーーーーーー!!

 

と、音を立てて開くとパチュリーに案内されながら中へと入ると蓮はその光景に言葉を失った。

 

蓮 「えっ?」

 

その光景は天井にまで届くほどの本棚にびっしりと本が保管されていた。さながらおとぎ話に出てくる1つの場面のような光景だ。流石の蓮もここまであるとは予想外だった。

 

蓮 「すいません……ここまであるとは予想外

   でした……」

 

パチ「ふふっそう♪」

 

パチュリーの予想通りの反応を蓮は見せたため結構ニコニコしていた。なお霊夢に至っては、

 

霊夢「とりあえずその証拠やらは?」

 

と、大して興味を示さなかった。

 

パチ「それじゃ見せr……」

 

? 「パチュリー様~ー!!」

 

パチュリーの言葉を遮り黒い翼を生やした少女、小悪魔がパチュリーの方まですっ飛んできた。しかも何故かボロボロだったが……

 

パチ「どうかしたの小悪魔?」

 

小悪「それが!!」

 

と、言った時だった。突然蓮達の足元に新たな影が出来たのだ。蓮は上を見るとそこにいたのは箒に股がって飛んでいる少女こと霧雨魔理沙だったが背中には大きな袋を背負っていた。

 

パチ「魔理沙また本を盗む気!」

 

それを聞いた魔理沙はにこにこしながらパチュリーに言葉を帰した。

 

霧雨「人聞き悪いな~借りてくだけだぜ♪

   私が死ぬまでな♪」

 

蓮 「いやそれ窃盗だよね?」

 

霧雨「てな訳であばよ~パチュリ~♪」

 

そう言い魔理沙は箒を巧みに操ってそこから逃げようとした時だった。

 

蓮 「まったく……式符 狗神の呼応!」

 

蓮のスペルが発動するとそこから白い体毛を持つ妖怪、狗神が現れる。

 

狗神「ワォーーーーーーーン!!」

 

霧雨「げっ狗神!!」

 

狗神は遠吠えをするとその巨体な体を浮かせて魔理沙へと襲いかかった。

 

霧雨「おっおい蓮!私を裏切る気か!!」

 

魔理沙が箒に股がって狗神から逃げながらそう言うと蓮は、

 

蓮 「魔理沙……本を盗んでる場合じゃないと

   思うけど?」

 

霊夢「それは蓮の意見がごもっともね……」

 

パチ「まったく……」

 

パチュリーは自身の持っている魔道書を開くと、

 

パチ「水符 ベリーインレイク!」

 

今度はパチュリーのスペルが発動し無数のレーザーと弾幕が魔理沙へと襲いかかった。

 

霧雨「おっおい!1VS2とかありかよ!?」

 

だがその時だった。魔理沙が背負っている大きな袋に狗神が噛みついた。

 

狗神 ガブ!!

 

霧雨「おい離せっ!!」

 

何とか振り払おうとするが狗神の顎の力が強すぎて離れることはない。

 

霊夢「ねぇあんた運命を見れるならあれはどっちが

   勝つ?」

 

レミ「それは勿論♪」

 

霧雨「くそっ!……げっ!?ギャー~ーー!!」

 

ピチューーン!!

 

レミ「あの2人に決まってるじゃない♪」

 

魔理沙は狗神に集中しすぎた故にパチュリーのスペルに被弾した。だが魔理沙は地面へと落ちることはない何故なら魔理沙が背負っている袋を狗神がくわえているからだ。そして狗神はゆっくりと地面へと降りると、

 

蓮 「ありがとう狗神♪」

 

狗神「ふん……」

 

そう言うと狗神は姿を消す。そして魔理沙は低い位置だったが狗神が消えたことにより落ちた。

 

ドスッ!

 

霧雨「痛っ!」

 

蓮 「ほら魔理沙、本を返す……今は異変解決中

   だろ?」

 

霧雨「ったくよ分かったぜ……」

 

魔理沙は袋を置いて袋を広げてその場に座った。

 

パチ「まったく貴女は……」

 

レミ「それでパチェその証拠は?」

 

パチ「あぁ~え~とあっこれだ……」

 

パチュリーは魔理沙の置いた袋の中にその本があった。

 

パチ「これを見てみて……」

 

パチュリーに指示されるがままにこの場の全員はそれを読むが、

 

蓮 「えっといたって普通の天体記録ですよね?」

 

霊夢「これがどう関係しているの?」

 

パチ「見てほしいのはその記録の上の日付よ」

 

蓮達は日付を見ると5月13日となっていた。

 

蓮 「えっ?」

 

蓮は不可思議に思いページをめくるとそこには12日、11日と普通の記録に思えた。だが……

 

霊夢「えっ今日って確か1日よね?」

 

霧雨「私もそう感じていたぜ?」

 

レミ「パチェこれって……」

 

パチュリーはこの事についての推測をこの場の全員に話した。

 

パチ「恐らく霊夢のお酒や咲夜が言っていた

   紅茶の茶葉それらは盗まれた…ではなくて

   使ってしまった……それが本当の理由よ……」

 

霊夢「何ですって?」

 

蓮 「でもそれだったら普通気づく筈だよね?」

 

そうそんなありふれた事なら誰でも気づくだが何故それに気づけなかったのか?

 

パチ「えぇ普通ならね……だけど考えてみて全て

   に限ったことじゃないけど記憶というの

   は曖昧なもの…何かに熱中すれば他の事が

   見えなくなってしまった事ってない?」

 

霊夢「それの典型的な例って蓮や魔理沙よね?」

 

蓮 「ありますね……」

 

霧雨「わっ私もちょろちょろとな……」

 

パチ「つまり恐らく私達は何かに熱中させられ

   続けていた……多分それは……」

 

蓮 「宴会……」

 

蓮の言葉にパチュリーは頷いた。紫が大量に仕入れた筈のお酒、蓮が買ってきたと証言した緑茶の茶葉、そして咲夜が不可解に思っていた茶葉が入った大袋の消失、玲音の煙草それら全て自分達で使い消費していたのだ。

 

レミ「でもパチェ…ならどうやって宴会に熱中

   させ続けたのかしら?」

 

パチ「それは私にも分からないわただここを

   見て」

 

パチュリーが指差した部分を見るとこう書かれていた。霧が出ていて見にくいと、

 

蓮 「もしかしたら……」

 

蓮はページをめくって見てみるとやはり5月に入ってから霧の事について多く書かれていた。

 

蓮 「……おそらく原因はこの霧って事ですか?」

 

パチ「おそらく……」

 

霊夢「やっぱり妖怪ね……」

 

霧雨「てかよこんな事して意味あるのか?」

 

霊夢「そんなの退治して聞けばいいのよ♪」

 

蓮 「典型的だな……」

 

パチ「これが私が話す全てよ……」

 

パチュリーがそう言うと蓮は頭を下げて、

 

蓮 「ありがとうございましたパチュリーさん」

 

霊夢「でも気体が相手って……」

 

蓮 「とりあえず博麗神社に帰って作戦を練り

   直そう」

 

霊夢「そうね……魔理沙あんたはついてくる?」

 

霧雨「あぁ勿論だ」

 

そうして蓮達は紅魔館を後にして博麗神社へと向かったのだった。




怠惰「はぁ~いそれじゃやって来ますかね……」

狗神 (*´▽`*)

怠惰「久々の出番がそんなに嬉しかったの?」

狗神「なっバカ!ちげぇよ!これはあれだ!ほら
   雨に濡れて捨てられている子犬に傘を置い
   ていく的なあれだ!」(*`Д')

怠惰「意味わかんねぇよ!?それに誤魔化せて
   ないからね!?」

狗神「うっうるせぇ!あぁそうだよ嬉しかったよ!
   文句あんのかゴラ!!」」

怠惰「本当に言い方が姉御だわ~」

狗神「てめぇ本当に殴り倒すぞ!!」

怠惰「分かったからその構えた拳をしまいなよ」

狗神「うぐぐぐ……」

怠惰「え~ととりあえずまぁ今回はここまでね♪」

狗神「後で呪ってやる……」

怠惰「また月曜日って事でサラバダー!」


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第33話 怪奇の宴会

こんにちは読者様、オープンスクールの代休を
楽しんでいる怠惰のクソ悪魔です。
なんて言っているけど実際は宿題の消化何です
けどねw
とりあえずは本編へどうぞ


蓮、霊夢、魔理沙の3人は博麗神社へと帰るため上空を飛行していた。なお結構長く紅魔館にいたのか日が沈んできていた。

 

霧雨「でもよ霧って言われてもそれが妖怪だった

   らどうやって退治するんだよ?」

 

霊夢「とりあえず弾幕をぶつける……以上」

 

蓮 「それでいいの!?普通に説得とかしよう

   よ!」

 

そう言いながら飛行していると博麗神社の方側が何故か騒がしい事に気がついた。

 

蓮 「あれ何か博麗神社の方騒がしくない?」

 

霊夢「えっ?言われてみると何か太鼓やら笛の

   音が聞こえるわね……」

 

霧雨「おっおいあれ!!」

 

魔理沙は驚いた顔をして博麗神社の方を指差す。蓮と霊夢はその方向を向くと魔理沙まではいかないが驚く光景が目に入った。

 

蓮 「はっ博麗神社が……」

 

霊夢「何あれ……」

 

3人が見た博麗神社は博麗神社とは言えず最早、異界と化していた。お化け提灯、屋台しまいには墓と、とても宴会やるとは思えない場所だった。

 

霊夢「………あれ誰が片付けると思ってるのよ…」

 

蓮 「殆ど僕だよね?it meだよね?」

 

霧雨「おいあれ!!」

 

蓮のツッコミは虚しく無視され魔理沙が再び指差す。その方向にはふらふらと歩く幻想郷の住人達がいた。妖精達のチルノや大妖精他にもルーミアやはたまた慧音先生までもがいた。

 

蓮 「なっ何かに操られてる?」

 

霊夢「蓮…よく見てみて……」

 

霊夢に言われてよく見てみると地上には薄くだが霧が立ち込めていた。おそらく原因はこれだろう……

 

霊夢「おそらく元凶がいるのは博麗神社の

   何処かよ」

 

霧雨「なら早く見つけようぜ」

 

蓮 「そうだね!」

 

そう言い3人は博麗神社へと降り立った。そしてすぐ感じたことは、

 

霊夢「酒臭いわね……」

 

宴会をやっているから酒の臭いなんて当たり前だが蓮達が降りたのは博麗神社の裏手だ故に人なんてあまり来ない。にも関わらずどうしてここは一段と酒の臭いがするのかそれは疑問に思う。

 

霧雨「この臭いを嗅いでるだけで酔っちまいそう

   だぜ……」

 

蓮 「でも恐らく元凶はここにいるよね……」

 

霊夢「確かにそんな雰囲気よね……」

 

霊夢がそう言った時だった。魔理沙は大きく息を吸い込んで、

 

霧雨「お~い!異変の元凶!!出てきやがれ!!

 

と、大声でそう叫んだ。この光景を見て蓮と霊夢は、

 

蓮 「いや魔理沙さんそれで来ますかね?」

 

霊夢「こんなんで来る奴はきっととんでもない

   奴ね……」

 

2人が言ったその時だった。突然霧が蓮達の目の前で集束していっているのだ。そうしてその霧は足を造り体を造り手を造りそして頭を造りだした。だが見た目は少女なのだが頭には長い角を生やしていた。

 

蓮 「えっ……出てきちゃったよ……」

 

霊夢「……あんなんで来るのね…」

 

霧雨「どんなもんだぜ♪」

 

と、魔理沙がドヤッてる一方で霧が集束して現れた少女は、

 

少女「あれ?お前ら何で萃まらないんだ?」

 

霊夢「……この異変を起こしたのは貴女で良い

   のよね?」

 

霊夢の言葉に少女は満面の笑みをして言葉を返した。

 

少女「あってるよ♪いや~まさか萃まらない

   奴がいるとはね♪」

 

蓮 「……すいませんがお名前聞いてもいいです

   か?」

 

少女「おっ悪いね♪なら名乗るよ私は伊吹萃香

   この異変だっけ?を起こした元凶さ♪」

 

霧雨「おっおいおい……こんな奴が本当に元凶

   かよ……」

 

魔理沙がそう言うのも無理はない。体型は見たまんまの子供体型の幼女なのだから…… 

 

萃香「お前失礼だぞ?これでも数千年は生きて

   いるんだからな?」

 

霧雨「すっ数千って……」

 

蓮達がそう話している時だった。上空から誰かが蓮達の方に飛来した。その人物は黒い翼を生やしカメラを片手に持つ少女、射命丸文だった。

 

文 「いたいた霊夢さん!今日は宴会やらないん

   じゃ無かったんですか?」

 

と、文がそう言った瞬間だった。蓮達の目の前にいる萃香は嬉しそうな顔をして、

 

萃香「あれ?文じゃん久々だね♪」

 

文 「えっ?…………(ふぁ)!?すっすすすす

   萃香様!?」

 

文は顔を引きつかせ結構ビビって彼女……萃香の名前を答えた。

 

蓮 「えっと文さんその反応から推測すると

   お知り合いですか?」

 

文 「知ってるも何も妖怪の山の頂点に君臨した

   鬼達のトップの1人なんですよ」

 

それを聞いた霊夢と魔理沙は驚いたが蓮はよく分からないのか、

 

霊夢「おっ鬼ですって!?」

 

霧雨「こっこいつがかマジかよ……」

 

蓮 「えっと……強さがよく分からないんです

   けど?」

 

文 「え~と妖怪の種族の中だと断トツで上位

   の強さを持ってます…特に萃香様はその

   鬼の中でもトップランクの実力者です……」

 

蓮 「えっ!?」

 

流石の蓮もこれに関して驚くしかなかった。何せ見た目は子供なのにも関わらず妖怪最強種の鬼のトップの実力者と聞けばそれは驚くだろう。見た目で判断してはいけないと言うことだ……

 

萃香「グッグッグ……ぷはぁ~~♪それで?

   異変解決するって言ったけどどうやって

   止めるのさ?」

 

萃香は話を待つ間に瓢箪に入っている酒を飲んでそう聞くと霊夢が答えた。

 

霊夢「勿論あんたを退治して止めるわよ!」

 

萃香「へぇ~♪面白そうじゃん♪いいよ勝負

   してあげるよ♪でも1人だと勝負になら

   ないから……そこの人間2人も加わり

   なよ♪」

 

蓮 「…………分かりました加わせていただき

   ます……」

 

霧雨「まっ霊夢の手伝いぐらいしてやるさ」

 

霊夢「文、あんた下がってなさい……」

 

文 「いっ言われなくても下がりますよ!!」

 

そう言うと文は飛んで下がる。そうして萃香はまた瓢箪の酒を少し飲んで、

 

萃香「ぷはぁ~……さぁかかってきなよ!!」

 

そうして蓮達3人はこの異変の元凶、伊吹萃香と対峙するのだった。

 




怠惰「てな訳で次回は萃香戦ですお楽しみに」

狗神「おい怠惰……我の出番はあるだろうな?」

怠惰「はいありますよ?ないと式神の意味が
   ないじゃないですかイヤだ~♪」

狗神「何故だ…沸々と拳に力が入ってくるな」

怠惰「そんな物騒な事を言わないでよ~♪」

狗神「殴りたいなその笑顔……」

怠惰「まぁまぁそれは置いておいてさ~♪
   狗神って能力あるの?」

狗神「我の能力?……『呪詛を使う程度の能力』
   だが?」

怠惰「うん…スペルで出てくる時も呪いかのように
   執念に追い続けるもんね……」

狗神「あぁ呪詛は中々払えないからな」

怠惰「おぉ~怖い怖いまるでストー……」

狗神「断じて違うぞ?」

怠惰「あっすいません……まぁそろそろ時間だし
   今回はここまでって事で」

狗神「あぁ読者様また次回な」

怠惰「それではまた次回!」

狗神「じゃ~な」


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第34話  VS伊吹萃香

こんばんわ読者様、怠惰のクソ悪魔です。
ついに元凶との弾幕ごっこです。てな訳で
本編へどうぞ


妖霧のかかる博麗神社の裏では今この異変の主犯である伊吹萃香と対峙していた。

 

萃香「さぁかかって来なよ♪」

 

霊夢「相手してあげるわ」

 

蓮 「霊夢手伝う!」

 

霧雨「まさか鬼を相手にする時が来るとはな!」

 

萃香の言葉によって蓮達3人は萃香へと弾幕を放ったが萃香はそれをことごとく回避する。

 

萃香「そんなもんか~♪」

 

萃香は地面を蹴って跳躍すると手をかざすと、

 

萃香「一式 投擲の天岩戸!」

 

その言葉によって萃香の手に集まるかのように地面に落ちている石が萃香の手に密集するとそれは巨大な大岩となり蓮達に向かってそれを放り投げた。

 

蓮 「ちょっ!!」

 

蓮はそれをギリギリで何とか回避したがあんなものに当たれば確実にお陀仏だ。

 

霧雨「彗星 ブレイジングスター!」

 

魔理沙は箒に股がった状態で体制を低くして猛スピードで萃香へと突っ込んだが、

 

萃香「萃鬼 天手力男役投げ!」

 

萃香は猛スピードで突っ込んでくる魔理沙を片腕で掴むとそこに先程のように岩を萃めて跳躍してぐるんぐるんと振り回して、

 

萃香「そうりゃ!!」

 

ブンッ!!

 

それを地面へと思いっきり投げ飛ばすが、

 

蓮 「はぁー!!」

 

ドガン!!

 

ギリギリの所で蓮が刀を振って魔理沙を拘束する岩を破壊して魔理沙を助け出す。

 

霧雨「ふぅ~助かったぜ!!」

 

魔理沙が蓮にお礼を言っている一方で霊夢は、

 

霊夢「宝符 陰陽宝玉」

 

スペルを唱えると共に霊夢から無数の光弾が萃香へと襲いかかるが、

 

萃香「そんなんじゃ私は退治できないよ♪」

 

そう言い萃香は体を気体にして霊夢のスペルを全て避ける。

 

霊夢「面倒くさいわね!!」

 

だが萃香はそれでけでは終わらない。萃香は気体になっている状態でスペルを唱えた。

 

萃香「疎符 六里霧中!!」

 

そのスペルを唱えるも突然辺りいったいから無数の弾幕が放たれた。だがそれは蓮と魔理沙にも同じように降りかかる。

 

蓮 「っつ!!」

 

霧雨「これじゃきりがないぞ!」

 

霊夢「……霧だけに?」

 

霊夢の寒いギャグが発動した。それを聞いた蓮と魔理沙は、

 

蓮 「…………それ今言う霊夢?」

 

霧雨「………何か悪い……」

 

霊夢「ちょっと!何でそうなるのよ!!」

 

と、下らない会話をしているが3人はしっかりと萃香から放たれる弾幕を回避していたがこのままだと良知が明かないため、

 

蓮 「ここは僕が切り開く!」

 

そう言うと蓮はスペルを唱えた。

 

蓮 「霊符 霊力爆発!」

 

そう言い刀を振るう。それは霊力を限界にまで溜めてそれを一気に衝撃波として放つ。その衝撃波は、萃香はともかく霊夢や魔理沙までも襲いかかる。

 

霧雨「うわぁーーー!!」

 

霊夢「このバカ!!

 

2人がその衝撃波に必死で耐えていると霧となった萃香は体を固体に戻して吹っ飛ばされないように地面に手を抉らせて耐える。

 

萃香「こっこいつ凄い霊力だね!!」

 

しばらくしてそのスペルによる衝撃波は消えるが予想通り……

 

霊夢「この大バカ!!こっちまで被害が出てる

   でしょ!」

 

霧雨「いや~危なかったぜ……」

 

蓮 「ごっこめんってまさかここまでの破壊力

   だとは思わなくって……」

 

だが蓮がやった衝撃波は辺りに漂う霧を一掃したのは変わりはない。おかげで視界の確保と萃香を引っ張り出せた。だがそんな会話の最中に萃香は攻撃を仕掛けてくる。

 

萃香「余所見は良くないよ!!」

 

霊夢「蓮任せるわ!」

 

霧雨「任せた!」

 

蓮 「ちょっ!霊夢!魔理沙!」

 

無慈悲に蓮に任せ2人は回避した。萃香はその小さな拳を構えて蓮へと殴りかかるが、

 

蓮 「なんの!!」

 

ガッ!

 

蓮の持つ刀をうまく利用して萃香の拳をいなすが萃香はそここら派生で回し蹴りを放ってくる。

 

蓮 「くうっ!!」

 

それをブリッジのように体制を低くして何とか蓮はそれを回避した。

 

萃香「やる~♪」

 

蓮 「あっ危ないな……」

 

蓮の手はプルプル震えていた。先程の攻撃をいなす際にあまりにも萃香の一撃が重くその衝撃で手がプルプルと震えていた。

 

萃香「いや~久々だね~こんなにも楽しめる

   のは♪」

 

と、萃香が言った瞬間だった。上空から無数の弾幕が降り注ぐそれは先程蓮に任せて上空へと避難した霊夢と魔理沙によるものだった。だが萃香はそれに怯まず、

 

萃香「鬼火 超高密度燐術!」

 

その言葉と共に無数の火球が霊夢と魔理沙に襲いかかる。だが2人はそれを全て回避するが今度は蓮が萃香へと斬りかかる。

 

蓮 「面!!」

 

萃香「おっと!!」

 

萃香は当たるギリギリの所で体を気体にして避ける。だが蓮からしてみればそんなの計算内だ。故に式神札狗神を構えて、

 

蓮 「式符 恐怖狗神の咆哮!」

 

スペルを唱えると同時に真っ白い体毛を持つ妖怪、狗神が現れると萃香に向かって大きく口を開くと、

 

狗神「ガァーーーーーーーーーー!!」

 

萃香「うっうるさい!!」

 

あまりの大咆哮のため萃香は耳を塞ぎそれに耐える。だが今の攻撃によって隙はできた。

 

蓮 「霊夢!魔理沙!今だ!!」

 

蓮の言葉を聞いた霊夢と魔理沙は頷きそれぞれスペルを唱えた。

 

霊夢「霊符 夢想妙珠!」

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

2人のスペルが発動すると無数の光弾と巨大レーザーが萃香目掛けて襲いかかる。蓮は即座に狗神を札へと戻して後退し、

 

萃香「くうっ!!」

 

萃香は怯んでいるため動けずそして……

 

ドガーーーーーーーーーーーーーン!!

 

それらは地面へと辺り土煙が辺りを覆った。

 

蓮 「うっ!!」

 

地上にいる蓮は目に腕を置いて何とか目に砂が入らないようにガードし霊夢と魔理沙は、

 

霧雨「やったか?」

 

霊夢「魔理沙…それをフラグって言うの知ってる?」

 

霧雨「えっ!?」

 

そう魔理沙はフラグを建ててしまった故にそのフラグは回収されることとなる……

 

萃香「鬼神 ミッシングパープルパワー!!」

 

蓮 「えっ?」

 

ドォーーーーーーーーーーーーン!!

 

突然の事だった。蓮の目の前に巨大な壁……いや足と言った方が正しいそれが蓮の目の前に立ち塞がる。そして上空では巨大は顔と角が現れる。そうそれは萃香の巨大化だった。

 

萃香「人間にしては上出来だけどこれで終わ

   り!!」

 

そう言い萃香は地上にいる蓮に向かってはその巨大な足で蹴り、空中にいる霊夢と魔理沙に向かっては巨大な拳でなおかつ素早く殴りかかる。

 

霊夢「うわっ!!」

 

霧雨「これ本当弾幕かよ!!」

 

蓮 「よっと!!」

 

霊夢は持ち前の勘で避け魔理沙は飛行術で回避し蓮は潰されないように何とか避難する。そして蓮はこの萃香を見て思った。

 

蓮 「…立体起(ピー)装置が欲しいけど仕方ない

   よね……」

 

何処の進撃の(ピー)人だとツッコミを入れたくなるような台詞を吐いて蓮は萃香に向かっては走り出した。丁度、萃香は霊夢と魔理沙の方しか見ていないため蓮の事は目に入っていない。故にチャンスだった。

 

蓮 「狗神!」

 

蓮は狗神を出してその背中に乗ると、

 

蓮 「頼む!」

 

狗神「ちっ分かった!!」 

 

舌打ち混じりに狗神は返事をし上空へと一直線に飛んだ。だがそれを萃香はたまたま見ていた。

 

萃香「こそこそとしてないで真っ正面から来な

   よ!」

 

萃香の腕についている枷から伸びる鎖を使いそれを振り回して蓮へと攻撃を当てようとするが、

 

狗神「小僧!行ってこい!!」

 

狗神は蓮のむなじを噛んで持ち上げるとそれを勢い良く萃香へと投げ飛ばし狗神はすぐに消えて蓮の懐に札として戻る。だがあまりの急な行動だったため萃香はすぐに面を向く。

 

蓮 「夢符 夢炎の剣!!」

 

鞘から抜くことの出来ない刀に霊力を纏わせそれを萃香のに向かって降り下ろす。

 

蓮 「面!!」

 

だが即座に後ろを振り向いた萃香は鎖を上手く利用してその攻撃を防いだ。

 

萃香「中々やるね!昔勝負した武士を思い出す

   よ!」

 

蓮 「それはありがとうございます……ですが

   萃香さんいいんですか?」

 

萃香「えっ?」

 

萃香はミスをした。今の蓮の攻撃は言ってしまえば囮……本当の攻撃は最高火力を持つ2人のスペルなのだから…… 

 

霊夢「これでとどめ!」

 

霧雨「行くぜ!!」

 

霊夢はお払い棒を魔理沙はミニ八卦炉を構えそれぞれスペルを唱えた。

 

霊夢「神霊 夢想封印!」

 

霧雨「魔砲 ファイナルスパーク!」

 

先程の夢想宝珠、マスタースパークを越える巨大な光弾と超巨大レーザーが背後を向いている萃香へと襲った。

 

萃香「なっしまっ!」

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

こうしてこの戦いは自機達による勝利となったのだった。




怠惰「読者様はくれぐれも変なフラグを建てない
   ように♪」

狗神「そんで怠惰また我の出番はあるのか?」

怠惰「う~んとうぶん先かな?」

狗神 (´・ω・`)

怠惰「まぁ大丈夫だよ永夜沙でも出番はある
   から…それに多分ヤバイのと戦う事に
   なると思うから今のうちに英気を養っ
   ておきなよ♪」

狗神「何だヤバイやつって?」

怠惰「ちょっとネタバレになるけど連戦と思って
   いた方が良いよ♪」

狗神「どういう意味だ?ヤバイ奴って我より
   ヤバイやつか?」

怠惰「うん♪まぁネタバレになるから言わないで
   おくって事で今回はここまで~♪」

狗神「おい!気になるところで!!」

怠惰「てな訳で読者様また次回!」


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第34話 ひと騒動後の宴会

どうも読者様、怠惰のクソ悪魔です。
今回で萃夢想も終わりです。
そしてテストが……てな訳で本編へ
どうぞ……


弾幕ごっこが終わり萃香は蓮達の目の前で正座していた。なお文も霊夢達の隣に立っている。

 

霊夢「それで?あんたは何で異変を起こしたの?」

 

萃香「え~とさほら今年は何処ぞの誰かのせいで

   冬が長いしかといって春が来たと思ったら

   すぐに散っちゃったりして寂しくってさ~

   だから私の能力で皆を萃つめて宴会を開い

   たんだよ……」

 

蓮 (何処ぞの誰かって幽々子さんと妖夢さんしか

  いないけど……)

 

蓮は人知れずに心でツッコンだ。そして魔理沙はそれに対して追求した。

 

霧雨「それで異変を起こしたってことか?」

 

萃香「そういうこと……」

 

と、萃香は言っているが隣でそれを聞いていた文は、

 

文 「萃香様…1つ良いですか?」

 

萃香「ん?」

 

文 「萃香様が異変を起こした理由…確かにそれ 

   も含まれるとは思いますが本当は…仲間を

   こっちに呼び戻すためですよね?」

 

それを聞いた萃香は参ったと言わんばかりに苦笑いをしてそれについて答えた。

 

萃香「はぁ……本当はそうかも知れないね……」

 

蓮 「えっと……文さん萃香さんのお仲間さん

   方はいるんですか?」

 

蓮の質問に文はちょっと雰囲気が暗めに答えた。

 

文 「萃香様の種族……鬼とはかつてその強さ故に

   妖怪や人間達からも恐れられてきました……

   過去の私達天狗も萃香様達の鬼に真っ向から

   倒されて妖怪の山の覇権を渡しました……」

 

霧雨「なっ何か凄い過去だな……」

 

萃香「まぁでもその後、私達もある妖怪?に

   ボコボコにされたんだけどね♪」

 

それを聞いた蓮は驚いた。本当に強い種族なのにそれを越える妖怪がいた事は言葉を失うしかないが蓮は恐らく理久兎だろう思ったが文は話を続ける。

 

文 「それで何故鬼達がここから姿を消したか

   それは人間達による陰湿的な攻撃に嫌気が

   さしたからなんです……」

 

霊夢「陰湿的な攻撃?」

 

文 「はい……昔、鬼達は人攫いという名目で

   村の人間達の女、子供を攫っては勝負を

   していたんです…ですが人間達はそれを

   嫌っていました故に鬼達を罠に嵌めて倒す

   戦法をとるようになったんですよね……」

 

霊夢「人間が考えそうな事ね……」

 

文 「そんな感じで鬼達は私達天狗に山の覇権を

   返して姿をくらませたんですよね……」

 

それを聞いた蓮は何とも言えない気持ちになった。確かにそう聞くと鬼達は可愛そうだなと思うが人間の立場からしてみれば拐うと言う行為は許せない。故にどちらにも被があると考えるしかなかった。

 

蓮 「…………………………」

 

萃香「勇儀も鬼子母神様も…皆居なくなっちゃった

   しそれで寂しかったのかな?自分でも分から

   ないや……」

 

そんな暗くなるような事を言うと霊夢はため息混じりに、

 

霊夢「はぁ~貴女バカじゃないの?」

 

萃香「えっ?」

 

霊夢「寂しくなれば宴会にも混ざりなさいそれ

   でも足りないなら家に来なさい酒の一杯

   ぐらい飲ましてやるわよ」

 

蓮 「萃香さん僕らで良ければ歓迎しますよ♪」

 

その言葉を聞いた萃香は目から涙を流して、

 

萃香「うぅ……うわぁ~~~~ん!!」

 

霧雨「そこまで泣くか!?」

 

文 「萃香様は昔から情に厚いんですよ……」

 

霊夢「まったく…ほら行くわよこれから飲み会よ!」

 

霊夢にそう言われた蓮、魔理沙、文そして萃香の反応は、

 

蓮 「水で良ければね♪」

 

霧雨「よっしゃ飲もうぜ♪」

 

文 「まぁ良いですよ♪」

 

萃香「おぉ~♪」

 

そうして5人は表へと向かうと皆色々と困惑していた。

 

大 「あれ?チルノちゃん何で私達ここにいる

   のかな?」

 

チル「えっ?分からないよ?」

 

慧音「今日は宴会は休みと聞いていたはずだが?」

 

妹紅「さぁ?」

 

皆はいつの間にか博麗神社にいることに驚いていたが霊夢達が近づいてくると慧音は霊夢達の元へと向かい、

 

慧音「霊夢、今日は宴会は無かったよな?」

 

霊夢「あっあぁ~……」

 

霊夢が言葉に迷うと蓮が霊夢の代わりにその質問に答えた。

 

蓮 「慧音先生もう異変は終わったんですよ♪

   それで皆でこうして集まっている筈

   ですが?」

 

慧音「何?異変が終わった……本当か?」

 

蓮 「えぇ♪証拠にほら首謀者も倒しましたしね♪」

 

萃香「うっまっ負けました~」

 

それを聞いた慧音は顎に手を置いて少し考えたが、

 

慧音「蓮が言うならそうなんだろうな♪」

 

蓮 「はい♪」

 

これまでの寺子屋の行動が慧音の信用に関わったことは言うまでもないだろう。こんな単純に騙されても疑いもしなかった。

 

霊夢「ほら文、他に集まってないメンバーに声を

   かけて来なさい!」

 

文 「えっ!……ふっ良いでしょう!幻想郷最速

   の実力見せてあげましょう!」

 

そう言い文は目に見えぬ程の速度で上空へと飛び去っていった。

 

霊夢「さぁ~てと宴会しますか……」

 

霧雨「よっしゃ~宴会だ♪」

 

蓮 「萃香さん♪僕は水ですがお相手しますよ♪」

 

萃香「……はは♪なら飲もうか蓮♪」

 

そうして宴会は始まった。御座やらは最初に蓮達が引いていたため問題はないが肝心な酒がない。だが霊夢に蓮は呼ばれる。

 

霊夢「蓮~ちょっと来てくんない?」

 

蓮 「ん?どうしたの?」

 

霊夢に呼ばれて行ってみるとそこには無数の酒樽があった。そこにはメモ書もついていた。

 

 

萃香をよろしくね♪   紫より

 

 

どうやら紫からの贈り物のようだ。霊夢は笑顔で蓮に、

 

霊夢「蓮よろしくね♪」

 

蓮 「…………ういっす……」

 

そうして蓮は力の限りに重い重い酒樽を運びその後は皆酒で一杯やり蓮は水でそれを眺める。

 

萃香「こうやって皆で楽しく飲めるのっていい

   よね♪」

 

蓮 「そうですね萃香さん♪」

 

萃香「……理久兎……お前の望んだ世界……見せられない

   のが残念だよ……

 

蓮 「萃香さん?」

 

萃香「ん?ハハハ何でもないよ♪ほら飲め飲め♪」

 

蓮 「いやだから僕はお酒は!」

 

こうして萃香が起こした異変は幕を閉じたのだった。

 




怠惰「今回読者様に少し重要な事を言わせて
   いただきます」

狗神「何だそんなに改まって?」

怠惰「1週間の間テストのため休ませていただ
   きます」

狗神「何!?」

怠惰「今回のテストと次回の期末は受験生に
   とって大切なテストになるため少し
   勉学に励みます」

狗神「…………因みにもう1つの小説の後書き担当
   には伝えたのか?」

怠惰「はいスマホでピピッとメールしたら二言
   書いてありました1つは「頑張れ」2つ目
   は「此方もさっさと投稿しろ!」と……」

狗神「……そっそうか」
 
怠惰「一応は活動報告にも書きますのでご了承を
   お願いします」

狗神「それじゃそろそろ終わるか?」

怠惰「そうですねそんなこんなでお願いします」

狗神「それじゃ読者様……」

怠惰「すいませんがまた水曜日に……」m(_ _)m


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第35話 何があった……

お久々です読者様そして待たせたな!
怠惰のクソ悪魔です。
1週間ぶり?まぁそんな小さなことは
置いておいてまた投稿を再開するので
よろしくお願いします
それでは久々の本編へどうぞ……


チュンチュンチュンチュン……

 

朝を告げる音、鳥のさえずり声が聞こえる。そのさえずり声で霊夢は起床した。

 

霊夢「うぅん……ふわぁ~……」

 

昨日は宴会といっても萃香の起こした3日おき百鬼夜行を終わらせての宴会だったが萃香に飲まされたのか目覚めが最悪だった。

 

霊夢「……眠いわ……ってここ私の部屋じゃない?」

 

だが霊夢は気がついた。ここは自室ではない事に……故に霊夢の隣では布団が膨らんでいた。

 

霊夢「…………」

 

ガバッ!

 

霊夢は嫌な予感がしたため掛け布団をめくるとそこに寝ていたのは……

 

蓮 「ZZz……ZZZ」

 

蓮が気持ち良さそうに寝ていた。そうここは霊夢の部屋ではなく蓮の部屋だったのだ……

 

霊夢「へっ!?」

 

最早霊夢は驚きの言葉しかでなかった……そして一気に顔は赤面して頭からは煙が吹き出した。

 

霊夢「とっととととりあえずでっ出ないと!」

 

そう言って霊夢は布団からそっと出てそそくさと部屋から出ていった。その数分後……

 

蓮 「うぅん……」

 

蓮は起きた。まだ体がダルく珍しく気持ちの良くない朝だった……

 

蓮 「……仕事…って今日は休みか…境内の掃除」

 

そう寝ぼけたような声で言うと布団から出て部屋を後にした。

 

蓮 「…………ふぁ~~……」

 

あくびをしながら蓮は居間へと入るとそこにはちゃぶ台で両肘をついている霊夢がいた。髪の毛やらを見るとまだ起きたばかりなのだろう。

 

蓮 「おはよう霊夢……」

 

蓮は霊夢に挨拶をすると霊夢は体をビクッと震わせて蓮の方に顔を向けると、

 

霊夢「おっおはよう…れっ蓮……」

 

蓮 (・_・?)

 

何故か顔は少し紅くなおかつ言葉がはっきりとしていないそんな感じだった。だが何故そんな状態なのか蓮にはさっぱりと分からなかった。

 

蓮 「どうしたのそんなにおどおどして?」

 

霊夢「なっ何でもないわよ!」

 

蓮 「そう?ならいいんだけど…それでまだ起きた

   ばかりなの?」

 

霊夢「えっえぇ起きたばかりね……」

 

蓮から見ていると本当に何時もとは違い落ち着きがなく何か知らないが霊夢はそわそわしているというか蓮から時々視線をずらしている。

 

蓮 「本当にどうしたの?何時もと違う気がする

   けど?」

 

霊夢「…………ねぇ蓮、貴方昨日の記憶はある?」

 

と、突然の質問だっが蓮はそれについて答えた。

 

蓮 「えっと…萃香さんの起こした異変を僕らは

   解決して宴会したよね?」

 

霊夢「そこじゃなくて宴会の後の記憶よ」

 

蓮 「えっと確か……」

 

蓮は昨日の宴会後の記憶を辿る。そして蓮はそれに答えた。

 

蓮 「確か…全員帰って珍しく霊夢が酔いつぶれ

   てたから部屋で寝かせて1人で出来るだけ

   外を片付けて寝たかな?」

 

霊夢「……えっ」

 

霊夢は思った。なら何故自分はあそこで寝ていたのかと……蓮は嘘をつく人間ではないため言っていることは事実なのだろう。それなら夜に何があったのか……

 

蓮 「それじゃ僕は境内の掃除してくるね♪

   まだ残ってる所があるから♪」

 

そう言い蓮から縁側へと出て竹箒を持って掃除をしに行くのだった。

 

霊夢「…………昨日、何があったのよ……」

 

霊夢は頭を押さえてただ考えるしかなかったが蓮が掃除をしている間に朝食を作ろうと考え台所へと向かった。

 

蓮 「~♪~♪~♪」

 

数分後、鼻唄を歌いながら蓮はリズムに合わせて箒をはいていく。するとそこに1人の幼い外見をした少女もとい萃香が現れる。

 

萃香「よっ蓮おはよう♪」

 

蓮 「おはよう萃香♪早速来たんだ♪」

 

萃香「うん♪私は縁側で一杯やらせて貰うよ♪」

 

蓮 「どうぞ♪」

 

萃香は縁側へと向かいちょこんと座ると蓮の掃除風景を見ながら瓢箪に入っている酒を飲む。すると蓮は萃香にある質問をした。

 

蓮 「萃香さん」

 

萃香「おや?どうした?」

 

蓮 「萃香さんがこれまで生きてきた中で萃香さん

   が憧れるような妖怪っていましたか?」

 

蓮が質問した理由は単純に強い者である強者達は憧れるような人物がいるのかと気になったためそんな質問をした。萃香は若干悩んで、

 

萃香「うぅ~ん……私にもいるよ♪私の母である

   鬼子母神様とかがそうだね~後は理久兎

   かな?」

 

蓮 「確か鬼達は理久兎に絶大な信頼をしていた

   って聞いたことはあるんですが本当ですか?」

 

萃香「うん♪お互いに信頼をしてたし何よりも

   鬼子母神様と同じで仲間を裏切らないし

   何よりも私達鬼を理解してくれる数少

   ない友だったね♪」

 

蓮 「へぇ~そうなんですか……」

 

と、言っていると襖が開いて霊夢が顔を出した。

 

霊夢「蓮、朝食が出来た……ってあれ?萃香

   じゃない」

 

萃香「来ていいって言われたから来たよ♪」

 

霊夢「ふぅ~んまぁ良いわそれよりもあんた

   飯食ったの?」

 

萃香は霊夢に朝飯を食べたのかと聞かれ少し考えて、

 

萃香「今日は何にも食べてないね♪」

 

霊夢「なら丁度良いわあんたも食べてきなさい」

 

萃香「ならお言葉に甘えるよ♪」

 

そうして萃香は居間へと入っていき蓮も竹箒を置いて居間へと向かい朝食をとるのだった……

 

 

 

 

 

 

ここからは深夜に何があったのかをお教えしましょう……

蓮が部屋に入って寝てから数時間後に霊夢は起き出した。

 

霊夢「うぅ…気持ち悪い……」

 

霊夢は寝ぼけた常態で起きて厠から帰っている途中だった。萃香に飲め飲めと薦められるがままに酒を飲み続けて限度を超えてしまい気持ち悪いとしか霊夢は思ってなかった。故に厠で出すものは出して帰っている途中だった、

 

霊夢「早く寝よう…」

 

スゥー……

 

霊夢は襖を開けて部屋へと入り布団へと籠るがその部屋は御察しの通り霊夢の部屋ではなく蓮の部屋だ。そうただたんに霊夢は酒を飲んでの気持ち悪さと寝ぼけで部屋を間違えたのだ。そうして入った布団では、

 

霊夢「うぅ~ん暖かくて良い匂い♪」

 

ギュッ

 

蓮 「うぅん……」

 

隣で眠る蓮の腕に抱きつきながらゆっくりと眠りについていったのだった。これが深夜に起きた真実であるが霊夢はそれを知るよしもなかった。




怠惰「ヤッホー狗神ちゃん♪」

狗神「……誰だお前?」

怠惰「えっ……」( ´゚д゚)

狗神「冗談だ久しいな1週間ぶり?だな……」

怠惰「えぇそうですね♪1週間ぶりかもしれ
   ないですね♪それと次回はもう1つの
   小説を投稿するからまたしばらくは
   お休みだよ♪」

狗神「まぁ都合があるからしょうがないか……」

怠惰「てな訳で帰ってきて早々gdgdだけど
   今回はここまで!」

狗神「次回は何時になるか分からないがまた
   よろしくな……」

怠惰「それでは読者様!」

狗神「じゃーな……」


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第36話 霧雨魔理沙の悲痛の掃除……

てな訳でお久々の方はお久々!
そうでない方はこんばんわ!
怠惰のクソ悪魔です


霧雨「うぅ~んもう朝か……」

 

朝日が入り魔理沙は目覚めた。目覚めはとても良く久々に気持ち良く起きれた。

 

霧雨「ふぁ~今日はどうするかな~……」

 

そう呟きながら魔理沙は珈琲を片手にパチュリーから盗んでいった本を読み返しているときだった……

 

コン!コン!

扉がノックされる音が聞こえた。魔理沙はこの時久々の客だと思い椅子から立ち上がり、

 

霧雨「久々の客かな♪」

 

ガチャ!

 

魔理沙は扉を開けてノックした人物を見るとそこにいたのは……

 

蓮 「こんにちは魔理沙♪」

 

蓮だった。しかし格好は普段見慣れた格好よりおかしかった。背中には箒や羽叩き、首には布を巻いておりまさしく清掃員といった姿だった……魔理沙は嫌な予感がしてそっと玄関の扉を閉めようとしたが……

 

ガシッ!

 

蓮 「魔理沙、逃がさないよ♪」

 

霧雨「なん…だと……」

 

魔理沙は何とか頑張って無理矢理にでも扉を閉めようとするが蓮の力には勝てずで蓮は魔理沙の家の中へと入る。

 

蓮 「さてとそれじゃ掃除を始めますか」

 

霧雨「って蓮!お前今日は仕事じゃないのか!」

 

蓮 「今日は慧音先生が人里で月1で行う会議が

   あるらしくて休みですよ♪」

 

霧雨「にっ逃げ場なしかよ……」

 

そう言ってる魔理沙を他所に蓮はどんどん散らかっている本を片付けて1つ1つ本を積んでいく。

 

霧雨「おっおいおい!勝手に……」

 

蓮 「魔理沙……そんなんだと一生片付かなく

   なって最後は物で山積みとなった部屋を

   ダンジョンのように散策して寝る場所すら

   無くなるかもしれない……それでもいいの?」

 

霧雨「よっ余計なお世話だ!!」

 

と、魔理沙が蓮に向かって叫ぶと蓮は何かを悟らせるように魔理沙に、

 

蓮 「魔理沙、想像してみなよ……」

 

霧雨「なっ何をだよ!」

 

蓮 「仮にアリスさんが家に来たとしますその

   時に彼女が最初に言う言葉を……」

 

魔理沙はアリスが言うとしている言葉を考えてそしてそれを口にする。

 

霧雨「部屋……」

 

? 「散らかし過ぎねって私は言うわね」

 

霧雨「なっ!」

 

突然後ろで声がしたため振り向くとそこにいたのは金髪のショートボブの女性もとい先程想像していた魔理沙がこう言うと予測していた魔理沙の数少ない友達の1人アリス・マーガドロイドだった。

 

霧雨「あっアリス!」

 

蓮 「アリスさんおはようございます♪」

 

アリ「えぇおはよう♪……それよりも蓮は何を

   しているの?」

 

霧雨「お前…今の台詞言っておいて蓮に聞くか?」

 

アリ「それもそうね……」

 

アリスはそう言うと蓮の隣で座って本の分別作業を始めた。

 

霧雨「お前もか!?」

 

アリ「失礼ね…貴女から盗られた私の本を探す

   ついでに蓮の仕事を手伝っているのよ」

 

蓮 「え~と……これは……」

 

アリ「あっそれ私の本ね」

 

そんな2人の光景を見ている魔理沙は体を震わせて……

 

霧雨「お前ら!ここは私の家だぞ!!」

 

アリ「魔理沙、良いじゃないのだって無料で部屋

   を掃除してくれるんだから♪貴女がやる

   よりかは良いと思うけど?」

 

霧雨「うぐっ……」

 

この時、魔理沙はアリスの言葉を聞いて考えさせられた。確かに蓮に任せれば部屋も綺麗になるし何よりも無料で綺麗になる。だがしかし魔理沙は変に片付けられると何処に何があるのか分からなくなるとも考えた。

 

霧雨「しょ…しょうがないか……ただし!私の

   指示には従ってもらうぞ!」

 

蓮 「構わないよ♪」

 

アリ「ほら魔理沙さっさとやる!」

 

そうして3人は本格的に掃除を開始した。

 

蓮 「本はこんな感じかな……」

 

アリ「殆ど盗品(パチュリー)の物ばかりね……」

 

霧雨「失礼だな!盗んだんじゃない私が死ぬ

   まで借りただけだぜ!」

 

その言葉を聞いた蓮とアリスは心の中で同じことを思った。

 

蓮 (返す気はないよね?)

 

アリ(この調子だと永遠に返さないわね……)

 

魔理沙の性格を知っている2人からしてみると大方は予測できるものだ。

 

蓮 「まぁとりあえずは本はこれでいいとして」

 

アリ「次は……ってまだまだあるわね……」

 

霧雨「簡単には片付けられないぜ♪」

 

アリ「年頃の女の子がこれじゃ男も出来ないわね」

 

アリスは愚痴をこぼしつつ蓮は黙っててきぱきと残りの物を片付けていく。魔理沙は必要な物とそうでないもの分別していき、そうしていく内に魔理沙の家に散らばっている物は殆ど片付けた。

 

蓮 「次は掃除だね♪」

 

霧雨「おっおいおいまだやるのかよ!」

 

アリ「あんたね……蜘蛛の巣は掃除せずほったら

   かしとかあり得ないからね?」

 

魔理沙が悔しそうに何とかバカに出来そうな言葉を考えて、

 

霧雨「こっこの女子力高い奴らめ!!」

 

アリ「あら誉め言葉をありがとう♪」

 

蓮 「そこまで女子力は高くはないだけどな…」

 

そんな会話をしながらも魔理沙は仕方ないと思い部屋を片付けていくがここで事件は起きた。

 

霧雨「ふぅ~いや~片付くと良いことも……」

 

カサ!カサ!カサ!カサ!カサ!カサ!カサ!

 

霧雨「ん?……へぇ……!?」

 

何か擦れながら移動する音その音を聞いた魔理沙は天井の隅の方を見てしまいその場で硬直して動けなくなる。そこにいたのは名状しがたき怪物……長い触角……気持ち悪いぐらいに艶がありそれが光に当たって黒光りするその姿、トゲトゲとした滑り止めがついている気持ち悪い6本の足……そうその名状しがたき怪物は殆どの日本人が嫌いな神話生物級の怪物その名も……

 

ゴキ ハロー♪

 

ゴキブリだ。しかも結構でかい黒ゴキブリだった。そして硬直していた魔理沙は、

 

霧雨「ギャー~ーーーーーー!!」

 

悲鳴をあげてその場から逃げ出した。そしてその悲鳴を聞いたアリスは魔理沙の元へと駆けつける。

 

アリ「どうしたの?魔理……さ!?」

 

逃げてくる魔理沙の後ろの方から魔理沙を追っ掛けてきている黒ゴキブリをアリスも見てしまった。しかも羽を広げて飛んでいる姿をだ……

 

アリ「キャー~ーーーーーー!!」

 

アリスも悲鳴をあげて後ろを振り向いて魔理沙と共に逃げ出した。

 

霧雨「おっおい!お前都会派魔法使いなんだろ!

   何とかしろよ!」

 

アリ「そっそう言う貴女こそ!そのお得意の火力

   魔法で何とかしなさいよ!!」

 

霧雨「ミニ八卦炉を部屋に置いてきちまったん

   だよ!!」

 

そんな事を言っていると魔理沙とアリスの方にその羽を広げて飛びかっかって来た。

 

霧雨「くっ来るなぁー!!」

 

アリ「何でこんな目に!!」

 

そう言った時だった。2人に救世主が現れた。

 

バシン!

 

その救世主は丸めた新聞でゴキブリを叩き落とす。その救世主は……

 

蓮 「2人共ゴキブリ程度でキャーキャー言って

   ると終わらないよ?」

 

蓮だった。しかもやり方がとても慣れた手つきだ。

 

霧雨「れっ蓮……」

 

蓮 「まったく……」

 

丸めた文々新聞を広げて叩き落としたゴキブリをすくい上げて窓からゴキブリを捨てる。

 

蓮 「ほら早く片付けよう♪」

 

そう言うと蓮は持ち場へと戻っていった。残った魔理沙とアリスは、

 

霧雨「…………あいつスペック高ぇな」

 

アリ「本当ね……」

 

そうして2人も掃除へと戻り作業を再開した。そうして数時間後……

 

霧雨「すっすげぇ……」

 

なんということでしょう……散らかっていた部屋は片付き全て見事にまとまって収納され、埃が被っていた蜘蛛の巣と綺麗に取り除かれて本来の美しさへと戻っています……何て言う何処かからナレーションが聞こえてきそうだ。

 

蓮 「ふぅ~片付いた♪」

 

アリ「ここまで綺麗になると本当に見違えるわね」

 

蓮 「掃除も終わったから僕は帰るね♪」

 

そう言い蓮は箒やらの掃除器具を持って帰ろうとすると、

 

霧雨「なぁ蓮♪お前時間空いてるか?」

 

蓮 「空いてるけど?」

 

霧雨「なら飯食って行けよアリスの家で♪」

 

アリ「私なの!?今の雰囲気で!?」

 

アリスのツッコミを聞いた蓮は申し訳なそうに、

 

蓮 「いやでもアリスさんも迷惑そうだし……」

 

アリ「はぁ~いいわよ遠慮しなくても食べて

   行きなさい♪」

 

蓮 「えっえっとじゃ……いただいていきます♪」

 

そうして蓮と魔理沙はアリスの家へと向かって昼食を食べるのだった……




怠惰「久々~久々~」

狗神「約1週間ぶりだな……」

怠惰「えぇ本当にね~」

狗神「それで?後いくつぐらいやったら異変
   なんだ?」

怠惰「そうだね~数話ぐらいかな?」

狗神「ほう…それにしてもどうしたその小指?
   内出血してるぞ?」

怠惰「バレーボールして事故っちゃった♪クソ
   痛いです♪」

狗神「笑顔で言ってお前あれかドMか?」

怠惰「俺はその逆だ♪」

狗神「それもそれでどうかと思うがな……」

怠惰「さてとそろそろ終わろっか♪」

狗神「あぁそれじゃ久々の投稿を見てくれて
   ありがとよ……」

怠惰「それじゃ今回もありがとうございました
   また次回!」

狗神「じゃ~な……」

怠惰「バイバイ♪」


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第37話 風邪にはご注意を……

こんにちは読者様、先程ホームセンターに
買い物に行ってきた怠惰のクソ悪魔です。
買い物の休憩がてらペットコーナの犬に
触って癒されてきました。それはさておき
本編にどうぞ……


萃香の起こした異変から3日の月日が経ったある昼下がりの事……蓮は何時ものように仕事を終わらせて蓮は博麗神社へと帰ってきた。

 

蓮 (今日の晩御飯は何かな……)

 

そう考えながら蓮は縁側で靴を脱いで居間へと入ると、

 

蓮 「ただいま~霊夢……あれ?」

 

何時もなら居間でゆっくりとしている筈の霊夢がいない。居るとしても縁側でのんびりとしているはずだが縁側を通って居間に来ているのだからいる筈もない。

 

蓮 「霊夢は何処にいったのかな?」

 

蓮は不思議に思いながら霊夢を探す事にした。そうして蓮は霊夢の部屋の前まで来ると、

 

ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!

 

と、誰かが咳をしていた。霊夢の部屋から咳がするって事は霊夢なのだろうと思い蓮はそっと襖を開けて、

 

蓮 「霊夢~いる?」

 

蓮は部屋の様子を見ると布団で横になって寝ている霊夢を見つけた。すると霊夢も蓮がいる事に気がついたのか、

 

霊夢「あれ……蓮じゃない帰ったのね……ゴホッ!」

 

蓮 「って!霊夢まさか風邪!?」

 

霊夢「えぇ…そうみたい……」

 

蓮 「何時から?朝はそうでも無かったよね?」

 

蓮は霊夢に言葉をかけながら霊夢の横に座ると、

 

霊夢「そうね……貴方が仕事にいってから急に

   こうなったわね……」

 

それを聞いた蓮は霊夢の額に手を置いて熱を感じとる。

 

霊夢「れっ蓮!?」

 

蓮 「うん結構な熱だね待ってて新しく冷やす

   物を持ってくるから」

 

そう言い蓮は立ち上がって部屋から出ていき水瓶に入っている水を少し掬いとって手拭いを浸して絞り霊夢の元にもう一度向かい、

 

蓮「霊夢、交換するよ……」

 

そう言い霊夢の額に置いてある温くなった手拭いを冷えた手拭いに交換する。

 

霊夢「ありがとう蓮……」

 

蓮 「いいよ♪」

 

と、言っていると後ろで襖が開きそこから魔理沙が顔を覗かせる。

 

霧雨「よっ♪そこにいたか……って…霊夢まさか

   風邪か?」

 

蓮 「そうみたいですよ……そうだ!魔理沙って

   料理できる?」

 

料理が出来るかと魔理沙に聴くと魔理沙は胸を張って、

 

霧雨「これでも1人暮らししてるからな♪

   出来て当たり前ぜ!」

 

蓮 「なら魔理沙、1つ霊夢に料理を振る舞って

   くれない?少し僕は空けるから……」

 

霧雨「それは構わないが何処いくんだよ?」

 

蓮 「何処って薬屋だよ♪」

 

そう言い蓮は霊夢の部屋から出て行き縁側へと出て外へと飛び立った。

 

少年移動中……

 

蓮は何時もの空路を通り人里へと降り立った。

 

蓮 「えぇ~と……確か今日は売りに来てる筈って

   妹紅さんが言ってたけどな……」

 

寺子屋で妹紅とちょくちょく仕事で会うこともありそれで色々な話をしてくれていたのだがその中で時々人里にやって来る薬屋について聞いたのだ。それを頼りに蓮は人里へと、もう一度足を運んだのだ。

 

蓮 「確か……紫色の髪で笠を被っててなおかつ

   木箱を背負ってるって聞いたけど……」

 

呟きながら蓮は辺りを探し回っているとそこに蓮の知人もとい仕事の上司と先輩にあたる慧音全生と妹紅が話ながらやって来る。そして2人は蓮に気づくと挨拶をしてくる。

 

慧音「蓮じゃないか♪」

 

妹紅「あれ?お前帰ったんじゃなかったのか?」

 

蓮 「いやそれが霊夢が風邪ひいたみたいでそれで

   妹紅さんが言ってた薬売りを探していたん

   ですよ……」

 

妹紅「彼奴か?それなら…………」

 

妹紅は後ろの方を指差して、

 

妹紅「あっちで見たぞ?」

 

それを聞いた蓮は妹紅に頭を下げて、

 

蓮 「ありがとうございました妹紅さん♪」

 

そう言うと頭をあげて蓮はまた駆け出した。

 

妹紅「元気なやつだな……」

 

慧音「そこが良いところなんだよ♪」

 

2人も蓮について述べるとまた歩き出した……そして蓮は妹紅に言われた所を真っ直ぐと走っていく。すると蓮のいる距離から数メートル程離れた場所に笠を被ってなおかつ髪の色が紫の女性を見つけた。蓮はその女性に、

 

蓮 「すいませーん!!そこの薬売りさん!!」

 

? 「ん?……えっ?」

 

呼び止められた薬売りは後ろを振り向いて止まると蓮はその女性の目の前で立ち止まる。

 

蓮 「あっあの……薬売って貰えませんか?」

 

? 「えっ?えぇ…構いませんよ…それでどんな

   薬ですか?」

 

女性は蓮と目をあまり合わせようとせずに上を向いたり左右を向いたりしているが薬がほしい蓮はそんなの気にする事もなかった。

 

蓮 「え~と風邪薬なんですが……」

 

? 「風邪薬ですね♪少々お待ちくださいね♪

   それとここだとあれなので彼処の隅に

   移動しましょう♪」

 

蓮 「わかりました♪」

 

そう言うと2人は隅の方に移動して薬売りの女性は木箱を地面に置きその中を漁りだして薬を取り出すと蓮の方を振り返りその薬を差し出す。

 

? 「これが風邪に良く効く薬ですよ」

 

蓮 「ありがとうございます♪あっ!それと

   お手数ですが体力を回復させるような

   薬もありますか?風邪引いてる友達が

   体力も消耗している感じなので……」

 

? 「それなら活力剤ですかね……」

 

薬売りの女性は先程と同じように木箱から薬を取り出してそれを蓮へと渡す。そして蓮はそれを受け取って、

 

蓮 「えぇ~とお値段は?」

 

蓮は財布を開いてお値段を聞くと薬売りの女性は値段を答えた。

 

? 「お値段はしめて700円です♪」

 

蓮 「分かりました♪それじゃこれでお願い

   しますね♪」

 

? 「丁度ですね♪ありがとうございました♪」

 

蓮 「いえいえ♪此方こそ♪お陰で友達に薬を

   渡せそうですよ♪また何処かでお会い

   したらお願いしますね♪」

 

? 「はい♪またのご来店お待ちしてますね♪」

 

薬売りは木箱を背負ってその場を立ち去った。

 

蓮 「これで霊夢も楽になるといいんだけどね」

 

そう呟いた蓮は早急に人里から出て博麗神社へと戻っていった。そうして蓮は博麗神社へと着くとさっきと同じように縁側で靴を脱いで上がり霊夢の部屋へと直進して霊夢の部屋まで来ると襖を開けて、

 

蓮 「ただいま薬買ってきたよ♪」

 

蓮が入るとそこにはお粥を食べさせる魔理沙とそれを食べる霊夢がいた。

 

霧雨「やっと帰ってきたか蓮……」

 

蓮 「ごめんごめんほら霊夢、薬♪」

 

蓮は霊夢に薬を渡すと霊夢は蓮にお礼を言う。

 

霊夢「ありがとう蓮……」

 

霧雨「なぁ蓮、お前も食べるなら私特製のお粥

   作ってあるぜ♪」

 

蓮 「あっ是非ともいただくよ♪」

 

そうして蓮は魔理沙特製のお粥(きのこお粥)を食べてその後も霊夢の看病をするのだった。

 

 




怠惰「そんじゃやってくかねぇ……」

狗神「あぁ…それよりも怠惰てめぇ何で雌犬の
   臭いがするんだ?」

怠惰「あぁ~さっきペットコーナに行ってきた
   からだよ♪」

狗神「……どうりで色んな犬やら猫やらの臭いが
   するのか……」

怠惰「うん♪指やらペロペロと舐めてくれたん
   だよね♪しかも触るとモフモフの子とか
   いるからこれがまたね~♪」

狗神「はぁ~んまぁお前が良かったなら良いん
   じゃないか?」

怠惰「うん満足♪満足♪」

狗神「おいそろそろ尺が尽きるぞ!」

怠惰「おっとてな訳で今回もありがとうござい
   ました!」

狗神「また次回な……」

怠惰「それじゃ読者様また月曜日に!」


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第38話 病は病でも……

こんばんは読者様あ顎関節症で顎が痛い
怠惰のクソ悪魔です。
もうヤバイヤバイ……それでは遅くなった
小説をどうぞ……


朝日が照らし明るくなってくる朝方の頃に霊夢は起き出した。

 

霊夢「うぅ……ん……えっ!」

 

霊夢が起きて辺りを見ると隣で布団にくるまりながら座って寝ている蓮が写った。どうやら1日中看病をしていた事は霊夢にも分かった。

 

霊夢「…………まったく…」

 

やれやれといった感じでため息混じりに言った時だった。蓮の体がピクリと動き出すと寝ていた蓮が目蓋を開けた。

 

蓮 「ん…?あっ霊夢おはよう♪」

 

霊夢「あんたずっと看病してくれてたの?」

 

ずっと自分を看病してくれたのかと疑問に思い蓮に聞くと蓮は笑顔で、

 

蓮 「まぁね♪」

 

霊夢「…………逆にあんたが風邪引くでしょうが

   このバカ……」

 

蓮 「大丈夫だよ♪バカは風邪引かないって言う

   だろ?」

 

霊夢の言葉を逆手にとって言うと霊夢は呆れながら、

 

霊夢「バカだから風邪を引くのよ……」

 

蓮 「違いないかもね♪それじゃ朝食作って

   くるよ」

 

蓮はそう言い立ち上がりかけ布団をたたんで部屋を出て台所へと移動すると、

 

蓮 「う~ん……何が良いかな?卵と醤油で雑炊

   みたく作ろうかな?」

 

蓮は1人暮しの経験を生かして料理を作っていく。そして鍋の蓋を開けると醤油ベースの雑炊の香りが漂う。

 

蓮 「よしこれを持っていくか……」

 

鍋掴みを手に装着して雑炊の入った鍋を霊夢のいる部屋まで運んでいく。

 

蓮 「霊夢~朝食出来たよ♪」

 

霊夢「……ありがとう…」

 

霊夢の座っている布団より少し離して鍋しきを置いてそこに鍋を置き器に雑炊をもそって霊夢へと渡す。

 

蓮 「ほら♪」

 

霊夢「それじゃいただくわよ……」

 

霊夢は蓮の作った雑炊を食べ始めると蓮も器に雑炊をもそって食べ始める。

 

霊夢「蓮の料理いつも思うけど中々旨いわね……」

 

蓮 「ハハハ婆ちゃん直伝の雑炊は特にね♪

   それに1人暮らしが多かったからだよ♪」

 

霊夢「………そういえば蓮…貴方今日何曜日か

   知ってる?」

 

蓮 「えっ…木曜日だよね?……あっ!」

 

蓮は思い出した。今日は寺子屋のアルバイトだったということに……

 

蓮 「ちょヤバ!ヤバ!」

 

蓮は頑張って朝食の雑炊を急いで食べ始める。だが出来立ての雑炊は勿論熱い……

 

蓮 「熱ちっ!」

 

霊夢「プッフフフ♪」

 

そんな光景を霊夢は見てクスクス笑う。そうして蓮は食べ終わる。

 

蓮 「さてと片付けないと……」

 

霊夢「良いわよ蓮♪私が片付けておくから♪」

 

それを聞いた蓮は霊夢に頭を軽く下げて、

 

蓮 「ごめん霊夢恩に着る!!」

 

そう言い蓮は速攻で縁側へと出て外へと出て行った。残った霊夢はそんな蓮を思いながら、

 

霊夢「優しいけど本当にバカね♪」

 

そう言いながら霊夢は蓮の作った料理を食べるのだった。そうして蓮は仕事へと行く最中、

 

蓮 「出来るだけ寄り道しないで早く帰って

   霊夢の看病しないとな……」

 

呟いた蓮は急ピッチで寺子屋へと向かった。そうして蓮は何時ものように教卓で鞭を振るう慧音先生のアシストをしてそれが終わると急いで買い物を済ませて博麗神社へと帰る。

 

蓮 「ただいま~霊夢~?」

 

霊夢の部屋の襖を開けるとそこには霊夢は勿論だが魔理沙もその部屋にいた。どうやらお見舞いをしに来てくれたみたいだ。

 

霊夢「あらお帰り蓮♪」

 

霧雨「邪魔してるぜ蓮♪」

 

蓮 「あっ魔理沙♪来てたんだね♪」

 

霊夢「それにしても蓮、あんた何時もより

   速いわね?」

 

蓮 「ん?あぁ霊夢がこんな状態だから早く

   帰って看病しようと思ってねだから

   急いで買い物とかしてきたんだけど……

   魔理沙が来るなら必要なかったね♪」

 

蓮の言葉を聞いた霊夢は顔が耳まで紅くなった。それを見ていた魔理沙はケシシと笑い、

 

霧雨「良かったな霊夢、優しい旦那様でよ♪

   いや~羨ましいぜ~♪」

 

霊夢「ちょっ魔理沙!蓮は旦那様とかじゃ

   ないってば!」

 

霧雨「おっと悪い悪い彼氏だったな♪」

 

霊夢「あんた本当にそろそろ殴るわよ!」

 

そんな会話を聞いていて蓮はただ黙ってこう思っていた。

 

蓮 (……彼氏とか旦那様じゃなくて僕はただの居候

  何だけどな…)

 

と、思っていると突然の事だった。魔理沙は蓮にとんでもない話題を吹っ掛けてきた。

 

霧雨「それよりもよ~蓮♪お前、霊夢の事はどう

   思ってるんだ?」

 

霊夢「へっ!?」

 

蓮 「ん?」

 

それを聞いた霊夢はただ顔を真っ赤にしただけではなく頭から煙が吹き出した。そんな中、魔理沙はニヤニヤしながら蓮に詰めよって肩に腕を置いて、

 

霧雨「なぁ♪なぁ♪どうなんだよ~♪」

 

蓮 「嫌いじゃないよ♪僕にも優しくしてくれる

   し、居候させてくれるしでね♪」

 

霧雨「嫌々そうじゃなくてな♪ほら異性的にな♪

   例えば好み~とかあるだろ?」

 

霊夢「まっ魔理沙!そろそろ本当に夢想封印ぶち

   かますわよあんた!」

 

霊夢は布団から飛び起きてスペルカードとお払い棒を構えて忠告する。だが蓮は魔理沙の質問に答えた。

 

蓮 「そうだね僕の好みだよ素直な所とかね♪」

 

霧雨「おぉ~♪ほらほら聞いたか霊夢♪……霊夢?」

 

霊夢「……………………」

 

霊夢はスペルカードとお祓い棒を構えたままうつ向いた体制をとっていると……

 

バタン!

 

その場にぶっ倒れた。しかも顔は真っ赤になって目を回していた。それを間近で見ていた蓮は慌てて霊夢に駆け寄る。

 

蓮 「霊夢大丈……」

 

蓮は霊夢の額に手を置いた時だった。

 

ジュッ!

 

蓮 「熱っ!!」

 

蓮の手が火傷するぐらい額が熱いのだ。蓮は即座に霊夢を布団で寝かせて近くに汲んである水に手拭いを浸けて絞り霊夢の額に乗せるが……

 

ジューーーー!!

 

蒸気があがって直ぐに暖かくなってしまった。

 

蓮 「とっとりあえず薬!!」

 

そうして蓮は慌てながらも霊夢の看病をするのだった。そしてその惨状を見ていた魔理沙は、

 

霧雨「病は病でも恋の病か……」

 

と、やれやれといった感じで呟いて蓮と共に霊夢の看病をするのだった。




怠惰「すいませんね読者様方」

狗神「まったく……それで顎は?」

怠惰「今も痛いです」

狗神「そうかお大事にな……」

怠惰「そいつはどうも……それじゃ今回は
   短いと思うけど許してね♪」

狗神「そんじゃ読者様方」

怠惰「また次回……いてっ……」

狗神「やれやれ……」


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第五章 終わらぬ満月と謎
第39話 夜は明けない


こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
今回から題名通り永夜異変ですが結構な
ぐらいに原作崩壊してます。しかも本来
いる筈のないキャラが何人か出るので
それが嫌ならブラウザバックしてください
それがいいなら本編へどうぞ……


蓮 「綺麗な月だな……」

 

霊夢の風邪が治って1週間後、蓮は縁側に座って夜空に浮かぶ月を眺めていた。そこに写る月はまるで十五夜の月のようだ。すると表で声がしたため蓮は何事かと思い表へと出ると……

 

蓮 「あれ?霊夢に…紫さん?」

 

映るのは霊夢と紫の2人だが2人は飛んで外の何処かへと行ってしまった。

 

蓮 「何だろう……まさか異変かな?」

 

その時、蓮はそう思った。すると後ろから蓮に誰かが声をかけてくる。

 

? 「おぉ~蓮じゃん♪」

 

後ろを振り向いてその声の主を確認すると、

 

蓮 「あっ萃香さん♪」

 

そこにいたのは伊吹瓢箪から出る酒をらっぱ飲みしている萃香だった。

 

萃香「ふぃ~……それで?何してんの?」

 

蓮 「それが霊夢と紫さんが2人揃って何処かへ

   出掛けたみたいで……」

 

萃香「ふぅ~ん紫がね~……」

 

蓮 「萃香さんこれって異変ですか?」

 

蓮は萃香に異変かと訊ねると萃香は考えて、

 

萃香「多分そうだね~恐らく今日の夜空に輝く

   月に何か細工をしたみたいだね♪」

 

蓮 「道理でこんなにも月が綺麗なんですね」

 

蓮は月をもう一度見上げると異変解決へ向かう事を決心した。

 

蓮 「すいません萃香さん僕は異変解決に

   向かいますね!」

 

そう言って蓮は空へと飛び立とうとした時だった。

 

ガシッ!

 

蓮 「ぐへっ!」

 

突然蓮の襟元を萃香が掴んで蓮を止めた。

 

萃香「まぁ~待ちなって蓮♪」

 

蓮 「ゴホッ!えっ?何でですか?」

 

萃香は伊吹瓢箪に入ってる酒を全て飲み干すと、

 

萃香「今回の異変は一筋縄じゃいかなさそうだから

   この私、伊吹萃香が手助けしてあげるよ♪」

 

蓮 「へっ?萃香さんがですか?」

 

萃香「おうとも♪」

 

蓮はしばらく考えた。萃香を異変に巻き込んでいいのかと……だが萃香1人がいるだけでも心強い事は確かだ。

 

蓮 「……ならお願いします♪」

 

萃香「よぉ~しなら行こう♪」

 

萃香に連れられて蓮もその場から飛び去っていった。

 

少年 少女移動中……

 

そうして萃香に着いて行くと竹林の前へと到着し2人はそこに降りていった。

 

萃香「まぁ多分ここの連中の仕業だろうね……」

 

蓮 「でも萃香さん……何でここの先にいる人物

   達の仕業だって分かるんですか?」

 

萃香「昔にここに住んでいる奴は元は月に住んで

   いた住人なんだよ……それでと思ってね♪」

 

蓮 「月の住人?……それって…まさか……」

 

この時、蓮は実在する筈ない超有名人のかぐや姫が頭を過った。

 

蓮 (もしかしたらかぐや姫に会えるのかな?)

 

そう思っていると少し先へと進んでいる萃香は蓮に声をかける。

 

萃香「蓮どうかした~!」

 

蓮 「えっ?……いや何でもないです!!」

 

そうして蓮は萃香の横を歩きながら竹林へと入っていった。

 

竹林へと入るとそこは日本!という和の独特的雰囲気風景が出てくる。竹と共に映る月は風流といえる。

 

蓮 「竹に月……似合いますね……」

 

萃香「これでお酒で一杯それでいて盃でやるのが

   たまらないんだよね♪」

 

蓮 「萃香さん中々風流?ですね……僕はお酒を

   飲んだことがないのでよく分かりませんが」

 

萃香「そういえば蓮は何時から酒を飲むの?」

 

蓮 「え~と来年まで我慢してください」

 

蓮の言葉を聞いた萃香は残念そうな顔をして、

 

萃香「えぇ~~~……しょうがないか……」

 

蓮 「まぁ来年になれば18なので♪」

 

と、蓮が言っている時だった。前方から薄く無数に発行する何かが近づいてくる。

 

蓮 「萃香さんあれって……」

 

萃香「あれは蛍だね……」

 

萃香の言った通り蓮は目でよく見てると蛍だがその中央に誰かが飛んでいた。それを蓮は知っていた。

 

蓮 「あれ?……リグル♪」

 

蓮の呼び掛けに気づいたのかリグルは笑顔で手を振って近づいてくる。

 

リグ「蓮先生こんばんわ♪」

 

萃香「せっ先生!?」

 

なお萃香は蓮が人里で教師のアルバイトをしていることを知らないため驚いているが蓮はリグルと話をする。

 

蓮 「リグルは何でここに?」

 

リグ「いや~この時期になると蛍達が自生する

   ものでこうして様子を見に来たんです♪」

 

リグルの周りには無数の蛍が飛び交っていた。蓮のいた外の世界では今は中々見れない光景だった。

 

萃香「ふぅ~ん君はこの月の異変には関係

   ないって事だよね?」

 

リグ「えっ勿論ですよ!」

 

蓮 「ならリグル早く逃げた方がいいよ…多分今

   ここには異変解決のために霊夢とかがいる

   から……」

 

それを聞いたリグルの顔は真っ青になった。それを見た蓮はただこう思った。

 

蓮 (あぁ~あの反応……絶対昔に退治されてるな) 

 

リグルは蓮に頭を下げて、

 

リグ「蓮先生ありがとうございます!すぐに

   ここから避難させてもらいます!」

 

そう言うとリグルは急いで蛍達を連れて飛んでいった。

 

蓮 「……これで1人犠牲者を出すことなく

   平和に終わった……」

 

萃香「ねぇ蓮は霊夢の事が心配なのかい?」

 

蓮 「うんそうだね……心配だね……」

  (主にやたらと関係ない妖怪やらを退治して

  行くから……)

 

霊夢を心配している理由は単純に異変解決のためなら目に映る妖怪を片っ端から退治してまわるからだ。それにより出た異変に関係のない被害者(神、妖怪)の数は計り知れない。

 

蓮 「はぁ~霊夢の事だからまた誰かが被害を

   受けてるのかな……心配だ……」

 

萃香「えっそっちなの?」

 

蓮 「萃香さんどんどん進もう…これ以上

   関係のない被害者を出さないためにも」

 

蓮の何とも言えない決心を聞いた萃香はただ真顔で、

 

萃香「あっうん……そだね……」(ー_ー)

 

そうして蓮と萃香はこれ以上犠牲者を出さないためにも先へと進んでいくのだった。

 




怠惰「はぁ~い始まりました永夜異変が……」

狗神「確か普通よりも大分かけ離れて書いたん
   だよな?」

怠惰「はいそうです偉大なる先人様方が書いた
   通りにまず書いてません。それでいて本来
   出る筈のないキャラ伊吹萃香も出ています
   原作のキャラを思いっきり崩壊させました」

狗神「基本原作沿いだよな?」

怠惰「基本はね♪ただ永夜沙は2人1組だから
   蓮がボッチになるから萃香がパートナー
   になってるって事だね1人は大方ボス
   だと思った方がいいかもね……」

狗神「はぁ~成る程な……」

怠惰「前書きやらでも書いたけど怠惰作永夜沙は
   ちょっとどころか結構違うのでそこは注意
   してください……」

狗神「そんじゃそろそろ終わるぞ」

怠惰「そうだねそんじゃ今回はここまで!」

狗神「また明日な……」

怠惰「それでは読者様サラダバー!」


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第40話  VS霊夢&紫

こんにちは読者様、顎関節痛(がくかんせつつう)が治ってきている
怠惰のクソ悪魔です。まだ左側面がカツカツと
音がしますが……まぁそれはさておき、
今回はもうまんま題名通りです。では本編に
どうぞ……


蓮と萃香は無数に生えている竹林の先へと進んでいく。蓮の目的は2つあり1つはこの異変を終わらせるためもう1つはこれ以上、霊夢が暴走して被害者を出さないためだ。だが2人は、

 

蓮 「萃香さん……」

 

萃香「やっぱり……」

 

2人「「道に迷った……」

 

ここは言わずと知れずの迷いの竹林。下手に入れば迷って帰れなくなる事もある。だが行き慣れた者は道を知っているため迷うことはないのだが2人は行きなれていないため迷子になっていた。

 

蓮 「萃香さん……まさかこのままこの竹林から

   出られないなんて事はありません…よね?」

 

萃香「嫌々まさかそんなだっt……」

 

ボキッ!

 

萃香は何かを踏んで音が出る。蓮は萃香の足元を萃香は自分の足元を見ると黙ってしまった。

 

蓮 「………………」

 

萃香「………………」

 

萃香が踏んだのは骨だ。大きさからして人の腕の骨だろうかという大きさだ。

 

蓮 「……萃香さんこれを見ちゃうと……」

 

萃香「アハハ蓮はバカだな~私達は空を飛べる

   から問題ないのにさ♪」

 

蓮 「あっ……」

 

言われてみるとそうだ。蓮や萃香は空を飛べるから何ら問題はない。なら空から異変の元凶へと向かえばいいと思うだろうが蓮の考えはとりあえず霊夢と合流する事だ。そのためには下の竹林で探す必要がある。

 

蓮 「そっそうでしたね…えとまずは霊夢に

   合流しないと……」

 

そう蓮が言った時だった。隣の林で突然……

 

ガサ……ガサガサ…ガサガサ……

 

と、不規則に林が揺れ始めた。それを萃香も感じ取った。

 

萃香「蓮…戦う準備は大丈夫?」

 

蓮は背中に背負う竹刀袋から鞘から抜けない刀を取り出して、

 

蓮 「大丈夫です問題ありません…」

 

そんな台詞を言われると本当に大丈夫かと疑問に思うが蓮だから大丈夫なのだろう。そして林にいた存在は蓮達の目の前に現れた。

 

蓮 「いざ勝負!…………」

 

霊夢「この妖怪!!………」

 

出てきたのはまさかの霊夢だ。鞘の抜けない刀を構えた蓮とお払い棒とお札を構えた霊夢この2人は見つめ合い何とも言えない空気へと変わった。

 

蓮 「えっと……霊夢?」

 

霊夢「……蓮あんた何で萃香とここにいるの?」

 

と、霊夢はジト目でこちらを見てくる。何でか知らないが蓮の背中には冷や汗が流れて気持ち悪い。すると霊夢の背後から傘をさしている女性こと八雲紫が現れる。

 

紫 「霊夢…おそらく蓮は萃香と夜のデートでしょ」

 

霊夢「えっ…………」

 

蓮 「へ?」

 

突然の事過ぎて蓮はキョトンとして声を出してしまうと突然紫がウィンクをしてきた。すると何故か萃香はニヤリと笑って、

 

萃香「いや~そうそう♪酔さましがてら蓮と

   一緒に異変解決しにね♪」

 

それを聞いた霊夢は顔をうつむかせると何故かドス黒い何かが体から涌き出るのを蓮は見てしまった。そして霊夢は顔をあげてニコニコとしながら、

 

霊夢「そう…なら蓮…ここで退治してあげるわ♪

   だから…貴方の墓はここになるから♪

 

蓮 「れっ霊夢!?」

 

蓮から見た今の霊夢はこれまで見てきた表情の中で一番怖く見えていた。何故だか知らないが蓮の足がすくんでしまう程だ。

 

萃香(……やり過ぎたかな?)

 

紫 (葛ノ葉蓮の実力を見る機会とはいえ少々

  やり過ぎたわね……殺さなきゃいいけど…)   

 

共犯者の2人はやり過ぎたと感じた。まさかここまで霊夢がぶちギレるとは思ってもみなかったからだ。

 

霊夢「紫…協力してちょうだい今から蓮を徹底的

   にシバくから……」

 

紫 「えっ…えっとやり過ぎないようにね……」

 

目のハイライトを失った霊夢が紫にそう言うと流石の紫もここまでいくとは思ってみなかったのか少し緊張してしまったが読者様も思うだろう一番の被害者が不便だと……

 

蓮 「えっえっ……?」

 

蓮には何が何だかもう分からなかった。分かる事は今自分には危機が迫っていると言うことだ。

 

蓮 「あ……ありのまま、今、起こっていることを

   説明するよ……今僕は大屋さんである霊夢に

   殺されそうなんだ…な……何を言っているか

   分からないと思うけど僕も何をしたのかが

   分からないだ…けど今にも頭がどうにかなり

   そうだよ……普通に怒るとか睨むとかそんな

   優しいもんなんかじゃ断じてないんだから

   今までで一番怖い霊夢の怒りを今にも味わい

   そうだよ……」

 

と、何処かで聞いた事のある名言を言うと萃香はその小さな身長を背伸びして蓮の肩に手を置いて頷きながら、

 

萃香「蓮…ごめん……」

 

蓮 「えっと…萃香さん多分弾幕ごっこになって

   霊夢に負けたらシバかれる未来しかないの

   ですが……勿論協力はしてくれますよね?」

 

萃香「あぁそれぐらいは協力するよ」

  (だってこの種をまいたのは私と紫だし……)

 

萃香は蓮にそう言うと臨戦態勢を取る。すると霊夢は目のハイライトを失った状態で蓮に、

 

霊夢「蓮……貴方戦う覚悟は出来た?何か一言は?

   地面の中でガタガタ震えて命乞いする心の

   準備は出来たかしら?」

 

蓮 「まっ負けないよ霊夢!」

 

そう言うと霊夢と蓮はお互いに弾幕を放ち始めた。それを見ていた紫と萃香は、

 

紫 「まさか萃香…貴女と弾幕ごっこをするなんて

   思わなかったわ……」

 

萃香「そりゃ私もだよ♪こんなに驚くのは昔に

   理久兎と紫が山に攻めてきた時以来だよ♪」

 

紫 「でも形はどうあれ……」

 

萃香「弾幕ごっこは楽しむ♪」

 

そう言い萃香と紫も弾幕を放ち始めた。蓮と霊夢との弾幕ごっこは熾烈を極める程の量だ。何せ霊夢は手加減なしに蓮に無数の御札や陰陽玉の弾幕はたまた光弾やらを放っているのだから。

 

蓮 「うっうぉ!」

 

霊夢「蓮…貴方はここで永眠させてあげる!」

 

蓮 「だから何でそんなに怒ってるの!」

 

霊夢「そんな事……あんた自身に聞きなさい!」

 

霊夢はスペルを唱えて蓮へと襲いかかる。

 

霊夢「夢境 二重大結界!」

 

霊夢がスペルを唱えると共に霊夢を守るかのように結界が張られその中心部にいる霊夢は蓮に向かって御札を放っていく。

 

蓮 「っつ!」

 

ギリギリ当たらない所で避けてはいくが体に当たらないために体制をねじ曲げたりするため正直きつい。

 

霊夢「………………」

 

だが今の霊夢は冷徹だ手加減一切無しだ。するとそれを助けるかの如く、

 

萃香「一式 投擲の天岩戸!」

 

萃香のスペル?が発動し萃香の手に岩が萃まるとそれを結界を張っている霊夢へとぶん投げた。その結果、

 

バリン!

 

その威力のお陰か霊夢の結界は一瞬で壊れ霊夢はその岩を回避した。

 

蓮 「ありがとうございます萃香さん!」

 

萃香「いいから蓮は気を付けて!おっと!!」

 

萃香は襲いかかってくる弾幕を避けると紫は口元をニヤつかせて、

 

紫 「貴女の相手は私よ萃香♪」

 

萃香「ははっ♪本当に理久兎に似てきたね!!」

 

そうして萃香は紫と弾幕ごっこを再開した。

 

霊夢「萃香、後で覚えておきなさいよ……」

 

霊夢は悔しそうにしながら更に蓮に弾幕をぶつけていく。そんな中でも蓮は霊夢に必死に語りかける。

 

蓮 「霊夢こんな事は止めよう!今は異変解決

   が先だろ!!」

 

霊夢「うるさい!その前にあんたを沈める!」

 

霊夢はそれでも弾幕を放ってくる。だが今度は蓮が攻める番だ。

 

蓮 「萃香さん!」

 

萃香「任せて!」

 

蓮の合図で萃香はスペルを唱えた。唱えたスペルは、

 

萃香「疎符 六里霧中!」

 

萃香のスペルが発動すると辺りは霧に包まれる。ただでさ竹林のせいで視界が悪いのにこれでよりいっそう悪くなった。だがそれに乗じて蓮は霊夢の前から姿を消した。

 

霊夢「なっ!」

 

だがそれ以前にこれは萃香のスペルだ故に霧のいたるかしこから無数の弾幕が放たれてくる。

 

霊夢「萃香~!!」

 

だがそれだけではない。今の現状に乗じ蓮はスペルを唱えた。

 

蓮 「式符 狗神の呼応!!」

 

狗神「ワォーーーーーーーーーン!!」

 

蓮 「ターゲットは霊夢だ!!」

 

それを聞いた狗神は口をほころばせて笑い、

 

狗神「丁度良い……あの小娘には復讐をしておき

   たいと思っていたところだ!!」

 

かつて蓮の式神になる前、霊夢と魔理沙に蓮を殺すのを邪魔されていたため少しばかし恨みがあったのかやる気は充分だった。

 

霊夢「うわっ!!」 

 

霊夢は直感でギリギリの所で狗神の特攻を避ける。

 

霊夢「くっ何よこのコンビネーション!」

 

萃香が気体となって出している霧と竹林で視界を奪われなおかつ萃香の弾幕が飛び交い更には狗神の元は犬だ。故に嗅覚は鋭いためか視界が悪くても霊夢の匂いを知っていれば視界の悪さなど無意味そのため霧に隠れて襲いかかってくるのだ。これをスペルで表すなら「萃式 狗神の狩猟場」という感じの合体スペルだ。だが蓮と萃香のスペルによる猛攻が続くが、

 

紫 「まったく……」

 

紫が目を閉じると突然霧が消え去っていき萃香は個体に戻る。おそらく紫の能力『境界を操る程度の能力』で萃香を個体へと戻したのだろう。

 

萃香「紫ってばずるいな!」

 

紫 「貴女の方が何倍もインチキじゃない」

 

と、言っているがどちらもインチキ能力には変わりない。だが霊夢は蓮の顔を見ると、

 

霊夢「……よくもやってくれたわね…」

 

蓮 「それはこっちの台詞だよ!今日の霊夢は

   何時もよりおかしいよどうしたんだよ!」

 

正直な話、霊夢も心の中ではやり過ぎたなとは思っていたが蓮が他の女性と話しているのが何故か気に触って心がイライラとする。故にこんな事態にまで発展してしまった。しかも何故か蓮の前で素直になれない……

 

霊夢「うっうるさいわね今あんたをここで

   終わらせてあげるわよ!」

 

霊夢はスペルカードを取り出してスペルを唱えた。

 

霊夢「ラストワード神霊 夢想封印 瞬 !!」

 

その言葉と共に霊夢は蓮達の目の前から忽然と姿を消したかと思うと辺りから無数の御札弾幕と通常の弾幕が襲いかかってくる。しかも全て蓮へと追尾してだ。

 

蓮 「ちょっ!!」

 

蓮へと向かってくる弾幕を全て避けていくが……

 

霊夢「蓮、遅いわよ?」

 

蓮 !!

 

突然背後から霊夢の声が聞こえると蓮は手に持つ刀を背後へと当たるように回転斬りをするが霊夢はもうそこにはいなくなっておりその変わりに無数の弾幕が背後から追尾して迫ってくる。

 

蓮 「まずい!!」

 

蓮は慌てて回避していくがどんどんと避けれる場所が狭まっていく。まるで誘導されているかのようだ。

 

蓮 「はぁ……はぁ……」

 

霊夢「遅い!遅いわよ!」

 

霊夢の姿はチラチラとだが見えるが通常よりも速い。故に蓮でも対処に追い付かない。霊夢のラストワードを見ている紫と萃香は、

 

紫 「萃香……蓮にこれを伝えてちょうだい」

 

萃香「ん?」

 

紫は萃香にこの状態の打開策を話すと萃香は頷いて蓮の元へと向かう。

 

蓮 「打開策は何か……」

 

霊夢のスペルを避けつつ呟くと萃香が蓮の隣へとやって来て、

 

萃香「蓮1つ打開策を教えようか?」

 

蓮 「えっ?」

 

萃香は蓮に霊夢の弾幕を避けながらこの状況を打破する事を全て伝えた。

 

蓮 「……本当にそんなんで良いんですか?」

 

萃香「大丈夫今回の案を出したのは紫だから」

 

だが蓮と萃香が話しているのを高速移動している霊夢は見てしまい……

 

霊夢(何で萃香ばっかり!)

 

そう思うと今以上にキレて高密度の弾幕を更に放ってくるが蓮は避けつつ息を大きく吸い込んで、

 

蓮 「霊夢~!

 

霊夢「何よ!!」

 

霊夢が蓮の言葉に聞き耳をたてると蓮はまた大きく息を吸い込んで、

 

蓮 「霊夢は僕のことが嫌いなのか?」

 

霊夢「へっ!?」

 

突然の事で霊夢は焦ってしまう。霊夢は蓮が嫌いな訳ではなくその逆で好きなのだ。故にそんな質問されれば困ってしまうが更に蓮は語りかける。

 

蓮 「僕は前に話したと思うけど霊夢の素直な所

   とか元気な所とか見てて好きだよ♪」

 

霊夢「えっえぇっ!?」

 

紫 「…………よく言えるわね……」

 

それを聞いた霊夢はその場で立ち止まってしまう。しかも顔は今にも火傷しそうな程に真っ赤なのだ。なお紫に限っては蓮を逆に誉めたくなってしまう。

 

霊夢「そそそそれって……こっこ……」

 

と、霊夢が言おうとした時だった…………

 

ガシッ!

 

蓮 「えっ?」

 

突然蓮の襟元を萃香が掴んだのだ。そして萃香は笑顔で、

 

萃香「いっけぇ~!!」

 

蓮 「えっちょっ!!うわぁ~ーー!!」

 

萃香は蓮を思いっきり蓮を霊夢へとぶん投げた。

 

蓮 「霊夢~!避けろ!!」

 

霊夢「えっ……えっ!!」

 

ゴチン! ピチューーン!ピチューーン!

 

2人は頭からぶつかってお互いに残機を失い退場更には萃香と紫も弾幕ごっこをする理由もなくなりこの弾幕ごっこは引き分けとなったのだった。




怠惰「あ、ありのまま起こった事を説明するぞ
   普通に過ごしていた筈なのに顎関節痛に
   なってたんだ……何を……」

狗神「割愛する」

怠惰「最後まで言わせてくれてもいいじゃん!」

狗神「長いそして止めろ」

怠惰「ちっまぁいいや…え~と読者様今回は
   如何でしたでしょうか?…………えっ?
   まんまヤンデレじゃねぇかって?
   大丈夫ですただの嫉妬ですそこまで
   病んでません」

狗神「我には分からんが……それよりもさっきの
   台詞はいったい何処から?」

怠惰「友達の憤怒君に少しジョジョを見せて
   貰いました所詮自分は知ったかぶりの
   レベルですがね……」

狗神「有名な台詞である事は確かだな」

怠惰「まぁ有名だね……そんじゃそろそろ終わり
   ますかね」

狗神「あぁそんなわけで今回はここまでだまた
   我は活躍するはずだから見てくれよ♪」

怠惰「それでは読者様」

狗神「またな♪」


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第41話 昨晩は…ry

こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
それでは今回もどうぞ……


萃香に投げ飛ばされた蓮と投げ飛ばしによって蓮にぶつかった霊夢その2人はお互いにピチュって地面へと落ちていた。紫と萃香は落ちていった2人へと近づいていく。

 

萃香「蓮~大丈夫かい?」

 

紫 「まったく萃香ったら……」

 

と、そんな会話をしつつ蓮と霊夢のもとまで行くと、

 

萃香「おぉ~おぉ~♪」

 

紫 「あら♪あら♪」

 

2人が見た光景は蓮の上に霊夢が倒れていたのだ。端から見ると霊夢が蓮を押し倒しているようにしか見えない。すると萃香と紫の声に気がついたのか蓮と霊夢は意識を覚醒させていく。

 

蓮 「うっうぅん……霊夢?」

 

霊夢「……蓮…って!!」

 

霊夢は即座に蓮から離れる。どうやら自分が覆い被さっている事に一瞬で気がついたようだ。霊夢は頬を赤らめせて、

 

霊夢「はぁ…はぁ………はっ!!」

 

霊夢はふと振り返ると紫と萃香がニコニコしながら此方を見ていたのに気がついた。霊夢は恥ずかしそうに、

 

霊夢「なっ何よ!」

 

と、言うと萃香はケラケラと笑いながら楽しそうに、

 

萃香「昨晩はお楽しみでしたね♪」

 

霊夢「萃香あんた本当にぶん殴るわよ!」

 

霊夢は拳を作って萃香に見せるが今度は紫が、

 

紫 「でも嬉しかったんでしょ?」

 

霊夢「うっ!」

 

どうやら図星のようだ。現に蓮にあんな告白まがいな事を言われれば誰でもうろたえる。だが霊夢にとっては自分が思う人にそんな事を言われれば恥ずかしくもなる。そんな会話をしていると蓮は立ち上がる。

 

蓮 「それよりも霊夢…何であんなに怒って

   たの?」

 

霊夢「えっえぇと……」

 

これには何と言えば良いのか分からない。正直に「嫉妬してました」何て言えるわけもない。すると紫が霊夢に助け船を出した。

 

紫 「蓮、霊夢はこの夜中に異変に行かされて

   機嫌が悪かったのよ察してあげて♪」

 

蓮 「うん……それは怒るよね……」

 

これには蓮も納得せざる得ない。蓮自身も夜中に間違い電話で起こされてイライラした事もある。故に紫の言ったことを真に受けてしまった。

 

霊夢「…………悪かったわ当たっちゃって……」

 

蓮 「いやいいよ♪」

 

霊夢は謝罪をすると蓮は笑顔でそれを許した。こうしてひと波乱は過ぎたのだが突然、紫と萃香が竹藪の中へと振り返り萃香は声をあげて、

 

萃香「お~いそこにいる妖怪~出てこ~い!」

 

それを聞いた蓮と霊夢は声のあげた方向を向くと林が奇妙に音をたてて揺れ出した。

 

ガサ…ガサガサ……ガサガサ……

 

揺れ出すのを確認した4人はそれぞれ構えるとそこから長いうさみみの女の子が顔を出した。

 

? 「……あっ…」

 

萃香「おっ?」

 

紫 「あら?」

 

霊夢「兎?」

 

蓮を除いた3人はその女性を見てそう思ったが蓮だけは違った。何故なら……

 

蓮 「貴女はあの時の薬売りさん?」

 

そう霊夢が風邪をひいた際にお世話になった薬売りの女性だったのだ。薬売りだった女性は蓮の言葉に気がつくと、

 

? 「貴方は!」

 

どうやら女性も覚えていたようだ。だが霊夢はジト目で蓮を見ると、

 

霊夢「蓮あの子とはどんな関係かしら?」(¬_¬)

 

何故か蓮はビクッと体を震わせた。一瞬寒気がした気がするが蓮は気にせずに霊夢に話した。

 

蓮 「えっとほら!前に霊夢が風邪ひいたときに

   薬を売ってくれた薬売りだよ!」

 

蓮の発言に霊夢は納得してその薬売りに、

 

霊夢「まぁだいたいは分かったけど貴女は?」

 

霊夢がうさみみの薬売りだった女性に誰かと聞くとその女性は自身の名前を語った。

 

? 「私は鈴仙・優曇華院・イナバ……」

 

それを聞いた4人は同じことをただこう思った長い名前と、

 

霊夢「貴女…寿限無?」

 

鈴仙「そこまで長くないです!!」

 

蓮 「え~と寿限無寿限無ウ(ピー)コ投げ機だった

   け?」

 

鈴仙「何ですかその下品な名前は!?」

 

まさかの蓮のボケに鈴仙はツッコミを入れる。

 

萃香「バルムンク=フェザリオ♪」

 

紫 「萃香もうそのネタはいいから……」

 

萃香  (´・ω・`)

 

紫の発言で萃香は少ししょぼーんとするが蓮は鈴仙に、

 

蓮 「えっと…ボケるのは止めて鈴仙さんで

   いいんですよね?」

 

鈴仙「えっと…はいそれで…ってそうじゃない!

   貴女達は何しに来たんですか!」

 

と、鈴仙が言うと霊夢が数歩前に出て、

 

霊夢「そんなもんあの月をどうにかするために

   決まってるでしょ」

 

それを聞いた鈴仙はとっさに戦闘体制をとった。どうやらこの異変の関係者であるのは明白だ。

 

霊夢「あんた私とやろうっての?」

 

霊夢がお払い棒とお札を構えると霊夢の目の前に突然手が現れて霊夢の目の前を遮る。その手の持ち主は蓮だった。

 

霊夢「蓮…あんたどういうつもりかしら?」

 

蓮 「霊夢ここは僕と萃香さんが引き受けるから

   紫さんと一緒にこの異変の元凶の元へと

   向かって……」

 

それを聞いた霊夢は少し考えつつ萃香を見ると萃香はニコニコしながら先に行けと手でジャスチャーをする。

 

霊夢「はぁ……分かったわよさっきの詫びもある

   から私は手を引くわ…その変わりさっさと

   来なさいよ!」

 

蓮 「りょうかい♪」

 

霊夢「行くわよ紫」

 

紫 「はいはい♪」

 

2人が鈴仙を無視して先へと進もうとすると鈴仙は、

 

鈴仙「って!何勝手に話を!」

 

鈴仙がそう言い此方へと足を運ばせた次の瞬間だった……

 

ズズッズボッ!!

 

鈴仙「えっきゃっ!!」

 

ドン!!

 

鈴仙は急に視界から消えた。どうやら掘られていた落とし穴に引っ掛かり落ちていったようだ。

 

蓮 「霊夢、紫さんよくわかりませんが今の内に」

 

霊夢「そんじゃ任せるわよ!」

 

紫 「ふふ♪」

 

霊夢と紫は先へと進んでいった。そして穴から堕ちた鈴仙が顔を出すと、

 

鈴仙「くぅっ!もう!てゐったら!!」

 

蓮は落ちている自分の鞘から抜けぬ刀を構え萃香も瓢箪から酒を飲むのを止めてほろ酔い気分だが構える。

 

鈴仙「2人逃がしましたが貴方達だけでもここで

   師匠の名にかけて倒させていただくわ!」

 

そうして蓮と萃香VS鈴仙との弾幕ごっこが開始されるのだった。

 




怠惰「寿限無寿限無ウンコ投げ機昨日の新ちゃんの
   パンツは新八の人生バルムンク=フェザリオ
   アイザック=シュナイダー三分の一の純情な
   感情の残った三分の二はさかむけが気になる
   感情裏切りは僕の名前を知っているようで
   知らないのを知っている留守スルメめだか
   かずのここえだめだか・・・このめだかは
   さっきと違うやつだから池ノめだかの方
   だからラー油ゆうていみやおうきむこう
   ペペペペぺペペペペペペぺおあとがよろしい
   ようでこれにておしまいビチグソ丸」

狗神「何だそのふざけた復活の呪文は!?」

怠惰「とあるギャグ漫画の猿の名前」

狗神「そんな猿は本当に止めてくれ」

怠惰「可愛いんだけどウ(ピー)コを投げてくる」

狗神「嫌がらせにも程がある」

怠惰「それを平然と避ける子も凄いけどね♪」

狗神「こんな話しかしてないぞ?」

怠惰「まぁいいでしょうたまにはね」

狗神「まったく……」

怠惰「てな訳で今回はここまで」

狗神「悪いなこんなんで」

怠惰「では読者様また明日!」


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第42話 VS鈴仙・優曇華院・因幡

どうも読者様!学校のイベントで調理を担当を
していた怠惰のクソ悪魔です。
熱気が凄かったです……
これはもう捨ててさて今回も本編へどうぞ


十五夜の月のような美しさを持っている月の光に照らされて迷いの竹林では弾幕ごっこが繰り広げられていた。

 

鈴仙「すいませんがここで倒さないと師匠に

   色々と言われるので!!」

 

そう言い鈴仙は手を銃のような形にして蓮達に向けるとそこから弾丸型の弾幕が放たれるが蓮は鞘から抜けぬ刀に霊力を纏わせて、

 

パシン!パシン!パシン!パシン!

 

それらを全て弾き飛ばし蓮は鈴仙に、

 

蓮 「それぐらいの弾幕なら見抜けますよ!」

 

と、言うと蓮の後ろにいた萃香は跳躍して腕に岩を萃めて、

 

萃香「一式 投擲の天岩戸!」

 

そう唱えて鈴仙へと投げつけるがそれを鈴仙は見事なバクテンで回避した。

 

鈴仙「それ本当に弾幕ですか!?」

 

これには鈴仙も困惑はしたが即座に蓮が竹刀を持って鈴仙目掛けて走る。

 

鈴仙「このっ!!」

 

さっと先程と同じように手の形を銃のようにして蓮へと弾丸型弾幕を放つ。だがそれを蓮は鞘から抜けぬ刀で弾き更にはステップで避けつつ鈴仙へと進行を途絶えない。すると鈴仙はそこから跳躍して、

 

鈴仙「幻波 赤眼催眠(マインドブローイング)

 

鈴仙の両方の瞳が紅く煌めくと2つの円が現れる。その円は無数の弾丸型で出来た円だ。それらは彼方此方に飛んでいく。それには蓮もヤバイと思ったのか後ろへと後退するが、

 

蓮 「なっ!弾幕が消えた!?………いや今が

   チャンスだ!」

 

突然蓮の目の前に光る弾幕が忽然と姿を消したのだ。蓮は好機だと思いもう一度特効をしかけようとしたその時だった。

 

蓮 「弾幕が!!」

 

消えたと思った弾幕がまた現れたのだ。まるで有幻覚と幻覚の両方を見ているかのようだった。

 

鈴仙「どうですか!」

 

と、鈴仙が言ったその時だった。突然後ろに気配を感じ後ろを即座に振り向くと、

 

萃香「余所見はよくないよ~♪」

 

鈴仙「なっ!」

 

萃香がほろ酔い笑顔で拳を振り上げていたのだ。

 

鈴仙は即座にスペルを放つのを止めて萃香の目に自分の目を合わせる。すると突然……

 

萃香「うぐっ!」

 

理由は分からないが突然萃香は頭痛がしだし即座にそこを離れた。だが萃香の時間稼ぎで蓮は一気に間合いへと入ると鞘から抜けぬ刀を振るった。

 

蓮 「籠手!!」

 

鈴仙「いつの間に!!」

 

体を捻らせバク宙で蓮の攻撃を避け先程と同じように手で作った銃から放たれる弾丸型弾幕で反撃をするが、蓮もその弾幕が飛んでくると同時にバックステップからの右にステップをして避ける。

 

蓮 「はぁはぁ中々やりますね……」

 

鈴仙「これでも色々と訓練は受けていたので」

 

先程から避けて攻撃、避けて攻撃といった感じで流石に体力も持っていかれる。それでいて相手の動きや攻撃方法が咲夜と同じトリックタイプであるため予測しにくい。すると萃香は蓮の隣へとやって来る。

 

蓮 「大丈夫ですか萃香さん?」

 

萃香「ふぅ~ようやく頭痛が収まってきたよ」

 

鈴仙「もう治ったんですか!?」

 

それを聞いた蓮は少し疑問に思った。最初に人里で出会った時、鈴仙は蓮とは目を合わせようとしなかったことそして萃香を凝視した時に萃香が頭痛を起こしたこと。それら全てを合わせて蓮はもしかしてと思い、

 

蓮 「鈴仙さん貴女の能力はもしかして生物の

   波長を狂わせる事が出来るんですか?」

 

それを聞いた鈴仙は驚いた。何故ならピンポイントで自分の能力について当てたからだ。

 

鈴仙「あってますよ……私の能力は『狂気を操る

   程度の能力』なんですよ……」

 

蓮 「そうでしたか……」

 

鈴仙「でもこの能力色々と便利なんですけどね!」

 

そう言い鈴仙は跳躍してスペルを唱えた。

 

鈴仙「狂視 狂視調律(イリュージョンシーカー)!」

 

鈴仙が唱えたと同時に青と赤の弾丸型弾幕が壁のように放たれ蓮と萃香の移動出来る範囲を制限するかのように弾幕を放ってくる。

 

蓮 「ここっ!!」

 

萃香「なら私は♪」

 

蓮は僅かな隙間に入り弾幕を回避し萃香に限っては気体となって弾幕を回避する。最早、萃香が一番のチートに思えてきた。だが蓮は僅かな隙間に入り回避すると先程と同じように弾幕が消える。

 

蓮 「なっ……今が……いやっ!」

 

蓮は先程の事を思い出し自分のいた位置から少しズレルと消えた弾幕が一瞬で現れて先程いた蓮の位置から弾幕が通りすぎていった。

 

蓮 「あっ危なかった……」

 

鈴仙「やりますね」

 

だが蓮もただやられている訳ではない。鞘から抜けぬ刀を構えて蓮もスペルを唱えた。

 

蓮 「夢符 夢炎の剣!」

 

蓮の持つ鞘から抜けぬ刀は紅く光出すと蓮はそれを振るって鈴仙から放たれる弾幕を切って道を作る。

 

鈴仙「そんなことも出来るんですか!?」

 

だが蓮の作った道のおかげで萃香はそこで固体化して萃香もスペルを唱えた。

 

萃香「百万鬼夜行!」

 

そのスペルを放つと自身の周囲を回る霧弾から楕円弾を放ち波紋上に弾幕を放っていく。鈴仙は即座にそこから回避するが、

 

蓮 「そこっ!」

 

鈴仙「そんなもの!」

 

蓮の鞘から抜けぬ刀が鈴仙へと凪ぎ払われるが鈴仙はアクロバティックにロンダートをしつつかわす。そうして鈴仙はまた新たなスペルを唱えた。

 

鈴仙「散符 真実の月(インビジブルムーン)!」

 

鈴仙が放った弾丸型の弾幕は鈴仙を中心に周りに放たれる

 

蓮 「恐らく……」

 

蓮はこの時こう思っていた。それは一瞬消えると……そしてそれは当たることとなる。弾幕は一瞬消えると小弾幕が現れて避けれるエリアを減らしていくが蓮はその隙を狙いもうスピードで鈴仙へと突っ込んだ。

 

鈴仙「まさか私のスペルを見抜いた…!」

 

蓮 「鈴仙さんこれで……終わりです!!」

 

そう言い鈴仙の頭に鞘から抜けぬ刀を振り上げそして、

 

蓮 「面!!」

 

ガツンっ!! ピチャーン!!

 

それは鈴仙の頭にヒットし鈴仙との弾幕ごっこは幕を閉じたのだった。




怠惰「はいはいそんじゃまぁ今回もやって
   いこうね後書き回……」

狗神「まぁ今回は私の出番はなしと思えば」

怠惰「まぁまぁ♪まだ本命との戦いがあるから
   今は温存しておきなよ」

狗神「……仕方ないか」

怠惰「そうそうそれでいいよ♪」

狗神「おい貴様何か隠してないか?」

怠惰「う~んこの隠し事については次回か
   それともその次回かで話すよ♪」

狗神「よく分からんがまぁいいだろう」

怠惰「さてとそろそろ終わりますかね♪」

狗神「前回が色々と長くグダったからな……」

怠惰「そんな感じだね♪」

狗神「そんじゃ読者様また明日な」

怠惰「それじゃまた明日♪」


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第43話 いたずらは程々に

こんばんわ読者様!そしてお待たせしました!
忙しかった怠惰のクソ悪魔です。
つい先程野暮用が終わりました。
それでは本編へどうぞ


壮絶な弾幕ごっこが終わり蓮は鈴仙へと近づいて、

 

蓮 「鈴仙さん良ければ……」

 

鈴仙「えっとありがとう……」

 

蓮は倒れている鈴仙に手を差し出す。鈴仙はその手に掴まって起き上がる。

 

蓮 「鈴仙さん……この異変の元凶の元へ案内して

   くれませんか?」

 

鈴仙「……はぁ…後で師匠にはお仕置きをもらい

   そうだわ……」

 

そう言い鈴仙はため息を吐いて後ろを振り向くと蓮と萃香に、

 

鈴仙「着いて来てください……」

 

蓮 「萃香さん……」

 

萃香「うん行こう……」

 

2人は鈴仙の後に着いていき元凶の元へと向かおうとしたその時だった。

 

ズズ……ズボッ!!

 

鈴仙「えっ…きゃっ!!」

 

ドスン!!

 

何故かまた鈴仙は悲鳴をあげて落とし穴に落ちていった。

 

蓮 「……また落ちたよ…」

 

萃香「ありゃりゃ……」

 

蓮と萃香は若干だが呆れていると、突然草むらから1人の少女が顔を覗かせた。その少女の特徴的なことと言えば鈴仙と同じウサミミだが長いウサミミではなく丸いウサミミが特徴的で首もとには人参の首飾りが目に写る少女だ。

 

? 「あれ?落とし穴にかかったと思った

   けど避けちゃった?」

 

その少女の言葉に蓮と萃香はお互いに首を横に振って、

 

蓮 「いやかかるにはかかりましたけど……」

 

萃香「あの子がね……」

 

その少女は「えっ?」という表情で穴を見るとそこから泥んこまみれの手が這いずり出てくる。そして月明かりに照らされて鈴仙の真っ赤な瞳が落ちてボサボサとなった髪の隙間から輝く。それを見た丸ウサミミの少女はビクついた。そして鈴仙はその少女を見ると、

 

鈴仙「て~ゐ……!!」

 

てゐと言われた少女はビクビクとしながら、

 

てゐ「れっ鈴仙!?」((゚□゚;))

 

鈴仙「あんたね~!!」

 

鈴仙は落とし穴から素早く抜け出し、てゐへと向かっていくと両手で拳を作りてゐの頭を挟むと、

 

てゐ「痛い!痛い!ごめんってば!!」

 

鈴仙「毎度毎度あんたはね!!」

 

蓮はよく金曜日に見ていた何処かの日常系アニメで見たよう光景を目の前で見ていた。

 

蓮 「何でだろうまるで野(ピー)家の光景を思い出し

   ちゃった……」

 

萃香「アハハハ♪こういう光景を見ながら飲む酒

   がまた旨いんだよね♪」

 

そう話していると鈴仙はてゐを解放して蓮達の方を向いて頭を下げる。

 

鈴仙「えっとお見苦しい所をお見せしました」

 

てゐ「なぁ鈴仙そこの人と……鬼!?」

 

てゐは萃香を見て鈴仙の反応より驚いていた。それもそうだろう。幻想郷において鬼とは絶対的力を所持する種族だ。故に大抵の妖怪はビビってしまうのは当たり前だ。だが当の本人である萃香は、

 

萃香「そんは気を使わなくてもいいよ♪」

 

対して気にもしていないようだ。てゐは言われるがままに警戒心を解いた。

 

てゐ「すっすまないねそれで…まさか負けた?」

 

鈴仙「えぇ見事に完敗よ……」

 

鈴仙はやれやれといった感じで言うとてゐは鈴仙をよく観察すると、

 

てゐ「ふぅ~んそれで負けたから師匠の所に

   案内って所か……」

 

鈴仙「えぇ後は師匠に任せようと思うわ」

 

それを聞いたてゐはしょうがないといった表情をすると、

 

てゐ「鈴仙がそう言うなら私は何も言わないよ」

 

蓮 「あれ?てっきり戦う雰囲気だと思ったん

   ですが……」

 

見た感じが鈴仙がやられた分をかえすみたいな感じでまた戦うかと思ったが戦わずに済みそうなため蓮はキョトンとしててゐに言うと、

 

てゐ「いや~鈴仙が勝てないんじゃ私になんか

   到底無理だからね…」

 

蓮 「……そうですか…」

 

てゐ「まぁとりあえず私と鈴仙に着いてきなよ♪」

 

鈴仙「え~と色々と脱線しましたが案内

   しますね……」

 

蓮 「お願いします」

 

萃香「さっさと行きますかね♪」

 

そうして蓮と萃香は鈴仙とてゐに案内されてこの異変の元凶の元へと向かうのだった。

 

少年、少女移動中……

 

鈴仙とてゐに連れられて蓮と萃香は迷いの竹林で迷わずに目的地であろう昔ながらの風情のある屋敷にたどり着いた。だが……

 

蓮 「あれって……霊夢に紫さん?」

 

鈴仙「えっ師匠ともう始めていたんですね

   ふぅ…これなら……」

 

目の前では霊夢&紫VS鈴仙の師匠とで弾幕ごっこが始まっていた。蓮と萃香がしんがりをつとめている間にどうやら迷いの竹林を抜けてたどり着いていたようだ。だがこの時、蓮は見逃さなかった。鈴仙が少し胸に手を置いて一息ついたのを……

 

蓮 「鈴仙さん申し訳にくいんですが……何か

   隠してませんか?」

 

それを聞いた鈴仙は驚きの表情をして、

 

鈴仙「えっ!?いっいえ何も!!」

 

萃香「……露骨に怪しいね~今のあんたからは

   嘘の匂いがするね……」

 

鈴仙「うっ……」

 

どんどんと鈴仙は追い詰められていく。すると何を思ったのか蓮は偽の月が輝く空を見ると月の方に飛んでいく女性を見つけた。

 

蓮 「萃香さんあれ!」

 

萃香「どうやらビンゴみたいだね♪」

 

そう言うと蓮と萃香は上空へと飛んでいった。それを見ていた鈴仙とてゐは、

 

鈴仙「どっどうしよう……」

 

てゐ「鈴仙ドンマイ……」

 

2人はそこでただ黙って蓮と萃香の後ろ姿を見る事しか出来なかった。そして蓮と萃香は逃げている1人の女性の元に向かっていくとその女性は蓮と萃香の姿を確認するとそこで止まり追いかける蓮と萃香も止まる。

 

? 「あら気づかれちゃったわね……」

 

蓮 「たまたま見えたもので……」

 

? 「ふふっ♪そう……あら?久しい顔もいる

   のね」

 

萃香「よっ♪」

 

女性は萃香を見てそう言うと萃香はその女性に手をあげて挨拶をした。

 

蓮 「えっと…萃香さん知り合いですか?」

 

萃香「あぁ昔にちょっとね」

 

? 「その節はどうも…それでえ~と貴方は?」

 

と、今度は蓮について聞いてくると蓮は自身の名前を答えた。

 

蓮 「僕の名前は葛ノ葉 蓮っていいます」

 

? 「あらご丁寧にありがとう私は輝夜……

   蓬莱山輝夜っていうわ」

 

それを聞いた蓮は驚いた。輝夜という名前は現代でも知られている超大物有名人、輝夜姫だ。つまり蓮の目の前にはその超大物有名人という事になる。だが間違っては失礼だと感じた蓮は一応念のために輝夜に聞くことにした。

 

蓮 「え~ともしかして輝夜姫さん?」

 

輝夜「あら?私の事を知っているの?」

 

どうやら本人のようだ。それを聞いた蓮はこの時2つ思ったことがあった。1つは「幻想郷は何でもありだな……」と言うことともう1つは大物有名人に出会えた喜びだった。

 

蓮 「えぇそれはもう有名人ですから…あっ!

   すいませんサイン良いでしょうか?」

 

萃香「蓮さ~今はそんな事をする場合じゃないと

   思うけど?」

 

それを聞いた蓮は「はっ!」と驚いて正気に戻った。

 

蓮 「ごっごめん……」

 

輝夜「ふふ♪中々面白いのね♪丁度良いわ永琳

   ばかりずるいと思ってたところだっから

   相手してくれるかしら?」

 

それを聞いた蓮は鞘から抜けぬ刀を構え萃香はニコニコしながら構える。

 

蓮 「なら輝夜姫さんこの異変は解決させていた

   だきます!」

 

輝夜「来なさいまだ夜は明けないのだから」

 

そうして蓮&萃香VS輝夜との弾幕ごっこがスタートするのだった。

 




怠惰「いや~めんごめんご」

狗神「怠惰今回はやけに遅めの投じゃないか」

怠惰「えぇ野暮用で忙しくてねついさっき
   終わったばっかりだよ」

狗神「ほう……」

怠惰「多分、中の人はこれを投稿してもう
   寝てるかもな」

狗神「おいおい……」

怠惰「まぁ分かんないけどね……そんなことより
   今回もありがとうございました」

狗神「次は月曜日な」

怠惰「それでは読者様!」

狗神「遅い投稿で悪かったがありがとうな」


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第44話 月の姫君

どうも読者様、やっと大切な首飾りの修理が
終わり手元に戻ってきた怠惰のクソ悪魔です。
いや~良かった良かったこんな無駄話もあれ
なので本編へどうぞ。



この永夜異変において最後の戦いが真っ暗な夜空に輝く月の目の前で弾幕ごっこが繰り広げられていた。

 

輝夜「ふふっ♪」

 

輝夜は米粒弾幕で蓮と萃香へと襲いかかるが2人はそれを回避して、

 

蓮 「式符 狗神の呼応!」

 

そう唱えると狗神が現れて輝夜姫へとその怨念を表したかのようなホーミングで襲いかかる。

 

輝夜「それじゃ私は捕まえられないわね♪」

 

そう言うと輝夜は狗神と追いかけっこを始めた。だが普通なら狗神の速度だと追い付く筈だが追い付かない。それ以前に追い付く気配がない。

 

蓮 「はっ早い……」

 

萃香「それじゃ次は私!」

 

そう言うと萃香もスペルを唱えた。

 

萃香「酔神 天手力男投げ!」

 

萃香の腕にこれまでとは比べ物にならない程の無数の岩が萃まるとそれをぐるん!ぐるん!と回して輝夜へと投げ飛ばした。

 

輝夜「ちょっ!!」

 

すんっ!!

 

輝夜は上手くそれを避けて、

 

輝夜「これ弾幕!?」

 

と、言っているがここで思わぬ事故が発生した。それは……

 

ゴチンッ!!

 

狗神「ぐわっ!!」

 

なんと萃香が投げ飛ばした岩は見事に狗神の眉間に直撃してしまった。しかも狗神の眉間にはコブが出来ていた。

 

萃香「あっ……ごっごめん!」

 

狗神「この餓鬼が!!」

 

蓮 「あちゃー」

 

と、言っているが輝夜はその光景を見てクスッと笑うと蓮や萃香と同じようにスペルを唱えた。

 

輝夜「神宝 プリリアントドラゴンバレッタ」

 

そう唱えた時だった。そこから色とりどりの弾幕とレーザーが放たれた。そのスペルは色々な色がありなおかつ派手やかに輝く弾幕の展開だった。

 

蓮 「戻れ狗神!」

 

蓮は狗神を戻すと輝夜から放たれる弾幕を萃香と共に避けていく。

 

萃香「蓮!さっきの借りを返す!」

 

そう言うと萃香は自身の腕についている鎖をブンブンと振り回すと、

 

萃香「酔神 鬼縛りの術!」

 

そう言い輝夜へと鎖をぶん投げた。輝夜は突然の事で反射神経で手を前に出すと、

 

ガキンッ!

 

輝夜「なっ!」

 

なんとそれは輝夜の腕に巻き付いて拘束すると萃香はその鎖を思いっきり引っ張った。

 

萃香「いっけぇーー!!」

 

輝夜「きゃーーー!!」

 

鬼の腕力や脚力といったものはとても強い。故に輝夜は抵抗できないまま引っ張られた。勿論、放ったスペルはブレイクされて弾幕は消えた。そしてこちらへとやって来る輝夜に蓮は鞘から抜けぬ刀をまるで野球選手のように構えて、

 

蓮 「そこっ!!」

 

鞘から抜けぬ刀を振るうが輝夜もただやられる訳ではない。すぐに体制をたてなおすと蓮の振りをぎりぎりで避け更には萃香の頭上へと飛ぶと腕に巻き付いてた鎖を外した。

 

輝夜「中々やるわね」

 

萃香「鬼ですから♪」

 

蓮 「あっ僕は人間ですよ?」

 

と、言っているがそんな中で輝夜は久々に高揚感を味わっていた。同じ相手ばかりと弾幕ごっこをしていれば刺激も少なくなってくるがたまには別の相手と弾幕ごっこをするのも良いとも思えていた。

 

輝夜「ふふっ良いわね!」

 

楽しそうにそう言うと輝夜は新たなスペルを唱えた。

 

輝夜「神宝 サラマンダーシールド!」

 

スペルを唱えると共に輝夜を守るかのように輝夜を中心に回る真っ赤な大弾幕が展開しそこから小粒の弾幕とレーザーが蓮と萃香へと襲いかかった。

 

蓮 「次は僕が!」

 

蓮はそう言うと鞘から抜けぬ刀に霊力を込め圧縮させると、

 

蓮 「霊符 霊力爆発!」

 

蓮は鞘から抜けぬ刀を振って一閃するとそこから大きな衝撃波が蓮を中心に起きる。そうすることで輝夜が放ったスペルを相殺した。

 

輝夜「そんなのあり!?」

 

蓮 「ありです!」

 

鞘から抜けぬ刀を素早く攻撃出来るように下段の構えで輝夜へと特攻を仕掛けるが輝夜はそれをひらりひらりと避けていく。

 

輝夜「そんな攻撃じゃ当たらないけど?」

 

輝夜がそう言った時だった。蓮はニヤリと口元に笑みを浮かべると左手を即座に離して狗神の式神札を構えて、

 

蓮 「式符 恐怖狗神の咆哮!」

 

何と突然蓮の背後に先程萃香から投擲されて眉間にコブが出来た妖怪狗神が現れたのだ。すると狗神は口を大きく開いて輝夜に向かって、

 

狗神「ガァーーーーーーーーーー!!

 

ゼロ距離で狗神の咆哮が轟いた。これには輝夜も耳を押さえて、

 

輝夜「うぐっ耳が!」

 

だがそれは輝夜だけではない。蓮も耳を塞いで、

 

蓮 「うっうるさい!」

 

最早使った本人である蓮が攻撃できなければ意味のないスペルだがこれは1VS1の弾幕ごっこではない。今回の弾幕ごっこは2VS1だ。故にここで萃香のスペルが発動した。

 

萃香「百万鬼夜行!」

 

萃香のスペルが発動し自身を中心に周りから弾幕が萃香の元へと萃まる。だがそれだけではな久集まった弾幕はそこから拡散されて放たれる。それに対して輝夜は耳を塞ぎつつ回避を試みる。

 

輝夜「常識はずれも良いところね!」

 

萃香の百万鬼夜行を輝夜はかわのだが狗神の咆哮が鳴り止むと蓮は即座に輝夜に向かった。

 

蓮 「はぁーー!!」

 

輝夜「くっ!」

 

見事な連係というべきコンビネーションだ。萃香の百万鬼夜行で移動を制限しつつ蓮は輝夜へと鞘から抜けぬ刀を振るう。恐らく萃香が蓮に合わせているのだろうが見事な連係というに相応しい弾幕ごっこだ。そして対に輝夜は避けれる場所がなくなった所に蓮の面打ちが迫る。

 

輝夜「……ふふ…私の負けね♪」

 

蓮 「面っ!!」

 

ゴンッ!!ピチューン!!

 

鞘から抜けぬ刀が輝夜に当たると共に弾幕ごっこは終了し、蓮と萃香が勝利したのだった。

 

 




狗神「おのれあの小鬼め!あっ痛たたた」

怠惰「あぁ~はいはいほら湿布」

狗神「呪い殺してや……」

怠惰「ほらほら寛大な心で許してあげなさい」

狗神「おのれ……」

怠惰「あっそうそう前々回ぐらいでのフラグ台詞
   について少しヒントをあげないとね」

狗神「あぁ~何か言ってたな」

怠惰「そんでヒントはさこの永夜異変って蓮と萃香
   は除いて本来は8人の4組で弾幕ごっこする
   のは読者様も分かるよね?」

狗神「それがどうかしたのか?」

怠惰「でもさ何でそのメンバー6人の3組が
   まだこの小説内で出て来てないか……
   それは……」

狗神「なっなんだよ!!」

怠惰「ハハハハ!……次回に続く!」

狗神「おい!こいつ……本当に終わらせやがった!
   しかも気になるところで!あっ……あぁえと
   すまんがまた次回!!」


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第45話 漆黒のフードを纏いし者

こんにちは読者様面接練習で気が滅入ってる
怠惰のクソ悪魔です。まぁそんなリアルな話
は止めにして今回は待ち望んでいた方もいる
のかな?まぁいっかてな訳で本編へどうぞ。


輝夜に勝利した蓮と萃香は輝夜を連れて先程の屋敷にまで戻っていく。戻ると鈴仙が輝夜に対して90度の角度で頭を下げて謝罪をする。

 

鈴仙「姫様申し訳ございません!」

 

鈴仙の謝罪に対して輝夜はクスクスと笑いながら、

 

輝夜「良いのよ♪久々に体を動かせたしね♪」

 

と、輝夜が言っていると霊夢と紫そして鈴仙の師匠らしき人物が此方に向かってくる。

 

霊夢「蓮あんたいつの間にここに来たの?」

 

蓮 「……酷くない?」

 

流石の無慈悲な台詞には蓮もこう返した。

 

紫 「萃香お疲れさま♪」

 

萃香「たまにはこんなのも良いかもね♪」

 

と、萃香は紫と楽しそうに話す。そして鈴仙の師匠らしき人物は輝夜に近づくと、

 

? 「姫様大丈夫ですか?」

 

輝夜「えぇ大丈夫よ永琳それに楽しかったし♪」

 

永琳と言われた女性は輝夜の言葉を聞いてホッとした。そして鈴仙は永琳にも謝罪をする。

 

鈴仙「師匠申し訳ございません!」

 

てゐ「まったく鈴仙は~♪」

 

と、てゐがニシシと笑っていると鈴仙はてゐの頭を掴んで頭を下げさせる。それを見た永琳は、

 

永琳「はぁまぁしょうがないわね……」

 

と、言っている鈴仙達を許すと霊夢は輝夜達の元へと行き、

 

霊夢「それじゃさっさとあの月を戻して貰おう

   かしら?」

 

永琳「まって頂戴せめて満月が消えるまで」

 

と、言うと紫は扇子を広げて永琳に、

 

紫 「八意永琳……貴女忘れてないかしら?ここ

   幻想郷には博麗大結界が張ってあって

   普通だと外からの侵入は出来ないわよ?」

 

それを聞いた永琳は紫に、

 

永琳「えぇ知ってるわ…だけどこの子…鈴仙から

   の情報なのよ…月の使者がやって来ると…」

 

紫 「それは本当?」

 

鈴仙「はっはい!偶然でしたがとある計画書に

   八意およびに輝夜姫の捕獲と……」

 

霊夢「ふぅ~んでも来てないわよね?」

 

霊夢の言うとおり確かに月の使者達が来る気配はない。それどころか霊夢達やらの弾幕ごっこで騒いだぐらいだ。

 

紫 「兎も角大丈夫よ……何せ御師匠様が考案

   して作り上げた結界なのだから♪」

 

永琳「理久兎の作った結界を信じろね……

   姫様…術を解きましょう……」

 

それを聞いた輝夜はそれに笑顔で賛同した。

 

輝夜「えぇそうね♪理久兔さんが考案した結界

   なら信じられる…それが根拠だもの♪」

 

それを聞いていた霊夢はどういう意味か分からないため紫に聞く。

 

霊夢「あれ?でも博麗大結界って確か初代博麗

   の巫女と紫とで作ったんでしょ?」

 

紫 「えぇ…実際に張ったのは…でも博麗大結界

   の術式を組んで設計図を書いたのは私の

   御師匠様なのよ……」

 

蓮 「そうだったんですか……」

 

霊夢「へぇ~……」

 

と、2人が納得すると輝夜は全員に、

 

輝夜「それじゃ始めるわよ……」

 

そう言うと輝夜は後ろを振り向いて月に向かって両手を挙げた。

 

霊夢「ようやく異変も終わりね~♪」

 

蓮 「ようやく一息つけそうだね♪」

 

萃香「これが終わったら宴会かね~紫♪」

 

紫 「そうね♪」

 

と、4人が楽しそうに話した次の瞬間だった。突然迷いの竹林の一角から物凄い速さ…いや彗星のような速さで何か棒のうな物が偽物の月へと一直線に飛んでいったのだ。そしてその棒ような何かは偽物の月へとぶっ刺さる。

 

輝夜「えっ!?」

 

永琳「何ですかあれは……」

 

術を使ったであろう本人達が驚いていると更に驚く事が起きた。それは偽物の月に徐々に徐々にヒビが入っていくのだ。そしてヒビが偽物の月にまわると……

 

バキンッ!!

 

偽物の月は木っ端微塵になり本来の姿である本物の月が現れたのだ。

 

霊夢「これってあんたらのやった演出……って

   訳じゃなさそうね……」

 

永琳「姫様!」

 

輝夜「竹林の方からね……」

 

てゐ「竹林がざわついてる……」

 

この場にいる全員が竹林の奥のから嫌な気配が漂ってくる。そう感じてしまうほどに竹林がざわめき始めたのだ。

 

永琳「鈴仙、姫様を……」

 

と、永琳が言うとした時、輝夜は永琳の肩に手を置いて、

 

輝夜「永琳…ここは私も見に行くわ……」

 

永琳「しかし……」

 

蓮 「なら皆で行きましょう…それで全員が

   真実を知れる筈です霊夢…どこかは

   分かる?」

 

蓮は霊夢の勘を頼って霊夢に聞くと霊夢はニヤリと笑って、

 

霊夢「えぇさっさと行くわよ!」

 

蓮 「了解……」

 

霊夢の後に続い皆はその場所へと飛んでいくのだった。

 

少年少女移動中……

 

蓮達はその何かが飛んだであろう場所へと降りる。そこは竹林にしては少し拓けた場所だった。だが蓮達は見てしまったのだ。そこに転がる無数の死体を……

 

蓮 「なっ何だよこれ……」

 

鈴仙「師匠まだ新しいです……」

 

鈴仙は死体となった者を大まかに観察しその結果を出した。だがその話が本当ならついさっきまで生きていた事になる。しかし永琳は別の観点から見ていた。それはこの死体達が着用している鎧だ。それを永琳は見たことがあった。

 

永琳「これは…月の住人達しかもエリート兵士の

   鎧ね」

 

霊夢「それって博麗大結界を破って来たって

   こと?」

 

紫 「恐らくは……」

 

と、観察をしていると蓮は本当ならその場に存在しない筈の死体を見てしまった。その死体の特徴は紅いもんぺを着て白髪の少女…藤原妹紅だった。

 

蓮 「もっ妹紅さん!!」

 

蓮は倒れている妹紅へと大慌てで近づき妹紅の頭を自分の膝に乗せる。すると妹紅は目を開いた。どうやら生きていたみたいだ。

 

妹紅「つっ…れ、蓮か?」

 

蓮 「妹紅さん!何があったんですか!」

 

妹紅「気を付けろ…まだ彼奴が……」

 

妹紅が言っていると輝夜が蓮と妹紅の元までやって来ると、

 

輝夜「あら妹紅じゃない随分と無様に負けたのね♪

   ざまぁ♪」

 

それを聞いた妹紅の額に血管が浮かび上がった。

 

妹紅「何だと!ってそれよりも奴がまだ……」

 

霊夢「奴?」

 

と、霊夢が言った時だった。林の中から1人の兵士が現れた。しかも顔は恐怖の顔に染まってだ。

 

兵士「なっ!お前らは八意に輝夜姫!」

 

輝夜「あれって……」

 

永琳「月から送られた使者ね…姫様!」

 

永琳は自身の持つ弓を構えてその兵士を狙う。すると兵士は慌てて、

 

兵士「ちょっまて!今はっ!!!!」

 

と、兵士が手を挙げたその瞬間だった。突然目の前でその兵士の首がマミられたのだ。兵士の体は糸が途切れた人形のように地べたへと倒れ鮮血で地面が染まる。そしてマミられた首は転がっていき蓮達の足元に来る。

 

霊夢「へっ!ひっ!!」

 

蓮 「うっ嘘だろ…」

 

それには霊夢もびっくりして蓮の腕に抱きつく。だが蓮と霊夢以外のメンバーはその兵士が立っていた場所に目をやるとそこには黒いコートを着てなおかつ黒いフードを来た何者かが立っていたのだ。

 

紫 「貴方…何者かしら?」

 

と、言われた黒フードは何も答えずただ黙ったままだった。そして霊夢はやっと正気に戻り蓮と共に黒フードを見ると、

 

霊夢「あっあんたあの時の!」

 

霊夢はただ驚いていた。前に言っていた黒フードとは恐らくこの目の前にいる黒フードの事だろうと蓮は思った。すると黒フードは人の声でないような枯れた声で、

 

? 「俺の名は隠者…ただそれだけの名前だ」

 

隠者と名乗ると永琳は隠者に何故月の使者を殺したのかそれを問いただした。

 

永琳「なら隠者、貴方は何故月の使者や妹紅

   を攻撃したのかしら?」

 

隠者「…………それは簡単だまず今、首をはねた

   奴も含め奴等は俺の友人を傷つけようと

   したからだ…そしても……その女は俺らの

   邪魔をしてきたからお前らが作った遊び

   とやらで負かしただけだが?」

 

どうやら妹紅に限っては弾幕ごっこで負かされたようだが月の使者を殺していた時点で戦犯だ。

 

霊夢「隠者…あんたをここで退治するわ…」

 

霊夢の退治するという言葉を聞いた隠者は顎に手を置いて、

 

隠者「ほう…俺と殺るのか人の子らよ?」

 

輝夜「まずは貴方のそのフード剥がしてあげる」

 

隠者「それは怖いな……だが……」

 

隠者は右足をあげて思いっきり地面につける。そうした結果突然蓮以外のメンバーを鎖が取り囲む。

 

霊夢「蓮!」

 

紫 「…………」

 

萃香「ありゃありゃ……」

 

永琳「これは!」

 

輝夜「はなから私達とはやる気はないって事……」

 

鈴仙「そんな……」

 

てゐ「何だよこれ!ビクともしないって!」

 

閉じ込められたメンバーは鎖を破壊しようとするがあまりの固さに破壊が出来ない。

 

蓮 「皆!」

 

隠者「言い忘れたがその中では能力およびに

   自身の使う力は何も出せないルールだ

   そこは覚悟をしておけ……」

 

紫 「完全に私の能力も潰してきたわね……」

 

霊夢「流暢に言っている場合!」

 

と、霊夢が紫に食って掛かるが萃香に肩を掴まれて、

 

萃香「まぁまぁここは蓮の実力を見ようよ♪」

 

霊夢「…………分かったわよ……」

 

そうして外野となったメンバーはただ見守る事にした。そして蓮は妹紅を岩を壁にするように寝かせる。

 

妹紅「悪いな蓮……」

 

蓮 「いいですよ……」

 

蓮は向き直り隠者と向かい合って、

 

蓮 「僕は葛ノ葉蓮!異変を解決しに来た者

   です!」

   

そう言い鞘から抜けぬ刀を構える。すると隠者は枯れたような声で、

 

隠者「俺は隠者……せめてお前らの作った遊びで

   相手をしてやろう…」

 

こうして永夜抄異変、最後の弾幕ごっこ蓮VS隠者の戦いが幕を開けたのだった。

 





怠惰「てな訳で次回は隠者戦です」

狗神「ついに色々と伏線をはっていた奴が出たか」

怠惰「つっても殆どの読者様と怠惰さんは
   フードの中身知ってるけどね」

狗神「何!?」

怠惰「まぁそこはさておいて昨日の続きだけど
   はっきり言おう……っと思ったけどネタ
   バレだから色々とアウトだわ」

狗神「おい!散々引っ張ってそれか!?」

怠惰「まぁまぁ次回の次回で多分分かるから勘弁
   してくれって♪」

狗神「やれやれ……」

怠惰「代わりと言っては何だけど少しだけ相手の
   ステータスを見せてあげるから♪ほい♪」


筋力 測定不能 体力 測定不能

精神 測定不能 知性 測定不能

外見  謎   俊敏 測定不能 

年齢  謎   性別(予測)男


怠惰「こんな感じだよね♪」

狗神「おい殆ど分かんないぞ」

怠惰「うぅ~んならもっと分かりやすく言えば
   紫や萃香なんかじゃ歯が立たないね♪」

狗神「待て!そんな奴と戦えと?最早死ぬ未来
   しかないが?下手しなくても小僧死ぬぞ?」

怠惰「まぁ大丈夫でしょ……」

狗神「無理ゲー過ぎるしかもコンテニューすらも
   ないクソゲームだな」

怠惰「リアルなんてそんなもんさ……そんじゃ
   そろそろ終わるよ~」

狗神「無理ゲー過ぎる」

怠惰「てな訳で読者様また次回!!そんじゃ
   サラダバー!」


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第46話 EX戦 VS隠者

こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
妹紅を撃退した隠者の実力ははたして
どうなのか……では本編へどうぞ。


永夜抄異変の最後を飾る弾幕ごっこが開始された。

 

蓮 「だぁ~ー!!」

 

隠者へと蓮は鞘から抜けぬ刀を振るうが隠者はそれを無駄のない動きで避ける。

 

蓮 「そこっ!」

 

今度は強烈な突きを当てようとするが隠者はまさかの首を横に倒してギリギリで回避をした。

 

蓮 (当たらない……)

 

蓮の攻撃がまったく当たる気配がないどころか相手である隠者は弾幕すら放ってこないどころかずっとかわしっぱなしだ。

 

霊夢「蓮そこよ!」

 

と、霊夢達も檻の中で応援をするが現状は変わらない。ずっと隠者は避け続けているのだ。まるで蓮の攻撃を観察するかのようにそして次の一手を読まれているかのように……

 

蓮 「はぁ……はぁ……」

 

流石の蓮もここまで振れば息も上がってくる。だが隠者は息の1つも上がってなく逆に立ち尽くしたままだ。

 

蓮 「貴方は…何で弾幕を撃たないんですか?」

 

蓮は隠者に聞くと隠者はただ一言、

 

隠者「お前の動きやら癖やら見させて貰って

   いたからだ……それに早く倒しても俺が

   つまらないだけだからだが?」

 

最早、隠者は蓮の動きそれらをずっと攻撃せずに観察し続けているのだ。言ってしまえば物凄いぐらいに手加減されなおかつ嘗められている。

 

蓮 「くっ隠者さんあまり強い言葉を使うと弱く

   見えますよ?」

 

蓮は出来る限りの抵抗として言葉でそういうが隠者は鼻で笑うと、

 

隠者「ふんっ…これは余裕と言うものだが?」

 

まさかの返しが余裕と出た。流石の蓮もそこまで言われれば負けたくないという気持ちが強くなってくる。火事場の力で立ち上がる。

 

蓮 「貴方にだけは負けたくない!」

 

そう言い蓮は鞘から抜けぬ刀をもう一度隠者へと振るう。だが、

 

ガキンッ!

 

蓮  !!

 

蓮の攻撃は隠者へと当たることは無かった。隠者は避けた訳ではない。ずっとそこに立ち尽くしているのだが隠者の手には何処からともなく現れた光輝く槍…いや矛が握られていてそれで蓮の攻撃を防いだのだ。

 

隠者「そんな所で立ち尽くしていていいのか?」

 

蓮 「はっ!」

 

キンッ!!

 

隠者に指摘された蓮は即座にバックステップで後ろへと下がった。だが驚いたことは敵である筈の自分に所々で指摘をしているのだ。

 

蓮 「…………貴方はいったい何で……」

 

と、言った時隠者はいつの間にか握っていた槍いや矛と言った方が良いのかそれを頭上で回して構える。

 

隠者「そろそろ俺もやらせて貰うぞ?」

 

そう言った時だった。隠者は弾幕を放つと共に蓮に向かって急接近で特効の突きを仕掛けてきたのだ。それに対して蓮はギリギリのタイミングで真横へと避けをして避け更に追撃で飛んでくる弾幕を鞘から抜けぬ刀で弾き落とすが隠者は更に畳み掛けてくる。

 

隠者「遅い…とろい!鈍い!!

 

キンッ!キンッ!キンッ!

 

蓮 「つっ!!」

 

隠者の弾幕と近距離からの攻撃それらを全て避けるのに蓮は専念してしまい弾幕が放てない。だが隠者はここでまさかの

スペルカードを構えたのだ。

 

隠者「災厄 竜巻注意……」

 

スペルを唱えると四方から無数に渦を巻いていて緑に発光した弾幕が蓮へと襲いかかってきた。それには蓮もヤバイと思ったのか、

 

蓮 「くっ!」

 

上へと逃げるが隠者はそれを見逃す筈もない。すると隠者は足に力を入れ始めた。それは白く光輝く事から霊力だと推測出来る。それを蓮に向かって、

 

隠者「仙術 六式 刃斬!」

 

蓮へと蹴りあげると同時に霊力は形作る。その形は斬撃波だ。だが蓮もやられるわけではない。

 

蓮 「夢符 夢炎の剣!」

 

蓮はスペルで飛んでくる斬撃波を斬って打ち消した。だが打ち消したと同時に何といつの間にか隠者が目の前にいたのだ。

 

隠者「それだと……落第点だ

 

隠者は霊力で纏わせて白く輝く右足を使って蓮へと強烈な蹴りもとい、かかと落としを蓮の頭上へと叩きつけてくるが蓮は咄嗟の反射神経で鞘から抜けぬ刀で頭は守る。だが、

 

蓮 「ぐわぁーー!」

 

ズドン……

 

あまりの強烈な一撃に蓮は地上へと叩きつけられた。しかし弾幕には被弾はしていないため残機は減っていないためまだ勝負は終わってはいない。

 

蓮 「くっ…強い……」

 

鞘から抜けぬ刀を杖替わりにして立ち上がり刀を構える。それを地上へと降りて隠者は見ると、

 

隠者「お前さん諦めが悪いな…」

 

蓮 「えぇ…それが僕の自慢なんです……」

 

隠者「そうか…くく…フハハハハ♪いいねぇ!

   こんなに面白い人間は祝音と彼奴を

   入れて3人目だよ……」

 

蓮 「えっ?」

 

どうやら自分はこの隠者から気に入られたと感じた。何せ笑い声は枯れた声だが生き生きとしていたからだ。すると隠者は足に風のようなものを纏わせて空へと跳躍すると、

 

隠者「見せてやろう特別にな……」

 

そう言い隠者は不思議なオーラを放つスペルカードを掲げると、

 

隠者「ラストワード…災厄 七星の龍星群」

 

そのスペルから真っ白い光が空へと放たれる。だが何も起こらない。これには檻に閉じ込められている外野勢も、

 

霊夢「不発?」

 

萃香「えっ?ダサいってそれは流石に……」

 

鈴仙「何も起こらない…けど?」

 

てゐ「でも何も起きてないよね?」

 

と、4人が話している一方で輝夜、紫そして永琳はあることに気がついてた。

 

永琳「……姫様それと八雲紫……気づいてる?」

 

永琳は深刻な顔で輝夜と紫に言うと、

 

輝夜「えぇ…空に……」

 

紫 「七つの星が輝き始めたわね……」

 

そう空高くに輝く星の内の七つの星がどの星よりも輝いて見えるのだ。だがその星はどんどんと輝きがが大きくなっていく。

 

蓮 「隠者!貴方いったい何を!」

 

隠者「弾幕は…美しくそれでいて派手にやらない

   とな♪」

 

そうまさかの隠者のラストワードは隕石を模様した7つの超巨大な弾幕……本家に出てくる核弾幕よりも3倍程巨大な弾幕だ。しかもそれが徐々に徐々にと迫ってくるのだ。それは見る側からしてみれば美しい光景だがもし隕石弾幕が落ちてきたらどうなるのか……ここ辺りは巨大なクレーターへと変わってしまう。

 

霊夢「まっ不味くない!?」

 

紫 「大丈夫よ……いざとなれば私が……」

 

輝夜「私の能力でも………」

 

萃香「でも今ここにいる全員は能力使えないよね?」

 

萃香の発言を聞いた萃香以外の全員は、

 

全員「あっ…………」

 

マヌケな声を出して数秒立ち止まると数名は自分達を取り囲んでいる鎖へと手をかけて大きく揺らして、

 

霊夢「早くしないと!!」

 

鈴仙「はっ早く逃げないと!!」

 

てゐ「開け~ーー!!」

 

と、奮闘するが開きそうにない。それを見ていた蓮は、

 

蓮 「不味い早く彼奴を倒さないと皆が……」

 

隠者「どうした少年……早くやってみろ……」

 

蓮 「くっ!」

 

蓮は立ち上がる。皆をどうにかしてでも助けるためにそして持てる力で刀を構える。

 

隠者「いいねぇその折れない心…本当に俺好みだ」

 

隕石は徐々に迫ってくるもう時間もない。

 

蓮 「これで決める!!」

 

蓮は大きく走り出し隠者へと特効を仕掛ける。だが蓮は1人だけではない。

 

蓮 「狗神!」

 

狗神の名を呼ぶと背後に自身の式神である狗神が現れる。

 

狗神「ちっまた面倒なのに関わりやがって

   乗れ!」

 

蓮 「あぁ!」

 

蓮は狗神へと乗ると空高くにいる隠者へと向かって駆ける。だがもう時間はない。隠者はもう自分達の近くだ。殺られる前に殺る。霊夢達を助けるためにそう考えることしか出来なかった。だが……

 

パチンッ!

 

突然隠者は指パッチンをした。すると先程までの隕石弾幕は尽く消えたのだ。

 

蓮 「えっ!」

 

狗神「何!?」

 

これには驚いて蓮と狗神はその場で立ち止まると隠者は地上へと降りていった。それに続いて蓮と狗神も地上へと降りる。

 

隠者「悪いが時間切れだ今回は引き分けだ……」

 

蓮 「どういう事ですか!」

 

隠者「もう俺がここでお前らの足止めをする

   必要が無くなったて事さ……」

 

隠者は霊夢達の方に手をかざして手を握ると霊夢達を取り囲んでいた鎖は忽然と姿を消した。

 

鈴仙「たっ助かったぁ~」

 

てゐ「ビビったってもんじゃないよ……」

 

霊夢「蓮、大丈夫?」

 

蓮 「はい僕は……」

 

霊夢達は蓮のもとへと向かいそして隠者に臨戦態勢をとる。

 

紫 「貴方……いったい何のために?」

 

と、紫が言った時だった。

 

隠者「悪いがここでさよならだ……」

 

そう言い隠者はポケットから何かを取り出してそのピンを抜くと蓮達の足元へと放り投げた。

 

蓮 「まずい皆伏せて!」

 

全員「ん!?」

 

蓮の咄嗟の呼び掛けで皆はいっせいに伏せる。すると急激な光がその場を襲った。

 

蓮 「まっ眩しい!」

 

それが数秒続き光が止む。蓮達は隠者のいた位置を見るともう隠者は消えていたのだった。

 




怠惰「てな訳で隠者の実力?でした」

狗神「結局私はそんなに戦っていない件な」

怠惰「彼も無我夢中だったから仕方ないね」

狗神「何時か彼奴にリベンジする日はあるのか?」

怠惰「勿論あるよ♪あっ!因み言っておくけど
   彼奴はラスボスとかじゃないからね?
   分かりやすく言ってしまうとド(ピー)クエで
   例えると裏ボスのエス(ピー)タークだとか~
   ダーク(ピー)レアムとか竜(ピー)王だとかと同じ
   部類だからね?ちゃんとラスボスも考えて
   あるからね?」

狗神「待て!つまりそんなヤバイ奴と戦ったと
   言うことか!」

怠惰「つっても手加減はしてくれてるけどね♪
   さてとそろそろ終わるかね♪」

狗神「あぁ~そんじゃ読者様今回もありがとうな」

怠惰「また明日よろくしね♪」

狗神「そんじゃまたな!」

怠惰「またね♪」


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第47話 引き分けと言う名の敗北

こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
水泳の授業が本当に鬱です。それでは
本編へどうぞ。


蓮達はそこに立ち尽くしたままだった。突然現れた隠者を倒す倒されない以前に撤退して逃げ去っていったからだ。

 

蓮 「ぐっ……」

 

狗神から降りると狗神は消えるが蓮は膝をついた。

 

霊夢「ちょっ!」

 

霊夢は蓮に駆け寄り蓮の肩を担ぐ。

 

蓮 「ありがとう…霊夢……」

 

霊夢「良いわよ……紫、彼奴が何処に行ったか

   分かる?」

 

紫に隠者が何処へ逃げたかと聞くと紫は首を横に振って、

 

紫 「残念だけど分からないわ…まるで能力に

   作用されない……そんな感じね……」

 

霊夢「ちっ彼奴……」

 

これには霊夢も舌打ちせずにはいられなかった。だが突然の事だった。また奥の草むらが揺れだしたのだ。

 

ガサ……ガサガサガサガサガサガサ…………

 

霊夢「そこかっ!」

 

霊夢はお札を揺れる草むらへと放つ。それと同時に草むらから女性の肩を担いでいる女性が現れた。しかも肩を担いでいる女性は蓮の知り合いであるアリスだった。

 

アリ「きゃっ!」

 

突然の事でビックリして後ろへと倒れる。それを見ていた霊夢は、

 

霊夢「なんだアリスか…あんた何しにここ…

   っ嘘…魔理沙!」

 

アリスが肩を担いでいた女性はまさかの魔理沙だった。しかも服はボロボロでなおかつアリスもボロボロなのに気がついた。霊夢の言葉を聞いた蓮は直ぐ様霊夢のもとに駆けつけるとはアリスに、

 

蓮 「魔理沙とアリスどうしたのそれ!」

 

アリ「蓮とりあえず話は後よ今は魔理沙を休ま

   せる場所に…」

 

どうやら魔理沙は気絶しているようだ。それをアリスが担いで引きずってきたのか魔理沙の靴が何時もより汚れていた。

 

永琳「それだったらすぐに永夜亭へ」

 

蓮 「アリス手伝うよ…」

 

アリ「ありがとう蓮……」

 

そう言い蓮は魔理沙のもう片方の肩を担ぐ。

 

輝夜「はぁしょうがない……鈴仙、妹紅の肩を

   持ってちょうだい」

 

鈴仙「分かりました!」

 

そうして輝夜はただ黙って妹紅の肩を藻って担ぐと、

 

妹紅「ちっまさか引きこもり姫に助けられると

   はな……」

 

輝夜「あんたは体力の使いすぎよ……」

 

そんなやり取りを隣で聞いていた鈴仙は心の中で、

 

鈴仙(仲が良いのか悪いのやら……)

 

と、思っていた。そして蓮はこの場にいる皆に、

 

蓮 「今は離れましょう……」

 

それを聞いた全員は頷くとすぐにその場から移動して永遠渟へと向かうのだった。

 

少年少女達移動中……

 

蓮達は永遠渟へと辿り着くと永遠渟の縁側で4人の女性たちが座っていた。その女性達は蓮や霊夢それに紫やらも知っているレミリア、咲夜、幽々子、妖夢の4人だったが4人も何故かボロボロになっていた。

 

蓮 「皆さんいったいその怪我は……」

 

咲夜「蓮さん?……それに色々多くと……」

 

永琳「貴女達は何しにここへ?」

 

ここに住んでいる永琳は縁側に座っているメンバーに話を聞く。その間に妹紅と魔理沙を縁側で寝かせて全員は話を聞いた。

 

幽 「色々とあって休憩所を探していたら」

 

レミ「ここに辿り着いてそこの幽霊達と合流した

   って事よ…」

 

蓮 「色々?」

 

幽々子の「色々」という言葉に疑問を抱いた蓮はどういうことかと聞くと妖夢がそれについて話した。

 

妖夢「実はここに来る前に襲撃……といっても私

   達が歩いていた獣の巫女に戦いを挑んで

   負けたんです……」

 

レミ「そっちの幽霊達もそうだけど私達だって

   ジャパニーズ忍者に襲撃されたのよ?」

 

それを聞いていたアリスは魔理沙を縁側へと寝かせるとレミリアと妖夢に、

 

アリ「私と魔理沙も襲撃されたわ前に魔理沙が

   愚痴をこぼしていた例の変態執事に……」

 

蓮 「えっ待ってくださいつまりそれって……

   ここにいる全員が襲撃を受けたってこと

   ですよね?」

 

そう蓮達の所に現れた隠者の他にも魔理沙とアリスの元には例の変態執事が現れて、レミリアと咲夜の所には忍者、そして幽々子と妖夢の所にはまさかの巫女が現れたらしい。

 

幽 「その言い方だと紫達の所にも?」

 

紫 「えぇ…私達の所には黒いコートとフードを

   被った人物…隠者と呼ばれる人物が襲撃を

   してきたわ……」

 

幽 「隠者……」

 

と、紫と幽々子が会話をしていた時、縁側で寝ていた妹紅は立ち上がった。どうやら体力は回復したようだ。

 

蓮 「妹紅さん大丈夫ですか?」

 

妹紅「あぁ何とかなニート姫のお陰でな…」

 

輝夜「だから誰がニートよ口下手!」

 

妹紅「んだとごら!!」

 

輝夜「良いわやっててあげるわ!」

 

妹紅「望むとこらだ!!」

 

そう言い輝夜と妹紅は上空へと飛んでいき弾幕ごっこを始めた。それを見ていた蓮は、

 

蓮 「妹紅さん体力あるな~……」

 

永琳「蓬莱人って言うのは怪我やら体力の再生

   速度が常人の数百倍はあるのよ♪」

 

蓮 「あっ今更ですが僕は葛ノ葉 蓮といいます

   貴女は……」

 

永琳「私は八意永琳…しがない薬剤師よ♪」

 

蓮 「そうですか……よろしくお願いします」

 

と、何故か自己紹介的な事が起きていたが今度は魔理沙が目を覚ました。

 

霧雨「う…ここは……」

 

霊夢「魔理沙、大丈夫?」

 

霧雨「う?霊夢……はっ!!彼奴は!!」

 

魔理沙はすぐに起き上がり辺りをキョロキョロと見回すと、

 

霧雨「ここは……」

 

霊夢「安心しなさいここにはあんたが探してる

   変態執事やらはいないわよ……」

 

蓮 「あっ!魔理沙目が覚めたんだよかったよ」

 

アリ「まったく心配かけて……」

 

と、自分を心配してくれた事に魔理沙は少し恥ずかしくなりこそばゆい……

 

霧雨「あっありがとうよ……」

 

アリ「まったく……」

 

だが話が脱線していることに気がついた霊夢は話を戻すように促す。

 

霊夢「それでどうする?」

 

そうとりあえずどうするかが分からないため霊夢は意見を求める。すると先程から瓢箪の鮭をぐびぐび飲んでいた萃香が意見を出した。

 

萃香「なら宴会しよう~♪」

 

かくっ……

 

霊夢「どうしてそうなるのよ?」

 

一瞬、霊夢や蓮達は体制を崩してしまった。あまりにも突然過ぎたからだ。

 

紫 「ふふ……まぁそれも手の1つね…なら宴会を

   開きましょうか♪」

 

霊夢「だから話を!!」

 

蓮 「まぁまぁ皆疲れているんだしとりあえず

   宴会の席で話そう……ね♪」

 

霊夢「はぁ……分かったわよ……」

 

こうして永夜抄異変は終わり宴会が開かれることとなるのだった。




怠惰「はい他の3組は襲撃を受けてボコボコに
   されたが正解です」

狗神「2対1で負けたのかよ……」

怠惰「まぁその3人については隠者には及ばない
   けど強いとだけ言っておくね」

狗神「ほう我とだったら?」

怠惰「あっちが強いよ何せ……おっとここで
   この話をするのもあれだね♪詳しく
   知りたいならもう1つの小説を参照
   してね♪」

狗神「よく分からんがまぁ覚えておく」

怠惰「てな訳で今回はここまで!」

狗神「次回は明日だ」

怠惰「それじゃ読者様また次回!」


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第48話 状況整理

こんばんわ読者様、怠惰のクソ悪魔です。
少し遅くなりましたが本編へどうぞ。


宴会は何時ものように博麗神社で行われる。今回の異変解決後もまた例外ではない。だが今回の宴会は少しだけ疑問に残ることが多くあった。それは隠者達の強襲の謎……それは未だに気がかりだ。

 

霊夢「蓮…隠者が言ってた「足止めする理由が

   無くなった」その言葉引っ掛からない?」

 

蓮 「それは僕も気になってた」

 

あの時、隠者が言った「足止めする理由が無くなった」その言葉に蓮と霊夢はずっと引っ掛かっていた。するとそこに升に酒を入れた魔理沙がやって来る。

 

霧雨「よぉ~夫婦揃って飲んでるか~♪」

 

霊夢「ブゥッ!!」

   

魔理沙の言葉を聞いた霊夢は盛大に口に入れていた酒を吹き出した。しかも吹き出した酒はもろに蓮の顔へとかかった。

 

蓮 「痛っい!目が!目が~ー!」

 

アルコールが目に入って染みるみたいで目を押さえつけて蓮は悶える。どこぞの滅びの呪文を使われた大佐並みに転げ回る。

 

霊夢「あっごめん蓮!」

 

霧雨「悪い遊びすぎた!」

 

近くにあった濡れた布巾で蓮の顔を霊夢は拭くと蓮は目を充血させて霊夢と魔理沙を見る。

 

蓮 「目がスースーする……」

 

霧雨「わっ悪かったぜ……」

 

霊夢「ごめん大丈夫…じゃないよね?」

 

蓮は2人に心配させないために少し無理をして作り笑いで、

 

蓮 「だっ大丈夫だよ……」

 

そんな無理している蓮を見てしまった霊夢と魔理沙は後ろを向いてコソコソと話始めた。

 

蓮 (そんなに気にしなくてもいいのに……)

 

と、蓮は思っていると後ろから声をかけられた。

 

永琳「あら?貴方は……」

 

そう永琳だ。しかもその隣には長いウサミミの鈴仙もいた。

 

鈴仙「蓮さんご一緒しても?」

 

蓮 「えぇ構いませんよ♪」

 

永琳「ありがとう……それよりも何でそんなに目が

   充血してるの?」

 

と、蓮の目が充血している事について永琳が質問してくると蓮は苦笑いぎみに、

 

蓮 「えと…事故って目にお酒が入っちゃって」

 

永琳「あら!少し見せてちょうだい……」

 

そう言い永琳は蓮の目を近くでまじまじと見て診断する。しかしそれは霊夢と魔理沙から見ると蓮が永琳とキスしているようにしか見えなかった。

 

霧雨「おぉ~♪おぉ~♪……!れっ霊夢!?」

 

鈴仙 !?

 

霊夢「………………………………」

 

何故だろうか霊夢からまたどす黒い何かが溢れてくる。動物ならではの勘なのかそれを逸早く鈴仙は察知し体を震わせる。すると永琳の診断が終わったのか蓮から顔を遠ざけて、

 

永琳「問題ないわね♪」

 

蓮 「ありがとうございます……」

 

鈴仙「しっ師匠…さっきから博麗の巫女が怖い目で

   睨んでくるんですが…………?」((゚□゚;))

 

それを聞いた蓮は後ろを振り向き永琳は霊夢を見る。

 

蓮 「れっ霊夢!?」

 

蓮は驚き少しビビっていたが永琳はクスクスと笑って霊夢へと近づく。

 

霊夢「何よ?」

 

永琳に向かって冷たく突き放すようにそう言うと永琳は霊夢の耳元で小さな声で、

 

永琳「ふふっ♪貴方の彼氏を寝取るとかしないから

   安心なさいただ目の診察しただけだから♪」

 

霊夢 !!

 

それを聞いた霊夢の表情は冷たく恐い表情から頬を紅くして表情が豊かな霊夢へと戻った。

 

霊夢「うっううるさいわね!」

 

蓮 (何とかなった……)

 

蓮は心の底から安堵する。何とかなったと……そして永琳は笑いながら

 

永琳「ふふ♪それで話は変わるけどあの隠者とか

   いうのは今どうなっているの?」

 

霊夢「それなら今、紫とその式達とで捜索をして

   るわよ……ただ一向に手がかりが掴めてない

   みたいだけど……」

 

永琳「そう…確か貴女の所にも襲撃者が現れた

   のよね?」

 

永琳は魔理沙に聞くと魔理沙は少し怒りながら、

 

霧雨「あぁ私らの所には前に出てきた変態執事

   が出てきたんだよそいつに私らはボコボコ

   にされたって訳だ……」

 

霊夢「隠者の言葉……さっき霊夢が言った通り

   「足止めする理由が無くなった」それは

   恐らく仲間がいた…つまり魔理沙のその

   執事は隠者の仲間……つまり第三の勢力」

 

この証言によって1つ確信した。隠者と魔理沙の言う変態執事は繋がっている。恐らく仲間だろうとすると今度は咲夜と妖夢が此方にやって来た。

 

咲夜「貴方達とご一緒しても?」

 

妖夢「えと私も良いですか?」

 

霊夢「良いわよ丁度あんたらの話も聞きたかっ

   たし……」

 

霊夢の言葉を聞いた咲夜と妖夢の眉間は少しだがピクリと動いた。すると咲夜から話し出した。

 

咲夜「なら話すわ…お嬢様と異変解決をしている

   最中でしたお嬢様は微かに漂う血の臭いを

   感じ取ってそこまで移動するとそこにいた

   のはここ日本では忍者と呼ばれる男性だっ

   たわ、しかも獣の耳と尻尾もあったから

   妖怪だと推測出来たわねそれでそいつを

   問い詰めて結果的に弾幕ごっこをしたのは

   いいけど結果は分かる通り負けだったわ……」

 

と、咲夜の話終えると今度は妖夢が話してくれる。

 

妖夢「次は私ですね私と幽々子様とで竹林を散策

   していましたその時錫杖の音が響いたので

   様子を見てみたら霊夢さんと同じような、

   巫女服を着ていておそらく妖怪だと思われ

   る獣の耳と尻尾そして錫杖杖を持つ女性が

   いたものだったので異変関係者かと思って

   斬りかかったのですが皆さん同様に負けて

   しまいました……」

 

2人は話を終えた。2人の話の共通点は獣人に近い妖怪だと言うことが分かる。だが蓮達はこれで大方は分かった。隠者、執事そして忍者に巫女その4人は第三の勢力だと。そう考えると紅魔館での話と繋げると第四の勢力という予想は無くなりその場にいたのは第三の勢力だと考えられる。

 

蓮 「……隠者達の狙いが分からない………」

 

永琳「でも気がかりなのは何で月の使者達だけ

   襲ったのか…妹紅に限っては弾幕ごっこで

   遊ばれたみたいだけど?」

 

霊夢「おそらく妹紅だったけ?そいつと何らか

   の面識があったから敢えて弾幕ごっこに

   して手加減した…ってのが話的に通るん

   だけど違うわよね…」

 

永琳「……話を持ちかけて謝るわ今は楽しく

   飲みましょう……」

 

永琳がそう言うとその場にいる全員は頷いて、

 

霊夢「そうねそうしましょう……」

 

霧雨「せっかくの宴会だしな……」

 

妖夢「そうですね♪」

 

咲夜「確かにね♪」

 

蓮 「それじゃ飲みましょうか……」

 

そうして蓮達は宴会の続きを始たのだった。疑問が残るが永夜異変は幕を閉じたのだったが……

 

? 「何で…私は……」

 

新たなる何かが目覚めた事に蓮達は知るよしもなかったのだった。




怠惰「はいてな訳で伏線を残して終わりです」

狗神「次回は…明日か?」

怠惰「残念だけどしばらくお休み♪」

狗神「あっちを投稿するのか?」

怠惰「えぇそろそろ顔をだなさいとあの子がうるさ
   いものでね♪」

狗神「まぁ誰かは分からんがしばらく休みという
   事はわかった」

怠惰「まぁそうなるってことで今回はここまで!」

狗神「次回は何時になるかは分からんがまた
   来てくれよ」

怠惰「では読者様また次の投稿までさらばだ~!」


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第六章 悪意は血の匂いと共に
第49話 気づいたら……


こんにちは読者様そして…待たせたな!
テストという拷問から何とか復活をした
怠惰のクソ悪魔です…マジで終わった後の
戦意喪失はヤバすぎましたね…こんな話はもう
いいから今回からまた投稿は開始します。
そして夏の序盤という事で今回は少しホラー?
要素が入っているのと久々の投稿なので何時もより
更に下手になっているかもしれません。
そこはご了承を下さい。では久々の本編へどうぞ!


これは丑三つ時のことだった……

 

? 「私は……つっ……」

 

? 「殺せ…殺せ……殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ

   殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ

   殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ

   殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ

   彼奴を…殺せ!斬殺しろ!

 

? 「うっぐぅ……」

  

とある意思が目覚める。それは増大する悪意と共に目覚めてしまった……

 

 

 

蓮はまた不思議な不思議な夢を見ていた。その夢は何時ものような晴明と理久兔とで争うような夢ではない。蓮は真っ白な世界ではなく昔の平安時代の街並みを思わせるかのようなそんな場所の道に立っていた。

 

蓮 「ここは……?」

 

辺りをキョロキョロと見渡す。見た感じは夜の街道に灯籠の灯りが輝いているそんな感じだったが、

 

蓮 「足音?」

 

足音が聞こえてくる。すると1人の女性が夜の闇から灯籠の灯りに照らされて現れる。長い髪の毛それでいて着物を着てはいるが左手には鞘、右手には金色に光輝く刀を持っていた。

 

蓮 「あの…貴女は?」

 

蓮がその女性に語りかけた瞬間だった。その女性は顔をあげて蓮に顔を見せる。その顔は返り血を浴びたのか所々が赤かった。

 

蓮 「……え?」

 

と、マヌケな声をあげた時、女性は一言……

 

女性「……私に近づくと……………死ぬよ?

 

そう言い一瞬で蓮を間合いに入れて刀で一閃する。咄嗟の事で蓮は腕を盾にして目を瞑った……

 

蓮 「はっ!はぁはぁ……はぁ…はぁ……」

 

蓮は荒い息を吐きながら辺りを見る。それは博麗神社にある霊夢から貸してもらっている自室だった。どうやら夢だった事が確認できた。

 

蓮 「ゆっ夢か……」

 

そう言った時、襖が開かれて霊夢が顔を覗かせた。

 

霊夢「蓮ご飯出来…あんたその汗は何!!」

 

蓮 「えっ?」

 

蓮の額からは汗が滝のように流れていたのだ。霊夢に指摘されて蓮は額を拭うが、

 

霊夢「れっ蓮……その腕……」

 

蓮 「ん?…………えっ!?」

 

蓮は気づいてしまった。自分の右腕から血が流れていたのを……

 

蓮 「なっ何だよこれ!!」

 

よく見てみると自分の着ている服にまで血が流れてそれを吸収したのか寝間着の右裾部分が真っ赤になっていた。

 

霊夢「まっ待ってて!!すぐに包帯を持って

   くるから!」

 

そう言い霊夢は駆け足で包帯を取りに行った。蓮はこの時、夢の出来事を思い出した。それは金色に輝く刀を持った女性に斬られた事をだ。蓮は傷が出来てあろう右腕をちょこんと触ると痛みが神経を通った。

 

蓮 「ぐっ!!」

 

霊夢「蓮!」

 

霊夢は包帯と布と水を溜めた桶そして何故か分からないが焼酎を持ってきた。

 

霊夢「とりあえず応急手当よ!」

 

そう言い霊夢は桶に溜まってる水で蓮の傷をよく洗いそして布に焼酎を振りかけて染み込ませて傷口を抑える。

 

蓮 「うっつっ!!」

 

これは痛いのか蓮は歯を噛み締めて堪える。そしてその後綺麗な布で傷口を覆って包帯を巻いて応急処置は完了した。

 

霊夢「これでよしとりあえず竹林の医者の所

   まで行くわよ…」

 

蓮 「あっうん……」

 

そうして2人は朝食を取るのを止めて竹林へと向かう。その途中で霊夢は、

 

霊夢「蓮…教えてちょうだい何があったの?」

 

蓮 「夢を見たんだよ……」

 

霊夢「それって前に言ってた晴明と理久兔が戦う

   夢?」

 

蓮 「いや今回はそれじゃない今回は1人の女性

   が近づいて来てそれで斬られる夢だよ」

 

それを聞いた霊夢は驚きの表情をした。そして考察した。恐らく蓮の夢は過去や未来から送られる警告……だが今回の夢はそんな警告からの正夢を通り越して怪我までしている。故に霊夢は心配になっていた。

 

霊夢「………………まずは医者に相談するわよ」

 

蓮 「うっうん」

 

そうして2人は迷いの竹林へと辿り着くと更に飛んでいき永遠亭の上空へと来るとすぐさま降りていった。すると丁度庭には鈴仙、てゐの2人が立っていて蓮と霊夢の存在に気が付く。

 

鈴仙「あれ?蓮さんに霊夢さん今回はどうしたん

   ですか?」

 

霊夢「怪我人よ……」

 

そう言い霊夢は蓮の応急手当てした怪我を見せる。それを見た鈴仙は大慌てで、

 

鈴仙「すぐに此方へ!」

 

てゐ「ほらついてきなよ……」

 

そうして蓮と霊夢はてゐと鈴仙に付いていった。

 

鈴仙「師匠!急患です!さぁどうぞ入って下さい」

 

鈴仙に言われるがまま蓮と霊夢は入っていき蓮は近くにあった診察用の椅子に座り霊夢は付き添いの席に座る。

 

永琳「……蓮その腕はどうしたの?」

 

と、永琳に聞かれ蓮はそれについて洗いざらい全て答えた。

 

蓮 「実は夢で刀を持った女性に斬られる夢を

   見てそれで目覚めたらこうなってました」

 

永琳「そう……傷口見るわよ?」

 

蓮 「お願いします」

 

そう言い永琳は蓮の腕に巻いてある包帯を解いていき傷口を確認する。

   

永琳「見事にさっくり斬られてるわね…ウドンゲ

   178と190の棚にある薬を持ってきて

   頂戴」

 

鈴仙「分かりました!」

 

鈴仙は素早く動き部屋の奥へと入っていった。

 

永琳「薬の方は化膿止めそれから治癒力を高める

   塗り薬を用意しておくわ朝昼夜で1回塗っ

   て頂戴それと多分血液が無くなってると

   思うから血液を増やす薬も入れておくわね

   これは朝と夜に飲んでちょうだい」

 

蓮 「ありがとうございました」

 

霊夢「ねぇ蓮の正夢って何かの予兆になる?」

 

先程の話を聞いて思っていた事を永琳に聞くと永琳は深く考えて、

 

永琳「分からないわ…これが予兆となるのか

   または警告となるのかどちらになると

   しても嫌な予感しかしないわ」

 

霊夢「そう……」

 

蓮 「……………………………………」

 

と、言っていると鈴仙が色々と薬を持ってくる。それを蓮に渡す。

 

鈴仙「使ってくださいね♪」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

霊夢「とりあえず私達は帰るわね」

 

霊夢はそう言うとそれに連れられて蓮も立ち上がる。

 

永琳「そう……ならもしまた何かあったら来て

   ちょうだいその時は力になるから」

 

蓮 「分かりました」

 

霊夢「それじゃあね……」

 

そうして蓮と霊夢は博麗神社へと帰って蓮はその日は怪我を少しでも早く治すため眠りにつくのだった。

 

 

 

 

その夜のこと人里で1人の男がほろ酔い気分で歩いていた。

 

男性「うぃ~~♪」

 

と、かなりふらふらとした感じで歩いていると1人の女性がその男性の前に現れた。

 

男性「あぁ~んねぇちゃん良い体してるな~♪

   どうだ~俺と酒飲ま……」

 

男性が言葉を言いかけた時、女性は中腰のような体制で一瞬の内に移動するしかも女性はいつの間にか所持している鞘に納められている刀の柄を手にかけてだ。

 

女性「さようなら……

 

ザシュッ!

 

男性「あっあが…………」

 

ドサッ…… 

 

その刹那の一閃、抜刀術で男性の腹を斬るとその場に男性は倒れ地面に血が滴り出る。

 

女性「斬らなきゃ……でも何か大切なことを忘れて

   いる気がする何でだろ……」

 

と、女性が言っていると頭の中に声が響く。

 

? (殺せ…あのガキ…殺せ……)

 

女性「うっぐ…斬らなきゃいけないよね…斬って

   咲かせなきゃ…赤い花を…咲かせなきゃ

 

そう言い女性は刀を鞘に納めまた歩き始めて夜の闇に消えるのだった。




怠惰「はい皆様改めましてお久々でございます
   この私、怠惰のクソ悪魔はテストという
   拷問から復活して参りました!」

狗神「おいごら選挙か!?」

怠惰「いえいえとりあえずはまぁ復活はしました
   のでまた投稿を始めてはいきます」
   
狗神「所でテストとやらはどうだった?」

怠惰 ………………………………………/(^o^)\

狗神「……まぁあれだお疲れさん」

怠惰「さてと今回は如何でしたでしょうか?
   まぁ久々なんで結構下手かもしれません
   がね…えっ?何時もの事だろって?まぁ
   そうですね何時もより酷いかもですね」

狗神「何をぶつぶつと言ってんだ?」

怠惰「気にしないでおいてそれでは今回は
   ここまでで次回は…明日です」

狗神「そんじゃ読者様熱中症には気を付けろよ」

怠惰「ばいばい♪」


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第50話 辻斬り

こんにちは読者様、BO(ピー)K・O(ピー)Fで
欲しかったDSソフトが4000円で
買えたので満足している怠惰のクソ悪意です。
……高くないかって?楽(ピー)とかだとその
倍もしくは6000円とかで取引ですよ?
まぁそれはさておいて今回も本編へどうぞ!


蓮は1日ぐっすりと寝ていたのだが…… 

 

蓮 「あれ?ここは……」

 

? 「ふふっ♪お久々ですね葛ノ葉蓮♪」

 

と、自分の名前を呼ぶ声のした方向を見るとそこには自分にアドバイスをくれていた女性がニコやかな笑顔で立っていた。すると蓮は確信したかのような表情で、

 

蓮 「貴女の名前……安倍晴明ですか?」

 

と、蓮は女性に対して言うと女性はにこやかに笑って、

 

晴明「えぇ合ってますよ…貴方の先祖にあたり

   ます」

 

蓮 「やっぱり貴女が……」

 

すると先程とはうって変わって晴明は深刻な表情をすると、

 

晴明「蓮……もうじき今見てる夢から貴方は

   目覚めてしまうでしょうそうなれば

   貴方には試練が待ち構えています」

 

蓮 「試練?」

 

晴明「えぇ貴方がいる幻想郷では今、辻斬りが

   起きている筈ですその犯人を退治するそれ

   が試練です」

 

それを聞いた蓮は晴明に不安があるような顔をすると、

 

晴明「大丈夫…貴方には絆がある筈ですその絆

   を信じなさいかつて私に絆の大切さを

   教えてくれたあの人のように……♪」

 

すると何処から自分を呼ぶ声が聞こえてくる。その声は徐々に徐々にと大きくなっていく。どうやら夢から目覚めそうだ。

 

蓮 「晴明さん僕が退治する妖怪の特徴って!」

 

直ぐ様、蓮はその妖怪について聞くと晴明は、

 

晴明「貴方のs……」

 

と、晴明が言おうとした時、蓮は目を覚まして夢から目覚めた。

 

蓮 「うっ……」

 

周りを見渡すとそこには霊夢が薬を持ってきてくれていて自分を起こしてくれたようだ。

 

霊夢「蓮、今日の分の薬よ」

 

と、霊夢は蓮に薬を渡すが蓮は黙って上の空を剥いていた。

 

蓮 「……………………………」

 

霊夢「蓮?」

 

蓮 「ん?あぁ!ごめんごめん」

 

そう言い蓮は薬を受け取って増血剤は水と一緒に流し込み右腕の傷は包帯を外して塗り薬を塗る。

 

霊夢「また夢を見てたの?」

 

蓮 「うん…その夢なんだけどね……」

 

と、蓮が言おうとした時、突然縁側の方から魔理沙が走ってきた。しかも霊夢に何かを伝えたそうなほど真剣な顔で、

 

霧雨「大変だ霊夢!!」

 

霊夢「何よ?」

 

霧雨「辻斬りが現れたんだ!」

 

それを聞いた蓮は驚きの表情をした。何せ夢で何時も自分を支えてくれている晴明が言ったことが現実で起きたからだ。

 

霊夢「はぁ辻斬り?」

 

蓮 「魔理沙それってどこで起きたの?」

 

霧雨「人里だぜ……ってお前その腕どうした?」

 

魔理沙に腕の事を聞かれると蓮はただ黙って真剣な顔へと変わると、

 

蓮 「2人共今回の辻斬りについて聞いて

   ほしいんだそれとこの腕も道中で

   話すよ」

 

霧雨「そうか……分かったぜ♪」

 

霊夢「良いわとりあえず魔理沙、例の辻斬りが

   起きた場所に行くわよ」

 

霧雨「了解だ♪」

 

蓮 「念のために刀を持ってくるね♪」

 

そう言い蓮は何時も自分が立て掛けている場所に向かい刀を取ると、

 

蓮 「それじゃ行こう」

 

そうして蓮、霊夢、魔理沙は体を浮かせて空へと飛んでいった。人里へと向かうその道中で蓮は霊夢と魔理沙に話した。

 

蓮 「ことの発端は昨日僕が見た夢から始まった

   と思うんだ」

 

霧雨「夢…正夢か?」

 

蓮 「うんその夢で僕は辻斬りに会ってそれで

   腕を斬られちゃって……」

 

それを聞いた魔理沙は驚きの顔をする。それはそうだ。いくら幻想郷でもそれはあり得なすぎる。

 

霧雨「霊夢その話は本当なのか?」

 

霊夢「えぇ昨日の朝、見たら蓮の腕は斬られて

   たわ」

 

そして夢についてのあらすじを話すと本題の今日見た夢について話始めた。

 

蓮 「それで今日の夢についてその夢で時々

   助言をしてくれる女性に会ったんだ」

 

霊夢「それって前から言ってる夢よね?」

 

蓮 「うんその女性…実は安倍晴明だった」

 

霊夢「…………はい?」

 

霧雨「……え!?」

 

霊夢と魔理沙は一瞬固まるとマヌケな声を出してしまった。

 

霧雨「おっおい待てよ!まさかずっとご先祖様

   が助けてくれていたのかよ!」

 

霊夢「それはそれで凄いわね……」

 

確かにそれは凄い。普通ならまずあり得ないからだ。だが幻想郷ではもしかしたらあり得るのかもしれない。

 

蓮 「晴明さんが言ったんだよ辻斬りが幻想郷で

   起こっている筈だって」

 

霊夢「……犯人については聞いたの?」

 

蓮 「それが聞く前に霊夢に起こされちゃって」

 

それを聞いた霊夢は重要なところを言おうとしたが原因が自分なら仕方がない。

 

霧雨「はぁ……」(¬_¬)

 

しかも魔理沙は霊夢に横目でやれやれといった感じでため息をはいていた。

 

霊夢「悪かったわね!!」

 

と、言っていると人里が見えてくる。

 

霊夢「とりあえず降りるわよ」

 

蓮 「了解」

 

霧雨「あぁ……」

 

そうして3人は人里へと降りる。降りた場所は寺子屋の近くだ。

 

霊夢「それで被害者はどこ?」

 

と、霊夢が言っていると慧音が蓮達に気づくとこちらにやって来る。

 

慧音「おぉ~蓮じゃないか霊夢がいるって事は

   辻斬りの件か?」

 

霊夢「えぇ被害者は?」

 

霊夢が被害者について聞くと慧音がそれについて答えた。

 

慧音「被害者は生きてはいるが見事な切り口で

   腹を斬られていて夜中に偶然出歩いて

   いた自警団がいなければ今ごろは死んで

   いただろう……」

 

霊夢「因みに犯人については聞いた?」

 

今一番気になる犯人について聞くと慧音はそれについて答え

た。

 

慧音「犯人は女性との事だ」

 

霧雨「刀で女性……」

 

この時、魔理沙は冥界にいる妖夢を思い付いてしまう。無理もないだろう。とりあえず片っ端から斬るのが心情だからだ。

 

霧雨「何でか冥界の辻斬り(妖夢)しか思い付かないぜ」

 

蓮 「嫌々!流石に妖夢さんがするわけないで

   しょ魔理沙…妖夢さんにも常識と言うのは

   あるんですから…それに犯人が違います

   からね?」

 

妖夢「私がどうかしたんですか?」

 

と、突然後ろから妖夢の声がしたため振り向くとそこには背中に2本の刀、桜観剣と白桜剣を所持者している冥界の辻斬りこと魂魄妖夢が立っていた。

 

霧雨「うわっ!お前いつからいたんだよ!」

 

魔理沙は驚きながら聞くと妖夢はそれついて答えた。

 

妖夢「丁度私がどうの辺りですかね?」

 

妖夢がそう言っていると霊夢は考えに考えた結果、結論を出した。

 

霊夢「ねぇ妖夢、少し協力してくれない?」

 

妖夢「みょん?」

 

霊夢「辻斬りを退治するのに今の蓮だと無理を

   強いてるようなものなのよ」

 

蓮 「霊夢、僕は大丈夫だよ」

 

と、蓮は大丈夫だと言い張るが霊夢は首をよこに振って、

 

霊夢「もし今の状態で刀を振るえばまた傷口が

   開くだけよそれならここは私達に任せて

   ちょうだい……」

 

霊夢の言葉を聞いた魔理沙と慧音は、

 

霧雨「蓮お前は夢で起きた情報を教えてくれた

   だけでも大手がらだぜ♪」(´∀`)b

 

慧音「あぁもしそれで出血多量で死なれると

   生徒達も悲しむだから無理はしないで

   寝ていてくれ」

 

と、3人に説得された蓮は静かに目を瞑って数秒後目を開いて妖夢の前に立つと、

 

蓮 「妖夢さん任せて貰えませんか?」

 

妖夢「えぇ構いませんよ♪そうと決まれば私は

   幽々子様に許可を貰ってきますね」

 

そう言い妖夢は空へと飛んでいった。蓮はそれを見送ると、

 

蓮 「申し訳ないけどお言葉に甘えて帰るよ」

 

霊夢「えぇそうしてちょうだい」

 

と、言い蓮は博麗神社へと帰るのだった。




怠惰「はい今回もやれましょうかね」

狗神「そういえば前書きのあれって何のゲーム
   なんだよ?」

怠惰「えっ?ルーンファクトリー3だよ?」

狗神「その前にDSのソフトにしては高いな?」

怠惰「しょうがないよプレミア価格なんだから
   1年前とかなんて下手したら一万円越え
   だよ?」

狗神「なんだその馬鹿げた価格は!?」

怠惰「だから安かったから買ったんだよ因みに
   怠惰さんはその4をやって面白かったから
   3を買う決心がついたんだよね」

狗神「そうなのか……」

怠惰「ただね操作はやっぱり4が良いししかも
   4ってね過去のボスも再登場するから
   ぶっちゃけボス戦のネタバレ何だよね…
   そのせいか達成感が何にも感じられない
   攻略法が分かっちゃってるし……」

狗神「おっおうそうか…………」

怠惰「まぁストーリは面白いけどね♪おっと話が
   色々とそれたけど今回はここまでね♪」

狗神「唐突に終わりの言葉が流れてくるな」

怠惰「それでは読者様また月曜日に!」

狗神「じゃあな……」


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第51話 伝染する悪意

こんにちは読者様、やっているケータイゲームの
殆どがお祭り騒ぎだと感じる怠惰のクソ悪意です
夏だなぁ……それでは本編へどうぞ!


舞台は深夜となった人里。そこには5人の女性……1人は博麗の巫女、博麗霊夢、2人目は魔法使いこと霧雨魔理沙、3人目は冥界の辻斬り魂魄妖夢、そして人里の自警団こと白沢慧音、最後に慧音の親友、藤原妹紅の5人が集まっていた。

 

霊夢「へぇ~あんたも来たんだ」

 

妹紅「あぁ慧音に頼まれてな……」

 

慧音「人は多い方が良いが普通の人間相手だと

   死ぬ恐れがあるからな」

 

今回の相手は妖怪がらみのため無闇に人を集めるよりかは霊夢等の妖怪退治専門のメンバーを集めた。それはとてもかしこい選択だと言える。

 

霧雨「それは確かにな」

 

妖夢「とりあえず夜回りをしましょう」

 

と、妖夢の言葉に皆うなずくと皆は固まって昼間に予定を練った道順にそって夜回りを始めた。そして1時間後、時間は丑三つ時を回った。

 

霊夢「……収穫なしね」

 

霧雨「これだったら各自で索敵をした方が効率

   良かったんじゃないか?」

 

慧音「それもそうだがもし1人で索敵をしてやら

   れたらもともこもないからな」

 

魔理沙の言い分は確かに分かるだが相手は紛れもなく殺しをプロとしている辻斬りだ。出会えたとしても弾幕ごっこに持っていけるかが分からない。もし持っていけなけれびそこままざっくりと殺させるだけだ。

 

妹紅「まいったなぁ……」

 

と、言っていると突然、妖夢の顔が険しくなった。

 

妖夢「皆さん気を付けてください誰か来ます」

 

慧音「何?」

 

皆は妖夢が向いている方向を見るとそこにいたのは下をうつむいている男性だった。しかもその姿を慧音は知っていた。

 

慧音「あれは確か被害者の……」

 

妹紅「何でこんな時間に?」

 

目の前にいたのは前回辺りで辻斬りに斬られた男性だった。だが何故この丑三つ時にいるのか。

 

霊夢「あんた今は異変中よ勝手に出てこられて

   も困るんだけど?」

 

と、言うが男性は返事をしない。

 

霧雨「おい何かあいつ様子が……」

 

男性「にゃは♪

 

顔をこちらに向けると気持ち悪い程の満面の笑みを浮かべるその時だった。

 

? 「殺せ…悪意のままに……

 

謎めいた声が丑三つ時の人里に響いたその瞬間だった。突然目の前の男性に異変が起き苦しみ悶え始めた。

 

男性「あっあがががかぎゃぎゃぎゃ!!!

 

慧音「おっおい!!」

 

慧音が近づこうとした時さっと妹紅が止める。

 

妹紅「ダメだ慧音!」

 

そして男性の背中から醜悪な何かが現れる。その男性の背中には背後の醜悪な何かの足が根のようになっているかのようだった。まさしく何かに憑かれている。

 

妖夢「なっ何ですかあれ……!!」

 

霊夢「斬られた時に何か細工されたわね」

 

霧雨「霊夢!!」

 

魔理沙の声を聞いた霊夢は後ろを見るとそこには人里の男、女はたまた子供までもが背中に醜悪な何かが憑いていた。

 

霊夢「こんなにお仲間さんがいるとはね……」

 

慧音「霊夢!頼むから人間達は殺さないでくれ」

 

霊夢「そんなこと分かってるわよ!それ言うなら

   他の3人に言いなさいよ」

 

霧雨「派手にはやるが殺しはしないぜ!」

 

妹紅「当たり前だ!」

 

妖夢「いきます!」

 

そうして人里では5VS大勢との戦いが始まった。

 

              

               to be continue……

 

 

そしてここ博麗神社の居間で蓮はちゃぶ台に突っ伏して寝ていた。霊夢の帰りを待っていたら眠くなってしまっていたのか寝ているようだが……

 

蓮 「あれ?ここは……」

 

蓮はまた夢の世界にいた。それは今日の朝に見ていた夢と同じ真っ白な世界。すると1人の女性いや蓮の先祖、安倍晴明が歩いてくる。

 

蓮 「晴明さん」

 

晴明「蓮…私は言いましたよね?試練があると」

 

蓮 「いやその前に僕が特徴を聞いたら夢から

   目覚めてしまって聞けなくて……」

 

と、言うが晴明は若干不機嫌そうな顔で、

 

晴明「言い訳は無用ですそんな事よりも速く

   貴方は人里へ行きなさい……」

 

蓮 「どういうことですか!まさか霊夢達に

   危機が!」

 

晴明「はい…そして伝えきれなかった今、貴方が

   退治する妖怪……いえ妖刀と言った方が

   良いでしょうその名は…妖刀神楽蓮…貴方が

   常に持っていて博麗霊夢から送られた

   刀です」

 

それを聞いた蓮は目を点にして驚いた。何せ信じられない程の事実だったからだ。

 

晴明「博麗霊夢は神楽を封印してある箱を開けて

   しまったが故に目覚めさせるきっかけと

   なってしまったんです」

 

蓮 「ちょっと待ってください!だって神楽

   でしたっけ?あれならさっきまで持って

   ましたよ!」

 

そう蓮は何時ものように刀を立て掛けてしまっている。しかも時間的には今から数時間前にだ。

 

晴明「今の神楽は丑三つ時になるにつれて目覚め

   ていきやがてその悪意を見せるのです」

 

蓮 「えってことは現実だと僕の刀は絶対に

   その場にはないんですよね?」

 

晴明「えぇ」

 

晴明の話が本当なら現実ではとんでもないことになっている筈だ。

 

晴明「ですが恐ろしいのは神楽の悪意は伝染して

   いくのです」

 

蓮 「それってまさか空気感染じゃ!」

 

晴明「いえ……神楽の悪意は接触伝染を繰り

   返します最初に斬りつけられた人間を

   手当てするために人が触るそして手当て

   した人間に不の感情があれば感染を繰り

   返しまた別の人へと触れて伝染を繰り返す

   のです」

 

それを聞いた蓮は最悪の想像をしてしまった。もしそれが魔理沙や妖夢に慧音そして欠けがえのない大切な人である霊夢もが悪意に伝染する想像を……

 

蓮 「晴明さん!僕は行きます!」

 

晴明「蓮…貴方に最後、話しておきたいことが

   あるわ…妖刀神楽の悲しい過去について」

 

蓮 「悲しい過去ですか?」

 

晴明「えぇ神楽は自分の主を護るために人や

   妖怪を斬り続けたその結果斬った者達の

   怨念が纏わりついて護ってきた自身の

   主人を斬殺してしまったという過去を

   だから神楽は誰も傷つけたくないから

   鞘の中で永久に眠った……だから蓮……

   神楽に安眠を与えてあげて……」

 

それを聞いた蓮は後ろへと振り向き走っていった。そうして蓮は目覚め現実へと帰ってくる。

 

蓮 「………………………………」

 

蓮は起き上がると何時も大切に所持している鞘から抜けぬ刀を立て掛ける所を見るのだがそこには神楽は立て掛けれていなかった。

 

蓮 「やっぱり…本当なんだね神楽……」

 

そう言うと蓮は急いで縁側へと出で丑三つ時の空へと飛んでいくのだった。

 

 

 




怠惰「はい今回の異変の首謀者は蓮の愛刀であり
   ようやく名前が出てきた神楽でしたぁ」

狗神「…………王道(ベタ)だな」

怠惰「でも思うけどさぁ1人でに刀が動くって
   怖くない?」

狗神「幻想郷じゃ普通だろ」

怠惰「それ言ったら終わりだけどさぁでも怖く
   ないかい?」

狗神「いや全然?」

怠惰「話にならないや…まぁいっか…それとさぁ
   まだ先の話?になるとは思うけどお気に
   入り100到達したら何やろうかな?」

狗神「なぜに今ここで?」

怠惰「まぁ今現在考えてる案は2つあるけど
   1つは理久兔と別れた後の晴明の活躍
   をほんの数話ほど描くか……それとも
   外伝として玲音執事長が何故紅魔館に
   来たのかのどちらかを描くつもりだけど
   どっちがいいかなぁ……」

狗神「まぁそこは100いったらな?」

怠惰「まぁね♪一応は読者様皆さん考えては
   おいてください……それと感想でその
   答えは書かないで下さいね?感想消さ
   れますから……」

狗神「その時になったら活動報告でお知らせは
   するだろうからよろしくな」

怠惰「そんじゃ言いたいことも言ったから
   今回はここまで!」

狗神「次回もよろしくな」

怠惰「では読者様また明日!」


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第52話 神楽の悪意

こんにちは読者様、テストが返ってくると共に
その点数を見て鬱になりそうになる怠惰のクソ
悪魔です。赤点がなければいっか……
では本編へどうぞ



今、人里では5人の女性が迫り来る人里の住人にとり憑いた醜悪な化け物達と相手をしていた。れぬ

 

霊夢「そこっ!」

 

男性「ぐふ……」

 

霊夢の回し蹴りで男性は吹っ飛んでいった。だがそれでも襲いかかってくる。

 

化物「グガガガガ!!」

 

霧雨「そんな攻撃当たらないぜ!」

 

醜悪な化け物から振り下ろされる攻撃を箒に股がって避ける。そして避けた所に妖夢が接近する。

 

妖夢「我が刀に斬れぬものなどあまりない!」

 

化物「ギャアアァァァァァァァァァ!!」

 

妖夢に限っては桜観剣と白桜剣で住人の背中に生えている醜悪な化け物を斬っていく斬られた化け物は消滅し媒体となっていた住人は倒れる。

 

妖夢「こいつらやっぱり悪霊の類いですか」

 

慧音「そらっ!!」

 

ゴチンッ!!

 

男性「ぐはっ!!」

 

慧音の方は頭突きで媒体となっている住人に当てていき気絶させていく。だが慧音の後ろから住人が襲いかかる。

 

住人「ギャハハハハハハハ」

 

慧音「しまっ!」

 

住人「ぐはっ!」

 

と、襲われそうになると慧音に襲いかかるとり憑かれた住人に向かって妹紅が飛び蹴りを食らわせて慧音を守る

 

妹紅「大丈夫か慧音!」

 

慧音「すまん妹紅!」

 

と、5人が必死に応戦するが住人達の勢いが衰える事はない。

 

霧雨「こいつらゾンビかよ!!」

 

霊夢「やってもきりがないわね!」

 

霊夢の言う通りやってもやってもきりがない。5人はこの時思った。これを操っている本体を破壊しない限り道はないと。だが刀を持つ長髪の女性がいる気配はない。

 

慧音「お前達正気にもどれ!」

 

と、慧音は叫ぶが皆は黙って気持ち悪いぐらいの笑みを浮かべてゆっくりゆっくりとゆらゆら歩きながら近づいてくる。

 

妹紅「ちっ!!」

 

妖夢「来るなら来い!」

 

5人はまだ戦い続けるのだった。そして一方、人里へと急行した蓮は上空でこの惨状を見ていた。

 

蓮 「なっ皆いったい…それに霊夢達が!」

 

蓮は助けに行こうとしたその時だった。突然自分の下の方で気味の悪い殺気に気がついてしまった。

 

蓮 「あれは!」

 

物見櫓の屋根の上に夢で自分へと斬りつけてきた女性が立っていた。

 

蓮 「あの子が元凶……」

 

呟くと蓮はその女性の元まで向かった。すると高みの見物をしていた女性も蓮に気がついた。

 

蓮 「…………君が神楽…何だよね?」

 

と、蓮が聞くと女性は悲しそうな顔を縦に振ると、

 

神楽「…蓮さん……速く霊夢さん達を連れて逃げて

   下さいじゃないと私はまた…主人である貴方

   を傷つけてしまいます……」

 

神楽は悲しそうにそうな顔で警告をする。だが蓮は、

 

蓮 「それは出来ません神楽さん…僕は貴女を

   救いに来たんですから!」

 

そう言うとその場に止まり続けた。晴明からは「退治しろ」と言われたが蓮本人は退治せず和解の道を選んだのだ。それでも神楽は連に忠告を続ける。

 

神楽「お願い蓮…お願いだかr…うぐっ……!」

 

蓮 「神楽さん!うっ…何だこの声は……」

 

突然、神楽は頭を押さえて苦しみ始める。すると蓮にもその声は聞こえてきた。

 

? 「殺せ…そのガキを殺せそして咲かせろ赤い…

   赤い真っ赤な花をな……

 

そんな名状しがたき声が響く。すると神楽に変化が起き始めた。

 

神楽「殺す…嫌だ殺したく…殺す……止めて!

   お願いだから!速く殺してしまおう……

   うっ…蓮さん速く逃げて…下さいもしくは

   私を壊して…くださいうがぁぁぁ……

   ふふっ♪真っ赤なお花を咲かせなきゃ♪

 

神楽は気味悪くニタリと笑うと手に持っている蓮が所持し続けていた鞘から抜けぬ刀いや妖刀神楽の柄に手をかけゆっくりと刀を抜刀する。その刀身は夢で見たように金色に輝いていた。まるで夜空輝く月の輝きのように……

 

神楽「さようなら……葛ノ葉 蓮……」

 

抜刀した刀で蓮へと一瞬で斬りかかるが斬られる前に蓮は後ろへと素早く後退し屋根の上に降りる。それを追いかけるかのよう神楽も屋根に飛び移る。

 

蓮 「神楽さん!しっかりしてください!」

 

神楽「蓮…貴方はどんな綺麗で真っ赤な花を咲か

   せるのかしら♪」

 

最早話せる状態ではない。だがまだ変異は終わってはいない。

 

神楽「ふふっ♪」

 

神楽はその恐ろしい笑みを浮かべていると地上で暴れている人里の住人達のように神楽の背後にも醜悪なる者が現れる。人里の住人達よりも遥かに巨大で醜悪なる者だ。おそらく神楽や人里の住人を操っている本体だと蓮は見た。

 

? 「奴を殺せさすれば我等は解放される…やれ

 

神楽「わかり…ました……」

 

聞こえてくる謎の声に神楽は応答をすると蓮へと襲いかかってくるのだが即座に蓮は胸ポケットから狗神の式札を出し構え叫ぶ。狗神の名を、

 

蓮 「狗神!」

 

蓮の声に答えて真っ白の体毛を持つ犬の妖怪、狗神が現れ神楽から振られる刀を尻尾で弾く。狗神は神楽を見ると、

 

狗神「ほう…前々から変な匂いがすると思ったら

   やはり妖怪か……」

 

神楽「……貴女にも真っ赤なお花を咲かせてあげる」

 

狗神「小僧こいつ頭とんでるのか?」

 

目の前の神楽に対してそう発言をすると蓮は首を横に振って、

 

蓮 「神楽は背後にいる彼奴に操られてるんだ!

   まずは彼奴をやらないと次に霊夢達が危険

   なんだよ!」

 

狗神「まぁ~た面倒なのに関わりやがって……」

 

流石の狗神もこれには少し呆れたのだがニヤリと笑うと、

 

狗神「だがまぁ暇しない分ましか!」

 

そう言うと狗神は神楽へとその大きな口を開けて襲いかかる。それに対して神楽は予測できぬようなフラフラとした足取りで狗神の猛攻を避け時には刀で弾き飛ばす。

 

? 「中々出来るな貴様……あの小僧を斬らせれば

   楽なものを…

 

と、神楽の背後でとり憑いている醜悪なる者が狗神に言うと狗神はバカかと言わんばかりに、

 

狗神「彼奴に死なれちまったら我が彼奴を殺せない

   だろ?バカかお前は?」

 

蓮 「殺らせないよ?」

 

これには蓮もツッコミを入れるが神楽の背後にいる醜悪なる者の目的はどうやら蓮の抹殺なのか狗神の攻撃を掻い潜って蓮へと刀を振るう。

 

蓮 「うわっ!」

 

何とか当たる寸前で体をそらして避けるが服に切れ目が入った。

 

神楽「ねぇ…そんな抗わないで…真っ赤なお花が

   咲かないじゃない……」

 

今の神楽は正気の沙汰ではない。後ろの醜悪なる者に操られ蓮を敵としか見えていない。しかし戦おうにも今の蓮には戦える力は狗神しかない。それだけでは神楽の背後にいる醜悪なる者を退治できない。

 

蓮 「どうすれば……」

 

蓮が呟く。だが蓮は晴明の言葉を思い出し地上で戦っている霊夢達を見る。

 

蓮 「絆か…晴明さんありがとうございます」

 

と、言うと蓮は一目散にその場から走って逃げ出した。

 

狗神「なっ小僧!」

 

それに続いて狗神も追いかけるが神楽も刀を構えて追いかける。

 

狗神「小僧!どういうつもりだ!」

 

狗神は隣で走る蓮にそう言うと蓮は狗神に説明をした。

 

蓮 「狗神…絆って信じる?」

 

狗神「何?小僧、貴様も狂ったか?」

 

蓮 「違うよ皆に手を貸してもらおうと思ってね!」

 

蓮は屋根から飛び降りるそれに続いて狗神も飛び降りる。ここで思い出してほしい。地上では何が起きていたかを……

蓮が飛び降りるとそこには人里の住人がいたのかそれが下敷きになった。

 

男性「ぐふっ!」

 

その悲鳴を聞いたであろうその場の全員は一斉に蓮を見る。その中には先程から戦っていた蓮の友人達である霊夢達がいた。

 

霊夢「蓮!?」

 

霧雨「お前なんでここに!」

 

妖夢「何しに来たんですか!」

 

慧音「それに式も一緒だと……」

 

妹紅「まさか助太刀か?」

 

と、言うと蓮は物凄いぐらいに申し訳なさそうな顔をして、

 

蓮 「えっと…元凶を連れてきちゃった……」

 

全員「…………は?」

 

霊夢達はマヌケな声を出した瞬間屋根の上から神楽が蓮に向かってジャンプ斬りを仕掛ける。

 

狗神「小僧!」

 

狗神は蓮の襟首を噛むとすぐさま離れる。そのお掛けで蓮は助かり神楽の攻撃は空を斬った。

 

蓮 「ありがとう狗神!」

 

霊夢「蓮…彼奴が元凶?」

 

霊夢は元凶である神楽にそう言うと蓮は首を縦に振って、

 

蓮 「うん…妖刀神楽…この異変の元凶?にして

   霊夢から貰った大切な僕の刀だ……」

 

蓮達は元凶である神楽を睨み神楽は虚ろな表情で刀を構えるのだった。




怠惰「こんにちは読者様、現在進行形で狗神
   さんがいないため1人でやる事となって
   いる怠惰のクソ悪魔です……どうしろと?
   1人でどうしろと……」

晴明「そう言うと思って今回は私が特別参戦
   しているんですよね?」

怠惰「あぁそうだったね、そんじゃ今回のゲスト
   安倍晴明で~す拍手……」

晴明「何ですかこの脱力じみた台詞は?」

怠惰「まぁまぁ…で?昔に理久兔にボコボコに
   され挙げ句の果てには理久兔から貰った
   恩を仇で返した晴明さん」

晴明「自棄に刺がありませんか!?」

怠惰「まぁ冗談は止めてどうでしょうか?蓮に
   狗神の活躍を見ていて」

晴明「そうですねぇ……彼は更に強くなります
   私がそう言うんですから間違いはない
   でしょう!」

怠惰「昔の自分のように?」

晴明「えぇそうですとも」

怠惰「そう言う割には他人の家で酒をたかりに
   行ってたよね?」

晴明「何の事でしょうか私の記憶にはありません」

怠惰「気になるならもう1つの小説の平安京辺りを
   見れば晴明の知られざる過去が……」

晴明「見ないでください!絶対に!絶対!!」

怠惰「まぁそれはさておき今回はここまで」

晴明「私…ディスられてませんか?」

怠惰「では読者様また次回!」

晴明「ディスられてますよね!?」

怠惰「バイバ~イ♪」


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第53話 陽の心と陰の心

こんにちは読者様、寝違えて首を痛めている
怠惰のクソ悪魔です。あぁマジで痛い
それはさておいて本編へどうぞ


蓮の言葉「霊夢から貰った」と言う言葉に霊夢と蓮そして狗神以外のメンバーはジト目で霊夢を見る。

 

霧雨「お前か……」

 

妖夢「霊夢さん……」

 

慧音「霊夢どいう事か説明してもらおうか?」

 

妹紅「やれやれ……」  

 

霊夢「うっ……」(;¬_¬)

 

これには耐えきれなかったのか霊夢は唸ると顔を反らした。だが今はそんな流暢に話している場合ではない。何せこの異変の大本が出て来たのだから。

 

蓮 「神楽の背後にいる悪意を取り払いましょう

   でないとこの異変は終わりません!」

 

蓮の言葉を聞いたであろう5人はそれぞれ構える。

 

霊夢「まったく尻は自分で拭けってことね……」

 

霧雨「今回の原因の殆どはお前と蓮だろ!お前

   と蓮とで彼奴をどうにかしてこい人里の

   住人達は私らでやるぜ!」

 

慧音「人里の住人は私達で抑える!その間に本体

   を叩け!」

 

妹紅「任せろ!」

 

妖夢「蓮さんこれを使ってください!」

 

そう言うと妖夢は蓮に自分の刀の1つ桜観剣を蓮に渡すと蓮は驚いた。

 

蓮 「妖夢さんいいんですか!」

 

妖夢「ないと戦いにくいでしょ?」

 

蓮 「…………感謝します!」

 

そう言うと妖夢から預かった桜観剣を構える。それを見た神楽はゆらゆらと動きながら、

 

神楽「貴方達に真っ赤な御花を咲かせてあげる」

 

蓮 「行くよ神楽!!」

 

霊夢「協力するわ!」

 

狗神「たく……」

 

蓮は刀を構え霊夢はお払い棒を構えそして狗神はやれやれといった感じで神楽へと向かっていった。そして神楽も刀を蓮達に向けると背後の醜悪なる者が人里の住人に憑いている醜悪なる者達に命令を出した。

 

? 「やれ我が悪意よ敵を蝕め

 

その言葉を聞くとまた人里の住人達は神楽と同じようにゆらゆらと不規則に動きながら襲いかかる。

 

霧雨「こいや!」

 

妖夢「来なさい!」

 

慧音「妹紅…終わったら楽しく飲もう!」

 

妹紅「止めろ慧音!それは死亡フラグだ!」

 

と、何故か最後はグダグダになったが4人は応戦を開始した。

 

蓮 「神楽!!」

 

ガキンッ!

 

桜観剣と神楽自身の刀がぶつかり合う。神楽の顔はしかめる所か未だに虚ろの顔だった。そこに霊夢の弾幕が飛んでいく。

 

神楽「……その程度?」

 

キンッ!……ズサッ!ズサッ!ズサッ!ズサッ!

 

蓮を弾き飛ばしすぐさま向かってくる弾幕を刀で切り捨てるが今度は狗神の突進が襲いかかる。

 

神楽「行きなさい……」

 

? 「犬ころ風情が……

 

ガシッ!!

 

神楽の背後に憑いている醜悪なる者の両腕が狗神を押さえつける。

 

狗神「誰が犬ころだ!!」

 

? 「お前雌か?雄かと思ったぞ?

 

ブチッ……

 

蓮 「あっ……」

 

醜悪なる者は地雷を踏んでしまった。狗神の前で言ってはいけない禁句を言ってしまった。それが不幸を呼ぶこととなる。

 

狗神「てめぇ…永久に呪い殺すぞ!!

 

もしこの小説を読んでいる女性の方がいるなら多分思うはずだ。女性なら男らしくカッコいいよりも女の子らしくて可愛いと言われる方が良い筈だ。それと同じで狗神からしてみれば女なのにも関わらず男と間違われるのは一番の屈辱なのだ。

 

? 「なっ何だこいつ!!

 

狗神の怒りが爆発し醜悪なる者を圧倒し始める。それを危険と判断したのか醜悪なる者も、

 

? 「やれそいつ斬殺しろ!

 

神楽「…………………真っ赤な御花を咲かせてあげる」

 

ガキンッ!

 

蓮 「やらさせません!」

 

神楽は刀で狗神を斬ろうとするがそこに蓮がわって入って神楽の刀を受け止める。

 

? 「小童(こわっぱ)が!

 

だがそれだけではない。上空では霊夢がスペルカードを構えて、

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

霊夢のスペルが発動し4つの追尾式の大弾が神楽と醜悪なる者に向かって飛んでいく。

 

? 「おのれ!!

 

醜悪なる者は狗神を振り払って避けようとするが醜悪なる者の腕を狗神は力強く噛む。

 

狗神「逃がしゃぬ!雄犬と言った貴様を永久に

   呪ってやる!!」

 

蓮 「狗神!そいつを上空へ!」

 

狗神「あ、?ちっ良いだろう!」

 

返事をするとフルスイングで醜悪なる者を上空へと打ち上げた。それに釣られて神楽も上空へと飛んでいく。そして霊夢の夢想封印が全て醜悪なる者に被弾した。

 

ピチューン!ピチューン!ピチューン!ピチューン!

 

だがそれだけで終わりではない。蓮は直ぐ様上空へと飛び立ち桜観剣を構え、

 

蓮 「神楽!!」

 

ザシュッ!!

 

醜悪なる者と神楽が繋がっている部分を刀で両断して神楽を抱えて地上へと降りる。

 

蓮 「神楽!!神楽!!」

 

神楽の体を揺さぶる。すると神楽はゆっくりと目を開いた。その目や顔は先程とは変わって虚ろではなく操られる前に戻っていた。

 

神楽「蓮さん?あれ私は……?」

 

蓮 「良かった大丈夫?」

 

神楽「えぇ?」

 

と、言っていると狗神が蓮を注意する。

 

狗神「おい小僧!まだ終わってないぞ!」

 

狗神の向いている方を見ると醜悪なる者が憤怒の表情で此方を睨む。すると霊夢も蓮と狗神の元に降り立つ。

 

霊夢「あんた!彼奴は何なのよ!」

 

と、霊夢が聞くと神楽は蓮の肩を借りながら立ち上がると、

 

神楽「あれは…もう1つの私…神楽なんです」

 

霊夢「はぁ?」

 

この時、蓮は晴明が語った神楽の昔話を思い出した。かつて自分の持ち主(主人)を守るために血を浴び続けた結果、怨念に纏わりつかれたと。それつまり目の前にいる醜悪なる者は神楽の半分の心が怨念と結び付いてしまったものなのだと考察した。

 

神楽許さぬ許さぬぞ!!貴様ら全員悪意の闇に

   蝕まれ堕ちるがいい!

 

咆哮を上げると醜悪なる者……いや人里の住人達に憑いている神楽の悪意は醜悪な口を開いて咆哮をする。どうやらここからが本領のようだ。

 

霊夢「彼奴まだ殺るみたいね……」

 

狗神「懲りねぇ雑魚が……」

 

と、霊夢と狗神は悪意の神楽に向かって睨みつつ臨戦態勢をとる。そして蓮は、

 

蓮 「神楽…君は休んで……」

 

神楽「いいえ…私の悪意は私で何とかしないと

   いけませんだから……」

 

そう言うと神楽の体は金色に光輝く。光が止むとそこには蓮がこれまで使っていた鞘から抜けぬ刀……いや妖刀神楽がそこにあった。

 

神楽「蓮さん……私を使ってください」

 

それを聞いた蓮は鞘から刀を引き抜くために柄に手をかけてゆっくり引いていく。すると

 

カチャリ……

 

と、金属の音が聞こえる。何とこれまで抜けなかった神楽が抜けているのだ。刀身の色は勿論、薄い金の輝きが煌めきまるで希望を表すかのような色合いだ。

 

蓮 「これが神楽の刀身…神楽、力を貸してくれ」

 

心からそう呟くと蓮は神楽の鞘を腰にさし桜観剣を構えまさかの二刀流だ。

 

神楽「…蓮様も無理は為さらぬように……」

 

と、神楽は二刀流で戦うのが心配なのかそう呟く。そして蓮は霊夢と狗神に、

 

蓮 「霊夢…狗神、神楽は僕が叩くだから援護を

   してくれないか?」

 

霊夢「いいわよそれ以前に彼奴はあんたがやり

   なさいよ」

 

狗神「彼奴には恨みがあるからな協力してやろう」

 

2人の覚悟の言葉を聞いた蓮は深く深呼吸をすると、

 

蓮 「ふぅ~……行くよ!!」

 

その言葉と共に蓮と霊夢そして狗神は神楽へと走り出した。

 

神楽行け我が悪意共よ!裏切った片割れ

   共々潰せ!

 

人里の住人達の背中に生えている悪意達は体を伸ばして蓮達に襲いかかってくるのだが、

 

蓮 「そんなもの!!」

 

ジャキン!ジャキン!ズサッ!

 

蓮は二刀で迫り来る悪意を神楽と桜観剣で切り捨て、

 

霊夢「弾幕 二重結界!」

 

霊夢はスペルを唱え悪意達を弾き飛ばし、

 

狗神「どけぇ~ー!!」

 

狗神は持ち前の一貫で襲いくる薙ぎ倒す。

 

神楽おのれ!!

 

神楽(いか)る。憤怒の激怒を起こして自身の巨大な鍵爪で襲いかかる。だが

 

狗神「ぐがぁーーー!!」

 

ドンッ!!

 

狗神の猛烈なタックルを手首辺りにくらい動きが鈍る。だが今度は逆の手で攻撃を仕掛けるのだが、

 

霊夢「神霊 夢想封印!」

 

4つの大きな光弾が神楽へと全て被弾し襲いかかる手はだらりと落ちていく。

 

神楽貴様ら!!!

 

そして最後には蓮が猛スピードで二刀の刀を構えて、

 

蓮 「まず1つ!」

 

ザシュッ!!

 

妖夢から貸して貰った桜観剣で醜悪なる顔を縦に斬る。手が使えなくなった神楽は悲痛な叫びで、

 

神楽ぐがっ!止めろ!!

 

と、言うが蓮は右手に持つ神楽で、

 

蓮 「止めだ!!」

 

ザシュッ!!

 

神楽おのれ!おのれ!!」ぐぎゃーー!!

 

神楽は蓮達の力で退治されると同時に白い結晶が勝利を祝福するかのように辺りに降り注ぐのだった。




怠惰「さてとそんじゃ今回もやっていきます
   かね」

晴明「所で首どうかしたんですか?」

怠惰「寝違って首を痛めました」

晴明「あぁ痛いやつですね」

怠惰「はいクソ痛いです首を回せないのが不便で
   痛いという本当にイラッときますね」

晴明「まぁお大事にということで」

怠惰「ですねまぁグダグダだけど今回はここまで」

晴明「次回はまた明日ですね」

怠惰「それでは読書様」

晴明「また次回にお会いしましょう」

怠惰「そんじゃバイバイ」


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第54話 妖刀神楽

こんばんわ読者様、ここ最近の暑さでゲームに
負けるとより一層イラッと来てしまう怠惰の
クソ悪魔です。何かガキみたいですね。それでは
本編へどうぞ。


蓮が放った桜観剣の一撃と神楽による一撃で神楽の半身である神楽を倒すとそこから光の塵が雪のように降り注ぐ。

 

蓮 「終わった……」

 

そう言い手に刀を持ったまま蓮は脱力しながらふわふわと飛ぶ。

 

霊夢「蓮!」

 

霊夢の言葉を聞いた蓮は脱力した状態で振り向く。

 

蓮 「霊夢、何とかなったよ……」

 

霊夢「まったく……」

 

蓮の脱力した状態が心配だったのか駆け付けてみたが案外無事だったので霊夢は安堵した。

 

狗神「ほら小僧……」

 

狗神は蓮の襟首を甘噛みすると地上へと下ろす。霊夢もそれに続いて地上へと降りていった。

 

霧雨「お~い蓮!霊夢!」

 

妖夢「蓮さん!!霊夢さん!」

 

狗神は蓮を地上へと離すと魔理沙と妖夢が駆け寄ってきた。

 

蓮 「魔理沙それに妖夢さん終わりましたよ♪」

 

霊夢「まったく……」

 

と、言ってはいるが主にこの現況を作ったのは刀を解放して蓮に渡した霊夢とそれを使い続けた蓮のせいだというのは言うまでもない。

 

蓮 「あと妖夢さんこの刀はお返ししますね♪」

 

笑顔で蓮は妖夢の刀、桜観剣を丁寧に返すと妖夢は刀を鞘に納める。

 

妖夢「お役にたてたのなら何よりです♪」

 

蓮 「そういえば里の皆さんは?」

 

蓮が里の住人について聞くと今度は慧音と妹紅がやって来る。

 

慧音「それなら皆無事だ」

 

妹紅「あぁ降ってくるこの光の雪みたいなのに

   当たって醜悪な化け物もあっという間に

   消えちまったよ」

 

そう言われた蓮達は辺りを見渡すと確かに里の住人達の背中には確かに神楽の悪意達は消えてはいるのだがそこでぶっ倒られていると逆に別の異変が起きたのかと思ってしまう。

 

狗神「そういえば小僧……神楽は?」

 

蓮 「えっえと……うわっ!」

 

狗神に神楽について聞かれると蓮の刀もとい神楽は先程の人型になる。

 

神楽「……皆様今回の件について多大なる迷惑を

   かけてしまい誠に申し訳ございません」

 

神楽は深々と頭を下げると蓮は、

 

蓮 「そういえば神楽……もう1つの半身はどう

   なったの?」

 

神楽の半身もとい先程から戦っていた醜悪な神楽について聞くと、

 

神楽「それならここにいますよ♪」

 

自分の豊乳の中心に手を添える。どうやら自身の心と合わさって元の1本の心、刀に戻ったようだが今の光景を見た数名の女性達は、

 

霧雨「まっまたデカイだと……」

 

妖夢「…………くっ負けた……」

 

霊夢「狗神といいまたか!!」

 

と、少しばかし悲痛の叫びと嘆きが聞こえたが蓮はあえて無視をする。だがディスられた神楽はツッコミを入れた。

 

神楽「何がです!?」

 

狗神「………………ほう」

 

ドロン!

 

狗神も神楽と同じように人型になると自身の胸と比較する。なお胸は狗神の方が少しだけ大きいようだ。

 

神楽「えっとやっぱり狗神さんって女性なんです

   よね?」

 

狗神「あ?…てめぇまさか雄犬だとは思ってねぇ

   だろうな?」

 

神楽をギロリと強烈な睨みをすると神楽は一瞬驚いて、

 

神楽「いっいえ!思ってないです姐さん!」

 

狗神「誰が姐さんだ!!

 

狗神に神楽という舎弟が出来た瞬間だった。だが霊夢や魔理沙そして妖夢はこんな感じだが妹紅は胸を両手で挟んで大きくみようとこっそり強調しようとするのだが……

 

妹紅「はぁ……」

 

慧音「妹紅、大きいと肩が凝るだけだぞ?」

 

妹紅「慧音に言われると負けた感しかないよ……」

 

因みにここだけの話だが狗神>神楽=慧音と思ってくれればいいだろう。あえては言わぬが……

 

蓮 「えっえと……皆そろそろ話を戻そう?」

 

蓮の言葉を聞くと皆何か心に残るが話を戻すことにした。

 

蓮 「えっと神楽…半身とは1つになった……

   って事でいいんだよね?」

 

神楽「はいそれで合っています……」

 

霊夢「でもそれってまた悪意だっけ?それと結び

   ついたのよね?」

 

神楽は頷き右手を掲げると自分の両隣に先程人里の住人達の背中に憑いていた悪意が2体出現する。だが先程は真っ赤だったのにも関わらず出ているのは青色だ。

 

妹紅「そいつはさっきの!」

 

それにはこの場の全員(蓮と狗神以外)は身構えるが蓮は皆に抑えてとジャスチャーをすると全員は身構えるのを止める。

 

神楽「私と私の悪意…その2つはまた結び付いて

   1つとなりました……ですが悪意は私の心

   に根づき続ける事となってしまいましたが

   蓮さんや皆さんのお陰で悪意を抑えることが

   出来たんです」

 

そういい神楽は手の甲についた五芒星を見せる。それこそ蓮の能力、『式神を操り使役する程度の能力』によってついた紋様。蓮の式神となった証だ。

 

慧音「その悪意とやらはまたお前の自我を消して

   襲ってくる……のか?」

 

神楽が正気を失っている時の事を思い出しつつ口にすると神楽は不安な顔をして、

 

神楽「分かりません少なくとも今は蓮さんの能力

   の式神となって式を憑けることによって

   抑制はしていますがもし蓮さんの能力が

   消えてしまえばあるいは……」

 

狗神「なら良いじゃないか……」

 

狗神の言葉で全員は狗神の方向を向く。

 

狗神「小僧が死んでまたお前が暴れるならその

   時は我が粉々に破壊してやる」

 

妖夢「えっちょっとそれは言い過ぎでは……!」

 

狗神の言葉は確かに言い過ぎな気もするのだが神楽やこの場の全員を思っての事なのだろう。すると狗神の言葉を聞いた蓮は突然吹き出して笑った。

 

蓮 「ぷっハハハ♪まさか狗神がそんな事を

   言うなんて結構意外だね♪」

 

狗神「んだよ!悪いか!」

 

蓮 「全然♪ただ意外だっただけさ♪ねぇ神楽

   狗神の言葉を聞いて反論は?」

 

狗神の意見について反論を神楽に求めると、

 

神楽「いえ♪私もその方が安心します少なくとも

   そうならないために私の悪意……それと向き

   合ってはいきます♪」

 

神楽の顔は先程の不安な顔から晴れ晴れとした顔となった。どうやら狗神の言葉で解決したようだ。神楽は今さっき出した自分の分身をしまう。すると霊夢がヒソヒソと、

 

霊夢「ねぇ蓮……狗神って意外に世話焼き?

 

蓮 「う~んどうだろうね?」

 

狗神「てめぇら何か言ったか?」

 

あまり喋るとまた狗神に言われそうだと思った2人は、

 

蓮 「ん?何でもないよ♪」

 

霊夢「えぇ……」

 

話を誤魔化す。そして狗神は細目で蓮と霊夢を見つつも、

 

狗神「ならいい…神楽お前宴会は知ってるよな?」

 

神楽「えっはっはい!」

 

狗神「おい脇娘、異変とやらが終わったら宴会

   なんだよな?」

 

狗神は霊夢に向かってそう言うと蓮と狗神そして神楽以外のメンバーは「脇娘」という単語で笑いを堪える。なお霊夢は、

 

霊夢「誰が脇娘よ!」

 

狗神「お前だが?」

 

霊夢「あぁもう!とりあえず宴会はするわよ…!!

   でもまずはこの人達をそれぞれ家に

   送って寝かせるわよ!」

 

そうして蓮、霊夢、魔理沙、妖夢、慧音、妹紅、狗神、神楽の8人?は今回起きた異変に巻き込まれた人里の住人達を慧音の案内の元全員起こさず家へと送り皆は遅めの睡眠をとるのだった。




怠惰「はいてな訳で蓮の2体目の式神は妖刀
   神楽です」

晴明「目指せ100匹、式神マスター♪」

怠惰「どこの携帯獣達だよ!?」

晴明「しかしようやく戦力が整ってきましたね」

怠惰「まぁそだね…ここだけの話だけど神楽が
   目覚めた理由ってね殆ど隠者のせいなん
   だけどね……隠者に合って戦わなければ
   目覚めなかったかもしれないね」

晴明「そうなんですか!?」

怠惰「うん特に隠者の使ったあの矛が原因だよね」

晴明「てことは隠者がいなければ神楽とは心が
   通じ会うどころか刀は永遠に抜けなかった
   かもしれないってことですよね?」

怠惰「まぁそうなるね♪その前に霊夢が箱から
   取り出してそれを使った蓮にも非がある
   けどやっぱり一番は隠者が原因とだけ言
   っておく」

晴明「因みにこれからも隠者は出ますか?」

怠惰「勿論でるよ♪それ以外にも魔理沙や咲夜
   に妖夢達を倒した奴等も出てはくる予定
   だからお楽しみにね♪どのタイミングと
   は言わないけどね♪」

晴明「そうですか…あっ怠惰さんそろそろお時間
   ですよ?」

怠惰「てな訳で読者様今回はここまで!」

晴明「次回もよろしくお願いいたしますね♪」

怠惰「では読者様また次回!!」


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第55話 蓮の意思と考え

こんにちは読者様、今回はお早い投稿と
なった怠惰のクソ悪魔です。もうじき
夏休みが始まるなぁと思いつつ
本編へどうぞ


神楽の起こした異変から2日後、定番のように博麗神社では宴会が開かれた。今回の宴会でもやはり妖怪の割合が多いが……

 

蓮 「狗神~神楽~手伝って~」

 

神楽「はい!すぐに!!」

 

狗神「たく…しょうがねぇな……」

 

次々と酒樽を倉庫から取り出すと蓮と狗神そして神楽とその悪意2体とで運ぶ。運んでいると霊夢が歩いてきた。

 

霊夢「蓮、酒の在庫はまだあるわよね?」

 

蓮 「うん…あるね前より何故か多くなって

   たけど……まぁ定番のように萃香さんが

   全部平らげそうだけどね……」

 

霊夢「多くって?…まっいっか……」

 

なお今回の神楽が起こした異変だが主な要因となったのは本来は妖怪退治という名目があるのにも関わらず神楽の封印を解いてしまった博麗霊夢と封印を解いた神楽を振るい続けて覚醒させてしまった蓮の2人は過ぎた事ではあるが流石にと思い今回は気を使っていた。狗神は主人のやったことは自分にも非がある的な感じで手伝い神楽は色々と被害を出してしまったことに罪滅ぼしといった所だ。

 

狗神「小僧とりあえずこの樽と神楽の持ってる

   樽は運ぶぞ」

 

神楽「蓮さまお先に行きますね……」

 

そう言うと狗神と神楽及びに悪意達とで酒を持っていく。

 

霊夢「にしても本当に面倒くさい……」

   

蓮 「……よし♪霊夢も混ざって来なよ大抵の事は

   僕達でやるからさ♪」

 

霊夢「えっ♪…………っ!」

 

蓮は霊夢に気を使って言うが霊夢は一瞬嬉しそうな顔をしたが首を左右に振って、

 

霊夢「いいわよ…あんたばかりに任せる訳には

   いかないからそれに元は私が封印を解い

   たのが原因だしね……」

 

蓮 「霊夢いつもありがとう♪」

 

そんな霊夢にお礼を言うと霊夢は顔を赤くして、

 

霊夢「ちょっ!変に気まずいじゃない…バカ……

 

蓮 「いや…うんあっ!とりあえずこれ運ぶから」

 

霊夢「えぇ…分かったわ……」

 

そう言うと蓮は足早にそこから去っていく。そして角を曲がると、

 

狗神「なぁ小僧……」

 

神楽「蓮さま……」

 

蓮 「うわっ!2人共いたの!?」

 

と、狗神と神楽がそこに立っていたが狗神はヤケに真剣な表情で神楽は何とも言えないような顔をして、

 

狗神「単刀直入に聞くぞ小僧…あの脇娘の事どう

   思ってる?」

 

と、急に意味のわからない質問をされた蓮は持っていた酒樽を置いて、

 

蓮 「…………急にどうしたの?」

 

神楽「簡単に申しますと霊夢さまの事が恋愛的に

   好きなのかと狗神様は述べているんです」

 

狗神「翻訳ありがとよ…それでどうなんだ?」

 

狗神と神楽に攻められ蓮は観念したのかその質問に答えた。

 

蓮 「うん…好きだよ時々意識しちゃう時もある

   ぐらいにね……」

 

神楽「なら何で人間やら生物における求愛行動?

   をしないのですか?」

 

要約すると「何故告白しないのか?」と言いたい。神楽の言い方は少しおかしいが一応は刀のためそれらの言葉を知らないのも無理はない。だがそれに対して蓮は、

 

蓮 「……簡単だよ今の僕と霊夢とじゃ不釣り

   合いだからかな?」

 

狗神「不釣り合い?」

 

蓮 「うん…何でか分からないけど霊夢と僕のいる

   位置って少し…いや遠いんだよ追いかけても

   追いかけても霊夢に追い付けないぐらいに…」

 

神楽「え~と…それで…?」

 

蓮 「だから僕が霊夢と同じ位置に肩を並べら

   れたその時に改めて霊夢に告白したい…

   そう考えているだよ……」

 

蓮の意思と考えを聞いた狗神は、

 

狗神「そうか……まぁお前がどうこうしようが

   構わねぇが我も一応は女だから言わせて

   もらうがそういうのは早くする方がいい」

 

蓮 「どういうこと?」

 

狗神「女ってのは待ち続けさせられる事が大嫌い

   な生き物だ流暢に油売ってると心が変わる

   かもしれないぞ?」

 

と、狗神の注意に対し蓮は少し黙ると、

 

蓮 「もしそれで霊夢の心が別の人に移っても

   僕は告白をするよそれでフラれるなら

   新たな一歩になるから♪」

 

狗神「そうか……おっとそろそろ行かないと酒が

   尽きるぞ」

 

蓮 「あっうんそうだね……」

 

そう言い蓮は置いた酒樽を持つと早足にそこから駆けていく。それを眺めていた狗神と神楽は、

 

神楽「でも狗神さま何でまたあんな事を?」

 

狗神「さぁな……女としてか?」

 

狗神は先程蓮が通った角の突き当たりを見ると鼻で笑って、

 

狗神「ふっ…行くぞ……」

 

神楽「あっはい!」

 

そうして狗神と神楽もそこから離れる。だが狗神の向いた角の方では……

 

霊夢「…………バカ……」

 

と、霊夢が聞いていたが蓮は知るよしもなかった。そして場所は変わり蓮は宴会場へと酒を運んで来ると、

 

霧雨「よぉ~蓮お前も飲もうぜ♪」

 

魔理沙が酔っぱらいつつケラケラと笑いながら蓮に酒を薦めるが、

 

蓮 「いやだからまだ僕は酒は飲めないからね?」

 

狗神「なら我が相手をしてやろう白黒娘」

 

狗神が蓮に割ってはいると魔理沙は笑いながら、

 

霧雨「よっしゃ~かかってこいや♪」

 

と、狗神と魔理沙とで飲み出した。

 

神楽「狗神様は何時もあんな感じなのですか?」

 

蓮 「う~ん基本は表に出ないけどこうやって

   出ると皆で酒を飲み交わすよね……」

 

そうしていると霊夢がやって来る。何故か顔を赤くして、

 

蓮 「あっ霊夢そっちは終わったの?」

 

霊夢「えっ…うっうん……」

 

神楽「……えっと蓮様、私は狗神様に付いてますね」

 

そう言い神楽は狗神の元へと向かった。どうやら気を使ってくれたみたいだ。

 

霊夢「ねっねぇ蓮……あのさ……」

 

霊夢が何かを言おうとしたが蓮は笑顔で、

 

蓮 「一緒に飲まない?まぁ僕は水だけどね」

 

霊夢「……そうね飲みましょう」

 

そうして今宵の宴会もまた皆騒ぐ。この中で新たなる一歩を踏んだ者も数名いたがそれでも今宵はどんちゃん騒ぎだった。

 




怠惰「ではでは今回もやりますかね」

晴明「最後辺りが青春ラブ的な感じになりました
   ね……」

怠惰「まぁうん両思いだけどお互い気づいてない
   的な感じだね♪」

晴明「まったく今現代の人間は突き進んでいき
   ませんね私の時なんてもうアタックされ
   たのに……」

怠惰「因みに誰と結婚したの?」

晴明「ひ☆み☆つ、です♪」

怠惰「あっはいそうですか……まぁ別に興味が
   ないからいいけどね」

晴明「じゃなんで聞いたんですか!?」

怠惰「やけに自慢に話してたからね♪」

晴明「本当に嫌な性格ですね」

怠惰「何を今さら……そんじゃ今回はここまでに
   しますかね」

晴明「そうですねそれではここまで読んでくだ
   さってありがとうございました」

怠惰「次回はあっちの方を投稿するからよろ
   しくね♪」

晴明「では読者様」

怠惰「また明日別の小説で!」


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第56話 どう見てもお前が悪い

こんばんわ読者様、怠惰のクソ悪魔です。
今回は……見てもらった方が早いかな
では本編へどうぞ。


蓮が盛大な台詞を言ってから数日の事、蓮は何時もの日課である修行を行っていた。

 

蓮 「798、799……」

 

霊夢「はぁ……」

 

霊夢はそんな蓮を見てため息を吐くと、

 

蓮 「どうしたの霊夢?」

 

霊夢「えっ!?なっ何でもないわよ!それよりも

   顔が近いから!?」

 

蓮は霊夢の顔の至近距離でどうしたのかと聞いたため霊夢は焦ってしまう。

 

蓮 「えっならいいんだけど?」

 

蓮は顔を離して霊夢の隣に座るように縁側に座ると、

 

霊夢「ねっねぇ蓮あのさ……」

 

? 「よぉ~いるか~」

 

と、霊夢が言おうとした時、突然声が聞こえた。その方向を見ると博麗神社に歩いてくる人影が写る。その人影はこちらにやって来ると蓮と霊夢はその人物を見て一瞬で分かった。

 

蓮 「あれ玲音さん?」

 

霊夢「何で紅魔館の執事がいるのよ!!」

 

言いたいことを邪魔された霊夢は少しキレていたが玲音は、

 

玲音「あぁ~うん取り込み中悪いな……」

 

蓮 「えっと玲音さんは何しに来たんですか?」

 

玲音「なぁお二方…何処か求人してる所ってない

   か?」

 

霊夢「何でよ?」

 

霊夢が何でかと聞くと玲音は頭を掻きながら苦笑いしつつ、

 

玲音「ハハハ…紅魔館の執事クビになったわ♪

 

蓮 「…………えっ!?」

 

霊夢「…………はい?」

 

これには2人も驚くしかなかった。そうして玲音は事の成り行きを話すのだった。それは今から約1週間前程、遡りここ紅魔館では……

 

玲音「よぉ~しお前ら仕事も目処がついたから

   遊ぼうぜ♪」

 

玲音は何時ものように妖精メイド達を遊びに誘う。その誘いに妖精メイド達は楽しそうに、

 

妖精「わぁー~い♪」

 

妖精「ならチャンバラしようよ♪」

 

妖精「いやいや!それなら麻雀だよ!」

 

と、いった具合に妖精メイド達と遊ぶのだったがその数時間後……玲音は休憩室で休んでいると咲夜がニコニコしながらやって来る。

 

咲夜「玲音…貴方仕事ほったらかして何してるの

   かしら?」

 

咲夜は笑顔だが眉間にシワを寄せて言うと玲音は、

 

玲音「ん?やることはやったが?」

 

咲夜「貴方…屋敷の窓はいくつあるか知ってる?」

 

玲音「さぁ~数えたこともないな♪」

 

咲夜「そう♪貴方達に頼んだのは屋敷の窓全部の

   筈なのに何で7分の1程で終わってるか

   説明くださるかしら?」

 

と、咲夜に言われた玲音はニコニコしながら、

 

玲音「飽きてきたから♪」

 

咲夜「そう♪玲音貴方頭にナイフ生やす準備は

   万全かしら?」

 

咲夜はナイフを構えると玲音は笑いながら、

 

玲音「全然♪」

 

咲夜「くたばりなさい玲音!!」

 

咲夜はナイフを玲音へと投擲するが玲音は近くにあった椅子を振って椅子を身代わりにする。

 

玲音「相変わらず命中率の高さだよな本当に!」

 

玲音は咲夜の猛攻を避け続ける事数分後……

 

咲夜「本当に貴方って人は!」

 

玲音「はっはっは!まだまだだな♪」

 

と、言っていると玲音と咲夜のいる通路の隣の扉が開く。そこには、

 

レミ「貴方達またやってるの?」

 

咲夜「お嬢様申し訳ございません」

 

咲夜は頭を下げるが玲音はニコニコと手を上げて、

 

玲音「よっカリチュマ♪」

 

レミ「誰がカリチュマだ!!」

 

と、定番のようにレミリアにカリチュマ発言して怒られる。するとレミリアはニヤリと笑う。どうやら良いことを思い付いたようだった。

 

レミ「咲夜貴方また駄執事に手を焼いてるようね」

 

咲夜「えぇ本当に……」

 

レミ「なら玲音1つ賭けをしない?」

 

玲音「賭け?」

 

玲音が言葉を言い返すとレミリアはニコニコしながら、

 

レミ「えぇ簡単よチェスで勝負しましょうそれで

   私が勝ったら今日の仕事全部やりなさい

   代わりに勝ったら……」

 

と、レミリアが言おうとした瞬間、玲音は、

 

玲音「いいぜ♪なら勝てたらおれの用件を

   飲んでもらういいな?」

 

レミ「構わないわよ♪」

 

レミリアは勝ち誇ったかのように言うと玲音は楽しそうに、

 

玲音「ならさっさとやろうや……」

 

レミ「えぇそうしましょう♪」

 

そうして玲音とレミリアによるチェスの対決が始まったのだが数時間後……

 

玲音「はいチェックメイト♪」

 

レミ「くぅっ!」

 

咲夜「お嬢様が負けた!?」

 

レミリアは玲音にチェスでボロ負けした。勝てると思っていたのか物凄く悔しそうだ。

 

玲音「俺とゲームで勝負することが間違いなん

   だよカリチュマとりあえず用件を飲んで

   もらおうか♪」

 

レミ「何でも来い!!」

 

玲音「ならよ♪まず両手を頭につけてくれよ」

 

レミ「こっこう?」

 

レミリアは言われるがままに玲音の指示したポーズを取ると、

 

玲音「そしたら(うずくま)ってうーーって声だして唸ってく

   れやそれで用件は終了だ♪」

 

レミ「こうして…………」

 

レミリアは玲音の言われるがままにそのポーズを取ると最後の仕上げに、

 

レミ「う~ーーーー☆」

 

と、唸る。

 

玲音「ぷっ!ハハハハハハハハハハハハハ♪」

 

玲音は腹を押さえて大爆笑をした。しかもそれを見ていた咲夜も……

 

咲夜「ぷっ!!うっがっ我慢……プクククク……」

 

咲夜は玲音とはちがい口に手を押さえて笑うのを我慢していた。流石は淑女だ。するとレミリアは顔を真っ赤にして、

 

レミ「この駄執事!あんた何かクビよ!クビ!

   クビ!クビ!クビ!クビ!クビよ!

   絶対クビよ!

 

大爆笑されて悔しさと恥ずかしさが出てしまったのかレミリアは興奮してクビ!と連呼して言うと玲音は未だに笑いながら、

 

玲音「あぁ良いぜ良いぜこんなブラックな職場とは

   お別れになるならクビになってやるよ♪

   そんじゃこれまでありがとさんよカリチュマ

   レミリアちゃ~ん♪」

 

レミ「とっとと出てけ!!」

 

そうして玲音はクビとなり今に至るわけだ……

 

玲音「そんな訳なんだよな……」

 

それを聞いていた蓮と霊夢は呆れていた。レミリアもそうだが一番は玲音にだ。

 

蓮 「主人に逆らう執事って……」

 

霊夢「あんた馬鹿なの?ねぇねぇ馬鹿なの?」

 

玲音「あぁ~うん反省もしてるし後悔もそれなりに

   して……ないな♪」

 

玲音は爽やかな笑顔で答えると蓮はやれやれと思い、

 

蓮 「はぁ……なら玲音さん人里に行きましょう

   そこでならもしかしたら求人があるかも

   しれませんよ……」

 

玲音「おっなら案内してくれのか?」

 

蓮 「えぇしょうがないので……てな訳で霊夢

   悪いけど少し空けるね♪」

 

霊夢に他人事断ると霊夢はため息をしつつ、

 

霊夢「はぁ~分かったわすぐに帰ってきなさいよ」

 

蓮 「うん分かった♪なら玲音さん行きましょう♪」

 

玲音「本当に悪いな~え~と田中くん!」

 

蓮 「だから葛ノ葉蓮ですって!」

 

そうして蓮は玲音を人里へと案内するのだった。




怠惰「今回は後書きとして重要なお知らせが
   あるんだけど……」

狗神「なんだ?」

怠惰「新しい子をスカウトしてきたよ♪」

狗神「新しい子?」

怠惰「そうそう♪それじゃ入ってきて~」

狗神「お前は…神楽じゃねぇか!?」

神楽「えっと今回から後書きメンバーに入る
   神楽ですよろしくお願いいたします」

狗神「まさか神楽とはな……」

怠惰「まぁこういう感じの子も必要と考えて
   出すことを決めてたんだけどね♪」

狗神「成る程な…確かに我よりかは頭も良い
   それでいて文武両道の大和撫子みたい
   な奴だからな……」

神楽「止めてくださいよ狗神様、私のハードル
   を上げないで下さい!」

怠惰「あっそれと神楽のモデルとなったキャラ
   については明日話すということでね♪」

神楽「えっ私ってモデルキャラがいるんです
   か?」

怠惰「うん…もうぶっちゃけた話、分かる奴は
   分かると思う……」(´・ω・`; )

狗神「因みに我は?」

怠惰「………………誰かいた気がするけどド忘れ
   しちゃった……」

狗神「おい!」

怠惰「てなわけで今回はここまで!」

狗神「あぁ~気になるがまぁいい…とりあえず
   次回な!」

神楽「それでは読者様」

怠惰「また次回までさらばだ!!」


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第57話 玲音の仕事探し

こんにちは読者様ようやく明日の終業式を終えて夏休みに入る怠惰のクソ悪魔です。もう宿題は終わらせやることは対してない。それでは本編へどうぞ。



蓮は玲音を人里に案内するために人里へと降り立っていた。玲音からしてみれば初めて見る物が多いのか見た目のわりには目をキラキラと輝かせていた。

 

玲音「流石は和の文化だな西洋とはうっ変わって

   おもしれぇな♪」

 

蓮 「とりあえず玲音さん求人票を見ましょうよ」

 

玲音「おっそうだな♪」

 

そう言い蓮と玲音は掲示板にある求人票を見ると色々な依頼や口コミなどな書いてあった。その一例は……

 

玲音「えぇ~と……何だ?サンダーバードを退治

   しろ?それから…ハハッ!という夢の国の

   住……」

 

蓮 「OUT!!言わせませんよ!?

 

玲音「うわっ!?あっあぁ……」

 

突然の大声ツッコミで玲音はビックリするがすぐに平生を保つ。ツッコミたいのは仕方ない。何故にソード(ピー)ールドやらが出てきたらツッコミたくなってしまう。

 

玲音「あぁ~後は……」

 

玲音は1枚のチラシを見て黙ってしまう。蓮もそのチラシを見るとこう書かれていた。

 

紅魔館スタッフ募集!

 

男性または女性でも体力に自信がありなおかつ文句を言わない人なら誰でも歓迎!仕事が分からなくても親切に先輩が教えてくれます!ぜひ働きませんか?   

 

給料制度【週給】 80000円 給料アップあり

意欲があると評価できた者ならボーナス有 

住居およびに3食付き

※なお何か事故等があっても紅魔館の住人全員は一切責任を追いませんあしからず。

 

と、書かれていた。しかも見た感じは貼り出されているどの求人票より新しい。どうやら玲音が居なくなった後に貼り出されたのだろうと蓮は思った。

 

蓮 「えっと玲音さん……」

 

玲音「‥‥何で俺よりも対偶やら給料が良いんだ?」

 

蓮 「そこなんですか!?」

 

どうやら自分よりも給料が良いことやサービス制も良くなっていて少し不機嫌になった。因みに玲音の週休は約60000円である。

 

玲音「彼奴ら労働三権にでも引っ掛かって捕まり

   やがれ……」

 

なお幻想郷にはそんな難しい法律などあるわけがないが……

 

蓮 「玲音さんとりあえずどの仕事をしますか?」

 

と、蓮が聞くと玲音はため息を一つ吐いて、

 

玲音「なぁ‥‥どうやら俺には仕事は向いてなさそう

   だからよ森の中でひっそりと暮らそうかと思

   ってるんだがどうだ?」

 

蓮 「それって……魔法の森的なあれですか?」

 

玲音「あぁ…色々と悪いな面倒を見て貰ってよ」

 

と、玲音が言うと蓮はとある店を思い出した。魔法の森の近くにある骨董品やらを扱う店、香霖堂を……

 

蓮 「玲音さん着いてきてください♪」

 

玲音「えっ?あっあぁ……」

 

そうして蓮は玲音を香霖堂へと案内するのだった。玲音は始めてみる香霖堂をまじまじと見て、

 

玲音「へぇ~所謂骨董品やら扱う店か?」

 

蓮 「まぁそんな感じですかね♪」

 

そう言うと蓮は暖簾を潜って扉を開き中へと入るとそれに続いて玲音も中へと入っていった。

 

香霖「いらっしゃいませって何だ蓮か♪それと‥‥」

 

霧雨「あぁお前は紅魔の執事!」

 

玲音「よっよぉ…魔女っ娘……」

 

中には魔理沙もいたがとりあけず玲音は初対面の香霖に頭を下げて、挨拶をする。

 

玲音「どっどうも……」

 

玲音が軽く挨拶をすると蓮は香霖に、

 

蓮 「えっと香霖さん図々しいとは思いますが彼を

   雇う事って出来ますか?」

 

霧雨「おっおい蓮いったい何があったんだ?」

 

と、魔理沙が聞いてくると玲音は、

 

玲音「カリチュマのマヌケな所を見て大爆笑したら

   怒りをかってクビにされた♪」

 

霧雨「おぉ~分かりやすいな……」

 

それだけ伝わった事が凄いが香霖は顎に手を当てて、

 

香霖「うん僕は構わないよ♪ただお給料は低いけど

    良いかな?」

 

玲音「まっまぁお試しバイトって事で……」

 

香霖「うん分かった♪なら今から始めようか」

 

玲音「あっあぁ……」

 

どうやら即決即バイトするようだ。蓮はそんな玲音を見て、

 

蓮 「えっと玲音さん僕は帰りますね♪」

 

玲音「あぁありがとうな色々とよ……」

 

蓮 「いえ♪それでは……」

 

霧雨「あっそうだ丁度良いから私は本を借りてくる

   ぜ♪じゃあな香霖♪」

 

魔理沙は一足早く店からでると箒に股がって空へと飛んでいった。それに続いて蓮も香霖堂を後にした。蓮は博麗神社に帰ると霊夢が咲夜と話していた。

 

蓮 「ただいま霊夢♪それと咲夜さん?」

 

霊夢「お帰り蓮ほらあんたは聞くことあるでしょ」

 

と、霊夢に言われた咲夜は申し訳なさそうに、

 

咲夜「蓮さんお聞きしたいのですが‥‥あの駄執事い

   え玲音は何処にいるか分かりますか?」

 

何故かクビになった筈の紅魔館から咲夜がここまで来て玲音について聞いてきたのだ。

 

蓮 「えっと玲音さんは確かクビになったんですよ

   ね?なら何故今さら玲音さんを?」

 

そう何故に玲音をクビにしたのにまた玲音を探しているのかが分からなかった。すると咲夜はそれについて説明をした。

 

咲夜「実は玲音が居なくなった初日から私が玲音の

   代わりに妖精メイド達を指揮してたんですが

   玲音とは違って私の場合は言うことを聞かな

   いしかも何時もよりも遊んでばかりだったの

   で私が強制的に仕事をやらせたんですが」

 

蓮 「それだったら……」

 

だがですがという事はなにかあるな、

 

咲夜「ですがそれが数日続くとやがて妖精メイド達

   はストライキとサボタージュをし始めそして

   今日、紅魔館で妖精メイド達が暴動を起こし

   てしまって今も暴動が収まらなくて」

 

蓮 「……………………えっ?」

 

玲音の紅魔館での役割は言ってしまえば妖精メイド達の健康やら管理をすることだ。特に妖精メイド達は自分からものを申すことが難しいが玲音を通せば意見を言えていた。現代で言うと労働組合の総まとめ役だったがレミリアはそれを取り除いてしまったため今の暴動が起きているのだ。

 

霊夢「でも所詮は雑魚妖精でしょ?あんた達なら余

   裕で勝てるでしょう?」

 

咲夜「実はそうでもないのよ妖精メイド達は妖精の

   専売特許とも言える即時復活が出来るから何

   度も復活するリジェネ地獄になっているのよ

   それに妹様も妖精メイド達陣営にいるから余

   計に手が掛かってる始末なのよ……」

 

フランドールかつて紅霧異変で戦ったことがあるが実力はとてつもないと蓮も実感してる。それがリジェネ地獄の妖精メイド陣営にいるだけで手がかかりそうなのは目に見える。

 

蓮 「えっとフランちゃんは玲音さんの事を慕っているんですか?」

 

咲夜「えぇ一応は妹様の狂気が取り除かれてから玲

   音が教育係になったのよだけど玲音が辞めた

   と聞いた時から暗くなってしまってそしてそ

   れがストレスになったのか……」

 

蓮 「それが今の現状という事ですか‥‥えっと玲音

   さんの居場所なら案内しますよ」

 

咲夜「ありがとう蓮さんなら早く行きましょう」

 

と、蓮が咲夜を案内することが決まると霊夢も立ち上がり、

 

霊夢「妖怪やらが異変起こすならその解決もしない

   とね‥‥」

 

蓮 「ありがとう霊夢♪なら行こう!」

 

そうして蓮は玲音がお試しアルバイトをしている香霖堂へと向かうのだった。一方紅魔館では……

 

霧雨「何でこんな目にあってんだ!?」

 

椅子に縛られた魔理沙が叫んでいると、

 

フラ「それはね魔理沙♪人質がいればお姉さま達を

   引きずりやすくなるからだよ♪」

 

霧雨「いやだから何でだ~!?」

 

本を借り盗みにいった魔理沙は暴動に巻き込まれているのだった。

 




怠惰「はいはい本編では面白いことになって
   いますねぇ~♪」

神楽「魔理沙さん南無……」(´-ω-)人

狗神「勝手に殺すなよ神楽……」

怠惰「まぁそれは置いておいて前回に話した
   通り今回は神楽のモデルキャラについ
   て……だったよね?」

神楽「えぇそう記憶していますが?」

怠惰「そんじゃ話すと神楽のモデル…もう
   知ってる人も多いでしょうモデルは
   怠惰さんがやってるスマホゲームの
   オセロニアのヨシノがモデルです」

狗神「ほう…因みに怠惰はそのキャラを所持
   しているのか?」

怠惰「勿論、持ってるよ♪それでそのキャラ
   何だけどスキルやステータス……どれを
   取っても優秀で2つ進化分岐があるんだけど
   どれにしても強い…本当に優等生のような
   子だね♪」

狗神「まじかよ……」

怠惰「それで1つの進化は序盤高火力の先制
   アタッカーもう1つの方はこっちでも
   出てるように2体の悪鬼カグラという
   名のお邪魔キャラを召喚して戦うそんな
   キャラだね♪」

神楽「そうなんですか……」

怠惰「まぁしかも最初に言った進化はこの小説
   の神楽の登場初期の殺人姫状態の神楽の
   モデルで最後の進化が今現在の神楽の
   状態のモデルって感じだよね♪」

狗神「……まてそんぐらい強いと結構なレア
   リティーって事なんじゃないか?」

怠惰「まぁ月最初のガチャでしか手に入らない
   限定キャラだから入手は難しいよね……」

神楽「私のモデルってそんなレアなんですね」

怠惰「あっ因みにそのキャラのボイスは誰でも
   知ってるであろう、アニメごちうさの
   ココアの声を担当した佐倉綾音さんって
   人だったかな?が担当してたね♪」

神楽「豪華ですね……」

怠惰「まぁとりあえず話すことは話したよね?」

狗神「だな……」

怠惰「うんなら今回はここまでね♪」

神楽「えっと次回をお楽しみください」

怠惰「そんじゃ読者様」

狗神「また明日な……」


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第58話 帰るべき場所

こんばんわ読者様、ようやく夏休みとなり
嬉しさのあまり動画を見てたら寝てしまい
こんな時間へと変わっていた怠惰のクソ
悪魔です……寝すぎて首がいたい…
それでは今回もよろしくお願いします。


蓮は霊夢と咲夜を連れて香霖堂へと案内した。本日二回目だ。

 

蓮 「ここで玲音さんは働いてますよ」

 

霊夢「蓮…あんたあの駄執事を霖乃助さんに預けた

   のね……」

 

咲夜「予想を斜め越えたわね……」

 

そう言うと3人は店の中へと入っていくと……

 

森近「いらっしゃい♪って蓮?忘れ物じゃなさ

   そうだね……」

 

蓮 「えぇ~と玲音さんは……」

 

森近「あぁ彼なら……」

 

霖乃助が指を指す方向を見ると重い荷物を持って外でせっせと働いている玲音の姿があった。

 

森近「いや本当に彼がいると重い荷物やら運ぶのが

   楽でいいね♪」

 

蓮 「え~と実は……」

 

と、蓮が言おうとした時、店の入り口が開きそこから玲音が入ってくる。

 

玲音「こっちの仕事は片付けたぞ後は何かある……

   おっ?蓮どうした?それに…お~かつての

   同僚、咲夜ちゃんじゃないか♪どうだ俺の

   いなくなった紅魔館は?楽になったろ?」

 

玲音は皮肉を最後までたっぷりと込めて少し嫌みのように言う。

 

咲夜「玲音、実は貴方に帰ってきて欲しいのよ」

 

玲音「はぁ?虫が良すぎるだろ元お嬢はクビと

   言ったからクビになったのにまた戻れだ?

   ふざけるなよ♪今の俺は自由だ♪」

 

爽やかに言ってはいるが蓮から見て玲音は少し不機嫌だった。やはり先程の掲示板が原因だろうと思った。

 

咲夜「それを分かってなおかつ恥を忍んで言って

   るのだけど?」

 

玲音「それなら元お嬢を連れてから来なよ話は

   そっからだ」

 

咲夜「実は連れてきたかったけど貴方がいなく

   なった紅魔館で暴動が起きててそれを収集

   するためにお嬢様は手が離せないのよ」

 

それを聞いた玲音は何を言っているのか訳が分からないのか、

 

玲音「はぁ暴動、なんでまた?」

 

咲夜「今、紅魔館では妹様が率いる妖精メイド達と

   お嬢様が率いる美鈴にパチュリー様や小悪魔

   さん達による戦いが繰り広げられてるのよ」

 

玲音「いやだからそれと俺が関係あるのか!?」

 

咲夜「大有りよ!貴方がいなくなったせいで妖精

   メイド達は前より言うことを聞かなくなっ

   たし、しかも妹様に限っては貴方のいない

   勉強は嫌だと言って大暴れよ!?」

 

それを聞いた玲音は少し嬉しくなったのか頭を掻きながら、

 

玲音「いや~照れるな~フランがそんな事を

   言ってくれるなんてなぁ~♪」

 

咲夜「玲音だから戻ってき……」

 

と、咲夜が言おうとした瞬間、玲音は咲夜の顔に人差し指で1の形を作ると、

 

玲音「条件がある掲示板に書いてあった給料まで

   俺の給料を上げろそれが条件だ♪」

 

咲夜「…………はぁお嬢様との交渉の際に手助けは

   してあげるわ…」

 

それを聞いた玲音はニカッと笑い霖乃助に、

 

玲音「すまないが霖乃助さんやっぱり……」

 

と、言おうとした時、霖乃助はニコリと微笑んで、

 

森近「うん♪行ってらっしゃいまた暇な時に

   手伝いに来てくれると嬉しいな♪」

 

玲音「すまないな♪」

 

だが玲音が霖乃助の名前を言った時、蓮と咲夜は驚いた。

 

蓮 「えっ……霖乃助さんの名前を言った!?」

 

咲夜「あの名前間違いに定評のある玲音が!?」

 

2人が驚いていると隣にいる霊夢が、

 

霊夢「いいから早く行きましょう」

 

蓮 「あっ玲音さん行きましょう!」

 

玲音「あぁ分かった……」

 

咲夜「これで何とかなったわね……」

 

そうして4人は紅魔館へと急ぐのだった。4人が紅魔館へと着くと窓ガラスは割れ放題となり何処かしらからは煙まで上がっていた。それでいて基本いる筈の美鈴もいない。代わりに門は開いていたが……

 

蓮 「えっと……やっぱり美鈴は……」

 

咲夜「えぇ今、鎮圧に向かってますね……」

 

と、言った時……

 

ドゴーーーーン!!

 

一部の窓が対爆発を起こして粉々になった。場所からして大図書館近くだと言うのは分かった。

 

玲音「なぁ咲夜ちゃんお嬢やらは何処で籠城

   してんだ?」

 

咲夜「大図書館よ♪」

 

玲音「明らかに大図書館近くが爆発したんだが?」

 

それを聞いて咲夜の顔から冷や汗が流れてくる。

 

玲音「あぁ!しょうがねぇ!咲夜ちゃん時間

   止めて俺をあっちに運んでくれ!時間

   が惜しい!」

 

咲夜「もちろん端からそのつもりです!」

 

そう言うと咲夜は懐中時計を翳してそこについているボタンを押す。すると蓮達はいつの間にか外ではなくて大図書館の2階にいた。

 

玲音「相変わらずの能力だが……」

 

咲夜「はぁ……はぁ……」

 

咲夜は時を止めて1人1人を大図書館まで運んだのだがこの方法は本当に体力の消耗が激しいため咲夜は息を切らしていた。

 

玲音「負担もデカイか……咲夜ちゃんは休んでな

   後は俺らでやるかよ」

 

玲音は蓮と霊夢に向かって言うと蓮は苦笑いをして霊夢は呆れながら、

 

蓮 「まぁ協力はしますね……」

 

霊夢「本当に面倒ね……」

 

と、言うと3人は2階から1階を見ると……

 

フラ「お姉さまどんな気持ち?ねぇねで妹に

   負けるってどんな気持ち?」

 

レーヴァテインを手に持ったフランの周りには妖精メイド達が掃除器具やらを持って構え後ろには人質?として確保された魔理沙が椅子に縛られていた。

 

レミ「最悪ねフラン……」

 

レミリアはフランとは違い手には赤く光る槍を持ち、隣には美鈴がついていてその後ろにはパチュリーが寝ていてそれを小悪魔が介抱していた。どうやら喘息でダウンしたようだ。

 

霧雨「私は関係ないだろいい加減離せ!!」

 

フラ「この戦いが終わったらね♪」

 

レミ「自業自得ね」

 

盗みをしに来た魔理沙には慈悲がないようだ。

 

フラ「それじゃお姉様、玲音お兄ちゃんを解雇

   した罪を償ってね♪」

 

レミ「ほざきなさい!貫けグングニル!」

 

フラ「レーヴァテイン!!」

 

そう言い2人がそれぞれ持つグングニルとレーヴァテインがぶつかり合おうとしたその時、

 

ガキンッ!

 

フラ「えっ!?」

 

レミ「なっ!?」

 

レミリアとフランの間に蓮と玲音が割って入りお互いの一撃を神楽とガンブレードだけで抑えた。だがそれだけではない。

 

霊夢「神霊 夢想封印!」

 

霊夢のスペル夢想封印が発動し大きな4つの光玉がそれぞれ2つづつレミリアとフランへと被弾した。

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

レミ「うぐっ!!」

 

フラ「いっ痛たた……」

 

お互いは吹っ飛ばされたが何とか立ち上がった。するとレミリアはキツい目をしてフランは嬉しそうな顔となった。

 

フラ「玲音お兄ちゃんお帰り♪」

 

フランは思いっきり玲音の足に抱きついた。

 

玲音「おう♪てめぇら帰ったぞ♪」

 

妖精「玲音さんだ!!」

 

妖精「帰ってきたんだ!!」

 

と、妖精メイド陣営は大喜びだ。玲音はレミリアの方に振り返ると、

 

玲音「因みに給料は8万な♪」

 

レミ「この駄執事よくもぬけぬけと!!」

 

と、レミリアが言おうとした時一瞬で咲夜が現れると、

 

咲夜「お嬢様今回の非はお嬢様にもありますよ……

   ここで玲音を雇っておけばまた暴動は起き

   ないかもしれませんよ?」

 

咲夜の添え言葉にレミリア深く考える。更に美鈴からも、

 

美鈴「お嬢様、私もここだけの話、玲音さんには

   戻ってもらいたいですしそれにあんなにも

   妹様が嬉しそうなのにまた辞めさせたら…」

 

レミ「あぁ!もう分かったわよ!駄執事!!

   間をとって7万!それで良いでしょう!」

 

それを聞いた玲音は口元をニヤリとさせると、

 

玲音「しょうがねぇからそれで受けてやるよ♪」

 

レミ「ふんっ……それとお帰り玲音……」

 

素直にお帰りと言えないのかそっぽ向いて恥ずかしそうに言うと玲音は楽しそうに、

 

玲音「あぁ♪」

 

と、返事をするのだった。

 

蓮 「戻れたね玲音さん……」

 

霊夢「本当ね……」

 

蓮と霊夢がその場の光景を見て和んでいると、

 

霧雨「なっなぁ!蓮に霊夢どっちでも良いからほっ

   ほどいてくれないか!?」

 

魔理沙が少しずつ此方へと椅子を動かしてやつて来るが、

 

霊夢「帰りましょうか」

 

蓮 「そうだね♪」

 

霧雨「おっおいだから……ほどいくれ~!!」

 

そうして紅魔館でのゴタゴタは片付いたのだった。なお魔理沙が解放されたのは紅魔館勢達からの説教を受けてからだったのだった。




怠惰「今回の教訓は盗みダメ絶対ね♪」

狗神「我はしない」

神楽「私もしませんね」

怠惰「まぁそれはさておいて今回は2人が好き
   な物について聞いてみようと思うけど
   2人は何が好き?」

狗神「我は…肉やら酒やら食べれるなら何でも
   いい」

神楽「私は丁子油や砥石だとかが好きですね」

怠惰「そんじゃ一番嫌いな人とか物とかは
   ある?」

狗神「……我を作った呪術士」

神楽「私は…手入れをしっかりしない人ですね」

? 「因みに私は恩を仇で返すやつね♪」

怠惰「うん!?」

狗神「誰だお前?」

神楽「えっと貴方は……?」

怠惰「こら!まだお前の出番は先だからな!」

? 「いいじゃん私も出たいもん!」

怠惰「はいはいしまっちゃおうね!」

? 「えっちょっ!キャーーー!!」

怠惰「よし片付いた片付いたえっ?誰かいた
   だろうって?……気のせいだよ♪多分
   皆、疲れているんだよきっとそうだよ」

狗神「いや待て我らはまだ何も言っては」

神楽「狗神さんまだ私達が知って良い領域では
   ないんですよ話を合わせないと」

狗神「あっあぁ……」

怠惰「まぁ変な邪魔が入ったけど今回はここまで」

狗神「我は何も見ていない我は何も見ていない」

神楽「えっと次回をお楽しみにしていてください」

怠惰「では読者様また次回!」


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第七章 四季の花は新たな道へと誘う
第59話 四季折々の華々


こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
今回から花映塚です。てな訳で本編へ
どうぞ……


とある昼下がり蓮と霊夢の目の前には異様な光景が目に写っていた。まず普通ではありえない光景だ。

 

蓮 「霊夢…確か菊って9月ぐらいだよね?」

 

霊夢「えぇ……まだ春だってのに朝顔まで咲いてる

   わね……」

 

目の前に写る草木からは春らしい花も咲いてはいる。咲いてはいるのだが春の季節に似つかないひまわりやら紫陽花、菊に牡丹といった謎めいた花が咲き誇っていた。

 

蓮 「これ……明らかに異変だよね?」

 

これで異変な訳ないと言ったら本当に殴りに行くよ?と言いたくなる。

 

霊夢「まぁ……それはね……」

 

と、霊夢が言った時、後ろから無数の目がついた穴が開く。そこから顎に手を添えて紫が出てくる。

 

霊夢「何の用……紫?」

 

紫 「ふふっ♪今回の異変について少し説明しに

   来たのよ♪」

 

蓮 「説明……ですか?」

 

紫 「えぇ♪」

 

紫はニコニコと微笑みながら今回の異変の原因について話始めた。

 

紫 「今回の異変…その原因は外から霊魂が幻想郷

   に流れてきているのよそれも大量にね…その

   霊魂達は肉体を求めて彷徨い続けて花に憑依

   して四季別々の花を咲かせた…それが真相

   って所かしら?」

 

霊夢「ふぅ~んてことは元凶は無しか……」

 

紫 「えぇ♪今ごろは閻魔が死神やらを使って

   霊魂の回収をしているはずよ♪だから解決

   まで時間の問題ね♪」

 

蓮 「そうなんですか……」

 

蓮と霊夢は縁側に座ってただ珍しい景色を眺める。

 

紫 「あっそうそう霊夢♪」

 

霊夢「何よ?」

 

紫は霊夢の耳元で何かを囁いた。すると霊夢の顔は真っ赤になった。

 

紫 「ふふっ♪良い機会なんだから少しは……ね♪」

 

霊夢「ううううっうるさいわね!」

 

紫 「ふふっ♪まぁ頑張りなさいな♪それじゃ

   私は帰るわね♪」

 

そう言い残して紫はスキマへと入るとスキマは閉じるのだった。

 

霊夢「あのBBAめ……」

 

と、霊夢が言ってはいけない禁句を言った次の瞬間、

 

ガンっ!

 

霊夢「痛っ!!」

 

突然霊夢の頭上からタライ降ってきた。それに霊夢は頭からもろに食らった。

 

蓮 「だっ大丈……ぶ!?」

 

蓮はタライを見ると張り紙が貼ってあった。それをよく見てみると……

 

お☆ね☆い☆さ☆ん♥

と、大きく書かれていた。蓮はこの時改めて言葉を考えて言おうと再認識したのだった。

 

霊夢「うわっ……」

 

蓮 「まっまぁ……置いておこうよ…ね?」

 

霊夢「そうね……」

 

霊夢は先程の紫の囁きを聞いてからそわそわとしていた。すると霊夢は、

 

霊夢「ねぇ蓮せっかくだから散歩しない?こんな

   光景めったにないからさ」

 

確かに霊夢の言う通り今の外界は人工的に咲かせた華々が多い。自然に咲いたいくつもの季節の花を見ながら散歩もたまには良いと思った。

 

蓮 「うん♪なら行こっか♪」

 

霊夢「えっえぇ♪」

 

そうして蓮と霊夢は空へと飛んでいった。

 

蓮 「霊夢まずは何処から行く?」

 

霊夢「えっ……蓮に任せるわ」

 

と、言われ蓮は何処からいくかと考える。そして導きだした案は、

 

蓮 「なら竹林から見て回ろうか♪」

 

霊夢「それでいいなら♪」

 

そうして蓮と霊夢は迷いの竹林へと降り立った。迷いの竹林で咲いている季節外れの花は紫陽花や朝顔等々が咲いていた。

 

蓮 「やっぱりここは涼しいね♪」

 

霊夢「まぁ少し寒いぐらいだけどね……」

 

そう言いながら2人は季節外れの花を鑑賞をしながら竹林を歩いていくと……

 

蓮 「ねぇ霊夢あれって鈴仙さんじゃない?」

 

霊夢「それにちびウサギもいるけど……」

 

蓮と霊夢は鈴仙とてゐを見つけるが2人共手をピクピクと痙攣させて倒れていた。

 

蓮 「ちょっ!鈴仙さん!てゐさん!?」

 

蓮は2人に近づいて様子を見ると顔が真っ青になっていた。

 

霊夢「ねぇ蓮これ……」

 

霊夢は小瓶を蓮に見せる。その小瓶のラベルには髑髏のマークが描かれていた。

 

蓮 「それ明らかにヤバいラベルだよね!?」

 

霊夢「まったくこいつらの主の所に運ぶわよ」

 

蓮 「分かった霊夢はてゐさんをお願い僕は

   鈴仙さんを運ぶから」

 

霊夢「分かったわ」

 

そうして蓮は鈴仙を担ぐと霊夢もてゐを担ぎ上げて急いで永夜亭へと運ぶのだった。

 

蓮 「すいませ~ん!永琳さん!輝夜さん!」

 

と、玄関の前で叫ぶと奥から八意永琳が走ってくる。

 

永琳「どうしたの?……鈴仙にてゐ!?これは……

   とりあえず2人共すぐに布団へ!」

 

蓮と霊夢は永琳に案内されて部屋へとつくと永琳はすぐさま布団を敷き鈴仙とてゐを布団に寝かせる。

 

蓮 「永琳さん霊夢が発見したんですが……」

 

蓮の言葉を聞くと同時に霊夢は先程見つけた小瓶を永琳へと渡す。それを見た永琳は、

 

永琳「はぁ~鈴蘭の毒がないと思ったらてゐが

   いたずらで使ったのは良いけど鈴仙に

   仕返しで小瓶の毒を強制的に飲まされて

   今の状態になったというのが説明的には

   合うわね……」

 

永琳の推理には蓮も霊夢も驚いたが鈴蘭の毒と聞いて蓮は顔色を変えて、

 

蓮 「えっと確か鈴蘭って猛毒でしたよね?」

 

永琳「えぇ♪触れるだけでも危険ね♪」

 

それを聞いた霊夢は青い顔をしてさっと手を擦る。

 

永琳「まぁ彼女達なら治癒力も強いから問題は

   ないでしょうしっかりと点滴やら打って

   治癒力を高めさせれば元気になるわよ」

 

蓮 「それを聞くと妖怪って便利ですね……」

 

永琳「それよりも御2人ありがとうね2人を

   連れてきてくれて♪」

 

永琳にお礼を言われると霊夢は慣れていないのか照れて蓮は笑って、

 

蓮 「いえ気にしないでください♪」

 

霊夢「なんかこそばゆいわね……」

 

永琳「ふふっ♪そういえば何か用はないの?」

 

と、言うと襖が開いてそこからまるで西洋の人形のような子が現れる。

 

? 「永琳、お菓子は食べたから帰るわね」

 

永琳「あらもう少し待ってて貰えないメディ

   スン?」

 

メデ「……分かったわ」

 

そう言いメディスンと言われた少女は襖を閉じた。そして霊夢は少しここにいるのは悪いと思ったのか、

 

霊夢「お邪魔そうだし蓮そろそろ行きま

   しょう」

 

蓮 「うんっ?うん……」

 

そう言い2人は立ち上がると霊夢はスタスタと先へ行き蓮はお辞儀をして、

 

蓮 「お邪魔しました♪」

 

永琳「い~えまた遊びにいらっしゃい♪」

 

蓮 「はい♪」

 

蓮はまたペコリとお辞儀して外へと出て霊夢と共に空へとまた飛んでいくのだった。

 

永琳「ふふっ♪あんな純粋な子を見ると理千の

   事を思い出しちゃうわね♪」

 

永琳は楽しそうにそして何処か遠いところを見て儚げに中へと入っていくのだった。

 




怠惰「はいでは今回から花映塚ですが……」

狗神「ですが……何だ?」

怠惰「今回、もう1つの小説が1周年を迎え
   ました!」

神楽「へぇ~もうそんなに長く……」

怠惰「これも皆様が見てくれるお陰ですね
   てな訳で今日は特別ということで
   今日の9時38分にもう1つの小説の
   話を1話だけ投稿させていただきます!」

神楽「見てくれる読者様はいるかは分かり
   ませんが見てくれている方は楽しみ
   ……でいいんですよね?」

怠惰「まぁ下手クソが書く小説だからそんなに
   楽しみとまでいかなくても見てくれる
   なら嬉しいかな?」

狗神「しかしなんでこんなキリのない時間なん
   だ?」

怠惰「もう1つの小説が始まったのがその
   今日の時間だからだよ?」

神楽「成る程……」

怠惰「てな訳で今回はここまで♪あっちを見る
   方は彼方でお会いしましょう♪」

狗神「そんじゃ読者様」

神楽「また次回にお会いしましょう♪」


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第60話 向日葵畑の危険妖怪

蓮と霊夢は飛び続けていると満開に咲き誇るそこは言ってしまえば向日葵畑。2人はそこへとたどり着いた。

 

蓮 「ねぇ霊夢あそこに降りてみようか♪」

 

霊夢「えっ?えぇいいけど……何か忘れてるような?」

 

霊夢はそんな事をぼやきなから蓮と共に向日葵の畑へと降りる。向日葵は自分達の身長の肩ぐらいまでありとても大きい事が分かる。

 

蓮 「大きいね♪…………霊夢?」

 

霊夢「えっ?……えぇ……そうね」

 

蓮 「どうしたの?さっきから?」

 

先程から何かを考えている霊夢に話を聞くと、

 

霊夢「えっと何か忘れているような気がするの

   よね…関わると面倒な奴がいたような……」

 

蓮 「面倒?」

 

と、蓮が言っていると近くの向日葵が揺れ始める。蓮と霊夢はそれに気付き念のために蓮は神楽を霊夢はお払い棒と御札を構える。すると向日葵から4人の妖精やらが飛び出してきた。その4人を蓮は知っていた。

 

蓮 「あれ?大ちゃんにルーミアにミスチーに

   リグル?皆どうしたんだ?」

 

この4人を見ると2人はそれぞれ臨戦態勢を解き蓮が聞くと4人は慌てながら、

 

ミス「蓮先生!」

 

リグ「助けてください蓮先生!」

 

ル 「蓮先生、大変なのだー!!」

 

大 「チルノちゃんが怖い妖怪に!!」

 

話を整理すると4人はチルノがヤバい妖怪によって危機にさらされている。4人は身の危険を感じて逃げてきた。つまりそう言うことらしい。

 

蓮 「霊夢悪いけど……」

 

蓮はどうやら行くつもりらしい。霊夢はやれやれといった表情をすると、

 

霊夢「良いわよ私も付いていくからあんたら

   案内しなさい」

 

霊夢も協力してくれるようだが今の霊夢の言葉を聞いて、

 

リグ「あっあの博麗巫女が優しい!?」

 

ル 「こっ怖いのだー」

 

ミス「きっと蓮先生といるからだよ!」

 

大 「多分ミスチーの意見が正しいのかも」

 

かつて霊夢によってフルボッコにされた経験を持つ4人はヒソヒソと話すと、

 

霊夢「何かいった?」(#^ω^)

 

眉間に少しシワを寄せて笑うと4人は黙って霊夢の方を見て首を横に振った。

 

霊夢「よろしい……」

 

蓮 「えっと案内よろしくね……」

 

蓮の言葉を聞いた4人はこくりと頷いて2人を案内するのだった。蓮と霊夢は案内されるがままに付いていくとそこにはビクビク震えながらカチカチになって座っているチルノと後ろには赤いチェックの服を着ている緑髪のショートヘアーの女性がいた。しかもその女性に怯えているのか他のルーミア以外の3人は震えてルーミアだけは姿勢を低くしてじっと様子を見ていた。

 

蓮 「なぁあの人が怖いのか?」

 

大 「うん……あの妖怪はここ太陽の畑を縄張りに

   している妖怪なの……」

 

と、大妖精の言葉を聞いた霊夢は「はっ!」とした表情をすると段々とめんどくさそうな顔になっていった。

 

霊夢「蓮……チルノは良い奴だったわ」

 

蓮 「えっ霊夢、急にどうしたの!?」

 

霊夢「1つ言っておくわあの妖怪に関わると

   ろくなこ……」

 

霊夢が言葉をつづけようとした次の瞬間だった。

 

女性「……人間の匂いがするわね隠れてないで

   出てきたら?」

 

どうやらいることがバレたらしい。霊夢はため息を吐いて、

 

霊夢「はぁ仕方ない蓮あんまり無茶はしないよう

   にお願いね……それと花を絶対に折ったり

   侮辱するような事を言うんじゃないわよ」

 

蓮 「えっ……うっうん……」

 

蓮と霊夢は隠れるのを辞めてその女性の妖怪の目の前に立つと女性はニコニコとして、

 

女性「あら霊夢じゃない久々ね♪」

 

霊夢「えぇ久々ね……風見幽香」

 

風見幽香と言われた女性はクスクスと笑いながら蓮と霊夢を見る。蓮から見て普通の人間と同じようにしか見えない。

 

幽香「ふふっ♪あら?霊夢ったら彼氏を連れて

   デートかしら?」

 

霊夢「ちち違うわ!!」

 

幽香「ふふっ冗談よ♪それで貴方は?」

 

と、蓮の名前を聞いてくると蓮は丁寧に名前を答えた。

 

蓮 「僕は葛ノ葉蓮といいます」

 

幽香「そう♪蓮……蓮の花か良い名前ね♪」

 

蓮 「えっとありがとうございます」

 

因みにこれまで名前を誉めてもらった事はあまりない。その逆で廚二病ネームランキング第1~5位に入るほどの名前だったため皆から廚二病と言われ続けた。

 

霊夢「何であんたそんなに嬉しそうなの?」

 

蓮 「えっいや……」

 

幽香「ふふっ♪……あら?」

 

幽香はとある事に気がついた。それは先程までビクビク震えていたチルノがいつの間にかいなくなっていたのだ。もしやと思い蓮と霊夢は後ろを見るとそこいた筈の妖精達がいなくなっていた。

 

霊夢「あっ彼奴ら……」

 

幽香「まぁいいわ折角の遊び相手だったんだけど」

 

蓮 (遊び相手って言うわりにはチルノがビビって

  たんだけどなぁ……?)

 

まるで生まれたての小鹿のように震えていたチルノを見ていてそう思ってしまうのも無理はない。

 

霊夢「とりあえず私達は帰るわよ」

 

幽香「あら…まぁしょうがないわね♪あっ!

   そうそう霊夢、紫に会ったらよろしく

   って伝えてちょうだいね♪」

 

霊夢「……まぁいいけどどうしてまた?」

 

幽香「もう少ししたら彼の…勝ち逃げ総大将の

   墓参りがあるのよ」

 

勝ち逃げ総大将のワードを聞くと蓮は恐らく総大将という単語から理久兎だろうと思った。

 

蓮 「それってやっぱり理久兎さん……ですか?」

 

幽香「えぇ♪彼奴には負けてばっかで何度も

   リベンジしたけどやっぱり勝てなくて

   負けて結果的には死んで勝ち逃げされ

   たわ……」

 

霊夢「本当に理久兎って聞くところで化け物ね…

   あんたと殺り合ってる時点で普通じゃ

   ないわ」

 

口ぶりからしてどうやら霊夢は幽香とやり合った事がある口ぶりだ。それを考えれば幽香が強くそれでいて負けず嫌いな所から面倒だと言ったのだろう。

 

幽香「はぁ~今思い出すだけで腹が立ってきた

   わね」

 

霊夢「だからって私達で鬱憤晴らしは止めて

   よね?」

 

幽香「ふふっ♪そこまでバカじゃないわよ♪

   当時だったら判らないけどね♪」

 

蓮 「いや怖いですから……」

 

蓮のツッコミで幽香はクスクスと楽しそうに笑うと、

 

幽香「それじゃ私は行くわね♪それと花は大切に

   しないと……ぶち殺すからそのつもりでね

 

蓮 !!

 

一瞬の殺気は蓮の背中に冷や汗を流させた。チルノ達がビビるのがよく分かる。風見幽香という女性は紫達と同じ包容力はある。だがその分怒らせたら命が幾つあっても足りないと。

 

幽香「ふふっ♪それじゃあね♪」

 

そう言って幽香は置いてある傘を持ってさすとクルクルと傘を回して去っていった。

 

霊夢「まったく……蓮?」

 

蓮 「うっ?うん行こっか……」

 

霊夢「えっえぇ」

 

そうして蓮と霊夢はまた空へと飛んで花を見てデート?を楽しむのだった。

 




怠惰「はい今回は幻想郷の猛者の1人、風見
   さんでした」

狗神「ほう……」

神楽「狗神さんまさか喧嘩したいとか言いません
   よね?」

狗神「そのまさかだな」

怠惰「何でだろう狗神がボコボコにされて調教
   されてる所しか思い付かない…」

狗神「何だと!!」

神楽「そんなに危険なんですか?」

怠惰「うん…昔に見たどっかの動画だと幽香さん
   が最強の大魔王をボコボコにして土下座さ
   せてたような動画があったなぁと……」

狗神「なんじゃそりゃ……」

怠惰「闇(ピー)衣なんてあるようで無かったんだ」

神楽「もうそれ答えいってますからね!?」

怠惰「まぁまぁ……そういえば皆はドラクエⅩⅠ
   買うのかな?怠惰さんの中の人は親が
   好きなのでもう楽(ピー)で注文してました…」

狗神「プレステ4か?」

怠惰「そうだね♪因みに怠惰さんの血と汗と涙を
   流しながら貯金して買ったプレステ4プロ
   だね♪」

神楽「涙は嘘ですよね?やってもあくび涙です
   よね?」

怠惰「それは言わなくて良いから……とりあえず
   もう時間もあれだから終わりにしようか」

神楽「そうですねそれでは今回もありがとう
   ございました」

狗神「また次回な……」

怠惰「そんじゃバイバイ♪」


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第61話 楽しい散歩を終えて待つのは……

こんばんわ読者様、怠惰のクソ悪魔です。
残り短い花映塚篇をどうぞ!!


蓮と霊夢は見る所を見ているともう太陽が真上に輝いていた。昼時だろうと察した。

 

蓮 「もう昼ぐらいか……時間経つの速いね」

 

霊夢「そ…そうね……」

 

霊夢は少し残念そうだった。ここだけの話この時間が長く続けば良いのにと霊夢は思っていた。すると、

 

? 「春ですよー♪」

 

と、チルノ……いや大妖精に近い妖精が満面の笑みで叫んでいた。

 

蓮 「えっと君は?」

 

? 「私?私はリリーホワイト!春が来たことを

   伝えてるの♪久々の大仕事なの♪」

 

蓮 「言われてみると去年の春はあって無かった

   もんね……」

 

そう妖夢や幽々子が起こした春雪異変で春が凄く短かった。故に久々の春で嬉しいのだろう。

 

リリ「あっ私もう行くね♪皆にこの喜びを伝え

   たいから♪」

 

そう言いリリーホワイトは飛び去っていった。

 

霊夢「何なんだか……」

 

蓮 「うん…そろそろ帰ろっか♪」

 

霊夢「えぇ……」

 

蓮と霊夢は博麗神社へと帰るためにその方向へと向かう。すると黒い影もとい黒い翼を羽ばたかせてカメラを手に持つ少女、射命丸文がニコニコとしながら現れた。

 

文 「どうも~清く正しい射命丸でぇ~す…………

   やっと言えた!?」

 

今回は蓮と霊夢に邪魔される事なく自分の紹介が出来た事に驚き歓喜した。これが俗に言う3度目の正直と言うのだろう。

 

霊夢「あんた何しに来たの?」

 

蓮 「えっと文さんどうかしたんですか?」

 

2人は歓喜している文を細目で見ると文はニコニコしながら、

 

文 「いやぁ~仲の良いアベックが見えたもの

   なんで近寄らせてもらいました♪因みに

   デートですか♪」

 

ニコニコしている文の笑顔が段々とゲスの笑いへとなっていく。

 

霊夢「文あんた1発殴られたいの?」

 

文 「嫌だな~ただ聞いただけじゃないですか」

 

霊夢「あんたの記事は捏造だからあてになった

   試しがないのよ」

 

前に文の記事の7割りは捏造と言われている。そして写真に限っては殆んどがパパラッチである。

 

蓮 「えっと文さんさっき見えたって言いました

   けど本来はこの異変の調査に来たんですよ

   ね?」

 

文 「えぇまぁ本来は…てか霊夢さん捏造って

   言いますけど殆んど真実ですからね?」

 

苦笑いを浮かべて文はアハハハと笑う。真実と言うがそれなら変にねじ曲げないでほしいと蓮は思った。

 

蓮 「ならねじ曲げないで下さいよ?」

 

文 「アハハまぁそんなにはねじ曲げてないです

   からね?それよりも何でこんな異変が起こ

   ってるのか分かりますか?」

 

そう聞かれると蓮は今回の異変について知っているためそれを話した。

 

蓮 「えっとなら今回の異変についてお話しま

   しょうか?」

 

文 「おっ少し待ってくださいね」

 

霊夢「蓮いいの?こいつに協力して」

 

蓮 「まぁ僕達の事を書かれるのもあれだしね」

 

等と言っていると文はメモと万年筆を取り出してもう書く気満々だ。

 

蓮 「それじゃ今回の異変の首謀者はまずいま

   せん」

 

文 「えっ?普通いるでしょ?」

 

霊夢「今回の原因は外から霊魂が流れて来てそれが

   花に憑依して今の状態になったのよ」

 

文 「なっ成る程……ふむこれで記事は大方書け

   そうですね」

 

蓮 「あっそれと今回の異変の霊魂は死神が回収

   してるって聞いたから死神?に聞けばもう

   少し詳しく分かるかと……」

 

文 「成る程分かりました!」

 

そう言い文は颯爽にその場から飛去っていった。

 

霊夢「彼奴は嵐ね……」

 

蓮 「何やかんやでトラブルがあったけど霊夢

   神社に帰ろっか」

 

霊夢「えっそうね……」

 

文の襲来もあったが蓮と霊夢は神社へと帰っていくのだった。

 

少年少女移動中……

 

蓮と霊夢は博麗神社へと辿り着くと2人は地面へと降り立った。蓮は背伸びをしながら、

 

蓮 「楽しかったね霊夢♪」

 

と、霊夢に言うと霊夢は頬を少し赤らまして、

 

霊夢「えっえぇ……」

 

少し戸惑いながら返事をした。そんな霊夢を見て蓮は不思議に思い、

 

蓮 「霊夢……どうかした?」

 

霊夢「…………ねぇ蓮あの時の宴会で狗神と神楽と

   話しているところ聞いちゃったんだ……」

 

霊夢の言葉を聞いた蓮は顔を赤くし苦笑いを浮かべて、

 

蓮 「アハハハ……聞いちゃったか……」

 

霊夢「ねぇ…蓮、私……私も貴方の事が……」

 

と、霊夢が言おうとした時だった。入り口の鳥居辺りが騒がしくなっていく。すると鳥居を通って霧雨魔理沙と伊吹萃香が大慌てで走ってきた。

 

霧雨「たっ大変だ!閻魔が来るぞ!!」

 

魔理沙の言葉に蓮と霊夢はどういう事なのか分からず、

 

2人「はっ?」

 

マヌケな声を出してしまう。先程までのシリアス的な空気はギャグへと変わってしまった。すると萃香はすぐにでも逃げられるように両足を交互にあげながら、

 

萃香「地獄の閻魔が来るんだよ!彼奴は地獄にある

   鏡で私達の事を監視してこうやって休日には

   説教して回るんだよ!!」

 

どうやら魔理沙と萃香はただ単に日頃の行いが悪いため説教されたくないがため大慌てで逃げてるといった所だ。因みに魔理沙は本の強盗やらの窃盗罪、萃香はただ酒や食料等を食べて逃げる食い逃げといった所だ。

 

霊夢「この空気が読めない奴等め!!」

 

本当に空気が読めなさすぎて霊夢もツッコミを入れた。

 

蓮 「えっと……閻魔さまってあの人ですか?」

 

蓮が指差す方向に3人は目を向けると階段を登ってくる少女が目に見えた。

 

萃香「まっまずい!」

 

霧雨「あばよ霊夢!!」

 

そう言い2人は逃げようとするがそうは問屋が卸さなかった。

 

ガシッ!ガシッ!

 

2人は霊夢に腕を角を掴まれて身動きが出来なくなった。

 

霊夢「逃がさないわよあんた達!」

 

霧雨「離すんだ霊夢!まだ私は説教を受けたく

   ないぜ!」

 

萃香「わっ私だって!!」

 

霊夢「あんたらは1回説教されなさい!」

 

と、霊夢は言っているが何時も一緒に暮らしている蓮からしてみれば、

 

蓮 「霊夢……君も同罪だよ……」

 

基本お賽銭やらのお金の事を考えている霊夢も同罪だと蓮は考えていた。そして遂に閻魔であろう少女がやって来る。しかも霊夢達に徐々に徐々にと近づいてやがて霊夢の所まで来ると、

 

閻魔「貴女達いい加減に説法を……」

 

霧雨「私は逃げるんだ!!」

 

霊夢「あっちょ!!」

 

魔理沙は強引に霊夢の腕を振り払った。だが振り払った霊夢の腕は………… 

 

ガスッ!

 

閻魔「そげぶっ!!

 

まさかの閻魔の右頬にクリティカルヒットし閻魔は吹っ飛ばされて気絶した。

 

蓮   !!( ; ロ)゚ ゚

 

霊夢「あっ……」

 

霧雨「やべっやっちまった……」

 

萃香「これ後が……」

 

4人は黙って立ったままこの状況を整理することしか出来なかったのだった。




怠惰「今回はここまでかな?」

狗神「やっちまったな……」

神楽「痛いところに入りましたね」

怠惰「とりあえずは花映塚は次で終わりの予定で
   恐らく何だけど次を投稿したらあっちを
   投稿するのかな?まだ未定だけど明日お知
   らせするね♪」

狗神「そうかまた休みか」

神楽「そうですね♪」

怠惰「今を楽しんだ方がいいよ♪それにまぁ
   これからどんな展開になるか分かった
   もんじゃないからさ♪」

狗神「また何か企んでるだろ?」

怠惰「さぁね♪それじゃ今回の後書きも終わり
   ね♪」

神楽「えっとまた明日もお願い致しますね」

怠惰「それじゃ読者様!」

狗神「またな……」


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第62話 説教会です。

こんにちは読者様、気圧のせいなのか
滅茶苦茶眠たい怠惰のクソ悪魔です。
ダルいし眠い……それでは前回からどうなった
のか…本編へどうぞ……


閻魔を殴ってしまい数分立ち尽くした後すぐに閻魔様を縁側へと運んで頬に傷の手当てをしていた。

 

蓮 「うわっ……腫れてきてるよ……」

 

閻魔の右頬はあまりにも強烈に打ってしまったのかぷくーと腫れてきていた。

 

霊夢「私は悪くないわよね?ねぇ悪くはない

   わよね?」

 

蓮 「うっう~ん…………」(;^ー^)

 

と、霊夢は言っているが蓮は苦笑いしか出来ない。すると……

 

霧雨「なっなぁ何で私ら……」

 

萃香「縛られてんの!?」

 

魔理沙と萃香は逃げようとするため霊夢がきつく縛りなおかつ萃香の縄にはお札が大量に付けられていた。

 

霊夢「あんたらのせいで地獄行きとか本当勘弁

   してほしいわ!!」

 

蓮 「まっまぁまぁ……」(;^∀^)

 

とりあえずまた面倒な事にならないで欲しいため今にも2人に襲いかかりそうな霊夢をホールドする。

 

萃香「ねっねぇ蓮~うちらの仲で縄ほどいて……」

 

蓮 「すいませんが出来ません」

 

萃香「即答!?」

 

萃香の願い空しく蓮に即答されてバッサリ切り捨てられた。そんな事を言っていると閻魔はゆっくりと目を見開いて起き上がる。

 

閻魔「あれ?私は……」

 

蓮 「あっ目覚めました?」

 

閻魔「えっえぇ……」

 

閻魔は辺りを見回し霊夢や縛られている魔理沙と萃香を見て、

 

閻魔「あっ!」

 

どうやら閻魔はなにがなんでも起こったのか一瞬で理解したようだ。無理もない。縛られている2人と殴った霊夢がいれば……

 

閻魔「貴女達……!!」

 

萃香「ひっ!お説教は勘弁して!」

 

霧雨「私も説教は勘弁だぜ!!」

 

霊夢「私に限っては巻き込まれなだけよ!?」

 

3人は最早涙目である。そして閻魔は自分の持ち物である悔語の棒を持って、

 

閻魔「そうですが問答無用!貴女達は少し色々と

   面倒な事を起こし過ぎです!まず正座しな

   さい!」

 

萃香「ひぇ~ー!始まった~!」

 

霧雨「勘弁だぜ!!」

 

霊夢「私まで!?」

 

そうして霊夢、魔理沙、萃香の説教が始まった。それを見ていた蓮は1人取り残されて、

 

蓮 「えっえと……霊夢は今無理そうだから掃除

   とかやっちゃおう」

 

そうして蓮は霊夢の代わりに炊事洗濯を始めた。そうする事2時限後、

 

蓮 「まっまだやってる……」

 

3人は正座して閻魔の説教を受け続けていた。それを見て蓮は苦笑いして若干呆れてきていた。この時蓮の脳内には3つ程の選択肢があった。1つは霊夢達の説教を終わらせるために誘導する。2つ目は格好良く首とんして眠らせて終わらせる。3つ目はそっとしておこう……の3つがあるが蓮が選んだのは……

 

蓮 「…………次はうん!修行しよう……」

 

3つ目のそっとしておこうだった。そうして日課の修行を始めた。腕立て、腹筋、背筋トレーニング、体幹トレーニングの基礎運動そして素振りや足の動き方、座禅を組むなどして3時間が経過して空は夕日も沈んで暗くなっていた。

 

蓮 「そっそろそろ終わってるよね……」

 

蓮は3人と閻魔の元へと向かうと……

 

閻魔「大体貴女達は……………………」

 

蓮 「まっまだ終わってなかった……」( ´゚д゚)

 

驚きのあまり蓮は手に持っていた神楽を落としてしまった。この時、蓮はようやく魔理沙と萃香が嫌がっていた理由が分かった。それは説教が長すぎるのだ。もうかれこれ約五時間程説教をしていた。そのせいか3人の顔はやつれてきていてしかもウトウトと眠たそうだ。

 

蓮 「なっ何とかしないと……」

 

流石にここまで長すぎるため蓮は4人の元へと近づいて、

 

蓮 「あっあのぉ~」

 

閻魔「ん?あれ貴方は確か葛ノ葉蓮ですよね?」

 

蓮 「あっはいえぇ~とその……そろそろ夕飯の

   準備が出来てて霊夢達に食べさせたいなと

   思ってて……」

 

嘘ではない。実際に仕込みも終わり少し火で温めればすぐに食べれるものばかりだ。閻魔はジーと蓮の顔を見ると、

 

閻魔「そういえば私はまだ名前を名乗ってません

   でしたね……私は四季映姫・ヤマザナドゥ

   と言い幻想郷で閻魔をしているものです」

 

と、自己紹介をしてくる。それに対して蓮は、

 

蓮 「四季映姫さんですね僕は……言わなくて

   大丈夫ですよね?」

 

蓮の名前は知っていたのか先程答えたため確認のために言うと映姫はクスクスと笑って、

 

映姫「えぇ大丈夫ですよ♪」

 

蓮 「そうですか……それでえぇ~と」

 

映姫「あぁ~説教ならもう終わりですよ私もまだ

   説法をしなくてはいけない者がいるので」

 

どうやら蓮の一言で未だに続くであろう説教は回避された。

 

蓮 「そっそうですか……」

 

映姫「えぇ…貴方は見た感じ善行を積んでいますね」

 

蓮 「えっ?」

 

映姫「見て分かりますよ♪私が説教する程の

   悪行はあまりしていないみたいですね」

 

流石は地獄の裁判長だけある。一目見ただけで蓮の善行を見破った。

 

映姫「ただ善行を積みすぎて苦労していそう

   ですね」

 

蓮 「えぇまぁ……名前が厨二病って言われたり

   天然ジゴロって言われたりして同年代の

   友達からよくからかわれて遊ばれました」

 

まだ外界にいた時の当時のあだ名は厨二病の葛ノ葉と言われていた。それをグラウンドで大声で言われたりしている。それを笑って許してしまう蓮も悪いのだが……

 

映姫「…………苦労してますね……」

 

蓮 「えぇ……思い出しただけで気が滅入って

   きました……」

 

蓮の表情がどんどん暗くなっていく。映姫はこれを見て苦笑いをしてしまった。

 

映姫「えっええ~とコホン!貴方はその調子で

   善行を積みなさいそうすれば死後の世界

   で幸せになれますよ」

 

蓮 「えぇとまだ死にませんけど心に刻んで

   おきますね」

 

映姫「えぇ♪さてと私は帰りますね♪」

 

そうして映姫は歩き出した。蓮は一応見送りするために付いていった。そして鳥居を通る時、後ろを振り返って、

 

映姫「それでは……」

 

そうして映姫は帰っていった。

 

蓮 「…………とりあえず霊夢達を運ぶかな」

 

蓮は霊夢達のもとに戻り正座して寝ている霊夢達を部屋へと運ぶのだった。一方長い階段では……

 

映姫「……あのお方が気に入った理由…少し分かる

   気がしましたね♪」

 

と、呟いて四季映姫・ヤマザナドゥは帰っていくのだった。




狗神「なぁ怠惰……ペル(ピー)ナか!?」

怠惰「考え方が本当に何処かのシスコン番長
   だよねあっ因みにアニメは全部見たから
   それとゲームは…RPG苦手なんだよね…」

神楽「そうなんですか?」

怠惰「うん知り合いが物凄く好きでやってた
   人はいるけどねまぁ怠惰さんは…上記の
   通りです」

狗神「可愛そうな奴だな」

怠惰「う~んそうなんだよね……それと次は
   あっちを投稿するからよろしくね」

神楽「それじゃ明日からはまた少しお休み
   ですね」

狗神「だな……」

怠惰「まぁ休んできなって事で今回はここまで」

神楽「また投稿するときにお会いしてくださいね」

狗神「そんじゃ読者達」

怠惰「また次の投稿までさらば!」


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第63話  新たな1歩

こんばんわ読者様、試験勉強をしてたら投稿が
少し遅くなった怠惰のクソ悪魔です。
いやはやすいませんでした。それと今回は
結構甘い気がします。お許しください。
では本編へどうぞ。



地獄の閻魔こと四季映姫・ヤマザナドゥの襲来から翌日の事何時ものように蓮は仕事を終わらせ博麗神社へと戻り掃除をしていた。縁側では浮かない顔をしてぼんやりと霊夢が蓮を覗いては溜め息を吐いていた。

 

霊夢「はぁ……」

 

蓮 「何でか霊夢がため息ばかりついてるな……」

 

霊夢のため息の原因は恐らく昨日の言葉の言いかけだろうと蓮は思っていた。重大な所で魔理沙と萃香がやって来て更には四季映姫のありがたい説教が重なり大切な事が言えないでいた。

 

蓮 「…………どうしよう」

 

蓮はあの時、霊夢が言おうとした言葉の続きは大体予測できていた。だが蓮は霊夢に追い付くまでと心に決めているためどう言えば言いか分からない。そんなことを思っていると気にしていなかったのかあっという間に掃除が終わってしまった。

 

蓮 「あっ……えっと霊夢……」

 

霊夢「へ?あっ蓮……」

 

蓮 「え~と掃除終わったから少し外に出てるね」

 

霊夢「えっえぇ……」

 

蓮はそう言い掃除用具を片付けて博麗神社の裏手の林の中へと入っていった。理由は気持ちの整理をつけるためだ。蓮は数分歩くと1枚の式神札と妖刀神楽を構えて、

 

蓮 「……狗神、神楽」

 

と、2人を呼ぶと目の前に巨大な白い犬と妖刀の精霊、神楽が現れる。

 

狗神「…………おい戦闘じゃないみたいだが?」

 

神楽「どうかなさいましたか蓮様?」

 

2人は疑問に思っていると蓮は心の内を明かした。

 

蓮 「えっと…2人はさ1度決めた事を止めるって

   どう思う……」

 

狗神「……………………」

 

ドロンッ!

 

狗神はこんな姿では話しにくいだろうと思い人の形になり腕を組んで木の幹に寄り掛かると、

 

狗神「それはつまりあれかあの脇巫女の事か?」

 

神楽「……えっと…人間でいう告白でしたっけ?」

 

蓮 「う、うん………あの時、僕は追い付くまでって

   言ったけど昨日、霊夢はあの時の話を聞いて

   いたみたいで…それで何て言えば言いかな

   って……」

 

蓮にも1度決めたら最後までやるという信念がある。それを覆す事はしたくはない。だが今日の霊夢そして昨日言いかけた言葉を聞いて腹を括るべきか考えて迷っていた。

 

神楽「……私は刀…所詮は物なのであまり良い答え

   ではないかと思えますが自分の気持ちは

   伝えるべきかと…私は思います」

 

狗神「神楽の言う通りだ当たって砕けろただそれ

   だけだ」

 

蓮 「いや…砕けたら駄目でしょ……」

 

当たって砕けろの言葉はこの時に使えば玉砕覚悟で行けと言うことである。

 

狗神「ごちゃごちゃごちゃごちゃうっせぇな!

   良いから行け!そして砕けろ!」

 

神楽「いや狗神さん砕けたらアウトです!」

 

蓮 「うっうぅ~ん……」

 

狗神や神楽の励ましでも中々動くことが出来ない。それに狗神は少し呆れながら、

 

狗神「まったくヘタレだなお前は……」

 

蓮 「へっヘタレ!?流石に酷くない!」

 

狗神「いいやお前はヘタレだ所詮は口だけだ

   行動に移す事も出来ないそれ以前によ

   てめぇの信念がどうこう言う前に期待

   させてる脇巫女にすら謝れねぇそれの

   何処がヘタレじゃねぇと?言ってみろ

   よ小僧?」

 

神楽「狗神さん!」

 

蓮 「ぐっ……」

 

蓮は何も言えず黙ってしまい反論できない。狗神の言っていることの殆ど当てはまるからだ。

 

蓮 「…………ごめん僕はヘタレだね自分の気持ち

   すら素直に言えないし行動すら起こせない

   なんてね本当に自分が嫌になるよね……」

 

神楽「蓮様……」

 

狗神「おい小僧」

 

蓮 「えっ?」

 

バチンッ!!

 

蓮の右頬を狗神は思いっきり張り手でビンタした。ビンタされた蓮の右頬は赤くなる。

 

神楽「狗神さんそこまでは!」

 

狗神「良いんだよおい小僧、目は覚めてか?」

 

ビンタされた蓮は狗神を見てクスリと微笑むと、

 

蓮 「何とかね……クヨクヨしてるのが馬鹿みたい

   だったよ狗神…神楽、僕は…霊夢に……僕の

   この気持ち思いを伝えてくるよ♪」

 

先程の蓮とは打って変わって覚悟を決めたかのように真剣にれでいて感謝を込めて微笑んだのだ。それを見て狗神と神楽も自然と微笑んでしまう。

 

狗神「ふっそれで良い♪」

 

神楽「ふふっそのいきです♪」

 

と、蓮が覚悟を決めた。どうやら告白する準備が出来たようだ。すると狗神はニヤリと笑って、

 

狗神「おいいるんだろ脇巫女……」

 

蓮 「……えっ!?」

 

狗神のその言葉を聞いた蓮は驚くと後ろの茂みが不自然に揺れだしそこから霊夢がゆっくりと顔を赤くして出てきた。どうやら尾行してきて更に全て聞いていたようだ。

 

蓮 「れっ霊夢!?」

 

霊夢「…………………………………」

 

狗神「後はお前がやれ私は帰るぞ」

 

神楽「えっと……私も刀の中に帰りますね」

 

そう言い2人はその場からスゥーと消えていきその場には蓮と霊夢だけが残った。そして決心した蓮は、

 

蓮 「霊夢…あのさ!僕は霊夢の事がすっ好きで

   だから気の良い言い方は出来ないけど僕と

   親友以上の関係になれたらって……」

 

霊夢「ぐすっ……」

 

蓮 「えっ…霊夢泣いてるの?」

 

霊夢は顔を赤くして涙を流していた。変に気を使わせたかと思って蓮は頭を下げて、

 

蓮 「ごっごめん!迷惑…だよね……」

 

霊夢「違うわよバカ…あんたに先を越されて

   それで…嬉しくて泣いてるのよ」

 

蓮 「えっそれじゃ…」

 

この時、蓮はようやく理解したのだ。自分だけが好きなは訳ではなく霊夢も自分の事を好きだったと。つまり片思いの恋ではなく両思いの恋だったと。

 

霊夢「私こそ…よろしくね蓮」

 

蓮 「霊夢……うん、こちらこそね」

 

こうして両思いの恋から進展して親友以上の関係、恋人として過ごすこととなるのだった。

 




怠惰「口の中が甘いよ~ガムシロップを入れた
   かのようなくどい甘さだよ!」

狗神「まったく……まぁ彼奴も何とかなる
   だろ」

神楽「本当ですね……」

怠惰「裏話になるけどさ怠惰さんの中の人さ
   今回の話だけど深夜4時ぐらいに作った
   てしかも眠気とコーヒーハイの両方の
   状態で作ったから良く覚えてないんだ
   よね」

狗神「おい!」

神楽「凄いですね……」

怠惰「そんでその後にぶっ壊れたみたいだよ?
   まぁ2日程ぶっ通しで起きてたから
   仕方ないけど」

神楽「皆様は真似しないようにして下さいね
   夜は早く寝ましょう」

狗神「じゃねぇとこいつみたいに壊れるからな」

怠惰「いや~あれはヤバかった……では今回は
   ここまで!」

狗神「次回もよろしくな」

怠惰「では読者様!」

神楽「またお待ちしておりますね♪」


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第64話 授業風景

こんばんわ読者様、起きたら昼の12時
になっていた怠惰のクソ悪魔です。
寝すぎた……てなわけで本編へどうぞ。


霊夢と恋人となって翌日の朝、朝の日差しが入り春ならではの暖かさに蓮は目を擦りながら起き出した。

 

蓮 「うぅ~ん……もう朝か……」

 

そう言い蓮は布団から起き上がろうと掛け布団を取ろうとしたとき蓮は気づいてしまう。自分の隣でモゾモゾと動く何かを、

 

蓮 「……………………まさか」

 

蓮は呟くと同時に掛け布団を取ると隣にいたのは……

 

霊夢「スゥ~スゥ~……」

 

霊夢が隣で寝ていた。この時、蓮は何か変な過ちを犯してないかと思い記憶を巡った。

 

蓮 「あれ?確か…昨日告白してそれで…うん!

   霊夢は祝いの酒を飲んで確か自分の布団

   に帰っていったから…つまり僕はまだ何も

   していない!」

 

どうやらまた霊夢が蓮の部屋と間違えて布団に入ってきたようだ。

 

蓮 (とっとりあえず……起こさないようにそっと

   厨房に行かないと……)

 

足音を立てずこっそりと蓮は布団から起き上がって障子に手をかけてゆっくりと開いて部屋から出る。だがこの時、朝食を作ってくれる霊夢が寝ていて朝食が出来てないことに気がついた。

 

蓮 「……そういえば…今日は仕事だったから……

   って時間がない!…しょうがない朝昼

   兼用で昼食にまわすしかないか」

 

そう呟いて蓮は玄関から出て人里へと向かうのだった。

 

少年移動中……

 

蓮は人里へと着くと寺子屋へと向かい寺子屋の玄関にいた慧音に挨拶をする。

 

蓮 「慧音先生おはようごさいます♪」

 

慧音「おぉ蓮かおはよう♪……何か今日はやけに

   元気がいいじゃないか何かあったか?」

 

蓮 「えっえっとまぁはい昨日良いことがあり

   まして……」

 

蓮は少し照れながら答える。それを見ていた慧音は微笑んで、

 

慧音「そうか♪笑顔でいるのは良い事だ♪おっと

   そろそろ授業が始まるから教材の準備等を

   頼めるか?」

 

蓮 「分かりました♪それじゃ先に行きますね」

 

慧音「あぁそうしてくれ♪」

 

蓮は一言断ると寺子屋の中へと入っていき教材準備室へと向かう。

 

蓮 「え~と確か今日必要なのは……まずは国語

   の教科書(教師用)と後は書道の道具もか」

 

蓮はやる事を思い出していき次々に道具を教室へと持っていく。そうして仕事をしていき全文運び終わると同時に授業が始まる時間となった。教室を見てみると定番のようにチルノやルーミアにリグルそしてミスチーのバカルテットと大妖精が座っていた。

 

慧音「よしそれじゃまずは国語からか……皆は

   私の後に続けて読んでくれ」

 

生徒達「はぁーーい!!」

 

慧音「それじゃ泡沫…君のようだ……」

 

生徒達「泡沫、君のようだ……」

 

と、生徒達は慧音先生に合わせて音読をし始めた。そして音読が終わると、

 

慧音「よしそれじゃ軽く泡沫の意味について

   誰か知ってる子はいるか?いるなら

   挙手して発表してくれ」

 

蓮 「いや難しいでしょ……」

 

これには蓮もツッコミ入れざる得ない。何せレベルが中学生レベルだ。すると、

 

大 「はい……!」

 

慧音「よし大ちゃん答えは?」

 

大 「確か泡とかそういう意味ですよね?」

 

それを聞いた慧音はニコリと微笑むと、

 

慧音「正解だ♪それじゃもう一度答えを言うぞ

   泡沫とは大ちゃんが言っているのはあって

   いるが本来の意味は水面に浮かぶ沫の事だ

   覚えておくようにな……おっとそれじゃ

   そろそろ次の授業だ」

 

慧音の言葉を合図に蓮は1人1セットずつ書道道具を配っていく。

 

慧音「次の授業は習字だ♪皆の好きな言葉を

   書いてくれ♪」

 

蓮 「何かあったら僕か慧音先生を呼んでね♪」

 

生徒達「はぁーーい!!」

 

生徒達は返事をすると墨を作り始めた。その中には妖精達ももちろん含まれている。そうして墨を作り終えた生徒達はそれぞれ筆を持って字を書いていく。蓮は慧音と共に見て回っていると、

 

蓮 「ミスチーは歌って漢字か……」

 

ミス「はい♪私歌うのがとても大好きなんです」

 

流石は夜雀だけあって歌うことはとても大好きなんだと蓮は伝わってくる。

 

蓮 「うんいいね♪それでリグルは蟲って漢字か」

 

リグ「はい♪やっぱり僕といったらこの字ですよ♪」

 

言われてみると虫の妖怪だと認識してしまう。そんなリグルらしい漢字だ。

 

蓮 「うん確かにね♪良く書けてるよ♪それで

   大ちゃんは氷って漢字か……」

 

大 「はっはい♪チルノちゃんが一番の親友だから

   ですかね♪」

 

数年前に霊夢と魔理沙に夢想封印とマスタースパークというオーバーキルをされて落ちていったチルノを心配しながら追いかけて行っているのを思い出した。大妖精から見たらチルノは一番の親友なのだろう。

 

蓮 「ハハハ仲が良いね♪」

 

と、蓮は楽しそうに言うと……

 

チル「蓮先生出来たよ♪」

 

蓮 「おっチルノは…………!?」

 

チルノの半紙にはまさかの⑨と書かれていた。チルノは半紙を片手にドヤッている。

 

チル「どうよ♪あたいの字は!」

 

蓮 「う、うん自分らしくていいんじゃない

   かな?」

 

と、言葉に困ったためそう答えるとチルノは嬉しかったのか満面の笑顔で、

 

チル「よっしゃ~♪」

 

蓮 「げっ元気がいいなチルノは……」

 

チルノの喜ぶ姿を見てそう呟いていると前の席に座っているルーミアが笑顔で、

 

ル 「出来たのだー♪」

 

蓮 「おっどれどれ……」

 

ルーミアの書いた字は親友と書かれていた。

 

蓮 「これってチルノ達の事?」

 

ル 「うーんよく分からないのだー?凄く昔に

   親友と呼べる友達がいた気がするのだー?」

 

それを聞いた蓮は夢で理久兎と一緒に楽しそうに会話をしていたルーミア似の女性を思い出す。だがあまりにも見た目の年齢がかけ離れていてとてもルーミアと同じだとは思えない。

 

蓮 「そっか♪でもさこうやってチルノ達もいるん

   だから♪その親友達を大切にね♪」

 

ル 「もちろんなのだー♪」

 

ルーミアは満面の笑みで答えた。そうして今日の寺子屋の授業が終わり皆は帰っていく。

 

蓮 「うぅ~ん今日も終わった~♪」

 

慧音「お疲れ様ほら今日の給料だ♪」

 

蓮 「ありがとうございます♪」

 

お礼を言い蓮は給料を受けとる。すると慧音は、

 

慧音「しかし何時もよりもキレがあったが……

   霊夢と何かあったのか?」

 

そう言われた蓮は恥ずかしがりながら顔を少し赤くして頭を掻きながら、

 

蓮 「えっとこの度、付き合うこととなりまして」

 

慧音「ほう良い知らせじゃいか♪これからも彼女

   を大切にするんだぞ?」

 

蓮 「ハハ…分かってます♪」

 

慧音「それでいい♪それじゃ今日もおつかれさま」

 

蓮 「はい♪ありがとうございました」

 

そう言い蓮は博麗神社へと帰っていくのだった。

 

少年移動中……

 

蓮が博麗神社に帰るととても信じられない光景が目に入った。その光景は、

 

霊夢「蓮お帰りなさい♪」

 

霊夢が境内の掃除をしていたのだ。これまで蓮がやっていた掃除を自らが率先してしていたのだ。

 

蓮 「れ…霊夢……まさか変な物でも食べたの?」

 

霊夢「失礼ね!あんたばっかりに任せ過ぎだった

   から私もやろうとしてるだけよ」

 

蓮 「あっ…えっとありがとう……」

 

霊夢「ふふっどういたしまして……って!本来は

   私の仕事だからお礼を言われる筋合いは

   ないからね!?」

 

霊夢の言う通りだ。本来は霊夢がする筈だがここ数年は蓮に任せきりだ。巫女の職の1つを放棄するのにも大概にしてほしい。

 

蓮 「えっと……」

 

蓮は灯籠にかけてあった竹箒を手に取ると、

 

蓮 「いっしょにやろう♪」

 

霊夢「!!………そうね♪」

 

霊夢は顔を少しだけ赤くしながらも前よりも素直に答えると蓮と共に掃除をするのだった。

 




怠惰「眠い……」

狗神「てめぇは寝過ぎだ!」

神楽「体内時計おかしくなってません?」

怠惰「もうとっくです」

狗神「おいおい……」

怠惰「あぁ~Dead by Daylightやりたいな~」

狗神「お前まだドラクエあるだろ!!」

怠惰「まぁね…でもここ最近の寝不足の理由の
   7割はドラクエというね……」

神楽「本末転倒!?」

怠惰「キャラは滅茶苦茶ぬるぬる動くしで
   あれは凄いと思ったよ」

狗神「流石はプレステ4プロだな」

神楽「流石は薄型テレビですね」

怠惰「本当に中毒性が高いのは確かだね……
   さてととりあえず今回はここまで!」

神楽「次回もよろしくお願いしますね♪」

狗神「そんじゃ読者様」

怠惰「またね♪」


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第八章 悪夢に来たりし幻想の王
第65話 魔理沙の話


こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
今回から新章に入ります。では本編へ
どうぞ。


告白してから約1週間後の事、蓮は何時ものように上裸となって神楽を振るいながら剣の修行をしていた。

 

蓮 「990…991…」

 

ずっと神楽を振るい続けていた。そんな風景を縁側に座る霊夢はお茶を飲みながら何時ものように見ていた。そしてそろそろ終わるだろうと思い温いお茶を注ぐ。

 

霊夢「……ふふっ♪」

 

霊夢は前よりも蓮の修行風景を見るのが楽しいと思えていた。それぞれの思いが繋がりとここまで変わるとは思ってもみなかった。そうしていると修行を終えた蓮が神楽を鞘に納めて霊夢の隣に座る。

 

蓮 「ふぅ~」

 

霊夢「お疲れ様はい♪」

 

蓮 「ありがとう♪」

 

霊夢から渡されたお茶を蓮はゴクゴクと一気に飲む。動いて相当喉が乾いていたのだろう。

 

蓮 「ぷはぁ~……温くて飲みやすいね♪」

 

霊夢「わざとさましてるのよ♪」

 

と、和気あいあいと話していると空から来客が現れる。それは言わずと知れずの魔理沙だった。

 

霧雨「よぉ~久々だな♪」

 

蓮 「魔理沙お久々♪」

 

霊夢「あんたここ最近来なかったけど何してたの

   よ?」

 

と、霊夢が聞くと魔理沙は満面の笑顔で、

 

霧雨「そりゃ魔道研究だぜ♪」

 

蓮 「魔理沙それってやっぱりあの例の執事に

   勝つため?」

 

前々から魔理沙が口にしている例の執事かと聞くと魔理沙は真剣な目付きになると、

 

霧雨「あぁ彼奴には2度も負けて私的にはそれは

   許しちゃおけねぇからなだから絶対にあの

   鼻をねじ曲げてやろうと思ってな♪」

 

霊夢「あんたもそんな感じなのね……」

 

霧雨「まさか蓮もか?」

 

魔理沙に聞かれた蓮少し恥ずかしがりながら、

 

蓮 「えっえぇまぁ…今の僕が越えるべき壁…

   それは隠者を屈服させる事ですとても

   大きい壁だと思いますですが越えたい

   相手なんです」

 

霧雨「何か主人公みたいな事を言うなお前……」

 

魔理沙はそう言うがメメタィ話だが一応はこの小説の主人公だ。

 

蓮 「えっと…やっぱり恥ずかしいな」

 

霧雨「でも良いと思うぜ♪その気持ちは良く

   分かるからよ……そんな事よりもよ~

   霊夢、少し見ない間に何か変わったな?」

 

と、魔理沙が言うと霊夢はニコニコとしながら、

 

霊夢「えぇ♪もう蓮と付き合い始めたからね♪」

 

霧雨「そうか♪そうか♪付き合い……はぁ!?

 

あまりのとんでも台詞を吐かれた魔理沙は物凄く驚いていた。しかも目が点となっている。

 

蓮 「えぇ~と今から約1週間ほど前に……

   僕から告白してOKして貰いました…」

 

霧雨「なん…だと……」

 

1週間近く家で引き込もって魔術研究をしていれば仕方ないだろう。

 

霧雨「マジかよもう付き合い始めたのかよ……

   これじゃ弄れねえじゃ…」

 

霊夢「魔理沙~良く聞こえなかったんだけど

   リピートして貰える?」

 

蓮 「魔理沙……」

 

チャキ…… コキ…コキ……

 

蓮は神楽を少し鞘から抜き霊夢に限っては笑顔で拳を鳴らしている。それを見た魔理沙はヤバイと思ったのか、

 

霧雨「じょ…!冗談だから止めろって!」

 

霊夢「よろしい」

 

蓮 「まったく冗談でもいっちゃダメだよ?」

 

チャキン……

 

霊夢は拳を納め蓮は神楽を納刀をした。魔理沙はほっと一息した。

 

霧雨「しかし付き合い始めるとはなぁ……」

 

蓮 「そういえば魔理沙って好きな人はいるの?」

 

と、蓮の台詞に魔理沙は何故か少し躊躇って、

 

霧雨「いっいやいや!いないからな?」

 

蓮 「怪しいけどまぁ……」

 

霊夢「……大方はり…」

 

霧雨「おっと!霊夢に蓮!実は面白い話を持って 

   来たんだ!」

 

霊夢の言葉を遮り魔理沙は話をしだした。霊夢はやれやれとした表情で蓮は気にしないで聞くことにした。

 

霧雨「実はよこの時期になるとよ紫やら萃香それに

   文屋までもが何処かに集まるみたいだなん

   だぜ?面白そうだろ?」

   

その言葉を聞いた蓮は数週間前の幽香の言葉を思い出した。恐らくは深常理久兎の墓参りだろうと思った。

 

蓮 「多分なんだけど紫さんの師匠のお墓参り

   じゃないですか?」

 

霧雨「あぁそういえば彼奴に師匠がいるだのって

   聞いたなぁ…時に蓮に霊夢よ少し相談がある

   んだが?」

 

霊夢「私は行くわけ……」

 

蓮 「僕は行ってみたいかな?」

 

またもよや霊夢の言葉を遮って蓮は意見を述べた。

 

霊夢「何でよ?」

 

蓮 「僕のご先祖さまの親友の墓参りなら行って

   当然だと思うんだけど?」

 

霧雨「おぉ~流石は蓮だぜ♪何処ぞの怠け者とは

   違って冒険心があるなぁ~♪」

 

それを聞いた霊夢は開き直って、

 

霊夢「分かったわよ!私も行くわよ!」

 

霧雨「ハハハそうこなくっちゃな♪」

 

蓮 「でも魔理沙は理久兎の墓って何処にあるか

   分かるの?」

 

一番肝心な理久兎の墓の場所について聞くと魔理沙は満面の笑顔で、

 

霧雨「無論分からないぜ♪」

 

ズコッ!!

 

霊夢「駄目じゃない!」

 

蓮 「なっなら場所を誰かに聞いた方が良いよね…

   誰か知ってる人はいるかな?」

 

と、話していると上空に真っ黒い球体がふわふわと浮遊していた。それを見た蓮は、

 

蓮 「お~いルーミアー」

 

と、ルーミアの名前を呼ぶとその球体は3人の目の前に降りるとその球体からルーミアが出てくる。

 

ル 「おぉー蓮なのだーどうしたのだー?」

 

蓮 「ねぇルーミア、理久兎さんの墓って何処に

   あるか分かる?」

 

霧雨「おいおいルーミアが知ってるわけないだろ」

 

霊夢「確かに妖精達みたいな下級妖怪が知ってる

   分けないと思うけど……」

 

と、言っているが蓮は無視してルーミアに理久兎の墓について知っていないかと聞くとルーミアは楽しそうに笑って、

 

ル 「理久兎ってのは分からないけどお墓なら

   何処にあるかは知っているのだー♪」

 

霧雨「何!?」

 

霊夢「嘘でしょ!?」

 

どうやら知能が低いと思っていたのか驚いていた。だがルーミアは良く分かっていないようだ。

 

蓮 「2人共失礼だからね!?…それでルーミア

   理久兎さんのお墓って何処にあるの?」

 

ル 「うーん確か彼処のお山にあった気がする

   のだー?」

 

ルーミアが指を指す方向を見ると霊夢と魔理沙はマジかという顔となる。なにせ……

 

霊夢「彼処、まんま神社の裏手の山じゃない……」

 

霧雨「また随分と近場なんだな……」

 

蓮 「こんな近くにあったんだ…灯台もと暗しって

   言葉があるけどまんまそれだね……」

 

まさか自分達の近くに幻想郷の賢者の墓があるとは思わなかったのか霊夢ですら唖然していた。

 

蓮 「ねぇルーミア案内してくれないかな?」

 

ル 「いいのだー♪」

 

蓮 「ありがとうそれじゃ行かない?」

 

蓮は2人に聞くと霊夢はため息を吐きつつ魔理沙はニコニコと笑いながら、

 

霧雨「おう♪勿論だぜ♪」

 

霊夢「はぁ…まぁ様子見もいいでしょう……」

 

蓮 「ルーミアお願いね♪」

 

ル 「ついてくるのだー♪」

 

そうして蓮達は理久兎の墓へと向かうのだった。




怠惰「はい今回から新しい章になりました」

狗神「因みに何話ぐらい続くんだ?」

怠惰「う~ん1週間投稿してまたあっちやって
   を繰り返すと考えれば良いかな?まぁ
   まだ少し分からないけどね」

神楽「そうなんですか」

怠惰「うん今回は本当に入れ換えでやってく
   と思った方がいいかもねまぁそんな
   感じだというのを覚えておいてね」

狗神「言うことが無くなったら終わるか?」

怠惰「そうだね…ならお願いね」

神楽「えっと…では読者様今回もありがとう
   ございます」

怠惰「次回もよろしくね」

狗神「そんじゃ~な」



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第66話 墓参り

こんにちは読者様、朝の6時に寝たら午後1時
になっていた怠惰のクソ悪魔です。
夏休みを楽しめているのかいないのかよく
分からないけど本編へどうぞ。


ルーミアに案内され蓮達は空を飛んで博麗神社すぐ近くの裏山へと向かっていた。そしてルーミアはとある所で立ち止まると下へと降りていく。蓮たちもそれに続いて降りていき、

 

ル 「ここなのだー♪」

 

満面の笑みでそう言うと蓮は、

 

蓮 「ありがとう♪もう行っていいよ♪」

 

ル 「分かったのだー♪それじゃまた寺子屋で

   会おうなのだ蓮先生♪」

 

そう言いルーミアはまた飛んで何処かへと飛び去っていった。

 

蓮 「ここ何だよね?」

 

霧雨「その筈だが……」

 

霊夢「見渡す限り林に木ね」

 

降りた場所は林が生い茂りあまり視界がよろしくない。すると霊夢は何を感じたのか、

 

霊夢「……私の勘だとこっちのような気がするわね」

 

霧雨「なら何時ものように勘に従いますかね」

 

蓮 「お願いするよ霊夢」

 

霊夢 !!

 

蓮にお願いと言われた霊夢は少し顔が赤くなった。それを見ていた魔理沙はケシシと笑っていたが、

 

ゴンッ!

 

霧雨「痛っ!」

 

霊夢の鉄拳(手加減)で魔理沙の頭を一発殴った。だが恥ずかしいのかまだ顔が真っ赤だ。

 

霊夢「とりあえず行くわよ!魔理沙あんたはここで

   置いていくから!」

 

蓮 「あっ待ってよ!」

 

霧雨「おっおい冗談だからよ!!」

 

3人は楽しく会話をしながら先へと向かうのだった。霊夢達がしばらく歩いていくと見た感じ崖の近くへとたどり着く。

 

霊夢「崖の近くね……」

 

蓮 「ねぇあれ……」

 

霧雨「あぁいたな……」

 

そこには魔理沙が話した通り数人の妖怪達が集まっていた。蓮から見てそこにいるのは八雲紫を筆頭に従者の八雲藍そして紫の友人の西行寺幽々子とその従者、魂魄妖夢に伊吹萃香はたまた射命丸文に風見幽香そして妖怪とは関係のない蓬莱山輝夜に八意永琳そして藤原妹紅や白沢慧音もいた。他には狗神に似ている女性や青い髪で大きなリュックを背負っている少女だ。

 

蓮 「それなりにはいるね……」

 

霧雨「おいおい危険な妖怪達勢揃いで墓参りかよ

   しかも にとりもいるとはなぁ……」

 

霊夢「全員退治してやろうかしら?」

 

と、霊夢が洒落にならない事を言い出した。それには蓮と魔理沙も冷や汗を流しながら、

 

蓮 「霊夢それは今は止めよう……」

 

霧雨「あぁ流石にここでは……なぁ?」

 

霊夢「じょっ冗談よ!!」

 

先程の魔理沙の冗談に続き霊夢も冗談と誤魔化すが先程の目はマジだったと蓮は思った。すると霊夢が大声を上げたせいなのか……

 

藍 「おい!そこにいるのは誰だ!!」

 

幽香「巨大レーザーぶちこまれたくなかったら

   早く出てきなさい♪」

 

妹紅「もしくは燃やして灰にするぞ?」

 

少女「かかってこい!!」

 

文 「椛…刀は下ろしなさい」

 

気づかれてしまった。しかもこちらも此方で洒落にならない事を言い出したため蓮達3人は立ち上がって茂みから出る。

 

蓮 「えっとこんにちは~…………」

 

霊夢「あ……はは…ははは……」

 

霧雨「よぉっよぉ……」

 

3人は両手を上げて苦笑いをしながら口を開いて声を出すと此方に注目していた妖怪達はそれぞれ戦闘体制をとく。

 

紫 「あら?霊夢達は何でこんな場所にいるの

   かしらね?」

 

文 「あやややや魔理沙さんは兎も角、霊夢さん

   も来たんですか!?」

 

慧音「何しに来たんだ蓮?」

 

と、皆からの視線と質問に霊夢は一歩前に出て、

 

霊夢「あんたら妖怪達やらがうちの神社の裏手

   でこんな勢揃いしてたら来るでしょ?」

 

蓮 (面倒くさがってたよね!?)

 

霧雨(嘘つけ!)

 

霊夢の言い分に隣にいる蓮と魔理沙は心の中でそれについての言い分を答えるが敢えて口に出さないようにした。

 

紫 「ふふふっまぁ安心なさい霊夢……私達は

   異変を起こすために集まった訳じゃない

   から」

 

幽 「そうよ?今回私達が集まったのは死んで

   しまった友人のために集まっただけなの 

   よ?」

 

幽々子の言葉を聞いた蓮はもしやと思い崖の近くにある石碑を見るとそこには

深常理久兎ここに眠る

と、丁寧に大きく彫られていた。本当に深常理久兎の墓に辿り着いたのだと実感した。そして蓮も前へと一歩踏み出して、

 

蓮 「実は僕がここに来たのは理久兎さんの

   墓参りに参加したかったからです!僕

   の御先祖様は知っての通りの安倍晴明

   で生きる世界も違いますですがかつて

   の親友とならば子孫である僕も行くべ

   きと思い来ました」

 

それを聞いた妖怪達はクスクスと笑いだした。真面目すぎて表情もカチカチになっていれば当然だろう。

 

永琳「なら蓮、一緒に手を合わせて祈りましょう」

 

輝夜「理久兎さんが安心出来るように……」

 

蓮 「はい!」

 

と、言われた蓮はすぐに向かっていった。

 

少女「魔理沙は行かないのかい?」

 

霧雨「はぁ…私もせっかくだからやるとします

   かね…にとり…」

 

にとりと言われた少女はケラケラと笑って魔理沙を先導する。それを見ていた霊夢も蓮についていく。理久兎の墓の前へと3人が来るとそれぞれ3人は手を合わせて祈る。そして数秒合掌して顔をあげる。

 

霊夢「神道なのにも関わらず墓で供養ってのも

   可笑しな話ね……」

 

蓮 「まぁ良いじゃないか霊夢」

 

霧雨「細かい事は気にしない方がいいぞ?」

 

と、3人は供養を終えると次々とその場のメンバーが供養をしていく。

 

紫 「御師匠様今回も来ましたよ♪」

 

藍 「理久兎様、紫様を育ててくれてありがとう

   ございます……」

 

紫と藍が線香をあげて供養を終えると列から外れて今度は幽々子と妖夢が前へと出て、

 

幽 「紫と会えたのも貴方のお陰よありがとう♪」

 

妖夢「えっと御師匠様がお世話になりました」

 

そう言い2人も線香をあげ供養をして列から外れ今度は幽香が花束を理久兎の墓へと置いて、

 

幽香「貴方に勝ち逃げ去れた事まだ根に持ってる

   から早く転生なり何なりして帰ってまた

   私と戦いなさい」

 

そう言い供養?を終え列から外れる。そして今度は萃香は少し小さな瓢箪を、文は新聞を置いてもう一人の椛と言われた少女とにとりと言われた少女はは手を合わせて、

 

萃香「理久兎また一緒に酒を飲みたいよ……」

 

文 「理久兎さん文々新聞置いていきますね♪」

 

椛 「父上と母上と仲良くしてくださってあり

   がとうございます

 

河城「お祖父ちゃんがお世話になりましたっと」

 

4人も供養を終えると最後に輝夜と永琳そして本来は輝夜の宿敵の筈の妹紅も手を合わせて、

 

輝夜「貴方を救えなかった事…ごめんなさい…」

 

永琳「私がその病気に詳しければこんな事には…

   本当にごめんなさい」

 

妹紅「おいおい笑ってやれよ2人共…じゃなぇと

   理久兎さんが悲しむだろ…」

 

そう言われた2人は確かにと思ったのか少し微笑み妹紅も微笑んでその場から離れる。

 

霊夢「何か何時ものあんたららしくもないわね」

 

紫 「この時ぐらいは……ね…さてと霊夢達の

   罰はどうしましょうか?」

 

3人「えっ!?」

 

それを聞いた蓮、霊夢、魔理沙は見事にハモらせると冷や汗を流した。しかも周りからの視線がニコニコとしていて怖い。

 

幽香「なら折角だから宴会でも開いて貰い

   ましょう紫♪」

 

紫 「あらそれは良いわね♪」

 

と、逆らえば何されるかたまったもんじゃないと思ったのか、

 

霊夢「分かったわよ……」

 

蓮 「霊夢僕も手伝うよ……魔理沙も手伝って

   くれるよね?」

 

霧雨「あっあぁ勿論だぜ……」

 

3人は仕方なくその承諾を飲むことにして宴会を開かせることとなったのだった。




狗神「なぁよ怠惰……話に出てる理久兎やらは
   強いのか?」

怠惰「うん滅茶苦茶強いよ♪ぶっちゃけ晴明
   よりも遥かに危険」

神楽「えっそんなにですか?」

怠惰「うん1VS百万の妖怪でも余裕で生きれる
   ぐらいだね」

狗神「…………………」

神楽「存在がチートじゃないですか」

狗神「しかしそんな奴が何で死ぬんだ」

怠惰「だから寿命死だよ」

神楽「生きてたらどうなっていたんでしょうね」

狗神「そりゃお前…異変なんてないっていうな
   強すぎて……」

怠惰「まぁそうだねとりあえず今回はここまでね」

狗神「次回もよろしくな」

神楽「では読者様また次回」


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第67話 宴会と……

こんばんわ読者様、ドラクエをやってたらこんな時間になっていた怠惰のクソ悪魔です。投稿が遅れて申し訳ない。てな訳で本編です。


こっそりと覗き見した罰として即席で宴会を開くこととなった。そして現在博麗神社では理久兎の墓参りを終えた妖怪達や不老不死の人物達が宴会を楽しんでいた。しかも蓮の式神達も一緒にだ。

 

霊夢「まったくこれなら行くんじゃなかった

   本当にくたびれ儲けだわ」

 

霧雨「まぁまぁ♪神社の裏にある物が何かって

   いうのが分かっただけでも儲けだぜ♪」

 

蓮 「アハハハハ…………そうかもね……」

 

と、3人は宴会の料理を運びながらそんな会話をする。そして運んでいると、

 

蓮 「ん?…………何だろ……」

 

霊夢「どうしたの?」

 

蓮 「いや…何か変な…う~ん気のせいかな?」

 

霊夢「?……まぁいいわ早く片付けましょう」

 

蓮は何か変な気を感じたがすぐにそれは消えてしまったため蓮は気にしないで配膳を続けた。

 

萃香「おぉ~い蓮やぁ~いつまみを持ってきて

   おくれ~」

 

蓮 「これをどうぞ」

 

紫 「ふふっ貴方の彼氏さん本当に気が利く

   わね」

 

霊夢「悪かったわね私は気が利かなくて!」

 

と、遠回しの弄りに霊夢はツッコミを入れた。なお気が利かないとはいうが蓮にはここ最近気を使っている模様……

 

霧雨「てかにとりさっきお祖父ちゃんとか言って

   いたが来なかったのか?」

 

と、魔理沙はにとりに聞くとにとりは苦笑いを浮かべて、

 

河城「う~んお祖父ちゃんぎっくり腰で動けなく

   なっちゃってさぁ……」

 

にとりのお祖父ちゃんは現在進行形で、ぎっくり腰のようで動けないようだ。

 

霧雨「私はなった事はないが……痛いのか?」

 

河城「それはもう痛いらしいよ動けないって

   言ってたし?」

 

霧雨「うわぁ……」

 

もうこれには魔理沙もそんな声しかあげれなかった。一方蓮はというと……

 

蓮 「そういえば文さん」

 

文 「ん?何ですか…あっ!さては取材を……」

 

蓮 「それはないです」

 

文  (´・ω・`)

 

段々と蓮も慣れてきたのか言葉に少しずつ刺が付き初めてきた。

 

文 「それじゃ何の用ですか?」

 

蓮 「いえ前に文献で理久兎さんは鬼や天狗を

   率いたって聞いたんですがそれなら何故

   天狗の領主が来ないのかなぁ~って」

 

文 「それが私だとは…あったりは~♪」

 

蓮 「絶対にあり得ませんね♪」

 

文 「酷くないですか本当に!?」

 

本当に刺が出てきたのと周りの皆から見ても思うばかりである。そして文はため息を吐くと、

 

文 「はぁ風…天魔様は今現在別件の外せない

   仕事で来れなかったんですよ」

 

蓮 「別件?」

 

文 「えぇあんまり詳しくは分からないけど

   ただ忙しそうだったとだけは……」

 

蓮 「成る程……そういえば天狗って仲間意識

   が高いんですよね?」

 

文 「えぇそれはもう♪仲間1人やられただけ

   でも大勢で仕返しに行くほどに♪」

 

それを聞くとあんまり喧嘩を売らない方が吉だろうと思った。すると文の友人であろう椛と言われていた少女が話始める。

 

椛 「所で貴方は天狗の社会構成ってどうなって

   いるかは分かりますか?」

 

蓮 「いや…分かりませんね……それと貴方では

   なくて蓮で良いですよ♪」

 

椛 「そうですか…なら私も椛で構いませんよ

   それで社会構成何ですが実際は縦社会と

   なっています」

 

蓮 「縦社会?」

 

と、蓮が言うと文はやれやれと言った仕草をとると文も説明を始めた。

 

文 「はいまず大きく分けて4つありまして

   まずは大天狗の天魔様、次に私達烏天狗

   そしてその下に鼻高天狗で更に下には目

   の前にいる椛の白狼天狗がいるんですよ」

 

蓮 「へぇそんなにいるんですね…そういえば

   お2人は仲って……」

 

文 「それは勿論ですよ♪」

 

と、文は言うが何故か椛はやれやれといった表情をしたが文には見えてはいなかった。

 

蓮 「そうなんですか……」

  (何か椛さんの反応が…気にしたら負け

  かな?)

 

文 「どうかしましたか?」

 

蓮 「いえ何も……」

 

蓮がそうして話していると……

 

霊夢「蓮ちょっとこっちに来てもらってもいい?」

 

霊夢からの呼び出しをもらった蓮は文と椛に頭を下げて、

 

蓮 「すいませんがここで!」

 

文 「えぇ行ってらっしゃい♪」

 

椛 「どうぞ……」

 

蓮はすぐさま霊夢の元へと向かった。霊夢のもとまで来ると、

 

蓮 「霊夢どうかした?」

 

蓮は霊夢の元まで駆けつけると霊夢の目の前で何故か魔理沙が爆睡していた。

 

霊夢「悪いんだけど魔理沙を運んでもらって

   いい?」

 

蓮 「珍しい魔理沙がもう落ちるなんて……まぁ

   いいか…よっと」

 

蓮は魔理沙をおぶると霊夢と共にまた宴会場へと向かう。すると何でか分からないが……

 

蓮 「何でだろ自棄に眠くなってきた……」

 

霊夢「まったく寝不足じゃないの?」

 

蓮 「さぁ……」

 

そんな会話をしながら宴会場へと来ると……

 

萃香「うぅ……眠…い」

 

バタン!

 

突然、萃香は倒れて眠ってしまったのを蓮と霊夢は見てしまった。だが萃香だけではなかった……

 

藍 「ふぁ~…………スゥースゥー」

 

紫 「藍、貴女がそんすぐに眠るなんて珍し

   ……クゥー」

 

幽 「スゥ~スゥ~」

 

妖夢「うぅん幽々子さま……」

 

紫に藍も眠り幽々子にまさかの真面目な妖夢までも眠ってしまった。その隣の方では……

 

河城「お祖父ちゃん…………」

 

幽香「ぐぅ~ぐぅ~……」

 

と、にとりや幽香までもが眠っていた。そして別の場所でも……

 

輝夜「うぅん…………」

 

永琳「姫様しっかりして…下さ……い」

 

妹紅「だらし…ねぇ……ぞ……」

 

慧音「妹…紅……お前も…………」

 

更には4人も眠り始めた。そして先程蓮と元気に話していた文と椛も……

 

文 「もふもふ……」

 

椛 「おっ重い……」

 

と、殆どの者が眠り始めているのだ。これは明らかにおかしいのは明確だ。

 

霊夢「いったいどうなって……」

 

蓮 「どうして皆……」

 

と、蓮と霊夢が言うと突然蓮の体にも異変が訪れる。急な脱力にみまわれた。

 

霊夢「何…この眠さは…それに障気が漂って

   いる……の……」

 

蓮 「だっダルくて眠い…………」

 

霊夢はその場に倒れて眠ってしまい蓮は魔理沙をおぶったままその場で崩れるように倒れて眠ってしまうのだった。そしてその場の全員は眠ってしまったのだったが……

 

? 「準備は整った……彼奴らへの復讐が叶う

   安倍晴明…深常理久兎……ふふアハハハ!

   彼奴には感謝しねぇとなぁアハハハ!」

 

と、憎しみを積年の怨みを叶えられると願っていた者は高笑いをこだませると何故か霊夢の元まで近づく。

 

? 「さぁ来るがいい……」

 

そう唱えると霊夢の体から白色何かが出てくる。それは真っ白い霊体となった霊夢だった。

 

霊夢「えっ?…あんた誰よ!」

 

? 「お前にはやってもらいたいことが

   あるからなぁ!」

 

そう言い霊夢の首を鷲掴みにする。そして霊夢はその腕を振りほどこうとその者の腕を掴んだ。

 

霊夢「うぐっ!離せ!」

 

? 「さぁ来い!!夢の中で少し遊ぶからな!」

 

霊夢「蓮!!」

 

霊夢が連の名前を叫ぶと同時にその場から霧のようになってその者と霊夢は消えるのだった。

 




怠惰「はい最後辺りが何でかベタな展開になって
   しまいましたがこの章の後半です」

狗神「おい神楽、小僧やらを救いに行くぞ!
   あの野郎だけは何年経とうが必ずぶち
   殺す!!」

神楽「あっはい!!すぐに!!」

怠惰「気を付けてね♪……もう行っちゃったよ
   さてとそれじゃ今回はここまでね♪
   次回もよろしく!てな訳でさらばだ!」


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第68話 夢か幻か……

こんにちは読者様、昨日友人に海に強制連行された怠惰のクソ悪魔です。帰ってきてから爆睡をかましたのにも関わらずまだ眠いです。では本編へどうぞ


何時もと変わらぬ日常とは何なのか……幻想郷に来る前が何時もの日常?それとも来てからが何時もの日常なのか……

 

生徒「お~い蓮くんまた寝てるの?」

 

蓮 「えっ!?」

 

先生「こら蓮!そこのページを読めと言ってる

   だろ!」

 

蓮の目の前に映るその光景は何時もと何ら変わらぬジブンノ学校である東深見高校の自分の教室風景。周りの同級生達は今の蓮の状態を見て笑っており教卓に立つ教師は不機嫌な顔で見てくる。

 

蓮 「これはえっ……夢?」

 

と、蓮が言うと隣に座る女子生徒が蓮に、

 

女子「P14の3段落よ」

 

蓮 「えっ…あっこの春に僕は……」

 

と、女子に教えられて蓮はその文章を読み終える。

 

先生「よし座っていいが居眠りはするなよ?」

 

蓮 「あっはぁ~い……」

 

そう言われ蓮は席へと着席をする。そして女子にお礼を述べた。

 

蓮 「ありがとう……」

 

女子「どういたしまして」

 

と、何気ない何時もの日常。幻想郷にいた事や霊夢に告白した事すべてが夢の出来事のような気がした。そしてこっそりと蓮は後ろを見るとそこは張り紙が張ってありその内容は厨二病的人物ランキングで自分の名前が張ってあった。もうこれまで通りの日常だ。

 

蓮 「……幻想郷は…霊夢の存在は夢だったの

   かな……?いやそんな筈は……」

 

あったと信じたい蓮は自分にそう言い聞かせながら授業を終える。そして10分の中休みの間に時間割表の通りに授業の準備をしていると近くの男子達から色々と噂を耳にする。

 

男子「なぁなぁ知ってるかあっちの中学校によ

   滅茶苦茶可愛い娘がいるんだぜ♪」

 

男子「あぁ俺も見たけどよ蛙と蛇の髪飾りを

   着けてる娘だろ?滅茶苦茶可愛いよな♪」

 

男子「あぁボンだよボン♪」

 

と、本当にデリカシーのない発言を耳にする。本当に何時ものような光景だ。それを聞いていた蓮はため息を吐きつつ、

 

蓮 「アハハハ…デリカシーないな……」

 

男子「何、見てんだ葛ノ葉?」

 

男子「厨二病君どうした?」

 

男子「それと遅刻するなよ♪」

 

この高校だと蓮はどちらかと言えば変わり者だ。理由はとても簡単で遅刻の常習犯、あまり同級生達と会話をしない、部活には熱心だが友達付き合いが悪い等々があり変わり者扱いされていた。すると

 

キーンコーンカーンコーン

 

始まりのチャイムが鳴り響いた。

 

蓮 「あっいけない!!」

 

蓮はすぐに自分の席に戻る。そして教室の扉が開き教師が入ってくる。それを合図に全員立ち上がると、

 

男子「礼!」

 

全員「お願いしまーす」

 

と、何時ものように挨拶をして授業が開始される。蓮はボーとしながら授業を聞いて見ていると偶々なのか廊下に目をやるとそこには何処かで見たことのある獣の耳でけしからん服を着ている女性が教室のドアを叩いていた。その後ろにもまた何処かで見たことのある大和撫子のような女性が叫んでいた。

 

蓮 「あれって……うっ……」

 

蓮は頭を押さえた。その女性は先程まで夢だと思っていた筈の女性で蓮の仲間、狗神と神楽だったからだ。それを見た途端蓮の目の前の景色はグニャリと曲がり始める。

 

蓮 「うっすいませんがトイレ行ってきます!!」

 

そう言い蓮は立ち上がり早急に廊下へと出ようとした途端周りの同級生達に先生が戦闘シーンのように立ちふさがった。

 

先生「蓮…まだ…授業は終わってないぞ

 

生徒「そうよまだ終わってないわ……

 

生徒「終わってない……終わってない……

 

蓮 「何ですか!!いやお前らは誰だ!!」

 

と、蓮が言った瞬間目の前にいた者達はおぞましい人の形をした妖怪となり蓮へと襲いかかってくるが……

 

蓮 「このっ!!」

 

そう叫び蓮は襲いかかってくる一匹の妖怪を掴むとその怪物を教室から廊下へと続く引き戸へと向かって思いっきり投げ飛ばした。

 

ドゴンッ!!

 

思いっきり投げ飛ばしたお陰なのか扉は破壊されるとそこから狗神と神楽が颯爽に現れ蓮をかばうようにして立つ。

 

狗神「小僧大丈夫か!」

 

神楽「蓮さま大丈夫でしょうか!」

 

蓮 「2人共僕は大丈夫だけど……」

 

先程の同級生達は皆蠢く死体かのようにヨタヨタと此方へと向かってくる。

 

狗神「どけ雑魚共が!!」

 

神楽「蓮さまから離れなさい!!」

 

狗神の拳は同級生達の偽物の頭を見事に砕き神楽は袖から自身の刀を出して首を切り落としていく。

 

蓮 「僕だって!」

 

そう言い蓮は机やら椅子やらをぶん投げて生徒達だった偽物を倒していきようやく数が少なくなったのか通路が出来る。

 

蓮 「行こう2人共!」

 

狗神「早く行くぞ彼奴らまだ出てくるからな!」

 

神楽「本当にしつこいですね」

 

先程3人が倒していった同級生達はまた起き上がる。顔が潰れ首をはねられてもなお立ち上がり続ける。それには蓮も気味が悪くなってくる。3人はすぐさま教室を出て廊下を走るが……

 

生徒「逃がさない逃がさない……」

 

先生「待て……待て……」

 

と、蓮達を追いかけてくる。もう本当にここまでいったらゾンビ映画のピンチ場面である。

 

狗神「神楽出来るか!」

 

神楽「お任せ下さい狗神様!」

 

そう言うと神楽は後ろを向いて立ち止まると、

 

神楽「鬼よ力を貸しなさい!」

 

と、神楽が唱えると神楽の操る醜悪なる化け物が2体現れる。その醜悪なる化け物の1体は廊下の柱を殴りもう1体は天井を殴るとその醜悪なる化け物は消える。すると消えるのが合図だったかのように天井が落盤を起こし追いかけてくる者は下敷きにそして下敷きとなった怪物達の後ろ側は足止めされる。

 

狗神「いいぞ神楽」

 

蓮 「ありがとう神楽」

 

神楽「いえ…それよりも先へ急ぎましょう」

 

と、神楽に言われた蓮と狗神は神楽と共に急いでここから出るのだった。




はい今回もありがとうございました今回ようやく蓮の高校名前が分かったかと思いますちょっとその名前を検索すれば……まぁ大方は分かる筈です。そして後書きに関しては晴明との連絡がつかないため暫くこのままの状態が続くとは思いますがご了承を下さい。ではまた明日もよろしくお願いします。
  


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第69話 怨念と怒りと恨みと……

こんばんわ読者様、怠惰のクソ悪魔です。今回はちょっと可笑しいだろ普通あり得ねえからと東方であり得ないと思われる事もあるかと思いますがお許しください。では本編へどうぞ。


蓮に狗神そして神楽の3人は未だに生徒達の偽物の化け物に追いかけ回されていた。

 

生徒「逃がさないぞ……」

 

生徒「待て~……」

 

狗神「退きやがれ!!」

 

狗神の鉄拳が生徒達の偽物の頭部に直撃し頭蓋骨が粉々になって潰れたパンのようになるがまだ起き上がる。

 

神楽「退きなさい!!」

 

神楽も手足を刀へと変化させて生徒達の偽物の首や足の腱を切り落としていくが首をマミられた奴等は首がマミられた状態で追いかけ腱を斬られた者は手ではって追いかける。

 

狗神「キリがねぇ!!」

 

神楽「ここまでしつこいなんて!」

 

と、2人は蓮と共に逃げながらそう言っていると蓮達の目の前に光が漏れ出す扉が現れる。そこは恐らく出口なのだろう。

 

蓮 「もう少しで出口だよ!!」

 

狗神「全力で足を交互に動かせ!!」

 

神楽「はい!!」

 

3人は光の漏れる扉を抜ける。

 

神楽「我が半身よ!」

 

神楽は自身のおぞましい分霊を2体召喚し蓮達が抜けた門の縁を2体は持つと、

 

神楽「破壊!!」

 

バキンッ!!

 

神楽の半身は門を粉々に破壊した。そのお陰であっちにいた怪物達から逃げ切れた。

 

蓮 「ありがとう2人共……」

 

狗神「良いってことだ」

 

神楽「えぇ……」

 

蓮 「そういえば何で僕の居場所が分かったの?」

 

と、蓮は何故自分のいる場所が分かったのかと聞くと神楽はニコニコと微笑みながら、

 

神楽「それは狗神様の嗅覚でございますよ♪

   それで蓮様の位置を特定したのです♪」

 

狗神「そう言うこった……」

 

流石は元は犬だけあって嗅覚は鋭い。だが蓮はある事に気がついた。

 

蓮 「あれそういばここは何処なのか分かる?」

 

そう今現在いる所がよく分からない。見えるのは地平線の先まで真っ白な世界という事だけだ。

 

狗神「……我の予想が外れてなければ恐らくここは

   夢の世界だ…」

 

蓮 「待って狗神それってあっちの意味じゃ……

   ないよね?」

 

神楽「あっちとはどういう事でしょうか?」

 

と、狗神と神楽は首をかしげている。蓮は青い顔をして、

 

蓮 「夢の国チキ……いや何でもない」

 

狗神「大丈夫か?小僧お前、夢に毒されてない

   か?」

 

蓮 「多分そうだよね?……そうでありたい……」

 

神楽「大丈夫ですか蓮様!?」

 

そう言いながら神楽が蓮の背中を擦る。蓮は苦笑いを浮かべて、

 

蓮 「うっうん大丈夫……そういえば2人がいる

   って事は皆もいるんだよね?」

 

神楽「…えぇ恐らくは………」

 

狗神「ただ何処にいるかはよく分からん……」

 

確かにこんな地平線を見せられると本当にいるのかよく分からなくなってくる。だが蓮はあることを思い付いた。

 

蓮 「ねぇ2人共僕の手を握って」

 

狗神「あっ?…………ちっこれで何も起きなか

   ったらてめぇ殴るからな」

 

神楽「もう狗神さんったら……」

 

狗神と神楽は蓮の手を握り狗神と神楽とで手を握りあい三角形を作ると、

 

蓮 「2人共目を瞑って」

 

狗神「分かったよ……」

 

神楽「分かりました」

 

蓮達3人は目を瞑る。すると狗神は臭いを嗅いだのか、

 

狗神「何ださっきと匂いが変わった?」

 

神楽「蓮様そろそろ……」

 

蓮 「うん」

 

3人は目を開くと先程までの地平線は消えて草木が荒れ果て強い日差しが肌にささる大地いや死んだ大地の上にに立っていた。時々に晴明に呼ばれ夢に行くことが多いのか段々と夢について学び夢へと移動したようだ。

 

蓮 「ここは……」

 

と、蓮は辺りを見渡しているととんでもないもの見てしまった。

 

蓮 「なっ何あれ……」

 

神楽「あれは……」

 

狗神「おいおい冗談だろ……」

 

3人の目の前に写るのは2体の超巨大な妖怪だった。1匹は巨大で長い体で大抵の人間なら険悪している害虫ムカデの超巨大なムカデ、そしてもう1匹は人の形をなしてはいるがそれは人とは言えない超巨大な骸骨の妖怪だった。すると狗神と神楽ある事に気がついた。

 

狗神「小僧!!」

 

神楽「蓮様あれを!!」

 

狗神と神楽の指差す方向にボロボロとなって倒れている紫達の姿があった。それを見た蓮は言葉よりも体が先に動いた。

 

蓮 「くっ!!」

 

狗神「おい!たくっ!神楽!」

 

神楽「分かりました!」

 

狗神の合図で神楽は刀の姿へと変わると狗神はそれを持って蓮を追いかけた。蓮は紫達の元まで向かっていくとそこには紫達に刃を向ける妖怪達がいた。それに向かって蓮は助走をつけつつ跳躍をして、

 

蓮 「必殺~ライ(ピー)ーキック!!」

 

妖怪「ごふつ!!」

 

弾丸のような跳躍蹴りは相手の頭蓋骨を陥没させる。本当に厨二病全快だ。だが周りにいた妖怪達は仲間が不意討ちされたことに一瞬固まるがすぐに拳を構えて、

 

妖怪「貴様!!」

 

その拳で蓮へと攻撃を仕掛けるのだが…………

 

狗神「小僧、神楽を使え!!」

 

蓮 「これで!」

 

狗神は鞘に納められている神楽を蓮へと投げ渡す。蓮はそれをキャッチし抜刀術で拳を構え向かってきた妖怪の首をマミると妖怪の首は勢いよくとんでいき残った胴体は血の噴水を出すと倒れた。

 

蓮 「皆さん大丈夫ですか!!」

 

紫 「ぐっ…私としたことがこんな雑魚達に……」

 

萃香「蓮…私達体が動かないや……」

 

霧雨「何だぜこれ……」

 

どうやら他のメンバー達は体が麻痺しているのか必死に起き上がろうとするがすぐに地べたへと這いつくばってしまう。どうやら体が動かないようだ。

 

狗神「……この匂い…彼奴が…いるのか鷺麿!!」

 

蓮 「えっ?」

 

蓮は狗神の向く方向を見ると崖の上で高みの見物をしている男性に目がいく。その隣には顔や身体中がボロボロとなって霊夢がぐったりとしていた。

 

蓮 「霊夢!!それにお前か!皆をこんな目に

   遭わせたのは…何が目的だ!!」

 

蓮は大声で叫ぶとその高みの見物をしていた男性は薄気味悪い笑みをすると、

 

男性「くくくっハハハ!何故…貴様がここにいる?

   葛ノ葉蓮…貴様はまどろみの中に閉じ込めて

   いたはずなんだがなぁ?」

 

と、男性はそんな見下すようにして蓮を見つつ狗神を見ると、

 

男性「おや?何で出来損ないの狗神ちゃんがここに

   いるかなぁ~?」

 

狗神「てめぇ出来損ない……だと……!!」

 

蓮 「狗神知り合い?」

 

蓮は狗神が強く歯噛みをしているのを見てそう聞くと狗神は憎たらしいのか怒りを込めて、

 

狗神「彼奴は東盧鷺麿…かつて我の主人で我と

   いう存在と我の生を醜く歪めた奴だ…!」

 

蓮 「えっ……」

 

ここまで本格的に怒りを表した狗神を見るのは最初出会った時に追いかけ回された時以来の激怒だと蓮は思った。だがかつて紅霧異変の宴会の時の言葉を思い出す、それは自分を作った奴が憎いという言葉をだ。すると鷺麿はケラケラと笑いながら、

 

鷺麿「狗神、俺の陣営につくといい…我らの方が

   有利だからなぁ……なによりもお前が憎む

   べき安倍晴明の子孫がいるだろ?それなら

   俺と協力しろ……」

 

鷺麿は狗神を勧誘してくる。それに対して狗神は激怒した表情で、

 

狗神「断る!!あの時から我に対して悪いのは

   晴明と何度も言われ続けそれで安倍晴明

   を狙った…だが本当に悪いのらてめぇだ

   鷺麿!!貴様だけは許さん呪い殺すだけ

   じゃすまさねぇ…殺して貴様の骸を烏共

   の餌にしてくれるわぁ!!」

 

狗神の怒りを感じた鷺麿もギロリと蓮と狗神を睨むと、

 

鷺麿「いいだろう…妖怪達よ葛ノ葉蓮達を潰せ!

   だがただ殺すなよ痛ぶって残虐的に殺し

   てやれ!!」

 

蓮 「負けるものか!」

 

狗神「死ぬ覚悟あるだろうな!!」

 

蓮は神楽を構え狗神は拳を構えるが鷺麿はニヤリとまた笑ってぐったりとしている霊夢の髪を強引に引っ張り自分の元まで寄せると首に刀を刃物を置く。

 

霊夢「ぐっ…………」

 

鷺麿「動いてもいいが…博麗の巫女はここで

   死ぬぞ?言っておくがここは夢だが……

   ここで死ねば現実でも死ぬぞ?」

 

霊夢を人質に鷺麿は楽しそうにそう答えると蓮もこれには怒りを覚えた。だが手が出せない所か動けない。

 

狗神「貴様それでも人か!」

 

鷺麿「残念だが今の俺は悪霊なんでな…」

 

と、鷺麿が言ったとき………

 

ジャキンッ!!

 

蓮は神楽を納刀して鞘ごと地面に刺した。

 

狗神「おい小僧まさか!」

 

神楽(お止めください蓮様!!)

 

そして蓮は黙ったまま狗神に神楽を託して数歩前に出ると、

 

蓮 「憎いのは僕なんだよね……なら僕だけ

   殺ればいい…その代わり皆に手を出す

   な!」

 

それを聞いたであろう鷺麿はニヤリと口元を歪めた。

 

狗神「馬鹿野郎!」

 

鷺麿「いいだろう……ただ……」

 

鷺麿は手を上から下へと下ろす。すると……

 

狗神「なっ何だこれは……」

 

神楽(おっ重い……)

 

狗神は紫達と同じように地面へと突っ伏してしまった。邪魔が入らないようにするためなのだろう。

 

蓮 「ごめん皆……」

 

そう言い蓮は前へと出て仁王立ちをする。それを見ていた低級の妖怪達は嬉々として拳を作ると、

 

妖怪「やっちまえ!!」

 

妖怪「いえ~い!!」

 

と、叫び蓮へと殴り蹴りかかる。それには蓮は反撃もせず仁王立ちをするだけだ。そしてついに……

 

ドスッ!

 

蓮 「ぐっ……」

 

ゴスッ!

 

蓮 「がはっ!!」

 

蓮は殴り蹴られとリンチされる。それはたった数発では終わらず何度も何度も殴り蹴り続けられる。

 

文 「蓮さん!!」

 

幽香「動きなさい…私の体……!」

 

にと「うっうう……」

 

椛 「何で動かない……」

 

体を必死に動かすが起き上がろうとしてもまた地面に這いつくばってしまい動けない。

 

妖夢「酷すぎますこんなの!!」

 

幽 「見てるだけなの…」

 

慧音「おのれ……」

 

霧雨「ちきしょう!!!」

 

皆は見てられなかった。こんな一方的なリンチを……

 

妹紅「力を手に入れるために不老不死になった

   のに……ぐっ私を殴れ!聞いてるのか!!」

 

輝夜「それなら私だって!!」

 

永琳「また見てるだけなのまた……」

 

皆は悔し涙を流すだけだ。蓮がただやられ続ける一方的すぎるこのリンチを……

 

藍 「紫様!!」

 

萃香「紫!」

 

紫 「くっ御師匠様ならどうするの……本当に

   どうするの……くっ……」

 

紫は悔しさのあまり拳を強く握りしめる。そしてそれを見ていた鷺麿は高笑いをして、霊夢は自分の愛した人物が殴られ蹴られされている姿に涙が溢れてくる。

 

鷺麿「アハハハハいいぞもっとやれ!!」

 

霊夢「蓮!!もう私のことは!!」

 

霊夢の悲痛の叫びを聞いても蓮はまだ立ち上がり続ける。

 

蓮 「ぐっまだ……」

 

妖怪「おらっ!!」

 

ガスっ!

 

蓮 「がはっ!」

 

何度も蓮は立ち上がり続ける。自分達の主人がやられているだけの光景に狗神は怒りをそして神楽は悲しみの感情が溢れ出てくる。

 

狗神「小僧!!おのれ鷺麿!!!!」

 

神楽「もう止めてください!!」

 

すると霊夢は何と力を振り絞って鷺麿を睨み、

 

霊夢「どうしてあんたは蓮を!!」

 

と、言うと鷺麿は殴られ続けられている蓮と反抗的に睨んでくる霊夢に対して勝利を確信したかのように笑いながら、

 

鷺麿「クハハ!!教えてやろう…俺がこれまで

   受けた仕打ちを…深常理久兔によって家や

   家族を取られ…晴明によって我が最愛の師

   を取られた俺の積年の怨みをここで貴様ら

   に返すんだよ今度は俺が奪う立場でな!

   弱者が強者を潰す…下克上の時代が来たん

   だよぉ小娘共!」

 

霊夢「何て自己中心的な!」

 

鷺麿「黙れメスガキ!!」

 

ガスっ!

 

霊夢「ぐっ!」

 

霊夢の横腹を殴ると霊夢は苦しさのあまり声を漏れ出してしまう。

 

鷺麿「俺はよ地獄で理久兔を晴明を恨み続けた!

   だからこそ晴明の子孫である葛ノ葉蓮を

   なぶり殺しそして理久兔が礎となって築き

   上げたこの幻想郷を滅ぼすんだよ!あの

   お方と共になぁ!」

 

自己中心的な考えが極度すぎて反吐が出そうになる。だがそんな事を語っている間にも蓮は殴り蹴られ続けた。そして低級の妖怪達は息を切らしていた。

 

妖怪「はぁはぁ……」

 

妖怪「こいつまだ立つのか!!」

 

蓮は未だに仁王立ちをしていた。顔から血を流し手足はアザが多くなる程殴られ蹴られしまいには左腕は変な方向でぶらぶらと揺れていることから骨折もしたのだろう。それでも耐え続けていた。そしてずっと鷺麿を睨んでいた。真っ直ぐな目をして……それを見た鷺麿は歯噛みをし苛立ちながら、

 

鷺麿「その目だ……その目が気にくわない!!

   がしゃどくろ奴を叩き潰せ!!」

 

鷺麿の命令を受けた妖怪。その中でも一際大きい巨大な骸骨の妖怪は右拳を作るとそれを蓮へと向かって殴り付ける。蓮は大きな声で叫んだ。

 

蓮 「霊夢を…皆を助けるまでは…死ねないんだ!」

 

そしてがしゃどくろの拳が蓮へと当たろうとした時、蓮は目を閉じた。これを食らえばまた立ち上がれるか分からないと思いながら……

 

蓮 (ごめん霊夢……それに皆…そして晴明さん)

 

だがその時だった。一迅の風が蓮を通りすぎたと思ったときその声は聞こえた。

 

? 「よく言った少年…後は俺らに任せろ……」

 

ゴスンッ!

 

蓮 「えっ……!?」

 

蓮は目を開けてその目の前の光景を覗く。がしゃどくろの拳を1人の男性が右腕だけで抑えていたのだ。だがその男性を蓮は見たことがあった。すると……

 

髑髏「ギャー~ーーーーーー!!!」

 

今度は軌跡を描き一本の矢ががしゃどくろのギョロリと睨む片目を射ぬいた。それにはがしゃどくろは片目を抑えて後退した。蓮は矢が放たれた後ろを見るとそこには自分の先祖、安倍晴明が弓を構えていた。そしてその時、蓮は紫達の顔をを見るとその顔は驚きの顔をしていた。驚いた顔をしていた紫は口を開いて、

 

紫 「おっ御師匠様……」

 

そう蓮の目の前にいる男性こそこれまで夢で晴明と戦っていた人物…いや妖怪の総大将……

 

理 「待たせたな…てめぇら……」

 

晴明「まったく理久兔さんは……」

 

そうその人物こそ死んだ筈の妖怪の総大将、深常理久兔だったのだった。




はい、ついに彼と彼女が出てきましたね。えっ?あっちではどうなっているのかって?……次回投稿したらあっちをあげるのであっちを見ている方はお楽しみにしていて下さい。それと次回の投稿はキャラ紹介も投稿しますので実質2話投稿する事となりますがよろしくお願い致します。では今回もありがとうございました。また明日にお会いしましょう。それではまた次回!


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第70話 受け継がれる式神

こんにちは読者様、もうすぐ誕生日だと今日、気がついた怠惰のクソ悪魔です。まぁ祝ってくれるいないので仕方ないですけどね。では本編へどうぞ。


目の前で起きている事に蓮は目を疑った。何せ故人となっている筈の理久兔と晴明がこの場にいるからだ。だが理久兔が現れると同時に硫黄の臭いが少し漂った。

 

蓮 「晴明さん……それに貴方は!!」

 

紫 「何で御師匠様がここに!?」

 

萃香「もう理久兔は死んでるのに…これ幻覚?」

 

幽香「でも本当に……」

 

文 「もう見れないと思っていた背中を見れる

   なんて……」

 

皆は感動しているのか嬉しいのか喜びに涙を流していた。先程までの悔しさの涙ではない嬉しさという涙をしていると蓮を痛ぶっていた妖怪達は小声で、

 

妖怪「おっおい理久兔だって?

 

妖怪「バカ言え!あいつはもう死んでる筈だ!

 

妖怪「そうだはったりだ!

 

と、所かしこから声が聞こえだしていた。すると何故か理久兔は一歩前へと出ると……

 

理 「我が存在は夢でも…幻でもない…!

   全ては血肉を持った現実だ!

 

妖怪「ひっ!!」

 

蓮 (かっこいい……)

 

蓮はこの時、理久兔がかっこいいとも思えた。だが一言一言に宿る覇気は蓮の体をもブルリと震えあがらせる。先程までの自分を痛め付けていた妖怪達はビビったのか後ろへと下がっていた。すると晴明はやれやれといった表情をして、

 

晴明「相変わらずの凄さですね……」

 

理 「このぐらい出来ないと総大将は名乗れ

   ねぇよ……」

 

蓮 (総大将ってこれが普通にできるの!?)

 

蓮の常識は少しずつ崩れていたが今の言葉を聞いて更に崩れる速度が上がる。まずこんな事は今の自分では出来ないしこれからも出来るとは思えないからだ。だがしかし高みの見物をしている鷺麿が霊夢の首に刀を構え叫んだ。

 

鷺麿「深常理久兔ォォォォ!!

   安倍晴明ェェェェ!!」

 

その叫びを聞いた理久兔の顔は何故だが若干引き気味になっていた。

 

理 「うわぁ…晴明彼奴か?」

 

晴明「えぇ…彼奴が東盧鷺麿です……」

 

蓮 「あんな鷺麿を見ても一切たりとも動じて

   ない…それどころか引いてるだけって…」

 

理久兔と晴明を見てそう呟くと後ろにいる紫達が説明をしだす。

 

紫 「御師匠様はそんな簡単には動じないわよ

   それぐらい肉体的にもそうだけど心も

   真っ直ぐなんだから」

 

萃香「それに凄い仲間思いなんだよ♪」

 

妹紅「あぁ理久兔さんは私たちに差別をした

   事もなく逆に受け入れてくれるんだ」

 

紫達の言葉を聞いた蓮は全てをまとめると心身共に強くそして器が大きいというのがよく分かった。するといつの間にか理久兔は更に前に出ていたのだが……

 

理 「なぁ~え~と確か…詐欺師だっけ?」

 

蓮 「えっ!?」

 

突然の理久兔の発言に蓮はマヌケな声をあげてしまう。それに対して詐欺師と名前を間違われた鷺麿は、

 

鷺麿「誰が詐欺師だ!!!東盧鷺麿だ!!」

 

理 「ふぅ~んどうでもいいや……」

 

蓮 「どっどうでもいいって……」

 

霧雨「何て奴だよ……」

 

妖夢「聞いておいてそれなんですか!?」

 

理久兔の発言についていけない蓮と魔理沙と妖夢はただポカンと口を開けてしまう。だが理久兔の発言はまだ終わらない。

 

理 「お前散々と言ってるけどよ~正直そんな

   所でふんぞり返って怖いのか負け犬♪いや!

   弱っている女、子供を集団で囲い混んで勝ち

   気になってる烏合の集の愚王かな?それ以前

   に馬鹿の弟子って時点でお前も馬鹿………あっ

   ごめんねそれを通り越してマヌケだったね

   ごめん♪ごめん♪」

 

と、言うと鷺麿は血管を浮かせてキレていたのだが今の理久兔の発言を聞いて紫達は全員揃って、

 

全員「いっ何時もの御師匠様(理久兔さん)じゃない!?」

 

それを聞いた蓮達の人間派閥も驚いてしまった。これが何時もじゃないとなるの何時もの理久兔がどういう者なのか疑問思ってしまう。すると晴明はこっそりと蓮の元へと近づき、

 

晴明「蓮…貴方にこれを継承させるわ」

 

そう言い晴明は傷ついている蓮に1枚の札を差し出す。その札には【鈴蘭】と名前が書かれていた。

 

蓮 「これって式神札ですか!?」

 

狗神「それ…まさか…あのクソガキのか…」

 

神楽(えっお知り合いですか……)

 

どうやら晴明から継承された鈴蘭と狗神は面識があるようだ。すると晴明はニコニコとしながら、

 

晴明「それは霊夢を救出しだい使いなさい」

 

蓮 「それって……どういう……」

 

と、蓮は言いながら前を見ると先程よりも形相が鬼のように歪んだ鷺麿がいた。どうやら理久兔に相当罵倒されたのか怒り狂っていた。しかも鷺麿だけではなくその式神であろう妖怪達も歯噛みやらしながら理久兔を睨んでいた。そして晴明が理久兎に近づく。

 

蓮 「理久兔さんって怒らせるの上手ですね…」

 

紫 「えぇ…御師匠様はどうも相手を怒らせる

   のは上手なのよね…」

 

理久兔と何を話していたのか晴明と話していて聞いていなかっため分からないが鷺麿はとんでもないことを言い出した。

 

鷺麿「確かにそうだ……だが気が変わった……この

   女はここで殺すそして第2の候補…葛ノ葉

   蓮の体を貰い受けるよっては用はなし!」

 

怒りに身を任せたのか霊夢を乱暴に地面へと突き放し手に持っている刀を縛られ動けない霊夢へと斬りかかった。その時蓮は声を出す事しか出来なかった。

 

蓮 「霊夢~ーーーー!!

 

晴明 !!

 

蓮の必死の叫びを聞いたのか霊夢は目から涙を流して、

 

霊夢「蓮…ありがとうそして……ごめんね……」

 

と、カスれた声で言ったその時だった。

 

理 「させるか……」

 

バァーーーーーーーーン!!

 

銃声が鳴り響いた。すると鷺麿が刀の柄を握っている右手から血が吹き出した。

 

鷺麿「うがぁーーーーーー!!」

 

刀を捨てて右手を左手で抑えて叫んでいた。蓮達は銃声の聞こえた方向を見るとそこには理久兔が火縄銃を右手で構えていた。しかも火縄銃の銃口からは煙が上がっていた。

 

蓮 「ひっ火縄銃……まさかさっきの硫黄の臭い

   はあれ!?」

 

何処からともなく火縄銃を出した理久兔に驚く。だが更に鷺麿へと追い討ちをかけるかの如く、

 

晴明「白虎!」

 

晴明は1枚の札を取りだしそれを投擲したかと思うとその札から猛々しい白い虎が現れその前足と後ろ足で地面をかけて疾走いく。疾走した白虎は崖を上り鷺麿の元までつくと、

 

白虎「どけっ!!」

 

鷺麿「ぐふっ!!」

 

その巨体に鷺麿は吹き飛ばされ近くにある大岩に叩きつけられる。その間に白虎は霊夢を回収してすぐさま戻ってくる。

 

晴明「ありがとう白虎」

 

蓮 「霊夢!!」

 

蓮は霊夢の手足を縛っている縄を切って抱き抱えた。

 

蓮 「良かった…本当に良かった」

 

霊夢「蓮……ありがとう私のために体を張って

   くれて嬉しかった…」

 

そんな喜びに浸っていると理久兔は何かを呟いたようだが蓮からは聞こえなかった。すると大岩から鷺麿はヨタヨタと歩きながら出てくると、

 

鷺麿「全員殺せ!この夢の世界から奴等を抹消

   させろ!!」

 

その言葉を聞いた時、鷺麿陣営の妖怪達は唸り声を上げた。

 

妖怪達「おぉーーーーー!!!」

 

その妖怪達の声を聞いた理久兔の顔を蓮は見てしまった。何故か理久兔は笑っていたのだ。まるで楽しんでいるかのように…理久兔は鷺麿達の方を向くと手を天へと掲げた。

 

理 「さぁ百鬼夜行の群れとなりて立ち上がれ!

   我が同胞達よ!」

 

理久兔の叫びがこだますと空に変化が訪れる。それは真夏のような暑さから夕暮れ時へと変わった。

 

晴明「これはまさか……!!」

 

理 「ご名答…逢魔刻の時間だ……」

 

蓮には逢魔刻が何なのかは分からなかったのだが紫を含め倒れている妖怪達に変化が訪れた。

 

紫 「力が……藍!」

 

藍 「はい確かに!」

 

何と先程まで立ち上がれなかった紫に藍が立ち上がったのだ。それに続いて次々と立ち上がっていく。

 

萃香「力が涌き出てくる!」

 

幽香「気分がいいわね♪今なら彼奴らを始末

   出来そうね♪」

 

幽 「ふふっ気持ちいいわ♪」

 

文 「確かに…椛は?」

 

椛 「はいとても気分はいいですね」

 

にと「最高にハイな状態ってこういうことなん

   だね」

 

本当に先程までの弱っていたとは思えない程に立ち上がっていたのだ。

 

慧音「妹紅達は立ち上がれないのか?」

 

妹紅「残念ながら恐らく妖怪限定だろ」

 

妹紅の言う通り妹紅を始め魔理沙に輝夜そして永琳に霊夢は未だに自力で立ち上がれそうにない。妖夢や慧音はフラフラとしているが立ち上がってはいた。すると蓮は晴明から渡された鈴蘭を思い出す。

 

蓮 「鈴蘭」

 

蓮がそう叫ぶと式神札から蝶の羽を持つチルノ達ぐらいのロリ少女が現れる。

 

鈴蘭「うん?あぁ晴明様の後継者だよね♪始め

   まして~私は鈴蘭だよ♪能力は『活性を

   操る程度』の能力~♪」

 

凄くマイペースな子だと蓮は思ったが『活性を操る程度の能力』と聞いた時、蓮はもしやと思い、

 

蓮 「鈴蘭、皆の傷を癒して直す事は出来る?」

 

鈴蘭「うーーんいいよ~♪そ~~れ!」

 

鈴蘭は白く光る燐粉を振り撒く。それを蓮達は吸うと体に変化が訪れた。

 

蓮 「うっ…えっ!」

 

先程、折れた蓮の左腕は急速に骨が再生しているのだ。それだけではない。霊夢が受けた傷もどんどん治っていっている。すると残りのメンバー達も立ち上がったのだ。

 

永琳「体が軽いですね…」

 

輝夜「えぇ嘘みたいに♪」

 

妹紅「これで奴等に仕返しできそうだ」

 

霧雨「あぁぶっとばしてやるぜ」

 

さっかまでと大違いな程に元気となった。それを見た蓮は鈴蘭にお礼を言う。

 

蓮 「ありがとう鈴蘭」

 

鈴蘭「どういたまして~♪」

 

鈴蘭はそう言うと札へと戻っていった。蓮はそれを確認していると理久兔は皆に指示を出す。

 

理 「良く聞け彼奴ら全員根絶やしにするぞ!

   慈悲はかけるな!受けた分を倍にして返し

   てやれ」

 

萃香「勿論だ!」

 

幽香「やられた分はきっちりと返すわ!」

 

紫 「藍、御師匠様の支援をするわよ」

 

藍 「分かりました!」

 

文 「行きますよ椛!にとり!」

 

椛 「はい文先輩!」

 

にと「あぁ!」

 

と、妖怪達は意気揚々と叫んだ。それに連られて霊夢達も、

 

霊夢「私だってやられたままは嫌よ!」

 

霧雨「あぁ!」

 

妖夢「幽々子様を守るため魂魄妖夢参ります!」

 

妹紅「彼奴ら全員燃やしてやる!」

 

輝夜「今回は共闘よ妹紅!」

 

永琳「なら共闘しましょうか白沢慧音さん」

 

慧音「あぁいいだろう!」

 

霊夢達もやられたままでは嫌なのだろうと蓮は思った。そして最後に理久兔は士気を上げるために、

 

理 「奴等を狩るぞ!!」

 

全員「おぉーーーー!!」

 

大きく叫ぶと皆も叫んだ。そして蓮は心を決めて理久兔へと近づく。

 

蓮 「晴明さん…理久兔さん僕も戦わせてくだ

   さい!」

 

皆は悔しいからこそ戦うのだ。それは蓮も同じことだ。霊夢の悲しみの涙を流すほどの屈辱をした鷺麿が許せなかった。すると理久兔は、

 

理 「勝手にしろその代わり死ぬなよ?」

 

それを聞いた蓮は地面に差している神楽を引き抜き抜刀して持つと、

 

蓮 「勿論足手まといにはなりません!」

 

晴明「蓮、貴方は鷺麿まで一直線に進みなさい

   私達で妖怪達を蹴散らしますから!」

 

理 「そういうこっただから後ろを振り向かず

   突き進め葛ノ葉蓮」

 

理久兔に晴明にそう言われた蓮はその嬉しさと感謝を胸にして、

 

蓮 「……分かりました!」

 

覚悟を闘志を込めた返事をすると理久兔はそれを見て微笑んだ。

 

理 「そうか……ならやるぞてめぇら!」

 

理久兔の掛け声を合図に皆は前進する。そして鷺麿の陣営の妖怪達も前進し夢の世界での決戦が幕を開けたのだった。




はいてなわけで次回から……と、言いたいですが次回からはあっちを投稿します。それとキャラ紹介をしますのでよろしくお願い致します。時間は7時に投稿しますので診たい方はどうぞ。では今回もありがとうございました。


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キャラ紹介

ずっとしていなかったキャラ紹介です。ではどうぞ。


 

 

怠惰「録画ボタン押してと…マイテス…マイテス

   うん……ついにここでもやることとなった

   キャラ紹介……」

 

狗神「まったく……」

 

神楽「ふふっ♪てな訳で怠惰さんまずはやっぱり

   私達の主人からですよね?」

 

鈴蘭「よろしくね♪多分もう本編でも私は出てる

   からそれを踏まえて紹介するからよろしく

   ね♪」

 

怠惰「はいはいてな訳でまずはやっぱり

   主人公!」

 

 

 

名前 葛ノ葉(くずのは) (れん)

 

能力 『式神を使役し操る程度の能力』

 

種族  人間

 

武器  旧 竹刀 

    現 妖刀神楽

 

式神  狗神、神楽、鈴蘭

 

2つ名 幻想郷の式神トレーナー

    巫女のストッパー役

 

身長  167㎝ 体重 50㎏

 

見た目 風の陰陽師 安倍晴明より……

 

概要 何かの理由で来たのか分からないが幻想入りを果たした少年でありこの小説の主人公である。そして先祖はまさかの安倍晴明である。最初に現れた狗神によって追いかけられ林を抜けた先がまさかの幻想郷の博麗神社であった。博麗の巫女、博麗霊夢の協力によって何とかピンチを切り抜け今は幻想郷の博麗神社で暮らしている。そして主な仕事は博麗神社の境内の掃除だったり又は人里の寺子屋で臨時教師のアルバイトをしている。性格は温厚で真面目、何よりも優しいがその反面で負けず嫌いでもある。剣道も三段と結構な実力を持つ。そして唯一、博麗霊夢の暴走を止めれるストッパーでもある。

 

性格 真面目、温厚、負けず嫌い

 

 

怠惰「うんこれが蓮だよね」

 

狗神「まんまだな……」

 

怠惰「まぁそれがキャラ紹介だからそれじゃ

   次は狗神ね」

 

神楽「ふふっ♪」

 

鈴蘭「狗神の姉御だ!」

 

 

 

名前  狗神(いぬがみ)

 

能力  『呪詛を操る程度の能力』

 

種族  妖怪(狗神) 式神

 

2つ名 執念深く優しい妖怪

 

身長 168㎝  体重 ギャー!目が!

 

見た目 (人)にゃんこい!住吉 加奈子より

    (犬)巨大な白犬

 

概要 かつて平安の京都で暴れまわっていた時に蓮の先祖、安倍晴明や今は蓮の式神である鈴蘭によってボコボコにされて封印された妖怪。だがその何千年後に悪霊が蓮の家に侵入し狗神を封印してある壺の封印を解いた事により現世に復活し執着的に蓮を追いかけ回すが能力に目覚めた蓮によって撃退され現在は蓮の式神をやっている。そして弾幕ごっこの際にはスペルとして登場する。効果の殆どが攻撃型でその執着的に追いかけ回すのか追尾式だったり至近距離で咆哮をしてスタンさせるなど効果は様々だ。そして性格としては大雑把でサバサバしている性格だが結構、面倒見が良い。仲間になった神楽ともその性格のお陰かすぐに打ち解けあった。だが注意しておかなければいけないのは狗神に向かって雄犬や男か?という単語を言ってはならない禁句だ。もし言えば「お前、後で屋上な?」的な感じになる。

 

性格 大雑把、面倒見が良い、すぐキレる。

 

 

怠惰「はい狗神さんはこんな感じですね」

 

鈴蘭「懐かしいねぇ確か最初会った時は一撃

   蹴りを入れても立ち上がったよね♪」

 

狗神「あれは痛かったな……」

 

怠惰「じゃ次は神楽ね」

 

神楽「お願いしますね」

 

 

名前   神楽(かぐら)

 

能力  『悪意を操る程度の能力』

 

種族   妖刀(精霊) 式神

 

2つ名  人斬刀(ひとぎりかたな)撫子(なでしこ)

 

身長 163㎝  体重 汚れていて読めない

 

見た目  オセロニア ヨシノより

 

概要 博麗神社の倉庫に眠っていた妖刀でかつての主人を守るために人間や妖怪の血を浴び続けやがてその斬った者達の怨みがまとわりつき自分の主人を死なせてしまったという悲惨な過去を持つ。そのため神楽はもう誰も傷つけたくないと願い自らを封印して眠りについたのだがその封印を霊夢が解いてしまったがために目覚めてしまい怨念によって暴走を起こし人里の人間の心の悪意を操作して人里を混沌へと陥れた。だが蓮達の活躍によって怨念を自身の中に封印することができたため今は蓮という主人のために式神として使えている。そして性格はおしとやかで何時も蓮の事を思っている主人思いであるが狗神や鈴蘭を大切な友人、仲間とも思って凛としている大和撫子の鏡のような女性?だ。そして弾幕ごっこでは自身の悪意によって出来た分身を2体召喚してビットンのようして弾幕を放ったりと出来る他、自身の本体である刀を使って斬る事も出来る。言ってしまえば攻撃補助型だ。

 

性格 おしとやか、大和撫子、仲間思い

 

 

怠惰「これで合ってるよね?」

 

鈴蘭「うん神楽姐さんだね」

 

神楽「こうでも紹介されると少し照れますね」

 

狗神「そんじゃ次は鈴蘭な」

 

鈴蘭「それじゃ私だよ♪」

 

 

名前   鈴蘭(すずらん)

 

能力   『活性を操作する程度の能力』

 

種族   妖怪(蝶化身) 式神

 

2つ名  仁義重んずる天然蝶

 

身長 137㎝ 体重 文字が読めない

 

見た目  ルーんファクトリー4 コハクより

 

概要 かつては晴明を主人としていたが晴明は鈴蘭を蓮に継承させた事によって蓮の式神となった妖怪。なお晴明が陰陽師になって最初の式神でもあるため古株なのだが狗神と年齢を比べると鈴蘭の方が若い。そして当時、平安の都で猛威を振るっていた狗神の封印にも一役買っている。見た目はロリ体型でバン、ドン、ストンという体型だ。背中に蝶の羽が生えていて可愛らしいのだが鈴蘭の蹴りは何重にも重ねた鋼の板ですら穴を開ける程の蹴りを持つ。そのため人間がこの蹴りを食らえば一撃必殺の威力である。なお蹴って足の骨が折れても自身の『活性を操作する程度の能力』を利用すれば数分で骨がくっつく。次に性格は天真爛漫が似合うぐらいに元気で活発そして仲間(友達)思いでもあるが少し可笑しな癖がある。そして弾幕ごっこにおいては相手が撃ってきた弾幕を活力がみなぎっている鱗粉を振り撒いて誤誘導させたりする事が出来る他にリグルキックや無慈悲なお払い棒といった至近距離のスペルに対しては蹴りでカウンターして相手を被弾させるなど出来るが出すタイミングをミスれば失敗するが効果は絶大な防御型だ。

 

性格 天真爛漫、活発、仁義思い、天然

 

 

 

 

怠惰「大方はこんな感じだね」

 

鈴蘭「おぉーー!!」

 

狗神「まぁいいんじゃないか?」

 

神楽「ふふっ♪」

 

怠惰「そんじゃまだ3人いるからやってくね」

 

 

 

名前   安倍晴明

 

能力   《式神を使役する程度の能力》

 

種族   人間 ??

 

式神   朱雀 玄武 白虎 青龍 他多数

 

2つ名  伝説の陰陽師

 

身長 167㎝ 体重 内緒

 

見た目  とある科学 美琴が少し成長した感じ

 

概要 かつて平安京においてその名を残し伝説となった陰陽師でこの小説の主人公でもある蓮の先祖にあたる。なお旦那は誰かは不明だ。そして現代においては寝ている蓮の夢に現れて助言をするアドバイザーをしたり時に蓮がピンチの時は助けたりと意外と子孫に優しいお婆ちゃん性格だ。なお早死にが多かった平安時代においてまさかの80手前まで生きているため長生きの部類である。だが晴明が死んで数十年後に晴明の子孫達は禁忌に手を出したためそこから現れた妖怪に一族皆殺しされるが1人残った子孫が性を晴明の母の名である葛ノ葉へと変えて生き続けたため今の蓮がいる。

 

性格 優しい 子孫思い

 

 

怠惰「まぁこんな感じだね♪」

 

鈴蘭「晴明が若い時は本当に頭を痛めたなぁ~」

 

狗神「そんなにか?」

 

鈴蘭「うんまっすぐなバカだったから」

 

神楽「元の主人にバカって……」

 

鈴蘭「えっ?だって私、晴明の……」

 

怠惰「それ以上はいけない!!てな訳で次!」

 

 

 

 

名前  雨月 (あめつき)玲音(れおん)

 

能力  不明

 

種族  人間?

 

武器  ガンブレード

 

2つ名 紅魔館の悪魔執事

 

身長  171㎝ 体重 51㎏

 

見た目 ゴッドイーター雨宮リンドウより

 

概要 紅魔館の執事長を勤めている男性で結構なイケメンなのだが仕事をサボったりして同じ職場の咲夜にナイフを投げられ避けると繰り返す残念なイケメン執事である。仕事の質はいいのだが……そして今の主な仕事は雑用やらもそうだが狂気から解放されたフランドールの家庭教師や昼食を食べたくても持ち場を離れられない美鈴や小悪魔それにパチュリーへ食事の配膳や美鈴が寝ていれば咲夜に見つかる前にお越こすのも役目もしている。なお紅魔館に何故来たのかはいずれ外伝的なあれで語るだろう。性格は遊び人気質で賭けが絡むとイカサマを使いまくる。それでいて結構なヘビースモーカーでもある。ここだけの話だが紅魔館に来てから少し性格も軟化したようだが……?

 

性格 極楽、遊び人気質、サボり屋

 

 

 

 

 

狗神「なぁ確か本編だと炎を使ってなかった

   か?」

 

怠惰「うん使ってたよだけど実際は……ね♪」

 

神楽「知りたくば外伝篇を選べって事ですね」

 

鈴蘭「汚い!さすが怠惰、汚い!」

 

怠惰「アハハハ慣れだよ慣れ♪そんじゃ最後は

   こいつね!」

 

 

名前  隠者

 

能力  不明

 

種族  予測 妖怪

 

武器  作品では矛を使用していた

 

2つ名 謎多き者

 

身長  約173㎝ 体重 不明

 

見た目 黒いコートを羽織ってフードで顔を

    隠している(あまり言うとD社に怒ら

    れそう)

 

概要 謎めいていて理解不能な行動を起こす。その正体が誰なのかすら分からない。ただ分かることは所々の異変において必ずと言っていい程に暗躍している。紅霧異変では狂気に飲み込まれたフランドールを救い、永夜異変では蓮達とも対峙している。だが実力は蓮達よりも遥かに上というのは分かる。妹紅をも負かすほどの実力なのだから。蓮との戦いにおいては最早遊ばれていたに過ぎない。これからも隠者は暗躍するのだろう。そして魔理沙やアリスを負かした変態執事?や咲夜とレミリアを負かした忍者そして妖夢と幽々子を負かす巫女とは何かしらの繋がりがあるようだ。なお読者様のおおよそ五割以上は正体をしっている。

 

性格 相手をよく観察する後は謎

 

 

怠惰「まぁ隠者の正体については殆どの読者様

   にはバレてるからね」

 

鈴蘭「私達に教えてくれても良いんだよ?」

 

怠惰「断るよここでは喋らない」

 

神楽「でもまた出てくるんですよね?」

 

怠惰「さぁ~」

 

狗神「次あったらボコボコにしてやる!」

 

怠惰「まぁまぁさてと皆様、今回はありがとう

   ございました」

 

鈴蘭「本編でも私達の活躍を見てね!」

 

神楽「読者様方へ何時もありがとうの感謝を」

 

狗神「見てくれありがとな……」

 

怠惰「では読者様また本編で会いましょう!!」



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第71話 蓮VS鷺麿

おはようございます。読者様、今回はクソ早く
投稿させていただきました。理由は後書きにて
書かせていただきます。では本編へどうぞ。


理久兔達に無数に群がる妖怪達を任せ蓮は鷺麿へと向かって全力疾走をしていた。そんな中で鷺麿へと向かう蓮を足止めするかのように無数の雑魚妖怪達がとおせんぼをしてくる。

 

妖怪「てめぇの魂おいてけよぉ!!」

 

妖怪「ヒャッハァーーー!!」

 

妖怪「くたばれやぁ!!」

 

三下臭を醸し出す妖怪達は蓮に向かってダッシュで向かってくる。鋭利な爪で引っかこうとする妖怪もいれば刺々したこん棒を構えて向かってくる妖怪もいる。

 

蓮 「お前らに構ってられないんだ!!」

 

蓮は式神札【狗神】【鈴蘭】を構えるとそれを向かってくる妖怪達に向かって放つ。すると式神札から煙が上がると狗神(人形(ひとがた))と鈴蘭が現れる。

 

狗神「今、我は最高に機嫌が悪い!!」

 

鈴蘭「やっちゃうよ♪」

 

狗神は憤怒の表情で拳を構える鈴蘭は背中に生える蝶の翼を羽ばたかせ、

 

狗神「消えろ低級妖怪が!!」

 

妖怪「ぐふっ!!」

 

狗神の鉄拳は妖怪の頭部をかち割る。更に鈴蘭に限っては、

 

鈴蘭「そぉーい!!」

 

妖怪「がはっ!」

 

鈴蘭は羽で高く飛ぶとそこから滑空したかと思うと弾丸のような速度の蹴りで妖怪の頭を木っ端微塵にした。2人も凄いが蓮も負けてない。

 

蓮 「舞え悪鬼よ!!」

 

神楽を掲げ唱えると神楽の分身の悪意の化け物が2体あらわれるとその2体は妖怪を殴りダメージを与える。

 

妖怪「こいつが!!」

 

妖怪「小賢しい真似を!!」

 

と、妖怪が言った瞬間に蓮は刀を構え妖怪達に一閃をする。

 

蓮 「退いてください!!」

 

ザシュッ!!

 

その一閃は凄まじく妖怪の上半身と下半身は切断され、さよならバイバイした。立ちふさがった妖怪達を全員倒すと、

 

蓮 「皆、戻って!!」

 

狗神と鈴蘭そして神楽の分身を戻すとまた鷺麿の元へと駆け出した。

 

妖怪「ただ行かせるとは思うなよ!!」

 

妖怪「通行料は命で結構だぜ!!」

 

妖怪「ギャハハハハハハ」

 

蓮 「まだ邪魔をするのか!」

 

更に妖怪達が蓮と狗神をとおせんぼしようと襲いかかるが、

 

慧音「このっ!!」

 

ゴチンッ!!

 

妖怪「がはっ!!」

 

何とその内の1体は慧音の頭突きで気絶した。

 

蓮 「慧音先生!」 

 

慧音「行け蓮!!」

 

妖怪「行かせると思うなよ!!」

 

だが慧音1人では足止めするのは難しいのか更に妖怪が動く壁のように襲いかかる。

 

霧雨「彗星 ブレイジングスター!」

 

妖怪「ぎゃぁ!!!!」

 

魔理沙がミニ八卦炉をブースターにして妖怪へと突撃して吹っ飛ばす。

 

霧雨「どんなもんだぜ!」

 

蓮 「ありがとう魔理沙!」

 

妖怪「お前らはどんな味がするのかなぁ?」

 

今度は上空から妖怪が降ってくるのだが蓮の前に妖夢が割って入ってくると、

 

妖夢「断霊剣 成仏得脱斬!」

 

桜観剣と白桜剣の2刀で斬り上げると巨大な桜を模様した弾幕が現れ上空から降ってくる敵を蹴散らす。

 

妖夢「蓮さんこれは前の貸しですよ!」

 

妖怪「半人半霊風情のガキが!!」

 

幽 「妖夢を悪く言うなら主人である私が

   許さないわ」

 

幽々子が手に持つ扇子を広げ軽く扇ぐとどうだろうか、

 

妖怪「くっ苦し……」

 

妖怪「あっあぁ……」

 

たちまちに妖怪達が泡を吹き白目となって倒れていくではないか。

 

蓮 「幽々子さん……」

 

幽 「行きなさい蓮……」

 

蓮 「ありがとうございます!」

 

皆が妖怪達を足止めしてくれたためついに鷺麿がいる崖の所までたどり着く。

 

蓮 「狗神お願い!」

 

そう言いもう一度狗神を召喚すると狗神は元の獣の状態へと変わり、

 

狗神「行くぞ小僧」

 

蓮 「頼む!」

 

狗神に股がると狗神はその脚力で崖を登っていきそしてついに頂上へと辿り着くと、

 

鷺麿「がしゃどくろ!奴を叩き潰せ!!」

 

と、凄く苛立っている鷺麿が叫ぶ。鷺麿の向いている先には理久兔ががしゃどくろと言われていた妖怪を翻弄していた。流石は元総大将と言われるだけはある。そして蓮は鷺麿の名を叫ぶ。

 

蓮 「鷺麿!」

 

鷺麿「あっ?ちっ妖怪共はこんなガキすら

   始末できないとは本当に使えないと

   きた…下手すれば狗神よりも出来損

   ないだ」

 

蓮を見た鷺麿は舌打ちをして蓮を睨みつける。だご狗神は出来損ない呼びわりされて更に怒る。

 

狗神「てめぇ……ふ…」

 

蓮 「ふざけるな!!

 

狗神が怨念を込めて言おうとした言葉を蓮が叫んで言った。しかも何時もの優しい顔ではなく蓮は鷺麿を睨む。

 

蓮 「狗神を…出来損ない呼ばわりするな!

   僕は自分が侮辱されるのは構わない

   だけど仲間を侮辱するのは絶対に許さ

   ないぞ鷺麿!」

 

狗神「小僧、我の台詞を…」

 

鷺麿「良く言えたものだ…お前も晴明と同じ

   ようなその目が気にくわない!!

   真っ直ぐ光を見るその目がなぁ!!!」

 

鷺麿は蓮と同じように式神札を投げてくると、

 

鷺麿「こい牛鬼!」

 

その札から煙が上がるとそこから牛の角に鬼の顔を持ち体はまるで蜘蛛のよう胴体をした妖怪が襲いかかるが、

 

狗神「させるか!!」

 

獣状態の狗神が蓮の前に割って入り牛鬼と対峙する。2体共に大きいためかまるで怪獣大決戦のようである。

 

鷺麿「あの野郎出来損ないのくせに!!」

 

蓮 「狗神を出来損ないと呼ぶなぁ!!!」

 

ガギンッ!

 

蓮は神楽を構え鷺麿へと斬りかかるのだが鷺麿は帯刀してある刀を引き抜き蓮の一撃を防ぐ。

 

鷺麿「出来損ないに対して出来損ないと言って

   何が悪い!」

 

蓮 「何が悪いかだと…僕の仲間を侮辱した事だ

   鷺麿!!」

 

キンッ!!

 

鷺麿「黙れ!!そしてくたばれ葛ノ葉!!」

 

鷺麿は左手に新たな式神札を掲げる。

 

鷺麿「蜂王よ奴の生き血を全て吸いとって

   殺せ!」

 

掲げた式神札が煙を出すと鷺麿の頭上に巨大な雀蜂が現れる。その雀蜂もとい蜂王と呼ばれた妖怪は顎をカチカチ鳴らしながら此方を見下しているようにも見えた。そして蜂王は標的である蓮を確認したのか尻尾にある巨大で何かがしただっている針で蓮へと突っ込んでくる。

 

蓮 「鈴蘭!!」

 

蓮は鈴蘭を召喚すると鈴蘭は羽を羽ばたかせて向かってくる蜂王に向かって、

 

鈴蘭「どたまかち割れろ~♪」

 

小さいながらもその蹴りの一撃は最強を誇る。その足で蜂王に向かってカウンターの回り蹴りで蜂王の眼球を潰す。その結果、蜂王は動きが止まり潰れた眼球から緑色の液体をこぼれながら叫んだ。

 

蜂王「ガァーーーーーー!!!」

 

鷺麿「そいつは晴明の式神か!」

 

鈴蘭「ん?あぁ~そういえば貴方みたいなブサ

   がいたねぇ~」

 

それを聞いたであろう鷺麿は更にキレる。

 

鷺麿「俺の何処が不細工だと!!」

 

鈴蘭「何って心が♪」

 

鷺麿「貴様!!」

 

と、鷺麿が言った時、狗神と対峙していた牛鬼が鷺麿の目の前へと投げ飛ばされる。

 

鷺麿「戻れ雑魚共が!!」

 

そう言った時、鷺麿の式神達は目の前から姿を消した。

 

鷺麿「どいつもこいつも雑魚ばかり…それでいて

   俺を満足させることも出来ないのか!!!」

 

狗神「前からだが更に自己中心的に考えるように

   なったな鷺麿」

 

鷺麿「もういいこうなれば最終手段だ……」

 

そう言うと鷺麿は禍々しいオーラを放つ黒い玉を取り出すと、

 

鷺麿「これだけは使いたくなかったが貴様ら

   始末するためならば俺は使ってやる!」

 

そのオーブをまさかの口から丸飲みをした。大きさは約10㎝程の大きさをたった丸飲みだ。そして丸飲みした鷺麿に変化が訪れた。

 

鷺麿「ぐっ!!!ががぁぁぁぁ………くく……ギャ

   ギャハハハハハハハハハハハハハハハ!!

   いい気分だこれなら最初から飲んでおけば

   良かったなぁ…きひっ♪」

 

気持ちの悪い笑みを浮かべ鷺麿を此方を見てくる。まるで何処かの人間を止めた奴のようだ。

 

狗神「気を付けろ彼奴さっきよりも」

 

鈴蘭「うん…とても気持ち悪くなったね」

 

神楽(お気をつけ下さい蓮さま)

 

蓮 「いくよ……!!」

 

蓮は神楽を構え狗神と鈴蘭と共に特攻を仕掛けた。だが……

 

蓮 「だぁーーー!!」

 

ガシッ!

 

蓮 「なっ……!」

 

何とさっきまでとは違い片手で神楽を握って抑えたのだ。しかも握った手からは血も滲み出ていない。

 

狗神「鷺麿!!」

 

鈴蘭「蓮君と神楽ちゃんから離れろ!!」

 

獣状態の狗神の突進攻撃と鈴蘭の飛び膝蹴りが鷺麿へとむかうが、

 

鷺麿「何だ?遅く見えるぞ?」

 

そう言った時だった。鷺麿の下半身後ろから長く先端には約50㎝程の長い針を持つ尻尾が現れ狗神の突進を鞭のように振るって弾き飛ばした。

 

狗神「がはっ……!!」

 

鈴蘭「狗神の姉御!?」

 

鈴蘭は狗神に気をとられたがためにミスを犯した。何と鷺麿は鈴蘭の方に顔を向けたと思ったら口から真っ白い何かを飛ばした。

 

蓮 「鈴蘭!!」

 

鈴蘭「えっ!へぶっ!!」

 

鈴蘭の顔にそれは当たる。それは何かの粘着物だ。その結果飛び蹴りは外れ地面に膝が当たった。

 

鈴蘭「いっ痛っい!!!」

 

鈴蘭は顔に粘着物がついたまま足を押さえて地面で転げ回り弾き飛ばされた狗神は立ち上がろうとするが、

 

狗神「ぐっ……」

 

狗神の腹の部分の真っ白い毛並みは血で赤く染まっていく。どうやら先端の針で腹を裂いたようだ。

 

蓮 「狗神!鈴蘭!!」

 

鷺麿「何余所見してんだ!!」

 

そう言うと蓮を神楽をごと思い切り投げ飛ばした。投げ飛ばした速度は最早、人を超越した速度でた。投げ飛ばされた蓮は岩に背中を当てる。

 

ドゴーン!!

 

蓮 「あがっは………」

 

あまりの痛さに吐血をする。だが運が良かったのか背骨を折れてはいないが肋骨は何本か折れた。

 

神楽(蓮さま!!)

 

蓮 「だっ大丈夫……」

 

蓮は神楽を杖代わりに立ち上がる。そして先程鷺麿がやったように狗神と鈴蘭の方に手をかざして、

 

蓮 「戻って2人共!」

 

そう言うと鈴蘭と狗神は式神札へと戻り蓮の手中へと戻る。ここだけの話だが式神達は札へと戻せば傷もある程度は回復する。そのため狗神と鈴蘭を引っ込めたのだ。だがこれで戦力的には蓮と鷺麿の1VS1となる。

 

蓮 「どうすれば……」

 

そう言った時、蓮の登ってきた所から1体の白い体毛を持つ虎と理久兔が登ってくる。しかもその白い虎には晴明と自分にとって欠がえのない存在……

 

霊夢「蓮!!」

 

霊夢が乗っていたのだった。

 

 




はい。今回もありがとうございました。実は今回、速く投稿したのかという理由につきまして、前から企画していた番外編というか外伝篇のお話…「玲音の物語」or「晴明の物語」のどちらかのアンケートをする関係上で速く投稿させて頂いた所存です。お気に入り100の記念に~何て思っていましたが怠惰さんも誕生日を迎えたのでそのお祝いを兼ねてます。アンケートのやり方については活動報告にて詳しく書きますのでそちらを参照してください。時間的には10時に出す予定です。それでは今回もありがとうございました。また次回にお会いしましょう。ではさようなら~!


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第72話 伝説の実力

こんにちは読者様、投票する人が予想よりも
多かったなぁと思った怠惰のクソ悪魔です。
もし投票するなら今日と明日の午後5時まで
ですので考えて投票してください。それでは
本編へどうぞ……


白虎から飛び降りた霊夢はすぐさまに、

 

霊夢「この!!」

 

手元から何枚かのお札を鷺麿へ向かって投擲したがありえない光景を目の当たりにすることとなった。

 

シューーーン……!!

 

投げたお札、全てが真っ黒い炎で燃えると鷺麿へ当たる直前で灰となった。それを見た鷺麿は気持ちの悪い笑いかたで、

 

鷺麿「ギャハハハハハハその程度の札が

   俺に通用すると思うか?」

 

霊夢「嘘でしょ……」

 

悪霊や妖怪の部類ならば御札は効果的だ。先程だって鷺麿は自分を悪霊と言ったのだから。だがその御札が効かなかった。その理由については心当たりがある。恐らく先程飲み込んだ禍々しいオーラを放つ玉の力だろうと思った。

すると晴明は霊夢へと近づくと、

 

晴明「霊夢さん……」

 

霊夢「何よ…」

 

晴明は霊夢の額に五芒星を描くと霊夢の額は星の模様で光輝くがすぐにそれは消えてしまう。

 

晴明「これで大丈夫ですよ♪」

 

霊夢「何にも変わっていないような……?」

 

霊夢は首を傾げて曖昧に言うと理久兔は、

 

理 「大丈夫だ晴明を少しは信用してみろ……

   おい少年、大丈夫か?」

 

と、蓮を心配したのか聞いてくると蓮はふらふらとおぼつかない足だが理久兔に、

 

蓮 「なんとか……」

 

と、答えた。それを聞いた理久兔はニヤリと笑うと、

 

理 「そいつは重畳だ、ならこの深常理久兔

   お前に協力してやるよ♪」

 

蓮 「蓮あいつにはきっちりと落とし前を霊夢ですよね

   つけさせるわよ!」

 

晴明「私の子孫が明るい道を歩けるよう私も協力

   しますよ

 

それを聞いた蓮は嬉しくなった。霊夢は勿論だがそれに加えて伝説の総大将こと理久兔と伝説の陰陽師であり自分のご先祖様の晴明が協力してくれるならとても助かると感謝すらした。

 

蓮 「霊夢…晴明さんそれに理久兔さん……」

 

理久兔は腰に帯刀している2本の刀を鞘から引き抜き晴明は弓を構え霊夢はお祓い棒とお札を構える。それに続き蓮は足をふらふらさせながらも神楽を構える。そして先程から此方をただ見ている鷺麿は、

 

鷺麿「貴様らがどうあがこうが我は我の野望を

   叶えるのみだ!道満様への忠義のため!」

 

そう言ったその時、鷺麿は式神札の【牛鬼】【蜂王】と書かれた2枚の札を先程の禍々しい玉と同じように口へと入れて飲み込んだ。すると鷺麿の体に変化が訪れる。徐々に人の形を無くしていっていく。体は蟷螂のような鎌を持つ手に体はまるで蜘蛛のような足、ダンゴ虫のような固そうな甲殻、更に尻尾はまるで蠍かのようになり頭は雀蜂のような狂暴そうな頭しかも強靭な顎の中には鷺麿の顔が蓮達を覗きこむ。

   

鷺麿「貴様ら全員生きては帰せはせんぞ!!」

 

醜い化け物へと変貌した鷺麿は腕の鎌で足元目掛けて振り回し攻撃を仕掛けてくる。

 

理 「避けろ!!」

 

理久兔がそういった時、全員はその場でジャンプをして今の攻撃を避ける。もしあれが当たってでもしたら足とはさよならバイバイしていたであろう。

 

蓮 「続きです鷺麿!」

 

鷺麿「抜かせ小僧が!」

 

蓮は真っ向から向かうとそれに続いて蓮たちの反対方向にいる理久兔も刀を構えて走り出す。

 

理 「何処を見ている!」

 

理久兔の刀が振り下ろされた時、鷺麿は後ろに生える蠍のような尻尾で理久兔の攻撃をガードする。そして蓮も鷺麿の顔目掛けて刀を振るうが、

 

ガギンッ!

 

腕に生えている巨大な大鎌で神楽と対峙する。蓮の目の前にある雀蜂ような顔の顎から鷺麿の顔が覗いているがその顔の口元が歪むと、

 

鷺麿「バカめ!これを見るがいい……!!」

 

蓮は見てしまった。鷺麿は体を支える蜘蛛のような4つの足の間接1つ1つに目玉がギョロリと此方を覗き混んでいるのを周りの視界も確保できるため相手としては面倒くさいことは確かだ。

 

理 「ほう……やるな!?

 

理久兔がマヌケな声をあげると同時に理久兔の持っている2本の刀が煙を上げて切っ先から溶け始めていたのだ。どうやら鷺麿の先端の尻尾には殆どの物を溶かす猛毒が仕込まれていたようだ。

 

理 「ちっ!」

 

後退した理久兔は刀を投げたが当たる寸前で刀が溶けてしまい鷺麿へとダメージは入らない。

 

蓮 (あんなの食らったら神楽が溶けちゃうよ!?)

 

と、蓮は戦いから意識をそいだ瞬間、鷺麿は蓮を弾き返した。

 

蓮 「ぐわっ!!」

 

弾き返された蓮は宙を待って飛んでいくが、

 

霊夢「蓮!!」

 

すぐさま霊夢が蓮を受け止めて地面に足を着けさせる。

 

蓮 「ありがとう霊夢」

 

霊夢「いいからあっちを始末するわよ!」

 

霊夢に言われ神楽を構えると醜い化け物へと変貌した鷺麿は恨み怒りを込めた声で、

 

鷺麿「貴様ら……何を無駄口をたたく!ちっぽけで

   弱いお前らには必要のないことだ!!思いも

   何もかも必要のないことだ!」

 

蓮 「それは違う!ちっぽけな命だって命を

   燃やすんだ!死んで燃え尽きてもその意思

   や思い……記憶は残り火となって皆の心の

   中で燃え続けるんだ!今、僕達と戦って

   くれる理久兔さんが残した残り火がそうだ!

   理久兔さんが残した残り火を皆は胸に宿し

   続けているだ!だからちっぽけなんかじゃ

   ない!必要なことなんだ!」

 

鷺麿の自己中心的な発言を聞いた蓮は怒ると同時に自分の思いは爆発しこの思いを叫ばずにはいられなかった。すると理久兔は笑いながら、

 

理 「おい少年、博麗の巫女!チビるなよ?」

 

蓮 「えっ?」

 

霊夢「今の台詞って……」

 

理 「晴明、お前もだ……」

 

晴明「理久兔さん?」

 

そう言った時、理久兔は歩きながら何かぶつぶつと唱え始めた。すると理久兔から出ているオーラのようなものというか気というかが少し変わった感じに思えた。

 

鷺麿「何だ?脅しか?なら貴様から死ね理久兔!」

 

鷺麿の手に大鎌が理久兔の頭上へと振るわれる。

 

晴明「理久兔さん!!」

 

霊夢「あんた!!」

 

蓮 「何をして!!」

 

と、3人が叫んだその瞬間一瞬で大鎌は叩きつけられて土煙が上がる。土煙が止むとそこには理久兔の姿はなかった。

 

蓮 「理久兔さんが……いやあれって!」

 

蓮が言ったその時だった。

 

グジュッ!!

 

鷺麿「ガァーーーーー!!!」

 

大絶叫が辺りを包む。鷺麿の足元を見ると4つの足の間接についている目の1つに理久兔が腕を突っ込んで抉って目を潰していた。

 

鷺麿「ぎざま!!」

 

鷺麿は体を動かして理久兔を弾き飛ばそうとしたがその一瞬の刹那で理久兔はまた消えが、

 

グジュッ!!

 

鷺麿「ぐぎゃーーーーーー!!」

 

また理久兔は現れ2つ目を抉って潰した。

 

理 「さっきまでの威勢はどうした?俺を殺す

   だったよな?なら殺ってみろよ?」

 

鷺麿「おのれ!!おのれ!!」

 

それを見ていた蓮は理久兔だけに任せれないと思い理久兔に気をとられて後ろががら空きな所に向かって蓮は走り、

 

蓮 「でぁーーーー!!!!」

 

ザシュ!!

 

一刀両断。それが似合う程の切り口で鷺麿の攻撃する部位の中で最も危険であろう尻尾を切断した。

 

鷺麿「がぁっ!葛ノ葉!!」

 

蓮 「理久兔さんばっかりに殺らせる訳には

   いきません!!」

 

尻尾を一刀両断した蓮はすぐに後退する。そして残りの目玉の1つには……

 

ピチューン!!

 

御札を模様した弾幕が全て被弾し目玉は潰れ最後の1つには、

 

グジュッ!!

 

陽加護が込められた破邪の矢が射られ全ての目玉が潰れた。

 

晴明「本当に怒らせるのは上手ですよね理久兔

   さんは……」

 

霊夢「でもそれでこっちは助かったけど……」

 

全ての目玉と尻尾を切断された鷺麿は怒り憎しみ恨みといった声で、

 

鷺麿「お前らはいったいどれだけ俺から奪えば

   気が済むんだ!俺の家を家族を奪い……

   師を奪い更には俺の野望の邪魔をすると

   いうのか!」

 

それに対して理久兔と晴明は少しキレたのか、

 

理 「知るか!!まずてめぇの親が悪事を働く

   のが悪いんだろうが!」

 

晴明「それに道満は都を混沌へと陥れようとした

   だから私は民を守るために私は戦っただけ

   です!」

 

2人の言葉を聞いた鷺麿は憤怒にまみれた激情で、

 

鷺麿「黙れ!黙れ!!黙れ!!!

 

ただただその自分勝手な自己中心的な考えは聞いている蓮や霊夢も呆れを通り越し巻き込まれて最悪としか思えない。

 

蓮 「悪鬼神楽!!」

 

蓮は神楽を構え刀身を不気味に光らせると蓮の背後に2体の神楽の分身が現れる。その分身2体はすぐに鷺麿を押さえつける。

 

鷺麿「離せ雑魚が!!」

 

そのチャンスを無駄にせぬように霊夢は跳躍しスペルカードを構えると、

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

霊夢のスペルが発動すると4つの大弾幕が鷺麿の背中に生える羽に風穴を開けた。

 

鷺麿「くがぁー!いい加減に離せ!」

 

力任せに神楽の分身を振り払うと神楽の分身は消えてなくなるがいつの間にか晴明は空で弓を構え理久兔は地上で鷺麿に向かって火縄銃を構えていた。

 

理 「ぶちかませ!!」

 

晴明「破邪の矢よいぬけ!!」

 

理久兔の火縄銃と晴明の破邪の矢がそれぞれ鷺麿の顔に当たる。理久兔の銃弾は鷺麿の雀蜂のような顔の眉間を貫き晴明の破邪の矢は顎の中にある鷺麿の顔へと全て命中させた。

 

鷺麿「貴様らは!!」

 

だがそれだけでは終わらない。それだけでは蓮も理久兔も怒りが収まりきれない。

 

理 「まだだ!真仙術 十五式 二刀断刈烈斬」

 

理久兔の右の腕は白く光り出し左腕も同じように黒いオーラが纏わりつく。それは巨大な手刀の形となると鷺麿の大鎌と足を千切った。

 

鷺麿「がぁ………!!!」

 

脚と両手の大鎌を無くした鷺麿はバランスを崩して地面へと倒れるがそこに蓮が追い討ちをかける。

 

蓮 「これは仲間や皆そして霊夢を傷つけた

   分!!」

 

ザシュ!!

 

鷺麿「あがぁーーーー!!」

 

神楽で斬られ鷺麿は苦しむがそれだけは終わらず斬った直後に上へと跳躍すると、

 

蓮 「狗神!神楽!鈴蘭!急急如律令!」

 

蓮は自己再生を終了した狗神と鈴蘭そして蓮の持つ刀が変化して神楽が姿を現すと、

 

狗神「これまでの積年の恨みだ!!」

 

ドンッ!

 

鷺麿「がはっ!!」

 

狗神は怒りの右鉄槌で鷺麿の甲殻を粉々に砕く。そしてそこに神楽が自身の刀を構えて、

 

神楽「これは私の主人を傷つけた分!!」

 

ザシュ!!

 

鷺麿「が…あ……」

 

神楽の居合いは見事なもので鷺麿の顔へ見事な平行線で一文字傷をつける。そしてそこへ右足を上げて鈴蘭が近づくと、

 

鈴蘭「晴明様や蓮君を悲しませた分!!」

 

バシンッ!!

 

鷺麿「あが……がはっ!!」

 

鈴蘭の強力な蹴りが鷺麿の顎を砕く。3人の猛攻が終わるとそこへ霊夢がお払い棒を持って、

 

霊夢「蓮や友達を傷つけた痛みを返すわ!!」

 

バシンッ!!バシンッ!!バシンッ!!

 

鷺麿の顔面にお祓い棒が何度も何度も強打させる。そうしていくと理久兔が貫いた眉間からヒビが入っていった。そして霊夢は何かを察したのかすぐに後ろへと下がると、

 

晴明「まだです!青龍天成!!」

 

ボロボロとなった鷺麿に1枚の式神札が投擲されたと同時にそこから……

 

青龍「ギィヤァーーーーーー!!!」

 

目を奪われる程の美しさと猛々しさを持つ蒼龍、青龍が現れる。青龍はその口を開き先程霊夢が風穴を開けた翼を全てむしりとった。

 

鷺麿「もっもう止めてくれ……」

 

あまりの猛攻に鷺麿は慈悲をかけてくれと懇願してくるが理久兔は鷺麿へと近づくと鷺麿の頭を強く足で押さえる。そして言葉に覇気を纏わせて、

 

理 「てめぇ散々やってその台詞か?ふざけるも

   大概にしろ…お前に懇願した奴は助けたか?

   ないだろやってたら灼熱地獄には落ちねえょ

   精々、黒縄地獄だ……だがお前は人を愚弄し

   殺し続けたそんな奴にかける慈悲なんかある

   わけねぇだろ……」

 

鷺麿「まっまさか俺をまた地獄へ!?」

 

蓮から見ても分かる。鷺麿は威勢を無くし理久兔に怯えていた。そして理久兔から判決が下った。

 

理 「安心しろてめぇに地獄なんて生ぬるい……

   お前はここで消滅させてやる2度と輪廻に

   入れないように跡形もなくな!」

 

鷺麿「やっやだ!嫌だ!!」

 

理 「クタバレ!」

 

理久兔が手をかざしたと同時に鷺麿は砂ようになって形を無くしていきやがて塵となるとその塵は散って無くなった。

 

蓮 「理久兔さん……」

 

理 「……悪かったなこんな汚い戦いで……」

 

蓮はこの時、理久兔は誰もが嫌がる止めを指してくれたのだと思った。もし自分だったら彼処で許してしまうかもしれない。だが理久兔は鷺麿という存在を消した。それは勇気や覚悟がいる事でもあると蓮は思った。

 

蓮 「いえ…理久兔さんは僕達を守ってくれたん

   ですだから気にしないでください」

 

霊夢「そうよ…あんたはさっきまでのテンションで

   いなさいじゃないと久々に会うあんたの仲間

   達が悲しむわよ?」

 

それを聞いた時、理久兔は鼻で笑って、

 

理 「はっ言ってくれるな」

 

晴明「ふふっ♪」

 

こうして蓮達の夢での戦いは幕を閉じたのだった。




はい今回もありがとうございました。まぁ言うこといえば番外篇というか外伝篇についての軽くの説明です。
玲音の話に出てくる東方キャラは紅魔館の住人達が出てきます。そして当時の玲音の心情に紅魔館に来る前に何をしていたのか、玲音の本当の能力など少し玲音の秘密が分かる話にしようとかと思っています。そしてオリキャラも一応は1人出ます。それは確実です。
次に晴明の話としては一応考えている範囲だと東方キャラは1人は出ます。まぁ他にも出るのかは分かりませんが一応は1人は出る筈です。まだどうなるかが分かりませんが……そして当時の晴明の環境に加えてこの作品の主人公の式神達も出てきます。狗神と鈴蘭は100%で出ます。神楽は……分かりません。
ということなのでまだ投票で悩んでいる方は是非とも今回の後書きを参考にしてください。……えっ?晴明の物語に出る東方キャラは誰なのかって?秘密とさせていただきます。では今回もありがとうございました。それと次回はお休みです。投票の結果は活動報告のアンケートのところに書かせて頂きますので御了承下さい。それではまた次回!そして長文ごめんなさい!


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第73話 祝福の時間

こんにちは読者様、ネタが尽きてきそうで怖い
怠惰のクソ悪魔です。俺の東方小説は何処まで
続くのか時々不安になる一方で御ぜえますよ
それはともかく本編へどうぞ


鷺麿を討伐し終え皆は何処から持ってきたのか酒やらつまみやらを持ってきた。だが……

 

蓮 「…味が何にもしない……」

 

霧雨「あぁ食ってると泣けてくるぜ」

 

霊夢「しまいにはお酒も最早ノンアルコールって

   感じね……」

 

そう味が何にもしない。言ってしまえば形に食感は食べ物、味は……無味の何かといった所だ。

 

晴明「仕方ありませんよここはあくまで夢の世界

   現実世界とは似て似つかないものなんです」

 

霧雨「まいったぜちきしょうめ」

 

霊夢「夢から覚めるまでおわずけね……」

 

蓮 「うん……」

 

蓮はふと辺りを見るとそこには色々な妖怪達が理久兔と楽しそうに話していた。紫や藍もそうだが幽々子に萃香はたまた幽香に文といった妖怪達が笑っていた。理久兔と久々に会えて嬉しいのだろう。

 

蓮 「楽しそうだね皆……」

 

晴明「ふふっ♪こうして理久兔と会うのは皆さんも

   約1000年近くぶりですからでしょうね」

 

霊夢「そういえばあんたは何で理久兔と友人に

   なったの?確か平安時代って言ったら妖怪

   と人間なんて今よりも対立してたわよね?」

 

霧雨「言われてみると確かに陰陽師と妖怪って

   言っちまえば光と影のような関係だしな」

 

霊夢と魔理沙の質問に晴明は苦笑いをして、

 

晴明「……昔の私はとにかく才能だけで生きて

   きました…努力をしようとせずただ親の

   七光りで輝いて自分に自惚れていただけ

   というのが正しいですかね……」

 

蓮 「そうなんですか?」

 

晴明「えぇ…しかも当時の私は1つの事に目が

   いくと周りなんて見えてもいなかったん

   ですよ……」

 

周りが見えていないという単語を聞いた霊夢と魔理沙は改めて蓮は晴明の子孫だと感じた。蓮の1つの事に走っていくスタイルそのままだからだ。

 

晴明「そんな折でした…私は財布をすられて食堂

   で困っていた時に理久兔さんが助けてくれ

   たのが出会いでしたね……」

 

霧雨「おいおいマジかよ……彼奴が平安の都に

   いたのかよ!?」

 

蓮 「えぇ文献で見たんだけどその当時、理久兔は

   人間達の生活を見てみたいということで都に

   三位貴族として潜伏していたみたいだよ魔理

   沙?」

 

霊夢「何でもありね……」

 

蓮と霊夢と魔理沙は理久兔の方を向くと理久兔は幽香と何かゲームをしているのか幽香が何か我慢しているのが見て分かる。

 

晴明「それである事件の後に理久兔が妖怪と

   分かりましたが…その……恩というか

   それで結局退治できなかったんですよね」

 

霊夢「へぇ~……」

 

霧雨「その恩って何だよ?」

 

晴明「それは……え~と黙秘権を通させて頂き

   ます!」

 

晴明はそれ以上の事は言いたくないようだ。それほどまでに隠しておきたい事なのだろう。

 

蓮 「魔理沙、それ以上は止めてあげなよ」

 

霧雨「しょうがねぇか……」

 

そして晴明は蓮の方向を向くと、

 

晴明「蓮…鈴蘭の事はお願いしますね……あの子

   は貴方の助けとはなってくれますがただ

   少し危なっかしい所もあるのでくれぐれ

   も気をつけて下さいね」

 

蓮 「分かりました……」

 

晴明から託された式神、鈴蘭を入れてこれでようやく3体目だ。だが晴明のいう危なっかしいという言葉がすぐに分かることとなる。

 

狗神「おい小僧……こいつ何とかしてくれ……」

 

神楽「アハハハハ……」(;^∀^)

 

狗神は疲れたかのような顔で神楽に至っては苦笑いをしていた。その原因は……

 

鈴蘭「狗神の姉御~神楽姐さん~義姉妹の盃を

   交わしましょうよ~♪」

 

狗神「だから姉御いうな!!」

 

蓮 「えっと2人共どうしてこうなったの?」

 

蓮はどうしてこうなったのかと聞くと神楽が説明をしてくれる。

 

神楽「えっと…狗神さんの戦い方と何でしたっけ

   あぁ仁義に惚れたとかで……私の場合は蓮

   様を助けていてそこに惚れたと……」

 

霊夢「極道!?」

 

霧雨「なぁよ性格に難があるって事か?」

 

魔理沙がジト目で聞くと晴明も苦笑いをして、

 

晴明「えぇ…彼女、天然のくせして根っからの

   仁義に思いれがあるのか自分が気に入る

   相手が見つかるとすぐに舎弟になりたが

   る癖がありまして……」

 

蓮 「どんな癖ですかそれ!?」

 

本当にどんな癖なのか聞きたくなってしまう。向かってくる鈴蘭を狗神は鈴蘭の頭に手を置いて近寄らせないようにする。神楽の場合はただ苦笑いするしか出来なかった。そしてとうとう面倒くさくなったのか、

 

狗神「だぁ~分かった!!あっちに戻ったら

   盃でも何でもやってやるからいい加減

   に離れろ!!」

 

鈴蘭「本当!やった~♪」

 

狗神「はぁ~……神楽、お前も協力してくれ彼奴の

   相手は疲れそうだ……」

 

神楽「えぇと……丁子油(ちょうじゆ)で少しなら……」

 

流石は刀の精霊だけあって丁子油と出た。狗神は鈴蘭に若干呆れるが、

 

狗神「だか憎めねえ奴だよ彼奴は……行くぞ神楽」

 

神楽「あっはい!それでは蓮様また後で!」

 

そう言うと3人は交流も含めてまたアルコール成分+味のない酒を飲みに向かう。

 

晴明「あの子と来たら……」

 

蓮 「ハハハハ……」

 

霊夢「また濃いのが式神として来たわね……」

 

霧雨「本当にキャラが濃すぎるな」

 

と、晴明以外の3人は苦笑いをして晴明はこれから大丈夫かと不安になる。すると…

 

理 「よぉ♪」

 

と、理久兔が笑顔で声をかけてきたのだった。




今回そして昨日の第零章と共にありがとうございました。やってみるとたまには息抜きという感じでしたね♪そして後15人ぐらいかな?でまたお気に入り100になるので玲音の話を描くために話を考え中だったりします……えっ?まさか晴明の話も速急で作ったのかって?まぁ6割はあってますよ。大まかな骨組み作ってその部分に物語という肉付けして作品を作っていますので晴明の話の制作時間は確か2~3時間だったかな?という感じでしたのでおっとこんな下らない裏話も止めにしましょうか。では読者様、今回はありがとうございました。また明日にお会いしましょう。ではサラダバー!


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第74話 本来の性格

こんにちは読者様、息抜きでゲームをしていたら一徹していた怠惰のクソ悪魔です。何故こうなった……まぁとりあえず今回もよろしくお願いします。


理久兔が手を上げて笑顔で楽しそうに挨拶をしてくる。それに気がついた蓮達は、

 

晴明「あら理久兔さん」

 

蓮 「あっ理久兔さんどうも」

 

霧雨「おぉおぉこれが伝説の妖怪か~」

 

霊夢「紫の師匠ねぇ~…………」

 

と、3人は理久兔をじっと見ると理久兔は笑って冗談を交えたのか、

 

理 「ハハハ♪そんな見つめられると照れるぜ♪」

 

その冗談について蓮と晴明は黙ってしまい霊夢と魔理沙は心の中でただ一言……

 

2人(何かチャラい……)

 

ただチャラい男として認識してしまう。沈黙が続くと理久兔は冷や汗を少し流して、

 

理 「なっなぁ何か喋ろうぜ?」

 

霧雨「何か想像とだいぶかけ離れてるな」

 

魔理沙が言う通りだいぶ想像とかけ離れている。想像だともっと怖いとか百鬼の主!という威圧がない。もう何処にでもいる好青年みたいだ。

 

理 「えっ何処が?」

 

霧雨「いや喋りやすいって言うか……」

 

霊夢「さっきまでとは大違いね」

 

戦闘のスイッチが入った時の理久兔と比べると本当に違いすぎる。先程のカリスマは何処へいってしまったのかと3人は思っていた。

 

理 「ん?そんなに違うか?」

 

蓮 「えぇ……さっきと違って話しやすいです♪」

 

理 「あぁ~何か悪いな」

 

先程の怖いと思えるような言動だとかに理久兔は謝罪をする。だが蓮からしてみれば此方が感謝する方だ。

 

蓮 「いえいえそれだけ必死に僕らのために

   戦ってくれたって事じゃないですか♪」

 

理 「ふっお前はお人好しだな……」

 

蓮 「そこが僕の長所ですから♪」

 

理 「そうかい♪」

 

理久兔に自分の長所を誉められて蓮は少し照れる。たがそう言ってくれる理久兔もお人好しだなと蓮は思った。すると何を思ったのか霊夢が、

 

霊夢「そういえばあんた地獄がどうのとか言ってた

   わよね?あんた今、地獄にでもいるの?」

 

理 「あっあぁ~まぁそうだな♪」

 

一瞬、理久兔の顔が困ったかのような顔をする。何かしら秘密があると蓮は思ったが、

 

霧雨「へぇ~なら先人さまの意見として地獄に

   落ちないためにどうすればいいかご教授

   を頼むぜ♪」

 

日頃から盗みばかりしているためか地獄に落ちない方法を聞く。蓮もそれには少し興味が出た。

 

理 「プッハハハハハハハハハ♪」

 

理久兔は何が面白いのか笑いだした。蓮達は少しビクッと驚いてしまう。そして笑いが収まると理久兔は話始める。

 

理 「そうだな~まぁ言えることはよこの世には

   罪や罰を持ったことのない奴はいない……

   誰しもそれはある、だけどよその罪と罰と

   どれだけ向き合うかが大切だな後は……

   まぁとりあえずは善行を積むか閻魔の説教

   を聞くかだな?」

 

蓮 「あっあの説教をですか!?」

 

霧雨「えっ……」

 

霊夢「えっ閻魔の説教ってそんな効果があった

   の!?」

 

蓮はあれかと驚いて思い出すが霊夢と魔理沙は露骨に滅茶苦茶嫌そうな顔をする。無理もない何故なら数週間前に半日程の説教を幻想郷の閻魔こと四季映姫から受けているからだ。

 

理 「あぁあるぞしかも映…閻魔自らが説教して

   くれるなんてまずないからな結構レアなん

   だぞ?」

 

霊夢「いやもう説教は勘弁して……」

 

霧雨「私ももう懲り懲りだぜ……」

 

蓮 「アハハ……ここだけの話ですが2人共

   約8時間程の説教を受けて相当気が

   滅入ったみたいで……」

 

理久兔に蓮は2人に何があったのかを説明するとまた理久兔は楽しそうに笑って、

 

理 「アハハハハ♪こっちの知り合い何かは

   ほぼ毎日説教されてる奴がいるぞ?」

 

蓮 「えぇ~~…………」

 

霧雨「嘘だろ……」

 

霊夢「あんな説教をよくそんなにこなせるわね」

 

あの説教を毎日受けれる人物がいる事に3人は驚いてしまう。同時に何時もそいつは何をしているのかと疑問に思ってしまう。

 

理 「まぁ本人も満更でもなく楽しんでいるとは

   思うけどね……」

 

霧雨「……Mかよ」

 

理 「さぁ~?」

 

理久兔もその人物がマゾかとまでは思っていないのか曖昧な返事を返した。そうして話をしていると、

 

紫 「御師匠様お酒を持ってきたわよ♪」

 

紫と藍が此方へと歩いてきた。しかも紫に限っては普段は見せないような満面の笑みでだ。相当、理久兔に会えた事が嬉しいのだろう。

 

理 「おっすまんな♪」

 

理久兔は味のない酒を受け取ると霊夢は何を思ったのか、

 

霊夢「所でさ紫の恥ずかしいエピソードって何か

   ない?」

 

と、言ったのだ。それに釣られて、

 

霧雨「おっ!面白そうだな教えろよ♪」

 

魔理沙も便乗する。それに対して蓮はそれは本人のためにと思い、

 

蓮 「だっ駄目だって!2人共!!」

 

2人を止めさせようとするが2人はそんなのお構いなしに理久兔に目をキラキラさせる。

 

藍 「お前らは…紫様にそんな恥ずかしい話が

   あると思うか?」  

 

紫 「はぁ~そうよ私にそんな恥ずかしいエピ

   ソードなんて……」

 

と、紫が言ったその時、理久兔は一瞬口元が歪んだその瞬間に、

 

理 「あれれ~♪確か修行に出掛けたときに川の

   石を飛び越えていて見事に足を滑らせて

   川にダイブして服やら髪やらびちょびちょ

   になって泣いたのは誰だったけかなぁ~?」

 

紫 「おっ御師匠様!?」

 

と、紫の恥ずかしい秘密をまず1つ暴露しだした。それを聞いた霊夢と魔理沙はクスクスと笑い始めた。

 

理 「しかもその後、しっかりとおんぶしたの

   未だにおぼえているけどなぁ?」

 

紫 「本当に止めてお願いだから!!」

 

理 「そういえば弟子になって幼い時に

   夜中にお……」

 

紫 「御師匠様それ以上は言わないでちょう

   だい!!」

 

と、紫は理久兔に暴露される前に何度も何度も遮る。そうすること数分後、

 

紫 「はぁ……はぁ……」

 

慣れない事をしていたのか紫は息をあげていた。

 

霊夢「紫の過去って意外に面白いわね♪」

 

霧雨「あぁ本当だぜ♪」

 

霊夢と魔理沙は満面の笑みで物凄く満足したと蓮から見て思うが……

 

蓮 「藍さん…紫さんのカリスマが……」

 

藍 「あぁ……見事に音をたてて崩れていくな」

 

目の前で賢者の知られざる秘密が暴露されて蓮と紫の従者である藍は遠い目で見てしまう。

 

理 「ふぅ~楽しかったこう言ってみると色々と

   思い出すなぁ♪」

 

紫 「御師匠様!私は全然面白くないわよ!それに

   変な事は思い出さないでちょうだい!」

 

と、言っているが蓮から見ると、

 

蓮 (紫さんの胡散臭い性格の大半は理久兔さん

   に似ているんだな……)

 

基本、人の秘密を知って笑う側がその逆の立場となるとこうなるんだなと思うと同時にそういう所は理久兔に似ていると思った。

 

理 「ぷぷ……アハハハハハハ♪」

 

理久兔は楽しそうに笑っていると何を見たのか突然真面目な顔をすると、

 

理 「ありゃりゃもう……別れか……」

 

と、言うと蓮達は気がつく。自分達の体が徐々に塵となって上空へと吸い取られていることに。

 




はい今回もありがとうございます。とりあえず次回でこの章もラストかな?といった感じですね。それで数話投稿したらやっと皆様がキャラとしてもしくはネタとしても大好きであろうキャラ達も出ますよ。まぁ言わずと知れずの風神録という奴ですね。どうなるかはお楽しみにしていて下さい。では今回もありがとうございます。また次回というか明日お会いしましょう。ではサヨウナラ~!


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第75話 別れは朝日と共に

こんばんわ読者様、昼間は書類という地獄を登っていた怠惰のクソ悪魔です。遅くなりましたが本編へどうぞ!


理久兔と晴明の2人以外の体は白い塵となって空へと吸収されていっている。それには蓮達は驚き慌てる。

 

蓮 「なっ何ですかこれは!」

 

霊夢「体から……」

 

霧雨「おいおいどうなってんだよ!!」

 

その症状を見た理久兔と晴明は真剣な顔で、

 

晴明「理久兔さん…どうやら……」

 

理 「あぁ……別れの時だな……」

 

そうもうじき鷺麿が作った悪夢から目覚めるのだ。そうなるとこの場に蓮達の姿を保てなくなる。だがこれに対して紫は目から涙を浮かばせて、

 

紫 「嘘……まだ少ししか話せてないわ!」

 

藍 「紫様……」

 

紫にしては珍しく悲しいのか膝を地面について泣き出しそうになってしまっている。それに藍が紫の背中を擦る。すると理久兔は、

 

理 「……なぁ藍ちゃん皆を呼んでくれないか?

   もう別れるなら挨拶をしておきたくてな♪」

 

藍 「………分かりました紫様をお願いします」

 

藍が理久兔に向かって会釈をすると蓮は藍に、

 

蓮 「僕も手伝いますよ藍さん!」

 

藍 「それは助かるありがとうな蓮」

 

霊夢「私も手伝うわよ蓮」

 

霧雨「まっ私もやりますかね……」

 

霊夢や魔理沙も手伝ってくれるようだ。

 

蓮 「それじゃ行こう」

 

そうして蓮達はそれぞれ散会して皆を召集させるのだった。皆が召集するのを確認して、

 

蓮 「それじゃ行きましょう」

 

藍 「あぁ」

 

皆は理久兔の方へと行くと理久兔は紫の頭を撫でているのを見た。紫の顔は先程の顔よりましになっていた。理久兔は此方を見て来たのを確認すると紫の頭から手を離して立ち上がり、

 

理 「お前らも気づいているとは思うがもうじき

   この夢は終わりお前らは現実の世界で目覚

   めるだろう」

 

萃香「また…お別れなんだね……」

 

文 「せっかく会えたのに……」

 

萃香や文の顔は少し泣きそうな顔になってそう言い、

 

幽香「最悪ね…また勝ち逃げされるとか……」

 

幽香に限っては先程のゲームで負けたのか悔しそうにそう言っていた。

 

蓮 (霊夢が言った意味が分かる気がする……)

 

数週間前に霊夢が言った彼奴を怒らせるなと言った意味がようやく分かった気がした。すると幽々子が、

 

幽 「理久兎さん1つお聞かせください…貴方を

   一度も冥界で見たことがありません……

   それは何故でしょうか?」

 

冥界は本来、地獄や極楽への入り口だ。だがそこで一度も理久兔を見たことがないという。それについて理久兔が答えたのは、

 

理 「今現在俺がいるのは地獄の辺境地だ…

   今回の件も元々は閻魔からの直属の

   依頼で地獄から逃げ出した鷺麿を

   始末しに来たんだよ」

 

蓮 「そうだったんですか……」

 

理 「あぁだから絶対に冥界にはいない……」

 

と、理久兎が言うと紫は何か決心した目を理久兔へ向けて、

 

紫 「なら私が……御師匠様を!」

 

理 「止めておけ復活だとかそんな事を考えるな

   てめぇらはてめぇらの今を生きろ……過去

   にすがってたら先が見えなくなるぞ?」

 

理久兎の話を聞いた紫はただ黙ってしまう。それぐらいに理久兎にはこちらに来てほしいのだと蓮は思った。

 

永琳「……それでも私達は貰ってばかりなのよ

   深常理久兎……」

 

妹紅「あぁ…理久兎さんには助けて貰ってばかり

   なのにそれを返せないのもな……」

 

輝夜「あの時もそして今回の事も……」

 

と、言われると理久兎は呆れつつしょうがないという顔をして、

 

理 「恩返しをしてぇならよ……てめぇらの一生

   を平和に暮らせそれが俺への恩返しだ」

 

霧雨「お前、見た感じチャラいと思ってたけど

   案外チャラくはないんだな……」

 

理 「そうだな……折角血を流してまで作った

   楽園を楽しんで貰いたいそれが俺の願い

   だったからな♪」

 

と、理久兎達がそんな話をしている間にも皆の下半身はとうに消え失せていてそれが顔へと近づいてきていた。

 

霊夢「もうじき夢から目覚めるわね……」

 

理 「……晴明、お前から言うことはあるか?」

 

理久兔が晴明に話をふると晴明は首を左右にふって、

 

晴明「そうですね…私は伝えたいことはもう伝えた

   ので構いません」

 

理 「そうか……なら俺からお前らに向けて最後に

   言いたい事がある」

 

もう首から下へと消えていってる弟子や友人に仲間それら全てに送る言葉それは……

 

理 「どんな苦労があろうがどんな壁があろうが

   突き進めそれがお前らがこれからも続ける

   旅だ…だから……紫や皆に伝えたい言葉は……

   ただ1つ…良い旅を♪

 

紫 「御師匠様!!」

 

紫が手を伸ばし理久兎を掴もうとした瞬間、紫は…いやその場の全員は光の粒子となって上空へと飛んでいったのだった。理久兎は上へと上がっていく光の粒子を眺めながら、

 

理 「じゃあな皆……」

 

と、理久兔は呟いたがこの場の全員は知るよしもなかった。

朝日が差し込む中で蓮は目を覚ました。

 

蓮 「うっうぅん……はっ!!」

 

飛び起きた蓮は辺りを見渡すとそこは境内の中庭で下には御座が敷いてあり横には霊夢や魔理沙といった先程まで夢にいたメンバー達が眠っていたが皆は目を擦る者もいればあくびしながら皆起き出した。

 

霊夢「うぅ………夢から帰ってこれた?」

 

蓮 「みたいだね……」

 

蓮はポケットにいつの間にか入っていた式神札【鈴蘭】を眺めながらそういうと、

 

霧雨「あぁ…頭痛ぇ……」

 

文 「…目覚め最悪ですね……」

 

萃香「ほんとそれ……」

 

と、皆は各々酷い顔をして起き出す。そんな中で蓮はふと紫を思いだし紫を見ると、

 

紫 「…………………」

 

ただ空を眺め目から涙を1滴程流していたがすぐにそれを拭って、

 

紫 「…皆…御師匠様…の願い聞き入れましょう」

 

と、言うと皆、微笑みながら頷く。

 

蓮 「理久兔さんかっこよかったね……」

 

霊夢「何言ってんの私からしたらあんたが一番

   格好良かったわよ?それとありがとう蓮」

 

そう言い霊夢は蓮の頬に軽くだがキスをした。それには蓮も耳を赤くした。

 

蓮 「あっうっうん……」

 

霊夢「ふふっ♪」

 

だが忘れてはならない。今現在ここは皆が見ているということを……

 

文 「あやややあの2人がそんな関係発展して

   いたとは!」

 

霧雨「おぉ~おぉ~朝から暑いな♪」

 

妖夢「ききききっす!?」

 

霊夢「ちっ違うわよ!あれよ!ゴミがついて

   たからよ!」

 

と、霊夢は恥ずかしがりながら誤魔化す。だが恥ずかしながらもその笑顔をみせる。蓮はそれを見ただけで満足だった。

 

蓮 「ハハハ……皆を救えて良かった…理久兔

   さん僕からしたら貴方が一番格好良か

   ったですよ♪」

 

と、蓮は虚空の彼方にむかって憧れを抱きつつただそう呟くのだった。だが蓮達がわいわいとしている一方である1本の木の影からその光景を覗く者がいた。

 

? 「………全員復帰か…本当にやりやがったな

   まぁあのオモチャが壊されるのだけは

   勘弁して欲しいものだがな…」

 

その人物は細い目付きで辺りを見渡しているがただ一点、魔理沙の方を見てそう呟いていた。

 

? 「精々俺を楽しませろよ…くくハハハ♪」

 

そうしてその得体の知れない人物は自分の影へと共に消えるのだった。

 




怠惰「はい今回からまたこの形だよ♪」

狗神「やれやれ…やっと帰ってこれた」

鈴蘭「そして新メンバーは私だ!」

神楽「ふふっ♪よろしくお願いしますね
   鈴蘭さん」

鈴蘭「うんよろしくね♪」

神楽「またうるさいのが増えたな……」

怠惰「まぁまぁ♪さてさて新メンバーを迎えた
   けど残念な事にまたあっちを投稿する
   からお休みです」

鈴蘭「えぇ~」

狗神「疲れて面倒癖かったから丁度いい」

怠惰「それは良かったよ♪とりあえずはまぁ
   また休みだからよろしくねって事で
   今回はここまで!」

神楽「次回もよろしくお願いいたします」

狗神「それじゃ見てくれた読者様……」

鈴蘭「さよならだよ♪」


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第76話 義姉妹の盃

こんばんわ読者様、後数日で8月が終わるなと少し寂しくなっている怠惰のクソ悪魔です。それでは本編へどうぞ。


鷺麿が起こした異変から翌日、博麗神社には何時もの日常が戻りつつあったのだが……

 

霊夢「なっななななななななは…!!」

 

居間で霊夢が何かを見つめ叫ぶのを我慢していた。それを見た蓮はなにを見ているのかと気になり、

 

蓮 「どうしたの霊夢?」

 

と、聞いて霊夢が見ている物を確認するとそれは新聞だった。

 

霊夢「えっ…蓮これを見てよ……」

 

蓮 「ん?どれどれ……」

 

霊夢に渡され蓮は新聞を読んでみると、

 

特集!妖怪総大将深常理久兔、狂夢異変に現る!!

 

と、特大の記事でそう書かれていた。よく見てみるとそれは文が作っている文々新聞だった。

 

蓮 「これの何処に驚いたの?」

 

霊夢「蓮……裏を見てみて……」

 

蓮 「えっ?」

 

蓮は言われた通り新聞の裏側を見るとそこには大きな文字で、

 

豪華特集スペシャル!博麗の巫女に恋人あり!

 

蓮 「ぶぅーーーーーー!!!

 

これには蓮も盛大に吹き出した。しかも内容が……

博麗の巫女に何と恋人がいることを発覚!お相手は人里で臨時講師をしているRさんです。こうして見ていると純情な乙女だと改めて再認識しますね。これからこの2人がどう発展していくのかとても興味があります。2人の恋人にささやかな声援を。

 

とんでもない事が書かれていた。といっても霊夢が皆の前でキスをしたのが殆どの原因なのだが……

 

蓮 「……皆にバレちゃったね……」

 

霊夢「あの駄天狗が!次に会ったら絶対に焼き

   鳥にしてやるわ!!」

 

蓮は霊夢の顔が般若よりも怖い顔となっているのを見てしまった。今回の事は相当頭に来たのだろう。

 

蓮 「まぁまぁその辺に……」

 

と、蓮が言ったときだった。

 

鈴蘭「へぇ~今の時代ってこうやって情報を

   伝達したりしているんだね~」

 

蓮 「すっ鈴蘭!?」

 

いつの間にか鈴蘭が蓮と霊夢の背後に立っていた。しかも蓮は鈴蘭を召喚していない。

 

鈴蘭「ねぇ蓮くん狗神の姉御と神楽姐さんを

   呼んでくれないかな?」

 

霊夢「あんた本当にするのね……」

 

鈴蘭「それはもう交わしてくれるって言って

   くれたからねぇ~♪」

 

鷺麿との戦いの後、鈴蘭は狗神と神楽に義姉妹の盃を要求していたのだが蓮と霊夢は鈴蘭がそれを忘れているかと思ったがそんな事はなかった。

 

蓮 「まぁいっか…神楽を持ってくるから

   待ってて」

 

そう言い蓮は自室へと向かい神楽を手に持つとまた居間へと向かう。

 

蓮 「それじゃ…狗神、神楽」

 

狗神の式神札を投げ神楽を鞘から少し引き抜くと、居間に狗神(人型)と神楽が現れる。

 

狗神「……ん?なんだ戦闘じゃ……ない!?」

 

神楽「えっと鈴蘭さんがいるって事は……」

 

鈴蘭「うん♪盃を交わして♪」

 

狗神はひきつった顔をして神楽は苦笑いをしていた。2人も鈴蘭がしっかり覚えているとは思っていなかったようだ。

 

鈴蘭「それじゃ交わしてくれるよね?」

 

狗神「おっおい待て!よりにもよって何で我ら

   なんだよ!?」

 

鈴蘭「それ前に話したじゃん♪」

 

その言葉を聞いた蓮は言われてみると鈴蘭が惚れた理由を神楽が話していたなと思い出した。

 

蓮 「確か義理だとかに惚れたんだったよね?」

 

鈴蘭「うん♪」

 

霊夢「まぁ狗神って言われてみると世話好きよね」

 

狗神「うっうっせぇ!!」

 

恥ずかしいのか狗神の頬は赤くなっていた。そんな狗神に神楽がなだめさせる。

 

神楽「えっと……鈴蘭さんここだけの話、私が

   一番年下だと思うのですが……」

 

蓮 「言われてみると神楽って鎌倉時代辺り?」

 

神楽「えっと鎌倉というのはよく分かりませんが

   武士がいたのは覚えているんですけどね」

 

つまりそれを考えると狗神と鈴蘭は平安時代のため同い年ぐらいでその後の時代である鎌倉時代以降ぐらいに生まれた神楽が一番年下ということになる。

 

鈴蘭「大丈夫♪年齢なんて関係ないし♪それに

   私、お姉ちゃん欲しかったし♪」

 

蓮 「えっと晴明さんの所の式神達とはやらな

   かったの?」

 

鈴蘭「う~ん昔に頼んだんだけど……」

 

鈴蘭が頼んだときの皆の反応は……

 

朱雀「いやよ?晴明以外に興味ないから」

 

白虎「断ります…」

 

玄武「すまぬが断ろうかのう」

 

青龍「何?俺様に兄妹をしろと?いいだ……」

 

鈴蘭「青龍君はいいや♪」

 

青龍「おい!」

 

と、言った感じで盃をすることが出来なかったようだ。話を聞いていると朱雀がレズ?で白虎は真面目で玄武はお爺ちゃんで青龍はナルシストのようだ……

 

霊夢「……聞いてると録なのいないわね」

 

蓮 「そうだね……」

 

神楽「いやそこなんですか!?明らかに私達より

   キャラが濃いですよね鍋で言う所の煮詰

   まったぐらいに濃いですよね?」

 

狗神「あぁ彼奴、何でそんな連中ばっかり式神

   にしたんだ…本当にそこは謎だ……」

 

と、言っているが鈴蘭は目をキラキラとさせながら、

 

鈴蘭「狗神の姉御に神楽姐さんやりましょうよ!」

 

鈴蘭は頭を下げて頼み込んでくる。狗神はため息を吐きながら、

 

狗神「たくしょうがねぇな…おい脇娘…盃

   3つほど用意してくれねぇか?」

 

霊夢「誰が脇娘だ誰が!」

 

神楽「霊夢様すいませんがお願いします後

   私は丁子油でお願いします」

 

霊夢「あぁ~もう分かったわよ待ってなさい」

 

蓮 「あっ僕は丁子油持ってくるね」

 

そう言い霊夢は盃を3つと日本酒を蓮は丁子油を持ってくるとそれらに酒を注ぎ残りの1つに丁子油をほんの少し注ぐ。

 

霊夢「ほらこれでいいでしょ?」

 

と、霊夢が言うと狗神、神楽、鈴蘭はそれぞれそれを手に持つと、

 

鈴蘭「ありがとう~♪」

 

神楽「ありがとうございます」

 

狗神「あんがとよ……」

 

3人は盃を翳すと、

 

狗神「そんじゃ今日から我らは義姉妹だ」

 

神楽「歳や種族は違えども……」

 

鈴蘭「主人の蓮くんに尽力尽くすのみ♪」

 

そう言うと3人は盃に入っている酒や丁子油を飲む。こうして3人は義姉妹となるのだったが……

 

蓮 「……何でだろ三國志みたいだね」

 

霊夢「よく私は中国については知らないから

   あまり言えないわ……」

 

と、ただそう呟いて3人の姿を眺めるのだった。




怠惰「はい今回はありかどうございました」

晴明「3人がいないから私は臨時ね♪」

怠惰「はいはいそういえば第零章はどうよ?」

晴明「どうと言われてもねぇ……」

怠惰「あっそれと第零章は最後まで見ると~~」

晴明「見ると?」

怠惰「そこは秘密です」

晴明「何でよ!」

怠惰「ネタバレの回避ね」

晴明「まったく貴方は……」

怠惰「ハハハ♪とりあえずは今回はここまでね」

晴明「聞いておいてそれですか!?」

怠惰「それでは読者様~またね♪」

晴明「終わらせられた!?」

怠惰「ばいばち♪」

晴明「ちょ!?」


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第77話 突然の来訪者

鷺麿が起こした狂夢異変から数日が経過し気分転換に空中を散歩していていた。実は寺子屋は今はお休みだ。まだ慧音先生も本調子ではないためしばらく寺子屋はお休みになっていため蓮は空をふわふわと飛んで散歩していた。

 

蓮 「もう飛ぶのもなれたなぁ……」

 

飛びながら幻想郷に来た時の事を思い出す。霊夢や魔理沙のお陰で今こうして自分が空を飛んでいるんだなと……過去に浸っていると、

 

? 「よぉ蓮じゃないか♪」

 

声をかけれ蓮は辺りをキョロキョロと見渡すと数メートル先で魔理沙が手を振っていた。魔理沙が近づいてくると、

 

蓮 「あれ?魔理沙は何しに?」

 

霧雨「勿論神社に遊びに行くんだぜ♪」

 

それを聞いた蓮は買った物の1つを思い出した。

 

蓮 「そうだ良ければ羊羮食べてく?まだ余って

   いたはずだから?」

 

霧雨「おぉ~!蓮は太っ腹だな♪お前の彼女

   さんには見習って貰いたもんだぜ」

 

蓮 「それを霊夢に言ったら怒られるからね

   魔理沙……」

 

そんな話をしながら蓮と魔理沙は博麗神社へと向かう。そして博麗神社が見えてくると蓮と魔理沙は博麗神社へと降り立った。すると境内に霊夢がいたのだが…

 

霧雨「よお……っ!!」

 

何故か霊夢は蓮と魔理沙の横を通りすぎて吹っ飛ばされていた。すぐに蓮と魔理沙は霊夢が飛ばされた後ろに目をやると霊夢は受け身をとって体制を立て直していた。

 

? 「もう一度かかってきなさい」

 

蓮 「えっ……」

 

聞いたことのある声が聞こえ振り向くのを止めて前を見るとそこには扇子を広げた紫が立っていた。

 

紫 「その程度じゃ…うちの式の方がよっぽど

   強いわよ?」

 

霊夢「……ったく何でこんな事をしなきゃなら

   ないのよ」

 

愚痴を言いつつ服の袖を直しながら蓮達の元に歩いてくると、

 

霧雨「面白そうな事をしてんじゃないか♪

   蓮もそう思わないか?」

 

蓮 「いや面白そうって…まぁ何している

   のか興味はあるけど……」

 

霊夢「言っとくけど面白くも何ともないわよ」

 

ニヤリと笑う紫のから数メートル離れて霊夢が立つと手を合わせて呪文のようなことを詠唱し始めた。

 

霧雨「そんじゃ私もこうしたら面白くなり

   そうだ」

 

蓮 「それで面白くなるのかな……?」

 

霊夢の隣に立つと何故か魔理沙も合掌の構えを取る。だが霊夢はお払い棒を構えて行動を起こした。

 

霊夢「天石門別命(あまのいわとわけのみこと)

 

その言葉と共に自分達足元の地面に大穴が開く。

 

蓮 「うわっ!」

 

霧雨「あぶねぇ!」

 

蓮はすぐに空を飛び魔理沙は手に持つ箒に股がり空を飛ぶ。霊夢に限ってはふわふわと飛んでいた。

 

紫 「ふふっ♪中々ね…だけど…」

 

紫が扇子を閉じたと同時に霊夢が開けた穴が徐々に塞がっていく。紫はその塞がっていく穴に入ると同時に穴が消えるが、

 

紫 「これは弱い幻覚ね……」

 

ぽつりと聞こえると辺りに静けさが戻った。蓮と魔理沙は地上に降りると、

 

霧雨「おいおい紫は何しに来たんだよ?」

 

霊夢「何か「稽古をつけてあげるわ」とか言い

   出していきなり襲いかかって来たのよ」

 

蓮 「霊夢が何かしたんじゃなくて?」

 

だいたいは霊夢が無差別に妖怪やら神を退治して回るため念のためにと聞くと、

 

霊夢「そんな訳ないでしょ」

 

そんな会話をしつつ3人は神社の縁側へと向かい蓮はお茶と羊羮を切り分けてそれぞれ配る。

 

蓮 「にしてもまさか霊夢が稽古するとは……」

 

霊夢「紫が「巫女をしているんだから将来に

   備えて神様に力を借りる方法を身につ

   けなさい」っていわれてね……」

 

霧雨「本当に意外だぜ…しかしよ巫女をこれ以上

   強くして紫やらの妖怪達が逆に苦しくなる

   だけだと思うんだけどなぁ……」

 

魔理沙の言う通りだ。これ以上霊夢が強くなるといったいどんな事になるのかが分からない。下手すれば幻想郷の妖怪を全員退治とか言いそうで怖い。

 

霊夢「まぁどうせ紫の気紛れでしょきっと

   妖怪も暇なんでしょ」

 

霧雨「そういうもんかねぇ……」

 

霊夢「ただ妙にここ最近の紫は様子がおかしい

   というか何というか変なのよね…何か

   企んでいるようにしか思えないわ」

 

蓮 「それって何時もの勘?」

 

霊夢「まぁそんな所ね」

 

霊夢の勘はよく当たる。恐らくといっても良いほどに紫は何かしているのだろうと思ってしまう。

 

霧雨「しかしよ!あれって神様の力なんだよな

   私も巫女になろうかな?」

 

蓮 「いや…どうなんだろうね……」

 

霊夢「はぁ……本当、私の周りには厄介事しか

   ないわね…」

 

蓮 「それは霊夢が言ったら終わりだって……」

 

そんな会話をしているとやがて夕暮れ時となり魔理沙は魔法の森へと帰っていき蓮は霊夢の修行する風景を見ながら自身も特訓する。そんなこんなでまた数時間が過ぎて7時ぐらいの時刻となる。

 

蓮 「霊夢そろそろご飯によう」

 

霊夢「そうね……」

 

神楽を肩に担いで霊夢に言うと意見に肯定するが、

 

霊夢「……何か面倒ごとに巻き込まれそうな

   予感がするわ準備はしておいた方が

   良さそうな気がするわね」

 

蓮 「えっ……」

 

霊夢は直勘的に言うと蓮は顔をひきつらせた。だがそんな時だった。

 

ガサッ!

 

霊夢「誰!」

 

蓮 「妖怪か!」

 

背後の草むらが不自然に揺れた。すぐさま何時でも神楽を抜けるように構え霊夢は御札とお払い棒を構えるが草村から出てきたのは……

 

? 「うっ………」

 

てゐと同じ兎の妖怪がボロボロとなって出てきて蓮達の前で倒れた。蓮と霊夢はその倒れた兎の妖怪に近づく。

 

霊夢「ちょっと!」

 

蓮 「兎の妖怪…何でこんなボロボロに……

   いや霊夢、まずは家に運ぼう」

 

霊夢「えぇ!」

 

蓮と霊夢は倒れた兎の妖怪を神社へと運ぶが近くで鴉が1ぴき空へと飛び去っていったのを蓮達は知らなかった。




怠惰「はいはい今回もありかどうございました」

狗神「なぁ最後のキャラはオリか?」

怠惰「いいや違うよちゃんとした東方キャラ♪」

神楽「……本編のゲームには出ていませんよね?」

怠惰「うん出てもまぁ名前……も出てないかな?」

鈴蘭「へぇ~そんなキャラいるんだ」

怠惰「いるよ♪漫画のキャラになるけどね♪
   さてと今回も終わりにするよ」

狗神「あぁそんじゃ読者様」

神楽「まだ暑い日が続きますが熱中症にならない
   ように気をつけましょう♪」

鈴蘭「そんじゃバイバ~イ♪」


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第78話 兎の宝物

こんばんわ読者様、もう学校が始まった怠惰の
クソ悪魔です。友人とも久々に顔を会わせまし
た♪こんな話はおいておいて本編へどうぞ


兎を保護して翌日のこと……

 

蓮 「あの兎はどうなってるかな……」

 

昨夜は眠れずで蓮の目には隈が出来ていた。蓮は霊夢の部屋に入ると兎が寝ていただけだった。今度は居間へと向かうと、

 

蓮 「あれ?ここにいない?」

 

居間にもいないため今度は縁側を覗くと、

 

蓮 「こんな所にいたの……」

 

霊夢「あら蓮……貴方も寝なかったのね……」

 

蓮 「霊夢こそ……」

 

霊夢も布団を占領されたため寝てはいない。実際、蓮の布団と目の前で寝ている兎の布団(霊夢の布団)しかないためだが、

 

蓮 「そういえば霊夢、その羽衣は何?」

 

霊夢の隣に置いてある綺麗で結構豪華な羽衣を見つけて聞くと霊夢はニコニコと笑いながら、

 

霊夢「拾った♪」

 

拾ったと言うが恐らくいや確実に霊夢の布団で寝ている兎の物だろうと思う。

 

蓮 「それ絶対にあの兎のだよね?」

 

霊夢「いやいや名前が書いてないならセーフよ

   それに看病させたんだからそのお礼の品

   にもなるしね♪」

 

蓮 「もう猫ババを越えてるよ!?」

 

と、これにはツッコミをしなければいけないためツッコミを入れるが、

 

霊夢「それにあの子のだっていう保証はないで

   しょ?」

 

蓮 「いやまぁそうだけどさぁ……」

 

霊夢とそんな会話をしていると……

 

? 「ない!ない!私の衣がない!」

 

声が聞こえてくる。しかも声の方向的に霊夢の部屋からだ。

 

蓮 「霊夢……」

 

霊夢 ♪~(´ε` )

 

口笛を吹いて誤魔化している。これには蓮も呆れるしかない。そんな事をしていると霊夢の部屋の襖が開かれて先程寝ていた兎と目が合う。

 

兎 「はっ!それそれそれ!私の衣!!」

 

蓮 「やっぱり……」(;¬_¬)

 

霊夢「ふふっ♪言われなくても返す気はない

   から安心して♪」

 

何てことを言うんだろう。それに対して兎は、

 

兎 「意地悪」

 

と、言った瞬間だった。突然蓮と霊夢の目の前から姿を消したのだ。蓮と霊夢は

 

霊夢「えっ?」

 

蓮 「なっ!」

 

そして一瞬後ろに気配を感じ後ろを見るが誰もいなく前を向くと、

 

兎 「一応助けてくれたみたいだしお礼を言う

   わ♪助けてくれてありがとう♪」

 

一瞬まるで何をされたのかが分からないポルナレフのような状態だった。これには蓮も、

 

蓮 (この子…出来る……)

 

と、誉めると同時に危機意識も持った。

 

霊夢「……まぁ良いわ腹が減ってるでしょ?」

 

兎 「えっえぇ」

 

見ていると霊夢は少し悔しそうにしたが思いやりもあるのかご飯を食べさせるようだ。

 

霊夢「来なさい朝ご飯を作ってあるから」

 

蓮 「おいで♪」

 

蓮と霊夢に言われて兎は居間へと入る。そして朝食を出した。

 

兎 「すいません態々ごはんまで」

 

霊夢「良いわよ気にしなくても」

 

蓮 (盗む気満々だよね…)

 

霊夢の目はまだ盗む気満々の目をしていたのを蓮は見逃さなかった。とりあえず話題を変えるために、

 

蓮 「それでえ~と怪我は大丈夫?」

 

兎 「あっはいよく寝たのでもう全快しま

   した」

 

霊夢「やっぱり妖怪って便利よねそんな怪我

   すぐに直せるし……」

 

兎 「私って妖怪なのかな?

 

と、ボソリと呟きを聞いた蓮と霊夢は、

 

蓮 「何か言った?」

 

兎 「いっいえ!」

 

霊夢「あんた打ち所が悪かったんじゃない?」

 

兎 「失礼ですね!打ち所は良かったですよ!

   ただ寸尺のスペースデプリに当たった

   だけですから!」

 

霊夢に向かってそう答えた。スペースデプリやらについては蓮も知らないため、

 

蓮 「何だろうねそれ?」

 

霊夢「さぁ……ふぁ~私もう眠いから寝るわ

   布団とられて昨晩、眠れなかったし」

 

そう言うと霊夢は畳の上で横になると眠ってしまった。

 

蓮 「はぁもう掛け布団かけないと風邪引く

   のに……」

 

呟いて掛け布団を取りに部屋へと向かい布団を取ってまた居間へと向かうと、

 

蓮 「あれ?」

 

いつの間にか先程の兎が消えていた。ついでに霊夢が猫ババしようとしていた羽衣も消えていたため恐らく持って逃げたのだろうと思った。

 

蓮 「ありゃりゃ…まぁ霊夢の犠牲にならなかった

   から良かったかもね」

 

一応は逃がしてあげようと思っていたため蓮は丁度良いと思えた。そして霊夢の寝顔を見ながら、

 

蓮 「うっ…寝てる顔も結構…可愛いかも……

 

霊夢の寝顔を見て照れている蓮であった。そうしてしばらく眺めた後は兎が使った食器を片付け何時ものように剣の腕を磨くため特訓を始めて数時間後、今日の分の特訓を終える。

 

蓮 「ふぅ…まだ寝てるんだ」

 

まだ霊夢が寝ていると思うと、

 

霧雨「よぉ♪遊びに来たぜ蓮♪」

 

蓮 「あっ魔理沙いらっしゃい♪霊夢なら寝てる

   よ♪」

 

霧雨「おっとそうか…どれどれ♪」

 

魔理沙は霊夢の寝顔を見ようと部屋を覗くとケラケラと笑って、

 

霧雨「いや~寝てる方が静かで良いな♪」

 

蓮 「魔理沙それ聞かれたら……」

 

霊夢「誰が寝ている方が静かだって?」

 

霊夢がむくりと起き上がりジト目で魔理沙を睨む。どうやら起床したようだ。

 

霧雨「いや~気のせいだぜ♪」

 

霊夢「……まぁ良いわ…あれ?蓮、私の羽衣

   知らない?」

 

蓮 「それならいつの間にか兎の妖怪が消え

   ててその隙に持っていったんだと思う

   けど?」

 

霊夢「えぇーーーーーー!!!私の羽衣が!」

 

と、叫びをあげた。ぶっちゃけ霊夢の物ではない。

 

蓮 「まったく諦めなよ……」

 

霧雨「どういうことだ?」

 

霊夢「昨日の晩に綺麗な羽衣とついでに

   おまけで兎の妖怪を拾ったのよ」

 

蓮 「えっおまけなの?」

 

どちらかと言えば兎が本命で羽衣はおまけの間違いではないかと思ってしまう。

 

霊夢「は~あれ結構な値打ち物だと思ったん

   だけどなぁ~」

 

霧雨「こいつは……」

 

蓮 「あはは……そうだ昼食作るけど魔理沙も

   食べてく?」

 

霧雨「おっ頼むぜ♪」

 

蓮 「オッケー♪」

 

そうして蓮は昼食を作り皆で昼食を食べた後、霊夢の愚痴を長く聞くはめになるのだったがその晩に流れ星が夜空を流れるのだった。




怠惰「霊夢の前に何か持った妖怪が現れた霊夢は
   どうする?▶退治して盗る▶ボコボコに
   して盗る」

狗神「録なのがないよなそれ」

神楽「結構ひどいですね……」

鈴蘭「実際そうなの?原作だと……」

怠惰「そうだねぇ聞いた話だと楽しそうに本を
   読んでる妖怪を不意打ちして抵抗してき
   たその妖怪をケチョンケチョンにして本
   を回収したとかって聞いたけどね?」

狗神「何処の窃盗犯だ!?」

神楽「うわぁ…完璧に閻魔様に黒っ!て言われ
   ますね……」

鈴蘭「弁解の余地がないってそれ……」

怠惰「因みに「名無しの本読み妖怪」で検索する
   と分かるよ♪」

神楽「可愛そうな名無し妖怪さん」

狗神「南無だな」

鈴蘭「妖怪が巫女に会ったが運の尽きか」

怠惰「まぁそういうこったてな訳で今回はここ
   までね♪」

鈴蘭「皆~次回をお楽しみにね♪」

怠惰「と、思うじゃん?次回はお休みだ」

狗神「こいつは……まぁおそらくこっちは
   また投稿するだろうからよろしくな」

神楽「えっとそれでは読者様」

怠惰「あっちでお会いしましょう!そうでない
   方は次回の投稿までサラダバー!」


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第九章 神々の遊び
第79話 喧嘩を売られました


どうもこんばんわ読者様ついに風神録まで到達
した怠惰のクソ悪魔です。それと永夜沙でも
書いたことを書くと怠惰さんの書く風神録は
普通とだいぶ異なりますのでご了承下さい
では本編へどうぞ。


兎が消えてから数日後「ようやく寺子屋の仕事を再開する」と慧音先生から言われ寺子屋の臨時講師の仕事を再開するのだが何時もとは違う事となった……

 

生徒「蓮先生の彼女さんって博麗の巫女さんだ

   よね!」

 

生徒「あの人とやっぱり付き合ったんだ♪」

 

生徒「ラブラブだ~♪」

 

蓮 「い、いや本当に勘弁して皆……」

 

ようやく寺子屋が再スタートしたのはいいが文々新聞の熱愛報道で今現在、寺子屋では質問攻めだ。流石の蓮も顔をひきつらせてしまう。

 

慧音「こら!お前達、蓮に失礼だぞ!」

 

生徒達「ごめんなさ~い……」

 

慧音「悪いな蓮……この調子なんだ」

 

蓮 「いっいえ……」

 

そうして慧音の助けを得つつ寺子屋を終えた蓮は夕飯の買い物をするのだが……

 

町人「おい彼奴が噂の……」

 

町人「あぁ博麗の巫女の恋人だろ?」

 

町人「ちっリア充が……」

 

と、ヒソヒソと噂され時には影口かのように罵倒される。とりあえずは気にしないでいくがやはり蓮もうざったくなる。

 

蓮 「はぁ…え~とまずは野菜を買わないと」

 

そうして八百屋へと着くと何時ものように店主が客寄せをしていた。蓮は欲しい野菜を選ぶと、

 

蓮 「すいませんさつまいもとそれから那須を

   下さい」

 

店主「あいよ……それよりも坊主、お前とんでも

   ない娘を射止めたらしいじゃねぇか♪

   この♪この♪」

 

と、肱でつついてくる。蓮は苦笑いをしながら、

 

蓮 「かっ勘弁してくださいよ…」

 

店主「おっと!悪いなあんまやり過ぎるとかみ

   さんに叱られるわな…ほら後おまけで

   枝豆もつけてやったから彼女と酒でも

   飲みなよ♪」

 

蓮 「あっあは…アハハ……そうさせて貰い

   ます……ありがとう…ございます」

 

乾いた笑みで笑いがなからお礼を言うと蓮は頭をペコリと下げて八百屋から離れ蓮は空へと飛んで博麗神社へと帰る。そして境内へと降り立つと、

 

蓮 「皆、本当に勘弁して欲しいな……」

 

ふらふらと歩きながら縁側の方へと向かうと箒を持って霊夢が境内の掃除をしていた。

 

蓮 「ただいま…霊夢……」

 

霊夢「お帰り蓮……どうしたのそんなに

   窶れて?」

 

霊夢から見た蓮はげっそりとしているように見えたのか聞いてくると蓮は苦笑いを浮かべて、

 

蓮 「いや…うん…熱愛報道で取り上げられた

   有名人達の気持ちが分かった気がする」

 

霊夢「えっ?……まさか文の新聞の影響が……」

 

蓮 「人里全体に知れ渡ったてね……おかけで

   子供達からは質問攻め、町の人達からは

   ヒソヒソと影口を言われたりしまいには

   八百屋の店主が優しさで枝豆をおまけで

   貰ったけどその優しさがぐさりと心に突

   き刺したりと散々だったよ……」

 

それを聞いた霊夢は蓮に頭を下げて、

 

霊夢「ごめん…私があの時、キスをしなければ」

 

蓮 「いやいいよ…あのキス、僕は嬉しかった

   からさ♪」

 

霊夢「蓮……ありがとう♪」

 

霊夢にお礼を言われ蓮は少し顔を紅くして照れるが言っている霊夢も顔を紅くする。見ていて爆ぜろと言いたくなるのはよく分かる。そして

 

蓮 「あっうん…掃除、手伝うね♪」

 

霊夢「ありがとう♪」

 

蓮は荷物を置いて掃除用具を取ると霊夢と共に掃除を始めるのだが表の通りの鳥居から霊夢と同い年ぐらいの少女が此方に歩いてくる。

 

蓮 「霊夢、お客さんが来たよ?」

 

霊夢「えっ?……誰あれ?」

 

と、霊夢も知らない子だ。見た目は霊夢と同じ脇が見える巫女服で色は青と白を貴重としている服だが髪の色は緑で蛙と蛇の髪飾りが飾られた少女だ。

 

少女「ここが幻想郷、唯一の神社ですか……」

 

霊夢「あんた誰よ?」

 

少女「え?あぁ~貴女がここの巫女さんですね

   私は新しく幻想郷に越して来た守矢の巫女

   であり風祝の東風谷早苗と言いますここの

   神社を譲り受けに来た者です♪」

 

と、早苗と言う少女は訳の分からないことを言い出した。

 

霊夢「は?」

 

蓮 「えっとどういうことでしょうか?」

 

早苗「ですからここの神社を貰いに来たと

   言っているんですが?」

 

と、この子が何を言っているの訳が分からないという状態になってしまう。だがその言葉に霊夢が食って掛かった。

 

霊夢「冗談じゃないわよあんた喧嘩売ってる

   の?」

 

早苗「そう思うならそうなんではないでしょ

   うか?貴方の中ではですが?」

 

霊夢「言ってくれるじゃない永久2Pカラー

   巫女……」

 

霊夢と早苗の間にバチバチと何かレーザーのような物がぶつかり合い火花が散らしているように蓮は見えた。流石にこんな事で被害やら出ても洒落にならないので仲裁に入る。

 

蓮 「ちょっと待った2人共!やってる事が

   見ていて醜いからね!?」

 

霊夢「蓮、女にも意地があるのよ!」

 

早苗「私にだってありますよ!」

 

蓮 「だからっていくらここにいるのが僕と

   霊夢それから早苗さん?の3人だけだ

   けど見ていて猿の喧嘩みたいで見苦し

   いから!」

 

2人「……………………………………」

 

蓮の言い分は最もだ。こんな感じで喧嘩してたら良知が明かない。そこで蓮は思い付いた。

 

蓮 「ならさここは幻想郷のルールに乗っ取り

   弾幕ごっこで決めよう」

 

早苗「弾幕…ごっこ?」

 

霊夢「そういえばここ最近、変なのに絡まれたり

   してやってなかったわね……」

 

因みに変なのというのは鷺麿というのは言うまでもない。そして早苗に、

 

蓮 「とりあえずはルールについてはこんな

   感じで霊力だったりでこんな玉を作っ

   て当て合いをするんだけど美しく魅せ

   るのが最重要だから精神的に負かせれ

   ば勝ちってゲームだよ♪」

 

早苗「そうなんですか……」

 

そう言うと早苗は人差し指で蓮と同じように霊力の玉を作り出す。形もしっかりしている玉を、

 

蓮 「何か最初来た僕と同じように見えるの

   は気のせいかな?」

 

霊夢「気のせいじゃないでしょ……」

 

早苗「ふむ……」

 

と、早苗は顎に手を当てて考えると、

 

早苗「これって必殺技的なやつはありますか?」

 

霊夢「……何であんたに教えなきゃならないの

   やらはぁ…あるわよスペルカードっての

   があってこんな白紙の紙に自分の弾幕

   と組み合わせてイメージして作るのよ」

 

そう言い霊夢は早苗に白紙の紙を渡す。敵に塩を送るとはこういう事なのだろう。

 

早苗「……う~ん」

 

早苗は深く考えると白紙の紙に模様が浮かび上がる。どうやら完成したようだ。

 

早苗「凄いですね!外の世界と比べるとこんな

   魔法みたいな事が出来るなんて!」

 

蓮 「ん……外の世界……?」

 

早苗が言った外の世界というキーワードについて蓮は考えるが話は進んでいく。

 

霊夢「とりあえずあんたに弾幕ごっこを教え

   たんだからさっさとやるわよ!」

 

早苗「待ってください!」

 

霊夢「まだ何かあるの?」

 

早苗「3対3の3本勝負でやりましょう!

   私の同居人が恐らくやりたそうなの

   で!」

 

それを聞いた霊夢は呆れながら、

 

霊夢「はぁ?……ちょっと蓮…蓮?」

 

蓮 「えっ?あぁ~ごめん話を聞いてなかった」

 

霊夢「まったくあんたは……3対3で弾幕ごっこ

   をしようって言ってるんだけど?」

 

蓮は3対3と聞くと見た感じ霊夢は少し不満がある顔をしている。それに蓮は、

 

蓮 「ならさ、もしそっちが勝ったら博麗神社

   を受け渡すその代わりそっちが負ければ

   博麗神社は諦めて僕達にどけ座して謝る…

   って条件があればいいと思うけど?」

 

それを聞くと霊夢は頷くと、

 

霊夢「蓮の言った条件をのむ?」

 

早苗「良いでしょう!負ける気はしないので!

   試合は明日の昼…」

 

と、早苗が言おうとした時、蓮は手を上げて、

 

蓮 「あっごめん僕、仕事だから夕方の5時

   ぐらいでいいですか?」

 

早苗「いいでしょう!なら夕方に彼処の山の頂上

   にある神社まで来てください」

 

霊夢「えっ?……げっ彼処は……」

 

早苗「それでは!」

 

そう言い早苗は空へと飛んでいった。霊夢は凄くめんどくさそうな顔をしていた。

 

霊夢「よりよって彼処か……面倒ね」

 

蓮 「えっ?どういうこと?」

 

霊夢の言っていることが分からない蓮は霊夢に質問すると、

 

霊夢「彼処は妖怪の山って言って文達の種族

   天狗達や他の妖怪達の縄張りよ」

 

蓮 「えっ?それが何で面倒なの?」

 

霊夢「彼処の山は幻想郷の中で唯一の隔離世界

   ってことよ大方の人里の人間の大半が妖

   怪を嫌うように彼処の山に住んでる妖怪

   は人間を嫌うのよ」

 

蓮 「それで面倒って事か……」

 

霊夢はため息を吐きながら、

 

霊夢「はぁまぁ…彼奴らの高鼻をへし折って

   やろうじゃない…」

 

蓮 「あっうん……魔理沙にも連絡いれておか

   ないとね3対3だから…」

 

霊夢「そうね……」

 

そうして蓮と霊夢は明日の試合に備えるのだった。




怠惰「はいてな訳で今回もありがとうござい
   ました」

鈴蘭「ありがとう♪」

怠惰「あれ?珍しい今回は鈴蘭だけなんだ」

鈴蘭「うん♪狗神の姐御は飲みすぎて爆睡して
   神楽ちゃんに限っては何か起こりそうっ
   てことで瞑想中だよ♪」

怠惰「そうなんだ~」

鈴蘭「うん………ねぇ1つ聞いていい?」

怠惰「なにかな?」

鈴蘭「昔に朱雀が言ってたベルフェゴールって
   怠惰さん貴方だよね?」

怠惰「……………ベルフェゴールが俺だって?何を
   言ってるんだか…俺は怠惰のクソ悪魔また
   の名を親しみを込めて怠惰さんだよ♪」

鈴蘭「まぁそういうことにしてあげるわ」

怠惰「ハハハっ♪とりあえず今回は終わろう」

鈴蘭「そうね♪てなわけで読者様また……」

プツッ!

鈴蘭「うっねっ眠く………怠惰貴方……」

怠惰「安心しなよ起きたら今さっきの記憶なんて
   綺麗に無くなるからまぁ読者様は何も見な
   かったいいね?てなわけでまた次回では
   サラバダー!」


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第80話 喧嘩祭りが始まりそうです

霧雨「それでその巫女が喧嘩売ってきたってか」

 

東風谷早苗の襲来後の翌日、蓮と霊夢は人数を合わせるため神社に遊びに来た友人の魔理沙に頼んでいた。

 

霊夢「そうなのよ頭に来るわ!」

 

霧雨「なぁ今日の霊夢、結構不機嫌なんだな」

 

少し般若のような顔になりつつある霊夢を見た魔理沙は蓮にぼそりと話すと蓮は苦笑いをしながら、

 

蓮 「まぁ文さんの件もそうだけど何よりも

   喧嘩腰で勝負を挑まれたからね……」

 

お陰さまで霊夢の機嫌は最悪レベルだ。早く霊夢の鬱憤を晴らさないといつガチキレするか分かったもんじゃない。

 

霊夢「そろそろ行くわよ2人共、誰が上かを

   教えてやるわ!」

 

霧雨「本当に今日の霊夢はヤバイな……」

 

蓮 「えっと魔理沙も参加でいいんだよね?」

 

霧雨「おう♪面白そうだからな♪」

 

面白いことなら大歓迎な魔理沙だけあって楽しそうにそう答えた。

 

霊夢「ほら2人共行くわよ!」

 

霧雨「おっおう!」

 

蓮 「待ってよ2人共!」

 

そうして蓮、霊夢、魔理沙は空へと飛んで妖怪の山へと目指すのだった。

 

少年、少女、移動中……

 

蓮達、一行は妖怪の山の入り口までたどり着く。そこに来て感じることはとにかく人の気がない。代わりに緑溢れる自然に鳥や動物達が自由に奔放していた。

 

蓮 「幻想郷って自然が多いとは思ってたけど

   こんなにも澄んだ場所があるなんて」

 

霧雨「まぁそりゃ山だからな……」

 

霊夢「一休み…って言いたいけどあんまり流暢に

   はいかないわね……」

 

そう言っていると仲良く手を繋いで歩いてくる少女達が見える。見た目はとても似ていて1人は紅葉の髪飾りをもう1人は帽子に葡萄の飾りをつけていた。とても似ているため蓮は姉妹だと推測した。

 

妹 「お姉ちゃん何か人間達がいるけど?」

 

姉 「あら…本当ね……」

 

その推測があたると蓮は、

 

蓮 「えっとどちら様でしょうか?」

 

念のために名前を聞いてみると、

 

姉 「私は秋 静葉と申します」

 

妹 「私は秋 穣子って言うんだ♪」

 

2人は簡単に自己紹介をしてくれると蓮も、

 

蓮 「えっと僕は葛ノ葉 蓮といいますそれで

   隣にいる2人が」

 

霊夢「博麗霊夢よ……」

 

霧雨「霧雨魔理沙だぜ♪」

 

と、簡単に自己紹介をすると静葉の方は静かにジーとしているが穣子の方は、

 

穣子「貴方達さっさとここからな離れた方が

   いいわよ?ここの妖怪達は一味違う

   から……」

 

霊夢「何を言ってるんのやらこれでも私は巫女よ

   そんな妖怪達退治してやるわ…それよりも

   貴方から良い香りがするわね♪焼き芋の

   甘い香り…お腹が減ってくるわね♪」

 

言われてみれば確かに焼き芋のほんのりと甘い良い香りがしてくる。蓮はこの2人は恐らく秋の神様だと思った。静葉の葉っぱの髪飾りは秋の紅葉を表し穣子は秋の実りを表しているとすると穣子は何故かジロッと睨んで、

 

穣子「神様を食べようだなんて!笑止千万

   不届き千万!!

 

どうやら霊夢の一言でキレたようだ。それを姉の静葉が抑えている。

 

静葉「止めなさい穣子!あの巫女に闘いを挑んで

   ただで帰ってきた妖怪やら神はいないわ!

   変に争えばボコボコにされるわよ!」

 

どうやらここにも霊夢がどれだけ恐ろしいかが広まっているようだ。

 

霊夢「ちょっと!それじゃまるで慈悲をかけない

   凶暴巫女じゃない!」

 

霧雨「ぷっくくくくくく!!!」

 

魔理沙はそんな霊夢に笑ってしまうが友達思いなのか腹を抑えて笑いを堪えていた。なおそれに対して蓮は、

 

蓮 「……うん間違ってないね…」

 

霊夢「蓮、あんたも少しは否定しなさいよ!」

 

かつてチルノをオーバーキルして更にはミスチーやリグル大妖精が青い顔をした時点で妖怪達に慈悲をかけてはいない。

最早それは怖いだろう。

 

蓮 「否定はしたいけど……うん……」

 

蓮は何処を見ているのか分からない遠い目をして答える。

 

霧雨「くくはは蓮に裏切られてやんの♪」

 

霊夢「うるさいわね!」

 

あんまりやり過ぎると霊夢が何をしでかすか分からないため蓮は、

 

蓮 「えっと静葉さんに穣子さん僕達に警告を

   してくれてありがとうございますですが

   僕達は見ての通り大丈夫ですよ」

 

静葉「まぁ確かに大丈夫そうね……」

 

穣子「ちょっと姉さん!こういう人間達には

   ガツンと!」

 

霊夢「何がガツンですって?」

 

穣子の顔がみるみると真っ青になっていく。蓮は敢えて霊夢の顔を見ないように、

 

蓮 「静葉さん穣子さん早く逃げた方がいい

   ですよ今の霊夢は物凄く機嫌が悪いの

   で……」

 

静葉「そうさせて貰うわ」

 

穣子「うっうんそこまで痛い目には会いたくは

   ないかな…」

 

2人はチラッと霊夢の顔を見るとまた顔を真っ青にさせる。どれ程恐いのやら気になり蓮もチラッと霊夢の顔を見ると、

 

霊夢「何よ?」

 

蓮 「いや何でもないです!」

 

永夜異変よりと比べれば怖くはないが明らかに不機嫌なのは確かである。

 

霧雨「まぁ2神とも早く行きな……」

 

穣子「えっとそれじゃ行きましょう姉さん!」

 

静葉「えぇそれでは!」

 

2人は颯爽と空へと飛んで逃げ出した。2人が行った事を確認すると、

 

蓮 「えっと霊夢……」

 

霊夢「何?」

 

と、結構気まずい雰囲気になると魔理沙がジャスチャーでとんでもないことを言ってくる。

 

蓮 「……それしかないよね…」

 

そう言うと蓮は霊夢に急接近する。

 

霊夢「なっ何よ!?」

 

そう言うと蓮は霊夢の額にキスをする。

 

霊夢「/////////////!?」

 

蓮 「あの時のお礼♪少しは機嫌なおった?」

 

魔理沙からのジャエスチャーはただ額にキスしろという事だ。そのお陰か霊夢は先程とはうってかわって頬を紅くして不機嫌ではなくなった。

 

霧雨「……やれって言った立場だから言いにくい

   けどよイチャつくなら夜にやれ!

 

魔理沙の言葉がこだますのだったが、

 

? 「……甘い香りがしたから来てみれば……

   あの子達若々しいなぁ~」

 

と、それを覗く可愛らしい声の者がいたが3人はその目撃者を知るよしもなかったのだった。

 




怠惰「はいはい今回もありがとうございました」

狗神「なぁよ怠惰…何で今日の鈴蘭はボーっと
   してるんだ?」

鈴蘭 (ーωー)

神楽「言われてみると珍しくボーとしてますね」

怠惰「…………薬の調合ミスったかな?

狗神「ん!?お前いま何て言った!」

怠惰「何も?怠惰さんのチャットログには何も
   ないようだ」

神楽「異議ありです!被告人は嘘をついていま
   す!」

怠惰「えぇっ?怠惰さんにはよく分からないん
   だけどなぁ……あっ!あんな所に夢の国
   からの使者が!」

神楽「えっ!!?」

狗神「おい!それは著作権的にまずい!すぐに
   追い出……あれ?……おい怠惰……ってもう
   いねぇ!?」

神楽「くっ逃げられましたね……」

鈴蘭「う~んやっぱり思い出せないんだよなぁ」

狗神「あれ?お前起きてたのか?」

鈴蘭「うん?うん起きてるよ♪」

狗神「……まぁよく分からんがすまないが今回は
   ここまでだ」

神楽「すみませんがまたお願い致しますね」

鈴蘭「じゃあね♪」


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第81話 忠告は何度でも

こんばんわ読書様、面接練習でコミュ障を発揮し
ている怠惰のクソ悪魔です。学校生活の思い出と
言われても何もない……まぁそれはさておき
本編へどうぞ。


秋姉妹の忠告を受けて数分後、蓮達は山へと登っていく。

 

霊夢「~♪」

 

霧雨「霊夢の奴さっきと比べると本当に上機嫌

   になったな…彼氏の力量か♪」

 

蓮 「いやそう言われると変に恥ずかしいから

   止めてよ魔理沙……」

 

蓮のちょっとした愛情表現ですぐに上機嫌になった。もしかしたら霊夢がちょろいだけなのかもしれないが、

 

蓮 「あれって……」

 

蓮は偶然真っ黒くふわふわふしたのが飛ぶのを見る。それに気がついたのか霊夢も魔理沙もそれを確認する。するとその先の山道に1人の少女を確認すると相手の少女も蓮達を確認する。

 

蓮 「えっと貴方は……」

 

少女「私?私は雛人形の鍵山 雛……貴方達は

   何でこんな所にいるのかしら?」

 

雛という少女いや雛人形という所から付喪神だろうと蓮は思った。そして霊夢は蓮の前に手を出して近づけさせないようにして。

 

霊夢「あんたその黒いのは何?」

 

雛 「これは厄…人間の不幸で形作った物よ」

 

霧雨「うげっえんがちょ」

 

それを聞いた雛は普通、怒るはずなのに逆に首を縦に振って、

 

雛 「それが良いわよ人間さん私に近づけば

   厄が貴方達に乗り移ってしまうから

   だからそれは正し判断よ」

 

雛は関心をしているが何でかそれを聞いているとこっちが悲しくなっていくがそれは相手に失礼とも蓮は思った。

 

雛 「それと貴方達ここには足を踏み入れない

   方がいいけど……」

 

霊夢「それもう3回目よさっきの姉妹にも言わ

   れたわよ」

 

雛 「あら?秋姉妹にも会ったのね…それでも

   ここに来るっ意味って……」

 

蓮 「えっと売られた喧嘩を買うためですかね?」

 

それを聞いた雛の顔は何かを思い出す顔をした。

 

雛 「そういえばここ最近、天狗達がピリピリ

   してたわね…確か堂々と領地に踏み入り

   やがって……的な事を言ってたわね?」

 

霊夢「ふむ……まぁ何かは分からないけど

   大体は分かったわありがとう」

 

雛 「いいえ……それじゃ」

 

そう言い雛はまた歩き出して去っていった。先程の秋姉妹の神様といい良い付喪神なんだろうと蓮は思った。

 

霊夢「変なのに絡まれたけどさっさと行って

   あの巫女をボコボコにしてやらないと」

 

霧雨「まぁそこまで私は……」

 

蓮 「アハハ……」

 

そうして蓮達はまた先へと進むのだった。3人はまた山道を登っていくと道が2つに別れていた。

 

蓮 「霊夢、どっちに進めばいい?」

 

霊夢「う~んどっちに行っても変わらなそうね」

 

霧雨「ならそっち側から行こうぜ♪」

 

霊夢「はいはい私は…」

 

そうして魔理沙が行った道、右の道へと向かう。そして進んでいくとそこには川が流れていた。

 

霧雨「おっ川ってことはもしかしたら……」

 

魔理沙はキョロキョロと見渡すと川の近くで何かをいじっている少女を見つける。それは前に理久兎の墓参りに来ていた河城にとりだった。

 

霧雨「おっす、にとり♪」

 

河城「ん?あれ?魔理沙じゃんどうしたの?」

 

霧雨「いやなちょっと野暮用でここに来る事に

   なってな♪」

 

それを聞いたにとりの顔が徐々に青くなっていく。

 

河城「魔理沙、マジで早く逃げた方がいいよ

   こんな所を今の天狗達に見られたら

   何をされるか」

 

それを聞いた蓮達は先程、雛が言った事だろうと思った。

 

蓮 「えっとにとりさんどうして天狗達は

   そんなにピリピリしているんですか?」

 

河城「あっうん何か山の頂上に誰かが無断で

   神社を建てたみたいで天狗達がもう

   侵入を許したとかそういので面目を

   潰されて怒りMAXなんだよ」

 

それを聞いた蓮達は昨日の早苗の言葉を思い出した。「なら夕方に彼処の山の頂上にある神社まで来てください」という言葉を。つまり今現在、妖怪達(特に天狗達)がピリピリしている原因ということだ。

 

霊夢「彼奴ら……」

 

霊夢は手で頭を抑えて唸るようにしていう。

 

河城「だから早く逃げた方がいいよ!椛はとも

   かくもし他の白狼天狗にでも見つかれば

   弾幕ごっこ無視して襲いかかってくるよ」

 

どうやら今の山の現状は本当に最悪なようだ。この状態にしては恐らく昨日やってきた早苗達のせいらしいが、

 

蓮 「でも何で天狗達は立ち退き命令とかを

   しないんてんですかね」

 

河城「聞いた話だとそこの神社の神様達が強い

   らしくてさ下手すれば被害が出るかもっ

   て事で言えないらしいんだよ」

 

霧雨「達?まさか2人以上いるのか!?」

 

魔理沙の言葉ににとりは首を縦に振ると、

 

河城「うん2人いて何でも1人は土着神の祟り神

   だとかもう1人は戦神だとかで……」

 

霊夢「何でそんな相反するような2人が同じ

   神社なのよ」

 

河城「そこまで私には…でもとりあえずは早く

   ここから立ち去った方が……」

 

にとりは警告のためかそう言うが……

 

霊夢「此方だって帰れたら帰るわよ!ただ喧嘩

   売られたら返さないとこっちの気が収ま

   らないのよ!」

 

河城「う~ん……無理そうか……」

 

蓮 「大丈夫ですよ にとりさん僕達なら」

 

それを聞いたにとりはため息混じりに

 

河城「はぁ…まぁ君達の健闘を祈るよ……それと

   山の頂上に行くならそこの道を上がって

   行けば頂上に行けるよ」

 

にとりに言われた道を見てみると確かに林に隠れて見えにくいが道があった。

 

霧雨「サンキューにとりやっぱりお前はお値段

   以上だぜ♪」

 

河城「それどういう意味!?」

 

蓮 「魔理沙!それは言っちゃダメ!!」

 

何処かの大手会社だがまず幻想郷にはない。

 

河城「まっまぁよく分からないけど気を付けてね」

 

蓮 「ありがとうございますにとりさん」

 

霊夢「ありがとね」

 

霧雨「そんじゃまたな♪」

 

蓮達はにとりにお礼を言ってまた山道を登るのだったが……

 

? 「……あれがマスターが言ってた葛ノ葉 蓮

   ですか……」

 

と、誰かがそれを見ていたがそれはすぐに姿を消すのだった。




怠惰「はいはい今回もありがとうございました」

狗神「お疲れさんな」

神楽「お疲れ様です♪」

鈴蘭「おつかれちゃん♪」

怠惰「しかし面接って難しいよね♪もう怠惰
   さんカミカミちゃんだからさ」

狗神「言われてみるとお前、面接とか絶対に
   無理だろ」

怠惰「えぇ無理っすよ!学校生活の思い出と
   言われても何も思い付かないから!」

神楽「堂々と宣言しますね」

怠惰「だからまだ学生さんで来年、面接って
   いう方はそういうの思い出は作った方
   が良いですよいやマジで現に怠惰さん
   今それで困っていますから」

鈴蘭「作者みたいにダメな面接をしないように
   ね♪」


怠惰「と、まぁ注意したところで今回はここまで
   です」

神楽「また次回ほどに見てくださいね♪」

鈴蘭「それじゃ読者様」

狗神「また明日な……」


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第82話 行いのツケは返ってくる 

こんばんわ読者様、30分前に学校から帰って
きた怠惰のクソ悪魔です。こんなに遅くなった
のは初めてだ……では本編へどうぞ。


蓮達はにとりに案内された道を使い山を登っていく。途中で白狼天狗に見つかりそうながらも何とか掻い潜っていた。

 

蓮 「こんなに警備がキツいなんて……」

 

霧雨「マジで勘弁だぜ……」

 

霊夢「本当に彼奴ら余計な事しかしないわね」

 

そんな事を呟きながら3人は林を歩いていくと今度は大きな滝の前に出た。

 

霊夢「はぁ~これなら博麗神社に呼び出せば

   良かったわね……」

 

蓮 「霊夢…それを言ったら終わりだよ」

 

霧雨「まったくだぜ……」

 

段々と面倒くさくなってきていると、

 

? 「おや?貴方達は……」

 

と、誰かの声が聞こえ3人は滝の上の方を見るとそこにはにとりと同じように理久兎の墓参りに来ていた犬走 椛が立っていた。

 

蓮 「あっ椛さん」

 

椛は滝から飛び降りて蓮達の所へ着地をして抜刀している刀を納刀して、

 

椛 「蓮さん達は何故ここに?まず立ち入り禁止

   ですよ」

 

もう何度目だろうという質問に霊夢は嫌々ながら、

 

霊夢「あんたらが今、面倒くさがってる連中に

   喧嘩吹っ掛けられたから来てるのよ?」

 

椛 「えっ…あの神社の神達に喧嘩売られたん

   ですか?」

 

蓮 「正確に言えばそこの巫女さんですけどね」

 

椛 「そうだったんですか……」

 

と、言うと魔理沙はニヤニヤと笑って、

 

霧雨「まぁそういうこっただから見逃してく……」

 

椛 「ダメです!侵入者は誰であろうとも追い

   出せと言われているので」

 

椛は大きい刀を懐から抜いて抜刀して背中に背負う盾を装備する。だが霊夢はあることを思い付いた。

 

霊夢「ねぇ文は何処にいるか分かる?」

 

椛 「どうして文先輩なんですか?」

 

霊夢「彼奴を焼き鳥にしたいからだけど?」

 

それを聞いた椛はまさかという表情で、

 

椛 「えっとそれって……熱愛報道の記事……」

 

霊夢「えぇ♪」

 

霊夢は笑って言う。だが目は笑ってないを通り越して光を失いかけている。はっきり言って背中が凍りつくぐらいマジで怖い。味方の筈なのに蓮ですら震えるほどに、

 

椛 「いっ嫌、わっ分かんないです……」

 

霊夢「そう……まぁ良いわそれよりも通してくれ

   ない?」

 

文の脅しを交えて聞くと椛はまだブルブルと震えながらも、

 

椛 「行かせる訳にはいかないんです!」

 

やはり天狗の意地なのかそう言うと霊夢は突然スペルカードを構えて、

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

椛 「えっ!?ちょっ!!」

 

ピチューーン!!

 

まさかの不意打ちで椛は回避することが出来ずあえなくダウンされた。

 

霊夢「よしこれで片付いたわね」

 

霧雨「霊夢…それは流石にないぜ……」

 

蓮 「不意打ちはどうかと思うけど……」(^^;

 

霊夢「良いのよ片付けば……それよりもさっさと

   彼奴らの神社に行くわよ」

 

最早、霊夢が段々と鬼巫女になりつつあるなと蓮は思うが甘える時とのギャップが違いすぎる。蓮は苦笑いをして魔理沙はやれやれと両手を広げてまた歩きだすのだった。そして3人は更に山道を歩いていると、

 

? 「おや?これはこれは霊夢さん達じゃない

   ですか♪」

 

空から声が聞こえ顔をあげるとそこにはカメラを片手にニコニコと笑っている文の姿があった。だがこの時、蓮は先程の霊夢の言葉を思い出した。

 

蓮 「あっヤバいかも……」

 

霧雨「えっ…あっ…終わったなブン屋……」

 

魔理沙も先程の霊夢の言葉を思い出したのか終わったと呟いた。そして……

 

文 「あれ?何で無反応なんですか霊夢さん?」

 

ガシッ!

 

文 「えっ?……えっ!?」

 

文は近づいたがそれは今の霊夢からしたら間違いだ。突然霊夢は文の両肩を鷲掴みにした。

 

霊夢「文…貴女が書いたあの記事…やってくれた

   わね?」

 

文 「ちょちょちょ待ってくださいよ!今回は

   事実を!」

 

霊夢「書いて良いことと悪いことがあるでしょう

   がぁ!!」

 

そう言い文を倒すとそのまま足を絡ませて4の形にして、

 

霊夢「でりゃ~!!」

 

文 「痛たたたたた!!ギブっ!ギブっ!」

 

4の字固めをそれた文は地面に何度も手を叩いてギブっを連呼するが霊夢は止める気配がない。

 

蓮 「霊夢、そこまでにして……」

 

霊夢「まだよ!後4分はこの体制を維持するわ」

 

だが蓮は何処かで聞いたことがある。4の字固めを5分ぐらいやると骨折するとか……

 

蓮 「それ以上やったら骨折するよ!?」

 

霊夢「それ狙ってんのよ!」

 

霧雨「えげつねぇ……」

 

本当にえげつなさ過ぎる。昔に遊びで蓮はあの技をかけられた事があったが極められるとマジで痛いのは確かだ。

 

文 「許してください本当に謝りますから!」

 

霊夢「やられたらやり返す倍返しよ!」

 

文 「もうそれは古いですから!!」

 

ただこれは、やられた(言葉で)やり返す(物理)となっていてその言葉が当てはまるのかが分からないが今では少し古い言葉だ。だがもう既に2分はたっている。

 

文 「マジで折れますから!本当に折れちゃい

   ますから!!ポキッと折れたら新たな世

   界への扉が開いて見えちゃいますから!」

 

蓮 「ちょっ本当にもう止めなって!!」

 

霊夢「…………蓮がそこまで言うなら…」

 

そう言い渋々と文を離した。離された文は足がまだ痛むのか座って、

 

文 「いや…助かりましたよ蓮さん……」

 

蓮 「なら文さん助けた恩とあの記事を書いた

   慰謝料としてこの山を今日の間、自由に

   歩ける許可を貰えませんか?」

 

文 「あやや!なんでよりにもよって今なんで

   すか!?」

 

蓮 「えっと文さん達が抱えている例の神社の

   方に喧嘩を挑まれて今こうして山を歩く

   のに必要なんですよ」

 

そう言われた文は腕を組んで考える。そして腕を組むのを止めてメモ帳のページを千切り万年筆でスラスラと何か書いていく。

 

文 「……うんこれでよし…」

 

そう言い文は何か書いた紙を蓮に差し出す。

 

文 「白狼天狗達やらに見つかったらその紙を

   見せれば大丈夫ですよ♪」

 

霧雨「でもいいのか?そんな事したらお前、後で

   天魔だったけに怒られるぞ?」

 

文を心配してかそう聞くと文は笑いながら、

 

文 「大丈夫ですよ♪風…天魔様なら笑って

   許すかそれとも適当な返事をして終わる

   ので♪」

 

蓮 「えっ天狗の長ですよね?それで良いんです

   か!?」

 

文 「えぇ基本、暇な時は煎餅を噛りながら

   だらだら新聞を読んでるので♪」

 

蓮 「それはプライベートですよね!?」

 

だがそれを逆に考えるとマイペースなんだろうと蓮は思った。

 

文 「これでチャラにしてくださいそれとお願い

   もあるんですが……」

 

霊夢「何?」

 

文から頼み事なんて珍しいと思っていると、

 

文 「新しく来た神社の連中を此方に連れて来て

   下さい天魔様も会ってみたいと言っていた

   ので」

 

霊夢「まぁ忘れてなければね」

 

蓮 「えっと伝えてはおきますね」

 

文 「お願いしますね♪それでは私は仕事が

   あるので!」

 

そう言うと文は真っ黒い羽を広げて空へと飛んでいき見えなくなった。

 

霊夢「まったく……まぁこれで堂々と歩けるから

   良しとするか」

 

霧雨「とりあえず行こうぜ」

 

蓮 「そうだね……」

 

そうして3人は堂々と道を歩いていくのだったが……

 

?  カタカタカタカタ?

 

?  カタ!?

 

?  カタタタタ!

 

?  カタ……

 

と、何かがカタカタとなる音が聞こえるが蓮達は知るよしもなかった。




怠惰「友人に技をかけるときは節度をもって
   技をかけましょう」

狗神「いやかけねぇだろ」

神楽「私もかけませんね……」

鈴蘭「う~ん人の形をした妖怪ならやってたかな」

怠惰「ここだけの話だが怠惰さん小学生ぐらい
   の時は祖父に4の字固めされたけどね」

神楽「うわっ……」

鈴蘭「アグレッシブなおじいちゃんだね……」

狗神「こいつを4の字固めしたのか…凄いな」

怠惰「アハハあの頃は幼かったからね……
   さてと今回はここまでだね♪」

狗神「今回もありがとうよ」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

神楽「また明日……えっとさようなら♪」


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第83話 宣戦布告をすれば大体こうなる

こんばんわ読者様、バイトに出ていた
怠惰のクソ悪魔です。では本編へどうぞ。


蓮達は文から貰った許可証をもちいて山道を歩いていきようやく目的の神社の目の前にたどり着いた。見た感じ博麗神社より少し大きいかなぐらいだ。

 

霊夢「へぇ~ここが彼奴らの……」

 

霧雨「ここに来るまで苦労したぜ」

 

蓮 「苦労したっけ?」

 

ここに来るまでの苦労……秋姉妹を脅し鍵山雛に警告され、にとりに心配され椛に不意討ちして更には文を4の字固めしただけだろうとしかも大方は霊夢ばかりだ。そうして辺りを見ていると神社の中から蓮と霊夢に喧嘩を売ってきた東風谷早苗がやって来る。

 

早苗「皆さまようこそ守矢神社へ♪」

 

霊夢「ようやく出てきたわねあんた」

 

早苗「ちょちょちょ!そんな恐い顔をしないで

   下さいよ!」

 

少しビビったのか早苗は霊夢をなだめるが当の霊夢はわざわざここまで来たためか少し不機嫌だ。すると突然、

 

? 「アハハハハハ♪幻想郷の巫女ってのは

   元気があるねぇ♪」

 

? 「本当ねぇ♪」

 

と、笑って蓮達を2人の女性が見ていた。1人は鏡を首飾りにしていて特に目立つのは後ろに大きな注連縄がついている。そしてもう1人はうってかわって萃香と同じでロリ体型だが目立つのはその目玉がついた帽子の少女だ。

 

早苗「それでは紹介しますねここ守矢の神様で

   ある八坂神奈子様そしてもう1人の方は

   洩矢諏訪子様です♪」

 

洩矢「紹介に預かった通り私は洩矢諏訪子だよ」

 

八坂「それで私が八坂神奈子よろしくね♪」

 

注連縄の女性が神奈子で不思議な帽子を被っているが諏訪子だと分かった。そして早苗が様つけをしている事を考えると守矢神社の2神という事だろうと蓮は思った。

 

霊夢「博麗霊夢よ……」

 

霧雨「霧雨魔理沙、普通の魔法使いだぜ♪」

 

蓮 「えっと葛ノ葉 蓮です」

 

と、此方も自己紹介をすると魔理沙が、

 

霧雨「にしても自棄にフランクだな?」

 

八坂「えぇ今はこんなフランクの方が信仰が

   集まりやすいからねぇ♪」

 

霊夢「いやまぁ良いんだけどフランク過ぎるわ」

 

洩矢「でも昔は荒々しかったけどね♪」

 

話しやすいが昔は少しやんちゃしていたって何処の不良かと蓮は思うが口には出さないようにする。

 

八坂「コホンッ!それで確か私達が勝てば神社を

   明け渡すのよね?」

 

霊夢「えぇその代わりあんたらが負けたら土下座

   してちょうだいよね?」

 

洩矢「アハハハハ良いよ♪それじゃ丁度3人ずつ

   いるから先方、中堅、大将の3試合でやろ

   っか?」

 

霧雨「おぉ問題ないぜ♪」

 

と、言うと蓮は手を上げてただ一言、

 

蓮 「なら……作戦タイム!

 

八坂「認めるわ」

 

作戦タイムを認められ蓮と霊夢に魔理沙は固まって作戦を話始める。

 

蓮 「まず誰が先方をやる?」

 

霧雨「私的には霊夢が先方それは決まりだな」

 

蓮 「なら僕が中堅にいくよ♪」

 

霧雨「分かったなら蓮が中堅やって最後に大将

   で私がやるって感じだな♪」

 

蓮 「うん恐らく何だけど先に早苗さんが

   出て次に諏訪子さんかもしくは神奈子

   さんだから…それに巫女どうし負けれ

   ないでしょ?」

 

霊夢「えぇ宣戦布告した事を後悔させてやるわ」

 

蓮 「なら決定だね」

 

そうして蓮達は固まるのを止めて正面を向く。そしてそれを確認した神奈子が、

 

八坂「なら先方は前へそれ以外は邪魔にならない

   ようにして頂戴それとこれは遊びで決闘よ

   外野からの攻撃および妨害は反則として

   禁止…良いわよね?」

 

蓮 「はい構いません」

 

そうして蓮と魔理沙は神奈子と諏訪子の位置へと向かい霊夢の弾幕ごっこを観戦する。そして霊夢の相手は……

 

霊夢「やっぱり予測通りあんただったわね」

 

早苗「同じ巫女として負けれませんね!」

 

同じような服装で同じ巫女どうしの2人がそれぞれ対立しあう。そして神奈子は2人の間に立つと、

 

八坂「それではこの審判は私が努めるわ」

 

霊夢「本気でやるわよ?」

 

早苗「望む所です!」

 

そして神奈子が手を振り下げたと同時に、

 

八坂「試合開始!」

 

その言葉と共に霊夢と早苗との弾幕ごっこが開始された。

 

早苗「行きますよ!!」

 

そう言い早苗は弾幕を放ち始めた。昨日よりも遥かに弾幕が進化していた。それは見事に五芒星の模様だからだ。それには蓮は驚く。だが霊夢も負けじと対抗して弾幕を放つ。

 

霊夢「そんな弾幕じゃ当たらないわよ?」

 

五芒星が散った所を避けて霊夢は弾幕を放ちながらそう言うと早苗は、

 

早苗「そうですか!なら!!」

 

そう言い早苗はスペルカードを構え、

 

早苗「奇跡 客星の明るすぎる夜!!」

 

早苗の両隣に大弾幕が現れるとそれが渦を巻き始める。するとそこからレーザー弾幕が霊夢に襲いかかるがそれだけではなく早苗自身も弾幕を放って攻撃してくる。だが当の霊夢は苦戦するところかすらすらと弾幕を避ける。

 

霊夢「ふぅ~ん何か蓮の方が強い気がしてきたわ」

 

早苗「何をぉ!!」

 

制限時間が来てスペルが終わったと同時にまた早苗はスペルカードを構えて、

 

早苗「開海 モーゼの奇跡!!」

 

今度はトラップの壁のように徐々に徐々にと左右から弾幕の壁が迫ってくるが、

 

霊夢「そこっ!!」

 

早苗「きゃっ!!」

 

早苗は向かってくるお札を回避したがスペルはブレイクされて先程の弾幕の壁は消えた。

 

早苗「まだ……まだ終わりません!!」

 

そうして早苗は懲りずにまたスペルカードを構えた。

 

早苗「大奇跡 八坂の神風!!」

 

早苗を中心に無数の小粒の弾幕と大弾幕が渦を巻きながら霊夢へと襲いかかる。それはまるで早苗が台風の目となったようにだ。だが霊夢もスペルカードを構えた。

 

霊夢「霊符 夢想封印!!」

 

その言葉と共に4つの大きな光弾幕が八坂の神風の弾幕を打ち消して早苗へと向かっていく。

 

早苗「嘘!そんな!!」

 

ピチューーン!!

 

弾幕の密度で分からなかったの早苗は被弾した。よってこの勝負は……

 

八坂「そこまで!勝者、博麗霊夢!!」

 

霊夢へとなったのだった。そして外野の席でも、

 

霧雨「やっぱし霊夢が勝ったな蓮♪」

 

蓮 「そうだね♪」

 

だが2人は知らなかった。いや知るよしもなかったと言えばいいのか……

 

? 「…くく…面白そうな事をしてるじゃねぇか」

 

何者かが蓮達に近づいているのを……




怠惰「はい今回もありがとうございました」

狗神「ありがとうな」

神楽「ありがとうございます」

鈴蘭「話は変わるけど今回な前回に前々回に
   前々前回の最後のあれは何?」

怠惰「ん?秘密でござんすよまぁ大方の読者
   様なら分かると思うよ♪」

神楽「確か普通とは違うと言ってましたね?」

怠惰「うん♪他の作品と違いを出すためだよ」

狗神「メタイわ!」

怠惰「まぁまぁてなわけで今回はここまで」

鈴蘭「どうなるのかはお楽しみにね」

神楽「それでは読者様」

狗神「日曜だからって夜更かししないでさっさと
   寝ろよじゃあな……」


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第84話 第2回戦 VS諏訪子

こんばんわ読書様、帰ってベッドにINしたら眠って
しまった怠惰のクソ悪魔です。では本編へどうぞ


早苗との弾幕ごっこに勝った霊夢は満足の表情で、

 

霊夢「勝ちました♪」

 

蓮 「何かスッキリしたみたいだね……」

 

霊夢「それはもう♪」

 

霧雨「霊夢が勝ったならこのまま勝ち越しで

   いきたいから頼むぜ蓮♪」

 

蓮 「分かったよ」

 

そう言い前へと出ていく。そして隣の早苗達は、

 

早苗「すいません負けました……」

 

洩矢「あーうー……まぁ頑張ったよ早苗は…次は

   私だね負けた分を取り返すかな♪」

 

八坂「えぇ頑張ってちょうだい」

 

そう言い諏訪子は前へと出て蓮とお互いに向き合うと、

 

蓮 「よろしくお願いしますね…え~と諏訪子

   さんですよね?」

 

洩矢「うん♪合ってるよ♪それとこちらこそね」

 

八坂「それじゃお互い良いわね?」

 

審判の神奈子が手を挙げながらお互いを見ると、

 

蓮 「はい!」

 

洩矢「いいよ神奈子」

 

2人の返事を聞いた神奈子は手を振り下ろして、

 

八坂「試合開始!!」

 

その言葉と共に弾幕ごっこが始まるのだが蓮は即座に抜刀し神楽を構えるが諏訪子の方が少し早くスペルを構えて、

 

洩矢「開宴 二拝二拍一律」

 

諏訪湖はレーザー弾幕を放ち壁を作りそれを徐々に徐々にと縮めていく。しかも更には諏訪子は蓮に向かって大、中、小の様々な大きさの弾幕を放つ。先程、早苗が使ったモーゼの奇跡の上位格だと蓮は思った。そして避けつつ、

 

蓮 「式符 神楽の悪念」

 

その言葉と共に蓮の両サイドに2体の神楽の分身を召喚する。するとその分身は両手から弾幕を作り諏訪子へと放つ。それはまるで自動式ビットンのようだ。そのため蓮は避けることに専念でき攻撃は神楽がしてくれるため非常に便利だ。

 

洩矢「面白いねその弾幕♪」

 

神楽から放たれる弾幕を回避しながら楽しそうに述べると、

 

蓮 「いきますよ!」

 

神楽を峰にして諏訪子へと斬りかかり諏訪子のスペルをブレイクして連続斬りをするが、

 

ガキンッ!!

 

それをまさかのいつの間にか持っていた鉄の輪を使って諏訪子は右手だけで防いだ。

 

洩矢「確かにさっきの博麗の巫女が言った通り

   良い身体能力だね正直言って早苗よりも

   強い……だけど私相手だとそれははちょっ

   とキツいかな?」

 

その言葉と同時に神楽の分身が諏訪子を挟み込むように左右に立つと大弾幕を諏訪子へと放つ。だが諏訪子はここでスペルを唱えた。

 

洩矢「神具 洩矢の鉄の輪」

 

唱えた瞬間、左手に持っている鉄の輪が輝き出しその輪から弾幕が放たれる。しかもその形は持っている鉄の輪を表したかのような形だがその輪は諏訪子を中心に辺り一面を飛び回る。その結果、

 

蓮 「くっ!!」

 

蓮は被弾する恐れがあるため直ぐ様、後退するが、

 

悪念「がぁーー!!」

 

悪念「ぎゃーー!!」

 

悪念は被弾して弾幕を放つことが出来なかったが直ぐ様、蓮の両サイドに戻る。だが諏訪子が放ったスペルは蓮へと向かってきていた。

 

蓮 「そんなもの!!」

 

蓮は縦横無尽に飛び回り鉄の輪を回避していく。そして回避に専念している間も神楽の分身が弾幕を打ってくれるため凄く便利だ。

 

洩矢「へぇ~流石にここに住んでるだけあるね」

 

と、何故か諏訪子は感心している。そこに蓮は、

 

蓮 「式符 狗神の呼応!!」

 

狗神「出番だな!!」

 

巨体な獣、狗神を召喚し諏訪子へと襲いかからせる。だが諏訪子も蓮と同じように飛び回り逃げるが狗神の執念からは逃れるのは難しい。

 

洩矢「君しつこいね祟り神辺りが向いているん

   じゃないの!」

 

狗神「うっせぇ!!」

 

狗神は追い続けるが諏訪子は合唱の構えをとると、

 

洩矢「蛙狩 蛙は口ゆえ蛇にのまるる」

 

1つの弾幕が辺りに飛び交うとそこから無数の小粒弾幕が現れる。狗神は不意をつかれた。

 

狗神「クソっ!!」

 

蓮 「戻って狗神!」

 

蓮は狗神を直ぐ様に戻すが高密度の弾幕が蓮へと襲いかかるのだが蓮は式神札【鈴蘭】を構えて、

 

蓮 「式符 鈴蘭の鱗粉」

 

その言葉と共に鈴蘭が現れると鈴蘭は楽しそうに、

 

鈴蘭「アハハ♪踊り狂っちゃえ♪」

 

そう言うと鱗粉を振り撒く。すると密集した弾幕は蓮の目の前を通りすぎていく。まるで蓮を避けているかのように、

 

洩矢「何それ!?」

 

《活性を操る程度の能力》を利用して密集した弾幕を反らして道を作ったのだ。行ってしまえば諏訪子の弾幕はNとしたら鈴蘭の鱗粉がNとなり反発しあうという事だ。

 

鈴蘭「もう時間切れ~」

 

蓮 「ありがとう鈴蘭」

 

だが弱点もありそのスペルは僅か数秒しか使えない。防御スペルのため仕方がないのだが鈴蘭のおかげで諏訪子のスペルも時間切れで消えた。

 

蓮 「これなら行ける!!」

 

鈴蘭のおかげで道ができた所に蓮は勢いよく神楽を持って再度斬りかかるがその時、諏訪子はニヤリと笑った。

 

洩矢「祟符 ミシャクジさま!」

 

諏訪子はスペルを唱えた。しかもそのスペルは全方位に交差する小粒の弾幕を無数に放った。蓮はその時、ミスってしまったのだ。諏訪子のそのスペルは広範囲に渡るスペルだ。つまり勢いに乗った蓮には止められなかった。

 

蓮 「ならこのまま行けばいい!!」

 

止められないなら行けばいいそう思った蓮は更に加速する。

 

蓮 「頼むよ神楽!」

 

神楽を盾にして向かってくるスペルを防ぎ空いた場所へ蓮は刀を振り下ろすがその時だった。急にその弾幕の密度があがったのだ。

 

蓮 「しまっ!!」

 

ピチューーン!!

 

これには反応が追い付けず被弾してしまった。そして蓮は地面に落ちた。

 

蓮 「うっ痛たた……」

 

八坂「勝負あり勝者、洩矢諏訪子!」

 

蓮はこの試合に負けてしまった。そして蓮は立ち上がり降りてきた諏訪子に、

 

蓮 「ありがとうございました」

 

洩矢「いいよ♪それと強かったよ♪」

 

そう言いお互いは待機場所へと戻る。

 

蓮 「ごめん負けた……」

 

霊夢「良いわよよく頑張ったから♪」

 

霧雨「そうだぜ次でその仮も返してやるぜ♪」

 

蓮 「ならお願いね魔理沙」

 

霧雨「任せておけ♪」

 

魔理沙は胸をはって言うと前へと出た。

 

そして守矢陣営も、

 

洩矢「早苗の仮は返したよ♪」

 

早苗「ありがとうございます諏訪子様」

 

八坂「さてと次は私ね……諏訪子、審判を

   お願いね」

 

洩矢「分かった♪」

 

神奈子は前へと出て魔理沙と顔を見合わせる。

 

八坂「お互い楽しくやりましょう♪」

 

霧雨「勿論だぜ♪」

 

洩矢「そんじゃ私が神奈子の代わりに審判を

   務めさせてもらうね」

 

そうして先程の神奈子と同様にお互いが見合う。そして諏訪子の腕が下ろされ、

 

洩矢「試合開始!!」

 

その言葉と共に魔理沙と神奈子の弾幕ごっこが開始された。

 




鈴蘭「神様強かった……」

狗神「かぁー完敗だ!」

神楽「やっぱり古代から生きてる神様は強いです
   ね……」

怠惰「お疲れさん♪あっそれと次回から色々と
   おかしくなるとだけ言っておくね♪だから
   休んでおきなよ♪」

狗神「なっ何が起こるんだよ」

怠惰「さぁ何だろうね♪とりあえず今回はここ
   まで」

神楽「きっ気になる所で……」

鈴蘭「怠惰ったら汚いな!」

怠惰「ではまた次回!さらばだ!」

3人「本当に終わらせた!?」

怠惰「バイバイ♪」


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第85話 最終戦と嘲笑う者

こんばんわ読者様、やはり寝てしまって遅く投稿になってしまった怠惰のクソ悪魔です。頑張らねば……では本編へどうぞ。


妖怪の山の頂上の守矢神社で神奈子と魔理沙による弾幕ごっこが勃発していた。

 

霧雨「おわっと!」

 

八坂「ほうやるわね」

 

神奈子の弾幕を避けていくが神奈子のスペルが発動した。

 

八坂「奇祭 目処梃子乱舞」

 

そのスペルが唱えるられると先程の早苗や諏訪子と同じように弾幕の壁が迫ってくるが更に追い討ちをかけるかのように神奈子がお札のような弾幕を放ってきて背後からは小弾幕が襲いかかる。

 

霧雨「ここの奴等はどんだけ壁が好きなんだよ!」

 

箒を巧みに操って弾幕と弾幕の隙間を通って回避しながら弾幕を放つ。それを回避しながら、

 

八坂「さぁ?ただ考えが同じだったってだけ!」

 

霧雨「そうかよ!」

 

魔理沙は箒に股がるのを止めて箒の上へと立つと何か筒のような物を投擲した。

 

霧雨「いけ!」

 

魔理沙の合図と共にその筒はさしずめロケットのように神奈子へと向かっていった。

 

八坂「ふふっそんなんじゃ……!!?」

 

この時、神奈子は何か驚いた表情をした。だがそのお陰で神奈子には被弾しなかったがスペルはブレイクした。

 

八坂「なっ!いったい今のは……」

 

霧雨「まだいくぜ!」

 

何か驚いてはいるが魔理沙は良く分からない。だがこれは好機とも思えた。

 

八坂「あの子いったい…いや今は後ね!」

 

神奈子は手を天へと掲げると何処からともなく4つの柱が神奈子の背後に浮遊して並ぶ。

 

八坂「避けれる?」

 

そう言ったと同時に柱から無数の弾幕が飛び交う。見ているとキャノン砲のようにも見える。

 

霧雨「避けれるかって?余裕だぜ!」

 

そう言い魔理沙は避ける。そして神奈子はまたスペルを唱えた。

 

八坂「神殺 ディバイニング クロップ」

 

その言葉と共に4つの柱から無数の弾幕が全方位に放たれた。だが最初は中くらいの大きさなのだが急に小粒になるため避けるリズムが崩れそうになる。

 

霧雨「随分派手だな!」

 

八坂「そう言う貴女こそ何か隠しているんじゃ

   ないの?」

 

霧雨「ほう良くわかってんじゃねぇか!」

 

そう言うと魔理沙はミニ八卦炉を取り出す。そして伝家の宝刀たるスペルを唱えた。

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!!」

 

極太の巨大レーザーが神奈子に向かって放たれた。

 

八坂「御柱!!」

 

神奈子は避けようとせずまさかの背中に並ぶ柱でガードした。力的には魔理沙が勝っているように見えたのだが、

 

八坂「はぁっ!!」

 

ありえない事に魔理沙のマスタースパークを防ぎきったのだ。

 

霧雨「マジかよ!」

 

八坂「………貴女、本当にそれだけ?」

 

霧雨「ぐっまだだ!」

 

そう言い魔理沙はまた弾幕を放つ。だが神奈子は一気に空へと飛ぶとまた手を掲げて、

 

八坂「天竜 雨の源泉」

 

神奈子がそう唱えると頭上から無数の弾幕が降り注ぐ。だがそれは途中で変形して鱗の弾幕や小粒弾幕となって魔理沙へと襲いかかった。

 

霧雨「ちっ!ここまで凄いとは流石は神様だぜ

   だけどよ私も負けるわけにはいかないん

   だ!彼奴へ雪辱をはらすためには!」

 

魔理沙はまたミニ八卦炉を構えた。そしてマスタースパークと同じ体制になるがミニ八卦炉からは微かにエネルギーが漏れる。つまりそれはマスタースパークを越える威力のスペルという事だ。。

 

霧雨「行っけ~!魔砲 ファイナルスパーク!」

 

マスタースパークの数十倍はありそうな極太でなおかつ威力も桁違いとなったスペルを神奈子へと放った。

 

八坂「そんなものさっきと変わらない!」

 

また神奈子は御柱で防いだ。だが……

 

八坂「さっきと全然違う……ぐっ!」

 

段々と御柱にヒビが入っていく。そしてついに……

 

霧雨「行けぇ~ー!!!

 

バキンッ!!

 

八坂「くっうわぁーーー!!!」

 

ピチューーン!!

 

御柱を粉砕しついに神奈子は被弾した。これにより勝者は……

 

洩矢「勝負あり…勝者は霧雨魔理!」

 

霧雨「よっしゃ~♪弾幕は火力だぜ♪」

 

魔理沙は悠々と箒から降りると霊夢と蓮も駆けつけた。

 

蓮 「おつかれ魔理沙」

 

霊夢「これで神社は何とかなるわね……それで

   土下座してくれるんでしょ?」

 

早苗「そんな負けるなんて……」

 

洩矢「まぁしょうがないよね……」

 

と、少し残念そうに言っているとボロボロとなった神奈子が降りてくる。

 

八坂「負けたわ……見事ね♪」

 

霧雨「へへ♪どんなもんだい♪」

 

八坂「さてとさっさと出ていってちょうだい」

 

魔理沙に向かって言い放った。それを聞いた蓮や霊夢そして魔理沙も、

 

3人「えっ?」

 

と、声を出してしまう。だがそれは3人だけじゃない。

 

早苗「神奈子様!?」

 

洩矢「どうしたの神奈子!?」

 

2人も驚いた。どうやら表情から察するに敢えて考えていた訳ではないことが分かるが、

 

霧雨「どういう事だぜ!」

 

霊夢「あんたそれでも神様!負けたらそうして

   言うっての!!」

 

と、言うと神奈子は首を横に振って、

 

八坂「いいえ貴女達に言った訳じゃないわ」

 

霧雨「じゃあ誰に言ったってんだよ!」

 

八坂「それは…さっきから貴女の影に潜んでいる

   招かれざる客に言ったのよ……さっきから

   見てたんでしょ?」

 

神奈子が魔理沙の影を指差して意味の分からない事を言ったその時だった。

 

? 「くくく……アハハハハハハハハハハハ

   流石は軍神 八坂神奈子だな…何時から

   気づかれたんだろうなぁ……?」

 

何処からともなくそんな声が聞こえてきたと思ったら魔理沙の影に変化が訪れた。魔理沙の影から何か黒い物体のような影が現れたのだ。それはその場の全員から離れるとその影から人が出てくる。そこから出てきたのは玲音と同じ執事服を着ていて眼鏡をかけているがその眼鏡の中の目は鋭くそして細い目をしていた。だがそれを見た魔理沙は大声で、

 

霧雨「てめぇは出やがったな変態執事!!

 

魔理沙は不気味に笑う執事に向かって叫ぶのだった。




怠惰「はいついに出てきました」

狗神「魔女っ子が言ってた奴か……」

神楽「見た感じ強者の余裕というかオーラが
   スゴすぎですよね」

鈴蘭「本当だよね……」

怠惰「まぁ神楽の言った通り強者の部類だよ♪
   実力は本当に神奈子や諏訪子みたいな
   古代から生きる神様とどっこいって感じ
   かな?」

神楽「そんなにですか!?」

怠惰「本来の実力はね♪ぶっちゃけ一度とある
   世界の覇権戦争していたぐらいだから」

狗神「はっ覇権戦争!?」

鈴蘭「凄い設定だよね」

怠惰「詳しく知りたいという読者様、あっちを
   見れば分かるとだけ言っておくよって感
   じで今回はここまで!」

狗神「あざといがまぁいいだろう」

神楽「えぇと読者様またよろしくお願いしますね」

鈴蘭「そんじゃまたね♪」

怠惰「バイバイ♪」


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第86話 招かれざる客達

こんばんわ読者様、眠たさMAXの怠惰のクソ
悪魔です。では本編へどうぞ。


蓮達の目の前には不気味に笑う執事が影から現れた。魔理沙が言った変態執事という単語からこれまで魔理沙を負かしてきた人物というのが良くわかった。

 

霊夢「貴方は誰!」

 

と、霊夢が言うとその執事はまるで蓮達を嘲笑うかのように名前を答えた。

 

? 「俺は…黒……ただそれだけの名だ」

 

黒と答えた執事は未だに蓮達を見て不気味に笑う。見ていて怖いが、

 

霧雨「お前と出会うとなここで百年目だ!」

 

黒 「いや1年ぶりだろ?確か永夜異変か?の時だ

   ったからなぁ……」

 

蓮 「貴方は…隠者の仲間なんですか?」

 

念のためにと聞くと黒は少し興味ありげに、

 

黒 「お前は葛ノ葉蓮だったな……‥確かに隠者いや

   そのお方は我が主だそれと我が主はお前の事

   を大層気に入っていたぞ」

 

霊夢「彼奴の仲間……」

 

蓮 「……………………」

 

蓮や霊夢は永夜異変の事を思い出す。隠者という人物に圧倒的な実力でただ遊ばれていた事を……すると、

 

洩矢「ねぇ君さ聞きたいんだけど君はどれだけの命

   を奪ってきたの?」

 

早苗「えっどういう事ですか?」

 

洩矢「こいつ何百何千って程に祟られてる相当恨み

   を持つ事をしてるよ……」

 

それを聞いた黒はただ真顔で、

 

黒 「なら俺も問おうお前らは自分達が食った米の

   数を数えれるか?」

 

早苗「そんな事‥‥無理に決まってますよ!」

 

黒 「それと同じことだ……」

 

つまり数え切れないほどに殺してきたという事だ。

 

蓮 「魔理沙この人とこれまでずっと戦ってきたん

   だよね?」

 

霧雨「あぁそうだぜ!」

 

だがなら何故、目の前にいる霧雨魔理沙の命を取らなかったのか。それが不可解な謎でもある。紅霧異変、永夜異変、普通なら命をとられる筈だ。だが彼はそれをしていないということだ。

 

蓮 「貴方は命を取ってきたと言いましたがそれで

   は何で魔理沙の命は取らなかったんですか」

 

黒 「くくく……やはりお前も面白い‥まぁ教えてや

   ろう俺からして見れば霧雨魔理沙という魔法

   使いは観察対象だからなぁ俺は次代の魔法使

   いの成長を見るのは一興と思っているからだ

   が?」

 

霧雨「言ってくれるじゃねぇか」

 

何故か魔理沙は少し嬉しそうだ。褒められているのかよく分からないが、相手は蓮にも興味を示したようだ。だが蓮は一番知りたいことを聞いた。

 

蓮 「隠者は何処にいるんですか?」

 

隠者が何処にいるかだ。主人が隠者だということなら居場所を知っていると考えたからだが黒が出した答えは、

 

黒 「教えると思うか?」

 

蓮 「そうですよね聞きたいことはもういいですな

   ので貴方を捕まえて隠者の場所を聞かせても

   らいます!」

 

そう言い蓮は神楽を抜刀する。やはり教えてはもらえないようだ。それに合わせて霊夢に魔理沙もお払い棒にお札、ミニ八卦炉を構える。

 

早苗「神奈子様!諏訪子様!」

 

八坂「えぇ貴方達に協力するわ」

 

洩矢「こんな危険な奴を野放しには出来ない

   からね!」

 

早苗達も蓮に協力してくれるようだ。これで6対1だ。数的にはこちらが有利だが…

 

黒 「力ずくか……いいぞ…そう言うのは嫌いじゃな

   い…だがよお前らは勘違いしてないか?」

 

早苗「それはどういう意味でしょうか?」

 

黒 「何時、俺が()()()()言った?」

 

霊夢「えっ……っ蓮!!避けて!!」

 

蓮 「えっ?……なぁっ!!」

 

霊夢に言われ蓮はすぐにバックステップで避ける。そして蓮がもといた位置には数本のクナイが刺さった。

 

? 「まったく黒さんはそう言うのは前もって言っ

   て欲しいですけどね」

 

黒の右となりに黒い装束いや忍者服を着て白銀の犬科の尻尾を生やす人物が並ぶ。声からして恐らく男性と思われる。その人物がクナイを投げたのだろう。

 

早苗「ですが2人ならまだ!」

 

早苗はとんでもないフラグを建ててしまった。すると背後から、

 

? 「残念だけど2人じゃないだなぁ~♪」

 

八坂「なっ……」

 

洩矢「いつの間に!」

 

霊夢「……!私と同じ巫女!?」

 

いつの間にか背後を取られていた。蓮はその人物の格好を見て驚いてしまう。その人物の格好は霊夢や早苗と同じで脇が見えるタイプの巫女服それでいて黒の横に並ぶ忍者と同じで犬科の尻尾を生やすがその巫女は金色だ。しかも顔は狐のお面を被って隠されていた。

 

? 「何処をほっつき歩いていたんだ?」

 

? 「もうお兄ちゃんがずさずさと先に行くのが悪

   いんだよ!」

 

お兄ちゃんという単語から恐らくこの2人は兄妹ということが分かった。

 

霧雨「こいつら兄妹かよ!!」

 

蓮 「この2人は咲夜さんに妖夢さんが言ってた忍

   者と巫女!」

 

永夜異変後の宴会で聞いていた特徴と全て一致している。つまりここにいる3人は全て隠者の仲間という事だ。

 

早苗「でもまだ数的にはこっちが!」

 

霊夢「あんたそれフラグだから!!」

 

また早苗はフラグを建てていく。すると今度は黒と忍者の後ろに4つの影がが空から落ちてくる。それは人の形ではあったが肌の色そして目が白目を向いていて最早人ならざる者達だ。

 

?1「カタ?」

 

?2「カタカタ?」

 

?3「カタタタ?」

 

?4「カタカタタカタ?」

 

口は動いてはいが声を発してはいない。顎をカタカタと鳴らす音しか聞こえない。

 

黒 「骸共戦闘体制!お前らの標的は八坂神奈子そ

   して洩矢諏訪子だ」

 

黒が命令すると後ろの骸と呼ばれた4人は敬礼をした。

 

早苗「6対7になっちゃいましたね……」

 

霊夢「あんたがフラグを建てるからよ!」

 

数でも負けてしまった。だが数よりも質で勝負とも蓮は思った。

 

黒 「なぁ俺は……」

 

巫女「黒君ってばどうせ魔女っ子ちゃんと戦いたい

   んでしょ?」

 

黒 「あぁ……」

 

忍者「いいですよ戦って……」

 

忍者と巫女に許可を貰った黒は魔理沙の前へと歩いていき立ち塞がる。

 

霧雨「なら良い機会だぜ!お前をボコボコにしてや

   るぜ!」

 

黒 「そうか‥‥かかってこい霧雨魔理沙!」

 

魔理沙の相手は黒という執事に決まった。そして狐面の巫女は、

 

巫女「そうだなぁ~ねぇお兄ちゃん私は彼処の巫女

   ちゃん達もらって良い?」

 

忍者「良いよ………俺はマスターが気に入ってる葛ノ

   葉蓮と戦ってみたかったから」

 

巫女「それじゃ博麗の巫女ちゃんと守矢の巫女ちゃ

   んは私が相手するね♪」

 

霊夢「いいわよ相手してあげるわ!」

 

早苗「私達の神社で粗相を働くなら容赦はしません

   よ!」

 

こうして霊夢&早苗VS巫女との巫女勝負が決定した。

 

八坂「私達はこの雑魚達を片付けるわよ」

 

洩矢「分かってるよ神奈子」

 

骸達「カタ!!」

 

神奈子と諏訪子も骸達4人との戦いが決まったのだった。そして肝心の蓮は、

 

忍者「何ででしょうかね………貴方には何でか妙に親

   近感がわいてくるんですよね」

 

蓮 「奇遇ですね僕もそう思うんですよ凄く偶然と

   はいえないぐらいに……」

 

2人「「苦労してるなって……」」

 

同じような立場なのか蓮と忍者は言葉をハモらせた。

 

蓮 「……いざ尋常に!」

 

忍者「勝負!」

 

蓮と忍者との戦いが始まるのだった。




狗神「なぁ忍者って奴は苦労人なのか?」

怠惰「う~んまぁそうだね妹と自分の主に
   結構振り回されてるからね」

鈴蘭「何でだろう昔に忍者と巫女に会った事が
   あるような気がする……」

神楽「気のせいじゃないですか?」

鈴蘭「気のせいだよね……」

怠惰「まぁ俺が書き続ければ分かることさね
   てな訳で今回はここまで」

狗神「次回はついに我らの出番だな!」

神楽「そうですね♪」

鈴蘭「それじゃ読者様!」

怠惰「またね♪」


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第87話 隠者の従者達

秋の暖かな日差しが照らす。ここ守矢神社では現在はげしい戦いが勃発していた……

 

ダンッ!!

 

霊夢「私の蹴りを受け止めた!?」

 

巫女「う~ん中々良い蹴りだね?」

 

霊夢の霊力を纏わせた右足の蹴りを巫女が霊力を纏わせた右足のキックで相殺する。

 

早苗「そこっ!」

 

早苗は弾幕を放つが巫女は霊夢を押し返すとバク転して避ける。

 

巫女「ふふん♪そんなんだと当たらないな♪」

 

早苗「身体能力高くないですか!?」

 

霊夢「ちっ流石妖怪ね……」

 

巫女「ノンノン妖怪じゃ~ないんだよね♪」

 

巫女は余裕そうに指を左右に動かしながら霊夢と早苗に伝える。

 

霊夢「どっちにせよ立ちはだかるなら退治する

   だけよ!」

 

早苗「同じ巫女として負けたくはありません!」

 

そうして霊夢と早苗は巫女に挑み続ける。そしてすぐ近くでは、

 

洩矢「このっ!」

 

諏訪子の鉄輪を骸達は一瞬で避ける。それに続いて、

 

八坂「御柱!」

 

4つの柱それぞれ1人ずつ骸達に投げ飛ばすがそれも一瞬の高速移動で回避される。

 

洩矢「こいつら思ってたよりも速い!」

 

八坂「でも何この違和感……」

 

骸1「かた!」

 

骸1が何やら手で合図をすると4人の骸達は諏訪子と神奈子を鳥籠のフォーメーションで囲い混むのだが右手にまさかの近代兵器であるハンドガンを構えられていて引き金を引いた。

 

バァーン!!

 

洩矢「そいや!!」

 

銃弾は実弾ではなく弾幕で出来ていた。だが諏訪子は避けず地面に手をつけると諏訪子と神奈子の周りの地面が盛り上がり壁が出来る。それによって出来た壁が盾となり銃弾を遮断した。

 

洩矢「ふふっどうよ!」

 

八坂「無反応ね……」

 

諏訪子がドヤってもただ此方を見ているだけで無反応である。

 

洩矢「ちょっと!何か反応してくれないと

   こっちが恥ずかしいでしょ!」

 

八坂「……でも何のかしらこいつらから私達

   神と同じ神力を感じるのは……」

 

まだまだ2人は戦うがその数メートル離れた先では、

 

黒 「良いぞ!もっとだ!もっと俺を楽しま

   せろ霧雨魔理沙!!」

 

霧雨「彗星 ブレイジングスター!」

 

空から滑空をつけて箒に股がり猛スピードで黒へと特攻を仕掛けるが目の前で黒は影へと入り回避する。

 

霧雨「てめぇ!それは反則だろ!!」

 

黒 「弾幕ごっこにおいてのルールは弾幕で

   美しく見せて勝つだけだったと思うが?」

 

影から現れた黒は手をかざすと周りの木々の影が槍と化して魔理沙へと襲いかかるが即座に空を飛び槍を攻撃を避ける。

 

霧雨「相変わらずの戦い方だな!」

 

黒 「そうかもな……」

 

今度は黒、自身の影を利用し影から黒く光る弾幕が現れるとそれは魔理沙をロックオンしたのか魔理沙目掛けて向かってくる。

 

霧雨「ホーミングか!」

 

どんなに早く移動しても影から出来た弾幕は魔理沙を追尾し続ける。

 

霧雨「魔符 スターダストレヴァリエ!」

 

スペルカードを掲げ唱えると魔理沙の箒の先から無数の星形弾幕が現れ影の弾幕を打ち落とす。

 

霧雨「次くるとしたら!!」

 

すんっ!!

 

いつの間にか握られていたハルバートの鮮烈なる一撃を空中で一回転して回避する。

 

黒 「ほうやるじゃないか……」

 

霧雨「お前の事だかそうくると思ったぜ!」

 

2回ほど戦っただけあり手の内は分かるようだ。それを見た黒は更に笑った。

 

黒 「いいねぇ!やはり見立てどおりだ!」

 

霧雨「そいつはありがとよ!」

 

ミニ八卦炉を黒へと構え魔理沙はそう叫ぶのだった。そして場面は代わり蓮は守矢神社の近くにある木々が生い茂る森の中で忍者と戦っていた。

 

蓮 「これはどうですか!!」

 

忍者「隠符 弾幕隠れ!」

 

弾幕を放つが忍者はまさかのこの葉隠れの弾幕バージョンで目の前から消えて回避するがそこから出来た弾幕が派生として蓮へと襲いかかる。

 

スパンっ!

 

だが蓮は神楽で弾幕を切り裂きそして辺りを見渡す。

 

蓮 「何処に……そこかっ!!」

 

すぐさまそこからバックステップで離れると離れた地点にクナイが刺さる。

 

忍者「やりますね…まだ会って数分しかたたず

   で攻撃を回避するとは……」

 

木の枝の上で忍者は蓮に言うと蓮は、

 

蓮 「えぇ貴方の主人にとことんとダメ出し

   されたので!」

 

神楽を振るいそこから出来た斬撃波で忍者へと弾幕を放つが忍者は跳躍してその一撃を避けた。

 

忍者「これは避けれますか!」

 

空中でクナイを6本程を蓮へと放つが蓮は刀を構え、

 

蓮 「神楽!」

 

神楽の名を呼ぶ。すると背後に神楽の分身が現れその分身が弾幕を放ちクナイを相殺させる。

 

蓮 「……忍者さん貴方もいや貴方達も隠者と

   同じで手加減しているんですか?」

 

蓮はもしやと思いそう聞くと地上へと着地した忍者は、

 

忍者「えぇそうですよ…だってこうでもしない

   と貴方達の実力を計れないじゃないです

   か?」

 

流石は隠者の仲間だけあってか隠者と同様に滅茶苦茶手抜きをされていたようだ。しかも蓮だけではなく霊夢や魔理沙それに早苗達の守矢神社の者達も手抜きして戦っているようだ。

 

蓮 「貴方達は僕らを馬鹿にしすぎです!

   いい加減にして下さい!」

 

忍者「……はぁ…マスターに何て言われるかな」

 

蓮 「えっ………!!」

 

と、言った時だった。急に忍者の雰囲気が変わった。

 

忍者「そこまで言うのなら少しお見せしましょう

   私の忍術を!」

 

忍者はクナイを両手で合わせて8本持つとそれを先程同様に蓮へと投擲した。

 

蓮 「そんなもの!!」

 

神楽と神楽の化身で全て弾き飛ばし神楽の分身が消える。だが忍者はいつの間にか目の前から消えていた。

 

蓮 「また消えた!」

 

忍者「何処を見ているんですか?」

 

蓮 「いつのまに!」

 

いつの間にか忍者はクナイを手に持ち蓮に向かってクナイを振るってくるが、

 

蓮 「式符 鈴蘭 反撃の型!」

 

式神札【鈴蘭】を使い鈴蘭を召喚すると、

 

鈴蘭「ぶっ飛べ!!」

 

鋼の板ですら破壊する足を使った回し蹴りで忍者へと一撃を放つのだが、

 

忍者「甘い!!」

 

蓮と鈴蘭の目の前に紫のスキマと同じような裂け目が出来上がるとそこにダイブして消えた。

 

蓮 「なっ!!」

 

鈴蘭「嘘!!」

 

これには蓮と鈴蘭も驚くことしか出来なかった。すると今度は後ろから駆け足で蓮へとクナイを振るいにくる。

 

蓮 「鈴蘭は戻って!そして頼む!」

 

蓮はまた式神札【狗神】を即座に構えて、

 

蓮 「恐怖 狗神の咆哮!」

 

蓮の後ろに狗神が現れる。蓮はすぐさま耳を塞ぐと同時に、

 

狗神「ガァーーーーーーー!!!」 

 

忍者「ぐっ!!」

 

巨大な咆哮を忍者へと放つ。これには忍者も吹っ飛ばされるが直ぐ様、忍者は受け身をとって体制を整えた。

 

狗神「ほう我の咆哮を受けて怯まぬか」

 

忍者「そんなものは効きませんよ」

 

蓮 「やっぱり凄い……狗神の咆哮を近距離で

   受けてもスタンしないなんて……」

 

蓮は気づかないが狗神と忍者は互いに睨みあっていた。

 

狗神「お前も男だとか雄犬だとか思ったん

   だろ」

 

と、狗神はやけくそ気味に言うと忍者の返しが予想外な返答だった。

 

忍者「いえ…見ただけで女性というのは分かり

   ますよ…しかもその真っ白な毛並それで

   見た感じ枝毛等もなくしっかり手入れ

   していて綺麗だなと♪」

 

狗神「なっ!?」

 

まさかの誉め言葉だ。これには狗神も驚いてしまう。

 

蓮 「何このラブコメのような展開……えっと

   狗神が女性って気づいたんですか?」

 

今日1日で何回かラブコメ展開した主人公に言われたくはない。しかも戦いそっちのけで忍者に聞くと、

 

忍者「いや私も妹も元は狼なんでどうしても

   見ただけで分かるんですよね」

 

狗神「道理でな……その尻尾といい耳といい

   犬科の匂いやらがする訳だ」

 

何でか分からないが狗神は少し嬉しそうだ。

 

忍者「おっとまだ戦いでしたね…あっマスター

   …こっ鸛とです!」

 

蓮 「何だ?」

 

狗神「何が起こってやがる?」

 

突然、忍者は独り言をぶつぶつと言い出した。

 

忍者「えっ引くんでんすか……すっ直ぐに引き

   ます!すいませんが蓮さん私共は今回

   引かせていただきます!」

 

蓮 「逃がすと思いますか!」

 

忍者「えぇ逃げますよ!!」

 

そう言うと忍者は何か玉のような物を手に持つと、

 

忍者「それではごめん!!」

 

ドロンッ!!

 

それを地面へと叩きつける。すると辺りが煙で覆われた。

 

蓮 「ごほっ!ごほっ!」

 

狗神「行くぞ小僧!!」

 

狗神は蓮の服の襟元を咥えるとすぐに忍者を追いかけた。狗神が追いかけていくまた守矢神社へと戻ってきた。

 

霊夢「蓮あんた何処に行ってたの!」

 

蓮 「ごめん!忍者と林の中で戦ってて」

 

霧雨「おい逃げるのかお前ら!!」

 

霊夢達の目の前には先程の忍者に巫女そして骸と呼ばれた人間のような者達に黒と名乗った執事は楽しそうに、

 

黒 「あぁ我が主がお待ちでな霧雨魔理沙

   今回は中々だったぞ次やりあう時は

   お互い全力でやりあおうくく…はは!」

 

黒は手を掲げると黒の影が黒達7人を覆い隠す。そして数秒で黒の影が消えるとそこにいた筈の7人は消えていたのだった。




怠惰「はいてな訳で今回もありがとうござい
   ました」

晴明「それで今回は私ですね」

怠惰「まぁ皆、出払ってるからね♪」

晴明「それと怠惰さんあの7人は完璧にあの人
   の従者達ですよね?」

怠惰「えぇ勿論、特に巫女ちゃんが懐かしい
   でしょ?」

晴明「えぇそれはもう彼女には連れ回されました
   からね」

怠惰「数少ない唯一の友達」

晴明「えっ…まさか私ってボッチ!?」

怠惰「さぁどうだろうね♪てな訳で今回はここ
   まで」

晴明「じっ次回もよろしくお願いしますね」

怠惰「では読者様また次回!」

晴明「ありがとうございました……」  


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第88話 波乱は過ぎて

こんばんわ読者様、前回はやらかしてしまった怠惰のクソ悪魔です。申し訳ない。では本編へどうぞ


霧雨「クソっまた逃げられた!!」

 

先程とは打って変わって静かとなった守矢神社で魔理沙は叫んだ。

 

霊夢「彼奴らいったい何の目的で来るのか本当

   に謎過ぎて分からない……」

 

蓮 「ねぇ狗神さっきからどうしたの?」

 

狗神「ん?いや何でもない……」

 

さっきから狗神が何故かそわそわとしていた。だが何でもないなら問題ないだろうと蓮は思った。

 

早苗「神奈子様と諏訪子様は大丈夫ですか?」

 

八坂「えぇ問題ないわ」

 

洩矢「うん怪我とかはしてないよ」

 

どうやら皆、五体満足で何とかなったようだ。

 

霊夢「魔理沙あんた結構むしゃくしゃしてる

   わね……」

 

霧雨「これじゃ不完全燃焼だ!」

 

魔理沙の言い分は正しい。実際に蓮も今回の戦いは勝ち負けがどうこうの前に引き分けとして逃げられて不完全燃焼だ。

 

霊夢「はぁ~……まぁ私も言えた義理じゃない

   けど」

 

洩矢「ねぇさっきの奴等と知り合い?」

 

諏訪子が聞いてくると蓮達はそれに答えた。

 

蓮 「いえ……その7人のリーダーであろう

   人物とは一度会いましたがさっきの

   7人は初めてです」

 

霊夢「私も彼奴らと会ったのは初めてね」

 

霧雨「私は隠者って奴は分からねえけど

   さっきの執事とは何度か戦ったぜ」

 

早苗「あんなのに何度もって……」

 

早苗に至っては絶句せざる得ない。すると蓮はある事を思い出した。

 

蓮 「そういえば早苗さんって僕と同じで

   外来人ですか?」

 

早苗「えっ?……てことは蓮さんもですか!?」

 

蓮 「えぇ一応は東深見高校の生徒でしたね」

 

早苗「へっ偏差値が高い所じゃないですかそこ

   って!?」

 

蓮の行っていた高校はどうやら結構な程に偏差値が高いらしい。

 

早苗「そういえば確か外の世界にいた時の6年

   前ぐらい前のニュース……でしたかね?

   東深見高校の男子生徒が行方不明になっ

   たとか…しかも家も滅茶苦茶に崩壊して

   いて遺体すら無いということで死亡と

   判断されて捜索も打ち切られたとか……」

 

早苗はとんでもない爆弾発言をした。それには蓮も声が震えた。

 

蓮 「ろっ……6年前!?

 

早苗「えっえぇ…何でそんなに驚いているん

   でしょうか?」

 

蓮 「霊夢、確か僕が来たのって今からもう

   2年ぐらい前だよね!?」

 

霊夢「えぇ確かにもう2年ぐらい経ってるわよ」

 

そう早苗が言うには6年前の出来事らしい。だが蓮はもう幻想郷に来て早2年近くは経過している。

 

八坂「ふぅ~んまぁ大方、時間の流れが違うん

   でしょ……」

 

霧雨「これで蓮が外の世界に帰ったとなれば

   浦島太郎だな♪」

 

魔理沙はチラリと霊夢を見ると霊夢は少しあたふたしていた。だが蓮は、

 

蓮 「いや僕は帰る気はないかな?」

 

霊夢「ふぅ……」

 

霧雨「おぉ~安心したか♪」

 

霊夢「うっさい!」

 

ごつんっ!

 

霧雨「痛って!!」

 

魔理沙の頭を軽くこずく。それを見ていた蓮は苦笑いで眺め早苗は訳が分からないのか首をかしげ神奈子と諏訪子はニヤニヤと笑って見ていた。

 

狗神「おい小僧…悪いが我は帰る」

 

蓮 「あっうんありがとうね狗神」

 

狗神はドロンッ!という煙をあげてその場から消えた。それを見ていた早苗は、

 

早苗「蓮さんってポ(ピー)モンマスターですか!?」

 

蓮 「いや違うよ!?」

 

初めてそれを見ればそう言われても可笑しくはない。実際的に式神使いなのだから。

 

霊夢「そういえばあんたら神社やらまるごと

   こっちに越して来たんでしょそれで

   この山の天狗やら怒ってたわよ?」

 

洩矢「言われてみるとそんな連中がよく来て

   たね神奈子?」

 

八坂「あぁ~いたわね…襲ってきたから御柱やら

   で撃退したけど」

 

と、言ってはいるが実際は守矢の関係者たちが妖怪の山に不法侵入したのが悪い。告訴されて裁判になったら確実に負けるだろう。

 

霊夢「まったく……とりあえず早苗とそこの

   2神は着いてきなさい」

 

蓮 「えっ?霊夢どこに行くの?」

 

霧雨「あぁ~行くのかあそこに……」

 

蓮 「えっ?」

 

魔理沙だけは感ずいたようだ。霊夢が何処に行くか。霊夢は振り返り蓮達に、

 

霊夢「何処って天狗の里しかないでしょ……」

 

蓮 「……えぇ…?」

 

蓮もそんな声しかあげれなかったのだった。そうして霊夢の案内で蓮達は天狗の里に向かった。

 

蓮 「ここが天狗の里……?」

 

霊夢「えぇ……」

 

早苗「大きいですね」

 

と、言いながら歩いていこうとすると、

 

白狼「待てお前ら人間が何でここにいる?」

 

白狼「悪い事は言いませんお引き取りした

   方がよろしいかと?」

 

と、2人男女の白狼天狗が立ち塞がる。

 

霊夢「蓮、例の紙を見せてあげて」

 

蓮 「あっうん……」

 

霊夢に言われ蓮は文から貰った手書きの通行書を2人に渡す。

 

白狼「この字に指紋印は……文様のですね」

 

白狼「……はぁ~通れ」

 

2人の白狼天狗は蓮達に立ち塞がるのを止めて左右に避ける。

 

蓮 「行こう……」

 

霧雨「だな♪」

 

霊夢「えぇほら着いてきなさい」

 

八坂「えぇ……」

 

洩矢「通行書って凄く便利なんだね……」

 

早苗「そうですね……」

 

そうして3人は天狗の里を歩く。すると自分達を見てヒソヒソと話す天狗達が多々といたが気にすることなくその里で一番大きい建物の前に着く。

 

天狗「何ようだ?」

 

霊夢「あんたらが迷惑してるっていう神達を

   連れてきたのよだからあんたらのボス

   に会わせなさい」

 

天狗「随分とでかい態度をとるようだな貴様!」

 

そう言い天狗は手に持つ錫杖で霊夢を殴ろうとした時、

 

ガシッ!

 

その錫杖は1人の天狗に押さえつけられた。その天狗はそこかしこにいる天狗よりも大きな翼が背中についていた。

 

天狗「誰だ!俺の邪魔をする不届きな天狗

   ……は!?

 

? 「ほう…私の客人に粗相を働くとは度胸が

   あるじゃないか?」

 

天狗「てててて天魔様!?」

 

天魔と言われた女性は錫杖を握る手を離すと殴りかかってきた天狗は頭を深く下げる。

 

天狗「申し訳ございません!!」

 

天魔「お前は仕事を全うしたそれは良い…だが

   客人は傷つけるないいな?」

 

天狗「はい!!」

 

そう言い天狗は錫杖をまた握って門の左に立つ。

 

天魔「さてとお前ら入りな色々と話したい事は

   あるからな」

 

霊夢「えぇそれじゃお邪魔するわね」

 

蓮 「だっ大丈夫かな……」

 

蓮は心配してそう呟くことしか出来なかったのだった。




怠惰「てなわけで今回も見てくださりありが
   とうございました」

狗神「……………」

鈴蘭「狗神の姐御どうしたの?」

神楽「狗神さん?」

狗神「…………………はぁ」

怠惰「2人共今はそっとしてあげなよ♪」

神楽「良いんですか?」

怠惰「うん♪あぁいう気持ちの整理は大切だよ」

鈴蘭「そうかもね……」

怠惰「とりあえず今回はここまで」

神楽「また次回よろしくお願いいたします」

鈴蘭「それじゃ読書様またね♪」


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第89話 天魔様の性格

天魔に言われ蓮達は天魔の家の大広間に案内された。

 

天魔「すまないが7人分の御座を用意して

   くれるか?」

 

天狗「承知しました」

 

そう言い天狗は7枚の御座敷いて用意する。

 

蓮 「ありがとうございます」

 

天狗「それでは……」

 

そう言い天狗は下がる。蓮達は御座の上に座り天魔は向かい合わせになるように座る。

 

天魔「では改めて天狗達の首領を勤める天魔

   こと村雲風雅だよろしくな」

 

蓮 「あっえっと葛ノ葉 蓮です

 

霧雨「霧雨魔理沙だぜ」

 

早苗「東風谷早苗です」

 

八坂「八坂神奈子よ」

 

洩矢「洩矢諏訪子だよ♪」

 

と、蓮達は自己紹介をするが霊夢は自己紹介をせず、

 

霊夢「それで私達が来たのはそこにいる守矢の

   連中の仲介よ」

 

風雅「そうか…すまないな霊夢……」

 

霊夢「良いわよ別に文に頼まれたから」

 

と、物凄いぐらいにタメ口である。

 

蓮 「えっと霊夢……天魔さんと知り合い?」

 

霊夢「えぇまぁ知人って所ね」

 

それを聞いた天魔もとい風雅は高笑いをして、

 

風雅「ハハハハハ♪昔にな♪」

 

蓮 「あっそうなんですか……」

 

霧雨「へぇ~そうなのか……」

 

風雅「あぁ~それと葛ノ葉 蓮」

 

蓮 「あっ蓮でいいですよ♪」

 

風雅「おっそうか…コホン!蓮それと霊夢

   文の新聞の事は申し訳なかったな」

 

文の新聞について謝ってくると蓮と霊夢は、

 

蓮 「いえ僕は大丈夫ですから……」

 

霊夢「私もやるだけ文にやったから気は済んだ

   から問題ないわ♪」

 

霊夢のスッキリした顔を見た風雅は何があったみたいは顔をしていた。

 

風雅「そっそうか…それは何よ…何したんだ?」

 

霊夢「4の字固め♪」

 

早苗「うわぁ…痛そう……」

 

この場にいる霊夢以外は皆は苦笑いしか出来ない。早苗に限っては痛そうというコメントまで出た。

 

風雅「はぁ…まぁ因果応報だから仕方がないか」

 

蓮 「あれ?確かやられたらやり返すって」

 

風雅「それはあくまで攻撃を仕掛けられた時だ

   文の場合はこっちこら仕掛けたような

   ものだからな……」

 

何とも凄い常識がある妖怪だ。

 

風雅「はぁ…昔から彼奴は変わらなくてな……

   それで話が脱線してしまったがお前達

   はどうしたいんだ?」

 

早苗「あっえ~と……」

 

八坂「ここ妖怪の山に住みたいっていうのと

   ここの山の神として祀られたいと思っ

   ているのだけど?」

 

包み隠さず本音を言った。これには風雅も高笑いをした。

 

風雅「ハハハハハ♪面白いじゃないかこんなに

   面白いのは彼奴が来た時以来か?」

 

洩矢「彼奴?」

 

風雅「こっちの話だ気にするな♪ただお前さん

   方はいきなり縄張りに来るのは些か問題

   があるとは思うぞ?神社にしろ湖にしろ

   とな」

 

それを聞いた蓮達は湖という言葉に引っ掛かった。

 

霧雨「ちょい待てお前らまさか神社だけじゃ

   なくて湖も持ってきたのかよ!?」

 

早苗「諏訪子様や神奈子様は山の神様であり湖

   の神様でもあるんですよ…」

 

霊夢「それで湖ごとって事ね……」

 

納得はいったがだが湖ごととは何とも大規模な引っ越しだなと蓮は思った。

 

洩矢「それは確かに私達が悪いよ……だけど

   そっちも仕掛けてきたよね?」

 

風雅「それは確かにだが仕掛けたのはあくまで

   事情を聞くためであって柱や鉄輪を投擲

   やらで攻撃してきたのはそっちだぞ?」

 

洩矢「あーうー……」

 

八坂「それについては謝罪させてもらうわ」

 

と、神奈子は頭を下げようとすると風雅はそれをするなとジェスチャーをして、

 

風雅「いや頭は下げなくていい…少し待って

   いてくれ……」

 

そう言い天魔は立ち上がると外へと出ていった。

 

八坂「あの天魔とかいう妖怪は強いのか弱い

   のかよく分からないわね……」

 

霊夢「彼奴、結構な実力はあるわよ……」

 

洩矢「そうは見えないけどな……」

 

霧雨「絶対にあの性格のせいだなありゃ……」

 

性格が傲慢だとかそういう奴が強く見えるイメージがあるのだが天魔の場合は性格のせいなのか強さがよく分からない。ちょっと残念な性格だなとこの場の全員はそう思う。そして雑談していると天魔が帰ってくる。

 

天魔「受けとれお前らが必要としている物だ」

 

八坂「これは…」

 

洩矢「許可証って書いてるね……」

 

それは妖怪の山に住む事を許す許可証だった。

 

風雅「今日から守矢神社の者達を妖怪の山に

   住む事を特別に許すそれは持っていれ

   ば無知な奴以外は襲ったり脅迫やらし

   ないだろう」

 

早苗「天魔様ありがとうございます!」

 

風雅「なにお礼を言われる筋合いはない…ただ

   彼奴だったら許したかもなってな……」

 

八坂「ねぇさっきから彼奴、彼奴って言ってる

   けど誰かしら?」

 

神奈子が誰かと聞く。蓮や霊夢それに魔理沙はその人物について大方は予想が出来た。

 

蓮 「絶対にあの人だよね……」

 

霊夢「まぁ十中八九そうでしょうね……」

 

霧雨「彼奴って人気だよな……」

 

蓮達がそういうと風雅はその人物の名前を答えた。

 

風雅「私の親友の1人…深常理久兎という男だ」

 

やはり蓮達の読み通りだ。

 

洩矢「何か凄い名前だね……」  

 

早苗「どうしたんですか?神奈子様?」

 

八坂「深常理久兎……何処か遠い昔にそんな

   名前を聞いた事があるようなないよ

   うな?」

 

神奈子に限っては何処かで聞いた事があるようだ。

 

風雅「まぁ妖怪で彼奴の名前を知らない奴は

   対していないはずだ何せ妖怪の総大将

   をしていた男だからな」

 

早苗「総大将…それってぬらりひょん的なあれ

   ですよね?」

 

風雅「あぁ妖怪の種族名はぬらりひょんで

   固有妖怪だったな」

 

早苗「現代でも有名な妖怪ですよ!?」

 

確かにオカルト好きな人達の間では凄く有名な妖怪だ。

 

風雅「ハハハハそうか今現代の外でも奴の名は

   残っているか結構♪結構♪」

 

と、天魔は喜んだ。すると先程の天狗が現れる

 

天狗「天魔様そろそろ予定がつまりますよ」

 

風雅「おっとそうか…すまないが……」

 

八坂「えぇ私達はもうおいとまさせて貰うわ」

 

洩矢「ありがとうね♪」

 

早苗「本当にありがとうございました」

 

そう言い3人は立ち上がり玄関へと向かった。それに続いて、

 

霊夢「それじゃ私達も帰るわね」

 

霧雨「また会えたら会おうぜ♪」

 

蓮 「それでは……」

 

と、言い玄関に出ようとしたとき

 

風雅「なぁお前らに聞きたい……理久兎は私の

   親友は元気だったか?」

 

どうやら文に聞いたのか夢での事を聞いてきた。それについて、

 

蓮 「はい凄く生き生きとしていましたよ」

 

霊夢「本当にね……」

 

霧雨「予想以上にな♪」

 

それを聞いた風雅は顔に笑みを浮かべて、

 

風雅「そうか…彼奴は元気か…ありがとうな」

 

霊夢「いいわよ…それじゃあね」

 

蓮 「では」

 

霧雨「またな♪」

 

そうして3人も外へと出ていった。残った風雅は天井を見上げて、

 

風雅「理久兎…お前に会えるって知ってたなら

   仕事なんざほっぷらかしたのにな……」

 

風雅は呟くがその呟きは虚空へと消えた。そして蓮達は天狗の里を出ると、

 

霊夢「あんたらの歓迎会的な事をしますかね」

 

早苗「えっ?」

 

霧雨「おっ宴会かいいねぇ♪」

 

蓮 「まぁ無理しないようにね……」

 

と、早苗達を歓迎する宴会を開くことが決まったのだった。




怠惰「はいはい今回もありがとうございました」

狗神「ありがとうな……」

神楽「狗神さん気分は晴れましたか?」

狗神「あぁ……大分な……」

鈴蘭「なら良いんだけどなぁ……」

狗神「心配をかけたな」

怠惰「まぁまぁ心の整理が出来たならよしよし
   だね♪」

狗神「あぁ心配かけたな」

怠惰「さてとそろそろ終わりますかね♪」

神楽「それでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「また次回ね♪ね

狗神「そんじゃあな……」



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第90話 異変後は定番の宴会

ここ博麗神社では何時ものように宴会がとり行われ数多の妖怪やらが集まる。

 

霊夢「さぁ~て飲むかしらね♪」

 

蓮 「まぁ無理せず……」

 

蓮と霊夢は宴会の席に座ろうとしたのだが……

 

早苗「えっえと…その……」

 

何故か早苗がおろおろとしていた。外界から来て間もないのなら無理もないだろう。そんな早苗を見てられなかったのか、

 

蓮 「霊夢ちょっと早苗さん助けてくるよ」

 

霊夢「蓮、浮気したら……」

 

蓮 「いやしないって!」

 

霊夢「冗談よ♪とりあえず早苗をこっちに

   連れて来なさいな」

 

蓮 「うん分かった」

 

そう言い連覇早苗へと近づくと、連覇?蓮はではなく?

 

蓮 「えっと早苗さん?」

 

早苗「ひゃ!?れれ蓮さんその私はどうしたら!」

 

蓮 「えぇと…神奈子さんや諏訪子さんは?」

 

蓮は2人について聞くと早苗は苦笑いをして指を指す。蓮は指差された方を見るとそこにはワハハハと笑いながら妖怪やらと酒を飲む2人がいた。どうやら輪に入れなかったみたいだ。

 

蓮 「良ければ来る?」

 

早苗「えっと是非!」

 

蓮 「ならこっち着いてきて♪」

 

そう言い蓮は早苗を霊夢がいる席に案内し蓮は席に座る。

 

早苗「えっと霊夢さんおっお願いします」

 

霊夢「堅苦しいのは無し無し座りなさいな」

 

早苗「えっと失礼しますね……」

 

早苗も座ると霊夢は酒を差し出して、

 

霊夢「あんた飲める?」

 

早苗「えっと……せっかくなのでいただきます」

 

早苗は近くにあるコップを手にして霊夢の前に差し出すとそれに霊夢は酒を注ぎ早苗はそれをグビッと飲むと霊夢は、

 

霊夢「そういえばあんた1つ聞きたいんだけど

   あんた友達いないの?」

 

早苗「グフッ!!」

 

蓮 「ガハッ!!」

 

早苗に言ったつもりが蓮にもダメージが入る。一応は蓮もボッチの1人だったためダメージが入ってしまう。

 

霊夢「ちょっと蓮、大丈夫!?」

 

蓮 「精神的にくるものがあるよ……」

 

早苗「私も今のは精神的に来ました……」

 

霊夢「悪かったから!悪かったから戻って

   来なさいって蓮!」

 

蓮の襟首を掴んで上下に揺らす。

 

蓮 「霊夢、僕は大丈夫だから……」

 

霊夢「それなら良いけど……」

 

霊夢は襟首を離すとそれをジーと見ていた早苗が、

 

早苗「気になっていたんですが2人はどういう

   関係なんですか?」

 

早苗の突然の質問に霊夢は顔を少し赤くして言葉を溜め込んで、

 

霊夢「…………恋人」

 

早苗「……はい!?」

 

霊夢の言葉に早苗は驚く。蓮も少し恥ずかしいのか顔を赤くして目をそらしてしまう。

 

早苗「れっ霊夢さんと……蓮さんって恋仲だった

   のですか!?」

 

霊夢「そうよ悪い?」

 

早苗「いっいえ凄く意外すぎて……」

 

早苗の言い分も無理はない。何せ性格が真逆でケンカを起こしそうなお互いの性格なのに恋仲と言ってしまえば……そして蓮も落ち着いたため前を向くと、

 

蓮 「意外って言われても可笑しくはないよ

   現に人里で散々と言われたから……」

 

早苗「えっとご愁傷さまです……」

 

霊夢「まぁその話をバラした奴は絞めたけどね」

 

早苗「言うことが自棄にバイオレンスです

   よね?」

 

と、早苗が言った時、霊夢は「はっ!」と何かを思い出した。

 

霊夢「そういえばあの黒だとか変態執事?の

   とかのせいでこっちの要求の事やって

   無かったわよね?」

 

早苗「ギクッ……」

 

蓮 「確か……負けたら土下座だよね?」

 

早苗「えっ!?本気でやるんですか!?ここは

   ほら高校性的なノリで……」

 

霊夢「早苗あんたそんなもんは幻想郷にない

   わよ?」

 

霊夢のおっしゃる通りここ幻想郷に高校なんて存在しない。あっても小学生ぐらいの子供達に中学の範囲を教える寺子屋ぐらいだ。

 

早苗「うっ…わかりました……」

 

そう言い早苗は手を地面につけて頭を下げると、

 

早苗「調子に乗ってすいませんでした!!

 

と、声を張り上げて叫んだ。しかも見事と言っても良いぐらいの綺麗な姿勢だ。それを間近でしていた霊夢も少し恥ずかしくなった。蓮もこれには苦笑いをして浮かべた。

 

霊夢「もっもういいから……逆に私が痛い人に

   見られるから……」

 

蓮 「アハハハ…」

 

蓮達が騒いでいるとそれを聞き付けたのか酒を片手に持った魔理沙がやって来る。

 

霧雨「よぉ♪お前ら何を騒いでんだ♪」

 

蓮 「あっ魔理沙…早苗さんの賭けの代償だよ」

 

霧雨「あぁ~土下座か、なぁ早苗さんよ一緒に

   飲もうぜ♪」

 

魔理沙に言われ早苗は頭を上げると、

 

早苗「そうですよね飲みましょう!こんな悔しい

   気持ちは飲んで張らしましょう!」

 

そう言うと早苗は酒を飲み始めた。

 

霊夢「ねぇ蓮…あんたは何時から酒を飲むの?」

 

蓮 「えっえぇ~と……来月の中間辺りが誕生日

   だからその時に……」

 

霊夢「そう…分かったわ♪さぁて魔理沙どんどん

   飲みましょう!」

 

霧雨「勿論だぜ!」

 

そうして蓮は水をちびちびと飲みながら蓮と霊夢そして早苗が酒を飲んでいるのを眺めた。そうして数分後……

 

早苗「だぁ~かあら~私は~痛い子なんか~

   じゃ~ないんでしゅ!わたひは~普通で

   しゅ!理波しゃん!ヒック……」

 

霊夢に魔理沙が飲んでいる中で早苗はもう顔が赤くなって既に酔っ払っていた。酔っ払い過ぎて言葉の呂律も回らなければ何を言っているのかすら分からない。

 

蓮 「早苗さんお酒弱いなぁ……」

 

霊夢「さぁ祝酒よ!パァ~と飲むわよ!」

 

霧雨「おうよ!!」

 

蓮 「これじゃ明日の霊夢は二日酔い待ったなし

   だよね……」

 

蓮はそう呟いてまだまだ続くであろう宴会を眺めるのだった。

 




怠惰「それでは今回もやっていきますかね」

鈴蘭「やってきましょう♪」

狗神「あぁそうだな」

神楽「えっと次回からはあっちを投稿するん
   ですよね?」

怠惰「まぁそうだねそろそろあっちも投稿
   したいから♪ろ

狗神「また数週間ぐらいは本編は休みか」

怠惰「まぁそういうこったね」

鈴蘭「そういうことだから読書様覚えておいて
   ね♪」

怠惰「それと第零章の日曜日の投稿はするから
   安心してね♪てなわけで今回はここまで」

神楽「次回もお願いしますね」

狗神「そんじゃ読者様」

鈴蘭「まったねぇ♪」


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第十章 真実の月 
第91話 再戦の知らせ


こんばんわ読者様、ついに100話となり
ここまで書いたんだなと思った
怠惰のクソ悪魔です。
嬉しい限りです。では本編へどうぞ。


早苗達のケンカの騒ぎが終わりここ博麗神社にはまた平穏という何時ものような日常に戻り蓮は境内の掃除をして霊夢はお賽銭箱の中を開けていたが、

 

霊夢「はぁ……今日も賽銭はあまりないわね……」

 

ちょっとテンションが下がった霊夢はそう呟く。

 

蓮 「また空っぽ?」

 

霊夢「そうね……ざっと…10円ね……」

 

蓮 「入ってないよりかはましだよね……」

 

基本的に霊夢は商売が下手なためチャンスの時に限って失敗することが殆どだ。それに蓮も商売は下手な部類に入る。だが蓮という存在は寺子屋で教師をしているという良いイメージがあるためちょっとだが増えてきている。

 

霊夢「いっその事、そこいらの妖怪を退治して

   お賽銭UPを狙おうかしら?」

 

お払い棒とお札を構え今にも殺りそうな霊夢に対して蓮は、

 

蓮 「う~ん霊夢、悪さをしている妖怪ならまだ

   しも関係のない妖怪を退治するのは止めよ

   うよ……逆にイメージdownするから」

 

お賽銭UPのためにまた悪さをしていない妖怪が犠牲になるのは阻止しようと蓮は霊夢を止める。

 

霊夢「一理あるわね……」

 

そう言い霊夢はお払い棒やお札をしまう。どうやら阻止できたようだ。

 

蓮 「でも確かにお賽銭が増えているの分かる

   けどまだちょっと少ないのはいただけな

   いよね……」

 

霊夢「えぇ……食費やらそういうのはあんたが

   働いて稼いで来る分や紫やらが支給して

   くれるから良いけどやっぱりないと悲し

   くはなるわね……」

 

蓮と霊夢はどうしたものかと考える。すると霊夢は、

 

霊夢「ならさいっその事で催しをするってのは

   どう?」

 

蓮 「あぁ~確かに…でも何やるの?」

 

霊夢「えっ?えぇと……何すれば良い?」

 

コテッ……

 

そこまでは考えていなかったようで蓮もつまずいてしまった。すると蓮は、

 

蓮 「う~んやるなら見せ物だよね?それで

   神酒やらを売って利益にもなる…だけど

   やる事がなぁ……」

 

霊夢「そうなのよね~」

 

と、蓮と霊夢はどうしたもんかと考えながら掃除をしていると、

 

? 「あの~蓮さん?」

 

蓮を呼ぶ声が後ろから聞こえ蓮と霊夢は後ろを向くと、

 

蓮 「ん?あっ妖夢さんどうしたんですか?」

 

そこには妖夢がいた。何の用なのだろうと思って聞くと、

 

妖夢「実は再戦するためにここに来ました」

 

霊夢「えっお賽銭♪素敵なお賽銭箱ならそこよ♪」

 

再戦と賽銭……似ている読みだけあって間違える。それに気がついた妖夢は、

 

妖夢「賽銭じゃないです!蓮さんにリベンジする

   再戦です!!」

 

ここ最近はお賽銭に飢えているなと思うばかりだ。

 

霊夢「なぁ~んだ少しぐらい入れてくれるだけ

   でもいいのよ?」

 

妖夢「だから入れませんよ!」

 

蓮 「霊夢、お賽銭を強要したらダメだよ」

 

霊夢「分かったわよ……」

 

蓮に止められた霊夢は少ししょぼーんとしてしまう。そんな霊夢に苦笑いをしてしまうと蓮は妖夢に、

 

蓮 「えっと再戦って事は1年程前の春雪

   異変での再戦でその……決闘で良いん

   ですよね?」

 

妖夢「はい!あの後からも更に剣の腕を磨き

   続けましただから蓮さん私を倒した貴

   方にもう一度勝負したいと思い来まし

   た…だから再戦してください」

 

蓮 「僕は構わ……うん?待てよ……」

 

この時、蓮は頭の中を思考が駆け巡った。その駆け巡る時間は僅か3秒だった。

 

妖夢「蓮さん?」

 

蓮 「うん?いや何でもないよ♪ちょっと待って

   てもらっても良いですか?」

 

妖夢「はっはい?」

 

蓮はそう言うと霊夢の手を引っ張りちょっと遠くへと行くと、

 

霊夢「どうかした蓮?」

 

蓮 「これを上手く利用してみるってのはどう

   かな?」

 

霊夢「どういう事よ?」

 

蓮 「決闘で人を集めて博麗神社の宣伝をして

   ついでに神酒やら売るってのいうのは?」

 

それを聞いた霊夢の目はキラリと光が輝きだす。

 

霊夢「良いわねそれ♪ならやりましょうか♪」

 

蓮 「うんそれなら妖夢さんにも伝えようか」

 

霊夢「えぇ♪」

 

蓮と霊夢は話を終えると妖夢の元まで戻る。

 

蓮 「妖夢さん決闘はお受けします」

 

妖夢「本当ですか?」

 

蓮 「はいですが此方もそれなりに条件をつけ

   たいと思うのですが良いですか?」

 

妖夢「その条件は?」

 

妖夢に条件について聞かれ霊夢が蓮の代わりに話始めた。

 

霊夢「簡単よまず日時は明後日の昼間にやるわ」

 

妖夢「それは構いませんが……それだけでは?」

 

霊夢「勿論♪次に決闘は公開してやるわだから

   お客さんが何人か決闘を見に来るから

   そのつもりでね♪」

 

妖夢「そうですか…分かり……みょん!?」

 

どうやらそこまでの事は考えていなかったのか妖夢は驚きの声をあげた。

 

霊夢「嫌なの?」

 

妖夢「えっいや……えぇ……」

 

霊夢「それと勝負は1本試合で時間は無制限で

   やるからそのつもりでね」

 

妖夢「……良いでしょうその条件を受けま

   しょう!蓮さんまた明後日にここに

   来ます逃げないでくださいね!!」

 

そう言い妖夢は後ろを振り向くと空へと飛んでいった。

 

蓮 「これで催しは出来たから後は人集め

   だね」

 

霊夢「そうね1番は文を利用するのが良い

   わね♪」

 

蓮 「それと人に売るためのお酒やらも考え

   よう」

 

霊夢「そうね♪こうやって考えるも楽しい

   わね♪」

 

蓮 「そうだね♪」

 

2人はどのようにやっていけば良いのかと考える。明後日の決闘のために……




怠惰「それでは少し遅くなりましたが今回も
   ありがとうございました」

鈴蘭「ついに100話だよ♪」

狗神「早いもんだな」

神楽「本当ですね」

怠惰「まぁこんなしがない小説ですがまだまだ
   投稿をしていくのでよろしくお願いいた
   します」

鈴蘭「挨拶も済んだから今日はここまでね」

狗神「そんじゃ読者様、記念の100話目もあり
   がとうな」

神楽「それではまた次回で♪」

怠惰「ではさようなら!」


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第92話 試合開始まで

こんばんわ読書様、AO入試が合格した
怠惰のクソ悪魔です。受かって良かった
かな♪では本編へどうぞ。


博麗神社では祭りかのように人やら妖怪やらで賑わっていた。たかが決闘なのにも関わらずなのにだ。そんな中、蓮はまだ時間があるため出店の警備兼で案内係をしていた。

 

蓮 「異常なしだね」

 

と、屋台やらの様子を見つつ確認していくと鳥居の前に妖夢と幽々子を発見する。蓮は2人に近づき、

 

蓮 「こんにちは幽々子さんに妖夢さん」

 

幽 「こんにちは蓮♪でもこれまたすごい賑わ

   いね♪」

 

妖夢 ( ゚□゚)

 

妖夢に限ってはここまで大きくなるとは予測できなかったのか開いた口が塞がらないでいた。

 

蓮 「え~とまだ時間はありますので良ければ

   出店等に行かれてどうですか?」

 

幽 「あら♪なら少し行ってみましょうか」

 

妖夢「そうですね…なら蓮さん私は幽々子様

   と少し出店を見ますね」

 

蓮 「えぇ♪時間は太陽が真上を行くまでに

   は中央の試合会場で会いましょう♪」

 

妖夢はコクリと頷くがマイペースな幽々子は辺りを見渡していた。すると、

 

幽 「あら面白そうな掘り出し物屋がある

   わね♪」

 

そう言いフラッと骨董品屋の方へと向かっていった。

 

妖夢「あっ幽々子様!すみませんそれではまた

   試合会場で!」

 

そう言い妖夢は幽々子を追いかけて行った。

 

蓮 「ハハハ…相変わらずだなぁ……にしても

   まさかここまで店が並ぶとは……」

 

あくまで蓮が考えていたのは1試合を利用して神酒やらお守りやらを売るはずだったのがまさかミスチーの屋台やら何か掘り出し物がありそう屋台などの色々な店が連なるとは蓮も予想だにしなかった。すると蓮の足元に1枚の新聞が風にのって流れ着く。それは今回の事が書かれた文々新聞だ。

 

蓮 「文さんの新聞って意外に購買者とかいる

   のが驚きだけど……」

 

文 「何かおっしゃいました?」

 

蓮 「うわっ!」

 

突然背後から文に声をかけられ蓮は驚いてしまう。そして後ろを振り返ると、

 

蓮 「文さんびっくりさせないで下さいよ」

 

文 「いや勝手にビックリしたのは貴方でしょ

   それで購買者が多くて驚いたんですよね

   蓮さん?」

 

何故だか分からないが文は凄く嬉しそうな表情で更に話始める。

 

文 「ふふっ♪それは私の文々新聞の購買率

   は高いですよ♪知り合いの花果子念報

   より売れてますしね♪」

 

蓮 「凄く意外ですね……」

 

文 「まぁ私の記事にケチつける輩や記事に

   納得しない人やらのせいで風評被害が

   これまた酷いんですよね~」

 

蓮 「嫌だって捏造してるって前に言ってた

   じゃないですか」

 

2、3年前に初めて出会ったさいに7割捏造とか言っている時点で怪しさ満開だ。だが文は、

 

文 「嫌だなぁ~私は真実をこれでも書い

   てはいるんですよ?変な誤解やらで

   時々そうなってしまうのもあります

   がね…」

 

だがよくよく考えてみると理久兔の記事といい自分達の熱愛報道といい真実は告げてはいるようだ。

 

蓮 「…………あんまり反論は出来ませんね」

 

文 「ふふっ♪それと蓮さん決闘、楽しみに

   してますよ♪それでは私は他にも聴衆

   したいのでそれでは」

 

そう言い文は人混みの中に消えていった。

 

蓮 「何か文さんの性格的に天魔さんは苦労

   しているんだろうな……」

 

天魔の事を思いだし少し苦笑いをしてそう呟き辺りを見渡すと数人の子供を連れた慧音を見つける。慧音も蓮がいるのに気づくと手を振ってくる。

 

慧音「蓮じゃないか♪」

 

蓮 「あっ慧音さん」

 

慧音の元に近づく。慧音の周りにいる人間の子供達は何時も蓮と慧音とで勉学を教えている生徒達だった。

 

蓮 「慧音先生達も決闘を見に?」

 

慧音「あぁ♪文々新聞を見た子供達がどうしても

   見たいと聞かなくてな……♪」

 

そう慧音が言うと生徒達は目をキラキラとさせながら、

 

生徒「蓮先生 決闘するんでしょ!」

 

生徒「頑張ってね!応援するから!」

 

生徒「彼女さんに良い所を見せようよ♪」

 

と、生徒達は自分を励ましてくれる。それには蓮も、

 

蓮 「皆、ありがとう♪僕も出来る限りでやる

   つもりだから皆も楽しんでね♪」

 

生徒達「はぁーーい!」

 

慧音「私もゆっくりと見させて貰うよ」

 

蓮 「えぇ是非とも♪」

 

慧音「それじゃ私は子供達を連れて出店を周る

   からそれじゃあな」

 

そう言い慧音は生徒達を連れて出店へと向かった。それを見届けた蓮は、

 

蓮 「そうだ霊夢はどうなったかな?」

 

霊夢がどうなったのかと疑問に思い蓮は霊夢の出している出店へと向かった。霊夢の出店にはそれなりに客は来ているようでお守りや神酒を買って飲んでいる人間達や妖怪が目に写る。それ以外にも何故か魔理沙が霊夢の手伝いをさせられていた。

 

蓮 「霊夢、そっちは繁盛してるの?」

 

霊夢「えぇ♪こうやって稼げて決闘様様(さまさま)ね♪」

 

霊夢は結構なぐらいに上機嫌だ。やはり商売がそれなりに上手くいって嬉しいのだろう。

 

蓮 「そっかそれなら良かったよ♪」

 

霧雨「よぉ蓮♪」

 

と、魔理沙に声をかけられる。しかも何故か片手には酒の入った盃を手にしていた。

 

蓮 「魔理沙は何やってんの?」

 

霧雨「霊夢の手伝いだぜ~こうでもしないと酒の

   タダ飲みさせないってうるさくてよ」

 

霊夢「えぇ♪働かざる者は食うべからずよ」

 

霧雨「ちぇ分かったぜ……」

 

そう言い魔理沙はまた神酒売りの仕事に戻った。

   

霊夢「そういえば治安はやらは大丈夫よね?」

 

蓮 「うん♪今のところは万引きや食い逃げ

   とかはないね」

 

霊夢「まぁ人間はともかく妖怪やらの店でそんな

   事をしようものなら妖怪にボコボコにされ

   るか、それとも私に退治されるかのどちら

   かしかないけど」

 

ごもっともである。こんな人や妖怪がうろつく催しで犯罪を働こうものなら命が幾つあっても足りないのは明白だ。すると空を見た霊夢は、

 

霊夢「あら蓮、そろそろ準備をしたら?」

 

蓮 「あっもうそんな時間か…なら準備をしに

   行くね♪」

 

霊夢「えぇ……」

 

そう言い蓮は準備しに向かおうとすると、

 

霊夢「蓮……」

 

また霊夢に呼び止められ蓮は霊夢の顔をみると、

 

霊夢「頑張りなさいよ♪」

 

と、励ましの声援を頂いた蓮は笑顔で、

 

蓮 「うん♪分かってるよ♪ありがとう霊夢♪」

 

そう言い蓮は神社へと戻り準備をするのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

狗神「なぁいつの間にかお気に入りも100に
   到達したんだな」

鈴蘭「凄いね」

神楽「てことは玲音さんの話も描くんですよね?」

怠惰「ん?あぁまぁ描くよそれは保証するけど
   とりあえず晴明の話があるから来月頃?
   まで待っててください」m(_ _)m

鈴蘭「まぁいっぱい書いてるからパンクしちゃう
   よね」

狗神「どうでも良いが後どのくらいで終わるん
   だ?」

怠惰「約7~8と言ったなあれは嘘だ」

神楽「えっ!?」

怠惰「予定より長くなって恐らく10話ぐらい
   になるかもしれない」

狗神「おいおい」

怠惰「すみませんがご了承をお願いします」

鈴蘭「あっもう時間だねとりあえず今回は
   ここまでね!」

狗神「身勝手かもしれないが許してやってくれ」

神楽「えぇとでは読書様」

怠惰「また明日!Thank You!」


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第93話 VS妖夢(再戦)

こんばんわ読者様、常に日頃から寝ている 
怠惰のクソ悪魔です。
それでは本編へどうぞ。


正午の刻へとなり博麗神社の目の前の試合場はの観客席に座る観客達の声でざわつき始める。すると霊夢が試合場の中心に立つと、

 

霊夢「これより葛ノ葉 蓮と魂魄 妖夢による

   決闘を開始するわ!」

 

観客達「おぉ~ーー!!!」

 

その声を合図に観客達は歓声をあげた。霊夢はニコニコと微笑みがら、

 

霊夢「それでは蓮と妖夢は此方へ」

 

そう言われ蓮と妖夢は試合場へと入ると霊夢を挟んでお互いに向き合う。そして観客達からは、

 

霧雨「頑張れよ蓮」

 

幽 「妖夢~頑張って♪」

 

妖夢「ゆっ幽々子様……」

 

蓮 「妖夢さんお互いに全力でやりましょう」

 

そう言い蓮は手を差し出すと妖夢はその手を握る。握って数秒が経過するとお互いに手を離しお互いに目を離さず浅い礼をする。

 

霊夢「両者とも準備はいいわね?」

 

蓮 「何時でも良いよ霊夢……」

 

妖夢「問題はありません」

 

蓮は手に持つ神楽の柄を妖夢は背中に納めている桜観剣と白桜剣よ柄をお互いに手をかける。それを確認した霊夢は、

 

霊夢「ルールは一応は弾幕ごっことするわだから

   弾幕の使用は許可そしてお互いに決闘とい

   事を忘れずに」

 

蓮 「勿論」

 

妖夢「それは忘れるわけありません!」

 

霊夢「よろしい……」

 

霊夢は手を天へと掲げ数秒で手を地面へと振り下ろす。

 

霊夢「試合開始!」

 

ガキンッ!!

 

蓮の抜刀した神楽と妖夢の桜観剣と白桜剣はぶつかり合いつばぜり合いとなる。だが蓮は妖夢を押し返した。

 

キンッ!

 

押し返された妖夢はすぐさま空中で体制を整えると白桜剣を鞘に納め桜観剣での一刀流に切り替え、

 

妖夢「断命剣 冥想斬!!」

 

刀に妖力を纏わせて一刀両断をしてくるが蓮も、

 

蓮 「夢符 夢炎の剣!」

 

ギンッ!!

 

蓮も金色の刀身を持つ神楽に真っ赤な炎を表した霊力を纏わせ妖夢の一撃を受け止めた。

 

蓮 「妖夢さん前より強くなりましたね!」

 

妖夢「それは蓮さんも同じことです!」

 

刀と刀のぶつかり合い。この光景を表すなら蓮が佐々木小次郎で妖夢が宮本武蔵でまるで巌流島の戦いようだ。

 

妖夢「蓮さん私は春雪異変で貴方に負けた事

   永夜異変で巫女に負けたこと…そして

   狂夢異変での屈辱それら全てを踏み台

   に強くなったんです!」

 

そう言うと妖夢の背中に納刀している白桜剣を妖夢の側でふわふわとしている半霊が抜刀して持つと同時にその半霊は妖夢と同じ姿となる。

 

妖夢「魂符 幽明の苦輪」

 

つばぜり合いをしている妖夢がそう言うと同時に妖夢の半霊が白桜剣を構えて斬りかかる。しかもつばぜり合い中のため手が離せない。だが蓮は神楽の力を解放する。

 

蓮 「式符 神楽の悪念!」

 

ガキンッ!!

 

妖夢の半霊の攻撃を神楽の悪念から実体化した分霊の腕で防ぐ。

 

妖夢「それはあの時の!!」

 

蓮 「妖夢さんそれは僕も同じなんです!僕は

   負けた屈辱よりも霊夢や魔理沙それに

   晴明さんや理久兔さんそれに他の皆の思

   いで生き延びてきたんですその人達に

   報いたいから僕も強くなるんです!」

 

キンッ!!

 

蓮は先程と同じように妖夢を押し返し神楽の分霊は妖夢の半霊を力任せに振り払った。妖夢は地面へと着地をして半霊と共に刀を構え蓮は更に力を込めて神楽の分霊をもう1体召喚する。

 

蓮 「行け!」

 

妖夢「そんなもの!!」

 

妖夢はすぐさま半霊を元に戻して白桜剣を左手に構え、

 

妖夢「剣技 桜花閃々!!」

 

そう言うと妖夢は自身に弾幕を纏わせ刀を構えて特攻を仕掛けた。そして瞬く間に2体の神楽を通り過ぎるが一瞬で斬られると同時に弾幕が被弾して消滅するが被弾した演出が桜の花をあしらったかのようでとても綺麗の一言だ。だが妖夢の勢いは止まらずで蓮へと突っ込んでいく。

 

蓮 「式符 鈴蘭の反撃!」

 

式神札を構えそう叫ぶと式神鈴蘭が現れその右足を構えて、

 

鈴蘭「これが世界を狙う蹴り!!」

 

霊力を纏わせた光輝く右足で妖夢へとカウンターを仕掛けた。

 

ギンッ!!

 

妖夢「つっ!!」

 

だが鈴蘭の蹴りを見事に妖夢は桜観剣と白桜剣をクロスして防いだ。だが驚くことは刃に足が当たっている筈なのに一切たりとも鈴蘭の足は傷ついていないことだ。

 

妖夢「貴女の足はどうなっているんですか!?」

 

鈴蘭「私の足?ふふんっ♪鋼だよ!」

 

自慢かのような言うと妖夢を弾き飛ばした。

 

妖夢「くっ!」

 

だが妖夢刀を地面へと刺し込みブレーキのようにして体制をまた整える。その間に蓮は鈴蘭を戻して、

 

蓮 「式符 狗神の呼応!」

 

狗神「出番か!!」

 

真っ白な体毛を持つ狗神は先程の妖夢が使った桜花閃々と同じように体制を整えたばかりの妖夢へと襲いかかるが妖夢は大地を強く蹴りすぐさま上空へと避難する。だがそれは蓮にとっては計画通りだった。

 

蓮 「神楽の一斬!」

 

金色に光る神楽を持って急接近で妖夢の懐へと飛び込むのだが妖夢も、

 

妖夢「人符 現世斬!」

 

妖夢も蓮へと斬りかかる。お互いがぶつかり合おうとした次の瞬間、蓮はまるで変化球かのようにいきなり妖夢ではなく真下へと降りていった。それには妖夢も、

 

妖夢「えっ!?」

 

驚くことしか出来なかった。だが何故に蓮がその行動をとったのか簡単な事だ。

 

狗神「後ろがガラ空きだ小娘!!」

 

何故なら執着心の塊かのような妖怪、狗神に追いかけ続けていたからだ。

 

妖夢「そんなもの!!」

 

重く速い体当たりを妖夢は避ける事は出来なかったため桜観剣と白桜剣を交差させて狗神を押さえつける。だが妖夢はミスをしてしまったに過ぎない。何故なら、

 

蓮 「これで終わらせる!!」

 

地面へと向かった蓮は足を踏ん張りバネのように足の間接をギリギリまで曲げてそれを一気に解き放ち妖夢へと刀を持ってまた突撃をする。

 

妖夢「このっ!」

 

狗神「悪いがてめぇの負けだ!!」

 

蓮 「妖夢さんこれでおわりです!」

 

そう言い妖夢を素早く峰で斬ると同時に、

 

ピチューーン!!

 

と、被弾の音が鳴り響いた。よってこの勝者は、

 

霊夢「勝者…葛の葉 蓮!」

 

観客達「ワァーーーーーー!!!」

 

霊夢の一言で観客達から歓声が上がる。そして蓮は落ちそうになっている妖夢の肩を担いで地面へと降り立つ。

 

妖夢「くっまだ私は未熟ですね……」

 

蓮 「でも妖夢さんは本当に強いですよ僕も

   凄く苦戦しましたから」

 

妖夢「そうですか……私が次にするべき目標が

   また決まりましたね…蓮さん貴方は師匠

   の前に挑戦する人物だって事が……」

 

蓮 「そうですか♪ならもっと精進しません

   とね♪」

 

と、蓮と妖夢は話していると霊夢の咳払いを一回して、

 

霊夢「コホンッ!ではお互いに礼!」

 

蓮 「ありがとうございました」

 

妖夢「こちらこそありがとうございました!」

 

そうして蓮と妖夢との決闘は幕を閉じ午後の部の宴会へと移っていくのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

狗神「ふっスッキリした」

鈴蘭「うん♪暴れるとすっきりするよね」

神楽「あまり私はよく分かりませんが皆様が
   気持ち良さそうでよかったです」

怠惰「まぁ読書様も軽くは運動はした方が
   良いですよスッキリしますしね♪」

狗神「さぁてとおい今日の後書き終えるぞ」

怠惰「はいはいそんじゃ今回はここまで」

狗神「また次回もよろしくな」

鈴蘭「またよろしくね読書様」

神楽「それではまた明日お会いしてくださいね」

怠惰「そんじゃバイバイ♪」


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第94話 酒乱心

こんばんわ読書様、これを書いている際に
うとうと、と眠りそうになってしまった
怠惰のクソ悪魔です。では本編へどうぞ。




妖夢との決闘も終わり皆は各々に何時ものように宴会を開き皆は楽しくケラケラと笑いあっていた。

 

霊夢「蓮おつかれかさま♪」

 

蓮 「ありがとう霊夢♪」

 

霊夢もお守りや神酒を売る仕事が終わったのか蓮のとなりに座り酒を飲み始めた。

 

蓮 「そういえば売れ行きはどうだったの?」

 

霊夢「えぇ♪貴方のおかげでもう大盛況よ♪

   お酒に限ってはみんな売れちゃって完売

   だったわ♪」

 

懐が温まったのか霊夢はイキイキとしていて嬉しそうだ。

 

狗神「ほうそうだったのか」

 

霊夢「えぇ♪……あんたいつからいたのよ!?」

 

蓮 「いつの間に……」

 

いつの間にか式神札から出てしかも隣で酒やらを飲んでいるため蓮も驚いてしまう。

 

神楽「やっぱり丁子油ですね♪」

 

鈴蘭「おいひぃ~♪」

 

蓮 「2人もいつの間に………」

 

まるでポ(ピー)モンのソー(ピー)ンスのようだ。

 

霊夢「自由気ままねあんたら……」

 

狗神「我らだって生きている式を憑けれられ

   てもそれは変わらないことだ」

 

蓮 「アハハ………」

 

苦笑いを浮かべていると妖夢に魔理沙そして咲夜がやってくる。

 

霧雨「よぉ蓮♪良い試合だったぜ♪」

 

咲夜「性格もよくて強いとなると本当に

   玲音と取り替えたいわ」

 

蓮 「それやったらダメですよね?」

 

霊夢「それ以前にやらせないわよ」

 

咲夜のボケに対してツッコミをいれる。それやったらまた前のようになってぶり返しだ

 

妖夢「蓮さん今日は本当にありがとうござい

   ました」

 

蓮 「いえいえ何時でも受け付けますから

   その時はまたお願いしますね」

 

妖夢「はい!」

 

霊夢「ほらそんな所で熱くなってないで

   あんたらも飲みなさい」

 

霊夢に言われ皆は御座に座り酒、料理にありつく。そんな事をしていると、

 

霊夢「そういえば蓮…あんた何時になったら

   酒を飲むのよ?」

 

酒を飲みつつ霊夢が聞いてくると苦笑いを浮かべて、

 

蓮 「えっと…後……数週間した……」

 

と、蓮が言った時、後ろをがっちりとホールドされた。すぐさま蓮は後ろを振り向くとそこには狗神がいた。

 

狗神「おい脇娘こいつに酒を飲ませろ」

 

蓮 「狗神!?」

 

霊夢「ちょっと!誰が脇娘よ!」

 

狗神「良いから飲ませろって!こういう奴に

   限って最終的にずっと飲まないっての

   が相場だ!ならここで飲ませる!」

 

狗神のとんでも台詞に蓮も抵抗しようとするが見事に腕を極められていて動けない。

 

霊夢「まぁあんたの言葉も一理あるわね……」

 

蓮 「霊夢!それに狗神!これは外の世界

   だとアルハ……ゴボッ!!」

 

霊夢は酒を器に注ぐと蓮の鼻をつねり酒を飲ませる。これには蓮も苦しくなり酒を飲んでしまう。

 

霊夢「よし飲んだわね♪」

 

狗神「これで晴れてお前も仲間だ♪」

 

その光景を見ていた魔理沙に咲夜そして妖夢も苦笑いを浮かべて御愁傷様と思って蓮を見ている。

 

霊夢「さぁ蓮どんどん飲みましょう……」

 

蓮 「……………………………………………」

 

霊夢「蓮?」

 

狗神「おいどうした?」

 

霊夢と狗神は急に黙ってしまった蓮を見ると蓮は黙って霊夢からお猪口をかすめとり酒を要求する。

 

霊夢「何よ!その態度は!」

 

狗神「まぁまぁほらよ坊主」

 

狗神が酒を注ぐとそれを一気に飲み干す。すると突然立ち上がり、

 

蓮 「くくく…アハハハハハハハハ♪最高に

   気分が良いや♪神楽!ちょっとこっち

   に来い!」

 

全員「えっ!?」

 

普段よりも遥かに荒々しい口調に変化しているのだ。それにはこの場の全員は驚くが神楽は蓮の元に来ると、

 

神楽「えっと…何でしょうか?」

 

蓮 「今から皆に試合を吹っ掛けよう!うん!

   そうしよう!是非にそうしよう!さぁ!

   いっちょ暴れようや!」

 

霊夢「ちょっ!蓮あんた何言ってるのよ!」

 

蓮が可笑しくなっていて霊夢は立ち上がり蓮の前に立つと、

 

蓮 「霊夢、何か今日は何時もより綺麗に

   見えるね♪」

 

霊夢「えっ!?いや…えっと……」

 

霊夢は褒められてどのような返事をすれば良いのか悩んでしまうが、

 

霊夢「えっちょっ!?んんん!!!!?」

 

顎をくいと上にあげられて蓮が口づけしてくる。霊夢も顔を真っ赤にさせるが周りで見てい者達も顔を赤する者もいれば顔を隠して指の隙間からチラッと見てくる者もいる。

 

咲夜「だっ大胆……」

 

妖夢「はっはわわわわわ!!」

 

霧雨「蓮の奴…こっちが恥ずかしくなってくる

   ぜ……」

 

文 「うおぉ!これはベストショット!」

 

妹紅 !!!?

 

慧音「生徒達は帰して正解だったな……」

 

キスをしてから1分が経とうとすると、

 

霊夢「んっ!ぷはぁー!…」

 

霊夢はその場に倒れてしまう。そしてそっと口元に手を当てる。

 

蓮 「気分がいいや!よし!目指すは刀狩りで

   100本だ!」

 

神楽「えぇ!?」

 

狗神「おっおいおい……」

 

もう蓮が段々とぶっ壊れてきている。どうしてこうなったの状態だ。

 

蓮 「とりあえず…妖夢さんお相手してもらい

   ましょうか?勿論僕が勝利したら桜観剣

   に白桜剣の両方とも刀狩りさせてもらい

   ますね♪」

 

妖夢「どっどうすれば!!」

 

これには妖夢もビビってしまう。だが読者様は忘れてはいないだろうか、蓮の従者の人数を……

 

蓮 「さぁ!いざ尋常に!!

 

いきなりの事だった。蓮は吹っ飛ばされて神社に生えている木の幹にぶつかり気絶した。

 

鈴蘭「もう蓮君ったら暴れたら駄目だよ?」

 

どうやら鈴蘭が自慢の蹴りでふっとばしたようだ。酒を飲んで豹変した蓮も怖いがその主人を蹴り飛ばす鈴蘭も怖い。

 

鈴蘭「後で神社に運ばないとね霊夢ちゃん」

 

霊夢「えっぇえそっそうね……」

 

顔を真っ赤にさせて霊夢はそう答えるのだった。そして数時間後には蓮は神社へと運ばれて布団の上で寝かせられるのだった。

 




怠惰「はいはい今回もありがとうございました」

晴明「そして特別ゲストは私です♪」

怠惰「とりあえずゲストも交えて今回は蓮が
   軽くぶっこわれました」

晴明「酒は人も変える力があるので皆様飲む際には
   ご注意をしてくださいね」

怠惰「まぁそれでも壊れすぎだけどね」

晴明「そうですね……私の子孫ながらだらしが
   ない」

怠惰「よく言う昔に不祥事で裸体を見られた
   癖に」

晴明「これ以上言うなら貴方を社会的に抹消しま
   すよV……」

怠惰「アファジア!」

晴明「○○○○○○○(ピーーーーーー)………!!?」

怠惰「てなわけで今回はここまでね♪はい解除」

晴明「くっ覚えてなさい!」

怠惰「ではまた次回!さらばだ!」

晴明「あっこら!……くっそれではまた明日に
   ではさようなら…まてぇ!!」


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第95話 神社の守護獣

こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
とりあえず今回は一足早くあのキャラが
ゲストで登場します。では本編へどうぞ。


チュン!チュン!

 

蓮 「っ……もう朝か………?」

 

鳥の声の囁きと共に起きると辺りを見渡す。目に写るのは紛れもなく自分の部屋の家具やらだ。つまり自分の部屋にいると認識できた。

 

蓮 「っ…腰痛った……つつ…霊夢は何処にいるの

   かな……」

 

腰をさすりながら襖を開けて居間へと移動する。居間へと行くがまだ誰もいなかった。

 

蓮 「ありぃ?」

 

居間にはいない更に何時もなら居間か台所なのだが居間のすぐ隣が台所のためいる気配もない。

 

蓮 「境内かな?」

 

境内へと向かう。するとそこに写った光景はおそらく昨日の決闘後の宴会なのだろうか皆……といっても霊夢と魔理沙それに狗神と鈴蘭そして神楽の本体しか居ないが霊夢と魔理沙の2人は酒の瓶を枕、はたまた抱き枕にして眠っていた。

 

蓮 「まったくこの2人は……」

 

そう呟きつつ辺りを見ると……

 

狗神「クゥ……」

 

鈴蘭「もふもふ…もけもけ……」

 

と、狗神の尻尾を枕に鈴蘭が寝ていてその隣には神楽の本体もといか妖刀神楽が落ちていた。

 

蓮 「あれ?確か昨日はそうだ霊夢と狗神に

   強制的に酒を飲まされて……駄目だ……

   そこから先が思い出せない……」

 

どうやら昨日の記憶が抜けているのかよく思い出せない。これは酷い。

 

蓮 「まぁ僕の事だから変な過ちはしてない

   よね!うんしてない!してない!」

 

呟くと散らかっている宴会道具やらを片付け始めた。お猪口や枡を台所へと持っていき洗って縁側に干し、提灯やら御座を倉庫へ片付け境内を掃除してようやく綺麗になった。

 

蓮 「よし…ゴミやらも片付けたし後残って

   いるのは……」(;¬_¬)

 

霊夢「ふふ…もう蓮ったら……」

 

霧雨「これが噂のスー(ピー)ーキノコ……」

 

と、2人は寝言を言ってるのだが妙に生々しい。霊夢の場合は恐らく夢の中の自分とよろしくやっていて魔理沙の場合は絶対に、?と書かれたボックスに刺激を与えて出てきたキノコに夢中になっているのが予測できる。

 

蓮 「そっちは……」

 

見たくはないが狗神達の方を見ると、

 

狗神「忍者お前は…」

 

鈴蘭「姉御そっちに行ったら駄目だよ……」

 

此方も此方でとんでもない夢を見ているようだ。

 

蓮 「はぁ……皆を起こそうかな?」

 

この光景に呆れつつ蓮はそう呟く。

 

蓮 「……そこにいるのは誰ですか?」

 

背後に気配を感じた蓮はすぐに後ろを振り向く。だが後ろには誰もいない。見えるのは狛犬の石像ぐらいだ。

 

蓮 「気のせいかな……?」

 

何でか分からないが狛犬の石像に目がいってしまう。まるで狛犬の石像に見られているかと錯覚してしまう程にだがここで蓮は思い出した。

 

蓮 「待てよ…確かあんな所に狛犬の石像

   なんてなかった筈だ!」

 

すぐさま地面に落ちている神楽を広い狛犬の石像に近づく。そして、

 

蓮 「君は誰?」

 

と、狛犬の石像に話す。端から見ると病んでいる人にしか見えないが念のためにと聞くと、

 

? 「あちゃ~霊夢さんには気づかれなかった

   けど蓮さんは気づいちゃうか~」

 

狛犬の石像から声が発せられると石像がグニャリと歪んでいきやがて頭に1本の角が生えている少女へと姿を変えた。

 

蓮 「えっと君は……」

 

? 「あぁ~ごめんね私は高麗野(こまの)あうんって

   言うんだ♪今の神社付近は安全だよ♪

   蓮さん♪」

 

と、どうやら蓮の事は知っているようだ。

 

蓮 「えっとあうんさん…はここで何を?」

 

高麗「う~ん霊夢さんや蓮さんがお留守の間は

   私が神社を妖怪達からお守りしているん

   ですよ♪言うなればボランティアです♪」

 

それを聞くと鷺麿の一件はどうなんだと思ってしまう。あうんに蓮は、 

 

蓮 「えぇ~とならあうん さん…鷺麿もとい

   狂夢異変はどうなっているんですか?」

 

それを言われたあうんはすごく困った顔をして、

 

高麗「え~と誰かに眠らされてて抵抗出来な

   くてですね……申し訳ございません!」

 

蓮 「うわっとと……」

 

あうんは頭を90度の角度で頭を下げてくるがそれが仇となってもう少しずれていたら頭の角で体を怪我するところだった。

 

蓮 「いやそんな畏まって謝らなくても……」

 

高麗「あれは私の不覚なんです本当にごめんな

   さい!」

 

未だに頭を下げ続けるあうんに蓮は、

 

蓮 「まぁまぁ貴方が悪いわけではないので

   良いじゃないですかもう過ぎた事なん

   ですし♪」

 

高麗「蓮さんやっぱり優しいですね」

 

蓮 「いやそうでもないですよ……そうだ!

   少し待っていてください!」

 

そう言いあうんをそこに待たせて蓮は厨房へと行きあるものでおにぎりを作るとすぐに戻る。

 

蓮 「あうんさん良ければこれをどうぞ」

 

高麗「えっ?いいんですか?」 

 

蓮 「はい♪ボランティアで守ってくれている

   なら、ほんの気持ちですけど受け取って

   くれると嬉しいです」

 

それを聞いたあうんは2個お握りを受けとるとそれをすぐに食べてしまう。

 

高麗「ありがとうございます蓮さん♪」

 

蓮 「いえいえ……」

 

と、蓮は後ろを振り向くと霊夢達が目を擦りながら起き始めていた。

 

高麗「それでは私はまた警護の方に戻りますね」

 

そう言うのあうんはまた狛犬の石像になる。

 

蓮 「ではあうんさん」

 

そうして蓮は霊夢達の方へと行く。

 

蓮 「起きたの?」

 

霊夢「えぇ……っ!!!」

 

何故か霊夢は自分の顔を見るや否や顔を真っ赤にした。

 

霧雨「……蓮…お前昨日のこと覚えてないのか?」

 

蓮 「昨日?霊夢と狗神に酒を強制的に飲まさ

   れた所までなら覚えてるけどそこから先

   の記憶がないかな……?」

 

霧雨「なぁ~んだ…だってよ霊夢…霊夢?」

 

霊夢「そっそう!なら良かったわ!さてと私は

   そうね!散歩にでも行ってくるわ!」

 

そう言い霊夢は神社の裏手の林に向かっていった。

 

蓮 「何か悪い事したのかな?」

 

霧雨「お前は悪くないから安心しろ」

 

蓮 「なら良いんだけどな……」

 

その後、狗神と鈴蘭も起きたため2人を式神札に戻し魔理沙は帰って行き霊夢も帰ってくると霊夢はさっぱりした顔だったがそれが逆に怖いと思ってしまう蓮だったのだつた。

 




怠惰「てなわけで今回のゲストはあうんちゃん
   でした」

晴明「つまりこのキャラは本来まだ先で出る
   キャラということですよね?」

怠惰「まぁそうだね東方天空璋っていう新しい
   キャラだけどまぁ先にゲストで出すかと
   いう判断で出しました」

晴明「お早いですね」

怠惰「まぁ本来は信仰の集まる場所に来るから
   今はまだ博麗神社と守矢神社だけだから
   こうして博麗神社の守護獣になってるい
   るってのがここにいた理由かな」

晴明「あんな辺境のボロ神社なのに?」

怠惰「それは言っちゃアカン般若面を被った
   巫女さんがやって来るから」

晴明「まぁそうですね……えっとそろそろ尺が」

怠惰「だねでは読者様今回はここまでね」

晴明「次回もよろしくお願いいたしますね」

怠惰「では読者様!」

晴明「また明日♪」
   


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第96話 次なる地は

こんばんわ読者様、現在風邪でひなっている
怠惰のクソ悪魔です。痰に赤色やらが混じっ
て水を飲むと結構イガイガします。そんな話
もあれなので本編へどうぞ。


決闘の後から数日の昼の事。神社には何時ものように平穏が訪れ蓮と霊夢は定番のように境内の掃除をしていた。

 

霊夢「静かね……」

 

蓮 「そうだねでも霊夢良かったの?」

 

霊夢「何が?」

 

蓮 「ほらあれの事……」

 

1つの鳥の巣箱みたいな箱を指差して言うと霊夢は、

 

霊夢「まぁ良いでしょいざとなれば彼奴ら

   守矢の神達にも協力してもらえる

   から」

 

博麗神社には守矢の分社(鳥の巣箱ぐらいの大きさ)が建てられている。何でも神社と神社の繋がり的に大丈夫なようで別に対して問題はないらしい。

 

霊夢「しかしここ最近は蓮のイベントぐらいで

   対して何か起きないわね~」

 

若干不満げにそんな事を言っていると……

 

霧雨「よぉ遊びに来たぜ♪」

 

魔理沙が空から飛来してきた。

 

霊夢「はぁまたあんたか」

 

霧雨「おいおいそれはないぜ」

 

蓮 「霊夢それは失礼だよ……」

 

と、定番のような会話になりつつあるなと感じた。

 

霧雨「しかしよぉ~霊夢ここ最近、あんまり

   ド派手な異変が起きないよなぁ~」

 

霊夢「そうね……」

 

蓮 「いや平和なんだからいいじゃないか」

 

確かに平和だ。平和なのだが平和過ぎて刺激が何にもない。

 

霧雨「しかしここ最近、また不機嫌になって

   きたよな…何が不満なんだ?」

 

魔理沙の言葉を聞くと霊夢は若干不貞腐れながら、

 

霊夢「だってせっかく神様の力を借りる事が

   出来るようにはなってきたけど大きな

   異変が起きないんだもの」

 

霧雨「神様って言えば霊夢ここにそんな分社

   とか建てて大丈夫かよ?また「乗っ取

   りにきました!」とか言って来るかも

   しれないぜ?」

 

霊夢「そん時はまた鎮め(物理)に行けば良い

   だけの話よ」

 

分かることはただ1つまた乗っ取りにくるなら潰せばいいということだけは分かった。

 

霊夢「でも何も変な事が起きないからそれが

   イライラさせるのよ」

 

蓮 「ふぅ……確かに数ヵ月に1回は異変やら

   起きるから不安にもなるよね……」

 

霧雨「ふぅ~んならよ退屈しのぎに秋にちなんで

   豊穣の神様を神降ろしさせてみないか?」

 

神降ろしに興味がある魔理沙は霊夢に提案してくると、

 

霊夢「いや収穫の秋に豊穣を祈るってどうなの

   よ?」

 

霧雨「うっ……」

 

蓮 「なら僕的には剣の達人とも言える……」

 

蓮が言葉を言いかけると、

 

? 「武神でも降ろすのかしら?」

 

と、声をかけてくる。それを聞いた霊夢は真っ先にその方向を見ると、

 

霊夢「まさか参拝きゃ……ってなんだあんたか」

 

残念そうにする霊夢はさておきその声の主を見るとそこにいたのは紅魔館のメイド長、十六夜咲夜だった。

 

蓮 「あっ咲夜さんこんにちは♪」

 

咲夜「こんにちは蓮♪それと霊夢、何よその

   態度は参拝客に冷たすぎない?」

 

霊夢「しょうがないじゃないここ最近は神様

   としか遊んでないんだもんそろそろ

   妖怪が1匹でも出てきて欲しいものよ」

 

咲夜「はぁ人間じゃ不満って訳ね……」

 

異変も起きずでやることが無さすぎて霊夢は少々退屈だったせいかまた不貞腐れている。

 

咲夜「そう暇なのよね?」

 

霊夢「えぇまぁ……」

 

咲夜「だったら私の相談に乗ってくれない

   かしら?」

 

蓮 「相談ですか?」

 

霧雨「おっ何か面白そうだな♪私も混ぜろよ♪」

 

魔理沙も興味があるのか近くによって聞くと咲夜は相談事について話始めた。

 

咲夜「今、紅魔館ではある計画が進んでいる

   のよ」

 

霧雨「計画?」

 

咲夜「えぇその計画は月へ行くことよ♪」

 

とんでもない咲夜の言葉を聞いた蓮と魔理沙はしばらく沈黙して、

 

霧雨「マジかよ!?」

 

蓮 「月に行くんですか!?まさかロケット

   ですか!?」

 

咲夜「えぇそこは外来人ってだけあって詳しい

   わね♪」

 

霊夢「そういうあんたらも外来人みたいなもん

   でしょ……」

 

咲夜「えぇまぁそうですけどね……」

 

霧雨「そんな事よりもよ何で紅魔館の住人が

   わざわざこんな辺境に来たんだ?」

 

霊夢「悪かったわね辺境で」

 

魔理沙の言い分はその通りだ。何でわざわざ博麗神社に来たのかが分からない。

 

蓮 「それで咲夜さんは何でここへ?」

 

咲夜「蓮は分かるわよね?ロケットの構成に

   ついては」

 

ロケットは外の世界にもあるためその構成について答えた。

 

蓮 「大体は3段構成ですね1段目は高火力

   で一気に大気圏を抜けて2段目で少し

   の火力を出しながら目的地へと向かい

   最後の3段目で目的地に着陸するです

   よね?」

 

咲夜「えぇそういうことよ♪だけどここに

   来たのはその3段の筒状の魔力を

   持った物を探しに来たのよ」

 

蓮 「3段の筒状の魔力を持ったもの?」

 

霊夢「意味不明ね……」

 

言っていることがよく分からない。あんまり蓮もロケットだとかに詳しいわけではないというのもあるがやはりよく分からない。

 

咲夜「えぇ最初は私も3段の筒だと思ったの

   だけどパチュリー様の話だと魔力を

   持った3段の筒状の物じゃないと地上

   の呪縛から解き放たれなくて飛び立て

   ないらしいのよ」

 

蓮 「つまり推進力という事ですよね?」

 

咲夜「そうなるわね……」

 

ロケットといえば莫大なエネルギーを放出して空へと飛び立つ乗り物だ。そのためのエネルギーとなる魔力が込められている3段の筒状の物を探しているというのは理解できた。

 

霊夢「ふぅ~んていうか何で妖怪の手伝い

   をしないといけないのよ?」

 

霧雨「まぁ良いじゃないかよ♪面白そうなん

   だしよ♪」

 

蓮 「それは魔理沙の言う通りかもね……」

 

霊夢「だけどあんたらのいう三段の筒状で

   魔力かこもった物なんて私らは知ら

   ないわよ」

 

咲夜「そう……困ったわね~……貴方達も知ら

   ないなるとどうしたもんか……」

 

と、咲夜も顎に手を置いて悩むばかりだ。

 

霊夢「まったく話が元に戻って退屈ねぇ……」

 

? 「その時を待っていました!

 

霊夢「えっ今度こそ参拝……って今度はあんたか」

 

声がした方を向くと今度は妖夢が立っていた。

 

妖夢「えっえぇ……」

 

蓮 「あっ妖夢さん…それで何を待っていたん

   ですか?」

 

妖夢「あっはい!風の噂でロケットの推進力

   を探しているんですよね?」

 

どうやら妖夢は何か案を持ってきたようだ。

 

咲夜「風の噂って……」

 

妖夢「色々とまわっていればそんな噂話も

   耳にしますよ…それでその考えですが」

 

咲夜「何?肉体から幽体が離れる推進力とか?」

 

妖夢 Σ(・∀・|||)

 

霧雨「地縛霊がその地を捨てて動き回る力なの

   かもな♪」

 

霊夢「成仏確定ねそれ……」

 

さりげないディスリに流石の妖夢も、

 

妖夢「決まってません!!

 

蓮 「まったく失礼だよ3人共」

 

妖夢「味方は蓮さんだけですか……」

 

と、振ってこられて蓮は、

 

蓮 「いえ?いつ味方と言いました?」

 

妖夢「酷くないですか!?」

 

一瞬で裏切られた瞬間である。そして妖夢は1回咳払いをして、

 

妖夢「コホンッ!貴女方はそんな単純な発想

   というのは理解しましたそんなんだと

   宇宙だとか月や空に関係する物しか

   探してませんか?」

 

妖夢が言った時、霊夢と魔理沙は口を合わせて、

 

2人「「まず探してない」」

 

ズコッ!

 

これには妖夢も若干転んだ。そんな光景を蓮は苦笑いして見ることしか出来なかった。

 

妖夢「貴女達ときたら…推進力を探すのなら

   航海に関する物を探さないといけませ

   んよ」

 

それを聞いた霊夢以外は納得のいった顔をした。

    

蓮 「言われてみると……」

 

咲夜「確かにそうね…幻想郷には海がないから

   見落としていたわ」

 

霧雨「ははっ♪良かったじゃないか霊夢♪

   遊びのネタが出たぜ♪航海の神様 

   とか喚んだことないだろ?」

 

霊夢「どういうことよ?海がなきゃ航海の

   神様なん…そういうことか!」

 

宇宙を海とすればロケットは船という事だ。つまりそれを利用して航海の神様の力を霊夢が使えば神様が燃料の推進力をしてくれるという事だ。

 

霊夢「ふふっ見つけたわ魔力がある三段の筒

   もとい推進力が♪」

 

霊夢は笑顔でそう答えるのだった。そしてその言葉を言うと同時に、

 

烏 カァーーー!

 

と、1羽の烏が空へと飛び立つのだった。




狗神「あれ……おい怠惰はどうした?」

神楽「言われてみると………」

鈴蘭「何か今日風邪で喉の痛みが辛いから休む
   って」

狗神「つまり風邪で辛いから台詞の縮小も計って
   休んでるって事か?」

神楽「狗神様メタいですよ!?」

鈴蘭「…う~んまぁそう言う事だろうねあっ!
   これ本当にリアルな話だよ?実際これを
   書くに当たっても読者様に楽しんで貰い
   たいがために執念で書いたって言ってた
   から」

狗神「何だその執念!?」

神楽「下手な癖に凄い執念ですね!?」

鈴蘭「もうそんな事実だからってそんな事を言っ
   ちゃダメだよあっもう尺的に今回はここまで
   ね♪」

狗神「彼奴が治ることを願っておいてくれ」

神楽「それでは読書様方」

鈴蘭「まったね♪」


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第97話 神降ろしの相性

こんにちは読者様。約80%程の復活を遂げた
怠惰のクソ悪魔です。しかも明日最悪なことに
明日は体育祭という病み上がりに辛い行事です。
まぁそれはさておき今回はちょっとこの作品内
オリジナルの神話が混じっていますのでご了承
をお願いします。そして後書きではキ○ガイが
降臨するので嫌なら見ないでブラウザバック
してください。では本編へどうぞ。



ロケットの推進力について分かったその晩の事、神社に大きな柱型の篝火を3つ建てて霊夢は航海の神様を喚ぶために修行を開始していた。

 

蓮 「霊夢頑張るね」

 

霧雨「しかし霊夢が修行とはなぁ……明日は

   雪でも降る気しかしないぜ」

 

霊夢「それは余計よ魔理沙それに今回は3体の

   神様を降ろすんだからそれなりに気合い

   をいれないとね」

 

なおロケットは三段構成で考えられていてそれぞれ1つの段に1神がつくという形だ。今回協力してくれる神様の3名は、上筒男命(うわつつのおのみこと)中筒男命(なかつつのおのみこと)底筒男命(そこつつのおのみこと)の3神もとい三柱(あわ)せて住吉と呼ばれて親しまれている航海の神様達らしい。

 

蓮 「こうやってみると色んな神様がいるん

   だね……」

 

幻想郷に来て色々な神様を見てきた。秋姉妹に雛それに神奈子や諏訪子などなど個性が強い神様ばかりだ。

 

霊夢「まぁ神様の殆どは我の強いのが多い

   からね……」

 

霧雨「でもよ~神様も大変だよなぁ巫女の体を

   借りるとすると3世帯住宅みたいなもん

   だろ?」

 

蓮 「言われてみると……」

 

言われてみると霊夢が家だとしたら3神は肉体を持つ小さな家に住んで窮屈そうだなと思った。

 

霊夢「神様の世界だとよくある話よ」

 

蓮 「それを聞くと神様の世界って世知

   辛いね……」

 

霧雨「しかし巫女って本当に不思議だよなぁ

   本当にどういう仕組みなんだか!?」

 

魔理沙は1つの篝火に手をかけた瞬間、篝火は傾き……

 

ザンっ!!

 

と、音をたてて地面へと倒れ着いていた炎は消えしまう。そして倒した張本人の魔理沙は、

 

霧雨「ややヤベェ!!」

 

慌てながら柱を建て直し、

 

蓮 「まったく魔理沙は……」

 

ため息を吐きながら火が灯っている篝火から火を頂戴して消えてしまった柱に篝火を灯す。

 

霊夢「はぁ…話を戻すけど日本の神様は一般的に

   考える妖怪や神様とは訳が違うのよそれは

   日本の神様の特色とも言えるべき分裂出来

   て何分割しようが元の神様と同じ力や性質

   を併せ持つのよだから神様を宿す場所さえ

   あれば幾らでも無限に増やせるのよ……」

 

蓮 「それを聞くとまるで分身の術みたいだね」

 

霧雨「でもよ日本の神様って何でそんな物理

   法則を反して出来るんだか……」

 

霊夢「簡単よ、神といっても主に神霊の事だけど

   精神っていう言葉は神の字が含まれるよう

   に考え方は人に電波をしても減らないだか

   ら無限に増やせれるのよ簡単に言ってしま

   えばその神様の性格を持つって事よ」

 

霊夢の話を聞いていると蓮はあることに気がついた。

 

蓮 「待ってつまり三世帯住宅じゃなくて三重

   人格になるって事だよね?」

 

霊夢「えぇお陰さまで大勢の神様を降ろせば

   神様同士で喧嘩始めたり色々と大変な

   のよ例で言えば木花開耶姫(このはなのさくやひめ)磐長姫(いわながひめ)

   同時に降ろせば気まずくなるみたいな

   もんよ」

 

その2神は実際には姉妹なのだが、一夫多妻が多い神の世界ではこの2神は1人の夫(木花開耶姫の旦那)の邇邇芸命(ににぎのみこと)の妻となるために2神は嫁入りさせられるために送られるが残念な事に磐長姫だけは美しくないという理由で返されてしまったという話がありしかも木花開耶姫が妊娠したさいには凄く妬んだらしい。もしこの2神を降ろせば気まずくなること待った無しということだ。

 

霧雨「相性が色々とヤバいだろそれ……」

 

蓮 「あんまり神話には詳しくないんだよね」

 

霊夢「まぁそういうのがあるから降ろす神も

   考えて降ろさないといけないのよね」

 

霧雨「人間臭いな~守矢の連中を見ててもよく分

   か……ん?待てよ神奈子達も無限に分身する

   のか?」

 

蓮 「神奈子さんや諏訪子さんがいっぱい……

   怖っ……」

 

魔理沙の話を聞いてもし諏訪子や神奈子が分身したとなればそれはそれで怖いなと蓮は思うが、

 

霊夢「そうね肉体を持つ神様は自分の神霊を

   分霊させるのよまぁ分かりやすく言え

   ば本体と生霊みたいなものよ生霊は何

   体でも分かれるけど本体は増えたりは

   しないわ」

 

霧雨「なぁ~んだ分身してくれた方が面白か 

   ったのにな♪」

 

蓮 「そんな事をしたらホラーだよ」

 

蓮はそんな娘とを言うとふとある些細な事を考えた。

 

蓮 「ねぇ霊夢、思ったんだけどさ霊夢でも

   降ろせない神様っているの?」

 

霊夢「そうね……今の状態だと三貴神にそれ

   からその親とその親まぁ三貴神の祖母

   にあたる龍神だけは降ろせそうもない

   わね……」

 

龍神というのは分からないが三貴神とその親は蓮でも聞いたことがあった。

 

蓮 「その三貴神って天照大神に須佐能乎命に

   月読でその親って伊邪那岐と伊邪那美だ

   よね?」

 

霊夢「えぇ合ってるわそれでその親である龍神

   がいるんだけど……」

 

霧雨「ど、何だよ?」

 

霊夢「確かもう1人いた気がするのよ龍神が

   自ら作ったとされる災厄の神と言われ

   神にして神を冒涜する神の敵対者と語

   られる神様が…う~んダメだ思い出せ

   ないわ」

 

どうやら霊夢ですらも忘れる神がいたみたいだ。そんな神様じゃ自分はより分からないと考えた。

 

蓮 「まぁそこまで考えなくても良いと思う

   よ?」

 

霊夢「それもそうね」

 

霧雨「霊夢でも忘れる神がいるんだな」

 

霊夢「そんぐらいはあるわよ生きているん

   だから」

 

と、言っていると魔理沙は霊夢にあることを聞いてきた。

 

霧雨「それで本当に修行して月に行く気が

   あるのか?」

 

霊夢「えぇだって面白そうじゃないそれに

   たまにはデートで月に行くのもあり

   だと思うけど?」

 

蓮 「ブッ!!」

 

突然の告白で蓮は盛大に吹き出した。それを見て魔理沙はケラケラと笑いながら、

 

霧雨「修行する目的変わってるだろ♪」

 

霊夢「ふふっ良いのよこれで……」

 

だが何で魔理沙はそんな事を言ってきたのかが気になり蓮は聞くことにした。

 

蓮 「ねぇ魔理沙も行きたいの?」

 

霧雨「あぁ♪そりゃ行きたいさ♪」

 

霊夢「なら来れば良いじゃないどうせ人間の

   乗員は少ないんだし」

 

と、霊夢が言うと魔理沙は月の方向を向いて、

 

霧雨「私は私のやり方で行くさ♪」

 

蓮 「やり方って……」

 

霊夢「どうせ忍び込むんでしょ」

 

霧雨「そうの通りだぜ♪」

 

霊夢「だと思ったわよ」

 

霧雨「アハハハハハ♪」

 

蓮 「まったく魔理沙は……」

 

魔理沙の笑い声が夜の神社に響き渡るのだった。




狗神「うっうぅ~んここは?」

鈴蘭「あれ?私…何してたんだっけ?」

神楽「……ん!?皆さんこれを!!」

狗神「なっなんじゃこりゃ!?」

鈴蘭「ストレッチャーに拘束されてる!?」

神楽「それ以前にここ…オペ室?」

怠惰「よぉ2日ぶりだね♪そしてようこそ俺の
   治療室 兼 拷問部屋へ♪」

狗神「てめぇ!これはどういうことだ!」

怠惰「何って?よくもまぁ俺がいない間に散々と
   言ってくれたなぁ……で?どっちが良い?
   拷問or治療だったら?」

鈴蘭「えっと…因みに治療って何…するの?」

怠惰「そうだなぁAパターンはロボトミー手術
   がセットでついてきてBパターンは臓器
   が幾つか体から消える摘出手術がセット
   でついてくるね♪それと2つのメニュー
   共通で数億の電圧を誇るAEDがついて
   くるよやったね♪」

神楽「えっえぇと麻酔は……」(゚∀゚;)

怠惰「そんなもんあると思うか?」

狗神「なっなぁ…ごっ拷問は?」((゚□゚;))

怠惰「可愛い拷問で『くすぐり』だよ♪」

鈴蘭「私そっちの方が……」

怠惰「ただ時間は3時間耐久レースだけどね♪」

神楽「ぜっ前言撤回…血吹いて死んじゃう」(´゚ω゚`)

怠惰「さぁ選べ………あっヤベもう500文字も
   使っちまったてなわけで今回はここまで
   また次回バイバイ♪…さぁ選べ!」(○∀○)

3人「ぎゃーーーーーーーー!!!!」


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第98話 紅魔館パーティー

こんばんわ読者様、病み上がりですが体育祭を
乗りきった怠惰のクソ悪魔です。やっぱり咳は
酷いですね。では本編へどうぞ。


寒く雪が降る冬の季節。秋も終わりを告げたのか紅葉も枯れ葉となって地面へと落ちて寂しく枝だけとなった木々の景色となり見えても雪が積もり白銀とかした世界だ。

 

蓮 「寒くなってきたねぇ……」

 

霊夢「そうね……」

 

七輪に手をかざしながら銀世界へとなりつつある博麗神社を眺める。

 

蓮 「そういえば今日って紅魔館でパーティーを

   するんだったよね?」

 

霊夢「そういえばそんな手紙というか招待状が

   届いてたわね……」

 

紅魔館宛でパーティーへの招待状が昨日届いていた。何でもロケット完成を祝って紅魔館で盛大にパーティーを開くらしく人里でも掲示板に「パーティーへ参加するなら紅魔館へ」と書かれていたがまずただの人間は行く筈がない。弱い人が行けば確実に食料にされる未来しかないからだ。

 

霊夢「私的にはここでのんびりしている方が

   落ち着くんだけどねぇ」

 

蓮 「まぁ一理あるよね…ズズ……」

 

ここ最近、霊夢や幻想郷に毒されてきているなと思いつつお茶を飲む。もうあり得ないだろいうことも常識に思えてきていた。

 

霊夢「だいたいそろそろ魔理沙が空から降りて

   来て「お前らパーティー行こうぜ♪」

   とか言って来そうよね」

 

蓮 「いやジョジョのレベルでしょ」

 

霊夢がそう言ったと同時に魔理沙が空から降りてきた。

 

霧雨「お前らパーティー行こうぜ♪」

 

蓮 「…………ありえない……」(;゚Д゚)

 

見事に霊夢の予測が大当たりして蓮は口が開いてしまう。もうこれには上記の事が嘘と思えてきた。

 

霧雨「ん?どうかしたのか?」

 

蓮 「いっいや……」

 

霊夢「はぁ~結局行くの?」

 

霧雨「おう♪ほら♪」

 

そう言った時、魔理沙は霊夢に向かって指パッチンをすると何処からともなく現れたマフラーや帽子を霊夢に身に付けさせる。

 

霊夢「はぁ……」

 

蓮 「とりあえず僕の服はどうしようかな?」

 

蓮の持っている服は残念な事に今は着物しかない。もとの学ランはボロボロになってしまったために。しかも見た感じが銀さんの着物ぽく歌舞いている感じの服装だ。あまりにもお祝い事に来ていく服じゃない。

 

霧雨「……男の服についてあんまり詳しくは

   ないんだよな……」

 

霊夢「彼処の執事に服を借りれば?」

 

蓮 「う~んそうだねなら玲音さんから服を

   借りようかな……」

 

霧雨「よし♪話はまとまったみたいだしさっさ

   と行こうぜ♪」

 

魔理沙にそう言われ霊夢は面倒くさそうに立ち上がり蓮もとりあえず立ち上がり鳥居の方へと歩きながら、

 

霧雨「しかし彼奴らの屋敷に呼ばれる何て

   本当に珍しいよな~相当嬉しいのか

   ね?ロケットの完成が」

 

霊夢「まぁ長生きしすぎて刺激がたりないん

   じゃないの?それではしゃいでるん

   でしょ?」

 

蓮 「そう考えると長生きも大変そうだなぁ」

 

妹紅や輝夜それに永琳の事を考えると長く悠久の時を生きて何か楽しいことなんてあったのかなと思ってしまう。

 

? 「走尸行肉…毎日はしゃぐのは結構だけど

   どうでもいいことばかりしているのなら

   走る屍と動く肉とで何の違いもないの♪」   

 

声のした方向を見るとそこには普段よりも少し豪華な服を着ている幽々子と妖夢が立っていた。

 

霧雨「動くしかばねのお前が言うなよ♪」

 

霊夢「あの時の決闘の時以来ね2人で来る

   なんて」

 

蓮 「言われてみるとそうかもしれないよね?」

 

時々、人里で妖夢を見かけるが大体は妖夢1人だ。幽々子と一緒にいるときはあまり現世では見かけない。

 

幽 「ふふっ♪そろそろ完成パーティーの時間

   だから~」

 

霊夢「迎えに来たっていうの?」

 

幽 「いいえ♪今から神社で宴会をしようと♪」

 

幽々子はにこやかな笑みでしかもお猪口を持ってお酒を飲むジェスチャーまでしてきた。隣にいる妖夢は恥ずかしいのか顔が真っ赤だ。

 

蓮 「えっと幽々子さんそんな時間はないと

   思うんですが……」

 

幽 「あら?それは残念ねぇ~しょうがない

   から吸血鬼の館でお酒を飲みましょうか

   ……」

 

そんなこんなで幽々子達と合流し蓮達は紅魔館へ向かった。もうすでに紅魔館では大勢の妖怪やら神やらが列をなしていた。

 

蓮 「美鈴さんこんにちは♪」

 

美鈴「こんにちは蓮さん」

 

門番をしている美鈴に挨拶をして紅魔館の中へと入っていくと、

 

玲音「パーティー会場はそこの道を行ってくれ」

 

と、玲音が誘導していた。

 

蓮 「あっ玲音さんこんにちは」

 

玲音「おっ坊主じゃなぇか♪」

 

霊夢「蓮、私達は先に行ってるわよ?」

 

蓮 「あっうん!」

 

霊夢はそう言うと魔理沙達と奥へと進んでいった。そして玲音に、

 

蓮 「玲音さん余ってる服ってありますか?」

 

玲音「ん?服?」

 

蓮 「えぇ…この身なりだと流石に……」

 

玲音はまじまじと服を見て、

 

玲音「う~んそういえば確か色々とあったな

   来なよ服やるから」

 

蓮 「すいませんわざわざ……」

 

玲音「良いってことよ前の件のお礼だと思って

   くれや」

 

玲音について行きとある部屋の前に来ると、

 

玲音「入りな」

 

蓮 「えっとお邪魔します……」

 

蓮は部屋をまじまじと見てみるとそこには大量の服がハンガーにかけられていた。女物もあるが男物もしっかりとあった。

 

玲音「どれでも好きなのを持っていきな俺も

   お嬢達も使わないのばっかりだからよ」

 

蓮 「え~とお言葉に甘えて……」

 

ハンガーに掛けられている服を取ってまじまじと見てみると中には襟元に黒い汚れがついている服や黒いシミがついている服が幾つもあった。

 

蓮 「………気にしたら負けだよね」

 

玲音「ん?どうかしたか?」

 

蓮 「何でもないです!」

 

とりあえずタキシードを手に取り一応服の上からサイズ的に合うかを見ると丁度良いことが分かった。

 

蓮 「えっとこれを着ても……」

 

玲音「どれを着ても構わんよどうせ元の持ち

   ぬ……いや言わないでおこう」

 

蓮 「やっぱりですか……」

 

あまり聞くと気分を悪くしそうなため聞かないでさっさとタキシードを着てついでに靴も草履からしっかりとした靴を履く。

 

玲音「結構似合ってるな」

 

蓮 「いや……あんまり着なれてはいませんけど

   ね……」

 

玲音「ハハハそうか♪ほらさっさと行くぞ♪」

 

蓮 「あっはい!」

 

玲音に連れられて蓮はパーティー会場へと向かう。

 

玲音「着いたぞここだ!」

 

そう言い扉を開くとそこには大量の料理そして大勢の人妖に神に魔法使いやらが食事を楽しんでいた。

 

玲音「そんじゃ仕事があるんでな♪」

 

玲音は蓮にそう言うと自分の持ち場へと戻っていった。そして霊夢達を見つけてそこへ向かう。

 

蓮 「ごめん霊夢、遅れちゃったよ」

 

霊夢「あら遅かったわ……ね……!?」

 

霧雨「ひゅ~格好いいじゃないか♪」

 

蓮 「アハハハ…ありがとう魔理沙……」

 

魔理沙に格好いいと言われたことからどうやら似合ってはいるようだ。だが霊夢は何でか顔が赤くなっていた。

 

蓮 「霊夢から見たら変かな?」

 

霊夢「いっいえ……格好いいわよ……」

 

そっぽを向いてお酒を飲んでいてとても可愛らしい。

 

永琳「確かに似合ってるわね♪」

 

蓮 「あっ永琳先生これはどうも」

 

永琳「ふふっ♪こんにちは蓮♪」

 

どうやら何か話していたようで邪魔してしまったと蓮は思ってしまった。

 

蓮 「えっとお邪魔でしたか?」

 

永琳「いいえ丁度終わった所だから折角の

   パーティーなんだし楽しみましょう」

 

霊夢「それもそうね……」

 

霧雨「飲んで食うとしますか♪」

 

蓮 「程々にね」

 

と、蓮が言った瞬間、霊夢と魔理沙は見事に口をハモらせて、

 

2人「「蓮には言われたくない!」」

 

蓮 「えっ!?」

 

永琳「ふふっ♪賑やかね♪」

 

紅魔館のパーティーを蓮達は楽しむのだったが、

 

蓮 「そういえば幽々子さん達がいない気が……

   気のせいかな?」

 

さっきまでいた筈の幽々子と妖夢がいないことにこの場の全員(蓮以外)は気づくことがなかったのだった。




狗神「しっ死ぬかと思った………」

鈴蘭「後少しで臓器を抜かれるところだった……」

神楽「はぁ…はぁ……」

怠惰「あぁ~良いところだったのになぁ」

? 「おいおい相変わらず怠惰は趣味が悪いよ」

怠惰「うるさいな暴食…で何しに来た?」

暴食「頼まれていた物を持ってきて上げたのに」

怠惰「あぁすまんねそんじゃ1000円ね」

暴食「毎度♪」

鈴蘭「ありがとう!怠惰の友人!」

狗神「本当にありがとうマジで感謝する!」

神楽「ありがとうございました……」

暴食「ハハハ良いよ♪それとあんまり怠惰を怒ら
   せるなよ♪こいつ俺達の中だったら断トツ
   で1番のサイコパス野郎だからな♪」

怠惰「おうこら誰がクレイジーサイコパスだ?」

暴食「ハハハ面倒な事になりそうだから僕は
   これで!……じゃあね♪」

怠惰「まったく後少しでロボトミー手術行けた
   のに……」

鈴蘭「本当にもう止めて洒落になんないよ!?」

狗神「怠惰の狂気を初めて見たがマジで怖ぇ」

神楽「本当にそうですね………」

怠惰「ハハハまだあんなんじゃ徐炉口だけど
   まぁそう言うと事にしてあげよう♪」

3人  ((゚□゚;))

怠惰「とりあえず今回はここまでね」

狗神「まっまたな」

神楽「それでは読者様……」

鈴蘭「ばっバイバイ……」

怠惰「てか何か引かれてるけどまぁ良いかそんじゃ
   さいなら♪」


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第99話 ロケットの発射

こんばんわ読者様、怠惰のクソ悪魔です。
では本編へどうぞ。


紅魔館のパーティーから数日の事、蓮達は紅魔館の大図書館へと来ていた。

 

霊夢「ねぇこれがロケットなのよね?」

 

咲夜「えぇロケットですよ?」

 

蓮 「……怖くなってきた………」

 

目の前のロケットは見た感じあまりにもボロいというか知ってる限りだと金属を使うはずなのにも関わらず何故か木製という……これに乗って打ち上げられれば不安になると蓮は思った。

 

霧雨「しかし妖精メイド達やパチュリーは忙し

   そうなのにも関わらず……」

 

玲音「ん?どうかしたか?」

 

なお魔理沙の席の右隣には玲音が座っている。未成年の魔理沙が隣に座っているためか煙草は吸ってはいない。だが咲夜は今、自分達の接待をしていて妖精メイドにパチュリーは準備で大忙しなのに何故かサボっている。

 

咲夜「玲音…サボってないで働いてくれない

   かしら?」

 

玲音「おいおいサボってる訳じゃねぇよ一時

   の休息だぜ?咲夜ちゃん」

 

咲夜「それをサボっているというのよ?」

 

2人は笑いながらそう言っているが何故か2人との間の中央には火花が飛び散っていた。

 

蓮 「えっと御2人は仲が悪いんですか?

   前から気になっているんですが……」

 

咲夜「いいえ仲が悪いとかじゃなくてただ単に

   自分のやるべき事をやって欲しいから私

   は言ってるだけですよ」

 

玲音「まぁ仲が悪いとかじゃないんだよな……」

 

玲音は立ち上がると首を回しながら妖精メイドそしてパチュリーの方へと向かった。どうやら仕事をする気になったようだ。

 

咲夜「はぁ…昔はしっかり仕事をこなしていた

   のになぁ…」

 

霧雨「えっ!?彼奴って昔はしっかりやってた

   って言うのかよ!?」

 

咲夜「えぇ…私が紅魔館に来た時には仕事ぶり

   もとても良いしまだ仕事について理解を

   してなかった時なんて一生懸命教えて

   くれたのよ?」

 

霊夢「一言、言うわ……嘘よ!!」

 

咲夜の言っていることが嘘に聞こえてきた。霊夢ですらもこれにはツッコミをいれざる得ない。

 

咲夜「信ずるも信じないも貴方次第って感じ

   かしらね?」

 

蓮 「何処の番組ですか!?」

 

そんな会話を進めていくこと数分経過した。

 

霧雨「おぉ~準備も出来てきたようで聞き

   たいんだけどよこの赤い道は何だ?」

 

玲音「それは赤道を表している赤道で打ち

   上げればエネルギー的に燃費が良い

   んだとさほらお前らはさっさと入りな

   咲夜、後は任せるぞ」

 

咲夜「言われなくてもやりますよそういう

   玲音こそしっかりやりなさいよ」

 

蓮 「あれ?玲音さんは行かないんですか?」

 

咲夜に任せると言ったので玲音に聞くと、

 

玲音「あぁ俺は残る咲夜ちゃんの仕事を少し

   はこなさないとだしな」

 

蓮 「そうですか……」

 

玲音「まぁ土産を何か適当に頼むわ」

 

蓮 「分かりました」

 

と、土産を何か持って行きたいなと思っていると、

 

霊夢「蓮、早く乗りなさいよ」

 

蓮 「あっうん!!」

 

霊夢に呼ばれて蓮はロケットに乗り込んだ。ロケットの中身は面白いことにキッチンやベッド等が完備されていて便利そうだが逆にそれが不安を掻き立てる。

 

咲夜「それとこのロケットは段々と切り離して

   いきますのでお願いしますね」

 

蓮 「えっ……」

 

一応念のために最上階を見てみると結構狭い。

 

蓮 「ここでしばらく生活するのか……」

 

大丈夫かなと思っていると、

 

レミ「さてとそれじゃ行きますか♪」

 

妖精メイドを3人引き連れてレミリアが入ってきたと同時に外から扉が閉められる。

 

霧雨「てかよここ一応は地下だろ?天井の部分に

   小さな窓があるけどよ飛び立てるのか?」

 

レミ「あれ?駄執事辺りから説明を受けなか

   った?発射は赤道の近くが良いって?」

 

霧雨「いや!ただ赤い線を引いただけだろ!」

 

レミ「ごちゃごちゃとうるさいわね後は霊夢

   が住吉達の力を借りれば飛び立てる

   わよ!」

 

と、レミリアと魔理沙が会話をしている横で窓を眺めているとパチュリーそして玲音に妖精メイド達が手を合わせて合唱をしていた。

 

皆 「アーメン!!」

 

蓮 「……何か怖くなってきたんだけど」

  

と、言っていると今度は外からチャリンチャリンと音が聞こえ出す。よく見てみると妖精メイド達が五円玉をロケットに投げていた。

 

蓮 「えっと……やっぱり降りていい!?」

 

霊夢「あんたが降りるなら私も降りるわよ?」

 

それを聞いた時の皆の視線が自分に向かってきてとても痛い。

 

蓮 「我慢します……」(´TωT`)

 

と、言うと皆からの痛い視線は消えた。

 

霊夢「心配しなくても良いわよあれはうちで

   言う所のお賽銭よ」

 

そう言いながら神棚の前で霊夢は正座をとる。

 

霧雨「お賽銭って神社でするもんだろ?」

 

霊夢「神棚だけでも十分に神社と同じ役目を

   持つわ…いや神様の宿る物なら何だっ

   て構わないのよつまり…このロケット

   は空飛ぶ神社って事よ」

 

と、霊夢が言った瞬間だった。突然ロケットが揺れだした。

 

蓮 「発射するんだね……」

 

霊夢の方をちらりと見るとぶつぶつと呪文を唱えていた。そして更に揺れだすと図書館から離れ始めた、

 

蓮 「ほっ本当に飛び立った!?」

 

レミ「さぁ行くわよ!遥か彼方の月へと!!」

 

どんどん遠ざかっていく。最初は図書館だけだったのが今では紅魔館も見下ろせる場所だ。

 

蓮 「何事もありませんように……」

 

蓮はただそう祈りながら宇宙へと飛び立っていくのだった。




怠惰「てなわけで今回もありがとうございました」

狗神「なぁよ確かロケットって鉄の塊だよな?」

怠惰「そうだと思うけど?」

鈴蘭「完璧に木製だよね?」

神楽「最終的に熱で燃えそうですね」

怠惰「大丈夫多分魔法的なあれがかかってるから」

狗神「だと良いんだがな」

怠惰「アハハハとりあえず今回はここまでです」

鈴蘭「前回からず~と長かったから今回は短め
   の後書きだよ♪」

神楽「そう言うのは言わなくてもいい気がします
   が……気にしないでおきましょう」

怠惰「ではまた次回♪ばいばい♪」


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第100話 やはりストレスは溜まります

こんばんわ読者様、モンスト妲己獣神化が
楽しみの怠惰のクソ悪魔です。明日は恐らく
強欲君に見せびらかしながらやると思います
まぁそれはさておいて今回もどうぞ。




ロケットが発射され早1週間ぐらいの時間だろか3段あったロケットの筒も、もう残り2段となり狭くなっていった。

 

霧雨「しかし空は青いまんまだな」

 

蓮 「僕の知ってる限りだと宇宙は真っ黒の

   筈なんだけどなぁ……」

 

真っ黒と思っていた宇宙は何故か青くおそらく宇宙にいる筈なのに外の景色は変わっていない。しかもロケットの中は中で何もすることがないため結構暇なのだ。

 

レミ「あぁ~退屈ねぇ~下段の大きなテーブル

   が恋しいわ~」

 

霧雨「お前は座ってるからいいだろ……私ら

   何て椅子すらないんだぞ?それに霊夢

   を見てみろよ」

 

魔理沙に言われ霊夢を見ると、

 

霧雨「足が痺れて立てなくなってるぜ♪」

 

魔理沙は冗談を言うが霊夢はツッコミをせず魔理沙の発言を無視して瞑想を続けている。もうかれこれ数週間はそうだ。最後に話したのは下段のロケットを切り離す直前しかも僅か数本ほどしか話していない。それぐらい集中しているのだろうと思った。

 

蓮 「魔理沙それは失礼だよ……」

 

霧雨「冗談だぜ……」

 

と、言っていると……

 

咲夜「魔理沙、あれ使わせてちょうだい」

 

霧雨「たくしょうがねぇな~」

 

ミニ八卦炉を取り出して地面に置くとその上に咲夜はヤカンを置く。

 

蓮 「見てるとそれ本当に便利だよね」

 

霧雨「お陰で燃料をケチれるから便利だぜ」

 

魔理沙のミニ八卦炉は便利な事にコンロの代用としても使えるのだ。火力を上げれば放火が出来て火力を下げればタバコに使うライターの代わりとしても活躍できるのが特徴だ。

 

咲夜「燃料があれば頼らなくて済むんだけど…

   切り離した下段に置いてきちゃったのよ

   ねぇ……」

 

下段に湯沸かしようの油を咲夜のうっかりで置いてきてしまっていたため魔理沙のミニ八卦炉で代用しているのが本来の理由だ。

 

レミ「咲夜~お茶まだ~?」

 

咲夜「すぐにお持ちしま~す!」

 

ヤカン煙が噴いてきているヤカンを取り出し紅茶を作り咲夜はレミリアに紅茶を渡しに向かった。

 

蓮 「確かミニ八卦炉って霖乃助さんが作った

   んだよね?」

 

霧雨「あぁ♪私が魔法の森に住むと同時に安全

   のためとか言って貰った贈り物だぜ♪」

 

確かにこんなマジックアイテムがあれば無闇に襲いはしないだろうと思った。襲おうものなら逆に消し炭にされること間違いなしだ。

 

霧雨「香霖様々だぜ♪」

 

と、言っているとずっと黙りだった霊夢が後ろを振り向き、

 

霊夢「そろそろ上に行くから準備して」

 

蓮 「えっ?もうすぐ着くの?」

 

咲夜「もうそこまで行ったの?」

 

その言葉に霊夢は首をよこにふって、

 

霊夢「いいえ上筒男命が退屈すぎてつまんない

   から次に交代しろって」

 

やはり神様も退屈は嫌いなのだろう。本当になんて人間臭い神様なんだろうと思ってしまった。そうして全員は最後の三段に行き数分後に先程までいたロケットの二段目は離れていった。

 

霧雨「こっこんなせまい所で過ごすのかよ」

 

レミ「あんたとか蓮は勝手に乗り込んできてる

   ようなもんじゃない文句いうな!」

 

霧雨「お前にだけは言われたくないぜ!」

 

等と口論が続くのだった。

 

蓮 「霊夢、後どのくらいで着きそう?」

 

黙祷している霊夢に聞いてみると目をつむりながら、

 

霊夢「後…数週間はかかるわね」

 

蓮 「そっか……皆のストレスが爆発しないように

   願うばかりかな……」

 

蓮はそう思うばかりだったが完璧にフラグだ。そうして三段目に来てから約二週間近くが経過した。

 

レミ「……………もう我慢できない!!

 

バンッ!!

 

机に手を叩きつけて立ち上がりレミリアは叫びだした。だが立ち上がると同時のレミリアの羽が魔理沙の顔に当たる。

 

霧雨「痛って!いちいちうるさいなぁ!もう

   少しぐらい我慢しろよ!!」

 

レミ「こんな所に押し込まれて早12日、体も

   録に自由に動けないなんて~!」

 

霧雨「お前の場合吸血鬼で500生きてるなら

   少しは我慢しろよ!!」

 

日に日に口論は激しくなっていく。そんな口ケンカが勃発している最中、蓮は部屋の隅で咲夜や妖精メイド達に手伝ってもらい筋トレに励んでいた。

 

蓮 「971……!…972…!」

 

咲夜「頑張るわね蓮さんは……」

 

右腕だけの片手腕立てをしている蓮の背中の上に座って咲夜はそう言うと、

 

蓮 「979…!…こういうのはしっかりやら

   ないと体が鈍ってしまうんで……!」

 

少しでも鈍らせないため努力をしていた。それに体を少しでも動かせばイライラせずに済むからだ。魔理沙とレミリアの2人が言い争って数分後……

 

蓮 「1000!!咲夜さんありかどうござい

   ました……!」

 

咲夜「どういたしまして……」

 

そう言い咲夜は蓮の背中から降りると蓮は立ち上がり肩を数回ほど回してかいた汗を近くのタオルで拭き取る。

 

咲夜「でも貴方いつか体を壊すわよ?」

 

片手腕立てしかも咲夜が背中に座った状態で1000回程すればそう言われても仕方ないが、

 

蓮 「いえ僕もそろそろ成長の時期と思ったんで

   良いんですよこれはこれで♪」

 

咲夜「はぁ本当に玲音には貴方を模範にさせ

   たいわ……そういう真面目なところ」

 

蓮 「確か玲音さんって昔は仕事とかも……」

 

咲夜「えぇ…私がまだ紅魔館に来たばかりの

   頃、主人に対する主な仕事を全て玲音

   が教えて叩き込ませたんですよ……」

 

蓮 「いったい何が原因で……」

 

今の玲音を見るととても昔が真面目に仕事をしていたとは思えない。咲夜はこんな事で嘘はつかないのを蓮は知っているためそれは真実なのだろう。なら何故、玲音はあんな堕落してしまったのか、

 

咲夜「私もそれを昔に聞いたわそしたら彼なん

   て言ったと思う?「咲夜ちゃんを育てれ

   ば俺が楽出来るからだよ?」なんて言った

   のよ?」

 

玲音さんらしい答えだ。咲夜という仕事が出来る人が来れば自分の仕事の量も軽減されて楽できるという事だ。それが玲音の場合、極度になったためあんな堕落してしまったのだろう。

 

咲夜「はぁ……せめてあの人が昔のように戻って

   くれたらどれだけ良いか……」

 

頭をおさえて咲夜はそう呟く。

 

蓮 「えっともし昔のように戻ってくれるなら

   咲夜さんは何でもするんですか?」

 

どのくらい昔に戻って欲しいのかを測るために聞くと、

 

咲夜「そうね…私も含めて身内全員が死なない

   条件なら何だって飲むわ……何なら五つ

   の難題にだって挑戦する覚悟よ」

 

蓮 「すっ凄い……」

 

そうとう昔みたいに戻って欲しいようだ。つまり昔の玲音さんが咲夜さんから見てとても格好良く見え自身の目標とまで見たのだろうと容易に想像できた。

 

咲夜「本当に何であんなになってしまったの

   かしら……」

 

何て言っていると急に霊夢が立ち上がり、

 

霊夢「皆!構えなさい!何か来るわ!」

 

全員「えっ!?」

 

と、間抜けな声が聞こえた瞬間、ロケットが大きく揺れ始める。そして次の瞬間、

 

ジャバーーーーン!!

 

と、音を立ててロケットが大きな水に突っ込みロケットは大破した。粉々となったロケットのパーツを浮き輪にして蓮たちは浮かび上がる。

 

蓮 「ぷはぁー!!皆!大丈夫!」

 

霊夢「えっえぇ……」

 

霧雨「何じゃこりゃ……」

 

咲夜「海ね…このしょっぱさ」

 

レミ「ようやく着いたわね♪」

 

こうして蓮たちは月に辿り着いたのだった。




怠惰「そんじゃ今回もありがとうございました」

狗神「なぁ怠惰…彼奴ら狭いところで10日
   以上もいたのかよ?」

怠惰「えぇそのお陰で皆さまストレスがマッハ
   でキレキレでございます」

鈴蘭「あんな狭いところにいればそうなる
   よね」

神楽「辛そうですね」

怠惰「漫画の方でも大喧嘩だよ?事実的な話で」

狗神「そういえば漫画を元にしてたな」

怠惰「まぁそうだね♪これは友人の傲慢という
   方がくれました感謝感謝」

鈴蘭「そろそろ時間も丁度良いねそれじゃ
   今回もありがとうございました」

怠惰「また次回もよろしくね♪」

狗神「そんじゃ読者様」

神楽「また明日もお願いしますねそれでは♪」


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第101話 月に現れる者

潮の波打つ音が聞こえる中、霊夢と魔理沙はポツンと体育座りで座り蓮に至っては立ったまま先の見えない月の海を眺め黄昏ていた。

 

霧雨「ついたな……」

 

霊夢「ついたわね……」

 

蓮 「聞いてる話と全然違うけど気にしないで

   おこう」

 

かつて幻想郷の外に住んでいた月と違うのは目の前の海を見ればすぐに分かる。しかもその後ろには桃の木が連なり果樹園のようになっていた。

 

霧雨「こう…海が幻想郷にもあればなぁ……」

 

目の前の海に藻屑となったロケットの破片を見て現実逃避をするかのごとく魔理沙は呟いた。

 

霊夢「あっても海坊主だとかクラーケンが出る

   だけでしょ……食事のレパートリーは増え

   るだろうけど」

 

蓮 「それもそれでどうかな……」

 

この現実逃避に蓮と霊夢も付き合う。それぐらい現実逃避したいのだ。だが何時までこうするわけにはいかない。

 

蓮 「食糧は……どうにかなるかな」

 

後ろの果樹園を眺めながら言うと霊夢と魔理沙は青い顔をする。すると蓮達の背後に咲夜が現れる。

 

咲夜「貴方達なんでそんな黄昏ているのよ?」

 

霊夢「だって…………」

 

霧雨「ロケットも大破しちまったしなぁ」

 

蓮 「帰る方法がないですよね」

 

咲夜「月に着いたのなら問題はないわだって

   私達の目的は月に行くことであって月

   から帰ることでもないもの♪」

 

つまり咲夜の言いたいことは「今、考えれることを考えろ。帰りの事については後で考えろ」という事なのだろうかそれとも……

 

蓮 「………咲夜さんって結構天然ですか?」

 

咲夜「自覚はしてないけど玲音や色々な方に

   天然とか抜けてるとは言われましたね?」

 

やはり何処か抜けているようだ。

 

霧雨「まっ納得はいくな……」

 

蓮 「そういえばレミリアさんや妖精メイドさん

   達の姿が見えませんが良いんですか?」

 

それを聞いた咲夜は「ハッ!」という表情になった。

 

咲夜「すみませんが私はお嬢様を探しに行き

   ます!」

 

そう言い咲夜はレミリアを探すため桃の木が連なる果樹園のような森に入っていった。

 

蓮 「咲夜さん結構抜けてるね……」

 

霧雨「ある意味天然キャラだなありゃ……」

 

霊夢「最初に会ったときと大分性格が軟化した

   わね咲夜……」

 

蓮と魔理沙は咲夜が抜けてるなと、霊夢は最初に会ったときとだいぶ性格が軟化したなと思いつつ咲夜が入っていった森りを眺める。数分眺めると3人はまた海を眺め始める。そんなこんなで現実逃避(海を眺める)することまた数分が経過すると、

 

霊夢「せっかくの海なんだし釣りでもしよう

   かしら」

 

霧雨「おっ!いいなそれ♪」

 

蓮 「釣りかやった事、ないんだよね……」

 

住んでいた場所の近くに海や川がないため釣りをしたことがない。そのため出来るのかと思っていると、

 

霊夢「その前に道具はあるの?」

 

霧雨「んなもんは手掴みだぜ私のこのゴッド

   ハンドを見せてやるよ♪」

 

霊夢「宛になりそうもないわね……」

 

蓮 「アハハ……」

 

と、言っている時だった。

 

? 「残念ね豊かな海には何も住んではいな

   いわ……」

 

声のした方向を見るとそこには1本の刀を構え長い髪を後ろに結んだポニーテールの髪型をしている少女が立っていた。たがその少女の話は続く。

 

? 「豊かの海だけではない月の海には生き物

   なんてもの住んではいない生命に犯され

   た海は穢れの海なのですから」

 

そう言いつつその少女は霊夢に刃の切っ先を向けるが霊夢の前に蓮が割ってはいる。

 

蓮 「そんな物騒な物はしまってもらいません

   か?」

 

神楽を何時でも抜刀できるように持って忠告の意味も込めてお願いをするが刃を持つ少女はこちらを少しチラ見したかと思うと霊夢の顔を見て、

 

? 「住吉三神を呼び出したのはお前ね?」

 

と、何故その事を知っているのか疑問に思うが霊夢は余裕を持っているのかその場に座り、

 

霊夢「えぇそうだけど?」

 

霊夢の言葉を聞くや否や刀を構える少女は顔をニヤつかせると同時に刀を地面に刺す。すると、

 

ジャキンッ!!

 

霊夢 !?

 

霧雨「なっ何だこれ!」

 

蓮 「これって……」

 

まるで檻のように無数の刃が蓮達を取り囲む。それを見て刀を地面に刺した女性は何が楽しいのか少し笑って、

 

? 「女神を閉じ込める祇園様の力……正直

   住吉様を呼び出せると言うからどれ

   程かと思ったけどこんなのが相手な

   ら力を借りるまでもなかったわね」

 

表情からして凄く勝ち誇って言っている。すると、

 

? 「依姫様~!」

 

と、ブレザー服を着て地上の因幡の兎に似ているが耳がピンと立てている兎があたふたしながら駆けつけてくる。そして目の前で勝ち誇っている女性は依姫というらしい。

 

依姫「どうしたんですか?」

 

月兎「それが……」

 

何か依姫の耳元で囁くと驚いた表情になった。

 

依姫「何ですって!?たかが小娘でしょ!」

 

レミ「誰が小娘ですって?」

 

依姫が小娘と言った瞬間、後ろに咲夜を引き連れてレミリアがやってくる。しかも更に後ろの草むらには依姫の隣にいる兎と同じブレザー服を着ている兎達が苦笑いしながら見ている。

 

依姫「圧倒的な実践不足だ……わ!

 

レミリアに向かって手をかざした瞬間さっきまでレミリアの後ろにいた筈の咲夜が依姫の背後を取ってホールドしていた。

 

依姫「なっ!?」

 

月兎「えっ!?」

 

これにはびっくりしたみたいだ。流石は時間を操るメイドだけある。

 

咲夜「貴方手癖が悪そうだったから」

 

そう言い刺した刀をコツンっと蹴って地面に倒すと蓮達を取り囲んでいた刀は地面の中にスッと消えていきこれに蓮達は安堵した。

 

依姫「…………貴方達は何しにここへ?」

 

ホールドされた依姫が聞いてくる。

 

咲夜「そういえば私達は何で月に来たんでした

   っけ?」

 

言われてみるとなんで月に来たのかよく分かっていなかった。蓮を初め霊夢、魔理沙、咲夜は何で月に来たのかよくわからなかった。

 

霊夢「そういえば目的って何だったけ?蓮は

   分かる?」

 

蓮 「……よく分からないかな?」

 

霧雨「咲夜がさっき月に行くとか言ってたから

   多分知的好奇心じゃないか?」

 

咲夜「あら?ならもう達成されたわね」

 

そう言った時、レミリアはケラケラと笑った。そして勝ち誇っているかの表情で、

 

レミ「アハハ咲夜、忘れたの?」

 

目を嬉々と輝かせてレミリアは楽しそうに、

 

レミ「私達の目的は月の乗っ取りよ♪」

 

それを聞いていたであろう依姫の顔を見ると何故か微笑んでいた。

 

レミ「月は私達のものよ!」

 

これには蓮達(レミリア以外)のメンバーは嫌な予感しかしなかったのだった。




怠惰「てなわけで今回はここまでです」

狗神「何かこの依姫って奴、見てて時々だが
   イラっとするのは我だけか?」

怠惰「まぁ基本、上の世界に住む人は皆こんな
   感じだよ」

神楽「上=偉いって感じですかね」

怠惰「まぁそうだね因みに依姫には姉がいて
   その姉はどうだったかな確か原作だと
   月に攻めてきた紫を目の前で土下座さ
   せたとか」

鈴蘭「やだ~超強い~」

狗神「あいつをか……」

神楽「あの~完璧本体は本編の刀なんで折れたら
   死んじゃうですが~」

怠惰「まぁ大丈夫だろ多分きっと!」

神楽「宛にならない……」

怠惰「とりあえず今回はここまで♪」

狗神「また次回もよろしくな」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「まったねぇ~♪」




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第102話 月侵略

レミリアはもう勝った気なのか勝ち誇っている。それを咲夜にホールドされながら依姫がニヤリと笑う。

 

蓮 「何であんなにも余裕そうなんだろ?」

 

霊夢と魔理沙の盾になるように立ちながらそう述べると、

 

霊夢「何か策があるわね」

 

そう言った時だった。

 

依姫「はぁ貴方さっき手癖が悪いっていったわよ

   ね?」

 

咲夜「それが何……」

 

依姫「気づいたときには桃を頬張ってるお姉様

   ほどじゃないと思うけど?」

 

ボッ!!

 

咲夜「っ!?」

 

依姫が言ったと同時に彼女の背中から小さいが炎が燃え盛り咲夜は危ないと思ったのかホールド止めて下がった。突然のこと過ぎて蓮たちも驚いてしまう。

 

レミ「咲夜!玲音の炎に比べればそんなちんけ

   な火なんて怖くないでしょ!

 

それを聞いていたであろう咲夜の顔を見ると冷や汗が流れていた。

 

蓮 「あの咲夜さんが冷や汗を……」

 

霊夢「あの炎まさか……」

 

と、霊夢が言おうとした時、依姫が先に口を開いた。

 

依姫「これは小さく見えても全てを焼き尽くす

   神の炎……愛宕(あたご)様の火ほど熱い火は地上に

   は殆どないわ」

 

霊夢「やっぱり……さっき祇園様の剣といいその

   愛宕様の火といいもしかしてあんたも私と

   同じ神降ろしが出来るの……?」

 

依姫「えぇ私は神々をこの身に降ろして力を

   借りる事が出来るわ」

 

依姫の言葉に地上から来た者達は絶句してしまった。様々な神の力を使えるこれ程までに戦った中で危険と思った相手は隠者一派だけだったが月に来て目の前の依姫も無闇に戦えばやられると感じてしまった。

 

霊夢「奇遇ね私もその力の修行、最近し始めた

   ばかりなのよ」

 

依姫「えぇ知ってますよ貴女が無闇に神を呼んで

   くれるものだから私が謀反を企んでいるん

   じゃないのかって疑われる始末なのよ?」

 

どうやら霊夢がやたらに神降ろしをしていたせいで月の都では同じく神降ろしが出来る依姫は謀反を起こすんじゃないかと思われたのか疑われているようだ。

 

霊夢「そんなの知らないわよ稽古はやらされ

   たんだから……」

 

蓮 「霊夢そんな事を言えば……」

 

ザシュ!ザシュ!ザシュ!

 

依姫はまた祇園様の剣を手に持つも地面に突き刺した。そしてまた祇園様の檻で取り囲まれる。しかも今度はレミリアや咲夜そして妖精メイドも共に取り囲まれた。

 

依姫「でもこれで疑いも晴れるわ♪」

 

するとどうだろうか草むらに隠れていた月兎達が銃を構え先端の銃剣を向けてくる。しかも何故か満足気味なのか勝ち誇っているのかムフゥ♪という顔だ。すると後ろにいる魔理沙が声をかけてきた。

 

霧雨「なぁ蓮この状況をどう打開する?」

 

蓮 「………これはもうお手上げ」

 

霧雨「嘘だろ……」

 

蓮 「って言いたいけどさ幻想郷の楽しい

   遊びはなぁ~んだ♪」

 

それを聞くと魔理沙はニヤリと笑った。

 

霧雨「サンキュー蓮♪」

 

と、お礼を言ったとき、

 

依姫「何を話しているの?」

 

蓮 「いっいや……」

 

依姫「抜け出すなら抜け出してもいいわよ?ただ

   し祇園様の怒りに触れる覚悟があるのなら

   だけど?」

 

勝ち誇る依姫をピクピクと眉間にシワを寄せてレミリアが睨む。そこに更に、

 

依姫「地上の連中は対したことなかったなつま

   らんなぁ♪」

 

プルプルのレミリアが震えている。眉間にシワを寄せながらも作り笑顔をすることを心がけていた。そして魔理沙が声を出した。

 

霧雨「だぁーー!降参だ!これじゃこっちが勝ち

   目なくてこっちも大被害でそっちもそれな

   りに被害が出るだろそれじゃじり貧だぜ!」

 

依姫「あらあっけない」

 

と、依姫は言うが蓮と魔理沙の隣にいた霊夢は分かっていた。

 

蓮 「霊夢……」

 

霊夢「えぇこれは演技ね……」

 

これは穏便に済ませるための魔理沙の演技だとそして本題を切り出した。

 

霧雨「だがよ幻想郷には知的でなおかつ美しい

   決闘ルールがあるんだぜ」

 

蓮の助言通り弾幕ごっこの話になっていった。もうここまで行けば魔理沙のターンだ。

 

霧雨「幻想郷にはよ力の強い妖怪や神々がこれ

   でもかと言ってもいいぐらいに沢山いる

   そういった連中と決闘をするために作ら

   れたルールだぜ♪だからそれで少しの

   間だが楽しまないか?」

 

魔理沙の抗弁に依姫は少し顎に手を置いて考えると、

 

依姫「詳しく聞かせてちょうだい?」

 

霧雨「あっあぁ人間も妖怪も月の民もオケラも

   皆、平等に楽しめる、この世でもっとも

   無駄なゲームその名も弾幕ごっこだ」

 

と、魔理沙が言うと姫は地面に刺した祇園様の剣を引き抜き蓮たちは自由になる。

 

依姫「そうねなら少しこの子達に御教授してくれ

   ないかしら?」

 

霧雨「勿論だぜ!」

 

そう言い魔理沙は月の兎達そして依姫に弾幕ごっこを教えていく。

 

蓮 「何とかなりそうだね」

 

霊夢「えぇあいつ以外はね」

 

霊夢が指差す方を見ると勝ち誇っているレミリアが見える。レミリアが何かハプンニングを起こすのではないかと蓮も思ってしまう。

 

霊夢「蓮おそらく私達も弾幕ごっこをやる事に

   なるわねこの雰囲気だと」

 

蓮 「それは依姫さんと?」

 

霊夢「えぇ恐らくねその時は……」

 

言いたいことを理解すると蓮は笑って、

 

蓮 「うん♪僕は僕なりにやるよ」

 

霊夢「そっそう」

 

そうして話していると魔理沙の説明が終わり月の兎とレミリアと咲夜が連れてきた妖精メイドとでの弾幕ごっこが始まった。

 

蓮 「余興としてはいいかもね」

 

霊夢「はぁあんまり面倒な事はしたくはないんだ

   けどなぁ」

 

そう呟きながら余興となる妖精メイド3人VS月の兎達3人の弾幕ごっこを眺めるのだった。




怠惰「てなわけで今回もありがとうございました」

狗神「なぁ紅魔館の執事って強いのか?」

鈴蘭「あっそれ私も気になってたんだけどどう
   なの?」

神楽「どうなんですか怠惰様?」

怠惰「まぁ~あぁ~うんまぁ普通に強いよあん
   まり言うとネタバレになるから言わない
   けど紅魔館の中なら咲夜よりも強いのは
   確かかな?」

狗神「何でそう言い切れるんだ?」

怠惰「情報が確かなら彼奴……いや言わないで
   おくよ…」

鈴蘭「う~ん何かすっきりしないなぁ」

怠惰「まぁ番外編の玲音さんの話を見てくれって
   事でね♪因みに予定だと11月ぐらいから
   投稿を始めるからそれまではちょろちょろ
   と出る情報で予測してみてよ♪」

神楽「………少し気になりますが仕方がありません
   ね……」

怠惰「まぁそういう事って事で今回はここまで」

鈴蘭「そんじゃ読者様」

神楽「では読者様」

狗神「また見てくれよじゃあな♪」


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第103話 依姫の実力

こんばんわ読書様、昼休み友人の強欲君と嫉妬君が、
強欲「モンストと電撃がコラボするぜぇ!!!」
嫉妬「キリト&アスナ運極にするぜぇ!!」
と、図書室で騒ぎそれには暴食君と共に暖かい目
で見ていた怠惰のクソ悪魔です。こんな話もあれ
なので本編へどうぞ



敢えて言おう。やはり妖精は妖精だと……

 

妖メ「ばたんきゅう~~」

 

妖メ「キュ~」

 

妖メ「負けました~」

 

妖精メイド達は全員、月の兎達にボコボコにされていた。これには蓮達も若干だが驚いていた。

 

霧雨「………弾幕ごっこでピチュられる事に定評

   のある妖精達があっけなく……」

 

蓮 「しかも3人共負けたよね……」

 

霊夢「まぁ妖精だから仕方ないわね」

 

戦った月の兎達は嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねていた。

 

依姫「ふむこれなら良い訓練にもなりそうね」

 

霧雨「まぁこんな風によ基本は一騎討ちで戦う

   だよまぁ相手が認めれば2VS1だとかで

   戦うこともあるけどな……そして自分の

   持つ大技をすべて見せて相手にかわされ

   るか、それとも潰されたら負けだ」

 

霊夢「それで技と体力が残っている側は更に

   続けても構わないが勝負がついたらお

   となしく引き下がるのがルールよ……」

 

依姫「それじゃ普通の決闘と変わらなくない?」

 

蓮 「いえ美しく戦った者が勝つんですよもっと

   分かりやすく言えば精神的な勝負と言った

   方がいいですかね?」

 

依姫「へぇそれは分かりやすいわ」

 

と、説明をしていると……

 

レミ「あんた達もっと頑張りなさいよ!」

 

レミリアが負けた妖精メイド達に説教をしていた。これには咲夜も苦笑いをしてしまっていた。だが咲夜だけじゃない。蓮たち3人も苦笑いを浮かべた。

 

霧雨「それと言っとくけどようちらが全敗したら

   大人しく地上に帰るぜ……」

 

依姫「ふ~ん……その方が無駄な地が流れなくて

   良いかもしれないわね……だけどもし私が

   負けたとしても月の都には入れないわよ?」

 

霊夢「それなら手土産だけで良いわよ……」

 

依姫「貴方達、月に攻めてきたのよね?」

 

蓮 「えっえぇと正直な話ですが月を攻めたが

   っているのはレミリアさんだけ何ですよ

   ね……」

 

悲しい現実だが蓮に霊夢はデートがてたらで来ただけ。魔理沙はあくまで月に観光しに来ただけ。咲夜と妖精メイドはレミリアが行くなら付いていくというため意見としてはどっちでも良いよ派、最後に攻め落としたいというレミリアつまり本気で月を攻め落としたいと思っているのはレミリアだけなのだ……

 

依姫「………凄く可愛そうな子に見えてきたわね」

 

レミ「ちょっとあんた!何、私に向かってそんな

   哀れむような目で見るのよ!」

 

依姫「いいえ別に……それで?私の相手はまず誰が

   してくれるのかしら?」

 

依姫は抜刀して問いかけてくる。それに対してレミリアは嘲笑うかのように、

 

レミ「ふふっ咲夜、あんたから行きなさい」

 

咲夜「はいお嬢様♪……では始めましょうか?」

 

レミリアに一礼をして前へとでると咲夜は自分の目の前にナイフを空中に浮かべる。

 

咲夜「私の美しいナイフ捌き残念ながら誰にも

   見えないかもしれないけど一戦お願い

   するわ♪」

 

依姫「そう……なら私も月の使者のリーダーと

   して最大限美しくやらせてもらうわ……」

 

咲夜と依姫とで弾幕ごっこが始まった。咲夜は時を止めながらナイフを投げ依姫は何処からともなく現れる投擲されたナイフを最小限の動きで避けるかそれとも祇園様の剣で落とすといった動作をし続けた。

 

霧雨「蓮はどっちが勝つと思う?」

 

蓮 「そうだねぇ……僕的には咲夜さんが勝って

   欲しいけど依姫さんは相当なやり手だよ」

 

霊夢「あんた分かるの?」

 

蓮 「うん……気迫が違い過ぎるもん実力的には

   隠者と同等……いや実践慣れも合わせると

   依姫さんは隠者の下なんだろけどどっち

   にしても強いのは確かだよ……」

 

それぐらい弾幕ごっこを見ていて分かるのだ。咲夜の時止めからのナイフを推測で動き避けるか祇園様の剣で弾き飛ばす。その動きは実践慣れというよりかは修行で培ってきた自分と同じスタイルの剣術ともすぐに分かった。

 

依姫「火雷神(ほのいかづちのかみ)よ!七柱の兄弟を従えてこの地に

   来たことを後悔させよ!!」

 

するどどうだろうか雷雨が空を覆い隠すと同時に炎の体の竜が現れまるでその姿はヤマタノオロチのような見た目だがその7つの首が咲夜へと襲いかかっていったが当たる直前で咲夜は姿を消した。

 

霧雨「きたきた♪ザッワールドってか♪」

 

蓮 「………それジョ(ピー)ョ!?」

 

何て言っていると咲夜の無数のナイフが不規則な動きで依姫へと襲いかかっていったが、

 

依姫「金山彦命(かねやまひこのみこと)よ鬱陶しいハエを砂へと変えな

   さい!」

 

咲夜「そんな!」

 

何と避けるだとかそんなんでは無かった。咲夜が投げたナイフを全て砂に変えたのだ。

 

蓮 「あんな事も出来るの!?」

 

霊夢「へぇ便利ねあの神様……」

 

これには霊夢も便利という言葉が出た。だが更に恐ろしいのはここからだった。

 

依姫「貴女に返すわ♪」

 

するとどうだろうか砂へとなったナイフが元の形に再構成される。だがナイフの切っ先は依姫ではなく咲夜へと向いていた。そしてナイフが咲夜目掛けて飛び交い始めた。

 

咲夜「つっ!まさか私が投げたナイフを避ける

   日がくっ!来るとは……」

 

だが突然咲夜は避けるのを止めて地面に立ち尽くした。

 

咲夜「これは私の敗けですね」

 

この理由は蓮と霊夢はすぐに分かった。そう時を止めてはみたのだろう。だが避ける隙間がないぐらいにナイフが密集しているのだ。まるで扉のない部屋のように……

 

ピチューーン!!

 

結果、咲夜は被弾しこの勝負は依姫の勝利となった。

 

蓮 「あの咲夜さんを倒しちゃったよ……」

 

霧雨「おいおい彼奴があっけなく負けるとはな」

 

と、言っているとレミリアと咲夜の声が聞こえてくる。

 

咲夜「申し訳ございませんお嬢様……」

 

頭を下げて咲夜が謝っているとレミリアは、

 

レミ「咲夜たったらダメじゃないの咲夜がいき

   なり大技なんて使うから一発で勝負がつ

   いちゃうかと思ったじゃない……」

 

咲夜「……はい!?」

 

レミ「咲夜は前座なんだから私が戦うまで勝つ

   なんて許さないわよ」

 

そんなレミリアを咲夜はニコニコと眺める。するとレミリアは此方へと歩いてきた。

 

レミ「さてさて次は誰に……」(ФωФ)

 

霊夢は面倒くさいのか寝たフリをかまし蓮は瞑想をして誤魔化す。つまり残っているのは……

 

霧雨 (^_^;)))

 

ニタリと笑うレミリアの顔を見ないようにそらすが……

 

レミ「あんたも負けそうだから次頑張ってね♪

   フフッ♪思いっきり負けてきなさいな♪」

 

霧雨「だぁー!酷え奴だな!分かったからやって

   来るぜ……本当に咲夜や玲音は良く我慢出来

   ……咲夜だけか……」

 

しょうがないと思いながら魔理沙は立ち上がり依姫の前へと出る。

 

依姫「次は貴女ね」

 

霧雨「はぁたくよ……だが力の差がいくらあっても

   弾幕ごっこなら負ける気がしないがな♪」

 

そうして魔理沙は依姫へと挑むのだった。




怠惰「それではやっていきますよ♪」

狗神「なぁ何だあの前書きは……」

鈴蘭「狂ってるよね?」

怠惰「いやいや♪ただ単に彼らは電撃作品の
   ファン何だよ」

神楽「それにしても限度が……」

怠惰「まぁまぁ♪それぐらい大好きなんだから
   気にしないであげてよ」

狗神「てかよ怠惰てめぇ何人友人がいるんだ?」

怠惰「えっ?えぇと……まずあの6人でそれから
   柱の奴等も合わせると………多分10人~
   20人の間かな?」

鈴蘭「本当にそんなにいるの?」

怠惰「おまっ嘗めんなよ!怠惰さん嘗めんなよ!
   それぐらいはいるからなぁ!」

神楽「まぁそう言うのならそうなんでしょう」

怠惰「ぐっまぁ良いやとりあえず今回はここまで」

鈴蘭「読書様また次回もよろしくね」

神楽「では読書様」

狗神「またな♪」


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第104話 負けるなら花咲かそう

こんばんわ読者様、寝てしまっていた
怠惰のクソ悪魔です。こんなに眠った
とは……それはさておき今回もどうぞ


咲夜の弾幕ごっこの後、レミリアに言われ魔理沙は依姫と弾幕ごっこをしていた。

 

霧雨「行くぜスターダストレヴァリエ!」

 

箒に股がっり空を飛ぶ魔理沙が地上に向かって無数の星を降らすのだが……

 

妖メ「障壁!障壁を早く!」

 

妖メ「皆、私の事は忘れな……」

 

妖メ「それはフラグ!」

 

月兎「うわっ!!」

 

月兎「すぐに安全な場所に!」

 

月の大地で観戦している自分達にも被害が飛んでくるが、

 

パンッ!パンッ!パンッ!

 

神楽を鞘に納めた状態で霊夢を守りながら魔理沙の弾幕を見ていた。そしてレミリアと咲夜に限っては傘で上から降る星弾幕を防いでいた。

 

霊夢「まったく迷惑も程々にしてほしいわ…」

 

蓮 「いやそれ僕の台詞だからね?」

 

ただ座って眺めながらそんな事を言われたらたまったもんじゃない。だが落ちてくる星を弾きながら蓮は凄い光景を見てしまった。

 

蓮 「えっ……何で依姫さんの所だけ星が止ま

   ってるの?」

 

上から落ちてくる星々が依姫の近くでは止まっていた。

 

霧雨「ヒュ~すげぇな……月の都だと星は瞬いて

   いないことは良く分かったぜ……」

 

依姫「星が瞬く現象は大気の揺らぎによるもの

   月の都では殆ど瞬かないのよ……」

 

そう言いながら星の尖っている所を噛る。

 

依姫「甘……」

 

かつての狗神と同じように甘いと評価した。それを少し遠くから見て聞いていた蓮は弾いた星をキャッチする。ここだけの話だが少し気になってはいたのだ。

 

蓮 「どれどれ…カリッ……」

 

霊夢「あっあんたも食うんだ…因みにお味は?」

 

弾幕を食べるというのは霊夢も予想してなかったらしく唖然していたが霊夢もその実、どんな味なのかと疑問に思っていたのか聞いてきた。

 

蓮 「……う~ん砂糖菓子を食べてるような…

   何て言うか金平糖みたいな……?」

 

金平糖と聞いて霊夢も1つキャッチして食べてみると、

 

霊夢「……本当ねまんま砂糖菓子だわこれ」

 

蓮 「でしょ……」

 

と、言っていると少し退屈そうにレミリアは呟いた。

 

レミ「ふぅ~ん中々頑張るわね」

 

霊夢「ねぇあんたは彼奴に勝てると思う?」

 

レミリアの呟きを聞いた霊夢はレミリアにそう質問をすると自信満々な表情で、

 

レミ「当然♪勝てる気しかないわ♪」

 

蓮 (何処からそんな自信が出てくるんだろう)

 

相手の実力を見て言っているのかは分からないが蓮からしてみれば勝てる気はないなと思っていた。

 

霊夢「何時もなら妖怪退治だから負ける気は

   ないけど今回、悪いのは私達だから

   悪者は完全に私達よね……」

 

蓮 「凄く正論だけど霊夢には言われたくない

   かな……」

 

霊夢「それどういう意味かしら?」

 

蓮 「いいえ♪僕は何も言ってないよ」

 

一瞬だが霊夢の顔が般若のようになっていたためすぐに言葉を訂正した。

 

霊夢「まったくでも悪者って必ず負けるのよ」

 

レミ「はんっ私が負けるわけないじゃない」

 

霊夢「言っちゃ悪いけど私の勘だと貴女が一番

   簡単に負けるわね」

 

レミ「何だと!!」

 

そんな会話をしていると……

 

霧雨「うわぁっ!!」

 

蓮 「危ない!」

 

魔理沙が吹っ飛んできたため即座に蓮が霊夢の前に入り魔理沙をキャッチした。

 

蓮 「大丈夫、魔理沙!?」

 

霧雨「痛ててて……すまねぇ蓮……」

 

蓮 「霊夢は大丈夫?」

 

霊夢「えぇ蓮が守ってくれたからなんともないわ」

 

魔理沙を離して蓮は元の位置に戻る。すると先程の霊夢の言葉でイラッとしたのかレミリアは、

 

レミ「何をちんたらと戦ってるのよ!どうせ

   負けるならやりたいことをやって負け

   なさいよ!」

 

霧雨「散々やってその仕打ちかよ!?」

 

そんな魔理沙とレミリアの会話を見ていた依姫はクスクスと笑っていた。

 

霧雨「まったくまぁ言われなくても本気は

   出すぜ!」

 

帽子の中に仕込んであるミニ八卦炉を取り出すと

 

霧雨「この世に光の速さより速いものは存在

   しない、どのような加速度を持とうと

   究極的には直線になるんだよ!」

 

そしてお約束と言っても良い魔理沙の十八番スペルをさらに強化したスペルが掛け声と共に放たれる。

 

霧雨「魔砲 ファイナルスパーク!!」

 

マスタースパークを越えるファイナルマスタースパークが依姫に向かって放たれるが、

 

依姫「石凝姥命よ三種の神器一つ八咫鏡の

   霊威を今再び見せよ!」

 

依姫の背後に石凝姥命という神様が現れると手に持つ大きな円形の鏡をひっくり返して裏から表へと変える。するとどうだろうか魔理沙のファイナルマスタースパークは反射して魔理沙の右肩をかすり地球へと向かっていった。

 

霧雨「あちゃ……これは地球では大騒ぎだな」

 

依姫「どうします?まだやりますか?」

 

そう言われて魔理沙はやれやれと言わんばかりに左右の手を掲げて、

 

霧雨「降参だもう煙もでねぇぜ」

 

依姫「あら?あっけない結局私の出番が回って

   こなかったじゃない貴女1人が暴れた

   だけで……それで次の相手は……」

 

と、言った時、レミリアが自信満々に、

 

レミ「次の相手は私よ♪」

 

依姫「そうなら来なさ……っ!!」

 

依姫が言いかける前に突っ込んでいった。レミリアの不意打ちに依姫はギリギリで避けるが砂埃で服や髪が汚れてしまった。そして肝心のレミリアはというと一吹きの風と共に現れる。

 

レミ「ふっふっふ♪地上で最速にして最強の

   レミリア様だ♪ちっさな天体だったか

   ら一周して来ちゃったわ♪」

 

なんて言うが観戦している蓮たちは、

 

霧雨「さっ最速ってぷっふふふ文屋と比べると

   くくく…なぁ?」

 

霊夢「それに力だったら萃香もいるしねぇ」

 

蓮 「2人共、いくら本当の事だからってそれは

   言っちゃダメだってば……」

 

霊夢「だってねぇ実は取り柄もないしでカリスマ

   もないから執事が言うことを聞かないん

   じゃない?」

 

霧雨「バッチの数が足りないな大方所持数は

   2個だなありゃ♪」

 

蓮 「何か8つ集めてもいうこと聞かなさそう

   だな玲音さん……」

 

バッチを8つ集めてもサボりのプロには通用しなさそうだ。そんな事を言っているとレミリアは此方を見て、

 

レミ「聞こえてるわよ!それと彼奴が従わない

   のは関係ないでしょ!」

 

流石の我慢の限界か2人に覚えてろと言わんばかりの睨みながらそう答えた。

 

蓮 「咲夜さん何か家の霊夢がお騒がせしてすみ

   ません」

 

咲夜「いっいえ…あまり気にしないでくださいな」

 

蓮も咲夜も苦笑いしながらそう呟く。すると砂埃を払いながら依姫は、

 

依姫「そうそう貴女さっきから羽から煙が出てる

   わよ?」

 

レミ「ん?……うわっ!?」

 

煙が出ているのに気がつくと咲夜がすぐに日傘をレミリアへと投げるとレミリアはキャッチして日傘をさす。

 

レミ「いや危なかったわ日光の下だと強すぎて

   長く生けれないのよね♪」

 

等と言っているが傘でカバーしきれていない羽から未だに煙がチリチリと出ていた。

 

レミ「さぁてとでも貴女さっきから私に向かって

   こないけどなにもしないの?」

 

依姫「私がやれば貴女ぐらいすぐに潰せてしまい

   ますから様子を見ていたんですよ」

 

その言葉を聞くとレミリアは目を細くして睨み、

 

レミ「良いわ!永遠に明けない弾幕の夜を受け

   ると良いわ!クイーンオブミッドナイト」

 

無数の弾幕が依姫へと襲いかかるが、

 

依姫「天宇受売命よ我が身に降り立ち夜の

   侵食を食い止める舞を見せよ!」

 

依姫の体が輝きだす。すると降ってくる弾幕を枚を見せるかのようにすべて避けていく。

   

レミ「飛び道具が当たらないなら体術で相手を

   してあげるわ!!」

 

傘を放り投げて突っ込むが依姫は舞を止めて、

 

 

依姫「女神の舞いに満足され天岩戸は開き夜の

   侵食はここで終わる」

 

レミ「何をごちゃごちゃと!」

 

依姫「天照大御神よ!その光をもって夜を照ら

   せ!」

 

急激な光が辺りを包み込む。

 

蓮 「まっ眩しい!」

 

霊夢「くっ!?」

 

霧雨「目を瞑っても眩しいぜ!」

 

咲夜「うっ!」

 

数分の光が輝きだすと光は止みその場にはボロボロとなって気絶しているレミリアと平然と立つ依姫が立っていた。

 

咲夜「お嬢様!!」

 

レミ「うぅーーー…………」

 

霊夢の勘は的中しレミリアはすぐにやられた。よってこの弾幕ごっこは依姫が勝ち更に連勝を重ねていくのだった。

 




怠惰「はい今回もありがとうございました」

鈴蘭「怠惰ったらよく寝るよね」

怠惰「いや申し訳ない」

狗神「まったく」

神楽「できる限り気を付けましょうね?」

怠惰「あいあい……てなわけですまんけど
   今回はここまで!」

狗神「そんじゃあな読者様」

神楽「また次回もよろしくおねがいしますね」

鈴蘭「そんじゃバイバイ♪」


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第105話 ついに動く

こんばんわ読書様、怠惰のクソ悪魔です。
では本編へどうぞ。


咲夜はやられて魔理沙もやられしまいには言い出しっぺのレミリアもやられてついに霊夢と蓮だけになって

 

依姫「次は貴方達ですがそうですねもうそろそろ

   終わりたいので御二人で挑んでもらっても

   良いですよ?」

 

まさかの2VS1の戦いを申し込んできた。相当余裕なのだろう。

 

霊夢「はぁあんまりやる気にはならないわねぇ

   相手が妖怪だとかならまだしも……」

 

蓮 「まぁまぁやれるだけやってみるのも良い

   かもよ?」

 

霊夢「これだから戦闘狂は……」

 

蓮 「そこまで血には飢えてないけどなぁ……」

 

実際にそこまで血に飢えている訳ではない。ただ体を動かせるのが好きだからこそやってみたいという好奇心が強いだけだ。

 

依姫「さぁお相手してあげるわ」

 

霊夢「あんまりやりたくはないんだけどなっ!」

 

そう言うと霊夢は1枚のお札を投げつけるが依姫はそのお札を真っ二つに切り落とすが、

 

依姫「なっ!」

 

霊夢「驚いたでしょ……大禍津日様(おおまがつひさま)の厄災は?」

 

依姫「……穢れを嫌うのを知ってて使っていると

   したら嫌み以外何者でもないですよ」

 

霊夢「知ってて使ってるんだけど……まぁいいわ

   でも貴女、変に避ければ月に穢れが蓄積

   されていくわよ?」

 

蓮 「霊夢……それは汚いよ」

 

月の都の住人達は穢れを嫌う。故に穢れを持つ大禍津日を選んだのだ。依姫はこれを斬り続けなければ月に寿命という穢れが生まれる。つまり避けるなという意味だ。

 

蓮 「えっと…今ならまだ1VS1に出来ますが……」

 

霊夢「でもそれを受諾したら貴女さっきの言葉を

   取り消すことになるわよね?月のリーダー

   とあろうお方がねぇ♪」

 

その言葉に依姫はジロリと見ると、

 

依姫「取り消す気はないわ来なさい!」

 

刀を構えてもうやる気満々のようだ。

 

蓮 「僕が前に出るよ」

 

霊夢「なら私は後ろねだけど斜線には入らない

   でよ!」

 

蓮 「気をつけるよ!!」

 

抜刀の構えをとり一気に依姫へと間合いを詰める。

 

依姫「っ!」

 

キンッ!!

 

祇園様の剣と抜刀された神楽がぶつかり合う。だがそこに蓮の後ろから霊夢が援護をするかのように大禍津日様の穢れの力を持った弾幕を放ってる。

 

依姫「はぁっ!」

 

蓮 「ぐっ!」

 

力づくで押し退けられ蓮は吹っ飛ばされるがすぐに体制を整え依姫は霊夢から放たれた弾幕を切り落とす。

 

蓮 「妖刀 神楽の悪意!」

 

2体の神楽の分霊を召喚するとその2体は依姫へと殴りかかる。

 

依姫「その刀…随分と面白いわね」

 

蓮 「それはどうも!」

 

神楽と共に更に蓮はたたみかける。だがそれをただ黙って見ているほど依姫は優しくはない。

 

依姫「建御雷之男神よ!その雷の力と共に我が身に

   降りて敵を討ち滅ぼせ!」

 

その言葉と共に無数の雷が鳴り響き落雷となってて落ちてきた。

 

蓮 「うわっと……!」

 

落雷はあともう一歩の所を行けば蓮へと落雷していた。だが

 

悪意「がぁっ!?」

 

悪意「ぎゃが!!」

 

悪意達は無数に降り注ぐ雷に直撃しすぅと煙のように消えた。

 

依姫「ふふっどうでしょうか♪」

 

霊夢「危ないわね!」

 

蓮 「ならこれならどうですか依姫さん!

   来たれ狗神!」

 

狗神と書かれた札を依姫へと投げると札は姿を変えて巨大な犬もとい狗神へと変わる。

 

狗神「また小娘か!」

 

妖力を纏って依姫へと突撃をするが、

 

依姫「その程度だと避けれますね」

 

さっと横にギリギリずれて突進を回避した時だった。狗神は犬から人の姿へと変わると、

 

狗神「いつ我が突進しか出来ないと言った!」

 

バックステップの両用で依姫に向かって足払いを仕掛けた。

 

依姫「うわっ!?」

 

予想をしてなかったのか依姫も焦り転ぶとそこに蓮が近づき金色に光る刀身を持つ神楽を峰にして振り下ろすが、

 

ザンッ!

 

依姫「まだまだですね!」

 

依姫はすぐに隣に転がり攻撃を回避してすぐに立ち上がる。

 

狗神「おい小僧せっかくのチャンスを無駄に

   するな」

 

蓮 「良いんだよこれで……だって霊夢の時間

   稼ぎだから」

 

霊夢「ありがとう蓮!」

 

蓮と依姫そして狗神は上空を見上げるとそこには真っ黒の穢れで出来た巨大な弾幕を霊夢が作っていた。しかも1個どころではなく無数にだ。

 

霊夢「これで終わらせてあげるわ!」

 

お祓い棒を振り下ろすと幾つもの真っ黒い弾幕が依姫へと襲いかかるが、

 

依姫「伊豆能売よ我に変わって穢れを払え!」

 

すると依姫の背後にまさかの巫女姿の神が舞い降りる。するとその神の力なのか次々と霊夢が放った真っ黒の弾幕は何時もの白い弾幕になっていっきやがて全て真っ白になった。

 

霊夢「っ……これには大禍津日様も逃げたか……」

 

唯一今回の戦いの要である大禍津日が霊夢の体から消えたようだ。すると霊夢は地上に降りて、

 

霊夢「はぁ敗けを認めるわ……」

 

と、霊夢は投降した。

 

依姫「そう♪貴方は投降するかしら?」

 

元々は霊夢が持ってきた案のためというのもあるが久々に楽しみたかったというのもあったため霊夢が負けを認めるなら蓮も負けを認めるだけだ。

 

蓮 「勿論僕も負けで良いよ♪」

 

依姫「そう♪なら全員確保♪」

 

蓮達全員は依姫に負けたという結果になった。とりあえず仕事も終わったので狗神を式神札に戻すと突然、目の前に裂け目が切れて出してそこから帽子を被った物腰の柔らかそうな女性が出てきた。

 

霧雨「なっなんだ!?」

 

咲夜「新手……!」

 

と、魔理沙と咲夜は身構えるがその女性は2人を無視して依姫へと近づく。

 

? 「依姫そっちは終わった?」

 

依姫「えぇ終わりましたよお姉様どうやらそちら

   も終わったようですね」

 

御姉様という単語から依姫の姉だということが分かった。

 

? 「その子が例の神降ろしの?」

 

依姫「えぇとりあえずはその巫女は残してその

   他は帰そうかと思ってます」

 

? 「そう……」

 

霊夢「ねぇあんた名前は?」

 

霊夢に名前はと聞かれた依姫の姉はニコニコとしながら、

 

? 「私は綿月豊姫…正真正銘の依姫の姉よ♪」

 

どうやら豊姫というらしい。すると豊姫は扇子で空を縦に切るとそこに月の光景とは違う光景が現れる。

 

豊姫「巫女以外は帰りなさい私達はそこの巫女

   に用があるから」

 

そう言うと蓮は納めた刀を引き抜こうとしたが霊夢

 

霊夢「止めておきなさい」

 

と、霊夢に止められる。そして霊夢は仕方ないと思ったのか、

 

霊夢「あんた達は先に帰ってて」

 

蓮 「霊夢……」

 

霧雨「おっおい冗談だろ……」

 

霊夢「冗談じゃないわよ……じゃないと帰しては

   くれないのよね?」

 

霊夢がそう言うと豊姫はニコニコとコクりと頷く。

 

蓮 「僕も残るよ!」

 

霊夢「いいえあんたは帰って神社の事をしていて

   くれない?私がいない間掃除とかしてて欲

   しいのよ」

 

霊夢にそうしてくれと頼まれた。その言葉を受け取り決心したかのように蓮は豊姫と依姫のもとまで向かうと、

 

蓮 「豊姫さん依姫さん霊夢はしっかり帰して

   くれるんですよね?」

 

依姫「えぇやるべき事をしてくれたら送り届け

   るわ」

 

豊姫「安心していいわよ♪」

 

その言葉を聞くと蓮は豊姫の作った裂け目へと向かいギリギリ境界線で止まり、

 

蓮 「もし霊夢が帰ってこなかったら…もし霊夢に

   何があったのなら…その時は僕は死ぬ覚悟で

   殺戮をしますので」

 

その言葉に周りにいた魔理沙や咲夜は背中に冷や汗を流した。ここまで怖い蓮を見たのは鷺麿と戦った時以来かもしれないからだ。

 

依姫「そんな危ないことはさせないわよ」

 

豊姫「えぇ大丈夫よ」

 

そう2人に言われた。だがやはり心配というのもありせめてもと思って霊夢に近づき、

 

蓮 「霊夢……ちゃんと帰ってきてよね約束

   だよ♪」

 

霊夢「えぇ勿論よ♪」

 

笑顔で返してくれた。霊夢がそう言うなら大丈夫だろうと思った。そして蓮に続き、

 

霧雨「帰ってきたら宴会ぐらい開けよな!」

 

と、魔理沙も言ってくる。魔理沙も多少は心配に思っているのだろう。

 

霊夢「安心なさい帰ったら開くから」

 

霊夢はそう言うと今度はレミリアと咲夜に声をかけられる。

 

レミ「まぁ頑張んなさいな」

 

咲夜「霊夢しっかり帰ってきてくださいね?」

 

霊夢「ねぇさっきからフラグ建てるの止めて

   くんない?」

 

言ってることがフラグに聞こえないのだ。

 

蓮 「まぁ心配してるってことだよ」

 

霊夢「まぁそう受け取っとくわさてと蓮しばらく

   任せたわよ」

 

蓮 「分かった」

 

そう言うと5人と妖精メイドの3人は裂け目の境界を越えると地上へと帰り蓮は後ろを振り向くがもう月の景色や霊夢の姿はなかったのだった。

 

蓮 「霊夢……僕は待ってるよ」

 

そうして霊夢がいない間は蓮が博麗神社の守りをする事となったのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

鈴蘭「いいなぁ狗神の姉御達は出れて……」

怠惰「まぁだから今回の後書きは鈴蘭と俺だけ
   じゃないか♪」

鈴蘭「まぁそうだけど話すことが…ねぇ怠惰、
   貴方の友人ってどんな人がいるの?」

怠惰「う~ん個性豊かな人達は多数って感じ
   かな?因みに作品で出てくる悪魔達は
   皆、怠惰さんの友人やらの性格をその
   まま写し出してるって感じかな?」

鈴蘭「ふ~んそれだと暴食って人も……」

怠惰「うん彼奴はロリを愛す男だね♪」

鈴蘭「うわぁ………でも怠惰、貴方もだいぶ性格
   がおかしいよねサイコパスな時もあるし
   昔、何かやってたの?」

怠惰「いいや何にもやってないよ♪おっと時間
   がおしてるから今回はここまで!」

鈴蘭「あっまだ話は…」

怠惰「それでは読者様のまた次回ばいばい♪」

鈴蘭「って終わらせられたぁ!?」


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第106話 帰ってきました

こんばんわ読者様、現在コーヒードーピングを
して寝ないように努力している怠惰のクソ
悪魔です。モンスター飲んだ方がいいかな?
おっとそれでは本編へどうぞ。


霊夢と月で離れて約2週間が経過した。もう季節も冬となり雪が降っていた。その冬の寒い中、蓮は博麗神社にある母屋の玄関の門を開ける。

 

蓮 「ただいま霊m……そうだ…いなんだった」

 

仕事から帰ってきても霊夢の「おかえり」という言葉がなく寂しくなっていた。

 

蓮 「……たまには皆を呼ぼうかな」

 

そう言うと式神札と自身の刀、神楽を構えると心の中で呼び掛ける。すると狗神と神楽そして鈴蘭が出てくる。

 

狗神「………どうした小僧」

 

神楽「どうかなさいましたか蓮さま?」

 

鈴蘭「蓮くんどうしたの?」

 

と、3人が聞いてくると蓮は黙って焼酎の鬼ころしと丁子油を取り出して、

 

蓮 「ねぇ飲まない?」

 

狗神「珍しいな小僧……」 

 

鈴蘭「まだ帰ってないんだ……」

 

神楽「あっ………」

 

蓮 「うん………」

 

段々と蓮も心配になっているのか浮かない顔となっていた。これには式神達3人も少し暗くなってしまった。

 

狗神「まっまぁあれだお前は飲まなくても皆で

   少し飲めば気分も変わるだろ…なっ♪」

 

神楽「そっそうですよ!」

 

鈴蘭「気にしないで飲もう飲もう♪」

 

3人(神楽は丁子油)はそれぞれ酒を盃に注ぎ飲む。蓮も酒を飲もうとしたが、

 

狗神「おう待て待て、お前は普通にお茶にしとけ」

 

蓮 「えっ何で?」

 

神楽「蓮さまは少々酒癖が悪いので……」

 

鈴蘭「しかも蓮くん記憶がないから余計にタチが

   悪いんだよね……」

 

どうやら自分は相当酒癖が悪いらしい。そう言われしょうがなく蓮は熱々のお茶を湯飲みに注ぎ銀世界を眺めながらお茶を飲む。

 

鈴蘭「そういえばさ狗神姐さんここ最近そわそわ

   してるけど何かあった?」

 

狗神「ブッゥ!!?」

 

神楽「いっ狗神さま!?」

 

蓮 「どうしたの狗神!?」

 

鈴蘭のとんでも発言に狗神が盛大に吹き出した。すぐにタオルを渡す。

 

狗神「けほっ!けほっ!なっ何だよいきなり!」

 

鈴蘭「何かさ…忍者と出会ってから妙にそわそわ

   としてるなぁ~って」

 

狗神「なななんなわけないだろ!」

 

何とも分かりやすい表情だろう。嘘が下手くそ過ぎて純粋すぎる。

 

神楽「……凄く分かりやすいですよ狗神様」

 

狗神「ぐふっ!」

 

鈴蘭「凄い図星だね♪」

 

狗神「がはっ!!」

 

蓮 「もう止めなって狗神のライフはもう0

   だよ」

 

狗神「ぶはっ!!」

 

散々と言われまくった狗神の体には何か矢印のような物が深々と刺さっていた。

 

鈴蘭「狗神姐さんも純情な乙女だね」

 

狗神「うるせぇ!そういうお前はどうなんだよ!」

 

神楽「言われてみると少しですが気になります

   ね……」

 

言われてみると鈴蘭の事についてあまり知らないなと思い少し気になった。

 

鈴蘭「う~ん私も恋はした事もあるし告白した

   事もあるよ?」

 

蓮 「えっ!?」

 

神楽「すっ鈴蘭さん凄いですね……」

 

狗神「まっまじかよ……」

 

とんでもない発言に蓮たちは驚いてしまう。まさか鈴蘭が誰かに告白したとは思ってもみなく声も出してしまった。

 

鈴蘭「まぁそのあれだよ結婚もして子供も出来た

   けどね……」

 

狗神「ブゥーーーー!!」

 

神楽「こここ子供!?」

 

蓮 「…じっ人生の大先輩だったよ……」

 

と、人生の大先輩で尊敬するが何故か鈴蘭の顔が浮かない。

 

鈴蘭「………怒ると滅茶苦茶怖かったね」

 

蓮 「そっそうなんだ」

 

狗神「お前を今回初めて尊敬したかもしれん

   な……」

 

神楽「経験豊富ですね……」

 

だが同時にどんなロリコンだと思ってしまうが当時の平安時代は結婚年齢は12~15ぐらいのため気にしないようにした。

 

鈴蘭「まぁ自分の気持ちには素直になった方が

   いいようん」

 

狗神「…まんま小僧に言った事が帰ってきたな」

 

かつて自分を励ましてくれた狗神がそうなったのなら蓮もお礼にと思い一声をかける。

 

蓮 「鈴蘭の言う通りだし前に狗神が僕を励ま

   してくれたからぼくも言うけど好きなら

   好きって伝えた方がいいよ♪敵同士だけ

   どさぁ……」

 

狗神「小僧……あぁ!もう今はそれは無しにして

   くれや…少し気持ちに整理をつけたいから

   よぉ」

 

神楽「狗神様……」

 

狗神「だが……ありがとうな♪」

 

狗神の笑顔を見た。憎悪も憎しみもないただの笑顔をその笑顔を見れただけでも蓮や神楽そして鈴蘭も喜んだ。

 

蓮 「まぁ頑張ってね応援はするよ」

 

鈴蘭「うん♪私もするよ♪」

 

神楽「微力ながらわたしもしますよ♪」

 

そうして雪の降る空を眺めながら各々話をしていると、

 

文 「こんにちは♪清く正しい射命丸でぇ~す」

 

文が飛来してきて縁側に上がってきた。

 

蓮 「あぁ文さんこんにちは♪」

 

文 「えぇこんにちは♪それと蓮さん1つお聞き

   したいことがあるんですが……」

 

蓮 「何ですか?」

 

お茶を飲みながらそう言うと文は真剣な目で、

 

文 「博麗の巫女以外のメンバーは帰って来た

   のに何故か霊夢さんは帰って来てもいな

   いので関係者全員に取材をしているんで

   すよ」

 

その言葉から紅魔館にも行ってきたようだ。

 

蓮 「……そうですね…多分そろそろ帰って 

   来るとは思ってますよ♪」

 

文 「あやや?何でそんな根拠もない事を言え

   るんですか?」

 

蓮 「だって霊夢は不死身のような子だから

   だよ♪」

 

それを聞くや否や居間で酒やら丁子油を飲んでいる3人は、

 

狗神「よく言うな」

 

鈴蘭「一番心配してるのにねぇ♪」

 

神楽「お二人方………」

 

真実を言われて少し恥ずかしくなってしまう。

 

蓮 「まぁ心配してるのは確かですよ……もし

   月で何かあったならその時は命をかけて

   でも助けに行きますよ♪」

 

文 「おやおやお熱い事で♪」

 

と、言っているとまた空から誰かが飛来してくる。それは箒を手に持った魔理沙だった。

 

霧雨「よぉ蓮♪それに文屋もいたのか♪」

 

蓮 「こんにちは魔理沙」

 

文 「魔理沙さんこんにちは♪」

 

蓮 「魔理沙まだ霊夢は帰ってきてないよ」

 

念のためにそう言うと魔理沙は笑いながら、

 

霧雨「あぁそろそろ帰ってきそうだと思って

   なぁ♪」

 

魔理沙がそう言った時だった。神社の入り口の前の鳥居に人影が映る。そしてその影の正体が現れる。それはこの1ヶ月自分が待ち続けた存在……

 

霊夢「あら結構綺麗に整備されるてるわね♪」

 

蓮 「霊夢!」

 

すぐに霊夢が本物かと確かめるためにすぐに近づきじっと霊夢を見る。

 

霊夢「ちょっと何よ!?」

 

蓮 「やっと帰ってきた……おかえり霊夢♪」

 

霊夢「えっ……ふふっただいまそれと会いた

   かったわ♪」

 

そうしてようやくの1ヶ月の月日で霊夢は博麗神社に帰ってきたのだった。




怠惰「そんじゃまぁやってきますかね」

晴明「えぇ♪そういえば後、数話程投稿したら
   またあっちを投稿するんですよね?」

怠惰「うんそうだね多分月曜日ぐらいからいける
   かな?って感じかな?」

晴明「マルチは大変そうですね」

怠惰「もう大変だよ話の流れ的にこっちを投稿
   しないと裏話が上手く成立しないしさぁ」

晴明「あの人や蓮には散々と振り回されてますね」

怠惰「そうなんだよねぇぶっちゃけ何で中の人は
   高校1年から始めなかったのかって後悔を
   してるからねぇ」

晴明「そうなんですか?」

怠惰「うん実際ここまで続くとは予想値にして
   いなかったみたいだからさぁ」

晴明「計画性がないですね」

怠惰「そうなんだよねぇ…おっともう時間かな
   それでは読書様今回もありがとうござい
   ました」

晴明「また次回もよろしくお願いしますね」

怠惰「では読者様………」

晴明「また次回♪」


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第107話 またまた紅魔館でのパーティー

すみません読者様、投稿日時を2017の
筈が2018になるというミスを行った
怠惰のクソ悪魔です。
昨日の分と今日の分両方を含めて投稿を
します。では本編へどうぞ。


ようやく霊夢が帰ってきた。1ヶ月ぶりに見る霊夢の姿が凄く新鮮に見えてしまった。

 

霊夢「あんたは1ヶ月経っても対しては変わって

   ないわね」

 

蓮 「そうかな…いやそうだろうね♪」

 

霧雨「おかえり霊夢、そろそろ来ると思って

   数分前に来てやったぜ♪」

 

文 「まさか帰ってくるとは良いネタが書けそう

   ですね♪」

 

ニコニコと魔理沙と文も笑ってそういう。文は分からないが魔理沙に限っては何やかんやで1週間に2回ぐらい神社にきては霊夢はまだかと言っていたため嬉しいのだろう。すると居間から此方を覗く3人が見えると3人はこっちに近づいてくる。

 

狗神「帰ったのか小娘」

 

神楽「お帰りなさい霊夢さん♪」

 

鈴蘭「霊夢ちゃんお帰り♪」

 

霊夢「えぇただいま♪」

 

3人にも挨拶をすると文が手帳を開きペンを持って、

 

文 「さぁ私に月でのお話をお聞かせください」

 

霊夢「はぁそうね………見た感じはここより遥かに

   技術も進化していて見た目は古い扉も触れ

   ずに開くし」

 

蓮 「自動ドアだね……」

 

霊夢「それから本に書かれた文字は拡大縮小が

   自由自在だったわね」

 

蓮 「タブレットかな?」

 

霊夢の話を聞いていると殆どの物が外の世界にあるものばかりだ。自動で開く…自動ドア。文字の拡大縮小が出来る。タブレットと。それ故か対して珍しくて「おぉ~!」とは思えなかった。

 

霊夢「ただ彼処に住んでいた人達は皆、明るか

   ったわ♪」

 

霧雨「なぁよ霊夢、そんな事より大丈夫だった

   のか?馬車馬のようの働いたりとかそう

   いうのは無かったのか?」

 

これにはピクリと眉毛が動いた。もしそんな事があれば次、月へ行ったときは神楽で成敗してやろうかと考えたが、

 

霊夢「いいえ?そんな重労働はしてないわよ

   やった事なんて神降ろしする所を見せ

   て周るぐらいだったし?」

 

蓮 「そういうことか」

 

その言葉を聞いて蓮は思い出した。依姫が神降ろしを何度もして謀反を企んでいると疑われていることに。つまり自分の身の潔白を証明するために霊夢を残したのだと。

 

文 「何か面白味に欠けますね…もっとこうS心

   をくすぐるような事をして欲しかったです

   けどねぇ?」

 

霊夢「誰がやられるもんですか!」

 

霧雨「なぁ蓮はそれについてどう思うよ?」

 

と、そんな事を聞かれても何て答えるか何て分からない。だが少し想像をしてみると、

 

蓮 「そんなんに趣味はな……」

 

霊夢「蓮……」

 

蓮 「けど少しはあっても……」

 

霊夢「ちょっとあっちでお話しましょうか?」

 

霧雨「アハハハハハハハ♪」

 

少々いまの霊夢の顔は怖いがこんな会話が1ヶ月ぶりで怖さよりも嬉しさが勝っているため全然怖いと感じない。

 

霊夢「まったく……そういえば何かさ何処かで見た

   ことのある奴がいた気がするのよね?」

 

霧雨「なんだそれ?月の都に知り合いでもいたか?

   例えば竹林の兎とか」

 

霊夢「いやそんな兎とかじゃないってそれに

   違いなんて分かんないし…もっとこう

   柳の下に立っていそうなあれね……」

 

幽霊のポーズをするとその場の全員はそれかと分かる。

 

霧雨「それって幽霊か?」

 

蓮 「あれでも確か月の都の人達って……」

 

霧雨「死なないはず何だけどな?」

 

霊夢「うんまぁそうなんだけどさぁ」

 

霊夢は基本こんな事では嘘はつかないため見たのは確かなのだろう。だが何故、月で幽霊なのかは分からないが、

 

鈴蘭「死がない場所で幽霊って面白いね♪」

 

神楽「幽霊ですか……」

 

狗神「幽霊はよく分からんが悪霊は食いもんだ」

 

文 「えっ!?」

 

流石は動物妖怪、人間や妖怪が意味嫌う悪霊を食いもん呼ばわりだ。

 

霊夢「それはそれである意味凄いわね……」

 

文 「本当にある意味凄いですよね」

 

と、そんな事を言っていると……

 

? 「そろそろ帰ってきている筈ですよ」

 

? 「遅かったわね」

 

声がすることからまた誰かが此方に向かってきていた。そして鳥居を通って3人の人物が歩いてくる。その人物達は紅魔館のレミリアに咲夜そしてパチュリーだった。しかもこんな寒いのにレミリアは半袖だ。

 

霊夢「はぁ~まったくあんたらに付き合った

   せいで大変な目に会わされたわ」

 

レミ「ふんっ連れいったのはミスだったわ」

 

霊夢「よく言うわ私がいないと月にすら行けなか

   ったくせに」

 

霊夢とレミリアはお互いに睨み合う。

 

狗神「喧嘩かもっとやれ♪」

 

蓮 「ダメだよそんな事を言っちゃ……2人共

   喧嘩はしないように」

 

2人の間に入り喧嘩を仲裁させると、

 

蓮 「所でレミリアさん達は何しに?」

 

咲夜「ここに来たのは月でのお詫びとお礼を

   兼ねて貴方達を海にご招待しようと」

 

全員「えっ!?」

 

紅魔館の住人以外全員が驚いた。

 

霧雨「どうりでそんな寒そうな格好してるのかよ」

 

レミ「えっ?……どこがよ?」

 

なおレミリアは痛覚やらが死んでいるのか寒さは効ないようだ。だがあえて言おう。幻想郷には……

 

霊夢「でもここだと海なんてないわよ?」

 

海がないと言う事をだが、

 

レミ「大丈夫よそこはパチェが何とかしてくれ

   るわ♪」

 

パチ ( ´ー`)

 

後ろでパチュリーが少しドヤッてる。だがこの時、スプラッタ映画を数回ほどしか見ていないがあることを思い出す。

 

蓮 「でも確か吸血鬼って水はダメですよね?」

 

咲夜「その点はご心配ありませんよ川や雨のよう

   な流水が苦手なだけですから」

 

蓮 「そっそうなんだ……」

 

吸血鬼の意外な点に驚いたが、ふと横を見ると、

 

鈴蘭「海か行ったことないんだよね♪」

 

神楽「じっ実は私も……」

 

狗神「少し興味はあるな」

 

3人は興味深々だ。霊夢と魔理沙は、

 

霧雨「ただでご案内ならいいんじゃないか?」

 

霊夢「まぁそうね……」

 

どうやら行く気はあるようだ。

 

霊夢「蓮も来るでしょ?」

 

蓮 「まぁ3人が行きたそうだしね♪」

 

レミ「なら話は決まりね♪」

 

と、言うとずっと置き去りになっている文がら

 

文 「ちょっと抜けものにしないでくださいよ!」

 

咲夜「貴方は誘ってないけど?」

 

文 「連れないなぁ♪記事にために行きますよ♪」

 

咲夜「まぁ断っても着いてきそうだし諦めるわ」

 

そうして蓮達はレミリア達に着いていき紅魔館へと向かったが……

 

蓮 「まぁ案の定だよね」

 

やはり予想した通りプールに塩水を入れてるだけだ。しかもプールの水は優しさもあるのか温水だ。

 

文 「おぉ~!良いですね!!」

 

霊夢「まったく…」

 

霧雨「こんな寒い中だと温水が暖かいぜ」

 

鈴蘭「ひゃっほ~♪」

 

神楽「いっ狗神様!へっヘルプ!!」

 

狗神「まっ待ってろ!!」

 

狗神達も楽しそうだ。若干1人溺れそうにはなっているが……そしてレミリア達はパラソルを立てて日陰でのんびりと此方を眺めていた。

 

蓮 「楽しそうだね」

 

霊夢「そうね」

 

と、話していると突然部屋の端でスキマが開きそこから紫と幽々子に藍と妖夢が出てくる。

 

霊夢「何しに来たのよあんたらは……」

 

紫 「面白そうな事をしてるって言うから来ちゃ

   ったわ♪」 

 

霊夢と魔理沙はジーと紫を見るが

 

紫 「それと手ぶらじゃないわ♪お酒が手に

   入ったから皆で飲もうとね♪」

 

幽々「ふふっ♪」

 

古めかしい壺のような瓶を取り出すと、

 

レミ「面白そうね皆で飲みましょうか咲夜~

   コップをお願いね♪」

 

咲夜「分かりました♪」

 

そう言うと一瞬で咲夜が消えた。

 

蓮 「しかしそのお酒は何処で手に入れたん

   ですか?」

 

気になったため聞くと幽々子は微笑みながら、

 

幽々「ふふふっ♪秘密よ♪」

 

と、言っていると消えたはずの咲夜が突如として現れた。

 

咲夜「それでは飲みましょうか♪」

 

紫 「ふふそうね♪」

 

紫が次々にお酒を注ぐと皆の元に行き渡る。だが蓮はまた何かやらかすと困るため我慢し神楽は丁子油以外は飲まないため蓮と共に我慢だ。

 

霊夢「それじゃいただくわ♪」

 

霧雨「しかし独特な匂いだな♪」

 

そう言うと皆は一斉に酒を飲んだ。

 

蓮 「どうお味は?」

 

水を飲みながら聞いたその時だった。

 

全員「ぶふぅーーーーーーーーーーー!!!」

 

全員が飲んだ酒を勢いよく吐き出したのだ。そして皆は苦しみはじめた。

 

霊夢「なっ何よこのあっ味は……」

 

霧雨「まっまず……うっ!!」

 

咲夜「こんな不味い物がこの世に…………」

 

紫 「何これ……うっぷ!」

 

藍 「ゆっ紫さ…ま……」

 

妖夢「気持ち悪……」

 

文 「うっぶ!!!!」

 

狗神「がはっ!!!!!」

 

鈴蘭「不味いー!!!!」

 

と、苦しんでいるが幽々子だけは……

 

幽々「不味いわねこれは……」

 

幽霊だけあってか効かないようだ。

 

蓮 「どうなって……」

 

すると酒が入っていた瓶が転がってくる。その時に瓶の底に何か文字が書かれていることに気がつき蓮は読んだが、

 

蓮 「何て書いてあるんだ?」

 

蓮にはこの文字が何て書いてあるのかよく分からなかったが、

 

神楽「蓮さま皆様の顔が段々と真っ青に!!」

 

蓮 「えっ!?ええ永琳先生を呼んでくるよ!!」

 

そうして蓮はすぐに服を着て迷いの竹林へ急ぐのだった。そして診察の結果は全員食中毒だったそうだ。




怠惰「はいはい今回もありがとうございました」

晴明「あの飲み物なんですか?」

怠惰「う~ん当時つまり飲んだ物が出来立てホヤ
   ホヤの場合はハザード装備を着ないと死ぬ
   かもしれない危険物だった物って感じ……
   かな?」

晴明「よくもそんな物を誰が作ったんですか!?」

怠惰「さぁ誰だろうね♪因みに誰が作ったのかは
   次回の土曜日で分かるからお楽しみにね♪」

晴明「………えぇとそろそろ尺もよろしそうなので
   今回はここまでです♪」

怠惰「それじゃ読者様また次回!」

晴明「それではさようなら♪」


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第108話 そしてこれだよ

どうも怠惰のクソ悪魔です。深夜については
本当に申し訳ございませんでした。今回は
珍しさと申し訳ないという気持ちを込め早朝
投稿です。では本編へどうぞ。


霊夢が帰ってきてから翌日、博麗神社の居間では、

 

霊夢「うぐぐぐ………」

 

霧雨「畜生が………」

 

狗神「うぐっ!!」

 

鈴蘭「おっお腹が!!」

 

布団で霊夢と魔理沙そして狗神と鈴蘭が寝ていた。理由は簡単で紫が持ってきた酒を飲んだ結果がご覧の有り様だ。なお魔理沙がいる理由は1人ぐらしのため何にも出来ず孤独死されても困るためここで霊夢達のついでに看病といった所だ。

 

蓮 「まったくどうしてこうなった……」

 

なお病人が多いため今回は有給休暇を貰う形で現在ここにいるといった感じだ。

 

神楽「しかしこれを作った人ずいぶん怖い物を

   作りますよね……霊夢様や魔理沙様はとも

   かく妖怪である狗神様や鈴蘭様をここまで

   苦しめる毒なんて滅多にありませんよ」

 

蓮 「飲んでなくて良かったよ……」

 

神楽「私は多分大丈夫でしょうけど……」

 

蓮 「元が刀だもんね…そういえばお昼頃だった

   よね?永琳先生が検診に来てくれるの」

 

神楽「そうですね……ついでに酒の瓶も見せま

   しょうか?」

 

蓮 「そうだね……」

 

なお緊急だったため永琳には酒の入っていた古めかしい瓶を見せていない。検診に来るならついでに見せようと考えた。

 

神楽「そういえば紫様達はどうしたんでしょうか

   ……?」

 

蓮 「え~と確か紫さんに藍さんそして妖夢さん

   の3人は白玉桜で幽々子さんに看病しても

   らっているらしいよ?それでレミリアさん

   に咲夜さんは小悪魔さんや玲音さんが看病

   していて文さんは知り合いに看病してもら

   っているらしいよ?」

 

幽々子さんが料理できるかは分からないが一応は3人とも妖怪のため死ぬことはないだろうと考えていた。紅魔館でもそうだ。玲音か美鈴さんのどちらかは料理が出来ると思っていたためそんなに心配することではないだろうと思った。文の場合は他の天狗達がいるから問題ないと考えた。すると霊夢が苦しそうに手を掲げる。

 

霊夢「れっ蓮……」

 

蓮 「どうしたの霊夢?」

 

何事かと思い聞くと、

 

霊夢「水タオル持ってきて……頭がボーとする」

 

蓮 「持ってくるから神楽、寝かせて」

 

神楽「分かりました」

 

すぐに水と氷を入れて冷やしてタオルを中に入れて霊夢の元まで戻る。

 

蓮 「はいこれ」

 

霊夢「ありがとう……」

 

蓮 「どれぐらいで皆は治るのかな……」

 

神楽「本当ですね……」

 

と、どうなるのか少し不安になっていると、

 

鈴仙「こんにちは~!」

 

縁側から声が聞こえ覗いてみると永琳と鈴仙が立っていた。

 

蓮 「あっ永琳先生に鈴仙さんはるばるありが

   とうございます」

 

永琳「いいえ♪早く検診するわうどんげ準備を

   してちょうだい」

 

鈴仙「分かりました♪」

 

そうして永琳と鈴仙とで検診が始まった。一応は手伝いとして神楽を部屋に残した。本来は自分がやるべきだが年頃の女性が多く寝ている部屋で何もすることが出来ない。そのため仕方なくキッチンへと向かいお茶とお菓子の準備を始めた。そうして数分後……

 

神楽「蓮さま終わりましたよ」

 

蓮 「あっ永琳先生ありがとうございます」

 

お盆に暖かいお茶3つと豆大福を2つそして丁子油を持ってきて卓袱台に乗せる。

 

蓮 「よければ食べていきませんか?」

 

永琳「あら準備までしてくれてるしいただか

   ない訳にはいかないわね」

 

鈴仙「わざわざすみません」

 

蓮 「いえいえ少しお話ししたいこともあり

   ましたんでどうぞお掛けください神楽

   も座って飲みなよ疲れたでしょ?」

 

神楽「あっはい」

 

永琳と鈴仙は敷いた座蒲団に座るとお茶と大福を食べ始め神楽は丁子油を飲み始めた。

 

蓮 「それでですね実はこれを見せたくて」

 

蓮は霊夢達の飲んだお酒?が入っていた瓶を渡す。

 

永琳「……これは」

 

蓮 「それは霊夢達が飲んだお酒が入っていた

   瓶です」

 

永琳と鈴仙はまじまじとその瓶を眺めると、

 

永琳「これは私が昔に無くした土器ね」

 

鈴仙「えぇ御師匠様のですか!?」

 

蓮 「えっ……てことはまさか紫さん達、月の都

   でこれを盗んできたってことですか!?」

 

永琳「見るからに恐らくね……でも何も入って

   ない筈なんだけど……」

 

そんな事を言いながら瓶を手にとってまじまじと見ていると瓶の底に書いてある文字に気がついたようだ。

 

永琳「蓮……これは?」

 

蓮 「えぇ実は僕も昨日気がついたんですよ」

 

鈴仙「えぇと…月の民にしか分からない文字です

   ね……」

 

永琳「そうね…とりあえずは読むわね……これを

   飲んだ者へどうだ?俺の特製ジュースの

   味は旨いか?まぁまずいだろうなバーカ

   (笑) 理千より……」

   

鈴仙「りりりりり理千!?」

 

鈴仙の反応を見るからにどうやらこの危険物を作った元凶の理千という人物を知っているようだ。

 

蓮 「その理千って人は誰ですか?」

 

鈴仙「えっと…私も歴史の本でしか見たことが

   ないのですが今現在の月の都では英雄、

   勇者、武の頂点、救世主と色々な呼び名

   で呼ばれている月の偉人ですよそれで…」

 

チラリと鈴仙は隣に座る永琳を見る。永琳は口を開いて、

 

永琳「私の親友よ……」

 

蓮 「えぇ!!?」

 

こんな悪意しかないイタズラをする人物と友人ということに蓮は驚いてしまった。

 

永琳「理千……死してもなお貴方はやってくれる

   わね」

 

結構あきれて永琳は言葉を呟いた。だがどうやら理千という人物はもうこの世にはいないようだ。

 

蓮 「あれ?月の都の方って寿命がないから

   加害されない限り死なない筈ですよね?」

 

だが月の都の人たちは穢れがないため寿命死することはない。なら何故死んだのか、

 

永琳「そうね……かつて私達は地上に住んでいた

   と言ったら信じるかしら?」

 

蓮 「……信じますよ昔にそんな番組がやって

   いたので」

 

永琳「そう……番組というのは分からないけど

   かつて私達が地上に住んでいた時に彼

   理千という男と出会ったわ……」

 

永琳は理千という男との出会いを話した。かつて薬草採集をしていたさいに妖怪に追いかけられていた時に理千に助けられ用心棒として雇ったことそこから教官となり古代都市で武を極めし者の称号を持ったことそして自分を犠牲に全ての民を救った救世主となったこと全て話した。

 

永琳「それが理千との別れよ……」

 

鈴仙「初めて聞きましたけどエピソードが凄い

   ですね…」

 

神楽「自分を犠牲にですか……」

 

蓮 「その理千さんって料理は大方……」

 

永琳「えぇ魚の塩焼きだとか簡単な物ならすぐに

   作れるけど手の込んだ物とか作ったことの

   ない物はお察しの通りよ」

 

どうやら霊夢達の飲んだ酒はその理千という人物の失敗作料理のようだ。しかし飲んで食中毒を起こすとなるととんでもない味だったようだ。

 

永琳「それに彼が作った料理は食べれないの

   次元を通り越して超がつく程の危険物

   レベルよ?」

 

鈴仙「怖っ!?」

 

蓮 「うわぁ……」

 

どんな料理なんだと逆に興味をそそられる。

 

永琳「それに一番酷かったのは筑前煮ね」

 

蓮 「筑前煮?」

 

永琳「えぇ作った本人が食べて気絶してしかも

   筑前煮とは言えないアンモニアの刺激臭

   そして凄いと言えるのは皿が泥々に溶け

   るという過去最高の危険物よ」

 

神楽「それってじょ冗談ですよね?」

 

永琳の顔は苦笑いしてあの時は処理が大変だったなと言わんばかりに顔を青くする。どうやら冗談ではないようだ。

 

蓮 「その人の料理を食べたんだよね?」

 

襖で閉じられた隣の部屋を鈴仙と神楽と共に見て顔をひきつらせる。運が悪かったと言えどもう霊夢達が気の毒で仕方がない。そんな会話をしていくと2人はお茶と大福を食べ終えて、

 

永琳「さてと私達は帰るわ後、これを飲まして

   あげて」

 

幾つかの薬を卓袱台に乗せる。

 

永琳「まず赤いのは1日、朝、夕方で1錠ずつ

   次に白いのは胃腸薬で朝、昼、夕方、夜

   で2錠ずつ最後にこの痛み止めは苦しい

   時に飲ませて1日1回だけよ」

 

蓮 「ありがとうございます永琳先生それに

   鈴仙さん」

 

神楽「ありがとうございました」

 

ここまで良くしてもらって蓮と神楽はお礼を言うと、

 

永琳「ふふっ良いわよ仕事だもの」

 

鈴仙「お大事にとお伝えくださいね♪」

 

そう言い2人は縁側から出て外へと出ると、

 

永琳「それと今回の昔話は内密でお願いね♪」

 

蓮 「分かりました♪」

 

永琳「ふふっそれじゃあね♪」

 

そう言い永琳と鈴仙は空へと飛び立って銀世界の空へと消えた。

 

蓮 「さてと戻って看病の続きしようか」

 

神楽「そうですね♪」

 

そうして蓮と神楽は神社へと戻り看病を再開するのだった。




晴明「怠惰さん貴方という人は!」

怠惰「人じゃない悪魔だ」

晴明「コホンッ!怠惰さん貴方という悪魔は!」

怠惰「まぁこういった事をするから怠惰って
   いう名前を中の人は着けたんだろうね」

晴明「だから何でそんな諦めきった顔なんです
   か!」

怠惰「いやもう申し訳ないと思っちゃうと
   笑って何ていられませんよえぇ……」

晴明「次から気を付けてくださいね?」

怠惰「うん出来るだけはそうするよそれじゃ
   今回はここまでね」

晴明「明日ついに私の話はラストですのでよろ
   しくお願いしますね♪」

怠惰「では読者様また次回!サラダバー!」


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第109話 掃除と日記

こんばんわ読者様、ようやくリアルでの入試テスト
という地獄を乗りきった怠惰のクソ悪魔です。
それでは本編へどうぞ。


霊夢達が食中毒という悲劇から1週間が経過しここ博麗神社では、

 

霊夢「ふぅ……こうしてお茶を苦しまずに飲める

   のが幸せね」

 

蓮 「アハハハそうかもね……」

 

この1週間の地獄を乗り越えた霊夢はそう呟く。永琳の検診の後から3日後に狗神と鈴蘭が復活しその2日後には本調子ではないが霊夢と魔理沙も復活し魔理沙は家へと帰っていった。そしてその2日後の今日でようやく霊夢は完全復活を果たした。

 

霊夢「そういえばもうそろそろ新年祭ね」

 

蓮 「言われてみるとそうだね…」

 

新年を祝うために人が大勢集まる。そのため屋台を出す所もありお賽銭も入れる人も多くなるため神社にとっては良いイベント行事なのだ。

 

霊夢「まったく今年は色々と忙しかったなぁ」

 

蓮 「アハハハかもね……」

 

苦笑いしながらそう言うと霊夢はお茶を一気に飲み干して、

 

霊夢「さてと新年祭に向けて準備をするわよ!」

 

蓮 「今から!?」

 

まだ新年祭までまだ2週間はある。今から準備するのと確かにツッコミをしてしまう。

 

霊夢「こういうのは後からやろうとするから面倒

   になったりするのよ!だからやるなら今し

   かないわ!」

 

蓮 「ごっ強引だな……」

 

霊夢「それに今年は守矢がいるわ!ライバルに

   負けてたまるもんですか!」

 

大方はそれが理由だろうと思った。だが参拝客が少なくなって霊夢が泣きを見るのは好きではないため仕方なく立ち上がり、

 

蓮 「しょうがないやろうか♪」

 

霊夢「ふふっやりましょう♪」

 

そうして蓮と霊夢とで準備を始めた。

 

蓮 「狗神、神楽、鈴蘭」

 

式神札を【狗神】【鈴蘭】投げて腰に座す神楽を引き抜き手に持ってそれぞれの名前を呼ぶと狗神、神楽、鈴蘭が現れる。

 

狗神「どうした小僧?」

 

神楽「どうかしましたか?」

 

鈴蘭「どったの蓮君?」

 

と、言うと蓮は3人にお祭りの準備を手伝って欲しいと頼む。

 

蓮 「お祭りの準備を手伝って欲しいんだけど

   良いかな?」

 

それを聞くと3人は、

 

狗神「何だ何時もの事か」

 

神楽「良いですよ♪」

 

鈴蘭「面白そうだね♪」

 

と、3人とも手伝ってくれるようだ。すると霊夢が歩いてきた。

 

霊夢「さてとそろそろ始めるわよ♪」

 

蓮 「うん♪」

 

狗神「手伝ってやるからその代わり酒は何時もの

   ように飲ませろよ?」

 

霊夢「分かってるわよ♪」

 

ここだけの話だがこういう手伝い事に対して狗神は酒やらをただで飲ませる約束をすれば大抵手伝ってくれる。

 

霊夢「神楽と鈴蘭の2人は何か欲しいものは

   ないの?手伝ってくれるなら考えては

   あげるけど?」

 

なお無理な物は無理だ。例えば「永遠の命を!」みたいな事は無理だが可能なら霊夢は手伝ってくれたご褒美をくれるのだ。それぐらい準備は大掛かりということだ。

 

鈴蘭「う~ん私は……狗神姐御と同じでいいよ」

 

霊夢「ただ酒ね分かったわ♪それで神楽は?」

 

神楽「私は……そんなにはないですね?」

 

何とも無欲な答えだろう。隣の狗神と鈴蘭は、

 

狗神「無欲だな」

 

鈴蘭「無欲だね神楽ちゃん」

 

と、声を出してしまった。元が刀のためか食べ物が食べたいとかお金が欲しいとかそういうのは対してないみたいだ。

 

霊夢「本当にないの!?」

 

蓮 「いいの神楽?」

 

神楽「はい♪私はお役に立てる事が私にとって

   ご褒美ですよ♪」

 

霊夢「何でかしら心が痛い……」

 

蓮 「僕もだよ……」

 

悪いことはしていない筈なのに心がズキリと痛い。

 

霊夢「れっ蓮、流石に後でしっかり手入れをして

   あげなさいよ?」

 

蓮 「勿論だよ」

 

ご褒美かは分からないが後で手入れをしてあげようと蓮と霊夢は考えるのだった。そして霊夢は咳を一回する。

 

霊夢「コホンッ!それではまずやることは大掃除

   よ後は倉庫から荷物を運んで飾りつけをし

   たらお守りやらを作るわよ!」

 

蓮 「前は狗神と神楽だけだったから鈴蘭も入っ

   てくれると助かるね♪」

 

鈴蘭「家事やら細かい作業とかそういうのは

   任せなさいな♪大船に乗ったつもりで

   良いよ♪」

 

狗神「大丈夫かよ……」

 

なお狗神だけでなく霊夢も少し大丈夫かと不安な顔色になった。

 

霊夢「とりあえずは境内の掃除を狗神と神楽

   それに鈴蘭に任せるわそれから倉庫の

   掃除は私と蓮でやるから終わったら次

   に本殿の掃除をして家の掃除をするわ」

 

蓮 「了解♪」

 

狗神「分かった」

 

神楽「お任せください♪」

 

鈴蘭「よぉ~し!一丁やろうか!」

 

5人は箒を手に持ってまず境内の掃除を開始した。

 

鈴蘭「おっこんなところに5円が」

 

狗神「よくあるんだよ賽銭箱に入れておけ」

 

神楽「狗神様これは?」

 

神楽は何処から持ってきたのか悪霊が握られていた。

 

狗神「そいつはよこせ」

 

神楽「あっはい……」

 

神楽は狗神に悪霊を渡すと、

 

鈴蘭「どうするの狗神の姐……御!?」

 

神楽 (;゚Д゚)

 

狗神 ガリッ!ゴリッ!

 

悪霊を丸々一気に食べて音をたてる。そしてゴクリッ!と喉を鳴らすと、

 

狗神「御馳走さんでした再開するぞお前ら」

 

神楽「……鈴蘭さん」

 

鈴蘭「うん忘れよう」

 

と、3人は仕事を再開した。そして倉庫では、

 

蓮 「こほっ!けほっ!また結構な埃だね」

 

霊夢「どうしてこうも埃が溜まるのかしらね」

 

 

蓮と霊夢は物置小屋もとい倉庫の掃除をしていたが久々に掃除をするためか埃が凄い。すると

 

バサリッ!

 

と、音をたてて何か本が落ちてきた。

 

蓮 「うん?何だろこれ?」

 

霊夢「どうしたの?」

 

蓮 「何か本が落ちてきてさ……」

 

そう言い落ちてきた物を見せると霊夢はまじまじと見て、

 

霊夢「これ……お母さんの日記だわ!」

 

どうやら霊夢の母親の日記のようだ。

 

蓮 「えっ!?」

 

霊夢「まさかこんな所にあったなんて……」

 

そう言い霊夢は日記をパラパラとめくって日記を眺めていた。

 

蓮 「ねぇ何が書かれているの?」

 

霊夢「えっ?そうね…例えばこれかしら?」

 

適当にページを開き霊夢は音読をする。そして日記の内容は、

 

○月○日

 

今日、八雲 紫から1人の赤子を授かった。どうやらこの赤子が自分の後継者になるらしい。この赤子は私の顔を見ると楽しそうに笑ってくる。見ていて微笑ましくなってくる。この子に何て名前を付けようかと悩みに悩んだ末そうだ霊夢と名付けよう。私の名の霊華から取って霊夢だ。うん中々の名前だな。これからの未来、妖怪と戦うこの子のためにも厳しく時には暖かい目で見てあげたい。

 

と、書かれているのを霊夢は音読した。

 

霊夢「………」

 

蓮 「それでお母さんはどんな人だったの?」

 

霊夢「そうね……信の強い人だった記憶があるわ

   それで曲がった大嫌いな人だったわね」

 

今の霊夢を見ていると性格がだいぶ違うことから反面に育ったんだと思ってしまう。

 

蓮 「ねぇまた少し読んでよ♪」

 

霊夢「えぇ~まぁ私も気になるし良いか……また

   適当に飛ばしてここでいっか♪」

 

そうしてまた霊夢は日記を読んだ。

 

○月○日

 

今日、霊夢と霧雨店の娘とで迷子になり森近と共に霊夢と魔理沙を探し回った。そして探している最中、奇妙な人物と出会った。その者は全身黒ずくめで顔はフードで隠されていて分からないそんな奴だ。だがそいつに霊夢と魔理沙の事を聞くと知らないと答えた。そのため私と林之助はまた探し回った。すると霊夢と魔理沙が見つかった。2人は泣きじゃくれて服も少々だがボロボロになっていた。そして私は見た。そんな私達を木影から見る先程の黒ずくめの人物を。私はその人物に詰め寄り声を掛けた。その者は先程まで腕に傷がなかった筈だが何故か腕から血が垂れていた。そこから予測するに霊夢と魔理沙を妖怪から助けてくれたんだと確信した。そしてその者は自分の事を親しみを込めて隠者と言いこの場を去った。私はこの事を忘れることはないだろう。私の娘と娘の親友を救ってくれたあの隠者という者の名を。

 

と、とんでもない事が書かれていた。まさか霊夢の母親と対面していたようだ。

 

霊夢「この事も書いてあったなんて……」

 

蓮 「隠者はいったい何者なんだ?どうして

   こんな事をするんだろう……」

 

隠者のすることは奇想天外過ぎて訳がわからない。何をするにも謎という言葉しかない。しかもその従者達も隠者と同じでよく分からない。本当に謎の人物だ。

 

霊夢「あっしまった!蓮、掃除を再開するわ

   よ!」

 

蓮 「あっごめん!」

 

蓮と霊夢はまた掃除を再開した。そして仕事が終わったのはその一時間後だったのだった。




怠惰「それではやってきましょうか♪」

晴明「はいまたまた私ですねそういえば怠惰さん」

怠惰「どうかした?」

晴明「玲音さんでしたよねその人の話は来週の
   土曜日から投稿を開始するんですよね?」

怠惰「まぁそうだね外伝篇って感じかな?」

晴明「簡単に言うと血を受け継ぎし者The玲音
   ストーリー的な感じですよね?」

怠惰「えっとその元平安時代の人がtheを使えた
   事は誉めてあげるよそれと合ってるといえ
   ば合ってるね♪」

晴明「オリキャラは出るんですか?」

怠惰「あぁ~玲音以外に出ると言えば出ると
   中の人が言ってたね」

晴明「成る程……因みにどんなキャラなんですか?」

怠惰「さぁ何だろうね♪そこは予測してみてよ
   もう考えてはいるみたいだからさ」

晴明「楽しみにはしておきましょうか」

怠惰「うん………それが良いと思うよ♪おっとそろ
   そろ時間かなでは読者様今回もありがとう
   ございます」

晴明「次回も私が後書きで出る予定なのでよろ
   しくお願いしますね♪」

怠惰「では読者様」

晴明「また次回さようなら♪」


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第110話 新年祭

こんばんわ読者様、現在モンストが忙しすぎて
落ち着けない怠惰のクソ悪魔です。
電撃キャラ3体まだ運極にしてないんです。
それはさておき本編へどうぞ。


大掃除そしてお守り作りなどをして2週間の月日が流れた。ここ博麗神社では大勢の人間や妖怪が来て賑わっていた。屋台もあり定番のミスチーの八目鰻屋台や文達天狗は射的屋等を行っていたりと大賑わいだ。

 

蓮 「人が多くて良かったね♪」

 

霊夢「本当ね♪準備したかいがあったってもんよ

   しかも今回は鈴蘭も加わったからもう捗り

   がいいわね♪」

 

神酒を売りながらそんな会話をする。それとお守りおよびに絵馬は狗神と神楽が売りおみくじは鈴蘭が販売している。こうして役を作ったことによってだいぶ仕事が捗る。

 

蓮 「まぁこうしてみるともう1年も終わり

   なんだよね……」

 

霊夢「そうねぇ~本当に今年は色々と散々

   だったわ」

 

今年、起きた事はまず四季折々の花が咲く六十年周期の大結界異変、鷺麿が起こした狂夢異変、早苗達守矢が妖怪の山にやってきて一騒動が起きたりそして第二次月面戦争とイベントが多すぎる。

 

霊夢「何で今年はこんな忙しいのやら……」

 

蓮 「まぁでも暇するよりかは良いんじゃない?」

 

霊夢「まぁそうなんだけださぁ……」

 

と、そんな事を言って会話をしながら客をさばいていると、

 

玲音「よぉ蓮♪それから巫女ちゃん♪」

 

紅魔館の執事長こと雨月玲音が店にやってきた。

 

蓮 「玲音さんこんばんわ♪」

 

霊夢「神酒を飲みに来たのよね?」

 

玲音「勿論だ1杯頼む♪」

 

蓮 「今年もありがとうございます」

 

升を渡されお酒を注がれると玲音はお酒を一気にグビッと飲み一瞬で空っぽになる。

 

玲音「ぷはぁ~!いや~久々の1杯はいいな♪」

 

蓮 「そういえば玲音さんって何時も禁酒して

   るんですか?」

 

玲音「ん?あぁ~まぁそうだな酒を飲んでベロ

   ベロに酔っ払ったらいざという時に仕事

   が疎かになるからな~だからあんま俺や

   咲夜ちゃんは飲まないだよな」

 

仕事はしないダメな執事だがどうやらそういった所はわきまえているようだ。

 

玲音「だがこういう宴会だとか祝いの席なら話

   は別だけどな♪」

 

蓮 「そうなんですか……」

 

霊夢「そういう所はわきまえてるのね貴方」

 

玲音「まぁな♪……てかよ1つ聞きたいんだが

   お前ら結婚しないの?」

 

霊夢「ぶぅっ!!!?」

 

蓮 「ちょっ!玲音さん!!?」

 

突然の不意打ちに霊夢は吹き出し蓮もびっくりする。その反応を見た玲音は凄く申し訳なさそうに、

 

玲音「あっ何か悪かったな……」

 

霊夢「あんた本当に失礼よ!?」

 

蓮 「まぁまぁ……そういう玲音さんこそ誰か好き

   な人はいないんですか?」

 

反撃の意味を込めてそう言うと玲音は腕を組んで考えて、

 

玲音「う~~ん考えた事もねぇなぶっちゃけよ

   紅魔館に来る前も来た後もでそんな余裕

   はなかったからなぁ…主に彼奴のせいで……

 

霊夢「彼奴?」

 

玲音「ん!?あぁ気にしないでくれや」

 

何か訳有りのようだがこれ以上の詮索は失礼と考えて止めた。

 

霊夢「まぁその話は良いとして何か気になる子

   とかはいないの?」

 

玲音「気になる奴かぁ……うんいないな!」

 

きっぱりと言いきった。本当に気になる相手もいないようだ。

 

蓮 「えっと咲夜さんとかは?」

 

玲音「ん?あぁ……まぁ彼奴は妹分みたいなもん

   だからなぁ」

 

霊夢「そういえば彼奴に仕事を教えたのあんたって

   聞いたけどどうなのよ?」

 

月へと行く道中での話を聞いていたようだ。すると玲音は、

 

玲音「まぁ……そうだな正直彼女が凄すぎて俺の

   出番がねぇって感じだよな♪」

 

蓮 「そうなんですか?」

 

玲音「あぁ俺よりもあの子の方が仕事できるしな」

 

と、玲音が言っていると後ろから咲夜が歩いてきた。

 

玲音「ん?おや咲夜ちゃん何かようか?」

 

咲夜「玲音、貴方は私の事をそういう風に思って

   いたの?」

 

どうやら玲音の話はまる聞こえだったようだ。

 

玲音「あぁ紛れもなく事実でな」

 

咲夜「そう………霊夢、私も1杯貰えるかしら?」

 

霊夢「はいはいお代は2人合わせて600円ね」

 

そう言いながら霊夢は酒を注いだ。

 

咲夜「まったく猫の手も欲しいぐらいなんだ

   から手伝ってくれると嬉しいんだけど」

 

玲音「そう言いつつも1人で片付けちまうだろ

   お前なら」

 

咲夜「まぁ貴方に散々と特訓させられたからね」

 

と、聞いているとまるで元カレも元カノが再会してお茶をしているような光景にしか見えない。すると、

 

バンッ!!

 

霊夢「あら新年祭の花火が上がったわね」

 

蓮 「まぁ花火って言っても弾幕花火だけどね」

 

なおこの花火を上げているのはにとり達の河童集が打ち上げている。どうやら花火に興味を示したようだ。

 

玲音「綺麗な花火だな」

 

咲夜「そうね……ねぇ玲音、また前みたいに仕事

   をしてちょうだい…じゃないと張り合いが

   ないのよ」

 

玲音「そう…だな……気が向いたらな」

 

そう言うと玲音は立ち上がり咲夜の分のお代も払うと、

 

玲音「そんじゃまた来年よるわ♪」

 

そう言い玲音は人混みに紛れていった。

 

咲夜「はぁ……失敗…ね」

 

蓮 「咲夜さんそんな気を落とさないで下さい

   よ♪また来年があるじゃないですか♪」

 

霊夢「そうよ私達だって心が通じ会うのに時間

   が掛かってるんだから」

 

咲夜「………そうですね霊夢、蓮さんありがとう

   ございました」

 

咲夜は立ち上がると玲音を追いかけるように人混みへと入っていった。

 

蓮 「2人が上手くいくといいね」

 

霊夢「そうね…まぁ私の勘だと何やかんやで上手く

   はいくとは思うわよ♪」

 

そう呟きながら霊夢と共に新年祭の花火を眺めるのだった。




怠惰「てなわけで今回もありがとうございました」

晴明「怠惰さん次回から………」

怠惰「はい新章スタートです♪因みに異変は
   まぁあの娘がやらかすとだけ言ってお
   きます」

晴明「どんな内容になるかはお楽しみにしていて
   下さいね♪」

怠惰「それじゃそろそろ終わりますかね♪」

晴明「そうですねそれでは今回もありがとう
   ございました♪」

怠惰「それでは読者様!」

晴明「また次回さようなら♪」


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第十一章 緋想の空は天人遊戯
第111話 家が瓦礫となりました


こんばんわ読者様そしてトリックオアトリートっと
言えばハロウィンっぽいというからしいかなと思う
怠惰のクソ悪魔です。それでは新章スタートです。


新年祭が終わり約6ヶ月程が経過し夏の日差しが降りかかる昼頃のことだった。

 

霊夢「……嘘よ…ね?」

 

蓮 「限りない現実だね……」

 

狗神「……なんじゃこりゃ…」

 

神楽 (⊃ロ ⊂(ゴシゴシ))(゜ロ゜)(⊃ロ ⊂(ゴシゴシ))( ロ  )

 

鈴蘭「神楽ちゃん目が擦りすぎて無くなってる

   よ!?」

 

5人の目の前に映る光景は最早悲惨としか言いようがない。何故なら目の前に広がる光景は、

 

霊夢「私の神社が……」

 

蓮 「建物も崩れれば瓦礫の山なんだね……」

 

そう5人が目に映る光景は倒壊した博麗神社だ。母屋も壊れ寝る所もなければ御賽銭をする御賽銭箱も巻き添えをくらってぐじゃぐじゃとなって酷い有り様だ。

 

霊夢「あぁ~頭が……」

 

蓮 「あっ霊夢!!」

 

あまりのハプニングに霊夢は頭を押さえて倒れるがすぐに蓮は霊夢を受け止めた。しかしどうしてこうなったのかそれは今から数分前に遡る。夏になり博麗神社も少しでも涼しくなるように風鈴が飾られてチリンチリンと心地よい音が響く。

 

蓮 「風流だね♪」

 

霊夢「そうね♪」

 

狗神「いや暑さは変わらないだろ」

 

神楽「狗神様それは気持ちの持ちようですよ」

 

鈴蘭「そうだよ昔はこうやって涼しくなろうと

   努力をしたんだよ」

 

なお今回は狗神や神楽に鈴蘭も一緒だ。風鈴を設置したので音を聞いて貰おうと思ったからだ。

 

霊夢「しかし今日は日照り続きよね」

 

蓮 「確かにね……でも人里だとそうでもないんだ

   けどなぁ?」

 

霊夢「えっ?そうなの?」

 

蓮 「うん博麗神社よりは涼しいよ?」

 

と、感じていることを話す。博麗神社は人里よりも標高は高い。そのため人里より涼しい筈なのだが何故か暑い。

 

霊夢「異変の前触れかしら?」

 

蓮 「そんなんで異変って言われてもなぁ」

 

霊夢「そうよねぇ……」

 

何て言いつつ霊夢は晴天の空を見る。蓮も真夏の晴天空を眺めると狗神の耳がピクリと動いた。

 

狗神「何だ……?」

 

霊夢「どうしたのよ?」

 

蓮 「ん?狗神どうしたの?」

 

何か狗神の様子がおかしい。すると竹林から沢山の動物達が走り抜けていきそして鳥達が一斉に空へと飛んでいた。

 

神楽「何ですかこれ!?」

 

鈴蘭「何か不気味だね……」

 

狗神「いやこれは…てめぇらすぐに外に出ろ!」

 

全員「えっ?」

 

と、何を言い出すのか狗神が縁側から急いで立ち上がり外へと出る。蓮達は訳が分からないが立ち上がり外へと出たその時だった。

 

グラッ!ガタガタガタガタガタガタガタガタ!!

 

蓮 「つっ!地震!?」

 

霊夢「何この地震!」

 

突然の大地震で体がすくむが5人はすぐに体を浮かせて空を飛び揺れから免れる。

 

霊夢「何よこれ!」

 

鈴蘭「凄い地震……」

 

と、言っていると最悪の事態が巻き起こった。

 

ビシッ!ガダンッ!!ガラガシャッン!!

 

博麗神社の柱が折れそしてどんどん崩れていく。

 

霊夢「私の神社が!!」

 

蓮 「霊夢、危ないからダメだ!!」

 

向かおうとする霊夢をホールドする。すると狗神や神楽に鈴蘭も霊夢をホールドするのを手伝う。

 

霊夢「離して!!いやぁーー!私の神社!!」

 

蓮 「耐えて霊夢!!」

 

神楽「霊夢さん!!」

 

狗神「落ち着け脇娘!」

 

鈴蘭「本当に人間!?」

 

と、言っていると自信の揺れが治まる。それを確認した蓮達は霊夢を離すと霊夢はすぐさま倒壊した神社を目の当たりにすることとなった。これがこれまでのあらすじだ。そして倒れた霊夢を木の日陰に寝かせる。

 

蓮 「ありがとう狗神…でもよく分かったね」

 

狗神「まぁ動物特有の危険察知ってやつだ」

 

元が犬のためかそういった勘が鋭い。だがそれで命を救われたため良かった。

 

神楽「この神社の光景は本当に酷いですね」

 

鈴蘭「うんこれは酷すぎるよ……」

 

ずっと住んできた神社がただの瓦礫の山となれば最早それしか出ない。すると、

 

霊夢「うっうぅ~ん…あれ?ここは?」

 

霊夢が目を覚ました。それに気がついた蓮は霊夢に近寄る。

 

蓮 「霊夢、大丈夫?」

 

霊夢「蓮……変な夢を見たのよ私の神社が倒壊

   する夢を…嫌な悪夢だった…わ……」

 

霊夢は瓦礫となった博麗神社を見つめる。蓮は凄く申し訳なく思いながら、

 

蓮 「霊夢、夢じゃないよこれは限りない現実

   だよ」

 

霊夢「夢であって欲しかった…ひぐ…わだじの

   わだじの神社~~!!」

 

最早絶望しかないといった表情だ。すると空から魔理沙がやって来たがそれと同時に何故か雨がポツポツと降り始めた。

 

霧雨「よぉ遊びに来た…ぜって何じゃこりゃ!?」

 

倒壊した博麗神社を見た魔理沙は驚きの声をあげた。

 

霧雨「何があったんだ!」

 

蓮 「突然の大地震で博麗神社が倒壊して今

   霊夢が泣きそうなのを我慢してるって

   感じかな……」

 

霧雨「おぉ~分かりやすいぜ……って地震だ!?

   こっちは揺れてなんかなかったぞ!?」

 

その言葉を聞くと霊夢がピクリと動き出した。

 

霊夢「魔理沙……今何て言ったの?」

 

霧雨「いやだから揺れてなかっ……ひっ!?」

 

蓮 !!?

 

魔理沙の顔が青くなる。霊夢の顔を覗くと蓮の背中に冷や汗が流れた。

 

霊夢「そう………つまり異変よねこの異変を起こ

   した元凶は徹底的に退治してやるわ…!!」

 

何故だろう。霊夢の顔が般若と同等レベルに怖い。しかも急に天気が雨からまた快晴に変わった。

 

狗神「なっ何だこの殺気!」

 

神楽「こんな霊夢様久々ですよ!」

 

鈴蘭「晴明ちゃんの寝起きが最悪な時と同じ

   ぐらいの機嫌の悪さだね」

 

狗神や神楽に鈴蘭ですら恐怖を感じるほどだ。今のそれほど危険という事だろう。

 

霊夢「蓮、魔理沙!異変解決に乗り出すわよ!」

 

霧雨「おっ面白そうだな♪」

 

蓮 「面白くはないとは思うけど…でもやられた

   ならやり返さないと霊夢も気が済まなさ

   そうだね皆、戻って」

 

そう言い蓮は3人を戻す。そして霊夢は空中へと飛ぶと、

 

霊夢「行くわよ!」

 

霧雨「おうよ♪」

 

蓮 「あっ待ってよ!」

 

3人は異変解決へと乗り出すのだった。




晴明「怠惰さんトリックオアトリート♪」

怠惰「はいはいお菓子をあげるよ……後で
   あの娘にもお菓子をあげないとな」

晴明「あの子とは?」

? 「怠惰よトリックオアトリートじゃぁ!?」

晴明「えっ!?」

怠惰「はいはい魔女ッ子コスしても君は出ちゃ
   ダメだよ後でお菓子あげるから待ってて
   ねぇ……お待たせ晴明♪」

? 「怠惰カムバックじゃ~!!」

晴明「良いのですか?」

怠惰「見ざる、聞かざる、しゃべらさるってな
   とりあえず今回はここまで♪」

晴明「えっと次回もお願いしますね♪」

怠惰「では読者様!」

晴明「また明日お会いしてくださいそれでは♪」


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第112話 竹林は晴嵐

こんばんわ読者様方、右足が負傷中の
怠惰のクソ悪魔です。もう本当に痛い
ったらなんの…では何時ものように本編へ
どうぞ


博麗神社が不可思議な地震で倒壊し蓮達3人は異変の首謀者を追うこととなった。そして日の光が強い空を3人は飛んでいた。

 

霊夢「まったく何処のどいつよ……」

 

蓮 「そんな怒らないでよ霊夢……」

 

霧雨「お前、牛乳を飲めよカルシウム不足だぜ」

 

異変解決、霊夢にとっては暇を潰せ刺激にもなるためほぼウェルカムなのだが今回は神社を倒壊させられて少々キレていて不機嫌だった。

 

霊夢「ねぇ……」

 

蓮 「ん?」

 

霧雨「どうしたんだ?」

 

霊夢は空中で立ち止まると魔理沙も立ち止まる。そして霊夢は此方を振り向くと、

 

霊夢「ここは手分けしない?その方が色々と

   情報も集められそうだし」

 

霊夢の言う通りその方が情報を集められそうだと考え魔理沙と顔を見合わせるとお互いに頷き、

 

霧雨「いいぜ♪なら私はアリスの家に行ってから

   紅魔館に行くぜ」

 

霊夢「そうなら私は妖怪の山を調査してみるわ」

 

蓮 「なら僕は迷いの竹林辺りを調べてみるよ」

 

各々が行く場所が決まると、

 

霊夢「分かったわそれじゃ夕方頃に守矢神社の

   前で会いましょう」

 

霧雨「分かったぜ♪」

 

蓮 「うん気を付けてね」

 

そうして霊夢と魔理沙とは別れ迷いの竹林へと向かった。そして迷いの竹林へとつくとやはり思うことは、

 

蓮 「本当に迷子になっちゃいそうだな」

 

無数に生える竹のせいで方向感覚がにぶってしまいそうになる。だが気になることがあった。

 

蓮 「これは霞?」

 

そう何故だが分からないが霞がかかっていたが日は出ているため何とか視界は少し開けてはいる。

 

蓮 「う~んもしかしたらこの異変…何か天気に

   関わることなのかな?」

 

考えながら竹林を散策していると、

 

? 「こら~てゐ!!」

 

と、叫んでいるのが聞こえ見てみると鈴仙がいた。どうやらまたてゐのいたずらに引っ掛かったようだ。

 

蓮 「あっ鈴仙さん」

 

鈴仙「えっ?あっ蓮さんこんにちは♪」

 

にこやかに挨拶を返してくれた。とりあえずは鈴仙のもとまで近づくと、

 

蓮 「またいたずらされたんですか?」

 

鈴仙「そうなんですよ~」

 

蓮 「えっと因みにどんなイタズラ何ですか?」

 

鈴仙「えぇ~と今日のイタズラは頭上からタライを

   落とされたりそれにパンツを取られたりと

   散々で……」

 

蓮 「そうなんです……えっ!?」

 

先程から頬を赤らめさせてスカートをクイッと押さえていたためどうやら現在ノーパンのようだ。

 

蓮 「あっいやその…変な事を聞いてすいません」

 

鈴仙「ちょっと!何でそんな哀れむような目で

   見るんですか!!」

 

そう見ても仕方がない。まさかそんな事になっているとは思わなかったからだ。

 

蓮 「えぇ…とコホンッ!話は変わるんですが鈴仙

   さんここ最近何か変わったことはありません

   でしたか?」

 

何か変わったことがないかと聞くと鈴仙は少し間をおいて考えて、

 

鈴仙「そういえばここ最近、不思議と天気が晴嵐

   の時が多い気がするんですよね?」

 

蓮 「えっ?いやここ最近は快晴かちょっと

   雪?みたいなものがちらつくだけでし

   たよ?」

 

鈴仙「そうなんですか?そういえば人里に行った

   時は晴れなのに雪がチラチラと降っている

   ようにも見えましたね?」

 

どうやら今回の異変は天気に関わることのようだ。

 

蓮 「とりあえずは調査かな……ありがとう鈴仙

   さん色々と分かりましたよ♪」

 

鈴仙「えぇと何が分かったのかは分かりませんが

   それなら良かったです♪」

 

と、鈴仙がニコやかに笑っていると蓮は観てしまった。後ろの草むらで、てゐがニシシと笑いながら何か布のような物を木の棒に引っ掻けて持っているのをしかもその布には何か可愛らしいキャラがプリントされていた。

 

蓮 「えっえぇと鈴仙さんのその下着って何か

   可愛らしいキャラがプリントされていた

   りしますか?」

 

鈴仙「えっ!何で蓮さんが知ってるんですか!」

 

蓮 「いやその………」

 

とりあえずてゐのいる方を指差すと鈴仙は見ると顔を真っ赤にさせながら、

 

鈴仙「て~ゐ!!!」

 

てゐ「ニシシ♪鈴仙こっち♪」

 

鈴仙はてゐのいる方向へと一瞬で距離を積めていくがこのとき思った。これは確実に罠だと。そしたら案の定だ。

 

カチッ!

 

鈴仙「えっきゃ!!!!!」

 

鈴仙の右足に縄がかかりそのまま片足だけ引っ張られて逆さづりにさせられた。しかもノーパンのためか両手でスカートを押さえている。

 

鈴仙「てゐ!!」

 

てゐ「ニシシシ♪ちょろいよ鈴仙♪」

 

鈴仙「くうっ!って!蓮さん見ないで下さい!」

 

と、何故に自分に振ってくるのかが分からないがまず言えることは、

 

蓮 「えって!?えぇと大丈夫ですよ!鈴仙さん

   そんなんで欲情とかしませんから!」

 

鈴仙「そうなんですか~ってそうじゃなくて!

   というか凄く今、イラッとしたんですが

   女として凄くイラッとしたんですが!」

 

蓮 「いやそんな怒らせるような事は言っていな

   いんですけどね……」

 

苦笑いをしつつ神楽を構えてそして抜刀して振るう。

 

蓮 「抜刀 次元波斬」

 

霊力で作られた斬撃波が鈴仙の右足を拘束している縄に当たり切断される。

 

ジャキンッ!

 

鈴仙「ぎゃふんっ!?」

 

てゐ「おぉ~凄い凄い」

 

これにはてゐも拍手をしてくれた。だがてゐはやらかしてしまった。何故なら、

 

鈴仙「て~ゐ!!!!」

 

目を紅く光らせて鈴仙が、てゐを睨んでいたからだ。

 

てゐ「そんじゃばいにゃら!」

 

鈴仙「待ちなさぁ~い!!」

 

逃げ出したてゐを鈴仙は追いかけていった。そして1人取り残された蓮は、

 

蓮 「………皆の所に合流しよう」

 

1人となった竹林でそう呟き妖怪の山へと向かっていったのだった。




怠惰「はぁい皆さん今回もありがとうござい
   ました♪」

鈴蘭「ねぇ怠惰ってさ何で名前が怠惰なの?」

狗神「言われてみると怠惰のクソ悪魔って変な
   名前だよな」

神楽「御2方そんな事を言っているとまたオペ室
   につれて行かれますよ!?」

怠惰「あぁ~まぁ怠惰さん基本は怠け者だから
   それに友人から貰った名前だしね♪」

神楽「友人ですか?」

鈴蘭「その友人ってネーミングセンスって言葉
   知ってるのかなぁ?」

狗神「知らねぇだろ………」

怠惰「アハハそんな事を言っているとその子
   時空の壁を壊してこっちに来るから止
   めてね?」

狗神「こわっ!?」

鈴蘭「何それ怖い!?」

神楽 (;゚Д゚)

怠惰「とりあえず今回はここまでね♪」

鈴蘭「えっとまた次回ね!」

神楽「そ…それでは読者様……」

狗神「まっまたな……ありえねぇだろそれ……


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第113話 サボタージュ死神

こんばんわ読者様、マラソンで疲れきって寝てしまっていた怠惰のクソ悪魔です。
それでは本編へどうぞ。


晴れなのに関わらず雪がチラチラと降り幻想的な感じだが問題なのはもう梅雨が明けて夏に入りそうなのに何故雪なのかが分からなかった。

 

蓮 「………雪が」

 

ゴゴゴゴ………

 

魔理沙が向かった魔法の森を覆い尽くすかのように積乱雲が

魔法の森の空を包み稲光がほとばしる。だが驚く事に積乱雲から巨大な弾幕が顔を覗かせるのを見てしまった。大きさ的には約百メートル程だ。

 

蓮 「何……あれ!?」

 

だが数分と経たぬ内に巨大弾幕は忽然と姿を消した。流石の蓮でも彼処まで大きな弾幕は隠者がかつて放ったラストワードぐらいだ。つまり、

 

蓮 「奴はもしかしたら彼処にいるのか」

 

そう思った蓮は積乱雲が鳴り響く魔法の森へと向かった。魔法の森へと向かうと、

 

蓮 「あれ雹?」

 

何と積乱雲だった空から突然、雹が降ってきた。雹が落ちる中とりあえずはアリスの家へと向かった。

 

蓮 「やっとついた……」

 

アリスの家には着いたが何故かアリスの家が付近が雹が多く降っているような気がした。するとアリスの家の扉が開き、

 

アリ「あらやっぱり蓮じゃないどうしたの?」

 

上海「シャンハーイ♪」

 

と、アリスが上海を連れて出てきた。

 

蓮 「あっアリスさんえぇとさっき空を飛んで

   いたら積乱雲から巨大な弾幕が見えたも

   のなんでもしかしたらと思って来たんで

   すけど魔理沙はいますか?」

 

アリ「そうね魔理沙ならさっき私と弾幕ごっこを

   してその後、紅魔館へ行くって言って行っ

   ちゃったわよ」

 

それを聞いた蓮はもしかしたら魔理沙は紅魔館へと向かう途中で隠者に戦いを挑んで圧倒的な差で負けたのかもと思った。

 

蓮 「そうですかありがとうございますアリス

   さん!」

 

とりあえずは巨大な弾幕が見えた場所まで飛んでいきどうなっているのかを見ることにした。

 

アリ「あっそっちは無縁塚だから危な……って

   もう行っちゃったのね」

 

上海「シャンハーイ?」

 

アリ「蓮なら大丈夫でしょ…多分……」

 

上海「シャンハーイ♪」

 

そうしてアリスは蓮なら大丈夫だろうと思い家の中へと入っていった。蓮は巨大な弾幕が見えた場所へと来るとそこに写った光景は、

 

蓮 「墓に彼岸花……」

 

無数に建ち並ぶ墓に当たり一面には彼岸花が咲き誇っている。それだけでも不気味なのだが、

 

蓮 「あっあんな所に誰か寝てる………」

 

見るとそこには何故だが分からないが服がボロボロっになって寝ている女性がいた。

 

蓮 「………何か知ってるのかな?」

 

そう思い蓮はその寝ている女性へと話しかけた。

 

蓮 「あの~すみません……」

 

肩を揺らしながら起こすと寝ている女性は徐々にまぶたを開いていく。

 

? 「うっうぅ~ん……はっ!!」

 

そして飛び起きてきて周りをキョロキョロと見回し始めた。

 

? 「あれ?あれ?あの人は……もう行っちまった

   のかい…あぁ~!映姫様に後で怒られる~

   どうしたもんか~!」

 

急にその女性は頭を掻きむしりながら悶え出した。だが映姫という言葉を聞き逃さなかった。

 

蓮 「映姫様って…つまり地獄の関係者ですか?」

 

? 「ん?………あぁ~そうだねぇってあれ?

   お前さんは誰だい?」

 

どうやらやっと素に戻ったのか自分の事に気がついたようだ。

 

蓮 「あっ僕は蓮…葛ノ葉 蓮って言います」

 

? 「葛ノ葉 蓮………あぁ~!!あんたが蓮かい!

   り…じゃなくて…い……いやそうじゃなくて

   あの人が興味を持っているっていう蓮って

   のはお前さんの事なのかい?」

 

蓮 「言っている意味は分かりませんが恐らく僕

   何じゃないですか?所で貴女は……」

 

とりあえず目の前の女性の名前を聞くと、

 

? 「おっとこれはすまんね♪あたいは小野塚

   小町っていうだ♪一応は死神をやってる

   かな?」

 

どうやら死神らしい。死神と聞くと現代人の蓮からしてみれば、

 

蓮 「あの確か刀やらが卍解てきなあの死神

   ですか?」

 

小町「はっはっはっ敢えて言おうそれは違うね

   てかoutだよ?」

 

(ピー)社に怒られそうだ。とりあえず話を変えることにした。

 

蓮 「あっえぇ~と小町さんは何でこんな所に

   しかも服がボロボロになって寝ているん

   ですか?」

 

小町「あっいや……うんサボってたら上司に見つ

   かってボコボコにされてねぇ……」

 

頭を掻き苦笑いをしながら小町は参ったという表情をしてくる。それ以前に死神の職務を怠業していて自業自得だと思うがそこは敢えて突っ込まないようにしようと思った。

 

蓮 「そうなんですかあっそういえば小町さん

   ここ最近変わった事ってありませんでし

   たか?」

 

念のためにも聞いてみると小町は顎に手を置いてじっくりと考えて、

 

小町「そういえばここ最近、怨霊の数が少ない気が

   するねぇ…それから後はここ最近ジメジメと

   しているって事ぐらいかね?」

 

言われみると辺りには霧がたちこめていた。そのせいなのか服が肌に引っ付いて少し気持ち悪い。

 

小町「本当にこの湿気なんとかして欲しいん

   だけどねぇ……さてと仕事しないと……」

 

そう言い小町は乱れた服を戻すと近く落ちている大鎌を拾って、

 

小町「そんじゃあたいは行くよ少しでも仕事を

   して説教の時間を減らさないといけない

   からねぇ」

 

蓮 「あっ情報の提供をありがとうございました」

 

小町「あたいは何にもしてないよ………」

 

そう言うと小町は突然目の前から消えた。だが説教と聞いてある事を思い出した。

 

蓮 「確か理久兔さんの知り合いで説教を受け

   まくってるっていう知り合いって……気の

   せいだよね?」

 

その知り合いとは小町さんかと思った。もしかしたら理久兔はすぐ近くに居るんじゃないかと思うが恐らく気のせいだろうとも思った。そして空を見上げると、

 

蓮 「あっもうそろそろ集合時間だ!」

 

そう言い蓮は空へと飛び立ったのだった。




怠惰「てなわけで映姫様の部下こと小町ちゃん
   でした」

鈴蘭「見るからに怠けてるよね」

狗神「彼奴はサボりのプロなのか?」

怠惰「うんそうだよ♪」

神楽「映姫さん気苦労が増えますね」

怠惰「本当だよねいい上司を持ったよね説教長い
   けど」

鈴蘭「あっもう時間だねそれじゃ読者様
   今回はここまで!」

狗神「次回もよろしくな」

怠惰「それじゃ読者様」

神楽「また明日にそれでは♪」


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第114話 嵐の使者

こんばんわ読者様、臨時のバイトが入りそちらへと行っていた怠惰のクソ悪魔です。遅れて申し訳ない。では本編へどうぞ。


蓮は大急ぎで待ち合わせの場所である守矢神社へと向かう。

 

蓮 「参ったもう後、数分だよ」

 

そんな事を言いながら猛スピード直行していると妖怪の山に稲光が迸り大雨が降っていた。

 

蓮 「………彼処を渡るのか…えぇ~い!落雷に

   当たらないようにと神頼みをするだけだ」

 

叫びながら嵐となっている妖怪の山へと突入をした。だが、

 

ビイカァ!!!

 

蓮 「うわっ!」

 

稲光が迸り行きたい場所へとたどり着けない。

 

蓮 「仕方ない低空飛行で何とかするしかないか」

 

地上スレスレの低空飛行で飛び守山神社へと急ぐ。そうしていると、

 

蓮 「ん?あれって……」

 

偶然の事だった。この嵐の中、ヒラヒラの服を着てそれなりに大きな帽子を被った女性がふわふわと飛んでいたのだ。するとその女性と目が合う。どうやら自分の事に気がついた。

 

蓮 「えっとすみません貴女は………」

 

? 「そういう貴方こそ誰かしら?」

 

まさかの返しで名前を聞いてきた。言わないという理由もないので答えた。

 

蓮 「僕は葛ノ葉 蓮と言います貴女は……」

 

? 「私は衣玖…永江衣玖と言います」

 

蓮 「えっと衣玖さん……貴女こんな大嵐でよく

   平然と浮遊をしてられますね……」

 

平然とふわふわと浮遊している衣玖にそう言う。ここだけの話だが強い豪雨で飛ぶのも結構辛いのだがそれでも平然とふわふわと飛んでる衣玖に驚いていたのだ。

 

衣玖「あぁ~私これでも竜宮の使いという妖怪

   何ですよ?」

 

やはり妖怪だった。こんなほぼ妖怪しかいないこの山には人間と言える人物は早苗ぐらいだろう。

 

衣玖「所で貴女は何でこんな雷雨の中を飛んで

   いるのですか?それとここは貴方が来る

   べき所ではない筈ですがね?」

 

蓮 「僕はこの異変を解決するために動いて

   ます衣玖さん何かご存じですか?」

 

衣玖「……そうですね…多分総統娘様の仕業です

   かね?」

 

蓮 「総統娘様?」

 

衣玖「あっ………」

 

と、言うと衣玖はハッという表情になった。どうやら言っては不味いことを言ってしまったようだ。

 

衣玖「えっえぇと…私が言ったという事は内緒

   でお願いしますね?」

 

蓮 「えっ…はい……」

 

衣玖「ふふっお願いしますね♪」

 

そう言うと衣玖はふわふわとまた飛んでいった。そして分かった事はこの異変は総統娘という人物が引き起こしたようだ。

 

蓮 「あっいけない!」

 

だがこの時、約束の事を思い出しすぐに守矢神社へと向かうのだった。そして守矢神社の前へと着くと既に霊夢と魔理沙が待っていた。

 

蓮 「ごめん!遅くなった!」

 

と、謝りながら言うと魔理沙はニシシと笑いながら手を振り霊夢はジロッと睨んでくる。

 

霧雨「遅かったな蓮♪」

 

霊夢「蓮あんた遅いわよ何処で油を売ってたの?」

 

魔理沙はそうでもないが霊夢は少々不機嫌だ。

 

蓮 「えっと鈴仙さんの所までは普通だったん

   だけどその後に死神さんとお話をしたり

   それで竜宮の使いとお話をしたかな?」

 

霊夢「竜宮の使い…珍しい妖怪に出会ったわね」

 

どうやら衣玖さんは結構珍しい妖怪のようだ。

 

霧雨「なぁ情報交換しないか?」

 

と、言われ蓮、霊夢、魔理沙の3人はそれぞれが持ってきた情報を交換し合う。

 

霊夢「私が集めた情報はまず今回の異変は天気

   というのは分かったわそして私達の気質

   が天気となって形作ったというのも分か

   ったわ」

 

霧雨「そんじゃ次は私だな私も殆どは霊夢と同

   じだが噂によればここ数日前程によ桃を

   帽子に乗せた女が幽霊を片っ端しから斬

   っていたそうだぜ?」

 

と、2人が話してくれた。そしてその2人の情報をもとにして自分が集めてきた情報を答えた。

 

蓮 「それじゃ僕が集めてきた情報を言うねまず

   ここ最近幽霊が少ないって死神さんから聞

   いたんだけどこれは魔理沙の言うその桃の

   帽子を被った女性が幽霊を斬っていたって

   事だよね?」

 

霧雨「多分な」

 

蓮 「つまりさ幽霊って確か気のようなもの

   何だよね?」

 

霊夢「えぇそうね…成る程つまり幽霊を斬って

   その気質が私達に流れ込んできて気質が

   天気へと変えたって事ね」

 

そう気つまりこの異変は斬られて消滅した幽霊達の気が異常なまでの量で暴走し自分達の気質が天候となったがために異常気象が起きていたのだ。

 

蓮 「そういうことそれで竜宮の使いが面白い 

   事を言ったんだよ」

 

霊夢「何よ?」

 

霧雨「何を言ったんだ?」

 

蓮 「総統娘様ってね♪ここまでが集めてきた

   情報かな?」

 

そうして蓮が話終えと霊夢は顎に手を添えて、

 

霊夢「竜宮の使いは天を泳ぐそして総統娘ね……

   つまり犯人はこの上の世界の天界に住んで

   いるものつまり天人ね!」

 

上を向いて霊夢はそう叫んだ。これだけの情報でここまでたどり着けるとは蓮も驚くばかりだ。

 

霧雨「次なる目的地は決まったな♪」

 

霊夢「えぇそうね♪」

 

蓮 「はぁこの雷の中をまた行くのか……」

 

またこの稲光が迸る雲の中を飛んでいくのかと思うと少々心配になる。先程も後少しで雷に直撃するところだったからだ。

 

霊夢「安心しなさい私が勘で動くからそれ通りに

   ついてきなさい」

 

霧雨「それは助かるな♪」

 

蓮 「本当は僕が前に行ければ良いんだけどね」

 

そう思いながらも蓮と霊夢そして魔理沙は空へと飛んでいくのだった。

 

 




怠惰「ではではやっていきますかね♪」

鈴蘭「ねぇ怠惰ってさ小説書く以外で休日
   って何してんの?」

怠惰「う~んゲームしたり動画見たり寝たり
   って感じかな?」

狗神「だらけきってるな」

怠惰「まぁ怠惰の名前には恥じてないよね」

神楽「そうですが運動も大切ですよ」

怠惰「まぁねそこは考えておくよ……とり
   あえずは今回はここまでね♪」

狗神「まぁこんなんで悪いが今回もありがとう
   な読者様」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「まったねぇ~♪」


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第115話 喧嘩は程々に

こんばんわ読者様、モンストで勝てていたエデン
に勝てなくなっていた怠惰のクソ悪魔です。
何故だろうサタンが何故かハッスルして体力MAX
から半分にするんです。まぁそれはさておき今回
もお願いしますね♪ではどうぞ♪


雷雨が降り注ぎ自分達の肌に雨の滴が強く当たる。蓮、霊夢、魔理沙の3人は雷雨の中をただ一直線に上へと飛んでいた。

 

霊夢「次はこっちよ!」

 

霧雨「ひぇ~雷が恐いぜ」

 

蓮 「当たったら確実に死亡ルートだから気を

   つけてね!!」

 

霊夢の勘を頼りに雷を避けながら後ろについていく。もし少しでも離れようものなら雷に直撃して感電死する未来しかない。そのため蓮と魔理沙は必死だ。

 

霊夢「あんた達!もうすぐ出口よ!」

 

そういわれ前を見ると確かに光が漏れ出していた。

 

霊夢「全速力で抜けるわよ!」

 

霧雨「おう!」

 

蓮 「了解!」

 

そう叫び3人は更に加速し光指す場所へと向かう。そして遂に3人は真っ黒の雷雲を抜け光指す場所へと辿り着いた。

 

蓮 「………ここが天界?」

 

霊夢「そう…ね……」

 

霧雨「こいつはすげぇラ(ピー)ュタは本当に……」

 

蓮 「魔理沙それは言っちゃダメ!」

 

先程の空を覆い尽くしていた雷雲も肌に強く当たっていた雨も天界には降ってはいない。そこに写る光景は桃を実らせた木々が多く育ち川は流れそして大地と雲が合わさったかのような地形を形成していた。

 

蓮 「ある意味で幻想的だね」

 

霧雨「その言葉には納得だぜ」

 

霊夢「そうね……」

 

読者様から見れば幻想郷も幻想的と思えるだろう。だが幻想郷の景色を見慣れると此方の方が幻想的に見えてしまうのだ。そして蓮たちは天界の地に足をつけた。

 

蓮 「あっここは対して地上と変わらないんだね」

 

霊夢「あら本当ね」

 

霧雨「もっとふんわりとした大地かと思ったぜ」

 

魔理沙の言う通り自分もそうだと思っていたため少しがっかりしたのだが、

 

蓮 「だけど綺麗な事には変わりないね」

 

と、言うと魔理沙はケラケラと何か企んでいらのか笑いながら、

 

霧雨「霊夢とこの天界だったらどっちが綺麗なん

   だよ♪」

 

霊夢「はぁっ!?」

 

唐突だったためなのか驚きの声を霊夢は上げた。そして魔理沙の質問に対しての答えは、

 

蓮 「う~ん霊夢かな♪」

 

霊夢「へぇっ!?」

 

またまた驚きの声を上げて顔を真っ赤にさせ顔をとろけさせた。どうやら今の一言は先程まで不機嫌だった霊夢を一気に上機嫌にしたようだ。

 

霊夢「ふふっ♪」

 

霧雨「おぉ~おぉ~分っかりやすいな……」

 

霊夢「うるさいわ!」

 

蓮 「まぁまぁ……」

 

また不機嫌になるのもあれなのでなだめる。そんな雑談をしている時だった。

 

? 「ふふっようこそ天界へ♪」

 

と、声をかけられ3人は声のした方向を見るとそこには1人の少女がいた。しかもその少女の特徴としては青髪に帽子を被っているが何よりもその帽子には桃が乗っていた。恐らく目の前にいる少女がこの異変の元凶だろうとすぐに分かった。

 

蓮 「貴女が今回の異変の首謀者で間違いない

   ですよね?」

 

霧雨「帽子に桃を乗せてる…まんま情報通りだな」

 

霊夢「あんたね…うちの神社を壊したのは!」

 

やっと機嫌が良くなったのにまた振り出しに戻ってしまった。そして目の前の少女は楽しそうに笑いながら、

 

? 「ふふふっ以下にも私は比那名居家の娘

   比那名居天子よ♪」

 

天子と名乗った少女は不敵な笑みをしながら此方を見て、

 

天子「聞いてるわよ異変解決をする博麗の巫女に

   その差し押さえ役の葛ノ葉 蓮でしょ?」

 

霊夢「えぇそうよ」

 

蓮 「僕達の事を知ってるんだ……」

 

霧雨「なぁ私は?」

 

天子「ごめんあんたは分からないわ」

 

霧雨「おっおいおい私は普通の魔法使い霧雨

   魔理沙だぜ!覚えておけよ」

 

と、自分だけ知って貰えてなかったのか少しムキになって魔理沙は自身の名前を答えた。

 

蓮 「それで何故、異変を起こしたんですか?」

 

何故異変を起こしたのかという理由を聞きたくて聞いた。元々、異変は何か理由がなければ普通は起こさない。紅霧異変は空を覆い尽くしてレミリア達が昼でも自由に動けるようにするためにお越し春雪異変は西行桜の根に埋まる物を見つけたいがために起こし永夜異変は月の使者を来させないために起こしと色々な理由がある。故に気になったのだ。すると天子は、

 

天子「そうねただ単に刺激が欲しかったからかし

   らねぇ?」

 

霊夢「刺激?」

 

天子「そうね…天界を見てどう思ったか教えて

   下さらないかしら?」

 

この光景を見ての感想を聞いてくる。それに3人は答えた。

 

霊夢「見た感じ桃の木しかないわね」

 

霧雨「お宝がありそうだな♪」

 

蓮 「う~ん見た感じ平和かな?」

 

天子「そう………真面目に答えてくれたのは魔理沙

   以外ね」

 

なお魔理沙に限っては盗人センサーがONになっていた。今度は何を盗むんだと思ってしまう。

 

霧雨「おいおい私は答えたぜ!?」

 

天子「まぁ答えたけど安直に言うわここ天界は

   本当に何にもないのよあっても特産品の

   桃だけよ……しかももう食べ飽きたわ」

 

天子のその言葉を聞いてあることを思い出した。

 

蓮 「そういえば確か昔に天国は平和すぎて

   それでやることは日向ぼっこしかない

   って事を聞いたことがあるなぁ……」

 

天子「そうそれよ本当に刺激が何にもないのよ

   正直な話、地上の方が何倍も楽しそうだ

   もの」

 

どうやらそんな事で異変を起こされなおかつ神社を倒壊させられたようだ。

 

霊夢「そうよく分かったわとりあえずあんたを

   退治すればいいのよね!」

 

霊夢は御札とお払い棒を構え魔理沙は八卦炉を取り出した。もう2人は闘う気は満々のようだ。

 

天子「あぁでもせめて相手は1人にしてくん

   ない?ここは正々堂々とやりましょう」

 

と、言ってきた。霊夢と魔理沙はお互いに顔を見合わせて、

 

霊夢「私がやるから魔理沙は引っ込んでてく

   れない?」

 

霧雨「おいおいこんな楽しそうな事、独り占めは

   ずるいぜ♪」

 

霊夢「そうならどっちが相手をするか弾幕ごっこ

   で決めましょう!」

 

霧雨「いいぜ!」

 

そう言うと2人は飛び上がり弾幕ごっこを始めた。これにはどれだけ血気盛んなんだと思ってしまう。

 

天子「何か抜け者にされたんだけど?」

 

蓮 「アハハハ…すみません………」

 

自分は悪くない筈なのにもう謝りたくて仕方がない。すると天子は、

 

天子「なら良いわあんたと勝負してあげるわ」

 

蓮 「えっ僕ですか?あの2人は……」

 

弾幕ごっこをしている2人を見上げながら言うと天子はクスクスと笑いながら、

 

天子「私は誰も指名してなかったわよ?今さっき

   貴方を指名するまでね」

 

天子はまるでビームサーベルを思わせるかのような不思議な剣を構え、

 

天子「さぁ相手をしてあげるわ!」

 

と、自信満々に言ってきた。蓮はしばらく考えて、

 

蓮 「はぁ……指名されたならお相手をします!」

 

神楽をすぐに抜刀出来るように構える。それと同時に晴れている筈なのに雪が降りだす。それを見た天子はニヤリと笑って、

 

天子「へぇ貴方の気質、珍しいわね風花(ふうか)なんだ」

 

蓮 「僕の気質ですか?」

 

チラチラと振りだす雪を見てそう答える。

 

天子「えぇあまり目立つような天気じゃないけど

   でも人を目立たせようとする気質って感じ

   それで時には自分の主張もする面白いわね」

 

天子は手のひらにチラチラと降る雪を手に乗せそして握って此方を見ると、

 

天子「さぁ私を楽しませてよね!」

 

蓮 「……面白いかは分かりませんが、いざ勝負!」

 

そうして蓮と天子の弾幕ごっこが開始されたのだった。




怠惰「では今回もありがとうございました」

鈴蘭「怠惰、明日から番外編が始まるんだ
   よね?」

怠惰「まぁ予定だとね♪」

狗神「時間は何時からなんだ?」

怠惰「一応は正午くらいから投稿しようとは
   思っています」

神楽「そうなんですか……」

怠惰「えぇあと見る読者様方に注意として書か
   せては貰うけどまずオリキャラは玲音を
   含めて2人出る予定ですそしてシリアス
   がちょちょろと入りますのでご了承を下
   さい」

狗神「オリキャラなぁ」

怠惰「あっ因みにもう1つの小説でもその番外
   編に出てくるオリキャラの昔話がチョロ
   っとだけ紹介されているんだよ♪」

神楽「それって基本的には本とかですよね?」

怠惰「そう♪だから本を購入する回だとかは
   そこを気にしてみるのもいいかもね♪」

鈴蘭「歴史は本を見て学ぶってやつだよね?」

怠惰「まぁそういう事だね♪てなわけで今回は
   ここまでね♪」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「また明日ね♪」

狗神「そんじゃあな……」


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第116話 VS比那名居天子

こんばんわ読者様、運動不足で更にマラソンでより
一層、疲れ果てている怠惰のクソ悪魔です。
どうしてマラソンという悲しい授業があるのだろう
か………まぁとりあえずは本編へどうぞ。


ここ天界のとある一角では現在急激な天候の変化に続きバトルが繰り広げられていた。

 

霊夢「そんな程度の攻撃は当たらないわよ!」

 

霧雨「まだまだ!!」

 

と、一部の場所では霊夢と魔理沙がどちらが天子に挑むのかを競いあっていた。だがそんな2人の努力は虚しくその天子は蓮と対峙をしていた。

 

天子「要石よ!相手を押し潰しなさい!」

 

注連縄が巻かれた石を無数に此方へと投げ飛ばしてくる。

 

蓮 「ふぅ…無心一閃!」

 

深呼吸をして呼吸を整える抜刀する。その時、一瞬だが神楽の刀身が煌めくがすぐに消える。何故なら、

 

カキンッ!

 

向かってくる要石を目に見えぬの速度の抜刀術で弾き飛ばしたからだ。しかも神楽の刀身はそこいらの刀とは違い遥かに硬いため刃こぼれすらしない。

 

天子「やるわねぇ何処でそんな技を?」

 

蓮 「まぁ…幻想郷に来ればこんな事も出来るように

   はなりますよね……」

 

幾つもの死戦を抜けてくればこのぐらいは出来るようにはなってくる。それに元々は抜刀術は使えなかったが妖夢が二刀流剣術を使うなら自分は普通に両手で刀を構える型にプラスで居合いやらが使える抜刀術を使ってみようと思い何度も何度も練習をした。その甲斐があって基礎は大分出来るようにはなったのだ。

 

天子「面白いわね!」

 

そう言い今度は更に要石の数を増やして投げてくる。この時また先程の抜刀術で弾き飛ばしても良いかと思ったが式神札【鈴蘭】を構えて、

 

蓮 「式符 鈴蘭の反撃!」

 

鈴蘭「まっかせなさぁい!」

 

そう言うと向かってくる要石を全て蹴り飛ばし要石を放った天子に全て返した。

 

天子「なぁっ!」

 

これには驚いたのか向かってきた要石を高く飛び上がって回避した。そして今度は何と手に持つビームサーベルのような剣を構えて、

 

天子「気符 天啓気象の剣!」

 

そう叫ぶと何とあり得ないことにその剣を投擲してきたのだ。蓮からしてみてもこんな刀の扱い方をする人物は見たことがない。

 

蓮 「鈴蘭は戻って!こい神楽の悪意よ!」

 

神楽を鞘から抜いて構える金色に光輝く刀身を露にさせる。すると何処からともなく2体の神楽の悪意が現れ蓮の前へと出て肉壁となるが、

 

蓮 「っ!」

 

すぐに蓮はそこから離れた。理由は簡単だ。

 

悪意「あぁ…………………」

 

悪意「あ…………ぁ………」

 

何と神楽の悪意が蒸発したのだ。これまでほぼ無敵を誇っていた神楽の悪意がだ。すると投擲した自分の剣を広い手にもってニコニコと笑う天子は、

 

天子「無駄よ緋想の剣の前では気というものは

   無意味よ?」

 

ここ天界に来る前に話していた幽霊を斬っていたという話を思い出した。神楽の悪意も言ってしまえば気と同じ扱いだ。故に物理技やらには強かったが今回はそうもいかないと相手だと認識した。

 

蓮 「これ相性悪いかな……」

 

天子「私からすれば相性は良いけどね♪」

 

神楽の悪意はあまり使えない状況と分かったなら、

 

蓮 「ふぅ……」

 

天子「……………」

 

神楽を上段の構えで構える。それを見ていた天子も自身の剣であろう緋想の剣を構えそして、

 

ガキンッ!

 

蓮の持つ神楽と天子の持つ緋想の剣がぶつかり合うと同時に衝撃波が周りの物をふっ飛ばした。だがそこから2人は更に刀と剣をぶつかり合わせ、

 

ガキンッ!キンッ!

 

と、まるで鉄と鉄がぶつかり合うかのように音が鳴り響く。

 

天子「ここまでやるなんて本当に人間かしら?」

 

蓮 「僕は人間ですよ!」

 

キンッ!

 

蓮は一瞬で後ろへと下がり刀に霊力を纏わせながら神楽を鞘に納め、

 

蓮 「抜刀 次元波斬!」

 

スペルを宣言からの神楽を抜刀し大小様々な無数の斬撃波のような弾幕を放つ。だが天子は、

 

天子「要石よ!」

 

手をかざし要石を出現させると要石を盾にして弾幕をガードする。次に式神札【狗神】を出すと、

 

蓮 「呪怨 狗神の怨嗟!」

 

そう言い狗神を出すと狗神は大きく息を吸いそして、

 

狗神「ワォーーーーーーーーン!!」

 

と、天界の上の世界にまで轟くかのような咆哮をあげる。すると狗神の怨念が形作ったかのような髑髏の顔をした無数の弾幕が口を開けて天子へと襲いかかった。

 

天子「そんな程度!!」

 

そう言うと緋想の剣を構え蓮と同じようにスペルを唱えた。

 

天子「非想 非非想の剣!」

 

すると天子の持つ緋想の剣が真っ赤な色へと変わると向かってくる怨嗟の弾幕を全て斬って消滅させる。そして全ての弾幕を切り裂くと封という文字が浮かび上がった。

 

天子「どう?」

 

狗神「ほう我が怨念を止めるか…だがな小娘お前

   の相手は()()()()()

 

そう天子の相手は狗神ではない。本来の相手は既に天子よりも上空にいた。

 

蓮 「鷹狩り!!!」

 

金色の気を放つ神楽を構えながら下降して天子へ斬りつけるが、

 

天子「天符 天道是非の剣!」

 

だが降下してくる自分に対して天子は何と上空へとかけ上がってきた。そして、

 

ガキンッ!

 

またつばぜり合いとなるのだが神楽に纏わせた気は緋想の剣の力で消滅する。

 

天子「博麗の巫女でもない人間がここまで出来る

   とは本当に驚きね♪」

 

蓮 「どうしても勝ちたい人がいるんで!」

 

狗神「小僧どけ!」

 

と、言っていふと突然、蓮と天子のつばぜり合いに割って入るかのように狗神が突進してくる。直ぐ様2人はつばぜり合いをやめる。

 

ギンッ!

 

2人のつばぜり合いは終わり蓮は地上へ天子は空へと飛ばされる。そして蓮は受け身をとって上空を見ると四メートル程の距離だろうかそこで天子は何か緋想の剣にエネルギーを蓄積させていた。

 

蓮 「狗神、頼む!」

 

狗神「捕まってろよ小僧!」

 

狗神の背中へと乗ると天子目掛け特攻を仕掛けた。

 

天子「全人類の緋想天!」

 

そう唱えると同時に緋想の剣から巨大なレーザーが放たれた。こうして見るとまるで機械衛星からレーザーが放たれているようにも見える。

 

蓮 「狗神!」

 

狗神「わかってる!」

 

そう言い狗神は避けようとした次の瞬間だった。天子が放ったレーザーは突然、真横からの真っ黒の巨大な衝撃波と言えばいいのか斬撃波と言えばいいのか分からないが何か莫大な力で遮られた。

 

蓮 「なっ!」

 

狗神「何だ!」

 

天子「私の力を破った!?」

 

突然の事で蓮達は驚くがまだ弾幕ごっこは終わっていない。

 

狗神「小僧!突っ込め!!」

 

蓮 「えっ!あっちょっ!!」

 

狗神に襟首を噛まれると思いっきり天子へと投げ飛ばされた。そして天子もこの戦いの事を思い出し蓮を見たその時だった。

 

蓮 「これで終わりです!」

 

投げ飛ばされた蓮は即座に神楽を構えそして目に見えぬ速度の抜刀術で天子を斬った。そして斬ると同時に、

 

ピチューーン!

 

と、被弾する音が響き渡りこの勝負は蓮の勝ちとなったのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

鈴蘭「いいなぁ出番があってぇ……」(ーεー )

怠惰「まぁ鈴蘭は基本、防御的なスペルの技
   だからね」

鈴蘭「まぁカウンターとかホーミング弾幕の
   標的ずらししか出来ないからねぇ」

怠惰「それはそれでねぇ2D対戦型の東方だと
   カウンターは光るし、ホーミング標的の
   ずらしも普通のやつなら結構強いけどね」

鈴蘭「そういってくれるのは怠惰だけだよ」

怠惰「まぁまぁとりあえず今回は終わろっか♪」

鈴蘭「そうだね読者様今回もありがとうね♪」

怠惰「また次回もよろしく♪」

鈴蘭「それじゃまたね♪」


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第117話 積乱雲は謎を生む

こんばんわ読者様、ここ最近またアプリゲームの
東方異想空にはまっている怠惰のクソ悪魔です。
過去のデータが吹っ飛んだので初めからプレイ中
です。とりあえず今回も本編へどうぞ。


天子との戦いが終わり蓮と天子はお互いに見合っていた。

 

天子「さっき何なの?」

 

蓮 「僕にもさっぱり………」

 

蓮と天子は何が起こったのかがよく分からない状態だった。突然の巨大な真っ黒の衝撃波というのか斬擊波というのかは天子の緋想の剣の力をも破り更にはその一撃は天界の大地を抉るほどの一撃を秘めていたのだから。そして真っ黒の衝撃波というか斬擊波が飛んできた場所を見ると、

 

蓮 「積乱雲………」

 

遥か先には何層にも重なった入道雲が稲光を発していたかと思うと、

 

ビィカーーー!!!

 

と、特大の落雷が落ちたのだ。この光景には天子ですらも目を疑っていた。

 

天子「まさかあれ衣玖?いや衣玖はあんな荒々

   しくはない筈」

 

蓮 「………………」

 

そう呟いていると積乱雲は何事も無かったかのように雲は散らばり消えた。だがこの時、蓮はある予測をしていた。

 

蓮 (隠者がここにいたのか?)

 

自分が越えたいと願う相手である隠者がここにいたのかと思ってしまうが、

 

蓮 (でも隠者がここに来る理由が思い付かない)

 

だが何故ここに来るのかという理由が思い付かないのだ。

 

蓮 「はぁ何時も彼奴の事ばかり考えちゃうな」

 

それほど屈辱的に負けたのが悔しかったのか今も引きずってしまうのが事実だ。

 

天子「知り合い?」

 

蓮 「えっいや……敵対者ですかね?」

 

天子「敵対者ねぇ……」

 

と、言っていると空から霊夢とボロボロになった魔理沙が降りてくる。

 

霧雨「クソ負けたぜ……」

 

霊夢「さぁそこの天人、私と………あれ?」

 

ボロボロになっている天子と自分を霊夢は見てくる。そして此方を細目で睨んでくる。

 

霊夢「ねぇ蓮……まさか貴方、私達が弾幕ごっこを

   してる最中、こいつ(天子)と弾幕ごっこしていた

   訳ないわよね?」

 

蓮 「えっ!?えぇと………」

 

これは明らかにヤバい。無理もないだろう。元凶と戦う気満々だったのにも関わらず魔理沙とどっちが戦うのかと争っている間に自分が天子と戦い決着をつけてしまったのだから。言ってしまえば獲物を横取りしたのと変わらないのだ。

 

蓮 「すみません弾幕ごっこをしました!」

 

頭を下げて謝る。そっと上を見上げると、

 

霊夢「………それ横取りって言うけど知ってる?」

 

笑顔で言ってくるが目は笑ってはいない。冷や汗が流れてくる。すると天子が、

 

天子「あんたらが時間をかけ過ぎなのが悪いのよ

   もっと速く決着つけてくれないかしら?」

 

霊夢「何ですって!」

 

もう空気が悪すぎる。そっと離れて魔理沙に、

 

蓮 「まっ魔理沙…どうすればいい?」

 

霧雨「う~ん一応は決着をつけたんだそれなら

   神社の復興をするように天人に頼んだら

   どうだ?」

 

蓮 「つまり話題をそらすって事?」

 

霧雨「まぁ言っちまえばな♪」

 

それを聞くと霊夢と天子の間に入ると、

 

蓮 「えっと天子さん神社の復旧作業はしては

   くれるんですよね?」

 

天子「えぇ勿論よ♪」

 

霊夢「………そう復興をしてくれるなら良いわよ」

 

今の言葉を聞いて霊夢の怒りは若干だが下がった。そしてここから霊夢の怒りのボルテージは見事に下がる事となる。

 

蓮 「ねぇ霊夢………」

 

霊夢「何よ?」

 

蓮 「神社が復旧するまで何処で寝ればいいの

   かな?」

 

霊夢「えっ?……それは…テントやら張って野宿

   するしかないわね?」

 

そう現在、母屋も倒壊してしまっているためテントを張って寝るしかないのだ。

 

蓮 「成る程なら寺子屋の仕事は1週間ぐらい

   有給をとろうかな?」

 

霊夢「うん……ん?」

 

この時、霊夢は思った。つまり1週間近くの殆どを蓮と一緒に過ごせなおかつ上手く行けばすぐ同じテントでも寝れると。

 

霊夢「ふふっ♪」

 

もう霊夢はお花畑に言ってしまったのか凄く幸せそうな顔になった。

 

霧雨「………相変わらずチョロい奴だなにしても

   お前もだいぶ霊夢の扱いが上手くなった

   よな……」

 

蓮 「まぁ同じ屋根の下で生活してればね……」

 

喜怒哀楽の感情が激しい霊夢の扱いがここ最近、上達したなと蓮でも思うほどになった。だがこうして誰かに言われると苦笑いが浮かんでしまう。そして天子は不思議そうな顔をしていた。

 

天子「えっと………どういうこと?」

 

霧雨「あぁ霊夢と蓮は恋仲なんだよ」

 

それを聞くと天子は何故か霊夢と自分を交互に何度も見てくる。

 

天子「………なんか馬が合わなさそうだけどそこは

   大丈夫なの?」

 

蓮 「まぁ基本は僕が譲るって感じかなぁ……」

 

霧雨「旦那の鏡だな」

 

蓮 「そんな鏡だなんて…ただ出来るだけ霊夢を

   自由に生きさせたいだけだよ♪」

 

霊夢の幸せそうな顔や無垢な笑顔を見るのは蓮にとっての活力の源なのだ。それにそんな彼女の笑顔を守りたいとも思えてしまうのだ。そして夢を見るかのように幸せそうな霊夢は、

 

霊夢「さぁ帰って復興作業よ!」

 

蓮 「アハハ……霊夢らしいや」

 

霧雨「お前、本当に良い男を見つけたよな」

 

霊夢「えぇもう幸せよ♪」

 

こうして地震の元凶を倒し今回の異変は解決をしたのだった。だったのだが、

 

天子「………ふふ計画通り♪」

 

と、1人の天人は策略を張り巡らせそしてとある一画では……

 

? 「さぁ~て思わぬ邪魔は入ったが目的を果た

   すと致しますかね~」

 

と、ある者は暗躍をするのだった。




怠惰「久々にやってみると面白いよねぇ」

狗神「ほうゲームか…これ脇巫女やら魔女っ子
   やらが出てるな」

神楽「それにさっきの天子さんもいますね……」

鈴蘭「あっ華仙ちゃんもいるね」

怠惰「ん?あぁ結構いろんなキャラが出てくるん
   だよねだから好きな東方キャラと冒険する
   って感じのゲームかな?」

狗神「ほう……」

怠惰「気になったらやってみるのも良いかも
   しれないね良作のゲームだし♪」

神楽「でも怠惰さんRPGは苦手ですよね?」

怠惰「まぁ飽き性だから長時間やるのは苦手
   なんだよね………それでもドラクエ9は
   結構やったけどさ」

鈴蘭「それモンハンも同じじゃない?」

怠惰「いやでもモンハンは操作ミスだとか運
   だとかで変わってくるからそんなでも
   ないんだよね♪現にモンハンだと怠惰
   さんのリアルラックが反映されたから」

狗神「苦労もせずに激レア素材を手に入れや
   がって」

怠惰「アハハ……おっと時間だねそれじゃ今回
   はここまでね♪」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

神楽「また明日お会いしましょう♪」

怠惰「それじゃあね♪」



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第118話 神社復興終了

こんばんわ読者様、家での楽しみはゲーム実況を見ながらゲームするが主流となってきている怠惰のクソ悪魔です。特によく見るのは兄弟の実況者さんのものを見てます。まぁそれはさておき本編へどうぞ。


博麗神社の復旧作業が始まりかれこれ5日が経過していた。そんな中、

 

蓮 「霊夢こっち焼けたよ」

 

霊夢「はいはいお皿持ってくわね」

 

蓮と霊夢は朝早くから朝食の用意をしていた。なお前回宣言した通り蓮は有給を取っているため何ら問題はない。そして作ったメニューは簡単に川魚の塩焼きに飯盒で炊いたお米だ。しかも現在寝床にしている1つのテントの目の前で調理を行っていた。

 

蓮 「こうしてみるとキャンプだね……」

 

霊夢「確かにそうかもね?」

 

薪火にテントそして外で料理もう本当にキャンプだ。

 

霊夢「でももうそろそろ完成よねぇ」

 

蓮 「そうだねぇ」

 

修繕中の博麗神社を見ながらそう言う。現に骨組も完成し壁の漆喰も塗り終わり畳みも敷いたため後は本当に飾りつけだけなのだ。

 

霊夢「でもまぁ新しい神社になるし結果は

   オーライかしら?」

 

蓮 「まぁ確かに時々隙間、風やらが入って

   きてたしね……」

 

そんな事を述べているときだった。

 

天子「来たわよ♪」

 

と、天子が何人かの天人を連れてやって来た。

 

蓮 「天子さんお願いしますね♪」

 

霊夢「頼むわね♪」

 

天子「えぇ♪さぁやるわよ♪」

 

天人達「おぉ~♪」

 

そうして天人達は博麗神社の修繕を始めた。蓮と霊夢はそれを少し眺めると蓮は体を動かすために日課の鍛練を行い霊夢はそれを眺める。そうして約3時間程過ぎたぐらいだろうか。

 

天子「よし今回はここまで!撤収!」

 

天子の合図を聞くと天人達はペコリと頭を下げて天界へと帰っていった。それを見ていた蓮と霊夢は天子へと近づき、

 

蓮 「あれ?今日はなんか早いですね?」

 

何時もなら3時間ではなく昼の1~2時ぐらいまではやるのに何故だか今日の終わりは早いことに疑問を持った。すると天子は、

 

天子「今回はちょっと天界で行事が行われるから

   そこに出席しなきゃいけないのよねぇあっ!

   急ぐからそれじゃご機嫌よう♪」

 

そう言い大きな要石に乗ると天界へと帰っていった。

 

霊夢「………何か裏がありそうな気がするのよね?」

 

蓮 「霊夢もそう思う?」

 

霊夢「えぇ………まぁ気にしないでおきましょう」

 

蓮 「うん……」

 

そうして蓮と霊夢は昼食を食べてそれから境内の掃除を始めた。まだ少しだけだが瓦礫が残っているためその片付けだ。

 

蓮 「とりあえずはこの角材だけだよね」

 

霊夢「えぇそっちにまとめておきましょう」

 

2人ができる限りで片付けをしていると突然、自分達の近くで裂け目が開かれる。その裂け目の中は幾つもの目がこちらを覗く。だがその裂け目いやスキマから八雲紫が出てきた。

 

霊夢「あら?紫じゃないどうしたのよ?」

 

紫 「ねぇ霊夢に蓮ここに愚かな天人は来なか

   った?」

 

蓮 「あれ何か口調が違う?」

 

紫の口調が明らかに違う。何というか言葉1つ1つにまるで怒りが込められているかのようだ。

 

霊夢「愚かな天人って…でもそれって天子よね?

   彼奴なら天界に帰ったわよ?」

 

紫 「天子ねぇ……逃げたか

 

蓮 「え?」

 

紫 「ありがとう霊夢」

 

そう言い紫はまたスキマへと入っていきスキマは閉じられた。

 

霊夢「何だったのかしら?」

 

蓮 「さぁ?」

 

そうして掃除も終わりもう夜が近づいてきたため2人は夕食を食べて霊夢はテント中に入り蓮は木登りをして木の枝の上で横になる。ここだけの話だがここ数日のベッドは木の枝の上なのだ。霊夢と共にテントで寝てもいいのだが何か間違いが起こらないともいえないため木の枝の上で寝ているのだ。だがそれを聞いた霊夢は少しショボンとしていたがその理由が思い付かなかった。そして天に輝く星を眺めながら、

 

蓮 「多分明日かな復興が終わるのは」

 

そう呟き夜空の下で眠るのだった。そうして翌日、

 

蓮 「んっんんもう朝か……」

 

朝となり日差しが顔に当たる。そして不意に博麗神社を見ると、

 

蓮 「ん!?」

 

何という事だろうか。完全に復旧作業が終わっているじゃないですかと。蓮はすぐに木から降りると霊夢の寝ているテントへ向かう。

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「何よ……蓮…」

 

眠そうに目を擦りながら霊夢が出てくる。

 

蓮 「あっあれ……」

 

博麗神社の方を指差し霊夢は眠そうに見ると、

 

霊夢「何かいつの間にか復興がおわってる!?」

 

いつの間にか復興が終わっていたのだ。すると、

 

天子「遅いわねあんた達」

 

蓮 「いいえ速いのは貴方です」

 

これには冷静にツッコミを入れる。天子はニコニコと笑いながら、

 

天子「それでどうかしら♪出来前については♪」

 

霊夢と蓮は外見を見るとすぐさま本殿やお賽銭箱そして母屋を見る。作りたてで前よりも綺麗に神社が見える。

 

霊夢「良いじゃない♪」

 

蓮 「これで野宿生活も終わるね」

 

ようやく木の上で寝る生活ともおさらば出来て布団で寝れると喜ぶ。

 

天子「出来前は問題ないみたいね♪なら皆に

   これが出来たことを教えてましょうか」

 

霊夢「えっ何で?」

 

天子「何でって……神社が倒壊した…それ以前に

   私が壊したんだけど一応はほら」

 

霊夢「蓮はどうする?」

 

と、霊夢が振ってきた。それに対しては、

 

蓮 「霊夢の好きにしていいよ♪」

 

これは巫女である霊夢に託すことにした。霊夢は腕を組んで考えて、

 

霊夢「ついでに宴会も開けるわね…良いわ♪

   やりましょうか♪」

 

天子「ふふっ♪分かったわそれじゃ明後日に

   また来るから♪それじゃ撤収よ!」

 

そう言い天子と天人達は空へと飛んでいった。

 

霊夢「さぁて宴会の準備やらしましょうか」

 

蓮 「そうだね♪」

 

そうして蓮と霊夢は明後日の宴会に向けて準備を始めるのだったが、

 

天子「ふふっこれで地上も♪」

 

と、天子は楽しそうに呟くのを蓮や霊夢は知るよしもない。そしてまたとある場所では、

 

? 「さて青臭い比那名居ガキにこの世の不条

   理と現実を教えてやらないとなぁ」

 

と、また1人、別の場所では何かを企むのだった。

 




怠惰「そんじゃ後書きやってきましょうか」

鈴蘭「でも昨日は凄かったねぇゲームの話を
   すると感想がバシンバシンって来るん
   だねぇ」

神楽「そうですねぇ」

狗神「気になったんだが怠惰、お前さん何か他に
   やってきたゲームは何かないのか?」

怠惰「えぇ?う~ん牧場物語とかゴッドイーター
   とかルーンファクトリーとか三國無双とか
   かなぁ?」

神楽「後はBFとかマリオカートWiiもそうです
   よね?」

狗神「携帯だとモンストやらオセロニアやら
   結構な数のゲームが入ってたなぁ」

鈴蘭「結構あるねぇ」

怠惰「って何でお前らは俺のゲーム情報を知って
   るんだよ!?」

狗神「データ見たから」

神楽「プレイしたので♪」

鈴蘭「因みに内緒で♪」

怠惰「ざけんなゴラ!そういうのは勝手に見たり
   プレイしてはいかんよ!」

鈴蘭「まぁまぁあっ時間だから今回はここまで」

神楽「それではまた次回もお願いいたしますね♪」

狗神「そんじゃあばよ♪」

怠惰「って俺の話を聞けや!?」


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第119話 積乱雲が鳴りしは災厄来る

すみません読者様、投稿日時をミスって投稿を出来なかった怠惰のクソ悪魔です。本当に申し訳ない。それでは本編へどうぞ。


快晴の空。真夏の暑さが自身に降り注ぐなかここ新生博麗神社の前では数人の人がいた。

 

蓮 「天子さん遅いですね」

 

霧雨「待たされるのは好きじゃないんだがなぁ」

 

霊夢「彼奴は何をしてんのかしら?」

 

と、宴会の準備も終わり後するの落成式で天子の挨拶ぐらいだろう。だが肝心の天子がこない。

 

霊夢「てかあんたらは主人の所にいなくていいの?」

 

咲夜「………玲音がたまには友達と息抜きしてこい

   とか言って追い出されたもので……」

 

妖夢「本当は幽々子様と来る予定でしたが先に

   行っててと言われまして……」

 

因みに余談だが博麗神社にいるのは蓮、霊夢、魔理沙、咲夜、妖夢とたったの5人だけだ。後の残りは午後の宴会までは来ないだろう。

 

霧雨「ふっ♪でもよこの人数ってお前の人脈が

   どれ程のものかってのが分かるぜ♪」

 

霊夢「あんたにだけは言われたくないわ」

 

蓮 「まぁまぁ……」

 

と、霊夢をなだめていると、

 

ドガンッ!!

 

突然、空から何かが降ってきた。よく見てみるとそれは注連縄で結ばれた大きな石いや要石だ。その上には桃を帽子に乗せた少女、比那名居天子が立っていた。

 

天子「ごめんなさいね遅れたわ♪」

 

霊夢「あんた遅いわよ!」

 

天子「………ねぇまさか私の言葉を聞くのって……」

 

霧雨「あぁこんだけだぜ♪」

 

それを聞くと天子はありえないと言わんばかりの顔をした、無理もない。人数はたったの5人だけなのだから。

 

天子「天人様を何だと思ってるよ…まぁ良いわ

   それじゃ言わせてもらうわ」

 

そう言い天子は前へと出ると軽く演説を始めた。

 

天子「コホンッ!それでは始めるわ神社の落成式

   をね♪」

 

パチパチパチパチ……

 

と、寂しい拍手が鳴る。天子は更に話続ける。

 

天子「神社は災害によって倒壊してしまいました

   がそれを機に強く、美しく、豪華に生まれ

   変わったのです♪そもそも神社が長い年月

   が建っても何故、風化や壊れたりせず信仰

   を保てるのか、それは日本の古来より神社

   特有のある風習が深い理由です。その風習

   は定期的に建物を改築する式年遷宮がある

   からですおっと長話でしたねでは今回の出

   来事を機に博麗神社も式年遷宮を……」

 

と、天子が言おうとしたその時だった。突然自分達の目の前にスキマが開かれスキマから八雲紫が現れた。

 

紫  「つ~かま~えた」

 

天子 「え!ちょっと今は神社の落成式中よ!?」

 

蓮 「紫さん!?」

 

霊夢「あんたなにしに来たのよ!?」

 

と、突然の紫の来訪で皆は驚くが紫はそんな事を気にせずただ一点の天子だけを見て、

 

紫 「よくも散々と逃げてくれたわね?」

 

天子「何しに来たってのよ?」

 

紫 「そうねこんな神社さっさと壊しちゃいなよ」

 

と、とんでもない事を言い出した。まさか紫の口からそんな言葉が出るとは思わなかったのだ。

 

蓮 「えっ紫さん何を言って……」

 

天子「そんな事はさせないわよ!」

 

紫 「あら?貴方の時は自分の時はあっさりと

   壊したのに今になって壊さないんだ?」

 

霊夢「言われてみるとそこは矛盾してるわ……!」

 

ようやく蓮と霊夢は気づいた。この異変は天子が起こしたものならば何故、神社だけにピンポイントで地震を引き起こし倒壊させたのかという疑問点に。そしてあっさりと復興させるという流れ今思い返すと疑問しかない。

 

紫 「それで何を仕込んだの?」

 

天子「なっ何の話よ!」

 

紫 「とぼけても無駄よ貴方の家系は神社を持

   っているという調査は済ませてるわ自分

   の良いように神社を改造して自分の住む

   場所を増やそうって魂胆でしょ?」

 

天子「ええそうよ、良いじゃないそのくらい

   だから何よ?」

 

つまり自分との弾幕ごっこは端から負けるつもりだったのだ。そしてわざと負けて復興させるという名目上で新しく建てられた神社に細工をするために。自分の都合の良いように。どうやら紫はそれを阻止しに来たようだ。

 

紫 「だから壊れちゃいなよ」

 

天子「言ってくれるわね地面を這いつくばって

   いる土臭い妖怪が面白い事を言うわね!」

 

紫 「ついこの間、天界を見てきたけど随分と

   土地は余ってたわねそれ故に地上に住も

   うなんて図々しいのにも程があるわね」

 

天子「ふん!貧しくても恨む無き難し地上に

   いるからって僻まない事ね!」

 

紫 「本当に鼻につくわねその天人特有の上から

   目線…美しく残酷にこの地から住ね!

 

と、紫は傘を天子は緋想の剣を持ってぶつかり合おうとした次の瞬間だった。ふいにとても小さいがこんな声が聞こえた。

 

? 「災厄 天地雷鳴」

 

蓮 「ん!?」

 

ビィカーーー!!!

 

と、その囁く声が聞こえたかと思うと突然、紫と天子の間に落雷が落ち復興作業が終わった博麗神社にも落雷が落ちた。そして空をようやく気づいた。先程まで快晴だった空は暗く分厚い雲に覆われ稲光が光輝く積乱雲へと変わっていた事に。

 

蓮 「積乱雲………」

 

天子「くっ……あっ神社が!」

 

天子の声が聞こえ博麗神社を見ると先程の落雷で博麗神社が燃えていたのだ。

 

霊夢「私の神社のがぁ!!」

 

紫 「………今のは明らかに自然の落雷じゃない」

 

この時、蓮は最悪な想像をしてしまった。奴がここにいるのだという想像を。そして積乱雲の雷鳴の中、

 

? 「くくく……アハハハハハハハハハハハ♪」

 

と、高笑いが聞こえてくる。その声の方向を見ると神社の入り口にある鳥居のてっぺんを見る。そこには自分が倒したいと目標にしてきた者が立っていた。

 

蓮 「何でお前がここにいる隠者!」

 

そうそこにいたのは紅霧異変、永夜異変で暗躍していた者その名を隠者と名乗る者だった。

 

天子「あんた決闘の邪魔したの分かってる?」

 

隠者「決闘?笑わせるなまだ始まってもない

   だろ……」

 

鳥居から飛び降りてふんわりと着地すると此方へと歩いてくる。そして首を横にしてコキコキと音をならしながら、

 

隠者「それに俺は今回てめぇに制裁を与えるため

   に来たんだよ比那名居のガキ」

 

どうやら天子に用があって来たみたいだ。

 

天子「誰がガキですって?私から見たら貴方は

   そんなフードで顔を隠して変質者にしか

   見えないわよ?」

 

隠者「感性ってのは様々だからなお前らから

   見れば変質者、俺から見ればまだまだ

   青臭いガキって事だ」

 

天子「言ってくれるわね貴方………」

 

天子は緋想の剣を構えるが自分も何時でも神楽を抜刀できるように塚に手を置く。すると紫が不機嫌そうに、

 

紫 「ねぇどいてもらえる?早くそいつを潰し

   たいんだけど?」

 

隠者「おっとそれは出来ないな今からそいつには

   制裁を加えないといけなくてな」

 

天子は緋想の剣を構えたがそれだけじゃない。自分や他の皆もそれぞれのお祓い棒、お札、八卦炉、ナイフ、桜観剣、白桜剣、神楽を構える。

 

隠者「はぁおれも嫌われたものだな!!」

 

そう言ったと同時に隠者は地面に足を叩きつけた。

 

隠者「仙術 九式 咒鎖の誓い!」

 

無数の鎖が地面から現れ天子以外の者の手足を拘束する。かつて永夜異変でやられた事をまたやられた。

 

蓮 「またこれか!」

 

霊夢「はっはがれない!!」

 

咲夜「流石にこれは時を止めても……」

 

妖夢「きっ切れない!?」

 

紫 「…………」

 

抜け出そうにも抜け出せずかといって斬ろうにも手が拘束されていて身動きが一切とれない。だがそれは1人を除いて別だが、

 

天子「スキあり!」

 

天子は隠者へと先が尖った要石を放った。だが隠者は当たる寸前で、

 

ジャキンッ!!

 

と、刹那の一瞬で要石を真っ二つに切断したのだ。そして隠者の手には神楽、桜観剣や白桜剣そして西行桜を封印している空紅よりも遥かに細い刀身を持った黒刀が握られていた。だが蓮はその刀を見たことがあった。

 

天子「私の…要石を斬った!?」

 

隠者「こいてめぇに世の中の不条理を教えてやる」

 

そうして隠者と天子との戦いが始まるが、

 

紫 「どうして御師匠様の刀を……!」

 

蓮 「やっぱり理久兎さんの黒椿!」

 

自分達を救ってくれた理久兎がかつて自身の先祖である晴明と戦ったさいに使っていた刀であり行方不明となっていた刀。その名も黒椿だったのだった。




怠惰「投稿をミスりました~」

狗神「お前アホだろ」

鈴蘭「いやバカでしょ?」

神楽「まっまぁお二人共その辺で…力を」

怠惰「ちきしょうめ!!」

神楽「とっとりあえず黒椿について教えてくだ
   さい怠惰さん」

怠惰「あっあぁとりあえず出てきた理久兎の刀
   その名も黒椿について話すね」

神楽「えっとあの刀の切れ味そうとうな物です
   よね?」

怠惰「えぇそれはもう1斬しただけで山ひとつ
   真っ二つにする程の切れ味を持っている
   刀だからね」

鈴蘭「何その切れ味そんな刀を持った妖怪と晴明
   は戦ってたの!?」

怠惰「その時は理久兎も手加減してるさ…じゃ
   ないと蓮なんて生まれて来なかったよ」

神楽「まぁそうですが…勝てるかな私?下手したら
   パキンっと折れそうなんですが!?」

怠惰「まぁ頑張ってな訳で今回はここまで!
   そして本当の申し訳ない」

神楽「えっちょっ!」

鈴蘭「頑張ってね神楽ちゃんそれじゃあね♪」

狗神「じゃあな……」

神楽 /(^o^)\


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第120話 謎の隠者

こんにちは読者様、深夜は申し訳ありませんでしたという気持ちの怠惰のクソ悪魔です。まぁこんなんですが本編へどうぞ。


燃え盛る博麗神社の境内では現在大きな対戦が勃発していた。

 

天子「これでも喰らいなさい!」

 

ジャキン!

 

隠者「どうしたその程度か?」

 

現在、隠者と天子による戦いが勃発していた。いや隠者の一方的すぎる戦いと言った方がいいのか。本当ならば自分達も加わりたいが生憎な形で手足を鎖で拘束されていて観戦する事しか出来ない。だがその戦いを自分よりも真剣に見るものがいた。

 

蓮 「紫さん」

 

紫 「彼奴どこで御師匠様の刀をあの剣舞を……

   いったいどこで!」

 

霊夢「ねぇ彼奴の持ってる刀が理久兎の愛刀

   なの?」

 

紫 「………えぇ西行桜に刺してある空紅の姉妹刀

   で空紅は対象を焼き斬るという名目で作ら

   れただけど黒椿はどんな物でも一斬で斬る

   ようにという名目で作られた刀それが黒椿

   という刀よ」

 

言われてみると確かに天子の放っている要石をものの見事に真っ二つに切断している。言葉通り相当な切れ味だというのは分かったが、

 

天子「地符 不壌土壌の剣!」

 

そう言い天子は刀を刺すと天子の周りの大地が抉れていき大地の剣となる。だが最悪な事に、

 

霧雨「彼奴、私らもろともやる気だぞ!」

 

そう抉れた大地の剣は此方へと向かってくるのだ。

 

霊夢「この鎖が邪魔で動けない!!」

 

だが避けようにも避けれない。何故なら隠者の鎖が拘束しているために。すると、

 

隠者「仙術解除!てめぇらはそこから離れろ!!」

 

そう言った瞬間、突如として自分達を拘束していた鎖は消えた。そしてそれを確認すると紫は能力を行使した。

 

紫 「行くわよ!」

 

自分達の足元にスキマが現れる。そしてここからはお約束の瞬間だ。

 

霧雨「ぎゃぁーー!!」

 

霊夢「くっ!!」

 

蓮 「うわぁーー!!」

 

咲夜「キャー~!!」

 

妖夢「ひゃーーー!!」

 

何とか大地の剣を避けたが5人はまっ逆さまに落ちていくがすぐに体を浮かせて浮遊する。

 

霧雨「私らじゃなかったら永遠に落ちてたな

   これ」

 

蓮 「ここがスキマの中なんだ……」

 

もう幻想郷に来てかれこれ3年近くいるが紫のスキマの中には入ったことがなかった。それ故か非常に興味津々だがそれと同時に此方を見ているんだと思ってしまうぐらいに目玉が此方を見ていると錯覚を思わせてしまう。

 

霊夢「相変わらず気持ち悪くなりそうね」

 

咲夜「………不思議ですね」

 

妖夢「きっ気持ち悪くなりそう……」

 

方向感覚がずれてしまいそうなるのは分かる。どちらが前でどちらが後ろでどちらが左でどちらが右かなんてものはないのかもしれない。そんな世界なのだから。そして紫は1つのスキマを作ると隠者と天子との戦いの場を繋ぐ。

 

蓮 「あれ…いつの間にか刀が2本になってる」

 

いつの間にか刀が2本になっていた。そのもう片方の刀は黒椿と同様に黒刀だがまるで龍をモチーフにしたかのような刀だ。

 

蓮 「紫さんあの刀も?」

 

紫 「いいえ御師匠様が使った刀ではないわ」

 

どうやら自前の刀らしいが一体どのくらいの強さなのかと思っていると何とその2本の刀を後ろへと投げて、

 

隠者「仙術 十三式 空壁!」

 

と、唱えると天子から放たれる無数の要石をまるで透明で超強度の風船みたいな壁で防いだのだ。

 

蓮 「やっぱり彼奴は剣士なんて呼べる戦い方

   じゃない」

 

これは剣士の戦いかたとは違う。まるで使える物は何でも使う戦争時代を生き抜いてきたかのような戦い方だと思った。そして考えに夢中になっていると、

 

天子「全人類の緋想天!」

 

と、天子は唱えると緋想の剣から巨大な真っ赤なレーザーが放たれた。これは先日に自分にも射ってきた弾幕だ。つまり天子の奥の手ともいえる技だが、

 

隠者「スナッチ!」

 

何と後ろへと投げ飛ばした2本の刀を回収すると黒椿は地面に刺してもう一本の刀を構えると、

 

隠者「影符 黒龍斬!!」

 

と、スペルを唱え刀身を振るう。すると巨大な真っ黒の斬撃波が天子の放った巨大レーザーとぶつかり合った。

 

咲夜「すっ凄い戦い」

 

妖夢「皆さんあれを!」

 

妖夢が言った場所を見ると何と天子の放った真っ赤な巨大レーザーに黒い靄がまとわりいていた。それはまるで光を侵食する闇のように。

 

霧雨「これは彼奴の!!」

 

蓮 「そうか隠者の仲間で影を操る奴がいた!」

 

霊夢「……多分そいつの爪か何かであの刀を作った

   ということよね……」

 

恐らく黒という男の何かを使って作られた刀だというのはよく解った。そして真っ赤な巨大レーザーは真っ黒に染まっていき、

 

天子「うそっ!私が私がこんな奴に負ける訳!」

 

隠者「お前の負けだ……」

 

天子「くぅ!!……いやぁ!!!」

 

ピチューン!!

 

と、天子が被弾しぶつかり合っていたエネルギーは消えた。この戦いの勝者は隠者となった。

 

紫 「行くわよ………」

 

どうやら紫はこの決闘が終わるのを待っていたようだ。そしてスキマを開けて博麗神社へと蓮達は戻った。

 

隠者「しっかし気に入りそうだったんだけどなぁ」

 

博麗神社へと戻ると折れてしまった黒刀を見ながら隠者は呟いていた。先程の一撃が破壊へと導いたのだろう。

 

紫 「よくも私の獲物を横取りしてくれたわね」

 

紫の声に気づいたのか振り向いて見てくる。

 

隠者「ん?おぉこれはこれは………」

 

隠者は軽く言ってくるが油断するわけにもいかず各々が臨戦体制を取る。

 

隠者「おいおい見世物小屋じゃないぜ?」

 

霊夢「うるさいわよあんた!」

 

霧雨「お前のせいでこっちは被弾する所だったん

   だぞ!」

 

蓮 「皆を傷つけるなら僕は許しませんよ!」

 

神社をまた壊され不貞腐れている霊夢はお払い棒とお札それから長い針を装備して威嚇し魔理沙は十八番の八卦炉を構え咲夜はナイフと時計を構え妖夢は鞘から刀を抜き二刀流になって構える。そして紫は扇子で口許を隠している。

 

隠者「まさか俺と殺ろうって訳じゃないよな?」

 

紫 「そうだと言ったら?」

 

隠者「はぁ……」

 

紫 「それに貴方には聞きたいことが山程ある

   何故前々から御師匠様の仙術を使えるの

   かそしてその御師匠様の愛刀とも言える

   黒椿を何故持っているのか何なら聞かせ

   てくださらない?」

 

理久兎さんしか使えない筈の仙術を何故こいつが使えるのかそして何故、こいつが黒椿を持って使っているのかそれを知りたいのはこの場の隠者以外の全員が気になることだ。

 

隠者「そうだなぁ……黙秘権を使わせてもらおう」

 

紫 「あら♪幻想郷にそんなルールがあると

   思う?」

 

隠者「ないなら(ことわり)を創造すれば良いただそれだけ

   の事だが?」

 

ふざけた態度をとるために自分も勿論怒りを覚え睨むが周りの皆も同じ気持ちなのか皆も隠者を睨む。

 

紫 「そう…ならこれが最後よ貴方は何者?」

 

隠者「八雲 紫その問いは愚問と言おう俺は隠者

   それだけの名だよ」

 

紫 「そう……もういいわ」

 

やはり自分の正体については絶対に話す気はないと思った。それなら実力行使で正体を見るだけだと思っていると、

 

隠者「あぁ~そうそう言い忘れた」

 

紫 「あら何かしら?」

 

隠者「お前の師匠……有効に使わせて貰ったよ♪

 

その言葉を聞いて自分はもう怒りが押さえられなくなった。自分にとっての恩人を、友人をバカにしたのと変わらなかったから。

 

ガキンッ!

 

蓮 「隠者ーーーー!!

 

気づいたときには隠者に向かって神楽を振っていたのだった。




怠惰「そんじゃ今回の回もありがとうござい
   ました」

狗神「まぁそこは前回でツッコミを入れたから
   あえては言わねぇが気を付けろよ?」

怠惰「えぇまぁはいそうですね……」

神楽「あの~怠惰さんもう私、確実に折られる
   気しかしなくて夜も眠れないんですが」

鈴蘭「神楽ちゃん大丈夫!元気があれば何でも
   出来るから!」

怠惰「何その根性論!?」

神楽「そうですね!」(//●▽●//)

怠惰「ねぇあれ折って良いかな?」

狗神「止めておけ話に支障をきたすぞ」

怠惰「何処か抜けてるキャラは神楽だよね
   断トツで」

鈴蘭「だぁーーー!!」

神楽「何かいける気がしてきました!!」

怠惰「えっとコホン!では今回はここまで」

狗神「まぁ彼奴等はそっとしておいてくれや」

怠惰「それじゃ読者様」

狗神「また明日な♪」


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第121話 VS隠者(再戦)

こんばんわ読者様、もうじきマラソン大会という長距離苦手な俺にとっては鬼畜行事が嫌で仕方がない怠惰のクソ悪魔です。長距離は本当に嫌だ……ではこんな愚痴もあれなので本編へどうぞ。


蓮は考えるよりも先に体が動き隠者へと斬りつけていたが隠者の手に持つ黒椿で防がれてしまった。

 

蓮 「お前は死者を馬鹿にしすぎだ!!」

 

隠者「何を言ってるんだお前は……魂が輪廻に帰

   ったのなら残った肉は所詮は器と変わらん

   ものの筈だが?」

 

そんな事に怒っている訳ではない。ただ恩人であり友人でもある理久兎を無下にしてバカにされたこと。そして道具のようにしか思っていないことに怒っているだけだ。

 

隠者「ふんっ!」

 

蓮 「ぐわっ!!」

 

隠者の力任せの押し返しで飛ばされるがすぐに体制を立て直す。すると、

 

霊夢「霊符 夢想妙珠!」

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

自分が切りかかっている間に準備していたのか霊夢と魔理沙が空中からおおよそ8つの大きな光弾と極太レーザーを放ったが、

 

蓮 「人間技じゃない………」

 

アクロバティックに隠者はバク転やらを決めて避ける。まるでサーカスの曲芸を見ているかのようだ。そして黒椿を持ったかと思うと霊夢の放った光弾を全て斬ったのだ。

 

霧雨「彼奴、曲芸者かよ!」

 

霊夢「あんな戦い方をするなんて……」

 

と、声が聞こえてくる。蓮は霊夢達へと近づき、

 

蓮 「次の作戦を練ろう!」

 

霊夢「作戦?……そんなもの…」

 

霧雨「ガンガンいこうぜ一択だぜ♪」

 

この2人は攻めに入って守りすら与えないような戦いを出してきた。

 

蓮 「……ははっ良いよ!その方が考えなくて済み

   そうだしね♪」

 

自分もその作戦に乗ることにした。それを聞いていたのか、

 

妖夢「まずは私が行きます!!」

 

妖夢は前へと前進し楼観剣と白楼剣を構えて、

 

妖夢「剣技 桜花閃々!!」

 

と、スペルを唱えると桜吹雪と共に妖夢が辻斬りのように隠者へと斬りかかり、

 

ピチューーン!!

 

と、被弾の音が鳴り響いた。

 

霧雨「やったか!」

 

霊夢「あんたそれはフラグよ!」

 

と、霊夢が言った時、妖夢は膝をつき気絶した。だがそれと同時だった。

 

咲夜「キャーー!!」

 

ピチューン!!

 

いつの間にかだった。突然隠者のいた位置に咲夜が立っていてなおかつ無数のナイフに被弾していた。

 

蓮 「妖夢さん咲夜さんぐっ隠者!!」

 

一瞬で滑空し隠者目掛けて神楽を振るうが、

 

ガキンッ!

 

手に持っている黒椿でまた防がれてしまった。

 

隠者「しつこいねぇだけどそういう熱血野郎は

   結構嫌いじゃないな!」

 

蓮 「よくも妖夢さんと咲夜さんを!」

 

友人が倒れ更に蓮の力が上がる。負けたくないと思うがためにそしてやられた友人の仕返しをするために、

 

蓮 「頼む狗神!」

 

狗神「こいつは面白そうだ!!」

 

蓮は狗神を召喚する。そして狗神は現れるとその巨大な口で隠者へと噛み砕き攻撃を仕掛けに行ったのだが、

 

隠者「仙術 二式 虎咆……」

 

そう唱えると隠者は大きく息を吸ったかと思うと、

 

隠者「ガァーーーーー!!!

 

と、強烈で大地をも揺らす咆哮が轟く。

 

狗神「ぐっ!!」

 

蓮 「うっ!!」

 

これには蓮と狗神は上空へと吹っ飛ばされるが、

 

霊夢「っと!!蓮、大丈夫!」

 

蓮 「ありがとう霊夢……」

 

吹っ飛ばされていた所を霊夢が拾ってくれる。そして狗神は空中で体制を整えるがふらふらとしていた。

 

狗神「すっすまん小僧…あっ頭が……」

 

どうやら聴覚的に優れている狗神にはあの咆哮は聞いたのかふらふらとしていた。

 

蓮 「ありがとう戻って!」

 

そう言い狗神は札へと戻ります消える。そして隠者を見ると紫が足止めをしていた。

 

霊夢「蓮、魔理沙!」

 

霧雨「おうよ!」

 

蓮 「分かった!」

 

蓮と霊夢は地上へと降り魔理沙は箒に股がりながら八卦炉でブーストすると加速した猛スピードで、

 

霧雨「甘いぜ!彗星 ブレイジングスター!」

 

と、隠者へと突っ込んだ。だが隠者は黒椿を地面に刺したかと思うと目にも止まらならぬ早さで魔理沙へと迎え撃つと、

 

隠者「束縛 知恵のコウノトリ」

 

そう唱えた時、魔理沙は箒から転がり落ちた。しかもただ転がり落ちたわけではない。

 

霧雨「いて…てって…なんじゃこりゃ!!?」

 

何と首から手足にかけて拘束されていた。

 

霧雨「このぉ!!」

 

と、ガチャガチャと音をたてるが外れそうもない。

 

霊夢「彼奴なにやってんのよ」

 

そう言うと隠者へと一瞬で距離を積めて、

 

霊夢「余所見をしすぎよ!」

 

そう言い隠者の顔目掛けて霊夢の強烈なハイキックが炸裂するが、

 

ダンッ!!

 

隠者「余所見なんかしてねぇよ」

 

隠者は一瞬で防いだ。だがそんな事は霊夢も予測済みだ。

 

霊夢「ちっ!」

 

すぐに後ろへと下がり右手を前へと出して、

 

霊夢「宝具 陰陽鬼神玉!」

 

前へと出した右腕から先程の夢想妙珠より格段に大きな弾幕を1つ放った。

 

隠者「くっ!!」

 

だが霊夢から放たれた陰陽鬼神玉をすぐに地面から抜いた黒椿で防いだのだ。そして、

 

隠者「ウガァーーーー!!!」

 

雄叫びを上げて強引に霊夢が放ったスペルを真っ二つにした。

 

霊夢「これでもダメなの!!?」

 

蓮 「次は僕だ!!」

 

ガキンッ!!

 

隠者「連携は中々だな」

 

キンッ!ガキンッ!!キンッ!ジャキン!

 

そこから更に隠者との斬り合いになる。そこに、

 

紫 「蓮、上へ!」

 

そう言われ蓮はすぐさま上へと行くと、

 

紫 「廃線 ぶらり廃駅下車の旅!」

 

紫がスペルが発動し結構大きなスキマが展開されたかと思うと、

 

ブゥオーーーーン!!!

 

何とそこから結構古めかしい電車が現れたのだ。そして、

 

ドゴンッ!! 

 

と、隠者に激突したのか酷く鈍い音が響いた。

 

蓮 「あっあんなの弾かれたら洒落にならないよ」

 

と、言っていると何とあり得ない光景が目に写る。

 

隠者「嘗めるなよ!」

 

何と隠者が這い上がってきたのだ。そして電車の上に乗る。

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「分かってるわ!!」

 

霊夢と共に電車の上に乗ると蓮は神楽で斬りかかる。

 

ガキンッ!!キンッ!!

 

隠者「無力と知れ!!」

 

だがやはり隠者はその一撃を防がれ更には弾き飛ばされる。だがそこに、

 

霊夢「くらいなさい!!」

 

今度は霊夢が一瞬で近づき隠者の顎めがけて蹴りあげを仕掛けるが、

 

隠者「無駄だと言ってるだろ」

 

何と体を後ろへと倒し蹴りを避ける。そして隠者は流れていく動きでそのままバク転して空へと飛ぶ。

 

隠者「先程から嘗めるなよ貴様ら」

 

その言葉と共に積乱雲から雷鳴が鳴り響く。だが今度は雷だけではなく豪雨降り始めそしてや突風までも吹きあられた。そして隠者は唱えた。

 

隠者「逆鱗 不動明星に喰らいしは龍の牙!」

 

黒椿を掲げ叫んだ。すると積乱雲は豪雨を降らせ突風を起こし雷を落とす。

 

霧雨「ぐわぁーーー!!!」

 

ピチューーン!!

 

まずは動けない魔理沙に落雷が被弾し魔理沙は脱落。

 

霊夢「きゃあっ!」

 

蓮 「霊夢!」

 

電車の上から吹き飛ばされた霊夢をすぐさま蓮がキャッチをするが落雷が迫った。

 

蓮 「しまっ!!」

 

ピチューン!ピチューン!

 

と、霊夢と共に被弾した。そして薄れ行く意識の中で霊夢を抱きながら意識が途切れるのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

神楽「生きてた!私いきてますよ!!」

狗神「なぁ神楽って本当にそこいらの妖刀か?」

怠惰「そこいらという言い方はどうかと思うけ
   どまぁ皆さん大好きであろうワ(ピー)ピース
   で例えるならう~ん初代鬼徹かそれとも
   二代目鬼徹と同等の切れ味と強度は持っ
   ているって感じかな?」

鈴蘭「それ凄い差がある気がするんだけど」

狗神「因みに黒椿とやらは?」

怠惰「間違いなくランクは最上大業物に入りま
   すね因みに空紅もね♪」

狗神「oh……だとよ神楽……」

神楽「あぁ~神よ私を救ってくださり感謝を~」

鈴蘭「ねぇ神楽ちゃんもう壊れてるんだけど何
   か最難関の大学に受かった学生みたいな
   ことになってるんだけど………」

怠惰「まぁそれぐらい緊張したって事さ……
   さてとそろそろ時間だね」

狗神「まぁ次回は……執事の話しか」

怠惰「てなわけで読者様!」

鈴蘭「またね♪」

神楽「うふふふふふふふふふふ♪」

怠惰「そんじゃ♪」


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第122話 世界の頂 現る

こんばんわ読者様、怠惰のクソ悪魔です。
今回はもうまんま題名通りです。では本編
へどうぞ。


雷鳴が轟く。突風が吹き荒れる。豪雨が肌に鞭うつかのようにいたい。そして周りに写る風景はさながら東京のように多くのビルが建ち並ぶ摩天楼。いや所々に日本の和らしい装飾がされビルの屋上には神社や大きな桜などがあった。そして、

 

隠者「……………………」

 

目の前には隠者が立っていた。しかもその手には紫の師匠である理久兎の愛刀、黒椿とかつて自分が西行桜を再封印するのに使った理久兎の使っていたもう1本の刀、空紅を持っていた。

 

蓮 「隠者!!お前はいったい何がしたいんだ!」

 

と、言った時、隠者がフードを下ろそうとした瞬間、辺り一面に真っ白な光が照らすのだった。

 

蓮 「ぐっ!!」

 

とても眩しく手で光を遮る事しか出来なかったのだった。そして蓮は気がつく。

 

蓮 「あれ………ここ?」

 

辺りを見渡すと燃えて倒壊した博麗神社そして周りには皆が寝ていた。いや気絶しているというなが正しいのかもしれない。

 

蓮 「…夢か………」

 

夢だった事を実感しているとふと自分の腕を見る。そこには、

 

霊夢「ぅぅ………」

 

と、霊夢が寝ていた。いや気絶していた。

 

蓮 「霊夢、起きて!」

 

霊夢を揺さぶって起こす。すると目を擦りながら、

 

霊夢「うぅ~ん……蓮?…………っ!!!」

 

バチンッ!

 

突然だった。霊夢に思いっきり右頬をビンタされた。

 

蓮 「いったぁ!!?」

 

霊夢「あっあぁぁ!あんた!散々寝るの断って

   おいて今こうして襲うって!」

 

蓮 「そんな事してないよ!」

 

霊夢「嘘よ!」

 

信じてないのか霊夢が言ってくるが、

 

? 「安心せいそやつは今さっき起きて主を

   心配して起こしていたんじゃから」

 

と、聞いたことのない声が聞こえて来た。

 

蓮 「そうだよ……」

 

霊夢「………本当に?」

 

? 「うむ♪」

 

蓮 「そうだよ………ってあれ?」

 

ようやく気づいた。自分達の後ろの全焼して倒壊した博麗神社の上で楽しそうにこの光景を見ている幼女がいた。だが、その幼女は普通とは違う見た目だった。頭には角が生えていてお尻の近くには何故かゆらゆらと細い尻尾が動いていた。

 

霊夢「あんた妖怪?」

 

? 「ほっほっほワシを妖怪と見たか罰当たり

   もよいものじゃの♪」

 

しかもその姿には相応しくない古風なしゃべり方でまるでお婆ちゃんを見ているかのようだ。

 

 

蓮 「あれ…そういえば隠者は……」

 

そう先程まで戦っていた隠者がいないのだ。それを聞くとその少女はニコニコと笑いながら、

 

? 「なにあやつならワシが軽く脅したら去っ

   て行ったぞ」

 

霊夢「嘘でしょ?」

 

蓮 「あの隠者を追い払った………れ

 

この事に驚いていると気絶している魔理沙や咲夜に妖夢そして紫はゆっくりと起き出した。

 

霧雨「いたた………」

 

咲夜「体が痛いわ……」

 

妖夢「うぅ……」

 

紫 「っ………」

 

起き出したがまだ本調子という訳ではなさそうだ。

 

? 「ほうあやつにボコられて起きるか♪」

 

蓮 「所で貴女はいったい……誰なんですか?」

 

その者が誰なのか聞くとその幼女はニヤリと口元に笑みを浮かべて、

 

? 「ワシはこの世界の頂点に君臨せし者その

   名を龍神の千それがワシの名じゃ♪」

 

その言葉を聞くと自分以外の者達の顔が驚きの顔となり目が点となる者も現れた。そして自分も思い出す。去年の秋の終わりに霊夢が言っていた事を。龍神、世界の頂点に立ち神達の根本を作り世界を想像したとされる最強の神。その存在が目の前にいるというのだ。

 

霊夢「龍神ですって!?」

 

霧雨「なっ何でそんな奴がこんな変境地に!?」

 

と、言うと千と名乗った龍神の千は呆れながらに、

 

千 「そこで未だに寝ておるじゃじゃ馬娘に

   説教がてら回収しに来たんじゃよ」

 

気絶している天子を指差す。どうやら天子を回収しに来たようだ。

 

紫 「それはさせないわ幾ら貴女といえど!」

 

だが紫は納得はしないだろう。自分が愛している幻想郷を揺るがしかねない異変を引きお越し更には神社を利用しようとしていたのだから。

 

千 「ふむ…どうすれば許してくれるんじゃ?

   そやつを五体満足で帰してくれるという

   のなら何が欲しい?」

 

紫 「そうね……貴女が頭を下げてくれるのなら

   良いわまぁ傲り高ぶっている貴女方には

   到底無理でしょうけ……」

 

千 「よかろう」

 

紫 「えっ?」

 

そう言い千は紫の前へと来るとその小さな身長で頭を下げて、

 

千 「こやつが問題をかけて申し訳ない幻想郷

   に住まう妖怪の賢者よ此度の件について

   謝ろう本当にすまんかった……」

 

何と世界の頂点に立つ者が頭を下げたのだ。この光景には蓮もそうだが霊夢や他の皆も驚く。だがいちばん驚いたのは紫だろう。何せ絶対にやらないと思っていた事を目の前でしていたのだらから。

 

霊夢「りゅ龍神が……」

 

蓮 「あっ頭を下げた………」

 

霧雨「すっすげぇ……」

 

もうこれしか言葉がでない。そして紫は驚きふためながら、

 

紫 「あっ頭を上げてちょうだい!」

 

千 「何じゃ?もう良いのか♪」

 

無垢な笑顔でそう言われ紫は何故かスッキリとした笑顔で、

 

紫 「あっ貴女、地位とか尊厳とかそういうのは

   いらないとでも言うの?それ以前に貴方に

   はそれがあるの!?」

 

千 「そんなもん犬ころの餌にしておけばよいと

   ワシは思うがの♪」

 

犬ころの餌と言い切った。目の前にいる小さき最高神は地位等には縛られないようだ。

 

千 「それにワシのバカ息子が彼方此方でやら

   かしておるからもう慣れたわい」

 

紫 「ぷっ…いい犬って…それに慣れたって……

   くくアハハハ♪」

 

それを聞くと紫は大笑いをしだした。そして数秒程笑い落ち着くと、

 

紫 「貴女が最高神なんて他の妖怪達が知ったら

   どんな反応するかしらね♪」

 

千 「それはそれで面白そうじゃな♪」

 

と、千に対しての皮肉も千は真っ向から受け止めた。これには紫も感服せざる得ないだろう。恐らくは純粋な本心で言っているのだろう。だがそんな光景を見ていた蓮達は驚き過ぎて棒立ちになっていた。

 

妖夢「あっありえない……」

 

咲夜「………地位を捨ててでも救おうとするって」

 

霊夢「これが本当に最高神なの………?」

 

霧雨「また強烈な奴が出てきたな」

 

蓮 「まるで理久兎さんみたいだ……」

 

理久兎という名を聞いたのか千は少しピクリと眉間が動くのを見逃さなかった。すると千はゆっくりと自分の目の前に来ると、

 

千 「……そうか…ふむ…よし…そなた名は?」

 

蓮 「えっ葛ノ葉 蓮です……」

 

千 「そうか蓮よそなたにこれをやろう♪」

 

そう言い千は蒼く光る小さな玉を蓮へと差し出した。

 

千 「もし…り……コホンッ!隠者じゃったな

   あやつと戦うならそれを掲げるがよい」

 

蓮 「何ですかこれ?」

 

千 「まぁそれは秘密じゃよ♪」

 

人差し指を鼻に当てて微笑む。そして千は気絶している天子へと近づくと、

 

千 「起きんか天子!」

 

天子「へっ!?………りり龍神様!?」

 

千の言葉を聞くや否や天子は飛び起きた。

 

千 「貴様、衣玖から聞いたぞ散々やってくれた

   ようじゃの!天界に帰ったとしても今日は

   寝れると思わんことじゃ!」

 

天子「ぇぇ………」

 

物凄く嫌そうな顔をする。そして千は自分達の方へと振りかえると、

 

千 「それじゃワシは帰るとするぞ♪また会え

   たのなら会おうぞ♪幻想の世界に生ける

   者達よ♪」

 

天子「説教やだなぁ……」

 

千 「ではさらばじゃ♪」

 

天子「………本当に勘弁してくださいよ」

 

そう言い千と説教が嫌であろう天子は空へと飛び天界へと帰っていった。そして博麗神社にはまた静けさが戻った。

 

霊夢「はっそうだ私の神社………」

 

急に現実的な事になり霊夢は神社が潰れたのを思い出しションボリとしてしまった。

 

紫 「はぁ……安心なさい…そろそろね」

 

萃香「やっほ♪」

 

蓮 「萃香さん!?」

 

何と萃香が突然現れたのだ。これには自分も驚いてしまう。すると萃香は、

 

萃香「建物の修繕しに来たよ♪」

 

どうやら神社を修繕するために萃香がやって来たようだ。

 

霊夢「えっ直すの手伝ってくれるの!?」

 

萃香「あぁ紫のお願いでね♪」

 

蓮 「そうだったんだありがとうございます

   紫さ……て、あれ?」

 

何ともう紫は居なかった。どうやは先に帰ったようだ。

 

蓮 「………帰っちゃったか…」

 

呟くと蓮は千から貰った蒼玉を手にギュッと握りしめて、

 

蓮 (次こそは隠者を倒してみせる絶対に……)

 

そう胸に思い蓮も博麗神社の復興作業へと加わるのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

狗神「なぁあの龍神って………」

怠惰「あぁ~あっちの小説の後書き担当」

神楽「えっ!?」

鈴蘭「あっちの後書き担当って龍神なの!?」

怠惰「えぇそうですよ」

神楽「ということはお知り合いですよね?」

怠惰「まぁそうだね」(ー__ー)

狗神「なぁ何でそんな無のような顔なんだ?」

衣玖「怠惰さんそちらは終わりましたか?」

神楽「えっ何でいるんですk………」

怠惰「はいはいしまっちゃおうね♪」

衣玖「あっちょ!?」

怠惰「君らは何も見なかった…チャットログ
   にも何も書いてない…OK?」

狗神「あっあぁ」

神楽「私は何もみていません………」

鈴蘭「うん知らない♪」

怠惰「よろしいてなわけで今回はここまで!」

狗神「まっまた次回も頼むな」

鈴蘭「それじゃ読者様!」

神楽「また次回で♪」


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第123話 神社復旧とお祝い宴会

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
今回の投稿でまたしばらくお休みしますので
お願いします。では本編へどうぞ。


天子の騒動から更に2日が経過し蓮と霊夢の目の前には元の博麗神社が戻っていた。

 

霊夢「うふふふ♪」

 

霊夢はとても上機嫌だった。だが蓮は、

 

蓮 「はぁ………」

 

凄く疲れていた。理由としては昨晩ここ最近のように木の枝の上で寝ようとしたが霊夢に止められ同じテントで寝ることとなったのだが大胆にも隣通しで横になり霊夢が引っ付いてきたため緊張して眠れなかったのだ。 

 

霊夢「どうしたの?あぁ~神社が待ち遠しくて

   眠れなかったのね♪」

 

蓮 「えっあぁ……うん…そうだね」

 

蓮も反応に困ってしまう。そんな時、萃香が伊吹瓢箪のお酒をラッパ飲みしながら此方へふらふらとやってきた。

 

萃香「ぷはぁ…どうよ♪私の腕前はさぁ♪」

 

霊夢「えぇ感服ね……萃香あんたが建築得意なの

   も分かったわ」

 

確かにそうだ。まさかほぼ1人で神社を建て直すとは思いもよらなかった。天人達さえ2週間近くはかかったのにだ。

 

萃香「まぁ天人達なんかより早くそして丈夫な

   建物を作るぐらい御手の物だよ♪それと

   私が建築が得意っていうけど鬼達全般は

   建築得意だよ♪」

 

どうやら萃香の仲間も建築は得意なようだ。1人で2日ならそれが何人もいたら数時間で出来上がるのではないかと不思議に思ってしまう。

 

霊夢「さてとこれで長かったテント生活とも

   おさらばね♪

 

蓮 「そうだね♪………そういえば宴会開くんだ

   よね?」

 

霊夢「えぇそれも合わせて準備中しないと……

   手伝ってくれるわよね?」

 

蓮 「勿論♪」

 

萃香「おぉ~なら私もやる~♪」

 

そうして蓮達は宴会の準備を始めた。更にそこから数時間が経過し蓮達は御座を敷いていると、

 

霧雨「よぉ来たぜ♪」

 

魔理沙が元気にやってきた。

 

蓮 「あっ魔理沙♪」

 

霧雨「よぉ蓮♪にしてもまた速く建ったなぁ」

 

萃香「そりゃ私が建てたからねぇ♪天人達には

   負ける気はないさ喧嘩でも建築でもね♪」

 

霊夢「こらそこ話すなら手伝ってちょうだい!」

 

そうして魔理沙も加わり更に準備が進み数時間もしないうちに人間や妖怪といった多種多様な者達が集まり酒を飲み交わし始めた。

 

蓮 「僕も一杯だけ飲もうかな……」

 

霊夢「えっいや……その…………」

 

何故だか分からないが霊夢の顔は真っ赤だ。だが逆に自分は一体何をしたんだと怖くなってしまう。

 

蓮 「あっやっぱりお茶でいいや」

 

霊夢「そっそうよ!その方が良いわ!」

 

霧雨「とか言いつつ蓮には大胆になってもらい

   たかったりしてな♪」

 

霊夢「あんたは余計な事を言うな!」

 

霊夢と魔理沙がじゃれつき合う。そんな光景を見ながらお茶を飲んでいると、

 

衣玖「蓮さんこんにちは♪」

 

と、ヒラヒラと服をなびかせながら衣玖が降りてきた。

 

蓮 「衣玖さんこんにちは♪衣玖さんも宴会に

   参加ですか?」

 

衣玖「えぇ私もですが………」

 

そう言い上を見上げると上から一人の少女もとい桃を帽子に乗せた天子が降りてきた。

 

天子「………ど…どうも……」

 

しかも何故だかこの前に会った時とは一転して少し元気がないように見えた。

 

蓮 「こんにちは天子さん……そしてどうかしたん

   ですか?」

 

天子「いや………」

 

衣玖「総領娘様、言わなくてはいけない事が

   ある筈ですが?」

 

天子「うっ……悪かったわ…色々と………」

 

衣玖「すみません総領娘様は箱入り娘なもので

   あまり世間を知っていなくて……」

 

と、衣玖はフォローする。見ていると確かにそれもあるかもしれないが彼女もプライドがあるのか頭は下げてはいない。だが声のトーンに申し訳ないという顔をしているためどうやら謝罪の気持ちは本当らしい。

 

蓮 「………え~と僕にそれを言われてもちょっと

   困ってしまいますね………もし謝罪をするの

   なら霊夢や紫さんそれから貴女のした事に

   頭を下げた龍神様に言って上げて下さい♪」

 

それを聞くと天子は少し顔を赤くした。そして衣玖はクスクスと笑っていた。

 

衣玖「ふふっ面白い方ですね♪それに曲がりなり

   にも筋が通ってらっしゃいますね」

 

蓮 「僕は本心を言っただけですよ♪それよりも

   皆、あっちで飲んでいるので迷惑でないの

   なら行ってみて下さい♪」

 

天子「……蓮…貴方の名前…しっかりと覚えておく

   わ……」

 

衣玖「ふふっ♪それでは♪」

 

そうして天子と衣玖は霊夢や魔理沙がじゃれつきながら飲んでいる場所へと向かっていった。そしてしばらく色々な人達を観察しながらお茶を飲んでいると、

 

咲夜「蓮さんよければどうぞ♪」

 

と、お酒であろう液体が入った瓶を渡してきた。

 

蓮 「あっ僕…お酒は………」

 

玲音「安心しろ…それは果汁酒になる前の物

   だからよ言っちまえばジュースさ」

 

と、咲夜の後ろからひょっこりと酒を飲みながら玲音が顔を出してくる。

 

蓮 「へぇ……では飲んでも……」

 

咲夜「えぇどうぞ♪」

 

玲音「だから飲めって……」

 

ちょっと気になり瓶を貰い飲みきったお茶の容器にいれる。色は赤ワインを思わせるかのような色合いだ。

 

蓮 「それじゃいただきます……」

 

ゴクリッと喉を鳴らし飲んだ。

 

玲音「どうだ?」

 

咲夜「お口に合いますか?」

 

と、心配して聞いてくる。そして蓮がジュースを飲んでの感想は、

 

蓮 「うっ………」

 

玲音「おっおい大丈夫か!?」

 

咲夜「まさかお砂糖と塩を間違えたかしら!?」

 

2人が心配していると蓮は笑って、

 

蓮 「うまいです………」

 

何とも紛らわしい答え方に2人はずっこけた。

 

玲音「坊主、紛らわしいからマジで止めろよ…」

 

咲夜「はぁ焦りました……」

 

2人は何故だか分からないがホッと胸を押さえていた。だがそれはともかくとして味はとても美味しい。味は恐らく葡萄つまりワインを発酵させる前の葡萄ジュースの状態であるのは確かだ。

 

蓮 「でも美味しいですねどうしたんですか?

   これは……」

 

玲音「あぁフランが飲むように作ったんだが少し

   造り過ぎたから折角だからこうして出して

   みたんだが気に入ったなら良かったよ」

 

咲夜「一応は玲音が造ったのよ?」

 

蓮 「そうなんですか………」

 

まさかサボりに定評のある玲音が作ったとは思わなかった。

 

玲音「まぁ実験も上手くいったしこれなら出せ

   そうだな♪」

 

蓮 「えっ………」

 

どうやら実験として飲まされたらしい。前に紅魔館でのパーティーの際にも血がついた服やらがあったため少しぞっとしてしまう。

 

咲夜「玲音…余計な事は言わなくていいから」

 

咲夜はキッと玲音を睨むが玲音は気にせずに酒を飲む。

 

玲音「本当うるさい妹分に出会うと面倒だから

   坊主、そういったのを取る際は気をつけ

   ろよ?」

 

咲夜「聞こえてますよ玲音♪」(^▽^#)

 

玲音「じょっジョークだからそんなナイフとか

   持つなよ咲夜ちゃん……ってうおっ!」

 

ナイフを投擲するが玲音はさっと避け自分の足元の地面にナイフが刺さる。

 

蓮 「うわっ!」

 

咲夜「やっぱり貴方はここでサボテンになりな

   さい!」

 

玲音「嫌なこった!!」

 

そう言いながら玲音と咲夜の弾幕ごっこが空の上で行われる。

 

蓮 「アハハ………」

 

苦笑いをしながら貰ったジュースを飲んで観戦していると、

 

霊夢「れ~ん~♪」

 

と、言いながら霊夢が背中から覆い被さるように抱き付いてくる。それなりに酔いがまわっているのかご機嫌だ。

 

蓮 「どっどうしたの?」

 

霊夢「ふふっ…あら?何それ?」

 

蓮 「ん?あぁ貰ったジュースだけど飲む?」

 

霊夢「そうね貰うわ♪」

 

そうして霊夢にジュースを分けて2人で空で弾幕ごっこをする2人を見ながら宴会を楽しむのだった。なお勝敗結果はお互いにしぶとく美鈴に止められたのだった。

 

一方ここ博麗神社の裏手の山では……

 

橙 「藍しゃま紫しゃまやはりありません!」

 

藍 「紫様やはり……」

 

紫 「………えぇやはりそうみたいね」

 

裏手の山の山頂つまり紫の師、深常理久兎の墓の前の土を掘り出して理久兎が入っているであろう棺桶を探していたがやはりなかったのだ。

 

紫 「隠者だったわね……御師匠様を愚弄した

   罪…この手で償わせてあげますわ……」

   

紫は自分の式である藍そして藍の式である橙にそう呟くのだった。




怠惰「てな訳で読者様、今回もありがとう
   ございました♪」

狗神「そんで確か明日からまたあっちを投稿
   するって事で良いんだよな?」

怠惰「まぁそうだね♪あっ日曜日の外伝篇は
   普通に投稿するからよろしくね♪」

神楽「それにしても理久兎さんでしたよねあの
   人の遺体が消えてしまっているんですよ
   ね?」

怠惰「えぇないですよ♪」

鈴蘭「怠惰…何か知ってるでしょ?」

怠惰「さぁ?怠惰さんにはよく分からないや」

狗神「怪しい……がまぁいいだろう」

怠惰「ハハハ♪とりあえず今回はここまで」

神楽「次は日曜日にお会いいたしましょう♪」

鈴蘭「そんじゃ読者様♪」

怠惰「またね♪」


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第124話 人里の貸本屋

こんばんわ読者様、怠惰のクソ悪魔です。また今回から此方を投稿するのでよろしくお願いします。では本編へどうぞ。


とある昼下がりようやく博麗神社の復興作業が終わり蓮は元の生活(バイト生活)に戻っていた。だが不思議に思ってしまう出来事が久々に起きた。

 

生徒「蓮先生~」

 

眼鏡を描けている如何にも真面目な生徒が手を上げて呼んできた。

 

蓮 「どうしたの?」

 

生徒「この(X+Y+1)(X+Y+5)の問題の解き

   方を教えてください」

 

それは休んでいる間に寺子屋の授業レベルが小学生向けではなく中学生、高校生向けのレベルになっていた。前までは可愛く小学生レベルだった筈なのだが、だが聞かれたのなら教えなければならない。

 

蓮 「えっとそれはねX+YをAと置き換えて

   (A+1)(A+5)にしてそこから展開を

   すれば(  2)+6A+5になるよね?」

 

生徒「はいなりました♪」

 

蓮 「そうしたらAにさっきのX+Yを代入

   すれば(X+Y)(       2)+6(X+Y)+5へと

   なる筈なんだけど?」

 

生徒「成る程!そしたら後は計算すれば良いって

   事ですね♪ありがとうございました♪」

 

そうして生徒はまた算数……いや数学をやりだした。

 

蓮 「慧音先生………僕がいない間にまたレベルを

   上げましたね?」(¬_¬)

 

慧音「………まぁ…な…」(;¬_¬)

 

何故か目を合わせようとせず横を向く。どうやら本人も満更ではなく責任はあるようだ。なおレベルを上げたのは今回だけではない。数ヶ月前は順列や流水算といった高校生もとい一般成人学力であるSPIを教えていたりもっと酷かったのは6ヶ月ぐらい前だ。自分でも分からないエンゲル係数の講義をしようしたりと散々な時もしばしばとあった。だが歴史の授業は自分からすれば分かりやすく熱く講義をするが退屈なのか皆はウトウトしているがそこは自分がカバーできるため問題はない。だが今回は少々やりすぎだ。

 

蓮 「えっと少しレベルを下げましょう……」

 

慧音「あっあぁ………」

 

流石に分からない生徒が続出するのも困るためレベルを少し下げる事となったのだった。だが一番良かったと思える事は今回は妖怪5人(チルノ、大妖精、ルーミア、リグル、ミスティア)がいなかった事だろう。居たとしたらもっと授業が混沌と化していたかもしれない。そうしてそんなこんなで寺子屋が終わり生徒達は皆、家へと帰っていく。

 

慧音「お疲れ様、蓮ほらお給料だ」

 

蓮 「ありがとうございます慧音先生♪」

 

やはり日給制だと助かる。月給制等になると休むとお給料を貰いたくても躊躇ってしまう。だからこそこうしてその日しっかりと働いて貰えるのは非常にありがたい。

 

慧音「休むのも構わないがしっかりと働いて

   欲しいな?」

 

蓮 「すっすみません………」

 

慧音「まぁまだお前も若いんだから遊びたい

   といってもお前はまぁ仕方ないか」

 

一応は今回の異変を汲み取ってくれているようだ。家が壊されれば仕方がないのだろう。

 

慧音「おっと時間を取らせてしまってすまない

   気をつけて帰るんだぞ?」

 

蓮 「えぇそれでは♪」

 

そうして寺子屋へと出た。

 

蓮 「さてと確か蕎麦屋だったよね?」

 

と、呟き蓮はまず蕎麦屋へと向かった。理由はとても簡単でそれは……

 

霊夢「蓮、遅いわよ?」

 

蓮 「ごめんよ霊夢……」

 

そう霊夢と待ち合わせをしていたからだ。たまには人里で昼食を済まそうという事になり蕎麦屋へと待ち合わせをしたのだ。

 

霊夢「まぁ良いわさぁ入りましょう♪」

 

蓮 「そうだね♪」

 

そうして霊夢と共に蕎麦屋へと入り座席へと座りメニューから2人共同じでざるそばを食べるのだった。そうして蕎麦屋を出る。

 

霊夢「ふぅたまには良いものね♪」

 

蓮 「そうだね♪」

 

と、言っていると霊夢はふととある事を思ったのか、

 

霊夢「そういえばここ最近は小鈴庵に行って

   ないわね?」

 

蓮 「あっそれなら折角人里に来てるし行って

   みる?」

 

霊夢「そうね♪」

 

せっかく人里まで来ているので幻想郷での娯楽の1つである本を貸し出す貸本屋小鈴庵へと向かうのだった。そして小鈴庵と書かれている暖簾を霊夢と共にくぐり扉を開けて、

 

霊夢「小鈴ちゃんいる?」

 

と、言うと奥から1人の少女もとい本居小鈴が何時もの市松模様の着物にKOSUZUと刺繍されているエプロンを着てやって来る。

 

小鈴「はぁ~い…あっ霊夢さん♪それに蓮さん♪

   良いですねぇ今日はデートですか♪」

 

小鈴はニヤニヤしながら聞いてくる。だが、

 

蓮 「………えっ?」

 

霊夢「言われてみるとでっデート……よね!?」

 

言われてみると食事そして本屋といっても貸本屋だがそういった所をまわっていてこれは完璧にデートだ。

 

小鈴「あぁ~気づいてなかった的なやつですか」

 

蓮 「……アハハ…そうですね」

 

霊夢「うぅぅ………」

 

これには霊夢も顔を赤くしていた。ただ食事しようという話でこうなるとは思わなかった。

 

小鈴「あ…えっと今日はどういった御用ですか?」

 

蓮 「あっはい霊夢が見てみたいという事で」

 

霊夢「えっえぇ小鈴ちゃん何か新しい本はある?」

 

と、聞くと小鈴は微笑みながら本棚の本を数冊取ってきて、

 

小鈴「そうですねぇ………こんなのはどうですか?

   主人公が周りの皆から蔑まれ嘲られそして

   主人公の兄と比べられるんですが最終的に

   は主人公が自分の信じる道を進むっていう

   お話ですがいかがでしょかか?」

 

本のおおまかなあらすじを伝えて宣伝する。霊夢はじっくりと考えて、

 

霊夢「そうね……ならまずそれは借りるわ♪」

 

小鈴「分かりました♪後は…蓮さんにおすすめす

   るのは自分を無価値と思っていた主人公が

   無価値じゃないと仲間達や友人達から教え

   られて主人公が真っ当な人間へとなるお話

   でして凄く面白いお話ですよ♪」

 

自分にも宣伝をしてくれる。

 

蓮 「そうだな~………ならそれも借りるよ♪」

 

小鈴「ありがとうございます♪」

 

と、そうして蓮と霊夢は約10冊程の本を借りると、

 

小鈴「お会計は2000円です♪」

 

蓮 「それじゃ小鈴ちゃん丁度で♪」

 

2000円を渡すと小鈴は笑顔で会釈して、

 

小鈴「ありがとうございますそれでレンタル

   期間ですが1ヶ月なんでお願いします

   ね♪」

 

霊夢「分かったわまた1ヶ月したら返しに来る

   から♪」

 

蓮 「ありがとうございましたまた寄らせていた

   だきますね♪」

 

小鈴「はい♪何時でも来てくださいね♪」

 

そうして蓮と霊夢は小鈴庵から出て霊夢は背伸びをする。

 

霊夢「うぅ~~ん…はぁ……さてと蓮…帰りま

   しょう♪」

 

蓮 「そうだね♪」

 

そうして重い本を持ち蓮は空を飛び霊夢も空へと飛んで博麗神社へと帰るのだった。




怠惰「それでは今回もありがとうございました」

狗神「何か久々って感じがしないな」

神楽「日曜日の投稿などでもお会いしてました
   からね♪」

鈴蘭「それよりも怠惰、何か今日は暗いね?」

怠惰「えっ?そんな事はないさ」

狗神「怪しいな」

鈴蘭「裁判長とても怪しいです!」

神楽「被告人、嘘を言わずしっかりと述べて
   下さい」

怠惰「お前ら酷いな!?というか俺には弁護士
   はいないのかよ!?」

3人「いない!」

怠惰「こんなの公平な裁判とは言わねぇ」

狗神「おっともう時間だなそんじゃまた明日
   怠惰を審査するからな♪」

怠惰「えっ?」

神楽「それではまた明日に♪」

怠惰「ちょっちょっと……」

鈴蘭「バイバ~イ♪」

怠惰「…………仕方ないから行くから…」


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第十二章 地底の楽園と永遠の灼熱
第125話 温泉が吹き出ました


こんばんわ読者様、現在頭の中で眠気がオンラインしている怠惰のクソ悪魔です。それらさておき本編へどうぞ。


天子の起こした異変から数ヶ月が経過し季節もまた寒くなってきている今日この頃、現在博麗神社では、

 

蓮 「2993……2994……」

 

と、何時ものように蓮は自身を鍛えていた。しかもこの寒くなってきている中なのに上裸でだ。それを霊夢は温かいお茶を飲みながら観戦していた。

 

霊夢「蓮~終わったら水分補給をしなさいよ」

 

蓮 「3000!……あっありがとう霊夢」

 

縁側へと行くと霊夢が淹れてくれたお茶を飲む。淹れてから少し時間が経ったためかお茶はぬるくとても飲みやすい。

 

蓮 「ふぅ………」

 

霊夢「そういえばもうかれこれ1年が後少しで

   終わるのよねぇ」

 

蓮 「こうしてみると早いよね……」

 

霊夢「そうね……」

 

もうこんなに時間が過ぎたのだと思ってしまう。

 

蓮 「霊夢そういえば前から聞きたい事があっ 

   たんだけど……」

 

霊夢「ん、どうしたの?」

 

蓮 「何で僕を好きになったのかなって……」

 

霊夢「えっ!?」

 

前から聞きたいと思っていた。何で自分を好きになったのかと。すると霊夢は少し恥ずかしそうに、

 

霊夢「えっえぇと貴方の…その……真っ直ぐな所

   とか優し過ぎる所かしら……そっそういう

   蓮はどうしてよ?」

 

蓮 「僕?………僕は最初は憧れかな自分の好きな

   ように胸を張って生きている霊夢が羨まし

   くてそこから何時もと違う顔とかを見てい

   たら……って感じかな……」

 

霊夢「そっそう……」

 

更に霊夢の顔はカァート真っ赤になっていく。そんな霊夢を見ていて自分も照れてしまう。

 

霊夢「そっそうだわ!お茶菓子を持ってきま

   しょう!えぇそうしましょう!」

 

ぎこちない歩き方で台所へと向かっていった。

 

蓮 「まるでロボットみたい………」

 

そんな事を言って苦笑いを浮かべていたその時だった。

 

ドガーーンッ!!

 

と、自分達のいる付近で大爆発が起きたのか物凄い音が響き渡った。

 

蓮 「なっなんだ!」

 

そして更にその音を聞き付けて、

 

霊夢「どうしたの!?」

 

霊夢がぎこちない動きから一変して大慌てでなおかつダッシュで戻ってきた。

 

蓮 「分からないけど何処かで爆発したっぽい

   のかな?上空から見てみようか?」

 

霊夢「お願いするわ」

 

そうして蓮は上空へと飛んで辺りを見てみると、

 

蓮 「わぉ………」

 

と、変な言葉が口から出てしまった。それは数キロ先で上空へと水が吹き出ているのだ。まるで外界の海に生息する鯨の潮吹きのように。今見た光景を伝えるために急いで下へと降りる。

 

蓮 「霊夢あっちで水が吹き出してたよ!?」

 

霊夢「えっ?………一応調査がいるわね今から蓮、

   行ける?」

 

蓮 「勿論!」

 

すぐに着物を着て神楽を持ち準備を終わらせる。

 

蓮 「準備は大丈夫だよ」

 

霊夢「なら行くわよ!」

 

そうして蓮と霊夢は水が吹き出す場所へと向かうのだった。2人がその場所へと着くとそこには湯気が立ち込めていた。

 

蓮 「湯気?」

 

霊夢「これ温泉よ!」

 

まさかの温泉だという事がわかった。だがそれだけじゃない。

 

チル「何だろう大ちゃん?」

 

大 「チルノちゃん危ないよ!」

 

文 「おぉ~いい記事となる特ダネゲット♪」

 

色々な妖怪達が集まるが妖怪達だけではない。

 

霧雨「うひょ~これまたすげえな」

 

アリ「温泉ねぇ……」

 

レミ「へぇ面白そうな事になってるわねぇ」

 

咲夜「そうですねお嬢様♪」

 

と、魔理沙やアリス紅魔館の住人達と色々な者達が集い始める。

 

霊夢「ただ単にこの前の地震で地盤やらが崩れた

   だけなのかしら?」

 

蓮 「それはないと思うだって地震が起きたのは

   結局は博麗神社だけだったし………」

 

つまり目の前の温泉が吹き出した理由は謎という事だ。だが敢えて言いたいことがある。

 

レミ「良い湯ね♪」

 

と、もう温泉に浸かっている者もいれば、

 

チル「ひゃっほう♪」

 

ジューーー

 

チルノに限っては氷の妖精だったためか温泉の温度に耐えきれず蒸発した。

 

霊夢「よくもまぁ入れるわねぇ」

 

霧雨「確かになぁ」

 

蓮 「普通、男がいる所でやるかなぁ」

 

自分がいるのに考えてほしいと呟いた次の瞬間、

 

グサッ!

 

蓮 「いったい目がぁ!!!!」

 

突然誰かに目潰しをされて視界が真っ暗になり目に痛みが走る。

 

霊夢「蓮ったらこのスケベ!」

 

どうやら霊夢が目潰しをしたようだ。幻想郷に来て霊夢に目潰しされるのはこれで2回目だ。本当に止めてほしい。だがそれ以前に、

 

蓮 「欲情してないよ!!?」

 

まず霊夢を差し置いて浮気などするわけがない。こんな事をされと信用されていないのかと思ってしまう。

 

霧雨「とりあえずあれだそこの茂みの奥に行くと

   良いぜ……」

 

蓮 「ありがとう魔理沙……」

 

そうして蓮は茂みの奥へと向かう。しばらく歩くと何とか視力が戻ってきた。

 

蓮 「霊夢ったら痛いなぁ」

 

涙目になりながらそんな事を呟いていると、

 

紫 「大変そうね」

 

蓮 「あっ紫さん」

 

茂みの奥の岩に座りながら紫が此方を見ていた。

 

蓮 「紫さんも気になって来たんですか?」

 

紫 「えぇまぁそうね♪」

 

と、言っていると隣の茂みがガサガサと動きそこから金色の艶を持つ体毛いや9本の尻尾を持つ紫の式、八雲 藍が出てきた。

 

蓮 「あっ籃さんお久々です」

 

軽く頭を下げて挨拶をすると藍も軽く会釈して、

 

藍 「あぁ久しいな蓮♪」

 

紫 「それで藍…結果の報告をお願いできる?」

 

紫の言葉を聞くと藍は真剣な表情となり、

 

藍 「はい紫様のお考えは正しかったようです

   この間欠泉はやはり灼熱地獄付近から噴

   出しているようです恐らく地底で何かし

   らの事が起きたのかと……」

 

蓮 「どういうことですか?」

 

紫 「そういえば言ってなかったわね藍、説明を

   してあげて頂戴」

 

紫にそう言われ藍は出来る限り簡潔に答えた。

 

藍 「簡単にいうと幻想郷の下には地底と呼ばれ

   る場所があるそこではかつては地上で住ん

   でいたが嫌われ地底へと封印された妖怪や

   自分達の意思で地底へと移り住んだ妖怪達

   が住んでいる。そしてそこの管理者達との

   会談で怨霊を地上に出さないようにすると

   いう条約をたてたんだがあれを見ろ」

 

藍の指差す方向を見ると間欠泉に骸骨のお面を被った黒い靄みたいな物が幾つもふわふわとういていた。

 

藍 「あれはその地底で監理している筈の怨霊達

   だ……だから何かしらの事件が起きたという

   のは確定だろう」

 

蓮 「成る程………」

 

紫 「そうだからこそ何が起こっているのかその

   調査を含めて異変解決を明日から霊夢や貴

   方にやってもらう予定よ♪」

 

蓮 「………そうだったんですか」

 

と、蓮達が会話をしていると、

 

霊夢「蓮どこよ~!」

 

霊夢の呼ぶ声が聞こえる。その声聞いた紫はクスクスと微笑みながら、

 

紫 「蓮、この事を霊夢にも伝えておいて

   頂戴♪」

 

蓮 「えっ?あっはい分かりました♪」

 

霊夢「蓮!何処にいるの!出てきなさい!!」

 

紫 「速く行ってあげなさいあの子、怖い

   わよ?」

 

蓮 「そっそうですね紫さん藍さんそれでは!」

 

そうして紫と藍の元から離れ霊夢の元へと大急ぎで向かいこの事を伝えるのだった。




狗神「よし怠惰2日目だ……」

鈴蘭「今日こそ暴くからね!」

神楽「怠惰さん覚悟していてくださいね!」

怠惰「…………………………」

狗神「さてお前はいったい何者なんだよ?」

怠惰「…………………………」

鈴蘭「黙秘を貫くの?」

怠惰「…………………………」

神楽「怠惰さん何か仰って下さい………」

怠惰「…………………………」

狗神「おい聞いてんのか怠惰!!」

ガタンっ!!コロコロ………

神楽「くく首がもげた!!!!?」゜゜(Д )

鈴蘭「いっ狗神のあっ姐御………」

狗神「待て!我は何もしていない!!」

鈴蘭「とととと…とりあえずここ今回はここまで!」

神楽「次回はえ~とえ~と!!」

狗神「ままま…待たな!!」


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第126話 いざ地底へ

こんばんは読者様、ガチャの結果が紙で泣きそうになった怠惰のクソ悪魔です。貯めたものは藻屑となって消えました。そんなつまらない話ももうあれなので本編へどうぞ。


間欠泉が吹き出して翌日の事。博麗神社には自分や霊夢を筆頭に紫、文、萃香、魔理沙、アリス、パチュリー、にとり、藍といったメンバーが博麗神社に集結していた。

 

霊夢「それで蓮からは話は聞いていたけどここ

   まで来る普通?」

 

霧雨「私はただ単に面白そうだからだぜ♪」

 

紫 「それにこれだけの人数がいる理由としては

   本来地底への侵入は不可侵条約なのよ人間

   はともかく妖怪は絶対に行けないわだけど

   人間だけで行こうものなら確実に死ぬわ」

 

蓮 「地底っていったいどんな所なんですか!?」

 

パチ「そこで考えたのが私達がサポート役で地底

   にいる貴方達と通信し合うことよ」

 

地上の妖怪は不可侵条約で潜る事は出来ないが蓮や霊夢そして魔理沙なら人間だ。故に地底へと潜ることが出来るのだ。

 

紫 「それで私と萃香と文は霊夢のサポートを

   するわ」

 

萃香「まぁ頑張ってね♪」

 

文 「何かしらの実況お願いしますね♪記事に

   しますんで♪」

 

霊夢「不安しかいないわ」

 

これについて霊夢は不安しかないと答えた。

 

霧雨「てことは私のサポートってのは……」

 

アリ「えぇ私とパチュリーそして……」

 

河城「私もやるよ♪」

 

パチ「安心して貴方が死んだらしっかりと本は

   回収しておくから」

 

霧雨「出来るか!!」

 

初っぱなから不吉な事を言われ魔理沙は叫んだ。

 

蓮 「となると僕のサポートは藍さんと幽々子

   さんと慧音さんって事ですよね?」

 

藍 「まぁそうなるな」

 

幽 「ふふっ前にお世話になったお礼よ♪」

 

慧音「たまたま寄っただけだが……まぁいいか」

 

自分の場合は頼れそうな人達だったためかそんなに心配することは……

 

幽 「地底って何か美味しいものってあるのかし

   らね?」

 

慧音「何時から出来たのかその変の歴史も知りたい

   ものだな」

 

藍 「安心しろ多分大丈夫だ!」

 

藍はともかく本当に大丈夫なのかちょっと心配になってきた。

 

蓮 「ねぇ本当に大丈夫だよね?」

 

霊夢「あんまり神頼みはしないけど少しだけ

   しておこうかしら?」

 

霧雨「それには私も乗るぜ」

 

一応のために3人は簡単に神頼みをしておくのだった。

 

紫 「それじゃ話すわね内容は簡単よ地底へと

   行って今回の異変の首謀者を退治するが

   依頼よ」

 

霊夢「まぁそれは分かるけど………」

 

藍 「それでだ3人にはそれぞれ散開して地底の

   都へと向かってもらいたい霊夢は間欠泉が

   吹き出た所からそして魔理沙は妖怪の山に

   ある谷の近くの穴から入ってくれそして蓮

   はここから数メートル程の位置にある場所

   に洞窟があるそこから地底へと行ってくれ」

 

と、紫と藍からの大まかな作戦を聞くと、

 

蓮 「えっと因みに聞きたいんですが僕達が道中

   で力尽きて異変の首謀者を抑えれなかった

   場合は……」

 

パチ「そうならないためにも私達がサポートを

   するんじゃない」

 

霊夢「本当に蓮は心配性ね」

 

そう言うが心配することにこした事はない。というか心配する要所しかない。

 

霧雨「まぁ大体の事は分かったぜそうと決ま

   れば私は言われたポイントに行くぜ♪」

 

そう言い魔理沙は立ち上がると外へと出ていった。だがこの時、蓮はふとある事を思った。

 

蓮 「そういえば魔理沙、先に行ったけどどう

   やって連絡を取るんですか?」

 

それを聞くとパチュリーとにとりはキョトンとした表情をして、

 

2人「あっ………」

 

と、間抜けな声をあげた。どうやら通信機器を渡すのを忘れていたようだ。だが、

 

アリ「まったくそんなんだと思ってもうこっちで

   忍ばせておいたわよ」

 

そう言い魔理沙の形をかたどっている人形をテーブルに置く。どうやらこれで通信が出来るようだ。流石は出来る女性はひと味違うようだ。すると、

 

紫 「そうそう霊夢それから蓮、貴方達にこれを

   授けるわ」

 

そう言い紫から自分と霊夢それぞれに玉を渡される。その玉は陰陽玉だった。

 

蓮 「これが僕達の通信機器ですか?」

 

紫 「えぇ♪藍達グループにもこれを渡しておく

   からこれで何か困った事や聞きたい事があ

   るなら連絡してくれればそれなりにサポー

   トをしてくれる筈よ♪」

 

まじまじと陰陽玉を見ていると、

 

霊夢「なら私の準備は整ったわね蓮、私は先に

   行くわ地底で落ち合いましょう♪」

 

そう言い霊夢は魔理沙と同様に外へと出ていった。そして残りは自分だけとなった。

 

蓮 「はぁ覚悟を決めて行くしかないか」

 

そう呟き自分の隣に立て掛けてある神楽を持ち最後に式神札【狗神】【鈴蘭】があるのを確認すると、

 

蓮 「それじゃ僕も行きますね♪とりあえずは

   入り口についたら連絡しますんでお願い

   しますね♪」

 

藍 「分かった」

 

幽 「行ってらっしゃい♪」

 

慧音「気を付けるんだぞ」

 

そうして蓮も指示された目的地の場所へと向かうのだった。

 

少年移動中……

 

蓮は指示された場所へと来るとそこには大きな穴と看板が建っていた。

 

蓮 「この先入るべからず……か」

 

とりあえずは蓮は先ほど言った通り陰陽玉を用いて藍達へと連絡をいれる。

 

蓮 「こちら蓮です誰か聞こえますか?」

 

藍 「あぁ聞こえてるぞ目的地にはついたんだな」

 

蓮 「はい今から地底へと入ります」

 

藍 「分かった気を引きしめろよ地底はここの

   ルールは通用するとは限らないからな」

 

蓮 「分かりました」

 

そう言い蓮は陰陽玉を離すと深呼吸を、

 

蓮 「ふぅ……葛ノ葉 蓮いきます!!」

 

そう言い地底への入り口へと足を踏み入れたのだった。




鈴蘭「寒いね~今日も……」

神楽「そっそうですね………」

狗神「あっあぁ……って!そんな事をしている場合
   じゃねぇだろ!」

鈴蘭「え~とそうだ!タイ(ピー)マシンを探そう!」

神楽「現実逃避しないでください!」

狗神「ん?何だこの曲は………」

鈴蘭「何でか凄くSAN値が減りそう!?」

神楽「これは確か旧支配者のキャロルでしたっけ
   主に邪神を呼ぶ曲だとか?」

狗神「………何でか怠惰から流れてるんだよな…って
   よく見てみると血が吹き出てねぇ!」

鈴蘭「しかも首の中が空洞で……これラジカセ?
   それで後、手紙だけだね?」

狗神「こんなもん!!」

バキッ!

鈴蘭「狗神の姐御ったら………」

神楽「えっと鈴蘭さん手紙読みますね」

鈴蘭「お願い神楽ちゃん」

神楽「え~と………」

拝啓 皆様元気でしょうか?これを見ているという事は私のダミー人形はバレたという事でしょう。私こと怠惰のクソ悪魔は友人に強制連行され宴に参加することとなりました。なので有給をとるのでよろしくおねがいします。そして後書きはしばらく任せます。

神楽「と、書いてますね……」

狗神「野郎が逃げやがったな……」

鈴蘭「まったく怠惰ったら…ねぇ何か裏にも
   書いてあるよ?」

神楽「えっと……追伸ですね」

追伸 何か俺の悪口を言おうものなら今度こそ人体実験手術をするぞ。

神楽「と………」

鈴蘭「たまには怠惰にも休日は必要だよね♪」

狗神「そうだな!必要だよな♪」

神楽「えっとコホン!読者様そろそろお時間なの
   で今回はここまでです」

狗神「次回もよろしくな♪」

鈴蘭「それじゃ読者様またね!!」


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第127話 地底の住人達

こんばんわ読者様、ポケモンの中毒性がヤバくて一瞬で時間が過ぎていることに気がついた怠惰のクソ悪魔です。だけどなんやかんやで5Vベベノムはゲットできました♪それでは今回も本編へどうぞ。


仄暗い洞窟の中、蓮はただ続く道を飛んでいた。唯一の光源である陰陽玉で照らしても暗く視界が悪い。しかも時々、道が分かれておりどちらを進むべきか悩んでしまう。

 

蓮 「…………何か心細くなってきたなぁ」

 

基本的には霊夢や魔理沙といるため会話が飛び交うのだが珍しく一人のため逆に落ち着かない。しかも静かすぎて不安になってくる。

 

蓮 「もういっそのこと狗神やらを出して………」

 

そんな情けないことを呟いていた時だった。

 

ヒューーン!!

 

と、何かが落ちてくる音が聞こえてくる。上を向くと大きな桶が自分めがけて落ちてきていたのだ。

 

蓮 「おわっ!!」

 

すぐさま回避し桶を避ける。もしこのまま当たっていたら怪我は勿論だが当たり所が悪ければポックリと映姫の元へと行っていたかもしれない。

 

蓮 「何処からこんな桶がぁ!?」

 

何と驚いた事に桶から潤んだ上目遣いで幼い見た目の少女がジーと此方を見ていた。

 

蓮 「えっとわざと?」

 

少女 (^-^)

 

わざとかと聞くとにこりと微笑んだかと思った瞬間また上空へと飛ぶと、

 

ヒューーン!!

 

と、こちらへと落下してきた。どうやらやる気みたいだ。

 

蓮 「そんな落ちる程度なら………」

 

鞘に納められている神楽に手をかけて落ちてくる桶少女へタイミングを合わせ抜刀した。

 

蓮 「抜刀 神楽一斬!」

 

一瞬の抜刀のため刀身の輝きが残像だけ残る。だが、

 

ピチューン!!

 

落ちてくるだけならただタイミングを合わせれば簡単に斬れる。これまで落ちてくる石を避ける、斬る、弾くといった修行もしてきているだけあってとても簡単だ。

 

少女 (@_@)

 

落ちてきた桶の少女は目を回しながら気絶していた。

 

蓮 「すみません…では先に進みますね」

 

そうして蓮は目を回しながら気絶する桶の少女をその場に残して先に進むのだった。そうして進むこと数分が経過する。

 

蓮 「何時になったら着くんだろ」

 

果てしない闇の空間で蓮は何時着くのかと考えながら進んでいると、

 

? 「おや人間とは珍しい」

 

と、声が聞こえ蓮はそこの方向を見るとそこには1本の糸にぶら下がり逆さまで此方をニコニコと見ている少女がいた。

 

? 「まいったねぇ悪いことは言わないから

   回れ右して帰った方がいいんだけど?」

 

心配してそういってくれているのだろう。すると陰陽玉から声が聞こえ出す。

 

藍 「蓮、聞こえるか」

 

蓮 「えぇ聞こえてますよ今、妖怪とご対面と

   いった所です」

 

藍 「そいつは土蜘蛛か」

 

と、藍が言った時、目の前の少女はニコやかに笑うと、

 

? 「ご名答♪そう私は土蜘蛛の黒谷ヤマメ

   ここの門番みたいはもんさ♪」

 

蓮 「そういえば貴方はさっきの桶の女の子の

   知り合いか何かでしょうか?」

 

黒谷「およ?キスメを見たのかい?………大方

   あんたに倒されたって感じかね?」

 

そう言うと逆さまになっていた少女は地上へと足をつける。

 

蓮 「えぇ奇襲を仕掛けられたので」

 

黒谷「へぇでもまぁキスメがお世話になったのなら

   それ相応のお礼をしないとね!」

 

そう言うとヤマメは無数の弾幕を展開してきた。

 

蓮 「弾幕!?」

 

すぐに向かってくる弾幕を避ける。するとヤマメは楽しそうに、

 

黒谷「そっ♪地霊殿の妹ちゃんから教えて貰っ

   たんだよね何でも地上だと流行っている

   とかで♪」

 

流行っているというのは間違ってはいないがどうやら弾幕ごっこは地底でもブーム?になってはいるようだ。

 

蓮 「弾幕ごっこなら負けませんよ!」

 

神楽を抜刀し蓮も霊力を固めて弾幕を放つ。

 

黒谷「へぇ~地上の人間達の弾幕を見るのも良い

   かもね~!」

 

糸を使って壁から壁へと飛びながら蓮が撃った弾幕を回避して宙へと飛ぶと、

 

黒谷「蜘蛛 石窟の蜘蛛の巣」

 

と、唱えるとまるで蜘蛛の巣のような網目となって弾幕が放たれた。しかも辺りに張られるとそこから小粒弾幕となって拡散する。

 

蓮 「っ!そこっ!」

 

ジャキンッ!

 

無軌道に動く弾幕を斬りながら先ほどヤマメが使った壁走りをして回避して少し近づき、

 

蓮 「式符 狗神怨嗟!」

 

式神札【狗神】を掲げると狗神が現れる。そして、

 

狗神「ガァーーーーーーー!!!」

 

と、雄叫びをあげると共に辺りに飛び交う弾幕が全て消滅する。しかもそれだけじゃない。

 

黒谷「うっ!!」

 

あまりの咆哮にヤマメは耳を塞ぎスタンしていた。そこにすかさず、

 

蓮 「使ってみるか!」

 

そう言い新たに蓮はスペルを唱えた。

 

蓮 「式神術 急急如律令!」

 

そう唱えると現在出ている狗神に続き札から鈴蘭が現れそして蓮の持つ神楽から神楽の悪意2体が現れる。そして狗神は口に妖力のエネルギーを溜め込み鈴蘭は右足を輝かせ神楽の悪意2体は腰付近で両手を構え大きめの気弾を作り蓮は神楽を構える。そして身動きが出来るようになったヤマメは驚愕した。

 

黒谷「こ、これってオーバーキルだよね!?」

 

と、言った瞬間、各者達の技が放たれた。

 

狗神「破ぜろ!」

 

狗神の口からは巨大なレーザーが放たれ、

 

鈴蘭「霊脚!」

 

鈴蘭は光輝く右足を振り上げ衝撃波として飛ばし、

 

悪意「ぐぉー!!」

 

神楽の悪意2体は大きめの気弾を放つ。そして最後に蓮は、

 

蓮 「終わりです……」

 

神楽を抜刀し斬撃波を飛ばす。そしてそれぞれの技は合わさり四位一体となった。

 

黒谷「…まっ負け…………」

 

ピチューン!!

 

こんな技を避けれる時間もある筈もなくヤマメは被弾した。そして勝者は蓮となったのだった。

 

蓮 「皆お疲れ様」

 

そう言い狗神、神楽、鈴蘭を戻してヤマメの方を向くとヤマメは気絶していた。

 

蓮 「………えっと」

 

どうすれば良いかと悩んでいると陰陽玉から通信がはいる。

 

藍 「蓮、終わったのなら先へ進んでくれ」

 

蓮 「あっはいえ~とヤマメさんすみませんが

   約束があるので先に行きますね」

 

そう言い蓮は気絶しているヤマメを後にして蓮は先へと進むのだった。




狗神「うぅ~ん♪大声をあげるのも良いものだ♪」

神楽「少しは動かさなさいと鈍ってしまいます
   しね♪」

鈴蘭「まぁ適度に動かすのは一番だよね」

狗神「まったくだ何処かの悪魔みたいに冬だから
   って怠けてたらダメだぞ読者様方」

鈴蘭「怠惰の心は誰にでもありますからそれに
   打ち勝たないといずれ廃人になるかもよ」

神楽「御2人それはあまり言ってはダメですよ
   今度はロボトミー手術だげては済まなく
   なりますよ!?」

鈴蘭「うっうぅん…それもそうだね」

狗神「おっとそろそろ時間だなそんじゃ読者様
   今回もありがとうな♪」

神楽「また次回にお会いしてくださいね♪」

鈴蘭「それじゃ読者様またね♪」


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第128話 合流

こんばんは読者様、他のポケモンの高個体値作りを目指し始めた怠惰のクソ悪魔です。しかしそのためのメタモンを捕まえる際に夢特性でパーティーが全滅するという大惨事が発生して少し発狂してしました。やる際にはみがわりは忘れずに。ではまぁ本編へどうぞ。


キスメおよびヤマメを倒し蓮は闇の通路を飛び続ける。だが地底の都までの道は遠い。

 

蓮 「何時になったら着くんだろうそして今

   僕はここに来てから何日が経ったんだ

   ろう……」

 

慧音「蓮まだ1時間ぐらしいか経過していない

   ぞ!」

 

と、陰陽玉から慧音の声が出てくる。そして現在、蓮は時間感覚が麻痺してきていた。数時間の筈が何日いたのかという錯覚に頭を混乱させる。

 

蓮 「そういえば慧音先生いつから藍さんと

   交代したんですか?」

 

慧音「ん?あぁ彼女なら妖怪の賢者の元へと

   行っているからその間といった所かな

   ただもう1人の亡霊はおやつタイムに

   なってるが……」

 

これには呑気で良いなと思うばかりだ。その前に羨ましい。

 

蓮 「はぁ……早く光を浴びたいな」

 

慧音「まぁ話によればあと少しだそうだ」

 

蓮 「と、言われても……ん?」

  

この時、蓮の進む道の先から光が漏れていることに気がつく。どうやらゴールまであと一息のようだ。

 

蓮 「ようやく…ようやくこんな真っ暗な地獄

   から抜け出せるんだぁ~!」

 

慧音「蓮安全に行かな……!」

 

慧音の声を無視して猛ダッシュで光指す方へと進む。そして、

 

ガンっ!!

 

思いっきり壁に激突した。暗闇で目が鈍っていたためであろう。そして蓮は鼻を押さえながら壁から離れる。

 

蓮 「痛たた………ん?なんだこれ……」

 

壁に文字が書かれているため読んでみると「ようこそ旧都へそして地上の者達は速く帰った方が良い」と書かれていた。

 

蓮 「いや異変解決しに来てるんだから帰る訳

   な………」

 

と、言いつつ下の方を見ると「因みに右に行けば旧都だけどこの光の先に旧都があると勘違いして壁に激突したおバカさんがいるなら敢えて書こう。プギャーーwww」と書かれていた。どうやらこれを書いた奴は相当憎たらしい奴で更には殴らせろという感情を込み上げさせるプロのようだ。

 

慧音「応答しろ蓮!大丈夫か!」

 

蓮 「えぇ慧音先生…大丈夫ですよ♪」

 

もしここに霊夢や魔理沙やらがいたのならこの笑顔を見たら確実にビビっていたであろうそんな怒気を含んで蓮は微笑んだ。

 

慧音「何か声のトーンが可笑しくないか?」

 

蓮 「いいえ大丈夫ですよあっ後もう旧都

   目の前みたいなんで進みますね♪」

 

慧音「そっそうかなら慎重に進むんだぞ」

 

とりあえずこの異変を終わらせたらこの文字を書いた奴を殴ろうと決心して蓮は右に曲がるのだった。そして蓮の目に旧都が映る。薄暗がりに照らされる灯籠や提灯の明かり。そしてふわふわと浮かぶ怨霊、地上とはまた一味違った妖艶な光景に目を奪われそうになる。

 

蓮 「凄い光景だなぁ」

 

と、辺りを見回していると彼方へと続く橋を見つける。とりあえずはそこまで歩く。すると、

 

? 「来客………貴方は誰かしら?」

 

と、金髪でエルフの耳のような耳をした少女が話しかけてきた。

 

慧音「あれは橋姫か」

 

蓮 「橋姫?」

 

慧音「あぁ橋を守る妖怪で橋の女神とも言われ

   ている」

 

と、蓮が慧音と連絡を取っていると目の前の橋姫は顔をしかめて、

 

? 「1人で何を話しているのよ?」

 

蓮 「あっいえすみません……えっとすみませんが

   お名前って……」

 

名前について聞くと少女は仕方がないといった表情で答えた。

 

? 「パルスィ…水橋パルスィよ」

 

蓮 「えっとパルスィさんここを通して貰う

   事は出来ますか?」

 

慧音「すまないが通してはくれないか?」

 

と、蓮と経歴をは懇願して言うと目の前の少女は此方をジーと見ると、

 

水橋「止めておいた方が良いわそれに外の注意

   書きを読んだでしょ?更なる地獄はこの

   先からなのよ?」

 

蓮 「それでも僕にはやらなければならない 

   約束そして使命があるんです」

 

パルスィからの注意はとてもありがたいが自分もやらなければならない約束や使命がある。そのため引けないのだ。

 

水橋「憎いわね…そんな友人達がいて……まぁ

   良いわ通りなさいどのみちここから先

   は地獄の三丁目ですもの」

 

そう言うと通せんぼを止めて橋の手すりに背中をつける。

 

水橋「行きなさいそして後悔なさい………」

 

蓮 「ありがとうございますパルスィさん!」

 

そう言い蓮は先の旧都へと向かったのだった。そして残ったパルスィは、

 

水橋「あっそういえば今あの人達は出張している

   のをすっかり忘れてたわまぁ勇儀達がいる

   から問題はないか」

 

そう呟くのだが当の本人である蓮には聞こえる筈もなく蓮は先にへと進むのだった。そしてここ旧都を見た感じの感想としては人里は人間達で賑わうのだがここはその逆で妖怪達で賑わっていた。

 

蓮 「こんなにいるんだ………」

 

そんな事を呟きながら辺りを見ているとここら辺は店やら住宅などの建物が並びそした更なる奥にはこの暗がりではとても目立つ白い立派な豪邸が建っていた。

 

蓮 「彼処にいるのって大方、偉い人だよね?」

 

等と定番の事を呟きながら進んでいるその時だった。

 

? 「キャーーーー!!」

 

蓮 「ん?おわっ!!」

 

何と少女が此方へと吹っ飛んできた。こんな急な事には対処できる筈もなく、

 

ゴチンッ!

 

おもいっきりぶつかり地面へと墜落した。

 

蓮 「痛たた…何だって霊夢!?」

 

霊夢「えっ蓮じゃないあんたもついたのって

   今はそれどころじゃ……」

 

と、言っていると霊夢が飛んできた方から1人の女性がやってくる。その女性の特徴は頭に生える一角そしてまるで体操服みたいな服で片手には大きな杯を持っている妖怪だった。

 

? 「ほうまだ地上の奴等が来てたんだねぇ」

 

この風格はただ者ではないと危険察知するのだった。

 




狗神「また変なキャラが出てきてんぞ……」

鈴蘭「あれって華扇ちゃん達と同じ………」

神楽「えっまさかそれって……」

狗神「それだと我らより遥かに強いだろ!?」

鈴蘭「うんそうなるとね……」

神楽「まさか今度こそ私はパリンッて真っ二つに
   されちゃうんですか!?」

鈴蘭「いや~それはないとは……」

神楽「だって蓮様は過去に竹刀を折った前科が
   あるんですよ!?」

狗神「おいおい落ち着け神楽………」

神楽「嫌だ…折られるのは嫌だぁ~!!?」

鈴蘭「あっちょっと!?」

狗神「おう精神安定剤を持ってこい!!」

鈴蘭「刀の神楽ちゃんには効果ないって!?」

狗神「こっこうなればすまないが今回はここ
   までだ!」

神楽「折られるのは嫌ぁ~ーー!!!」

鈴蘭「神楽ちゃん落ち着いて!!元気と根性だよ」

狗神「とりあえず次回までには治すから安心
   してくれそんじゃまたな!!」


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第129話 旧都双鬼神乱舞

こんばんは読者様、友人から6Vメタモンを貰うこととなった怠惰のクソ悪魔です。勿論その友人は傲慢ですが………まぁとりあえず本編へどうぞ。


暗がりの旧都。現在目の前には大きな盃を手に持に頭というか凸に一角を生やす女性と対峙していた。

 

蓮 「それって角ですよね?」

 

? 「あぁそうさ鬼である象徴さ♪」

 

鬼と聞くと蓮と霊夢は真っ先にある鬼を思い浮かべた。時々というかしょっちゅう来る伊吹萃香を。

 

霊夢「あんた萃香の知り合い?」

 

? 「おっ萃香を知っているのかい♪」

 

と、言っていると霊夢の横でふわふわと浮く陰陽弾から声が聞こえてくる。

 

萃香「あれぇ……あっ勇儀お久~♪」

 

と、目の前の鬼の名であろう勇儀と答えた。そして勇儀はというと不思議そうに、

 

勇儀「あれ…その声は萃香かい!何処にいるって

   いうんだい!?」

 

萃香「あぁ~ほらこの陰陽玉から声を出してる

   んだよ私は地上さね♪」

 

と、会話を始めた。周りでは鬼といった多種多様な妖怪達が不思議そうに見ていたが蓮は自分の陰陽玉を近づけて、

 

蓮 「えっとすみません」

 

幽 「あら蓮どうしたのかしら?」

 

と、慧音の次は幽々子が応答した。

 

蓮 「あっ幽々子さんその勇儀って誰でしょう

   か?」

 

幽 「あぁ~鬼の星熊勇儀かしらねぇ聞いた

   話だと妖怪の山では凄い実力者だった

   とか?」

 

霊夢「待ってそれって萃香とタメ張れるって

   事よね?」

 

蓮 「つまり四天王………」

 

つまり目の前の勇儀という鬼はかつて妖怪の山で四天王として君臨した鬼というのは分かった。そうしていると、

 

勇儀「おっと長話をしすぎちまったなぁ………

   さてとそこの巫女続きの喧嘩を始めよう

   か♪」

 

霊夢「げぇ……」Σ(ー∀ー|||)

 

どうやら霊夢はやっぱり勇儀と戦っていたようだ。

 

霊夢「ねぇ蓮…ちょっと協力……」

 

蓮 「いや流石にもう始まってるし………」

 

と、蓮が呟いたその時だった。

 

? 「おやまぁ自分だけ楽しそうな事してんじゃ

   ないか勇儀」

 

勇儀のいる反対の位置からまた1人鬼が現れた。見た目は長髪で凸には2本の角が生えていて見た目が勇儀と比べると細く華奢な体をしていたが、

 

勇儀「みっ美須々様………」

 

勇儀が様つけしている事から相当な実力者あるいは鬼のトップなのだろう。

 

美 「お前さん私と一戦しないかい?」

 

蓮 「つまり2VS2という事ですか?」

 

美 「あぁそうさね…それで勇儀は何か制約は

   しているのかい?」

 

制約とよく分からないことを言っていると勇儀はニコニコと楽しそうに、

 

勇儀「えぇ手に持つ盃から酒を一滴も溢す事

   なく戦うっていう制約ですかね?」

 

蓮 「すごくないですかっ!?」

 

これまで型破りする者達は幻想郷に来てから沢山見てきたがこれはこれで型破りだ。

 

美 「ほうなら私もそれに乗っ取ろうかね」

 

そう言うと大きなお猪口いや、ぐい飲みと呼ばれる酒器を取り出すとそこに酒を注ぐ。それも後少しで溢れるぐらいにまで。

 

美 「私はこれが溢れるもしくはぐい飲みを落と

   したら負けで構わないよ♪」

 

勇儀「美須々様もハードルをあげてくねぇ」

 

最早人間……いや妖怪というか妖怪の技ですらない。ある意味で常識破りな技だ。

   

霊夢「あんた正気なのそれ?」

 

美 「彼奴らならともかくお前さんらにはこの

   くらいのハンデをしないとね…あっ勿論

   本気で来なよその得物を使ってでもね♪」

 

勇儀「まぁ戦って勝ちなそしたらお前らがここ

   で自由に歩き回れるぐらいの許可は出し

   てやるさ」

 

美須々そして勇儀はそれぞれ構える。蓮と霊夢はお互いに背中を合わせて蓮は美須々を霊夢は勇儀を見る。

 

霊夢「蓮…負けたら承知しないわよ?」

 

蓮 「そういう霊夢こそ♪」

 

2人はそう言いお互いに負けるなと言うと、

 

霊夢「いくわよ!」

 

蓮 「おっけ!」

 

そうして蓮は美須々へと神楽を抜刀して挑み霊夢は勇儀へと立ち向かった。

   

霊夢「さっきのお返しよ!」

 

お札そして針を勇儀へと弾幕として放つが、

 

勇儀「無駄だ!」

 

そう言い勇儀は右足を180度で掲げ地面へと叩きつけると、

 

勇儀「怪力乱神!」

 

すると地面から無数の弾幕が現れ霊夢の放った弾幕を弾幕でかき消した。

 

霊夢「力まかせ過ぎない!?」

 

そして蓮はというと美須々の手に持つぐい飲みに神楽で斬りかかるが、

 

美 「おっと♪」

 

ヒラリヒラリと蓮の太刀筋を見て避けられる。そして、

 

美 「鬼符 鬼神頂点に立つ」

 

そう唱えると一気に上空へと跳躍し巨大な弾幕を幾つも放ってくる。

 

蓮 「っ!」

 

すぐさま蓮は回避し神楽を構えて、

 

蓮 「式符 神楽の悪念!」

 

2体の神楽の悪意達を召喚し弾幕を大弾幕を放ち始めるが全て巨大な弾幕でかき消される。それを見て美須々は楽しそうに嗤う。

 

美 「相変わらずお前みたいな人間は勇ましい

   ものだねぇ」

 

蓮 「それはどうも!」

 

神楽を鞘へと戻すと鞘を持ち柄に手をかけると、

 

蓮 「抜刀 次元波斬!」

 

すぐさま美須々めがけて抜刀し金色の斬撃波弾幕を巨大な弾幕の間に入るように無数に飛ばす。

 

美 「案外器用な若僧だねぇ!」

 

これには美須々も避ける。そしてそんな中、

 

勇儀「枷符 咎人の外さぬ枷」

 

霊夢「これならまだ避けれるわね」

 

円上となって飛んでくる弾幕を霊夢はヒラヒラと避ける。だがそんな優しくはない。途中から無数の小粒弾幕が襲いかかった。

 

霊夢「うわっ」

 

危なくなったその瞬間、霊夢の背後にスキマが展開され霊夢は吸い込まれた。

 

美 「壊符 鬼子母神の鉄槌!」

 

蓮 「くっ!」

 

拳の弾幕が幾つも蓮へと飛んできていた。だがそれを神楽で斬り、時には弾幕を避ける。そして後ろへと後退する。

 

蓮 「………少し相性悪いかな?」

 

と、そんな事を呟くと背後からスキマが開かれそこら霊夢が飛んでくる。

 

霊夢「蓮、相手交代!」

 

蓮 「霊夢!?っわかった!」

 

神楽を鞘へとしまうと霊夢の腕を掴んで数回程回転すると、

 

蓮 「まかせた!」

 

霊夢「そっちもね!」

 

霊夢を勢いよく美須々へと投げそしてその回転エネルギーを利用し蓮は一気に勇儀との間合いを詰める。 

 

美 「相手が変わろうが意味がない!」

 

そう言い蓮に放った弾幕をそのまま霊夢へと放つが、

 

霊夢「ちょろちょろとあんたの弾幕を見てたけど

   でかい割にスキマが軽く空いてるのよね!」

 

そう言い弾幕と弾幕の間に出来る狭い隙間へお札を投げる。隙間を通り抜けた御札はそのまま美須々へと追尾する。

 

美 「とっ!やるねぇあんた!」

 

そう言っていると美須々の背後にスキマが展開されそこから霊夢がお札を構えて出てくる。

 

霊夢「あらありがとう♪」

 

美 「うわっと!」

 

すぐさま美須々は後ろへと酒を溢さぬように後退する。そしてバトンタッチした蓮は勇儀へと神楽を抜刀する。

 

勇儀「ちっ!」

 

ギリギリで勇儀は避けると軽く後ろへと下がるが、

 

悪意「ぐぉ……」

 

悪意「がぁ……」

 

既に後ろには神楽の悪意で挟み撃ちにする。そして神楽の悪意は勇儀へと弾幕を放ったが、

 

勇儀「嘗めるなぁ!!!」

 

大きく叫ぶと何と放った弾幕そして2体の神楽をかき消した。だが避けられるもしくは消されるのは予測済みだ。すぐに神楽を構えてまた間合いを詰めて、

 

蓮 「これで……」

 

勇儀「いいねぇ!なかなかやるじゃん!」

 

何と勇儀は刀を抜く前に右手で殴りかかってきたのだ。だが蓮は知っていた。その時にこそ光るスペルがあるのだと。しかも現在、藍そして慧音、幽々子が陰陽玉でサポートつまり力を接続してくれているためこの力がより一層倍増されている。ニヤリと蓮は笑い、

 

蓮 「死蝶 鈴蘭 反撃の型【死生】!」

 

そう言った瞬間、胸元の式神札【鈴蘭】が飛び出し勇儀の背後へと出るが幽々子の力の影響なのか真っ黒の気を纏った右足が勇儀の後頭部へと放たれた。

 

鈴蘭「かち割れろ!」

 

勇儀「やろう!」

 

ガキンッ!!

 

だが鈴蘭の蹴りは勇儀の右腕の枷で防がれるが更に追い討ちかけるかのように蓮が抜刀する。

 

勇儀「しゃらくさい!」

 

何と鈴蘭を力任せに弾き飛ばし跳躍して攻撃を避けた。そして跳躍して避けた勇儀と霊夢の攻撃を避けて後退した美須々が揃う。蓮は鈴蘭をしまうと2人の真っ正面に立つが何と霊夢も2人の真っ正面に立った。

 

霊夢「交代して正解ね♪」

 

蓮 「おかげだいぶね……」

 

と、言っていると美須々と勇儀はニヤリと笑った。

 

美 「勇儀あれやるかい?」

 

勇儀「はぁ……やったら建物は修繕しましょう」

 

美 「勿論、彼奴らが帰ってくる前に直すさ後

   が怖いからねぇ」

 

そう言うと美須々は右手にぐい飲みを勇儀は左手に盃を持つ。そして、

 

勇儀「四天王奥義 三歩必殺」

 

美 「鬼神秘奥義 三歩滅神」

 

そう言うと2人は息を合わせるかのように足を掲げる。

 

蓮 「霊夢………」

 

霊夢「えぇ嫌な予感がするわね」

 

霊夢の言葉通りそれは当たる事となる。何故なら鬼の四天王や鬼子母神にとって最強の部類に入る技なのだから。そして掲げた足は地面へと着いた。

 

2人「1歩!!」

 

と、1歩踏み出したその瞬間、地底で大地震が起こった。

 

蓮 「ぐっ!!」

 

霊夢「弾幕が!!」

 

2人の1歩が地震を起こし無数の残留する弾幕を生み出す。つまり逃げ場が少なくなる。

 

2人「2歩っ!!」

 

更に地震が起こる。今度はより高密度に残留する弾幕が現れ完全に逃げ場を無くした。

 

霊夢「蓮!」

 

蓮 「分かってる!!」

 

そう言い2人は出来る限りの事をすることにした。

 

霊夢「二重結界!」

 

蓮 「陰陽術 結界陣!」

 

2人を守るように分厚い結界が現れる。これぐらいになると容易には壊せないだろう。だが、

 

勇儀「必殺!!」

 

美 「滅神!!」

 

遂に2人は三歩目を踏んだ。すると今度は先程の一歩目と二歩目の比にならない程の地震が起こり周りの建物の瓦いやもっと酷いことに家が倒壊していく。そして辺り一面が無数の数の弾幕の光で真っ白になった。

 

蓮 「ちょまっキツくない!?」

 

霊夢「うっ……何て凄い量の弾幕!」

 

だが最悪な事が起こる。それは音ともに、

 

ピシリッ!

 

蓮 「ヒビが!?」

 

霊夢「耐えるのよ!!」

 

蓮と霊夢は気合いで耐える。そして数分ぐらいが経ったのだろうか。弾幕が自然消滅して真っ白となっていた景色が元の薄暗い景色へと変わる。

 

パリンッ!

 

丁度、自然消滅すると同時に自分達の結界が砕け散った。だが凄いのは辺りの建物がまるで何か災害がが起きたたみたいに酷い参上となっていて自分達の足元は驚くことに立っている所から数センチ先は十メートル程の穴となっていた。

 

蓮 「こっこんなの下手したら死ぬよね?」

 

霊夢「死ななくても大怪我ね……」

 

そして蓮と霊夢は美須々と勇儀を見ると2人はニヤリと笑っていた。

 

美 「合格だ♪酒が溢れちまったよ」

 

勇儀「やっぱりこの技を使うと振動で溢れち

   まうなぁ……」

 

どうやら2人の酒が溢れたためこの勝負は蓮と霊夢の勝利となったのだった。




神楽「折られなかった…生きてまじたぁ!!」

狗神「だぁ!?引っ付くな、てか涙と鼻水!」

神楽「ぐずっ……ずみまぜん………」

鈴蘭「ふぅ……」

狗神「ってお前は足が変な方向に曲がってるぞ!」

鈴蘭「アハハハ………渾身を込めた全力の蹴りだった
   なのに防がれちゃってやっぱり鬼は強いや」

狗神「流石は妖怪最強種だな」

鈴蘭「陰陽師達ですらも鬼にだけは喧嘩を売るな
   って言ってたぐらいだしね」

狗神「ていうかよ鬼のあのボスだったよな?彼奴
   が言ってた彼奴らって誰なんだか」

神楽「確か…後が怖いって言ってましたよね?」

鈴蘭「う~ん下手したら今いる地底には鬼も越え
   る何かが潜んでるのかなぁ?」

狗神「どうだかなぁ……おっともう時間だなそん
   じゃ読者様、今回もありがとうな」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

神楽「えっとそれでは読者様………」

狗神「またな♪」


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第130話 地底の管理者 現る

こんばんは読者様、またまた友人から鮫肌特性のフカマルが貰える事となった怠惰のクソ悪魔です。
ありがたやぁ~ありがたやぁ~ではまぁ今回も本編へどうぞ。


美 「いや~参った参ったいい勝負だったよ♪」

 

ボロボロとなった旧都で美須々は笑いながらそう言った。何だか楽しそうだ。

 

蓮 「えっとここを出歩くのを認めてくれるん

   ですよね?」

 

勇儀「あぁ約束してあげるよ♪それよりもお前

   ら旧都なんかに一体何のようだい?」

 

どうやら理由を聞かぬまま弾幕ごっこに発展したらしい。せめても理由を聞いてから戦ってほしいと思った。

 

霊夢「そうね………」

 

霊夢が説明をしようとした瞬間、霊夢の陰陽玉と自分の陰陽玉から声が発せられた。

 

紫 「いる霊夢?」

 

藍 「無事か?」

 

その声を聞くと美須々は驚いた顔をした。

 

美 「おや紫の声が聞こえるのは幻聴かねぇ?」

 

勇儀「いえあの玉から発せられているんですよ」

 

紫 「あら?美須々じゃないお久々ね」

 

どうやら紫は美須々の事を知っているようだ。

 

霊夢「えっあんた紫を知ってるの?」

 

美 「まぁ昔ながらの仲さね」

 

蓮 「何か紫さんって友人が少ないイメージ

   だけどそれなりにはいるんだね……」

 

藍 「いやここだけの話だ……………」

 

藍が何かを言おうとした瞬間だった。突然、藍の声が聞こえなくなった。

 

蓮 「藍さん?」

 

霊夢「これあっちで……」

 

そんな事を言っていると陰陽玉から、

 

慧音「蓮…賢者の式が妖怪の賢者に連れていか

   れてったがどうしたんだ?」

 

慧音が応答し出した。どうやら藍は紫に連れていかれたようだ。

 

紫 「ごめんなさいね♪ちょっとうちの式が

   粗相な事を言おうとしていたもので♪」

 

確実にあっちで何かあったのだろうがこれ以上追求しようものなら何をされるか分かったものじゃないので敢えて聞かないでおこうと霊夢と動作だけで話し暗黙の了解とした。

 

美 「しかしお前さんそういった所は見ない間に

   彼奴そっくりになったなぁ彼奴にもそうい

   う所を見せてやりてぇよ」

 

紫 「……そうですわね…」

 

と、紫と美須々が話している間することがないので蓮は勇儀に話を聞くことにした。

 

蓮 「えっと勇儀さん紫さんと美須々さんって

   仲が良いんですか?」

 

勇儀「う~ん………どっちかというと紫は私らの

   世代の奴…特に萃香とは仲が良いよな……

   美須々様は紫の保護者の理久兎との仲が

   良かったという印象だなぁ」

 

霊夢「へぇ………」

 

そんな事を話していると美須々と紫の話が終わった。

 

美 「お前ら紫の友人なら言ってくれれば良い

   のによ~」

 

霊夢「その前にあんたらが襲って来たからで

   しょうが!?」

 

それは言える。現に理由も聞かずに襲ってきたのはどうみてもあっちだ。

 

美 「いや~悪かったねぇそれでお前さん方は

   確か間欠泉が吹き出たための調査だった

   よな?」

 

蓮 「えぇそれと同時に地底で蔓延る怨霊達も」

 

勇儀「それだったら、さとりに聞けば分かる

   かもな彼奴らが現に地底の管理者だし」

 

霊夢「さとり?地底の管理者?」

 

また新たな名前が出てきた。どうやら さとりという人物に会えば分かるかもしれないらしい。

 

蓮 「えっとその さとりさんって何処に?」

 

美 「あそこに建つ地霊殿さ♪」

 

美須々は地底ではよく目立つほどの真っ白で大きな建物その名を地霊殿を指差した。やはり建物だけに大物が住んでいるようだ。

 

霊夢「とりあえずはそっちに行けばいいのよね?」

 

美 「あぁ行ってみれば分かるさ♪」

 

蓮 「なら行こっか」

 

霊夢「そうね♪」

 

そうして蓮と霊夢はその地霊殿へと向かったのだが、

 

美 「………あっそういえばさとりはともかく

   彼奴らは留守だったなぁ……」

 

勇儀「それ以前に上手く話せるかどうかだが」

 

美 「まぁ問題ねぇだろさとりなら彼奴は話を

   合わせるの得意だしよ♪」

 

勇儀「だと良いんですがね………」

 

と、話すが2人には聞こえる筈もなかったのだった。そんなこんなで蓮と霊夢は地霊殿の門の前へとたどり着く。

 

霊夢「入るわよ?」

 

蓮 「うっうん………」

 

そうして蓮と霊夢は扉を開けて中へと入った。扉を開きその場に映る光景は外見の白さとは裏腹に黒やピンク、赤といった大人の色合いでエキゾチックだ。しかも中央には大きな階段がありその先には大きなステンドグラスが装飾され薔薇を表していた。

 

霊夢「真っ赤な吸血鬼館と比べると私的には

   断然こっちの方がいいわ……」

 

蓮 「因みに理由は?」

 

霊夢「目が疲れないから♪」

 

一方その頃……

 

レミ「ヘクチッ!!」

 

咲夜「お嬢様、大丈夫ですか?」

 

レミ「えぇ…誰か私の噂をしてるわね……」

 

と、紅魔館ではそんな事が起きていたが蓮や霊夢には知らぬことだ。

 

蓮 「でも本当に凄い作りだよね……」

 

ステンドグラスの絵に夢中になっているそんな時だった。

 

? 「あら褒めていただきありがとうございます」

 

霊夢「誰!」

 

蓮 「っ!」

 

蓮と霊夢は声がした方向へと見る。そこにはレミリアと同等レベルの身長の少女が2階から此方を見ていた。だがその少女は人間ではない。理由としてはその少女の隣でふわふわと目玉のような物が浮いて此方をジーと見ていたからだ。すると少女は此方へとゆっくり階段をから降りてくる。

 

霊夢「あんたがこの異変の黒m……」

 

? 「いいえ私は何もしてはいませんよ」

 

その少女は霊夢が言葉を言い終える前に喋る。そして階段の踊り場に立つと此方をジーと見る。

 

? 「そんな敵意を剥き出しにしなくても大丈夫

   ですよ私はそこまで血の気はないので」

 

蓮 「その前に貴女の……」

 

? 「おっと失礼しました私は………と言っても

   美須々さんや勇儀さんから聞いてると思

   いますが古明地さとり と言うものです」

 

と、目の前の少女はさとりと名乗ったのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな♪」

鈴蘭「何かまたちっちゃいなぁ」

神楽「見た目はとても可愛らしい子供ですね?」

狗神「おいおい侮ったらダメだ妖怪の中には
   外見に騙されてガブリ!何て奴もいる
   からなぁ…例で言えば元同僚の火緑魔
   とかだが」

鈴蘭「あぁそっか確か狗神の姐御は元底辺の
   カス野郎の式だったよね」

狗神「まぁそうだ…な……」

神楽「狗神さん悲しそうな顔をしてますが大丈
   夫ですか?」

狗神「ん!?いっいや大丈夫だ………(昔はそうじゃなかったん)
   (だがなぁ……)

鈴蘭「姐御?」

狗神「あぁ!気にすんな!てなわけで今回は
   ここまでだ!」

神楽「えぇと次回もよろしくお願いしますね」

鈴蘭「それじゃ読者様またね♪」


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第131話 古明地さとり

こんばんわ読者様、昨日ようやくカナンの神化が終わった怠惰のクソ悪魔です。他の爆絶キャラも欲しいなぁ……特にラグナロク……おっと失礼しました。それでは本編へどうぞ。


さとり と名乗った少女は此方をジーと見てくる。勇儀が言った さとりとはどうやら彼女のようだ。

 

蓮 「え~と」

 

さと「予想よりもだいぶ違うですか………貴方かた

   にそう思われても仕方がありませんですが

   身長で判断するのは止めていただきません

   か?」

 

蓮 「えっ!?」

 

蓮が言いたかったことそして心の底で思っていることがまるで筒抜けと云わんばかりに言い当てられた。すると、

 

さと「それで?蓮さんと霊夢さん何しにここへ?」

 

霊夢「あんた何で私らの名前が分かるのよ」

 

そう霊夢の言う通りだ。自分達は名前をまだ名乗っていないそれなのに何故名前が分かったのか疑問に思った。

 

さと「簡単ですよ私は貴方達が考えている事は

   何でもお見通しなんですそれが私の能力

   『心を読む程度の能力』なので♪」

 

蓮 「心を読む………」

 

この能力は蓮からしてみるととてつもなく凄い能力だと思った。何せ相手が思っている事が分かれば攻撃を難なく回避できてまるでワ(ピー)ピースみたいに見(ピー)色の(ピー)気みたいな事も出来るからだ。

 

霊夢「会話する分には便利そうねその能力」

 

さと「そうとも言いきれないんですけどね……

   例えば霊夢さん貴女は何時、隣にいる

   蓮さんと初y……」

 

霊夢「前言撤回、最悪ねその能力それ以上

   言うならその口を剥ぐわよ?」

 

さと「おっと失礼しました♪」

 

敢えて言おう。さとりは嗜虐するのが大好きなんだろうと。あの霊夢ですら軽く怒ったほどだ。

 

さと「と、まぁこんな感じで嫌な事も全部が

   読めてしまうんですよ」

 

霊夢「あんた楽しんでるわよね?絶対に楽しん

   でいるわよね?」

 

蓮 「まぁまぁ霊夢そこは僕達も1歩退こう」

 

とりあえずは間に入り仲裁する。そして伝えたい用件を頭に思い浮かべる。

 

さと「成る程………ここへ来たのは間欠泉が地上に

   吹き出しそしてそこから地底の怨霊が出現

   したとそうなると灼熱地獄が怪しいですね

   ここ最近、内のペットの1人が全然帰って

   来ていないので恐らくその子の仕業かと…」

 

 

霊夢「そう……なら」

 

さと「あぁ言わなくて結構ですよ灼熱地獄への

   入り口を開けておきますその間にお燐と

   連絡しないと……」

 

と、さとりが言った次の瞬間だった。

 

ドゴーーン!!

 

と、自分達のいるホールの2階の扉が爆発し煙が上がる。すると煙の中から、

 

霧雨「だから盗みじゃなくて借りてくだけだ!

   私が死ぬまでな!」

 

魔理沙が大きな袋を背負って箒に股がり飛びながら煙から出てきた。だが煙から出てきたのは魔理沙だけではない。

 

? 「それを泥棒って言うんだけど!?」

 

何と魔理沙を追いかけながら弾幕を飛ばす少女が出てきた。見た目は美鈴よりももっと真っ赤な髪の毛そしておさげがぶら下がり頭の上には猫の耳そして後ろにも橙と同じ猫の尻尾が2本、生えていた。だが言いたいことが出来た。

 

霧雨「おっお前らもここに来たんだな♪」

 

蓮 「魔理沙………そういうのは場所と時間を

   考えようよ」

 

霊夢「まったく貴女は………」

 

霧雨「おっお前らもそう言うのか!?」

 

そんな事を言っていると、さとりはジーと飛び回る魔理沙を見ていた。すると猫の少女はさとりへと近づくと、

 

? 「さとり様なんとかしてくださいよ~」

 

さと「はぁ…………どうしてあの人がいない時に

   限ってこうハプニングが続くんですかね

   霧雨魔理沙さん貴女が現在盗んで背負っ

   ている物全てを返してください」

 

さとりの要求に対して魔理沙の返答はやはり予測通り、

 

霧雨「そんなもん断るぜ♪」

 

やはり断った。だがさとりはニヤリと笑ったかと思うと、

 

さと「そうですかなら貴女の秘密をここで暴露

   しましょうか♪」

 

霧雨「は?お前が私の秘密なんて知ってる訳……」

 

さと「まず貴女は何にもしていないと言いつつ

   も努力を惜しまないそして常に自分より

   先にいる天才の少女に追い付こうと必死

   なんですね♪」

 

それを聞くと魔理沙の顔はみるみると青くなっていくかと思うと次第に赤くなっていく。だがさとりの言葉攻めはまだ終わらない。

 

さと「それに…ぷっ……おっと失礼しました当時

   の貴女の笑い方があまりにも面白くて……

   確か……」

 

霧雨「止めろ!!分かったから!しっかりと

   返すから本当に勘弁してくれ!!」

 

そう言い袋を地面に置いて魔理沙は必死に謝る。さとりそれについて、

 

さと「えぇ返してくれるのならもう何も言いま

   せんよ♪」

 

と、魔理沙を許した。それを間近で見ていた蓮と霊夢は凄い光景を見て驚くばかりだ。

 

蓮 「すっ凄い魔理沙を相手に言葉で勝ったよ」

 

霊夢「やっぱり色々と便利な能力ね」

 

そんな事を呟いていると、

 

? 「あれさとり様お客さんいたんですか?」

 

どうやら自分達の事をようやく気づいたよだ。

 

さと「えぇ貴女達に紹介しておきます彼女は

   火焔猫燐と言って私のペットでてす」

 

お燐「はいはいまぁ~名前は長ったらしいから

   あたいの事は気安くお燐でよろしくね♪」

 

物静かなさとりとは違い結構、元気な子だった。

 

蓮 「あっこれはご丁寧にどうも僕は葛ノ葉

   蓮といいます僕も気軽に蓮で良いです

   よ♪」

 

霊夢「博麗霊夢………」

 

霧雨「そんで私は普通の魔法使い霧雨魔理沙だぜ」

 

と、自己紹介も含めて挨拶をするとさとりはお燐をジーと見ると、

 

さと「お燐…ここ最近お空が見えないけど何か

   隠してない?」

 

お燐「えっ!?いっいやぁ………」

 

さと「そう……誰かから力を貰って有頂天になって

   いると……彼女達をお空の元へ案内してあげ

   て頂戴そしてしっかりとお空を叱って頂戴」

  

お燐「わっ分かりました!」

 

どうやら聞いているとさとりのペットがこの異変を引き起こした犯人のようだ。

 

さと「それでは此方へどうぞ」

 

さとりに案内されながら蓮達は灼熱地獄の門まで向かった。そして門へと向かう途中で面白い光景が映る。

 

蓮 「地底の世界に中庭ってあるんだ」

 

そう日の光も少ないこの環境で植物が咲いているのだ。

 

さと「それは現在出張している同居人方が趣味で

   育てているんですよ」

 

霊夢「色んな趣味があるわねぇ……」

 

そんな事を言っていると大きな門の前にたどり着いた。そしてさとりはその門の鍵を差し込むと、

 

ガチャン

 

と、音がしたかと思うとゆっくりと扉が開いた。

 

さと「ここからが灼熱地獄ですもし落ちたら丸

   焦げでは済まないのでご注意して下さい」

 

お燐「それじゃ着いてきてね♪」

 

そうして蓮達はお燐の案内のもと灼熱地獄へと入ったのだった。




神楽「古明地さとりですか………」

狗神「あいつには喧嘩は絶対売りたくないな」

鈴蘭「あれ?狗神の姐御にしては珍しいね」

狗神「自分が秘密にしたい過去やらを暴露される
   もしくは知られるのは本当に嫌でな」

神楽「狗神様って何か秘密があるんですか?」

狗神「あぁん?んなもんねぇよ!!」

鈴蘭「これあるねぇ~言い方が必死だもん」

狗神「うううるせぇ!………てかよこれ怠惰の
   気持ちが大分わかるな………」

鈴蘭「言われてみると同じ立場だよね」

神楽「怠惰様はいったい何処に行ってしまわれ
   たのでしょうか……」

鈴蘭「下手したら遠い先で思いっきり口からゲロ
   ってたりしてね♪」

狗神「どうだかなぁ……」

神楽「あっもう時間ですねそれでは読者様
   今回もありがとうございました」

鈴蘭「また次回もよろしくね」

狗神「そんじゃあな読者様」

神楽「それでは♪」


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第132話 熱かい悩む神の力

こんばんわ読者様、これからルカリオの6Vまたはリザードンの6Vを目指そうかと考えている怠惰のクソ悪魔です。こうしてポケモンは運というなのキチゲーになる。それはさておき題名を日本語で訳すと「(あつ)かい」と読みます。一応は今回この小説ないでは初となる東方既存キャラの2つ名を拝借して題名をつけました。ではまぁ本編へどうぞ。


霊夢「暑いわ………」

 

霧雨「まさか夏より暑い所があるとは……」

 

蓮 「………これはこれで鍛練になるかも?」

 

現在、蓮達はお燐に案内されながら旧地獄から灼熱地獄に来ていた。灼熱地獄というだけあって本当に暑く身体中から汗が流れ少しずつだが水分が抜けていく感覚がよくわかる。

 

お燐「………実は3人に謝らないといけない事が

   あるんだけど良いかな?」

 

霊夢「何よ?」

 

お燐「地上に怨霊を流したの実はあたい何だよ」

 

どうやら怨霊は地底から自然に間欠泉に乗って出たのではなく目の前のお燐が流したようだ。

 

蓮 「因みに理由は……?」

 

お燐「私の友人のお空を暴走を止めて欲しくて

   お空ったら力を貰ったせいなのか有頂天

   になってて……しまいには幻想郷を滅ぼし

   かねなくてさだから地上では異変解決す

   るために巫女が動くって聞いたからこう

   やって呼んだんだよ」

 

いったい全体どんな力を貰ったのかと思ってしまう。だがそのお空に力を分け与えたその神が今回の異変だと戦犯と言うことだ。

   

霊夢「ねぇその神って地上から来た神なの?」

 

お燐「えっう~ん内の同居人の人も神様だけど

   何かそれよりも神様している神様みたい

   な感じだったねぇ……」

 

神様より神様をしている神様とは何なんだと思ってしまう。そしてそれ以前に言おう。その同居人の神様に助けて貰えば良かったのではと。

 

蓮 「それならその同居人の神様に助けて貰う

   事は出来なかったんですか?」

 

お燐「そっそれがその神様や父さんや母さんが

   総出で出張しているもので現在不在なん

   だよねぇ」

 

霧雨「都合が悪い時にこうなると可愛そうだな」

 

お燐「本当だよ~お父さんやお母さんがいたら

   絶対に1時限あれば終わるんだけどねぇ

   まぁ同居人の神様だったら30分も掛か

   らないと思うけど……」

 

1時間や30分で異変解決……まるで学校の授業感覚だなと思ってしまう。

 

お燐「はぁ……おっとそろそろ着くよ気を引き

   締めてね」

 

そう言われ気持ちを落ち着かせながら霊夢と魔理沙と共にお燐に着いていくのだった。

 

少年、少女移動中……

 

お燐に案内され蓮達は大きな洞窟の入り口へと辿り着いた。

 

お燐「この奥にお空がいるよ」

 

どうやらこの奥に間欠泉を引き起こしたお空がいるようだ。すると、

 

霊夢「………ここからでも感じるわ力というか

   大きな気がこれは神力が漏れているわ

   ね……」

 

霊夢は漏れてくる気を感じ取ったようだ。お燐は右手で前頭部分を押さえて、

 

お燐「まったくお空は……」

 

と、愚痴を溢した。

 

蓮 「えっと行こうか………」

 

霧雨「さてとさっさと片づけるか♪

 

霊夢「そうね…あんたはどうするの?」

 

お燐「にゃ?」

 

流石は猫耳をつけているだけあってその言葉が出てきた。そしてお燐は少し考えて、

 

お燐「ならあたいは観戦させて貰うよあたいが

   出ても邪魔なだけだろうし」

 

霊夢「そうなら行くわよ!」

 

そうして蓮達は洞窟へと入っていった。洞窟内部はまだ外よりも暑くないと思ったのだが、

 

霧雨「うげぇあちぃ………」

 

霊夢「服がベトベトしてきた……」

 

蓮 「まるでサウナみたい……」

 

洞窟内は外のカラッとした暑さではなくまるでサウナよりも更に温度が高く湿度が高い状態だった。そのせいで服が汗と湿気で余計に貼り付く。そしてしばらく歩くとまた光が見え出す。蓮達はそこへと向かった。だがやはり、

 

蓮 「また溶岩……」

 

霊夢「もう嫌ここ……」

 

霧雨「その意見には同感だぜ」

 

等と話しながら辺りを見渡して思ったことは下は地面がなく溶岩溜まりとなっておりそして広さはおおよそ800メートルぐらいの広さで天井が高い空間だった。

 

蓮 「ここにお空さんでしたよね?がいるんです

   よね?」

 

お燐「その筈なんだけど………」

 

と、言っていると上からゆっくりと垂直に下へと飛んでくる少女がいた。その少女といよりかは身長は高めで特徴としてというよりかは特徴がとても多く天魔様みたいに大きな翼に白いマントを着ていてそして胸元には大きな赤い宝石が着いていて足は右足が片方だけ岩みたいな靴を履いていて左足には小さな球体が足の回りを飛び回っていた。だが一番目立つのは右手がアームストロング砲みたくなっていた事だ。恐らくこの子がお空という子なんだろう。

 

お空「あれ?お燐だ…何してるの?」

 

お燐「お空!そろそろそんな事は止めにしなよ!」

 

お空「嫌だよ!せっかくこんな力が手に入ったん

   だもんお母さんみたいに強くなりたいし!

   それに地上を灼熱地獄に変えたらそれはそ

   れでお父さんやお母さんに見せつけれるも

   ん!」

 

と、言っているとお空は自分達を見てくる。

 

お空「うにゅ?お燐その人達は誰?」

 

何とも今さら感がある。

 

お燐「お空の暴走を止めるために呼んだんだよ!」

 

それを聞くとお空はよく分かっていないのか首を傾げて自分達をまた見る。

 

お空「まぁよく分からないけどこの力を試すに

   はうってつけって事だよね♪」

 

やはり戦う事になった。仕方がないと言わんばかりに自分達は構えて、

 

霊夢「仕方ないとりあえずあのバカをしばく

   わよ!」

 

蓮 「はぁそうなるよね………」

 

霧雨「まぁ丁度いいぜ♪」

 

お燐「そんじゃ任せるよ」

 

お燐は数歩後ろへと下がった。そしてお空は左手を掲げると、

 

お空「黒い太陽よそして八咫烏様、私に力を与

   えてくれてありがとうございます地上に

   降り注ぐ太陽の光それは新しい原子を創

   る私の核融合の力をとくと見よ!そして

   身も心もそして幽霊も妖精も私のこの力

   でフュージョンし尽くすが良い!!」

 

そうしてお空との弾幕ごっこが始まったのだった。




狗神「こんな暑い中は嫌だなぁ」

神楽「そうですか?そんな感じませんけど?」

鈴蘭「アハハ♪ねぇ所で2人は季節でいう夏と冬
   どっちが好き?」

狗神「どうしたんだ急に?」

鈴蘭「いや狗神の姐御が暑いの嫌だとか言ってる
   からさ」

狗神「成る程な……う~んまぁ確かに冬の方が好み
   といえば好みだな夏はただでさ毛が長いか
   ら蒸れて仕方なくてな」

神楽「私は………もう正直、暑さも寒さも対しては
   感じないのでどっちでも派ですかね?」

鈴蘭「へぇ~私はまぁ完璧に夏派だね♪暑い中に
   鳴り響く風鈴の音色が風流で好きなんだよ
   ねぇ♪」

神楽「こうして聞いてみると皆さんバラバラなん
   ですね♪」

鈴蘭「確かにね♪」

狗神「おいおいもう時間だからそろそろ切り上げ
   るぞ?」

鈴蘭「あっうん♪それじゃ読者様今回もありがとう
   ございました♪」

神楽「次回も………ってうわ!!」

狗神「なっなんだ紙飛行機?」

鈴蘭「こう言うのは中に何かが書いてあるんだよ
   ねぇ♪え~と何々……」

皆様 ここ最近、後書きに出れなくてすみません。怠惰のクソ悪魔です。今回はこのような形ですが告知させていただきます。さて今日の6時ぐらいにちょっとしたお知らせというよりかは聞きたいことを活動報告に書きますのでお願い致します。怠惰より

鈴蘭「怠惰からだったよ!?」

狗神「生きてたんだな彼奴……まぁとりあえず
   時間がないから終わるな」

神楽「それでは6時に聞きたいことが活動報告に
   て提示されるみたいなのでお願いします」

鈴蘭「それじゃまた明日ね♪バイバイ♪」


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第133話 VSお空

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。今回はちょっと特殊な演出がありますがご了承を下さい。しっかりその分を抜いて何時もと同じ量を書いております。それでは今回も本編へどうぞ。


マグマが紅く燃え上がり触れようものなら大火傷では済まされないことを表す。ここ灼熱地獄の一角で蓮、霊夢、魔理沙VSお空の弾幕ごっこが行われていた。

 

霊夢「くらいさない!!」

 

霧雨「おまけだぜ♪」

 

蓮 「一斬一刀!」

 

霊夢は様々な霊力玉を魔理沙はお手製のマジックロケット弾を蓮は神楽を振り斬撃波型の弾幕を飛ばす。

 

お空「そんな程度じゃ無駄だよ無駄!」

 

お空はそんなものへでもないと言わんばかりにすらすらと避ける。そして左手を掲げ左手を人差し指を立たせる。すると人差し指に三メートル程の巨大な弾が1つ出来るとその弾から無数の弾幕が自分達へと降り注ぐ。

 

蓮 「えっ!?」

 

霊夢「ちょっ!?」

 

霧雨「マジか!?」

 

この弾幕には流石の熟練者3人も驚きギリギリの間を避けながら弾幕を放つ。そしてそれをお空は回避する。

 

お空「ならこんなのはどうかな♪」

 

そう言ったその時だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Caution!! Caution!! Caution!! Caution!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

☢ ☢ ☢ ☢ ☢ ☢

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Caution!! Caution!! Caution!! Caution!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ブォーーン!!と、何か不吉を表すサイレンが鳴り響き明らかにヤバいマークの放射能マークが出たかと思った次の瞬間だった。

 

お空「核熱 核反応制御不能!」

 

お空がスペルを唱えると何十メートルという超巨大な弾幕がお空を中心に幾つも飛んでくる。しかもそれだけではなく無数の弾幕も降り注いだ。

 

蓮 「演出豪華すぎない!?」

 

霧雨「それ以前にここまでヤバい弾幕は見たこと

   ねぇぞ!?」

 

霊夢「よっ避けれるかしら……」

 

降り掛かる弾幕を3人は何とか避ける。これまで色々な相手と弾幕ごっこをしてきたが隠者と同等レベルで避けるのがキツイ相手だと認識してしまう。隠者の弾幕は臨機応変に撃ってくるため規則性がない故に避けづらく現在の相手であるお空は弾幕の密度が高く避けづらいのだ。

 

お空「う~んこれも避けるかぁ」

 

霊夢「避けれなきゃあんたに攻撃出来ない

   でしょ!!」

 

そう言うと霊夢は無数の長い針をお空へと投げつけた。

 

お空「うわっ!?」

 

それを見事にお空は回避するがここで神楽を抜刀して一気に距離を詰めて畳み掛ける。

 

蓮 「国符 金色刀身の神楽」

 

慧音の力を陰陽玉接続し神楽に纏わせる。そして霊力を纏わせ金色に光輝かせるとその刀身でお空へと斬りかかる。だが、

 

キンッ!ガキンッ!

 

素早く連撃で斬りかかるが何と右手のアームストロング砲で上手くガードしていなしてくる。

 

お空「そら!」

 

ガンッ!!

 

蓮 「っ!!」

 

お空の振り払いを仕掛けてくるがすぐに神楽の刀身の腹を使って防ぐが弾き飛ばされる。

 

お空「これでもくらえ!!」

 

そこにお空が弾幕を幾つか作り出し自分へと放ってきた。

 

蓮 「不味い!」

 

霧雨「任せろ!!いっけぇ!!」

 

魔理沙が幾つか小さなロケットではなくアリスが渡した魔理沙人形を取り出して持つ上海市人形をかたどった幾つもの人形が現れそれを自分へと向かってくる弾幕へと迎撃ミサイルにして放つ。

 

ボンッ!ボンッ!ボンッ!ボンッ!ボンッ!

 

そのお陰で被弾せずに済んだ。

 

蓮 「ありがとう魔理沙!」

 

霧雨「いいって事よ♪」

 

お空「外したか…それならこれならいけるかな!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Caution!! Caution!! Caution!! Caution!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

☢ ☢ ☢ ☢ ☢ ☢

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Caution!! Caution!! Caution!! Caution!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

また不吉なサイレンが鳴り響き放射能マークが現れる。

 

お空「爆符 ペタフレア!」

 

お空の次なるスペルが発動する。今度は巨大な弾幕そして普通サイズの弾幕がまるで花火かのように現れ自分達へと降りかかってくる。

 

霊夢「さっきからデカイのばっかりね!」

 

霧雨「これじゃキリがないぜ!」

 

蓮 「っ………!」

 

弾幕を放ちながら蓮達は回避する。先程から見て思うのは本当に大きな弾幕ばかりだ。

 

蓮 「恐怖 狗神の咆哮!」

 

狗神「グルル…ワォーーーーーン!!

 

大音量の咆哮が響き渡る。そして自分達の周りで飛び交う弾幕が一気に消滅してお空が見えると、

 

霊夢「せいや!」

 

お空「うにゅ!?」

 

見えたお空に向かってお札を投げつける。それをお空は回避するがスペルはブレイクされた。

 

お空「また私の邪魔を!!」

 

蓮 「何度でも邪魔をしますよ!!」

 

お空「吹っ飛べ!!」

 

アームストロング砲を自分へと向けてくるが蓮は下へと急降下する。理由は簡単だ。

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

霊夢の夢想封印と魔理沙のマスタースパークの二次被害を受けないためだ。

 

お空「うわぁっ!?」

 

お空もギリギリのところでマスタースパークを避け夢想封印の4つの光弾を弾幕で打ち落とすが軽く自分のマントに被弾したのか破けていた。

 

お空「っ………よくも!!」

 

蓮 「まだ終わってませんよ!」

 

狗神「鴉ごとき喰ろうてやるわ!!」

 

狗神が動きながら弾幕を飛ばし蓮は神楽を使い何度も斬りかかる。だがお空は避けそしてアームストロング砲でいなしてくる。

 

お空「嘗めるなぁ~!!」

 

お空の力が更に強くなるのを感じる。

 

蓮 「狗神、戻って!!」

 

すぐに狗神を戻して後退する。そしてお空はスペルを唱えた。

 

お空「サブタレイニアンサン!!」

 

そう唱えた瞬間、今度は先程とはうって変わり無数の弾幕がお空を中心に反時計回りでお空に吸収されるかのように向かってくる。

 

霊夢「急に弱くなったわね?」

 

霧雨「ネタ切れか♪」

 

蓮 「2人共そんな事を言うと………」

 

蓮が言った瞬間、

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Caution!! Caution!! Caution!! Caution!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

☢ ☢ ☢ ☢ ☢ ☢

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Caution!! Caution!! Caution!! Caution!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

と、定番となりつつあるサイレンが鳴り響き放射能注意のマークが横切る。すると今現在の弾幕に続き時計回りで弾幕が此方へと向かってきた。

 

蓮 「2人がそんな事を言うから!?」

 

霊夢「でもさっきよりかは……」

 

霧雨「あぁ………だがよデカくなってきてないか?」

 

言われてみると先程よりも大きくなっていた。そしてまた大きくなった。

 

霊夢「ねぇ最悪な話、ここ逃げ場ないわよ?」

 

そう灼熱地獄の洞窟内という事だけこれがどんどんと大きくなっていけば最悪下手をするとゲームオーバーだ。

 

霊夢「時間がないわ!2人共最大の火力でやる

   わよ!」

 

霧雨「それしかねぇか!」

 

蓮 「今ならまだいける!!」

 

そう言うと3人はそれぞれの最強のスペルを唱えた。

 

霊夢「神霊 夢想封印!」

 

霧雨「魔砲 ファイナルマスタースパーク!!」

 

蓮 「行くよ皆!!式符 急急如律令!」

 

霊夢は軽くの詠唱を唱え魔理沙は八卦炉にエネルギーをチャージする。蓮と式神達も準備する。狗神はエネルギー波を神楽の悪意は大玉弾幕を鈴蘭は足に力を貯める。そして蓮は神楽を一度鞘に戻して柄に手をかける。そして、

 

霧雨「いくぜ!!!」

 

霊夢「これで最後よ!!」

 

蓮 「頼む!!皆!!」

 

狗神「世話が焼ける!!」

 

悪意「ぁぁ………」

 

鈴蘭「いっくよ!!」

 

全員はそれぞれの技を放った。マスタースパークは一直線に放たれ無数の弾幕を消滅させ夢想封印はお空を囲う巨大な弾幕を消し飛ばす。そして蓮や式達の力は合わさり四位一体の弾幕を作り守るものが消えたお空へと降りかかった。

 

お空「まだ…私はお母さん……!!」

 

その言葉と共に、

 

ピチューーン!!

 

と、被弾する音がこだました。よってこの勝負は蓮達の勝利となったのだった。

 




ザァーーーーーーーーーーーーーー!!!

怠惰「おっ繋がってるかな?マイテスマイテス……
   オッケーだねそれでは今回もありがとうござ
   いました♪………えっ?今どこにいるのかって
   ですって?それは………」

? 「怠惰~!速く来んかい!!」

怠惰「えっ………凄く嫌な予感が………はぁ………
   まぁ現在はその高天ヶ原にいますよえぇ
   強制連行されてではまぁとりあえずは今
   回はここまでです♪それでは読者様また
   次回それでは♪」


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第134話 終わりはまだない

こんばんは読者様、期末テストが始まりましたが別に心配することはないので投稿する怠惰のクソ悪魔です。上位成績を取れるとはいってませんが。まぁ赤点はないでしょう。ではまぁ本編へどうぞ。


お空との弾幕ごっこが終わり蓮は式神達を戻す。そして負けたお空はボロボロとなって羽をパタパタと動かして空を飛んでいた。

 

蓮 「何とか勝った………」

 

霊夢「はぁ~やっと終わった……」

 

霧雨「マジで疲れたぜ」

 

と、3人は各々の感想を答えているとお燐が此方へとやって来た。

 

お燐「お空これで懲りた?」

 

お空「うにゅ……もうしないよ~………」

 

どうやらお空は懲りたようだ。声のトーンも先程とはうってかわってとても低くなっている。

 

お燐「まったく…さとり様にも迷惑をかけたん

   だから謝りに行くんだよ?」

 

お空「それは行くよ?」

 

反省して謝る気もあるようだ。そんな時だった。

 

さと「そうなら今ここで謝りなさいお空」

 

蓮 「さとりさん?」

 

何とそのさとりが自分達の後ろにいたのだ。それも目を細めて、

 

お燐「ほらお空………」

 

お空「さとり様なんか分からないけどご免なさい」

 

ペコリとお辞儀をして謝る。それをジーと見ているさとりは、

 

さと「貴女は素直で正直者だけどもう少し周りを

   見なさいじゃないと耶…こほんっ!貴女の

   お義母さんも泣いてしまいますよ?」

 

お空「うにゅ………」

 

先程から言っているお空の母親に会ってみたいものだと思った。どういう躾をしたらこうなるのか聞いてみたい。

 

霊夢「でもまぁこれでこの異変も終わりねぇ」

 

霧雨「そうだな♪」

 

これで異変が終わったと思った。だがまだ終わっていない。

 

蓮 「霊夢、魔理沙それは否だよ……」

 

霊夢「どういう事よ?」

 

蓮 「どうしてお空さんがこんな力を身に付ける

   事となったのかそしてそれを行った神の存

   在が気にならない?」

 

そう何故にお空がこんな驚異的な力を身に付ける事となったのかが疑問に残るのだ。そしてお燐がいった神と名乗った存在。どんな目的でその神はお空にこんな危険な力を身に付けさせたのかが分かってないのだ。

 

霊夢「と、なると真の黒幕はその神って事?」

 

霧雨「はぁはた迷惑な奴等だな」

 

蓮 「う~ん……そうだ」

 

蓮は陰陽玉を手に持つと近くに寄せて、

 

蓮 「誰か聞こえますか?」

 

藍 「ん?蓮かどうかしたのか?」

 

藍が応答してくれた。そして蓮は藍に、

 

蓮 「藍さんとりあえずは元凶は倒しましたよ」

 

藍 「良くやったな蓮♪」

 

蓮 「いえいえ所でこの間欠泉異変どうやら地

   上の神の誰かが裏で糸を引いてるみたい

   なんですよ……」

 

藍 「何?……分かった紫様にも伝えてくる!」

 

そう言うと藍からの通信が途絶えた。そして辺りを見るとお燐、お空が不思議そうに見ていた。

 

お空「それ何?」

 

蓮 「え~と通信機かな?」

 

お燐「へぇ………」

 

と、言っていると霊夢の陰陽玉に通信がかかった。

 

霊夢「あっ今度は私ねはいはいこちら霊夢」

 

紫 「お疲れ様、貴方達…藍から聞いたわそこ

   の話になるけど犯人に目星はついている

   かしら?」

 

霊夢「いいえ聞いてる話だとどうやら地上の神

   がこれを起こした黒幕だと」

 

それを聞いた時、突如声のトーンが変わり、

 

文 「あぁ~それなら1つ掴んだ情報があるん

   ですよ♪」

 

文が紫の変わりに話始めた。

 

霊夢「何よ?」

 

文 「ここ最近、越してきた山の神達もとい守矢

   の神達がコソコソと何かしているらしいく

   て少し探ってた途中なんですよ♪」

 

言われてみるとそうだ。神と言えば去年から越してきた守矢の神達がいる。そして聞いていると古くから幻想郷のルールとして地底とは関わることは禁じている筈だがそれは古くから住んでいる者達だけしか知らない。となると犯人は確定したようなものだ。

 

霧雨「はぁ~………」

 

蓮 「あの人達か……」

 

霊夢「また守矢か……」

 

これには3人揃って頭を抑えた。そして霊夢が口に出したように蓮も魔理沙も心の中で霊夢が呟いた事を言ってしまっていた。そうまた守矢かと。

 

霊夢「まったく…ねぇこの上って何処に出たっけ?」

 

さと「この上は恐らく妖怪の山の平地だったかと

   思いますが………?」

 

霊夢「そうそれなら魔理沙この上に向かって

   ファイナルスパーク!」

 

霧雨「おい!私はポ(ピー)モンじゃないぜ!………

   だがそっちの方が近道かもな!」

 

蓮 「えっちょっと!?」

 

そう言うと魔理沙は上へと向かって八卦炉を向けた。

 

さと「貴方達そんなことは!」

 

蓮 「本当に止めようよ!」

 

蓮と共にさとりがそう叫ぶが魔理沙のスペルが唱えられた。

 

霧雨「ファイナルスパーク!!」

 

スペルが唱えられ上へと向けられた八卦炉から超特大級の極太レーザーがはなたれた。

 

ドガーーーーーン!!!

 

そして案の定上、天井に大きな穴が開き地上の空が見えだした。

 

霧雨「よっしゃ♪」

 

霊夢「これで近道の完成ね♪」

 

2人がそう言う中、自分も含めてさとり、お燐は口が塞がらなかった。

 

お燐「かっ母さんより常識外れ……」

 

さと「いえ…あの人と同等ぐらいね……」

 

蓮 「2人共なにしてんの!!!?」

 

このツッコミに対して霊夢と魔理沙は、

 

霧雨「やっちゃったぜ」( ∀≦)☆

 

蓮 「やっちゃったぜじゃないよ!!!?」

 

霊夢「蓮はこんな言葉は知ってるかしら軍事目的

   の致し方がない犠牲コラテラルダメージっ

   て言葉だけど?」

 

蓮 「何処のアーミー!!?」

 

こんな事になってくるとツッコミが追い付かなくなってくる。

 

お空「私はほら壊してないよ♪」

 

お燐「お空は張り合わなくていいから!?」

 

さと「本当に頭が痛くなってきた………」

 

さとりに限っては頭痛に悩まされそうになっていた。

 

霊夢「まぁ良いじゃないさてとさっさと守矢

   神社に行くわよ!」

 

霧雨「だな♪」

 

蓮 「はぁ僕も頭が痛くなりそう」

 

霊夢と魔理沙はすぐに上へと上がるかと思ったが霊夢はさとりへと近づき、

 

霊夢「それとこの異変終わったら宴会やるから

   あんたら参加しなさいよ!」

 

さと「えっ?」

 

お空「楽しそうだね♪」

 

お燐「飲んで食べての会だよね?」

 

霊夢「そうね♪それじゃ私達は行くわね♪」

 

そうして霊夢は上へと上がる。それに続き魔理沙も上へと上がる。

 

さと「貴方も苦労してますね」

 

蓮 「アハハ……そちらも苦労してそうですね」

 

さと「えぇ………所で行かないのですか?」

 

蓮 「あっすいませんそれでは!」

 

そうして蓮も上へと上昇した。そして残ったさとり、お燐、お空は穴が開いた上空を見て、

 

さと「本当にあの人と同じぐらい例えるなら嵐

   ですね」

 

お空「ハチャメチャな所は母さん似てるよね」

 

お燐「苦労してる所は父さんと同じかな」

 

と、そんな事を呟くのだった。

 




狗神「2日程開けたが今回もありがとうな」

鈴蘭「あっ手紙がまた来てるよ♪」

神楽「手紙ですか………多分怠惰様ですよね?」

鈴蘭「うんだね……え~と内容は……」

明日はこっちお休みであっちを1話投稿する。理由はあっちしか読んでいない読者様方にアンケートの実施を説明するためです以上。 怠惰より
 
鈴蘭「だって」

狗神「はぁまぁそれもそうかすまんが明後日に
   なるがよろしくな読者様」

神楽「それではもう時間なのでそろそろ終わります
   ね♪」

鈴蘭「それじゃ読者様!」

狗神「また明後日な♪それじゃあな♪」


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第135話 無意識なる者

こんばんは読者様、寒い時期となり布団から出れない怠惰のクソ悪魔です。そのせいで爆睡をかましてました。寝たら死ぬとはまさしくこの事かもしれない。てなわけでまぁ本編へどうぞ。


地上に大穴を開け蓮、霊夢、魔理沙は今回の異変の本当の黒幕がいるであろう守矢神社へと向かって飛んでいた。

 

霊夢「もうすぐね……」

 

霧雨「本当、面倒かけさせやがって」

 

霊夢と魔理沙はとりあえずはシバく事しか考えていないが蓮だけはただ不安でしかないことがあった。

 

蓮 「………あれ壊して本当に大丈夫なのかな」

 

魔理沙がファイナルスパークで破壊した穴の心配をしていた。常識外れというのはもう慣れたのだが久々にそれが不安になっていた。

 

霊夢「ねぇ蓮どうしたのさっきから浮かない顔

   して?」

 

蓮 「………もう僕は疲れたよパ(ピー)ラッシュ」

 

霧雨「蓮!ツッコミ担当のお前がツッコミを放棄

   しちゃダメだぜ!」

 

誰のせいでツッコミを放棄したくなったのかを考えて貰いたい。特に私は知らないと思っている巫女と魔法使いに言いたい。

 

霊夢「まったくもう着くわよ」

 

霧雨「よっしゃ殴り込みだ♪」

 

蓮 「はぁ………」

 

そうして蓮達は守矢神社へと降り立った。すると、

 

早苗「あれ?皆さんお揃いでどうかしたので

   すか?」

 

早苗が出てきた。何でか分からないが顔を見るのは久々な気がする。

 

霊夢「ねぇあんたらの主神達は何処にいるの?」

 

早苗「えっ?神奈子様と諏訪子様ですか…………

   ちょっとそれは教えられないんですが…」

 

霊夢「そう………なら当ててあげましょうか♪その

   2神は現在地底にいるとか♪」

 

早苗「えっ!?何で分かるんですか!?」

 

と、凄くバ………純粋丸出しの答え方をした。

 

早苗「まさか霊夢さん達も地底のエネルギーを

   狙っているんですか?」

 

霊夢「エネルギー?」

 

霧雨「そんなもんがあるのか?よ

 

蓮 「エネルギー……核融合…そうかそれでお空

   さんが改造されたのか!」

 

つまり守矢神社の者達の狙いはエネルギーの確保だ。そして効率良く簡単にエネルギーを得るには自分の中だと2つの方法がある。1つは火力発電だがそれは燃やすための燃料もいたりと結構手間隙がかかりなおかつ環境に悪い。だが最後の2つ目はそれが一切掛からない。何故なら核融合による発電つまり原子力発電なのだから。それは煙による環境の悪化もない。燃料もそんなに掛からない。しかもそのエネルギーがお空1人で作れるのならそれは後の廃棄などもしなくても良い。故に最高のエネルギーなのだ。

 

霧雨「そういう事か…裁判官因みに判決は?」

 

と、魔理沙に聞かれ蓮が出した答えは、

 

蓮 「ギルティ!!」

 

つまり断罪。恐らく幻想郷をより良くしようとしたのだろうが返って幻想郷が危険な事になったのだ。故に判決は断罪だ。

 

早苗「えっ?ちょっとそれってどういう……と」

 

と、早苗が言おうとした瞬間、霊夢はスペルを唱えた。

 

霊夢「霊符 陰陽鬼神玉!!」

 

早苗「キャーーー!!?」

 

ピチューーン!!

 

なんと無慈悲なのだろうか。不意討ちの陰陽鬼神玉で吹っ飛ばされピチュッたかと思うと地面に強く激突して動かなくなった。

 

霊夢「さてと後はここの神達だけな訳だけど」

 

霧雨「まったく何時になったら帰ってくるん

   だかねぇ」

 

蓮 「えっと…早苗さん大丈夫ですか?」

 

早苗 (@▽@+)

 

目を回しながら早苗は気絶していた。しかも少し傷が出来ていた。恐らく吹っ飛ばされた衝撃で軽く怪我をしたのだろう。

 

蓮 「とっとりあえず……」

 

早苗を早苗をおんぶして運び賽銭箱に寝かしつけた。するとそれを見ていた霊夢は細い目で見てくる。

 

蓮 「どっどうかしたの霊夢?」

 

霊夢「べっつに~」

 

と、何でか不貞腐れてそう言うのだ。そしたらそれを見ていた魔理沙は自分の耳元に近づくと、

 

霧雨「なぁ~に♪ただのヤキモチだぜ♪」

 

蓮 「え?」

 

霊夢「魔理沙♪そろそろあんたも妖怪の仲間

   として退治してあげましょうか?」

 

霧雨「遠慮しとくぜ♪」

 

と、本当にヤキモチしていたのか少々狂暴的だ。それ以前に何処にヤキモチする要素があったのかが分からない。

 

蓮 「えぇと…何処にヤキモチしたの?」

 

霊夢「えっそれは…その……」

 

と、霊夢は何て言えば良いのか分からないのか悶えているその時だった。

 

? 「予想♪私もあの巫女みたいにおんぶだとか

   お姫様だっこして欲しいとか♪」

 

霊夢「っ!?」

 

蓮 「えっ?そんな事だったの?」

 

霊夢「いやその……ごめん…本当はそう」

 

? 「ビンゴ♪」

 

どうやらビンゴらしい。だが気づいた。

 

蓮 「ん?……あれ君は誰?」

 

霊夢「えっ?っていつの間に!?」

 

霧雨「まっまったく気づかなかった!?」

 

自分達の近くに可愛らしい幼女がいたのだ。大きな帽子を被りニコニコとその少女は笑うがその子は人間ではないと確定させる物があった。それは少女の胸元にある閉じた目の球体だ。

 

? 「無意識だから仕方ないよね♪」

 

霊夢「えっ?そっそうね無意識なら…って!んな

   訳あるか!?」

 

霧雨「てかお前は誰だよ?」

 

? 「も~まぁ良いや私はこいし♪古明地こいし

   って言うんだ♪」

 

その少女はこいしと名乗ったが古明地という苗字はついさっき聞いたことがあった。

 

蓮 「えっと古明地って言ったけどもしかてなん

   だけどさとりさんと何か関係があったりす

   るのかな?」

 

こい「あれ?お姉ちゃんの知り合い?」

 

霧雨「はっ!?おおおおお姉ちゃん!?」

 

霊夢「彼奴、妹がいたの!?」

 

どうやらさとりの妹らしい。それで納得がいった。こいしの胸元にあるその目がついている球体は覚妖怪だと表す特徴的な物だ。

 

こい「所でここの主神を知らない?特にそこの

   巫女さん♪」

 

霊夢「はっ?知らないわよ私達が知りたいわ」

 

こい「ふぅ~んならどうせ戻ってくるだろうし

   少し遊ぼうよ♪特に私は君と遊んでみた

   いな♪」

 

そう言うとこいしは自分に指を指してきた。

 

蓮 「えっ僕?」

 

こい「うん♪お兄ちゃん達がちょくちょくと君

   の事を話してたからたから気になってい

   たんだよねだから遊ぼうよ♪」

 

お兄ちゃんとは誰かは分からないが自分が指名された。一応、霊夢や魔理沙の方を向くと、

 

霊夢「まぁ良いんじゃない遊んであげれば?

   私達も丁度良い暇潰しになるし……」

 

霧雨「あぁ所詮は子供の遊びだしな♪」

 

どうやら反論はないようだ。

 

蓮 「……なら何するのかな?」

 

こい「勿論これだよ♪」

 

そう言うとこいしは上空へと上がると、

 

こい「いくよ♪」

 

無数の弾幕を放ってきた。しかも密度がとんでもいぐらいの弾幕を。

 

蓮 「うわっ!!」

 

霊夢「危ないわね!?」

 

霧雨「おっと!!」

 

霊夢と魔理沙はすぐに気絶している早苗がいるもとに逃げ蓮は上空へと飛んで避ける。どうやら遊びは弾幕ごっこのようだ。

 

こい「さてと遊ぼっか♪」

 

蓮 「この子…相当強い……」

 

こい「あっそうだ♪少し賭けをしよ♪貴方が

   勝ったら何でも1つ言うことを聞いて

   あげるよ♪」

 

蓮 「それで僕が負けたら?」

 

 

一応負けた時の事を考えて聞いてみると、

 

こい「私の言うことを1つ聞いてよ♪」

 

そう言われ蓮は考える。勝てばいざと言うときの命令権を獲得できるが負ければ命令権はあっちのものだ。リスクもあるが報酬も良いと思えた。

 

蓮 「………いいよ約束だよ?」

 

こい「それはそっちもね♪」

 

こうして蓮とこいしによる弾幕ごっこがな開始されたのだった。




神楽「それでは今回もありがとうございます」

鈴蘭「しかしまた変なのが出たねぇ」

狗神「あの女の妹か?」

鈴蘭「うん」

神楽「やけにテンションも高いですよね」

狗神「我てきには何でか心に闇を抱えてそう
   何だよな」

神楽「う~ん私には少し分かりませんね」

鈴蘭「まぁでも分かるのは東方って基本的に
   妹キャラって皆強いって言うのはセオ
   リーだよね」

狗神「まぁどうなるかだな……おっとそろそろ
   時間だなそれじゃ読者様今回もありが
   とうな」

鈴蘭「次回はEX戦だよ♪それじゃ読者様」

神楽「また明日もお願い致しますそれでは♪」


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第136話 VS古明地こいし

こんばんわ読者様、球技大会の出場種目がバスケに決まり走って息を切らした怠惰のクソ悪魔です。長時間の走りは本当にきついです。それはさておき本編へどうぞ。


冬となり寒くなっている幻想郷。そこでもなお寒くなっている妖怪の山頂にある守矢神社では弾幕ごっこが行われていた。

 

こい「アハハハ凄い凄い♪」

 

蓮 「うおっあっ!」

 

こいしとの弾幕ごっこ。先程に戦ったお空と同等いやそれよりも遥かに弾幕が密集している。避けるのがやっとだ。

 

蓮 「これでもくらえ!」

 

神楽を抜いてこいしへと斬撃波形の弾幕を飛ばす。だがそれをこいしはヒラヒラと避けるのだ。

 

こい「残念♪」

 

蓮 「君…弾幕ごっこ上手だね……」

 

こい「あっ君とかじゃなくてこいしちゃんとか

   で良いよ♪」

 

しかも結構フランクだ。するとこいしは、

 

こい「少し華がないかな?……それなら♪」

 

蓮 「スペルカード!?」

 

スペルカードを構えるとこいしは唱えた。

 

こい「表象 夢枕にご先祖総立ち」

 

その詠唱と共に蓮の左右後ろから太いレーザー弾幕が現れる。するとそのレーザーは壁のようになり更にはこちらへと迫ってくる。

 

蓮 「おっと」

 

だがそれで自然的に真ん中へと無意識に行ってしまった。そのために飛んでいった太いレーザーは反射して真ん中つまり自分へと向かってくる。

 

蓮 「っつ!?」

 

その弾幕を何とか避けるが今度はこいしが此方へと弾幕を飛ばしてきた。

 

蓮 「嘗めるなぁ!!」

 

そう言い神楽を抜刀してすぐさま向かってくる弾幕を切り捨てる。

 

こい「おぉ~凄いね♪」

 

蓮 「せいや!!」

 

弾幕を斬っていき神楽に霊力を乗せ斬撃波としてこいしへと放った。

 

こい「わっ!」

 

まさか弾幕が飛んでくるとは思っていなかったのかギリギリで避ける。だがスペルはブレイクした。

 

こい「やる~♪ならこれはどう♪」

 

またスペルカードを手に持つとスペルを唱えた。

 

こい「表象 弾幕パラノイア♪」

 

今度は扇形に無数の弾幕を放ってくる。先程のスペルに比べれば避けるのはそんなに辛くはない。

 

蓮 「よっよっとこれはお返し!!」

 

こい「うわっ……う~んちょっとインパクトに

   掛けるかな?」

 

等と言うが避けるのは確かに辛くはなかったが本当に小さな隙間を避けるためギリギリ回避なのだ。こいしはこれ以上何を求めているのかと疑問に思ってしまう。そうしていると時間が来たのかスペルは終わった。

 

こい「今度はもっと華があるスペルだよ♪」

 

蓮 「いえ今度は此方の番ですよ!!」

 

神楽を構え蓮はスペルを唱えた。

 

蓮 「式符 神楽の悪念」

 

その言葉と共に神楽の悪意もとい分霊が出現する。そして分霊達は弾幕を放つ。

 

こい「おっおっととと……」

 

それらをこいしは簡単に避ける。だがこれで終わりだと思ったら大間違いだ。

 

蓮 「悪意の増殖!」

 

霊力を神楽へと更に上乗せして唱える。すると2体の神楽は一気に10体へと増える。そして弾幕の量も5倍になる。

 

こい「面白いね♪」

 

だがそれでもこいしは平然と楽しそうに避けていた。つまりこの弾幕ごっこを楽しんでいるのだろう。

 

蓮 「こいしちゃんこそ避けるの上手だね♪」

 

こい「それはお兄ちゃんと弾幕ごっこをして

   練習してるからね♪」

 

どうやらそのお兄ちゃんという人物と弾幕ごっこをしているようだ。するとこいしは、

 

こい「さてと今度こそ私の番ね!」

 

スペルカードを掲げる。そしてスペルを唱えた。

 

こい「本能 イドの解放!」

 

こいしの周りから珍しいハートの弾幕が飛び交い始める。見ているとそれはまるで花の花弁が飛び交うようにも見える。

 

蓮 「それぐらい!神楽!」

 

蓮の指示で神楽達が動き始め此方へと飛んでくる弾幕を弾幕で相殺する。だが対処しきれないのか一体また一体と被弾して消えていく。

 

蓮 「くっ!」

 

遂には全ての悪意達は消えてしまう。蓮はすぐに後退する。

 

こい「ふふっどう?」

 

蓮 「えぇとても美しく強いですよ!」

 

神楽を構えると蓮は霊力を一気に放出して、

 

蓮 「霊符 霊力爆発!!」

 

そう言うと自分を中心に大きく爆発する。そして向かってくるハート型の弾幕は消えてなくる。

 

こい「これまた凄い荒業だね?」

 

確かに荒業と言えば荒業だ。だが不規則に向かってくる弾幕を消すには結構便利な技なのだ。しかもこれは自爆という訳でもないので被弾をせずに済む。

 

蓮 「えぇまぁ~確かに荒業といえば荒業です

   よね」

 

こい「なら私も荒業をしてあげるよ♪」

 

何とまたスペルカードを構えるとこいしは唱えた。

 

こい「抑制 スーパーエゴ!」

 

するとどうだろうか飛び散ったハートの弾幕はいきなり止まったかと思うと今度は後ろから此方へと向かってくる。まるで方向転換をしたかのように。

 

蓮 「こんな技もあるんだ……」

 

こい「ふふっ♪」

 

これまで色々な人物や妖怪の弾幕ごっこを見てきたがこいしの弾幕ごっこは色々と勉強になると思った。証拠にこいしの弾幕やスペルはこれまでの者達のものとは大分違う。そのため多くの事が学べた。

 

蓮 「………こうして遊んで学べるのも良いかも

   しれないな……」

 

そう呟くと蓮は式神札【狗神】を手に取り掲げる。そして陰陽玉から八雲藍の力を上乗せさせる。

 

蓮 「式輝 狗神憑きの契約!」

 

その言葉と共に自分の背後に狗神が現れる。

 

狗神「行くぞ…しっかりやれよ小僧?」

 

蓮 「勿論!」

 

そうして神楽抜刀してを構え狗神と共に弾幕を放ちながら縦横無尽に駆け巡る。

 

こい「うわっ!?」

 

狗神と共にこいしから十メートル程離れた所からハート型の弾幕を避けながらこいしを中心に回りながら弾幕を放つ。最初は小粒と鱗型の弾幕だったが徐々にと中型の弾幕そして大きめの鱗、次に斬撃波と大弾幕を放つようになる。

 

こい「こっこれ避けるの難しいね……」

 

もう既にこいしのスペルは時間切れで自然消滅をしている。そのため弾幕を放ちながら避けることに専念するしかないのだが、

 

狗神「あまい!!」

 

狗神が大きく口を開きこいしへと襲いかかるが、

 

こい「よっと♪」

 

すぐさま狗神の一撃を避けるが、それだけではない。

 

蓮 「今度は僕ですよ!」

 

こい「何の♪」

 

こいしは蓮の一撃を避ける。そしてまた狗神、蓮、狗神、蓮と猛攻が続いていく。そうして繰り返していくごとにスペルのタイムリミットが近づいてくる。

 

こい「はぁはぁ……あっ!?」

 

この時、こいしは気づいたのだ。自分の逃げ道を塞ぐかのように無数の弾幕が残留していることに。このスペルの恐ろしいところは避ければ避ける程、自分の首を絞めていくまさしく呪いを表したかのようなスペルだ。

 

蓮 「こいしさん…いやこいしちゃん」

 

狗神「これで終いだ!!」

 

この時、こいしは避けれないと察知したのかその場から動かず、

 

こい「ふふっ楽しかったよ♪」

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

と、呟くと同時にピチュッた音が響き渡った。そしてこの戦いの勝者は蓮となったのだった。




鈴蘭「それでは今回もありがとうね♪」

神楽「そういえば怠惰さん帰ってきませんね」

鈴蘭「もうかれこれ数週間だよね………」

神楽「今頃は何をしているのでしょうか……」

鈴蘭「待たせてる分のお土産はきっちりと貰わ
   ないとね」

神楽「でも何処にいるんですかね……」

鈴蘭「そういえば手紙の封筒に送った住所が書かれ
   てたけど何か高天ヶ原って書いてあったね」

神楽「それって神様の神聖なる場所ですよね?」

鈴蘭「うん神様の宴に悪魔も招待されるんだね…」

神楽「不思議ですねぇ…あっとそろそろ時間です
   ねそれと読者様もう残り少しでアンケート
   は終了しますので投票したい方は是非是非
   投票をお願い致しますそれでは今回もあり
   がとうございました♪」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

神楽「それではまた次回にお会い致しましょう♪」

鈴蘭「バイバイ♪」
  


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第137話 二神の考え

こんばんわ読者様、怠惰のクソ悪魔です。自校に行くことが決定しもう明後日から自校です。たぶん投稿がよりいっそう遅れますが御了承ください。では本編へどうぞ。


ピチューーン!!

 

と、大きく被弾の音が聞こえる。そして弾幕の光の嵐が止むと被弾してボロボロになったこいし、狗神を従えた蓮が空中で向かい合う。

 

こい「うぅ~~ん♪楽しかったよ♪」

 

背伸びをしつつこいしは無垢な笑顔でそう答えた。

 

蓮 「僕も色々と学べたので楽しかったです

   よ♪こいしちゃん♪」

 

お互いにそう言い合い地上へと降りて狗神を戻す。すると霊夢と魔理沙が近づいてくる。

 

霊夢「お疲れ様、蓮♪」

 

霧雨「にしてもお前強いなぁ♪」

 

こい「ふっふっふっドヤァ♪」

 

小さな身長で両手を腰に当ててドヤる。姉のさとりが物静かでインドア派なら、こいしは元気で明るい妹といった感じだ。見ていて微笑ましい。

 

霧雨「今度、私とも弾幕ごっこしようぜ♪」

 

こい「うんいいよ♪」

 

魔理沙に限ってはもう弾幕ごっこの予約を取りつけていた。霊夢やら皆から戦闘狂と言われてきているが魔理沙の方が戦闘狂の気がする。いや弾幕ごっこ狂いか。

 

霊夢「まったくあんたは……はぁ…それよりも

   早く出てきなさいよ」

 

と、霊夢が言った時、蓮は見た。神社の屋根の上で此方を嬉々として見ている2神を。この異変を引き起こした真の黒幕こと八坂神奈子そして洩矢諏訪子だ。

 

八坂「あら何時から気づいていたんだい?」

 

霊夢「今さっきって所かしらね?」

 

洩矢「流石は博麗の巫女♪」

 

そう言い神奈子と諏訪子は降りてきた。するとこいしが数歩程近づくと、

 

こい「ねぇお空を改造したのは貴女達なんだよ

   ね?」

 

八坂「あの地獄烏の事かそれなら確かにそうで 

   すが?」

 

こい「ならさ私のペットも改造してよ♪」

 

どうやらこいしがここに来た理由は自身のペットも改造したいがためだったらしい。だがあんな超がつく程の改造からの力の覚醒等を考えるとまた今回の事が起きかねないため止めて貰いたい。

 

蓮 「こいしちゃんさっき貰った命令権を早速

   使わせてもらうよそういった改造とかは

   無しにしてよ……ね♪」

 

それを聞くとこいしは頭を掻きながら、

 

こい「う~んやっぱりお兄ちゃんみたくそうい

   った賭けは私じゃ上手くいかないか………

   まぁ良いやなら諦めるね♪」

 

どうやら諦めてくれたようだ。やはりあの時、この賭けを受けておいて良かったと思えた。

 

霊夢「それよりもあんたら何勝手にやってくれ

   てるのよ!あんたらのせいで間欠泉から

   怨霊が涌き出たりと大変だったのよ!」

 

霧雨「それは一理ありだなお陰さまで夏よりも

   暑い灼熱地獄を通ったからな」

 

それを聞くと神奈子と諏訪子は苦笑いをした。

   

八坂「まぁそれは謝るけどでも考えてみてくれ

   ないかしらこの幻想郷にエネルギー革命

   が起きたのならその時は現代の電化製品

   だって使えるのよ?」

 

洩矢「その他にもこれまで蝋燭で照らしていた

   薄暗さも電気でより明るくなるんだよ?

   特に蓮なら分かるでしょ?」

 

と、何とも甘い言葉なのだろう。霊夢や魔理沙は分からないが外界から来た蓮からしてみれば非常にありがたみが強い。

 

蓮 「えっと確かにそうですよね……」

 

霊夢「そんなに?」

 

蓮 「うん蝋燭での薄暗さなんて現代のライトに

   比べるとだいぶ違うよ?しかも霊力だとか

   で消費する明かりじゃないから疲れないし」

 

霧雨「流石は現代だな♪」

 

と、霊夢や魔理沙は興味津々だ。

 

八坂「だから今回の事はちょっと多目に見ては

   くれないかしら?」

 

蓮 「いや神奈子さん…あれはあれ、これはこれです

   よ?」

 

洩矢「えっ?」

 

蓮 「確かにエネルギー革命で生活がより良くなる

   それは良いことかもしれません」

 

八坂「だったら………」

 

蓮 「ですが得るということは何かを代償にするん

   ですよ例えばより良い生活を得るために生物

   の住みかを壊す………医療や科学が発達するの

   なら魔術や呪術が消えて衰退していくそれに

   それは信仰だって同じようなものですしね」

 

それを聞くと神奈子や諏訪子は難しい顔になる。そして霊夢と魔理沙の目は細くなる。

 

蓮 「恐らくエネルギー革命で生活が良くなった

   するとその代償は外の世界ではもうあまり

   見られなくなったこの緑豊かな景色は電柱

   だとかで消えますねそれにもし科学がここ

   で発展して数百年経ったとしたら外の世界

   の二の舞ですよ?」

 

八坂「分かったわ…そこはまた河童達や色々な

   妖怪と相談するわ………」

 

洩矢「まさかここまで言われるとは………」

 

ここまで言われるとは思ってみなかったのか完敗と言わんばかりに手を上げてやれやれとする。

 

霊夢「すっ凄い痛いところをチクチクと刺して

   いくわね……」

 

霧雨「あぁ……」

 

霊夢や魔理沙も苦笑いをしていた。そして霊夢は守矢の神達に、

 

霊夢「それと今回はそっちが火種なんだから

   宴会の準備やら会場の用意はそっちで

   やってよね?」

 

と、宴会の要求をした。それを聞くと、

 

八坂「構わないわよそういった事を経験させる

   のも早苗には丁度良いかもしれないしね」

 

洩矢「と、言うけど肝心の早苗はまだ寝てるけど

   ねぇ」

 

どうやらまだ気絶しているのか賽銭箱から一歩も動いていない。

 

八坂「まったくまだまだ修行が足りないかしら

   ねぇ?」

 

洩矢「その辺も考えないとねぇ…あっ宴会は2日後

   でいいよね?」

 

霊夢「えぇ構わないわよ♪」

 

霧雨「これで宴会も決まりだな♪」

 

こうして宴会の会場も決まり異変は解決したようだ。だが、

 

蓮 「あっそうそうこいしちゃん♪」

 

こい「ん?どうかしたの?」

 

ずっとこの光景を見ていたこいしは何だという表情で見てくる。

 

蓮 「地底の人達にも宴会をするから2日後に

   山の山頂のここ守矢神社に集合って伝え

   てくれないかな?」

 

折角だから誘おうと思ったためこいしにお願いをすると、

 

こい「う~んまぁやれる限りは誘ってみるね♪」

 

蓮 「うん♪お願いね♪」

 

こうして地底の妖怪達にも宴会があるという事が広まるのだった。

 




狗神「ただいま」

鈴蘭「おかえり姉御♪」

神楽「狗神様、おかえりなさいませ」

狗神「あぁ♪しかし小さいながらも本当に
   たいした実力だった…将来的大物に
   なるかもな」

鈴蘭「そうだね♪でもさ私、思うんだよね」

神楽「どうしたんですか?」

鈴蘭「現代化の波って人間達からしたらとても
   便利なんだろうけど妖怪からしてみると
   酷な話になるよねぇ」

狗神「幻想郷は妖怪達の最後の楽園それがなくな
   れば妖怪達は…って考えるとゾッとするな」

神楽「そう…ですね……」

鈴蘭「もう悲しい話はよそう!おっともう時間
   が来ちゃったそれじゃ読者様今回もあり
   がとうね♪」

神楽「次回もまたよろしくおねがいしますね」

狗神「そんじゃ読者様」

鈴蘭「またね♪」


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第138話 守矢神社での宴会

こんばんは読者様、自校で鬱になりつつある怠惰のクソ悪魔です。それと今回でまた暫くこちらの本編はお休みですのでお願いします。では本編へどうぞ。


日が沈み雲に覆われた空。標高が高いためか冬のせいなのな雪が降り積もる妖怪の山の頂上。そこに建つ神社、守矢神社では宴会が開かれていた。

 

霧雨「お~い酒追加なぁ♪」

 

早苗「はぁ~い!!」

 

と、魔理沙が酒を追加するとそれに便乗して、

 

萃香「じゃんじゃん持ってきてよ♪」

 

勇儀「おうじゃんじゃん持ってきてくれ♪」

 

美 「しかしこうして萃香と飲めるなんて久々

   だねぇ♪ほらお前らも飲め♪」

 

文 「かっ勘弁ぶぶ!!!!」

 

椛 「ひぇーーーー!!」

 

水橋「御愁傷様……」

 

黒谷「ありゃ二日酔いじゃ済まないかも……」

 

キス ( ‐__‐)人

 

ある席では久々の再会を祝し酒を飲む者もいれば飲まされる者もいてまたそれを眺める者もいれば、

 

お空「ぷはぁ♪」

 

お燐「さとり様お酒、大丈夫ですか?」

 

さと「だっ大丈夫です………」

 

こい「お姉ちゃん無理しないでね♪」

 

と、またある者達も酒を楽しんでいた。そう地底の妖怪達も今回の宴会にお呼ばれされているのだ。そしてせっせと働く早苗はというと、

 

早苗「まさか宴会ってここまで準備やらそう

   いった事をするとは…とほほ……」

 

顔中が傷だらけとなりボロボロになっている早苗は宴会の酒樽を運びながら嘆いていた。流石に可愛そうになってしまい手伝ってあげようと思って席から立ち上がり、

 

蓮 「あぁ~早苗さん手伝いましょうか?」

 

早苗「えっ!本当ですか!」

 

その言葉を聞いて早苗は嬉しそうだ。すると、

 

霊夢「蓮、触らぬ神に祟りなしよ?」

 

早苗「ちょっとそれどういう意味ですか!!?」

 

霊夢「まんまよ…あんたらのせいでこっちは灼熱

   地獄とか行ったのよ?」

 

早苗「んぐ…それはそうですけど……」

 

と、反省しろと言いたいのは分かるがやはりちょっと可愛そうだ。

 

蓮 「でも霊夢やっぱり手伝うよ……」

 

霊夢「はぁ………本当にお人好しよね好きにして」

 

蓮 「ありがとう♪それじゃ早苗さん手伝います

   ね♪」

 

早苗「蓮さん……本当にありがとうございます」

 

そうして蓮は早苗の仕事も少しずつ手伝うのだった。手伝いの内容は単純にすぐなくなってしまう酒樽を運ぶ仕事だった。

 

早苗「いや…助かりますよ……」

 

蓮 「所で神奈子さんや諏訪子さんはどうしたん

   ですか?」

 

早苗「お2人なら屋根の上で飲むとか」

 

蓮 「神様らしいといえば神様らしいのかな」

 

そうして蓮と早苗は酒を持っていく。

 

蓮 「うわぁこれは酷い………」

 

文 「もう飲めましぇん……」

 

椛 「うっぷ……」

 

何杯飲まされたのか酒に強い天狗2人は目を回しながら倒れていた。

 

美 「だらしないねぇ」

 

萃香「流石、美須々様こりゃ負けてられないねぇ

   勇儀♪」

 

勇儀「あぁそうだな!」

 

この鬼3人の肝臓は底無しかと思ってしまう。この3人が飲んだ酒の量はざっと4斗樽、中身2斗(36L)の酒樽をかれこれ30程空にしているのだ。底無しと思っても仕方ない。

 

蓮 「萃香さん持ってきましたよ」

 

萃香「ありがとう蓮♪さぁ皆も飲もうよ♪」

 

そうしてまた萃香達は飲み比べを始めた。そんな光景を見ている一方で別の光景を見ると、

 

霧雨「そんでよ私らで異変解決に乗り出したん

   だぜ?」

 

早苗「ほうほう……」

 

と、仕事が一段落した早苗は幻想郷の事について魔理沙から学んでいるようだ。すると、

 

さと「ひっく……私って魅力ないんですかね……」

 

と、声が聞こえてくる。見てみるとさとりが酔いつぶれそうになっていた。

 

お燐「さとり様、大丈夫ですよ魅力はあります

   から!あの人がただ鈍いだけですから!」

 

お空「そうですよさとり様、元気だしてください

   よ?」

 

さと「ひぐ…うぅうえ~~ん………」

 

こい「お姉ちゃん泣き上戸になっちゃったよ」

 

と、こちらはこちらでカオスになっているようだ。だが少し話が聞きたいために近づく。

 

蓮 「こんばんわ……えっと大丈夫ですか?」

 

こい「蓮くんこんばんわ♪後、お姉ちゃんが

   お酒弱いのは何時ものことだから♪」

 

蓮 「泣き上戸って相当なストレスとかあるっ

   て事ですよね?」

 

お燐「えぇまぁ…いつもあたい達の事とか考えて

   くれてのストレスもあるとは思うんだけど

   一番はり……えっと…さとり様の憧れの人が

   留守なのが一番のストレスなのかな?」

 

前にお燐が言っていた神の事を思い出す。

 

蓮 「それって前に言っていた神様ですか?」

 

お燐「そうそうその神様、少し野暮用で今は地底

   にはいないんだけど居ないのが寂しいのか

   さとり様の精神がそれで少しだけど参って

   るんだよねぇ」

 

と、言われているさとりはというと、

 

さと「すぅ……すぅ……」

 

寝息をたてて突っ伏して寝ていた。本当に酒には弱いらしい。

 

お空「お父さんとお母さん帰ってこないかなぁ」

 

お燐「後、数日で帰ってくると思うけどねぇ?」

 

蓮 「その2人って本当の父親と母親なんです

   か?」

 

同居人の神も気になるが2人の言っている父親と母親も気になり聞いてみると、

 

お燐「いいや違うよ私は元は猫でお空は地獄烏

   なんだけどそんな種類関係なく娘として

   見てくれる義理の父と母って感じかな?」

 

お空「因みにお父さんとお母さんは元は狼なん

   だよ♪」

 

血は繋がってなくしかも動物の種類からしても違うのに2人を自分達の娘達として育てたようだ。そこは感服するがお空に少しだけでいいから常識を教えあげてほしいと思った。

 

霊夢「蓮、一緒に飲みましょうよ~」

 

と、ほろ酔い気分の霊夢が近づいてくる。さっきの事もあるため付き合わないと後が怖い。

 

蓮 「あっお燐さんお空さんこいしちゃんまた

   後で♪」

 

こい「うん♪バイバイ♪」

 

お燐「そんじゃあね♪」

 

お空「うにゅ♪」

 

そうして蓮は霊夢の元へと向かいまた宴会で皆の光景を眺めるのだった。

 

 




狗神「そんじゃ今回もありがとうg……」

怠惰「ただいま~」

鈴蘭「あっ!怠惰!!」

神楽「怠惰さん!?」

怠惰「ん?何でそんな驚いてるの?」

狗神「てめぇ何回休んだんだゴラ!」

怠惰「いやいや!これまで後書きでそんなに休ん
   でないから有給休暇の意味を込めて休んだ
   んだよ!?」

鈴蘭「それとそれは何?」

怠惰「ん?あぁこれ皆にお土産あっちの後書き
   担当の子に持たされてね♪はいこれ♪」

狗神「なぁお前、本当に高天ヶ原に行ったんだ
   よな?」

怠惰「うんそうだけど?」

神楽「何ですかこの千ちゃん焼きって?」

怠惰「龍神の絵をパッケージに描いた高天ヶ原
   新作お土産だよ?何でも高天ヶ原をPR
   しようという考えで作られたっぽいよ?」

鈴蘭「味は結構おいしいね……」

神楽「形はこの千ちゃんの形で人形焼きのお菓
   子なんですね」

狗神「素朴な生地にあんこの甘味があって旨い
   な……」

怠惰「もう俺はあっちで食べ飽きたよおっとそろ
   そろ時間だねそれじゃ読者様今回もありが
   とうございました♪それとあっちの小説の
   後書きで怠惰さんが居なかった間に何があ
   ったのかが分かる筈だよ♪」

狗神「あぁそういえば言い忘れたが投票について
   だが今日の23時59分までだそこから集
   計するから0時以降は集計しないから気を
   つけてくれよ」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

神楽「また投稿したときにお会いしましょう♪
   それでは♪」

怠惰「またね♪」


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第139話 魔理沙の戦利品

こんにちは読者様………怠惰のクソ悪魔です………前回は本当にすみませんでした……では本編へどうぞ。


雪が地面を覆い地面を白く染め上げた雪景色が映る博麗神社の居間では、

 

霊夢「ふぅ………やっぱり冬はおこたでぬくぬくしな

   がらみかんを食べるこれこそ日本の冬よね」

 

蓮 「まぁ否定は出来ないよね……」

 

守矢神社での宴会から2日後、地底での異変も落ち着きまた何時ものように平和な日常が戻る。そのためかついつい、こたつでぬくぬくしてしまう。

 

霊夢「でも何か退屈なのよねぇ」

 

蓮 「いやちょっと待って言ってる事が真逆なん

   だけど?」

 

霊夢「だってやることが無さすぎてこたつでぬく

   ぬくしているのも飽きてくるのよねぇ」

 

蓮 「でも霊夢、大体そんな事を言うと……」

 

と、言い掛けると居間の障子が開き定番といってもいい魔理沙がやって来た。しかも珍しく手提げのバスケット籠を持ってだ。

 

霧雨「よぉ♪」

 

蓮 「いらっしゃい魔理沙」

 

霊夢「てか速く障子を閉めてくれない?寒いん

   だけど?」

 

霧雨「この冬みたいに冷たいやつだなぁ………」

 

そんな事を言いながら魔理沙は障子を閉めて着ているコート等の防寒着を脱ぎこたつへと入る。

 

霧雨「いや~暖まるぜ…おっみかんいただくぜ」

 

そう言いみかんを手に取ると皮を剥き始める。

 

霊夢「それで何しに来たのよ?」

 

霧雨「遊びに来たってのはまぁそうなんだけど

   よぉちょっと面白いものが手に入ってな」

 

持ってきた手提げのバスケット籠を漁り1冊の本を取り出した。

 

霧雨「実はこれなんだけどよ♪」

 

霊夢「何それ?」

 

霊夢は手に取り題名を見る。蓮も少し移動して隣で題名を見てみると太古の神と書かれている本だった。

 

霊夢「へぇまた面白そうな物を見つけてくる

   わね……」

 

蓮 「ねぇ魔理沙、因みに何処からこれを持って来た

   の?」

 

霧雨「ん?さとり妖怪の屋敷からだぜ♪ついでに

   言うとよ帽子の中に隠しておいたぜ♪」

 

どうやら盗んだ物、全ては返してはいなかったようだ。

 

霊夢「まったくあんたは…」

 

そんな事を言ってはいるが霊夢はページをめくり始めた。

 

蓮 「そういう霊夢もね……」

 

霊夢「蓮だって見るでしょ?」

 

霧雨「おいおい私にも見せろよ持ってきてのは

   私なんだからよ」

 

霊夢がページをめくるのを魔理沙と共に眺めていると、

 

蓮 「あっこれ!」

 

とあるページに目がいく。そのページの右上には龍神 千と書かれているページだ。千それはこの世に存在する神々の頂点に君臨する神つまり全能神だ。半年前ぐらいに名前を聞いているためページをめくっていても一瞬で分かった。

 

霊夢「あの神ね」

 

蓮 「え~と内容は………」

 

龍神 千 この世の神々の頂点に君臨する最高神であり創造神の伊邪那岐、黄泉の王の伊邪那美そしてその2神の兄である世界の⚫序を作り出し災いを招く神、深⚫⚫久⚫之大⚫神を創造した最古の神である。その力も相当な物でこの世界において龍神に勝てる者は誰もいないとされている。だが1つ例外があり唯一、龍神に戦いを挑んだ者がいた。それが龍神が最初に創造した秩⚫の神、⚫⚫⚫⚫⚫之大能神である。彼は龍神にも引けを取らぬ力があったため最高神の座を奪うために龍神に戦いを挑んだとされているが結果は龍神に大敗し神々の世界から追放したとされている。

 

と、書かれていた。だが所々の字が滲んでいてとても読めた物ではない。

 

蓮 「これって確か霊夢が前に言っていたあの

   神だよね?」

 

霊夢「えぇ………」

 

霧雨「なぁその神のページを見てみようぜ♪」

 

霊夢「何処かしら?」

 

そうして霊夢はページをめくりながら探していくと、

 

霊夢「これね♪」

 

一番最後から二番目のページにその神の事が書かれていた。

 

蓮 「うわこっちはもっと酷いかも」

 

⚫⚫⚫久⚫⚫⚫⚫神 龍神が最初に創造した神でありこの世界の⚫⚫を創造した神でもあるが⚫界に⚫いをもたらすと言われる神である。またこの神は龍神に匹敵する力を持っていたため龍神に戦いを挑むが大敗し神々の世界から追放された神々の敵対者と呼ばれる。だが⚫常⚫⚫⚫⚫⚫⚫は今も龍神から最高神の座を奪うためにその機会を伺っているとされている。そして⚫⚫⚫⚫兎之大⚫神は肉体を持つ神だが普通の神とは違い信⚫で存在を保つことはない。だがそれ故にこの世界では約⚫0⚫0年程しか降臨できないとされている。

 

先程の龍神のページよりも汚く文字がかすれていて何にも読めない。

 

蓮 「う~ん読めないところが多すぎるなぁ」

 

霊夢「しかも肝心な所が読めないのよね」

 

霧雨「なら適当に名前を当てたらどうだ?」

 

蓮 「え~と分かっているのは深⚫⚫久兎之大

   能神って所だね」

 

この残りの2文字に何が入るのか3人は考える。

 

霊夢「深海子久兎之大能神とか?」

 

霧雨「いやいや深夜死久兎之大能神とかだろ?」

 

と、2人は言う。だが蓮はある人の事を思い出した。

 

蓮 「ねぇ2人共……」

 

霊夢「どうしたの?」

 

霧雨「何だよ?」

 

蓮 「分かったかもしれない」

 

そして蓮はその思い付いた名前を答えた。

 

蓮 「深常理久兎之大能神………」

 

霊夢「深常理久兎………」

 

霧雨「おっおいおい嘘だろ?」

 

名前的に理久兎さんの名前がぴったり収まるのだ。だが紫達の話があるとすると理久兎は紫達の前で息を引き取っているという話があるため一概にその名前が事実とは言い難い。

 

蓮 「多分違うよね?」

 

霧雨「恐らくはな…」

 

霊夢「実際、理久兎さんはもういないしね……」

 

段々と部屋の空気が暗くなっていく。

 

霧雨「ちょっと待ったこんな話はもう止めに

   しようぜ」

 

霊夢「そう…ね……」

 

蓮 「だね……」

 

すると魔理沙はまたバスケット籠を漁り1本の瓶を取り出した。

 

霧雨「とりあえず気分転換だ!そんでこれなん

   だけどよ♪」

 

霊夢「何それ?」

 

霧雨「何とここらだと珍しいワインなんだよ♪

   折角だから皆で御賞味しようと思って持

   ってきたんだぜ♪」

 

どうやらワインを皆で飲もう思って持ってきてくれたようだ。だがやはり気になることはある。

 

蓮 「因みにそれは何処から?」

 

霧雨「さとり妖怪の屋敷だぜ♪」

 

蓮 「やっぱりか」

 

というかさとりさんの屋敷には色々な物がありすぎるなと思った。だが盗んできたのなら仕方がない。

 

蓮 「はぁ…まぁいいやコップを持ってくるね」

 

霊夢「あらありがとう♪」

 

こたつから出ると寒さで足元が震えそこから体が震える。

 

蓮 「寒っ!」

 

すぐに台所へと行きコップを3つと幾つかみかんを手に持って足早に居間へと戻る。

 

蓮 「持ってきたよ!」

 

そしてすぐさまこたつへと入った。

 

蓮 「ふぅ生き返る………」

 

霧雨「こたつから出ると辛いもんなぁ」

 

霊夢「ありがとうね蓮♪」

 

霊夢はコップを3つ並べると魔理沙からワインが入った瓶を貰いコップに注ぐとコップが透明なためワインの色らしいレンガ色がよく見える。

 

霊夢「はいこれ♪」

 

蓮 「ありがとう♪」

 

霧雨「そんじゃまぁ乾杯♪」

 

霊夢「乾杯♪」

 

蓮 「同じく♪」

 

そうして3人はワインを飲むのだがこの時、霊夢と魔理沙は勿論だが蓮も忘れていた。ことがあった。

 

霧雨「ぷはぁ~これは結構行けるな♪」

 

霊夢「ふ~渋いわりには中々フルーティーね……

   ってあぁ!!」

 

霧雨「どうし………やっべやっちまった!!」

 

2人はすぐに蓮を見るともう遅かった。注いだワインは空となっていた。

 

蓮 「くくくくハハハハハハハ♪」

 

それはあり得ない程に蓮が酒に弱かったことだ。酒を飲んだ蓮は何をしでかすか分かったものではない。

 

蓮 「凄~い体がポカポカするねぇ♪」

 

霊夢「魔理沙、縄!!」

 

霧雨「合点!」

 

霊夢と魔理沙はこたつから出ると、

 

霊夢「寒い!」

 

霧雨「寒っ!ってそんな事を言ってる場合じゃ

   ねぇぞ!」

 

霊夢「分かってるわよ!」

 

部屋からすぐに出ていった。そして霊夢もこたつから出ると蓮をホールドする。

 

霊夢「蓮、逃がさないわよ!」

 

蓮 「霊夢ったら大胆だなぁ♪」

 

霊夢「えっ!?きゃっ!?」

 

一瞬力を緩ませたがために蓮がホールドから抜けて霊夢は床に倒れる。そこに蓮が覆い被さる。

 

霊夢「ちょっと蓮!止めてってば!」

 

蓮 「綺麗だよ霊夢♪」

 

霊夢「っ!!!!?」

 

もうこうなってしまうと霊夢では止めることはもう出来ない。だがそれは霊夢ならの話だ。

 

霧雨「そういうのは夜にやれ!!」

 

蓮 「ぎゃっふ!!!?」

 

魔理沙の飛び蹴りが蓮の頭の右側面に直撃し吹っ飛ばされ、

 

ドガン!!

 

蓮 「ぐふ………」

 

そのまま柱に強く打ち付けられたのか動かなくなった。

 

霧雨「大丈夫か霊夢!」

 

霊夢「えっえぇ………」

 

霧雨「とっとりあえず縛っておくぞ!」

 

魔理沙は蓮をぐるぐる巻きに縛ると布団に寝かせた。だがその最中に霊夢は、

 

霊夢「ちょっと残念だったかな………」

 

と、呟くが魔理沙には聞こえなかったのだった。




怠惰「はぁ…………………」

狗神「おっおいそんな落ち込むなよ」

神楽「事故だったのですから仕方ないじゃないです
   か」

鈴蘭「そうだよ怠惰………」

怠惰「………俺が落ち込んでるのはさ読者様の信頼を
   裏切った事に落ち込んでるんだよ………最初は
   確かに自分の自己満足で作ってただけどね…
   読者様がこうして見てくれて皆がありがとう
   って言ってくれたり自分の作品のここが面白
   かったて言ってくれるのが本当に嬉しかった
   その読者様の思いを裏切ってしまったことそ
   れが一番辛いそれにその小説の後書き担当の
   子にも本当に申し訳なくてさ………こんなダメ
   な作者が小説を書いてて良いのかって思って
   しまってね………」

狗神「バカ野郎!!お前は満足なのかそれで!」

怠惰「そんな訳ないでしょ………不満足だよ!俺の
   プライドが許さないんだよ!こんな終わり
   方はさ!」

神楽「なら書き続けましょう!失った物はもう返っ
   てこないんです!それだったらその小説の書
   いてある部分から投稿するんです!読者様の
   信頼を裏切った?それなら少しでも取り戻す
   それが一番でしょ!メンタル弱小のそのヘタ
   レ悪魔!」

怠惰「なっ!?」

鈴蘭「神楽ちゃんの言う通り書き続けよ!それで
   もし取り戻せるなら少しずつでも取り戻そ
   うよ!」

怠惰「おっお前ら………」

狗神「それによ…その後書き担当の子は絶対にお前
   を待ってる迎えに行かなきゃダメだろ…な?」

怠惰「グズッ…ありがとう………書いてみる少しでも
   読者様を楽しませるためにこの小説もあっち
   の小説も完結まで書いてみせる!」

狗神「そのいきだ!おっとそろそろ時間だな終わる
   ぞ怠惰!」

怠惰「読者様……明日…失った理の神様は何を見るの
   小説をまた今書いてある話から書き出します
   そして一応は振り返りの話を先に投稿します」

神楽「すみません読者様こんな作者ですが許して
   下さい」

狗神「それじゃ読者様!」

鈴蘭「また日曜日?に会おうね!」

怠惰「それではさようなら!」


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第140話 気づいた時には

こんばんは読者様、モンストでパンドラ(正月ver)を当てて良い滑り出しが出来た怠惰のクソ悪魔です。それ以外は災厄でした。まぁそれはさておき今年初の本編へどうぞ、


鳥の囀り声が聞こえ朝日が顔を照らす。

 

蓮 「うっうぅん………」

 

午前6時ぐらいだろうか。そのぐらいの時刻に起床するのだが、

 

蓮 「あれ?何でこんなぐるぐる巻きに縛られ

   てるんだろ?」

 

何故だか縄でぐるぐる巻きに拘束されているのだ。だがご丁寧に布団をかけてくれたようだが身動きが一切とれない。

 

蓮 「お~い霊夢~…………ちょっと本当にhelp

   お願いだからぁ~ー!!」

 

芋虫みたいにくねくねと体をくねらせ時にはねる。だが何も起こらない。レベルが低くいがためにはねるしか使えないコ(ピー)キングの気持ちが少し分かった気がした。

 

蓮 「ぐぐぐ………」

 

体をくねらせて神楽へと近づくと、

 

蓮 「神楽、縄を斬ってくれ!」

 

その言葉に答えるかのように神楽が現れると自身の本体の刀で縄を真っ直ぐに両断する。

 

蓮 「助かったよ」

 

神楽「いえ♪それでは♪」

 

そうして神楽は消えて本体が残る。蓮は手に持って鞘へと戻し居間へと向かったのだが、

 

蓮 「どうしたらこうなるのかな?」

 

目に写る光景は酒の瓶があちらこちらに転がり霊夢はこたつに突っ伏して寝ていて魔理沙はこたつを布団の替わりにして寝ていた。

 

蓮 「この2人ときたら………」

 

寝ているのなら起こすのも悪いだろうと思いそっとしておく事にして台所へと向かった。

 

蓮 「お米は…うんあるねなら雑炊で良いか」

 

お米を洗い鍋にお米を投入させ水を入れ出汁となる椎茸を入れ醤油を加える。そして火を着火させて暫く炊かせる。その間に鍋おきを居間へと運びネギを切り刻み卵を溶いて雑炊へと掛けまた一煮経ちさせる。

 

蓮 「ズズ……うん♪」

 

出来上がった雑炊の掴みに布を被せ居間へと運び先に置いた鍋おきに置く。すると臭いに釣られたのか、

 

霊夢「うぅん……」

 

霧雨「良い香りがするなぁ」

 

2人が起き出す。台所から取り皿を3つと箸を3組、持ってきて並べる。

 

蓮 「2人共、朝食にしない?」

 

霊夢「朝食……眠…」

 

霧雨「おぉ~良いな~………スゥ…スゥ……」

 

また眠りだした。少しこれには呆れるが仕方なくまた起こす。

 

蓮 「ほら2人共……」

 

霊夢「起きるわようぅ腰痛い……」

 

霧雨「体が痛いぜぇ……」

 

布団で寝ないでそんな所で寝るなら体が痛くなって当たり前だ。

 

蓮 「いただきます」

 

霧雨「いただくぜ………」

 

霊夢「いただきます………」

 

蓮と眠気が覚めぬ者達と朝食を取るのだった。そうして数十分後には作った雑炊は食べ終えて鍋はすっからかんになった。

 

蓮 「御馳走様でした」

 

霊夢「御馳走様……」

 

霧雨「いや~目が覚めるぜ」

 

と、魔理沙が言う。だが蓮は気になることがあった。

 

蓮 「所で霊夢に魔理沙、昨日の事なにか覚えて

   ない?いつの間にか体を縄できつくぐるぐ

   る巻きにされて眠ってたんだけど?」

 

霊夢「えっ!?いやそのあの………」

 

霧雨「あぁ~蓮、私が色々と悪いことしちまっ

   たんだよ悪かったな」

 

蓮 「はぁ………?」

 

記憶が曖昧なためあまり覚えてない。覚えているのは魔理沙がバスケット籠から酒を取り出した所ぐらいだ。しかし霊夢のこの反応を見るに、

 

蓮 「ま…まさか……取り返しのつかないことし…

   たの……か…な?」

 

霊夢「えっえぇと………」

 

困惑する霊夢を見て魔理沙はニヤニヤと笑った。

 

霧雨「そうだなぁ~あんな事やこんな事だぜ♪」

 

みるみると自分の額から冷や汗が流れる。そして真っ先にとった行動は、軽く飛び上がりそこから土下座の体制となって頭と手を地面につけて、

 

蓮 「本当にごめん霊夢!責任はとるから!!」

 

霊夢「はぁ!?いやちょっと蓮ったら魔理沙の

   嘘よ!」

 

霧雨「アハハハやっぱ面白いぜ♪」

 

霊夢「このっ………」

 

ポカンっ!

 

霧雨「いってぇ………」

 

軽くどつかれた魔理沙の頭から音がなると頭を抑えてさする。だがどうやら何か過ちは犯してはいないようで少しホッとした。

 

蓮 「過ちを犯してなくて良かった……」

 

何処かの結婚雑誌を読まなくて済みそうだが何故だか霊夢はムスッとしていた。

 

霊夢「……………」(# ̄ー ̄)

 

蓮 「あれ?霊夢なんでそんなムスッとしてる

   の?」

 

霊夢「してないわよこの朴念人!」

 

そう言い立ち上がると霊夢は障子の方へと向かう。

 

霧雨「おいおいどこ行くんだよ?」

 

霊夢「厠よ……てか言わせないでよ恥ずかしい」

 

そう言い残して部屋から出ていった。

 

蓮 「魔理沙…聞きたいんだけど今と昨日?

   で僕は何かしたのかな?」

 

霧雨「う~んまぁうん」

 

蓮 「いったい僕は何をしたんだ!?」

 

霧雨「あぁ~霊夢を押し倒して襲おうとしていたの

   を見たから私が飛び蹴りで気絶させて縛って

   おいたぜ」

 

どうやら朝、体をぐるぐる巻きに縄で縛られていた訳がわかった。そして、

 

蓮 「魔理沙…本当にありがとう……何か間違いを

   犯さずに済んだよ」

 

霧雨「良いってことさ♪まぁ悪いのは私や霊夢だし

   なぁ実際、酒が弱いのを忘れて飲ませた訳だ

   し……」

 

蓮 「いやでもコップを3個持っていったのは僕な

   訳だから悪いのは僕だよ」

 

霧雨「言われてみるとお前が悪いな♪」

 

蓮 「いやそこは何か謝ってよ!?」

 

お互いに謝るのかと思ったらまさかの裏切りられた。だが自分のツッコミで魔理沙はケタケタと笑っていた。

 

蓮 「まったく………」

 

霧雨「悪かったよ~♪」

 

霊夢「こんな寒い中で楽しそうね」

 

蓮 「おかえり霊夢」

 

障子を閉じてこたつの中へと入って共にぬくたまる。すると霊夢は、

 

霊夢「所で魔理沙、あんたは何時までいるのよ?」

 

霧雨「おっとそうだ!昨日飲んだくれて忘れてた

   ぜ!本を読まなきゃいけないからいくぜ!」

 

そう言い魔理沙は縁側へと出ると立て掛けてある箒に股がり空へと飛んでいった。

 

霊夢「本当にあいつもあいつで嵐ね」

 

蓮 「そうだね………それとさっきは何か不快に

   させる事を言ってごめんね……」

 

霊夢「えっ?ふふっ♪良いわよもう気にしてない

   からさぁて片付けするわよ?」

 

蓮 「そうだね♪」

 

そうして蓮と霊夢は昨日散らかした居間を片付けるのだが、

 

蓮 「魔理沙ったらこれを忘れてってるし………」

 

昨日、魔理沙が持ってきた本を忘れていっていた。蓮はその本を見て、

 

蓮 「理久兎さんまさか…本当に生きてるのかな

   いやそんな訳ないか」

 

霊夢「蓮、そっちにあるお皿を持ってきて」

 

蓮 「あっうん!」

 

本を置いて霊夢の元へと皿を持って行くのだった。




怠惰「はい明けましておめでとう♪」

狗神「あぁおめでとう♪」

鈴蘭「おめでとう♪」

神楽「おめでとうございます」

怠惰「でもまぁ今年は狗神さんの年だね」

狗神「あぁ犬だから♪」

神楽「今年も良い1年が迎えれるように………」

鈴蘭「怠惰君が何か事件を起こしませんように」

怠惰「失礼だなぁ………まぁ良いやとりあえずは
   こっちもあっちもちょくちょくと更新を
   頑張っていくのでよろしくお願いします」

狗神「こんな小説だが頼むな♪」

神楽「お願いしますね♪」

鈴蘭「よろしくね♪」

怠惰「さてとそろそろ時間なので今回はここまで」

狗神「また明日もよろしくな♪」

神楽「それでは読者様♪」

鈴蘭「また次回♪バイバイ♪」


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第十三章 封印されし高僧
第141話 落ちてきたのはまさかの


こんばんわ読者様ここ最近、何故かシャドバにまたはまりだした怠惰のクソ悪魔です。何故急にはまりだしたのかは分かりませんが………こんな話しもあれなので本編へどうぞ。


暖かい日の光が照らす昼下がりのこと冬も終わり芽吹きの季節の春がやってくる。やってくるのだが………

 

リリ「春ですよ~♪」

 

春を告げる妖精リリーホワイトが弾幕を放ちながら春の来訪を告げるのだが、

 

霊夢「弾幕を撒き散らして神社を荒らすな!」

 

リリ「キャーー!!!?」

 

ピチューーン!!

 

博麗神社で許可なく弾幕を放ったがために霊夢の怒りを買ってリリーは被弾してピチュッた。

 

蓮 「あちゃ……ねぇ霊夢そこは大人になろうよ」

 

霊夢「何処を大人になれって言うのよ?」

 

蓮 「逆に考えるんだ、弾幕を射たせても良いさ

   って」

 

霊夢「ごめんそれは流石に分かんないわ」

 

と、霊夢は幻想郷に来て速3年近く経過して常識が少し壊れかけている蓮にそう呟く。

 

蓮 「………あれ?」

 

そんな会話をしているとふと気がつく。草むらからこちらを見ている1つの目玉に。そしてその目玉は飛び出てきた。出てきたのは大きな傘を持つ珍しいオッドアイの少女で1つ目は傘の絵柄だった。

 

? 「べろべろばぁ~!!」

 

しかも楽しそうに出てきた。

 

? 「ねぇ驚いた?ねぇ驚いた?」

 

そう言ってくるが全然驚いていない。だがちょっと可愛そうなので、

 

蓮 「うっうん驚いたよ………」

 

驚いた。というが少女はムスッとした表情になると、

 

? 「ちょっと!驚いてないわよね!私のお腹

   は満たされてないもん!」

 

よく分からない事を言って怒りだした。

 

霊夢「あんた誰よ?」

 

? 「えっ?私は誰かって?私は多々良小傘

   っていうんだ♪」

 

と、名前を名乗った。

 

霊夢「でっそれが何の用よ?」

 

小傘「それは勿論驚かせに♪」

 

そういった瞬間、霊夢は無数の針を投擲した。

 

小傘「へえっ!?」

   

ピチューーン!!

 

突然の不意打ちに対応できず小傘はピチュり気絶した。

 

蓮 「もう霊夢ったら………あれ?」

 

気絶して目を回す小傘を見ると近くに何か光る物が落ちていた。

 

蓮 「これは………えっ!!?」

 

霊夢「どうした………何それ?」

 

その形状は円盤。だが真ん中の部分は膨らんでいる。そう現代から幻想入りをしていてオカルトに詳しくない蓮でもすぐに分かるものだった。

 

蓮 「UFO!?てかちっちゃ!?」

 

それは片手で持てるぐらいあまりにも小さすぎるUFOだ。このUFOに入れても超ミニミニサイズの小人が入りそうな感じだ。すると霊夢は首を傾げて、

 

霊夢「ねぇそのUFOって何?」

 

蓮 「えっ!?えぇと………」

 

流石は幻想郷生まれ。UFOは分からないようだ。だがそう言われてみると蓮はまったくもって詳しくない。それ以前に幻想入りを果たすまでは妖怪だとか幽霊だとかUFOそれに宇宙人だとかは一切信用していなかったためUFOは何と聞かれても困るだけだ。何て説明をすれば良いかと悩んでいると、

 

早苗「霊夢さん蓮さんいますか?」

 

霧雨「お~い霊夢、蓮いるかぁ~?」

 

と、神社の本殿の方から声が聞こえるとその声は近づいてくる。それは大抵何時も博麗神社に遊びに来る魔理沙そして珍しい事に早苗だった。

 

蓮 「あっ魔理沙それに早苗さん♪」

 

霊夢「そうだ丁度良さそうね」

 

蓮 「えっ?…………あっそうか確かにそうかもね」

 

と、話がまとまると魔理沙と早苗はこちらへと近づきくと蓮は円盤を持って、

 

蓮 「ねぇ2人のどっちかでUFOに詳しい人

   っているかな?」

 

魔理沙と早苗は円盤を見ると魔理沙と早苗は共に驚いきの顔になった。

 

霊夢「まぁ魔理沙は詳しくないでしょ?」

 

霧雨「何を!………って言ってもまぁその通り

   だけどよてかそれ……」

 

と、少し悔しそうに言ったかと思うと帽子を漁りこれと手に持っているUFOと同じ物を出した。

 

早苗「えっ魔理沙さんもですか!」

 

早苗も手にぶら下げている手提げの布鞄からまたUFOが出てくる。

 

蓮 「おっ同じ物が3つも!?」

 

早苗「奇遇な事ってあるんですね」

 

霧雨「あぁ……てかよ私もこれについて蓮なら

   知ってると思ってきたんだが」

 

どうやら魔理沙はそのUFOについて聞きに来たみたいだが自分もUFOに詳しいわけではない。だが、

 

早苗「ふふんっ♪UFOの説明なら任せて下さい」

 

霊夢「えっ早苗は知って………あぁそういえば蓮と

   同じで幻想入りしたんだったわね」

 

早苗は自分と同じで現代から幻想入りを果たした少女だ。そのため蓮と同じ話ができる数少ない情報共有者の1人だ。

 

早苗「えぇ♪UFOそれは現代で言うと未確認飛

   行物体とされていて光体だったり大きかっ

   たりと多種多様の種類で知られていますね」

 

霊夢「飛行物体ってそれ飛ぶの!?」

 

霧雨「マジかよ!?」

 

霊夢と魔理沙は驚いていた。こんな鉄みたいというか鉛みたいな金属が飛ぶとは思わなかったのだろう。

 

早苗「えぇ♪それも目に見えない程の速度で」

 

霧雨「因みにブン屋とどっちが早いんだ?」

 

蓮 「それだったら圧倒的にUFOじゃない?」

 

と、言ったその時だった。突然上空から一人の少女が地上に降りてくる。それは、

 

文 「ちょっとそれは幻想郷最速の称号を持つ

   私として聞き捨てなりませんね!」

 

文だ。しかも手には新聞を持っている事から文々新聞配達の途中だろう。

 

霊夢「あんたはどっから出てきたのよ」

 

文 「情報があるところなら例え火の中、水の中

   森の中、土の中や雲の中はたまたスカート 

   の中にでも行きますよ!」

 

霧雨「理久兎の墓の中は?」

 

文 「それは絶対に行きませんし潜りませんし

   掘り起こしませんよ!あの人には少なか

   らず恩がありますので♪」

 

一応は死者に対しての節度はあるようでホッとしたが流石にスカートの中はアウトだ。

 

早苗「コホンッ!えっと続きを話しますがUFO

   はあくまでも乗り物でそれを操縦するのが

   地球外生命体の異生人またを宇宙人とされ 

   ています」

 

霊夢「てことはこれにもその宇宙人がいたって

   事よね?」

 

早苗「そうなりえますね現にここには3つもある

   ので」

 

聞いているとロマンを感じる。現代でこの年でこんな事をしていると即変人扱いなため気楽にこういった物にロマンを持てるのはとても楽しいと思えた。

 

文 「ふむふむ………うん♪いい記事が書けそう

   ですね♪」

 

霧雨「抜け目がないなぁ」

 

文 「いえいえ♪あっそうそう4方には面白い

   ネタを提供してくれたので話しておきま

   すね♪」

 

手帳やらを胸ポケットにしまい文は話始めた。

 

文 「実はですね雲に紛れて大きな船を見たって

   いう証言があったんですよ♪もしかしたら

   それに関係あるんじゃないですか?」

 

それを聞くと早苗の目は先程よりも輝き始めた。

 

早苗「それマザーシップですか!!」

 

霊夢「まっまマザー?」

 

霧雨「ロザリオ?」

 

蓮 「全然違う!?しかもそれめっちゃ感動する

   シーン!?」

 

突然、某バーチャルリアルティーゲームの話をしだして焦った。

 

蓮 「えっとマザーシップってのは多分UFOが

   子供だとしたらマザーシップはそのUFO

   の親みたいな感じかな?」

 

早苗「蓮さんの例えは合ってますよ♪」

 

霧雨「へぇ今の幻想郷にはそんな物があるのかぁ」

 

霊夢「私は興味ないわね」

 

早苗「因みにマザーシップは親玉という名目から

   UFOで集めたお宝があるかもしれません

   ね♪」

 

それを聞くと霊夢と魔理沙はピクリと反応した。というか言ってはならない禁句をいってしまった。

 

霊夢「お宝………良いわね♪」($∀$)

 

霧雨「お宝♪」(☆ω☆)

 

お金に少しうるさい霊夢と珍しい物大好きな魔理沙にとってはそそる言葉なのだ。

 

文 「とりあえず私は行きますね文々新聞を

   配らなきゃいけないのでそれでは♪」

 

そう言い文はもの凄い速度で消えたため目では追い付けない。だが、

 

霊夢「蓮、1分で支度よ!」

 

霧雨「速く行こうぜ♪」

 

早苗「行きましょう!」

 

と、目を輝かせる3人に勝てる筈もなく、

 

蓮 「はぁ……待ってて準備してくるからさ」

 

そうして蓮も準備を整えてマザーシップなる物があるとされる空へと向かうのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

狗神「あぁありがとうな」

神楽「所で怠惰様そのシャドバって何ですか?」

鈴蘭「それって何ゲーム?」

怠惰「カードゲーム♪まぁここ最近はって感じ
   だけどまぁまぁ面白いよ♪」

狗神「ほう………何だこれ?」

神楽「何かいっぱいいますね」

鈴蘭「しかも絵柄が綺麗だけど何か怖いね」

怠惰「まぁ怠惰さんが使うのはヴァンパイア
   だから仕方がないね」

狗神「強い………のか?」

怠惰「う~ん基本的にはこれ使い手によって強い
   弱いが変わるからねぇ一応カードのクラス
   によって性能が違うから怠惰さんのデッキ
   は復讐ヴァンパイアデッキ俗に言うと命の
   賭け引きする戦いが特徴なデッキだね」

鈴蘭「例えばどんな感じ?」

怠惰「う~んセルフカットして自身の体力を削り
   つつ戦うって感じかな?」

狗神「簡単に死にそうだな」

怠惰「うん使い方をしくじると死ぬよ」

神楽「怖いですね………」

怠惰「まぁ慣れだよ慣れ………おっとそろそろ時間
   かなてな訳でゲームの話しになりましたが
   今回はここまでです」

狗神「そんじゃ読者様」

鈴蘭「また次回ね♪」

神楽「それではありがとうございました♪」


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第143話 聖輦船のクルー

こんばんは読者様、仮免許に落ちた怠惰のクソ悪魔です。言えるのはただ1つとても悔しかったです。それはさておき今回もどうぞ。


雲山に案内され蓮達は屋敷?というよりかは、

 

霊夢「げっあれは仏像………」

 

小さな仏像に霊夢は呟いた。

 

霧雨「するとここは仏教か」

 

どうやらここの人達は仏教徒みたいだ。そのためかあちら此方に時々法典が置いてある。

 

蓮 「あぁそうか確か神道と仏教って仲が悪いん

   だっけ」

 

早苗「そうみたいなんですよねぇしかも何時の

   間にか神仏習合の信仰になっていて神奈

   子様や諏訪子様も少々、頭を悩ませたと

   かその結果が七福神みたいに神と仏が合

   わさったグループが誕生したんですよね」

 

蓮 「へぇ………」

 

こうしてよくよく考えてみると日本は宗教に対しては結構フリーダンスだと思った。すると、

 

? 「あれ雲山その人達は?」

 

と、白い短パンでセーラー服を着こんだ少女が出てくる。如何にも船のクルーですといった格好だ。

 

蓮 「あっお邪魔してます蓮です」

 

? 「あぁ~さっき一輪が言ってた客人だねよう

   こそ聖輦船へ♪私はここの船の船長を務め

   ている村紗水蜜よろしく♪」

 

というかこの人が船長みたいだ。船長なら舵取りやら指揮をしなくて良いのかと思った。

 

早苗「あれ舵とかは取らないんですか?」

 

しかもそれを早苗がわざわざ言ってくれた。すると村沙は後頭部に手を当てて笑いながら、

 

水密「アハハ…いやねこの聖輦船さ……自動操縦

   なんだよね」

 

ズコッ!

 

蓮、霊夢、魔理沙、早苗はズッこける。それなら何故、船長を名乗るのだというか仕事がないだろと思った。たが、

 

霧雨「おっおいおい」

 

霊夢「それなら船長いらなくない!?」

 

早苗「確かに!」

 

言ってしまった。言わないように我慢していたのに霊夢や早苗は言ってしまった。

 

水蜜「それ言わないで!?結構気にはしているん

   だからさ!」

 

少し涙目になっていて可愛そうに思えた。しかも雲山は村沙の肩をポンポンと優しく叩き励ましていた。

 

一輪「おいおい客室にいないと思ったら早く

   来て………って何しているんだ?」

 

水蜜「えっあぁごめんね」

 

一輪「まったく………」

 

そんなこんなで蓮達は居間へと来ると畳の床に腰かける。そしてテーブルにお茶を雲山が置いてくれる。

 

蓮 「ありがとうございます」

 

雲山 ( ^ω^ )

 

やはり雲山とは何かと気が合いそうな気がした。すると、

 

一輪「6…7……よし揃ったな」

 

水蜜「後は星とナズの手に掛かってるね」

 

と、2人は話しているのを聞き逃さなかった。

 

蓮 「あの所でそのUFOを集めて何をするんです

   か?」

 

それを聞くと2人は顔を見合わせる。そして蓮の質問は周りにも聞こえていたのか霊夢、魔理沙、早苗の視線は2人に注がれる。

 

一輪「あっえぇとはぁ………これ君達はUFOだと

   か言ってるけど実際はそんなんじゃなくて

   私達の親友の封印を解くための鍵なんだよ」

 

早苗「鍵……ですか?」

 

水蜜「そう本当だったらすぐ地底から抜け出して

   仲間の用事が済んだら速くに魔界へと向か

   う筈だったんだけど誰かにその鍵を隠され

   て仕方なく探し回っていたって感じだなん

   だよね」

 

霧雨「何か面倒なことしてんなぁ」

 

雲山  (_ _)

 

雲山は頷く。つまりこの人いや妖怪達の目的はその封印されている友人を助けることのようだ。

 

蓮 「そういえば寅とナズって言いましたけど

   お仲間ですか?」

 

水蜜「えぇ♪それも超強力な仲間………」

 

? 「お~い帰ったぞ」

 

と、声が聞こえる。どうやらそのお仲間さんがきたようだ。

 

一輪「噂をすればか」

 

一輪の呟きから1分も立たないで居間の障子が開くと2人の少女がやって来る。1人は丸い耳を持ちミミズのような尻尾を揺らす結構小さめの少女。そしてもう片方の少女は三叉の矛を持ち虎柄の腰巻きをしている金色髪の少女だ。

 

? 「あれお客様ですか?」

 

と、言うと水蜜が説明し出した。

 

水蜜「え~とまず小さいのがナズーリンって

   言ってもう1人の大きいのが寅丸 星っ

   ていうんだよ」

 

と、軽く水蜜が説明してくれる。

 

ナズ「あぁご紹介に預かった通り私はナズーリン

   それで隣にいるのがご主人の」

 

寅丸「アハハどうも寅丸 星です」

 

彼女達も挨拶をしてくれる。

 

蓮 「あっえっと葛ノ葉 蓮です一応はお客として

   来ました」

 

早苗「東風谷早苗です」

 

霧雨「霧雨魔理沙だ♪」

 

霊夢「博麗霊夢………」

 

名乗ってくれたため自分達も名乗り返す。

 

ナズ「それで何でまた客なんて呼んだのさ?」

 

一輪「あぁ……その人達が残りの鍵を見つけてくれ

   たんだよ」

 

寅丸「本当ですか!」

 

そう言うと星は頭を下げて、

 

寅丸「ありがとうございます」

 

蓮 「あっいえ偶然でしたので………」

 

水蜜「それでまぁ魔界にツアー感覚で案内して

   あげようって事になってね」

 

ナズ「成る程な…なら速く行こう船長……客人

   を暇させるわけにはいかないしそれに

   聖を早く迎えに行きたいしな」

 

ナズーリンのその言葉で村紗は軽く敬礼して、

 

水蜜「合点♪なら巡回モードから魔界に目的地

   変更してくるね」

 

水蜜はそう言い居間から出ていった。

 

ナズ「まぁあれだ是非、色々と見てくれ客人と

   なればもてなすから」

 

寅丸「えぇ♪」

 

蓮 「ありがとうございます」

   

そうしてメンバーは揃い蓮達は魔界へと向かう事となったのだった。




怠惰「では今回もありがとうございました」

狗神「おい怠惰……何かやつれたな?」

神楽「言われてみると………」

鈴蘭「う~ん確かに」

怠惰「えぇ…あっちの再編集だとかあっちこっち
   の話を書いたり更には教習所の勉強だった
   りと忙しくてね………多分来週の1週間だけ
   お休みをとるかもしれない」

狗神「そんなにか!?」

神楽「多分ですがあっちの再編集が難航している
   といった感じでしょうか?」

怠惰「えぇまぁ…そうですね当時の怠惰さんが
   あまりにも愚かだったのでこうして現在
   の私が苦労してます」

鈴蘭「本末転倒だね」

怠惰「なので恐らく来週の月曜日から1週間程
   お休みをすると思っていて下さい急で申
   し訳ありません」

狗神「まぁすまないがそう思っていてくれ」

神楽「すみません」

鈴蘭「ごめんね……」

怠惰「ではまぁそろそろ時間だからここでおし
   まいです」

鈴蘭「それじゃ今回もありがとう♪」

神楽「ではまた次回」

狗神「そんじゃあな♪」


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第142話 空中船

こんばんは読者様、ついに仮免を受ける事となった怠惰のクソ悪魔です。正直、受かる気がしない。まぁこんな鬱になってしまいそうな話しは無しにして本編へどうぞ。


雲が少しかかる青空の空。

 

早苗「マザーシップは~♪」

 

霧雨「お宝お宝♪」

 

霊夢「ふふっ♪」

 

蓮 「はぁ…………」

 

そんな空を蓮達は飛んでいた。目的としては現在手に持つUFO?のマザーシップを探すことだ。だがあまり言いたくはないのだが正直、宇宙人達に申し訳ない気持ちで一杯だ。早苗はオカルトがらみだからまだ良いのだが問題の2人はほぼ私利私欲というかお金がらみで動いているからだ。

 

蓮 「………もし泣きそうになっていたら悲しみ

   の向こうでを歌ってあげようかな……」

 

自分に出来るのはもうこれしかない。すると、

 

霊夢「蓮……蓮ったら」

 

蓮 「えっ?」

 

どうやら自分が呼ばれていたようで霊夢は少し心配した表情で見てくる。

 

霊夢「大丈夫?」

 

蓮 「えっあぁうん大丈夫だよ♪」

 

言えない。自分達のせいで宇宙人が可愛そうな未来なりそうだなんて口が避けても言えない。そのため愛想笑いで誤魔化す。

 

霊夢「そうそれなら良かっ…………へっ!?」

 

霧雨「おおおい……!!」

 

早苗 (*゚Д゚)

 

何でなのか分からないが霊夢や魔理沙そして早苗は自分の顔を見て驚いていた。

 

蓮 「えっ顔に何かついてる?」

 

聞いてみると3人は、

 

霊夢「違うわよ!

 

早苗「れれれれれ蓮さん!」

 

霧雨「うっ後ろだ!」

 

蓮 「えぇ?……ハハハ♪その手には乗ら………

   えっ!!?」

 

これには声を出して驚いた。自分達のすぐ上後ろに巨大な木造船が浮かび悠々と空を泳いでいたのだ。だが、

 

早苗「思ってたのと違う………」

 

どうやらUFOから連想させてもっとこう巨大は宇宙船またはデス・(ピー)ター辺りを考えていたのだろうが外れて少ししょぼーんとなっていた。

 

蓮 「まぁ鉄の船から木造船になれば仕方ないか

   なぁ」

 

早苗「はぁ………」

 

落ち込み具合がとんでもない。だが霊夢と魔理沙は、

 

霊夢「やっぱり宝船よね!」

 

霧雨「富やらがありそうだぜ♪」

 

どうやら七福神の宝船と考えたらしい。ここまで来ると富や豊作をもたらしてくれる七福神達にも喧嘩を売りそうだ。

 

蓮 「ねぇ仮に七福神の宝船だったとしてと粗

   相がないよ……」

 

霧雨「一番乗り♪」

 

霊夢「ずるいわよ魔理沙!」

 

2人は知ったことかと言った感じで宝船?に乗り込んでいった。それを呆然と蓮と早苗は立ち尽くす。

 

蓮 「早苗さん……行きます?」

 

早苗「………ですね宝船なら宝船で良いものが見れ

   たと思えば万々歳ですね」

 

蓮と早苗も空浮かぶ宝船へと乗り込んだ。宝船は甲板は勿論だが不思議なのは帆がないこと。そして家?みたいな物が建っていた。

 

蓮 「不思議な船だなぁ」

 

早苗「そうですねぇ………」

 

と、そんな事を言っていると、

 

霊夢「お宝なんてないじゃない」

 

霧雨「結局面白そうなもんはないよなぁ」

 

辺りを探してお宝が見つからず霊夢と魔理沙は少々不貞腐れていた。というか盗みや強盗は働いてはダメだ。

 

蓮 「まったく2人は………」

 

霊夢「はぁ………」(ー 3ー)

 

霧雨「でもよ辺りは無かったがよあそこの中

   ならあるんじゃないか?」

 

それを聞くと霊夢の目はまたキラキラとしだした。こういった立ち直りは本当に早い。

 

霊夢「そうね!」

 

霧雨「よし♪それなら………」

 

と、魔理沙が言ったその時だった。

 

? 「悪いけどここには何にもないよ」

 

霊夢「誰!」

 

声のした方向を見るとそこには頭巾を被った少女がいた。どうやらこの船のクルーっぽい。

 

霊夢「尼…かしら?」

 

少女「えぇまぁ所で貴方達は誰かしら?」

 

と、聞かれるとやはり我先にと名乗ったのは、

 

霧雨「普通の魔法使い霧雨 魔理沙だぜ♪」

 

魔理沙だ。それに続いて、

 

早苗「東風谷 早苗です」

 

霊夢「博麗 霊夢よ」

 

2人は挨拶をする。2人が挨拶するなら自分も礼儀だ。

 

蓮 「葛ノ葉 蓮です」

 

少女「これはこれはご丁寧に私は雲居一輪と

   言うものです♪そして貴方達の後ろに

   いるのが………」

 

一輪と名乗った少女に言われ後ろを向くが何もない。あっても雲の上を進んでいるためか雲が甲板にかかるぐらいだ。

 

蓮 「えっと誰もいませんが?」

 

一輪「いますよ♪」

 

と、言われ4人はよく目を凝らす。そして真っ先に霊夢が気づいた。

 

霊夢「ここら辺を漂ってる雲…まるで風に抵抗

   して……まさか!」

 

一輪「ご名答♪」

 

霧雨「どういうことだ?」

 

霊夢「見越し入道でしょ?」

 

霊夢のその言葉と同時に辺りの雲が集まっていく。そして集まった雲は厳つくそして頑固親父みたいな顔を作り出し大きな両手を作る。

 

一輪「それで紹介するけど見越し入道の雲山」

 

雲山 m(_ _)m

 

雲山は無口なのか何なのか喋らず頭をペコリと下げる。そして感じた。雲山は恐らく自分と同じ常識ポジだろうと。

 

蓮 「あっこれはご丁寧に」

 

雲山 ( ^ω^)

 

挨拶をして頭を下げ返すと雲山はニコニコと笑顔になる。見ていると顔は少し怖いが実際は優しい近所のおじさんみたいな雰囲気だ。

 

一輪「珍しい雲山が初めての人に微笑むなんて」

 

霊夢「………まぁ貴女は大方、入道使いよね?」

 

一輪「えぇ♪あっそうそうここに来た理由は………

   財宝だろうけど生憎そんな物は……って!

   貴方達それを何処で!」

 

と、一輪は持っているUFOに気がつくと驚く。それに対して4人は、

 

霊夢「蓮が拾ってきた」

 

蓮 「落ちてました」

 

霧雨「香霖から貰ったぜ♪」

 

早苗「屋根に引っ掛かってました」

 

と、様々である。だが一輪は先程とはうって変わり形相を変えて、

 

一輪「それを譲って欲しいお願いだ!」

 

雲山  人(-ω- )

 

そう言われる。自分的には譲っても良いと思えた。

 

蓮 「ねぇここまで言ってるんだからあげ

   たら?」

 

霊夢「そうね………まぁ良いわあげるわよ」

 

霧雨「おいおいならよこれに見合う対価とか

   ないのかよ?」

 

と、魔理沙が言うと一輪は、

 

一輪「確か魔法使いって言った筈ですよね?」

 

霧雨「あぁ♪」

 

一輪「私達が向かうのは魔界ですと言ったら?」

 

霧雨「魔界だと!」

 

霊夢「それ本当?」

 

霊夢と魔理沙はどうやら魔界について知っているようだ。だが自分と早苗は魔界とは?という感じで頭をかしげた。

 

蓮 「えっと魔界って?」

 

早苗「何でしょうか?」

 

霊夢「あぁ~蓮や早苗は知らなかったわね」

 

霧雨「まぁ言っちまうと別の世界みたいなもんだよ

   地上、天界、魔界その他にこの世には色々な

   世界があってだ魔界はその世界の1つで主に

   魔族や魔獣が住まう世界だが魔法の最先端を

   行く世界でもあるんだよ♪更に言うとアリス

   の故郷だな♪」

 

魔理沙の説明で大方は理解できた。しかもアリスは魔界出身のようだ。

 

早苗「世界って広いんですね」

 

霊夢「えぇ考えてるより凄く広いわよ?」

 

一輪「それでもしそれを譲ってくれるなら魔界の

   まぁ観光ツアーみたいな感じかもしれない

   けど来ますか?」

 

と、誘われた。だが正直な話だがそういった世界もまた見てみたい。

 

蓮 「霊夢ちょっと僕は興味あるんだけど?」

 

早苗「私もあります♪」

 

霧雨「……魔界か…行く価値はありだな♪」

 

霊夢「はぁ分かったわ良いわその代わりしっかりと

   見させて貰うわよ?」

 

それを聞くと一輪と雲山は喜びの表情となった。

 

一輪「勿論だ♪なら今から君たちは客人だ雲山

   案内をしてあげて欲しい」

 

雲山 ( 。_。)

 

コクりと頷くと雲山は手招きしてくれる。ついて来いとう事だろう。

 

蓮 「楽しみだね♪」

 

霊夢「まぁ楽しませてもらうわ」

 

早苗「そうですね♪」

 

霧雨「魅魔様いるかなぁ」

 

と、4人は雲山に案内されるのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

狗神「魔界か………怠惰お前に関係あるだろ?」

怠惰「いいや?俺は魔界出身じゃないしもっと
   辺境地だし」

神楽「そうなんですか」

鈴蘭「何か意外」

怠惰「まぁでも一応は魔力の塊の世界だから居心
   地は多分良いとは思うけどあそこの世界は
   残念ながら娯楽はまだ疎いから行く気が失
   せるんだよね」

神楽「その娯楽とは?」

狗神「ゲームだろどうせ」

怠惰「えぇだってやっとスーパーファミコンが
   普及してきたぐらいだからね小説設定だ
   と?」

鈴蘭「うっわ古!?」

狗神「それは現代っ子のお前にはキツイな」

怠惰「えぇそんなこんなで行かないんですよね
   おっとそろそろ時間かそれでは…読者様
   今回はここまでです」

狗神「次回もよろしくな」

神楽「それでは読者様♪」

鈴蘭「まったね~♪」


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第144話 いざ魔界へ

こんばんは読者様、仮免に落ちたために勉強している怠惰のクソ悪魔です。それとやはり来週の月曜日から1週間ですがお休みします。申し訳ございませんがお願い致します。では本編へどうぞ。


真昼の太陽が飛行する聖輦船を照らす。そこから眺める景色はまた何時もとは違う景色だと感じる。

 

蓮 「船なんて乗ったことないからこうして

   見るとゆったりしてるんだね…‥飛行船

   だけど………」

 

早苗「あれ?修学旅行とかでは乗らなかったの

   ですか?」

 

蓮 「えぇ両親や祖母が残してくれた保険金と

   古い家で慎ましく暮らしていたもので…」

 

現代の遊覧船など船などは一切乗ったことがない。修学旅行では乗らなかったのかというと生活するためのお金が勿体なかったため修学旅行には行っていない。そのためこうした船や飛行機?等は少し憧れてはいたのだ。

 

早苗「あっその…ごめんなさい」

 

蓮 「あぁうん良いよ全然♪」

 

悲しくはないと言ったら嘘になるが両親は物心つく前にこの世を去っているため同級生の親などを見ていると羨ましくはなった。しかし育て親の祖母がいたため悲しくはなかったがもうかれこれ約7年ぐらい前に天寿を迎えて旅立った。それは流石に寂しくて泣いたがもうそこまで気にはしてない。何故なら、

 

霊夢「ゆっくりと動く船も良いものね♪」

 

霧雨「だな♪」

 

こうして数多くの友人そして霊夢に会えたためもう寂しくも悲しくもない。すると、

 

水蜜「間もなく魔界へと突入するよ♪」

 

その言葉と共に歪みが現れる。聖輦船はそこへと突入するみたいだ。

 

霧雨「魔界か何年ぶりかな」

 

霊夢「かれこれ………何年ぶりなのかしらね?」

 

蓮 「ねぇ魔界って何があるの?」

 

一応、魔界には何があるのかを聞いてみると、

 

霧雨「え~と魔族や魔獣は勿論いてそれから独自

   生体の魔法植物もいるし後はう~ん…‥最悪

   な場合だととんでもない大物悪魔や魔竜に

   も会えるぜ♪」

 

霊夢「レアって言ったら神綺だとかもレアって

   言えばレアの部類よねアンラッキーとも

   言うとは思うけど」

 

蓮 「神綺?」

 

霧雨「あぁ魔界の最高神なんだがよとんでもない

   ぐらいにカリスマ性がなくて魔族の殆どは

   呆れてるレベルの魔神だぜ♪」

 

それを最高神にして良いのかと思うが気にしたら負けだろう。というか自棄に詳しすぎる。

 

蓮 「でも魔界に言ったことあるって聞いたけど

   あんまり行ってるようには見えないけど?」

 

霊夢「あぁそれは魔界への不法入国が多くなった

   からって理由で神綺が対策して前よりも世

   界と世界との狭間の隔たりが大きくなった

   のよ」

 

霧雨「そんなこんなで魔界には中々行けなくなっ

   ちまったけどな」

 

早苗「………世界って本当に不思議ですね」

 

早苗の言う通り世界にはまだまだ色々な不思議があるなと感じた。だがそんなこんなで話をしているともう歪みへと聖輦船は入りそうだ。

 

水蜜「とりあえず何処かに掴まって!」

 

そう言われ蓮達は船の手すりに掴まるとやがて聖輦船は歪みへと入るのだった。そして歪みの光を越えると青空の景色から紫色の空となり世界がガラリと変わった。

 

蓮 「ここが魔界………」

 

霧雨「久々だなここも」

 

霊夢「そうね」

 

早苗「あんな所に見たことのない生物が!あっ!

   あっちにも!」

 

早苗の言葉を聞くと蓮も魔界の地上を見る。そこには多種多様な見たこのない生物達がいた。

 

霧雨「気を付けろよ魔界の生物は基本凶暴だか

   らな下手すると頭からガブリとか植物型

   だったら捕まろうものなら就職先は永久

   苗床だからよ?」

 

早苗「きっ気を付けます………」

 

蓮 「やっぱり凶暴だったよ……」

 

魔界の生物達には気を付けようと思いながらも景色を眺める。

 

霊夢「幻想郷も良いけどたまにはこういった

   景色もいいわね♪」

 

蓮 「そうだね♪でも僕からしたら霊夢の方が

   幻想的で綺麗だけどね」

 

霊夢「もっもう蓮ったら…恥ずかしいじゃない」

 

顔を赤くして霊夢は恥ずかしそうだ。それを見ているギャラリーは、

 

霧雨「ったく何処に行ってもイチャイチャしや

   がってよ」

 

早苗「うわぁリア充ですね…乙です」(ーωー)

 

霊夢「外野共うるさいわよ!」

 

蓮 「何でだろう僕まで恥ずかしくなってきた」

 

言った自分が恥ずかしくなってきた。慣れないことをするのはあまりよろしくはないのだと感じてしまうのだった。そんなこんな話をしていても聖輦船は進んでいく。そして急に森などの植物は消えて見たことのない景色へと変わる。

 

蓮 「地面に模様が…ここは魔界の何処なの?」

 

見た感じルビン坪みたいな模様が大地から浮かぶこの景色。それについて聞いてみると、

 

霧雨「………悪いがここまでは来たことないんだ

   よなぁ」

 

霊夢「以下同文それでここは魔界の何処なのよ?」

 

霊夢が村紗達に聞く。

 

村紗「え~と何処だっけ?」

 

ナズ「まったく…ご主人説明を……」

 

寅丸「え~とここは魔界の一画で法界と呼ばれる

   場所ここに聖が囚われています」

 

どうやら目的地の場所には辿り着いたようだ。このもう少し先に聖と呼ばれる人?が囚われているらしい。

 

一輪「思えば長かった………」

 

水蜜「聖とは別に地底奥深くの血の池地獄に封印

   されあれから速1000年ようやく願いが

   成就される」

 

雲山 (ー_ー)

 

寅丸「あの時は庇えれなかっただけど今度こそは」

 

ナズ「あぁ………」

 

と、皆はそれぞれ思いを込める。

 

霊夢「まぁ今はそんな気難しく考えずとも幻想郷は

   人間、妖怪は平等だけどね……」

 

霧雨「確かにな」

 

蓮 「………中には神様もいるしね」

 

早苗「えぇ丁度ここに現人神ならいますから♪」

 

3人「えっ誰が?」

 

早苗「ちょっと!霊夢さんや魔理沙さんはともかく

   蓮さんまで乗らないでくださいよ!」

 

そんな会話をしながらも聖を救うために聖輦船は残り少ない目的地へと向かうのだった。だったのだが、

 

? 「さてと魔界に入った侵入者とやらは誰なん

   だろうな黒♪」

 

黒 「さぁな……俺は俺の目的を優先するからな

   主よ」

 

と、あるもの達もまた魔界にいるのだが蓮達は知るよしもなかったのだった。

 




怠惰「それでは今回もありがとうございました」

狗神「やっぱり休むんだな」

怠惰「えぇやっぱり休みます」

鈴蘭「でも1週間で復活するんでしょ?」

怠惰「うんそのつもりだよ♪本当に失踪はないから
   ね!?もう一度言うけどそれは絶対にないか
   ら安心してね!?」

神楽「しつこく言いますね………」

怠惰「まぁ言っておかないとねそれとあっちの
   古い話は1週間休むけどでも出来上がっ
   たらその章で投稿するからよろしくお願
   いします」

狗神「つまりあっちはちょくちょく投稿するっ
   て事か?」

怠惰「まぁそう言う事だね♪それまでにシャド
   バは少しでも強くなっておいてね♪」

狗神「うっせ!」

鈴蘭「本当に怠惰のヴァンパイアはエグいから
   嫌だ」

神楽「それは分かります」

怠惰「酷い言われようだなぁまぁ良いやとりあ
   えず今回はここまで♪」

狗神「後、明日の外伝篇は投稿するから安心し
   てくれよ」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

神楽「また明日の外伝篇で♪」

怠惰「そんじゃバイバイ♪」


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第145話 聖 白蓮

こんばんはそして1週間ぶりです。怠惰のクソ悪魔です。そして投稿していない合間に仮免は受かりました。運転は下手クソですがそして後の残りは卒検と学科考査ぐらいだいぶ楽になりますね。受かればですが………おっとそろそろこんなリアルな話は止めにしてそれでは本編へどうぞ。


聖輦船は法界という場所の空を泳ぐ。そしてついに目的地についたのか聖輦船は静かにゆっくりと停止した。

 

霊夢「あれ着いたの?」

 

蓮 「みたいだね?」

 

一輪「あぁ着いたともここに聖がいるよ」

 

一輪の指差す方向を見る。そこは大きな半球体が地面から出ていた。どうやらこの中にいるらしい。

 

ナズ「ご主人、宝塔しっかり持ってくださいね?

   ここで無くしたとなったら洒落になりませ

   んからね?」

 

寅丸「分かってますよ♪ナズも欠片をお願いしま

   すね」

 

ナズ「はいはい」

 

そう言うと回収したUFOを手に持つと下へと降りていく。それに続き一輪や村紗そして雲山も降りていった。

 

蓮 「僕達も行こう」

 

霊夢「まぁそう言うと思ったわ」

 

霧雨「だな♪」

 

早苗「魔物達と出会いませんように」

 

そうして4人も魔界の大地へと降り立った。踏んでみての感想は対して地上とは変わりはなかった。

 

蓮 「やっぱりどの世界も地面は共通なんだね」

 

霊夢「それはそうでしょうよ」

 

早苗「そうじゃないとしたらどんな大地なんです

   か………」

 

霧雨「何だがここ最近、蓮がバカになってきた

   気がするんだよなぁ…」

 

蓮 「酷いなぁ!?」

 

と、自分がこのまま行くとバカ枠になりそうな会話をしていると、

 

ナズ「お前達、封印を解く準備は終わったから

   見ていきないよ」

 

ナズーリンにそう言われ蓮達は球体の前に立つ星を眺める。

 

寅丸「それじゃやりますよ」

 

そう言うと三叉の槍を地面に刺し手に持つ宝塔を掲げる。

 

寅丸「ついに時は来た法界に囚われし大僧侶を

   解き放つ扉を作りたもえ!」

 

宝塔から光が漏れ出す。その光は広がっていくと自分達が集めたUFOと共鳴し出して発行する。そして7つのUFOは色とりどりに発行して細長い七角形に並ぶ。

 

寅丸「毘沙門天の名において命ずる!扉よ開け!」

 

細長い七角形に並んだUFOと星が掲げ持つ宝塔は更に強く光輝きあまりの眩しさに星を認識できなくなる。

 

蓮 「眩しいっ!!」

 

霊夢「うっ………」

 

霧雨「これまた強い光だなぁ!」

 

早苗「眩しすぎて目が開けれません!」

 

そうして約数十秒ぐらいが経過すると光は徐々に強さが弱まっていく。そして光の先を見ると七角形に並んだUFOは消えていたが代わりに七角形の大きな穴が開いた。

 

一輪「行きますよ」

 

そうして聖を救おうとする者達は中へと入っていった。

 

蓮 「僕達も行こうか?」

 

霊夢「そうねここまで来たならどんな顔かは

   拝んでおかないと」

 

霧雨「なんか物騒だな」

 

早苗「とりあえずは入りましょうよ」

 

そうして蓮達も中へと入っていった。球体の中真っ暗かと思ったがそんな事はなくただ真っ白な世界。それは夢の世界にも似ているがまた少し違うと実感できた。ただそんな真っ白な世界の先に長い金髪に紫のグラデーションがかかった髪の女性が後ろを向いて座っていた。

 

一輪「聖!!」

 

その言葉を聞いたのか聖と呼ばれた女性は自分達の方を振り向く。

 

聖 「あら?一輪に村紗それから雲山や星そして

   ナズまでどうして?」

 

そう言いながら立ち上がると此方へと歩いてくる。

 

一輪「貴女を助けに来たんですよ!」

 

村紗「聖帰りましょう!」

 

聖 「そう…ですか……あの人よりもこっちが早

   かったのですね……」

 

寅丸「えっとあの人って?」

 

聖 「いいえ気にしないでください♪それと……

   貴女方はどちらさまですか?」

 

聖が此方の方を向いて聞いてくる。

 

ナズ「あぁまぁ色々と封印を解く鍵が彼方此方に

   飛んでいってねそれを集めてくれたのがあ

   のお客人だよ」

 

聖 「あらあら…それはそれは♪ありがとうござ

   います♪」

 

頬に手をおいて微笑む。見た感じは悪い人?ではなさそうだ。

 

聖 「ならまずは自己紹介ですね私は聖 白蓮

   と申します♪」

 

霊夢「そう…私は博麗 霊夢

 

蓮 「葛ノ葉 蓮です

 

早苗「東風谷 早苗です」

 

霧雨「そんで普通の魔法使いこと霧雨 魔理沙だ」

 

と、自分達も名乗る。すると聖は楽しそうに、

 

聖 「そう♪それと貴女魔法使いなんですね」

 

霧雨「おうとも♪」

 

聖 「ふふっ私もそれなりには魔法を使えるん

   ですよ♪」

 

どうやら聖も魔法使いの1人のようだ。それを聞いた魔理沙は目を輝かせた。

 

霧雨「へぇそうなのか!」

 

聖 「えぇ♪」

 

と、これ以上すると話が長くなりそうだ。

 

蓮 「えっとすみませんが話は聖輦船でしてくれ

   ませんか?」

 

聖 「あらそれもそうですね♪」

 

一輪「なら速く出よう」

 

そうして蓮達は一輪を連れて外へと出る。聖は久々の外に出て息を大きく吸っていた。

 

聖 「はぁ………久々の外ですね♪」

 

と、聖が喜んでいるのもつかの間だった。

 

霊夢「っ!!何か来るわ!」

 

霊夢がそう叫んだ瞬間だった。2メートル先の草むらが揺れだした。そして草むらから、

 

魔獣「グルルルルルル!!」

 

それはまた大きな獣が出てきた。その姿はライオンだが違う点といえばライオンの背中にはヤギの頭がついており更に本来あるべき尻尾は蛇だった。何よりもその大きさはライオンよりも2周り大きい。

 

蓮 「ねぇ………あれって……」

 

霧雨「嘘だろ…魔獣危険度Sクラスの合成獣(キマイラ)

   じゃねぇか!?」

 

キマ「ガァーーーーーーー!!!」

 

魔理沙がそう叫ぶと同時にキマイラは大きな雄叫びをあげるのだった。

 




怠惰「お久々ですね読者様♪」

狗神「あぁ久々だな」

神楽「そうですね♪」

鈴蘭「そうだねぇ~♪」

怠惰「まぁうん言えることはもし皆様も自動車
   教習所に行くならしっかりと口コミそし
   て行った人達から話を聞けるのなら聞い
   て行くことをお薦めします」

狗神「怠惰の行った教習所ってのはそんなに酷
   いのか?」

怠惰「酷いってもんじゃないよ?教習所が地域
   に1つしかないから殿様商売だし態度が
   デカイやらうざいやら本当に最悪だね特
   にそれら全てが殆どの男性教官達という
   ねまぁ女性教官方々は皆良い人達だけど」

神楽「うわぁ………」

怠惰「まぁもしそういうのになったのなら………
   しっかりと言った方が良いかな大体態度
   がデカイ教官は天下り教官だと思うから」

鈴蘭「まぁうん程々にね?怠惰は本当にケンカ
   したり反抗したりして判子を貰えなかっ
   たりして6~8時間はオーバーしたから」

怠惰「まぁそんな感じって所で今回はここまで」

狗神「また明日も投稿するからよろしくな」

神楽「それでは読者様♪」
   
鈴蘭「まったねぇ~♪」


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第146話 魔界脱出劇

こんばんは読者様、モンストをやって今思うと覇者の塔地上層って遊び?と思ってしまった怠惰のクソ悪魔です。メンバーが強いそれもあるとは思いますが一番は爆絶やら超絶のやり過ぎかなとも思いました。結構負けるんですよ?おっと失礼しました。ではまぁ今回も本編へどうぞ。


1匹の獰猛な魔獣。キマイラが睨む。それに蓮やここにいるメンバーの大半は分かる。

 

キマ「グルルルルルル!!」

 

蓮 「因みに魔理沙…これ戦ったら……」

 

霧雨「あぁ~間違いなく首を掻き斬られて悲しみ

   の向こうへが聞こえてくるぜ♪」

 

魔理沙は笑って言う。だが目は笑ってなく軽く泳いでいて今にも逃げたいようだ。すると、

 

早苗「蛙符 手管の蝦蟇(てくだのがま)!!」

 

その言葉を放つと小さな蛙がキマイラへと投げ込まれる。そしてそれは光輝くと、

 

バァーーーーーーーーン!!ピチューーン!

 

大爆発をお越しキマイラの回りを真っ白に染め上げる。そして光がやむとキマイラは目を回しながらダウンしていた。後ろを見てみると、

 

早苗「ふぅ~どうしたんです?」

 

やりきった顔で早苗が爽やかに言うと魔理沙は顔を真っ青にさせて、

 

霧雨「お前は本当にバカか!?」

 

早苗「えっ何でそこまで怒られるんですか!?」

 

と、言っていると聖も少し焦りながら、

 

聖 「皆さん速く聖輦船へ!」

 

蓮 「何か分からないけど魔理沙、聖輦船で続き

   を話して!」

 

霊夢「とりあえず行くわよ!」

 

そうして皆は聖輦船へと飛んで乗り込むと聖輦船は動きだし回れ右をして自分達が来た位置を戻り始めた。

 

蓮 「所でさっき何で早苗にバカって言った

   の?」

 

早苗「そうですよ何でバカなんですか?」

 

それを聞くと魔理沙は本当に真剣な表情で話した。

 

霧雨「キマイラ………そいつの魔界危険度ランクは

   Sランクの魔獣として魔界では知られてる」

 

霊夢「Sランクねぇ…ランクってどれくらいあるの

   よ?」

 

霧雨「そのランクは全部でSSS~Fまである

   魔界の魔獣ランク中だと危険生物に分類

   として認識をされている」

 

どうやら結構な危険部類のようだが早苗が一発KOした時点で本当に強いのかと思ってしまう。

 

蓮 「でもそんな強そうな気がしないんだけど?」

 

霧雨「いやあれは子供だよ」

 

早苗「こっ子供あの大きさで?」

 

霧雨「あぁとりあえず話を戻すがキマイラはその

   狂暴性や強さは随一何だが更に少々厄介で

   ある事で有名でよ」

 

魔理沙が言ったその瞬間だった。

 

? 「ガァーーーーーーー!!!」

 

と、獣の叫びが聞こえ後方を見てみるとそこには先程のキマイラよりも更に2周り大きなキマイラの群団が此方へと向かってきていた。

 

蓮 「ねぇその厄介な事ってまさか………」

 

霧雨「あぁそう言うことだ彼奴等は基本的に群れで

   行動するんだよ…‥しかも単体でも石化の毒や

   炎を吐いて厄介なのによ群れで行動するから

   なおさら質が悪いんだ…‥しかも群れの仲間が

   攻撃を受けると群れで仕返しに来るんだぜ」

 

早苗「まっまさかこんな事になるとは………」

 

霊夢「あんた本当余計な事をしたわね!」

 

早苗「ごめんなさぁ~い!!」。゚(゚´Д`゚)゚。

   

そんな会話をしているが大きな白い羽を羽ばたかせて此方へと徐々にと迫ってくる。ライオンの口から緑色の唾液を滴ながら、

 

一輪「ムラサ船長、速度はこれで限界!?」

 

水蜜「これが限界だよ!!」

 

ナズ「入り口までまだあるし………」

 

寅丸「くっここは少しでも弾幕を撃って時間を稼ぎ 

   ましょう!」

 

聖 「仕方ありませんね………皆さんを必ず帰し

   ます!」

 

そう言うと5人は弾幕を放ち始めた。蓮達もそれをただ眺めるわけにはいかない。協力して生きて幻想郷に帰るのは一番だが何よりもこんな厄介事を持ち込んだのは自分達だ。

 

霊夢「私たちもやるわよ特に早苗!」

 

早苗「分かってますよ!!」

 

霧雨「生きて帰れることを願っておきますかね」

 

蓮 「全て叩き切る!」

 

そうして蓮達も弾幕を放ち始めるのだった。

 

村紗「転覆 撃沈アンカー!」

 

鎖に繋がれた巨大な錨が現れる。村紗はそれをキマイラ達の方へと投げ飛ばす。それと同時に弾幕も出現する。

 

ゴンッ!! ピチューーン!

 

キマ「ギャガァ!!」

 

錨に激突して地面へと落ちていくキマイラまたは派生で現れた弾幕でキマイラは落ちていくがまだ向かってくる。

 

一輪「行くよ!雲山!」

 

雲山   ( `皿´)

 

一輪の言葉と共に雲山は超巨大化する。

 

一輪「連打 キングクラーケン殴り!」

 

その言葉と共に雲で出来た無数の拳がキマイラ達へと襲いかかる。

 

ドゴンッ! ゴンッ!! ドゴンッ!

 

キマ「ガァーーーーーーー!!!」

 

ぶん殴られてキマイラの数匹は落ちていくがそれでも数は全然減らず一向に襲いかかってくる。

 

ナズ「ご主人!」

 

寅丸「分かってますとも!」

 

2人もスペルを解き放った。

 

ナズ「捜符 ゴールドディデクター!」

 

寅丸「光符 正義の威光!」

 

金色に光る無数の小粒弾幕そして幾つも放たれる中型のレーザー弾幕がキマイラ達に降りかかる。

 

ピチューーン!ピチューーン!

 

キマ「ギャオス!!」

 

キマ「グガァ!!」

 

撃ち落としすが小粒やレーザーを避けてなおキマイラは向かってくる。

 

聖 「大魔法 魔神復誦」

 

聖は文字が浮かび上がる巻物を広げると少し飛翔し密度の高い大弾幕と中型のレーザーを放つ。流石にこれは密度が高いのか、

 

キマ「ぐがわぁ!!」

 

キマ「ぎじゅー!!」

 

突破してきたキマイラ達は沈んでいく。そこに更に蓮、霊夢、魔理沙、早苗が弾幕を放ちそしてスペルを唱えて追い討ちを仕掛けた。

 

蓮 「斬符 抜刀一閃!」

 

神楽に霊力を乗せて何発もの斬撃波としてキマイラ達へと放たる。

 

キマ「グググガガ!!」

 

翼を斬られキマイラは落ちていった。だがまだまだ数は無数だ。

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

4つの大きな光弾がキマイラへと向かっていき炸裂する。

 

キマ「ガズグ!!」

 

光弾に直撃したキマイラ達は地面へと真っ逆さまに落ちていくが全然数が減らない。

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

早苗「蛇符 神代大蛇!」 

 

魔理沙とマスタースパークと早苗の神代大蛇が発動し巨大なレーザー弾幕と巨大な蛇が出現しキマイラ達に向かっていく。

 

キマ「ギイャーーーーー!!!」

 

キマ「グガァーー!」

 

だがそれでも数は減らない。それどころから、

 

蓮 「なっ何か増えてない!?」

 

早苗「あわわわ!!」

 

霊夢「減らしてる筈なのに増えてる一方ね……」

 

霧雨「ほっ他の群れのキマイラが集まってきて

   やがる………」

 

更に最悪な事に他の群れのキマイラまで来ているようだ。何匹か撃ち落としている筈なのに逆に増えていく始末だ。

 

霧雨「どっどうす………」

 

と、魔理沙が言ったその瞬間だった。突然背後から気配を感じ蓮達は振り向く。

 

キマ「がぁ~ーーー!!」

 

何といつの間にかキマイラが聖輦船に登っていたのだ。そして咆哮を掲げながら魔理沙へと襲いかかる。

 

霧雨「うわぁーーーー!」

 

蓮 「魔理沙!!」

 

霊夢「っ!」

 

蓮と霊夢は助けようと思い前へと出ようとする。だが、

 

聖 「エア巻物……超人 聖 白蓮!」

 

その言葉が発せられたかと思うと蓮達は目を疑う光景となった。

 

ドゴンッ! ガスッ! ドン!

 

キマ「ギフル!!」

 

蓮 「うっそ!?」

 

霊夢 (;゚Д゚)

 

何と聖が蹴り殴りそして占めに見事な回し蹴りコンボを決めキマイラを追い出した。だが驚くのはあの巨体をあんな華奢な体でダメージを与えたことだ。

 

聖 「大丈夫ですか!」

 

霧雨「あっあぁ助かったぜ………」

 

何とか助けられるがこの時、蓮や霊夢に魔理沙そして聖の弾幕が消えたためキマイラの群れは他のメンバーの弾幕を突破してきたのだ。

 

一輪「不味い!!」

 

寅丸「っ!!」

 

早苗「ちょっとこれは無いですって!!」

 

群れのキマイラの一匹が聖輦船へと辿り着こうとしたその瞬間だった。

 

ザシュ!!

 

突然だった。キマイラの胴体を何かが串刺しにしたのだ。それも無数の何かが、

 

蓮 「これ………」

 

何とそれは皆の影だった。そしてキマイラは力尽きたのか地面へと落ちていく。すると今度は聖輦船を大きな影が覆った。

 

霊夢「なっ何よあれ………!」

 

早苗「あれってまさか!」

 

蓮 「魔理沙あれって………」

 

霧雨「どどどドラゴン!?」

 

それは長い1本角を持ち真っ黒の鱗、甲殻を煌めかせそして6枚の翼を羽ばたかせる黒竜だった。

 

黒竜「グガァーーーーー!!!」

 

そして黒竜は全ての生物を戦慄させるかのような堂々たる咆哮を掲げるのだった。




怠惰「いや~懐かしいなぁキマイラ」

狗神「何で懐かしいんだよ?」

怠惰「ん?あぁまぁ昔にちょっとね♪」

神楽「昔にって何が………?」

鈴蘭「怪しい………」(¬_¬)

怠惰「何を言ってるのやら♪今も昔も対して
   変わらないでしょ?」

狗神「えっあぁうん?」

神楽「話を誤魔化されたような?」

鈴蘭「ん?うぅ~ん?」
 
怠惰「まぁ悩みに悩みなよ♪てな訳で今回は
   ここまで」

神楽「えっと次回もよろしくおねがいしますね」

狗神「そんじゃ読者様………」

鈴蘭「まったねぇ~♪」


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第147話 覇王竜降臨

こんばんは読者様、もうじき自校を卒業する試験を受けれる時期となった怠惰のクソ悪魔です。ようやく自由だ。受かると良いな………おっと失礼しました。では今回も本編へどうぞ。


光が輝く空を覆う真っ黒の鱗と甲殻。猛々しい1本の角もち力強さを表しそしえ優雅に6枚の翼を羽ばたかせる。誰もが1度は見てみたいと思える幻獣の1体でよく物語などで登場するドラゴンが自分達の目の前にいた。

 

霧雨「終わった……キマイラに続いてドラゴンなんて

   本当についてないぜ………」

 

早苗「そんなに危険なんですか?」

 

霧雨「バカ野郎!ドラゴンってのは皆凶暴で争いを

   好む奴らだ!それでいて魔界のドラゴン何か

   はキマイラの上を行くSS危険生物だぞ!」

 

しかも危険ランクはキマイラの上。SSランクらしい。それは魔理沙でもビビるわけだ。

 

蓮 「それってもうゲームオーバーだよね!?」

 

霊夢「世の中は悲惨ね………」

 

早苗「って霊夢さん何でそんな落ち着いていられ

   るんですか!?」

 

霊夢「落ち着いているように見えるかしら?」

 

観察してみると霊夢の足はプルプルと震えていた。一応はやせ我慢しているようだが恐いようだ。するとあることに気がついた。

 

蓮 「あれ?キマイラ達が襲ってこない?」

 

よく見てみると先程まで攻撃をしてきたキマイラ達は自分達に攻撃を仕掛けたりせずただ図上にいる黒竜にうろたえているのか黒龍をじっと睨んでいた。すると黒竜は6翼を羽ばたかせながらゆっくりと降下してくると自分達の方を冷たく鋭く尖った眼差しで睨んでくる。

 

霊夢「ドラゴンだか何だか知らないけど1体

   だけなら!!」

 

霧雨「生きて帰ってやるぜ!!」

 

早苗「奇跡をなめないでください!」

 

蓮 「来るならこい!」

 

4人は殺る気で叫ぶ。その言葉に反応してか聖達も構える。すると、

 

? 「約束は果たせれる貴殿らの約束は確かに

   守った」

 

と、何処からかそんな不思議な声が聞こえてくる。恐らくだが目の前の黒竜が言ったのだろうか。

 

蓮 「えっ約束?」

 

聖 「約束…にその声はまさか!」

 

すると黒竜は向きを此方ではなくキマイラ達の方を向くと、

 

黒竜「ガァーーーーーーーーーー!!

 

先程よりも更に大きな咆哮をする。その咆哮はあまりにもうるさく、

 

蓮 「耳が!!」

 

霊夢「うぅ!!」

 

霧雨「がぁ!!」

 

早苗「鼓膜が破れそうです!!」

 

と、4人は耳を押さえる。だがそれは聖達も同じこと。

 

聖 「くっ!」

 

一輪「っづ!!」

 

雲山 ( 》≧皿≦《)

 

水蜜「うるさい!!」

 

ナズ「ぐがぁ!!」

 

星 「こっこんな咆哮は初めてですよ!!」

 

と、聖達ですらも耳を押さえていた。そして咆哮が止むとキマイラ達はそれぞれライオンの牙に緑色の液体が付着する。どうやらキマイラ達は目の前の黒竜を最大の敵と認めたようだ。

 

黒竜「我は魔界の覇を唱える者、影の暴虐!知恵

   なき低俗たる低級魔獣共、我に牙向くこと

   それは死を意味すると思え!」

 

キマ「ガァーー!!」

 

黒竜がそう叫んだと同時に一斉に黒竜へた襲いかかった。だがそのお陰でキマイラ達からターゲットが外れた。

 

一輪「何かは分からないけどムラサ船長!」

 

水蜜「できる限りで最大出力で走らせるよ!」

 

そうして聖輦船はキマイラと黒竜から離れていく。遠くへとなっていくその光景は黒竜とキマイラ達による殺し合いだった。そして皆は安心したのか、

 

霊夢「ふぅ……」

 

霧雨「た…助かったぜ……」

 

と、ムラサ船長と1人を除いて皆はその場で腰を下ろした。緊張する戦いだったためかどっと疲れた。

 

早苗「魔理沙さん竜が狂暴なんて嘘じゃないで

   すか」

 

霧雨「嫌でもアリスから貸してもらった魔界図鑑

   だと確かにそうなんだよ」

 

蓮 「それじゃあれは例外ってこと?」

 

霊夢「そう考えるしかないわね……」

 

あの黒竜が言った「約束を果たす」という言葉が気になる。すると蓮は聖を見て気づいた。ずっと黒竜とキマイラの方を向いて眺めていたのだ。

 

蓮 「聖さんは座らないんですか?」

 

聖 「えっ……いえ…私は眺めてます」

 

蓮 「そうですか………」

 

そうして蓮は何も言わずに船の手摺に背中をつけて休む。そして聖は、

 

聖 「…黒さん…………」

 

と、何処かで聞いたことのある名前を呟くがそれはこの場にいる全員には聞き取られることは無かったのだった。そうして数時間が経過し順調に聖輦船は魔界の空を航海する。そしてついに自分達が魔界へと入る際に使った歪みが見えてくる。

 

蓮 「なっ何とかここまでたどり着いた………」

 

早苗「しっ死ぬかと思いました………」

 

早苗と共にここまでたどり着いたことに安堵の息を出しながら喜ぶ。

 

霊夢「もう魔界はこりごりよ……」

 

水蜜「あんな怪物にはもう会いたくないかなぁ」

 

霊夢とムラサ船長はもう行きたくはないと答えた。

 

一輪「そうかな?私の場合は雲山とあんまり変わ

   らないからなぁ」

 

雲山 (=`ー´=)

 

星 「う~んこれなら毘沙門天様の怒りの方が

   怖いしなぁ」

 

ナズ「それはごもっともだ」

 

中にはあれよりも怖い者がいるらしい。まぁ戦神の毘沙門天なら仕方ないだろう。

 

霧雨「まぁ危険もあったけど私的にはまた行って

   みたいぜ♪」

 

聖 「………ふふっならまた何時か連れていってあ

   げますよ♪」

 

霧雨「マジか♪」

 

と、魔法使い2人は余裕と言った表情だ。立ち直りが早いことだ。そしてそんな話をしているともう歪み一歩手前だ。

 

水蜜「みんな!衝撃に備えて!」

 

その言葉と共に聖輦船は歪みへと突入するのだった。幻想郷妖怪の山。そこに出来ている歪みから聖輦船が出てくる。

 

蓮 「皆無事?」

 

霊夢「えぇ問題ないわ」

 

霧雨「ノープログレムだ♪」

 

早苗「大丈夫です♪」

 

どうやら皆、無事のようだ。そして聖達も喜んでいるところから皆無事みたいだ。

 

蓮 「良かったかな……」

 

と、蓮が言った時だった。

 

早苗「あっあれ!」

 

早苗が声をあげ空を指差す。皆はその方向を見ると驚愕した。特に自分と早苗は大きく目と口を開いた。

 

蓮 「嘘!?」

 

早苗「ゆゆゆゆUFO!」

 

そう自分達の目に少し大きな未確認飛行物体。UFOが飛んでいたからだった。




怠惰「そんじゃ今回もありがとうね」

狗神「我らの出番がないな」

神楽「そうですね」

鈴蘭「神楽ちゃんはまだあるじゃん」

怠惰「まぁまぁ♪それと後ちょっとでこの章も
   終わるけど」

狗神「ど、何だよ?」

怠惰「次の章は多分…読者様方が喜ぶ章だと
   思うよ?」

神楽「えっどういう事ですか?」

怠惰「もう役者は揃ったからね♪」

鈴蘭「役者?」

怠惰「まぁそれはね見てけば分かるよ♪それまで
   鋭気を養っておきなよ♪」

狗神「だいたい録でもない事だよな」

神楽「そうですね………」

鈴蘭「うん録でもないね」

怠惰「失礼だなぁまぁ良いやとりあえず今回は
   ここまで♪」

神楽「次回もよろしくお願い致します」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

狗神「またな……」


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第148話 未確認妖怪

こんばんは読者様、このまま上手くいけば日曜日に卒検を受け卒業が出来そうな怠惰のクソ悪魔です。合格したらまた登校時間がもう少し早くはなりそうです。そのせいで編集がまったく出来ないという悲劇です。それはさておきそれでは本編へどうぞ。


聖輦船の上をふわふわと飛ぶ円盤もといUFO。まさか幻想郷で本当にUFOが見れるとは思わなかった。

 

早苗「UFOってことは宇宙人が絶対にあの中

   にいますよ!」

 

早苗は興奮しながらそう言う。この時、いや出会った当初から思ったが早苗もやはり何処かがずれている。昔に霊夢達から友人がいるかという話をされた際には同じように吐血しそうになっていた。そこから推測するに恐らく何かしらで電波だったのではないかと思う。

 

蓮 「早苗さん良いことありますよ♪」

 

早苗「えっ?………何で急に励ますんですかえっ

   ちょっ!何で目を合わせようとしないん

   ですか!蓮さん!?」

 

何か自分よりも壮絶な学校生活を送っているんだろうなと思ってしまった。すると、

 

霊夢「まぁ………ドンマイ」

 

霧雨「来世はもっと上手く出来るぜ………」

 

早苗「だから何なんですか!?」

 

困惑する早苗を他所にして蓮は空飛ぶ円盤を眺めているとその時だった。突然その円盤から無数の弾幕が放たれ始めた。

 

蓮 「うわっ!」

 

霊夢「っ!」

 

霧雨「不意打ちか!?」

 

早苗「ちょっ!?」

 

と、4人は避ける。そして聖はその光景を見ていち早く察知したのか見事に避………

 

聖 「てい!」

 

一輪「雲山!」

 

雲山「(*`Д´)ノ☆

 

けてはなく聖と雲山が向かってくる弾幕を弾き飛ばし皆を守った。そして最前線で避けている蓮達は、

 

蓮 「ねぇあれ斬っていいかな?」

 

無数に飛んでくる弾幕を避けるのが段々とまどろっこしくなっていた。生死を分ける戦いをして魔界から帰ってきたのにも関わらず強襲されたため流石の蓮もイライラのボルテージが溜まりに貯まっていた。

 

霊夢「貴方も段々極端な辻斬りになってきたわね

   でも良いわ!」

 

霧雨「蓮!やっちまえ!」

 

早苗「ダメですよ!折角のUFO何ですよ!?」

 

と、斬るに3人斬らないに1人よって多数決の結果、

 

蓮 「抜刀 一斬一刀!」

 

神楽を抜刀し斬撃波を生成させてUFOへと飛ばす。そして、

 

ジャキンッ!

 

UFOは見事に一刀両断してUFOは半分になり左右に別れた。これには蓮も、

 

蓮 「ふぅスッキリした」

 

と、感想を述べた。

 

早苗「ちょっと!勿体ないじゃないですか!?

   空想物を手に入れられたかもしれないん

   ですよ!?」

 

霧雨「おいおい被弾して服がビリビリに破れて

   エロ同人みたいなるのとどっちがマシだ

   よ?」

 

早苗「うぅ~………赤の他人には体は見せたくは

   ないですね………」

 

やはりそこは女性なのかそういった意見を言った。だが、

 

霊夢「ねぇあれ!」

 

霊夢がそう言うとUFOが飛んでいた場所に1人の少女が立っていた。特徴としては黒いショートボブの髪にワンピースを着ていて背中には左右別々な形を持つ翼。そして手にはトライデントを持っていた。

 

? 「あぁん正体がバレちゃった」

 

早苗「中からエイリアンが!?」

 

? 「ふふっあっそれと聖白蓮の救出おめでとう」

 

蓮 「貴女はいったい………」

 

うすっぺらく冷たい表情の笑顔で微笑む少女の名前を蓮が聞いたその時、後ろにいるムラサ船長が叫んだ。

 

水蜜「あぁー!鵺じゃないか!」

 

一輪「鵺さんこんな所で何しているんですか?」

 

と、水蜜や一輪が言うと鵺の表情はまるで苛立ちを覚えたかのように歯噛みしてキッと睨む。

 

鵺 「………くも……」

 

霊夢「何よ?言いたいことがあるならはっきりと

   言ったら?」

 

その言葉を聞くや否や鵺と呼ばれた少女は大きく叫んだ。

 

鵺 「よくも私だけ抜け者にして楽しんでいた

   わね!」

 

蓮 「いや楽しくもないよね……」

 

霊夢「一理ありね」

 

早苗「蓮さんに賛成です」

 

霧雨「今回はまぁまぁって感じか?」

 

どうやら自分だけ魔界に行けず抜け者にされて怒っているようだ。だが命懸けで逃げてきて楽しいとは思えない。

 

鵺 「それに毎度、毎度…聖、聖ってさ!」

 

一輪「いやそれは…!!」

 

水蜜「昔からの目標だったし………」

 

雲山 (-人-;)

 

鵺 「人間の肩を持ったあげくこんな楽しそうな

   事を黙るなんて!私にも声をかけてよ!」

 

鵺が言った瞬間、3人は申し訳なさそうに、

 

水蜜「ごめん鵺……」

 

一輪「えっとその………」

 

雲山「………………」

 

ムラサ船長と水蜜は声をハモらせそして雲山は手を合わせて頭を下げる。

 

2人「存在忘れてた………」

 

雲山 人( ̄ω ̄;)

 

鵺 「えっ…………」(;ω;)

 

その言葉を聞いた時、鵺は半分涙目になっていた。だがその2人の言葉は他の2人の精神にもダメージが入った。

 

蓮 「ぐふっ!?」

 

早苗「こっ心が痛いです………」

 

当時、少し自分は浮いていたのかよく皆から存在を忘れられたりとされてボッチだった時のダメージが入った。そして早苗もだいたい自分と同じでダメージが入ったと思った。

 

鵺 「こんな楽しそうな事を黙ってそして天津さえ

   も人間の肩を持つだなんて妖怪として不届き

   千万!こうなったら自棄で弾幕ごっこよ!」

 

ぶちギレた鵺はスペルカードを構えながら言うと聖が鵺の方へと歩いて行く。

 

霊夢「あんた危ないわよ?」

 

聖 「大丈夫です」

 

そう言い聖は鵺の前へと立つ。

 

聖 「鵺でしたよね?」

 

鵺 「えぇ封獣 鵺それが名前だけど何よ?」

 

聖 「そうですか…もしよろしければなんですが

   私達がこれから造る寺に来ませんか?」

 

鵺 「えっ!?」

 

聖が取った行動はいきなりスカウトだ。これには突然すぎたのか鵺も驚いてしまっていた。

 

聖 「それと人間に肩入れと言いましたね?」

 

鵺 「だっだから何よ?」

 

聖 「私は人間も妖怪も魔法使いも神も全て平等

   に接しますそれは貴方も例外ではないんで

   すよ?」

 

鵺 「嘘だね!そんな人間いて…それに私はただ

   人を驚かしていただけで封印されたんだ!

   信じられるわけ………」

 

困惑している鵺は周りの特にムラサ船長や一輪の目を見る。そして更に困惑していると、

 

蓮 「えっとまだ知り合ってまだ数時間ぐらいしか

   経っていませんが僕は聖さんは良い人だと思

   うんですよね?現に魔界だと自分達を救って

   くれたので」

 

霧雨「蓮の言う通りだなこいつは出来る何せ私を

   助けてくれたからな♪」

 

霊夢「それは理由にはならないでしょ………でも

   まぁ妖怪の味方というのは嘘じゃないわ

   ね勘だけど♪」

 

早苗「霊夢さんも言えませんよ……」

 

4人の言葉を聞くと鵺は更にキョロキョロと聖や自分達そして水蜜やムラサ船長を見る。

 

鵺 「嘘じゃないんだよね?」

 

聖 「えぇ勿論♪それに昔は魔法を使ったりして

   私も迫害を受けましたがこの子達を見て今

   の世は大きく変わったみたいで少しずつで

   も慣れていきませんか?」

 

鵺 「……まぁ…様子見って事でよければ………」

 

怒りが収まった鵺は恥ずかしそうにそう呟く。それに聖はニコニコと微笑んだ。すると鵺は降りてきて、

 

鵺 「ごめん……飛倉をバラバラにしたの私なんだ

   よね…許されないとは思うけど」

 

水蜜「まぁ私達も鵺の存在忘れてたからお相子様

   だよ♪」

 

一輪「あぁ♪」

 

星 「歓迎しますよ♪」

 

ナズ「まぁ頑張れよ」

 

鵺 「うん!」

 

そうして鵺も晴れて聖達についていく事となったのだった。

 

蓮 「何か良かったね……♪」

 

霊夢「たまにはこういうのも良いかもね」

 

霧雨「そうだな♪」

 

早苗「ふふっそうですね♪ね

 

そしてその後、現在乗船している聖輦船は聖の魔法によって寺へと姿を変え幻想郷には新しく命蓮寺が建つのだった。

 




怠惰「それでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「ありがとね♪」

狗神「そういえば怠惰…‥確かお前の中の奴が
   通ってる学校がインフルだとかで壊滅
   状態なんだってな?」

神楽「そうなんですか?」

怠惰「えぇそうです現在ヤバイですね」

鈴蘭「インフルにならないようにね?」

怠惰「なりたくはないかなおっと今回は早いけど
   今回はここまで!」

神楽「また次回もよろしくお願いいたします」

狗神「そんじゃ読者様」

鈴蘭「まったねぇ♪」


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第149話 宴会かと思ったが………

こんばんは読者様、モンハンワールドを予約した怠惰のクソ悪魔です。早く来ないかなぁおっと失礼。それでは読者様今回もどうぞ。


魔界から帰ってきて4日後の事。

 

霊夢「もう本当に何なのよ!」

 

蓮 「まぁまぁそれだったら仕方が………」

 

霊夢「なくもないわ!」

 

現在、霊夢はある事で少し不機嫌になっていた。それは何なのかというと、

 

霊夢「彼奴等(命蓮寺組)、仏教はお酒を飲みませんなんて

   言ってさぁ人生の半分は損してるわよ!」

 

霊夢が起こっている理由は単純に命蓮寺組のメンバーが宴会に参加しないことにだ。何でも酒を飲まない。精進料理で肉を食べない等、宗教上の理由で宴会を不参加したのだ。その結果として主要メンバーが来ないため宴会は中止となってしまった。

 

蓮 「まぁまぁ逆に考えるんだよ♪準備等を

   しなくても済んだんだってね」

 

霊夢「はぁ…そう思った方が楽よね」

 

同居しているのか本当に霊夢の扱いがうまくなってきたなと自分でも思う。皆からは巫女のストッパー何て言われてはいるがそんな止めてもいないのだが不思議なことだ。だが時々思う。

 

蓮 「ねぇ霊夢……僕は少し変わったかな?」

 

霊夢「ん?どうしたの急に?」

 

幻想郷に来てから自分は変わったのかと。昔の自分は友人もいない。育ての親も無くなり1人孤独だった。そんな自分でもこうして幻想郷に来て色々な友人に出会った。そして自分の思うことも表情も表に出るようになった。そんな自分は変わったのかという実感が沸かない。そのため霊夢に聞いた。すると霊夢は、

 

霊夢「えぇ変わったわよ♪昔はヘタレで弱虫で

   正直な話だけど便利なお掃除屋としか思

   ってなかったわね」

 

蓮 「何でだろう凄くディスりが………」

 

霊夢「だけどこうしてよく見てみると勇気があっ

   てがんばり屋で何事にも立ち向かっていく

   まるで物語でいう勇者みたいで格好良くな

   っていったわよ♪」

 

蓮 「落としてから褒めるのは反則だよ………」

 

気恥ずかしくなりお互いに顔が赤くなる。だがそれを見ている者がいた。

 

霧雨「昼間から本当にお暑いなぁ」

 

アリ「本当ね」

 

それは魔理沙とアリスだった。そして2人の存在に蓮と霊夢は気がつく。

 

霊夢「いっ何時からいたのよ!!?」

 

霧雨「勇者みたいなところ辺りかな♪」

 

霊夢「よりによってそこからか!」

 

凄く恥ずかしい所から聞かれていた。しかも魔理沙の顔はニヤニヤと笑っていて見ていてゲスい。するとこれでは良知が明かないとアリスは思ったのか、

 

アリ「ねぇ魔理沙、見せるんでしょ?わざわざ

   私まで来たんだから」

 

霧雨「おっとそうだったな♪」

 

そう言うと魔理沙はとても分厚い本を出してくる。その厚さは軽く4センチはありそうだ。そこには不思議な文字で何かが書かれていた。

 

霊夢「それなに?」

 

霧雨「アリスの本だぜ♪」

 

アリ「言っちゃうと魔界大事典よ」

 

蓮 「それでその魔界大事典を何でまた持ってき

   たんですか?」

 

理由を聞いてみると魔理沙は少し真剣な顔をして、

 

霧雨「あの時の黒竜について知りたくてな♪

   それに丁度宴会もなくなったみたいだ

   から暇潰しできるようにという心使い

   だぜ♪」

 

霊夢「なんか無性にイラッと来たけどまぁ事実だ

   から仕方ないか」

 

蓮 「あっお茶を持ってくるね」

 

霊夢「お願いね♪」

 

そうしてお茶を入れに台所へと向かう。そしてほうじ茶を自分含む人数分いれるとおぼんに乗せて居間へと運ぶ。

 

蓮 「はいこれ♪」

 

霊夢「ありがとうね」

 

霧雨「Thank You♪」

 

アリ「ありがとう♪」

 

床に座りお茶を飲みながら魔理沙とアリスが持ってきた事典を開き皆で見る。そして最初には何か書かれているが日本語ではないため読めない。

 

蓮 「えっと霊夢読める?」

 

霊夢「日本語じゃないなら無理ね」

 

霧雨「安心しろ♪そこは私とアリスで翻訳する

   からよ♪」

 

アリ「えぇ♪」

 

そう言い魔理沙とアリスとで翻訳したのを読んでくれた。

 

この事典を読む者へ。これは現在(○○○○年X月X日)までに確認された生物そして人物をここに記す。 

神綺 印

 

霧雨「って書いてあるぜ♪」

 

霊夢「うわぁ神綺か」

 

蓮 「確か魔界の最高神だよね?」

 

アリ「えぇあの人にそんなカリスマはないけど一応

   はあの人が書いたものよ」

 

少しディスった感があるが気にしないことにした。そしてアリスはページをめくっていく。

 

アリ「それで?調べたい奴の名前は?」

 

霧雨「え~と………覇王とか言ってたな?」

 

アリ「そんなんでわかると思ってるの?」

 

無理もない。覇王だとかで調べれるならどれだけ楽だろうか。

 

アリ「なら何か特徴は?」

 

霊夢「特徴………え~と見た目は真っ黒な竜ね」

 

蓮 「それから翼は6つあって長い一角を持って

   ました」

 

霧雨「ついでに何十匹という数のキマイラを相手

   出来る実力だぜ♪」

 

アリ「何そのずば抜けた奴?そんなのいるわけ

   いやでも大勢のキマイラを相手できるっ

   て言うなら恐らくランクはSSレベルね」

 

そう言うとアリスは一気にページをめくると、

 

霧雨「SSランクは第一種接触禁忌魔界生物か

  確かにそこなら載ってるかもな」

 

アリ「えぇ」

 

そうしてアリスはページをめくる。一応は挿し絵で何とか見た目は分かるため魔界の文字が分からない蓮や霊夢からしてみても多少は分かり易くなっていた。見てみるとあるものは蛇みたいな怪物。ある者は不定形な怪物。またある者は木のような魔獣など魔界のSS危険生物はこんなにいるのかと思ってしまう。そして20ページが過ぎたぐらいだろうか、

 

アリ「これも違うわね……」

 

ページは最後へと差し掛かる。アリスはそのページを開いた。そこの挿し絵には6つの翼を持ち勇猛なる角を持つ竜が描かれていた。

 

霊夢「こいつよ!」

 

蓮 「うんこれだ……」

 

霧雨「そんじゃ翻訳して読みますかね」

 

アリ「そうね……」

 

そうして2人の翻訳の下、本の内容が読まれた。

 

影の暴虐 種族 魔王 危険度SSS

今から数億年前、魔界の創造神である神綺は魔界を創造すると同時に数々の魔界人や魔獣を創造した。しかしその折りに予期せぬ出来事エラーとして生まれたのが影の暴虐だった。見た目は神綺と同じような6つの翼を持ち勇猛たる一角が特徴の竜だがこれは竜等という生易しいものではないぐらいの狂暴性を持つ。そして強さは創造神 神綺、魔界の最強者 夢子と同等レベルの力を持つ魔界の覇王として恐れられた。しかし最も恐ろしいのはその残忍さだった。影の暴虐の残忍な心と殺人による快楽を得ようとしたがために魔界人や魔獣はおおよそ五十万という死亡者を出すに至った。その結果、神綺の怒りをかった。そして神綺と影の暴虐による魔界の覇権戦争にまで発展した。勝負の結果は神綺の勝利となり影の暴虐は魔界の最果ての地へと封印された。そしてこれを見た者のために書こう。絶対に影の暴虐の封印を解くべからず。

 

霧雨「だってよ………」((( ;゚Д゚)))

 

蓮 「あの余裕で危険度キマイラより上なんだ

   てかSSSって何!!?」

 

霊夢「そっそんなに出会ったのね……」

 

霊夢と魔理沙は少し冷や汗をかいていた。今になってとんでもない生物だったことに恐れを抱いたのだろうか。だがアリスはずっと黙ったままだ。

 

蓮 「アリスさん?」

 

アリ「何でかしら……この魔竜…昔に何処かで」

 

頭を抑えながらアリスは悶絶していた。

 

霧雨「会ったことあるのか!?」

 

アリ「何か記憶が抜けてるような……ダメ思い出せ

   ないある筈の記憶が無くなってるような」

 

と、アリスは悩んでいた。多分だがアリスは少し疲れているのかもと思った。

 

蓮 「アリスさん少し疲れてるんじゃないですか?」

 

アリ「えっ……そうね…多分そうよね♪」

 

アリスは少し微笑んだ。それを見ていた霊夢は気を使ってくれたのかそれとも気まぐれなのか、

 

霊夢「折角だしお酒飲まない?宴会用のお酒を

   沢山余らせる訳にもいかないし」

 

霧雨「おっいいなぁ♪」

 

アリ「そうねなら息抜きに貰うわ♪」

 

蓮 「僕はお茶だけどね♪」

 

そうして4人は酒(1人お茶)を飲み楽しく会話に花を咲かせるのだった。




怠惰「は~い今回もありがとうございました」

狗神「とりあえず暫くはまたあっちを投稿する
   で良いんだよな?」

怠惰「だね♪」

神楽「しかしあの覇王ってそんなに危険だった
   のですね」

鈴蘭「戦ってたら死んでたね」

怠惰「う~んそんなに強いとは思わないけど
   まぁ良いかそんじゃまぁ今回はここま
   で次回はあっちでまたお会いしてくだ
   さい読者様♪」

狗神「風邪には気を付けろよ」

鈴蘭「それじゃ読者様またね♪」

神楽「それではありがとうございました♪」


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第十四章 幻妖 理禍畏 異変
第150話 行方不明となった妖怪達


こんばんは読者様、そして御久々となる怠惰のクソ悪魔です。そして直ぐ様に今回からはオリジナル要素が出てきますのでご了承を下さい。それでは本編へどうぞ。


寺子屋の仕事が終わり放課後の事。その異変に蓮は気がついた。

 

蓮 「あれ?皆、ルーミアは?」

 

それはチルノとミスチーリグルそして大妖精の4人しかいないのだ。何時も一緒にいる筈のルーミアがいなかった。

 

チル「それがルーミアの奴どっかに消えてさ」

 

リグ「うん探したんだけど見当たらなくて」

 

ミス「ルーミアったら何処に行ったのやら」

 

大 「でもすぐに見つかるとは思うんですけどね」

 

と、4人は答えた。でも言う通り突然帰ってくるなんてのは幻想郷だと当たり前と言う日常茶飯事だ。

 

蓮 「う~んそうかもねおっと早く帰らないと

   皆、遊ぶ時間がなくなっちゃうよ?」

 

それを聞くと4人は驚いた表情へとなる。

 

チル「あぁ~!それじゃ蓮先生バイバイ!」

 

大 「えっとそれでは」

 

リグ「バイバイ蓮先生!」

 

ミス「さようなら~♪」

 

4人はこれからする遊びは何をしようかという思いに馳せながら帰っていった。そして教室には静けさが戻り蓮と慧音だけになった。

 

蓮 「元気がいいなぁ♪」

 

慧音「お前も若いだろまったくほら♪」

 

お給料を貰い蓮はポケットへと入れると頭を下げて、

 

蓮 「慧音先生ありがとうございます」

 

慧音「構わないよ♪それじゃまた来週の月曜日も

   頼むな♪」

 

蓮 「はい♪それでは♪」

 

そうして蓮も寺子屋から出て空へと飛び立ち博麗神社へと帰るのだった。

 

少年移動中…

 

青空を飛んでいき数分かけて博麗神社の敷地へと足を踏み入れる。

 

蓮 「う~ん♪はぁ………」

 

大きく背中を伸ばし深呼吸をする。霊夢に帰ったことを伝え何時もの日課の素振りを行おうかと考え行動する。

 

蓮 「霊夢ただいま~」

 

霊夢「蓮おかえりなさい♪」

 

戸を開け縁側へと出てくると霊夢は笑顔で迎えてくれる。この笑顔を見ることそれが自分にとっては唯一の疲労解消だ。

 

蓮 「何時もの日課するからよろしくね」

 

霊夢「はいはい♪」

 

縁側へと上がり部屋に置いてある神楽を手に持って外へと出たその時だった。

 

蓮 「うっ!」

 

突然の強風が吹き荒れる。ガタガタと戸の音が鳴る。数秒経つと風は止む。

 

蓮 「この風は………いるんですよね文さん」

 

と、蓮は空に向かって叫ぶと風と共に文が現れた。

 

文 「えぇいますよ蓮さん♪」

 

地上へと笑顔で降りてくる。すると後ろの戸が開き霊夢がやって来た。

 

霊夢「あら文じゃない…またパパラッチかしら?」

 

文 「嫌だなぁそうじゃないですってば今回来た

   のはまずこれです♪」

 

文は新聞もとい自分が作っている文々新聞を取り出して渡してきた。

 

蓮 「新聞の配達ですか?」

 

文 「えぇ♪ですがもう1つありましてまず文々

   新聞を見てみて下さい」

 

笑顔から一変、真剣な面持ちで話す。この文がふざけなしのガチ顔は本当にガチなのだと思った。貰った文々新聞を広げる。そして横から霊夢が覗く。

 

蓮 「花妖怪失踪?」

 

記事は主にこうだ。

 

花妖怪こと風見幽香が突然の失踪を遂げた。この時期になると風見幽香は縄張りである太陽の畑に出没する。しかし1週間ねばり張り込みを行ったが珍しいことに1度も姿を見せていない。太陽の畑にある拠点を覗くがたいした変化はなかった。それなら何故いないのか疑問が残るばかりだ。

 

と、書かれていた。蓮も少し驚くが一番驚いたのは、

 

霊夢「嘘でしょ彼奴が!?」

 

霊夢だった。

 

蓮 「そんなに驚く?」

 

霊夢「だって彼奴は誰より花を愛する妖怪よしかも

   特に梅雨入り前から開花する向日葵は一番の

   お気に入りそれなのに手入れにいかいなんて

   異変も良いところよ?」

 

自棄に詳しい。昔に幽香と戦ったと言っていたが恐らくそれで幽香に気にいられたのだろう。そのためか結構詳しいのかもしれない。

 

文 「えぇそうなんです………ですが………」

 

文は辺りをキョロキョロと見回すと小声で、

 

文 「これは伏せ情報ですが実は風…いえ天魔様

   もその行方不明でなんですよ」

 

文そのの答えに蓮と霊夢は目を見開いて驚く。前に早苗達、守矢の件で1回だけ会ったが質実剛健の名に相応しいようなあの天魔が行方不明らしい。

 

蓮 「あの天魔さんが?」

 

霊夢「一体どうなってんのよ………何か置き手紙

   やらはなかったの?」

 

文 「えぇそんな物はありませんでしたよ……」

 

蓮と霊夢は考える。そして蓮は今日の事を全て振り替える。まずルーミアが居なくなったこと。次に幽香の失踪。そして最後に頭領の天魔が行方不明になったこと。身近で3件の行方不明となった。だがこれは出来すぎていると思った。

 

蓮 「何か嫌な予感がする」

 

霊夢「奇遇ね…何か起きる前兆ね」

 

そう呟くと空を見る。先程まで晴天の青空から突然変わり真っ黒の積乱雲となり稲光を発していた。

 

蓮 「雨が降りそうですね」

 

文 「えっ……不吉…ですね」

 

霊夢「えぇ」

 

3人は空を眺めしばらくすると雨が降り始める。それも強い豪雨が、

 

文 「おっと!すみませんが私は!」

 

そう言い文は黒くなった空へと飛んで帰っていった。

 

蓮 「とりあえず修行はお預けだね」

 

霊夢「そうね………」

 

2人は博麗神社へと入るのだった。だがこの突然の異常気象は積乱雲だけではなかった。紅魔館が建つ霧の湖では雨ではなく日差しが強い日照りとなり妖怪の山では全てを破壊するかのような雹が降り注ぎ魔法の森では無数の落雷が落ち無縁塚では吹雪となった。だがそれで終わりではない。場所は幻想郷から深夜となった冥界へと変わる。かつて全てに死をもたらしかけた西行桜の前では、

 

? 「準備は出来たか?」

 

? 「バッチリ♪始めよう報いを与えるために」

 

? 「いや……まぁ基本俺らが悪いからな?」

 

? 「それねぇ~」

 

と、不穏な2つの影が蠢く。それは翌日に皆は知る事となるだろう。行方不明もそして異常気象それらを越える異変の本当の前兆となる事件が起こったという事を。

 

 

第十四章 幻妖(げんよう)理禍畏(りかい) 異変 開始。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

狗神「久々の投稿なのにも関わらず不穏だな」

鈴蘭「あの天狗が行方不明だもんね………」

神楽「それにルーミアさんや幽香さんもです
   よね」

怠惰「まぁもうネタバレみたいなものだからね
   特に最後のあれでね因みに「理禍畏」は
   完璧な当て字だから意味はないけど……」

神楽「ど…なんですか?」

怠惰「理はひとまず置いておいてまず「禍」は
   「わざわい」と読みますそして「畏」の
   文字これは「おそれ」と読むつまりこれ
   は禍の畏れがやって来るって意味だね」

鈴蘭「えっじゃあ「理」って文字は?」

怠惰「「理」は「ことわり」とも読むまぁ道理
   とかルールとかそんな意味だけどまぁね
   そこは予想してね♪」

狗神「ルールなぁ格好良く言うと秩序とかだよ
   な……」

怠惰「まぁそうだね♪おっとそろそろ時間だね
   とりあえず今回はここでお開きそれでは
   読者様!」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

神楽「それでは」

狗神「また見てくれよな♪」


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第151話 不穏な異変

こんばんは読者様、身内が亡くなったもので病院にいた怠惰の悪魔です。少し悲しいですね。では読者様今回もどうぞ。


荒れ狂う天気が静になった翌日の事。博麗神社には色々な人や妖怪が集まってきていた。この異常気象それは異変である事は事実なのだったから。

 

霊夢「ねぇ紫…この異変の犯人は本当に分から

   ないし認知もしていないのよね?」

 

紫 「えぇ……藍、貴女も分からないわよね?」

 

藍 「はい残念ながら」

 

蓮 「相手は一体誰になるんだ?」

 

博麗神社には自分こと蓮を含めて霊夢、魔理沙、聖、アリス、早苗、紫、藍、文、レミリア、咲夜、玲音、鈴仙、萃香、にとり といったメンバーが揃っていた。だがこれだけの人数が揃っても犯人が分からない。

 

蓮 「文さん達は何か心当たりは?」

 

文 「う~んそうですねぇ…そういえば前に天人

   が引き起こした異変に似ていると言えば

   似ていますよねぇ」

 

霧雨「言われてみると………」

 

霊夢「また彼奴か」

 

紫 「やっぱり殺しておくべきっだったわね」

 

鈴仙「また物騒ね………」

 

かつて天子が起こした異変。確かにそれには似ているが絶対にやらないという確証がある。

 

蓮 「多分それはないと思うだって龍神様が頭を

   下げてまでも救ったんだよ?それだったら

   もうやらない筈なんだよ」

 

アリ「それには一理あるわね…そこまでされたら

   流石にもう懲りる筈よ…私的には特に貴女

   が一番怪しいと思ってるのよね?」

 

聖 「私はそんな事はしません争いは好みません

   ので」

 

アリスは聖を疑っているようだが聖達は争いを好まないのを知っているため白。一応は早苗を見てみる。神奈子は天気を操れる筈だ。それならと思い見ると、

 

早苗「えっ?ちょっと待ってください!私達は

   無罪ですよ!」

 

と、無罪を主張する。かつて2回に渡って問題を起こしているため疑われても仕方がない。

 

レミ「言っておくけど私達は被害者の方よ何で

   あんなに日差しが照らすのよ」

 

咲夜「ですがお洗濯はすぐに乾きました♪」

 

玲音「お陰でお嬢のわがままは天元突破だ」

 

レミ「何ですって駄執事!」

 

と、玲音とレミリアは言い合いを始めた。

 

萃香「まったく…ねぇ河童……お前さんも何にも

   やってないよね?」

 

河城「それは勿論だよ!」

 

こんな感じこの中に犯人はいなさそうだ。それでは誰なのかと思っていると突然、縁側の戸が開いた。

 

妖夢「はぁ…はぁ大変なんです!」

 

幽 「待ってよ妖夢~」

 

と、妖夢が駆け込んでくると幽々子もやってくる。しかも大慌てでだ。

 

霧雨「どうした?お前んとこの主人がとうとう

   食費を使い果たしたのか?」

 

妖夢「そんな訳ないじゃないですか!」

 

幽 「失礼ね~そんなには食べないわよ?」

 

全員「はっ?」

 

と、幽々子の発言に皆が声を合わせた。だがこれでは話が進まないそのためか霊夢が事情を聴く。

 

霊夢「はぁ何が大変なのよ?」

 

と、霊夢が言ったその時。妖夢は口を開き、

 

妖夢「西行妖が……西行妖が…だ…誰かに盗まれ

   たんです!」

 

紫 「………えっ!?」

 

蓮 「あ…あの西行妖が盗まれた……!?」

 

霊夢「嘘でしょ……!?」

 

霧雨「マジ…かよ!?」

 

自分達は西行妖がどれだけ怖いかを知っている。それは冥界にある桜の木だがその木は妖怪でありなおかつ全ての者に死を与える桜である。かつて紫の師匠、深常理久兎が命を掛けて封印した妖怪だ。まさか盗まれるとは。

 

早苗「えっと…何ですかそれ?」

 

鈴仙「そんなに危険なものなんですか?」

 

霧雨「そういえばお前とかはいなかったもんな

   西行妖それは…全ての万事万物に強制的

   に死を与える桜の妖怪だ」

 

聖 「そっそんな危険なものが………」

 

早苗 (゜_゜;)

 

どうやら危険なものだと認識してくれたようだ。

 

蓮 「因みに妖夢さん……それって根本から」

 

妖夢「はい……根本から周りの土も盗まれていて」

 

紫 「霊夢…今回の相手は相当の手練れよ西行妖

   を盗んで悪用しようものなら…幻想郷いや

   外の世界にもどんな影響を…どんな被害を

   もたらすのかすら想像すらできないわ」

 

霊夢「何処にいるかは私の勘で当てるしかないか」

 

と、霊夢は言う。だが蓮はそれも重要だが別の観点で考えていた。昨日の行方不明となった妖怪達についてだ。

 

蓮 「ねぇ文さん昨日行方不明になった妖怪達に

   ついてもう一度教えてくれませんか?」

 

文 「えっ?えぇとですね……」

 

文は手帳を取りだしページをペラペラとめくる。

 

霊夢「どうして行方不明の妖怪なのよ?」

 

蓮 「ちょっと気になってね」

 

言っていると文が手帳をめくるのを止めて行方不明の妖怪を発表した。

 

文 「え~と現状行方不明の妖怪は風見幽香に

   その………天魔様とそれから闇の食人妖怪

   それから…河城ゲンガイの4名ですね?」

 

その3名が行方不明らしい。だが聞いたことのない名前が出てきた。だが河城という名字それはにとりの名字と同じだった。

 

霧雨「なぁにとりそれ………」

 

河城「うん……家のお爺ちゃんだよ……」

 

何とまさかお爺ちゃんだった。だがその4名を聞いて紫は驚きの表情をしていた。

 

紫 「嘘……これ…」

 

藍 「紫様?」

 

紫 「この全員…元幻想百鬼夜行のメンバーよ」

 

蓮 「えっ!?」

 

幻想百鬼夜行。かつて幻想郷をの基盤を作り上げた深常理久兎が人間との共存を求め創設した妖怪達の組織である。行方不明となった者達も所属していたが他にも紫や幽々子に萃香や文も所属していた組織だ。だが、

 

文 「あれでもルーミア所属してたっけ?」

 

萃香「う~ん記憶にないんだけどなぁ?」

 

幽 「私も記憶にないわ?」

 

もしかしたら違うのも混じっているのかもしれない。だがルーミアにに似ている子はいたのは夢で見ている。一体どういうことなのかと思ってしまう。

 

紫 「…………………」

 

霊夢「紫?」

 

紫 「えっ?あぁ問題ないわ」

 

と、紫は何かを隠しているようだが敢えて聞かないでおくことにした。それよりもこのメンバーの構成。恐らくこの行方不明となった妖怪達はつるんでいると思った。

 

蓮 「ねぇこれ絶対に異変を起こすために共犯を

   していると思うんだけどそれを考えたのは

   僕だけかな?」

 

霊夢「いいえ私もよ恐らく行方不明となった彼奴

   等は全員グルよ」

 

霧雨「となると今回の異変結構骨がおれるぞ」

 

魔理沙の言う通りだ。この行方不明の妖怪達が相手となろうものなら厄介だ。

 

紫 「とりあえず今やるべき事それは元凶を見つ

   けることよ霊夢、貴女のその勘を頼るわ」

 

霊夢「まぁ良いわとりあえず各自全員散会して

   探しましょう」

 

その言葉と共に全員は散会しこの異変の元凶を見つけるために幻想郷を探し回るのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな」

鈴蘭「ありがとうね」

神楽「ありがとうございました」

怠惰「はぁ…………」

狗神「どうした今日は自棄に元気がないな」

怠惰「あぁうんちょっとね……まぁ気にしないで
   おいてよ」

鈴蘭「狗神の姐御………少しほっといてあげなよ」

神楽「えっと今回は少し静かにしてあげるのを
   オススメします」

狗神「あっあぁ………」

鈴蘭「えっと今回は少し短いけどここまで!」

神楽「それでは読者様」

狗神「あっあぁ………またな」


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第152話 見つけしはボロ神社

こんばんは読者様、モンハンの考え装備が厨ニ病全快だと感じた怠惰のクソ悪魔です。ただスキルは皆えげつないものばかりですけどね………それでは今回もどうぞ。


蓮達は各々で異変の調査を行っていた。

 

霧雨「にしても本当に手口が凄いよなぁ」

 

蓮 「うん」

 

霊夢「そうね」

 

自分、霊夢、魔理沙の3人で探していた。今現時点で分かる事は今回の異変は一筋縄ではいかないという事。西行妖を華麗に盗みそして幻想郷に異常気象を引き起こせる程の力を持つ奴だ。そのため霊夢の顔も今回は真剣だ。

 

蓮 「霊夢…どう?」

 

霊夢「私の勘が正しければ恐らく……」

 

霊夢は小さな小山の頂上を指差す。どうやら彼処が怪しいみたいだ。

 

霧雨「あんな所か?」

 

霊夢「えぇ私の勘だと………ね?」

 

蓮 「とりあえず行ってみよう」

 

そうして3人は霊夢が指差した小山のへと向かうのだった。そして蓮いや霊夢も魔理沙も気がついた。

 

蓮 「ねぇ霊夢に魔理沙………」

 

霧雨「蓮お前が云いたいことは分かるぜ」

 

霊夢「私も分かるわ」

 

その山の頂上にあった物それは、

 

3人「こんな所に神社なんてあったっけ?」

 

3人の目の前にはボロボロとなってしまった鳥居そこには亜耶狛神社と書かれていた。そしてもう誰も管理していないのか神社の木々は腐り荒廃していた。

 

霊夢「………気は乗らないけど紫に聞くしか

   ないか」

 

蓮 「それが良いかもね」

 

霊夢は大きく息を吸う。そして、

 

霊夢「年を誤魔化している紫!!」

 

蓮 「霊夢!?」

 

霧雨「お前は勇者だな」

 

と、言っているとスキマが開かれる。するとそこから眉間にシワを寄せ苦笑いをしている紫と眉間にシワがよった藍が出てきた。

 

藍「誰だ紫様の悪口を言った愚か者は?」

 

紫 「誰かしら?」

 

霊夢「私は言ってないわよ?」

 

犯人の霊夢は知らないふりをした。だがまず自分と魔理沙は言っていないため、

 

霧雨「同じく言ってないぜ!?」

 

蓮 「僕は絶対に言ってませんよ!?」

 

と、言うと紫はニコニコと笑って、

 

紫 「ふふっ霊夢♪この異変が終わったら覚えて

   なさい♪」

 

霊夢「げえっ!?」

 

こうなるのは当たり前である。それを見ている自分と魔理沙も苦笑いしか出来ない。

 

紫 「それで?私達を呼んだのはどういった訳

   なのかしら?」

 

霊夢「まぁ良いわ………それで呼んだ訳はこの

   神社…紫は知ってるかしら?」

 

紫に聞いてみると紫は首を傾げた。

 

紫 「えっこんな所に神社なんて無かった筈

   よね藍?」

 

藍 「はい無かった筈です」

 

やはり紫や藍も知らないようだ。どうやら霊夢の勘通りここは異変に関係がありそうだ。

 

蓮 「ねぇまずはここを調査してみる?」

 

霊夢「はなからそのつもりよ…」

 

霧雨「そんじゃ調査しますか」

 

紫 「なら私達はこの事を伝えてくるわ」

 

藍 「調査は任せたぞ」

 

そう言うと紫と藍はまたスキマへと入っていった。どうやら何時もは協力をあまりしようとしない紫が協力するという事。それは紫も少し焦っているという事だろう。

 

霊夢「さっさと調査するわよ」

 

蓮 「うん」

 

そうして3人はその神社を調査するのだった。まず見た感じあるのはボロボロの鳥居は勿論だがその右にはクナイを噛んでいる狼そして左には錫杖を噛んでいる狼の像が背中を向け合って配置されていた。

 

霧雨「何かギミックがあるのか?」

 

霊夢「もしトラップだったとしたら後が面倒よ

   まずは本殿を見ましょう」

 

蓮 「その意見には賛成かな」

 

3人は一度その像は放っておいて荒廃している神社の扉を開け本殿を覗く。そして、

 

霧雨「うわっ!?」

 

魔理沙は扉の先にある物に驚く。それは大きな龍の石像だった。

 

蓮 「魔理沙これは石像だよ」

 

霊夢「何を驚いてるのよ?」

 

魔理沙は顔を赤くして帽子の唾をつまみ顔を隠す。少し恥ずかしそうだ。

 

霧雨「うっうるせぇやいとりあえずその龍の石像

   には何かないのかよ?」

 

霊夢「何かって………」

 

と、霊夢は探すが自分はあることに気がついた。それは龍の手の部分に文字が刻まれていた。

 

蓮 「ねぇこれって?」

 

霧雨「ん?………これはルーン文字だな」

 

霊夢「ルーン文字?」

 

霧雨「あぁ魔道語の1つでな結構複雑なんだよ

   読めるけど……え~と」

 

どうやら魔理沙は読めるようだ。そして文字を読み始めた。

 

霧雨「ある時、神に使える2匹の狼兄妹の神使が

   いただがある時に些細な事で大喧嘩2匹は

   互いに目を合わせようとはしませんこれに

   は神使の主人は悩み呟きました誰か仲直り

   をさせてくれる者はいないものかと呟きま

   したって感じだな?」

 

霊夢「どういう事よ?」

 

と、2人が悩んでいるとスキマが開かれそこから紫がまた現れると今度は先程、神社に集まっていたメンバーを連れてきた。

 

紫 「連れてきたわよ」

 

萃香「ここが例の………」

 

レミ「おんぼろすぎるわね」

 

文 「本当ですねぇ」

 

と、皆はこの神社を見て各々呟く。

 

早苗「でもその龍の石像といいこの狼の石像

   といい凄い迫力ですね」

 

今の早苗の言葉。それを聞き蓮はもしやと思った。

 

蓮 「もしかしたら2匹の狼ってあの石像!」

 

霊夢「あぁ!」

 

霧雨「でも動くのかよ?」

 

と、魔理沙が言う。すると今の言葉を聞いたのか咲夜が石像を2つ見ると、

 

咲夜「これ下が円盤になってるわね」

 

にと「てことは動くって事だよね?」

 

聖 「今はそんな仕掛けもあるのですね………」

 

やはり2匹の石像は動くようだ。

 

蓮 「えっとその2つの石像がお互いに目と目が

   合わさるように動かしてみてはくれません

   か?」

 

鈴仙「合わせる………こうかしら?」

 

アリ「ちょっと重いわねこれ!?」

 

妖夢「おっ重い!」

 

幽 「妖夢♪頑張って♪」

 

何人かが協力して石像を石像を動かし目と目が合わさるように調節させたその時だった。

 

キラーーン!!

 

2体の石像の目が煌めき輝き出した。

 

霊夢「何が起こるの!?」

 

霧雨「これこそ冒険ってやつだぜ!」

 

と、2人が言っていると本殿の目の前に稲光が走ると鳥居にまるで空間をねじ曲げたかのような裂け目が現れた。

 

藍 「紫様これは………」

 

紫 「これは異世界に繋がるゲートって所ね」

 

これには皆は目を奪われる。そして紫はある提案をした。

 

紫 「恐らくここから先は未開の地よだからもし

   のためにここに2人程残して通信役と調査

   を含めて残したいんだけど…良いかしら?」

 

それを聞き皆は考える。すると、

 

にと「なら私は残るよ危ないのは御免だし何より

   この石像について調査したいから」

 

藍 「紫様が出るというのでしたら私が残り通信

   およびに結界の管理をします」

 

どうやら2人が残ってくれるらしい。それなら大丈夫そうだ。

 

紫 「分かったわなら各自準備を整えて入りま

   しょう」

 

そうして各自は準備を整え中に入るのだった。一方その頃、とある異界では、

 

? 「楽しみだ………さぁ始めようそして俺を

   楽しませろよ♪」

 

1人の男がただ笑顔にそう呟くのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな」

怠惰「ありがとうございました」

鈴蘭「ありがとうね♪」

神楽「今日は怠惰さんも復活したのですね」

怠惰「まぁ………ね♪」

狗神「なぁ怠惰あの神社って昔から幻想郷に
   あったのか?」

怠惰「さぁどうだろうね♪それはあっちの
   小説で語られると思うよ♪」

神楽「もやもやしますねぇ」

狗神「だな」

鈴蘭「う~んまぁ語られるならそれを楽しみに
   しておくよ♪」

狗神「まぁそれが一番だな」

神楽「だね♪………えっとそろそろ時間なので
   今回はここまでです」

怠惰「また次回もよろしくね」

狗神「そんじゃ読者様」

鈴蘭「まったねぇ♪」


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第153話 裂け目の先の現代風世界

こんばんは読者様、身内のお通夜にいった怠惰のクソ悪魔です。帰ってきた時にはうたた寝してしまい気づいたらもうこんな時間でした。それでは遅くなりましたが本編へどうぞ。


蓮達は亜耶狛神社と書かれている鳥居に出来た裂け目を抜ける。その先は薄暗い場所だった。

 

蓮 「ここは………?」

 

霊夢「また可笑しな世界に来たものね」

 

レミ「あらこれなら傘をささなくても済みそう

   ね♪」

 

レミリアの発言で咲夜は傘をたたみ手に持つ。すると、

 

紫 「あら?」

 

霊夢「どうしたのよ紫?」

 

紫 「能力が使えない………?」

 

手をかざしてはいるが紫の定番であるスキマが出てこないようなのだ。

 

霊夢「私は普通に飛べるけど?」

 

蓮 「僕も式神は召喚できそうですけど?」

 

霧雨「う~ん魔法も使えるな♪」

 

文 「風は起こせますし………」

 

萃香「私も霧にはなれるよ?」

 

鈴仙「波長も見えますけどね?」

 

この時に思った。嫌な予感がするとそしてそれは当たった。

 

アリ「なっ裂け目が!」

 

アリスの発言でみなは後ろを振り向く。何と自分達が通ってきた裂け目は消えていのだ。つまり帰れなくなったという事だ。

 

霊夢「紫の能力を真っ先に潰してきたわね…」

 

紫 「………とりあえず彼処の光指す方へ行きま

   しょう」

 

蓮 「そう…ですね……」

 

今は考える前に皆は数Km先の光指す方へと歩くのだった。

 

少年、少女達移動中……

 

そして蓮達は仄暗い所を抜けるとその先に写る光景は驚くべき光景だった。

 

蓮 「うっそ…これ……現代!?」

 

そこに写った光景は蓮がいた外界の世界そこのネオンの光で彩られていてよく見てみると自分達が踏んでいる地面はコンクリートだ。こうして見ると東京の繁華街にととても酷似していた。だが所々に和の装飾がされていてビルの屋上には和の建築物等があったりととても不思議な世界だった。

 

文 「大スクープですね!!」

 

カシャ!カシャ!

 

文は手に持つカメラでこの光景を撮る。そしてこんな光景を皆は見たことがないのか、

 

萃香「現代って面白いね♪」

 

聖 「今の世はこんなに進化しているのですね」

 

妖夢「凄い……」(;゚Д゚)

 

幽 「折角だから何か食べたいわね♪」

 

鈴仙「その度胸は本当に凄いわね」

 

レミ「私的にはパチェ達にお土産を買いたい

   わね♪」

 

咲夜「そうですねお嬢様♪」

 

玲音「なら他のメンバーにも買ってくか」

 

もう皆は言いたい事を言う。だが霊夢達はというと、

 

霊夢「何か魔界に似てるわね」

 

霧雨「あぁ本当にパンデモニウムに来たみたい

   だぜ」

 

アリ「でも懐かしいわ♪」

 

どうやら魔界の主要都市に似ているためそんなにはしゃいではいなかった。だが蓮はある事に気がつく。それは自分達の頭上に真っ白で何百Kmといわんばかりの真っ白に光輝く球体が浮かんでいる。それがこの世界の光源なのだろうと思った。すると、

 

妖夢「あれは!!」

 

妖夢が叫びある所を指差す。そこの方向を見ると、

 

紫 「西行妖………」

 

幽 「あら………」

 

蓮 「あんな所に!」

 

何百Km先にとんでもなく大きくまるで塔みたいな高いビルに西行妖が幾つものしめ縄に絞められて生えていたのだ。だがそのビルを覆うかのように青く透明な壁が見える。恐らく結界だろう。

 

霊夢「てことはやっぱり犯人はこの世界にいる

   わね」

 

幽 「なら徹底的にお仕置きしないとね♪」

 

紫 「そうね………」

 

蓮 「…………」

 

今、考えても何故そんな事をしたのか何故こんな世界に連れてきたのか今回の異変は異質。それでいて紫ですらも分かっていない。そのため首謀者の考えている子とがまったく分からない。

 

霊夢「蓮…大丈夫?」

 

蓮 「えっあっまた黙り混んでた?」

 

霊夢「えっえぇ」

 

蓮 「アハハハごめんね♪」

 

どうやらまた黙り混んで考えていたみたいだ。自分の悪い癖だ。そんな時だった。

 

? 「おやおやおやおやお客さん達かい?」

 

と、陽気な声が聞こえ出す。皆は一斉に声のした方向を向くとそこにあったのは、

 

蓮 「骸骨?」

 

そう骸骨もっと言うと頭蓋骨だ。だが突然その頭骸骨は空中を浮遊しだした。そして口をカタカタと動かすと、

 

骸骨「おいおいそんな見せ物みたく見るんじゃ

   ねぇよ?」

 

妖夢「しゃしゃしゃ喋った!?」

 

レミ「あら面白いわね♪」

 

聖 「今の悪霊は喋るのですね?」

 

鈴仙「悪霊にしては波長がおかしい気が………」

 

妖夢はガクガク震えていたが皆はもうこんな反応だ。すると霊夢はお札を構える。

 

霊夢「あんた妖怪よね?」

 

骸骨「おいおいそんな物騒な物はしまおうぜ?

   あくまでも俺の役目はルール説明と案内

   をするまぁお助けキャラって感じ~?…

   まぁ良いやようこそ理想郷エレホンヘ」

 

蓮 「何か凄くチャラいな………」

 

もう感じ的にチャラすぎる。この骸骨の生前が気になってしまう。

 

骸骨「まぁとりあえずルール?ちっくな事を

   教えてやるぜお前らはあの結界の先に

   行きたいんだよな?」

 

霧雨「そうだぜ♪」

 

骸骨「おっと良い返事をありがとよ♪軽く教え

   てやるよ簡単に言うとよあの結界を解除

   するにはそれを起動させてる祭壇を停止

   させなきゃいけねぇだよ?」

 

蓮 「祭壇?」

 

骸骨「そう話は簡単さ♪そこにいるまぁ守護者?

   的な奴を倒して鍵を手に入れて結界を起動

   させている祭壇を止めれば良い簡単だろ?」

 

蓮 「それであの結界が解けるですよね?」

 

骸骨「Ofcourse (もちろんさ)♪良いねぇ冴えてるね♪」

 

蓮 「いっいやぁ………」

 

嬉しくなるような言い方で照れてしまう。この骸骨は言葉上手でついつい聞きいってしまいたくなるようなリズムで話す。話し方が本当に上手い。

   

萃香「でもそれだったら壊しても?」

 

骸骨「おおっとそう言うと思ったぜ言っておくが

   その祭壇はよ壊せないぜ?それが例え酒呑

   童子様であろうとなぁ♪試しても良いぜ?」

 

萃香「………止めておくよそこまで言うなら」

 

だがどうやら壊せないという自身はあるみたいだ。すると、

 

骸骨「あぁ因みに八雲紫お前さんさっき能力を

   使って対して反応がなかったよな?」

 

紫 「えぇ」

 

骸骨「まぁちょっと制限を掛けた主に掛けた制限

   はよ祭壇を細工することが出来ないとかこ

   こから別の世界へのワープを使うことを禁

   じそれと結界の先にお前の能力を使わせな

   いようしておいたぜだからあの結界から先 

   へと異世界へのワープは出来ないがそれ以

   外なら自由にワープが出来るようにしてお

   いたぜ感謝しろよ♪」

 

紫 「えぇ本当に最悪なルールをありがとう♪」

 

紫は軽く手を前に伸ばすとその先にスキマが出来上がる。それを確認するとスキマを閉じた。

 

骸骨「まぁ言う事はそんぐらいだお前らの活躍

   を楽しみにしてるぜぇ♪キャハハハハ♪」

 

骸骨は笑いながら光輝き、

 

バァーーン!!

 

骸骨は木っ端微塵に弾けとんだ。

 

霊夢「悪趣味ねまぁ良いわとりあえず各自であの

   柱を目指すわよ」

 

蓮 「うん!」

 

紫 「そうね……」

 

霧雨「だな」

 

そうしてメンバーは各々で散会し各自、柱の停止を急ぐのだった。




怠惰「ぐぅ………ぐぅ………」

狗神「おいおいこいつ寝ちまってるぞ」

神楽「狗神さん怠惰さんも疲れが出ていると
   思うので今は寝かせてあげてください」

鈴蘭「まぁたまにはこういうのもあるのかな」

狗神「たく仕方ねぇな」

神楽「読者様申し訳ございませんが今回は
   ここまでです」

鈴蘭「投稿が遅くなっちゃってごめんね」

狗神「はぁ…そんじゃまた次回な読者様」

神楽「それでは♪」


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第154話 祭壇の守護者達

こんばんは読者様、死んだ身内に最後の別れをしてきた怠惰のクソ悪魔です。現在その身内はもう骨壺に納められました。えっとこんな悲しくなるような話は止めて本編へどうぞ。


蓮達はそれぞれで分散して祭壇を探すことにした。そしてまず妖夢と幽々子そして鈴仙の視点になる。

 

幽 「妖夢~この西洋の食器が書かれた看板の

   お店は何かしら?」

 

妖夢「恐らくお食事所ではないでしょうか?」

 

鈴仙「貴女も苦労してるわね」

 

妖夢「まぁ慣れ………ですかね?」

 

ネオンに光る看板に幽々子はもう興味津々だ。何処からか分からないが襲ってくる妖精達を弾幕でボコボコにしながら浮遊し3人は飛んでいくとこの光景とはまた違う公園へと辿り着いた。

 

幽 「こんな世界にも自然ってあるのねぇ」

 

妖夢「そうですね………」

 

鈴仙「月の町並みに少し似てる気がするなぁ」

 

そんな事を言っていると妖夢と幽々子はとある建造物に目が止まった。それは禍々しく光る祭壇だった。それこそ粉うことなき探しいている祭壇だった。

 

妖夢「あれですよね?」

 

幽 「みたいね?」

 

鈴仙「そうなると守護者がいる筈……」

 

辺りをキョロキョロと見回しているそんな時だった。

 

? 「うぅ~ーーん!!はぁ………」

 

と、声が聞こえ声のした方向を見るとそこには長い木の椅子があった。だがその木の椅子には先端が曲がって切れない作りになっている鎌が立て掛けられていた。そしてそのベンチから目を擦りながら1人の少女が出てくる。しかもその少女は妖夢や幽々子も知る知り合いだった。

 

妖夢「貴女は!」

 

? 「ん?おや薬売りに冥界の庭師にそれから

   冥界の管理者のお嬢様こと幽々子様まで

   いらっしゃるとは………」

 

立ち上がると立て掛けている鎌を握る。そうその少女は死神であり役職は船頭。その名を、

 

小町「あたいはここの守護している小野塚小町♪

   よろしく~♪」

 

そう幻想郷の地獄管轄の閻魔こと四季映姫の部下の小町だったのだった。そしてまた視点は変わり早苗と文そして萃香になる。3人も妖精達を弾幕で蹴散らしながら高層ビルが建ち並ぶ場所を探していた。

 

早苗「う~ん見つかりませんね?」

 

文 「おぉ~!また見たことのない物が!

   面白いですね♪」

 

萃香「相変わらず天狗はそういう珍しいのが

   好きだよねぇ」

 

文はパシャりパシャりと目に映る物を写真に納めていく。そして早苗はこんな光景を懐かしむ。

 

早苗「こうしてまた現代みたいな世界に来る

   事になるとは……」

 

萃香「へぇ現代世界ねぇ息苦しそうだねぇ」

 

文 「所でこの中にある物って?」

 

文にそう言われ早苗と萃香はビルの窓から中を覗く。そこには色々な機械や机に椅子などが置かれていた。それは現代の会社そのものの形だ。だが人は居なかった。

 

早苗「オフィスですね現代で言う会社ですね」

 

文 「おぉ~驚きがありますね」

 

萃香「私的にはちょっとこんな気難しいのは

   無理かな」

 

文 「萃香さんのそう言った所は相変わらず

   ですね」

 

と、早苗と文そして萃香は建ち並ぶビルを見ているとふと1つのビルの屋上に目をやる。その屋上にはビルに似つかわしくない禍々しく光る祭壇があった。

 

文 「あれですよね?」

 

早苗「間違いなく…だとすると守護者は……?」

 

早苗がそう言った時だった。上空から何かが自分達の目の前に飛来してきた。その姿は大きく黒々とした翼を持ち右手には方天画戟を手に持ち左手には今では古いマスケット銃を手に待つ天狗だった。それを見た早苗と文は驚く。その天狗はまさかの妖怪だったからだ。

 

? 「ほう…ここに来たのはまさか守矢の風祝

   殿に文にまさか萃香殿とはな…‥…我も当

   たりを引くものなのだな」

 

萃香「おやお前さんが相手か………」

 

早苗「蓮さんや霊夢さんが言っていた事は当たり

   のようですね」

 

文 「みたいですね…まさか本当にこの異変に

   関わっているとは…風雅お…いや天魔様」

 

そうそこにいた天狗こそ文達いや天狗縦社会のボスつまり天魔の村雲風雅だった。

 

風雅「それと風雅お姉ちゃんじゃない天魔と

   呼べ文………」

 

文 「いや呼びましたよ!?」

 

そう言いながらお互いに見合うのだった。そしてまた視点は変わる。向かってくる妖精達を倒しながら魔理沙とアリスに聖は広大な街をを飛びながら祭壇を探していた。

 

霧雨「なぁあの空に浮かんでいるあれって何

   なんだ?」

 

アリ「分からないわでも太陽の代わりと受け

   とっても問題はなさそうね」

 

聖 「それが適切ですね………」

 

自分達がいる遥か上空に浮かぶ真っ白で大きな球体。それを見て不思議に思っていると、

 

アリ「ねぇ魔理沙あれ!」

 

霧雨「ん?あれは………」

 

魔理沙とアリスはここより遥か下にある禍々しく光る祭壇を見つける。

  

霧雨「あれだよな?」

 

アリ「みたいね」

 

聖 「禍々しいですね」

 

3人は禍々しく光る祭壇のある場所へと降りたたった。

 

霧雨「ここは………」

 

魔理沙達の目に映るのは一面に咲き誇る向日葵や木々だ。こんな大都市みたいな場所にこんな花園があるとは誰が予測しただろう。踏み締めた感触は間違いなく土それはこの花々しい花園があるとは誰が予測しただろう。

 

アリ「まるで整備されていない場所ね」

 

霧雨「だがよこの向日葵を見ると嫌~な予感が

   するぜ」

 

アリ「それは同意見ね」

 

聖 「えっ?」

 

聖は分からなかったが魔理沙とアリスは後ろを振り向く。それに続きひじりも振り向く。そこには淡い桃色の傘をさす女性が立っていた。その女性は自分達にとって最も相手したくない人物いや妖怪だった。

 

霧雨「正直な話だがお前とは戦いたくはなかった

   ぜ……幽香」

 

アリ「同感ね」

 

聖 「花妖怪ですか………」

 

そうその妖怪は花々を操るフラワーマスターこと風見幽香だった。

 

風見「ふふっ良いじゃないそれに私からしたら

   ちょうど良い前菜達よ♪」

 

霧雨「仕方ねぇやりますか」

 

アリ「あの時の屈辱を晴らすわ!」

 

聖 「皆を守るためならば…仕方ありませんね」

 

こうして花園での弾幕ごっこが始まった。そしてまた視点は変わり蓮と霊夢そして紫に移る。3人も向かってくる妖精達を相手に無双しながら低空飛行をして探していた。

 

霊夢「しっかしこれが外の世界に似ているねぇ」

 

蓮 「うんまるで東京…いやそこよりもこっの方

   が幻想的かな?」

 

紫 「それは言えるわ本当にこの空間は異質その

   ものだもの」

 

3人で辺りを隈無く探す。そして交差点の中心に禍々しい祭壇を見つけた。

 

蓮 「あれだよね?」

 

霊夢「えぇ」

 

紫 「みたいね」

 

3人は迷わずその交差点へと向かう。

 

蓮 「明らかにこれだよね?」

 

霊夢「その筈だけど?」

 

紫 「それでこの鍵を持ってる守護者って誰か 

   しら?」

 

3人はキョロキョロと辺りを見回す。そして気がつく。

 

霊夢「明かりが消えた?」

 

突然自分達を照らしていた頭上の光る球体の明かりが消える。上を見るとそこには真っ黒の球体が光を遮っていた。

 

蓮 「あれって……」

 

そう呟いた時、その闇の球体から金髪の幼女もといルーミアが降りてきた。

 

ル 「蓮先生なのだー♪」

 

蓮 「ルーミア?」

 

そう降りてきたのは満面の笑顔のルーミアだ。

 

霊夢「あんたが守護者………よね?」

 

ル 「そうみたいなのだー♪」

 

それを聞いた霊夢はニコリと笑う。

 

霊夢「なら勝ったわね♪」

 

その言葉を聞き自分は嫌な予感がした。何せ完璧なフラグが建った瞬間なのだから。

 

蓮 「霊夢それはフラグ!?」

 

紫 「それに霊夢!彼女は!」

 

そう紫が言い掛けたその時だった。突然、

 

チャキンッ!

 

と、何かが斬れる音が聞こえるとルーミアの頭のリボンがヒラヒラと真っ二つになって舞うその時だった。

 

ル 「ワハ~♪力が…力が涌き出てくるわ!」

 

ルーミアがそう言うとルーミアを闇が覆う。そしてその闇は晴れると先程のルーミアの姿はなかった。だが代わりに長髪の金髪を靡かせ漆黒の翼を羽ばたかせる妖怪がいた。その妖怪を蓮は見たことがあった。その妖怪こそかつて理久兎達と共に楽しそうに笑いあっていた妖怪の1人だった。そしてその妖怪は微笑みながら、

 

? 「私は漆黒の闇ルーミア!幻想百鬼夜行

   最後の妖怪よ!」

 

名乗るのと共に漆黒の剣の手に持ち構えた。そして紫は言い掛けた言葉の続きを呟いた。

 

紫 「彼女は…ルーミアは唯一……御師匠様に傷を

   与えた妖怪よ」

 

蓮 「えっ理久兎さんに………」

 

霊夢「傷を負わせた!?」

 

その言葉を聞き自分と霊夢は戦慄するのだった。




怠惰「はいそれでは今回もありがとうござい
   ました」

狗神「なぁこの異変まさか難易度高めか?」

神楽「いやあの…高めを越えて化け物揃いの
   レベルなんですが………」

鈴蘭「えぇ~と死神に花妖怪に天魔に闇の妖怪…‥
   うん…勝利の未来が見えないね♪」\(^o^)/

怠惰「大丈夫♪弾幕ごっこだからこれがねぇ
   昔だったらもうこう…スパンって感じ
   で危険だけど今はそうじゃないから」

狗神「…………語彙力がない奴め」

怠惰「うるせぇやい…………えっ?レミリア達は
   どつしたって?見事探索に失敗しました
   まぁでもレミリア達にはそれ相応の相手
   と戦ってもらうから問題ないよ♪」

神楽「それ相応の相手?」

怠惰「まぁそこは内緒でね♪それじゃとりあえ
   ずは今回はここまで」

神楽「また次回もお願い致しますね」

狗神「そんじゃ読者様」

鈴蘭「サラダバー♪」


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第155話 VS小野塚小町

こんばんは読者様、久々の学校に登校した怠惰のクソ悪魔です。しかも三時間もの間、卒業式練習で体育館に閉じ込められるという悲しさを味わいました。というか暖房がないんで凄く寒かったです。では今回から約数話は蓮の視点ではありませんがご了承ください。ではでは本編へどうぞ。


宵闇を照らす街灯と上空の人工太陽。その明かりに照らされ煌めく大鎌を持つ小町と妖夢、幽々子、鈴仙は睨み合っていた。

 

小町「いや~まさかこんな大物と戦う事となる

   とはねぇ」

 

妖夢「サボりのプロというのは知っていました

   がまさかついにこんな事にまで手を染め

   るとは」

 

鈴仙「本当ね………」

 

サボりに定評のあるせいで酷い言われようだ。

 

小町「酷くないかい!?」

 

鈴仙「自業自得ですよね?」

 

と、会話をしていると幽々子が首をかしげながら、

 

幽 「でも何で船頭の貴女がこんな悪党じみ

   た真似を?貴女も西行妖の怖さは知っ

   ているわよね?」

 

それを言われた小町は苦笑いしつつ頭を掻きながら、

 

小町「えぇまぁちょいと地獄のお偉いさん方

   からの頼みでね………あんたらは理久兎

   については知ってるよね?」

 

それを聞かれ幽々子は勿論で妖夢も知っているし鈴仙もほんの少しは知っている。

 

幽 「えぇ紫の師匠よね?」

 

鈴仙「確か師匠や姫様もお世話になったとか」

 

妖夢「その理久兎さんですよね?」

 

小町は首を何度か縦にうんうんと振る。

 

小町「そうその理久兎さ実はというと地獄で結構

   な歌舞伎者でね十王様方や地獄の四鬼神様

   やらも歯が立たないそれでいて悩みの種で

   もあってねだから少々邪魔だからそれなら

   もういっその事で現代に甦らせて地獄から

   追放しようっていう意見が出てね」

 

妖夢「でも確かあの時…地獄から派遣されたとか」

 

小町「あぁあの罪人の事か……‥あれはまぁ自分達

   だと無闇に手を出せないってから仕方なく

   理久兎に頭を下げたって所だねそれに自分

   の友人達に危機が迫ってるって言ったら速

   攻で向かったとか?」

 

今の言葉で大方は分かった。だが確信を持つために幽々子は、

 

幽 「つまり理久兎さんを甦らせるためにこの

   異変を起こしたという事でよろしいのか

   しら?」

 

小町「まぁそんな所だね?」

 

やはり理久兎の復活それが目的のようだ。それには妖夢や鈴仙も息を呑む。

 

妖夢「まさか理久兎さんを復活させるとは」

 

鈴仙「でもその人が蘇れば皆も喜ぶんじゃ?」

 

確かにそうだ。もし理久兎が蘇るのなら紫を初めとして自分や萃香だとかそういった者達からは喜ぶだろう。だが幽々子は理久兎のとある言葉を思い出した。

 

幽 「ねぇそれを理久兎は望んでるの?」

 

そうかつて夢の中で言った言葉。「今を生きろ」その言葉を思い出したために聞くと、

 

小町「さぁ?地獄の御偉いさんの考えることは

   分からないからねぇ」

 

幽 「そう……妖夢…遠慮なんかいらないわ軽く

   おしおきしてしまいましょう」

 

妖夢「幽々子様!?」

 

鈴仙「えぇ!?」

 

と、2人は驚く。幽々子は小町を睨むと、

 

幽 「そんな地獄の事情とかで蘇らせる何てのは

   やってはいけないわそれに理久兎さんは復

   活などは望んでいない筈よ」

 

妖夢「………私は幽々子様に付いていきます」

 

鈴仙「私は師匠や姫様に危害が及ぶというのなら

   貴女をここで倒すだけです」

 

と、言い3人は構える。小町はケラケラと笑いながら、

 

小町「まぁ元々はあんたらと弾幕ごっこしろって

   言われてるからやらせてもらうよ!」

 

笑うのを止めると小町は無数の弾幕を放ち始めた。それを3人は上空へと飛んで避ける。そして幽々子はスペルを構えると、

 

幽 「冥符 黄泉平坂行路」

 

手をかざすとその手から無数の幽霊のような弾幕が現れ小町へと向かっていくが、

 

小町「よっと!」

 

突然、目の前から小町は消える。そして自分達の背後に現れる。

 

小町「霊符 何処にでもいる浮幽霊!」

 

小町の背後から無数の幽霊が現れるとそれらは3人に向かっていくのだが、

 

妖夢「断命剣 冥想斬!」

 

長い桜観剣を振るい向かってくる幽霊を切り裂いていく。

 

小町「冥界の辻斬りは………また映姫様に怒られる

   よ?」

 

妖夢「げえっ!?っ!そんなのは後で考えます!」

 

小町「やれやれ………」

 

と、小町が言っていると背後から突然、

 

鈴仙「弱心 喪心喪意(ディモチヴェイション)!」

 

鈴仙は小町へとスペルを唱えると手刀する。

 

小町「っ!!」

 

それに気がついた小町はすぐさま消え回避する。

 

鈴仙「外した!?」

 

妖夢「相変わらずの能力ですね………」

 

小町「いや~これが無かったら避けるの大変だよ」

 

小町の能力それは『距離を操る程度の能力』。だって場所から即座に別の場所に移動出来るとんでも能力の1つだ。だがそんなのは幽々子等は知っていること。

 

幽 「再迷 幻想郷の黄泉還り」

 

幽々子は扇子を振るう。すると小町の足元が光だす。

 

小町「そんなんじゃ当たらないね」

 

小町はまた避けるとそこから無数の弾幕が上空へと上がっていったが、

 

鈴仙「短視 超短脳波(エックスウェイブ)

 

小町「なっ2人増えた!?」

 

鈴仙「それだけではありませんよ!」

 

そして鈴仙は弾幕を弾丸型の弾幕を指から撃ち始めた。だが何と鈴仙が3人に見えているらしい。しかし幽々子と妖夢からは、

 

妖夢「あれ増えてなんか………?」

 

幽 「幻惑の類いね今の内よ妖夢」

 

妖夢「分かりました!」

 

妖夢は桜観剣と白桜剣を構え、幽々子も扇子を上から下へと打ち上げ、

 

幽 「桜符 センスオブチェリーブロッサム」

 

妖夢「断霊剣 成仏得脱斬!」

 

2人のスペルが鈴仙の幻惑を見ている小町へと放たれた。

 

小町「ん?えっ!?」

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

小町「きゃん!!?」

 

幻惑を意識しすぎて小町は気がつくのに遅れて被弾した。そして鈴仙は見事に後退して避けると地面に綺麗に着地した。

 

鈴仙「ふぅ……」

 

妖夢「手助けありがとうございます」

 

鈴仙「いいえどういたしまして♪」

 

幽 「ふぅ……さてと祭壇を止めて貰うわよ?」

 

ボロボロとなった小町にそう言う。小町は懐から鍵を幽々子に投げ渡した。

 

小町「まぁそれが祭壇を停止させる鍵さ鍵穴に

   ガチャリとすれば止まるよ」

 

幽 「そう♪」

 

そう言うと幽々子は祭壇へと近づくと鍵穴に鍵を差し込み回す。すると、

 

音声「祭壇の動力を停止します」

 

と、音声が聞こえると祭壇は禍々しい光を発するのを止めた。

 

幽 「こっちは終わったわね♪」

 

妖夢「小町さんこの異変の黒幕を知っているん

   ですよね?」

 

小町「まぁそれは………」

 

と、小町が言いかけた次の瞬間だった。

 

ガシッ!

 

突然、小町の足元に黒い何かがいた。そしてその黒い何かから腕が現れ小町の両足を掴んだ。そして、

 

小町「えっ!きゃん!!!?」

 

小町は引きずり込まれると黒い何か一瞬で消えた。

 

妖夢「今のはいったい!」

 

鈴仙「波長が見えないもういないみたいですね」

 

幽 「今は紫達に合流をしましょう」

 

妖夢「そうですね………」

 

鈴仙「それには同意です」

 

そうして3人は皆と合流するために動くのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「ありがとうな」

神楽「ありがとうございました」

鈴蘭「そういえば怠惰この異変の首謀者って誰
   なの?」

怠惰「まぁそれは言えないけれどまぁ皆は知っ
   てるとだけ言っておくよ」

狗神「知ってるだと?」

怠惰「うん特に狗神さんも一度は会ってるよ」

神楽「私もですか?」

怠惰「会ってるよ♪因みに鈴蘭は2回ぐらいは
   会ってるかな?」

鈴蘭「えっそうなの?」

怠惰「うん会ってるよ♪まぁヒントを出すと…
   ある意味でキ(ピー)ガイな奴」

狗神「誰だ?」

怠惰「まぁそこは見てけば分かるって事で今回は
   ここまで!」

狗神「次回もまぁよろしくな」

鈴蘭「うんそれじゃ読者様」

神楽「また次回にそれでは♪」


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第156話 VS村雲風雅

こんばんは読者様、先程にモンストで軽く帝釈天を屠ってきた怠惰のクソ悪魔です。と軽くとは言いますが即死級の一撃を何度かくらい死にそうになったのは秘密です。ではでは本編へとどうぞ。


高くそして何よりも黒々しいビルが建ち並ぶ現代風な異世界の空では天狗達の頭領こと天魔もとい村雲風雅が大きな黒い翼を羽ばたかせ飛んでいた。

 

風雅「まさかお前らとこうした形で戦う事に

   なるとはな」

 

文 「天魔様………何でこんな事!」

 

文の質問に風雅は静かに答えた。

 

風雅「……深常理久兎の復活のためと言ったら?」

 

萃香「理久兎の復活!?」

 

早苗「それってあのぬらりひょんの!?」

 

文 「それはどういう事ですか!」

 

風雅はただ曇りなき眼で自分達を見る。そして、

 

風雅「文に萃香殿………貴女方が羨ましかった」

 

文 「羨ましいって………」

 

風雅「私も理久兎殿に会いたかった………」

 

萃香「風雅…お前さんは……」

 

と、萃香が言いかけると風雅は左手に持つ銃を向ける。その銃は現代ではもう古めかしいマスケット銃だ。

 

風雅「私は戦おう私の親友と再開を果たすため

   にそれが修羅神仏であってもだ!それが

   私の生き様だ!」

 

萃香「ならこの伊吹萃香は理久兎の意思を担ぐ

   理久兎は復活なんて望んでなんかいない

   それを拳で分からせる!」

 

早苗「こんな異変なんかちゃちゃっと終わらせ

   ましょう!」

 

文 「天魔さ……いえ風雅姉さん行きます!」

 

風雅「そこは天魔と言え………まぁ良いこい!」

 

そうして3VS1での弾幕ごっこが開始された。まず先手で風雅が動く。

   

風雅「銃符 村雲バレット!」

 

ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!

 

風雅はビルの壁に銃を構えると何度も発砲する。そして発砲された銃から巨大な弾丸型の弾幕が現れそれが何と跳弾となり何度も不規則に壁から壁へと跳ねていく。

 

文 「うわっ!」

 

早苗「きゃっ!?」

 

萃香「……………」

 

文と早苗はギリギリの所を避ける。萃香は自身を霧に変えて弾幕をすり抜ける。跳弾の不規則性のせいで早苗と文は弾幕を撃つ暇がない。そのため萃香しか弾幕を撃てないが、

 

風雅「萃香殿それでは当たりませんよ!」

 

風雅はひらりひらりと避けながら跳弾を撃ち続ける。

 

早苗「跳弾ってあんな簡単に出来る物なんです

   か幾ら何でも物理法則の無視ですよ!?」

 

文 「いえ私達は妖怪ですよそれと河童達も銃は

   扱えますですが恐らく幻想郷において銃の

   扱いに関して天魔様の右に出る者はいない

   と思った方が良いです」

 

萃香「昔から使ってたもんね」

 

風雅「どうした文?お前の実力はその程度か?」

 

そう言うと風雅は文達に銃身を向ける。

 

ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!

 

そして3人に向かって発砲する。

 

文 「っ!」

 

萃香「ひょっと」

 

早苗「きゃぁ!……もう怒りました!許しません

   よ!」

 

早苗はお払い棒を構えるとスペルを唱えた。

 

早苗「奇跡 白昼の客星!」

 

その言葉と共に風雅の頭上から無数の白い弾幕が落下してくる それに続いて文はすぐさま早苗が放ったスペルの間をくぐりぬけ風雅の上をとる。

 

文 「突符 天狗のマクロバースト!」

 

下にいる風雅めがけて竜巻を落とす。そこに更に、

 

萃香「鬼火 超高密度燐禍術!」

 

そこに萃香が大きな火球を投擲する。だがしかし、

 

風雅「甘いわ!」

 

発砲を止めると右手に持つ方天画戟を掲げる。

 

風雅「浮力 皆無な重力!」

 

そのスペルと共に下から弾幕が上へと上がっていく。しかも早苗と文の弾幕が強制的に上へと押し戻されていく。それに上にいる文に目掛けて放った弾幕が向かっていく。

 

早苗「嘘!?」

 

文 「やっぱり厄介な能力ですね!」

 

文は何とか回避して早苗の隣を飛ぶ。

 

萃香「確か『重力を操る程度の能力』だったけ?」

 

早苗「またとんでも能力ですね!?」

 

そう風雅の能力は自身のある一定の周りの重力を意のままに操れるのだ。そのため、

 

風雅「引力 超重力世界!」

 

スペルカードを構え唱えながら後退した瞬間、上へと浮いていった弾幕は先程より速く地面に落ちていく。だが落ちていくのは弾幕だけではない。

 

早苗「くっ!!」

 

文 「おっ重い!」

 

早苗と文は踏ん張って飛ぶのだが徐々に地面に落ちていく。

 

風雅「そんな所を踏ん張っていると弾幕に被弾

   するぞ?………ん?萃香殿は何処に?」

 

と、風雅が言っていると、

 

萃香「酔夢 施餓鬼縛りの術!」

 

気体から腕だけを個体にして風雅の後ろから鎖を投げつける。

 

風雅「なっ!!」

 

風雅はギリギリで回避するが手に持っていたスペルカードは壊されてしまった。すると早苗と文を襲っていた超重力は消え弾幕も先程よりもゆっくりと落ちてくる。そのため早苗と文と回避する。

 

風雅「気体は重力には逆らえるか………」

 

萃香「いや~上手くいったねぇ」

 

腕以外を気体にしていた萃香は体全体を元に戻す。だが風雅の猛攻は終わらない。

 

風雅「仕方がないこれだけは使いたくなかった

   のだが私も本気で行こう!」

 

風雅は虹色に光るスペルカードを取り出す。そして、

 

風雅「ラストワード天符 天魔王の威光!」

 

そう呟くと同時に風雅は目に見えぬ程の超速度で飛び回る。そして移動すると同時に避けれるスキマがないぐらいの弾幕を残留させていく。

 

早苗「えっちょっ!」

 

文 「これは不味いですね………」

 

萃香「早苗に天狗………被弾しないように気を

   張って避けなよ!」

 

と、言ったその時、天魔は一瞬で現れると、

 

風雅「去らばだ!!」

 

ドガンッ!

 

発砲したのを合図に残留する弾幕は一斉に向かってくる。

 

萃香「天狗!早苗を頼む!」

 

文 「分かりました!早苗さん掴みますよ!

   早苗さんもしっかり掴まって下さい!」

 

早苗「えっ何を!?

 

文 「行きますよ!幻想風靡(げんそうふうび)!」

 

早苗「えっキャーーーーーー!!!?」

 

文に掴まれた早苗は超高速に動く文に翻弄される。しかし風雅の放つ弾幕を回避できる。そして萃香は自身を気体にして見事にすり抜けで避ける。

 

風雅「………文めこうして見ると速いな」

 

と、風雅言う瞬間、文は、

 

文 「早苗さん後は任せました!」

 

早苗「えっ!?」

 

文 「そいや!」

 

文は早苗を風雅めがけて投げ飛ばした。

 

早苗「くっ!言われたからにはやります!」

 

そう言うい早苗は構えそして、

 

早苗「開海 モーゼの奇跡!」

 

スペルを唱えるとお払い棒に光が宿る。

 

風雅「避けるま………」

 

風雅は避けようとしただが、

 

ガキンッ!

 

風雅「なっ!」

 

萃香「逃がさないよ天魔!」

 

萃香は腕の鎖で風雅の腕を絡めとる。つまり逃げれなくなった。

 

風雅「我もここまでか……理久兎…私は友として

   お前に何が出来たんだろうな」

 

風雅が呟くと同時に、

 

早苗「行きます!!」

 

早苗のお払い棒が風雅に直撃すると、

 

ピチューーン!!

 

と、被弾する音をたてた。そうして早苗、文、萃香の勝利となった。

 

早苗「勝ちました~♪」

 

文 「正直…手強かったですね……」

 

萃香「さてと天魔…鍵を貰うよ」

 

ボロボロとなった天魔にいう。天魔は文に鍵を投げ渡すと、

 

風雅「………持っていけ約束は約束だ」

 

文 「天魔様…理久兎さんは復活なんて……」

 

と、文が言おうとした瞬間だった。突然、風雅の足を何かが掴んだ。

 

風雅「なっ!ぐわぁ!!」

 

文 「風雅姉さん!!」

 

萃香「天狗!!」

 

早苗「待ってください!!」

 

引きずり込まれる風雅の手を握ろうとしたがその前に風雅は地面の黒い何かに引きずり込まれて消えていった。

 

文 「そんな………」

 

そして萃香と早苗も合流する。

 

萃香「天狗…今はこの異変を終わらせよう大丈夫

   彼奴は生きてるから」

 

早苗「そうですよ天狗の頭領なら大丈夫です!」

 

文 「………そうですね速くこの異変を終わらせ

   ましょう!」

 

そうして早苗、文、萃香は鍵を回して祭壇の機能を停止させるとまた空を飛び皆を探すのだった。




怠惰「はいてな訳で今回もありがとうござい
   ました」

狗神「こうして見ると皆は理久兎の事を相当
   信頼しているんだな我は嫌いだけどな」

神楽「えっ?どうしてですか?」

鈴蘭「神楽ちゃんそこは聞いちゃ駄目だよ?」

狗神「………すまないな」

怠惰「まぁ皆さん気になるなら第零章をご覧に
   なると少し分かるとは思います」

神楽「えっ………あっそうでしたね確か狗神さん
   は………」

鈴蘭「まぁこんな暗い話しは止めて怠惰そろそろ
   時間だよ!」

怠惰「おっともうそんな時間かそれでは読者様
   今回はここまで!」

鈴蘭「また次回もよろしくね」

神楽「それでは読者様」

狗神「またな………」


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第157話 VS風見幽香

こんばんは読者様、友達に誘われて焼き肉を食べに行っていた怠惰のクソ悪魔です。言っておきますがバイキングみたいな感じなので割安ですよ。おっとこんな話は止めにしておいて………では今回も本編にどうぞ。


花々が咲き誇る整備されていない大きな空き地のど真ん中。そこで魔理沙とアリスそして聖は幽香を睨む。

 

霧雨「何でお前がこんな事をしてるんだ!お前

   は誰にも従わない筈だろ!」

 

アリ「洗脳されてる何て言わないわよね?」

 

と、2人からの言葉に幽香はニヤリと笑う。

 

幽香「なら教えてあげるわ私は自分の考えでここ

   に立ってそして自分の願いを叶えるために

   こうして立ち塞がっているのよ?」

 

聖 「その願い………とは?」

 

幽香は楽しそうに口を開き自分の願いを話し始めた。

 

風見「簡単よそれは理久兎の復活よ」

 

これを聞いたアリスと聖はもう目が点だ。だが一番驚いたのは魔理沙だ。何せあの最強の妖怪を復活させるというのだから。

 

霧雨「なっ!?」

 

アリ「死者を蘇生させると言うの!?」

 

聖 「そんな話………」

 

幽香「現実よ嘘ではないという確信も得ているわ

   だからこれは所詮は理久兎を復活させるた

   めの時間稼ぎみたいなものよ」

 

つまり結界で行けない場所。そこで理久兎を復活させるための儀式を行っているという事だろう。だが魔理沙は、

 

霧雨「お前はあの夢での言葉を聞いてなかったの

   かよ?理久兎は自分の事を諦めて生きろっ

   て言っただろ?!」

 

かつて夢での戦いの後に言った事を言う。だが幽香は、

 

幽香「えぇ聞いたわだけどやっぱり気持ちが晴

   れないのよ彼奴に勝ち逃げされた事そし

   て唯一の友を失ったことがね」

 

霧雨「…………お前が友達なんて言うとはな」

 

アリ「気が狂ってるようにしか思えないわ」

 

幽香「そうかもしれないわね………ただ言えるのは

   貴女達の足止めはさせてもらうわ!」

 

そう言うと幽香は傘をたたみ先端を向けてくる。やる気は満々のようだ。

 

聖 「理久兎という人は分かりませんですが旅

   立ったのなら安らかに眠らせるもの……‥

   それならば私はその理久兎という人が安

   らかに眠れるよう私は戦いましょう!」

 

アリ「理久兎だとかは知らないけど貴女に受け

   た分を返すわ!」

 

霧雨「アリスの言い分と聖の言い分それら含め

   てやってやるぜ!行くぜ幽香!」

 

幽香「来なさい相手してあげるわ!!」

 

獰猛な笑みをしたと同時に幽香との弾幕ごっこが開始された。そして先に動いたのは魔理沙だ。

 

霧雨「先手必勝だぜ!」

 

箒に股がると八卦炉を後ろに構えすぐさまスペルを唱えた。

 

霧雨「魔符 スターダストレヴァリエ!」

 

八卦炉から光が出てくるとそれがブースターとなり幽香へとたいあたりをするが、

 

幽香「ふふっ甘いわね?」

 

パチンッ!

 

幽香は指パッチンする。すると地面から無数の花が咲いていてる蔦がのび魔理沙を拘束する。

 

霧雨「なっ!?」

 

幽香「教えてあげるわここは私にとって有利な

   場所よ?」

 

霧雨「ぐぅ!!」

 

魔理沙は蔦から抜けようとするが中々抜けない。そして何よりも強く締め付けてくる。幽香の能力は「花を操る程度の能力」。それ即ちこの花々が咲き誇るこの場所は幽香にとっては最も有利に立ち回れる場所であると同時に他の者は最も動きにくい場所だ。そして拘束されている魔理沙を見てアリスが動く。

 

アリ「まったく仕方ないわね…上海!」

 

上海「シャンハーイ!!」

 

ジャキンッ!

 

アリスは武器を持つ上海人形を操り魔理沙を拘束する蔦を斬る。

 

霧雨「とっ!ありがとうなアリス!」

 

幽香「あらやっぱり1VS3は骨が折れそうね」

 

と、幽香は言っているとすぐ背後から聖が拳に法力を纏わせ迫る。

 

聖 「南無三ーー!」

 

バシンッ!

 

聖 「なっ!?」

 

幽2「その程度の拳…私には効かないわよ?」

 

ありえない事が起きる。それは何と幽香が2人に分身し1人の幽香が手に持つ傘で聖の一撃を受け止められる。

 

幽1「甘いわよ!」

 

そしてもう1人の幽香が傘を使ってで聖へと殴りかかってくる。

 

聖 「くっ!」

 

当たる寸前で短い瞬間移動で避けるが、

 

幽1「おとなしくしてなさい!」

 

幽香が手を動かす。すると無数の蔦が聖の腕と足を絡めとる。

 

聖 「ぐ!!」

 

それを頑張って抜けようと頑張るが抜けなさそうだ。

 

アリ「流石に奥の手の分身を使ってきたわね」

 

霧雨「だがそれなら分身ごとやるだけだぜ!」

 

魔理沙は八卦炉を構えアリスも糸を操り数体の人形を出す。

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

アリ「咒詛 蓬莱人形!」

 

その言葉と共に魔理沙の八卦炉からは極太レーザーが放たれそしてアリスの人形達からは無数のレーザーが放たれ幽香へと向かっていくが幽香は傘を構えると、

 

幽1「花符」

 

幽2「ツインスパーク!」

 

2人の幽香が魔理沙のレーザーよりも少し細いがそれでも太いレーザーを放ちレーザーとレーザー同士がぶつかりあう。

 

霧雨「相変わらずの力だな!」

 

アリ「くぅ!」

 

幽1「それで勝つと?」

 

幽2「無駄な話よ!」

 

どんどん2人は幽香が放ったレーザーが魔理沙とアリスのレーザーを押していく。

 

霧雨「だぁ!!」

 

アリ「踏ん張りなさいよ!!」

 

2人は踏ん張る。すると、

 

聖 「エア巻物……超人 聖白蓮!」

 

聖からそんな声が発せられると何と、

 

ブチッ!ブチッ!

 

聖は硬い蔦を引きちぎった。そして法力の纏わせた拳を幽香へとムケテ殴りかかる。

 

幽1「ちっ!」

 

幽2「こうなれば!」

 

1人の幽香はレーザーを撃つのを止めると聖へと向かっていき、

 

幽2「幻想 花鳥風月、嘯風弄月」

 

幽香のスペルがまた発動する。そのスペルは美しい花を象ったスペルだ。しかもスキマがあまりないという鬼畜仕様だが、

 

聖 「天符 三千大千世界の主!」

 

スペルを唱えて聖は三鈷を幽香へと投げ飛ばす。

 

幽2「っ!」

 

幽香はギリギリの所で避けたのだがあり得ない事が起きた。何と幽香の背後にいつの間にか聖がいたのだ。僅かな一瞬で瞬間移動をしたようだ。

 

聖 「終わりです!!」

 

幽2「しまっ!」

 

ピチューーン!!

 

聖の三鈷を使った怒濤のラッシュを受け1人の幽香は被弾し消滅した。

 

幽香「やられたか!」

 

何とか1人で強大なレーザーを押さえている幽香は叫ぶ。だがその瞬間だが少しレーザーが弱くなった。すると、

 

霧雨「これがチャンスだ行くぜ!!」

 

レーザーを撃ち続ける八卦炉に更に魔力を注ぎ込む。

 

霧雨「魔砲 ファイナルマスタースパーク!」

 

その言葉と共に魔理沙のレーザーの勢いはアリスのレーザーと合わさりより増す。そして幽香のレーザーを押しきっていく。

 

幽香「なっここまでね………」

 

呟くと同時に幽香のレーザーを弾き魔理沙とアリスのレーザーが同時に当たる。

 

ピチューーン!!

 

と、音が鳴り響く。この弾幕ごっこは魔理沙達が勝利を納めたのだった。そして聖が駆けつけ来る。

 

聖 「お二人は無事ですか?」

 

霧雨「あぁ♪どんなもんだい♪」

 

アリ「はぁ何とか勝てた」

 

と、言っていると煙が上がりボロボロとなった幽香が出てくる。

 

幽香「負けたわ………まぁ時間稼ぎは出来たわ」

 

そう言うと鍵を魔理沙へと投げ渡す。

 

幽香「これでそこの祭壇を止めなさい」

 

霧雨「なぁ幽香…お前が言ったその理久兎の復活

   それの確信っていったい………」

 

と、魔理沙が言った次の瞬間だった。突然、幽香の足元の影に黒い何かが入り込む。そして影から手が伸びると幽香の足を掴みとる。

 

幽香「なっ!」

 

霧雨「幽香!!」

 

アリ「何あれ!」

 

聖 「え……」

 

幽香は叫ぶ間もなく黒い何かに引きずり込まれると黒い何かは一瞬で去っていった。

 

霧雨「………何だったんだ今のは」

 

アリ「魔理沙……今はあの祭壇を止めるわよ彼奴

   は簡単に死ぬたまじゃないわ」

 

聖 「確かにしぶとそうですね………」

 

霧雨「あぁそうだな……よし!止めたら皆を

   探そうぜ!」

 

そうして魔理沙達は祭壇を止めると皆と合流するために空へと飛ぶのだった。

 

 




狗神「そんじゃ今回もありがとうな♪」

怠惰「ありがとうございました」

鈴蘭「ねぇ次の話から蓮の話になるんだよね?」

怠惰「まぁそうだね」

神楽「確かルーミアでしたよね………」

怠惰「そうそう♪本来は皆さんも分かると思い
   ますが紅霧異変で戦いますがこの異変を
   起こすのは中の人が計画を経てていたの
   でこの小説では戦わせずにこの異変へと
   持ってきた感じだね」

鈴蘭「怠惰の中の人って大まかに予定を組んで
   いるんだね」

怠惰「そう後はこの小説に肉付けをしているっ
   て所だね♪」

狗神「ほう………てことは我もその予定に?」

怠惰「いやさ当初は狗神さんだとか神楽とか
   鈴蘭とかは考えずに大まかに仮で蓮だ
   けを考えてそこから肉付けしたって感
   じかな………ぶっちゃけ鷺麿とかも後に
   なって考えたらしいよ?」

神楽「裏話って面白んですけどあまり聞きく
   と心が痛いですね」

鈴蘭「まぁ登場人物だからねぇ」

狗神「だな……おっとそろそら時間だぞ」

怠惰「………何時か読者様が怠惰さんに聞きたい
   事を答える質問ゾーンみたいな物を活動
   報告に作ろうかな……」

狗神「おい終わりだぞ」

怠惰「おっと失礼では今回もありがとうござい
   ました」

狗神「次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

神楽「また次回に♪さようなら♪」


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第158話 VSルーミア(覚醒)

こんばんは読者様、レイゼロでようやくKAGUYA(かぐや)というキャラを手に入れて有頂天になっている怠惰のクソ悪魔です。次はモンストでエスカトロジーとの戦い………戦いは終わらない。おっと失礼。そして今回からはようやく蓮の視点での話となります。それでは本編へどうぞ。


建ち並ぶ黒き高層ビル。そこに漆黒の翼を羽ばたかせ赤黒い黒輪が頭に浮かばせるその姿は黒い天使のようだ。そんなルーミアと蓮達は向かい合っていた。

 

蓮 「ルーミアが…………」

 

霊夢「あの理久兎に傷を負わせたって………」

 

紫 「それは紛れもない事実よ」

 

だがその姿を見て驚くのだが何よりも驚いたのはあの理久兎に傷を負わせたという事だ。そんな妖怪を相手にするという事だ。

 

ル 「う~ん♪久々ねこんな力を出せるのは………

   でも蓮先生をこうして記憶が戻っている時

   に見ると本当に晴明に似ているわね」

 

蓮 「やっぱり夢で見た妖怪はルーミアだったん

   だ………」

 

かつて見てきた夢。そこに映ったのはやはりルーミアだった。そしてやはり自分の先祖である晴明を知っていた。

 

ル 「まぁそれはそれとして紫………こうして

   貴女とまた話すのは何年ぶりかしら覚

   えてる?」

 

紫 「……霊夢よりも遥か前…初代博麗の巫女

   の時だったからもう百年ぐらいね」

 

ル 「あら?もうそんなに経過しているのね

   懐かしいわあの巫女のせいで封印され

   たのが………」

 

どうやらルーミアを封印したのは初代博麗の巫女のようだ。

 

紫 「あれは貴女が悪いのよ?」

 

ル 「よくも言えるわね私はただ理久兎に会い

   たかっただけだったのにそれなのにあの

   巫女や貴女は!」

 

ルーミアの口調がどんどん荒くなっていく。何かあったのは事実のようだ。

 

霊夢「ねぇ紫…あの妖怪に何があったのよ?」

 

紫 「かつてルーミアは御師匠様が生まれ変わっ

   てまた会えると確信していたそのせいなの

   か所構わずで人間や妖怪を襲い始めたもし

   かしたら御師匠様の生まれ変わりがいるの

   かもしれないそう思ったからなのか………」

 

蓮 「つまり被害者の数が増えたから」

 

紫 「えぇその通りよそれで私と初代博麗の巫女

   とで封印した…‥お陰で死者は何とか出さず

   には済んだのよ」

 

霊夢「そんな事が………」

 

ルーミアを見るとルーミアはただ紅く光る目で此方を見ると、

 

ル 「ただ私は寂しかった………理久兎が居なく

   なったその時から全てが壊れた………従者

   の亜狛と耶狛は理久兎が死んだと同時に

   姿を眩ませ紫はその後から忙しくなり私

   とは話さなくなってしまったそして皆は

   そんな私を思ってくれただけど満たされ

   なかった…ただ可哀想だから……そんな偽

   善者といても楽しくもなかった刺激すら

   も感じられなくなった…だから…だから!」

 

そう言うと同時に漆黒の剣を生成し手に持って構える。

 

ル 「今度こそ理久兎を………ただ1人の親友を

   取り戻す!そして壊れて狂った私の歯車

   も修正するのよだから私と戦いなさい!」

 

どうやら説得の余地はなさそうだ。

 

蓮 「霊夢………」

 

霊夢「決まってるわ妖怪なら退治するだけよ!

   それも完膚なきまでにね!」

 

紫 「仕方ないわ…なら私も友としてルーミア

   貴女を止めますわ!」

 

ル 「良いわ!やってみなさい!」

 

そうしてルーミアとの戦いが始まった。ルーミアは手に持つ漆黒の剣を構えて飛来してくる。

 

蓮 「霊夢!紫さんは下がって!」

 

霊夢「分かったわ!」

 

紫 「任せますわ!」

 

そう言うと霊夢は後ろへ下がり紫はスキマの中に消えた。そしてすぐさま神楽を抜刀する。

 

ガキンッ!

 

襲いかかるルーミアの漆黒の剣と蓮の神楽がぶつかり合う。

 

ル 「何処まで行けるかしらね?」

 

蓮 「っ!?」

 

キンッ!ガキンッ!ギンッ!ガキンッ!

 

何度も何度もルーミアは漆黒の剣で斬り込んでくる。それを何とか神楽で弾きながら対処する。そしてそこに、

 

霊夢「蓮から離れなさい!」

 

霊夢が無数の御札をルーミアへと放った。

 

ル 「ちっ!」

 

ルーミアは漆黒の翼を羽ばたかせ空へと飛んで御札を回避する。

 

蓮 「ありがとう霊夢」

 

霊夢「お礼はいいわ!」

 

と、言っていると無数の弾幕が降り注いでくる。それはルーミアが剣を掲げて弾幕を出しているようだ。

 

蓮 「避けるよ!」

 

霊夢「分かってるわよ!」

 

2人はすぐに飛び向かってくる弾幕を回避する。

 

ル 「逃がさないわ!」

 

そう言って更に弾幕を放とうとした時だった。突如としてスキマが開き無数の目玉がルーミアを覗く。そして紫の声が響き渡った。

 

紫 「魔眼 ラプラスの魔!」

 

そう言ったと同時に1つの弾幕が出てくる。それに誘発されてなのか、

 

ドゴーーーン!!

 

無数に覗く目玉は光の大爆発を起こした。

 

霊夢「やるわね紫」

 

紫 「ふふっ♪」

 

スキマから紫がニコニコと笑いながら出てきた。だが、

 

蓮 「でもどうやらまだ出来るみたいだよ」

 

爆発による光が消えると自分達の視線の先には真っ黒の球体が現れる。その球体は消えるとそこには無傷のルーミアが立っていた。

 

ル 「闇は全てを飲み込むのよ!」

 

ルーミアは漆黒の剣を構える。そしてスペルを唱えた。

 

ル 「フォトンレイザー!」

 

唱えたと同時に構えた漆黒の剣の先端が黒く光を灯し出す。そしてその黒き光は巨大なレーザーとなって真っ直ぐ自分達に向かってくる。

 

霊夢「っ!」

 

蓮 「うわっ!」

 

蓮と霊夢はそれをギリギリで回避し紫はスキマへと潜って回避した。だが今の一撃は、

 

ドゴーーーン!!

 

後ろのビルに風穴を空けた。それも綺麗な真ん丸の形で。

 

蓮 「あっあんなの洒落にならないよ!?」

 

霊夢「これだとスポーツじゃなくて殺し合い

   になるわね」

 

ル 「何を言っているの!まだまだこれからよ!」

 

ルーミアは幾つもの黒き光子を自分の近くに設置すると、

 

ル 「くたばりなさい!」

 

黒き剣を掲げると先程のレーザーが無数となって襲いかかってきた。

 

蓮 「こんなのに当たったら!」

 

霊夢「紫!」

 

紫 「分かってるわよ」

 

そう言うと紫のスキマが開き蓮達はスキマへと入って避ける。

 

ル 「ちっ逃したか!」

 

と、ルーミアが言ったその時、ルーミアの周りに2つのスキマが現れそこから、

 

霊夢「宝具 陰陽鬼神玉!」

 

蓮 「抜刀 無心連斬」

 

霊夢の手からは巨大な陰陽玉弾幕が現れルーミアへと向かうと同時に神楽を一瞬で抜刀をして無数の斬撃波をルーミアへと放った。だが、

 

ル 「蝕符 ソウルイーター!!」

 

ルーミアが手に持つ漆黒こ剣がより黒々しく光だし放った弾幕を切断すると同時に弾幕が消える。そしてルーミアは狂ったかのようにニヤリと笑うと、

 

ル 「その程度の光じゃ闇に飲まれるわよ?」

 

そう言うと黒々しく光る漆黒の剣を持って襲いかかってくる。

 

霊夢「こいつ!」

 

蓮 「霊夢!」

 

すぐさま霊夢の前に出ると手をかざして、

 

蓮 「霊符 霊力爆発!」

 

そう言うと同時に自分を中心に霊力での爆発が起こる。だが何よりも光の爆発のため眩しすぎる。

 

ル 「っ!姑息な!!」

 

ルーミアは後退する。だがここまで強いとなると本当に手強すぎるが、

 

紫 「幻巣 飛行虫ネスト」

 

スキマから無数の弾幕が後退するルーミアへと向かっていく。

 

ル 「無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!」

 

そんな紫の弾幕を真っ正面から真っ黒の弾幕を向かわせて相殺する。だが今ここが恐らくラストチャンスだ。

 

霊夢「蓮!」

 

蓮 「うん!」

 

霊夢と共にスペルを構える。そして、

 

2人「霊符 夢想天斬!」

 

霊夢は巨大な陰陽玉が4つ作るとそれをルーミアへと放つと同時に蓮は神楽を構えて特攻を仕掛けた。

 

ル 「嘗めるなぁ!!」

 

闇の翼を大きくし紫の弾幕を防ぎながら霊夢が放った4つの陰陽玉を闇で切り裂こうとするが蓮が神楽を引き抜き構えると霊夢が放った陰陽玉は神楽に集約される。そうこれは当てるためのものではなく纏わせるために放った陰陽玉なのだ。

 

ル 「なっ!」

 

蓮 「ルーミアは言ったよね?その光だと闇に

   飲まれるってそれならこの光を飲む事が

   出来る!ルーミア!」

 

今の神楽の刀身は圧縮された光そのもの。この強い光いや霊夢の霊力は破邪の力もある。これならば邪な者は勿論、闇などは打ち払える。そして構えた神楽を真っ直ぐ縦に斬りつける。

 

ル 「くぅ!」

 

ルーミアは手に持つ漆黒の剣を構えるが光輝く神楽の刀身が当たると同時に浄化され消える。そして、

 

ピチューーン!!

 

避ける事すら受け止めることすら出来なくなったルーミアは被弾した。

 

ル 「ぐっ……眩しくて強い光…私が負ける………

   理久兎ごめんね………」

 

そう言うと同時にルーミアは地に落ちていくのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

狗神「なぁルーミアのあの覚醒状態だったか
   それは強いのか?」

神楽「それは私も気になります」

鈴蘭「えっと確か晴明ちゃんの時代だと第ー種
   接触禁忌妖怪とかって扱ってたよね」

神楽「第一種?」

鈴蘭「うんそれはもう近づいたり出会ったら命
   はないよっていう妖怪だったかな?因み
   に他には花妖怪だったり後は理久兎とか
   もそれに入ってたかな?謎が多かったか
   らね♪」

狗神「ほう………我は?」

鈴蘭「狗神の姐御は…えっと言いたくないけど
   良い?」

狗神「良いぞ」

鈴蘭「えっと論外だったかな………」(-_-;)

狗神「そうか…まぁ名前はあまり知られては
   いなかったからな」(ーдー)

怠惰「まぁまぁそんな落ち込むなって」

神楽「そうですよ!落ち込まないで下さい
   狗神様!」

狗神「いや落ち込んではいないんだが…ん?
   おっとそろそろ時間だぞ」

怠惰「おっとでは今回はここまで!」

狗神「そんじゃまた次回な」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「またねぇ♪」


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第159話 願いとイレギュラー

こんばんは読者様、ラグナロクと蓬莱が完成して試運転していた怠惰のクソ悪魔です。気づいたら時間だった。そしてどちらも使いやすくて楽しかったです。ではこんな話はもう終わりにして本編へどうぞ。


地面の交差点で大の字となって空から落下したルーミア。蓮達は空から地面へと降り立つ。

 

蓮 「ルーミア………」

 

と、ルーミアのすぐ横で膝をついて屈むとルーミアは口を開けて呟やく。

 

ル 「ねぇ蓮…結局……私に友達はいないのかしら

   みんな…みんな私から遠ざかっていく‥取り

   戻したくても手が届かないこの悔しさそれ

   にこの悲しさ……何よりも寂しい…」

 

蓮 「……ルーミア…君に」

 

と、蓮が言おうとした時、霊夢はもう呆れつつ頭を掻くと、

 

霊夢「言うけどあんたは馬鹿なの?」

 

蓮 「霊夢!?」

 

突然の発言に蓮は驚く。だが霊夢は言葉を続ける。

 

霊夢「あんた友達がいないって言うけどそれなら

   チルノだとかそういった妖精に妖怪はどう

   思っていたのよどういう思いで遊んでいた

   のよ?」

 

ル 「チルノに大ちゃん…ミスチー…リグルそれに

   皆………」

 

ルーミアの両方の真っ赤な紅眼から涙を流す。この時、ルーミアはようやく気づいたのかもしれない。友達はいなくなった、離れていくと言ったが実際はもうルーミアの周りには沢山の友達がいた事を。

 

ル 「……ねぇ紫…」

 

紫 「何かしら?」

 

ル 「あの巫女や貴女は私を封印した…‥けどもし

   かしたらあの巫女は私に新しい生を受ける

   チャンスをくれたのかしら………」

 

紫 「さぁ?あの子は気まぐれだったから分から

   ないわ」

 

ルーミアはまた真っ白の光の球体が浮かぶ黒い空を眺める。

 

ル 「そうだ貴方にこれを託すわ」

 

ルーミアは拳をゆっくりと向けてくる。それに自分は手を差し出すと何かを手渡してきた。見てみるとそれは鍵だった。

 

ル 「それがあの祭壇を止める鍵よ………」

 

紫 「ねぇルーミア…貴女はこの異変の目的に

   ついては分からないのかしら…?さっき

   から御師匠様の名前を連呼していたけど

   ………?」

 

ルーミアは数秒だけ黙り込むと口を開ける。

 

ル 「………この異変の真の目的それは理久兎の

   復活のための儀式よ」

 

その言葉は蓮達を驚かせるには充分だった。

 

蓮 「理久兎さんの復活!?」

 

紫 「御師匠様を蘇らせるって………」

 

霊夢「それ本当なの?」

 

ル 「事実よ……それをあの…」

 

と、ルーミアが言い掛けたその時だった。突然、大きな高笑いが聞こえだした。

 

? 「アハハハハハハハハハハハハハ」

 

霊夢「今度は何!?」

 

蓮 「この声って」

 

蓮からすると聞いたことのある声だった。それも数時間前にだ。声のする方向を見てみるとそこには高笑いをする髑髏が空をふわふわと飛んでいた。

 

紫 「貴方さっきの………」

 

髑髏「いや~お見事でございますね~♪」

 

霊夢「何がお見事なのよ?」

 

髑髏「それはだって貴殿方の御仲間さんが次々に

   祭壇を止めているもんですからこうして私

   こと髑髏が来ているでございますからね?」

 

そう言いながら髑髏は楽しそうにくるくると回転すると、

 

髑髏「しかしルーミアお前さまの話は本当に心に

   来ましたよ?えぇもう聞いている私の心も

   もうボロボロですよ~♪」

 

ル 「ねぇ理久兎はもう後…どのくらいで蘇える

   のよ?」

 

髑髏「ノンノンノン♪焦りは禁物ってな♪」

 

霊夢「まったくさっきからうるさいわね蓮その

   鍵を頂戴」

 

蓮 「あっうん」

 

霊夢に鍵を渡すと交差点の中央にある禍々しい祭壇に近づくと鍵を鍵穴に入れて回した。すると祭壇から禍々しい光が消えた。だが中央の塔の結界は消えてはいない。

 

霊夢「ねぇ皆…開けてるって言ったけど幾つ

   祭壇があるのよ?」

 

髑髏「おっと失礼…祭壇の数は全部で5つありやし

   て後1つでごぜえますぜ嬢ちゃん?」

 

霊夢「イラつくわねそんじゃ何処にあるってのよ

   その最後は!」

 

髑髏「ハハハハ血気盛んとはこの事かまぁ良いぜ

   そこでイレギュラ~タイム!!」

 

と、髑髏が叫んだその時だった。突如として世界が真っ暗となった。

 

霊夢「なっ何よこれ!」

 

紫 「こいつっ!」

 

蓮 「何がどうなって!」

 

と、言っていると暗転が終わる。そこは先程までの近代世界とは打って変わって何処か古さを感じさせる闘技場のような所だった。そして気づく。ルーミアがいなくなっている事に。だがしかし代わりと言って良いのかこの場にはいたのは自分達だけではなかった。

 

霧雨「なっ何処だよここ!」

 

妖夢「えっさっきまで…えぇ!?」

 

咲夜「これはいったい?」

 

早苗「嘘ですよね!?」

 

と、4人は勿論だが、

 

聖 「ここは?」

 

レミ「ねぇ駄執事…何が起きたの?」

 

玲音「わからん」

 

鈴仙「どうなって?」

 

文 「あやややや!?」

 

幽 「あら?」

 

萃香「ありゃりゃ………」

 

アリ「何が起きたというの?」

 

他のメンバーもいた。するとふわふわと髑髏が笑いながら落ちてくる。

 

髑髏「いや~お見事お見事♪」

 

早苗「あっ笑う髑髏!」

 

妖夢「あっあわわわわ」

 

妖夢はまた震えていた。どうやらまだ慣れていないのか怖いらしい。

 

髑髏「妖夢ちゃんはまだ慣れないかまぁ仕方ねぇ

   かねぇ?」

 

霧雨「やいてめぇ!幽香を何処にやった!」

 

文 「風雅姉さんもです!」

 

幽 「死神ちゃんもどうしたの?」

 

紫 「悪いけどルーミアも無事ですわよね?」

 

と、どうやら聞いているとやはり行方不明の妖怪が多少は関与していたようだ。そして質問に髑髏は、

 

髑髏「言っておくが彼女達には危害は与えちゃ

   いねぇよ♪逆に今はお菓子やらお茶やら

   で持て成してるから安心しろよ♪」

 

何故か凄い待遇が良かった。そしてそれを聞いた皆はまだ不安があるみたいなのか半信半疑といった所だ。

 

髑髏「まぁ~とりあえずさっき博麗の巫女やら

   その辺には言ったがイレギュラータイム

   の発動だぜ?」

 

早苗「それっていったい?」

 

髑髏「お前さんらは俺の後ろをよく見てみろよ?」

 

そう言い自分も含めて皆は髑髏の後ろを見ると丁度髑髏の後ろの観客席に禍々しい祭壇が設置されていた。

 

髑髏「あれが最後の祭壇だ嘘はねぇぜ?」

 

蓮 「………本当にですよね?」

 

髑髏「えぇ勿論♪おっとそろそろこっちの準備

   も終わったみたいだなそれではこの最後

   の祭壇の守護者を紹介するぜぇ♪」

 

と、髑髏の言葉と共に突然、自分達のいる位置から約20メートル離れた所ぐらいだろうかそこに真っ黒の何かが地面に写る。そしてその黒い何かから男性が出てくる。それも玲音と同じように執事服を着ている男そして眼鏡をかけた細い目でこちらを見てくる。そうそいつは、

 

髑髏「この祭壇の最後の守護者その名を黒だ♪」

 

そう隠者の部下である黒が出てきたのだ。

 

霧雨「まさかお前か…やっと会えたぜ変態執事!」

 

黒 「………我も会いたかったぞ霧雨魔理沙…」

 

鋭い目を輝かせ黒と言われた男は此方を見るのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「しかし祭壇が4つかと思ったら5つとは
   なぁ」

神楽「本当ですね」

怠惰「本編の髑髏は数までは言ってないからね」

狗神「言われてみると言ってないんだよな」

鈴蘭「ねぇこの異変の首謀者だけど完璧に隠者
   だよね?」

怠惰「ん?まぁそうだねぇ♪もう黒が出てる時
   点で分かるでしょ」

神楽「となると巫女さんだったり」

狗神「忍者も出てくるのか…」

鈴蘭「狗神の姐御………顔が紅いよ?」

狗神「はぁ!!?いやいやいやないないない!
   絶対ない!良し!怠惰さっさと終われ!
   終わらなければ死をくれてやる!」

怠惰「分かったから爪を剥き出しにしないでよ
   さてとそれでは今回もありがとうござい
   ました」

神楽「ではまた次回にお会いしましょうね♪」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

狗神「まっまたな………」


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第160話 黒き執事

こんばんは読者様、バレンタインデーですが同い年ぐらいの子からチョコを1個も貰っていない怠惰のクソ悪魔です。ですがモンストでは優勝チームを見事に当てたため石を50個貰いました。それが唯一のバレンタインデープレゼント………こんな悲しくなるような会話は止めましょう。では本編へどうぞ。


自分達の目の前には1人の男性。いや隠者の仲間である執事の黒が立ち塞がった。

 

黒 「ようやく…ようやくこの時は来た我は

   何度も待ち望んだぞクク…ハハハハ」

 

不敵にそして黒は楽しそうに笑う。この圧倒的な存在感は自分たちの体は固くなる。だが魔理沙だけは帽子をしっかりとかぶり直すと、

 

霧雨「私もだ今日こそは決着をつけてやるぜ」

 

お互いに見合う。すると、

 

髑髏「あれれ?黒さんよぉ変態執事とはどう

   いう事よぉ?嬢ちゃん何されたんだ?」

 

髑髏は魔理沙が何故、変態執事と言うのか理由を訊ねてきた。それについて魔理沙は語る。

 

霧雨「こいつはよ私みたいな女の服を少しずつ

   ビリビリに破いて屈辱を与えるのが好き

   だからだ!私はその被害にあってるぞ!」

 

と、とんでもない事を暴露した。それには黒すらも首を傾げると、

 

黒 「ん?………はっ!?」

 

驚きながら声を発した。それを聞き周りの皆は、

 

アリ「最低ね」

 

聖 「破廉恥(はれんち)です!」

 

紫 「妖怪として風上にもおけないわね」

 

早苗「それ変態ですね」

 

霊夢「女の敵ね退治してあげるわ」

 

玲音「女遊びは止めておけよ………」

 

もう散々である。だが自分は今の黒の反応を見る限り、

 

蓮 「何か誤解が生まれてるような気がする………」

 

何か誤解が生まれているなと呟いてしまう。すると、

 

髑髏「おや黒お前は一体なにをしているんだ?」

 

髑髏から殺気を感じる。先程までの陽気な声はどこにいったのやら。

 

黒 「いっいや!何もしてないぞ!」

 

霧雨「嘘だ!!こいつ私の服をビリビリに切り

   刻んで楽しんでたんだぜ!」

 

黒 「はぁ!?」

 

髑髏「そうか………後できっちりと弁解は聞いて

   やろう逃げるなよ黒?」

 

黒 「アバババババ」(((° ω°|||))))

 

どうやら黒はこの髑髏には逆らえないのかありえない事に体をプルプルと震わせていた。

 

黒 「くっ…何だこの理不尽…まぁ良い……」

 

黒はふっきれながら自分達を見ると、

 

黒 「あr……いや髑髏よ邪魔物は外野に出してもら

   って良いか?」

 

髑髏「まぁ良いぜ対象は?」

 

黒 「魔力を持たぬ者を全員だ!」

 

髑髏「良いぜ♪それ暗転!」

 

髑髏の言葉でまた目の前が真っ暗となる。

 

蓮 「まっ前が!?」

 

霊夢「またこれ!?」

 

そうしていると目の前が明るくなり暗転が終わったのか周りをみると、

 

蓮 「えっ!?ここ………」

 

鈴仙「ここ観客席ですよね?」

 

自分達はありえない事にいつの間にか観客席にいた。そして自分達がいた場所をよく見てみると黒と髑髏に魔理沙とアリスそして聖が試合場に立っていた。

 

早苗「はっ速く魔理沙さん達を助けないと!」

 

そう言い早苗は観客席から試合場へと出ようとした瞬間。

 

ゴンッ!

 

早苗「痛い!!!」

 

顔面を強打したのか鼻を押さえて涙目になっていた。

 

妖夢「これ………」

 

萃香「みたいだねご丁寧に結界まではってあるね」

 

萃香は観客席の壁をエアノックすると、

 

ゴンゴンッ

 

と、鈍い音が響く。確認するために触ってみると目の前には見えない壁が存在した。

 

レミ「つまり黙って観戦してろって事よね?」

 

玲音「だろうな………」

 

霊夢「ねぇ紫のスキマは開く?」

 

もしかしたらと霊夢は思ったのか紫に聞くのだが、

 

紫 「………ダメねピンポイントであの試合場

   への境界が操れないわ」

 

どうやら妨害対策は万全のようだ。

 

蓮 「魔理沙達の戦いを見るしかないのか」

 

霊夢「とりあえず座って見ましょう」

 

仕方なく皆は座り観戦することにした。そうして魔理沙達と黒との弾幕ごっこが始まった。観戦をしようとすると、

 

文 「所で蓮さん達はこの異変の本当の内容は

   知っていますよね?」

 

と、この異変の内容を聞いてきた。それは先程ルーミアが話していたためもう知っている。

 

蓮 「………理久兎さんの復活ですよね?」

 

文 「えぇそうです…そして蓮さんや霊夢さん

   が言った事は全て当たりました天魔様も

   この異変に関与をしていました」

 

妖夢「それだけじゃありません………映姫様直轄

   の船頭の死神………小町さんもこの異変に

   関わっていました」

 

霊夢「あのサボタージュ死神が関わるって………」

 

本来、死神の仕事はこれと逆であの世に送るのが仕事なのに何故こんな事をしているのか霊夢も疑問に思っただろうが自分も疑問に思う。すると、

 

妖夢「何でも理久兎さん地獄で相当な歌舞伎者で

   手に終えないとか」

 

幽 「意外なのよねぇそうだったら私も知ってる

   筈なんだけどねぇ?」

 

紫 「………皆は恐らく御師匠様の復活というのに

   惑わされ皆はこの異変に肩を貸したって事

   そして次に言えるのはあの黒とかいう男は

   隠者の部下…それならばこの異変の首謀者

   は確定で隠者って事ね……」

 

蓮 「…隠者との決戦が近づいてるのか………」

 

時々だが思う。何故に隠者は自分達の前に現れるのか、何故に自分達に刀を向けるのか。そして隠者の正体と本当の目的は何なのか。それが疑問となり頭の中でごった返しだ。

 

蓮 「……霊夢…僕達は一体誰と戦っているの

   かな………」

 

霊夢「今はまだ分からないわだけど真実は私達

   が目指すビルにあるそれは間違いないわ」

 

蓮 「………理久兎さんはこれを望んでるのかな」

 

ただこんな戦いをして理久兎はどう思っているのか疑問に思ってしまう。もし知ったら悲しむだろう。そして目の前で戦う3人を見て、

 

蓮 「皆…頑張って……」

 

と、ポツリと呟きこの弾幕ごっこを眺めるのだった。




怠惰「はいでは今回もありがとうございました」

狗神「なぁ戦いの描写はするのか?」

怠惰「う~んそれはあっちの小説でやろうかな
   って思ってる流石に戦いを全部投稿する
   のもって思ったからね」

鈴蘭「へぇ~ってことは最終戦は?」

怠惰「あぁそれはこっちとあっちとで投稿する
   予定だよ♪」

神楽「そこは一応2つ投稿するんですね」

怠惰「まぁそれはね………」

鈴蘭「あっちの話って前から言うけどあっちの
   小説の主人公って誰なの?」

怠惰「…………えっ?」

狗神「言われてみると確かに駄執事は確定で
   違うそんで他に思い当たるオリキャラ
   も思い付かないしな」

神楽「誰なんですか?」

怠惰「それは秘密って事で今回はここまで!」

狗神「逃げるな!」

神楽「えっとそれでは読者様」

鈴蘭「また次回バイバイ♪」


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第161話 関係の謎

こんばんは読者様、ようやく明日に本免の試験に行く怠惰のクソ悪魔です。受かると良いなぁ。てか受からないと朝が辛いんだよなぁ………おっと失礼。それでは本編へどうぞ。


不思議な世界での弾幕ごっこ。この闘技場では魔道を極めんとせし者達による弾幕ごっこが勃発していた。そんな光景を自分達は観戦席で眺めていた。

 

霊夢「こら!魔理沙!もっとしっかり避けな

   さい!!」

 

霊夢は弾幕を当たる寸前で何とか避ける魔理沙を応援する。だがそれでも激しい攻防は繰り広げられる。

 

早苗「あの3人があそこまで苦戦するって………」

 

文 「しかし上手く無駄のない動きで避けま

   すね?」

 

紫 「えぇ動きが素人ではない今の弾幕ごっこ

   の動き方も一味違うまるで数多くの戦場

   を繰り広げた猛者の動きって所ね」

 

蓮 「一体…隠者達の集団は何者なんだ」

 

と、言っているとふわふわと髑髏が浮遊しながらやってきた。

 

髑髏「おやおやお困りなようで?何かしらの

   質問なら受け答えるぜぇ?」

 

カタカタと顎を動かしながら髑髏は話す。それを聞いたのかまず紫が口を動かす。

 

紫 「なら聞くわ皆を騙しましてや嘘の材料

   として御師匠様を使った………死ぬ覚悟

   はおありでしょうね?」

 

髑髏「おいおい失敬だなぁ俺は事実しか言って

   ねぇぜ?」

 

紫 「貴方は隠者の部下よね?ならこう伝えて

   くれないかしら?この異変が終わったら

   覚悟をしなさいと」

 

髑髏「ひぇ~おっそろしいなぁ紫ちゃんはまぁ

   昔からか」

 

と、髑髏は紫にちょん付けをしていた。だが昔からという言葉に自分は引っ掛かる。何よりも紫を昔から知っているような口振りだ。

 

蓮 「すみません髑髏さん聞きたいんですが

   貴方は何で紫さんを知った口調で話す

   のですか?」

 

髑髏「へっ!?」

 

突然の発言で驚いたのかそれとも確信に迫ったためなのか珍しく髑髏は驚き動揺していた。

 

紫 「私を古くから知ってる妖怪………」

 

髑髏「ささ…さぁて何の事でしょうかねぇ?」

 

霊夢「怪しさが満点ね」

 

自分も含めて皆はジト目で髑髏を睨む。

 

髑髏「いっ嫌だなぁそんな目で見ないで下

   せぇよ」

 

紫 「耶狛…いえこの話し方的には違うわね

   ダメね思いつかないわ」

 

それを聞くと髑髏は安心したのか、

 

髑髏「ふぅ………」

 

と、安堵の息を吐く。吐くのだが、

 

紫 「ただそうなると思い当たるのは御師匠様

   だけね」

 

霊夢「えっ?理久兎さんの事?」

 

紫 「えぇそうよ私の事を昔から知っているのは

   は私を育てた御師匠様ただ1人ぐらいよ」

 

それを聞きもしやと思いジーと見ると、

 

髑髏「嫌だなぁ変なことを言わないで下せぇよ」

 

文 「う~ん理久兎さんはここまでチャラくは

   ないですしね」

 

萃香「まぁ第一に死んでるしね」

 

そうこの異変は嘘偽りがないのなら理久兎の復活。それならばここには理久兎はいない筈だ。

 

髑髏「まぁそう言うこっちゃね…おっとそろ

   そろ彼方もガチみたいですねぇ」

 

髑髏が言うと皆は一斉に試合場を見る。そして気がつく。黒という男が真っ黒の気を纏わせていることに。

 

鈴仙「波長が変わった?」

 

咲夜「何か大きくなってますね………」

 

と、言っていると黒に変化が訪れる。徐々にと大きくなっていきやがては人の形から外れ6枚の翼を生やし大きな尻尾を生やし角を伸ばす。その姿は一言で言うなら竜だ。だが自分や霊夢そして早苗だけは竜と判断をしなかった。何故ならばその竜は魔界で単騎でキマイラ達に戦いを挑んだ竜だったからだ。

 

霊夢「蓮あれ!」

 

早苗「あれは!?」

 

蓮 「かっ影の暴虐!?」

 

そうその姿は紛れもない魔界に現れそして図鑑で確認したSSS級の危険生物こと影の暴虐だったのだ。

 

霊夢「あいつが何でこんな所に!」

 

紫 「霊夢その影の暴虐っていったいなんなの

   かしら?」

 

霊夢「影の暴虐………私もあまり知らないけど

   魔界では魔王と言われ魔神である神綺

   と互角に死闘を繰り広げた奴よ」

 

レミ「へぇそんな奴がいたのねぇ」

 

だが自分は疑問に思う。何故こんな危険な奴が隠者の従者なのかと。だがそう思っている間にも魔理沙達は竜形態となった黒と激戦を繰り広げる。

 

早苗「髑髏さん!何でそんな危険生物がここ

   に!理久兎さんとはどんな関係だと言

   うのですか!」

 

髑髏「どんな関係ねぇ………さぁ?聞いてみれ

   ば良いんじゃないのか?俺もベラベラ

   真実を簡単に喋るのはどうかと思うか

   らなぁ♪」

 

つまり教える気はないという事だろう。そうしている間にも弾幕ごっこは続いていきそして、

 

ピチューーン!!

 

と、被弾する音が聞こえる。皆は試合会場を見るとそこには、

 

霧雨「勝ったぜぇ!!」

 

服がボロボロになりながらも魔理沙は叫ぶ。どうやら勝ったみたいだ。

 

髑髏「やれやれだぜ…とりあえずよもう結界

   は解いたから速く行ってやんな」

 

そう言われ皆は恐る恐る壁がないかを探ると空を切った。つまり本当に結界は消えたようだ。皆は観客席から試合会場へと出る。

 

蓮 「みんな大丈夫!」

 

霧雨「おう♪何とか勝ったぜ♪」

 

アリ「もうボロボロよ………」

 

と、この光景に歓喜している中で1人違う行動を取っている聖に目をやる。聖は座り込み弾幕ごっこでボロボロとなった黒の頭を膝に載せ膝枕していた。

 

蓮 「聖さん何をして?」

 

聖 「ようやく………会えましたね黒さん♪」

 

と、微笑みながらそう呟く。黒は疲れきった表情で、

 

黒 「……聖 白蓮か…」

 

と、黒も聖の名を言うのだった。




怠惰「はいそれでは今回もありがとうございま
   した」

狗神「どんどんと物語が進んでいって訳が分か
   らなくなりそうだな」

神楽「最後の聖さんがしたあの行動に黒さんと
   の関係………どういう事なんでしょうか?」

鈴蘭「それに理久兎との関係が良く分からない
   しね………」

怠惰「まぁその辺の事も徐々にと語られていく
   でしょう」

狗神「だと良いんだがな」 

神楽「そうですね………」

鈴蘭「だね」

怠惰「まぁ…‥皆様も怠惰さんの文才には期待は
   しないでねって所で少し早いけど今回は
   ここまで!」

神楽「また次回もよろしくお願いいたします」

鈴蘭「それでは読書様!」

狗神「またな♪」


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第162話 新たな刺客

こんばんわ読者様、本免が受かり晴れて初心者ドライバーとなった怠惰のクソ悪魔です。因みに運転は下手クソを越えてます。事故らないことを願おう。それでは今回もどうぞ。


弾幕ごっこが終わり静かとなる闘技場で聖は黒の名前を。黒は聖の名前を言い合う。

 

霧雨「なぁそいつは知り合いなのか?」

 

アリ「さっきから思い出したとか言って笑って

   たけど………」

 

と、魔理沙とアリスは疑問に思ったのか聞くと聖は微笑みながらゆっくりと首を縦に振り、

 

聖 「はい♪この人は黒………それは私がかつて

   付けた名前です♪」

 

全員「へっ………えぇーーーーーーー!!?」

 

これにはビックリだ。まさか黒の名付け人だとは誰が思っただろう。

 

黒 「ぁぁ……あの時は…お前の顔をしっかりと

   認識出来なかったが綺麗な顔なんだな」

 

聖 「ふふっそういう黒さんこそ男前ですよ」

 

黒 「そうか………」

 

と、そんな会話が繰り広げられる。すると、

 

紫 「ねぇ貴方は御師匠様とはどんな関係

   なのかしら?」

 

紫が理久兎との接点を聞いてくる。それに対し黒は、

 

黒 「………昔に俺を拾ってくれてそして救って

   くれた………だから俺はあのお方について

   行くと決めた………」

 

つまり過去に理久兎さんに助けてもらっているらしい。だがそれつまり理久兎は過去に魔界に行っているという解釈になる。

 

蓮 「理久兎さんは魔界に?」

 

黒 「あぁ……その時はアリスお前もいたぞ」

 

アリ「えっ?私!?」

 

どうやらその時にアリスもいたみたいだ。だがこの反応からするに一切覚えていないみたいだが、

 

黒 「そういえば記憶を抜き取られていたの

   だったな………先に行けそうすればその

   真実を知ると共に返してくれるだろう」

 

アリ「記憶を抜き取られたですって………」

 

聞いているとアリスの記憶は抜き取られていたようだ。だが真実とはどういう事なのだろう。すると黒はポケットから鍵を取り出すと、

 

黒 「持っていけ………これが最後の鍵だ」

 

黒から鍵を受け取ろうと自分は手を差し出したその瞬間だった。

 

ピュッ!

 

蓮 「なっ!?」

 

突然、鍵は宙を舞い空へと飛んでいく。そして鍵が飛ぶ方向を見るとそこにいたのは、

 

? 「黒さんお疲れ様です」

 

? 「おつかれ黒君♪」

 

と、2人の男女がいた。1人は忍の装束を着ている隠者の従者である忍者。そしてもう1人は霊夢や早苗と同じ巫女服を着ていて狐の面を被っている者で隠者の従者の1人である巫女だった。そして先程の鍵は忍者の手に握られていた。

 

蓮 「お前らは!」

 

これには皆は驚く中で黒は2人を見ながら、

 

黒 「………お前らが出るのか?」

 

忍者「えぇ頼んでみたら………」

 

巫女「良いんじゃないかな…だって♪」

 

と、巫女は楽しそうに答える。

 

霊夢「つまり端から渡す気はないって事か

   しら!」

 

自分も含めて皆はそれぞれ構える。すると、

 

忍者「私や妹も皆様の戦いを見ていたらつい野生

   の血が騒いでしまいましてね」

 

巫女「だから相手して欲しいなぁ♪あっ勿論だけ

   ど私達のゲームに勝てたら鍵は返すよ?」

 

つまりまた戦えという事だ。

 

霧雨「因みに戦わないって言ったらどうなる

   ってんだ?」

 

忍者「いえここは仕方ないので強制参加して

   貰いますよ」

 

巫女「ボスからは逃げれないよ♪ていう訳で

   髑髏ちゃん」

 

と、巫女が言うと髑髏は回転しながらふわふわと巫女の隣に来ると、

 

髑髏「良いぜぇ…で?誰と戦いたいんだ?」

 

巫女「う~ん…」

 

と、巫女は悩んでいると忍者は巫女の肩に手を置くと、

 

忍者「なぁ相手を選ぶのは俺に譲ってくれな

   いか?

 

巫女「えっ?………良いよお兄ちゃんに譲る♪」

 

それを聞くと忍者は自分達を見ると、

 

忍者「なら咲夜さんとレミリアさんですよね?

   あの夜の続きを致しませんか?」

 

忍者の言葉にレミリアは小さな胸を張りドヤ顔をする。

 

レミ「良いセンスね貴方♪」

 

玲音「なぁ咲夜お前ら彼奴と何かあったのか?」

 

咲夜「異変の時に彼にボコボコにされたのよね

   お嬢様と私とで挑んだけど」

 

と、過去の永夜異変の事を振り返っているが話は進んでいく。

 

忍者「異論はある?」

 

巫女「ないね♪なら暗転と移動をお願いね」

 

髑髏「オーケー!なら行くぜほい暗転!」

 

そう言うとまた目の前が真っ暗となる。もう3回目となれば自分達も慣れたものだ。そして暗転し周りを見ると、

 

霊夢「えっ何これ?」

 

鈴仙「椅子があって外は建物?」

 

紫 「これって………」

 

蓮 「さっ早苗さんこれ………」

 

早苗「えぇこれ電車の中です!」

 

そうそれは電車の中にいたのだ。だがここで皆は気がつく。

 

聖 「あれ黒さんがいない?」

 

萃香「それだけじゃない吸血鬼やあの2人も

   いない」

 

そう先程までいた黒やレミリアに咲夜そして玲音が消え忍者と巫女もいなかった。すると、

 

髑髏「よっ♪」

 

文 「あっまた出ましたね!」

 

髑髏が荷物置きから出てきた。それと同時に声が響き渡る。

 

音声「発車します」

 

少し揺れて電車が動き出した。

 

幽 「それで?消えた子達は何処に?」

 

髑髏「まぁ焦るなよ行くぜ目からビーム!」

 

妖夢「へっ!?」

 

そう叫ぶと髑髏の穴の空いた目からビームが出る。そしてそのビームは広がり扇形になると映像が写りだす。写し出された映像には電車の上でレミリアと咲夜と玲音が忍者と巫女をお互いに見合う映像だった。

 

文 「えっ映写機の機能があるとは………」

 

髑髏「まぁな♪さてとここでお前らにリアル

   タイムの映像を見せてやるよ♪ゆっく

   りと寛いでなよ♪」

 

そう言われ皆はそれぞれに寛ぐと同時にレミリア達の弾幕ごっこが開始されたのだった。

   

 

 




狗神「忍者か………」

鈴蘭「狗神さんボーとしてどうしたの?」

狗神「いや何でもない」

神楽「怠惰さんまさかこれも………」

怠惰「はいその通りです彼方を投稿した際に良け
   れば見てください」

鈴蘭「あっちて何時投稿するの?」

怠惰「う~ん多分次回かその次かで少し休んで
   あっちを投稿かな?」

狗神「そうか」

怠惰「うん♪それとあっちではまぁこの異変の
   舞台裏が見れるとだけ言っておこう」

神楽「つまり黒幕が分かるって事ですか?」

怠惰「まぁそういうこっちゃね…‥さてとまぁ
   とりあえずそろそろ時間だから今回は
   ここまで!」

鈴蘭「読者様また明日ね♪」

狗神「じゃあな」

神楽「それでは♪」


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第163話 電車の中で

こんばんは読者様、レイゼロでようやくミカエルの全強化が終わり試験運用している怠惰のクソ悪魔です。やっぱり攻撃力が低過ぎる。全部の限界突破は終わっているのに低い。おっとこんな話は止めにしてそれでは本編へどうぞ。


夜の都市を走り回る電車。その電車内ではレミリア達の弾幕ごっこを観戦する者もいれば初めての電車で窓の外を眺める者等々がいた。そんな中で自分はレミリア達の弾幕ごっこを観戦もしていたが時折、窓の外を眺める。

 

蓮 「こうして見ると本当に現代に帰った

   気分だ………」

 

霊夢「蓮達がいた外の世界ってこんな感じなの

   ね………」

 

蓮 「うんまぁビルの屋上に神社やらはないけど

   昔はこうやって電車に乗りながら買い物に

   出掛けたりしたから懐かしいかな♪」

 

と、昔を振り返りながらそう語る。今思うともうかれこれ4年以上が経過している。早いような長いような不思議な感じだ。

 

霊夢「………何時か外の世界ってのを見てみたい

   ものね……」

 

蓮 「ならもし行けたら一緒に行こう霊夢♪」

 

霊夢「っ……うっうん………」

 

と、そんな会話をしていると隣から魔理沙やらがニヤニヤと見てくる。

 

霧雨「イチャイチャしやがってよ~♪」

 

文 「おやおや早速デートのお約束ですか♪」

 

と、特に面倒な2人が見てくる。これには霊夢も顔が真っ赤だ。

 

霊夢「ううっうるさいわ!」

 

蓮 「アハハハハ………」

 

これにはもう自分は苦笑いしかできない。すると、

 

髑髏「いや~若い子達は羨ましいですねぇ」

 

幽 「貴方には関係ないと思うけど?」

 

髑髏「いやいや私にも恋人はいますよえぇ♪」

 

と、まさかのとんでも発言をしてきた。全員は少しの沈黙の後に、

 

全員「えぇーーーーーーーーー!!!?」

 

また驚きのあまりに全員で叫んでしまった。

 

妖夢「えぇ!?」

 

萃香「そっそのなりで!?」

 

文 「うっう~んこの見た目からすると頭に桃色

   のリボンを付けた髑髏って所ですかね?」

 

と、凄くワンパターンな考え方だが恥ずかしいことに自分もそう思ってしまった。因みに名前の予想は髑髏ちゃんとかになりそうだ。そして髑髏は楽しそうに、

 

髑髏「本当にもう恋人さんからは女心が分かって

   ないですよ…‥何て言われるもんで困っちま

   ってるですよねぇそこで少年に聞きたいん

   だが女心って分かる?」

 

蓮 「えぇっ!?」

 

突然の振りに困ってしまう。だが自分も女心は分からない。ただ霊夢に先を譲っているだとかそんな事しかしていない。

 

蓮 「う~ん…‥僕もそんな女心は分かりませんよ

   ただ………」

 

髑髏「ただ?」

 

蓮 「霊夢の好きなようなようにさせているだけ

   ですよ♪間違っていると思ったのなら止め

   ますですがそうでないなら出来るだけ彼女

   のために時間を作ってあげたいそう考えて

   いるだけですよ♪」

 

霊夢「ちょっちょっと蓮!」

 

耳まで真っ赤にさせた霊夢は皆にこの顔が見られないようにうつ向く。

 

霧雨「ヒューヒュー暑いねぇ!」

 

アリ「口の中が甘いわ」

 

紫 「ふふっ良かったじゃない霊夢」

 

霊夢「うううううう………」

 

唸る霊夢を見て皆は微笑む。そしてそれを聞いていた髑髏はニコニコと顎を動かし、

 

髑髏「いや~そういう関係が持てるのは羨ましき

   事ですよえぇ♪貴方に比べれば私は彼女を

   家に置いてきてしまいましたからね」

 

と、髑髏のテンションは下がっていった。

 

蓮 「えっ?」

 

髑髏「私もこの異変に参加しましたですがこれは

   私らの問題であって彼女には置き手紙を残

   して1週間近く会ってないんですよねぇ…」

 

聖 「あらあら………」

 

つまり関係のない彼女を家に置き去りにしてこの異変に参加したようだ。そのせいなのか髑髏は元気がない。

 

髑髏「まぁ帰ったら確実に頭に包丁を刺されそう

   ですけどねぇ」

 

早苗「なっ何ですかそのヤンデレは………」

 

髑髏「いや~メメタイ話ですが彼女を同人誌やら

   で書くと基本はSキャラもしくはチョロい

   キャラまたはヤンデレで描かれる事が多い

   ですからねぇ」

 

文 「メメタ!?」

 

本当にメタイ話をしてきた。というか髑髏の彼女は性格はSなんだと思った。

 

髑髏「だから怖いんですよねぇ………」

 

蓮 「うっう~んそれは怖いかも」

 

過去に霊夢がキレた瞬間を何度も目撃しているためその怖さは分かる。これから先の未来で浮気は絶対やらないがもしやったのなら確定で自分も殺られるのは目に見える。

 

髑髏「はぁ……おっと無駄話が多くなりやした

   ね……」

 

蓮 「いえこちらも楽しかったので」

 

と、話しているといつの間にか映像ではもう戦いがクライマックスに突入していた。そしてその時だった。映像で巫女が赤い槍に腹を突き刺されて電車に向かって吹っ飛ばされていた。つまりそれは、

 

ドゴンッ!!

 

電車に穴を開け巫女が電車に入ってきた。

 

文 「あっ彼処にいたら大変でしたね」

 

萃香「私も不意討ちは無理だからなぁ」

 

と、言っていると煙が上がりそこから巫女が腹から突き刺さった槍を引き抜きながら出てくる。

 

巫女「いたたた………あちゃ~被弾しちゃった」

 

巫女は言うのだがここで皆は驚く。穴の空いた腹は急速に再生する。そして顔を見るとこれまで狐の面で見えなかった彼女の素顔が見えたのだ。その顔は幼さを残す美少女の顔だった。だが驚くのはそれらだけではない。

 

萃香「お前さんは!」

 

文 「えっ嘘!!」

 

紫 「そんな貴女………」

 

蓮 「あれって!」

 

と、自分や皆は驚き目を点にしていた。皆のそな言葉から知り合いのようだが自分はその少女を見たことがあった。姿は少し変わっていたがそれは紛れもなく理久兎といた少女の1人だった。

 

霊夢「紫あれ知り合いなの?」

 

紫 「あれは御師匠様の従者の1人だった耶狛

   という妖怪よ!」

 

と、紫は言うと巫女もとい耶狛はそれを器機、

 

耶狛「えっ!あっお面が!!」

 

と、呟いていると突然、空間が裂けたかのように開きそこから左腕を押さえた忍者が出てくる。

 

忍者「くっすまんしくった……」

 

ボロボロになった忍者が出てくる。

 

耶狛「おっお兄ちゃん顔バレた………」

 

忍者「そうか…やれやれ……」

 

そう呟くと忍者は隠している顔を露にする。それは紛れもなくイケメンの部類の少年だがそれも夢で見たことのある少年だった。

 

紫 「亜狛までどういうことなのこれは!」

 

文 「何で御二人が………」

 

忍者もとい亜狛は此方を見ると、

 

亜狛「皆さん…御久々ですね……」

 

耶狛「………うん御久々」

 

と、亜狛と耶狛は皆に向かってそう言うのだった。




怠惰「では今回もありがとうございました」

鈴蘭「うわぁ凄い懐かしい顔」

神楽「えっ?お知り合いなんですか?

鈴蘭「うん♪2人は晴明ちゃんのお友達だよ♪
   兄の亜狛はしっかり者のまじめ君で妹の
   耶狛は活発で甘えん坊だったかな♪」

神楽「へぇそうなんですか」

狗神「おっおぉあれが忍者の素顔か」

鈴蘭「それに亜狛君の顔ってそこそこの部類だし
   女性からは声かけられそうだよねぇ」

怠惰「まぁ大体は耶狛が隣に引っ付いているから
   彼女と間違われるんだけどね」

狗神「意外な設定…だな……」

怠惰「まぁあの2人ここだけの話だけど色々と
   トラブルには巻き込まれているんだよね
   それにちょっとした秘密もあるしね♪」

狗神「秘密?」

怠惰「うんヒントは耶狛が電車に突っ込んで
   きた後からのシーンね♪」

鈴蘭「急速再生………?」

怠惰「そうそこ♪そこの部分は多分語られるだ
   ろうという事で今回はここまで」

狗神「気になるがまぁいい次回もよろしくな」

神楽「では読者様また次回もお願いいたします」

鈴蘭「それじゃまったねぇ♪」


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第164話 狼兄妹

こんばんは読者様、遅れてすみません怠惰のクソ悪魔です。投稿する前に寝てしまい現在このような時間になってしまいました。本当にすみません。では気を取り直して狼兄妹のちょっとした秘密も織り混ぜながら本編へどうぞ。


壊れてもなお走る電車。そして走ると共に摩擦音が鳴り響く。だがそんなのはどうでも良い。今、目の前にいる者達。亜狛と耶狛に皆は驚いていた。

 

蓮 「確かルーミアが言った亜狛と耶狛って

   貴方達の事ですよね?」

 

亜狛「えぇ合ってます紛れもなく私共です」

 

やはりそのようだ。だが何故に理久兎の従者がこうしていたのか。そして何故に自分達と対立したのか良く分からない。そんな会話をしていると、

 

レミ「ふぅこれでリベンジは果たしたわよ♪」

 

咲夜「対戦をありがとうございました」

 

玲音「それとそこの嬢ちゃんお前さん滅茶滅茶

   な戦いだなぁ……てかよお嬢の槍が貫いた

   筈なのにその体はどうなってんだ?」

 

レミリア達がやって来た。そして玲音は先程の耶狛の傷が一瞬で治っている事に驚いていた。しかも同様に亜狛も腕を押さえるのを止めるとその場所だけ不自然に服が捌けていた。そしてそれを見ていた鈴仙は顔を真っ青にしながら、

 

鈴仙「御師匠様や姫様と同じような急速回復に

   特にその男性の白髪は………まっまさか…

   不老不死!?」

 

紫 「えっ………」

 

その発言に皆は驚く。それについて亜狛が語りだした。

 

亜狛「えぇ合ってますよ私に妹は不老不死です

   皆さんそれも蓮さんは竹取物語っていう

   物語は知っていますよね?」

 

蓮 「えぇ輝夜姫の物語ですよね?」

 

亜狛「はい知ってるなら問題ですその物語では

   蓬莱の薬は出てきますが輝夜姫は何人に

   送ったのか分かりますか?」

 

蓮 「帝にそして育ての親である翁と嫗だから

   3人……んっ待てよ………」

 

この時にある違和感を覚えた。それは妹紅が確か薬を1つ飲んでいるとなるとつまり残りは2つ。そしてその2つは処分されてなく目の前の亜狛と耶狛が飲んだ。それが正解だろうと思った。 

 

蓮 「つまり残りの2つは亜狛さんと耶狛さん

   が飲んだって事ですか」

 

耶狛「ピンポン♪ピンポン♪パチパチ♪」

 

耶狛はこんなテンションだが皆は騒然として黙ってしまう。するとその中で紫は2人にある事を聞き始めた。

 

紫 「亜狛に耶狛………聞かせてくれないかしら

   何故2人は私達の前から去ったのかを?」

 

耶狛「えっえぇとそれはね………」

 

と、耶狛が答えようとすると亜狛が耶狛の前に腕をだし止める。そして代わりに亜狛が答える。

 

亜狛「マスターから自分達に宛てられた遺言を

   まっとうしていたんですよ………ただ強く

   なれと」

 

耶狛「まぁ強くなるなら百鬼夜行にただいても

   強くはなれないから抜けて武者修行して

   たって感じかな♪」

 

紫 「そう………」

 

何故だろう。亜狛に限っては凄く真面目に言ってくれるのだが耶狛に限っては常にニコニコとしている。兄妹といってもここまで違うみたいだ。そして亜狛と耶狛にこれまで気になっていたあることを聞くことにした。

 

蓮 「亜狛さん耶狛さん聞かせてください隠者

   の正体は誰なのかを………」

 

かつて戦った際に興味深い事を呟いていた事を思い出す。その言葉はマスターという言葉だ。亜狛と耶狛は理久兎に仕えていたというのならマスターという言葉はつまり理久兎をさすという事になる。だがこの異変の目的と矛盾するために確認として聞く亜狛は、

 

亜狛「………それは自分達の目で見ることを薦め

   ますよ」

 

耶狛「それにねこの先に皆が知りたい筈の()()

   があるんだから♪」

 

先程の黒と同じことを言う。その真実とはいったい何なのだ。

 

蓮 「真実っていったいどういう!」

 

その真実について聞こうとしたその時だった。

 

? 「ギャーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

と、耳を塞ぎたくなるようなおぞましい叫びが聞こえる。それは聞き覚えのある叫び。それは西行妖の叫びと同じだった。

 

紫 「まさか西行妖を目覚めさせたの!」

 

亜狛「えぇまぁ」

 

耶狛「因みに盗んだのは私達だよ♪」

 

妖夢「なっ!」

 

どうやら西行妖を盗んだのは2人のようだ。その理由は黒や亜狛と耶狛が言う真実と結び付いているのだろう。

 

亜狛「さてとこんな所で無駄話はあまりよろ

   しくはありませんねこちらをどうぞ」

 

そう言い亜狛は鍵を投げ渡してくる。それを蓮は受けとる。

 

耶狛「それじゃ皆をさっきの闘技場まで送る

   ね♪あっ因みに闘技場から真っ直ぐに

   門を潜ればビルの近くに出るからね♪」

 

霊夢「ちょっ待ちなさい!」

 

と、言う前に亜狛と耶狛は足元に先程の裂け目よりも更に大きな裂け目を作り出す。

 

蓮 「うわぁーー!!」

 

霊夢「ぐっ!」

 

突然の事で皆は対処しきれずに裂け目へと落ちていくのだった。そして何とか地面に落ちずに浮遊し皆は落ちずに住むが落ちた先は、

 

蓮 「さっきの闘技場に戻ってきた」

 

霧雨「なぁ早く鍵を回そうぜ」

 

聖 「黒さんも流石にいませんか……」

 

アリ「どうせ先に進めば会えるわよ」

 

と、皆は言うなか自分は祭壇へと進み鍵を回す。そして、

 

祭壇「ロック解除ゲームクリアおめでとうござい

   ます」

 

祭壇から音声が流れる。そして同時に闘技場の大きな門が開く。どうやらこれで先に進めそうだ。

 

霊夢「蓮いくわよ!」

 

蓮 「うん行こう!」

 

皆に続き自分も先に進むのだった。門を潜り暗い道を進んでいく。そして光が見えるとその先へと進むと、

 

蓮 「えっ!?」

 

早苗「これってメトロの入り口!?」

 

そう出てきたのは何とメトロ(地下鉄)の入り口だったのだ。上空にいた筈なのにおかしな事だ。

 

アリ「恐らく地下から出たって事は空間が

   歪んでるって事ね」

 

霧雨「おいおい空間を歪ませるってレベル

   が違いすぎるぜ………」

 

確かにそうだ。ここだけの話もう幻想郷に慣れたため常識などかなぐり捨てた筈だがここまで常識をかなぐり捨てたとなると流石に目を点にしてしまう。

 

紫 「とりあえず結界は解けたみたいだし上へ

   行きましょう亜狛や耶狛の言う真実を目

   にしたいわ」

 

よく見てみると自分達の目指すビルがすぐ目の前にあった。しかも紫の言う通り結界も解けたようだ。ならば上へと目指す他ない。

 

霊夢「そうね………」

 

蓮 「どんな真実があるんだろう………」

 

その先にある真実を見るがために全員はビルの屋上へと飛ぶ。そして遥か高くのビルを昇るとそこには、

 

幽 「西行妖………」

 

蓮 「しかも満開になってる!?」

 

そうそこには満開となった西行妖が幾つもの注連縄で縛られて満開となっていた。そして注連縄にある物いや棺が吊るされていた。

 

文 「あれってまさか!」

 

萃香「紫から少し聞いていたけど本当に盗ま

   れてるなんて………」

 

紫 「御師匠様の棺………」

 

紫達はすぐに西行妖へと向かう。それには蓮達も着いていく。

 

紫 「本当に御師匠様を蘇らせるつもりなの」

 

と、紫が呟いたその時、

 

ガチャリ!

 

そんな音が聞こえると横に火縄銃を構える年老いた河童がいた。特に驚くのはその青色の髪。それはにとりと同じ髪の色だ。

 

霧雨「おっお前まさかにとりの」

 

? 「ほうにとりを知っておるか如何にも

   にとりの祖父…名を河城ゲンガイ」

 

行方不明となっていたにとりの祖父もいた。どうやらやはり行方不明になっていた妖怪達は全員この異変に手を貸したようだ。

 

紫 「ゲンガイその銃をおろしてもらえない

   かしら?」

 

ゲン「紫様の頼みでもそれは出来ませんそして

   もう時間きれなんすよね」

 

? 「えぇ時間切れですね」

 

声が聞こえ見てみるとそこには咲夜と同じメイドがいた。しかもそのメイドの手にはありえない物が握られていた。

 

蓮 「それは空紅!」

 

そう西行妖の封印のために突き刺されていた刀。空紅が握られていたのだ。

 

? 「はい♪そしてゲンガイご協力をありがとう

   ございました」

 

そう言うと同時に空紅を掲げた瞬間、空紅の刀身から桃色の炎が舞い上がり理久兎の棺に直撃する。そして、

 

ボワァーーーーーン!!!!!

 

突然、棺が爆発した。爆発すると同時に棺に入っていた理久兎のものであろう無数の骨が辺りに散らばる。

 

蓮 「なっ…………」

 

ゲン「おい!貴様総大将の屍になんて事を!」

 

ゲンガイは銃をメイドに向ける。そしてメイドは真っ黒の笑顔を見せる。

 

? 「中々…楽しめましたよ……ふふっ♪」

 

メイドは楽しそうに空紅を大道芸の両用でクルクルと回すと、

 

ボワァッ!

 

一瞬で切り上げると炎の斬撃波がゲンガイの手に持つ銃の先端を溶かした。

 

ゲン「なっ!」

 

そしてこの今の動作を見て霊夢は確信したのか、

 

霊夢「貴女が隠者なのね!」

 

それを聞くとメイドは楽しそうに、

 

隠者「そう私が隠者の正体かしらね」

 

と、メイドもとい隠者は楽しそうにそう話すのだった。

 




怠惰「それでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「ねぇ私ね今思った事があるんだ♪」

狗神「ん?何だ?」

神楽「何でしょうか?」

鈴蘭「平安時代の武士共使えないわぁって」

狗神「それは分かる我からしても取り憑かり
   安くしかも食料としとも最適だったな」

神楽「うっうぅ~ん時代が違うとはいえその
   武士に使われたんで少し複雑な心境で
   すね」

怠惰「お前らなぁ彼奴らも家族を思って仕事
   しているんだぞ………」

狗神「知らん」

鈴蘭「働いているなりに頑張ってほしい」

神楽「えっと多分このお二人には何を言っても
   これ以上は無駄ですね」

怠惰「まったく………まぁ良いやあっそろそろ
   時間かそれでは読者様今回もありがと
   うございました因みに次回からはまた
   あっちを投稿するのでご承知を下さい」
   
狗神「らしいから気を付けろよ」

鈴蘭「アハハ…それじゃ読者様!」

神楽「また次の投稿まで」

怠惰「バイバイ♪」


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第165話 本当の真実

こんばんわ読者様、バイトで体がボロボロな怠惰のクソ悪魔です。そして明日もまたバイトです。体が傷だらけで本当に辛いです。ではでは読者様今回もどうぞ。


燃え上がる理久兎の棺。そこには獰猛な笑みを浮かべる女性もとい隠者が1人。この場にいる全員がこの時に危険と判断しただろう。

 

霧雨「こいつが隠者………」

 

妖夢「しかも女性!?」

 

見た目を更に詳しく言うなら綺麗な長髪で肌は白くそして狗神と同等レベルの胸の女性だった。

 

紫 「貴女………よくも!」

 

紫はもうブチキレを通り越し口調も荒々しくなっていた。すると、

 

ドゴンッ!!

 

と、屋上の扉が開きそこから何と驚くことに、

 

幽香「そろそろかと思ってきたらこれはどう

   いう事かしら?」

 

風雅「りっ理久兎殿の棺がそれにまさかその

   骨は!」

 

小町「ありゃりゃ……」

 

幽香に天魔の風雅そして小町が出てきた。どうやらこの事に皆は驚いているようだ。

 

隠者「あら♪ごめんなさいね♪」

 

ぼきっ!

 

隠者は楽しそうに近くにあった理久兎?の物らしき頭蓋骨を踏み抜いた。その時だった。皆からとてつもない殺気を感じた。

 

紫 「………貴女はただ殺すだけではダメみたいね

   残酷に命乞いをしても私は貴女を許さない

   わ…ここで死になさい!」

 

幽香「悪いけどもう私も貴女達を手伝う気は毛頭

   ないわ死ぬのが楽と思えるぐらいに潰して

   あげるわ」

 

風雅「以下同文だ!」

 

文 「天魔様に着いていきます!」

 

萃香「理久兎の仇はとらせてもらうよ!」

 

と、皆は殺す気満々だ。だが自分は気になることが多くありそれが複雑に絡み合っていた。だからこそ珍しく冷静になれた。そして、

 

蓮 「聞きたいことがあります」

 

隠者「おや何でしょうか?」

 

隠者は微笑みながら自分を見る。どうやら答えてくれそうだ。

 

霊夢「蓮あんたは何を考えて!」

 

蓮 「霊夢それに皆…少しだけ時間を下さい」

 

皆に頼むと皆は各々武器や構えを解かないが少しは待ってくれそうだ。目の前の隠者の目を見ながら、

 

蓮 「聞きたい事は幾つかありますどれも貴方の

   本当の正体に結び付く質問だと僕は思って

   います」

 

隠者「面白そう続けて♪」

 

蓮 「まず1つ髑髏を操って僕達にアドバイスを

   くれたのは貴方ですよね?」

 

紫 「えっ」

 

皆は隠者を見ると隠者は笑いながら左手を操作する。すると何処からともなく髑髏が出てくると髑髏はカタカタと顎を動かしながら、

 

隠者「えぇそうでございますよ♪正解でござ

   います♪」

 

霧雨「なっ!?」

 

妖夢「すっ凄い………」

 

何と声の高さが急に変わった。これには皆もビックリだ。

 

隠者「因みにどうやって見抜いたのですか?」

 

蓮 「それは分かりやすかったです黒さんの時

   に髑髏からの言葉でビビっていたのを見

   てピンと来ましたそれに黒さんは貴方の

   事を主人と過去に言っていたので」

 

隠者「成る程それで他には?」

 

蓮 「次はアリスさんの記憶の事です」

 

アリ「えっ私!?」

 

自分の事で話されるのに驚いたのかアリスは少し困った顔をした。だが真実を知るために聞く。

 

蓮 「実はこれも黒さんから聞いたんですアリス

   さんの記憶は抜き取られたってつまり抜き

   取るという行為をしたという事はその時に

   アリスさんは貴方の正体の事について知っ

   ていたそのために抜いたって事ですよね?」

 

隠者「………………………」

 

隠者は何も答えない。そして更に続けていく。

 

蓮 「黙秘ですか…それなら次です先程に僕達は

   亜狛さんや耶狛さんとも会いました」

 

幽香「えっ」

 

風雅「あの2人に会ったのか!?」

 

3人は驚いていた。どうやら亜狛と耶狛の事は知られてなかったようだ。

 

蓮 「はい会いましたよそして前に守矢神社で

   亜狛さんと戦った際に呟いたんですよね

   マスターって」

 

霧雨「えっえっ!?」

 

早苗「どっどういう事なんですか!?」

 

周りの皆は驚きながらも隠者を見る。

 

隠者「それで?後何個の質問が残っているの

   かしら?」

 

蓮 「そして残り2つです……次に最初に僕達が

   ここに来る際に来た神社です」

 

聖 「えっとその神社がどうかしたのですか?」

 

蓮 「亜耶狛神社………いえこれは亜狛さんや耶狛

   さんから名前をもじっていた所そして2匹

   の狼の兄妹の神使………それが表す事はあの

   2人は妖怪ではなく神の使い神使という事

   そこの中央に位置する龍の神これは紛れも

   なく貴方を指す………そしてこれが最後です」

 

自分は大きく息を吸いながら隠者を見ると、

 

蓮 「紫さんにちゃんつけした事それは聞いた話

   によると1人しかいなかったそうですその

   1人とは理久兎さんただ1人だったという

   事それらが全てを表すことは」

 

妖夢「あのすみませんが蓮さん分かりませんよ!」

 

霧雨「待てって推理についていけねよ!」

 

推理?そんなものではない。これは事実だ。前に魔理沙が持ってきた1人の古代の神の名前とその内容を思い出しながら、

 

蓮 「つまり理久兎さんは確かに死んだけどまた

   復活したそしてその理久兎さんは今………僕

   達の目の前にいる人物」

 

隠者を見ながら真っ直ぐな目で見ながら、

 

蓮 「そうですよね理久兎さんいやこう呼んだ方

   が良いですか?龍神が最初に想像した神に

   して理の神……深常理久兎之大能神さん」

 

皆は一斉に隠者を見ると隠者は、

 

隠者「くく………アハハハハハハハハハハ見事だ

   葛ノ葉 蓮………」

 

笑い方や声が女の声ではなく夢で聞いた男の声へと変貌する。そして突如としてメイドを黒い竜巻が襲う。そして、

 

ジャキンッ!

 

黒い竜巻は真っ二つに切られ竜巻の中が露になる。そこにはメイドはいなかったが代わりに空紅を手に持つ男性がいた。そうその男性こそこの異変の本当の首謀者その名を、

 

理 「正解だ蓮そう隠者の正体は俺こと深常

   理久兎いや神名を深常理久兎之大能神

   それがこの異変の首謀者の名さ♪」

 

蓮 「やっぱり………」

 

皆は真の顔を露にしたこの首謀者を目にする事となるのだった。




怠惰「それでは読者様今回もありがとうござ
   いました」

狗神「理久兎の野郎生きてやがったのか!」

神楽「でで伝説の妖怪王!!?」

鈴蘭「そんな事よりも私は理久兎が神って
   初めて聞いたけど!?」

怠惰「とりあえずは次回?かその次回ぐらい
   でぶつかり合うよ彼とは♪」

神楽「因みに怠惰さん理久兎ってそのやっぱり
   化け物レベル………」

怠惰「まぁそうだねこの小説だと紫を育てあげ
   しかも紫の胡散臭い性格は彼のせいでな
   ってしまったといっても過言じゃない」

鈴蘭「いやそれ強いっていうか」

狗神「子供に悪影響を与えたやつだな」

怠惰「まぁ合ってるかとりあえずは強いとだけ
   言っておくよ♪」

神楽「折られませんように」

怠惰「心配性だな……まぁ良いかでは読者様今回
   はここまで」

狗神「また次回よろしくな」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

神楽「えっとまた明日にではありがとうござい
   ました♪」


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第166話 語られる真実

こんばんは読者様、銀魂の録画したものをやっと全て消化できた怠惰のクソ悪魔です。色々とヤバいネタが多くて本当にゲラゲラと笑ってしまいますね。おっと長話もあれなので本編へどうぞ。


目の前にはありえない光景が映る。それ死んだ筈の理久兎が笑いながら立っていたのだ。

 

紫 「嘘…嘘よ……もう御師匠様は………でも」

 

萃香「天狗……これは幻じゃないよね?」

 

文 「まっ幻ではなさそうですね」

 

ゲン「まさか総大将はずっと………」

 

風雅「理久兎殿が生きていた………」

 

幽香「理久兎…貴方……」

 

と、皆は驚きながらも嬉しさが込み上げていた。だがそれだけではない。

 

蓮 「推理と憶測はあったけど本当に当たる

   なんて」

 

霧雨「私らを助けたのがまさかお前だった

   なんて………」

 

霊夢「………運命って恐ろしいものね」

 

早苗「天理さんがまさかぬらりひょんだった

   とは………」

 

自分も驚くが霊夢達も驚いていた。そして理久兎は笑いながら、

 

理 「しかし見事な推理だったよやっぱり俺の

   所から古き文献を盗んだのは君達だった

   か………」

 

霧雨「ヒュ~ヒュ~ヒュ~」♪~(´ε` )

 

盗んだ張本人である魔理沙は自分は知らないと言わんというばかりに口笛を吹かせ目をそらす。

 

理 「まぁどうでも良いや………」

 

鈴仙「所で先程に深常理久兎之大能神と言い

   ましたがそれって年齢的には……」

 

理 「あぁ敢えて言おう俺は永琳よりも年上♪

   因みにまだ月の民達が月に移り住む前に

   永琳の屋敷で居候してたよ♪」

 

それを聞いた鈴仙は驚いていた。だがそれは自分も驚く。永琳の家に居候していた人物を永琳本人から昔に聞いていたからだ。

 

鈴仙「そそそれって新秒理千!?」

 

蓮 「つまりあの時に霊夢達を腹痛に陥れた

   お酒を作ったのって理久兎さん!?」

 

それを聞き理久兎は驚いていた。

 

理 「お前らまさかあれを飲んだのか?ぷっ

   馬鹿だなぁ♪」

 

プッツン!

 

理久兎の発言で周りの皆(酒を飲んだ者達)は眉間にシワが寄っていた。無理もないあんな地獄を味わえば。

 

レミ「お前か!!」

 

霧雨「お前のせいでこっちは酷い目にあったん

   だぞ!」

 

咲夜「あれは地獄だったわ」

 

玲音「おいおい…仕事を増やした張本人はこいつ

   かよ」

 

それを聞き理久兎は何故だか苦笑いしながら頭を掻くと、

 

理 「いや~何か悪かったな………というか泥棒

   するのが悪いから一概にも俺が悪いとは

   言えないけどな♪」

 

幽 「そっそれを言われると反論できないわね

   紫………」

 

紫 「そうね………」

 

理久兎の言う通りこれには反論ができない。すると理久兎は左手を動かすと、

  

理 「まぁ少し教えてやるよ」

 

そう言った時だった。突如として彼方此方から理久兎が出てくる。1人は真っ白のコートを着た理久兎。もう1人は左目に傷を持った理久兎。また1人は現代人の服を着ている理久兎。そして隠者のコートを着ている理久兎に最後に先程のメイドもいた。

 

霊夢「これって皆あんた」

 

理 「理千も理波も理天も隠者もメイドもそして

   この理久兎も全ては1人の男の事を指す…‥

   それが深常理久兎之大能神という男神さ」

 

パチンッ

 

指パッチンで今いた理久兎達は消えた。そして残ったのは空紅を手に持つ理久兎だけだ。

 

理 「さて………」

 

と、理久兎は此方を楽しそうに見たその瞬間、

 

幽香「ふふっ理久兎やっと貴方を倒せるわ!」

 

理久兎の背後から幽香が傘を構え理久兎へと殴りかかるのだが、

 

ジャキンッ!

 

突然だった。理久兎の背後から1人の男性が飛び出してくる。それを見て特に驚いたのは魔理沙とアリスに聖だ。

 

霧雨「なっお前は!」

 

聖 「黒さん!」

 

アリ「もう立ち上がれるの!?」

 

先程に魔理沙達と戦った黒が出て来て手に持つハルバードで受け止めたのだ。

 

黒 「よぉ…しかしまさか不意打ちをしてくると

   はな」

 

理 「確かにな……挨拶にしては手荒だな幽香?」

 

幽香「散々騙しておいてそれを言うかしら?」

 

理 「う…それを言われると痛いな‥……だけど

   幽香…悪いけど今の俺の相手には先約が

   いるんでな♪」

 

黒 「そう言う事だ!」

 

ガキンッ!

 

幽香「っ!?」

 

黒が幽香を弾き飛ばす。すると、

 

理 「ルールを制定するこの世界で俺が負ける

   間に自身が認めぬ者以外の動きを封ずる」

 

そんな事を呟きながら何か木の板を投げるとそれは弾け飛ぶんだその時、

 

理 「次に霧雨魔理沙「お前はうっ動けねぇ!」

   と言う!」

 

霧雨「うっ動けねぇ!………はっ!?」

 

突然の事で魔理沙は驚いていた。まさか先に言葉を言われるとは思ってみなかったのだろう。というか絶対に遊ばれてる。

 

文 「えっ今どうやったんですかというか体

   が動かないですけど!?」

 

皆は唸り声をあげながら体を動かそうとするが金縛りにあったみたいにびくとも動かない。だが、

 

蓮 「えっ僕は動けますよ?」

 

手をグーパーしながら更には足を上げて動ける事をアピールする。

 

霊夢「私も動けるわよ?」

 

紫 「私もね」

 

どうやら自分を含めて霊夢に紫の3人は普通に動けれるみたいだ。だがそれは自分達3人だけではない。

 

黒 「主の友人やはたまた弟子だったりは活気

   がありすぎて元気を越えてるぞ?」

 

理 「ハハハ♪だけどその元気が良いんじゃ

   ないか黒♪」

 

理久兎と黒は動けていた。どうやら理久兎が先程呟いた言霊?みたいものは反映されているみたいだ。

 

蓮 「今のは能力………ですか?」

 

理 「そっ♪教えてやるよこれこそがこれまで

   隠し続けた俺の真の能力だよ………」

 

紫 「御師匠様の能力は確か『災厄を操る程度

   の能力』………でしたわよね?」

 

理 「確かにそれも能力だ………だがそれはここ

   地球に来て開花させた能力さ元々から俺

   が使える本来の能力は『理を司り扱う程

   度の能力』それが本来の能力さ」

 

秩序の神様らしい能力だと思った。だが言いたい恐らく幻想郷において一番のチート能力者だと。

 

理 「そして何故にお前らが動けるのかそれは

   まず葛ノ葉 蓮は俺の秘密を暴いたため…

   博麗 霊夢はこの幻想郷の巫女として挑む

   義務があるためそして八雲 紫は幻想郷の

   賢者として……そのために3人は俺に挑む

   ための権利があるのさそれが先約と言っ

   た理由だ幽香」

 

 

幽香「………相変わらずその顔は腹立たしいわね」

 

幽香は少し悔しそうだ。だが自分達3人はこの異変で唯一、理久兎さんに挑めるという権利を手に入れる事が出来たみたいだ。

 

理 「幽香のせいで言いそびれたけどこの異変

   最後の締めを執り行う者であり首謀者で

   ある自分もとい深常理久兎之大能神が君

   達の相手をしよう♪そして紫ちゃん特別

   にスキマの制限をなくしてやろう好きに

   使うと良い」

 

そう言うとポケットから手帳を取り出すとそれは一冊の本をへと変わる。そこから空紅の姉妹刀である黒椿を取り出すとクルクルと大道芸みたく回して構えてくる。だが今の言葉で自分達は勝てるのかという疑問を抱く。そして緊張する。それを見かねたのか、

 

理 「まっ安心しろよ所詮これは遊びだ昔みた

   いに血で血を洗う決闘よりも全然楽しめ

   る決闘なんだろ?」

 

霊夢「……えぇそうだったわ…なら楽園の素敵な

   巫女として貴方に挑むわ!」

 

紫 「貴方の背を見てきた者として私も挑ませ

   て頂きますわ!」

 

霊夢はお払い棒と長い針を紫は扇子を構える。そして自分も神楽を抜刀すると、

 

蓮 「理久兎さんここで決着を着けましょう!」

 

理 「ふっ良いだろ来るがいい!貴殿達のその

   力を知恵を勇気を全てを持って我に挑め

   そして我に勝ってみせろ!それこそが俺

   が貴殿達に送る試練と知れ!」

 

蓮 「行きます!」

 

そうしてこの異変の首謀者である理久兎いや深常理久兎之大能神との弾幕ごっこが幕を開けたのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「昨日の記憶がまったくねぇ………」

鈴蘭「何か頭がボーとする………」

神楽「何か怖い体験をしたような気がします」

狗神「怠惰…昨日に何があったか覚えてるか?」

怠惰「え~と普通に番外編の後書きをすませて
   終わったよ?証人として読者様もそう言
   ってくれるよ♪」

神楽「………所で怠惰様ここ最近やってるゲーム
   それもスマホと呼ばれるものでやってい
   るものってありますか?」

怠惰「ここ最近は天華百剣かな神楽みたいな子
   達がいっぱい出てくるゲームだよ」

鈴蘭「神楽ちゃんがいっぱい………」

狗神「それはこえぇ……」

神楽「それどういう意味ですかお二方!?」

怠惰「まぁでもガチャはFGOよりかは優しい
   けど渋いよ?装備品と一緒に出てくるか
   らせいぜいキャラの排出率は約20%が
   良い所そして最高レアが出るのが3%と
   なるからまぁ出ないよね1000近くの
   石でガチャに挑んだけど最高レアは1体
   しか出なかったから」

狗神「何だそのキチゲー……」

怠惰「まぁでも可愛いキャラはいっぱいいるよ
   ロリ系からお姉さん系にミステリアス系
   そして姐御系にとねバラエティーはある
   とだけ言っておくガチャは渋いがね」

鈴蘭「つまり女好きならやる価値があると?」

怠惰「色々な性格の子が好きならね♪おっと
   長文になっちまったとりあえず今回は
   ここまでそして次回はあっちを投稿し
   ますのでお願いします」

狗神「長くなっちまったがそんじゃ読者様」

神楽「また次の投稿でお会いしてくださいね」

鈴蘭「それじゃバイニャラ♪」


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第167話 決戦 深常理久兎

こんばんは読者様、ようやくこの話が書けた怠惰のクソ悪魔です。明日にはあっちの方でこの話を投稿しますが色々と間違えているかもしれません。そのためもし間違いがあったのならご報告をお願い致します。それでは待ちに待ったであろうVS理久兎の話をお楽しみください。


西行桜が満開となり人工太陽が照らす夜の理想郷エレホン。そこで熾烈といっても良い弾幕ごっこが開始された。

 

蓮 「だぁ!」

 

理 「………」

 

キンッ!

 

霊力を纏わせた神楽が黒椿へとぶつかり合う。そしてそこから連続で理久兎へと斬りかかっていく。

 

キンッ!キンッ!ガキンッ!キンッ!

 

だが相手である理久兎は一歩も動かずに黒椿を手に持つ左腕だけを動かし自分の連撃を弾き飛ばしていく。

 

理 「どうした蓮?」

 

蓮 「くっまだまだ!」

 

ガキンッ!キンッ!ガキンッ!キンッ!

 

更に速度を上げるが連擊を止められていく。そこに、

 

霊夢「蓮!」

 

霊夢に呼ばれすぐさま空へと飛びながら神楽を鞘へと戻す。そして霊夢と紫が打ち出した無数の弾幕が理久兎へと襲いかかるが、

 

理 「燃え盛れ空紅!」

 

空紅に業火が纏とわせると空を一閃する。そして一閃されると業火は霊夢と紫が放った弾幕を燃やし尽くす。

 

霊夢「なっ!?」

 

紫 「弾幕を消し炭にするとは………」

 

理 「もっと来いこれでは満足しないぞ?」

 

そこまで言うなら更に猛攻を仕掛けるだけだ。

 

蓮 「理久兎さん後ろが空いてますよ!」

 

背後を狙い抜刀術の構えをとりながら一瞬で神楽を抜き斬ろうとしたが、

 

キンッ!

 

それを何と背中を向けたまま黒椿を後ろに回して防いだのだ。

 

理 「言っておこう俺から後ろを取れると思う

   なよ蓮?」

 

蓮 「っ!まだまだ!霊夢そして紫さん弾幕を

   放ってください!」

 

霊夢「あんた被弾するわよ!」

 

紫 「……良いわ…霊夢」

 

霊夢「あぁ分かったわよ!」

 

そう言うと霊夢と紫は弾幕を問答無用で放ち始めた。それに合わせて、

 

蓮 「でりゃ!!」

 

ギンッ!

 

放れるとそこから一気に斬りかかる。

 

ガギンッ!ギンッ!キンッ!

 

神楽で連擊をしつつ霊夢と紫の弾幕を避ける。そうする事でより理久兎にプレッシャーをかけるれる。そしてその考えは当たったのかもしれない。

 

理 「っ!」

 

自身の攻撃を受け止めまた弾幕を斬る避けるを繰り返している。見ていて世話しなく動いていた。だが忘れてはならない事がある。

 

霧雨「なっなぁ理久兎の奴………」

 

萃香「気がついたかい?理久兎の奴そんなに

   移動してないんだよ」

 

聖 「えっ!?」

 

風雅「見た所…動いたのは僅か1メートルね」

 

そう理久兎はたったの1メートルしか動いていない。逃げようと思えば逃げれるし避けようと思えば避けれる筈なのだ。

 

理 「良い動きだ…だが!」

 

その時、理久兎の動きが変わった。何と自分よりも速い連擊を繰り出し始めたのだ。

 

キンッキンッ!キンッキンッ!

 

蓮 「っ!」

 

先程までは自分が押していた筈なのに逆に押され始めた。

 

理 「遅い!鈍い!とろい!」

 

向かってくる弾幕を斬りながら目に見えぬ斬擊となり始める。妖夢の二刀流よりも速い。いやそれを遥かに越える速度だ。捌くのが辛すぎる。

 

蓮 「うっ!」

 

左手に握られる黒椿が自分を斬ろうとしたその瞬間、突如自分の足元にスキマが出来上がり自分は落ちていく。

 

蓮 「うぉっ!?」

 

スキマに落ちるといきなり霊夢と紫の隣に出てくる。お陰で理久兎の一閃を受けずに済んだ。

 

蓮 「ありがとうございます紫さん………」

 

霊夢「蓮あんた凄い汗よ!?」

 

蓮 「えっ?」

 

拭ってみると凄い汗をかいていた。気にもとめていなかったがそれぐらい動いたという事だろう。そして理久兎は此方を見ると、

 

理 「おっし♪そろそろ準備運動も良いよな?」

 

蓮 「じゅっ準備運動!?」

 

霊夢「あれだけ動いて準備運動って紫!あんた

   の師匠はキ(ピー)ガイか何かなの!?」

   

紫 「………いいえそれを越えるわ御師匠様には

   常識なんて言葉は通用しないわよ」

 

弟子の紫が言うのなら間違いなく常識はないというのが分かった。すると、

 

理 「そんじゃ行かせてもらいますかね」

 

呟いた理久兎は一瞬で消える。そして何処に行ったのかと思いきや、

 

霊夢「っ蓮!後ろ!」

 

蓮 「なっ!」

 

ガギンッ!

 

霊夢が咄嗟に行ってくれなかったら斬られていただろう。いつの間にか理久兎が背後を取っていたのだから。

 

蓮 「はぁ!!」

 

何とかごり押しで押しきるが理久兎は空へと飛ばされると背中には大きな翼を生やし尾を生やす。それはまるで龍神の千を見ているかのようだった。

 

霊夢「その翼に尾って!」

 

理 「あぁこれ?元から生えてるんだよ♪普段は

   消してるけどね♪」

 

どうやら普段は消しているようだ。しかしこうしてみると昔ながらのファンタジーに出てきそうな風貌だ。

 

理 「しかしまぁ博麗の勘ってやつは厄介だねぇ」

 

蓮 「だけど僕からすると霊夢の今の一言がなか

   ったら確実に被弾してましたけどね!」

 

神楽を振るい斬擊波型の弾幕を飛ばしながら空中へと上がっていく。そこに紫と霊夢が自分の背後でスペルを唱える。

 

紫 「魔眼 ラプラスの魔」

 

霊夢「霊符 夢想妙珠!」

 

紫が爆発する眼を表した弾幕を理久兎の周囲に張り巡らせ霊夢が小さな弾幕を放つ。それが誘発されると、

 

チュドーーーーン!!

 

紫の弾幕が大爆発を引き起こす。

 

霊夢「流石にこれは防ぎようが………っ!?」

 

光がやむと同時に霊夢は見てしまったようだ。あの爆発の中で平然と立っている理久兎に、

 

理 「仙術十三式空壁」

 

パキンッ!

 

ありえない事に結界を張って防いだようだ。

 

霊夢「彼奴は何でもありか!」

 

理 「何でもあり?違うな経験の差そして長く

   生きた者の技術さ………そうだ…さっきの

   爆発だがあれよりももっと凄いのを見せ

   てやろう」

 

そう言うと理久兎は黒椿を掲げるとスペルを唱えた。

 

理 「理符 理の創造」

 

その言葉と同時に自分達の足元からゆっくりと弾幕が上空へと上がっていく。正直な話だがこれまで見てきた弾幕の中でも一番避けやすい弾幕だ。

 

霊夢「あんた嘗めてるの?」

 

理 「どうだろう…ね!」

 

そう言うと黒椿と空紅を構えて霊夢へと襲いかかってくる。だがすぐに霊夢の前に出ると、

 

蓮 「させるか!」

 

ギンッ!

 

代わりに受け止める。霊夢に攻撃などさせない。

 

蓮 「ほうやるねぇだけどお前は晴明と同じで

   詰めが甘いんだよ」

 

ガキンッ!

 

弾き飛ばされると理久兎は空紅に桜色の炎を纏わせる。

 

理 「死炎桜!」

 

空紅の刀身から桜色の業火が霊夢へと向かって襲いかかる。そこに、

 

紫 「させないわ!」

 

紫がスキマを開き炎を別の場所にワープさせる。その場所は、

 

理 「つっ!」

 

ギンッ!ボワァーー!!

 

蓮 「くっ逃げられた!」

 

理久兎の頭上だ。だが間一髪の所で弾かれ避けられる。

 

理 「勘と幸運に優れる霊夢に境界を操れる

   紫に俺の攻撃を防いでくる蓮………厄介

   なもんだなぁ………だがこれは避けれる

   かな?」

 

蓮 「えっ………なぁ!」

 

霊夢「なっ何よあれ!」

 

紫 「まさかさっきのスペルは!」

 

自分達は驚愕する。それは人工太陽と並ぶぐらいの大きさを誇る超巨大弾幕が出来上がっていたからだ。そしてそれに合わせ理久兎はスペルを唱えた。

 

理 「理符 理の抑制力!」

 

その言葉と共に巨大な弾幕から無数のレーザー弾幕がこちらへと追尾しながら降りかかる。

 

霊夢「各自で避けるわよ!」

 

蓮 「うん!」

 

紫 「えぇ!」

 

紫はスキマへと入り避け霊夢と自分は素早く飛行して避けていく。

 

蓮 「うおっ!」

 

ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!

 

飛行で追い付かれそうになるとすぐさまビルの壁を走り降りかかる弾幕を避ける。

 

蓮 「狗神!」

 

式神札から狗神を召喚するとすぐさま背中に乗る。

 

狗神「たく乗り物代わりに使うな小僧!」

 

そう言いながらも先程よりも素早く避けてくれる。自分で走るよりも何倍も速い。そうしていると理久兎のスペルは時間切れなのかレーザーは撃ち出されなくなる。

 

蓮 「止まった?」

 

霊夢「蓮あなたは大丈夫?」

 

蓮 「うん何とか………」

 

こうして見ると狗神がとても心強く感じた。いなければ被弾していたかもしれない。そして紫もスキマから出てくる。

 

紫 「何時もそうだったけど桁違いね…だけど

   そんな背中が大きかったのを思い出しま

   すわね」

 

理 「ハハ♪そいつは嬉しいねぇ」

 

笑いながら理久兎は言ってくるがまだ手を休めてはくれなさそうだ。そして空紅を持つ右腕を掲げるとスペルを唱えた。

 

理 「災厄 スーパーノヴァ!」

 

そう言うと理久兎は遥か上空へと飛び上がる。それと同時に先程の弾幕の塊が徐々に加速しながら落ちてくる。

 

霊夢「今度は隕石!?」

 

紫 「霊夢!蓮!早くスキマへ!」

 

蓮 「分かりました!戻って狗神」

 

狗神を戻しすぐさま紫のスキマへと入って逃げる。数分後には、

 

ドゴーーーーーーーーン!!

 

辺り一面に大爆発が起こり幾つものビルが倒壊する。そして自分達はスキマから現れ瓦礫となったビル群を見る。

 

蓮 「しゃっ洒落にならない………」

 

霊夢「被弾したら服がボロボロになるとかじゃ

   済まないわよこれ?」

 

紫 「御師匠様らしく派手ですわね……」

 

自分達はゆっくりと降りてくる理久兎を見る。

 

理 「う~んでも紫の能力が一番で厄介か?」

 

紫 「ふふっ♪ですがまだまだこれからです

   わよ!」

 

紫が凄く生き生きとしていた。やはり理久兎と再開できた事が嬉しいのだろうか。そしてスペルを唱えた。

 

紫 「式神 八雲藍&橙」

 

紫の言葉と共にスキマから藍と橙が出てきた。

 

藍 「あれここ…って紫様心配したんですよ!

   応答が……あれ?」

 

橙 「紫しゃまここ何処ですか?ってあの人は

   誰でしょうか?」

 

藍 「りりりり理久兎様!!?」

 

突然呼ばれた2人は困惑気味だ。しかも藍は理久兎を知っているため凄く驚いていた。

 

紫 「藍それに橙…説明は後よ!とりあえずは

   御師匠様に突撃して頂戴」

 

藍 「えっと後で説明をおねがいしますね!」

 

橙 「言われたからにはやるよ!」

 

そう言うと藍と橙は妖力を纏わせると理久兎へと突撃する。それを理久兎は回避していくが、

 

蓮 「追加です!」

 

式神札【狗神】と【鈴蘭】そして妖刀神楽を構え、

 

蓮 「陰陽 式神乱舞!

 

式神札から狗神と鈴蘭を出しそして神楽を掲げて神楽の分霊である悪意を2体召喚する。

 

狗神「ちっやるぞ!」

 

鈴蘭「オッケー!」

 

悪意「オォーー!!」

 

悪意「おぼろろろ!!」

 

そうして4人も藍と橙に加わり戦いに参加する。そこに追加と言わんばかりに、

 

霊夢「ついでにおまけよ!」

 

霊夢が無数の針を投擲する。だが相手である理久兎は、

 

理 「おいおい何だ?遅くて当たらないぞ?」

 

ありえない程に無駄のない動作で避けていっていた。

 

狗神「こいつ!」

 

藍 「橙!気を付けろ!」

 

橙 「分かってます藍しゃま!」

 

鈴蘭「流石は幼かったとは言えど晴明を相手に

   出来ただけあるね!」

 

悪意「ぐぐぐぐ!」

 

そんな事を言いながら攻撃するがまったく当たらない。すると理久兎は何と驚くことに空紅と黒椿を本へとしまう。そして霊夢の針が当たる数cm程の距離で、

 

理 「モード【霊力】そしてからの~すぅ~!」

 

息を大きく吸い出した。その時に紫の目は細くなる。

 

紫 「全員待避をなさい!虎咆が来るわ!」

 

蓮 「皆戻って!」

 

すぐに皆を戻す。それと同時に、

 

理 「虎咆!」

 

とてつもない咆哮が響き渡る。正直な話で自分達は耳を抑えてしまった。

 

蓮 「うっ!!」

 

霊夢「みっ耳が!」

 

紫 「っ!……なっ!避けなさい!」

 

霊夢「えっえぇっ!!」

 

何と霊夢が投擲した針が全て跳ね返って来た。その時に霊夢が前へと出て手をかざしスペルを唱える。

 

霊夢「夢符 封魔陣!」

 

目の前に結界が出来上がると大音響で跳ね返った針は全てを防ぐ。そしてそれと同時に咆哮が消えたのだが一瞬で理久兎が拳を構え距離を詰める。

 

霊夢「まさか!」

 

理 「そのまさかだ!仙術四式鎧砕き!」

 

スペル?を唱え霊夢の封魔陣を殴る。すると、

 

バキッ!バリンッ!

 

あり得ないぐらいに一瞬で粉々になった。

 

霊夢「嘘っ!」

 

あり得ない事に霊夢は動揺する。まさかの力業で結界を破壊されるとは思わなかったからだ。そして理久兎は足に霊力を纏わせる。

 

理 「刃斬!」

 

蓮 「くっ霊夢!」

 

すぐさま霊夢の前へとでて神楽を構える。それと同時に理久兎は足を蹴り払うと斬擊波が襲ってくる。

 

ガギンッ!

 

蓮 「ぐっ!」

 

それを何とか防ぐがあまりの衝撃で手が痛い。だがそれだけでは終わらなかった。

 

理 「そうだお前らを少し見習おうか」

 

そう言うと白紙のスペルカードを取り出す。そして白紙のスペルカードに2匹の狼の絵が浮き出る。

 

理 「従符 狼兄妹の絆!」

 

そのスペルを唱えると同時に何処からともなく先程に刺客として現れた亜狛と耶狛が出てくる。

 

亜狛「あれ?」

 

耶狛「マスター終わったの?」

 

理 「いいや亜狛それに耶狛…今回はスペルと

   して召喚したから頼むよ」

 

亜狛「えっまぁ呼ばれたからにはやらせて頂き

   ますよ!」

 

耶狛「行っくよ!」

 

そう言うと亜駒と耶狛は無数の弾幕を放ち始めた。亜狛は素早く起動が分からないクナイを耶狛は大きさがバラバラな弾幕を撃ってくるため対応がバラバラで難しすぎる。

 

蓮 「うわっ!」

 

紫 「凄い密度ね」

 

霊夢「まったく面倒ったらありゃしないわ!」

 

紫 「それは同意見ね!」

 

ここで霊夢と紫はスペルを唱える。

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

紫 「空餌 中毒性のある餌」

 

追尾するスペルとスキマから現れるレーザーを亜狛と耶狛へと放つ。だが耶狛が前へと出ると、

 

耶狛「仙術十三式空壁!」

 

目の前に先程、理久兎が使った技を使ってくる。そのせいで霊夢と紫のスペルは防がれてしまう。

 

霊夢「あんたらも使うんかい!」

 

紫 「まさか御師匠様の技を使うとは!」

 

亜狛「えぇ使いますよ習いましたから!」

 

そう言いながら亜狛は霊夢へとクナイを持って斬りかかる。

 

蓮 「霊夢!」

 

理 「おっとお前の相手は俺だ!」

 

蓮 「くっ!」

 

自分は理久兎の猛攻を防ぐために動けない。ならば、

 

蓮 「狗神!」

 

狗神「ちっ仕方ねぇ!」

 

すぐさま狗神(人型)を召喚し霊夢の元へと向かわせる。

 

狗神「おらっ!」

 

ガギンッ!

 

妖力で硬化した狗神の腕と亜狛のクナイがぶつかり合う。

 

亜狛「貴女は!……お久々ですね♪」

 

狗神「なっ!?あっあぁ!」

 

ギンッ!

 

狗神は困惑しながらも亜狛とぶつかり合う。

 

耶狛「お兄ちゃんったらラブコメ展開になっ

   ちゃってもう………」

 

霊夢「余所見はしないでよね!」

 

耶狛「おぉっと余所見は……うん…したね」

 

紫 「相変わらずね貴女も」

 

そうして自分達は戦うこと2分が経過したぐらいだろうか、

 

理 「ん?おいお前ら時間だ!」

 

亜狛「おっとそれではまた♪」

 

耶狛「バイバイ♪」

 

そう言うと2人は戻っていった。

 

理 「しかし2人の猛攻から逃げるとは中々だ

   だがこれは行けるか?」

 

そうしてまた真っ白のスペルカードを構える。そしてそれもまた同じように絵柄が現れる。その絵柄には六枚の翼を持つ竜の絵柄が浮き出たのを確認できた。

 

理 「魔竜 影の暴虐による一撃!」

 

スペルを唱えると何処からともなく先程にも出てきた黒が現れる。

 

黒 「出番か!」

 

黒は自身の体を六翼の竜の姿へと変える。そして口から今にも強烈なブレスを吐こうとしていた。

 

紫 「っ!逃げるわ………」

 

紫がスキマを開こうとしたその瞬間、

 

理 「ルールを制定する黒のブレスが着弾する

   までの間での能力の行使を禁ずる!」

 

理久兎が叫ぶと共に理久兎の服から無数の木の板が飛び出ると破裂する。すると、

 

紫 「なっスキマが開かない!?」

 

霊夢「ちょっと!」

 

つまり理久兎は自分達の一番の退路を絶ったという事だ。そしてもう黒は長い首を上へと上げてブレスを放とうとしていた。

 

蓮 「狗神頼む!」

 

狗神「仕方ねぇ!乗れ!」

 

人の形から犬の姿へと変わるとすぐに狗神に乗り霊夢と紫も狗神へと乗ると狗神は全速力で駆け出し。そして

 

黒 「消し炭となれ!」

 

黒から強烈なブレスが放たれた。その大きさは魔理沙のファイナルスパークを遥かに凌駕する大きさだった。

 

狗神「ぐぉ!!」

 

蓮 「さ……流石はSSSランクの魔王」

 

何とか避けると黒は亜狛と耶狛と同じように一瞬で消える。だがその時に一瞬で理久兎が近づいてくる。

 

理 「逃がさねぇぞ?」

 

霊力を纏わせた拳で狗神を殴ろうとしてくる。しかも狗神も止まれそうもない。

 

蓮 「狗神戻って!」

 

すぐに狗神を戻して理久兎の攻撃を避けさせる。だが理久兎は自分達をすぐに追撃するために、

 

理 「モード【魔力】裁きの鞭!」

 

今度は真横でふわふわと浮かぶ本を手に取ると見たことのない文字が自分達の周りに現れる。そこから無数の荊の鞭が襲いかかる。

 

紫 「逃げるわよ!」

 

紫がそう言うとスキマを展開してくれる。それに自分達は逃げ込む。そして出た場所は先程の位置から少し遠めの位置のビルの影だ。

 

霊夢「強いってレベルを通り越してるわよ!?」

 

紫 「ここまで強いとは………御師匠様には隙が

   無さすぎるわ………」

 

確かに隙が無さすぎる。だがここで自分は1年ほど前のある出来事を思い出した。

 

蓮 「待てよ……」

 

そして長くポケットに入れてあった物を見る。かつて龍神から貰った宝玉を。

 

蓮 「……ねぇ多分これ龍神様がこの事を見通し

   て渡してくれたのかな?」

 

霊夢「………もしかしたらって感じね」

 

紫 「良く見てみると不思議な力を感じるわね

   その宝玉から」

 

この時に自分はこれこそ理久兎を倒せる唯一の勝算だと思った。あくまでもしかしたらの話だが、

 

霊夢「良いわ時間は稼ぐからその間に………」

 

と、霊夢が呟いた瞬間、

 

ドゴーーーーーーーーン!!

 

自分達の目の前を何かが物凄い速度で通りすぎる。そして横を見るとビルに大穴が空いていた。

 

理 「あちゃ~外したか」

 

そう言いながら左手をかざすと瞬時に黄金に光輝く矛が出てくる。それはかつて永夜異変で見た黄金の矛だ。

 

霊夢「蓮!任せるわ!」

 

紫 「私も手伝うわ」

 

そう言い2人は理久兎へと挑んでいった。残った自分は宝玉を眺めながら、

 

蓮 「使えって言ってもどう使うんだ?」

 

どう使うのかを考える。考えに考えていると突然宝玉から声が聞こえ出す。

 

宝玉「ほう………どうやら出番のようじゃな少年よ

   ワシがちと力を貸してやるありがたく思う

   のじゃぞ?」

 

蓮 「えっ!?えぇ!!」

 

その声が聞こえたかと思うと突然、宝玉から出た光に飲み込まれる。それは霊夢と紫そして理久兎も感じとる。

 

霊夢「何この光!」

 

紫 「まっ眩しい!」

 

理 「この光………ちっやりやがったな彼奴!」

 

そして光が消える。そして自分は気がつく。不思議と力が沸いてくることにそして近くのビルの窓を見ると驚いた。

 

蓮 「えっ………」

 

目の前に映るのは黄金に光輝か自分の姿なのだが何故だか分からないが金色に光輝く尖った耳に長くふわふわの尻尾が生えていた。それはまるで狐のようだ。

 

蓮 「これは………いや今はあと!」

 

手に持つ神楽を構えすぐに理久兎へと向かう。そして一瞬で距離を詰める。

 

理 「おっ!」

 

ガギンッ!

 

理久兎の手に持つ黄金の矛と金色の刀身を持つ神楽がぶつかり合う。

 

霊夢「れっ蓮その姿は!」

 

紫 「まるで妖怪ね……」

 

理 「おいおいその力を何処で手に入れた?

   明らかに身内の神力をビリビリ感じて

   いるんだけど?」

 

と、理久兎が言うと自分は正直に答えた。

 

蓮 「龍神様から貰った宝玉を使ったらこう

   なったんですよね!」

 

ギンッ!

 

すぐさま弾き飛ばし神楽を構えると、

 

蓮 「妖刀 神楽の悪念【真打】」

 

金色の刀身から黒く神々しく光り輝く神楽が4体現れると無数の弾幕を理久兎へ放つ。

 

理 「ちっ!やっぱりか!」

 

それを理久兎はギリギリで避けていくが、

 

紫 「御師匠様お覚悟を!」

 

そう言うと紫は扇子を理久兎へと構えると、

 

紫 「無人廃線車両爆弾」

 

大きなスキマから古びた電車が出てきてそれが理久兎へ向かって直進する。

 

理 「よっと!」

 

だがそれを飛び越えて電車に乗ったその直後、

 

ドゴーーーーーーーーン!!

 

突然にその電車は大爆発を起こす。かつてこれを理久兎に避けられたため紫は更に工夫を凝らしたのだろう。それが爆発と言うのも恐ろしい話だが、

 

理 「ふぃ~あぶねぇ」

 

何と遥か上空へと駆け上がり避けていた。だがそんなのはもう分かることだ。すぐさま式神札【鈴蘭】を構える。

 

蓮 「式符 鈴蘭の脚技【極限】!」

 

その言葉と共に鈴蘭が理久兎の向かおうとする上空へと現れる。しかも神楽と同様に神々しく光輝きながらだ。

 

鈴蘭「晴明ちゃんの裸を見たケジメ!!」

 

理 「見たくて見た訳じゃねぇよ!」

 

全てを打ち砕くレベルの鈴蘭の蹴りを左に浮く本で防いだ。

 

理 「おらぁ!!」

 

鈴蘭「うぐっ!」

 

だがそれだけでなく鈴蘭を押し返したのだ。何と言う強度だ。だがそのお陰で理久兎の本は何処かへ飛んでいった。

 

蓮 「戻って鈴蘭!」

 

すぐさま鈴蘭を戻す。そして霊夢がすぐさま理久兎へと飛んでいく。

 

霊夢「とりあえずはここでくたばりなさい!」

 

そう言い霊夢は必殺とも言える最終スペルを唱えた。

 

霊夢「霊符 夢想転生!」

 

そう言うと霊夢の周囲に無数の弾幕が出来ると理久兎へと突撃する。

 

理 「前ががら空きだぞ!」

 

手に持つ矛で霊夢の体を振り払ったのだが何と霊夢に攻撃は当たらずにすり抜けたのだ。

 

理 「なっ!」

 

これは霊夢の能力である『空を飛ぶ程度の能力』をフル活用した大技である。浮かせると言う概念を利用して世界から浮くことで無敵技である。これには理久兎も攻撃が出来ないようだ。

 

霊夢「行けぇ!!」

 

霊夢の合図ともに無数の弾幕とお札は理久兎へと襲いかかる。

 

理 「あめぇんだよ小娘!」

 

そう言うとあり得ない事に霊夢へと左手を掲げると、 

 

理 「ルールを制定するこの勝負の間で俺の

   左手に触れられないものはない!」

 

そう言ったと同時に理久兎の服の中から無数の木の板が出るとそれらは破裂する。そして何と霊夢へと距離を詰めると無敵状態の霊夢の服を掴む。

 

霊夢「嘘でしょ!」

 

理 「ぶっ飛べ!」

 

霊夢「キャーーー!!」

 

胸ぐらを掴まれた霊夢は勢い良く投げ飛ばされる。そして弾幕も一瞬で消える。そこに、

 

紫 「っ!」

 

紫がすぐにスキマが繋げ霊夢はスキマを通じて此方へと来る。

 

蓮 「よっと大丈夫!霊夢」

 

霊夢「大丈夫よ………」

 

霊夢のスペルで猛攻が終わると思ったら大間違いだ。すぐに【狗神】の式神札を構え、

 

蓮 「式符 狗神の狂乱【呪殺】!」

 

狗神「ワォーーーーン!!」

 

神々しく光る狗神は自身に妖力を纏わせ目に見えぬほどの速度で理久兎へと突進する。

 

理 「さっきからチマチマと」

 

狗神「理久兎よくたばれ!!」

 

理 「モード【霊力】」

 

そう言うと両手に霊力を纏わせ狗神とぶつかり合う。そしてついに隙ができる。 

 

蓮 「紫さん僕を理久兎さんの近くに!」

 

紫 「分かったわ行きなさい!」

 

スキマを繋いでもらい理久兎のすぐ近くに出る。

 

蓮 「理久兎さん!!」

 

理 「ちっ!」

 

ドゴンッ!

 

狗神「ぐっ!」

 

狗神を吹っ飛ばすと同時に理久兎が此方へと向きを向けて拳を放ってくる。だがその距離ならもう自分の間合いだ。

 

蓮 「これで終わりです!抜刀 龍神一斬!」

 

理 「くっ………おのれBBAめ!」

 

ピチューーン!!

 

被弾の音が響き渡る。自身の刀身は理久兎の肩を斬ったのだ。そしてこれが自分達の勝利となったのだっ。




怠惰「ではではありがとうございました」

晴明「因みにゲストとして私が来てます」

怠惰「しっかしまぁ昔の晴明って無鉄砲だよね」

晴明「いっい言わないでください!?」

怠惰「あっちの方の小説で蓮の先祖である晴明の
   話それも理久兎と出会った時の話は見れま
   すがまぁ妖怪の集団に突っ込んで無様にも
   服を脱がされるという醜態を晒してしまっ
   た晴明さん今のお気持ちは?」

晴明「………朱雀!」

朱雀「はいはいどうしたのかしら………って!
   貴方!なな何でここに!?」

晴明「朱雀この悪魔を焼き払ってちょうだい!」

朱雀「むっ無理よ!私でもこの悪魔は殺せない
   から!逆に快か…じゃなくて!殺られて
   しまうから!」

晴明「なっ何ですかそれ!?」

朱雀「だってこいつは!七つの………」

怠惰「アファジア!」

朱雀「んっ!んんん!!」

怠惰「はいはい朱雀ちゃん黙ってようね♪それで
   え~と晴明さん感想は?」

晴明「………私は何も聞いていませんし何も見てい
   ません!」

怠惰「いや感想を聞いたんだけどまぁ良いか……」

朱雀「はぁ…はぁ……はぁ………」

晴明「なっ何で息を荒げているの!?」

怠惰「忘れてたこいつからするとこれはご褒美
   だった………何処かに縛って放置した方が
   絶対に良いよな…おっとそろそろ時間か
   それでは読者様今回はここまで!」

晴明「えぇと!次回はあっちを投稿するので
   お願い致します!」

朱雀「んんん♪」

怠惰「これ以上は流石にR指定的にヤバイため
   それでは読者様!」

晴明「さっさようなら!!」


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第168話 終幕

こんばんわ読者様、ここ最近はニコニコ動画で東方キャラ達がソードワールド2.0をプレイする動画ばかり見ている怠惰のクソ悪魔です。そして何故か妖夢は苦労人ポジ。おっと失礼しました。ではでは蓮視点での物語をどうぞ。


ピチューーンと被弾の音が鳴り響く。この音は自分達が勝ったという事を実感させる。

 

蓮 「かっ勝った………ふぅ…」

 

深く息を吐く。すると光の粒子が自分の体から上空へと流れそして、

 

パリンッ!

 

と、音が鳴ると自身の体は元に戻った。そして戻ると同時に、 

 

霊夢「蓮!大丈夫!!」

 

霊夢が自分の両肩を触り自分の体を見てくる。対して痛い所などはない。

 

蓮 「大丈夫だよ♪」

 

霊夢「そう良かった………」

 

そんな話をしていると下から大きな翼を広げて理久兎がやって来る。

 

理 「見事だ少々だが外野からの手助けはあった

   みたいだが腕は良いぞ」

 

蓮 「理久兎さん………教えてくだ…」

 

と、言っていると紫が真っ先に理久兎の元へと向かい思いっきり抱き締めていた。

 

紫 「御師匠様…本当に御師匠様なんですね」

 

理 「あぁ~うん心配かけたな………」

 

恥ずかしいのか理久兎は頭を掻きながら少し照れていた。

 

蓮 「紫さん良かったですね」

 

紫 「えぇ♪それよりも御師匠様まぁよくも好き

   勝手にのらりくらりと生きていらしてまし

   たわね?生存報告もしないで♪」

 

理 「…………えっ?」

 

紫 「後でお話をしましょうか?」

 

紫のその殺気というかなんというか黒い何かを見てしまった。これには自分も勿論だが霊夢も震えていた。

 

霊夢「なっ何か紫が何時もより遥かに怖いんだけ

   ど!?」

 

蓮 「うっうん………」

 

紫 「とりあえずはさっきの場所に戻りましょう

   そこでしっかりと訳なども話してもらいま

   すわよ御師匠様♪」

 

理 「はっ………はい」

 

そうして自分達は先程のビルの屋上へと戻るのだった。屋上へと戻ると、

 

霧雨「蓮!霊夢!大丈夫だったか!」

 

魔理沙や他の皆も此方へと走ってきた。どうやら動けるようになったみたいだ。

 

蓮 「あっうん何とかね♪」

 

霊夢「まさか夢想転生を破ってくる奴がいると

   は思わなかったけど………」

 

と、自分と霊夢はそっと理久兎を見ると理久兎はもう皆から質問攻めになっていた。

 

アリ「所で私の記憶って………」

 

黒 「とりあえず待ってろ………今は取り込み

   中だしな」

 

と、黒が言うとひょっこりと黒の背後から亜狛と耶狛も顔を出して、

 

亜狛「すみません」

 

耶狛「まぁ待っててよアリスちゃん♪」

 

そう言い待たせる。そうして質問攻めにあう理久兎を自分達は眺めること数分後げっそりとした理久兎を連れて紫達がやって来る。

 

紫 「さてとまぁ聞いてちょうだいね♪」

 

理 「えっと何か色々とすんませんした」

 

理久兎は謝罪してきた。それに対して、

 

聖 「私は普通に許しますけど?」

 

霧雨「まぁ私もな♪」

 

蓮 「えっと理由を知れば………」

 

霊夢「それは同意見ね………」

 

とりあえずは理由が知りたい。何故、生きているという事を伏せたのか何故神というのを伏せたのかそして何故に異変を起こしたのか、

 

理 「……まぁ…あれだ態度とか接し方が変わる

   だとかが変わるのが嫌だったんだよ………

   昔に俺の本名を名乗れば皆は恐れてしま

   う…‥だからずっと名を伏せたそして死人

   に口無しつまり自分を死んだという事に

   して皆を見守ろうと考えていた………俺の

   所から誰かが文献を盗み出さなければず

   っと隠居する気満々だったんだけどな…」

 

だが今の理久兎こ言葉に引っ掛かる点があった。それは文献を盗み出されたといった事。盗んだのは魔理沙で間違いないが問題は盗んだその場所。記憶が正しければ盗んだ場所は、

 

蓮 「待って下さい理久兎さんの家ってまさか…」

 

まさかと思った瞬間だった。突然小さなスキマが開き藍がひょっこりと顔を出してくる。

 

藍 「紫様すみません」

 

紫 「どうしたの藍?」

 

藍 「えっとここに来たいって方がいまして連れて

   行かなければ幻想郷に悪霊をばらまくまたは

   火の海にするという脅迫が……」

 

紫 「誰よそいつ……良いわ連れてきなさい」

 

藍 「はっはい!」

 

そうして数分経過がするとスキマが開く。そこには藍以外に2人いた。その2人の特徴は1人は桃色の髪。1人は緑色の髪をして帽子を被っている少女達だ。しかも近くに目が浮いている。そうこの2人いや1人は地底の管理者こと古明地さとり。もう1人は妹の古明地こいしだった。

 

紫 「あら覚妖怪じゃないここに何の用事かし

   ら?」

 

さと「いえ♪少しお話をしに来たんですよね♪

   理~久~兎~さ~ん~♪」

 

何とさとりは理久兎の方を向いて名前を言ったのだ。やはり予想は当たった。理久兎が住んでいたのはさとり達が住む地霊殿だったのだ。そして名前を呼ばれた理久兎は顔を真っ青にしていた。

 

理 「さっさとり!?」

 

さと「少しO☆HA☆NA☆SHIしましょう

   か♪」

 

理 「Oh………」

 

笑顔のさとりに理久兎は腕を掴まれて連れていかれた。その時の理久兎の顔は、

 

理   \(^o^)/

 

と、何かが終わった顔をしていた。だがこの時にも思い出した。理久兎が髑髏を操っている際に言った言葉。「恋人がいる」という言葉を。

 

蓮 「えっえっとこいしちゃん理久兎さんと

   さとりさんの関係って………」

 

こい「ん?付き合ってるよ♪お姉ちゃんが凄い

   アタックして理久兎お兄ちゃんをゲット

   したんだよ♪」

 

まさかのとんでも発言をしてきた。これには、

 

全員「えぇーーーーーーーー!!!?」

 

自分もそうだが紫ですらも叫んだ。まさかさとりと付き合っていると誰が予測したのだろう。だが小町だけは驚いていなかったが、

 

妖夢「そういえば古町さんと理久兎さんの言う

   事と噛み合いませんね?まさか?」

 

小町「えっと…その~ごめんこの異変の犯人は

   理久兎さんって事は前々から知ってたん

   だよねぇ‥…いや~理久兎さんに口にする

   なって言われちゃってね♪」

 

頭を掻きながら笑って誤魔化してくる。

 

幽 「まったく貴女は………」

 

妖夢「小町さんたら…………」

 

と、そんな事を言っていると、

 

理 「ギャーーーーーーーーーー!!!

 

ピチューーン!ピチューーン!ピチューーン!

ピチューーン!ピチューーン!ピチューーン!

 

理久兎の断末魔の悲鳴と共に被弾の音が無数に聞こえてくる。ある意味で天誅を受けているようだ。そして数分すると、

 

理 「ごっふ………」

 

先程よりも遥かにボロボロとなった理久兎が出てきた。隣には満足したのかスッキリとした表情のさとりもいた。

 

紫 「ちょっと覚妖怪そこまでする必要はある

   のかしら?」

 

さと「こんな置き手紙だけを残して勝手にいな

   くなって大変だったんですよ?それと…

   成る程…理久兎さんの弟子は貴方でした

   か八雲紫さん♪」

 

紫とさとりとで睨み合い火花を散らす。明らかに良い雰囲気ではない。

 

理 「まぁまぁ俺が悪かったんだから2人共

   落ち着けって………」

 

紫 「言っておくけど私は認めないわよ?」

 

さと「ふふっ結構です♪」

 

もう色々と最悪である。この空気を打開するために、

 

蓮 「りっり理久兎さん宴会を開きませんか!

   異変が終わったのならやっぱり宴会です

   よ!そうだよね霊夢!」

 

霊夢「えっえぇそうね!」

 

霧雨「そいつは賛成だぜ!」

 

この空気を打開したいのか霊夢と魔理沙も乗ってくれる。

 

聖 「でも私は………」

 

理 「安心しろ精進料理も提供するから飲み物

   だってお酒だけじゃないからさ」

 

黒 「だから来いよ聖」

 

聖 「………なら参加します♪」

 

そうして基本的に宴会に来ない聖も参加が決定する。他にも、

 

レミ「ふふっ楽しそうだから私も行くわ♪」

 

咲夜「なら私達も何か料理を………」

 

亜狛「あぁ大丈夫ですよ此方で用意するので」

 

耶狛「うん♪」

 

玲音「おっそいつは手間が省けるな」

 

とりあえずは紫とさとりを除いた皆も賛成してくれる。

 

理 「すっすまねぇ…とりあえず宴会の準備は

   俺がやるから皆にも知らせておいてくれ

   場所はここに来る際に通った亜耶狛神社

   に集合とりあえずそれで頼むな!日付は

   4日後で!」

 

と、理久兎が知らせてくれるのだが、

 

紫 「ふふっ♪」

 

さと「ふふふっ♪」

 

この2人はそれでも睨み合う。それがまだ数10分ぐらい続いたのは言うまでもなかったのだった。こうしてこの異変は終わりとなったのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「しかし彼奴恋人いたのかよ!?」

鈴蘭「出世したねぇ」

神楽「伝説の………伝説の刀に勝った私は生きて
   ます!五体満足です!」

怠惰「元気だなぁ………本当ならさとりの告白
   する所を是非あっちでって言いたいけ
   れど再投稿が出来てないんだよねぇ」

狗神「やれよ!?」

怠惰「やりたいんだけど怠惰さん遊びたい病が
   発病しててね」

神楽「ダメダメじゃないですか!?」

怠惰「とりあえず言えるのは月面戦争の部分
   が終われば後は楽だけれど長いのよね
   これがまた」

鈴蘭「頑張んないとダメだよ?」

怠惰「う~ん頑張らないとね………おっとそろそろ
   時間だねそれでは読者様今回はここまで!」

狗神「次回はあっちだからよろしくな!」

鈴蘭「それじゃあ読者様♪」

神楽「また次の投稿でお会いして下さいね♪」

怠惰「ほんじゃバイニャラ♪」


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第169話 宴へとご招待

こんばんは読者様、昼寝しようと思い寝たら夜の7時となっていて唖然した怠惰のクソ悪魔です。時間が経つのが早すぎて驚いてしまいました。ではではそろそろ本編へどうぞ。


理久兎達が起こした異変から3日が経過し自分達は亜耶狛神社と呼ばれる場所へと来ていた。

 

霊夢「本当に大丈夫かしら?」

 

蓮 「う~んどうだろうね………」

 

藍 「紫様…機嫌を直してくださいよ」

 

紫 「ふんっ!」

 

自分と霊夢は紫を見る。紫はまだ少し不機嫌気味だ。そして色々な場所では理久兎の知り合い達が一同に介していた。

 

永琳「ねぇ本当に理千はあの理久兎だったの?」

 

輝夜「どうなの鈴仙?」

 

鈴仙「それは間違いないですよ本人がそう言った

   ので」

 

永琳「そう…人体実験の被検体になりそうね」

 

輝夜「ふふっ涙の分は返してくれないとね♪」

 

と、物騒な発言が聞こえる。またある所では、

 

八坂「理波があの理久兎様だったとは………」

 

洩矢「言われてみると聞いた伝承そのままだよ

   ねぇ……」

 

早苗「自由気ままな神様か………」

 

此方は理久兎の正体に気付き畏怖していた。またある所では、

 

慧音「理久兎は本当は生きていた…か……」

 

阿求「これは幻想郷縁記も再編集ですね」

 

小鈴「ねぇ阿求に慧音先生あれ大丈夫なん

   ですか?」

 

妹紅「理久兎さん………会ったら1回燃やす!

   確実に燃やす!」

 

慧音「落ち着け妹紅」

 

と、此方も少し暑くなっていた。また此方では風雅は楽しそうにこの光景を眺め隣には文と文に似たツインテールの少女が隣に立っていた。

 

風雅「こうして賑やかな光景を見るのはもう何年

   ぶりだろうか」

 

文 「天魔様…帰ったらしっかりと始末書やら

   溜まった仕事の残りをしっかりとやって

   もらいますよ?」

 

? 「うわぁ………」

 

風雅「文にはたて……これは相談だが!」

 

文 「断ります」

 

はた「却下ね」

 

萃香「アハハハ諦めな天狗♪」

 

風雅は風雅なりに仕事をしたくないがためか命乞いみたいな事をしていたがそれを眺める天狗達の中に、

 

? 「はぁ…彼奴は生きてやがったか」

 

? 「まぁまぁ貴方…それと椛…理久兎様に失礼

   のないようにね?」

 

椛 「わっ分かってますよお父様にお母様」

 

そんな白狼達の声も聞こえる。それだけではない。

 

にと「お爺ちゃん反省した?」

 

ゲン「うっうむ悪かった…にとり……」

 

にと「まったくもう………」

 

と、河童達もそんな会話をしていた。更には、

 

聖 「ふふっ皆さんにも紹介したいですね」

 

一輪「前から聖が言ってた殿方ですよね」

 

水密「気になるなぁ~」

 

ぬえ「私も気になる聖が好きな男♪」

 

聖 「そっそそそん何じゃないですよ!」

 

ナズ「匂うなぁ~」

 

寅丸「こらこら………」

 

そんな会話で聖は顔を真っ赤にさせたりもしていた。他には、

 

レミ「楽しみね♪」

 

咲夜「そうですねお嬢様♪」

 

フラ「あのお兄ちゃんとまた会えるんだ」

 

玲音「っておいおい俺の服を掴むなよ………」

 

パチ「どうなるかしらねぇ」

 

コア「気になりますね♪」

 

と、紅魔館の住人達もいるしまだまだ沢山いる。

 

幽 「理久兎さんの料理楽しみね♪」

 

妖夢「幽々子様がそこまでいったとなると気に

   なりますね」

 

幽々子は勿論で妖夢もいる。更には、

 

チル「ルーミア本当なんだよね!」

 

ル 「本当なのだーご馳走を振る舞ってくれる

   のだー♪」

 

大 「楽しみ♪」

 

リグ「楽しみだね♪」

 

ミス「そうね♪」

 

何時もの妖怪組もいた。どうやらルーミアはまた前みたいに幼女の姿に戻ってしまったようだ。だがそんなルーミアは何処か楽しそうだ。しかしこうして見ると本当に来た人数が凄く多い。

 

霊夢「しかしこんなに集まるとは」

 

蓮 「本当だよね」

 

そんな会話をしていると魔理沙とアリスがやって来る。

 

霧雨「よおっラブラブカップル♪」

 

霊夢「ラブラブは余計よ!」

 

アリ「まぁまぁ………」

 

蓮 「アハハハ………」

 

そしてアリスは失ったいや盗られた記憶を取り戻した。しかも後々で聞いたのだが黒の封印を解いたのはまさかのアリスだったみたいだ。それに幼少時代に理久兎や亜狛と耶狛とも会っていると教えてくれた。こうして見ると世の中とは結構狭いものかもしれない。

 

霊夢「しかし遅いわねぇ」

 

と、霊夢が愚痴をこぼしたその時だった。突然亜耶狛神社の本殿の屋根に2つの影が舞い降りた。それは亜狛と耶狛だった。

 

耶狛「はぁ~い皆さんご注目♪それでは皆様を

   エレホンに御招待♪」

 

亜狛「そのままパーティー会場に送りますね♪」

 

そう言うと同時に亜狛と耶狛は能力を駆使し大きな裂け目を作り出した。その裂け目の先には白を基調とした大きな部屋があった。

 

耶狛「どんどん入ってね♪」

 

そう言われると真っ先に妖精達が入っていく。そこから次々に皆は入っていく。

 

蓮 「僕達も入ろうか」

 

霊夢「そうね…ほら紫もそんなそっぽを向いて 

   ないで行くわよ」

 

紫 「別にそっぽを向いてる訳ではないです」

 

藍 「はぁ………」

 

これにはもう藍も溜め息を吐いていた。そうして自分達も中へと入る。中へとそこは先程にも述べた通りに白を基調とした大きな部屋だが所々にシックなテーブルやモダンな大きなソファーやらが置いてあり大人びた内装だ。それによく見てみると更に部屋がありそこは和室まで完備してあった。そして大きな窓からは3日前に戦った舞台であるエレホンのネオンで飾られた町並みを見下ろす事が出来た。

 

蓮 「すっ凄い………」

 

霊夢「これを皆あいつが作ったとなると本当に

   凄いわね……」

 

と、言っているとガラスの窓が鏡となり後ろに理久兎と黒そして裂け目から亜狛と耶狛も出てきた。自分達は振り向くと、

 

理 「よぉ♪ようこそエレホンへ♪」

 

蓮 「理久兎さ……ん!?」

 

紫 「おっ御師匠様…………」

 

霊夢「その格好は何よ?」

 

自分達は理久兎の格好を見て驚いてしまうのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「なぁ怠惰聞きたいんだけどよ」

怠惰「何かな?」

狗神「隣の部屋がうるさいんだが」

神楽「えっ?」

? 「これ!ワシのゲームじゃぞ!いい加減に
   コントローラを返さぬか!」

? 「嫌よ!面白いんだもんもう少しやらせて
   よ!」

? 「総領娘様ももう少し大人に………」

鈴蘭「そういえば聞こえてくるね?」

神楽「ちょっと迷惑ですね」

怠惰「あぁ今隣でお客さんがいるから仕方ない
   ね」

狗神「耳に入ってきてうざったいな」

鈴蘭「流石は姐御だね元が犬だけあって聴覚も
   鋭いね」

狗神「まぁな」

怠惰「うんあんまり五月蝿いなら早急に切り上げ
   ようか♪ではでは読者様今回は短いけれど
   今回はここまで!」

神楽「また次回もよろしくお願い致します♪」

鈴蘭「それじゃあね読者様♪」

狗神「しっかりと寝ろよそれじゃあな」


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第170話 摩天楼の宴

こんばんは読者様、買った中古ゲームがエンディングを迎えまたやることが無くなった怠惰のクソ悪魔です。また牧場物語にでも走ろうかな。おっと失礼しました。それでは本編へどうぞ。


ネオンが光りそして摩天楼が建ち並ぶ理久兎が作った理想郷エレホンで皆は理久兎の服装に驚いていた。

 

蓮 「りっ理久兎さんその服………」

 

理 「ん?あぁ良いだろ?」

 

理久兎の服は現代でいうアロハシャツしかも下にシャツなどを着ていないしボタンもしないで全快なため理久兎の肉体が良く見える。そして下は短パンにビーチサンダルと1人だけ明らかに世界観が違っていた。というか夏大好き野郎にしか見えない。

 

霊夢「いや良いだろうって……」

 

霧雨「何か寒そうだな」

 

理 「えっ何処が?」

 

紫 「いや全体的に………」

 

どうやら皆もそう思ってくれるみたいだ。だが中には、

 

チル「格好いいぞ!」

 

ル 「夏って感じなのだー♪」

 

と、誉める声もあった。それには理久兎も微笑んでいた。

 

理 「ハハハありがとうな♪」

 

そう理久兎が言ったその瞬間、突然だった。自分の後ろから火球に矢に弾幕と色々と理久兎へと飛んでいく。

 

理 「うおっ!?」

 

それをギリギリで理久兎は避けた。すぐさま後ろを見ると、

 

永琳「理千♪いや理久兎だったわよね?あの時

   の涙を返してもらうわ♪」

 

輝夜「以下同文♪」

 

妹紅「理久兎さん1回燃えなよ♪」

 

3人はどす黒いオーラを出しながら笑っていた。かつての霊夢の時のようだ。

 

理 「ふっマジでごめん!!」

 

そう言いながら理久兎はトンズラした。

 

妹紅「あっ待て!」

 

永琳「待ちなさい!」

 

輝夜「理久兎さんに能力が通じないのが本当に

   厄介ね!!」

 

そうして3人は理久兎を追いかけていった。これには理久兎の従者達も苦笑いだ。

 

耶狛「アハハハ……今のマスターには女難の相が

   出てそうだよね」

 

亜狛「そうかもね………」

 

黒 「日頃の行いのせいだな」

 

と、理久兎を助ける気は更々無さそうだ。そんな会話をしていると突然、

 

理 「お前ら酷いなぁ」

 

蓮 「えっ!?」

 

突然だった。自分の肩にテーブル置いて理久兎が出てきたのだ。今現在追いかけられている筈なのにだ。

 

早苗「えっどんなトリックを使ったんですか!」

 

咲夜「時間を止めたって訳じゃなさそうだけど」

 

理 「アハハハ♪彼女達なら俺の幻影と追い

   かけっこをしてるよ♪さてとそれじゃ

   軽く設備を紹介するぜ」

 

そう言うと理久兎は前へと出ると笑いながら設備を紹介してくれる。

 

理 「まずは料理だが和、洋、中、エスニック

   更にはイタリアンやアジアンと色々な料

   理をご馳走しよう♪それぞれ厨房で食べ

   たい物を注文してくれ出来立てを提供す

   るからよ♪」

 

霊夢「あんたそんなんだと体を壊すわよ?」

 

理 「あぁ大丈夫そこは策があるから♪それで

   立ち食いも良いし和室があるからそこで

   座りながら食べるもよしソファに座って

   夜景を楽しみながら食べるもよしだ♪」

 

紫 「中々気配りが出来てるわねそれに結構

   ロマンチックね」

 

確かにそうだ。あんな身なりだがそれなりロマンチスト?なのかもしれない。すると、

 

? 「お~い理久兎~酒~♪………おろ?」

 

着物を着た1人の女性が此方へと来た。その女性は凸の所あたりに2本の角が生えていた。それは紛れもない鬼を象徴するものだが何よりも自分はその人を見たことがあった。

 

蓮 「みっ美寿々さん!?

 

萃香「美寿々さま!!?」

 

風雅「ふえっ!!?」

 

文 「ひぇ!!?」

 

はた「嘘っ!!?」

 

ゲン「美寿々さん!!?」

 

まさかの鬼子母神がいた。しかも何故だが天狗達は驚くと同時に青い顔をしていた。すると理久兎は何かを忘れていたのか思い出した火のように、

 

理 「因みに地底の妖怪達もこの宴に参加してる

   からよろしくな♪」

 

紫 「となると……」

 

紫がそう言うと同時に1人の少女が此方へとやって来る。それは地底の管理者こと古明地さとりだ。

 

さと「理久兎さん遅いです………あらもう皆さん

   来たのですね」

 

紫 「あら覚妖怪あなたいたのね♪」

 

さと「えぇいますよ♪」

 

この2人はまた睨み合いながら火花を散らす。これには全員苦笑いしかできない。流石にこれには見飽きたのか理久兎が真ん中に入る。

 

理 「落ち着けって2人共………」

 

だがこれは逆効果となる。

 

紫 「御師匠様はどっちの味方ですか!」

 

さと「そうですよ!はっきりしてください!」

 

理 「えぇ~ーー!?」

 

止めに入ったつもりなのだろうが逆効果で火に油を注いでしまったようだ。しかも2人は理久兎に詰め寄っていた。

 

理 「いやまずやるなら外でやれ!ここでそんな

   喧嘩はみっともないぞ!なぁお前達もそう

   思うよな!」

 

焦りながらも理久兎がこっちに話を振ってきた。仕方なく理久兎を援護することにした。

 

蓮 「まっまぁそうですね………」

 

霊夢「本当ね紫みっともないわよ」

 

美 「さとりもな……」

 

それを聞き2人は少し不貞腐りながらもお互い背中を向ける。まるで子供の喧嘩を見ているようだ。

 

理 「まぁとりあえず料理作るから食べたい

   物を注文してくれや」

 

それを聞き皆は手を挙げながら、

 

霊夢「とりあえず何か日本酒に合う酒の肴!」

 

チル「あたいはお腹が一杯になる物!」

 

レミ「私は何か洋物のオードブル♪」

 

幽 「珍しい料理をお願いするわ♪」

 

ミス「私は鶏肉以外なら!」

 

文 「あっそれは私もお願いします」

 

聖 「えっと精進料理で………」

 

と、皆は思い思いに注文する。大抵の注文すると理久兎は後ろを向いて歩き出す。

 

理 「オッケー」

 

そう言った瞬間、ありえない事に理久兎が6人に増える。

 

霊夢「何あれ!?」

 

レミ「まるでフランの分身ね」

 

フラ「私よりも数が多いよ………」

 

鈴仙「それに波長がどれも同じまるで分裂!?」

 

だが今のを見て思う。あれをあの時の戦いで使われていたらもっと苦戦していたかもしれない。それを考えるとそれなりには手加減をしてくれていたのだろうと実感した。

 

蓮 「本当に限界がないな………理久兎さんは」

 

自分もそんな事しか呟くことしか出来なかった。そうして数分後には6人の理久兎が多くの料理を作り出す。自分はそんな理久兎が作ってくた料理の1つであるテリーヌを頂いていた。

 

蓮 「うん美味しい♪」

 

食べて思ったのはキャベツは勿論だが蓮根や人参と彩りの野菜を味わえそれを鮭の切り身でサッパリと食べれる。そこにレモンベースのソースが加わり更に爽やかな後味だ。

 

霊夢「このほろ苦さが良いわね♪」

 

霊夢はハリギリと言われる山菜の天麩羅を食べていた。他には、

 

聖 「あっあのこれお肉では………」

 

黒 「あぁこれは豆腐をベースにおからと蓮根を

   入れてつなぎは自然薯で作られた特製豆腐

   のハンバーグだポン酢に大根おろしシソの

   葉を乗せて食べるとさっぱり食べれる筈だ

   それにご飯との相性も良い」

 

聖 「てことはがんもどきと同じなんですね」

 

黒 「まぁそうだな」

 

どうやら精進料理しか食べれない聖も満足しているようだ。というかこうして見ると健康を考えて野菜をふんだんに使う料理が多いと感じた。

 

蓮 「まぁおいしいから良いか」

 

霊夢「えっ?何が?」

 

蓮 「ん?何でもないよ♪」

 

そうして自分達はこの宴会を楽しむのだった。だがこれから数分後に自分達は知る。理久兎の本気というものを。

 

 




狗神「そんじゃ今回もありがとうな」

鈴蘭「そういえば姐御…怠惰は?」

神楽「そういえばいませんね?」

狗神「あぁ何でも用事があって今回は出れない
   そうだ………それと次回についてはあっち
   を投稿だとよ何でもあっちを投稿しない
   と話が上手くまとまらないとかで」

鈴蘭「怠惰は忙しいね」

狗神「あぁ本当にな」

神楽「でも隣から怠惰さんの声が………」

鈴蘭「神楽ちゃんそれは言っちゃダメだよ!?」

神楽「えっあっあのすっすみません」

狗神「まぁ彼奴がいないと話も進まないから今回
   はここまでだな」

鈴蘭「だねそれでは読者様また次の投稿で会おう
   ね♪」

神楽「それでは読者様♪」

狗神「またな………」


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第171話 最強と最凶

こんばんは読者様、やる事無く家でダラダラ過ごしていた怠惰のクソ悪魔です。また面白そうなゲーム探さなければ。それでは本編へどうぞ。


皆は宴で盛り上がっている。仲の良い者達で話す者もいれば中には新たな人脈を広げようと別の者と話そうとする者もいればまたは1人で静かに飲む者もいたりと多種多様に。その中で自分はというと、

 

霊夢「こんな夜景が昼から見れるなんて誰も

   思わないわよね」

 

蓮 「そうだね………」

 

霊夢と共に夜景を眺めていた。その夜景に映るネオンはさながら宝石箱から散りばめた宝石のように光輝く。デート等にはうってつけの所だろう。

 

霊夢「ふぅ………お酒も美味しいしそれに合う

   肴も最高だしもう満足♪」

 

蓮 「ハハハ霊夢らしい♪」

 

霊夢「ふふっ♪」

 

そんな会話をしていると1人の人物いや理久兎の従者の1人である亜狛が近づいてくる。

 

蓮 「ん?亜狛さんどうかしたんですか?」

 

亜狛「えぇとマスターが楽しい余興をしてくれる

   みたいなので良ければ参加しませんかとい

   うお誘いをしにきたのですが………」

 

霊夢「余興?」

 

亜狛「えぇ海がない幻想郷では注目するぐらいの

   大きな魚を解体する解体ショーですね?」

 

それを聞き自分は恐らくあの魚だろうと思った。そして霊夢は興味が出たのか、

 

霊夢「面白そうね良いわ行きましょう!」

 

蓮 「うん良いよ♪」

 

亜狛「なら此方にどうぞ♪」

 

そう言い亜狛が案内しようとしたその時だった。自分の胸ポケットから式神札【狗神】と【鈴蘭】が飛び出てくると狗神と鈴蘭が勝手に出てくる。更に神楽からは精霊の神楽が出てくる。

 

鈴蘭「もう蓮君こんな楽しそうな宴があるなら

   読んでよ!」

 

狗神「まったく………」

 

神楽「まぁまぁ………」

 

蓮 「あっごめん忘れてた………」

 

実際的に軽く忘れていた。これは自分が悪い。

 

狗神「まったくお前………わん!?」

 

亜狛「えっと……狗神さんですよね?何か私の

   顔についてますか?」

 

狗神「いっ嫌!何でもない!お前らいっ行く

   ぞ!」

 

そう言い狗神はそそくさと足早に立ち去る。それに続いて、

 

鈴蘭「待ってよ狗神の姐御!」

 

神楽「えっとそれでは!」

 

鈴蘭と神楽は狗神の後を追いかけていった。亜狛は苦笑いをしながら、

 

亜狛「えっと嫌われてるんですかね?」

 

蓮 「えっ………どうなんだろ?」

 

亜狛も分からないかも知れないが自分も良く分からない。それを見た霊夢は、

 

霊夢「はぁ…男って本当に馬鹿ね……」

 

蓮 「えっ何処が?」

 

亜狛「えぇと…説明を……」

 

霊夢「それは私には言えないわ…とりあえず

   案内をお願いね」

 

何故か霊夢は呆れながら亜狛にそう言う。というか何処が馬鹿のだろうか。

 

亜狛「えっとでは此方へどうぞ♪」

 

そうして亜狛の案内される。そこには理久兎が鞘に納まった刀を持っていた。

 

理 「よし集まったでは今から解体ショーを

   始めるよ……耶狛!」

 

耶狛「はいはい♪」

 

返事と共に耶狛がとんでもないぐらいの魚をワゴンに乗せて持ってくる。それは現代の海に生息する巨体な魚だった。

 

蓮 「それマグロ!?」

 

早苗「丸々1頭なんて初めて見ましたよ!?」

 

そう外来人である自分や早苗なら分かるマグロだ。しかもスーパーで売られている切り身ではなく丸々1頭だ。

 

河城「川であんな魚は見たことないよ!?」

 

ゲン「そっ総大将それは食べれるのかい?」

 

河童達は見た事のないマグロを見て驚きながら聞く。それには理久兎は笑いながら、

 

理 「いやいや食べれなかったら出さないよ?」

 

妖夢「しかしあんな魚を持ってくるとは………」

 

幽 「鯛だとかは紫が時々お酒を飲む際に持って

   来てくれるけどこれは驚きね」

 

紫 「まぁ………」(-_-;)

 

紫は顔を渋らせる。大方の理由は自分でも推測できる。そのために理久兎に聞いてみることにした。

 

蓮 「りっ理久兎さんこれえっとどのくらいで

   競りから落としたんですか?」

 

そう恐らく紫が渋った理由はお値段だ。このマグロは大きさは3メートルはある。このぐらいの物を落とすとなると物凄い大金での取引だ。すると理久兎は笑いながら、

 

理 「落とした?何を言ってるんだ?これだよ

   これ♪」

 

理久兎は右腕をパンパンと叩く。それはつまり自分での腕で取ってきたという事だ。

 

早苗「えっと因みに釣ったんですよね?」

 

念のために早苗が聞くと亜狛と耶狛そして黒は苦笑いをしだした。

 

理 「………いや泳いでそれでグーパン1発で

   取ったけど?」

 

蓮 「えぇぇぇぇ!!?」

 

早苗「常識が通用しない所か物理法則を無視なん

   ですか!?」

 

そこまで言う理由は簡単だ。マグロはその巨体に似合わず水中では時速は約80Kmで泳ぐ。それに追い付きしかもこの巨体をグーパン1発で沈めたとなると物理法則の無視も良い所だ。

 

理 「そんで殴って地上に上げて亜狛の能力で

   地上に送ったらあら不思議こんな所に何

   百万もするマグロがいるではないかって

   ね♪」

 

楽しそうに理久兎は語る。良く分からない者は首を傾げそして分かる者は唖然していた。

 

さと「…………もう私は理久兎さんの物理法則の

   無視は慣れましたよ?」

 

紫 「私も慣れた筈だったけど久々に口が開い

   たままよ………」

 

理 「ハハハハハ♪」

 

そんな会話をしていると息を荒らげながら輝夜と妹紅そして永琳がやって来た。どうやらようやく理久兎の幻影との決着?がついたみたいだ。

 

永琳「はぁ…はぁ……理久兎やったくれたわね………」

 

妹紅「ぜぇ…ぜぇ…まさかあれが幻だったなんて」

 

輝夜「ふぅ…動いて損した気分よ………」

 

もう3人は気力を使い果たしたようだ。不老不死だがやはり体力はあるみたいだ。

 

理 「悪かったよ♪良い部位をあげるから許して

   くれよ♪」

 

そう言うと理久兎は鞘から大きな刀を引き抜く。

 

霧雨「なぁまさかそれで捌くのか!?」

 

理 「うんそうだよ♪これは通称マグロ包丁って

   言ってマグロを捌くための専用包丁だよ♪」

 

咲夜「そんな器具があったとは…………」

 

これも驚いてしまう。しかもよく見てみると幾つもの包丁があり理久兎が持っている包丁だけで捌くというだけではなさそうだ。

 

理 「よしそんじゃ黒やろうか」

 

黒 「あぁ」

 

そうして理久兎が黒の方へと刀身を向けた瞬間だった。

 

理 「………ちっ!」

 

カチンっ!

 

何とまた鞘に納めてしまった。そして大声で、

 

理 「お前ら全員伏せろ!!」

 

全員「えっ!?」

 

突然の叫びに皆が困惑したその時だった。

 

ドゴーーーーーーンッ!

 

自分達のいる部屋の窓から何かが突っ込んできた。そして辺りに粉塵が舞う。

 

霊夢「何よあんた達の余興!」

 

耶狛「私達も分からないよぉ!!」

 

蓮 「何がって理久兎さん?」

 

理久兎を見ると理久兎は笑っていなかった。何よりもその目は細くなっていた。そして粉塵が収まってくると突っ込んで来たものが分かる。それは自分達と同じ人型だが身長はレミリアと同等レベルの身長。金髪の長髪には全てを畏怖させるような角が生え尻の方に尾がゆらゆらと動いていた。それは自分が面識のある人物いや神だった。それは、

 

千 「ほうワシ抜きでよくもこんな楽しそうな

   事をしておるの」

 

自分に一時的にだが力をくれた神の龍神だ。世界の頂点がまさかの乱入してきたのだ。それに続いて、

 

衣玖「龍神様~待ってください」

 

天子「ちょっと待ちなさいって!」

 

天子と衣玖までやってきた。すると千の姿を見て、

 

永琳「姫様頭を下げてください!」

 

輝夜「えっ?えぇ……」

 

八坂「ななな何であのお方が」

 

洩矢 ((( ;゚Д゚)))

 

千を見て特に4人は頭を下げる。だがそんな事は気にしていないのか千は辺りを見渡すと、

 

千 「しかし荒れておるのぉ……」

 

天然なのか自分がやったことに自覚がなそうだ。それに対して理久兎は、

 

理 「てめぇがやったんだよクソBBA」

 

パチンッ!

 

理久兎の指パッチンで暗転する。気づいた時には壊れた壁に床そして窓は元通りだ。だが理久兎のとんでも発言で自分達は驚く。

 

紫 「クソBBAってえぇ!?」

 

さと「り理久兎さんの口からそんな言葉が!?」

 

霊夢「あんたあれは!」

 

だが今の言葉を聞きある事を思い出す。それは理久兎の親についてだ。理久兎を創造したのは龍神その事を思い出し恐る恐る聞く。

 

蓮 「理久兎さんそれに龍神様えっと御二人は

   親子…ですよね……?」

 

その問いに2人は、

 

理 「………内のおふくろ」

 

千 「うむワシのバカ息子じゃ」

 

それを聞き皆は沈黙する。そして、

 

全員「えぇーーーーーーーーー!!!?」

 

この場の全員の絶叫がこだますのだった。

 




怠惰「それではありがとうございました」

晴明「どうも読者様代役で登場の晴明です」

怠惰「ではではまぁやってきますかね」

晴明「そういえば怠惰さんあの後の朱雀なんで
   すがその………」

怠惰「あぁ限定的だけど俺の裏名前は言えない
   ようにしておいた♪」

晴明「貴方の裏の名前っていったい………」

怠惰「聞かない方がいいよ♪だってあの朱雀が
   驚きすぎて自分自信も驚いたんでしょ?」

晴明「はい……あの朱雀があそこまで怯えるだ何
   て驚いてて」

怠惰「名前だけは言わせないようにしただけ
   だから俺の裏の経歴は聞けるとは思う
   よ♪だけど名前を………○○○○○○○(ザァーーーーー)
   という裏の名を聞いたが最後…ねぇ?

晴明「っ!!」

怠惰「まぁそんな怯えないでよ♪俺も面倒くせぇ
   事はしたくはないんだからさ♪」

晴明「こっ心得ておきます」

怠惰「それなら良し♪ではではそろそろ時間的
   に今回はここまで」

晴明「また次回もお願いしますね」

怠惰「では読者様♪」

晴明「さようなら♪」      


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第172話 上には上がいた

こんばんは読者様。もうじき休みが終わってしまうことが鬱になっている怠惰のクソ悪魔です。休みがもっと欲しい。こんな事を嘆いていても仕方がないので本編へどうぞ。


自分達は驚くことしか出来なかった。理久兎の母親が文献の通り本当に龍神だったからだ。だが何よりも驚くのは、

 

霧雨「本当に親子なんだよな!?」

 

千 「うむワシの息子じゃよ♪」

 

理 「認めたくないが俺の母親だ」

 

そう絶対、見た目的には理久兎が(父親)で千が(娘)ではないのかと思ってしまうが実際は理久兎が(息子)で千が(母親)との事だ。つまり失礼かもしれないが理久兎の母親は見た目が幼女という事だ。

 

天子「まるで羊頭狗肉ね………」

 

千 「ほう天子どうやらお主の顔をその胸と同じ

   ように絶壁に整形をして欲しいみたいじゃ

   のう?」

 

天子「なっ何でもないわ!」

 

衣玖「あらあら………」

 

あの有頂天の代名詞と言われても可笑しくない天子が顔を真っ青にさせてビクビクしていた。

   

千 「ふむまぁ良かろうしかし理久兎」

 

理 「何だよ?」

 

千 「お主は少年に負けたんじゃろ?ざまぁない

   のぉプギャーー」m9(^Д^)www

 

蓮 「へっ?」

 

千は突然の大爆笑をしだした。自分は恐る恐る理久兎を見ると、

 

理  (ーωー#(イラッ))

 

理久兎は笑いながら眉間に物凄いぐらいにシワをよせていた。

 

蓮 「あっあれはおっ怒ってる……」

 

霊夢「何か龍神が大人げなく感じるわね」

 

と、自分達でヒソヒソと言っていると理久兎が口を開く。

 

理 「はんっ…‥相変わらずやってる事が子供なん

   だよロリBBAおっとロリBBAは失礼か

   外見=精神年齢の永遠3歳児BBA(笑)」

 

千  (#(ピキピキ)^ω^)

 

敢えて言おう。神様なのに凄く人間臭いしやってくる事が小学生VS高校生の喧嘩にしか見えない。この光景には皆は苦笑いしつつ、

 

レミ「あれ本当に最高神なのよね咲夜?」

 

咲夜「えぇその筈なんですが…………」

 

レミリアは疑問を覚え他にも、

 

美 「何か理久兎の母さん子供まんまだな萃香

   と良い勝負だな」

 

萃香「それどういう意味ですか美寿々様!?」

 

美寿々までもが子供っぽいと称した。その思いは自分達もそうだ。

 

霊夢「何かやってる事が子供ね………」

 

蓮 「うっうん………」

 

紫 「あんな御師匠様は初めて見ましたわ………」

 

さと「それは私もです何時もの理久兎さんじゃ

   ない……」

 

と、皆は口々に言う。まず理久兎が「BBA」という単語を発言したこと事態が驚きだがこんな幼稚な喧嘩をしている事にも驚きを隠せない。だがそれを見て顔を青くする永琳や神奈子はそうなのだがそれよりも蒼白にしている者が3人。亜狛と耶狛と黒だ。

 

亜狛「皆さんすぐに避難を!」

 

耶狛「皆逃げてぇ!超逃げてぇ!」

 

黒 「速く逃げろ!!」

 

3人は叫ぶ。こんな幼稚な喧嘩で何故そこまで大袈裟に言うのかと疑問に思った。だがその考えは甘かったと知ることとなる。3人が叫んだその瞬間、

 

ドゴンッ!

 

蓮 「ぐっ!!」

 

霊夢「なっ何よこれ!!!」

 

紫 「うぐっ!」

 

霧雨「痛たたたたたっ!!」

 

さと「なっ何ですかこれ………」

 

文 「動け…ない!!」

 

風雅「なんだこれは!重力じゃない!?」

 

ル 「飛べないのだ…ー!!」

 

自分も含めて皆は突然の超重力に押し潰される。その中を千と理久兎は立ってお互いを睨んでいた。どうやらこの2人の殺気なのかそれとも気なのかは分からないが原因はこの2人だろう。

 

千 「理久兎よそなたのその口をむしり取って

   やろうかの?」

 

理 「黙れクソBBAていうか帰れそんで1人

   で寂しいボッチ酒でも楽しんでろ」

 

血管が浮き出ながら2人は互いに睨み合う。喧嘩は周りにも迷惑という言葉はあるがまさにこれはその言葉の代名詞だ。本当に迷惑でしかない。それ以前に常識外れもといチートの2人がぶつかり合えばどうなってしまうのだろう。

 

理 「BBA俺は思うんだよなぁこの空には

   龍は2匹も必要ないとな」

 

千 「ほうたまには良いことを言うでないか」

 

ついに親子喧嘩が始まりそうな雰囲気だ。

 

亜狛「マスター止めて下さい!」

 

黒 「主よ冷静になれ!!」

 

耶狛「このままだと皆が死んじゃうよ!!」

 

今とんでもない単語が聞こえ来た。死ぬと。つまりこんな親子喧嘩に巻き込まれて死ぬと言うのか。そんな死に方は本当に勘弁して欲しい。葬式だとかでも泣くよりも笑ってしまう。

 

蓮 「あっ亜狛さん!理久兎さんと龍神様って

   仲が悪いんですか!」

 

亜狛「いやじゃれ付き合ってるだけなんでしょ

   うがあの2人が激突するとアルマゲドン

   が起こりかねないんですよ!!」

 

早苗「アルマゲドン!!?」

 

アルマゲドン。意味では黙示録や最終戦争を意味する。こんな親子喧嘩で世界が滅びたとなると笑い者も良い所だ。

 

霊夢「何でも良いけどこれを誰か打開できる

   奴はいないの!」

 

紫 「今頑張って境界を弄ろうと必死よ!」

 

あちらこちらで皆はパニックだ。その時だった。自分達と同じように突っ伏している衣玖が何が紙みたいな物を1枚2人に向かって投げる。

 

衣玖「龍神様!理久兎様!」

 

千 「何じゃ衣玖こっちは取り込み中……」

 

理 「あぁそうだ取り込み中………」

 

? 「ほう誰がどう取り込み中なんだ?」

 

突然、衣玖が投げた紙から声が聞こえ出す。それを聞くと千は青い顔をする。それは理久兎も同様にだ。

 

千 「なっ!」

 

理 「まっまさか………」

 

? 「まさか千ちゃんそれに理久兎君もだけど

   親子喧嘩してる訳じゃないよね?」

 

千 「何を言っておるんじゃ!そんな訳ないぞ

   のう理久兎!」

 

理 「あっあぁ………」

 

先程までの喧嘩ムードが一転する。あの龍神や理久兎が恐れる人物である紙の声の主。その正体が気になるが、

 

狗神「この声どこかで………」

 

鈴蘭「待って何か違和感が………」

 

神楽「えっといやでも………」

 

何か3人は悩んでいた。すると紙の中から腕が1本出てくる。まるでホラー映画みたいに。

 

妖夢「ううう腕が!!?」

 

パチ「あれは魔法!?」

 

玲音「………彼奴が!」

 

すると下に落ちていた板チョコを手に取ると腕を引っ込ませた。

 

? 「たく喧嘩したら面倒だけど叩き潰しに行く

   からよろしくね?」

 

そう言うと声が聞こえなくなる。そして自然と体が軽くなった。自分達は起き上がろうとすると、

 

理 「あれ?お前らは何やってんの?」

 

千 「うむ…どうしたのじゃ?」

 

この2人。喧嘩する事だけしか考えていなかったのかよく分かっていなかった。

 

全員「貴方達せいだよ!!」

 

と、これは皆、怒って当たり前だ。正直な話、自分も怒りが半周し呆れて更にまた半周して怒りが戻ってきた。

 

衣玖「龍神様……あの方がいなかったらまだ喧嘩

   していましたよね?」

 

天子「本当にやめてちょうだいよ!」

 

千 「うっうむすまなかった…ついカッとなって

   しまってのぉ………」

 

千は従者である衣玖や天子にこっぴどく怒られていた。そして理久兎は、

 

紫 「御師匠様」

 

さと「理久兎さん」

 

理 「…………すみませんでした」

 

怒りたい者も沢山いたが特にこの2人の殺気が怖すぎる。かつて何故か無慈悲に自分へと怒りをぶつけていた霊夢が2人いるみたいな感じだ。そうして千と理久兎は最高神なのにも関わらず皆に謝罪をするのだった。




晴明「では今回もありがとうございました♪」

怠惰「おちゅかれさま…ゴクンっ!」

晴明「何を食べているんですか?」

怠惰「チョコ」

晴明「………そうですかあっ!怠惰さん朱雀から
   聞きましたが貴方かつては衛生なんとか
   と拷問官を勤めていたみたいですね?」

怠惰「ん?ははっ♪そこまで知ったか」

晴明「それに昔は偉い地位にいたのにも関わら
   ず何故地位を捨てたのですか?」

怠惰「………興味ないから」

晴明「えっ?」

怠惰「元々は俺等の集団はね各々の願いがあっ
   たから活動していたに過ぎないんだよ?」

晴明「………怠惰さんその願いって」

怠惰「俺が望んだのは安静と静寂がある世界
   五月蝿いのは嫌いでね………だけど何時
   の間にかさ五月蝿くなっているんだよ
   ねぇ………主にとある女の子が………」

晴明「何か今とギャップぷぷ…が…くくく…」

怠惰「だけど楽しいけどねもしそんな世界を
   実現させたらこんな楽しい事もなかっ
   たかもね」

晴明「そうですか………あっそうそう朱雀から
   伝言が」

怠惰「なに?」

晴明「その…また虐めて下さいって……」

怠惰「……ドMが…嫌だって伝えておいて」

晴明「そうなると放置プレイ良いわ!とかになり
   そうですよね………」

怠惰「だから嫌いなんだ…はぁ…とりあえず終わろ
   うか胃が痛くなってきた」

晴明「あっはいでは今回はここまで!」

怠惰「では読者様!」

晴明「また明日の外伝篇で♪それでは♪」


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第173話 龍の親子

こんばんは読者様。月曜日から新学校が始まることに鬱となっている怠惰のクソ悪魔です。因みに電車のため前よりも早起きとなるという怠惰さんには地獄です。それではそろそろ本編へどうぞ。


龍神の来訪。まだ分からぬ強者の腕?が出てきた事。色々とトラブルは起こったが今はようやく落ち着き皆は楽しく酒を飲み交わす。因にだが、

 

千 「ぷはぁ~酒は旨いのぉ!」

 

天子「龍神様もう本当に喧嘩は止めてよね?」

 

千 「うっうむすまなかったのぉ天子よ」

 

衣玖「まぁまぁそんな子供っぽい所も龍神様の

   魅力ですし♪」

 

龍神も宴会に参加し天子や衣玖も同様に参加した。そんな豪華な珍客が来ている中で自分は理久兎達が捌いてくれた新鮮なマグロで夕食にしていた。

 

蓮 「美味しい………」

 

赤身を食べたがやはり新鮮なためか色艶がとても良い。しかも何年ぶりと言っても良いぐらいにマグロを食べた事がなかったため感動しそうになる。そして隣にいる霊夢も

 

霊夢「海の魚ってこんなに美味しいのねお酒と

   良く合うわ♪」

 

満足そうに酒を口に入れていた。どうやらマグロはお気に召したようだ。

 

霊夢「蓮のいた外界ってこんな物が食べれるのね

   ちょっと羨ましいわ」

 

蓮 「アハハそうかな…‥でもねスーパーこっちで

   言うと魚屋とかで買うから少し鮮度が落ち

   ちゃうからこうした新鮮な物って結構お値

   段がね」

 

霊夢「それを聞くと悲しいわねぇ」

 

そんな会話をしながら共に料理を楽しんでいると、

 

千 「童に娘よワシも良いか?」

 

霊夢「あらこれは珍客………どうしたの?」

 

霊夢が珍客というのは良く分かる。最高神がこうして同席しても良いかと聞かれれば珍客とも答えたくなる。

 

千 「なに少しそなたらに興味があっての♪」

 

蓮 「えっと僕は構いませんが」

 

霊夢「私も良いわよ別に」

 

千 「ほうそうかなら言葉に甘えるぞ♪」

 

そう言うと千は霊夢の隣に座ると酒を注ぎ飲み始める。

 

霊夢「でも最初に貴女を見た時は驚いたわ………

   まさか最高神がこんな小さいなんて」

 

千 「ほう正直に言うのぉ娘は………まぁ無理も

   ないかのしかしワシとてこの体型に満足

   はしておらんのじゃぞ?」

 

蓮 「えっとつまりもっと身長を伸ばしたい……

   そういう事ですか?」

 

千 「うむ………まぁワシには無理な話じゃがな

   そう複製ではな………」

 

と、意味の分からない事を呟いた。複製とはどういう意味なのだろうか。しかも千は何処か遠くを見つめ悲しそうになっていた。これでは楽しい雰囲気が台無しだ。

 

蓮 「あっえっと所でさっきのあの紙から聞こ

   えた声の主って」

 

千 「ん?あぁ怠惰の事か」

 

霊夢「怠惰?それ名前なの?」

 

千 「うむ♪略して怠惰じゃが省略せずの本来

   の名は怠惰のクソ悪魔それが名前じゃな」

 

世の中には不思議な名前の人がいるみたいだ。まずネーミングセンスがない。

 

千 「あやつはキレると面倒な奴での…それに

   正直な話じゃがワシや理久兎よりも強い

   奴の1人じゃな」

 

霊夢「はぁ!?」

 

蓮 「えっでも龍神様が頂点ではないんですか」

 

千 「いやいや昔…まぁまだワシが本当に未熟な

   時に怠惰と戦ったが全てにおいて負けたん

   じゃよ…‥…そのお陰で今のワシがこうして

   おるんじゃがな♪」

 

龍神は昔を振り返りながら楽しそうに答えた。だがそんな楽しそうに語る龍神の目は少しだが悲しそうな目をしていた。

 

千 「思えば色々あったのぉ………」

 

霊夢「その容姿でそれを言うのもねぇ」

 

千 「うるさいわい娘………」

 

こうして共に話していると親しみやすい。理久兎もそうだが千も何処か人間臭さというか人当たりが良いというか。とても話しやすい。

 

千 「そうじゃ時に童よ」

 

蓮 「えっと何でしょうか?」

 

千 「ワシがそなたに力を貸したとはいえど

   どうであったか?そなたの本来の才能

   を開花し戦った気分は?」

 

蓮 「本来の才能?」

 

あの姿が本来の才能とは一体どういう事なのだろうか。

 

千 「………おんし気づいておらんのか?」

 

蓮 「えっと何がですか?」

 

千 「おんしの先祖まぁ確か………え~と………

   理久兎~ちょっと来てくれんか!」

 

悩みに悩んだ末に理久兎を呼んだ。するとゆっくりと歩きながら理久兎がやって来た。

 

理 「何だよおふくろ………」

 

と、来たのだが気になる点に気がついた。

 

蓮 「あれ?理久兎さんさっきは龍神様の事を

   BBAっとかって言ってたのにおふくろ

   何ですか?」

 

理 「あぁ~まぁ喧嘩とかそんぐらいしか言わ

   ないなそれは………」

 

どうやら喧嘩の時ぐらいしかそう呼ばないみたいだ。そう言っていると理久兎は自分の隣に座ると、

 

理 「で、何だよ?」

 

千 「うむこの童の先祖の名は何じゃったかと

   聞こうと思っての」

 

理 「……それ本人に聞けば良いだろ…まぁいい

   安部晴明だ」

 

千 「そうか♪では話すがその安部晴明は実は

   の何と半人半妖だったんじゃよ♪」

 

それを聞き自分も含めて皆は黙る。そして、

 

霊夢「えっ人間じゃなかったの!?」

 

千 「うむ因に晴明の母親本人の葛の葉に直接

   聞いたから間違いはないぞ♪」

 

理 「………良く会えたな」

 

千 「まぁ狐の神として信仰され今では守り神

   となっておるからの♪」

 

どうやらご先祖様は信仰され神となっているみたいだ。そして次に理久兎が話始めた。

 

理 「なぁ蓮それに霊夢お前達に話しておく」

 

蓮 「えっ何がです?」

 

理 「鷺麿の一件についてだ」

 

それを聞きあのときの事が脳裏に過る。彼奴ほど許せないと思った奴はいない。

 

理 「彼奴は地獄から抜け出した訳だが今の

   話を聞いて可笑しいと思わないか?」

 

蓮 「えっ………」

 

霊夢「地獄から抜け出したって所よね?」

 

理 「その通りだまず地獄から1人で抜け出す何

   て事は不可能だ獄卒そして四鬼神長そうい 

   った化け物格が多いそして逃げようとすれ

   ばすぐにバレるそれをどうやって掻い潜っ

   たと思う?」

 

自分は考える。そして霊夢が口を開き、

 

霊夢「協力者がいるって所かしら?」

 

理 「あぁ俺の見立てが正しいとすれば外部から

   の協力者がいたそいつはまず鷺麿を逃がす

   ために3体の元極悪な犯罪歴を持つ悪霊を

   野に解き放ったまずそれで獄卒達の目はそ

   っちに向くその間に逃がしたってのが正解

   だろうな」

 

蓮 「それとこれとどういった関係が?」

 

その逃がした奴と自分とで何か関係があるのかと疑問に思うと理久兎は更に話を続けた。

 

理 「考えてみろ何で鷺麿を逃がしたと思う?

   言うのもあれだが地獄の中だと彼奴より

   も凄い奴はいるのに何故…奴にしたのか

   それは」

 

蓮 「それは?」

 

理 「鷺麿は俺を含めていたが本来の目的は蓮

   お前を目の敵にしてる奴だ」

 

どうやらそいつは自分を狙っているみたいだ。まず目の敵にされるような事をした覚えはない。だがここである最悪な事を思い付いてしまった。それはまだ幻想郷に来た際に聞いた自分の先祖である安部家を皆殺しにした妖怪。

 

蓮 「理久兎さんそれってまさか僕の先祖を

   皆殺しにした妖怪ですか?」

 

理 「あぁ言いたくはないけどな」

 

霊夢「つまりそいつは幻想郷に来てるって事?」

 

理 「それは分からんだがまた近々に蓮に対し

   て必ずコンタクトを取ってくる事は間違

   いはないだろ気を付けろよ」

 

これには息を呑んでしまう。そんな奴がこんな所にいたなると恐怖でしかない。

 

千 「一応はワシもその妖怪については調べ

   てはおこう」

 

理 「同感だ………」

 

この2人が手助けしてくれるというのなら心強い。

 

蓮 「あっありがとうございます」

 

霊夢「言っておくけど私だって助けるからね」

 

蓮 「………ありがとう霊夢」

 

霊夢「んっ♪」

 

と、自分と霊夢が話しているを理久兎と千は楽しそうに眺めていた。

 

千 「しかしこうして見るとあの頃の甘酸っぱい

   ワシの初恋を思いだすのぉ♪」

 

理 「うぇっ」

 

千 「おい!うぇっとは何じゃ!」

 

理 「はいはい顔を近づけるなって………」

 

と、2人のそんなやりとりを見ながら自分達は残りの宴会を楽しみこの異変は本当の意味で終わりへとなったのだった。




怠惰「それでは今回もありがとうございます」

晴明「大変そうですね」

怠惰「うん絶対に大変だよ」

晴明「アハハハ…………」

怠惰「そこで読者様には申し訳ないけれど来週の
   月曜日から1週間だけ休ませて頂きます」

晴明「慣れるためですか?」

怠惰「そう…それで様子を見て1日1回投稿が
   出来るかどうか等々を確認したいからね」

晴明「もし出来なかったら?」

怠惰「その時はまた伝えるけれど一応は1日1
   回いつもと同じようにはやろうとしては
   いますのでよろしくお願いいたします」

晴明「リアルだと忙しそうですね」

怠惰「忙しい?違うな大変の部類だよ」

晴明「そうですか……あっ怠惰さんそろそろ」

怠惰「だねなので一応はお願いしますそれでは
   読者様!」

晴明「また次回さようなら♪」


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第十五章 娯楽のバザー
第174話 過ぎて


こんばんは怠惰のクソ悪魔です。そして………マジですんませんした!投稿をするために作品を書いていたら睡魔に眠らされて寝てしまいました。そして一応昨日の分も合わせて今日と昨日の分の話を投稿しますのでお願いします。では本編へどうぞ。


理久兎達が引き起こした異変から数日が経つ。ようやく平和な何時もの日常へと戻っていた。

 

蓮 「ふぅ平和だね」

 

霊夢「だけど平和すぎるのも問題よね」

 

理久兎達が引き起こした異変は被害は何もなく盗んだ西行妖も空紅の代わりの刀を突き刺し白玉桜に返還したとの事。行方不明となっている妖怪も皆は戻ってきて平和な日常へと戻っていく。だが平和すぎるのも退屈なものだ。

 

蓮 「だけど退屈な方が良いのかもしれないけど

   ね………」

 

霊夢「それだとお賽銭が無くて私の心の中で雨が

   降り続けるんだけど?」

 

蓮 「まぁまぁ一応は稼いだお給料の分の半分は

   お賽銭箱にいれてるんだから………」

 

なおその習慣は今も続けている。同居だと思うが居候させて貰っている身なのでそこはお賽銭として納めてはいる。

 

霊夢「別にもうそんな事はしなくても良いのに…

   昔はこんな気持ちはなかったから言ったわ

   けど今は………」

 

霊夢の顔は徐々に紅くなっていく。

 

蓮 「ハハハ♪それでも霊夢には何時もお世話に

   なってるからそのお礼♪」

 

霊夢「蓮ったら………」

 

恐らく今も現代にいたらこんな可愛い恋人は出来なかっただろう。こんなに楽しく話す事もなかっただろう。こんなにも心から守りたいと思える人とは出会えなかった。

 

蓮 「ねぇ霊夢………」

 

霊夢「なっ何かしから………」

 

今から言う事は自分からしてみると結構恥ずかしいし何よりも振り返ると赤面したくなるような台詞だが何とか言おうと決意して、

 

蓮 「あっあのさ………」

 

霊夢「だっだから何よ?」

 

蓮 「僕がそのもう少し成長したら霊夢の………」

 

霊夢「ののの…何よ!?」

 

霊夢も段々と声が高くなる。そして何とか声に出して、

 

蓮 「僕の…………」

 

続けて言おうとしたその時、

 

ガタンッ!

 

と、音がしてきた。自分と霊夢は音のする方向を見ると自分達のいる母屋から少し先の角の方から微かにだが声が聞こえてくる。

 

? 「ばっバカ!

 

? 「すっすいません………

 

そんな何処かで聞いたことのある声が神社の角付近で聞こえてくる。自分と霊夢はそこへと向かうと、

 

霧雨「お前のせいでバレるだろ!」

 

早苗「まさかこんな所に箒があるとは思わなく

   って………」

 

魔理沙と早苗がいた。やはりこの2人だった。しかも御丁寧に盗み聞きをしていたようだ。

 

霧雨「たくよ………」

 

と、魔理沙が正面を向いた瞬間、

 

霊夢「何がたくよですって?」

 

霧雨「えっ………えぇ!!?」

 

早苗「蓮さんそれに霊夢さんも!?」

 

2人は自分達がいるとは思わなかったのか驚いていた。

 

蓮 「因みにどこから聞いてたの?」

 

早苗「蓮さんが平和とか言った辺りからです

   かね?」

 

つまり最初から聞いていたようだ。あまりの恥ずかしさに顔が紅くなって黙ってしまう。

 

霊夢「そう…良~く分かったわ」

 

霧雨「れっ霊夢そんなカリカリ…ひっ!?」

 

自分も見てしまう。般若とまでは言わないが笑いながら眉間にシワを寄せる霊夢の顔を。今回はそんなに怖くはない。

 

早苗「れっ蓮さん!」

 

霧雨「たっ頼む!」

 

と、2人は言う。そして自分の下した判決は、

 

蓮 「霊夢……今回は遠慮はしなくても良いよ」

 

霊夢「勿論そのつもりよ!」

 

判決はお仕置き。理由は恥ずかしかったから。

 

霧雨「ひぇぇ!!」

 

早苗「きゃーーー!!」

 

ピチューーン!ピチューーン!

 

霊夢の弾幕が無慈悲に2人に被弾したのだった。そうして数分後ボロボロとなった2人は自分達と同じように縁側に座る。

 

霧雨「痛てて………手加減ねぇな」

 

早苗「どうしてこんな目に………」

 

霊夢「あんたらが盗み聞きしてるのが悪い」

 

これは霊夢の言う通りだ。せめて挨拶しながらやって来てくれるのなら焦るぐらいで済むが盗み聞きはあんまりやって欲しくはない。

 

蓮 「それで2人は何しにここへ?」

 

2人が何しに来たのかと聞くと2人は楽しそうに、

 

霧雨「それは遊びにだぜ♪」

 

早苗「私はお裾分けに来たんです♪」

 

そう言うと早苗は重箱を出す。そして蓋を開けると見事なおはぎが幾つもあった。

 

霊夢「あらおはぎじゃない♪」

 

蓮 「あっならお茶を持ってくるね」

 

そうしてすぐにお茶を入れお盆に乗せて縁側へと戻る。もう霊夢と魔理沙はおはぎを食べ始めていた。

 

蓮 「あぁもう待っててくれても良いのに」

 

お茶を置き自分もおはぎを食べる。食べていると祖母の作った懐かしいおはぎの味がした。

 

 

蓮 「懐かしい味………婆ちゃんのおはぎを思い

   出すなぁ」

 

早苗「それは良かったです♪」

 

霧雨「そういえば蓮ってさ外の世界に親戚とか

   はいたのか?両親は死んでるってのは聞

   いたけどよ」

 

親戚と言われるとある1人の子供を思い出す。

 

蓮 「親戚ねぇ…いるにはいるよ……そういえば

   元気かなぁ菫子は………」

 

霊夢「それが親戚の子?」

 

蓮 「うん婆ちゃんの弟のお孫さん何だけど

   昔に少し遊んでそれっきりだからなぁ

   早苗の話が本当ならもう8年とか経っ

   ているともう16とかそんな年代かな」

 

それを聞くと皆は意外と言わんばかりの目で見てくる。

 

蓮 「どっどうしたの?」

 

霊夢「いや何かあんたにしては意外と思って」

 

霧雨「あぁ蓮はボッチだし」

 

蓮 「ぐふっ!」

 

早苗「それに言えた義理ではないですが痛い人

   ですしね………」

 

蓮 「がはっ!?」

 

魔理沙はともかく早苗にまで言われ流石に精神が痛い。恐らくSAN値は4ぐらい減ったかもしれない。

 

霊夢「ちょっ蓮…大丈夫?」

 

蓮 「うん心が痛い」

 

霧雨「悪かった蓮!」

 

早苗「すみません蓮さん!」

 

と、そんな痛い話でもこの縁側での会話は盛り上がったのだった。

 




怠惰「もう一度言いますすいませんでした!」

鈴蘭「えっと睡魔に襲われたんだっけ?」

怠惰「俺は小説を書いていたんだがいつの間にか
   寝ちまったそして気がついたら午前の4時
   になっていたんだ寝た記憶もなかったんだ
   何を言って………」

狗神「分かるから要は寝ちまったって事だろ?」

怠惰「あいそうです」

神楽「失敗は誰にでもありますから」

鈴蘭「毎日投稿(笑)」

怠惰「マジで本当にすみません………それとですね
   次に彼方の方を投稿しますのでお願いしま
   すね読者様」

神楽「因みに何時ぐらいに?」

怠惰「えっと後少しで完成するので11時ぐらい
   までには」

狗神「まったく………さてそろそろ時間だなそれ
   じゃあな読者様」

鈴蘭「またね♪」

神楽「それでは♪」

怠惰「ではまた彼方を見る方は彼方へそうでない
   方はサラダバー」


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第175話 バザーへ

こんばんは読者様。やるゲームが底をついたのでまたルーンファクトリー4にでも挑戦しようかと考えた怠惰のクソ悪魔です。怠惰さんは密かに願う。無いとは思うけど5が出てくれないかと。失礼。こんな話もあれなのでそれでは本編へどうぞ。


昼下がりの午後。自分は何気ない何時もの平和な時間を過ごしていた。

 

蓮 「イメージ………イメージ………」

 

イメージをしつつ神楽を振るう。イメージし戦っていた相手は理久兎だ。

 

蓮 「ふぅ………しゅ!はぁ!」

 

シュン!

 

彼処まで手加減をしつつ戦っていた相手はあまりいない。そのため遣り甲斐がある。次こそは誰の力にも頼らずに勝ちたいと思えた。そんなイメージ対戦をしていると、

 

霊夢「ねぇ蓮」

 

蓮 「ん?」

 

霊夢から声をかけられ自分は止まる。そして霊夢の方を見ると霊夢はお茶とタオルをお盆に乗せて縁側に座ると、

 

霊夢「休憩にしない?」

 

蓮 「あっもうこんな時間だったんだ」

 

神楽を鞘に納刀して縁側に座りタオルで汗を拭う。そしてお茶を飲む。

 

蓮 「ふぅ……」

 

霊夢「やっぱり前よりも筋肉が増えたわね?」

 

蓮 「えっそうかな?」

 

自分には分からないが少し筋肉は増えたみたいだ。あんまり自覚はしていないのだが。すると霊夢が自分の腹筋辺りを触ってくる。

 

霊夢「うんやっぱり硬いわね」

 

蓮 「まぁ……筋肉だから…ねぇ?」

 

勘違いしているかもしれないため言うがそんなガチガチマッチョではない。言うなると大体何処にでもいる細マッチョだ。

 

蓮 「ちょっ霊夢くっくすぐったいんだけど」

 

霊夢「あっごめんなさい………」

 

そう言うと触るのを止める。そして自分は縁側に置いてある文々新聞を手に持ち記事を見る。するととある記事を目にする。

 

蓮 「へぇ今バザーをやっているんだ」

 

霊夢「バザー?」

 

蓮 「うん…霊夢は知ってるよね?」

 

霊夢「物を自由に売り買いする楽市楽座みたいな

   もんでしょ?」

 

蓮 「まぁそう…だね?」

 

これまた古い言葉が出てきたものだ。もう一度確認すると未来水妖バザー開催と大きく書かれており河童達が主催で河川敷辺りで開くという事も確認できた。すると霊夢も自分の肩に顎を置いて見てくる。

 

霊夢「ふぅ~ん………何かあるかしら?」

 

蓮 「どうだろう?だけど河童印なら何かしら

   の物はあるかもね?」

 

霊夢「そうね………なら行きましょうか?」

 

蓮 「そうだね♪」

 

自分は着物の上部を着直し霊夢はお茶とタオルを片付けると空へと飛び立ったのだった。

 

少年少女移動中………

 

2人は河童達が主催のバザーの会場へと降り立つ。そこは色々な妖怪達はたまた時々には人間だったり神だったりが集まっていた。

 

霊夢「これだけいるとつい退治したくなるわね」

 

蓮 「霊夢それは流石に止めようよ」

 

これには流石にツッコミを入れる。こんな所で妖怪退治と言われれば大騒ぎだ。そのため止めて欲しい。

 

霊夢「まぁ仕方ないかぁそれに♪」

 

そう言うと霊夢は自分の腕を掴むと霊夢の腕で組んでくる。

 

霊夢「今日は良いデート日だしね♪」

 

蓮 「うっうぅ……確かに…ね」

 

霊夢「ふふっ♪歩きましょうか」

 

蓮 「そうだね♪」

 

自分と霊夢はバザーに並ぶ店を巡る事にした。見て回ってみるとやはり色々な者達がいた。

 

にと「いらっしゃい見てってよ!」

 

河童「こちらの商品はですね!」

 

文 「良い記事が書けそうですねぇ♪」

 

等々、多くの妖怪達に神様もバザーの出展者として頑張っていた。更に客の中には、

 

聖 「ふぅ…黒さんは…来てないんですね」

 

一輪「聖…黒さんは神道の者ですよ?」

 

レミ「咲夜…それにパチェ何か良い道具とかは

   あったかしら?」

 

咲夜「そうですね……」

 

パチ「あまり無さそうね……」

 

と、元人間の者もいたり日光が苦手な吸血鬼がいたりと大賑わいだ。

 

蓮 「凄い数だねぇ」

 

霊夢「そうね………」

 

そんな事を呟きながら歩いているとヒソヒソとだが声が聞こえてくる。

 

人間「なぁあれって?」

 

人間「あぁ博麗の巫女に寺子屋の教師だな」

 

人間「ちっイチャイチャしやがってよ」

 

そんな声が聞こえてくる。やはり隣に霊夢がいると注目の的となってしまう。

 

霊夢「どうしたの蓮?」

 

蓮 「んっいいや♪何でもないよ♪」

 

あまりゴタゴタは起こしたくないために無視して先へと進む。すると、

 

男性「しっかし博麗の巫女もどうしてあんな優男

   を好きになったのかねぇ」

 

男性「あぁ完璧にガキ臭いしなぁ♪」

 

と、声を張り上げて言ってきた。自分は別に気にもしていないしそれに言っている事は大抵あっている。そしてボッチとか言われるよりかは全然マシだ。だから気にしていなかったのだが彼らがそんな事を言った直後、自分は一瞬だが嫌な気配を感じ隣を見ると、

 

霊夢「なん…です……って?」

 

蓮 「やっヤバイ!?」

 

軽く霊夢がキレていた。しかも今にも弾幕を飛ばし兼ねない雰囲気だ。

 

蓮 「霊夢!こっちに行こう!」

 

霊夢「えっ蓮!」

 

組んでいる腕を離しすぐに霊夢の手を握りその場からすぐに離れる。そして暫く小走りに走りベンチの前まで来ると手を離す。

 

霊夢「ちょっと貴方の悪口なのよ!」

 

蓮 「それは知ってるけど騒ぎにはなって欲しく

   ないし………折角ここに来たのなら楽しまな

   いとね♪」

 

霊夢「うっうぅん……言う通りね…ごめん」

 

蓮 「いいよ謝らなくても♪」

 

これで何とか騒ぎにはならなくて済みそうだ。

 

蓮 「そういえば霊夢さ喉乾いた?」

 

霊夢「えっ?えぇとそうね少しだけ」

 

辺りを見回して何か飲み物がないかなと探してキョロキョロとしていたその時だった。

 

男性「おやそこの麗しきお嬢さんどうですお茶

   でもしませんか♪」

 

と、1人の男が近寄ってきた。しかも服装がこの辺の人間の服装ではなくタキシードに胸ポケットにバラとまんま伊達男という感じの男だ。しかし自分がいるのが見えていないのだうか。

 

霊夢「何よあんた?言っとくけどもう連れがい

   るんだけど?」

 

そう言うと霊夢は自分の腕を引っ張って引き寄せてくる。それを見ると男は、

 

男性「………何だつまらん女だ話しかけて乗らぬ

   とか大和撫子とは本当につまらねぇな」

 

霊夢「はぁ!?」

 

いきなり霊夢をディスり始めた。霊夢も怒るがこれには正直な話だが自分の額に血管が浮き出た。

 

男性「まぁ良い他の女を探………」

 

そう言い去ろうとした瞬間、

 

蓮 「すみません♪」

 

男性「ん?何……」」

 

ゴンッ!

 

男性「ぐふっ!!?」

 

自分はその男性の左頬に向かって右ストレートを放った。そして男性はそのまま空中で一回転して地面に倒れ込む。

 

霊夢「えっ!?」

 

蓮 「僕は馬鹿にされるのは構わないだけど

   霊夢の悪口を言うなら許さないよ」

 

霊夢「れっ蓮………」

 

それを聞いた霊夢は顔を紅らめるがすぐに手を引いて、

 

蓮 「行こう」

 

霊夢「えっえぇ」

 

霊夢の腕を引っ張り自分と霊夢はその場へとすぐに抜けるのだった。そして倒れた男は、

 

男性「あの小僧が!」

 

そう言い男性は起き上がる。

 

男性「この俺を知っての狼藉もしくは知らなく

   ても不幸に!」

 

と、言ったその時だった。その男は見てしまう。1人の角を生やす少女を連れて歩く死んだ魚の目をしてねじり曲がった角を生やすその男性を。

 

男性「ん?なっ!ななな何故に貴様がここに!」

 

? 「………お前こそ何でここにいるんだよ?」

 

悪魔「くっ!こんな奴がいるなんて聞いてねぇぞ

   畜生!!」

 

男性は猛ダッシュで逃げていった。そして残った男は呆れ少女は首を傾げるのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな♪」

鈴蘭「ありがとうね♪」

神楽「そういえば怠惰様は?」

狗神「言われてみるといねぇな」

鈴蘭「何か聞いた話によるとバザーに強制連行
   されに行ってくるとか言ってたけど?」

狗神「何じゃそりゃ」

神楽「強制連行って何したんでしょうね………」

鈴蘭「う~ん良く分かんないよね」

狗神「たく彼奴ときたらよ」

神楽「まぁ仕方がないですよ狗神さん」

鈴蘭「う~んとりあえず話すことはあっ!そうだ
   また明後日に次話を投稿するからよろしく
   ね読者様!」

狗神「そんぐらいだよなそんじゃそろそろ終わり
   にするぞ」

鈴蘭「てなわけで読者様またね♪」

神楽「それではまた次の投稿まで」

狗神「気長に待てよじゃあな」


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第176話 並ぶ商店

こんばんは読者様、次のオリジナル異変をやろうかやらないでスルーしようかと絶賛考え中の怠惰のクソ悪魔です。どうするべきか………失礼。ではでは本編へどうぞ。


霊夢の手を引っ張り少し先へと行く。

 

霊夢「れっ蓮!離してもらっても良い?」

 

蓮 「えっ!あっごめん!」

 

霊夢の言葉で我に返ると立ち止まり手を離す。どうやらカッとしていたために周りを見ていなかった。霊夢は掴まれていた手を擦りながら、

 

霊夢「まさか貴方が彼処まで怒るなんてね」

 

蓮 「………うん何も悪くない霊夢に向かって

   あんな屁理屈を言うから…迷惑だった

   のならごめんね」

 

反省の意をこめて謝る。すると霊夢は微笑みながら、

 

霊夢「全然♪格好良かったわよ蓮♪」

 

そう言い右頬に手を当ててくる。正直な話だが恥ずかしい。

 

蓮 「ん……うん」

 

霊夢「ふふっ♪」

 

と、そんな話をしていると、

 

? 「よぉそこの熱々のお二人さん良ければ店

   でお茶を飲んでってくれないか?」

 

霊夢「えっ?………なぁ!!?」

 

蓮 「えっ!!」

 

自分達は見た。その声をかけてきた者を。それは数週間前に戦った男だったからだ。

 

蓮 「理久兎さん!」

 

霊夢「あんた何やってんの?」

 

そう理久兎だ。何故ここにいるのかが疑問に思うが更に疑問に持つのが、

 

霊夢「しかもその服は何?」

 

理 「ん?これか?」

 

服装は普段?のアロハシャツ等の服装ではなくシャツにスカーフ下はブーツに下半身のみのエプロンをつけていた。

 

蓮 「何かお店でもやっているんですか?」

 

理 「おっ良い勘を持ってるんじゃんその通り

   でこのバザーで飲食店をやらせて貰って

   いるよ♪そこでだ良かったら来ないか?」

 

霊夢「あんたの店に?」

 

理 「そうそれ♪」

 

つまり自分の店へお誘いをしに来たみたいだ。お昼御飯も食べていなかったので丁度良いと感じた。

 

蓮 「なら行かない?」

 

霊夢「そうね…行きましょうか?」

 

理 「毎度あり♪ならこっちだよ♪」

 

理久兎に案内され自分達は歩いていく。そして暫く歩くと、

 

理 「ここが俺らのブース♪」

 

目に写る光景はコジャレているガーデンレストランだ。キッチンもオープンとなっていて更には席にはパラソルまでついている。それによく見てみるとテラスのすぐ隣は川にもなっている。まるでここだけ外の世界に来たみたいな感じだ。

 

蓮 「何かどの商店よりも土地が大きいですね」

 

理 「まぁ…皆の所場代は利益の2割だけど俺ら

   だけは3割払うけどね」

 

霊夢「それ儲けあるの?」

 

確かにそうだ。仕入れやらでも掛かる筈なのにそれをプラス1割となると結構持っていかれる。だがそんな理久兎は、

 

理 「うんあるね外の世界とかで一括で仕入れを

   するし生産者が生産した現地から購入する

   から運送費も掛からないし仲介手数料すら

   ないから3割ぐらい屁でもないね後は客が

   どれだけ入るって所だね♪」

 

蓮 「それを言われると本当に凄いですね」

 

霊夢「てか客が大事って言うけど人がいないん

   だけど?」

 

霊夢の言う通り人がいない。それを言われ理久兎は笑いながら、

 

理 「まぁ従業員に昼休みを与えてたからなもう

   オープンするから好きな席に座って」

 

蓮 「えっえぇ」

 

霊夢と共にとりあえずは席に座る。すると、

 

耶狛「いらっしゃいませお客様♪ってあっ!

   蓮くんに霊夢ちゃんだ♪」

 

耶狛がお盆にメニューとお水に手拭きをそれぞれ2つずつ持ってきてくれた。しかも衣装が何時もの巫女服ではなくウェイトレス衣装だ。

 

霊夢「やっぱりあんたも働いてるのね…それに何

   その服は?」

 

耶狛「ん?あぁ可愛いでしょ♪」

 

楽しそうに一回転して衣装全体を見せてくる。

 

耶狛「これねマスターが従業員の服として簡単に

   作ってくれたんだよ♪」

 

霊夢「彼奴が作ったんだ………」

 

蓮 「りっ理久兎さん手先器用だなぁ………」

 

見事に外の世界のウェイトレス衣装だ。すると耶狛はハッと何かを思い出す。

 

耶狛「おっと無駄話をしてるとお兄ちゃんにドヤ

   されちゃう…注文が決まったら呼んでね」

 

蓮 「あっはい」

 

耶狛はそそくさと走っていった。そして置いていった水を飲みながら霊夢と共にメニューを開く。そこには料理の名前に写真が張り付けてあった。中にはこの前に食べたテリーヌもあった。

 

蓮 「結構あるんだね」

 

霊夢「本当ね……ってこれ美味しそうね」

 

蓮 「えっ?」

 

霊夢の開いているページを見てみるとそれは懐かしのファミレスメニューのパフェだ。しかも季節のせいであるのか桃や金柑類等のフルーツをふんだんに使った爽やかそうなパフェだ。

 

蓮 「うっうぅん……食べるなら最後のデザート

   でね?」

 

霊夢「ふふっ分かってるわよ♪そうね…ならこの

   何かしらえっとコロッケってのとそれから

   味噌汁にご飯にするわ♪蓮は?」

 

蓮 「えっと…なら久々にカルボナーラを食べよ

   うかな♪」

 

霊夢「聞いた事のない料理ね…まぁ良いわえっと

   手を上げれば良いのよね?」

 

霊夢が手をあげるとトタトタと音をたてながら店員がやって来た。恐らくまた耶狛かそれとも兄の亜狛かそのどちらか来るだろうと思っていると、

 

? 「はぁ~い御注文は如何いた…にゃん!?」

 

霊夢「あれ?あんたさとりの所のペットよね?」

 

蓮 「あっお燐さん」

 

まさかの別の店員がやって来た。それもさとりのペットである火焔猫燐が耶狛が来ていたウェイトレス衣装を着てやって

来たのだ。しかも自分達を見て固まってしまっている。

 

お燐「ちちち違うんですよ!?これは理久兎様

   やお母さんに無理矢理着せられて店員を

   やってるだけだからね!!?」

 

顔を紅くしながらあたふたしだした。一体どうしたのだろう。

 

霊夢「ふぅ~ん…可愛いわよねぇ蓮?」

 

蓮 「ん?うんそうだね♪」

 

ニヤリと霊夢は笑いながら自分にも質問されそれに答える。するとお燐は顔をプルプルと震わせて、

 

お燐「にゃーーーーん!!!」

 

叫びながら理久兎達のいる厨房へとBダッシュしながら帰っていった。

 

蓮 「あっあの注文………!」

 

霊夢「………帰っちゃったわね」

 

そんな事を言っていると今度は亜狛が注文用紙を持ってやって来た。

 

亜狛「すみません娘が粗相をしたようで」

 

蓮 「いえいえ♪」

 

霊夢「えぇそう……はっ?今なんて?」

 

亜狛「えっと娘が粗相をしたようでと言いまし

   たが?」

 

亜狛は復唱する。そして自分はある事を思い出す。かつてお燐が言っていた義父という事をつまり亜狛がそのようなのだろう。だが霊夢は知らないためか、

 

霊夢「あっあんたの娘なの!!?」

 

それを言った瞬間、胸ポケットの式神札が入っているポケットが揺れる。だが気にしないで霊夢に、

 

蓮 「霊夢…多分だけど義娘ですよね?」

 

霊夢「えっ?」

 

亜狛「えぇそうですよ♪特にお燐とお空は自分

   と耶狛とで育てましたからねその結果か

   何故かお父さんって言われるようになっ

   てしまって………」

 

霊夢「何だビックリしたぁ」

 

それを聞き胸を撫で下ろした。それと動じに胸ポケットも静かになる。

 

亜狛「えっと注文はお決まりなんですよね?」

 

霊夢「あっそうだった…ならコロッケに味噌汁

   それでご飯も付けて頂戴♪」

 

亜狛「それでしたらコロッケにセットメニュー

   にすれば少しお得ですよ♪ご飯に味噌汁

   そして更に大根と那須の漬物が付いてき

   ますが?」

 

霊夢「えっ!そうなるとお値段は………」

 

亜狛「漬物の分がお得になるお値段ですね」

 

霊夢「ならそれにするわ!」

 

流石はお金の使い方にはうるさい霊夢だ。お得という言葉には結構弱い。だがやり方が本当に外界のファミレスそのままだ。

 

亜狛「分かりました♪それで蓮さんは」

 

蓮 「あっカルボナーラをお願いします」

 

亜狛「カルボナーラですね♪そうなるとセット

   メニューにするとサラダが付いてきます

   が如何しますか?」

 

此方もセットメニューとしてサラダが付くみたいだ。よくメニューを見てみると+100円でお手頃サイズのサラダの写真が載っていた。因みに霊夢が頼んだ漬物のは那須2切れ大根が2切れの写真が載っていてこのセットだと+500円となっていた。

 

蓮 「ならそれで♪」

 

亜狛「分かりましたドレッシングはシーザーに

   和風、イタリアン、胡麻、レモン、バル

   サミコスから選べますが?」

 

蓮 「えっと胡麻で………」

 

亜狛「畏まりました…‥あっそれとお飲み物を飲

   むのでしたら丁度カップル限定の飲み物

   がありますが………飲みますか?」

 

どうやらカップル限定の飲み物があるみたいだ。だが正直な話だが外界から来た者の勘が騒ぐ嫌な予感がすると。しかも亜狛も顔をひきつらせてる。だがそんなのは知らぬと言わんばかりに、

 

霊夢「へぇ面白そうねならそれも♪」

 

蓮 「れっ霊夢!?」

 

亜狛「ではそちらも追加しましてと………それで

   は少々お待ち下さいね」

 

そう言い亜狛は下がっていった。

 

霊夢「楽しみね♪」

 

蓮 「うっうんそうだね……」

 

この後に自分と霊夢は結構恥ずかしい事となるというのはいうまでもなかったのだった。




鈴蘭「凄いお値段がお得だね」

神楽「そんなにですか?」

鈴蘭「うん普通なら漬物とか付けるなら追加の
   料金を取っても良いのに取らない何てさ
   良心的すぎるよね」

神楽「何か裏がありそうで恐いですね」

鈴蘭「それね私も思ったよ………所で狗神の姐御
   は?」

神楽「えっ?あそこに………」

狗神「…………………行こうかなあの店いやでも」

鈴蘭「何を悩んでるのかなぁ~姐御♪」

狗神「なっ何だよそんなニヤニヤしやがって!」

鈴蘭「いや~甘酸っぱい香りがしたからさぁ」

狗神「何!?すんっすんっ………臭くはないぞ?」

鈴蘭「いやこれ比喩表現なんだけど」

狗神「比喩って何だよ?」

鈴蘭「えっ?えぇ………うん良し!それでは読者
   様今回はここまで!」

狗神「あってめぇ」

神楽「えぇと読者様また次回!」

狗神「だから………」

鈴蘭「それじゃバイバイ♪」


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第177話 やって来る客達

こんばんは読者様方。雨が速く晴れて欲しいなと願う怠惰のクソ悪魔です。もう気温も下がったりで寒くて仕方がありません。ではこんな話もそろそろなので本編へどうぞ。


理久兎がオーナーの店に入り注文を取ること数分後、

 

亜狛「え~とまずセットメニューの漬物に

   サラダ和風です♪」

 

そう言い亜狛はセットメニューの物を置くとまた厨房へと戻っていった。

 

蓮 「どれどれ…うん不味い訳がない」

 

霊夢「本当ねこれも良く味が染みてて行けるわ」

 

そんな事をいってる間にもすぐに完食してしまう。やはりセットメニューだけあって量は本当に少なく前座だ。すると今度は耶狛が歩いてくる。それもお盆には痛々しいような飲み物を乗せて。

 

耶狛「お待たせしましたぁ♪恋人専用ドリンク

   でございま~す♪」

 

霊夢「ぶっ!!?」

 

蓮 「やっぱり!?」

 

量的には約500MLぐらいのガラスコップに白とピンク色の液体が入った飲み物が来た。そう来たのだが問題はストローが2つ合体したハート型のストローなのだ。正直な話、頼んだ自分達もこうして見てみると痛々しく感じてしまった。すると耶狛はニコリと笑うと、

 

耶狛「因みにそのドリンクの原料はヨーグルトを

   主に使っててね季節の果物として桃それも

   天界から産地直送で持ってた仙桃をジャム

   にして作ったスペシャルドリンクだよ♪因

   みに恋人限定で値段は普通の仙桃ラッシー

   を二割引してストローがハード型っていう

   感じのおまけだよ♪」

 

霊夢 (;゚Д゚)

 

もう驚きすぎているのか霊夢の耳には耶狛の説明が耳に入ってこない状態だ。というか一番最後のハート型ストローに限っては絶対にいらないオプションだ。

 

耶狛「それじゃラブラブでねぇ♪」

 

そう言い耶狛は去っていくが耶狛の向かう先を見ると理久兎が厨房でニヤニヤと此方を見ていた。しかも、

 

理  (´∀`)b

 

グッジョブまでしてきた。やはり理久兎の仕業だった。

 

蓮 「おのれ………」

 

霊夢「れっ蓮ちょっちょっとははっ恥ずかしい

   わよ!?」

 

蓮 「霊夢……頑張って飲もう…頼んじゃったし」

 

霊夢「うっうん……」

 

そうして霊夢と共にそのドリンクを飲む。因みにお味は仙桃の甘さにヨーグルトの酸っぱさが合わさり甘いながらもさっぱりとした味わいだった。

 

霊夢「………恥ずかしいけど美味しいわね」

 

蓮 「うん………意外にも」

 

美味しいために中々文句が言えない。運が良かったのはまだ店に人がいない。それでいて道から遠くの川沿いの席にしたためあまり見られてはいないだろう。

 

霊夢「くっお得という言葉に釣られるのも問題

   だったわ」

 

蓮 「まぁこれはこれで良い教訓になったかもね」

 

と、またそんな話をしながらお互いに飲み物を飲んでいると今度はお燐が幾つかの料理をお盆に乗せてやって来た。

 

お燐「おっお待たせしましたカルボナーラそれ

   にコロッケとセットの白米と味噌汁にな

   ります…それと食べ終わったお皿やらは

   片付けるね…あっそれとレシートを置い

   て行くから後でレジに持ってきて!」

 

お燐はてきぱきと皿を回収しそう言い残してすぐに厨房の方へと帰っていった。

 

霊夢「そんな焦らなくても良いのにね………」

 

蓮 「多分だけどあの格好が恥ずかしいのかも

   ね………」

 

霊夢「まぁ私も着たいとは思わないわ…さてと

   早く食べましょうか♪」

 

蓮 「そうだね♪ならいただきます」

 

霊夢「いただきます」

 

そうして頼んだカルボナーラを食べる。盛り付けられたパスタは平麺でその上には半熟卵が乗っけられているため軽く潰して卵の黄身を混ぜながら食べる。その味は、

 

蓮 「懐かしい…この味は……」

 

過去にお祖母ちゃんに連れられて行った喫茶店を思い出す。優しい味わいのソースに絡められたカルボナーラだ。そしてどうやら美味しいと感じたのは自分だけではなく、

 

霊夢「凄いなにこれ!?」

 

霊夢からはサクッと聞き心地のよい音が聞こえる。すると霊夢は幸せそうな顔をしだした。

 

霊夢「外はサクサク中はホクホクで美味しい♪」

 

蓮 「まぁパン粉が中々手に入らないからね」

 

幻想郷では小麦と米だと米の方が主流で多くかといって小麦が少ないのかと言われるとそうでもないのだが里の人達だとかはパンにする行程があまり分かっていないし設備もない。そのため作るのが難しいし食べるまでが少し大変なのだ。

 

蓮 「幸せそうだね♪」

 

霊夢「えぇとっても………そうだ蓮あーん」

 

蓮 「えっ!?………うっうむ……」

 

コロッケを少しもらい食べてみると言った通りで本当にサクサクでホクホクだ。不味いわけがない。

 

蓮 「美味しい………ならほら♪」

 

霊夢「はふっ………!」

 

お礼に少しカルボナーラを取って霊夢の前に出す。食べた霊夢は驚きの顔をしていた。

 

霊夢「それも美味しいわ………」

 

蓮 「ん♪そうだね♪」

 

そうして自分と霊夢は出された料理を完食する。

 

霊夢「ふぅ美味しかったわ…そうだわ蓮♪パフェ

   食べましょうよ」

 

蓮 「ハハッ良いよ♪季節のパフェで良いんだよ

   ね?」

 

霊夢「えぇ♪」

 

それを聞き手をあげる。すると、

 

黒 「メニューを聞こう何が望みだ?」

 

やっとここで黒が出てきた。しかも服装が理久兎と亜狛に比べてだらしなくなっていた。それに気になるのは、

 

蓮 「あっ黒さん………というかどうしたんですか

   頭に雪なんかが乗って」

 

 

黒の頭に雪がチラチラと載っていて光っているのだ。それについて黒は、

 

黒 「あぁ少し地球の果てまで言って氷を取って

   きたからな……それでだろ」

 

蓮 「そっそうなんですか………えっとこの季節の

   パフェを1つお願いします」

 

黒 「分かった少しレシートを預かるぞ」

 

そう言いレシートを取ると厨房へと戻っていった。

 

蓮 「黒さんも凄いなぁ」

 

霊夢「いや彼奴は存在事態が化け物のレベルよ

   彼奴以外の3人もそれを超越してるわよ」

 

蓮 「確かに………」

 

と、そんな事を言っていると、

 

? 「すみませ~ん」

 

耶狛「すぐ行きま~す!」

 

どうやらお客さんが入ってきたみたいだ。それに気がついたのか耶狛が走っていった。

 

蓮 「お客さんが来たみたいだね」

 

霊夢「そのようね」

 

そんな事を言っているとその者達は席に座る。しかもその座った者達というのが、

 

藍 「霊夢に蓮じゃないか」

 

橙 「こんにちは♪」

 

紫 「あら貴方達も来ていたのね」

 

紫に藍に橙だった。3人はわざわざ食べに来たようだ。

 

蓮 「あぁ皆さんこんにちは♪」

 

霊夢「珍しいわねぇ貴方が店だとかに来るなん

   て………」

 

紫 「えぇ♪御師匠様が経営している料理なら

   安心で美味しく頂けるもの♪」

 

理久兎の料理目当てみたいだ。

 

橙 「所で聞きたいんですがその飲み物って?」

 

橙はよりよって気にかけられたくない事を聞いてきた。もう自分も霊夢も顔が真っ赤だ。

 

藍 「こらそういうのは言っちゃダメだぞ?」

 

橙 「良く分かりませんが覚えておきます♪」

 

純粋な心も痛いがその気遣いも痛い。ある意味で拷問だ。そしてそんな話をしていると亜狛が水に手拭きそしてメニューを持ってくる。

 

紫 「あっ注文いいかしら?」

 

亜狛「えっでもメニューは?」

 

紫 「大方はある筈よ藍は狐うどんで橙はパン

   ケーキで良いかしら?」

 

藍 「あっはい」

 

橙 「パンケーキがいいです♪」

 

それを聞きあるのかと思っていると亜狛は注文表にすらすらと書いていく。見た感じはあるみたいだ。

 

亜狛「藍さんの狐うどんだとセットだと稲荷

   寿司が2つ付きますが?」

 

藍 「ほうならそれも頼むよ」

 

亜狛「分かりました…それと橙さんパンケーキ

   のソースがですね蜂蜜、チョコ、ベリー

   メープルの4種類がありますがどれに致

   しますか?」

 

橙 「う~ん定番のメープル♪」

 

それを聞くと亜狛はまた更々と注文表に書き足していく。そして紫の方を見ると、

 

亜狛「では紫さんは何をお食べになりますか?」

 

紫 「私はお粥にしてもらっていいかしら?」

 

亜狛「えっ!?それメニューには…う~ん少々

   お待ちくださいね」

 

亜狛はダッシュで厨房へと向かうとまた戻って来た。

 

亜狛「え~と裏メニューとして承らせて頂きま

   すがセットは………」

 

紫 「ふふっ良いわよそんなの♪無理承知です

   もの♪」

 

亜狛「そうですか…では注文は承りました」

 

そう言い厨房へと帰っていった。そして自分は気になり紫に聞くことにした。

 

蓮 「えっと何でメニューにも載っていない

   お粥を?」

 

霊夢「それは思ったわもう紫も年かしらね?」

 

紫 「霊夢♪後で覚えておきなさい♪」

 

紫の顔が滅茶苦茶なぐらいに怖い。笑っている筈なのに自然と背筋が凍った。

 

紫 「まったく………そうね思い出かしらね」

 

蓮 「思い出?」

 

紫 「えぇ私が餓死する寸前の所で御師匠様に

   拾われてその時に食べさせられたのが」

 

霊夢「お粥だったって事ね?」

 

紫 「えぇ…あの時の私には変哲もないお粥が

   美味しいって感じたのよ……‥だから久々

   に思い出にでも浸ろうと思ってかしらね」

 

どうやら紫にとっては理久兎のお粥は一番の思い出の料理みたいだ。それを聞くと自分達もジーンとしてくる。

 

霊夢「まさかあんたにそんな過去があったなん

   てね」

 

藍 「紫様を救ってくれた理久兎様には感謝が

   しきれませんね」

 

橙 「後で会ったらお礼を言おう藍しゃま」

 

藍 「そうだな♪」

 

と、そんな話をしつつもまた客が入っていく。そしていつの間にかこのレストランは客で一杯になるのだった。




狗神「そんじゃ読者様今回もありがとうな」

鈴蘭「やっぱり怠惰は今日も来ないんだね」

神楽「大丈夫でしょうか………」

狗神「本当だなまぁ簡単にはくたばりは………
   っ!」

ポンッ!

鈴蘭「やっ矢文!?」

神楽「えぇと………あっ怠惰様からですよ」

狗神「あぶねぇなぁ………内容読んでくれよ」

神楽「えっと鈴蘭さん」

鈴蘭「良いよ貸して………え~と皆様今回も見て
   下さりありがとうございました現在はと
   ある少女に遊び相手として連れて行かれ
   ているのでまだ出れそうもありませんが
   出来る限り速く此方に出る所存です……」

狗神「まだ拉致られてるのかよ」

鈴蘭「待って待ってまだ続きがあるから…………
   皆様今回の最後の方で紫が注文したお粥
   の思い出ですが実はあれもう1つの方の
   小説で見れます気になるのでしたら是非
   見てみてください………」

神楽「ただの広告ですねそれ」

鈴蘭「だね………では長くなりました長文を失礼
   しました………これで終わりだね」

狗神「たくやれやれだぜ………おっともうそろ
   そろ終わるぞ」

神楽「そうですねでは読者様今回はここまで」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

狗神「そんじゃあな」

鈴蘭「またね♪」

神楽「また明日もお願い致しますね♪」


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第178話 事件は立て続け

こんばんは読者様。この最近しっかり眠れてない怠惰のクソ悪魔です。何故かゲームに御執心してしまうんですよね。ではでは本編へどうぞ。


正午の後半となりつつこの時間帯。現在そこでは、

 

霊夢「う~んパフェ美味しい♪」

 

蓮 「それは良かったよ♪」

 

自分達はデザートのパフェを食べていた。味付けは夏を彩る味だけあって爽やかに甘酸っぱい黄色のソース恐らくは幻想郷では手に入らないマンゴーを使ったソースにバニラアイスそれにオレンジのシャーベットからシリアルに甘酸っぱい味付けが何とも良いデザートだ。

 

紫 「あらあら美味しそうね♪後で頼もうかしら

   ね藍♪」

 

藍 「そうですね♪」

 

橙 「でも混んできましたね?」

 

橙に言われ良く回りを見てみると確かに客が何人か入ってきていた。中には、

 

レミ「そうねえ~と私は」

 

玲音「俺はBLサンドでお嬢はお子さまランチに

   してやってくれや♪」

 

レミ「こら駄執事!何がお子さまランチよ!」

 

パチ「紅茶とスコーンをいただくわ」

 

コア「あっ私はムニエルで♪」

 

咲夜「それなら私はジェノベーゼを頂こうかし

   ら………妹様はどちらに?」

 

フラ「私はお姉様と同じお子さまランチ♪」

 

レミ「だから誰がお子さまランチですって!」

 

耶狛「えぇとお子さまランチと分かりました♪」

 

と、紅魔館の住人たちが来ていたりはたまた、

 

妖夢「えっとこの和風パスタという物をお願い

   します」

 

幽 「ここのメニューに乗っている料理を全て

   頂けるかしら?」

 

亜狛「ぜっ全部ですか!?」

 

幽々子あたりがまた大量に料理を注文したようだ。更には、

 

聖 「えぇと精進揚げのセット?をお願いしま

   す」

 

寅丸「あっえっとそれで………」

 

黒 「そうか分かったそれと………」

 

寅丸「えっ!?」

 

黒 「ふっじゃあな」

 

と、命蓮寺の面々も来ているようだ。というか一気に客が入ってきたな。すると、

 

亜狛「お待たせしました♪キツネうどんのセット

   にパンケーキそしてお粥です♪」

 

そうして亜狛は紫達のテーブルに料理を並べていく。藍や橙の料理は見れば分かるが良く見てみると紫の頼んだお粥は少し変わっていた。お粥の鍋の他に幾つかの小皿があった。

 

亜狛「これはマスターからですが味変化を是非

   楽しんでくださいとの事です♪梅干しに

   海苔の佃煮やほぐした鮭の切り身そして

   卵黄の醤油付けを良ければ使って食べて

   みて下さいと」

 

紫 「結構豪華ね………」

 

隣で見ているが本当に豪華だ。というかお粥にトッピングはしたこともないし考えた事もなかった。

 

亜狛「それでは♪」

 

そう言い亜狛は去っていくと八雲一家の面々は注文しな料理を食べていく。

 

藍 「この甘じょっぱさが癖になるなぁ♪」

 

橙 「甘くてふわふわ♪」

 

紫 「変わらないですわねこの味は…♪」

 

どうやら見た感じ満足しているみたいだ。そんな光景を眺めつつパフェを少しずつ口に運んでいくと、

 

霊夢「ふぅお腹一杯よ♪」

 

蓮 「そうだね♪」

 

パフェを食べたらもうお腹は一杯だ。するともう日が真上から徐々にと西へと向かっていっていた。

 

蓮 「それじゃそろそろバザー巡りを再開し

   よっか♪」

 

霊夢「そうね♪」

 

そうして自分はお会計をとるため注文表を取って店の入り口のレジへと向かうと自分達に気がついたのかお燐がレジへとやって来る。

 

お燐「はいはいお会計ね♪」

 

蓮 「はい♪これをどうぞ♪」

 

お燐「え~とこれとそれからこれだから………

   お会計は2730円です♪」

 

蓮 「すみませんが3000円でお願いします」

 

財布から3000円を出すとお燐がすぐさま計算して、

 

お燐「270円のお釣りね♪どうもありがとう

   ございました♪」

 

霊夢「美味しかったわよ♪」

 

蓮 「それでは♪」

 

そうして自分達は理久兎の店から出る。すると、

 

ドンッ! 

 

と、対向していた人間と自分の肩がぶつかる。

 

蓮 「あっごめんなさい」

 

人間「………けっ謝ったなら許してやるよ」

 

人間「行こうぜ兄貴♪」

 

そうして人間達は店へと入っていった。結構ガラが悪い感じだった。

 

霊夢「何あいつら!」

 

蓮 「まあまあ気にしてないから♪」

 

霊夢「蓮がそう言うなら………」

 

だが今の人達は大丈夫だろうか。何せここは色々な上級妖怪達がいるしそれに今世の魔王と名高い理久兎とその従者達の店だ。何か起きなければいいがと不安になる。

 

蓮 「まぁ理久兎さん達なら大丈夫だよね」

 

霊夢「何が?」

 

蓮 「こっちの話だよ♪さてと………」

 

これからどの店を回ろうかと考えながら歩いていると、

 

? 「こらぁ!」

 

蓮 「ん?」

 

声のした方向を見るとアリスが此方へと走ってきた。

 

蓮 「アリスさん?」

 

アリ「あっ蓮!それよりもちょっと不味いわよ」

 

蓮 「えっどうかしたんですか?」

 

アリ「緑の妖精が氷妖精を謝るとか行って火口に

   行ってしまって」

 

緑の妖精は恐らく大妖精そして氷妖精はチルノだろう。考察するにチルノは火口に行くのをアリスと同行していたであろう大妖精が見つけ追っていったという事だろう。

 

蓮 「待ってください…確か火口って言ったら

   ………」

 

霊夢「………魔理沙がマスパで壊した所よね?」

 

過去の間欠泉異変の際に霊夢が移動が面倒という理由で魔理沙がマスパで壊したあの場所だ。

 

アリ「また魔理沙なのね………まぁ良いわそれより

   も速く行かないとちょっと危険かもしれな

   いのよ」

 

蓮 「どういう事ですか?」

 

アリ「その火口………現在、覚妖怪の所のペットが

   管理しているって噂があってそれも相当な

   頭のペットが」

 

相当な頭=純粋つまりそれに当てはまるペットといえば、

 

蓮 「まずい!お空さんだ!下手したらチルノが

   ヤバイいや溶けて水になっちゃう所か蒸発

   しちゃう!」

 

霊夢「………う~んそれは考えたくはないわ仕方な 

   い私も同行するわよ何か訳ありみたいだし」

 

蓮 「うっうん!アリスさん行きましょう!」

 

アリ「えぇ!」

 

そうして緊急任務みたくチルノと大妖精を救出するために火口へと急ぐのだった。




鈴蘭「はいはい♪今回もありがとうね♪」

狗神「ありがとうな」

神楽「あの狗神様なぜにそんな悲しそうな」

狗神「ん!?何にも悲しくはねぇよ」

鈴蘭「本当に?怪しいな~」

狗神「鈴蘭?」

鈴蘭「アハハハごめんごめん♪」

神楽「ですがそれにしてまたあの鴉さんとは
   戦うことになるかも知れたいんですね」

狗神「あの鴉は本当に化け物だからな厄介な
   相手だ」

鈴蘭「戦いたくはないよね………」

神楽「そうですね………」

狗神「たく心配しても仕方ねぇそろそら終わる
   ぞお前ら」

神楽「えぇ…では皆様今回もありがとうござい
   ました」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

狗神「じゃあな読者様」

鈴蘭「またね♪」


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第179話 熱き世界の八咫烏

こんばんは読者様、東方の漫画を新しく2冊買った怠惰のクソ悪魔です。因みに買ったのは三月精と鈴奈庵です。まだまだ続きがあるので是非とも購入したいです。おっとそれでは本日も本編へどうぞ。


自分と霊夢そしてアリスはチルノが向かったとされるお空の元へと向かっていた。

 

霊夢「それよりもあんたにしては珍しいわね

   妖精を気にかけるなんて」

 

アリ「えっ!?そっそうかしらアハハハ…………」

 

表情から何かを隠しているのは明白だがツッコミをする間があるのなら急いでチルノを助けにいかないと大変な事になる。

 

蓮 「見えてきましたよ!」

 

妖怪の山のすぐ近くの火口を指差して言うが自分も含めて驚く。

 

霊夢「これ本当にあの時の火口!?」

 

アリ「不思議な見た目ね」

 

見た目が岩が崩れたとかそんな見た目ではなく明らかに誰かが改造していた。ご丁寧に鉄の階段もそうだがエレベーターも完備されていた。

 

霊夢「これは完璧に河童達がやったわね………」

 

アリ「明らかにそうね」

 

と、言っているとその瞬間だった。

 

ボワァ!!

 

火口から物凄い熱量の炎が上がる。一瞬驚いてしまうがすぐに炎は中へと消えていった。

 

蓮 「行こう!」

 

霊夢「仕方ないわね!」

 

アリ「えぇ!」

 

自分達3人は意を決して火口へと落ちていくのだった。そうして落ちていくと、

 

霊夢「やっぱりここは暑いわね」

 

アリ「本当に別世界ね」

 

2人の言う通り徐々にと温度が上がっていっているを感じる。記憶だとこの下にはマグマが流れている筈だ。

 

蓮 「チルノな大丈夫かな」

 

霊夢「溶けて消えた何て洒落にならないわよ」

 

本当にそうだ。というかそんな光景は見たくはない。そうして落下していくと着地できそうな地面が見えてきた。

 

蓮 「やっぱり河童達は凄いな………」

 

自分達はその場所へと着地する。その場所をよく見てみると金網だったり鉄の足場となっている。金網の隙間からはマグマが流れているため明るいが暑い。そして何よりもその中央の鉄の足場には3本の足の鴉である八咫烏のエンブレムが刻まれていた。

 

アリ「中はこうなっているのね」

 

霊夢「みたいね」

 

蓮 「前の時とは大違いだ」

 

前よりも変わってしまった場所に自分達は驚きに驚いていると突然無数の弾幕が向かってきたのに気がついた。

 

蓮 「霊夢!アリスさん!」

 

霊夢「えっ!」

 

アリ「っ!」

 

すぐに2人の前へと出てスペルを唱えた。

 

蓮 「陰陽 結界陣!」

 

光の壁が出来上がるとその壁が盾となって向かってくる弾幕を全て受けきり消える。

 

霊夢「ねぇあれ!」

 

蓮 「あっ!チルノに大ちゃん!」

 

霊夢の指差す方向にチルノと大妖精が少々だがボロボロになって座っていた。そしてその少し上では、

 

お空「新たに侵入者を発見!警告直ちにここ

   から立ち去りなさい!」

 

お空が右腕のガンキャノンの銃口を此方へと向けて警告?をしてくる。

 

霊夢「ちょっとそこのバカ何が警告よ!それに

   そこの妖精達を引き渡してくれるのなら

   さっさとこんな暑い所から退散するわよ」

 

お空「誰がバカだって?」

 

霊夢「あんただけど?」

 

お空「あっそうなんだ♪」

 

ズコッ!!

 

何このカオス。というか自分がバカだって認めたよお空は。思いたくはなかったけど。これには自分達3人もズッコケたよ。

 

お空「てっきりお母さんかさとり様の事だと思

   っちゃったよ♪」

 

だが凄く良い子だがある意味で残念な子である。

 

アリ「それでその子達を貰っても良いのよね?」

 

お空「うにゅ?あぁこの子達ね良いよ♪」

 

それを聞き自分はすぐにチルノと大妖精の元へと向かう。

 

蓮 「2人共大丈夫!」

 

大 「えっと…大丈夫ですよ」

 

チル「蓮先生ダイダラボッチ見つけれなかった」

 

蓮 「ダイダラボッチ?」

 

誰それと自分は思った。すると、

 

霊夢「あんたまだ探してたの?」

 

蓮 「えっどういう事?」

 

霊夢「え~とダイダラボッチとかっていう妖怪

   を見たって言うもんだから証拠はって言

   ったら悔しがって探しに行ったのよね…

   それも今朝からね」

 

どうやら自分が仕事をしている間にチルノが来ていたみたいだ。しかしボロボロというだけであって大した怪我はしていなかったようで安心したしチルノも完全には溶けていなくてホッとした。

 

蓮 「起きれる?」

 

チル「うん………」

 

大 「大丈夫です」

 

2人は起き上がったその瞬間だった。

 

スコンッ!!

 

お空「うにゅ!?」

 

突然何か変な音とお空の唸り声が聞こえたため見るとお空は頭を擦っていた。すると。

 

? 「この何やってんの!!」

 

声がしたため見るとそこには2つのギョロりと立体的な目玉がついた帽子を被る小さな神様こと洩矢諏訪子が怒りながら立っていてその後ろにはにとりも立っていた。

 

洩矢「火柱が上がったから何があったのかと思

   って来たら!」

 

お空「ごめんなさい」

 

洩矢「理久兎のペットだからこの位で許すけど

   そうじゃなかったらもう1発殴ってたよ」

 

お空「ごめんってば…………」

 

口を尖らせつつお空は諏訪子に謝る。そして自分達を見ると此方へと降りてきて、

 

洩矢「蓮に霊夢ごめんね」

 

蓮 「いっいえ………」

 

霊夢「彼奴等にこの鴉の躾をしっかりさせた方が

   良いわね」

 

蓮 「まぁまぁ………」

 

そんな事をしたら理久兎はともかく従者の耶狛あたりが直談判してきそうで怖い。すると諏訪子は腕を組んで考えながら、

 

洩矢「そうだ♪面白い物を見せてあげるからそれ

   で今回の件は許してくれないかな?」

 

霊夢「別に気にしてないけど面白い物ってのは少

   し気になるわね」

 

アリ「それって何なの?」

 

諏訪子は自慢気に笑いながら、

 

洩矢「河童!例の物はもう出来るよね?」

 

にと「えっ?あぁ出来るよそろそろエネルギー

   も貯まった頃だしね」

 

洩矢「なら準備!それじゃ上に来てよ♪」

 

上で何を見せてくれるのだろうと思いつつ行こうとすると、

 

お空「お空は?」

 

お空は自分自身の事について聞くと諏訪子は少し呆れ気味に、

 

洩矢「もう少しエネルギーを作ったら今日は帰

   って良いよ」

 

お空「うにゅ♪」

 

洩矢「おっとごめんねそれじゃGOGO♪」

 

そうして諏訪子に追いやられるがままに自分達は上へと向かう。そしてもう上は日が沈みかける夕方になりつつあった。

 

蓮 「ここからだと夕日が綺麗に見えるね」

 

霊夢「そうね♪」

 

と、言っているとその時だった。

 

プシューー!!

 

と、変な音が聞こえ音のした方向を見ると何か大きな物が自分達の前に出てきて膨れ上がっていく。

 

チル「あっダイダラボッチ!」

 

蓮 「あれが?」

 

あれがチルノが言っていたダイダラボッチのようだ。そしてそのダイダラボッチと呼ばれた物は膨れ空へと浮いていく。だが自分はその物を見たことがあった。それは良くデパート等で見かける人形のバルーンだった。

 

蓮 「これってバルーンですか?」

 

霊夢「バルーン?」

 

洩矢「おっ流石は外から来ただけあるねこれは

   バルーン♪実を言うとあの鴉から作られ

   たエネルギー実験のためにこのバルーン

   を膨らませてバザーでも見えるように御

   披露目するのが目的で昨日辺りから実験

   を兼ねて試験運用してたんだよね」

 

それを繋げるとチルノが見たのはどうやらこの巨体バルーンのようだ。だが、

 

大 「チルノちゃん大きいね♪」

 

チル「うん♪」

 

チルノはもう満足しているようで納得していた。

 

霊夢「本当に大きいわね」

 

蓮 「そうだね♪」

 

夕日に浮かぶバルーンを眺めながら自分達は少しの時間を過ごすのだった。だったが、

 

アリ「こんなのだったなんて‥‥しかし良かったわ

   ゴリアテの暴走を見られたかと思ったけど

   そんなんじゃなくて………」

 

この魔法使いもある意味でホッとしていたのを蓮達は知るよしもなかったのだった。




狗神「てな訳でありが………」

怠惰「ただいまよ~」

神楽「あっ怠惰様!」

鈴蘭「おかえり怠惰君」

狗神「てめぇ遅いぞ」

怠惰「いやはやあの子に長く縛られちゃってね」

狗神「たくよ」

怠惰「とりあえずまた次から来るからさそれと
   また明日からはあっちの投稿なのでよろ
   しくお願いしますね」

神楽「忙しいですね……」

怠惰「許してつかぁ~さい」

鈴蘭「えっ?今なんでもするって」

怠惰「言ってねぇよ!?とりあえずそろそろ
   時間だから今回はここまで!」

狗神「また次を投稿した時もよろしくな」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「まったねぇ♪」


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第180話 狗神の努力

こんばんは読者様、友人のインキュバス君が入院していた事に今さっき知った怠惰のクソ悪魔です。また足の骨をボキリとやったのかと現在予想しています。おっと失礼。ではでは今回からもお願いします。


バルーンを見たその翌日の土曜日。寺子屋が休みなため蓮は博麗神社で霊夢と共に境内の掃除をこなしていた。

 

蓮 「ふぅ………掃除はやっぱり良いな♪」

 

霊夢「あんた本当に掃除好きよね」

 

蓮 「だってほら掃除をしっかりとやると心身共

   にさっぱりするじゃん♪」

 

霊夢「まぁ確かにあんたはさっぱりしてるわね」

 

蓮 「お誉め頂きありがとう霊夢♪」

 

ここ最近になってまた思うのだがやはり前よりもこの生活に慣れすぎていると自覚が持てるし外界にいた時よりも自信が持てたと思えてきた。やはり目の前にいる霊夢の影響が強いのかもしれない。

 

霊夢「よしっと♪粗方は終わったわね♪」

 

蓮 「そうだね♪」

 

境内も片付き先程よりも綺麗になった。それに丁度良いぐらいに汗も流れ少し温かく感じた。

 

霊夢「お茶入れてきましょうか?」

 

蓮 「あっならお願い♪箒と塵取りは片付けて

   おくよ」

 

霊夢「ならお願いするわね♪」

 

霊夢から箒と塵取りを受けとると母屋の中へと入っていった。箒と塵取りを片付けて縁側に座り霊夢が来るのを待つ。

 

蓮 「綺麗な空だなぁ」

 

上空の青い空を眺めながらそんな事を呟いているその時だった。胸ポケットが微動する。そしてその揺れは段々と大きくなっていく。

 

蓮 「なっな何だ!?」

 

すると胸ポケットから狗神の式神札が飛び出す。やがてそれは煙を出すと煙の中から狗神(人型)が出てきた。

 

蓮 「狗神どうしたの急に?」

 

狗神「ん…あっあぁ……」

 

何故か狗神は頭を掻きつつ若干だが頬が赤くなっていた。すると、

 

霊夢「蓮♪お茶が出来たわよ~ってあら狗神どう

   したの?」

 

狗神「あっあぁぁあのな………」

 

霊夢がお盆にお茶を乗せてやって来た。そして霊夢は自分の隣に座り自分と霊夢との間にお盆を置きジーと狗神を見始める。

 

霊夢「……何でそんな赤いのよ?」

 

狗神「へっ!?いやっあっああれだ………」

 

霊夢「だから何よ?」

 

狗神「だから…昨日お前ら理久兎の食事処に行

   っただろ」

 

何故急に理久兎さんが経営しているカフェの名前が出てきたのだろう。この時に自分は気づいてしまった。

 

蓮 「何だそういう事か狗神♪」

 

狗神「おっおおい!変な事を言ったら頭を砕く

   からな!」

 

蓮 「ハッハハハ♪理久兎さんの料理食べたかっ

   たんでしょ本当はそんな恥ずかしがる事は

   ないのに♪」

 

狗神「……………お前はそういえばそうだったな」

 

どう言う事だ何がそういう事なのだ。というか自分の推理は外れたのだろうか。

 

霊夢「ふぅ~んつまりバザーに行きたいって事で

   良いのよね?」

 

狗神「あっあぁ………」

 

だが本当に狗神の様子が変だ。何時もよりもこう荒々しさというか姉御肌という感じの雰囲気がない。もじもじと女々しい感じになってる。

 

霊夢「それで蓮………」

 

蓮 「分かってる行っておいでよ♪」

 

狗神「すっすまね………」

 

? 「ちょっと待った!!」

 

狗神が言い掛けると突然声が上がる。するとまた狗神と同様に自分の胸ポケットから【鈴蘭】の式神札が飛び出てくると光を発っする。そしえ光の森中から鈴蘭が出てくる。

 

鈴蘭「狗神の姐御!私も同行させて!」

 

狗神「はぁ!?」

 

まさかの同行要請だ。そして鈴蘭は自分の腰に指す神楽に向かって、

 

鈴蘭「ほら神楽ちゃんも行くよ!」

 

鈴蘭の言葉で神楽が鞘ごと腰から飛び出し人の形になると、

 

神楽「私もですか!?」

 

鈴蘭「うん♪狗神の姐御も決まったらほら行こう」

 

狗神「いやこれは我の」

 

鈴蘭「良いから!それと蓮くんお願いなんだけど

   お金を貸してもらえない?」

 

まさかお金を貸すことになるとは思いもよらなかった。だが3人特に狗神と鈴蘭がこうも積極的なのも珍しいため自分はがま口財布を取り出して、

 

蓮 「いくらぐらい?」

 

鈴蘭「えっと4000円ぐらい?」

 

蓮 「良いよ♪」

 

4000円を出して鈴蘭に渡すとそれを握りしめて、

 

鈴蘭「良し!行こう狗神の姐御♪」

 

狗神「だからお前らと行くとは!」

 

鈴蘭「良いから♪良いから♪神楽ちゃんもおいで」

 

神楽「あっえっとそれでは行って参ります!」

 

そうして狗神と神楽は鈴蘭に言われるがまま空へと飛んでバザーのある会場へと向かっていった。

 

霊夢「蓮………財布の中身は大丈夫?」

 

蓮 「……うっう~んまぁこのくらいなら…ね?」

 

常に日給で2000円は貰えるためとりあえずは大丈夫だ。明後日までなら財布は持ってくれる筈だ。

 

霊夢「それよりも少し気になるわね」

 

蓮 「えっ?何が?」

 

霊夢「だから狗神がそわそわしていた原因よ匂う

   わね………胸焼けするぐらいの甘い匂いが」

 

そんな匂いはしただろうか自分には匂わなかった筈なのだが。

 

霊夢「う~ん気になるわ蓮!尾行するわよ!」

 

蓮 「えぇ!?」

 

まさかの尾行すると言い出したよ。霊夢って確か幻想郷の平和を守る巫女の筈なのだがこんな事をして良いのかと疑問に思った。

 

霊夢「良いから行くわよ♪ほら湯飲みを片付ける

   から準備して♪」

 

そう言いお茶をグビ飲みして立ち上がりお盆を持って台所へと向かっていく。

 

蓮 「まったく霊夢は強引なんだから」

 

霊夢「ふふっそんな私を好きになったのは何処

   の誰だったかしら?」

 

蓮 「そういう霊夢こそ自虐的な男を好きにな

   った癖に」

 

霊夢「そうね♪」

 

蓮 「はぁ仕方ない行きますか」

 

そうして準備を整えて自分と霊夢は狗神達の尾行を開始するのだった。




怠惰「まぁでは今回もありがとうございました」

晴明「何時ものように私が出ますね」

怠惰「そういえば朱雀は元気?」

晴明「えぇそれなりにやっと発作も治まったみた
   いだし」

怠惰「そう♪所で髪切った?」

晴明「切ってませんそれにもうこの状態で固定な
   ので…ていうかネタが古いです」

怠惰「うわぁド直球に言うねぇまぁ良いか」

晴明「ていうか狗神ってまさか」

怠惰「まぁそこは次回またはその次で分かる
   とは思いますえっヒント?そうですね
   目と目が合う~的な?」

晴明「それもう答えなような気が………」

怠惰「まぁまぁ♪ではそろそろ時間なので
   今回はここまで」

晴明「また明日も私は来ますのでお願いします
   ね読者様」

怠惰「では読者様」

晴明「また次回♪さようなら♪」


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第181話 探偵霊夢

こんばんは読者様、インキュバス君の見舞いをしに行き帰ったのはもう9時となっていて絶句した怠惰のクソ悪魔です。しかもバスが何本も通らないド田舎なので30分近くを徒歩で往復する事となりました。何故こんな事になったのだ。それはそれとしてそろそろ本編にどうぞ。


お昼の時刻となる幻想郷。蒼天の空で輝く日差しが襲う。

 

霊夢「空は暑いわねぇ」

 

蓮 「そうだね…………」

 

自分と霊夢は空を飛び狗神達が向かったバザーを目指す。そうして飛んでいて自分は、

 

蓮 「ねぇ霊夢」

 

霊夢「なに蓮?」

 

蓮 「狗神がそわそわというか女々しいというか

   そんな感じだった訳って分かる?」

 

霊夢「…………あんた本当に鈍いわよねそういう所」

 

やはり霊夢は分かるみたいだ。一体なんだと思っていると霊夢は呆れながら口を開き、

 

霊夢「狗神………あれ完璧に恋する乙女にってるわ

   よあれ………」

 

蓮 「……………………へっ?」

 

とんでも発言に少し頭がショートしてしまった。暑さのせいで頭が可笑しくなったのだろうか。

 

蓮 「もっもう1回言ってくれる!?」

 

念のためにともう一度聞くと霊夢はジト目で此方を見ると、

 

霊夢「だから狗神は誰かに恋をしたのよ!もう

   表情から恋する乙女だもの!昔に私だっ

   て貴方を思い続けたがためにあんなんだ

   ったのよ!苦しかったのよ!だから分か

   るし何よりも勘がそう訴えているわ!」

 

蓮 「………そっそうだったんだ」

 

自分はそんな苦しいとは思わなかった。逆に隣に立ちたいという願い目標があったからこそ苦しくなかったのだろう。だが霊夢はそんな自分を待つだけ。待つというのは長くとても退屈で苦しいものなのだろう。改めて霊夢に申し訳ないと思った。

 

蓮 「霊夢………ごめんそんな気持ちにさせちゃう

   まで待たせちゃって」

 

霊夢「っ!……良いわよ今がこうして幸せだから♪」

 

正真正銘の笑顔で幸せと答えてくれた。それだけで自分はもうお腹がいっぱいだ。

 

蓮 「ありがとう♪」

 

霊夢「ふふっ此方こそ♪」

 

そうしてそんな会話をしつつも自分と霊夢はバザーの会場へと辿り着く。バザーは3日掛けて行われるそうだが初日と大差変わらぬ程の妖怪や神はたまた人間で溢れていた。すると、

 

霧雨「あれ霊夢に蓮じゃないかデートか?」

 

魔理沙が偶然近くにいたためか自分達に気付き声をかけてきた。

 

霊夢「違うわよ尾行よ尾行♪」

 

霧雨「尾行だ?誰を尾行してるってんだよ?」

 

霊夢「え~とあっいたわ蓮!」

 

霊夢の指差す方向を見るとそこには狗神と神楽そして鈴蘭の3人が通りを歩く後ろ姿を確認した。

 

霧雨「蓮の式達じゃないか彼奴等がどうかした

   のかよ?」

 

霊夢「ふふっ聞いて驚きなさよ何とあの狗神に

   春が来たみたいなのよ♪」

 

霧雨「おいおいマジかよ!?あっ相手は誰だよ?」

 

霊夢「今からその調査をするのよ♪着いてきなさ

   いよネ(ピー)キッドにヴェ(ピー)ム!」

 

(ピー)キッドにヴェ(ピー)ム………ゲームはやったことないけど完璧にあれだ。メ(ピー)ルギアの伝説の傭兵のあれだ。というか何で霊夢はこれ知ってるの。

 

霧雨「ネ(ピー)キッドは貰うぜ蓮♪」

 

蓮 「いやあの………ゲームやった事ないから分

   からないんだけどまぁ良いや」

 

そうして身を低くしつつ物陰に隠れながら尾行していくと偶然にも河童達の経営するガラクタ店の裏を通っていたその時だった。

 

霧雨「これは!」

 

霊夢「どうしたのよ?」

 

霧雨「良い所にダンボールが3つも合ったぜ」

 

確かにダンボールが3つあった。恐らくガラクタを詰めていたダンボールだろう。だがもう中身はすっからかんだ。

 

霊夢「丁度良いわ借りていきましょう」

 

霧雨「だな♪」

 

そう言い2人はダンボールに入りコソコソゆっくりと歩き始めた。自分は苦笑いしつつ、

 

蓮 「被んなきゃダメ………もう良いや」

 

呟きながらも仕方なくダンボールを被り霊夢ホームズと魔理沙ワトソンの後を追う。追うのだが、

 

妖怪「何だあれ?」

 

妖怪「箱が動いてやがるぞ?」

 

変装のつもりがもうバレバレである。無理もないこんな表通りから裏に近い道でも人は通るため目立ってしまう。というか通行人の視線が痛い。

 

蓮 「………露出好きな変態だとかは興奮するん

   だろうな」

 

普通にしていれば良いのに何故にこんな事をするのやら。そんなこんなで尾行すること数分後。狗神達は理久兎の経営するカフェへと入っていった。

 

蓮 「彼処に狗神の好きな異性がいるの?」

 

霧雨「みたいだな………」

 

霊夢「………あんた達まだ気づいてないの?」

 

蓮 「えっ?」

 

霧雨「誰だってんだよ!?」

 

そう言っていると狗神達に水と手拭きを亜狛が持っていっていた。すると狗神の様子が何故か先程より可笑しくなった。どう可笑しいのかというと更におどおどとしていて顔が真っ赤つまり狗神の好きな異性というのは、

 

蓮 「まっまさか………」

 

霧雨「おっおい嘘だろ?」

 

霊夢「いいえ嘘じゃないわ完璧に好きな異性は

   亜狛ねもう表情が分かりやすいぐらいに

   乙女だもの………」

 

蓮 「………本当に狗神に春が来たんだね」

 

これは祝福してあげたいし応援してあげたいと思った。しかし昔にテレビで見たヤンキー娘の青春ラブコメちっくなアニメを思い出した。

 

霊夢「懐かしいなぁ昔の私もあんな感じだった

   のよねぇ」

 

霧雨「そうそう♪良く冷やかしたもんだぜ」

 

蓮 「それ今も変わらないよね魔理沙?」

 

実際本当に変わってはいない。というか霊夢だけを冷やかしていた筈なのにいつの間にか自分も同様に巻き込まれてる。だがそんな迷惑ではなく結構楽しいのも事実だ。

 

霊夢「はぁ………とりあえず今日はこの光景を

   楽しみましょう♪折角の探偵調査なん

   だから♪」

 

蓮 「何時から探偵に………まぁ良いや」

 

霧雨「そうそう気にしたら敗けだぜ♪」

 

そんなこんなで自分達は狗神を観察するのだった。




怠惰「ありがとうございました~」

晴明「生気が感じられませんね」

怠惰「往復合わせて1時間歩いて疲れてるん
   ですそれに久々なんです1時間も歩く
   のが」

晴明「お疲れ様です怠惰さん」

怠惰「もうマジでゴメンこうむるわ本当にド田舎
   過ぎてバスが30~50分に1回とか待つ
   のだったら歩きの方が早いけどキツイし」

晴明「昔は牛舎でゆっくりもしくは歩きなんて
   基本ですよ?」

怠惰「そうだけどインドア派には堪えるよ」

晴明「まったく………もうこんな話をしていたら
   時間ですよ」

怠惰「そうだね…てなわけで今回はここまで」

晴明「次回は狗神視点のお話らしいのでお楽し
   みにしていて下さいね♪」

怠惰「では読者様」

晴明「また次回♪さようなら♪」


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第182話 その頃、狗神は。

こんばんは読者様。アポカリプスにフルボッコにされた怠惰のクソ悪魔です。メンバーがいない何じゃありゃ!おっと失礼。それと今回は狗神視点のお話ですのでよろしくお願いします。では本編にどうぞ。


蓮と霊夢がスニーキングを開始している時間帯。観察対象の狗神は神楽と鈴蘭と共に空を飛んでいた。

 

狗神「なぁお前らまで来る必要あるか?」

 

鈴蘭「何言ってんの!姐御の恋を応援するのも

   私達の役目だよ!ねぇ神楽ちゃん!」

 

神楽「そっそうなんですか?」

 

鈴蘭「そうだよ!だから狗神ちゃん当たって砕け

   てね!」

 

励ましの言葉なのだろうが敢えて言おう。励ましになっていないし砕けたらダメだろ。

 

狗神「砕けたら意味がないだろ」

 

鈴蘭「まぁまぁそう怒んないでよ♪因みに狗神

   の姐御が好きな子って亜狛だよね?」

 

狗神「いっいやその……まぁ…………」

 

知られていることに恥ずかしくなる。これまで振る舞いが粗暴すぎたのか男と間違われていた自分だったが唯一自分を女と分かってくれた亜狛が気になるのが最初だった。次第にこの思いが甘い物となったのはここ最近の話だ。

 

鈴蘭「亜狛君はねぇ凄く優しくて妹思いの良い

   お兄さんだったね会った時の印象として

   はだけど♪」

 

狗神「そうなのか?」

 

鈴蘭「うん♪それに身分が下の人達とも対等に

   接してたし聞いた噂だと農民の方々に酒

   等を渡したりその身分の子供達とも遊ん

   でもいたらしいよ?」

 

神楽「良い……その…妖怪?ですね♪」

 

鈴蘭の言っている話は恐らく自分が生存していた頃の平安時代辺りの事だろう。だがその時の事を思い出すだけで嫌になる。忌々しい記憶が首の傷がうずく。

 

狗神「……………」

 

鈴蘭「狗神の姐御?」

 

神楽「どうかしたのですか狗神様?」

 

狗神「嫌なんでないさっさと行くぞじゃないと

   置いてくぞ!」

 

こんな記憶は速く忘れてしまおうと思いながらもスピードを上げて飛行する。

 

鈴蘭「姐御まってよ!」

 

神楽「待って下さぁ~い!」

 

そんなこんなで自分達は昨日のバザー会場へと向かったのだった。そうして数分後無事にバザーへと到着する。見て思ったのはバザーは2日目の筈なのに人や妖怪が絶え間なく行き来していて賑わっていた。

 

狗神「2日目でも多いものだな」

 

鈴蘭「姐御酷いよぉ」

 

神楽「追い付いた………」

 

自分以外の2人も追い付いたみたいだ。それを確認すると、

 

狗神「なら行くぞ………それとそのサポート頼むな」

 

自分だと何も切り出せない。そう思ったため2人に頼むと、

 

鈴蘭「OK♪」

 

神楽「微力ながらもお手伝いしますね♪」

 

狗神「あぁ………」

 

自分達は賑わう妖怪や人を通り抜けながら目的地へと向かう。そして何事もなく目的地へと辿り着いた。そこは昨日と同じように賑わっていて食事を取る者も多い。そして働くホールの中にお目当てとも言える亜狛が働いているのも確認できた。

 

狗神「ゴクリッ…………」

 

鈴蘭「ほら勇気だして行くよ♪」

 

神楽「行きましょう狗神さん♪」

 

狗神「ここまで来たならやってやる」

 

店の敷地を跨ぐとホールの内の1人。亜狛の妹の耶狛が気がつき此方へとやって来た。

 

耶狛「いらっしゃいませぇ♪あれ珍しい組み合わ

   せだね♪オーナーの蓮くんにストライキで

   も起こしたの?」

 

狗神「そんな訳ないだろ……」

 

鈴蘭「休暇だよたまにはね♪それで3人だけど席

   は空いてるかな?」

 

耶狛「う~んとね‥‥うん空いてるね♪彼方の席に

   座ってよ♪」

 

そう言われ自分達は席につく。テーブルに置いてあるメニューを見ると色とりどりの料理の写真が並べられ料理名及びに食材名もキッチリと書かれていた。

 

神楽「私は決まってますが皆様は?」

 

鈴蘭「私も決めたよ♪」 

 

狗神「えぇとどれにすれば良いんだ?」

 

2人は決めたみたいだが自分は何にすれば良いのか全然分からない。すると、

 

亜狛「此方サービスの水とお手拭きです♪」

 

まさかのお目当てが登場してきた。それを見てしまい自分は、

 

狗神「あっあわあ………あわ」

 

突然で驚きすぎて声がでなくなってしまった。

 

鈴蘭「うわぁ……カッチカチだなぁ姐御

 

神楽「狗神様落ち着いて!深呼吸です!」

 

そう言われ深呼吸をして落ち着けようと思い、

 

狗神「ひっひっふぅ…ひっひっふぅー…」

 

鈴蘭「ああ姐御!それは違う呼吸!!?今出した

   らダメな者が出ちゃう呼吸だから!」

 

亜狛「えぇとお腹に子供でもいるのですか?」

 

狗神「いっ嫌違うそっそのアハアハハハ………」

 

駄目だ思考が回らないし胸が苦しい。その時に鈴蘭からのバックアップが入った。

 

鈴蘭「えぇと夏の生春巻を1皿お願いします」

 

亜狛「えっ?あぁ注文ですか♪」

 

そう言いペンでスラスラと注文表に書いていく。その瞬間、

 

鈴蘭「神楽ちゃんは?」

 

神楽「あっはい!えっと丁子油ってありますか

   その………私それか砥石などしか食べれな

   いもので………」

 

亜狛「えっ!?えぇとそこはマスターに聞いて

   みますね♪」

 

笑顔が眩しすぎて意識が朦朧としてきた。霊夢もこんな気持ちだったのだなと今改めて自覚した。そして処刑宣告と言わんばかりに、

 

亜狛「それでその貴女は何に致しますか?」

 

自分に質問してきた。

 

狗神「ひゃっ!?えぇえぇと………」

 

鈴蘭「いっ狗神ちゃんはオススメの品がなにか

   ないかって言ってたけど亜狛君オススメ

   何かある?」

 

亜狛「そうですねオススメなら此方の冷やし中

   華がオススメですかね?今日も暑い日差

   しが照らすのでリフレッシュも兼ねてオ

   ススメですよ」

 

鈴蘭「ならそれだよね?」

 

狗神「あっあぁ!」

 

亜狛「分かりました♪そういえばお飲み物は

   何かいりますでしょうか?」

 

今度は飲み物について質問してきた。というか飲み物も考えてないぞ。

 

神楽「あっ私以外の2人は恐らく冷たいお茶が

   良いと思いますよ?」

 

鈴蘭「だね♪私も姐御も冷たい緑茶で♪」

 

亜狛「畏まりました♪」

 

注文を書くと亜狛はペコリと頭を下げて厨房へと向かっていった。

 

亜狛「ふぅ………」

 

ようやく安心できると思っていると、

 

鈴蘭「姐御本当に堅すぎるよ!もっとこうリラッ

   クスしてくれないとこっちが持たないよ」

 

神楽「正直…腹式呼吸をした時は笑いそうになっ

   ちゃいましたプッ………」

 

狗神「神楽てめぇ笑うんじゃねぇよ………」

 

恥ずかしい所を見られて今の自分の顔は恐らく真っ赤になっているだろう。観察を兼ねてきたのにこれではまとまりがつかない。

 

鈴蘭「まぁ………うん笑顔だよ姐御♪笑顔♪」

 

狗神「うぅん………笑顔が出来ないんだよなぁ」

 

あの頃ならまだ出来たかもしれないがもう笑顔のやり方などは忘れてしまった。

 

狗神「こっこんな感じか?」

 

精一杯の笑顔をすると2人は青い顔をした。

 

神楽「狗神様そっそのこっ怖いです」

 

鈴蘭「ごめん今の無しで………」

 

狗神「おいコラ………」

 

言っておいてそれか。やって損したじゃないか。そんなこんなで会話をしていると、

 

亜狛「お待たせしました生春巻に冷やし中華それ

   から特別メニューの砥石と丁子油に飲み物

   のアイスの緑茶です♪」

 

料理名を言いながらメニューを置いていくと鈴蘭は何を思ったのか、

 

鈴蘭「ねぇ亜狛君質問良い?」

 

亜狛「どうかしましたか?」

 

鈴蘭「亜狛君って好きな女性のタイプって何か

   ある?」

 

亜狛「えっ!?」

 

急にそんな事を言えば驚き困るだろう。だがそれを知りたいと自分は思った。すると、

 

亜狛「う~んこれまで考えた事がないですねぇ

   ただ強いて言えば常識側の子ですかね?

   マスターや妹が非常識なもので………」

 

鈴蘭「見た目とかは?」

 

亜狛「えぇ……あんまり気にしませんね?」

 

鈴蘭「目で見てすぐ分かる傷跡を持ってたり

   心や顔が醜くても?」

 

亜狛「えぇ♪自分が愛した女性ならですかね♪

   ただマスターや妹それに友達や親友達を

   蔑ろにする奴ならば容赦はしません恐ら

   く私は問答無用で殺りますね♪」

 

と、亜狛が楽しそうに物騒な事を言っていると、

 

耶狛「お兄ちゃんこっち手伝って!!」

 

亜狛「あっごめん!それではごゆっくり♪」

 

そう言い去っていった。すると鈴蘭は此方を見て、

 

鈴蘭「良かったね姐御♪」

 

狗神「要らぬ世話を………」

 

神楽「まぁまぁ♪ですが近づける1歩になった

   じゃないですか♪」

 

2人にここまでしてもらい申し訳なく思った。そのために、

 

狗神「………ありがとな

 

と、小さな声でお礼を言うと、

 

鈴蘭「なぁ~に~聞こえんな~♪」

 

神楽「鈴蘭さんその位にしてあげて下さい狗神

   様も必死なんですから」

 

狗神「うるせぇ!さっさと食うぞ!」

 

自分達は出された料理を食べるのだった。味の感想としては食べたことの無い不思議な味だった。そうして食べ終えて暫く神楽と鈴蘭とで話をしていると、

 

亜狛「失礼しますお皿の回収と会計書ですご確認

   下さいね♪」

 

鈴蘭「はいはい♪」

 

神楽「ありがとうございます」

 

狗神「あぁ…………」

 

自分達が食べた食器を片付けると一礼してまた厨房へと戻っていった。

 

鈴蘭「ねぇ姐御♪」

 

狗神「すまないがもう無理だ………」

 

何か提案してくれるのはありがたいがもう腹も心も一杯だ。

 

鈴蘭「そっか………なら帰ろっか♪あんまり蓮君

   を待たせるのも悪いし」

 

狗神「だな神楽は良いか?」

 

神楽「はい問題はありませんよ♪」

 

狗神「そうかなら行くか」

 

自分達は席から立つと鈴蘭は注文書と呼ばれた紙切れを持つと自分達は入り口へと戻ると、

 

亜狛「ありがとうございます♪会計書を拝見しま

   すね♪」

 

鈴蘭「はいはい♪」

 

そう言い鈴蘭は会計書を渡すと亜狛は確認して、

 

亜狛「では会計の値段として4300円頂き

   ますね♪」

 

鈴蘭「それじゃこれで♪」

 

亜狛「丁度ですねそれではありがとうございま

   した♪」

 

自分は羨ましいと思った。自然にも好きな異性と話せる鈴蘭が。忘れてしまった笑顔を簡単に出来る亜狛が。すると、

 

亜狛「あっそれとすみませんその自己紹介をして

   いませんでしたよね私は深常亜狛と言いま

   す………それでえ~と貴女のお名前って」

 

狗神「我か我はh……いや狗神だ」

 

亜狛「狗神さんですか♪またお会いできるのなら

   お会いしてくださいね♪」

 

狗神「っ!………かっ考えておく」

 

これ以上は本当に心に余裕がないため足早に敷地から出た。

 

鈴蘭「良かったね姐御♪」

 

神楽「そうですね♪」

 

狗神「うるせぇ」

 

そんな事を話していると目の前からお盆を片手で持って耶狛が歩いてきた。

 

耶狛「あっ♪ありがとうね料理どうだった?」

 

鈴蘭「美味しかったよ♪」

 

耶狛「そう♪マスターに伝えておくね♪」

 

こうして見るとやはり兄妹というだけあって所々で似ている所がある。だが性格に関しては亜狛は真面目だが耶狛は陽気な感じがした。

 

耶狛「あっそうそうえ~と確か狗神ちゃんに神楽

   ちゃんに鈴蘭ちゃんだったよね?」

 

神楽「えっとそうですね」

 

鈴蘭「うんそうだよ♪」

 

狗神「何だよ?」

 

何か伝えたいことがあるのかと思っていると耶狛は無邪気な笑顔で、

 

耶狛「お兄ちゃんと仲良くしてあげてね♪友達

   っていう友達が黒君とか旧都の一部の妖

   怪とかペットぐらいしかいないからさ」

 

これを上手く変換するとつまり妹公認で仲良くしろって事だ。この言葉を聞き自分は嬉しくなった。

 

狗神「あっあぁ此方こそ頼むな」

 

耶狛「うん♪そういえば足早だったけど急いで

   ないの?」

 

神楽「あっそうでしたね」

 

狗神「だな行くか」

 

鈴蘭「そうだね♪それじゃバイバイ耶狛ちゃん」

 

耶狛「うんバイバイ♪」

 

そうして自分達は空へと飛び博麗神社へと帰るのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

晴明「怠惰さん大丈夫ですか?何か疲れている
   ような気がしますが?」

怠惰「何か鬱憤晴らし出来るものが欲しいです」

? 「あらなら私を苛めても良いのよ?」

晴明「あっこら朱雀!」

怠惰「断るお前を苛めてもつまらん」

朱雀「あぁん!お預けね!そう……これは所謂
   放置プr………」

怠惰「アファジア!」

朱雀「んん!!」

怠惰「マジで止めろここはR15エリアだ!」

晴明「アハハ………そういえば怠惰さん」

怠惰「ん?何さ?」

晴明「怠惰さんってR18の作品って作る気は
   あるんですか?」

怠惰「えっ?………う~ん考えた事もなかったな」

晴明「作者の中には書いている方もいたので書く
   のかなって思ってはいましたけど」

怠惰「まぁ要望あったら書くかもだけどあんまり
   ねぇ?怠惰さん下手だから」

晴明「まぁそうですよね」

怠惰「傷つくなぁまぁ良いやそれじゃそろそろ
   時間だし今回はここまで」

晴明「また次回もお願いしますね」

怠惰「では読者様♪」

晴明「さようなら♪」

朱雀「んん~♪」


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第183話 張り込み

こんばんは読者様。何故か中古ショップでゲームを探していたら昔懐かしいとんがり帽子の3Dverを見つけやりたくなったので買ってしまった怠惰のクソ悪魔です。しかしこれやるの何年ぶりだろう。小学生以来の気がします。おっと話がそれてしまいましたね。ではでは本編へどうぞ。


バザーのお昼時を過ぎて一時間。狗神の様子を観察していた蓮達は、

 

蓮 「なっ何か何時もの狗神じゃないよね」

 

霊夢「それだけ緊張しているんでしょ」

 

霧雨「それにしてはどうかと思うけどな」

 

自分の時は散々と言っていた狗神が今や乙女になっていていきなりの立場逆転だ。

 

霊夢「私の時はあそこまではいかなかったわね」

 

霧雨「いいや~からかってた時は散々隠そうとし

   てただろ?」

 

霊夢「その口を閉じて黙るなら夢想封印で許すわ

   よ?」

 

霧雨「黙らなかったら?」

 

霊夢「グーパンで殴ってから夢想転生♪」

 

どちらも救いがない究極の選択。それならば自分的には前者がおすすめだ。

 

霧雨「どちらも救いがないじゃないですかヤダ~」

 

霊夢「良いから黙りなさいよじゃないと本当に殴

   るわよ?」

 

霧雨「わっ分かったから落ち着け………な?」

 

この2人も仲が良いよなと思いつつ狗神達を観察を再開したその瞬間。

 

ガバッ!

 

突然光が差し込む。それはつまりダンボールという無理のあるカモフラージュが破られた瞬間だ。

 

3人  

 

ビックリして自分達はダンボールのカモフラを解いた人物を見た。それは、

 

耶狛「こらこら盗み見は駄目だよ?」

 

ウェイターとして働いている耶狛だ。

 

霧雨「何だお前かよ………」

 

霊夢「ビックリしたぁ」

 

耶狛「酷い言われようだなぁ………それで何を見て

   たの?」

 

蓮 「えっと狗神達が何か粗相したかなって」

 

実際は大丈夫かという心配できたのだがあまり言うと霊夢に怒られそうなため遠回りな言い方をすると、

 

耶狛「全然♪お兄ちゃんも楽しそうだしそれに

   粗相なんて働いてないよ♪」

 

霊夢「そう………」

 

耶狛「ただ狗神ちゃん?だよね?」

 

蓮 「えぇ」

 

耶狛「あの子なんでか理由は分からないけどお兄

   ちゃんの前だとおどおどしてるよね何でか

   なぁ?」

 

やはり耶狛でも分かるみたいなため相当おどおどしているのだろう。

 

耶狛「う~んまさかお兄ちゃんが好きになっちゃ

   ったとか♪んな訳ないか♪」

 

いや100%当たってます。完璧に狗神は亜狛さんに惚れています。

 

耶狛「まぁ良いや♪後これマスターからのサービ

   スね♪」

 

そう言い耶狛はパン3つと牛乳入りの瓶を3本出して置いてくれる。

 

霧雨「えっ理久兎ってまさか!」

 

耶狛「うんマスターにとっくにバレてるよ?ただ

   マスター3人が探偵ごっこしているんじゃ

   ないかなって思ったらしくて更に雰囲気を

   あげるために餡パンと牛乳だって♪」

 

蓮 「それ探偵じゃなくて張り込み刑事(デカ)!?」

 

結構間違えているのもあるがネタが古い。だが貰えるのなら嬉しい。

 

霊夢「へぇパンねぇ……はぐ」

 

霊夢は餡パンを食べると幸せそうな顔をして口を動かし飲み込むと、

 

霊夢「美味しい♪パンなんて紅魔館とかでしか食

   べたことないからいけるわね♪」

 

霧雨「それに中は名前通り餡子が入っているのか

   素朴な甘味がたまらないぜ♪」

 

耶狛「うん♪マスターはパン作りも得意なんだよ

   だから時々はパンとか作ったりしてるよ♪」

 

そこまで言うのなら自分もひと噛じりする。するとふわふわのパンと共に口の中に餡子の素朴な甘味が広がる。

 

蓮 「本当に美味しい…それに……」

 

次に牛乳を飲む。餡子に牛乳は愛称抜群だ。まずい訳がない。だがこうして考えると理久兎の料理スキルはここまで来ると本業で料理人をやった方が大盛況待ったなしのような気がする。

 

耶狛「皆の感想はマスターに伝えておくね♪」

 

蓮 「耶狛さん理久兎さんにありがとうございま

   したとお伝えしくれませんか?」

 

耶狛「もちのろんだよ♪」

 

そうしで自分達があんパンを食べていると狗神達にも変化が現れた。何と席から立ち上がりお会計をしだしていた。

 

蓮 「まずい!霊夢それに魔理沙!狗神達が!」

 

霊夢「なっまずいわ!ごちそうさま!」

 

霧雨「ありがとうな♪」

 

耶狛「どういたしまして♪」

 

すぐさま自分達は牛乳瓶を返却して空へと飛び立ち博麗神社へと向かったのだった。そして博麗神社へと着くと何事も無かったかのように振る舞うために自分は心身を鍛えるためのの特訓を初め霊夢と魔理沙は縁側に座りお茶を飲みながらの雑談を始めた。そうすること数十分後、

 

鈴蘭「ただいま~♪」

 

神楽「ただいま戻りました♪」

 

狗神「帰った………」

 

3人が帰ってきた。どうやら満足したみたいだ。自分は汗をぬぐいながら、

 

蓮 「おかえり♪」

 

と、声をかける。それに続いて、

 

霊夢「おかえりなさい」

 

霧雨「邪魔してるぜ♪」

 

2人も返答をする。そうずっとここにいたかのように。

 

蓮 「楽しめたよね?」

 

鈴蘭「それはもう♪」

 

神楽「はい♪」

 

狗神「あっあぁ」

 

神楽と鈴蘭は笑顔で答えるが狗神は若干照れ臭そうだ。

 

蓮 「なら良かった♪」

 

霊夢「そうだ蓮そろそろ晩飯の用意しない?それ

   とついでだから魔理沙あんたも食べていき

   なさい」

 

霧雨「おっ邪魔するぜ」

 

誤魔化すためのネタがないための走りだろう。だがそれに自分も乗ることにした。

 

蓮 「そうだね♪3人も食べていきなよ♪」

 

狗神「あぁ」

 

神楽「私は丁子油等しか口に含めれませんがそれ

   で良いのであれば♪」

 

鈴蘭「それじゃ気楽に待とっか♪」

 

鈴蘭の言葉で3人は縁側に座り込みゆったりと落ち着き始めると魔理沙と話始めた。自分は上着を着て霊夢と共に夕食の調理を始めるのだった。

 




怠惰「では今回もありがとうございました」

晴明「怠惰さん何ですかこのゲーム?」

怠惰「小学生の時にやったゲームの3Dに進化
   したゲームだよ消費税抜きで書かれたの
   を知らなくてレジに出したら3000円
   取られたよ税込みで書けと心からツッコ
   ミをしちゃったけどね」

晴明「怠惰さんってこういうシミュレーション
   系統のゲームが好きですよね?」

怠惰「まぁそうだね牧場物語しかりルーンファ
   クトリーしかりねまぁほのぼのシュミレ
   ーションゲームが好きかなぁ勿論カード
   ゲームのゲームだとかも気に入ればやる
   よ?現にヴァンガードはやってたから」

晴明「本当にシュミレーションばっかりですね」

怠惰「後はキャラエディットが出来るのも好き
   だね♪思い入れを持って出来るしね♪」

晴明「へぇ………ですがRPGは?」

怠惰「えぇ苦手ですよ畜生めまぁそこは憤怒
   っていう友達が得意だったよねダーク
   ソウルだとかは特にお気に入りだし」

晴明「へぇ………ってこんな話をしてたらもう
   時間が!」

怠惰「ありゃまぁ!?ではえ~と来週の月曜
   日はまたあっちを投稿しますのでお願
   いしますね」

晴明「はいでは読者様!」

怠惰「また月曜日にサラダバー♪」


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第十六章 飛鳥の王の復活
第184話 願いを叶える桃色仙人


こんばんは読者様、そして先に言います本当にすみませんでした。前回はもろに投稿する話をミスってしました。本来はこちらを先に投稿する筈でした本当にすみませんでした。後にこれは1話繰り上げで修正しますのでお願いします。では本来昨日投稿するはずだった話をどうぞ。
(追記 5月28日に場所を修正)


休日の日曜日の朝からもうじき正午へと変わろうとする時間帯の博麗神社で自分は霊夢と共に掃除に勤しんでいた。

 

霊夢「ふぅあと少しで今日の分も終わりそうね」

 

蓮 「そうだね♪」

 

もう少しで今日の分の掃除も終わり午後は何時ものようにゆっくり出来る。だが気になっていた事があった。

 

蓮 「ねぇ霊夢これってさ何?」

 

霊夢「えっ何が?」

 

蓮 「だから本殿に置いてある木箱」

 

本殿に置いてある木箱が何なのだろうきになった。つい先日までなかった筈なのにいつの間にか置いてあれば疑問に思ってしまう。

 

霊夢「あぁあれねあれは何処ぞの河童が私に預

   けて来たのよ恐らくにとりの部下だとは

   思うけど」

 

蓮 「へぇ………」

 

箱の蓋の文字を見ると河童の腕と達筆で書かれていた。

 

蓮 「でそんなのが何で本殿に置いてあるの?」

 

霊夢「えっ?それは勿論御神体になるから♪」

 

流石は霊夢だけあってそういった事は少しがめつい。無理もない。ここ最近は神道から仏教に替える人間が増えているのかここに参拝に来る人間がやって来ない。そういった事が原因になるのか霊夢も危機感はあるみたいだ。

 

霊夢「はぁお賽銭入らないかなぁ今なら妖怪

   避けの御札を送るのに」

 

蓮 「いや…えぇと……どうなんだろ?」

 

絶対に来るとは言い切れないため言葉に困る。霊夢はため息を吐きながら、

 

霊夢「もう掃除とか結界の維持も止めて普通の女の

   子になろうかなぁ」

 

蓮 「何を弱気になってるの霊夢ったらそうだ一回

   休憩してお茶を飲もうよお茶入れてくるから

   さ♪」

 

霊夢「そうねならそうしましょうか」

 

そう言い霊夢は縁側へと座ると母屋へと入りお茶を入れ霊夢の元へと持っていく。

 

蓮 「はいこれ」

 

霊夢「ありがとう」

 

お茶を飲みながらリラックスしていると空から定番の客が箒に跨がりやって来る。

 

霧雨「よぉおしどり夫婦♪」

 

霊夢「まだ夫婦じゃないんだけど?」

 

霧雨「そんじゃ未来のおしどり夫婦♪」

 

蓮 「まったく止めてよ魔理沙こっちも恥ずかしい

   んだからさ」

 

ニコニコと笑いながら魔理沙は手を合わせすまんすまんとジェスチャーしてくる。

 

霊夢「それで今日は何しに来たのよ?」

 

霧雨「あぁそれ何だけどよさっき山でさ」

 

魔理沙が何かを言い掛けると自分は本殿の方に人の影が映るのに気が付いた。

 

蓮 「れっ霊夢参拝者!」

 

霊夢「そう…えっ何ですって!?」

 

お茶を置き本殿へと向かう。自分と魔理沙は顔を見合わせると、

 

霧雨「本当かどうかは分からないが行こうぜ」

 

蓮 「うん」

 

自分達も追いかけると眼にする。本殿の前にいる特徴的な服を着て右腕に包帯を巻き付けた桃色髪の女性がいた。しかも包帯で巻かれた腕を御神体?である河童の腕の前へと手を伸ばしていたが、

 

霊夢「ちょっと何してるのよ?」

 

霊夢がその腕をつかむ。だが自分は偶然だったが見てしまった。

 

蓮 「えっ…………」

 

もしかしたら幻影なのかもしれない。または目がおかしかったのかもそれないがその女性の腕がグニャリとねじ曲がったのを。

 

霊夢「ん………?」

 

? 「はっ………」

 

それに気がついたのか霊夢を手を離し手をグーパーして確認する。そして女性はいそいそと手を隠す。そして、

 

? 「え~とその~おほん失礼しましたその木箱に

   入っている物が気になったもので」

 

霊夢「………だからって御神体に触れないで頂戴」

 

霧雨「インチキ臭いなぁ………確かお前山に住んで

   る説教好きな仙人だよな?」

 

どうやら仙人みたいだ。すると目の前の仙人はムッとした顔をする。

 

? 「説教好きとは何ですか説教は好きでやって

   いる訳ではありませんそれと申し遅れまし

   たが私は仙人で名は茨木華扇と申します」

 

礼儀正しく名前を言ってくれる。名前は茨木華扇と言うらしい。

 

霊夢「ふぅ~んまぁどうでも良いけど御神体に興

   味があったからって触る普通?しかも仙人

   って聞いた話だと欲と戦うんでしょう?そ

   れが何故に触ろうとするのよ?」

 

華扇「興味があったので♪見せていただいてもよ

   ろしいですか?」

 

華扇はそう言うが霊夢は見せたくないのか胸に抱えている。これだと何時までたっても見せようとはしないため口を開き、

 

蓮 「霊夢…‥見せるだけならタダ何だし見せて

   あげたら?」

 

霊夢「………そうね」

 

そう言い霊夢は仕方ないという表情をしながら蓋を開け見せてくれる。それには自分と華扇は絶句してしまう。何故なら、

 

蓮 「ねぇこれマジックハンドだよね?」

 

華扇「ミイラとかでもないですね………」

 

外界で子供のおもちゃとして見られるマジックハンドそのものだったからだ。

 

霧雨「河童の腕は伸び縮みするからなw」

 

華扇「だからって草を生やさないでください」

 

華扇はため息を吐くと霊夢の方を向き、

 

華扇「はぁ大体貴方達はのんびりし過ぎですもう

   少しシャキッとしてください」

 

それは言う通りかもしれない。正論過ぎてもう少し頷く所だった。すると華扇は自分を見ると、

 

華扇「…………そういえば貴方以前に何処かでお会い

   しましたっけ?」

 

蓮 「えっ?いや初めてですが………」

 

顎に手を置き華扇は考える。どうやら知り合いにでも似ているみたいだ。

 

華扇「そうですか………まぁ良いでしょうこの腕だと

   かを見て俗欲な世界に興味が湧いたわまたお

   邪魔します♪山の下で暮らす今の人間それか

   ら妖怪達に言いたい事が山程あるし」

 

霊夢「ちょっと何を勝手に!?」

 

霊夢の肩を抑え自分はただニコリと笑って、

 

蓮 「お客さんでしたら歓迎しますよ♪」

 

華扇「ふふっ本当に昔の友人にそっくりね♪」

 

霊夢「はぁ……もう良いわ勝ってにしなさいよ」

 

こうして博麗神社に時々だが桃色髪の仙人が訪れるようになったのだった。




怠惰「ではではやっていきますが………本当にすみ
   ませんでした!」

狗神「お前本当に救いようがないよな」

鈴蘭「うんとりあえず怠惰♪清水の舞台から飛び
   降りる?」

神楽「あのそれ死んでしまうんじゃ………」

鈴蘭「神楽ちゃんは素直だなぁ♪遠回しにそう
   言っているんだよ?」

神楽「うわぁ………」

怠惰「マジで本当にすんません……」

狗神「お前昔から投稿ミス激しいよな」

怠惰「いや~何時も1~2話でストックしてい
   るんだけど珍しく第数ミスしたねそれに
   何時もは寝過ごしだとかのミスだよ!」

狗神「それも直せやそれと開き直るな!!」

鈴蘭「でもまさか華扇ちゃんも出てきたんだね
   怠惰を怒ってて出れなかったよ」

怠惰「まぁいずれまた会えるから」

鈴蘭「う~んその時は芋粥をご馳走しよう♪」

怠惰「因みに!華仙の言っていた知り合いは第零
   章を見れば分かりますとだけ伝えておきま
   す!」

狗神「宣伝してんじゃねぇよ!」

怠惰「痛い痛い!蹴らないでって!」

神楽「あっあのそろそろ……」

鈴蘭「怠惰に向かってライダーキックを宣言!
   姐御もやるよダブルで!」

狗神「ようは飛び蹴りだな!よしやろう!」

怠惰「マジで止めろぉ死にたくなぁい!」

神楽「えっと読者様今回はありがとうございまし
   たまた月曜日もお願い致します」 

狗神「くたばれ!!」

鈴蘭「ダブルライダーキック!」

怠惰「そげぶっ!!」Σ)>Д<)

神楽「また次回さっさようなら………」


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第185話 漂う霊は人の欲

こんばんは読者様、ようやくの土日ゆっくり過ごすと決心している怠惰のクソ悪魔です。皆様も休めるときに休むのは大切ですとだけ言っておきます。それでは今回もどうぞ。


寒い寒い冬は幕を閉じまた新たな芽吹きの春を迎えた幻想郷そしてそれを越えた幻想郷の端にある博麗神社では、

 

霊夢「段々と暖かくなってきたわね♪」

 

蓮 「そうだね♪」

 

地獄とも言いがたい寒さの冬を凌ぎまた自分達の大好きな張るの季節となる。この位の暖かさとなると霊夢のこたつつむりも終わりだろう。

 

蓮 「折角今日は暖かいんだから日向ぼっこ

   でもしない?」

 

霊夢「あらそれは良いわね♪折角だしそうし

   ましょうか」

 

縁側に座りお茶を飲みつつ暖かな日差しの空を見ながら、

 

蓮 「平和だな…………」

 

と、口にする。だがこの時に自分は思った。今が去年に言いそびれた事を言うがチャンスなのではと、

 

霊夢「お茶が美味しい♪」

 

蓮 「…………ねぇ霊夢」

 

霊夢「ん?どうかしたの?」

 

改まって霊夢の方を向く。すると霊夢も何かを勘で感じ取ったのか少し固まる。自分は意を決し口を開く。

 

霊夢「れっ蓮?」

 

蓮 「れっ霊夢……その…去年の夏に言いそびれた事

   何だけどおっ覚えてる?」

 

霊夢「去年?………それって魔理沙や早苗が覗いてた

   あれよね?」

 

蓮 「そっそう………その時に伝えたかった事を言っ

   ても良いかな?」

 

恥ずかしいが我慢して言うと霊夢は顔を紅くさせて首を素早く縦に頷く。どうやら言っても構わないみたいだ。了承を受け自分は深呼吸をする。

 

蓮 「すぅ………はぁ…………霊夢その僕がねもう少し

   成長したらさ」

 

霊夢「うっうん」

 

蓮 「僕の………」

 

霊夢「僕の?」

 

蓮 「とっ隣を………」

 

と、自分が言ったその時だった。突然自分と霊夢の目の前を何か白い塊がふわふわと浮いて宙へと飛んでいった。

 

霊夢「今のって?」

 

霊夢が言った直後その約100倍近くの白い何かが目の前を通りすぎていったのを見てしまった。

 

蓮 「霊夢………」

 

霊夢「間が悪い時に………完璧に異変よねこれ?」

 

霊夢の言う通りで本当に間が悪い。自分の伝えたいことを伝えれなかった。つまりこれはまだ伝えるのは速いという神のお告げか何かなのだろう。

 

霊夢「今のを確かめるわよ蓮」

 

蓮 「………そうだね何が原因なんだろう」

 

無念と思いつつも自分は霊夢と共に空へと飛び目の前を通り抜けていった何かが向かった先を見るとすぐに飛び立つのだった。そして空を飛びながら考えていた。あれは何処から沸いたのだろうと。

 

霊夢「蓮大丈夫?」

 

蓮 「えっ?うん大丈夫だよ♪」

 

黙っていたために霊夢に心配されてしまった。やはりあまり考えるのは止めた方が良さそうだ。今は目の前の事をしなければ。

 

蓮 「でもさっき抜けていったあれは何処に行った

   のか………霊夢の勘だとどっちだと思う?」

 

霊夢「そうね………」

 

腕を組み霊夢は少し考える。そしてお払い棒を向けると、

 

霊夢「こっちね」

 

蓮 「なら行こうか」

 

霊夢「えぇ!」

 

そうして霊夢の勘が示した方角へと時だった。そうして人里近く辺りに来た時だった。何かが猛スピードで此方へと向かっきた。

 

蓮 「ねぇ霊夢あれって」

 

霊夢「えぇ完全に何時もの彼奴ね」

 

すると猛スピードで向かって来る何かは徐々に減速していき自分達の目の前で止まる。それは箒に股がる魔理沙だった。

 

霧雨「よぉラブラブ夫婦♪お出掛けか?」

 

霊夢「誰がラブラブよ!」

 

霧雨「えっ違うのか?」

 

霊夢「えっいや…えっとそのあの………」

 

何て言えばいいのか分からないのか霊夢の頭から煙が吹き出ていた。ラブラブとは言わないだろうがそれなりに交際はしている感じなのだが。

 

蓮 「魔理沙あんまりからかわないであげて」

 

霧雨「ハハハ♪まぁそろそろ冗談は抜きにしてそん

   でお前らは何してんだ?」

 

蓮 「そう言う魔理沙こそ何を?」

 

霧雨「あぁ異変解決に乗り出しんだよ♪」

 

そう言うと帽子からガサゴソと手を突っ込み何か白い物が入った瓶を取り出して見せる。それはまごう事なき自分や霊夢の目の前を通っていった白い何かだ。

 

蓮 「魔理沙それを何処で?」

 

霧雨「あぁ辺りに沢山いたから捕まえたんだそんで

   恐らく異変だろうと思いつつお前達なら知っ

   てるかもと思った来たんだがな」

 

確かに自分達なら何か分かるかもしれなかったが生憎な事に自分達は知らないためにどうなっているのか調査を始めたばかりだ。

 

蓮 「う~んねぇ霊夢に魔理沙」

 

霊夢「何かしら?」

 

霧雨「何か妙案でも浮かんだか一休?」

 

蓮 「ごめん魔理沙…とんちは良く分からなくて」

 

霧雨「いやいや純粋に謝るなよ!?ツッコミを入れ

   てくれよ!?」

 

それならばツッコミをしておくべきだったのだろうか。

 

蓮 「まぁえっと話を戻すけどさこれってさ明らか

   にどう見ても幽霊だよね?」

 

霊夢「まぁそうね」

 

霧雨「そんで何が言いたいんだんよ?」

 

蓮 「つまりさ幽霊を管理してる所って何処なのか

   なって?」

 

自分が考えていた事を言うと霊夢と魔理沙腕を組んで考える。そして霊夢はハッという表情をすると続いて魔理沙もハッという表情になる。

 

蓮 「気づいたみたいだね?」

 

霊夢「えぇ幽霊っていったらそれを管理してるのは

   冥界つまり」

 

霧雨「大食い亡霊か!」

 

霊夢「つまり彼奴が犯人ね!」

 

いやそう簡単に決めつけるのはどうかとは思うが幽霊等の事となるとそう考えるが現実だろう。

 

霊夢「そうと決まればいくわよ!」

 

霧雨「おうよ♪」

 

霊夢と魔理沙は大急ぎで冥界へと向かっていった。そして残った自分は、

 

蓮 「あっ待って!」

 

何かをしでかさいか心配になりながらすぐに後を追うのだった。

  




怠惰「ではではありがとうございました」

狗神「あぁありがとうな」

神楽「ありがとうございました」

鈴蘭「ねぇそういえば怠惰」

怠惰「何かな?」

鈴蘭「これの後にオリジナル異変やるっていう噂
   を聞いたけど本当?」

狗神「何?」

怠惰「あぁ~うんやるねとだけ言っておくよ中の
   人がやるって意気込んでたからそれとその
   異変だけど恐らく東方じゃない!とかイラ
   つき胸糞悪い!みたいな感じになるかもし
   れないだってさ」

神楽「つまりシリアスですか?」

怠惰「う~んどうとも言い切れない所はあるね」

鈴蘭「ふぅ~んなら今回の設定というかその章は
   どういう意味合いのテーマなの?」

狗神「鷺麿のコンセプトは復讐そして神楽は悲し
   みや悲痛とかだったよな?」

神楽「う~ん嫌な予感しかしませんね」

怠惰「今回のコンセプトは【過去の(むく)い】とか
   【絶対正義】とか言ってたよ?」

鈴蘭「報いねぇ」

狗神「絶対正義って何だよ………」

怠惰「まぁ俺も知ってるのはそこまでだけどね
   おっと長く使いすぎた!ではでは読者様
   今回はここまで!」

鈴蘭「あぁちょっと!まだ気になるのに!」

神楽「えっとまた次回もお願い致します」

狗神「はぁやれやれそんじゃあな読者様」

怠惰「まったねぇ♪」


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第186話 冥界に着く

こんばんは読者様。さっきまで病院に行ってきた怠惰のクソ悪魔です。なおただ単に再診でいっただけなので問題はないんですけどね。ではではまた今週もお願いします。


自分達は空を飛び冥界へと通ずる空の穴の目の前へと来ていた。かつて春雪異変の際に開いた大穴だが今も閉じられることなく空いている。

 

霊夢「さっさと犯人(幽々子)をフルボッコにしに行くわよ」

 

霧雨「おうよ!」

 

蓮 「いやまぁ言った身だからあまりこう言うのも

   あれだけどまだ完全に黒と決まった訳ではな

   いよ2人共」

 

申し訳なく言うと霊夢と魔理沙は笑いながら、

 

霊夢「そうかしらね♪」

 

霧雨「冤罪?知らんな♪」

 

何この2人。幽々子さんに恨みでもあるのだろうか。それに先程に霊夢はフルボッコとは言ったが逆に自分達がフルボッコになりそうそうで怖い。

 

霊夢「つべこべ言ってないでいくわよ!」

 

霧雨「そうだぜ蓮♪」

 

蓮 「仕方ないか………」

 

自分達は冥界へと繋がる大穴へと入るのだった。そして大穴へと入り暫くすると長い長い階段が目に映る。ここを登れば幽々子さんがいる白玉桜まで一直線だ。

 

霊夢「本当に長い階段よね」

 

霧雨「お前の神社の階段と大差変わらんだろ」

 

蓮 「それは言えるかもね」

 

空を飛んでいるからそんなに苦労には感じないが空が飛べないと登るのが本当に辛い。しかしたまに足腰の鍛練で自分は往復してはいるが。

 

霊夢「歩いたら何時頃につくのかしらね」

 

霧雨「さぁな」

 

そんな会話をしながら空を飛んでいると自分達の目の前に1人の少女が立ち塞がる。白髪のおかっぱ髪で腰後ろに2本の刀を座す少女こと魂魄妖夢だ。

 

妖夢「侵入者かと思って来てみたら蓮さん達で

   したか」

 

霊夢「あら冥界の辻斬りさんじゃない」

 

霧雨「よぉ♪みょんみょん侍♪」

 

妖夢「誰が辻斬りでみょんみょん侍ですか私は魂魄

   妖夢という名前があるんですよ!それに私は

   幽霊かどうかかを確認するために斬ってるだ

   けであって辻斬りではありません!」

 

すみませんそれ完璧に辻斬りです。本当にありがとうございました。

 

蓮 「妖夢さん完璧に辻斬りですそれ………」

 

妖夢「みょん!?蓮さんまで!?」

 

ついでにみょんみょん侍も大当たりである。妖夢本人は自覚はしていないみたいだが。

 

妖夢「っ!とりあえず何しにここへ?」

 

霊夢「あんたの主人を退…ムグッ!!」

 

すぐに霊夢の口を押さえて黙らせる。変に刺激をすれば妖夢が襲いかかってくる。自分は霊夢の代わりに事情を説明する。

 

蓮 「えっと幽々子さんに会いにきました」

 

妖夢「幽々子様にですか?」

 

蓮 「えぇ折り入ってお話があったもので」

 

妖夢「そうですかなら案内します此方へどうぞ」

 

そう言い妖夢は後ろを向くと案内をしだした。そして霊夢の口を離すと、

 

霊夢「ちょっと蓮!」

 

蓮 「ごめんって…だけどここで労力を使うべ

   きじゃないでしょ?」

 

霊夢「………一理あるわね」

 

霧雨「だな………」

 

分かってはくれたみたいだ。すると、

 

妖夢「皆さん早く此方へ」

 

蓮 「あっすみません!行こう」

 

霊夢「そうね」

 

霧雨「だな………」

 

そうして妖夢に案内されながら自分達は幽々子がいる白玉桜へと向かう。そして白玉桜へと着くと縁側に座り庭を眺めながらお茶を飲む幽々子の姿があった。

 

妖夢「幽々子様お客人を連れてきました」

 

幽 「あら♪皆様何用かしら?」

 

霊夢「えぇ聞きたいんだけどあんた地上に幽霊だと

   か流してるわよね?止めてもらって良いかし

   ら?」

 

素直にそして率直に言うとそれに妖夢が食って掛かる。

 

妖夢「勘違いしているみたいですが幽々子様がそん

   な事をしていると!確かにかつては異変を起

   こしたので疑われても仕方はありませんが今

   回はというか今回も違いますよ!」

 

蓮 「………つまり幽々子さんは白ってことか」

 

霧雨「となると犯人は誰なんだかな」

 

と、言っていると幽々子がお茶を縁側に置き微笑みながら、

 

幽 「そうね確かに私は白だけど今回の霊は所謂神

   霊と呼ばれるもの欲だとかが形となった物‥‥

   そしてそれは人里の南にある墓へと向かって

   いるわねぇ?」

 

その言葉を聞き考える。確か人里の南には聖達が建てた寺がありしかもそこに墓地もある。つまり言ってる事が一致している。

 

蓮 「………霊夢に魔理沙!恐らく犯人がいるのは命

   蓮寺の墓地だよ!」

 

霊夢「っ!そっちか!」

 

霧雨「そうと決まれば早く行くぜ!」

 

と、行っていると妖夢が幽々子の元へと行くと、

 

妖夢「幽々子様その神霊達を少し減らしてきます」

 

幽 「えぇお願いするわ♪」

 

妖夢は一礼して此方へと来ると、

 

妖夢「私もお供しても構いませんか?」

   

蓮 「えっ妖夢さんがですか?」

 

妖夢「えぇ大量発生した神霊を減らすのと次に主人

   である幽々子様を犯人にしたてあげた奴を叩

   き斬りたいので」

 

主思いなのは分かるが言っている事の後半が物騒でしょうがない。

 

蓮 「えっと霊夢や魔理沙はどう?」

 

2人に大丈夫かと聞くと霊夢は呆れながら魔理沙は笑いながら、

 

霊夢「別に良いわよ1人2人増えても変わらないし

   ね………」

 

霧雨「あぁ♪文殊の知恵とか言うしな♪」

 

賛成のようだ。それも無論自分も参加することには賛成だ。

 

蓮 「それじゃ妖夢さんよろしくお願いします」

 

妖夢「はい♪任せてください♪」

 

霊夢「話が決まったのなら行くわよ墓地に」

 

蓮 「了解♪」

 

そうして自分達は冥界を抜けて命蓮寺へと向かうのだった。




怠惰「ではまぁ今回も何時ものようにありがとう
   ございました♪」

鈴蘭「ありがとね♪」

狗神「あぁ」

神楽「そういえば怠惰様」

怠惰「どうかした?」

神楽「怠惰さんって本編に登場したことってある
   のですか?」

狗神「言われてみるとお前確かに後書きでしか
   見たことねぇよな」

鈴蘭「うん通称引きこもりだよね?」

怠惰「まぁ………ねぇ?だけど少しは出たことが
   あるよ」

狗神「そうなのか?」

怠惰「うん因みに理久兎君とも試合形式だけど
   戦った事はあるよ♪」

神楽「あの理久兎さんとですか!?」

怠惰「まぁ‥‥ちょっと知り合いにあぁでもねぇ~
   こうでもねぇ~って感じで言われしぶしぶ
   試合したんだよねぇ滅茶苦茶面倒くさかっ
   たけど」

鈴蘭「何それ?」

怠惰「いっその事でバックから投稿してもう~ん
   まぁ良いかおっとそろそろ時間だねではで
   は読者様今回もありがとうございました♪」

狗神「こいつの本当の実力は何なんだかな………」

鈴蘭「えっとではでは読者様!」

神楽「また明日♪ありがとうございました♪」


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第187話 寺へと急ぐ

こんばんは読者様、寝違えて首が痛い怠惰のクソ悪魔です。痛くて首を左右に向けれないという1日を過ごしました。さてこんな話を永遠とするのもあれなので本編へどうぞ。


もう時間は朝から昼頃へと変わり幻想郷と冥界を繋ぐ門の前では、

 

霧雨「しかしまさかお前も来るとはな」

 

妖夢「えぇ幽々子様を犯人にしただけではなく挙げ

   句の果てには制御しきれない神霊達を群がさ

   れると此方も迷惑なもので」

 

霊夢「あんたも大変そうね」

 

妖夢「………毎日毎日忙しくて泣きそうですね」

 

それを聞き考えてみると白玉桜で他の使用人の姿を見た事がなく妖夢しか見たことない。つまり1人で幽々子の世話をしているという事だろう。

 

蓮 「大変そうですね」

 

妖夢「まぁ蓮さんも霊夢に振り回されて同じだと思

   いますけどね」

 

同じかどうかは分からないが振り回されているのは少なからず事実だ。

 

霊夢「誰が振り回してるですって?」

 

霧雨「事実だろ」

 

霊夢「うぐっ!?」

 

親友の魔理沙にも指摘され唸り声をあげた。本人も少なからずだが自覚はしているっぽいようだ。

 

蓮 「ってこんな所で話していても先には進めない

   よね」

 

霊夢「それもそうねさっさと神社に行きましょ

   う!えぇそうしましょう!」

 

そう言いすぐに霊夢は飛んでいった。それを見ていた自分達は、

 

霧雨「逃げたな」

 

妖夢「ですね」

 

蓮 「まぁまぁ………僕は気にしてはないからそれよ

   りも行こう♪」

 

霧雨「だな」

 

妖夢「そうですね」

 

霊夢の後を追いかける形で自分達も飛んで命蓮寺へと急ぐのだった。そうして約数分間飛び続けて命蓮寺の門の前へとやって来る。

 

蓮 「ここが聖さん達の寺なんだ」

 

霧雨「実質来たのは初めてだな私も」

 

霊夢「私もね」

 

妖夢「あの私もです」

 

? 「えぇ私もですね」

 

と、どうやら自分以外の4人も来たことがないようだ。いや待て4人とは何だ。自分も入れて5人の筈だ。何事かと思って魔理沙の隣を見ると、

 

蓮 「早苗さん!?」

 

そこには早苗がいたというか何時からいたのだ。

 

早苗「こんにちは皆さん♪何をしていらっしゃるの

   ですか?」

 

霊夢「そう言う貴方は何でいるのよ?というか何時

   からいたのよ?」

 

早苗「えぇ~と人里にいた時に皆さんが空を飛んで

   いらしたので何事かと思ってきた次第です♪

   異変解決ですか?」

 

蓮 「えぇまぁ………それよりも早苗さん人里で何を

   してたんですか?」

 

わざわざ山から降りて何をしていたのだろうと思い聞くと早苗は少しだが勝ち誇った顔をする。

 

早苗「実はこれを集めているんです♪」

 

早苗は懐から瓶を取り出す。その瓶の中には神霊が入っていた。

 

早苗「これは神霊つまり人の欲なのでこれを利用す

   れば信仰アップに繋がると思いまして追って

   いたらこの神霊達が皆一定の方角に向かって

   いるのが分かって更に後を追っていたら………

   というのが先の話に繋がりますね♪」

 

霊夢「あんたも必死ねぇ」

 

早苗「えぇ♪蓮さん達は大方この神霊が大量出現し

   た理由を探しているって所ですか?」

 

蓮 「まぁそうですね」

 

早苗「ふむ………」

 

早苗は顎に手を当てて考えると何かを決心したのか、

 

早苗「あの私も付いていって良いですか?神奈子様

   や諏訪子様に異変があるのなら出来る限りで

   異変解決に参加しなさいって言われているの

   もあって♪」

 

あの2神は保護者かとツッコミを入れたくなってしまう。だが人手が増えるのは此方としては助かる。

 

蓮 「皆はどうする?」

 

霊夢「あんたに任せるわ」

 

霧雨「まぁ私は良いと思うぜ♪」

 

妖夢「私も気にはしませんよただこれを私利私欲に

   使うのは少々いただけませんが」

 

どうやら大丈夫そうだ。無論自分は参加しても構わない派だ。

 

蓮 「なら行きましょうか♪」

 

早苗「分かりました♪」

 

早苗が仲間になったというアフレコと音楽が流れてきそうだ。

 

霊夢「構わないけど邪魔はしないでよね?」

 

早苗「分かってますよ♪」

 

と、言っていると1人の箒を持った少女が明るい笑顔でトコトコと此方へと歩いてくると、

 

少女「こんにちは~!」

 

蓮 「うぉっ!?」

 

近距離からの大声で一瞬だが怯んでしまった。すると、

 

霊夢「あぁそれと早苗と妖夢良い?もし異変解決の

   邪魔したら………」

 

少女「えっちょっキャァーーーー!!」

 

ピチューーン!!

 

霊夢「こうなるからね早苗それに妖夢?」

 

妖夢「………話す余地がないですね」

 

早苗「もう現実に捕らわれてはいけないのですよ」

 

蓮 「あぁ大丈夫ですか!?」

 

霧雨「こりゃ見事に伸びてやがるぜ」

 

無慈悲な弾幕による犠牲者がまた出てしまった。それも自分の目の前でこれは酷い。

 

霊夢「さっさと先に進むわよ」

 

今さらながら思うが結構霊夢はサッパリし過ぎているのか無関心と来た。だがそれは正しい判断でもある。このままここにいたら聖さん達一行がやって来るかもしれない。そうなるとどう説明すれば良いのか分かったものじゃない。

 

蓮 「仕方ないか………」

 

門の柱の方まで被害者となった神社関係者を運び柱に寄り掛からせて置く。

 

早苗「蓮さんは本当に優しいですねぇ何処かの巫女

   さんとは違って」

 

妖夢「確かに何で相反する2人が付き合うのかが分

   かりませんよね?」

 

霊夢「それどういう意味かしら?」

 

この2人はある意味で命知らずだと思った。苦笑いをしながら頭を掻いて、

 

蓮 「アハハ…とりあえず行こう本当に」

 

霊夢「はぁ‥‥そうね行きましょう」

 

霧雨「だな」

 

妖夢「そうですね」

 

早苗「行きましょうか」

 

そうして自分達はここを後にして命蓮寺の裏にある墓地へと向かうのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「うわぁ容赦ないねえ」

神楽「また被害者が………」

怠惰「まぁ巫女の仕事は妖怪退治だから仕方ない
   よね」

狗神「……なぁ怠惰…質問して良いか?」

怠惰「ん?どうしたの?」

狗神「お前ってそういえば能力ってあるのか?」

怠惰「能力ねぇ……さぁどうだろうね♪」

鈴蘭「あっこれ絶対にあるよね!」

神楽「確かにそういう流す言い方は基本あります
   よね」

怠惰「まぁあるっちゃあるよ♪そうだな~狗神♪
   これを今からこの玉を投げるからキャッチ
   してよ?」

狗神「………犬扱いのような気がするが良いだろ何
   時でも来………っ!!」

神楽「えっ?今怠惰さん投げる動作をしてなかっ
   たですよね!?」

鈴蘭「うっうん見えなかった」

怠惰「ヒントを言うとまぁ省略化させる能力に
   近いかなぁ♪」

狗神「……ふっ今ので分かったぞお前…本当は
   強いだろ?」

怠惰「さぁどうだろうね♪おっと!そろそろ
   時間だねでは読者様今回はここまで!」

狗神「ハハハまた次回もよろしくな」

鈴蘭「狗神の姐御楽しそうだな…おっとでは読者
   様♪」

神楽「また次回♪さようなら♪」


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第188話 共犯者現る

こんばんは読者様、モンスト五右衛門を狙ってガチャを回した所アラジンとカムイそしてパンドラという結果になった怠惰のクソ悪魔です。だがしかし全部ダブってしまった………失礼しました。ではでは本編へどうぞ。


命蓮寺の裏へと行くこと数分後、自分達は命蓮寺のもう1つの顔である裏の墓地へといた。そこには無数の墓が建ち並び去年ぐらいからここに住み始めた筈なのにもうこんなにも墓地があるのかと思ってしまった。

 

蓮 「この量は凄いよね」

 

霊夢「聞いた話だと死体を積極的に集めて供養

   しているらしいわしかも元が宝船だった

   からといって博麗神社に人が来なくなる

   しお賽銭が少なくなるしで散々よ」

 

もしかしたら先程の女の子にしたのは八つ当たりなのかもしれない。すると、

 

妖夢「待ってください誰かいます」

 

呼び止められて止まり墓地の先を見るとそこには隠れて此方を伺う青髪のオッドアイの少女もとい多々良小傘がいた。だが持ち物というか本体であろう傘が大きすぎてすぐに気づけてしまった。

 

蓮 「あの~もうバレてますよ」

 

小傘「えっ?」

 

呼んだ小傘はピクリと体を動かし此方へと残念そうに歩み寄っていく。

 

小傘「う~んご馳走が食べれると思ったのに」

 

霊夢「ほう私達を驚かそうと?」

 

小傘「いやまぁそうなんだけど~実はさここ最近

   になって変な妖怪がこの辺に居座るように

   なっちゃってそれでどうにかしてくれない

   かな~って♪」

 

変な妖怪。考えてみると神霊の大量発生と何か関係があるのかもしれない。

 

蓮 「すみません小傘さんその妖怪って」

 

と、自分が言おうとしてその瞬間、

 

霊夢「せいやっ!!」

 

小傘「えっきゃぁーーーー!!?」

 

ピチューーン!!

 

霊夢がまた無慈悲に弾幕を当てる。また犠牲者が増えてしまった。しかもその妖怪の特徴が聞けなかった。

 

蓮 「霊夢!!?」

 

霊夢「ん?何か不味かったかしら?」

 

蓮 「その妖怪の特徴が聞けなかったよ!?」

 

霊夢「関係ないわ今はただ前進するだけよ」

 

それはごもっともな意見なのだがせめて事情は聞きたかった。

 

霧雨「やれやれやっちまったもんは仕方ねぇ

   先に進もうぜ」

 

妖夢「これで良いんですか!?」

 

早苗「ある意味でカオス…」

 

蓮 「2人共慣れだよ?」

 

とんでも行動にもう慣れてしまった。本当に慣れとは怖いものだ。そしていつの間にか霊夢と魔理沙は先に進んでいたのか先の方で、

 

霊夢「あんた達置いていくわよ?」

 

霧雨「早く行こうぜ♪」

 

呼ばれため息混じりで妖夢と早苗を見て、

 

蓮 「行きましょうか」

 

早苗「そうですね」

 

妖夢「行きましょう」

 

そうして自分達は倒れている小傘を墓に寄りかからせてから数分かけて先へと進む。しかし何処をどう見ても墓、墓、墓と墓だらけだ。だが自分達の進む先である者を見つけてしまった。

 

蓮 「ねぇ皆あれって………」

 

霊夢「妖怪ね完璧に」

 

そこには青白いいや本当に真っ青な肌の妖怪が腕を平行に伸ばしながら立っていた。しかも顔には何かお札が張られていた。この特徴を見るに昔の映画で見たキョンシーを思い出す。

 

蓮 「あれってキョンシーだよね?」

 

霊夢「中国だとかのアンデットねそうなると厄

   介な事極まりないわ」

 

蓮 「どうして?」

 

霊夢「アンデットとかそういうのは中々死なな

   いというかもう死んでるから痛み等の神

   経やらは無いに等しいから降参の二文字

   もない体を壊そうとも襲いかかってくる

   とで散々よ」

 

妖夢「それに魂があるとも限りません何せ死ん

   でるので」

 

イメージだとキョンシー=ゾンビ。ゾンビ=BIOH(ピー)ZARDのイメージが強すぎるためか頭をやればどうとでもなるというイメージがあったがどうやらそう簡単にはいかなさそうだ。すると目の前のキョンシーは目を開けて此方を見てくる。

 

死体「貴様らここへ何しに来たぁ…………?」

 

霧雨「げっ起きやがった」

 

死体「何しに……お前は晴明ぇ?」

 

キョンシーが自分に向かって晴明と言ってきた。何故このキョンシーが自分の先祖について知っているのだ。

 

霊夢「こいつまさか」

 

霧雨「おいおいゾンビも記憶覚えがいいとはな」

 

蓮 「何で僕の先祖の名前を?」

 

死体「名前?私の名前は宮古芳香だぁ」

 

聞いてもいないのに名前を答えてくれた。だが早苗は考えて、

 

早苗「宮古……確か平安時代の貴族の1人で芳香

   確かあの菅原道真を指導したあの!?」

 

どうやら名を知れた有名な貴族だったらしい。しかも平安貴族となると自分の先祖について知っていても何ら可笑しくはない。

 

霊夢「てか私達この先に進みたいのよ通して貰

   えないかしら?」

 

芳香「近~寄~るなぁ!!」

 

どうやら通してはくれなさそうな雰囲気だ。

 

妖夢「あのお札からして誰か術者がいますね

   恐らくそいつがこの異変の元凶ですね」

 

キョンシーとはやはり普通のゾンビとは違って面白いものだ。何せ操れるというのだから。

 

霊夢「何でも良いわとりあえず彼奴を吹っ飛ばす

   だけだから魔理沙あんたも手を貸しなさい」

 

霧雨「げぇマジか…まぁ仕方ねぇか」

 

霊夢「私と魔理沙とで彼奴の相手をするから蓮達

   はさっさと元凶をしばいてきて」

 

霧雨「任せたぜ!」

 

そう言い芳香へと向かっていき弾幕ごっことなった。

 

蓮 「僕たちは先を急ぎましょう」

 

妖夢「そうですね」

 

早苗「行きましょう!」

 

妖夢と早苗を連れて自分達は芳香を避けて急いで奥へと向かうとそこには1つ洞穴があった。しかも神霊達は皆揃って中へと入っていっていた。

 

蓮 「行きましょう」

 

2人を連れて中へと入り神霊達の後を追っていくと障害物が一切ない広めな空間へとたどり着く。

 

妖夢「まさかこんな所があったとは」

 

早苗「ですが神霊達はまだ奥へと向かっていき

   ますね」

 

確かに良く見てみると神霊達は更に奥へと向かっていっていた。つまりまだここは最深部ではないという事だ。

 

妖夢「先に進みましょうか」

 

早苗「そうですね」

 

2人が先へと向かおうとしたその時だった。

 

? 「へぇ~侵入者とは聞いてはいたがまさか

   蓮達だったとはねぇ」

 

蓮 「えっこの声………」

 

聞いたことのある声が聞こえてくる。すると神霊達が入っていく奥の方から見知った顔の人物いや神が出てきた。

 

理 「よぉ♪」

 

早苗「理久兎さんじゃないですか!?」

 

妖夢「何で貴方がここに!?」

 

2人はそう言うが先程の侵入者という言葉。つまり理久兎はこの異変に関与しているという事だろう。

 

理 「まぁ良いやここを通りたかったら通行料

   払いなよ♪」

 

早苗「えぇ!?」

 

妖夢「幾らですか?」

 

理 「そうだなぁ………お前らの血液全部もらおう

   か♪」

 

とんでも発言してきた。そんなの無理に決まっている。

 

蓮 「それ死んじゃいますよ!?」

 

理 「あっ無理なの?そうだなぁならもうこれし

   かないよな?」

 

そう言うと人差し指で来い来いと煽ってくる。どうやらやる気みたいだ。というか勝てる気がしない。

 

理 「こいよ門番の1人が相手してやるよ♪」

 

妖夢「っ!」

 

早苗「あのこれ無理ゲー何ですがぁ………」

 

蓮 「無理ゲーでもやるしかないですよ!」

 

そうしてまさかの理久兎との戦いが幕を開けたのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「おい怠惰!」

怠惰「はいはい今回は何ですか?」

狗神「一戦やろうぜ?」

怠惰「………神楽ちゃん鈴蘭ちゃんこれどういう
   状況かな?怠惰さんバカだから分からな
   いんだけど?」

鈴蘭「えっとね昨日の怠惰の能力見て強いって
   確信しちゃったみたい」

神楽「みたいですね…………」

怠惰「そっか………何時ものあれは時間的にもう無
   理か仕方ないちょっと手荒だけど………クイ
   ック&スロウタイム」

狗神「何をぶつぶ……っていない!?」

鈴蘭「姐御後ろ!!」

狗神「なっ!しまっ!」

神楽「えっ……えっ!?」

怠惰「狗神さん♪このまま手荒い方法で記憶を
   抹消(デリート)するのとこの事を内密にするのとで
   どっちが良い?」

狗神「前者は?」

怠惰「強力な電撃をピンポイントに当てて記憶を
   焼いて消す因みに成功確率についてだが…」

狗神「………良いだろう黙る」

怠惰「良い選択だただし言いふらそうものなら
   2度と本編に出れなくなるよ♪

狗神「ゴクンっ!」

怠惰「見逃してあげるよそれとケンカする相手は
   考えなきゃダメだよ?」

狗神「学習した上には上がいるな」

怠惰「そうそれで良いんだよ………おっとこんな事
   してたらもう時間だよでは読者様ちょっと
   ホラーになっちゃったけど今回はここまで」

神楽「えぇとまた次回もお願いしますね」

鈴蘭「えぇとじゃあね読者様!」

狗神「ふふっ♪またな♪」


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第189話 王の再臨

こんばんは読者様、モンスト獣神化ついに出雲ちゃんが出た事に歓喜している怠惰のクソ悪魔です。あまりの嬉しさに電車でガッツポーズしてしまう所でした。何せ一番最初に出たキャラなため思い入れが深いものでして………おっと失礼ではそろそろ本編にどうぞ。


墓地の洞窟の奥の空洞。ここで現在魔王とも名高い理久兎との再戦を行っていた。

 

理 「見える見えるぞ貴様らの動きが♪」

 

自分達の放つ弾幕をまさかのマトリックス避けだったりギリギリで避けていく。これには、

 

妖夢「っ!イライラしてきますね!」

 

蓮 「気を付けてください理久兎さんの戦法は

   とりあえず相手をイラつかせる事なので」

 

早苗「しかもムカつく避け方とかされるので分

   かってはいますがイラつきますね!」

 

実際本当にイライラしてくる。分かっていてもマジでイラつく。

 

理 「おっと残念♪」

 

早苗「あぁ!!!!」

 

そう言うと早苗はスペルを唱えた。

 

早苗「秘術 グレイソーマタージ!」

 

早苗を中心に巨大な五芒星が出現しそのまま理久兎へと直行するが、

 

理 「モード【魔力】風のルーンと土のルーン」

 

そう言うと突然の砂嵐が襲いかかる。

 

蓮 「妖夢さん伏せて目を瞑って!」

 

妖夢「えっ!」

 

自分と妖夢は伏せて目を瞑り防ぐのだが、

 

早苗「キャー目がぁ!!」

 

砂嵐で舞った砂が目に入ったのか悲鳴を上げていた。そして砂嵐がなくなり目を開けると、

 

蓮 「って早苗さんこっちじゃないですよ!」

 

妖夢「スペルを唱えた状態で来ないで下さい!」

 

スペルを纏った状態で早苗が此方へと向かってきたためすぐに逃げる。そうして逃げると早苗のスペルの効果がなくなりきえると同時に、

 

早苗「目が………ってあれ?」

 

蓮 「やっと目が開いたみたいですね」

 

妖夢「迷惑な………」

 

早苗「ごっごめんなさい!」

 

自分の行いに気がついたのか早苗は謝ってくる。しかし理久兎は結構小癪な手を使ってくる。

 

理 「あぁ~面白かった♪」

 

早苗 (>д<#)

 

早苗の額にシワが寄る。以前に理久兎がお越した異変の時と比べお気楽な感じになっていてあの時よりも完全に遊ばれてる。

 

蓮 「理久兎さん貴方は何でこんな事を!」

 

だが分からなかった。理久兎とあろう者が異変に加担する等とは。何かしらの事情があるのかと思い聞くと、

 

理 「う~んまぁ昔の友人に会うためかな♪」

 

蓮 「昔の友人?」

 

理 「そうさ♪今からもぉ~何年前かなぁかれこれ

   2000年くらい前なのかその時に知り合っ

   た友人達がいてねその友人が復活するって友

   人が言うもんだから手助を頼んできてねだか

   ら手伝ってるって感じ?」

 

2000年前。確かその辺りは昔に授業で習った辺りだと弥生から飛鳥の辺り。つまりその辺の時代に知り合いがいたようだ。

 

妖夢「死者を蘇らせるんですか!」

 

理 「まっさか~♪流石の俺もそんな大それている

   タブーは犯さないさその友人達は遥か昔に力

   をつけるために眠った子達だよえ~と確か道

   教がどうのとか言ってたような?」

 

早苗「道教………仙人等のあれですよね?」

 

理 「あぁ~そうそう確か仙人になるとか言ってた

   ねぇ」

 

その人物はいったい誰なんだ。だがそれらを考えつつ理久兎の戦いを見ていてある結論に至った。

 

蓮 「つまり理久兎さんが今していることは」

 

理 「おっ察しが良いな♪そう時間稼ぎさ♪」

 

やはりそうだ。復活させるための時間稼ぎ。洞窟の前付近の墓場を守っていた芳香もそうなるとまんまと理久兎達の策に嵌まったわけだ。

 

理 「まぁそんな訳でよもう少し遊んでけよ♪」

 

そう言い理久兎は手を掲げると大きな勾玉が出現する。そこから無数の細い光が放たれ上空へと向かう。

 

理 「神秘 雨の勾玉」

 

スペルと共に無数のレーザーが雨のように降り注いでくる。

 

蓮 「待避!!」

 

妖夢「っ!」

 

早苗「ちょっと!!」

 

雨のように降り注ぐレーザー弾幕をすぐさま回避していく。

 

理 「能力発動…雨よ降れ」

 

言葉と共に洞窟内で雨が降り注ぐ。何をする気だと思っていると弾幕の雨が止んだその瞬間、

 

理 「更にルールを制定する10秒間だけ空を飛べ

   なくなる」

 

理久兎は木の板を投げる。そしてそれが破裂した瞬間、

 

蓮 「うわっ!」

 

妖夢「みょん!?」

 

早苗「きゃっ!?」

 

ビチャン!!

 

自分は少し高度にいたため受け身をとって足で着地することが出来たが早苗と妖夢は低空飛行だったためか上手く受け身がとれずそのまま落下した。そして起き上がると、

 

蓮 「2人共その顔に服が………」

 

妖夢「えっどっ泥んこまみれ!?」

 

早苗「洗濯が大変なんですよこれ!?」

 

理 「アハハハハハッ!」

 

腹を抱えて理久兎は大爆笑していた。どうやら雨を降らせた理由はこのためだったみたいた。これにはもう妖夢と早苗の顔は、

 

妖夢 (#゚Д゚)

 

早苗 (゚Д゚#)

 

もう怒りのボルテージがMAXだ。

 

早苗「絶対に許しませんよ理久兎さん!!」

 

妖夢「首をマミって魂を昇天させますよ!」

 

理 「こらこら妖夢あまり使いすぎると映姫が説教

   しにくるぞ?」

 

妖夢「その時はその時!!」

 

そう言うと早苗は弾幕を放ち妖夢を援護し妖夢は一瞬で理久兎へと近づくと、

 

妖夢「空観剣 六根清争斬!」

 

スペルを唱え刀を何回も振るうと無数の斬擊波が何処から都もなく現れ理久兎を切り刻もうとしてくるが、

 

理 「残念こいつは幻さ」

 

その言葉と共に弾幕に被弾しまた斬られた理久兎は霧のようにスーと消える。

 

早苗「なっ何処に!」

 

妖夢「これは上!」

 

自分達は上を向くとそこには理久兎はいた。それも先程の大きな勾玉を出現させて、

 

理 「モード【神力】闘神 神通乱舞」

 

スペルを発動させると今度は無数の大中小といった弾幕が襲いかかってくる。しかもそれらの弾幕は壁に当たると反射してくるため何処から来るのかまったく予想外だ。

 

蓮 「妖夢さん早苗さん!」

 

すぐに2人の上へと移動し神楽を構えて、

 

蓮 「陰陽 結界陣!」

 

結界を球体状に張り巡らせ弾幕を防ぐ。だが、

 

蓮 「うっ!」

 

あまりにも凄い密度そして威力のため結界が壊れてくる。しかも結界に当たっても反射を繰り返してくるため消える気配が一切ない。そして、

 

バリンッ!

 

ついに結界が壊れ残りの弾幕が自分達へと襲いかかろうとしたその時だった。

 

? 「夢符 封魔陣!」

 

聞いたことのある声と共にスペルが唱えら自分達の回りを結界が包み込み弾幕から守ってくれる。

 

蓮 「っ!霊夢!」

 

霊夢「まったく何やってんのよ」

 

霧雨「悪い遅くなったぜ♪」

 

霊夢と魔理沙がやってきた。どうやら芳香との勝負は勝ったみたいだ。すると弾幕が時間切れなのか消えてなくなると霊夢達は理久兎を見て、

 

霊夢「どういう事か説明くれる?」

 

理 「そうだねぇ」

 

と、言っていると1人の女性が地面から出てきた。

 

? 「あらあら‥‥5VS1になってしまったわねぇ

   理久兎さん♪」

 

理 「邪魔はしないで欲しいんだけどね青娥」

 

青娥と呼ばれた女性は此方を不敵に笑いながら見てくるのだだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「あぁ………なぁ怠惰」

怠惰「ん?どうかしたの?」

狗神「彼奴らは?」

怠惰「あぁ神楽に鈴蘭ね彼女達なら奥でアイス
   と砥石を噛ってるよ」

狗神「そうか………お前あれだけ強いなら何で弱く
   見せてるんだよ?」

怠惰「やだなぁ怠惰さんは弱いよそれはもう乙女
   のように非力だからさぁ♪」

狗神「なわけないだろ!」

怠惰「もう酷いなぁ……そういえば狗神さんって
   兄弟はいる?」

狗神「ん?何だよ急に」

怠惰「何となくだけど?」

狗神「………多分いたんじゃねぇか?物心がつく頃
   には1人だったからな」

怠惰「ふぅ~ん」

狗神「そういうお前はどうなんだよ?」

怠惰「まぁ……うん」

狗神「何で渋い顔すんだよ……」

怠惰「いるにはいるよ兄貴がさ………」

狗神「お前いたのか!?」

怠惰「まぁねぇ仲は全然よくないよ?もうそれは
   犬猿の仲とも言っても良いぐらいにねぇ?」

狗神「そっそうか………」

怠惰「はぁ何か昔の事を思い出して鬱になってき
   ちまった時間も時間だから今回はここまで
   ね♪」

狗神「てお前のその強さについて!」

怠惰「秘密さではでは読者様また次回グッバイ♪」

狗神「っておい!!」


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第190話 異変の黒幕現る

こんばんは読者様、キャラエディットが出来るゲームなにかないかなと思っている怠惰のクソ悪魔です。三國無双のエンパの新作が速く出ないかなぁと密かに思っていたりもしています。さてでは今回もどうぞ♪


青娥と名乗った女性は不敵な笑みで此方を見てくる。見て分かる感じはこの女性が異変の黒幕みたいだ。

 

霊夢「あんたが黒幕かしら?」

 

青娥「まぁそうなるわねぇ恐らくだけど♪」

 

理 「そんな事よりも青娥…邪魔はしないで欲し

   いんだが?」

 

青娥「まぁまぁ理久兎さん♪それに私がここに

   来たって事は分かりますよね?」

 

そう言うと青娥はニコリと微笑むと理久兎もニヤリと笑った。自分達からしてみたら嫌な予感しかしない。

 

霧雨「お前らは何が目的だ」

 

理 「何って古き友人達と再会するためさ?」

 

青娥「神子様達を蘇らせることですよ♪」

 

蓮 「それが理久兎さんの友人………?」

   

神子という人物が理久兎の友達なのだろう。

 

霊夢「ていうかそんな事よりもこの異常な神霊

   を止めなさいよ!」

 

青娥「それは無理ね私も意図的に起こした訳で

   はありませんし♪」

 

理 「以下同文♪」

 

この2人の胡散臭さは自棄に似てる。そのせいか胡散臭さが二倍になってる。

 

青娥「それにあのお方……‥豊聡耳様が蘇るのなら

   この神霊の数も仕方無いことよそれに元々

   はもっと早くに出来た筈だったけれど悪の

   大魔王が蘇えってわざとこの上に寺を建て

   たものだから起こすのにも一苦労でしたの

   よ?」

 

蓮 「寺?………それって聖さんだよね?」

 

理 「あぁその聖さ………だけど悪じゃないしある

   意味で聖人君主だぞ?」

 

悪の大魔王とは聖みたいだ。しかも理久兎がさりげなくフォローしてた。

 

青娥「神子様の復活を止め続ければ悪の大魔王

   そのものよ」

 

理 「まぁそう言うけど神子ちゃんが復活した

   ら話してみなよ♪」

 

青娥「う~ん理久兎さんがそこまで言うのでし

   たら」

 

聞いていると本当に理久兎の人脈は広いし信頼が厚い。

 

霊夢「とりあえずこの異変を起こしたってのは

   間違いないわけでしょ!なら弾幕ごっこ

   でとっちめてやるわ!」

 

そう言うと霊夢はお札とお払い棒を構えると早苗と妖夢も構える。

 

早苗「服を汚した罪は大きいですよ!」

 

妖夢「幽々子様の友人とはいえ度が過ぎです

   よ理久兎さん!」

 

やはり根に持っているようだ。

 

霧雨「何があったんだ?」

 

蓮 「まぁ言葉通り理久兎さんに弄られてもう

   カンカン何だよね」

 

霧雨「あぁ~そういう事かまぁ私も面白そうだか

   ら相手するけどな♪」

 

魔理沙とミニ八卦炉を構え自分も神楽を構えると、

 

理 「そういえば青娥来ているんだよな?あの

   2人はさ♪」

 

青娥「えぇ♪」

 

そう言うと理久兎と青娥のいる奥から2人の女性が出てくる。1人は足が幽霊となっている女性そしてもう1人は銀髪の髪を後ろでまとめている女性だ。

 

理 「おはよう2人共それとお久々だね屠自子に

   布都♪」

 

銀髪「…………もしや理久兎か久しいな♪」

 

幽霊「お前生きていたのか!?」

 

見た感じこの2人も理久兎の友人達みたいだ。だが理久兎は、

 

理 「それよりも青娥聞きたいんだが屠自子の

   足だが………」

 

青娥「えっと…ミスっちゃったテヘ☆」

 

可愛くポーズをしているみたいたなのだが残念な事に自分はときめかなかった。それに周りの皆も青い顔をする。

 

幽霊「おいゴラ!失敗したって何だ!!」

 

どうやらこの怒っている幽霊がその失敗してしまったという屠自古みたいだ。

 

理 「まぁまぁ♪そこはまた後で話せばね?」

 

銀髪「本当じゃぞ本当に屠自古は短期じゃな」

 

蘇我「なんだと布都!この底辺頭が!」

 

布都「何をぉこの足無しが表に出ろ!」

 

蘇我「良いぜやってやんよ!!」

 

そしてこの銀髪の子が布都と言うみたいだ。見ていると屠自古は短期で布都は純粋みたいだ。だがこんな話を聞いていてイライラとしたのか、

 

霊夢「霊符 夢想妙珠」

 

 

霊夢がスペルを唱えて4人に放ったその瞬間だった。

 

ピチューーン!

 

? 「ぐげっ!」

 

理久兎達の前に何かが立ちふさがり理久兎達を守る。そして煙が上がるとそこには、

 

芳香「痛いなぁ」

 

芳香がいた。これを見た霊夢と魔理沙は目を点にして、

 

霊夢「何でそいつがさっき倒した筈よ!」

 

霧雨「あぁ間違いなくマスタースパークで消し炭

   にした筈だぜ!」

 

倒した相手がいとも簡単に出てきて驚いている感じだ。

 

青娥「残念ながら死体はもう死にませんので♪

   芳香蹴散らしてしまいましょ」

 

芳香「ま~か~せろ~!」

 

理 「本当は1人でやりたかったけど仕方ない

   お前らもやる?運動がてらにね♪」

 

布都「面白そうじゃ♪やらせてもらおう♪」

 

蘇我「同じく」

 

これで丁度5VS5となった。正直な話だが理久兎とやっても勝てる気がしない。

 

霊夢「良いわまとめて相手してあげるわ!」

 

霧雨「丁度良い!理久兎さんよ~お前には昔に

   何度も世話になったからお返しするぜ」

 

妖夢「覚悟をしてくださいね!」

 

早苗「やって見せましょう見ていてくださいね

   神奈子様に諏訪子様!」

 

蓮 「皆が望むなら!」

 

そう言い自分達は理久兎達の方へと駆ける。

 

理 「さぁてと布都に屠自古!俺や青娥を少し

   見ておけよこれが今の戦い方だ!」

 

布都「うむ分かった!」

 

蘇我「まぁ見させては貰うさ」

 

理 「OKならやるぞ青娥!」

 

青娥「えぇ行きなさい芳香!」

 

芳香「い~くぞ~!」

 

そうして自分達異変解決組VS異変首謀者組による弾幕ごっこ大戦が幕を開けたのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございます」

神楽「ありがとうございます♪」

怠惰「………で2人共どうかした?」

狗神「いや芳香の奴いまさらだがゾンビになった
   んだなと………良い気味だが」

鈴蘭「若返りし頃の芳香ちゃんは頑張り屋だった
   からゾンビになっても頑張り屋なのかなぁ」

神楽「そういえば狗神様は晴明さんや鈴蘭さんに
   芳香さんの3人に封印されたんでしたっけ」

狗神「あぁ不愉快な話だがな」

鈴蘭「でもあれは狗神の姐御が悪いんだよ?」

狗神「まぁそれはうん…………」

神楽「それにあの時はやんちゃでしたが今はもう
   1人の恋する乙女に………」

狗神「神楽それ以上いうならお前の本体折るぞ」

神楽「あぁ!冗談です!」

鈴蘭「う~んでもそんな簡単には折れなさそう」

怠惰「まぁそりゃね?歴史にすら名を残さなかっ
   た凄い鍛冶士が作ったもんな刀だしね」

神楽「アハハ………刃こぼれしたら私多分精神的に
   ダメージが行きすぎて死ぬかもしれません
   ね冗談なしに」

怠惰「まぁ修繕が下手したら効かないからね」

鈴蘭「それ聞くと怖いなぁ………って怠惰もう
   時間が!」

怠惰「またか!あぁ~コホンッ!ではでは読者様
   今回はここまで!」

鈴蘭「また次回もよろしくねぇ~♪」

神楽「ふふっでは読者様方♪」

狗神「またな♪」


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第191話 大乱闘

こんばんは読者様、今日起きたら昼の12時になっていて驚いた怠惰のクソ悪魔です。もう少し早く起きれないものか………失礼では本編へどうぞ。


大空洞での決戦。自分達は仙人と呼ばれる青娥と使いのキョンシーである芳香そしてまさかもう戦わないだろうと思っていた理久兎との戦いが行われていた。

 

理 「ほらほらどうした?」

 

霊夢「こいつ!」

 

蓮 「前よりも手加減してますよね!」

 

理 「うん♪」

 

霊夢「あんた前に私達にボコられてまだその

   余裕をかませれるね!」

 

本当にそうだ。理久兎さん自信が引き起こした異変で自分達いや正確には理久兎の母親に手助けはしてはもらったがそれでも敗れた筈なのにも関わらずこの余裕ぷりっだ。逆に感心してしまう。

 

理 「慢心せずして何が神か♪」

 

霊夢「本当にムカつかせるのは大の得意よね

   あんたは!」

 

何処ぞの慢心王を思わせる台詞を吐いてくる。いや実際本当に理久兎は慢心と言うか手加減しているのは確かだ。証拠に何時も使う筈の刀だったりを使用していないのだから。だが霊夢は理久兎に無策で挑むき満々だ。

 

蓮 「霊夢!落ち着いて理久兎さんの策に嵌

   まってるから!」

 

理 「そういえば地底での入り口の古典的な光

   を利用した罠に血が出てたけどまさか」

 

蓮 「あれも理久兎さんですか!!!?」

 

あの時の恥ずかしいトラップに掛かった時を思い出す。まんまと引っ掛かり鼻血を出したのを。今思い出すと本当に腹が立ってきた。

 

蓮 「1回斬られてください理久兎さん!」

 

理 「やなこった♪」

 

ムカついたため自身の刀もとい神楽を構えて唱える。

 

蓮 「式符 神楽の悪念!」

 

手に持つ神楽は光だすと同時に神楽の分霊が2体出現する。神楽を理久兎へと向けると2体の分霊は理久兎目掛けて襲いかかる。

 

理 「おっと」

 

だがやはりあっさりと攻撃を回避されるのだが霊夢がスペルを放つ。

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

4つの光弾が追尾して理久兎へと襲いかかる。これならいけるかと思ったその瞬間、

 

ピチューーン!!

 

何処からともなく矢いや矢の形をした弾幕が神楽の分霊を射抜き神楽の分霊は消滅する。それだけでなく、

 

ビィカァ!!

 

落雷が霊夢の光弾へと落ち弾幕は消えてなくなる。肝心の理久兎はピンピンしていたが、

 

理 「おいおい射つなら言ってくれよ?」

 

布都「そうかなら射つぞ♪」

 

理 「いや遅えよ!?」

 

どうやら布都と屠自古という仙人?に邪魔されたみたいだ。

 

霊夢「大丈夫蓮?」

 

蓮 「うん大丈夫」

 

霊夢が此方へと飛んできて心配してれるが自分は大丈夫だ。理久兎達は何かを話すと此方を向くと霊夢が叫ぶ。

 

霊夢「やっと乱入するのねまとめて相手してあげ

   るわ!」

 

確かに攻撃したということは乱入するという意思表示だ。つまり戦う気は満々だろう。

 

蓮 「理久兎さん容赦はしませんよ?」

 

神楽を構え言うが理久兎は、

 

理 「まぁ良いけどまず2人を倒したらねそんな

   訳なんで2人共無理はしないようにな♪」

 

布都「分かっとるわい♪」

 

蘇我「たく…仕方ねぇやってやんよ!」

 

そう言い下へと下がっていった。追いかけようとしたが布都と屠自古に妨げられる。

 

布都「主らの相手はワシらじゃ♪」

 

蘇我「一発くらってきな!」

 

霊夢「上等よ!まずはあんたらから退治してやる

   わよ!」

 

蓮 「理久兎さんを相手する前にお二方を倒させ

   てもらういます!」

 

そうして理久兎に代わり布都と屠自古との弾幕ごっこが始まった。

 

布都「ならワシから行くぞ乗れ屠自古!」

 

蘇我「しっかり操縦しろよ!」

 

そう言うと布都は何処からともなく船を出現させると、

 

布都「天符 天の磐舟よ天へと昇れ」

 

その舟に布都と屠自古は乗り込むと布都は立った状態で乗りまるでサーフィンをするみたくゆらゆらと飛び回りながら弾幕を撒き散らしていくが更に屠自古も援護なのか弾幕を撒き散らす。

 

霊夢「この!」

 

霊夢が御札や針を投擲するが全くもって当たらない。あれだけ不規則に動くとなると霊夢でも難しそうだ。

 

蓮 「霊夢!思いっきりあの船まで投げ飛ばし

   て!」

 

霊夢「はぁ!?まぁ良いわそれに賭けるわ!」

 

そう言うと服を掴み何回転か回ると舟まで投げ飛ばされる。すぐに鞘に納められている神楽の柄を持って構えて、

 

蓮 「抜刀 神楽一斬!」

 

神楽を常人では目にも見えぬ速度で抜刀し船を斬り神楽を静かに鞘に納める。

 

カチンっ

 

と、鞘に納めれた音がなったその瞬間、

 

ドゴンッ!

 

布都「何と!」

 

蘇我「船を縦に真っ二つにしやがった!?」

 

どうやら上手く決まったみたいだ。証拠に舟が真っ二つに割れた。

 

布都「見事!」

 

蘇我「感心してる場合か!」

 

霊夢「そうよ動かなかったら当たるものね♪」

 

怯んだ隙を見て霊夢が2人へと近づき無数の御札と針を投擲する。

 

蘇我「ちっ!今の状態で札は不味い!」

 

布都「針も当たったら洒落にならんぞ!」

 

そう言いながら霊夢の弾幕を避けていく。

 

霊夢「蓮!」

 

蓮 「了解!行くよ狗神に鈴蘭!」

 

式神札【狗神】【鈴蘭】を構えて彼女達を解き放つ。すると犬型の狗神は屠自古を鈴蘭は布都へと襲いかかる。

 

蘇我「何だてめぇ!」

 

狗神「安心しろすぐに逝かせてやる!」

 

布都「これは道術か!」

 

鈴蘭「残念これは陰陽術だよ!!」

 

狗神は屠自古を追いかけ回し鈴蘭は布都へと連続蹴りを与えようとするが上手くギリギリで避けられる。

 

布都「この蝶はしつこいのぉ!」

 

鈴蘭「ストーカーじゃないからね?」

 

蘇我「いい加減にしろ!!」

 

狗神「その程度の落雷すぐに避けれるぞ亡霊?」

 

と、争っているその時だった。

 

青娥「邪符 ヤンシャオグイ」

 

何処からか青娥の声が聞こえてくる。それもスペルを唱えた声がだ。

 

霊夢「なっ何よこの弾幕!」

 

蓮 「霊夢!」

 

突然霊夢へと真っ黒の弾幕が迫ってきたのだ。すぐに霊夢は逃げるがしつこく霊夢を追いかけていくため後ろに割って入り神楽で斬ったその瞬間、

 

オギャーーー!!

 

と、赤子の泣き声が聞こえ消滅する。

 

蓮 「何これ!?」

 

霊夢「ちょっ何で私ばっかり!」

 

しかも良く見てると霊夢をずっと追尾していて自分には向かってこない。更に周りを見てみると、

 

早苗「来ないで!!」

 

妖夢「何なんですかこれ!」

 

霧雨「面白いけど滅茶苦茶怖いな!?」

 

何故か女性陣それも自分達異変解決組の女性だけがこの弾幕に追いかけられていた。

 

狗神「気を付けろこいつら人間のガキの霊だ!」

 

鈴蘭「これはまさか!胎内回帰の禁術!?」

 

どういう事だと思っていると不敵に笑う女性の声が聞こえてくる。

 

青娥「ふふっどうかしら私の弾幕は♪」

 

どうやら青娥が操っているみたいだ。しかも何故か自分はノーマークなため話は速い。鞘に納刀されている神楽の柄に手を置きそして、

 

蓮 「斬符 抜刀一閃!」

 

すぐに刀を抜刀し巨大な斬撃波で青娥に向かって放つ。それに気がついたのか青娥は回避するが、

 

バキンッ!

 

スペルをブレイクしたのか音が鳴り響き真っ黒の不気味な弾幕は消えてなくなる。

 

青娥「あらあら」

 

霊夢「助かったわ蓮」

 

霧雨「恩に着るぜ!」

 

蓮 「それは良いんだけど布都さんや屠自子さん

   達は?」

 

気がつくと狗神と鈴蘭も先程の真っ黒の弾幕から逃げるのに必死だったため忘れていたのか、

 

狗神「あっ」

 

鈴蘭「えっそういえば」

 

周りを見回していると上に存在を気配を感じ向くとそこに布都と屠自古はいた。

 

蘇我「雷矢 ガゴウジトルネード」

 

布都「炎符 桜井寺炎上」

 

2人がスペルを唱えるとジグザグに黄色の矢が降り注ぎ更に炎のような弾幕が降り注ぐ。だがそれだけでは終わらない。

 

青娥「道符 タオ胎動」

 

青娥の次のスペルが発動しまた真っ黒の弾幕が襲いかかる。自分達は追い込まれ纏まってしまう。

 

蓮 「2人は戻って!」

 

狗神達に危険が及ばないようにすぐにしまう。自分や霊夢達は背中あわ

 

妖夢「どうしますかね」

 

早苗「あわわわ」

 

霊夢「うろたえないで頂戴」

 

霧雨「さて軍師様何か案はあるか?」

 

蓮 「案って………」

 

ただ耐えるそれも良いがそうなるとじり貧は確定。しかもこの密度の弾幕を長時間避けれる自信は生憎だが持ち合わせていないし結界で防いでも破られるのも時間の問題となるだろう。どうするかと考えていると、

 

蓮 「あれって」

 

芳香「あ…あ……」

 

自分は目につく。それは巻き添えをくらって弾幕を受けている芳香の姿を。

 

蓮 「………非人道的及びに非道徳的なやり方で

   良いならあるよ」

 

早苗「えっ何ですかそれ」

 

霊夢「………良いわやりなさいそれを!」

 

そう言われ自分は頷く。

 

蓮 「分かったなら皆は頑張って避けて!特に

   青娥さんの弾幕には気を付けてね!」

 

そう言いまっすぐと飛び刀を抜刀して、

 

蓮 「すみません芳香さん!」

 

ザシュ!

 

芳香の胴体を突きで貫く。

 

芳香「ん?」

 

蓮 「行きますよ!!」

 

突き刺したまま布都や屠自古へと直進する。

 

布都「なっ何じゃあやつ!?」

 

蘇我「あの野郎人の皮を被った化け物だろ!?」

 

青娥「あらあら面白いわねあの子♪」

 

と、結構ひどいヤジが聞こえるが知ったことではない。だが自分がした事は正解だったかもしれない。放ってくる弾幕が芳香へと当たるため全く効かない。そして充分な距離へと近づくと、

 

蓮 「そらぁ!」

 

振り回し芳香を弾幕代わりに青娥へとぶん投げる。まさかぶん投げるとは予測してなかったのか、

 

青娥「っ!」

 

ピチューーン!!

 

思いっきりぶつかり被弾音が鳴り響く。

 

布都「青娥殿がやられたぞ!」

 

蘇我「構うもんか!ただやるだけだ!」

 

霊夢「何がやるだけですって?」

 

布都「何と!?」

 

蘇我「上をとられた!?」

 

自分も上を向くとそこには霊夢達4人が既にスタンバっていた。この時に自分は思った。これは巻き添えを食らってしまうと。そう考えすぐに逃げたがそれは正解となった。

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

早苗「秘術 グレイソーマタージ!」

 

妖夢「空観剣 六根清争斬!」

 

4人のスペルが一斉に発動する。先程の倍返しと言わんばかりに、

 

布都「キャー!?」

 

蘇我「おのれぇ!?」

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

被弾音が鳴り響きこの勝負は自分達の勝利となったのだが、

 

蓮 「まっまきぞえぇ!!!」

 

自分にも皆の弾幕が降り注ぐのだった。




怠惰「では今回もありがとうございます♪」

狗神「なぁ彼奴さんざんと凄いヤジがとんだな」

神楽「でも天罰と言わんばかりに弾幕の嵐に」

鈴蘭「まぁ仕方ないよね」

怠惰「意外にも辛口コメントだねぇ………まぁ良
   いけどそれと次回はあっちを投稿するの
   でお願いしますね♪」

狗神「やっと休日だな」

神楽「お給料はないですが休みはありますし」

鈴蘭「お菓子や飲み物も食べ放題だしね♪」

怠惰「まぁボランティアでやってもらってるから
   それぐらいはねぇ?」

鈴蘭「これをブラックと見るかホワイトと見るか
   は読者様次第だからね♪」

怠惰「ってまた時間を浪費させるわけにもいかな
   いから今回はここまで!」

神楽「また投稿した際にはよろしくお願い致しま
   す読者様♪」

狗神「そんじゃあな読者方」

鈴蘭「まったねぇ♪」


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第192話 判決はギルティ

こんばんは読者様。スマホゲームをやっているとついつい課金したいという衝動にかられてしまう怠惰のクソ悪魔です。大体財布を見てすぐにその衝動も消えてしまいますが………失礼。ではでは久々に本編へどうぞ。


何とか事の思い付きで弾幕ごっこに勝利し自分達は肩で息をする。

 

霊夢「本当に洒落にならないわ………」

 

霧雨「危うくやられる所だったぜ」

 

妖夢「ですが何とか倒せましたね」

 

早苗「あのすみません皆さん蓮さんは………」

 

早苗が言ったその時、霊夢や魔理沙そして妖夢は一斉に口を開き、

 

3人「あっ」

 

コロッと存在を忘れていたのか皆は一斉に声を出す。つまり連の事をすっかり忘れていたのかという事なのだろう。

 

霊夢「しまった蓮!」

 

霧雨「まさか被弾しちまったのか」

 

煙が上がる中を霊夢は叫ぶ。すると煙の中からゆっくりとれんが出てくると、

 

蓮 「ふぅ死ぬかと思った!」

 

と、言いながら埃を払う。これには皆は肩を撫で下ろすと、

 

霊夢「もう心配して損したわ」

 

蓮 「えっ何が?」

 

霊夢「何でもないわよ」

 

何故か頬を膨らませてそっぽを向く。自分が一体何をしたというのだろうか。

 

霧雨「おぉ♪おぉツンデレ乙♪」

 

霊夢「うるさいわよ魔理沙!」

 

妖夢「蓮さん頑張ってくださいね」

 

蓮 「えっ何がですか?」

 

等々話していると早苗が口を開き、

 

早苗「あの皆さんさっき戦っていた人達って」

 

と、言った直後よろめきながら布都と屠自古は立ち上がり青娥も体を伸ばしながら立ち上がる。

 

布都「見事じゃったぞ青年♪」

 

蘇我「まさかキョンシーを盾にするとかな」

 

青娥「本当ねそこはしてやられたわ………」

 

3人はボロボロにはなってはいたがまだ平気そうだ。

 

蓮 「そういえば青娥さんですよね」

 

青娥「あら何かしら?」

 

蓮 「青娥さんさっきの弾幕その赤ちゃんの泣き

   声みたいなのが聞こえたのですがそれって

   何なん………ですか?」

 

疑問に思った不気味弾幕について聞くと青娥は笑いながら、

 

青娥「あぁヤンシャオグイねあれそのまま赤子の

   霊を使って作ったスペルなのよ♪」

 

蓮 「やっぱり」

 

青娥「えぇ生欲という欲を利用した技でね主に女

   性を標的に襲うのよ♪」

 

霊夢「嫌みな弾幕ね」

 

青娥「まぁ酷いわぁ後その先の事はR18だから

   ナ☆イ☆ショ♪」

 

言動からして何かありそうで恐い。だが先程の胎内回帰という言葉からして録な事ではなさそうなので黙ることにした。

 

早苗「そういえば貴女方の名前って確か布都と屠

   自古って言いましたよね?

 

布都「うむワシが物部布都じゃ♪」

 

蘇我「蘇我屠自古だ」

 

物部に蘇我と聞くととある時代をふと思い出す。

 

蓮 「それってあの物部氏に蘇我氏のあれですよ

   ね?」

 

早苗「てことは時代は飛鳥時代になりますね?」

 

つまり今から2000年ぐらい前になる。その時代で一番有名なのは聖徳太子と決まっている。太子という言葉はもしやと思い、

 

蓮 「そういえばさっき青娥さん豊聡耳様って言っ

   てましたよね」

 

青娥「えぇ言ったわよ♪」

 

布都「おんしその名を語るとは図々しいぞ!しっか

  りと太子様と呼ばぬか!」

 

太子という言葉。やはりもしかしたらだがとんでもない人物を起こすみたいだ。

 

霊夢「どうしたのよ蓮」

 

蓮 「つまり理久兎さん達が起こそうとしているの

   はもしかして聖徳太子………」

 

早苗「あの聖徳太子ですか!?」

 

これには驚く。まさか理久兎が聖徳太子と友人など誰が思っただろう。更にそんな人物を起こそうとは誰が考えただろう。

 

布都「そこ若造達よ!聖徳太子ではなく太子様と呼

   ばぬか!」

 

蘇我「何かそれ昔に理久兎にも言ってたなぁ」

 

と、蘇我達は昔を思い出しているのだが妖夢がある事に気がつく。

 

妖夢「そういえば理久兎さんは?」

 

蓮 「それなら………あれ?」

 

いつの間にか理久兎がいないのだ。何処に行ったのかと思っていると、

 

ドゴーーン!!

 

と、奥から凄まじい爆発音と霊力を感じた。

 

布都「これは太子様それに………」

 

霊夢「これ完璧に理久兎よね?」

 

蓮 「みたいだねまさか戦ってるの!?」

 

布都「何と!太子様に無礼を働いていると申すのか

   太子様の友人とはいえ不届き千万!」

 

そう言い布都は走って奥へと進んでいった。

 

蘇我「あっ待て布都!」

 

青娥「あらあら」

 

蘇我「追うぞ青娥殿!」

 

青娥「えぇ……仕方ないわねぇ」

 

屠自古と青娥も布都を追って奥へと進んでいった。

 

蓮 「僕達も行こう!」

 

霊夢「そうね」

 

霧雨「何が起こってるのか気になるしな」

 

妖夢「行きましょう」

 

早苗「聖徳太子ですかどんな人なんでしょう♪」

 

そうして自分達も奥へと進んでいくのだった。洞窟の先は先程自分達がいた洞穴よりも遥かに広く不思議な建物が建っていた。

 

蓮 「ここが………」

 

と、言っているとその時だった。

 

布都「たっ太子様!?」

 

布都の悲鳴が聞こえ向くとそこには目を回しながらぶっ倒れているヘッドホンを被った少女がいた。更にその先には、

 

理 「来るの遅かったなお前ら」

 

何故か理久兎がいた。この現場を見るに犯人は理久兎で確定だろう。

 

青娥「あらあら理久兎さんここまでやるとは聞いて

   ませんよ?」

 

理 「その台詞はそのままそっくり青娥に返すよ♪

   まぁそれよりもだまず俺が言いたいんだけど

   さぁ良い?」

 

青娥「何かしら言い訳は聞きますよ?」

 

理 「おっなら話が早いな♪神子ちゃんが起きまし

   たしかし寝ぼけていたのか勝負を挑まれまし

   たそして今ここOK?」

 

つまり整理するとこの倒れている少女が起きたのは良いが寝ぼけて勝負を挑まれそれを返り討ちにしたという事だろう。敢えて言いたい。

 

蓮 「そんな事ありえるんですか!!?」

 

霊夢「それは言えるわね」

 

そんな寝ぼけあったらたまったもんじゃない。意識的にやってる辻切りと同格で質が悪すぎる。

 

理 「いやいやまず言うぞ!特に蓮達なら分かる筈

   だ!俺は基本的に自分から手を出さないだろ

   今までの事を振り返ってみてみなよ」

 

そう言われ昔を考えると紅魔異変は主に本の無断拝借をしに来たため判決は黒。西行桜が冥界で目覚めた際には手助け?をしてくれたみたいだが良く分からないため判決は謎。永夜異変は何をしていたのかは知らないが襲いかかってきたため判決は黒。凶夢異変では助けてくれたため白。早苗達が来た時も亜狛達をけしかけたため判決は黒。天子の異変の際は問答無用で天子や自分達に襲いかかったため判決は黒。間欠泉異変は確定で黒。理久兎達が引き起こした異変も黒。もう殆どが黒一色だ。どう信用しろというのだろう。

 

蓮 「理久兎さん………ギルティです!!」

 

理 「何故に!?」( ̄□ ̄;)

 

霧雨「アハハハ♪」

 

もうこれには魔理沙も大爆笑していた。

 

霊夢「あんた妖怪からの信頼は厚いくせに人間達か

   らの信頼はうっすいわよね」

 

理 「けっ結構痛い所をチクチクと………」

 

妖夢「今は妖怪からの信頼もそんなには無さそうで

   すよね」

 

理 「そんな事はないさ………多分」

 

と、言っていると頭を押さえながら倒れている神子と言っている少女は起き出す。

 

神子「あれ…ここは……」

 

布都「太子様!」

 

神子「おっとと布都?それにこれ‥‥え!りっ理久兎

   さん!」

 

理 「よっおはよう神子ちゃん♪」

 

起きた神子に理久兎は笑顔で挨拶をするのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

神楽「ようやく休日が明けましたね♪」

狗神「あぁだな♪」

鈴蘭「ねぇねぇ怠惰♪」

怠惰「ん?どうかした?」

鈴蘭「次篇の告知してよ♪」

怠惰「まぁもう少ししたらね結構胸糞な所がチラ
   ホラってあるかなぁとは前にも言ったけど
   今も言っておくとしか言えないよね♪」

狗神「因みにそれって犠牲者って」

怠惰「…………聞きたい?」

神楽「いっいえ止めておきます物騒なんで」

怠惰「いい判断だね♪まぁまぁお楽しみにねさて
   そろそろ今日はお開きにしましょうか」

狗神「だなそんじゃあな読者様今回はここまでだ」

鈴蘭「また明日もよろしくっ♪」

神楽「それではさようなら♪」


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第193話 神と思えない神

こんばんは読者様。モンストで真珠、ミロク、弁財天を出すと言う神引きを果たし喜びまくった怠惰のクソ悪魔です。しかしその後に足の小指をもろにドアに直撃しあまりの痛さにのたうち回るという不運に見回れました。ではこんな話もそろそろ止めにして本編へどうぞ。


神子と呼ばれた少女が起きる。どうやらこの子が聖徳太子みたいなのだが、

 

蓮 「えっと聖徳太子さんですよね?」

 

神子「えぇ如何にも聖徳太子ですが?」

 

早苗「思ってたのと違いますね」

 

早苗の言う通りだ。思っていたのと大分いや物凄く違っていて驚いてしまう。もっとこう髭を生やした男性もっと言えば昔の千円札のような男性かと思った。

 

神子「思ってたのと違うとは?」

 

蓮 「いえその男性かと思ってたもので」

 

布都「おんしら何を言うか!太子様が男性な訳が

   なかろう!」

 

そう言われても固定概念というのは中々覆せないものだ。すると理久兎は神子の前に立つと、

 

理 「それでどう?長い長い眠りから起きた気分は

   さ♪」

 

神子「そうですね………何か体が痛いのと夢で不思議

   な青年と戦ってましたね本当に強いし禁忌と

   言われた古代仙術は使うし小癪な手を使うし

   何と言うか正々堂々という戦い方をしない者

   でしたね」

 

理 「そうかそうか」

 

それ完璧に理久兎さんだ。すると食って掛かるかのように、

 

布都「太子様それは理久兎じゃ!」

 

蘇我「何にも覚えてないのか?」

 

神子「えっ?えぇいつの間にか起きていたので良く

   分かりませんね?」

 

理 「敢えて言うぞ5割は俺が悪いとしても残り

   の5割は神子ちゃんだからな?」

 

本当にそうなのだろうか。昔にアリスの記憶を取ったりしているため一概に信用できないのが辛いところだ。

 

神子「あの話は変わるのですが気になってはいたの

   ですが理久兎さん貴方は何者でしょうか?」

 

布都「そう言えば気にはなっておったな」

 

蘇我「仙人な訳でもない妖怪な訳でもないお前本当

   は何なんだよ?」

 

3人理久兎へと詰め寄っていく。

 

理 「あっあぁ~………青娥にパス!」

 

青娥「………はぁ仕方ないわねぇその代わりに古代仙

   術を指導してくれないかしら?」

 

理 「ん?あれか………止めた方がいいぞいくら俺が

   作ったからとはいえど常人じゃ無理だから」

 

神子「今作ったと!?」

 

理 「あっあぁ………良いや仕方無い教えるよ」

 

理久兎は神子達に説明を始めた。それを眺めていて、

 

蓮 「所で青娥さん何でまた理久兎さんの技を?」

 

青娥「そうね仙人として更なる高みに登るがためよ

   それに理久兎さんが使う古来仙術は仙人達の

   使う道術の原点と言っても過言ではないわそ

   れは仙人達にとっては禁忌とされているぐら

   いの危険な技でもあるだけれどその威力や力

   は伝説としても恐れられる程な技よそれをマ

   スターできたらねぇ♪」

 

あの技ってそのぐらい危険だったみたいだ。つまり何処かの仮定で理久兎の使う技が伝わっていったみたいだ。

 

霊夢「因みにどれが一番恐いのよ?」

 

青娥「そうね………芳香みたいなキョンシーを一言で

   大量召喚できるみたいな技だったり己の体を

   変化させる技だったりかしら?」

 

霊夢「何よそれ」

 

妖夢「そういえば幽々子様から聞いたことがありま

   す昔に理久兎さんは大量の骸の兵を従え月に

   赴いたとか」

 

早苗「まっまるでRPGのラスボスですね………」

 

とんでもない技をまだまだ隠し持っているみたいだ。しかも幽々子辺りがその技を見ているみたいだ。それを聞き目を煌めかせるのが2人。

 

青娥「ふふっ存在するのね良い事を聞いたわ♪」

 

霧雨「凄いぜそれ!魔法薬とか道具を作る際の助手

   不足が解消じゃないか!」

 

やはり熱心な方々には御執心みたいだ。そうしていると説明が終わったのか静かになる。

 

理 「てわ訳だが何か質問はあるか?」

 

神子「いえ………だだ衝撃が強すぎて少し混乱してま

   すね」

 

蘇我「お前がなぁ………」

 

布都「しかし仏教徒ではないみたいじゃしまぁ良い

   じゃないかの?」

 

蘇我「いやそいつらの信仰対象だからな?」

 

理 「まぁ昔と同じでいいよ♪そんな気をつかわな

   くてもさ♪」

 

権力、崇拝が嫌いという事を聞いてはいたがどうやら本当みたいだ。

 

理 「まぁそれよりもだとりあえず聖達だとかに事

   情を説明しに行くぞ」

 

神子「理久兎さんそれ仏教徒ですよね?」

 

理 「あぁお前らそれに聖達のゴタゴタを少しでも

   解消させるのが目的だ嫌と言っても良いけど

   その時はね?」

 

ニコリと微笑む理久兎が一瞬だが怖いと感じてしまった。

 

蓮 「あの付いていった方が良いかと………」

 

神子達は細目でジーと見ると大きくため息をつく。

 

神子「仕方ありませんね理久兎さんがそう言うので

   あれば」

 

行くと納得した。唯一妖怪からの信頼しか厚くない理久兎が聖徳太子に信頼されているのは正直驚く。

 

布都「何時か燃やしてやろうかの」

 

蘇我「協力はしてやるよ」

 

理 「やっても良いけど気を付けろようちの従者の

   1人がその寺に御執心だからな下手に燃やせ

   ば灰になるからな?」

 

蓮 「理久兎さんって本当に神ですよね?」

 

理 「あぁ神様だよ権力や支配が嫌いな普通の神様

   さ♪」

 

そう言い理久兎は墓地へと続く通路へと歩きだした。

 

神子「私達も外へ行きましょうここは土埃臭くてか

   ないませんので」

 

布都「分かったのじゃ♪」

 

蘇我「あいよ」

 

そうして神子達も理久兎の後をついていく

 

蓮 「僕達も行こうか」

 

霊夢「そうね」

 

妖夢「行きましょうか」

 

早苗「さぁ行きましょう♪」

 

霧雨「元気だなお前は………」

 

そうして何やかんやあったがこの異変は終わりを迎えそうなのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「あぁありがとうな♪」

鈴蘭「ねぇ怠惰」

怠惰「どうかした?」

鈴蘭「前々から気になってたけどあそこに飾って
   ある大鎌ってさ何?」

怠惰「あぁ~シレンティウムの事?」

神楽「前々から私が語りかけてはいますがうんと
   もすんとも言わないですね………感じからし
   て私みたいに喋れたりしても可笑しくない
   んですけどね」

怠惰「そうなんだ」

狗神「お前なんか知ってるのか?」

怠惰「いや何と言うかあの大鎌はね静寂を好むん
   だよシレンティウムってのは日本語で言う
   と静寂とかそういった意味があってね多分
   喋るよりも静かにしていたいんじゃない?」

神楽「なっ成る程………」

鈴蘭「あの大鎌ってさ神楽ちゃんがこう分霊を出
   すみたいに何か能力ってあるの?」

怠惰「そうだなぁ………ララバイを奏でてくれるよ」

狗神「ララバイ?」

怠惰「そう♪日本語で子守唄とも言うね聞いた者
   は戦意を削がれ無力脱力が体を遅い蝕み眠
   りにつかせるそして所持者が許さぬ限り永
   遠に眠り続けるとか説明書に書かれてはい
   たよね盗む際にだけど」

神楽「えっ今盗むって!?」

怠惰「あぁまぁ家から拝借したからさ♪おぉっと
   もう時間だ俺今から約束があるからサラダ
   バー!」

狗神「あの野郎逃げやがった!」

神楽「えっとコホンッ!それでは読者様今回はこ
   こまでです♪」

鈴蘭「追いかけるよ姐御!」

狗神「おう!」

神楽「ではまた次回に♪さようなら♪」


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第194話 二ッ岩の狸現る

こんばんは読者様。ダークソウル買おうかと考えてしまう怠惰のクソ悪魔です。しかし絶対に心が折れる気がしてなりません。何せ容赦がないですから。おっと失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


理久兎についていき外へと出る。洞窟よりも明るいためか目がチカチカする。

 

蓮 「眩しい……」

 

妖夢「暗闇慣れですね」

 

早苗「私も少しチカチカします」

 

霧雨「おいおいだらしねぇな」

 

霊夢「本当ね」

 

幻想郷生活は自分も長い部類には入ったつもりだがやはり暗明の差があるとキツくなってしまう。だがそれは自分達だけではなさそうだ。

 

布都「眩しいの……」

 

蘇我「目が疲れそうだ」

 

神子「長く眠っていると少々辛いですね」

 

目を擦りながら3人は言う。

 

理 「お前らはまだまだだな」

 

蓮 「そう言う理久兎さんは眩しくはないんで

   すか?」

 

理 「全然?だってもう地底と外を行き来して

   何年だと思ってるんだ?」

 

そう言われてみると確かにそうだ。地底は神子達が眠っていた地下よりももっと深くそれでいてもっと暗い。そんな所を何度も行き来をすれば慣れるのも当たり前だろう。

 

理 「やれわれ‥‥さっさと神社に行くよ色々な

   誤解は少しでも減らさないといけねぇし

   な…」

 

神子「………あまり乗り気ではありませんけどね」

 

理 「まぁそう言うなって♪」

 

そんな会話をしつつも自分達は墓地を歩き聖達がいるであろう命蓮寺へと来るとそこに2人の女性もとい聖とぬえが立っていた。それに魔理沙が気づくと笑いながら手を掲げて、

 

霧雨「よぉ♪」

 

聖 「ん?あら♪」

 

聖は何時もと同じような屈託のない笑顔をこちらへと向ける。そして神子達を見ると少しだが目付きが変わる。

 

聖 「ぬ……いえその方々は…もしかして」

 

神子「すみ………」

 

神子が何かを言い掛けると布都が前へと出る。

 

布都「そなたか青娥殿が言っていた仏教徒は」

 

聖 「えぇ何か問題でも?」

 

布都「覚えておれよ何時か寺を燃やしてやる

   からの」

 

まさかの宣戦布告だ。隣にいるぬえはケタケタと笑うと、

 

ぬえ「お前らじゃ無理だと思うけどね♪」

 

布都「何が言いたいんじゃ?」

 

ぬえ「だってお前何かバカそうだもん」

 

布都「貴様から燃やしてやろうかの!」

 

布都の短い腕から炎の球が出現する。どうやらやる気みたいだ。自分はすぐに割って入って、

 

蓮 「ちょっと待ってください!ここに来た

   理由は話し合いであって戦争じゃあり

   ませんよ!」

 

布都「むっ………」

 

聖 「……………」

 

この時に見たいや見えてしまった。聖が似つかわしくないくらいに口許が不適な笑みを浮かべたのを。そして直感で感じた。これは聖ならざる者だと。すると黙って此方を見ていた理久兎が口を開いた

 

理 「なぁ聖さんよ質問良いか?」

 

聖 「何でしょうか」

 

理 「聖さん美味しいお酒ってやっぱり西洋酒です

   よね♪焼酎とかあり得ないませよねぇ♪」

 

と、何を言い出しかと思うと酒の話をしだした。すると聖は理久兎を睨むと、

 

聖 「なわけないじゃろやはり日本酒または焼酎

   じゃ………はっ!」

 

理 「やっぱりな…てめぇ()だよ?」

 

やはり理久兎も気づいていたみたいだ。聖は絶対に酒は飲まないため酒の話をする訳がないし口調も明らかに可笑しい。つまり目の前にいるのは聖ならざる者だ。すると聖ならざる者はケタケタと笑う。

 

聖?「いや~バレてしまったか上手く行くとは思っ

   たんじゃがな」

 

両手を合わせ忍術を放つような構えを取ると、

 

ドロンッ!

 

と、煙が上がる。煙が収まるとそこには長い髪からショートへと代わり裸眼から眼鏡へと変化した見知らぬ女性が立っていた。だが凄く特徴的な事に尻の近くには茶と黒の毛並みの狸の尻尾が生えていた。

 

霊夢「こいつ化け狸!」

 

? 「申し遅れた儂は佐渡の二ツ岩マミゾウと申す

   者じゃ丁度昨日ここに来たばかりじゃよ」

 

どうやら新参者みたいだ。というか何故に聖に化けていたのだろう。

 

霊夢「来たってまさか外界から?」

 

マミ「あぁ昔から仲のぬえに呼ばれてのぉ海を渡っ

   て来たんじゃよ」

 

ぬえ「そうさ♪危険な者が蘇る話をお前ら2人から

   盗み聞きしたから妖怪達のリーサルウェポン

   とも言われる大妖怪を連れてきたんだよ」

 

ぬえは理久兎と青娥を指差す。どうやら2人が結託している話を盗み聞きしていたみたいだ。

 

青娥「あら」

 

理 「………大方バザーでだろ?」

 

ぬえ「勿論♪」

 

胸を張って言うのだがあえて言いたい。妖怪達のリーサルウェポンを連れてきたとは言ったがこっちにはその上を行く総大将がいるということを。すると理久兎は顎に手を当ててマミゾウを見だした。

 

理 「二ツ岩に……佐渡ねぇ…」

 

マミ「うむ………じゃがそなたは昔に何処かで見た事

   があるようなそなた名は?」

 

理 「俺か?俺は理久兎‥‥深常理久兎さ♪」

 

それを聞くとマミゾウは勝ち誇ったような顔から一変して真っ青に変わる。

 

マミ「うう嘘じゃあなかろうな?」

 

理 「そうだけど?」

 

ぬえ「マミゾウ何をそんなに青くなってるの?」

 

と、ぬえがいった時、理久兎は何かを思い出したのか「あっ!」という顔をして、

 

理 「待てよそういえば昔にたかが神格を得て大妖

   怪になったぐらいで俺ら百鬼夜行というか俺

   に勝てると思った自惚れ狸がいたなぁケンカ

   を売ったの良かったけれど最後は無様にフル

   ボッコにした………確か佐渡のマミゾウとか」

 

マミ「余計な事を話すんじゃないわい!?」

 

どうやら昔に理久兎の恐怖を味わった妖怪の1人いや被害者みたいだ。すると神子や屠自子に布都が此方へと顔を寄せると、

 

神子「あのすみません理久兎さんが神とは聞きまし

   たが百鬼夜行とは?」

 

蓮 「え~とあまり僕も詳しくはないのですが昔に

   理久兎さんが率いたって言われてる妖怪の軍

   団だとか」

 

神子「妖怪の軍団!?」

 

蘇我「彼奴そんなものまで作ったのか!?」

 

布都「妖怪を率いるとは‥‥恐れぬ奴じゃな」

 

と、此方が話している一方でも理久兎達の話は進んでいく。

 

理 「で?そんな愚かにと狸汁になりに来た化け狸

   ちゃん俺とやるの?」

 

ぬえ「おい!マミゾウの実力をなめないでよ!」

 

マミ「よよ止さぬかあやつにだけは戦いを挑んでは

   ならぬ!殺されて狸汁は確定じゃぞ!?」

 

マミゾウの言っている事が本当なら昔の理久兎は一体何をしたというのだろうか。だが殺されると思っているみたいだ。

 

蓮 「あの理久兎さんせめてやるなら弾幕ごっこで

   勝負を着けたらどうですか?」

 

理 「あぁそういえばそうだね♪なぁ狸汁」

 

マミ「狸汁とは失礼じゃぞ!それで何じゃ」

 

理 「こいつらに今のルールを教えてもらいなよす

   まないけど教えてやってくれや」

 

それを聞き自分は霊夢を見ると霊夢は頭を掻きながら、

 

霊夢「仕方ないわね言い弾幕ごっこってのは‥‥」

 

そうして数十分かけて霊夢の講義が行われる。

 

マミ「成る程のつまり美しく相手を負かせと言う訳

   じゃな」

 

霊夢「えぇまぁそうよ簡単でしょ?」

 

マミ「うむこれなら理久兎貴様と対等に戦えるとい

   うものよのぉ」

 

そう言いマミゾウは理久兎に向かって構える。それを見た理久兎はニヤリと笑った。まるで獲物を見つけた狩人ののうに。

 

理 「良いぜ相手してやるよ昔みたいに茶釜にでも

   して古道具屋にでも売ってやるよ♪」

 

マミ「抜かせ積年の恨み晴らさせてもらうぞ!」

 

ぬえ「う~んマミゾウ手伝おうか?」

 

理 「良いぜ来いよ相手してやるよ♪」

 

マミ「………今回は恥じらいは捨てようこいつに勝つ

   には必要じゃしな」

 

それを聞くとぬえはマミゾウの隣に立つ。だがこれでは2VS1だ。

 

蓮 「理久兎さん僕も協力しても良いですか?」

 

理 「はぁ?蓮がか?」

 

蓮 「えぇ2対1という事に関して理久兎さんはど

   うとも思わないでしょうが僕からすると少し

   気になってしまうので」

 

実際はこれまで自分の敵として出てきた理久兎の強さを隣で見てみたいと思ったのが本心だ。隣で理久兎の戦いを見れば何か分かりそうな気がした。すると理久兎は少し黙るとクスリと笑って自分の凸をつつく。

 

理 「一丁前の事を言いやがって♪ならやってみる

   か?」

 

蓮 「………はい!」

 

自分は理久兎の隣に立ち刀を構える。折角の共闘だ存分に楽しもうと思った。

 

理 「さてさて化け狸さん少し介入はあったが問題

   ないよな?」

 

マミ「人間1人増えたぐらいではどうとも思うこと

   もあるまい………来い!」

 

ぬえ「かかって来なよ♪」

 

理 「なら遠慮なく♪」

 

蓮 「やらせてもらいます!」

 

そう言い合いながらマミゾウは理久兎に挑むのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「ねぇ怠惰ダークソウルって何?」

狗神「そんな事を前書きで言ってたよな何だよ
   それ?」

神楽「日本語だと闇の魂ですよね?」

理 「あぁ~ゲームだよただ人間の精神を折って
   いくようなゲームだけどね」

鈴蘭「どういうこと?」

怠惰「要は死にゲー敵が容赦ない攻撃及びに一撃
   を与えてくるからそれを回避して勝ってい
   くっていうアクションダークファンタジー
   型のRPGゲームって所かな?」

狗神「それだとお前は長続きしないな」

神楽「同感ですね」

鈴蘭「多分3日で止めるね♪」

怠惰「どういう意味!?」

狗神「だってお前がろくにRPG出来ないの知っ
   てるしな」

神楽「それにメンタル弱いですし」

鈴蘭「=無理だね♪」

怠惰「きっ貴様ら‥‥しかし正論で反論できねぇ」

狗神「ざまあみろ‥‥おっとそろそろ時間だぞ」

怠惰「だねそれじゃ今回はここまで♪」

狗神「また次回もよろしく頼むぞ」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

神楽「また明日さようなら♪」


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第195話  VSマミゾウ&ぬえ

こんばんは読者様。モンストの新超絶の金剛に勝つことが出来た怠惰のクソ悪魔です。しかしある意味で何じゃこりゃと言ってしまいました。恐らくこれまでの一番………いえ止めておきましょう。それではそろそろ本編へどうぞ。


もうじき夕暮れ時となりそうな時刻。現在自分は理久兎ととの共同戦線を行っていた。

 

蓮 「っ!」

 

理 「………」

 

マミ「成る程のぉこれが弾幕ごっこか!」

 

ぬえ「ほらほら!その程度なの!」

 

妖怪最強時代とも言っても過言ではない平安時代を生き抜いた妖怪だけあってその実力は伊達ではなのか自分や理久兎が放つ弾幕を直感的に避けられていく。すると、

 

理 「なぁ蓮」

 

蓮 「何です理久兎さん?」

 

理久兎が呼んでくるため理久兎を見ると、

 

理 「俺が囮兼遊撃をするから蓮は俺にヘイトが集

   まっている所を利用して隙あらば攻撃しろ」

 

蓮 「でもそれだと下手したら僕の弾幕に被弾をし

   ますよ!?」

 

理 「俺が被弾すると思うか?」

 

両手を上げて笑って言ってくる。確かに理久兎の動体視力や直感力は伊達じゃないのは確かだ。なら信用しようと思った。

 

蓮 「………分かりましたお願いします」

 

理 「なら決まりだな♪」

 

そう言うと理久兎は手をマミゾウ達の方へと顔を向けると、

 

理 「おいおい何だよこの弾幕は?この程度で倒せ

   れるとは思ってないよな?」

 

マミ「ほう言いよるのあの時と本当に同じじゃな」

 

ぬえ「少しカチーンと来たね!」

 

するとどうだろうか自分へ向けて放たれる弾幕の密度は少しは薄くなるが理久兎へと向けられる弾幕の密度は格段に上がる。

 

蓮 「理久兎さん任せてください」

 

神楽をマミゾウとぬえに向かって構え、

 

蓮 「斬刀 飛刀剣」

 

抜刀をしてマミゾウとぬえへと連続で斬擊波を放つ。それに気がついたのか2人は直感的に避ける。

 

マミ「ちっ!ぬえ今さっきの理久兎の言動あれは恐

   らく囮じゃ!おんしは人間の小僧をやれ!儂

   は理久兎を撃つ!」

 

ぬえ「了解!」

 

その言葉と共にぬえが此方を狙って弾幕を放ってくるため回避をしながら、

 

蓮 「ぬえさん良いんですか?マミゾウさんの支援

   をしなくても?」

 

ぬえ「マミゾウなら大丈夫かなってそれに君のチマ

   チマとした攻撃が邪魔になるしね!」

 

つまりマミゾウの支援より自分を迎撃する事を考えたみたいだ。だが自分は思った。これこそ理久兎が狙った最大の隙なのではないのかと。理久兎の方を見るとマミゾウは理久兎しか眼中にないのか理久兎だけを狙って弾幕を撃っていた。

 

ぬえ「何を余所見してるの?」

 

蓮 「いえ僕ばかりに気が行っていると………」

 

刀を構え自分はスペルを唱えた。

 

蓮 「金色抜刀 神楽一斬!」

 

ありったけの霊力を込めて神楽をマミゾウへと振るうと金色の巨大な斬擊波が現れ向かっていく。

 

マミ「ぬぉ!?」

 

不意打ちだったためかマミゾウも当たる寸前のギリギリ回避をされた。だがこれを目の前で見ていた理久兎は、

 

理 「おっとやるじゃん」

 

と、誉めてくれたが、

 

ぬえ「私を見ろ!!」

 

蓮 「何処のマット(ピー)ックス!?」

 

これまた古い映画の台詞が出てしまったなと思っているとぬえがスペルを放ってくる。

 

ぬえ「アンノウン 軌道不明の鬼火!」

 

その言葉と共に無数と言っても過言ではない赤い弾幕が空を覆う。しかも名前通り軌道不明なのかそれとも数撃ちは当たる戦法なのかは分からないが不規則に迫ってくる。

 

蓮 「うわっとと!」

 

理 「お~い蓮は大丈夫か?」

 

蓮 「そういう理久兎さんは?」

 

理 「見ての通りさ♪」

 

理久兎は無数の鳥のような弾幕に追いかけられては避けるを繰り返していた。だが冷静に物事を判断しているのかギリギリのラインでの避けが見ていて多いと感じた。そうしてそんな事を続けているとスペルがピタリと止まる。

 

ぬえ「ああん!何で当たらないのよ!!」

 

蓮 「いやだってただ予測すれば分かりますので」

 

スペルが時間切れとなり悔しそうにぬえは此方を見てくるが仕方のないことだ。だが、

 

蓮 「なっ何だ!?」

 

ビックリした事に無数の動物達が自分へと向かってくる。それらを何とか回避すると、

 

マミ「ぬえ下がれ!」

 

ぬえ「ごめんマミゾウ!」

 

鵺は下がると理久兎が自分の隣へと並ぶ。

 

理 「たく意気がりやがって」

 

蓮 「理久兎さん大丈夫そうですか?」

 

理 「う~ん様子見してたけど大した事はないや本

   当に昔から変わらねぇな狸」

 

マミ「くぅ!忘れはせぬぞ茶釜に変えられたあの屈

   辱を貴様に味あわせてやろう!」

 

本当に理久兎は何をしたんだ。どうやったら茶釜に変えたというのだろう。だがそんなのはどうでも良いと言わんばかりにマミゾウとぬえは新たなスペルを唱えてくる。

 

マミ「マミゾウ化弾幕十変化!」

 

ぬえ「鵺符 アンディファイントダークネス」

 

唱えられた瞬間に辺りは暗くなる。そしてその暗闇から怪しい光を放つ無数の動物型、人型といった色々な弾幕が自分達へと襲いかかる。だがそれに合わせ理久兎は勾玉を作り出しスペルを唱えた。

 

理 「災厄 勢い強し雨の一撃」

 

勾玉からマスタースパークと同等レベルの青い極太のレーザーが一直線状に発射されマミゾウ達の弾幕を貫き消滅させるがマミゾウ達もギリギリで避けた。

 

マミ「勢いのある水は岩をも貫くとは言うがここま

   でとは………」

 

と、マミゾウが言っていると理久兎は自分の腕を掴み、

 

理 「蓮行けるか?」

 

蓮 「っ!?行けますよ!」

 

そう言うと掴まれた状態で何回転かされるとマミゾウ達目掛けて投げ飛ばされる。そしてすぐに神楽を構え抜刀する。

 

マミ「っ!」

 

ガキンッ!

 

何とまさかでマミゾウは手に持つ酒瓶で刀を防いできた。

 

マミ「小僧にしてはやるのぉ」

 

蓮 「それはどうも!」

 

ガキンッ!

 

力任せに弾かれ体制を立て直すと、

 

霊夢「蓮あともう少しよ!」

 

蓮 「霊夢………」

 

まさかの霊夢が励ましをくれる。だがそれを見ていたのかマミゾウはニヤリと笑うと葉を頭に乗せて、

 

マミ「変化 まぬけ巫女の偽調状」

 

ドロンッ!!

 

煙が上がるとまさかの人物が立っていた。

 

蓮 「嘘えっ霊夢!?」

 

霊夢「えっ私!!?」

 

そこには霊夢がいたが下にいる霊夢と目の前にいる霊夢を交互に見比べると違いが分かる。何故なら目の前の霊夢にはマミゾウの尻尾がついていたからだ。

 

マミ「かっかっか♪行くぞ小僧!」

 

すると霊夢となったマミゾウが飛び回り弾幕をばらまくが青い玉は何と御札へと変わり赤い玉は蛙へと姿を変えた。蛙は分からないが本当に霊夢と戦っているみたいだ。

 

蓮 「うおっ!?」

 

マミ「かっかっか♪やりづらいじゃろ?じゃがそれ

   が狙いじゃからな♪」

 

と、自分を知った気で言ってくる。だが自分はそこまでバカではない。そこまで目は曇ってはいない。

 

蓮 「式符 狗神の呼応!」

 

狗神「出番だな!」

 

スペルを唱え狗神を放つ。これには驚いたのかマミゾウは逃げながら弾幕を放つ。

 

マミ「こやつは何じゃ!」

 

狗神「ほう化け狸か昼飯代わりに食ろうてやろう

   か!!」

 

マミ「嘗めるでないわ!」

 

2人は追い掛けっこを始める。その隙に刀を構えて逃げるマミゾウへと距離を一気に積める。

 

蓮 「でやぁ!」

 

マミ「はぁ!」

 

ガキンッ!……ドロンッ!!

 

霊夢みたくお払い棒で防いだ瞬間に煙が上がり本来のマミゾウの姿へと戻る。そしてお祓い棒はまさかの酒瓶に変化した。そして暫くつばぜり合いをしていると、

 

狗神「ワォーーーーーン!!」

 

狗神が大きな口を開けマミゾウの背後から迫る。だがマミゾウもただやられる筈もなく下へと飛行し避ける。

 

狗神「ちっ!」

 

蓮 「狗神は戻って!」

 

狗神を戻し睨み合っていると、

 

ぬえ「キャーーー!?もう危ないでしょ!」

 

理 「知るかよ」

 

ぬえが吹っ飛ばされマミゾウの隣へと並び体制を立て直す。

 

マミ「ぬえよそろそろラストスパートじゃが行ける

   か?」

 

ぬえ「そのぐらいなら!」

 

マミ「よく言った!」

 

2人はまたスペルカードを構え唱えた。

 

マミ「狢符 満月のポンポコリン!」

 

ぬえ「恨弓 源三位頼政の弓!」

 

2人のスペルが唱えられ無数の弾幕が此方へと迫る。

 

理 「こっちも最大火力でやるぞ」

 

蓮 「やれる限りで!」

 

理久兎と共に自分もスペルを唱えた。

 

蓮 「陰陽 化かし合いの行列!」

 

理 「神秘 雨の勾玉」

 

スペルを唱えると理久兎は無数のレーザー弾幕をそして自分は霊力で無数の人型を作り放つ。それらはぬえの弾幕をそしてマミゾウの弾幕を相殺していく。

 

マミ「負けてなるものか!」

 

理 「言っておくがお前らの敗けだ………」

 

マミ「何どういう………なっ!?」

 

ぬえ「何あれ!?」

 

自分やマミゾウそしてぬえは目の当たりにする。遥か上空の空に7つの星が煌めくことに。

 

理 「あばよ…100分の1七星 龍星群!」

 

マミ「スペルじゃといつの間に!?」

 

ぬえ「唱えていない筈なのになんで!?」

 

理久兎の事だ。恐らくは唱えてはいたが発動するまでに時間が掛かる時限式のスペルを設置していてそれがちょうど今発動したのだろう。だがその奇襲攻撃にマミゾウやぬえは避けれないだろう。

 

マミ「おのれ理久兎!!」

 

ぬえ「あわわわわ!!?」

 

何故なら逃げるためにスペルを中止すれば自分や理久兎の弾幕の暴力で潰され避けなければ隕石に衝突とやり過ぎレベルだ。

 

理 「ぐっばい♪」

 

ぬえ「ああん!!」

 

マミ「ぐぉぉ!」

 

ピチューーン!ピチューーン!

 

被弾音が鳴り響きこの勝負は自分達の勝利となったのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「良いなぁ2人は出れてさぁ~」(=ーЗー)

怠惰「まぁまぁこうして後書きを独占できる
   から良いじゃないか♪」

鈴蘭「そうだけど~でもさぁ~」

怠惰「はいはいそう不貞腐れないの一応は元男
   だろ?」

鈴蘭「もう女だも~ん可愛い可愛いアイドルに
   なりましたし~♪」

怠惰「てか何でそんな姿になったんだろうね」

鈴蘭「う~ん晴明ちゃんが私の墓で泣いてる時に
   どうやったらまた彼女を優しく励ませれる
   のかって考えてたらさヒラヒラと飛んでき
   た蝶がいてそれに憑依というか合体したら
   後はお察しの通りです」

怠惰「ありゃまぁてことは雌だったのかなぁ」

鈴蘭「多分ね?でもそのお陰で晴明ちゃんをまた
   触れる事も出来たし見守れるしでばんばん
   ざいだったよ♪」

怠惰「成る程………所で話は変わるけど奥さんって
   怖かったの?」

鈴蘭「それはもう怖いよ葛の葉は………それに元が
   狐だったから化かすのも好きだったしねぇ
   でもさ気持ちをそういうイタズラとかでし
   しか表せない不器用というかそういった可
   愛いさがあってもうメロメロで続婚だった
   よ♪私側室とか取らなかったし♪」

怠惰「あっあっそう………っても時間か!?」

鈴蘭「それに~♪」

怠惰「あぁ読者様今回はここまで!」

鈴蘭「それからさ~♪」

怠惰「それではまた次回バイバイ!」


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第196話 合戦終了後

こんばんは読者様。怠惰のクソ悪魔です。今回言うことがありませんので本編へどうぞ。


弾幕ごっこが終わり自分と理久兎はマミゾウとぬえを引っ張り地上へと戻る。

 

理 「さてと‥‥狸をまた茶釜にでもするか?」

 

マミ「おのれぇ………!」

 

また理久兎に茶釜に変えられるのは屈辱的なのか顔が少しだが青ざめていた。

 

霊夢「ていうか何で茶釜なのよ?」

 

理 「えっ!?えぇと……‥確か紫にプレゼントを送

   ろうとしててそれで茶釜でもと思っていたら

   丁度で狸と戦ったからだったけ?」

 

何てしょうもない理由なのだろう。だが狸に茶釜と聞くとぶんぷく茶釜という物語の題名を思い出してしまう。

 

蓮 「え~と理久兎さん逃がしてあげましょうよ」

 

理 「まぁ別に良いよ?そんな昔みたいに血で血を

   洗う時代でももう無いしね♪今はクリーンな

   時代なんだし♪それに端から逃がすきだし」

 

早苗「最後は良いですがその前なソフトに言ってい

   ますが物騒ですよ!?」

 

だがこれでマミゾウが茶釜になることはなさそうだ。

 

マミ「まさか人間の小僧に助け船を出されるとはの

   時代は移り変わるものじゃなぁ」

 

蓮 「まぁ妖怪も人間も基本的には平等に接してい

   るんですよ僕は♪」

 

霊夢「ちょっと!蓮それだと神社の評判悪くなるで

   しょう!」

 

霊夢はそう言うがもう評判に関しては手遅れなような気がしてならない。しかも理久兎はこれを聞いて笑いを堪えているしまつだ。

 

神子「………そんなに酷いんですか?」

 

理 「んっ?あぁ前に紫‥‥まぁ俺の愛弟子から聞い

   たんだけどさどうにも商売だったり人集めが

   下手だったりで参拝客も中々来ないみたいだ

   な♪そのせいか妖怪神社ボロ神社なんてささ

   やかれるぐらいだとか♪」

 

霊夢「ちょっと聞こえてるわよ!それと紫の奴また

   余計な事を暴露したわね!」

 

どうやら既に理久兎も知れ渡っているみたいだ。

 

早苗「ぷっくく!!!」

 

妖夢「早苗さん?」

 

早苗「いえ面白くてついぷぷっ!」

 

霧雨「おいおい命知らずだなぁ」

 

早苗までもが笑い始めた。霊夢も顔が少し真っ赤になってプルプルと震えていた。

 

理 「あぁでも山に出来た神社も立地が博麗神社に

   比べて最悪なせいなのか参拝客のさ文字もな

   いぐらいに来ないみたいだけどね♪だからさ

   俺は思うんだ幻想郷の巫女達ってある意味で

   強い不運持ち主なんだなって♪」

 

早苗「理久兎さん!!」

 

霊夢「余計なお世話よ!!」

 

霊夢も真っ赤だが早苗もいまの一言で興奮したのか顔が真っ赤になって怒っていた。

 

理 「アハハハ♪」

 

蓮 「はぁ………理久兎さんあまり霊夢達をからかわ

   ないで下さい」

 

理 「いや~悪い悪い♪」

 

途中で話が脱線していると気付きとりあえず噺を戻すことにしようと思う。

 

蓮 「それでえ~とマミゾウさんこれからどうする

   のですか?」

 

マミ「………そうじゃのぉ外界に戻っても良いとは思

   うが今の世は住みにくいしのぉ」

 

? 「ふむそうですか‥‥なら暫く私達の寺で居候し

   ますか?」

 

マミ「そんな都合よく泊めてくれる所などあるの

   ………待てお前さん誰じゃ!?」

 

マミゾウの言葉で自分達は声のした咆哮を見るとそこには紫色のグラデーションカラーをした髪を持つ聖とお供に一輪と雲山がいた。

 

霧雨「よっ♪」

 

蓮 「こんにちは聖さん一輪さん雲山さん」

 

とりあえず頭を下げ会釈して挨拶をすると聖達はニコニコと微笑みながら会釈で返してくれる。そしてマミゾウを見ると、

 

聖 「どうです私は構いませんが?」

 

マミ「………お前さん人間かい?どうしてまた妖怪

   の儂を?」

 

聖 「いいえもう人間は止めてますそれに私から

   して見れば神も妖怪も人間も仏も皆同じで

   すので」

 

それを聞いたマミゾウは少し目を見開くと、

 

マミ「くくアハハハハハそうか♪面白い奴じゃな

   なら頼もうかの?」

 

聖 「えぇ歓迎しますよ♪」

 

マミゾウは聖の元でお世話になるみたいで自分も少しホッとした。すると理久兎が笑顔で、

 

理 「あぁそうそう聖さん実は紹介したい人達が

   いるんだけど♪」

 

どうやら神子達を紹介するようだ。何か無ければ良いのだがと思ってた見ていると、

 

聖 「誰です……この感じ…まさか地下に封印して

   いた」

 

青娥「えぇお陰様で復活させるのに苦労したわ」

 

物部「すまぬが理久兎やはり仏教徒は好かん」

 

蘇我「以下同文だ」

 

神子「………………」

 

道教勢のいきなり発言で空気が一気に重くなった。

 

一輪「何です喧嘩でも売っているんですか?」

 

物部「無論じゃが?」

 

蘇我「何なら燃やしてやろうか?」

 

雲山 (# ーдー)m

 

聖 「ご心配なく♪燃えないように防火耐性はバッ

   チリですので♪」

 

仏教勢も道教勢を睨み付ける。雲山に限っては拳を作り上げていた。

 

霊夢「これヤバくない?」

 

蓮 「明らかに嫌な予感がするわね」

 

霧雨「落ち着けってお前ら!」

 

妖夢「えっえぇと」

 

早苗「どぅどうするんですか!」

 

と、どうすれば良いのかと思っていたその時だった。

 

理 「お前達いい加減にしろよ?」

 

全員「!!?」

 

理久兎の一言でいがみ合っていた聖達と神子達の喧嘩は収まる。

 

理 「今回は俺の顔はたててもらうよ?それでも

   血の気があって戦い足りないなら俺が相手

   になるよ?」

 

それを聞くと両者のリーダーである聖と神子はお互いをにらみ合いながら、

 

神子「理久兎さんがそこまで言うのなら今回は

   静かにしましょう」

 

聖 「同じくそうします」

 

理 「なら良し♪ほら握手でもしなよ」

 

神子と聖はお互いに手を差出し握手を少しして離す。

 

理 「さてと所で折角だから異変解決の宴会を開

   かない?」

 

霊夢「けっ結局そっちに行くのね‥‥まぁ良いけど」

 

蓮 「アハハハ………」

 

こうして神霊達による騒ぎの異変は幕を閉じ何時ものように宴会の準備に入っていく事となったのだった。




怠惰「それでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「それと前回は奥さんの自慢話ばかりしちゃ
   ってめんごね♪」

怠惰「でもなぁ~会ってみたいなぁ葛の葉さんに」

鈴蘭「えぇ!?」

怠惰「いやさどんな感じかなって………美人?」

鈴蘭「それはもう!私なんかじゃ勿体ないよ!」

怠惰「でも本当に鈴蘭の何処に惚れたんだろうね
   惚れる部分ってあるかな?」

鈴蘭「しっ失礼だなぁ!あるよ!え~と優しい所
   とか!」

怠惰「自分で言うか普通?白々しいなぁ」

鈴蘭「むっ!後は明るいところとか!」

怠惰「逆に銀(ピー)の坂本(ピー)馬みたいにただ声がデカ
   イだけじゃなくて?」

鈴蘭「ちょっと!マイナスに考えるの止めてくれ
   ないかなぁ!」

怠惰「う~んもう本人に聞いてこようかなぁ」

鈴蘭「えぇ!?」

怠惰「いやね知り合いの子が名の知れた神様やって
   いるから多分コネで会えそうなんだよね会い
   に言ってみようかなって」

鈴蘭「ねっねぇ怠惰~私のやってきた行いは~出来
   るなら言わないで欲しいかな~な~んて♪」

怠惰「良し言おう♪」

鈴蘭「ちょっと!!」

怠惰「おっともう時間だねそれでは読者様今回はこ
   こまでね♪」

鈴蘭「言わないで~さっくり殺られるから!」

怠惰「では読者様また次回♪バイバイ♪」

鈴蘭「いや~!!」


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第十七章 狂神降臨
第197話 ようやく宴会場


こんばんは読者様。何とか出された宿題を制覇した怠惰のクソ悪魔です。だけどまだまだこれからも出されるんだろうな………とこんな鬱になる話は置いておいてそれでは本編へどうぞ♪


理久兎そして青娥が神子達を復活させるために起こした異変から数日のこと。博麗神社では何時ものように宴会となっていた。それに今回は、

 

聖 「ふぅ……皆様食べるものにはお気をつけを」

 

寅丸「えっえぇ………」

 

珍しく聖達の命蓮寺の住人が来ていた。それだけではなく、

 

布都「屠自子よ!この卵焼き中々じゃぞ!」

 

蘇我「少しは静かに食え!」

 

神子「うん♪確かに美味しいですね♪」

 

神子達、道教勢も宴会に参加してくれた。前々回の異変解決宴会は聖達の新参者達が欠席したため開けなかったがこうして開けたため良かったと思えた。そして自分の周りでは、

 

早苗「ぞれば~わだじのおざけでしゅ~」

 

霧雨「おいおい早いって幾ら何でもよ」

 

妖夢「弱いのに良く飲もうとしますよね」

 

蓮 「アハハ………」

 

まだ開始して一時間足らずで早苗はベロンベロンに酔っ払っていた。その原因となったのは、

 

狗神「ゴクゴクゴクゴク!ぷはぁ!」

 

鈴蘭「ゴクッ!ふぅ~ありゃりゃ早苗ちゃんって

   ば潰れるの早いなぁ」

 

主に狗神や鈴蘭に半ば強制で飲まされ続けたためだ。

 

霊夢「全く酒は飲んでも飲まれるなとか言ってた

   バカは誰なんだか」

 

蓮 「………折角だし僕も飲もうかなぁ」

 

酒を飲もうかなと思いそう呟くと霊夢はおろか皆の目が一瞬で代わり、

 

全員「お前は飲むな!

 

蓮 「えぇっ!?」

 

殆ど全員からそう言われてしまう。昔はあれだけ狗神や霊夢も飲め飲めと催促してきた筈なのにだ。それだけ自分が酔っ払うと手がつけられないのだろうか。

 

霊夢「良い蓮!絶対に飲まないでよ!」

 

霧雨「あぁ飲むなよ?絶対に飲むなよ?」

 

蓮 「………それってフリで言ってるの?」

 

全員「そんな訳あるか!!」

 

昔からの思うが酔っ払った自分はどんな感じなのだろうか。皆が怯えていることから相当恐ろしいことになっているのだろうか。

 

蓮 「水で我慢するよ」

 

霊夢「えぇそうして頂戴」

 

早苗「蓮ざ~んお水ならここにありま~す♪」

 

蓮 「あっどうも♪」

 

早苗から貰った水を一口飲みすぐに気づいた。これは水ではないと。

 

霊夢「どうしたの蓮?………蓮?まさか!」

 

すぐに霊夢は自分の手に持つコップを取り一口飲むと、

 

霊夢「これ酒!?」

 

早苗「えへへ~♪」

 

霧雨「おい嘘だろお前は余計な事を!!」

 

妖夢「まっ不味いですよ!?」

 

何故か早苗以外の皆は自分を見るとすぐに距離を取っていく。自分は立ち上がり近くに置いてある神楽を持ち、

 

蓮 「よ~し一番蓮!今から100人斬りしまぁ

   ~す♪ついでに刀を100本狩りま~す」

 

早苗「わぁ~い♪」

 

霊夢「このバカ共は!!!」

 

神楽を引き抜きおぼつかない足で皆の元へと行くが皆は後ろへとまたは横へと逃げる。何が怖いと言うのだ。たかが100人斬りぐらいで。

 

蓮 「夢符 夢炎の剣~♪」

 

神楽に霊力をまとわせ一歩一歩と近づくと目の前に神子が割って入ってきた。

 

神子「なら私が相手になりましょう一応は剣術も多

   少は心得ているので」

 

そう言い神子は刀を抜刀するが気づく。刀身が無いことに。

 

神子「………私の刀の刀身が!?誰ですかこんな事を

   したのをは!」

 

蘇我「そういえば理久兎の奴が戦った筈ですから恐

   らく壊したのは………」

 

霊夢「また彼奴の仕業か!!」

 

と、叫んでいるが相手にならないのなら相手をするまでもない。ゆっくりゆっくりと歩き近づいていく。

 

聖 「仕方ありませんここは私が………」

 

聖が出ようとしたその瞬間だった。

 

ドンッ!!

 

自分と霊夢達との間に割って入るかのように何かが空から落ちて土煙をあげた。何だと思っていると、

 

耶狛「ついた~♪」

 

亜狛「もう始まってますね」

 

黒 「だな………」

 

お燐「理久兎様大丈夫ですかい?」

 

理 「うん‥‥大丈夫それよりもさとりにボコられ

   た傷の方が痛いかな………」

 

さと「自業自得ですよ理久兎さん?」

 

何と理久兎達一行が出てきたのだ。これならば相手にとって不足はないだろうと思った。

 

蓮 「理久兎さ~ん刀狩りさせてくださいよ~♪」

 

亜狛「…………えぇ!?」

 

耶狛「まっマスター!蓮君が可笑しいよ!!」

 

さと「………自棄にご機嫌ですね彼」

 

耶狛は何を言っているのだ何処が可笑しいと言うのだろうか。

 

黒 「お前ら何があったんだ?」

 

霊夢「酔っ払ってるのよ!」

 

理 「………あぁ通りで早苗もご機嫌なのか」

 

理久兎は自分の前に立つと手を動かしかかってこいとジェスチャーしてくる。それを見た自分はニコリと笑って理久兎へと斬りかかる。

 

神子「理久兎さん!」

 

理久兎の肩へと刀身が当たろうとするその瞬間、

 

理 「仙術四式硬皮」

 

ガシッ!

 

何とありえない事に神楽の刀身を握って攻撃を防いだのだ。それだけでなく拳から血の一滴も流れてはいない。

 

理 「そんななまくらな腕じゃ俺は切れねぇよ」

 

ドゴンッ!

 

蓮 「ぐぶっ!?」

 

腹に衝撃が走り脳が揺れる。見てみると硬化された理久兎の拳が腹に命中していた。あまりの事で腹を押さえて倒れる。

 

霊夢「ちょっと蓮!大丈夫!」

 

蓮 「うぅ腹が……ってあれ?僕は何をしてたの?」

 

さっきまで極楽な気分だったのに急に冷めてしまった。それよりもお腹が痛いし何故に理久兎が自分の前にいて皆が後ろに下がっているのだろう。

 

霊夢「凄い一発で酔いが覚めた」

 

理 「大丈夫か蓮?」

 

蓮 「えっえぇ」

 

手を借りて立ち上がると霊夢が近づいてくる。

 

霊夢「全くあんたは!」

 

蓮 「えぇと何がどうしたの?」

 

霊夢「やっぱり覚えてない………もう良いわよ」

 

霧雨「まぁ何だ………酒には気を付けろよ?あぁ

   なるからよ」

 

魔理沙が指差す方を見るとそこには泥酔しきって眠っている早苗がいた。しかも酒瓶を抱き枕にしていた。

 

蓮 「うん………それよりも理久兎さんその顔の傷

   だとかどうしたんですか?」

 

理 「ん?まぁ………」

 

さと「理久兎さん早く宴会しましょう?」

 

理 「………蓮に行っておくこの世で一番怖いのは

   女それも恋人かもしれないな」

 

そう言いさとりな元へと向かっていった。恐らくやった事がさとり辺りにバレたのかボコられたのだろう。

 

蓮 「………気を取り直して宴会の続きしようか」

 

霊夢「そうね」

 

そうして自分達はハプニング?で止まった宴会を再会し夜を楽しみのだった。

 

 




怠惰「ではでは今回もありがとうございます」

晴明「そして皆さんは現在宴会に参加している
   ため代理で登場しますね♪」

怠惰「ねぇ晴明さ晴明のお母さんについての記憶
   ってある?」

晴明「えっ?えぇと少しはありますけど母はすぐ
   に縄張りの森へと消えていってしまったの
   で本当に幼少期の頃しか触れてはいません
   ね………気になるんですか?」

怠惰「うん知り合いに頼んで会いに行こうかなっ
   て思っててさ♪美人?」

晴明「まっまぁうろ覚えですが顔立ちは整っては
   いますよ多分それから信が強くて真っ直ぐ
   で気高い女性って感じですかね?結構無口
   だったので…喋ってる所をあまり……待って
   喋ってたよ………ね?」

怠惰「いや俺に聞かれても困るよ…………まぁ会え
   ば分かるかそれと次回からあっちをまた投
   稿するのでお願いしますそれでは今回はこ
   こまで!」

晴明「えっとまた投稿した際にはお願いします」

怠惰「では読者様!」

晴明「さようなら♪」


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第198話 仲良し三妖精

こんばんは読者様。知覚過敏なのか歯が傷む怠惰のクソ悪魔です。ピリリとする痛みは本当に勘弁して欲しいです。それではこんな話もあれですので本編へどうぞ。


とある日の昼下がり。寺子屋の仕事を終えた自分は何時ものように博麗神社へと帰還していた。

 

蓮 「ふぅ………」

 

また暫く見ぬ間に慧音の授業が可笑しくなっており今度は何を考えたのかフェルマーの最終定理についての授業をしようとしていたため止めたりと今日は忙しかった。

 

蓮 「てか慧音先生どこから知ってくるのかな」

 

そこまで来ると大学の理数系いやその中でも特の数学好きじゃないともう無理だ。というかフェルマーの最終定理ってあまりの難しさに賞金まででていた筈だがというかそれをまだ平均年齢10歳に教えるか普通。

 

蓮 「やれやれ」

 

そんなこんなな事を考え呟くを繰り返し博麗神社へと辿り着き母屋まで歩くと縁側で霊夢が腕を組んで何か悩み事をしていた。

 

蓮 「ただいま霊夢♪」

 

霊夢「ん?あら蓮じゃないおかえりなさい♪それよ

   りもどうしたの?そんなに疲れ果てて?」

 

蓮 「あぁうんちょっとね………それよりも霊夢こそ

   どうしたの?そんな悩んだ顔をしてて」

 

霊夢「えぇ…ねぇ……聞いてくれるかしら?」

 

蓮 「ん?」

 

霊夢の隣へと座り霊夢の顔を見ると霊夢は口を開けて、

 

霊夢「さっきまでここのお皿にはお茶請けの団子が

   あったのよだけど少し目を離してお茶を取り

   に行ってる間に消えたのよしかもお皿ごとね

   どう思うかしら?」

 

蓮 「…………」

 

どう思うと聞かれても黙ってしまう。だがこれは少なくても動物の仕業ではないだろう。動物だったら団子は取られたとしても皿までは取ってはいかない筈だ。つまり皿ごとというのは手を使って皿ごと持ち去ったというのが正しいだろう。そのためこれは少なくても二足歩行が出来る者の仕業なのは明白だ。口を開けて、

 

蓮 「う~ん人間もしくは妖怪なのは間違いないよ

   ねこれはしかも二足歩行が出来る者だから人

   間なら家なし妖怪なら分からな………」

 

先の林を見て思った。だってそこに団子が1個ポツンと落ちていたのだから。

 

蓮 「霊夢あれ………」

 

霊夢「えっ?………とんだバカね私ってば」

 

そう言うと霊夢は立ち上がり御札と針があるかを確認すると、

 

霊夢「行くわよ蓮!」

 

蓮 「えぇ!?………まぁ良いか」

 

自分も縁側から立ち上がり神楽を構える。

 

霊夢「さて妖怪なら退治!人間なら御灸を据えてや

   るわ!」

 

蓮 「はぁ………また止めるのか」

 

今日これで止めるのは2回目いや霊夢の事だから下手したら2回目では終わらないかもしれない。そんな事を考えてる間にも霊夢はどんどん林へと行くため自分も付いていくのだった。木陰で薄暗い道を歩き暫く歩いていると、

 

霊夢「また団子ね」

 

蓮 「あっちにも」

 

しかし歩いてまたようやく手懸かりは掴めたがこれでは良知が明かないだろう。これだけは怒られるため使いたくはなかったが式神札【狗神】を構えて、

 

蓮 「狗神!」

 

式神札を投げると煙と共に狗神(人型)が出てくる。

 

狗神「………呼んだか?」

 

霊夢「狗神を呼んでどうす………あぁ!成る程ねその

   手があったわね」

 

狗神「ん?何だよ」

 

とりあえず拾った団子を狗神の前に出して、、

 

蓮 「狗神………怒られ覚悟で言うよこれを盗んだ奴

   の臭いを辿って欲しいんだ」

 

狗神「あぁん?てめぇ私を犬扱いしてるだろ?」

 

霊夢「てかあんた犬じゃない」

 

狗神「誰が犬だ!言っておくがこれでも妖怪なんだ

   よそこは知っとけ小娘!」

 

霊夢「あっそうなら良いわよその代わりあんたが好

   きな異性を大暴露するわよ?」

 

それを聞いた瞬間の狗神の顔色はサァーと青くなっていく。そして悔しそうに、

 

狗神「くぅ覚えておけよ脇娘が!」

 

人の形から犬の形へと変わり狗神は臭いを嗅ぐ。

 

狗神「………こっちだ」

 

そうして狗神の嗅覚を頼りにすること数分後自分達は大きな木の前に出てきた。

 

狗神「この木から臭いがするそれも3ぴきの獲物が

   な」

 

霊夢「ふぅ~ん………てことは妖怪ねなら壊しちゃっ

   て良いわよ」

 

狗神「そうかなら引きずり出したら今日の昼飯とし

   ようか」

 

もう壊す気満々だ。しかも昼飯ってまさか食う気なのか。でも悪霊やら食しているためある意味で悪食かもしれない。そして狗神がタックルしようとしたその時だった。

 

? 「タンマ!ちょっとタンマ!」

 

? 「あぁ待って!!」

 

? 「出るから今出るから!!」

 

3人程の声が聞こえると木の穴から3人の少女いや妖精が慌てて飛び出てきたかと思うと、

 

? 「壊さないでぇ!」

 

? 「新しい家なの!!」

 

? 「お団子の件は謝るから!」

 

3人はタックルしそうな狗神の体へと掴まり抵抗をしだした。

 

狗神「何だこいつら!!」

 

蓮 「霊夢どうする?」(´д`)

 

霊夢「良いわよ話ぐらい聞くわよだからそんな目で

   見ないで頂戴」

 

どうやら話は聞くみたいだ。それを聞いたのか狗神も頷くと煙を出し人型になる。だが目の前の3妖精は狗神の胸やらを鷲掴みにしていた。

 

蓮 「おっおぉ」

 

狗神「………おい離せお前ら」

 

狗神の一言で3人は離れ目を疑っていた。

 

? 「おお女!?」

 

? 「私達てっきり」

 

? 「雄かと」

 

狗神「あん?

 

それは狗神の前では絶対に言ってはいけない禁句だ。妖精3人は少しだが怯えていた。

 

蓮 「まぁまぁ………それとこんにちは僕は葛の葉蓮

   って言ってこっちは狗神で隣にいるのが霊夢

   だよ♪君達の名前は?」

 

まずは名乗る。名乗らないで先に話を進めれば更に警戒されてしまうだろうと思ったからだ。三妖精はお互いに顔を合わせると自分を見て、

 

? 「私はサニー♪サニーミルクって言ってこっち

   の青い子が」

 

? 「スターサファイアよ♪それでこっちの白い子

   が………」

 

? 「ルナチャイルドよ」

 

 

話を整理すると赤と白の服を着た活発そうな子がサニーミルク。青と白の服を着た少しおっとり系な子がスターサファイアそして黒と白の服を着たまじめそうな子がルナチャイルドみたいだ。

   

蓮 「うん♪教えてくれてありがとう♪それで聞き

   いんだけど何で団子を?」

 

サニ「えっ?えぇと美味しそうだったから?」

 

スタ「それで皆で分けあって食べたよ?」

 

ルナ「美味しかったよ」

 

やはりもう団子は美味しくいただかれたみたいでもう無かったみたいだ。

 

霊夢「あっそう蹴り飛ばそうかしら?」

 

蓮 「まぁまぁ………」

 

狗神「てめぇら雄犬扱いしたこと覚えておけよ?」

 

3人「ひっ!?」

 

やはり女は怖い。とりあえず何とかこの場を静めねば。

 

蓮 「3人はもう反省したんだよね?」

 

サニ「うっうん!」

 

ルナ「雄犬扱いしてごめんなさい!」

 

スタ「それとお団子も!」

 

3人は頭を下げると狗神はやれやれと頭を掻き霊夢は仕方ないといった顔をした。どうやら何とかはなりそうだ。

 

蓮 「それよりも新しい家って言ったけど住んで

   いるの?」

 

サニ「うん引っ越ししたんだ♪ここ立地良いし♪」

 

スタ「3人で住むとなると良い大木を探さないとい

   けないですし」

 

ルナ「だからここが丁度良かったのよ♪」

 

どうやらここに暫く住む気は満々みたいだ。

 

蓮 「霊夢さその………」

 

霊夢「はぁ良いわよ別に………ただまた食べ物とか盗

   んだりしたら承知しないからね?」

 

狗神「それと次から間違えるなよ?間違えたらその

   時はてめぇら食い殺して骨までしゃぶるから

   な?」

 

3人「ごめんなさい!!!

 

これ現代だったら完璧に学校1つは縄張りにしてそうな雰囲気なんだが。

 

狗神「分かれば良いおい腹が減った飯」

 

霊夢「まったくあんたは………気を付けなさいよ」

 

そう言い2人は元の道へと戻っていった。

 

蓮 「アハハ………それとイタズラをやるなら内緒に

   するんだよ♪」

 

サニ「あっありがとうございます!」

 

スタ「優しいですね♪」

 

ルナ「逆にして良いって………」

 

それはそうだ。妖精はイタズラしてこそだ。そこはチルノや大妖精達を見てきているから良く分かる。

 

蓮 「ハハッ♪じゃあね♪」

 

そうして自分も神社へと戻る。その後、神社の神棚からお酒がなくなったりはたまた三妖精が参拝に来るなどの可愛らしい一面を彼女達は見せるのだった。そして今日から少し時間は経過し数日後の深夜。

 

? 「たす…け……なきゃ」

 

ボロボロになりつつも1人の少女が博麗神社を目指すのをそしてそれが合図かのように絶望が始まることをこの時の自分達は知るよしもなかったのだった。

 




怠惰「はい今回もありがとうございました」

鈴蘭「可愛い子達だよね」

神楽「可愛げというのがありますね♪」

怠惰「まぁ三月精だからね比較的にギャグは多い
   部類だよ三月精は鈴奈庵は幻想的な部分が
   多いよね茨華仙は両立してるけど」

鈴蘭「へぇ~」

神楽「所で最後のあれって」

怠惰「はいご想像通りです次回はオリ異変との事
   です」

鈴蘭「何かあの状態からしてヤバイよね?」

神楽「私の時より酷いですか?」

怠惰「う~ん中の人いわく解決まで半月は有する
   とか」

鈴蘭「長い………」

神楽「相手はその………」

怠惰「まぁヤバイらしいよ?あんまり分かんない
   けどさ………さてそろそろ話というか展開が
   ネタバレしそうだからとりあえず今回はこ
   こまでね」

鈴蘭「うん♪それじゃ次回のオリ異変をお楽しみ
   にね♪」

神楽「それでは読者様方」

怠惰「さようなら~♪」


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第199話 絶望が始まる 

こんばんは読者様。八重歯の隣の歯が痛いなと感じる怠惰のクソ悪魔です。本当に歯医者に行こうかなぁ………おっと失礼。それと今回からオリ異変となりなおかつ以下の注意点に注意してください。
「胸クソ」「リョナシーン」「東方とは何だったか」「シリアス」「これ勝てる気しねぇw」「絶望」「キ(ピー)ガイ」「敵は最早狂ってる」
と、ろくな注意点がありません。なのでまぁ苦手なら気をつけて下さい。それではそろそろ本編へどうぞ。


真っ白な世界から突然と炎が舞い上がった。

 

蓮 「えっこれ………」

 

自分は空にいて下を見下ろすと視界に入るのは人里や博麗神社、紅魔館、命蓮寺や太陽の花畑に妖怪の山全域はなどは壊れ荒らされ炎に包まれる。そして自分は見てしまった。それを嬉々と眺める4人の男女の姿をいや5人だ。1人だけその4人の背後でニタリと笑っていた。自分は恐怖を感じ身震いしてしまった。そして、

 

蓮 「はぁ!!はぁ…はぁ……」

 

夢から覚めた。また悪夢だ決まって自分の悪夢は必ず実現するいや予知とでも言うのだろうか。嫌な予感しかしない。太陽は上り日が顔を照らす。布団から起き上がり洗顔や着替えを行い自分は縁側へと向かうと、

 

霊夢「ふぅ………お茶が美味しい」

 

と、霊夢がお茶を飲みながらくつろいでいた。自分は霊夢の隣へと座ると霊夢はお茶を入れてくれる。それを手に取り喉に流し込む。

 

霊夢「どう?良いお茶を仕入れたから入れてみたん

   だけど♪」

 

蓮 「………そうだね」

 

悪夢を思い出してしまう。あの夢に写った4人そしてその後ろで不適に笑う女どれをとっても嫌な予感しかしない。

 

霊夢「………ちょっと蓮たったら聞いてるの?」

 

蓮 「えっ!?」

 

霊夢は此方をジーと見ていた。どうやら黙り混んで考えていたためか霊夢が心配したのだろう。

 

霊夢「それよりも貴方さっきから顔色が悪いけど何

   かあったの?」

 

蓮 「……………」

 

もう霊夢にはお見通しみたいだ。なので自分はありままの事を話すことにした。

 

蓮 「実はね‥‥また悪夢を見たんだ」

 

霊夢「悪夢ですって………貴方それって一体どんな夢

   だったの?」

 

蓮 「………戦火が燃えあがる幻想郷を見てただ嘲笑

   うかのように5人の男女が笑っていた夢‥‥」

 

それを聞き霊夢は顎に手を置いて考える。かつての自分の夢は正夢となって現実に起こっていた。神楽の事件や西行妖に更には鷺麿の異変どれもこの幻想郷に壮絶な傷を追わそうとしたものばかりだ。故に霊夢も嫌な予感がしたのだろうか。

 

霊夢「………蓮もしかしたらだけど」

 

蓮 「うん………何かが起こるかもしれない」

 

幻想郷の青空を見ながらそう言いお茶をすする。だがその時だった。

 

ガサッ!ガサガサガサガサ!

 

近くの草むらが不穏に揺れる。自分と霊夢は何時でも戦えるように心構えをしていると、

 

? 「うっ…………」

 

草むらから傷だらけで今にも倒れそうな妖怪が出てきた。小さな身長に桃色の髪を生やしそして体から伸びる管の先には目がついている何かを浮かせている少女いやこの人物を自分は知っていたし霊夢も覚えていたのか顔を青くする。

 

蓮 「さっさとりさん!!?」

 

霊夢「ちょっとあんた!」

 

さと「うっ………」

 

ドサッ

 

そしてさとりは力尽きたのかその場に倒れた。お茶を落としてしまったがすぐに倒れたさとりへと向かう。

 

蓮 「さとりさん!」

 

倒れたさとりを膝を枕に寝かせ容態を確認すると不信に思える所がいくつもあった。

 

霊夢「地底にいる筈のあんたが何でそれよりもこの

   服………」

 

蓮 「まるで何かに貫かれたみたいな穴だよね?」

 

服に子供の腕ぐらいの穴が前と後ろに空いていた。しかも穴の空いた服の周りには血が付着していたが傷は一切無かった。

 

蓮 「霊夢彼女をとりあえず永遠亭に運ぼう!」

 

霊夢「そうね!」

 

さとりを背中に背負いすぐに空へと飛び立ち迷いの竹林の中にある永遠亭へと向かうのだった。そうして全速力で向かったため数分もしない内に永遠亭へとたどり着く。

 

蓮 「永琳先生!!」

 

と、大声で叫ぶと縁側の障子から永琳が顔を覗かせた。

 

永琳「あら蓮じゃないそれに………その子は?」

 

霊夢「急患よ!」

 

永琳「っ!そうなら早く来てちょうだい!」

 

そう言われさとりを背負った状態で部屋へと入れてもらうと気絶?をしたさとりを下ろす。

 

永琳「生憎でうどんげやてゐは出払ってるの手伝っ

   て貰っても良いかしら?」

 

蓮 「霊夢‥‥任せてもらって良い?」

 

霊夢「良いわ外に出て」

 

そう言われ自分は外へと出て障子を閉め待つ。だが何故に地底の管理人の1人であるさとりが地上にしかもボロボロになっていたのだろうか。もし出払うというのなら恐らく理久兎達も着いてきそうなものだが。だがそれと同時に嫌な予感がした。恐らく何者かに理久兎が殺られたのではないかとすると、

 

霊夢「良いわよ蓮入ってきても」

 

蓮 「うん」

 

呼ばれ部屋へと入ると服を着替えられたさとりが布団で寝ていた。そして永琳は不思議そうに、

 

永琳「命に別状はないわよただ不可思議な事が幾つ

   かはあったけど」

 

そう言うと永琳はボロボロとなった首飾りらしき物をだす。

 

永琳「彼女が肌身離さずに持っていた物だけど何で

   こんな物を持っていたのかっていう疑問そし

   てこの子は理千の恋人というのも知ってるけ

   どなら何故に理千達がいなかったのか疑問に

   思わない?」

 

蓮 「それは僕も疑問に思ってましたこれは憶測で

   すし不快に思うかもしれませんだけれど言わ

   せて下さい理久兎さん達に何かあってこんな

   事になったのではないかって」

 

霊夢「彼奴に何かあったって………そうそう簡単には

   負けないイメージが強いけど?」

 

確かにそうだ。異変の時も楽しそうに戦っていたため負ける気が一切しない。だがそれなら目の前で起きているこれは一体何なのだろうか。

 

永琳「でも実力は本当よ現在の月の兵士達の殆どは

   理千が育てたようなものよ故にあれだけ強く

   なったしそれにかつては負け無しといわれた

   程よそれが負けるなんてありえないわよ」

   

謎が深まっていくばかりだ。だが真相を知るのなら地底の旧都に赴いた方が早いだろう。

 

蓮 「霊夢‥‥地底に行く準備は万全?」

 

霊夢「えぇ完全に異変ですもの終わらせるのが私の

   義務よ」

 

自分達は立ち上がり旧都へと向かうため障子を開けた瞬間だった。すぐに気づいてしまった。

 

霊夢「ねぇあれって煙よね?」

 

ここから遥か北西の方角から大きな真っ黒な煙が登って空を黒く淀ませているのに気がつく。しかもその方角は、

 

蓮 「あの方角は………人里!」

 

霊夢「っ!まずそっちに行くわよ!」

 

蓮 「うん!永琳さんお願いします!」

 

永琳「えぇあっそれと人里でうどんげを見つけたら早

   く帰ってきなさいって伝えてくれるかしら?」

 

どうやら鈴仙の帰りが遅い事が不安になったのだろう。それに自分は頷き、

 

蓮 「分かりましたまた後で寄ります!」

 

霊夢「見つけたらね」

 

永琳「えぇお願いね」

 

そうして自分達は煙の出る方向へと向かうのだった。




狗神「おい!理久兎の奴は死んだのか!」

鈴蘭「分かんないよ!」

神楽「あれ怠惰さんは?」

鈴蘭「言われてみるといない!?」

狗神「おいここに紙が………」

すみません急用が出来てしまいましたので暫く後書きをお願いします。怠惰より。PSお菓子やら酒やらは好きなだけ食べて飲んで良いよ。

狗神「あの野郎この一大事に!」

鈴蘭「うぅん今は落ち着こう姐御」

神楽「そうですよまだ死んだとは決まってはいま
   せんですし」

狗神「………だな」

鈴蘭「怠惰君帰ってくるかなぁ」

神楽「分かりませんねそこは………ってそうだ後書き
   を任されているので締めにしないと!」

狗神「だなそれじゃ読者様今回はここまでだ」

鈴蘭「どうなるのかなぁ………」

神楽「それではまた次回お会いしましょう♪それ
   では♪」


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第200話 裁定の執行者

こんばんは読者様ついにこちらも本編が200話に到達したことに喜びを覚えた怠惰のクソ悪魔です。恐らく300話はまた越えるかなぁ………おっと失礼。それでは本編へどうぞ。


自分と霊夢が急ぎ人里へと向かうとそこでは、

 

人間「これは俺のだ!!」

 

人間「違う!こいつは俺のだ!!」

 

人間「ひっひぃ!」

 

人間「てめぇ良くも俺を散々と!」

 

里の住人達が殴り蹴りと大乱闘が起きていた。中には包丁までもを持って斬りかかる者の姿も見えた。

 

霊夢「何よこれ」

 

蓮 「酷い………」

 

もう目の前に映る光景は自分の知っている里とは大違いとなっていた。今ここを別の名前で例えるのなら地獄その言葉が似合う程の場所へと変わっていた。

 

霊夢「神楽の時よりも酷くない?」

 

蓮 「うっう~ん」

 

神楽の時は夜だった事もあり不気味という感じはあったが現在は昼間なため全然怖くはない。それよりも醜いと感じてしまった。そうして見ていると気がつく。

 

蓮 「ねぇあれ!」

 

人里の中央に大きな真っ黒の水晶のような物が建っているのを。しかもその水晶からは不気味なオーラが流れてくるのも感じた。

 

霊夢「恐らくあれにやられたのね」

 

蓮 「誰がこんな事を………」

 

と、言っているその時だった。

 

? 「ギャハハハハハハ良いねぇ!祭りはこうこな

   くっちゃなぁ!!」

 

下品な笑い声が聞こえてくる。その方向を見ると民家の屋根の上に上裸にズボンを履いている男が長い蛇舌をダラリと垂らしながら楽しそうにこの光景を見ていた。

 

霊夢「あんたかしらこの異変を起こしたのは」

 

霊夢がそう言うとその男が此方を向く。その男の目は一言で言うとしたら殺人鬼のような鋭い目をしていた。明らかに関わったらダメな感じだ。

 

? 「………んだてめぇら?俺の楽しみを壊すって言

   うのかよ?」

 

蓮 「やっぱり……お前がやったのか!」

 

? 「ククアハハハハ♪あぁそうさ俺様がやったさ

   だから何だよ?言っておくがこれは天の裁定

   の途中だ邪魔するな天罰をくらわせてやろう

   か?アハハハハハハハ♪」

 

霊夢「気をつけて蓮こいつタダ者の雰囲気じゃない

   わよ」

 

そんなのは分かってる。そうでなければこんな大それた事はしないだろう。すると男はケタケタと笑うと、

 

? 「まぁけど俺様が直々に相手するのも良いぜだ

   けどよそれじゃ少し興冷めだよなぁそれによ

   ダサいからよだからこいつらがまず余興だ」

 

パチンッ!

 

指パッチンをしたその直後、いつの間に展開したのか上空から無数の弾丸型の弾幕と赤と青の弾幕が雨のように降り注ぐ。

 

蓮 「霊夢下がって!」

 

神楽を抜刀し降り注ぐ弾幕を幾つも切り裂き自身と霊夢を守る。すると弾幕を放った者達が屋根に降り立つ。それはまさかの意外な2人だった。

 

蓮 「慧音先生に鈴仙さん!?」

 

まさかの慧音と鈴仙だったのだ。だが何時もと明らかに様子が違った。それは目に光が宿ってなく淀んでいた。明らかに目の前の男に操られているようだ。

 

霊夢「あんた何したのよ!」

 

? 「何をしたのかってか簡単さ丁度人間共を裁定

   しようとしたらよ人間しかいねぇ筈の人里に

   妖怪兎と半人半妖のこいつらがいたしそれに

   実力もまぁまぁ有りそうだから俺様の下僕に

   したのさなぁ感謝してるよなぁ幸せだよなぁ

   どうなんだよ?」

 

鈴仙「………はい感謝しています」

 

慧音「幸せです………」

 

つまり操られているというのは確定した。まさかこの2人が操られるとは思わなかった。

 

? 「んじゃ俺は観戦してるからさ存分にやれよ小

   娘共お前らのキャットファイトを見せてくれ

   よ♪」

 

鈴仙「………分かりました」

 

慧音「分かった………」

 

慧音と鈴仙は自分達の方へと向き構える。戦闘の回避は出来なさそうだ。

 

蓮 「霊夢行ける?」

 

霊夢「無論ねさっさと片付けるわよ!」

 

蓮 「まぁ殺さない程度にね」

 

そうして自分達は鈴仙&慧音へと挑むのだった。そして場所は代わり紅魔館のエントランスでは、

 

玲音「お前ら大丈夫か!」

 

咲夜「何とか………」

 

パチ「とんだ客人共ね」

 

レミ「おい‥‥獣ここが吸血鬼の館と知って来たのか

   しら?」

 

玲音を含めて紅魔館の住人達総出で1人の乱入者を筆頭とした化物の集団から奇襲を受け対峙していた。その乱入者の見た目は一言で言うなら人狼とでも言えばいいのかそんな見た目に2本の刀を逆手で構えていた。

 

? 「………無論…俺の役目はお前らの裁定だ」

 

玲音「裁定!裁定って!お前のやってる事はただの

   破壊だ!」

 

? 「違うな‥‥残念だが下等な人間や妖怪辺りには

   分からぬだろうな………話が過ぎたここにいる

   者全て住ねそれが結論だ」

 

玲音「ざけるなぁ!」

 

紅魔館の住人達総出による撃滅が始まったのだった。また視点は代わり蓮達がいた永遠亭の先の迷いの竹林の中では、

 

妹紅「死ね輝夜!!」

 

輝夜「そんなんじゃ死なないわよ妹紅」

 

妹紅と輝夜との永遠とも言える死闘が行われているその時だった。

 

? 「野蛮ね………」

 

冷たく全てを凍りつかせるような一言を聞き妹紅と輝夜は殺し合いを止める。いや熱が一瞬で冷めた。

 

妹紅「何だ今の声」

 

輝夜「………貴女かしら?」

 

2人は見る。奥の小道から出てくる者をそれは着物を着た見ているだけで見続けてしまいそうな程の美しい女性だった。

 

? 「月の元姫に元貴族の娘………もう少し美という

   のがあるとは思ったけど残念ね実際は野蛮の

   一言ね」

 

妹紅「何だと!お前にとやかく言われる筋合いはな

   い!」

 

輝夜「それに何で貴女は私達の事を」

 

自分達の素性について何故そこまで知っているのかに2人は恐怖を覚えるがその女性は右手を平行に伸ばすと何処からともなく薙刀が現れ握り切っ先を此方へと構えて、

 

? 「美しくないものはこの世から消えてしまえば

   良い」

 

輝夜「蓬莱人に戦いを挑むなんて無謀ね」

 

妹紅「だがそれでもてめぇは燃やす!」

 

輝夜と妹紅という好敵手とも言える2人がこの時たった1人の狂った者と戦うために手を組んだのだった。そうしてまた場所は代わり妖怪の山の頂上に付近にある守矢神社では、

 

早苗「諏訪子様!神奈子様!私を人里へ行かせて下

   さい!」

 

早苗は煙が上がる人里を見て神奈子と諏訪子に人里へと行く許可をもらおうと頭を下げていた。

 

八坂「……早苗…分かった無理はしないでね」

 

洩矢「危険と思ったらすぐに逃げるんだよ」

 

早苗「はい!」

 

そう言い早苗は人里へと飛んでいった。だがその瞬間に2神は気づいた。今自分達のいる神社に何か不吉な者がいることを。

 

八坂「姿を見せな」

 

? 「へぇ~凄いね僕の存在に気がついたんだ」

 

洩矢「早苗は気づいてはいなかったみたいだけどね

   ここは私達の神社であり領地それならなおさ

   ら分かるよ」

 

2神は出てきた者の存在を知る。その姿は子供それも結構チビだ。恐らく諏訪子と良い勝負ぐらいの身長だろう。そして出てきた少年は顔を歪ませる程に口元を釣り上げて笑う。

 

? 「アハハとりあえず君らの実力を見せてよどれ

   だけ強いのか気になるしさ♪」

 

それと同時に神奈子と諏訪子は感じてしまった。この少年は自分達よりも格上の力を持つ存在であると同時に昔に感じた事のある気質であることに。

 

八坂「気を付けな諏訪子」

 

洩矢「分かってるよ!」

 

? 「アハハハハ絶望を見せてよそれが僕にとって

   唯一の快楽だからさぁ!」

 

守矢の2神は危険と思える目の前の少年と対峙するのだった。




鈴蘭「何あの上裸キモい!?」

狗神「なぁ彼奴下手したら鷺麿よりゴミだろあれ」

神楽「人質にしてなおかつ戦わせるって外道です
   よね………正直反吐が出そうです刀なのでそ
   のような事は出来ないですが」

鈴蘭「本当にあの怪物達なんなの!ちょっと!
   怠惰君は!」

狗神「彼奴ならいねぇぞ」

神楽「ですが何故でしょうか上裸の男と何処かで
   会ったことのあるような」

鈴蘭「えっ知り合い?」

狗神「いや我は知らぬぞ」

神楽「う~ん他人ですが他人に思えないような」

狗神「………今はただ様子見だよな」

鈴蘭「本当に怠惰君!カムバック!!」

神楽「とりあえずはそろそろ後書きを終えない
   事には」

狗神「だな………そんじゃ読者様今回はここまでだ」

鈴蘭「また次回の月曜日もよろしくね………」

神楽「それでは読者様さようなら………」


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第201話 地獄と化した人里での対決

こんばんは読者様。今度はまたポケモンにはまりつつある怠惰のクソ悪魔です。現在はすてみ型のコジョンドを作ろうかなと思っている始末です。失礼娯楽に行きすぎました。ではではそろそろ本編へどうぞ。


未だに人里からは炎が燃え上がり煙が空を淀ませていく。それでも人間達は争いを止めてはいなかった。だがそんな環境の中で自分と霊夢は操られてしまった鈴仙と慧音と対峙していた。

 

? 「ギャハハハハハハそうだ良いぜもっと踊って

   くれよ盛大よぉ!」

 

蓮 「慧音先生それに鈴仙さんこんな事はもう止め

   て下さい!」

 

霊夢「あんた達の敵は私達と同じで彼奴でしょ!!

   いい加減に目を覚ましなさいよ!」

 

自分達は必死に訴えかけるのだが慧音と鈴仙は未だに黙ったままの操り人形状態で無数に弾幕を飛ばしてくる。

 

? 「ほらほら速くしねぇと共倒れだぜ?先に言っ

   ておくけどよ早々に死ぬなよつまらねぇから

   よぉギャハハハハハハ♪」

 

鷺麿とはまた違った悪意を感じた。しかも鷺麿は人質にはとったがここまでしていない。自分からしてみれば同じなのだがそれでもこっちの方が尚更で酷いし質がよりいっそうで悪い。

 

蓮 「つっ!」

 

慧音「……………」

 

慧音が接近戦で回し蹴りをしてくるが鼻に当たるギリギリで後ろへと下がって回避する。更には、

 

霊夢「いい加減にしない!」

 

消えては現れるトリッキーな弾幕を飛ばしてくる鈴仙に向かって針を投擲するがすぐに消えていなくなると今度は3人に分身して各々弾幕を飛ばしてくる。それらを回避していると霊夢と背中合わせになる。

 

霊夢「蓮あんた彼奴と昔に戦ったわよね」

 

蓮 「えっうん!」

 

鈴仙なら確かに昔に一度異変の際に弾幕ごっこしたのは覚えてはいるがそれがどうしたのだろうか。すると霊夢は自分の裾を掴み自分を遠心力で持ち上げぐるぐると回し、

 

霊夢「ならスイッチよ!」

 

蓮 「うぉっ!!」

 

そして鈴仙目掛けて投げ飛ばされる。もうこのやり方もテンプラになってきた気がするが今はそれよりも投げ飛ばされた先にいる鈴仙へと神楽を構えて、

 

蓮 「神楽 金色夢想!」

 

目にも止まらぬ速度で抜刀からの一千を放ち神楽を鞘へと納める。その瞬間、

 

ピチューーン!

 

被弾音が鳴り響き鈴仙は地へと落ちる。こうなるとは予測が出来なかったのだろう。そして霊夢も、

 

霊夢「恨みはないけど1発食らっときなさい!」

 

そう言うとスペルを唱えた。

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

スペルと共に4つの光弾が慧音へと向かっていき避けてはいるのだが追跡力には勝てなかったのか、

 

ピチューーン!

 

と、鈴仙と同様に被弾音が鳴り地面へと落ちていった。すぐに霊夢の元へと自分も合流する。

 

霊夢「さぁ次はあんたよ?」

 

? 「おぉおぉ~怖いねぇ…シャドーリカバリーを

   発動………まだ動けるよなお前ら?」

 

そう言った瞬間、自分達の背後にまた淀んだ瞳で見てくる鈴仙と慧音が立つ。

 

霊夢「あんたやってる事が正気の沙汰じゃないわよ

   これ」

 

蓮 「酷すぎる………」

 

? 「良い誉め言葉をありがとよ♪さぁまだ祭りの

   余興は終わらねぇし終わらせねぇよもっと躍

   り狂えよ!盛大によぉアヒャヒャヒャ!」

 

と、男は言うと慧音と鈴仙はスペルを唱えた。

 

慧音「国符 三種の神器 郷」

 

鈴仙「散符 インビンジブルフルムーン(真実の月)

 

無数のクナイのような弾幕そして無数に放たれては消えたかと思った瞬間また出てくる弾幕それらが自分達へと襲いかかる。

 

蓮 「霊夢は下がって!」

 

霊夢の前へと出て手に霊力を込めて、

 

蓮 「陰陽術 絶対防御結界!」

 

トーチカ状に自分達を結界が包み込み鈴仙と慧音の放ったスペルを防いでいく。だが2人の弾幕の密度が濃すぎるのか自分の霊力の消耗が早い気がした。

 

蓮 「霊夢どうする?」

 

霊夢「あの外道本当に見ていてイラつく」

 

久々に霊夢がガチキレしていた。やはりこんな外道じみた事は霊夢も許せないみたいだ。

 

蓮 「なら考えがあるけどやる?」

 

霊夢「考えって?」

 

蓮 「それはね僕に付いていけば分かるよ」

 

そう言い自分は結界ごと移動する。その光景はさながら動く小さな要塞とでも例えれば良いのだろうか。徐々に速度を上げていきそのまま男がいる屋根まで突っ込む。

 

ドゴンッ!

 

鈍い音と共に結界が消えると男も消えていた。上を向くと男が楽しそうに此方を見ていた。

 

? 「ヒャヒャ♪お前らあれだろ?イチゴのショー

   トケーキとかの苺は1番に食うだろ?」

 

霊夢「なわけないでしょ!私は最後まで取って置く

   わよ!」

 

自分の背中を踏み台に霊夢が空へとかけ上がると手に持つお祓い棒で男を殴るが、

 

ガシッ!

 

それを慧音が握り男を守る。だがそうなるなとは思っていた。足をバネのようにして空へと飛び上がり、

 

蓮 「因みに僕はバランス良く食べますんで!」

 

神楽を抜刀し男へと斬りかかったその瞬間、

 

ガキンッ!

 

鈍い音がする。見てみると男の手には何時の間になジャックナイフが握られていた。

 

? 「俺を倒そうなどと1000年近く速いんだよ

   クソガキちゃん共よ!」

 

すると男の持つジャックナイフの先が伸びまるで生きているかのような動きをしながら切っ先を刺そうしてくる。すぐに離れて体制を立て直す。そして霊夢も、

 

霊夢「キャー!!」

 

お祓い棒こと此方へと投げ飛ばされる。すぐに霊夢をキャッチする。

 

蓮 「大丈夫?」

 

霊夢「えぇ……っ!来るわよ!」

 

それを聞き霊夢を姫様だっこしてすぐに離れると突然弾幕が現れ自分達がいた場所に落ちていく。

 

霊夢「ちょっ蓮!」

 

蓮 「今は後だよ!」

 

何とか避けきると霊夢を下ろして空を見る。

 

? 「今のは中々良かったぜ?」

 

蓮 「っ…どうすれば」

 

どうやったら鈴仙や慧音を救える。どうしたらこの危機を脱することが出来る。どうすれば隣にいる霊夢を生かせれる。何か切り札でもくればと思っていたその瞬間だった。

 

? 「魔砲 ファイナルスパーク!」

 

何処かで聞いた事のあるような声が聞こえると慧音や鈴仙がいる上空から更に上の方から超巨大レーザーが落ちてくる。

 

? 「うぉっと!?」

 

慧音「………」

 

鈴仙「………」

 

男はすぐに回避し鈴仙と慧音は回避せずとも間をすり抜けていくが、

 

バキンッ!!

 

真っ黒の水晶に超巨大レーザーが当たり音を立てて崩れていった。

 

蓮 「ねぇ今のって」

 

霊夢「まんま彼奴よね」

 

上空を見るとそこには金髪の魔法使いこと霧雨魔理沙が箒の上に立ちこちらに向かって、

 

霧雨「悪い遅れたぜ!」

 

と、まるでヒーローは遅れてやってくるという感じで笑ってそう言うのだった。




狗神「彼奴気にくわねぇ………」

神楽「自分は戦わないで他人を操って高見の見物
   ですよね」

鈴蘭「確か神楽ちゃんも最初そうだよね?」

神楽「えっ!?」

狗神「言われてみるとそうだよなお前最初高みの
   見物してたよな人間に悪意を伝染させて」

神楽「いやあれはその………はいそうです」

鈴蘭「神楽ちゃんも結構黒いよねぇ」

神楽「黒くないですよぉ!?」

狗神「まぁ黒いはともかくとして彼奴は気にく
   わねぇそれに彼奴の仲間もちらっとは見
   たがキ(ピー)ガイだな」

鈴蘭「それに私達は戦いを挑むんだよねぇ嫌だ
   なぁ」

神楽「理久兎さん達は無事でしょうか」

狗神「あんな奴は今はほっとけそれに怠惰ももう
   知らん」

鈴蘭「だね今は勝ってくれないとね」

神楽「そうですね………そろそろ時間ですねコホン
   それでは今回はここまでです♪」

鈴蘭「また次回も見てよねそれじゃあね読者様」

狗神「じゃあな」


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第202話 ヒーローは遅れてやって来る

こんばんは読者様。帰ってすぐに布団に籠ってゲームばかりしている怠惰のクソ悪魔です。テスト近いけど大好きかなぁ………それはさておきでは本編へどうぞ。


大きな黒い水晶が破壊され粒子が飛び散り淡い紫の光を雪のように降り注ぐ。そして豪快な登場を果たした魔理沙に自分や霊夢は驚く。

 

霊夢「遅いわよあんた!」

 

霧雨「悪い遅れちまってよ♪」

 

蓮 「でも来てくれただけど嬉しいよ」

 

霧雨「ハハハ♪ヒーローってのは遅れてやって来る

   もんさ♪」

 

本当にヒーローのように見えてしまいそうだ。すると、

 

慧音「………あれここは?」

 

鈴仙「私は何していたんでしょう?」

 

淀んでいた瞳は消え光が宿ると言葉を話し始めた。それだけではない。

 

人間「あれ俺は何を?」

 

人間「何がどうなってるんだ?」

 

里の人間達も皆目を覚まし始めた。どうやら魔理沙が偶然にも破壊した水晶のオーラが皆を操っていたみたいだ。そしてすぐに、

 

蓮 「慧音先生!鈴仙さん!そこの男を捕まえるの

   を手伝ってください!」

 

鈴仙「えっ!?」

 

慧音「何だこの男は」

 

と、慧音や鈴仙は屋根の上に立つ男を見ると男は顔に手を当てて、

 

? 「ククク‥‥ギャハハハハハハ!そうだよなぁ!

   こんなちんけな祭りで満足してるとなったら

   ダメだよなぁ?」

 

その瞬間、先程よりも空気が冷たくなる。これは純粋な殺気だ。そして男は魔理沙を見ると、

 

? 「それにしてもよ何時も何時も俺の前に来るよ

   なぁ霧雨魔理沙ちゃんはよぉ?」

 

霧雨「はぁ!お前なんか知らねぇよ!」

 

? 「クハハハハ♪まぁ良い今はただ純粋に祭りを

   楽しませろ!!」

 

そう言った瞬間、男の足元から無数の真っ黒の槍が現れ自分達へと襲いかかってきた。

 

蓮 「待避!!」

 

そう言うと皆は待避するが黒い槍は更に追尾してくる。

 

霊夢「何なのよあれ!」

 

霧雨「あれはいやでもそんな訳ない!彼奴があんな

   奴だなんて!」

 

蓮 「魔理沙!思い当たる節があるの!」

 

霧雨「あの攻撃の仕方が理久兎のとこの変態執事と

   同じような攻撃なんだよ」

 

それを聞き自分は思い返す。理久兎の従者である黒のことをまさかあの狂人が黒だとでも言うのか。いやしかしそれにしては豹変しすぎていて全く黒とは思えない。

 

鈴仙「何でも良いですけど何で私がこんな事をして

   いるんですか!?」

 

慧音「それは私も思った何があったんだ蓮」

 

蓮 「それは後にお話しします!今はあいつを退け

   ないと皆が!」

 

そう言っていると追尾を止めた槍が人里の人間達へと襲いかかっていく。

 

? 「弱者は不要ぉ!残るのは強者のみだぁ!」

 

慧音「しまっ!」

 

人間「キャーー!!」

 

人間「お助け!!」

 

弾幕が降りかかろうとしたその瞬間、

 

? 「蛇符 神代大蛇! 蛙符 手管の蝦蟇!」

 

と、スペルを2つ発動する声が聞こえると突如人間達へと降りかかった弾幕は爆発し消え残った物は突然現れた巨大蛇の口の中へと咥え込まれる。

 

霊夢「あっ早苗じゃない」

 

早苗「すみません遅くなりました!」

 

今度は早苗が来てくれた。すると、

 

人間「早苗さまが守ってくれたぞ!」

 

人間「ありがたや!」

 

人間達が早苗へと手を合わせる。

 

霧雨「ちぇ良いよなぁ早苗の時だけ大勢に感謝され

   て良いよなぁ」

 

蓮 「まあまあ………」

 

と、言っていると自分達を攻撃してきた男は、

 

? 「おうおう群れるのが好きだなぁお前ら下等種

   族共はよぉ?」

 

慧音「何だと!!」

 

蓮 「落ち着いてください!」

 

今のは流石の慧音もプッツンしたのか殴りかかろうとするが自分がホールドして止める。無計画で無闇に突っ込むのは敗北を意味する。それ故にだ。

 

? 「ギャハハハさぁてももっと………」

 

と、男が言い掛けたその瞬間だった男の放っている殺気よりも更に強烈な殺気が襲い掛かる。

 

霊夢「なっ手が………」

 

霧雨「おい何だよこれ体の震えが止まらねぇ」

 

鈴仙「こっこんな波長見たこともうっ!」

 

早苗「気持ち…悪い……うっぷ!」

 

慧音「ぐぅ!!」

 

皆はこの殺気に参っているみたいだがそれは自分も同じだ。こんな殺気は感じたこともなかった。すると空から1人の少年が降りてきた。

 

少年「………ねぇ僕は仕事をしろって言った筈なんだ

   けど遊んではいないよね?」

 

その少年の特徴としては黒髪に短髪で貴族の子供みたいな感じだが違うという所は頭に木のような角が生えている事から恐らく妖怪だろう。

 

? 「なっなわけねぇだろ!よっ妖怪石が壊されち

   まってよだから遊んじゃねぇよボス」

 

少年「ふぅ~んそうなんだ………」

 

本当になんなんだこの少年は。恐らく自分や霊夢よりも遥かに強いそれは確かなのは分かる。だがあの少年に1度だけ会ったような気がしてならない。そう思っていたその瞬間、

 

少年「罰ゲ~ム♪」

 

ザシッ!ザキンッ!

 

? 「がぁーーーーーー!!

 

ありえない光景を目にした。少年が右手を何回か動かした瞬間、男は四肢を切断され体が地面へと落ちる。

 

? 「あが…………!」

 

少年「仕事をこなせって言ったよねぇ!!」

 

ザシュ!グジュ!

 

? 「やっ止め!!」

 

気持ち悪いことに少年は男の片目に親指を突っ込み音を立てながら抉っていた。見て聞いていると気分が悪くなり不快になる。

 

霧雨「うっ!!」

 

霊夢「こいつ狂ってる………」

 

そして少年は抉るのを止めて血だらけとなった顔に口許を歪め笑顔で見てくる。

 

少年「ごめんねうちの従者がさ♪でもね僕は君達が

   絶望して泣く様が見たいたんだよねだからさ

   今回は見逃してあげる更なる絶望を見たいか

   らさだけど次はないかもよ?アハハハ♪」

 

何故にこの少年は間違っている事で笑っていられるのだ。何故にそんな残虐な事が出来るのだろうか。

 

少年「ほら行くよ………さっさと立たないと今度は串

   刺しにでもするよ?」

 

? 「がっぐっ!!」

 

何と先程に四肢を切断された男は四肢を再生させてなおかつ抉っていたのか血がついた目の先には眼球も存在していた。普通ならショック死するだろう。

 

少年「アハハハハハ♪じゃあね♪あっそれとさ緑髪

   ちゃん」

 

早苗「えっ………」

 

少年は早苗の顔近くに来るとニタリと不気味に笑う。

 

少年「君の主神達クソ弱かったよ♪」

 

そう言うと少年は何処に入るのだとツッコミたくなる程にポケットから神奈子の胸に飾ってあった鏡と諏訪子の帽子を目の前に出す。しかもそれらはボロボロになっていた。

 

早苗「そっそんな!」

 

少年「アハハ留守には気を付けなよじゃあね♪」

 

そう言うと少年と男は黒い靄に取り囲まれ靄が消えるといなくなっていた。そして殺気が消えると自分達の体は動けるようになる。

 

早苗「………蓮さん私は先に行ってます!」

 

そう言うと早苗は鏡と帽子を持って空を飛んでいく。

 

鈴仙「すみません私もこの事を師匠に………」

 

と、鈴仙が言いかけると、

 

人間「おい!鬼が倒れてるぞ!!」

 

人間達が騒ぎ始める。どうやら鬼が倒れているみたいだ。何だと思い見るとそこには、

 

蓮 「萃香さん!」

 

そこにはボロボロとなった萃香が倒れていたのだった。




神楽「ではえ~と今回はありがとうござ………」

鈴蘭「またキ(ピー)ガイが出てきたぁ!?」

狗神「彼奴仲間も仲間とも思ってねぇ………」

神楽「目を抉ったりしてましたからね」

鈴蘭「あれやってることが鬼畜を通り越してるから
   ね!?」

狗神「言えるなそれは我ですらあんな事はしないぞ
   なのにそれを平然と笑いながらやるって」

神楽「私も彼処までは流石に………」

鈴蘭「頭を吹っ飛ばすなら分かるけど罰ゲームで
   あれだよ!しかも楽しんでるし!」

狗神「それよりもだあの2神を弱いと言いやがっ
   たからな彼奴!」

鈴蘭「あの2神は強いんだよ!?弾幕ごっこで戦っ
   たから分かるけど!」

神楽「もう幻想郷終わりですかねぇ………」

狗神「それは分からねぇが………っておいそろそろ時
   間だぞ」

鈴蘭「本当だねそれじゃ今回はここまでね」

神楽「それではまた次回………」

狗神「じゃあな」


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第203話 混沌と化していく幻想郷

こんばんは読者様。課金の衝動に駆られそうになっている怠惰のクソの悪魔です。皆様もある筈です。課金したいという衝動が………失礼この話はここまでにしてそれでは改めて本編へどうぞ。


謎の男と少年を撃退した自分達は人里の人間達の声に導かれそこへと行くと萃香がボロボロの姿で倒れていた。

 

蓮 「通してください」

 

霊夢「蓮ったら」

 

倒れている萃香の頭を抱え見てみると、

 

萃香「すぅ…すぅ……」

 

寝ていた。それも気持ち良さそうに。

 

蓮 「皆さんここは僕が何とかしますなので散って

   下さい」

 

慧音「私達は怪我人の手当てだ!急げ!」

 

そう言うと人間達は足早に散っていく。そして慧音も、

 

慧音「すまないが私もやらなければならない事があ

   るんだが………」

 

蓮 「いえありがとうございますそれと訳は後でお

   話します」

 

慧音「分かったすまないな」

 

そう言い慧音は大急ぎとなっている人間達に混ざっていった。

 

霊夢「で?こいつは大丈夫なの?」

 

蓮 「うん見た感じ眠ってるみたいだけど」

 

だが萃香も大切だが一番は早苗の家族である神奈子や諏訪子の安否だ。ただでさあの少年は神奈子に諏訪子がクソ弱かったと言ったのだ。太古から生きる2伸を弱いといったその言動と~したという言葉それらがより不安にさせる。

 

蓮 「霊夢‥‥僕は早苗さんの神社に行って来るよ!

   皆の安否が知りたいし」

 

霊夢「分かったわこいつはこっちで預かっておくわ

   よ………」

 

鈴仙「えっと言い掛けたんですが私も一度帰ります

   この事を早く師匠に伝えたいので」

 

鈴仙は先程に言い掛けた事を言うと自分は首を縦に振って、

 

蓮 「分かりました」

 

鈴仙「では」

 

そうして鈴仙もそそくさと走って永遠亭へと向かっていった。そして魔理沙を見てある考えが浮かんだ。

 

蓮 「そうだ魔理沙に頼みたいことがあるんだ」

 

霧雨「ん?どうしたよ?」

 

蓮 「地底の旧都に向かって様子を見てきて欲しい

   んだよ」

 

霧雨「何でだよ?それなら理久兎とか呼んできた方

   が良くないか?」

 

そう本当なら確かに理久兎達を連れてくればより戦力は増えるがさとりの件があるため出来るとは思ってはいない。ならば地底は今どうなっているのかを調べる必要があるのだ。

 

霊夢「そうしたいけど彼奴の恋人がボロボロの姿で

   内の神社で倒れたのよそれを考えるとだけど

   地底で何か起こったのは明白なのよ」

 

それを聞き魔理沙は驚くが口許を吊り上げる。

 

霧雨「分かった任せろ様子を見てくるぜ」

 

そう言い魔理沙は箒に股がり空を飛んでいった。

 

蓮 「じゃあ僕も行くよ後で神社で」

 

霊夢「えぇ気を付けてね」

 

そうして霊夢と別れ大急ぎで早苗のと後を追うのだった。そうして全力飛行をして守矢神社へと着くと異様な光景を目にする。前に見た時よりも少し退廃している感じがした。不気味だった。鳥居を潜り中へと入ると、

 

早苗「そんな……神奈子様…諏訪子様」

 

早苗は膝を地面に着けていた。早苗のいる先を見るとそこには、

 

蓮 「なっひっ酷すぎる………」

 

守矢神社の空にボロボロとなり血を垂らして死んでいるのか頭を下にうつ向かせて神奈子と諏訪子が木々の枝で四肢を拘束され大の字になって拘束されていた。

 

蓮 「早苗さん今は助けましょう!」

 

神楽を構え霊力を込めて、

 

蓮 「斬心 一ノ太刀!」

 

十字に斬り斬撃波を作り出し神奈子と諏訪子を縛る鎖を切る。その瞬間、

 

ジャキンッ!

 

鎖が壊れたのかそんな音を立てると神奈子と諏訪子は地面へと落ちる。早苗は倒れている2人に駆けつけると、

 

早苗「神奈子様!諏訪子様!」

 

2神の首筋に手を当てると早苗は何かを確信したのか此方を向くと、

 

早苗「まだ息はあります!蓮さん手当てを手伝って

   下さい!」

 

流石は伊達に何千と生きているだけあってしぶとかった。だがそれを聞き少し安堵した。

 

蓮 「分かりました!」

 

早苗は諏訪子を自分は神奈子を抱え母屋へと向かう。そうして包帯を巻いて止血や傷口に消毒などを済ませ布団に寝かせる。

 

早苗「………あの少年だけは許せません絶対に」

 

寝ている2人を早苗は見ながら握り拳を作り口からは血を垂れ流していた。

 

蓮 「早苗さん僕が言える義理ではないですが怒る

   のは構わないけれどそれで自分を失って絶望

   したらあの少年の思うつぼです」

 

早苗「ですがそれでもですよ………」

 

早苗の怒りは良く分かる。恐らく自分が早苗だったのなら敵討ちは考えた。だからこそだここで早苗を放っておいて死なれても困る。

 

蓮 「そうだ!確か博麗神社に分社を建ててはいま

   したよね?」

 

早苗「えっえぇ」

 

蓮 「良ければ暫く来ませんか?また襲撃があって

   もですしそれに霊夢にも話はつけますから」

 

早苗「………蓮さんすみませんお願いします」

 

話は決まった。そうなればすぐに行動を移すだけだ。早苗は部屋を出て数分すると荷物を持ってくる。

 

早苗「念のための保存食等もありますから持ってい

   きたいんですが………」

 

蓮 「用心には越したことはありませんよね貸して

   ください持ちますよ」

 

早苗「えっ!……ならすみませんがお願いします」

 

お腹にバックをしょって神奈子を背中におぶる。早苗は諏訪子をおぶると、

 

蓮 「じゃあ行きましょう」

 

早苗「えぇ」

 

そうして自分と早苗は神奈子と諏訪子を抱えながら博麗神社へと向かう。そうして博麗神社へと辿り着くと紅魔館の住人達や永夜亭の者達が来ていた。

 

蓮 「なっ何この量?」

 

早苗「これは?」

 

何事かと思って回りを見ると永遠亭組は少し機嫌が悪くそして紅魔館の者達は所々で怪我をしていた。

 

玲音「ん?おぉ久しいな……」

 

咲夜「蓮さんそれに早苗さんも」

 

永琳「さっきぶりね」

 

鈴仙「えぇと以下同文?」

 

蓮 「いやそれよりも何をしにここへ?」

 

と、言っていると母屋の襖が開かれ霊夢が出てきた。

 

霊夢「良いわよ部屋は片付けたから怪我人達だと

   かの手当てに使ったり休んだりしても………

   って蓮じゃないそれにその2人は!」

 

蓮 「えっと寝かせてあげて欲しいんだけど」

 

霊夢「良いわこっちに!」

 

そうして布団に二神を寝かせると、

 

蓮 「で皆は何でここに?」

 

それを聞くと霊夢は深刻そうな顔をすると口を開き、

 

霊夢「何でも私達以外にも襲撃はあったみたい

   なのよ紅魔館に永遠亭が」

 

蓮 「えっ!じゃあさとりさんは!」

 

さとりは無事なのかと思い聞くと霊夢は微笑む。

 

霊夢「大丈夫よそこは医者達が連れてきたわ

   今は隣の部屋で萃香と一緒に寝かせて

   いるわよ」

 

蓮 「そっか良かった」

 

それを聞き安心した。もしさとりが死んだとなれば理久兎も悲しむだろうし。

 

蓮 「とりあえず皆のいる部屋に行こう」

 

霊夢「そうね」

 

とりあえず自分達は皆のいる部屋へと戻る。そして隣の部屋では、

 

さと「ん……理久兎さ…ん」

 

と、さとりは眠りながらそう呟くのだった。そして場所は変わりここ命蓮寺では、

 

人間「聖さま!!」

 

人間「里の人たちが妖怪に!」

 

と、多くの人間が命蓮寺へと駆け込んできていた。

 

村沙「落ち着いて!」

 

寅丸「これは一体………」

 

一輪「聖」

 

聖 「ふむ………」

 

と、命蓮寺の者達は困っているその時だった。

 

? 「キャハハハハハハハハ本当にお前ら下等種族

   共は健気なフリして誰かに救済を慈悲をを求

   めるよなぁ見てて気持ち悪いなぁ!」

 

聖 「この声は!」

 

皆は声のした方向を向くとそこには上裸に長く先が二つに別れた舌を持つ男が楽しそうに笑っていた。

 

人間「あっ彼奴だ!!」

 

人間「ひゃーー!!」

 

人間達は皆散り散りに逃げていく。男は笑いながら、

 

? 「おいおい逃げてもどうせ何処も安全な訳ねぇ

   のになぁ‥‥まぁ良いか所でよお前らは俺を楽

   しませてくれるか?」

 

聖 「っ!皆さん危険と思ったら………」

 

寅丸「逃げませんよもう!」

 

一輪「もう離れない!来な!雲山!」

 

雲山 (=`ェ´=)

 

村沙「もし消えてなくなってもその時は輪廻転生で

   もして会いに行くよ!」

 

と、皆は各々にいう。聖は驚きつつもクスリと笑い、

 

聖 「まったく‥‥行きますよ!」

 

そうして聖達命蓮寺組は襲撃者である男と対峙するのだった。そしてここ仙界でも襲撃は起こっていた。

 

蘇我「ぐっ!!」

 

布都「こやつ!」

 

神子「屠自子!布都!」

 

神子達はここへと侵入した2本の刀を持ち全てを威圧するかのような目を持つ人狼と対峙していた。

 

? 「………この程度か?」

 

神子は焦ってもいた。人狼から感じる威圧感は並大抵の者の威圧ではない。それは歴戦を潜り抜けた者の威圧そのものなのだから。

 

神子「どうすれば帰ってくれますか?」

 

これ以上の被害を出さぬためにもそう言うと人狼は、

 

? 「簡単だ‥‥森羅万象全てからただ住ね」

 

神子「っ交渉は決裂ですね!!」

 

苦しい戦いながらも神子達は奮起するのだった。そしてまた場所は変わり妖怪の山の天狗の里では、

 

天狗「ぐわぁ!!!」

 

天狗「がぁ!!」

 

天狗「熱い!熱い!」

 

妖怪の山の木々は燃やされ天狗達は次々に撃退されていく。その中に2つの影があった。1人は炎を使う妹紅そしてもう1人は楽しそうにこの光景を見る女性だった。

 

? 「ふふっ♪炎で焼け行く山これをもし絵で書け

   るのなら何て美しいのでしょう」

 

そう言いながらその女性は手で合図する。

 

妹紅「………」

 

それに従い黙って妹紅は炎を放出し山を燃やしていく。

 

? 「ほらもっと美しく舞いながら炎を出しなさい

   よじゃないと美しくないじゃない?ほらほら

   もっと燃やしなさいよふふ‥‥アハハハ♪」

 

女性は罪悪感など感じずに妹紅を操りながら嬉々として笑うのだった。そしてまた場所は変わり上空では大きな翼を広げ1人の少年が各地で煙が上がる地上の様子を眺めていた。

 

少年「………良いなぁ暇しないって」

 

と、少年は暇そうにただそう呟くのだった。




狗神「あの野郎場所を変えてまた暴れてやがる」

鈴蘭「今回の敵対者達ってとことん屑だよね見て
   いて思うけどさ」

神楽「ですが本当に違和感があるんですよねぇ」

鈴蘭「何処に?」

神楽「何というか………会ったことがある気がする
   んですよね」

狗神「あんな前代未聞レベルのキ(ピー)ガイ見た事も
   ねぇぞ

鈴蘭「気のせいじゃない?」

神楽「うぅ~んそうなんですかねぇ」

鈴蘭「そうだよ~これが知り合いだったら目を疑
   っちゃうよ♪」

狗神「だな」

神楽「そうですよねぇ………あっもう時間ですねそれ
   では今回はここまでです♪」

狗神「また次回も見に来いよ♪そんじゃあな」

鈴蘭「バイバイ♪」


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第204話 全能神登場

こんばんは読者様。先程まで毎年恒例となりつつあるGと戦っていた怠惰のクソ悪魔です。また彼奴らは家賃も払わないくせして部屋に出没し、しかもカサカサと不快音を出す始末です。もう本当に彼奴らは嫌だ。失礼それでは本編へどうぞ。


自分と霊夢は皆の集まる部屋へと来ると座り、

 

蓮 「皆さんの被害状況について教えて下さいませ

   んか?」

 

今現在どこまでの被害が及んでいるのか聞くと、

 

レミ「どの位?最悪よこっちは紅魔館を人狼と怪

   物達に占拠されたわよ!」

 

玲音「あぁ酷いもんでな………あの人狼タダ者じゃな

   いな殺すという事に何の躊躇いも感じてもい

   ねぇあれはそうだな殺人鬼って感じか」

 

咲夜「玲音の言葉には同感ね………」

 

どうやら紅魔館は人狼を筆頭に怪物達に占領されたみたいだ。

 

永琳「私達は永遠亭占拠され迷いの竹林の3割は炎

   で燃やされて失いましたし今もなおで迷いの

   竹林には怪物達が徘徊しているでしょう」

 

輝夜「それから謎めいた女と会って妹紅と挑んだけ

   れど歯が立たなかったそれ所か復活して目が

   覚めたら妹紅がいなくなってるし大方拉致さ

   れたわね」

 

鈴仙「それに永遠亭を占領されるに当たってで薬品

   も多くは持ってけづまいで」

 

と、被害は深刻みたいだ。幻想郷には色々な派閥があるがこの中でも大きい紅魔館組、永遠亭組そして守山組と潰されていっている。まるでこう見てみると見せしめのような気がしてならならい。

 

蓮 「………思ってたよりも深刻みたいですね」

 

霊夢「みたいね」

 

そうしているの縁側の襖が開き慧音がやって来た。

 

慧音「すまない遅れた」

 

蓮 「いえそれで何があったのかを聞きたいのです

   よね?」

 

慧音「あぁ」

 

鈴仙「えっと私も説明をお願いします」

 

そう言われ自分はありのまま起こっていた事を話す。そうして話終えると慧音と鈴仙はとても信じられないった顔をしていた。

 

慧音「まさか私が術に掛かるとは不覚………」

 

鈴仙「それは私もですので………」

 

やはり掛かった事が恥ずかしいというか悔しいのか渋い顔だ。

 

慧音「蓮に霊夢…礼を言うありがとう」

 

鈴仙「私もありがとうございます」

 

蓮 「いえ偶然でしたが助けたのは魔理沙なので彼

   女に………」

 

と、言っているとまた襖が開かれる。それも大きな音を立てながらだ。襖の先には魔理沙が息を切らしながら立っていた。

 

霊夢「魔理沙やっと来たのね」

 

蓮 「え~とどうだっ………」

 

言葉を言い掛けると魔理沙は深刻な顔をして、

 

霧雨「それ所じゃねぇ!地底の妖怪達が何処にもい

   ねぇ!鬼や橋姫それ所か理久兎達もいねぇん

   だよ!まるで神隠しにでもあったみたいに!

   おかしすぎるぜ!」

 

やはりさとりの事もあって予想は当たった。もう既に地底の妖怪達もやられたみたいだ。

 

霧雨「それとよ地霊殿でこんなの拾ったんだけどよ

   ………」

 

そう言うと帽子からそれなりの大きさの黒い水晶を出す。この色合いから魔理沙が壊したあのそれは何処かで見た事のある猫耳の少女の形をした水晶だ。すると、

 

? 「た……す…け…………て」

 

と、誰かが助けを求める声が聞こえてくる。しかも聞いた事のある声だ。

 

蓮 「何か声が聞こえたんだけど?」

 

霧雨「やっぱりか?帽子に入れてる時も声がしてた

   んだけだよ」

 

よくそれで気にせずに行けたものだ。だが助けてと言われてもどう助けるべきか。

 

蓮 「霊夢って何か解呪的なものって」

 

霊夢「う~ん出来なくはないとは思うけど正直解呪

   よりも呪われないようにするってのが得意だ

   しねぇ?」

 

つまり確率的に低いぐらいだろうか。

 

パチ「解呪するって言ってもどんな術式なのかの調

   査もいるし難しいわよ?」

 

永琳「薬を使うにせよも同じなのよねぇ」

 

皆はお手上げといった所だろう。どうするかと考えていると、

 

? 「ならワシがやってやろうか?」

 

と、聞いた事のある声が聞こえ自分達は向くとそこに普通ならいたら可笑しい人物いや神がいた。

 

蓮 「りゅりり龍神様!?」

 

そうそこに世界の最高神が1人である龍神こと千がいたのだ。

 

霊夢「あんた何でここにいるのよ!」

 

千 「不穏な空気が漂っておったからそこの神棚を

   経由して来たんじゃよ」

 

千の指差す方には確かに神棚を柱に設置している。つまり本当に神棚を経由して来たみたいだ。

 

千 「さてそれよりも………ふむこれならワシの力で

   何とかなるの?」

 

そう言い千は水晶を受けとると目を瞑る。そして、

 

千 「ふんっ!」

 

ドロンッ!!

 

声を出すと同時に煙が上がり部屋を包み込む。

 

霊夢「けほっ!けほっ!ちょっと!」

 

霧雨「おいおい………」

 

早苗「ってえぇ!?」

 

蓮 「あれって」

 

自分達は目にする。龍神の手の先には猫耳のおさげの髪型の少女がいたのだ。しかもそれは理久兎やさとりと同居している火焔猫燐だったのだ。

 

お燐「うぅ………理久兎様のお母様?」

 

千 「うむ久しいの大丈夫かのう?」

 

お燐「えぇ何とか………」

 

頭を掻きながらお燐は困る。今の光景を見て思ったのは恐らく地底の妖怪達は皆揃って先程みたいに水晶に変えられていたというのが正しいのかもしれない。

 

千 「ふむそなた達の中でまだ他に寝たきりの奴は

   おるか?」

 

蓮 「えっ!あっいます!此方に!」

 

そう言い千を隣の部屋で眠る諏訪子や神奈子そして更に隣で眠っているさとりと萃香の部屋を見せると、

 

千 「………どれもこれも同じ呪いじゃな」

 

霊夢「呪い?」

 

霊夢の言葉を聞き千は神奈子の肩辺りを見せる。そこには真っ黒で何かが書かれていた。

 

蓮 「それって俗にいう呪いの刻印的な奴でしょう

   か?」

 

千 「うむそれも相当な手練れじゃ何せこの呪術は

   ルーン文字による刻印呪じゃ」

 

パチ「えっルーン文字ってあの!」

 

霧雨「それ伝説の魔法文字のか!」

 

どうやら魔法使い組は知っているみたいだ。

 

蓮 「凄いのそれ?」

 

霧雨「凄いってもんじゃねぇよ現代の魔法使いでも

   読めるのに精一杯なロスト文字だぜ読めると

   したら世紀の大発見だよ」

 

千 「ほう………昔の言葉がこうも伝わっておるとは

   のう」

 

そう言うと千は先程と同様に力を放出する。今度は煙までは出なかったが淡い光が包み込むと神奈子の肩の刻印は消えてなくなるを確認すると、

 

八坂「うっうぅん………」

 

洩矢「いたた‥‥体が痛いや」

 

萃香「あれ?ここ博麗神社?」

 

起きる気配の無かった者達が次々に目を覚ましていく。そしてそれを見た早苗は涙を流しながら、

 

早苗「神奈子様!諏訪子様!」

 

すぐに近づき目を覚ました2神に涙を流す。

 

洩矢「早苗は泣き虫だなぁ」

 

八坂「はは‥‥本当にね」

 

早苗「うっうぅん泣いてません!」

 

早苗は嬉しそうだ。だが、

 

お燐「あっあのさとり様が起きてないんですが」

 

そうさとりが起きない。未だに眠り続けていた。千は顎に手を置き、

 

千 「恐らくこれは呪いは関係なくただ単に何かか

   ら逃げておるのう」

 

輝夜「何かから逃げる?」

 

千 「うむ‥‥相当なショックを受ける事が起きたの

   じゃろうそのためか起きるのを拒んでおるの

   う………」

 

つまり現実逃避しているという事だろう。一体全体で何が起こったのだろうか。

 

蓮 「お燐さんそれに萃香さん何が起こったのか分

   かりますか?分かるのなら教えて下さいませ

   んか?」

 

何が起こったのかを聞くとお燐は困ったような顔をし萃香は深刻な顔をする。

 

お燐「あたいはお父さんとお母さんの悲鳴が聞こえ

   てそれで何事かと思って向かったら誰かに背

   後から攻撃されて石に変えられちゃったから

   良く分からないんだよね‥‥ただ斬ってきた奴

   の顔は見たけどそいつ子供だったね?」

 

子供つまり数時間前に人里を襲撃した男の目を抉ったあの残酷な少年だろう。

 

八坂「子供って言えば………」

 

洩矢「うんそいつにボコボコにされてそれでミシャ

   グジ様が可笑しくなってもう訳が分かんない

   よ………」

 

3人の話を聞き分かるのはその子供はとんでもなく強いというのは良く分かった。3人が話終えると萃香が話始める。

 

萃香「私は旧都で皆と楽しく飲んでいたんだよけれ

   ど突然だった誰かは知らないけど襲撃をして

   きて妖怪達を次々に石に変えていった私や勇

   儀それに美寿々様も奮闘したけど私も含めて

   皆も石になっちゃったのかな………」

 

萃香に勇儀に美寿々そして更に数多くの妖怪達が石というか水晶に変えられたかもしれないようだ。

 

千 「ふむ鬼に軍神と言われた八坂神奈子それに土

   着神の頂点でもある諏訪子をこうもあっさり

   と倒し更にはこのルーン文字だってそうじゃ

   考えたくはないがワシはその者に1人だけ心

   当たりがあるんじゃ」

 

霊夢「心当たり?」

 

蓮 「だっ誰ですか?」

 

千 「それは………」

 

と、千が言い掛けたその瞬間だった。突然変異とてつもない力が自分達を襲う。それに自分達は身震いをしてしまうが同時に分かってしまう。これはとてつもない殺気だと。

 

霧雨「なっ何だよこれ!」

 

萃香「っぷ!きっ気持ち悪い………」

 

霊夢「うぐっ!」

 

レミ「何よこれ!!」

 

蓮 「これって!」

 

感じたこのある殺気だった。それは数時間前にも味わったものとほぼ同じだった。そして、

 

ドゴーーーーーン!!

   

と、外で爆発が起きる。自分達は急いで障子を開け外を見ると土埃が辺りに舞っていた。そして土埃が収まるとそこには今もっとも会いたくないと思える少年が立っていた。

 

少年「アハハハハハハハハ♪やっぱり正解だったよ

   ルーン文字に仕掛けをしておいたのはさぁ♪

   すぐに気づいたよ?」

 

霊夢「あんた達構えなさい!こいつは危険よ!」

 

皆はすぐに臨戦体制を整えるが千だけはゆっくりと少年へと近づく。そして、

 

千 「やはり………そうじゃったかルーン文字と言い

   こやつらを倒す程の力といいまさかとは思っ

   たそしてこの考えは外れて欲しかった」

 

蓮 「龍神様?」

 

霊夢「どういう事よ!」

 

自分達は叫ぶが千はただ少年を見て、

 

千 「貴様‥‥その姿といい誰にそそのかされたと言

   うんじゃ理久兎!」

 

千はまさかの人物の名を叫んだ。すると少年いや理久兎と呼ばれた子は狂気じみた笑顔で、

 

理 「アハハハハハハハハ♪何をいってるのお母様

   は?これは僕のやりたいようにやっているだ

   けだよ♪」

 

と、理久兎は楽しそうにそう語るのだった。

 




狗神「嘘………だろ!?」

鈴蘭「りっ理久兎!?」

神楽「やっぱりですか!?」

狗神「あのキ(ピー)ガイが本当に彼奴かよ!!」

鈴蘭「あんな子供になるって!いやでも一回女性
   に化けてたらからもしかしたら…………」

神楽「ですが分かることは敵という事だけですよ
   ね………」

狗神「あの野郎に何が起こったんだ」

鈴蘭「分からないなぁそこは」

神楽「すみませんが私もですもし怠惰さんがいて
   くれればあるいは」

鈴蘭「だよねぇ肝心な時に限っていないから彼奴
   はさ」

狗神「だな‥‥そろそろ時間かゴホンッ!そんじゃ
   今回はここまででだ」

神楽「また次回も見に来て下さると幸いです」

鈴蘭「それじゃあね読者様」

狗神「またな」


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第205話 狂神の理久兎乃大能神

こんばんは読者様。昨日のGの死骸が見つからないことに恐怖している怠惰のクソ悪魔です。ゴキジャェットでやったので死んではいるとは思うのですが結構部屋では警戒をするため気楽に休めない始末です。失礼。それでは気になるであろう本編へどうぞ。


自分を含め皆は信じられなかった。まさかこの目の前にいる子供が理久兎だったなんて誰が信じられるだろうか。

 

霊夢「待ちなさいよ!理久兎ってこれより身長もあ

   るしこんな子供じゃないでしょ!」

 

永琳「それにこんなのが理千だなんて認められない

   わよ」

 

輝夜「永琳の意見には同意よ!」

 

霧雨「そうだぜこんなのパチもんだろ!」

 

と、皆は口々に言う。理久兎は不機嫌な顔すると、

 

理 「頭が高いな下等種族共が頭を下げろよ?」

 

手を掲げ下へと下ろしたその瞬間、超重力と言っても過言ではない程の重みがのし掛かる。それに千以外の自分達は膝や手を着いてしまう。

 

霊夢「おっ重い!!」

 

早苗「キャーーー!!」

 

咲夜「うぐっ!」

 

鈴仙「かっ体が!」

 

このような体験は一度したことがあった。それは理久兎が起こした異変後の宴会で千と激闘した際に起こった圧と同じだった。

 

千 「くっ止めぬか理久兎よ!こやつらは貴様の友

   達ではないのか!」

 

理 「友達?何の戯れ言かと思いきや友達ねぇ?お

   母様はついにその角の先端が脳髄にまで刺さ

   ったの?僕はこの世のただ1人の唯一となる

   神になるだから僕以外の者は消えるそれこそ

   が僕の望む世界さ♪だからいらないんだよそ

   んな家畜とも言える下等種族はさぁ?」

 

千 「貴様!!」

 

まさか理久兎の口からそんな言葉が出るとは思わなかった。いや思える筈もなかった。

 

理 「あっでも娯楽の1つではあるかなこいつらの

   絶望する顔はさ?特にそこの緑髪ちゃんの2

   神を軽くひねったぐらいで怒る姿とかもう傑

   作すぎて笑っちゃったよ♪」

 

早苗「っ!!」

 

理久兎とは思えない台詞に怒りを覚える。これまではまだ許せるレベルだったがこれは許さるざえない。

 

霊夢「あんたそれでも神なの!」

 

理 「あぁ神だよ?何か問題でもあるの?巫女風情

   が?」

 

千 「良く分かった‥‥そなたに1発キツいのをくれ

   てやるぞ理久兎!そして貴様の目を覚まさせ

   てやる!」

 

そう言うと千は力を解放すると同時に理久兎とは逆に力が働くのか、

 

蓮 「あっあれ?」

 

霊夢「たっ立てる?」

 

自分達は立ち上がることができた。すると理久兎はまた不機嫌な顔に戻る。

 

理 「折角こいつらが地面に這いつくばる姿を楽し

   んでたのにお母様は僕の邪魔をするって事で

   良いんだよね?なら死ね!ここで誰が1番か

   決めようよお母様アハハハハハ!」

 

笑いながら理久兎は自身の腕をセルフカットする。そしてそこから流れる血液は地面へと溢れていくと、

 

理 「さぁお前らエサの時間だよ奴らを食い殺しち

   まいな!」

 

そう言うと自分は見てしまった。流れた血が何かの文字を作り出していたのを。その瞬間大地震が起こる。

 

千 「貴様何をした!!!」

 

理 「何って?これだよ♪」

 

すると理久兎の立っている土が盛り上がっていく。やがて土は6メートル程盛り上がると人の形へとなる。そして、

 

怪物「がぁーーーー!!!」

 

口を開き叫ぶ。だがその怪物だけではない次々に同じ怪物が量産されていく。

 

パチ「これはゴーレム!」

 

霧雨「おいおい速攻でのゴーレム製錬とか聞いたこ

   とねぇぞ!」

 

まさかのRPG等では定番のゴーレムだった。ゴーレムは此方をジーと光のない目で見てくる。

 

理 「さてと僕を楽しませてね下等生物達♪」

 

パチンッ!

 

指を鳴らすと同時にゴーレム達は拳を構えながら自分達へとゆっくりと歩み始める。

 

千 「そち達よワシはあのドラ息子を殴る故あの人

   形共を任せても良いか?」

 

蓮 「僕は構いませんよ」

 

霊夢「良いわよこのまま放置したら神社潰されそう

   だし」

 

そう言うと皆も賛同するのか次々に構える。

 

千 「そうかなら頼むぞ!」

 

全員「おぉ!」

 

そうして自分達と理久兎による戦いが幕を開けた。

 

千 「行くぞ理久兎!!」

 

理 「アハハハハここまで追いでよ♪」

 

千は理久兎と共に遥か上空へと飛び上がる。そして上空では大激闘が幕を開ける。そして自分達は迫り来るゴーレム達と対峙し合う。

 

蓮 「抜刀 金色神楽!」

 

霊夢「霊符 陰陽鬼神玉!」

 

霧雨「星符 スターダストレヴァリエ!」

 

咲夜「幻符 殺人ドール!」

 

早苗「祈願 商売繁盛守り!」

 

それぞれスペルを放ち理久兎が作り出したゴーレム達に攻撃をし体をどんどん壊していくが、

 

コア「ちょちょ!戻ってます!」

 

何と崩れた体は土を再度吸収して元通りに戻っていっていた。

 

レミ「神槍 スピア・ザ・グングニル!!」

 

フラ「禁忌 レーヴァテイン!」

 

吸血鬼の姉妹の真っ赤な弾幕はゴーレムを焼き貫きそして焼き斬るがどんなに削っても再生する。

 

永琳「姫様!」

 

輝夜「えぇ!」

 

鈴仙「加勢します師匠!姫様!」

 

3人はスペルを唱え一気に畳み掛ける。

 

永琳「蘇生 ライジングゲーム」

 

輝夜「神宝 ブディストダイアモンド」

 

鈴仙「惑視 離円花冠(カローラヴィジョン)

 

3人のスペルはゆっくりと進行してくるゴーレムに全弾被弾しボロボロに崩れてはいくが、

 

輝夜「直させないわ!」

 

輝夜の能力が発動したのかゴーレムの再生は止まる。自分は神楽を鞘に納めた状態を維持ながら走り出すと同時に玲音と美鈴と並ぶ。

 

蓮 「玲音さんに美鈴さんっ!」

 

怪物「ごご………」

 

ゴーレムが殴りかかりそうだ。すぐに神楽を抜刀し、

 

蓮 「………切り捨てごめん!」

 

ジャキンッ!

 

一閃しゴーレムを斬る。そして玲音は

 

 

玲音「ありがとうよ坊主!美鈴は遠くにいる奴を

   やれ!」

 

美鈴「えぇ!」

 

玲音の指示で美鈴は先にいるゴーレムへと向かう。そして玲音は自分が切断し倒したゴーレムを踏み台にして跳躍する。

 

玲音「パチュリー!どてかい火球を頼む!」

 

パチ「はぁ仕方ないわね!」

 

パチュリーは本を開きスペルを発動させた。

 

パチ「日符 ロイヤルフレア!」

 

巨大な火球が降り着弾と同時に炎が包み込むゴーレムを燃やしていく。そこに玲音がガンブレードを構えて、

 

玲音「行くぜ協力しろよ!」

 

上空へと駆け上がるとスペルを発動させる。

 

玲音「焔剣 ガラティン!!」

 

ロイヤルフレアの炎を吸収し1つに集束させ巨大な炎の剣で横凪ぎに一閃しゴーレムの上半身と下半身の境は真っ二つになる。そして残った遠くのゴーレムに美鈴は近づき、

 

美鈴「熾撃 大鵬墜撃拳!」

 

踏み込みからの地響きそして靠撃をしてからの1発のグーパンチで上空へと吹っ飛ばす。

 

蓮 「すっ凄い………」

 

これには自分もそれしか言えなかった。すると自分は気づく博麗神社へと近づくゴーレムがいるのを。

 

蓮 「させるか!」

 

彼処には怪我をしている加奈子や諏訪子に萃香そしてさとりやそれを守ろうとするお燐もいるのだ。やらせてなるものか。

 

蓮 「抜刀 無神連斬!」

 

一瞬での抜刀から連続で斬り斬撃波を作りゴーレムを細切れにする。そして霊夢が自分の隣に立つと、

 

霊夢「こいつらきりがないわよ!」

 

蓮 「それは言えるかなでも龍神様が理久兎さんを

   倒してくれればまだ勝機は………」

 

千が理久兎を倒せばこのゴーレム達も消滅するだろう。それまで耐えなければと思いつつ霊夢と話していたその時、

 

ドゴーーーーーン!!

 

また何かが落下してきて土煙をあげる。そして土煙が止んで来るとそこには龍神こと千が立っていた。

 

蓮 「龍神様!」

 

霊夢「てことは理久兎を!」

 

と、言った瞬間、自分達は絶望した。何せ土煙が完璧に止み見てしまった。千の腹部から真っ赤な腕が飛び出ていたのを。

 

千 「ごふっ!」

 

血を口から吐き出すと同時に腕が後ろから引っこ抜かれると糸が切れた人形みたく千は倒れる。そして背後にいた者こと理久兎が邪悪な笑顔をしながら姿を現す。

 

理 「ペロ……ペロ…あぁ~あつまらないのこんなの

   に負けてたとか恥ずかしいなぁまぁでもこれ

   で唯一神は僕だよねぇ♪クククアハハハハハ

   ハハ!」

 

狂気を含む笑いが博麗神社にこだますと同時にこの状況にただ絶望するのだった。




狗神「りゅ龍神をやりやがった………」

鈴蘭「確か理久兎ってこれまで龍神に刈ったこと
   ってないよね!」

神楽「あのこれ………俗に言う無理ゲー何じゃ………」

鈴蘭「ごめん神楽ちゃんこれ既に無理ゲー確定」

狗神「世界終わったな」

鈴蘭「怠惰がいない間にこの小説も終わったね」

神楽「えっと怠惰の次回作にご期待を……って!
   諦めたらそこで試合は終わりですよ!」

狗神「だがこれをどう覆すあのキ(ピー)ガイ魔王をどう
   対処するんだよ」

神楽「それは分かりませんですが蓮様が必ずやっ
   てくれると信じたいです」

鈴蘭「だね賭けるしかないよねぇ………ってもう時
   間だねそれじゃもしかしたらこの小説の最
   後はゲームGameOverENDになる
   かもしれないから心して見るんだよ!って
   事でまた次回!」

狗神「蓮は何度死ぬをお楽しみにしてろよ」

神楽「蓮さんで遊ばないでください!!コホン!
   それではまた明日にさようなら♪」


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第206話 絶望

こんばんは読者様。部屋にいると黒い菜にかが通り過ぎる幻覚が見えてGが通りすぎたかと思ってしまう怠惰のクソ悪魔です。恐らくこの世で一番嫌いな虫は完璧にGですねこれは………さてでは本編へどうぞ。


絶望それは今目の前の光景を見て言えることだろう。この世界の頂点と呼ばれた龍神の千が狂神となった実の息子である理久兎に手貫され地に頭をつけているのだから。

 

霊夢「嘘でしょ………」

 

霧雨「おっおい………」

 

永琳「龍神様!」

 

自分達の焦り戸惑う姿を見た理久兎は更に嬉々として笑いながら、

 

理 「良いねぇ♪そうだよそうして絶望してくれな

   きゃつまらないよね♪」

 

千 「がぁ!!」

 

自身の母親の頭を踏みつける理久兎は狂ってる等とはもう言えない。それは本当の世界の敵対者と言っても過言ではない。

 

蓮 「理久兎さん!その人は貴方の母親じゃないん

   ですか!!」

 

理 「はぁ?何を言ってるの?所詮今踏みつけてい

   るのはもうお母様じゃないよただの負け犬以

   下だよ?」

 

蓮 「っ!」

 

本当に目の前の人物が理久兎と言えるのか。正直分からなかった。だが分かった。もうこいつは自分達の知る理久兎ではないのだと。

 

蓮 「理久兎!!!」

 

霊夢「ちょっ蓮!」

 

神楽を構え理久兎へと斬り込む。ただ一心にこいつは許せなかった。だが理久兎は避けようとはせずただ笑って、

 

パチンッ!

 

指パッチンをすると自分の前にゴーレムが割って入った。

 

蓮 「どけっ!!」

 

ザキンッ!

 

ゴーレムを一刀両断し理久兎を見た瞬間、

 

カチャ

 

自分の目の前に女のような口が近くにあった。その先にはグリップに引き金等が付いていて形は現代でいう銃の形となっていた。

 

理 「天女の讃美歌………受け取ってよ♪」

 

蓮 「なっ!」

 

バキュン!!

 

蓮 「がはっ!」

 

引き金が引かれたのか女性の顔を模様した口の銃口から弾丸が飛び出す。それは一発の銃弾は体は勿論だ手足にも被弾する。それは所謂散弾銃だった。

 

蓮 「が……ば…かな」

 

そして予想外だった。まさか銃を使ってくるとは。

 

霊夢「蓮!!」

 

咲夜「蓮さん!」

 

玲音「坊主!!」

 

皆の声が聞こえてくる。意識が朦朧としてくる。

 

理 「さて唯一神に歯向かった報いを受けてもらお

   うか」

 

霊夢「ちょっ!きゃっ!」

 

霧雨「がぁ!!」

 

皆の方を見ると先程よりも大量のゴーレムが出現し皆を次々に押さえ込んでいく。そして理久兎が自分の胸を踏みながら今度はポケットから2本の刀の空紅と黒椿を出し宙に浮かせる。

 

理 「ここでさようならだよ?」

 

空紅を自分の首もとへそして黒椿を千の首もとで浮かせる。

 

蓮 「ぐ…理久兎さん……」

 

千 「や…めぬか……理……久…兎!」

 

理 「アハハハハハハハそれじゃあね反逆者共!」

 

そう言い手を振り下ろすと2本の刀は勢い良く自分と千の首に刀の刃が向かってくる。

 

霊夢「いやぁ蓮!!」

 

走馬灯が走った思えば霊夢にこれまで何かしてやれたのだろうか。幸せにしてやれたのだろうか。ただだだ考えてしまう。そして自分の密かな思いである限りある生の中でずっといたいという思いも伝えられないのかと思うのが心残りだ。だが自分よりももっと良い男はいる。だからその男と幸せになって欲しいただそう思いながら目を閉じたその時、

 

? 「理…久兎さん?」

 

と、微かに声が聞こえた。それは狂変した理久兎に語りかけた声だろうか。

 

スンッ!

 

そしてギロチンのように降ってくる刀も当たるギリギリの所で止まるのを確認した。何事かと思い理久兎を見ると、

 

理 「なっ何だと!」

 

何かを恐れているような目をしていた。理久兎の視線の先は博麗神社の母屋の縁側。そこにお燐の肩に掴まりながら何とか立っているさとりがいた。

 

理 「何でだ!何でてめぇがいやがるんだよ!お前

   はあの時確かに心臓を抉ってやったのによぉ

   何で生きてんだよぉ!!!」

 

心臓を抉ったと言い張った。どうやら発見した時の服の穴は本当に心臓を抉ったみたいだ。だがさとりは、

 

さと「理久兎さん………帰りましょう皆の場所に貴方

   の家に」

 

理 「ぐぅ!!うるせぇ!うるせぇ!うるせぇ!!

   お前ごときが僕に指図してんじゃねぇよチビ

   が!!」

 

さと「チビは今の貴方もそうでしょ?」

 

理 「黙れ!!……がぁ!!」

 

叫んでいた理久兎は突然頭を抑え悶え始めると自分から数歩後ろへと離れる。すると理久兎が操るゴーレムも力が一瞬だが緩んだのか、

 

霊夢「邪魔よ!!」

 

玲音「どけや!!」

 

皆は一気にゴーレム達を弾き飛ばした。

 

霊夢「蓮!!」

 

霊夢が自分を担ぎ上げて持っていく。龍神は永琳が担いで博麗神社の方へと運ぶ。

 

理 「ぐぁ!!頭がぁ!!」

 

だが今ならチャンスなのかもしれないとも思ったが自分の体は動かない。恐らく先程の銃弾が相当効いたのだろう。

 

霊夢「あんたは許さない!!」

 

早苗「理久兎さん!」

 

一斉に理久兎へと向かうその時だった。

 

? 「あらあらしょうがないわね」

 

ピカァ!!

 

突然の女性の声が聞こえると空から光が降り注ぐ。それに皆は反応しすぐに後ろへと後退する。

 

霊夢「何なのよ今の!」

 

霧雨「あれも理久兎の技か?」

 

玲音「………あぁ違う天使だぁ?」

 

と、玲音が何かぶつぶつと呟いていると1人の女性がゆっくりと此方へと空から降りてくる。それは純白の翼を持ち金色に光る長髪の女性だった。

 

? 「あらあら………」

 

理 「こいつらは僕の玩具だ横取りしてんじゃねぇ

   よ!」

 

? 「しないわよそれよりも理久兎貴方は引きなさ

   いそれじゃ無理でしょ?」

 

理 「僕に指図するつもり!」

 

? 「いいえ指図ではありませんその状態だと万全

   じゃないでしょ?それなら今は引いて遊ぶこ

   とをおすすめするわよ?どうせ彼女達は逃げ

   れないんだし」

 

女性のその言葉を聞き理久兎は此方を睨むと、

 

理 「……覚えてろよ…反逆者共!」

 

さと「理久兎さん!」

 

さとりの呼び掛けは虚しく翼を広げ理久兎は大空へと羽ばたいて消えていった。残った女性は此方を見ると、

 

? 「さてと………貴方達に選ばせてあげましょう♪

   オルビスとそこのさとり妖怪だったかしらを

   差し出し助かるかそれか私にクリーンナップ

   されるかどちらが好みかしらね?」

 

人差し指を天へと掲げると太陽をも隠すほどの巨大とも言える真っ白の光玉を作り出す。朦朧とする意識で皆を助けれない事にとても悔いる。しかしさとりはともかくオルビスとは一体誰なのだと、

 

玲音「お前ら気を付けろ!あれは全てを浄化すると

   か何とからしいぞ!」

 

霊夢「あんたさっきから何言ってるのよ!」

 

霧雨「てかオルビスって誰だよ!」

 

? 「あらしらをきるのねなら………良いわ嘘つき共

   は浄化されなさい♪」

 

そう言うと女性は巨大な光をこちらへと放った。

 

永琳「っ!避難を!」

 

霊夢「もう出来るわけないでしょ!」

 

霧雨「あぁ………これが絶望か」

 

皆が絶望する中で自分はただ後悔と無念だけが残った。そして願った。「誰か助けてくれ」とその時だった。

 

? 「良いぜ助けてやるよ」

 

と、誰かの声が聞こえたその瞬間、

 

ドゴーーーーン!

 

巨大な光球は博麗神社いや博麗神社が建つ山ごと包み込んだのだった。




鈴蘭「GAME OVER NEDだね」

狗神「怠惰の次回作にご期待をしてくれ」

神楽「諦めたらダメです!まだ死んだ訳では!」

鈴蘭「といっても残念な事に浄化されちゃったし」

狗神「なぁ?」

神楽「でも浄化されたら私は死んでますよね?
   だって本体はあっちですもん」

2人「………あっ」

神楽「ですよね!つまりまだ!」

狗神「次回の投稿で生きてるなまだ!」

鈴蘭「だね♪それじゃ次回の投稿に賭けて今回は
   ここまで!」

狗神「次回どうなったのか月曜日までお楽しみな」

神楽「そっそれでは読者様方」

? 「サラダバー♪」

3人「えっ!!?」


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第207話 悪魔と呼ばれる者

こんばんは読者様。また1週間が始まるのかという悲しみでいっぱいな怠惰のクソ悪魔です。また土日来ないかなぁ失礼。ではそろそろ本編へどうぞ。


力の不条理を味わった。友を恋人を仲間を救えなかった。その事をただ悔いた。全てが終わったとだが違った。

 

蓮 「うっここは………」

 

ボロボロの体は変わらないが自分は背もたれと腕を置ける診察椅子に座っていた。そして周りを見ると霊夢や魔理沙が目を瞑って寝ていた。

 

蓮 「えっ………」

 

更に周りを見て思ったのはここは病院いや診療所だと思った。理由は薬品の棚に病床などがあったからだ。その時だった。

 

? 「ようこそお客人(患者様)(ピー)ベットルームへ♪」

 

蓮 「ん!?」

 

前を見ると1人の男性がニコニコと笑いながら椅子に座って此方を見ていた。だが自分は言わなければならい事がある。

 

蓮 「それ別作品!?しかも東方とまったく関係な

   いやつです!ていうさか鼻高のあの人以外は

   認めませんよっつつ!」

 

痛みを忘れてついツッコミをしてしまった。だがこれはツッコミをしなければならない。何故ならこれらは東方でありペ(ピー)ソナでは決してないのだから。

 

? 「アハハハハハ♪元気だね君は流石は晴明の子

   孫だけあるね♪そのツッコミ良いセンスだよ

   特にメメタイ所とか♪」

 

蓮 「余計なお世話ですよ!って痛たた!」

 

自分でも不思議に思えるぐらいだ。痛い筈なのに意識も朦朧としていた筈なのに何故こうも喋れるのだろう。だが思った。何故目の前の男は自分の先祖である晴明を知っていたのかと。

 

? 「まぁ良いやそれと俺の名前は怠惰のクソ悪魔

   まぁ長いから気安く怠惰とでも呼んでくれ」

 

蓮 「………それじゃ怠惰さん質問ですが何故に晴明

   さんを知っているのですか?それとここは何

   処なんですか?」

 

怠惰「あぁ~晴明ちゃんはまぁ昔からここに来てく

   れてる客人かな?それとここは何処かという

   質問はまぁ後で分かるからパスするね」

 

これで後々になって夢と現実に精神と物質の狭間の世界とか言われたら最早パクリも良い所だ。

 

怠惰「まぁでも治療したばっかりなのにこうも元気

   なのには本当に驚くよ♪」

 

蓮 「えっ!?」

 

服の中を見てみると幾重にも包帯が巻かれていた

 

怠惰「体内に入った弾丸は全部取り除きそして失っ

   た血液はさくっと輸血をしておいたから貧血

   の心配もないよ」

 

蓮 「すっ凄い………」

 

怠惰「それと君は無茶しすぎだよ?千ちゃんも含め

   て重症だったからね?」

 

蓮 「いやまぁ………散弾を零距離から受けてしまっ

   たもので………」

 

それを言うと怠惰はありえないといった顔をした。

 

怠惰「お前バカだろ普通死ぬぞそれ?だけれど良く

   生きてたねぇ?君本当に人間?いや晴明が半

   人半妖だったから薄くだけれど妖怪の血が流

   れているからかな?う~ん解剖して良い?」

 

蓮 「ダメですよ!?」

 

怠惰「いやほら右腕だけで良いから切断したら格好

   いい義手を装着してやるから」

 

蓮 「えっ」

 

ちょっと美味しい話だと思ったし格好良さそうだなとも思えた。だが我に変えり考えると廚二病が末期になっているんだなと思い少しショックだ。

 

蓮 「えと遠慮しておきます………」

 

怠惰「えぇ~はぁ仕方ないか」

 

と、言っていると隣で寝ている霊夢と魔理沙は目を擦り出す。そしてうっすらと目を開けた。

 

霊夢「うぅんここは?」

 

霧雨「………何処だよここ?」

 

蓮 「霊夢それに魔理沙」

 

霊夢「ん?蓮………れっ蓮!!あんた体は!」

 

霊夢が心配していってくれているみたいだが自分はピンピンしている。

 

蓮 「大丈夫だよ?この人が助けてくれたんだよ」

 

霊夢「………誰よあんた?」

 

霧雨「ていうかここ何処だよ?」

 

質問される怠惰は足と手を組む。そして、

 

怠惰「こんにちは患者方そしてようこそ怠惰の実験

   診療所へ」

 

霧雨「実験診療所?」

 

怠惰「そうここでは日夜色々な事が行われている場

   所さ♪」

 

2人は疑問に思うような目をする。するとその時だった。

 

? 「おっ何だこの壁!」

 

? 「チルノちゃん危ないよ!」

 

と、外からチルノと大妖精の声が聞こえてくる。そして、

 

ドゴンッ!!

 

チル「おっ!何だここ!」

 

ダイ「えっなにこれ?」

 

まさかの壁を突き破ってきた。そしてその瞬間、

 

ゴゴゴ………ドゴンッ!!

 

軋む音を立てながら四方と天井の壁は開いた箱形状態となりながら崩れる。周りを見てみると博麗神社の母屋の縁側前だった。ビビったのかチルノと大妖精はそそくさと逃げていった。

 

怠惰「さっき蓮君は何処と言ったなあれに答えよう

   ここは博麗神社そして周りの壁やらその辺り

   は格好つけるためのハリボテさ」

 

同じ体制を維持しながら渋く言って来るが全然渋くも感じられないし先程の格好良さも全然感じられなくなった。

 

蓮 「………全然ベル(ピー)ットルームじゃない!?」

 

霧雨「お前!私の不思議と思ったこの感情を返しや

   がれ!」

 

霊夢「あんたバカじゃないの?」

 

怠惰「うるさいなぁ建設費用がないの!コスト削減

   でこれしか出来ないの!金に余裕がないの!

   主に娯楽に使いすぎて!」

 

蓮 「それ本末転倒!?」

 

もうツッコミが止まらない。というかツッコミしないとイライラしてくる。

 

霊夢「ていうか他の面子は何処よ?」

 

怠惰「あぁ皆博麗神社に寝かせてあるよついでだっ

   たから診察して怪我の手当てもしたから皆寝

   かせてあるよ」

 

霊夢「嘘!」

 

霊夢は駆け込んでいく。自分と魔理沙も着いていき部屋を見てみると確かに皆は気持ち良さそうに眠っていた。1人を除いては、

 

霧雨「なぁおい龍神の口とか腕についてのはなっ何

   だよ」

 

怠惰「あぁそれはね酸素マスクそれから点滴だよ千

   ちゃんの場合は蓮君よりも重症でね胃に穴を

   開けられただけじゃなくて肋骨は折られてる

   肺も少し傷つけられていたから集中治療をし

   てるよまぁでもさよくもまぁここまで出来る

   よね………」

 

霊夢「そう………」

 

理久兎にやられた傷が相当深いみたいだ。というか胃に穴だとかを肺を少し傷つけられたとか結構グロい。

 

怠惰「さてと君らも今はまだ寝ていた方が良いよ休

   める時に休んでおかないと後が痛いよ?」

 

蓮 「怠惰さん因みにですが理久兎さんの襲撃から

   何日が経過しました?」

 

何日が経過したのかを質問すると怠惰はポケットから何とスマホを取り出す。

 

怠惰「約1日って所かな?」

 

蓮 「そうですか‥‥霊夢に魔理沙は寝て良いよ」

 

霊夢「ちょっと重症のあんたが寝ないとダメでしょ

   うが!人の心配よりもあんたを心配しなさい

   よ!」

 

霧雨「そうだぜ!」

 

蓮 「でも………」

 

と、言ったその瞬間、

 

プスッ…プスッ…プスッ…

 

蓮 「っ!」

 

霊夢「なっなに頭が」

 

霧雨「ふ………ふらふらするぜ」

 

怠惰「お前らは患者ださっさと寝てろじゃないと

   治るものも治らんよ」

 

怠惰の手には注射器が3つ握られていた。どうやらあれを打たれたみたいだ。

 

怠惰「安心しなよただの眠剤だ‥‥ただ眠くなるだけ

   だからさ」

 

霊夢「あんた覚えておきなさい…よ……」

 

霧雨「すやぁ………」

 

蓮 「眠い………」

 

重いまぶたを閉じ自分達はまた強制的に眠らされるのだった。 




怠惰「てな訳で戻って参りましたぁ」

狗神「おせぇよ!ゴラ!」

鈴蘭「姐御!?」

スンッ!

狗神「ととと!!すり抜けた!?」

怠惰「ハッハッハッ無駄だ今の俺は精神思念体だ
   本体は幻想郷だからな当たらぬよ!」

神楽「あの本当に治療も全部!?」

怠惰「勿論俺がやったよていか聞いてくれよもう
   1人の後書き担当の子が「付いてこい!」
   って言って連れられて幻想郷まで行かされ
   る羽目になったからね?家でグウタラして
   たいのにさぁ!」

狗神「それって龍神か?」

怠惰「イエスだ………移動のせいでこっちにも出れ
   なかったしで最悪だよもう」

神楽「ですが怠惰さんがいなければ龍神様は」

怠惰「まぁ………ねぇ?」

狗神「何か裏あるだろ?」

怠惰「さぁどうだろうね♪おっとそろそろ時間か
   では今回はここまで!それから次回からは
   あっちをまた少し投稿するからよろしく!
   それと後書きは今よりも少し前の感覚での
   会話になってますのでご了承を!」

神楽「あの状態になった理久兎さん達の真相が
   分かるんですよね?」

怠惰「恐らくね♪ではでは読者様それではまた
   次回!」

鈴蘭「またね♪」

狗神「じゃあな」


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第208話 目覚め

こんばんは読者様。シャドバでついにヴァンパイアが光を浴びてきたと感じた怠惰のクソ悪魔です。ビショップ鬼畜カードの天狐の社のコストアップのお陰で苦手なビショップとも戦いやすくなった感じがします。失礼こんな話もあれなので本編へどうぞ。


珍しく自分は不思議な場所に来ていた。そこは幻想郷に来てから何度も来たことのある夢の世界だ。ここ最近は見ることも少なくなったため忘れがちだったが久々に来ると不思議な感じだ。

 

蓮 「………晴明さんいるんですよね!」

 

叫ぶと後ろに気配を感じ振り返ると晴明が立っていた。

 

晴明「久々ですね蓮」

 

蓮 「今まで何処に?」

 

何処にいっていたのかを聞くと晴明は微笑みつつ自分の胸を指差すと、

 

晴明「私は何時でも貴方の中にいますよ♪そして何

   処に行っていたのか鷺麿との対戦で精神を使

   い果たしてしまったので暫くは療養のため寝

  てましたね」

 

どうやら眠っていたみたいだ。そして晴明は真剣な顔で、

 

晴明「蓮‥‥どうか理久兎さんを私のにっとて唯一の

   親友を助けてあげて下さい」

 

蓮 「………端からそのつもりです皆が殺そうとして

   も食い止めるつもりです」

 

晴明「そう………なら良かった♪それと怠惰さんに

   ついてだけど」

 

蓮 「えっと‥‥あの人って本当に信用できるんで

   すか?」

 

正直な話だが信用が出来ない。何せパクリは使うしいきなり眠剤を打ってくるしで信用する材料がない。だが晴明は苦笑いをしつつ。

 

晴明「まぁあの人いえあれは人間ではありませんが

   そこはおいておいて信用は出来ないとは思い

   ますが彼は約束については絶対に守るとだけ

   は言っておきます謎が多い者だけあるので難

   しいですが優しいですよ?」

 

本当かなとは思うが晴明がそういうのであればそうなのだろうか。だが人間ではないという事は妖怪だとかの部類なのだろうか。

 

晴明「おっとそろそろ時間ですかね蓮お願いします

   ね………」

 

と、晴明が言うと目の前は真っ白になる。そしてまた目を開けるとそこに映るのは博麗神社の天井だった。

 

蓮 「………ふぅ」

 

息を吐きながら起き上がり空を見ると空は淀んだ紫いろの空へと変わっていた。

 

蓮 「えっ………」

 

? 「やぁ目覚めた?」

 

蓮 「たっ怠惰さん!」

 

すぐ近くに怠惰が壁に寄りかかりながら座っていた。

 

蓮 「どのくらい眠らせたんですか?」

 

怠惰「ざっと2日」

 

2日眠らされたぐらいでまさかここまで空が淀むとは誰が予測しただろう。

 

怠惰「でだ蓮君もう皆は起きて居間にいるよ速く行

   ったらどうだい?」

 

蓮 「………えぇそれと怠惰さん言っておきますが僕

   は晴明さんみたいに貴方を信用はしませんか

   ら………」

 

怠惰「結構♪」

 

それを聞いて自分は部屋を出て居間へと向かうと皆は座って悩んでいた。その中には重症だった龍神も酸素マスクを着けながら座っていた。

 

千 「おぉ少年よ来たか」

 

霊夢「蓮!」

 

霧雨「おい体は大丈夫か!」

 

蓮 「あっうん何とか………」

 

体をよく見てみると胸部に傷跡は少し残ってはいたが包帯も取り除かれていた。まさかここまで治癒が早いとは思わなかった。

 

千 「驚いておるのぉ少年よ♪どうじゃ?怠惰の治

   療は?」

 

蓮 「凄いとは認めますよ」

 

千 「ほっほっほ♪そうか」

 

永琳「………龍神様そのうかがいたいのですがあの者

   は一体………」

 

千 「ワシにとって古くからの親友じゃよ♪そう遥

   か昔からのな♪」

 

千は大層なぐらい信用しているみたいだ。もしかしたら本質は違うのかもしれない。

 

千 「さておんしも座ると良い今から作戦会議を始

   めるからのぉ」

 

そう言われ座ると千は話を始める。

 

千 「さてもう分かるとは思うが理久兎達はもう既

   に世界を破壊するために動いておるのは事実

   じゃ更にはこの幻想郷の勢力の中心である者

   達の大半が行方不明ともなっておるその中に

   は幻想郷の賢者の1人の八雲紫も行方不明の

   1人じゃよな巫女よ?」

 

霊夢「えぇ呼び掛けても来ないからそうじゃないか

   しら………」

 

レミ「勢力の中心で生き残ってるのは私を入れて地

   底の目玉妖怪と霊夢とそこの医者そして人里

   の教師に山の神達ぐらいかしら?」

 

さと「でしょうね………」

 

慧音「私を頭数に入れるのは可笑しいと思うのだ

   が?」

 

慧音の言葉はともかく理久兎達の力は強大を通り越して最早凶悪で危険といったレベルだ。更には力を持つ者達の大半もいない。それつまり勝てる要素は限りなく0%に近いだろう。

 

千 「そこでワシは考えたんじゃ盗られたのなら盗

   り返せば良い………とな♪」

 

フラ「アハハ簡単に言うね♪」

 

千 「確かに言葉で言うのなら簡単に聞こえてしま

   うかもしれんじゃがこの勢力で理久兎達を倒

   せるのかという疑問はどう思う?今のあやつ

   はこれまで互角であったワシですら倒す程の

   実力者となったんじゃぞ?」

 

霧雨「そうなると助け出す必要はあるってことだよ

   な?」

 

咲夜「そうなるわね」

 

鈴仙「やるしかない…ですか……」

 

皆も思っているだろう。あの理久兎達に勝てるのかともし負けてしまったりしてしまえば殺されるかそれとも操られ自尊心を完膚なきまでに潰されるかだがどちらにせよ地獄だ。

 

千 「おんしらにこんな事を任せるのは可笑しいと

   はワシも思うじゃがここで食い止めなければ

   世界は破壊されてしまうんかも知れぬのじゃ

   じゃから頼む!あやつをワシのバカ息子を止

   めてくれ!!」

 

龍神は頭をつけて懇願してきた。それは見るに耐えれなかった。

 

蓮 「龍神様!頭を上げてください!それに少なく

   ても僕は抗いますから友人として理久兎さん

   の目を覚ませたいんです!」

 

千 「少年………」

 

霊夢「こら蓮あんたばっかり格好つけるなそれに私

   もやるわよ黙って崩壊する所を見るとか趣味

   じゃないし」

 

霧雨「そうだぜ確かに理久兎やあの女は怖かったけ

   どよそれよりもこの幻想郷を救ったっていう

   勇者の称号を取りたいしよ♪」

 

霊夢や魔理沙がそう言う。だが魔理沙それで勇者になるとしたら皆死んでいる気がする。

 

咲夜「全く貴方は‥‥だけどやられたのならお返しの

   1つや2つはしたいわよね」

 

玲音「だなしかし1つや2つじゃなくて全部返して

   やろうや」

 

美鈴「守れなかったこの無念を次こそは返します」

 

パチ「はぁ図書室に読み掛けの本があるから協力は

   するわ」

 

コア「もうパチュリー様ったら素直じゃないんです

   からぁ」

 

フラ「フランもやる♪」

 

レミ「決まりね♪」

 

紅魔館組は立ち上がるとそれに続き、

 

早苗「私だってそうです!加奈子様や諏訪子様の

   無念を張らしたいですし!」

 

八坂「お~い早苗~」

 

洩矢「勝手に殺さないでくれるかなぁ~」

 

早苗「あっごめんなさい!」

 

だが早苗達も協力してくれるみたいだ。

 

鈴仙「私だって永遠亭を取り戻したいので協力はし

   ますよ!」

 

永琳「貴方が指揮ってどうするのよ‥‥でもまぁ理千

   を助けるためなら」

 

輝夜「それに妹紅(バカ)を助けたいし」

 

3人も協力してくれるみたいだ。これなら心強い事はこの上ない。

 

千 「そうか‥‥すまぬな良しではどうするか何じゃ

   が考えてる案は2つじゃ1つは吸血鬼達の館

   を解放し拠点として使うか次に寺の僧侶達を

   助け戦力を上げるかじゃが………」

 

と、言っていると襖が開きます怠惰が出てきた。

 

怠惰「それと医薬品も幾つか欲しい正直な話だけど

   もう医薬品やらもお前らに使ったから品切れ

   してるんだよねぇ」

 

永琳「それなら永遠亭に行けば色々な材料はあるわ

   よ?」

 

千 「なら永遠亭を奪還するのも案として採用をし

   ようどれに‥‥ゴホッ!」

 

言葉を言いかけ千は咳き込む。するとすぐに怠惰が千の首に手を当てると、

 

怠惰「脈が早い無理しすぎだよ?」

 

千 「じゃが!」

 

怠惰「今は大人しくしなさいじゃないといざという

   時に限って動けないよ?」

 

千 「うむ………」

 

怠惰「ごめんね口出ししてだけど彼女をここで死な

   せる訳にはいかないんだよね………」

 

千をおぶりそして酸素機械を持つと、

 

怠惰「どれにするも構わないけれど死なないでね?

   それと怪我しないでね?治療クソ面倒何だか

   らさ」

 

そう言い奥の部屋へと向かう。そして残った自分達は、

 

蓮 「どうしますか?」

 

レミ「勿論私達の館!って言いたいけどあの男の言

   葉には一理あるからそっちからでも構わない

   わよ?」

 

早苗「異論はありません」

 

蓮 「ならそうしましょう!まずするのは永遠亭の

   奪還と竹林に徘徊する怪物達の処理をしてい

   きましょう!」

 

全員「おぉ!!」

 

そうして自分達の個々では弱い小さな反撃劇の幕が上がるのだった。




怠惰「はいはい今回はここまで」

千 「かひゅ~………たっ怠惰よ」

怠惰「はいはい寝てようね千ちゃん♪おっとっと
   こっちは千ちゃんの方じゃなかったねコホ
   ンッ!まぁこれから蓮くん達がどんな活躍
   をするのか乞うご期待って事で今回はここ
   まで♪また次回もよろしく!それじゃ読者
   様!」

千 「さっさらば………ゴホッ!ゴホッ!」

怠惰「だから寝てなって………ゴホンッ!さらば!」


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第209話 小さな反撃を開始

こんばんは読者様。暑い部屋と涼しい部屋を行き来するため風邪を引きそうな怠惰のクソ悪魔です。もう体がダルいの何のという感じです。おっと話はここまでにしてとそれでは本編へどうぞ。


迷いの竹林。かつてとある姫と従者が追っ手から逃れるために入り込んだ場所。並の人間や妖怪が入れば確実に迷う場所である。そこでは現在戦いが勃発していた。

 

蓮 「でぁ!!」

 

怪物「きゃーーーー!!?」

 

竹林を徘徊する妖怪とはまた違う女性型の怪物を皆で駆除しながら永遠亭を目指す。編成メンバーは自分を含めて霊夢に慧音と萃香に鈴仙そして永琳に輝夜とさとりにお燐といった編成だ。他のメンバーは現在命蓮寺に向かっている筈だ。

 

鈴仙「皆さんこっちです!」

 

霊夢「案内は良いんだけどこの怪物達の見た目は何

   とかならないの?悪趣味にも程があるわよこ

   れ?」

 

女性型の怪物は正直言ってエログロいという言葉がにあう。顔は見えないが腕を胸につけて交差させ何か球体のようなものに取り込まれつつ空を浮遊しているからだ。だがこの怪物達どこからともなく火球や氷球を撃ってくるため油断もできない。

 

さと「………」

 

お燐「さとり様…無理は」

 

さと「‥‥してませんよ♪行きましょう」

 

不安を抱きながらもさとり達も蓮達に続き前進をする。そうして駆除をしながら何とか永遠亭に辿り着く。

 

永琳「何とか残っていたわね」

 

輝夜「これなら薬品も無事そうね」

 

永遠亭は確かに綺麗に残っていた。これなら確かに薬品やらも残っていそうだ。だがそう思っていた時だった。

 

? 「ふふっあらあら負け犬の方々がここに何をし

   に来たのかしら?」

 

声がして振り向くとそこには女性がいたが獣耳を頭から生やし尻の方には長くふさふさの尻尾が生えていた。

 

輝夜「気を付けてこいつよ!私と妹紅を撃退したの

   は!」

 

どうやらこの女性らしい。だがさとりは目を見開き驚きながら口を開く。

 

さと「嘘……そんな…耶狛さん!」

 

お燐「えっ!お母さん!?」

 

輝夜「えっ嘘でしょそれ………」

 

まさかの耶狛だった。何時も見ていたあの幼さは妖艶というか大人の魅力に変わっていて驚いてしまう。

 

耶狛「ふふふっ嘘じゃないわ♪私は正真正銘の深常

   耶狛よそれと貴女は誰かしら?貴女の母親に

   なった事なんて一度もないけど?」

 

お燐「えっ…………」

 

亜狛とで愛情をもって育てていたとは聞いていたためもし自分がお燐の立場なら物凄いショックを受けていただろう。お燐を見ると少し涙目になっていた。

 

萃香「理久兎も凶変してたけど耶狛も!」

 

耶狛「あらあら私達の王に会ったの?どうだったか

   しら?」

 

霊夢「どうもこうも最悪よ!あんなのが神とかあり

   えないわよ!」

 

耶狛「そう残念ねぇ………」

 

頬に手をおき少し残念そうに言う。そしてニコリと笑うと、

 

耶狛「まぁ良いわそれよりも何しにここへ?」

 

霊夢「敵のあんたに教えると思う?」

 

耶狛「そう‥‥なら私の目的は教えて上げるわ」

 

そう言うと草むらから1人の女性と先程の怪物達が大勢出てくる。そして出てきた女性は自分が良く知ってる人物であり、

 

輝夜「あのバカやっぱり操られてる」

 

慧音「妹紅!」

 

そう妹紅だった。人里の時の鈴仙や慧音と同様に目は曇っていた。

 

耶狛「ふふっ♪さぁ命令を下して上げるここの屋敷

   を破壊しなさい」

 

蓮 「なっ!」

 

耶狛「ごめんね?でもここの屋敷にある薬物は危険

   なのよね?だから破壊するって決まったのよ

   本当はこの竹林に建つ家という不思議な美を

   壊したくはないんだけど仕方ないのよ南の担

   当私だし」

 

この屋敷を壊されれば自分達の目的達成は出来なくなる。だが南という言葉。予想だと東西南北で誰かが支配しているという事だろう。

 

霊夢「蓮あいつをコテンパンにするわよ!」

 

蓮 「言われなくても!」

 

耶狛「あらあら頑張るわねぇ‥‥まぁ良いわ妹紅さん

   それからペット達頑張ってちょうだいね私は

   帰るからそれからこれが終わったら貴女は用

   済みだから戻って良いわよ♪」

 

そう言うと耶狛はバックステップで竹林へと入ると竹藪に紛れて消えていなくなる。

 

お燐「お母さん!」

 

さと「お燐‥‥今はそれ所じゃないでしょ?」

 

霊夢「つっ!来るわよ!」

 

妹紅「全部‥‥全部燃やしてやる!!」

 

そうして竹林での永遠亭奪還作戦の戦いは幕を開ける。視点は代わりここより少し北西に位置する命蓮寺では、

 

玲音「そらよ!」

 

ジャキンッ!

 

怪物「ぎゃーー!?」

 

霧雨「やるなぁ♪」

 

気持ちの悪い女型の怪物を斬ると悲鳴を上げる。玲音を筆頭に魔理沙そしてパチュリーと小悪魔を除きレミリアとフランに咲夜に美鈴そして早苗だ。すると早苗が、

 

早苗「そのガンブレードをチェーンソーみたいな武

   器にすれば完全にゴッ(ピー)イーターですね玲音

   さんそのゲームの隊長にとっても良く似てい

   るので♪」

 

玲音「何じゃそりゃ?」

 

ゲームと聞くと昔に殺害対象がレッツプレイングデスゲームとか言っていたのを思い出す。そんなゲームだったらこの子の将来が危ないとも思った。

 

玲音「なぁえ~と蛇ちゃん」

 

早苗「いや早苗です!」

 

玲音「あぁそうかなら蛙ちゃんそう言うのはあまり

   考えるのは良くないぞ?」

 

早苗「だから早苗ですってば!!」

 

咲夜「無駄よ早苗………玲音に何を言っても通じない

   から特に名前間違いに関しては」

 

酷い言われよう名前ぐらい自分でも覚えられる。カリスマ(笑)ことレミリアにフランドールことフランそれから紫もやしのパチュリーに怪力女の美鈴と元気一杯の小悪魔におかんと言いたい咲夜だ言えているだろう。後は知らないが。

 

レミ「駄執事いま失礼な事を考えたわよね?」

 

玲音「ハハハ何の事かなお嬢♪」

 

向かってくるカリスマ(笑)の言葉をいなしつつ目的地である寺とかいう場所にやって来る。そこには何10m以上と言いたいぐらいの真っ黒の水晶が設置されていた。

 

玲音「さてとお目当てのその僧侶とやらは何処にい

   るんだよ?」

 

霧雨「えっ?う~んあの石にでも変えられているん

   じゃないか?」

 

確かにあの猫娘も石から元に戻っているためその考えは妥当と思えた。ならばあの水晶を軽く壊すかと思いガンブレードを構えたその瞬間、何者かが猛スピードで迫ってくる気配を感じた。

 

玲音「てめぇら!」

 

美鈴「皆さん!」

 

レミ「引きなさい!」

 

全員「!!?」

 

どうやらお嬢や美鈴も気がついたみたいだ。そしてすぐに後ろへと下がったその瞬間、

 

ドゴンッ!!

 

何かが落ちてきて土煙を上げた。あのままあそこにいれば怪我はしていたかもしれない。

 

咲夜「何あれは?」

 

土煙が上がりその正体が出てくる。それは紫色の長髪の女性だった。

 

早苗「あっあれ!」

 

霧雨「聖か!」

 

玲音「彼奴か例の僧侶とやらは?」

 

霧雨「あぁそうだぜ」

 

すると聖はゆっくりと立ち上がり淀んた目で此方を見てくる。これは完璧に嫌な予感しかしない。

 

聖 「皆さんは…私が守ります……誰にも傷つけさせ

   ない………!」

 

その言葉と共に先程の女型の化け物達がうようよと集まってくる。

 

フラ「虫みたいに集まってきたね?」

 

美鈴「それもそうですが何ですかあの僧侶が放つこ

   の真っ黒な気は………」

 

玲音「ちっ!全員構えろ来るぞ!」

 

そう言うと聖を含め女型の怪物達も襲いかかってくるのだった。




怠惰「ではではありがとうございました」

狗神「何かよ暫くいない間にだいぶ話が進んだな」

鈴蘭「うん………」

神楽「そうですね………」

怠惰「まぁ………ねぇ?ていうか君達の主人に何か
   知らないけど警戒されちゃってるんだよね
   何かしたかなぁ俺?」

狗神「そのマヌケっぷりがバレたんだろ」

鈴蘭「確かにバカだしね怠惰」

神楽「失礼ですよ狗神様に鈴蘭様」

怠惰「あぁ~良いよ良いよ事実だからさ♪あっそう
   そう読者様にお知らせしたいことがありまし
   て来週の1週間はテストのためお休みさせて
   いただきたいと思います正直なお話で今少々
   勉強に危機を感じているためですなので来週
   の1週間はお休みしますのでよろしくお願い
   申し上げます」

鈴蘭「大丈夫?」

怠惰「うんとってもヤバい♪」

狗神「勉強しろよまったくよ」

神楽「まぁまぁ………えっとそろそろ怠惰さん時間で
   すよ」

怠惰「うん♪それでは読者様今回はここまで」

狗神「また次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃあね読者様♪」

神楽「それでは♪」


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第210話 狂乱舞

こんばんは読者様。現在ユウキ運極のため奮起しつつ勉強している怠惰のクソ悪魔です。スタミナが足りんしドロップが悪くて萎えそうになりますがソロ運極頑張りたいと思います。それではこの話はここまでにして本編へどうぞ。


幻想郷の南の方角では現在激しい戦いが勃発していた。

 

輝夜「妹紅!!」

 

妹紅「…………」

 

蓮 「っ!すごい戦い!」

 

その竹林では輝夜と妹紅とでの争いが起こっていた。だがそれに続き自分達を襲おうと悪趣味な見た目の怪物達が襲いかかってくる。

 

永琳「っ!」

 

鈴仙「朽ち果てなさい!」

 

怪物「ぎゃーー!!?」

 

慧音「そらっ!!」

 

ドゴンッ!!

 

怪物「がふっ!」

 

だが怪物達の一匹一匹はそこまで強くはなく皆で協力して対処ができた。慧音に限っては近づき頭突きまでしているぐらいだ。しかし不思議なのは怪物達は倒すとすぐに消滅していく事に不思議を感じざる得ないのと、

 

霊夢「こいつら本当に何処から湧いてるのよ」

 

蓮 「言われてみると………」

 

確かに言われてみると何処から湧いているのだろうか。しかし分かるのは今は妹紅を助けることが先決だ。自分が立てた仮説では恐らく近くに人里の時と同じような黒い水晶が何処かに設置されているのだろう。

 

蓮 「皆さんここは任せても良いですか?」

 

さと「………成る程大体は分かりました行って下さ

   い蓮さん」

 

慧音「よく分からんが宛はあるんだよな?」

蓮 「えぇそれなりには」

 

慧音「なら頼む」

 

自分は頷き茂みの奥へと突っ込むと、

 

霊夢「あっちょっと蓮!!」

 

霊夢も蓮の後を追いかけるのだった。

 

萃香「………もしかしたら」

 

お燐「どうかしたんですかい?」

 

萃香「私も行ってくるよ」

 

そうして更に後から萃香も追いかけるのだった。そうして茂みを進みどのくらい進んだのだろうか。

 

蓮 「どけぇっ!」

 

怪物「がぁーー!」

 

霊夢「あんたらに構ってる程暇じゃないのよ!」

 

怪物「きゃーーー!!」

 

悪趣味な怪物達を倒しつつ進む。そうして進んでいるとラッキーだったのだろうか。

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「あれね完璧に」

 

自分達の目と鼻の先にはお目当ての大きな黒い水晶が建っていた。するとその水晶は光出すと、

 

怪物「ふふっ」

 

怪物「ふふふっ」

 

倒してきた怪物達が次々に出てくる。どうやら多く沸いている秘密はあれのようだ。

 

蓮 「霊夢」

 

霊夢「えぇ」

 

お互いに構えそして、

 

霊夢「行くわよ霊符!」

 

蓮 「夢想一閃!」

 

霊夢が4つの光球を放つと自分は神楽を構えて霊夢の放った光球を取り込み巨大な剣を作る。

 

蓮 「行けぇ!!」

 

そう叫び構えた神楽を横凪ぎに一閃する。そして、

 

ジャンキンッ!

 

と、音が鳴り響くと黒い水晶は切断されずるずると落ちていく。神楽を鞘に納めて、

 

蓮 「切り捨てごめん………」

 

霊夢「何を格好つけてるのよ………」

 

蓮 「いや……ごめんなさい」

 

霊夢「あぁあぁ!ごめんってば!」

 

やはり厨二病という病を完治は出来ていないみたいだ。そのために結構ショックを受けた。すると黒い水晶は光輝きだすと粒子となって消える。その代わりに何十匹もの数の玉兎が横たわっていた。その中には、

 

てゐ「うぅん………」

 

てゐの姿もあった。やはり妖怪の誰かが石に変えられてしまうみたいだ。

 

蓮 「どうしようかこの数を僕と霊夢だけで運ぶっ

   て流石に無理だよ?」

 

霊夢「う~んどうしましょうか?」

 

問題はこの何十匹といる兎達をどう運ぶか。数匹連れていってもまたこの場所に戻ってこられる訳ではない。どうするかと悩んでいると、

 

ガサガサ………

 

隣の草むらが揺れる。霊夢と共に構えるとそこから、

 

萃香「おっいたいた♪」

 

まさかの萃香だった。警戒して損した。

 

霊夢「萃香?あんた追ってきたの?」

 

萃香「うん私みたいに石に変えられてる妖怪がいた

   としたら美寿々様や勇儀の可能性が高いと思

   ってね………でも違ったみたいだけど」

 

萃香はそう言うが萃香を見てある考えが浮かぶ。

 

蓮 「萃香さんお願いがあるのですが」

 

萃香「ん?どうしたの?」

 

蓮 「ここに倒れてる兎達が全員乗れるぐらいの大

   きさのソリって作れますか?」

 

霊夢「成る程その案があったわね」

 

鬼という種族は鬼個人にもよるのだが建築関係は大の得意なのだ。それならば運べるだろうと算段したのだ。

 

萃香「ふぅ~ん良いよ待ってて今さくっと作るから

   さ♪」

 

そうして萃香は竹をなぎ倒していきやがてそれらを組み合わせていき大きなソリが出来上がる。出来上がったソリに皆を乗せると、

 

萃香「さてと………」

 

蓮 「霊夢も萃香さんも乗って良いですよ僕が引く

   ので」

 

萃香「それ大丈夫かい?」

 

蓮 「まぁ鍛練と思えば♪」

 

そう言いソリの紐を持つと力を振り絞って進むが、

 

萃香「まったくまだ怪我治ったばっかりなんだから

   無理しない!こういう力仕事は私達鬼の専売

   特許なんだから!」

 

そう言い萃香はソリを後ろから押してくれる。

 

霊夢「私も乗る気はないわよ言っとくけどだからせ

   めて周囲警戒およびに雑魚は倒すわ」

 

蓮 「2人共ありがとう♪」

 

2人の助力を受けながら自分達は皆のいる場所まで向かうのだった。そしてこの戦いが起こっている一方で少し北西の命蓮寺では、

 

フラ「アハハきゅっとしてドカーン!」

 

怪物「ぎゃーーーー!!」

 

美鈴「せいやっ!」

 

怪物「がふっ!?」

 

早苗「奇跡よ!」

 

怪物「ぎゃはーー!!」

 

皆が戦いに戦い襲ってくる女型の怪物達を倒していく。

 

聖 「皆を…守らなきゃ」

 

玲音「お前らは群がる雑魚共とあの水晶の破壊

   は頼む!俺はこいつをやる!」

 

霧雨「言われてなくてもやってやるぜ!」

 

そう言うと魔理沙はミニ八卦炉を構え、

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

そう言い大型レーザーで周りの雑魚共を圧倒していく。そして先にある黒い水晶に当たるんじゃないかというその瞬間、

 

聖 「させない………!」

 

玲音「なっ!」

 

何と自分の相手を止めて魔理沙のレーザーの前へと立ち塞がる。

 

聖 「天符 大日如来の輝き」

 

そのスペルを唱えると共に魔理沙のレーザーと負けぬぐらいの火力のレーザーが放たれぶつかり合う。

 

霧雨「つっ!!」

 

すぐにスペルをキャンセルし魔理沙は下がる。

 

霧雨「おい!引き付けておけよ!」

 

玲音「あの女が勝手に移動したんだよ仲間がどう

   のとか言ってよ!」

 

レミ「仲間ねぇ………」

 

咲夜「お嬢様何かお分かりに?」

 

どうやらレミリアは何かを考えたみたいだ。群がる雑魚共を倒しながら、

 

玲音「おいお嬢!何か分かったのかよ!」

 

レミ「あくまで推測だけど確かあの水晶の元は妖怪

   だとかよね?そうなるとあの僧侶の仲間があ

   の水晶になったって事じゃない?」

 

それを言われると辻褄が合うそれに仲間を守りたいという聖の執念も強い事からあの僧侶の仲間を水晶に変え操る事で水晶を破壊するという行為は僧侶にとっては仲間に危害を与えようとするに変換される。それを利用され守護者をやらされているのだろう。しかしよくもこんな悪趣味な事を考えられるものだ。だが今のレミリアの発言で解決策が思い付いた。

 

玲音「仲間ねぇ‥‥おいよく見てそして耳済ませよ

   その水晶から発せられる声をよ!」

 

聖 「………?」

   

聖の動きが止まる。そして戦いの中での被弾音は多いがよく耳を済ませると、

 

? 「たす…けて……聖………」

 

? 「ひ…じり……」

 

と、不快に思えるような助けを求める声が聞こえてくる。

 

聖 「み…皆さん……うぅ!」

 

すると聖は頭を押さえて悶え始めた。そこに一瞬で組みつく。

 

玲音「今だ!やれ!」

 

聖 「なっ………うぅ!」

 

玲音「離すかよ!!」

 

ホールドし盾にならないように押さえる。たが何て力だ。これは最早人間が精神的に制御する抑制する力を感じられぬ程の馬鹿力だ。いつまで持つか。するとそれに続き、

 

美鈴「手伝います!」

 

咲夜「微力だけど!」

 

フラ「フランも!」

 

美鈴と咲夜そしてフランも自分同様に組みつく。すると先程の馬鹿力に対する抵抗が少しだが余裕を持てるようになった。そして抑えている一方で雑魚達が盾となるように集合する。

 

早苗「海開 モーゼの奇跡!」

 

早苗のスペルが発動し雑魚達は一気に片付く。そこに火力係という名の2人がスペルを唱えた。

 

霧雨「止めだ!魔砲 ファイナルスパーク!」

 

レミ「貫け!神槍 スピア・ザ・グングニル!」

 

その言葉と共に魔理沙の超巨大レーザーとレミリアのグングニルが水晶へと向かっていきそして、

 

バキンッ!!

 

それらは被弾し水晶は砕け散った所かあまりの火力で消滅した。それに続き、

 

聖 「うっぅ私は‥‥何を?」

 

聖の馬鹿力も数秒前とはうって変わり言葉も片言ではなくなる。そして聖はキョロキョロと周りを見渡す。どうやら元に戻ったみたいだ。

 

聖 「えっえぇと皆さんは何で私に引っ付いて?」

 

玲音「もう離しても大丈夫だよな」

 

咲夜「みたいね………」

 

自分達は聖にホールドをするのを止める。そして粉々になった水晶を見るとそこには妖怪であろう者達が何人か倒れていた。

 

聖 「皆さん!」

 

すぐに聖は近づき皆を見る。恐らく蓮達の話によれば呪いにはかかってはいるみたいだが命には別状はないみたいだが目の前の光景的にどうなのかは分からないため、

 

玲音「生きて…るよな……?」

 

聖 「………脈はあります生きてます!」

 

やはり生きてはいるみたいだがボロボロなのは変わらないすぐに神社へと運ばなければと思っていたその時だった。

 

? 「おやおやその女を回収する前にまさか取り返

   されるとはなぁ~感服するぜ本当によ~ギャ

   ハハハハハハハハハハ♪」

 

笑い声が聞こえてくる。何事かと思い声の先を見るとそこに不自然な影が出来ていた。やがてその影から狂ったように笑う上裸の男がゆっくりと出てきた。

 

霧雨「その影からの能力………やっぱりそうだったの

   か変態執事!!」

 

聖 「そっそんなまさか…黒さん……!?」

 

どうやらこの男は黒と呼ばれる者みたいだ。だが自分が知っている黒という男はパーティーで見たが真面目そうな顔をしていたが一体何があったというのだろう。

 

黒 「ひゃひゃひゃひゃ♪良いねぇそんな感じで驚

   いてくれるのは見ててこっちも楽しいぜクク

   ヒャヒャヒャ♪」

 

霧雨「何がそんなに面白いんだよ!お前ら何をして

   いるのかわかってるのかよ!いい加減に目を

   覚ませよ!」

 

黒 「はぁ目覚ませ?もう覚めてるぜバァ~~カ♪

   それに何してるか簡単だよゲームだぜゲーム

   それが何だってんだよ?」

 

霧雨「なっ!」

 

レミ「こいつ狂ってる!」

 

お嬢の言う通りこいつは本当に狂ってる。主人も狂ってはいたが主人が主人なら従者も従者だ。いやそうなると俺はバカになるのか。いや今はそれを気にしている場合ではない。

 

黒 「まぁ本当なら今ここでてめぇらを殺してぇけ

   ど~それもここじゃ出来ねぇからさ」

 

霧雨「どういう事だよ」

 

黒 「ここは例外で俺が貰ったが南は耶狛が支配し

   てんだよつまりここで俺が勝手に殺し合いを

   すると耶狛が後でうるせぇんだよ」

 

玲音「………お前らは東西南北で支配権を決めてるっ

   て事か」

 

あれだけお喋りなら話すかと思い聞くと案の定楽しそうに口を開ける。

 

黒 「あぁそうさ南は耶狛が支配してるぜそんでお

   前ら屋敷だとかがある北の方角は亜狛が支配

   してるのさそんで俺様は魔法の森とかがある

   東を支配してんのさで西は………あの女が支配

   してるぜ♪」

 

これは有力な情報が聞けた。これなら相手をする際に編成隊を組ませるに当たって有利に戦えそうだ。

 

レミ「あんたペラペラ話してるけど言いふらして良

   いの?」

 

黒 「構わねぇさそれに亜狛や耶狛はさっさと潰れ

   てくれれば俺の株価も上がるからよ♪」

 

聖 「………亜狛さんや耶狛さんは仲間じゃないんで

   すか黒さん!黒さん言ってたじゃないですか

   皆は大切な仲間だって!あれも嘘だったんで

   すか!」

 

黒 「はぁ?仲間だって?笑わせんなよあんなのは

   仲間じゃねぇよただ意見が合ったから協力し

   てるだけだっての仲間なんぞこれっぽっちも

   思ってねぇよカスが」

 

聖 「そん…な……」

 

その言葉を聞いた聖は目から涙を流してた。よほど大切な者だったのだろう。

 

聖 「夢なら覚めて……こんな悪夢から…」

 

黒 「はぁい目覚めました~しかし残念♪悪夢のま

   まだぜ?ギャハハハハハハハハ♪」

 

霧雨「てめぇふざけるなぁ!!」

 

玲音「なっおい待て!!」

 

箒に股がった魔理沙がミニ八卦炉でブーストしながら黒へと突っ込むが、

 

? 「人形 未来文楽」

 

突然魔理沙の目の前に槍を持った一体の人形が現れ魔理沙目掛けて槍を放つ。

 

霧雨「なっ!!」

 

すぐに方向を変えて魔理沙は間一髪で避ける。すると黒の背後から1人の女性が出てくる。

 

霧雨「つつ………やっぱり魔法の森が支配とか言って

   たから予測はしていたがお前も操られてると

   はなアリス!!」

 

早苗「そんなアリスさんまで!」

 

アリ「……………」

 

そこには先程の聖と同様に目を淀ませたアリスがいた。因みに何度か話しているため知り合い程度である。

 

黒 「おっと空を見てりゃもうこんな時間か俺様は

   そろそろ帰らせてもらうぜあぁそれとよ霧雨

   魔理沙………東の魔法の森に何時でも来いよそ

   の時は遊んでやるからよギャハハハハ♪」

 

そう言うと黒はアリスと共に影へと入っていく。その時、自分達を退け聖が走りながら、

 

聖 「待って黒さん!!」

 

黒の名前を叫ぶが黒はそんな叫びを無視しアリスと共に影へと入り一瞬で移動し姿を消した。

 

玲音「………あの野郎」

 

自分も怒りを覚えた。自分は友人や仲間は絶対に蔑ろにはしたくはなしい蔑ろにする奴は許せないとも思った。それは皆も同じなのか怒りを露にしたかのような顔をする。

 

聖 「黒さん…黒さん……っ!」

 

聖は涙を流し続け魔理沙は地に向かって拳を振るい、

 

霧雨「クソーーーーーー!!!」

 

ただ悔しさからの叫びをあげるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで!」

狗神「黒の奴そうとう狂ったな」

鈴蘭「狂ったってレベルじゃないよあれ!?最早
   別人だよもう!」

神楽「怠惰さんあれって本当に………」

怠惰「そうなんじゃない?よく知らんけど」

狗神「良く知らんって戻し方とかもか!」

怠惰「あのさ~原因が分かんなきゃ直すにも直せ
   ないよ被検体とかそういうのがいるのなら
   話は別だけどさぁ」

神楽「つまり原因も何もかもが不明と」

怠惰「うんまったくもって分からんね♪」

鈴蘭「………どうなるのかなこれ」

怠惰「さぁ~ねぇ?おっとそろそろ時間かなでは
   では今回はここまで!それと来週は投稿を
   しないのでお願いします♪」

神楽「それでは読者様方」

鈴蘭「また再来週ね♪」

狗神「じゃあな」


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第211話 次は夜戦へ 

お久々です読者様。1週間が開けて帰ってきた怠惰のクソ悪魔です。この1週間で何があったかをダイジェストに言いますと金曜日テスト終わり→夏長期休暇のための宿題(大量)を言い渡される→宿題消化しつつ勉強とそんな感じですかね?また今まで通りに投稿は続けていくのでお願いします。それでは本編へどうぞ。


優しい風が吹く迷いの竹林で蓮はせっせと数十匹の玉兎が乗るソリを引っ張っていた。

 

蓮 「ふぅ………」

 

霊夢「蓮あんた………まさかだけどM?」

 

蓮 「えっ!?」

 

突然霊夢からマゾかと言われた。どうしてそうなったのかと思い霊夢を見ると霊夢は何故か少し引いた顔をしていた。

 

蓮 「どうしてそうなるの!?」

 

霊夢「いやだって‥‥率先して辛いことしてるからM

   なのかなって」

 

萃香「蓮大丈夫だよ♪蓮が虐めらるのが好きな変態

   でも友達だからさ♪」(o^-')b

 

蓮 「ちょっと!僕はマゾとかじゃないからね至っ

   てノーマルだから!」

 

ソリに乗る霊夢とその後ろからソリを押す萃香にツッコミをしながら先へと進む。そうして先へと進んでいくと永遠亭が見えてくる。

 

蓮 「ついたね」

 

霊夢「みたいね」

 

萃香「彼奴らは無事かな~」

 

皆を探すと丁度永遠亭の縁側に皆が座りながら傷の手当てなどをしていた。その中には操られていた妹紅の姿もあった。

 

蓮 「皆さ~ん!」

 

手を振りながら声をかけると皆が反応し永琳とお燐が駆けてくる。

 

永琳「無事だったのね!」

 

蓮 「えぇ何とか………それとやっぱり妹紅さんも

   元に戻ったみたいですね」

 

妹紅「あっあぁすまなかったな色々と………」

 

蓮 「いえ気にしてませんよ♪」

 

申し訳なさそうに妹紅は顔をうつむくが自分は全然気にしてなどいない。それにこれを起こしたのは理久兎達だ。だから妹紅は何にも悪くない。すると永琳は後ろのソリに乗る玉兎達を見る。

 

永琳「やっぱりてゐ達は」

 

蓮 「えぇ水晶に変えられてましたそれを壊したの

   で妹紅さんも正気に戻ったのかと」

 

永琳「成る程ね確証できたわね理久兎達はその水晶

   を使って操っているってことが」

 

妹紅「ならその水晶は見つけ次第で破壊だな」

 

操られていた事に腹が立っているのか妹紅はもうカンカンだ。だがまずそれよりもてゐ達の呪いを解くのが先だろう。

 

蓮 「永琳さん必要と思える薬品を皆持って早く神

   社に行きましょう!また耶狛達が襲ってくる

   かもしれませんしそれにてゐさん達を目覚め

   させたいですし」

 

永琳「そうね時間的にまごまごはしてられないわね

   急ぎましょう!」

 

永琳の指示のもとすぐに薬品を回収しててゐ達の乗るソリに乗せまたは背中に背負うタイプの薬棚を背負う等して回収する。

 

永琳「もう良いわこのくらいあれば足りるだろうし

   ね♪」

 

蓮 「分かりました………でも流石に空の運搬となる

   と僕でも無理があるよねこれ」

 

萃香「大丈夫私もやるから」

 

妹紅「非力かもしれないが私もやるいややらせてく

   れ!」

 

慧音「私も運ぼう」

 

と、皆が運ぶと言ってくれた。これなら運搬もできそうだ。

 

蓮 「ありがとうございます!」

 

そうして自分達はソリを縄で引っ張りながら空の運搬をしつつ博麗神社へと帰る。そうして神社へと着くと命蓮寺奪還組に+で聖達命蓮寺の者達もいた。どうやら奪還は成功したみたいだ。

 

蓮 「皆!」

 

皆に声をかけると皆は気づく。だが何故か顔が浮かない顔をしていた。

 

霧雨「よおお前ら‥‥お前らも成功したみたいだな」

 

蓮 「どうしたの?何か元気がないみたいだけど」

 

霧雨「あぁちょっとな………それよりもお前らもあ

   んまし元気ないな何かあったか?特に地霊

   殿の2人……」

 

蓮 「同じく少し色々あってね………てゐ達の呪い

   も解きたいけど情報の交換をしない?」

 

お互いに何があったのかを知る必要があるため提案すると魔理沙は首を縦に振る。

 

霧雨「良いぜそうしよう」

 

蓮 「なら少し待っててね」

 

博麗神社の中へと入り龍神のいる部屋へと行くとそこには酸素マスクを着けた龍神と医者?の怠惰が小さなテーブルを囲んで何かをしているみたいだ。すると、

 

千 「王手じゃ………」

 

怠惰「………参った~いや~強いね千ちゃん」

 

千 「ほっほっほ♪こうしたゲームなら強いんじゃ

   が電子ゲームならそなたが上じゃろ怠惰?」

 

怠惰「電子将棋でも勝てる気はしなかな~」

 

千 「次はチェスはどうじゃ?」

 

怠惰「俺チェス知らないんだよねぇ花札で賭けを

   しようよ♪」

 

作戦会議かと思いきや何故か怠惰と千は将棋を指していた。しかも千に限っては酸素マスクを着けた状態でだ。よくこんな状況下で平然と将棋が打てるものだ。

 

蓮 「何を遊んでるんですか!今はそんな事をして

   いる場合じゃないですよね!」

 

と、言ったその時、怠惰はともかく千はこちらを見ると、

 

千 「おんしはもう少し心に余裕を持たぬかでない

   と緊張で心が押し潰されしまうぞ?」

 

怠惰「それに治療の一環として趣味活動と言うもの

   もあるそれは患者の心を明るくさせ気持ちを

   楽にさせるそうした治療をする行為も存在は

   するんだよ蓮君?」

 

蓮 「なっ!?」

 

どうやら自分は少し浅はかだったみたいだ。治療の種類は色々とあるとは聞いていたがまさかこんな治療などもあるとは誰が思っただろうか。

 

怠惰「ふぅ………さて薬が届いたの?」

 

蓮 「えぇそれと龍神様また呪いを解いて欲しい

   者達がいるのですが」

 

千 「そうか………よしやろう♪」

 

怠惰は立ち上がると千を立ち上がらせ酸素機器を千に持たせ外へと出る。怠惰は薬品が入った棚を受け取り千は玉兎達の元へと来ると優しい神力を放出し解呪を始めた。

 

蓮 「魔理沙用件も終わったから何があったのか聞

   かせてもらって良い?」

 

霧雨「良いぜ‥‥私らの身に何があったのか全部話す

   ぜ」

 

そうして自分と魔理沙とで情報交換が始まる。聞いた話は聖の救出できた事はそうだが人里であったあの男が理久兎の従者の黒だった事と性格が凶変していた事などを聞き更には現在のアリスの事や勢力図についても教えてもらった。

 

蓮 「まさかそんな事になってたなんて」

 

霧雨「あぁ私も悔しかったけど一番悔しいというか

   悲しいと思ってるのが………」(: -_ -)

 

魔理沙はチラリと見るとそこには縁側で黄昏る聖の姿があった。どうやら聖が一番ショックを受けているみたいだ。だがその隣にはお燐が項垂れていた。

 

霧雨「お前らも何かあったみたいだな」

 

蓮 「うんまぁ話すよ」

 

自分も知りえる情報を皆話す。大方は魔理沙が言っていることと被った。

 

蓮 「それで育ての親である耶狛さんに知らないっ

   て真正面から言われてあぁなってるんだよ」

 

霧雨「そうか…その気持ち少し分かるぜ……」

 

帽子を深くかぶり魔理沙はそう呟く。昔に親子同士で何かあったみたいな感じだ。だが自分はそんな気持ちをいや両親ともにいないためあんまり分からなかった。

 

蓮 「僕は物心がつく前に両親ともいないからあん

   まり分からないかな」

 

霧雨「あぁそういえばそうだったな……悪いな…」

 

蓮 「ううん♪」

 

お互いに傷を晒していると、

 

千 「これおんしら傷の舐め合いなどするでない

   それでは心が弱くなって行くぞ?」

 

蓮 「そうですね………所で龍神様皆は………」

 

運んできた玉兎は大丈夫かと聞くと千は微笑む。

 

千 「何♪心配することはないとりあえず怠惰が診

   察をしておるじゃから分かり次第あやつが勝

   手に処置もするじゃろうし」

 

霧雨「彼奴凄いなぁ」

 

性格は本当にゴミみたいな奴だが魔理沙の言う通り本当に治療が出来るだけでも充分凄いと思った。

 

千 「さて次の作戦を話したいんじゃが皆を集めて

   くれるか?」

 

蓮 「分かりました!」

 

自分はすぐに次の作戦があると言うのを皆に伝え部屋へと集める。そして千が作戦を話始めた。

 

千 「時は夕刻となったこれより夜戦及びに次の戦

   へと向けの準備を言うぞまず夜戦の内容は北

   の紅魔館の奪取じゃ!準備に関しては2つあ

   り1つは東の森への遠征をし調査をして欲し

   いのと最後に誰でも良いから天界へと行って

   欲しいのじゃ」

 

レミ「ついに来たわね私達は当然紅魔館の奪取をや

   らせてもらうわ♪夜の吸血鬼はどれだけ危険

   かを教えてあげないと気が済まないわ」

 

フラ「そうだねお姉さま♪」

 

玲音「吸血鬼じゃねぇが燃えてくるなぁ」

 

美鈴「リベンジマッチですね」

 

咲夜「そうね」

 

パチ「まぁやらせてもらうわ」

 

コア「やりま~す♪」

 

紅魔館のメンバー達はやる気満々だ。だが分からない事は何故に魔法の森への調査と天界に行くのかが分からなかった。

 

蓮 「何でまた調査なんですか?それと天界に行く

   理由って?」

 

千 「うむまず魔法の森じゃが彼処は黒と言う若造

   が仕切っているそうじゃなそうなるとして考

   えてみろ今のあやつは正常かと?」

 

正常かと言われると正常ではない。黒に限らず理久兎や亜狛それに耶狛も皆狂ってると。

   

霊夢「ないわね」

 

千 「そうじゃからこそエリア的に少し狭い魔法の

   森はもしかしたら少なからず変化をしている

   かもしれぬという訳じゃ」

 

霧雨「それでって事か」

 

千 「うむそして天界についてじゃが天界に行き天

   子と衣玖を連れてきて欲しいんじゃ」

 

どうやら天子と衣玖に用があるみたいだ。だが何故にこの2人なのだろうか。他の者でも良いとは思うが。

 

千 「少年よ不思議そうに思っておるの?」

 

蓮 「えっいやそんな事は!」

 

千 「隠さずとも良いぞ理由は簡単じゃよただ単に

   強いからというのもあるがワシは信頼してお

   ると言うのが理由じゃよ♪」

 

確かに言われてみると彼女達は強い。だがそれよりも龍神の千が心から信頼しているというのには驚いてしまう。

 

霊夢「そう‥‥なら私は天界に行くわ早苗あんたも来

   なさいよ」

 

早苗「私ですか?」

 

霊夢「えぇそれと蓮………貴方は紅魔館の奪還をお願

   いできる?」

 

蓮 「別に良いけど大丈夫?」

 

霊夢「平気よ♪どうせお使いみたいなもんだしヤバ

   かったら逃げるわよ」

 

霊夢がそこまで言うのなら大丈夫だろう。そして今度は魔理沙が口を開く。

 

霧雨「魔法の森は任せてくれこれでも住んでいて長

   いからな♪」

 

聖 「なら私も行きますもし黒さんに出会ったら次

   こそは殴ってでも目を覚まさせます!」

 

やる気は充分そうだ。

 

さと「えっとその私達はどうすれば?」

 

お燐「あたいも何か出来ることって?」

 

千 「そうじゃな………良しそなた達そして永琳達は

   運び込まれた兎達や寺の者達の処置等を手伝

   ってくれぬか?怠惰だけでは手が回りそうも

   ないからのぉ」

 

怠惰「言うねぇ………まぁだけど数が多いのは確かだ

   から手伝いはちょっと欲しいかなぁ」

 

と、遠くで命蓮寺の者達の処置をしている怠惰が声を上げる。

 

さと「………分かりましたやります」

 

お燐「あたいも手伝える限りでやるよ!」

 

永琳「兎達は元々は私達の所の者よやらせてもらう

   わ!」

 

鈴仙「まったく………てゐには迷惑かけられてばかり

   ねぇ」

 

輝夜「そこのバカも手伝いなさいよ?」

 

妹紅「やるよ言われなくても!」

 

慧音「微力だが私も手伝おう!」

 

千 「そうか………良し!」

 

そして皆のその行動を見ていた千は立ち上がり、

 

千 「決まったのなら作戦開始じゃ!」

 

全員「おぉ!」

 

鼓舞をし士気を高め自分達は次の作戦を結構する準備をするのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございましたっ
   と!さとりちゃんは創傷部の手当てをして
   くれ!それからお燐ちゃんと妹紅ちゃんは
   骨折した者達がいるからギプスに使うため
   の木材の調達してきて!」

さと「分かりました!」

お燐「わかったよ!」

妹紅「分かった!」

永琳「うどんげ貴女は私の助手をして頂戴!姫様
   手伝いをお願いします」

輝夜「分かったわ」

鈴仙「分かりました師匠!」

慧音「薬剤をそっちに運ぶ!」

怠惰「あぁ急いでくれ!………ったくよ絶対に休日
   分の加算で1万ぐらいとってやる………元闇
   医者嘗めんなよクソがぁ‥‥おっと失礼しま
   した本音が出てしまいましたね♪」

永琳「そっち抗生物質はいるかしら!」

怠惰「欲しいです!おっととこれじゃ忙しくて目
   が回りますねぇ本当にまぁとりあえず今回
   はここまで!」

お燐「持ってきたよ!」

怠惰「あぁ貰うから置いておいて!それでは読者
   様また次回!サラダバー!」
  


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第212話 紅魔館に立ちし暗殺者(アサシン)

こんばんは読者様、ついに明日成績発表と言う名の死刑宣告がされる怠惰のクソ悪魔です。正直赤点が1個か2個ありそうなんですよねぇ………テストの出来が少し悪かったものなので………失礼。ではではこんな話も暗くなるので本編へどうぞ♪


淀んだ空はもうじき夕方とっているのか真っ赤に沈んでいく。何時もなら綺麗な夕焼け空を眺められるこの時間帯だが今回は違った。空が淀みきっているせいなのか真っ赤な血の色のような色へと変わっていて夕方なのかも分かりにくい状態となっていた。

 

蓮 「………不気味ですね」

 

玲音「あぁ気持ち悪いぐらいにな………だがお嬢から

   すればそうでもねぇだろ?」

 

レミ「えぇ寧ろ良いセンスの赤色ね♪」

 

フラ「うん血の色だよね♪」

 

流石は吸血鬼。自分達と若干だが感性が違うみたいだ。

 

玲音「あぁそれと言っておくぞレオナルド」

 

蓮 「誰がレオナルドですか!?蓮です!蓮!」

 

玲音「あっそうか悪いなMr武士道」

 

蓮 「だから蓮ですってたった2文字ですよ!何処

   をどうしたらそうなるんですか!まぁ少し格

   好いいと思いましたけど………」

 

名前間違いは止めて欲しいのだが先程の名前は不甲斐にも何かヒーローっぽくて格好いいと思ってしまった。

 

咲夜「貴方の感性も中々よ?」

 

パチ「言えてるわね」

 

コア「確かにそれはないですね?」

 

蓮 「えっ!?」

 

結構ひどく心に刺さっていく。この異変長く続くと自分の恥ずかしい黒歴史が自分から大暴露されてしまいそうで怖くなる。だが今はそれよりも、

 

蓮 「オホンッ!で何ですか玲音さん?」

 

玲音「あぁもしいたらだが人狼の相手は俺にやら

   せてくれ」

 

人狼という言葉からして恐らく亜狛の事だろう。どうしてまた亜狛と戦いたいのだろうか。

 

蓮 「つまり亜狛さんと戦いたいと?」

 

玲音「あぁこれでもし会えたら3度目か………3日ぐ

   らい前の紅魔館の襲撃の際に彼奴には少しし

   てやられたから今度はその借りを返す」

 

何時になく玲音の目が真っ直ぐでマジモードだ。

 

レミ「駄執事………」

 

玲音「お嬢達にも言っておくぞこれは俺自身のプラ

   イドの問題だからな?」

 

レミ「ふんっ何を格好つけてるのやら言っとくけど

   彼奴に恨みがあるのあんただけじゃないから

   駄執事」

 

玲音「へいへい………」

 

そんな会話をしつつ自分達は奪取されたという紅魔館へと辿り着く。見た感じとても静かで不気味さが増していた。

 

蓮 「お化け屋敷みたい」

 

美鈴「妖精メイド達も逃げたので掃除もする者も

   いなさそうですね」

 

玲音「こりゃ後で骨がおれそうだよ

 

咲夜「そうね………」

 

一歩一歩と歩き門を潜り玄関に立つ。

 

パチ「開けるわよ?」

 

パチュリーは扉を開ける。開けた先を見ると荒れてはいたがこれまでの紅魔館とどこも違わなかった。

 

玲音「戦った後は残っているな」

 

レミ「だけど気を付けなさいよまた何処からとも

   なく化け物が出てくるかもしれないわよ」

 

レミリアの発言からして恐らく亜狛とその何処から出るか分からない怪物達に奇襲を仕掛けられ占領されたという感じだろうか。

 

蓮 「………っ!!」

 

この時に一瞬だった。感じてしまった。とてつもないぐらいに押し込まれているが粘りがあるような殺気を。まるで獲物を狙うハンターの殺気そのものだ。

 

玲音「小僧どうした?」

 

蓮 「………居るんですよね!!一瞬でしたが気配を

   感じましたよそれも粘りのあるような殺気を

   感じましたよ!」

 

全員「っ!」

 

今の発言で皆は驚いていた。そして同時に、

 

? 「………見事だ」

 

声が聞こえた先を見るとそこには鏡があった。しかもその鏡にはここにいる筈のない2振りの刀を逆手に持つ人狼が立っていた。

 

玲音「やろう!」

 

? 「………鬱陶しい雑魚共だわざわざ逃がしてやっ

   たというのに………」

 

人狼は鏡からぬっと体をこちらへと出してくる。それは見ていて面妖でとても不気味な光景だ。

 

蓮 「……亜狛…さんですよね?」

 

? 「………‥‥知っているのなら答えてやる俺は深常

   亜狛そして北の支配者だ」

 

やはり亜狛だった。だが姿は自分の知っている亜狛とはかけ離れていて今の姿は最早先程から思っている通り人狼そのものでありその目はかつての暖かみの目は消え冷酷な眼差しとなり自分達へと向けて来る。

 

玲音「何が北の支配者だ!彼奴も………お前らがやっ

   てる事も全部が裁定とかじゃねぇ!ただの破

   壊活動だろうが!」

 

亜狛「愚か‥‥もうそんなものは当の既に終わった貴

   様らを試すのも終わった現在はただの破壊だ

   我らが世界を壊す前に暫し遊びを興じている

   のだ知っておけ」

 

蓮 「やっぱり理久兎さんや耶狛さん達と同じで今

   の貴方も充分に狂ってる」

 

と、言うと亜狛は眉間にシワを寄せる。

 

亜狛「お前今なんって言った?」

 

蓮 「だから狂ってるって………」

 

亜狛「そうじゃないそのその前だ」

 

蓮 「理久兎さん耶狛さん達と同じって」

 

それを言うと亜狛は毛を逆立て此方を睨み付けてくる。

 

亜狛「俺の前で愚妹の話をするじゃねぇよ!聞い

   ていて吐き気がしてくる!」

 

そう言うと亜狛は逆手で持つ2振りの刀を紅魔館の地面へと刺す。

 

亜狛「鏡より出でて敵を討ち滅ぼせ!」

 

キィーーーーーーーーーー!!

 

蓮 「ぐぅ!」

 

玲音「何だこれ!!」

 

金属と金属を越すり合わせたかのようなギリギリと高い音が響く。

 

亜狛「こいつらに勝てたらこの屋敷を返してやるよ

   負け犬風情が住んでいた屋敷などに興味等な

   いからな」

 

レミ「何ぉ!!」

 

そう言うと刀を引き抜き裂け目を作るとその中に飛び込み消えていった。そして亜狛が刀を突き刺していた場所から無数の真っ白の腕が伸び見ていて嫌悪感を抱くぐらいの怪物が姿を現すのだった。




怠惰「はいはい今回はここまで♪」

狗神「久々の登場となったな」

鈴蘭「ねぇねぇあの怪物って何?」

怠惰「あれは~あぁ~名前は本編で語られるとだ
   け言っておくよ」

神楽「なら怠惰さま今の理久兎達について少しだけ
   でよろしいので説明をお願いできますか?」

怠惰「う~んまぁ中の人の言葉を言うとまず理久兎
   達のあの変化にそれぞれコンセプトがあって
   ね亜狛はこれまで抑えられていた獣の闘争心
   を露にしたってのがコンセプトとなっていて
   あの人狼みたいな姿になったって感じかな」

狗神「確かに言動からしてもある意味で獣いやケダ
   モノだな」

怠惰「まぁそうだねそんで次に耶狛はサイコパス的
   芸術家をイメージしてあぁなったんだよねぇ
   だからこそ耶狛が従えている怪物達は気持ち
   悪い女性型の怪物ってのが良い例だよね因み
   にその怪物達のモデルはゴッドイーターの敵
   モブのザイゴードだったりしていたりしてい
   ます♪」

神楽「ザイゴードってどんな怪物ですか?」

怠惰「こんな生物………いや怪物になるのかな?」

神楽「うわぁ………何かちょっと私には………」

怠惰「とりあえずそこは置いておいて次は黒のコン
   セプトは逆戻りだねまぁぶっちゃけた話にな
   るけど今のあの黒ってこの小説内で魔界が創
   造された当時の性格そのままなんだよね」

鈴蘭「じゃぁ元々の黒の性格って………」

怠惰「うん元はねれだよだけれど聖だとか理久兎の
   教育や説法の元で大分軟化はされ道徳心も芽
   生えたけど逆戻りしちゃってるって感じにな
   るかなぁ」

鈴蘭「えっじゃあそうなると理久兎は?」

怠惰「理久兎は~言いたいけど尺的にちょっとあれ
   だからまた次回に紹介しようか♪」

狗神「おっおい!気になるところで!」

怠惰「てな訳でまた次回をお楽しみにねそれではま
   たね♪」

鈴蘭「あっ終わらせられた!?」

神楽「たっ怠惰さま!?」

怠惰「バイバイ♪


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第213話 鏡に潜む怪物

こんばわはそしてすみません読者様、寝過ごしてしまった怠惰のクソ悪魔です。やっちまったぁ………そして成績発表については赤点は無かったので気持ちよく夏休みが迎えられそうで良かったです。それでは遅れてしまいましたが本編へどうぞ。


目の前に映るその怪物は一言で切り捨てるのならおぞましい化物とくくれる。それぐらいに見ていて不快感を与え背筋を凍らす程の気持ち悪さがあった。

 

玲音「野郎!こんな気持ち悪い化物を置いていきや

   がって!」

 

蓮 「しかもそれだけじゃないみたいですよ」

 

その怪物から伸びる手は次第に落ちていく。それらは体を作り顔やらが出来て人型となるがその人型には目は小さくあっただが口が横ではなく縦になっていてしかも大きい。下手したら人間の頭なら噛み砕かれるのではないかと思ってしまう。そして元の巨大な怪物は無数の腕が消え正体が露になるコウモリのような羽に大きな顎そして魚を思わせるかのような煌めく鱗に長い鉤爪を持つ手それはもう怪物そのものだ。

 

美鈴「きっ気持ち悪い…………」

 

玲音「だがこいつを倒さねぇと始まらねぇぞ………」

 

蓮 「手伝いますよ」

 

レミ「やるわよ私の館に土足で踏み入れた事は

   万死に値するわ!」

 

化物「がぁーーーーー!!」

 

化物の咆哮が上がりそれが合図かのように化物達が一斉に襲いかかる。

 

フラ「ここは私達の館だよ!」

 

パチ「出ていきなさい!」

 

コア「ひゃーー!!来ないでぇ~!!」

 

フランはレーヴァテインを出し一閃して焼き斬りパチュリーは魔法を放ち押していき小悪魔は、

 

コア「来ないでください!!」

 

ガチャンッ!!

 

人型「がぁ!?」

 

逃げ回りながら近くにあった花瓶を投擲または分厚い本などを振り回し迎撃していた。しかも人型の怪物を一発KOしていた。

 

咲夜「玲音!私達はこの雑魚たちを片付けるから

   あのデカイのは任せるわよ?」

 

玲音「良いぜ久々に狩りたくなったからよ」

 

美鈴「蓮さん玲音執事長をお願いできますか?」

 

蓮 「やれる限りで!」

 

玲音と共に怪物の前へと立ち自分は神楽を玲音はガンブレードを構える。すると背後から、

 

レミ「何あんた達は格好つけてるのよ私にもやら

   せなさいよ」

 

玲音「おいおいお嬢ケガしてもしらねぇぜ?」

 

レミ「良いわよケガぐらいそれにこんな気持ち悪

   い怪物が私の館にいること事態不愉快だわ」

 

そう言うとレミリアは不適に笑うと共に、

 

怪物「ぐがぁ!!!」

 

怪物が腕を振り上げて攻撃をしてくる。だがしかしその攻撃はあまりにも遅かったため自分達は楽々回避するが怪物の尻尾がこちら目掛けて振ってくる。自分は胸ポケットに常備している式札を手に持ち、

 

蓮 「式符 鈴蘭反撃の型!!」

 

式神である鈴蘭を召喚する。

 

鈴蘭「そんな攻撃ぐらいじゃ………」

 

ドゴンッ!!

 

鈴蘭「この私は吹っ飛ばせないよ!!」

 

怪物「がぁ!!」

 

怪物と鈴蘭の体格の差だったのなら怪物の方が完全に上だがそんなのを気にせずに鈴蘭は怪物の尻尾を1発の蹴りで弾き飛ばしたこれには毎回呼び出している自分も驚いてしまう。そして蹴りを入れた鈴蘭はすぐに式神札に戻ると、

 

玲音「ベリアル!力を貸せそして蒼炎よ敵を焼き

   尽くせ!!」

 

玲音の蒼炎がこのロビー全体を包む。普通なら熱いと思うかもしれないが不思議なことに全然暑くないのだが、

 

怪物「ぎゃーーー!」

 

怪物は襲いかかる蒼炎に飲み込まれそうになっていた。そして追撃するようにレミリアの急降下ダイブが怪物を襲う。

 

レミ「夜符 バッドレディスクランブル!!」

 

グジュッ!!

 

怪物「がぁ!!」

 

あの体格からして似合わないほどの強烈なタックルを受けた怪物は玲音が作った炎の壁に突っ込んでいった。

 

蓮 「すっ凄い………」

 

レミ「ふふっん♪」

 

玲音「なぁお嬢そんなちんけな胸で胸張ってもロリ

   コンしか喜ばねぇぞ?」

 

レミ「あんたも炎に抱かれて死ね!!」

   

涙目で言っていることから結構気にしている事を言われたみたいだ。だがそんなつかの間の平穏は終わりを告げる。

 

怪物「よ……ぐも!!」

 

何と炎に燃やされながらもレミリアがぶっ飛ばした怪物が火傷やらをしているのか先程よりもおぞましい姿となって出てきたのだ。

 

蓮 「こいつ!」

 

玲音「おいおい………炎の火力には自信あったんだけ

   どなぁ」

 

レミ「ふんっ相手からすれば生温いんじゃない?」

 

玲音「…………かもな」

 

怪物「ぎざまら全部ぐろうでやる!!」

 

怪物は翼を広げ羽ばたかせると風が斬擊波となって襲いかかってくる。

 

蓮 「レミリアさん!!」

 

レミ「分かってるわよ!」

 

自分とレミリアはすぐに退避して避けるが玲音は動かずにじっとしていた。やがて斬擊波は玲音の体をズタズタに切り裂いていく。

 

蓮 「玲音さん!!」

 

玲音「騒ぐなよ小僧俺は平気だ」

 

玲音がそう言うとズタズタに切り裂かれた部分に蒼炎が燃え上がる。やがて傷が全て消えてなくなり服も修繕される。

 

化物「何だぞればぁ!!」

 

玲音「能力さ………悪魔を宿す程度のな」

 

と言った直後、玲音の背中から炎が吹き出す。やがてその炎は1人の女性へと変化する。

 

? 「あらあらお呼びかしら?」

 

美鈴「嘘…ベリアル!」

 

ベリアルと言われた女性はニコニコと此方を見ると、

 

ベリ「ふぅん………少し寝ている間に面白そうな

   事になってるわねぇ?」

 

玲音「良いからやるぞ」

 

ベリ「はいはい………」

 

化物「ぎゃーー!!!」

 

化物は先程と同様に今度は玲音だけを標的としてその巨大な腕を振り上げて攻撃を仕掛けてくるが、

 

玲音「魔炎!」

 

ベリ「行くわよ?」

 

ベリアルは炎へと変わり玲音の持つガンブレードに憑いたのかガンブレードが蒼と黒が混じり会う炎へと変わったその瞬間、

 

玲音「デカブツがどけや!!」

 

ザシュン!!

 

怪物を縦に焼き斬り裂き腕を削ぎ落とし半分にする。

 

怪物「あぁぁぁぁ!!アヅイ!!!」

 

怪物は熱さと痛みに悶え咆哮をあげる。そして怪物は玲音を怒りの目で睨む。

 

怪物「ぐいごろじでやる!!」

 

大きな顎を開け此方へと噛みつき攻撃を玲音へと仕掛けてくるが自分はすぐに玲音の前へと入り神楽を構えて、

 

蓮 「式符 神楽の悪念!」

 

2体の神楽の分霊を作りだし顎を大きく開く怪物へと直進させ、

 

ガシッ!ガシッ!

 

上顎と下顎をそれぞれ押さえ込み止めると同時に更に久地を広げさせる。

 

怪物「がぎっ!!」

 

蓮 「レミリアさん玲音さん今です!」

 

玲音「ほう内部ってか!」

 

レミ「あんた考えるじゃない♪」

 

自分は神楽を玲音は炎を纏わせたガンブレードをそしてレミリアはスピア・ザ・グングニルを構え、

 

蓮 「抜刀 夢炎波斬」

 

玲音「蒼炎 蒼き炎の凶弾」

 

レミ「神槍 スピア・ザ・グングニル」

 

自分達はただ怪物の口という一点に狙いを定め斬擊波、銃弾、槍を放った。

 

怪物「がぁぁ!!!!」

 

ザシュ!ドゴンッ!!

 

怪物は斬擊波で口を裂かれ銃弾でボロボロになりそして槍によって貫かれ動かなくなると同時に神楽の分霊も消えると怪物も粒子となって消えると、

 

咲夜「怪物達が」

 

何と気持ち悪い怪物達はぞわぞわと更に気持ち悪い動きをすると皆は一斉に鏡へと入って退散していった。

 

パチ「逃げ‥‥た?」

 

コア「でもこれって!」

 

美鈴「勝った…みたいですね……?」

 

フラ「フラン達の勝利♪」

 

紅魔館の住人達はフランの言葉を聞き笑顔となり喜ぶ。

 

レミ「当然よ♪」

 

玲音「どうだかな………」

 

蓮 「アハハ………」

 

激闘という戦いの元で紅魔館を奪取することに成功したのだった。




怠惰「やらかしたぜぇ~」

狗神「お前なぁ」

怠惰「アハハハ………本当にすんませんでした!」

鈴蘭「もう……」

神楽「えっと今回は理久兎さんの紹介ですよね?」

怠惰「OK♪OK♪じゃあ紹介するけど凶変してしま
   った理久兎のコンセプトは幼児退行って感じ
   かな?」

狗神「だからあの子供みたいな姿なのか?」

怠惰「まぁそうだねちょっとグロいかもだけど言う
   よ?子供って案外残酷なのって知ってる?」

狗神「子供が残酷?」

神楽「どういう事でしょうか?」

怠惰「子供ってね生物は本当に無頓着にも等しくて
   さぁ虫の手足とか翼をもぎ取ったりとか植物
   とかになるた花弁をむしり取ったりしちゃう
   んだよね」

鈴蘭「それがどうたしの?」

怠惰「要は今の理久兎はそういった残虐性が露にな
   ってるって感じかな?分かりやすく言うとね
   もっと分かりやすく言えば道徳を覚えずに育
   ってしまっている子供って思ってくれても構
   わないかなぁ」

鈴蘭「うわぁ………だから神社襲撃の時ってあんなに
   も血も涙もない戦いが出来たんだ………」

怠惰「まぁこれから先を見ていけば今の理久兎の心
   理状態も少しは分かるとは思うよ?だってさ
   本当にそんな化け物になったのならあの時に
   退却はしなかったからね」

狗神「どういう事だよそれ」

怠惰「はははっ♪まぁこれが中の人が言ってた事っ
   て思ってよって事で尺がないから今回はここ
   まで!」

鈴蘭「また!?」

怠惰「次の後書きは今の理久兎達のお互いの関係性
   を少し紹介するからお楽しみにね♪」

狗神「本当にまた終わらせる気………」

怠惰「では読者様また次回!グッバイ!」

神楽「さっさようなら♪」


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第214話 増えていく仲間達

こんばんは読者様。宿題に取りかかっている怠惰のクソ悪魔です。今のこの調子なら後2、3日で宿題も終わりそうです。因みに宿題は早めにやった方が色々と得ですよとだけ伝えてはおきますね。それでは本編へどうぞ。


鏡の魔龍を退け何とかこの紅魔館を取り戻せたが玲音の背後にべったりと引っ付くベリアルは自分を見て、

 

ベリ「何でかしらねぇお前からは私が嫌いな穢れた

   山羊の臭いがするわ………」

 

蓮 「えっ!?」

 

穢れた山羊とは一体どういう事だ。一応臭いを嗅ぐが至ってどこも臭くはない筈なのだが。

 

玲音「おいお前はとっと帰れ」

 

ベリ「えぇ~連れないわぁ~」

 

玲音「失せろベリアル」

 

ベリ「はいはい分かりました~」

 

そう言いベリアルは炎が消えるが如くスゥーと消えていった。

 

レミ「駄執事!あんた彼奴を出したらまたあの時の

   二の舞になるわよ!」

 

玲音「………安心しろよお嬢もうあんな事には絶対に

   させねぇからよ」

 

一体何があったと言うのだ。だがあまり模索するのも失礼なためそこについては考えるを止めて、

 

蓮 「えっと皆さんはとりあえずは紅魔館にいる形

   で良いんですよね?」

 

レミ「えぇその予定よ………それにもうしぎ夜にもな

   るもしその時間帯で私に挑むなんて愚の骨頂

   だと言う事を教えてあげるわ」

 

そういえばレミリアって吸血鬼だったなと今になって思い出した。容姿があまりにもロリ体型なためついつい忘れてしまう。

 

蓮 「分かりましたならそこは霊夢達にも伝えては

   おきますね」

 

レミ「それとだけどもしそっちに妖怪でも人でもど

   っちでも構わないけど多いなら此方でも何人

   かは預かると言うのも伝えておいて頂戴」

 

蓮 「分かりました♪それでは僕はこれで」

 

そう言い玄関を開けて帰ろうとすると、

 

玲音「なぁ坊主」

 

蓮 「えっ?」

 

玲音に呼ばれ振り向くと玲音は頭を掻きながら照れ臭そうに、

 

玲音「ありがとうな色々とよ」

 

蓮 「玲音さん………いえ♪だって僕達は友達じゃな

   いですか水臭いですよ♪」

 

玲音「あっあぁそうか…そうだよな……♪気をつけて

   帰れよ?」

 

蓮 「はい♪ありがとうございます♪」

 

そう言い今度こそ紅魔館を出て自分は博麗神社へと帰るのだった。空を飛び博麗神社へと帰ると、

 

? 「何であんたがここにいるのよ!?」

 

と、声が聞こえてくる。何事だと思い声のした方へと行くと、

 

怠惰「何いちゃダメなの?」

 

天子「いや別にダメって訳じゃないけど」

 

衣玖「しかしまさか怠惰様がここにいらっしゃって

 

   いるとは予想外でして」

 

何と天子と衣玖がいたのだ。どうやら霊夢と早苗は上手く連れてくる事に成功したようだ。

 

霊夢「蓮!」

 

蓮 「ん?あっ霊夢♪良かった無事‥‥だよね?」

 

霊夢「まぁね♪それで吸血鬼達は?」

 

蓮 「あぁそれだけど」

 

自分はレミリアに言われた事や紅魔館で何があったのかを全て霊夢へと話す。

 

霊夢「そう………じゃあ彼奴らはあっちに残ったって

   訳ね」

 

蓮 「うん」

 

霊夢「まぁ彼奴らな大丈夫でしょうけど」

 

何処からその自信が来るのかは分からない。だが自分も大丈夫ではないかと思ってしまう。そうしていると、

 

天子「あんた何で龍神様を見殺しにしたのよ!」

 

千 「止めんか天子!」

 

と、声が聞こえてくる。何事かと思い自分と霊夢は声のした方へと行くと天子が千と怠惰に喰ってかかっていた。

 

天子「だってこいつは龍神様を!」

 

怠惰「天子ちゃん君は何か間違えているみたいだか

   ら敢えて言うしこの場にいる者にも伝えては

   おくよこれは俺の戦いではないこの戦いは君

   達の世代の戦いであって俺が出る幕じゃない

   って言う事だよ故に俺は千ちゃんが手貫され

   た時も黙っていた………問題あるか?」

 

天子「よくもそんな事をぬけぬけと!」

 

衣玖「総領娘様!落ち着いてください!」

 

怠惰「だけどせめてと思ってサポートはするよけど

   理久兎やその従者との戦いは君らの世代の役

   目だそれについては刺し違えるなよそれに言

   うけどこの世界が滅びようが俺からすれば知

   ったこっちゃないもし滅びるならその時は千

   ちゃんを回収して逃げるよそれだけは覚えて

   おきなよ天子ちゃん?」

 

天子「あんた本当にグズの中のクズね!信頼した

   私がバカだったわよ!」

 

そう言い天子は神社の奥の部屋へと入っていった。自分達は皆で怠惰を睨むが、

 

千 「怠惰よもう少しオブラートに言えんのか?」

 

怠惰「良いんだよこれで……はぁ…ちょっと外の空気

   を吸ってくる」

 

そう言い怠惰は自分達を通り抜け林の方へと向かっていった。

 

千 「………すまぬな怠惰はあぁは言っておるがしか

   し考えて欲しい本当に見殺しにしていたのな

   らこの博麗神社にいた者達は死んでいたかも

   しれないという事をのぉ」

 

そう言うが正直まだ信用には値しない。晴明は確かに約束は守るとは言ったが本当に約束を守るのかもこれでは信用しきれない。

 

早苗「内部分裂だけは出来る限りない方が良いです

   よね………緊迫したこの空気になると最終的に

   本来の敵を忘れて仲間内で殺し合いなんて映

   画とかドラマでははよくありますから」

 

蓮 「何ですかその映画!?」

 

大体はホラー映画辺りだろうがそんな映画は基本的に見るのはパスしたい。あまりそういうのは好きではないからだ。

 

千 「早苗の言う通りではあるの仲間同士で争った

   所で理久兎の思惑通りじゃ絶望というものは

   感染するそれは一種のウィルスののうにのぉ

   ………ウィルス?まさかもしかしたらその節も

   あるかも知れぬの!」

 

蓮 「どうしたんですか急に?」

 

千 「さとりよ!そなたに聞きたい理久兎はあぁな

   る寸前で何か可笑しな事は無かったか?何で

   も良い!あるなら教えて欲しい!」

 

と、急にさとりへと話を振る。さとりな考えると口を開く。

 

さと「あります………旧都を破壊する3日前に虫刺さ

   れみたいに腫れ物がありましたそしてその翌

   日は理久兎さんの具合は悪そうでそれに他の

   3人も体調不良ぽかったですそして最後の日

   は嘔吐にふらつき等があってそれですぐに部

   屋へと行って休んでとは言いましたがまさか

   こんな事になるとは………」

 

千 「そうか………じゃがウィルスという線は考えら

   れるのは確かじゃろう!すぐに怠惰を呼ぶの

   じゃあやつなら何か知っておるやもしれんか

   らの!」

 

蓮 「えぇ!?えぇとすっすぐに呼んできます!」

 

そうして自分は怠惰が入っていった林へと至急向かうのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございましたまぁ
   あれですね嫌われるのはもう慣れですねぇ♪
   それと今回は1人ですはい1人というボッチ
   後書きですねそれはともかくとしてですけど
   これからどうなるんでしょうかねぇ~私から
   したは知ったことではございませんがね♪お
   っとそろそろ時間ですねそれでは今回はここ
   まで!また次回もよろしくお願いしま………」

ロリコン!ロリコン!ロリコン!ロリコン!

怠惰「あっ傲慢からだ失礼‥‥ではまた次の投稿まで
   サラダバー!」


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第215話 原因

こんばんは読者様、祖母が腰の骨を折ったのを知り見舞いで病院に行っていた怠惰のクソ悪魔です。夏休みをお過ごしの皆様もそうでない皆様もお気をつけて過ごしてくださいね。それでは本編へどうぞ。


林を仲を散策し自分は怠惰を探していると、

 

蓮 「ん?この声………」

 

声がしたためその方向へと向かうと、

 

怠惰「あぁ………棺?それも第二次神魔大戦ぐらいの

   年代の?………嫌な予感がするな分かったこっ

   ちが終わり次第で調査はしてみるそっちも調

   査を頼むよ傲慢それと報酬は頼むぞ」

 

耳にスマホ付けて話していることから電話をしているみたいだ。しかし幻想郷に電波などあったのかと不思議に思っていると電話を切った怠惰が此方を見てくる。

 

怠惰「おいそこにいる奴出てこいよ?」

 

そう言われ林から姿を表し手をあげる。

 

蓮 「えっとすいません」

 

怠惰「何だ蓮かどうかしたか?」

 

蓮 「えっと龍神様が連れて来いって何でも聞きた

   い事があるみたいで」

 

怠惰「千ちゃんが?………分かった行こうか♪」

 

そうして怠惰を連れて自分達は博麗神社へと戻る。

 

蓮 「連れてきましたよ」

 

怠惰「連れてこられてたぞ~」

 

と、言うと皆はこちらを一斉に見るがやはり怠惰は迎え入れてもらえてないのか視線が冷たい。怠惰はスタスタと千の元へと向かうと、

 

怠惰「そんで話って?強制送還かい?別にそれも構

   わないけど早く帰れるし♪」

 

千 「いやそうではない!怠惰よ患者はいないが診

   談は出来るか?主に病気についてじゃがいけ

   るか?」

 

怠惰「………まぉ話すだけ話してみなよまずはそこか

   らだと思うけど?」

 

千 「うむ…さとりよ頼むぞ……」

 

さと「分かりました」

 

さとりは自分達に話したように怠惰にも理久兎が変化する数日前のことを全て怠惰へと話し始める。自分は龍神様の元へと行き、

 

蓮 「龍神様‥‥怠惰さんってその何者ですか?」

 

霊夢「それ私も思ったわ」

 

千 「ふむ………元衛生兵の取締役でもあり拷問官達

   のまとめ役でもあった男じゃよ」

 

蓮 「ごっ拷問官!?」

 

あのやる気のないような目からはとても想像も出来ない。だが何でそんな奴が衛生兵や拷問官などやっていたのだろう。というか元軍人だというのにも驚きだ。

 

霊夢「ねぇ衛生兵って何?」

 

蓮 「えっと医療兵って感じかな?戦場で兵士の傷

   を直したりする人達って所だよね?」

 

霊夢「へぇ………でも納得言ったわ貴方の体に埋まっ

   た弾丸もそういうのがあったから摘出も出来

   たのね」

 

千 「それもそうじゃが何よりも衛星兵でもあった

   ためにあやつは限界点と言うのを見分けるの

   も得意なんじゃそれ故に拷問官のまとめ役を

   任されたとも聞いてはおるぞ」

 

つまり治すのも壊すのも大得意という事だろうか。聞いていて物騒すぎるし怖すぎる。そんな事を話しているとさとりは話終えたのか黙り怠惰は顎に手を当てながら考えていた。

 

怠惰「ふむ………」

 

千 「どうじゃ分かりそうか?」

 

怠惰「まぁ1つだけその症状を引き起こすウィルス

   には心当たりはあるよでも普通はありえない

   んだよなぁ」

 

まさか本当にそんなウィルスがあったみたいだ。だが何故か怠惰は浮かない顔をしていた。

 

千 「何じゃそのウィルスは!」

 

怠惰「かつて第二次妖魔大戦において使用されたバ

   イオ兵器型ウィルス通称『人格逆転破壊形成

   ウィルス』別名『悪魔殺し』とも呼ばれる物

   と見事に合致するね症状的に」

 

と、分からない単語が幾つも出てきた。それに妖魔大戦とは何だとも思ったし悪魔殺しって自棄に厨二臭いとも思ったが怠惰の顔がマジだ。

 

千 「第二次妖魔大戦?神魔大戦ではなくてか?」

 

怠惰「いや妖魔大戦だよ………第二次神魔大戦の前の

   戦いとでも言うべきかな?」

 

霧雨「おっおいお前ら!さっきからとんでもない事

   をバシンバシンって言うけどよ伝説となって

   いるあれだよな神魔大戦って!」

 

どうやら魔理沙は知っているみたいだ。その神魔大戦となる戦の事を。

 

早苗「えっとその何ですかその神魔大戦って?」

 

霧雨「本とか魅魔様の話でしか知らないが私達が生

   まれる………いやこの世界が生まれる遥か昔に

   あった世界そこであったとされる大戦の事だ

   天使達と悪魔達による壮絶な戦いと聞いては

   いたし嘘だろうと思ってはいたがあったのか

   本当に!となるとルシファーとサタンとかの

   一騎討ちもあったのか!」

 

怠惰「あぁあったとも♪第一次と第二次って別れて

   てな第一次の戦い見所と言えば今言った通り

   悪魔達の王とまで言われたサタンそして天軍

   総司令官のルシファーとかの一騎討ちだとか

   が有名なのが第一次の大戦だな♪といっても

   俺は参加してないけど♪」

 

霧雨「マジかよ本当にあったんだな♪」

 

何故か魔理沙は大はしゃぎだ。しかし何故に怠惰はその戦いに関して詳しいのだろうか。

 

蓮 「怠惰さんその年齢って………」

 

怠惰「………20歳♪」

 

蓮 「ダウト!!!?」

 

怠惰「分かったよえぇ~と千ちゃんより歳上以上!

   それ以上の言及は認めんからな!」

 

やっぱり龍神様よりも歳上だった。

 

鈴仙「つまり師匠や龍神様よりもおじさんですね♪

   アハハハハハ♪」

 

それを聞いた瞬間、殺気が溢れ体が震える。永琳や龍神が殺気を放っていた。

 

怠惰「こらこらバニーガールさんや女の年を言うも

   のじゃないよ………で話がずれたけどそのウィ

   ルスなんだが結構厄介なんだよ?」

 

霊夢「どういう事よそれ?」

 

怠惰「通称名通りそのウィルスは元の人格を破壊し

   そして元の人格と逆転化させた人格を形成す

   る………端から見れば怖くはないかもしれない

   だろうだけど自分が自分でなくなるウィルス

   更に契約を結ぶ使い魔達がいたりするとそい

   つらにもウィルスは伝染するまぁ気質のウィ

   ルスって感じかなぁ」

 

元の人格が壊され自分が自分でなくなる。それをゾッとしてしまう。しかもこれが優しい、慈悲深い、おだやかだとかの性格の者にもし感染すれば鬼畜、無慈悲、凶暴と180度の変化となる。やはり大戦時代のものだけあってとても怖いと思った。

 

蓮 「それに感染したから理久兎さんは」

 

怠惰「恐らくね副作用で姿形も変わるのも当てはま

   るけれどぉ~少々不可解なんだよねぇ」

 

蓮 「不可解?」

 

怠惰「あぁ幾つかあるけどまず千ちゃんに聞きたい

   んだけどさ悪魔殺しって普通は悪魔とかその

   悪魔の使い魔もしくは主人が悪魔じゃなくて

   も使い魔が悪魔だったら感染はするんだけど

   理久兎君さ明らかに悪魔じゃないよね?しか

   も従者に黒っていう怪物もいるけどあれ古来

   種の魔族じゃないから感染しない筈なんだけ

   どこれについて何か説明することはあるのか

   なぁ?」

 

千 「ギクッ」Σ(;`∀´)!

 

それを聞いた千は図星なのか何かを知っているような顔をした。一体何を隠しているのだろうか。

 

怠惰「まぁでも今となっては感染しちまってる訳だ

   からどうでも良い肝心なのは何処の誰がこの

   ウィルスを持ってきたんだという事だ言った

   通りでバイオ兵器でありなおかつ遥か昔にこ

   のウィルスの原材料は全て焼却しそして感染

   を引き起こす媒介生物である虫達も全て焼却

   しただからある筈のないものが出回ったとい

   う事だけど?」

 

蓮 「あっ!」

 

言われてみるとそうだ。遥か昔のこの兵器を誰が持ってきたのかそれは全くもって分からないが当てはまりそうな者なら知っている。

 

蓮 「怠惰さん当てはまりそうな者なら知ってます

   理久兎さんが逃げるときにその逃げるのを手

   助けした女性がいました恐らくその人持って

   きたんじゃ………」

 

怠惰「あぁお前らを浄化しようとした女か光のせい

   で顔が見えなかったんだよなぁ千ちゃんは見

   たそいつ?」

 

千 「意識が朦朧としておったからの………特徴はあ

   るか?」

 

蓮 「えっと真っ白で純白の大翼を羽ばたかせてい

   て‥‥あっ玲音さんが確か」

 

霊夢「天使とか言ってたわね」

 

それを聞いた時、怠惰と千の顔は険しくなる。すると突然、

 

怠惰「因みにそいつ翼は何枚あった?」

 

霊夢「確か6枚よ」

 

怠惰「ちっやっぱり熾天使(セラフィム)クラスか千ちゃんどうや

   ら君の息子はとんでもない奴と組んだみたい

   だな」

 

千 「くぅ………」

 

千の顔がキツイ顔となる。どうやら理久兎のバックにいる協力者はとんでもない奴みたいだ。

 

怠惰「まぁ俺には知ったこっちゃないが言ってはお

   くぞこれはあくまでも改良されてなければの

   話でもしこのウィルスに感染していたとした

   のなら恐らく後2週間ぐらいだな理久兎達が

   末期へと行く期間は」

 

永琳「どういう事かしら?」

 

怠惰「簡単さ末期に行った瞬間新しい人格は定着し

   古い人格は完全にデリートされるだから後残

   り2週間って所だろうな理久兎達が末期を迎

   えて治療不可能になりお前らの知る理久兎や

   従者達がこの世から消えるのはさ」

 

全員「なっ!?」

 

全員で叫んでしまった。つまり後2週間以内に理久兎達に治療をしなければ自分達の知る理久兎達は完全にこの世から消えるという恐ろしい事実を知ってしまったのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「なぁ怠惰その悪魔殺しについてもう少し説明
   をくれないか?」

鈴蘭「うんあんまり分かりにくいんだよねぇ」

神楽「お願い出来ますか?」

怠惰「良いよ♪それじゃまずどういうウイルスか
   まぁこれは本編にも書かれたけど主に感染
   経路は虫刺されまぁ今の生物だと蚊だとか
   の虫刺され系だよね」

狗神「おいそれ防ぎようねぇだろ」

怠惰「ないよだから昔にこれは猛威を振るったんだ
   からそれでまず感染すると嘔吐とかふらつき
   とかを起こす脳に作用されるウィルスだから
   仕方がないんだけどねそれでもし感染した者
   に使い魔だとか血を分けた眷属ゥとかがいる
   とそいつらに感染するのが特徴だから悪魔の
   一族を根絶やしにするから怖いんだよねぇ‥‥
   このウィルス」

鈴蘭「でももう既にある意味で怠惰も別のウィルス
   に感染してるよね!?」

怠惰「もう当の既にV型に感染してるよヴァンピィ
   はズルいそれ以外は感染した事らないけど」

神楽「アハハハ‥‥因みにこれって治療は出来るんで
   しょうか?」

怠惰「えっ?釘(ピー)病は無理だよ?」

狗神「違ぇ!そっちじゃねぇ!悪魔殺しだ!」

怠惰「あぁあれね出来るよ♪末期にならなければだ
   けどね」

鈴蘭「じゃあまだ救いはあるんだね?」

怠惰「うんまぁ2週間ぐらいだろうけどね改良され
   てなければだけどね」

神楽「そうですか………」

狗神「彼奴もまだ救えるんだな」

鈴蘭「良かったと思った方がいいのかな」

怠惰「どうだろうね~ってもうまた尺がないから
   今回はここまで!」

狗神「また次回もよろしくな」

鈴蘭「うん‥‥それじゃあ読者様!」

神楽「さようなら………」


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第216話 不安

こんばんは読者様。ついに夏休みの宿題が終わった怠惰のクソ悪魔です。夏休み始まって3日で終わったのでバンバンざいです。高校生の時は夏休み前に終わったんですけどね。ではではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


夜となり辺りは真っ暗な世界となる。自分達はぎゅうぎゅうずめの博麗神社の中で布団を敷き中には2人1つで布団を使いながら眠る者もいた。かくいう自分も、

霊夢「すぅ………すぅ………」

 

蓮 「はぁ………」(*/□\*)

 

霊夢と1枚の布団を共有しながら眠っていた。皆(主に魔理沙)から恋人どうしなら同じでも大丈夫だろと言われてしまい仕方なく眠る事にしたのだが霊夢は疲れていたのかすぐに寝てしまい自分は緊張して眠れないでいた。

 

蓮 「………散歩してこよう」

 

少し夜風に辺りながら散歩しようと思いそっと布団から出て縁側へと向かうと、

 

千 「王手………もう詰みじゃぞ怠惰」

 

怠惰「………だな参りました」

 

縁側で千と怠惰が将棋を指していた。こんな夜更けで良く出来るよなと思ってしまう。すると2人は此方に気づくと、

 

千 「少年やちこう寄れ♪」

 

手招きされ自分は2人の元へと行くと、

 

千 「何じゃ眠れんのか?」

 

蓮 「えっえぇ‥‥2人は寝なくてもよろしいんです

   か?」

 

寝なくても良いのかと聞くと千と怠惰はお互いに顔を見合わせそして自分の方へと顔を向けると、

 

千 「もし夜襲があったらそなたらは簡単にやられ

   てしまうかもしれぬからのぉ故に監視を兼ね

   て起きているんじゃよそれにこやつをあまり

   寝かせるのは良くないのでな………」

 

怠惰「失礼だな………それと俺はそんな千ちゃんが暇

   しないようにと遊びに付き合ってるだけだか

   らな?」

 

蓮 「そうですか」

 

冷たいと思っていた怠惰が何故か今だけは温かく見えてしまった。すると怠惰は、

 

怠惰「眠れないなら眠剤を処方してやろうか?いや

   もしくは前みたいに注射でプスっとでも♪」

 

蓮 「止めてくださいまた3日とか眠らされたら洒

   落になりませんので」

 

怠惰「そうか」(´・ω・`)

 

何故そんなにも残念そうなのだ。というか絶対にただ単に注射を刺したかったんじゃないかと思ってしまう。

 

千 「まったくこやつは………しかしそなたは今日は

   頑張ったんじゃ少しでも早く寝んと明日に響

   くぞ?」

 

蓮 「分かってはいます………ですがまぁ霊夢の顔を

   見ながら寝ると心臓が破裂しそうってのがあ

   りまして………」

 

怠惰「《b》死ねリア充《|b》」

 

蓮 「ちょっちょっと!!もう少しオブラートに包

   んで下さいよ!?」

 

怠惰「知るか………」

 

この人の前では恋人話はしない方が良いかもしれない。自分は本当の気持ちを相談しようと思った。

 

蓮 「実はそれもあるにはありますですが怖いんで

   す………またあの時みたいに死にかけてしまう

   んじゃないか霊夢や皆を守れないんかもしれ

   ないって思うとそして理久兎さんを助けれな

   いんじゃないかとそう思うだけで手が震える

   んです理久兎さんの狂気がまだ体から抜けき

   れてないんですかね………」

 

本心をこの2人に言う。それを聞いた千や怠惰は少し黙り口を開く。

 

千 「確かに今のあやつを救えるかも分からぬし今

   のあやつは全ての生物が恐れているのは事実

   じゃしかしワシだって怖いのじゃ救いたいと

   思える息子を助けれなかったらと思うと恐怖

   に飲み込まれそうじゃしかしそれでも助けた

   いと思えるし何よりも恐怖に打ち勝たなけれ

   ば何も進まないとワシは思っておるんじゃ」

 

怠惰「恐怖を忘れるのは簡単だ薬物でも催眠術とか

   その辺を使えば消えるだろうだがしかし恐怖

   を忘れた生物は最早生物とは言わないんだよ

   それは最早成長をしない人形と大差変わらな

   いだからこそだその恐怖は成長の糧ともなる

   から覚えておくと良いよ蓮くん」

 

千からは本心を怠惰からは恐怖を成長へと繋げられるというアドバイスを貰った。今のこの絶望的状況下での中でこういった話を聞けるとは思わなかった。

 

怠惰「それと蓮君はさすぐに力を得れると言われた

   ら命を失う覚悟はあるかい?」

 

蓮 「えっ…………」

 

何を言い出すんだと思った。だがその質問に対しての自分の答えは決まっていた。

 

蓮 「僕は保守的なんで命を失う気は毛頭持ち合わ

   せてはいませんが霊夢や皆を守るためならこ

   の命を賭けの天秤に乗せる覚悟は大いにあり

   ますよ!」

 

生憎だが命を失う覚悟なんて持ち合わせてはいない。だが救うために命を賭ける覚悟は大いに出来ている。既に鷺麿の一件で心に決めているのだから。

 

怠惰「そうかククアハハ♪そうかそうか♪面白いわ

   やっぱりお前は♪大体の奴はさ命を失う覚悟

   はある!とか言うからそう言う奴に限って無

   様に早死にしちまうがお前なら早死にしない

   かもな♪戦場だったらお前みたいな考え方を

   する奴が一番戻る確率がデカいもんだよ♪」

 

蓮 「褒めているんです‥‥か?」

 

怠惰「いいやそう言う訳じゃねぇよだが気に入った

   よ♪蓮君3日だけだけで良い俺に時間をくれ

   ないか?」

 

蓮 「えっ!?」

 

どういう事だ優しすぎる。下手したら後々になって心臓寄越せとか言われたらたまったものではない。

 

千 「怠惰よ心臓とれか後々になって言う訳ではな

   かろうな?」

 

怠惰「そんな訳ないでしょ!?俺ってばどれだけ人

   徳がないのかな!?」

 

どうやら無さそうで安心した。だが何故に特訓なのだろうか。

 

怠惰「なぜ特訓って顔してるね♪君が理久兎と戦っ

   た時に千ちゃんが助力して出したあれを使う

   のに少し特訓してあげようと思ってさ嫌なら

   構わないよ♪」

 

あの状態変化を自由に使えれるように特訓をしてくれるとは正直目を点にして驚く。あの異変以降使おうと何度も試したが失敗続きだった。もし今のこの状況下で使えれるなら助ける手段になるかもしれないと思った。

 

怠惰「だけど失敗しても攻めるなよ?それが約束だ

   からな?」

 

蓮 「構いませんそれに出来なくてもきっかけが掴

   めれると思うなら攻めもしません!」

 

怠惰「OK♪なら明日から始めようか♪だから今は

   ゆっくりと休みな」

 

蓮 「そうですね………頑張って寝てみますね♪」

 

千 「うむお休み♪」

 

そうして自分は布団へと戻り眠りにつくのだった。そして翌日の朝。自分も含めて皆は目を覚まし縁側の前へと集まる。

 

千 「さて全員は揃ってはおる‥‥いやおい怠惰は

   何処じゃ?」

 

蓮 「あれそういえば?」

 

霧雨「逃げたか?」

 

天子「ほっときなさいよあんな奴」

 

衣玖「総領娘様一応は龍神様の友人ですから口には

   気を付けないと………」

 

等々と聞こえてくる。言われてみると怠惰だけがいない。

 

千 「さては!」

 

千は母屋の障子を開け中へと入り暫くすると、

 

千 「いい加減に起きんか!超夜型悪魔!」

 

怠惰「いやだぁ!布団こそ俺の家だぁ~!!」

 

ズコッ!!

 

一斉にズッコけてしまった。朝からいきなりこれは幸先が思いやられる。そうして数分後には千に後ろ襟首を掴まれ怠惰が引っ張り出される。

 

怠惰「がぁ~!?朝日が~溶ける~体がぁ溶けちま

   う~!!」

 

千 「貴様は吸血鬼か!?まったく………では作戦を

   伝えるぞようやく北と南に拠点ができたして

   これより北と南に別れ領地の奪還作戦を開始

   する!そして魔理沙と聖よそなた達の調査結

   果を話してほしい」

 

そう言われ魔理沙と聖はお互いに見合うと一回頷き魔理沙が前へとでる。

 

霧雨「あぁ西の魔法の森だが魔力の障気が普段より

   も濃すぎて霊夢や蓮だとかの耐性があまりな

   い奴はすぐに障気に侵食されて死ぬかもしれ

   ねぇ正直私や聖も危ない状況だったのは確か

   だ恐らく耐性がない奴だったらいれても10

   分が限界だろそれに障気に犯された植物だと

   かが魔物になってる始末だだから行くとした

   ら耐性のある私を含めた魔法使いそれから不

   老不死だとかなら行けなくはないな」

 

つまり魔法の森は現在とても危険らしい。魔理沙の話で黒は聖を狙っていたと聞いたが恐らくそういった理由があったのだろう。

 

怠惰「魔力の障気ねぇ………おい魔法使いこれを持っ

   て行きなよ」

 

そう言うと怠惰は紫の隙間みたいに空間に穴を開けそこから開けそこから幾つかのマスクを出した。

 

霧雨「これは?」

 

怠惰「高性能防毒マスクさ毒ガスは勿論の事だが更

   に今お悩みの魔力の障気も防ぐ凄い品物今な

   ら1個4860円で販売だ♪更にですよ!大

   出血サービスで今なら +1個追加でお値段変

   わらずの4860円!さぁお買い得価格!さ

   あさあ電話番号は………」

 

これ何処のテレビショッピングだよ。ジャパネット○○○(ピーー)か何かだろうか。

 

霧雨「安い!分割払いもありか!」

 

千 「怠惰よ真面目にやらんか!」

 

霊夢「魔理沙もふざけないで」

 

さと「それテレビショッピングの真似ですか?」

 

怠惰「………何かすみません」

 

何故だろう。怠惰はさとりの冷ややかな一言で下がった。予測だとツン100%の者は苦手そうだ。

 

怠惰「まぁ話は戻してこれを貸してやるよその代わ

   り4つしかないからなくしたりとかしないよ

   う気を付けろよ?」

 

そう言うと魔理沙と聖に2つずつ渡す。そして早速魔理沙はマスクを装備する。口と鼻を隠すタイプのメタル性のマスクでメ(ピー)ルギア辺りを連想してしまう。

 

霧雨「似合うか♪」

 

聖 「何か息苦しいですね」

 

寅丸「ぷっ聖くく………」

 

怠惰「まぁ頑張りなさいな友達を誘っていくのなら

   マスクは分けてやれよ」

 

千 「まぁ魔法の森の方はそちらに任せるとして各

   々で別れてやって欲しい頼むぞそれから蓮よ

   そたは残るのじゃぞ」

 

どうやら今すぐにでも特訓をしてくれるみたいだ。残されている時間には限りがある。やれる限りの事はしたい。

 

蓮 「3日だけ任せても良いかな?」

 

霊夢「………良いわよ信用しなさいよ!」

 

蓮 「うん♪分かったよ♪」

 

千 「良し!これより大規模作戦の北南に囚われて

   おる者は救出しつつ魔物を駆除!そして領地

   を取り戻すぞ!!」

 

全員「おぉーー!!」

 

反撃の幕はついに上がる。理久兎達にいや理久兎達を利用している偽りの正義を示す者に一泡吹かすために皆は各々飛び立つのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

千 「うむ♪」

蓮 「あのすみませんお二人共何を?」

怠惰「後書きを~って!千ちゃんはあっちだから
   こっちに出るのはNO!NG!」

千 「ぶぅ!!良いじゃろうがぁったく!」

怠惰「ではではやっていきますがぁ蓮くん♪何か
   伝えたい事はあるかな?」

蓮 「えぇ!?伝えるってえっ!?」

怠惰「こうほら何か一言をさ」

蓮 「えっえぇと皆を救えるように頑張り………」

怠惰「はぁ~い勇者ズラ台詞をありがとうござい
   ました悪魔として聞いてると潰したくなっ
   てきますね♪」

蓮 「聞いといてそれですか!!!?」

怠惰「冗談だよ♪こうもっと盛り上がる話をさ」

蓮 「………この異変が終わったら霊夢と何処かに
   出掛けようかと思います」

怠惰「おいコラそれは彼女いない歴=年齢の俺へ
   のあてつけか?それと皆様に喧嘩売ったか
   らなその台詞は?」

蓮 「いや!?誰ですか!皆様って!?」

怠惰「はいはいではありがとうね♪準備運動して
   てよ♪」

蓮 「えっちょ!?」

怠惰「良し………少し手加減してやろかと思ったけ
   どちとばかしキツイ特訓にしてやろう………
   コホンッ!それでは長くなりましたが今回
   はここまで!また次回もよろしくお願い致
   しますそれではまた次回サラダバー!」


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第217話 死と隣り合わせの特訓

こんばんは読者様。昼夜逆転生活が元に戻らない怠惰のクソ悪魔です。戻さないと後が大変なんですよねぇこれ………おっとこんな話もあれなので本編へどうぞ。


皆が空へと飛び去り何か変なスピーチをした後、

 

蓮 「あのさっきのって?」

 

後書きとか意味の分からない事について質問をすると、

 

怠惰「まぁ受講料だよ………ふぁ~」

 

眠たそうな怠惰はあくびをすると口を開き、

 

怠惰「でまぁ特訓の内容について説明するとな簡単

   に鬼ごっこしようか♪」

 

蓮 「…………………はぁ!?」

 

思っていた特訓とは全然違った。もっとこう死と隣り合わせという感じの特訓で素手で魔物を100匹討伐とかその辺かと思っていたために開いた口が塞がらない。

 

怠惰「不服か?」

 

蓮 「いっいえ!ただ思っていたのと全然違ってい

   たのでつい」

 

千 「ほう少年よ簡単と思っておるよな?」

 

蓮 「えぇまぁ」

 

昨日の3日だけ時間をくれってまさか遊ぶために3日の時間をくれという事だったのだろうか。そうだとしたらガッカリだ。こんなんなら霊夢達の手伝いに行きたい。

 

怠惰「………♪」

 

怠惰はニコリと笑ったその瞬間だった。突然背後から、

 

怠惰「ならその威勢と余裕を見せて貰うか」

 

プスっ!

 

蓮 「がぁ!?」

 

ありえない事に怠惰がいたのだ。しかしそんな筈ない。だって目の前には怠惰はいるし呪文を唱えた素振りもなかったのだから。

 

蓮 「っ!」

 

すぐに腕を振り怠惰を退ける。だが首に何かを射たれた。そして背後にいた怠惰は一瞬で消えると千のとなりにいる怠惰が口を開ける。

 

怠惰「さてルールを説明するよ今から3日間時間で

   表すなら72時間の間は俺と鬼ごっこするそ

   して」

 

怠惰は瓶を取り出す。そこには錠剤が入っているのかカタカタと音をたてる。

 

怠惰「これを奪うことそれが勝利条件だこれを手に

   入れるためなら俺の腕を斬り落とそうが殺そ

   うが罠にはめようが手段は問わないよ♪さて

   そろそろかな♪」

 

と、怠惰が言った時、体に不調が出る。全身の筋肉という筋肉そして間接といった体の部位が悲鳴をあげる。

 

蓮 「がぁーーー!?」

 

痛い。猛烈に痛い。こんな痛みは始めてだ。

 

蓮 「だっ怠惰ざん!何を!」

 

怠惰「今さっき射った注射あれは遅効性の猛毒さ症

   状としては全身を痛めつけるかのような激痛

   を与えて72時間後ぐらいには猛毒によって

   ドカーン♪」

 

蓮 「貴方って人は!!」

 

握った手をパーにして笑いながら言ってきた。こいつにやっぱり特訓をしてもらう事など間違っていたのだとようやく気がついた。

 

怠惰「だってさ蓮くんは命を賭ける覚悟はあるんだ

   ろ?それなら本当に命を賭ける特訓をと思っ

   てこの特訓をしてあげてるんだけどね?それ

   にさっきこの特訓は簡単そうって言って拍子

   抜けしてたよねぇ蓮くん♪」

 

蓮 「ひっ!?」

 

千 「………おっ恐ろしい奴じゃのう」

 

嗜虐的な笑顔で此方を見てくる。自分は忘れていた目の前にいる男は千の話が本当なら拷問官だったという事を。何せ苦しんでいる自分を満面な笑顔で見てくるのだ。正直ゾッとしている。

 

怠惰「ほらほらここだぞ~♪」

 

瓶に入っている薬をカランカランと音をたてて挑発してくる。

 

蓮 「ぐぅがぁ!!!」

 

今はすぐにでも体の毒を解毒する必要がある。怒りを込めて怠惰へと殴りかかるが、

 

怠惰「遅っ!?えっまさか口だけだったの!?」

 

呆気なく避けられいなされてしまうだけでなくさらりとディスられた。

 

怠惰「ほらほら腰に着けた神楽は何なの?模造刀か

   何かなの?格好良いから模造刀とか超受ける

   わぁww」

 

蓮 「ふざけるなぁ!!」

 

神楽を抜刀し怠惰へと斬りかかるが、

 

怠惰「クイック&スロウ~タイム♪」

 

何か呪文を唱え怠惰は一瞬で消えてしまい神楽は空を斬った。

 

蓮 「あがぁ!!」

 

全身に痛みが走り怠惰のムカつく言動や行動にイライラしてきて体がなまりように重い。

 

怠惰「………ねぇ蓮くん怒りに身を任せると自分の本

   来の身体能力は出せるかもしれないけど冷静

   さを失えばもう敗けだよ?」

 

先程と打って変わって真顔で言ってくる。恥ずかしくなった。何度も何度も理久兎に猪バカみたいのツッコミ過ぎだと怒られていたのにも関わらずまた別の者に注意されてしまうとは。

 

蓮 「………ぐぅ!」

 

ビリっ!!

 

着物の上着を破り巻いて口に噛み締めて痛みを我慢しくいしばって神楽を構える。

 

怠惰「へぇ我慢するか良いねぇ来いよ俺の腕を斬り

   落とす覚悟で来な若造!!」

 

蓮 「ぐぅ!!!」

 

怠惰に向かって痛みを耐えながら神楽を振るうのだった。そうして鬼ごっこは夕方を迎える。

 

蓮 「がぁ!」

 

怠惰「よっと♪」

 

依然として怠惰は避けていた。だが最初と比べて怠惰に変化が起きていた。

 

怠惰「はぁ……はぁ……はぁ……ぐぅ!」

 

ズブッ!

 

怠惰「うぅ~ん良いねぇ~♪」

 

息が上がったかと思うと注射器に入っている黄色い薬液を常に自分の体に射しているのだ。不思議な事に怠惰の疲れが一瞬で吹っ飛んでいため疑問が浮かぶ。

 

怠惰「蓮君お前も射しておきな」

 

そう言うと距離を空けながら怠惰は自分に注射器を投げ渡してくる。恐ろしく怖いが興味心が強くなってしまっていたため自分の腕にさす。

 

ズブッ!

 

そして薬液を体に流し込む。すると、

 

蓮 「うっ!うぉーーー!!!!」

 

体に活力が戻ってくる。毒の痛みや気だるさはまだ残っているがそれでも先程よりは動けそうだ。

 

怠惰「サービスは終了だ来いよ」

 

蓮 「はぁ…はぁ……ぐぅ!!」

 

何度も何度も何度も神楽を振るい振るい振るい振るい続けた。1日は終了し朝日が登りまた日が落ち夜になりまた朝日が登りかける。3日目。もうじき72時間という経過で猛毒で心臓が壊れるだろう。だが自分は諦めない。生きたいと願い続け神楽を振るう。

 

怠惰「ふゎ~眠い………2徹はキツいわぁ」

 

蓮 「よこせぇ!!」

 

自分の攻撃を怠惰はありえない事に右手であくびを押さえつつ左手でそれも爪甲で全部弾いているのだ。

 

蓮 「よこっうぐっ!!」

 

心臓が痛い。これまでは筋肉や間接だけの激痛が心臓までも激痛が走る。

 

怠惰「おやおや………所詮はこんな程度だったという

   事か安心しろよお前の肉体は俺が再利用とい

   う名の材料として使ってやるよ♪だから安心

   して眠れよ眠れば楽だぜ?」

 

確かに眠れればどれだけ楽だろうか。だがそれでも信念は曲げたくない。理久兎は勿論だが霊夢や皆を守りたい。だから、

 

蓮 「らねぇよ……眠れる訳…ねぇだろ!!!」

 

バキンッ!

 

何かが壊れる音がする。その瞬間体に力がみなぎっていく。

 

怠惰「おっようやくか………だがもう時間切れだぜ楽

   になりなよもうさぁ♪怠惰のままに楽になっ

   ちまいなよ信念とか思いとか全部かなぐり捨

   ててさ♪」

 

蓮 「黙れ!!」

 

神楽に力を纏わせる。そして、

 

蓮 「五星 金狐連斬!」

 

怠惰「だりぃな………」

 

神楽を振るい怠惰へと斬りかかる。だがまた手の爪で弾かれるがそれでも振るい続ける。すると、

 

怠惰「っ!」

 

怠惰から焦りが見え始めたのを見逃すわけがない。

 

蓮 「でゃぁ!!」

 

高速での斬擊で一気に圧倒しそして、

 

ザシュ!

 

怠惰の左腕を切断した。

 

怠惰「っ!!?」」

 

そしてそのまま斬ってから一気に神楽を地面へと刺し、

 

蓮 「嘘技 化かし狐だまし!」

 

バチンッ!

 

手に気を纏わせ怠惰の顔の目の前で猫だましをかますと光が破裂し目を眩い光が襲いかかる。そしてあまりの咄嗟の不意打ちについていけなかったのか、

 

怠惰「がぁ目が!!」

 

上手く眩ませれたみたいだ。すぐに体を回転させ左手に鞘を持って、

 

蓮 「でりゃ!!」

 

ガンっ!!

 

怠惰「うがぁっ!?」

 

鞘で見事顎にクリーンヒットさせ怠惰は吹っ飛ばされる。鞘を投げ神楽に切っ先を飛んでいく怠惰へと向けて、

 

蓮 「金狐 葛の葉!!」

 

足をバネにし怠惰へと突っ込み怠惰の心臓めがけて怠惰へと突進しそして、

 

ザシュ!!

 

心臓を貫き岩の壁へと叩きつける。

 

怠惰「がはっ!」

 

刀を引き抜き自分は数歩後ろへと下がり見た。水溜まりに映る自分の姿を。

 

蓮 「ごれば………」

 

理久兎と戦った際に千の助力でなれたあの狐の姿になっていた。だが、

 

蓮 「ごぼっ!ごぼっげはっ!」

 

心臓が痛い。怠惰のポケットを漁ろうとしたその時立ちくらみが襲う。もう力が入らない。朦朧とする意識の中で自分は地面へと倒れるのだった。その数秒後、

 

怠惰「がはっ!はぁ…あぶねぇ……後数Cmずれてら

   マジ死んでたわぁ追い込まれた狐はジャッカ

   ルより狂暴ってのはこの事かねぇ」

 

残った右手で薬を取りだし蓋を口で開け錠剤を取り出して、

 

怠惰「おめでとう…合格だ蓮……それと聞いてないと

   思うが言ってはおく死にはしないけどな」

 

そう呟き怠惰は自分の口に薬を飲むこむ。蓮に解毒薬を与えると思ったか。これはただの腹痛に聞く整腸剤のビ(ピー)フェルミンなんだから解毒成分なんてある訳ないだろ。

 

怠惰「だが痛ぇな本当によぉ」

 

倒れる蓮を肩で担ぎ足を引きずらせながら怠惰は博麗神社へと帰るのだった。




怠惰「ではでは引きずりながらですが今回はここ
   まで♪えっ?蓮は死んだのかって?なわけ
   ないですよ♪元から死ぬ毒ではなくただ単
   にドMの方々が痛みが欲しいという要望の
   元に作った薬なんですから♪筋肉や節々に
   激痛を走らせますが命には別状はありませ
   んよ♪それに解毒剤を打っても飲んでもす
   ぐに効くわけないじゃないですか♪その前
   に死にますよ♪」

蓮 「すぅ……すぅ…………」

怠惰「おっと話が過ぎましたねそれでは今回はここ
   まで♪また次回もお願い致します♪それでは
   また次回!サラバです♪」


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第218話 千の夢

こんばんは読者様。朝6時に寝た結界なんと午後3時に目が覚めてしまった怠惰のクソ悪魔です。明らかにこれはヤバイです。睡眠時間を修正しなくては………失礼それでは本編へどうぞ。


うっすらと移動する景色が目に映る。自分の足は地面に当たりずるずると引きずられている。右を見ると怠惰が自分の肩を組ながら移動していた。

 

蓮 「怠惰…さん……?」

 

怠惰「起きたかもう少しで着くぞ」

 

何が着くというのだろうか。そうして林から抜けると博麗神社が目に映る。外に霊夢や魔理沙に早苗といった皆がいた。

 

怠惰「お~い帰ったぞぉ~」

 

霊夢「あんた今まで何処………って!蓮それにあんた

   左腕が!」

 

霧雨「おっおい左腕大丈夫かよ!見事に切断されち

   まってよ………」

 

顔をあげて怠惰の左腕を見ると袖に血がついていてそこから先にあるべき腕がなかった。そして怠惰は何故かニヤリと笑うと、

 

怠惰「はははっ未来に賭けてきた♪」

 

と、何処かで聞いたことのある発言を言う。

 

早苗「何処の四皇ですか!?」

 

怠惰「違うよ………それとこいつ重いんだけど誰でも

   良いから持ってくんない?」

 

霊夢と魔理沙が自分へと駆け寄り肩を持って支えてくれる。怠惰は残った右腕でポケットをまさぐり、

 

怠惰「あったあった………よっと!」

 

ズビュ!

 

赤色の液体が入った注射器を無くなった左腕に射す。すると、

 

怠惰「がぁぁ!あがぁぁぁぁぁ!!!」

 

グジュグジャグジャズジャ………

 

あり得ない光景を目にする。無くなった腕が徐々にと再生し元の形へと戻った。そして生えた左手をグーパーして、

 

怠惰「……ふぅ実験は成功…俺でも使えるけどやっぱ

   り痛みはとんでもないか」

 

霧雨「ばっ化け物………」

 

霊夢「あんた狂ってるわよ」

 

怠惰「慣れだよ慣れ♪それに………」

 

と、言っていると千が此方へと駆け寄ってくる。

 

千 「怠惰よ遅かったのぉ大丈夫か?」

 

怠惰「あぁ大丈夫だよ♪それよりも………眠い」

 

そう言いフラフラと博麗神社の母屋へと行くと、

 

怠惰「少し眠らせて2撤してマジで眠いんだよ後そ

   っちは仕上がってるからそっちも休ませてや

   ってくれ」

 

そう言い怠惰は部屋へと入っていった。

 

霊夢「あんたここまでボロボロになってていうか何

   やらせたのよ!」

 

千 「………怠惰の特訓じゃがまたの名を命懸けの試

   練とも言うべきかのそやつに毒薬を注入し怠

   惰の持つ解毒薬を奪うというまさに命懸けの

   試練じゃよ」

 

霧雨「おいそんな事をさせれば幾らなんでも!」

 

霊夢「それ…あんたが提案した特訓かしら……?」

 

千 「そうじゃ………文句はあるか?」

 

と、千は言う。自分は霊夢達を見ると目が敵対心を抱くような目をしていた。

 

霊夢「充分狂ってるわあんたも!」

 

霧雨「…………」

 

早苗「すみませんが少し幻滅しました」

 

そう言い自分を連れて母屋へと向かっていく。後ろを振り向くと千は少し悲しそうな目をしていたそれが頭から離れなかった。そうして自分は皆に寝かしつけられたのだった。そしてまた自分は真っ白な世界にいた。

 

蓮 「また夢の世界?」

 

晴明「えぇ」

 

蓮 「晴明さん」

 

また定番のように晴明がいた。そしてニコリと微笑み、

 

晴明「貴方も金狐化が使えるようになったのですね

   おめでとうございます♪」

 

蓮 「いえ………多分怠惰さんがあんな特訓をしてく

   れなかったら使えなかったと思いますし………

   それに気になるんです何で龍神様いえ千さん

   は怠惰さんを庇うのかなって不思議なんです

   よね」

 

あの特訓を考案したのは怠惰なのは明白なのだが何故、千が庇ったのか不思議だった。晴明は顎に手を当てて、

 

晴明「夢ならもしかしたら介入出来ますかね気は引

   けますが私も気になりますね蓮もし嫌ならば

   止めますが………」

 

蓮 「いえ共犯になります晴明さん」

 

晴明「そうですかなら行きますよ!」

 

そう言うと周りの景色が変わる。真っ赤な血の色のような空に荒廃した街に赤い頭巾や黒い頭巾を被った怪しい教団更には貧困に嘆く子供と見ていて壮絶な世界だ。

 

蓮 「晴明さんこれって龍神様の夢ですか?」

 

晴明「えぇその筈ですが………」

 

ドゴーーーン!!

 

爆発音が響く。音のした方を向くとそこには真っ白な城から煙が上がっていた。自分と晴明はお互いに頷き城へと行くとそこでは無数の天使達を相手にする者が5人いた。頭に角が生え翼を羽ばたかせる者達。角に限っては怠惰と似ていた。恐らくこの者達は悪魔だ。

 

晴明「………これは戦争?」

 

蓮 「晴明さん中に行ってみませんか!」

 

晴明「えぇ!」

 

晴明と共に穴が開いている所から中へと入り奥へと進む。そして大きな扉を開き見るとそこには、

 

蓮 「あれって龍神様に………怠惰さん!?」

 

晴明「まさか龍神様と戦って………でも今の光景を見

   てるととても………」

 

その通りだこの光景からはまったく今の状態になった等ととても想像もできない。それに怠惰が着ている服は軍服つまりこの時代は戦争の時代。そして魔理沙との話での神魔大戦を思い出す。怠惰は第一次には出ていないと言っていた。つまり目の前の戦いは第二次神魔大戦という事だろう。

 

晴明「ですがあの龍神を圧倒してる!?」

 

蓮 「怠惰さんって一体何者………」

 

と、言っていると突然変異目の前は真っ白になり元の場所へと戻る。

 

晴明「どうやら夢の主が目覚めててしまったみたい

   ですね……それと蓮…分かってくださいねあの

   状態金狐化になるには限界に到達しそれを破

   らなければならないそこは分かりますね?」

 

蓮 「はい今なら何となく怠惰さんがやった意図が

   分かった気がします………」

 

晴明「なら良かったさぁもうじき時間ですお行きな

   さい蓮♪」

 

蓮 「ありがとうございます晴明さん♪」

 

そう言うと目の前は暗くなる。そして目を開けると博麗神社の天井が写った。布団の横を見ると霊夢が自分の体を枕にして寝ていた。

 

蓮 「霊夢………」

 

霊夢「んんん………蓮?起きたの!」

 

蓮 「ん!?うん!」

 

何故にそこまで驚くのだろうか。だが不思議な事に体が軽いし痛みも不思議な事に消えていた。だがそれよりもやることがある。

 

蓮 「霊夢‥‥龍神様や怠惰さんの事って嫌い?」

 

霊夢「………嫌いよあんただってあんなボロボロにな

   ってしかも後少しで命がなくなったかもしれ

   ないのよ嫌いになるに決まっているわよ!」

 

蓮 「だけどね………それは僕がやりたいって言って

   やったんだよそれに龍神様があの特訓を考案

   したんじゃない考案したのは怠惰さんだよ」

 

霊夢「じゃあ何で彼奴………庇ったのよ?」

 

蓮 「………多分なにかしらの恩があるんじゃないか

   な怠惰さんに」

 

夢での事は今回は話さないようにしたいと思った。話したとなると恐らく皆は混乱するだろうと思ったためだ。

 

蓮 「とりあえず龍神様の所に行こう♪」

 

霊夢「でも………彼奴に言っちゃったわよ狂ってるっ

   て!」

 

蓮 「なら謝る気持ちを持っていこうよ♪」

 

霊夢「………知らないわよどうなっても」

 

蓮 「うん♪」

 

そうして部屋を出て自分と霊夢は龍神の元へと行くのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「なぁお前は本当に規格外だろ?」

怠惰「何を今さら♪」

鈴蘭「毒とかはないんだよね?」

怠惰「ないよ♪だってあれは元々はドMの要望の元
   に作ってそこから先は拷問アイテムとして使
   ったなんちゃって激痛薬だもん♪」

神楽「というか怠惰さんその左腕とかって」

怠惰「あぁ細胞活性化させて再生させただけだよ♪
   まぁ細胞を使うから寿命も少し縮ませるけど
   ね♪」

狗神「お前寿命を縮めて大丈夫なのかよ!?」

怠惰「平気平気♪それに関しては秘策はあるからさ
   多分あっちの小説が消える前から見てくださ
   る読者様なら分かるはず時には千ちゃんに燃
   やされ灰になり時には斬首されゆっくりにな
   っても復活を遂げてるんだから♪」

鈴蘭「怖っ!?」

狗神「お前本当に生物かよ………」

神楽 ( ; ゜Д゜)

怠惰「さぁどうだろうねそこは空想でもふくらませ
   てよ答えを教えるのは単純だからね♪それで
   は今回はここまで!」

鈴蘭「また次回もよろしくね!」

神楽「それでは読者様方♪」

狗神「またな♪」


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第219話 昔話

こんばんわ読者様。一睡もする事が出来なかった怠惰のクソ悪魔です。まさか深夜遅くに実況者様の生放送があるとは‥‥ついつい見ていたら5時ぐらいになっていました。あれはズルい。失礼。それでは本編へどうぞ。


自分と霊夢は縁側を歩き龍神のいる部屋へと来る。しかし霊夢の顔は浮かない。先程に聞いた話だとキツイ事を言ってしまったと言っていたためそのせいか入るのを躊躇っている感じがした。

 

蓮 「入るよ」

 

霊夢「うっうん」

 

蓮 「失礼します」

 

自分と霊夢は部屋へと入るとそこでは、

 

怠惰「ふわぁ~……眠い…………」

 

千 「これ!しっかりやらぬか!」

 

怠惰「良いよなぁ応援するだけならさぁ!こっちは

   2徹からの24時間しか寝てねぇんだからな

   ちくしょうめ!」

 

怠惰は試験管を持って何かをしていて千はあくびをする怠惰を叱っていた。すると千は自分達に気がつく。

 

千 「起きたかそれに………」

 

霊夢「悪かったわよ昨日キツイ事を言って謝るわ」

 

千 「いや良いんじゃよ」

 

霊夢「ねぇもし嫌じゃなかったら教えてくれない何

   であんたはそいつを庇ったのよ?聞いた話だ

   とそいつが提案したって話じゃない」

 

蓮 「あぁ~あまりそんな事を言うのは………」

 

流石に失礼だろうと思い霊夢を止めようとすると怠惰は眠たそうな目で此方を見て、

 

怠惰「何?千ちゃんそんなことした訳?あのさぁ君

   が皆を引っ張るんだからそんな無様な事をし

   ちゃダメでしょ?」

 

千 「じゃって!そなたが悪く言われるのが嫌なの

   じゃ!怠惰は嫌われても良いのか!」

 

怠惰「もう慣れたよそんなのそれに嫌われてなんぼ

   だよだからこそ俺が汚れ仕事をしてるんだろ

   お前が汚れ仕事をする必要なんてないんだよ

   分かる?」

 

千 「しかし……ワシは…………」

 

千は俯いた。怠惰は呆れながら頭を掻く。つまり千があぁ言った理由はただ単に怠惰がこれ以上嫌われるのを防ぐためという事だろう。

 

怠惰「やれやれもっと胸を張ってしゃんとしろよそ

   うでないと皆は引っ張れないよ?」

 

千 「うっうむ」

 

怠惰「と言ってもあぁ~でも張る胸も無いペタンか

   悪い悪いそして無乳ペタンヌ乙www」

 

千 「ムッ!」

 

ゴチンッ!!

 

怠惰の悪ふざけにキレて千は1発怠惰の頭をぶん殴ると怒りながら部屋を出ていった。

 

怠惰「いてぇ~…たくよ……だがお前はそうでないと

   こっちが落ち着かねぇよな♪」

 

蓮 「えっ」

 

一瞬だった。冗談はセクハラなような気がしたがそれはともかくとして怠惰から理久兎と同じような雰囲気を感じた。特にこの憎たらしい所とかが。

 

霊夢「あんた色々と最低よそれとセクハラ」

 

怠惰「アハハハ♪だけどあれぐらい言わねぇと彼奴

   は元気にならねぇし立ち直らねぇよ♪」

 

霊夢「付き合いは長いのよね?」

 

怠惰「まぁな………てかそれよりもお前らさっさとこ

   こから出ていきなよこっちは薬の調合中何で

   な気が散るし千ちゃんもいなくなったからそ

   の間に終わらせたいんでなほら出てった」

 

そう言い怠惰に縁側まで押されると障子を閉じられた。そしてすぐの縁側で千が座っていた。

 

蓮 「龍神様」

 

霊夢「あんた殴ってどっか行ったと思ったけれど意

   外と冷静ね」

 

千 「ふん怠惰の真意ぐらい分かるわい………それと

   そなた達には迷惑をかけたからのぉせめても

   の償いじゃ昔話をしたい聞いてくれるか?」

 

霊夢「良いわよ龍神の昔話って何かご利益ありそう

   だし♪」

 

蓮 「聞いてみたいですね」

 

自分と霊夢は縁側へと座ると千は顔を微笑ませながら昔話を語り始めた。

 

千 「昔々の話じゃ大きくて真っ白のお城そして大

   きな壁に囲まれて生活しておるお姫様がおっ

   たお姫様には母親とも言える女性がおりその

   女性の愛情を注がれながら生活をしたそんな

   時じゃったその少女は書物などで街というの

   憧れを抱き壁の外に出たいという思いが爆発

   したそのためこっそりと出ることにしたしか

   しそこは少女が想像した街とは違ったんじゃ

   さてそれはどんな街じゃったと思う?」

 

と、いきなり話を振ってきた。どんな街とは言われても返答に困る。

 

霊夢「うぅ~ん恐らくその少女は色々と乙女と考え

   て綺麗で活気のある街とか思っていたとかか

   しら?」

 

千 「ズバリな正解じゃが恥ずかしいの………コホン

   そして言うとおりその街は想像とは果てしな

   い程に寂れおったしかも街人達は飢餓してお

   ったそしてそんな中じゃった少女は迷子にな

   ったんじゃが1人の男いや罪人と出会ったん

   じゃよ」

 

蓮 「罪人?」

 

千 「うむ少女はその罪人にすがった道を教えてく

   れと………しかしその罪人はどうしたと思う?

   そやつ無視していなくなろうとしたんじゃぞ

   じゃが少女も何とか食い下がり道案内をして

   もらったそして道中でこの街の惨状を知った

   んじゃよ何せ苦しんでいる理由はその少女い

   や母親のような存在である女性が原因じゃっ

   たんじゃそして少女は家へと帰り苦悶したん

   じゃしかしそれら飢餓の原因は7人の大罪者

   が原因と教え込まれたんじゃそして敵対者で

   ある大罪君7人が城へと攻めてきたそして少

   女は出会ったんじゃよ道案内をしてくれた男

   とのうそして少女と男は戦ったんじゃ」

 

龍神の話を聞いて思い付く事が1つだけある。それはあの夢で見たことだ。真っ白な城に飢餓する民そして龍神と怠惰が戦っていたあの夢と話している事が一致している。

 

蓮 「それでその後はどうなったんですか?」

 

千 「激闘の末に母親と思っておった女性と7人の

   大罪者のボスが決着がつかずで降りてきたん

   じゃ………じゃからこそ少女は母親と思ってお

   った女性から真実を聞いたんじゃそれは自分

   達以外は全ての生ある者達が家畜であるとい

   う事を少女が信じてきていた者は全てが幻で

   あった目に映り耳で聞こえるものが全て真実

   であったと気づいた知らなかったとはいえ民

   を苦しみていた事を嘆いたんじゃそして少女

   罪を償おうと考えた故に母親のような存在で

   あった女性を殺したんじゃ胸の心の臓を貫い

   たんじゃよ」

 

霊夢「その少女は死んだの?」

 

千 「うむその少女も償うべく最後は大罪者の1人

   である男に介錯を頼み最後は死んだぞ」

 

と、語った。だがその最後は間違っている。何せ死んだはずの者なら自分達の目の前にはいないのだから。

 

蓮 「龍神様それは否ですよね?だってそうしたら

   この世界は創造されてませんよ」

 

霊夢「えっどういう事よ」

 

蓮 「だってこの世界は龍神が創造したなら何処に

   その龍神の描写があるの?そして考えてみて

   霊夢‥‥龍神様は最初に昔々って言ったんだよ

   つまり昔々それはこの世界が創造される前つ

   まり時代的には恐らく怠惰さんが言っていた

   第二次神魔大戦の時代そう考えると辻褄が合

   うんですよ………どうですか龍神様?」

 

霊夢「あんた探偵か何か!?」

 

違うよ。精々ワトソン止まりだろう。シャーロックは霊夢に譲りたい。そして千は楽しそうに笑う。

 

千 「見事じゃなそう………実際はこの通り生きてお

   るぞ♪結局その男はワシを保護したんじゃよ

   じゃが死んだという言葉は間違ってはおらぬ

   過去の自分を殺し過去の罪を背負ってワシは

   今も生きておるからの♪」

 

霊夢「ねぇじゃあその大罪人ってまさかそれって」

 

千 「うむ♪部屋に隠っておる怠惰じゃよ♪」

 

霊夢「やっぱり!?」

 

どうやら怠惰とはそこで知り合ったみたいだ。つまり千にとって新たな生をくれた怠惰は恩人という事なのだろう。

 

千 「話が過ぎたのそろそろ皆が帰ってくる次の指

   示を出したいしのとりあえず怠惰を呼んでく

   るから縁側に集合を頼むぞ♪それではの少年

   に少女よ♪」

 

千は立ち上がり怠惰のいる部屋へと向かった。

 

蓮 「凄い話だったね」

 

霊夢「そうね………」

 

そう霊夢と言い合っていると怠惰のいるであろう部屋から、

 

千 「貴様!寝ておったな!!」

 

怠惰「うるさいなぁ!寝かせてよ!!」

 

と、大声が聞こえてくる。これには自分も霊夢も苦笑いしか出来なかったのだった。




怠惰「ではでは今回も………」

千 「貴様起きたんじゃろうな!」

怠惰「起きたから!ほらそっちに行った行った!」

千 「なっこら!?」

怠惰「はぁ‥‥まったくあぁ寝たい………本当に寝たい
   ここ最近リアルでもこっちでも不眠で辛いっ
   たらありゃしませんよ………」

千 「あっ怠惰!集会をするから来るんじゃぞ!」

怠惰「えぇ!?………マジで最悪‥‥トホホちきしょ
   うめ………では読者様!行かなければならな
   いので今回はここまで!また次回もお願い
   致しますそれではサラダバー♪」


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第220話 進軍

こんばんは読者様。モンストはまたコラボするのかと思った怠惰のクソ悪魔です。志々雄さんに勝てる気がしない。主に高杉の地獄を知ってしまったが故に。失礼ではそろそろ本編へどうぞ。


自分達は庭へと集まる。そこには紅魔館組や永遠亭組に命蓮寺のメンバーだったりと皆は勢揃いだ。

 

蓮 「結構集まったね」

 

霊夢「そうね」

 

霧雨「よぉ蓮めざめたか♪」

 

早苗「蓮さん!」

 

話していると魔理沙と早苗が駆けてくる。どうやら心配をしてくれていたみたいだ。

 

蓮 「あっえっとおはようございますかな?」

 

霧雨「何がおはようございますだ帰ってきた時にお

   前が怠惰に連れられて帰ってきた時ボロボロ

   だったから正直焦ったんだぞ!」

 

早苗「無茶しすぎですよ!」

 

蓮 「アハハハすみませんでした」

 

面目ない限りだ。だがこうして心配してくれるのは少し嬉しかった。

 

天子「ふぅ~ん聞いてはいたけど死んでなかったの

   ね貴方」

 

蓮 「あぁ天子さん」

 

不機嫌な顔をして天子もやって来た。見た感じこの集まりに不服といった感じなのもあるがまだ怠惰とかと仲直りも出来ていなさそうだ。

 

蓮 「………あのやっぱり怠惰さんと仲直りは」

 

天子「やってないしやるわけないでしょうが正直

   あっちから謝りに来ない限り許す気すらな

   いわよ」

 

早苗「………正直私も龍神様達の意見にはついては

   いけないですね」

 

霧雨「お前とかが負担かかるのは可笑しいしな」

 

個人的には仲直りというかお互いに誤解は解いてもらいたいものだ。そのため自分は本当の事を話そうと思った。

 

蓮 「よければ聞いてくれるかな………」

 

霧雨「ん?何だよよ

 

早苗「何でしょうか?」

 

天子「下らない話なら」

 

霊夢「その前に一発殴るわよ」

 

天子「冗談よ」

 

そうして自分は話すことにした。自分がボロボロになったのは自分が修行を望んだためという事やあの2人の本来の性格だったり話せることはありのまま全て話す。

 

霧雨「つまり龍神は彼奴を庇ったてことかそれによ

   まさか神魔大戦の時代にいたとはなぁ」

 

早苗「いくら昔に助けられたからってそこまでする

   なんて………ですが」

 

天子「龍神様を見殺しにしようとした彼奴なんかを

   庇うなんて」

 

天子は見殺しにしたとは言うが今思えば恐らく怠惰は見守っていたのではないかと思う。だって本当に見殺しにするのなら千は愚か自分達も見殺しにされていただろう。それに窮地で聞いた「助けてやる」という声は恐らく怠惰が発したとなれば自分の考えはあっている事になるだろう。

 

蓮 「だから思うんですよ龍神様や怠惰さんはあぁ

   は言っていますが本当は僕達のために動いて

   いるんじゃないかってそれに見殺しにするの

   だったら今頃僕達はいませんよ」

 

天子「考え直してみるわよそれで良いでしょう」

 

霊夢「それを私達にいわれてもねぇ~」

 

と、話していると千が縁側へと立つ。その後ろには怠惰も立っていた。

 

千 「さてこれより作戦会議をするぞ!まず皆の

   近況報告を聞きたいんじゃが」

 

千がそう言っている後ろでは怠惰は立ちながら眠っていた。というかどんだけ眠いんだよまだ1分も経過していないというのに。だがそんなのは放っておき代表者としてレミリア、さとり、永琳、聖は数歩前へとでる。

 

レミ「まず紅魔館は修繕も終わったし近辺の魔物も

   粗方は片付けたわ進行の方はそっちに任せて

   あるから」

 

さと「………えぇ妖怪の山の方まで進行は進みました

   そして恐らく北方向のリーダーであろう亜狛

   さんは天狗の里を拠点にしていると思われま

   す以上です」

 

聖 「それでは私ですね魔法の森‥‥西の方角に関し

   ては何とか最後の方まで進められましたそこ

   で魔理沙さんの話だと見覚えのないという洞

   窟見つけたのでそこ黒さんはいる筈です………

   それと障気は未だに濃いのでアリスさんを救

   うとして私と魔理沙さんを含めて後1人だけ

   同行をお願いしたいです私からはこれで終わ

   りです」

 

永琳「それじゃ私ね永遠亭の片付けも終わったから

   薬は往復する必要はあるけど安定して補給は

   出来るわそれとてゐ達やウドンゲに斥候をし

   て貰って分かったけど季節外れで太陽の畑で

   ひまわりが大量生殖しているらしいのそれで

   恐らくだけど今の耶狛は美に対しての終着が

   あると考えらるわそこで考えられる事はひま

   わりが咲き誇る太陽の畑が拠点と考えている

   わ私からも以上よ」

 

と、この3日でここまで調査は進んでいた。

 

千 「うむ良い成果じゃそうとは思わんか怠惰よ‥‥

   怠惰?………貴様!!」

 

ゴチンッ!

 

怠惰「アムリダァ!!?」

 

またぶっ飛ばされ数m先まで吹っ飛んでいった。やはり懲りてはいないみたいだ。

 

千 「まったく………コホンッ!それでは作戦を言う

   からの心して聞くのじゃぞ支配地のボス達の

   居場所は目星はついたんじゃここでこそで王

   手をかけるぞ!北、東、南に位置する狂った

   従者達を倒し縛り付けてでもここへ連れてく

   るのじゃ!何なら手足の骨の数本でも折った

   としてもそれでも構わんからの!ワシのバカ

   息子の従者ならばそれぐらいで死にはせんか

   らのぉ!そしてどちらに向かうにせよ各自で

   連携は取るのじゃぞ良いな!」

 

全員「おぉーーー!!!」

 

皆で一斉に声を上げる。だが千の言う通り本当に手足の骨を数本折らないと連れてくるのは大変そうだ。しかし自分は何処に行けば良いかと悩む。

 

霊夢「………蓮あんたも北に来なさいよ」

 

蓮 「えっ?」

 

霊夢「正直な話だけど北は魔物の数が半端ないのよ

   亜狛は他人を操る行動はしていない分で魔物

   の数が言った通りで多くて手伝ってくれない

   かしら?」

 

蓮 「………分かった北にいくよ♪」

 

そうして自分は北に向かうことが決定した。他には、

 

霧雨「なぁパチュリーこっちに来ないか♪」

 

パチ「何で私なのよ?」

 

霧雨「お前なら話しやすいからだぜ♪それによこれ

   を着けさせてやるよ♪」

 

魔理沙は怠惰から借りた防毒マスクを見せる。それを手に取りパチュリーはまじまじと見て目を点にする。

 

パチ「………良いわ興味が出たわ」

 

霧雨「決まりだな♪」

 

こうして西はパチュリーが向かうことが決定したのだった。また一方では、

 

永琳「ねぇ妹紅太陽の花畑に妖怪はいるかしら?」

 

妹紅「妖怪ねぇ………1人いるなとんでもねぇ奴が」

 

輝夜「そう」

 

妹紅「元気ねぇなあぁ何時もは根倉だからか悪いな

   輝夜♪」

 

輝夜「何ですって!」

 

こっちもこっちで何時ものように争いをするのだった。そして数m先では、

 

怠惰「理不尽………」

 

と、怠惰が呟くが聞くものは誰もいなかったのだった。




怠惰「ではではこのぶっとばされたままの形ですが
   読んでくださりありがとうございました………
   しかし何故に殴られたのやら………本当にこの
   世は理不尽ですよね本当に………」

千 「お~い怠惰戻ってこんかい!」

怠惰「やれやれ………それでは短いですが今回はここ
   まで!また次回もお願い致しますそれでは読
   者様また次回!サラダバー!」


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第221話 各々の進軍

こんばんは読者様。臨時収入が入ったのでDead by Daylightを買おうかなと考えてしまっている怠惰のクソ悪魔です。やるなら完璧にキラー一筋でやりたいなぁと思っていたりしています。ですがVita(約5年)や3DS(約3年)も壊れてきているので新品を買おうかなとも思っていたりもしています悩みますね買いたいものが多いと。それと今回絶対にこいつ多作品の敵だろ!と言うツッコミがありそうですがまさしくその通りと言っておきます。それではそろそろ本編へどうぞ。


蓮たちは博麗神社から飛び各々の場所へと向かう。蓮と霊夢の博麗組は勿論の事、紅魔館からは咲夜と玲音が守矢からは早苗そして地霊殿からさとりとお燐が北となった。そして妖怪の山へと続く坂道では、

 

霊夢「ねぇレミリア達は?」

 

咲夜「お嬢様は館にいますよ本来なら向かう筈でし

   たがパチュリー様が西に向かわれたため急遽

   留守番に………」

 

玲音「要は自宅警備員だ」

 

お燐「えぇっ!?」

 

それ完璧にニートが言い訳で使う単語だろと思った。だがそれでもそれなりに人数は揃ってはいるため何とかなりそうだ。

 

霊夢「………どうせ魔理沙が誘ったんでしょ本当に迷

   惑よね」

 

お燐「いやいや自宅警備員ってえぇ!?」

 

蓮 「まぁまぁとりあえず先へと急ぎましょうここ

   にいても進まないので」

 

さと「その意見には賛同ですねお燐も静かにしなさ

   い」

 

お燐「はい………」(´・ω・`)

 

早苗「ならささっと向かいましょう♪」

 

早苗の一言で自分達は一歩一歩と妖怪の山を登りながら魔物を退治してまわるのだった。そして視点は代わり西の方角の魔法の森では、

 

パチ「凄い障気ね正直これがなかったら私達魔法使

   いも長時間はいられないわよ」

 

聖 「本当ですねこの………防毒マスクをでしたっけ

   便利ですね♪」

 

霧雨「いや普通の防毒マスクってよ毒ガスとかしか

   防がないからな?」

 

と、常識的な事を話しつつも枝や林をくぐり抜け時には茸の群を抜けて休憩ポイントの魔理沙ハウスこと霧雨魔法店へと辿り着く。

 

霧雨「なぁ疲れてるなら休憩するが大丈夫か?」

 

聖 「いえ大丈夫ですよ」

 

パチ「私も大丈夫よ今日は調子いいの」

 

霧雨「そうか?なら先に進むぞ」

 

そうしてまた先へと進む。池を飛び越え倒れた大木の上を通りそうして次なる休憩ポイントの地蔵の前に到着する。

 

霧雨「また休憩ポイントだが………」

 

聖 「そうですねなら数分だけ休みましょうか」

 

パチ「そうね」

 

数分だけ地面に腰掛け休む。すると、

 

魔物「ガァ‥‥ア………」

 

魔物が出てきた。そいつは巨体で幽霊のように足はなく両手には長いマスケット銃を携えそして真っ黒のコートを着て鎖がまとわりつくその姿に顔は麻袋で隠れているが片目だけがギョロりと此方を覗き見つめる人型の怪物だった。

 

霧雨「ちっ!」

 

パチ「ねぇこいつは強いのかしら?」

 

聖 「知りません何せこの魔物とは戦うのは初めて

   なもなので」

 

と、言っていると怪物は両手のマスケット銃をその巨体に身合わない速度で一瞬で構え速射してくる。

 

バキュン!バキュン!バキュン!バキュン!

 

霧雨「何だこいつ!?」

 

聖 「つっ!」

 

パチ「銃を速射してきたわ!」

 

3人は即座に攻撃を避ける。すぐに魔理沙は八卦炉を取り出すと、

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

巨大レーザーを魔物へと放つとそれは魔物に被弾した。

 

ピチューーン!

 

霧雨「へへっ!どんなもんだ………い!?」

 

しかしビクともしていないといった感じなのか平然と浮いていた。

 

聖 「せいや!」

 

ガスッ!!

 

今度は聖の蹴りが顔へと当たりそいつの首は180度回転するが、

 

ゴキッ!

 

逆180度回転で首が元に戻った。

 

聖 「っ!」

 

パチ「火水符 フロギスデイックピラー!」

 

地面から大量の火柱が上がり魔物へと直撃した。しかし、

 

バキンッ!

 

パチ「何こいつ!」

 

何と炎は一瞬で凍ったのだ。そして砕かれ中から怪物が平然と立つ。そして3人は感じた明らかにこいつはこれまでの雑魚魔物とは存在や格が違うと。

 

霧雨「撤退!」

 

聖 「賛成です!」

 

パチ「魔理沙!箒に乗せて!」

 

魔理沙達は全速力で逃げ出す。すると魔物は右手のマスケット銃を掲げ、

 

バキュン!

 

発砲をした。それが合図かのように魔理沙達の逃げ場をなくすかのように無数の竜巻が発生する。

 

霧雨「どわっ!!」

 

パチ「つっ!」

 

聖 「くっ!」

 

何とか空を飛び竜巻を抜けダッシュで逃げる。どのくらい逃げたかは分からないが何とか巻けたみたいだ。

 

霧雨「ふぅしかし何なんだよ彼奴」

 

聖 「分かりませんが新種ですね」

 

パチ「でも何とか巻けたんだし早く目的地に行きま

   しょう」

 

霧雨「だな」

 

そうして魔理沙達は黒がいるであろう洞窟へと向かうのだった。そして視点は代わり南側、永琳や輝夜と鈴仙の永遠亭組を筆頭に天子と衣玖の天界組そして妹紅と萃香がこちらの組となっているが、

 

輝夜「言いたいけど何でこいつと戦わないといけな

   いのよ!」

 

妹紅「それは私の台詞だ輝夜!」

 

 

またこの2人はいがみ合っていた。それを見て天子やその他の者は呆れ中には、

 

萃香「ハハハ喧嘩するほど仲が良いねぇ♪」

 

と、楽しむ者もいた。これらを見て天子は少し不安に思ったのか、

 

天子「こんなのだけど大丈夫かしらね?」

 

衣玖「どうでしょうか?しかし彼女達は噂では不老

   不死みたいなので戦力としては申し分はない

   ではないですか?」

 

天子「ふぅ~ん」

 

鈴仙「あの~姫様そろそろ」

 

鈴仙の言葉を聞いた輝夜は不服ながらも皆に向かって、

 

輝夜「コホン!これより作戦を開始するわ!目的は

   領地奪還そして耶狛の捕獲よ!それから耶狛

   の捕獲に関しては死ぬ気でいえ殺す気でやり

   なさいあぁ見えて耶狛も蓬莱の薬を飲んだ不

   死者よ良いわね加減なんてしたらダメよ!」

 

数人「おぉ~!」

 

数人が輝夜の演説に声をあげるが、

 

妹紅「何でお前が仕切るんだよ!」

 

輝夜「あんたより人徳があるからよ!」

 

また喧嘩を始めた。すると永琳がやれやれといった表情で前へと出て、

 

永琳「それじゃ行くわよ!」

 

と、言い永琳達も向かうのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「なぁあの敵の風貌だが凄くあれなんだが?」

鈴蘭「知ってるの姐御?」

狗神「あぁ確かあいつは………」

怠惰「おぉっとネタバレはなしだよ!答えは明日の
   本編と後書きでその紹介を少しするから!」

神楽「えっと前書き通りですよね?」

怠惰「まんま彼奴はこの東方とは一切関係ない奴で
   はありますが正直な話で滅茶滅茶強いという
   のは事実とは伝えてはおきます………ドロップ
   は良いみたいですけどね」

狗神「やっぱりあれだ」

怠惰「ではまぁ狗神さんが答えを言ってしまいそう
   なので今回はここまで!」

神楽「また次回もお願い致しますね♪」

鈴蘭「それじゃあね読者様!」

怠惰「バイバイ♪」


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第222話 西組

こんばんは読者様。ついにDead by Daylightを購入してしまった怠惰のクソ悪魔です。因みに私はサバイバーよりもキラーを優先してプレイしております。やっぱり追いかけるのは楽しいですね。それでは本編へどうぞ。




魔法の森の最果てそこは魔理沙やアリスの家よりも更に遠くに位置する場所であの世の無縁塚がある境界線付近だ。そこまでは何もなく林や木々があるだけだが今回は違った。

 

霧雨「本当に不気味だよな」

 

聖 「そうですね」

 

パチ「例の突然できた洞窟よね?」

 

霧雨「あぁ」

 

そこにはこれまで洞窟などなかったのを覚えている。しかし自分達の目の前には無かった筈の洞窟があるのだ。つまり十中八九でこの奥に黒はいるだろう。

 

霧雨「入るぜ」

 

聖 「えぇ」

 

パチ「そうね入りましょう」

 

魔理沙達3人は中へと入っていく。中をちょっと進むと下へと続く階段がありそこを下り今度はただ真っ直ぐに道が延びているため真っ直ぐ進む。そうして歩くと扉が見えてくる。

 

霧雨「準備は良いか?」

 

パチ「えぇ」

 

聖 「大丈夫です」

 

2人の言葉を聞き魔理沙は扉を開ける。そこは幾つもの西洋人形が並ぶ部屋だった。その奥にはポツンと豪華な椅子に座る自分達と同じぐらいの大きさの人形いや違うあれは、

 

霧雨「アリス!」

 

アリ「………………」

 

そこにはアリスが光の無い目で座っていた。服が何時もの青いノースリーブとかではなく真っ黒のゴシックドレスだったためついつい人形に見えてしまった。しかし名を言ってもアリスは反応せず光の無い目でうつむいたままだった。

 

霧雨「ちっ!やっぱりダメか」

 

パチ「にしても本当にあの姿を見るとただの人形そ

   のものね」

 

確かにそうだ。あの好戦的なアリスとは言い難い程に大人しく黙っているのだから。とりあえずは殴ってでも起こしてやろうと思いつつ近づくと、

 

? 「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ良いねぇ!流石は

   霧雨魔理沙だよなぁここまで来やがったか」

 

パチンッ!!

 

突然の声と共に部屋全体が一瞬で明るくなる。

 

霧雨「うっ!」

 

パチ「眩しっ!」

 

聖 「この声は黒さん!」

 

眩くなった視界が元に戻っていくとアリスの座る席の途なりに豹変した黒が気持ちの悪い笑顔と共に立っていた。

 

霧雨「お前アリスを解放しろ!」

 

黒 「おぉ~おぉ~第一声からこれか良いねぇその

   今にも殺したいっていう殺気が伝ってわって

   くるぜぇおい」

 

聖 「それよりもこの部屋の模様はその………黒さん

   の趣味ですか?」

 

黒 「あぁん!んな訳ねぇだろゴミ尼が!目を離し

   た隙に耶狛が勝手にしただけだそんぐらい察

   しろや!」

 

聖 「なっ何て言葉遣いに!?」

 

聞いてると本当に言葉遣いが荒々しいし品がない。それに恩人でもある聖に対してもこの暴言だ。やはり性格逆転というのは本当らしい。物静かで冷静沈着な黒が今やあんなパンク野郎に変わったのだから。

 

黒 「さぁてとそろそろお前らも暴れてぇよな?」

 

霧雨「あぁてめぇ今からぶっ飛ばしてぇからな!」

 

黒 「良いねぇ!そうでねぇと祭りの盛り上げに欠

   けるよぁな!」

 

そう言うと黒は何か箱のような物を取り出す。そしてそれを掲げると、

 

黒 「異世界にて敗れし者よ来いや!」

 

何か呪文を唱える。すると箱がゆっくりと開かれる。そして開いた箱から黒い粒子が舞う。そして黒い粒子は集合時し怪物いや先程自分達を襲撃したあの魔物を作り出した。

 

霧雨「げぇこいつ!?」

 

黒 「おっと徘徊させてるこいつに会ったのかよ運

   が良いなぁラッキーガール共」

 

パチ「その箱は何よ!」

 

黒 「これか?これはよディメンジョンルーザー・

   パンドラとか言ってたなぁ異次元の世界にて

   絶対的な力も持った者それでいて絶対的なる

   力を持ちながらも倒された奴を次元越えさせ

   て召喚する魔法の箱だとか」

 

つまり要約すれば滅茶苦茶な力を持った敗者を異次元から召喚する箱と言うのはよく分かった。てかこれは最早デタラメなチートアイテムだ。

 

黒 「さぁて楽しませろよキヒャヒャヒャヒャヒャ

   まずは余興だ!最初は刈り取る者を頑張って

   倒せよぉ♪」

 

そう言うと黒は影へと潜る。それと同時に刈り取る者と言われた魔物は此方へとマスケット銃を構えてくる。

 

霧雨「避けろ!」

 

聖 「早い!」

 

パチ「なっ!」

 

バキュン!バキュン!バキュン!バキュン!

 

速射と言う名の早撃ちによる弾丸が迫ってくる。すぐさま回避するが本当にあの巨体から似合わないぐらいの早さでビックリだ。

 

霧雨「彼奴に生半可な攻撃は通用しないがどうし

   らいいか」

 

どうすれば良いのか悩むところだ。彼奴に生半可な攻撃が通用しないのは確認済み。それにここで力を出しきり後で戦えなくなったらという想像もしてしまう。どうすれば良いのか。

 

聖 「どうしますか」

 

パチ「これだといくらたってもジリ貧よ!」

 

霧雨「分かってる!………だがな!」

 

パチ「あんたらしくないわね!先なんて見ないで行

   くのがあんたでしょ!」

 

霧雨「っ!」

 

パチュリーの言う通りだ。先なんて見るのは性じゃない。なら考えはただ1つガンガンいこうぜだ。

 

霧雨「なら総火力をぶつけるぜ!」

 

パチ「えぇ!」

 

聖 「分かりました!」

 

魔理沙達3人は刈り取る者へと特攻を仕掛けた。

 

パチ「気が引けるけど…ふぅ……」

 

パチュリーは魔道書を広げスペルを唱えた。

 

パチ「土金日 エメラルドメガロポリス!」

 

パチュリーの魔法が発動し目の前の刈り取る者を囲うかのように石碑が建ち並ぶ。

 

聖 「行きます!」

 

聖の一瞬の高速移動で刈り取る者へと向かい、

 

聖 「天符 三千大千世界の主!」

 

三鈷杵を投擲し刈り取る者へと打ち込み一瞬で移動して抜き一気にラッシュへと入りそして上空からの飛び蹴りが炸裂した。

 

怪物「!!!?」

 

衝撃で上空へと打ち上げられパチュリーの作った石碑にバウンドしてとで怪物は上空へと飛ぶとそこに魔理沙が追撃を加える。

 

霧雨「彗星 ブレイジングスター!」

 

八卦炉による魔力ブーストで速度を上げて突っ込み、

 

ドゴンッ!!

 

怪物「がぁ!!?」

 

刈り取る者は石碑へとぶつける。そして更に魔力を八卦炉へと込め、

 

霧雨「行けぇ!!」

 

更にブーストする。

 

怪物「ぐぁ……………」

 

ドゴンッ!!ピチューーン!!

 

そして最後は爆発し粉々に砕け散ったのだった。

 




怠惰「はいはいではでは今回はここまで!」

狗神「おいこれアト(ピー)スに怒られるぞ!」

怠惰「ごめんさい!」

鈴蘭「いや姐御に謝って仕方ないからね!?」

怠惰「アハハハハハハでまぁ刈り取る者を簡単に
   説明すると狗神が言ったア(ピー)ラスの代表作
   は女神(ピー)生だとかペ(ピー)ソナとか他にも有名
   な物はあるけどそのペル(ピー)ナ3、4、5に
   出てくる敵キャラだね」

神楽「やっぱりその強いんですよね?」

怠惰「うん初見殺しでもあるし出会ったらすぐに逃
   げないとほぼゲームオーバーが確定するぐら
   いの強さを誇るね」

鈴蘭 (;゚Д゚)

怠惰「まぁレベルあげて対策をしてやっと勝てるっ
   て感じかな‥‥怠惰さんはゲームはやってない
   けどね」

狗神「おいそれ知ったかぶりじゃ………」

怠惰「あくまで怠惰さんはね?知り合いが3をやっ
   てるのを横で見てたから何となくは分かるけ
   どねアニメも見てたから」

神楽「知り合いって‥‥いるんですね」

怠惰「うん‥‥あんまりそいつの事は言いたくはない
   けどねこの世で一番に苦手な奴だからさ」

狗神「あるさそのぐらいは………さてそろそろ時間が
   来てるから今回はここまで!」

神楽「また次回もお願い致しますね♪」

鈴蘭「それじゃあね読者様♪」

狗神「そんじゃあな」


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第223話 VSアリス

こんばんは読者様。現在練習でキラーを頑張っている怠惰のクソ悪魔です。因みに現在はピッグを使って逆トラバサミで苦しめる戦法を頑張っております。速く他のパークが欲しいです。主にナースコールとか破滅とかですかね。道のりは長いです。ではではこの話もここまでにして本編へどうぞ。


刈り取る者を倒し魔理沙達は少なからず息を切らす。半分とは言わないがそれなりに消耗してしまった。しかしそれでも倒せたことには変わりはない。

 

霧雨「おい!出てこい!」

 

と、叫ぶとアリスの影からヌッと黒が出てくる。それも楽しそうに笑いながら、

 

黒 「良いぜ良いぜぇ!やっぱり刈り取る者じゃ~

   お前らを満足はさせれねぇか」

   

パチ「もう満足よ!いい加減に投降してアリスを解

   放したらどう?」

 

聖 「黒さん今ならまだ間に合います!一緒に来て

   下さい!」

 

と、皆が言うと黒は更に高笑いをあげた。

 

黒 「ギャハハハハハハハ!まだ間に合う?投降を

   しろ?ふざけるのも大概にしろよメスガキ共

   がぁ!俺は俺がやりたいようにするそれこそ

   が俺が望む渇望なんだからよぉ!」

 

交渉の余地なしまさしくその言葉通りだろう。

 

霧雨「無駄だ!今の彼奴に何を言っても通じねぇよ

   今の彼奴に必要なのは殴ってでも連れていく

   事だぜ!」

 

パチ「そうね」

 

聖 「黒さん先に謝ってはおきますよ」

 

魔理沙達3人は黒へと構える。黒は顔を歪ませる程に笑う。

 

黒 「そうこねぇとなぁ♪ならよ次の相手はこいつ

   だぜ」

 

そう言うと黒の隣で黙って座るアリスが立ち上がりまるで機械いや人形を思わせるかのような動きで動作だけで挨拶をする。どうやら次はアリスが相手みたいだ。

 

霧雨「2回戦目でアリスか………その箱は使わねぇの

   かよ?」

 

黒 「残念な事にリキャスト中でなそう簡単にポイ

   ポイと使えるもんじゃねぇんでな」

 

そう言うとまた影へと潜った。それと同時にアリスが指を動かすとアリスの隣や背後に上海人形だったり蓬莱人間だったりしまいにはゴリアテも2体が並ぶ。これガチで殺りに来てる。

 

霧雨「まだ行けるか!」

 

聖 「えぇ何とか!」

 

パチ「でも待って操ってるなら何処かに石がある筈

   よね!」

 

言われてみるとそうだ。何処かに石がある筈だが正直見たところで次の部屋に通じるような扉もなければ下に空洞がある雰囲気でもない。上かと思ったが上からも何か力が流れている雰囲気はない。

 

霧雨「何処かに置いてあるって感じじゃねぇか」

 

パチ「っ!来るわよ!」

 

パチュリーの言葉と同時にアリスが操るゴリアテ人形が自分達目掛けて大剣を振り下ろしてきた。

 

霧雨「うぉ!?」

 

ギリギリで避けれたがアリスの奴まさかの不意打ちをしてくるとはもしこれで操られてなかったから一発殴っていただろう。

 

霧雨「彼奴を操ってる石は何処だ」

 

まったく持って分からない。これまでの事例通りなら石があった筈だ。それなのに何処にもないのだ。そんな事を考えていると上海人形達が多種多様な武器を持って襲いかかってくる。

 

霧雨「舐めるなぁ!!」

 

弾幕を放ちながら高速で逃げる。そしてパチュリーや聖も、

 

パチ「まだまだ!」

 

聖 「はぁ!!」

 

体力がないくせしてパチュリーは上手く避けつつ人形達に弾幕を当て聖はその得意な体術を生かし殴りと蹴りで全て弾き飛ばしていた。

 

霧雨「探すならまずアリスを黙らせるため1発キツ

   いのをお見舞いするしかないよな!」

 

そう言い魔理沙はスペルカードを構える。

 

霧雨「星符 グラビティビート!」

 

と、唱えると巨大な星型の弾幕がアリス目掛けて落下していく。だがアリスは微動だにせずに指を動かすと2体のゴリアテ人形が大剣の平を向けて割って入る。

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

炸裂し被弾音が響き渡る。光が止むと四肢が砕けてボロボロになったゴリアテが転がっていたがアリスは光のない目で此方を見てくる。

 

霧雨「面倒なゴリアテは倒したな」

 

と、言ったその時だった。アリスの背後から真っ黒の髪の色をした人形が出てくる。それは禍々しく光る水晶のような剣を掲げると禍々しい光が更に強く輝き出す。

 

霧雨「なっ!」

 

あり得ない事が目の前で起きた。ボロボロになったゴリアテが一瞬で修繕されていく。そして全ての修繕が終えるとまた大剣を持って立ち上がった。

 

パチ「リジェネーション!?」

 

聖 「ですがあの人形が恐らく!」

 

聖も同じことを思ったみたいだ。あの黒髪の人形こそアリスを操る者なのだと。

 

霧雨「うわとと!!」

 

修繕された2体のゴリアテが仕返しと言わんばかりにブンブン大剣を振るってくる。その光景はしながらハエを叩こうともがく者達と叩かれまいと逃げる蝿のようだ。

 

パチ「そこの蝿はこっち戻ってきなさい!」

 

霧雨「誰が蝿だ!?ったくよ!」

 

一時乱戦エリアから離脱してパチュリーと聖と合流する。

 

パチ「まぁでもお手柄よタネは分かったから」

 

霧雨「あぁタネが分かっただけでも撃った甲斐があ

   ったもんだぜ!」

 

アリスは笑わずに指を動かし人形達を操って此方へと攻撃を仕掛けた。

 

パチ「魔理沙それにそこのモンクはアリスをやりな

   さい!道は切り開くわ!」

 

霧雨「恩に着るぜ!」

 

聖 「あの私はモンクでは………」

 

パチ「良いから!」

 

聖 「………分かりました!」

 

魔理沙と聖は真っ直ぐに突撃する。そして突撃する2人に向かって上海や蓬莱といった人形達が数多の武器を携えて襲いかかる。

 

パチ「日月符 ロイヤルダイヤモンドリンク!」

 

パチュリーの援護スペルが発動し金色に光輝く弾幕が人形達を撃墜させて行く。第一関門の無数の人形達はこれで突破したが、

 

霧雨「ゴリアテェェェ!?」

 

2体のゴリアテ人形が巨体に似合わずの速度で大剣を振るってくる。

 

聖 「魔理沙さんここは私が抑えますだからアリス

   さんをお願いします!」

 

霧雨「待て!それは死亡フラグだぜ聖!?」

 

そう言うが聖はゴリアテ人形へと向かっていった。しかも死亡フラグをしっかりと建設してだ。これにはツッコミを入れてしまう。そして聖へと大剣が振り下ろされた瞬間に聖はスペルを唱えた。

 

聖 「天符 大日如来の輝き」

 

聖の体が光輝く。それと同時に一直線にレーザーが放たれ2体のゴリアテを貫いた。聖にはフラグという概念はなかったのかもしれないと思ったがこれで道は切り開けた。

 

霧雨「ありがとうな!」

 

礼を言い全速力でアリスの元へと向かう。また黒髪の人形が現れその手に持つ水晶の剣で首もとへと斬りかかってきた。

 

霧雨「お前から来るとか好都合だ!」

 

横凪ぎで水晶の剣が自分の首へと当たろうとするその時、体を後ろへと寝かせイナバウアーをしてギリギリで避け通りすぎる。

 

霧雨「さぁてこれで終わらせてやるぜ!」

 

八卦炉を取りだし魔力を込めて、

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

アリスへとマスタースパークをほぼゼロ距離で放つ。これは流石に避けれなかったのか、

 

ピチューーン!!

 

と、音をたてて被弾する。そしてマスタースパークの反動を利用してそのままバックで黒髪の人形へと向かい、

 

霧雨「これでこの悪夢は終わりだ!アリスは返して

   貰うぜ!」

 

ドゴンッ!!

 

箒の刷毛の部分に人形は直撃する。そしてそのまま壁へと激突させる。

 

霧雨「あばよ!魔砲 ファイナルスパーク!」

 

ゼロ距離でのファイナルスパークが直撃しそして、

 

ピチューーン!!

 

と、被弾する音をたてて光の中で黒髪の人形は砕け散ったのだった。

 




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「今こうして戦ってるわけだが他の所もこんな
   感じなのか」

怠惰「まぁそうだね南は耶狛の捕獲で東は黒の捕獲
   そして北は亜狛の捕獲と大変だよね」

鈴蘭「不老不死が2人に不死身が1人かぁ」

神楽「捕獲するのも骨がおれそうですね」

怠惰「そうだねぇ~難しいよねぇ」

狗神「ただあの時に出てきた天使とかが出てきてな
   いのも怖いよな彼奴が博麗神社とかがある西
   を支配してるみたいだしな」

怠惰「大丈夫♪天使はバ‥‥コホンッ!頭に花が咲い
   てるから♪」

鈴蘭「過小評価!?」

怠惰「まぁ昔からそうだからねぇ~おっとそろそろ
   こんな話をしていたら時間だねそれでは今回
   はここまで!」

狗神「また次回もよろしくな!」

神楽「それではまあ次回に♪」

鈴蘭「バイバイ~♪」


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第224話 東組

こんばんは読者様。午前3時に寝て起きたら午後3時になっていて絶句した怠惰のクソ悪魔です。ここまで寝るとは驚きを隠せませんでした。夏休みを1日無駄にした気分です。それではこんなリアル話もあれなので本編へどうぞ。


黒髪の禍々しい力を持った人形は粉々に砕け散った。それと同時にアリスが操っていた数々の人形は1つまた1つと地面へと落ちていく。

 

霧雨「勝ったぜえぇ!!」

 

聖 「ふぅ………」

 

と、言っていると人形が持っていた黒い水晶は砕け黒い翼を生やした少女へと変わった。それはさとりのペットの1人であるお空だ。

 

霧雨「今回の水晶になってたのは鳥頭だったか」

 

聖 「みたいですね………」

 

パチ「魔理沙それよりもアリスは?」

 

霧雨「あっ」

 

パチュリーに言われ振り向くと倒れているアリスを見つける。すぐに箒で移動して駆けつけアリスの顔を覗き込む。先程の光のない目ではなく目をつむり眠っていた。

 

霧雨「おい起きろアリス!しかも誰だよこんなボロ

   ボロにした奴は!」

 

起こそうとするがまったく起きる気配がない。それよりも何故にこんなボロボロになっているのだ。

 

パチ「ツッコミしたら負けよ?」

 

聖 「はっはぁ?」

 

パチ「………それよりも魔理沙いっそのことで王子様

   からキスでもすれば?」

 

霧雨「はぁ!!!?」

 

何を言ってるんだこいつは。だが確かにもし目覚めないとなるとと考える。そうなるとやった方が良いのだろうか。

 

霧雨「なっなら………」

 

女同士なら減るものでもないし大丈夫だろうと思いつつ近づける。

 

聖 「はわわわわ!」

 

パチ「あれ本当にやるの冗談のつもりだったけど」

 

魔理沙の唇が触れそうになる数ミリの所で、

 

アリ「んん‥‥あれ?」

 

アリスが目を開け自分の目と合う。そしてこの時に悟った。

 

アリ「!!!!?」

 

「ぶっ飛ばされる」とそしてそれは的中することとなった。

 

ゴスッ!

 

霧雨「ぐふっ!!?」

 

赤面したアリスから見事な右フックが入り数メートル吹っ飛ばされた。

 

アリ「魔理沙あんた何を考えてるのよ!!?」

 

霧雨「イテテテ………違うぜ!パチュリーがやれって

   言ったんだ!!」

 

パチ「私はしろだなんて一言も言ってないわよ?」

 

聖 「その………ひっ卑猥です!」

 

霧雨「これが蓮の気持ちか!!?」

 

何時も蓮が受ける仕打ちを少し味わえた気分だった。そして冷静になったアリスは辺りを見回す。

 

アリ「所でここ何処よ?それに何?この痛々しい服

   は?何で私こんなの着てるの?」

 

霧雨「そうだ!彼奴は!」

 

存在をすっかり忘れていた。この異変を引き起こしたいや引き起こすにあたって今も利用されている黒のことを。

 

黒 「ギャハハハハハハハいるぜ♪俺はよ」

 

ぬぅっと部屋の隅の影から出てきた。アリスも危険と思ったのか身構えた。

 

黒 「これが百合ってやつか?」

 

アリ「違うわよ!こんなのと誰が!」

 

霧雨「私だってごめんだぜ!」

 

復帰して早々でこの憎まれ口が言えるのなら大丈夫だろう。本当に心配して損した気分だ。

 

霧雨「残るのはお前だけだな黒‥‥チェックメイトだ

   ぜ!」

 

アリ「えっ黒ってまさかえぇ!?」

 

パチ「事情はあとで話すわ今は彼奴を抑えるわよ」

 

聖 「黒さん覚悟してください!」

 

黒 「ギャハハハハハ‥‥チェックメイトに覚悟ね?

   てめぇらどいつもこいつも俺様を舐めすぎな

   んだよ!下等種族どもが!」

 

黒から凄まじい魔力の流れを感じると共に鋭く尖った殺気が伝わってくる。4人は何時でも相手できるように身構えると、

 

黒 「さぁ饗宴を………」

 

と、黒が言おうとした瞬間、

 

? 「あらあらそれだと負け犬の遠吠えよ」

 

黒 「あんっ?てめぇ何でいるんだよ!」

 

背後を見るとそこには着物を着こなす女性が立っていた。だが頭には獣の耳があり後ろにはふわふわな尾も生えておりその姿は獣人と言っても過言ではないだろう。

 

? 「黒‥主からの命令よ帰ってこいと」

 

黒 「あん?帰って来い?ふざけるな!今から楽し

   い所なんだろうがよ耶狛!!」

 

霧雨「耶狛!?」

 

アリ「あれがあの耶狛!?」

 

あんな子供ぽっかた耶狛がここまで激変していて大人のような雰囲気が醸し出しているのに驚いてしまう。

 

耶狛「来ないとまたお仕置きをくらいますよ?」

 

黒 「ちっ!了解した………けっ!興ざめだ悪いが今

   回は退場させてもらう」

 

霧雨「てめぇ逃げるのか!」

 

黒 「逃げるんじゃねぇあくまでお預けだ次こそは

   決着だと思えそれとここの領地は返してやる

   もう必要もなくなったからな‥‥じゃあな」

 

耶狛「ふふっごきげんよう♪」

 

そう言い黒は影へと潜み同時に耶狛も影へと入っていき一瞬で何処かへと消えていった。

 

霧雨「クソっ!あの野郎共逃げやがった!」

 

パチ「でも良かったでしょう魔理沙こっちも大分魔

   力を消費したもし黒と耶狛と同時に戦うとし

   たら負けてたのはこっちかもしれなかったわ

   よ?」

 

パチュリーの言う通りだ。刈り取る者やアリスとの戦いで大分魔力を消費してしまった。もし戦っていたらこっちが負けてたかもしれない。

 

聖 「とりあえずは一旦は帰りましょう報告のため

   もありますがこの障気ではこの子も危険です

   しね」

 

そう言い聖は倒れているお空をおんぶした。

 

パチ「そうねだけど南組はどうなったのかしら討伐

   対象の耶狛がいたって事は最悪全滅も」

 

霧雨「それはねぇだろあっちには不老不死達がいる

   んだからよ‥‥とりあえずは聖の提案通り退散

   しようぜ」

 

アリ「それと色々と聞かせてくれない?」

 

霧雨「なら道中で話すぜそれじゃ博麗神社に戻ろう

   ぜ!」

 

そうして4人は博麗神社へと戻るのだった。そしてこれが行われる数時間前に遡り南の方角の者達へと話は変わる。太陽の畑へと向かう道中では、

 

輝夜「こっちよ!」

 

妹紅「いいやこっちだ!」

 

永琳達は右と左へと別れる分かれ道の前へと来ていた。そして妹紅は右と言い張り輝夜は左と言い張っていた。

 

永琳「はぁ………うどんげどっちが近いのかしら?」

 

呆れながら鈴仙に聞くと困った顔をして、

 

鈴仙「えっと………姫様に申し訳ないんですがその

   右ですかね?」

 

妹紅「ほらみろこの方向音痴ずっと屋敷に籠って

   るから方向感覚が鈍るんだよ!」

 

輝夜「何よ!たかが道が合ってたぐらいで調子に

   のらない事ね妹紅!」

 

この2人は相変わらずで喧嘩だ。この光景を見て流石の天子も呆れ顔だ。

 

天子「本当に不安になってきたわ」

 

衣玖「そうですね……」

 

萃香「アハハハハ♪ほら行くよ」

 

萃香は妹紅と輝夜の服の襟を掴みぐいぐい引っ張っていく。

 

輝夜「ちょっちょっと!」

 

妹紅「引っ張るなぁ!」

 

永琳「こういう時に彼女がいてくれると助かるわ」

 

そう言い永琳は萃香に着いていく。こうして見ると心配と言えば心配だが天子は少しだけ羨ましいと思った。

 

天子「はぁ………行くわよ衣玖」

 

衣玖「分かりました総領娘様♪」

 

そうして天子と衣玖も萃香達に着いていくのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで!」

狗神「南組はどうなったんだよ………」

鈴蘭「逃げられたってのが答えかな?」

神楽「そうなりますよね耶狛様がいたってことは」

怠惰「さてさてどうかな?まぁそこは次回をお楽し
   みにって事で♪」

狗神「まぁネタバレは良くねぇしな」

鈴蘭「そうだねぇ」

神楽「速く北組をやって欲しいですね」

狗神「あっあぁ‥‥」

怠惰「まぁやるから安心してよって事で今回はここ
   まで!」

鈴蘭「また次回もよろしく~♪」

狗神「そんじゃあな」

神楽「それでは♪」


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第225話 狂気の耶狛

こんばんは読者様。ようやくDBDで「誰も死から逃れられない」を身に付けれたので絶賛暴れている怠惰のクソ悪魔です。煽りプレイヤー、囮プレイヤーまとめて始末できるので本当に便利ですね。まぁ本当にクズな奴は真っ先に通信を切りますけどね。おっと失礼。それでは本編へどうぞ。


歩きながらも輝夜と妹紅との喧嘩は続くがそれでも歩き続けようやく太陽の畑の一歩手前まで来る。そしてすぐに気づいた。季節外れのひまわりの大群を。

 

永琳「これまた凄いわね」

 

萃香「季節外れの花畑か何ともまぁ摩訶不思議な光

   景だねぇ」

 

永琳や萃香は2年ぐらい前に起きた季節外れの花が大量発生した異変を思い出す。今回はひまわり限定だがそれでもひまわりが段々と侵食してきていた。

 

天子「とりあえず先に行かない?正直な話であれの

   せいで落ち着けないのよね」

 

と、天子が言う先では、

 

輝夜「だから!何でそうなるのよ!」

 

妹紅「それはこっちが聞きたい!」

 

まだ懲りずに喧嘩を繰り返していた。正直これは長引かせるとこっちが疲れるかもとこの場にいる皆はそう思った。

 

永琳「行きましょうか」

 

永琳の一言で皆は(輝夜と妹紅は萃香に引っ張られ)先に進むのだった。数100歩程歩いたぐらいだろうか。広大なひまわりの大群が生殖する花畑へと辿り着いた。そしてその先では、

 

輝夜「耶狛!」

 

妹紅「見つけたぞ耶狛!」

 

豹変した耶狛がひまわりの畑を見ながら何かをしていたため名前を叫び呼ぶ。そしてそれに気がついたのか耶狛は嗜虐的な目で此方を見てくる。

 

耶狛「あらあら‥‥ふふっ♪いらっしゃい♪」

 

ニコリと笑い耶狛はゆっくりと立ち上がる。

 

永琳「ねぇ耶狛‥‥教えてちょうだい何でこんなにも

   ひまわりを?」

 

耶狛「あぁこれ?そうねぇ季節外れのひまわりそれ

   が何十何百って並べば新たな美をと思ったの

   けどどうも創作意欲が湧かないのよねぇ」

 

耶狛の後ろをよく見るとそこにはスケッチブックが置いてあった。つまりたかだが絵を描くためにこんな事をしたみたいだ。

 

天子「正直に言うけど季節外れの花なんてものを書

   いても何ら美しくないのよ!良い!季節に合

   う花だからこそ季節を彩るのよ!あんたはそ

   こを理解しなさすぎるわ!」

 

耶狛「あっやっぱり天人くずれもそう思う?今にな

   って私もそう思い始めてきたのよねぇやっぱ

   り妹紅さんに山を焼かせた時の方が私の美に

   ビンビン来たのよねぇ」

 

妹紅「私に‥山を焼かせた……だと!?」

 

耶狛「えぇそうよ面白かったしそれはもう綺麗だっ

   たわよ♪炎を操りて天狗達を炎で焼く姿それ

   は可憐の一言に尽きる美しさだったわ♪ねぇ

   もう一度私の僕にならない?」

 

耶狛の言っていることは本当だろう。しかし何て酷な事をさせたのだろう。これこそ鬼畜の所業であろう。

 

天子「あんた相当の屑女ね!」

 

耶狛「まぁ!何て口の聞き方が悪い子なのかしら!

   そう言うのは風上にもおけぬ女ね!と言うの

   が女性らしい言葉よ?一から国語を学んでき

   たらどう落ちぶれの天人さん?」

 

天子「もっ物凄くイラつくわねあんた!」

 

耶狛「ふふっ♪良い褒め言葉をありがとう♪」

 

耶狛に会ったことのある者達は皆この凶変に驚くことしか出来なかった。何故ならバカの代名詞とも言えるあの耶狛がここまでの皮肉を言えなおかつ一から勉強し直してこいとまで言ったぐらいだ。これには唖然しざる得ない。

 

永琳「あの耶狛が…………」

 

輝夜「こっここまで頭脳明晰になってるなんて」

 

鈴仙「えっと因みに耶狛さん‥‥tan45度は?」

 

耶狛「1よ‥‥ねぇ貴方は私を舐めてるの?」

 

やっぱり性格逆転とはここまで変えるのだろうか。バカの1人とまで言えるあの耶狛が今では数学までも出来ているのだから。

 

萃香「何か失礼なような………ん?」

 

妹紅「………………………!!」

 

炎で燃える妹紅の姿を萃香は見てしまった。そして周りから発せられる炎は一面のひまわりの畑に引火した。

 

輝夜「あっつ!あんた少しは!」

 

妹紅「よくも‥‥こんな事を!!!」

 

耶狛「あらあら熱くなってまぁそれと~ここの花は

   燃やすと………」

 

耶狛が言いかける前に妹紅は走り拳に炎を纏わせ耶狛へと殴りかかる。だが妹紅と耶狛との間を何者かが遮った。

 

バシンッ!!

 

遮られ妹紅の進撃は止まる。そして炎の拳は傘でガードされていた。しかもその傘の持ち主は、

 

妹紅「なっ!風見幽香!」

 

幽香だった。それも光を失った目で此方を見てくる。

 

耶狛「昨日やっと捕獲したのよねぇ♪幽香さん少し

   暴れてくれるかしら?この花畑を燃やした者

   に制裁を与えないとねぇ?」

 

幽香「………そうね」

 

妹紅「つっ!」

 

妹紅はすぐに後退する。そして幽香も傘を構える。

 

耶狛「貴方達のメロディーを聞かせてよそして私に

   貴方達の美を見せてちょうだい!それこそが

   私の美のインスピレーション美への執着へと

   変わり新たなる創作意欲を駆り立てるのだか

   ら!」

 

天子「そう‥なら私は貴方のその歪んだ美への執着

   を正してあげるわ!」

 

永琳「耶狛‥‥貴方を捕獲させてもらうわ!」

 

妹紅「落とし前はつけてもらうぞ耶狛!」

 

そう言い皆は構える。そして耶狛は不気味にニコニコと狂気を含む笑顔をする。

 

耶狛「良いわ!とっても良いわ!絶対的なる力を前

   にして挑むその心意気はとても美しいわ!!

   これよこれこそ新たなるインスピレーション

   よ!アハハハハハハハ!!幽香さん数人程の

   相手をしてちょうだい私は残りの数人をやる

   から♪」

 

そう言うと淀み曇りきった目で幽香は傘を構える。

 

耶狛「さぁ来なさいそして絶望してちょうだい!」

 

こうして南組の7人は耶狛へと戦いを挑むのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「耶狛が昔よりも頭が良くなってる!?」

神楽「えっそんなにバカなんですか?」

鈴蘭「うん‥‥読み書きとかは普通で運動神経は抜群
   だったけど計算はニガテだったよね‥‥昔に晴
   明ちゃんに付いていってたから知ってるけど
   さ」

狗神「どのくらいニガテだったんだよ?」

鈴蘭「1+1を1って答えたり1×1を2って答えた
   りとかもうそれは酷かったよ?」

怠惰「因みにだけど耶狛って絵のセンスは皆無に等
   しいからね?前にバザーの時に理久兎君達の
   店はあったよね?」

神楽「えぇ‥‥」

怠惰「あれを設計したのは耶狛なんだけど設計図が
   もうピカソの絵というかムンクの叫びという
   かそれらの出来損ないのそれはもう凄い出来
   前だったからね?」

狗神「よっ良く分からんがよくもまぁあの店出来た
   よなぁ」

怠惰「理久兎君が分かりやすく書き直したからね」

神楽「あっ成る程………」

怠惰「まぁだから多分書いていた絵もまぁそこは
   ご想像に任せるけどね♪さてそろそ時間だ
   から今回はここまでね」

神楽「それではまた次回もお願い致します」

鈴蘭「それじゃあね読者様♪」

狗神「またな」


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第226話 花畑での死闘

こんばんは読者様。お盆のせいなのかホラー番組が多いなと思った怠惰のクソ悪魔です。清涼感を多少は味わえますが1、2回ほど生で見たことがあると何か………って感じはありますね。画面越しなので仕方ないんですけどね。それではそろそろ本編へどうぞ。


淀んだ禍々しい空の下そこの太陽の畑では現在壮絶なる死闘が繰り広げられていた。

 

天子「つっ!この!」

 

衣玖「援護します総領娘様!」

 

萃香「どりゃあ!!」

 

天子、衣玖、萃香の3人で幽香と対峙をする。天子と萃香とで前線に立ち後ろから衣玖が援護するというバランスの取れた戦法をするがそれを難なく避け傘でガードしていく。

 

萃香「まさかとは思ってはいたけどお前が操られる

   とはね!」

 

幽香「………………」

 

天子「こいつ普通に強くない!?」

 

萃香「気を付けなよ特にこの花畑で戦うんだ彼奴か

   らしたら十八番中の得意ステージだから!」

 

天子達が戦う一方では、

 

耶狛「アハハハハハハハ私に矢とか炎とかが効く訳

   ないでしょ?それは貴女達が一番よく理解を

   している筈よね?何せ私も貴女達と同じよう

   に蓬莱の薬を飲んだ者なのだから」

 

耶狛は永琳達から放たれる矢、弾幕、炎に当たっても平然としながら立つ。

 

永琳「っ!」

 

妹紅「流石は同じように蓬莱の薬を飲んだだけはあ

   るか!」

 

輝夜「私達よりも遥かに丈夫すぎるわこれは一体」

 

鈴仙「例のウィルスはここまでパワーアップさせる

   とでも言うんですか!?」

 

普通の蓬莱人もあれだけの弾幕に当たれば痛みもあるだろう。しかし目の前にいる耶狛には全然効いてなかった。

 

耶狛「ふふっ♪貴方達の攻撃なんて虫が体当たりし

   てくるのと大差ないのよね正直に申してしま

   いますと………ねぇ?」

 

妹紅「いちいちと勘に触るんだよ今のお前の言動は

   目を覚ませよ耶狛!!前みたいに無垢なその

   笑顔を見せろよ!!」

 

鈴仙「あぁ~!妹紅さん!?」

 

炎を操り不死鳥を作り出し耶狛へと撃ち込む。しかし耶狛はただ不気味に笑う。それはまるで自分達を嘲笑うかのように。

 

耶狛「仙術十三式空壁」

 

しかし妹紅の攻撃は当たることはなく耶狛に防がれてしまった。そして耶狛は自分達を蔑む。

 

耶狛「さっきから聞いてれば私の悪口を言ってまぁ

   品のない事ね………正直に申しましょう貴女の

   方が充分ウザイのよ分かるかしら?あぁ無理

   ねだってしっかりとした教育を受けてません

   ものね?」

 

妹紅「っ!だまれぇ!!!」

 

また妹紅が攻撃を仕掛けようとしたその瞬間、

 

バシッ!!

 

妹紅の頭を輝夜が思いっきりひっぱたいた。

 

妹紅「何すんだ!!」

 

輝夜「はぁ妹紅落ち着きなさい所詮は相手の思うツ

   ボよそれだと‥‥良い?今の耶狛は私達の知る

   耶狛ではないわそれなら耶狛と思わなければ

   良いのよ?」

 

永琳「姫様の言う通りよ今の耶狛は私達の知る無垢

   な笑顔を向けてくれる耶狛ではないのよそれ

   なら耶狛と思わず戦いなさいそしてこの戦い

   が終わったその時に耶狛を救うのよ」

 

妹紅「………あぁ悪い」

 

鈴仙「落ち着いたみたいですね………」

 

何とか気持ちの荒ぶる妹紅は鎮まる。

 

耶狛「で?その茶番は終わったのかしら?終わった

   のなら………ここから退きなさいな」

 

手に持つ薙刀を振るう。すると青い狐火が出たかと思うとそれらは無数の狼へと変貌した。

 

耶狛「群衆 飢餓の狼」

 

そう言い放つと燃える狼達は口を開け自分達へと襲いかかる。

 

鈴仙「私、狼は嫌いなんですけどね!」

 

永琳「狙うわようどんげ!」

 

そう言い鈴仙は的確に狼の眉間目掛け弾丸弾幕を撃ち込んでいく。

 

妹紅「燃えろ!!」

 

輝夜「火鼠の衣!」

 

2人の炎が辺りを包み込む狼たちを焼く。だがその炎に紛れて耶狛が薙刀で斬りかかってくる。

 

耶狛「その首をいただきますわ!」

 

輝夜「甘い!」

 

輝夜の能力が発動し辺りの時間は止まる。その隙に妹紅を移動させ能力を解くと耶狛の攻撃は当然のごとく空を切った。

 

耶狛「あら?あぁ~そうでしたわよね貴方の能力は

   確か時を止めれる能力の一種でしたわよね?

   面倒な能力だこと」

 

輝夜「ねぇ疑問に思ったんだけど貴方も理久兎さん

   と同じように記憶がないの?」

 

妹紅「どういう事だよ?」

 

輝夜「だって理久兎さんは大切にしていた者達を次

   々に倒していこうとするでしょ?でもあの時

   可笑しかったのよ恋人を前にして偏頭痛を起

   こした時もしかしたら理久兎さん記憶がない

   のかなって………」

 

耶狛「中々のお察しね………えぇ確かに王は殆どの記

   憶をなくされたと‥‥聞いた話ではですがね」

 

やはり理久兎の記憶は消えてしまっているみたいだ。そのためだったのだろうか自分達を見てもその破壊行動を止めなかった原因は。

 

耶狛「そして私は……そうですね…何となくは覚えて

   ますよ♪もう色あせ薄くなってますがね………

   妹紅さんや輝夜さんもそうですしそれにお燐

   だって何となくはですが覚えてますよですが

   今だからこそ思いますが何で私はあの獣臭い

   兄を兄と慕っていたのか何で血の繋がらない

   猫を娘と思っていたのかしらそして何故に私

   は友を作ろうと思ったのかしらね?」

 

少しだが記憶は残るみたいだがあまり鮮明には覚えてはいなさそうだ。だがそのせいか殺す気で来た筈なのに躊躇ってしまう。

 

耶狛「ふふっ………余計な話でしたわね」

 

妹紅「いや余計じゃない………むしろその色あせた記

   憶を思い出させてやるそして絶対に連れて帰

   る!それが友達だから!」

 

輝夜「はぁあんたを手伝ってあげるわ‥‥うどんげ!

   永琳!バックアップを頼むわ耶狛を1発ぶん

   殴るから」

 

耶狛「そう………昔から変わらないのねその熱い心は

   見ていて本当に壊したくなるわ♪」

 

耶狛がまた無数の狐火を作り出し宙に浮かせると、

 

耶狛「生を与えるこの刃の力を1つ見ていくと良い

   わ!」

 

そう言い薙刀を振るうと狐火はまた狼へと変わる。更に今度は薙刀を地面へと刺すと辺りに咲くひまわりが集合し化け物へと変わった。

 

永琳「何なのその薙刀は!」

 

耶狛「これはね物質にかりそめの魂を入れる事が出

   来る薙刀いえこの刃がというのが正しいかし

   らね?」

 

狐火の狼達とひまわりから生まれた怪物はまるで生きているかのように自分達という獲物を目掛けて襲いかかってくる。

 

妹紅「っ!燃えろ!!」

 

輝夜「蓬莱の枝!」

 

しかしその攻撃を妹紅の炎と輝夜の色とりどりの弾幕で退けた。

 

耶狛「中々やりますわ……っ!?」

 

耶狛目掛けて何かが飛んでくる。すぐに耶狛は体を仰け反らせ回避した。飛んできた者はボロボロになりつつある幽香だった。そして耶狛の背後に天子が緋想の剣の切っ先を向ける。

 

天子「ねぇ教えてちょうだい彼奴を操ってる石って

   何処にあるのかしら?」

 

耶狛「………ふふっ私にその脅しが通用すると思って

   いるのかしら?」

 

天子「言わないなら良いわあんたの首を斬るから」

 

耶狛「だから無駄よだって私には………死なんて怖く

   もないのよっ!」

 

薙刀での一千をしてくるが天子は上へと飛び回避する。そして気が向いているうちに妹紅が一気に距離を積めて仕掛ける。

 

妹紅「燃えろ!!」

 

耶狛「効くわけないのよその炎ごときが」

 

真っ正面から耶狛は受けたその時だった。耶狛の首もとのネックレスが服から出てくる。それはまさしく探している禍々しい石だった。

 

妹紅「見つけたぁ!!」

 

輝夜「っ!永琳!」

 

永琳「お任せを!」

 

輝夜の指示により永琳は耶狛の胸元に光輝く石へと向かって矢を射る。

 

耶狛「やらせるわけ!」

 

妹紅「させるか!」

 

妹紅は耶狛の両手を拘束するように押さえ付ける。それに続き輝夜も押さえだす。

 

耶狛「止めなさ!!」

 

バキンッ!

 

矢は見事に命中し禍々しい石がつくネックレスは粉々に壊れたのだった。




怠惰「はいはいではでは今回はここまで」

鈴蘭「ねぇ耶狛ってバカなのに教育とかって言う
   と凄いその‥‥よりバカに見えるんだよね」

怠惰「それは仕方がないでもさ皆は知ってる?」

狗神「何だよ?」

神楽「何ですか?」

怠惰「バカと天才は紙一重って言葉」

神楽「そうなんですか?」

怠惰「うんライト兄弟しかりモーツァルトしかり
   エジソンしかりまだまだ他にも沢山もうそ
   れは凄いもんだよ」

狗神「そんなに凄いのかよ?」

怠惰「うんバカにされたりとかそういった事とか
   されても名を残した程だからねぇまぁでも
   そういった常識離れしてる考えが一番この
   世で名を残すのかもね」

鈴蘭「確かにねぇ」

怠惰「だからもしかしたら耶狛も‥‥ちょっと希望
   薄いけど」

狗神「それが失礼だろ!?」

神楽「確かに‥‥」

怠惰「アハハ‥‥おっとそろそろ時間だねそれでは
   読者様今回はここまで!」

狗神「たく‥‥あっまた次回もよろしくな」

神楽「では読者様方♪」

鈴蘭「まったねぇ♪」


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第227話 北組

こんばんは読者様。モンストのガチャで大爆死した怠惰のクソ悪魔です。40連で回しても星4しか出ず出目が腐ってると思ってしまいました。属性ガチャを回せばよかった。失礼。それでは今回もどうぞ。


禍々しい光が弾け消える。すると近くには、

 

鈴仙「あれって………」

 

永琳「………メディスンね」

 

メデ (@ー@)

 

メディスンが目を回しながら倒れていた。どうやら石に変えられていたのはメディスンだったみたいだ。

 

耶狛「やってくれたわねぇ!」

 

妹紅「うわぁ!!」

 

輝夜「うぐっ!」

 

耶狛に振りほどかれ吹っ飛ばされるがすぐに受け身をとる。

 

耶狛「折角アクセントの1つとして着けてたのにな

   ………お前達を代わりのアクセサリーにしよう

   かしらねぇ?」

 

永琳「今から本気かしら?」

 

耶狛「えぇ大分おつむにきたもので………もう遊びは

   ここまでよ」

 

薙刀を振るいまた狐火から多くの狼達を作り出す。

 

耶狛「死んでしまいなさいな!」

 

そう言い耶狛が放ったその瞬間だった。

 

? 「ツインスパーク!」

 

2つの巨大なレーザーが耶狛へも襲いかかった。

 

耶狛「っ!植物よ守りなさい!」

 

そう言い薙刀を地面にさし咲き誇る無数のひまわりを操り壁のように編んで分厚い壁を作りあげてレーザー弾幕を防ぐ。そして光が止むと少しだが服に土埃を付けた耶狛が姿を現した。

 

耶狛「………あらもう目覚めたの早いわね幽香さん」

 

幽香「えぇ………お陰さまで」

 

レーザーが放たれた方向を見るとそこには傘を構えた幽香がいた。どうやら洗脳は溶けたみたいだ。だが平然と立っていて驚いてしまう。

 

妹紅「なっなんちゅう精神力だよ」

 

輝夜「あんたですらも立ち上がるのに苦労してたの

   にねぇ」

 

耶狛「………そう皆さんはどうやら抗うのがお好きな

   ようで………ならここで全員を地獄より深き場

   である奈落の底へと落としてあげま……」

 

耶狛は突然言葉を止め黙り始めた。そして数秒たつと、

 

耶狛「あら仕方ないわね王よバカ2人には此方から

   お伝えしておきますわね」

 

と、独り言を言ったかと思うと此方を見てくる。

 

耶狛「ごめんなさいねどうやら引き際みたいね」

 

妹紅「なっふざけるな!」

 

輝夜「それに王ってまさか理久兎さん!」

 

耶狛「ふふっ♪えぇそうよどうやら緊急事態みたい

   なのよね感じからしてだから引くわ」

 

耶狛は無数の狐火を大量に出現させたかと思うと、

 

耶狛「それじゃあね♪あっ後もうこの南の大地はい

   らないから貴女達に返してあげるわそれと私

   は結構に根に持つからお忘れなきように♪」

 

と、言い狐火を大発火させ凄まじい爆発が起きた。

 

ドゴーーン!!

 

天子「うっ!」

 

衣玖「まさかこんな使い方をするとは!」

 

永琳「姫様!無事ですか!」

 

輝夜「えぇ!」

 

幽香「くぅ!」

 

そうして爆発と爆煙が消えるともう耶狛は消えていた。

 

鈴仙「‥‥波長はなしもういなくなったみたいです」

 

妹紅「クソっ!!耶狛を………救えなかった!」

 

友人を救えなかった事に妹紅は悔い地面に膝を付けた。

 

輝夜「妹紅‥‥今は起きたことを龍神に知らせるわよ

   そこの妖怪もついてきてくれるわよね?」

   

幽香「色々と聞きたい事があるからついていくわ」

 

どうやら幽香もついてきてはくれるみたいだ。

 

永琳「話はまとまったわね………妹紅そこで落ち込ん

   でても仕方がないわ次に行きましょう」

 

妹紅「………あぁ」

 

天子「ならさっさと行くわよまた怪物達が出てきて

   も可笑しくはないんだから」

 

衣玖「この子はどうしますか?」

 

衣玖は倒れて気絶しているメディスンについて聞くと、

 

永琳「私がおぶってくわ恐らく彼女も呪われている

   とは思うから」

 

そう言い永琳はメディスンをおぶる。

 

天子「それじゃそこのもんぺは先頭に行って頂戴私

   と衣玖がしんがりをするから」

 

妹紅「分かった」

 

そうして永琳達一行は南の奪還に成功したのだった。そうして最後の視点である蓮達へと移る。現在妖怪の山へと登る山中では、

 

蓮 「でぁ!!」

 

霊夢「はぁ!」

 

ジャキンッ!ピチューーん!

 

怪物「ぎぃやーー!!」

 

怪物「あっがぁ」

 

霊夢と協力し向かってくる怪物を討伐する。そして自分達以外でも、

 

お燐「どいた!どいた!」

 

さと「とと………7時の方角から増援が来ますよ!」

 

お燐の荷車に乗りながらさとりは弾幕を放ちつつ情報を送る。

 

玲音「ちっ!切りがねぇな!」

 

咲夜「本当ね!」

 

早苗「これだと日が暮れそうですね」

 

玲音、咲夜、早苗も弾幕や斬撃で応戦する。だが一向に怪物が減る気配がない。

 

蓮 「っ!霊夢どうする?」

 

霊夢「えっ?えぇと仕方ないとりあえず逃げながら

   応戦するわよ!」

 

蓮 「了解!!皆さん!目的地へと逃げつつ応戦を

   しましょう!この数は流石に日が暮れてしま

   いますので!」

 

全員「了解!」

 

皆の返事を聞き応戦をしながら山の山頂へと登っていく。そこでも数々の怪物達に襲われる。

 

怪物「ぐぉぉぉ………」

 

怪物「がぁぁぁぁ…………」

 

玲音「どけやぁ!!」

 

咲夜「ルナダイアル!」

 

ジャキンッ!

 

大群を玲音の炎の斬撃と咲夜のナイフが見事に命中し次々と倒していく。だがまだまだ出てくる。

 

早苗「奇跡よ!」

 

さと「想起 うるおぼえの金閣寺」

 

お燐「いくよ!!」

 

早苗の奇跡?によって無数の星形の弾幕が落ち怪物の頭へと直撃していお燐はゾンビフェアリー達を操り攻撃させさとりは記憶から読み取った弾幕を使い相手を殲滅していく。

 

蓮 「これなら何とか………」

 

霊夢「蓮それはフラグよ?」

 

蓮 「あっ」

 

ヤバいフラグを建ててしまった。そしてそのフラグは見事に回収された。

 

怪物「ギャーーーーー!!!」

 

空から一際大きな蝙蝠の怪物が飛来してきた。それも無数の子蝙蝠を連れて、

 

霊夢「………ほら」

 

蓮 「ごっごめん………」

 

と、霊夢に謝った直後、

 

怪物「ギャーーーーー!!!」

 

蝙蝠の怪物達は耳が痛くなる金繰り声をあげた。

 

さと「うぐっ!!この怪物からは殺すという声しか

   聞こっ!!!」」

 

お燐「耳がぁ!!?」 

 

咲夜「これは超音波!?」

 

早苗「あぁ!!」

 

玲音「鼓膜がいてぇ!!」

 

霊夢「どうするのよこれ!!」

 

蓮 「何!?聞こえないよ!?」

 

もう五月蝿すぎて何を言ってるのかがまったく分からない。何せあまりの五月蝿さに耳を押さえることしか出来ないのだから。すると子蝙蝠達が自分達目掛けて襲いかかってきた。

 

玲音「まずい!ぐぅ!!」

 

咲夜「時間よ止ま………うがぁ!」

 

霊夢「頭が!!」

 

全員がスタンをしていて動けない。もうこれはヤバいと思ったその時だった。

 

? 「義腕 プロテウス!」

 

向かってくる蝙蝠達そして超音波を出す巨大蝙蝠は突然白い布ような物に包まれ投げ飛ばされた。

 

蓮 「今のって?」

 

? 「だらしないですよこの程度の敵で」

 

霊夢「仙人じゃない!」

 

見てみるとそこには大きな鷹の足に掴まる華扇の姿があった。

 

蓮 「華扇さん!」

 

霊夢「丁度良いわあんたも手伝ってよ!」

 

華扇「手伝うと言うとあの妖怪ですらない出来損な

   いを倒すという手伝いかしら?」

 

霊夢「えぇそれを操ってる亜狛をこれからぶん殴り

   に行くんだけど………」

 

と、霊夢が言うと華扇の眉間がピクリと動いた。

 

華扇「そう………良いわそれなら先に進みなさい」

 

霊夢「どういう………」

 

怪物「ギャーーーーー!!!」

 

また金繰り声の超音波が遠くで聞こえる。先程の蝙蝠がまた此方へとやってきた。

 

華扇「行きなさいこいつら倒しておくから速く!」

 

蓮 「っ!皆さん!ここは任せていきましょう!」

 

玲音「了解だここは淫ピに任せて俺達は進むぞ!」

 

華扇「そこ!誰が淫ピだぁ!!」

 

玲音「うぇ!?逃げろ!!」

 

咲夜「はぁ…やれやれ……」

 

さと「しかも心から言ってるんですねあれ………」

 

華扇にここは任せ自分達は先へと進む。すると今度は、

 

牛男「もぉぉぉぉ!!」

 

馬男「ブルブルブル!!」

 

牛と馬の男性型の巨大な怪物が自分達目掛けてタックルしてくる。

 

霊夢「今度は変態共ね!!」

 

玲音「蒼炎の守り!」

 

蓮 「陰陽結界術!」

 

すぐさま自分が霊力の壁を張り玲音が蒼炎で壁を覆う。そして、

 

ゴンッ!!

 

と、鈍い音が響くと壁腰で牛面と馬面を近距離で見てしまう。

 

さと「………この怪物も私達を殺す気みたいですね穢

   らわしい」

 

霊夢「こんな変態動物に殺されるとか絶対に嫌よ!

   正直死んでも死にきれないわよ!蓮それから

   駄執事!絶対に解くんじゃないわよ!」

 

咲夜「それは同意見ですあの肉体見ててゾッとしま

   すね………」

 

お燐「えっとあたいもちょっと‥‥うん引いたね」

 

早苗「そのごめんなさい!」

 

と、女性人からの悲しい一言一言が馬と牛の怪物に矢のように刺さっていく。

 

馬男 ( ̄□|||!!!(ガ ガーン)

 

牛男 (゚д゚lll)(ガーン)

 

それを聞いた怪物2体はショックのあまり数歩後退り足をつけ両手を地面につけた。相当なショックだったみたいだ。そして自分と玲音は同時に、

 

蓮 「えっメンタル弱っ!?」

 

玲音「こいつら豆腐メンタルじゃねぇか!?」

 

と、しょうもないツッコミをしてしまった。すると怪物はゆっくりと立ち上がる。

 

牛男「うもぉぉぉぉ!!!!」

 

馬男「ひひひぃぃぃぃ!!!」

 

何とこの2体泣き叫びながら此方へと向かって巨大な木槌を振るって突進して結界へと殴りかかってくる。

 

さと「えっリア充(ピー)ねって!?それに………っ!そっ

   そんな下品な事を良くも考えられますね!!

   さっ最低です!」

 

蓮 「これ健全な小説ですよ!?」

 

とか何とか言っていると徐々にと結界に亀裂が走っていく。まだ結界でのトーチカが機能はしているが強烈な一撃をそう易々と耐えれる気がしない。

 

蓮 「ちょっ霊夢!何か考え!」

 

霊夢「えっ!?えぇと」

 

玲音「おぉい咲夜!時を!時を止めろ!」

 

咲夜「えっえぇ!」

 

咲夜が急いで時を止めようとしたその直後だった。

 

? 「おう化物共ここはうちの縄張りだべ!」

 

と、声が聞こえ向くとそこには大きな鉈を肩に背負った女性がいたのだった。




怠惰「はいではでは今回もありがとうございます」

狗神「なぁ最後の鉈女は誰だよ?」

怠惰「もうちょい先の章からの特別ゲスト♪」

神楽「えっとやっぱり妖怪の山にいるって事はただ
   者ではない‥‥ですよね?」

怠惰「うんまぁ妖怪であるのは事実だね元は人間と
   いう説もあるけどね♪あっそれとあのキャラ
   をいち速く知りたい方は東方天空璋で検索し
   てピクシブ百科のボスキャラ2で見てね♪」

鈴蘭「ネタバレ防止のためとはいえだけど答えを言
   っちゃったよ!?」

怠惰「まぁまぁ♪それで実はもう1つありましてあ
   の変態的ムキムキゴリマッチョ動物だけれど
   モデルがあるんだよ?」

狗神「あれにモデルがいるってどうなんだよ‥‥」

怠惰「いやねゲーム整理してたらあっちょっと懐か
   しいなぁ的なゲームを見つけてねそれで少し
   似せて出してみましたもう馬男と牛男とかで
   分かる方はいるとは思うけれどね」

鈴蘭「それってさ午頭鬼と馬頭鬼だよね?」

怠惰「いや多分だけどそのゲームのキャラその鬼達
   をモデルに作られたと思うけど怠惰さんはま
   たそのキャラをモデルにしたからね~詳しく
   はナムカプをプレイするなりしてみて下さい
   って感じかなぁ検索ならナムカプ逢魔で検索
   ね♪」

鈴蘭「何か頭がついていかないやぁ」

神楽「怠惰さんそろそろ!」

怠惰「おっともう時間かそれじゃ今回はここまでと
   なります」

狗神「長話で悪かったな」

鈴蘭「それじゃあね読者様♪」

神楽「それではありがとうございました♪」


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第228話 山姥

こんばんは読者様。今日はあまりにも眠くて寝過ぎていた怠惰のクソ悪魔です。お陰さまで背中のあちらこちらが痛いです。さてでは本編へどうぞ。


1人の女性が声をあげ牛と馬の妖怪はその女性を見る。

 

霊夢「彼奴………誰?」

 

蓮 「鉈に女性で山に住んでるってまさか山姥!」

 

早苗「山姥ってあの?」

 

昔に祖母の話で聞いたことがあった。山に住み大きな鉈で敵と認識した相手を八つ裂きにする妖怪であるとかないとか。聞いたのが本当に幼児年齢だった頃のためオーバーかもしれないが大方は合っているだろう。

 

霊夢「山姥ね………」

 

山姥「お前らここはうちの縄張りださっさと帰れ帰

   らねぇなら開きにして天日干しするべ!」

 

と、聞いたであろう馬と牛の妖怪は山姥を睨むと、

 

牛男「んもぉぉぉぉ!!」

 

馬男「ブルルル!!」

 

山姥目掛けてさながらアメフト選手のようなタックルを仕掛けた。

 

蓮 「ごめん解くよ!」

 

玲音「俺もだ!」

 

霊夢「蓮!」

 

咲夜「玲音!」

 

すぐに結界を解いて山姥へと向かっていった牛と馬を追いかけ山姥の前へと入り自分は神楽で玲音はガンブレードを構えて、

 

ガキンッ!

 

蓮 「ぐっ!」

 

玲音「くっ!流石はゴリマッチョ一撃が重いぜ!」

 

そのタックルを何とか防ぐがあまりにも強い衝撃で吹っ飛ばされそうになるが足腰を使って何とか耐える。

 

山姥「お前ら人間が良くも耐えれるなぁ………だが

   感謝するべ!」

 

大きな鉈を構えて跳躍し、

 

山姥「でりゃぁ!!」

 

牛と馬の怪物の首を力任せにマミる。そしてマミられた首は地面へと落ちて転がり体は糸が切れた人形のように静かに倒れた。

 

玲音「ひぇ~何ちゅう力だよ!?」

 

蓮 「かっ神楽も折られるかなこれ………」

 

筋肉の塊のような首を力任せな一撃でマミればそう思ってしまっても仕方がないだろう。

 

山姥「ふぅ………ここ最近になってこういうのがうろ

   つくから迷惑なもんだべ………それと助けてく

   れてありがとう」

 

蓮 「いっいえこちらも助かったので」

 

霊夢「ちょっと蓮!あんたあれほど先走るなって行

   ってるのに死んだらどうするのよ!」

 

蓮 「ごっごめんって」

 

また霊夢に怒られてしまった。確かに悪いとは思うがもし彼処でいかなければ山姥が吹っ飛ばされていたかもしれないと考えればこのぐらいの説教なら安いものだ。

 

山姥「しかし助かったべ………っ!」

 

山姥は坂の下の方を見る。すると無数の動物型の怪物がゆっくりゆっくりと此方へと向かってくる。

 

山姥「お前らは先に行きなここは食い止める!」

 

蓮 「えっでも!」

 

霊夢「あんた強いの?」

 

山姥「まぁそれ相応には♪良いから行きな!」

 

霊夢「決まりね行くわよこいつ実力は本物みたいだ

   し!」

 

蓮 「うっうん!」

 

自分達はすぐに先へと進むが自分は立ち止まり後ろを向いて、

 

蓮 「すみません貴女のお名前って!」

 

山姥「ん?うちは坂田ネムノだべ」

 

蓮 「ならネムノさんありがとうございます!」

 

お礼を述べて先へと進むのだった。そうして自分達は数々の敵を倒しながら先へと進み守矢神社へと辿り着く。

 

早苗「何とか神社まで来ましたね」

 

蓮 「ですね」

 

霊夢「寄る用事はある?」

 

早苗「ないですね………先へ進みましょう!」

 

守矢神社へと寄らず先へと進む。そうして崖を乗り越え天狗の里へと辿り着く。

 

霊夢「ついたわね………」

 

蓮 「ふっ不穏な空気………」

 

お燐「不穏な空気だね恐らくお父さんがいるだろう

   けど準備は大丈夫かい?」

 

さと「………私は大丈夫ですが?」

 

霊夢「私も良いわよ」

 

咲夜「私達も問題はありません」

 

玲音「行くぜ坊主♪」

 

蓮 「なら行きましょう!」

 

自分達は門をくぐり里へと入る。里は物凄い静かで天狗の気配すら感じられない。そんな事を感じながら歩いていくと、

 

? 「見事だよくぞここまで来たな」

 

玲音「この声!」

 

声が聞こえ向くと屋根の上に亜狛が立って此方を見ていた。

 

亜狛「その感じなら送った刺客達を倒したようだな」

 

亜狛は下へと降りてこちらを冷たい眼差しで見てくる。

 

霊夢「刺客ってあの蝙蝠とか変態生物とか?」

 

亜狛「あぁ………変態というのがよく分からんがな」

 

お燐「お父さん!天狗達はどこにやったの!」

 

お燐が天狗達について聞くと亜狛は楽しそうに笑う。

 

亜狛「彼奴等なら牢屋まぁ部屋に監禁しているぞ」

 

蓮 「亜狛さん貴方は見た所で洗脳とかはしないん

   ですか?」

 

黒や耶狛は誰かを操り部下として使っていたが亜狛はそんな事をしていないようなので聞くと、

 

亜狛「俺は興味ない俺が求めるのは獣の闘争本能の

   みだからな故にわざわざこれを使って獣共を

   作っている」

 

亜狛は腰に刺す刀を抜き刀身を見せると何と刀身の中にあの禍々しい結晶があったのだ。しかもその結晶から次々と獣型の怪物が沸いて出ていた。

 

亜狛「見せてやろう俺の技を………鏡之刃よ鏡の世界

   より生まれせし獣をここへ呼べ!」

 

亜狛は刀を地面へと差し込むと巨大な魔方陣が自分達の足元に張り巡らされる。そして魔方陣から次々と獣達が涌き出てくる。

 

亜狛「北のこの山は鉄壁の守りとなり獣の生産所で

   あるその意味は分かるよな?」

 

蓮 「来ますよ!」

 

霊夢「っ!構えなさいよそれから死ぬんじゃないわ

   よあんた達!」

 

咲夜「そんなもの当然よ!」

 

玲音「さぁて俺らを嘗めた事を後悔させてやるぜ獣

   野郎!」

 

早苗「奇跡が皆に訪れますように………」

 

お燐「お父さんの目を覚まさせる!」

 

さと「援護はします!」

 

全員で臨戦態勢を整えると亜狛は刀を自分達へと向けて、

 

亜狛「かかれ‥‥獣の闘争本能のままに敵を殺せ」

 

怪物「がぁ!!」

 

怪物「ギャーーーーー!!!」

 

そうして自分達は亜狛と怪物達とで妖怪の山を賭けた全面戦争を巻き起こすのだった。

 




怠惰「では今回もありがとうございました」

鈴蘭「ねぇ怠惰なんで亜狛ってそういえば洗脳
   とかしないの?」

狗神「言われてみるとな」

怠惰「あぁそれはね今の彼は闘争本能に従う獣
   そのものだから同じように闘争本能を持
   つあぁいった獣型の怪物しか部下と思わ
   ないんだよね耶狛や黒が将棋のように取
   った駒を使うのなら亜狛はチェスのよう
   に使い捨てで命のある限り戦えって感じ
   になるかな?」

神楽「えっとチェスって何でしょうか?」

怠惰「えっ?あぁ~海外版の将棋って思えば良
   いのかな?ただし倒した駒を使うことは
   出来ないけどね」

鈴蘭「怠惰ってさそういう遊びは得意なの?」

怠惰「いいや弱いよ?運が絡まないゲームはも
   う弱いに等しいやだから千ちゃん相手に
   将棋指すともう完璧にぼろ負け♪」

狗神「おいおい………」

怠惰「ってもうこんな時間か!コホン!それで
   は読者様今回はここまで!」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

神楽「それでは読者様方♪」

狗神「またな」


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第229話 天狗の里の激闘

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。そして昨日は投稿できず申し訳ありません。理由は後書きにて説明させて頂きます。それでは本編へどうぞ。


妖怪の山の山頂にある天狗の里では現在壮絶かつ熾烈な戦いが巻き起こっていた。

 

お燐「さとり様!」

 

さと「想起 飛行虫ネスト」

 

霊夢「怪物退散針!」

 

早苗「」

 

怪物「がぁ!?」

 

怪物「ぐえるぶ!?」

 

怪物「ぎゃふん!?」

 

3人スペルが発動し次々と怪物は倒れ塵へとなっていく。そんな4人へと近づこうとする怪物に向かって、

 

蓮 「切り捨てごめん」

 

ジャキンッ!

 

怪物「ギャーーーーーー!!」

 

怪物「がぁ…あ……」

 

高速の抜刀で怪物達を一掃し、

 

お燐「ゾンビフェアリー達行きな!」

 

ゾ妖「きゃー♪」

 

ゾ妖「出番!出番!」

 

お燐はゾンビフェアリーを操り攻撃指令を出しながらさとりを乗せた荷車を操縦し駆け巡りながら臨機応変に対応する。

 

蓮 「はぁ………はぁ………1体1体が硬い………」

 

獣型の怪物はこれまでの怪物達と比べると硬い。まるで岩を切っているかのような感覚になるぐらい硬い。

 

お燐「蓮さんお父さんは!」

 

蓮 「亜狛さんなら玲音さんと咲夜さんが相手にし

   ていますよ」

 

約1週間ぐらいの前の玲音の頼みを覚えていた。だからこそ自分は玲音と咲夜に任せたのだから。そして数百m先では、

 

ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!

 

金属と金属がぶつかり合う音が聞こえてくる。それもその

筈だ。ガンブレードを振るう玲音とナイフ使いの咲夜は二刀を持つ亜狛と対峙しているのだから。

 

亜狛「ククク!良いぞ!これこそが獣たる我の闘争

   本能を駆り立てる!」

 

玲音「ちっ!」

 

咲夜「はぁ!」

 

亜狛「裂け目よ開け」

 

亜狛の能力で咲夜が投擲したナイフは裂け目によって何処か別の場所へと消えた。

 

亜狛「この我に投擲物が効くと思ったか?」

 

2本の刀を振るうと無数の斬撃波が生じ玲音と咲夜へと向かってくる。

 

玲音「炎波撃斬!」

 

炎の斬撃波を撃ち出し相殺させると亜狛は消えていた。そして背後から気配を感じた。

 

玲音「っ!」

 

咲夜「玲音!」

 

ガキンッ!

 

背後から裂け目を使って奇襲を仕掛けてきた亜狛の二刀を咲夜が両手にナイフを持って防ぐ。

 

亜狛「やるじゃないか」

 

咲夜「さっき貴方は投擲物が効くと思うかと言いまし

   たがナイフはただ投げるだけではございません

   ので!」

 

亜狛を弾き飛ばし両手のナイフで斬りかかるが、

 

亜狛「忍法 弾幕隠れの術」

 

亜狛を包み込むかのように無数の弾幕が渦を巻きながら展開された。咲夜はすぐに時計を構えて、

 

咲夜「時よ止まれ」

 

時間を止め玲音を連れ離れ時間を戻し亜狛のスペルを回避した。

 

玲音「うぉ!?いつの間に!?」

 

咲夜「危ないから移動させたのよ」

 

亜狛「………相変わらずで姑息だなお前」

 

咲夜「その言葉そっくりそのままお返ししますそれ

   から私よりも貴方の方が姑息的よね?」

 

咲夜も自身の能力は姑息とは思っているみたいだ。だが咲夜の言う通りであっちの方が何倍も姑息だ。

 

亜狛「ふん………アサシンたるもの当然の事だ生きて

   帰ってこそだ‥‥俺は死にはしないがな」

 

玲音「不老不死ってどうも死なない事をアピールす

   るよなぁ!」

 

蒼炎を地面から噴火させ亜狛へと攻撃する。しかしこいつを見ているとかつての自分と重ねてしまう。それが見ていてイラついてしまう。

 

亜狛「死なないことは素晴らしい事ではないか何が

   いけないと言うのだ?貴様もそうであろう」

 

玲音「黙れ!!」

 

確かに死なないという事は素晴らしいだろう。だがそんなの一瞬の内だ自分は知っているその先にある虚無を死ねないことの辛さを皆知っているのだから。

 

亜狛「ただ怒りに身を任せるか貴様は愚かだな………

   だがその怒りのままに戦おうとするその闘争

   たる本能は気に入ったぞ」

 

玲音「っ!」

 

咲夜「落ち着きなさい玲音!ここで怒りに身を任せ

   たらダメよ!」

 

玲音「………」

 

まさかこうして咲夜に注意されることが起きるとは。

 

亜狛「どうした?貴様の闘争本能とはその程度だっ

   たか?」

 

玲音「俺は………てめぇとは違う俺は闘争本能のまま

   に戦うじゃなく家族を守るために戦うんだ」

 

亜狛「家族………下らんそんなものがあるから弱くな

   るのだだからこそ我は捨てたのだ感情を思い

   をそんなのも無意味であり無価値だ!」

 

玲音「そんな事はねぇ!守りたいものがあるからこ

   そ力を振るえるんだ!」

 

ガキンッ!!

 

またガンブレードと二刀がぶつかり合い金属音を鳴らす。

 

咲夜「援護よ!」

 

ナイフを構え咲夜はスペルを唱えた。

 

咲夜「銀符 シルバーバウンド!」

 

放った無数のナイフが建物や地面へと当たると跳躍し自分もろとも襲いかかる。

 

玲音「行っておくぞ狼野郎!不老不死という専売特

   許は持ってるのはてめぇだけじゃねぇ!」

 

自身の体を蒼炎へと変化させ自分こと放った咲夜のナイフは自身の体を貫通させる。そして貫通したナイフは自身の蒼炎を纏い亜狛へと放たれ、

 

ブジュ!ブジュ!ザジュ!

 

それらは亜狛の体へと刺さっていき燃やす。そして刺さるその姿はさながらサボテンみたなるのだが、

 

亜狛「ふんっ!」

 

ギンッ!

 

玲音「ぐっ!!」

 

力任せに自分を弾いたのだ。そして体を回転させ炎を払い体に刺さったナイフは全て地面へと落とす。

 

亜狛「何だこの攻撃は?裂け目を使って避ける程で

   すらもないなこれでは?」

 

咲夜「なっ………」

 

咲夜は絶句していた。さながら咲夜ですらも体験したことがなかったのだろう。

 

亜狛「つまらんやはり貴様らはゴミ以下だ失せろそ

   して永遠に苦しむがいい」

 

鏡之剣を構えぶつぶつと呪文のようなものを呟く。

 

玲音「詠唱なんてさせるか!」

 

咲夜「せめて止めるぐらいは!」

 

自身のガンブレードと咲夜のナイフが亜狛へと直撃する。だが感触が違うしそれ所から切り口から綿が飛び出た自身は一瞬で気がついた。それは亜狛の形をしたぬいぐるみだったと。

 

玲音「変わり身の術!」

 

咲夜「まさか!」

 

上を見ると亜狛は何十mもの超巨大な光の手裏剣を構えていた。

 

亜狛「失せろ!!」

 

巨大手裏剣が投擲されようとしたその瞬間、何者かの影が自分達の前へと出ると、

 

? 「断迷剣 迷津慈航斬!」

 

霊力によって作られた巨大な刀身が手裏剣を持つ亜狛の腕を切断したのだ。

 

亜狛「っ!!」

 

腕を切断されその手に持っていた手裏剣は光の粒子となって消えた。亜狛は地上へと落ちるとその者を睨む。

 

亜狛「貴様何者だ」

 

? 「魂魄妖夢ただいま見参!」

 

それは冥界の庭師であり剣士でもある霊魄妖夢だったのだった。




狗神「それじゃあよ怠惰色々と説明してもらおうか
   なぁおい?」

鈴蘭「事と返答によっては頭がサッカーボールにな
   るからね♪」

神楽「えっと何があったのですか?」

怠惰「まぁリアル話というか作品内の怠惰さんの中
   の人の話になるけど母方の祖母がやっと腰の
   骨がある程度まで治って在宅療養になってね
   退院するにあたって荷物の回収&運搬それか
   ら祖母の家で掃除や洗濯の料理以外の家事や
   らの手伝いとかしてたりして忙しくてね実質
   家に帰ったのって7時だったんだよねそれで
   風呂入って残りの話を書こうと思いつつベッ
   ドに入ったらそのままダウンしちゃったんだ
   よね‥‥多分言い訳にしか聞こえないと思うけ
   れどさ」

狗神「あぁ~何かそんな事前書き辺りで書いてたな
   そういえば」

鈴蘭「へぇ~それでどう様態は?」

怠惰「あぁ~もうだいぶ動けれるようにはなっては
   いたよねでもコルセットがないとまだ無理み
   たいだけど」

神楽「そうだったんですか」

鈴蘭「ねぇ姐御判決は?」

狗神「ケツにタイキックで許してやれ」

鈴蘭「オッケー♪ならお尻だしてついでに歯を食い
   縛ってね」

怠惰「待て待て待て待て!鈴蘭の蹴りは洒落になら
   ないから!そこいらのキックボクサーを越え
   た蹴りだからね!?」

狗神「いいから受けとけさて読者様こんな感じだか
   らまぁ許してやってくれや」

鈴蘭「神楽ちゃん抑えておいて」

神楽「えっとこうですか?」

怠惰「あっちょま!!」

狗神「そんじゃまた次回な♪」

バゴンッ!!

怠惰「ギャー~ーーーーー!!!!?」

狗神「そんじゃあな♪」


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第230話 逃走

どうも読者様。ついにモンスト雄々さんの運極が完成した怠惰のクソ悪魔です。長かったなぁ………最適キャラがいないため作るのに苦労しました。さてさてこんな話はおいておいてそれでは本編へどうぞ。


同時刻亜狛との激闘に助太刀するかのように妖夢が割って入って入ってきた辺り、

 

蓮 「これって無限湧きかな?」

 

霊夢「しつこいわね」

 

斬っても弾幕を当ててもこの獣型の怪物達は何度も下から湧いて出てくる。さっきまであった勢いも段々と衰えてきていた。

 

早苗「このままだとこっちがジリ貧ですよ」

 

さと「それは言えますね………」

 

お燐「流石のあたいもちょっと疲れたよ………」

 

と、言うがそんなのはお構いなしに獣型の怪物達は自分達へと向かって襲いかかってくる。

 

蓮 「ちっ!」

 

神楽を構えて応戦しようとしたその時だった。

 

? 「死になさいこの世ならざる怪物達」

 

と、声が聞こえると向かってきた怪物達は突然変異白目を向き泡を吹いて倒れていった。やがて目の前にいる怪物達全ては塵となって消えた。

 

霊夢「なっ………」

 

蓮 「今のって!?」

 

早苗「まさか…覇王(ピー)……」

 

蓮 「それは違います!?」

 

さと「しかし今のは」

 

だが本当に早苗の言った通りの覇(ピー)色みたいにバタバタと倒れたのは事実だ。するとふわふわと浮きながら此方へと1人の女性が近づいてきた。それは冥界の管理人である西行寺幽々子だった。

 

幽 「ふふふっ♪こんにちは♪」

 

霊夢「あんた………って事はこれやったのって!?」

 

幽 「は~い私よ♪」

 

どうやら幽々子が全て倒してくれたみたいだ。だがまた怪物達は湧いてくる。

 

幽 「しつこいわねぇ………消えなさい」

 

と、自分達も凍りつくような一言を呟くと先ほどと同じように怪物達はまた白目を向き泡を吹いて倒れ塵となって消えた。

 

早苗「凄い本当に覇王(ピー)はあったんだ」

 

蓮 「じっ事実だった………」

 

お燐「蓮さんあんたまでボケに回ったらツッコミが

   いなくなるからね!?」

 

幽 「それにこれは覇(ピー)色じゃなくて能力よ?」

 

幽々子はこれが能力と言い切った。こんなとんでも能力があったらたまったもんじゃない。ある意味で理久兎や紫と同様にチート能力者だ。

 

霊夢「て言うかあんたが何でここにいるのよ?」

 

幽 「う~ん唯一の親友に頼まれて♪それに私だけ

   じゃないのよ?」

 

幽々子が指差す方向を向くとそこには二刀を構えた妖夢もいた。どうやら冥界組総出(2人)で来てくれたみたいだ。すると足元の陣が急激な光を放つと消えてなくなった。

 

蓮 「これは?」

 

幽 「ふふっどうやらやったみたいね妖夢達の助太

   刀をするわよ♪」

 

蓮 「良く分かりませんが助太刀させてはいただき

   ます!」

 

そうして自分達は玲音達の元へと向かうのだった。そして視点は代わり数分前の玲音達へと変わる。

 

亜狛「ほう冥界の剣士か」

 

咲夜「助かったけど貴女はどうしてここへ?」

 

咲夜が聞くと妖夢は口を開き、

 

妖夢「幽々子様の命そして紫様のからの頼みです」

 

玲音「ほうそいつは助かる」

 

と、言っていると紫という言葉に反応したのか亜狛が此方を見て鼻で笑う。

 

亜狛「今さらになって妖怪の賢者が動いたかだがも

   う既に時遅しという事が分からんのか?」

 

妖夢「………それをさせないよう捕らえていたのはど

   この誰でしょうね?」

 

亜狛「何?」

 

玲音「それどういう事だ………」

 

と、言っているその時だった。足元で光る陣が急激な光を出すと消えてなくなった。

 

亜狛「っ!」

 

亜狛は刀の刀身を見て悔しそうな顔をした。

 

亜狛「貴様!どうやって鏡の中の石を壊した!」

 

どうやら鏡の中にある石が破壊されたようだ。つまり怪物達が湧くことはもう無さそうだ。

 

妖夢「この山に来た助太刀する者は私や幽々子様だ

   けではないという事です」

 

亜狛「どいつもこいつも仲間だの助太刀者等と………

   弱き者共がぁ!」

 

と、亜狛が言っていると蓮や霊夢等の他の者達が駆けつけてきた。

 

蓮 「大丈夫ですか玲音さん咲夜さん!」

 

玲音「あぁ俺はな」

 

咲夜「私も無事よ」

 

お燐「お父さんもう止めよう!こんな事をしても皆

   が悲しむだけだよ!」

 

亜狛「うるせぇよ………どら猫が!!」

 

と、亜狛が言うと後ろへと体を反らし、

 

亜狛「ワォォーーーーーーーーーーーーン!!」

 

雄叫びをあげた。そして獲物を見るかのような目で此方を睨む。

 

亜狛「貴様らに命など必要ないこの場で住ねそして

   永久に眠ると良い………っ!」

 

亜狛の体が膨らんでいく。徐々に徐々にと大きく大きくなっていく。尾は伸びより大きくそして手足の指は無くなり狗の四肢へと変わる。そしてそれに合わせ手に持っていた刀も巨大化し二刀の柄を口に咥えた。今の亜狛を一言で表すのなら大狼その言葉が似合う姿へと変わった。

 

亜狛「俗物がぁぁぁ!!」

 

蓮 「来ますよ!」

 

自分達はすぐに構え何時でも戦えれる構えを取ると亜狛は自分達目掛けて刀を振ったその瞬間、

 

? 「そこまでよ」

 

ガギンッ!

 

自分達の前に1人の女性が薙刀構えて割って入った。それは亜狛と同様に凶変した耶狛だった。

 

霊夢「なっ!何であんたがここに!」

 

蓮 「ありえないだって貴女を倒すのに輝夜さんや

   妹紅さんが行ってるのに!」

 

咲夜「輝夜ってことは南の支配者!」

 

さと「やっ耶狛さん!」

 

お燐「お母さん!」

 

と、自分達が名前を言うと耶狛は薄気味悪い笑顔でこちらを見る。だが何故に自分達を庇ってくれたのだろうか。今の耶狛は自分達の敵の筈なのに。

 

耶狛「あらあら泥まみれの者達じゃないお久々♪」

 

妖夢「耶狛さんってあれが!?」

 

早苗「あっあんな姿にそれよりも大人になった感じ

   しかしませんね………」

 

玲音「おい!てめぇ何で俺らを!」

 

耶狛「気まぐれよ気♥ま♥ぐ♥れ♪」

 

亜狛「愚妹が!裏切る気か!!」

 

抑えている亜狛が耶狛もろとも弾こうと押しているが対する耶狛もビクともせずに押さえつけていると、

 

? 「おいおい亜狛さんよ~少しは落ち着いたらど

   うだよ?」

 

と、ケラケラと笑いながらパンク系の上裸の男が出てきた。

 

亜狛「貴様もか黒!」

 

玲音「なっこいつもいやがったのか!」

 

まさかの黒も出てきた。ということは魔理沙達は黒を捕獲できなかったみたいだ。

 

耶狛「頭に血が昇りすぎよお兄様‥‥わざわざ王から

   の命を持ってきたのですよ?内容はただちに

   帰還せよとのことよ?」

 

亜狛「何?」

 

黒 「悪いが事実みたいだぜ?」

 

それを聞いた亜狛は悔しそうに歯噛みをすると元の人狼の形へと戻ると刀を鞘へと納める。

 

亜狛「………気が変わった貴様らは後々追い詰めそし

   て皆殺しにしてやる覚悟をしておけ弱者共」

 

耶狛「ふふっ♪それではさようなら♪」

 

黒 「あばよ♪」

 

玲音「なっ!待ちやがれ!!」

 

玲音がガンブレードで斬りかかろうとするが耶狛が岩柱を壁のように出現させる。それを玲音がガンブレードで斬り開くが亜狛と耶狛そして黒の姿は何処にもなかった。

 

玲音「ちっ!!」

 

ガンブレードを振るうと腰に差す。そして自分達の方を向くと、

 

玲音「………捕虜の救出するぞ」

 

咲夜「玲音………」

 

蓮 「………そうですね皆さんとりあえず捕まってい

   る者達を助けましょう!」

 

霊夢「そうね………」

 

そうして自分達は天狗の住処の1件1件を訪問するのだった。




怠惰「はいはい今回はここまでで~す」

狗神「なぁ怠惰お前その手に持ってるのって」

怠惰「スマホだよ?」

鈴蘭「えっ?待って待ってここは夢の世界だから
   良いけどさ幻想郷ってスマホ出来るの?」

怠惰「出来るよ俺はね♪」

神楽「えっどういう」

怠惰「俺の電気というかそれを応用した電磁波を
   使って繋げているんだよだから正直な話で
   電波の悪いトンネル内でも電波棒は4つ立
   つからどんな場所でもゲームが可能なのさ
   つっても大抵はだけどね」

鈴蘭「ふぅ~ん怠惰ってさ今なんのゲームやって
   るの?」

怠惰「今はモンストが忙しくてねるろうに剣心の
   コラボで雄々様が来ると知ってちょこちょ
   ことやってたんだよね」

神楽「それってどんなキャラですか?」

怠惰「こんなキャラ」

狗神「ミイラ男かよ!?」

神楽「あれでもこの人が持ってる刀‥‥理久兎さん
   の空紅に似てますね」

怠惰「良いところに気づくね♪あっちを昔から見て
   下さる方々は分かると思うけど実は理久兎君
   の空紅はこの雄々様の無限刃がモデルだった
   りするんだよ♪だから炎もそうだし技も………
   ねぇ?」

狗神「………なぁお前が好きな悪役ってまさか」

怠惰「断トツで雄々様だね実際はアニメとか実写は
   見たことないんだけど漫画はスピンオフ以外
   は見たんだよねぇ祖母がファンで単行本全巻
   揃えてたかそれでまぁやっぱり一番の印象に
   残る悪役だったよねそれから後それと余談だ
   けど作者様のお気に入りキャラらしいよ」

鈴蘭「へぇ~」

怠惰「まぁ詳しく知りたい方は是非とも買って見て
   くれとしか言えないよね♪」

神楽「って怠惰さんもう時間が」

怠惰「あっヤバいそれじゃ長くなったけど今回はこ
   こまで!」

狗神「また次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃあね読者様」

神楽「ではさようなら♪」


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第231話 生きていた賢者

こんばんは読者様。寝過ごしてしまった怠惰のクソ悪魔です。ここ最近になって7時に寝る癖がついてしまい本当に困ってます。早く寝てもこれなので悩みの1つです。失礼それでは本編へどうぞ。


自分達は各々に散会し天狗の家の扉を破壊し中へと入る。

 

蓮 「無事ですか!」

 

霊夢「いるの?」

 

と、言いながら探していると、

 

蓮 「なっ文さん!」

 

霊夢「文!」

 

奥の寝室で四肢を拘束され芋虫状態となって眠っている文を見つける。すぐに神楽で縄を斬り文の首の脈を触りながら見る。

 

蓮 「脈はあるから生きてはいるね」

 

霊夢「ちょっと文起きなさいよ!」

 

霊夢は目を瞑った文の胸ぐらを掴みこれでもかと言うぐらい揺らすが一向に起きる気がない。

 

蓮 「あっ霊夢ダメだよ一応は怪我人みたいなもの

   何だからとりあえずは外に運ぼうか」

 

霊夢「それもそうね」

 

文から離させ眠っている文を背負い外へと向かうと玲音と咲夜以外の他の皆も集まっていた。

 

蓮 「皆さんどうでしたか!」

 

早苗「それを見ると文さんもですか‥‥私達の所も似て

   いて皆は眠ってますね」

 

幽 「見る限りで死んではいないけれど妖力をこれっ

   ぽっちも感じないから妖力不足と考えたほうが

   良いかしらね?」

 

さと「こちらも同じですね」

 

妖怪である幽々子の見解は妖力不足のため起きないという事らしい。だがもしまた呪いだとかがあるとどう対処すれば良いのだろう。

 

霊夢「ねぇ所で天魔って見た?」

 

さと「私は見ていませんよ?」

 

妖夢「私や幽々子様も見ていません」

 

と、どうやら天魔が見つかっていないみたいだ。恐らく自分の予想としては萃香達みたいに石に変えられたのだろう。すると、

 

玲音「お~い!」

 

玲音の声が聞こえ向くとそこには2つの何かを左右で担ぐ玲音と後ろに何かを背負っている咲夜がやって来る。

 

蓮 「玲音さん咲夜さんそれは………って!神子さん

   それに布都さんに屠自子さんまで!」

 

玲音や咲夜が連れてきたのはまさかの神子や布都に屠自子だったのだ。それよりも何故ここにいたのだろうか。

 

玲音「反応からして知り合いか?」

 

蓮 「えぇ正確に言うと理久兎さんの友人みたいで

   すけどね」

 

早苗「でも起きないんですよね?」

 

咲夜「えぇ………でも起きないのは天狗達もでしょ?

   それよりもどうするのこの数は………博麗神社

   に送るにせよ無理があるわよこれ?」

 

確かにそうだ。この人数となるとどうすれば良いものか。前またく萃香にソリをと言っても肝心の萃香はいないそれにソリを作っても天狗達の数的や大きさ的にも何度かの往復となるのは明確だ。もしくは龍神を連れて来ても良いかもとも思ったが回復はしてはいるがまだ無理させるわけにもいかずで困ってしまう。

 

幽 「ふふっ心配ないわよ案はあるからねっ紫♪」

 

霊夢「はぁっ!?」

 

と、霊夢が反応するとスキマが現れそこから前よりも少しだが痩せ細った紫と藍が出てきた。しかも誰かの肩を担いでだ。

 

紫 「えぇ………博麗神社よね………天狗達は助かるの

   かしら?」

 

蓮 「えぇ呪いなら龍神様が解いてくれますし怪我

   などなら性格はゴミ野郎ですが腕利きの医者

   もいますよ」

 

藍 「ゴミって………」

 

因みに性格ゴミ野郎の医者というのは怠惰であるのは言うまでもない。

 

霊夢「ってそれ天魔じゃない!」

 

良く見てみると藍が担いでいたのは天魔だった。つまり亜狛の鏡の世界の結晶の中身の人物は天魔のようだったみたいだ。

 

紫 「そう………なら皆をここへ運んでちょうだいそ

   したら博麗神社に一括で運ぶわ」

 

蓮 「分かりました」

 

霊夢「ならさっさとやりましょうか」

 

お燐「運ぶなら任せなよ♪本当なら死体が良いけど

   ねぇ」

 

玲音「縁起でもねぇ」

 

妖夢「本当ですね………」

 

文や神子達を寝かせ自分達は手分けをして天狗達を集める。そうして里にいる天狗達を数十分かけて皆を集める。

 

蓮 「多分全員だよね?」

 

霊夢「恐らくね………紫」

 

紫 「ハイハイ運ぶわよ」

 

そう言い紫はスキマを開き天狗達や神子達をスキマへと入れた。そして自分達を見て、

 

紫 「送るわよ?」

 

蓮 「良いよね?」

 

霊夢「大丈夫そうね行くわよ」

 

そうして紫のスキマを通り自分達は博麗神社へと帰還するのだった。スキマを出ると既に輝夜達の南組と魔理沙達東組が集結していた。

 

蓮 「ただいま」

 

霧雨「よっお帰り♪」

 

妹紅「蓮達そっちは?」

 

霊夢「見ての通りよ」

 

と、言うとスキマから数多くの天狗達が出てくる。そして紫も出てきた。

 

霧雨「紫に式神じゃないか!」

 

永琳「無事だったのね………」

 

紫 「えぇお生憎様で」

 

そう言っていると奥から千と怠惰が出てくる。

 

千 「ほう帰ってきおったか」

 

怠惰「おかえり‥‥それとお燐ちゃんとさとりちゃん

   君達が探していたであろうペットの鴉が見つ

   かったみたいだよ」

 

お燐「えっ!お空が!」

 

さと「本当ですか」

 

怠惰「あぁ奥で寝てるから速く行ってあげなよ」

 

と、言った瞬間お燐はダッシュで向かいさとりもその後を追っていった。

 

怠惰「元気だなぁ………そんでまた診断?」

 

蓮 「えぇここにいる天狗達それから仙人の方々3

   人です」

 

怠惰「はいはい………千ちゃんは念のために呪いの解

   呪の用意を………」

 

千 「うむ!」

 

そうして怠惰は診断を開始していった。

 

蓮 「とりあえずは情報交換をしましょう」

 

霊夢「そうねそれと紫あんた達がこれまで何処にい

   たのかも教えてちょうだい」

 

紫 「えぇ構わないわよ」

 

そうして自分達は東、南、北で起きた出来事を交換し合う。

 

輝夜「あっちでそんな事が………」

 

蓮 「えぇですが耶狛が来たときもしかしたらと思

   いましたが生きてくださってて良かったです

   よ本当に」

 

妹紅「と言っても私やバカは死なないがな」

 

輝夜「えぇこのアホと私はね♪」

 

言い合いをしてまたにらみ合いからのバトルが始まった。やれやれと呆れながら自分達は紫の方を見て、

 

霊夢「それじゃお願いできる?」

 

藍 「紫様」

 

紫 「えぇ………私は幾つかの情報はあるけど大きい

   情報はやっぱり御師匠様の事よ………」

 

そうして紫は何が起きていたのかそして理久兎の今の状態について話を始めたのだった。

  




怠惰「またこれだよ!」

狗神「お前なぁ!」

神楽「何が原因なんですか?」

怠惰「夏休みの自堕落生活」

鈴蘭「本末転倒!?」

怠惰「マジで本当にすんません」

神楽「怠惰さんここ最近疲れてるんじゃないですか
   ………?」

怠惰「そうかなぁ」

狗神「体には気を付けろよ」

怠惰「まぁうんそうなんだけどね………」

鈴蘭「とりあえず今日は終わろう」

怠惰「………うん」

狗神「そんじゃまぁ早いが今回はここまで」

怠惰「また次回もよろしくお願いします」

神楽「それでは」

狗神「じゃあな」


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第232話 囚われた者達の話

こんばんは読者様。dbdで新たなキラーの告知を見てこれサムライ?と思った怠惰のクソ悪魔です。もしサムライ系なのであればパークはオブセキャラに対してのパークになるのかなぁと予測していたりしています。さてさて話もここまでにして本編へどうぞ。


紫はこれまで何があったのかを語り出し教えてくれる。今から数週間前に理久兎が家に来て宿泊しその2日後に1人の女性が襲撃し紫そして藍と共に捕虜となって数週間にも渡る地下での牢獄生活と地獄の日々を淡々と語っていく。

 

紫 「1日1食しかも夕飯のみそして鎖に繋がれ夜

   になれば拷問されたりと散々だったわ………」

 

藍 「本当に地獄のような日々でしたね」

 

蓮 「かっ過酷すぎて………」

 

霊夢「あんた達がそこまでやられるなんてねぇ………

   逃げれなかったの?」

 

紫 「えぇ生憎逃がす気はなかったのか鎖には能力

   封じの呪文が刻まれているのか能力すらまと

   もに使えまずじまいだったわ」

 

霧雨「なぁその女ってよ白を基調とした服で長髪で

   金髪だったか?」

 

魔理沙のその特徴は神社を襲撃してきた女性の特徴と同じだった。そして紫は意外な顔をした。

 

紫 「えぇそのまんまよ………お知り合い?」

 

霊夢「えぇそいつには個人的な恨み辛みが混もって

   いるもので♪」

 

主に自分達を殺そうとし神社を壊そうとした恨みだろう。怒るのは当たり前なのだが。

 

紫 「そう………」

 

永琳「ねぇならどうやって逃げてきたのかしら?能

   力も使えなかったのよね?」

 

永琳の言うと通りだ。能力封じがあるのならどうやって逃げてきたのだろう。すると紫は悲しそうな顔をした。

 

紫 「‥‥正直悪運というのもあるけれど御師匠様が

   助けてくれたのよ姿や性格はガラリと変わっ

   て別人に変わっていたけれど」

 

蓮 「えっ!!?」

 

霊夢「彼奴が!?」

 

永琳「今の理千はもうまともな思考じゃないのにど

   うして………」

 

今の理久兎はもうかつてのような和解や話し合いといった平和的ではなくなり慈悲深くもない。最早狂気に飲み込まれた理久兎ならざる者と言っても過言ではない。なら何故に理久兎は紫や藍を助けたのだろう。

 

紫 「………私にも分からないけど御師匠様は別れ際

   にこう言ったわ「次会う時こそ俺を殺せよ」

   って………」

 

霧雨「今の彼奴がか!?」

 

霊夢「本当に信じられないわよその話は」

 

一時の気まぐれだったのか。それか輝夜の話によれば記憶を無くしたとも言ってたため記憶が少しだけ戻ったのか。それともまた別の要因があったのかは分からない。だがしかし紫を助けたというのは事実なのだろう。すると怠惰と千が此方へと歩いてくる。

 

怠惰「よっお疲れさん………」

 

蓮 「皆さんはどうですか?」

 

怠惰「あぁ呪いとかはないけど妖力をこれっぽちも

   感じないからなぁ恐らく急激な妖力消費によ

   る気絶だろうしそれと栄養失調が原因なのも

   あるから暫くは安静にしつつブドウ糖それか

   らビタミン等の点滴を行いでもすれば元気に

   なるとは思うよ?後は様子見だけどね永琳先

   生それらの注射薬剤の用意は出来ますか?」

 

永琳「えぇあるわよ持ってくるわね」

 

そう言い永琳は薬剤を取りに行く。

 

蓮 「ただこれだけの人数となると今の所は紅魔館

   にお世話になりますかね?」

 

玲音「あぁ任せておけ♪」

 

怠惰「とりあえず目が覚め次第に暖かい食事を与え

   てやってくれよ?死なせたいなら良いけど」

 

咲夜「やるわよというかやらないとわざわざ連れて

   来た意味ないでしょ?」

 

と、言っていると永琳が鈴仙を連れて走ってやってくる。

 

永琳「これだけあれば足りるかしら?」

 

そう言うと鈴仙は背中に背負っている篭に入っている薬剤を見せる。

 

怠惰「………人数が人数だからなぁとりあえず使って

   みて足りるか足りないかの確認かなとりあえ

   ずは紅魔館に連れてってくれないか?」

 

紫 「良いわ………貴方達も行くでしょ?」

 

咲夜「えぇ」

 

パチ「そうね」

 

玲音「あぁてな訳で坊主今日は帰るぜ?」

 

蓮 「えぇ構いませんよそれでは♪」

 

そう言うと紫のスキマから玲音、咲夜、パチュリー、怠惰は通っていきスキマは閉じられた。

 

千 「これであっちは大丈夫であろうしかしそなた

   達顔色が悪いの………」

 

紫 「えぇ………」

 

藍 「まともな食事を与えられなかったもので‥‥」

 

千 「何か料理を作ってやってくれぬか?」

 

霊夢「仕方ないわね………」

 

そう言い霊夢は厨房へと向かっていった。

 

紫 「迷惑かけた…わ……ね………」

 

藍 「かっ体が‥‥」

 

蓮 「あっちょ紫さん藍さん!?」

 

倒れそうな紫と藍を支える。顔をみるとスヤスヤと眠っていた。

 

幽 「あらあら…………無理するからよ紫……」

 

千 「飯ができるまではそっと寝かせてやろうさて

   とお主達のその様子からみても理久兎の従者

   達の捕獲は出来ずというのは分かったとなる

   ともう手掛かりとなるのはこやつ達しかおら

   ぬからの」

 

千は眠る紫と藍を見つつそう呟く。

 

蓮 「どういう事ですか?」

 

千 「こやつは逃げてきたと言ったじゃろそれに理

   久兎が散り散りとなっておる従者を集めた事

   それらを踏まえてじゃ恐らくこの娘達が逃げ

   た事に気付き緊急で召集をしたのじゃろう推

   測としては幾つかあるのじゃろうが考えられ

   るのはあやつらの住みかを知っておるからそ

   して特に紫の能力は危険故に潰しておきたい

   と考えたからじゃろうそして最後にじゃが例

   の天使が言った事じゃ理久兎の恋人であるさ

   とりを狙い義娘の紫を狙い地下に幽閉と考え

   ると理久兎に会わせたくはないという事が考

   えられる故にに理久兎の背後の女は理久兎の

   記憶が戻ることを恐れておるという事じゃろ

   うな」

 

蓮 「なっ成る程………」

 

輝夜「そういえば耶狛がずっと理久兎の事を王とか

   言っていたのよね」

 

千 「考えたくはないが理久兎の背後にいる女は天

   使なんじゃったな恐らくじゃがかつて出来な

   かった計画である全能計画をまた行うつもり

   じゃろうな」

 

蓮 「全能計画?」

 

その計画は一体何なのだ。聞いている限りでも恐ろしそうな計画っぽいが。

 

千 「うむ………かつてこの世界が誕生する前におっ

   た全能神と呼ばれる者がおったそやつの命に

   従い数多くの天使が従ったまさしく王と呼ぶ

   に相応しい神がおったんじゃがそやつは悪魔

   達によって殺されてしまったんじゃよ故に天

   使達は新たなる王を探しておるんじゃそして

   神を見つけ称え新たなる世界を創生するそれ

   らを含めて全能計画と呼ばれるものじゃ」

 

蓮 「つまりそれに理久兎さんが?」

 

千 「うむあやつそしてワシはその王の血を特に濃

   く引いておるからの故に狙われたのじゃろう

   じゃがもっと恐ろしいのはその創造する世界

   じゃその世界は天使や全能神以外の者は家畜

   と変わらぬ奴隷とされる世界になるってしま

   うのじゃぞ?それこそがあやつらの求める絶

   対正義たる世界じゃ」

 

蓮 「なっ…………」

 

そんな世界誰が幸せなのだろうか。行き過ぎた正義はここまで歪ませるのか。

 

千 「故に止めなくてはならぬのじゃ」

 

永琳「龍神様………」

 

千 「おっとすまぬなこんな話をしてしまって………

   速くその娘達を連れていってくれ」

 

蓮 「えっえぇ」

 

そうして自分は紫を部屋へと運ぶのだった。

 




狗神「今回はここまでだぜ」

神楽「怠惰さんは往診との事でお休みです♪」

鈴蘭「何か帰りは迷子になってそうだよね♪」

神楽「あっそういえば怠惰さまは結構方向音痴らし
   いですよ?何でも若い頃に中古ゲームショッ
   プに向かったところ迷子になったとか」

鈴蘭「それって地元だよね?」

狗神「ダセェ………」

神楽「それでどの道を通っても100円ショップに
   辿り着いてしまったとか」

鈴蘭「ある意味で才能!?」

狗神「可笑しいだろ!?他人にはあまり言えないが
   呪われてるだろ」

神楽「そうですよね………」

鈴蘭「何かあんまりこんな事を言ってると怠惰に拉
   致されそうだから今回はここまで!」

神楽「それでは読者様方また次回もお願いします」

狗神「そんじゃあな♪」


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第233話 ミスはつきもの

こんばんは読者様。ここに来てスランプにまたなっている怠惰のクソ悪魔です。書きの進みやテンポが悪く悩みとなっておる始末です。失礼。それでは今回も本編へどうぞ。


紫と藍を部屋へと寝かしつけ部屋を出ると、

 

霊夢「あっ蓮そこに紫達はいる?」

 

と、霊夢が縁側を歩いくる。しかもお粥か何かを作ったのか土鍋を持ってやって来た。

 

蓮 「うん目の前の部屋で寝かせたよ多分まだ食べ

   れないと思うけど………」

 

霊夢「はぁ!?もう作った意味ないじゃないったく

   もう………」

 

蓮 「まぁまぁ………珍しい事に疲れてたみたいなん

   だから良いじゃないかな」

 

霊夢「はぁ………仕方ないか置いておけば後で食うで

   しょう」

 

そう言い霊夢は部屋へと入り土鍋を置くと部屋を出てくる。

 

霊夢「これで良しっと………」

 

蓮 「霊夢って意外にもお人好しだよね基本妖怪に

   はキツいのに」

 

霊夢「かっ勘違いしないでよね!今は敵が強大だか

   ら手を取り合ってるだけよ!」

 

まさかのツンデレだがそこもまた可愛い所だ。

 

蓮 「ハハハッ♪そういう事にしておくよ♪」

 

霊夢「もう………」

 

と、言っていると千がニヤニヤした顔で近づいてくる。

 

千 「お~お~お熱いのぉ」

 

霊夢「ううううるさいわっ!」

 

蓮 「えっあ‥‥アハハハ………」

 

千 「まぁ良い集まってくれぬか皆の報告が聞きた

   いからの♪」

 

霊夢と顔を合わせ頷き合い千の後に続き庭へと行くと皆は集まっていた。そして千は自分達の目の前にくると、

 

千 「………揃ったの良しこれより報告会を行うぞま

   ず東に南そして北の者達の代表者は前へと出

   てくれぬか」

 

そう言われ自分達は顔を合わせあうとさとりが前へと出る。それに続き聖そして永琳が前へと出る。

 

千 「各々の報告を聞こうまず東組じゃ!」

 

聖 「私ですね報告としてはアリスさんの救出は完

   了しお空さんも救出は出来ましたそして魔法

   の森も一応は取り戻せましたしかし肝心の黒

   さんは耶狛さんの乱入で逃げられてしまいま

   した………」

 

千 「うむ‥‥次は南組!」

 

永琳「報告します南も同じく奪還に成功し操られて

   いた風見幽香そしてメディスンは救出を果た

   せましたが耶狛には逃げられてしまったわ‥‥

   以上よ」

 

千 「では最後に北組の報告を頼む」

 

さと「私達も妖怪の山の奪還に成功し天狗達それか

   らその他の者達も救出は出来ましたしかしで

   すが亜狛さんを捕獲しようとしましたが耶狛

   さんと黒さんに妨害され逃げられてしまいま

   した以上が報告です」

 

と、皆は報告を終える。結果としては人質というか捕虜は救出は出来たが肝心の従者達には逃げられてしまったみたいだが結果としては上々であろう。

 

千 「ふむ成る程の………よく分かった報告を感謝す

   るぞ………捕虜達の救出は出来たのは良かった

   それはワシも思うじゃがあやつらを1人とて

   捕まえられなかったのは痛い所じゃな本当な

   らば1人でも捕まえれれば敵の本拠地も分か

   ったんじゃがな……後…約1週間じゃ」

 

千の言った1週間とは理久兎達の元の人格が完全に消えるまでの期間だろう。それまでに救わなければいけないのは事実故に時間が惜しい。だが相手の本拠地に襲撃しようにも場所が分からぬため襲撃することもできないのも事実だ。

 

千 「………仕方ない今日はひとまず皆は自由行動と

   するぞまた明日集合しようかの」

 

霧雨「おいおい良いのかよ!?」

 

お燐「いいのそれ!?」

 

千 「うむバカ息子達拠点を知っておるのは恐らく

   この中であるとしたら紫とその従者だけじゃ

   ろうが今はまだ寝ておるため聞けぬしそれに

   こうして考え過ぎていても良い案などは思い

   付かぬものじゃ故に時には休むことも大切で

   あると何時も怠惰が言うのでな」

 

天子「龍神様は本当に彼奴と仲良いわね」

 

千 「もう何億年という仲じゃからな♪」

 

だが龍神の言う通り今休める時に休んでおかなければ後の戦いに疲れが出るかもとも思った。

 

蓮 「なら折角ですし今日は休みましょうか」

 

霊夢「まぁ良いか………」

 

霧雨「咲夜やレミリアもいないしな」

 

永琳「なら今日は解散しましょうか」

 

そう言い皆は各々空へと飛びいなくなる。そして残ったのは自分と霊夢勿論だが千を含め魔理沙、アリス、妖夢、幽々子、早苗、萃香、天子、衣玖、さとり、お燐だけがこの場に残る。勿論だが諏訪子と神奈子はまだ母屋で療養中だ。

 

千 「そなたらはいかなくても良いのか?」

 

幽 「えぇ♪友人の看病をしたいですし♪」

 

さと「私も自分のペットの看病というのもあります

   が帰るのに一苦労なものなので」

 

天子「私達も同じねまた天界に昇るとか面倒し」

 

早苗「私もまだ諏訪子様や神奈子様も本調子ではな

   いので」

 

霧雨「私やアリスは帰りたくても障気が濃すぎてま

   だ帰れねぇしな」

 

萃香「私にとって癒しの場だからねぇここ♪」

 

理由は様々だがこれだけ残るみたいだ。

 

霊夢「部屋は足りるかしらねぇ」

 

蓮 「足りるんじゃないかなぁ多分」

 

と、言っていると空から怠惰がふわりと降りてくる。

 

怠惰「いや~やっと見っけたよ帰るのにも一苦労だ

   ねぇ」

 

千 「お帰りじゃ怠惰よ♪」

 

怠惰「おう………って人数減ったね」

 

千 「うむやることも分からぬ故に今日は返してし

   まったんじゃよ」

 

怠惰「えっ?」

 

怠惰は目を点にして驚いていた。そして口を開くと、

 

怠惰「この人数でどうにかなるかなぁ」

 

千 「何?」

 

霊夢「どういう事よ?」

 

何がどうなると言うのだろうか。怠惰は頭をかきながら、

 

怠惰「理久兎達の従者ってこう撤退するときにイラ

   ついてたりしてなかった?」

 

天子「私の所はそうでもなかったわよ?」

 

霧雨「彼奴はイラつてたな言われてみると」

 

霊夢「私達の所もそうね」

 

怠惰「そう………まぁあくまでも予測だが彼奴ら絶対

   にタダでは終わらないと思うんだよねぇ自分

   の経験上だとそう言う奴に限って仕返しとか

   してくるからさぁ」

 

蓮 「それってつまり襲撃されるかもしれないと」

 

怠惰がニコリと笑う。もしかしたら自分達はやらかしたのかもしれない。

 

千 「じゃが何処を襲うかなど分かると言うのか?

   怠惰よ」

 

怠惰「まぁ十中八九で襲われるのはここだよね彼奴

   らが逃がしたくないと思う八雲紫もいるし千

   ちゃんが認めた奴意外の奴には幻覚が見える

   ようにする術を博麗神社にかけてはいるけれ

   ど嗅いとかまでは消えないからねぇそれにさ

   亜狛と耶狛って元は狼みたいだしバレちゃう

   かもね♪」

 

今になって嫌な予感がしてきた。

 

怠惰「それじゃ頑張ってねぇ~」

 

蓮 「ちょっちょっと!?」

 

怠惰は博麗神社の母屋の一室に入っていった。残った自分達はただ唖然しやらかしてしまったと軽く後悔をするのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで!」

狗神「なぁ彼奴等は大丈夫か?」

怠惰「さぁ~どうだろうね♪」

鈴蘭「怠惰は協力は~」

怠惰「する気はないよ?だって面倒だし♪」

神楽「因みに怠惰さん経験談と言いましたがあった
   のですか?」

怠惰「あぁ~まぁちょっとねそうだねぇ例で言うな
   ら朱雀が丁度いいかな」

鈴蘭「えっ?あの変態レズ痴女が?」

怠惰「そうそうまぁあの子が色々あって俺の所に
   強襲を仕掛けてきてさ」

神楽「それでどうなったのですか?」

怠惰「まぁそのまま返り討ちにして朱雀の涙が欲
   しかったのもそうだし身元バレしたくなか
   った時だったから拉致してして実験の被検
   体にしたんだよね」

狗神「嘘だろそれ」

怠惰「いやマジでそれでまぁ~涙を採取はし続けて
   いたんだけど朱雀の存在事態を忘れて何十年
   ぐらいか放置しちゃってさそれでまぁ色々と
   あってその後になって気づいて放置し続けた
   事を謝って解放したんだけど」

鈴蘭「まさか‥‥」

怠惰「うんその後から暫くしつこく苛めてくれとス
   トーカーされてね‥‥あれは唯一の俺のミスだ
   った………まさかあんな事になるなんて誰が予
   測したか」(・´_`・)

神楽「ほっ本末転倒ですね」

怠惰「そうそういう事なんだよやった事は必ずと言
   っても良いぐらいに帰ってくるから気をつけ
   てね読者様方」

狗神「ってお前の昔話が長くてもう尺がないぞ」

怠惰「あっ不味いなそれでは今回はここまで!」

神楽「色々と不味いお話でしたがありがとうござい
   ました」

狗神「そんじゃあな」

鈴蘭「またね♪」


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第234話 深夜の報復

こんばんは読者様。現在リアルでは旅行中の怠惰のクソ悪魔です。田舎から都会に行くとだいぶ風景や人の身なりも変わるなぁと思いました。ではそろそろ本編へどうぞ。


皆と解散した自分達は博麗神社の縁側にて項垂れつつも食事を取っていた。

 

霧雨「なっなぁ来ると思うか?」

 

天子「どうかしらね………来ても返り打ちにしてやる

   わよ♪」

 

霊夢「ちょっと!変なフラグを建てないで頂戴よ!

   フラグ回収してあんただけ死ぬなら構わない

   けど私達まで死ぬなんてごめんよ!」

 

早苗「蓮さんどうしましょうか………」

 

蓮 「本当にごめん」

 

千 「ワシも済まなかった」

 

皆に自由行動と言ったのは千だがそれに真っ先に便乗したのは自分だ。戦力としては申し分はないがもしあの時の天使もしくは狂乱の理久兎が来たりでもすれば明日の日の出はもしかしたら見れなくなるかもしれない。

 

早苗「蓮さんも龍神様も謝らないでくださいよ!」

 

洩矢「ねぇ神奈子さ龍神様ってあんな感じなの?」

 

八坂「そうねぇ………ただあそこまで天然とは思わな

   かったけど」

 

千 「うっうるさいわい!?」

 

衣玖「しかしどうなるのでしょうか………」

 

と、言っているその時だった。

 

ガタンッ!

 

全員 !?」

 

縁側の方向の障子が開かれ自分達は驚く。障子を見ると怠惰が立っていた。

 

怠惰「何をそんなビクビクしてんだよ?」

 

霊夢「ちょっちょっと!脅かさないでよ!?」

 

妖夢「ほほほほ本当ですよ!?」

 

妖夢に限っては幽々子の後ろでビクビクと震えていた。そこまでビビるか。

 

怠惰「アハハハハハ♪本当に子供だなぁ君達は♪」

 

そう言いながら怠惰は湯飲みにお茶を入れ飲みだす。

 

天子「私達を子供扱いしないでくれるかしら?」

 

さと「言えますねいくら貴方が理久兎さんより年上

   だからと言えど子供扱いされる筋合いはあり

   ませんよ?」

 

怠惰「あぁ悪い悪い………とりあえず俺は寝るから後

   は任せるね♪」

 

そう言い湯飲みをおいて怠惰は出ていこうとする。

 

蓮 「えっ寝るって!?もしかしたら敵が来るかも

   しれないのにですか!?」

 

敵が来るかもと言ったのは怠惰だ。その張本人が寝るとはどういう神経をしているのだか。

 

怠惰「そうだよ?言ったじゃん理久兎達はお前らが

   相手をするんだってさ俺が介入してもお前ら

   の為にならんだろ?それとも何か?襲撃ぐら

   いまともに対処できないの?それでよくも理

   久兎達に勝つって言えるねぇ雑魚共W」

 

プッツン!

 

今の一言で龍神意外の皆は額に血管を浮かせた。

 

怠惰「そうそうその顔で挑みなよ♪それじゃあね~

   ふわぁ~………」

 

そう言い部屋を出ていった。

 

霊夢「なっ何よ彼奴!?」

 

お燐「彼処まで憎たらしいの地底じゃ中々見ないよ

   ってぐらいイラつくんだけど!?」

 

アリ「初めてまともに喋るのを聞いたけだ憎たらし

   いことこの上ないわね………」

 

天子「あの野郎絶対に生き残って彼奴を一発ぶん殴

   ってやるわ!」

 

と、言っているが自分はそこまで憎くたらしくも聞こえなかった。それに彼処まで憎たらしく言うのは恐らく自分達を鼓舞するためであろう。すると自分の心中を察したのか龍神がニコニコと笑うと、

 

千 「そなた怠惰のあの憎たらしさの裏を知れるよ

   うになったんじゃな♪」

 

蓮 「えぇ何となくですけどね」

 

千 「ほっほっほ♪さてと………そなた達に言うては

   おくぞもし戦うのであるのなら盛大に派手に

   なおかつ騒々しく戦うのじゃぞ♪そうすれば

   確率は2分の1ではあるがワシの秘策が発動

   するのでな♪」

 

霧雨「秘策?」

 

千 「うむそう秘策じゃ♪恐らくその秘策を見れば

   そなた達は絶句すると同時にこの襲撃戦にて

   勝利は確定となる」

 

一体どんな秘策が来るのだろうか。千がそこまで言うのなら相当な秘策であるのは間違いないであろう。

 

蓮 「その秘策ってどんな秘さ………」

 

と、言っているその時だった。

 

ワォーーーーーーーン!!!

 

獣のそれも狼の遠吠えが聞こえてくる。すぐに自分達は臨戦体制を整え外へと出ると外は赤い月が昇っていた。そしてその月明かりに照らされ獣型の怪物を初めとして女性型の怪物にアンデットであるゾンビがランタンを持って取り囲んでいた。

 

霊夢「物凄い数ねこれ」

 

千 「やはり怠惰の予測は当たったか!」

 

と、言っていると怪物達は各々道を開けるとその中央を3人の影が通ってくる。それは昼間撃退した亜狛を始めとし耶狛に黒が歩いてきた。

 

黒 「まさか幻覚で隠れてるとわなぁ」

 

亜狛「臭いまでは消せなかったみたいだな」

 

耶狛「みたいね♪」

 

3人はそう言いながら立ち止まり自分達を睨むと、

 

黒 「仕返しに来てやったぜぇ?」

 

耶狛「報復と言う醜い事をするにも関わらず貴女達

   のために足を運んだのよ?少しは感謝して頂

   戴ね?」

 

亜狛「借りは返す…今度こそ死ね……」

 

理久兎やあの6翼の天使は来ないでくれとは願った。そして来たとしても亜狛、耶狛、黒の3人の内1人だろうとは思ったがまさか3人揃ってくるとは予測外だった。

   

天子「ねぇ不老不死ってあの女以外にいる?」

 

蓮 「聞いた話ですが亜狛さ………いやあの人狼も不

   老不死です」

 

アリ「それに1人ハッチャケてるあの男も不老不死

   とまでいかないけど不死身よ」

 

不老不死×2匹に不死身1匹+で怪物沢山とは本当に自分達を潰す気満々みたいだ。

 

黒 「さぁてめぇら楽しい楽しいパーティーを始め

   ようぜぇなぁおい!」

 

亜狛「血の宴だ赤き月にてその鮮血を降らせそして

   骸へと変わるがいい」

 

耶狛「ごめんなさいねこのアホとバーサーカーバカ

   な兄が変な事を言って………まぁでも貴方達の

   血で新たな美が生まれるかもと思うとゾクゾ

   クするわぁ♪今宵は血の臭いで満ちそうね」

 

そう言うと3人は腕を掲げる。そして怪物達はそれを合図に構えると、

 

亜狛「行けそして殺せ!」

 

耶狛「悲鳴という歌を聴かせてちょうだい!」

 

黒 「やりやがれ!」

 

と、腕を振り下ろし合図を送ると怪物達は自分達目掛けて襲いかかってくるのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまで~」

狗神「本当に協力する気ねぇな!?」

怠惰「何を言っているのかな?あると思うか?」

鈴蘭「ねぇこれさ次回蓮死すみたいな事になんない
   よね!?」

怠惰「さぁ?千ちゃんが言ってた秘策を信じれば勝
   てんじゃない?あの子のそういう軍配系の所
   は理久兎君と同じで強いから」

神楽「もし蓮さんが死んだら私達はどうなってしま
   うのでしょうか………」

怠惰「大丈夫♪蓮くんが死んだら君達は実験体とし
   て飼ってあげるから♪」

鈴蘭「違う意味で私達も死刑宣告!?」

狗神「小僧!絶対に勝てよ!というか生き残れ!力
   なら何時でも貸してやるからな!」

神楽「たっ怠惰さんに飼われたら………恐ろしくて言
   葉が‥‥」

怠惰「お前らさりげなく酷いなまぁそう思われても
   仕方ないんだけどさぁ‥‥さてそろそろ時間だ
   し今回はここまで」

鈴蘭「蓮くんが生きますように」

神楽「それではまた次回♪」

狗神「じゃあな」


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第235話 千の秘策

こんばんは読者様。やっと旅行から帰ってきた怠惰のクソ悪魔です。えっ?何処に行っていたのかって?実は横浜それも主に中華街やらに行っていました。まぁ本当の理由としては横浜お菓子の番餅が久々に食べたくってついでだから観光って感じで行ったんですけどね。失礼。それではそろそろ本編へどうぞ。


襲い掛かる怪物達を相手に自分達は力を振るっていた。

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

蓮 「鮮血 宵闇神楽」

 

ピチューーン!ピチューーン!ピチューーン!

 

さと「想気 夢想妙珠」

 

お燐「屍霊 食人怨霊!」

 

妖夢「人符 現世斬!」

 

幽 「冥符 黄泉平坂行路」

 

ピチューーン!ピチューーン!ピチューーン!

 

衣玖「珠符 五爪龍の珠」

 

天子「地符 不譲土譲の剣!」

 

早苗「開海 海が割れる日!」

 

萃香「鬼火 超高密度燐禍術!」

 

ピチューーン!ピチューーン!ピチューーン!

 

自分達の攻防により怪物達は倒され塵に変わるがまだ代わり代わりに怪物達は押し寄せてくる。その中には千へと襲い掛かる者もいた。

 

蓮 「なっ龍神さま!」

 

千 「慌てるでないわい………ふぅ………ふんっ!」

 

片足を前へと出し軽く地へと踏むと向かってきた怪物達は一瞬で塵に変わった。流石はこの世界の頂点と言うだけありこれには唖然した。

 

千 「ふぅ………何とか戻ってはきておるか」

 

早苗「すっ凄い………」

 

萃香「こりゃ負けてられないねぇ!」

 

今の光景を見て士気が上がったのか皆は更に押していく。

 

怪物「グルルルル!」

 

怪物「がぁ!!」

 

亜狛「使えないな………」

 

唸る怪物達は亜狛のために道を作る。それに続き耶狛と黒も来る。

 

耶狛「まぁ所詮はお兄様と同様に劣化してますから

   この程度なのは仕方ありませんわ♪」

 

黒 「ギャハハハハハハちげぇねぇよなそれ♪」

 

亜狛「口だけ達者な愚かな妹にアホにだけは言われ

   たくはない」

 

黒 「あぁん!!」

 

耶狛「ふふっ愚かなのはお兄様ですわ♪」

 

と、3人は喧嘩を始めそうな雰囲気だ。

 

蓮 「やっぱり仲は悪いね」

 

さと「元を見ているために本当に変わってしまった

   んですね………前まではとても仲は良かったの

   に………」

 

霊夢「それは本当よね………けどこのまま潰しあって

   くれるなら………」

 

霧雨「万々歳だな♪」

 

と、霊夢と魔理沙が言ったその時、

 

萃香「ちょっと!喧嘩なんかしてないで相手しろよ

   こっちはその気なんだから!」

 

天子「そうね勝手に自滅とかつまらないわよそれよ

   りもやる気あるの貴方達ないならとっと帰れ

   ば?」

 

妖夢「次に斬られたいのは誰ですか!挑んだ事を後

   悔させてあげます!」

 

全員「何してくれてるの!?」

 

殆どの者はツッコミをしてしまった。この喧嘩屋と高飛車と辻切りの3人は何を言っているのだ。ほっとけば勝手に自滅したかもしれないのにそして案の定で喧嘩真っ最中の3人は此方を向いた。

 

黒 「そうだよなぁてめぇらが相手だったなぁ!」

 

亜狛「喧嘩は止めだおいアホそれに愚妹!今から勝

   負を申し込む一番多く彼奴等を殺せた方が勝

   ちというゲームだがやるか?」

 

耶狛「あらお兄様の黒曜石並の頭にしては考えまし

   たわね………ですが良いでしょうそのゲームに

   参加しましょう」

 

黒 「俺も乗らせてもらうぜぇ!!」

 

そう言うと真っ先に黒が自分達めがけて特攻を仕掛けてきた。

 

萃香「でりゃぁ!!」

 

ドゴンッ!!

 

萃香は地面を叩きつけ岩を出現させ壁を作り防ぐが、

 

亜狛「夜の狩りはこれからだぁ!!」

 

怪物「かぁぁ!!」

 

岩を飛び越え亜狛が2刀を使って萃香へと攻撃を仕掛けそれに続いて止まっていた怪物達も空から萃香に目掛けて出てくる。

 

蓮 「狗神!」

 

狗神「出番だな!」

 

狗神を出現させ亜狛へと突っ込ませ亜狛を弾き飛ばす。

 

狗神「てめぇ!刃を向けるとか良い度胸じゃねぇか

   私と拳でやれ!そんな事すら出来ねぇとか狼

   じゃなくて負け犬だな!」

 

亜狛「笑止‥‥無様な挑発だなしかし口達者な女だな

   良いだろうその挑戦を受けてやるそして後悔

   し嘆け」

 

そう言うと亜狛は刃を地面に刺すと狗神へと殴りかかる。

 

狗神「てめぇらそっちをやれ!こっちは我がやる!

   だから邪魔すんじゃねぇぞ!!」

 

亜狛「良いぞその獣の闘争本能は俺好みだ!」

 

亜狛を止めため狗神は対峙する。

 

蓮 「なら僕たちは別の2人を!」

 

ジャキンッ!

 

向かってくる怪物達を斬りながら言っていると

 

天子「こいつは私がもらうわ!」

 

耶狛「ふふっ礼儀のなってない貴女を教育して差し

   上げましょうか」

 

衣玖「総領娘様手助けを!」

 

天子「こんな雑魚に2人もいらないからそっちを援

   護しなさい!」

 

耶狛「あらあらならその余裕を後悔に変えて差し上

   げますわ!」

 

天子「やってみなさい!気符 無念無想の境地!」

 

赤い稲光を発する天子は耶狛と対峙する。すると萃香が地面を殴って出来た岩の壁を破壊し黒が自分へと斬りかかってくる。

 

黒 「このクソったれ亜狛が!俺の頭を踏み台にし

   てんじゃねぇよ!!」

 

蓮 「っ!」

 

ガキンッ!

 

それを何とか神楽で止めるが何て力だ。手が痺れそうだ。

 

霧雨「おらっ!!」

 

ドゴンッ!!

 

黒 「グアッ!?」

 

押さえつけている黒めがけて魔理沙が箒で突進し吹っ飛ばす。

 

蓮 「ありがとう魔理沙!」

 

霧雨「あぁ!こいつは私の獲物だからな!」

 

黒 「霧雨魔理沙ァァァァ!!!

 

霧雨「来いや!」

 

そうして魔理沙は黒と戦いを始めた。だが司令官達は確かにこうして各々が戦ってはいるが怪物達は未だに進行を続け神社へと向かってくる。。

 

蓮 「斬符 」

 

無数に斬撃波を放ち怪物達を削るが一向に減らずにで困る。自分は攻撃を避けつつ霊夢と背中を合わせる。

 

蓮 「そっちは!」

 

霊夢「やってるけど数が一向に減らないわ」

 

早苗「龍神様!秘策はまだですか!」

 

千 「ふんっ!」

 

怪物「がはっ!!?」

 

千 「すまぬな!まだまだじゃな!もう少し騒がし

   くすれば行けるはすじゃ!」

 

まだ騒がしくする必要があるみたいだ。本当にどんな秘策なんだ。

 

蓮 「騒がしく‥‥ならっ!狗神!」

 

亜狛と戦う狗神を呼ぶと狗神はチラリと此方を見る。

 

狗神「何だ!今こっちは取り込み中だ!」

 

亜狛「余所見をするな!」

 

狗神「安心しろ!我はお前は見てるからよ!でっ何

   だ!小僧!」

 

蓮 「咆哮を上げてそれもこれまでのよりも遥かに

   デカイのを!」

 

狗神「あぁん!?仕方ねぇな!!」

 

そう言うと狗神は亜狛を弾き飛ばすと元の犬型になると、

 

狗神「ワォーーーーーン!!!

 

大きく咆哮をあげる。周りにいる自分も含め相手の亜狛達も耳を塞ぐ程の大反響だ。そんな中で千を見ると、

 

千 「中々響くのぉこれなら………ば!?」

 

千は驚きながら空を見る。空を見てみると深夜に近い時刻なため気づかなかったが先程まで真っ赤な月が輝いていた空は漆黒の暗雲に包まれ稲光を発していた。

 

千 「上手くいったぞ!」

 

と、千が言ったその瞬間、

 

ドガーーーーーン!!

 

暗雲から巨大な落雷が自分達の数m先に落下した。

 

蓮 「うぐっ!!」

 

霊夢「何が起きたの!!」

 

さと「何ですかこれは!」

 

天子「これって衣玖あんたね!」

 

衣玖「違いますよ!!?」

 

と、言っていると雷が落ちた場所に1人の寝巻き姿の男が立っていた。それはこの戦いに参加する筈のない者である怠惰だった。

 

千 「いっいかん!皆の者こっちへ来い死んでしま

   うぞ!」

 

千が言うと自分達はすぐに千の元へと向かおうとすると、

 

怠惰「ギャーギャーギャーギャーうるせぇ

   なぁ!発情期の犬猫かゴラァ!!!

 

叫びをあげると共に無数の落雷が落ちていくのだった。

 




晴明「お久々です♪今日は怠惰さんがいないみたい
   ですので私が後書きをしますね♪」

朱雀「同じく担当の朱雀よん♪」

晴明「それで‥‥何をはなせばいいのか」(;^ω^)

朱雀「そうねぇ‥‥なら私と晴明がどれだけ発展した
   のかを是非と‥‥…」

晴明「してないわよそれと調子に乗ってると本当に
   強制退場させて青龍に後書きをやらせるわよ
   朱雀?」

朱雀「いや~ん止めてそれだけは~!」

晴明「はぁ‥‥ならそうね怠惰さんについて教えてく
   れない?」

朱雀「怠惰?あぁ~まぁ名前は言わないでおいてそ
   うねぇならちょっと昔話で怠惰の2つ名は知
   らないわよね?」

晴明「2つ名?」

朱雀「えぇまぁ異名みたいなものよ私の場合だった
   のなら不死鳥のフェニックスみたいな感じの
   2つ名よ」

晴明「あぁ~確かにちょっと気になるなぁどうせ怠
   惰さんの事だから闇医者とか拷問官とかなん
   でしょ」

朱雀「それで済めばいいものよ」

晴明「‥‥えっ?」

朱雀「彼奴の当時の2つ名は同族殺しっていう異名
   と共に国際指名手配犯だったんだから」

晴明「そっそれって!?」

朱雀「理由は分からないけど彼奴は禁忌の理である
   同族の殺害を行っていたがためにソロモンや
   バアル様がとても恐れた程の男だったんみた
   いしかもこれは本当かどうかは分からないけ
   ど共食いもしていたとか」

晴明「ろっろくな噂がないわねあの悪魔!?」

朱雀「私もあまり詳しくは知らないのよねぇサタン
   様なら何か知ってるかもしれないけれどね」

晴明「なっ夏らしく怖いわねぇそれ」

朱雀「‥…はっ!晴明~怖いから~その~抱き締め
   つつ愛を~♥」

晴明「来るなぁ!変態!」

朱雀「あふんっ♪」

晴明「とっとりあえず今回はここまで」

朱雀「私は何度でも立ち上がるそして晴明と愛し
   合うがために!」

晴明「ではまた次回♪」

朱雀「あぁ~ん蹴らないでちょうだいよ~」

晴明「ではさようなら♪」


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第236話 悪魔の逆鱗

こんばんは読者様。在宅療養をしている祖母の見舞い兼身の回りの掃除などを行ってきた怠惰のクソ悪魔です。そしてふとYouTubeを見たら新たなキラーが登場しており見た瞬間にあっそっち!?と心の中でツッコミしてしまいました。まさか斬る方じゃなくて斬られる側の方だったとは誰が予測出来ただろうか。ではそろそろこの話もおひらきにして本編へどうぞ。


無数の落雷が落ちていく中、自分達は何とか千の元へと来ると、

 

千 「結界!」

 

千が地面に手を当てドーム状に結界を張りトーチカするが、

 

ゴンッ!ビキッ!!

 

何とその結界に落雷が直撃し千の結界にヒビを入れた。

 

天子「龍神様の結界にヒビを入れた!?」

 

千 「やはり相変わらずの火力じゃ!こうなると後

   3発が限界じゃのそなたら当たらぬように願

   うのじゃぞ?」

 

早苗「えぇ!?」

 

アリ「運任せって龍神が言う普通!?」

 

霊夢「仕方ないわねぇ!」

 

蓮 「手伝います!!」

 

自分や霊夢も結界を張り何とか支えるがそれでも落雷が幾つか結界へと落ち直撃していく。正直結界を発動させている自分達も結構辛い。

 

霊夢「なっ何よこれ!!」

 

蓮 「がっ!!」

 

千 「踏ん張るんじゃ!!」

 

早苗「私だって!」

 

霧雨「あぁクソっ!お前らもやるぞ!」

 

皆で協力し何とか結界を張るが容赦なく雷が落ちる。

 

さと「なっ何ですかこの雷は!!」

 

天子「っ!!」

 

千 「耐えるんじゃ!もし結界が破れたら即死と思

   うのじゃ!!」

 

そうして何とか皆で協力し耐えると落雷は収まる。そして自分達の張った結界に落ちた雷の合計は7発それだけなら弱いと思えるがもう霊力も限界だし何よりも後1発でも食らえば結界は粉々になりそうな程にまでヒビが入っていた。

 

霊夢「たっ耐えれた………の?」

 

霧雨「おっおいこれが秘策か!?」

 

千 「うむその通りじゃ怠惰を強制的に起こすそれ

   こそが作戦じゃこうして起こせばあやつは今

   まで以上の不機嫌になりつつ寝ぼけて敵を倒

   してはくれると思っておったがここまで落雷

   を落とすとは予想外じゃったがな………」

 

アリ「でも見てちょうだいこれ」

 

アリスの言葉を聞き周りを見て思った。千の秘策は上手くいったのか先程までいた怪物達は全員落雷に直撃し塵になったのか消え失せていた。だがそれでも3体程残ってはいたが、

 

亜狛「こいつ!!」

 

耶狛「っ数千の下僕達が一瞬で!」

 

黒 「確か怠惰とかだったなここまでとはなぁ!」

 

服などはボロボロにはなってはいたがこの3人はやはりしぶとく生きていた。

 

天子「龍神様!あいつなんなのよ!敵味方関係なく

   雷を落としてきたけど!」

 

千 「今の怠惰に敵味方など関係ないぞ今のあやつ

   は眠りを妨げた者は全員潰す故にまだいるの

   じゃぞ!結界から出たら死んでしまうぞ!」

 

蓮 「何ですかそのバーサーカー状態!?」

 

千 「いやバーサーカーではない寝ぼけておるだけ

   じゃ!」

 

ゆらゆらと動く怠惰はゆっくりゆっくりと亜狛達3人へと近づくと、

 

怠惰「おいゴラ俺の眠りを妨げた奴は誰だ?」

 

亜狛「こんな奴ごときに退いてたまるかぁ!!!」

 

跳躍した亜狛は二刀を持って斬りかかるがこの時にありえない光景を目にしてしまった。

 

怠惰「………失せろ」

 

亜狛「ごはぁ!!?」

 

怠惰は何も動いてもいない筈なのに亜狛はダメージを受け吹っ飛び地面へと落ち動かなくなった。

 

黒 「なっ何が起きやがった亜狛の野郎が一撃でダ

   ウンしたぞ!!」

 

耶狛「っ!そこのバカを回収して速く退くわよ!」

 

黒 「あぁ~クソがぁ!」

 

黒と耶狛は影へと入ると亜狛も影へと入れ消えていった。

 

怠惰「………………」

 

怠惰は振り返ると結界内にいる自分達と目が合う。背筋が凍りつき冷や汗が流れ死ぬかもしれないと感じた。だが怠惰はスルーして母屋へと向かいながら、

 

怠惰「ふわぁ~‥‥眠い………」

 

と、あくびをしながら呟き母屋の部屋へと入っていった。

 

千 「………良いかの?」

 

そう言い千は結界を解いた。

 

お燐「なっ何だいあれ!!?」

 

妖夢「じっ次元がちっ違いすぎる………」

 

霧雨「たっ立てねぇ」

 

幽 「………ある意味で危険ねぇ」

 

萃香「美寿々様よりも強いんだけど………」

 

自分達が苦戦を強いていたあの怪物達や従者達3人に対してあまりの一方的すぎる虐殺に息を飲む他ない。

 

千 「庭師よその言い回しは正しいぞあやつはワシ

   らの遥か上の次元に立つ者の1人じゃもしも

   あやつが理久兎達を倒しに行ったのなら1日

   もかからずに倒せる程のレベルなのは確かな

   のじゃから」

 

今の戦いを見て思う。怠惰1人特攻させれば勝てるんじゃないかと。

 

千 「じゃが怠惰はそれをしようとはせんあやつは

   同じ次元同士で戦いをして欲しいと考えてお

   るのじゃ故にあやつは動こうとはせぬ」

 

蓮 「いやあの理久兎さん達と明らかに差があるん

   ですが?」

 

同じ次元とは言うが明らかな差がありすぎる気がすると思ったが千は苦笑いを浮かべ、

 

千 「あやつから見たら同じ次元なんじゃろうな」

 

霊夢「………ねぇ今こうして騒がしくしてるけど彼奴

   は起きたりしないわよね!?」

 

早苗「こっ怖いですよそれは!?」

 

さと「最悪この場の全員は皆殺しにされますね話が

   本当だとしたら」

 

お燐「さっさとり様そんな不吉な事を言わないでく

   ださいよ!」

 

千 「安心せいちょっとぐらい騒がしくなったぐら

   いではあやつは起きはせぬさっきみたく騒音

   で戦ったりせねばな♪」

 

だから千は騒がしく戦えと言ったのだろう。だがこんな結果にはなったが自分達の勝利なのは確かだ。

 

霊夢「でも彼奴無差別に雷を落としてたけど神社に

   は1発も落としてないのね」

 

衣玖「言われてみると確かにそうですね………」

 

神社には焼け跡1つたりともついてはいない。それは言われて不思議に思った。

 

千 「それはそうじゃあやつにとってこの神社まぁ

   その母屋は寝室みたいなものじゃその寝室を

   壊してしまうとあやつからしたらたらもとも

   こもないじゃろ?」

 

天子「帰る部屋がなくなるわねそれ」

 

千 「そういう事じゃ故に寝ぼけてあんな事をして

   も寝床の神社は壊そうとはせぬからの♪」

 

蓮 「あのそれ笑顔で言われても洒落になってない

   ですよ龍神様!?」

 

と、言っていると腰を抜かしている魔理沙と妖夢は若干涙目で、

 

霧雨「なっなぁ母屋に運んでくれねぇかこっ腰がぬ

   っ抜けちまってよ………」

 

妖夢「めっ面目ないです」

 

どうやら腰が抜けたみたいだ。無理もないだろうあんな恐怖を体験をしてしまっては。

 

アリ「情けないわね………」

 

千 「無理もないじゃろう死ぬ一方手前の世界にい

   たのじゃからな誰か運んでやってくれぬまい

   か?」

 

霊夢「もう本当に世話が焼けるわねぇ!」

 

霧雨「すっすまねぇ霊夢」

 

蓮 「なら妖夢さんは僕が」

 

妖夢「すみません蓮さん」

 

霊夢は魔理沙を自分は妖夢をおぶると何故か霊夢がジト目で睨んできた。

 

霊夢「そいつ(妖夢)にセクハラしたら殺すからね?」

 

蓮 「えぇっ!?」

 

妖夢「そんな事を蓮さんはしませんし第一に貴女が

   いますよね!?」

 

霧雨「ハハハ気にすんなよこいつの焼きもちだから

   よ♪」

 

魔理沙曰くで焼きもちみたいだ。

 

霊夢「あんた余計な事を言ってるとこのまま背中か

   ら地面に倒れるわよ?」

 

霧雨「いや~霊夢様勘弁だぜ~」

 

霊夢「腰抜かしてる割には調子いいんだから」

 

そう言いながら自分達はこの襲撃戦で生き残った実感を噛み締めつつ博麗神社の母屋へと入っていくのだった。




晴明「ではでは今回もありがとうございます」

朱雀「はぁ~いありがとうね♪」

晴明「しかしまぁあれですね怠惰さんの鬼畜ぶり
   というか無双ぶりはイカれてますね」

朱雀「まぁ彼奴の存在事態がチートなのよ」

怠惰「う~すただいま~後書きってあぁ君らがや
   っててくれた系のやつ?」

晴明「えぇ代わりましょうか?」

怠惰「いやいいや今日はそれよりさやっぱり俺が
   住んでる所よりも田舎で動物が発情期を迎
   えてるのかうるさいねぇ本当にさ」

朱雀「………あれが発情期って」

怠惰「まぁいいや夢でも社畜な生活とかごめんだ
   から今日は落ちるわおやすみ~」

朱雀「あら一瞬で消えたわね」

晴明「ねぇ朱雀その怠惰さんってやっぱり変わり
   者だったんですか?」

朱雀「えぇそうねソロモンが仕方なく認めた犯罪
   集団○○○○○(バキューン)でも特に異質な男だったわ
   ねぇそれにサタン様も数少ない友人って言
   ってたぐらいだから不思議なのよねぇ」

晴明「すっ朱雀‥‥いっ言えてないわよ!?」

朱雀「えっ!?‥‥まさか怠惰たったら焦らしなんて
   いい度胸ね興奮するじゃないの!!
   
晴明「………キモ」

朱雀「あぁ~んその蔑んだ目たまらないわぁ!」

晴明「はぁ一体どうやったらこんな変態になった
   の‥‥鈴蘭帰ってこないかなぁ日に日にこの
   変態のレベルが困ってるのよねぇ」

朱雀「変態って酷いわねぇただの○○(ピー)よ!」

晴明「健全なこの小説では放送禁止的な用語だっ
   たから良かった‥‥とりあえず朱雀がこれ以
   上に変態的な事を言いそうだから今回はこ
   こまでよ!」

朱雀「さぁもっと罵っても良いのよ!」

晴明「ではではまた次回♪」

朱雀「あぁ~ん無視なんていけず~♪」

晴明「変態退散!!」

朱雀「あぁ~ん♪」

晴明「それでは♪」


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第237話 夜は明けて

こんばんは読者様。そろそろあっちを投稿しないとなと思い続けてる怠惰のクソ悪魔です。なので次回からまたあっちを投稿しますのでお願い致します。それでは本編へどうぞ。


夜の襲撃から翌日というか数時間が過ぎ9時頃。

 

蓮 「眠い………」

 

霊夢「ふわぁ………寝た気がしないわ」

 

霊夢と共に目を擦りながら起きる。約6時間ぐらいの睡眠のため寝た気がしない。すると向かいの布団で寝ている魔理沙とアリスも起き出す。

 

霧雨「よぉ………」

 

アリ「あんた達目に隈が出来ててむくんでるわよ」

 

霊夢「あんた達もね」

 

蓮 「アハハ………」

 

そんな会話をしていると障子が開けられ千がひょっこりと顔を出す。

 

千 「そち達よ起きたかの♪」

 

霊夢「えぇ………」

 

霧雨「なぁ龍神様はよ何時間寝た?」

 

と、魔理沙は聞く。千の顔をまじまじと見てみると皆みたく隈は出来ていないのだ。すると千は不思議そうな顔をして、

 

千 「寝とらんぞ?」

 

霧雨「まさか徹夜か!?」

 

蓮 「うぇ!?」

 

千 「うむそうじゃが………悪いかの?」

 

いや悪いどうこうではなく大方は治ったとはいえまだ怪我人なのは間違いない。故にそれは無理しすぎとも思えた。

 

霊夢「あんた怪我人なんだから無理したら死ぬわよ

   本当に!」

 

アリ「聞いた話が本当なら同感ね」

 

千 「心配せずとも大丈夫じゃよ♪ほれほれそなた

   らも縁側に集まるのじゃぞ♪」

 

そう言い千は歩いていった。自分達は起き上がり、

 

霊夢「それじゃ支度しますか………蓮?」

 

蓮 「分かってるでるよ」

 

自分は外へと出て厠のある裏まで行き着替えを済ませ集合場所である縁側へと向かう。そこには既に霊夢や魔理沙もそうだがさとりや天子も揃っていたが何よりも、

 

怠惰  (ーρー )

 

何か悟りを開いたのか目をつむり口をポカンと開けアホ顔をしている怠惰が座っていた。しかも霊夢達は深夜の一件があったせいなのか距離を開けていたが自分は意を決して怠惰へと近づく。

 

蓮 「たっ怠惰さん?」

 

霊夢「ちょっ蓮!」

 

怠惰「ん?あぁ蓮かお前ら生き残ったみたいだなお

   めっとさん」

 

蓮 「えっ昨日の事は何も………」

 

怠惰「ん?」

 

どうやら本当に寝ぼけギレた深夜の記憶はないみたいだ。というか無意識にあんな事をされたらたまったものではないが。

 

蓮 「いえ何でもないです」

 

千 「して怠惰よ紫達の様態はどうじゃ?」

 

怠惰「あぁ~さっき見てきたけど大丈夫そうだよ♪

   霊夢ちゃんが愛情込めて作った料理もしっか

   りと食べてたみたいだしねぇ~」

 

霊夢「一言が余計よ!」

 

霊夢のツッコミに怠惰はケラケラと笑う。だが何時もは作り笑いみたいな笑顔だったが今のは自然的な笑顔だった。

 

霧雨「お前もそんな顔が出来るんだな」

 

怠惰「失礼だなぁ出来るよ?ただ普段から見せない

   だけだけどさぁ~」(ーρー )

 

千 「というか様態も良いのじゃが一番は起きそう

   かどうかじゃ!」

 

怠惰「あぁ~そっちねもう起きれるよ♪何なら優し

   さの塊である俺が起こしてこようか?」

 

と、言った直後、自分も含めて皆は一斉に口を開けて、

 

全員「何処が優しいん(のよ)だ!!」

 

怠惰「ひどぅい………」(;ω;)

 

千 「これこれあまり虐めるでないぞこやつ心は豆

   腐よりも脆いガラス‥‥いやそれよりも遥かに

   脆い砂団子みたいなもんじゃからな」

 

怠惰「砂だったら焼けばガラスだよ!」

 

早苗「あの‥‥砂と言っても硝子なんですけど?」

 

怠惰「えっそうなの?」

 

霊夢「しかもすぐに粉々ね」

 

怠惰「まッまぁ確かに‥‥」

 

この悪魔は頭が良いのか悪いのかまったく分かったもんじゃない。

 

怠惰「はぁ‥‥とりあえず起こしてくるよ待ってて」

 

そう言い立ち上がるとふらふらと歩きながら紫のいる部屋へと向かっていった。

 

天子「………大丈夫よね?」

 

千 「大丈夫じゃよバカではあるが根は良いや………

   いや根も史上最悪な魔王じゃな」

 

蓮 「フォローになってないですよそれ!?」

 

霊夢「紫が不安になってきたわ」

 

等と言っていると杖をつきながら紫が歩いてきた。無論その後ろには怠惰もいた。

 

怠惰「呼んできたよただ藍ちゃんだっけ?はまだ昏

   睡状態だったから起きれなかったからよろし

   くねそれと言っておくがまだ足元がふらつい

   ているだけだからな?決して………」

 

霊夢「紫ったらそれじゃ年寄りね」

 

怠惰「あぁ~言いやがった」

 

この時に怠惰の言おうとしたことそして思った事が分かった気がした。何故なら、

 

紫 「ふふっ♪霊夢どこへ旅したいかしら?」

 

紫の微笑む顔をしていたが目は決して笑ってないのだから。しかも今の言葉が癪に触ったのか杖をさりげなくスキマへとしまった。というか悔しさで立てるのが見ていて凄い。

 

霊夢「じょ冗談よ………」

 

蓮 「いやこれ絶対に冗談じゃ………」

 

霊夢「蓮♪黙ってましょうね♪」

 

蓮 「アッハイ」

 

これ以上触れたらボコボコにされそうだ。すると怠惰は呆れつつ前へとでると、

 

怠惰「それでだ速球に聞くよ理久兎達のアジトは何

   処にあるか分かるかい?」

 

紫 「………ごめんなさい逃げる事が精一杯だったか

   ら分からないわそれにずっと地下にいたし」

 

怠惰「ふぅん地下ねぇ構造としては洞窟をくりぬい

   たみたいな構造かい?」

 

紫 「えぇ見た感じ暗くて土臭くしかも雨漏りもし

   てたわね」

 

怠惰「となるとだ地上の何処かというのは間違いは

   ないねぇ」

 

だがそんな所はあるのだろうか。妖怪の山という線は低いしかといって南も低いし西の魔法の森側も低い。となると何処になるんだ。

 

蓮 「う~ん」

 

と、考えていると空から何人かの影が降りてきた。それはレミリア、咲夜、玲音、パチュリーの紅魔組そして永琳、輝夜、鈴仙の永遠亭組にそしてその他として聖に幽香や妹紅が来た。

 

鈴仙「こんにちは~♪」

 

聖 「おはようございます」

 

咲夜「どうも♪」

 

蓮 「あっどうも………あれ聖さんその後ろにいる方

   って?」

 

聖達の後ろに見たことのある妖怪達がいた。それを見たさとりやお燐そして萃香は驚いていた。

 

萃香「お前さん達無事だったんだね♪」

 

さと「え~とパルスィさんにヤマメさんにキスメさ

   んでしたよね?」

 

お燐「それで合ってますよさとり様♪」

 

やっぱりそうだ。前に地底へと向かう途中で会った者達だ。

 

パル「えぇ何とかね」

 

キス ( ^ω^ )

 

黒谷「いや~あれは死ぬかと思ったけどねぇ何とか

   萃香さん達が時間を稼いで逃がしてくれたか

   らこうしているんですよ」

 

どうやら旧都襲撃の生き残りみたいだ。するとヤマメはハッとした顔をすると、

 

黒谷「そうだ実は伝えたい事があって!」

 

蓮 「伝えたい事?」

 

パル「えぇ‥‥襲撃してきた奴いえ理久兎達のアジト

   の場所よ」

 

突然の言葉で自分達は驚いてしまうのだった。




晴明「では今回はここまでです♪」

朱雀「彼奴が不在だと私達がこうして出る羽目にな
   るのよねぇ」

晴明「まぁそう言わないの」

朱雀「はぁ‥‥私も久々に本編で暴れたいなぁ」

晴明「あら珍しい貴女がそんな事を言うなんて」

朱雀「だって何もしないと‥‥」

晴明「何もしないと?」

朱雀「ムラムラするんだもん」

晴明「………はっ?」( ̄□ ̄;)

朱雀「我慢できないだから晴明ちゃんその貞操を
   是非………」(o´艸`o)♪

晴明「瞬獄殺するわよあんた?」

朱雀「いやん怖い♪」

晴明「はぁ………あっそうそう次回から少しあっち
   を投稿するみたいだから暫く休むからその
   つもりでね♪」

朱雀「あっちは理久兎達の視点よねならその時に
   彼はどう思っているのかどう行動している
   のかが少し分かるかもね♪」

晴明「だと良いんだけどね理久兎さんには速く帰
   って来て欲しいわ」

朱雀「そうね‥‥私は怨みしかないけど」

晴明「えっ何で?」

朱雀「晴明ちゃんをたぶらかし………」

晴明「はぁ~い今回はここまで!」

朱雀「も~う!因みに知ってるわよ晴明ちゃんの初
   恋の相手って…r……」

晴明「ちくり魔退散!」

朱雀「あぁ~~ん♪」

晴明「ではではまた次の投稿までさようなら♪」


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第238話 地下のアジト

こんばんわそしてお久々です読者様。昼休みにモンストをやりついにアポカリプスに見事勝利を納めた怠惰のクソ悪魔です。欲しかったけれど難しいと苦難でしたが何とかクリア出来ました。でもまだアンゴルモアが残っているんですよね‥‥はぁキャラがいない‥‥失礼。では久々の物語を楽しんでください。


パルスィから発せられた理久兎達のアジトを知っているという言葉それは自分達が今一番に知りたい情報だ。しかし何故にパルスィ達が知っているのだろうか。

 

蓮 「そっそれって!それよりも何で理久兎さんの

   アジトを知っているんですか!」

 

黒谷「それはとっても簡単だよ♪」

 

そう言うとヤマメは手を広げると1匹の蜘蛛が乗っかってくる。

 

黒谷「私はこれでも土蜘蛛だからねぇ蜘蛛との意思

   疎通は可能だからね♪理久兎の仲間が昨日の

   夜中に地底でうろついてたのを見たからこっ

   そりと1匹忍び込ませれたんだよね♪」

 

早苗「つまり古代的な発信器ですね」

 

霊夢「便利ね………虫はあんまりだけど」

 

だが霊夢の言う通りで便利なのは間違いはないだろう。

 

パル「それで理久兎達のアジトの場所だけど」

 

さと「何処なんですか!」

 

紫 「聞かせてちょうだい!」

 

紫とさとりは必死だ。やはりそれだけ理久兎の事が心配なのだろう。パルスィは少し目を閉じそっと開くと、

 

パル「地底の旧都へと向かう道中にある洞窟の中が

   理久兎達のアジトよ」

 

黒谷「因みにここからだとすぐ近くの洞窟から行っ

   た方が近いかな」

 

どうやら理久兎達の住みかはこの下の地底みたいだ。しかも昔に自分が地底へと向かうのに使った道だった。だが道理で東西南北と理久兎達はすぐに兵を出せるわけだ。

 

千 「ふむ‥‥となるとすぐにでも出陣をした方が良

   いかの?」

 

怠惰「う~ん良いんじゃない?」

 

千 「何か引っ掛かるのか?」

 

怠惰「いいや別に♪」

 

怠惰の笑顔が恐い。だがこうして不適な微笑みをする時に限って何かしらあるのだから。

 

怠惰「因みに蓮君さ俺の顔を見て何を考えているの

   かとか探らない方がいいぜ?さとりちゃんも

   だけどね」

 

バレてた。それよりもさとりも怠惰を警戒していたみたいだ。

 

 

さと「………理久兎さんのお母様もそうですが貴方も

   心が読めないのでついつい顔を伺ってしまう

   んですよね理久兎さんと長くいすぎたせいも

   ありますけど」

 

怠惰「はっはっはっ♪俺の心なんて見ない方が良い

   と思って見せないようにしてるんだけどね♪

   多分免疫ないと発狂するからさ」

 

永琳「発狂ですって?」

 

怠惰「そう‥‥ってこんな話をしてる場合じゃないで

   しょう?」

 

それもそうだ。折角理久兎達のアジトが分かったのだ。すぐにでも出陣したい。

 

千 「良しならば行くのじゃが誰が行く?何人かは

   ここの警護を………」

 

怠惰「いいよそれは俺がやっておくから皆は行って

   きなよ♪」

 

千 「ほう珍しいの心強いのは確かじゃがそなたが

   進んで警護などとは‥‥本当は?」

 

怠惰「楽だから♪」

 

楽と言いきりやがった。怠惰という名に相応しいぐらいになまけものだ。

 

霊夢「まぁ良いわよ期待なんかしてないし」

 

怠惰「そいつは助かるねぇまぁ怪我してたらここま

   で帰ってこれれば治療はしてやるよ♪」

 

ニコニコと笑う姿は茶目っ気はあるが正直な話で修行の鬼畜さも相まって凄く不安だ。

 

千 「なら行く者は手をあげい!」

 

そう言うと自分も千も含め行く者は手を挙げる。手を挙げなかったのはパチュリーに今さっき来た地底組ぐらいだ。

 

パチ「私はここに残るわ貴方から色々と聞きたい事

   があるし♪」

 

怠惰「まぁお手柔らかにな♪」

 

パル「私は少し寝かせて………全然寝れてないのよ」

 

黒谷「ごめん私もパス」

 

キス m(_ _)m

 

と、こんな感じだ。しかし情報をくれたためそれだけでも全然ありがたい限りだ。

 

蓮 「いえ寝ていてください無理は禁物なので」

 

怠惰「あっならベッドメイキングをしてやるよ待っ

   てな」

 

そう言い怠惰は奥へと向かった。

 

千 「良し!ならばワシらは理久兎達のアジトに向

   かうぞ!」

 

全員「おぉ~!」

 

自分達は掛け声をし理久兎達のアジトへと向かったのだったが博麗神社の一室では、

 

怠惰「やれやれ千ちゃんもそうだし本当にバカだよ

   なぁあの子達は‥‥理久兎君の従者達やバック

   の熾天使というか天使は殆どがバカだから心

   配はないけれどただ理久兎君はそこまでバカ

   じゃないとは思うんだけどなぁ♪」

 

と、まるで人の不幸を嘲笑うかのように怠惰は笑いながらベッドメイキングをするのだった。そうして視点は戻り蓮達へと戻る。

 

天子「所でその洞窟って何処かしら?」

 

蓮 「えっと確か………あっあそこです!」

 

見つけ下へと降りると皆も一斉に降りる。かつて間欠泉異変の際に来たことがあったためすぐに辿り着いた。

 

蓮 「ここから先は何があるかは判りませんから注

   意して下さいね!」

 

霊夢「勿論そのつもりよ」

 

霧雨「さて探検と行くか♪」

 

早苗「魔理沙さん楽しまないで下さいよ」

 

そうして自分達は地底に続く穴へと入り奥へと進む。長く暗く埃やカビ臭い洞窟を通っていくと、

 

さと「これは?」

 

さとりの言う方向を見ると比較的キレイな扉があった。

 

幽香「明らかに人工物よね?」

 

衣玖「不安ですね」

 

幽 「もしかしたら幽霊がバァ何てのもあるのかし

   らねぇ?」

 

妖夢「ひっ!?」

 

早苗「いえ多分新たらしい物なのでここかと」

 

蓮 「開けますのでカバーをお願いします」

 

玲音「俺もやるそっとやるぞ」

 

蓮 「えぇ」

 

玲音と共にそっと扉を少し開け皆に様子を見てもらうと、

 

咲夜「問題はなさそうです」

 

玲音「なら開けるぞ」

 

一気に開き中へと入るとそこは洞窟とは似て似つかない装飾や壁となっており床にもキレイにタイルが敷き詰められていた。そして幾つか扉がありその先の一番奥の扉は少し豪華な装飾がされていた。

 

蓮 「とりあえず探索を………」

 

天子「何を言ってんだかこういうのは一気に近道して

   ボスまで行くのよ」

 

萃香「それは言えるね」

 

そう言い血気盛んな者達は豪華な装飾の扉へ向かっていく。

 

千 「あっこれ!」

 

霊夢「仕方ないわね!」

 

蓮 「………」

 

神楽の柄に手を添え自分もついていき豪華な装飾の扉の先へと出るとそこは大きな部屋となっており言ってしまえば謁見室とでも言えばいいのだろう。そして目の前の玉座に1人イスの手すりに頬杖をしながら此方を見る少年がいた。それは自分達が一番会いたいと思い救いたいと思う少年だった。

 

蓮 「理久兎さん」

 

理 「………」

 

理久兎はただ黙って自分達を冷たい目で蔑むのだった。




晴明「ではでは今回はここまでです」

朱雀「えぇここまでよ♪」

晴明「やっとここまで来ましたねついに最終決戦?
   になるのでしょうか」

朱雀「分からないわねでも分かるわよね晴明」

晴明「えぇ昔から理久兎さんは保険を掛けて何時も
   行動をしていたって事よね?」

朱雀「えぇ何かありそうね」

晴明「彼らが無事なら良いのだけれど」

朱雀「そうね‥‥けど何か理久兎で引っ掛かるのよね
   誰かに似てる気がするのよね」

晴明「誰かに似てる?」

朱雀「えぇ‥‥う~ん気のせいねごめんさて今回は
   ここまでだけど」

晴明「ど‥‥何よ?」

朱雀「まだ‥‥まだ綺麗なままじゃ終われないわよね
   晴明♪」

晴明「死ね!!」

朱雀「あぁん♪」

晴明「コホンッでは今回はここまでですまた次回も
   お願い致しますね♪それではさようなら♪」

朱雀「I'll be back!!」

晴明「本当にもう嫌‥‥」(;ω;)


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第239話 祟り神 現る

こんばんは読者様。パソコン慣れしていないと感じた怠惰のクソ悪魔です。リアル怠惰さんはパソコンにシャドバを入れようと思ったら訳が分からないというアナログ人間な訳なんですよね。パソコンに強い傲慢にでも頼んでみようかな等と考えています。それではそろそろ本編へどうぞ。


理久兎はこちらを冷たい眼差しで此方を見ると不適に笑った。

 

妖夢「あれが理久兎様なんですか」

 

蓮 「えぇ」

 

紫 「御師匠様来ましたわ!」

 

紫が来たと言った時、理久兎は、

 

理 「くくく‥‥アハハハハハハハハ♪」

 

盛大に高笑いした。そして残虐に冷酷な目で嬉々としながら自分達を見ると、

 

理 「そうだよそうでないと僕も暇しちゃうしね」

 

お燐「理久兎様!お父さんやお母さんは!」

 

霧雨「それにあの元変態執事は何処だよ!」

 

言われてみると亜狛や耶狛それに黒の姿もないそれでいて理久兎のバックについている天使もいない。どういう事だろうかまさか不意打ちをしてくるのかと思っていると、

 

理 「あぁ無断で夜襲してなおかつ数千の兵を揃え

   て行ったのにも関わらずたった1人に負けた

   あのバカ達なら折檻して次の任につかせたよ

   はぁ愚かすぎて頭が痛くなるよ」

 

蓮 「………隠れてはいないんですよね?」

 

理 「信じるも信じないもお前ら次第だまぁ僕は嘘

   偽りはないけどね」

 

回りにきを配らせながらも真偽か考えていた。何時もの理久兎ならともかく今の理久兎は正常ではいため嘘という考えが浮かんでしまうからだ。

 

さと「理久兎さん……‥本当はもう分かっている筈で

   す貴方は自身の弟子を逃がしているんですか

   らだから戻って来て下さいまた前みたいに」

 

さとりが言いかけた瞬間、理久兎は苦虫を噛み潰したかのような顔をした。

 

理 「黙れよ‥‥僕は僕のやりたいようにやっている

   んだからさそれにそこの囚人や今はいない狐

   もただ単に若作り腐れBBAが気にくわない

   だけで逃がしたに過ぎないんだよいい加減に

   しろよていかさお前誰?」

 

さと「‥‥理久兎………さん」

 

紫 「演技‥‥じゃないのよ………ね?」

 

理 「ごちゃごちゃごちゃごちゃとうるさいなぁ!

   いい加減に黙れよそして全てを諦めて絶望の

   前の膝ま付けよ!」

 

段々と理久兎が怒声を上げていくと地面が揺れていく。理久兎自身の圧や脳で揺れている訳ではなさそうだがしかし地震が来たみたいに揺れていく。

 

霊夢「飛ぶわよ!」

 

霊夢の言葉ですぐに地面から足を離し飛ぶ。そして理久兎は座りながら手を掲げると、

 

理 「来い!」

 

と、ただ一言を呟く。そして、

 

ドゴーーーン!!

 

地面が割れそこから1匹の白蛇が出てくると舌を出し此方を威嚇してきた。だがそれを見て1人早苗は目を点にしていた。

 

早苗「嘘‥‥みっミシャグジ様!」

 

霊夢「ミシャグジ様ってそれって確か」

 

早苗「はい………私達の守矢が守り続けている祟り神

   です」

 

蓮 「祟り神って」

 

祟りとはつまり呪い。呪いの神をまさか理久兎は使役したとでも言うのか。

 

理 「アハハハハハハ良い反応だね♪元々はこれを

   連ねていたロリ神から奪ってきたんだよ」

 

早苗「あの時ですか‥‥理久兎さん!!」

 

理 「どの時だったかな‥ごめん覚えてないや♪」

 

パチンッ

 

理久兎は指パッチンをし音をならすと、

 

ミシ「キシャーーーー!!!」

 

それが合図かのようにミシャグジ様は自分達に目掛けて口から煙を吐いた。

 

霊夢「避けるわよ!」

 

すぐに自分達は避けるのだが何人かは煙に巻かれた。そして煙が消えると、

 

アリ「うっぷ!?」

 

鈴仙「かっ体が痺れ‥‥!」

 

幽香「何よ‥‥これ!」

 

妖夢「うっ!」

 

衣玖「うっ動けない‥‥総‥領娘‥様………!」

 

天子「なっ何よこれ体が黒く!」

 

輝夜「何で体が!」

 

妹紅「なんだこれ!?」

 

聖 「はぁ…はぁ……うっ」

 

お燐「すみませんさとり‥‥様!」

 

萃香「ぐぅ理久兎~!!!」

 

体が痺れたのか動けなくなったかと思うと体に黒い模様が浮かび上がり徐々に顔へと侵食していた。あの煙だけで半分もやられてしまった。

 

千 「これは呪いか!」

 

理 「あぁ~あ祟られちゃったこうなったら祟られ

   て死んじゃうかもねぇ~♪あっでも不老不死

   達は死ねないから永遠に苦痛か♪」

 

霊夢「………今のあんたは本当に鷺麿とかよりもその

   下を行くカス野郎よ!」

 

理 「アハハハハ‥‥てか鷺麿って誰だっけ?」

 

蓮 「鷺麿の時の事もまさか………」

 

理 「う~んごめん覚えてすらないや♪」

 

腕を上げ人差し指を掲げゆっくりと自分達へと下ろすと、

 

理 「やれ」

 

ミシ「シャーーー!!」

 

ミシャグジ様が大口を開きながら自分達へと噛みついてきた。

 

蓮 「っ!」

 

永琳「姫様を元に戻しなさい!」

 

残った自分達は避けると永琳は弓に矢を当て玄を引くとミシャグジへと放つとそれは眉間に見事命中した。

 

ミシ「キシャーーーー!!!?」

 

暴れ大地に向かって尾を叩きつけ地震を起こし地面から岩が剣となって自分達へと襲いかかった。

 

霧雨「おい!彼奴らが!」

 

魔理沙の言う通り倒れている皆が危ない。すぐに地へと降りて結界を張ろうとしたが、

 

紫 「ここは私がやりますわ」

 

そう言うと紫は倒れている者達の下にスキマを作るとその中へと落としていった。

 

早苗「ミシャグジ様どうかお静まり下さい!そして

   私の話を!」

 

ミシ「シャー!!」

 

早苗「っ!」

 

ミシャグジ様は早苗の言葉に耳を傾けずただ暴れまわる。

 

理 「無駄だよお前ごとき小娘のの言葉なんて聞こ

   えないよ諦めなよ?」

 

幽 「‥‥なら殺してあげます理久兎さんともども!

   妖夢の仇よ」

 

理 「おっとルールを制定するこのゲームにおいて

   死という概念は消え失せる」

 

幽 「なっそんなありなんですか‥‥」

 

死という概念を消され幽々子の能力が効かなくなった。だが理久兎は自分達側はとは言っていない。つまりお互いにこのゲームの間は模擬ではあるが不老不死になったのと同じだ。

 

理 「あっ今お前ら死なないとか思ったろ?そう思

   ったならそれは愚かだやれ」

 

怒り狂ったミシャグジ様は口を大きく膨らませる。またあの呪いの煙を吐き出すつもりだ。

 

千 「まずい退け!!」

 

すぐに自分達は後退するがミシャグジ様は口から呪いの煙を吐き出した。

 

早苗「逃げてください!!」

 

紫 「スキマを開けるわ!」

 

紫がスキマを開いてくれたため自分達はすぐにそこへと逃げ込む。そして数秒後には煙が消えたためスキマから出て理久兎の頭上へ出ると、

 

霊夢「これでもくらいなさい!」

 

咲夜「おまけよ!」

 

永琳「理千くらいなさい!」

 

玲音「蒼炎よ焼き払え!!」

 

霊夢と咲夜に永琳が放った長針とナイフに矢は蒼炎が付与され理久兎へと向かうが、

 

理 「あのさぁ僕は主催者であって攻撃される対象

   じゃないって」

 

そう言うと断罪神書が開かれ黒椿が飛び出し理久兎へと向かって行った長針やナイフに矢は全て切り裂かれ理久兎を守った。だがまだ終わりではない。

 

蓮 「抜刀 金色一刀!」

 

早苗「昼夜の客星!」

 

さと「想起 二重黒死蝶」

 

紫 「幻巣 飛行中ネスト」

 

幽 「幽雅 死出の誘蛾灯」 

 

霧雨「魔砲 ファイナルマスタースパーク!」

 

レミ「神槍 スピア・ザ・グングニル!」

 

一斉にスペルを発動させ理久兎へと放った。だが理久兎は玉座からは動かずただ、

 

理 「アハハハハハハ♪」

 

高笑いをした。だが高笑いだけではなく何故か手を掲げると、

 

理 「仙術八式脱気」

 

と、唱えると何とありえない事に自分達が放ったスペルは全て消滅し光の粒子となった。

 

蓮 「なっ!?」

 

理 「無駄だよ僕には通らない………やれ!」

 

ミシ「キシャーーーー!!!」

 

ミシャグジ様が待ってましたと言わんばかりに自分達目掛けて口を開き襲いかかってくるが自分達の前に早苗が割って入る。

 

早苗「秘術 忘却の祭儀!」

 

五芒星が早苗を中心に描かれると光を発し弾幕となりミシャグジ様の進行を押さえた。

 

早苗「今のうちに!」

 

紫 「お願いするわ!」

 

スキマが新たに開かれそこから千が拳を構え理久兎の前へと出ると、

 

千 「理久兎ォォォ!」

 

物凄い気が纏われた拳を使い理久兎へと殴りかかった。だが、

 

バシンッ!

 

ありえない事に左手であっさりと押さえられた。

 

理 「まだ生きてたの?しぶといししつこいねぇ」

 

千 「貴様をぶっ飛ばすまでワシは何度でも立ち上

   がってみせるぞ!」

 

理 「はぁ‥‥もう飽きちゃったよこのゲーム」

 

千 「うおっ!?」

 

理久兎は千を無造作に上空へと投げる。すぐに自分はキャッチすると、

 

理 「だから全員この場で死ね」

 

パチンッ!

 

ミシ「キシャーーーーーーーーーー!!!!」

 

早苗「きゃっ!?」

 

早苗を吹っ飛ばすとミシャグジ様は天井へと顔を上げると叫びを上げるとまた地震が起きた。

 

蓮 「なっ!?」

 

理 「それとさここ地下だけど知ってるよね?」

 

その言葉を言うと天井が崩れていき壁が崩壊してく。

 

霊夢「まさか!」

 

紫 「開くわ!」

 

紫の言葉を聞きはすぐにスキマへと入る。

 

理 「早く逃げたらお母様も?」

 

千 「くっ必ず貴様を戻すからの!」

 

さと「理久兎さん‥‥次はもうありません今度会う時

   には助けて見せますから!」

 

そう言っていると2人はスキマへと落とされた。

   

紫 「御師匠様!」

 

蓮 「ダメです紫さん逃げないと!」

 

紫 「待っていてください御師匠様!」

 

自分も紫もスキマの中へと入る時、理久兎の顔をチラリと見たが何処か寂しそうな顔をしていた。しかしすぐにスキマは閉じられどうなったのかは分からなくなったのだった。




晴明「では今回はここまでです」

朱雀「あれ?彼奴はでないの?」

晴明「えぇ何でも歩く大図書館がしつこくて出れ
   ないみたいですよ?」

朱雀「あらまぁ‥‥それって多分魔法使いか何かか
   しらねぇ」

晴明「そういえば朱雀あなたを昔に呼ぶ際に他の
   三神とは違って生け贄とか使ったのは何で
   なの?」

朱雀「それはね一応はほら元は魔族だからねぇ?
   だから魔族召喚しないといけないのよ」

晴明「へぇ~それって怠惰さんも呼べるの?」

朱雀「まぁ可能だけどおすすめはしないわよ?」

晴明「えっ?何で?」

朱雀「あれはすごい気まぐれだからもし機嫌が悪い
   と召喚者をサクッとやっちゃうかもしれない
   からよ現に前科で禁忌を破ってるし」

晴明「oh‥‥」

朱雀「本来なら召喚者の望みは叶えなければならな
   いこれはソロモンが作った条約だけど彼奴と
   か他の6人はある意味でイレギュラーだから
   生け贄に満足しようがしなかろうが召喚者を
   殺りかねないからおすすめしないのよねまぁ
   使役が出来たら強いけど」

晴明「ある意味で朱雀で良かったのかな?」

朱雀「あら嬉しい♪なら今夜はあやまちを犯し‥‥」

晴明「はい今回はここまで!」

朱雀「あぁんいけず」

晴明「ではでは読者様また次回それでは♪」

朱雀「バイバイ♪


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第240話 龍神の魅力

こんばんわ読者様、季節の変わり目で具合が悪くなっている怠惰のクソ悪魔です。体が重く節々が痛くて痛くて‥‥ってこんなリアル事情を話すのもあれですのでそれでは本編へどうぞ。


スキマを出ると自分達は博麗神社へと出た。そして呪いに掛かってしまったメンバーもぞろぞろとスキマから出される。

 

千 「怠惰よ頼む来てくれ!!!」

 

千が叫ぶと障子が開かれ怠惰が眠そうな顔で出てきた。

 

怠惰「何だよ‥‥今から寝ようと思ったのに………」

 

千 「急患じゃ見てくれぬか!」

 

千がそう言うと怠惰は自分達を見る。そして横たわり苦しむ者達を見ると、

 

怠惰「あぁ~尽く負けたのねまぁ良いや診察を開始

   するよ永琳先生は軽傷の患者をお願いします

   ね」

 

永琳「分かったわ」

 

そうして自分や霊夢達は永琳に見てもらいミシャグジ様の呪いを受けた者は怠惰が見る。そうすること数十分後、

 

蓮 「皆さん達は大丈夫そうですか?」

 

診察を行っている怠惰に聞くと怠惰は残念そうに目を瞑る。

 

蓮 「まっまさか」

 

さと「そんな………」

 

玲音「お前なら何とかなるんだろ!」

 

と、言っていると怠惰は首をかしげて、

 

怠惰「俺はまだ何も言ってないよ?」

 

蓮 「………紛らわしい!?」

 

霊夢「あんたその残念そうな顔は本当に不安になる

   から止めてくれない!」

 

怠惰「仕方ないよね!?元からこんな顔なんだから

   さ!?」

 

確かにそうだがそんな目を瞑って黙るとかそういうのは本当に心臓に悪い。せめて先に伝えてほしい。

 

怠惰「でまぁ実際は呪いだから千ちゃんがパパっと

   解けば問題はないはずだよ」

 

千 「むっそうかならば………ふんっ!」

 

千は自身の力を解放したのか一瞬気で体が吹っ飛びそうになる。だが同時に体が暖かくなる。

 

怠惰「君達に聞きたいんだけど痛い所とか体が動か

   ないとかないかい?」

 

寝ている者達に聞くと、

 

聖 「問題はありません‥‥ね」

 

妖夢「かたじけないです‥‥」

 

妹紅「面目ない‥‥」

 

怠惰「大丈夫そうだね‥‥天子ちゃんも大丈夫かい?」

 

悔しそうな顔をした天子は顔を少し紅くさせながら口を開く。

 

天子「私は大丈夫よ‥‥それとあ‥ありが‥とうそっそ

   れからあの時はごめん

 

恥ずかしそうに途切れ途切れで怠惰にお礼を言い謝るとニヤリと怠惰は笑いながら耳に手を当て口を開き、

 

怠惰「なぁ~に~聞こえんなぁ~♪」

 

天子「くっ!?うっうるさいって言ったのよ!こっ

   このヘボ医者!」

 

怠惰「失礼な元闇医者って言えよなぁ‥‥まぁそんだ

   け憎まれ口が言えてりゃ大丈夫だな」

 

あの天子を完全にからかってる。だが天子は怠惰と仲直り?は出来たような気がした。

 

怠惰「それと礼を言うなら千ちゃんにでも言ってお

   けよ俺は何にもしてねぇんだから」

 

千 「よいよい‥‥じゃが申し訳なかったの理久兎が

   する事を予測できておればこんな事には」

 

罠だったという事に気づけなかったためなのか千は顔をうつむかせた。

 

レミ「ちょっと湿気た面をしないでくれない?仕方

   がないのよあんたの息子?は規格外なんだか

   ら」

 

玲音「お嬢の言う通りだぜチビっこいの」

 

咲夜「なので気に止まないでください」

 

蓮 「言う通りですよ龍神様」

 

天子「私達はこうして生きてるんだから良いのよ」

 

と、声をかけていくと千は涙を溢しながら微笑む。

 

千 「ありがとう‥‥」

 

紫 「御師匠様のお母様ってこんなにも涙脆いもの

   なのね」

 

幽香「本当ね」

 

幽 「ふふっ♪それがまた彼女なりの魅力なんじゃ

   ないかしら?」

 

確かにそうかもしれない。理久兎にも言える事だが母親である龍神もまた他者を引き付ける力があるのかもしれない。

 

怠惰「はいはいとりあえず傷の舐め合いはそこまで

   だよ理久兎君はどうやって逃げたのかな?」

 

蓮 「それが地下で戦ってて土砂崩れを起こされま

   して………」

 

千 「しかも厄介な事に土着神にして祟り神である

   あのミシャグジ様も従っておる始末じゃ更に

   何処に逃げたのかも見当がつかん」

 

怠惰「ふぅ~ん‥‥確かさ理久兎はミシャグジ様の力

   を使って逃げたんだよね?」

 

と、念のためになのか聞いてくる。

 

蓮 「そうですが‥‥それが何か?」

 

怠惰「いやさ土着神って自然を操る力があるのなら

   大地に亀裂でも作って逃げたのかなぁってさ

   だって真下には旧都があるんでしょ?」

 

さと「っ!?」

 

紫 「言われてみると‥‥」

 

確かにその通りかもしれない。もう地上に理久兎達の逃げ場などないに等しい。つまり今理久兎達が逃げれるとしたら崩壊したアジトの更に下にある誰もいなくなった旧都こそが今の理久兎達の逃げ場である確率は大きい。

 

怠惰「ねぇ誰でもいいんだけど地図とかってある?

   それも最新版のやつ」

 

永琳「何に使うの?」

 

怠惰「ちょっとねぇ~」

 

紫 「地図ならあるわ最新版のが」

 

そう言うと紫は巻かれている大きな紙を出すとそれを広げ見せてくれる。地図には妖怪の山は勿論だが魔法の森や迷いの竹林など幻想郷の様々な名所が絵と共に記載されていた。

 

怠惰「う~んとあっそうそうこれこれ」

 

ある一点に人差し指を付ける。そこはかつて間欠泉異変でお空と戦った場所現在は間欠泉地下センターと呼ばれる場所だ。

 

怠惰「昨日さ紅魔館から帰る途中で気になったんだ

   けどここって何?」

 

早苗「そこは間欠泉地下センターと呼ばれていて主

   に核融合炉の実験場ですね」

 

怠惰「へぇ核融合炉の実験場ねぇ」

 

早苗「えぇ………」」

 

と、言っていると怠惰は顎に手を当てて口を開く。

 

怠惰「確か理久兎達の野望ってこの世界を潰して新

   たに世界を作ることなんだよね?」

 

千 「うむそうじゃが‥‥まさか核融合炉を!?」

 

怠惰「うん多分理久兎達の次の目的地はここだね核

   は世界を壊すぐらいの力を秘めてるからね」

 

早苗「まさか破壊するきなんですか無理ですよそう

   易々と壊れないように設計されてますよ」

 

怠惰「………さぁてどうかな?」

 

と、言ったその直後グラグラと地震が起きた。

 

霊夢「また地震!?」

 

霧雨「今度は何だよ!!」

 

地震が起こると同時に自分達は見た。大空に巨大な裂け目が出来てきたことに。そしてその裂け目から巨大な何かが出てきたのを見てしまったのだった。




晴明「は~い今回もありがとうございました」

朱雀「結局私たちなのね」

晴明「本編で怠惰さんが出ているから仕方がない
   けれどねぇ」

朱雀「まぁ私はあの憎き鈴蘭の出番を喰えるなら
   さほど問題はないけれど♪」

晴明「あんたねぇ一応は私にとって大切な式なん
   だからね?」

朱雀「はいはい‥‥ねぇずっとこのメンバーでやる
   のも飽きてくるから次は他の三神を呼ばな
   い?」

晴明「そうねぇう~ん玄爺なら良いかもねぇ」

朱雀「後は白虎君も良いわねぇ♪男なのに見た目
   がもう愛くるしくてねぇ♪」

晴明「そこは分からないけどまぁこの二神なら良
   いけど問題は青龍なのよねぇ」

朱雀「彼奴は我が強いから今でも自分が最強って
   思ってる程だしねぇ」

晴明「はぁまったくねぇ………ってもう時間よ!」

朱雀「あんまりやり過ぎると怠惰が怖いわねそれ
   じゃ‥‥コホンッ!今回はここまでよ♪」

晴明「また次回もよろしくね♪」

朱雀「ではさようなら♪」


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第241話 全能の椅子

こんばんわ読者様。学校の終わりが遅く家に帰るのも遅くて憂鬱になってきている怠惰のクソ悪魔です。ゲームをやる時間も確保できなくなってきたりで悲しいです。さてこんなリアル話はここまでにして今回もどうぞ。


光輝く結晶のような外壁の何かが裂け目から姿を表す。和の風景を重んじているこの幻想郷ではまさしく異質と言わんばかりの巨大な何かに目を点にしていた。

 

怠惰「ありゃまぁ~バカな天使はあんなのも出せる

   んだねぇ」

 

アリ「あんたは知ってるのあれを!」

 

怠惰の口調から明らかにあれを知っているようだ。自分も含め皆の視点は怠惰に集まると、

 

怠惰「あれは全能の椅子と呼ばれる物さかつて第二

   次神魔大戦の先駆けに登場する要塞兵器さ」

 

霧雨「要塞兵器!?」

 

怠惰「そうかつて第一次神魔大戦の時にルシファー

   達の王とも言える全能神が住んでいた場所そ

   して兵器という名前通りあの下の尖ってる部

   分から高出力レーザーを放てるから地上部隊

   は全滅確定ともいえるよね♪」

 

千 「戦争時代にあんな物など!」

 

怠惰「それはそうだ千ちゃんが生まれる前に壊した

   んだからそれに先駆けって言った意味は悪魔

   達による宣戦布告なしの奇襲攻撃から始まっ

   たからだよ全能神そしてあの兵器も殺しそし

   て壊したんだよ」

 

前に千の話で聞いてはいたが怠惰は第二次には参加している筈だ。つまりあれを壊した者の1人という事で間違いはないだろう。

 

怠惰「さっき早苗ちゃんは核融合炉はちょっとの攻

   撃で破壊は出来ないって言ったよね?あれだ

   ったら余裕で可能だけど?」

 

早苗「あの兵器のレーザーの破壊規模は!」

 

怠惰「全出力を使えば大陸1つまぁどうせ被害を抑

   えるのにバリアを張ると考えると都市1つの

   破壊力かな?」

 

蓮 「もしそんなのが核融合炉になんか当たれば幻

   想郷は終わりますよ!?」

 

怠惰「まぁ幻想郷で済めばな核融合炉という巨大エ

   ネルギーにあんな巨大エネルギーをぶつけ合

   えばこの日本の大陸1つは滅びるぞ?」

 

もうこうなると気が狂った奴の笑い話なんかでは済まされない。何故なら目の前で起こっているのは限りない現実なのだから。

 

紫 「あれを止める方法はないのですか!」

 

紫は怠惰の胸ぐらを掴みそう言うと怠惰はヘラヘラと笑いながら、

 

怠惰「外部の攻撃は無効なために内部から破壊する

   しかないだが侵入しようにも周りの砲台から

   魔力弾が飛んでくるから侵入も難しいのさそ

   れに………」

 

怠惰はポケットから双眼鏡を出すとこちらに投げ渡してきた。一体なんだと思い双眼鏡で覗くと自分は絶句した。

 

蓮 「なっ何あれ………」

 

霊夢「何が見え………これって!?」

 

自分達が見たものそれは空中を飛び回る人型に翼が生えた者達があの空中要塞を守るかのように飛んでいた。

 

怠惰「あの防衛網を潜り抜けなきゃいけないけれど

   出来るかな?」

 

紫 「それなら私の能力で………」

 

怠惰「やってみれば?」

 

怠惰の発言を聞いた紫はスキマを開くが、

 

紫 「何よこれ‥‥?」

 

霊夢「どうかしたの?」

 

紫 「あの内部に開かないのよ!」

 

怠惰「ありゃりゃこれは理久兎君達に対策されちゃ

   ったねこれは♪」

 

蓮 「怠惰さん他に考えはないんですか!」

 

考えはないのかと聞くと怠惰は首を傾げ少しすると不適に笑う。

 

怠惰「まぁあるにはあるよ?ちょっと非神道的だけ

   どね」

 

蓮 「人道的じゃなくて神道的?」

 

怠惰「うん♪言っておくけどあれの外壁に傷をつけ

   れるのはこの場にいる俺や君達では不可能だ

   けど唯一で1人いや1神だけいるよ♪」

 

そう言い怠惰は龍神を見る。まさか龍神なら可能だと言うのだろうか。

 

千 「わっワシか!?」

 

怠惰「うん♪元々あれを創ったのは全能神そして千

   ちゃんは全能神の血を濃く受け継いでるだか

   らこそ創った者の血を継ぐ千ちゃんにしか壊

   せないんだよね酷な話だけど」

 

千 「………ワシに出来るかのぉ」

 

怠惰「出来なきゃ出来ないで別に良いんじゃない?

   その時はこの世界は滅ぶけどね♪」

 

天子「あんたを見直そうとした私は本当にバカだっ

   たわ!」

 

怠惰「だって出来ないなら出来ないで仕方なくない

   か?」

 

確かにそうかもしれない普通なら自分もそう言う。だがしかし自分達の命が掛かっているのだ。諦めてほしくはない。それに守りたい者がいるのだから。

 

蓮 「龍神様お願いします!」

 

頭を下げて懇願する。すると龍神は頭に手を置くと、

 

千 「………ワシは諦めるとは言っておらぬそれにこ

   の世界を創造した1人として絶対に見捨てぬ

   そしてそれはお主達もそうでありあの要塞に

   おるバカ息子もそうじゃ!」

 

蓮 「龍神様‥‥」

 

霊夢「ねぇやるのは構わないけど作戦はあるの?」

 

霧雨「えっガンガンいこうぜじゃないかのか!?」

 

と、何処のRPGの作戦だよと思った。

 

怠惰「魔理沙ちゃんってもしかして憤怒の化身か何

   かかな?」

 

霧雨「憤怒ってそれ名前か?」

 

怠惰「あぁ‥‥友人の名前だけど今はそれよりも作戦

   を考えるのが先決だろ?」

 

永琳「そうね………でも防御能力は高いのよね?」

 

怠惰「あぁ言った通り高いが1つ良い作戦があるに

   はある」

 

どうやら怠惰に良い作戦があるみたいだ。怠惰はニヤリと笑うとポケットから何か絵馬みたいな不思議な板を13枚取り出した。

 

怠惰「千ちゃんほら」

 

千 「おっとと………何じゃこれ?」

 

怠惰「オート魔法障壁のお守りそれを壊せば約2分

   の間だけ魔砲弾の嵐を防げる品物さけど難点

   としては物理攻撃は防げないから注意っての

   と残り12枚だけしかないだからお前らの中

   から12人選べその12人が中に侵入し理久

   兎君達を倒す突撃隊だそれからこれに限って

   は早い者勝ちなそして残った奴はあの雑兵共

   を片付けづつ12人及びに千ちゃんの防衛が

   任務だよ」

 

そう言われ自分達は見つめ合うと真っ先に自分は手をあげる。

 

怠惰「ならほら」

 

蓮 「おっとと………」

 

受け取ると自分に続き一斉に手が上がる。

 

怠惰「ほらよ」

 

と、ぶっきらぼうに言いながら木の板を渡す。渡された者は霊夢、魔理沙、早苗、妖夢、咲夜、玲音、紫、萃香、天子、さとり、聖に板が投げ渡された。手を上げたが遅かった他の者達は少し悔しそうな顔をしていた。

 

霊夢「おっとっと‥‥」

 

霧雨「へぇおもしれぇ」

 

玲音「こんな飾りがなぁ」

 

咲夜「そうね‥‥」

 

早苗「何か‥‥不気味な力を感じますねこれ」

 

妖夢「えっ!?」

 

さと「確かに………」

 

萃香「そうかなぁ?」

 

聖 「えぇ魔力がこもってますね」

 

紫 「何とも言えないデザインというのは分かるけ

   どね」

 

天子「そこはあんたに同意してあげるわ」

 

怠惰「さて配り終えたななら作戦を説明するぞ」

 

見ながら思い思いに言うがそんなの気にせずに怠惰は話を進めていく。

 

怠惰「さっきも言った高出力レーザーは恐らく後残

   り4時間で核融合炉に発射されるだろうそう

   なればもうこの日本は終わりそうなる前に潰

   すよ」

 

千 「怠惰よ例の薬は後どのくらいで完成じゃ?」

 

例の薬とは一体なんだ。そういえば思い出してみると怠惰は試験菅を持って何かをしていたのを思い出す。

 

怠惰「後30分で完成するよそれまでは各々で体を

   休めてくれ」

 

蓮 「怠惰さん例の薬って?」

 

気になり聞くと怠惰は眠そうな目で此方を見ると、

 

怠惰「理久兎達を元に戻す薬だよ」

 

紫 「それは本当かしら!」

 

さと「元に戻れるんですね!」

 

怠惰「あぁそれは30分後の突撃する前に渡すと同

   時に説明もするから安心はしてくれ‥‥」

 

それがあれば理久兎達を戻せる。それは自分や皆にとっても吉報だろうし希望だろう。

 

怠惰「それで作戦だがまず第一はあそこにいる雑兵

   共を片付けづつ千ちゃんを外壁まで護衛し外

   壁を破壊するそしたら千ちゃんは状況を見て

   判断するようにな?」

 

千 「うむ」

 

怠惰「その次の第二段階はお待ちかねの勇者と書い

   て愚か者の12人は壊した外壁から侵入し要

   塞兵器の動力源まぁ恐らく彼処にあるのは鬼

   達の妖怪石だろうけどそれを破壊しレーザー

   を止めろそうすれば制限時間無しで理久兎や

   その従者達と戦闘が出来る筈だからな」

 

というか勇者と書いて愚か者というのはどういう事だ。そこまで愚かでは‥‥いやこれは命を掛ける程の戦いだ。愚か者と言われても仕方はないのかもしれない。とりあえずそこは無視して、

 

蓮 「それで戦って勝つなりしてその薬品を投薬す

   れば元に戻ると?」

 

結果の方を聞くと怠惰は頷く。

 

怠惰「あぁだが言っておくが速効性はないからな?

   そこは勘違いするなよただその薬品にはルシ

   ファーやサタンすらも眠らせる程の超強力麻

   酔を配合してあるだから戦闘不能には出来る

   筈だけどね」

 

霧雨「まっマジかよ‥‥」

 

アリ「あのルシファーやサタンを眠らせるってどん

   な麻酔なのよ!?」

 

流石は魔界の関係者だけある。その手に話に凄い詳しい。

 

怠惰「言ったろ超強力麻酔だって♪」

 

一体この人は何者なんだよと思ってしまう。自分達が苦戦した亜狛や耶狛や黒を撃退したりこんな薬品を作ったりとある意味でチートだと思った。

 

怠惰「そんで薬品を投与したら理久兎達を連れてさ

   っさと逃げろそうすれば理久兎という核が消

   えたあの要塞兵器は機能停止する筈だから」

 

霊夢「本当の話よねそれは?」

 

怠惰「あぁ………信じるも信じないも貴方達次第♪」

 

だがこの状況では信じるしかないだろう。

 

怠惰「話すことは話したかな‥‥俺は最後の薬の調整

   に取りかかるから今から30分後に集合な♪

   それじゃあちょっとの間解散な♪」

 

そう言い怠惰は母屋の部屋へと入っていった。自分は意思や覚悟を固めつつ空に浮かぶ要塞兵器を眺めるのだった。




朱雀「さぁ今回もやっていきま‥‥」

? 「ちょっと待った!!!」

朱雀「えっ?ぎゃふるん!!?」

鈴蘭「流石に今回は私達に譲ってもらうよ!」

神楽「凄く久々ですね」

狗神「それはなあの変態に乗っ取られてたからな」

鈴蘭「コホンッ!怠惰君は薬剤調合だとかで来れな
   いとの事だから今回は私たちがやっていくか
   らね♪」

狗神「なぁそういえばふと思った事があるんだけど
   よ」

神楽「どうしたんですか?」

狗神「確かウィルスの原液とかって処分したとか言
   ってたよな怠惰の奴」

鈴蘭「言われてみると‥‥あれ?でもその薬を作るの
   には病原菌がないとダメだよね?」

神楽「えっじゃあ怠惰さん何処から?」

鈴蘭「匂うねぇ何か秘密の香りがプンプンするよ」

狗神「これは問いだたさないとな」

鈴蘭「だね♪おっともう時間だねそれじゃ今回は
   ここまでね♪」

神楽「また次回もよろしくお願い致します」

狗神「そんじゃあな読者様」

鈴蘭「またね♪」


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第242話 各々の思いは力に

こんばんは読書様。やっと‥やっとの‥休みで嬉しさが込み上げてきている怠惰のクソ悪魔です。ですが宿題のオンパレード………oh‥‥さて気を取り直してそれでは本編へどうぞ。


怠惰から言われた時間になり皆は集まる。すると障子が開かれ怠惰がアタッシュケースを持って出てきた。

 

怠惰「そんじゃ代表者で4人来てくれ」

 

そう言われお互いに見る。とりあえず目からして自分が行けと霊夢が言うので前へと出る。それに続き紫、天子、玲音が前へと出ると怠惰はアタッシュケースを開ける。中には紫色の薬液が入った注射器が4本入っていた。

 

怠惰「言っておくけれどこれをまた新たに作るとし

   ても材料の調達や調合だとかの日数を合わせ

   1ヶ月掛かるだから絶対に失敗は許されない

   もしこの注射をミスったり壊れたり等したら

   もう2度と理久兎君達は元には戻らないから

   な肝に命じておけよ」

 

説明を聞くと自分達は1本ずつ注射針を貰うと下がる。

 

怠惰「千ちゃん準備は?」

 

千 「うむ問題なしじゃ!」

 

怠惰「君達は?」

 

蓮 「僕は問題ないです!」

 

霊夢「私もよ!」

 

霧雨「やってやろうぜ!」

 

紫 「御師匠様達を助けましょう!」

 

さと「賛成ですね」

 

永琳「援護は任せてちょうだい」

 

妹紅「あぁ!それと理久兎さんは頼むぞ!」

 

鈴仙「大船に乗った気でいてください!」

 

幽香「失敗したらぶっとばすからね?」

 

幽 「ふふっ妖夢頑張るのよ♪」

 

皆もやる気充分そうだ。

 

怠惰「なら作戦通りに行きな!そしててめぇらの未

   来を友を救ってこい!」

 

怠惰のその言葉と共に自分達は大空へと飛び立ち理久兎達がいる要塞兵器へと向かう。そして約10Kmぐらいまで飛んだとき異変は起きた。

 

霊夢「蓮あれ!」

 

蓮 「どうやら来たみたいだね」

 

空を漂う羽が生えた人型が大群となり自分達へと向かってきた。

 

千 「全員臨戦態勢じゃ!計画通り行くぞ!」

 

全員「了解!」

 

計画通りに防衛組は前へと出て羽の生えた人型達に向かっていった。そして防衛組は羽の生えた人型達と戦闘を開始した。それに続き龍神と自分達は後から追う。

 

千 「おんしら例の物を使う用意をしておくのじゃ

   ぞ!今から超高速度で突っ込むからの!」

 

そう言われ自分達は準備すると龍神は怠惰から貰った板を割る。すると龍神の周りに膜が現れると、

 

千 「行くぞ!!」

 

そう言うと千は目にも止まらぬ超速度で飛び一気に大群を抜けると今度は防衛装置の砲台が機能し回避不可能な弾幕が千へと襲いかかるが怠惰から貰った魔法障壁が機能し防いでいき一気に外壁と行くと、

 

千 「神技 龍一直線!!」

 

龍神の右の拳に龍の顔が現れ纏わせそれを外壁に叩き込んだ。

 

ドゴーーン!!

 

大爆発が起き煙が上がる。そして煙の中から千が手を振る。どうやら穴は空いたみたいだ。自分達も怠惰から貰ったバリアの板を真っ二つに割る。すると自分達の周りに膜が出来上がりさながらシャボン玉の中にいるかのように錯覚させる。これで本当に防げるのだろうか。

 

早苗「何かシャボン玉ですね」

 

蓮 「それを言ったら敗けですよ早苗さんそれじゃ

   あ行こう!」

 

霊夢「えぇ!」

 

霧雨「行くぜ♪」

 

全員で穴まで急ぐ。だがそれを遮るかのように人型の者達は立ち塞がる。その姿はさながら天使そのものの姿ではあるのだが顔は腐っていて目も白目を向いている。こんなの天使ではなく最早ゾンビだ。

 

天子「気持ち悪!?」

 

妖夢「ひぇ来るなぁ!!」

 

さと「相手の心の声も読めません本当に死んでますね

   この人達」

 

蓮 「だけど行くなら突破しないと!」

 

と、言ったその時だ。

 

? 「銃弾 爆裂弾!」

 

ドゴーーン!!

 

何か声が発せられたと同時に自分達の行く手を遮ろうとしていた者達が爆発に飲まれ消えた。何事かと思っているとその者達の姿が露になる。黒い翼を羽ばたかせまたは白い尾をなびかせる者達そう天狗達だ。そしてその内の1人の天魔こと風雅が銃を構えていた。

 

風雅「遅くなったな」

 

霊夢「あんた達もう怪我とかは良いの!」

 

文 「えぇお陰さまで栄養剤を打ってくれたお陰で

   完全復活ですよ♪」

 

はた「やられた分の借りは返したいのよね」

 

椛 「はたて先輩の言う通りですね」

 

風雅「ここは私らがやるから先に行け!そして内の

   所のバカ大将を救ってやってくれ!」

 

そう言うと風雅を筆頭に文やはたてや椛やその他の大勢の天狗達が交戦を始めた。

 

紫 「ここは天狗達に任せましょう」

 

萃香「そうだね!」

 

だがそう言っていると今度は何かスケートブーツのような靴を履き滑るように此方へと翼の生えた人型が槍を常備して猛スピードでやってくる。

 

早苗「また何か来ましたよ!?」

 

玲音「ちっどけ!燃やし………」

 

と、玲音が炎を出そうとした瞬間、

 

? 「禁弾 スターボウブレイク!」

 

? 「紅符 不夜城レッド!」

 

無数の弾幕に巨大な柱が現れそれに直撃した人型は消滅した。

 

玲音「おいお嬢!これは俺の獲物だが?」

 

レミ「ふんっあんたの獲物はあの中でしょうがさっ

   さと行きなさいよ!それと咲夜を傷つけたら

   容赦しないわよ!」

 

フラ「気を付けてね玲音お兄ちゃん♪咲夜♪」

 

咲夜「御嬢様‥‥妹様………かしこまりました」

 

玲音「へいへい行くぞ!」

 

そうしてまた自分達は進む。だが今度は巨大な巨人兵が下からぬっと現れた。

 

聖 「どっ何処から!?」

 

巨人兵は進む自分達へと目掛け拳を放たれ当たろうとしたその時、

 

? 「行くよ雲山!

 

ドゴンッ!!

 

巨大な雲が現れるとその雲は拳を作り巨人兵の拳とぶつかり合い拳を押さえた。そのお陰で拳が当たらずに済んだ。

 

聖 「雲山!それに一輪!」

 

一輪「行って聖!ここはやるから!」

 

寅丸「さぁかかってこい!!」

 

聖 「お願いしますね!」

 

そうして皆の助力がありながらも自分達は先へと進む。だが更に無数の人型は一斉に襲いかかってくる。

 

蓮 「っ!」

 

神楽を抜刀し斬ろうとしたが、

 

? 「どいたどいた!!」

 

ドゴンッ!!

 

? 「そらぁ!!」

 

人型の1人は何かに引かれ地面へと落ちていく。それに続き無数の火の玉と怨霊達が人型達に襲いかかっていく。そして自分を助けた者は自分を見ると、

 

? 「大丈夫かい蓮さん?それにさとり様!」

 

蓮 「お燐さん!」

 

さと「お燐!」

 

お空「お空も来たよ♪」

 

さと「お空!」

 

お燐の猫車にお空を乗せお燐が助けてくれた。それに周りを見ると、

 

パル「はぁ本当に理久兎には世話を焼かされるわこ

   んなんだとおちおち寝てらんないわね」

 

黒谷「確かにね♪」

 

キス「♪」

 

パルスィにヤマメそれにキスメも来てくれた。

 

お燐「さとり様!理久兎様や父さんに母さんをお願

   いします!」

 

お空「ここは食い止めるよ♪」

 

さと「ありがとう………行きましょう」

 

蓮 「えぇ!」

 

そして自分達はまた飛び要塞へと向かう。そしてふと自分は下を見ると驚いた。

 

蓮 「妖怪達が!」

 

霊夢「えっなっ彼奴らに向かっていってるの?」

 

何と普段は狂暴な妖怪達が総出で地上から空へと飛び人型の怪物達と戦っているのだこれには驚いた。

 

蓮 「絶対に助ける待っててください理久兎さん」

 

皆の思いを心に秘め自分達は進み砲台のポイントへと来ると砲台が自分達目掛けて放たれるが怠惰の魔法障壁で防がれ何とか千が開いた穴まで到達したのだった。




怠惰「はぁ………あの子達折角布団作りして上げた
   のになぁ」

鈴蘭「でもほら少しは楽じゃん」

狗神「なぁ怠惰」

怠惰「ん?どうしたの?」

狗神「お前は前に理久兎達が現在感染している病原
   の元は潰したって言ったよな?」

怠惰「ん?うん古代魔族には危険だからねぇそれが
   どうかした?」

神楽「何故に怠惰さんはその病原菌の抗体を作れた
   のですか?それに何で調合方法まで」

鈴蘭「怠惰くん黙秘は認めないよ?」

怠惰「嫌だなぁ裏路地に行けばこんなものすぐに
   手に入る‥‥」

狗神「嘘だな」

鈴蘭「ダウトだね」

神楽「たっ怠惰さん?」

怠惰「………はぁお前らみたいな勘の良い奴等は嫌い
   だよ!」

鈴蘭「予測してる考えはいくつかあるけど多分この
   ウィルスの抗体を最初に作ったのって怠惰君
   だよね?」

怠惰「さぁどうかな?って!おぉとそろそろ時間だ
   ねぇ!てな訳で今回はここまでバイバイ!」

狗神「あっ待ちやがれ!!」

鈴蘭「逃がすかぁ!!」

神楽「えっえっとまた次回もよろしくお願い致しま
   すそれではさようなら♪」


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第243話 各々は別れ進む

こんばんは読書様。久々に長時間も寝れた怠惰のクソ悪魔です。ここ最近の月~金までの平均睡眠時間はざっと4、5時間なんで何時も朝は眠いんですよね‥‥さてこんなリアル話は置いておいてそれでは今回もどうぞ。


防衛網を潜り抜けた自分達は穴の中へと入る。そこは通路のようで真ん前に両開きになるであろう自動ドアそして左右に道がある。だが何よりもその内装はまるで近未来的なメカメカしい感じだった。

 

早苗「おぉ~良いですね!」(☆∀☆)

 

ロボット系が好きな早苗は大興奮して壁や床ましてやごつい自動で開くドアを見たりとおおはしゃぎだ。

 

蓮 「早苗さ~ん………」

 

霊夢「ちょっと今はそれ所じゃないでしょ!」

 

早苗「あっごめんなさい」

 

千 「諏訪子や神奈子の所の巫女は少しズレておる

   のぉ」

 

霧雨「まぁそこは個性だぜ」

 

と、魔理沙は言うが言いたい。盗み癖も物凄いズレているいやひねくれてうると。

 

千 「まぁ良いか‥‥それとそなたら少しここは頼む

   ぞ!ワシは外の砲台を幾つか壊してくる!」

 

蓮 「………龍神様にしか砲台は壊せないんでしたよ

   ね?」

 

千 「うむ外で戦う者達の被害を最小限に抑えたい

   からの故に任せても良いか?」

 

龍神の頼みの答えはもう決まっていた。

 

蓮 「大丈夫です♪」

 

霊夢「私は大丈夫よ」

 

霧雨「あぁ大船に乗った気でいろよ♪」

 

妖夢「彼奴らが来たら斬りますよ」

 

天子「行って良いわよ龍神様」

 

千 「うむ任せたぞ!」

 

そう言い龍神は穴から外へと出ると上へと向かっていった。

 

蓮 「さて‥‥丁度メンバーは12人いる訳ですがど

   う振り分けますか?」

 

霊夢「3人ずつ?」

 

聖 「いえそれならここは安全も含めて4人で行き

   ませんか?」

 

霧雨「4人か確かに安全を考えなおかつ即座に倒す

   って考えなら4人だが3人編成で効率化させ

   るのも手だよな」

 

と、皆の意見は交える。しかしそんな流暢に考えれる程の時間はない。

 

蓮 「道は3つありますから3組4人ずつで行きま

   しょう!」

 

紫 「確かそれは妥当ね」

 

さと「構いませんよ」

 

天子「それで良いわよ」

 

玲音「だな」

 

そうなると誰がどうなるかだ。理久兎達を元に戻す薬を所持しているのは自分、紫、玲音、天子の4人だ。各々のメンバーに1人は自分含めた4人は入らなければならない。

 

咲夜「とりあえず私は玲音と行くわ」

 

玲音「げぇ」

 

咲夜「何か♪」

 

玲音「冗談だ‥‥」

 

さと「ふむなら私も構いませんか?」

 

萃香「………う~ん良し♪この色男君面白そうだから

   私もそっちに行くよ♪」

 

玲音「だとよこっちは4人確定だな」

 

とりあえず玲音達のメンバーは決まった。

 

天子「ふふんっ誰でも構わないわよ♪」

 

早苗「何でですかね凄くボッチ臭が………」

 

妖夢「しますか?」

 

早苗「えぇ」

 

天子「なっ!!?」

 

紫 「ぷっくくくく………」

 

天子「何‥‥笑ってんのよ!」

 

と、この状況でも楽しそうだ。すると隣で呆れている霊夢は、

 

霊夢「ならあんた達4人で決定ね」

 

天子「はぁ~!!?」

 

紫 「霊夢‥‥貴女はふざけてるのかしら?」

 

霊夢「良いじゃないそれにあんたは誰でも構わない

   って言ったわよね?それに紫もこの状況でも

   余裕そうだし良いじゃない♪」

 

早苗「えっ私達は!?」

 

妖夢「まさか近くにいたからと言うんじゃ………」

 

霊夢「えぇそうよ♪」

 

時々思うがやはり霊夢は恐い。隣にいる魔理沙も自分と同じように軽く引いているのだから。

 

天子「何よ?」

 

紫 「いいえ別に」

 

早苗「とっとんでもないメンバーに………」

 

妖夢「本当に大丈夫でしょうか………」

 

だが何やかんやでメンバーは決定した。そして残った自分そして霊夢に魔理沙そして最後は、

 

聖 「えっとよろしくお願い致します」

 

蓮 「あっこちらこそ♪」

 

聖の4人となった。

 

蓮 「それで道は………近くなんで僕達は右に行きま

   すね」

 

玲音「なら俺らは真ん中に行く」

 

天子「なら余り物には福があるって事で左ね」

 

紫 「貴女の場合は凶でしょう♪」

 

天子「言ってくれるじゃない泥臭妖怪!」

 

と、喧嘩をしながら天子の組は左の道へと向かっていった。それに続き玲音達のメンバーは自動ドアの奥へと向かい自分達は宣言した右の道へと向かうのだが、

 

? 「こんな所にいたんだ♪」

 

そう言いその者は玲音達の通った真ん中の道へと向かうのだった。まず視点は天子達一行へと移る。

 

紫 「さっきから子犬みたいにうるさいわよ?あぁ

   でも子犬の方が利口ですわね♪」

 

天子「ふんっ何を大人ぶってるやら嫌みに関しては

   大人を越えておばさんね♪」

 

紫 「いっ‥‥言ってくれますわね腐った桃を付けた

   傲慢小娘♪」(#^ω^)

 

天子「腐ってないわよ!それにこれはただの飾りよ

   飾り!」(#゚Д゚)

 

と、蓮達と別れた後も喧嘩を繰り返していた。これには後ろを付いていく早苗と妖夢は呆れていた。

 

妖夢「こんな紫様を見ることになるとは………」

 

早苗「何でこんなパーティーに………」

 

妖夢「せめて幽々子様がいれば………」

 

と、言いながら進んだその時だった。突然自分達の目の前に閉じられた障子が見えてくる。

 

紫 「この先‥‥で良いのよね?」

 

妖夢「恐らく」

 

早苗「これは流石に場違いな感じですね」

 

天子「良いから開くわよ」

 

そう言い天子は開くと竹林が広がる光景が映る。

 

天子「この先ね」

 

紫 「はぁ‥‥少しは疑いなさいよ」

 

天子は臆することなく進みそれに続き紫も入っていった。

 

早苗「行きましょうか?」

 

妖夢「そうですね」

 

そして早苗と妖夢も中へとは入るのだった。また視点は変わり真ん中の道を行った玲音達へと変わる。

 

さと「………聞きたいんですが良いですか?」

 

玲音「ん?何だよ?

 

さと「貴方から2つの心の声が聞こえるのですがそ

   れは一体何故なのですか?」

 

と、玲音の心について質問してきた。

 

萃香「うぇ馬鹿正直に‥‥」

 

咲夜「ちょっと野暮な事は模索しないでくれないか

   しら?」

 

玲音「おいおいもう少しオブラートに行こうぜ咲夜

   ちゃんそれと質問についてだが俺には破壊神

   という守護神がついてるだけさ♪」

 

さと「………まぁそう受け取っておきましょう」

 

と、はぐらかしまた歩き始めようとしたその時だった。

 

? 「お姉ちゃん♪」

 

さと「ふにゃっぁぁぁ!!?」

 

可愛らしい悲鳴が聞こえまた振り向くとさとりの背後に帽子を被った女の子がニコニコと笑顔で引っ付いていた。さっきまで気配などなかった筈なため正直焦った。

 

玲音「なっお前は誰だ!?」

 

咲夜「っ!」

 

すぐに戦えるように咲夜と共に臨戦態勢を取るが、

 

萃香「あれ?お前は古明地のこいしちゃんじゃん」

 

さと「えっこいし!何でここに!?」

 

玲音「こいしって………それにその目って」

 

さと「えぇ私の妹です」

 

咲夜「いっ妹!?」

 

どうやら妹がいたみたいだ。しかし何故こんな所にいるのだろうか。咲夜と目で警戒を怠るなと合図し合い警戒を解かずにさとりの背後に引っ付くこいしに近づく。

 

玲音「それでえ~としょうせきちゃんは何でここに

   いるのかな?」

 

こい「むぅ私はこいし!それと何でここにいるのか

   って言われるとぉ~う~ん地底に帰ってきた

   ら誰もいなくて探して灼熱地獄にまで行った

   ら理久兎お兄ちゃんにそっくりな人を見かけ

   付いていったら今度は亜狛お兄ちゃんと耶狛

   お姉ちゃんそれから黒お兄ちゃんにそっくり

   な人達がいてそれで亜狛お兄ちゃんみたいに

   裂け目を作って中に入ったからそれに付いて

   行ったらここだったんだよね?」

 

 

どうやらあの人狼野郎の裂け目を気づかれずに通ってここまで来たみたいだ。

 

玲音「ほぉ凄いなれんせきちゃんは♪」

 

こい「だからこいしだってばぁ~」

 

また名前を間違える玲音に咲夜は呆れながら頭を下げる。

 

咲夜「ごめんなさいねこの馬鹿は名前を覚えるのが

   出来ない病気なのよ」

 

玲音「おいこら誰が病気だ?」

 

咲夜「だって貴方は言った名前を復唱する事が出来

   ないじゃない‥‥もしかして御嬢様も………」

 

と、とんでもないぐらいの失礼発言をしてきた。それぐらいは分かる。

 

玲音「えっ!?いやいやそれぐらい分かるっつうの

   あれだろほらえ~とあれだよあれ‥‥レイカだ

   っけ?」

 

咲夜「ほらやっぱりもう何百年も仕えているのにこ

   れよ!?」

 

さと「ある意味で超人ですね」

 

こい「所でお姉ちゃん達は何しに来たの?」

 

こいしの質問に玲音と咲夜は改まる。そして萃香はこいしの頭に手を置くと、

 

萃香「私の仲間を取り戻すためさ♪それと聞きたい

   だけどこいしちゃんこの辺で大きな石がある

   部屋を見なかったかい?」

 

こい「大きな石?う~ん‥‥それって黒く鈍く光って

   る石の事かな?」

 

どうやら知ってそうだ。

 

萃香「それだ!案内してくれないかい!」

 

さと「こいし‥‥私からもお願い」

 

こい「うん良いよ♪ならこっちこっち♪」

 

そう言いこいしは前を走り誘導してくれる。玲音達はこいしの後に続き動力室であろう場所へと向かうのだった。また視点は変わり蓮達になる。

 

蓮 「………皆ケンカとかしてなきゃ良いんだけど」

 

聖 「そうですね結構ギスギスしてましたし」

 

霧雨「本当に大丈夫かよ霊夢?」

 

霊夢「良いのよ特に紫達のパーティーなら何となく

   だけど上手くやってそうな感じがするもの」

 

とは言うが恐らく何時もの的中する勘だろう。今回も見事に的中することを願いたいものだ。

 

聖 「‥‥待ってください」

 

霊夢「どうしたのよ?」

 

突然の待ったに自分達は止まると聖は何もない壁に耳を当てる。

 

聖 「‥‥奥から音が聞こえますねそれも相当な爆音

   が………」

 

霊夢「爆音‥‥言われてみると?」

 

何か不思議な音が言われてみると聞こえる。しかも丁度この先に音のなる方へと続く右折道があった。

 

霊夢「行ってみない?」

 

蓮 「そうだね」

 

霧雨「だな」

 

聖 「そうですね行きましょうか」

 

そうして蓮達も皆と同様に動き出すのだった。




狗神「さて各々で戦いが始まったな」

神楽「あれ怠惰様は?」

鈴蘭「逃げられてから姿を見せてないんだよ」

狗神「あの野郎」

神楽「まぁ何時もの事ですが強制しすぎでは?」

鈴蘭「そうでもしないと彼奴は話さないもん」

狗神「だが神楽の言うことも一理はありだな」

鈴蘭「う~ん複雑かなぁでもそれはさておきで特
   にあの天人達のパーティー大丈夫かな?」

狗神「それに執事達のパーティーもな‥‥こいしが
   どうもきな臭くてな」

神楽「上手く侵入できたんじゃないですか?私は
   怪しいとは思いませんが」

鈴蘭「うんこれまで操られている人達を見ると全
   然違うもんね」

狗神「まぁ警戒はしてはおかねぇとなさてそろそ
   ろ時間だ」

神楽「では今回はここまでです♪」

狗神「そんじゃ次回もよろしくなそんじゃあな」

鈴蘭「またね♪」


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第244話 動力室での対決

こんばんは読書様。せっかくの休日なのに学校に登校させられた怠惰のクソ悪魔です。言ってはおきますが赤点とかではなく新しく入る新入生のために授業風景を見せる俗に言う授業参観のため行かされました。どこかで代休があるみたいですが何処なのやら本当に困ってしまいます。おっとリアル話が過ぎましたね。それとですが1つだけオリジナルスペルが登場しますのでご了承を下さい。では本編へどうぞ。


こいしに案内されて紅魔館ほどではない迷路のような道を行きとある一室の前に立つ。

 

玲音「ここか」

 

一歩前に出ると自動ドアがスライドして開く。中を見るとそこは脱衣所だ。

 

玲音「なぁ本当にここ………」

 

と、言いそうになると1匹の獣怪物と目が合う。しかもその獣怪物は全裸で下には男にある筈のものがない事から雌の獣というのは用意に分かったが、

 

怪物「キィャーーーーー!!!?」

 

そして獣怪物は大きく叫び超音波攻撃を仕掛けてきた。

 

玲音「ぐぉぉぉぉ!!?」

 

咲夜「っ!!?」

 

萃香「うぉーー耳がぁ!!?よ

 

さと「うるさい!?」

 

こい「ううんっえいっ!!」

 

ピチューーン!!

 

こいしが放った弾幕は被弾し女型の獣怪物は倒れると塵となって消えた。

 

玲音「あぁ‥‥酷い目にあった」

 

こい「う~んあれれ?こっちかな」

 

咲夜「こっちね………」

 

今度はその真正面に咲夜が立つと同じようにドアが開く。中を覗き込むと、

 

怪物「むもぅ!!」

 

怪物「ブルルル!」

 

ゴリマッチョな人間の男性の胴体と獣の頭が合体した怪物がパン1枚でマッスルポーズをしながらお互いの肉体を見せ合っていた。しかもどっかで見たことのある牛と馬の頭の怪物だ。

 

咲夜「………うっ」

 

玲音「おっおい咲夜!!?」

 

咲夜は青い顔をして倒れそうになりすぐに抱き抱える。慣れてない物を見て気持ち悪くなったみたいだ。

 

こい「ねぇ見えないよ?」

 

こいしに限ってはさとりが後ろから目を手で覆い隠していた。

 

さと「こいしは見なくて良いの‥‥気づいてないみた

   いですし離れましょう正直私も‥‥その気持ち

   悪くなりそうで」

 

萃香「私も賛成する流石にあれは引いたよ」

 

そっとしておき自分達は部屋を離れ気絶した咲夜をおんぶしてこいしを見て、

 

玲音「お前ワザととかじゃないよな?」

 

こい「酷いなぁあっこっちだった♪」

 

そう言うとまた歩き出す。そうして暫く歩き咲夜も回復を終えた頃で中央の扉の前へと来るとこいしはそこに立つとドアが開き自分達は見る事となる。目の前には大きな妖怪の石がありそれを管理しているのか所々にチューブが連結されているのを。

 

萃香「多分これだよ!」

 

玲音「レーザーが放射される前に壊しちまうか」

 

ガンブレードを構え発砲しようとしたその時、

 

? 「ほうここに来たのは正解だったわけか」

 

聞いた事のある声が聞こえる。声のした方を見るとそこには逆手で2本の刀を構える人狼のような見た目の者そう亜狛がいたのだ。

 

さと「亜狛さん!」

 

こい「えっあれが亜狛お兄ちゃんなの?違うよねだ

   って亜狛お兄ちゃんはあそこまで獣臭くはな

   いよ?」

 

萃香「ぷっ!」

 

玲音「くくく‥‥」

 

咲夜「わっ笑ったら…くくくっ……」

 

さと「ぶふっ………」

 

どうやら亜狛=臭いと判断されたみたいだ。これには自分もそうだが咲夜や萃香も吹き出していたしさとりと少し笑うのを我慢していた。亜狛を見ると眉間がピクピクと震えていた。

 

亜狛「………良いだろうそんな軽口が叩ける余裕があ

   るなら容赦もいらないな」

 

玲音「ほうお前は容赦できる程に強かったか?」

 

亜狛「言わしておけば俺に倒され屋敷を一度追い出

   されたのは何処の誰だったか」

 

玲音「ぬかせよそれとよ昔の事をネチネチ言ってん

   じゃねぇぞ駄犬が!」

 

バキューーン!!

 

即座にガンブレードを構え12.7mm弾丸を1発放つが、

 

ギンッ!

 

それを刀1本を振るい弾き飛ばした。

 

亜狛「言いたい事は良く分かった貴様らは徹底的に

   叩き潰してやろう!」

 

そう言うと亜狛は刀を地面へと突き刺す。すると亜狛が突き刺した刀の刀身から、

 

怪物「がぁーーー!!」

 

怪物「ぐじゅじゅじゅ」

 

無数の怪物が出現するがそれだけではない。

 

怪物「がらぁーーーーーー!」

 

紅魔館で倒したデカイ怪物までもが現れたのだ。

 

亜狛「敵を滅ぼせ」

 

その言葉を待ってましたと言わんばかりに怪物達は自分達へと進軍を始めた。

 

玲音「さてやりますか!」

 

萃香「うん!そんでもって亜狛をぶん殴って亜狛を

   元に戻そうかね!」

 

さと「そうですね」

 

こい「私も助太刀しちゃうよ♪」

 

咲夜「来ますよ!」

 

そうして豹変した亜狛と恐らく最後の戦いが幕を開けた。

 

怪物「ぎぃゃーーーーー!!!?」

 

怪物「がぁぁぁぁ!!」

 

亜狛の持つ刀から無数に現れる怪物達が向かってくるが、

 

さと「こいし!」

 

こい「うんお姉ちゃん♪」

 

2人「「恋情 コルディスローズ!」」

 

2人の合体スペルが発動し色とりどりとバラの花弁を象った弾幕が放たれる。

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

怪物「ぎゃーー!?」

 

怪物「がぁーーー!!」

 

向かってくる怪物達に被弾していき怪物達は昇天していく。

 

怪物「死ねぇぇぇぇぇぇ!!」

 

萃香「鬼神 ミッシングパープルパワー!!」

 

萃香は巨大化し紅魔館で戦った怪物とぶつかり合う。

 

萃香「そこをどけ!」

 

怪物「主人の命はゼッダィ!!」

 

萃香「ううぅ!!」

 

そして自分と咲夜はというと、

 

玲音「鉛弾でも食っとけ峨狼が!」

 

バキューーン!!バキューーン!!

 

咲夜「ついでに銀のナイフもサービスよ!

 

2発の蒼炎を纏わせた弾丸と咲夜が無数のナイフを投擲し攻撃するが、

 

ガキンッ!キンッ!ガキンッ!ギンッ!

 

亜狛「ガルルルルルルル!!!」

 

全てを2刀で弾き飛ばした。

 

亜狛「全てを食らいつくしてやろう!!」

 

両逆手に刀を持ち自分と咲夜目掛けて刀を振るってくる。

 

玲音「咲夜は援護をしてくれそれと少しばかしだ

   が暑くなるぞ!」

 

咲夜「分かったわ!」

 

そう言うと咲夜は後ろへと下がり自分は亜狛の逆手による2刀連撃を受け流していく。

 

亜狛「いい加減に斬られろ!!」

 

玲音「良いぜ」

 

ザシュ!

 

受け流すのを止め亜狛に胴体を斬られる。

 

亜狛「貴様はバカか?はいそうですと斬られるとは

   バカにも程が‥‥」

 

と、言っているため現実を分からせるために亜狛の2刀の刀身を握る。

 

亜狛「………貴様なんの真似だ?」

 

玲音「これはよお嬢がうるせぇから使わねぇように

   してんだが見せてやらぁ‥‥ベリアル!」

 

自身を依代としている者の名を言うと亜狛の背後から腕ごと抱きつくようにベリアルが現れる。

 

ベリ「ふふっ♪美しい悲鳴を聞かせてちょうだいね

   アハハハハハハ!!」

 

そう言うと自分もろとも発火し蒼炎と黒炎が亜狛を包み込む。

 

亜狛「がぁーーー!!?貴様らぁぁ!!」

 

玲音「離さねぇからな!咲夜!!」

 

咲夜「幻符 殺人ドール!」

 

そこに咲夜の追い討ちで咲夜の無数のナイフが放たれ、

 

ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!

 

自分もろとも亜狛に被弾する。

 

亜狛「ガァァァァァァァァァァ!!!!図に乗る

   んじゃねぇ!!」

 

と、亜狛は大きく叫ぶと掴んでいる刀身から怪物の腕が伸び自分の腕を掴む骨がきしむぐらい強く握ってくる。

 

玲音「ぐぅ!!」

 

何とか耐えるがとてつもないぐらいに強すぎる。

 

亜狛「いい加減に離せやぁ!!」

 

バキッ!!

 

玲音「ぐぉぉぉぉ!!」

 

腕を折られ力が抜けてしまうと亜狛はバックして後退しながらベリアルを引き剥がす。

 

玲音「はぁ‥はぁ‥………」

 

炎ですぐに燃やし折れた骨や焦げた肉体を再生させる。そして亜狛も同様に焦げた肉体を不老不死の回復力で元に戻る。

 

咲夜「玲音!」

 

玲音「問題ねぇ!」

 

と、言っていると、

 

怪物「ば‥か…な……‥」

 

巨大な怪物は倒れ昇天するを確認した。どうやら萃香が倒してくれたみたいだ。それに周りを見てみると大量にいた怪物達が全員消えていた。

 

さと「こっちは終わりましたよ」

 

こい「後は亜狛お兄ちゃんだけだよ?」

 

萃香「さてと亜狛は殴られる覚悟は出来てはいるか

   な?」

 

どうやら亜狛と相手している間に終わらせたみたいだ。すると亜狛は犬歯を見せて怒りの目で此方を見てくる。

 

亜狛「これだけは使わないようにしていたがもう止

   めだ!」

 

そう言うと亜狛はポケットから何かの液体が入った瓶を出すと蓋を開け一気に飲み干すと、

 

亜狛「グッガァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

苦しそうに叫びをあげる。そして充血し真っ赤となった目で此方を見るとみるみると巨大化していき天狗の里の時と同じ巨大な狼へと姿を変えた。

 

亜狛「貴様ラは今日ココで居ネ!!」

 

巨大は口を開け亜狛は自分達目掛けて襲いかかってきた。

 

玲音「舞え蒼炎よ!」

 

ガンブレードを横凪ぎで一閃し蒼炎を放つ。だが当たる直前で亜狛は自身が作った裂け目へと入って消える。

 

玲音「ちっ!後ろか!」

 

さと「玲音さん!右斜め前方です!」

 

さとりの言った方を向くともう既に亜狛は裂け目から顔を出し始めていた。

 

咲夜「時よ止まれ!」

 

咲夜の能力が発動し時が止まる。すぐに咲夜は玲音を避難させ能力を解除すると亜狛の突進は空を切る。

 

亜狛「ギざまらァァァァァァァ!!」

 

萃香「酔夢 施餓鬼縛りの術!!

 

萃香の腕輪に付く鎖が亜狛を縛り付ける。

 

萃香「これがあの亜狛かい何て力なの!!」

 

亜狛は暴れ鎖から抜けようとするが萃香は辛そうに必死に抑える。それほど強い力という事だろうか。ならばすぐに片をつけなければ。

 

玲音「秘技 蒼炎魔斬!」

 

咲夜「奇術 エターナルミーク!」

 

こい「本能 イドの解放」

 

さと「想起 恐怖催眠術」

 

スペルを発動させ抵抗できず縛られる亜狛へと放つ。

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

被弾をするがしかし亜狛はひるまず今も鎖から逃れようと抗っている。

 

咲夜「これだけの弾幕を受けても!?」

 

さと「威力‥‥不足!?」

 

こい「どうしようこれ?」

 

さとりとこいしは愚かな事をしたのかもしれない。何故ならば、

 

亜狛「コロス!コロス!コロス!コロス!コロス!

   コロス!コロス!コロス!コロス!コロス!

   コロス!コロス!コロス!コロス!コロス!

   コロス!コロス!コロス!コロス!コロス!

   コロス!コロス!コロス!コロス!コロス!

   コロス!コロス!コロス!コロス!コロス!

   コロス!ぶち殺ズ!!」

 

怒りによる圧倒的な力に鎖は持ち上げれた。

 

萃香「嘘!?」

 

すぐに縛るのを止め萃香は気体となって距離をとる。

 

咲夜「時よ止ま………」

 

亜狛「させるがァ!!」

 

前足を裂け目へといれるとそれは咲夜の真横へと現れ咲夜を弾き飛ばした。。

 

咲夜「がはっ!」

 

さと「なっ!」

 

玲音「咲夜ぁぁ!!」

 

ふっとばされた咲夜の背中に入り自分がクッションになる。そして思った結構重いと。

 

咲夜「つつ‥‥玲音!」

 

玲音「良いから降りろ!また来るぞ!」

 

咲夜「なっ!」

 

萃香「させないよ!!」

 

萃香が入り亜狛の踏みつけ攻撃を抑えてくれた。

 

玲音「すまねぇ!」

 

咲夜「きゃ!玲音!!」

 

その間に咲夜を姫様だっこして脱出し離す。

 

玲音「大丈夫か!」

 

咲夜「えぇ‥‥!」

 

萃香「うわぁ!!」

 

玲音「よっと‥‥」

 

ふっとばされて来た萃香をキャッチする。

 

亜狛「ちょこマかとスルなぁ!!」

 

さと「こいし!」

 

こい「うわっとと!」

 

さとりとこいしは何とか亜狛の攻撃を避けていた。しかしどうしたものか。まさかここまで大暴れするとは正直な話で動力室を壊すのは目的ではあったがもう亜狛が大暴れしたせいで滅茶滅茶なのは確かだ。そうなるとレーザーは問題なさそうだが亜狛をどう止めるかと考えていると、

 

亜狛「こノ羽虫………ぐぅァァァァァァ!!」

 

亜狛が咆哮を上げて苦しみだした。何事だと思っていると亜狛は壁や床を無差別に攻撃をしていく。まるで自分達が分からないかのようにこの時に思った。亜狛が飲んだあの薬の事を恐らくあれはドーピング剤か何かなのだろうがそれの副作用かは分からないが理性がなくなっている。だがそれはある意味でチャンスだ。

 

玲音「そこの小5ロリそいつの心は聞こえるか!」

 

さと「誰がっ!………いいえ!先程からでしたが急に

   聞こえなくなりました!まるで暴走している

   みたいです!」

 

玲音「やっぱりか………ならお前達全員に頼みたい!

   彼奴の攻撃が当たらない程度に攻撃をしたり

   して遊撃をしてくれ!」

 

さと「………そういう事ですか分かりましたこいし!

   やるわよ!」

 

こい「良いよ!!」

 

そう言い古明地姉妹は暴れる亜狛にまた攻撃を始めた。

 

萃香「なら私もやりますかね!」

 

そして萃香も倒れた柱を持ち上げて亜狛へと殴りかかっていった。咲夜も向かおうとしたが、

 

玲音「咲夜は残ってくれ」

 

咲夜「何をするのよ?」

 

玲音「………切り札を切るのさ!」

   

ガンブレードを構え自身の魔力を解放していく。

 

玲音「ベリアル!俺にてめぇの力をよこせ!全てを

   燃やすその炎を全てを再起させる炎を!」

 

と、詠唱をするとベリアルが自身の背中に現れる。

 

ベリ「ふふっ良いわよ玲音♪契約に従いましょう」

 

自身の蒼炎とベリアルの黒炎が合わさり紫炎へと変わる。そしてその紫炎は自身の胴体から腕そしてガンブレードへと行き渡り炎を燃やす。

 

玲音「本来ならこれは相手と至近距離じゃなきゃ使

   えねぇし範囲もデカイだから味方やらがいた

   んじゃ普通は使えねぇが‥‥」

 

咲夜「そう言うことね‥‥分かったわ!」

 

そう言い咲夜は時計を出すと時を止めた。そして時が止まり動かなくなった玲音を持ち上げて時が止まり動かなくなった亜狛の目の前へと運ぶ。そして戦う萃香にさとりにこいしを回収し外の安全地帯まで運びまた中へと入って玲音の頬に向かって、

 

チュ♪

 

咲夜「任せたわよ玲音」

 

1回キスをしてまた部屋から出て安全な場所へと移動し時計を出して一言、

 

咲夜「そして時は動き出す」

 

と、呟き時は戻る。亜狛の目の前に現れた玲音は不適に笑う。

 

玲音「ふははははは!ありがとうな咲夜!」

 

亜狛「ガァァァァァァァァァァ!!!!」

 

亜狛が此方に気付き巨大な口で噛みついてこようとしてくるがもう遅い。

 

玲音「終炎剣 ラストジョーカー!!」

 

斬り上げと同時に超巨大な紫炎の火柱が現れ亜狛を燃やしそしてそれに続き辺りにも巨大な火柱が上がり亜狛目掛けて襲い掛かる。

 

亜狛「ブざゲルなぁ!!!」

 

玲音「アディオスだ亜狛」

 

バキュン!!

 

亜狛の目掛けガンブレードを構えその銃口から1発の弾丸を亜狛へと放った瞬間、

 

ドガーーーーン!!

 

大爆発が起き白い光が自分もろとも亜狛を飲み込むのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとな」

鈴蘭「ありがとうね♪」

神楽「やはり案の定で怠惰さんがいませんね」

狗神「あの野郎は」

鈴蘭「何か怠惰の事だから現世にまで戻ってカプ麺
   を買ってそう」

狗神「なんだそのカプ麺ってカップ麺だろ」

鈴蘭「えっカプ麺じゃないの?」

神楽「えっとここはえぇと………」

狗神「何処の自称人形電波少女だ」

神楽「はうっ乗り遅れました………」

狗神「なっ何がどうしたんだ?」

神楽「いや私の立ち位置があやふやなのでツッコミ
   の勉強をしようと思ってまして………」

鈴蘭「えぇ~なら‥‥神楽ちゃんって鞘と〇〇〇(ピー)とかさ
   〇〇〇(バキュン!)とかしてるの?」

神楽「してません!!!」

狗神「お前‥‥何処ぞの変態鳥の菌が感染してるぞ」

鈴蘭「違うよ!!感染してないよ!これは昔のノリ
   ………今だから思い出すけどこれを昔に葛ノ葉
   に言ったらまるでゴミを見るような目で見ら
   れたなぁ‥‥もしかしたら本当にあぁぁぁ!」

神楽「鈴蘭さん!?」

狗神「とりあえず今回はここまでだ!」

神楽「えぇではえ~と読者様また次回もお願い致し
   ます!

狗神「じゃあな!」

鈴蘭「葛の葉~帰ってきて~~!!!」


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第245話 動力室戦決着

こんばんは読者様。怠惰のクソ悪魔です。今回伝えたい事がありまして今週の金、土、日は諸事情のためお休みをさせてもうという事をお伝えしたくて書かせて頂きました。不躾ではございますが理由等は動報告にて書かせていただきますのでご了承を下さい。それでは本編へどうぞ。


咲夜によって移動させられたさとり、こいし、萃香は突然目の前に広がる光景の変化に驚いていた。

 

さと「なっ!」

 

こい「あれれ?」

 

萃香「これは奇術だね?」

 

等と言っていると、

 

ドガーーーーン!!

 

と、大爆発する音が聞こえ一瞬だが体がビクリと震えた。

 

さと「何ですか今のは!」

 

こい「凄い音だったね?」

 

萃香「とりあえずこっちのドアから出ようか」

 

と、ドアから出て辺りを確認しようとすると、

 

咲夜「あの~」

 

萃香「ん‥‥おやいたのかい?」

 

後ろに咲夜が立っていた。ただ気になるのは、

 

咲夜「えぇ」

 

萃香「そうかい所でお前さんの旦那はどうしたの?」

 

咲夜「だっ誰が旦那ですか!ただの先輩と後輩の関

   係です!」

 

こい「ふぅ~んお姉ちゃんと同じ感じがするね」

 

さと「えっ‥‥?」

 

さとりはジーと咲夜を見ると哀れみの笑みで、

 

さと「頑張って下さい………」

 

咲夜「だから何がでしょうか!?ってそうではなく

   て玲音の所に行きましょう」

 

そう言い咲夜は歩き出し自分達も着いていく。そして角を曲がった所で皆は気づく辺り一面が丸焦げになっている事に。

 

さと「なっ何が」

 

こい「ねぇあれ」

 

こいしが指差す方向を見るとそこには玲音が倒れていた。

 

咲夜「玲音!」

 

咲夜は走って玲音の元へと近づき上半身だけ起こすと、

 

玲音「よっよぉ………何とかやったぜ」

 

萃香「立てるかい?」

 

玲音「いや今はちと無理だな」

 

ラストジョーカーという大技は元々は図書館に侵入し本を借りパクしていくシーフのファイナルスパークをモデルに開発した最後の切り札的な大技だがこれを使うと自身の魔力を一気に消失し数分は立つのが辛くなるのがデメリットな所だ。

 

さと「そう言えば亜狛さんは?」

 

こい「言われてみると亜狛お兄ちゃんがいないね」

 

何処にいるのだろうか思っていると突然瓦礫が動きそこからボロボロとなった亜狛が出てくる。

 

亜狛「何故だ‥‥何故ゴホッ!!ゴホッ!!」

 

咳をすると同時に亜狛の口から大量の血が吐き出される。恐らくこれは亜狛が飲んだ薬の副作用であるのは間違いは無さそうだ。

 

亜狛「俺は力‥‥全てヲ屈服さセル力を!」

 

玲音「いい加減にしろ亜狛!今のてめぇは弱いんだ

   よ!むしろそうなる前のあの頃のてめぇの方

   が何倍も強かったぞ!今の闘争本能を求める

   頃よりもなぁ!」

 

咲夜「それは言えるわ永夜異変や貴方達が引き起こ

   した理禍畏異変の時の貴方の方が今よりも何

   倍も強かったわよ」

 

亜狛「なっ何ダと………」

 

さと「‥‥貴方はただ強いだけでないむしろ賢く優し

   かったから命の尊さをも知っていただからこ

   そ貴方は強かったんですよ亜狛さん」

 

こい「お姉ちゃんの言う通りだよ亜狛お兄ちゃん」

 

萃香「あぁ質実剛健というのはこの事かもね」

 

と、自分も含め皆は亜狛に言うと亜狛は地面に尻をつけ座った。今ならチャンスだろう。

 

玲音「咲夜」

 

胸ポケットから怠惰に貰った注射器をし咲夜に渡す。

 

咲夜「分かったわ」

 

そう言うと咲夜は亜狛に目掛けて注射器を投擲した。そしてその注射器は見事に亜狛の首筋に刺さった。というか亜狛は抵抗の姿勢を見せなかった。

 

亜狛「………俺に毒ハ通用しナイぞ?」

 

咲夜「違うわよ」

 

玲音「あぁそいつはお前を元に戻す薬だ」

 

亜狛「ソう‥‥ぐっ!!」

 

亜狛はふらふらと体を揺らしながら虚ろとなりつつ自分達に、

 

亜狛「……感謝…すル少し分カッた気がスるそレと頼

   みたい俺のバカな妹をウルせぇ同業者をそれ

   かラ愚かナ王をいやマスターを頼‥……」

 

ザシュッ!!

 

目を点にした。何故なら亜狛の頭を何かが貫いたからだ。

 

? 「亜狛~ダメだよ裏切りはさぁ」

 

玲音「てめぇ!」

 

さと「り‥‥理久兎さん!?」

 

こい「理久兎‥‥お兄ちゃん?」

 

自分達の目の前にまさかのラスボスであろう理久兎がいたのだ。

 

理 「はぁ………それよか動力までも潰されるとは

   恐れ入ったよ」

 

咲夜「お褒めくださりありがとうございます」

 

理 「アハハハ♪以外にユーモアがあるね♪」

 

そう言うと理久兎は手を広げると亜狛に異変が起きる。亜狛が急に発光し出したのだ。

 

さと「なっ何!」

 

こい「眩しい!」

 

萃香「くっ!」

 

光が止むと亜狛の姿はなくそこにはふわふわと浮かぶ玉があった。すると玉は理久兎の元へと飛んでいき理久兎はそれを手に取る。

 

理 「それじゃ僕は帰るね♪頑張って最深部に来れ

   ると良いね♪」

 

玲音「この野郎!!」

 

バキューーン!!

 

何とか腕を動かしガンブレードに込めてる弾丸をぶちこむが理久兎はそれを人差し指と中指で挟んで簡単に止めた。

 

理 「無駄だよ‥‥だけどその威勢はかってあげる」

 

そう言い理久兎は自分達の前から姿を消した。

 

さと「理久兎さん………」

 

こい「理久兎お兄ちゃんお姉ちゃんを悲しませるな

   って言ったのになぁ軽く頭にナイフでも刺そ

   うかな?」

 

咲夜「物騒ねけどれぐらいの事はしないとダメね」

 

玲音「とりあえずよ」

 

自分は瓦礫の方に指差す。皆はそこの方を向くと腕が瓦礫から出ていた。

 

玲音「全員の救助をしようぜお前の仲間なんだろ」

 

萃香「あぁ‥‥恐らくはね!」

 

こい「なら私は誰かいないか呼んでくるね」

 

さと「萃香さん手伝います」

 

そう言い萃香は瓦礫をどかし始めさとりは萃香の援護に回りこいしは誰かいないかを呼びに向かっていった。自分は何故だか分からないが咲夜が膝枕をしてくれる。

 

玲音「悪いな‥‥てか何で膝枕?」

 

咲夜「サービスよ女から膝枕なんて男からしたら大

   喜びでしょ?」

 

玲音「………ドSなメイドにやられても嬉しくはねぇ

   よ」

 

咲夜「なんなら耳掻きもしてあげましょうか?」

 

ナイフをちらつかせながら微笑む。耳掻き以前に何するつもりだ。

 

玲音「遠慮しておく」

 

咲夜「ふふっそう♪」

 

そうして動力室での亜狛との対決は幕を閉じたのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまでね」

晴明「あれ?今日はあの3人と朱雀とかではないん
   ですね」

怠惰「まぁ今回はねちょっと裏話をしようと思って
   ね♪決してネタバレ~とかそういう概念はな
   いからさ♪」

晴明「どんな話ですか?」

怠惰「まぁ今回戦った亜狛の小話についてね♪」

晴明「設定とかについてですか?」

怠惰「まぁ要約するとね♪で本題だけどまず亜狛は
   まぁ本編でも語ってるとは思うけれど悪魔殺
   しは元の性格を破壊するってのは分かるとは
   思うけど実はねあくまで変わるのは性格だけ
   であって記憶はうろ覚えにはなるけど消えな
   いんだよ?これまでの症例を見ているとね理
   久兎が異例なだけで」

晴明「えっじゃあ」

怠惰「まぁあっちを見てくださる方々なら分かるけ
   ど亜狛と耶狛は理久兎に出会うまでは壮絶な
   暮らしを送っていたんだよね」

晴明「壮絶な暮らしって」

怠惰「まぁちょっとネタバレになるけど育児放棄を
   受けて生まれて1年も経っていない状態で耶
   狛共々で群れから見放された」

晴明「えっ」

怠惰「だからこそこのウィルスに感染した亜狛はこ
   の壮絶な記憶からこれまで見せなかった獣の
   本能そして自分や妹を見捨てたこの狼の群れ
   いやこの世界に憎しみを持ち強さを持って復
   讐するために力に執着するようになったって
   のが裏設定なんだよね」

晴明「そうだったんですかまさかそんな過去が」

怠惰「だからこそ最後になって玲音達に諭され楽し
   かった頃つまり理久兎に出会った事そして感
   謝し忠誠を誓っていた事そして笑いあってい
   た時の感情を思い出したから最後に理久兎に
   殺られる前に言い残したってのがまぁ亜狛の
   設定を踏まえた解説かな」

晴明「そうだったんですか」

怠惰「そうなんだよねぇ~ってまずい尺を使い過ぎ
   ちまった!とりあえず今回はここまで!また
   この裏話は従者達または理久兎との戦いで決
   着をつけたらまた書くのでよろしく!」

晴明「それでは読者様♪」

怠惰「サラダバー♪」


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第246話 不思議な屋敷の戦い

こんばんは読者様。また大爆睡をしてしまった怠惰のクソ悪魔です。眠る時の記憶がなくそして体が疲れているなと思ってしまうと共に娯楽に費やす時間がないなと思っている今日この頃です。失礼。それでは本編へどうぞ。


視点は変わり障子を越えた紫、天子、早苗、妖夢の4人は竹林へと出た。

 

紫 「ふむ………これは一体?」

 

天子「面白い仕掛けね」

 

早苗「皆さんあれを!」

 

妖夢「屋敷?」

 

早苗の指差す方向に西洋の大きな屋敷があった。というか竹林に西洋の屋敷とは合ってないのにも程がある。それならば日本の和風屋敷の方が絶対に似合う気がすると皆は思っただろう。

 

天子「彼処にいるのよね?」

 

早苗「もういますよ的なオーラですよね」

 

妖夢「警戒しつつ行きましょうか」

 

紫 「そうね」

 

そうして4人は何事もなく屋敷の前へと移動する。そして門を開け中へと入ると普通の大きなお屋敷だ。

 

早苗「何か‥‥青(ピー)が出そうですねや

 

妖夢「なっ何ですかその(ピー)鬼って?」

 

紫 「あぁ見たことあるわねぇ確か小説にもなって

   たわね」

 

妖夢「ゆっ紫様その内容って………」

 

紫 「主人公以外の全員が食人鬼に食われる話よ」

 

それを聞いた妖夢の顔は青ざめていた。というかどんだけ怖がりなんだ。

 

天子「ふぅ~んなら一番の犠牲者は貴女かしらね?

   お得意の能力も使えないみたいだし♪」

 

紫 「あら毎日健康的な桃しか食べてない健康的な

   お肉の貴女じゃないかしら?」

 

天子「仕方ないじゃない天界には桃しかないんだか

   ら!毎日3食デザートで桃がつくけど飽きる

   わよ!」

 

早苗「いえ聞いてませんよそこまでは!?」

 

と、言い合っているその時だった。

 

? 「あらあら喧嘩とは醜い事ね」

 

聞いたことのある声が屋敷の何処からか響き聞こえてくる。それは標的の1人である耶狛の声だ。

 

紫 「耶狛!何処にいるの!」

 

耶狛「ふふっさぁて何処かしらねぇ?」

 

天子「あら貴女は臆病者かしら?姿も見せずに声だ

   けとか御大層なもんね」

 

天子が挑発を交えて言う。耶狛をここに出そうとする考えだろう。

 

耶狛「えぇ私は愚兄やアホは同業者とは違うもの♪

   知略や策略を持って貴女達とゲームをしよう

   と思って♪」

 

ガチャ!ガチャ!ガチャ!ガチャ!

 

と、耶狛がゲームと言った時と同時に不思議な音が響いてくる。すると、

 

バタン!!

 

ドアが勢いよく開きそこから鉄甲に包まれた鎧騎士がぞろぞろと出てくるとその場で剣を構えて止まる。

 

耶狛「それじゃルールを説明するわ制限時間は1時

   間よその間で貴方達が私を倒せたらゲームは

   貴方達の勝ちよそして敗北の条件はとっても

   簡単よ制限時間の2時間の間に私を倒せなか

   ったら貴方達の負けよ♪ねっ?とっても簡単

   でシンプルイズマーベラスでしょ?」

 

天子「えぇ確かにそうね」

 

早苗「………なら耶狛さん賭けをしませんか?私達が

   このゲームに勝てたら貴女は私達の言う事を

   1つ何でもきいてもらいますが」

 

早苗がそう言うと他の3人はおいおいと唖然する。そしてすぐに返事が返ってくる。

 

耶狛「構わないわなら私が勝ったら貴女達4人には

   そうね‥‥雰囲気に合わせて人形にでもなって

   貰いましょうか?」

 

紫 「良いわよそれで」

 

紫は勝つ気満々でそう言う。

 

耶狛「なら決まりね時計の音が2回鳴った瞬間が貴

   女達の敗北よ」

 

そう言った瞬間、鎧騎士達は紫達に剣を向けると襲いかかってくる。

 

天子「上等よ!!」

 

妖夢「紫様下がっていてください!」

 

天子は緋想の剣を妖夢は桜観剣と白桜剣を持ち鎧騎士達と交戦を始めた。

 

早苗「この!!」

 

そして何体かは早苗と紫に向かってくるが、

 

早苗「この!!」

 

星型の弾幕を数はつ当てて撃退する。だがそんな最中で紫は顎に手を当てて何か考えていた。

 

天子「このっ!!」

 

妖夢「はぁ!!」

 

ジャキンッ!

 

交戦をする2人が鎧騎士を斬り早苗が弾幕を当てると鎧騎士達はバラバラになり倒れていく。まるで中身がない鎧を魂が着飾っていたかのようにだ。

 

天子「ちょっと!あんたも少しは役に立ったら!」

 

紫 「そうね‥‥ならとりあえず一旦引くわよ」

 

天子「はぁ~!!?」

 

早苗「妖夢さん」

 

妖夢「問題ありません………っ!!」

 

目を瞑り刀を構えた妖夢一息おいて、

 

妖夢「剣技 桜花閃々!」

 

妖夢の高速の辻斬り剣技により鎧騎士達は一瞬で斬られバラバラとなる。そして2階への道が開けた。

 

妖夢「こちらへ!」

 

天子「えぇ!」

 

早苗「行きましょう!」

 

紫 「そうね」

 

そうして4人は2階へそして更に3階そして4階へと駆け上がり適当な一室へと逃げ込みドアを閉めその場で静止すると、

 

ガチャ!ガチャ!ガチャ!ガチャ!ガチャ!

 

鎧騎士達は通りすぎって行ったのか音が消えた。とりあえずは一安心だろう。

 

妖夢「行きましたね」

 

紫 「えぇ」

 

早苗「みたいですね」

 

天子「てかここって?」

 

見てみるとそこは大きなダンスホールだ。

 

天子「こっこれは流石にスケールあるわね」

 

早苗「まるでお姫様になった気分ですね♪」

 

妖夢「………悪い気はあまりないですねそれは」

 

紫 「まだまだ子供ね………」

 

等と言っていると、

 

ギィーーー!!

 

と、音が聞こえ4人は警戒する。するとダンスホールの左右にある扉から誰かが出てくる。1人は見て分かるのはタキシードを着た紳士そしてもう1人はドレスに身を包んだ淑女だ。2人は近づくも一例をすると聞いてて心地の良い音楽が流れ始め社交ダンスを踊り始めた。

 

早苗「うわぁ~♪社交ダンスとはお洒落ですね」

 

妖夢「紫様その洋風とはこんな感じなんですね」

 

紫 「えぇそうよ♪何度かパリで見た事もあるけど

   忠実に再現されてるわね♪」

 

天子「ふぅ~ん……えっ再現って?」

 

と、言った瞬間、音楽は止まる。そして急に激しい音楽へと変わった。

 

早苗「音楽が変わった?」

 

妖夢「っ!危ない!」

 

早苗「きゃっ!」

 

妖夢は早苗を押し倒すと何かが風を切る音が聞こえ壁に何かが刺さる音がしたため見るとそこには見るからに鋭利なダガーが刺さっていた。位置的に妖夢が押し倒さなければ首に当たっていただろう。

 

早苗「どっ何処から?」

 

天子「そこっ!」

 

ギンッ!

 

天子は向かってくるダガーを弾く。そして4人は見破る事となるだろう。それは婦人がスピンをする旅にダガーが此方へと飛ばされてきているのだ。

 

天子「このっ!」

 

紫 「はっ!」

 

天子がダガーを弾く盾となりつつ紫が弾幕を放ちまず婦人が倒れる。すると婦人がいなくなった紳士は動かなくなりぎこちない動きをした瞬間、

 

ジャキ!

 

何処からともなく二刀を出し構えると跳躍斬りを仕掛けてくる。

 

妖夢「遅い!」

 

ジャキンッ!

 

紳士の一撃が入る前に妖夢が一撃を与え紳士を斬り捨てる。

 

妖夢「斬れぬ物などあまりない」

 

紫 「見事ね………」

 

紫は倒れた紳士と貴婦人の元へと行き膝をついて調べる。

 

紫 「人形ね」

 

早苗「人形?」

 

妖夢「恐らく妖力か何かの糸で操られていたのかも

   知れませんね」

 

天子「確か耶狛だったわよね?彼奴が薙刀の力で物

   質に命を与えるとか何とか言ってたわね」

 

紫 「物質に命を与える………」

 

と、言っていると、

 

ゴンッ!ゴンッ!

 

後ろの扉から大きく音がなる。しかもガチャガチャと聞こえる事から鎧騎士達がこじ開けようとしているみたいだ。

 

早苗「あわわわわわ!」

 

紫 「とりあえずはあっちの部屋に隠れましょう」

 

紫は貴婦人が出てきた左の扉を指差し言い皆は頷くとすぐに中へと入る。そして、

 

ガタンッ!

 

と、扉が壊される音がなる。どうやら入ってきたようだ。このままだと見つかりそうだ。

 

紫 「ふむどうしましょうか」

 

天子「それよりここは?」

 

妖夢「ドレスに靴が沢山それから化粧台もあります

   ね?」

 

早苗「女の子なら1度は憧れるドレッシングルーム

   ですねここ♪」

 

どうやら4人はドレッシングルームに入ったみたいだ。

 

早苗「1度はこういうドレスも着てみたいなぁ~」

 

天子「私からしたら息苦しいわね」

 

妖夢「そうですか?」

 

天子「えぇこう着飾るのはあんまり好きじゃないの

   よね」

 

紫 「気品がない事」

 

天子「何ですって?」

 

とか何とか言っている間に妖夢は扉に耳を当てる。ダンスホールから聞こえていたガチャガチャ音は聞こえなくなった。

 

妖夢「大丈夫そうですよ?」

 

紫 「そう」

 

皆は部屋と出たその時だ。

 

ゴォーーーン‥ゴォーーーン‥

 

と、時計の音が鳴り響く。

 

妖夢「後1時間ですね」

 

紫 「えぇ」

 

早苗「紫さん何か考えでもあるんですか?」

 

と、早苗が言うと紫はコクリと頷き微笑む。

 

紫 「えぇ耶狛の居場所が分かった気がするわ」

 

天子「へぇ何処にいるのよ?まさか隠し部屋とか別

   館とかじゃないわよね?」

 

紫 「まぁ考えとしてはある意味で別館に近いかし

   らねそこからバルコニーに行きましょう」

 

紫に連れられダンスホールから外のバルコニーに移動する。

 

天子「それで何処よ?」

 

紫 「簡単よとりあえず空に向かって大量の弾幕を

   ばら蒔きますわよ!」

 

早苗「えっ!?」

 

妖夢「………分かりました!」

 

天子「これで外れたら笑ってやるわよ!」

 

早苗「よく分かりませんがばらまきますよ!」

 

そう言い4人は弾幕を空に向かって放った。普通なら空の何処までも弾幕は行くだろう。だが、

 

バチュンッ!!

 

そうならず空に巨大な穴が開いた。これには紫以外の3人は目を点にした。

 

早苗「これは!?」

 

天子「これどういう事よ」

 

妖夢「紫様どういう事なのでしょうか?」

 

紫 「私達はまんまと耶狛の罠に嵌まったのよそう

   あの障子を通ったいえ初めからというのが正

   しいわねそうでしょう?そして姿を現したら

   どうかしら耶狛?」

 

と、言ったその時だ。

 

? 「ふふふアハハハハハハお見事♪」

 

突然笑い声が響く。それは紛れもない耶狛の声だ。すると周りの風景が変わっていく。そして4人は気づくだろう周りの風景はハリボテの壁だった事にそして壁が倒れるとそこから巨大な耶狛の顔が姿を現したのだった。

 




狗神「なっ何じゃありゃ!?」

鈴蘭「きょっ巨人いや巨狼かな!?」

神楽「これってどういう事ですか!?」

鈴蘭「分かんないよあんなの見た事ないし!」

狗神「だが何かをしたのは間違いはないよなじゃ
   なきゃあんな巨大耶狛はいないしな」

神楽「そうですね………これのタネは次回には分か
   るとは思いますのでまた次回をお楽しみに
   していて下さいね♪」

狗神「何か神楽お前ここ最近になって思うが怠惰み
   たくどんどん進行していくよな」

神楽「そうですか?普通ですよ♪それでは今回はこ
   こまで♪」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

狗神「そんじゃあな読者様」

神楽「それでは♪」


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第247話 不思議な屋敷戦決着

こんばんは読者様。あと残り1日頑張れば休みと思ったのもつかの間で実家に行く怠惰のクソ悪魔です。まぁ理由はご想像にお任せするとしてそれでは本編へどうぞ。


4人の目の前に巨大な耶狛の顔が写る。それはホログラムでもなければ幻でもない紛れもない実物だ。

 

早苗「えっ!?どどどいう事ですか!」

 

天子「彼奴まさか巨大化して!?」

 

紫 「違うわ逆に私達が縮んだのよ耶狛‥‥これ貴女

   の能力よね?」

 

妖夢「耶狛さんの能力?」

 

紫 「えぇ『拡大と縮小を操る程度の能力』これは

   その応用かしら?」

 

と、紫が言うと耶狛はニコニコと笑う。

 

耶狛「えぇそうよ♪王や天使様に許可を頂いて貴方

   達が通ったあのゲートを作らせて貰ったのよ

   それでどうかしら小さくなった感想は?」

 

早苗「えっえっと不思議な感じ‥‥ってそうじゃなく

   て!紫さんは何で気づいたんですか?」

 

紫 「そうね気づいた理由は幾つかはあるけどまず

   耶狛貴女の言葉で疑問に思ったのよ」

 

耶狛「へぇ~どの部分かしら?」

 

紫 「最初に賭けを申し出た時よ貴女は雰囲気に合

   わせて人形って言ったわよね?ならその雰囲

   気という言葉は何処から来るのかしらね?」

 

妖夢「言われてみると確かに」

 

紫の言葉に3人は今思えば不自然だったと思えただろう。何故に雰囲気に合わせてと言ったのか。つまり耶狛から見たら4人は小人つまり着せかえ人形あたりと同然の身長ぐらいだったため人形と言ったのだろう。

 

耶狛「あらあらそれで見抜いたの?」

 

紫 「その時はあくまでも推測で確証がなかったの

   よだけど鎧騎士達やダンスホールの人形達を

   見て確証に変わったけどね」

 

天子「どういう事よ?」

 

紫 「まだ気づかないの?この屋敷に生物はいない

   のよいるのは命を持たない人形しかいないの

   つまりそれらを含めここは人形しかいない家

   ドールハウスだったのよ私達は確かに耶狛に

   よって招かれたけれどここでは私達は命を持

   つからイレギュラーであったそのため一貫性

   がなく美しくないそれなら人形にすれば一貫

   性があっただから元から貴女は私達を人形に

   する気があったんでしょ?」

 

妖夢「だから人形にすると」

 

それを聞いていた耶狛はただニコニコと笑い嗜虐的な目で此方を見る。

 

耶狛「お見事ね♪流石は若き頃に王が直々に育てた

   だけはあるわね♪合ってるわよそれに貴女方

   は見ていてあまり品はなかったけれど魂を入

   れている器まぁ肉体はとても美しいものだか

   らこそ永遠に止めるために人形にしたかった

   のよね♪」

 

4人はぶるりと震え悪寒が走る。特に紫は正直な話で耶狛であるのは間違いはないとは思っていたがあの耶狛がそんな事を言うかと思うと気持ち悪いと思った。

 

耶狛「あっそうそう貴女達良いのかしら?私は全然

   構わないけどもう後残り50分しかないけれ

   ど?」

 

早苗「はっ!?」

 

妖夢「しまった!」

 

早苗と妖夢は忘れていたようだ。しかし天子は耶狛に向かって大声で、

 

天子「人形になる前に逃げるわよ!」

 

と、言った。だが天子はある間違いをしていて気づいていない。このゲームで賭けをするという行為をした瞬間そのルールは絶対遵守されるという事を。

 

耶狛「あらあら逃げれないわよ?貴女はあまり知ら

   ないのは無理はないと思うけれど私達の王は

   理の神よ?結んだ契約は絶対遵守そのため必

   ず守られるのよ?」

 

天子「なっ何よそのチート!?」

 

紫 「相変わらずですわね御師匠様のこういった反

   則的な所は!」

 

紫は耶狛へと弾幕を飛ばす。だが耶狛は軽く手で振り払い弾幕をかき消す。しかも軽く振るった筈なのに風圧がこちらへと向かってきて一瞬だが身構えてしまった。

 

耶狛「あらあら不意打ちと汚きこと」

 

紫 「っ!逃げるわよ!」

 

妖夢「はい!」

 

4人は飛んで上へと逃げようとするがその瞬間、テラスを飛ぶ無数の群れが下から現れる。それは石の体と翼を持つ怪物ガーゴイルに囲まれる。しかもそれだけではない。

 

早苗「ってこれは!」

 

後ろを振り向くと鎧騎士達が剣を構えてゆっくりと此方へと近づいてきていた。これでは外そして中には逃げられない。

 

耶狛「ふふふっ♪もとから物質で命を持たぬ彼らの

   気配までは索敵出来なかったみたいね‥‥これ

   で詰み‥‥いえ王手かしらね?」

 

天子「まだ終わってないわよ!」

 

耶狛「ふわぁ~」

 

天子は岩を創り耶狛へと飛ばすが耶狛はあくびをしながらまた手を振り払い弾き飛ばす。

 

耶狛「あらら?ごめんなさいね♪あまりにも遅すぎ

   ちゃってあくびをしてしまいましたわ♪」

 

早苗「小さくなったせいで威力もとぼしくなってま

   せんか!?」

 

妖夢「みたいですよどうやら………」

 

じりじりゆっくりと後ろの鎧騎士達は近づいてくる。妖夢は桜観剣と白桜剣を構え天子は緋想の剣を構え早苗はお払い棒とお札を構え紫は扇子を構えながら後ろへと下がり手摺に背中を付ける。

 

耶狛「衛兵よ彼女達を捕らえなさい」

 

その言葉と共に鎧騎士達は剣を構え一斉に襲いかかった。

 

妖夢「やるしか!」

 

天子「ないわよね!」

 

早苗「こないで下さい!」

 

紫 「っ!」

 

捕まるわけなはいかないと思いながら4人は戦おうとしたその時だった。

 

ドゴーーーン!!

 

突然近くで爆発が起きたのか爆発音と同時に地震が起きたかのように辺りが揺れた。

 

耶狛「とととっ!何かしら今の?」

 

妖夢「爆発って事は誰かが何かを‥‥した?」

 

紫 「………………これは」

 

紫はこの時に感じた。この要塞の内部に入った瞬間から何か電磁波のような体にまとわりつくような感じが消えているのだ。その時にもしやと思った。

 

耶狛「近くで爆発‥‥動力室の方からかしら?お兄様

   は本当に出来損ないなんだからやっぱり私が

   いないとダメかしらね‥‥まぁ良いわ用事が出

   来たから行かないとやりなさい衛兵」

 

鎧騎士達が此方へと再度進軍を始めた。だがそれに対し紫は余裕を持ち扇子の先を向け、

 

紫 「落ちなさい」

 

と、一言呟く。すると鎧騎士達は足元に出来た隙間に落ちていたった。

 

耶狛「なっ嘘よだって貴女の能力は使えない筈まさ

   か‥‥っ!本当にお兄様は使えないわね!ガー

   ゴイル兵!」

 

耶狛が合図を送りガーゴイル兵達は紫達へと襲いかかるが、

 

紫 「全員スキマへ!」

 

紫の合図で全員スキマへと入る。無論ガーゴイルの攻撃は空を斬る。

 

耶狛「逃げられましたか‥‥」

 

と、耶狛が言った瞬間、

 

チャキ

 

耶狛の首筋に刀の刀身が当たる。後ろを向くとそこには小さくなっていた筈の紫や天子そして妖夢や早苗は元の大きさに戻っていて妖夢は刀を此方に向けていた。

 

紫 「逃げてませんわ?」

 

紫達は逃げてはいない。むしろ紫は大きさの境界を操り元の大きさに自分を含めて皆を戻したのだ。

 

紫 「これで形勢は逆転ねそれからチェックメイト

   かしらね?」

 

妖夢「耶狛さんおとなしくすれば痛い目にはあいま

   せんよ?」

 

桜観剣の刀身を耶狛の首筋に当てながら妖夢は忠告をする。

 

耶狛「ふふっ♪紫さんチェックメイトと王手って似

   て非なるものなんですよ?」

 

紫 「えぇ知ってるわよだからこそ使ったのよ」

 

耶狛「そう‥‥ならそこは王手と言うべきタイミング

   でしたわね!」

 

ゴンッ!

 

妖夢「なっ!」

 

妖夢の足に向かって足で払い攻撃をして妖夢を転ばせ耶狛は薙刀を持って素早く立ち上がる。

 

耶狛「それと能力が使えるようになったからと言っ

   て調子には乗らない方が良くってよ?」

 

そう言うと耶狛は懐から何か液体が入った瓶を取りだし蓋を開け一気に飲み干すと瓶を足元に置く。

 

早苗「何ですかそれは?」

 

耶狛「そうねこれは………うっぁぁぁぁぁ!!!」

 

耶狛が首もとを抑え苦しみ叫び始める。4人はあの薬のせいかと考えているとボサボサの髪の毛の耶狛は叫ぶのを止め真っ赤に充血した目で4人を見る。

 

耶狛「サぁ苦しミなさいソれが貴女達に許サれた唯

   一ノ感情ヨ!」

 

天子「そんな薬1つで強くなる訳ないでしょ!」

 

天子は緋想の剣で斬りかかるが耶狛はクスリと笑いちょっとの動きで避け、

 

天子「ぐふっ!」

 

足で思いっきり天子の腹を蹴り飛ばすが天子はすぐに体制を整える。

 

天子「今の動き………」

 

早苗「大丈夫ですか!」

 

天子「えぇ問題ないわ」

 

紫 「………それは胴体視力をあげる薬かしら?」

 

耶狛「イいエ違うわヨそうネこれは俗ニ言う興奮剤

   簡単にフレンジー状態になレる薬………うぐっ

   ガァァァァァァァァ!!!!」

 

耶狛の髪がまるで触手かのように紫達へと攻撃をして来る。

 

妖夢「紫様達には指一本たりとも触れさせはしませ

   んよ!」

 

2刀で向かってくる髪を全てカッティングしていく。そしてまた天子は緋想の剣を構え耶狛の髪を避けながら斬りかかるが、

 

ガギンッ!

 

一撃を薙刀で防がれる。また何度も何度も斬ろうとするが圧倒的な速さで防がれてしまう。

 

耶狛「無意味ヨ………」

 

天子「そんなのあんたが決める事じゃないわ!」

 

紫 「じゃじゃ馬娘にしては良いことを言いますわ

   ね‥‥それと頑張って避けなさい」

 

紫は大きな扇子を耶狛へと向けると、

 

紫 「無人廃線車両爆弾」

 

天子「って!あんたねぇぇぇっ!!」

 

天子はすぐに要石を足元に作り上空へと避難する。そして耶狛は妖夢へと攻撃をするのを止め髪の毛そして薙刀を使い防ぎ押さえ込もうとするが、

 

紫 「さようなら」

 

ドゴーーーン!!

 

車両爆弾というだけあって大爆発が起こる。

 

早苗「凄い火力ですね」

 

紫 「いいえまだ来るわよ!」

 

耶狛「死ネ!!」

 

その言葉で爆煙から耶狛が飛び出し紫めがけて薙刀を構え襲いかかるが、

 

早苗「奇跡 客星の明るすぎる夜!」

 

耶狛「きゃーーーー!?」

 

早苗が作り出した弾幕が耶狛へと直撃し耶狛はふっとばされそこに追い討ちをかけるかのように、

 

妖夢「捉えた!人鬼 未来永劫斬!」

 

妖夢は桜観剣を構え吹っ飛ばされた耶狛へと接近し常人では目に見えぬ程の高速の斬撃で何度も斬りつける。そして斬撃が止まり耶狛は空中で少し制止するとそのまま妖夢の

最後の一撃が決まり地面へと叩きつけられた。

 

耶狛「がハっ‥‥私ハまだ倒れナイ‥わ‥!!!」

 

天子「いい加減に倒れなさい!全人類の緋想天!」

 

空中に逃げた天子は緋想の剣から巨大なレーザーを耶狛へ放った。そして、

 

ピチューーン!!

 

真っ赤な光が包みこみ被弾音が鳴り響いた。光がやむと耶狛は倒れていた。

 

天子「勝負あったわね」

 

紫 「まだよ‥‥」

 

紫の言葉でこの場の3人は目を点にした。何故なら、

 

耶狛「マだ‥‥よ私が倒レたら誰が………お兄様ヲ王を

   守るのヨ………」

 

ボロボロになりながらも言葉が片言になりながらも耶狛は薙刀を杖がわりにして立ち上がり自分達4人を睨むのだから。だが今の耶狛の言葉は紫にとってもう1つの確証を得るきっかけとなった。

 

紫 「やっぱりそうだったのね………」

 

天子「何がよ?」

 

紫 「耶狛‥‥貴女はお兄さんの亜狛は嫌いなのかし

   ら?」

 

耶狛「えェ‥‥嫌いヨ!大嫌イよ!」

 

紫 「………そう貴女は素直になれなくなったのね」

 

と、紫の意味不明な言い方にこの場にいる紫以外の3人は首をかしげた。

 

耶狛「貴女ハ何を‥‥言ッて………」

 

紫 「さっきから聞いていれば貴女は御師匠様の事

   はそうだけど何よりも亜狛の事を言っている

   じゃないまさか自覚はなかったの?」

 

耶狛「嘘ヨ‥‥そんナ筈は!」

 

紫 「本当は寂しかったのよね‥‥人形遊びという行

   動は主に役柄を決め遊ぶごっこ遊びが基本そ

   してあのドールハウスの紳士と婦人あれには

   特徴があったのよそれは人間のように見えて

   尾骨に獣の尾があったのよ」

 

早苗「えっ!?」

 

紫 「しかも攻撃の方法は亜狛の2刀の忍者刀を使

   うような戦い方に婦人がクナイを投げるやり

   方どれをとっても貴女と亜狛を表していたわ

   よだからこそこの推測は確証へと変わったわ

   ねぇ耶狛‥‥貴女の本当の素直の心を教えてお

   願いだから」

 

耶狛はゆらゆらと立っていたがその場に膝をついてへたり込んだ。

 

耶狛「……‥本当ハただ寂しカった色あセタ記憶に映

   る優しき頃のお兄様はいナいだかラ私モ変わ

   れバ振り向イテくれルんだと‥‥ダけド素直に

   なれなカッたあの頃のヨウな笑顔ももう戻ラ

   ない手遅レなのよ‥‥」

 

紫 「いいえ手遅れじゃないわ貴女は前みたいに元

   気で明るい頃に戻れるわよ耶狛♪それに亜狛

   も黒も御師匠様も戻しますわよ♪」

 

耶狛「………そう‥‥女性トして品格や力をそれらを磨

   きあゲたツモりが負けテしマイましタね‥‥」

 

そう言うと耶狛は倒れる。

 

天子「抵抗はしないでよ?」

 

天子は近づき耶狛の腕に怠惰作成のワクチンを打ち込みすぐに下がる。

 

耶狛「………こレハ元に戻る………道具かシラ?」

 

紫 「えぇ‥‥そうよ起きたら元に戻っている筈よ何

   もかもまるで夢だったかのようにね♪」

 

耶狛「そう‥‥ナラお願いがアルのお兄さ………いえお

   兄ちャんそれから黒くンと王をいいえ‥‥マス

   ターをこの悪夢かラ救ってお願いわね紫ちゃ

   ………」

 

グジュ!!

 

突然だった。耶狛が言葉を言い切る前に耶狛は氷の刃によって串刺しにされた。

 

早苗「きゃーーーーーーーー!!!」

 

天子「これは!」

 

? 「………耶狛さ君には一目おいてたんだけど残念

   だよ」

 

妖夢「何者!」

 

声のした方へと向くとそこには1人の少年いや自分達の最終目的である理久兎が立っていた。

 

紫 「御師匠様!」

 

理 「はぁ………兄妹揃って手間だけ取らせて2人揃

   って裏切るとか笑えるよね?」

 

串刺しにされた耶狛に向かって手をかざすと耶狛の姿は光輝く石へと変わり理久兎の手の元へと飛んでいき理久兎の手に握られた。

 

理 「まぁ有効活用だけはしてあげるよ‥‥」

 

天子「あんたそれでもこいつらの主人なの!」

 

理 「うんそうだよ?というかさこいつら何て道具

   としか思ってないから」

 

妖夢「最低な発言をよくも!!」

 

紫 「御師匠様ここから簡単に逃げれると思っては

   いませんわよね?」 

 

4人は各々構える。理久兎は楽しそうに笑いながら、

 

理 「あのさ他人の城に来てその台詞を言えるのに

   ビックリだよ♪それにここじゃ舞台が悪いか

   らパスするよ♪」

 

そう言うと理久兎は丸い何かを投げてくる。それを妖夢は一瞬で斬ると煙が上がる。

 

妖夢「なっ煙玉!」

 

天子「姑息な!」

 

緋想の剣で横凪ぎにし煙を払うがもうそこに理久兎はいなかった。

 

早苗「逃げられました‥‥ね?」

 

紫 「そうね」

 

と、言っていると奥のドアが開かれる。そこには帽子を被ったちっちゃな女の子がニコニコと手を振ってくる。

 

早苗「あれって確か?」

 

紫 「覚妖怪の妹のこいしとかって子ね」

 

こいしはトコトコと此方へと走ってくると、

 

こい「ねぇねぇ手を貸してくれない?」

 

妖夢「どういう事ですか?」

 

こい「動力室?に囚われてた妖怪達を救出するのを

   手伝って欲しいんだ♪」

 

どうやら動力室で囚われてた妖怪達を解放は出来たみたいだが何かしらのトラブルが起きているみたいだ。

 

紫 「分かったわ行きましょう」

 

天子「仕方ないわね」

 

早苗「行きましょう♪」

 

妖夢「そうですね」

 

そうして5人はスキマへと入り動力室へと向かうのだった。




怠惰「はいはいてな訳でこのコーナー始めてくよ」

晴明「今回はやっぱり耶狛さんですよね?」

怠惰「あぁそうだね♪で何処から話すか‥‥うんここ
   からだね♪まずあのドールハウスについてだ
   けどあれ誰が作ったと思う?」

晴明「えっ?えぇと理久兎さんですか?」

怠惰「いいや耶狛だよだから彼女の日曜大工みたい
   な感覚で作ったお手製ハンドメイド建築なん
   だよ」

晴明「えぇ!!?」

怠惰「実は耶狛ってねこういう物作りって結構得意
   なんだよ?ただ絵に限っては幼稚園児の方が
   上手と言っても良いぐらい壊滅的だけどでも
   彫刻とか組み立てるとかデザインとかそうい
   うのは凄く得意なんだよだから前に出てきた
   バザーそこで理久兎達がやっていたカフェあ
   れのデザイン考案は主に耶狛なんだよ?」

晴明「すっ凄い………」

怠惰「でまぁ話は戻るけど本編でも語られたように
   耶狛の性格逆転は悪い方向に進んだのは間違
   いはないけど何よりも素直にはなれなくなっ
   たのは事実なんだよねだからこそ素直に物事
   が言えないから1人になってしまうだけど耶
   狛は実際は寂しがり屋なんだよ本人は気づい
   てないとは思うけどね」

晴明「だから寂しさを紛らわせるために人形遊びや
   得意でもない絵を描いて気を紛らわしていた
   って事ですか?」

怠惰「そうだね~で何で美にこだわったのかって言
   う理由はこの寂しさから来るんだよ」

晴明「それって年老いて最後はヨボヨボのお爺さん
   やお婆さんになって最後はいなくなるのが嫌
   だと言っているだから耶狛は美にこだわるん
   ですか?」

怠惰「Good当たってるよまさしくその通りだ彼
   女はまだ幼い頃まぁ理久兎に出会う前に過酷
   な生活を送ってたのは前に話しているから知
   ってるよね?」

晴明「えぇそれは」

怠惰「亜狛が狩りに出ている間は彼女にとってその
   時間が一番嫌いな時間だった1人になる怖さ
   を見送る側の立場を幼い頃から彼女は知って
   いるそして見送った先にあるのは孤独という
   寂しさがあるのを知っているそういった忘れ
   たくても忘れられない記憶から別れという言
   葉は彼女にとっては恐怖でしかないんだよ」

晴明「言われてみるとずっと亜狛さんと一緒にいま
   したね」

怠惰「だからこそ年老う事がないように人形にしよ
   うと考えたってのがこの戦いで耶狛が提示し
   た賭けの本当の意味なんだよねそれから耶狛
   は理久兎に感謝をしているんだよ自分が怖い
   と思っていた寂しさを孤独を自然と消してく
   れたからそれ故に黒それから亜狛よりも忠誠
   もそれなりにはあるんだよね」

晴明「へぇ………何か耶狛さんらしいですね」

怠惰「主人や兄思いの良い妹だよ‥‥逆にそれが懐か
   しい」

晴明「えっ?」

怠惰「おっとそろそろ時間だなとりあえず今回はこ
   こまで♪それと次の投稿は活動報告で報告を
   した通り月曜日になりますのでよろしくお願
   い致します」

晴明「えっとそれでは読者様」

怠惰「バイバイ♪」


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第248話 娯楽室での闘い

こんばんは読者様。そして御久々でございます。怠惰のクソ悪魔です。さてさてまた今週から投稿を再開して参りますが今回の敵で絶対に東方じゃないし別作品モンスターだろと思うかもしれませんがお許し下さい。それでは本編へどうぞ。


玲音や紫達と別れた蓮達は音のなる方へと進んでいた。

 

聖 「これは何の音でしょうか?」

 

蓮 「楽器ですかね?」

 

何というか派手な音と言うのかドラムでビートを刻む音と言うかある意味でロックな音が流れている。

 

霧雨「しかし随分とノリノリだな♪こういうのは嫌

   いじゃないぜ♪」

 

霊夢「だけどこんなの夜中とかにやられたらたまっ

   たもんじゃないわよ?ただでさここ最近にな

   って夜雀と山彦がタッグ組んで騒音騒動すら

   なっているんだから」

 

と、霊夢が言うと聖は凄く申し訳なさそうに、

 

聖 「えっとすみません響子が迷惑をかけて」

 

霊夢「あっそういえば山彦ってあんたの所の者だっ

   たけっか?」

 

聖 「帰ったらしっかり言い聞かせますので………」

 

蓮 「まっまぁ程々にで………」

 

等と話をしている合間にも音のなる部屋へと辿り着く。結構爆音というかハデハデしい音楽が流れている。

 

霊夢「行くわよ」

 

霊夢は中へと入ろうとするがそれを魔理沙が遮る。

 

霧雨「待て待てもしかしたら音楽で釣って罠が発動

   なんていうオチがあるかもしれないぞ?」

 

蓮 「魔理沙の言う通りかもしれないもしかしたら

   上から何かが降ってくるまたは突然穴が開い

   てボッシュートもしくはトラバサミみたいな

   罠があるかも」

 

聖 「中には開いた瞬間で矢が飛んでくるってのも

   ありそうですね」

 

霊夢「じゃあどうするのよ?」

 

どうするのかそんなのものは決まっている。罠がない道を通ればいいのだ。

 

蓮 「これは僕のやり方には少し反するけど聖さん

   横の壁を壊してもらえませんか?」

 

聖 「分かりました♪」

 

そう言うと聖は立体的な巻物もといエア巻物を展開する。

 

蓮 「2人共準備は?」

 

霧雨「問題ないぜ♪」

 

霊夢「えぇ!」

 

聖 「………ふぅはぁ!」

 

ドゴーーーン!!

 

聖の1発の拳で壁に穴が開く。すぐに自分達は中へとはいると、

 

霧雨「これって」

 

霊夢「何?」

 

聖 「はっハデですね」

 

蓮 「ライブハウス‥‥だね?」

 

自分達の光景として映るのは大きなライブハウスだ。しかも酒が飲めるようなバーカウンター等も常備されていた。だが問題なのはそこではない。

 

怪物「あ?」

 

怪物「ぐしゃぐしゃ」

 

このライブハウスに無数の怪物達がいる事だ。しかも一斉に自分達を見ている。

 

蓮 「前言撤回ライブハウスじゃなくてモンスター

   ハウスの間違いだったかも」

 

霊夢「さっさと退治するわよ!」

 

各々が構えると怪物達は一斉に襲いかかってきて戦闘が始まる。

 

霊夢「そりゃぁ!!」

 

怪物「ぎゃふんっ!?」

 

怪物「ぶじゅ!?」

 

霊夢はその俊敏性を生かし動き回りながら弾幕を放ちつつ怪物達を退治していき、

 

霧雨「どりゃぁ!」

 

怪物「ひゃふん!?」

 

怪物「ぶんばふ!?」

 

魔理沙はテーブルを倒し壁にしながら星型の弾幕を放ちつつ応戦する。そして、

 

蓮 「せいやっ!!」

 

聖 「はぁぁぁ!!」

 

自分と聖はツーマンセルで動きながら拳と剣術による近接技で相手を1体1体確実に倒していく。

 

霊夢「どんなもんよ」

 

霧雨「あらかたは………」

 

と、言った直後、地面のタイルを破りゾンビが出てくる。

 

聖 「っ!まだまだ出てくるみたいですね!」

 

蓮 「こうなってくると面倒になってきますね」

 

ゾンビ達はゆっくりとヒタヒタと足音を立てながら近づいてくる。

 

聖 「一気に片付けますよ!」

 

蓮 「霊夢と魔理沙は見てて!」

 

神楽を鞘に納め構えそして聖も拳を構える。

 

聖 「天符 三千大千世界の主!」

 

蓮 「神速抜刀剣術!」

 

肉体強化状態の聖と共に超高速で動き回り倒しいく。正直な話で自分は少なからずだが驚いていた。何故なら聖とほぼ互角の速度で動けていたからだ。

 

霊夢「すっ凄い………」

 

霧雨「蓮の奴前よりも遥かに強くなってるよな」

 

霊夢「えぇ」

 

と、2人が話している間にも周りのゾンビ達は一瞬で片付いた。

 

聖 「ふぅ‥‥凄いですね蓮さん♪まさか私のあの速

   度についていけるとは」

 

蓮 「えぇ自分でも驚いてます」

 

何故だと少し考えて思い付くのは怠惰の死にもの狂いの特訓が思い浮かぶ。皮肉にも恐らくそれのお陰なのだろう。

 

霊夢「凄いじゃない」

 

霧雨「何かビックリしちまうよなぁ」

 

蓮 「う~んそんなにここ最近してないんだけんど

   なぁ?」

 

そんな不思議に思っていると、

 

パチ‥パチ‥パチ‥パチ‥パチ‥

 

と、拍手が聞こえる。自分達は拍手のする方向を向くとそこには、

 

黒 「おぉこいつはすげぇなぁ雑魚達が一瞬とはよ

   中々やるじゃねぇか♪」

 

霧雨「てめぇ!」

 

聖 「黒さん!」

 

自分達の目の前に不気味に笑う黒が出てくる。

 

黒 「良いねぇその目はよ何時見ても最高だぜ?」

 

霊夢「そこの上裸変態!あんたはここで退治させて

   もらうわよ!」

 

黒 「おぉ怖いねぇ~だがよ無意味だぜ?俺は退治

   されるつもりは毛頭ねぇからよ」

 

パチンッ!

 

黒は指パッチンをする。すると黒の影から2体の怪物いや浮遊するロボットが出現する。しかもこのロボットボディーは赤いが何処かで見たことのあるフォルムだ。

 

黒 「さて霧雨魔理沙それからそこの尼ちゃんよ♪

   この前みたく遊ぼうぜ?あぁ~そこの巫女に

   青くさ坊主も入れよ」

 

蓮 「青くさって………」

 

霧雨「そいつらを倒せってか?」

 

黒 「あぁそうだこの2体を倒せたら俺が相手して

   やるよ」

 

霊夢「ふぅ~ん良いわよただ約束は守るのよね?」

 

疑いを持つ霊夢は黒に質問する。黒はケラケラと笑いながら、

 

黒 「勿論だとも♪俺も暴れてぇからよ」

 

霧雨「霊夢‥‥彼奴は約束は守るぜ」

 

聖 「ただ今回の相手はどんなものか」

 

と、聖は言う。だがしかしあのロボットは昔にお祖母ちゃんの家にあったスーパーファ(ピー)コンの確かド(ピー)クエ6辺りで見たことがある。それも海底の神殿辺りで見てトラウマを植え付けられたような気がする。まじまじと見て冷や汗が流れた。

 

蓮 「………まっまさかあれ」

 

霊夢「えっ蓮あんた知ってるの?」

 

思い出してきた彼奴らはヤバいと、

 

黒 「楽しませろよギャハハハハ♪」

 

そう言うと黒は影に入り消えていった。それと同時に、

 

グボーーン

 

2体のロボットの1つ目に赤い光が宿る。

 

蓮 「あっあれはヤバい‥‥本当にヤバイ!?」

 

霧雨「何だよあれ凄い弱そうなんだけどよ?」

 

蓮 「だっ騙されたらダメだよ彼奴らはトラウマを

   植え付ける奴らなんだから!」

 

聖 「えっ蓮さんあれは一体」

 

蓮 「あれはキラーマジンガ………」

 

キラーマジンガであろうその赤い2体の機体は両腕にメイスと剣を持ち上げ長い尾のような物の先端にあるボウガンを此方に向けると、

 

メ1「キラークリムゾン起動‥‥開始‥‥」

 

メ2「ターゲット…発見……」

 

メ1「コレヨリ‥‥殺害ヲ開始する………」

 

メ2「破壊‥‥破壊‥‥」

 

と、片言を言ってくると自分達目掛けて攻撃を仕掛けてきたのだった。

 




狗神「なぁこれアウトだろ!?」

神楽「絶対に怠惰さんノリでやりましたよね?」

鈴蘭「まったく怠惰君ったら‥‥確かパソコンがあ
   るから少し調べてくるね」

狗神「あぁ………」

神楽「あれで滅茶滅茶強いとかないですよね?」

狗神「多分前のあの銃使いも倒せてたから問題は
   ないと思うが」

鈴蘭「あったあったキラークリムゾン‥‥えっ!?」

狗神「どうかしたか?」

鈴蘭「怠惰君はとんでも奴を用意してきたよ!?」

神楽「えっ?どんなですか」

狗神「なんだ‥‥キラーマジンガ上位種で強さは上で
   はぁ?DQMXでのアップデート初日討伐者
   人数0人!?」

神楽「その翌日に10組って‥‥」

鈴蘭「いっいかれた殺戮兵器だよね!?」

狗神「頭が痛くなってきた」

神楽「とっとりあえず今回はここまで………」

鈴蘭「これ死ぬんじゃ」

狗神「止めろ!?!

神楽「そっそれでは読者様また次回さようなら‥‥」


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第249話 VS最強マシン

赤いシャーザK‥‥いやキラーマジンガあらためキラークリムゾンが自分達目掛けて襲いかかってくる。

 

霊夢「って名前を間違えてるわよ!」

 

蓮 「でもあれマジンガかキラー2だと思うんだけ

   どフォルムてきに!」

 

霧雨「って速い!速い!」

 

聖 「っ!!」

 

高速で此方へと向かってくると剣とメイスで攻撃を仕掛けてきたがすぐに回避する。だが長い尾についているボウガンで追い討ちを仕掛けてくる。

 

蓮 「このっ!!」

 

皆の前へと入り神楽を抜刀し、

 

キンッ!キンッ!キンッ!キンッ!ギンッ!

 

全ての矢を弾き飛ばすと聖と魔理沙がキラークリムゾンに向かって聖は飛び蹴りを魔理沙は箒に股がりそれぞれの機体へと突撃をするが、

 

ガギンッ!!ゴンッ!!

 

聖 「かっ硬い!?」

 

霧雨「防ぎやがった!?」

 

何と1体は聖の蹴りはノーガードで受け止めもう1体は剣とメイスで白刃取りの両用で魔理沙の突撃を受け止めた。

 

ロ1「対象ノ物理攻撃力判明‥‥同時ニボディーヘノ

   軽度ノ損傷確認」

 

ロ2「危険性ヲ感知‥‥現時点デノ優先排除対象ヲ武

   道家トスル」

 

と、言うと1体のキラークリムゾンは箒を掴んだまま魔理沙を放り投げる。

 

霧雨「うぉー~!!?」

 

ロ1「排除‥排除‥!!」

 

ロ2「対象ヘノ攻撃ヲ再開!」

 

聖 「なっ!」

 

2体の機体は聖だけを攻撃し始めた。あの蹴りですぐさま危険と判断したのだろう。剣、メイス、ボウガンで何度も攻撃を開始した。

 

霊夢「こっちも向きなさい!!」

 

そう言い霊夢は霊力の弾幕を飛ばすとキラークリムゾンは体を360度回転させ攻撃を打ち消す。

 

ロ1「攻撃ヲ分析‥‥完了魔法使イト酷似シテイルタ

   メ魔法使イト判定」

 

ロ2「デイン系統ノ攻撃デハナイタメ脅威無シ優先

   ハ変ワラズ武道家ノ排除ヲ優先」

 

と、言いまた攻撃を集中して聖への攻撃を再開した。しかし聖も負けじと回避、受け流しをしていて見ていて超人と思った。すると霊夢と魔理沙は自分のもとへと来ると、

 

霧雨「なぁ蓮!彼奴が言ったデインとかって何か分

   かるか!」

 

蓮 「デイン系は‥‥確か雷だから電撃系統だよ!」

 

霊夢「こういう時に限ってあの悪魔とか竜宮の使い

   とかがいないのよね!」

 

蓮 「聖さんの一撃が強力だったから狙われてる訳

   だからそれに近い一撃があればもしかしたら

   対象が変わるかも」

 

と、言っている間にも聖の表情に苦悶の表情が現れ始めていた。そろそろ危ない感じがする。しかしそんな一撃を放てれる程の者はいるのだろうか。こうなれば、

 

蓮 「ここは一か八かで僕が特効を!」

 

霧雨「待て蓮もしかしたら私の十八番が効くかもし

   れないぜ!」

 

霊夢「はぁ十八番って?」

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

確かに十八番の一撃だった。巨大なレーザーはキラークリムゾンを包み込む。そして聖はすぐにこちらへと移動する。

 

聖 「助かりました」

 

と、言っていると光が止み電気をバチバチさせながらキラークリムゾンは地面に落ちてショートしていた。

 

霧雨「どんなもんだい♪」

 

蓮 「流石は弾幕火力の第一人者」

 

霊夢「今回は素直に誉めてあげるわよ」

 

霧雨「おい霊夢それどういう意味だよ」

 

等と言っていると、

 

ロ1「重度ノ損傷ヲ確認……リモートリペア発動」

 

ロ2「リモートリペア発動」

 

と、言いキラークリムゾンは無数の機械の触手を出すとお互いの体に向かって光を当てはじめた。

 

霧雨「おいまさか………」

 

蓮 「すぐに止めないと!」

 

自分達はすぐに弾幕を放つ。だが当たる直前で、

 

ロ1「修理完了」

 

ロ2「完了‥‥シャイニングボウ」

 

キラークリムゾンの1体は尾のボウガンから光る矢を自分達が放った弾幕へと向かって放ち始め相殺させた。

 

霊夢「彼奴は不老不死か何かなの!?」

 

蓮 「元々が機械だから修理できるんだよ!」

 

霧雨「早苗が言う科学の結晶の機械のロボットって

   のは伊達じゃないな」

 

と、言っているとキラークリムゾンは此方を見て、

 

ロ2「先ノ攻撃ノ威力ヲ測定完了‥‥危険ト判断」

 

ロ1「攻撃ノ対象ヲ変更コレヨリC132号機ハ魔

   法使イノ排除ヲ開始スル」

 

ロ2「C133号機ハヒキ続キ武道家ノ排除ヲ優先

   スル」

 

そう言うと2体の機体はそれぞれ魔理沙と聖に目掛けて襲い掛かる。

 

蓮 「霊夢は聖さんの援護を!僕は魔理沙の盾を

   するから!」

 

霊夢「分かったわ死ぬんじゃないわよ!」

 

霧雨「すまねぇ蓮!」

 

聖 「こちらで1体は倒しましょう!」

 

蓮 「僕の方も1体は倒します!」

 

そう言いお互いに別れる。そして、

 

ギンッ!!

 

魔理沙へと向かってくるキラークリムゾンを神楽で抑える。

 

蓮 「魔理沙の所へは行かせはしませんよ」

 

ロ1「対象ノ測定ヲ開始‥‥完了戦士ト判明魔法使イ

   共々排除」

 

霧雨「やられてたまるか!!」

 

魔理沙は星型の弾幕を放ち援護をしてくれるが、

 

ガギンッ!!

 

とんでもないぐらいの力で吹っ飛ばされるがすぐに受け身を取って体制を立て直す。そして体を360度回転させ星型の弾幕を弾き飛ばす。

 

霧雨「これでもくらいやがれ!」

 

そう言うと魔理沙は上空からミニ八卦炉を構えて、

 

霧雨「星符 ドラゴンメテオ」

 

巨大なレーザーがキラークリムゾンへと襲い掛かる。だがふわりと飛び避け自分も被弾するわけにはいかないため避ける。

 

ロ1「威力‥‥未知数」

 

蓮 「魔理沙せめて当ててよ!?」

 

霧雨「いや~悪いな♪」

 

と、言っている一方で、

 

聖 「このっ!」

 

聖はパンチキックと体術で攻撃、防御をキラークリムゾンは剣とメイスとでぶつかり合っていた。

 

霊夢「援護するわ!」

 

そう言うと霊夢はお払い棒を掲げると、

 

霊夢「霊符 夢想妙珠」

 

4つの小さな光弾がキラークリムゾンへと襲い掛かる。だがキラークリムゾンは放たれた弾幕に向かってボウガンの矢で打ち落とす。

 

霊夢「こいつ隙がない!」

 

聖 「でりゃぁ!!!」

 

渾身のグーパンで聖は殴るがそれを難なくメイスで受け止められた。

 

聖 「っどうすれば………!」

 

メイスを力任せに振られ聖は吹っ飛ばされるがすぐに受け身を取り体制を整えるがこれには聖も参るばかりだ。

 

霊夢「そういえばさっき魔理沙のマスタースパーク

   を当てられて修理していただから………鍵とな

   るのは魔理沙よねならこれしかないわね」

 

聖 「何か妙案でも!」

 

霊夢「えぇ合図したらあっちの壁までそいつをぶっ

   飛ばせる?」

 

 

聖 「………やってみましょう!」

 

そう言い聖はまたぶつかり合いにいけ。そして何かを考えた霊夢は隣で戦う蓮に向かって、

 

霊夢「蓮!」

 

蓮 「ん何!霊夢!」

 

霊夢「こいつらを1体1体で倒すのは無理があった

   のよ!だからさっきみたいな火力を皆で使え

   ば!」

 

蓮 「………そうか!」

 

霊夢「あっちの壁に飛ばして!」

 

蓮 「わかった!!」

 

霊夢の言いたいことつまりこの2体のキラークリムゾンを一点にまとめそして全員の総火力で叩くという事だろう自分はキラークリムゾンにぶつかりながら、

 

蓮 「魔理沙!聞きたいんだけど最高火力のレーザ

   ーってまだ撃てる?」

 

霧雨「あぁ何とか1発なら!」

 

蓮 「なら合図したらこいつ目掛けて撃って!!」

 

霧雨「了解した!」

 

そう言うと魔理沙はミニ八卦炉を構える。自分はキラークリムゾンから少し下がり神楽を鞘に納め目を瞑り集中する。

 

ロ1「意味不明ナ構エ危険ト判断シ始末」

 

そう言うと剣とメイスを振り上げて、

 

ロ1「グランドインパクト」

 

と、技名を言い地面を攻撃すると地面が抉れタイルが刃となって地を這いこちらへと向かってくる。それを合図に足をバネにし大地の刃を飛んで避ける。そして目を見開き神楽を抜刀する。

 

蓮 「天武 次元斬り壱の太刀!」

 

常人の目には見えぬ程の抜刀による一閃を行う。だがキラークリムゾンはそんなのお見通しと言わんばかりにメイスで防いでくるが問題はそこではない。

 

蓮 「捉えた!」

 

キンッ!!

 

メイスによって防がれ弾かれたがそれこそ狙いなのだ。一撃目など受け止められるのは目に見えていた。ならば受け止めさせてやればいい。

 

ロ1「異常ナ空気ノ抵抗ヲ確n‥‥」

 

強烈な一撃と衝撃波により作られた自分と相手との間にある空間は時間差によって急速に元に戻ろうとしてお互いを吸い寄せ合う。これは知らぬ者からしたら戸惑うのは無理ない。

 

蓮 「そしてこれが弐の太刀!」

 

回転を合わせ威力を増大させた一閃をキラークリムゾンの胴体に直撃させる。

 

ロ1「アンノーン………」

 

蓮 「じぇやぁぁぁぁ!!!」

 

そしてキラークリムゾンに神楽を刺し抉った状態で回転し霊夢が指示した方向へと投げ飛ばす。

 

蓮 「霊夢!!」

 

霊夢「わかった!今よ!!」

 

聖 「分かりました‥‥ふぅ………っ!!」

 

聖は相手の攻撃を退ける。そして、

 

聖 「天符 釈迦牟尼の五行山!」

 

スペルを唱え手で一刀両断させると巨大な手現れキラークリムゾンへとその腕が放たれた。

 

ロ2「未データ技ヲ確認‥‥エラー」

 

ドゴン!!

 

吹っ飛ばされ蓮が放り投げたキラークリムゾンへと直撃し壁へと激突する。

 

ロ1「損傷確認‥‥」

 

ロ2「リモート‥リペア‥」

 

お互いにまた修理を始めよとしていたか

 

霊夢「やるわよ魔理沙!」

 

霧雨「あぁこれでラストだぜ!」

 

そう言い2人はスペルを唱えた。

 

霊夢「神霊 夢想封印!」

 

霧雨「魔砲 ファイナルスパーク!」

 

2人のスペルが発動し壁のキラークリムゾンに直撃する。

 

ロ1「損傷ノ修復不可能‥‥」

 

ロ2「機能‥停止‥‥……」

 

ドゴーーーーーーン!!

 

そして2体の機体は大爆発を起こしたのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな」

鈴蘭「まず言うよこれ東方だから何とかなるけれど
   ド(ピー)クエになったら地獄絵図だからね?
   だからクリムゾンは決して弱くないよ!」

神楽「しっかし何ですかあの硬さは一瞬ですが折れ
   てしまうかもと思いましたよ」

狗神「そんなにか!?」

神楽「はいまるで玉鋼いやそれを越える何かを斬っ
   ている感覚でした」

鈴蘭「怠惰君の中の人は何を考えてこれを出したの
   かな………」

狗神「本当だよな」

鈴蘭「さてとその辺は問い詰めるとして今回はここ
   までね♪」

神楽「また次回もよろしくお願い致しますね」

狗神「そんじゃあな」


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第250話 娯楽室の戦い決着

こんばんは読者様。また何処かの中古ゲームショップに行きたいなと思い始めている怠惰のクソ悪魔です。行く時間が本当にないんですよね。忙しくて………ではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


爆煙が上がる中で自分達は強敵に勝てたのだという高揚感を得ると共に安堵する。

 

霊夢「つっ強かったぁ」

 

蓮 「やっと6の積年の恨みがはらせたぁ」

 

霧雨「いやそれ関係ないだろ!?」

 

聖 「ですが皆様その‥‥忘れてませんよね?」

 

霊夢「えっ何が?」

 

と、霊夢が言ったその時、

 

パチ‥パチ‥パチ‥パチ‥パチ‥パチ‥パチ‥パチ‥

 

拍手する音が聞こえてくる。するとミラーボールに当てられた光から出来た影から凶変した黒がゆっくりと出てくる。

 

黒 「ブラボ~良いじゃねぇか中々良かったぜ?」

 

そう褒めてくれるのは良い。だがそこが肝心じゃない。

 

3人「あっ忘れてた」

 

聖 「やっぱり!?それに蓮さんまで!?」

 

そう蓮と霊夢と魔理沙は黒の事をすっかり忘れていたのだ。それを聞いた黒はギロリと睨み付ける。

 

黒 「おいゴラ!てめぇら俺の事を忘れていやがっ

   たのか!」

 

霊夢「えぇ」

 

霧雨「それによキラークリムゾンが濃すぎてお前の

   存在事態が薄いんだよ!」

 

黒 「なっ!?」

 

蓮 「薄いというか影が薄い‥‥?」

 

黒 「何だと‥‥」

 

自分達が一言一言を呟くごとに黒の眉間にシワが増えていく。そして聖は声を張り上げて、

 

聖 「そっその蓮さんツッコミを放棄しないで下さ

   い!?」

 

蓮 「えっ?ツッコミって何だっけ」

 

霧雨「おい蓮!お前がそれを放棄したら何が残るん

   だよ!どこぞの眼鏡よろしくツッコミという

   お前にとっての存在意義がないとお前が存在

   する意味はどうなるんだよ!?」

 

蓮 「酷くない!?」

 

何故に自分の存在意義=ツッコミになっているのだ。だがそんなツッコミをしていると、

 

霊夢「なっ蓮!!」

 

蓮 「んっ?ってうわぁ!!?」

 

ゴンッ!!

 

霊夢の一言で何とか後ろに回避出来た。見てみるとそこには大きな鎚が地面を抉っていた。

 

黒 「てめぇら俺の事を忘れているんじゃねぇぞゴ

   ラァ!!」

 

無視され続けた黒の額には血管が浮き出て今にも破裂して血が吹き出そうだ。

 

霧雨「お前はあれか!構ってちゃんか!」

 

黒 「誰が構ってちゃんだゴラァ!!!」

 

黒は自身の影を槍にして霊夢と魔理沙へと攻撃を仕掛ける。2人は飛び追尾してくる影の槍を避けていく。

 

聖 「黒さん!」

 

聖のかかと落としが黒へと当たろうとするが、

 

ガシッ!

 

難なく右手で掴み難なく押さえると、

 

黒 「図にのってんじゃねぇぞゴラァァァ!!!」

 

聖 「ぐぅ!!」

 

聖をこちらへと向かって投げ飛ばしてくる。自分は避けずに聖を受け止める。

 

蓮 「っ!大丈夫ですか聖さん」

 

聖 「っっすみません蓮さ‥‥っ!」

 

聖はすぐに自分の胸ぐらを掴み上へと行くと、

 

ブゥン!!

 

黒 「ちっ!」

 

下を見ると黒が何か武器をいや恐らく影で作り出したのであろうチェーンソーを片手に持って斬りかかっていたのだ。もしも彼処で聖が胸ぐらを掴んで上へと行ってくれなければ即死していたかもしれない。

 

蓮 「あっありがとうございます」

 

聖 「いえ」

 

お礼を言うと胸ぐらを掴むのを止めると、

 

黒 「調子にのってんじゃねぇぞゴラァ!!!」

 

跳躍し真っ黒のチェーンソーで斬りかかってくる。すぐさま神楽を抜刀し、

 

ギンッ!!

 

チェーンソーを弾くがやはり刃が動くためか少し手がしびれた。

 

黒 「この野郎がぁ!!」

 

霧雨「うるせぇぞ!変態執事!!」

 

黒 「誰が変態だゴラァ!!!」

 

霊夢「あんたの格好がよ!」

 

そう言いながら霊夢は無数の針を魔理沙は星型の弾幕を黒へと放つが黒はチェーンソーを回転させ針を防ぎ星型の弾幕は影を操り全て飲み込む。

 

黒 「いちいちうるせぇな!こういうファッション

   なんだよ!」

 

蓮 「そんなファッションがあってたまるか!とい

   うか何処の世紀末だぁ!!」

 

上裸のファッションなど水着だけで充分だ。斬撃波を飛ばしながらツッコミをすると今度は棒のような形に変化させ斬撃波を全て弾き飛ばす。

 

黒 「てめぇらお子ちゃまには分からねぇよ俺様の

   このスーパーなファッションはよ!」

 

霧雨「知りたくもねぇし気持ち悪いんだよ!」

 

霊夢「流石に私も引くわ!」

 

2人はまた弾幕を飛ばすが黒は影を操り弾幕を飲み込む。

 

聖 「流石にそれは破廉恥です!」

 

黒 「んだと堅物尼!」

 

聖は黒へと急接近しインファイトを仕掛けるが負けじと黒も聖の攻撃を防いでいく。

 

聖 「堅物で何がいけないんですか!」

 

黒 「ごちゃごちゃとうるせぇから嫌いなんだよ!

   いちいち昔っからてめぇは何時も俺に向かっ

   てあぁ~でもねぇこうでもねぇってよ!」

 

聖 「黒さんまさか覚えて!」

 

黒は聖を弾き飛ばす。どうやら聞いていると昔の事を覚えているみたいだ。

 

黒 「あぁ覚えてるともてめぇは何時も何時もと俺

   をイラつかせるんだよ!!何かをすればあぁ

   でもねぇこうでもねぇとよ!俺には自由はな

   いのかよ!それよかこんな生になったのもあ

   のアホ毛の猫かぶり女のせいだよなぁ決めた

   ぜてめぇらを潰したら今度は魔界に行ってや

   るそんでもって神綺も殺してやらぁ!!」

 

黒の怒りでついに血管から血が吹き出た。すると自身の影を巨大化させ天井まで届く程の巨大な壁を作り出すと、

 

黒 「闇にのまれやがれぇ!シャドーウェーブ!」

 

影が波のようになり自分達へと襲いかかった。

 

聖 「私がうるさく言ったせいで」

 

蓮 「違うこれは黒さんのために言ったからじゃな

   いですか!聖さんあの時の宴会の時の黒さん

   の笑顔を思い出してください!」

 

そう言い自分は神楽を構えると、

 

蓮 「斬符 一閃神楽!」

 

斬撃波を黒の出した影の波ではなくミラーボールを狙って放つ。そして、

 

ゴンッ!!

 

ミラーボールは爆発すると同時に影の波は消えてなくなった。

 

霧雨「そうか‥‥そういえば影は光がなきゃ出来ねぇ

   よな!」

 

黒 「このクソガキがぁ!!」

 

と、黒が叫んだその瞬間、

 

ドゴーーーーーーン!!

 

どこからか大爆発が起き地面が揺れた。

 

蓮 「なっこれは!」

 

黒 「………くくハハハ♪亜狛の馬鹿はしくじったみ

   たいだなぁざまぁねぇなぁおい!」

 

と、言っていると光が消える。どうやら動力を誰かがやったみたいだ。

 

黒 「おいおい動力切れか亜狛は使えねぇ耶狛はキ

   モいと本当に嫌になっちまうぜなぁ?」

 

聖 「黒さん貴方のその淀んだ目をもう一度磨きあ

   げてあげます!そして貴方が見つけたかけが

   えのない仲間の事を友人の事を思い出させて

   あげます!」

 

黒 「言うなぁ雑魚の分際でよ止めたもう遊びも何

   もかもよ‥‥これは俺の第六感が危険と思って

   使わないようにとは思ったけどよぉ使ってや

   るよ」

 

そう言い黒は液体の入った瓶を取り出すと蓋を外す。あの液体は黒の言った通り嫌な予感しかしない。

 

霊夢「あれは飲ませちゃダメ嫌な予感がするわ!」

 

霧雨「ちっ!!」

 

蓮 「させるかぁ!!」

 

聖 「黒さん!」

 

自分達が近づき後1歩で触れそうな所で黒は液体を一気に飲み干すと衝撃波が自分達を襲う。

 

黒 「ククク‥‥ギャハハハハハハハハハハハハハ

   良イねェ最高だゼェ俺ノ第六感も時ニはあ

   テニならネェ時もあンだナぁ!」

 

黒の目は見て分かるぐらいに充血し深紅の瞳へと変わっていた。そして何よりも言葉が所々片言となっていて聞いているだけでも不気味に思えてくる。

 

聖 「黒さん!」

 

黒 「イチいちうルせぇッて言ってンだロウが!」

 

黒の体はみるみる大きくなっていく。そしてあの時の異変と同じように竜の姿となった。

 

黒 「死に去ラせェ!!」

 

巨大な口から真っ黒のブレスを吐き出してくる。しかもそのブレスの大きさ先程の影の波と同様に避けれるスペースが全然ない。

 

霊夢「夢符 二重結界!」

 

霊夢が結界をはり何とか防ぐが黒は未だにブレスを放ち続けてくる。そのためか、

 

霊夢「くっ!」

 

結界を張り防ぐ霊夢の顔も苦悶の表情が見えた。

 

蓮 「陰陽 結界陣!」

 

霊夢の結界に加勢し自分も結界をはる。

 

霊夢「蓮!」

 

蓮 「なんとか耐えよう霊夢!」

 

霧雨「ちっ!聖ここは私らが行動を起こすぞ!」

 

聖 「そのつもりです!」

 

霊夢「なら頼むわよ!」

 

そう言うと霊夢は後ろの方に穴を作る。自分も同様に穴を作ると聖と魔理沙は抜け出す。

 

蓮 「霊夢!このまま近づこう!」

 

霊夢「どういう‥‥そういう事ね!」

 

どうやら理解してくれたみたいだ。霊夢と共に移動し徐々にと近づく。それに続いて魔理沙は八卦炉を構え聖は金剛杵(こんごうしょ)を構え数歩ずつ近づく。

 

黒 「何故ダ!何故引かナい!!

 

霊夢「いっけぇ!!」

 

蓮 「うぉぉぉ!!」

 

ドゴーーーーーーン!!

 

黒 「ガァァァァァァ!!?」

 

どうして結界を張った状態で移動するという考えを持ったかそんなのは簡単だ。放ち続けるブレスをそのまま黒の口に押し込めるためだ。そうなれば逆流したブレスは体内で爆発をすると思ったからだ。そして怯んだ黒に空かさず、

 

聖 「黒さん覚悟!」

 

霧雨「行くぜ!!」

 

2人は飛び出すとスペルを唱えた。

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

聖 「アーンギラサヴェーダ!」

 

2人のスペルが零距離で発動する。真っ赤に充血した目でこちらを睨み付けながら黒はただ一言、

 

黒 「眩しイ‥‥光……ダ…」

 

ピチューーン!!

 

目を瞑りたくなるぐらいの眩しい光が襲い被弾音が鳴り響き渡る。そして光が止むと竜から人型へと変わった黒が横たわっていた。

 

聖 「黒さん!!」

 

聖はすぐに黒へと近づき頭を膝にのせ安否を確認する。

 

霧雨「おい!危ねぇぞ!」

 

霊夢「離れなさい!じゃないと………」

 

霊夢と魔理沙が聖の元へと行こうとするのを自分は手を水平に掲げ止める。

 

霊夢「蓮!」

 

霧雨「良いのかよ!」

 

蓮 「聖さんに任せよここはさ♪」

 

そう言うと2人はお祓い棒とミニ八卦炉を下げる。すると、

 

黒 「ぐぅ‥‥何故ダ貴様かラ見たラ敵だロ俺は」

 

聖 「私は苦しんでいる者に手を差し伸べるんです

   そして今の貴方は苦しんでいるじゃないです

   か黒さん♪」

 

優しい笑顔を黒へと向けていた。あの笑顔を見ていて時々だが思う聖母のような笑顔だなと。

 

黒 「てメぇは何時モそうダ甘いンだヨてめぇはヨ

   聖!」

 

聖 「でも貴方はこうして私が膝枕していても襲っ

   て来てないじゃないですか」

 

黒 「なら望ミ通りニシてヤろウか!!

 

黒は影を操り槍を作ると聖へと放つ。

 

霧雨「おっおい!」

 

霊夢「危ない!」

 

蓮 「っ!」

 

神楽の柄に手をかけ斬ろうとした時、自分は見た。聖はただ目を瞑りそして黒に優しく微笑んでいたのをすると影の槍は聖に当たる直前ギリギリで止まった。

 

黒 「何デだ何故‥‥避けねェんダテめぇ!」

 

聖 「私は信じているからそして黒さん私は知って

   います貴方のその本当の優しさをこれは貴方

   が探して見つけれた宝物じゃないですか♪」

 

黒 「………止メだクソがぁ興が失セちまッた」

 

そう言うと黒が作った影はスゥーと消えた。聖は此方を向くと、

 

聖 「蓮さん薬をいただいてもよろしいですか?」

 

蓮 「構いませんよ」

 

黒の元へと行き腕に薬剤を投与する。それを見ていた霊夢と魔理沙も安全と判断したのか近寄る。

 

黒 「何ダこれ」

 

霊夢「あんたを元に戻す薬よ」

 

霧雨「それと眠剤つきだがな♪」

 

聖 「黒さん目が覚めたらまたお話を聞かせて下さ

   いね♪」

 

そう言い聖は黒を起こし肩を組む。

 

黒 「‥‥アぁ‥‥………っ!!」

 

黒は突然力任せに聖を押す。その瞬間、

 

グジュ!!!

 

黒 「ガァァァァァァァ!!!?」

 

聖 「いやぁぁぁぁ!!黒さん!!」

 

黒は突然どこからともなく飛んできた2本の刀によって体を貫かれた。そしてその2本の刀には見覚えがあった。それは理久兎の愛刀の空紅と黒椿だったのだ。

 

? 「はぁ‥‥黒お前もかどいつもこいつもどうして

   僕を裏切ろうとするのかなぁ?」

 

声が聞こえる方を向くとそこにはこの戦いの最後の目的でもある理久兎が立っていた。

 

霊夢「あんた………こいつはあんたの仲間でしょ!そ

   れをどうしてこんな簡単に!」

 

霧雨「てめぇ!」

 

聖 「理久兎さんよくも!!」

 

理 「良いねぇ~その殺してやりたいっていう顔は

   さぁ何時みても最高だし滑稽だねぇ」

 

3人の狂変した従者も屑だったと思ったが今の理久兎の方が3人よりも断然的に屑だと確信した。

 

蓮 「理久兎!!!!」

 

神楽を抜刀し理久兎へと斬りかかるが何と攻撃が当たろうとする瞬間、

 

ギンッ!!

 

蓮 「くっ!」

 

理久兎の背中から生える尻尾によって弾かれた。

 

理 「血の気が多いこと‥‥さてと」

 

手を翳すと黒は光輝く。そして光が止むと石に変わっていた。そして空紅と黒椿はファンネルかのように理久兎の元へと戻ると同時に石へと変わった黒も理久兎の元へも飛んでいき理久兎の手に握られた。

 

理 「さてと従者達3人共にやられちゃったから今

   度は僕が相手をしてあげる奥の謁見室にて君

   達を待つから他の子達にもあったら伝えてお

   いてね♪」

 

そう言い理久兎は一瞬でこの場から消えた。残った自分達はこの静かとなった空間と何と言えない気持ちでいっぱいになるのだった。




怠惰「ではではありがとうございました」

晴明「では今回は黒さんで良いんですね?」

怠惰「はいはいではまず黒が持っていた箱につい
   てね皆様も見ていて思ったはず何で他作品
   の化け物それも滅茶滅茶強い奴がいるんだ
   よとまぁあの箱は異界に繋がっていると考
   えてくれればいいかな?ー」

晴明「刈りとる者にキラークリムゾンとかですね
   あれは強すぎますよ」

怠惰「実はこの2体ある接点があるんだけど分か
   る?」

晴明「えっ?ロボットにゴーストに何があるんで
   すか?」

怠惰「この2体実は所見殺しの2つ名があるんだ
   よつまり黒が呼び出す怪物の殆んどが所見
   殺しモンスターな訳なんです」

晴明「なっなるほど」

怠惰「それと余談だけど本当ならクリムゾンじゃ
   なくてマジンガ先輩を出す予定だったけど
   海底神殿を守っている彼らの台詞的に武士
   道的と考えてこうなると出すのもと考えた
   末に上位種のクリムゾンになりました」

晴明「蓮達やそのお仲間からしたらたまったもの
   ではありませんね」

怠惰「で次に黒だけどまぁ見て分かる通り性格は
   かつての神綺と覇権争いをしていた頃に戻
   っているんだよねそれより少し酷いけど」

晴明「昔はあんな感じなんですか?」

怠惰「そうだけど聖さんに出会って今の黒がいる
   まぁ実際の所は黒は抑えてた黒い感情が爆
   発まぁタガが外れてあんな感じになったイ
   メージかな?だから自分の道を正した聖に
   もくってかかるまぁ最後は聖の笑顔に負け
   て諦めたけど」

晴明「あの人の笑顔は反則ですよ」

怠惰「まぁでもあぁいう普段からキレない人って
   キレるマジで怖いからなそれにクリムゾン
   にも武道家と言われる始末だよ」

晴明「あの人はモンクで良いんじゃないですか」

怠惰「うん‥‥俺もそれは思うおっとそろそろ時間
   だから今回はここまで!」

晴明「また次回もよろしくお願いいたします」

怠惰「そんじゃまたね♪」


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第251話 全員集合 

こんばんは読者様シャドバの追加パックのヴァンパイアカードを使い試し切りしてきた怠惰のクソ悪魔です。いやはや滅茶滅茶なレベルになってて驚きまたチートカードが並ぶなと思ってしまいました。多分使用率だったらヴァンパイアが多いのかなぁ今の環境になると‥‥おっと失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


理久兎の襲撃によって暗くなるこの空気に自分達のテンションというかモチベーションが下がる。だが何よりもこの中で一番悲しいのは聖の筈だ。

 

蓮 「‥‥聖さん」

 

聖 「………大丈夫ですよ蓮さん」

 

と、言うが全然大丈夫という顔をしていない。むしろ凄く落ち込んでいるのが一目見て分かる。

 

霊夢「………私は許せないわよ自分の仲間をあんな無

   下に扱う彼奴を」

 

霧雨「狂変したとはいえ彼処までするとはな流石の

   私もカチンときてるぜ」

 

蓮 「それは僕もだよ」

 

そう言っているその瞬間だった。

 

? 「あっ蓮くんだ♪」

 

と、声が聞こえ向くと誰もいない。霊夢と魔理沙の方を向くと、

 

霊夢「今あんたを呼んだ声が?」

 

霧雨「あぁ聞こえたぜ?」

 

聖 「今のは?」

 

キョロキョロと探していると突然視界が暗くなった。

 

蓮 「えっ?」

 

? 「だ~れだ♪」

 

声を聞いてある1人の少女を思い出した。

 

蓮 「こいしちゃん?」

 

こい「ピンポーン正解♪」

 

視界が明るくなるとこいしが後ろから自分の目の前に移動する。

 

霊夢「あっあんた確かさとりの妹だったわね」

 

こい「うんそうだよ♪」

 

聖 「気配を全く感じなかったまさかこれが無の境

   地に立つ者」

 

霧雨「てかお前は何でここにいるんだよ?」

 

言われてみるとそうだ。何故ここにこいしがいるのだ。突入したメンバーにこいしは入っていなかった筈だが。

 

こい「それは理久兎お兄ちゃんに気づかれないよう

   に付いていったから♪」

 

蓮 「あぁ成る程」

 

流石は無意識を操る程度の能力を持つ者だけあって凄い説得力がある。

 

こい「あっそうそう皆の力を貸してほしいの」

 

蓮 「力?」

 

こい「うん♪ついてきてよ」

 

そう言いこいしはふわふわと飛んでいく。霊夢と魔理沙そして聖の顔を見ると、

 

霊夢「とりあえずついて行きましょう」

 

霧雨「だな」

 

聖 「そうですね」

 

蓮 「了解」

 

そうして自分達はこいしの後について行くのだった。暫く飛び続けると辺りの雰囲気が変わることに気がつく。焦げた異臭そしてメカメカしい壁は黒く焦げていた。

 

蓮 「これは‥‥一体何が?」

 

こい「あぁそれはねえ~と確かダメな執事さんだっ

   たよね?がやったんだよ」

 

霧雨「ひぇ~丸焦げじゃねぇか」

 

どうやら玲音がやったみたいだ。確かに彼の火ならこれぐらい出来て当然だろう。

 

霊夢「そうなるとこっちは執事とか咲夜だとかのエ

   リアって事よね?」

 

こい「うん♪それでね動力を壊したんだけどそこか

   ら出てきた妖怪達が生き埋めになってて動け

   る誰かを探してたんだよね」

 

聖 「成る程」

 

と、言っていると奥の丸焦げとなり熱で溶けてぐにゃぐにゃになっている扉が見えてくる。どうやら彼処にいそうだ。こいしの後に続き部屋へと入ると、

 

紫 「あら遅かったわね」

 

霊夢「紫!」

 

霧雨「それよりかこれは?」

 

見てみると気絶した妖怪達が数多くいた。その中にはかつて旧都で戦った勇儀や美寿々もいた。やはり見立て通り石にされていたようだ。

 

蓮 「皆さんは無事なんですか?」

 

紫 「えぇ今の所はねまだ救助を始めたばかりだか

   ら何とも言えない感じですけどね」

 

霊夢「ふぅ~ん所であの執事とメイドは何をしてい

   るの?」

 

見てみるとそこには玲音が咲夜に膝枕してもらっていた。

 

紫 「あぁ~萃香から聞いたけど何でも亜狛を撃退

   するのに最大限の力を使った反動であぁなっ

   てるみたいよ」

 

霊夢「へぇ」

 

? 「いい雰囲気と思ってますね?ついでに私も蓮

   さんにしたいと思ってますよね?」

 

霊夢「なっななななな!な訳ないでしょ!‥‥ってあ

   れ?」

 

何処から声がしたかと思うとさとりがニコニコと近づいてくる。どうやら霊夢は心を読まれたみたいだ。

 

霊夢「余計な事を言うんじゃないわよ!」

 

さと「ふふっ失礼♪」

 

だがこうして見ると皆は無事みたいで少しホッとした。

 

蓮 「さてと紫さんさとりさん情報の交換をしませ

   んかそっちで何が起こったのかそして此方で

   起きた事を全て話しませんか?」

 

紫 「えぇそのつもりよ」

 

さと「そうですね‥‥」

 

そうして紫とさとりは各々が話してくれる。さとりの所は亜狛と出会い何とか倒し薬剤は打ったが理久兎に強襲され亜狛を石にし回収して逃げられた事をそして紫も耶狛を倒し薬剤を投与したがさとり達と同様に耶狛を石にし回収されて逃げた事を伝えてくれた。理久兎が言っていた従者達がやられたと言っていた事から確信はしていたが他の2組もこんな感じだったとは。そして無論自分達も黒に薬剤を投与した事と2つの組と同様に理久兎に強襲され黒を連れ拐われた事を伝えた。

 

紫 「そう‥‥そっちもそうだったのね」

 

さと「………理久兎さん」

 

蓮 「それから理久兎さんが奥の部屋で待つとの事

   ですよ‥‥所で紫さん確かそっちの組は注射器

   を余分に持ってましたよね?」

 

紫 「えぇあるわよ」

 

そう言い紫は攻略の鍵となる怠惰印の注射器をスキマから出して見せてくれた。

 

霊夢「これなら解決も一歩手前ね」

 

蓮 「うんとりあえず紫さんは能力は使えるように

   はなった………で良いんですよね?」

 

紫 「えぇだからとりあえずは救助を全員して地上

   に送り届けるつもりよ」

 

そうなれば戦いまでに少しの休憩は出来そうだ。

 

蓮 「ならそれが終わり次第行きましょう」

 

紫 「そうね」

 

霊夢「えぇ」

 

さと「………待っていて下さい理久兎さん」

 

そうして救助作業を行いつつ運び休憩を挟みつつ救助の手助けをしながら理久兎との死闘に向けて最後の心の準備を各々のするのだった。




怠惰「てな訳で今回はここまで!」

晴明「また私達なんですか?」

怠惰「うん♪とりあえず次回からこっちはお休みし
   てあっちを投稿するからよろしくね♪」

晴明「ついにあっちですか」

怠惰「因みにだけど今、理久兎君の方はハデな事に
   なっているとだけ言っておくよ」

晴明「ハデな事って」

怠惰「さぁ何だろうね♪ではでは今回はお早いけど
   ここまでね♪」

晴明「また次回もよろしくお願いいたします」

怠惰「では読者様また次回!サラダバー♪」


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第252話 玉座の場へ

こんばんは読者様、食事に呼ばれ外食をしてきた怠惰のクソ悪魔です。因みに行ったのは焼肉屋でしたが肉が油こかったので気持ちが悪いです。とりあえずこんな話は置いておいて本編へどうぞ。


皆と合流を果たした自分達は異変の最後の戦いのため休憩をとっていた。

 

蓮 「にとりさんに他の河童達まで」

 

萃香「うん皆が理久兎達の被害者なんだよね」

 

救助された者達をこうして見ると鬼は勿論いるが河童やその他にも沢山の妖怪が理久兎達の被害者になったのだと実感した。

 

霊夢「紫‥‥いくらあんたの師匠とは言えどこれは簡

   単には許される事案じゃないわよ?」

 

紫 「えぇ………」

 

蓮 「………」

 

理久兎達のやった事は決して許される事ではない。だが何よりも理久兎をその従者達を裏で操り凶変させた者が真の黒幕であって理久兎達も被害者なのだ。だからこそ黒幕に対しての怒りを抑えられない。

 

霧雨「なぁとりあえずこいつらを送ろうぜ」

 

聖 「もし………がありますしね」

 

紫 「そうね」

 

紫はスキマを展開し倒れている皆をスキマに落としていく。

 

こい「お姉ちゃん理久兎お兄ちゃんや黒お兄ちゃん

   に亜狛お兄ちゃんに耶狛お姉ちゃんはどうな

   っちゃうの?」

 

さと「………分からないわけど理久兎さんがそのよう

   な処罰を受けそうというならば私は皆をそし

   て理久兎さんを弁護するわ」

 

蓮 「さとりさんそれにこいしちゃんそれ僕もやっ

   ても良いですか?」

 

膝をつき視線を合わせながら言うとさとりは意外な顔をし自分をジーと見ると、

 

さと「………そうですかえっとありがとうございます

   蓮さんですが蓮さんこれは知っていて下さい

   この場のまぁ一部は違いますが皆は理久兎さ

   んの味方ですよ♪」

 

皆の心を読んでそう呟いたのだろう。それに自分は微笑みながら、

 

蓮 「えぇ♪」

 

さと「貴方は不思議な人ですね」

 

こい「うん♪蓮お兄ちゃんはね凄い変わり者なんだ

   よ♪」

 

蓮 「かっ変わり者って」

 

こい「でもね凄く優しいんだよ♪」

 

でも最後のフォローで少しは良い感じになった。これ無意識で言っているから悪意がないのは分かるがちょっとぐさりとくる。

 

さと「ふふっ♪そんなんでぐさりと来るとは‥‥昔の

   名前は厨二病ですか大変ですね」

 

蓮 「さりげなく僕の黒歴史を見ないで下さいそれ

   と言わないで貰えますか?」

 

と、話していると霊夢がニコニコと笑顔でやってくる。

 

霊夢「蓮♪まさか浮気とかしようだなんて思ってな

   いわよね?」

 

蓮 「えっ!?えぇ思ってないよ!?」

 

ここ最近になって常々と思うが霊夢が病んできているよう気がしてならない。前はもっと素っ気ない気がしたのだが。

 

蓮 「というか霊夢さここ最近になって思うけど病

   んでないよね?」

 

霊夢「えっ?なわけないじゃない」

 

霧雨「そうだぜ♪ただ単に焼き餅だから気にする事

   はないからな♪」

 

魔理沙の言葉に顔を真っ赤にさせる。そしてすぐに元に戻ると、

 

霊夢「あんたをフルボッコにした後に魔法の森に生

   き埋めにして頭にでも茸生やさせましょうか

   しらね?」

 

霧雨「ひぇ~怖いなぁ霊夢ったら♪」

 

霊夢と魔理沙は何時ものようにふざけ合う。見ていて和ましい光景だ。

 

さと「‥‥ですが蓮さん私は少し貴方と霊夢さんの関

   係が羨ましいです」

 

蓮 「えっ何でですか?」

 

何故に羨ましいのだろう。さとりにだって今はいないが理久兎が側にいる筈なのに。

 

さと「だって貴方と霊夢さんはお互いが両想いから

   始まり今の関係に発展したじゃないですか‥‥

   それに比べて私はただ一方的な告白だったの

   でその‥‥理久兎さんに煙たがられてたのかな

   って‥‥もう私の事なんて忘れているみたいで

   すしね‥‥私がここに来たのは間違いだったの

   かもしれませんね」

 

蓮 「それは‥‥」

 

紫 「覚妖怪それは間違ってるわよ?」

 

と、紫が此方へとやって来る。しかも見てみるともう他の者達の搬送は終わったみたいだ。

 

紫 「御師匠様は貴女の事をしっかり思っていたわ

   よ?」

 

さと「でも………」

 

紫 「貴方ね‥‥御師匠様と長くいたのなら分かる筈

   よあの人のいえあの神の心に秘める優しさを

   暖かさを‥‥それにもし煙たがってたら恐らく

   すぐに地上に移り住んでますわよ?御師匠様

   はそういう男だから」

 

さと「………」

 

まさか言いたい事の殆どを言われるとは思わなかった。そしてさとりはクスリと微笑むと、

 

さと「本心なんですね‥…正直な話で貴女は苦手です

   ですが同じ者の背を見てきた者として理久兎

   さんを私が心から愛した神を一緒に救わせて

   下さい」

 

ペコリと頭を下げた。それ程まで理久兎を思っているのなら充分だと自分は思ったがそれを聞いていた霊夢や紫は軽く呆れながら、

 

霊夢「別に頭を下げる事なんかないでしょ乗り込む

   前に行きたいっていう意思表示を貴女はした

   からいるのよ」

 

紫 「そうよ」

 

蓮 「えっと頭をあげてください」

 

さと「………」

 

さとりは頭を上げると少し申し訳なさそうに顔を赤らめていた。

 

蓮 「とりあえずそろそろ休憩も良いよね?」

 

霊夢「私は問題ないわよ」

 

霧雨「あぁバッチ来い♪」

 

紫 「なら皆に伝えてくるわね」

 

紫は皆にそろそろ行く事を伝えに行こうとしたその時、突然だった。体が凄く重くなる。何かの圧が体を乗っかっているみたいに。

 

霊夢「これは!」

 

霧雨「昔に感じた事があるぜ‥‥これは理久兎の!」

 

さと「何故こんな圧力を?」

 

紫 「急いで伝えて速く向かいましょう」

 

蓮 「えぇ!」

 

紫は皆に伝えに向かう。そして5分もしない内に全員が集まり、

 

蓮 「皆さん行きましょう!」

 

霊夢「そうね速く行きましょう嫌な予感がするわ」

 

霧雨「ならさっさと行こうぜ」

 

さと「………理久兎さん」

 

そうして蓮達はこの気を辿り先へと進む。そうして先へと進むと豪華な装飾がされた扉の前へと来る。そして体に圧をかけるほどの気はよりキツく鳥肌がたっていた。

 

蓮 「開けるよ」

 

自動で扉が開き中へと入るとそこには頭のない女性の死体が転がりその近くには銃を持ち全身が返り血を浴び真っ赤になった理久兎が此方を狂気に近い笑顔で見ていたのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな」

神楽「ついに理久兎さんの元に‥‥ただ何ですかこ
   の異様な光景は」

鈴蘭「ぶっとんでる‥‥まさか仲間を」

狗神「信じられね本当に今の彼奴はクズ野郎だな」

鈴蘭「不良が良いことをするとキュンとなるみたい
   に良い人いや神か‥‥だった理久兎がこう悪事
   を働くと凄く極悪というかサイコパスになる
   んだねぇ」

神楽「本当ですね‥‥」

狗神「とりあえず次回の投稿でどうなっているの
   かが分かるよな」

神楽「だと思いたいですね」

鈴蘭「うんとりあえず今回はここまでだね」

狗神「あぁまた次回の月曜日の投稿もよろしくな
   読者様」

鈴蘭「次回‥‥蓮死すをお楽しみにね♪」

神楽「勝手に殺さないでください!そっそれでは
   さようなら♪」


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第253話 理久兎の元へ

こんばんは読者様。また明日から学校で鬱になりそうな怠惰のクソ悪魔です。まぁでも来週の月曜日は何故か学校事態が赤日で休みなので多少良いと思えば良いんですかね。さてとではそろそろ本編へどうぞ。


異様な光景に自分達は整理が出来なかった。頭が吹っ飛び地面に倒れる死体には赤く色づいた白い翼があった事から自分達を殺そうとした天使であり黒幕であるのは間違いない。だが何故に理久兎とその天使はこんな事をしたのだ。

 

理 「やっと来たんだ待ちくたびれたよ♪」

 

しかも見てみると理久兎の顔そして体はボロボロになっていた。

 

霊夢「あんたそれ………」

 

こい「………死体?」

 

理 「ん?あぁごめんねこの肉塊を片付ける時間を

   取れなくてさ」

 

蓮 「理久兎さんその天使は貴方の仲間じゃ………」

 

と、言うと理久兎はギロリと此方を睨む。

 

理 「前々から君らもしつこく仲間‥仲間‥仲間って

   言うけどさ僕の周りにいるのは仲間じゃなく

   てただの駒だよ駒♪言ってる意味は分かるか

   な?」

 

天子「本当に聞いててイラつくわ!あんたのその言

   い方は!同じ従者を持つ者としてそういう駒

   扱いするあんたは絶対に許さないわ」

 

理 「青臭いガキが意気がるなよ?もっと経験を積

   み熟してから物を言えよ?」

 

それに怒りを更に感じた天子は緋想の剣を構え理久兎へと向かおうとするがすぐに抑える。

 

天子「ちょっと何すんのよ!」

 

蓮 「落ち着いてください天子さんも知っている筈

   ですよ理久兎さんは常に挑発をして冷静さを

   失わせて戦うのが彼の戦い方ですあまり気持

   ちを高ぶらせるのは良くないですよ!」

 

妖夢「蓮さんの言う通りです!一時の激情に身を任

   せれば理久兎様の思う壺です!」

 

それを聞き天子は暴れるのを止める。それを見ていた理久兎はつまらなさそうに、

 

理 「何?戦う気がないなら消えてくんない?僕は

   今無性に戦いたいんだけど?」

 

蓮 「理久兎さんもうこんな事は止めましょう!!

   これ以上戦って何があるんですか!」

 

理 「決まってるでしょ絶対神としての1つの椅子

   に座るんだよ?だからこそ新たな世界では必

   要のない者達を‥‥ゴミを掃除しようとしてい

   るんじゃない♪」

 

紫 「御師匠様‥‥その先にあるのは恐らくもう後戻

   り出来ない孤独の道ですわ!」

 

理 「だから何だよ?別に良いじゃない寧ろ大歓迎

   だよ♪」

 

狂暴その言葉が似合うぐらいの獰猛な笑顔でそう答えた。

 

理 「それで?どうするのさ僕と殺り合うの?それ

   とも尻尾を巻いて逃げて世界が崩壊する様を

   見て指を咥えながら絶望するか‥‥さぁ選べよ

   侵入者共あっもし後者を選ぶなら僕は何にも

   しないで帰してあげるけど?」

 

と、理久兎は言うがもう既に自分達の答えは決まっている。

 

蓮 「前者を選びます‥‥そして理久兎さん今度こそ

   貴方を救ってせます!」

 

神楽を構えそして狗神と鈴蘭の式神札を何時でも出せるように構える。そして自分に続き、

 

霊夢「昔に受けた恩は返すわよ理久兎さん」

 

霧雨「同感だぜ!」

 

早苗「祟り神をバカにした天罰を少し受けてくださ

   い理久兎さん!」

 

妖夢「理久兎様お覚悟を!」

 

萃香「殴ってでも目を覚ませてあげるよ理久兎!」

 

咲夜「やられた分は返すわよ玲音」

 

玲音「あぁじゃねぇとお嬢がうるせぇしな♪」

 

聖 「そして捕らわれた従者さん達も助けます!」

 

天子「えぇ従者達の無念も全部のせてやるわ!」

 

さと「理久兎さん‥‥今‥‥」

 

紫 「助けますわ!!」

 

と、全員が臨戦態勢を取る。それを見て聞いていた理久兎は顔を手で押さえると、

 

理 「クククアハハハハハハハハ!救う?助ける?

   目を覚ませる?恩返しに仕返しに更には天罰

   果てには覚悟をね更には雑魚の事も口しゃべ

   るとはなぁ‥‥聞いててマジでウゼェ少しは加

   減をして遊んでやろうかと思ったが止めた全

   員この場で僕が直々に絶望を味あわせそして

   死がどれだけ尊く安らぎであるかを教えてあ

   げるよ!」

 

そう言うと理久兎を中心に黒色が白い部屋を侵食していく。そしてそれに続き懐から光輝く石を3つ出す。それは理久兎の従者達である亜狛、耶狛、黒の変わり果てた石だ。

 

理 「神獣石よ僕に力を貸せ」

 

理久兎の言葉で3つの石は理久兎の近くを浮遊しだすとやがて真っ白の純白の部屋は黒くシックな玉座の間へと変わる。

 

理 「さてと準備は‥‥あっでもまだこれだけしてな

   かったねルールを制定するこれから行われる

   戦いの間だけ自身が敵と認識した者は不老不

   死を付与させる」

 

蓮 「なっ!?」

 

霊夢「彼奴は何を!」

 

早苗「私達を不老不死って!?」

 

理久兎の言葉でバキッ!と何かが割れる音がした。そして自分達を再度見てニコリと笑う。

 

理 「お前らが言うその下らない理想を示して見ろ

   そして分からしてやるよどれだけ貴様らが弱

   いかどれだけ無力かをまぁもしも僕を屈服さ

   せれたら君らの言うことを聞いてやるよ」

 

理久兎は何を考えているのだ。この戦いの間のを不老不死にした所で理久兎の方が更に不利になる筈なのに理久兎は楽しそうに笑っている。

 

霧雨「よく分からねぇがチャンスだぜ!」

 

天子「えぇ!今の私達の肉体なら!」

 

萃香「‥‥紫?」

 

紫 「………引っ掛かるのよね」

 

さと「えぇそれには同じです理久兎さんがこんな無

   意味な事をするとは思えません」

 

聖 「同感ですね何かこのゲームには裏がある」

 

3人の言う通りだ。理久兎という男は常に戦いにおいては無駄な行動に見えてもそんな事は絶対にしない。それにこんな見た感じが八百長のような戦いなんかは特にだ。

 

理 「ククク‥‥さぁどうした折角有利な条件にして

   あげたんだから精々楽しませろよ?」

 

蓮 「注意して行きましょう!」

 

霊夢「えぇ!」

 

全員で注意しながら理久兎へと一斉にかかる。

 

理 「来いよそして僕を楽しませろ貴様らのその御

   託という理想の先にある本当の真実を教えて

   あげるよ!!」

 

そうして蓮達VS理久兎のこの異変の最後の戦いが切って落とされたのだった。




狗神「そんじゃありがとうな」

鈴蘭「理久兎は元から裏切るつもりだったの?」

神楽「分かりませんですがあの天使を殺してしまう
   だなんて」

鈴蘭「もはや凶暴の域を越えてるよ」

狗神「そんなのとっくだ今の彼奴は何をしでかすか
   すらも分からねぇ」

神楽「どうなるんでしょうか」

狗神「分からん」

鈴蘭「ただ蓮くん達が勝つことを願うしかないよ」

神楽「どうか皆に安静が平穏が戻りますように」

狗神「とりあえずそんな訳だから今回はここまで
   だ」

鈴蘭「次回こそ蓮達VS理久兎のレイドバトルを
   お楽しみにね」

神楽「それでは♪」


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第254話 VS理久兎

こんばんは読者様。宿題を片付けていた遅くなってしまった怠惰のクソ悪魔です。3連休明けから大量に宿題が出て遊ぶ時間がないでございます。さてこんなリアル話も放っておいて今回もどうぞ。


自分達は一斉に理久兎へと挑みかかる。これは相手からしたら数の暴力と思われるかもしれない。だが1人だけでは今の理久兎には勝てないのは事実だ。

 

理 「舞え黒椿‥踊れ天沼矛‥」

 

理久兎の懐から黒椿と天沼矛が飛び出し目で追うのがやっとの速度で縦横無尽に飛び回る。

 

蓮 「っ!!」

 

霊夢「このっ!!」

 

天子「気符 無念無想の境地!」

 

天子はスペルを唱えると体に稲光が走る。そして緋想の剣を右手に持ちノーガードで理久兎へと突っ込む。

 

蓮 「天子さん!」

 

止めようとしたが既に遅く止められなかった。そして理久兎へと急接近した天子の攻撃は理久兎の空紅で受け止められた。

 

蓮 「早く援護‥‥をっ!?」

 

早苗「はっ早すぎますよ!」

 

さと「見切りきれない!」

 

援護したいがこの飛び回る黒椿と天沼矛は厄介だ。スペルを詠唱しようとすれば一瞬でやられる。それぐらいに速いのだ。そして天子は弾き飛ばされこっちへと飛ばされてくる。

 

天子「っ!何なの彼奴!」

 

と、言っていると、

 

理 「空紅の全発火能力を解放」

 

理久兎は空紅を断罪神書の縁に当てていた。何故にあんな構えをするのだと思っていると、

 

萃香「紫あれ!!」

 

紫 「………っ!全員この中に入ってちょうだい!!

   カグツチが来るわ!」

 

早苗「カグツチ?」

 

霧雨「何だよそれ」

 

確かにカグツチとは何だとと疑問に思っていると理久兎は断罪神書の縁に空紅の刀身を擦りつけると火の粉があがったかと思うと巨大な紅色の炎の渦が空紅を中心に現れ理久兎はそれを掲げる。それを見てすぐに嫌な予感がした。すぐに自分を含めて皆は紫が作ったスキマに入ろうとするが、

 

理 「ルールを制定するこの炎が消えるまで敵の能

   力及びに飛行の使用を禁ずる!!」

 

紫 「なっスキマが!!」

 

霊夢「えっちょっ!」

 

退路をたたれた。そして、

 

理 「紅カグツチ!!!」

 

理久兎の一撃が放たれ辺り巨大な炎が一直線に自分達に襲いかかる。

 

霧雨「まずい!避けれな‥‥!」

 

妖夢「そんな!」

 

自分達は紅色の炎に飲み込まれた。

 

聖 「くっ!!!

 

咲夜「あぁぁぁぁ!!!」

 

玲音「咲夜!!なんだこの炎は!」

 

さと「きゃーーーー!!」

 

こい「熱いよぉ!!!」

 

熱い本当に熱い。あまりの一撃に皆が苦しむ。そして肉の焼ける匂いが鼻孔につき嫌な気分になる。これは死ぬかもしれない。だが炎で焼け溶けると同時に体が再生する。それが何度も何度も起こる。そして炎が止むとあまりの苦しさに自分も含め全員は地面に倒れる。

 

理 「どうかな?愛宕の炎と同等の炎の味はって‥‥

   あれれ?僕を倒すんじゃなかったの?」

 

蓮 「くっ!‥‥」

 

今だからこそ分かった。理久兎が何故に自分達をこの戦いの間だけ不老不死にしたのか。最初は自分達はメリットだと感じたがそれは普段の自分達でも勝てる相手ならの話だ。相手は最悪の神である理久兎つまり勝つのはほぼ不可能な相手であり逃げることも出来ぬ強敵もしそんな相手と戦おうものなら永遠のこの苦しみを味わい何度も地に頭や体をつける結果になる。理久兎は端から自分達をただ殺すのではなく絶望を与え自分達の心を殺す気だ。

 

理 「お~い生きてますか~死んでますか~あれ?

   やり過ぎちゃったかな?」

 

紫 「くっ御師匠様!」

 

紫は弾幕を飛ばす。だが理久兎は避けずそのままノーガードでその弾幕を受けた。

 

理 「グァァァァ!!痛い痛いよ‥‥」

 

理久兎にも痛みはあるが自分達と違うのはケガが治らない。つまり不老不死なのは自分達だけで理久兎は不老不死にはなっていない。もっと言ってしまえばこの理久兎が仕掛けたゲームは此方が有利と思えるが実際は此方が凄く不利だ。理久兎を殺さなければ自分達は永遠の苦しみを味わう事となる。だがもし理久兎を殺したとして殺せばもう二度と理久兎は元に戻らないつまり自分達からしたらゲームオーバーとなる。まさかここまでこのゲームがクソゲーだとは。

 

理 「痛い痛い‥‥ククこれが生きてる証しか♪」

 

全員「!!?」

 

一瞬だが震えてしまった。あれは子供の純粋な生に対する凶気そのものと思った。

 

理 「アハハハハハこれだよ僕がここにいる実感

   何て素晴らしい!まさしく生ある命アハハ

   ハハハ!」

 

蓮 「うがぁぁぁ!!」

 

力を振り絞り立ち上がり神楽を持って斬りかかるが、

 

ガシッ!

 

ありえない事に左手で神楽を持つ右腕を掴まれ防がれた。すぐに懐から狗神と鈴蘭の式神札を出し、

 

蓮 「狗神!鈴蘭!」

 

狗神「死ね理久兎!!」

 

鈴蘭「ぶっとばされろ!!」

 

狗神の拳と鈴蘭の蹴りが理久兎へと放たれ後少しで当たろうとする所で、

 

理 「生ぬるいよそんな攻撃?」

 

ガシッ!

 

狗神「っ!」

 

左手で狗神の拳を掴むと狗神と自分は持ち上げられ理久兎に回転させられる。

 

蓮 「ぐぁ!!」

 

狗神「うぐっ!」

 

ガスっ!

 

鈴蘭「ぐふっ!?」

 

そして鈴蘭を回転で吹っ飛ばすと自分と狗神を投げ飛ばす。

 

狗神「ちっ!」

 

蓮 「っ!!」

 

受け身を取ると次に玲音が理久兎へと斬りかかる。

 

玲音「ベリアル!」

 

ベリ「仕方ないわねぇ」

 

突然現れた人相が悪い女性と共に炎とガンブレードを巧みに使い理久兎に挑む。理久兎は避けながら玲音へと拳を放つがその瞬間に玲音は炎となり攻撃をすり抜ける芸当を見せる。

 

玲音「こいつ!」

 

ベリ「速いわねぇ」

 

理 「へぇ面白いね君‥‥だけどねそんなデタラメに

   技を使えば良いって訳じゃないんだよ?」

 

そう言うと理久兎は玲音に向かって空紅を断罪神書から引き抜き斬りつけるが玲音はまた炎になって攻撃を避ける。

 

玲音「そういうお前こそな!」

 

理 「あっそ‥‥ルールを制定する1分の間のみの時

   間だけ自分の左手に相手の能力そして個性の

   無効化を付与!」

 

と、唱えると玲音の首もとを掴み持ち上げる。

 

玲音「なっ何だと!!」

 

ベリ「何で炎が!?」

 

理 「炎には炎で相手をしてあげるよ♪」

 

理久兎は右手に空紅を持ち刀身を玲音の首筋に当てると、

 

理 「破ぜろ」

 

ドゴーーンッ!!

 

玲音「がはっ‥‥」

 

ベリ「何よ‥‥この炎は………」

 

玲音の顔が爆発し炎で燃え上がると玲音を放り投げた。

 

蓮 「玲音さん!!」

 

咲夜「よくも!!」

 

霊夢「蓮の仇よ!陰陽鬼神玉!」

 

霧雨「スターダストレヴァリエ!」

 

咲夜「殺人ドール!」

 

早苗「開海 海が割れる日!

 

4人は理久兎へとスペルを放つと理久兎は空紅を断罪神書にしまいそしてただ残虐な子供笑みをしながら背中から翼を生やし突風で正面から向かってくる早苗のスペルを押し返し更にはナイフは素手で振り払い巨大な陰陽玉は足で蹴り飛ばしそして魔理沙の箒による突進を右手で止める。

 

霧雨「なっ!!」

 

理 「これは~お返し♪」

 

理久兎は魔理沙の頭にアイアンクローをし掴むと、

 

ザシュ!

 

霧雨「が‥‥」

 

魔理沙の後頭部から大きな針が飛び出ると同時に血が吹き出る。針が消え魔理沙を離すと魔理沙は地面へと倒れ血溜まりを作る。

 

霊夢「魔理沙!」

 

早苗「魔理沙さん!」

 

咲夜「っ!時よ止ま‥‥」

 

理 「とろい」

 

一瞬だ。僅か0.001秒ほどの時間で理久兎は霊夢と咲夜そして早苗へと入り、

 

ガスっ!ドゴンッ!!ザシュ!

 

霊夢「がはっ!!」

 

早苗「あぐっ!」

 

咲夜「うぐっ!!?」

 

霊夢には腹に右掌底打ちを叩き込んでぶっ飛ばされ咲夜には背後から突然生えた尾による払い攻撃を顔に叩き込まれ早苗は尻尾の回転と同時に放たれた回し蹴りが当たり吹っ飛ばされ23人は壁に激突する。

 

蓮 「霊夢!」

 

すぐに自分は霊夢の元に生き起き上がらせる。息はあるみたいだから助かる。だがその間に、

 

聖 「キャーー!!」

 

天子「あぐっ!!」

 

萃香「何‥で‥」

 

聖は身体中から血を流し倒れ天子は地面に叩きつけら動かなくなり萃香は首を掴まれ悶え苦しんでいた。

 

理 「弱い‥‥弱すぎる何なんだ楽しめないよ?」

 

妖夢「蓮さん協力してください!」

 

蓮 「分かりました!狗神!鈴蘭!」

 

狗神「あぁ!」

 

鈴蘭「リベンジ!!」

 

まず自分は妖夢と共に理久兎へと斬りかかる。理久兎は萃香を放り投げ黒椿と天沼矛を構えると、

 

ギンッ!ガギンッ!

 

自分達の攻撃を防ぐ。そしてニタリと不気味に笑う。

 

理 「ねぇやる気ある?」

 

と、言うと妖夢は歯を食い縛り数歩だけ後ろへと下がると、

 

妖夢「転生剣 円心流転斬!」

 

桜観剣を使い連続の斬り上げ攻撃を理久兎へと放つ。すぐに自分は離れ距離を取り理久兎の背後に回り、

 

蓮 「斬激 刹那斬!」

 

常人の目には見えぬ程の速度で神楽を振るい現れる軌跡と共に理久兎へと向かって走る。そして更に理久兎の左右からは、

 

狗神「犬牙 殺戮演武!」

 

鈴蘭「陰陽 五芒星魔除けの一蹴り!」

 

犬となった狗神は執念と憎しみを惑い理久兎へと突進し鈴蘭は右足に五芒星が描かれたかと思うと右足が白く光輝いた状態で理久兎へと突撃する。この四方からの攻撃なら避けきれまい。だが理久兎は呆れながら、

 

理 「あのさ‥‥綺麗なのは認めてはあげるよ?けれ

   どさ意味がないんだよ」

 

と、言ったその瞬間、理久兎はありえない事に一瞬で姿を消した。

 

妖夢「っ!」

 

蓮 「なっ!」

 

狗神「ちぃっ!!」

 

鈴蘭「おっととと!!」

 

ぶつかり合わないために何とかギリギリ当たりそうな所で止まる。だが一体何処にと思っていると自分達の足元に不可思議な影が出来ているのに気がつく。するとその影から無数の針が飛び出してくる。

 

蓮 「避けて!!」

 

妖夢「しまっ!」

 

鈴蘭「嘘!!?」

 

狗神「何!」

 

ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!

 

突然の攻撃に自分は上手く避けれたが妖夢、狗神、鈴蘭は直撃し黒い針に貫かれ血を吹き出す。

 

蓮 「皆!」

 

針が影に戻ると貫かれた3人は地面に倒れる。そして影から理久兎がゆっくりと現れる。あれは黒の影を操る能力だ。何故、理久兎が使えるのだ。

 

聖 「うっ‥‥あれはそんな‥‥」

 

霧雨「てめぇそれは黒の能力だろ!!」

 

復活した魔理沙は理久兎目掛けて魔法ロケットを放つ。だが理久兎は何を言わず右手の指を合わせ、

 

パッチン!

 

指パッチンをすると魔理沙の魔法ロケットは突然できた裂け目に入り消えた。すると今度は、

 

こい「理久兎お兄ちゃん!お姉ちゃんを悲しませた

   分のお仕置きをとりあえず受けてねよ!夢符

   ご先祖様が見ているぞ」

 

6つの巨大な影が現れ一斉に理久兎へと襲いかかる。だが理久兎呆れながら、

 

理 「縮小」

 

と、唱えた瞬間、6つの影は見る陰もないぐらいに小さくなると理久兎の尾に払われかき消される。

 

こい「耶狛お姉ちゃんの能力‥‥」

 

玲音「それにあの忍者野郎のも!」

 

天子「多重能力者って本当に反則(チート)野郎ね」

 

天子の言う通りだ。今の理久兎はチートを通り越した化け物そのもの。ただでさ強いのにそれにプラスして亜狛、耶狛そして黒の3人の能力までもが追加されているとなると実質4人を相手にしているようなものだ。

 

理 「ねぇ君達は何で諦めないの?僕には分からな

   いし分かりたくもない感情だけど教えてくれ

   ない?君達の心が精神が壊れる前にさ」

 

蓮 「そんなものは決まってますよ‥‥」

 

そう言い自分は神楽を構え立ち上がる。

 

理 「ほう何が決まってるのさ?」

 

蓮 「それは‥‥」

 

と、言った瞬間、理久兎の正面以外を囲うように幾つものスキマが出来るそしてその中から、

 

さと「理久兎さんを!」

 

紫 「救うためですわ!」

 

紫とさとりが現れると2人は理久兎にしがみつき四肢を押さえ込む。

 

理 「なっお前らぁ!!」

 

さと「私達は元より貴方を貴方が愛した従者達を救

   うために来ているんです!」

 

紫 「だから思い出して頂戴!皆の思いや記憶を!

   御師匠様!」

 

そう言い紫は理久兎の首筋に注射器を刺し入れる。

 

理 「離せ!僕に気安く触るな下等種共!!」

 

理久兎は抵抗をしてしがみつく2人を引き剥がそうと暴れ注射器は壊れてしまう。

 

蓮 「なっ注射器が!」

 

霧雨「嘘だろ」

 

妖夢「そんな………」

 

だけそれだけでは終わらず更理久兎の影から無数の槍そして黒椿に天沼矛を出し理久兎共々貫く。だが、

 

紫 「ぐふっ!諦め‥‥ませんわ」

 

さと「しつこいのは‥慣れてますので‥それに!」

 

理 「っ!!」

 

理久兎に異変が訪れた。それは今さっきと比べ暴れる頻度がどんどん治まっていっているのだ。

 

萃香「まさか!」

 

天子「あの‥‥泥臭妖怪達やるじゃない」

 

早苗「成功したんだすね!」

 

つまり上手く薬液を注入出来たのだろう。そして思う2人の体を張ってまでするその執念や思いは強いのだとそんなのを見せられれば黙っている訳にはいかない。

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「っ!あれね!」

 

神楽を見て一瞬で理解してくれたみたいだ。自分は神楽を構え一気に距離を積める。

 

霊夢「行くわよ蓮!!」

 

霊夢は4つの大きな光弾を自分に向かって放つ。それに合わせ神楽で4つの光弾を斬り神楽に纏わせる。

 

紫 「やりなさい蓮!!」

 

さと「蓮さんお願いします!!」

 

蓮 「理久兎さん!!」

 

理 「っ離せ!!!!!」

 

霊夢の霊力と自分自身の霊力によって強く光輝く神楽を構えそして、

 

蓮 「霊符 夢想天斬!!」

 

理 「止めろぉぉぉぉ!!!」

 

ピチャーーン!!

 

大きな被弾音と共に眩しい光が自分達を包み込むのだった。




怠惰「はいはい今回もありがとうございました」

晴明「えぇ♪ってこれがあるって事は理久兎さん
   倒されちゃったんですか!?蓮の修行の意
   味は!?」

怠惰「まぁまぁとりあえずそこは置いておいて今
   回はついに理久兎君について教えるよ♪」

晴明「………裏話っていったい」

怠惰「まずはこれまで皆様が知る理久兎って大体
   のイメージってトラブルメーカーとか行く
   先々でやらかすとかだよね?」

晴明「まぁ確かに」

怠惰「それにプラスして憎めない性格とか人情が
   あるとか誰にたいしても平等的に接する事
   ができるだと思うけど………」

晴明「………ど何ですか?」

怠惰「凶変した理久兎はこれまでの理久兎になか
   ったある感情がこの凶変によって一時的に
   生まれたそれこそが野心というものだよ」

晴明「野心………」

怠惰「そうその野心は誰にも抑えきれないものだ
   よ故に自分の目的のためなら誰だろうが殺
   すし従者ですら使い捨ての駒にするそれが
   理久兎の今の状況だね」

晴明「優しかった理久兎さんが………」

怠惰「まぁ更にぶっちゃけるとこの理久兎の傍若
   無人っぷりは子供の我儘の延長線ってのが
   正しいよね」

晴明「子供の我儘って」

怠惰「だからこそ今の理久兎には社会的な正義や
   悪などが分からない子供そのものであり自
   分こそが正義であり規律であると信じてい
   る故にそれに抗う奴つまり思い通りになら
   ない奴は絶対に許さないってのが裏話であ
   り設定かな♪さてそれを踏まえると♪」

晴明「………まさか!?」

怠惰「ははっ♪では今回はここまでまた次回もよ
   ろしくね♪」

晴明「まずい蓮達が!」

怠惰「ではではまた次回バイバイ♪」


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第255話 理の世界王

こんばんは読者様。新しいアニメがまた次々に始まっていっているなと感じた怠惰のクソ悪魔です。個人的にはベルゼブブ嬢が見たかったりしています。まぁこっちで放送されるかは分かりませんが‥‥さてさてそれではそろそろ本編にどうぞ。


全てを包み込んだ光が止み自分は項垂れる理久兎の前にいた。どうやら上手く倒せたみたいだ。

 

さと「やりました‥‥よね?」

 

紫 「えぇ速くスキマに」

 

理久兎を抑え込む2人はそう言った次の瞬間、

 

理 「ガァァァァァァァ!!!!」

 

紫 「な!」

 

さと「キャーー!!」

 

蓮 「ぐぅ!」

 

突然、理久兎は叫びを上げしりぞけられそして力任せに紫とさとりを投げ飛ばすが2人は何とか受け身をとり立ち上がる。

 

霊夢「そんな‥‥彼奴まだ!」

 

霧雨「なっなんちゅう奴だよ」

 

理 「お前ら‥…良くも僕をこけにしやがって」

 

強い圧が自分達にのしかかり体が一気に重くなる。今、自分達はこの世界の王を前にしているのだと再認識してしまう。

 

理 「うっ!オェェェェ!」

 

だが理久兎も先程に紫が打った薬剤が効いているのか足取りがふらつきそして嘔吐をしていた。

 

紫 「もう止めて下さい御師匠様!」

 

理 「黙れぇぇ!!!お前らごときには分からない

   よな!僕がどれだけ苦しんだかを!どれだけ

   混乱したのかもさぁ!」

 

さと「理久兎さん‥‥」

 

天子「知らないわよ!あんたの事情を私達にぶつけ

   てるんじゃないわよ!!」

 

理 「うるせぇ!!」

 

さながら今の理久兎を何かに例えるとしたら子供の駄々こねと同じに見えてしまう。

 

萃香「理久兎もう止めて!こんな事をしたって」

 

理 「うるせぇんだよどいつもこいつもよ」

 

そう言った途端、理久兎の回りを目に見える程の濃さを持つ霊力、妖力、魔力、神力が渦巻く。

 

理 「仙術二十式真化!」

 

と、唱えた直後、目で見える程の気はなくなるが理久兎の雰囲気が変わる。それはかつて鷺麿の時の理久兎と同じ雰囲気だった。

 

理 「遊びも余興も全てが無駄だと言うのは理解し

   たよだからこそ貴様らに手を抜くのも止めて

   あげる‥‥そして今から始まるのは一方的な虐

   殺と知れ‥‥真仙術 一式 絶龍我天昇」

 

真っ黒の渦が理久兎を包み込む。そして真っ黒の渦から美しく銀色に輝く巨大な爬虫類のような腕が伸び尾が伸び翼が上がりそして巨大な顔が出てくると渦は消えその姿が明らかとなる。それは想像上の生き物つまり伝説の怪物の竜いや龍そのものだった。あり得ないこの光景を目の当たりにした自分と皆は口を開けポカンとしてしまう。

 

聖 「そんな‥理久兎様が‥‥‥」

 

早苗「あれが戦隊物やRPGや怪獣映画等で見るお

   約束の第2形態なんですね………」

 

霧雨「ほう‥‥あれがか」

 

霊夢「って感心してる場合!」

 

と、言っていると理久兎であろう巨龍は自分達を見下ろすと、

 

理 「ルールを制定する今現在におき自身の敵と認

   識した者が滅びるまで力の枷を400解放す

   る!」

 

蓮 「ぐっ!!」

 

霊夢「何‥‥この馬鹿げた気の圧力は!」

 

萃香「これが理久兎の力………」

 

等と言っているとその巨大な爪を自分達に向かってとんでもない速さで振り下ろしてくる。

 

蓮 「っ!回避!!」

 

すぐに回避行動を取り何とか避けるが、

 

理 「行け!」

 

黒椿と空紅と天沼矛をファンネルのように操り自分に向かって追撃をしてくる。

 

蓮 「っ!」

 

どうやら一撃を与えられた事を相当なぐらいに根に待っているみたいだ。

 

鈴蘭「蓮くん!」

 

すぐに鈴蘭が前へと入り2発の蹴りで黒椿と空紅を弾きとばす。だが、

 

ザシュ!!

 

鈴蘭「ぐふっ!!」

 

蓮 「鈴蘭!」

 

天沼矛は弾き飛ばせず鈴蘭の胸を貫くと鈴蘭は粒子となって消え式神札に戻る。

 

蓮 「よくも鈴蘭を!」

 

霊夢「理久兎!こっちを向きなさい!」

 

霧雨「くらいやがれ!!」

 

霊夢はそう言うと魔理沙と共に弾幕を放つが、

 

理 「ちょこざい」

 

首を振り口から爆炎を吐き弾幕を消し去り霊夢と魔理沙を牽制する。だが見ていると今の理久兎には固い鱗があるせいか皆が放つ弾幕を全て弾いているように見える事からダメージはあまりなさそうだ。だが更に理久兎は無数の弾幕を作り出すと翼を羽ばたかせ放ってくる。

 

蓮 「玲音さん!妖夢さん!萃香さん!天子さん!

   聖さん!狗神!」

 

避けながら一部の者達の名を叫ぶ。

 

玲音「何だ坊主!」

 

妖夢「何ですか蓮さん!」

 

狗神「小僧こっちは取り込み中だ!」

 

聖 「どうかしましたか!」

 

天子「何よ!」

 

萃香「呼んだ?」

 

何故このメンバーを呼んだのかそれは見て分かる通り近接特化の者達だ。気で作る弾幕や威力が低いナイフや針などの小物弾幕が効かないのなら強烈な物理的一撃を放てる技ならと思ったのだ。そして呼ばれた者達は大方理解したのか、

 

玲音「そういう事か」

 

狗神「ちっ‥‥仕方ない」

 

萃香「腕がなるねぇ!」

 

天子「さっきの仕返しもしてあげないとね」

 

妖夢「それは賛成ですね」

 

聖 「お仕置きですね」

 

蓮 「行きましょう!」

 

そうして自分達は理久兎への特効を仕掛ける。だがそれを許すまいと黒椿、空紅、天沼矛が自分達に向かってくるが、

 

霊夢「あんた達しくじるんじゃないわよ!」

 

咲夜「仕方ないわね!」

 

紫 「天沼矛はやるわ!」

 

そう言うと霊夢は気の弾幕で空紅を弾き咲夜はナイフで黒椿の軌道をずらし紫は天沼矛をスキマに入れてとサポートしてくれる。彼女達に感謝しながら理久兎へと向かう。そして真っ先に攻撃を仕掛けたのは萃香だ。

 

萃香「ミッシングパープルパワー!」

 

萃香は巨大化し龍となった理久兎を力で抑え込むとその隙に天子は無数の要石を出しそして緋想の剣を構えて一気に距離を摘めると、

 

天子「非想 非想非非想の剣!」

 

緋想の剣で理久兎の胴体を斬りつけると封と文字が浮かび上がるが、

 

天子「要石 カナメファンネル!」

 

出現させた要石をファンネルとして扱いビームで理久兎に追撃を与える。

 

理 「小賢しい真似を!」

 

萃香「やらせないよ!!」

 

天子に攻撃しようとするが萃香が理久兎を抑え込む。そして飛び回る要石を足場にして玲音は駆け上がり、

 

玲音「蒼炎魔斬!」

 

理久兎の右腕に向かって蒼炎を纏ったガンブレードを使い一閃する。

 

理 「ぐぅ!!」

 

玲音「行け!!」

 

そして玲音はそのまま落ちるがガンブレードを構え空中で体を仰向けになるとそれを足場にして妖夢と聖が駆け上がると妖夢は桜観剣を構え、

 

妖夢「人符 現世斬!」

 

一瞬の高速辻斬りで理久兎を斬りつける。そしてそれに続き空中に飛ぶ聖は、

 

聖 「天符 釈迦牟尼の五行山!」

 

と、スペルを唱えると巨大な腕が現れる。そして聖は瓦割りをすると現れた巨大な腕は理久兎の頭に向かって瓦割りで叩きつける。

 

理 「っ!」

 

そして今度は自分と狗神の番だ。地面に落ちた玲音は目でこっちだと合図を送ってくれる。人型となった狗神と共に玲音の元へと向かいそして玲音がガンブレードの樋を見せると自分と狗神はそれを踏み台にして駆け上がり、

 

狗神「小僧はもう少し上に行け!!」

 

蓮 「ごめん狗神!」

 

狗神の肩を踏み台にして更に上へと上がる。そして狗神は拳を構え、

 

狗神「怨念 復讐の一撃!」

 

狗神は自身の怨念を力に変え理久兎に痛撃な一撃を叩き込み次に打ち上げられた自分が萃香の体を使い駆け上がり理久兎の頭まで来ると、

 

蓮 「抜刀 無神一斬!」

 

一瞬の抜刀で理久兎の頭を斬りつける。

 

理 「グァァァ!!」

 

萃香「行くよ理久兎!!」

 

そして最後の仕上げに押さえていた理久兎を持ち上げぶん投げそして、

 

萃香「三歩壊廃!」

 

理 「ぐへっ!!」

 

怒濤とも言える巨大な拳が3発入り土煙を挙げる。

 

霧雨「これはやったか!」

 

早苗「魔理沙さんそれはフラグです!」

 

魔理沙がとんでもないフラグを建てた。そして案の定で煙が消えるとそこには目を細め此方を見る龍となった理久兎がいた。

 

天子「ちっ!まだやるってのね!」

 

玲音「おらぁ!!」

 

天子はふたたびカナメファンネルを操り玲音は蒼炎を放ち理久兎へと攻撃を仕掛けるが、

 

理 「………消えろ」

 

一瞬の出来事が起きた。目の前にいた筈の理久兎が突然消えた。

 

蓮 「なっ!」

 

さと「理久兎さんが消えた………」

 

何処に行ったのだと思っているとその瞬間、

 

萃香「ぐぁぁぁ!!」

 

萃香が悲鳴をあげる。何事かと思い見ると萃香の体に理久兎が巻き付いていたのだ。そしてミチミチと骨をきしませる嫌な音が聞こえてくる。

 

天子「こいつ!」

 

聖 「待っていてください!」

 

玲音「野郎が!」

 

3人は萃香を救おうと理久兎へと向かうが、

 

ボキッ!

 

萃香「あぁぁぁぁ!!!」

 

萃香の骨が折れる音がすると糸が切れた人形のように倒れる。そして巻き付くのを止めた理久兎は翼を羽ばたかせ素早くかつ美しくしなやかに飛びながら、

 

ザシュ!!ザシュ!!ザシュ!!

 

天子「がはっ」

 

玲音「何だと………」

 

聖 「そん‥‥な………」

 

玲音、天子、聖を高速で通り抜けると3人の体は裂かれあっという間に倒された。まさか一気に4人がやられ地面に倒れるとは。

 

妖夢「理久兎さん!!」

 

妖夢は桜観剣と白桜剣を持ち二刀流となって理久兎へと挑むが、

 

理 「遅い」

 

ドコンッ!!

 

また目では見えぬ程の速さで右腕を振り下ろし妖夢は潰された。右腕が上がるとそこは抉れ妖夢の姿はなかった。

 

蓮 「妖夢さん!」

 

紫 「大丈夫よ」

 

紫はスキマを展開するとスキマから2人の妖夢が落ちてくる。

 

妖夢「つつ何が‥‥」

 

蓮 「大丈夫ですか!」

 

妖夢「みょん!?」

 

状況が分かっていないのかキョロキョロしている。だがそんな事をしている間に、

 

霊夢「このぉぉ!!」

 

早苗「許しませんよ!!」

 

霧雨「吹っ飛べ!!」

 

咲夜「よくも玲音を!」

 

4人は黒椿と空紅の妨害攻撃を避けながらも果敢にも理久兎に弾幕を放ち挑む。だが肝心の理久兎はそんなの効かないと言わんばかりに無視して此方を睨む。

 

理 「お前らは許さない‥‥本来なら心も壊してから

   殺すが貴様らだけは例外としてやろう!!!

   ルールを制定する俺に歯向かった3人は今よ

   り不老不死付与は無効される!」

 

理久兎がそう唱えた瞬間、自分とさとりと紫の体が光出す。どうやら自分達3人だけはもうコンテニューが出来なくなったみたいだ。そして理久兎はしなやかに飛ぶと此方へと爪を立てて牙を向けて襲いかかる。

 

妖夢「紫様お逃げ下さい!!」

 

狗神「小僧も行け!お前らが死んだら話にならねぇ

   からな!」

 

こい「行ってお姉ちゃん!」

 

妖夢は二刀を構えそして狗神は獣型になると理久兎に真っ向から挑み力一杯に抑え込む。

 

紫 「この隙に体制を立て直すわよよ!」

 

さと「っ‥‥ごめんこいし!」

 

蓮 「分かりました」

 

スキマに入り自分達は逃げる逃げたのだが、

 

蓮 「っ!!」

 

何かが此方へと一直線に向かってきた。すぐに神楽で抑え確認するとそれら理久兎の天沼矛だ。

 

紫 「しまった!」

 

さと「そう言えばこの中に入れてましたね!」

 

蓮 「ちっ!」

 

ギンッ!

 

弾くが天沼矛は回転し止まると刃を此方へと向けまた襲いかかってくる。

 

蓮 「僕が止めてる間に!」

 

紫 「えぇ!安全な場所に出るわよ!」

 

さと「えぇ!」

 

と、紫は安全な場所にスキマを展開しようとしたその時だった。突然裂け目が現れそこから龍となった理久兎の顔が出てくる。

 

蓮 「なっ!」

 

さと「理久兎さん!」

 

紫 「まさか境界を越えたと言うの!」

 

理 「貴様らに逃げ場などあると思うなぁ!!」

 

口から光のブレスを吐いて攻撃を仕掛けてきた。すぐに紫はスキマを作ると避難する。そして出た場所は先程の戦いの場だった。そして見てみると自分達を逃がすために抑えていてくれた妖夢とこいしと狗神は壁に項垂れていた。項垂れる狗神は発光し光となって札へと戻った。そして裂け目に顔を突っ込ませていた理久兎はヌッと出てくると同時に天沼矛も出てくる。

 

霊夢「っ!まさか蓮達を引きずり出してくるなんて

   型破りも良いところね!」

 

霧雨「いい加減こっちを向け!!」

 

霊夢達は弾幕を放ち攻撃する。だがついに理久兎もイラつき始めたのか霊夢達を睨むと、

 

理 「暴風よ竜巻となりて敵を滅ぼせ!」

 

理久兎は両翼に空気を集め収束させると翼を合わせ収束した空気を合体させ巨大竜巻を引き起こす。

 

蓮 「っ!!」

 

紫とさとりを地面に倒し飛ばされないように抑えるが、

 

霊夢「キャーー!!」

 

霧雨「なっ!!」

 

早苗「いやぁぁぁぁ!!」

 

咲夜「うぐっ!!時よ止ま‥‥っ!!」

 

4人は巨体竜巻に巻き込まれた。

 

蓮 「霊夢!!皆!!」

 

だがそれだけでは終わらずそれに続いて近くで倒れ起き上がろうとしている玲音、萃香、天子、聖にも被害が及ぶ。

 

玲音「がぁっ!!!」

 

天子「嘘でしょ………」

 

萃香「うわあぁぁぁぁ!!」

 

聖 「そんなっ!!」

 

紫 「萃香!」

 

そうして4人も竜巻に巻き込まれる。そして追い討ちをかけるかのように自分達を逃がすために抑えていてくれた妖夢、こいしも竜巻に取り込まれた。

 

さと「こいしぃぃぃ!!」

 

竜巻は破裂し巻き込まれた11人は壁に激突しうなだれる。

 

理 「ふんこれで羽虫とゴミは片付いた彼奴らの意

   識がまだ少し残るなかで貴様らを殺せば絶望

   するだろうな‥‥ルールを制定するこの一撃が

   入るまで目の前の3人の動きを禁ずる」

 

その一言で自分達の体は金縛りにあったがごとく動かなくなる。そして理久兎は口に巨大な光を収束させる。

 

蓮 「っ!ここまでか‥‥ごめん皆………」

 

紫 「御師匠様‥‥」

 

さと「理久兎さん……」

 

理 「滅べ!!」

 

そして巨大な光のブレスが襲い掛かる。もうダメだと思ったその瞬間、

 

? 「させぬぞ!!」

 

ブレスは自分達に当たることなく急な角度変換で上へと打ち上げられた。そして自分や紫そしてさとりは目にするだろう。自分達を救ってくれた龍神をいや千の姿を。

 

千 「待たせたの理久兎!」

 

千は龍の姿となった理久兎を睨み怒声をあげたのだった。




晴明「それでは今回はここまでです」

朱雀「現世は凄い事になってるわね」

晴明「えぇ‥‥」

朱雀「彼奴は怠惰は出てこないのかしらね?」

晴明「えっ?何でよ?」

朱雀「多分あいつが来たら即ゲーム終了すると思う
   けど」

晴明「やっぱり強いの?」

朱雀「えぇ彼奴は強いわ恐らく龍神だったわねが創
   造したこの世界の住人達じゃ絶対に勝つ事は
   不可能よそれに彼奴を越えるまたは同等近く
   のレベルの猛者が他に6人いるのよソロモン
   72柱の悪魔であった私でも勝てないわよ‥‥
   あんな化け物集団はただバアル様ならもしか
   たら出来るかもしれないけどね」

晴明「バアルって?」

朱雀「私達の上司でソロモン72柱の悪魔を束ねた
   実質のリーダーよ」

晴明「へぇそんなもいるんだ」

朱雀「えぇそれで何でもこれはあくまで噂話だけど
   7つの大罪の悪魔の1人と殺り合って天変地
   異を起こしたとか」

晴明「天変地異って」

朱雀「一桁の数字を持つ奴は何かしらの功績がある
   だから一桁なのよ何であれね」

晴明「う~ん悪魔達の世界って奥が深い」

朱雀「えぇ♪おっと長話が過ぎたわねそれじゃあ
   今回はここまでよ♪」

晴明「えぇそれじゃ読者様」

朱雀「またね♪」


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第256話 思いを託して

こんばんは読者様。とりあえず宿題を乗り切った怠惰のクソ悪魔です。長い………そしてどうせまた宿題が出される。もう勘弁して欲しい‥‥さてこんな鬱な話もおいておいてそれでは本編へどうぞ。


死にかけた自分達の前に龍神が現れ助けてくれた。そして龍神は理久兎を睨み、

 

千 「これが貴様の望む姿かいい加減に目を覚まさ

   ぬかこのバカ息子!」

 

理 「何時も何時も‥‥どれだけ僕の前に入れば気が

   済むどれだけ僕が求める光を遮るんだ!」

 

空中で一回転し長い尾をしなやかせ鞭のようにして千へと振るうが、

 

バキンッ!

 

何と千に当たるのは愚か地面にすら当たらず弾かれる。そして弾かれると同じに気がつく。自分達はトーチカ状の結界に入っているのだと。

 

千 「無駄じゃ!そして理久兎もう止めぬか!世界

   を愛した貴様がこんな………」

 

理 「黙れ!!!」

 

今度は光のブレスを吐き攻撃を仕掛けるが光のブレスも自分達には当たることなくかき消える。

 

千 「そうか‥‥ならば良かろう貴様をここで倒させ

   て貰うぞ理久兎よ………そして紫よ一度体制を

   立て直す用意をせい時間は稼ぐ!」

 

紫 「ありがとうございますわ!」

 

そう言うと紫はスキマを開き自分やさとりは勿論のこと自分達を助けるために尽力してくれた霊夢達もスキマへと落としていく。そして千は自分を見ると、

 

千 「少年‥‥いや蓮よこれだけは言っておくぞ耳を

   かっぽじって聞くのじゃ絶望があるなら希望

   はあるのじゃとそしてそなたは今の理久兎に

   はないものがあるそれを使うのじゃ♪」

 

蓮 「えっそれはどういう………」

 

その言葉を聞く前にスキマは閉じられたのだった。どういう意味だと考えていると、

 

さと「蓮さん皆さんを集めましょう」

 

蓮 「えっあっ‥‥そうですね」

 

今はさとりの言う通り傷つき倒れスキマへと落ちていった霊夢達を回収しようと思い探す。そして皆を見つけると一ヶ所に集める。

 

蓮 「霊夢………」

 

霊夢「ん‥‥蓮?あれここはまさかあの世?それにし

   ても気持ち悪い世界ね」  

 

紫 「違うわよここは境界よ」

 

霊夢「えっじゃあまだ?」

 

蓮 「うん」

 

と、そんな会話をしていると皆は徐々にと起き出す。皮肉にも理久兎の作った理のお陰で皆の瀕死的な傷は治っていた。

 

霊夢「………でもどうして?だって理久兎ならすぐ追

   って来る筈なのに」

 

蓮 「それは………」

 

とりあえず自分と紫とさとりとで今起こっている事を説明する。皆が竜巻に呑まれたその時に龍神が駆けつけて救ってくれたことを。

 

霊夢「そうだったのね」

 

早苗「………ですが私達の力で理久兎さんに勝てるの

   でしょうか」

 

萃香「今の理久兎は最早怪物いやそれを通り越した

   化け物のレベルだしね」

 

聖 「………」

 

皆はあの理久兎の強さを知ったのか士気が下がっていた。でと確かに早苗や萃香の言う通りだ。今の理久兎に自分達は成す術がほぼないに等しい。

 

玲音「あのガキをどうやって倒すか」

 

今は龍神が何とか時間を稼いでくれてはいるがもし龍神がやられそして薬剤の効果がなく理久兎が今の状態なら次の標的はここにいる自分達そしてその次はこの幻想郷の住人そして次に日本の大陸そして大陸全土そして最後はこの世界と理久兎の力によって滅ぼされるのは時間の問題だ。それならばここで何としてでも食い止めなければならない。

 

蓮 「絶望があるのなら希望はある」

 

霊夢「どうしたの蓮?」

 

蓮 「さっきね龍神様が言ってたんだよ絶望がある

   のなら希望があるって」

 

霧雨「希望なぁ」

 

玲音「そんなのがあるんだったら今こうして苦労は

   しねぇよなぁ」

 

確かに。だが龍神の一言一言は出会った当初は言っている意味が分からない等があったが今なら分かる。龍神の一言は何かしらのヒントがあるのだと。

 

蓮 「………希望や絶望は関係なくですがこれだけは

   言えますこのまま理久兎さんを野放しにすれ

   ばこの世界は抹消されてしまいます大好きな

   者や愛した者それら皆が消えてしまうんです

   よ!」

 

咲夜「ですが蓮さん貴方は死んだらもう終わりなん

   ですよ!自分を大事にしてください!」

 

霊夢「言えるわ貴方は理久兎に一撃を与えれたそれ

   だけでも充分よ紫やそこの覚妖怪もだけど」

 

と、皆は言ってくれる。だがそれでは気は済まない。何のためにここまで来たのだ。そしてそれを思っているのは自分だけではなく紫やさとりも握り拳を作っていた。すると、

 

玲音「はぁ~これだから女共は………男には引けれな

   い時があんだよそこは理解してやれよこいつ

   基本的に見てて保守的だがここまで出るなん

   て滅多にないぜ?」

 

蓮 「玲音さん」

 

玲音「とりあえずやれるだけやって見れば良いさ」

 

咲夜「はぁ流石は行き当たりばったりで生きていた

   だけはあるわね」

 

玲音「うるせぇやい!」

 

最後の咲夜の一言で苦笑いしか出ないが確かにそうだ。男だとか性別はともかくとして退けない戦いはあるのだ。

 

霊夢「正直な話で私も貴方には戦って欲しくは‥‥」

 

蓮 「ごめん霊夢‥‥それでも戦わなきゃいけないん

   だよ」

 

霊夢「………はぁ聞いたのがバカだったわただしよ!

   絶対に死なないでよ!」

 

蓮 「‥‥うん約束するよ♪」

 

と、言うと魔理沙とこいしはニコニコと笑いながら、

 

霧雨「それが蓮の‥‥最後の言葉だった」

 

こい「‥‥うん約束するよ♪」

 

霧雨「と言いその後彼の姿を見た者はいなかった」

 

蓮 「不吉な事を言わないでくれないかな!!?」

 

霊夢「あんた達は余計なフラグを建てるな!」

 

そんなフラグ全快な事を言われると本当に回収しそうで怖くなってくる。

 

さと「こいし?」

 

こい「テヘ⭐」

 

霊夢「魔理沙あんたは後で4の字固めの刑ね」

 

霧雨「優しくないなぁ!?」

 

と、言って皆が和んでいるのを見て自分はただ心から思った。皆のこの笑顔をただ守りたい。そう思っていると突然自分達の頭上に裂け目が出来上がる。そしてそこから、

 

理 「雑兵共が証拠にもなくまだそんな所に逃げて

   いたか!!」

 

両手で裂け目を抑え巨大な顔をこちらへと入れて理久兎が叫んで来る。そして口から再びエネルギーを溜め込む。

 

早苗「もうこんな所にまで!!」

 

妖夢「紫様!!」

 

紫 「えぇ!」

 

紫がスキマを展開したと同時に理久兎は口からエネルギーを放とうとしたその時、

 

? 「ギャーーーー!」

 

理 「がぁ!!」

 

巨大でなおかつとても美しいく金色の光を放つ白龍が理久兎に体当たりし弾き飛ばす。そしてあの白龍が何かのかという疑問に自分達はすぐに気がつく。

 

白龍「そなたら無事か!」

 

やっぱり龍神だ。それよりも龍神もあの龍の姿になれるのかと思った。やはり理久兎のああいった反則的な所は龍神譲りだと思った。

 

紫 「準備は良いわね?」

 

蓮 「問題ないです」

 

霊夢「行きましょう!」

 

さと「私はもう逃げない今度こそ!」

 

霧雨「それはお前だけじゃねぇよ♪」

 

天子「えぇ」

 

そう言いながら自分達はスキマを通り元の場所に戻る。戻って気づくのは先程よりも部屋は大荒れしていた。たが何よりも目を疑うのは架空の生き物と言われる二匹の龍が互いに睨みあっていた。

 

こい「大きい」

 

早苗「えぇ」

 

と、言うと龍神と理久兎はお互いにぶつかり合い噛み合い爪で引き裂き合い尻尾で叩きつけ合いと繰り返していく。これがただの親子喧嘩などではなく世界の存亡を賭けた戦いなのだと再認識する。

 

千 「ギャーーーー!!」

 

理 「がぁぁぁぁ!!」

 

蓮 「っ!やろう皆!」

 

全員「おぉ!!」

 

そうして自分達は龍神に加勢すべく動く。だがそれを千と戦い合っている理久兎はジロリと睨むと翼を羽ばたかせ暴風をお越し攻撃を仕掛けてくる。

 

玲音「ちっ行けお前ら獄炎 烈火円舞!」

 

玲音を中心に蒼炎が竜巻のように発生する。すると向かってくる暴風は消える。

 

蓮 「玲音さん‥‥ありがとうございます!」

 

そうして自分達はまた突き進む。そして理久兎は千とぶつかりながら今度は尻尾をしなやかせ鞭のようにして攻撃を仕掛けてくる。

 

天子「性に合わないけど!地符 一撃震乾坤」

 

大地を踏みつけると無数の石柱が上がり理久兎の尾の一撃を止める。

 

天子「失敗すんじゃないわよ!」

 

と、言っていると天子の頭上に雷が落ちるがそれはスキマによって天子に当たることなく何処かへ消される。

 

紫 「この傲慢天人は油断しそうですので先に行っ

   てちょうだいただし御師匠様をお願いします

   わ………」

 

天子「ちょっと誰が油断を」

 

と、言っていると今度は巨大な氷塊が無数に落ちてくる。だがそれもスキマへと送られる。

 

紫 「で?油断がなにかしら?」

 

天子「良いわよ!やってもらうわよ!」

 

紫 「との事よ援護するわだから行って!」

 

そう言うと今度は理久兎のブレスと右爪が自分達に襲いかかるが天子の石柱で右爪の一撃を防ぎブレスはスキマ送りされる。2人に感謝をしながら自分は先に進む。

 

理 「っ!退け!!」

 

千 「ぐぅ!」

 

龍神を弾き飛ばし理久兎は此方を向くと頭上を見上げると、

 

理 「降り注げ7つの隕石よ!七星 龍星群!」

 

壊れた天井に写る遥か彼方の空が7回光る。すると徐々に徐々にと7つの隕石が此方へと向かって降り注ぐ。

 

霊夢「紫!」

 

紫 「えぇ!」

 

理 「がぁぁぁ!!」

 

紫に向かって長い鞭のような尾が振りかざされる。

 

紫 「っ!」

 

避けつつスキマを展開し隕石の3つはスキマ送りにするが残りの4つが残ってしまった。だがそれだけではなく、

 

理 「行け僕の眷属よ」

 

と、唱えると理久兎の背後から4体の人型いや前よりも醜く顔が変形した者達、

 

骸1「カタカタ!!」

 

骸2「カタタタタ!!」

 

骸3「カタタタカタカタタ!

 

骸4「アーイ!!」

 

何か1匹違う気がするがそれでも奴等は向かってくる。

 

霊夢「っ私達で何とかするわ蓮は行って!!」

 

霧雨「仕方ねぇ一肌脱ぐか!」

 

こい「うん脱いじゃおう♪だからお姉ちゃんは蓮お

   兄ちゃんと一緒に行ってよそれで理久兎お兄

   ちゃんを救って♪」

 

早苗「奇跡よどうか力を‥‥」

 

咲夜「玲音が切り開いたこの道を絶対に断たせない

   だから蓮さんお願いします!」

 

妖夢「ふぅ‥‥っ!」

 

萃香「一丁やりますか!」

 

聖 「行きます!」

 

霊夢、魔理沙、咲夜、妖夢は骸達とぶつかり合い残った早苗、聖、こいしは隕石を抑えに向かう。残った自分はさとりを見つめると、

 

蓮 「さとりさん行きましょう!」

 

さと「えぇ」

 

そうしてさとりと共に理久兎の元へと向かう。

 

理 「少し手を抜いたぐらいで雑魚風情が勝ち誇り

   そしていちいち意気がりやがって………」

 

理久兎はそう叫び空高く飛び壊れた天井から外へと出ていく。

 

千 「そなたらワシの背中に乗るのじゃ!そなたら

   程度の速さでは追い付けぬぞ!」

 

さとりと見つめ合いお互いに頷き龍神の背中に乗りしがみつくと龍神は空高く飛び上がる。そして遥か彼方の空の高見へと来ると自分達を取り囲むかのように膜が出来る。膜の外の特徴としては白くそして外から生臭い臭いがする。下を見ると自分達が何時も歩く大地は蟻のように小さい。

 

千 「そなたらワシからあまり離れるでないぞここ

   はそなたらの者達が言う所のオゾン層じゃこ

   このオゾン臭は人体には毒じゃからのう」

 

蓮 「えっオゾン層」

 

さと「そんな遥か空へ来たんですね」

 

と、言っていると少し遠くの先に龍となった理久兎がいた。理久兎は此方を睨むと、

 

理 「貴様らはまだ抗うのかまだ戦うと言うのかも

   う全てを諦め裁定に従えばいいものを」

 

蓮 「僕は認めない!今の貴方の目は曇っているん

   です!だから貴方が後悔しないためにも僕は

   いいえ僕達は貴方を今ここで止める!」

 

さと「同感です理久兎さん!」

 

千 「とりあえず1発殴られい理久兎!」

 

そう言うと龍神は理久兎へと爪を立て牙を向け襲い掛かる。

 

理 「舐めるなぁ!!」

 

龍神と理久兎は噛み合い爪で引き裂き合い尾で叩きつけ合いを繰り返し体がボロボロとなるがすぐに再生と繰り返す。

 

蓮 「さとりさんはそこに‥‥」

 

さと「ですが!」

 

蓮 「さとりさんは鍵なんですだから待っていて下

   さい」

 

神楽を構えタイミングを見計らう。そしてまた龍神と理久兎がぶつかり合った瞬間に膜から飛び出し、

 

蓮 「抜刀 神楽一斬!」

 

一瞬の抜刀術で理久兎の目を狙って斬りつける。

 

理 「がぁぁ!!!」

 

千 「どりゃぁぁぁ!!」

 

ドゴンッ!!

 

そしてそこからコンボで龍神の右鉄拳が理久兎の顎にクリーンヒットする。そして自分はすぐに膜の中に避難する。

 

理 「貴様らぁ!!」

 

今度は巨大な光を口に溜め込み一気に此方へと放った。

 

千 「ギャーーーー!!」

 

そして龍神も負けじと光のブレスで対抗する。そして息を整え大きく息を吸いまた膜から出る。

 

蓮 「鷹切り!」

 

理 「くどい!!」

 

大きな翼の羽ばたきによって出来た風に飛ばされ自分はすぐに膜に避難するがさとりがいない事に気がつく。

 

さと「想起 恐怖催眠術」

 

無数の弾幕が理久兎へと放たれるのを見る。その弾幕の中心にはさとりがいた。

 

理 「ちっ!!」

 

理久兎はブレスを止め後退し距離をとるとさとりな膜の中に避難する。

 

蓮 「さとりさん無茶は」

 

さと「分かってますですが皆は私達に思いを残して

   くれたんですせめてそれには答えないと」

 

思いを託す。自分は龍神の真っ白な鱗に覆われた背中に触れ龍神の言葉を思い出す。自分にあって今の理久兎にない物のことを。

 

蓮 「そうだ‥‥そうだったんだ………」

 

さと「蓮さん?」

 

千 「そなたら来るぞ!!」

 

千がそう言うと自分達は理久兎を見るすると理久兎は、

 

理 「真仙術六式六面神想【修羅】」

 

と、唱えると何とまさかと言いたいぐらいに理久兎が6匹に増えそして各々が爪を立てて襲い掛かる。

 

蓮 「何でもありですね!」

 

千 「ちっ!バカ息子1人で手を焼いておるのにこ

   こまで多いとのぉ!」

 

さと「………蓮さんそうなんですね確かにそれなら今

   の理久兎さんにはありませんですがそれを力

   に変えられるんですか?」

 

蓮 「やってみないと分かりません龍神様!!」

 

6匹の理久兎の猛攻を上手く回避する龍神に呼び掛ける。

 

千 「何じゃ童!」

 

蓮 「僕を‥‥理久兎さんの元まで連れていって下さ

   い!」

 

千 「………そうかそなた気付きそして覚悟があるの

   じゃな」

 

蓮 「えぇ!」

 

千 「良かろうワシの全身全力を賭け札としようか

   のう!」

 

そう言うと龍神はとどろを巻くと神力を貯めていく。そして6匹の理久兎が此方へと向かってくる。その瞬間を狙い龍神は貯めた神力を一気に解き放つ。

 

理 「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

一斉に6匹の理久兎が悲鳴をあげたかと思うと理久兎は1つになる。そして自分は神楽を構え瞑想する。その間に龍神は理久兎に組かかる。

 

理 「離せぇぇぇぇ!!」

 

千 「今じゃ!!」

 

目を開き自分は皆の思いを込める。そして、

 

蓮 「金狐化!!」

 

自身の体を変化させると淡い光の玉が下から此方へとゆっくりと上がっていき自分に入っていく。それは龍神やさとりからも出てくると自分に入ってくるそして感じる。皆が自分を信じてくれている事を。そう龍神が言った自分にあって今の理久兎にないものそれは仲間や友の信頼そして理久兎を救いたいという気持ちだ。神楽を構え跳躍する。

 

理 「退けっ!!」

 

千 「くうっ!!」

 

千は弾き飛ばされるが自分は理久兎に向かって神楽を振るう。

 

理 「小賢しい!!」

 

蓮 「くっ!これならどうですか!」

 

翼を羽ばたかせ暴風を作り出すが足に小さな霊力の壁を作りそこから跳躍しと壁ダッシュ跳躍して暴風を耐えながら突き進む。

 

理 「シャァァァァ!!」

 

ゴンッ!!

 

蓮 「ぐっ!まだまだ!!」

 

長い尾が鞭のようにして振るわれ自分に当たり下へと叩きつけられるが足元に霊力の壁を作り真上に一気に跳躍し理久兎の尾に神楽を突き刺す。

 

理 「がぁぁぁ僕の体に低俗な貴様が触れるな!」

 

尾を振り回し抵抗してくるが更に深く突き刺しそして、

 

蓮 「でりゃぁぁぁ!!」

 

神楽を突き刺した状態で理久兎の頭めがけて駆け上がる。

 

理 「このぉぉぉぉ!!」

 

今度は体を回転させ振り払おうするが理久兎の体にしがみつく。そして背中にある1枚だけ逆向きに生える鱗、逆鱗を掴み、

 

蓮 「おりゃぁぁ!

 

グジュ!!

 

一気に引き剥がす。

 

理 「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

流石に結構な痛みがあるのか更にのたうち回る。そしてそれを好機と見て一気に理久兎の頭まで切り裂くと、

 

蓮 「理久兎ぉぉこれで最後だぁ!」

 

理 「止めろぉぉぉ!!!」

 

蓮 「皆信 以心伝心斬!!」

 

ザジュ!!

 

光輝く刃で理久兎の頭を貫く。自分に吸収された光が理久兎に入っていく。そして叫び苦しんだ理久兎は力が抜け地上へと落下する。

 

さと「理久兎さん!!」

 

千 「これ!!」

 

さとりは龍神の背中から理久兎にしがみつくと自分そして理久兎共々で地上へと落ちるのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな」

鈴蘭「姐御体は大丈夫?」

狗神「あぁこっぴどくやられたがな」

神楽「そういう鈴蘭さまは?」

鈴蘭「アハハ能力ですぐに治るから♪」

狗神「しかし何もかもが無茶苦茶だったがついにこ
   れで終わったか」

神楽「そうです‥‥よね?」

鈴蘭「う~んでも何処ぞのゲームってラスボスが第
   三形態までになったりしての大連戦バトルだ
   ったからもしかしたら?」

狗神「いやねぇだろこれまでのを見てると龍形態が
   最後っぽいしな」

神楽「だといいんですけどね」

鈴蘭「理久兎も龍神も幻想郷のフ(ピー)ーザ族だよね」

神楽「それは言っちゃダメです!?」

狗神「とりあえずそろそろ時間だから今回は終わり
   にするぞ」

鈴蘭「はいは~いそれじゃまた次回もよろしくね」

神楽「それではまた次回」

狗神「あばよ」


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第257話 災いの石

こんばんは読者様。ようやくの休みを心から喜ぶ怠惰のクソ悪魔です。1週間が長く感じる今日このごろです‥‥さてさてこんな話もおいておいてそれでは本編へどうぞ。


理久兎共々自分とさとりは空から落ちる。龍神が自分達のすぐ近くにまでくると、

 

千 「そなたらこっちじゃ!!」

 

蓮 「っ!さとりさん掴まってください!」

 

ここから逃げるためにさとりに手を差し出すが、

 

さと「嫌です絶対に理久兎さんを離しません!」

 

蓮 「ここまで来て頑固を貫くんですか!!?」

 

千 「妖怪の娘そなた死ぬぞ!」

 

どうするか。このまま地上に落下したらただでは済まされないのは事実で死亡は確定だろう。そんなの理久兎が皆がそれに自分が望むわけがない。

 

蓮 「このまま行けば僕もそうですが貴女も死んで

   しまうかもしれないんですよ!!」

 

さと「嫌なんです!もう離れるのは‥‥理久兎さんに

   嫌われても構わない近くにいれるのなら!」

 

蓮 「っ!本当に頑固ですね!!」

 

千 「少年よ速く娘を連れてこっちへ!」

 

蓮 「言われなくても!」

 

持ち上げて逃げようとしたその時、自分達の周りに結界が現れる。これは龍神の結界かと思ったが龍神の結界よりも荒々しい感じがする。

 

蓮 「龍神様?」

 

千 「ワシではないぞ!」

 

蓮 「………じゃまさか」

 

さと「理久兎さん」

 

理久兎が決壊を張ってくれたのか全然先程よりも苦しくなくなった。そうして灼熱の炎を帯びて自分達は落下していく。段々と青空が見えそして森が見えそして空中要塞が見えてくる。

 

千 「理久兎にしがみつけ!!」

 

蓮 「くっ!!」

 

さと「うっ!!」

 

そうして自分達は理久兎達の城である空中要塞に墜落した。

 

ドゴーーーーーンッ!!

 

蓮 「さとりさん!」

 

さと「きゃっ!!」

 

墜落し投げ飛ばされるがすぐにさとりを掴み持ち上げると受け身を取り地面に着地する。

 

蓮 「つつ‥‥」

 

さと「すみません我が儘なばかりで」

 

蓮 「いえ………」

 

と、言っていると空から龍となっていた龍神が人の形になって降りてくる。

 

千 「そなたら無事か!まったくその妖怪の娘とき

   たら死ぬかもしれなかったのじゃぞ!」

 

さと「すっすみません………」

 

だがもし自分がさとりの立場で霊夢が理久兎のような立場になったのなら自分もそうしていただろう。そんな事を思っていると、

 

霊夢「蓮!!」

 

霧雨「お前ら無事か!!」

 

こい「お姉ちゃん!!」

 

遠くの方から霊夢達が駆け寄ってくる。周りを見ると隕石で壊れた形跡もなくそして壁の方には骸達が倒れている事からどうやら勝ったみたいだ。そして霊夢は自分の体をまじまじと見て、

 

霊夢「蓮‥‥よね?」

 

蓮 「えっ?うんそうだよ?あっそうか」

 

姿がまだ変わっているためか少し戸惑ってしまったみたいま。

 

霧雨「凄いなお前のその姿」

 

早苗「スーパー(ピー)イヤ人ですか?」

 

蓮 「早苗さんそれはアウトです」

 

でも確かにそう思われても仕方ははいかもしれない。実質前にガラスで見た時の姿を思い出すとスーパーサ(ピー)ヤ人3みたいなのだから。そんな事を言っていると、

 

理 「うっがはっ………」

 

よぼよぼと人型となった理久兎はふらつきながら立ち上がり此方を見てくる。

 

蓮 「下がって!」

 

紫 「そんなあの傷でまだ………」

 

玲音「おいおいこいつ本物の化け物だろ」

 

霊夢「まだやるって言うの理久兎!」

 

全員で構える。だがさとりは立ち上がり理久兎の前に立つ。

 

蓮 「さとりさん!?」

 

紫 「待って‥‥」

 

紫に止められ何だと思っていると足元をふらつかせながら理久兎は口を開く。

 

理 「ねぇ‥‥教えてよ何でそこまで僕につきまとう

   のさ僕は……君は敵だよ‥‥なのに…何でさっき

   だって!!」

 

さと「………決まってます!貴方に憧れそして愛した

   神だからです理久兎さん!」

 

理 「僕はお前なんか‥お前なんか‥ぐぅ!!」

 

頭を押さえ込みまた苦しみ出す。それを見たさとりは何と大胆にも理久兎に近づき、

 

さと「理久兎さん………」

 

理 「うぅぅ何を‥‥っ!?」

 

さとりはまさかのとんでもない行動をして自分達は唖然し驚く。

 

紫 「なぁぁ!?」

 

千 「なっなんじゃと………」

 

蓮  ( ゚д゚)

 

霊夢 (;゚Д゚)

 

こい「お姉ちゃん大胆♪」

 

玲音「大胆だなぁ」

 

何とまさかのキスをした。しかも今の理久兎の身長はさとりよりもちょっと高いだけなため顔を近づけてすんなり出来た。そしてそれが約6秒程続くと、

 

理 「んんん!!?」

 

さと「ぷはぁ‥‥‥」

 

理久兎が何とか離す。そして頭を押さえ少し後ろへと後退る。

 

理 「はぁ‥はぁ‥お前何を!?」

 

さと「………理久兎さんこれが貴方に対しての私の気

   持ちなんですだから思い出して下さい!」

 

理 「馬鹿な行動をして馬鹿な発言‥‥ぐぅぅ!!」

 

先程よりも更に理久兎は苦しみ出す。すると、

 

理 「さ‥とり‥?」

 

さと「そうです!理久兎さん!!」

 

理 「はぁ‥‥はぁ‥‥ぐぅ!!やっと思い出せて来た

   よ………何で忘れて‥‥いたんだろうね」

 

さと「理久兎さん」

 

今度は理久兎に抱きついた。というか行動が大胆すぎて霊夢で慣れた自分ですらも恥ずかしいと思えた。

 

霊夢「何か恋愛小説を見てるみたい」

 

蓮 「うん‥‥」

 

千 「妖怪の賢者よそんな喧騒な目で見るでない」

 

紫 「何か無性にイラつきますわ♪」

 

天子「ふんっ」

 

紫 「何鼻で笑ってるのかしら?」

 

天子「別に♪」

 

と、紫と天子がまた喧嘩を始めそうになったその時、

 

理 「ちっ!!!」

 

ドンッ!

 

さと「きゃ!!」

 

突然、理久兎はさとりを突き飛ばす。その光景に目を疑った瞬間、

 

ザジュ!!

 

理久兎の胴体を細い何かが貫いた。すると理久兎の背後から真っ白の6枚の翼を生やす女性が出てくる。

 

? 「うふふふふ♪理久兎~知ってるかしら?今の

   現世ではやられたのならやり返されるって言

   う言葉があるみたいよ?」

 

理 「てめぇ‥‥生きて」

 

紫 「彼奴は!」

 

千 「なっ嘘じゃ!何故!何故に生きておるのじゃ

   ウリエル様!!確かにあの時にワシが心の臓

   を貫いたのに何故!」

 

あの龍神が一目で分かるぐらいに焦っていた。まさかあの時に言っていた天使はこのウリエルみたいだ。だが天使と言うのは慈愛に満ちて優しさがある筈なのにこの天使は一目見ただけで恐怖を覚えるぐらい怖い。そしてウリエルは此方を見ると、

 

ウリ「あらあらオルビスじゃないこうして貴女と話

   をする時が来るなんてねぇ♪」

 

さと「よくも理久兎さんを!」

 

ウリ「それは此方の台詞よ‥‥私の可愛い孫を娘をよ

   くも汚してくれたわね低俗な者共がこれもあ

   れも全部彼奴等の特にベルフェゴールが!」

 

理 「ぎゃ~ぎゃ~うるせぇよ底辺BBA!」

 

千 「それと間違っておったのはそなたの思想じゃ

   ワシら意外を家畜としようとしたその世界は

   断じて許されるものではないぞ!」

 

と、2神が言ったその時、ウリエルの顔は笑いながらも血管を浮き出した。

 

ウリ「そう‥‥理久兎もオルビスもやっぱり私を拒絶

   するのね………ならば誰も私を拒絶しないそし

   てが私を讃える世界を私が作るのみよ」

 

そう言うとウリエルは懐から禍々しく光輝く水晶を出す。あれはかつて鷺麿が使い怪物へと変貌するきっかけとなった進化の秘宝だ。

 

蓮 「まずい!!」

 

霊夢「止めるわよ!!」

 

ウリ「ふふふっアハハハハハハハ!さぁ進化の秘宝

   よ私とそして理久兎とその従者を取り込み世

   界の新たな創造神を作りなさい!」

 

理 「がぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ウリエルが進化の秘宝を掲げたその瞬間、理久兎は叫びをあげ苦しみ始めた。

 

蓮 「理久兎さん!!」

 

さと「止めてぇぇぇ!!!」

 

紫 「御師匠様を離せ!!」

 

自分達が止めようとするが時既に遅く黒い渦が理久兎を飲み込みそして石となった亜狛、耶狛、黒を飲み込んでいきそれらは1つの怪物へと変貌を遂げる。狼の四つ足その先の爪及びに体と翼は龍となり尾は龍のような形状だが尾の先に黒竜の頭が生える。更に前には左右に狼の頭が2つ並びそして真ん中には龍の頭が生えまるでケルベロスのようや見た目になると今度は龍の頭に6枚の翼を生やす女性の上半身が出て此方を見る。そして女性は口を開くと、

 

ウリ「くくくアハハハハハこれぞ力よ次はオルビス

   貴女を飲み込んであげるわ♪」

 

やはり女性はウリエルだ。あまりの出来事に自分達は息を飲むのだった。




狗神「………そんじゃ今回もありがとうな」

鈴蘭「やっやっぱり第三形態突入したよ!?」

神楽「理久兎さん達を取り込むなんて」

狗神「鷺麿と同じじゃねぇか誰だあんな非人道な
   あんな石を作った奴は!」

鈴蘭「前々から思ってたあんな石は陰陽術にも記
   されてなんかいないだからウリエルだった
   よね?は鷺麿を裏で操っていた奴と繋がっ
   ているって事だよね!?」

神楽「もしくわウリエルがその首謀者だったって
   事も」

狗神「だがそれ以前にこれは危機的だあの理久兎
   をそしてその従者を飲み込んだあの天使は
   恐らくとんでもなく恐ろしい奴になってい
   る‥‥筈だ」

神楽「本当に世界が終わりかねませんよ!?」

鈴蘭「どうなるんだろこれ」

狗神「とりあえず今回はここまでだ!」

鈴蘭「また次回もよろしくね!」

神楽「それではまた次回です」

狗神「じゃあな!」


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第258話 閉鎖世界の絶望的闘い

こんばんは読者様。何かホシリベがやりたくなり1年ぶりにやり始めている怠惰のクソ悪魔です。因みにデータがロストしていて初めからやっているのは内緒です。それではそろそろ本編へどうぞ。


理久兎やその従者3人を取り込んだウリエルは不適にも笑うと、

 

ウリ「さぁ祝福なさい新たな世界の創造をそしてそ

   の身に感じなさい‥‥!」

 

巨大な右前足を一方前へと出すと空間が一気に変わり光輝くまるで天国のような世界になった。

 

霊夢「何これ」

 

紫 「一瞬で変わった」

 

千 「気を付けるのじゃ恐らくこれはウリエル様の

   魔法でワシらを逃がさぬためにワシらのいた

   空間変えたぞ」

 

ウリ「ふふふっさぁ私が望む楽園を築きましょうか

   XIIの刻パラディースス」

 

上半身だけとなったウリエルは11個の光輝く武器を浮かせるとそれらは合わさり巨大な光輝く鍵を催した剣となる。

 

蓮 「あの天使を止めましょう龍神様!!」

 

千 「うむ!ウリエル様を放ってゆく訳にはいかぬ

   あの方を野放しにすればまた悲しみの連鎖と

   なるからの!」

 

あの天使を様つけしている言葉が気になる。やはり昔に何かあったのは明白だ。だが今はそんな事を思っている場合ではない。

 

ウリ「さぁ新たな礎となりなさい!!」

 

巨大な体躯で自分達へと一瞬で近づき突進してくる。

 

萃香「止めるよ!」

 

巨大化した萃香は真っ向からウリエルを止めるが、

 

狼頭「がぁぁぁぁ!!」

 

狼頭「がるるるる!!」

 

2つの狼の頭が萃香の両手に噛みつくきそこから血が流れ出る。

 

萃香「ぐぅこの狼の頭ってまさか!!」

 

さと「そんな‥‥亜狛さんと耶狛さん」

 

心を読んだのかあれが亜狛と耶狛とさとりは呟く。

 

蓮 「何人か背後に!」

 

霧雨「分かった!!」

 

聖 「お供します!」

 

早苗「私だって!」

 

魔理沙、聖、早苗、天子は背後へと回り込み、

 

霧雨「まずは一発くらっとけマスタースパーク!」

 

天子「おまけよ!全人類の緋想天!」

 

聖 「覚悟!アーンギラサヴェーダ!」

 

玲音「くらっとけ!蒼火炎弾砲!」

 

4人が一斉にスペルを放ち背後から攻撃する。だが後ろには、

 

黒竜「がぁぁ!!」

 

黒竜の頭は口から黒い巨大なブレスを放ち魔理沙達が放ったブレスを全て飲み込み消す。

 

早苗「奇跡 白夜の客星!」

 

咲夜「時府 イマジナリバーチカルタイム!」

 

雨のように無数の弾幕を降らすが巨体となった怪物の下に出来た影から無数の槍が生まれ降ってくる弾幕をかき消す。

 

霧雨「おいこの尻尾の黒竜って!」

 

聖 「黒さん!」

 

黒竜「がぁぁぁ!!」

 

と、後ろでも大乱闘が起きていた。

 

蓮 「でやぁぁぁ!!」

 

霊夢「はぁぁぁ!!」

 

霊夢と共に龍の頭に生えるウリエル本体に攻撃を仕掛けるが、

 

ギンッ!ギンッ!ギンッ!

 

自分の一太刀に限ってはまるで読まれているのか攻撃を全て弾か霊夢の体術そして弾幕は左手で防ぎ弾きと防御していた。

 

ウリ「退きなさい」

 

ガギンッ!!

 

蓮 「ぐぅ!!」

 

霊夢「きゃっ!!」

 

ウリ「やりなさい理久兎」

 

弾き飛ばされ萃香の体に背中から激突するとウリエルの下にある龍の首は口に光を溜め込みそして自分と霊夢そして萃香ごと殺る気だ。

 

萃香「なっ!!」

 

霊夢「まずい!」

 

蓮 「結界を!」

 

と、言う前に後ろから何かに掴まれ自分と霊夢はスキマに送られ萃香も足元にスキマが出来て落ちる。その結果、光のブレスを回避できた。そして引っ張られて来た場所は皆が戦うすぐ近くだ。

 

蓮 「ありがとうございます紫さん」

 

萃香「ごめん紫‥‥油断したよ」

 

霊夢「それよりも彼奴の下にある頭が理久兎なのよ

   ………ね?」

 

まさかあの理久兎達があんな姿にされるとは夢にも思わなかった。

 

紫 「えぇそうみたいね‥‥廃線車両爆弾!」

 

紫はスキマから電車を出現させウリエルとぶつけそして、

 

ドゴーーン!!

 

爆発させる。だがウリエルはピンピンしていた。

 

ウリ「効かないわ何かしら?その一撃は?」

 

紫 「えぇだから囮よ」

 

爆煙の中から妖夢が桜観察剣を構え現れる。

 

妖夢「断迷剣 迷津慈航斬!」

 

強烈な一撃を叩き込むが、

 

ウリ「確か~あぁ拡大」

 

だがウリエルには当たらない。当たるであろうと思われたがいきなり妖夢と距離が離れたのだ。故にからぶりで終わる。

 

さと「こいし!」

 

こい「うん!」

 

そして今度はさとりとこいしが逃げたウリエルに追撃を与えに行く。

 

こい「抑制 スーパーエゴ」

 

さと「想起 飛行中ネスト!」

 

こいしがウリエルを吸い寄せさとりが攻撃をするが、

 

ウリ「小賢しい真似を」

 

巨大な翼を広げ飛行すると2つの竜巻が発生する。

 

さと「逃げるわよ!」

 

こい「うん!」

 

さとりとこいしはすぐに避難するが2つの竜巻は合わさり超巨大竜巻となって自分達共々襲いかかる。

 

蓮 「これは理久兎さんの!」

 

千 「離れておれ!」

 

龍神は竜巻に向かっていきたった1発の拳で竜巻を消し去る。そして一気にウリエルに向かって行く。

 

ウリ「貴女から来てくれるのねオルビス」

 

千 「ワシをその名で呼ぶでないわぁ!!!」

 

拳に気を纏わせ殴りかかるがウリエルは難なく左手で受け止めた。

 

千 「なっ!」

 

ウリ「ふふっ捕まえたわオルビス」

 

龍神の腕に変化が現れる。ウリエルが掴んでいる手から徐々にとだが龍神の体に白い膜が覆っていく。

 

千 「ぐぅ!!」

 

ウリ「もうさみしくないわ一緒に世界を造るために

   贄となって私の力として生きましょう♪」

 

やっぱりウリエルは龍神を理久兎達と同じように吸収しようとしていた。

 

蓮 「龍神様!!」

 

霊夢「止めるわよ!!彼奴が龍神様までも吸収した

   りしたら手がつけられなくなるわ!」

 

霧雨「ちっ!!」

 

玲音「おらぁ!!」

 

皆で一斉に挑む。だが、

 

ウリ「ルールを制定するわオルビスを吸収し終える

   まで他の者は動くことを禁ずる!」

 

と、唱えたその直後、自分達の体はまるで金縛りにあったかのように動かなくなり地面に落ち這いつくばってしまう。

 

蓮 「ぐぁ!!」

 

紫 「よりによって!!」

 

さと「理久兎さんの能力を完璧にコピーして!」

 

動こうと頑張るがそれでも地面に這いつくばってしまう。このままでは本当にまずい。

 

ウリ「さぁオルビス♪」

 

千 「止めろ離すのじゃ!!」

 

オル「まだ抗うの?もうおしまいなのに何なら誰か

   に助けてもらう?もう貴女を助けてくれる者

   は誰一人としていないそしてここはもう閉鎖

   された世界だから期待して希望を持ったとし

   ても現れないわよ?」

 

ウリエルの言う通りだ。自分達は動けない。そして誰一人として来ないのは明白。このまま自分達は龍神が飲み込まれていく様を地面に這いつくばって見ているだけしか出来ないのか。

 

千 「っ!助けて怠惰!!!!!」

 

と、1人の男の名前を叫んだその時、

 

? 「はぁやれやれ本当に見てらんないや」

 

ジャキンッ!!

 

ウリ「えっ?………キャー~ーーーー!!!」

 

突然の出来事に自分達は驚いた。一瞬で龍神を掴んでいた腕がなくなり同時に龍神が消えているのだ。そして自分達はウリエルの腕を切り落とした者の姿を見る。それは漆黒の黒衣の軍服に身を包み両肩には黒い翼が生え右手には大鎌を持ちそして左手には吸収されそうになっていた龍神を抱き抱えるその者を自分は知っている。

 

蓮 「あれは怠惰さん‥‥」

 

霊夢「なんで彼奴が」

 

そう服装何故か軍服になって違っていたがそれは怠惰だ。そしてウリエルに向かって、

 

怠惰「人の玩具を何壊そうとしているのかな雑魚天

   使が」

 

と、吐き捨てるようにそう言い放ったのだった。




狗神「おっおい彼奴!!?」

鈴蘭「あっ姐御挨拶!」

狗神「あっあぁコホンッ!それじゃ今回もありが
   とうな」

神楽「まさか怠惰さんが乱入してくるなんて」

鈴蘭「ぜっ前代未聞も良いところだよ!?」

狗神「やっぱりタダ者じゃなかったんだ彼奴」

神楽「しかも何時もと違って死んだ魚みたいな目が
   光ってますよ!?」

鈴蘭「絶対にあんなの怠惰じゃない!?」

狗神「じっ次回に分かるだ‥‥ん?手紙?」

神楽「狗神様なんて書いて」

狗神「次回はあっち‥‥だそうだ」

鈴蘭「えぇ~良いところで!!?」

神楽「誰からですか?」

狗神「宛先は不明だ」

鈴蘭「ん~仕方ないよね」

狗神「だなということだから次回はあっちだ」

神楽「よろしくお願い致します」

鈴蘭「とりあえず終わろうか」

狗神「だなそんじゃ今回はここまでな」

神楽「また次回もお願い致しますね」

鈴蘭「それじゃまったねぇ♪」


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第258話 魔王は近くにいた

こんばんは読者様。何とか課題が半分近くまで終わった怠惰のクソ悪魔です。まだまだ半分‥‥本当に終わるのかこれ‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


突然の事過ぎて頭が混乱しそうだ。何故に怠惰がここにいる。どうやってここに来たのかもう何がなんだか分からない。だが分かるのは吸収されそうになっていた龍神を助けたのは怠惰だと分かった事ぐらいだ。

 

ウリ「貴様!!貴様は!!どうしてここにいる!」

 

切断された左手を再生させ怠惰に向かって叫ぶ。あの焦り具合からして何かありそうだ。

 

怠惰「どうしてってねぇ?」

 

ウリ「ここはもう私の世界よどうやって入った!」

 

怠惰「いや最初からいたんだけど?」

 

ウリ「なっ!!」

 

どういう事だ。最初からいたとはまさか、

 

霊夢「あんた‥‥まさかずっと後を………」

 

怠惰「そうだよ♪ここに侵入しようと君達が特攻を

   仕掛けてからずっと後をつけて見てたけれど

   いやはや本当に反吐が出るぐらい下らない絆

   を見せられて頭痛がしたから1回痛み止めを

   持ってこようかと思ったぐらいだよ♪」

 

こんな皮肉を言えるのは怠惰ぐらいつまり正真正銘の本物なのは間違いないだろう。

 

千 「すまぬな怠惰よ」

 

怠惰「良いよ別に」

 

怠惰は地面に降りると龍神を離す。すると、

 

天子「あんた闘いに参加しないとか言ってた癖にこ

   ういう時にしかも私達がやられる様を見てる

   とか悪趣味にも程があるわよ」

 

怠惰「う~ん君達は何か勘違いしてるよね?」

 

天子「はぁ?」

 

怠惰「俺は理久兎君達を相手にするのは君達とは確

   かに言ったけど天使までやれとは言ってない

   よ?君達だと荷が重いだろうしね♪」

 

と、言っているとウリエルはその巨体をいかし自分達に突進してくる。

 

蓮 「なっ危ない!!」

 

怠惰「えっ何が?」

 

ドゴン!!

 

ウリ「ぐっ!!」

 

鈍い音が聞こえウリエルはその場で止まる。よく見てみるとそこには透明な壁が出来ていた。

 

霧雨「これは魔法障壁か!」

 

怠惰「お見事♪正解だよ魔理沙ちゃん」

 

霧雨「ここまで透明な魔法障壁は見たことがねぇ‥‥

   お前は一体何者なんだよ!」

 

怠惰「う~ん何て言おうかね?」

 

ウリ「貴様は貴様だけは!!」

 

怠惰「はぁ‥‥うるせぇよ黙って消えてろ

 

ドンッ!!

 

ウリ「ぐふっ!!」

 

結界が弾けウリエルは吹っ飛ばされる。自分達が手こずっていたウリエルが呆気なく吹っ飛ばされる様を見たのと一瞬だったが怠惰の一言にとてつもない殺気を感じ自分の体に冷や汗が流れる。

 

怠惰「さてと千ちゃんこれを渡しておくよ」

 

そう言い怠惰は龍神に何かを投げ渡し龍神はキャッチする。見てみるとそれはまさかのデジタル時計だ。

 

怠惰「始めるときはスタートって言うからそしたら

   5分そして9分経ったら合図を送ってよそれ

   から結界でも張って上空に逃げてなよ多分千

   ちゃん達もろとも殺りかねないからあっそれ

   と君達に伝えるけど見たくないなら目を反ら

   してよもし見たいのならこれからの生を歩む

   者としてこの闘いを参考にし反面教師と見ろ

   これは外道の道を歩んだ者の闘い方だから絶

   対に歩んではいけない禁忌の道だから」

 

怠惰が1歩と歩くごとに体が重くなる。そして光輝く天国のような世界は一転し暗雲となり暗くなる。そして自分は見てしまう。怠惰の背後にこの世には絶対に存在してはならないと思えるぐらいの黒い無数の化け物達を。

 

蓮 「なっ何あれ‥‥」

 

妖夢「あれは怨念の塊それも相当な数の!あんな数

   は見たことがない………!」

 

さと「うぐっうえっ!!」

 

こい「お姉ちゃん!」

 

さと「聞こえる‥‥死にたくない殺して早く死なせて

   殺してやる‥‥なんなのこの声は!」

 

あの塊からはそのような声が聞こえるみたいだ。あそこまでの物を見ると怠惰はどれだけ言い訳しようとももうただ者ではないのは用意に分かる。

 

ウリ「貴様!!貴様!!貴様!!貴様!!」

 

怠惰「お前には色々と聞きたいことがあるから少し

   聞かせてもらうとして9分だけ遊んでやるよ

   来な」

 

ウリ「滅されろ!!」

 

無数の光の刃を生成し怠惰にいや自分達もろとも殺る気だ。

 

怠惰「千ちゃんスタート」

 

千 「うむ!行くぞそなたら!」

 

デジタル目覚まし時計を押し球体状に結界を張り自分達を浮かせると怠惰はあの化け物を相手に翻弄する闘いを見せ始めた。そして結界に入った自分達は何とか動けるまでになり座る。

 

天子「すっ凄い」

 

萃香「あっちにえっ!こっちてえぇ!?」

 

紫 「どうやってあんな移動を‥‥」

 

雷鳴が鳴り響き落雷が落ちとこの閉鎖世界で天災が起きていた。だが驚くのは怠惰は一瞬で消えては現れるまた消えてと繰り返しで訳が分からない。

 

蓮 「龍神様‥‥隠さずに教えてください怠惰さんは

   一体何者なんですか」

 

千 「………もうこの闘いを見ているのなら仕方がな

   いかならば言おうあやつ怠惰の事をあやつの

   旧名を恐らく聖そなたは分からぬかもしれぬ

   が魔理沙そなたなら分かるやもしれぬの‥‥」

 

霧雨「どういう‥‥怠惰まてよ確か7大罪の罪にあっ

   たよな怠惰の咎が‥‥っておっおいまさか!」

 

千 「そうあやつの旧名は7大罪の1柱にして司る

   は怠惰その名を怠惰の魔王ベルフェゴール」

 

ベルフェゴールと言えば先程にウリエルが憎たらしく言っていたあのベルフェゴールで間違いないだろう。まさか怠惰がRPGにおいてとラスボスとまで言われる魔王と言われる者だったとは誰が思ったか。

 

霧雨「マジか!あのベルフェゴールだって!」

 

こい「凄いのそれ?聞いたことないけどなぁ?」

 

霧雨「バカ野郎!ベルフェゴールってのは神魔大戦

   で活躍するルシファーやサタンとタメを張れ

   るぐらいの強さを持つ大悪魔だぞ!」

 

前に怠惰が少しだけ語っていた神魔大戦の話で活躍していたというルシファーとサタンとタメを張れるつまり頂きにいる者の1人で間違いはないだろう。すると、

 

? 「7大罪のベルフェゴールですって!!!」

 

玲音「がぁ!!」

 

咲夜「しまった!玲音しっかりして頂戴!」

 

うつ伏せに倒れる玲音の背中から炎が上がり不気味な女性いやベリアルが現れる。

 

ベリ「何処にいるのかしらベルフェゴールは?」

 

千 「あそこじゃ」

 

龍神は指差すとベリアルは見るが、

 

ベリ「………いないじゃない?」

 

蓮 「えっあそこで戦っている男性が………」

 

ベリ「何をいっているのかしらねそこの青二才は?

   確かにあの大鎌はベルフェゴールが使ってい

   たシレンティウムで間違いはないわよけれど

   私の知っているベルフェゴールは髪は長く体

   もグラマーな女性よ?」

 

千 「なっ何じゃと!?」

 

龍神までも驚いていた。それなら怠惰は一体何者なんだ。性転換な訳はないとは思うがまた謎が生まれた。

 

天子「所であんた誰よ」

 

ベリ「私?私は炎の悪魔ベリアル♪」

 

霧雨「ここにも大物がいたぁぁ!?」

 

魔理沙が叫ぶことからこのベリアルというのも悪魔そして名が知られるほど有名なのだろう。

 

玲音「おい‥てめぇ‥違うならいい加減に消えろ」

 

ベリ「はいはい興味ないから良いわじゃあね」

 

そう言いベリアルは消えた。謎だけ生んで消えるとか止めて欲しい。龍神が思っていた情報とは違うなら怠惰は誰なんだ。そうしていると、

 

千 「怠惰よ5分じゃ!!」

 

怠惰「おっともう?………なら」

 

そう言い怠惰は懐から金色に光輝く玉を出す。

 

蓮 「何で怠惰さんがあれを!」

 

紫 「あれは進化の秘宝」

 

先程のウリエルそしてかつて鷺麿が使ったあの進化の秘宝そっくりな物が出てきて動揺する。そして怠惰はそれを掲げると、

 

怠惰「賢者の叡知よ我が命ずる合わさり怪物となっ

   たバカ共を分離せよ!」

 

と、怠惰が唱えた直後ウリエルの体は光輝き出すと5つに別れる。そして別れた者の中に凶変した理久兎、亜狛、耶狛、黒が放り投げ出された。

 

紫 「御師匠様!!」

 

さと「理久兎さん!」

 

と、言っているとすぐに理久兎達は消える。そして自分達の目の前に4人を持つ怠惰が出てくる。

 

怠惰「重ぇよ速く開けてくんない?」

 

千 「すまぬ!」

 

結界に穴を開けると怠惰は4人を放り投げて入れる。だが背後から、

 

ウリ「天兵!」

 

分離し元に戻ったウリエルはそう叫ぶと無数の天使達が現れ此方へと一斉に襲いかかるが、

 

ベル「音楽療法術シレンティウム・ララバイ」

 

大鎌を構える。すると大鎌の尻にあるフードの女性の口が開くと心地のよい歌が流れる。

 

千 「耳を塞げ!!」

 

蓮 「えっ!」

 

何と思ったがすぐに耳を塞ぐ。すると向かってくる天兵達は突然止まると力が抜けたかのように地面へと落ちる。

 

ウリ「ベルフェゴール!!」

 

怠惰「うるさっ‥‥」

 

パチンッ!

 

指パッチンを合図に何処からともなく無数の鎖が現れウリエルを縛り付ける。

 

怠惰「さてとまず聞きたいけどお前が使ってた進化

   の秘宝それを何処で手に入れたのかな?事と

   返答次第だと」

 

ウリ「教えると思っているの!!」

 

怠惰「まだ言いかけ‥‥はぁ………まぁ良いか確かお前

   は悪魔それも俺ら古代魔族が大嫌いだったよ

   ね?」

 

ウリ「だから何よ!」

 

怠惰「なら教えてあげるその進化の秘宝を作ったの

   は俺だよ♪」

 

蓮 「なっ」

 

霊夢「あれを作ったですって………」

 

また1つ謎が生まれたと同時にあんな狂った禁断的アイテムを作ったという事実に驚きを隠せなかった。

 

ウリ「なっ嘘よ!あれが穢れていやぁぁぁぁぁ!」

 

怠惰「アハハハハハやっぱり良いねぇ悲鳴はさぁ♪

   特に天使がそうやって悲鳴をあげる様は何時

   聞いても心地がいいや♪」

 

怖いただ怖い。凶変した理久兎を見るよりも遥かに怖く狂気を含むその笑顔に体が動かなくなり息が苦しくなってしまう。にこやかに笑っていた怠惰のあの笑顔は恐らく表面は笑っているだけな感じはしていたがまさか本来の笑顔がここまで怖いとは。

 

ウリ「あの女‥‥こんな穢れた物をよくも!!」

 

怠惰「貰うよ♪」

 

ウリ「やめ止めなさい!!」

 

ウリエルの懐をまさぐり進化の秘宝を取り出し怠惰は眺める。ここから見ても分かるぐらい宝玉は不気味に黒く鈍い光で輝いていた。

 

怠惰「俺が作ったのと違う‥‥レプリカか」

 

バリンッ!!

 

そしてありえない事にそれを握り潰して破壊した。

 

怠惰「さてと聞きたいことも終わったしそろそろか

   なぁ?」

 

と、言ったその瞬間、

 

じっかんだよ~♪じっかん~♪じっかんだよ~♪

 

怠惰が渡した時計は女性の声のアラームが鳴り響く。

 

千 「怠惰よ時間じゃ!」

 

怠惰「OK♪さぁてと時間切れになったしそろそろ

   とどめと行こうか♪」

 

ウリ「ぐぁぁぁ!」

 

鎖に引っ張られウリエルは地へと落ちる。怠惰も地へと降りると、

 

怠惰「俺に憑きし負の感情を持つ者共よ形作り全て

   を飲み込め禁忌GAMEOVER【怠惰】」

 

大鎌を地面に突き刺し叫ぶと同時に怠惰を中心にドス黒いものは地面に広がっていきこの閉鎖世界を侵食していく。そしてそのドス黒いものから無数の腕が伸びウリエルを掴んでいく時ふと怠惰を見るとありえない事に怠惰の背後に後ろ姿ではあったが長髪で美しい見たことない女性が背中にいて驚く。誰なんだろうと思っていると、

 

早苗「龍神さま!」

 

千 「っ!避難するぞ!」

 

怠惰が放ったあの術により現れた腕は自分達にも向かってくるが龍神が回避してくれたため被害はなかった。あれは敵味方関係なくやってくる技かと思いつつ下を見ると、

 

ウリ「なっ何よこれは穢らわしい!!」

 

怠惰「それは俺に憑いている怨念の数々さそれと酷

   いなぁお前の同士達もいるのに」

 

怨念「助けてぇ‥‥」

 

怨念「ウリエルさまぁぁぁ!」

 

ウリ「そん‥な‥何て汚ならしい!!この外道!」

 

敵とはいえウリエルの言葉には少しだが共感してしまう。何せ怠惰のやっている事は本当に許されざる戦い方なのだから。

 

怠惰「そしてその怨念は穢れとなり体を蝕みやがて

   腐食させるそれもちょっと触れただけでも致

   死の猛毒となるんだよ♪」

 

と、言っているとウリエルの体は徐々にと真っ黒になっていく。

 

ウリ「がぁぁぁ!!」

 

怠惰「あっそうそう姉貴に会ったら伝えておいてく

   れない?悪いけどまだそっちには行けないっ

   てさ」

 

ウリ「ベルフェゴール!!!」

 

と、ウリエルが言った直後、ウリエルはドス黒いものに飲まれて消えていった。そして自分達は実感した。目の前にいるのは本物の魔王と呼ばれた者なのだと。

 

千 「そろそろかの」

 

下へと降りようとしたその時、

 

怠惰「来るな!千ちゃんはそのままそこで待機して

   てくれ」

 

千 「なっ何故じゃ!」

 

蓮 「なっ!」

 

自分は見た。怠惰の足元に黒いものの腕が足をつかみ怠惰の体を腐食させていっていたのだ。

 

怠惰「千ちゃんパス」

 

千 「おわっとと………」

 

龍神に大鎌と進化の秘宝いや確か賢者の叡知と呼ばれる宝玉そして本を投げ渡した。

 

怠惰「それを持っていっておいてよ後で受けとるか

   らさ♪」

 

千 「そなたそれは死亡フラグじゃぞ!!」

 

怠惰「問題ないさ♪さぁそろそろこの世界は消えて

   なくなるから速く逃げな」

 

千 「そなたは!残る気か本当に死ぬ気か!」

 

怠惰「大丈夫だから速く行け!このままだとお前ら

   は異次元の境界で永遠に迷うことになるぞ」

 

紫 「スキマを開くわ!」

 

紫はスキマを開き昏睡している理久兎達を入れる。

 

怠惰「大丈夫♪ほら」

 

千 「絶対じゃぞ!絶対じゃからな!‥‥そなた達行

   くぞ!」

 

そう言い龍神はスキマに入る。自分達もスキマへと入りスキマが閉じられようとしたその時、一瞬だったが微かに、

 

怠惰「‥‥代わ………でもい‥‥から」

 

と、怠惰の声が微かに聞こえるとスキマは完全に閉じられたのだった。




狗神 ( ゚д゚)

鈴蘭「あっ姐御!あとがきして!」

狗神「えっ?あっあぁとりあえず今回はここまでだ」

神楽「狗神様の気持ち分かります‥‥」

鈴蘭「私も分かる」

狗神「………彼奴‥‥強すぎるだろ」

神楽「それに7人の1人って言ってましたよね」

鈴蘭「うん‥‥ねぇこれもしかして」

狗神「同等レベルまたはそれ以上が6人いる‥‥」

鈴蘭「あっあんな外道者とかじゃないよ‥‥ね?」

神楽「分かりませんよ鈴蘭様」

狗神「彼奴がもし帰ってこれたら聞くか」

神楽「そうですね‥‥あっもうそろそろ時間ですね」

鈴蘭「うんそれじゃ今回はここまでかな」

狗神「また次回もよろしくな」

神楽「それではまた次回もお願い致します」

鈴蘭「ばっバイバイ‥‥」


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第259話 ありえない男

こんばんは読書様、R18指定のゲームを買ったら定員にこれR指定ですが貴方買えませんよね?と見た目で判断された怠惰のクソ悪魔です。免許を見せて買いましたがその時に改めて思いました。自分の見た目‥‥高校生じゃね?と‥‥まぁ童顔なので仕方ないとは思うと同時に若く見られるのは良いとも思いました。しかひ少し不便だと思いました。主に免許を見せたりする手間が‥‥失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


スキマを通じて自分達は外へと出る。

 

蓮 「ここは?」

 

霊夢「どうやら外に出たみたいね」

 

スキマを抜けて出た先は空中要塞の外だ。そして空中要塞は球体状に何か黒い膜に覆われていたがやがてヒビが入りそして、

 

バキンッ!!

 

空中要塞はそこに無かったかのように跡形もなく消えた。そして同時に、

 

千 「………怠惰よ」

 

天子「………何だかんだで助けてくれたわね」

 

龍神は怠惰から託された賢者の叡知と大鎌そして本を握りしめる。怠惰も跡形もなく消えたその事実は変わらないだろう。

 

霧雨「ベルフェゴールが使っていた大鎌‥‥その形見

   もしいやじゃなかったらよ♪」

 

ゴチンッ!

 

霧雨「いてぇ!」

 

霊夢「あんたデリカシーがないの!?」

 

霧雨「いやだけどよ言って良いか?あぁ言う奴に限

   ってひょっこり現れて生きてましたぁ~ww

   みたいに言うんだぜ?」

 

ギャグアニメなら確かにそうかもしれないが、この限りない現実でありえるのだろうか。そう考えていると、

 

文 「皆さ~ん!」

 

文が猛スピードで此方へと飛んでくると自分達いや主に霊夢の体をチラリチラリと見て安心する。

 

文 「生きているみたいですね」

 

霊夢「あんた人の体をペタぺタ触ってよくそんな台

   詞はけるわね?」

 

蓮 「まぁまぁ」

 

と、言っていると文に続いて、

 

アリ「魔理沙!」

 

一輪「聖!」

 

幽 「妖夢~♪紫~♪」

 

お燐「さとり様ぁ!!」

 

レミ「駄執事あんた咲夜に怪我とかさせてないわよ

   ね!」

 

一気にみんなが揃ってやってくる。どうやら見ていると皆は生き残れたみたいだ。

 

蓮 「………終わったんだよね?」

 

霊夢「と思うけど………?」

 

文 「いやはや本当にビックリしましたよ突然あの

   要塞から巨大な龍が2匹出て空高く飛んでい

   ったと思ったら黒い膜に覆われたりと」

 

永琳「ねぇ理千は?彼は大丈夫なの」

 

お空「お父さんとお母さんや黒さんは?」

 

やはり皆は理久兎達の事を心配してくれているのかそう言ってくれる。

 

紫 「えぇとりあえずはそっちに任せても良いか

   しら?」

 

永琳「構わないわ看病だとかは私達の本分よ」

 

紫 「構わないですわよね?」

 

さと「えぇ私もその方が良いと思います」

 

千 「………うむ任せるぞ」

 

と、全会一致で言うがやはり龍神は元気がない。

 

紫 「なら行きましょうか」

 

風雅「私らは他に被害がないかを調べるぞ」

 

文 「はい!」

 

はた「そうね」

 

風雅の号令で皆は飛び去っていった。

 

レミ「私達も帰るわよ片付けとかあるしそれに何か

   あったのかも少し聞きたいしね」

 

玲音「けっこっちはヤバかったんだからな」

 

咲夜「そうね」

 

紅魔館組はそんな会話をしながら館へと帰っていく。

 

聖 「私達も帰りましょうかまだ命蓮寺の修繕があ

   りますし」

 

一輪「黒さんが心配なら行っても」

 

聖 「いいえ皆さんが頑張っているなか1人サボる

   訳にはいきませんよ‥‥すみませんが黒さんを

   お願いします」

 

そう言い聖達も帰っていった。そうしてここには何人かの者達が集まる。

 

天子「衣玖とりあえず私達はこのまま龍神様の後に

   続くわよ」

 

衣玖「えぇ」

 

千 「すまぬの‥‥」

 

紫 「それじゃ移動するわよ」

 

そうして自分達は紫の後に続きスキマへと入り永遠亭へと向かうのだった。そして永遠亭につくと、

 

永琳「騒がしいわね?」

 

鈴仙「確かに?」

 

何故か騒がしい。何なのだと思っていると部屋からてゐが出てくるとそそくさとこっちにやって来る。

 

てゐ「やっと来たウサうどんげどうにかしてよ!」

 

鈴仙「どうしたの?」

 

てゐ「それがさぁ」

 

と、言っていると1人の男性がてゐが出てきた部屋から顔を出す。それはまさかの人物いや悪魔だった。

 

怠惰「あっやっと来たの案外遅かったね?」

 

全員「なっ!!?」

 

要塞に乗り込んだ自分達は驚いてしまう。魔理沙の言った通り本当にひょっこりと現れると、

 

てゐ「彼奴勝手に布団敷いて道具を並べて店を開い

   たりしてさ!」

 

蓮 「怠惰さ‥‥ん!?」

 

千 「たっ怠惰………」

 

怠惰「お疲れさんね♪皆それに千ちゃんそれじゃあ

   シレンティウムと賢者の叡知に俺のグリモワ

   ールを貰っても良いかな?」

 

千 「お主ワシのさっきまでの心配を全て返せ!」

 

怠惰「うわっ!ちょっタンマ!」

 

千と怠惰は命懸けの追いかけっこをやり始めた。

 

蓮 「てゐさん怠惰さんいつここに?」

 

てゐ「今から約5~6分前かな?」

 

霊夢「彼奴いったい何者なのよ」

 

霧雨「な?言った通りになったろ怠惰の魔王を名乗

   ってたぐらいだから簡単には死なないぜ♪」

 

アリ「怠惰の魔王ってそれってまさか!」

 

やはりアリスも知っているみたいだ。魔界関係の住人や魔法を使うものからしたら凄い有名人みたいだ。

 

蓮 「とりあえずは理久兎さん達を寝かせましょう

   怠惰さん!龍神様!その変にして下さい」

 

千 「おっとと………まっまさか人間の少年にそんな

   事を言われるとはのぉ」

 

怠惰「とりあえず検診するか‥‥布団を敷いてあるか

   らとっとと寝かせろ」

 

紫 「分かりましたわ」

 

そう言い紫はスキマから倒れ気絶している理久兎、亜狛、耶狛、黒をスキマから出し布団へと寝かせる。

 

怠惰「う~んと‥‥ふむふむ成る程ね‥‥永琳先生に聞

   きたいんだけどこのアホ共を救うためにどこ

   まで天秤にかけれる?」

 

と、怠惰は意味不明な事をしかも永琳に言ってきた。何故に永琳なのだと思った。

 

永琳「理千が治るまで私のこの永遠の命を注いで必

   ず直すその覚悟だけかけれるわ」

 

怠惰「ひゅ~♪凄いねぇならお言葉に甘えよう治療

   拘束器具・四肢体幹柱‥‥」

 

と、唱えると何と畳を貫き計16本の柱が出るとそこから有刺鉄線が巻かれた鎖が理久兎達の四肢と体幹を拘束する。

 

さと「なっ何を!」

 

怠惰「それと言っておくけどこいつらがどれだけ苦

   しもうが絶対にこの柱を壊そうと思うなよ‥‥

   このアホ共の戦いはここからだからな」

 

と、怠惰が言ったその瞬間、

 

4人「ガァァァァァァァァァ!!」

 

まるで獣いや怪物かと思わせるぐらいの大絶叫を4人は口から咆哮するのだった。




狗神「彼奴しぶてぇ奴だな」

神楽「あっえっと今回もありがとうございました」

鈴蘭「にしてもどうやって抜け出したんだろう‥‥」

神楽「う~ん確か別れ際に怠惰さん何か言いかけ
   てましたよね?」

鈴蘭「それがヒントなのかな?」

狗神「どうであれ何時か彼奴をギャフンと言わせな
   いとなあの野郎は」

神楽「心配かけるだけかけて生きてましたですもん
   ね‥‥」

鈴蘭「弁明なくして蹴り飛ばす♪」

神楽「これは帰ってきたら怠惰様は大変そうですね
   ‥‥コホンッ!それではそろそろ時間ですので
   今回はここまでです♪」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

狗神「そんじゃあな」


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第260話 色々おかしい悪魔

こんばんは読書様、DBDのハロウィンキャンペーンが始まりレベルの上げ時と考え頑張っている怠惰のクソ悪魔です。現在は凛ちゃん(スピリット)のレベル上げを頑張っています。しかしこれがまたなかなか楽しい。失礼長くなりそうなのでそれではそろそろ本編へどうぞ。


理久兎達は痙攣を起こし苦しみだす。

 

蓮 「どういうこと何ですかこれ!」

 

紫 「御師匠様達の身に何が起きているの!」

 

紫は怠惰の胸ぐらを掴みそう言うと怠惰はヘラヘラと笑いながら、

 

怠惰「あのさ君ら頭の中つまり脳みそを弄った事は

   ある?」

 

紫 「はっ?」

 

怠惰「だから脳みそを弄った事はあるかって言って

   いるの無いでしょ?」

 

紫 「えぇ」

 

怠惰「言うなれば人格のシワってね脳みその側頭面

   にあってね人格形成破壊ウィルスに感染する

   とそこにダメージが入って人格が変わるだか

   ら頭痛や体のふらつき吐き気や目眩それらが

   初期症状として起こるそこから末期に近づく

   につれて新しい人格が出来ていき治療不可能

   になるんだよだからこそ形成された脳みそに

   再度ダメージを与え元に戻すのが俺が作った

   ワクチンの効果なのさ」

 

紫 「つまりそれが起きていると?」

 

怠惰「そう本当なら麻酔でもう少し痙攣とかが抑え

   られる筈だったんだけど進化の秘宝によって

   合体したためなのか麻酔の効果が若干だけど

   切れちまってるのさ」

 

紫 「そんな‥‥」

 

紫は手を離すと怠惰は掴まれた胸ぐらの服を直す。

 

怠惰「脳にダメージが入れば暴れるのも必然的それ

   に理久兎達がまた無差別に暴れれば困るのは

   お前らだと思うけど?こっちは嫌々ながら仕

   方なくサービスしてやってんだ本当ならこの

   へんの報酬も請求するんだからな?」

 

霊夢「‥‥言い返せないわ」

 

永琳「えぇ」

 

報酬はともかくとして今の理久兎達がこの幻想郷で暴れたりすれば今の自分達ではもう対処はできなくなる。それならば理久兎達を四肢拘束するのも必要なのは確かだろう。

 

蓮 「僕達に出来る事って何かありますか?」

 

とりあえず自分達に何が出来るのかを聞くと怠惰は考えながら、

 

怠惰「こいつらに限ってはこいつらの生命力を信じ

   て待ってやれそれと俺に何かしてくれるのな

   ら人里まで行ってみたらし団子を買って‥‥」

 

千 「よし!そなたらある程度の世話はワシと怠惰

   でやろうそなたらは待っていてくれぬか?」

 

怠惰「いやだからみたらし団子とかの甘味を‥‥」

 

千 「そなた達も疲れたじゃろう速く帰って休養せ

   いそれとこやつを甘やかすでないぞ!」

 

怠惰「千ちゃん人の話を聞いてくんないかなぁ!?

   何まだ怒ってるの!?」

 

先程の言葉と涙を返せと言わんばかりに怠惰に容赦がない。これには自分達も苦笑いしかできない。すると龍神は怠惰の方へと向きニコリと微笑むと中指をたてて、

 

千 「FU(ピー)K!」

 

怠惰「やっぱり怒ってるし!?それよか子供がそん

   な汚い言葉を使ったらダメだよ!?」

 

千 「ムッ!誰が子供じゃ!これでもれっきとした

   大人じゃぞ!」

 

胸に手を当て龍神はそう言うがその‥‥本当にごめんなさい見た目はただの子供にしか見えません。パチンコ店にでも行けば見た目だけですぐに追い出されそうな見た目です。

 

千 「おい小童なにを見ておる」

 

蓮 「えっ!?いやいや何にも見てもいませんし何

   にも思ってもいませんよ!?あっ!!」

 

千 「貴様も子供と思ったな!!」

 

ヤバいつい口が滑ってしまった。周りを見ると皆は自分に哀れみの目を向け、

 

霧雨「ドンマイ」

 

霊夢「流石にこいつらのゴタゴタに巻き込まれるの

   はもうごめんよ‥‥」

 

妖夢「えっえぇと」

 

早苗「がっ頑張って下さ~い

 

しかも関わらないようしようとしているのか少しずつ引いていってる始末だ。

 

怠惰「蓮君ったら~女性をそんな目で見るとかない

   わ~萎えるわ~」

 

蓮 「………いやあの良いですか?

 

怠惰「何さ?」

 

蓮 「まず貴方が悪いですよね!?何ですかこの理

   不尽は!?」

 

結構イラつく。これには流石にツッコミしないと本当にイライラしてくる。

 

怠惰「怖いな~先生かる~く殺っちゃって下さいよ

   ~♪」

 

龍神の背後に回り込み肩を揉みながら言う。何この小物臭漂うこの男は。さっきまでの魔王的なオーラは何処に旅行してしまっているのだ。そして肩を揉まれている龍神は眉間にシワがよっていくと、

 

千 「貴様が死ね!!」

 

ドゴンッ!!

 

怠惰「ぺぷしめんっ!!?

 

回転からの龍神右フックが見事に決まり怠惰は空中で一回転しながら障子を突き破り隣の部屋まで吹っ飛ばされた。

 

輝夜「ぷっ♪もう何て言うか芸人みたいね♪」

 

鈴仙「ほっほほ本当ですね‥‥アハハハ♪」

 

永琳「りゅ龍神様その流石にここで癇癪は」

 

千 「すっすまぬこやつがそのイラつかせてくるの

   じゃ!じゃからあやつが悪いからの!障子や

   畳の代金はあやつに付けておいてくれ」

 

怠惰「酷いな!!?」

 

顔を赤く腫れさせ怠惰が出てくる。頬をさすっている所から結構痛そうだ。

 

怠惰「まったく‥‥出来るなら今は殴る蹴るとかの暴

   力は止めて欲しいんだけどなぁ千ちゃんの突

   然の不意打ちは命がいくつあっても足りねぇ

   ってば‥‥」

 

霊夢「えっでもあんた蓮に腕切断された時も注射器

   1本で生やしてなかった?」

 

怠惰「えっ?あぁ~うん‥‥そうだねぇ」

 

霧雨「というかお前あそこからどうやって出たんだ

   よ‥‥それに確かに毒に侵食されてたのに」

 

蓮 「………本当に貴方は怠惰さんですか?」

 

念のために神楽を抜刀できるように構える。すると怠惰は不適な笑みを溢すと、

 

怠惰「ふっふっふっふ♪バレてしまっては仕方がな

   いな♪」

 

やはり偽物か。神楽をすぐさま抜き皆も弾幕を放つ用意をすると怠惰は慌てて、

 

怠惰「ってちょっと待て!タンマ!タンマ!嘘だか

   ら!?真面目な話で冗談だから!」

 

どっちだよ。本当に怠惰なのかそれとも真っ赤な偽物なのか。どちらにせよ警戒はしてしまう。

 

千 「まっまくそなたは‥‥はぁ………怠惰よ教えてく

   れぬかどうやってあそこから出てそしてどう

   やって解毒したのかを」

 

怠惰「‥‥はぁ分かった教えてやるよここまでの苦難

   の中を到達した褒美にな♪」

 

そうして怠惰はどうやって抜け出したのかを語るのだった。   




鈴蘭「それじゃ今回もありがとうね♪」

神楽「でもあれは‥‥偽物ではなさそうですね」

狗神「最後のあぁいった所は彼奴そのものだな」

鈴蘭「でも本当にどうやって脱出したんだろ」

神楽「あっそれと明日はあっちの投稿になるみた
   いですよ」

狗神「てことは何があったのかが分かるのか?」

神楽「それは本当にに難しい質問ですよね」

鈴蘭「でもまぁ次回はあっちだからお願いね♪読
   書様♪」

狗神「あぁとりあえずそろそろ終わりにするか」

鈴蘭「だねそれじゃ今回はここまでで♪」

神楽「また次回もお願い致します」

狗神「そんじゃあな」

鈴蘭「バイバイ♪」


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第261話 怠惰の裏事情

こんばんは読者様。ようやくの土日でウキウキしている怠惰のクソ悪魔です。ですが課題を言い渡されまた増えたと少し嫌になりつつ課題に取り組んでいます。さてこんな話もそろそろ止めにして本編へどうぞ。


怠惰は先程のふざけた口調から一変しどうやってあの世界から抜けたのかを話す。

 

怠惰「お前らが消えたあの後にどう抜けたのかそれ

   は至極単純な話だ」

 

人差し指をたて怠惰は自身の首をなぞる。それを見てまさかと自分は思っただがそれはこの場の皆と察しただろう。

 

霧雨「まさかお前………」

 

霊夢「あんた自害したの」

 

怠惰「あぁそうさ俺の代わりはいくらでもいる戦法

   が可能だからな♪まぁ俗に言うクローン悪魔

   またはホルムンクルスで肉体を作って動いて

   いる人造悪魔とでも言えば良いかね?」

 

どこぞの神従と戦う女性パイロットを連想させる。つまり今、目の前にいる怠惰そしてウリエル達と戦っていた怠惰これはつまる所のクローンと言った方が本当に良いのかもしれない。

 

アリ「そうなるとやっぱり私達の目の前にいる貴方

   もクローンって事?」

 

怠惰「残念♪実は今君達の目の前にいるのはれっき

   としたオリジナルです」

 

千 「なっそなたさっきまでの俺の代わりは戦法は

   何処に行ったんじゃ!?」

 

怠惰「実は予算の都合上でクローンストックは2体

   までしか作れなくてね‥‥1体はご存じの通り

   さっき壊しちゃったしもう1体はクローンの

   改造のために実験して壊れちゃったりでだか

   らオリジナル肉体が出る事となった訳よ」

 

何とも現実帯びた話になったものだ。ホルムンクルスとかになるとついつい(ピー)の錬金術士を連想するがそれよりも予算とか言っている時点で現実味が凄い。

 

早苗「クローン‥‥何とも科学的ですね♪」

 

霧雨「ホルムンクルス錬金術を使うなら誰もが憧れ

   る術だよな♪」

 

クローン、ホルムンクルスそれらは言葉そして科学と魔術という意味で違えど、こうして思うと似ている。

 

蓮 「でも怠惰さん記憶とかはあるんですか?」

 

怠惰「あぁ♪クローンで見た書いた聞いた等々の記

   憶は発信され全部‥‥あぁ~何だっけ何とかメ

   モリーシステムだっけかな?に保存されオリ

   ジナルつまりこの肉体の記憶そしてホルムン

   クルスの記憶にも刻まれるだからクローンで

   負けて壊されたとしてもそいつの戦闘データ

   は取れるのさ♪」

 

早苗「みっ見てみたいです!どんなものなのか是非

   とも!」

 

霧雨「あぁ!」

 

魔法そして科学大好きな2人からしたら魅力的な話だろう。それに対して怠惰はニコリと笑うと人差し指を口許に当ててウインクして、

 

怠惰「内緒♪」

 

霧雨「あぁ~!気になるのによ!」

 

早苗「新たな科学の発展にだってなるのに!」

 

怠惰「俺の技術はこの世に過ぎたる物だそんな物を

   手に入れた時は皆は喜び興奮するだろうだが

   やがてそれらを使い悪巧みをする輩が増える

   ものさだから極秘な♪」

 

と、言うが怠惰は悪魔つまり悪の象徴とも言える奴が悪を非難しているため凄く矛盾している気がする。

 

怠惰「まぁでも今は分からないけどホルムンクルス

   なんて昔なんかだと小学生の子供の夏休みの

   自由研究テーマになってたけどまぁ税金で至

   福を肥やす貴族のバカ坊っちゃん達とかがや

   っていたよな♪」

 

アリ「なっ何その危ない自由研究‥‥」

 

霧雨「超羨ましいなその自由研究!」

 

蓮 「いやいや絶対に録な事がないって」

 

天子「あんた達のその口調からして危なさそうね」

 

アリ「えぇホルムンクルスを赤子の時に止めて放棄

   するなら大丈夫だけど更に育てると言うなら

   危ないわそれに今だとホルムンクルスの錬金

   術は禁忌の領域に入るわよ」

 

アリス達の話を聞いていると怠惰達の小学生時代はある意味で異色すぎて怖い。

 

怠惰「まぁ確かにその実験をしくじってホルムンク

   ルスに殺されるっていう事故のニュースも流

   れたよな♪いやはやでも間近で見てたけど今

   思い出すだけでもう大爆笑だったよ♪」

 

蓮 「ほらやっぱり………えっ?」

 

永琳「今近くで見てたって………」

 

天子「あんたまさか」

 

まさかだと思うと同時に凄く嫌な予感がする。自分も含め皆いやこいしだけは普通の顔だったがもう顔が真っ青になっていた。

 

怠惰「さぁどうだろうねぇ~♪さてさて話も長くな

   った訳だしそろそろ帰って休みなよ♪また明

   日になったらお話ししてあげるか………」

 

と、怠惰が言いかけると、

 

理 「がっガァァァァ!!!」

 

怠惰によって拘束され苦しみ悶えている理久兎やその従者達の叫びが間近で聞こえる。速く治って欲しいものだ。

 

怠惰「うるさいなぁ‥‥」

 

永琳「因みにこれは後何日続くの?」

 

怠惰「1週間叫び苦しみ悶え声帯が枯れ筋肉や骨が

   悲鳴をあげる頃には治るとは思うよ?これま

   でこの症状で見てきた奴の治る過程はそんな

   感じだったからね」

 

聞いているだけで辛い気持ちになる。本当に辛いのは理久兎達だがこんな叫びを聞いていると心が病んできそうだ。

 

千 「………怠惰よ出来るのならじゃこやつらが治っ

   て辛くならないようにする事は出来るか」

 

怠惰「まぁ材料があれば1時間でパパっと作れるけ

   どね」

 

永琳「因みにその材料は!ここにある物なら何でも

   使ってくれても」

 

怠惰「いいや無理だここにはない何処にあるかは知

   ってるけどお前らが無事で済む保証が出来な

   いんだよ‥‥特にさとりちゃんとこいしちゃん

   とか千ちゃんとかさ」

 

蓮 「………えっ?」

 

いや何でこの3人が一番危ない感じになってるの。普通皆が危ないそれなは分かるだが何故にこの3人なのだ。

 

こい「何で私達なの?」

 

怠惰「まぁお前らを生け贄にその薬剤の材料を手に

   入れるそれだけの事だよ」

 

さと「………私の犠牲で済むなら‥‥なんだって!」

 

千 「怠惰よやるならワシだけで充分であろう!」

 

龍神とさとりは理久兎達を救いたいのか凄く必死だ。すると怠惰は首を掻きながら、

 

怠惰「いいや千ちゃんだけじゃ少しキツいんだよね

   もう新鮮味がないと言うか」

 

千 「あんっ?

 

一言で龍神が凄い不機嫌になった。怠惰は冷や汗を流しながら

 

怠惰「いやいや!年とかじゃなくてねその材料の持

   ち主は千ちゃんを一度見てるからおびき寄せ

   るにも刺激が少ないのよこれが」

 

千 「納得がいかん………」(-ε- )

 

怠惰「てかそれよりも良いのか?身体的&精神的に

   何かあっても救えないし最悪的にトラウマが

   植え付けられるかもだけど?」

 

蓮 「一体なにするつもりなんですか!?」

 

怠惰「まぁ~その薬品の材料の持ち主である友人に

   連絡して交渉するための交換の品になっても

   らうって事さ」

 

こい「‥‥まさか◯◯◯(ピーー)とかXXX(バキュン)とかして◯◯◯◯(チョメ)

   ◯◯◯(チョメ)でお姉ちゃんや義母さんを………」

 

とんでもない事をこいしは言ってきたよ。無意識だから許されるレベルじゃない言っている事がテレビとかになるとカットされるのは確定な放送禁止レベルだ。しかもそれを聞いていた女性人の殆どは顔を真っ赤にさせた。

 

怠惰「こいしちゃん何処でそんな事を覚えてきたの

   かなぁ!?」

 

こい「えっと地底のどっかにそんな本が結構落ちて

   たから見てみていたら♪」

 

さと「理久兎さん達に頼んで燃やさせましょう」

 

だがこいしがそう言うのは分からなくはない。だって何をするのかが凶変した理久兎と同じように怠惰もまったく分からないし想像がつかないのだ。

 

怠惰「コホンッ!まぁそんなやましい事はないと言

   うのは保証はする‥‥それだけはな!」

 

蓮 「で‥‥その具体的にはどうするんですか?」

 

そう言うと怠惰はニコリと笑い懐からまさかのスマホを取り出す。

 

早苗「スマホ?」

 

霊夢「そんなんでどうするってのよ?」

 

怠惰「まぁ見てなって」

 

そう言い怠惰はポチポチと操作し耳元に当てると懐かしの着信音が鳴る。恐らく皆に聞こえるようにスピーカーにしてくれているのだろう。すると、

 

? 「はいはいどちらさまかしら?」

 

怠惰「よっ俺だ俺々」

 

? 「私相手に俺々詐欺が出来ると思ってる?」

 

怠惰「えっ?なら‥‥私だ!」

 

? 「いやだから誰‥‥あっ怠惰ねやっと連絡をよこ

   したわね!あんた遺跡の調査の件とかどうい

   う事よ!連絡してって言ったわよね!」

 

声からして女性というのは分かる。しかも怠惰は凄く嫌そうな顔だ。

 

怠惰「ギャンギャンうるさいよ‥‥それで話したい事

   があってさ」

 

? 「何よ?」

 

怠惰「ちょっとこっちに来てくんないそこで話した

   いからさ」

 

? 「嫌よ面倒くさいそれにまずあんた何処に」

 

怠惰「目の前に可愛い幼女が3人しかもその内2人

   は姉妹だけど」

 

と、言うとさとりと龍神は凄く不機嫌な顔をする。そして電話の相手は数秒黙ると、

 

? 「OK場所は分かったわ3分そこで待ってなさ

   い!待ってなさいすぐに愛でに行くから!」

 

ツーツーツー

 

どうやら電話を切られてしまったみたいだ。

 

怠惰「とりあえず千ちゃん達3人は猫被れその方が

   交渉が有利に………」

 

千 「貴様‥‥後で覚えておけよ?」

 

さと「幼女と言った事は忘れませんからね?」

 

こい「ドンマイ♪」

 

怠惰「理不尽………」(TωT)

 

怠惰は龍神とさとりに蔑まれた目でそう言われるのだった。

 

蓮 「誰が来るんだろ」

 

霊夢「分からないけど彼奴の事だからとんでもない

   奴かもね」

 

霧雨「誰がまさか大罪のメンバーかな♪」

 

アリ「あんた呑気ね‥‥」

 

自分達は警戒しつつ怠惰の知り合いが来るのを待つのだった。




狗神「そんじゃ今回はここまででな」

神楽「誰が来るんでしょうか?」

鈴蘭「電話からしてろくでもないよね絶対にさ」

狗神「だろうな」

神楽「強そうですね怠惰さんのお知り合いとなる
   としたら」

鈴蘭「今度はどんなイカれた奴が来るのかな」

狗神「彼奴らはルール破りすぎて分からん」

鈴蘭「だよね‥‥」

神楽「どうにせよ待つしかない‥‥ですよね」

狗神「だな」

鈴蘭「そうだね‥‥うんとりあえず今回はここまで
   にして次回にそなえよう!」

狗神「あぁそんじゃあな読書様」

神楽「それではありがとうございました♪」


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第262話 傲慢の魔王

こんばんは読書様、ついにDBDでバベチリを付けれた怠惰のクソ悪魔です。そしてそれを付けた山岡凛ちゃんが強くて笑いました。やはりこうでなくては‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


怠惰が電話をかけて約3分が経過する。そして異変は起きた。

 

霊夢「まっ眩しい!」

 

蓮 「なっ何ですあの光は!」

 

永琳「ほっ本当に3分で来たのね」

 

幻想郷の空にヒビが入りやがて裂けると目映い光が漏れる。するとその裂け目から純白の六翼を羽ばたかせ1人の少女が降りてくる。

 

天子「こっ子供?」

 

衣玖「いえあんなの子供なんて非じゃ」

 

それは言える。だって光が後光となって見ていて何とも神秘的な光景過ぎるのだ。あんな事を子供が出来るわけがない。何よりも一目見て分かるあの少女はタダ者ではないと言うことを。

 

怠惰「彼奴に流されるなよそれと千ちゃんにさとり

   ちゃんそれからこいしちゃんは合図が出るま

   で隠れててここにいると少し話がややこしく

   なりそうだから」

 

千 「うっうむ!行くぞ」

 

さと「えっえぇ」

 

こい「もっと見たいのになぁ」

 

そう言いながら3人は永遠邸に隠れると純白の六翼を羽ばたかせながら少女は地上に降りる。降りてきてすぐに分かった。この少女はウリエルと同じ天使の特徴に非常に酷似している事に。

 

怠惰「よっ早いじゃないか」

 

? 「えぇバティンに貴方と会うと言ったら猛反対

   して通せんぼされたけどロリに会うためなら

   彼女1人捻るぐらい楽勝ね♪」

 

と、言っているが何故に怠惰は天使と彼処まで話せる。先程のウリエルとは違うのか一体どういう事なのだと悩んでいると、

 

霧雨「なぁこいつってそれよか天使とそこまで話せ

   れるんだよお前の敵だろ」

 

魔理沙がそう言うと怠惰と少女はキョトンとした顔をした。

 

怠惰「あぁ~お前のその翼とか天輪で勘違いされて

   るな」

 

? 「あら‥‥何かしらの事情がある感じかしら?」

 

怠惰「あぁお前の元後輩の大天使長がこいつらに危

   害を加えてな」

 

? 「あぁ~何とな~く察しはついたわ」

 

いやだからどういう事だ。それに後輩ってまさかウリエルが後輩だとしたらこいつやっぱり自分達の敵ではないか。神楽を抜けるように構えようと手を動かしたその時、

 

? 「そこの坊っちゃん粗相を私にするなら死ぬ覚

   はおありよね?」

 

蓮 「っ!?」

 

見破られた。しかもたった一言の死ぬ覚悟と聞いたその時から体が震える。冷や汗が流れ呼吸が辛い。

 

怠惰「おいおい蓮君そんな愚者がやるようなバカな

   事はしなくても大丈夫だよこいつは確かに見

   た目は天使だが実際はこいつ天使は天使でも

   堕天使だから問題なく大丈夫だ」

 

アリ「だっ堕天使って待って‥‥それ」

 

霧雨「堕天使‥‥お前まさか」

 

魔理沙とアリスの顔がどんどん青ざめていく。

 

? 「ふふっ♪私の名前は傲慢‥‥でもその表情から

   して怠惰の元の本名を知ってるみたいね?」

 

怠惰「はっ?嫌々!知ってるわけ‥‥さては千ちゃん

   が言いやがったな?」

 

蓮 「えっえぇとまぁ」

 

龍神に心の中で謝りながら言ったことを話すと怠惰は呆れながら頭を押さえて、

 

怠惰「はぁ‥‥よし決めた帰ったらゲームのデータを

   全てデリートしてアンストしてやる」

 

傲慢「器の小さいしやる事も小さいわね」

 

怠惰「失礼だな砂漠のオアシス並には広いよ!」

 

蓮 「狭いしカラッカラですよそれ!!!?」

 

またツッコミしてしまったやはりツッコミ担当という運命からは逃げれそうにはなさそうだなと心の中で苦笑いしてしまう。

 

傲慢「まぁ知ってるなら私も教えてあげる♪私の本

   当の名はルシファー♪」

 

霧雨「やっぱりか!!!?」

 

アリ「こっこれが伝説の明けの明星と呼ばれたあの

   ルシファー」

 

怠惰が言っていたあの物語のルシファーがまさか幼女と言っても良いこの少女が。だが先程の殺気といい本当にルシファーだと言えるのかもしれない。

 

傲慢「それよりも怠惰!可愛い可愛い幼女は何処に

   いるのかしら?嘘をついていたら貴方ごとこ

   のちっぽけな土地1つ破壊するわよ?」

 

手を掲げると無数の光輝く魔方陣が現れる。そしてそこから無数の武器が顔を出す。

 

早苗「あっあれゲートオブバビロン!?」

 

霧雨「いっ異界召喚魔法‥‥」

 

アリ「お母さんが言ってた伝説そのままよ」

 

怠惰「おいおいそれはは使うなよF(ピー)Oに怒られる

   からそれと取引をしたい」

 

と、怠惰が言うと傲慢はため息を吐き腕を下ろすと無数の武器は消え魔法陣も消える。

 

傲慢「でっその取引って?」

 

怠惰「お前の羽4枚よこせ♪」

 

傲慢「ふふっ♪断るわ♪

 

空気がピリピリしだし風が吹いていないのにも関わらず竹林が揺れる。怠惰と傲慢のせいなのは間違いはない。

 

怠惰「どうしても‥‥か?」

 

傲慢「えぇどうしても………よ♪」

 

怠惰「そうか出てきて良いよ」

 

と、怠惰が言うとさとりとこいしそして龍神が出てくる。そして傲慢の前に来ると頭を下げて、

 

千 「頼む!どうか羽を恵んでほしいのじゃ!」

 

さと「お願いします!どうしても救いたい大切な人

   がいるんです!」

 

こい「お願いだから羽をちょうだい!」

 

と、3人は言う。

 

霊夢「ねぇあれは流石に」

 

蓮 「うっうん」

 

どうやら霊夢の勘も危険と察知したみたいだ。だが少し手を動かしただけでもあの気迫と殺気で体が震えるぐらい怖いのにどうすれば絶対に先程の雰囲気からして譲ってくれる訳がないだろう等と思っていると、

 

傲慢「良いわ~♪10枚でも20枚でも上げちゃう

   わよ~♪」( ≧∀≦)ノ

 

全員「………はっ!!?」

 

怠惰「はぁ………」

 

とんでもないキャラ崩壊っぷりに自分達は驚きの声をあげてしまうのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな」

鈴蘭「またキャラの濃いのが出てきたね」

神楽「濃すぎて喉かわきそうですね」

鈴蘭「でも聞いた話だとこのルシファーとか他の
   6人ってね怠惰のリアル友達がモデルらし
   いよ‥‥これ真面目な話で」

狗神「マジで言ってんのかそれ?」

鈴蘭「うんみたいだよ?まぁ多少は盛ってるかも
   だけど大元は‥‥みたいだよ?」

神楽「怠惰さんのリアル友達ってどんな人達なん
   ですか」

鈴蘭「えぇとロリコン2人にお姉さん系好きクズ野
   郎それから死にゲー大好き野郎に絹ごし豆腐
   メンタル君とかミリオタ君とか」

狗神「ある意味で凄い奴しかいねぇ」

神楽「何か晴明さんの式神達よりも濃いですね」

鈴蘭「濃すぎてある意味で問題児しかいない」

狗神「こいつらの上司になった奴は不憫だな」

鈴蘭「そうだねぇ‥‥私だったら絶対になりたくな
   いかな」

神楽「私もです」

狗神「同感ださてとりあえず今回はここまでにす
   るぞ」

鈴蘭「うん♪また月曜日に投稿するからよろしく
   ね読書様」

神楽「それではありがとうございました♪」

鈴蘭「またね♪」


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第263話 キャラ崩壊の魔王

こんばんは読者様。また月曜日が始まり鬱となっている怠惰のクソ悪魔です。ゲームする時間が娯楽する時間がもっと欲しい‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


突然のゆるゆるな言動に皆で一斉に言葉がハモってしまった。

 

傲慢「もお~ちょっと怠惰!こんなに可愛いロリ達

   がいるなら早めに言いなさいよ!というか隠

   さずに出しておきなさいよ!」(`ε´ )

 

怠惰「いやだってお前のそのキャラ崩壊で昔どれだ

   け話がこじれたと思ってるのかな?」

 

傲慢「ふふんっ♪知らんな」

 

怠惰「こいつ」(#^ω^)

 

怠惰の眉間にシワがよる。すると霊夢が自分の耳元に、

 

霊夢「なっ何よ急に」

 

蓮 「わっ分からないよ」

 

紫 「警戒はしておいた方がいいわね」

 

天子「そうなんだけど顔が緩くなって怖いんだけど

   彼奴」

 

天子の言う通り傲慢の顔はもうゆるゆるなのだ。一体何がどうしてこうなっているというのだ。

 

千 「ほっ本当にくれるのか!」

 

傲慢「えぇ他ならぬ少女いやロリ達の思いそれを聞

   き入れるのは当然よ♪それがロリババアでも

   それはそれでの個性だから♪」

 

聞いてて思う。この堕天使は駄天使だった。先程の気迫やらはどっかに消えてるし。自分はそろりと怠惰に近づき、

 

蓮 「えっえっとルシファーさんって」

 

怠惰「彼奴は傲慢って呼んでやってくれ」

 

蓮 「あっえっと傲慢さんってその」

 

怠惰「あぁ予測通り彼奴は重度のロリコンだ」

 

蓮 「やっぱり‥‥」

 

言動からしてそうだろうとは思った。怠惰は呆れながら更に話を続ける。

 

怠惰「ロリコンってこう犯罪臭が漂うわけだろ」

 

蓮 「えぇ確かに」

 

怠惰「だけどな彼奴見た目も幼女体型だからよまっ

   たく犯罪臭がしないんだよな‥‥公園で少女と

   遊んでてもお巡りさんも気にも止めねぇよ」

 

蓮 「えっと年齢って」

 

怠惰「………俺よりは年u」

 

ザシュ!!

 

突然、怠惰の頭にナイフがささり血が吹き出て怠惰はぶっ倒れた。

 

蓮 「たっ怠惰さん!!?」

 

傲慢「怠惰は知ってるからしら?ここは年という概

   念はないのよ♪良いわね?」

 

蓮 「アッハイ………」

 

怠惰「………」

 

千 「へっ返事がないぞ」

 

こい「ただの死体のようだ♪」

 

嫌‥‥嫌々嫌々嫌々嫌々嫌々。ここで怠惰が死んだら誰が理久兎の薬を誰が作るというのだ。それに聞いた話だとこれがオリジナル肉体ならもう蘇らない筈だ。

 

怠惰「誰が死んでるだゴラッ!おいゴラッ!これ

   生の肉体だからな!クローンとかホルムン

   クルスとかじゃないからな!」

 

さと「生きてましたね顔は血まみれですが」

 

さとりの言う通り本当に血まみれでお化け屋敷にでも行けば受けそうな顔なのは確かだ。

 

傲慢「はいはい‥‥とりあえず幾つ羽がほしいの?」

 

怠惰「ちっ‥‥最低4枚‥‥くれるなら10枚」

 

傲慢「10枚は多いわねぇ‥‥」

 

怠惰 (´∀`)

 

怠惰が不思議な顔をする。すると龍神は何かを察したのか、

 

千 「のっのうお願いじゃそなたは寛大なのじゃろ

   う?」

 

傲慢「えっ!うふん♪良いわ!10枚上げちゃう!」

 

もうダメだこれ。怠惰も色々と可笑しい奴だったと認識はしていたがもう1人もこれだ。となると他の5人のメンバーも駄目な者達で構成されているのかと疑問に思う。

 

怠惰「よし決まったなほら後ろ向け」

 

傲慢「‥‥ふふっ♪」

 

怠惰「何笑ってん‥‥」

 

傲慢「わっ私に変な事するんでしょエロ同人みたい

   に!!」

 

蓮 「凄く懐かしいネタだなぁ」

 

昔に同級生がそんなネタをしていたなと思っていると眉間にシワを寄せ怠惰は笑う。

 

怠惰「はっはっはっ♪おりゃぁぁぁぁ!」

 

ザシュ!!

 

傲慢「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

そして一気に傲慢の翼から羽を10枚むしりとると傲慢は羽をさすりながら地面を転がりのたうち回る。

 

傲慢「あんたバカでしょ!ねぇバカでしょ!昔に言

   ったわよね!私含めて天使達この特有の翼は

   神経が多く通っていて凄く敏感だって!覚え

   ててやってるわよね!」

 

怠惰「知るか!!?んなもん忘れたわ!!てめぇの

   カルテを持参してこいや!!」

 

傲慢「言ってくるわねぇ!!!」

 

見てて思う。ボケに転じていたあの怠惰がまさかのツッコミにまわっている事に驚いてしまう。というか見てて凄く危険な雰囲気だ。まるで理久兎がかつて起こした異変の最後の宴で龍神に張り合った時と凄く酷似している。

 

傲慢「あんたごとこの世界を壊してあげましょうか

   怠惰!」

 

怠惰「やってみろその前にてめぇの翼を全部引っこ

   抜いて地に落としてやるよ」

 

傲慢は何処からともなく出した鍵の剣を構えると巨大な魔方陣が幾つも展開されそこから巨大な竜の頭が無数に出現する。一方で怠惰は大鎌を地面に刺し込むと無数の怨念が怠惰の背後に集まる。あれは先程に見たGAMEOVERの構えだ。

 

蓮 「まっまずい!」

 

紫 「止めなさい貴方達!」

 

霊夢「彼奴等本当のバカでしょ!!?」

 

自分達はすぐに止めにかかろうとするが足が動かないことに気づく。これはあまりの恐怖に体が勝手に身震いをしていた。

 

鈴仙「うっ動けない!」

 

天子「これが魔王‥‥」

 

霧雨「アハ‥‥アハハハハハハハハ世界が滅びるぜ」

 

妖夢「終末が来る‥‥」

 

早苗「魔理沙さん妖夢さんも正気を保ってください

   よ!」

 

等と言いながら早苗は魔理沙と妖夢の体を揺らすがその間にも2人の魔王と呼ばれた者は禁断の言葉を唱える。

 

傲慢「GAMEOVER【傲‥‥】」

 

怠惰「GAMEOVER【怠‥‥】」

 

あの時の理久兎と龍神と同じような光景そのものだ。しかも幻想郷が世界が終わろうとしていた。だがそれに抗うかのように龍神が一瞬で近づき双方の首もとに爪と尾を当てる。

 

千 「止めてくれ世界を壊すのもう止めて!」

 

龍神は泣きながらそう叫ぶと双方は苦い顔をする。

 

傲慢「………やりすぎちゃったわね」

 

怠惰「………みたいだな」

 

そう言い双方は構えをやめると龍神はその場にへたりこむ。そして同時に傲慢が放とうとしていた竜は呆れているのか首を左右に振って消え怠惰の怨念も鳴りを潜めて消える。

 

千 「ヒッグ!グスッ!もう充分であろう‥‥じゃ

   からもう止めてくれ‥‥」

 

傲慢「ごっごめんなさいね大人げなかったわ」

 

怠惰「わっ悪かった帰ったらハー(ピー)ンダッツを奢っ

   てやるから‥‥なっ?なっ?だから泣き止んで

   くれよ頼むよ千ちゃん~」

 

傲慢「私のコレクションゲームも幾つかあげるから

   ねっ?」

 

見てて分かった。他の5人はどうかは分からないがこの2人の悪魔の弱点を見てしまった気がする。

 

千 「ヒッグ‥‥約束………だからね?」

 

傲慢「えぇ約束してあげるわ♪」

 

怠惰「あっあぁだからほらキャラを戻してよその‥‥

   皆唖然してるから」

 

千 「はっ!?」

 

龍神はこちらを向くと顔がみるみると真っ赤になる。そして恥ずかしいのか顔をうつむかせる。

 

怠惰「さてと‥‥千ちゃんはあぁ~」

 

千  (|||´Д`)

 

怠惰「うんちょっと無理そうだからこの2人を3日

   でどうよ?」

 

傲慢「えぇ良いわよ交渉成立ね♪」

 

そう言うと怠惰は未だに唖然しているさとりとこいしの耳元に何かを囁くとさとりはキョトンとしこいしは楽しそうに笑う。

 

怠惰「そんじゃ頼むぜあっもしこの2人に何かあっ

   たのなら」

 

傲慢「しないわよ♪さぁ行きましょう」

 

さと「えっと暫く理久兎さんをお願いします」

 

こい「ちょっと行ってくるね♪」

 

そう言うと2人は傲慢に抱え込まれると空に裂かれている狭間に入っていった。

 

怠惰「さてと永琳先生部屋1つ借りますよ」

 

永琳「えっえぇ‥‥」

 

怠惰「千ちゃんおいで」

 

千 「うっうむ!!」

 

そう言い怠惰と千は部屋に入っていった。

 

蓮 「なんだったの今の‥‥」

 

霧雨「わっ分からねぇよ」

 

霊夢「いっ色々と可笑しすぎるわ」

 

紫 「幻想郷が滅びずには済んだ‥‥わね」

 

あまりの突然すぎる出来事が連発したため自分達は空いた口が塞がらずその場に少し棒のように立つことしか出来なかったのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな」

鈴蘭「うんやっぱり色々と可笑しすぎてダメだね
   これ」

神楽「この人達の気まぐれで世界が壊されたらた
   まったものではありませんね」

鈴蘭「う~んでもこの光景を見てて思うんだけど
   理久兎ってさ怠惰に似てない?」

狗神「はぁ?おいおい似てる訳ねぇだろクズの代
   名詞だぞ怠惰ってのは」

神楽「そこまではどうかと思いますがあまり似て
   はいないような」

鈴蘭「う~ん何処か雰囲気が似てると思ったんだ
   けどなぁ」

狗神「気のせいだってさてととりあえず今回はこ
   こまでにするぞ」

鈴蘭「それじゃまた次回もよろしくね♪」

神楽「それではありがとうございました♪」


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第264話 あれから数日後

こんばんは読者様、宿題に目処がつき一呼吸を置いている怠惰のクソ悪魔です。長い長い戦いが終わってもまたやってくるんですよね。ではリアル話はここまでにして本編へどうぞ。


怠惰と傲慢この伝説の神話に登場するような2人の力を知り自分達の無力を知って3日が過ぎここ博麗神社では、

 

霊夢「何かモヤモヤするわね」

 

蓮 「………うん」

 

3日という時間が経過し各々はまた元の生活に戻ってきてはいるが依然にも理久兎達は今も寝たきり更にはさとりにこいしの古明地姉妹は傲慢に連れていかれていなくなっている。だが変わった事と言えば理久兎達によって石に変わった者達は目覚め皆各々の場所に帰っていった。鬼や河童達は理久兎達によって壊された家々を修繕するために現在奮闘している。

 

蓮 「ねぇ霊夢‥‥後で理久兎さん達の見舞いに行か

   ない?」

 

霊夢「………良いわよどうせ暇だし」

 

蓮 「うん♪」

 

そんな会話をし散らかりに散らかっていた博麗神社を片付けが終わり自分達は理久兎達が眠る永遠亭へと飛ぶのだった。

 

霊夢「ついたわね」

 

蓮 「うん」

 

永遠亭へと降り立つと自分達は理久兎達が眠る部屋へとはいる。入るとそこには、

 

紫 「あら蓮に霊夢じゃない」

 

蓮 「紫さん」

 

霊夢「あんた目の下のくまが凄いわよ」

 

紫の目の下のくまが黒くなっている。まさかほぼ徹夜で看病していたのか。

 

紫 「えぇまぁ眠れなくて」

 

霊夢「まったくあんたは‥‥」

 

と、言っていると襖が開き龍神と怠惰が顔を覗かせる。

 

千 「賢者よいるのなら入るぞ‥‥」

 

怠惰「はいはい薬の時間ですよ~ってお前らか」

 

霊夢「龍神様」

 

蓮 「それに怠惰さん」

 

どうやら怠惰と龍神も理久兎達の治療を未だに行っているみたいだ。怠惰は理久兎の腕に注射し薬剤を投与する。

 

怠惰「これでよし‥‥何かだいぶでかくなったな」

 

千 「うむ元に戻ってはきておるの」

 

言われてみると確かにそうだ。前はあんな子供体型だった理久兎が段々と元に戻っている。それに怠惰の薬が効いているのか凄く安定している。

 

霊夢「こうなると後どのくらい?」

 

怠惰「結構回復が早いから後2日ぐらい?」

 

蓮 「予定より速いですね」

 

怠惰「あぁ‥‥だがこれを見てるとついつい解剖した

   くなっちまうんだよね♪」

 

流石はキ(ピー)ガイ言う事も狂気の沙汰ではない。だがもう何か慣れてしまった。

 

千 「やるでないぞ?」

 

怠惰「やらないよ♪」

 

霊夢「そういえば聞きたいんだけど地底の妖怪姉妹

   は何処に行ったのよあんた何にも話してない

   でしょ」

 

2人の行方について聞くと怠惰は、

 

怠惰「あぁ多分傲慢の玩具になってると思うよ」

 

蓮 「玩具!?」

 

玩具って何をしているんだ。まさかいかがわしい事なのかと疑問に思う。怠惰は自分の顔を見るとクスクスと笑いだす。

 

怠惰「まぁ考えている程のいかがわし事じゃねぇよ

   彼奴は誰よりも淑女で礼儀をわきまえるまぁ

   嫌いな奴に対しては絶対にしないがな」

 

蓮 「てことは怠惰さんまさか嫌われて」

 

怠惰「いやあれは素だよ友人に礼儀をし続けるのは

   疲れるだろ?」

 

蓮 「確かに」

 

言う通りだ。という事はあれは素という事で良いのだろう。するとまた空が光輝き空に裂け目が開く。

 

永琳「何事かしら!」

 

鈴仙「また空が」

 

蓮 「永琳先生それに鈴仙さん」

 

永琳「また来たのね」

 

と、言っていると空から6翼を羽ばたかせ傲慢がさとりとこいしを連れて降りてくる。

 

傲慢「約束通り返すわ♪」

 

そう言い傲慢は2人を離す。自分達は駆け寄ると、

 

蓮 「えっと大丈夫でしたか?」

 

霊夢「あんた達なにかされた?」

 

さと「疲れた………」

 

こい「ううん♪何て言うか色々な服を着て写真を撮

   ってを繰り返してそれから甘いお菓子を食べ

   たりして後は遺跡の見学とかもしたよ♪それ

   に傲慢お姉ちゃんの友達も皆私達を迎えてく

   れたんだよ♪」

 

鈴仙「甘い物を食べれるなんて良いなぁ」

 

どうやら待遇が良かったみたいだ。こいしがもう傲慢に向かってお姉ちゃん呼びしているのだから。

 

傲慢「ふふっ♪満足してくれて良かったわ」

 

さと「写真撮影が‥‥慣れないことをして疲れました

   ですが遺跡の見学は楽しかったですけどね」

 

傲慢「何ならもう一枚♪」

 

さと「遠慮しておきます」

 

さとりは少し顔を青くして言う。怠惰が言ったトラウマとは大体これなのだろう。

 

傲慢「そう残念ね‥‥あっそうそう聞きたかったのよ

   この幻想郷にはロリ達は他にもいるのかしら

   教えてもらえない?」

 

他にロリがいるかと言われても思い付くのはチルノ、ルーミア、ミスティア、リグル、大妖精、サニー、スター、ルナ、レミリア、フラン、、萃香、橙、てゐ、諏訪子、鈴蘭と多々いるなと思い出す。

 

蓮 「えっと量が多すぎて」

 

傲慢「何ですって!てことはここは楽園‥‥私達ロリ

   コンにとってパラダイス‥‥良いわ!ここの偉

   い人はいる?」

 

紫 「私よまさか連れて帰るなんて言わないわよね

   堕天使さん?」

 

傲慢「いいえ寧ろ協定よ今回起きたような幻想郷が

   破壊されるような事または天使達が何かしよ

   うと動いたのなら私を呼びなさい♪一瞬で終

   わらせてあげるわ♪」

 

何この変態。呆れを通り越して唖然のレベルなのだが。

 

紫 「良いですわ‥‥今回の騒動もあったため私から

   も幻想郷存続のためにお願いしたいですわ」

 

傲慢「ふふっ♪契約成立ね♪」

 

そう言い紫と握手を交わす。すると空からまた誰かが降り立つ。

 

? 「ルシファー様またこんな所に!早く帰ります

   よ!!」

 

一目見て分かるのは顔や体がボロボロになっている執事が黒い翼を生やし降りてくる。怠惰達と同じ悪魔であろう。

 

傲慢「はいはいそう急かさないで頂戴バティンあっ

   千ちゃんこれ」

 

千 「これは?」

 

傲慢はどこからともなく少し大きめな箱を出し龍神に渡す。

 

傲慢「お詫びの品よ♪じゃあね♪」

 

バテ「速く行きましょうこんな殺人鬼と一緒にいた

   くはないので」

 

怠惰「悪かったな殺人鬼でよ何ならてめぇを解剖す

   るぞ?」

 

バテ「やってみろこんな下主がルシファー様と同じ

   立場なのかが分からんな」

 

傲慢「はいはいバティンもう止めなさい」

 

バテ「申し訳ございません」

 

傲慢「ならよしそれじゃあね♪」

 

そう言い傲慢はバティンと共に空の裂け目へと入ると消えていった。

 

怠惰「はぁさてと疲れてるならベッド敷くぜ?」

 

さと「いえ大丈夫です私も理久兎さんの側にいたい

   ので」

 

こい「私も理久兎お兄ちゃんや黒お兄ちゃんと一緒

   にいたい♪」

 

怠惰「あっそうなの?なら紫さん頼める?」

 

紫 「えぇ」

 

怠惰「なら後は任せるよ俺は部屋に行ってまた寝る

   からさ」

 

そう言い怠惰は部屋へと入っていった。それに続き紫達も理久兎のいる部屋へと入っていく。

 

蓮 「僕達はまた日を改めようか」

 

霊夢「そうね」

 

永琳「そうまた来てちょうだい理千も喜ぶと思うか

   ら♪」

 

鈴仙「何時でも待ってますよ♪」

 

蓮 「えぇそれでは」

 

そうして霊夢と共に博麗神社へと帰るのだった。

 




怠惰「てな訳で俺は久々の此方の後書きだね♪」

狗神「てめぇやっときやがったな!!」

怠惰「いやはや中々来れる機会がなかったからね」

鈴蘭「ずっと本編に出てたしねぇ‥‥」

神楽「まぁまぁ‥‥」

怠惰「そして読者様方は気になるであろうさとりと
   こいしが3日間何をしていたのか大まかに行
   った事は此方になります」

来日:食事(昼&夜、スイーツタイム)、会話(計画説明)、睡眠

2日:食事(3食)、傲慢&ファンクラブ会員の永遠保存のための写真撮影(6時間、休憩のスイーツタイム込み)、遺跡見学(2時限)、自由時間(1時間)、睡眠

3日:食事(朝)、見送り、帰宅

怠惰「となっております」

鈴蘭「ねぇファンクラブってなに?」

怠惰「ルシファーファンクラブ通称ルシクラと呼ば
   れ会員約5万人近くの魔族で構成されるある
   意味でルシファーの信者達さ因みにバティン
   は会員番号No2として知られランクは神従
   とされてるよ」

神楽「あのこれどう見ても‥‥」

狗神「こいつら狂信者だろ」

怠惰「うんそうだよルシファーの魅力に魅了された
   ヤバい奴等の集まりだからねルシファーのた
   めなら犯罪すらも犯すからねこいつらは」

鈴蘭「悪魔って皆おかしいや」

神楽「因みに会員No1って‥‥」

怠惰「俺の友人の暴食って奴まぁ意気投合して傲慢
   が勝手に認定しただけだけどね」

狗神「………ツッコミがおいつかねぇや」

怠惰「まぁこんな感じかな♪とりあえず久々のあれ
   でテンション上がって長くなってしまったの
   で今回はここまで」

狗神「また次回もよろしくな」

神楽「えっとそれでは読者様………」

鈴蘭「まっまたね………」


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第265話 総大将の目覚め

こんばんは読者様、リアルで自業自得だろという場面と遭遇した怠惰のクソ悪魔です。読者様方ももしそういった事が目のまで起きたら助けるにしても自分の都合を考えて助けてあげて下さい。ではリアル話はここまでにして本編へどうぞ。


さとり達が帰ってきてから更に数日が経過する。未だに理久兎達は目覚めずといった感じが続いていた。

 

蓮 「………はぁ‥‥っ!!」

 

ジャキンッ!!

 

そして何時ものように仕事を終え自分は神楽を振るい修行に勤しんでいた。

 

霊夢「蓮あんた本当に人間を超越してきてるわね」

 

蓮 「えぇ!?」

 

霊夢「まさか自覚なかったの?」

 

蓮 「うっうん‥‥」

 

確かによくよく考えてみると人間には絶対にできないような事がここ最近になって出来てきていると感じた。幻想郷にいすぎたせいでこれが常識だと認識していた。

 

蓮 「慣れって怖いね」

 

霊夢「いや慣れって言うかあんたもう人外じゃない

   わよ?現に刀を振って奇跡が残るとかありえ

   ないし腕どうなってるのよ?」

 

蓮 「そこまで言う!?」

 

霊夢「えぇ」

 

まさか霊夢にそこまで言われるとはというか霊夢もだいぶ人間離れしている気がするが、

 

蓮 「………見てみる?」

 

腕がどうなってると言うから腕を見せる。霊夢は興味ありげに触り、揉み、叩きをして確認する。

 

霊夢「腕は細いけど固いわね」

 

蓮 「まぁ刀を振るうからね」

 

だが幻想郷に来る前と来た後を比べると前よりかは成長したような気がする。多分こうして変わっていけたのは努力もあるかもしれない。だがその努力が未だに続けこられたのは皆や特に霊夢のお陰なのかもしれない。

 

霊夢「蓮?」

 

蓮 「ん!?どうかした?」

 

霊夢「あんたまたボーっとして………」

 

蓮 「あぁうん何時見ても霊夢の顔は綺麗だなって

   さ‥‥」

 

霊夢「っ!!?もっもう止めてよね♪」

 

ドゴンッ!

 

蓮 「ぐふっ!?」

 

恥ずかし紛れだったのだろうが照れながらの突然の不意打ちビンタが頬に決まり空中で綺麗な一回転してから地面に倒れる。

 

霊夢「あっごっごめん‥‥」

 

蓮 「いっ良いよわざとじゃないし‥‥」

 

起き上がり心配させないために作りでも笑う。それに霊夢は安心したのかふぅと呼吸した。

 

蓮 「でも霊夢も大概じゃないと思うよ昔に比べて

   丸くなったというかこうして笑ってくれるよ

   うになったしさ♪」

 

霊夢「だっだって段々とあんたを意識しちゃうよう

   になってきちゃったし‥‥」

 

蓮 「………ありがとう♪」

 

好きになってくれて自分に守る者をくれた事に感謝を込めてお礼を言うと霊夢の顔は真っ赤になった。

 

霊夢「えぇ!?えぇとそっそうだ!そろそろ理久兎

   の見舞いに行かない!さぁて行きましょうか

   さっさと準備してよね!」

 

蓮 「はいはい♪」

 

そうして修行を切り上げ身支度をして理久兎達が眠る永遠亭へと向かうのだった。そうして迷いの竹林の上空を飛んでいる中、自分と霊夢は不穏な気配に気づく。

 

霊夢「何この重い空気」

 

蓮 「霊夢あぶない!」

 

すぐさま霊夢の手を引っ張る。すると霊夢がいた位置に向かって無数の鳥が鳴き声をあげ何かから逃げるよう飛び去っていく。

 

霊夢「なっ何が起きてるの?」

 

蓮 「とりあえず永遠亭に行こう!」

 

霊夢「そうね!」

 

自分の勘が告げたのだ嫌な予感がするとそして霊夢もまた感じたのだろう。すぐに自分達は永遠亭へと向かうと永遠亭の近くで妖怪兎達が気持ち良さそうに眠っているのに気づく。

 

蓮 「何かに眠らされて‥‥っ!」

 

自分の首もとを見ると大鎌の刃が自分の首に向けられているのに気がつく。すぐさま後退し確認するがこの場には霊夢しかいない。なら今のはいったい、

 

霊夢「れっ蓮どうしたのそれにその汗‥‥」

 

蓮 「えっ?」

 

そして気づく物凄い冷や汗が流れている事に、

 

蓮 「………行こう永遠亭に」

 

霊夢「えっえぇ」

 

やはり何かが可笑しい。すぐに自分と霊夢は永遠亭へと向かう。そうして永遠亭へと着くと、

 

霊夢「蓮‥‥」

 

蓮 「うん」

 

霊夢と共にすぐに気づく。永遠亭から粘りつくような禍々しい殺気を感じる。何が起きているのだ。

 

霊夢「まさかまた天使達の」

 

蓮 「っ!」

 

霊夢「蓮!!」

 

すぐに縁側を登り理久兎達がいる部屋へと向かう。そして障子を開け霊夢と共に入る。

 

蓮 「大丈夫ですか!」

 

霊夢「何か変な力があったみたいだけど!」

 

中に入ると怠惰がニコニコと笑って此方を見ていた。何をしているんだと思っていると、

 

怠惰「ん?さぁ何かな‥‥あっ多分彼が目覚めたから

   じゃないかな♪」

 

蓮 「えっ?‥‥はっ!理久兎さん!」

 

霊夢「えっあんた起きたの!!」

 

怠惰の言葉で気づく理久兎が目覚めていたのだ。そして理久兎は申し訳なさそうに、

 

理 「あっあぁ‥‥ここは永遠亭か?」

 

と、ここの場所を聞いてきた。そして見ていて分かる。前みたいな子供の姿から完全に元通りになっている事を。

 

蓮 「えぇ」

 

霊夢「ちょっと紫!それに地底妖怪!」

 

霊夢が理久兎の体に突っ伏して寝ている紫とさとりを揺さぶると眠い目をこすりながら2人は起き出す。

 

さと「うぅん‥‥なんですか?」

 

紫 「何よ………霊夢」

 

霊夢「起きたわよあんた達が大切に思う神様が」

 

霊夢の言葉に2人は理久兎を向くと、

 

理 「よっよぉ2人共おっおはよう‥‥♪」

 

さと「り‥‥りっ理久‥‥兎さん………理久兎さん!」

 

紫 「御師匠様‥‥御師匠様!!」

 

さとりと紫は泣きながら理久兎に向かってダイブし抱きつくのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな」

神楽「ついに目覚めましたね♪」

鈴蘭「そうだね‥‥けどさっきの殺気とかって本当
   に理久兎から放たれたものなのかな?」

神楽「確かに‥‥永遠亭周りの者達も眠っていまし
   たしね」

狗神「怠惰が何かしていた‥‥いやそんな事はねぇ
   よな?」

神楽「何とも言えないですね‥‥」

鈴蘭「ある意味で怠惰って自由というか何をしで
   かすのかが分からないから怖いよね」

神楽「気分で世界崩壊なんて笑えませんしね‥‥」

狗神「だな‥‥とりあえず時間も丁度良いかなら今
   回はここまでだ」

鈴蘭「うん♪また次回もよろしくね」

神楽「それでは読者様ありがとうございました♪」


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第266話 親子の絆

こんばんは読者様。いつの間にか寝てしまっていた怠惰のクソ悪魔です。お陰でゲームが出来ずでちょっと悲しかったりしています。眠気なんて嫌いだ。それではリアル話もここまでにして今回もどうぞ。


ようやく理久兎が目覚めた。起きるまでの日数的にもうかれこれ1週間近く経過していたため遅めの起床といった感じだ。

 

理 「うっくっ苦しい!」

 

怠惰「ほら小娘共そろそろ離れないとまた理久兎が

   いなくなるぞ」

 

さと「はっ!」

 

紫 「ごっごめんなさい御師匠様」

 

怠惰の言葉で2人は抱きつくのをやめる。だが見ていて分かる。それぐらい理久兎の事を心配していたのだと。

 

蓮 「紫さんが珍しいよね」

 

霊夢「そうね」

 

何時もの胡散臭さが消えているためかその時は凄く親しみやすいと感じた。

 

怠惰「さてと俺は千ちゃん達にも伝えてくるよ♪」

 

理 「なぁ俺の従者達はいるのか?」

 

怠惰「従者?あぁあの3人か隣の部屋で寝かせてる

   よ♪多分もうちょいしたら起きんじゃない?

   君が起きた事だしね♪」

 

そう言い怠惰は部屋から出ていく。そして霊夢と共に目を合わせ、

 

霊夢「良いかしら理久兎に伝えても?」

 

蓮 「………あまり気乗りはしないかな」

 

霊夢は理久兎の方を向き口を開く。

 

霊夢「あんた自分がやった事を覚えてる?」

 

理 「………すまん何も分からない」

 

霊夢「そう」

 

何も覚えていないときたか。だがむしろそれが良かったのかもしれない。あんな事を覚えていたらこうして話もしなかっただろう。だが、

 

理 「何かをしたのなら話してくれないか‥‥俺がし

   た事の全てを‥‥悪行があるならその悪行を頼

   む」

 

聞いてて辛いであろう意思に関係なく犯した悪行を話してくれと言ってきた。霊夢はこちらを向く。

 

蓮 「霊夢………」

 

霊夢「ごめん蓮‥‥私は言うわ理久兎やその従者達が

   した事を包み隠さずにね」

 

と、霊夢は決心した顔をして理久兎の顔を見る。そして理久兎達がやった事を知っている限りで全て話す。

 

霊夢「それぐらいかしらね私が知っている事は」

 

理 「………まじか」

 

理久兎も信じられないのかありえないといった顔をする。やはりそういった顔はしてしまうだろう。自分自身が理久兎の立場だったら知らない内に犯した罪の意識に囚われてしまうだろう。

 

理 「紫やさとりそれに蓮も何かあったら言ってく

   れないか?」

 

紫 「私からは何もありません」

 

さと「私もです」

 

蓮 「僕もないですかね主に霊夢の言葉通りなので

   ‥‥って理久兎さん!?」

 

理 「………すまん‥‥本当に‥‥すまん」

 

理久兎はうつむき布団をグーで叩きうつむく。そして言葉の一言には悔しさと無念の思いがこもっている感じがした。

 

霊夢「別に良いわよ‥‥あんたは覚えてないかもしれ

   ないけどあんたが紫を助けたりしたのも事実

   だったし」

 

蓮 「それに最後は僕やさとりさんも助けてくれま

   したしね」

 

紫 「そうですよ御師匠様だから気に止めないでく

   ださい悪いのは全部あの女ですから」

 

さと「えぇ」

 

理久兎は覚えていないかもしれないが自分やさとりを紫や藍を気まぐれだったのかもしれない。だが助けてくれたのは変わりないのだ。

 

理 「だが俺がやった事は‥‥」

 

と、理久兎が言ったその時、突然部屋の障子が勢いよく開く。そしてそこから、

 

千 「バカ息子!!!」

 

龍神が出てきたかと思うと理久兎に飛びかかり馬乗りになると胸ぐらを掴む。見てすぐに分かる通り凄く怒っていた。

 

永琳「って龍神様おやめください!」

 

輝夜「止めるわよ!」

 

鈴仙「はっはい!」

 

てゐ「えぇいどうにでもなれ!」

 

紫 「止めてください!」

 

さと「なっ!お義母様理久兎さんを傷つけないで下

   さい!」

 

6人は一斉に龍神の体を掴み理久兎から引き剥がそうと試みた。自分も加勢すべきかと思い行こうとするが霊夢に引き留められる。

 

蓮 「霊夢?」

 

霊夢「見てておきなさい」

 

と、霊夢が言ったその直後、

 

千 「離さんか!!」

 

永琳「ぐっ!!?」

 

輝夜「きゃ!!?」

 

6人はいとも容易く吹っ飛ばされた。こうなる事が分かってて霊夢は止めてくれたのだろう。そして理久兎の胸元を片手で掴み龍神はもう片方の手で拳を構える。

 

千 「このバカ息子が!ワシを心配させるでない

   わそなたは本当に!本当に!」

 

龍神は半泣きになりながら拳を納める。あの表情からして安堵し安心しているのは間違いないだろ。

 

千 「心配させよってそなたは本当にアホうじゃ!

   理久兎!」

 

理 「ごめん‥‥本当にごめんな………」

 

千 「良かった戻ってきてくれて良かった!」

 

そしてそのまま理久兎に抱きつきながら嬉しそうにそう呟く。見ているこちらも安堵してしまう。

 

怠惰「良かったじゃん千ちゃん♪大切な息子君が帰

   ってきてくれてさ」

 

千 「うむ‥‥怠惰よそなたにも礼を言うありがうと

   うな♪」

 

怠惰「バカだなぁ千ちゃんはこれは千ちゃんは勿論

   だけど他にも蓮くん達の奮闘にさとりちゃん

   達が傲慢を相手に体を張ったからじゃない礼

   を言うならその子達に言いなよ♪」

 

千 「‥‥そうじゃな♪ありがとうなそなたら♪」

 

と、龍神は幸せそうな顔をしてお礼を言う。見てて癒される光景だ。

 

怠惰「だけどもし俺に礼がしたいなら使った分の薬

   剤とか手術及び処置の手技料とかの請求を‥」

 

千 「さてワシは皆に理久兎が起きたことを伝えね

   ばな!ではな!」

 

そう言い龍神は何故かそそくさと外へと出ていった。そして残った怠惰の顔はショボーンとしていた。

 

怠惰「料金を踏み倒されちゃったよ」( ;´・ω・`)

 

言っている事ががめつい。昔に聞いたことがあるが医療従事者は金銭を求めてはならないとか聞いたことがあったが目の前にいるこの悪魔を見ているとは何か心がすさむ。

 

霊夢「あんたガメツイわね」

 

永琳「それに貴方は会計できるの?」

 

怠惰「何をいうんだ♪元闇医者だぜ俺はさだから俺

   の気分次第で料金は変わるよ俺の治療料金を

   決めるのは法や理久兎のルールじゃねぇ俺自

   身が決めることさ♪」

 

鈴仙「こっここまで清々しいクズがいるとは」

 

がめついだけじゃく鈴仙の言う通り根っからのクズだ。

 

蓮 「よくあれで医者できるなぁ‥‥」

 

と、呟きながら横目で理久兎達を見るとさとりと何かを話し合っていた。そして怠惰の方を向くと、

  

理 「なぁ怠惰」

 

怠惰「何だ?元ショタ野郎」

 

理 「誰がショタだ!?」

 

全員「いやあんただよ」

 

これに関しては皆がツッコミを入れた。現に凶変した理久兎の見た目って本当に小学生~中学生1年ぐらいの子供そのものだったのだから。

 

理 「ってそうじゃなくて!なぁ俺からお前に報酬

   金を出したいんだが良いか?」

 

怠惰「お前が?」

 

理 「あぁ500万ぐらいならすぐに何とか出来る

   が」

 

まさか理久兎が支払いをするとは。すると霊夢は自分の裾を引っ張る。

 

蓮 「どうかした?」

 

霊夢「500万ってどんなものが買えるの?」

 

蓮 「えっ?」

 

困る質問をしてきたのものだ。500万あったとしたら大抵の物は買えるが幻想郷でいえば何が買えるか。

 

蓮 「神社だったら10件ぐらいはいくとは思うけ

   ど?」

 

霊夢「10件‥‥」

 

と、小さく話していると突然、

 

怠惰「アハハハハハハハハ♪」

 

怠惰はゲラゲラと笑い出す。そして理久兎の頭に手を乗せる。

 

怠惰「それじゃ足りねぇ‥‥」

 

500万で足りないってどんだけボッタくり何だ。

 

理 「なっなら!」

 

怠惰「だがよてめぇのお陰で俺の仇について少しだ

   が知ることが出来たからよ安くして100万

   に負けてやるよ♪」

 

と、楽しそうに言うが不思議なワードが出てきた。仇とは一体どういう事なのだろう。怠惰みたいな強者に仇なんているとは驚きだ。

 

霊夢「あんた仇ってそういえばその進化の秘宝の時

   に言ってたわよね俺が作った物じゃないって

   それらについて説明してくr‥‥」

 

怠惰「悪いが秘密♪ここから個人情報だからさ♪」

 

そう言い怠惰は話したくないのかささっと逃げていった。

 

紫 「仇ね‥‥」

 

理 「………彼奴にも言えない何かがあるんだろ」

 

さと「‥‥そうです‥‥かねですが理久兎さんが元に戻

   ってくれて良かったです」

 

紫 「えぇ♪」

 

理 「ありがとうな♪」

 

紫とさとりの頭を撫でながら笑顔で答える。そして蓮や永琳達の方を向き、

 

理 「それから蓮や永琳もごめんな♪」

 

蓮 「良いですよこうして生きてるんですし」

 

永琳「えぇ♪けど理千こっちもベッド代金とるから

   覚悟をしてちょうだいね理?」

 

理 「うぇ~怖ぇ」

 

と、悪態をつける。そんな光景を霊夢と見つつ、

 

蓮 「良かった‥‥よね♪」

 

霊夢「えぇハッピーエンドにはなったわね」

 

と、呟きながらこの光景を楽しむのだったが、

 

? 「ウリエルは殺られたみたいだな」

 

? 「そう‥‥しゃあないわね今回は蓮君に勝ちを譲

   ってあげまひょ♪」

 

? 「速く行くぞあの悪魔に既に見つかってるから

   な‥‥」

 

? 「ならさいなら‥‥」

 

そう言い永遠亭を遠くから見つめる者達はこの場から立ち去るのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまでとなります」

鈴蘭「ねぇ怠惰の仇って‥‥」

怠惰「黙秘♪」

神楽「やっぱりですか」

怠惰「まぁね♪」

狗神「………予想だがよお前の仇って進化の秘宝を
   盗んだ奴か?」

怠惰「まぁそうだねとは伝えてはおいてやるよもう
   これ以上は言わないけどね」

狗神「そうか」

神楽「怠惰さんも苦労したんですね」

鈴蘭「ねぇ」

怠惰「おい変な誤解を生む言い方をするなよそんな
   出来事がなかったら今頃ここにはいないんだ
   からさ」

鈴蘭「えっ?」

怠惰「さてではでは今回はここまでとなります」

狗神「お前今なにか」

怠惰「それではまた次回もお願い致しますそれでは
   サラダバー♪」

神楽「おっ終わらせられましたね‥‥」(;゚Д゚)


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第267話 平和が戻っていく

こんばんは読者様。もうじき検定だなと思い会場まで行くのが面倒だなと思い始めてきている怠惰のクソ悪魔です。平日授業でやってほしいんだけどなぁ‥‥失礼それでは今回もどうぞ。


ようやく理久兎が起き皆が喜ぶなか1人理久兎はうつむいていた。

 

蓮 「理久兎さん?」

 

理 「………どう償えば良いか」

 

と、ポソリと理久兎は呟く。やはり自分のやった事が許せないといった感じだ。

 

霊夢「別にそんな心配しなくても謝れば良いんじゃ

   ない?誰しもあんただけが悪いんじゃないん

   だし」

 

蓮 「そうですよ理久兎さん」

 

確かに幻想郷で散々と悪事は働いただろう。だが元々の原因はウリエルであって理久兎やその従者達は自分達と同じ被害者と何ら変わりはないのも事実だがそれでも気持ち的に自分を許せてないといった感じだ。どうすればと思っていると、

 

? 「水………喉が渇いたよょょょょ」

 

隣の部屋に繋がる障子が開かれそこから伽椰‥‥いや声からしてすぐに分かった。

 

紫 「耶狛!」

 

さと「耶狛さん!」

 

耶狛「ほへっ?あれれ皆勢揃いでどうしたの?」

 

そう理久兎と同じように凶変していた者の1人の耶狛だ。だが手入れされていない髪のせいで滅茶滅茶怖い。すると突然、

 

鈴仙「耶狛さん‥‥7×7は?」

 

突然に鈴仙は九九の中でちょっと難しい7の段のかけ算を言ってきた。長生きしている耶狛ならこのぐらい流石に分かるだろうと思っていると、

 

耶狛「えっ?えぇ~と77!」

 

理 「………嘘だろ」

 

蓮 「!!?」

 

声にならない驚きをしたし理久兎も驚いていた。ありえない何故に77になったんだ。7×11じゃないんだぞ。それよか寺子屋の子供達はその上の計算も可能なのにそれは不味いんじゃないかと思ったが、

 

紫 「元に戻ってるわね良かった」

 

輝夜「頭脳は前の方が良かったような‥‥」( ;´・ω・`)

 

輝夜の言葉的に凶変してた時は天才だったみたいな言い方をする。

 

さと「まぁ確かに皆さんがそう思うのも無理はあり

   ませんよね‥‥所で耶狛さん亜狛さんと黒さん

   それから看病でこいしがいると思ったのです

   が………」

 

耶狛「えっ?あぁお兄ちゃんは起きたけど私と同じ

   で筋肉痛が酷くて体が動かなくて黒君はこい

   しちゃんとまだ寝てるよ………」

 

蓮 「昼間だから良いですけどあの普通に怖いんで

   すけど」

 

それで地面を這いつくばって来たんだ。だがまだ昼だから怖さは軽減できたが本当に呪われた家に出てくるあの悪霊を思い出してしまった。もしそれに色白の小学生が体育座りしていたらもっと雰囲気はあった。

 

耶狛「アハハハ♪ごめんね」

 

と、言っていると胸の辺りが温かくなってくる。すると胸ポケットが急に広がりそこから狗神が呼んでもいないのに出てきた。

 

蓮 「狗神?」

 

狗神「悪いがあっちに行かせてもらうぞ」

 

そう言うと亜狛が寝ているであろう寝室に向かって行った。

 

耶狛「お兄ちゃん良い友達持ったねぇそれよりも喉

   渇いたよ‥‥」

 

輝夜「うどんげ水を酌んできてちょうだい」

 

鈴仙「分かりました」

 

そう言い鈴仙は水を酌みに向かうと霊夢と紫はうつ伏せになっている耶狛の体を持ち上げる。

 

紫 「大丈夫?」

 

耶狛「うんまだ足がふらつくけど何とかありがとう

   紫ちゃん霊夢ちゃん」

 

霊夢「はいはい」

 

耶狛を壁に寄りかかるように座らせると水が入ったコップを持って鈴仙が帰ってきた。

 

鈴仙「どうぞ」

 

耶狛「ありがとう♪」

 

水の入ったコップを受けとると耶狛は美味しそうな顔をして一気に水を飲み干す。

 

耶狛「ぷはぁ~生き返る~♪」(((*≧艸≦)

 

何かテレビのCMを生で見ているような感じがした。

 

理 「耶狛はしたないぞ‥‥」

 

耶狛「いや~~だって喉が凄くカラカラだったんだ

   もんマスター」

 

蓮 「耶狛さん聞きますがどうしてここにいるのか

   分かりますか?」

 

とりあえず耶狛にも説明が必要と考えた自分は耶狛にそう訪ねる。すると耶狛は微笑むと、

 

耶狛「あっその事について言いたいことがあってね

   紫ちゃんそれから皆♪ありがとう私にそれと

   お兄ちゃんや黒君にマスターをもう目覚めな

   いかもしれなかった悪夢から救ってくれて♪

   凄く感謝してるよ♪」

 

霊夢「良いわよ別に………って!?」

 

紫 「やっ耶狛貴女まさか」

 

耶狛「ふふっ♪少しだけなら覚えてるんだから♪」

 

蓮 「すっ凄い」

 

理久兎すらも曖昧になっている凶変した時の記憶があると言うのか。それは素直に凄いと言葉にしてしまった。

 

耶狛「どやぁ♪」

 

理 「なら耶狛‥‥聞きたい事がある俺はお前に何か

   酷い事をしたん‥‥だよな?」

 

ドヤ顔をして喜んでいる耶狛に理久兎が訪ねると耶狛は首をかしげ、

 

耶狛「えっ?えぇとう~ん‥‥う~ん分かんない♪」

 

ズコッ!

 

覚えていると言っていたのに覚えてないのか。さっきまでのドヤ顔は何だったのだと思った。

 

理 「覚えてるんじゃないのかよ‥‥」(;^ω^)

 

耶狛「てへ♪」

 

蓮 「アハハ‥‥まぁ仕方ないですよ皆色々とおかし

   くなっていたんですし」

 

理 「………はぁ」

 

流石の理久兎も若干呆れているような感じがした。だが耶狛のこういった明るい所や元気な所が魅力と思っていた自分からしたら元に戻って良かったと心から思っていると、

 

亜狛「あぁ~すっすみませんそこ右に!」

 

狗神「こっこうか!」

 

隣の部屋で亜狛と狗神の声が聞こえてくる。多分自分と同じで狗神も亜狛が戻ってきてくれたことを喜んでいるのだろう。

 

さと「亜狛さんも隅に置けませんね」

 

理 「えっ?何が?」

 

永琳「ふふっ♪そっとしておきましょう」

 

理 「いやだからなんだよ?」

 

霊夢に言われるまで自分も分かっていなかったが言動からして理久兎も分かってはいなさそうな雰囲気だ。

 

霧雨「まぁ覗くだけなら良よな♪」

 

蓮 「魔理沙………」

 

流石にそれはどうかと思い止める。そしてそれに対し耶狛は楽しそうに笑いながら、

 

耶狛「ダメだよ魔理沙ちゃん今邪魔したら後で弄れ

   ないじゃん♪」

 

自身の兄を弄る気満々だった。もし兄弟姉妹が自分にもいたのならこんな感じだったのだろうか。それを思うと一人っ子だった自分からしたら羨ましいと思った。

 

バタンッ!

 

襖が勢いよく開かれ音が響く。開かれた襖を見ると文が立っていた。

 

理 「ん?文じゃん♪」

 

文 「りっ理久兎さん達が目覚めたと聞いて飛んで

   きました!」

 

一瞬で理久兎の布団へと近づくと理久兎の体を見始める。大方見ていて思ったのは体に異常がないかと見ている感じだろう。

 

理 「どっどうかしたか?」

 

文 「いえ何も異常は」

 

? 「こら文‥‥理久兎殿に失礼だろ」

 

すると文の後に続き天魔が入ってくると文の服の襟首を掴み持ち上げる。

 

風雅「無事で何よりだ理久兎殿」

 

理 「あっあぁ」

 

美 「理久兎はいるか!!」

 

今度は地底のボス格の鬼子母神まで部屋にやって来た。今それに続いてお燐やお空といった地底妖怪の面々が集まってくる。

 

美 「無事か!」

 

理 「えっ無事だけど?」

 

お空「お母さん!」

 

お燐「母さん!」

 

耶狛「お燐♪お空♪」

 

久々の再開に2人は喜びながら耶狛に抱きつく。すると今度は聖がやって来た。

 

聖 「ご無事みたいですね理久兎さん」

 

理 「あっあぁ‥‥黒なら隣の部屋にいるよ」

 

聖 「そうですかありがとうございます♪」

 

そうして聖は黒のいる部屋へと向かう。そんな事をしている間にもどんどんと客が入ってくる。

 

霊夢「きゅっ急に増えたわね」

 

蓮 「外に行こうか霊夢」

 

霊夢「そうね」

 

霊夢と共に外へとでる。そして部屋から少し離れた場所の縁側に座る。

 

霊夢「本当に彼奴は好かれてるわね」

 

蓮 「確かにね♪」

 

霊夢「………理久兎が帰ってきた事は私も素直に喜ぶ

   けど‥‥蓮………私は貴方を称賛するわあんなに

   危ない橋をあんたは渡りきった事にね♪」

 

蓮 「やっ止めてよ霊夢‥‥」

 

霊夢「ふふっ♪………ねぇ蓮‥‥もし良ければなんだけ

   どさ‥‥結構前に言いそびれた言葉‥‥聞いても

   良いかな?」

 

蓮 「えっえぇと‥‥」

 

照れくさい。だが場所は場所かもしれないが今なら言えるかもしれない。

 

蓮 「うん♪なら聞いてねもし‥‥霊夢が嫌じゃない

   ならさ」

 

霊夢「えっえぇ‥‥」

 

蓮 「すぅ~はぁ‥‥よし!霊夢‥‥もし霊夢が嫌でな

   いのなら僕と」

 

霊夢「僕と‥‥?」

 

蓮 「僕と‥‥はぁ………」

 

霊夢「ん?………げぇっ‥‥」

 

霊夢も気づいたみたいだ。部屋から黒い帽子の先が見えるのだ。

 

蓮 「聞いてるよね魔理沙それにもしかしたらまだ

   いるのかな?」

 

霧雨「ばっバレたか」

 

魔理沙と早苗そして妖夢が申し訳なさそうな顔で出てくる。つまり盗み聞きする気まんまんだったみたいだ。

 

早苗「蓮さんと霊夢さんがいなくなったんで何処

   に行ったのかなぁ~って思っていたら」

 

妖夢「すっすみません盗み聞きするつもりでは」

 

霊夢「………何時もあんた達は」

 

そう呟くと霊夢は立ち上がり空へと飛び去っていった。

 

蓮 「あっ!‥‥行っちゃった」

 

霧雨「わっ悪い蓮」

 

蓮 「………別にいいよまだ早かったかもだしねとり

   あえず僕は霊夢を追いかけるね」

 

早苗「お願いしますね」

 

そうして自分は霊夢を追いかけるのだった。そうして追うと霊夢は博麗神社の近くの空に立っていた。

 

蓮 「霊夢‥‥」

 

霊夢「蓮‥‥ごめん先に行っちゃって」

 

蓮 「ううん♪多分僕も霊夢も疲れているんだよだ

   から今日は休もう‥‥ね♪」

 

霊夢「そうね‥‥そうしましょうか♪」

 

そうして霊夢にはまだ伝えたいことは言えずと少しの災難が続いたが幻想郷に平和が戻ってきたのだと思うのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまで」

鈴蘭「上手く進展しないねぇ」

神楽「はたして2人はどうなるのでしょうか」

怠惰「まぁでも理久兎君といい勝負だけどね」

鈴蘭「そうなの?」

怠惰「うん理久兎君も色々と準備はしているけどま
   だまだって感じがあるのかねぇ‥‥って感じか
   な現に今回みたいな事が起きてしまった訳だ
   しね」

神楽「ある意味でレース状態ですか?」

怠惰「だね♪」

鈴蘭「所で狗神の姐御は?」

怠惰「狗神も頑張ってそのレースに出ようと必死で
   す皆様の暖かい声援を待ってます」

神楽「あの軽くディスって‥‥」

怠惰「何の事かなハッハッハッてなわけで今回はこ
   こまで」

鈴蘭「えっとまた次回もよろしくね」

神楽「それではありがとうございました」

怠惰「バイバイ♪」


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第268話 地底宴会開始

こんばんは読者様。ベルゼブブ嬢が面白くてアプリで見られるのにも関わらず四巻近くまとめ買いした怠惰のクソ悪魔です。あのほんわり感覚がたまらない。ではそろそろ本編へどうぞ。


霊夢への告白に失敗しそれから数日が経過する。そしてここ博麗神社ではなくここ旧都では、

 

勇儀「お前ら最後の根性見せるよ!」

 

鬼達「オウスッ!!」

 

鬼達が旧都でとある事をしている中、自分と霊夢はとある居酒屋にいた。

 

霊夢「ねぇ蓮なんでこうなったのかしら?」

 

蓮 「えっえぇと………」

 

それは今から3日ぐらい前に遡る。自分達は何気ない生活に戻りそして自分はようやく再開した寺子屋のバイトを終えて博麗神社に帰り霊夢と共にお茶を飲みながら会話をしていた。

 

霊夢「そういえば異変も終わったから宴会をしない

   とね‥‥彼奴らの復活祝いも兼ねて」

 

蓮 「確かにそうだね」

 

霊夢「となると文辺りに知らせるように手筈し‥‥」

 

霊夢がそう言いかけたその時、

 

? 「ふっふっふっ♪霊夢さんそれについてはご

   心配なく♪」

 

と、声が聞こえる。聞こえた方向を見ると屋根の上にカメラを構えて誰かが立っていた。

 

霊夢「結界 パパラッチ撃退結界!」

 

蓮 「えぇ!!?」

 

? 「ちょっいきなり!!?」

 

無数の弾幕が屋根の上にいた者に向かっていくがその者はありえない速度で回避していく。そして地面へと降りると、

 

文 「いきなり何するんですか!?私ぐらいの天狗

   じゃなかったら被弾してお陀仏ですよ!?」

 

何だ文か。それだったらまぁ別に良いかと思った。

 

文 「ちょっと蓮さんも何そんな呆れるんですか!

   まさか私がまたパパラッチしているとで‥‥」

 

蓮 「えぇ♪何時もしてますよね♪」

 

文 「失礼ですよ!?」

 

霊夢「でも事実でしょ?」

 

文 「だから失礼すぎますよ2人共!?」

 

失礼も何も事実なのだか仕方ないだろう。

 

霊夢「で?パパラッチ目当てじゃないなら何しに来

   たのよ?」

 

文 「はぁ‥‥理久兎さんの宴会の話ですよ」

 

蓮 「それがどうかしたんですか?」

 

文 「えぇ実は理久兎さんの宴会を地底でやらない

   かと提案が来たんで霊夢さん達にも相談をし

   ようとやって来た次第です」

 

成る程それで来たのか。前科があったりするからてっきりパパラッチなのかと思ったが。

 

霊夢「何でまた地底なのよ?」

 

文 「えぇこれは美寿々様や勇儀様達の意見である

   と共に前の間欠泉異変でこちらで宴会をした

   ので今回は地底でやろう理久兎も住んでいる

   事だしとの事なんですよね‥‥」

 

霊夢「あぁ~そういえば守矢で宴会やったわ懐かし

   いわね」

 

文 「あの時は勇儀さん達に強制的に酒を飲まされ

   て酷い目に合いました‥‥」

 

蓮 「あぁそう言えば………」

 

白狼の確か椛だったかその辺と強制的に飲まされていたのを思い出す。

 

文 「はぁ‥‥本当はあまり関わりたくはとは思うん

   ですがね‥‥力量差的に」

 

蓮 「何か会社みたいですね」

 

文 「えぇ私達は縦社会ですよ♪白狼や河童達の上

   に私達の鴉天狗がいてその上にお姉ちゃ……‥

   コホンッ!天魔様がいてその上がお察しの通

   りのあの論外な人達ですよ」

 

文の本音による愚痴だったような気がしたが気のせいだろう。しかし本当に聞いていると条規を外す強さなのだな。

 

霊夢「確か鬼にボロ負けしてその後に理久兎が来て

   萃香達を倒したんだっけ」

 

文 「えぇあれは今も覚えてますが意図も容易く倒

   しましたねあの神は‥‥まぁでも強いからと言

   って威張る訳でもなくお互いの生活が守れる

   程度に共存していく方針をしてくださったの

   で助かりましたけどね♪だから私も含めて皆

   さん理久兎さんが大好きなんですよ」

 

霊夢「ふぅ~ん‥‥まぁでも私も言って恩はあるしね

   彼奴にはそれに宴会の準備をあっちでしてく

   れるなら丁度良いわ♪」

 

蓮 「霊夢ったら‥‥」

 

文 「なら地底で良いですね♪なら皆さんにも伝え

   行きますね♪あっそれと宴会は3日後に行な

   いますのでお願いしますね♪では♪」

 

そう言い文はさっそうと飛び立ち翼を羽ばたかせ空の彼方に消えていった。

 

霊夢「昔じゃ考えられなかったわね地底で宴会なん

   てね‥‥」

 

蓮 「そうだね‥‥とりあえず持っていくものとか考

   えようか」

 

霊夢「そうね」

 

そうして自分達は現在こうして地底の居酒屋にいる訳だ。

 

霊夢「………酒臭いわね」

 

蓮 「霊夢は‥‥それは失礼だよ」

 

と、言っていると部屋の障子が開き魔理沙や妖夢に早苗が入ってきた。

 

霧雨「よっ♪告白し‥‥って!!?」

 

魔理沙が言いきる前に霊夢は弾幕を放つが魔理沙達は反射神経でギリギリの所で避けた。

 

妖夢「いっいきなり」

 

早苗「お二方危ないじゃないですか!?」

 

霧雨「そうだぜ!?」

 

霊夢「蓮♪そこの盗み聞きしてた3人はやっても差

   し支えないわよね♪」

 

蓮 「うん‥‥良いと思う」

 

数日前の恨みは消えてないのか霊夢はもうやる気満々だ。そんな霊夢を止めるのはもう不可能だろう。

 

霧雨「悪かったぜ盗み聞きしてわざとではないにし

   ろ妨害したのはよ!」

 

早苗「ごっごめんなさい」

 

妖夢「すっすいませんでした」

 

霊夢「全く‥‥」

 

見てて和やかだ。本当にやっと生活が戻ってきたのだなと感じた。ふいに外を見ると地上にいる筈のレミリア達や文達に河童達が街道を歩いているのに気づく。そして桟橋の近くで騒がしくなってくる。何事だと思っていると地底の入り口から理久兎達が入ってきた。すると、

 

全員「ワァーーーー!!!

 

喝采が上がった。ようやく理久兎達が退院し帰ってきたのだ。皆は大喜びだ。そして桟橋を渡った理久兎達は美寿々達と話をする。そしてそれに続き紫も理久兎に近づいていった。

 

早苗「ほへぇ‥‥紫さんってあんな顔するんですね」

 

霧雨「好かれてるなぁ彼奴」

 

霊夢「そうね」

 

蓮 「紫さんも嬉しそうですね♪」

 

妖夢「そうですね」

 

そんな事を言っていると美寿々はこちらの方に向かって大声で、

 

美 「さぁお前達!今日はとことん飲んで食うぞ!

   何せ理久兎が全部奢ってくれるからな!」

 

と、叫ぶ。理久兎を見ると何どういう事といった顔をしていた。おそらくあれは嵌められのだろう。

 

理 「あぁとことん飲め♪奢ってやる!!」

 

全員「おぉぉぉ!!!」

 

理久兎もついに焼きが回ったみたいだ。だがその一言で皆は一斉に盛り上がった。

 

霊夢「彼奴よくやるわねぇ」

 

蓮 「理久兎さん大丈夫かな金銭的に‥‥」

 

と、理久兎の心配をしながらも地底での大宴会は幕を開けたのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

永琳「えぇ♪」

怠惰「あれ狗神達は?と思うでしょ♪残念ながら現
   在精神の世界にいないので今回は永琳先生な
   にアシストをお願いして………」

鈴仙「師匠!もうじき私達も‥‥って何を?」

怠惰「いらっしゃいうどんげちゃん♪あっそういえ
   ば永琳先生達の元に患者さんって来るの?」

永琳「そうね‥‥主に診察とかはしなくもないけど場
   所が場所なのか来る前に‥‥何て事もあるわね
   だからあらかじめ鈴仙に話をつけて送っても
   らうってのが多いかしらね?」

鈴仙「後は薬の直接販売なんかもしますね♪現に蓮
   さんが買いに来た時もあったので」

永琳「そういえば貴方も元闇医者よね?貴方はどん
   感じで仕事を?」

怠惰「俺は貧乏人相手に金を巻き上げてたかな」

鈴仙「最低なクズ!?」

怠惰「それが俺だから♪さてさてとりあえず今回は
   ここまでにしようか♪それと次回はあっちを
   投稿するからよろしくね♪」

永琳「えっと‥‥」

怠惰「さよなら系の挨拶をお願いしますね」

永琳「えっとではさっさようなら?」

怠惰「それじゃうどんげちゃん」

鈴仙「えっとありがとうございました」

怠惰「はい♪ではさようなら♪」


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第269話 落ち込む理久兎

こんばんは読者様。怠惰のクソ悪魔です。そして実は今回題名を見てお気づきかもしれませんが実はですね‥‥
「投稿する話を1話抜かして投稿し続けるという大事件を起こしました‥‥」
誠に申し訳ございませんでした!!!
ですので此方が正しい269話となっております。そして
明日には本来の位置に戻しますのでお願い致します。それでは抜けていた話をどうぞ。


理久兎の復帰が相まって地底はお祭りでどんちゃん騒ぎとなっていた。そんなどんちゃん騒ぎのお祭りの中にある一件の居酒屋で霊夢達と共に楽しく話していた。

 

霧雨「しかし本当にお前成長したよな‥‥」

 

蓮 「それ霊夢にも言われたんだよね‥‥」

 

霊夢「だって本当に可笑しいぐらいに強くなってる

   もの」

 

早苗「そんなですか?」

 

霧雨「あぁ普通の人間なら何十年かかるのをこいつ

   僅か2~4年ぐらいで強くなったしな」

 

それは言い過ぎだ。ただ昔から剣道をやっていただけでそこまで言うか。

 

妖夢「蓮さんいっその事で剣術道場でも開いたらど

   うでしょう?」

 

蓮 「剣術道場‥‥」

 

早苗「確かに似合いそうですね♪」

 

それは良い案だが生憎な話で人に教えるのは少々苦手だ。それにまだまだ未熟なため教えれるわけがない。教えるにしてもまだまだ十数年先の話になりそうだ。

 

蓮 「う~ん‥‥考えてはおきます」

 

妖夢「もし開いたのなら道場破りに行きますね♪」

 

蓮 「ちょっと妖夢さん止めてくださいよ!?」

 

妖夢「みょん!?じょっ冗談ですよそんな真に受け

   なくても‥‥」

 

いやその‥‥すみません。ここにいる4人だったら魔理沙や早苗なら冗談だなとは思うが霊夢と妖夢が言うと本当に冗談に聞こえないから困る。

 

霊夢「………………」

 

霧雨「おっまた定番の焼き餅か霊夢さんよ♪」

 

霊夢「別に焼き餅じゃないし!?」

 

早苗「案外にも霊夢さんって蓮さんの前だと乙女で

   すよねぇ♪」

 

霊夢「うっ‥‥ぅぅぅ‥‥」

 

蓮 「アハハ‥‥あんまり弄らないであげてよ」

 

とりあえず霊夢がこのまま暴走して憂さ晴らしにこの場にいる妖怪達全員退治となったら面倒な事になるため止める。

 

霊夢「蓮あっちで飲みましょう!」

 

蓮 「えっちょっと!?」

 

霧雨「逃げた逃げた♪」

 

早苗「霊夢さん顔を赤くして可愛いですね♪」

 

妖夢「はぁ‥‥お二方は」

 

と、そんな会話をしている一方で自分と霊夢は片手にコップを持ってどこで飲もうかと探していると部屋の窓隅の方で理久兎と理久兎の膝の上に座ってさとりが会話をしながら酒を飲んでいるのを見つける。

 

蓮 「2人の所に行かない?」

 

霊夢「この人中じゃしょうがないわね‥‥」

 

そうして理久兎とさとりも元へと向かう。理久兎とさとりも気づいたのか自分達の方を向いてきたためとりあえず体は大丈夫かと聞こうかと思った。

 

蓮 「理久兎さん体の具合は大丈夫ですか?」

 

理 「あぁ蓮かまぁ何とかなそれよりお前らは良い

   のか?俺に構ってより夫婦の営み的な事した

   方が良いんじゃねぇの?」

 

霊夢「なんでそうなるのよ!?」

 

蓮 「本当ですよ!?」

 

第一にそれか。もっと言うことがあるだろうに。

 

理 「ハハハ♪‥‥はぁ」

 

だが楽しく笑ったかと思ったら理久兎はため息をはいた。やはりこれだけの人数を奢る事となって不安にでもなっているのだろうか。

 

さと「いや理久兎さん笑うかため息どっちかにして

   下さい」

 

理 「ため息もつきたくなるさ」

 

蓮 「アハハ‥‥」

 

これには自分もどうすることも出来ず苦笑いしか出来ない。すると奥の障子が開きそこから龍神を筆頭に永琳先生達永遠亭一行が入りそれに続き天子に衣玖そして眠そうに目をショボショボさせながら怠惰がにふらふらと歩いてくる。

 

理 「お前らも来たのか」

 

永琳「えぇ♪龍神さまのお誘いよ」

 

天子「………言っとくけど私はあんたを許す気は毛頭

   ないから」

 

千 「これ天子!」

 

理 「あっあぁ‥‥」

 

凶変して可笑しくはなっていたとはいえやはり理久兎を許す気はなさそうな感じがした。そんな天子に向かって怠惰が口を開き、

 

怠惰「こらこら天子ちゃんそう言う事は言ったらダ

   メだよ?」

 

と、注意すると天子はジロリと理久兎と怠惰を睨むと、

 

天子「………ふんっ!」

 

鼻息を荒らげ少し離れた席に座った。しかし不思議なことに天子の顔は怒っている感じはしなかった。

 

怠惰「ありゃまこれは俺も嫌われてるよなぁ~」

 

衣玖「う~んそうでもないとは思いますよ♪嫌って

   いるならまずここに来る間でも貴方の隣は歩

   きませんから♪」

 

怠惰「うぇ?」

 

どういう事だ。衣玖の反応からして怠惰は気に入られた的な感じなのか。すると当然、

 

千 「ふんっ!」

 

怠惰「ぐふっ!」

 

龍神が怠惰の横腹しかも当たったら腹を押さえる程痛いポイントに向かって肘打ちをした。あまりの一撃だったの案の定で怠惰は腹を押さえ悶えだした。

 

怠惰「なっ何すんの‥‥さっきの玉蹴りといい」

 

千 「怠惰よ楽しく飲んでくれ♪ほれほれ」

 

怠惰「あっちょっと!?」

 

衣玖「ふふっ♪それでは理久兎様♪」

 

理 「あぁ」

 

龍神に押しやられた怠惰は衣玖と共に天子の近くに座った。しかしこう見ると何か生でコントを見てるみたいだ。そして呆れた顔をした理久兎は、

 

理 「で?まさかこんな漫才を見せに来た訳じゃな

   いよな」

 

千 「ちゃうわい!?」

 

蓮 「何か本当に漫才師みたい」

 

千 「いい加減にせい童!」

 

良いツッコミで凄く勉強になる。いや待て何かツッコミがどんどん自分に定着しているような気がし少し悲しくなった。

 

理 「はいはい‥‥とりあえず飲めよおふくろもよ」

 

そう言った理久兎は龍神に酒を注ぐ。この光景は何処か犯罪臭が漂う。

 

さと「何か背徳感を感じますね」

 

千 「………それはそなたもじゃろう」

 

そう言うと龍神は一気にグビリと飲む。普通に酒を飲む何気ない光景なのにいけない光景を見てるような気がしてならない。

 

千 「しかし‥‥本当に良かったこうしてそなたの笑

   顔を皆の楽しそうな顔が見れて」

 

理 「またその話しかよ」

 

蓮 「良いじゃないですか理久兎さん僕もこうして

   飲めて楽しいですよ♪」

 

と、言うと理久兎は何故か真顔になる。そして口を開き、

 

理 「蓮‥‥俺はノンケだからな?」

 

蓮 「何でそうなるんですか!!!?」

 

どこからそうなったんだ。

 

霊夢「浮気?」( ^ω^)

 

蓮 「違うから!?だから針をしまって霊夢!」

 

霊夢の嫉妬が怖い純粋に怖い。というか理久兎のジョークである事に気づいてほしい。

 

さと「まったく理久兎さんは」

 

理 「悪い悪い♪」

 

蓮 「理久兎さん冗談がきついですって!?」

 

理 「ダハハ‥‥まぁでも俺も楽しいぜもしお前達の

   話が本当ならもう二度とこんな楽しい事はな

   かったかもな‥‥ありがとうな♪」

 

爽やかな笑顔でそう言う。聞いている自分は凄く清々しい気持ちになった。

 

霊夢「良いわよ別に♪」

 

蓮 「えぇ♪」

 

さと「ふふっ♪」

 

理 「さて気にしないでどんどん飲んで食ってくれ

   俺の奢りだからな♪」

 

そうして宴会はまだまだ

 

理 「はぁ‥‥」

 

続くのだった。




後書きですが今回の件は大変申し訳ございませんでした。
作者の不注意でこのような形となってしまい本当に申し訳ございませんでした。次はこのような事がないよう善処させて頂きたいと思います。そして次回の272話は12時に投稿致します。そしてこの話は明日の午後6時頃に本来の位置に戻しますのでご了承下さい。それでは今回も見てくださりありがとうございました。m(_ _)m


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第270話 理久兎と怠惰の試合

こんばんは読者様。ドルフロでG41をゲットし友人の顔が、
。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。
こんな顔になったのを間近で見た怠惰のクソ悪魔です。イラスト、ボイス、性能どれをとっても強いから仕方ない。失礼それでは本編へどうぞ。


理久兎達や他の者達と話をしたりして1、2時間程経過する。とりあえず自分は皆に合わせて酒を飲もうかと考えコップに酒を注ぐと、

 

霊夢「蓮あんたは飲まないで!」

 

蓮 「えっ何で?」

 

霧雨「お前は飲むな!お前が酒を飲むと色々とやら

   かすからな!」

 

酷い。そこまで酷いのか自分が酔っ払た状態は。

 

蓮 「あんまり分からないけどそんなに酷いの?」

 

妖夢「えぇ普段の貴方から考えられないぐらいの奇

   行的な行動ですね」

 

そんなに酷いのか。自分が酔っ払っている状態とは。

 

早苗「そうなんですか?」

 

霊夢「いやあんたも‥‥そういえばあんた酔っ払って

   蓮に酒を飲ませたわよね」

 

霧雨「言われてみると前回ぐらいの異変解決の宴会

   お前のせいだよな?」

 

早苗「あの何かごめんなさい!」

 

蓮 「いやまぁ謝らなくても」

 

とりあえず酒を飲むのは止めておこう。飲むとしたら自分の手足を枷とかで動きを抑制してから飲もうかと考えた。

 

蓮 「それに悪いのは僕の酒癖が悪いのに飲もうと

   した訳だしごめんね」

 

霧雨「まぁでも若干1名程飲んでくれたら積極的に

   なってくれて嬉しいとか思ってる物好きもい

   るっぽいしなぁ♪」

 

楽しそうにチラリと霊夢を見ると霊夢は顔を真っ赤にさせて、

 

霊夢「なっななななななな何をバババババカな事を

   いっ言ってるのよ魔理沙!!?」

 

蓮 「本当に何したんだろ僕は」

 

霊夢のあの慌てぶりを見ると本当に何かしらの事をしてるいとは思う。だがどこまで行ってはいけない境界線を越えたのだろう。そんな事を思っていると、

 

千 「怠惰よ来てくれぬか!」

 

怠惰「何だよ千ちゃん‥‥」

 

と、龍神が大声で怠惰を呼ぶものだから自分も含めて皆は一斉に注目する。

 

蓮 「何するんだろう」

 

霊夢「………」

 

何をするのだと思い理久兎達をじっと見つめると、

 

千 「怠惰よそなたに頼みたいんじゃが理久兎と試

   合をしてはくれぬか?」

 

怠惰「はっ?」

 

理 「試合って‥‥」

 

千 「そなたらの試合はかつて高天ヶ原でやったが

   決着がつかなったであろう故に決着をつける

   と言う意味でやらぬか?丁度良い気晴らしに

   もなるじゃろうしの♪」

 

と、試合の話をしていた。まさか理久兎と怠惰が戦うのか。そうなれば被害が尋常じゃない気がする。だが危ないと思う反面で凄く興味がある。

 

霧雨「世界最強と疑われる龍神と互角に戦う理の神

   の理久兎そして魔王と言われ恐れられたあの

   ベルフェゴールとの試合とか生きてるなかで

   もう見れないぐらいのレアだぜ!?」

 

霊夢「私はあんまり興味はないけどね」

 

妖夢「ですがあの男の実力はまだ未知数な所もある

   のも事実ですなので是非とも見たいです」

 

早苗「私もです」

 

蓮 「僕もかな‥‥」

 

だが怠惰の性格は博麗神社でしばらく過ごしたが分かった事と言えば面倒くさがりでド(ピー)クエで言えば遊び人と大差変わらない。そんな男がやるのかと思っていると、

 

怠惰「………良いよ♪酒を飲むのも飽きてきたし」

 

と、言った。少しの間しか一緒にはいなかったが凄く珍しいと思った。

 

千 「うむ♪理久兎はどうじゃ?」

 

理 「………」

 

さと「理久兎さん無理にしなくても」

 

理 「いいや‥やる‥お前とは決着をつけたいしな」

 

さと「分かりました」

 

ちょこんと理久兎の膝の上に座っいたさとりは立ちあがると理久兎も立ち上がる。これは凄い戦いが見れそうだ。

 

千 「うむならば表に出ようぞ」

 

理 「その前に美寿々達の許可を」

 

と、言っていると美寿々が待ってましたと言わんばかりに楽しそうに近づいてくる。

 

美 「喧嘩かい理久兎♪良いぜ場所を開けてやるよ

   存分に暴れてきな♪」

 

そう言うと2階の出窓から美寿々は豪快に飛び降りた。見てて格好いいなと思いつつ霊夢達と共に理久兎へと近づく。

 

蓮 「理久兎さん戦うんですか?」

 

霊夢「あいつと?」

 

理 「あぁ彼奴とは決着をつけないとなと思ってい

   たからな♪」

 

と、理久兎が言っている反面で怠惰達の声が聞こえてくる。

 

天子「良い!あんたに限って負けとかないとは思う

   けど負けないでちょうだいよ!」

 

怠惰「無茶言うなぁこの嬢ちゃんは」

 

衣玖「ふふっ頑張って下さいね怠惰さん♪」

 

怠惰「へいへい‥‥」

 

と、声援を送っている声が聞こえる。やはり怠惰が言うほど天子は嫌ってなさそうな感じだ。そして襖が開かれ美寿々が出てきた。

 

美 「良いぜ理久兎♪」

 

さと「理久兎さん頑張ってください」

 

蓮 「応援しますね♪」

 

理 「あぁ行ってくるそれと応援頼むな♪」

 

そう言い理久兎と怠惰は窓から外に出ていった。そして自分達は窓から外の試合を眺める。

 

千 「こほんっ!マイテス‥‥ならマイテス声は届い

   てはおるの‥‥よし!これより理久兎VS怠惰

   の試合を始める!なおこの戦いはかつて高天

   ヶ原で行われ互いに0勝0敗1引きとなって

   おる故に決着をつける試合となる!」

 

聞いてると龍神はノリノリに楽しそうに実況をしていく。こういうのが好きなのだろうか。そして歓声や色々な声が上がる。だが驚くべき事はあの怠惰を相手に互角しかも引き分けで終わらせたことが凄いと思った。

 

霧雨「おいおい本当に彼奴あの魔王と互角に」

 

衣玖「いえ聞いた話によると怠惰さんだいぶふざけ

   て戦っていたみたいですよ?」

 

霊夢「あの理久兎を相手にふざけながらって‥‥」

 

やはり実力が計り知れない。過去の世界で生きた魔王達はここまで恐ろしく強いのか。

 

千 「なおここで壊れた物件等の修繕費はワシが持

   つ故に双方好きなだけ暴れてくれ!そして双

   方の試合時間は合図をだしてから10分まで

   とするからのよろしく頼むぞ!」

 

10分か。試合の見せ物としては丁度良い時間だが何故に10分なのだろう。

 

千 「さてこれにて説明は以上じゃそれでは双方共

   に準備をせい!」

 

その言葉で理久兎と怠惰は各々準備を初め理久兎は定番ともいえる本を浮かせ構え怠惰は何処からともなく大鎌を出現させ手に持つ。

 

千 「両者とも準備は良いな!」

 

と、龍神が言うとお互いに返事をし首をたてに振る。そして

 

千 「そうか‥‥なら初めじゃ!」

 

その言葉を合図に戦いが始ま‥‥らなかった。

 

蓮 「あれ?」

 

霊夢「彼奴ら動かないわよ?」

 

理久兎も怠惰もお互いが睨めっこ状態で動く気配がない。お互いが相手の動きをうかがっているそんな感じだ。何ているのだと思っていると次の瞬間、目を見張る光景が出てきた。それは怠惰は確かに理久兎の目の前にいるそれなのにも関わらず理久兎の背後に怠惰が大鎌を構えていた。

 

さと「後ろです理久兎さん!」

 

さとりの一言が聞こえたのか理久兎は本当に当たるギリギリの所で浮かぶ本を盾にして防いだ。

 

蓮 「なっ何が」

 

霊夢「おいつけない」

 

目の前に写る光景は最早、嘘だと言いたくなるような怠惰の猛攻撃が繰り広げられている。ウリエルの時よりも少し早いような気がした。

 

天子「そこよ!やっちゃいなさい!!」

 

さと「理久兎さん頑張ってください!」

 

理久兎を応援する者が殆どだが中には怠惰を応援しているような声も聞こえる。

 

蓮 「………霊夢これどっちが勝つかな」

 

霊夢「分からないわよ」

 

霧雨「私の予想だと怠惰だな♪」

 

早苗「何でですか?」

 

霧雨「お前も見てただろあの戦いを………彼奴はいや

   彼奴を含めた7人は全員イカれを通り越した

   奴等だからだよそんな絶対者と戦ったとした

   ら恐らく理久兎でも………」

 

言いたいことは分かる。自分も正直な話で魔理沙と同じ意見なのだ。だがそれでも理久兎に勝って欲しい。これはただ単に怠惰が嫌いと言う訳ではなく理久兎の友としてそう願っているのだ。そう思っていると、

 

バキューーン!!

 

突然の発泡音が聞こえる。何事と思っていると理久兎の手には凶変していた際に自分の体に弾丸を撃ち込んだ銃が握られていた。

 

蓮 「あっあれ‥‥」

 

霊夢「彼奴あれを持ってたの!?」

 

正直な話であの銃は苦手だ。もう自分の中ではトラウマになりかけている。

 

霊夢「蓮?」

 

蓮 「えっ?あぁうん大丈夫………」

 

妖夢「震えてますよ手?」

 

蓮 「えっ!?」

 

本当だ。顔は平常を保っていたつもりだが体が反応してしまっていたみたいだ。

 

霊夢「あれが怖いの?」

 

蓮 「まぁうん‥‥体に無数の穴を開けられたからね」

 

と、言っていると歓声が上がる。ふと見ると理久兎と怠惰が戦っている場所が黒い霧に包まれているのだ。だがただ霧がかかるのは良いのだが何故かあの霧は見ていて不快に感じる。

 

霧雨「おいおい中が見えねぇぞ」

 

天子「邪魔ねあの霧」

 

霊夢「何あの霧‥‥嫌な感じがする」

 

蓮 「やっぱり霊夢も?」

 

霊夢「えぇ」

 

恐らくあれは怠惰が出したのだろうが何が起こっているのだ。そして暫く見ていると、

 

理 「おりゃぁ!!!」

 

理久兎の叫びが聞こえると霧が一瞬で晴れる。そこには黒椿を手に持った理久兎が息を荒げながら立っていた。やはりあの霧は理久兎ですらも息を荒げる程の何かがあったのは事実だ。そして理久兎と怠惰がぶつかり合おうとしたその瞬間、

 

千 「そこまで試合終了じゃ!」

 

その一言が大きく響き理久兎と怠惰はお互いに攻撃が当たるギリギリで止めそして構えをやめた。

 

蓮 「これって互角?」

 

霊夢「よね?」

 

霧雨「すげぇなあい………」

 

と、魔理沙が言いかけたその瞬間、試合会場に立つ怠惰は龍神から何故かビニール袋を受け取ったかと思うと、

 

怠惰「オロロロロロロロロロロロ!!」

 

嘔吐しだした。衛生的に汚いと思うと同時に自分達は呆れた。そして龍神は空へと翼を羽ばたかせ飛ぶと、

 

千 「試合はこれにて終了じゃなお結果は双方共に

   2戦中0勝0負2引きの結果となった」

 

と、結果を言うと観客の者達から一斉に歓声や喝采が聞こえる。

 

霧雨「流石は魔王!中々の戦いだったぜ最後は不潔

   だが………」

 

蓮 「それは言っちゃダメだよ魔理沙‥‥」

 

霊夢「まぁでも事実だしね」

 

そうだよそうだけど言って良いことと言っても怠惰も言っているから同じかなとも思った。そして出窓からさとりが飛び出しり理久兎の元へと向かうと抱きついた。

 

霊夢「良いなぁ

 

蓮 「ん?何か言っ」

 

霊夢「何でもないわよバカ!」

 

蓮 「何故に!?」

 

何故に罵声を受けたのだ。それを聞いていた魔理沙や妖夢それに早苗は笑うのを堪えている。自分が今何かしたと言うのかすると、

 

怠惰「おっす失礼するぜ」

 

天子「おかえりよく頑張っ‥‥」

 

怠惰が出窓から中へと入ってきた。そして遠くの机に座ると酒を飲み始める。

 

天子「ちょっと!人の話を聞きなさいよ!」

 

衣玖「あらあら」

 

天子と衣玖は怠惰の後を付いていき近くに座る。

 

蓮 「後であの中で何があったのか聞こうかな」

 

と、思っていると今度はさとりを抱き抱えながら理久兎が入ってくる。そしてそのまま座り酒を飲み始めた。そして少しだが試合を始めるよりも理久兎がすっきりしている事に気づく。何があったのかただただ疑問に思い知りたくなったのだった。




狗神「そんじゃ久々にありがとうな」

神楽「久々ですね本当に」

鈴蘭「ねぇ~」

狗神「全く彼奴が全然投稿しねぇからな」

鈴蘭「まぁそんな時もあるよ姐御」

神楽「しかし怠惰さんゲロるんですね」

狗神「汚ぇ野郎だよな」

鈴蘭「前の高天ヶ原の時ってオリジナルかな?それ
   ともクローンだったのかな」

狗神「分からねぇ」

神楽「いえるのはどちらにせよ反則級ですよね」

狗神「まぁな」

鈴蘭「怖いなぁ何時か怠惰のクローン2体プラスで
   オリジナルで怠惰ABCが現れたみたいな事
   になったらと思うと‥‥」((( ;゚Д゚)))

狗神「止めろ気持ち悪いったらありゃしねぇ!?」

神楽「失礼ですが同感ですね‥‥」

狗神「ってもう時間になってきてるななら読者様
   今回はここまでだ!」

鈴蘭「明日もよろしくね」

神楽「それではまた次回お願い致します」

狗神「そんじゃあな」


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第271話 試合後の話

こんばんは読者様。先程、部屋にムカデが侵入し退治したのにも関わらず少し目を離したなら逃げられた怠惰のクソ悪魔です。死んだフリで騙されるとは彼方が一枚上手でした。そしてマジでふざけんなよとイラつきました。次に会ったら確実にやらなければ‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


試合が終わり理久兎達は居酒屋に戻りまた飲み始めた。そして試合が終わった後の理久兎は試合前よりも、

 

理 「ぷはぁ!もう一杯!」

 

さと「大丈夫ですか理久兎さん?」

 

理 「あぁ大丈夫ださとり‥‥というかこんなの飲ま

   なきゃやってられねぇんだ」

 

少し荒れてはいたがため息やらはなくなりむしろ吹っ切れたような感じになっていた。

 

蓮 「何したんだろ?」

 

霊夢「さぁね‥‥多分さっきの黒い霧が原因だとは

   思うけど」

 

本当に何をされたんだろうか。ちょっと気になるがこれを今の理久兎に聞くと怒られそうだ。

 

蓮 「なら怠惰さんに聞いてみない?」

 

霊夢「そうねどんな技なのか気になるし」

 

怠惰辺りに聞こうかなと思い霊夢と共に怠惰の元へと向かうと、

 

怠惰「そんじゃ俺のターンね千ちゃん」

 

千 「このターンを生き残れれば勝気ありじゃ!」

 

天子「現代の娯楽って本当に見てて飽きないわね」

 

この幻想郷じゃ中々見れない3DSで何かして遊んでいた。というか何処から持ってきたのだ。

 

蓮 「あの怠惰さん?」

 

怠惰「これで終わり♪」

 

千 「バカな!!?」

 

ゲームで龍神が負けたのか凄く悔しそうに怠惰を見ていた、

 

蓮 「怠惰さん」

 

怠惰「ん?あれお前らいたの?」

 

蓮 「いましたよ!?」

 

人を背後霊みたいな言わないで欲しい。

 

千 「かくなる上は‥‥怠惰よゲームを貸して欲しい

   それで天子に教えるからの!」

 

天子「えっ?」

 

怠惰「あぁ良いよほら」

 

千 「うむ!さぁ天子よ相手になれ!そして手加減

   せずワシと戦うのじゃ!」

 

天子「私はまだやるとは」

 

等と言いつつも天子は怠惰のゲーム機を使って龍神と遊び始めた。

 

怠惰「そんで何のよう?」

 

蓮 「いえさっきの試合の黒い霧って何だったのか

   なって‥‥あの理久兎さんが少し不機嫌という

   か何か吹っ切れたような感じがして」

 

怠惰「本人に聞けば良いじゃない♪何があったのか

   ってさ♪」

 

蓮 「あの感じからして恐らく教えてはくれないか

   なと思いまして貴方の所に来た次第です」

 

霊夢「もったいぶってないで教えなさいよ」

 

怠惰はやれやれと首を横に振り呆れた顔をする。

 

怠惰「まぁ教えてはやるけどその代わりキレるな

   そして騒ぐなそれが守れるなら特別に教え

   てやるよ」

 

蓮 「えぇ‥‥わかりました」

 

霊夢「良いわ」

 

怠惰がそう言うからにはやはり外道じみた技であるのは確定ではあろう。

 

怠惰「じゃあまぁ話すがあの霧‥‥あれは言っちまえ

   ば相手に幻覚を見せるものさ」

 

霊夢「何だ‥‥たかが幻覚じゃ‥‥」

 

怠惰「ただあの黒い霧が見せる幻覚は相手が最も恐

   れトラウマとなっているものを見せる昔に俺

   はこれを利用し拷問とかにも使った面白ネタ

   魔法さ♪しかも精神が追い込まれた相手は勝

   手に自殺してくれるから手も汚れないから楽

   に始末もできる♪理久兎も後一歩で自殺して

   くれたのにね♪」

 

蓮 「やっぱりクズだ‥ごみ以下のクズだ‥」

 

やはり安心と信頼のクズ野郎だ。それを聞いた怠惰はケラケラも笑う。やはり怠惰からしたら自分達なんか眼中にないと言った感じなのだろう。

 

 

怠惰「あっ因みに理久兎君が見た幻覚はお前らの

   幻覚だったよ」

 

蓮 「僕達の?」

 

怠惰「あぁ記憶には残らなかったとはいえ凶変して

   お前らを殺そうとした事が相当心を傷つけた

   みたいだからなぁ♪簡単に絶望してくれたよ

   まぁ何かしらのトリガーで霧を払いやがった

   けどね♪」

 

と、怠惰は何故か笑いながら言う。まるで新しい玩具を与えられた子供みたいに。

   

霊夢「あんた何でそんな嬉しそうなのよ?」

 

怠惰「ん?アハハ分かっちゃう?ねぇ分かっちゃう

   感じ♪そうさ実に愉快な気分なのさ♪並大抵

   の奴ならすぐに自殺するこれまであの魔法を

   使っての結果は分かりきった結果‥‥だったの

   さついさっきまではなこの世界で彼奴が初だ

   よこの魔法を受けて耐えたのはさ」

 

蓮 「理久兎さんを実験材に」

 

怠惰「失礼だな君は‥‥寧ろリハビリって言って欲し

   いんだけどね♪」

 

蓮 「リハビリ?」

 

どういう事だ殺す気だった癖してリハビリとは。チラリと怠惰は龍神を見る。今ので大体は分かった。

 

霊夢「頼まれたってこと?」

 

怠惰「いや勝手にやった♪」

 

ズコッ!

 

頼まれたんじゃないのか。怠惰はケラケラ笑うと自分達を見据えて、

 

怠惰「理久兎が元気になってくれないと彼女のスト

   レスも溜まる一方だからね」

 

蓮 「龍神様に甘いですね怠惰さん」

 

怠惰「まぁな♪見てて良い暇潰しになるんだよこれ

   がさ♪」

 

怠惰は楽しそうに天子と遊ぶ龍神に向かってそう言う。

 

霊夢「でもリハビリって具体的に何したのよ?自殺

   にまで追い込んで」

 

怠惰「彼奴のしぶとさを試したただそれだけさあの

   ままにしておくと彼奴はずっと捨てれば楽な

   思いをずっと引きずるからな」

 

蓮 「楽な思いって」

 

一体その楽な思いとは何なのだろう。怠惰はクスリと笑うと、

 

怠惰「自分を許す事さ‥‥彼奴にはそれが足りねぇか

   らこそ彼奴は心の持ちようが弱い寧ろそうい

   った所ならそこの泥酔小僧の方が見てて何倍

   も強い」

 

蓮 「泥酔小僧ってもしかて‥‥」

 

怠惰「お前以外に誰がいる?」

 

蓮 「ですよね‥‥」

 

もう酒に弱いことが広がっているのか。だが怠惰は確かに弱いとは言ったがそれがある意味で理久兎の良い所だと思った。そして自分が強いと思ったことはない。寧ろ霊夢や魔理沙や理久兎や他の皆がいるからこうして前を向いて立っていられるのだ。

 

怠惰「まぁ頑張れやもしかしたらお前やそこの巫女

   ちゃんなら俺の目に狂いがなきゃ英雄の素質

   があるかもな♪あんな強大な敵に挑むバカ達

   なんだからよ♪」

 

蓮 「そっそんな褒めなくても」

 

怠惰「褒めえてねぇよ皮肉ってんだよ」

 

皮肉なのかよ。てっきり褒められているのかと思って損した。

 

霊夢「英雄ねぇ‥‥」

 

怠惰「まぁ俺の一言付け上がって死なない事を願っ

   てるぜ♪」

 

蓮 「‥‥絶対に生き残って天寿を全うして死んでや

   りますよ怠惰さん!」

 

怠惰「その粋だ蓮♪楽しみにしてるぜ♪」

 

死んでたまるか。死ぬなら絶対に天寿を全うして老死してやる。そう心で決心し自分は霊夢や皆と酒を飲み交わすのだった。

 

怠惰「………人間辺りも捨てたもんじゃねぇか♪」

 

と、ポソリと怠惰は呟き楽しそうに遊ぶ龍神と天子を眺めるのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな」

神楽「そういえばリアル怠惰さんムカデを逃がし
   たみたいですね」

鈴蘭「ムカデねぇ‥‥刺されると凄く痛いよ?」

狗神「そうなのか?」

鈴蘭「うん生前に足を刺された事あったけど痛く
   て痛くて歩けたものじゃないよ」

神楽「それリアル怠惰さん危ないんじゃ‥‥」

狗神「分からん死んだらその時はその時だ」

神楽「無事でいることを祈りましょう」

鈴蘭「そうだねぇ‥‥皆も気を付けてね怠惰みたいに
   取り逃がしたら駄目だからね♪さてととりあ
   えず言うこともないし今回はここまでかな」

狗神「そんじゃまた次回もよろしくな」

神楽「それではありがとうございました」


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第272話 龍神達の帰宅

こんばんは読者様。そして先程は申し訳ありませんでした………何年書いてんだよという感じですよね。(苦笑)失礼それでは気を取り直して本編へどうぞ。


理久兎達のための宴会を終えた翌日、自分や理久兎を含めた数十人近くの者達が博麗神社に集まった。何故に集まったのかそれは、

 

千 「そなた達少々長くなったが世話になったの」

 

そうついに龍神と怠惰が帰る日なのだ。思えば2人が来てもう半月はたっているためか流石に今日帰るみたいだ。

 

蓮 「長かったような短かったような」

 

霊夢「本当ね」

 

霧雨「まぁでも伝説上の魔王と呼ばれた男にも会え

   たし満足だぜ♪」

 

怠惰「………」

 

と、怠惰に向かって言うが怠惰は沈黙を続けている。

 

アリ「ねぇ聞いてるの?」

 

咲夜「あのこれまさか………」

 

こい「あっ寝てるね♪」

 

怠惰「ZZZ………」

 

まさか立ったまま寝ていた。これに気づいた自分達は呆れを通り越してある意味で凄いと思った。

 

理 「おいおい………お~い起きろ怠惰」

 

怠惰を起こそうと理久兎が動くが嫌な予感がする。

 

蓮 「理久兎さん止めた方が………」

 

天子「こいつをこのまま起こすとまた天変地異が

   起こるわよ‥‥」

 

理 「大丈夫だろほら起きろ」

 

体を揺らし怠惰を起こそうと奮闘する。すると、

 

怠惰「………誰だ俺の眠りを覚まそうとする愚かな者

   は‥‥殺るぞ?

 

理 「っ!!?」

 

少しは慣れたが起こすだけでこんな殺気に当てられなければならないのか。突然の殺気に理久兎は驚いたのか自分達の方に後退した。

 

千 「怠惰よ起きぬか帰るぞ」

 

怠惰「はぁ‥うぅ~ーーはぁ‥‥眠い」

 

怠惰は眠い目を擦りながら体を伸ばした。前みたいに雷を落とされずには済みそうだ。

 

怠惰「………あっそうだ魔理沙ちゃんこれやるよ」

 

そう言い懐から何かを取り出すと魔理沙に投げる。

 

霧雨「うぉっと!………本‥‥いやまさかこれベルフェ

   ゴールグリモワールか!」

 

怠惰「違ぇよ何で俺の命と同等の魔道書を渡すんだ

   よ‥‥それは昔に俺がまだ学生だった頃に使っ

   ていた魔道書だ」

 

霧雨「何だ………」

 

怠惰「前に俺の下らないギャグに付き合ってくれた

   からなお下がりで悪いが礼だよ‥‥いらないな

   ら返せよ?」

 

怠惰が手を差し出すが魔理沙は本を両手に抱え怠惰に背中を向けると、

 

霧雨「いいや♪ありがたく貰わせてもらうぜ貴重な

   品をありがとうな♪」

 

怠惰「あっそ♪あぁそれと蓮くんに聞きたい事があ

   ったんだったよ」

 

蓮 「聞きたいこと?」

 

怠惰「あぁお前のその腕なら恐らく俺の友人が満足

   しそうだからなぁ‥‥蓮くん君次第だけど7つ

   の大罪最強の剣士と言われた男と戦ってみた

   くないか?戦いたいなら口添えぐらいならし

   てあげるよただ‥‥来るかは分からないけど」

 

7つの大罪最強の剣士それは是非とも一度手合わせをしてみたい。

 

霊夢「ねぇそいつが来てあんたがやったあの‥‥何だ

   っけえ~と」

 

早苗「GAMEOVERですか?」

 

霊夢「そうそれ!それを使ったりとかこの幻想郷を

   滅ぼすとかはないわよね?」

 

それは盲点だった。怠惰と傲慢が言い争ってうっかり世界滅亡みたいになっては困る所の騒ぎではない。

 

怠惰「大丈夫そいつは俺や傲慢とは違って節度を持

   ってるSAN値0野郎だから♪」

 

蓮 「それは良かっ‥‥って!全くもって良くないで

   すよねそれ!!?」

 

早苗「不定的狂気を乗り越えて治療不可能じゃない

   ですか!!?」

 

ゲームに詳しい早苗だけあって分かってツッコミを入れてくれて助かる。だがこの場にいる幻想郷の住人や天子達は首をかしげた。

 

霊夢「SAN値って何?」

 

紫 「SAN値は通称正気度って言って私達の今の

   状態が一般的に正気つまり正常と考えてそれ

   が低いと凶変した御師匠様達みたいに何をし

   でかすが分からない状態になる事よ‥‥いきな

   り何しらの原因でパニックになって敵味方が

   区別つかず仲間を傷つけたり喋れなくなった

   り笑いが止まらなくなったりなんかが良い例

   よ?」

 

理 「紫‥‥俺には説得力がないからあまり言えない

   がよ俺や従者達を例にするのは勘弁してくれ

   よ‥‥」

 

怠惰の治療で幾分かは楽になったのだろうがやはりまだ根に持ってしまっているみたいだ。仕方のない事なのだが。

 

霊夢「まぁ大体は分かったけどそんなの連れて来ら

   れたら私達が死ぬじゃない!」

 

怠惰「大丈夫だと思うよ♪何かあれば傲慢が止める

   って条約もあるよな♪幻想郷の賢者様よ」

 

紫 「でも口だけの話でしょ本当に信じられると言

   う保証はあるのかしら?」

 

怠惰「賢者様は何か誤解してるねぇ♪」

 

紫 「何ですって?」

 

怠惰はまるで紫を嘗めているかのようにニコニコと笑いながら楽しそうに、

 

怠惰「俺らまぁ現代の魔族は知らねぇが古代種魔族

   そして堕天使は結んだ契約は絶対尊守するの

   さ俺らは契約というものは黄金と同等価値と

   思っているからなぁ♪」

 

紫 「………なら守ってくれると?」

 

怠惰「あぁ♪それによ傲慢が自分から契約を言うの

   は中々ないんだぜ?珍しくて少し驚いたのぐ

   らいだからな」

 

蓮 「そうなんですか?」

 

怠惰「あぁ俺ら7人はあまり関わりを持たないよう

   生活してるからなぁだから本当に珍しいんだ

   ぜ?それも激運レベルでな♪」

 

そこまで言うか。だが確かに契約絶対尊守というぐらいだから契約して世界を滅ぼせみたいな命令をされるのも困ると言った感じなのだろう。

 

怠惰「で?どうするよそういった保険込みだけど言

   う?言わない?チェイスプリーズ♪」

 

蓮 「皆はその………」

 

霊夢「良いわよ別に‥‥そういった保険があるなら」

 

理 「お前には世話になったからなお前の願いなら

   俺も協力させてほしい」

 

霧雨「私も良いぜ♪それより誰がくるんだよ」

 

皆から了承を得てるなか魔理沙は質問する。確かに誰が来るのかな気になるし一応で確認もしたい。怠惰はニコリと笑うと、

 

怠惰「嫉妬って奴♪」

 

霧雨「嫉妬‥‥レビィアタンか!」

 

怠惰「イエス♪」

 

名前からして強者臭がただよう。絶対に凄い奴だ。

 

アリ「レビィアタン‥‥絶対零度に近い温度とされる

   魔海を征したあの悪魔?」

 

怠惰「Ofcourse♪まぁ呼ぶという方向性で

   構わなさそうだね♪なら口添えはしておいて

   おくね」

 

はたしてどのくらい強いのか。少し楽しみな反面で恐い。すると、

 

理 「怠惰…」

 

怠惰「何かな理久兎君?」

 

理 「次こそは俺が勝つからな首を洗って待ってお

   けよ」

 

怠惰「まぁ気が向けば相手はしてやるよ♪」

 

理久兎と怠惰は楽しそうに笑う。しかし一瞬だったが2人の笑い方が少し似ている感じがした。

   

千 「さてそろそろ行くかの♪」

 

怠惰「だな♪じゃあなお前ら♪」

 

そう言うと怠惰と千は空高く飛び果てのない空へと消えていった。

 

蓮 「………どうなるかな」

 

理 「もし戦うなら頑張れよ蓮」

 

蓮 「えぇ♪」

 

嫉妬という最強の剣士と一戦交えれる事を楽しみにし更に腕を磨こうと心に秘め怠惰と龍神が消えていった空の果てを見つめるのだった。




怠惰「マジですんませんした」《正座中》

狗神「しかしお前にしては珍しいミスしたな‥‥てか
   これ2回目だが知ってるか?」

神楽「そういえば半年ぐらい前にもこんな事をやり
   ましたよね?」

鈴蘭「懲りないよねぇ怠惰くん」

怠惰「いや正直な話で今になって気づくという大惨
   事だったんです‥‥」

狗神「こいつよ‥‥」

怠惰「出来る限りでこんなミスはしないように心が
   けます‥‥所で何時まで正座してれば」

鈴蘭「もう少しそのままでいようね♪」

怠惰  (´・ω・`; )

鈴蘭「さてとそろそろ時間も時間だから今回はここ
   までね」

神楽「次回の投稿は30日ですのでお願い致します
   読者様」

狗神「そんじゃまたな」


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第十八章 平和の日常へ
第273話 寺子屋の悩み


こんばんは読者様。ルイージマンションのリメイクがやりたくて買ってしまった怠惰のクソ悪魔です。やっていると凄く懐かしいです。小学生の時に兄からゲームキューブを借りてやっていたのを鮮明に思い出します。そのせいでボス攻略や謎解きがパパっと終わってしまう呆気なさで悲しくなります。失礼それでは本編へどうぞ。


波乱の出来事が過ぎ数日が経過し人里の寺子屋では。

 

蓮 「それでこの公式を当てはめてみてね♪」

 

子達「はぁ~い!」

 

何時ものように慧音のヘルプに回りながら生徒達に算数を教えていた。

 

慧音「しかし蓮‥‥君が来てくれてから皆覚えが良く

   なってくれたから良かったよ」

 

蓮 「アハハ‥‥ありがとうございます」

 

ぶっちゃけた話だが慧音の授業は悪くはないがペースが速すぎて子供達が付いていけてなかったのが現実だろう。

 

慧音「だが本当に思うが前よりもたくましく見える

   ぞ♪無論良い意味でだがな♪」

 

蓮 「色々と守りたいと思える者が出来ましたしね

   慧音先生」

 

慧音「そうか‥‥」

 

慧音はニコやかに笑うと1人の生徒が自分に、

 

生徒「蓮先生は巫女さん大好きなの?」

 

慧音「こらそんな事を聞くタイミングじゃ」

 

蓮 「まぁまぁ‥‥でもそうだね………好きだよ♪とて

   もとてもね♪それと巫女さん大好きの意味は

   変な誤解を生む意味になっちゃうかもしれな

   いから博麗の巫女って言おうね♪」

 

頭を撫で笑いながらそう言う。もし自分に子供ができたとしたらこんな感じになるのだろうか。いや変な想像は止めよう。変に悟られて怖がれる。

 

生徒「ふぅ~ん」

 

慧音「本当に彼女にぞっこんだよな蓮は」

 

蓮 「ある意味でお互いの愛が重い気がしてきまし

   たけどね」

 

慧音「公共の場とかでは節度は持てよ?」

 

蓮 「それは勿論ですよ」

 

等と会話を織り混ぜながらも寺子屋の授業は終了となる。

 

慧音「それじゃ今回もお疲れ様」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

お給料を貰い袖ポケットに納める。

 

慧音「しかし子供達は私だけで本当に大丈夫かな」

 

蓮 「どうしたんですか?」

 

慧音「あぁ前に阿求に言われてな慧音の授業は聞い

   てて眠くなるってな」

 

蓮 「………」(-_-;)

 

どうしよう‥‥事実すぎて反論できないんですけど何て言えばいいのだろうか。

 

慧音「はぁ‥‥すっすまん!今のは忘れてくれ!それ

   じゃまた明日も頼むよ♪」

 

蓮 「はっはいそれでは‥‥♪」

 

そうして自分は寺子屋から出て人里を歩く。そして時々だが歩いていて思う。

 

蓮 「幅を広げるべきかな」

 

慧音の授業は確かに眠くはなるが言い方が難し過ぎて直訳できていない。そのため眠くなるというのが正しいそれに思うのだ。今の所、寺子屋で教えるのは算数、歴史、国語(書道)だが結構な偏りだと、たまには外で体を動かす体育系の授業や料理や裁縫などを学ぶ家庭科など取り入れても良いかなと。そういったレクリエーションをすれば少しは楽しくなるとは思うのだ。

 

蓮 「でもなぁ‥‥」

 

だがこれは幻想郷全体に言えることだが科学や体を動かすレクリエーションがあまり発展していない。理科などは科学があまり発展してないため講義するのが難しい体育などのレクリエーションは機材やらがないため普段でも出来る鬼ごっこ、かくれんぼ等しか出来ないため面白みがないため頭を悩まされる。だがそれでも何かしらの事は必要ではないかと自分も思い始めているのだ。

 

蓮 「そうだ早苗さん辺りに理科の授業の講義をし

   てくれるか頼んでみようかな体育は‥‥最悪は

   僕が教えるとして家庭科は‥‥霊夢いやこうし

   た家事力なら理久兎さんの方が‥‥だけど態々

   地底から呼ぶのも‥‥それならそれらを仕事と

   する咲夜さんや玲音さんが良いのかな」

 

等々考えるがまずこういったメンバーが揃うことはあまりないため相談ができないのも現実だ。そうして帰路につき博麗神社へと帰る。

 

蓮 「ただいま」

 

霊夢「蓮おかえり」 

 

早苗「あっ蓮さんお帰りなさい♪」

 

咲夜「蓮さんお帰りなさい」

 

凄いグッドなタイミングで2人がいて驚く。そして、

 

蓮 「採用!」

 

と、大きく叫んでしまった。それを聞いた咲夜と早苗は首を傾げ霊夢は細目で睨んでくる。

 

霊夢「真っ昼間でなおかつ目の前に私がいるという

   のに堂々と浮気発言とは良い度胸ね蓮♪」

 

蓮 「ちっ違‥‥!?」

 

早苗「それはちょっと」

 

咲夜「引きますねそれは‥‥」

 

早苗は引いた顔をし咲夜に限ってはゴミを見るような冷たい目で見てくる。

 

蓮 「だから違うってば!!?」

 

とりあえず3人にどうしてあぁなったのかと言う経緯を説明した。

 

霊夢「つまり寺子屋で講義の事を考えていてあんな

   事を口走った‥‥と?」

 

蓮 「ごめんね勘違いさせちゃって」

 

咲夜「蓮さんらしいと言えばらしいわね」

 

早苗「ですが科学の素晴らしさを教えようというの

   は関心ですね♪」

 

蓮 「まぁ本当に触り程度ですけどね」

 

深く深く掘り下げて教えていくと科学なんかは切りがないしこの幻想郷だと材料も揃えれるかも不安な所がある。そのため入門というか触り程度で良いかなと思ってはいる。

 

早苗「‥‥良いでしょう!その講義を是非ともやらせ

   て下さいそして子供達に守矢の素晴らしさを

   広めつつ信仰UPも出来ますしね♪」

 

蓮 「うわぁ‥‥商売心は凄いけど巫女としてそれは

   どうかな‥‥」

 

霊夢「そんな事はさせないわよ!」

 

こっちもこっちで欲が強い。巫女としてどうかと‥‥いや幻想郷の巫女はもうこれが普通か。

 

咲夜「こっちもこれだと幻想郷の未来が危ないわね

   ………蓮さんも大変ね」

 

蓮 「慣れですよ‥‥そういえば咲夜さんは‥‥」

 

咲夜「お嬢様の許可を取らないと私は‥‥」

 

蓮 「そうですか‥‥もし来れるのなら玲音さんも来

   れますか?折角なのでお二方に家庭科の実習

   兼講義をして欲しいなって」

 

咲夜そして玲音はいわば食事や掃除といった家庭科で仕事をしているのと等しい。まさしくエキスパートと考えて出来るのなら来て欲しいのだが来れなければ仕方がない。

 

咲夜「そうね‥‥なら玲音にも相談してみるわ」

 

蓮 「ならお願いします」

 

霊夢「ちょっと!私を抜け者にしないでくれる!」

 

と、霊夢が割って入ってくる。それを聞いた早苗は凄い勝ち誇ったかのような顔をして笑う。

 

早苗「霊夢さんが教えられる事って何かあるんです

   かねぇ♪」

 

霊夢「うぐっ!」

 

咲夜「因みに何を教えるつもりなの?」

 

蓮 「そこはまだ慧音先生と相談だけど今の僕の考

   えは理科、家庭科、体育を教えたいかなって

   思っててね」

 

霊夢「なっならその体育とかってやつを教えるわよ

   やってやろうじゃない!」

 

本当に大丈夫なのだろうか。下手したら霊力の低い子供達に弾幕ごっこを教えたら親御さん達から危ないスポーツをやらせるんじゃないとか苦情が来そうで怖い。

 

蓮 「弾幕ごっこ以外で危なくないものでお願い

   ね霊夢?」

 

霊夢「………考えておくわ」(´・ω・`; )

 

顔からしてやっぱりそれしかなかったのか。

  

蓮 「まぁ慧音先生と相談するから絶対にやるって

   訳じゃないからそのつもりでお願いします」

 

と、そんな感じで皆に相談した翌日の寺子屋では、

 

蓮 「という勝手に話を進めてしまいましたがそ

   の‥‥出来ますかね?」

 

身勝手だったが昨日の話を丸々と慧音に報告すると慧音は驚いた顔で、

 

慧音「私からしたら願ってもないが本当に良いのか

   蓮?」

 

蓮 「えぇ家庭科の教師は少しあやふやですが」

 

咲夜はあの後どうなったのだろうか。もし来てくれるのから万々歳だが。

 

慧音「蓮‥‥私からもお願いしたい頼まれてくれるだ

   ろうか?」

 

蓮 「分かりましたなら伝えておきますね♪」

 

慧音「あぁ頼む寺子屋は平日なら何時でも大丈夫だ

   からな♪」

 

慧音の許可を得ることが出来た。寺子屋が終わり皆に伝えるためにまず紅魔館へと立ち寄るのだが、

 

蓮 「すみません美鈴さん」

 

美鈴「ぐぅ‥‥ぐぅ‥‥」

 

美鈴は気持ちよく寝てる。体を揺さぶっても全然起きる気配がない。どうしようかこのまま侵入すると迷惑だし。すると、

 

咲夜「あら蓮さん」

 

蓮 「咲夜さん」

 

突然目の前に咲夜が現れる。そして美鈴を見るとため息を吐いてあきれていた。

 

蓮 「あの寺子屋の件ですが」

 

咲夜「えぇ心得てます何時でも構わないとお嬢様が

   おっしゃってましたよ玲音も充分にコキ使っ

   てくれと」

 

蓮 「そうですかならまた日を改めて予定を伝えに

   参りますね♪」

 

咲夜「えぇそれでは♪」

 

そうして空へと飛び立つと、

 

美鈴「じゃねぇるばぁ!!!!?」

 

と、物凄い悲鳴が聞こえてくる。咲夜に折檻されたのだなと思いながら今度は守矢神社へと向かう。

 

蓮 「すみません!」

 

早苗「あっ蓮さんこんにちは来たってことは講義で

   すよね?」

 

蓮 「えぇ何か希望する日はございますか?」

 

早苗「そうですうちは何時でも問題はないですよ蓮

   さん♪」

 

紅魔館と一緒か。これなら好きな日で出来そうだ。

 

蓮 「分かりました予定はまたお伝えしますね♪」

 

早苗「えぇお願いします♪」

 

そうして守矢神社にも寄り終え自分は博麗神社へと帰路につく。

 

蓮 「ただいま~♪」

 

霊夢「あっおかえり蓮」

 

神社の母屋に入ると霊夢は珍しく悩んでいた。恐らく体育は何をするかで悩んでいるのだろう。

 

蓮 「あっ霊夢は何か予定とかってある?」

 

霊夢「別にないわよ?」

 

霊夢もないか。なら此方で都合のいい日で特別授業会の予定を作るか。

 

蓮 「‥‥難しく考えなくても良いんだよ?」

 

霊夢「分かってるわよ」

 

そうして自分は何時にやるか等の予定を考えるのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまで!」

狗神「彼奴はバカというかお人好しだよな」

神楽「でもそれが良い所ではないですか」

鈴蘭「性格がひねくれてはないからね蓮くんは」

怠惰「………ひねくれさせたら楽しそうだねぇ♪」

狗神「変な事を考えるなよ怠惰」

鈴蘭「蓮くんにちょっかい出すなら実力差が分か
   っているとしても挑むからね?」

神楽「えぇ」

怠惰「主従関係が固いことまぁそんな事はしないよ
   第一面倒くさいし」

狗神「なら良い」

怠惰「はぁ……さてとでは今回はそろそろここでお開
   きにしましょうか」

狗神「あぁそんじゃまた次回も頼むな」

神楽「それではありがとうございました」

鈴鹿「バイバイ♪」  


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第274話 1時限目 理科

こんばんは読者様。ルイージマンション裏もクリアしてしまった怠惰のクソ悪魔です。もうやることがなくなった。また新しいゲームを見つけなくては‥‥ではそろそろ本編へどうぞ。


予定を組みついに念願の講義の実施日となった。現在寺子屋の一室には選ばれし者達が会議を始めていた。

 

慧音「とりあえす蓮はともかくとして君達は良いの

   かこんな何の得もないボランティアだぞ?」

 

慧音は不安そうに言うと、

 

早苗「えぇ♪こうした活動で科学の素晴らしさを分

   かってなおかつ信仰者も集められるのであれ

   ばやらない訳にはいきませんよ♪」

 

霊夢「言っておくけそんな事はさせないわよ?」

 

と、理科担当の早苗と体育担当の霊夢とでまた喧嘩が始まりそうな雰囲気になりつつある。

 

咲夜「まあまあ‥‥私達は蓮さんへの感謝と私達の駄

   執事がお世話になったお礼に参っただけです

   ので♪」

 

玲音「まぁな‥‥」

 

咲夜「それとそこの2人はみっともないわよ?ここ

   公共の場ってこと知ってるわよね?」

 

家庭科担当の2人も来てくれたというから嬉しい限りだ。しかも自分でも止めるのが大変な2人が咲夜の一言で黙った。

 

玲音「さて時間割日程だっけ?はどうするつもりだ

   キモケーネ?ついでに1時限は何時間だ?」

 

慧音「誰がキモケーネだ?まぁ大まかな日程で言う

   と1時限=1時間だそして1時限目には理科

   をやり2時限目と中休みで家庭科を行い最後

   にレクリエーションとして体育をやって今日

   は終わりだ」

 

蓮 「それと一応で僕は主に理科と体育のサポート

   に回って慧音先生が主に家庭科のサポートを

   するからよろしくね♪無論で主にだからしな

   いなんて事はしないから♪」

 

霊夢「そっそう」

 

早苗「あれれ嬉しそうですね霊夢さん♪」

 

霊夢「うるさいわよ!」

 

いや慧音と話し合いをした結果、「巫女達が何かしらの暴走をした際に止めれるのは蓮お前だけだ」と慧音に言われたためこうなっただけだ。とりあえず今日の自分の目標は無事に生徒達そして自分達が帰る事が目標だ。

 

慧音「さて5人共準備は万全だな?」

 

霊夢「えぇ‥‥まぁ今はあまりすることがないから何

   するかを考えておくわ」

 

早苗「私は万全です♪」

 

咲夜「問題ありません‥‥玲音?」

 

玲音「あぁとりあえず食材やら道具を調達してくる

   ぜ咲夜も残りの材料を頼むな」

 

蓮 「ではお願いします!」

 

そうして自分達5人は立ち上がり各々の仕事へと取り掛かるのだった。まずは予告通りの理科からだ。

 

早苗「いっ今になってききき緊張してきましたね」

 

蓮 「早苗さん何時もの演説ような気持ちで大丈夫

   ですよ♪これは講義であって演説なんですか

   ら♪」

 

早苗「そっそうですね!ふぅ~‥‥良し!」

 

蓮 「その粋です♪」

 

そうして早苗を励まし教室へと入る。無論生徒達は早苗を見るとヒソヒソと話始めると、

 

生徒「早苗さまだよ!」

 

生徒「本物だすげぇ!」

 

早苗の存在が大きすぎるのか生徒達はもう釘付けだ。

 

蓮 「は~い皆!静かにね今日の事は慧音先生から

   聞いてるかな♪」

 

壇上に行き皆に聞くと皆は一斉に手をあげ、

 

全員「はぁ~~い!」

 

と、大きく返事をしてくれる。

 

蓮 「因みにどんな事かな♪」

 

生徒「今日は臨時で先生が4人来ます!」

 

蓮 「はい正解でその通りです♪その内の1人は皆

   の前にいる早苗先生です♪それでは早苗先生

   お願いしますね♪」

 

壇上から降り早苗に壇上に上がるように手で合図すると早苗は少々ぎこちないながらも壇上に上がる。

 

早苗「えっえっと東風谷早苗です今日は皆に理科と

   という授業を触り程度で楽しく教えたいなと

   思い蓮先生の紹介で来ました♪拙い説明にな

   ってしまうかもしれませんががよろしくお願

   いします」

 

深くペコリと頭を下げた。普段の光景を少し見ているから分かるが凄く緊張してる。

 

生徒「はい早苗様!質問なんですが理科って何です

   か?」

 

早苗「‥‥ふふっ」

 

蓮 「あっ変なスイッチが入った」

 

早苗の雰囲気が少し変わったのにすぐに気づく。変なスイッチが入ったなと確信すると早苗は、

 

早苗「理科というのは自然科学系統の学科と呼ばれ

   る物です主に自然災害はどうして起こるのか

   天気はどうやって変わるのか等がありますが

   今回私達が学ぶのはもっと簡単な理科です」

 

そう言い早苗はポケットから何か小さな箱を取り出すとその箱から何か小さな棒を出すと箱の側面と擦り合わせ火をつけた。それは現代でよく見られるマッチだ。

 

生徒「火が一瞬で!」

 

生徒「それも理科なんですか?」

 

早苗「えぇそうですよ♪ただ本当でしたらマッチの

   原理などにも着目をおいてやりたいですがや

   り過ぎると蓮先生に怒られそうなので今回は

   皆さんも知っている火についてまずはやって

   いこうかなと思います♪」

 

そう言うと早苗は黒板にカキカキと図を書き授業を始めていく。図的には薪に火が発火している絵だ。

 

早苗「それで………」

 

そうして早苗流の授業が始まった。火はどうやって燃え続けるのかその火が燃えるに当たっての空気の割合等々の事を図で表しながら講義していく。

 

早苗「となる訳ですがここで少し習った事の復習と

   して頭の体操をしてみましょうか例えばの話

   で瓶がありますそしてその瓶の中に着火して

   いる蝋燭を入れて蓋をします‥‥すると?」

 

生徒「はい!酸素がなくなって消えます!」

   

早苗「その通りですね♪ただもし酸素と二酸化炭素

   が1:1で丁度半分ずつ入っていたのならど

   うなるでしょうか♪それでは考えてどうして

   そうなるのかの説明も入れて発表して下さい

   ね♪あっそれと隣近所の席の子達と相談して

   も可としますののでどんどん相談してみてく

   ださい♪」

 

それを合図に子供達は近所同士の子達とで相談を始める。早苗に近づき、

 

蓮 「凄い懐かしい問題ですね♪」

 

早苗「えぇ私もこれやったんですよね♪」

 

と、話をするが皆は話し合いが長く中々答えに辿り着けそうもない感じだ。

 

早苗「難しいですかね?」

 

蓮 「頭の体操ですからね‥‥なら………」

 

自分は前に出て黒板に円を書くと円の中に線を書き割合を書く。

 

蓮 「因みにこれがヒントですので習った事を当て

   はめてみてね皆♪」

 

閃きが強い子ならすぐに分かると踏んで書いてさりげなくヒントを言うと、

 

生徒「はい!!」

 

案の定で手をあげてくれた。

 

蓮 「早かったねC君♪答えをどうぞ♪」

 

C生「普通よりも燃え続けます!理由は蓮先生が書

   いてくれたその円は空気全体の割合を示して

   いて普通の割合だと窒素があり消えてしまい

   ますが酸素が多いこの条件なら普段よりも長

   く燃え続けれるそう考えました♪」

 

蓮 「早苗先生答えをどうぞ♪」

 

早苗「満点の回答ですね♪よく出来ましたね♪」

 

早苗の笑顔での答えを聞き答えたC君は大喜びだ。そしてそれに続き拍手と誉める声が聞こえてくる。

 

蓮 「さてと‥‥おっと早苗先生そろそろ♪」

 

早苗「早いですねなら私の特別授業はここまでとな

   りますね♪またもし機会があったのなら是非

   聞いてくださると嬉しいです♪それではあり

   がとうございました♪」

 

ペコリとお辞儀をすると生徒達は生徒達から拍手喝采が始まる。自分も拍手をし教壇に立つと、

 

蓮 「それでは休憩を挟んで10分後に寺子屋の前

   に集合してくださいね♪それでは解散♪」

 

そう言うと生徒達の多くが早苗に集まっていき早苗は質問攻めに合う。それを遠目で見ながらふと廊下を見ると、

 

霊夢「………」

 

霊夢がジーと此方を見ていた。廊下に出ると、

 

蓮 「どうしたの霊夢?」

 

霊夢「何かこういった蓮の顔もあるんだなって」

 

蓮 「えっそんな事‥‥」

 

チラリと教室を見ると早苗と生徒達はニヤニヤ笑いながら此方を見ていた。

 

早苗「皆♪どうでしょうか蓮先生の前の霊夢‥‥いえ

   博麗の巫女さんは♪」

 

霊夢「なっ!?」

 

生徒「凄いラブラブだ♪」

 

生徒「ねぇ何でいるの」

 

生徒「何でなんで?」

 

恥ずかしいのか顔が真っ赤な霊夢と勝ち誇った顔をする早苗の両方を見て立場が逆転してるなと思いつい面白くクスリと笑ってしまう。

 

霊夢「おっ覚えてなさいよ早苗!」

 

逃げるように霊夢は去っていく。やれやれ苦笑いを浮かべ、

 

蓮 「早苗先生やりすぎですよ?」

 

早苗「ごめんなさいつい‥‥アハハ………」

 

蓮 「まったくほら皆も次の授業があるから準備は

   万全にね♪」

 

全員「はぁ~い!」

 

そうして2時限目の家庭科に向けて自分も動くのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

狗神「しかし何でまた寺子屋話なんだ?」

怠惰「ここ最近やってなかったなって思ってね」

神楽「まぁそれを思うとほのぼの回としては良い
   ですね」

鈴蘭「確かにね」

怠惰「そして次は家庭科つまり玲音と咲夜による
   授業は何を作るのかって予想してみてね♪」

狗神「因みに何つくるんだよ?」

怠惰「ヒントは‥‥って言ったら多分だけど分かっ
   ちゃうんだよなぁう~ん屋台であるものと
   は言っておくね少なくても京都であった骨
   董市ではあったね」

狗神「行ったことあるんだな骨董市」

怠惰「うんリアルで祖父祖母に連れられてね」

神楽「骨董ですかつまり骨董品集めですか良いご
   趣味ですね♪」

怠惰「祖父母の家は骨董品だらけで下手に触って
   壊せば落雷が落ちるよ?」

鈴蘭「怖いなぁ」

怠惰「とまぁ話はずれたけど今回はここまでね」

鈴蘭「また月曜日もよろしくね♪」

神楽「それでは読者様」

狗神「またな」


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第275話 2時限目 家庭科

こんばんは読者様。YouTubeに時々でるアニメ紹介でポケモンが流れるとポケモンの小説書いてみたいなぁなんて思う時がある怠惰のクソ悪魔です。これもあれも大抵、進化沢山ポケモンの子のせいである。失礼それでは本編へどうぞ。


10分の休みが終わり生徒達は外に出て待機をしていた。皆の前に出ると皆は注目をする。

 

蓮 「は~いそれでは2時限目をやっていくよ」

 

生徒「先生!2時限目は何するんですか!」

 

早苗「蓮先生!何を作………」

 

早苗が言いかけた瞬間、瞬時に近づき口元に人差し指を当てる。

 

蓮 「早苗先生♪ネタバレは駄目ですよ♪」

 

早苗「ごっごめんなさい調子にのり過ぎましたから

   はっ離れてもらっても!というか蓮さん顔が

   怖いですよ!!?」

 

何が怖いというのだ。ただニコニコと笑って注意しているだけではないか。

 

蓮 「酷いですね早苗先生は………」

 

早苗から離れ皆の前にまた戻る。

 

蓮 「では皆さん付いてきてくださいね♪」

 

そうして自分は生徒達を誘導しながら寺子屋の裏に向かうと、

 

玲音「よぉ坊主!遅かったじゃねぇか」

 

咲夜「準備は出来ていますよ♪」

 

慧音「こんな物を使うのだな‥‥」

 

裏で準備をしてくれた3人に向かいペコリと頭を下げる。そして子供達の方に振り向き、

 

蓮 「では皆に紹介しますね♪お二方こちらへどう

   ぞ♪」

 

咲夜と玲音は自分の隣に来て立つ。

 

生徒「綺麗♪」

 

生徒「格好いいあの先生♪」

 

生徒「あの女の人見たことあるよ!

 

生徒「私はあの男の人ならある!」

 

生徒達の受けが結構いい感じで安心する。これなら何とかなるだろう。というか見たことがあるなら大丈夫であろう。

 

蓮 「では挨拶の方をお願いしますね♪玲音先生そ

   して咲夜先生」

 

玲音「へいへいてな訳で紹介に預かった雨月玲音だ

   で‥‥隣にいるのが」

 

咲夜「えっえっと十六夜咲夜です‥‥よっよろしくお

   願いします‥‥」

 

ヤバイ。玲音はともかくとして咲夜はこういった事に慣れてはいないのか言動に鉛が出てきている。すると1人の生徒が、

 

生徒「はい!玲音先生と咲夜先生ってどんな関係で

   すか!蓮先生と博麗の巫女さんみたいな恋人

   ですか!」

 

咲夜「…………………………………………」

 

返事がないただの屍のようだと言いたくなるぐらいの沈黙が続く。

 

玲音「おっおい咲夜!!?」

 

咲夜「はっ!?失礼えっと違いますよ?私がこんな

   駄目な男を好きになる訳なちじゃないですか

   ふふっ♪」

 

玲音「あぁそうだぜ?言っておくがこいつ今は君達

   がいるからこうだがよ実際は悪魔も逃げ出す

   ぐらいの冷徹おん‥‥」

 

咲夜「玲音ったら誰が悪魔も逃げ出す冷徹女ですっ

   て♪」

 

あぁ見てて思う。紅魔館での日常ってこんな感じなのか。確かに玲音がこれだとクビにされる訳だ。

 

玲音「正気になったか?」

 

咲夜「えぇお陰さまで♪ありがとう!」

 

ザシュ!!

 

玲音「アァーーーーーーーーーー!!!」

 

咲夜の指による目潰しを食らった玲音はその場でのたうち回る。

 

蓮 「お二人とも!?」

 

咲夜「はっ!すいませんついつい何時もの癖で」

 

玲音「ててて‥‥まぁこんな奴だが妹みたいなもんだ

   よろしくな♪」

 

と、言うが生徒達は少しだが引いていた。さっきの光景は刺激が強すぎてアウトに近い。

 

蓮 「えっとうん皆!玲音さんは一応は芸人だから

   こうした芸をするだけだからね♪」

 

生徒「何だそうなんだ」

 

生徒「血とか出てないもんね♪」

 

玲音「えっ?あっそっそうそう♪」

 

咄嗟だったが何とか誤魔化せた。

 

玲音「さてとでは玲音先生それから咲夜先生は何の

   授業をしてくださるんですか♪」

 

玲音「あぁ俺達が担当するのは‥‥」

 

生徒「分かった芸当!」

 

玲音「残念!家庭科だ!」

 

やはり芸人にしたのは間違いだったか。誤魔化しきれてない気がしてならない。

 

慧音「蓮‥‥本当に大丈夫だろうな?」

 

早苗「流石に不味かったんじゃ」

 

蓮 「2人を信じましょう」

 

と、言っている先では、

 

生徒「家庭科って何ですか?」

 

玲音「あぁまぁ簡単に言えば生活するに当たって必

   要な事を教える授業だ‥‥だがとりあえず今回

   するのはこれさ♪」

 

玲音と咲夜が生徒達に見えるように体をどけるとその先には大きな何かが2つ設置されていた。

 

生徒「咲夜先生なんでしょうあれ?」

 

咲夜「鉄板と言われるものですがただの鉄板ではあ

   りませんあれはたこ焼き用鉄板と呼ばれる物

   です」

 

玲音「まぁそれを使って美味しいお菓子を皆で楽し

   く作ろうと思ってな♪とりあえず男女で分け

   るか?」

 

咲夜「そうねなら女子生徒達は私に男子生徒達は玲

   音先生についていってちょうだい」

 

そうして男女で別れると各々で調理授業を開始した。

 

早苗「何を作るんでしょうか」

 

慧音「不安だ‥‥さっきのを見せられると本当に不安

   で仕方がない」

 

蓮 「まぁまぁ‥‥」

 

と、言いつつ見回りをし観察していると生徒達は玲音と咲夜の指示で何かを作ると火によって熱々となっている鉄板にその何かの種を流し込んでいく。本当にたこ焼きでも作る気なのか。たが、

 

蓮 「ふんふんっ………甘い匂い?」

 

早苗「うぅん何ですこのそそられる香りは」

 

慧音「あぁ‥‥屋台とかで嗅ぐな」

 

何だと思っていると生徒が爪楊枝で刺して持ち上げたためそれが何かが分かる。それは狐色に焼けたベビーカステラだ。

 

生徒「甘くておいひぃ♪」

 

生徒「ふわふわ♪」

 

生徒「あふっ」

 

咲夜「熱いですから冷まして食べてくださいね」

 

生徒達も大満足そうでよかった。

 

玲音「ほらお前らも出来立てのを食えよ」

 

蓮 「えっえっとなら頂きます」

 

慧音「ほう」

 

早苗「なら遠慮なく♪」

 

そうして焼き上がったベビーカステラを食べると熱々ふわふわで素朴な懐かしい味が広がる。

 

早苗「はふっはふっ懐かしい味ですねぇ♪」

 

蓮 「玲音さんこれの材料って?」

 

玲音「パンケーキミックスさ‥‥一時お嬢やフランが

   ホットケーキがマイブームになってたんだよ

   そんでまぁパンケーキミックスをスキマ妖怪

   に頼んで現世から輸入してたんだがブームが

   過ぎちまうと‥‥なぁ?」

 

咲夜「それで現世で言うアウトドア雰囲気を味わい

   つつ楽しめる甘い物で考えたのがこれなのよ

   まぁ玲音の考えだけど‥‥」

 

玲音「丁度たこ焼き用の鉄板もあったしパンケーキ

   ミックスの粉も消費できるし一石二鳥な訳な

   のさ♪」

 

こうした応用ができるのが執事やメイドの専売特許なのだろう。現にベビーカステラを食べている子達は美味しそうに食べてはまた作ったりを繰り返している。

 

蓮 「そうだ」

 

笹の皿をポケットから取り出し幾つか入れると包む。これで何処かに逃げた霊夢の分も確保ができた。

 

早苗「蓮さん気が利きますね」

 

蓮 「いやハハ‥‥」

 

玲音「まぁしかし本当なら子供達全員に一から教え

   たかったが何せ時間も限られるしな」

 

咲夜「本当に一から作ると子供達の作業効率的に時

   間オーバーなのよね‥‥」

 

慧音「もう少し時間の調整をしっかりすべきだった

   かな」

 

蓮 「すみません此方のミスです」

 

本当に申し訳ない。もう少し時間調整をしっかりすべきだった。次やるなら今回の事を反省して生かそうと思った。

 

玲音「さてとえ~とTheサムライ」

 

蓮 「だから蓮ですって‥‥で何ですか?」

 

玲音「時間的に大丈夫か?」

 

蓮 「あっえ~ともう一時間ぐらいなのかな?」

 

玲音「よし!ならお前ら料理ってのは片付け含めて

   料理だ!てなわけで食器やら洗うぞ」

 

全員「はぁーい!」

 

玲音の掛け声で近くに玲音達が設置したであろうタライに生徒達は自分達が使った取り皿を入れると皆は食器を洗い始める。熱い鉄板だけは玲音が洗い始めた。

 

慧音「やはりこうした家事をやらせるのも充分にあ

   りだな」

 

蓮 「経験にはなりますからね」

 

そうして皆は食器やらを片付け終わる。自分は前へと出ると、

 

蓮 「皆~満足したかな?」

 

生徒「うん!」

 

生徒「美味しかったです!」

 

蓮 「良かった♪それじゃ皆~玲音先生と咲夜先生

   にお礼を言おうか♪せぇ~の!」

 

全員「ありがとうございました」

 

生徒全員が一斉に2人にお礼を言う。

 

玲音「あぁ♪また機会があったらもうちょい難しい

   のを作ろうな♪」

 

咲夜「こっこそばゆいわ‥‥」

 

玲音「たくこいつは‥‥」

 

蓮 「さてそれじゃ皆30分の休憩を取ったら最後

   の授業をするからね♪それじゃ解散」

 

そうして2時限目も終了し残すは霊夢が担当する体育のみとなったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで!」

鈴蘭「ベビーカステラ美味しそうだなぁ」

狗神「食いしん坊かお前は‥‥」

神楽「そういえば怠惰さん前書きでポケモンとか
   書いてましたが書くんですか?」

怠惰「‥‥どうだろうね?」

狗神「何だよどうだろうねって」

怠惰「怠惰さんの用量的に無理だから書かないと
   は思うよ?書くとしてもしっかりこっちと
   あっちを終わらせてからだしね」

鈴蘭「その口調からストーリー考えてます感があ
   るよね?」

怠惰「うん大方の設定は考えてはあるんだよ?」

狗神「マジかよ」

鈴蘭「当たっちゃったよ」

怠惰「だから東方を書くかポケモンを書くかで悩
   みに悩んで東方をチョイスしたからね」

神楽「では何故に東方を?」

怠惰「当時の怠惰さんようやく伝説厨を抜けたば
   かりで伝説以外をあまり知らなかったって
   のが大きな影響だったんだよね」

鈴蘭「それだけなの?」

怠惰「まぁ後は偉大な先人様達の東方を見てきて
   興味をもったってのがあってどっちを書こ
   うかで悩んだんだよねぇ」

鈴蘭「………怠惰の事だから何時か東方携帯獣で書
   きそうだよね」

怠惰「あっバレた♪昔に数回考えたよ♪」

狗神「おいおい‥‥因みに私らが持つとしたらどん
   なポケモンだよ?」

怠惰「そこは是非是非みなさんのご想像でどうぞ
   って事で今回はここまで!」

鈴蘭「あっ考えるのを諦めたよ!」

怠惰「尺が足りないの!それじゃまた次回!」

狗神「あっこらまて!」

怠惰「サラダバー!」

神楽「えっえと‥‥それでは♪」


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第276話 霊夢を探して

こんばんは読者様、ゲームを親戚の女の子から譲り受け(ポケモンUMと交換)してやり始めた怠惰のクソ悪魔です。ファッションゲームってやったことがなかったため凄く新鮮な感じがします。さてさてそれでは今回もどうぞ。


10分の休憩が入り自分は次の授業担当である霊夢を探し教室を次から次へと入り探していた。

 

蓮 「霊夢ったら何処に‥‥?」

 

2時限目からいなかったため何処に行ったのだろうか。まさか霊夢に限って恥ずかしくなって逃げたとかはないだろうか。

 

蓮 「霊夢」

 

部屋の障子をを開け霊夢の名前を呼ぶがいない。マズイ本当にこのままだとマズイ。もう後残り数分このままだと生徒達の授業がこんな事に‥‥

 

蓮 「え~と予定していた臨時講師が行方不明でその

   今日はここまでに‥‥」

 

生徒「えぇ!!?」

 

生徒「逃げちゃったの何で!?」

 

早苗「霊夢さんも地に落ちましたね」

 

咲夜「霊夢ったら」

 

玲音「おいおい」

 

慧音「彼奴は‥‥」

 

もう幻滅ルート待ったなし。下手すると霊夢が唯一の楽しみとしている来年の正月の参拝者は本当に0人になりかねない所か話す友達も消えかねない。

 

蓮 「霊夢!!!?」

 

探さなくては生徒達の期待を裏切らぬために霊夢の笑顔を守るために。そして寺子屋の突き当たりの角を曲がった瞬間、

 

ゴチンッ!!

 

蓮 「痛っ!!?」

 

? 「うぐっ!!」

 

誰かと激突する。とりあえず立ち上がり、

 

蓮 「ごっごめんなさい不注意‥‥って霊夢!?」

 

霊夢「え?‥‥蓮?」

 

やっと霊夢を見つけた。本当に何処に行っていたのだ。

 

蓮 「何処に行ってたの?もう授業始まっちゃ‥‥」

 

そしてようやく気づく。霊夢の服が何時もと全く違う事に。何故かジャージを着ていた。

 

蓮 「どうしたのそれ?」

 

霊夢「聞いてよさっきね‥‥」

 

それは今から約30分ぐらい前に遡る。とある教室に霊夢はいた。

 

霊夢「何を教えようかしら‥‥」

 

早苗や咲夜がやると言い出したため負けじと自分もこの臨時講師を引き受ける事となったわけだが何をすればいいのかが分からない。昔に小鈴から借りた本のようにランニング10周とかやらせようか。

 

霊夢「う~ん本当にどうすれば」

 

? 「ふふっ♪お困りみたいね霊夢」

 

聞き覚えのある胡散臭い声が聞こえる。やれやれと呆れながら、

 

霊夢「何の用よ紫?」

 

と、紫の名を呼ぶとスキマが現れそこから紫が上半身だけ出てくる。

 

紫 「ふふっお困りみたいだから助けてあげようか

   と思って♪」

 

霊夢「あんたの助けなんていらないわよさっさと帰

   ったら?ここは妖怪御免の人里よ?」

 

紫 「あらつれないわねぇ折角何をすればいいのか

   という案に」

 

全く相変わらず紫はしつこい。さっさと追い返そう。

 

霊夢「だからいらな‥‥」

 

紫 「蓮がメロメロになるような服とかがあるのに

   ねぇ」

 

霊夢「今なんて‥‥」

 

紫 「それじゃ‥‥」

 

霊夢「だから待ちなさいって何て言ったのよ今!」

 

紫の口元が吊り上げる。悔しいこれはもう紫の思う坪に嵌まったも同然だ。

 

紫 「あら?いらないんじゃなかったの?」

 

霊夢「無しよもう良いわよ!あんたの意見とか聞か

   せなさいよ!」

 

紫 「はいはい♪」

 

そうして紫は霊夢に何をすればいいのかを話す。そして、

 

紫 「それじゃこれを着てみて頂戴♪」

 

1着分の服を渡される。生地や見た感じからして外の世界の服っぽい。

 

霊夢「あんまり外の世界の服は着たくないのよねぇ

   チクチクするし窮屈だし」

 

紫 「まぁまぁチクチクはともかくだけど窮屈じゃ

   ないわよ?ほら♪」

 

霊夢「ちょっ!?ちょっと!!?」

 

半ば強引に服を剥がされドロワーズを脱がされ胸さらしだけにされる。外から見られないかと思い体を縮め恥部を手や股で隠す。

 

霊夢「服を返しなさいよ!それよかドロワーズまで

   脱がす普通!?」

 

紫 「ふふっ♪ほらさっさお着なさいよ風邪引くし

   それに‥‥♪」

 

蓮 「霊夢!!!!?」

 

霊夢「れっ蓮!?」

 

しまったもう授業が始まる時間か。紫のペースにのせられ過ぎて時間を忘れていた。

 

紫 「ほら早く着ないと蓮に裸同様の今の姿を見ら

   れるわよ?」

 

パンツや服を渡される。これは着ないと自分が恥をかくだけだ。

 

霊夢「くぅ~覚えてないさよ紫!」

 

紫 「ふふっ♪服は博麗神社に置いておくわね♪」

 

そうして服を着て外に出たのがこれまでのあらすじだ。それを聞いた自分は苦笑いしかできない。

 

蓮 「さっ災難だったね?」

 

霊夢「本当よそれにこの着ている下着みたいなのが

   その少しずつキツくって‥‥」

 

キツいって一体何を履かされたんだろうか。まぁ別にそこは関係ない。今はただ霊夢の姿を見て思う。もし外界に霊夢がいて同じ学校などに通っていたらこんな光景が何時も見れたのだなと。

 

霊夢「ねっねぇ‥‥に………似合ってる?」

 

蓮 「えっ………うん‥‥眩しくて拝みたくなるぐらい

   に………」

 

紫は何をしてくれてんだと言う反面で心の奥底の黒い部分は「ありがとう」と猛烈に感謝をしている。やはり自分は男と言う悲しい生き物なのだなとしみじみ思った。

 

霊夢「そっそう‥‥ありがとう………」

 

蓮 「うん………」

 

霊夢も慣れないためか恥ずかしそうだ。すると外から、

 

生徒「次の授業なんだろ?」

 

生徒「ねぇ」

 

と、生徒達の声が聞こえてくる。そうだもう時間がなかったのを霊夢の眩しさからすっかり忘れていた。

 

蓮 「って!霊夢もう時間がないよ!」

 

霊夢「えっ!えぇそうね‥‥思わず道草を食う羽目に

   なったわね急ぎましょう蓮!」

 

蓮 「うん!」

 

そうして霊夢と共に大急ぎで次の授業場である寺子屋の外へと向かうのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「主人の下心を覗くと何とも言えないな」

鈴蘭「男ってそんなもんだよ?」

神楽「私にはあまり分かりかねますかね?」

怠惰「蓮は嫁バカだから仕方ない」

鈴蘭「そして子供が生まれたら親バカになるんだ
   よねぇあぁいう子に限って」

狗神「おいおい」

怠惰「まぁ蓮の子供も軽くはイメージしたけどね

神楽「何かおっしゃいました?」

怠惰「いいや~♪さてと今回はここまでにして終わ
   ろうか♪」

狗神「そんじゃまぁ今回はここまでだ」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪それじゃ~」

神楽「ありがとうございました」m(_ _)m


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第277話 3時限目 体育

こんばんは読者様。出された宿題が中々と終わらず苦しんでる怠惰のクソ悪魔です。それと土曜日にお知らせしますがまた1週間ほどお休みしますのでお願いします。それと次回からはあっちを投稿しますのでお願いします。それでは本編へどうぞ。


急いで霊夢と共に外へと出ると生徒達は勿論の事、早苗や咲夜に玲音そして眉間に軽くシワを寄せている慧音がいた。

 

蓮 「すみません!」

 

一言とりあえず詫びの一言を添えると慧音はため息を吐き、

 

慧音「遅いぞ蓮それに霊‥‥何だその格好?」

 

玲音「おいおいその格好‥‥」

 

早苗「たっ体操着にジャージってってブフゥアハハ

   ハハハ♪」

 

咲夜「何があったのよ?」

 

霊夢「うるさいわねぇ嵌められたのよ!それと早苗

   は後で覚えてなさいよ!」

 

恥ずかしいのか霊夢は顔が真っ赤になっている。とりあえず生徒達の方を向くと、

 

生徒「先生の恋人って何であの格好してるの?」

 

生徒「さっきと違うよね何で!何で!」

 

蓮 「えぇ~とあっそうだ!さっき不祥事が起きて

   服が汚れちゃってねそれで親切な人が貸して

   くれたんだけどあれなんだよ♪」

 

霊夢「親切とかじゃなくてただの嫌がらせなような気しかな

   いけどね‥‥」

 

蓮 「霊夢!

 

小声で言ってきたが流石にその発言は不味いと思い小声で注意する。それを聞いた霊夢はやれやれと言った感じで前に出ると、

 

霊夢「はいはいそれじゃ‥‥まぁ紹介って紹介もあれ

   だけど博麗霊夢よ何時もは巫女の仕事をして

   いるけど今回は蓮‥‥いえ貴方達だとそうね蓮

   先生に頼まれて来たわよろしくね♪」

 

生徒「はい巫女様は何を教えてくれるんですか?」

 

霊夢「良い質問ね♪教えるのはこれよ♪」

 

そう言うと空中から何かが落ちてくる。それを霊夢は片手でキャッチして見せる。

 

生徒「それは何ですか!」

 

霊夢「これはボールって言ってまぁ蹴鞠玉みたいな

   物よ♪それで今から教えるのはドッチボール

   よ♪」

 

蓮 「ドッチボールか」

 

紫から教えてもらったとは聞いたが恐らくこのボールも紫が用意してくれたのたのか予測だと空中でスキマを作りそこから落としたって感じだろう。

 

霊夢「ルールは簡単で‥‥ねぇ蓮それに早苗えっと何

   だっけ?ステージ的な」

 

蓮 「はいはいフィールドね早苗さんそっちをお願

   いしてもいいですか?」

 

早苗「良いですよ♪」

 

そうして自分と早苗は木の枝を使い四角い大きなフィールドを作る。

 

霊夢「それじゃ続けるわね」

 

そうして霊夢は着々とドッチボールのルールを説明していく。ルールは現実世界のドッチボールと何ら変わりないシンプルなドッチボールだ。これなら良いレクリエーションになるだろう。

 

霊夢「てな訳だけど質問は?」

 

生徒「はい!え~と当たったら地面に玉が落ちる前

   に拾えば良いんですよね?」

 

霊夢「えぇそうすればセーフよ他は?」

 

生徒「はい巫女様や蓮先生達は参加するんですか?

   それとも見ているだけなんですか?」

 

霊夢「そうね」

 

それは第三者視点にいる自分も悩んでいた。コミュを上げ仲良くなるという名目なら自分達も参加しても良いとは思うが敢えて考えるとここにいるのは妖怪退治専門巫女、吸血鬼に仕えるルール破りな執事長、吸血鬼に仕える幻想郷最強のメイド、ワーハクタク先生、皆から人外になったと言われる自分と自分を含めて常軌を逸している者達なため共にこんな球技をしたら子供達が危ない。因みに早苗は体力などはあまり普通の人間と大差がないため論外だ。

 

霊夢「それじゃ私達も入りましょうか折角だし」

 

蓮 「えっ大丈夫!?」

 

霊夢「平気よ私達は特別ルールで生徒達には当てな

   いというのと最後の内野の数合わせに含まれ

   ないって言うルールを設けるわそれと勿論だ

   けれど生徒達は私達に当てても良いわよ当て

   れたら何か御褒美を上げようかとも思ってい

   るわ♪」

 

それを聞き生徒達はヒソヒソと話始める。聞いているとご褒美という言葉に反応したのだろう現金な子達だ。

 

霊夢「さてとチーム的には」

 

玲音「なら俺と咲夜でチーム作っから巫女と侍先生

   でチーム組めよ」

 

霊夢「そうね♪なら生徒達は2ペアになってジャン

   ケンをして勝ったら執事チーム負けたら私達

   のチームに来てちょうだい」

 

全員「はぁ~い!」

 

そうして生徒達はジャンケンをすると2つに別れた。

 

霊夢「で?早苗とそこの先生はやるの?」

 

早苗「いっいえ………私は運動とか苦手なんで審判を

   してます」

 

慧音「私も見てる方がいいからそれぐらいにしてお

   くよ」

 

霊夢「あっそう‥ならそうね早苗‥ボールを上に上げ

   て頂戴♪そしてそのボールを取ったらゲーム

   スタートよ‥‥スタートはお願いできる蓮」

 

蓮 「良いよ♪」

 

そう言い前へとでると霊夢は早苗にボールを渡す。ボールを受け取った早苗は中心に立つ。そして自分の前には案の定で玲音が立つ。

 

早苗「それじゃ始めますねえいっ!!」

 

ボールを高く上げると自分と玲音は一斉に空へと駆け上がる。

 

蓮 「貰った!!」

 

玲音「甘いぜ坊主!」

 

自分より高い超脚力で高く上がると玲音達陣地にボールを落とす。それを咲夜がキャッチすると同時に自分達は降りる。

 

咲夜「どうぞ♪」

 

生徒「うわっと‥‥よし!こ褒美はいただきだ!」

 

生徒が霊夢にめがけて投げてくる。だが霊夢は涼しい顔をして難なく片手で玉を受け止めた。

 

生徒「嘘‥‥」

 

霊夢「まだまだねほら♪」

 

生徒「おとと‥‥えいっ!!」

 

自分達組の生徒が相手の生徒に投げるがそれを空かさず玲音がキャッチする。

 

玲音「ナイスな1発だそれとお前らに見せてやるよ

   これが本当の投擲だ!!」

 

自分にめがけて豪速球の投擲がされる。すぐさま霊夢と目で合図をとる。

 

蓮 「どりゃあぁ!!」

 

思いっきり空へと蹴飛ばす。

 

玲音「おっしゃアウト!」

 

生徒「凄い!!」

 

生徒「格好いい!」

 

と、玲音陣営の生徒達は玲音を誉めるだがまだそれは速い。自分は体を丸め土台になると自分を踏み台に霊夢が駆け上がり見事にボールを空中でキャッチする。これで地面に付いていないからセーフだ。

 

生徒「蓮先生を踏み台に!?」

 

生徒「阿吽の呼吸だ!」

 

と、自分達陣地の生徒達も大興奮だ。

 

霊夢「蓮はセーフよ駄執事!せいやぁ!」

 

玲音「んなっ!?」

 

咲夜「っ!」

 

だがすぐさま咲夜がボールをキャッチし生徒へと渡す。

 

生徒「当たれぇぇ!」

 

生徒「負けるか!!」

 

そうして戦いは続きに続きアウトを受け外野へと抜けていく生徒、外野で当てて内野に入る生徒と繰り返していく。時には、

 

早苗「そげぶっ!?」

 

時に霊夢が投げた速球が観戦である早苗の顔面に直撃したりとあったが、

 

慧音「そこまで試合終了!」

 

慧音の一言で試合が終了する。自分達のいる生徒と玲音達の生徒とで人数合わせをする。

 

慧音「互いに3人ずつで引き分け!」

 

霊夢「ふぅ………良い汗をかいたわね♪蒸れて気持ち

   悪いわ」

 

そう言うと霊夢はジャージのズボンを脱ぐ。

 

慧音「こら霊夢はしたな‥‥い?」

 

ジャージのズボンの下は現在では伝説となっているブルマだった。何て貴重な光景だろう紫さん本当にありがとう。

 

早苗「中はブルマって古すぎません?」

 

霊夢「知らないわよ着せられたんだから!」

 

蓮 「まぁまぁ‥‥コホンッ!えっととりあえず皆

   どうだったかな?今日のレクリエーション

   授業は?」

 

生徒「楽しかったです蓮先生!」

 

生徒「うん!!」

 

どうやら生徒達も楽しんでくれたみたいで良かったと心から思った。

 

蓮 「良かったなら今日臨時講師をして下さった先

   生方に挨拶をしようかせ~の」

 

全員「ありがとうございました!」

 

と、生徒達のお礼が響く。それを聞いた4人は照れくさそうだ。

 

蓮 「それじゃ今日のレクリエーション授業はここ

   まで‥‥慧音先生この後は?」

 

慧音「この場で解散にしようと思うそう言う訳だか

   らお前達は荷物を持って帰るようにな」

 

生徒「はぁ~い!」

 

そうして生徒達は寺子屋へと入っていった。

 

慧音「さて今日はありがとうな少ないがこれを受け

   取ってくれ」

 

そう言い慧音は封筒を各々全員に配布する。

 

咲夜「よろしいのですか?」

 

慧音「あぁこうした機会だったからなお前達も気を

   つけて帰るんだぞ?」

 

蓮 「分かりましたそれでは今日はありがとうござ

   いました慧音先生」

 

慧音「あぁ♪」

 

そうして自分達は空へと飛び立ち寺子屋から離れる。

 

玲音「さてと俺らはこっちだからな」

 

蓮 「えぇ♪今日はありがとうございました」

 

玲音「良いってことよ♪俺は仕事サボれるし咲夜は

   良いガス抜きになっただろうしなぁ♪咲夜先

   生さんよ♪」

 

咲夜「サボテンになりたいのかしら玲音?」

 

玲音「キツイ冗談だことそれじゃあな♪」

 

咲夜「では」

 

そう言うと玲音と咲夜は紅魔館へと帰って行った。

 

早苗「それじゃ私も帰りますね♪」

 

霊夢「あんたは特に気を付けなさいよ誘拐されそう

   なのはあんたなんだから」

 

早苗「失礼ですね大丈夫ですよ!」

 

蓮 「まぁまぁ‥‥それじゃ早苗さんありがとうござ

   いました」

 

早苗「えぇそれでは♪」

 

そうして早苗も守矢神社へと帰って行った。

 

蓮 「あっそうだ霊夢」

 

霊夢「どうしたのよ?」

 

懐から葉に包まれた物を取り出し包みを剥がして霊夢に見せる。

 

蓮 「後で一緒に食べよう♪食べてないでしょ?」

 

見せたのは玲音と咲夜が講師をしていた時に作ったベビーカステラだ。

 

霊夢「蓮‥‥ありがとう♪」

 

蓮 「お礼なんて良いよ照れくさいなぁ行こう♪」

 

霊夢「えぇ」

 

ベビーカステラをまた葉にくるんで懐にしまうと霊夢と共に博麗神社へと帰るのだった。なお霊夢の巫女服はしっかりと縁側に置いてあり即座に着替えたのは言うまでもない。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁ」

鈴蘭「私の知ってるドッチボールを越えてる気が
   する」

神楽「そうですね」

怠惰「何時かサッカー回を作るのも面白そうかな
   地上VS地底の親善試合って感じで」

鈴蘭「それって下手したら地上組に死人がでるよ
   うな」

神楽「えっ?どうしてですか?」

鈴蘭「考えてみてよ地底組ってただでさえ恐ろし
   い鬼がいるのにそれに合わせて理久兎とか
   その従者だって出てくるんだよ」

狗神「おいおい‥‥」

怠惰「まぁそうなるよねぇ♪さとり様が監督兼で
   マネージャーして作戦を練る参謀になって
   試合になれば理久兎という司令塔の中で戦
   うから大変かもねぇ因みにキーパーは勇儀
   姐さんか美寿々だね」

鈴蘭「シュート入る気しないねぇそれ」

神楽「それ所か蹂躙されそうですね‥‥」

怠惰「何時かそんな話も作ろうかな検討はしてお
   く事にするよ♪まぁでもサッカーのルール
   は全然分からんけど」

狗神「それ作るのかよ‥‥」

怠惰「分からん‥‥さてではでは今回はここまでで
   す次回はあっちを投稿するんでこっちはお
   休みしますんでお願いします」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「またね♪」

狗神「じゃあな」


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第278話 感情高ぶり祭り

こんばんはそしてお久々な方はお久しぶりです。怠惰のクソ悪魔です。今回からまた投稿をしていくのでよろしくお願い致します。それでは本編へどうぞ。

※後書きにちょっとしたお知らせ有り


鳥達の囀ずりがする気持ちの良い朝とも言える日曜日。何時ものように普通の休日がまた始まろうとしていた。

 

蓮 「おはよう………」

 

眠い目を擦りながら起き居間へと行くが誰もいないのか凄く静かだ。何時もなら霊夢が既に起きていて朝食を作っていてそれを待つかのように萃香が瓢箪を持ちながら寝ている居間は静寂に包まれている。

 

蓮 「霊夢?」

 

厨房へと行くが誰もいない所か朝食の支度もされていなかった。あれ今日の朝食当番って僕だったけ?いやそんな訳ない筈だが。次に霊夢の寝室へと行くと、

 

蓮 「やっぱりいないなぁ‥‥」

 

やはり霊夢がいない。しかも掛け布団が散らかり敷布団もシワだらけ枕に限っては敷布団よりも離れた位置にある始末だ。

 

蓮 「………」

 

布団を触るが結構冷たい。つまり起きてそのまま何処かへ出掛けたって事だろうか。もしくは誘拐‥‥な訳ないか霊夢に限ってそれはないだろう。

 

蓮 「何処に行ったんだろ?」

 

やれやれと呆れながらもしかしたら外にいるのかと思い縁側へと出ると、

 

蓮 「‥‥何これ?」

 

襖を開けた先にお札が大量に何か紙みたいな物が落ちているのに気がつく。境内に出て確認すると、

 

蓮 「‥‥霊夢のお札?」

 

それは【博麗】と書かれていた。つまりこれは霊夢のお札だ。この散乱具合から自分が寝ている間にここでドンパチあったという事で良いだろう。

 

蓮 「霊夢ったら‥‥」

 

本当に何処に行ったんだ。朝食を作らずにほったらかしにする何かが起きているという解釈で言いとは思うが。とりあえず部屋へと戻り立て掛けてあった神楽を取ると、

 

蓮 「神楽」

 

抜刀し語り掛けると光る刀身から神楽が出てくる。

 

神楽「蓮さんお呼びですか?」

 

蓮 「うん神社で何かあった?」

 

神楽「何かですか‥‥あっさっきピチューーン!って

   音が外でしましたね蓮さんに敵意があるよう

   ではなかったのでそのままにしましたが」

 

蓮 「やっぱり‥‥」

 

やはり予測は当たった何か起きているのもう明白だ。そうと決まれば霊夢を探さなくては。

 

蓮 「ありがとう神楽♪戻っていいよ」

 

神楽「はい‥‥あっ蓮さんお気をつけて下さい外から

   何か不思議な気が漂っていますので」

 

蓮 「それって体に害とかって‥‥」

 

神楽「ないとは思いますがお気をつけ下さい」

 

蓮 「うん分かったありがとう♪」

 

神楽「では」

 

そう言い神楽は消えると抜刀した神楽を鞘に納める。

 

蓮 「目的は決まったかな」

 

とりあえずは霊夢を探さなくては。そして何が起きているのかそれらを調査しなくては。服を寝巻きから何時もの着物に着替え神楽を腰に差し狗神と鈴蘭の式神札があるかを確認し外へと再び出ると、

 

? 「ばぁ!!」

 

蓮 「うわぁ!!!?」

 

突然目の前に顔が出てきてビックリしてしまい腰が抜けて床に尻をつけてしまった。何だ今のは床に勢いよくついた尻を擦りながら起きて周りを見るが誰もいない。

 

蓮 「いてて………何なんだ‥‥あれ?」

 

いったい全体何が何なんだ。自分は疲れていていて幻覚でも見てしまったのか。両目を指で指圧してマッサージする。

 

蓮 「疲れてるのかな‥‥」

 

? 「そうだよ疲れてるんだよ♪」

 

蓮 「そうかなぁ‥‥」

 

? 「そうそう♪だからリセットした方が良いと思

   うよ♪」

 

リセットか。確かに気持ちを切り替えてリセットするのは大切かもしれない。

 

? 「縄を持って首に掛ければ………」

 

蓮 「嫌々!?死なないからね!?」

 

? 「いやいや♪死んどいた方が良いってこれから

   のためにも人生リセットしよ♪」

 

何故そうなるというかリセットってそっちの意味なの。いや待てよさっきから僕は誰と話しているんだ。

 

蓮 「‥‥」

 

後ろをチラリと見るとそこには、

 

こい ( =^ω^)

 

こいしちゃんがニコニコと笑いながら此方を見ていた。何時の間に自分の背後にいたのだ。

 

蓮 「こいしちゃん‥‥何やってんの?」

 

こい「あっバレちゃった♪因みにその質問の答えは

   人生催促ごっこだよ♪」

 

さっきから物騒な事を言っていたのはこいしか。人生リセットの催促とか質が悪いったらありゃしない。

 

蓮 「こいしちゃん人生リセットとか言うの止めて

   くれるかな?」

 

こい「冗談だよ蓮お兄ちゃんったら♪」

 

これ冗談じゃ済まされないよ。下手したら自殺ルート待ったなしの危険なマインドコントロールだよ。

 

蓮 「えっとこいしちゃん何でこいしちゃんはここ

   に?生憎な話で霊夢はいないけど」

 

こい「霊夢お姉ちゃんにも興味あるけど今は蓮お兄

   ちゃんに興味があるかな♪私ね目立ちたいん

   だ♪」

 

蓮 「目立ちたい?」

 

こい「そう♪能力で誰にも注目されなくなっちゃっ

   たから注目されてる蓮お兄ちゃんや霊夢お姉

   ちゃんが羨ましくてね♪だから弾幕ごっこで

   注目されるんだ♪」

 

と、こいしが言うと周りが騒がしい事に気がつく。見てみるといつの間にか色々な妖怪はたまた人間がどこから沸いたのか集まっていた。

 

蓮 「………何処から」

 

こい「盛り上がってきたし蓮お兄ちゃん私は貴方に

   リベンジを申し込むよ♪」

 

蓮 「これは戦わないといけない雰囲気かな」

 

ここで逃げたら霊夢やその辺に怒られそうだ。仕方なく神楽を構える。

 

こい「それじゃ行くよ♪」

 

蓮 「いざ勝負!」

 

そうして博麗神社での弾幕ごっこが幕を開けたのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうね♪」

狗神「あぁそういえば怠惰」

怠惰「なに?」

鈴蘭「私達にクリスマスプレゼントってないの?」

神楽「それサンタさんに言うんじゃ‥‥」

狗神「神楽‥‥世の中には知らなくても良いことはあ
   るんだぞ?」

神楽「えっ」

怠惰「まぁまぁ♪勿論あげるよ♪とりあえずこの異
   変が終わったら渡してあげるよ♪」

狗神「そうか‥‥まぁそれなら良いか」

怠惰「あっそうだ神楽ちゃんこれ読んで♪」

神楽「えっ?えぇ構いませんが‥‥」

鈴蘭「なにその紙?」

怠惰「デビルクロースからの贈り物♪」

神楽「674143974」

狗神「何だこれ?」

怠惰「まぁまぁ♪とりあえず0時に怠惰さんのマイ
   ページって言うのかな?に来てくれればその
   意味がわかるよ♪」

鈴蘭「マイページって青い文字で怠惰のクソ悪魔っ
   て書かれてる?」

怠惰「そうそう上の方にある文字のやつね♪それを
   クリックまたはタッチかなで行けるページに
   怠惰さんが出来る範囲での贈り物があるから
   さ♪それと先に言っとくけど気に入らなかっ
   たらごめんなさい」

神楽「はぁ‥‥?」

狗神「何を送るんだか‥‥」

怠惰「まぁ怠惰さんは伝える事は伝えたけど3人は
   伝えたいことは他にある?」

狗神「いやない」

神楽「私もないですね」

鈴蘭「私もないよ♪」

怠惰「ならOKそれじゃ今回はここまでにします
   かね♪」

狗神「あいよまた次回もよろしくな」

神楽「それでは読者様方」

鈴蘭「またね♪」


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第279話 無意識なる娘

こんばんは読者様、昨日というか深夜のプレゼントは気に入ってくれたのかそうでないのか少し心配になっている怠惰のクソ悪魔です。見てくださった方あんな拙い感じですがまた投稿したら見ていただけると嬉しいです。それでは本編へどうぞ。


いつの間にか神社に集まった人間、妖怪で賑わう博麗神社でこいしとの弾幕ごっこが始まっていた。

 

こい「それ♪」

 

花びらに見立てた弾幕が自分へと向かってくるが難なく避け神楽をふるい斬撃波弾幕を飛ばし反撃する。

 

蓮 「にしても何処から観客が?」

 

起きてから行方不明の霊夢といい、急に目立ちたいと言って弾幕ごっこを仕掛けてきたこいしといい、この突然現れた観客といい今日は色々と可笑しい事だらけだ。

 

こい「蓮お兄ちゃん集中しないと怪我ぐらいじゃ

   済まないよ?」

 

蓮 「なっ!」

 

考え事をしてる間に自分の辺り一面に弾幕によって形成された刺のある蔦が囲んでいた。

 

こい「ほら♪」

 

こいしが手を振ると刺の蔦から無数のバラが咲くと花びらが無数に舞い自分へと向かってくる。こうなると避けるのは難しいがならば避けなければ良いだけのこと。

 

ジャキン!

 

常人には目で見ないほどの抜刀し剣圧に衝撃波でバラの花びらを吹っ飛ばす。

 

こい「凄い芸当♪」

 

蓮 「まぁ怠惰さんの地獄特訓をこなせば‥‥ね」

 

何やかんやで怠惰の特訓がこうして出てきてくれるのが嬉しい。やって良かったと常々と思う。

 

こい「ならこれならどうかな♪」

 

そう言うと1枚の紙を掲げるあれはスペルカードか。

 

こい「本能 イドの解放」

 

こいしを中心に無数のハート型弾幕が飛び交い始める。避けずにその場で立ち止まり神楽を使って向かってくる弾幕を全て切り捨てていく。そうして時間経過でスペルが消えると中央にいたこいしがいない

 

蓮 「何処に!」

 

こい「私はここだよ♪」

 

蓮 「!!?」

 

背後から声がしすぐに振り向いて後退するがこいしは赤と青のハート弾幕とまるで心電図のように動くレーザーを放ってくる。

 

蓮 「甘い!!」

 

神楽を振るい2個のハート型弾幕を切りそして即座に腰に指す鞘を出して振るいレーザーを受け流す。

 

こい「凄いね本当に人外を越えて妖怪みたい♪」

 

蓮 「誉め言葉って事で受け取っておくよ」

 

こい「アハハハ♪」

 

笑いながら頭に被る帽子を投げてくる。すぐさま鞘で振り払うとこいしが至近距離に近づいていた。

 

こい「蓮お兄ちゃん遅いよ?」

 

こいしの右手には弾幕を纏っていてすぐに後ろに後退して避けても放たれて被弾する距離だ。だが忘れてはならない。

 

蓮 「それはそのまま返すよこいしちゃん」

 

飛ぶのを止めて地上へとまっ逆さまに落ちる。そのお陰でギリギリ当たりそうな所で回避できた、そうここは地上戦ではない空中戦だ。空中戦さながらの動きをすれば良いのだ。

 

こい「凄い凄い♪」

 

こいしは更に弾幕を放って追撃してくるが右に左に時には地上を走りまた霊夢には後で怒られそうだが博麗神社の瓦屋根を走って回避し又は神楽で切って防いでいく。

 

こい「蓮お兄ちゃん理久兎お兄ちゃんの動きをマネ

   てるの?」

 

蓮 「本当に少しはだけどね」

 

こい「でもそんなにちょこまかと動かれるとなぁ」

 

そう言い2枚目のスペルを手に持つと一瞬で自分の視界から消える。

 

蓮 「………能力」

 

先程までいた筈なのに何処にいる。まさかさっきと同じで背後か。後ろを振り向くがやはりいない何処にいるのだ。気配を感じないだけでここまでやっかいとは。

 

蓮 「………」

 

気配に頼るでは駄目だ。目を瞑りただ心を無にして落ち着く。こうなったら運に任せて勘で当てるしかない。自分の勘では上空だ。

 

蓮 「そこっ!!」

 

斬撃波を上空へと飛ばす。だがやはり当たらなかった。ギャラリー達はクスクスと笑いだす。これを霊夢達に見られたと思うと恥ずかしくて本当に人生リセマラしたくなってくる。

 

こい「蓮お兄ちゃん残念ここで~す♪」

 

目の前に突然現れビックリした。すぐさま後退するがこいしはスペルを唱えた。

 

こい「抑制 スーパーエゴ」

 

蓮 「ぐっ!?」

 

強い引力で引き寄せられると共に無数の弾幕が放たれる。このままでは被弾する。

 

蓮 「式符 狗神の怒り」

 

逃れながら式神札から狗神を召喚する。そして狗神は大きく息を吸い込むと、

 

狗神「ワォーーーーーーン!!」

 

咆哮と共にとてつもない衝撃波が襲いかかる。

 

蓮 「っ!」

 

こい「きゃっ!?」

 

召喚した自分も巻き添えにするとは流石は狗神だ自分じゃなければ吹っ飛ばされていた。だが狗神のお陰で被弾は阻止できた。

 

こい「そんなのあり!?」

 

狗神「ちっ」

 

舌打ちをして狗神は帰っていった。何が不満だったのだろうか。

 

こい「う~ん結構クラクラする‥‥」

 

蓮 「隙あり!」

 

神楽を抜刀し払い攻撃を仕掛けるがこいしは軽々とジャンプして避ける。

 

こい「隙ないよ♪」

 

蓮 「神楽!」

 

神楽の名を言うと2体の鬼の分霊がこいしへと殴りかかる。

 

こい「よつよっと蓮お兄ちゃんマジシャンみたいだ

   ね♪」

 

蓮 「種も仕掛けもございませんって?」

 

神楽を振るい2体の分霊を操り攻撃するが中々当たらない。

 

蓮 「中々当たらないか‥‥にしても熱気が凄いな」

 

何故か周りの温度が暑い気がした。というかさっきよりも人が集まってきている。

 

こい「集まってきましたねぇ♪さぁ蓮お兄ちゃんこ

   れで最後だよ私の人気のために被弾してね」

 

その言葉と共に無数のバラが空中に咲き誇る。しかも今度はご丁寧な事に上下にも刺の蔦があり下に逃げれない。これが本当の袋のネズミだろうか。

 

蓮 「まずい」

 

こいしが可愛いらしいポーズをして弾幕に合図しようとしたその時、体から熱い何かを感じる。それがまるで自分に力を与えているかように、

 

こい「とどめね♪」

 

蓮 「ラストワード‥‥」

 

こい「えっ?」

 

蓮 「金色蹂躙演舞」

 

力が‥‥力が沸いてくる。それは自身の髪を金色に染め上げ体の所々を変化させた。そして、

 

ジャキン!

 

一太刀で全ての蔦をバラバラにした。

 

こい「ラストワードって事は勝負をつけに来たんだ

   ね蓮お兄ちゃん!」

 

蓮 「そうだよ‥‥」

 

一瞬で近づきこいしの目の前に来る。こいしは何が起こったのか分からないのか自分を見上げると、

 

蓮 「少し痛いけど頑張ってねこいしちゃん!」

 

こい「えっきゃぁーーー!!?」

 

そう言いこいしを掴み上げて上空へと放り投げる。そして自分の霊力によってかより一層輝く神楽を構えて一気に駆け上がる。

 

蓮 「だぁぁぁ!!」

 

空中で何連撃もの斬撃をこいしに浴びせ最後に上段の構えによる一刀両断をする。そして地上へと降りると抜刀している神楽を鞘に納めながら、

 

蓮 「‥‥切り捨てごめん」

 

チャキン‥‥ピチューーン!!!

 

鞘に納めた同時に被弾音が鳴り響いた。こうしてこの突然始まった弾幕で勝利を飾ったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「ったく下らねぇ事で呼びやがって」

怠惰「良いじゃん出番増えるんだし♪」

鈴蘭「そうだよ~私なんて全然出番ないし~」

神楽「まぁまぁ‥‥」

怠惰「まぁとりあえず言えるのは蓮くんのラスト
   ワードが廚二病感漂う感じに変化したって
   事ぐらいだよねまぁ廚二病だから仕方がな
   いんだけどさぁ」

狗神「彼奴その内に力に溺れるみたいな事が起き
   そうで怖いな」

怠惰「そして幻想郷の人達を‥‥そんなパレルな未
   来がもしかしたらあるかもしれないね♪」

鈴蘭「それ主人公から転職して最後のラスボスに
   まで昇格してるんだけど!?」

怠惰「まぁ間違った道を歩んだ蓮くんはら仕方な
   いね‥‥でもパラレルワールドがあるとした
   らこの世界ましてや小説なんてのも無かっ
   たかもしれないよね♪」

狗神「形にならずに消えていたかも‥‥か怖いな」

神楽「でもまぁこうして今の道を歩んでいまし未
   来の事はまだ分かりませんが間違った道を
   辿らぬように生きていきたいですね♪過去
   にはもう戻れないんですからね」

怠惰「………」

鈴蘭「怠惰?」

怠惰「ん?何でもないよさてそろそろ終わりにし
   ようか♪」

狗神「そんじゃ今回はここまでな」

鈴蘭「また次回ね♪」

神楽「それではありがとうございました」


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第280話 人里で朝食

こんばんは読者様、先程まで大掃除をしていた怠惰のクソ悪魔です。眠い中でウトウトしながらやってました。さてそれでは本編へどうぞ。


こいしを弾幕ごっこで打ち負かし自分は変化した体を元に戻す。そしてまだ歓声が聞こえる。

 

蓮 「本当に何処から」

 

と、言っていると人だかりは急に熱が覚め散り散りになった。

 

蓮 「………」

 

自分の手を見て思う。やはり不思議だ突然沸き上がってきたあの感覚といい観客の急な変化といい一体何なんだ。神楽が言っていた事はつまりこういう事なのか。

 

蓮 「霊夢達もこんな感じだとしたら速く探さない

   と何をするか分からないよね」

 

先程の自分みたいに興奮状態にでもなったとしたら自分でも手が付けられないぐらい凶暴化するのは一目瞭然だ。できるだけ速く止めなくては。

 

こい「いたた‥‥お兄ちゃん前よりも強いねぇ♪」

 

ボロボロとなったこいしはふわふわと浮きながら近づいてくる。

 

蓮 「こいしちゃん急に何でまた目立ちたくなった

   の?」

 

こい「う~んこれまで私を注目してくれるのってお

   姉ちゃんか理久兎お兄ちゃん達しかいなくっ

   てそれで偶然戦ったら凄い目立ったから味を

   占めちゃったんだよね♪」

 

蓮 「成る程ね‥‥あっこいしちゃん聞きたいんだけ

   ど霊夢を見なかった?」

 

こいしがここにいたとしたら霊夢の居場所も分かるかもしれない。そのため聞いてみると、

 

こい「そういえば人里で弾幕ごっこしてたら巫女服

   の人がいたような気がしたかな?」

 

ビンゴ恐らくそれは霊夢だろう。つまり霊夢は人里に行った訳か。

 

蓮 「なら人里に行ってみるかもしかしたらいるか

   もしれないし」

 

こい「私は次のターゲットを見つけよう♪」

 

蓮 「物騒だなぁ‥‥」(;^ω^)

 

こい「アハハハじゃあね蓮お兄ちゃん♪」

 

そう言うとこいしはスゥーと目の前から消え気配も消えた。だがこいしちゃんのお陰で次やることは見つけた。

 

蓮 「人里に行ってみるか」

 

仕方ないと思いながら空を飛び人里へと行くのだった。そうして人里へと向かっていると、

 

蓮 「そう言えば朝食を食べてなかった」

 

慌ただしかったため朝食を取るのを忘れてた。

 

蓮 「よし!霊夢には悪いけど今日は奮発して外食

   にしようかな」

 

こう時々の贅沢もたまには必要だろう。そうと決まれば何を食べようかと考えながら人里へと降り立つ。

 

蓮 「蕎麦‥‥いや定食も良いなぁ」

 

どしようかと悩む。‥‥何か孤独のグルメみたいな感じだなこれ。

 

蓮 「ここの蕎麦屋はおすすめけどそれに次いで

   定食屋はリーズナブルなお値段でボリュー

   ミーだし‥‥」

 

本当にどうしようか。こういう所が優柔不断なのかもしれないがそれぐらい重要で悩ましいのだ。

 

蓮 「もしくはお握り屋でいなり寿司‥‥決めた!

   いなり寿司にしよう♪」

 

食べるものが決まりお握り屋へと向かう。

 

蓮 「すみません」

 

定員「はいはいいらっしゃいあらあらどうも蓮先生

   こんにちは」

 

蓮 「こんにちは♪早速ですがいなり寿司を6つ程

   お願いできますか?」

 

定員「いなり寿司ね分かりました♪少し待っていて

   下さいな♪」

 

そう言い店員は奥に向かう。外の縁台に座り空を眺める。

 

蓮 「しっかし‥‥霊夢は何処にいるのだろうか」

 

不安だ何かやらかしてなければ良いのだが。そんな事を考えていると、

 

店員「はいお待ちどうさん」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

いなり寿司と漬物にお茶そして味噌汁を受けとると店員は奥に入っていった。

 

蓮 「いただきます」

 

まずはカブの漬物を一口でかじりいなり寿司を頬張り味噌汁で流し込む。

 

蓮 「ふぅ‥‥プチ贅沢♪」

 

たまにはこう言うのも悪くはないなと少し思ってしまう。そうして食べていると、

 

? 「お前は蓮か蓮じゃないか!」

 

蓮 「ん?あっ魔理沙♪」

 

自分を呼ぶ声が聞こえ向くとそこには箒を手に持ち少しボロボロの格好となっている魔理沙がいた。

 

蓮 「どうしてそんなにボロボロなの?」

 

霧雨「さっき理久兎の所の狼娘と一戦しててな」

 

蓮 「耶狛さんが?」

 

霧雨「あぁ」

 

耶狛が来ているのか。そうだもしかしたら魔理沙なら霊夢の居場所を知っているかもしれない。

 

蓮 「魔理沙に聞きたいんだけど霊夢を知らないか

   な?朝から行方不明で」

 

霧雨「逃げられたか?」

 

蓮 「変な言い回しは止めてくれないかな!?」

 

霧雨「冗談だぜ♪そうだな‥‥朝に彼奴の所に行って

   弾幕ごっこしたら彼奴なんかいきり立ってそ

   のままどっかに行ったぜ?これは神道を広げ

   るチャンス!とか言ってな」

 

てことは朝に弾幕ごっこしてたいたのは魔理沙か。そして魔理沙は霊夢を知らない。なおかつこいしの話では人里で巫女服の女性を見た。それらを合わせるとこいしが見たのは多分耶狛だらう。耶狛の服は巫女服を改造している物になっているためいたと証言した。つまり霊夢が人里にいる確率は恐らく低い。ならば別の場所を探すのが得策だろう。

 

蓮 「教えてくれてありがとう魔理沙♪」

 

霧雨「いいぜ別に♪」

 

蓮 「それと御馳走様でした勘定は置いておきます

   からね♪」

 

店員「はぁ~い」

 

最後のいなり寿司を食べ味噌汁そしてお茶で流し込みお勘定を更の下に挟んで立ち上がる。

 

霧雨「霊夢を探すのか?」

 

蓮 「うん何かしでかす前にね」

 

霧雨「そうか‥‥」

 

と、言っているといつの間にか人だかりが多くなり皆は自分達に注目し始める。

 

霧雨「蓮‥‥こうなってるなら分かるよな♪」

 

蓮 「えっ何が?」

 

魔理沙はミニ八卦炉を自分に向けて構える。つまり弾幕ごっこしてくれと言いたいのだろう。霊夢を探すのを優先したいが教えてくれた礼もあるためこの勝負を受けることにした。

 

蓮 「良いよ来なよ魔理沙」

 

霧雨「なら遠慮なくやってやるぜ!」

 

そうして魔理沙との弾幕ごっこが始まったのだった。




怠惰「てな訳で今回はここまでです」

狗神「しっかし今回の奴等はみんな好戦的だな」

鈴蘭「そうだよねこいしちゃんとか魔理沙‥‥は
   何時もと同じか」

神楽「アハハ………」

怠惰「まぁこの章は皆さんもそれ相応に出番があ
   るから準備運動はしておきなよ?」

狗神「また出番か‥‥」

神楽「私は毎回出てますけどね‥‥」

鈴蘭「良いなぁ出番がある2人はさぁ」(#= 3=)

怠惰「まぁ鈴蘭の出番も勿論あるから大丈夫だよ」

鈴蘭「それを待ち望んでおくよ」

怠惰「へいへい‥‥てな訳で今回はここまで」

神楽「また次回もお願い致します」

狗神「じゃあな」

鈴蘭「まったねぇ~♪」


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第281話 人里対決 VS魔理沙

こんばんは読者様、目覚めてスマホを見たら午後4時となっていて数秒フリーズした怠惰のクソ悪魔です。こんな時間に起きたのは生まれて初です。まぁ寝たのが午前7時頃ってのもありましたがここまで寝るとは‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


人だかりからの歓声そしてヤジが飛び交う中で蓮と魔理沙は弾幕ごっこを行ってた。

 

霧雨「これでもくらえ!」

 

蓮 「ふぅ‥‥」

 

巨大な星型弾幕を放ってくるが息を吐き落ち着きながら高速の抜刀を繰り出す。

 

ジャキン

 

当たるギリギリで星型の弾幕は真っ二つになり自分に当たることなく通り過ぎていった。そして抜いた神楽をもう一度鞘に納める。

 

霧雨「見事なもんだぜ!」

 

今度は無数に弾幕を放ってくる。神楽を構え先程よりも更に早い抜刀からの連撃による剣技で全て切り捨てる。

 

霧雨「ならこれを受けやがれ!!」

 

そう言い魔理沙はミニ八卦炉を構える。恐らく魔理沙の十八番のマスタースパークか。流石にあれまでは真っ二つにするのは自分にはできないためすぐさま後退するが、

 

霧雨「な~んて嘘だぜ!」

 

一瞬で近づきそのまま箒で殴りかかってくる。

 

蓮 「っ!」

 

ゴンッ!!

 

だが何とか神楽で受け止める。まさかインファイトとは考えたものだ。

 

霧雨「どりゃぁ!」

 

蓮 「くっ!」

 

突然の動きで少し動揺していたのか弾かれた。そして魔理沙は今度こそミニ八卦炉を構えると、

 

霧雨「くらいやがれ!恋符 マスタースパー‥‥」

 

まずい体制がとれない。ここで使うのは尺だが仕方があるまい。

 

蓮 「式符 狗神の怒り!」

 

狗神を召喚すると自分が落ちている真下に現れると、

 

狗神「ガァーーーー!!」

 

物凄い咆哮を上げて自分を上空へと吹っ飛ばす。そしてそれは魔理沙にも被害が起こる。

 

霧雨「なんだと!!?」

 

魔理沙はふっ飛びマスタースパークを阻止することが出来たこれはチャンスだ。空中で体制を立て直し魔理沙へと直進する。

 

霧雨「ちっ!負けるかぁぁ!!」

 

魔理沙も体制を立て直し箒を振りかぶってくる。

 

ゴンッ!!

 

蓮 「……魔理沙…君は近接特化型魔道士になったら

   どうかな?」

 

霧雨「なんねぇよ!?てかお前がボケに転じるな!」

 

そう言い吹っ飛ばされる。そして狗神が背後に回ると、

 

狗神「お前の存在意義を忘れるなよ」

 

そう言い狗神は煙が舞うかのように消えていった。

 

蓮 「失礼すぎる!?」

 

霧雨「余所見してんじゃねぇぞ蓮!」

 

巨大な弾幕をこちらへと放ってくる。すぐさま神楽を逆手に持ち変えて一気に切る。

 

霧雨「器用なやつだなぁ!」

 

蓮 「誉め言葉をありがとう魔理沙♪」

 

逆手から正常の位置に戻し連続で斬撃波を放つ。

 

霧雨「なんの!!」

 

すぐさま箒に跨がり放った斬撃波を回避していく。

 

蓮 「なら‥‥悪鬼神楽」

 

神楽を構え唱える。刀身から神楽の分霊が2体出現し魔理沙へと殴りかかる。

 

霧雨「うぉあぶねぇ!」

 

2体の猛攻を体を反らしまたギリギリで避けて上手く回避していく。

 

蓮 「魔理沙これはどうかな」

 

神楽を振るい合図を送ると2体の分霊は腕を刀に変換させ独楽のように回転し魔理沙へと向かっていく。

 

霧雨「こんなのも出来るのかよ!」

 

これまでは霊力も少なくすぐにガス欠してしまうため使えなかったが今は出来る技だ。神楽の分霊は形はあるが実際は霊力によって作られた気体の体と殆ど同じ。よって自分が想像する形に変化させる事だって可能なのだ。

 

蓮 「斬剣!」

 

悪鬼「ぐぉぉ!」

 

悪鬼「あぁぁぁ!!」

 

刃となった両腕で斬撃波を放ち悪鬼達は魔理沙に追撃を与えていく。

 

霧雨「しゃらくせぇ恋符 マスタースパーク!」

 

十八番のマスタースパークを使い悪鬼達を蹴散らす。だがこれでマスタースパークを撃つのにクールタイムが入った。刀を上段に構え近づく。

 

蓮 「でりゃあぁぁ!!」

 

霧雨「お前こそ近接バカの間違いだろ!」

 

蓮 「近接だけじゃないよ!」

 

渾身の兜割りは難なく避けられたがそのまま避けた方向へ神楽に霊力を乗せて振るい大きめの斬撃波を放つ。

 

霧雨「甘いぜ!」

 

大きめの弾幕を放ち斬撃波弾幕を打ち消す。今さらだが流石は魔理沙だ。ここまで出来るの者は本当に数少ない。

 

霧雨「前にも言ったがここまで強いとはな‥‥昔を思

   い出すぜお前が来た当初の事をよ最初は狗神

   に追われて泣きそうだったのになぁ」

 

蓮 「………魔理沙それやられる前提の台詞だけど言

   って良いの?」

 

完璧にやられるフラグだよ。そんなフラグを建てて大丈夫かな。

 

霧雨「この野郎♪」(#^ω^)

 

あっこれ完全に怒った感じだ。

 

霧雨「なら盛大に負けてやらぁ!!この野郎!!」

 

そう叫ぶと先程よりも弾幕の密度が倍になった。だがこんな程度なら余裕で神楽でさばける。

 

霧雨「それと蓮てめぇは負けるって言ったな負ける

   のはお前だぜ!」

 

箒に股がっている魔理沙はミニ八卦炉をエンジンにして空中で一回転する。そして超スピードで突っ込んでくる。

 

霧雨「彗星 ブレイジングスター!」

 

蓮 「‥‥ふっ」

 

霧雨「てめぇ何笑って!」

 

これは速すぎてもう避けきれない。ならば避けずに対処をすれば良いという逆転発想で迎え撃つだけだ。式神札を構え、

 

蓮 「式符 鈴蘭流反撃必殺」

 

自分にもう少しで届きそうな所で鈴蘭が足に膨大な霊力を纏わせて現れる。

 

霧雨「鈴蘭!しまった!!」

 

鈴蘭「じゃあね魔理沙ちゃん♪」

 

ドゴンッ!!ピチュー~ん!!

 

鈴蘭必殺の後ろ回し蹴りが炸裂し魔理沙の右肩を見事に蹴り抜き魔理沙は地に落ちていった。

 

蓮 「ありがとう鈴蘭」

 

鈴蘭「また呼んでね♪」

 

そう言い鈴蘭は消えていった。そして歓声が一気に上がる。この弾幕ごっこは自分達の勝利となったのだった。




鈴蘭「それじゃありがとうね♪」

狗神「自棄にスッキリしてるな」

鈴蘭「それはもう久々の出番だから♪」

神楽「良かったですね♪」

鈴蘭「ってあれ怠惰は?」

狗神「彼奴なら‥‥」

怠惰「サバイバー共‥‥凛ちゃんの山岡の祟りから
   逃げれると思うなよ!」

鈴蘭「ゲームしてるし!?」

神楽「何でも起きた時間が午後4時頃だったみた
   いで遊ぶ時間がと叫んでゲームに没頭して
   ますね」

鈴蘭「何それ怖い!?」

狗神「思うんだが彼奴の体内時計壊れてるだろ」

神楽「あっそれと怠惰様からご報告がありまして
   元旦の12時頃にパスワード形式の小説を
   パスワードを撤廃して3話目を投稿するみ
   たいですよ?」

鈴蘭「へぇ‥‥そういえばあっちの後書きって誰が
   やってるんだろうね?」

狗神「大方は理久兎の母親だろ」

鈴蘭「だよねぇ~」

怠惰「しゃ~!全員血祭り終わり!」

狗神「彼奴が来ると面倒ださっさと終わらすぞ」

鈴蘭「それじゃ今回はここまでね」

神楽「また次回もどうぞお願いします」

狗神「じゃあな‥‥」


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第282話 心霊廟へ

こんばんは読者様、後数日で1年が終わるのだなと少し儚く感じる怠惰のクソ悪魔です。はぁ長いようで短かった。失礼それでは本編へどうぞ。


人里での弾幕ごっこが終わり皆は何もなかったかのようにすぐに散り散りとなっていく。とりあえず地面に落ちていった魔理沙の元へと向かう。

 

蓮 「魔理沙…大丈夫……?」

 

霧雨「あぁ‥‥大丈夫だ問題ねぇぜ………」

 

右手でグッジョブサインをしてくれるのは良いが声からして全然大丈夫ではない感じがする。

 

霧雨「しっかし‥‥相変わらずの蹴りだな鈴蘭の事を

   忘れてたぜ」

 

蓮 「そんなに使える訳じゃないけどねあれは」

 

鈴蘭は魔理沙のブレイジングスターみたいに突進攻撃を仕掛けてくる相手には有効打を与え最悪は一撃でピチュれるが霊夢みたいな弾幕を飛ばすような遠距離タイプには全く効果がないのが弱点な所だ。

 

霧雨「ちっ‥‥そんな技で負けるとはなぁ」

 

蓮 「運だよ運♪」

 

魔理沙の腕を掴み引っ張りあげ立たせる。

 

霧雨「とと‥‥すまねぇな」

 

蓮 「いいよ気にしないで♪それじゃ僕は行くね早

   く霊夢を探さないといけないしね」

 

霧雨「あぁ♪‥‥そうだ蓮!霊夢ならもしかしたらだ

   が他の宗教家共の拠点に行っているかもしれ

   ねぇぜ?」

 

蓮 「えっ?どうしてまた?」

 

凄く不安なワードが出てきて怖い。これだけは考えたくはないのだが、

 

霧雨「どうしてってそれは襲撃しかないだろ?」

 

蓮 「ですよねぇ~!!?

 

不安は的中してやっぱり襲撃だったよ。

   

霧雨「じゃあ気を付けろよ今の霊夢も少しいや結構

   ハッチャケてるからよ♪」

 

そう言い魔理沙はボロボロとなった服を戻し表通りを歩いていった。

 

蓮  ((((;゜Д゜)))

 

ハッチャケという言葉で更に怖くなってくる。聖さん達の命蓮寺を壊してないだろうか。神子さん達の道場を放火とか流石に‥‥いや魔理沙の話的に………もう本当に怖くなってきた。そこいらの幽霊を見るよりも怖い。

 

蓮 「れっれれれれ霊夢ぅぅぅ!!!?」

 

このまま野放ししたら何をしでかすか。すぐさま霊夢を探すために人里を離れるのだった。とりあえず何処から行くか。命蓮寺かいやそれならまず神霊廟の道場へ行って霊夢の情報を集めそれで何も成果がなければ次に命蓮寺へ行って情報を集めるという作戦を考え、まずは心霊廟の道場へと向かうのだった。

 

青年移動中‥‥

 

心霊廟かつて心霊廟を中心に異変があった場所。だがしかし異変の時は洞窟の奥にあったが今は神子の力によって異世界の仙界という場所に移転している。門をくぐるとそこは幻想郷とは違う仙界が広がりその神霊廟の道場こそが神子達の道教家達の拠点だ。

 

蓮 「霊夢が前に話していたけどここだよね?」

 

霊夢は行ったことがあるが自分は行ったことがない。何故ならその時は寺子屋の講師の仕事があったため行ったことはなく話程度で聞かされただけだがこの神霊廟は異質だと感じる。

 

蓮 「虎穴に入らずんば虎子を得ずか」

 

門を潜り抜け中へと入るとそこは人々で溢れていた。つまりこれは道教という宗教に入信した道教家達だ。その道教家達は自分を見るや否や注目しだしヒソヒソと話始める。

 

蓮 「すみませんここに………」

 

霊夢の情報を聞こうとしたその時、信者達の後ろから徐々に割れるように中央が空いていき皆は頭を下げる。そして自分の元へとその者が来る。

 

布都「おやお前さんは神社の所の武士ではないか」

 

蓮 「布都さん」

 

まさか布都が来てくれるとは。もしかしたら布都なら霊夢の居場所を知っているかもしれない。

 

蓮 「布都さんお尋ねしたいんですが霊夢を見てい

   ませんか?」

 

布都「赤巫女か?う~むワシもさっき人里から帰っ

   てきたばかりじゃがその間では見てはおらん

   な?巫女といえば理久兎の所の狼巫女とは戦

   ったがの」

 

蓮 「そうですか‥‥」

 

やはり布都も知らないときたか。こうなれば命蓮寺に行くしかないか。

 

布都「じゃが理久兎の所の巫女を思い出すとイライ

   ラしてくるのぉ」

 

蓮 「………えっ?」

 

布都「負けてゴミ捨て場に落とされてとは‥‥くっ何

   たる‥‥雪辱か………」

 

うわぁそれは災難としか言えないよ。額にシワをよせた布都は此方を見ると、

 

布都「貴様勝負せい!!」

 

蓮 「八つ当たり!?」

 

布都が炎を手に纏って此方に放とうとしたその時、

 

? 「そこまでにして起きなさい布都」

 

布都「はっ!たっ太子様!」

 

蓮 「神子さん」

 

布都の後ろから豪華な紫のマントをなびかせながら神子が此方に歩いてくる。

 

神子「客人に迷惑ですよ?それにまだ力もあまり回

   復はしてないでしょうに」

 

布都「‥‥しかし!」

 

神子「はぁ‥‥」

 

神子は此方を見ると致し方ないといった顔をすると、

 

神子「蓮さん申し訳ないですが私と一戦していただ

   いても構いませんか?」

 

布都「何と太子様が直々に!」

 

神子「このままにすると私達も面目がないもので‥‥

   それに一度お手合わせをしてみたかったんで

   すよ冥界の武士と互角いえそれ以上の実力の

   持ち主と噂される幻想郷最強の武士である貴

   方とは」

 

蓮 「えっえぇと‥‥」

 

まずツッコミさせていつの間に幻想郷最強の武士になったのだろうか。自分が最強だなんて一度も思ったことないよ。どれだけ他人の目は自分を大きく写すのだろうか。

 

布都「貴様まさか挑まぬと言う訳ではなかろうな?

   もしそうだと言うのなら今日からそなたのあ

   だ名は負け犬じゃな♪ついでに神道や巫女は

   その程度のものという事じゃろ♪」

 

布都は言うではないか。流石に自分の堪忍袋も久々に少しプッツンいったよ。

 

蓮 「‥‥良いでしょう挑ませて頂きますそして布都

   さんもし僕がこの弾幕ごっこに勝ったら夜は

   寝る間も与えずに幻想郷の歴史を全て頭に叩

   き入れるのでそのおつもりで♪」

 

布都「なっ何でじゃてっ手が震えて………」

 

神子「流石は巫女の番犬‥‥布都を殺気で怯えさせる

   とは」

 

殺気なんて出してもないのにな。とりあえず自分は神楽の柄に手をかける。そして、

 

蓮 「神子さん来てください‥‥生憎な話で時間があ

   まりないのでそれと僕の悪口なら構わないん

   ですよけど‥‥霊夢の悪口を言うのなら容赦は

   しませんよ?」

 

神子「ふふっまるで(つる)のようですね♪では行きます

   よ!」

 

そうして神子との弾幕ごっこが始まったのだった。




鈴蘭「今回はここまで~」

狗神「なぁ何で鶴なんだよ?」

怠惰「知らないの狗神?」

神楽「えっと‥‥その私もあまり………」

鈴蘭「へぇ神楽ちゃんもなんだ‥‥まぁ私もそうなん
   だけど」

怠惰「まぁ雑学的だけど説明をすると鶴ってね生涯
   愛した相手を大切にするっていう習性があっ
   てね中には相手が死んでも暫くはそこにずっ
   と居続けて肉食動物が来たりすると威嚇とか
   して追い返すっていうね‥‥だから比喩表現と
   して仲睦まじいカップルに鶴の夫婦って言う
   のは誉め言葉になる‥‥筈だけどね?」

鈴蘭「へぇ‥‥私は♪」

怠惰「知るか!?」

狗神「まぁ分かったには分かったがそんな言葉があ
   るとはな」

神楽「良い響きですねぇ♪」

鈴蘭「ねぇ~」

怠惰「はいはいそろそろ時間だからここまでにする
   よ」

狗神「あいよそんじゃ今回はここまでだ」

鈴蘭「また次回もよろしく~♪」

神楽「それでは♪」

怠惰「またなぁ~」


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第283話 VS神子

こんばんは読者様、ガキの使いを見て大爆笑している怠惰のクソ悪魔です。今回も色々と凄いネタが多いと感じ爆笑してます。さてそれでは今年最後の投稿をどうぞ。


現在ここ神霊廟では道教の信者達が蓮と神子の弾幕ごっこを見届けていた。

 

布都「太子様!頑張ってください!!」

 

信者達が応援している先では、

 

神子「確かに想像いえそれ以上‥‥ですね」

 

蓮 「っ!」

 

流石は飛鳥時代の大王と言われた聖徳太子だ。攻撃1つ1つに隙がない。並の者では太刀打ちできないだろう。

 

蓮 「そらっ!」

 

神楽を連続して振り斬撃波を放つがそれを難なく避ける。しかも避けると同時にマントがなびくため見てて格好いいと思う反面で機能的に辛そうと感じた。

 

神子「そういえばこのマントどうだろうか?似合っ

   ていますかね?」

 

マントをなびかせ自慢げに話してくる。それに色が紫から赤へといつの間にか変色してる。

 

蓮 「えぇまぁ‥‥気になったんですが神子さん性格

   変わりました?前はもう少し口調が柔らかか

   ったような気がしますが?」

 

神子のレーザーを避けながら言うと神子はニヤリと笑う。

 

神子「ほう凄い見分けましたか♪えぇマントを羽織

   る時それは私の本気と捉えて頂いても構いま

   せんよ」

 

蓮 「‥‥」

 

失礼かもしれないが自分と同じで厨二病を患っている人なのだろうか。自分も厨二病だと自覚はしているが彼女もまた厨二病患者だろう。

 

神子「そうでしょう♪格好よくて言葉もありません

   よね♪」

 

蓮 「いやあの神子さん」

 

神子「何かな?」

 

蓮 「その動き難くありませんか?」

 

神子「全然♪それにこのマントのお陰で注目の的と

   ありがたい限りです♪」

 

あっそういえば確か昔は紫色って貴重な色だったような気がする。当時の青色の染料となる材料は鉱石のラピスラズリが元だ。そのため凄く貴重ゆえに身分が偉い者でしか着る事が許されない色だった筈だ。飛鳥の時を生きた聖徳太子は昔からの考えで紫色を偉大と考えているのだろう。

 

蓮 「因みに凄く失礼かもしれませんが言いますね

   今の現代だと紫色ってそこまで貴重ではない

   ですよ?」

 

だが科学が進むにつれて今の現世では紫色ってそこまで貴重ではない。何よりも紫を好む者は少なくなっていき今では不思議系の者達が好む色となった。

 

神子「………えっ?」

 

マヌケな声をあげると向かってくるレーザー弾幕はポツリと消え神子は放心状態になる。これ言ってはいけないワードだったのかもしれない。先程までの威勢が良かった神子がこの状態である。

 

蓮 「‥‥チャンス!」

 

神楽を振るい斬撃波を放つ。

 

布都「太子様ぁ!!」

 

神子「はっ!!」

 

我に戻った神子は放った斬撃波を剣で全て弾き飛ばし防ぐ。

 

神子「私とした事がこんなまやかしの発言に」

 

蓮 「いやあのこれ事実なんですが」

 

神子「えぇいうるさい戯れは終わりだ!」

 

逆ギレした神子は何倍もの密度で弾幕を撃ってくる。撃ってくるがさっきよりも威力が落ちたような気がする。それに神子のマントが紫に変化してる。

 

蓮 「さっきよりも火力が‥‥」

 

やはり地雷発言は注意しないとなと思った。そして逆ギレ神子はスペルカードを掲げ唱える。

 

神子「仙符 日出ずる処の道士」

 

神子を中心に無数のレーザーが乱射される。神楽を振るい弾き飛ばしていくが密度が意外に濃い。

 

布都「流石は太子様じゃ!」

 

信者「太子様!」

 

また神子のマントが赤に変色していく。すると弾幕のレーザーの密度が更に上がり始めた。

 

蓮 「………マントの色が力の数値」

 

神子「えぇそうなんですよ驚きましたか!」

 

蓮 「いやまぁ‥‥不老不死とかの人や妖怪はたまた

   この世の最高神などを見てると‥‥」

 

神子「少しは驚いてくれると嬉しいんだけど!」

 

だが思うのは人々いや信者達が神子に注目を集めると神子が強化されているように思える。つまり神子に勝つ勝利の法則は分かった。

 

神子「何か考え事かい?」

 

蓮 「えぇ貴方を倒す一番簡単な方法を思い付いた

   所です‥‥式符 狗神の怒り!」

 

狗神の式神札を掲げ狗神を召喚する。そして、

 

狗神「ワォーーーーーン!!」

 

鼓膜が破れるんじゃないかと思えるぐらいの咆哮を上げ自分そして神子を吹っ飛ばす。

 

神子「こんな事をして何になると!」

 

蓮 「っ!神子さんマントを見てくださいよ」

 

神子「何が‥‥なっ青だと!?」

 

あくまで吹っ飛ばしたのは神子ではない神子は二の次に過ぎない。では何を吹っ飛ばしたのか無論それは、

 

布都「なぁぁ!!?」

 

信者「きゃーーーー!?」

 

信者「うぉぉ耳がぁぁ!!」

 

神子を崇拝している信者達を吹っ飛ばしスタンさせたに過ぎないのだ。何せ神子の力の秘密は恐らく皆からの注目いや信仰によるものでありそれが無くなればどうなるか。電池という信仰が消えた動かない電化製品と何ら変わりない。

 

神子「考えますね貴方は」

 

蓮 「真っ向から挑むのも大切ですがこうしたやり

   方だってあるんですよ」

 

狗神「けっ」

 

案の定で狗神は帰っていった。すると力が沸いてくるのに気づく。何だと思っていると道教の信者達は自分を見てビクビクしていた。恐らく恐れという概念が自分を注目させ力を溢れさせているのだろう。

 

神子「さぁ私に力を………」

 

蓮 「神子さんもう遅いですよ」

 

神子だってももう分かっている筈だ。狗神によって満身創痍となっている信者達を見れば。立て直すとしても短時間では無理だ。とりあえずまた神子が力を出す前に倒す。

 

蓮 「ラストワード 金色蹂躙演舞」

 

金狐化による肉体変化により霊力を一気に解放し光輝く刀身の神楽を構える。

 

神子「くぅ!何て神々しい輝きだ」

 

蓮 「神子さん‥‥」

 

目にも見えぬ速度で一気に神子の前へと詰めよりマントを掴む。

 

神子「っ速い!?」

 

蓮 「少し痛いですが頑張ってください!」

 

そう言い神子を思いっきり上空へと投げ飛ばす。そして投げた神子へと一気に近づき辻斬りをして通りすぎると無数の斬撃が神子へと襲いかかる。

 

神子「ぐぅ!」

 

蓮 「最後です」

 

神楽を上段に構え神子を一刀両断する。そして静かに納刀する。

 

チャキン‥‥ピチューーン!!

 

被弾音が鳴り響き神子は地面に落ちていった。この勝負は自分の勝利となったのだった。




怠惰「ではでは今年最後の投稿もありがとうござい
   ました」

狗神「こんな下らない遊びで呼ぶとか本当に止めて
   欲しいんだがな」

神楽「まぁまぁ」

鈴蘭「出番が多いヤンキー娘ちゃんは良いなぁ」

怠惰「こらこら妬まないの出番はあるんだから」

鈴蘭「だと良いんだけどなぁ~」

怠惰「まぁとりあえず今年もありがとうございま
   したまた来年も見てくださると嬉しい限り
   です」

狗神「こんな小説だがまた来年もよろしくな」

神楽「お願い致しますね」

鈴蘭「それじゃ今回はここまで」

怠惰「また次回もよろしく~てな訳でまたな!」


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第284話 霊夢を探して命蓮寺へ

明けましておめでとうございます読者様、怠惰のクソ悪魔です。今年の目標は何事もそつなくやっていける年にしたいかなと思います。それでは新年初の投稿をどうぞ。


神子を打ち破り自分は変化させた体を元の戻す。やはり何かしらで注目を浴びると自分や他の者達にも影響があるみたいだ。とりあえず地上へと降りるとボロボロになった神子が立ち上がる。

 

神子「お見事ですね」

 

蓮 「まぁ生と死の狭間を歩いたもので」

 

神子「君は私達と同じで尸解仙になれるかもしれな

   いな」

 

蓮 「まぁ‥‥その時はその時で考えてみますよ」

 

仙人か。そう言えば理久兎の仙術って仙とかって文字があるから何かしら関係があるのかな。今度会って覚えていたら聞いてみようかな。

 

蓮 「あっそうだ!神子さんにお尋ねしたいんです

   が霊夢を見ませんでしたか?」

 

神子「巫女ですか‥‥それなら先程に寺の肉体住職と

   戦ってましたよ?」

 

蓮 「本当ですか!教えてくださりありがとうござ

   います!」

 

頭をペコリと下げてお礼を言う。すると神子は首をかしげて、

 

神子「その慌てぶりからして何かあるのかい?」

 

蓮 「えぇまぁ今こうして不思議な気が幻想郷を包

   みこんでいるのは恐らく神子さんでも分かり

   ますよね?」

 

神子「えぇ重々承知はしてますよ」

 

蓮 「まぁそれで今この気によって皆が攻撃的にな

   っているという事は恐らく霊夢もと思いまし

   て放っておくと妖怪なら誰これ構わず挑んで

   いきそうで怖いんですよね」

 

神子「はて?妖怪は人を恐れさせるため退治される

   のは当たり前では?」

 

神子の言う通りだ。確かに妖怪は人を襲うため退治されるのは自業自得だ。だが、

 

蓮 「言った筈ですよ誰これ構わずって人を襲わな

   い妖怪だっているんですそう言った者を守り

   たいそれに僕は無闇な戦いは好きじゃないん

   ですよ♪」

 

中には人に危害を加えないような者だっているのは事実だ。そういった者は出来る限りで逃がしてやりたいのだ。

 

神子「巫女とは違って平和主義者ですねですがその

   優しさが身を滅ぼす時だってあるんですそれ

   を重々お忘れなきように蓮さん」

 

蓮 「えぇ心得ておきますよ神子さんそれでは僕は

   行きますね‥‥」

 

と、立ち去ろうとしたが云い忘れていた事があった。後ろを振り向き、

 

蓮 「それとさっきは確かに紫は今は貴重ではない

   って言いましたけど‥‥似合ってますよ♪その

   マントと紫色は♪」

 

神子「………ふふっありがとう♪」

 

伝えたい事を伝え終え自分は神霊廟を後にし命蓮寺へと向かうのだった。

 

神子「面白い子だ巫女にやるのが勿体無いな」

 

布都「太子様を負かした事は腹立たしいが楽しそう

   で何よりじゃ♪」

 

と、去った蓮にそう呟くのだった。そして神霊廟から出た蓮は空を飛び命蓮寺へと向かう。

 

蓮 「肉体住職って‥‥聖さんだよね?」

 

住職で肉体って言うとゴリゴリの近接タイプの聖しか思い付かない。ただ命蓮寺に行った所で聖はいるだろうか。そんな事を考えてる間にも命蓮寺に辿り着く。

 

蓮 「頼もう!!」

 

声を張って門を潜り抜けて境内へと入ると人だかりが多い。神霊廟の道場にいた信者達といい命蓮寺の人だかりといいそれと比べて博麗神社は‥‥いや変な考えをするのはよそう。前向きに考え参拝者を増やさなければ。

 

? 「おや今度は蓮さんか」

 

声をかけられ向くとそこには青髪の尼の一輪にその後ろには大入道の雲山がいた。

 

蓮 「あっ一輪さんそれに雲山さんも」

 

一輪「頼もうとかって言うからまた道教のアホ共が

   何かしでかすのかと思ったよ」

 

命蓮寺組と神霊廟組の仲は相変わらず良くは無さそうな雰囲気だ。

 

一輪「で?本当に道場破りならぬ寺破りにに来たの

   かい?そうなら相手するよ♪」

 

雲山 ( `ー´)

 

挨拶からの道場破り決めつけは止めて欲しいのだが。

 

蓮 「嫌々!そんなことしませんよ僕は!?」

 

一輪「それじゃ神道の君が何でここに?」

 

蓮 「実は霊夢を探してまして聖さんが知ってると

   伺ったので来たのですが聖さんはいらっしゃ

   いますでしょうか?」

 

聖がいるかと聞くと一輪と雲山は困った顔をする。これはもしかしたらいない感じかな。

 

蓮 「困ったな‥‥」

 

やはり最初に神霊廟ではなく命蓮寺に来るのが正解だったのか。またはまだ帰ってきていないのかどちらにせよどうするかと悩んでいると、

 

信者「あっ聖さまだ!」

 

信者「本当よ!」

 

蓮 「えっ!?」

 

後ろを振り向くとそこには天笠を被った聖が此方に向かってきていた。

 

一輪「また偽物かいや今度は本物の聖かな?」

 

一輪が訳の分からない事を言っていると聖は此方へと来る。

 

聖 「ただいま戻りました一輪ご苦労様です」

 

一輪「ほっ本物だ!今度は間違いなく!」

 

聖 「えっ?」

 

発言からして偽物が現れたみたいだ。それら疑いたくもなるか。

 

蓮 「すみません聖さま」

 

聖 「あらあら蓮さんどうかなさいましたか?」

 

蓮 「えぇあの霊夢を見ませんでしたか?聞いた話

   だと聖さんと戦っていたとか聞いたもので」

 

と、伝えると聖は首を傾げた。

 

聖 「あらあら‥‥確かに戦ってはいましたが生憎覚

   えては‥‥」

 

知らない分からないと言った感じだなこれ。すると周りがざわざわと騒ぎ始める。

 

一輪「聖これはチャンスだよ神道の者それも博麗の

   神宮武士を倒せば仏教が広まるかも」

 

蓮 「えっ?」

 

一輪「蓮さんには悪いけど聖の相手をしてくれない

   か?」

 

聖 「一輪‥‥蓮さんに失礼ですよ」

 

蓮 「う~ん‥‥」

 

急いでいるのだが‥‥いや待てよ弾幕ごっこを通して聖が何か霊夢の事で些細な事で思い出すかもしれない。

 

蓮 「分かりましたお相手します」

 

聖 「えっよろしいのですか?」

 

蓮 「えぇ体を動かせばもしかしたら些細な事でも

   思い出してくれるかなって♪」

 

それを聞いた聖は驚くがまた平常な顔に戻り優しく微笑む。

 

聖 「そうですか♪ならば思い出せるよう尽力を致

   しましょう!」

 

蓮 「お願いします聖さん」

 

聖 「いざ南無三~ー!」

 

こうして命蓮寺で聖との弾幕ごっこが始まるのだった。




怠惰「ではでは明けましておめでとうございます
   本年度もよろしくお願い致します」

鈴蘭「だから皆‥‥怠惰は別として晴れ着なんだね」

狗神「何時もの服が良いんだがな」

神楽「まぁまぁ‥‥」

鈴蘭「狗神の姐御も神楽ちゃんも晴れ着が凄い似合
   うよね♪」

神楽「う~ん私からすると刀に服を着せてるのと同
   じ感じですけどね」

狗神「同じく」

怠惰「いや現代のペット犬達は服を着てたりするん
   だよ?」

狗神「何だと!!?」

鈴蘭「まぁ私たちが生きた時代って1000年ぐら
   い前だしね」←(平安前期)

神楽「確かに‥‥」←(平安~室町)

狗神「止めろそんな言い方だと年寄りっぽくなるだ
   ろう!?」←(平安後期)

怠惰「アハハハハやべぇw年寄り井戸端会議みてぇ
   で笑っちまうw」←(不明)

神楽「怠惰さまそれは失礼すぎますよ?」

鈴蘭「年寄りは認めるけどほら見た目若いし♪」

狗神「年の功より亀の甲って言うだろ」

怠惰「俺はお前ら年上~♪」

狗神「鈴蘭‥‥新年早々で狩りをしないか?」

鈴蘭「賛成♪ひと狩り行こうか!」

怠惰「ハッハッハ!逃げるんだよ~!」

神楽「あっえぇと新年こんなんですがえっと今回は
   ここまでですそして今年もよろしくお願い致
   します」

怠惰「あっ!そうそうこの後にパスワード形式の小
   説は解くから気軽に見てねそんじゃ!」

狗神「待ちやがれ!」

鈴蘭「新年初蹴りくらえ!!」

神楽「えっとまた次回‥‥さようなら♪」


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第285話 VS聖 白蓮

こんばんは読者様、ドラビル2かゴッドイーター3を買うか悩んでいる怠惰のクソ悪魔です。またはバイハザ2フルリメイクを買うために貯めるというのも視野に入れていたりします。悩みますねこれが‥‥ではゲームの話もここまでにして本編へどうぞ。


熱狂が渦巻くここ命蓮寺では住職である聖白蓮と蓮によるる白熱の戦いが繰り広げられていた。

 

聖 「でりゃぁ!」

 

蓮 「っ!」

 

やはり強いこれまで戦ってきた中だと神子さんと互角ぐらいだろうか。神子さんは純粋に遠距離系統の攻撃が多かったが此方は逆に物理が専売特許といった感じだ。

 

聖 「いきますよ!

 

蓮 「こい!」

 

お互い同士でまたぶつかり合う。自分の一刀を聖は避けまたは金剛杵で受け止め自分は受け流しそして避けといった動作をし続けまったくもって埒が明かない。

 

聖 「流石は死闘を潜り抜けただけはありますね

   蓮さん」

 

蓮 「何度も死ぬかもしれないという場面はあり

   ましたからね!」

 

特に一番恐ろしかったのは怠惰の特訓だ。だが逆に一番潜在能力を引き出すにはうってつけの修行となったのは言うまでもない。お陰でこうして生に執着するようになったのだから。

 

蓮 「せいやぁ!」

 

聖 「くっ!」

 

神楽を強く振るい聖を吹っ飛ばす。だがすぐに空中で受け身をとり体制を建て直す。

 

聖 「流石ですね」

 

蓮 「その言葉はそのままお返ししますよ!」

 

神楽を振るい斬撃波を飛ばす。それを聖はありえない事に、

 

聖 「はぁ!」

 

金剛杵を逆手に使い一瞬で振るい斬撃波をかき消した。次に神楽を構え、

 

蓮 「神楽!」

 

神楽の分霊を2体出現させ一気に殴りかかる。

 

聖 「それしき!」

 

殴りかかった瞬間にギリギリで避けて腕に向かって金剛杵から伸びる光の刃で腕を切り落としそして顔面に向かって金剛杵を振るい消滅させもう一体の分霊で攻撃をするが金剛杵を顔面に向かって刺され消滅した。

 

蓮 「お見事‥‥」

 

聖 「ふふっ♪次は私が行きますね!」

 

金剛杵を構えた聖は此方を見て一呼吸を置くと、

 

聖 「天符 三千大千世界の主!」

 

と、呟くと金剛杵を此方へと投擲してきた。

 

蓮 「それしき!!」

 

一気に神楽を振るい金剛杵を空高く弾き飛ばすといつの間にか空中にいた聖が金剛杵を手に取り自分に向かって弾丸のような飛び蹴りをしてきた。

 

蓮 「っ!!」

 

すぐさま後退し避けるが空中で止まるとまるで空気を足場にしているかのように空を蹴り飛ばし一気に間合いを積めてきた。

 

蓮 「!?」

 

ギンッ!!

 

神楽で何とか金剛杵の光の刃を止めるが軽いと感じ違和感を覚えると今度は左手で殴りに来た。どうやら今のフェイントだったみたいだ。神楽が動かせずそして避けるにも遅過ぎる。どうすると考えると脇に座す神楽の鞘を見て咄嗟に思いつき神楽を持つ左手を離し鞘を持ってすぐさま上げて聖の拳を防ぐ。

 

蓮 「あっ危ない‥‥」

 

聖 「今のを受け止めるん‥‥です………か!」

 

聖もそうだろうが自分も驚いているのだ。まさか今の一撃を受け止めれるとは思いもしなかったのだから。

 

蓮 「でりゃ!」

 

聖 「っ!!」

 

聖を跳ね返し鞘を脇に指し神楽を構える。

 

聖 「まだやると言うのですね‥‥良いでしょう相手

   になります!」

 

不思議な巻物を展開させると聖の足に風が纏わりつく。

 

聖 「行きますよ!!」

 

その一言と共に聖が高速による移動をしだしあまりの速さに通った後に残像が残る。

 

蓮 「残像の動きから‥‥」

 

向かってくる残像が自分の近くで消える。後ろから気配を感じすぐさま背後を向き神楽を構える。

 

ギンッ!!

 

蓮 「ぐっ!」

 

聖 「甘い!」

 

今度はまた背後から更には右、左、上、下と聖が向かってくる。この状況を打開すべくスペルを唱える。

 

蓮 「式符 狗神の怒り!!」

 

スペルを唱えると狗神が現れ行きを大きく吸い込むと、

 

狗神「ワォーーーーーーン!!!

 

周りにあるもの全てを破壊させるかのような遠吠えをこだませた。

 

聖 「何て荒業を!」

 

狗神のお陰で残像は消え本体の聖が現れるが、

 

蓮 「うぐっ‥‥」

 

ゼロ距離での咆哮は自分にも被害がおよび少し鈍ってしまった。

 

狗神「バカな奴だな」

 

蓮 「でもありがとう」

 

狗神「けっ」

 

と、一言を呟き煙と共に消え戻っていった。

 

聖 「っ‥‥意外にも手痛い攻撃でした」

 

蓮 「仕切り直しと行きましょうか」

 

互いににらみ合いまたぶつかり合う。金属音が鳴り響くと共に声援が聞こえ命蓮寺は熱狂の渦へと変わる。

 

信者「聖さま!!」

 

信者「頑張ってください!!」

 

妖怪「蓮さん頑張れ!!」

 

妖怪「いけぇ!」

 

どちらかと言えば聖を応援する声が大きいが時折に自分を応援してくれる声も聞こえてくる。

 

聖 「やりますね!」

 

蓮 「まだまだ!」

 

何度も何度もぶつかり合う。だがこれでは本当に埒が明かない。自分と聖はお互いに後退し距離を置く。

 

蓮 「聖さんこれで終わらさせて貰いますよ」

 

聖 「良いでしょう‥‥ならば私も精神戦意で貴方

   を止めます!」

 

力がみなぎってくるこれならば使えそうだ。そして自分と聖はこの戦い最後のスペルを唱えた。

 

聖 「ラストワード アーンギラサヴェーダ」

 

蓮 「ラストワード 金色蹂躙演舞」

 

避ける隙間がないぐらいの無数のレーザーがこちらに向かって放たれる。だが同時に自分も己の人間としての限界を越える。今のこの状態ならあのレーザーぐらい避けるのは可能だ。

 

蓮 「っ………」

 

歓声も消え静寂となったこの目に写る世界でなら見えるとてもゆっくりにレーザーが進んでいるように見える。当たらぬように一気に聖の目の前に移動する。

 

聖 「………なっ!?」

 

蓮 「聖さん少し痛いかもしれません‥‥なので頑張

   って耐えてください!」

 

と、一言を言い聖を高く打ち上げる。そして一気に上空へと打ち上げた聖へと近づき刀を上段に構える。

 

蓮 「でりゃぁ!!」

 

そしてそこから一刀両断をして聖に強烈な一撃を叩き込み地上に着地する。

 

蓮 「切り捨てごめん」

 

チャキン‥‥

 

鞘に神楽を納めそう呟いたその直後、

 

ピチューーン!!

 

被弾音が鳴り響いたこの勝負は自分の勝利となったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

神楽「えっと狗神さん結局昨日は‥‥」

狗神「逃げられもうこっちも疲れた」

鈴蘭「タイムオーバー‥‥」

神楽「アハハ………」

怠惰「生きている時間が違う者を捕まえようなどと
   いう考えが甘いのさ」

狗神「クソムカつくなぁ!」

鈴蘭「本当にね」

神楽「まぁまぁ‥‥」

怠惰「でまぁとりあえず数話ぐらい投稿したらまた
   耶狛の話を投稿しますのでよろしくお願いし
   ます♪」

狗神「しかし彼奴が1章限りとはいえ主人公に抜擢
   されるとはな‥‥とんだ出世だな」

怠惰「まぁ言うてね東方って外伝もそれ相応にあっ
   てそれによって主人公の視点とか変わるから
   ね?ゲームに踏み止まらず漫画とかさ」

神楽「そうなんですね」

怠惰「主人公も華扇とか小鈴とか光の三妖精とかそ
   れはもう多々といるよ♪ゲームになると文や
   はたてとか後は小説ではまだ出てないけど天
   の邪鬼ちゃんとかもそうだね」

鈴蘭「凄いね」

神楽「本当ですね何時か私達も‥‥」

怠惰「やっても外伝篇かな?鈴蘭はないとして」

鈴蘭「何で!!?」

怠惰「だって晴明の物語で出てるし」

鈴蘭「それなら姐御だって!」

怠惰「狗神はやっても生前はどんなだったかぐら
   いだからね?やっても鈴蘭は生前のイチャ
   話しか書けないから少し味気ない!」

鈴蘭  (゚Д゚ ||)( ガーン)

怠惰「ってもう時間かなら今回はこの辺で終わり
   だね」

狗神「気を落とすなよ」

鈴蘭 ( ´Д`|||)

神楽「そっそれでは読者様」

怠惰「またな!」


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第286話 探し人は何処に

こんばんは読者さま。オセロニアガチャを回したら限定駒を4体近く手に入れれた怠惰のクソ悪魔です。それなりに欲しいキャラがいたんで良かったです。さてされではそろそろ本編へどうぞ。


聖を倒し歓声が上がる。やはり皆は可笑しいぐらいにたぎっている。何故にこんなたぎっているのかは分からないがこの空気に相変わらず違和感を覚える。

 

蓮 「聖さん大丈夫ですか?」

 

金狐化を解き聖に近づくと聖ははだけた服を整え立ち上がる。

 

聖 「やはりお強いですね♪」

 

蓮 「アハハ‥‥ありがとうございます」

 

そしてまた観戦客は散り散りになって解散していく。本当に異様な光景だな。神子さんや聖さんはこの異様な光景に気づいているのかな。だがそれよれも、

 

蓮 「所で聖さん霊夢が何処に行ったとか思い出せ

   ましたか?」

 

この戦いの理由である霊夢は何処にいったのかを思い出せたのかと聞くと聖は頬に手を当てて、

 

聖 「そうですね‥‥あっそういえば人里で弾幕ごっ

   こをした後にこいしさんと弾幕ごっこをして

   いたような?」

 

また結局は振り出しに戻るんかい。本当にどうしてくれようか。

 

蓮 「はぁ………」

 

一輪「大丈夫ですか?」

 

もう頭が痛いしため息の1つ2つは吐きたくなってしまう。それぐらいこのモヤモヤした感情が渦巻いているのだ。

 

蓮 「アハハ……まぁ仕方ないですね…なら1回人里

   に帰って霊夢がいないかまた探します」

 

聖 「ごめんなさい蓮さんお力になれなくて」

 

蓮 「いえ良いんですよ♪第一に勝手にいなくなっ

   た霊夢が悪いんですから‥‥それではお世話に

   なりました」

 

ペコリと頭を下げて空へと飛びもう一度、人里へと戻る。

 

蓮 「本当に霊夢ったら‥‥」

 

本当に困った者だよ。まるで東西見聞録をやらされてる気分になってくる。それに霊夢は気づいているのだろうか。この今の幻想郷の雰囲気というか少しいや明らかにおかしい感じになっている事を。これは紛れもない異変である事は強ち間違いではない気がする。

 

蓮 「早く合流して教えないと」

 

合流してこの状況を教えそして異変解決に持っていかないと。本当にこれが異変だとしたら自分1人で太刀打ちできるのかが分からないのだ。そんな事を考えながら飛行していると、

 

蓮 「ん?あれって‥‥」

 

遠くを見てみると赤いリボンと巫女服が見える。間違いない探していた霊夢だ。

 

蓮 「霊夢!」

 

飛行速度を上げて霊夢へと一直線に向かい霊夢の名前を連呼するが依然として止まらない。

 

蓮 「霊夢ってば!」

 

霊夢「何じゃさっきから?」

 

やっと止まったよ。まったくすぐに止まってほしいんだけどな。

 

霊夢「何かようかの?」

 

蓮 「用って‥‥朝からずっと探したんだよ?」

 

霊夢「そうなのか?それはすまなかったの」

 

何か霊夢の口調に鉛がある気がする。霊夢はニヤリと笑うとするとお払い棒を構え、

 

霊夢「さてとなら一戦願おうかの!」

 

と、言いいきなりゼロ距離で弾を撃ってきた。

 

蓮 「うわっとと‥‥」

 

すぐさま緊急回避で避けたがいきなり何するんだ。

 

蓮 「いきなり何すんの!?」

 

霊夢「言ったであろう一戦しようとの!」

 

蓮 「えぇ!?」

 

何この好戦的な‥‥いやまぁ機嫌が悪いと大体好戦的だけど今回みたいな挑み方はありえないと感じた。

 

霊夢「ほれほれ!!」

 

弾幕を展開し霊夢は更なる攻撃を仕掛けてくる。

 

蓮 「戦う意味ないよね!?」

 

霊夢「うるさい!今無性にイライラしておるんじゃ

   黙って戦わんか!」

 

一体、霊夢は何にイラついているんだ。いや目の前の霊夢は霊夢じゃないかもしれないが。

 

蓮 「………っ!」

 

目にも止まらぬ抜刀で神楽を引き抜き居合い切りすると此方に向かってきていた弾幕は全て真っ二つになり消滅していった。

 

霊夢「化け物じゃな」

 

蓮 「………………」

 

今の一言でこいつは霊夢じゃないと確信した。自分の知っている霊夢なら自分に対して化け物とは言わないのは知っているから。すると目の前の霊夢はスペルを唱えてきた。

 

霊夢「神社のお釈迦様」

 

煙を上げつつの高速移動をしてくると煙から無数の陰陽弾が降ってくる。

 

蓮 「それしき!!」

 

降ってくる弾幕を神楽で切り裂いていく。そして斬ると同時に神楽に霊力を乗せて斬撃波を飛ばす。

 

霊夢「防御と攻撃の両立させるかやるのぉ」

 

蓮 「それはどうも!」

 

防御と共に何発も斬撃波を放つが霊夢?はヒラリヒラリと避けていく。

 

霊夢「ほれほれその程度の攻撃では当たらぬぞ?」

 

蓮 「ならこれならどうですか!」

 

霊夢?に向かってではなく彼女が放ってくる弾幕に向かって大きな斬撃波を飛ばす。

 

霊夢「何じゃとち狂ったか?」

 

蓮 「どうですかね?」

 

霊夢「何‥‥が!?」

 

と、霊夢?が言った直後に目を大きく開けたのを見逃さなかった。何故ならば放ったあの斬撃波は霊夢?が放った弾幕に当たると跳弾していく反射斬撃波なのだから。

 

霊夢「なんと!?」

 

見事に反射し霊夢?のギリギリの所まで行くが当たらなかった。だが怯んだお陰で弾幕が一瞬だが止んだ。これならば行けると確信し一気に上空へと上がり間合いを詰める。

 

霊夢「やりおるな!」

 

だが負けじと霊夢?は弾幕を展開し追尾してくる無数のお札を煙と共に放つ。

 

蓮 「鈴蘭!」

 

鈴蘭「はいはい出番ね!」

 

鈴蘭を召喚し少し離れた場所に鱗粉をばらまくと追尾する弾幕は鱗粉の方に向かって飛んでいった。

 

蓮 「ありがとう!」

 

鈴蘭「またね♪」

 

鈴蘭が煙と共に消えると、

 

霊夢「おのれ!」

 

今度は大弾を撃ってくるが神楽を高速で振るい向かってくる大弾を切り裂きながら突貫する。

 

蓮 「いい加減に霊夢の真似は止めろ!!」

 

突貫し一気に間合いを詰めそして神楽で霊夢?いや違う。偽物の霊夢に向かって一刀両断をする。

 

霊夢「何のそれしき!」

 

何処からともなく大きな陶器が現れ一太刀をブロックするが、

 

蓮 「でりゃぁ!」

 

霊夢「なっ!?」

 

強引な力技で偽物の霊夢を地面に叩き落とした。そして偽物の霊夢は地面に落ちると煙をあげた。

 

? 「やれやれ手荒な若造じゃな」

 

煙が止むとそこには霊夢ではない別の者が立っていた。大きな狸の尻尾を靡かせる者‥‥確か二ツ岩マミゾウだったかは此方を見上げニヤリと笑うのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「面白いね化け術♪」

神楽「まさか霊夢さんに化けるとは」

狗神「原作でもこうなのか?」

怠惰「まぁそうだね♪原作の神綺桜でも化けて主
   人公達の前に立ち塞がるからね」

神楽「あれ?でも怠惰様は原作は知ってましたっ
   け?」

怠惰「流石にYouTubeとかで見て勉強してる
   よ後は漫画とかネットで上がってる台詞を見
   たりとかさじゃないと書けないしね」

鈴蘭「へぇ~」

怠惰「まぁでも本来の原作とは少し違う部分もあっ
   たりはするけどね例で言えば性格とかさ」

神楽「性格ですか?」

怠惰「そう性格♪霊夢とかが例かな?本来とはだい
   ぶ変わった感じになってるよね‥‥まぁ蓮とい
   う男に会って価値観が変わってきているみた
   いに思ってくれれば助かるけどね」

狗神「大体は原作沿いだろ?」

怠惰「まぁ大体はね?二次創作の部分もそれなりに
   は入るとは思うけど一応はね?」

鈴蘭「東方って面白いよね」

怠惰「ただこれだけは言うね東方は色々と派閥があ
   るから気を付けろよ?」

狗神「派閥?」

怠惰「うん原作派、二次創作派、ZUN信者派に音
   楽派と色々あるからね特に原作派と二次創作
   派は常に火花を散らすレベルで仲が悪かった
   りするから気を付けてね?」

鈴蘭「凄いねそれ」

怠惰「程々の距離感覚で楽しむのが一番♪」

狗神「だなってもう時間が」

怠惰「ヤバイヤバイてな訳で今回はここまで」

神楽「また次回もお願いします」

鈴蘭「それじゃまたね♪」

狗神「じゃあな」


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第287話 狐の武士と狸の大将

こんばんは読者様、リアルで両親が風邪で寝込んでいてちょっとピンチな怠惰のクソ悪魔です。風邪にならないように注意しなければ‥‥それと今回はオリスペカなどがありますがご了承を下さい。それでは本編へどうぞ。


マミゾウは此方を見上げるとニタリと笑い此方へと一気に飛び上がる。

 

マミ「ふぅ‥‥中々じゃったぞ若造?」

 

蓮 「それはどうも‥‥それと霊夢に化けるなら僕以

   外の人にやった方が良いですよ?」

 

マミ「ほっほっほっ♪心に刻んでおくわい若造」

 

しかしまさか霊夢に化けてるとは、鉛のある言葉とか霊夢なら言わないであろう一言で気づけたがそんなのがなければ分からなかっただろう。

 

蓮 「………そういえばマミゾウさん霊夢が何処にい

   るか分かりませんか?」

 

マミ「博麗の巫女が何処にいるかじゃと?2、3時

   間前に戦ったきり故に残念ながら儂には分か

   らん理久兎の所のバカ狼とはさっき殺り合っ

   たがな‥‥」

 

蓮 「そうですか」

 

先程に戦ったと言ったが耶狛さんは何のために動いているのだろうか。

 

マミ「じゃが向かうであろう場所なら分かるわい」

 

霊夢が行きそうな場所を知っていると言うのか。

 

マミ「教えてやろうかの‥‥じゃが若造」

 

マミゾウは頭に手をおいてニヤリと笑うと、

 

マミ「仕切り直して本気で一戦ほど頼めるかの勝て

   たら博麗の巫女が何処に行くであろうか教え

   てやろう‥‥どうじゃ?」

 

一戦して勝てたら教えてくれるか。その勝負は買って出よう。それにまだ戦いの途中だし投げ出すのもマミゾウに悪いと感じた。

 

蓮 「良いですよその代わり教えて下さいね!」

 

マミ「よかろう」

 

マミゾウの一言で周りに人だかりが集ま‥‥いや違う集まったのは人ではない。何故なら人間の人型だが狸の尻尾が生えていた。これは全員狸の妖怪か。

 

マミ「舞台も整いそして人気は我の手にありさぁ知

   りたくば来い若造!」

 

蓮 「えぇいきますよ!」

 

そうして仕切り直された戦いは始まった。

 

マミ「行くぞ!」

 

煙と共に鳥の形を模様した弾幕をマミゾウが放ってくる。

 

蓮 「そのぐらいなら切るだけです」

 

神楽を下段に構え向かってくる弾幕を素早く全て斬り消滅させる。だがマミゾウが消えた。

 

蓮 「なっ何処に!?」

 

何処に行ったんだ。キョロキョロと探していると空中でキラリと光ると何かが高速で落ちてくる。

 

蓮 「なっ!」

 

すぐに避けるとそれはマミゾウと瓜二つの地蔵だった。

 

マミ「反射神経もまずまずじゃな」

 

煙と共に地蔵がマミゾウに変わる。

 

蓮 「化かしですか」

 

マミ「化け狸は化かしてなんぼじゃろ?」

 

まぁ確かに化け狸なら化かして戦うのも当たり前か。

 

マミ「納得したような感じじゃの♪なら見せてやる

   とするかい!」

 

そう言うとマミゾウはニヤリと笑い葉っぱを白紙のスペルカードに変える。

 

マミ「行くぞ!変化 鍍金狐の侍」

 

煙がまた上がると何とそこには自分自身がいた。いや尻尾が生えている事から恐らくマミゾウが化け術で自分に化けたのだろう。

 

マミ「ほっほっほっ中々じゃろ?あの時‥‥儂とぬえ

   はお前さんと理久兎によって負けた雪辱は今

   でも覚えておるからの」

  

何か変な覚え方されてるんだけど。というか悪いのは理久兎さんが主で自分の八つ当たりなんだけど。

 

蓮 「悪いのは元々は理久兎さんであって!理久兎

   さんで僕を連想するのは止めてくれませんか

   ね!?それとその姿で悪さはしないで下さい

   よ!」

 

マミ「やったら巫女が鬼になってくるから流石にや

   らんわい」

 

やはり霊夢は妖怪から恐れられてるな。無理もないか神社に攻めてきた妖怪とか軽く返り討ちにしてるみたいだし。時々、帰った時に妖怪が気絶してるのを目撃してる。

 

マミ「さぁて行くぞ!」

 

そう言うと偽物の神楽を構えると切りかかってきた。

 

蓮 「何の!」

 

ギンッ!

 

ぶつかり合い金属音が響く。まさか自分と戦うことになるとは夢にも思わなかった。

 

マミ「ほれほれ!」

 

何度も何度も繰り返し斬ってくるがやはり刀には慣れてないのか動きが単調ですぐに分かる。

 

蓮 「でりゃぁ!」

 

ガギンッ!!

 

偽物の神楽を弾き飛ばしマミゾウへと斬りかかる。だがすぐさま回避すると元の姿に戻る。

 

蓮 「外見だけ似せても意味ないですよ?」

 

マミ「ほう‥‥ならばこれはどうじゃ!」

 

マミゾウがまた新たにスペルを構える。

 

マミ「変化 百鬼妖怪の門」

 

大きな鳥居を煙と共に出すと鳥居から無数の妖怪達が現れ此方に直進してくる。

 

蓮 「神楽!」

 

2体の分霊を召喚し向かってくる妖怪達を殴りに殴って蹴散らす。だが蹴散らしたその瞬間に煙と共に狸となって地面に落ちていくこれも狸か。

 

マミ「やりおるのお前さん」

 

蓮 「でりゃぁ!」

 

斬撃波を飛ばしマミゾウに攻撃するが何処からともなく長く鯉のぼりがついた棒で払い斬撃波を無力化させる。

 

マミ「どうした若造その程度かの?」

 

蓮 「どうするか………」

 

マミゾウの口ぶりから自分の動きを知っていると仮定して恐らくこのまま無闇に突っ込んでもやられるだけ。ならばどうするか。

 

マミ「来ないならこっちから行くぞ!」

 

大きな陶器を片手にマミゾウが仕掛けてきた。だが思った恐らくマミゾウは自分自身が決めてくるとならば自分以外の者が決めればいいと神楽を構えマミゾウを迎え撃つ。

 

マミ「かかったな若造!」

 

四方八方から妖怪に化けた化け狸達が襲いかかる。

 

蓮 「かかったのはマミゾウさん貴女の方ですよ!

   狗神!鈴蘭!」

 

狗神「ちっ!」

 

鈴蘭「はいな!」

 

狗神の体格を生かした突進そして鈴蘭の強烈な蹴りによって狸達は地に落ちていく。

 

マミ「ずるいぞ!」

 

蓮 「貴女にだけは言われたくないですよ!」

 

自分の仲間を使っている時点でそれだけは言われたくない台詞だ。そして、

 

ポンッ

 

マミゾウの肩を神楽の分霊が掴む。

 

マミ「何じゃ今は取り込み‥‥っ!?」

 

ようやくマミゾウは気づいたみたいだ。神楽の2体の分霊がマミゾウの背後で拳を構えていることを。

 

蓮 「悪鬼殴り」

 

すぐさまつばぜり合いを止めて下へと急降下すると同時に、

 

ピチューーン!

 

被弾する音が聞こえ見てみるとマミゾウは地面へと落下していった。つまりこれは自分達の勝利という事となったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで‥‥って誰もいない
   じゃねぇかどうしてくれんだ‥‥」

? 「ねぇ貴方‥‥私の希望の面を知らない?」

怠惰「へっ?お前は誰だよ?」

? 「知らなそうだからいいや」

怠惰「あっちょっと!?‥‥まぁ良いかえっとどうし
   ようか‥‥うんよし!ここ最近は長かったから
   今回はここまで!また次回もよろしく!それ
   ではサラダバー!」


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第288話 人里で起きていること

こんばんは読者様。昼夜逆転生活をしている怠惰のクソ悪魔です。皆様が寝ている時間に起きてゲームをして起きている頃には寝ているみたいなバカな生活をしています。そろそろ生活リズムを直さないと‥‥ではそろそろ本編へどうぞ。


マミゾウを負かしそれを眺める地上の狸達はあたふたとしだす。大ボスが負けて焦っているのだろうか。とりあえず狗神達を戻し下に降りるとマミゾウが頭を掻きながら座っていた。

 

蓮 「マミゾウさん大丈夫ですか?」

 

マミ「あぁ‥‥しっかしあんな負け方をするとは………

   お前さんのが決めに来ると思って警戒したら

   この様か………」

 

蓮 「そう考えただろうと思って敢えてこの作戦に

   しました」

 

マミ「手の内を読むか‥‥天晴れじゃ」

 

マミゾウは腰を擦りながら立ち上がり体を伸ばすと、

 

マミ「さてと巫女が行きそうな場所についてじゃが

   人里じゃろうな」

 

蓮 「人里なんでまた?」

 

何でまた人里になるんだ。というか霊夢が人里に出入りしていたりするためもうそこにいるという確証なんて無いというのに。

 

マミ「まぁ聞け若造‥‥お前さんは周りの者達に違和

   感などは感じなかったかの?」

 

蓮 「それは感じました‥‥急に熱が沸き出しそして

   すぐに冷め散り散りになる人里の住人に妖怪

   そして霊夢、聖さん、神子さん達の宗教家達

   の突然の活動また普段は大人しい者達が激し

   い活動をしたりと色々と可笑しい事だらけで

   したね」

 

これまで見てきた事を大まかに伝えるとマミゾウは真剣な顔で頷き、

 

マミ「確かにお前さんの言っておる事は間違っては

   おらぬ‥‥では何故にそれが起きたのか分かる

   かの?」

 

蓮 「えっ?」

 

そういば何でこんな事が起きているのだ。

 

マミ「ふむ‥‥質問を変えようかの宗教とは主に何だ

   と思う?」

 

蓮 「宗教とは主に何だと思うって‥‥」

 

そういえば昔に霊夢が何か言ってたな。それと自分の考えを交えて口を開き、

 

蓮 「人々の救いの拠り所であり弱い心を刺激させ

   る事で宗教に執着させ信者を増やし更には金

   を持っている良いカモである信者を増やして

   お金を徴収していく悪徳商法が宗教の考えで

   合っていますよね?」

 

外界にいた時にニュース等で見た胡散臭い宗教側の考えになって思った事を述べるとマミゾウは苦笑いをする。

 

マミ「まっまぁ考え方によっては間違ってはおらぬ

   が故に反論が出来ぬが前者は合っておるの‥‥

   それとそなたそれだと巫女もそうじゃぞ?」

 

蓮 「いやまぁここに来るまでは宗教とか妖怪とか

   神とかそんな幻想的なおとぎ話は信用してま

   せんでしたしね‥‥」

 

あの頃は全然、信用すらしてなかったから宗教=悪徳商法みたいな考え方だったため仕方ないには仕方ないのだ。

 

蓮 「つまり霊夢達は悪徳商法をしているって事で

   良いんですかね?」

 

ならばさっさと止めなければ。

 

マミ「いやそうではないぞ!?まぁそうじゃなもっ

   とこうピュアな心で宗教の答えを頼む」

 

蓮 「う~ん‥‥人々の救い?」

 

マミ「まぁそうじゃなでは何を救おうしておると思

   うかの?」

 

蓮 「何をって‥‥ん?」

 

待てよ救おうとしているのなら何を救おうとしているのだ。人々を救おうとしているのはそうとしか言えないがでは何故に今になって人々を救おうとしているだと言う疑問だ。

 

マミ「まぁ惜しい所まで言ったようじゃからここか

   らで答え合わせとして教えてやろう今この地

   もとい幻想郷では現在ある感情が消えつつあ

   るそれは希望という名の感情じゃ」

 

蓮 「希望?」

 

マミ「うむ希望じゃ今それが幻想郷から消えつつあ

   るという事じゃもし希望という感情が消えて

   しまったら人間はどうなるか想像つくか?」

 

感情が1つ消えるか‥‥どうなるのだろうか。考えた事はないし想像もまったくつかない。

 

マミ「分からぬか?」

 

蓮 「申し訳ございませんが………」

 

マミ「感情が1つでも消えれば感情のバランスは崩

   れるそうなると感情無い生きた人形状態‥‥と

   言ったらどうなる?」

 

蓮 「なっ!!?」

 

まさかそんなにも感情が連なってるとは。待てよそれを踏まえて考えると今のこの状況って相当危険なレベルを通り越す寸前ではないのか。

 

蓮 「………その感情が消える期間って後どのくらい

   何ですか!」

 

マミ「そうじゃな‥‥見積もって残り数日も満たぬや

   もしれぬしそこは分からぬ所じゃしかし希望

   という感情が幻想郷から消えそして次は外の

   影響が及ぶやもしれぬ故にここでその連鎖が

   続く前に断ち切らねばならぬ‥‥という事じゃ

   な」

 

それはマミゾウの言う通りだ。被害がこれ以上は広がらぬ前に根元を潰さなければならないのは事実だ。

 

蓮 「マミゾウさん黒幕が何処に居るのかそしてそ

   の場所に霊夢が来るのか教えてください」

 

マミ「ふむ良かろうまず博麗の巫女は必ず来るじゃ

   ろうのワシが黒幕が現れる時間帯そして場所

   を既に教えておるからのそしてその黒幕が何

   処におるのかじゃが‥‥お前さん丑三つ時は分

   かるよな?」

 

蓮 「えっ?えぇ分かりますけど深夜2時頃の時間

   帯ですよ………ね?」

 

マミ「それなら良かったお前さんに教える前に理久

   兎の所のバカ狼に教えててな色々と心配じゃ

   ったがお前さんは常識人‥‥まぁ少し可笑しい

   がまだまともで助かるぞ」

 

良いけれど何か失礼な言い方だな。

 

マミ「それでじゃその丑三つ時の深夜に限って希望

   が消えて行く‥‥つまり?」

 

深夜に希望が消える。そしてさっきまでの話を含めると信者は主に人が多い。人が多く住む所は‥‥そういう事か。

 

蓮 「人里‥‥ですよね?」

 

マミ「正解じゃ」

 

蓮 「………本当に霊夢は来るんですよね?」

 

マミ「問題ない異変と知ったのなら来るのは確定だ

   と思うがの?第一にお前さんが知っておろう

   筈じゃがな?」

 

まさしくその通りとしか言えないか。マミゾウの言っている事は合っているのだから。霊夢が異変と知ったその瞬間から解決するまで見逃すはずがない。

 

蓮 「分かりました霊夢を探しつつでついでに黒幕

   も片付けてきます」

 

マミ「ついでじゃなくてそっちを本命に‥‥まぁ良い

   かやってくれるのであれば」

 

とりあえずそうと決まれば深夜までどうするか。

 

蓮 「とりあえず僕は深夜までどうするか考えなが

   ら待ちますね」

 

マミ「うむ任せるぞ若造よ」

 

そう言うとマミゾウは煙を蒔くとこの場から消えた。

 

蓮 「………しっかしどうしようかな」

 

そんな事を考えながら深夜までどうするか考えるのだった。




怠惰「では今回もありがとうございました」

鈴蘭「悲報 蓮くんがツッコミを放棄した回」

狗神「凄いな自分の存在価値を捨てたぞ彼奴」

神楽「流石に失礼ですよ!?」

怠惰「まぁでも間違ってないよね」

神楽「怠惰様まで!?」

怠惰「だってね‥‥まぁ今回はマミゾウという常識人
   ポジの方がいたからね基本は霊夢とか魔理沙
   とかそういったふざけキャラが多いから役的
   にツッコミにまわっているみたいな考え方で
   良いと思うよ」

鈴蘭「さりげなくディスるねぇ」

怠惰「まぁそんなキャラだからね何処ぞの本体眼鏡
   と同じ扱いだからね彼は」

狗神「それツッコミしか向かない奴だろ」

神楽「本当に失礼ですよお三方!?」

怠惰「さてまぁとりあえず今回は終わりにしようか
   あっそれと月曜日はあっちを投稿するからよ
   ろしくね♪」

神楽「ついにあっちなんですね」

鈴蘭「見る方は間違えないようにね♪」

狗神「そんじゃあな」

怠惰「サラダバー!」


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第289話 異変の黒幕

こんばんは読者様、期末が迫っている怠惰のクソ悪魔です。そろそろしっかりと勉強をしなければなりませんね。それでは今回からまた投稿してきますのでお願い致します。


淡い光の中、自分はただ1人歩いていた。ここは何処なのだろうか。キョロキョロと周りを見回すといつの間にか真夜中の森にいた。

 

蓮 「夢?」

 

また何時もみたいな夢か。今度はどんな夢なんだと思っていると、

 

? 「ギャー~ーー!!!」

 

? 「止めてくれ!!」

 

阿鼻叫喚の悲鳴がこだました。すぐさま走ってその場に向かうとそこには無数の死体が転がっていた。

 

蓮 「これは‥‥っ!!?」

 

そして気づくいや気づかないのがおかしい。死体の山となっている頂上で死体を貪る何かがいた。顔は真っ赤な月の明かりで影となっていて見れないがその者は此方を向くと口元がニタリと笑った。

 

蓮 「来るなら‥‥」

 

だが自分にも異変が起きているのにも気づいた。それは腰に指す神楽がない。更には胸ポケットにも狗神と鈴蘭の式神札がない。このままでは戦い的に不利だと思い逃げようとしたその時、

 

? 「アハハ!アハハハハハハハ

 

背中に寒気が走ったまるで化け物を背中に背負ってる感じがする。必死で逃げるが目の前の光景が変わり見たことのない場所へと変わる。

 

蓮 「今度は何処だ‥‥」

 

と、言いかけると足に何か当たる。下を向くとそれは無惨にもバラバラとなって淀んだ目で此方を見る幻想郷の住人達がいた。

 

蓮 「なっなんだこれ‥‥」

 

後ろを向くと最も見たくない光景が目に入った。

 

蓮 「れ‥‥霊夢………?」

 

膝をつき絶望した。ありえない嫌だ‥嫌だ‥嫌だ‥嫌だこんなのは嘘だ。自分の目に映る霊夢はもう笑顔や怒り顔そして泣く顔なんていう豊かな感情をもう向けてはくれない。何故なら手足は釘で打たれ磔にされ体は腐敗しているのか青くなり蝿が集っていた。何よりももう霊夢は‥‥

 

? 「これがあんたが選んだ結末やで♪

 

蓮 「………!」

 

恐い。ただ身の毛もよだつ戦慄する恐怖が背後から感じる。

 

? 「逃げた先にあるんは果たして何やろね

 

ゆっくりとゆっくりと背後を向くと、

 

? 「それとあんたは最後のお楽しみやで♪

 

ニタリと笑う女の顔が少しだが見えてしまった。

 

蓮 「はっ!!!!!」

 

何が起きた。すぐに周りを見て確認するとそこは何時ものバイト先の寺子屋の教室だ。そうだったマミゾウと戦った後、結局する事もないから体を休めるために寺子屋に入って休んでいたらそのまま眠ってしまったんだった。

 

蓮 「………逃げた先にあるもの」

 

逃げ続ければあぁなってしまうのか。守りたいと思う人も救えないなんてそんなのは絶対に嫌だ。

 

蓮 「そういえば今は何時だろ」

 

寺子屋の時計を見るともう丑三つ時になろうとしていた。すぐに神楽のチェックそして胸ポケットに狗神と鈴蘭の式神札があるのかを確認し一呼吸おく。

 

蓮 「ふぅ‥‥よしやるか!」

 

両頬を叩き意気込みして外へと出る。外は深夜なためか夜の戸張が静寂をもたらしていた。

 

蓮 「こんな時間に人里ってあんまり言ったことが

   ないよな‥‥」

 

夜中に最後に来たのって神楽の時ぐらいじゃないかな。とりあえずは夢の事とかは忘れて異変の現況を探さぬくてはならないか。とりあえず辺りをふらふらと歩こうかと思ったその時、

 

? 「出たな妖怪!覚悟!!」

 

声が聞こえ振り向くと何者かが棒みたいな物で殴りかかってきた。すぐさま神楽を構え、

 

ジャキン!!

 

一撃は押さえつける。辻切りかと思っているとその者の姿が月明かりに照らされ露になる。それは理久兎の従者の1人である耶狛だった。

 

蓮 「って耶狛さん!?」

 

耶狛「あっ蓮くんだ」

 

つばぜり合うのを止め神楽を鞘に納める。

 

蓮 「何しているんですか耶狛さん!?」

 

耶狛「そう言う蓮くんだって何してるの?ここは危

   ないんだよ?」

 

危ないって事はやはり耶狛もこの異変を察知しているという認識で良さそうだ。

 

蓮 「やっぱり耶狛さんも感じているんですねこの

   不穏な空気を」

 

耶狛「まぁそれもあるけど何よりも野生の直感って

   のがあるからね‥‥それにさっきから変な匂い

   がするんだよね埃臭いというか古く埋もれた

   骨董品の匂いがね」

 

と、耶狛はとある方向を向くとゆらゆらとお面が飛び交う中でお面を側頭部に着け此方を見つめる女の子が立っていた。

 

? 「誰だお前らは」

 

この時、少女のお面がいきなり変化した事を見逃さなかった。どんな仕掛けだと思っていると、

 

耶狛「私?私はバルムンク=フェザリオ♪」

 

何か耶狛がとんでもない事を言い出したんだけどしかもこっちを向いてお前も乗れよといった目で見てくる。

 

蓮 「えっえぇとあっアイザック=シュナイダーで

   良いのかな?」

 

? 「あれか光の皇子と漆黒の風の?」

 

蓮 「って!?違いますよ!?ていうか何で現世の

   ネタを知っているんですか!!?」

 

本当に耶狛もそうだけどこの少女も何処からそんな現世のネタを持ってきたんだ。もうツッコミしないとこれは収まらない。

 

? 「そうかなら私は長谷川泰‥‥」

 

蓮 「言わせないしやらせませんよ!?」

 

? 「………」

 

流石にそれはダメだ。だってこれ東方だしあまり使いすぎると怒られる。そして少女のお面は老婆が泣いているお面に変化していた。つまり言えなくて悲しいって意味で良いのかな。だがまずは彼女が黒幕かどうかの確認をしなければ、

 

蓮 「貴女はいったいどちら様ですか?」

 

? 「こころ‥‥秦こころ」

 

今度はお多福のお面に変わる。どんな原理いやあれはまさか感情を表しているんじゃないかと思った。だが感じからして人ならざる者つまり妖怪か。

 

蓮 「妖怪‥‥で良いんですよね?」

 

秦 「貴女のその刀と同じ種族って所かな?」

 

蓮 「つまり付喪神(つくもがみ)って事ですよね?」

 

秦 「そうその付喪神でもお面の付喪神」

 

お面の付喪神か。通りでお面が所々でチェンジしている訳なのだな。

 

秦 「それよりも私の希望の面を知らないか?この

   ままだと感情が暴走して人里いえこの世界か

   ら感情が‥‥」

 

蓮 「お面ですか」

 

秦 「そうお面!」

 

耶狛「お面ねぇ」

 

お面と言われても困る。これまでの道筋でお面があった記憶なんてないし。

 

蓮 「すみませんが僕は‥‥」

 

耶狛「お面‥‥お面‥‥お面‥‥」

 

流石に耶狛でも分からないと思う。まずお面とかなら落ちていたらすぐに分かるし。

 

耶狛「お面ってあれかな?」

 

秦 「何!知っているのか!」

 

あれ知ってたの。ならそれはこころと同じく何処にあるんだと疑問に思っていると、

 

耶狛「うんマスターの義妹ちゃんに当たる子が私の

   コレクション♪って言ってたなって」

 

蓮 「こいしちゃんが持ってるんですか!?」

 

耶狛「多分ねそれがこの子の探してる面とは限らな

   いけどね」

 

こいしが持ってたのか。もしこうなる事を知ってたのならお面を賭けて弾幕ごっこをすべきだったのかな。

 

秦 「返せ‥‥即刻返しやがれ!!」

 

2人「うぇーーー!!?」

 

突然の荒々しい口調で叫んできたため耶狛と共に驚いた。面が般若面に変わっていて口調からもそうだが怒っているのは間違いないだろう。怒り叫ぶぐらいだからそれほどまでに大切なお面なのだというのが容易に分かるし。

 

秦 「うっこのままだと本当にぐぅ!!」

 

蓮 「大丈夫で‥‥」

 

耶狛「蓮くん危ない!」

 

耶狛にタックルされ前へとつんのめると自分がいた足元から無数の気の柱が並び立つ。薙刀を構えたこころは何処からともなくお面を大量に出現させ此方を見る。

 

秦 「返せ‥‥返せ返せ!!

 

薙刀の切っ先を向けてくる。これは戦わなければいけないという感じだ。とりあえず弾幕ごっこで大人しくさせる他はないだろう。すると、

 

耶狛「蓮くん協力してあの子を助けるために!」

 

蓮 「えっ!‥‥分かりました協力します!」

 

何か良い案を耶狛は思い付いたのだろうか。それとも何時もの破天荒天でそんな事を言っているのか。いや策があるならその策を信じようと思った。

 

秦 「返せぇぇぇ!!!」

 

薙刀を構えこころは自分達に向かってくる。こうして人里での丑三つ時の戦いは幕を開けたのだった。




怠惰「では久々に今回はここまで!」

狗神「最初からこれか!?」

鈴蘭「これマジなサイコパスだよね!?」

神楽「すっ凄いですね」

怠惰「まぁラスボスだから強いよ?」

鈴蘭「因みに理久兎とだったらどっちが‥‥」

怠惰「それを言ったら終わりだよ♪まぁ軍勢という
   のか何なのかの一部の奴は怠惰さんの中の人
   曰く実力なら理久兎と同等とか」

狗神「小僧は一体どんな奴と相手をしようとしてい
   るんだか」

怠惰「因みにもう分かると思うけどラスボスに慈悲
   はないよ?ただ無差別に自分が幸福感を得ら
   れるならどんな事でもする女だからね?」

神楽「おっ恐ろしいですね」

鈴蘭「とんだ鬼女だ!?」

怠惰「まぁそうだねぇとんでもないよ♪」

神楽「勝てるでしょうか」

怠惰「分からんまぁ中の人曰くで負けた先の未来‥‥
   俗に言うBAD ENDルートも‥‥」

狗神「あるのか!?」

鈴蘭「かっ考えてあるんだ」

神楽「どうなるんですか!?」

怠惰「まぁそれ以上は言えないからね流石にさぁ♪
   さてと長くなったけれど次回は待ちに待った
   こころ戦ですあっちで既に投稿されてるから
   知ってるよ!なんてあるかもしれませんが蓮
   の視点での話になっていますのでお願いしま
   すそれでは今回はここまで!」

神楽「きっ気になりますが仕方ないですねまた次回
   もよろしくお願い致します」

鈴蘭「それじゃまた次回♪」

狗神「そんじょあな」


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第290話 VS秦こころ

こんばんは読者様。スマホの充電がなくなり先程まで充電していた怠惰のクソ悪魔です。二時間で0%から60%まで回復しましたがやはりスマホのバッテリーが寿命かなと感じてしまいました。さてそれではそろそろ本編へどうぞ。


真夜中の丑三つ時となった人里で人々の感情を救うための戦いが始まっていた。

 

耶狛「いけぇ狼ちゃん!」

 

蓮 「神楽!」

 

神楽を構え分霊を召喚し耶狛の狼と共にこころへと攻撃するが、

 

秦 「邪魔!」

 

薙刀を振るい耶狛の狼を蹴散らし神楽の分霊が攻撃するものの踊るように避けられ斬首され消滅させられた。

 

耶狛「うわぉ容赦ないね」

 

蓮 「耶狛さん僕がインファイトを仕掛けますなの

   で援護をお願いします!」

 

耶狛「任されたよ♪」

 

一気に距離を詰めこころへと斬りかかるがこころも負けじと薙刀で対向しつばぜり合いとなる。

 

秦 「っ!!」

 

蓮 「少し痛いですが覚悟をしてくださいね!」

 

力を入れて思いっきりこころを弾き飛ばし、

 

蓮 「耶狛さん!」

 

耶狛に合図を送ると狼を模様した弾幕がこころへと向かっていく。

 

秦 「‥‥獣が近づくな」

 

だが、こころは弾き飛ばされた状態にも関わらず両手に扇を構えると独楽のように回転し狼を退けた。

 

蓮 「少し骨が折れる相手ですね」

 

耶狛「大丈夫♪私は折れてもサクッと治るから♪」

 

蓮 「いやあの‥‥意味分かってます?」

 

耶狛「骨が折れるんでしょ?」

 

どうやらしっかりとしたことわざという言葉を知らなさそうだ。こうなると意味が通じなくて困る。

 

秦 「おいコラ私を無視してんじゃない!」

 

しかも何か相手が会話に乱入してくる始末だ。

 

耶狛「顔は無表情だけど感情のレパートリーが多く

   あって面白いね♪」

 

秦 「褒めるな恥ずかしいだろ」

 

おじさんの面で顔を隠した。照れて恥ずかしがっているのだろうか。こういった感情が豊かなのは霊夢と似ているなと感じたのだが隣にいる耶狛がこころに向かって、

 

耶狛「隙あり!」

 

照れてる隙を狙い錫杖を伸ばし突き攻撃を仕掛けるがこころはすぐさまギリギリで回避した。というか今のは卑怯だろと感じだ。

 

秦 「卑怯だな!?」

 

猿のお面になりまた般若面に戻る。これは自分もそうだが誰でも怒ると思う。

 

蓮 「本当に卑怯ですよそれは!?」

 

耶狛「蓮くんやこころちゃんに教えてあげる勝った

   ら勝者だよ?」

 

何その自分的ルールはそれに何か言葉がおかしい気がする。

 

蓮 「いやあのそれアリに向かってアリのようだと

   言うのと同じですよ?」

 

何か耶狛は本当に色々と破天荒というか世間を知らない箱入り娘みたいというか兄も亜狛も大変そうだなと感じだ。

 

秦 「………勝ったら勝者なら勝ってみせよう!」

 

何か納得しちゃったよ。それは納得したらダメなような気がするがそんな事を考えてる間にも老婆のお面を被るとこころはスペルを唱えた。

 

秦 「憂面 杞人地を憂う」

 

と、唱えたその直後、足元が光る。これは先程の気の柱が来るのか。

 

耶狛「避けるよ蓮くん!」

 

蓮 「っ!」

 

呼び掛けられ後退すると予想通り下からお面と青い気の柱が現れ天へと上がっていった。

 

秦 「やるな」

 

耶狛「畳み掛けるよ!」

 

蓮 「はい!」

 

耶狛と共に今度は2人で一気に畳み掛ける。

 

秦 「………」

 

こころはすぐさま老婆のお面にチェンジすると無数の弾を放ってきた。

 

耶狛「蓮くん私の後ろに!」

 

蓮 「分かりました!」

 

後ろに行くと耶狛は手に持つ錫杖で棒回しをする。そして回転する錫杖に弾が当たり消えていく。見ていて理久兎の戦い方を真似しているなと感じた。

 

耶狛「そらっ!そらっ!そらっ!そらっ!」

 

蓮 「凄い!」

 

だが何よりも再現し自分の物にしているのが凄い。流石にあんなのは自分じゃ出来ない芸当だ。

 

秦 「これならどうだ」

 

白粉の女性の面になると巨大な弾を高速で放ってきた。

 

耶狛「蓮くん!」

 

蓮 「えっ!?」

 

耶狛は棒回しを止めてさながら野球のバッターがバットを構えるがみたく錫杖を構えると、

 

耶狛「かっとびホームラン!」

 

錫杖を思いっきりフルスイングで振り弾幕をこころへと弾き飛ばした。だがさっきの呼び掛けからして弾いた巨大弾幕を盾に突っ込めという合図だろう。すぐさま巨大弾の影に隠れて突っ込む。

 

秦 「これぐらい造作もない!」

 

こころが薙刀で真っ二つにした瞬間の隙を狙い斬りかかったが、

 

ガキンッ!!

 

とっさの両手持ちで薙刀の柄を持ち防がれた。しかし何て力だ押しても全然びくともしない。巨漢の男ぐらいの力があるぞこれ。

 

耶狛「蓮くん避けて!」

 

蓮 「なっ!!」

 

一言ですぐに後退し耶狛の隣にくると同時に弾幕を展開し、

 

耶狛「拡大!」

 

と、一言を唱えると展開された弾幕郡が巨大弾幕郡へと変化しこころへと向かっていく。

 

秦 「くっまだだ!」

 

あの巨大化弾幕の僅かな隙間を通って逃げ延び見ていた自分もビックリした。僅かな隙間を服が破ける程度の被害ですり抜けこれは驚いても仕方ない。そしてこころは狐のようなお面を被ると、

 

秦 「怒面 怒れる忌狼の面」

 

青い気を纏って縦横無尽に飛びながら向かって来る。

 

耶狛「仕方ない私が止めますか」

 

蓮 「いえ耶狛さんここは僕が止めますので追撃を

   お願いします」

 

秦 「ならお前からだ!」

 

あの突進を止めるぐらいなら自分だって出来る。鈴蘭の式神札を持ち、

 

蓮 「式符 鈴蘭流反撃必殺」

 

スペルを唱えると同時に鈴蘭を召喚すると鈴蘭も準備を整えてくれていたのか右足に霊力が込められ光輝いていた。

 

鈴蘭「グッバイ!」

 

ドゴンッ!

 

秦 「くっ!!」

 

痛恨の一撃レベルの1発をこころは受け吹っ飛ばされるが受ける一瞬で両手に扇子を造りでガードしたため吹っ飛ばされるだけとなった。

 

鈴蘭「凄い反射神経!?」

 

秦 「おのれ」

 

蓮 「戻って鈴蘭!」

 

すぐに鈴蘭を札に戻す。するとこころは頭を押さえ込みながら、

 

秦 「おのれ‥‥まだ‥‥まだ負けない!お面を取り戻

   すその時まで!」

 

一撃を防ぐには防いだが悔しいのか此方を鬼の面で見るとすぐに狐の面となっているこころは両手に扇子を構えいきなり舞を踊り出す。

 

耶狛「来るよ蓮くん!」

 

蓮 「えっ?」

 

秦 「ラストワード モンキーポゼッション」

 

舞い躍りと共に無数の弾幕が不規則に飛び交い始める。

 

蓮 「っ!不規則すぎて!!」

 

耶狛「よっと!」

 

回避、受け流し、弾きと繰り返すが状況はどんどん悪化していく一方だ何か策はないものか。すると、

 

耶狛「蓮くん隙を作れる?」

 

と、聞いてきた。隙なら何とか作れるがどのくらいの隙を作れば良いんだ。

 

蓮 「どのくらいですか!」

 

耶狛「9‥‥12秒!」

 

減ると思いきや3秒もプラスしてきたよ。そこは減らすのが普通というか格好いいだろ。

 

蓮 「そこは増やさないで減らすのが筋ですよ!」

 

耶狛「なら8秒だけでいいから!」

 

蓮 「分かりました!」

 

そう言い蓮はまた紙を構えこころへとインファイトを仕掛けた。その間に少しでも早く行動できるように錫杖を振るい続ける。

 

蓮 「いけぇ!狗神!!」

 

狗神「がぁぁぁ!!!」

 

狗神ちゃんの咆哮が轟くと向かってくる弾幕が全てかき消える。目を閉じ一転集中をし錫杖にこの1日で貯めた希望の感情を与える。そして回転を止めて構える。

 

耶狛「行くよ!」

 

そして一気にこころへと接近する。

 

秦 「この!!」

 

弾幕が向かってくるが錫杖いやいつの間にか変化してる薙刀で弾幕を破壊する。

 

蓮 「あの薙刀は!っていや今は後だ!狗神!」

 

狗神「仕方ねぇな!」

 

狗神に指示を出し耶狛の元へと向かわせ耶狛を背中に乗せる。そして自分は狗神に霊力を注ぎ込むと狗神は耶狛を乗せて突っ込んでいく。

 

蓮 「ここだ!」

 

狗神に指示を出し耶狛をこころへと投げ飛ばさせる。そして投げ飛ばされた耶狛は薙刀を構えそして、

 

ジャキン!ピチューーン!!

 

一閃と同時に被弾音が鳴り響く。つまりこの勝負は自分達の勝利となったのだった。




怠惰「てな訳で今回はここまで」

晴明「はい今回は3人がいないので私が担当します
   ね♪」

怠惰「いやはや本当に早くスマホを買い換えたい」

晴明「確かスマホで作品を作ってなおかつ投稿をし
   ているんでしたっけ?」

怠惰「そうなんだよ~スマホの端がエッジだからか
   良く誤作動を起こすから本当に勘弁してほし
   いよ」

晴明「イライラした事は‥‥?」

怠惰「何十じゃ効かないぐらいイライラしたね」

晴明「何でそんなの買ったんですか?」

怠惰「このギャラクシーを使い続けているから♪」

晴明「はぁ‥‥」

怠惰「ただギャラクシーは昔の方が使いやすかった
   かな今よりもね」

晴明「そうなんですか?」

怠惰「そりゃあねぇ~はぁ早く契約終わらないかな
   そうすれば新しいのに買い換えだ」

晴明「また同じ機種ですか?」

怠惰「そうだねぇゲームをするのにもってこいのが
   あればそれかな♪」

晴明「最早スマホはゲーム機代わりですね」

怠惰「まぁね~♪さてとそれじゃそろそれ今回はこ
   こまでにしようかね」

晴明「そうですねまた次回もよろしくお願い致しま
   すね♪」

怠惰「それじゃまた次回バイバイ♪」


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第291話 ようやく出会えた

こんばんは読者様、土曜日を満喫している怠惰のクソ悪魔です。土日という言葉は何時聞いても嬉しいものですね。それでは本編へどうぞ。


荒ぶるこころを打ち破りまた人里に静寂な空気が戻った。

 

耶狛「ざっとこんなもんかな♪」

 

蓮 「見事ですね」

 

耶狛「まぁね」

 

だがこころには打ち破る事が出来たが根本的な解決になっていない気がする。

 

蓮 「でも根本的な解決になったのかな」

 

耶狛「何が?」

 

蓮 「だって希望がないから暴走してたのに弾幕ご

   っこで勝ったからってその暴走が消えるって

   訳じゃ」

 

耶狛「確かに普通ならね♪けど私が最後にしたあれ

   は違うんだよ♪」

 

何がどう違うと言うんだ。これまで見てきた弾幕ごっこと何ら変わりないように見えるがすると地上からふわふわとこころが飛んでくる。まだやる気かと思い神楽の柄に手を添えると、

 

耶狛「大丈夫だよ♪敵意はないでしょ?」

 

どうやら神楽に手を添える所を見られたのか止められる。凄い観察力で流石は理久兎の従者と言うだけある。

 

秦 「うん‥‥何かさっきより落ち着いた感じなくな

   ってた希望が少し沸いてくる」

 

蓮 「耶狛さん何をしたんですか?」

 

耶狛「それはね私が集めた希望をこころちゃんに注

   入したの♪」

 

希望を注入したってそんな事が出来るのか。そうかこれまでの戦いで感じていたこの不思議な感覚は恐らく観戦者達から出る希望が自分達に自然と集められいたのか。耶狛も自分と同様に弾幕ごっこをして集めそして希望をこころに与えたこれで説明がつくか。

 

耶狛「でもこんなの気休めにしかならないから何と

   かしてこころちゃんのお面を見つけないとい

   けないんだよね‥‥」

 

つまりは応急処置程度でしかないのか。だがそれでも人里にいる者達の希望がなくなるのは防げたから良かったかな。

 

蓮 「応急処置‥‥って所ですか」

 

秦 「そうか‥‥」

 

泣いてるようなお婆さんの面になると今度は笑っているお面になる。

 

秦 「でもありがとう‥‥」

 

耶狛「ううん困っているならお互い様だよ♪」

 

蓮 「しかし早くこいしちゃんを見つけないと」

 

根本でこいしちゃんが持っているのなら早くそれを回収しなければ。耶狛が与えた希望がなくなる前にだが耶狛は少し困った顔をした。

 

耶狛「でもこいしちゃん放浪癖が凄いしそれにお面

   を見つけてさとりちゃんやマスターに自慢し

   てたこいしちゃんを見るとお面を取るに取れ

   ないんだよね‥‥」

 

蓮 「凄い辛いですねそれ」

 

耶狛「そうなんだよね‥‥マスターならこうパパッと

   解決しちゃうんだろうけど私はね‥‥」

 

それを言われると困ってしまう。遊び盛りな小さな子供から大好き又はお気に入りの遊具を没収するのと大差変わらない行為であるのは間違いないため

 

耶狛「う~んそうだこういう時は読者様の声に任せ

   ようかな♪宛先はこれから下に‥‥」

 

蓮 「アウト!!?絶対にしないで下さい!」

 

秦 「それは止め方が良いぞ」

 

流石にそれは不味い色々とやってはいけない。こころもダメと思ったのかツッコミしてくれた。

 

秦 「なら私がそいつと対決して勝って入手すれば

   万事解決だろ」

 

ドヤ顔をして言ってくれるがそれで良いのかと、結局それもこいしちゃんに失礼なような気がする。

 

蓮 「それが良いのかな」

 

耶狛「どうなのかね‥‥」

 

蓮 「う~んどうしたものか」

 

どうしたら解決するのだろうかと悩みに悩んでいるその時だった。

 

? 「見つけたわ!」

 

? 「この子が?」

 

? 「ほう‥‥」

 

聞いたことのある女性の声が3つ聞こえる。その方向を見てみるとそこには昼間に戦った聖白蓮、豊聡耳神子がいて更に2人に挟まれるかのように探していた霊夢3人がいた。ようやく見つけた。

 

蓮 「霊夢!?それに聖さんに神子さんもどうして

   ここに!?」

 

霊夢「蓮!?あんたこそ何でここにいるのよ?」

 

何でここにいるだってそんなの決まってるだろ。霊夢を探しに来たんだよ。というか今まで何処に行ってたんだよ。

 

蓮 「それ僕の台詞だよ!?今まで何処に行ってた

   の!?」

 

霊夢「何って‥‥いっ異変解決よ!?」

 

蓮 「嘘だよね完璧に宗教戦争をしてたよね!」

 

霊夢「ギクッ‥‥」Σ(`д´;)

 

やっぱり図星だよ。ここに来たってことはマミゾウから話を聞くまでは知らなかったって事だよね。

 

蓮 「ほらやっぱり!」

 

霊夢「あぁでもないこうでもないってうるさいわね

   あんたは私の母親!?」

 

誰が母親だ。というか霊夢が非常識過ぎるだけだ。

 

蓮 「違うよ!最低限そういった常識をだね!」

 

霊夢「常識!常識!って私は非常識とでも言うのか

   しら!」

 

蓮 「そうだから言ってんじゃん!朝食も作らずで

   さ!」

 

霊夢「そう言うあんたは何を食ったのよ?」

 

蓮 「いなり寿司」

 

霊夢「あんたこそ良いご身分じゃないえっ!!」

 

というかそれ今は関係ない話だろ。なに勝手に脱線させているんだよ。そんなこんなでどんどんと喧嘩はヒートアップしていく。

 

霊夢「だから神社の参拝者を増やすために!」

 

蓮 「そうだったら早めに一言ことわってから言

   ってくれるかな!それが普通だよ霊夢!」

 

霊夢「何よあんただって今日はいなり寿司を食べ

   たんでしょ!私は今日なにも食べてないわ

   よ!!」

 

蓮 「だから何さ!!」

 

いちいち下らないことをあぁでもないこうでもないと。すると耶狛が自分と霊夢の間に割って入ってくる。

 

耶狛「はいはいそこまでそこまで!」

 

何この邪魔者、今は大事な話をしているってのに。

 

霊夢「あんた邪魔よ!」

 

蓮 「耶狛さん少し引っ込んでもらえますか!」

 

耶狛「まぁまぁ‥‥そんなにお互いが許せないなら弾

   幕ごっこして決着つけれな良いんじゃないか

   な?」

 

霊夢「えっ?」

 

蓮 「………」

 

それを聞き霊夢と睨み合う。確かにそれで白黒はっきりつけた方が良いかもしれない。

 

耶狛「折角だし霊夢ちゃん聖ちゃん神子ちゃんとで

   チーム組みなよ♪私とこころちゃんは蓮くん

   のチームとして参加するかさ♪」

 

霊夢「つまりチーム対抗弾幕ごっこって訳ね」

 

神子「待て!私達はやるだなんて………」

 

秦 「私はやる楽しそうだから♪」

 

聖 「あらこころさんまで………」

 

チーム戦って完全にに耶狛も戦いたからという私欲を感じたのは自分だけだろうか。すると耶狛は、乗り気ではない聖と神子に腹立つような顔をすると、

 

耶狛「あれれ~怖いの?まぁ無理もないよね異変が

   起きているのに初めっから気づかず宗教戦争

   なんて呆れた事しか出来ない宗教家達の頭だ

   とこれが限界か♪自機を降りたら?」

 

とんでもない事を言い出した。絶対に言ってはいけない禁句が幾つか入っていて驚いた。霊夢達を見てみると額に血管を浮かせ、

 

霊夢「良いわよ蓮共々あんた達を退治してやるから

   覚悟しなさい!」

 

神子「愚弄した罪はデカイからな!」

 

聖 「耶狛さん言った事に責任を感じて下さいね」

 

後ろから鞭を叩くような作戦に彼女達はまんまと嵌まったみたいだ。こうして見ると耶狛の挑発って理久兎の挑発に似ている気がした。だが宗教家達を1回ぐらいは改心させるのは必要かもしれない。神楽の柄に手を添えて、

 

蓮 「なら霊夢が間違っていたって事を教えてあげ

   るよ!」

 

秦 「面白そう!」

 

耶狛「そんじゃ行くよ!」

 

そうして3VS3による団体戦弾幕ごっこが開始されたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで!」

狗神「おいおい大丈夫か彼奴?」

神楽「霊夢さん聖さん神子さん御3方どちらも御強
   い筈ですからね」

鈴蘭「でもこっちにも理久兎の所の天然狼に異変の
   黒幕のこころちゃんもいるから互角で良い勝
   負をするじゃない?」

怠惰「まぁどちらにせよこの章の最終戦だ派手に盛
   りあげては欲しいねぇ♪」

鈴蘭「でたぁ高みの見物」

怠惰「うっうるさいなぁ!?」

神楽「私が折れない範囲で蓮さんには頑張っていた
   だきたいと思います」

狗神「無論で我らも加勢はするからな」

怠惰「蓮くんは慕われてて良いねぇ~うらやましく
   はないけどさ‥‥さてとそれじゃそろそろ今回
   はここまで!」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

狗神「そんじゃあな読者様」

神楽「それでは♪」


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第292話 宗教家達との戦い

こんばんは読者様、テストという言葉で憂鬱となりそうな怠惰のクソ悪魔です。これに落ちると‥‥あまり考えたくはないですね。それではそろそろ本編へどうぞ。


丑三つ時を過ぎ夜中の3時頃の人里で宗教家達との弾幕ごっこが勃発していた。

 

霊夢「あんた達!大人しく退治されなさい!」

 

蓮 「嫌だね!!」

 

霊夢の弾幕を弾きそして反論する。霊夢に負けてたまるか。すると耶狛が錫杖を振るい、

 

耶狛「行っけぇ!狼ちゃん達!」

 

援護で無数の狼を出現させ霊夢、聖、神子向かって一斉に弾幕の狼達が襲いかかる。こころと共にすぐさま後退して回避するが、

 

霊夢「邪魔よ!」

 

神子「どけ!」

 

聖 「ふんっ!」

 

霊夢達の力は凄まじく耶狛の狼達が一瞬で消し飛んだ。

 

耶狛「やる~」

 

蓮 「ここは僕が!神楽!」

 

秦 「私も行く」

 

神楽を構え分霊を2体召喚し霊夢達へと向かわせそれに続いてこころが薙刀を構えて向かっていく。

 

聖 「でりゃぁ!!」

 

神子「このっ!」

 

まず聖は分霊と拳による激突でつばぜり合いとなり神子は刀で分霊と交戦する。そしてこころは残った霊夢に薙刀で交戦しだす。とりあえずこの2人をさっさと倒して霊夢を倒さなければと思っていると、

 

耶狛「拡大!」

 

と、耶狛が一言を呟くと神楽の分霊が一気に巨大化すると同時に、

 

聖 「くぅ!!」

 

神子「っ!」

 

力も大きくなっているのか聖と神子を押し返しているように感じた。

 

蓮 「威力が!」

 

耶狛「縮小!」

 

また一言を呟くと分霊達は目に止まらぬ早さで2人を殴りかかった。耶狛のアシストが凄いと感じたと同時に同じチームで良かったと心から思った。

 

霊夢「早くなった!?」

 

秦 「凄い」

 

しかもさっきの一言がこころにも作用されているのか目で追い付くのがやっとなぐらいの速度で薙刀を振るっていた。

 

聖 「耶狛さんを早めに倒しましょう!」

 

神子「その意見には賛同する!」

 

聖 「ならまずあの怪物をお願いできますか私は

   霊夢さんを助けてきます!」

 

神子「良いだろう!」

 

どうやら耶狛を真っ先に潰す気みたいだがそんな事はさせない。その前に2人を速く倒すだけだ。分霊を操り殴りかかるが、

 

神子「人符 勧善懲悪は古の良き典なり」

 

笏から巨大なレーザーを神子が発射すると神楽の分霊達を貫き消し飛ばしレーザーが此方にも向かってくる。

 

蓮 「とっ!」

 

耶狛「凄い威力!?」

 

すぐさま回避し被弾することだけは避けたが流石の威力だ。そして、

 

聖 「霊夢さん避けてください!」

 

霊夢「よっと!」

 

秦 「うわっとと!!」

 

聖の飛び蹴りギリギリで避けたこころは此方へと戻る。

 

耶狛「やるね♪」

 

霊夢「ならこれはどう!」

 

そう言い霊夢はお払い棒を構えると、

 

霊夢「手を貸しなさいよ仙人!」

 

神子「巫女に手を貸すのは癪だが良いだろう!」

 

そう言うと2人は同時に口を開き、

 

2人「信仰心増大祈願の儀!」

 

いつの間にこの2人はスペルを合作したのだろうか。神子は無数の小粒弾幕を放つと同時に霊夢がお札弾幕を放ってくる。

 

耶狛「何時作ったの!?」

 

神子「何時って‥‥」

 

霊夢「今丁度よ!!」

 

いやそれでも中々すぐに作れる代物ではない気がするのだが、

 

耶狛「蓮くん力を貸して!」

 

蓮 「えぇ!?」

 

耶狛「行くよ!!」

 

仕方ないここは耶狛の案に乗るか。狗神の式神札を出し、

 

蓮 「来たれ狗神!」

 

狗神を召喚し耶狛と同時に口を開き、

 

2人「狗と狼の凶相!」

 

スペルを唱え耶狛と共に狗神の背に乗り込み弾幕を放ちながら縦横無尽に駆け回る。

 

耶狛「ごめんね狗神ちゃん」

 

狗神「構わん‥‥それよりもお前の兄に我の雄姿を伝

   えてほしい!」

 

耶狛「えっあっうん?」

 

蓮 「狗神それは後!」

 

狗神「後で頭から噛るから覚悟しておけ小僧!」

 

いきなり何でそうなるのかな。あれか格好いい所を言って欲しいのか。なら本人のいる前でしようよと思った。だがそんな事を考えてる間にも2人が展開した弾幕が襲いかかる。神楽を振るい何とか受け流す。

 

神子「やるな」

 

霊夢「仲が良いわねぇ蓮‥‥本当に!!」

 

耶狛「えっえぇとごめんね蓮くんは私のタイプじゃ

   ないから安心して‥‥で良いんだよね?」

 

蓮 「さりげなくディスるの止めてもらって良いで

   すかね?」

 

嫉妬しているであろう霊夢が怖いのは分かるが何故にディスられるのかな。

 

霊夢「イチャイチャしてんじゃないわよ蓮!!」

 

神子「‥‥八つ当たりしてるみたいだな」

 

イチャついてんなかないのにそれよりも霊夢の怒りが到達するところまで行ったのか弾幕は物凄い密度となると追い討ちをかけるかのように、

 

霊夢「宝具 陰陽飛鳥井」

 

巨大な陰陽玉を此方へと放ってきた。

 

狗神「ちっ!!」

 

狗神が避けるために何とか急降下するが、

 

ピチューーン!

 

狗神「くっ!小僧いけぇっ!」

 

避けきれず被弾する。狗神は自分達を振り払うとドロンと煙を上げ式神札に戻ると、

 

聖 「天符 釈迦牟尼の五行山!」

 

巨大な手の弾幕が上から自分達いや主に耶狛へと目掛けてチョップしてきた。

 

耶狛「仙術十三式空壁!」

 

ゴンッ!!

 

耶狛「うぐっ!!」

 

負けじと耶狛も結界を張り防ぐが苦悶の声を上げ結界にヒビが入った。

 

蓮 「耶狛さん!」

 

助けようよ動こうとすると腰に指す剣を抜刀し神子が襲いかかってきた。

 

神子「甘いぞ少年!」

 

蓮 「くっ!」

 

すぐに神楽を抜き神子の一撃を防ぎつばぜり合いとなるがこのままだと耶狛が危ない。

 

神子「言っておくが行かせはしないぞ?」

 

蓮 「足止め‥‥ですか」

 

神子「あぁ!」

 

どうすればいい。チラリと見ると聖が更に力を入れ耶狛を押し潰そうとしそして霊夢が動けない耶狛に目掛けてお札を投げつける。式神札を出したいが生憎な話で神子とぶつかり合っているため何も出来ない。そんな時、

 

秦 「憂面 杞人地を憂う」

 

聖の足元から青い木の柱が上がった。何事と思っているとこころがお婆さんのお面を被っていた。つまりあれはこころやったのか。だがそのお陰で耶狛が被弾せずに済んだ。

 

神子「止められたか」

 

蓮 「余所見は良くないですよ!」

 

神子「くっ!」

 

神子を弾き飛ばし神楽を振るって斬撃波を飛ばすがレーザーを使い斬撃波を消し飛ばす。

 

蓮 「中々ですね」

 

神子「えぇ!」

 

そしてまたぶつかり合い何度も何度も攻撃、防御を繰り返しいく。すると奥から、

 

2人「二大宗教九字護身法!」

 

2人「面を被りし狼の本性!」

 

と、声が聞こえチラリと向くと耶狛とこころ、霊夢と聖との合体スペルがぶつかり合っていた。

 

神子「面白いですね理久兎さんの従者は」

 

蓮 「本当ですねっ!」

 

斬撃波を飛ばし攻撃をし続けるがやはり避けられる。

 

神子「昼間は敗北しましたがもうそうはいきません

   よ蓮さん?」

 

蓮 「成る程」

 

なら昼間とはまた違った動きが必要かな。ただ見てすぐに分かるのは相手である神子は「勝てる」と思っているのか動きに隙がある。そこを狙えばあるいは、

 

神子「倒す算段はついたかい?」

 

蓮 「何となくですがね!」

 

斬撃波をまた飛ばし攻撃する。それを神子は余裕といった感じで避けていく。

 

神子「同じ動作は流石に‥‥」

 

蓮 「はたしてそうですか?」

 

神子「何?」

 

軽く笑うと同時に神子背後から斬撃波が飛んでくる。

 

神子「っ!」

 

蓮 「反射斬撃波‥‥昼間にマミゾウさんと戦った時

   に思い付いた弾幕なんですよね」

 

マミゾウと戦った際に使用したこの弾幕は予想だにしなかったのか神子はギリギリで回避していく。それを狙いすぐさま間合いを詰める。

 

神子「それしき!」

 

蓮 「斬るだけじゃないですよ神子さん!」

 

神子の胸元を掴み投げ飛ばす。そして投げた先を見ると、

 

霊夢「ちょっ!」

 

投げ飛ばした方向に霊夢に聖がいたかと思うと、

 

神子「ぐぁっ!!」

 

聖 「ぐふっ!」

 

霊夢「あんたまで!?」

 

投げた神子が偶然にも霊夢と聖に激突し3人は掘っ立て小屋に突っ込んでいった。そして3人が突っ込んだ衝撃に耐えれなかったのか掘っ立て小屋は倒壊した。

 

耶狛「蓮くんとこころちゃんは大丈夫?」

 

耶狛が安否を聞いてくる無論自分は大丈夫だ。

 

秦 「問題ない」

 

蓮 「えぇ‥‥大丈夫かな霊夢

 

ただ偶然と偶然が重なりあってこうなってしまったが霊夢は勿論だが聖や神子は大丈夫なのだろうかと思っていると、

 

3人「悪童共大調伏!!」

 

3人の声が聞こえると倒壊した掘っ立て小屋が吹っ飛び霊夢、聖、神子の3人が弾幕を放ちながら現れた。

 

霊夢「よくもやったわね!」

 

聖 「もう加減は致しませんよ!」

 

神子「宗教家達を怒らせた事を思いしれ!」

 

自分達3人をこれ以上逃げれないようにするためか取り囲むかのように結界が張られ聖、神子が素早く近接攻撃を行い霊夢が弾を放ちと隙のない攻撃が襲いかかってくる。耶狛は錫杖を使い、こころは薙刀を振るい、自分は神楽を振るって弾を受け流し近接攻撃を避けていく。

 

秦 「ふんっ!」

 

蓮 「このまま時間切れまでやるとなると持ちま

   せんよ!」

 

この弾幕の量は流石の自分も捌ける気がしない。このままいけば被弾は確定だ。、

 

耶狛「‥‥こうなったら賭けるしかないよね!」

 

蓮 「賭けるって何をするんですか?」

 

何を賭ける気なんだ。すると耶狛は錫杖を振るうと口を開き、

 

耶狛「大小 大きな葛籠と小さな葛籠!」

 

と、唱えると大小の葛籠が現れる。まず小さな葛籠を開封させると箱から小粒の弾幕が出てきて向かってくる弾に当たり消滅させるが残念な事に勢いは衰えず大した威力になってない。

 

秦 「本当に大丈夫か!」

 

こころの言う通り本当に大丈夫なのだろうか不安になってくる。

 

耶狛「まだ‥‥まだ終わってないよ!」

 

そう言うと大きな葛籠を開封させた。

 

霊夢「いい加減にしなさいよ!」

 

神子「頭を垂れろ!」

 

聖 「そして懺悔なさい!」

 

3人がそう言っている一方でとてつもない気配を大きな葛籠から感じる。しかも開いた葛籠から黒い霧が漏れてきた。

 

耶狛「来た!蓮くんこころちゃん乗って!」

 

蓮 「えっ!?」

 

秦 「何だこの気は!」

 

耶狛「ふっふっふっ‥‥行くよヨルちゃん!!」

 

と、言うと大きな葛籠から巨大な蛇が現れる。耶狛は自分とこころの腕を掴み引っ張るとヨルちゃんと呼ばれた蛇の頭に乗せられる。だがこのヨルちゃんとかいえ大蛇の出現によって自分達を囲っていた結界は破壊され自由に動けるようになった。

 

霊夢「なっ何あの蛇!?」

 

聖 「こんな殺気を出せるなんて!」

 

神子「気を付けろ彼奴はタダ大きい蛇じゃない」

 

ヨル「此度は耶狛さまの願いにより参上した我が名

   はミッドガルドの大蛇ヨル‥‥」

 

耶狛「ヨルちゃんやっちゃって!」

 

ヨル「‥‥承知!」

 

今さらっととんでもない事を言いかけたんだけど。ミッドガルドって神話とかに疎い自分でも聞いたことのある名前そしてヨルちゃんのヨル‥‥まさかこの大蛇って伝説の大蛇ヨルムンガルドか。

 

霊夢「そんなのあり!?」

 

神子「こんな者を隠していたとは!」

 

聖 「このっ!」

 

3人が弾幕を展開しヨルムンガルドに当たるが被弾した音が一切しない。まさか効いてないのか。

 

蓮 「耶狛さんこれは一体なんですか!?」

 

耶狛「ヨルちゃんだよ?」

 

秦 「蛇ってこんな感触なんだな」

 

耶狛「とりあえずヨルちゃんとぐろを巻いて彼女達

   の動きを封じて!」

 

ヨル「了解いたした」

 

3人を囲い混むかのようにヨルムンガルドの巨大な体格くでとぐろを巻いていき3人を巨体で囲い混むと、

 

耶狛「蓮くんこころちゃん行くよ!!」

 

行くよって‥‥そう言った耶狛はヨルムンガルドから落ちていき霊夢達の元へと向かう。近接戦闘に持ち込むというのかならその案にのるか。

 

蓮 「わかりました!」

 

秦 「分かった」

 

ヨルムンガルドから飛び出し3人に向かって近接攻撃を仕掛ける。

 

霊夢「やってくれるわね!」

 

耶狛「どういたしまして♪」

 

神子「これも計画のうちかい?」

 

蓮 「さぁて分かりませんね?」

 

秦 「耶狛には驚かされるばかりだ」

 

聖 「そうみたいですね」

 

実際どうなっているのかは自分にも分からない。耶狛はなにを意図して近接に持ちかけたのか。それはすぐ分かる事になる。徐々にとヨルムンガルドは締め上げていっていた。

 

耶狛「離脱するよ!」

 

その一言を聞き自分達はすぐに離脱をする。そして霊夢達が追いかけてくる所でヨルムンガルドの肉壁が巻き付き締め上げた。先程の近接攻撃は時間稼ぎだったみたいだ。

 

耶狛「終わりかな♪」

 

秦 「勝ったな」

 

この2人はフラグを建てたよ。案の定でヨルムンガルドの体がピクリと動くのを見逃さなかった。

 

蓮 「‥‥いやまだです!」

 

と、言ったその直後、

 

3人「最後のトリニティリリージョン!」

 

肉壁で締め上げた中で3人のスペルを唱える声が聞こえるとヨルムンガルドの巨体を撥ね飛ばし3人が出てきた。

 

ヨル「くっ!申し訳ない耶狛さまそろそろ時間でご

   ざいま‥‥す」

 

謝罪の言葉をヨルムンガルドが言うと大きな葛籠に吸い込まれ消えていった。

 

霊夢「危なかったわ本当に!」

 

神子「だがこれで終わりだ!」

 

聖 「お覚悟を!」

 

霊夢は追尾弾幕を聖は回転しながら広がる弾幕を神子はレーザーと3人の弾幕が自分達に向かってくる。とりあえず霊夢の追尾弾幕なら何とか出来る。

 

蓮 「鈴蘭!」

 

鈴蘭「はいはい♪」

 

鈴蘭を召喚し鱗粉をばらまけさせると霊夢の弾幕が全て鈴蘭が放った鱗粉に目掛けて飛んでいった。やはり追尾タイプの弾にはこれが一番だ。

 

耶狛「なら私は神子ちゃんの弾幕を潰しますか!」

 

秦 「それなら坊さんの弾幕は任せろ」

 

耶狛はスペルを唱えた。

 

耶狛「理符 理神の狼巫女」

 

と、唱えると耶狛は先程よりも素早くレーザーを錫杖で弾き飛ばす。そしてこころは何処からか獅子舞の面を被ると炎を吹き出し弾幕を消滅させる。

 

神子「レーザーを弾き飛ばしただと!?」

 

聖 「炎で消すとは」

 

霊夢「粘るわね!それと蓮あんた本当に覚悟しなさ

   いよ!!」

 

蓮 「勝負はいかるなるときも全力だよ!」

 

耶狛「ごもっともだね♪」

 

秦 「全力か‥‥」

 

追尾弾幕を回避しレーザーを弾き回転弾幕を消滅させたりと暫く防御の姿勢をとっていると3人の攻撃がピタリと止まった。

 

霊夢「なっ!」

 

聖 「時間切れです!」

 

神子「ここでか!」

 

どうやらやっと待ちに待った時間切れみたいだ自分達は顔を合わせ頷く。

 

耶狛「なら見せてあげる」

 

蓮 「これが本当のラストワード」

 

秦 「覚悟しろ」

 

3人各々で最後のスペルであるラストワードを唱える。

 

耶狛「ラストワード ベナティーオターゲット」

 

秦 「ラストワード 仮面喪心舞 暗黒能楽」

 

蓮 「ラストワード 金色蹂躙演舞」

 

こころは神子に向かってお面を投げつけ一気に近寄り耶狛は2つの頭の犬のような怪物に乗っかり聖へと突進していく。自分は金狐化によって限界を越えると一瞬で霊夢へと間合いを詰め、

 

霊夢「早い!?」

 

蓮 「霊夢‥‥これ結構痛いから耐えてよ!」

 

と、注意の一言を呟き神楽の峰を振るって霊夢を上空へと叩き上げる。

 

霊夢「がっ!」

 

蓮 「行くよ!」

 

一気に頭上へと駆け上がり神楽を上段で構える。

 

霊夢「覚えてなさいよ蓮!」

 

蓮 「でりゃぁ!!」

 

霊夢に一刀両断が決まり地上へと降り神楽を鞘にしまう。

 

蓮 「切り捨てごめん!」

 

チャキンと音が鳴ると同時に、

 

ピチューーン!ピチューーン!ピチューーン!

 

人里に三回の大きな被弾音が鳴り響いた。どうやら霊夢以外の3人も倒せたみたいだ。この勝負は、

 

耶狛「勝利!」

 

秦 「勝った~」

 

蓮 「比べると凄いテンション差‥‥」

 

自分達のチームとなったのだった。




怠惰「それでは今回はここまでです」

鈴蘭「それで怠惰は何時から休むの?」

怠惰「う~ん明日の投稿をしたら休むかな1週間ぐ
   らいは‥‥」

神楽「時間が経つのは速いですねぇ」

狗神「あぁ本当に一瞬だよな」

怠惰「それと明後日ぐらいになるのかな?にはポケ
   モンを1話投稿するよ♪少なくても今月中に
   は1話は投稿するから♪」

鈴蘭「1話投稿するんだ♪」

狗神「ほう」

神楽「そういえば怠惰さんってあっちで活躍をして
   いるみたいですが‥‥」

怠惰「あっちの主人公と出会ったのはもう2週間程
   前だからね?言わば収録したのを放送してい
   ると思ってね?」

鈴蘭「こっちは殆どはリアルタイムだもんね♪」

怠惰「まぁそうだな‥‥まぁ見ている方々はどうぞお
   楽しみにね♪さてとそれじゃそろそろ終わろ
   うかね♪」

神楽「そうですね♪それでは今回はここまでとなり
   ます」

鈴蘭「また次回もよろしくね~♪」

狗神「そんじゃあな」

怠惰「またね♪」


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第293話 深夜の痴話喧嘩

こんばんは読者様。もうテストと実感した怠惰のクソ悪魔です。なので何時もの身勝手ではありますが来週の水曜日までお休みとさせて下さい。何とぞご理解をお願い致します。それでは本編へどうぞ。


深夜の人里での弾幕ごっこに勝利しまた静けさが戻る。

 

耶狛「勝てたよ♪」

 

秦 「‥‥こうして改めてみると面白いな」

 

蓮 「‥‥大丈夫かな」

 

と、ラストワードでボコってしまった霊夢を心配していると3人はふわふわと飛んできた。

 

聖 「まさか負けるとは本日2度目ですね」

 

神子「蓮さんに2回も負けるとは思いませんでした

   よ」

 

昼間に戦ってるいるから2回も勝った事になるのか。嬉しいような何というかといった複雑な気持ちになる。

 

霊夢「………」

 

だが何よりも霊夢の顔が怖い。一目見ただけで不機嫌と簡単に分かるぐらい此方を睨んでる。とりあえずカッとなってこんな結果になったため謝ろう。

 

蓮 「霊夢あのさ‥‥」

 

霊夢「もう知らない!あんたなんか勝手にすれば良

   いじゃない!」

 

蓮 「えっいやだから‥‥」

 

霊夢「満足?ねぇ満足かしら私達に勝ててねぇ!」

 

蓮 「そんな満足とか言ってないじゃん!」

 

満足なんてしてもいないのに何でそんな事を言うのか。

 

霊夢「大体あんたは褒めれるとすぐに笑って!」

 

蓮 「笑うっていうか苦笑いだよ今のは!?」

 

霊夢「どうだか」

 

蓮 「そう言う言い方はないじゃんさっきから!」

 

と、言い合っていると神子と聖が間に入る。

 

神子「やれやれ‥‥痴話喧嘩ならよそでしてくれない

   か?」

 

聖 「そうですよ仲良く致しましょう?」

 

何この2人は。大切な話をしているのに邪魔してくる気か。

 

霊夢「坊さんと仙人は黙っててくれない!」

 

蓮 「すみませんが静かにしててくれませんか!」

 

今は大事な話の最中だ邪魔はしないで欲しい。

 

神子「なっ!?」

 

聖 「いっ何時もの蓮さんじゃない‥‥」

 

邪魔者となった聖と神子は間に入るのを止める。というかさっきからその霊夢の言い方はどうかと思う。

 

蓮 「霊夢さ!そのイラつきを八つ当たりするのは

   よくないと思うけど?」

 

霊夢「あんただってそうでしょうが!」

 

蓮 「僕は違うよ!」

 

霊夢「出たわよ自分が正しいと思ってる自己中!」

 

蓮 「自己中ってどういう意味さ!」

 

霊夢「そのまんまの意味よ!」

 

何でかな凄いイライラしてきた。

 

蓮 「そういう霊夢こそ我が儘が度を過ぎてるんだ

   よ周りを考えたことはあるねぇっ?」

 

霊夢「知らないわよそんなもん!」

 

蓮 「本当人の気苦労も知らないでさ!」

 

霊夢「あんたが気苦労?はんっ!笑わせるのも大概

   になさいよ!それはこっちの台詞よ!今だか

   ら言うけどあんたを心配して損したわ!」

 

心配される筋合いはないんだけど。寧ろ心配しているのはこっちなんだけど。

 

蓮 「こっちこそ霊夢に心配される筋合いはないね

   自分は自分でできるよ!」

 

霊夢「出来てないから言ってんでしょうが!」

 

蓮 「何だって!」

 

霊夢「何よ!!」

 

お互いに睨み合いそして霊夢が口を開く。

 

霊夢「もう帰ってくんなこのボンクラ!」

 

誰がボンクラだ。この金欲ガメツイ強欲巫女が。

 

蓮 「全然構わないよ霊夢こそ勝手にしなよ!僕の

   方こそもう呆れたよ!」

 

霊夢「あっそうじゃあね見ず知らずの流浪人!」

 

蓮 「こちらこそ♪金銭欲&欲物がガメツイ巫女

   様♪」

 

お互いに背中を向き合うと霊夢はふわふわと神社の方向に飛び去っていった。もう知るか暫くはほっとこう。とりあえずは喧嘩を見ていた4人に謝罪しないとと思い4人に近づき頭を下げる。

 

蓮 「お騒がせしました」

 

聖 「良かったんですか?」

 

蓮 「良いんです‥‥人が心配していればあぁでもな

   いこうでもないって‥‥それに今回の霊夢は勝

   手しすぎたんで自業自得です」

 

耶狛「蓮くん帰る家がないけどどうするの?」

 

言われてみるとそうだ。もう博麗神社には帰りたくても帰れないしどうしようか。

 

蓮 「言われてみると‥‥考えてませんでしたね」

 

聖 「なら内の寺に来ますか?」

 

神子「いやそれだったら私の所に来ないか?」

 

優しさで言ってくれているとは思うが何か宗教の勧誘を受けているみたいだ。それにとりあえずの寝床ならもう考えてある。

 

蓮 「う~ん流石にそこまで世話になる訳にはいき

   ませんので仕方ないんで今日は寺小屋に寝泊

   まりしようかなと」

 

神子「深夜だが大丈夫なのか?」

 

蓮 「えぇ慧音先生は何時も自分の家で寝ています

   し夜中の寺子屋は基本的に誰もいないんです

   よね」

 

聖 「そうなんですか‥‥」

 

寺子屋には先程に寝ていた休憩室がある。そこでとりあえずは一夜を過ごせば充分だ。

 

聖 「そうですかもし困ったら何時でも家に来て下

   さいね♪」

 

神子「私も構わんからな」

 

蓮 「アハハ‥‥無理そうなら寄りますね………」

 

本当にやらかした気分だ。頃合いを見て霊夢に謝罪をしないとな。

 

耶狛「とりあえずやる事もやったし帰らない?夜中

   だしタダでさここで暴れちゃってるから速く

   帰らないと皆ここに居づらくなるんじゃない

   かな?」

 

全員「………あっ」

 

今の発言で気づいたかもだけど掘っ立て小屋を壊したりしているため犯人扱いされる前に速く帰った方が良いと思う。

 

神子「だな早く帰るか‥‥面霊気は私達が保護で構わ

   ないよな?」

 

聖 「えぇ面ができるまではよろしいかと」

 

耶狛「うんそれは賛成だねそれと出来る限り早く作

   ってあげてね?じゃないと同じことが起こる

   から」

 

秦 「面を頼むぞ」

 

神子「任せておけ♪とびっきりのを作ってやる♪」

 

これでこの異変もしっかりと終わりそうでよかった‥‥霊夢との仲も終わりそうな感じだが。

 

耶狛「それじゃ今晩はありがとうね♪それじゃあま

   たね♪」

 

聖 「それでは♪」

 

神子「あぁ♪」

 

秦 「またな♪」

 

蓮 「お気をつけて」

 

そうして皆は散り散りになると自分は寺子屋の休憩室に戻る。そして神楽を置き、

 

蓮 「………やっちゃったなぁ」

 

霊夢と喧嘩したことを少し後悔するのだった。




怠惰「てな訳で今回はここまでです」

鈴蘭「やっちゃったねぇ蓮くん」

狗神「‥‥これ修復できんのかすら分からんな」

神楽「れっ蓮さんならすぐに謝りにでも」

怠惰「神楽ちゃん君の主人はとてつもないヘタレだ
   けどその可能性にかける?」

神楽「‥‥ごめんなさい」

鈴蘭「まっまぁでも蓮くんはヘタレだけどやる時は
   ビシッと‥‥ごめん決めれないよね」

狗神「おいおい良い所の1つや2つぐらいは‥‥」

怠惰「じゃあ言ってみなよ♪」

狗神「なっえぇと‥‥すまん思い付かん」

怠惰「結論:蓮くんはヘタレ」

神楽「でっでもそんなすぐに結論付けて諦めるわけ
   には!」

怠惰「はてさてどうかねぇ♪さてとそんじゃ今回は
   ここまでかな♪それと明日からはテスト期間
   のための勉強がしたいので1週間程はお休み
   とさせていただきます」

鈴蘭「でもポケモンは?」

怠惰「出来上がっているから明日投稿して来週の水
   曜日までお休みとさせてください!」

狗神「すまんなこれを落とすとリアルのこいつ留年
   かもしれないんだ」

神楽「すみません」

怠惰「とりあえずはそんな感じなのでお願い致しま
   すそれでは今回はここまで!」

鈴蘭「また来週の水曜日もよろしくね♪」

神楽「それでは読者様♪」

狗神「またな」


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第294話 1ヶ月の休暇と放浪の旅

こんばんは読者様、そしてお久々です怠惰のクソ悪魔です。また今回からもよろしくお願い致します。それでは本編へどうぞ。


朝日が照らし自分は眠い瞼を開けて天井を見る。何時もと違う天井そうだ霊夢と喧嘩して寺子屋に泊まったんだったけ。体をお越し首を回す。

 

蓮 「………眠い」

 

やはり寝たのが深夜の丑三つ時というだけあってすごく眠い。だが起きて準備しないと今日はバイトだし。起き上がり井戸へと向かう。

 

蓮 「ふぅ」

 

井戸で顔を洗い喉を潤し目を覚ます。そしてとりあえず何処かで朝食を取らないとと思い寺子屋を出て人里を歩くと、

 

蓮 「ん?」

 

何かギャーギャーと人だかりが出来て騒いでいる。そこへと行ってみると、

 

蓮   ( ̄□ ̄;)

 

男性「誰だ本当に小屋を壊した奴は!」

 

男性「直すのも骨折れ作業なんだぞ!」

 

女性「老朽が進んでたから崩れたのかしら?」

 

女性「さぁ?まさか妖怪の仕業かも?」

 

女性「やだ怖い」

 

ヤバい昨日偶然にも壊してしまった掘っ立て小屋だ。もう騒ぎになってるとは自分は何も見なかったと言い聞かせて通りすぎる。

 

蓮 「………朝食どこで食べよう」

 

等と考えながら歩くと蕎麦屋の店主である男性が暖簾を入り口に掲げていてもう開きそうな雰囲気だ。朝飯は暖かい蕎麦でも食べるか。

 

蓮 「あの開いてますか?」

 

店員「おぉ蓮先生えぇ開いてますよ♪注文は?」

 

蓮 「掛け蕎麦を1つ」

 

店員「あいよ♪中で待っててくださいな」

 

言われた通り中で暫く待つと掛け蕎麦が出てきた。

 

店員「あい掛け蕎麦ね」

 

蓮 「あれ?天婦羅が‥‥」

 

店員「サービスさ♪家の娘が世話になってるからね

   食べてって下さいよ♪」

 

蓮 「すいませんありがとうございます」

 

お礼を言い箸を取ると手を合わせて、

 

蓮 「いただきます」

 

と、一言を呟き朝食を取り始める。

 

店員「しっかし蓮先生が朝早くから珍しいね」

 

蓮 「えぇまぁ色々ありまして‥‥」

 

店員「さてはこれと何かあったかい?」

 

小指を立ててズバリと言い当ててきたよ。

 

蓮 「えぇまぁ‥‥」

 

店員「まぁ仲直りは速めにしなよ?」

 

蓮 「アハハ‥‥えぇ」

 

そうして掛け蕎麦を食べ終えると代金をカウンターに置き、

 

蓮 「それではごちそうさまでしたそれとサービス

   をありがとうございました」

 

店員「あいよ~またどうぞ♪」

 

店を出て寺子屋へと向かうと、

 

慧音「速いな蓮!?」

 

蓮 「あっ慧音先生おはようございます」

 

バッタリと慧音と会う様子からして今から寺子屋に向かう感じだ。

 

慧音「何があった変な物でも!?」

 

蓮 「いやいや流石にないですよ」

 

慧音「お前が速いのは可笑しすぎるすぐに竹林の医

   者に!」

 

蓮 「だから大丈夫ですから!?」

 

酷いな少し早いだけこれだよ。それは何時も大体は出勤時間内ギリギリで来るとはいえここまで言われるとは。

 

慧音「さては何かあったな?」

 

蓮 「えぇまぁ」

 

慧音「詳しく聞かせてくれるか?」

 

蓮 「そうですね」

 

寺子屋に向かいながら事の発端からその後の事まで喋る。

 

慧音「聞いてるとそれは霊夢も悪いとは思うがお前

   も悪いな蓮」

 

蓮 「えぇだからちょっと後悔していたりしていま

   すね‥‥」

 

慧音「なら速めに仲を直せよ?」

 

それはそうなのだがあの霊夢が許すわけないしな。恐らく神社に近づこうものなら無数の針が飛んできて針山になる恐れがあるため何日かはそっとしておかないと。待てよ何日かそっとしておくのなら武者修行にでも出ようかな。

 

蓮 「慧音先生」

 

慧音「ん?何だ蓮?」

 

蓮 「とても失礼かと思いますが言わせてください」

 

慧音「どっどうしたんだ!?」

 

頭を下げてただ一言、

 

蓮 「一ヶ月のぐらい休暇をいただけませんか!」

 

慧音「………へっ!?」

 

驚くと今度はおいおいといった顔をした。

 

慧音「お前は人の話を聞いていたか?」

 

蓮 「聞いてましたが思ったんですよ逆に考えるん

   だ帰れないなら帰らなければ良いさと」

 

慧音「‥‥お前は開き直るって言葉を知ってるか?」

 

蓮 「いやでも仲直りって言っても今帰ったら霊夢

   に剣山にされて追い返される未来しかないで

   すよ‥‥それなら暫くは霊夢も僕には会いたく

   はないだろう思って‥‥ダメですか?」

 

呆れながらも慧音は考える。そして溜め息を吐くと、

 

慧音「まぁそれはお前の勝手だから私が言うことで

   はないがまぁ良いかその代わり1ヶ月も休み

   を取るんだ生従達のために土産話を頼めない

   か?」

 

蓮 「土産話ですか?」

 

慧音「あぁ何があったとか何をしたみたいな事をな

   どうしても人間達は妖怪達のせいで人里より

   外へ出るのは大変でな子供なんてのはもって

   の他ならないだから生徒達の見聞を広めるた

   めに冒険談を聞かせてほしい」

 

蓮 「そんな事で良いなら♪」

 

誇れるような冒険談を語れれば良いが果たしてその冒険談を語れるほどの冒険が出来るだろうか。

 

慧音「なら契約成立だな♪だが今日の仕事はしっか

   りとやれよ?」

 

蓮 「それは勿論ですよ!」

 

等と会話をしていると寺子屋へとたどり着く。

 

慧音「さて頼むぞ蓮」

 

蓮 「えぇ勿論ですよ」

 

そうして寺子屋へと入り1日のバイトが始まった。

 

慧音「ではここで問題だが今日出てきたこの坂之上

   田村麻呂そのの奥さんの名は分かるかな?」

 

蓮 「………凄くマイナーな問題ですね」

 

これまたマイナーな問題だな。生徒達も悩みに悩んでるよ。どうヒントを出せば良いかな。

 

蓮 「皆はこの前にやった三明の剣は分かるよね?

   それがヒントだよ♪」

 

と、言うと生徒達が手をあげた。

 

生徒「はい鈴鹿御前または立烏帽子」

 

慧音「正解だ♪ならお復習として蓮先生からも出た

   三明の剣の名前は分かるか?」

 

生徒「えぇと大通連に小通連それと顕明連です!」

 

慧音「満点だ♪」

 

流石はよく覚えている嬉しい限りだが時々に思う。この歴史の授業深く掘り下げすぎじゃないと。そんな事を思いながらも歴史が終わり国語、数学といった授業が終わり寺子屋の1日は終了した。

 

慧音「よし今日はここまでだまた明日な♪」

 

生徒「はぁ~い!」

 

生徒「先生ありがとうございました!」

 

生徒「さようなら♪」

 

と、挨拶を交わし生徒達は帰っていった。

 

慧音「さてと‥‥蓮お前はさっき放浪の旅とか言って

   いたが宛はあるのか?」

 

蓮 「ないからこそ放浪の旅なんじゃないですか」

 

慧音「はぁ‥‥苦しくなったら何時でも戻ってくるん

   だぞ?」

 

と、言いながら給料袋を渡してくる。それを受け取り笑顔で、

 

蓮 「えぇそのつもりです‥‥あっもしですよ霊夢が

   訪ねてきたら放浪の旅に出たって伝えてくれ

   ませんか?」

 

もしものために伝えておくと慧音は若干だが呆れながら、

 

慧音「分かった‥‥本当に無茶するなよ?」

 

蓮 「えぇそれでは♪」

 

寺子屋を出て自分は人里から離れるのだった。

 

蓮 「何処に行こうかな」

 

そうして宛のない旅が始まったのだった。




怠惰「ではでは久々にありがとうございました」

鈴蘭「こうして見ると蓮くんのヘタレ具合が酷い
   ねぇ」

狗神「まぁ彼奴はヘタレだからな」

神楽「ひっ酷い事をさらりと言いますねぇ」

怠惰「でもさそんなヘタれだけれどこれまで色々な
   死戦を潜り抜けた男だからねそれにヘタレだ
   からこそ命大事にな戦い方をする行ける場面
   ならガンガン攻めて危なくなったら回避に集
   中して状況を見て逃げるみたいなね」

狗神「確かに小僧の戦い方そのものだな」

鈴蘭「ヘタレらしい戦い方だね」

神楽「でもそんな戦い方をするからこそある意味で
   死戦を潜り抜けれるんしょうね」

怠惰「まぁ俺はそういう奴の方が長生きすると思っ
   てるけどねただ周りが死にたがりまたは最早
   不死身かよみたいな奴しかいないからねぇ」

狗神「それはお前の周りが可笑しいだけだ」

怠惰「だねぇ‥‥さてと時間もそろそろだし今回はこ
   の辺にしますか」

鈴蘭「だね♪それじゃ今回はここまでね♪」

神楽「また明日からもよろしくお願い致します」

狗神「そんじゃあな読者様」

怠惰「バイバイ♪」


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第295話 山へ

こんばんは読者様、今回のテストは恐らく赤点あるだろうなと思っている怠惰のクソ悪魔です。今回は色々と難しいイメージだった気がします。それではこんな話しは止めにしてそろそろ本編へどうぞ。


人里を離れ自分は宛もなくただ心を無にして妖怪の山を登っていた。

 

蓮 「………どうしようかな」

 

修行の旅は良いもののどうするか。とりあえずは誰かに指南を受けながら修行かな。となると思い付くのは、

 

蓮 「………神奈子さんかな?」

 

軍神と言われる八坂神奈子ならば何か指南してくれるだろうか。もしくは、

 

蓮 「理久兎さんもありかな?」

 

自由の身なんだし地底に行ってかつて百鬼夜行の総大将であり永琳先生曰く、軍の最強教官と言われた理久兎からの指南もありと思った。

 

蓮 「1ヶ月という猶予の中でどれだけ強くなれる

   のかな」

 

実際1ヶ月だがこう2年後にシャ(ピー)ンディーでみたいな感じで少しでも強くはなれるだろうかと疑問に思うと共にどこまで出来るのかという期待もしてくる。

 

蓮 「とりあえずは守矢神社に行ってみよう」

 

そうして考えた末に守矢神社へと向かうのだった。守矢神社に着くと鳥居をくぐり奥へと進んでいくと、

 

早苗「参拝客が!わざわざって‥‥あれ?」

 

蓮 「こんにちは早苗さん♪」

 

早苗「蓮さん!?」

 

どうやら参拝客と間違えて来たみたいだ。何か期待を裏切るようで悪いことをしたかな。

 

早苗「蓮さん今日は何しにここへ?」

 

蓮 「えっと神奈子さんっていますか?」

 

早苗「神奈子様ですか?何で神奈子様に御用事があ

   るんですか?」

 

蓮 「いやまぁ‥‥」

 

と、言っていると本殿から神奈子が出てきた。

 

八坂「ほうまた珍しい客が来てるねぇ」

 

蓮 「こんにちは神奈子さん」

 

八坂「………来た理由は大体は察したよ」

 

蓮 「えっ?」

 

どうして来た理由を察したのだろう。神奈子には一言も言った覚えはないのだが、

 

八坂「どうしてって顔してるね?それはあんたの目

   さ‥‥今のあんたの目はさながら獲物を狩る獣

   と大差変わらないよ?」

 

早苗「まっまさか蓮さん神社やぶりですか!?」

 

蓮 「どうしてそうなるんですか!?」

 

流石にそんなバカみたいな事はしない。いくら神社同士のライバル関係だとしても、それに自分は穏便派だし。だが大方の事を目で察するとは流石は軍神だけある。

 

八坂「神社やぶりでもなければ何なのかしら?」

 

蓮 「実は‥‥」

 

ことの経緯やここまで来た理由、主に霊夢と喧嘩した事や1ヶ月の間で色々な者達から指南を受けたい等のそれはもう色々な事を話す。それを聞いた早苗は呆れ顔をして神奈子はケラケラと笑う。

 

八坂「へぇ霊夢と喧嘩ねぇ」

 

早苗「霊夢さんには手を焼かされているみたいです

   ね蓮さん」

 

蓮 「アハハ‥‥それで話した通りですが自分に戦い

   の指南をお願いできますでしょうか?」

 

八坂「そうだねぇ‥‥なら問いたいお前は何のために

   力を振るうんだい?」

 

何のために振るうかそんなの決まっている。

 

蓮 「守りたい物を守るためにですかね」

 

昨日の深夜に見たあんな夢のような結果にならないために皆や霊夢を守るために力を振るいたい。

 

八坂「そう真っ直ぐな目ね♪良いわなら色々と教え

   てあげる♪それに貴方の話を聞いていると他

   の者からも教えを受けたいみたいだしそうね

   1週間みっちりと稽古をつけてあげるわ♪」

 

蓮 「本当ですか!」

 

八坂「えぇ♪神も暇するものでねこうした暇潰しに

   なる事には積極的なのよ♪まぁどこぞのバカ

   理神はそうでもなさそうだけどねぇ」

 

理神ってそれ完璧に理久兎さんだよね。やっぱり理久兎さんは

 

八坂「さてとそうと決まったら早速稽古としましょ

   うか♪」

 

そう言うといくつもの柱を空中に出現させる。

 

八坂「攻撃を行うから貴方の思った通りに避ける又

   は受け流すなりしてみなさい無論だけど私に

   攻撃してきてくれても一向に構わないわ!」

 

その一言で空中に連なった柱がさながら弾丸のように降り注ぐ。

 

蓮 「おわっ!?」

 

前の弾幕ごっこで見た柱よりも全然早い。攻撃しても良いとは言ったがそんな事をする暇もないぐらい早く避けるのが精一杯だ。

 

八坂「それとこれは弾幕ごっこなんていう甘いもの

   ではないわよ!」

 

蓮 「っ!そのようで!」

 

八坂「ほら!」

 

自分を中心に四方八方を柱で固められ動きを制限されると頭上から大きな柱が落ちてくる。

 

蓮 「それぐらいなら!」

 

自分を囲う柱を壁蹴りの両様で跳躍していき囲いから回避すると同時に柱が落ちた。

 

八坂「良い動きだこと流石は何度も死戦を潜り抜け

   ただけはあるわね」

 

蓮 「そんな大それた事はしてませんよ!」

 

空中で斬撃波を放とうとしたが隙を与えてもらえず自分を取り囲んだ柱が一斉に此方へと向かってくる。

 

蓮 「そうくるのなら!」

 

柱に向かって一気に滑空し避けそして柱を足場にして壁蹴りまたは柱を走り神奈子へと間合いを摘める。

 

八坂「良いわよこうでないと教え概がないものね!

   久々にたぎってきたわ!」

 

抜刀した神楽で神奈子へと斬りかかるが神奈子は何処からともなく注連縄を出すと注連縄で一太刀を抑えた。

 

蓮 「まさか注連縄で防がれるとは」

 

八坂「状況判断そして向かっていく勇気それは素直

   に評価はするわ‥‥けれどもう少し貴方は落ち

   着く心の余裕つまり平常心が欠けてるわね」

 

と、言った直後に神楽を抑えた注連縄が生きているかのように動き自分を締め上げ拘束する。

 

蓮 「ぐっ!」

 

抜け出そうと試みるがきつく締め上げられ動けない。そして頭上ギリギリには柱が浮いているのに気づく。

 

八坂「終わりね」

 

柱がゆっくりと上がっていき消えると注連縄もほどけた。何時でも止めがさせる状況だったこの試合?は自分の負けだ。

 

八坂「とても素晴らしかったわ♪人間がここまで出

   来るのなら上出来よ♪これは指南するのが本

   当に楽しみね♪」

 

蓮 「あっありがとうございます」

 

立ち上がり神楽を鞘に納めて頭を下げる。軍神にここまで言ってもらえるのなら嬉しい限りだ。

 

早苗「お疲れ様です♪神奈子様それに蓮さん♪です

   けど御二方に聞きたいんですが周りは見てい

   らっしゃいますか♪」

 

蓮 「えっ‥‥あっこっこれって」

 

八坂「あっ………」

 

あえて言おう。大きな柱が地面に刺さったりとする戦いをしたのだ。そんな事をすれば境内が荒れ放題になるのは当たり前だ。

 

早苗「神奈子様しっかりと元通りにするまでご飯と

   お酒は無しです!それと蓮さんも同様に同じ

   ですよ!」

 

と、怒った早苗は神社の中に入っていった。

 

八坂「さっ早苗ぇぇ!!?」

 

蓮 「神奈子さん掃除なら僕がやります♪元々は僕

   が押し掛けたのが原因ですしね」

 

八坂「いや!それなら私もやるこの境内の惨状は私

   がしたものだしそれにやらないと早苗に怒ら

   れるし諏訪子にはバカにされてしまうわ」

 

蓮 「なら2人で終わらせましょう」

 

八坂「そうね‥‥」

 

そうして自分と神奈子は修行で滅茶苦茶になってしまっま守矢神社の後片付けをして今日1日は終わりを迎えたのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「なぁ1ヶ月の間は各地を巡って修行するんだ
   よな?」

神楽「みたいですね‥‥?」

鈴蘭「多分蓮くんの台詞的に理久兎が指南役対象な
   のは分かるけど後2人は誰なんだろ?」

怠惰「一応は考えとして‥‥いやこれは言わないでお
   こうかな♪」

狗神「なっ良いところで!?」

怠惰「まぁヒントとしては蓮くんより年配の方々で
   あるそして蓮くんが必ず1回は会っている者
   達だよ♪あっちとこっちの2つの小説を合計
   したら5回以上は出演してるね♪」

鈴蘭「それって東方の既存キャラ?」

怠惰「さぁどうだろうねぇ~♪」

神楽「もう怠惰様は‥‥」

怠惰「ハハハッまぁ予想してみよね♪それじゃそろ
   そろ時間だから今回はここでお開き!」

鈴蘭「はいはいそれじゃ読者様また次回もよろしく
   ね♪」

神楽「それではまた次回もお願い致します」

狗神「そんじゃあな」


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第296話 次なる地

こんばんは読者様、疲れ目なのか目の奥が痛くまばたきが出来にくくなっている怠惰のクソ悪魔です。完璧に疲れ目ですよねこれ‥‥さてとそんな話もこのぐらいにして遅れましたが本編へどうぞ。


守矢神社に滞在すること、かれこれ早いことに6日程の時間が流れる。

 

洩矢「アハハ♪ほらここだよ」

 

蓮 「っ!」

 

向かってくる大地の槍を避ける。だが、

 

八坂「甘いぞ蓮!」

 

空から柱が降り注ぐ。柱をチラ見し落ちる場所を予測しつつ避けていき、

 

蓮 「てりゃ!」

 

神楽を振るい斬撃波を飛ばすが神奈子は柱を盾にして、諏訪子は大地から壁を作り斬撃波を防ぐ。

 

洩矢「やるねぇ蓮♪」

 

八坂「あぉ前よりも動きに余裕が出てきているな」

 

現在、守矢神社から少し離れた場所で蓮は神奈子そして諏訪子を交えて指南をしてもらっていた。

 

八坂「だがこれはどうかしらね‥‥落雷!」

 

洩矢「行くよミシャグジ様!」

 

青空が黒い曇天の空となり稲光が輝く。そして地上では大きな白蛇が並び立つ。そして無数の落雷が落ちると同時にミシャグジさま達が襲いかかってきた。

 

蓮 「金狐化!」

 

金狐化で身体能力を今なら出せる可能な限りの力を上昇させて迫り来るミシャグジ様を避け落雷を回避していく。

 

八坂「3‥2‥1………そこまで!」

 

神奈子の一言でピタリと落雷は止まりミシャグジ様は動かなくなる。そして曇天の空は元の快晴に戻りミシャグジ様は地中に潜って姿を消す。自分も地上へと降り金狐化を解き神楽を納める。

 

八坂「見事だったぞ蓮」

 

洩矢「あれだけの攻撃を避けれるのは凄いよ♪」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

礼儀をもって頭を下げる。この1週間で少しは実力が付いたと自分も少なからずだが実感が出来た。

 

八坂「さてとそろそろお昼にしましょうか」

 

洩矢「今日のご飯は何かな♪」

 

八坂「諏訪子また昨日みたいに私のおかずを取った

   りしたら今度は特大の御柱を落とすわよ?」

 

洩矢「やってみなよ♪その時はミシャグジ様をぶつ

   けるから」

 

昨日は酷かった。焼き魚の奪い合いをして守矢神社が倒壊する一歩手前だった。この光景を見ていて思うこの2神を止めれる早苗は結構凄いなと。

 

蓮 「アハハ‥‥」

 

もうこれには苦笑いしか出来ないよ。そうして自分達は守矢神社へと戻る。

 

八坂「帰ったよ早苗」

 

洩矢「早苗ごはんをお願い」

 

早苗「はぁ~い!」

 

そうして早苗が料理を作り食卓に並ぶ。今日の昼御飯は筑前煮と白米そして味噌汁だった。

 

全員「いただきます」

 

そうして自分達は昼食を取るが、

 

八坂「諏訪子♪この蓮根は私のよ?」

 

洩矢「良いではないか♪」

 

八坂「良くないわよ!?」

 

また喧嘩が始まりそうな雰囲気だ。それを見かねた早苗は箸を置き、

 

早苗「お二人共やめてください!」

 

と、一括すると2神は静まる。

 

洩矢「ごめんなさい」

 

八坂「まったく‥‥」

 

普段の博麗神社で見る早苗とは比較にならない程に頼もしく見えるのは気のせいだろうか。

 

八坂「それで蓮はこの昼食を取ったら旅立つのかし

   ら?」

 

蓮 「はい他にも見て回って見聞を広めようかなっ

   て思ってますしね」

 

洩矢「何かこうして見ると理久兎を思い出すよ♪」

 

蓮 「理久兎さんですか?」

 

早苗「そういえば昔に来たんでしたよね?」

 

洩矢「そうそう最初に来たのはかれこれもう何千年

   ってぐらい前なんだよ♪」

 

それは初耳だ。理久兎も今の自分みたいいや恐らく自分よりも放浪の旅をしていたのだろうか。

 

洩矢「懐かしいなぁ♪昔に理久兎を引き留めようか

   なって考えて実行したにはしたけど結局は根

   なし草で風の向くままに旅立っていったから

   ねぇ」

 

八坂「まぁまさか今みたくすぐに会えるようになる

   とは思わなかったけどね」

 

洩矢「だよねぇ~」

 

理久兎さんって聞いてると流浪の旅人って感じだったんだな。今の姿を見ていると全然想像つかないや。

 

洩矢「それからここだけの話になるけど早苗のご先

   祖様は理久兎に猛烈求婚アタックしたけれど

   見事にスルーされたりもしたんだよ♪」

 

蓮 「そうなんですか!?」

 

早苗「………ご先祖様は何を考えていたんでしょうか

   子孫の私でも分かりませんね‥‥」

 

八坂「彼奴は顔だけは良いんだが性格は本当に天然

   と言うか‥‥」

 

洩矢「女たらしに見えて女たらしじゃないんだよね

   無自覚に女性を落としていくから尚更に質が

   悪いんだよねぇ‥‥」

 

知り合い‥‥いや友人だからかなのか凄い愚痴話になってる。

 

洩矢「久々に会ったと思ったら色々とあって最初は

   整理するのにも大変だったよ」

 

八坂「本当にね」

 

蓮 「アハハ‥‥」

 

だが愚痴を言うには言うが何やかんやで楽しそうに話していると思った。

 

八坂「それで?次は誰から指南を受けようとしてい

   るのかしら?」

 

蓮 「えっとまぁ先程から話してる理久兎さんの元

   に行こうかなって」

 

洩矢「なら覚悟した方がいいよ?言っても私は本当

   に数日間しか理久兎の元で修行したんだけど

   理久兎の修行はスパルタだからね………」

 

一体どんな修行をしたんだ。諏訪子の顔がみるみると真っ青になっていってるよ。

 

八坂「彼奴の事だから世界にただ1つの秘宝を見つ

   けるまで帰ってくるなとかありそうね」

 

洩矢「いやいやそれだったら裸同然の生身で須佐乃

   王と戦ってこいとかありそうだよ?」

 

本当に理久兎を何だと思っているのだろうか。そんなに厳しかったのだろうか。

 

早苗「でっでも諏訪子様が受けた修行は今から何千

   と昔ですし今は丸くなっている筈では?」

 

洩矢「だと良いんだけどねぇ‥‥保険には入っておき

   なよ蓮?」

 

蓮 「死ぬ前提ですか!!?」

 

死ぬなんて真っ平ごめんだ。それにあくまでも諏訪子から見てだから自分から見たら違うかもしれないじゃないか。実際どうなのかは不明だが。

 

早苗「えっとお墓は‥‥」

 

蓮 「だから止めてくださいって!?」

 

そうしてそんな会話をしつつも食事が終わる。

 

全員「ごちそうさまでした」

 

と、一言を皆で述べる。自分は正座から頭を下げて、

 

蓮 「1週間ありがとうございました」

 

1週間お世話になった感謝を込めて礼を述べる。

 

八坂「あらそんなに改まんなくても良いのよ?」

 

洩矢「そうそう♪」

 

早苗「蓮さんもお気を着けて下さいね♪」

 

蓮 「はい♪」

 

そうして神社を出て守矢神社の入り口鳥居の前に来ると神奈子、諏訪子、早苗の3人も着いてくる。

 

八坂「頑張って頂戴ね」

 

洩矢「生きて帰るんだよ」

 

早苗「頑張って下さい♪」

 

蓮 「はい♪それではありがとうございました♪」

 

そうして守矢神社を出てまた宛のない放浪の旅を再開するのだった。




怠惰「それでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「怠惰大丈夫?」

怠惰「悪いねぇ‥‥疲れ目か何かで目の奥が痛くて
   ねぇしまいには少しふらついたよ」

神楽「テレビスマホ等のやり過ぎは本当に目を悪
   くしますので程々に」

狗神「あぁお前がいないと誰が投稿するんだ?」

怠惰「まぁうん心には止めておくよ」

神楽「しかし遊び人の怠惰様が目を悪くするとはど
   れくらい弄っていたんですか?」

怠惰「そんな弄ってないよただパソコンのテストで
   1時間30分ぐらい小さい文字とにらめっこ
   した後から調子が悪くてね」

鈴蘭「疲れ目だねさっさと寝な」

怠惰「あぁそうするわ‥‥さてとそんじゃ時間も丁度
   良いから今回はここまでそれと遅れてすんま
   せんでした」

狗神「遅刻魔め‥‥」

鈴蘭「とりあえず次回もよろしくね♪」

神楽「それでは読者様」

怠惰「またな♪」


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第297話 次なる地は天狗の里

こんばんは読者様、DBDの生存者側の視点を楽しんでいる怠惰のクソ悪魔です。やっていると何故かマナーの悪いキラーばかりに出会ってしまう事が多い今日この頃‥‥さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


守矢神社を後にした蓮だが視点は今一度変わり博麗神社では、

 

霊夢「‥‥」

 

ポツンと霊夢は身なりを整えず縁側に座りお茶も飲まずにボーとしていた。昔みたいな1人の生活に戻り数日間は1人を楽しむだけ楽しんだがそれから先は満たされていなかった。

 

霊夢「………あぁ~!何でこんなボンヤリしなきゃな

   らないのよ!?」

 

喧嘩別れしたにはしたがいい加減に帰ってこいと思った。もうかれこれ1週間は経過してるってのに今なら帰ってきて謝ってくれるなら許すのに。

 

霊夢「はぁ………」

 

そんな感じで霊夢が悶えている事を知らず蓮は1人妖怪の山に入って散策していた。

 

蓮 「ふぅ‥‥次は何処で指南を受けようかな」

 

何処で指南を受けるか考えていた。理久兎の所も良いが諏訪子の話曰く死ぬ覚悟で挑まなければ大変な事になると聞いているので皆から色々な指南を受けて最後の週に向かおうと考えた。

 

蓮 「何処かにいないかなぁ」

 

等と呟きながら歩いていると、

 

? 「あやや!蓮さんじゃないですか」

 

蓮 「えっこの声‥‥あっ文さん」

 

上を見てみると黒い翼を羽ばたかせながら飛ぶ文がいた。そう言えば妖怪の山を牛耳っているのって文達天狗一派だったけ。文が降りてくると自分の足元から顔を見ると、

 

文 「何か美味しいスクープの臭いがしますねぇ」

 

蓮 「そっそんな事はないですよ!?」

 

文 「ふ~ん‥‥まぁ良いでしょうそれでどうしてこ

   こへ?」

 

蓮 「あぁえぇと実は自分に指南をしてくれる方を

   探してまして文さんは何かご存知はないです

   か?」

 

誰か良い指南役を引き受けてくれる者がいないかを聞くと文は腕を組んで考えて、

 

文 「そうですねぇ‥‥理久兎さんとか?」

 

蓮 「それは無しでお願いします」

 

文 「後は山神社の軍神とか?」

 

蓮 「それは行ってきたばかりですね‥‥」

 

やはり文も同じことを考えるのだな。

 

文 「後は‥‥あまり私はオススメはしませんが天魔

   様とかですかねぇ?」

 

天魔様‥‥確か前に何回かは見たことのある凛としていたあの女性天狗か。

 

蓮 「何でまた天魔様なんですか?」

 

文 「昔に一度だけ弟子を取ったんですよ確か名前

   は‥‥う何とかでしたね?」

 

誰だろう。だが弟子を取ったのなら是非とも色々と教えてもらいたい。

 

蓮 「えっと指南ってしてくださるんですかね」

 

文 「さぁ~ただでさ面倒くさがりで日がな1日は

   煎餅をかじって御座寝する姿はさながら干物

   女と同じですからねぇ」

 

サラッと天魔様をディスったけど大丈夫かな。というか自分が見て感じた天魔様と全然違うんだが。

 

文 「それに天狗の里はただでさ余所者‥‥特に人間

   には当たり風が強いですからね」

 

蓮 「まぁここに僕がいる時点でどうかと思います

   けどねぇ」

 

文 「確かにそうですね♪まぁ物は試しで聞いてみ

   ましょうこれは私と知り合いというだけで紹

   介するんですから感謝してくださいね♪」

 

蓮 「アハハ‥‥えっとお手柔らかにお願いします」

 

そうして文に連れられて自分は天狗の里の入り口へと来る。

 

白狼「止まれ人間ここから先は」

 

文 「彼は私の客です通してください」

 

白狼「………分かった」

 

白狼天狗の通せんぼがあったが何とか里に入ると里に住む天狗達が自分を見て色々と囁く。

 

文 「さてとこっちですよ」

 

と、言うと文は天狗達の姿が見えない裏手の井戸の前に来ると井戸の入っていく。それに続き自分もついていく。

 

蓮 「何でまた井戸なんですか?」

 

文 「天魔様の家の前には門番がいますので蓮さん

   だとすぐに追い返されるのが目に見えますか

   らねそれならば監視がない裏道から行くのが

   正解ですよ♪」

 

井戸の底へと来ると文は積まれた石の一部を触ると隠し通路が現れた。

 

文 「こっちですよ♪」

 

蓮 「まるで忍者屋敷みたいだ」

 

そうしてその通路を通っていくと木の道へと変わる。狭い通路を通っていくと先の方で光が漏れているのに気づく。

 

文 「着きましたよ♪」

 

そう言い文はその先へと行くため自分も着いていくとそには、

 

? 「うぅ~ん♪煎餅と共に飲むならほうじ茶が良

   く合うなぁ♪」

 

文 「ねっ?」

 

蓮  (ー_ー)

 

目の前で天魔様がおっさん臭い事を述べながら御座寝して煎餅を貪りながらほうじ茶を飲んでいた。凛としていた天魔様は何処かに旅行しているようだ。

 

文 「風雅お姉‥‥いや天魔様」

 

風雅「どひゃ~文!?お前何時から‥‥って!?お前

   隠し通路を使うなって何度も言っているだろ

   うが!?」

 

驚いた姿も凄く親父臭い驚き方だ。やっぱり文の言う通りダメな天魔様なのかもしれない。

 

風雅「それと‥‥お前は博麗の小僧か?何でここにい

   るんだ?」

 

蓮 「えっと‥‥天魔様!藪から棒ではあると重々と

   承知はしていますが!」

 

両膝をつき頭を下げる。

 

蓮 「一週間だけで良いです自分に指南をして下さ

   いませんか!」

 

風雅「ぶふぅ!!?」

 

天魔様が驚くと頭をかいて、

 

風雅「いやあのなぁ‥‥教えるって言っても何にもな

   いぞ昔に弟子入りしてきた牛若の小僧にも同

   じ事を言ったがなぁ」

 

蓮 「牛若‥‥それってまさか牛若丸ですか!?」

 

風雅「お前さん牛若を知っているのか?」

 

蓮 「えぇ牛若丸‥‥征夷大将軍の源頼朝の実弟にし

   て元服後の名前は源義経ですよね」

 

それを聞くや否や天魔様は興味ありげに座って、

 

風雅「ほうあの牛若の小僧は後世に名を残したと言

   うのだな?」

 

蓮 「それはもう有名な話ですよ外の世界の住人の

   殆どの人が知っていますよ」

 

風雅「そうかぁ‥‥良いことを聞けたなぁ♪」

 

文 「まさかそんなに成長していたとは思いもしま

   せんでしたねぇ」

 

口ぶりからして文も知っているみたいだ。まさか歴史的に有名な牛若丸の事を知っているなんて少し感激した。

 

風雅「なぁなら彼奴はどうなったかは分かるか?」

 

蓮 「………知っている限りで良いのなら教えますが

   聞きますか?」

 

風雅「あぁ頼む」

 

そうして自分は歴史で記されていた義経の知っている限りの事を話した。数々の波乱に見回れた彼が自害したことなども含めて、

 

風雅「そうか‥‥あの小僧には散々と気をつけろと言

   い聞かしたんだがなぁ」

 

文 「本当なら助け船ぐらい出してもと思ったんで

   すがその頃は私達も一番荒れていた時期だっ

   たんですよね」

 

風雅「あぁあのバカ総大将が結局は仮死状態だった

   と言えどいなくなっちまったからなぁ」

 

確か理久兎が作り上げた百鬼夜行がバラバラになったんだったか。それなら大変なのも無理はないか。

 

蓮 「えっと色々と脱線しましたが弟子入りは‥‥」

 

風雅「う~ん‥‥もしかしたら基礎的な事かもしれい

   がそれでも良いか?」

 

蓮 「いえ!基礎的な事であったとしてと自分を見

   つめ直す良い機会だと思っています!」

 

風雅「分かったなら教えてやろう♪まずは皆に挨拶

   をしてこいそれからだ」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

もう一度頭を下げて礼をする。

 

文 「さて蓮さん私も着いて行きますんで挨拶回り

   をしましょうか♪」

 

蓮 「えっとお願いします文さん」

 

そうして自分は里の天狗達の元へと赴き挨拶をして回るのだった。




怠惰「はいはいそれでは今回もありがとうござい
   ました」

狗神「あぁもう一人は天魔だったんだな」

鈴蘭「そういえば牛若丸は後付け設定?」

怠惰「う~ん後付けと言えばそうと言えるけど違う
   と言えば違うかな?」

神楽「と言いますと?」

怠惰「最初の‥‥まぁ~理久兎の方を書いていく中で
   100話あたりにいって義経の事を少し見て
   ねそれでその設定を含めるかって事になって
   さだからこの小説が出来る前からは考えては
   いたし理久兎の方では後付けみたいな感じで
   はあったりするからややこしいんだよね」

鈴蘭「同時進行でやっているとややこしいねぇ」

怠惰「そうなんだよねぇ」

狗神「そういえざ面霊気の時に贈り物がどうとか言
   っていて忘れていたがなんなんだよ?」

怠惰「あぁそれはね~♪じゃんじゃがじゃん~♪」

神楽「それは‥‥何です?」

怠惰「プレステ4♪あっちにも買ったからこっちに
   も人数分ね~♪」

鈴蘭「現代の娯楽要素だね」

狗神「カセットとやらは?」

怠惰「鬼ごっこホラーゲームをインストールしてあ
   るよ♪何時かあっちの後書きの子とやろう」

鈴蘭「ありがとうね怠惰♪」

神楽「ほっホラーって少し不安ですね」

狗神「私らも同じもんだろ」

怠惰「言えるわぁ~さてとそれじゃそろそろ今回は
   ここまでにしようか♪」

狗神「また月曜日な」

鈴蘭「それじゃ読者様」

神楽「ありがとうございました」


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第298話 天魔の修行

こんばんは読者様。スマホを見ていると目がショボショボしてくる怠惰のクソ悪魔です。しかもスランプになっている始末です。参った‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


天狗の里に来て自分は文と共に挨拶回りをしていた。

 

蓮 「お願い致します」

 

天狗「天魔様がそうおっしゃるなら」

 

天狗「仕方があるまいな」

 

と、天狗達はやはり余所者、特に人間がいるのがあまり気に入らないのか渋々と納得していた。

 

文 「ごめんなさいね蓮さん」

 

蓮 「いえ自分が余所者の扱いなのは仕方がないで

   すよ♪」

 

こればっかりは仕方があるまい。何処にでも偏見というのは付き物なのだから。

 

文 「とりあえずはこれで‥‥」

 

と、言っていると1人の白狼天狗が近づいてくる。

 

? 「あっ蓮さん」

 

蓮 「あっこれはどうも椛さん」

 

それは椛だった椛はジーと此方を見てくる。天狗の里に自分みたいな人間がなぜにいるのか疑問に思っているのだろうか。

 

文 「あぁそういえば椛には挨拶してませんでした

   ね椛しばらく蓮さんは天魔様の元で弟子入り

   する事になりましたので白狼天狗達にも伝え

   ておいて貰えますか?」

 

椛 「えっそうなんですか!?天魔様よくやる気に

   なりましたね」

 

文 「えぇとても珍しい事にねぇ」

 

椛もやはり天魔様の本当の性格を知っているみたいだ。もしかしたらこの里の皆全員が知っているのだろうか。

 

椛 「まぁ文先輩の発言はともかくとして伝えては

   おきます」

 

文 「お願いしますね‥‥さてとそれでは戻りましょ

   うか蓮さん」

 

そう言い文はそそくさと戻っていった。

 

椛 「蓮さんも文先輩にはお気をつけ下さいあの人

   は何時も人の揚げ足を取りにかかるんで」

 

蓮 「えっえぇとそこは慣れですかね?」

 

椛 「ふふっ♪それが一番ですねそれでは私は他の

   白狼達にも伝えて参りますので」

 

そう言い椛は離れていった。とりあえずは文の後を追い天魔の自宅へと戻る。

 

文 「遅いですよ?」

 

蓮 「すみません」

 

文 「まぁ良いでしょうさぁ此方です」

 

そうして天魔の元へと戻ると先程とは打って変わりキリリとしていて凛とした自分が最初に受けた印象に戻っていた。

 

風雅「さて‥‥弟子入りは良いが何から教えるか?」

 

文 「そういえば先程に山の神の元に行ってきたと

   言いましたが何をしていたんですか?」

 

蓮 「えぇと実は1ヶ月の間だけ有給を貰えたので

   色々な所‥‥と言っても四ヶ所程だと思います

   が巡り回ってそこで1週間の間だけ住み込み

   で弟子入りをしていまして‥‥」

 

風雅「成る程‥‥それで山の神の次にここに来たと言

   う事か」

 

文 「しっかし霊夢さんは良く旅に出る事を許しま

   したねぇ‥‥」

 

ヤバい霊夢の質問になりそうだ。何とかして誤魔化さなければ、

 

蓮 「えっえぇ~珍しいですよねぇ~アッハッハッ

   ハッハッ♪」

 

文 「………霊夢さんと何かありましたか?」

 

蓮 「えぇまぁ‥‥」

 

自分の誤魔化し演技が下手すぎてアッサリとバレた。仕方がないから話すか。

 

蓮 「えっと‥‥これは個人の話ですし記事にせずそ

   して霊夢や他の者にも自分がここにいると言

   うのを内緒して下さると言うのを約束してく

   れるなら話をします」

 

文 「何か訳ありですか?」

 

蓮 「えぇまぁ」

 

風雅「良いだろうそこは私が責任を取ろう話してみ

   ろ」

 

蓮 「そうですね‥‥」

 

ここまでの経緯を自分は話した。無論で夢で見たあの悪夢は内緒にして。

 

蓮 「てな感じです」

 

申し訳なく話すと天魔様は呆れ文は意外と言わんばかりに驚いていた。

 

文 「あややや!?鶴カップルと言われている2人

   に亀裂が入るのとは‥‥記事に出来たら美味し

   い話ですが‥‥」

 

風雅「文?」

 

文 「はぁ‥‥まぁ仕方ないですね」

 

風雅「それで小僧は霊夢とは仲直りする気はあると

   言うのか?」

 

蓮 「出来るのなら‥‥ただせめて喧嘩して飛び出た

   身ですので少なくとも少しは強くなってから

   戻りたいなと」

 

それを聞き風雅は顎に手を当てる。

 

風雅「聞いていると何かしら別の理由もありそうだ

   な‥‥それだけでは強さに執念は生まれはしな

   いからな‥‥まぁそこは聞かないでおいてやろ

   う‥‥」

 

蓮 「あっありがとうございます」

 

今のちょっとした話で天魔様には色々と見抜かれてしまうとは流石は天狗達の長だけあり鋭く的確に見抜いてきた。

 

文 「えっ?いったいどんな?」

 

風雅「よせ文そこは個人の思想があるんだ‥‥しかし

   どうしたものか‥‥ふむ物は試しに牛若にやら

   せた修行をさせてみるかな」

 

蓮 「えっ!いったいどんな修行ですか!」

 

牛若丸にさせた修行とは一体なんだろうか。

 

風雅「まずは学問だ♪」

 

蓮 「………えっ?」

 

学問って言っても何をすると言うのだろうか。

 

風雅「なぁに学問とは言うが実際に牛若にさせたみ

   たいな学問ではない‥‥」

 

そう言い風雅は部屋の棚を漁ると色々な写真を出してくる。そこには天魔様は勿論の事、理久兎や地底で会った美寿々様、萃香や幼き頃の紫の写真が出てきた。中にはルーミアの写真も存在していた。何よりも殆どの写真が武器を持ち何かと戦う写真だ。

 

風雅「やるのは所謂‥‥そうだな見稽古だ」

 

そう言い風雅は1枚の写真を手に取り地面に置く。

 

風雅「これは理久兎もそうだが文にも見せた事はない

   妖術だ」

 

と手を動かし呪文を唱える。

 

風雅「鞍馬妖術 立体射影幻術」

 

その一言で地面においた写真から目映い光が漏れだす。

 

蓮 「なっなんだ!?」

 

文 「あやややや!?」

 

風雅「見て感じるのだぞ若僧」

 

と、風雅が言うと光が自分達を包み込むのだった。




怠惰「それでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「うん♪」

神楽「しかし怠惰さま大丈夫ですか?」

怠惰「はぁ‥‥スランプに突入しててさぁ」

狗神「珍しい」

怠惰「もうねぇ赤点があるだろうと言わんばかりの
   テストの出来にストレスなのか何なのかは分
   からないけど前まで何もなかった目がいきな
   りショボショボしてくるしでさぁ」

狗神「それ花粉か?」

怠惰「分からん‥‥ただスランプだとは言える」

鈴蘭「ありゃりゃ」

怠惰「はぁ参ったねぇ」

狗神「適度に休憩はとれよ?」

怠惰「分かってますよぉ~だとりあえず今回はここ
   までにしようか時間も時間だしね」

神楽「分かりましたそれでは今回もありがとうござ
   いました」

鈴蘭「また次回もよろしくね」

狗神「そんじゃあな読者様」

怠惰「またねぇ~」


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第299話 古き記録の稽古

こんばんは読者様、疲れ目のための目薬を購入した怠惰のクソ悪魔です。メントールが抜群に効いていてバルスを食らったかのような感じでした。それはさておきでそろそろ本編へどうぞ。


天魔様の突然の目映い光に包まれるが少しすると光が止み目を開ける。

 

蓮 「うぅんここは‥‥っ!!?」

 

目を開けると自分は夜なのか暗く見知らぬ高原にいた。すぐさま立ち上がり周りを見渡すと、

 

蓮 「あっあれって!」

 

高台に何体もの妖怪達が此方に敵意があるかのように眼光を光らせ見ていた。すぐさま神楽を何時でも抜けれるように準備しようとするが、

 

? 「待て小僧」

 

蓮 「えっ?」

 

声のした方を向くと天魔様が座っていた。そしてその隣には文が物珍しそうに辺りをキョロキョロと見回していた。

 

蓮 「天魔様!良かったぁ‥‥それよりもこれは」

 

風雅「案ずるなこれは私の幻だ」

 

蓮 「幻?」

 

風雅「あぁ試しにそこの岩に触れてみろ」

 

言われた通りに岩に触れてみると何と手が岩を貫通した。それよか実態がない感じだ。やはり言う通りこれは幻みたいだ。

 

文 「天魔様これって」

 

風雅「あぁ私達の百鬼夜行がまだ合った時の風景だ

   そしてお前ら左を見てみろ」

 

左を向くと誰かがゆっくりと歩いてくる。それに続き無数に足音が近づいてくる。その瞬間、闇に光が差し込む。上には月があった事からこの風景は夜の出来事でありそして月明かりに照らされその者の顔が露になる。

 

蓮 「りっ理久兎さん?」

 

それは自分が知る人物の理久兎だった。

 

理 「やれやれ‥‥遠征してきてこれか………紫」

 

紫 「はい御師匠様」

 

理久兎の一声で紫がスキマから現れる。しかも見て分かるのは紫が今よりも凄くピチピチしていると感じた。

 

文 「あの頃の紫さんは若いですねぇ」

 

風雅「それを本人の前で言ったら焼き鳥にされるか

   らな」

 

女性にはそういった事を言うのはタブーなため言わないように心がけようと思った。

 

理 「敵の数は?」

 

紫 「およそ数万ですわね‥‥此方の兵力はおおよそ

   で五千程ですが質はこちらの方が‥‥」

 

? 「良いねぇ♪その方が潰し甲斐があるよ」

 

更に声がすると紫の後ろから2人の女性が出てくる。1人は地底で会った美寿々様にそしてもう1人は、

 

風雅「それに此方にはお前がいるからな」

 

天魔様がいた。しかも今よりも全然若々しく感じた。

 

文 「若いですねぇそれよか盛ってません?」

 

カメラを構え写真を撮っている文はそう言うと天魔様は眉間にシワを寄せて、

 

風雅「盛るかバカ烏!?言っておくがあの頃のその

   ままの姿だからな!」

 

蓮 「凄くお若‥‥いえ何でもありません!」

 

ギロリと天魔様が睨んできたためすぐに黙る。うっかり喋りそうになってしまった。だがそんな間にも幻影の理久兎達は楽しそうに笑うと、

 

理 「アハハハ♪俺なんざそこいらの一兵力卒にも

   過ぎないさ♪だが‥‥」

 

理久兎は本から黒椿と空紅を出すと敵意を示す妖怪達に黒椿の切っ先を向けて、

 

理 「俺は紫の‥‥いや俺達の夢のために戦うのさ‥‥

   だからお前らも協力してくれよ」

 

全員「おぉ!!!!」

 

と、理久兎の百鬼夜行が叫ぶと敵意を示す妖怪達が高台から飛び降り牙を向け爪をたてて襲いかかる。

 

理 「行くぞ!」

 

一言の合図と共に皆が向かっていった。

 

蓮 「こっこれが百鬼夜行の戦い‥‥」

 

文 「こっこんな事になっているなんて‥‥」

 

えっその文の口振りだとこの戦いを経験していない口振りみたいだ。

 

風雅「あぁそれと若僧お前はそうだな‥‥理久兎の動

   きを良く見ておけ」

 

蓮 「えっ」

 

理久兎を探すと理久兎はたったの1人最前線で何十‥‥いや何百もの妖怪を相手にしていた。その戦いぶりは一言で言えば戦神いや修羅と呼べば良い程の戦いぶりだった。

 

文 「あれでも妖怪を斬ったり殴ったりしているの

   に血を吹き出しませんね?」

 

風雅「流石にそれはグロくなるからな私の都合で血

   の表現は消してあるだがしっかりと理久兎は

   妖怪を切り捨てているからな?」

 

蓮 「意外な親切設計ですね‥‥」

 

まぁその方がおどろおどろしくなくて助かるには助かるか。そして理久兎を観察している見事な身のこなしで妖怪達の攻撃を避け時には弾きと繰り返し反撃をこなしていきまた時には妖怪の攻撃を利用した流しでカウンターを決めていた。

 

蓮 「………」

 

風雅「どうだ若僧この戦いは‥‥」

 

蓮 「何というか凄いなって」

 

風雅「ふむ‥‥何処がどう凄いんだ?」

 

蓮 「戦い方はそうなんですが何よりも理久兎さん

   は自分の後ろで戦う仲間に敵が進行して来な

   いように戦っているからある意味で護る戦い

   をしているんだなって」

 

と、呟くと風雅をニヤリと笑う。

 

風雅「そうかそう感じるか‥‥♪」

 

文 「しかし理久兎さんが強いのは知ってはいまし

   たがここまでとは」

 

見ているともう妖怪達の躯の山が出来上がりその上には理久兎が立って何かを喋ろうとした瞬間また目映い光に包まれた。

 

文 「またですか!?」

 

蓮 「ぐぅ!」

 

眩しすぎてまた目を瞑る。少し経つと目映い光が止むのを感じ目を開けると天魔様の家の居間に戻っていた。

 

風雅「とまぁこんな感じだな」

 

文 「風雅お‥‥」

 

風雅「おい」

 

文 「コホンッ!てっ天魔様タイミング悪すぎじゃ

   ないですか?理久兎さんの勝利宣言を聞けま

   せんでしたよ」

 

風雅「所詮は戦いを見せるためにやったんだいらな

   い箇所は省くのみだ」

 

実際の所、文と同じように自分も気になっていたが天魔様の言い分も正しいため物言えないのが歯痒いところだ。

 

風雅「それで若僧は何か得れたか?」

 

蓮 「うっうぅん実感はないですね‥‥」

 

風雅「そうかならば今から体を動かすぞ」

 

蓮 「えっ動かすって一体なにを?」

 

天魔様は此方を見るとニカッと笑う。

 

風雅「決まってるだろ術で見た理久兎の動きを完璧

   にとは言わないが真似てみろという事さほら

   ついて来い若僧それと文お前は若僧が宿泊す

   る部屋を押さえておいてくれ」

 

文 「めっ面倒な‥‥まぁ良いでしょう」

 

そう言い文は外へと出ていく。自分は天魔様の後に続き外へと出て空を飛ぶ。そして少し離れた森に降りる。

 

風雅「さてと小僧‥‥」

 

蓮 「えっ?‥‥なっ!?」

 

天魔様は何処からともなくマスケット型の鉄砲を取り出し銃口を向けてきた。わっ悪い冗談は止めて欲しいのだが、

 

風雅「今日は30分だ30分間は空を飛ばずにこの

   攻撃を避けてみろ!」

 

冗談じゃなかったよ。体に着弾したら死ぬかもしれない。

 

バキュン!!

 

銃の発砲音と共に天魔様による午後の修行の幕開けとなったのだった。




怠惰「それでは今回はここまでです」

狗神「しかし彼奴は昔からあんな事してたのか」

鈴蘭「元から強いけどやっぱり実戦の差があるよね
   多分手加減とか気分とかが悪くないなら蓮君
   に圧勝してたよね理久兎?」

神楽「そうなると空紅に焼き斬られるまたは黒椿に
   真っ二つ‥‥」((( ;゚Д゚)))

怠惰「まぁそれも見越して加減してくれるからね」

神楽「本当によく私は無事でいられますよね」

狗神「多分こいつの事だから刀が折れるとかの描写
   は書か‥‥」

怠惰「いや書いたよ黒から貰った刀がポッキリ折れ
   た瞬間とか完璧に書いたよ?」

神楽「いや~!?」

鈴蘭「あぁ~また神楽ちゃんの精神的持病が」

狗神「たくやれやれ‥‥それともう時間だから今日は
   終わらすぞ」

怠惰「はいはいてなわけで今回はここまで」

狗神「また次回もよろしくな」

鈴蘭「そんじゃまたね♪」


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第300話 天狗の修行

銃の発砲と共に自分の実践修行が始まる。すぐさまギリギリ着弾するぐらいで避けるが軽く右腕を弾丸が擦った。

 

風雅「ギリギリな回避だな!」

 

更に銃を自分に向けて発砲してくる。

 

蓮 「くっ!」

 

また回避をするがやはり銃を見ていると狂神となった理久兎の銃による被弾が脳裏によぎり恐くなる。自分は銃に対してトラウマになっているのかもしれない。

 

風雅「………お前は何を怯えている!」

 

蓮 「っ!」

 

神楽を抜刀し向かってくる弾丸を一刀両断する。

 

風雅「そんな動きでは修行にならん‥‥しっかりとや

   れ若僧!さもなくば貴様はすぐに破門だ!」

 

天魔様は腕に妖力の玉を作ると銃にぶちこむとまた自分めがけて発砲してくる。

 

蓮 「このっ!」

 

天魔様の言う通りだ。怯えていたら何も得れないしわざわざ自分のわがままために時間を割いてくれたのに失礼に値する。

 

蓮 (銃なんか怖くはない!!)

 

怖くはない。とただ頭の中で言い聞かせて避け又は神楽を振るい被弾しないように動く。

 

風雅「やっも少しはまともに動けれるようになった

   な‥‥ならばこれはどうだ?」

 

天魔様は銃口に少し大きめな玉を作り出すと銃口を自分ではなく空に向けて発砲する。

 

風雅「時雨!」

 

すると頭上で玉が止まるとその玉から無数の追尾弾が飛んできた。

 

蓮 「っ!!」

 

すぐに走りだし時雨を避けていくがまだまだ追尾弾は飛んでくる。こんな時に理久兎ならどうするのだろうか。天魔様の力で見た映像の理久兎は刀だけではなく相手を盾にして攻撃を防いだりまた近くの岩を経由して移動を‥‥

 

蓮 「そうだ!」

 

もしかしたらと一瞬考え行動に移す。攻撃を避けながら近くの木に近づき木を壁に見立てて蹴り、壁蹴りの両用で木から木へと跳躍して追尾弾を避ける。

 

風雅「ほう良い動きだ!」

 

これならばただ走るよりも早く移動が出来なおかつ跳躍の際に足に力を込めるだけで良いため無駄な体力を消費せず凄く楽だ。神楽をすぐに抜けれるように構え次の木へと跳躍した際に両足を木の幹へと当てそしてバネように曲げて一気に天魔様へと向かい神楽を抜刀して斬りかかる。

 

ギンッ!

 

だが天魔様は銃で自分の一太刀を押さえ付けた。

 

風雅「良いじゃないか」

 

と、言うと自分をはじき飛ばす。まだ来るかと思っていると天魔様は銃を下ろすと同時に追尾弾も一瞬で消えた。

 

風雅「そろそろ時間だ今日はここまでにしよう」

 

言われて気づくがもう30分は経過しているのか。

 

蓮 「はい!」

 

神楽を納め返事をすると天魔様はニコリと笑う。

 

風雅「最初は単調すぎてギコチナイ動きで不安にな

   ったが途中から良い動きになったから良かっ

   ぞ?」

 

蓮 「アハハ‥‥天魔様はトラウマ………いえ怖い物っ

   てありますか?」

 

風雅「何?」

 

蓮 「僕は銃が怖いですね‥‥数ヶ月前に狂神となっ

   た理久兎さんに銃で撃たれてしまってその時

   から苦手で‥‥」

 

天魔様は顎に手を当てて考えると自分を見て、

 

風雅「そうだな………私はないなそんなのはただ」

 

蓮 「ただ?」

 

風雅「時々思うのだ私は天狗達の長としてしっかり

   とやれているのかとな‥‥狂者となった亜狛達

   の襲撃からより一層に考えさせられるあの時

   もし迎え撃てと言わなければ被害は少なかっ

   たかもしれないからな‥‥」

 

あの時の事件を少し気にしているみたいだ。

 

蓮 「‥‥自分はそんな事を言う資格はないかもしれ

   ませんが天魔様はしっかりとやっていますよ

   挨拶の時も天魔様が~みたいに言っていまし

   たし」

 

それを聞くと天魔様は顔を綻ばせる。

 

風雅「そうか‥‥すまんな教えてくれて皆のためにも

   しっかりとしなければな‥‥それと若僧」

 

蓮 「はい?」

 

風雅「怖いトラウマ‥‥そんなの生きていれば必ずし

   もあるのだしかしそれをどう克服するかそれ

   とも全てを投げ捨てて逃げるかのどちらかの

   選択肢しかないそれを重々と覚えておけよ」

 

逃げるか‥‥一瞬あの夢の言葉が脳裏に過った。逃げた先には何があるのか。恐らくその結末は‥‥いやただの考えすぎだと思いたい。

 

蓮 「ありがとうございます」

 

風雅「さてとこんな辛気臭い話は止めにして帰るか

   私も帰って明日の書類をさっさと片付けたい

   しな♪」

 

蓮 「分かりました」

 

そうして天狗の里へと戻ると文が近づいてきた。

 

文 「天魔様それに蓮さん」

 

風雅「文かどうだ見つけたか?」

 

文 「えぇ寝泊まりする部屋がありましたよ」

 

自分が1週間お世話になる部屋を見つけれたみたいだ。最悪は野宿とも考えていたためありがたい限りだ。

 

蓮 「因みにそれって何処に‥‥?」

 

文 「えっと‥‥理久兎さんが昔に使っていた小屋で

   すかね?」

 

風雅「あそこか‥‥」

 

昔に理久兎が使っていた小屋か。どんな所なのか少し気になる。

 

文 「ただ少し離れているので大変ですが」

 

蓮 「いえ良いですよ♪わざわざ用意して下さった

   のですからそこを使わせてください♪」

 

風雅「決まりだな文」

 

文 「分かりましたなら着いてきてくださいね」

 

そう言い文は空へと飛び立つ。自分は天魔様の方を向き頭を下げる。

 

蓮 「それでは天魔様今日はありがとうございまし

   たまた明日もお願い致します」

 

風雅「まぁ何だ精一杯教えてやるさ」

 

と、言っていると上空にいる文が声を張り上げて、

 

文 「早く来てくださいよ~!」

 

蓮 「あっととそれでは♪」

 

もう一度頭をペコリと下げて空へと飛び立ち文の後に続く。そうして里から少し離れた場所へと降りるとそこには少し小さめな一軒家があった。

 

文 「こっちですよ」

 

中へと入るとそこは土間とその先に一部屋というシンプルな構造で1人ぐらしなら全然事足りる部屋だと思った。

 

蓮 「ここに理久兎さん達は‥‥」

 

柱には何故か傘が描かれその中に亜狛と耶狛の名前が掘られていた。まぁ間違いなくここに住んでいたというのが分かった。

 

文 「布団は押し入れにありますので使って下さい

   料理は食材などを後で持ってきますので自炊

   をお願いできますか?」

 

蓮 「構いませんよそのぐらい♪」

 

文 「分かりました♪それでは食材等を持ってきま

   すね♪」

 

そう言い文は里へと戻っていった。1人残った自分は床の傷などを触れながら、

 

蓮 「‥‥強くならなきゃな」

 

と、1人そう呟くのだった。




怠惰「てな訳で今回はここまででございます」

神楽「はい♪」

鈴蘭「それよりも風雅さんって銃による攻撃が主
   なの?」

怠惰「まぁそうだね河童式火縄銃‥‥いやマスケット
   銃を発砲または隠してある槍で攻撃できるよ
   うになってるよ♪」

狗神「近距離と中距離は槍で遠距離は銃撃と隙がな
   いな」

怠惰「そう風雅の戦闘スタイルは隙がないのが強み
   なのさしかも近づいてくるバカには能力によ
   る超重力で圧殺されると防御も完璧であった
   りと結構凄いんだよ?ただ残念な干物女かつ
   野武士だけど」

神楽「野武士って‥‥」

鈴蘭「女性に言ったら絶対に喜ばれない台詞だ」

怠惰「まぁでも実際にそうなんだから仕方ない」

狗神「おいおい否定してやれよ製作者」

怠惰「アハハ‥‥さてさてそろそろ時間ですしここま
   でに致しましょうか」

神楽「そうですね♪それでは今回もありがとうござ
   いました♪」

鈴蘭「また次回もよろしく~♪」

狗神「そんじゃあな」

怠惰「ばいばい♪」


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第301話 先祖の記録

こんばんは読者様、成績表が配られた怠惰のクソ悪魔です。見てみた所、赤点は無しでホッとしました。気がねなく春休みを迎えられそうです。それでは本編へどうぞ。


天魔様の元で修行すること6日目へと突入する。今日は天魔様の実践修行の後に見せたいものがあるとの事で延長して天魔様の家に来ていた。

 

蓮 「それで何を教えてくれるのですか?」

 

風雅「そう焦るな今日お前に見せるのは理久兎を語

   る偽物を倒した際の映像だ‥‥」

 

文 「あれそんなん見せる必要ってありますか?」

 

風雅「大いにあるそれに若僧にも少なからず関係す

   る話だ‥‥」

 

関係するって一体どういう事だろうか。

 

風雅「お前の先祖は安倍晴明で合ってはいるな?」

 

蓮 「えぇ」

 

何故に晴明さんと自分の事を聞いてくるのだろうか。

 

風雅「これは理久兎と晴明が出会った記憶でもある

   と言ったら?」

 

蓮 「えっ!?」

 

それは凄い気になる。夢であった時も理久兎と共に助けに来てくれてなおかつ理久兎が可笑しくなった時も気にかけていたりとしていて友とまで語るぐらいだ。そんな2人はどんな出会いをしたのかが気になる。

 

風雅「今回は‥‥といっても何時もと何らしら変わり

   はしないがしっかりと見ておくのだぞ?」

 

文 「了解~♪」

 

蓮 「文さんご機嫌ですね」

 

文 「それはそうですよこの時の私はまだ幼かった

   ので同行できてはいませんからね♪」

 

それは意外だ。道理で文の会話は曖昧といった感じと思っていたが本格的には知らなかったのなら良く分かる。

 

風雅「お前等身構えておけよ‥‥」

 

そう言い天魔様は術を唱えた。

 

風雅「鞍馬妖術 立体射影幻術」

 

と、唱えるとこの数日間で慣れてきていた光に包まれたのだった。光が止むとそこは暗い空の元だった。

 

蓮 「ここが?」

 

風雅「あぁそうだ‥‥」

 

天魔様が指で場所を示すとそこから大きな隙間が開いていきそこから鬼子母神の美寿々を筆頭に萃香に勇義そしてその後ろからはぞろぞろと妖怪が出て歩いていく。

 

蓮 「すっ凄い」

 

風雅「この頃は1番の全盛期だったからな」

 

この何日間かは天魔様によって色々な風景を見せてもらったがこれまで見たなかでも一番の光景だ。なにせ見よう見間違いがない文献で見た幻想百鬼夜行の絵そのものなのだから。妖怪達は里の門へと向かうと閉められている門をぶち破り突撃していった。

 

蓮 「あれでもあの集落って人の‥‥まさか」

 

風雅「いいや違う‥‥あの集落は元は人間の物だった

   みたいだが妖怪達によって占拠された場所だ

   それに言ったろ理久兎の偽物を退治すると」

 

と、言うと今度は無数の天狗達が空を飛び交うと一斉に地上へと突撃して行った。

 

文 「やっぱりこれを見ていると私も行きたかった

   なぁ」

 

蓮 「えっ文さんは参加していないんですか?」

 

文 「えぇこの頃はまだまだ幼かったもので♪」

 

これまで知っているような感じとは思ったがそういう事か。文はこれまでの戦争に参加してはいなかったのだな。

 

風雅「さてと場面を移すぞ」

 

そう言い天魔様はぶつぶつと術を唱えると光景が変わり今度は広場の中央になった。そこでは理久兎を筆頭に各々の妖怪達が集まっていた。

 

風雅「さてとこれからが大詰めの戦いになるからな

   しっかりと見ておくのだぞ?」

 

と、言っていると理久兎達は移動を開始する。天魔様はまた術を唱えると今度は薄暗く明かりが灯る仄暗い場所に来た。周りを見渡すと数多くの人間達がぐったりとして牢に入っていった。

 

蓮 「これは‥‥!」

 

文 「あれって」

 

文の指し示す方向を見るとそこには服を引き裂かれ裸となっている少女がいた。しかも腹は丸い赤色になっていて少し青紫色になりつつあった。しかもあの少女は自分の知っている者に近かった。

 

蓮 「せっ晴明さん!?」

 

紛れもなくあれは晴明だ。しかも夢で見たときよりも断然幼い姿だった。しかもその少し先には白い虎が妖怪達に袋叩きにされていた。

 

蓮 「あのこれ間違ってませんよね?」

 

風雅「いや間違ってはいない当時の晴明は弱かった

   からな‥‥あの男に出会うまではな」

 

と、言っているとバキュンという音が洞窟内で鳴り響くと白い虎を袋叩きにしていた妖怪が1匹倒れた。更に続いてまたバキュンと音が聞こえるとまた1匹倒れる。すると入り口からぞろぞろと妖怪達を従えて理久兎が入ってきた。

 

文 「おぉ凄いですねぇしかしこうして見るとゲン

   ガイさんや美寿々様も随分と若く見えますよ

   ねぇ」

 

風雅「自分だせが若いみたいな言い方をするな」

 

蓮 「しかしこれを見ていると理久兎さんはある意

   味で僕達の一族を救ってくれたんですよね」

 

もしもこの時に理久兎達が来なければ自分達の一族はいなかったのかもしれない。そう思うと因果とは面白いものでもあるし怖いものと思えた。すると晴明と晴明を押さえつけていた妖怪は隙間へと落ちていった。何処にと思っていると押さえていた妖怪は奥の木箱へと落っことされ晴明は理久兎の腕に抱き抱えられると理久兎は自身のコートを着せる。

 

文 「こう見るとイケメンですが中身が残念なんで

   すよねぇ理久兎さんって」

 

風雅「まぁ彼奴の良いところでもあるがな」

 

そんな事を言っていると理久兎達は偽物達との軍団と交戦を始めた。

 

風雅「まぁともかく見ておけ小僧‥‥今回の理久兎は

   少々だが偽者共にキレているからな」

 

と、言われ理久兎を中心に戦う風雅や美寿々を見る。風雅は見事なまでに素早く隙のない動きで偽物を圧倒し美寿々は巧みなフットワークと鬼ならではの力で偽物を圧倒する。そして肝心の理久兎は目に見えぬ速度で偽物の腕を切り落とした。

 

風雅「今の動き見たか?」

 

蓮 「えぇ目に見えぬ一閃による切り払いで切り落

   としましたね‥‥それに相手はまるで腕を切り

   落とされた事に全く気づいてはいませんね」

 

風雅「あぁ彼奴はまだ自分の腕があると思っている

   からな‥‥だが」

 

と、言いかけると理久兎の偽物は自身の腕が切り落とされた事に気づき絶叫した。

 

風雅「あぁいった強者を演じる弱者は何かしらの事

   があればすぐに威勢は崩れるものだ」

 

もうそこからは理久兎のなすままに斬られ続け偽物は泣き叫びながら謝罪と懇願をしたが理久兎は許すことなく最後は空紅の炎で包まれ偽物は灰となって辺りに散っていった。

 

風雅「さてと」

 

目映い光が包み込むと自分達は元の場所へと戻った。

 

風雅「こういった事件から理久兎と晴明は友になっ

   た訳だな

 

蓮 「しかし何故に晴明さんは彼処に?」

 

風雅「後から聞いた話だがどうやら晴明よりも身分

   が高い者から理久兎達偽物‥‥まぁ本物の我等

   もそうだが退治の依頼があったみたいだ侵入

   に成功したのは良いものの結果はご覧のあり

   さまだ‥‥当時から最強とは言ってもそんなも

   の所詮は人間相手の式神勝負はたまた都に出

   た下級妖怪を相手にしていればそう言われる

   のも致し方がないのかもしれないがな」

 

文 「だけど彼女は理久兎さんに出会った事で自身

   の愚かさを知った‥‥そして後に正真正銘妖怪

   達からも恐れられる本物の陰陽師として活躍

   したんですよ♪その手の情報は度々と流れて

   きましたからね♪」

 

こうして見ると自分の一族は理久兎に世話になりっぱなしなのだなと思った。もし理久兎が何かに困ったら助けたいなと思った。

 

風雅「さてそれじゃ学問は終わったし次は実技に入

   るぞ小僧準備しておけよ」

 

蓮 「はい!」

 

文 「頑張って下さいねぇ♪」

 

そうして自分は天魔の指示の元に修行を始めるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまででそうろう‥‥」

狗神「何だその言い方は?」

怠惰「気にしないで」

鈴蘭「はぁ‥‥この頃の晴明ちゃんは見てらんない」

神楽「そういえば鈴蘭さんは出てませんね?」

鈴蘭「それね!晴明ちゃんったら酷いんだよ!より
   にもよって私の式神札を部屋に忘れていくし
   殆ど家事してたからこの頃は出番ないし!」

狗神「それが準レギュラーか‥‥」

怠惰「あの頃は鈴蘭の事は考えていたけれど正確に
   出すかは悩んでいたらしいよ?出さなかった
   なら伝言役の蝶々止まりで出番なかったし」

鈴蘭「ちょっと中の人を蹴り飛ばしてくるよ!」

神楽「えぇ!?」

怠惰「止めろそしたら俺にも影響が出るんだぞ!」

鈴蘭「好都合!」

狗神「やって来い鈴蘭!」

怠惰「マジで止めないと麻酔なしでロボトミー手術
   するぞ!」

鈴蘭「これ脅迫だよ!?」

怠惰「たく‥‥やれやれさてとそれじゃそろそろ今回
   は終わりますか」

狗神「ちっ‥‥そんじゃ今回はここまでな」

神楽「今の舌打ちって‥‥えっとそれでは読者様」

鈴蘭「また次回もよろしく」

怠惰「そんじゃサラバ♪」


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第302話 天狗の修行を終えて

こんばんは読者様、バイオ2REが思っていたよりも怖いと感じた怠惰のクソ悪魔です。それよか取り忘れがあったりタイラントと鬼ごっこしたりと今は良いですがラジコン操作時代を生き抜いた昔の人は凄いなと思いました。さてそれではそろそろ本編へどうぞ。


天魔様の元での修行が最終日となったこの日。自分は天魔様を相手に最後の組手を行っていた。

 

風雅「もっと!もっとだ若造!」

 

蓮 「っ!!」

 

隙を一切たりとも生じさせることないような電光石火と言わんばかりの素早い動きで翻弄される。だがそんな攻撃の中でも自分は不思議と冷静でいられていた。

 

蓮 (何処かに隙は‥‥)

 

何処かしらに必ず隙があると思いながら探していた。

 

風雅「甘い!」

 

銃を構えすぐさま発砲してくるが神楽で弾きまたは避ける。6発の攻撃を防ぐと天魔様は銃の弾倉に妖力を与えると、

 

風雅「時雨!!」

 

今度は銃口に大きな弾幕が現れると頭上に発砲すると無数のホーミング弾が襲いかかる。

 

蓮 「っ!」

 

これまでの天魔様の修行を通して学んだ地形による戦法を利用し木へと跳躍し木から木へと壁ジャンプの両用で移動して追尾弾を回避する。そして自分は気づいた。

 

蓮 「そうか」

 

一瞬の出来事だったが見つけた。天魔様の攻撃方法は主に銃を主体とする戦法に槍での近接戦闘を得意とするが近接戦闘は銃を撃って1~5発で仕掛けてくる。しかしよく観察をすると銃を6発またはチャージからのホーミングショットもとい時雨を1発撃つとすぐに装填(リロード)をしていた。つまりそれが一瞬の隙になるのではないだろうか。

 

風雅「もう一発いくぞ!」

 

先程と同様に銃口に大きなエネルギー弾を準備し上空へと構えると、

 

風雅「時雨!!」

 

引き金を引き銃声が鳴るとまた無数の追尾弾幕が襲いかかってくる。

 

蓮 「今だ」

 

木から木へと跳躍しホーミングを回避していく。そして天魔様が弾倉に手を触れた一気に間合いを摘める。

 

風雅「なっ!?」

 

すぐに天魔様は後ろへと後退するが空かさず斬撃波を放つ。

 

風雅「舐めるな」

 

銃をしまい槍をどこからともなく取り出すと斬撃波を打ち消すがそのまま勢いに乗って天魔様へとまた斬りかかる。

 

風雅「やるな‥‥だが遅い!」

 

天魔様も自分同様に大きな翼を広げ向かってくる。恐らく今の自分でら天魔様の高速移動についてはいけない。何としてとここでケリをつけなければ。斬ると思わせて神楽の柄から手を離す。

 

風雅「なっ血迷ったか!」

 

一瞬の動揺により少し天魔様が動きが鈍ったその瞬間、

 

蓮 「嘘技 化かし狐だまし」

 

腰に座す鞘を高速で引き抜き天魔様が槍を持つ手の甲に抜刀術(鞘)を打ち込む。

 

風雅「ぐぅ!!?」

 

咄嗟に手を槍から離し自分のすぐ横を通りすぎようとしたが手から離し落ちていく神楽の柄を左逆手で持ち回転切りを放つ。

 

蓮 「でりゃ!!」

 

ギンッ!!

 

だが天魔様も咄嗟に槍を地面に指し自分の回転切りを防いだ。すると天魔様はニヤリと笑う。

 

風雅「フハハっ見事だ若僧」

 

この状況を察するに神楽をしまっても良いだろう。神楽を鞘に納めて腰に戻すと天魔様も槍を持つ。

 

風雅「まさか彼処で刀をフェイクに使うとは思わな

   かったぞ?」

 

蓮 「天魔様は僕よりも格別に速いですからね一度

   現れたこの好機を逃すわけにはいかなかった

   もので‥‥」

 

風雅「成る程その賭けにお前は勝ったわけか良い状

   況判断能力だ牛若もそんな駆け引きは得意だ

   ったがお前もまた同じだな」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

褒められるのは素直に嬉しいものだ。特にこういった自分よりも長く生きている者からの称賛は格別だ。

 

風雅「しかしこの1週間よく頑張ったな‥‥して若僧

   お前は旅立つのだろう?」

 

蓮 「はいそのつもりです最後辺りには理久兎さん

   の元で修行しようと考えています」

 

風雅「そうか‥‥彼奴の元での修行か‥‥言えることは

   死ぬんじゃないぞ?彼奴の修行は紫殿曰くで

   結構キツイらしいからな」

 

諏訪子の時もそうだが一体どんな修行をさせてきたんだろうか。正直な話で怖くなってくる。

 

風雅「それと私がお前にどうこうと言うわけではな

   いが霊夢とは出来る限り早くで寄りを戻すの

   だぞ?」

 

蓮 「えっえぇ」

 

天魔様の言う通り寄りを戻すせるように頑張らなければならないよな。このまま喧嘩を続行させるのも恥ずかしいし。

 

風雅「さてとあまりお前を縛るのも良くないな」

 

蓮 「天魔様お世話になりましたそれと文さんもお

   世話になりました」

 

と、言い頭を下げそして上空を見上げると空から文が驚きながら降りてくる。

 

文 「なっれっ蓮さんどうやって!?」

 

蓮 「何となく別な者の妖力を感じたので♪」

 

それを聞いた文は驚いて固まっていた。

 

風雅「ふっフハハハ♪やはりお前は面白い男だ♪」

 

蓮 「えぇそれではお二方ありがとうございました」

 

もう一度頭を下げて自分は2人に背を向けながらこの場から去るのだった。

 

文 「それと気になったんですがその銃の装弾数は

   確か今は12発でしたよねぇ~♪」

 

風雅「うるさいそのぐらいのハンデは当たり前だ‥‥

   それに私はそこは褒めてはいないぞ?」

 

文 「あややや確かにそうですねぇ」

 

ため息を吐きポツリと、

 

風雅「しかしあの若僧このまま鍛えれば牛若は軽く

   に越える実力者になるだろうな」

 

そんな事を呟いているのを蓮は知るよしもなかったのだった。そうして蓮は風雅との修行を終えてまた山をひたすら歩く。

 

蓮 「う~ん次はどうしようかな」

 

まだ2週間はあるがどうしようか。1週間は理久兎の所で使いたいためまた別の誰かに指南を受けたい所なのだが。そんな事を考えながら蓮は無意識に歩き続けた。その結果、

 

蓮 「……ここ…何処?」

 

道に迷ってしまった。無意識に歩き続けたためにどの道から来て何処から帰ってきたのかまったく分からない。分かるのはただ、

 

蓮 「これって遭難‥‥かな?」

 

最悪は飛べば帰れるがそれだと何かしらの出会いを逃してしまいそうだし。それにもう昼時は当に過ぎている。昼御飯を取りたいところだが人里に行って霊夢に近しい友人に会うとそれはそれで気まづいしどうしようかな。

 

蓮 「もう少し散策するか」

 

そう思いもう少し歩き続けること数時間後、

 

蓮 「さっ寒くなってきたな」

 

辺りが底冷えする寒さにまでなってきた。よく見てみると薄暗くなっているし吹雪になってるし危険過ぎる気がしてならない。

 

蓮 「やっヤバイかな流石にこれは」

 

下手したら危険と判断し飛んで守矢神社まで行こうと思ったその時、

 

蓮 「ん?あれは‥‥」

 

空を見上げるとそこには大きな布袋を持って空を羽ばたく大きな鷲を見つける。しかも飛び方が少し異常な気がした。

 

蓮 「布袋…人工物……これは何かしらの事があるか

   もしれない」

 

もしかしたらと思い大鷲の後に続いて飛ぶ。暫く飛んでいると、

 

蓮 「ほっ本当にこれヤバイかも」

 

休憩なしに飛び続け食事や水分補給をとっていないから体力を奪われ続け更に最悪なのはこの天候だ。猛吹雪に濃霧まである始末そして依然として前を飛ぶ大鷲は降りる気配がないしもしかしたらここが自分の墓になるかもしれないとまで思えてきた。

 

蓮 「もっもう限界………」

 

飛ぶのも限界となりまっ逆さまに落ちる。落ちて雪が冷たい感じが来るのかと思ったらそんな事はない。気力を振り絞って目を開けるとそこは天界に近い楽園が広がっていた。

 

蓮 「あぁ死んだんだ‥‥せめて霊夢に謝りたかった

   かな………」

 

と、呟き蓮は気絶したのだった。するとその数秒後に、

 

? 「竿打どうしたのよ‥‥えっこれって!?」

 

1匹の大鷲に連れてこさせられた者は倒れた蓮を見て驚愕をしたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

鈴蘭「ねぇまさか次の登場人物って」

怠惰「さぁ誰だろうね♪」

狗神「しかし吹雪の中を大鷲が飛ぶ光景が想像つか
   ねぇな」

神楽「翼が凍りそうですもんね」

怠惰「そうだよねぇそれ思うわ‥‥でも漫画だと普通
   に飛んでいるんだけどね」

鈴蘭「凄いね‥‥もうそれ答え出してるよね!?」

怠惰「だって最後の竿打って言ってる時点で知って
   いる方は知っているからね?」

狗神「おいおい」

神楽「アハハ怠惰さんらしいですね」

怠惰「まぁね~さてとそれじゃそろそろお時間だし
   今回はここまでかな」

神楽「それでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「また次回もよろしく~♪」

狗神「そんじゃあな」


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第303話 行き倒れた先は仙人の屋敷

こんばんは読者様、何時か番外編で後書き担当の子達とゲームなり娯楽している所を書こうかと悩んでいる怠惰のクソ悪魔です。まぁゲームしている所を書くとなると千ちゃん、狗神、神楽、鈴蘭でキャーキャー殺人鬼さら逃げ回る所を書く事になるのかなと思っています。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


蓮が行き倒れる数時間前に遡りここ博麗神社では、

 

霧雨「よぉ久々に遊びに来たぜ♪」

 

魔理沙が遊びにやって来た。だが霊夢が見当たらずキョロキョロと辺りを見渡す。

 

霧雨「あれ?大体何時もなら縁側にいると思ったん

   だがなぁ」

 

つい1週間程前のこころの宴会の際にも霊夢は蓮と喧嘩別れしたとかで元気がなくしかも当の本人の蓮も宴会に来ていないと言う異例の事態になっている。

 

霧雨「お~い霊夢~いないのかぁ~!」

 

縁側から部屋へと入る。

 

霧雨「霊‥‥む!?」

 

そして魔理沙は見てしまう。

 

霊夢「蓮が1200人‥蓮が1201人……」

 

暗く少し匂う部屋の中央に敷かれている布団の上に情けなく座っている友人の姿まるで催眠術にでもかかっているのか、うわ言のように喧嘩別れした蓮を1000人単位で数えていた。

 

霧雨「おっおい霊夢しっかりしろ!?」

 

胸ぐらを掴み顔をよく確認するとえらく酒臭い。周りを見渡すと酒瓶が何個か転がっていた。恐らくやけ酒してやがったのが用意に分かる。しかも顔色が冴えてなく少し青みが掛かっており目の下には大きな隈が出来ていた。

 

霊夢「蓮が‥‥」

 

霧雨「いい加減にしろ霊夢!!?」

 

バチンッ!

 

1発ひっ叩き吹っ飛ばす。すると霊夢はゆっくりと立ち上がる。

 

霊夢「痛いわねぇ何なのよ‥‥って魔理沙?」

 

霧雨「もっ戻ってきたぜ‥‥」

 

と、そんな蓮シックが起きていて日が経つにつれて霊夢が可笑しくなっている一方で蓮はと言うと、

 

蓮 「あれここは?」

 

自分は見たことない草原に立っていた。先を見ると川がありその向こうには、

 

蓮 「ばっ婆ちゃん!?」

 

その向こうには死んだ筈の婆ちゃんもとい祖母がいた。

 

祖母「蓮やこっちに来てはダメよぉ‥‥」

 

どういう意味だろうか。だがそれを知る事もなく目の前が真っ白になった。光が漏れ目を開けると真っ先に視界に入ったのは見慣れない天井そして自分は布団に寝かされているのに気がつく。

 

蓮 「ここは?」

 

起き上がり周りを見てみると、

 

蛇  ( -_・)?

 

大鷲 ( ・◇・)?

 

大鷲 (  ̄- ̄)?

 

虎 ?(・_・;?

 

どうやら自分は動物園に来てしまったのかもしれない。現に周りには大鷲だったり虎だったり蛇だったり幾数多の動物がいるのだから。さしずめ自分は今日の夕飯なのかもしれないと思ってしまう。いや実際本当に夕飯かもしれない。すると、

 

? 「やっと起きましたか‥‥」

 

蓮 「えっ‥‥あっ貴女は!?」

 

声がした方向を見るとそこには右腕を包帯でぐるぐる巻きになっている腕が特徴的な女性が見える。それは間違いなく茨木華扇だ。

 

蓮 「華扇さん!?華扇さんこそどうしてここにい

   るのですか!?」

 

華扇「いやそれ私が言いたい台詞なんだけどそれに

   ここは私の住みかよ?」

 

蓮 「えっ!?こんな猛吹雪の山‥‥あれ?」

 

窓を覗くと猛吹雪だった筈の外は春らしい暖かな世界になっている。

 

華扇「ここより少し出れば猛吹雪ですですがそれだ

   と動物達や私も住みにくいですからね♪」

 

蓮 「なっ成る程‥‥」

 

華扇「それで?普通は入れないこんな場所にどうや

   って来たのかしら?」

 

蓮 「えぇと‥‥猛吹雪の中を飛んでいる大鷲を見つ

   けてしかも人工物の風呂敷を持っている事を

   推察して誰かいると思ったもので後を付けた

   ら‥‥って感じですかね?」

 

それを聞いた華扇は1匹の極楽気分な表情の大鷲を見るとため息を吐く。

 

華扇「まったく竿田は‥‥おつかいも間違ってるしで

   まだまだね‥‥そういえば蓮」

 

蓮 「何でしょうか?」

 

華扇「これあくまで噂でしか聞いてないんだけれど

   霊夢と喧嘩別れしたんですって?」

 

それを聞かれギョッとした。もう流石に広まっているか。

 

蓮 「えっえぇまぁ」

 

華扇「意外にも人間らしいわねぇ~♪」

 

蓮 「いやハハハ……」

 

と、笑っていると突然、

 

ギューー

 

蓮 「あっ………」

 

腹の音が鳴ってしまった人前で恥ずかしい限りだ。華扇はクスリと笑うと、

 

華扇「待ってて下さい今ご飯をお持ちします」

 

そう言い部屋を出ていった。そして窓から外を眺めて考える。華扇は自分よりも長生きをしているし何よりも仙人なのならそれ相応に修行を重ねてきたという事。それならばダメ元で指南をしてくれないか頼んでみようかと。そうして暫く待つと華扇は蒸籠を持ってくる。

 

華扇「できましたよ♪」

 

蒸籠の蓋を開けると煙が上がり点心が出てきた。凄く美味しそうだ。

 

蓮 「いっいただきます!」

 

出された点心を人かじりすると美味しさで頬がほころぶ。

 

蓮 「美味しいです!」

 

華扇「気に入ってくれたのなら幸いです♪」

 

そうして出された点心を食べつつ自分の2週間について会話しながら食事をしていき食事を終えるともう大満足だ。

 

蓮 「ごちそう様でした~」

 

華扇「お粗末様です♪さてと蓮さん下界までお送り

   しますよ♪」

 

そう言い立ち上がるが自分は立ち上がらずジッと華扇を見て頭を下げる。

 

蓮 「華扇さんとても失礼かと思いますが言わせて

   ください1週間だけで良いです僕の指南役を

   かって出てくれませんか!」

 

華扇「えっ?えぇ!?」

 

蓮 「えっと無理でしょうか?」

 

華扇「コッコホンッ!いえ問題はありませんですが

   私で良いのですかそれよりも何故1週間なの

   かそれらの理由説明をお願いします」

 

蓮 「勿論お話しさせていただきます」

 

そうして何故に1週間なのか。またどうしてこうした経緯になったのか質問される度に事細かく説明をする。

 

蓮 「という訳でして」

 

華扇「成る程‥‥」

 

ジーと見てため息を吐く。

 

華扇「やっぱり私よりも指南役なら適任がいる筈で

   すしお引‥‥」

 

やはり無理そうだ。お断りの返事を華扇が言いかけたその時だった。胸元の式神を収納しているポケットが揺れる。すると、

 

鈴蘭「その話ちょっと待ったぁ!!」

 

蓮 「すっ鈴蘭!?」

 

華扇「なっ何で貴女が!」

 

鈴蘭「ふふんっ久々だね華扇ちゃん♪」

 

2人の今の台詞からしてこの2人は知り合いなのか。

 

華扇「貴女は晴明の式神の筈なら何で!」

 

鈴蘭「それはね彼がその晴明の子孫だからだよ♪」

 

それを聞いた華扇は驚いた顔で自分の顔を見る。

 

華扇「何処かで感じたこの気配の正体はそういう事

   だったのね‥‥」

 

鈴蘭「因みに昔の恩を含めて私からも指南役をして

   くれないかな?」

 

華扇「むっ無理ですよ私には‥‥そう言うのは理久兎

   さんとかの‥‥あっ」

 

鈴蘭「理久兎が何だってぇ~♪何なら~華扇ちゃん

   の秘密を今ここで蓮君に大暴露しても~♪」

 

サァーと華扇の顔が真っ青になる。完璧にやっている事が脅迫なのだがそれよか理久兎とも知り合いなのか。だがとりあえず鈴蘭を止めなければ。

 

蓮 「鈴蘭そこまでして指南役になってもらいたい

   訳じゃないよ華扇さんご迷惑をおかけしまし

   た………」

 

ペコリと頭を下げて謝罪する。

 

華扇「いっいえ‥‥鈴蘭その晴明は天寿を全うしたの

   かしら?」

 

鈴蘭「………うんしっかりと寿命まで生きたよ♪」

 

華扇「そう‥‥それが聞けてよかったわ」

 

ニコリと華扇は微笑むと自分の肩に手を乗せて、

 

華扇「私が教えれる事なんてないかもしれないです

   が構いませんか?」

 

蓮 「いっ良いんですか!?」

 

華扇「まぁ1週間ぐらいなら♪」

 

蓮 「あっありがとうございます!」

 

もう一度頭を下げる。すると鈴蘭は、

 

鈴蘭「それじゃ私は撤収するね♪」

 

華扇「鈴蘭」

 

鈴蘭「ん?」

 

華扇「………久々に会えて良かったです♪」

 

鈴蘭「私もだよ華扇ちゃん♪」

 

そう言い鈴蘭は式神札に戻っていった。

 

華扇「さて引き受けた以上はそれ相応にしますよ」

 

蓮 「望む所です!」

 

そうして1週間の間、華扇の元で修行をする事が決まったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

鈴蘭「やっぱり華扇ちゃんだよね」

怠惰「えぇまぁ大鷲とか竿打とかで分かる人はいた
   かとは思うけどね」

神楽「でもこの人って確か」

怠惰「まぁ前の外伝篇でも話したとは思うけれど華
   扇ちゃんは本当は‥‥ってのはあくまでまだま
   だ二次創作に含まれていて原作だと多分まだ
   語られてもいないんじゃないかな?」

狗神「多分っておいおい漫画買ってんじゃないのか
   よ………」

怠惰「買いたいんだけど買う暇がここ最近なくてね
   それに買いに行ったのに在庫切れでなかった
   りと中々買えなくってさ‥‥傲慢のリアルにで
   も頼んでこれまでのツケを漫画で返上させて
   買わせようかとも悩んでいるんだけどね」

神楽「仲が良いんですね」

怠惰「まぁ高校時代から仲の良かった奴の1人だし
   ねぇ~」

鈴蘭「それよりもツケって何を提供してるの?」

怠惰「何って‥‥そこはヒ・ミ・ツ♪世の中には知ら
   なくても良いことが沢山あるからさ♪」

鈴蘭「汚い大人の事情だそれ!?」

狗神「それよりも時間をとうに過ぎてるぞ?」

怠惰「えっあぁ本当だそれじゃ今日はこの辺で終わ
   りますか」

狗神「はいよそんじゃまた月曜もよろしくな」

鈴蘭「それじゃあね♪」

神楽「ありがとうございました♪」


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第304話 華扇の修行方法

こんばんは読者様、下唇の犬歯辺りに口内炎が出来て激痛が走る怠惰のクソ悪魔です。しかも最悪な事に左右両方にあるため左右共に激痛が走ってます。何故こんな目に‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


妖怪の山の一角のとある秘境。

 

蓮 「………………」

 

滝が流れるこの場所で自分は滝行をしていた。ただ今回は自分だけではない。

 

鈴蘭「ふぇっくしゅ!」

 

狗神「何故に我等まで‥‥」

 

神楽「心頭滅却‥‥」

 

自分の式神達3人も修行に参加いや参加させた。その訳はというと、

 

華扇「どうですか?」

 

蛇 「………」

 

華扇「そうですか」

 

参加する事となったのは華扇が言ったからだ。何でも自分がするのは自分の強化は勿論だが何よりも式神達と心を通わせるためだとか。

 

華扇「狗神さん集中をして下さい」

 

狗神「あぁん!?」

 

蓮 「狗神お座り」

 

狗神「ぐぅ小僧が覚えておけよ!」

 

立って華扇に抗議しようとする狗神を座らせる。そうして滝に打たれること約1時間が経過する。

 

華扇「そろそろその辺にしましょうか」

 

狗神「けっこんな事して意味あんのかよ?」

 

華扇「えぇ大いにありますよ♪蓮さんの強化は勿論

   ですがそれと平行して貴女方の強化もしてい

   きたいですからね‥‥」

 

神楽「強化と言っても何処を‥‥?」

 

鈴蘭「多分だけど連携が上手くとれていないとか?」

 

華扇は顎に手を当てて自分達を見る。そして口を開くと、

 

華扇「貴女方は何故に蓮さんの式神になったのです

   か?そしてどうして蓮さんに協力を?」

 

狗神「決まってるこいつを食い殺す機会をうかがっ

   ているからだ」

 

鈴蘭「晴明ちゃんに頼まれたからかな?」

 

神楽「私は蓮さんの力になりたいからですかね?」

 

華扇「思考がバラバラね目標に使命に恩義‥‥私はこ

   の機会に蓮さんと貴女達の繋がりを少し強化

   したいと私は思っているのよこの子達と私み

   たいにね」

 

そう言い華扇は手を出すと大鷲の確か久保だったかが腕に止まると華扇の頬にすり寄る。

 

狗神「けっ下らない私はそんな馴れ合い等不要なら

   今ここで小僧を喰っても良いんだぞ?」

 

犬歯を向けて自分に向かって唸ってくる。

 

蓮 「いっ狗神お座り」

 

狗神「小僧そんな命令に従うと思っているのか?」

 

とか何とか言っているが無意識に従って座っている。

 

鈴蘭「ブフゥ!!」

 

神楽「いっ狗神様‥‥」

 

狗神「なん‥‥だぁ!!?」

 

気づいたのか狗神はすぐさま立ち上がる。

 

華扇「ふむどうやら長く居すぎたせいで思考は許し

   ていなくても本能は許してしまっているみた

   いですね」

 

狗神「冷静に分析してんじゃねぇよ!」

 

これがツンデレなのだろうか。いや狗神ならヤンキーデレ略してヤンデレなのか。まぁどちらにせよ現段階で主導権を握っているのは自分と言うのは分かった。

 

華扇「それに貴女方も少しずつ気づいてきている筈

   ですよ蓮さんが強くなっている中で貴女方は

   あまり変わらない事を‥‥特に狗神さん」

 

神楽「えっえぇと‥‥」

 

狗神「ちっ」

 

鈴蘭「当たってるねぇ………」

 

それを言われた3人は苦い顔をした。まさかそんな事を思っていたとは思いもしなかった。

 

華扇「ですからチャンスではないですか?私ならば

   理久兎さんには及ばないとは思いますがその

   潜在的な力を少しぐらいなら引き出せれます

   よ?」

 

狗神「………ならどうするんだよ?」

 

華扇「そのために修行をするんですよ貴女達の繋が

   りを強くするのが私としての目標ですから」

 

そう言うと華扇は手を叩くと草むらから無数の動物達が出てくる。その中には小さな龍の姿や電気を纏う鼠のようは小さな生き物と様々だ。

 

華扇「蓮さんはそこから動かずそのまま滝行をし続

   けて下さい御三方にはこの子達の攻撃から蓮

   さんを守って頂きます」

 

鈴蘭「つまりタワーディフェンスって事だよね?」

 

狗神「成る程‥‥つまり向かってくる奴を叩き潰せば

   良いんだな分かりやすい」

 

神楽「蓮さんは安心して滝行をしていて下さい」

 

何か凄い不安になってきたな。本当に大丈夫なのだろうか。だが3人を信じない訳にはいかない。ずっと戦ってきた友であり仲間なのだから。

 

蓮 「分かった3人共よろしくね」

 

華扇「それではルールを話します先程にも言った通

   り私の動物達が蓮さんに襲いかかりますので

   それをそうですね‥‥試しに30分守りきって

   下さい無論その30分間の間に動物達は奇襲

   に強行などを仕掛けますのでご了承を‥‥それ

   では始め!」

 

その一言を合図に自分は目を閉じて集中して滝行を行う。そして蓮を守る3人は、

 

狗神「よっしゃ何処からでも来な!」

 

大虎「がぁぁ!!」

 

大虎が自分を通りすぎ蓮へと目掛けて突進するがすぐさま虎の後ろ首を掴むと空へと放り投げる。

 

狗神「無視してんじゃねぇよ猫科動物!」

 

虎と睨み合っていると空から2匹の大鷲が滑空して蓮へと攻撃を仕掛けてきた。

 

鈴蘭「させないよ!」

 

跳躍した鈴蘭が向かってくる2匹の大鷲を蹴り飛ばし地面へと叩きつける。すると電気を纏う鼠みたいな生物が草むらから飛び出す。

 

鈴蘭「雷獣!?」

 

雷獣は蓄電されている電撃を小僧へと放った。

 

神楽「させません!」

 

自身の腕を刃に変え神楽は掲げると電撃は神楽へと方向を変え神楽に直撃する。

 

神楽「ぐぅ!効きません!!」

 

狗神「良くやった!」

 

虎を押さえながら称賛していると滝の上から妙な音が聞こえる。何事かと思えば滝から丸太が流れてきていた。

 

狗神「ちっ!!」

 

虎を退かし小僧を守ろうと動こうとするが虎に前へと入られ動きを封じられる。

 

狗神「どけぇ!」

 

虎を蹴り飛ばし向かおうとするがこのままじゃ間に合わない。

 

鈴蘭「姐御!」

 

狗神「あぁ!」

 

鈴蘭の足に掴まると鈴蘭は小僧の方へと回転蹴りで自分を吹っ飛ばす。そして小僧へと丸太が当たろうとした瞬間にグーパンチで丸太を弾き飛ばす。

 

狗神「しゃ~!」

 

だが丸太を弾いた隙を狙って小さい龍が自分目掛けて突進してきた。

 

神楽「行って!」

 

だが神楽の分霊が自分の前へと入り龍の突進攻撃を防ぐ。

 

狗神「すまない神楽!」

 

神楽「はい!」

 

そうして3人は蓮を守るために動物達の猛攻を防いでいく。それを遠くで華扇は見守っていた。

 

華扇「良い連携ね‥‥互いの性格を知った上での戦い

   方そして蓮も3人を信じている‥‥やっぱり面

   白いチームね♪」

 

と、ポツリと呟くのだった。そうして30分が経過する。

 

華扇「お疲れ様です蓮さんも来てください」

 

蓮 「あっはい分かりました」

 

滝から出て体を伸ばして皆の元へと向かう。

 

狗神「守りきったぜ」

 

神楽「えぇ」

 

鈴蘭「どや!」

 

3人は自信ありげに言う。確かに守りきれたからセーフだと思ったが華扇はクスリと笑う。

 

華扇「そうですね‥‥不合格ですね」

 

狗神「何!」

 

蓮 「何でなんですか?」

 

華扇「何でかと言うと蓮さん後ろを向いてください」

 

と、言われ背中を見せる。

 

狗神「なっ!」

 

蓮 「えっ?‥‥なっ!!?」

 

背中の帯に蛇が巻き付いていた。滝に打たれすぎて痛覚が鈍っていたのか気づかなかった。

 

華扇「蛇達爬虫類は寒さや暑さに弱いです故に滝の

   水が冷たくて動けず巻き付くだけでした………

   ですがこれが滝行でなかったのならこの蛇が

   私の動物じゃなかったら蓮さんに危害を及ん

   でいますよ」

 

狗神「刺客か!」

 

鈴蘭「これは参ったよぉ‥‥」

 

神楽「申し訳ございません」

 

3人は参ったといった表情をした。だがこれは自分も悪いのは事実だ。

 

華扇「まず3人の反省点は予測が足りない事ですね

   それと蓮さん貴方もただ滝に打たれボーとし

   ているのではなく周りの気を探ってみて下さ

   いそうすれば刺客もすぐ察知できますよ」

 

蓮 「はい」

 

華扇「そう落ち込まないで下さい誰しも最初はこん

   なものですよ♪」

 

正直な話で悔しいと思った。それは他の3人も同じなのか少し悔しそうだ。

 

蓮 「次は上手くいくと僕は信じます」

 

狗神「けっ負けるのはごめんだ」

 

鈴蘭「だねぇ♪」

 

神楽「えぇ」

 

華扇「ふふっその粋ですよ♪」

 

そうして自分達は思いを1つに華扇の修行を受けるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

晴明「お久々ですね♪」

怠惰「えぇ本当に」

晴明「怠惰さん大丈夫ですか?」

怠惰「口内炎が酷いのなんの」

晴明「生活リズムが悪いんじゃないですか?例え
   ば野菜はとってます?」

怠惰「毎日取ってる‥‥」

晴明「睡眠時間は」

怠惰「休みに8時間以上は寝てる」

晴明「う~ん思い当たる節がない‥‥待ってください
   怠惰さん因みに‥‥何時に寝てます?」

怠惰「えっと………午前6時~7時‥‥ぐらいかな?」

晴明「それが原因ですよアホですか貴方は!?」

怠惰「うるさいな~動画見てたりすると気づいたら
   そんな時間なんだよ!?」

晴明「ただのバカを通り越してマダオレベル!?」

怠惰「仕方ないじゃん動画が面白かったりゲーム
   したりしてたら!?」

晴明「それが良くないんですよ!?」

怠惰「そういう晴明こそさぁ生前の頃に風呂って
   どのくらいのペースで入ってたのさ?」

晴明「えっ‥‥週に2~3回?」

怠惰「ギルティ!それが平安時代の貴族達の早死
   に原因なんだよ!」

晴明「うぇ!?そんなこと言われましても川でし
   か体を洗えませんし!?だだ第一に風呂場
   を完備してたのって理久兎さん達の屋敷ぐ
   らいですからね怠惰さん!?」

怠惰「言い訳など聞きたくはないわ不潔者!?」

晴明「なっ!言うてはならいことを!?」

晴明「ってもう下らない事を話していたら時間だ
   えっと‥‥コホンッ!えっととりあえず今回
   はここまでです!」

晴明「そっそれではまた次回もお願いします」

怠惰「そんじゃまた次回!」

晴明「それでは♪‥‥滅されろ駄目悪魔!」

怠惰「断る不潔者が!」


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第305話 式神達との組手

こんばんは読者様、口内炎が2個から4個に増殖した怠惰のクソ悪魔です。今度は上唇に出来て痛いの何のといった感じです。‥‥口内炎が出来る体質なのかな?まぁそれはさておきそれでは本編へどうぞ。


妖怪の山の秘境である華扇の隠れ家で修行を開始してから5日が経過する。現在ここでは自分の式神達を相手にする連戦組手の

 

華扇「準備は万端かしら?」

 

蓮 「えぇ!」

 

狗神「あぁ何時でも来い」

 

自分と狗神はお互いに向かい合い睨み合うと、

 

華扇「制限時間は5分よ‥‥始め!」

 

その一言を合図にぶつかり合う。

 

鈴蘭「蓮くんそこだよ!ほらほら姐御ファイト!」

 

狗神「じゃかしい!」

 

蓮 「くっ!」

 

強い力に弾き飛ばされる。神楽自身が手加減をしているのかまたは狗神の皮膚が固いのかそれは分からないが狗神に切り傷はなかった。

 

蓮 「まぁこの方がありがたいけど!」

 

狗神「何言ってんだ小僧!」

 

インファイトからの高速パンチが飛んでくるが神楽の刀身で防ぎからの受け流す。

 

蓮 「何の!」

 

狗神「じゃりぁ!」

 

今度は鈴蘭には負けるがそれでも綺麗な後ろ回し蹴りが顔に迫る。上半身を後ろにをずらし鼻の先が当たるギリギリで避けてバク転で体制を立て直す。

 

狗神「ちっ!これならどうだ!」

 

拳に妖力を溜め込み乱舞してくると拳型の弾幕が飛んでくる。神楽を鞘に戻し構えると

 

蓮 「抜刀 金色一閃!」

 

抜刀術による巨大な斬撃波で狗神の弾幕を蹴散らす。

 

狗神「とろいぞ小僧!!」

 

獣形態になると巨大な口を開いて襲いかかる。

 

蓮 「食いたいなら食べておきなよ狗神!」

 

体制を低くして避けそして腰に差す鞘を抜き口に向かって差し出すと狗神の口につっかえ棒のようにして咥えさせる。

 

狗神「なんふぁと!」

 

何かこれを見ていると狗神に襲われた時を思い出す。

 

蓮 「抜刀 無心乱舞!」

 

神楽で空を斬っていき無数の斬撃波を出現させ弾幕を展開させる。狗神はその攻撃を避けていきそしてあの時とは違いつっかえ棒にした鞘を狗神は口を大きく開けて右手で弾き出す。

 

狗神「昔と同じ戦法など小賢しい!」

 

人型になると妖力を両腕に込めて組むと地面に叩きつける。すると狗神の前面を覆うかのように妖力のバリアが張られ斬撃波を打ち消した。遠距離がダメなら一気に間合いを詰める。

 

蓮 「創符 金色の夢炎」

 

神楽に霊力の炎を纏わせ一気に斬りかかる。

 

狗神「そっちがそうならこっちも行くぞ!!」

 

狗神も殴りかかってきた。お互いの一撃が入ろうとしたその瞬間、

 

華扇「そこまで!」

 

と、華扇の一言が入り狗神と自分はお互いに止まる。そして見つめ合うと、

 

狗神「‥‥ふんっ………初めよりは強くはなったな」

 

蓮 「そっちこそ」

 

そう言い合いお互いに構えるのを止める。すると鈴蘭が神楽の鞘を持って来てくれる。

 

鈴蘭「はいこれ♪」

 

蓮 「ありがとう鈴蘭」

 

華扇「両者共に凄かったですよ♪特に狗神さんの使

   った結界が♪」

 

狗神「結界だけかよ‥‥」

 

それは自分も思った。狗神がまさか防御壁を作るなんて思わなかった。

 

華扇「えぇ攻めこそ最大の防御と唄うような貴女が

   行ったあの防御は良い案でしたよ♪」

 

狗神「小僧が使う結界を見よう見マネしただけだが

   な‥‥」

 

華扇「それでも充分ですよ♪時に防御に徹するのは

   必要ですから♪さてと次の組手の準備は良い

   でしょうか?」

 

と、華扇が言うと鈴蘭が手をあげる。

 

鈴蘭「次は私がいくね!」

 

狗神「それなら休んでいるぞ」

 

そう言い狗神と交代し鈴蘭と対戦することとなり自分と鈴蘭は向き合う。そういえばこうして面と向かって鈴蘭と闘うのは初めてだな。

 

華扇「それでは試合時間は5分‥‥始め!」

 

鈴蘭「行っくよ!」

 

華扇の初めを合図にスターティングダッシュを決めると手に妖力の玉を作ると自分にぶつけてきた。

 

鈴蘭「先手必勝!」

 

蓮 「いきなり!」

 

すぐに後ろへと跳び避ける。

 

鈴蘭「待ってましたよ蓮くん!

 

だが鈴蘭は身軽なフットワークを駆使し腕の妖力玉を足に当てて纏わせると、

 

鈴蘭「斬撃乱脚独楽!」

 

独楽のように回りだす。すると無数の斬撃波が乱れ撃ちされた。

 

蓮 「それしきなら!」

 

神楽を振るい斬撃波を受け流していく。だが、

 

狗神「っておい!鈴蘭あぶねぇだろ!」

 

華扇「昔からやることが派手ですね」

 

控えの方にも被害が出ていたのは言うまでもないだろう。

 

鈴蘭「あちゃ~」

 

蓮 「鈴蘭!斬撃はこうやって撃つんだよ!」

 

斬撃波を飛ばし鈴蘭へと攻撃するが鈴蘭は狗神とはまた違った柔軟性のある動きでヒラヒラと攻撃を避けた。

 

鈴蘭「フハハハ!」

 

不適に‥‥というかわざとらしい笑い方をすると跳び蹴りをしてきた。

 

蓮 「くっ!」

 

弾丸のような速度を誇る蹴りが避けても避けても襲ってくる。どうにか回避し続けるが速すぎて反撃をする事が出来ない。

 

鈴蘭「遅いねぇ蓮くん!それと周りは見た方が良い

   かな♪」

 

蓮 「えっ何だこれ?」

 

辺りには黄色い粉が舞っていた。恐らく鈴蘭の麟粉だろうか。すると鈴蘭は急に蹴りを止めると、

 

鈴蘭「麟粉爆弾♪」

 

パチンッ♪

 

辺りに音が響く指パッチンをすると麟粉が光出す。爆弾ってまさかこれ全部が爆発するのか。

 

蓮 「まずい!陰陽 結界陣!」

 

結界を張ると同時に光輝く麟粉はついに、

 

ドゴーーン!!

 

大爆発を起こした。爆発に飲み込まれた自分は結界に神経を集中する。

 

蓮 「待てよ」

 

恐らくこのタイミングでなら鈴蘭が取るべき行動が一瞬だが予測ついた。爆発が止むと同時に神楽を構えると爆煙から鈴蘭が跳び蹴りを仕掛けてきた。

 

蓮 「予測通りだ!」

 

すぐに結界を解くと神楽を構えると鈴蘭の蹴りと神楽の刀身がぶつかり合う。

 

鈴蘭「凄いね蓮くん!」

 

蓮 「えぇなんとか!」

 

つばぜり合いとなっているとここで華扇が声を張り上げる。

 

華扇「そこまで!」

 

そう言われるとすぐに鈴蘭は構えるのを止める。華扇が近づいて来ると、

 

華扇「鈴蘭~♪流石に危なかったわよ♪」

 

思いっきり鈴蘭の頬を引っ張り出す。

 

鈴蘭「いひゃい!いひゃい!ごひぇんにゃひゃい」

 

華扇「まったく‥‥」

 

鈴蘭「う~ん痛い‥‥」

 

引っ張られた頬が真っ赤になってる。

 

華扇「それで次は‥‥」

 

神楽「私ですね」

 

手に持つ神楽が実体化し自分の目の前に現れる。

 

神楽「それでは蓮さんこの試合よろしくお願い致

   しますね」

 

蓮 「それは良いんだけど‥‥えっと華扇さんせめ

   て木刀とかないですか?」

 

神楽と対戦するとなると神楽は自身の本体の刀を使うため自分が使う刀がないのだ。華扇はハッとしていると奥から貫禄のある大鷲が出てきて何かを渡してきた。

 

蓮 「おっとと‥‥これは?」

 

華扇「ごめんなさいね久保」

 

久保と言われた大鷲は木の枝に止まると黙って此方を見る。良く見てみるとそれは年期の入った木刀だ。軽く振るってみると重さもそこそこで使いやすい。

 

蓮 「神楽より軽いかな?」

 

神楽「失礼ですね蓮さん」

 

蓮 「そんな怒らなくても」

 

自分と神楽は向かい合うと華扇がその中央に入る。

 

華扇「5分の試合を始めるわよ準備はいい?」

 

蓮 「えぇ」

 

神楽「はい」

 

華扇「分かったわ‥‥始め!」

 

始めの一言で早速、神楽とつばぜり合いになる。

 

神楽「蓮さん今回は容赦いたしませんよ」

 

蓮 「望むところ!」

 

ギンッ!

 

互いに距離を取ると神楽と自分はほぼ同じタイミングで斬撃波を放ちお互い相殺し合う。

 

蓮 「これならどうかな!」

 

近くにある木に跳躍し壁蹴りで一気に神楽へと間合いを詰める。すると神楽は刀を鞘に戻し構えた。

 

蓮 「あれは!」

 

神楽「‥‥抜刀 金色一閃!」

 

自分の技を真似た抜刀術でタイミングを合わせ居合いで反撃してきた。すぐさま木刀を構え居合いを防ぐが弾き飛ばされる。

 

蓮 「よっと!」

 

受け身を取って体制を建て直すが戦っていて神楽はまるで自分と戦っているような気がしてならない。最初に出会った時は抜刀術なんて使ってはいなかった。恐らく使い続けたためか抜刀術を見よう見真似で覚えたのだろうか。

 

神楽「行って」

 

今度は2体の分霊を出現させると2体の分霊は殴りかかってきた。

 

蓮 「早い‥‥」

 

腕の軌道を読みながら素早い拳を回避をしていくが回避に集中していると神楽が斬りかかってきた。

 

蓮 「夢符 夢炎の剣!」

 

木刀に霊力の炎を纏わせ神楽とぶつかり合う。

 

神楽「私に構っていると大変ですよ!」

 

2体の分霊が拳を構えて殴りかかってきた。だがそんなのは分かっている。

 

蓮 「霊力爆発!」

 

自身の霊力を圧縮させ一気に放出し霊力の大爆発が起こる。

 

神楽「っ!!」

 

神楽は吹っ飛び2体の分霊は爆風で消滅した。すぐさま木刀を上段で構えて神楽へと距離を詰める。

 

神楽「やりますね‥‥っ!」

 

ゴンッ!!

 

鈍い音と共に神楽とまたつばぜり合いになる。

 

神楽「くっ!」

 

蓮 「うぉぉ!」

 

このまま力で押しきれると思い押しきろうとしたその瞬間、

 

華扇「そこまで!」

 

と、華扇の言葉が聞こえ力を緩め木刀を構えるのを止める。

 

神楽「強いですね蓮さん」

 

蓮 「神楽も強いよ♪だってさっきの抜刀術は僕の

   技だよね?」

 

神楽「えっえぇまぁ‥‥」

 

蓮 「それから狗神がさっき言ってた真似ただけっ

   ていうあのバリアそれに鈴蘭もだけど僕の技

   を真似てたよね?」

 

近づいてくる2人に聞くと狗神はやれやれと言った顔をし鈴蘭は笑っていた。

 

鈴蘭「まぁね♪でもまだまだ乱舞は無理そうだね」

 

狗神「気を付けろよな」

 

華扇「しかし良い勝負でしたよ皆さん♪さてとそろ

   そろお昼に致しましょうか♪」

 

ようやく昼飯か。ここまで長いようで短かったな。

 

鈴蘭「ごはんごはん♪」

 

狗神「気楽な奴だな」

 

蓮 「神楽も行こう♪」

 

神楽「はっはい♪」

 

そうして自分達は華扇の屋敷に戻るのだが、

 

神楽「………はぁ」

 

神楽は自分の本体を見て少し落ち込むのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

朱雀「今回は私ね♪それよりも怠惰」

怠惰「何さ?」

朱雀「晴明と何かあった?何か体の匂いとか嗅い
   だりしているんだけれど?」

怠惰「知らんな」

朱雀「そう~ねぇねぇ所で何か新作の拷問器具は
   あ‥‥」

怠惰「買ってないし作ってもない」

朱雀「残念ねぇセルフアイアンメイデンも飽きてき
   た頃だし良い物は‥‥と思ったんだけどなぁ」

怠惰「流石にそれは俺も引くぞ‥‥不死でドMとか洒
   落にならないぐらい面倒臭いなお前は」

朱雀「照れるわねぇ~♪」

怠惰「褒めてねぇよ‥‥こっちは呆れてんだよこれが
   もしもR18小説だったらこんな言葉じゃ済
   まされないからな?」

朱雀「例えば?」

怠惰「◯◯(ピー)XX(ちょめちょめ)とか言うな」

朱雀「いやん♪刺激的ね♪」

怠惰「マジで頭痛くなってきた‥‥とりあえず今回は
   ここまでね」

朱雀「ふふっ♪それじゃまた次回ね♪」

怠惰「そんじゃまたね」


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第306話 次なる地は地底へ

こんばんは読者様、面接の練習があり受けた所、表情が死んでいて怖いと言われた怠惰のクソ悪魔です。そんなに死んでいたのだろうかと思ってしまっています。さてそれではそろそろ本編へどうぞ。


華扇の元での修行の最終日となった今日。

 

華扇「皆さん今日までお疲れ様です」

 

蓮 「華扇さん今日までありがとうございました」

 

この日の修行も終わりを迎え華扇が労いの言葉をかけてきてくれる。

 

神楽「こうした修行も新鮮でしたね」

 

狗神「あぁ本格的な修行は初めてだったから結構な

   程に面倒くさくキツかったな」

 

蓮 「そう?僕は楽しかったよ♪」

 

神楽「私もですよ♪」

 

時々、修行をしないかと持ちかけるのだが狗神には大体は断られ修行をしてくれるのは神楽またはたまに鈴蘭も参加するぐらいだったからこうして皆とやれて良い思い出かつ良い経験になった。

 

華扇「ふふっ喜んでくれたのなら良かったです」

 

蓮 「えぇ♪」

 

狗神「そういえば鈴蘭の奴は?」

 

神楽「言われてみるといませんね?」

 

確かに良く見たら鈴蘭がいない事に気がつく。何処に行ったのだろうかと思っていると、

 

鈴蘭「ごめん♪待たせちゃったね♪」

 

華扇の屋敷から鈴蘭が申し訳なさそうに笑いながら出てきた。

 

狗神「何処に行っていたんだ?」

 

鈴蘭「ちょっとね♪」

 

何故か知らないが鈴蘭は楽しそうだ。

 

華扇「そういえば蓮さん達は後残り1週間は休暇が

   ある訳ですが何処かに行くのですか?」

 

蓮 「えぇそろそろ理久兎さんの謹慎処分が解かれ

   ると思うので理久兎さんの元を訪ねようかと

   思っています♪」

 

華扇「そっそれって地底ですか?」

 

蓮 「えぇ‥‥そうなりますねぇ‥‥?」

 

華扇の顔がみるみると真っ青になっていく。すると華扇は苦い顔をしながら、

 

華扇「やっ止めた方が良いわよ彼処は‥‥悪霊は多い

   鬼は沢山いる空気は汚いしかも溶岩が流れて

   いるせいで暑いと最悪ですよ彼処は‥‥人間が

   好き好んで行く場所じゃないわよいえ忠告は

   するけど正気の沙汰じゃないわ」

 

いやそこまで言うか普通。どんだけ地底が嫌いなのだろうか。

 

鈴蘭「華扇ちゃんって地底とか嫌い?」

 

華扇「えぇ好き好んで行く所ではないわねあんな所

   は‥‥間欠泉センターならまだしも旧都なんか

   は有毒よ有毒それでも‥‥行くんですか?」

 

蓮 「えぇそのつもりです」

 

華扇「はぁ‥‥(好奇心は猫をも殺すか)………」

 

何か今、ボソリと言ったが何を言ったのだろうか。

 

華扇「まぁ良いでしょうですが忠告はしましたから

   ね?あっそれともし理久兎さんに会ったら伝

   えて下さい次は奢りますって」

 

何を奢るのだろうか。まぁ何気ない事なのだろう。

 

蓮 「分かりました伝えておきますね♪」

 

華扇「えぇそれじゃそろそろ出た方が良いわね送

   って行くわ♪」

 

蓮 「すいませんありがとうございます」

 

式神達3人を戻し自分は華扇の案内の元で妖怪の山の麓まで送られた。

 

蓮 「ありがとうございます華扇さん何から何まで

   と‥‥」

 

華扇「良いわよ全然そんなの気にしなくても♪」

 

蓮 「それではありがとうございました」

 

華扇「えぇそれと修行から帰ってからでも良いから

   霊夢とは早く寄りを戻すのよ」

 

蓮 「アハハ‥‥善処致します」

 

そうして自分は華扇と別れて理久兎がいる地底へと向かうのだった。そして華扇は屋敷に帰り夕飯の支度をしようと土間へと向かうと、

 

華扇「ん?何かしらこれ」

 

何か書き置きがあり見てみる。

 

華扇ちゃんへ昔の約束通りに芋粥を作っておいたから食べてね。鈴蘭より

 

と、書かれていて厨房を見ると鍋が置いてあった。

 

華扇「まったく‥‥年が経つのは本当に早いわね」

 

そんな事を呟き華扇はニコリと微笑むのだった。そして蓮の視点に戻る。蓮は妖怪の山の洞窟から地底へと向かっていた。

 

蓮 「でも理久兎さんは承諾してくれるのかな」

 

そろそろ謹慎処分が解かれる筈とは言えど指南を承諾してくれるとは限らない。ましてや謹慎処分のせいでストレスが溜まりに溜まっていてちょっとした言動が逆鱗に触れて大惨事‥‥そんな事になったらたまったもんじゃない。

 

蓮 「それよりも何で華扇さんは地底を嫌っていた

   のかな」

 

言動からして嫌っているのは明確だ。しかし地上の者達の大半は地底を嫌う。それは嫌われ者達が集う最後の居場所であるがためである。紫ですら行かないかもしれない場所だ。

 

蓮 「大丈夫かな」

 

そんな事を思いながらもようやく地底の旧都へと辿り着く。何時見ても暗がりにうっすらと輝く灯籠や提灯が妖艶であり幻想郷の裏世界と言っても過言ではない街だ。

 

蓮 「久々だなぁここに来るのも」

 

とりあえず橋を渡ろうとするとそれを通せんぼするかのように少女が立ち塞がった。

 

蓮 「えっと確かパルスィさん‥‥ですよね?」

 

パル「えぇ生者であり妖怪ですらない人間の貴方が

   何故ここへ?」

 

蓮 「えっと理久兎さんに用事がありまして」

 

理久兎に用事があると言うとパルスィは足から顔まで見てくる。

 

パル「そう‥‥良いわ通りなさい」

 

簡単に通してくれた。理久兎さんの名前って地底では意外にも万能だなと思った。そうして酒を楽しむ鬼達を眺めながら旧都を通り過ぎ地霊殿へとやって来る。

 

蓮 「すみませ~ん」

 

返事がない聞こえてないのだろうか。インターフォンなんてものはないしとりあえず失礼だろうがドアを開けて呼び掛けてみるかと思いドアを開けて中へと入る。

 

蓮 「すみま‥‥っ!!?」

 

突然の出来事だった。足元から無数の黒い槍が飛び出てきた。すぐさま避けて安堵する。

 

蓮 「あっ危ないぁ‥‥」

 

よく見てみるとその槍は自分の影から出てきていた。

 

? 「侵入者かと思ったが‥‥何故お前がここにいる

   のだ?」

 

2階から眼鏡をかけた執事いや理久兎の従者の1人の黒が飛び降りてきた。

 

理 「えっと理久兎さんにご用がありまして」

 

黒 「それは言伝ではダメな事か?」

 

理 「えっえぇ直接自分の口から言いたいです」

 

黒 「分かった待ってろ」

 

そうして黒は奥へと向かった。暫くエントランスで待っていると黒が戻ってきた。

 

黒 「主がおみえしてくれる‥‥来い」

 

蓮 「はっはい!」

 

そうして黒の後に続き理久兎の元へと向かうのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

鈴蘭「実際の所で華扇ちゃんって原作でも地底を
   嫌ってるの?」

怠惰「マンガで見てるけど嫌ってるね‥‥」

神楽「そうなんですか」

怠惰「しかも悪霊とかは右手で握り潰して消滅させ
   たりと時々‥‥おぉう何て場面もあるよね」

狗神「だが常識人枠になるんだろ」

怠惰「まぁね幻想郷だと珍しく良心のある仙人だか
   らねぇ‥‥本当に仙人かは謎だけど」

狗神「しかしだが最後は理久兎の所に行くことにな
   ったか」

神楽「蓮さんも行きたがってましたしね」

鈴蘭「理久兎の修行って正直キツイの?」

怠惰「う~んキツイね現役バリバリの兵士ですらも
   音を上げる程に」

神楽「大丈夫ですかね」

狗神「彼奴はヘタレだからな」

怠惰「そう言ってやんなよ‥‥さてそれじゃ時間だし
   この辺でお開きにしますか」

鈴蘭「はいはいそれじゃ次回もよろしくね」

神楽「それでは読者様」

狗神「またな」


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第307話 理久兎との対面

こんばんは読者様、バレンタインとなっても平常運転な怠惰のクソ悪魔です。しかしチョコが安売りしていたので幾つか買ってきてしまいました。因みに貰うっていう選択肢は毎年ながらで残念ながら無いです。さてそれではそろそろ本編へどうぞ。


黒に連れられて自分は長い廊下を歩いていく。こうして改めて地霊殿を見て思うのは、じゅうたん、壁、ステンドグラス等に薔薇の模様があり外観もだがさながら西洋屋敷みたいだ。

 

蓮 「凄い豪華ですね」

 

黒 「あぁこの屋敷を趣味感覚で美寿々が作った」

 

蓮 「成る程‥‥」

 

これは美寿々が作ったんだ。職人を越えて匠の仕事だ。そんな事を思っていると一室の前に辿り着く。

 

黒 「ここで少し待て」

 

そう言い黒は中へと入る。

 

黒 「主よ連れてきた」

 

理 「あぁ入りな」

 

理久兎の声が聞こると黒が此方を向いて首を動かす。一礼して中へと入室する。

 

蓮 「おっお邪魔します理久兎さん」

 

理 「蓮じゃないか」

 

部屋では理久兎がソファーに寛いでいた。しかも部屋をよく見てみるといたる所に無数のぬいぐるみが置いてあった。意外にも少女趣味みたいだ。

 

理 「まぁ良いやとりあえずそこのソファーに腰掛

   けなよ‥‥蓮お前は紅茶ならミルクかレモンか

   それとも砂糖どれを入れる?」

 

蓮 「えっとレモンで」

 

理 「あいよ‥‥黒お前も紅茶を飲んでいくか?」

 

黒 「言葉に甘えよう‥‥砂糖で頼む」

 

理 「あいよ」

 

そうして紅茶を準備されテーブルに運ばれる。理久兎が座ると続いて黒そして自分が席に座り紅茶を飲む。

 

理 「さてと蓮お前は何しにここへ?」

 

紅茶を飲むのを止めてテーブルに置き理久兎を真っ直ぐと見ると、

 

蓮 「失礼だと思いますが理久兎さん!」

 

理 「なっ何だよ!?」

 

蓮 「1週間だけで構いません是非とも僕に戦い方

   等を指南をしていただけませんか!」

 

頭を下げて頼み込む。数秒すると、

 

理 「………はぁ?」

 

と、少しマヌケた声が聞こえてくる。それに続き理久兎の隣に座る黒は口を開き、

 

黒 「………小僧お前は知らないのか?主は今現在謹

   慎処分を受けて外に出れる状態ではないんだ

   ぞ?」

 

蓮 「………やっぱり駄目でしょうか」

 

頭をあげて少し悔やむ。是非とも理久兎の元で修行をしたかったのだが。

 

理 「まぁ待て待て黒‥‥そんで蓮に聞きたいが何で

   また俺の元で指南を受けたいんだ?それに何

   故に1週間だけなんだ?」

 

蓮 「えっとまず1週間と言うのは寺子屋で取った

   有給が残り1週間しかないと言うのとこれま

   で指南を受けさせて貰った神奈子さんに華扇

   さん風雅さんが理久兎さんの事を話していた

   のもありますが僕が戦ってきた中でも理久兎

   さん貴方の戦い方も素晴らしいと思ったから

   ここに来ました!」

 

理 「成る程ねぇ‥‥」

 

理久兎は紅茶を飲み暫くの沈黙が続くと口を開き、

 

理 「良いよお前の指南をしてやるよ」

 

黒 「なっ!?」

 

蓮 「良いんですか!?」

 

理 「あぁ‥‥」

 

それは嬉しい限りだ。本命の相手から修行させて貰えるなんて思わなかった。

 

黒 「だが教えるにしてもどうするというのだ?」

 

理 「まぁ数日待ってくれれば本格的な修行なら俺

   がするだから黒お前は亜狛と耶狛と普段から

   やる修行にこいつを入れてやってくれ」

 

黒 「正気か!?我や亜狛と耶狛ならまだしもこの

   若造がやったら死ぬぞ!?」

 

死ぬって一体どんな修行をしているのだろうか。嬉しいと思った反面で怖いのだが。

 

理 「そんなもん蓮の自己責任だろ‥‥なぁ?」

 

蓮 「えっと‥‥死なないよう頑張ります!」

 

黒 「やれやれ‥‥おい小僧」

 

言えるのはこのぐらいしかないためそう言うと黒はギロリと此方を睨む

 

蓮 「はっはい!」

 

黒 「我等がやる修行はお前がしてきた修行とは段

   違いのレベル‥‥いや下手したら不死身じゃな

   いお前は死ぬかもしれないがそれでもやるの

   か?引き返すのなら今だぞ?」

 

蓮 「やります少しでもこの手で守れるものが増え

   る可能性があるのなら!」

 

あんな夢で見た結末なんて真っ平ごめんだ。あんな結果にならないためにも強くならなければならないのだ。それが例え亀の一歩のように遅くても少しずつ強くなりたい。

 

黒 「そうか‥‥ただもしお前が帰りたいもう無理そ

   して止めたい等と甘ったれた事を言ってみろ

   その時は躊躇いなく溶岩の海に沈めてやるか

   らな?」

 

蓮 「のっ望む所です!」

 

そんな事は絶対に言わないし言ってはならない。それは指南してくれる者達に失礼きわまりない発言なのだから。

 

黒 「そうか‥‥それなら我も認める」

 

理 「あいよ黒お前はさとり達にこの件を伝えてお

   いてくれ」

 

黒 「承知した」

 

そう言いカップを置いて黒は外に出ていくと理久兎と二人っきりになる。

 

理 「さてと今日は本格的にはしないからそうだな

   ‥‥よし蓮お前の式神を全員出せ」

 

蓮 「あっはい!」

 

言われた通りに狗神に神楽そして鈴蘭の3体を召喚させる。理久兎もまた華扇と同じような修行をさせるのだろうか。

 

狗神「理久兎‥‥」

 

狗神は理久兎に向けて牙を剥き出しにして威嚇するが狗神を抑える。

 

理 「とりあえず蓮お前は今からこの3体の式神を

   地霊殿にいる間はずっと召喚状態を維持させ

   ようか」

 

蓮 「えっ!?」

 

また凄い注文をしてきたな。3体を召喚状態のまま維持って結構大変だぞ。

 

神楽「待ってください!そんな事をすれば蓮さんの

   霊力が!」

 

理 「それが狙いだから言っているんだお前ら自身

   の妖力で出てきた所で蓮の修行には何も利点

   がないのは明白だから敢えて蓮の霊力で召喚

   させたのさ」

 

鈴蘭「さては晴明から式神の構造を聞いたてたね理

   久兎」

 

理 「あぁそうさ♪式神の召喚には二種類ある1つ

   は式神となった者の自身の力で外に出る方法

   そしてもう1つは使役者の力で強制的に召喚

   させる方法の二種類があるのは聞いてたから

   な♪それに後者の方は式神は時間と共に無意

   識に使役者の力を吸いとっていくだからこそ

   である意味で良い修行なのさ♪」

 

流石はご先祖様と友人なだけある。式神の事について理解しているとは。式神を召喚状態にして放置すると自分の霊力を徐々にと消耗していく。少しずつの消耗だがそれが数時間から何十時間と加算していくと霊力は回復せず消耗していきやがて霊力切れが起きてしまう。だから式神は召喚してもすぐにしまうのが鉄則だ。

 

蓮 (そういう事か)

 

だがそれを敢えて召喚状態を維持させるという事はつまり自分が消費する霊力をどれだけ制御できるようになるかという事と使える霊力を更に増やすための修行という事か。

 

蓮 「成る程‥‥使う霊力の量をどれだけ制御できる

   のかそして同時に使える霊力の器を大きくし

   ていく修行って訳ですか」

 

理 「話が速くて助かるよ蓮くん」

 

やはりそうか。これは思ってたよりも1週間近くはスパルタな修行になりそうだ。

 

狗神「まさか寝る時も‥‥」

 

理 「まぁ出来ればね?無理ならやらなくても良い

   よ♪休める時は休めないと体が壊れちまうか

   らねぇ♪」

 

挑発気味に言ってきた。理久兎はそう言うが言い方を変えると「やれるものならやってみろ」と言っているのと変わらない。これには少しムカッとした。

 

蓮 「良いですよなら自分の限界を越えてみせて上

   げますよ!」

 

理 「良いねぇそうこなくっちゃな蓮くん♪」

 

絶対に乗り切ってやる。理久兎達の修行による1週間をそうすれば自分の足りない事が分かるような気がするから。

そうして理久兎達による修行が開始されたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

晴明「えぇ」

怠惰「うわぁ根に持つねぇ」

晴明「何か♪」

怠惰「いいや♪まぁ理久兎の所で修行を開始した訳
   ですが果たして蓮くんは生きてかえって来れ
   るのか‥‥モグ‥モグ‥」

晴明「帰ってきますよ私並みに生命力ありますから
   ね‥‥それよか何を食べているんですか?」

怠惰「知りたい?ねぇねぇ知りたい?」

晴明「いいえ知りたくはないですよ」

怠惰「あっそ♪モグモグ‥‥」

晴明「‥‥分かりましたそれは何ですか?」

怠惰「あれれ~意外にも意見を曲げたねぇ~まぁ良
   いかこれは現代の甘味の1つチョコレートっ
   ていう南蛮から輸入された物さバレンタイン
   フェアで安くなってたから大量に一括購入を
   してきたのさ♪」

晴明「かっ甘味‥‥」

怠惰「あれれ?食べたいの?ねぇねぇ食べたいの?
   晴明ちゃ~ん♪」

晴明「本当に腹立ちますね!それをよこしなさいよ
   このっ!」

怠惰「やらんよ♪その前に言うことがあるでしょう
   に♪」

晴明「くぅ‥‥食べたいので下さい」

怠惰「良くできました♪ガリッ」

晴明「あぁ私のチョコ!!?」

怠惰「あっちの箱に入ってるから取ってきな‥‥えっ?
   怠惰さんがもらったチョコの数?‥‥結果なんて
   目に見えてますよ♪さてさてそれでは今回はこ
   こまでです」

晴明「それでは読者様また次回‥‥モグ‥モグ‥」

怠惰「そんじゃバイニャラ」


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第308話 灼熱地獄での特訓

こんばんは読者様、学校が休みだったため一日中寝ていた怠惰のクソ悪魔です。多分トータルすると12時間ぐらい寝ていたんじゃないかと思います。さてそれでは今回もどうぞ。


地霊殿に来て翌日、

 

蓮 「はぁ‥‥はぁ‥‥」

 

理久兎の挑発でずっと式神達を召喚し続けた結果、霊力の消耗が激しいのか体が重く感じていた。

 

狗神「大丈夫か小僧?」

 

神楽「無理はしないほうが‥‥」

 

蓮 「大丈夫だから‥‥心配しないで」

 

鈴蘭「何か晴明ちゃんもそんな感じだったなぁ」

 

ご先祖様と何処がどう似ているのだろうと思っているとドアからコンコンコンとリズミカルに音が鳴る。

 

? 「入るぞ」

 

ドアが開き黒が入ってきた。

 

黒 「よぉ‥‥ぐっすり寝れたか?」

 

蓮 「黒さん」

 

黒 「その顔だと気持ちよくは寝れてなさそうだな

   とりあえず迎えに来た」

 

どうやら迎えに来たみたいだ。ベッドから立ち上がりペコリと頭を下げる。

 

蓮 「よろしくお願いします」

 

黒 「あぁついてこい」

 

そうして黒の後に続き地霊殿の中庭へと出る。

 

蓮 「でもここは凄いですよね‥‥地霊殿といいこの

   中庭といい‥‥」

 

日の光が照らされないような地底でこんなにも緑豊かな庭があると見とれてしまう。まるで秘密の楽園みたいな感じになっていて幻想的と前にここに来た時から思った。

 

黒 「………嬉しいものだな誉めてくれるとは」

 

鈴蘭「どういう事?」

 

黒 「この中庭の植物を育てたのは俺だ」

 

神楽「そうなんですか!?」

 

それは本当に驚きだ。まさか黒がこんな中庭を作るとは。

 

狗神「お前がな‥‥」

 

黒 「意外だろ?主にここで緑を創作してみろと言

   われた俺も少し参ったものだ‥‥何せ生まれて

   からずっと破壊行為しかしてこなったせいで

   最初は躊躇ったが亜狛や耶狛それにさとりや

   こいしにそして主が手伝ってくれてようやく

   庭になったんだ」

 

蓮 「へぇ‥‥」

 

何処と無く黒が微笑んでいた。そして灼熱地獄へと通じる扉を黒は開けた。

 

黒 「こっちだ」

 

黒に着いていくとどんどん暑くなってくる。

 

鈴蘭「暑い‥‥」

 

狗神「汗で気持ち悪くなりそうだ」

 

と、2人が言うなかで神楽と黒は平然としていた。2人は暑くないのだろうか。そんな事を思いつつも灼熱地獄へと辿り着いた。

 

蓮 「やっぱりここは何時来ても暑いですね」

 

黒 「あぁ‥‥彼奴等はどこにいるんだ?」

 

彼奴等ってことは恐らくあの兄妹だろうと予測していると、

 

? 「黒さんこっちです」

 

? 「こっちだよ黒君」

 

黒 「そこにいたのか亜狛、耶狛」

 

やっぱりこの2人だった。しかも暑さのためか亜狛は上裸で耶狛も上裸には上裸だがさらしが巻かれていた。

 

蓮 「お二方‥‥今日からよろしくお願いします」

 

耶狛「オッケー♪」

 

亜狛「皆様もお願いしますね♪」

 

鈴蘭「と言っても私達は見物かな?」

 

神楽「ですね………狗神さま?」

 

狗神「はっ!?」

 

また狗神は何処かに意識が飛んでいたみたいだ。

 

亜狛「それとマスターから修行中の間は式神達を戻

   しても良いと言われてますが?」

 

鈴蘭「う~んなら私は帰ろうかな暑いし」

 

神楽「私も一度引きますね蓮さんの負担になるとあ

   れですし」

 

狗神「………」

 

狗神は黙っているが肯定で良いのだろうか。とりあえず意見に賛成し3人を戻すが、

 

狗神「おいコラ勝手に戻すんじゃねぇよ!?」

 

勝手に狗神が出てきた。というか黙っていたから肯定かと思ったが違ったのか。それよりも普段は出てこないのにそれほど亜狛が気になるのか。

 

亜狛「面白いですね♪」

 

狗神「!!!!?」(*/□\*)

 

耶狛「アハハハ顔がまっかっか♪」

 

蓮 「それよりもどんな修行をするんですか?」

 

修行について聞くと3人はハッとすると修行について説明を始めた。

 

亜狛「ルールは簡単ですよ彼処に旗があるのは分か

   りますか?」

 

蓮 「えぇ~とあれですよね?」

 

指差す方向をみると確かにボロボロとなっている旗があった。

 

耶狛「そうそう♪用はあの旗まで行ってここに戻っ

   てくるっていうゲーム形式の修行だよ♪」

 

狗神「………それ簡単じゃないか?」

 

言う通り簡単そうなんだけど。昨日、黒が彼処まで言ったのにこれなのか。正直な所でそんなの今の自分ならクリア等は簡単だ。

 

黒 「………そう思うならおめでたいな」

 

狗神「んだとコラ?」

 

亜狛「まぁまぁ♪まずはお手本を見せますね♪」

 

そう言うと亜狛はクラウチングスタートで構える。

 

耶狛「行くよ~よ~い‥‥スタート!」

 

合図と同時に亜狛は駆け出し溶岩の海に飛び込んだ。

 

蓮 「亜狛さん!」

 

狗神「なっ!?」

 

駆けつけて見ると何と亜狛は空中を浮遊せずに溶岩を流れる岩を足場にして岩から岩へと跳躍していき見事、旗を触ると同じようにして帰ってきた。

 

耶狛「え~と15秒♪」

 

亜狛「まだまだか‥‥」

 

あっという間で正直驚く事しかできない。しかもタイムアタックしているし。

 

黒 「とりあえず小僧‥‥次はお前が行け」

 

蓮 「僕ですか?」

 

黒 「あぁそれとお前は初だし彼処まで飛んでいっ

   ても構わん寧ろ最初は飛んで行ってみろ」

 

そこまで言うならお言葉に甘えてみるか。

 

耶狛「行くよ♪よ~いどん♪」

 

合図と共に跳躍し浮くと旗まで向かう。飛べるのなら楽勝と思ったがそれが間違いであるとすぐ気づかされる事となった。

 

蓮 「あと少しで」

 

あと少しで触れると思ったその瞬間だった。自分のいる位置の丁度、真下で溶岩が煮えたぎる。そしてその溶岩は一気に吹き出した。

 

蓮 「しまっ!!?」

 

身構えたと同時に自分はいつの間にか元の位置に戻っていた。

 

亜狛「大丈夫ですか蓮さん!」

 

耶狛「生きてる?燃えてないよね?」

 

蓮 「えっあれ?」

 

黒 「お前さては気を抜いたな亜狛がいなかったら

   死んでたぞ?」

 

どういう意味だ。前を見てみると溶岩による火柱が自分がいたであろう場所に噴火していた。そうか亜狛の能力でここまでテレポートさせられたのか。

 

狗神「大丈夫か?」

 

蓮 「うん‥‥すみません亜狛さん」

 

亜狛「いいえ♪それよりも気を抜いたら命取りです

   よ?ここらは特に火柱が上がるので直感力や

   予測性そして反射神経とそうったものを利用

   していかないと蓮さんだと死にますよ?」

 

先程まで思った事は前言撤回だ。昨日、黒が言った通り命懸けだ。

 

亜狛「もう一度挑戦します?」

 

蓮 「お願いします!」

 

そうしてもう一度構える。

 

耶狛「じゃあ行くよよ~いどん!」

 

合図と共に溶岩の海へと飛び込む。

 

黒 「おい!」

 

亜狛「蓮さん!」

 

と、皆の声が聞こえる中で自分は岩を足場にしそして時に空を飛びをしていき旗まで近づく。

 

蓮 「予測しろ‥‥」

 

守矢神社で培ったフットワークを活用して行動していく。そして溶岩に沫が出たのを見逃さなかった。

 

蓮 「っ!!」

 

浮いて空を飛び回避すると火柱が上がった。火柱が1つ上がると次から次へと上がる。その間を潜り抜けて見事に旗へと辿り着く。

 

蓮 「出来た!」

 

耶狛「凄いね♪」

 

黒 「初めてにしちゃ良くできてるぞ‥‥こっちへ戻

   って来い」

 

そう言われ戻ろうとするが、

 

ズゴンッ!

 

蓮 「うぉっ!!?」

 

足場が崩れ溶岩の海へと落ちる。

 

耶狛「危ない!」

 

亜狛「任せろ!」

 

自分が落ちていく場所に裂け目が現れるとそこへと落ち元の場所に戻る。

 

黒 「小僧‥‥戻るまでが修行だぞ?」

 

狗神「本当に大丈夫か?」

 

蓮 「まだまだ!もう一度お願いします!」

 

耶狛「お兄ちゃんも準備は?」

 

亜狛「何時でも」

 

耶狛「なら行くよよ~いどん!」

 

そうして命懸けに見えないようで実際、物凄い命懸けな特訓が続いていくのだった。




怠惰「それでは今回はここまで」

鈴蘭「うん♪」

神楽「しかしあの修行って要は気を抜かない事が
   目的ですよね?」

怠惰「そう気を抜いたら溶岩ダイブしかねない修
   行となっていて案外にも命懸けしかも不死
   の理久兎従者達にも流石に痛覚があるから
   落ちたくはないから気を抜かないのさ」

鈴蘭「蓮くんは本当に大丈夫なのかなぁ」

怠惰「まぁそこはやってみないとね♪」

神楽「そうですね‥‥」

怠惰「さてそれじゃ今回はちょっとお早いけれど
   この辺で終わりますか」

神楽「そうですね♪それでは読者様また次回もお
   願い致します」

鈴蘭「それじゃまた次回!」

怠惰「さいなら♪」


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第309話 旧都おつかい観光

こんばんは読者様、夕方になってきて目が痒くなってきた怠惰のクソ悪魔です。また俺の嫌いな春の季節がやってくるのか。失礼それではそろそろ本編へどうぞ


修行を開始してまた翌日となる。

 

蓮 「はぁ‥‥はぁ‥‥」

 

昼食の時間という至福の時間だが体の疲れがなかなか取れない。やはり霊力の消耗が激しいみたいだ。現に追い込みが凄くて体がふらふらしてる。

 

狗神「おい小僧」

 

蓮 「えっどうしたの?」

 

神楽「本当に大丈夫ですか!?」

 

鈴蘭「やっぱり寝る時ぐらいは体を休めたら?」

 

式神達は心配して言ってくれるのはありがたいがそうはいかない。何よりも自分にだってプライドぐらいあるのだから。

 

蓮 「大丈夫だから気にしないで♪」

 

と、空元気な返事をしつつ昼食を取る。理久兎は従者3人プラスしてさとりと何か話し合っていた。そして話し合いを止めると理久兎が近づいてくる。

 

理 「………なぁ蓮に頼みたいことがあるんだが良い

   かな?」

 

蓮 「なっ何ですか?」

 

頼みとは一体なんだと思っていると、

 

理 「後で食料を旧都で買ってきてくれない?それ

   とその間は式神をしまって休みなよ♪」

 

理久兎は一体今度は何を考えてそんな発言をしたんだ。まさか理久兎の事だからまた挑発か。

 

蓮 「また挑発ですか?」

 

黒 「無理するなと主は言っているんだ」

 

耶狛「そうそう休める時に休めないと体を壊しちゃ

   うよ?」

 

と、2人に言われる。今回は挑発ではないのだろうか。

 

神楽「理久兎様の意見には賛成です蓮さんはお休み

   をしてください」

 

鈴蘭「そうそう!」

 

狗神「あぁお前は休めこのままだと倒れるぞ?」

 

蓮 「うっうん‥‥」

 

式神達をここまで心配させてしまうとは自分は3人の使役者としてまだまだ半人前だな。

 

蓮 「ありがとうそうさせてもらうよ」

 

と、言っていると理久兎達の方も何かと会話がされていた。

 

理 「お燐」

 

お燐「今度はあたいですか!?」

 

理 「あぁ亜狛と同行して蓮に旧都を案内してやっ

   てくれ間欠泉センターの予定的に死体の量も

   今日はあまり減らないからな」

 

お燐「分かったよお父さんと行くんだもん大船に乗

   ったつもりでいてよ♪」

 

聞いていると亜狛とお燐が自分と同行してくれる感じなのだろうか。

 

蓮 「えっと亜狛さんとお燐さんで行くで良いんで

   すよね?」

 

亜狛「えぇ♪」

 

お燐「よろしくねお父さんとあたいとで旧都を案内

   するからね蓮さん♪」

 

蓮 「よろしくお願いします」

 

ペコリと頭を下げる。

 

亜狛「そんな頭を下げないでくださいよ♪こうして

   客人を案内するのも自分達の役目ですから」

 

お燐「そうだよ♪とりあえずさっさと昼食を済ませ

   て行こうか♪」

 

蓮 「はい!」

 

そうして昼食を済ませ式神達を戻し準備を整えてエントランスに向かおうと部屋を出ると、

 

さと「楽しそうですね♪」

 

蓮 「あっさとりさん♪」

 

たまたまさとりと廊下で出会う。さとりはクスリと笑うと、

 

さと「体を休めた方が良いですよ貴方がいない間に

   修行のメニューを考えるそうですから」

 

蓮 「えっと‥‥がん」

 

さと「いえ口に出さずとも大丈夫ですよ♪心を読め

   ますので♪頑張って下さいね♪それと死なぬ

   ように♪」

 

そう言いさとりは通りすぎていって行った。修行メニューってまさかキツイ感じなのかなと思った。だがその方がやる気も出てくるものだ。

 

蓮 「よし頑張らないと!」

 

両頬を叩き意気込みを入れてエントランスへと行くと亜狛とお燐が既にいた。

 

蓮 「お待たせいたしました!」

 

亜狛「いいえ此方も今来た所です♪」

 

お燐「えぇ♪それじゃ行きましょうか♪」

 

? 「ちょっと待て!」

 

何処からか声が聞こえると胸ポケットから狗神が飛び出てきた。

 

狗神「わっわれ‥‥いや私もその」

 

亜狛「良いですよ一緒に行きましょうか♪」

 

お燐「………ははん♪」

 

狗神の反応をいち早くお燐が察知したみたいなのかニヤニヤと笑っていた。

 

お燐「とりあえず行きましょうかお父さん♪」

 

亜狛の手を繋ぎ外へと出ていった。

 

狗神「………負けられないな」

 

蓮 「えっえぇと僕達も行こうか」

 

そうして自分達は旧都へと向かう。旧都に着くとワイワイと賑わいを見せていた。そこかしろで鬼を中心に色々な妖怪が酒を飲んでいた。

 

蓮 「そういえばおつかいって言われてましたが

   何を買うんですか?」

 

お燐「あぁえぇ~と‥‥酒とそれから………」

 

亜狛「土蜘蛛の糸だよお燐」

 

お燐「あぁそうだったね」

 

酒と野菜は分かるが何故に土蜘蛛の糸など出てくるのだ。というかそんなもの何に使うのだ。

 

お燐「そういえばお父さんって結婚とか恋愛とかは

   しないの?」

 

狗神「ぶふっ!!?」

 

亜狛「大丈夫ですか!」

 

蓮 「狗神!?」

 

狗神「大丈夫だ問題ない‥‥」

 

亜狛が吹き出すのなら分かるが何故に狗神が吹き出すのだ。

 

亜狛「あっえぇとそうだねぇ‥‥多分無理だと思う」

 

お燐「何でだい?」

 

亜狛「う~んほら俺って不老不死だし好きになって

   もこんな化け物と付き合おうとか思う子はい

   ないと思うよ?耶狛もそうだけどねその点に

   関しては蓮さんの方が‥‥」

 

ヤバい自分に話を振ってきたよ。言えない霊夢と喧嘩別れしてまだ仲直り出来ていないとか。言ったら亜狛達から理久兎に話が流れ小バカにされるが落ちだ。

 

蓮 「あっあははははははははは!!!」

 

狗神「あぁこいつ1ヶ月ぐらい前にその恋人と喧嘩

   別れしたぞ」

 

蓮 「狗神!!?」

 

何て事を言ってくれるんだ。これで地霊殿に帰れば理久兎に小バカにされるネタが出来てしまったよ。

 

亜狛「あぁそういえばマスターが言ってたな」

 

お燐「お母さんも言ってたね」

 

何という事でしょう。その場にいた耶狛に既に広められているんだけど。

 

蓮 「はぁ‥‥ついでに紐を買っていきますか首吊り

   用に‥‥」

 

皆からの励まし言葉にもう心が痛いし疲れた。リスタートしようかな。

 

亜狛「あぁ~と!あんな所にヤマメさんが!」

 

お燐「本当だね狗神さんも蓮さんを連れてきて!」

 

狗神「たく‥‥これだからヘタレは」

 

そうして狗神達に連れられて歩き出しヤマメと言った者の元へと向かう。

 

亜狛「ヤマメさん」

 

黒谷「ん?あれ亜狛さん♪それに死体運搬業者と

   って巫女の付き添い刀?」

 

亜狛「それは言ったらダメです!?」

 

蓮 「いや良いんです事実だったので」

 

本当に速く仲直りしないとと心から思ったし面目なさがでてきた。というか自分が大人げなかったなとつくづくと感じてきていた。

 

黒谷「えっと何かごめん‥‥それとここに来たって事

   はいつも通りで糸かな?」

 

亜狛「えぇ貰えますか?」

 

黒谷「はいはいちょっと待っててね」

 

そう言いヤマメは家へと入っていき数分すると出てきた。

 

黒谷「はいこれ普通のと特別細いのね」

 

亜狛「ありがとうございますこれはお代金です」

 

黒谷「毎度ね♪そんじゃ私は皆と飲みいくから♪」

 

そう言うとヤマメは旧都の人だかりの中へと消えていった。

 

亜狛「糸はよし次は酒ですね」

 

蓮 「え~とお酒ってことは居酒屋ですか?」

 

亜狛「えぇそうなんですが」

 

と、言っているとふらふらと萃香が通りすぎた。

 

蓮 (えっ萃香さん?)

 

亜狛「ん?‥‥あっ!萃香さん」

 

萃香「んにゃ?あれ亜狛にそのペットじゃん♪それ

   から………って蓮!?何でここに!?」

 

この感じからして霊夢とのいざこざは聞いていそうだ。

 

蓮 「えぇと修行で理久兎さんの所にいるんですよ

   後この事は霊夢達には内緒でお願いします」

 

萃香「えっあうん‥‥頼むから仲直りはしておくれよ

   じゃないとここ最近神社の空気が重くて重く

   てそれだと美味しくお酒が飲めないんだよ」

 

蓮 「えっと善処します………」

 

何か僕がいない間に神社の空気が悪くなってきているようだ。これまで聞くと他人にも迷惑をかけているのだな。

 

亜狛「すみません萃香さんお酒の発注をお願いでき

   ませんか?」

 

萃香「おやもうそんな時期になったんだ♪分かった

   こっちから美寿々さまに頼んでおくよ♪」

 

そう言いふらふらと瓢箪をぶら下げつつ去っていった。

 

狗神「でも何でまた小鬼に頼むんだよ?」

 

お燐「簡単だよ美寿々さんを探すよりかは萃香さん

   とか勇儀の姐さんを探して言伝てを頼んだ方

   が早いって事だよ♪主に酒を運んでくれるの

   は美寿々さまだしね♪」

 

確かにそれなら効率が良いのか。

 

亜狛「とりあえずおつかいも終わりましたし帰りま

   しょうか」

 

お燐「お父さん忘れてない?蓮さんとそれから狗神

   さんに案内するの?」

 

亜狛「あっそうだったね♪なら目標はないですがふ

   らふらと歩きながら案内します♪」

 

蓮 「はっはいお願いします♪」

 

そうして自分達は亜狛とお燐に案内されながら観光するのだが、

 

お燐「お父さん良い雰囲気だねぇ蓮さん」

 

蓮 「狗神も楽しそうですしね♪」

 

狗神からしたら亜狛との距離がちょっと近づいたのかもしれないのだった。だがこの時の自分はまだ知らない。この上なくキツイ特訓が用意されていることなどまだ知るよしもなかったのだった




怠惰「そんじゃ今回はここまでね」

鈴蘭「姐御楽しそうだね」

神楽「そうですね」

怠惰「しかし花粉の季節になってきたのか目が痒い
   し鼻水が出てきてて辛い」

鈴蘭「そういえば怠惰って花粉症だったっけ」

怠惰「そうしかも鼻に限っては鼻炎、蓄膿症、花粉
   と下手したら春の季節はこの3つと三股をか
   けそうな勢いなんだよね」

神楽「大変そうですね」

怠惰「もうねぇ‥‥春と冬は大嫌い」

鈴蘭「四季の楽しみを知れないって可哀想」

怠惰「うるせいやい‥‥さてそれじゃそろそろ時間だ
   し今回はここまでにしようか」

神楽「はい♪それではまた次回もお願いします」

鈴蘭「それじゃあね読者様♪」

怠惰「サラダバー♪」


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第310話 死ぬか生きる

こんばんは読者様、目を休めるために目を瞑ったらいつの間にか寝ていた怠惰のクソ悪魔です。折角の遊ぶ時間が一瞬で消えてため息が出ました。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


理久兎の元で蓮が修行をしている時、地上の博麗神社では、

 

霊夢「蓮………」

 

霊夢は未だに帰ってこない蓮に思いをはせていた。何時になったら自分の元に帰るのだろうかと考える日々だ。

 

霊夢「はぁ‥‥」

 

ため息を吐きつつ境内の掃除をしていると誰かが入り口の鳥居から入って来た。

 

霊夢「あら参拝客なんて珍しい」

 

お賽銭が入れば少しは気が紛れるかなと思っているとその者は笑顔で近づいてくる。

 

? 「こんにちは良い天気っすね♪参拝って‥‥」

 

見た感じは男性だが顔は不思議な仮面をつけていて素顔が見れない。いわば変人みたいな者だ。しかし参拝つまり賽銭を入れてくれるみたいだ。

 

霊夢「お賽銭箱はそこよ」

 

? 「どうもっす♪」

 

とりあえずその者を気にせず掃除を再開するのだったが、

 

? 「………♪」

 

その者が霊夢を見て仮面の奥底の口許をニヤリと歪ませた。寂しさと悲しみでいっぱいの今の霊夢には気づく筈がなかったのだった。そして視点は蓮へと変わる。おつかい観光から翌日となり灼熱地獄では、

 

耶狛「ほらほら避けないと死ぬよ!」

 

黒 「落ちても死亡だがな」

 

蓮 「ぐぅ!!?」

 

現在、理久兎達が提案した特訓を行っていた。その名も溶岩組手と呼ばれ空を飛ばすマグマの中で浮かぶ岩を足場に組手をするという冗談抜きで一歩間違え(踏み外せ)ば死亡確定レベルの特訓だ。

 

耶狛「ほら蓮くん避けてばっかりだと駄目だよ!」

 

蓮 「くぅ!」

 

かれこれ数時間この特訓をしている。自分はそのまま闘い続けるが、

 

黒 「耶狛そろそろ時間だ」

 

耶狛「はいはいバトンタッチ!」

 

耶狛が下がり黒が出てくると攻撃をしだす。そう相手は亜狛、耶狛、黒の3人がリレー形式で時間が来るとバトンタッチしていくという自分は休むことすら許されないという鬼畜的な修行になっている。

 

黒 「集中しろ!」

 

蓮 「うぐっ!!」

 

吹っ飛ばされ溶岩に落ちそうになるが何とか足場に足を置き神楽を突き刺して落ちるのを防ぐ。

 

黒 「もっと動けそして貴様の限界を越えろ!」

 

蓮 「っ!でりゃあああぁ!!」

 

そうして自分は果てしなくキツイ特訓を耐えるのだった………

 

蓮 「あれここは?」

 

そしていつの間にか自分は霧のかかる幻想的で不思議な花園にいた。何処なのだろうかと思い辺りを見渡していると、

 

蓮 「あれって婆ちゃん!?」

 

また川を挟んだ向こう岸に死んだはずの婆ちゃんが立っていた。

 

祖母「蓮ここに来たらダメよ速く戻らないと………」

 

蓮 「あれ‥‥これまた夢かな?」

 

と、言っていると岸と岸に挟まれた川から何かが流れてきた。それは小さな船でその船の上には、

 

小町「ムニャムニャ‥‥グヘヘ♪」

 

気持ち良さそうに小町が川を流れていった。

 

蓮 「………何でまた小町さんの夢を見るんだろ?」

 

自分と小町さんとで何かしら関係性ってあったかな。等と思っていたその瞬間、

 

狗神「小僧しっかりしろ!」

 

鈴蘭「帰ってきて蓮くん!?」

 

神楽「蓮さん!」

 

と、3人の声が聞こえてくる。

 

蓮 「皆どこなの?」

 

叫ぶが何処にいるのだろうか。それよりも向こう岸にいる婆ちゃんが気になってしょうがない。川を渡ってみるかと思い川を渡ろうとした次の瞬間、

 

? 「チェスト!!」

 

蓮 「ぐふっ!!?」

 

突然のチェスト発言と共にお腹に強烈な痛みが目を瞑って出てその場で転げ回る。

 

蓮 「いってぇ!!」

 

お腹をさすりながら目を開けるとそこは霧かかる花園ではなく見慣れてきていた薔薇のステンドグラスが見える天井だった。ここは‥‥上手く頭が回らずボンヤリと起き上がると、

 

神楽「蓮さん!」

 

狗神「小僧!」

 

鈴蘭「蓮くん!!」

 

3人が駆け寄ってきた。そしてボンヤリしていたのがなくなり辺りを見渡して、

 

蓮 「ここは誰!?僕はどこ!!?」

 

本当にここはと思ってつい喋ると理久兎が落ち着きながら近づくと、

 

理 「何を典型的な事を言ってんだここは地霊殿で

   お前は葛ノ葉蓮だぞ?」

 

蓮 「えっ?あっあぁそうでしたね‥‥そういえば理

   久兎さん小町さんって何時も何処にいるんで

   すか?」

 

理 「はっ?どうしてまた?」

 

蓮 「いやさっきまぁ多分‥‥夢だったのかな?死ん

   だ婆ちゃんが川を挟んだ向こう岸でこっちに

   来てはダメって言っててそれでその川に小町

   さんが船に寝そべって川を流れて行ったのを

   見たもので」

 

それを聞いたであろう理久兎は顎に手を当てて呆れつつ暫く考えるとニコリと微笑み口を開く。

 

理 「夢だよ蓮♪お前はしっかりと昼の修行をして

   疲れて果てたのか寝ちまったんだよまぁ疲れ

   てれるからそんな夢を見たんだ気にする必要

   はないんだぞ♪」

 

蓮 「そっそうですよね!それよりもしっかりと出

   来たんですね!」

 

理 「あっあぁだよな!!?」

 

3人の従者たちに聞くと亜狛は苦笑いをし黒は目を反らし遠くを見つめ耶狛はおどおどしながら、

 

黒 「あぁ‥‥小僧は良く頑張った」

 

耶狛「うん!頑張ったと私は思うよ!そうだよね!

   お兄ちゃん!」

 

亜狛「もっ勿論!」

 

と、言ってくれる。だが本当に大丈夫だったのかが3人を見ていて不安になる。

 

さと「いやあのさっき死にかけ‥‥」

 

理 「あぁ~!あぁ~!聞こえないなぁ!えっ何?

   ショコラ系のスイーツが食べたいだって!?

   仕方ないなぁさとりは~♪」

 

狗神「おいコラ話をそら‥‥」

 

理 「えっ?亜狛と耶狛とでお喋りしたいの?良い

   よ話してくれても♪」

 

そのキーワードを話すと狗神は顔を真っ赤にさせて黙った。

 

さと「本当に意外ですねぇ♪」

 

狗神「心を読むな!!どうせお前も元は同じ穴の狢

   だろうが!?」

 

鈴蘭「でもまぁ蓮くんが起きてよかったよ♪」

 

そう言われ自分の手をみて思う。あの修行の最中で何があったのか。

 

神楽「覚えてらっしゃいませんか?」

 

蓮 「まぁ‥‥うん」

 

神楽「えっと修行は成功した?にはしましたしかし

   蓮さんの精神が限界点を越えてしまったがた

   めにその気絶してしまって」

 

蓮 「そうなんだ」

 

何か段々とだが思い出してきた。そうだ確か黒と戦っていてそれでそこからがまったく思い出せない。この辺で気絶したのだろうか。

 

さと「大丈夫ですか?」

 

蓮 「えぇ大丈夫ですよ」

 

さと「ごめんなさいねあの人が指南してきた者達の

   大半は人外または月の民みたいで今の人間に

   対して知識不足の修行で限界を越え過ぎてし

   まったみたいで」

 

蓮 「いえ理久兎さんは悪くは」

 

さと「ですからそこは注意しておきましたので少し

   は貴方に合った修行になる筈ですよ♪」

 

見てみると理久兎は従者達3人と何か話し合っていた。

 

蓮 「合うって言ってもそれだと修行には」

 

さと「‥‥勘違いしていますね修行がキツイやキツく

   ないそんなのはどちらにせよその修行する者

   が自身の壁を越えるまたは考えを改めるため

   に修行をするのですよ理久兎さんはそれを見

   誤ったがためにこうなったんです」

 

結構さとりって理久兎に対して毒を吐くんだな。大抵は庇うとかすると思ったのに。

 

蓮 「意外に理久兎さんに毒を吐きますね」

 

さと「ふふっ♪だからこそ互いを認めているんです

   よ♪」

 

これ完璧に理久兎さん尻に敷かれるなと思った。

 

さと「因みに尻に敷いてはいませんよ♪逆に理久兎

   さんという大黒柱に支えられてますよ」

 

蓮 「そうだった読めるんだった」

 

さと「さてと恐らく今日は修行のメニューを見つめ

   直す筈ですし暫くは休んだ方が身のためです

   よ?また気絶してしまうと修行すらままなら

   ないですしね♪」

 

理久兎達を見てみるとまだ話し合いをしていた。ここに自分がいるとお邪魔かなと思った。それならば、さとりの言葉に甘えようと思った。

 

蓮 「分かりましたなら自分は部屋に戻りますね」

 

さと「えぇ♪」

 

立ち上がり式達3人を見て、

 

蓮 「行こっか♪」

 

狗神「あいよ」

 

鈴蘭「うん♪」

 

神楽「はい♪」

 

そうして自分達は一度部屋へと戻るのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

晴明「えぇ♪」

怠惰「しかし目を休めるために目を瞑っていたら
   いつの間にか寝ててビックリした」

晴明「寝ようと思えばすぐ寝れますよね貴方は」

怠惰「せっかくの遊ぶ時間を睡眠に使ったのは本
   当にもったいない‥‥」

晴明「貴方は疲れているんじゃないですか?」

怠惰「そうかもね‥‥ここ最近どうも疲れがたまっ
   て仕方ないんだよね」

晴明「夜はしっかり寝てを繰り返してちゃんとし
   たリズムにする事をオススメしますよ」

怠惰「だよねぇ‥」

晴明「それよりですが冒頭のあれは一体………」

怠惰「何だろうね♪そこは少しすれば分かるかな」

晴明「またそう意地悪を」

怠惰「ハハハ♪さてそれじゃそろそろ時間だし今
   回はここまでかな」

晴明「また次回もよろしくお願いしますね」

怠惰「そんじゃ読者様」

晴明「さようなら♪」


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第311話 間欠泉センターでの修行

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。そして昨日は休んでしまい申し訳ないです。
ですので今日はこの話そして夜にまた1話投稿をしますのでよろしくお願い致します。それではそろそろ本編へどうぞ。


死線を潜り抜けた特訓から数日が経過する。

 

お空「そらっ!」

 

現在は間欠泉センターにてお空と組手を行っていた。無数に飛び交う巨大な弾幕を場所的に少し狭い間欠泉センターで一時間の耐久避けという端から見たら単調な修行だろうが決してそんな事はない。

 

蓮 「でりゃあ!」

 

お空「弾を斬ってくるんだ‥‥ならメガフレア!!」

 

何せ異変の際に戦ったお空よりも明らかに力を制御し弾の大きさも以前にも増してより大きくなっていて避けるも楽ではない。それに被弾したら洒落にならないダメージは確定なのだから。

 

お燐「そこまで!」

 

蓮 「終わりで‥‥ってうぉ!?」

 

お燐の合図が出て終わりかと思い気を抜こうとしたが未だに弾幕が止まない。

 

蓮 「お空さん!終わりですよ!」

 

お空「えっ何?聞こえないない!十凶星!」

 

蓮 「いやだから終わりですってば!!?

 

お空「うぇ?」

 

大きく叫び聞こえたのかお空の弾幕が止まった。あやうく強烈な一撃が入る所だった。

 

お空「も~終わりなら言ってよねお燐」

 

お燐「いやいや!?あたいは言ったからね!?」

 

お空「うにゅ?」

 

前々から思っていたがお空ってやっぱり根っからの純粋な子だよな。見ていると何故か耶狛に似ている気がする。

 

お燐「さてとそろそろお父さん達も来るかな?」

 

お空「そうだね~♪」

 

因みに亜狛と耶狛と黒の3人は元からある仕事の都合上で午前の指南が出来なかったためこの2人がする事となったのだ。

 

お燐「あっ来た来た!お父さん!お母さん!」

 

お燐が手を振る方向から亜狛と耶狛がやって来た。

 

亜狛「すみませんお待たせしてしまって」

 

蓮 「いえいえ丁度お空さんとの修行が終わった所

   でしたので」

 

自分と亜狛はペコペコと頭を下げている一方で、

 

耶狛「お燐ちゃんお空疲れ様♪」

 

お燐「あたいは何もしてないけどね」

 

お空「楽しかったよ♪」

 

と、微笑ましい光景に亜狛と自分はお互いに笑っていると気づく。そういえば黒がいないのだなと。

 

蓮 「そういえば黒さんは?」

 

耶狛「黒君はお風呂掃除してるよ何でもカビが発生

   してたらしくてそれの清掃中かな?だからも

   う少ししたら来るよ♪」

 

意外に黒って几帳面なのだな。

 

亜狛「さてと準備運動も出来てそうですしなら組手

   をしますか?」

 

蓮 「亜狛さんがお相手という事でよろしいんです

   よね?」

 

亜狛「えぇ♪前みたく加減はあまりしませんのでそ

   のおつもりで♪」

 

蓮 「その方が良い組手になりますので是非とも」

 

亜狛はポケットから大きめのクナイを出し逆手持ちする。

 

亜狛「耶狛おねがいな」

 

耶狛「オッケー♪組手時間はちょっと長めに10分

   間ね♪よ~いスタート!」

 

耶狛の合図で自分達は一気に距離を取りそして先手必勝の抜刀術で斬りかかる。

 

亜狛「それは甘いですよ!」

 

だがその抜刀術を2本のクナイを巧みに扱い受け流すとクナイの柄を向けて殴りかかってきた。

 

蓮 「なんの!!」

 

鞘を使い防ぐが流れるように肘を曲げ顔に向かって肘打ちをしてきた。

 

蓮 「でりゃ!」

 

亜狛「くっ!」

 

間一髪の所で亜狛の右足に向かって蹴りを入れ体制を崩させた事で一撃をカスめた。そしてお互いに距離を取り構える。

 

蓮 「まだ‥‥序の口ですよね?」

 

亜狛「えぇ忍術を使うにも仕込みがいるもので!」

 

何か玉を地面へと投げつけると煙が上がり亜狛の姿が消えた。

 

蓮 「何処に!」

 

何処に行ったと思い探すと上空から風を切る音が聞こえすぐさま後ろに後退すると上空から亜狛が斬りかかってきていた。

 

亜狛「そらっ!」

 

蓮 「クナイ!」

 

手に持つクナイとは別に小さなクナイを投擲してくる。すぐさま神楽で弾く。ここまで攻撃する隙が無さすぎて避ける事しか出来てない。

 

蓮 「何とかして流れを変えないと………」

 

このままでは亜狛のペースのまま組手が終わってしまう。何とかしなければ。

 

蓮 「ふぅ‥‥」

 

呼吸を整えて神楽を鞘に納めて亜狛を睨みつつ構える。

 

蓮 「っ!!」

 

そして一気に亜狛との距離を摘めて高速抜刀を放ち亜狛を斬るが手応えがない事に気づく。それどころから斬った亜狛は弾幕となり向かってきた。

 

亜狛「忍術 弾幕身代わり術」

 

蓮 「っ偽物!」

 

すぐに弾を切り裂き辺りを探すと今度は、

 

亜狛「忍法 妖力巨大十方手裏剣!」

 

と、大声が聞こえると巨大な手裏剣が空から滑空して此方に向かってくる。すぐさま神楽をまた鞘に戻し、

 

蓮 「抜刀 金色一閃!」

 

一閃による抜刀で真っ二つに手裏剣を割り攻撃を防ぐと自分の直感が囁く背後から何かが来ると、

 

蓮 「ふんっ!」

 

ギンッ!!

 

クナイと神楽がぶつかり合い金属音を響き鳴らした。

 

亜狛「やりますね完全に気配を消した一撃だったの

   ですがね」

 

蓮 「亜狛さん次は僕のターンですよ!」

 

亜狛「付け上がらない方が身のためですよ?」

 

ギンッ!!

 

亜狛を弾き飛ばし神楽を構える。

 

蓮 「神楽!」

 

二体の分霊を召喚し亜狛へと殴りかかる。

 

亜狛「遅い!」

 

殴りかかるが亜狛は上空へと跳躍して避ける。すぐさま分霊を操り二体の腕を交差させる。

 

蓮 「覚悟!」

 

それをトランポリンみたく使い亜狛のいる上空へと一気に昇り神楽による斬り上げを仕掛ける。

 

亜狛「なんの!」

 

蓮 「でりゃ!」

 

そこから何度も神楽とクナイがぶつかり合っていき火花を散らし時にはお互い攻撃を避けと繰り返す。そして自分は距離を取り、

 

蓮 「そらっ!」

 

斬撃波を放ち亜狛へと放つ。

 

亜狛「斬撃波などもう見切ってますよ!」

 

と、言いクナイで斬撃波を受け流すが本当に見切っていると言えるのだろうか。何故なら

 

お燐「お父さんそれは反射だよ!」

 

亜狛「なっ!」

 

放った斬撃波は恐らく受け流されるというのは自分も分かっている。受け流された斬撃波は間欠泉センターの壁に当たり反射し亜狛へと斬りかかる。

 

亜狛「こざかしい真似を!」

 

クナイで斬撃波を打ち消すがその隙を狙い亜狛へと近づき神楽を抜刀するが、

 

ガギンッ!!

 

突然の金属音が響く。何と亜狛の口には両手に持つクナイと同様の大きさのクナイが咥えられていた。

 

亜狛「すふぃなどあひゃはしまふぇんよ(隙などありはしませんよ)!」

 

蓮 「流石は亜狛さんだ!」

 

と、互いがぶつかり合っていると、

 

耶狛「残り10秒!」

 

耶狛の残り10秒の合図がなる。

 

亜狛「のひょりのもうひゅこひほんひだしますよ(残りのもう少しは本気だしますよ)

 

ギンッ!!

 

口に加えられているクナイで弾かれると亜狛は先程よりも妖力を放出する。口に加えたクナイを左手にそして右手にクナイを持ったその瞬間、亜狛は空気を蹴り飛ばし弾丸のような速度で近づいてきた。

 

亜狛「これで最後ですよ蓮さん!」

 

蓮 「っ‥‥」

 

恐らく亜狛が得意であろう近距離での手数で決めてかかるだろう。だが亜狛がどういう動きをするであっても恐らく考えた瞬間にやられるだろう。だから自分が取った行動は考えるをやめて神楽を鞘に納刀し構える。

 

亜狛「潔良し」

 

蓮 「ふぅ!!」

 

直感に身を委ね神楽を一気に抜刀する。

 

亜狛「ぐぅ!」 

 

ガギンッ!!

 

亜狛「はぁ!」

 

蓮 「負けてたまるか!!」

 

亜狛はその一撃を上手くいなし二撃目を与えようとしてくるがすぐさま鞘を持ち亜狛の顔に向かって抜刀ニノ太刀を与えようとしたその瞬間、

 

耶狛「タイムアップ!!」

 

と、耶狛の一言で亜狛のクナイと自分の鞘の一撃が当たるギリギリで止まった。亜狛と顔を合わせると、

 

蓮 「ありがとうございました」

 

亜狛「こちらこそ♪」

 

互いに礼をして間欠泉センターへと降りると、

 

パチパチパチパチ

 

自分と亜狛を迎えるかのように小さな拍手がなる。そして拍手をする者が此方に向かってくる者を見て驚く。何故ならばその者は、

 

理 「良い試合だったぞ2人共♪」

 

謹慎処分を受けていたであろう理久兎だったからだ。




怠惰「てな訳で今回はここまでです」

鈴蘭「ねぇ何でまた昨日は休んだの?」

怠惰「リアル怠惰さんはコミュ障でね面接練習で
   全神経を使った結果、昨日寝込んだ」

狗神「どうしようもねぇ奴だな」

神楽「よくそれで生きれますね」

怠惰「まぁ基本は拠点である家に引きこもってる
   からねぇ外部の人とはあまり交わらないん
   だよこれが」

鈴蘭「うわぁ典型的な引きこもりだ」

怠惰「まぁてな訳ですいませんでしたなので今日
   の夜に今日の分を投稿をしますのでよろし
   くお願い致します」

狗神「すまんな‥‥」

鈴蘭「よろしくね」

神楽「えっと怠惰様そろそろ時間ですしそろそろ
   一旦終わりにしましょうか?」

怠惰「あいあいそれでは昨日の分はここまでです」

神楽「また今日の夜も投稿を致しますのでお願いし
   ます」
 
狗神「そんじゃあな読者様」

鈴蘭「またね♪」


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第312話 本格的に始まる

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。それでは本日分の投稿をどうぞ。


まさかまだいるとは思わなかった理久兎がここに来ているとは誰が予測しただろうか。しかも良く見てみると黒もここに来ていた。つまり決死の風呂掃除も終わったのだろうか。

 

亜狛「マスター!」

 

蓮 「理久兎さんがここにいるって事は謹慎は?」

 

理 「あぁついさっき終わったからどんな感じかを

   見に来たのさ‥‥それでどうだ蓮?強さは実感

   出来るか?」

 

と、言われても正直な話で返答に困る質問だ。何せ自分はその実感などはないし本当に強くはなっているのかとも分からないのだから。

 

蓮 「実感は‥‥あまり湧きませんね?」

 

理 「そうか」

 

理久兎は顎に手を当てて自分を見て考えていた。どうしてまたこんな質問をしてきたのだろうか。すると亜狛と耶狛と黒は少しだが寂しそうに、

 

亜狛「とりあえず僕達の役目はここまでですかね」

 

耶狛「う~んそれを聞くと寂しいねぇ」

 

黒 「まぁ後は主に‥‥」

 

と、言ってくる。まさかこの3人の指南とはここで終わりなのか。それを聞くと何だか中途半端だしそれに少しだが自分も寂しいと感じた。自分がこんな事を言える義理だとかはないが相談しようとすると理久兎はキョトンとした顔をして口を開く。

 

理 「何を言ってんだお前等は言ったろ頼むぞって

   お前等も最後まで責任もって見てやれよ♪」

 

その言葉を聞いたであろう亜狛、耶狛、黒の三人は目を点にして驚いていた。理久兎からまさか自分が言いたい事を言ってくれるとは思わなかった。だがそれを聞いて一番驚きそしてホッとしたのは自分なのかもしれない。

 

理 「まぁそれに亜狛と蓮の組手を見ていての感想

   としては蓮にレベルを合わせて戦っていたの

   は分かるが亜狛お前そこし弛んでるだろ?」

 

亜狛「なっ!?」

 

チラリと理久兎は横目で耶狛と黒を見ると2人は素早く目を反らすのを見逃さなかった。それは無論、理久兎もだろう。

 

理 「それに耶狛に黒♪今の発言で目をそらしたの

   はどういう意味かな?」

 

耶狛「ギクッ!?」

 

黒 「ヒューヒュー」

 

耶狛の額に冷や汗が流れ黒は気難しい顔をしつつ風切り音しかしない口笛をして誤魔化していた。

 

蓮 (何でそこまで誤魔化すのかな?)

 

何故そこまでして誤魔化そうとしているのだろうか。だがその答えはすぐに知ることとなる。理久兎はニコリと笑う。

 

理 「蓮の修行成果を見ながら蓮共々で久々に俺が

   お前達に稽古をつけてやるよ♪お燐これを頼

   むぞ♪」

 

そう言いアロハシャツを脱ぎながらお燐とお空の元へと向かっていく。3人を見ると3人は青い顔をしていた。

 

蓮 「何でそんな顔を‥‥?」

 

耶狛「蓮くんは知らないから言えるんだよ!?」

 

黒 「あぁ死んだ方がマシと思うかもな」

 

亜狛「だだだ大丈夫だと思いますよ!流石に蓮さん

   がいるんですから昔みたいな事はないと思い

   ますよ!」

 

一体どんな修行をしたんだ。3人のこの険しい顔といい絶対強くはなるけれどトラウマを植え付けられている気がする。

 

蓮 「いやいや組手ですよそんな怯えな‥‥」

 

3人の目はこう訴えていた。半端ではないと。

 

蓮 「えっと組手はその怖いと思いますが他に何か

   しら楽しいみたいな修行は‥‥」

 

黒 「あると思うか?どれもキツイの一点張りだ」

 

耶狛「キツかったのは蓮くんもしたあの溶岩組手と

   かだよね‥‥私とお兄ちゃんは不老不死それと

   黒君は不死身だから死ぬことはないんだよ」

 

亜狛「けれど痛覚はあるんです‥‥」

 

黒 「あぁ溶岩に落ちたあの熱さは尋常じゃない」

 

それを聞きそして黒の言った「死んだ方がマシ」という言葉を聞き一気にその時の光景が予測できた。ここは暑くすぐに汗をかくのだが今、自分の背中を流れる汗はそんな汗じゃなく恐怖によって発生した冷や汗が背中を濡らし額を流れた。

 

蓮 「嫌な予感が‥‥」

 

耶狛「まっまぁお兄ちゃんの言う通りで蓮君がいる

   から多分大丈夫!」

 

黒 「だよな!そうだよな!」

 

亜狛「えぇ大丈夫です!」

 

この3人はこんな言葉を知っているだろうか。

 

蓮 「あの‥‥すいませんそれ完璧にフラグなんです

   が………」

 

『フラグ』という危険かつ避けれない言葉を。理久兎がお燐とお空との会話を済ませると此方を向き首、肩を回し獰猛な笑顔を浮かべた。

 

蓮 「えっえぇ!!?」

 

自分の直感が危険感知をして囁く。『一方的な戦いとなって無惨にも狩られる』と。あの笑顔はそういう意味が絶対あるに決まっている。それに隣の3人を見ると生まれたての子鹿みたく震えていた。

 

亜狛「まずいこれは本気だ!?」

 

耶狛「あっあの時の地獄特訓よる持病がぁ!?」

 

黒 「ガタガタガタ!!」((( ;゚Д゚)))

 

この3人がここまで怯えるってどんな事をしたんだ理久兎さんは。

 

理 「ルールを制定するこの組手の間のみ俺の力の

   枷を5解除する」

 

と、理久兎が唱えると辺りの空気がより一層に重くなった。すると背中から翼を、尾骨辺りからは鱗が並ぶ尾を、頭には2本の龍角を伸ばす。

 

理 「さぁてめぇらの実力を出してみろ因みに久々

   に力を振るうからな手加減できずに塵にした

   ら‥‥ゴメンな♪」

 

4人「しゃっ洒落にならない!!!?」

 

本当に洒落にならない事を発言し理不尽たる4VS1という変則組手が幕を開けたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

狗神「おい大丈夫か小僧といい亜狛さ‥‥コホン!
   亜狛といい狩られるぞ!?」

怠惰「大丈夫あぁは言ってるけど加減してくれる
   から」

鈴蘭「とか言いつつも晴明ちゃんも苦戦してるん
   だよなぁこれが」

神楽「もっもし黒椿さんや空紅さんが来たら私は
   折られるかもしれません‥‥」((( ;゚Д゚)))

怠惰「大丈夫だよハンデで理久兎は何も持たない
   からさ武器もったら‥‥ねぇ?」

神楽「それならまだ‥‥」

狗神「まぁとりあえずは理久兎をギャフンと言わ
   せるんだぞ小僧」

鈴蘭「相変わらずで理久兎に容赦ないね姐御」

狗神「まぁな」

怠惰「やれやれ‥‥さてそれじゃ時間も時間だし今
   回はここまで!」

神楽「また明日もお願い致しますね」

狗神「そんじゃあな」

鈴蘭「またね♪」


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第313話 理久兎との組手

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。そして昨日もやらかしてしまい申し訳ないです。昨日は色々とリアルでごたついたため投稿できずで‥‥また夜に今日の分でもう1話を投稿しますのでお願いします。それでは本編へどうぞ。


灼熱的な熱さがある間欠泉センターでは、

 

理 「遅い!とろい!鈍い!てめぇらその程度なの

   か?やっぱりたるんでぞゴラ!」

 

自分を含め亜狛、耶狛、黒の4人は理久兎を相手に理不尽かつ変則的な組手をしていた。

 

蓮 「はぁ強い」

 

亜狛「私がいきます!」

 

そう言い亜狛はクナイを構える。

 

亜狛「このっ!」

 

無数のクナイを投擲するが理久兎はまるでボールをキャッチするぐらいの造作もないといった顔で左手だけで全てのクナイをキャッチした。

 

亜狛「なっ!」

 

耶狛「次は私!」

 

耶狛は気の狼を作り出すと理久兎へと向かって走らせる。だが向かっていく狼に向かって回収した亜狛のクナイを投擲し狼の眉間へと当て消滅させた。

 

耶狛「うっそん!?」

 

黒 「ちっ!どけ耶狛!貫け影槍!」

 

今度は黒が地面に伸びる自身の影を操り無数の槍に変化させ槍にして理久兎へと投擲されたが理久兎は手を掲げ、

 

理 「落ちろ雷!」

 

能力を用いたのか何なのかは分からないが突然上空に雷雲を発生するとその落雷で黒の影槍を打ち消した。

 

黒 「ありえん‥‥」

 

蓮 「あの3人がこうも呆気なく‥‥」

 

これが理久兎の本当の力いや枷がどうのこうのって言っていたから恐らくこれでも本当の力すらないのかもしれない。だがそれでも挑まなければならない。

 

蓮 「覚悟!!」

 

間合いを摘め抜刀術で背後を向く理久兎に斬りかかろうとするが即座に後ろ蹴りで柄を抑えられ抜刀を阻止された。

 

蓮 「こんなのありですか!?」

 

理 「蓮お前の動きは単調すぎるんだよ」

 

そう言うと理久兎は何も力を入れてすらいない筈なのにいきなり吹っ飛ばされた。

 

蓮 「くっ!」

 

すぐさま受け身を取り理久兎を睨む。まさか単調と言われるとは。だが自分の次に亜狛、耶狛、黒が理久兎を囲い混む。亜狛は2本の刀を逆手で持ち耶狛は薙刀を持ち黒は大きな戦斧を構えて一斉に襲いかかってきた。

 

蓮 「凄いこれなら‥‥」

 

と、言った直後に理久兎は目の前から一瞬で消えた。

 

蓮 「えっ!?」

 

目を凝らし何処に行ったと探したその春寒、

 

亜狛「がはっ!」

 

耶狛「うぎゃ!?」

 

黒 「ぐふっ!」

 

3人は苦悶の声を漏らし一斉に体をぶつかり合うとそのまま地に落ちていった。

 

蓮 「一体何が‥‥」

 

ぶつかり合ったその上空を見ると理久兎が呆れながら浮いていた。

 

理 「何だこの動きすら見れないのかお前らは‥‥これ

   は暫く特訓させる必要がありそうだなぁ~」

 

悪態をつけていて隙がありまくりだ。神楽を抜刀し、

 

蓮 「くらえぇ!」

 

大きな斬撃波を飛ばしそして一気に理久兎へと間合いを積める。がゆらゆらと動く尾をが斬撃波を弾き飛ばすがそんなのは予測済み本命は自分の一太刀なのだから。

 

蓮 (貰った!)

 

と、勝利を確信したと思うと理久兎は人差し指と中指で勢いがあった筈の神楽の一振りを難なく挟み止める。

 

蓮 「っ!!?」

 

明らかに理久兎達が引き起こした異変ましてやウリエルが理久兎を利用し狂化していた時よりも断然に強い。

 

理 「お前はさっきから思っただろ異変の時よりも

   強いと‥‥それはそうだあんなの手加減の内に

   入るお遊びだったからな‥‥本来の俺の本気は

   自身の気だけで周りにあるもの全てを無に返

   しちまうぐらい強いだから何時もは制御でき

   ない力は封印しているのさそうしないと周り

   に迷惑をかけちまうからな♪」

 

これが理久兎乃大能神の力の一部にすら過ぎないと言うのか。諏訪子様や天魔様や華扇さんが言っていた事が理解できた。理久兎の実力は一言で言い表すとしたら化け物のレベルだ。

 

理 「とりあえず身の程を知りな蓮」

 

蓮 「えっ何‥‥ぐふっ!!?」

 

何をする気と思いきやいきなり横腹に痛みが走り吹っ飛ばされ何だと思って見ると理久兎の尾ゆらゆらと揺れていた。恐らくあの尾が直撃したのだろう。

 

蓮 「っ!」

 

何回か回転し吹っ飛ばされた衝撃を軽減して体制を立て直す。

 

蓮 「どうする」

 

次の一手をどうするかと考え理久兎を見ると理久兎は自身の3人の従者に体を拘束され溶岩へとダイブしていた。

 

蓮 「あれ皆タダでは済まされないよね!?」

 

不死体質を利用して理久兎を溶岩に落とすのは分かるが先程に痛覚はあると言っていたから溶岩に落ちれば相当な激痛が走る筈。しかも理久兎に限っては3人とは違い完璧な不死ではない筈だ。

 

蓮 「カバーしないと!」

 

と、思った矢先で理久兎は3人の拘束を振りほどき理久兎だけは空を飛んで浮く。振りほどかられた3人はまっ逆さまに溶岩へと落ちていく。

 

蓮 「間に合え!」

 

神楽を構え、

 

蓮 「神楽!」

 

理 「っ来るか!」

 

2体の分霊を召喚し理久兎に殴りかかると見せかけつつ素通りをさせて下へと向かわせる。

 

理 「何!?」

 

2体の分霊は3人より下へと行くと腕を交差させ構える。

 

蓮 「間に合った!」

 

それに気づいた3人は交差させた腕に足を掛けると思いっきり上空へと3人を弾き飛ばす。そして3人は再度、理久兎に向かっていく。

 

耶狛「リメンバー・ミー!!」

 

黒 「リベンジだ!」

 

亜狛「カウンター!」

 

3人が駆け上がるのを確認し神楽の分霊をしまい納刀し、

 

蓮 「僕だっていますよ!」

 

一気に間合いを詰める。これで四方八方から攻めていくため理久兎と言えど簡単にはさばけまい。もし得意の仙術を使うとしても先行する3人が警戒し距離をおくならば自分もそれに合わせるだけだ。だが予想に反し理久兎は自身の龍翼を広げ亜狛と耶狛の一撃を防ぎそして黒の一撃を龍爪で押さえ付け抜刀術は硬い鱗を持つ尾によって防がれた。

 

耶狛「固い!?」

 

亜狛「ぐぅここまで固いとは!」

 

黒 「うっ動かない!!」

 

勢いが止まった。だがそれは理久兎も同じで動けないのは事実だ。

 

蓮 「まだだ!!」

 

鞘を左手に持ち引き抜いて二段構えの攻撃を行い理久兎の頭部へと当てようとしたその瞬間、

 

理 「………っ!」

 

突然、とてつもない程の悪寒に襲われ体が硬直した。

 

蓮 「っ!!!!?」

 

後ろを向き驚く。いつの間にか自分の背後に大鎌を携える化物が自分の首もとに大鎌を構え不気味に笑っていた。自分は‥‥いや自分達4人はすぐさま後ろへと下がる。

 

亜狛「いいっ今!」

 

耶狛「くっ首を斬られた気がした!?」

 

黒 「きっ気のせい………」

 

蓮 「ふっ震えが!」

 

今のは一体なんだったのだ。いやこれは数回ほど味わった殺気か。それも並大抵の殺気なんかじゃない相手を殺気だけで殺せる程の純粋な殺気。こんなの初めて味わったかもしれない。

 

理 「どうしたお前達?まさかこの程度の事でビビ

   ったのか?」

 

蓮 「っ!まだまだ!」

 

だが所詮は理久兎のイメージ攻撃に過ぎない。こんなんでビビってたまるか。神楽を構え再度斬りかかろうとするが今度は更に強めに殺気を放たれる。

 

蓮 「重い!」

 

あまりの重さに自分達4人は落下していき間欠泉センターの足場へと落ちた。

 

蓮 「うっ動けない!?」

 

亜狛「久々だとキツイ!」

 

耶狛「あっアバババ!」

 

黒 「相変わらずな殺気‥‥!」

 

こんなのイメージ攻撃だと思った自分に言い聞かせてやりたい。これは殺気など生易しいものなんかじゃないと。

 

理 「ふむ‥‥終わりか?」

 

地上に降りた理久兎はまだまだ出来だろうという目で見てくる。

 

蓮 「うぉぉぉ!!」

 

立ち上がってやる。ここで地面に這いつくばっている訳にはいかない。このぐらい耐えられなければ喧嘩別れした霊夢に合わせる顔がない。雄叫びを上げて自身の人間としての枷を外し金狐化し立ち上がる。

 

亜狛「なっ凄い!」

 

耶狛「マスターのこの殺気で立つなんて」

 

黒 「やっぱりあの小僧はただもんじゃねぇ!」

 

蓮 「はぁ‥‥はぁ‥‥くっ!」

 

負けてたまるか。より一層に光輝く神楽を構え一気に距離を縮めて斬りかかる。すると理久兎は腕を此方へと出すと、

 

理 「エゴ・メサイア」

 

呪文のような物を唱えると大きな玉を作るとそれは無数に分列しレーザーとなって襲いかかる。

 

蓮 「じゃりゃぁ!!」

 

神楽を振るい向かってくるレーザーを全て切り裂きながら理久兎へと直進する。理久兎へと近づき間合いへと入ると神楽を上段に構え勢いをつけて斬りかかる。だがそれを難なく人差し指と中指で再度挟み止められた。

 

蓮 「なっ!!」

 

理 「甘いぞ蓮♪だがその必死に動くその様は良い

   動きだ♪」

 

また弾かれ神楽を構えるが理久兎は手を叩き放っていた殺気をしまいこんだ。

 

理 「よし見たいものは大方は見たしここまでな」

 

それを聞き一瞬躊躇ったが流石にそこまで理久兎も汚い手はうつ筈もないため金狐化を解いて蓮は元の姿に戻ると一気に疲れが出てきた。

 

蓮 「ふぅ‥‥疲れたぁ‥‥」

 

理 「お疲れさん♪」

 

尻をつき倒れ下から理久兎を見る。理久兎は自分を見てニコニコと笑っていると亜狛達の方へと向き、

 

理 「それとお前ら!」

 

3人はビクンッと体を動かす。理久兎は何を言う気なのだろうかと思っていると、

 

理 「お前らが充分に弛んでいたのはよく分かった

   暫くは俺が監修して修行するからよろしくな

   お前ら♪前よりもキツイのを用意してやるか

   らお楽しみに♪」

 

微笑んで理久兎は言うが目が笑ってないように思えた。3人はある意味で死刑宣告され固まると、

 

亜狛「Oh‥‥」

 

耶狛「我関せず‥‥我無なり‥‥」(=ー=)

 

お空「お母さんが壊れたよ!?」

 

黒 「はっハハハハハハハハ!!!」

 

お燐「黒さんしっかりして!」

 

亜狛以外の2人は発狂しているのか様子が可笑しい事になっていた。

 

理 「まぁ修行仲間が増えて良かったな蓮♪」

 

蓮 「えっえぇとそっそうですね‥‥」

 

理 「アッハッハッハッハッハッ♪」

 

と、理久兎は楽しそうにするが自分の手の平を見て、

 

蓮 「まだまだ強くならないとな」

 

理久兎のちょっとレベルの枷の解放でここまで強いとは思わなかった。そして改めて強くなりたいと思うのだった。




怠惰「またやらかしちまったぜ」

狗神「お前なぁ」

鈴蘭「リアルで何があったの?」

怠惰「休みに入った途端に知り合いが引っ越しの手
   伝いしてくれって言われて仕方なく手伝いに
   行って飯をゴチになって疲れでそのまま寝ち
   まって起きたら朝の9時になってた」

神楽「引っ越しですか‥‥」

怠惰「まぁねやってて業者に頼めよ‥‥って言ったら
   『そんな金はない』って言うもんだから軽く
   プッツンしたりしたね」

狗神「リアル怠惰って短気か?」

怠惰「いいや?三次元相手にマジキレたのはもう去
   年の教習所の教官相手ぐらいかな?二次元と
   かになるとカードゲームとかの手札事故が連
   発して起こるとプッツンしそうになるけど」

鈴蘭「どっちかと言うと短気じゃないそれ?」

神楽「ですよねぇ」

怠惰「比較的に怠惰さんは謙虚な態度だよ?周りの
   人は何故か辛辣とか変人とか言われるんだけ
   どね」

狗神「まぁ現に変人だしな」

怠惰「酷いなぁまぁ良いかさてとそろそろ時間だし
   今回はここまでにしようか」

鈴蘭「はいはいそれじゃ皆様また夜もよろしくね」

神楽「それでは読者様」

狗神「またな」


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第314話 仙術の伝授修行

こんばんは読者様、昨日夜に投稿するとか言いつつ投稿タイマー設定をミスっていて投稿できていなかったお馬鹿ちゃんこと怠惰のクソ悪魔です。マジですんません。夜の10時に1話を投稿するのでお願いします。それでは本編へどうぞ。


理久兎による本格的な修行が始まって翌日の昼時、

 

理 「ほらてめぇら俺を倒せないと飯抜きだぞ?」

 

耶狛「それだけはいや~!」

 

亜狛「このっ!」

 

黒 「おりゃ!!」

 

蓮 「それだけはさせませんよ!」

 

現在は昨日と同じように組手をしているが今回は条件があり理久兎から見てレベルアップが出来ていなければ夕食抜きという夕食を賭けた組手が行われていた。つまり夕食を逃せば明日の修行がキツくなるのは目に見えるため皆、必死に取り組んでいる。

 

理 「フハハハハハ!」

 

蓮 「じゃりゃぁ!!」

 

理 「無駄だ蓮!」

 

一太刀を左手で防がれるがすぐさま二太刀目と思ったが理久兎の事だから自分の手の内などお見通しであるのは容易に分かる。ならばと思いフェイクで左手を鞘へとと動かすと理久兎は尻尾をで逆手持ちによる二太刀目を封じてきた。

 

理 「見えているぞ?」

 

蓮 「そんなのお見通しですよ!」

 

やはり二太刀目は読まれていた。すぐに鞘を持つのを止め理久兎の胸ぐらに目掛けて左手を出すが右手で押さえられた。

 

理 「成る程ね駄目ならば体術で勝負かその転換は

   大切だな♪」

 

蓮 「えぇお陰で理久兎さんは僕を掴んでくれてい

   るので助かりますよ!」

 

理 「何?」

 

お陰で掴む手間が省けた。自身の霊力を徐々にと圧縮していく。

 

蓮 「この距離で押さえつけているのなら逃げれま

   すか!」

 

理 「っ!」

 

溜め込み圧縮した霊力は言わば爆弾と同じようなものだ。それをこのゼロ距離で使えば流石の理久兎もと思ったのだ。

 

理 「ちっ!」

 

手を離して逃げようとするがそ亜狛と耶狛と黒は理久兎を押さえつけた。

 

耶狛「ご飯抜きは勘弁だからね♪」

 

黒 「あぁ!」

 

亜狛「昨日と同じと思ったら大間違いですよ」

 

3人は自分の動きに合わせてくれたみたいだ。それならばなおさらに理久兎をKOしなければ申し訳ない。逃げようと理久兎は抵抗するが3人の拘束が凄いのか逃げ出せずにいた。そしてついに時間が訪れる。

 

蓮 「霊爆!!」

 

と、叫び圧縮した霊力を解き放ち大爆発が起こした。

 

蓮 「流石のこれなら!」

 

光が止むと下には亜狛、耶狛、黒の3人が落ちていたが理久兎の姿がない。

 

理 「ふぅ‥‥」

 

息を吐いた声がしてその方向を向くと理久兎は翼を羽ばたかせ平然と立っていた。

 

蓮 (ありえない‥‥)

 

理 「中々やるじゃないか‥‥亜狛そして耶狛に黒お

   前達のバックアップも良かったぞ」

 

あれを受ければ流石の理久兎もと思ったがそれですら倒せないとは。

 

お空「終了~!」

 

終了の時間となりお空が叫ぶ。また一本すらとれなかったか。すると高速で耶狛が理久兎の腕にしがみついた。

 

耶狛「マスタ~夕飯ちょうだいよ~!」

 

亜狛「こら耶狛!?」

 

黒 「そんでどうなんだよ?」

 

理 「どうねぇ‥‥」

 

この光景に苦笑いをしていると理久兎はブンブンと耶狛が掴む腕を振るう。

 

耶狛「やっ止めてぇ~!?」

 

凄い執念だ。自分も食事抜きは嫌だがまさかそこまで夕食抜きが嫌なのか。

 

理 「分かったからいい加減に離せよ?そうしない

   と耶狛お前だけ飯抜きな?」

 

耶狛は焦りながら素早く手を離す。耶狛はある意味で素直だと思った瞬間ドッと疲れが出てきた。霊爆で霊力をだいぶ使ったのか体が重い。

 

蓮 「はぁ‥‥はぁ………」

 

息を切らし両膝に両手を置き息を整える。すると理久兎がニコニコと微笑みながら歩いてきた。

 

理 「お疲れちゃん」

 

蓮 「えぇ‥‥」

 

理 「今日の動きは中々良かったぞ攻撃の切り返し

   が特に良かった必ずしもその攻撃が相手に通

   じる訳ではない相手を観察しどう行動するの

   かを見極めるのかが大切だそれとさっきの爆

   発技だがもう少し状況を見て使ってみると良

   いぞ?ただでさここに来てから霊力の消耗が

   激しいんだからな」

 

蓮 「ハハハ‥‥注意します」

 

声からして疲れているのは明白だ。とりあえず休憩させるか溶岩の上よりかはマシとはいえど体力はジリジリと削られるからな。

 

理 「とりあえず一休憩な‥‥」

 

この時にふと自分は思った。蓮ならばもしかしたらあの技のどれか1つを習得させれるのではないかと。それにそろそろ黒も良い頃合いだし黒は本腰を入れながら教えるが蓮はとりあえずはお試し体験としてやってみるか。

 

理 「亜狛に耶狛お前達は今日は上がって良いぞ」

 

亜狛「えっ?」

 

耶狛「黒くんと蓮くんは?」

 

理 「この2人には聞きたいことがあってな♪何だ?

   特訓がしたりないのか?」

 

その一言を聞いた2人は顔を真っ青にさせてお互い焦りながら、

 

亜狛「いっいえ!耶狛すぐに帰るぞ!」

 

耶狛「りょっ了解だよお兄ちゃん!」

 

2人はせかせかと裂け目を作って地霊殿に帰っていった。残った黒と自分を理久兎は見ると口を開く。

 

理 「さてとここから本当に自主トレになるかもだ

   から先に行っておくぞお前らは仙術に興味は

   あるか?」

 

黒 「なっ!」

 

蓮 「仙術って‥‥理久兎さんがよく使うあれですよ

   ねぇ?」

 

理 「そう黒はそろそろ頃合いだから教えてやろう

   と思ってな‥‥黒お前は受けるか?受けないの

   なら亜狛達と同様に帰って良い‥‥」

 

黒 「いややらせてもらう!」

 

理久兎の修行で怯え発狂していた黒が積極的に自分からやりたいと言い出して驚いた。そんなに仙術を覚えたいのだなと思った。

 

理 「分かった‥‥ついでだから蓮もさわり程度で良

   いならやってみるか?正直な話でお前だと出

   来るかは分からないが」

 

蓮 「やっやります!やらせてください!」

 

あくまでと出来るかは分からないだ。決して0%という訳ではない。それならば自分の攻めての選択肢の幅を広げるためにも覚えたいと思った。

 

理 「よしなら教えてやるよ‥‥そうだな黒はどんな

   のが良い?」

 

黒 「そう言われてもな‥‥」

 

理 「う~ん亜狛が崩し系で耶狛は攻防一体系だし

   なぁ」

 

確か耶狛は空壁を使っていて亜狛は何を使っていたんだったか。だが崩しという事から恐らく前に理久兎が霊夢の結界を破るのに使った鎧砕きだとは思うが。

 

黒 「ならば十七式 骸の唄を頼む」

 

理 「これまた凄いのを注文してきたなぁ‥‥言って

   おくが亜狛とか耶狛とはまた違った意味で大

   変だぞ?」

 

黒 「察している」

 

理 「ありゃそうなのね‥‥」

 

凄い格好いい名前なんだけど。どんな技なのだろうか。骸というぐらいだから死体とかに何かするのかなと想像した。自分は正直、理久兎の技をそこまで見てないから理久兎のお任せで覚えようかな。

 

蓮 「えっと‥‥僕のは理久兎さんが決めてください」

 

理 「へっ?あぁうん‥‥そうだなぁ………」

 

暫く自分を見て考えると何かを思い付いたのか口を開き、

 

理 「ならそうだねぇお前には十五式 断刈列斬を教

   えてやるよ」

 

断刈列斬って確か鷺麿の時に両腕を刃にして斬りかかるあれだよな。

 

蓮 「それって鷺麿の夢で使ったあれですか?」

 

理 「あぁあれの元の技だがな‥‥」

 

しかし断刈列斬は見ていて簡単そうなイメージがある。だからすぐに覚えられそうな気がする。

 

理 「よしそうと決まれば早速やっていくか」

 

そう言うと不思議な本から1体の木偶人形を出して地面に置く。

 

理 「黒お前にはこのデク君100号を使って特訓

   してもらうよ骸の唄は形あるものに自身の気

   と魂を分けて自分の分身として動かす技だ無

   論これに失敗すれば魂が抜け元の肉体に戻れ

   るという保証はないから細心の注意を持って

   やるぞ」

 

黒 「了解した」

 

待て待て色々とツッコミたい事が多すぎてどこをどうツッコミすれば良いのか分からなくなってきた。

 

理 「そして蓮に教える断刈列斬は莫大な気を使う

   お前がさっき使った霊力爆発なんてお遊びと

   思えるぐらいの気を使うからそのつもりでい

   ろよ?」

 

蓮 「はっはい!」

 

あれまさか簡単と思ったけどそうでもない的な感じがしてきた。だがそんな事を思っている間にも仙術の指南が始まったのだった。




怠惰「それではありがとうございました」

狗神「お前は何度やらかせば気がすむんだ?」

怠惰「マジですんませんした」

鈴蘭「ミスは誰にでもあるとか言うけど‥‥怠惰は
   ミスしまくりだよ」

怠惰「‥‥反省してます故に正座してます」

神楽「えっとこの後10時に投稿するんですね?」

怠惰「えぇ今日の分を投稿します」

鈴蘭「まったくもう‥‥」

怠惰「申し訳ないです‥‥ではまぁ10時に投稿する
   から一旦ここで区切ろうか」

神楽「分かりましたそれでは10時にまたお会いで
   きるならお会い致しましょう」

狗神「本当に悪いな」

鈴蘭「それじゃ10時頃に会えたらね」

怠惰「それでは‥‥」


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第315話 先が長い技

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。それでは今日の分をどうぞ。


理久兎からの提案により新たな技を学ぶため自分達は修行をしていた。

 

蓮 「仙術十五式 断刈列斬!!」

 

両腕を合わせ掲げて巨大な霊力の剣を作り出し理久兎に向かって振り下ろす。

 

理 「おい蓮なんだその技は?」

 

悪態をつけた理久兎は放った技を左手だけで振り払うとかき消した。

 

蓮 「なっ」

 

理 「言っておくがそんな程度じゃ断刈列斬なんか

   名乗れないぞ?もっと剣の芯にまで霊力を込

   めろ!」

 

蓮 「はい!」

 

昨日から特訓を始め何度も何度もぶつけるがその度に理久兎に悪態をつけられ怒られる。それが数時間程、続いていき、

 

蓮 「はぁ‥‥はぁ‥‥」

 

霊力切れを起こしかけていた。何度も何度もやっても上手くいかない。

 

理 「何だへばったか?」

 

蓮 「へばってなんかいませんよ!」

 

と、言い技を使おうとすると、

 

お燐「理久兎様どうです調子は?」

 

トコトコとお燐が歩いてきた。理久兎はお燐の方向を向くと両腕をあげて首をふる。

 

お燐「ありゃりゃ‥‥蓮さんも大変だねぇ」

 

理 「それでお燐は何しにここへ?」

 

お燐「おっとそうだったさとり様から伝言で書類を

   まとめたから後で確認してとの事です」

 

理 「何だそのために来たのか?」

 

お燐「いいえ♪蓮さんがどこまで頑張ってるかみた

   くて来たんだよ♪」

 

どうやら自分の様子を見に来てくれたみたいだ。

 

お燐「にしても大丈夫かい蓮さんずいぶんボロボロ

   になってるけど」

 

理 「う~ん‥‥どうする今日は止めるか?」

 

蓮 「まだまだ!」

 

お燐の少しの会話で少し回復したため両腕を構える。

 

理 「お前はそのガッツは認めてやるよなら後数分

   は相手してやる来な!」

 

蓮 「仙術十五式断刈列斬!!!」

 

出せる限りの霊力で大きな剣を作り出し理久兎へと振り下ろす。

 

理 「お燐は下がってなさい‥‥」

 

お燐「はいはい♪」

 

お燐は下がると先程と同様に理久兎は左手で振り払い一撃をかき消した。

 

理 「まだまだだな」

 

蓮 「くぅ!まだだ!!」

 

理 「‥‥蓮お前のガッツは良いんだがよイメージし

   て使ってるか?深くイメージしろお前は霊力

   だけで出来ている剣を持っているその剣で俺

   を一刀両断するというイメージをもて!」

 

理久兎を一刀両断し目の前で半分となる姿をイメージし唱える。

 

蓮 「仙術十五式断刈列斬!」

 

巨大な霊力の剣で理久兎に向かって振り下ろす。

 

理 「さっきよりかは良くなったな!」

 

また左手で振り払われかき消された。

 

蓮 「くぅまだ‥‥ま‥‥」

 

ヤバい体がふらつく。目の前が一瞬真っ暗になり力が抜けて地面へと倒れた。薄れ行く意識のなかで、

 

理 「よく頑張ったな蓮‥‥今日はもう休め」

 

と、聞こえると自分の視界は暗い闇に呑まれたのだった。気がつくと自分はもう見慣れてきている天井の下にいた。

 

蓮 「ここって地霊殿?」

 

? 「気がつきましたか?」

 

隣を見るとさとりがクスリと笑って此方を見ていた。

 

蓮 「さとりさん」

 

さと「どうです具合は?」

 

蓮 「何とか‥‥」

 

起き上がり体を伸ばす。消耗していた霊力もそれなりには回復したっぽいのか力はかろうじては入る。

 

さと「なら良かったです」

 

蓮 「えっと理‥‥」

 

さと「理久兎さんなら私がまとめ上げた書類を片付

   けつつ黒さんの修行を見てますよ私は理久兎

   さんの代わりに貴方の様子を見ていました」

 

蓮 「そうですか」

 

そうだ心が読めるんだったやはり中々慣れないな。だが折角、理久兎が時間を儲けてくれているのに自分は何も成果をあげれずで申し訳ない。

 

さと「理久兎さんはそうは思ってませんよ逆に彼か

   らしたら丁度良い暇潰しですしね」

 

蓮 「暇潰しって」

 

さと「でもそれは事実ですよ貴方が来るまでは謹慎

   処分で外には出れずで何時もの元気がなかっ

   たですからそれに彼は貴方達に恩返ししたい

   とも思っていると思いますよ」

 

蓮 「あの事件ですか?」

 

さと「えぇ理久兎さん達は無自覚‥‥まぁ耶狛さんは

   ちょっと例外に近いですが殆どの事を覚えて

   はいませんですが彼はそれが許せなかった自

   分の手で友人達を傷つけた事をだからそんな

   自分を止めてくれた貴方達に少しでも恩を返

   したいとも思っているんですよ」

 

結構、色々な者をからかって遊ぶ理久兎だが根は凄く善良だと思った。それに理久兎は恩返しのつもりで指南をしてくれているのだろうが自分は恩返しされるような立場じゃないむしろ受けてくれた事に感謝しているぐらいだ。

 

さと「無駄話をしすぎましねあんまり言うと理久兎

   さんに怒られてしまいますね♪」

 

そう言いさとりは立ち上がる。そういえばさとりと理久兎って喧嘩とかってしたことあるのかな。さとりは此方を向きクスリと笑う。

 

さと「えぇそれなりにありますよ?」

 

蓮 「あるんですか」

 

さと「えぇまぁ大体は悪かった方が先に謝る感じで

   すね‥‥殆ど理久兎さんですが」

 

やっぱり自分から霊夢に謝った方が良いのかな。

 

さと「そうですねぇ‥‥互いが悪いのであれば互いに

   謝れば良いんじゃないですか?」

 

互いに謝るか。気と我が強い霊夢がはたして謝るのかどうか謎な所だな。

 

さと「まぁ確かに巫女は気も我も強いですが相手も

   貴方と同じ気持ちならば謝ると思いますけど

   ね‥‥あくまで経験上の話ですが」

 

蓮 「そうですか‥‥いえそうですね地上に帰ったら

   謝ってみます」

 

さと「ふふっ♪頑張って下さい蓮さん♪さてそろそ

   ろ理久兎さんも書類チェックは完了している

   と思いますので行きますね」

 

そう言い立ち上がりさとりは部屋から出ようとする。

 

蓮 「さとりさん相談に乗ってくださりありがとう

   ございました」

 

さと「‥‥えぇ♪」

 

クスリと笑ったさとりは部屋から出ていった。窓に映る薄暗い地底の世界を眺め、

 

蓮 「せめて少しでも強くなって霊夢の元に行こう

   そして謝ろう」

 

と、地上に帰ったら霊夢に謝罪する決心をするのだった。




怠惰「ではでは引き続きありがとうございました」

鈴蘭「うん」

狗神「やれやれだぜ」

神楽「しかし蓮さんは仙術を覚えられるのでしょう
   か?」

怠惰「さぁ彼の頑張り次第じゃない?まぁでも亜狛
   と耶狛ですらも覚えるのに相当苦労したから
   ねぇ何年とかかってようやく覚えたからね」

狗神「おいおいもしかしたら彼奴は覚える前に死ん
   じまうんじゃないか?」

怠惰「う~ん何とも言えないよねぇ‥‥あっそうそう
   話は変わるけどポケモンね明日投稿するから
   見ている方は是非ともよろしくお願いします
   ね」

狗神「ここで言うか普通よ!?」

鈴蘭「広告を挟んできたよ!?」

怠惰「まぁまぁ不定期だから言える機会がないから
   ねぇ~それじゃまぁ本当に昨日は申し訳ござ
   いませんでした出来る限りで投稿もしていく
   のでご了承をお願いしますそれではそろそろ
   時間なので今回はここまでです」

鈴蘭「それじゃまた次回もよろしくね」

狗神「そんじゃあな」
 
神楽「それでは♪」


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第316話 泥棒騒動

こんばんは読者様、生活リズムが戻り早寝早起きが出来るようになってきている怠惰のクソ悪魔です。ここ最近は朝の6時に起きますね。寝るのは12時頃ですね。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


理久兎達の修行もついに最終日となる。現在は間欠泉センターで亜狛、耶狛、黒、お燐、お空の観戦の元で理久兎から指南を受けていた。

 

蓮 「仙術十五式断刈列斬!!」

 

両腕を合わせ巨大な霊力の剣を作り出し理久兎へと振り下ろすが、

 

理 「………」

 

理久兎は回し蹴りで自身の一撃を蹴り飛ばし消滅させた。

 

理 「まだまだだな蓮」

 

蓮 「今のを百点満天で言うと」

 

理 「30点代だな」

 

最終日となった今日、未だに理久兎から教えてもらった技を使えないでいた。

 

理 「別に気に止む必要はないぞ蓮‥‥第一に亜狛と

   耶狛だって覚えるのに相当苦労してるからな

   すぐに動向できるようなものじゃない自分の

   ペースでやるものさ」

 

蓮 「ですが今日が最終日です少しでも近づきたい

   じゃないですか」

 

理 「お前のその気持ちは分かるだがお前の速度で

   覚え学んでやるものさ」

 

蓮 「はぁ‥‥」

 

言いたい事は分かるがやはり少しでも進んで教えてくれたこの場の皆に成果を見せたいのだ。

 

蓮 「もう一度お願いします!」

 

理 「あいよ‥‥来な」

 

また暫くは理久兎と何度も何度も打ち合う。だが放った断刈列斬は呆気なく理久兎に消滅させられ続けた。そうして朝から初めて昼頃になる。

 

蓮 「はぁ‥‥はぁ‥‥」

 

理 「う~ん今ので50点ぐらい?」

 

蓮 「やっと半分‥‥」

 

目が朦朧としてきた流石に霊力を使いすぎた。それよか霊力の消耗速度が話では聞いてはいたが尋常じゃない。この1週間で霊力をより多く使えるようになってきたがそれでも消耗が激しい。

 

理 「う~ん一休みしようか」

 

蓮 「えぇ‥‥」

 

理久兎の提案で一休みをする事となり間欠泉センターに持ち込まれた椅子に座る。

 

亜狛「お疲れ様です」

 

耶狛「お疲れ♪」

 

黒 「よく頑張ってるじゃないか小僧」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

皆から労いの言葉をかけてきてくれるが正直な話で申し訳ない気持ちになる。何も成果を見せることが出来てないのだから。

 

お燐「理久兎様もお疲れ様♪今すぐ水を‥‥って!」

 

お燐の声を聞き向くとそこには、

 

お空「ぷはぁ~♪」

 

容器を口につけてお空は水を飲んでいた。

 

お燐「お空それ皆の水!?」

 

すぐに取り上げてお燐は更に顔を青くさせた。

 

お空「えっとごめん全部飲んじゃった‥‥」

 

お燐「何してんの!!?」

 

こうして見るとお燐は亜狛にお空は耶狛に似ているような感じがするな。

 

理 「ありゃまぁ」

 

亜狛「仕方ないなぁ‥‥すぐに取ってきますね」

 

理 「悪いな‥‥頼むぞ」

 

お燐から容器を貰った亜狛は裂け目を作り中へと入っていった。

 

お空「うにゅ‥‥」

 

耶狛「ドンマイお空ちゃん誰しもミスはあるよ」

 

黒 「お前の場合はミスしかないだろうが」

 

耶狛「あぁ~聞こえない!聞こえない!」

 

この光景を見て笑い間欠泉センターの天井に映る地上の空を見てふと思い出す。

 

蓮 「そういえば理久兎さん」

 

理 「ん?何だ?」

 

蓮 「言い忘れてたんですが華扇さんが今度何かを

   奢りますって」

 

理 「華扇が食事を?‥‥あぁ~あの時の事か分かっ

   たその時は集らせてもらうよ」

 

まさか華扇とも知り合いいや現に理久兎って神子さんとも知り合いだし意外と仙人達との交流が深い。それって仙術とも何かしらの関係があるのかな。

 

蓮 「それと仙術ってどうやって学んだんですか?

   神子さん達みたいな仙人からですか?」

 

理 「うぇ?いや独学で勝手に覚えて勝手に名前を

   付けただけだが?本当なら指南書とかを永琳

   の所で居候していた時に読み書き練習で作っ

   たがなくしちまってな本来ならそれを読めば

   もっと簡単に教えれたかもな‥‥」

 

理久兎さんってこの世界で二番目に誕生しているからそれらが結び付くと仙人達の切っ掛けになったんじゃないかとふと思った。

 

蓮 「理久兎さんそれ‥‥」

 

と、言おうとしたその瞬間、裂け目が現れ亜狛が慌てた顔で出てきた。

 

亜狛「大変です!」

 

理 「今度はどうした耶狛が壊した何かが見つかっ

   たのか?」

 

耶狛「ちょっと待ってマスター!ここ最近は何も壊

   してないよ!!?」

 

一体、理久兎は耶狛をどう思っているのだろうか。

 

亜狛「いやそうじゃなくて!地霊殿に泥棒が侵入し

   ていてさとりさんが防衛で抵抗して!」

 

理 「‥‥なに?」

 

蒸し暑い間欠泉センターが一瞬で冷ややかな空気に包まれた。理久兎は立ち上がり首を回す。

 

理 「被害は?」

 

亜狛「まだ確認は」

 

理 「分かったさとりがやられる前に行かないとい

   けないな蓮すまないが‥‥」

 

と、理久兎が言いかける前に椅子から立ち上がる。

 

蓮 「僕も行きます!いえ行かせてください!」

 

理 「………数は多い方が良いか分かったお空はここ

   で間欠泉センターの管理を亜狛、耶狛、黒の

   3人はもし泥棒が外に逃げた際に捕獲する用

   意をしろ蓮そしてお燐は俺と来い泥棒を叩き

   のめすぞ」

 

蓮 「分かりました」

 

お燐「あいさ!」

 

お燐もやる気が充分なのか張り切っていた。

 

亜狛「ならゲートを開きますね耶狛!」

 

耶狛「あいな!」

 

2人は力を合わせて大きな裂け目を作り出す。

 

理 「いくぞ」

 

蓮 「はい!」

 

お燐「了解!」

 

そうして自分達は裂け目へと入ると地霊殿の西2階の廊下へと一瞬で辿り着く。すると、

 

ドーーーン!!

 

と、爆発音が響き渡った。

 

理 「この音からしてエントランスか!」

 

お燐「行きましょう蓮さん!」

 

蓮 「えぇ!」

 

爆発音があったエントランスへと走って直行すると、

 

理 「さとり!」

 

ボロボロとなり目を回して階段で倒れているさとりを見つける。一体誰がこんな事をと思っていると、

 

? 「どんなもんだい‥‥やっぱり弾幕は火力に限る

   ぜ♪‥‥げぇ!お前が何でここに!」

 

蓮 「………んこの声!?」

 

聞いたことのある声がして上を向くとそこには箒に跨がる魔法使いいや魔法使いというよりコソ泥で定評のある魔理沙がいた。

 

霧雨「覚妖怪よろしくお前は留守って!」

 

理 「ほうまだ盗み足りないか魔法使い♪うちの女

   にも手を出したんだボコボコにされる気はあ

   るよな♪速攻でお仕置き部屋送りにしてやる

   から安心しろよ♪」

 

霧雨「お前が相手だと洒落にならねぇ!逃げるんだ

   よぉ~!」

 

魔理沙が逃げ出そうとするためすぐさま前に立ちはだかり神楽を抜刀して斬撃波を放った。

 

霧雨「なっとと‥‥この技!」

 

蓮 「待って魔理沙」

 

自分を見た魔理沙は目を点にしていた。

 

霧雨「れっ蓮!?お前が何でここ‥‥」

 

理 「確保っ!!」

 

お燐「あいさ!!」

 

霧雨「にぃ!!?」

 

理久兎に間接を決められ床へと落ちるとお燐にも間接を決められ魔理沙は呆気なく拘束された。

 

霧雨「ギャァーー!?」

 

そうして魔理沙の悲痛の叫びが地霊殿に響き渡ったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

鈴蘭「呆気なく確保されたね」

神楽「しかし魔理沙さんって地底にも来るんですか
   怠惰さん?」

怠惰「あの子は来るね漫画でも地底の景色を見るた
   めに旧都にまで赴くぐらいだしそれに原作だ
   と地霊殿には盗む物がないから来ることはな
   いけどこれは理久兎達がいてなおきつ色々な
   本を溜め込んでいるからハイリスクながらも
   リターンも大きいから盗みに来る価値がある
   って事さまぁ結果的に即座にボコられるけれ
   どね」

狗神「ほう」

鈴蘭「皆は泥棒したらダメだよ絶対」

神楽「良いことがありませんからねぇ」

狗神「それにやった事は自分に返ってくるからな」

怠惰「そうだねぇ‥‥さてそろそろ時間だし今回はこ
   こまでにしようか」

狗神「あいよそんじゃまた次回な」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「じゃ~ねぇ~♪」


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第317話 そして地上へ

こんばんは読者様、バイトで10回程、頭を強打しまくった怠惰のクソ悪魔です。お陰さまで頭が痛くて痛くて‥‥さてそれでは本編へどうぞ。


地霊殿での泥棒騒ぎから30分が経過する。

 

霧雨「おいコラ!いい加減に解きやがれ!」

 

現在、盗みを働くのにしくじった魔理沙は肘掛けのある椅子に座らさられ四肢を縛られながらも騒いでいた。なお亜狛と耶狛と黒とお燐は魔理沙によって破壊された備品を片付け自分と理久兎とさとりは魔理沙を見ていた。

 

霧雨「ていうか何でお前がここにいるんだよ!」

 

蓮 「何でって………」

 

霧雨「さてはお前まさか地上から地底に住む気か!

   安心しろ!まだ誰もお前を嫌ってはいない筈

   だから!」

 

理由を説明する前に変な事を言われたんだけど。というか嫌っていない筈ってなに。まさか霊夢との喧嘩がもう幻想郷中で広まっているのか。というか魔理沙が騒ぐせいなのかここに飼われている動物達が苛立ち始めてる。

 

蓮 「………理久兎さんさとりさん軽くしばきあげた

   方が」

 

理 「よしきたさぁ~てどういった方法が良いかな

   魔理沙ちゃん♪どれが良い?さとりに永遠と

   恥ずかしいエピソードを暴露されるのと容赦

   のない狼兄妹に拷問されるか又は黒の庭に体

   を埋めて肥料になるか選ばせてやるよ♪」

 

さと「ふふっ♪いっそのこと全部もありですね」

 

言っといてあれだが理久兎とさとりが合わさってそんな事を言うと冗談抜きで怖い。

 

霧雨「おい待て悪かった!話を聞かず喋らなかった

   のは悪い!なっはらこうしようぜ蓮!」

 

蓮 「何さ?」

 

霧雨「ぱっパーレー!」

 

つまりあれか取引しようって事か。というかパーレーとか言われても自分達は海賊じゃないしそこは普通に取引って言おうよ。だがこれはちょっとしたお仕置きに使えるかもしれない。

 

蓮 「取引の内容は?」

 

霧雨「霊夢の現状を教えてやる!だから話したら私

   を解放してくれ!」

 

それはまた気になる事を取引の材料にしてきたな。

 

蓮 「良いよ掛け合ってあげる話してみてよ」

 

霧雨「おっおう!今の霊夢の状況は本当に酷いんだ

   お前がいなくなったこの1ヶ月間の霊夢の落

   ち込みは酷くてよ妖怪退治の依頼があったの

   にも関わらず出撃はしない退治はしないでさ

   まるでその姿は8月後半の蝉みたいだったぜ」

 

いやそれ凄く大変な事じゃない。それをペラペラとよく平然と喋ったな。

 

霧雨「友達の私も心が傷んじまうぜだから頼むぜ蓮

   霊夢と仲直りしてくれよ!」

 

チラリと理久兎とさとりを見るとさとりはコクコクと自分を見て頷く。つまり嘘ではないみたいだ。

 

蓮 「………勿論やるよ僕もそろそろ謝んないといけ

   ないって思ってたしね」

 

霧雨「本当かそれは良かったぜ!なっなら私のこの

   拘束も………」

 

と、魔理沙が言いかけるとニコリと微笑む。

 

蓮 「因みに魔理沙さっきパーレーって言ったけど

   僕達は海賊じゃないしそれに僕は逃がすなん

   て一言も言ってないけど?」

 

霧雨「えっ………」

 

魔理沙の顔がどんどん青くなっていく。理久兎とさとりを苦笑いして見ていた。

 

理 「お前と良い勝負じゃね?」

 

さと「人聞きが悪いですよ理久兎さん」

 

と、そんな言葉が聞こえてくるがとりあえずは魔理沙の方を見て笑いながら、

 

蓮 「それじゃ魔理沙♪これまでの事を振り返りな

   がら頑張って♪」

 

霧雨「おっおい!後で覚えておけよ蓮!!」

 

悲痛な叫びをあげる魔理沙は放っておいて理久兎達の方へと近寄ると理久兎が肩に腕をかけて前屈みになる。

 

理 「おっおいおい蓮お前は勘違いしてるかもだが

   彼奴を置くのは勘弁してくれよ?」

 

さと「理久兎さんは冗談のつもりで言ってますから

   ね蓮さん?」

 

蓮 「いやいやそのぐらい分かりますよあくまで脅

   しですよ‥‥あぁでもしないと魔理沙の盗み癖

   は治‥‥るかは分かりませんけど」

 

チラリと魔理沙を見ると椅子を揺らして騒いでいた。

 

理 「いっそ睡眠剤を飲ませて追い剥ぎしてから地

   上に捨てるか?」

 

さと「理久兎さんそれは外道‥‥いえ私達が言える事

   じゃないですね」

 

蓮 「えっとなら連れて帰りましょうか?適当に言

   い訳して」

 

理 「そうするか?」

 

さと「ですねならお願いします」

 

作戦会議が終わり立ち上がると魔理沙の方へと近づく。

 

霧雨「何だよこの裏切り者!」

 

裏切り者とは中々、心にグサリと来る言葉を言ってきたな。

 

蓮 「良いの魔理沙?せっかく口添えしたのに」

 

霧雨「お前は逃がす気ないだろうが!?」

 

蓮 「魔理沙さっき僕は逃がすとは言ってないし逃

   がさないとも言ってないよ?まぁ僕達は海賊

   とかじゃないからパーレーは意味ないけど」

 

霧雨「じゃあ逃がしてくれるのか!」

 

蓮 「みたいだよ‥‥」

 

と、言うと理久兎が魔理沙の前に立つと屈む。

 

理 「因みに次ここに盗みを働きに来たらどうなる

   かは‥‥分かるよな?」

 

霧雨「何か?エロ同人みたいな展開か?」

 

理 「ハッハッハッ♪面白い冗談を言うな♪牛裂き

   刑って知ってるかな魔理沙ちゃん♪」

 

牛裂き刑って確か四肢をそれぞれの暴れ牛にくくりつけ思いっきり引っ張って手足を引きちぎる残酷な処刑方法の1つのあれだよね。

 

霧雨「分かったここにはもう盗みは働かねぇよ!」

 

理 「よろしい」

 

そう言い理久兎は魔理沙の手足を拘束する縄を解くと魔理沙は椅子から立ち上がり体を伸ばす。

 

霧雨「そういえばお前は何時帰るんだよ?」

 

蓮 「今日には地上に‥‥待って今の時間って」

 

時計を見てみるともう指南の時間は過ぎていた。結局な話で理久兎から教わっていた技を完成させることが出来なかった。

 

蓮 「………」

 

理 「蓮お前が良いならもう少し付き合おうか?」

 

蓮 「いえこれ以上は失礼ですし今回は帰ります」

 

これ以上は迷惑をかけれないしそれに何よりもそろそろ本当に帰らないと霊夢が心配になっきた。

 

蓮 「ですがその‥‥また指南をして下さっても構い

   ませんか」

 

と、聞くと理久兎はニコリと笑う。

 

理 「あぁお前が望むならそして俺の都合が合えば

   何時でも指南してやるよ♪」

 

蓮 「ありがとうございます!」

 

理 「なら待ってろ亜狛達を連れてくるからよ」

 

そうして理久兎は亜狛達を呼びに部屋を出て行った。

 

さと「ふふっ私も歓迎しますよ蓮さん♪まぁ泥棒は

   さっさと帰ってほしいですけどね」

 

霧雨「うるせいやい!?」

 

蓮 「アハハ‥‥」

 

と、言っていると理久兎が亜狛、耶狛、黒、お燐を連れて来る。

 

耶狛「蓮くん帰るんだって?」

 

亜狛「寂しくなりますね」

 

黒 「あぁ」

 

お燐「お空とか他の動物には伝えておくね」

 

と、4人は見送りをしてくれるみたいだ。

 

理 「まぁ何だ‥‥何時でも来いよ」

 

さと「えぇ♪」

 

蓮 「理久兎さん‥‥皆さん」

 

霧雨「おうまた来るぜ♪」

 

いや何で魔理沙がそれを言っちゃうの。理久兎はニコリと微笑むと、

 

理 「魔理沙ちゃん♪次は分かってるよな?」

 

霧雨「分かってるって冗談だからよ!」

 

蓮 「アハハ‥‥本当にお世話になりました!」

 

頭を下げて礼を述べる。

 

理 「亜狛、耶狛」

 

亜狛「分かってますよ」

 

耶狛「そんじゃ行くね♪」

 

そう言うと2人は大きな裂け目を作り出した。

 

理 「ここを抜ければ魔法の森に辿り着けるぞ」

 

蓮 「何から何までありがとうございます」

 

霧雨「そんじゃおっさき♪」

 

そう言い箒を回収した魔理沙は先に裂け目へと入っていった。

 

蓮 「それじゃ僕も行きますね」

 

理 「あぁ‥‥あっそれと夜頃になるかもだが博麗神

   社に行っても構わないか?」

 

蓮 「えっ?何でまた?」

 

理 「謝罪とお詫びの品を渡したくてな迷惑か?」

 

華扇には律儀な奴と言ってた割には理久兎も律儀なものだ。

 

蓮 「えぇ構いませんよ♪そのぐらいなら多分大丈

   夫だと思うので‥‥」

 

理 「お前の健闘を祈るよ」

 

蓮 「えぇありがとうございますそれでは♪」

 

理 「あぁまた後でな♪」

 

そうして自分も裂け目へと入るのだった。そうして出てくるとそこは魔法の森の入り口あたりだった。

 

蓮 「う~ん1週間ぶりの地上♪」

 

霧雨「なぁ蓮お前は謝りに行くのか?」

 

蓮 「そのつもりだよ‥‥今回は僕も大人げなかった

   しね」

 

霧雨「そうか私も後で行けたら行くぜ」

 

蓮 「それまでには僕から土下座してでも許しても

   らうよ」

 

と、自分らしくないような冗談を混じえて言うと魔理沙は不安そうな顔をする。

 

霧雨「頑張れよあんな親友は見たくねぇからさ」

 

蓮 「勿論それじゃ魔理沙もまた後でね」

 

霧雨「あぁ♪」

 

そう言い自分は空へと飛び博麗神社へと向かった。

 

霧雨「‥‥ん?私もってまぁ後で確認すれば良いか」

 

そうして魔理沙も自分の家へと帰るのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまでになります」

狗神「あぁ」

神楽「習得はできませんでしたね」

鈴蘭「そうだね」

怠惰「まぁ時間による労力がいるからねぇ‥‥それと
   次回からあっちを投稿するよ♪そろそろ投稿
   しないと千ちゃんに文句言われそうだし」

狗神「そういえばお前は龍神と仲良いんだよな」

怠惰「それなりにね♪」

鈴蘭「ふぅ~ん」

神楽「そういえばここ最近なんですが隣の部屋から
   変な声が聞こえてきたりするんですが」

怠惰「徒なりだから‥‥あぁ~それはこことは違う世
   界で俺が暗躍するのに必要な仲間がいるんだ
   よ」

鈴蘭「へぇ~」

狗神「お前に仲間とかいるのかよ」

怠惰「うん♪掃除をしたり仕事の手伝いをしたりし
   てくれる良い子だよそれにあっちの世界では
   俺は戦えないからね♪」

神楽「えっとその意味って」

怠惰「ハハハ♪これは別作品だからここまでね♪」

鈴蘭「あっ気になるところで!?」

怠惰「とりあえず時間だから今回はここまで」

神楽「そうですね‥‥それではまた投稿したらお願い
   いたしますね」

鈴蘭「それじゃ読者様」

狗神「またな」


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第318話 不穏

こんばんは読者様、スマホゲームのガチャでザマァwレベルの爆死した怠惰のクソ悪魔です。何でいらないキャラがダブるんだぁ~!?まぁそこは置いておきましょう。それでは今回からもよろしくお願いします。それではどうぞ。


霊夢と喧嘩別れしてから1ヶ月ついにこの東来た。自分は博麗神社へと続く長い階段の下に立つ。

 

蓮 「霊夢‥‥元気だと良いけどなぁ」

 

萃香や魔理沙の話だと相当落ち込んでいるみたいだ。流石に自分のヘタレで逃げて1ヶ月もの間を開けたのは反省だし自分が情けない。だがそれでも謝らなければならない。例え修羅場だとしても結末が本当の破局となったとしても謝らなければ霊夢に失礼だ。

 

蓮 「良し!」

 

意を決して階段を登ろうとしたその時、近くの草むらが揺れだした。するとそこから一匹の白い狐が出てくる。しかも、

 

白狐「ギャン!!」

 

凄くこっちに威嚇してくる。

 

蓮 「えっと僕は君には何も手を出さないよだから

   通してくれるかなぁ~」

 

穏便に事を荒たてずに済まそうとするが白狐は臨戦体制を取るとこっちに向かって飛びかかってきた。

 

蓮 「うわっとと」

 

何とかキャッチするが白狐は暴れ出す。

 

蓮 「ほらお行き」

 

放そうとすると今度は裾へと噛みついて離そうとしない。一体この狐は何がしたいんだ。

 

蓮 「どうしよう」

 

仕方がないこのまま抱き抱えたまま博麗神社へと登るか。階段を登り始めると白狐は裾を噛んだまま暴れて抵抗しだす。

 

蓮 「もう何なのさっきから」

 

だがこの狐の顔を見てふと思う。誰かに似ている気がすると誰だったかな何て思いながらも暴れる白狐を押さえつけつつ博麗神社に辿り着く。

 

蓮 「………うわぁ何これ」

 

帰って一目見て思ったのは博麗神社が自棄に廃れている。掃除はされていないのかゴミは多い、砂利は荒れ放題、霊夢が大切にしている賽銭箱には掃除がされていなのか埃がこびりついていた。

 

蓮 「もし許して貰えるのなら掃除しないとな」

 

白狐「キュッ!‥‥キュ~ン………」

 

いや何で君がそんな申し訳なさそうな声を出すのだ。しかも一瞬荒げた声を出しそうになって。第一に問題は霊夢が弛んで‥‥いやよそう。また喧嘩になるだけだ色々と多目に見る事も大切だ。

 

蓮 「とりあえず霊夢を探さないと‥‥所で君は何時

   になったら離してくれるのかな?」

 

白狐「ギュゥゥ!!」

 

唸り声を上げて威嚇してきたもう本当に何なのだ。とりあえず霊夢はいるのかな。母屋の縁側へと向かうとそこも掃除が行き届いてないのか砂利が荒れ放題だ。しかも修行用のかかしが見事に何かしらの力に当てられて折れてる。

 

蓮 「これって僕への八つ当たり‥‥?」

 

だとしたら相当ぶちギレしてるよ。段々と恐くなってきたな。ただでさ霊夢って怒ると般若みたいな顔をしてしつこく言ってくるから勘弁してほしい。

 

白狐「ギュギュ!!?」

 

いやいやだから何で君がそんな声で鳴くんだよ。君は何にも悪くないでしょうにまず君みたいな華奢な体で体当たりした所でこんな根本からポッキリ折れたりなんかしないから。

 

蓮 「はぁ‥‥霊夢は許してくれるかな」

 

白狐「キュー‥‥っ!」

 

白狐は顔を向けた方向を見ると神社の角から人影が出てきた。それは自分が探していた霊夢だ。

 

蓮 「れっ霊夢‥‥」

 

霊夢「………やっと見つけたわ」

 

白狐「ギャン!!ギャン!!」

 

抱き抱える白狐が大きく吠え威嚇しだす。何故霊夢にそこまで威嚇するのだ。霊夢は手を差し出すと、

 

霊夢「ねぇそいつをこっちに渡してくれないかしら

   そいつを退治しないといけないのよ?」

 

蓮 「えっとその前に僕の言葉を‥‥」

 

霊夢「良いから寄越しなさい!」

 

何だ今日のいや1ヶ月で霊夢でもここまで変わるか。だが何か可笑しい自分の知っている霊夢ならまずお帰りぐらいは言うと‥‥まぁ喧嘩中だけれど先に自分の名前ぐらい言うと思うのだが。

 

霊夢「寄越さないならあんたも退治するわよ?」

 

蓮 「分かったよ」

 

白狐「キュ!!?」

 

霊夢「そう賢明な判断ね♪」

 

此方へと霊夢が近づいてくる。だが目の前の霊夢は何か可笑しい。それに抱き抱える白狐も目の前の霊夢に怯え目から涙が出てる。念のために確認してみるか。

 

蓮 「ねぇ霊夢」

 

霊夢「何かしら?」

 

蓮 「どうしてこの子を?」

 

霊夢「決まってるでしょ退治するためよ」

 

やっぱりそう来るか。もう少し深く掘り下げてる見るか。

 

蓮 「退治は分かるよこの子は何をしたの?」

 

霊夢「何って私の手に噛みついてきたからよほら」

 

霊夢の手には歯形が残ってる。丁度抱き抱える狐と同じような歯形だ。だがたかがそのぐらいで退治っていくら霊夢が短気と言えどそこまでしないだろう。

 

霊夢「良いから渡してそいつを」

 

白狐「キュキュ!!」

 

抱き抱える白狐は酷く嫌がってるどうしたものか。待てよ確か以前の異変の時にマミゾウが霊夢に化けた事があったけ。その時は方言口調ですぐ分かったが今回は分からない。だがそれ以前に聖に化けた際に理久兎がとった嘘のかまかけをした事があったな。

 

蓮 「ねぇまず先に謝らせて1ヶ月前に天狗の里の

   蕎麦屋の件は本当にごめんね」

 

霊夢「‥‥良いわよ別に」

 

蓮 「………良かった♪」

 

左手で白狐を抱き抱えながら腰に指す神楽を右手で掴み即座に抜刀して斬撃波を霊夢へと飛ばす。

 

霊夢「っ!!」 

 

白狐「キュ!!?」

 

だが霊夢は即座に横へと避けると此方を睨む。

 

霊夢「何の真似?」

 

蓮 「色々と答え合わせしようか♪まず僕は天狗の

   里では喧嘩していない喧嘩したのは人里で蕎

   麦屋はまず深夜だから開いてないんだよ」

 

霊夢「っ!」

 

蓮 「第二に今の事を聞いてすぐに分かった事は君

   は霊夢じゃないって事そして幻想郷の住人で

   はなく外部のいや外来人っての良く分かった

   よ‥‥」   

 

それを聞き霊夢ならざる者は口元を歪めて笑う。

 

霊夢「バレちゃったかぁ残念っすねぇ」

 

口調と声量が変化し男の声かつ独特ななまりのある声へと変わる。

 

蓮 「それで?本物の霊夢は何処にいる?」

 

? 「教えると思ってます?」

 

蓮 「ならお前を斬って知るまでですね」

 

? 「そう上手く行くと思ったら大間違いっすよ」

 

と、言っていると奥から何人かの人が出てきた。それは自分の知る早苗と咲夜と妖夢だ。

 

早苗「蓮さん?」

 

咲夜「貴方帰ってきてたの?」

 

妖夢「修行とは聞いてましたが何処に‥‥ってあの狐

   は!」

 

と、言っている横で霊夢の偽物は不気味な笑顔をする。

 

? 「皆気を付けなさい蓮はあの狐の妖怪に憑かれ

   てるわ!」

 

蓮 「………えっ?」

 

白狐「キュ~!!?」

 

何を言い出すと思ったら憑かれてるってそんな言葉にこの3人が信じるわけ‥‥

 

咲夜「何ですって」

 

妖夢「………」

 

早苗「そんな蓮さん」

 

3人はすぐに臨戦体制を取ったんだけど。あれこれってまさか、

 

? 「とりあえず蓮を一発しばいてあの白狐を退治

   するわよ」

 

妖夢「蓮さんじっとしてて下さいねでないと刀を握

   れなくなりますよ」

 

早苗「蓮さんごめんなさい!」

 

咲夜「貴方に加減をするとこっちがやられかけない

   から加減はしないわよ!」

 

この時に思った。目の前の霊夢の偽物は霊夢に化けただけでなくその信頼をももぎ取ったのだと。じゃなければあんな嘘を信じるわけない。もしそれで信じたら病院に行けと言いたくなる。

 

白狐「ギャン!!ギャン!!」

 

蓮 「っ!やるしかないか!」

 

逃げようとすれば追い付かれるため仕方なくこの状況を打破するために戦うのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「待ていきなりこれか!!?」

神楽「それにあれって何ですか!?」

怠惰「まぁオリキャラ?」

鈴蘭「今度は何を出したの?」

怠惰「まぁそこは何なのかはお楽しみにねそれと
   ぶっちゃけて言うとこの修行篇のボスだと
   認識してくれればOK」

狗神「おいおい」

神楽「因みに実力的には‥‥」

怠惰「う~んそうだねぇ現状だったら本気を出し
   た竜神の前なら鼻クソのレベル?」

鈴蘭「あてにならない!?」

怠惰「まぁまぁ見ていけばねそれじゃとりあえず
   今回はここまで」

神楽「う~んどうなるのやら」

狗神「まぁ何とかなるだろ」

鈴蘭「だよねぇそれじゃまた次回!」

怠惰「さいなら」


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第319話 博麗神社での戦闘

こんばんは読者様、花粉が酷いため病院に行ってきた怠惰のクソ悪魔です。鼻吸入を行ったらだいぶ楽になりました。そして遅くなってしまい申し訳ありません。さてそれではそろそろ本編へどうぞ。


昼間から夕暮れへと変わりそうな時間帯。博麗神社では白狐を手に入れようとする霊夢の偽物そしてその偽物の嘘によって騙されている咲夜、妖夢、早苗との戦いになっていた。

 

蓮 「はぁ!!」

 

向かってくる光弾、ナイフ、斬撃波、レーザーを右手で持つ神楽で弾き飛ばす。

 

妖夢「はぁ!!」

 

蓮 「っ!」

 

桜観剣、白桜剣の二刀で斬りかかってくるが右手を素早く動かし妖夢の攻撃を防ぐ。

 

咲夜「どいて!」

 

妖夢「っ!」

 

妖夢が後退する透かさず咲夜が無数のナイフを投擲してきた。神楽を地面へと刺し、

 

蓮 「陰陽結界!」

 

霊力でドーム状に透明な壁を作りナイフを防ぐ。

 

早苗「行きますよ!開海 海が割れる日!」

 

地を這う衝撃波が襲いかかってくる。神楽を引き抜き結界を解くと空へと飛び避けるが霊夢の偽物が先回りをする。

 

? 「ふふっ‥‥霊符 夢想封印!」

 

蓮 「なっ!」

 

白狐「キュ!?」

 

まさか霊夢の技を使えるのか。4つの光弾が自分を追尾し襲いかかる。

 

蓮 「ごめんちょっと我慢してて!」

 

白狐「キュ?キュ~!!」

 

白狐を上空へと投げると神楽の鞘を左手に持ち神楽を納める。そして即座に抜刀する。

 

蓮 「抜刀 無神連斬!」

 

無数の斬撃波を飛ばし夢想封印を相殺させる。そして鞘を腰に刺し上空へと投げた白狐をキャッチして回収する。

 

? 「ちっ!」

 

舌打ちをして悔しそうに此方を見てくる。やはり本物と比べると訳が違う。霊夢ならここまで弱くはない。すると四方を取り囲むように咲夜、妖夢、早苗が並ぶ。

 

早苗「蓮さんこれ以上は手を煩わせないで下さい」

 

咲夜「流石に脅しはもうしないわよ?」

 

妖夢「速くその子を‥‥」

 

と、言うがあんな偽物野郎ごときにこの子を渡してはならないと自分の直感が囁く。左手に抱き抱える白狐をギュッと抱きしめ神楽を向ける。

 

蓮 「奪えれるなら奪ってみろ‥‥僕からこの子を奪

   えれるものならな!」

 

白狐「キュ‥‥」

 

? 「その強気な覚悟が身を滅ぼすのよ!」

 

蓮 「これでも諦めは悪い方でね金狐化!」

 

自身の眠る力を更に解放する。それに合わせて姿も金色の狐へと変える。

 

咲夜「どうやら本当に痛い目に遭わなければならな

   いみたいね!」

 

早苗「そんな‥‥っ!すぐに‥‥元に戻してあげますか

   らね蓮さん」

 

妖夢「ならばやるだけです!」

 

偽物を除いた3人は各々構えて攻めてくる。

 

蓮 「先に忠告しておきますよ‥‥」

 

神楽を構え3人をギロリと睨む。

 

蓮 「やられる覚悟がないなら止まりやがれ!」

 

軌跡が残る程の速度による回転斬りをし円形状に金色に光る斬撃波を放つ。

 

咲夜「っ! ザ・ワールド!」

 

そう叫ぶと一瞬で咲夜、早苗、妖夢は消えていなくなる。だがその代わりに無数のナイフが取り囲んでいた。

 

蓮 「邪魔をするな!」

 

神楽を振るい大きな斬撃波で取り囲むナイフを全て弾き飛ばす。するとその隙を狙って妖夢が間合いを摘めると、

 

妖夢「転生剣 円心流剣斬!!」

 

素早い連続斬り上げ攻撃をしてきた。右手で神楽を動かし攻撃を防ぎ斬り上げの隙を狙って神楽を振るう。

 

蓮 「でりゃ!!」

 

妖夢「くっ!」

 

下へと叩きつけると追い討ちで神楽を構えて下へと一気に降りる。

 

早苗「させません!極光 明るすぎる夜!」

 

自分の追撃を許さぬよう早苗が徐々に広がる大きな光弾を作る。すぐさま進路を変えて近くの木へと向かう。

 

咲夜「一体何を」

 

何をって決まってるじゃないか。これまでの修行で培った事をするだけだ。木の幹へと足をかけ壁蹴りの両様で一気に跳躍して妖夢を狙う。

 

妖夢「くっ!」

 

咲夜「させないわ!」

 

ナイフを構えて咲夜が妖夢を庇う形で立つ。だがそれもまた自分の予想の範囲内。

 

蓮 「頼むよ神楽!」

 

神楽を咲夜に向かって投げつける。

 

咲夜「なっ!」

 

これまでの自分なら絶対にしないためいきなりの行動に動揺してか咲夜は神楽を弾くと体制を崩す。その瞬間に咲夜の胸ぐらを掴み地面へと叩きつける。

 

咲夜「うぐっ!」

 

衝撃で気絶したのか動かなくなると、

 

妖夢「覚悟!」

 

体制を立て直した妖夢が二刀で攻撃をしてくる。だがそれですらも今の自分からしたら予測の範囲内だ。

 

蓮 「神楽!」

 

神楽「お任せ下さい!」

 

間に自身の本体である刀を構えて神楽が割って入ってくる。

 

妖夢「しまっ!くぅ!」

 

神楽「抜刀 金色一閃!」

 

抜刀による斬撃をすぐさま二刀で受けるが剣圧により吹っ飛ばされ木へと直撃し咲夜と同様に動かなくなる。

 

早苗「そっそんな‥‥」

 

蓮 「ありがとう神楽」

 

神楽「はい」

 

神楽は本体を残し消えるとその本体を手に取り残った早苗を睨む。

 

蓮 「早苗さん怪我したくないなら速く消えて下さ

   いませんか?これ以上は貴女達を‥‥友達を傷

   つけたくないんです」

 

早苗「っ!嘗めないで下さい!」

 

お札を投げてくるが神楽を抜刀し投げてきた御札を全て一斬で落とす。

 

早苗「まっ前よりも強く‥‥」

 

そう言いかける前に上から巨大な光弾が此方に向かってきた。それも自分とこの白狐は勿論そうだが目の前の早苗ごと巻き込むかのような攻撃だ。この距離だと早苗が危ない。

 

蓮 「早苗さん!!」

 

早苗「キャッ!?」

 

白狐「ギャン!?」

 

神楽を鞘に納めて早苗に突進し早苗と白狐に覆い被さる形で庇う。そして、

 

ピチューーン!ピチューーン!

 

蓮 「がぁ!!」

 

容赦のない攻撃に結構な痛みが背中を襲う。

 

早苗「れっ蓮さん」

 

白狐「キュ!キュ!」

 

? 「使えない駒はどれだけ行っても使えない駒っ

   て所っすかね」

 

早苗「なっ声が………」

 

ようやく早苗も気づいたみたいだ。だがそれが意味する事は口封じのために自分と早苗は始末されてしまうかもしれない。守って戦ってやりたいがそろそろ霊力的にも限界が来てる。このまま戦っても恐らく勝てはしないましてや犬死にだ。ここは一か八かで逃げてみるか。覆い被さっている状態で、

 

蓮 「早苗さん捕まってて下さいそれから君も」

 

早苗「蓮さん‥‥っ!」

 

白狐「っ!」

 

早苗は袖に掴まり白狐も裾を噛むのを確認する。

 

? 「さぁこれでしまいっすよ!」

 

蓮 「はぁ!!」

 

最後の力を振り絞り右足で地面を思いっきり蹴り飛ばしクラウチングスタートからの一気に駆け抜ける。

 

? 「なっ!待ちやがれっ!!」

 

鳥居を抜けるとその先は長い階段があるびるため滑空しながら道から外れ森林の中に向かって落ちていき自分の背中を地面に向けて草むらへと落ちる。

 

蓮 「ガハッ!」

 

早苗「蓮さん!」

 

酷く背中が痛い。金色狐のお陰か骨折とまではいかないが猛烈に背中が痛い。そして霊力が切れて元の姿に戻る。だがこのままでは早苗と白狐が危ない。ならば早苗達を逃がしてやらなければ。

 

蓮 「はぁ‥‥早苗さんこの子を連れて逃げて下さい

   どうかお願い‥‥します‥‥」

 

早苗「逃げれる訳がないじゃないですか!」

 

白狐「ギャンッ!!」

 

そう言うと早苗は自分の肩を持つと自分の足を這う形で運びだし白狐は心配そうな眼で見てくる。

 

? 「おいこら!何処に行ったっすか!」

 

早苗「林や草むらで見えないみたいですねこのまま

   運ばないと‥‥しかし重い‥‥」

 

白狐「ギャン!」

 

早苗「えっとそっちですね‥‥」

 

早苗はゆっくりと亀のような速度で白狐の誘導?の元で自分を運んでいく。だが早苗達の足手まといに何かなりたくない。

 

蓮 「本当に足手まといの僕は置いていっても構い

   ませんから‥‥だから霊夢を」

 

早苗「そんな事はさせません!」

 

ヤバい段々と視界が暗くなってきた。朦朧として意識が薄れそうだ。このまま自分が倒れた早苗達はどうなるのだ。自分は置いて逃げてほしいと思っていると、

 

? 「なっ早苗それに蓮!」

 

早苗「はっ!はぁぁぁ♪」

 

蓮 「君は‥‥」

 

聞き覚えのある少女の声が聞こえると同時に視界は真っ暗な闇に沈むのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

神楽「蓮さんがぁ!!?」

狗神「おい本当に大丈夫なのか!?」

怠惰「大丈夫じゃない?蓮くんの生命力はGの
   レベルぐらいあるしね」

鈴蘭「言い方が酷い!?」

怠惰「でも彼奴ら生命力あるじゃんもしくは‥‥
   ムカデレベル?」

狗神「うげっ」

鈴蘭「ムカデか‥‥あれもキモいよね」

怠惰「でも海外だと百足とかGってペットとして
   飼われてたりしてるみたいだよ?」

狗神「いらねぇ情報を」

怠惰「ただムカデはしっかりとしたゲージとかが
   ないとゲージを破壊して脱走するみたいだ
   けどね」

鈴蘭「そんなんなら危険生物を飼うな!?」

怠惰「まぁもし飼いたいならそれなりの環境だっ
   たり知識をつけようね♪それじゃ時間も時
   間だし今回はここまで」

神楽「えっとそれではまた次回もお願いします」

鈴蘭「それじゃあね読者様」

狗神「そんじゃまたな」


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第320話 目が覚めた場所

こんばんは読者様、久々に体を動かしたら眠くなって寝続けそして全身筋肉痛になってきている事に気がついた怠惰のクソ悪魔です。暫く動かさないだけでこうなるとは‥‥失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


真っ暗な世界。ここは何処だろう何故にここにいるのだ。そして何故、自分は横になっているのだ。そんな事を思っていると頭の方に違和感があるのに気づく。寝たまま上を向くと驚く。

 

蓮 「えっ‥‥霊夢」

 

顔を向けるとそこには霊夢がいた。だが何も話さずニコリと微笑むと突然暗い世界は明るくなる。

 

蓮 「うっうぅんここは?」

 

何処だここはと思っていると、

 

白狐「キュ~ン♪」

 

白狐が自分の顔を覗いていた。感じからしてソファーに寝かしつけられているみたいだ。だがこうして見ると段々と白狐が不思議と霊夢に見えてきた。

 

? 「気がついた?」

 

蓮 「えっ?」

 

起き上がるとそこには椅子に座るアリスがいた。どうやらアリスが寝かしつけてくれたみたいだ。

 

蓮 「アリスさん‥‥」

 

アリ「あの火力バカに感謝しなさいよ彼奴がここま

   で運んで来たんだから」

 

どうやら魔理沙がここまで運んでくれたみたいだそうだ確か早苗を助けて何処かで倒れたんだっけ。早苗はどうなったのだろうか。キョロキョロと辺りを見るとベッドに早苗が寝かしつけられていた。

 

蓮 「良かった早苗さんも無事かぁ‥‥」

 

白狐「ギャンッ!ギャンッ!」

 

いつの間にか自分の膝の上に移動した白狐は私も心配しろと言わんばかりに騒ぐ。

 

連 「アハハ‥‥君も無事で良かったよ」

 

頭を撫でると気持ち良さそうな顔を一瞬するがペチりと右前足で自分の顔を叩いてきた。

 

アリ「そういえばその子なんだけど貴方の側をずっ

   と離れず貴方をずっと見ていたのよね」

 

蓮 「そうなんですか‥‥?」

 

この子はもしかしたら消えた本物の霊夢と何か関係があるのだろうか。すると扉が開く音が聞こえると魔理沙が顔を出した。

 

霧雨「おっ蓮おきたか」

 

蓮 「アリスさんから聞いたよありがとうね魔理沙

   僕と早苗とこの子を運んでくれて」

 

霧雨「あぁ!それだぜ!神社に向かう途中で光輝く

   何かが鳥居から出てきて森に落ちていったの

   を見て何だと思って降りたらビックリしたぜ

   しかし何が‥‥」

 

アリ「それで?今度はどんな厄介事に巻き込まれて

   いるのかしら?」

 

霧雨「おい!私の台詞を!」

 

この和やかな光景を見て笑いたくなるが今はそんな場合じゃない。

 

蓮 「………真剣に聞いて恐らく今回の件は思ってい

   るよりも深刻かもしれない」

 

霧雨「………詳しく聞かせろ」

 

アリ「何があったの」

 

知っている限りの事を話す。まず今いる霊夢は偽物である事とこの狐が狙われていること。そして霊夢または博麗の巫女という肩書きにより元からある信頼で皆は霊夢の偽物の言うことが正しいと思わされていること。恐らく現在の自分はお尋ね者になっていること。そして肝心の本物の霊夢は行方不明であることそれらを全て話す。

 

霧雨「そんな‥‥ありえねぇ!彼奴が簡単にやられる

   魂な訳が!」

 

アリ「でも‥‥それがそうだとしたらまずは貴方の心

   配をすべきよ蓮」

 

霧雨「だな‥‥多くの人間や恐らくは妖怪もお前を襲

   ってくる事になりかねないぜ」

 

アリ「それに恐らくだけど貴方の疑いを晴らすには

   霊夢がいないとその疑いは晴れないんじゃな

   いかしら」

 

やはり事態は深刻だ。どうすればいいのだ外に出ればお尋ね者だしかといって行動を移さなければ霊夢が助からないのかもしれない。

 

蓮 「‥‥そうだ!理久兎さんならもしかしたら!」

 

アリ「そうね恐らく彼なら」

 

霧雨「だがどう向かう?地底に向かうにしても外は

   お前を倒してこの狐を退治しようっていう奴

   ばっかりだぜ?」

 

蓮 「………待てよアリスさん僕はどのくらい寝てま

   したか?」

 

アリ「約2時間位かしら?」

 

2時間ぐらい。それならばもしかたらチャンスはあるかもしれない。

 

霧雨「そういえばさっき私も‥‥とか言ってたけど何

   かあるのか?」

 

蓮 「理久兎さんがここ地上に来るんですよ数日前

   に謹慎処分が解けて皆に謝罪するために」

 

霧雨「成る程それで暴くって事か!」

 

蓮 「理久兎さんなら絶対手を貸してくれるよ」

 

アリ「確かに少し抜けてるけど頼りにはなるわね」

 

希望が見えてきた時刻は夕方で理久兎が来るのは夜とか言ってたから来たとしても7時頃だ。これで何とかなる筈だ。

 

霧雨「だが気になるのは何でこの狐が追いかけられ

   ているのかだよな」

 

アリ「そうね確か噛みついたとかだったわよね?」

 

蓮 「えぇ偽物の手には噛み跡がありましたから本

   当に噛まれたのは事実なんですね」

 

狐の頭に手を起き撫でる。触り心地が気持ちよくてついつい目を瞑って触感を楽しむ。

 

蓮 「良い触り心地‥‥‥‥っ!?」

 

そして目を開けるとビックリする。何故なら膝の上にいる筈のない霊夢がいたのだから。

 

蓮 「れっ霊‥‥」

 

だがよく見てみると白狐だよな。あれまだ二十歳いってるかいってないかぐらいなのに白狐が霊夢に見えてきた。何かの病気なのかな。

 

霧雨「お前‥‥霊夢シックになってるだろ?」

 

蓮 「かもしれないかな‥‥あの時は僕もイライラし

   てたからあんな事をいっちゃったけどあの後

   凄い後悔したんだよね‥‥それに今も後悔して

   るんだ霊夢に謝ろうと思って戻ってきたら偽

   物に刷り変わってるしで‥‥はぁ速く本物の霊

   夢に会いたいそれで謝りたいな」

 

白狐「キュ~ン‥‥」

 

自分の肩に前足を置くとペロペロと舐めてくる。結構くすぐったい。両手で白狐を持ち上げ、

 

蓮 「ありがとう‥‥そうだ霊夢が帰ってきたらこの

   子を飼おうかな♪それなら名前は‥‥」

 

白狐「ガッ!」

 

蓮 「ぶふっ!?」

 

と、言おうとした瞬間ふさふさの尻尾で顔を叩かれた。痛くはないけど毛が少し口の中に入って気持ち悪い。

 

霧雨「アハハ面白いなお前らまるで霊夢との夫婦漫

   才を見ているみたいだぜ♪」

 

アリ「本当ね♪」

   

蓮 「魔理沙もアリスさんも‥‥とりあえず戦える準

   備はお願いね」

 

霧雨「おうよ」

 

アリ「えぇ」

 

そうして偽物の霊夢との対決に備えるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「やっぱり生きてるのか」

鈴蘭「凄い生命力だよね」

神楽「時には弾丸を受けて時には吹っ飛ばされて時
   には背中から落ちてとそんな事があっても生
   きてますね」

怠惰「本当に彼奴は凄い‥‥弾丸の摘出した時も心臓
   本体には弾が当たってなかったしある意味で
   彼奴はラッキーボーイだよ」

狗神「悪魔にそこまで言わせるとは」

怠惰「理久兎くんはね殆ど死ぬようなピンチな場面
   ってないんだよ彼奴は強すぎるし戦闘の際や
   戦闘が終わって数時間は常に気を張り続けて
   いるから死角があまりないけれど蓮は戦闘が
   終わればすぐに気を抜くからピンチになりや
   すいんだろうね」

神楽「当たってますね」

鈴蘭「本当にね」

狗神「やれやれ」

怠惰「まぁでも彼はこれからも成長はしていくとは
   思うよだってまだ俺とは違って若いもんまだ
   まだこれからだよ」

鈴蘭「流石はこの東方内の随一の年配者」

怠惰「うるせいやい‥‥さてそれじゃそろそろ終わり
   にしようか」

狗神「あいよまた次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃまたね読者様」

神楽「それではありがとうございました」


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第321話 夜の人里を越えて

こんばんは読者様、全身筋肉痛で体が動けない怠惰のクソ悪魔です。少しずつでも体を動かしていこうと心から思っている今日この頃。さてではでは今回も本編へどうぞ。


夜へとなっていくのを見て自分達はアリスの家から出て人里へと向かう。空を飛んで行くのもありだがそれだと目立つ。そのため人の多い所では出来る限りで潜んで行く事にしたのだ。

 

蓮 「夜なのに人が多い」

 

霧雨「あぁ不思議とな」

 

何時もならこんなにはいない筈なのだが。何故またこんなにも多いのだろうか。茂みに隠れながら門番の方へと近づくと、

 

門番「にしても行方不明になっていた蓮先生が妖怪

   に操られるとかなぁ」

 

門番「あぁ速く蓮先生を救いたいぜ」

 

いや操られてはいない。むしろ貴方達の方がマインドコントロールされてるだろ。

 

白狐「キャゥン‥‥」

 

アリ「本当に表情豊かな狐よね」

 

白狐の頭を撫でて魔理沙の方を向く。

 

蓮 「魔理沙」

 

霧雨「あぁ石を投げるぜ」

 

近くに落ちてある石を拾うと魔理沙は遠くの茂みに向かって投げると草むらが音を立てて揺れる。

 

門番「誰だ!」

 

門番「俺が行く」

 

門番「あぁ!」

 

そうして1人の門番が向かいもう1人は後ろ向きになる。この隙に抜けて人里へと入ると人里には松明を持つ人間が跋扈していた。

 

蓮 「こっち!」

 

霧雨「あぁ!」

 

アリ「っ!」

 

すぐに木屋の裏手に周りそのままこっそりこっそりと裏路地の方へと進みゆっくりと出来る限りで素早く向かう。

 

アリ「本当にこんな狐1匹でこんな惨事になるなん

   て驚きね」

 

白狐「ギャッムグッ!?」

 

蓮 「静かに」

 

口を鷲掴みにして騒ぐのを止めさせる。ここで騒いで見つかったら大きなタイムロスだ。それは出来る限りで避けたい。

 

霧雨「しかしどうするこのままだと」

 

蓮 「うん‥‥」

 

どうしたらと思っていると、

 

? 「お前らは‥‥」

 

蓮 「っ!!」

 

誰かが話しかけてきてビックリする。後ろを向くとそこにいたのは慧音先生だった。

 

慧音「れっングッ!!」

 

慧音を押さえつけて口を塞ぐ。ここで騒がれたら厄介だしこれまでの苦労が水の泡だ。

 

蓮 「慧音先生すみませんが静かにしてくれるので

   あれば口を抑えるのを止めます‥‥これは貴女

   を信じているからの提案です出来ますか?」

 

コクコクと首を動かすためアリスと魔理沙の確認をとって口を塞ぐのをやめる。

 

慧音「ぷはぁ‥‥なぁ蓮これについての説明をしてく

   れないか?里だとお前が操られてるとか早苗

   を殺害したとか霊夢が言っていてな私はお前

   がそんな事をするとは思えないんだ本当に操

   られているのか?本当に‥‥」

 

いやまず早苗を殺したって言うが早苗は現在アリス宅で寝ているし操られてすらいないんだが。

 

蓮 「いいえ‥‥少し話がややこしくなっていてそれ

   に今は説明するだけの時間もないんです速く

   博麗神社に向かわなければならなくて本当に

   ごめんなさい慧音先生」

 

慧音「‥‥やはりお前は操られてはいないな後でこの

   理由については分かるのだな?」

 

蓮 「間違いなく」

 

慧音「分かったお前らはこの先をずっと進んで博麗

   神社の方へと行けそこの門番は私が何とかし

   ておく」

 

そう言い立ち上がると自分は地面に頭をつけ土下座する。

 

蓮 「感謝します慧音先生!」

 

慧音「頭を上げろそれにこの話は色々と可笑しな点

   が多かったしなまぁお前も私の生徒の1人と

   思ってる生徒を信じないで何が教師だ」

 

ニコリと笑うと慧音は最後に、

 

慧音「バレずに来るんだぞ?」

 

アリ「勿論よ無闇に争うのは良くないしね」

 

霧雨「だな」

 

慧音「頼むぞ‥‥」

 

と、述べて慧音は先に行った。それに続き自分達も見張りを警戒しながら先へと進む。東門の方へと行くと門番が皆ぶっ倒れていた。一体何があったんだと思っていると、

 

慧音「遅かったな」

 

額が少し赤くなっている慧音がいた。しかも倒れている門番は何故か皆、額が腫れてたんこぶになってる。

 

慧音「こいつら話しても聞かなくてな仕方なく実力

   行使になってしまった」

 

霧雨「相変わらずの石頭‥‥」

 

本来なら「強引すぎるだろ」とツッコミを入れたいが緊急だし致し方ないか。

 

慧音「さてとこいつらは‥‥」

 

と、言いかけると人里の方から2人こちらへと寄ってくる。

 

? 「人里の教師が不審な行動をしていると思えば

   こんな事をしているとは」

 

? 「蓮さんに魔理沙さんそれにアリスさん」

 

蓮 「神子さん聖さん」

 

寄ってきたのはこの2人だ。それも自分達を警戒しているのか神子は目を細め聖は拳を作っていた。

 

神子「ふむ」

 

ヘッドフォンを外し此方を見るが更に目を細める。

 

神子「関心の蓮さんの欲が見えないですねこれでは

   何を考えてるのやら」

 

聖 「蓮さん今度は私達が貴方を救います」

 

どうやらやる気みたいだ。ここで足止めを食らうわけにはいかないのだが。すると魔理沙とアリスと慧音が前に出る。

 

慧音「蓮お前は行け!」

 

蓮 「なっ!」

 

霧雨「こいつらは私らが食い止めるだから霊夢を頼

   むぜ!」

 

蓮 「でも!」

 

アリ「行って!速くしないと人里の人間が集まって

   くるわ!

 

その発言に周りを見てみると里の人間達がぞくぞくと集まってきていた。ここは3人の言う通りに先に行った方が得策か。

 

蓮 「後で霊夢に頼んで良い酒を用意させるから!」

 

と、述べて自分が走り出すと白狐も後を追いかけ先へと進む。

 

霧雨「おいおいあの野郎は私達に死亡フラグ建てて

   いきやがったぜ」

 

アリ「まぁ死ぬ気は更々ないけどね」

 

そんな事を言ってる間にも人里の住人はクワや稲刈り鎌や木槌と絶対に殺す気満々の装備で向かってくる。

 

霧雨「彼奴の所にはいかせねぇぜ!」

 

アリ「私の人形達の進化を見せてあげるわ」

 

慧音「来い!」

 

そうして3人は進行を食い止めるために戦いを起こすのだった。そして白狐と共に博麗神社へと向かう。

 

蓮 「ごめんちょっと抱き抱えるよ!」

 

白狐「ギャン!?」

 

白狐を抱き抱えそして足に力を込めて更に素早く移動する。

 

白狐「‥‥キュ~ン………」

 

蓮 「大丈夫‥‥心配しないで君がもう狙われなよう

   僕は戦うから」

 

と、呟き博麗神社の階段へと辿り着くと一気に跳躍し駆け上がり博麗神社へと辿り着く。

 

蓮 「着いた‥‥」

 

博麗神社に着き辺りを見渡す。するとその瞬間、無数のナイフが降ってきた。

 

蓮 「くっ!」

 

神楽を抜刀し雨のように降るナイフを弾いていく。地面に落ちたナイフを見るとそれは昼頃に見た咲夜のナイフだ。そしてナイフの雨が止むと今度は何者かが間合いを摘めてきてた。

 

蓮 「っ!」

 

ガギンッ!!

 

月明かりに照らされその者が写し出される。それは昼間戦った妖夢だ。

 

妖夢「昼間ぶりですね蓮さん!」

 

蓮 「妖夢さん!」

 

ギンッ!!

 

妖夢を弾くとその隣に咲夜が現れる。

 

咲夜「昼はやってくれましたねですが次はもうない

   ですよ?」

 

妖夢「蓮さん早苗さんは一体どうしたんですか?」

 

蓮 「早苗さんなら僕の友人の家で寝てますよ」

 

ここは敢えてアリスの名前は伏せよう。負ける気は更々ないがアリスに迷惑になる。

 

咲夜「殺してはいないと?」

 

蓮 「えぇ‥‥第一に言って良いですか?僕が殺しを

   するような人に見えます?妖夢さんみたくす

   ぐに斬りかかるような辻切りならまだしも僕

   はしませんよ?」

 

妖夢「えっえぇと………って何で私がそんな扱いなん

   ですか!?」

 

咲夜「でも合ってるわよね」

 

妖夢「みょん!?」

 

蓮 「戦いたくはないのだけどなぁ説得は‥‥無理だ

   よねぇ」

 

と、こんなほのぼのとした会話をしたがまたこの2人と戦う羽目になるとは本当は戦いたくはないのだが説得は多分自分の信頼度と霊夢の信頼度だと自分が下だし信じては貰えないよな。

 

白狐「キューン!」

 

蓮 「やってみろって言いたいの?」

 

白狐「キュ!」

 

まぁ白狐の言う通りだ。試し言ってみるか。

 

蓮 「所で偽物の霊夢は何処に?」

 

咲夜「やっぱり貴方は洗脳されているのね」

 

妖夢「霊夢さんが私を偽物と思っているとか言って

   いましたからね」

 

ほらやっぱり無理だよ咲夜はナイフを妖夢は桜観剣と白桜剣を構えた。これはやるしかないかと思い神楽を構える。

 

蓮 「………ん?」

 

だがその時、ヒューンと何か空から落ちてくるような音が聞こえ上を向いたその時、何かが空から降ってきた。

 

? 「とと‥‥悪いケーキを作ってたら遅れちまった

   が今は大丈夫か?」

 

咲夜「なっ貴方は!」

 

妖夢「りりり理久兎様!?」

 

それはこの戦いにおいて救済者と言わんばかりの理久兎が空から降臨したのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

神楽「理久兎様と合流ですか」

鈴蘭「これは勝ったねぇ」

狗神「けっ」

鈴蘭「そういえば姐御って理久兎が嫌いなんだよね
   何で嫌いなの?」

狗神「………鈴蘭お前それを次に言ってみろよその時
   は噛み殺すぞ?」

神楽「狗神さま!?」

鈴蘭「‥‥えっとごめん!」

怠惰「まぁ無理もないよねぇ狗神ちゃんからしたら
   割り切れないよねぇ♪」

狗神「余計な事を言うなよ?」

怠惰「言わないさ言ったら面白くない」

神楽「えぇと」

狗神「けっすまないが私は帰るぞ」

怠惰「はいはいそれじゃ神楽ちゃんと鈴蘭ちゃん
   今日は締めようか♪」

鈴蘭「えっうんそれじゃ今回はここまでね」

神楽「また次回もよろしくお願い致します」

怠惰「それじゃまったねぇ」


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第322話 化けし者の名

こんばんは読者様、小説のネタやこれからの展開を考えてどうするかと悩んでいる怠惰のクソ悪魔です。どうするかと考えてしまっている今日この頃‥‥さてそれではそろそろ本編へどうぞ。


咲夜と妖夢と対峙する所に理久兎が入ってきてビックリする。だが目的である理久兎に出会えてよかった。

 

理 「おぉい亜狛!座標ミスってんじゃねぇかそこ

   はしっかりしろ!並みの奴じゃなかったらす

   ぐお陀仏だぞ!」

 

と、叫ぶと空から、

 

亜狛「すみません!」

 

と、亜狛の声が聞こえた。理久兎は此方を見ると、

 

理 「そんで蓮いまは大丈‥‥夫なのか?」

 

紙箱を見せつつ聞いてくる。

 

蓮 「理久兎さん僕に協力して下さいませんか!」

 

理 「はっ?どういう‥‥」

 

妖夢「理久兎様!蓮さんはその白狐に操られている

   みたいなんです!だから今の蓮さんの話に耳

   を貸してはなりません!」

 

と、妖夢の一言で理久兎は自分の方と妖夢の方を交互に見て、

 

理 「おいおいどういう状況なんだよ‥‥なぁそれを

   誰が言ったんだよ妖夢」

 

妖夢「霊夢さんです!」

 

蓮 「理久兎さんその霊夢が偽物なんです!」

 

咲夜「それは貴方が操られているからそう思ってい

   るだけでは!」

 

と、言い合っていると理久兎からとつてもない気が流れ始め気持ち悪くなってくる。

 

理 「いい加減にしろ‥‥」

 

妖夢「ですが!」

 

理 「妖夢‥‥お前の爺さんとは知り合いだから言う

   が今俺はいい加減にしろと言ったんだぞその

   意味が分からないか?」

 

妖夢「っ!!?」

 

睨まれた妖夢はその場に尻餅をつく。

 

理 「それとそこのメイドお前もナイフをしまえ刃

   を向けるって事はどういう意味か分かってや

   っているのか?」

 

咲夜「………」

 

おとなしく咲夜はナイフをしまう。すると理久兎は自分も睨んでくる。

 

蓮 「もちろん僕もしまいますよ」

 

とりあえず神楽をしまわないと逆にこっちがやられかけないため神楽を鞘に納刀する。

 

理 「良しまずは落ち着いて話を整理した方が得策

   だと思うしな‥‥少し待ってろ最強の見た目は

   小5ロリ中身は超ドSの尋問官のさ‥‥」

 

ピチューーン!

 

と、被弾音が響くと理久兎は正面にぶっ倒れる。背後には裂け目が作られておりそこから少しお洒落しているさとりがニコニコと笑顔で出てくると裂け目はなくなる。

 

さと「誰が見た目は小5ロリ中身は超ドSですって

   理久兎さん♪」

 

妖夢「りりり理久兎様!!?」

 

蓮 「れっ霊夢と同じで容赦ないなぁ」

 

白狐「ギャ!!?」

 

正面にぶっ倒れた理久兎は苦いかおをしながら、

 

理 「まっまさか恋人に背後から刺されるとは‥‥本

   来の敵は仲間の中に‥‥」

 

さと「理久兎さん下らない茶番はそこまでにして下

   さい」

 

と、さとりが言われた理久兎はノソリと立ち上がる。多分、理久兎さんとさとりだったら絶対に今はさとりの方が上手の気がする。

 

理 「………彼女の性格がキツいぜってそうじゃなく

   てよとりあえずは状況整理‥‥っ!」

 

理久兎はさとりを抱き抱えると即座に自分の方へと飛ぶと理久兎とさとりがいた場所に無数の光弾が落ちる。

 

蓮 「なっ!」

 

妖夢「誰!」

 

と、辺りを見渡すと空からまた1人降りてきた。それは自分が探していた偽物の霊夢だ。

 

? 「あんた達は何をしてんのさっさとこんな乱入

   者ぐらい退治しなさいよね」

 

妖夢「ですけど理久兎様は性格が少々ひねくれてい

   ますが」

 

理 「おいこら」

 

妖夢「私の主人の古くからの御友人です無闇に斬り

   かかるのは‥‥」

 

斬ってから確認するという辻切り思想のあの妖夢ですら理久兎には礼儀を弁えるようでビックリする。そして自分の隣へと来た理久兎はさとりを降ろす。

 

蓮 「理久兎さんさとりさんお願いします」

 

理 「‥‥さとりあの巫女の内心を探ってくれるか」

 

さと「えぇ勿論です」

 

さとりは指輪を外すと偽物の霊夢を見る。するとさとりは、

 

さと「全員構えてくださいそこにいるのは霊夢さん

   ではありません!」

 

妖夢「なっ!」

 

咲夜「っ!」

 

さとりの言葉に霊夢の側にいる咲夜と妖夢は距離をとる。

 

? 「ちょっちょっとまさかあんな奴の言葉を信じ

   る気!?」

 

妖夢「………霊夢さんあの子いえあの方は旧地獄を管

   理する覚妖怪ですそして覚妖怪は相手の心を

   探る事が出来るんですよ」

 

それを聞いたであろう偽物の霊夢は一瞬驚いた表情をすると霊夢の姿には似つかわしくない程に口許を歪めて笑う。

 

? 「ありゃりゃ‥‥面倒な能力をお持ちで本当なら

   犠牲者は博麗の巫女と妖怪の賢者それと目撃

   者そして偶然にも出会えた我らの敵ぐらいで

   済まそうとしたんすけどね」

 

咲夜「声が変わった‥‥」

 

蓮 「お前は何が目的なんだ‥‥」

 

? 「わが主人の復活がため‥‥って感じっすかね‥‥

   お前に‥‥お前に我が主人は封印されたからな

   ◼️◼️◼️◼️(ザーーー)!我が主人の目を返せそして我が

   主人の呪いを解きやがれぇぇ!」

 

一体こいつは何を言っているんだ。誰に向かって述べている。しかも恐らく名前の部分なのだろうか。テレビの砂嵐のような雑音となっていて聞き取れない。

 

? 「お前が生きてここにいることが罪なんだよ!

   何故我が主人ではなくお前なんだ!何で我が

   主人は悲しんだのにも関わらず貴様は笑って

   いられるペオル家を追放された獣が!!」

 

蓮 「お前は御託はどうでも良い!霊夢をどこにや

   ったのか教えろ!」

 

? 「お前じゃないっすよ‥‥私の名は元ソロモンの

   悪魔72柱にして序列は第57位に君臨した

   その名をオセそれが名前っすよ下等種族共」

 

咲夜「っ!ベリアルと同じゴエティアの悪魔!」

 

何故か玲音の背後にいたあの女性の事だよなベリアルって。それと同じ悪魔って事は怠惰さん達とも何かしら関係があるのだろうか。だがそんな事よりも霊夢の安否だ。

 

オセ「お前は巫女が何処に行ったとか言ってたが

   教えてやるっすよ‥‥」

 

自分をいや抱き抱える白狐を指差す。

 

オセ「本当なら巫女は記憶処理やらして野に離す筈

   だった‥‥だがその女狐はあろう事か抵抗して

   私の手を噛み逃走しやがりやがって探すのに

   苦労してたんすよねぇ」

 

蓮 「そんなまさか‥‥この子が霊夢」

 

白狐「キュゥゥン‥‥」

 

自分の腕にいるのが霊夢だったのか。だからずっと白狐となった霊夢は自分に噛みついたり吠えたりして警告をしてくれていたのか。

 

オセ「まぁでも狐にして力やら奪ったんで何が出来

   る訳もないんで見逃そうとも思ったんすけど

   まさかこうも仲間を集めてくるとはやっぱり

   先に始末をするべきだったすねぇ」

 

蓮 「許さない‥‥お前は許せないっ!!」

 

オセ「下らないっすねぇまぁでも本来ならこう言っ

   たタネは教えないんすよだって私のポリシー

   に反しちまうすからねぇ」

 

と、言った直後、オセの周りに無数の豹が現れる。

 

オセ「だって証拠を隠滅するために口封じする必要

   があるっすからねぇ!!」

 

無数の豹が襲いかかってくるが突然の大きな気によって立ち止まる。隣を見ると理久兎はオセを睨んでいた。

 

理 「てめぇのその立ち振舞い断固として許しちま

   う事は出来ねぇな飼い猫がそれとお前には聞

   きたい事が多くできた‥‥てめぇ紫にもちょっ

   かいを出そうとは良い度胸じゃねぇか」

 

オセ「へぇ全てに無関心を貫き興味を抱こうとすら

   しないお前が珍しい‥‥そうっすねぇまずはお

   前から殺してやりましょうか!」

 

豹達は標的を変えて一斉に襲いかかるが理久兎は断罪神書から空紅と黒椿を出すとは目にも止まらぬ速度で斬り豹達は倒れた。

 

オセ「お前は本当に◼️◼️◼️◼️(ザーーー)っすか?」

 

理 「さっきから誰だよそいつは俺は理久兎だ」

 

オセ「‥‥訂正しましょうお前は◼️◼️◼️◼️(ザーーー)とは違う

   みたいっすね彼奴は刀なんて使いやせん」

 

また無数に豹が現れる。さとりの方を見て、

 

蓮 「さとりさん霊夢をお願いしてもいいですか」

 

さと「戦う気みたいですね」

 

白狐「ギャン!ギャン!」

 

恐らく「行くな」と言ってくれているのだろう。だがそれでも行かなくてはならない。霊夢にニコリと微笑むと自分は理久兎の隣に立ち神楽を構える。

 

蓮 「理久兎さん僕も戦わせてくださいこいつは許

   す事が出来ませんそれに霊夢を戻すにはこの

   パチモン野郎を倒さないといけませんから」

 

咲夜「私達もやるわ私達を良いように操ってたのが

   腹立つわ!」

 

妖夢「私だって!」

 

さと「霊夢さんはお任せを」

 

と、皆も協力してくれるみたいだ。理久兎は自分達を見ると、

 

理 「分かったならこの外来種野郎はさっさと駆除

   しないとな!」

 

オセ「図に乗るなよ下等種族共が!!」

 

そうして霊夢を取り戻すための戦いが幕を開けたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

狗神「とっとんでもねぇ奴が」

神楽「龍神様からしたら鼻くそレベルと仰ってはい
   ましたが本当にそのレベルなんですけど!?
   むしろ勝てるんですか!?」

怠惰「勝てる勝てる♪彼奴は四天王の中でも最弱の
   男よみたいな感じだから大丈夫♪」

鈴蘭「安心と信頼の台詞だね」

怠惰「まぁでも彼奴がいるって事は恐らくは‥‥」

狗神「なっ何だよ」

怠惰「これ以上は言わないよ?」

鈴蘭「また気になる所で!?」

神楽「えっとオセの能力って‥‥」

怠惰「う~ん簡単に言えば暴食君と色欲君の能力を
   足して2で割った感じかな?まぁ完璧な変装
   なら色欲君そして完璧な能力コピーは暴食君
   の方が上で身体能力や戦闘能力もこっちが上
   だねまぁ詳しくは次回以降で語ろうか」

鈴蘭「あっもう時間だね」

怠惰「だから今回はここまでね」

神楽「えっとまた次回もよろしくお願い致します」

狗神「そんじゃあな」

鈴蘭「まったねぇ♪」


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第323話 激闘 古代種悪魔

こんばんは読者様、そしてお久々です。怠惰のクソ悪魔です。そして無断に4日近く休んですいませんでした。この空白レベルの4日間なにをしていたのかは後書きで書いてますので気になる方はどうぞ。それでは4日近く空きましたが本編へどうぞ。


夜となった博麗神社で霊夢を取り戻すための戦いが幕を開けていた。

 

咲夜「どきなさい!」

 

妖夢「近づくな!」

 

さと「右‥次に左っ!」

 

咲夜、妖夢、さとりの3人は向かってくる豹を相手にし自分と理久兎はオセとぶつかり合っていた。

 

蓮 「霊夢の力を返せ!」

 

オセ「嫌なこったっすよ計画が破綻しかけている今

   となってはこれは手土産にするんすから!」

 

何が手土産にするだ人を不幸にして何が楽しいというのだ。これがこいつらのやり方か。

 

オセ「夢符 封魔陣!」

 

オセを中心に結界が現れ一太刀を防がれ弾かれる。こいつ霊夢の技を多用しやがって。

 

オセ「どうすか?なぁどうっすよ巫女の力でやら

   れる気分は!」

 

理 「ほう‥‥なら破ってみようか」

 

自分が弾かれたと同時に理久兎が拳を構えて一気に詰めより、

 

理 「仙術四式鎧砕き!」

 

1発の拳が結界に直撃すると結界にはヒビが入っていきやがて、

 

バリンッ!

 

と、爽快な音と共に消滅した。弾かれた先にある木に足をかけて一気に跳躍してオセに突撃する。

 

オセ「しつこい小僧っすね!」

 

どこからともなく反りのある剣を取り出すと一撃を防がれ弾かれる。

 

オセ「力が弱くなったとはいえこれを使わせるとは

   中々の逸材っすねどうすか?私らの軍門にお

   前ら加わらないっすか?」

 

蓮 「誰が加わるか!」

 

理 「てめぇは竜王か!!」

 

オセ「何時からド(ピー)クエになったすか!?」

 

理久兎は断罪神書から矛を取り出し自分と共にオセへと詰め寄る。

 

オセ「しっかし‥‥そうすっか残念っすね」

 

理久兎と共に攻撃するが素早い剣捌きに弾かれ続かれる。

 

理 「おらぁ!!」

 

力を溜めた突は流されるが理久兎は左手を構える。

 

理 「龍終爪!」

 

爪がまるで龍の爪のようになるとオセへと爪で引き裂きにいくがそれを身軽に避け後退する。

 

オセ「はっはぁ~ん♪あの女狐を持つ女ごとやっち

   まいな!」

 

下がるオセはそう呟くとオセの体から抜け落ちるかのように何体もの豹が現れ霊夢を抱き抱えるさとりに向かって襲いかかる。

 

理 「っー蓮はそっちをやれ!」

 

蓮 「分かりました!」

 

理久兎はさとりの前へと入り豹を蹴散らしていく。その間に自分はオセへと間合いを摘める。

   

蓮 「創符 金色の夢炎!」

 

神楽に霊力を纏わせオセへと刃を向けるが剣で受け止められる。

 

オセ「そんなもん通用する訳‥‥っ!!」

 

神楽に纏う霊力が剣を侵食していくのに気がついたオセは弾いてきた。剣を握るオセの手には自分の気の炎が包み込んでいたがオセは凪ぎ払い焦げた自分の腕を見る。

 

オセ「なんすか今の‥‥」

 

蓮 「受け止められるのを前提に作った技ですよ‥‥

   受け止められた場合はこの気で相手を燃やす

   んですよ!」

 

オセ「成る程‥‥受けを予測する攻撃ねぇ気それもこ

   れは怒りの気の炎?を使った技ねぇやっぱり

   面白いお前本当に私の主に尽くす気ないすか

   ねぇ?今なら紹介するっすよ?」

 

蓮 「だから無いって言ってますよね?それよりも

   いい加減に霊夢の力を返せ!」

 

オセ「そういう弱者の味方をする奴が世の中を損し

   ちまうんっすよ‥‥魔甲!」

 

オセの焼き焦げた腕に気が包まれると自分に向かって斬りかかってきてきた。即座に神楽で受け止め気の炎でオセを燃やそうとするが、

 

蓮 「炎が!」

 

今度はオセを気の炎が包み込むがオセは平然として笑っていた。

 

オセ「そんなちゃちな技はもう通用しないっすよ?

   魔甲ってのは身体強化魔法の1つでね受け能

   力を比較的に上げるんっすよ!」

 

蓮 「っ!」

 

オセを弾き神楽で斬りかかりオセもまた剣で斬りかかり刀と剣が何度もぶつかり火花が散りあう剣劇となる。

 

オセ「良いっすねぇ人間にしちゃ良い剣術っす!」

 

霊夢の姿形で剣を振るう姿は少し違和感があるしなおかつ自分からやりずらい。本物の霊夢はさとりの元にいるのは分かるのだがやはりやりずらいことこの上ない。

 

オセ「そういえば巫女に謝りに来てたっすけど何か

   あったんすか?えぇ♪」

 

蓮 「うるさい!いい加減に霊夢の力を返せって言

   ってるだろ!」

 

オセ「とと‥‥ずいぶんむきになっちゃってまぁ」

 

むきになるだと当たり前だ。自分の大切な人が犠牲になったのだから。むきにならないのが可笑しい。

 

オセ「まぁ私が言えることじゃねぇけどしつこいと

   嫌われるっすよ?ってうぉ!!」」

 

光の速さでオセの顔を何かが横切った。横切った先を見るとそこには理久兎が持っていた矛が刺さっていた。

 

理 「へぇ~嫌われるねぇならお前は嫌われそうだ

   よなっ!」

 

オセ「っ!!」

 

二刀を構えた理久兎がオセへと斬りかかる。それに続き自分も向かっていく。

 

オセ「あの豹共をやっちまったすか?」

 

理 「案外に弱かったぜお前みたいにな!」

 

オセ「そいつは酷ぇっすね!」

 

理 「っ‥‥」

 

蓮 「くっ!」

 

理久兎と自分は剣に弾かれるとオセはニヤリと笑う。

 

オセ「夢想天生!」

 

蓮 「霊夢の最終奥義を!」

 

妖夢「なっ!」

 

咲夜「不味いわ!」

 

夢想転生、霊夢の最終技であり自身への攻撃は全て無効化させ一方的に相手を倒す究極の技をこいつは使ってきやがった。あの技をまともに受けるのは危険すぎる。すぐさま退避を呼び掛けようとするが、

 

理 「蓮‥‥俺ならあの技を破れるが?」

 

蓮 「‥‥はっ!」

 

かつて理久兎との対決の際に霊夢は夢想天生を放ったが理久兎はありえない事に止めたのを思い出す。

 

理 「だから俺が破ったら彼奴と一騎討ちするなり

   して少しだけで良い動きを止めろこの作戦が

   上手くいけば‥‥」

 

蓮 「従います理久兎さんの考えなら!」

 

理 「そうかならその後は流れに身を任せろ!」

 

蓮 「‥‥分かりました!」

 

やれる事はやってやると意気こむと隣に立つ理久兎は懐から木の板を投げると、

 

理 「ルールを制定するこ30秒の間で俺の左手に

   触れられないものはない!」

 

と、言うと同時に投げた木の板が木っ端微塵に壊れると理久兎はオセへと距離を摘めると勢いある頭突きをくらわせ胸ぐらを掴み此方へと投げ飛ばしてきた。

 

オセ「何故っすか!確か無敵な技の筈っすよね!」

 

蓮 「残念ながら理久兎さんには通用しないみたい

   ですよ!」

 

オセ「おのれっす!」

 

投げ飛ばされたオセとぶつかり合う。

 

オセ「いい加減に邪魔っすよ!」

 

蓮 「まだだ!!」

 

チラリと理久兎を見ると理久兎は腕を構えていた。つまりそろそろ頃合いか。

 

蓮 「そらっ!」

 

オセ「ぬっ!!」

 

オセを吹っ飛ばすと同時に理久兎は一瞬でぶっ飛ばしたオセの後頭部をアイアンクローで鷲掴みにする。

 

オセ「がぁ!!」

 

理 「くらっとけ仙術八式脱気!」

 

と、叫ぶとオセを鷲掴みにする理久兎の腕は発光する。そしてオセの体から幾つもの白い玉が抜け出て空を舞う。

 

理 「さとり今だ!空に向かって霊夢を投げろ!」

 

さと「行って霊夢さん!」

 

霊夢「キューーーン!!」

 

そう言いさとりは白い玉が浮かぶ空に向かって狐となった霊夢を投げ飛ばす。

 

オセ「がぁ不味いっす!こらっ!」

 

理 「っこいつ!」

 

理久兎を弾き飛ばし霊夢に向かって飛ぼうとするが通る前へと立ちふさがる。

 

蓮 「行かせませんよ!!」

 

オセ「どけっす!!」

 

ギンッ!!

 

物凄い力で神楽を弾き飛ばされ自分もそれに続き弾き飛ばされた。

 

蓮 「くっ霊夢!」

 

このままでは霊夢がオセにやられる。だがその時だった。

 

? 「秘法 九字刺し」

 

オセ「がぁ何すか!」

 

幾つもの線が現れるとオセの動きを止めた。何が起きたのかと思うと博麗神社の屋根の上に、

 

早苗「私たちをコケにして友達を疑わさせ傷つけさ

   せた分です!」

 

何と早苗がいたのだ。まさか起き上がって救助しに来てくれるとはだが助かった。

 

オセ「役立たずの駒共が!」

 

早苗「そんなっ!」

 

だがオセは早苗が張った弾幕を力でぶち破りそして霊夢へと向かっていくが理久兎が前へと入りオセへと斬りかかるが一瞬でオセは姿をくらませる。

 

蓮 「何処に‥‥」

 

霊夢が向かった空の方に光の早さで向かっていく何かが見える。オセは高速で理久兎を抜けたというのか。神楽を回収して向かおうにも間に合わない。このままでは霊夢より先にオセが‥‥やらせないこれ以上はやらせてはならない。

 

蓮 「1回だけで良いだから頼む成功してくれ!」

 

使えるすらも分からないあの技なら射程内で届く。だが所詮は付け焼き刃の技だ威力が理久兎みたくいかないのが現‥‥いや待てよ

 

蓮 「そうかそういう事だったんだ」

 

何故成功しなかったのか少し分かった気がした。理久兎の気の量は自分の何倍もいく程に放てる。あの技は自身の気の強さで変わる。だが自分にはそれがない。だから無理にあんな大きさにしたからすぐにかき消されたんだ。自分に合った大きさで作らなければならなかったんだ。

 

蓮 「ふぅ‥‥金狐化!」

 

金狐化して一気に地面を蹴りオセの元へと向かうと理久兎が下へと落ちてきていた。

 

蓮 「理久兎さん!」

 

呼び掛けると理久兎は自分に気づくと、

 

理 「行けぇ蓮!!」

 

2本の刀を離し手を重ね足掛け台を作った。そこに足をかけまた一気に跳躍し霊夢を追いかけるオセの方向へと向かった。

 

オセ「この女狐がこの力は私のものっすよ!」

 

霊夢「きゅ!!?」

 

白い玉の方へと飛んでいく霊夢をオセは掴もうとしていた。霊夢には指一本たりともその汚い手で触れさせてなるものか。

 

蓮 「させるか!仙術十五式断刈列斬!」

 

気を集中させこれまでのように構えるのではなく両手剣を持つようなイメージで構え自身の使える気に合わせて大剣を作り出しそして、

 

蓮 「じゃりぇやぁぁ!!」

 

ザシュ!

 

オセ「がぁぁぉ!!」

 

オセの背中を一刀両断すると共に気がオセを突き抜けた。

 

オセ「下等種族がぁ!!」

 

霊夢を掴めずオセは地面へと落ちていく。そして霊夢はオセから出た白い玉に入ると徐々にと小さな狐の姿が大きくなっていき獣から人の形へと変わる。そして白い玉が消えるとそこには、

 

霊夢「‥‥戻った………戻ったわ!」

 

白い狐の代わりにそこには霊夢がいたのだった。




怠惰「では今回はここまでです」

狗神「さぁてお前の今回の事について詳しく聞こ
   うじゃねぇか?」

鈴蘭「逃げないでね♪」

怠惰「………えぇとですね土・日を二徹して月・火
   は反動を受けて風邪で寝込んでました本当
   に申し訳ありませんでした」

神楽「えっと何でまた?」

狗神「まさかゲームだとか娯楽してとかそんな下
   らない事じゃねぇよな?」

怠惰「いやまぁ‥‥溜まりに溜まっていた宿題の消
   化をしてました」

鈴蘭「………バカなの?」

怠惰「はいバカです」

狗神「お前なぁしっかりしろよというかコツコツ
   とだなぁ」

怠惰「まぁそうなんだけど全てが空白で春休みも
   終わりに近くで切羽詰まってやったから小
   説を書く間というか疲弊しきって月曜日と
   火曜日は宿題が終わってかゆうま状態だっ
   たんだよ‥‥痒い(布団で発汗して蒸れて)う
   まい(ポカリが)ってね」

鈴蘭「怠惰すぐに頭を蹴り飛ばしてシュートしよ
   うか?」

狗神「お前がお前でいるうちに楽にしてやる」

神楽「もしくは刀で」

怠惰「止めて!?流石に感染はしてないから!」

狗神「たく‥‥リアルのお前は弛みすぎだろ」

怠惰「まぁ本当にすんませんした今週の日曜日も
   投稿するんでお願いします‥‥えっとそろそ
   ろ時間だし今回はここまでです」

神楽「えっとこんな感じですがまた次回もよろし
   くお願いします」

狗神「そんじゃまた次回な」

鈴蘭「それじゃバイバイ♪」


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第324話 来訪者による中断

こんばんは読者様、ほのぼのとしたアニメが見たくなり「金色モザイク」を観賞していた怠惰のクソ悪魔です。何かこうほのぼの系は心が安らぎますね。さてそれではそろそろ本編へどうぞ。


やっと‥‥やっと本物の霊夢に会えた。

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「蓮………蓮!!」

 

霊夢を強く抱きしめる。良かった本当に良かった。

 

蓮 「霊夢‥‥ごめん本当にごめん!」

 

霊夢「良いの私こそごめん本当なごめんなさい」

 

そして霊夢を抱きしめたまま地上へと降りると皆が集まってきたため抱き締めるのを止める。

 

さと「見事でしたよ蓮さん」

 

そう言いさとりは弾かれた神楽を差し出すと自分は受け取り握る。

 

理 「あぁ中々だったぜさっきのあの技は‥‥」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

さっきの断刈列斬とはまだまだ言えないな。もっともっと威力を上げたい所だ。

 

咲夜「戻ったのね」

 

妖夢「良かったです霊夢さん」

 

早苗「大丈夫ですか霊夢さん!」

 

霊夢「えぇ大丈夫よ‥‥それよりも彼奴は!」

 

彼奴そうかオセは何処に行ったのだ。辺りを見渡すと、

 

オセ「許さねぇっす下等種族がコケにしやがって」

 

蓮 「なっその姿は」

 

霊夢「………っ」

 

先程の霊夢の姿という化けの皮が剥がれ全くの別の姿になっていた。その姿は豹の獣人しかも丸裸で変態と罵られても可笑しくない姿だ。

 

オセ「ここまで私をコケにしたのはアスモ師匠ぐら

   いっすよ本当に!」

 

人型の豹となったオセは牙を向けて睨んでくる。

 

霊夢「こんな変態野郎に負けて狐にされてたなんて

   末代の恥ね」

 

理 「ぷっ狐巫女ってか♪」

 

さと「理久兎さん♪」

 

理 「悪かったから………」

 

オセ「おい◼️◼️◼️◼️(ザーーー)に似ている奴!私が話してい

   る時に下らない話をするとは良い度胸じゃな

   いすか!怒らせたいんすか!あぁん!」

 

理 「わざとやってるに決まってるだろ♪」

 

それを聞いたオセは眉間にシワを寄せて犬牙を向けてくる。あれは相当なお怒りだ。だが普段なら止める自分も今回は止める義理はない。

 

蓮 「オセ‥‥お前はここで倒す!」

 

オセ「やってみるっすか!良い度胸じゃないすか!

   何ならもう一度その巫女の力を貰い受けいや

   お前ら全員はあの御方の供物となってもらい

   ますよ!!」

 

消えていた無数の豹達がまた次々に現れる。こんなゲス野郎はさっさと片付けなければ。

 

オセ「いけぇお前ら餌の時間っすよ!」

 

無数とも言える豹達が襲いかかってくる。それに自分達は身構えたその瞬間、

 

? 「魔眼 ラプラスの魔!」

 

突然無数の目が現れるとそれらは大爆発を引き起こした。

 

オセ「なっ何すか!」

 

理 「おっとこの声は‥‥やっと来たか」

 

霊夢「遅いのよ紫!」

 

蓮 「えっ!」

 

爆発がやむとスキマが現れ紫と藍が出てきた。

 

紫 「私達が旅行に行っている間に何が起こってい

   たのかしら?」

 

理 「旅行ってお前はなぁ‥‥」

 

蓮 「でも紫さんが来てくれて良かった‥‥」

 

と、言っていると藍がオセのいた方向をギロリとニラム。

 

藍 「紫様‥‥」

 

紫 「みたいね」

 

煙が止むとオセはボロボロになりながらも仁王立ちをしていた。

 

オセ「やっと会えったすよ妖怪の賢者さんよ‥‥私と

   来てもらっても良いすっかね?」

 

紫 「あら丁重にお断り致しますわ♪」

 

理 「おいおいお父さんの目の前で娘をナンパとは

   良い度胸じゃねぇか♪キュっと絞めるぞ?」

 

オセ「ならば強引ながらになりますが来てもらいま

   しょうかあの御方のためにも!」

 

と、オセが言うが今度は空が急に荒れ出した。これはまさか理久兎の力かと思い向くと皆も同じことを思ったのか理久兎の方を向いていた。

 

理 「いや待て俺は何もしてねぇぞ?」

 

蓮 「えっ‥‥それじゃあ」

 

霊夢「じゃあ何よこれ?」

 

さと「これはいったい?」

 

と、言っていると雷が落ちそして雨が降り注ぎ更にはオセの隣にマグマが吹き出した。

 

オセ「げっ!まさかバレちゃった系な感じすかね」

 

急に苦い顔をしだす。自分達は身構えるとオセを囲い混むかのようにマグマから赤髪の少女が1人、落ちた雷から金髪の少女が1人、雨の中から青髪の少女が1人と3人の少女が現れた。

 

? 「見つけたよオセ」

 

? 「あの御方が呼んでるの」

 

? 「………早く来ないと‥‥お仕置き」

 

しかも髪色以外は顔がそっくりまるだ三つ子を見ているかのような感じだ。

 

オセ「いや!ですけれどぉ!」

 

? 「ベル‥‥スー」

 

? 「うんケル」

 

? 「………」

 

3人の少女はオセの横腹にエルボーを腿に蹴りを肩にパンチを連続してぶつけた。

 

オセ「痛い痛い痛いっす洒落にならないっす遊びで

   やったらダメな技っすよ!?」

 

? 「早く来るのオセ?」

 

オセ「分かったっすよ!?」

 

と、何か逃げる気満々な発言をしていてポカンとしていた自分達は我に返る。 

 

蓮 「待って下さい逃がす気はないですよ」

 

? 「えぇ~そんな~!?」

 

? 「………逃がしてくれるなら‥‥ごめん思い付かな

   い‥‥」

 

? 「スーったらそう言うのは逃がしてやるって言

   った方が良いの」

 

逃がしてやるだと何様で上から口調で言っているんだ。

 

オセ「いやあの私が言える事じゃねぇとは思います

   がマジで手を引いた方が良いっすよこの方達

   を怒らせるのは得策じゃないっすよ」

 

理 「お前は黙ってろ猫科動物」

 

オセ「あぁ!お前言ってはならぬことを!?」

 

? 「うるさいオセ‥‥はぁ………っ!」

 

突然冷ややかな空気となり背筋凍った。これは目の前の3人の少女達の気迫いやこれは理久兎の修行で散々と味わった殺気か。

 

蓮 「っ!」

 

理 「ほう‥‥殺気か」

 

霊夢「これは凄いわねっ!」

 

3人の少女達は自分達を見ると赤髪はニコニコと笑い黄髪の子は興味ありげにそして青髪は無表情を貫く。

 

? 「亡者を相手にするバイトも飽きてきたしそろ

   そろ生者を殺しても良いよね♪久々に楽しめ

   そう♪」

 

? 「私も彼奴らに興味あるの‥‥でもダメなのあの

   御方に怒られちゃうの」

 

? 「ベルの発言………一理ある………」

 

? 「ちぇ~」

 

何なんだ本当にさっきからこの緊張感のあるようでないようなこの感じは。

 

早苗「えっとさっきから貴女達はケル‥ベル‥スーと

   言ってますが‥‥」

 

? 「はいは~い♪ケルだよ♪」

 

? 「ベルなの」

 

? 「………スー」

 

と、赤髪の元気はつらつな子がケル、黄髪でニコニコと笑うのがベル、青髪に無表情を貫くのがスーって名前なのか。あれでもこの名前、何処かで聞いたことがあるような気がする。

 

早苗「ケル‥ベル‥スー………ケルベルスー………はっ!

   ケルベロス!」

 

そうだケルベロス。神話とかに疎い自分でも聞いたことある3つ首の犬の怪物ケルベロスだ。

 

ケル「おぉ~私達有名みたいだよ!」

 

ベル「みたいなの」

 

スー「‥‥嬉しい」

 

だがイメージしていたのと全然違うな。もっとこう犬みたいな見た目かと思ったのだが。実際はこんな幼女みたいな見た目だったとは。

 

スー「ねぇ‥‥そろそろ行かないと‥‥怒られそう‥‥

   先生も‥‥痺れきらす」

 

ケル「それは不味いねほら行くよオセ!」

 

オセ「へっへいっす!」

 

理 「させるかよ紫!」

 

紫 「分かりましたわ!」

 

そう言い理久兎は紫に合図を送るとスキマを展開させ理久兎はスキマへと入ると4人の背後へと周り矛で攻撃するが、

 

ベル「邪魔なの」

 

何とありえない事に体格差があるのにも関わらず片手で受け止める。そしてベルと名乗った少女の体から稲光が出ると放電し理久兎は感電した。

 

理 「くっ!!」

 

放電し終えてベルは弾き飛ばすと理久兎は受け身を取る。

 

ケル「凄い!ベルの放電を受けても受け身とれるっ

   て中々いないよ♪」

 

ベル「殺す気でやったのにまぁ良いのケル‥‥スー‥‥

   速く行くの」

 

スー「うん‥‥」

 

ケル「そんじゃバイバイ♪」

 

スーの水とケルの炎が合わさり水蒸気による煙が上がった。

 

蓮 「くっ!」

 

水蒸気が消えるとその場にはケルベロスもオセも消えていた。

 

理 「彼奴ら‥‥紫に藍!あの不届き者共を追え!」

 

紫 「分かりましたわ!藍!探すわよ彼奴らを野放

   しにできないわ!」

 

藍 「はっ!」

 

そう言い紫達はスキマに入っていった。皆は構えるのをやめていき自分も神楽を鞘に納めすぐに理久兎に駆け寄る。

 

蓮 「理久兎さん大丈夫ですか!」

 

理 「あぁ問題ない‥‥しっかしピリリと来たぜ」

 

放電を受けたせいか理久兎の長髪はボサボサになって爆発していた。それを見て自分達は、

 

蓮 「ぷっ!アハハ理久兎さんその髪」

 

さと「そうですね‥‥♪」

 

理 「お前らなぁ笑うなって!?」

 

仕方がない。だってアフロ寸前ぐらいまで爆発しているのだから。

 

霊夢「でも‥‥逃げられたわね」

 

理 「あぁ後は紫達に任せるしかないな」

 

咲夜「この事はお嬢様達にも伝えなければなりませ

   んので私はこれで」

 

妖夢「私も幽々子様に伝えないといけませんので行

   きますね!」

 

そう言い2人は空を飛び帰っていった。

 

理 「これは散歩って訳にはいかないな」

 

さと「そうですねケルベロスは西洋地獄の管轄だった

   筈です‥‥私達も帰ってすぐに調べないと」

 

理 「だな悪いが俺等も1回帰るぜ」

 

蓮 「わかりました」

 

そう言い理久兎とさとりも空を飛び地底へと向かっていった。そういえば‥‥何か忘れて‥‥そうだ人里の事をすっかり忘れていた。

 

蓮 「そうだ霊夢!人里!」

 

霊夢「えっあっ!そうね魔理沙達が!」

 

蓮 「行こう!」

 

霊夢「えぇ!」

 

早苗「あっちょっと待ってくださいよ!」

 

そうして魔理沙達のためにも自分達は人里へと向かうのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

狗神「また変なのが出てきたな」

鈴蘭「まぁ強いんだろうけど敢えて聞くけどあれら
   って強いの?」

怠惰「まぁ強いよ?○○○の愉快な仲間達の仲間達
   に入る面子だよオセもケルベロスもね」

神楽「あれでもケルベロスって悪魔なんですか?」

怠惰「良い質問だケルベロスはあくまでも表向きの
   名前なんだよちゃんとした裏の名前があるん
   だよ彼女にはね」

鈴蘭「そうなの?」

怠惰「あぁ冷酷、残忍、無慈悲とかって言われるぐ
   らいの悪魔だねぇ因みに実の所で本編のケル
   ベロスちゃんなんだけどモデルもいちゃった
   りするんだよ?」

狗神「いるのかよ!?」

怠惰「うんまぁ見た目みたいな感じになるけれど実
   は三月精達がモデルだったりしているんだよ
   ねそれにリアルでの親戚で姉妹弟がいたりす
   るからそれらを合わせたらって感じがケルベ
   ロスになってたりしてるね」

鈴蘭「意外な裏話」

神楽「えぇと因みに○○○って?」

狗神「それにペオル家があぁでもとか言ってたしな
   何かあんのか?」

怠惰「はっはっはっ‥‥おぉっと!そろそろこんな時
   間だし今回はここまででね」

鈴蘭「露骨に終わらせようしてる!?」

怠惰「それではまた次回もよろしくね♪

神楽「ちょっちょっと怠惰さん!?」

狗神「あの野郎!?」

怠惰「バイバイ♪


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第325話 仲裁

こんばんは読者様、こらから先で憑依華を書くに当たってどう書いていけば良いのかと悩んでいる怠惰のくそ悪魔です。設定が複雑すぎてどうすればと悩んでいたりしています。さてまぁそれはさておきそろそろ本編へどうぞ。


人里に急いで向かうとそこには聖と神子を相手に魔理沙とアリスが戦い下では慧音は人間に頭突きをくらわせ気絶させていっていた。

 

蓮 「そこまでです皆さん!」

 

と、叫ぶと皆は立ち止まり自分達を見てくる。

 

霧雨「蓮それに霊夢!」

 

慧音「蓮か!」

 

聖 「霊夢さん?」

 

アリ「霊夢がいるって事は‥‥上手くいったのね」

 

神子「………」

 

霊夢の方を向くと霊夢も自分の顔を見ていたため共に頷くと霊夢は前へとでる。

 

霊夢「皆!聞いてちょうだい!この異変の元凶は私

   が退治したわ!だからもう大丈夫よ!」

 

と、言うと人里の住人達は互いの顔を見る。

 

蓮 「僕は霊夢に救われましただから操られていた

   魔理沙もアリスも慧音先生も洗脳が解ける筈

   です」

 

キョトンとする魔理沙、アリス、慧音に目をパチパチとしてアイコンタクトまた頭を軽く振って言う。

 

霧雨「………あれ?そういえば何でお前らと戦ってい

   たんだったけなぁ~♪」

 

アリ「そっそうね‥‥♪」

 

慧音「あぁすまなかった軽く混乱してたみたいだ」

 

と、3人は上手く口裏を合わせてくれた。里の者達は互いに「大丈夫みたいだ」「驚異は去った」等と言い合うと散り散りに散っていった。

 

霊夢「何とかなったわね」

 

蓮 「そうだね」

 

本当に何とかなって良かった。魔理沙達は自分達へと近づいてくる。

 

霧雨「なぁそれでどうなったんだ霊夢お前はどこに

   いたんだよ?」

 

慧音「説明の方を頼む」

 

神子「私達も是非とも聞いてみたいねぇあんな芝居

   までして」

 

蓮 「なら何があったのか話すね」

 

そうして自分と霊夢は何があったのか。どうなったのかという事を出来る限りでこと細かく説明する。

 

アリ「あの古代魔族のオセが化けていたなんて」

 

霧雨「それにケルベロスの来襲って本当にどうなっ

   てんだよ」

 

聖 「こんなの人里の皆に話したら大混乱は間違い

   ないですね」

 

神子「あぁ‥‥」

 

慧音「あんな下手な演技を打った意味が分かった」

 

因みに何であんな下手な演技をしたのか。無論で慧音先生や皆が考えている通り変な混乱を避けるためというのもあるがこうしなければオセに負け狐にされた無様な博麗の巫女と定評がつけられ霊夢に批難が向く可能性があったためそれを避けるためにやったと言うのが一番の理由だ。そういった意味を含めてあんな下手な演技をする事となったが上手く誤魔化せて良かった。

 

早苗「ですが霊夢さんが狐になっていたなんてまる

   でド(ピー)クエですねぇ♪」

 

霧雨「そういえばお前さ蓮の顔とか舐めてたよなぁ

   霊夢~♪」

 

アリ「しかも撫でられね気持ち良さそうにねぇ♪」

 

魔理沙とアリスの言葉を聞き霊夢の顔が真っ赤になり頭から煙を吹いた。

 

霊夢「なななななっ!!?」

 

神子「ほうそれはそれは♪」

 

聖 「あわわわわ!!?」

 

早苗「えっそうなんですか蓮さん?」

 

蓮 「えっ?えぇとまぁ‥‥」

 

あの時の光景を狐ではなく元の霊夢で考えてイメージしてみると色々と卑猥な感じになるなこれ。何か自分も恥ずかしくなってきた。

 

霊夢「魔理沙それにアリス!あんた達は退治される

   覚悟はあキュンね!‥‥えっ?」

 

霧雨「おっおい霊夢なんだその鳴き声ハハハ♪」

 

アリ「プッ!それ狐の鳴き声ねぇ♪まだ呪いが抜け

   きれてないのかしらねぇ♪」

 

早苗「キュンってアハハハハ♪」

 

チラリと霊夢の顔を見ると恥ずかしさのあまりに顔を真っ赤にさせ目が泳いでいた。

 

霊夢「ううううっさいキュンよ!ってまたぁ~!」

 

慧音「だっくく‥‥大丈夫か‥ハハ♪」

 

霧雨「アハハハハマジで腹が痛いぜぇ~♪」

 

神子「だっダメ出アハハハハ!」

 

聖 「ごっごめんなさいプッ‥‥霊夢さんフフ‥‥」

 

皆は霊夢が受けた呪い?の副作用による口調の変化で大爆笑するが自分はついつい口許を押さえてしまう。何せ恥ずかしさのあまりに赤くなっている結構可愛いのだ。

 

霊夢「うぐぐ!蓮も何か言って頂戴‥って蓮?」

 

蓮 「ごめん‥‥霊夢が可愛いすぎて‥‥」

 

霊夢「ちょっちょっと蓮ったら!!?」

 

体を揺さぶって何とかしてくれと言ってくる。もうこうなってしまったら自分でも無理だ。

 

神子「やれやれ‥‥だが今回の件はどうするか」

 

聖 「混乱を避けるために言わない方が得策ですが

   もし次があったら」

 

情報がなければ防ぎようがない。だがここでそんな情報を流せば混乱は避けられない。どっちつかずといった所だ。

 

霧雨「ならよお前達が人間や妖怪に上手く伝えてい

   けば良いんじゃないか?

 

霊夢「どういう意味よ?」

 

霧雨「簡単だぜ宗教の宣伝とかを利用して本当にさ

   りげなく不審者注意みたいな感じでよ」

 

でもそれは良い案かもしれない。こうして人が集まる所に注意の紙みたいなのをさりげなく渡したりすれば少しでも警告させることは出来る。それは自分以外の者も思ったのか、

 

蓮 「魔理沙にしては良い考え」

 

霧雨「おい蓮♪そこの所について話し合おうじゃな

   いか♪」

 

蓮 「ごめんって」

 

流石にそれは言い過ぎたかな。すると、

 

神子「確かにそれぐらいの注意しかできませんね」

 

聖 「そうですね‥‥寺の者達にもそのように伝えて

   警戒させるしかないですね」

 

慧音「子供達にも少しずつ教えて大人に広めていく

   か‥‥」

 

早苗「私も布教活動の際に伝えましょうか」

 

と、この場にいる者達は色々な者との関わり合う機会が多いためこうした注意を呼び掛けるには適している。

 

アリ「私もオセとケルベロスの関係性については調

   べれるだけ調べてみるわ」

 

霧雨「まぁ私も調べてみるぜ」

 

蓮 「ならオセとケルベロスがあの御方って言って

   いたからそれについても調べれるのなら頼め

   れる?」

 

アリ「分かったわ」

 

霧雨「おうよ」

 

これで自分達の役回りは決まり自分達はもし次来た際のために備え準備することを決意したのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

狗神「凄いことになってんな」

神楽「ですねぇ」

鈴蘭「それで次回はあっちになるの?」

怠惰「うんそうだね♪」

神楽「そういえば昨日聞き忘れたけどペオル家の
   事につい‥‥」

怠惰「ハッハッハッ♪鈴蘭はどうやら薬漬けでキ
   マりたいのかな♪」

鈴蘭「ごめんなさい黙ります!」

狗神「そんなに秘密か!?」

怠惰「まぁ~ねぇ?話しても良いよただその時は
   今日から昨日ぐらいまでの記憶が綺麗さっ
   ぱり消えても良いならね」

神楽「えっ遠慮しておきます」

鈴蘭「だけどここまで秘密にするなら何かしらあ
   るっていう事だよね?」

怠惰「鈴蘭お前みたいな勘の良い奴は嫌いだよ」

神楽「でもこれからも関わってくるんですよね?」

怠惰「まぁその予定だよこっちとあっちの最終章
   とかでもなりに深く関わってくるかなとか
   ってリアル怠惰は考えてるしね」

狗神「ほう」

怠惰「まぁあくまで予定だからまだまだ未定には
   近いけどね♪さてそれじゃそろそろ時間だ
   し今回はここまでかな?」

狗神「あいよそんじゃまた次投稿したらよろしく
   頼むな」

鈴蘭「それじゃあね読者様」

神楽「それではありがとうございました♪」


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第326話 元の日常へ

こんばんはそしてお久々です読者様、怠惰のクソ悪魔です。また暫くは此方を投稿するのでお願いします。さてそれでは本編へどうぞ。


ごたつきから数日が経過し今日は異変解決の宴会が開かれていた。

 

蓮 「賑わってるね」

 

霊夢「そうね‥‥」

 

因みにだが数日が経過し霊夢から時々発せられる狐の鳴き声は少しずつだが出なくなってきていた。

 

霊夢「まぁでもこうして楽しめキュからいいけど‥‥

   またやった~………」(*T^T)

 

それでもこうして時々だが発してしまうが………

 

霊夢「本当にあの獣人は‥‥次あったら毛を剥いでや

   るわ!」

 

蓮 「言ってる事が物騒過ぎるからね」

 

流石にそれは色々とアウトな光景なためダメだ。

 

蓮 「何やかんやでトラブルはあったにはあったけ

   ど霊夢も皆も無事でよかったよ」

 

霊夢「それはそうだけど‥‥それよりも蓮」

 

蓮 「ん?」

 

霊夢「何で偽物の私が私をこっちに寄越せって言っ

   た時に私を渡さなかったの?多分な話になる

   けど魔理沙や咲夜だったら渡すと思うのよ」

 

何でってそんなの決まってるだろう。

 

蓮 「怪しいと思ったからさ霊夢の大体の行動なん

   て簡単に予測できるぐらいのパターンが多い

   からね」

 

霊夢「それはつまり単純って言いたいのかしら?」

 

両頬を優しくつねって引っ張られる。痛くはないが人前なので止めてもらいたい。

 

蓮 「ごひぇんってば」

 

霊夢「まったく‥‥」

 

頬を引っ張るのを止め少しムスッとした表情になる。まぁ行動パターン以外にも理由はあるにはある。

 

蓮 「それに霊夢はあんな執念深くはないし狐にな

   った霊夢があんなにも怯えてたら疑いもする

   よ」

 

霊夢「蓮‥‥」

 

蓮 「それが正解のルートだったから良かったけど

   ね♪」

 

霊夢「ありがとう♪」

 

これは卑怯だ。真正面からそんな事を言われれば恥ずかしくて照れてしまう。

 

蓮 「うっうん」

 

霊夢「ふふっ♪」

 

やっぱり霊夢には勝てないや。なんて互いに笑いあっていると、

 

紫 「楽しそうね霊夢♪」

 

理 「よっちょっと良いか♪」

 

理久兎と紫が酒を持ってやって来た。

 

蓮 「紫さん理久兎さん」

 

霊夢「何の用よ?」

 

理 「まぁ酒を飲もうとなついでにこれもな♪」

 

理久兎は紙箱を見せてそう呟くと自分にそれ渡し2人は座ると酒を注ぎ飲み始める。

 

霊夢「ねぇこれ‥‥」

 

理 「あぁ~まぁあれだ詫びの品だと思ってくれ後

   出来れば今食べて欲しいんだが良いか?」

 

今って‥‥とりあえず言われたから紙箱を開けてみるとそこにはシュークリームが詰まっていた。

 

蓮 「シュークリームだ」

 

霊夢「それって外界の?」

 

理 「あぁまぁ食えば分かるさ」

 

紫 「ふふっ♪とっても美味しいわよ?」

 

恐らく理久兎が作ったのだろう。理久兎の料理は外れがないのは知ってるしとりあえず霊夢と1つずつ食べるとサクッという音と共にやわらかな食感と濃厚なクリームが口の中を包み込む。今まで食べたシュークリームを凌駕する美味しさだった。

 

蓮 「美味しい!?」

 

霊夢「本当ね!」

 

自分達は貰ったシュークリームを食べているとふと思う。そういえば理久兎の事だからさとり達もいるだろうと。

 

蓮 「そういえばさとりさんは?」

 

理 「あぁ~さとりならほれ」

 

指差す方を見るとさとりは地霊殿の者達とひっそりと飲んでいた。

 

理 「お前らと話したい事があったら少し別行動を

   とらせてもらった」

 

霊夢「それは紫と浮気かしら♪」

 

理 「おっおいおい変な冗談は止せよさとりに殺さ

   れちまうよ」

 

紫 「ふふっ♪御師匠様が良いなら何時でも構いま

   せんわよ♪」

 

理 「紫もそう言う事を言うなってば‥‥」

 

チラリと見るとさとりがニコリと微笑んで此方を見ていた。それを見て少し背中がゾクリとした。

 

霊夢「それで何の用よ?」

 

苦笑いをしていたニコニコ笑っていた理久兎は急に真剣な顔になり紫も笑った顔から苦虫を噛み潰したかのような難しい顔をした。

 

紫 「例の害虫共について‥‥かしらね」

 

理 「俺もそれについてだ」

 

どうやらオセとケルベロスについて何か情報を入手したみたいだ。

 

紫 「まず逃げた先を追った結果だけど残念ながら

   幻想郷から逃げたみたいねそれも外の世界を

   隔てる博麗大結界には何の痕跡もなかったの

   よまるで最初からそこにいなかったかのよう

   に‥‥」

 

霊夢「つまり逃げられたって事ね」

 

紫 「えぇだけど恐らくな話になるけど博麗大結界

   に何の痕跡もなく越えたって事は私や亜狛み

   たいな空間を操る者がいそうね」

 

やはり逃げられてしまったか。しかしちょっとした事から大まかな者まで絞れるとは流石と言いたい。

 

理 「成る程な」

 

紫 「御師匠様は?」

 

理 「俺はケルベロスについてだ地獄の方に手紙で

   問いただしたが結果はありえないとの事だ」

 

蓮 「どういう事ですか?」

 

理 「内容によるとその日はずっと地獄の門にいた

   らしいんだ」

 

それは矛盾してる。だってあの日にケルベロスは確かに幻想郷にいたのだ。どうしてこんな矛盾することが。

 

理 「矛盾してると思うだろ俺もそれは思うそれと

   これはあくまでも予測の話になるが地獄の主

   神に俺達が出した手紙は渡ったには渡ったが

   その後、誰かに偽の情報が地獄の主神に流れ

   たのか結果はご覧の通りって感じか?」

 

蓮 「そんな‥‥でも実際に」

 

理 「あぁケルベロスはここにはいた‥‥だがあっち

   はそんな筈はないの一点張りだよ恐らく地獄

   の人事課辺りの誰かが汚職してるのは間違い

   ないだろうな」

 

汚職ってまさかオセ達の仲間が裏で糸を引いているか。どうにかならないのだろうか。

 

蓮 「どうにかならないんですか?」

 

理 「俺もどうにかしたいにはしたいだがこれ以上

   俺が首を突っ込むと閻魔庁の奴等が黙ってな

   くてな‥‥ただでさえ知らない内に俺は事件を

   起こしちまってる訳だしなだから暫く目をつ

   けられだろうしこの状態で下手に行動すれば

   旧地獄が消える事になる恐れがあるそうなる

   とそこに住む奴等が路頭に迷う事になる」

 

蓮 「そんな」

 

もう理久兎だけではこの問題はどうにもならないって事か。

 

理 「おふくろから話を通せばあるいは‥‥だがこの

   ゴダゴダにおふくろを巻き込みたくないここ

   最近は世話になりっぱなしだしな」

 

紫 「困ったものね」

 

霊夢「歯がゆいわ」

 

霊夢の言う通り歯痒いこの上ない。

 

理 「まったくだ‥‥だが俺はこれからも出来る限り

   で欧米地獄の方にはコンタクトはとってみる

   そんでもって裏を暴いてやるよ‥‥友人そして

   俺の娘にまでちょっかいを出したんだタダで

   は済まさん‥‥同じいやそれ以上の屈辱を与え

   て手を出したことを後悔させてやる」

 

一瞬だったが理久兎から気迫を感じ近くにいた周りの者達は一瞬どよめいたがすぐに会話をしだした。

 

紫 「ふふっ♪やはり御師匠様は優しいですね私は

   そんな御師匠様が大好きですよ私は♪」

 

理 「よせやい‥‥まぁここは宴会の場だしこんな話

   は野暮だな飲もうぜ♪」

 

蓮 「えぇと水でよろしければ♪」

 

霊夢「えぇ♪」

 

そうして自分達は歯痒い思いをしながらも今は宴会を楽しむ事に専念するのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

神楽「はい♪」

鈴蘭「しかし霊夢ちゃんの癖は治るの?」

怠惰「まぁ生まれてからの癖とかなともかく急性
   の癖なら自然と治ると思うよ?」

狗神「ほう‥‥」

怠惰「でも人間や君達も面白いよね♪1つの修羅
   場を潜り抜けると共にまた1つと強くなっ
   ていくしねぇ」

狗神「そうか?小僧はともかく私等は変わらんだ
   ろ」

鈴蘭「だよねぇ~」

神楽「いえ皆さんは成長なさっていってますよそ
   の点で私なんて‥‥」

鈴蘭「神楽ちゃんだって成長してるよ」

狗神「あぁ」

神楽「だと良いのですが」

怠惰「はいはい君達そろそろ時間もあれだし終わ
   るよ」

鈴蘭「あっはいはいそれじゃ今回もありがとう」

狗神「また次回もよろしくな」

神楽「それでは読者様」

怠惰「またねぇ~」


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第327話 元の生活

こんばんは読者様、ルーンファクトリー4のリメイク+新作の5が出ることを知った怠惰のクソ悪魔です。それを聞き冬頃にSwitch買おうと思ってましたが夏近くには買う事になりそうです。さてではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


宴会が終わりそして自分達はあの襲撃が嘘かのようなのんびりとした生活に戻っていた。

 

蓮 「平和だね」

 

霊夢「そうね」

 

寺子屋のバイト仕事も終わり縁側に座り秋となりつつある幻想郷の景色を眺めながらお茶を飲み気づく。

 

蓮 「あっ茶柱だ」

 

霊夢「本当ね良い事があるかもしれないわね」

 

茶柱とは縁起が良い何か良いことがあるのかなと思いつつお茶を飲む。

 

蓮 「そういえば霊夢」

 

霊夢「ん?」

 

蓮 「狐声は治ったの?」

 

霊夢「勿論よあんな呪いすぐに治キュよ‥‥ごめん今

   の忘れて」

 

どうやらまだ治らないみたいだ。

 

霊夢「もう本当に何時になったらこの呪いは治るの

   よぉ‥‥」

 

蓮 「う~ん呪いというより癖になってるよね」

 

霊夢「癖って………」

 

いやでも呪いよりもそっちの方がしっくり来る感じがする。それに呪いって呪いの後遺症はそれぐらいだし一過性の癖ならば時間で治る筈だ。

 

霊夢「人前に出てこれじゃ私の気持ちが持たないわ

   よ‥‥」

 

蓮 「それじゃ僕の前だと?」

 

霊夢「えっそれは‥‥言わせないでよ恥ずかしい」

 

顔を赤くしてプイッと顔をそらした。見ていて凄く和む光景だ。

 

蓮 「本当に戻ってこれて良かった」

 

霊夢「もっ戻ってこなくても‥‥ううんそんな事はな

   いわね」

 

蓮 「霊夢」

 

霊夢「ただ何で早く戻ってこなかったのか理由を来

   こうじゃない♪」

 

蓮 「………えっ」

 

あれ何か急に空気が冷たくなった気がするのは気のせいかな。なわけないか霊夢はニコニコ笑ってるし。

 

蓮 「えぇと‥‥霊夢にボコボコにされると思った

   ‥‥から?」

 

霊夢「そう♪もっと早く帰ってきてほしかったけど

   ねぇ!」

 

ムニュと自分の頬を引っ張られる。前に受けた時よりも今回は結構キツめに引っ張るな。

 

蓮 「いひゃい!いひゃい!ごひぇんってば」

 

霊夢「バカ‥‥」

 

引っ張るのを止めると霊夢はお茶をすする。元に帰らなかった自分が悪いのは事実だし今回ばかしは仕方ないか。

 

蓮 「アハハ‥‥」

 

と、苦笑いをしていると草むらが揺れだす。何だと思い念のために警戒していると草むらから目玉がついた傘が出てきた。

 

? 「ベロベロバー!」

 

霊夢「………サクッと退治しましょうか」

 

立ち上がり御札を構えると傘を投げ捨て青髪のオッドアイの少女たしか‥‥多々良小傘だったかが泣きながら土下座してきた。

 

小傘「すんませんした!」

 

霊夢「だが許さない♪」

 

何かこんな光景を前にも見たな今回は霊夢を止めよう。

 

小傘「ヒィ~!?」

 

蓮 「霊夢‥‥」

 

これでは埒が明かないため霊夢の前に手を出すと霊夢はムスッとした表情をして縁側に座る。

 

小傘「助かったよ~」

 

霊夢「そんで?あんたは何しに来たのよ?」

 

小傘「いやいや♪実は今回はこの話をしようと♪」

 

手をお金の形にしてニヤニヤとした表情をしてきた。

 

霊夢「何その顔は」

 

小傘「いえいえ♪実は蓮さんの刀に少し興味があり

   まして何でもその刀でいくあまたの異変を解

   決したとか」

 

蓮 「………売りませんよ?」

 

神楽は売る訳にはいかないため言うと小傘は首を横に振り、

 

小傘「いえいえ滅相もないです私は他人の者を売買

   はしないんですよ私が提供するのはこれです

   よ♪」

 

そう言うと子傘は懐から長い針を出してきた。あれあの針って、

 

霊夢「あっそれ私の針だ」

 

やっぱりか。長さ的にあんな長い針を持っているのって霊夢ぐらいしかいないしな。しかし何でまた小傘が持ってるんだ。

 

蓮 「何で小傘さんがこれを?」

 

小傘「昔に体に刺された針を手入れしたから♪」

 

流石は妖怪なだけあって体は案外にも頑丈みたいだ。そして針を見て自分達は目を点にする。

 

霊夢「しかも凄く綺麗に磨かれてる!?」

 

蓮 「しょっ職人レベルだ」

 

驚くくらいにピンと真っ直ぐになっており錆も取れているのか光沢を放って光輝いていた。

 

小傘「ふっふっふっ私達一つ目小僧はこれでも鍛冶

   も得意なんです♪」

 

蓮 「一つ目って」

 

いや小傘さんって一つ目小僧だったけ。確か唐笠お化けじゃなかったけ。

 

霊夢「それに鍛冶もって言うけどそれ以外に何か出

   来たっけ?」

 

小傘「まっまぁまぁそこは置いておいて~でも仕事

   は完璧にこなすのは事実ですよ」

 

蓮 「成る程‥‥それで神楽とどう関係が?」

 

小傘「えぇ蓮さんの愛刀いえ神楽を是非とも私が手

   入れをしたくて来た次第です♪」

 

成る程、神楽の手入れか。自分でも手入れは出来るには出来るが本格的な手入れは今思えば出来てないよな。縁側から立ち上がり自室へと向かい神楽を手に取り戻る。

 

蓮 「どうでしょうかね?」

 

神楽を抜刀して見せると小傘はオモチャを与えられた子供のように目をキラキラさせた。

 

小傘「すっ凄い‥‥まるで芸術品‥‥こんな品物を見る

   のは理久兎さんの包丁以来だ」

 

蓮 「えっ理久兎さんとも面識が?」

 

小傘「えぇバザーの際に出会いまして包丁の手入れ

   を依頼してきたんで手入れしたんだよ♪」

 

あの理久兎が意外だな。しかし包丁と神楽を比べられるのはこう何とも言えない複雑な気持ちになるな。

 

蓮 「どうですかね?」

 

神楽の刀身をじっくりと小傘は観察すると、

 

小傘「う~ん刃こぼれは無しだけど切れ味が落ちて

   きてるねけれどこの手入れからしてこまめに

   やってるね♪」

 

刀身を見ただけでこんなに分かるものなのか。当たっててビックリだ。すると刀身が光輝くと神楽が出てきた。

 

小傘「うお!?ビックリした‥‥ってわちきがビック

   リしたらダメじゃん!?」

 

と、叫ぶが神楽は口を開き、

 

神楽「蓮さん彼女は相当な目の持ち主みたいですよ

   一瞬で見抜きましたし」

 

蓮 「みたいだね‥神楽‥神楽が良いならだけど」

 

神楽「構いませんよ♪」

 

蓮 「分かった‥‥小傘さんお願いできますか?」

 

小傘「うん♪ワチキにかかれば格段に良い物にする

   事を保証するよ♪」

 

蓮 「ありがとうございます♪」

 

と、お礼を言っていると、

 

霊夢「ちょっと私を抜きに話を進めないで頂戴よ私

   も針の手入れをお願いできる?」

 

小傘「えぇ勿論♪お値段はそれなりに勉強させてい

   ただきますよ」

 

そうして手入れまた針の追加注文をすると小傘は神楽と霊夢の針を袋に詰めて背中に背負う。

 

小傘「それじゃ3日後に渡しにいきますね♪」

 

霊夢「よろしくね」

 

蓮 「えぇお願いします神楽また3日後にね」

 

と、言うと袋の中から神楽が顔だけ出すとニコリと微笑む。

 

小傘「それじゃ待ってて下さいね♪」

 

そうして小傘は帰っていった。3日後に神楽がどう手入れされるのか楽しみに心を踊らせるのだった。




怠惰「てな訳で今回はここまでです」

狗神「神楽はお休みって事か」

鈴蘭「神楽ちゃんがいないって事はそうみたいだ
   ね」

怠惰「まぁね♪」

鈴蘭「でも神楽ちゃんがピカピカになってたらど
   うなるのかな?」

狗神「基本、彼奴ビビりな所があるからそこが少
   しは治るんじゃないか?こう自信がついた
   とかで」

怠惰「はっはっはっどうなるかはお楽しみに♪」

鈴蘭「凄い含みのある言い方」

怠惰「まぁまぁ♪さてとそれじゃそろそろ時間も
   時間だし今回はここまでにしようか」

鈴蘭「だねそれじゃ読者様また次回もよろしくお
   願いね」

狗神「そんじゃあな」


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第328話 革命者の隠謀

こんばんは読者様、久々に幻獣契約がやりたくなりやっている怠惰のクソ悪魔です。アプリを入れてやったら過去のデータをバックアップしてなかったのかデータが吹っ飛んでいてショックでした。まぁそれはさておきではそろそろ本編へどうぞ。


神楽を預けて2日が経過する。そんな2日間、自分はそわそわしていた。

 

蓮 「神楽は大丈夫かな」

 

まだ1日あるがあまりにも帰ってくるのが遅いと感じてしまって落ち着かない。ある意味で刀中毒になっているような気がする。

 

霊夢「蓮そわそわしすぎよ?」

 

蓮 「うん‥‥そうなんだけどさぁ」

 

修行が捗らないため仕方なく木刀でこなしているがやはり上手くいかない。

 

蓮 「ふぅ‥‥っ!」

 

シャキン!

 

修行用のかかしに向かって抜刀し切りつけ真っ二つにすると、

 

霊夢「ブゥー!!?」

 

盛大にお茶を吹き出していた。

 

霊夢「あっあんたそれどういう手品!!?」

 

蓮 「えっ?‥‥普通に斬っただけだよ?」

 

霊夢「いやでもそれ木刀よね!?普通そんな綺麗に

   斬れないわよ!?」

 

どう説明すれば良いか。1ヶ月間の修行でそれなりには成長したって感じはするのだろうか。今、思い越せば常人だったら死ぬよな。戦神と祟り神を相手にして時には天狗の長の天魔と組手しまたは仙人の監修で熊や虎だとかを相手にしたりそして地底では落ちたらゲームオーバーの場所で修行したりとしているとこのぐらい出来るようになるのかな。

 

霊夢「あんたは辻切りみょんみょん侍?」

 

蓮 「嫌々!?妖夢さんに失礼だからね!?それに

   そこまで変わってもないよ!?」

 

霊夢「いやそれが変わってないって言うなら色々と

   ずれてるわよ!?流石のみょん侍も‥‥いえあ

   れはやりかねないわね」

 

確かに妖夢ならあり得なくはないか。多分、妖夢だったら木刀とかじゃなくても布団叩きいや割り箸とかでも出来そうだよな。

 

蓮 「うん‥‥否定はできないよね」

 

霊夢「でも本当に1ヶ月で急成長したのね」

 

蓮 「アハハ‥‥」

 

まぁでもこれでもしも元の世界に戻ったら確かに化物と言われるのは確定だろうな。でも元の世界に化物か彼奴は元気にしてるのかな。

 

霊夢「どうしたの?」

 

蓮 「ん?あぁ‥‥元の世界の友達は元気かなって」

 

昔が懐かしいし少し嫌な思い出も蘇る。

 

霊夢「えっ?確かあんたぼっちじゃなかったけ?」

 

蓮 「う~んまぁそうなんだけど霊夢で言うとそう

   だなぁ魔理沙かな‥‥?」

 

霊夢「魔理沙?」

 

蓮 「うん幼馴染みって感じかな?」

 

霊夢「ふ~んどんな人なの?」

 

どんな人ね。人と言うより化物みたいというか浮いてはいたけど周りには悪い友達が多かったような印象しかないかな。それらを詳しくとは言えないが分かりやすく言えば、

 

蓮 「う~ん看板を片手にバイクで爆走してひった

   くり犯とかをボコボコにしてたね‥‥」

 

霊夢「看板を!?」

 

やっぱり驚くよな。あれでも確か幻想郷の看板って鉄じゃなくて昔ながらの木の看板だったよな。念のために聞いてみるか。

 

蓮 「うんあっでも霊夢のイメージだと木の看板を

   イメージしたでしょ?」

 

霊夢「えっえぇ‥‥まさか違うの?」

 

やっぱりか。ならそれなりに教えた方が良いかな。

 

蓮 「うん幻想郷にある看板って木だからイメージ

   つきにくいけど外の世界の看板‥‥まぁ正式名

   は標識看板って言うんだけど」

 

霊夢「えっえぇ?」

 

蓮 「もっと分かりやすく言えば鉄とかで出来た物

   かな?大きさは僕たちと同じぐらいの大きさ

   の物で大体10キロぐらいのを片手にって感

   じだったよね」

 

霊夢「人間よねそいつ?」

 

蓮 「多分人間の筈」

 

多分な話で人間だった筈。怪力ゴリラみたいな豪腕の持ち主だったけど。

 

蓮 「まぁでも色々あって絶交しちゃったんだけど

   ね‥‥結局は謝ることも出来なかったし」

 

霊夢「蓮は後悔してる?」

 

蓮 「うん凄くね‥‥だから幻想郷に来て暫くして決

   心したんだもう後悔するような事はしたくは

   ないってさ」

 

霊夢「そう」

 

喧嘩した際、自分とそいつは互いが再起不能近くになるまで喧嘩して「ごめん」の一言も言えずに幻想郷に来て今も生きているため時々こうして後悔してしまう。彼奴は自分みたいに小さな事に気にかけるような奴じゃないから平然と生活して‥‥いやないな。もしかしたら今頃は毎度のように警察で厄介にいるのかな。バイクの無免許運転+高速違反そして何時もの喧嘩とかで厄介になってそう。

 

霊夢「蓮?」

 

蓮 「あぁうん僕は大丈夫だから」

 

霊夢「でも蓮も変わり者だけど周りにいるのも変わ

   り者よね」

 

蓮 「それを言ったら霊夢も含まれるよ?」

 

霊夢「誰が変わり者よ!?変わり者は魔理沙と早苗

   または貴方のその友人で充分でしょ!?」

 

それは2人に凄く失礼な気がするのは気のせいだろうか。というか霊夢も充分変わり者の部類な気がする。

 

霊夢「ちょっと今も私が変わり者って思ったでしょ

   う!」

 

蓮 「アハハでも合ってない?呪いにかかってたり

   とか」

 

霊夢「ふっふん♪もう治っキュよ‥‥もう!!貴方が

   そんな事を言うからまた振り返したじゃない

   どうキュてくれるのよ!」

 

蓮 「ごめんって」

 

これは流石に悪いことをした。確かにさっきまで癖が出ていなかったが自分の一言でまた振り返したみたいだ。

 

霊夢「巫女として情けないわ」

 

ショボーンと霊夢は落ち込みだした。自分との喧嘩が原因でこんな呪いを受ける事となったんだ。それなら自分にだって被がある。元気付けないと、

 

蓮 「う~ん僕はそう思わないよ?ある意味で可愛

   いと思うけどなぁ」

 

霊夢「もっもう蓮ったら‥‥」

 

蓮 「アハハ‥‥」

 

何とか元気になってくれて良かった。そして霊夢が顔を赤くして照れている姿を見て心の中で改めて決心した。霊夢を泣かせないようにしなければと。そして悔いの残らない行動をしていこうと。

 

霊夢「ねぇ蓮その修行に身が入らないのよね?」

 

蓮 「まぁそうだね?」

 

霊夢「なら今日は折角だし出掛けない?お昼もまだ

   だし」

 

蓮 「そうだね‥‥うんそうしようか♪」

 

これ以上はやっても恐らく自分の身にはならないのは明確だ。それならば明日に帰ってくるであろう神楽を手にとって心残りなく修行しないと。

 

霊夢「なら準備するわね♪」

 

蓮 「うん楽しみだな♪」

 

そうして霊夢の準備が終えて自分達は人里へと向かうのだった。そしてとある別の場所では、

 

小傘「おっ‥‥お願い商品にだけはっ!」

 

ボロボロとなり倒れる小傘は自分を倒した者を見る。その者は小傘を見てケラケラ笑う。

 

? 「はいはい乙女ちゃんは寝てな」

 

小傘「ぐぅ‥‥」

 

力尽き気絶した小傘を確認するとその者は小傘の仕事場を物色し始める。

 

? 「商品って長い針に‥‥刀か?」

 

その者は刀を鞘から引き抜いたその瞬間、2体の鬼に取り囲まれる。

 

? 「へぇ妖刀かぁ‥‥なぁ話は通じるかい?」

 

と、言うと妖刀である神楽は姿を現しその者を睨み付ける。

 

神楽「通じますが私に触れないでくれませんか?」

 

? 「おぉ!良いね私に対してのその反骨精神に感

   動したよ♪なぁお前さん私達とこの幻想郷に

   革命を起こさないか?」

 

神楽「御託は終わりですか?」

 

2体の悪鬼達を動かし徐々にとその者へと詰め寄らせる。

 

? 「まぁまぁそう言うなって♪私達に協力するな

   らそれなりの力が手に入るぜ?」

 

神楽「………」

 

その者はニタリと笑いながら神楽に問いかけたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

狗神「何だこの話?」

怠惰「怠惰さん迷走シリーズ?」

鈴蘭「何それ!?」

怠惰「というのはまぁ冗談で1話ぐらい挟みたくて
   挟んだ訳よ」

狗神「ほう」

怠惰「あっもう察してると思うけど次回はついにあ
   のゲスロリが登場する章になるよ」

鈴蘭「誰それ?それも東方の既存キャラ?」

怠惰「まぁそのキャラの愛称って感じ」

狗神「ほぉ」

怠惰「てな訳で次回もよろしくね」

鈴蘭「えっもう終わり!?」

怠惰「時間も時間だからね♪」

狗神「まぁ仕方ねぇかそんじゃあな読者様」

鈴蘭「えっとまたね」


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第329話 動き出す物と者

こんばんは読者様、いきなりの寒さで朝ビックリした怠惰のクソ悪魔です。布団から出たら寒っ!と言ってしまいました。こうなると風邪引いたりとするから勘弁して欲しいんですけどね。さてではそろそろ本編へどうぞ。


翌日、現在自分達は目を点にする出来事が目の前で起こっていた。

 

蓮 「‥‥ねぇ霊夢」

 

霊夢「何よ?」

 

蓮 「これどんな状況?」

 

霊夢「知らないわよ」

 

自分達の目の前ではありえない事が起こっていた。それは何かと言うとどう言葉にすればいいのか。

 

蓮 「お祓い棒って動くんだっけ?しかもあんなに

   活発的に」

 

霊夢「私の記憶が正しいと動かないわ」

 

だよねやっぱり動かないよね。現在、自分達の目の前では霊夢の所持するお祓い棒がピョンピョン跳ねて荒ぶっていた。

 

霊夢「でも勝手に動くなら妖怪退治とかもやってく

   れそうだから楽よね?」

 

蓮 「そんな楽観的な‥‥流石にこれは‥‥」

 

霊夢「分かったわよまぁ蓮の言い分にも一理あるし

   捕まえるしかないわよねっ!」

 

そう言い霊夢はピョンピョン跳ねるお祓い棒を掴むと暫く立ち止まった。

 

蓮 「れっ霊夢?」

 

黙って立ち尽くす霊夢を呼び掛けると霊夢は此方を向きニコリと微笑んだ。

 

霊夢「蓮これは異変ね」

 

蓮 「えっあっうんみたい‥‥なのかな?」

 

霊夢「そうよ!こうしちゃいられないわ!さっさと

   異変解決+妖怪の血祭りよ!」

 

蓮 「ブゥー!!?」

 

何を言い出すかと思ったら妖怪血祭りって物騒にもほどがある。

 

蓮 「なっ何を言い出すかと思ったら急にどうした

   の霊夢!?」

 

霊夢「無性に妖怪退治したくてうずうずしてるのよ

   私は行くわ!」

 

蓮 「えっちょっと霊夢!?」

 

何かに燃えだして霊夢は空高く飛ぶと何処かへと飛んでいった。突然の事すぎて呆然と立ち尽くし、

 

蓮 「はっ!?」

 

ようやく我に返った。何がどうしてこうなったんだ。霊夢が勝手にピョンピョンと跳ねるお祓い棒を掴んだその瞬間から突然豹変した。そうなると掴んだお祓い棒が原因というのは容易に分かった。

 

蓮 「待てよ妖怪血祭りって‥‥っ!?」

 

嫌なイメージが頭に浮き出てくる。このままでは霊夢が無闇に無害な妖怪達を無慈悲に血祭りにあげていく様が容易に想像できて恐い。

 

蓮 「なっ何とかしないと!?」

 

だが気づく。止めるための手段の1つである神楽がない事に今日のこの時間帯ぐらいに霊夢が発注した荷物と一緒に届く筈だがどうなっているのだろうか。そんな事を思っていると草むらから見たことのある者が出てきた。

 

蓮 「小傘さん!」

 

それは神楽を手入れさせるために預けた小傘だった。だが小傘は浮かない顔をして近づいてくる。

 

小傘「蓮さん‥‥わちき‥‥グスッうぇ~ん!!」

 

蓮 「うぇ!?」

 

何か突然泣き出しんだけど。何があったんだまさか誰も驚いてくれないから空腹が悲しくて泣いているのか。

 

蓮 「えぇとわっ!驚いた!」

 

小傘「ごめんよ!本当にごめんよ!」

 

蓮 「………えっ?」

 

何で謝りだしてるの。それよりも小傘の近くには預けた筈の自分の愛刀神楽が見えないんだけど。

 

蓮 「えっと小傘さん何があったんですか?」

 

小傘「ヒッグ‥‥蓮さんの刀が盗まれた‥‥」

 

蓮 「………………えぇ~!!!?」

 

一瞬だったがまた思考が死んだ。だがすぐに復帰して小傘の一言でショックを受けた。まさか神楽が盗まれるだなんて一体なにがどうなっているんだ。

 

蓮 「どうしてまた?」

 

小傘「昨日ね手入れが終わって後は納めるだけだっ

   たんだけど見たことのない妖怪がやって来て

   霊夢さんの針は盗まれなかったけど蓮さんの

   神楽が‥‥あちきも必死に応戦したけど勝てな

   くてそれで‥‥」

 

また小傘は泣きそうになっているのか目に涙を浮かべる。小傘の肩を優しく叩き首を横に振る。

 

蓮 「小傘さん気にしないでくださいそれで盗まれ

   たって言いましたが犯人は誰だか分かります

   か?」

 

小傘「ううん‥‥ただ特徴は覚えてる」

 

蓮 「どんな特徴ですか?」

 

小傘「身長はあちきと同じぐらいで頭に小さな角が

   生えててそれで凄く人相も悪くて性格もひね

   くれてる女だったよ」

 

嘘をついているような感じはしない。しかしそんな奴がいたとは驚きだ。数年間、幻想郷で暮らしてきたがそんな女は見たことがないな。

 

小傘「それにね昨日から妖怪達が変なんだよ」

 

蓮 「変?」

 

小傘「うん皆、普段よりも感情が爆発しているのか

   色々な所で大暴れしててそれにわちきもその

   暴れたいと言う感覚があって‥‥」

 

血の気が多くなってきているという事か。先程の霊夢の豹変といいどうやら本当に異変が起きているみたいだ。

 

小傘「あっそれとね蓮さん」

 

蓮 「どうしたの?」

 

小傘「さっきのひねくれてる女がある事を言ってい

   たんだよ」

 

蓮 「あること?」

 

小傘「うん‥‥弱者が苦しむ時代は終わる革命の時は

   来たって」

 

革命それに弱者ってどういう意味なんだ。だが異変が起きているというのには変わりはないだろう。神楽を盗んだゲス女の特徴として先程の特徴や今の台詞を覚えておいても良いかもしれない。

 

蓮 「意味は分かりませんが分かりました小傘さん

   は念のためににも命蓮寺の方に避難していて

   下さい実は霊夢も突然豹変して普段よりも狂

   暴になっていますからもし出会ったら‥‥」

 

小傘「ひっ!?」

 

霊夢によってボコボコにされた記憶が蘇ったのだろう。小傘は顔を青くする。

 

蓮 「なので自身のためにも命蓮寺に行くことをお

   すすめしますよ」

 

命蓮寺なら安心できる。いやでもそれって敵対宗教に信者を売って嫌々そんな事は思っちゃダメだ。首を横に振り変な雑念を追い出す。

 

小傘「わっ分かったよ!」

 

蓮 「それとその犯人は見つけてボコボコにします

   だから小傘さんは気にやまないで下さい」

 

小傘「蓮さん」

 

自分の直感が囁くのだ。今現在で起きているこの異変にそのゲス女は関わっているだろうと。だから因果的に神楽とはどこかで出会えそうな気がするのだ。

 

蓮 「さぁ速く命蓮寺に」

 

小傘「うっうんそれとありがとう」

 

そう言い小傘はそそくさと去っていった。そして1人となり博麗神社は静寂に包まれた。

 

蓮 「狗神、鈴蘭」

 

2体の式神を召喚すると2体は不服な顔をしていた。

 

狗神「小僧そのゲス女を潰すんだよな?」

 

蓮 「うん」

 

自分が嫌いな者としては、他人の事を考えないで我が儘に振る舞う自己中心的な奴がこの世で一番大嫌いだ。

 

鈴蘭「でも何で神楽ちゃんが‥‥神楽ちゃんなら抵抗

   すると思うんだけどなぁ」

 

蓮 「それは疑問に思うけど僕も分からないかな」

 

並みの刀とかないざ知らず神楽は実体化できるし実力もあるならば何故に盗まれる事となったのか。そこは疑問だ。だが自分のやるべき事は決まっている。練習用の木刀を持ち腰に指す。

 

蓮 「2人共神楽を取り戻すために力を貸して」

 

鈴蘭「うん!」

 

狗神「あぁ!」

 

そう言い2体は式神札に戻る。式神札を胸ポケットに入れ気を引き締める。

 

蓮 「………待っててね神楽!」

 

そうして自分も異変解決にみをのりだしたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでですそしてついに
   始まりましたチキチキ神楽見つけよう大会
   その挑戦者である蓮くんは果たして自分の
   愛刀を取り戻せるのか♪」

狗神「何だその下手くそなアフレコ」

鈴蘭「うん何それ?」

怠惰「何となくね♪」

狗神「おいおい」

怠惰「まぁまぁ果たして何故、神楽ちゃんは蓮の
   元を離れたのかまた幻想郷では何が起きて
   いるのか♪」

鈴蘭「原作を知ってるなら最後の方は意味なくな
   い?」

狗神「だな」

怠惰「もうそうやって挙げ足ばっかり取るんだか
   ら‥‥あっそれと言っておくねこの章は普段
   よりも皆の性格が壊れてるから注意ね」

狗神「ほう」

怠惰「どんな感じなのかは次回を待てって感じで
   今回はここまででね」

鈴蘭「何か強引な気がまぁ良いか」

狗神「やれやれ‥‥まぁ次回もよろしくな」

怠惰「ではサラダバー!」


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第330話 霧の湖に行けば

こんばんは読者様、遊戯王のリアルをやってみようかなぁ何て思っていたりしている怠惰のクソ悪魔です。ゲームには出てこないけど使いたいというカードが多いため無性にやりたくなってきてしまっています。おっと失礼しました。ではそろそろ本編へどうぞ。


盗まれてしまった神楽そして今、起こっている異変それらを解決するために自分と式達は動き出した。

 

蓮 「何処に向かおうか」

 

まずは何処に行くべきか。ぶっちゃけた話で霊夢がいてくれたら本当は良いんだがな‥‥霊夢の勘は凄い確率で的中する。そのためすぐに神楽が見つかる確率だってあっただろうが突然の豹変でいなくなるしでどうするべきか。

 

蓮 「う~ん‥‥」

 

そんな事を考えていると自分はいつの間にか紅魔館の近くにある霧の湖の方面までやって来ていることに気がつく。

 

蓮 「無意識って怖い!?」

 

無意識だったが風の赴くまま気の向くままとは良くいったものだ。これが外界だったらすぐに事故っていたかもしれないよな。

 

蓮 「気配がする」

 

普通なら妖精達の遊び場となっているこの湖には色々な妖精達がいるが今日は妖精達の気配が感じられない。寧ろ1体の妖怪の気配が強い。何処にと思っていると自分の今のいる真下からその気配がする。

 

蓮 「っ!」

 

すぐにその場を離れると自分のいた位置に水柱が上がる。

 

蓮 「挨拶にしては派手ですね」

 

と、言うと水柱が消え代わりに1人の女性が飛んでいた。それは外の世界などでは良く耳にし絵だとかで見た事のある人魚がそこにいたのだ。

 

? 「あら?貴方は確か博麗の神宮武士さん」

 

蓮 「えぇと貴女は?」

 

わか「私はわかさぎ姫という者です♪しかし貴方が

   ここにいると言うことはつまりはこういう事

   ですわよね?」

 

そう言いてを掲げると自分の真下から音が響く。すぐさま回避するとまた水柱が上がった。どうやら相手をする気があるみたいだ。すると腰に指す木刀に目をやったのかわかさぎ姫は首をかしげた。

 

わか「あら?確か神宮武士は金色に光る刀を使うと

   聞いてはいましたが貴方は偽物?」

 

蓮 「まぁちょっと色々と都合があるんですよ!」

 

抜刀し斬撃波を飛ばすとわかさぎ姫はギリギリで攻撃を避ける。

 

わか「あっ危ない‥‥」

 

見た感じからどうやら戦闘慣れしてないみたいだ。ならばここで時間を掛ける訳にもいかないため一気に片をつけるか。

 

蓮 「すぐに去るなら見逃しますがどうします?」

 

わか「嘗められたものね本物ならいざ知れず偽物が

   そんな脅しを言っても通用するとでも!」

 

無数の妖力弾を自分へと放ってくる。斬撃波動を放ち妖力弾を全て相殺する。

 

わか「くぅこうなったら!」

 

そう言うとわかさぎ姫は紙を高々に掲げ、

 

わか「鱗符 逆鱗の大荒波」

 

と、唱えて無数の鱗型の妖力弾を放ち弾幕を展開した。

 

わか「偽物の癖にこんなに強いなんて!」

 

偽物って自分は本物の筈なんだけどまぁ良いか。そんなに言うなら一瞬で決めようか。木刀を腰に指して構える。そしてわかさぎ姫の弾幕を回避しながら一気に間合いを詰めよる。

 

わか「っ!!?」

 

蓮 「すみませんが少し眠っていて下さい」

 

木刀に霊力を纏わせ抜刀し光の軌跡が残る速度で一気に斬り上げる。

 

ピチューン!!

 

被弾しわかさぎ姫は目を回しながら湖へと落ちていった。

 

蓮 「やっぱり自棄に血の気が多い」

 

小傘が言っていたが妖怪達が暴れているのはどうやら本当みたいだ。現にこうして見境なく勝負を挑んでる訳だし。

 

蓮 「やれやれ」

 

木刀を腰に指すとふと何処からかまた気配を感じる。今度は何だろうと思っていると突然、自分の周りに無数のナイフが現れ自分に向かって襲いかかってくる。

 

蓮 「っ!」

 

抜刀し素早くナイフを叩き落としナイフの1本を手に取り見てみるとそれは見覚えのある咲夜のナイフだ。

 

蓮 「咲夜さんこれはどういう真似ですか?」

 

と、声を張り上げて言うと霧の中から咲夜が気持ち悪い笑顔で出てくる。

 

咲夜「ふふっこんにちは蓮さん♪」

 

蓮 「………」

 

咲夜「あぁ申し訳ありませんねナイフを出した理由

   ですが少し試してみたくて」

 

蓮 「試すって‥‥あれ?」

 

珍しい光景を目にする。それは咲夜の右手にはナイフよりも長い剣が握られているのだ。

 

咲夜「ふふっ折角これを手に入れたんですもの少し

   暴れたくて♪」

 

明らかに正気の沙汰なんかじゃない。普段の咲夜からは感じない危険な匂いがする。何て言うか紅霧異変ぐらいの咲夜に戻っているような気がする。

 

蓮 「正気で言ってます?」

 

咲夜「えぇ至って正気ですわこの辺にいる雑魚妖精

   達じゃ試し斬りにもならなくてどうしようか

   と思ってましてそしたら丁度良い所に♪」

 

何か咲夜さんが妖夢化してる気がするのは気のせいだろうか。いや気のせいじゃないよねこれ完璧に西洋版の妖夢だよね。

 

咲夜「あら?貴方そんな木刀で良いの?」

 

蓮 「色々とありましてね神楽は絶賛家出中なんで

   すよ」

 

咲夜「あらあらそれでしたら私が勝ってしまいます

   がよろしいのですか?」

 

勝てると言うとは相当な自信があるみたいだ。普段の咲夜ならあり得ない台詞に困惑する。だが咲夜は今の自分を甘く見ているといえのが良くわかった。

 

蓮 「咲夜さん今のその発言は慢心が事故の元と言

   うのを知っていての発言ですか?」

 

咲夜「慢心?違うわ今日は心踊るのよ試し切りがし

   たくてしたくて仕方ないのよ♪」

 

蓮 「そうですか‥‥なら賭けといきませんか?」

 

咲夜「あら玲音みたいな事を言うのね内容は?」

 

蓮 「僕が勝ったらその剣は回収します」

 

あの剣を持たせておくのは危険と判断した。だからこそあの剣は回収して何処かに捨てておこうと思ったのだ。

 

咲夜「良いわなら私が勝ったらそうですね暫くの

   間お嬢様の元で働いてもらいましょうか」

 

蓮 「良いですよそれで」

 

負ける気なんて更々ない。危険はできる限りで何とかしていきながら神楽を見つけないといけない。そのためにもここで負けるわけにはいかないのだ。木刀を構えると咲夜も鶴来を構える。

 

蓮 「いざ尋常に」

 

咲夜「勝負」

 

そうして霧の湖での戦いが始まったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

狗神「おいおい自機同士でのぶつかり合いかよ」

鈴蘭「しかも血の気が多いようで」

怠惰「まぁねぇこの異変って原作でも自機達はあ
   る意味で暴走しつつ異変解決したからね」

鈴蘭「でも普通で考えると木刀と剣って勝てない
   よね?」

狗神「ワンチャン負けるんじゃねぇか?」

怠惰「まぁほら何処ぞの銀髪天パ侍しかり校舎を
   木刀で切り刻んだスケバンしかりそういっ
   た論外な連中もいるから多分行けるだろ理
   論がリアル怠惰にはあるんだよ」

鈴蘭「それ全部ジャ(ピー)プじゃん!?」

狗神「しかも懐かしい作品までありやがる」

怠惰「怠惰さん的には小学生から中学時代辺りで
   連載されていた作品が好きだったなぁ」

狗神「おいおい」

鈴蘭「ってこんな雑誌の話してる場合じゃないよ
   ね怠惰!?」

怠惰「おっとそうだコホンッ!まぁきっと蓮くん
   なら行けるだろうという感じで今回はここ
   までにしようか」

鈴蘭「雑だなぁまぁ良いやまた次回もよろしくね
   読者様♪」

狗神「そんじゃまたな」


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第331話 VS紅い悪魔のメイド

こんばんは読者様、宿題を片付けていた怠惰のクソ悪魔です。なりにあるので本当に勘弁してほしいです。さてではそろそろ本編へどうぞ。


霧がかかり何時もより静かとなっている湖で戦いが起こっていた。

 

蓮 「っ!!」

 

咲夜「良いですねそうこなくっては!」

 

普段ではありえないぐらいに好戦的となっている咲夜との激闘が起こり彼女の猛攻を退け時に反撃してと攻防戦を強いられていた。

 

咲夜「そんな棒きれでここまでやるとは正直な話で

   驚きですね」

 

蓮 「それはどうも!」

 

向かってくるナイフを払い除けると咲夜は手に持つ剣で斬りかかってくる。

 

ギンッ!

 

蓮 「というか咲夜さん剣なんて使えましたっけ?

   基本的に身軽さ重視かと思ったんですが」

 

咲夜「そうかしら?意外にも軽くて使いやすいけど

   ね?」

 

ナイフよりも長く重そうな剣だが現に咲夜は軽々と振って自分に畳み掛けている。確かに軽いのだろう。

 

咲夜「さてもう少し上げさせてもらいますね」

 

そう言うと咲夜は時計を構えると突然、目の前から消えると無数のナイフが四方八方から襲いかかってくる。

 

蓮 「ふぅ‥‥っ!」

 

抜刀からの軌跡が残る一振りで向かってくるナイフを払い落とし即座に背後へと木刀を向けると、

 

ギンッ!

 

木の刃と鉄の刃がぶつかり合い咲夜とのつばぜり合いとなった。

 

咲夜「なっ!蓮さん今のをどうやって!」

 

蓮 「まぁ何となくですかね?」

 

ここだけの話で言おう。咲夜の戦い方は素早い動きからの軽いナイフ等で相手を掻き乱しながら此方に有利な状況へと導きながら戦うトリッキータイプであり幻想郷では咲夜と肩を並べれるような者はそうそういないのは間違いないだろう。だがあくまで幻想郷ならばの話だ。

 

蓮 「でりゃぁ!」

 

咲夜「っ!」

 

つばぜり合いとなっている状況から咲夜を弾き飛ばし咲夜へと間合いを詰め寄るがすぐに咲夜は時計を構え消える。そしてまた無数のナイフが襲いかかる。

 

蓮 「せいやぁ!!」

 

放たれたナイフを払い落とす。そして咲夜が向かいそうな場所を考え予測し刀を振るうと、

 

ガギンッ!

 

見事に咲夜を捉えた。それを受けていた咲夜は目を点にして驚きを隠せない顔をした。

 

咲夜「なっ何で!」

 

蓮 「咲夜さん僕は咲夜さんがこの幻想郷なら恐ら

   く一番のトリッキータイプとして戦闘はプロ

   と思っていますですが咲夜さんをも越える奴

   と1度だけ戦っているんですよ」

 

そうかつて理久兎を救うために修行した相手、怠惰との無慈悲そして容赦ない鬼畜鬼ごっこでトリッキータイプとの立ち回り方は少しだが分かるのだ。何せ怠惰も咲夜と同じでトリッキータイプだったのだから。

 

蓮 「なので大まかな動きなら何となく予測が出来

   るんですよ!」

 

まぁ本当に何となくならの話になるが大まかな予測ならば出来るようになったのだ。そこから更に天魔様の修行の1つとして将棋などもやらされたため更に相手との読み合いも本当に少しだけなら上達しているのだ。

 

咲夜「成る程‥‥確かにそれならば私の攻めを防げる

   のも納得ですね‥‥」

 

蓮 「えぇまぁ本当に何となくですが!」

 

 

無数の斬撃波を飛ばし咲夜を追い詰めるが咲夜はクスリと笑った。

 

咲夜「ならば少し趣向を変えてみましょうか」

 

そう言い咲夜は時計ではなく手に持つ少し長い剣を構える。

 

咲夜「妖器 銀色のアナザーディメンジョン」

 

スペルを唱えたその瞬間、自分が放った斬撃波はそこに元々なかったかのように全て綺麗さっぱり消滅した。

 

咲夜「やはりごちゃごちゃしているよりかは片付い

   ている方が良いですね♪」

 

そう言うと無数のナイフそして手に持つ少し長い剣の形を模様した弾を無数に放ち弾幕を展開する。

 

蓮 「なっ!」

 

先程まで此方が有利だったのが一気にひっくり返された気がする。飛び交う弾を払い除け時には避けてと繰り返す。

 

咲夜「そんなんでは私は倒せはしませんよ!」

 

蓮 「なんのぉ!」

 

大きな斬撃波を飛ばすが咲夜はヒラリと避ける。だがそで終わりな訳がない。

 

咲夜「っ!」

 

放ったのは覚えて間もない反射斬撃波だ。咲夜はすぐさま察知したのか避けたがその隙を狙い一気に間合いを詰め寄り、

 

蓮 「覚悟!」

 

木刀による一斬で咲夜に攻撃する。だが何かに攻撃は阻まれた。

 

咲夜「ふふっかかったわね?」

 

何かを叩いた手応えはあったから一撃は直撃した筈なのにも関わらず咲夜は無傷だ。それに掛かったって、

 

バリンッ!

 

と、音を立てて何かが壊れる音が響く。見てみると透明な壁が壊れたみたいだ。恐らく先程のスペルは防御特化型のスペルで効果は恐らく展開されている弾幕の除去及かつ一定時間のバリア展開だろう。だが問題はそこではない。自分はまんまと咲夜に間合いに入ってしまったみたいだ。

 

咲夜「ふふっ焦りましたわ危うく斬撃波でタネを

   見破られると警戒心の強い蓮さんだとすぐ

   に警戒されてしまいますので♪」

 

微笑む咲夜の右手には剣が構えられていた。完璧にあの剣の間合いであるのは確かだ。それに後ろに後退しようにも後ろには咲夜が放ったナイフ弾幕で後退は不可能だ。

 

蓮 「ぐっ」

 

だが一瞬だったが1ヶ月間の修行である事を思い出す。それはどんな時にも柔軟な対応が必要であること。物事は計画通りに行くことなんて少ない。故に柔軟な対応が必要であるとだから考えた。そして胸ポケットの彼女達の存在を考えた。

 

蓮 「鈴蘭!!」

 

銀色の刃が向かってくるその瞬間、鈴蘭の名前を呼ぶと自分の胸ポケットから光が出てくるとそれは鈴蘭へと姿を変えた。

 

ゴンッ!

 

鈍い音が響くと剣を持つ咲夜の手を鈴蘭が蹴りで押し返した。

 

鈴蘭「ふふん♪」

 

咲夜「くっ!ですが!」

 

今度は背後からナイフが向かってくる。

 

蓮 「狗神!」

 

一言の呼び掛けをすると胸ポケットから光が背後に出てくると狗神へと変わる。

 

狗神「ちっ仕方ねぇ!」

 

人型となっている狗神は両手を合わせ合唱すると結界が張られ向かってくるナイフを止めた。

 

咲夜「っ!」

 

蓮 「させませんよ!」

 

また時計を構え逃げようとする。すると、

 

鈴蘭「蓮くん!」

 

鈴蘭は下へと向かって落ちていく。恐らく間合いに入らないために離れてくれたのだろう。すぐに木刀で斬り上げて時計を持つ咲夜の腕へと攻撃する。

 

咲夜「その程度!」

 

だが咲夜は勘違いしているだろう。咲夜を狙った訳ではない。狙ったのは、

 

咲夜「時計が!」

 

狙ったのは懐中時計のチェーンだ。そして見事にチェーンが引っ掛かりそのまま斬り上げると懐中時計を奪い取った。これで能力は使えまい。

 

蓮 「鈴蘭!」

 

下へと落ちていった鈴蘭に合図を送る。すると下から、

 

鈴蘭「行くよ!」

 

垂直に上へと飛んでくる。それを見てすぐに離れると同時に鈴蘭は構える。

 

咲夜「くぅ!」

 

すぐに剣を構えるが鈴蘭はお構いなしに咲夜に向かって、

 

鈴蘭「チェスト!!」

 

咲夜「がっ!」

 

軌跡が残る一目見て美しいと思えるムーンサルトを直撃させた。そして直撃させたと同時に、

 

ピチューーン!

 

と、被弾音が鳴り響く。よってこの勝負は自分達の勝利となったのだった。




怠惰「では今回はここまでです」

鈴蘭「言うて結構苦戦したんだね」

怠惰「まぁ咲夜とこうして1対1で戦うのって初
   なんだよね」

狗神「言われてみるとそうだな」

怠惰「戦うにしても1対2みたいな戦いしかなか
   ったからねある意味で彼も苦戦したと思う
   よ?」

鈴蘭「それに血の気も多くなってるしね」

怠惰「だね」

狗神「こうなってくると他の奴等はどうなってん
   だか」

怠惰「まぁどうなってるんだろうね♪そこは書い
   ては行くから見ていって欲しいよね」

狗神「心配になってくるな」

鈴蘭「個性が強くなってそうだもんね」

怠惰「多分‥うん……あんまり言うとネタバレにな
   るからねぇ」

狗神「だな」

怠惰「さてとそろそろお時間みたいだし今回はこ
   こまでね」

鈴蘭「うん♪また次回もよろしくね」

狗神「そんじゃあな読者様」

怠惰「バイバイ♪」


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第332話 次は人里で聞き込み

こんばんは読者様、宿題を片付け終えて一呼吸ついてる怠惰のクソ悪魔です。やっと終わったぁ~さて、ではではそろそろ本編へどうぞ。


弾幕ごっこに何とか勝利し自分は安堵の息を吐く。

 

蓮 「ふぅ‥‥」

 

正直な話でこうして1対1で咲夜と戦うのは初めてだったため慣れない戦闘かつトリッキーな戦いに苦戦したが何とか勝てて良かった。

 

狗神「やれやれ我らは帰るぞ?」

 

蓮 「あっうん」

 

鈴蘭「それじゃまた呼んでね♪」

 

そう言い2体は消えていなくなる。そして暫くするとボロボロになった咲夜がやってくる。

 

咲夜「見事でした‥‥」

 

先程とは打って変わり血の気の多かった咲夜は大人しくなっていた。

 

蓮 「咲夜さんこれを」

 

奪った懐中時計を差し出すと咲夜はそれを受け取りポケットに収める。だが何か浮かない顔をしている。念のために大丈夫かと聞こうと思った。

 

蓮 「大丈夫ですか?」

 

咲夜「えぇまぁ‥‥」

 

何故そんなに浮かない顔をするのだろうか。もしかしたら負けたことが悔しいのかはたまた喪失感に見回れているのか。そこは分からないが、おとなしくなった咲夜はしぶしぶと剣を差し出す。

 

咲夜「約束の物です受け取ってください」

 

と、言うが首を横に振りニコリと笑う。

 

蓮 「いいですよあんなの咲夜さんを脅す口約束程

   度に過ぎませんしそれに僕には剣は扱えれま

   せんし逆に荷物になってしまうので」

 

咲夜「………ですがそれだと私が勝っていたら」

 

蓮 「う~ん‥‥なら何か情報はありませんか?今現

   在で異変が起きていているにも関わらず僕は

   まだその辺には疎くて何がどうなっているの

   かがまだ理解においついてなくて」

 

と、言うと咲夜は顎に手をおく。そして暫くの間を開けると咲夜は口を開く。

 

咲夜「そうですね‥‥つい最近になってこの辺りにい

   る妖怪や妖精達が暴れだしましたね?それで

   お嬢様の命令で妖怪や妖精退治をするに当た

   って屋敷に侵入してきた妖精や妖怪を退治し

   ている時に偶然にも物置からこの剣を見つけ

   ましてそれで使っているといった感じです」

 

蓮 「因みにそれも独りでに動いたりとかは‥‥」

 

霊夢のお祓い棒という事案もあったため聞くと咲夜は頷き、

 

咲夜「ありましたよ現に独りでに浮いて不意打ちで

   玲音の胸を貫きましたからね」

 

物騒な答えが返ってきたな。あっでも確か玲音さんって不死身だったけ。それなら笑い話に済むのだろうか。いやならないな現に危ないしだがそれんな剣を良くも使おうとか考えたな。

 

蓮 「気味悪いとか思わなかったんですか?」

 

咲夜「えぇ最初は思いましたよしかしこれを握って

   いると何と言いますか妖怪や妖精を退治した

   いという衝動に駆られまして段々とどうでも

   良くなってきました」

 

そして現在に至るといった感じか。霊夢もそうだったがその剣といい何か変なオーラみたいなものが出ているのだろうか。

 

蓮 「えっと他に気になったこと等は?」

 

咲夜「そうですね‥‥そういえば‥‥うっ」

 

突然、言葉を切らし唸る。

 

蓮 「咲夜さん?」

 

剣を持つ咲夜の右手がプルプルと震えだしている。様子が可笑しいそれに不穏な空気を感じる。まさか剣がと思い、

 

蓮 「咲夜さんそれを速く!」

 

捨てろと言おうとしたその瞬間、プルプルと震えていた腕は震えを止めると咲夜はニコリと微笑み左手に時計を出すとそして一瞬で目の前から忽然と姿を消した。これ間に合わなかった感じだ。

 

蓮 「咲夜さん‥‥」

 

咲夜なら大丈夫であるのは間違いはないが心配になる。何せ今の咲夜も正気ではない感じがするしこれなら剣を受け取って捨てる‥‥いやそれだともしかしたら二次被害があったかもしれないしこればっかりは難しいか。

 

蓮 「速くこの異変を何とかしなくちゃいけないか

   な‥‥これは」

 

まだ敵の正体は掴めてないし神楽も現在誘拐されているため慎重かつ迅速に動かないと此方の身が持たないのは確定だ。それと次に様子が可笑しくなっている者を見つけたらすぐに道具を没収しないと咲夜の身の前だ。

 

蓮 「はぁ‥‥良し!気張っていきますか!」

 

ここにいても何もないしで仕方がないため新たなる手がかりを求めて自分はこの場を後にするのだったがその様子を何者かが観察していた。

 

? 「やるじゃんキャハハハ♪」

 

と、笑いながらその者は霧に紛れ消えるのだった。そして肝心の蓮はまた宛もなく空を飛ぶ。

 

蓮 「何か情報は」

 

とりあえずは情報収集しなければならないなのは事実なため情報を求めて飛ぶが何処に向かうべきか。困るところだ。

 

蓮 「‥‥そうだ人里に行けばもしかしたら何かしら

   の情報ならあるかな?」

 

人里は幾人もの人で溢れるため色々な情報が聞けるかもしれないそれならば行くしかないだろう現に選択肢という選択肢もないし。

 

蓮 「行ってみますか」

 

そうして人里へと向かうと人里は朝よりも静かな空気になっており人っ子独りいない。

 

蓮 「静か‥‥だね?」

 

さっき咲夜が妖怪達が暴れまわっているとか言っていたからそのせいなのだろうか。だがこれでは情報が聞けるかすらも危うくなってきたな。

 

蓮 「………」

 

これ本当にどうしようか。そんな事を思っていると赤髪にリボンを付け口許を長い襟のマントで隠す女性が歩いてくる。人もいないこの状況なら聞くしかないか。

 

蓮 「えっとすみません」

 

と、声をかけるとその女性は立ち止まり此方をジーと見てくる。

 

? 「‥‥あぁ巫女の付き添い人か」

 

蓮 「えぇとすみませんがお尋ねしたいことが」

 

? 「………こんな私でも?」

 

そう言うとその女性はマントの襟を緩めるとその姿を見て一瞬だが驚く。何せその女性には首がなかったのだから。

 

蓮 「………妖怪ですか?」

 

? 「ちょっと少しは驚きなさいよ」

 

あれ何これデジャブかな。ついさっきもそんな感じのオッドアイの娘にも会ったばかりなのに。

 

蓮 「いやまぁ少しは驚きましたけど‥‥ねぇ?何と

   言うか慣れましたね」

 

? 「何よそれ気にくわないわ!この赤蛮奇が相手

   してあげるわ!寧ろ暴れたかったから丁度良

   いわ!」

 

勝負する気は満々ときたか。仕方がない情報を得るためにもやるしかないか。

 

蓮 「仕方ないですね‥‥なら尋常に」

 

赤蛮「勝負!!」

 

そうして人里での弾幕ごっこが始まるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

鈴蘭「咲夜ちゃんも変化してるしで大変な事にな
   ってるよね」

怠惰「結論、今の自機達や妖怪は正常じゃない」

狗神「むしろ変に悪化してやがる正常なのは小僧」

怠惰「まぁ変なアイテムには触れてないからねも
   しも神楽とかに触れていたらワンチャンあ
   ったかもよ?」

狗神「ある意味で彼奴がいなくて良かったな」

鈴蘭「姐御そんな事を言ったらただでさこの数話
   で影が更に薄くなってる神楽ちゃんに失礼
   だよ!?」

狗神「お前の方が失礼だろ!?」

怠惰「うんそれは同意だわ」

鈴蘭「あぁ~んひどぅい」

怠惰「はいはいさてさてそろそろ時間も時間だし
   今回はここまででかな」

鈴蘭「はいはいそれじゃまた次回もよろしくね」

狗神「そんじゃまたな」


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第333話 人里のろくろ首

こんばんは読者様、履歴書を書くのに手間取っている怠惰のクソ悪魔です。志望動機とか何を書けば良いのやらお陰で現実逃避中です。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


真昼となっている人里では、

 

赤蛮「くらえっ!!」

 

蓮 「っと!」

 

首なし妖怪との弾幕ごっこが始まっていた。

 

蓮 「………」

 

赤蛮「ちょこまかとよけやがって!」

 

見た目の印象と比べると結構荒っぽい感じがする。まぁこの異変は妖怪達が殺気だっているせいもあるかもしれないが。

 

赤蛮「というかお前は嘗めてるのかそんな棒切れで

   私と戦おうとかさ!」

 

蓮 「いやあの挑んできたのはそっちですしそれに

   これは棒切れではなく木刀です!」

 

向かってくる弾を全て木刀で弾き返す。

 

赤蛮「ととっ!いやそんなの棒切れだよ!だって金

   色に光る刀がないならそんなに怖くはないし

   ねぇ?」

 

言ってくれるじゃないか。ニコリと赤蛮奇に微笑み、

 

蓮 「なら思い知らせましょうか今現在で言っては

   ならない禁句を言ったことを♪」

 

木刀を脇に差して構え一気に赤蛮奇の目の前へと急接近する。

 

赤蛮「へっ!!?」

 

一瞬の動揺からすぐに抜刀するが赤蛮奇は器用に頭を飛ばし胴体を後ろへと反らせて一撃を避ける。だがすぐに斬り返しで胴体を狙うがマントを軽く斬る程度で避けられる。

 

赤蛮「危なっ!?」

 

蓮 「今のを避けますか」

 

赤蛮「ってマントがよくもやったな!」

 

そう言うと少し後退すると、

 

赤蛮「首符 ろくろ首飛来!」

 

頭と胴体が離れると頭を中心に無数の弾幕が展開され襲いかかる。すぐに胸元にある狗神札を出して、

 

蓮 「狗神!」

 

と、狗神を呼ぶと犬型の狗神が飛び出てくる。

 

狗神「失せろ!!」

 

その一喝が入ると無数に展開されていた弾幕が一瞬で消えると同時に役目を終えた狗神も消える。

 

赤蛮「嘘っ!?」

 

蓮 「はぁっ!」

 

木刀を振るい斬撃波を飛ばすが赤蛮奇は頭と胴体をそれぞれ移動させて回避していて本当に見ていて珍百景を見ているかのような感じだ。

 

赤蛮「危ないな!というか一瞬で消すとか反則も良

   い所よ!」

 

負けじと赤蛮奇も弾を放ってくる。それを木刀で弾きつつ斬撃波を放ちながら、

 

蓮 「さっきから文句ばっかりですね?」

 

赤蛮「つきたくもなるわよ本当にいきなり仮面女と

   影狼みたいな狼女とタッグ組んで巫女達と争

   ったりとか色々と物申したいわよ!というか

   何食わぬ顔で破壊した小屋を素通りしたわよ

   ね!?」

 

あの時の弾幕ごっこを見ていたのか。というかその後の事もしっかり見られているとは。あれはまぁこっちに非があるよな。現に今も言ってないし。

 

蓮 「いやあの‥‥」

 

赤蛮「あんた達がこうして暴れるから人里でひっそ

   り住む私とかを危険に晒してる自覚あるのか

   コラッ!?」

 

何か段々とヒートアップしてきて抑えが効かなくなってきている感じがする。だが人里にひっそり住んでいるという単語からやはり可笑しくなっている。ならば朝方にいた人里の住人達は何処にいるのだろうか。

 

蓮 「赤蛮奇さん人里の住人は?」

 

赤蛮「あぁん?それなら今ごろは家に籠ってるよ妖

   怪が暴れだしてるから皆は家でって事さ」

 

やっぱり家にいるのか。ならば民家に被害が出さないように早めに決着をつける必要があるな。

 

赤蛮「あぁもう良いわ!」

 

そう言うと赤蛮奇の頭がいきなり9つになると辺りをふわふわと浮き始める。

 

赤蛮「飛頭 ナインズヘッド!」

 

と、唱えると9つの頭それぞれが弾幕を展開す四方八方から弾幕が迫ってくる。

 

蓮 「手品だったら受けますよ特に首切りマジック

   とかなら」

 

赤蛮「あらありがとう♪とりあえずピチュれ!」

 

どの頭が本物だろうか。ここは目を瞑ってと思っていると答えレベルの解決策を見てしまう。

 

蓮 「‥‥あっ」

 

それはふわふわと飛ぶ胴体だ。どんなに頭の数が増えようが胴体だけは増えないしむしろ格好の的になってる始末だ。それならば狙うのは一点の胴体のみだ。

 

赤蛮「さぁどれが本物の頭か見破れるかい!」

 

蓮 「………」

 

何か言っているが気にせずに赤蛮奇の弾幕を上手く避けながら胴体へと近づく。

 

赤蛮「なっお前なにを!?」

 

蓮 「赤蛮奇さん胴体が隙だらけなんですよ!」

 

赤蛮「ちょっちょっとたんま!!?」

 

蓮 「たんまなし!覚悟!!」

 

木刀を振りかぶりそして一気に木刀を振り下ろすと、

 

ゴンッ!

 

鈍い音と共に胴体に木刀が当たる感触がした。

 

赤蛮「ぐふっ!!?」

 

ピチューーン!!

 

被弾音が鳴り響き展開されていた弾幕が消え浮いていた無数の頭も消えると叩いた胴体から首が生えてくる。

 

赤蛮「痛っい~!!?」

 

痛恨の一撃が入ったせいか赤蛮奇は地面を転げ回る。まぁ腹部を叩いてしまった訳だし仕方ないか。しかしやっぱり手加減という意味でも神楽の方が手加減が出来るが木刀になると手加減が出来なくなるな。

 

蓮 「赤蛮奇さん大丈夫ですか?」

 

赤蛮「大丈夫な訳ないでしょ!?滅茶苦茶痛いわよ

   あんたの筋力どうなってるのよ!?」

 

蓮 「えぇ~………」

 

何このいちゃもん。というかこれはどう答えれば良いんだろうか。そんなに筋力という筋力はないんだが。

 

蓮 「そこはまぁ‥‥それよりも幾つか聞きたいこと

   があるのですが」

 

赤蛮「何よ?」

 

蓮 「まず巫女達は見ていませんかってのと次に頭

   に小さな角を生やして性格が捻くれている女

   性って見てませんか?」

 

それを聞くと赤蛮奇はジト目で腹を擦りながら見てくる。そして口を開くと、

 

赤蛮「巫女達には会ってないし残念だけど私はその

   辺については知らないわけど影狼か姫なら知

   ってんじゃない?」

 

蓮 「えっとその妖怪?達は何処に」

 

赤蛮「姫は霧の湖それで影狼は迷いの竹林に住んで

   るよ」

 

………あれ待ってその姫って先程に戦ったあの淡水人魚のわかさぎ姫か。それだとわざわざまた霧の湖に戻るのもって感じだしここはその影狼という妖怪が住む迷いの竹林に行ってみるのが吉かな。

 

赤蛮「で?そんだけかしら?」

 

蓮 「えぇそれだけ聞ければとりあえずは影狼さん

   の所に向かってみますよ♪」

 

赤蛮「そう‥‥」

 

蓮 「あぁそれと色々とすみませんでした」

 

一言の謝罪を述べると赤蛮奇は意外といった顔をする。

 

赤蛮「いっ良いわよ別にあぁもういいわ!」

 

そう言いそそくさと去っていった。

 

蓮 「‥‥?まぁ良いか」

 

とりあえず話にあった影狼の元へと向かうことを決心し迷いの竹林へと向かうのだった。




怠惰「では今回はここまでです」

狗神「しかしこいつら好き勝手に暴れるよな」

鈴蘭「これ地底とかどうなるのかな?」

狗神「そしたらお前あの危険な鬼達とかが」

怠惰「それはないよ」

狗神「はっ?何でそんな事‥‥あっ」

鈴蘭「そうだ地底には彼達がいたね」

怠惰「そうあの凸凹兄妹や悟り開いた破壊者や後
   はトラブルメーカーな偉い神だったりとか
   そんなメンバーがいるから問題ないでしょ
   う」

鈴蘭「ある意味でみんなが暴れたらすぐに鎮圧で
   きるよね」

怠惰「そうそう強い鬼達も彼等の前なら恐らくは
   無双系ゲームの雑魚敵のように消えていく
   だろうね」

狗神「おいおい‥‥」

怠惰「まぁあっちはどうなっているかはこっちを
   もう少し投稿したら出すつもりだからよろ
   しくね♪さてではではそろそろ時間だし今
   回はここまでにしようか」

狗神「あいよそんじゃまた次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃバイバイ♪」


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第334話 迷いの竹林のルーガルー

こんばんは読者様、ブルアイズデッキなら儀式か融合かまたはシンクロかと少し悩んでる怠惰のクソ悪魔です。少し悩んでしまうんですよね。どっちも捨てがたくて‥‥さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


時間は夕暮れから夜へとなっていき満月が登り始める時間帯となる。赤蛮奇の紹介で友人の影狼を探すために迷いの竹林へと向かっていたが、

 

妖精「アハハ♪」

 

妖精「キャハ♪」

 

蓮 「またか!」

 

空を飛び交う無数の妖精達が自分の道を遮る。異変の時になると何故かこう群れて来て弾を放って進行を邪魔して来るから困る。

 

蓮 「ふぅ‥‥っ!!」

 

腰に指す木刀を抜刀し軌跡の残る一斬をする。

 

ピチューーン!!

 

と、被弾音が鳴り響くと、

 

妖精「キャー!」

 

妖精「やられちゃった~!!」

 

妖精達は目を回しながら地面へと落ちていく。妖精達をまとめて蹴散らせたため進路を確保でき先へと進む。

 

蓮 「ふぅ‥‥」

 

妖精達の通せんぼを撃退できたのだが、

 

妖精「おかわりです♪」

 

妖精「夜はまだまだこれからだ♪」

 

今度は後ろから追いかけてきて弾を放ってくる。しつこい子達だな。手荒な真似はあまりしたくはないが仕方がない。木刀に霊力を込めて、

 

蓮 「せいやっ!」

 

大きな斬撃波を飛ばし追撃してくる妖精達に放つと、

 

ピチューーン!!

 

また被弾音が鳴り響く。

 

妖精「へびしっ!?」

 

妖精「あひゅん!?」

 

と、声をあげて地面へと落ちていった。

 

蓮 「今のうちに!」

 

一気に加速して妖精達を振り切ると迷いの竹林が見えてきた。だが、

 

妖精「待て待て♪」

 

妖精「アハハ♪」

 

まだ妖精達はしつこく追ってくる。撒くためにすぐに竹の中へと逃げ込み隠れると、

 

妖精「あれれ?」

 

妖精「こっちかな?」

 

そう言い自分を見失った妖精達は去っていった。

 

蓮 「ふぅ‥‥ここまでとは」

 

何時もの事にはなるが異変の時になると妖精や妖怪が活発になるし撃退するにも手間や体力を使うから逃げるが勝ちだ。しかし何とかだったが迷いの竹林まで来れて良かった。そして辺りを見渡したこの時にある事が脳裏をよぎった。

 

蓮 「………どう探そう」

 

そう。探すにしてもどう探すかだ。迷いの竹林にいるのは分かる。しかしその者の顔を知らなければ何処に住んでいるのかすらも分からない。これでは探しようがない。

 

蓮 「参ったな………」

 

どうしようか。適当に探すにしても霊夢みたいな勘や魔理沙みたいな運そして咲夜みたいな素早い探索能力は自分にはない。だがそんな3人に負けないものだって自分にはある。

 

蓮 「狗神!」

 

と、狗神を召喚すると犬型の狗神はギロリと此方を見てくる。

 

狗神「おい小僧なんの用だ?」

 

蓮 「えっと妖怪探しを手伝ってほしいなって」

 

狗神「あぁん?‥‥ちっ探すったってどう探すんだよ

   悪いが臭いとかがあればまだしもそんなもん

   ねぇだろ?」

 

珍しく協力的な感じだ。だが狗神の嗅覚を頼りにするために呼んだわけではない。

 

蓮 「ううん嗅覚じゃなくて聴覚とかで分からない

   かな?」

 

元が犬という動物の狗神だからこそだ。人間には聞き取れない音だって聞き取れる可能性があるのだ。

 

狗神「まぁ分かったには分かったがよ期待はあんま

   しすんなよ?」

 

蓮 「うんお願いね」

 

そう言い狗神は集中するためか目を瞑る。そして暫くすると、

 

狗神「ここより3時の方角で何か大きな音がしたが

   それが探してる奴だとは限らんぞ?」

 

蓮 「ううん分かっただけでも充分だよ♪ありがと

   う狗神」

 

狗神「やれやれ‥‥仕方ねぇ」

 

煙を上げると犬型から人型へと変化する。

 

狗神「我も行ってやる」

 

蓮 「狗神‥‥ありがとう♪」

 

狗神「けっ‥‥行くぞ」

 

そうして狗神と共に迷いの竹林の奥へと向かうのだった。散策しながら暫く歩いていると、

 

兎妖「キュー」

 

兎妖「あっひゃ‥‥」

 

兎妖怪達がそこかしろに倒れていた。何があったのだろうか周りを見てみるとそこかしろの竹が見事にへし折られ中には焦げていたりと何かあったのは明白な惨状だった。

 

蓮 「誰がこんな事を………」

 

狗神「さぁな‥‥焦げ臭くて分かったもんじゃねぇ」

 

蓮 「そんなに?」

 

狗神「あぁ匂うな」

 

そんな焦げ臭いかな。あっでも狗神は元は犬だから人間よりも遥かに嗅覚がすぐれているのか。

 

蓮 「納得かな」

 

狗神「何がだよ?」

 

蓮 「いや何も‥‥それよりも何か音って」

 

狗神「あぁ‥‥それなら誰か近づいてきてる」

 

蓮 「‥‥えっ!?」

 

と、驚きの声をあげた直後に近くの林が揺れ出す。そして林の中から、

 

? 「ふぅ………あれ?」

 

ドレスというかワンピースというかそんな服を着ている長髪の女性が出てくる。

 

? 「さっきから騒いでいるのは君達かな?」

 

蓮 「えっ?いや今さっき来たばっかりですが」

 

騒いでいたか。つまり誰か先客がいるのかはたまたここで倒れている妖怪達が異変の影響のせいで暴れただけなのかは分からないが警戒はしておいた方が良いかな。

 

? 「えっそうなの?それよりも‥‥フンフン‥‥そこ

   の貴女からは同族的な臭いがするわね?」

 

同族って事はこの子は妖怪か。月明かりで段々と見えてきて思ったのは頭には獣の耳が生えているしよく見ると狗神いや亜狛や耶狛みたいなモフモフ、フサフサそうな尻尾が生えてる。というか狗神いわく焦げ臭いこの場所でよく狗神の臭いが分かったな。

 

狗神「同類だと?一緒にするな我は犬だそれにお前

   はその嗅覚といいその見た目から察するに狼

   だろ?」

 

? 「へぇ犬なんだ♪やっぱり同類って感じがして

   親近感があるかな♪」

 

まぁ確かに犬も狼もイヌ科だし合ってるか。ただこの人を見てある事を思った。多分、亜狛や耶狛と会わせたら仲良くなれそうな気がするなと確かあの2人は前に元は狼って言ってた筈だし。

 

蓮 「えっとそれよりも貴女は?」

 

? 「ん?あぁ私は今泉影狼って言うんだ♪」

 

影狼‥‥探していた人を一発で見つけれたよ。これは幸先が良いかもしれない。

 

影狼「う~んでもまぁ何かそこの人間さんを見てい

   たら何でかしらねぇ段々と暴れたくなってき

   ちゃった♪ねぇ暴れても良いわよね?」

 

影狼の顔が急に獰猛な動物みたいなり両手から生える真っ赤な長い爪を立て尻尾をピンと逆立てて睨んでくる。まるで最初に見た狗神いやあれよりかはマシだがそれと同じ感じがする。

 

狗神「ちっ仕方ねぇボコして大人しくさせるぞ」

 

蓮 「だねとりあえず狗神は戻って」

 

狗神「あぁそうさせてもらう」

 

そう言い狗神は札へと戻ると自分は腰に指す木刀を構える。

 

蓮 「ならば容赦はしませんよ?」

 

影狼「望むところよ!」

 

そうして影狼との弾幕ごっこが開始されたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「しかしあの焦げた後は何があったんだ」

鈴蘭「何かがいるって事だよね?」

怠惰「まぁお察しの通り蓮や影狼の他にもいるよ
   勿論の話で道中に出てくる妖怪とかじゃな
   くてしっかりてした既存キャラだよ」

狗神「ほう」

鈴蘭「誰なんだろ?」

怠惰「まぁ誰かは次回またはその次の回で分かる
   筈だよ♪」

狗神「因みに我等も知ってるキャラか?」

怠惰「勿論さ♪」

鈴蘭「ふぅ~んどうなるか期待だね」

怠惰「まぁこの異変で色々と壊れてるけどね」

狗神「そんなもん今のところは小僧以外そうだろ」

怠惰「まぁどうなるかは投稿次第って事で今回は
   ここまでね」

鈴蘭「また次回もよろしくね」

狗神「そんじゃまたな」


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第335話 夜の迷いの竹林

こんばんは読者様、健康診断で結構キツイ診断結果を受けた怠惰のクソ悪魔です。結構きつくてショックを受けました。ではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


満月が輝き始めてく夜へとなっていく迷い竹林、普段のこの時間は静かなのだが今は違う。何故なら、

 

影狼「テンションが上がってきたわ!」

 

蓮 「っ速い!」

 

迷いの竹林に住むルーガルーこと影狼との弾幕ごっこが始まっているからだ。ただ相手は狼女だけあってなのか動きが速い。

 

影狼「ここは私のテリトリーもとい庭みたいなもの

   よ!」

 

竹から竹へと跳躍しつつ弾幕を展開またはいきなりの爪による近接戦闘を仕掛けてくるため動きが読みにくくかつ竹林と夜戦になってきているせいで視界から見失うことが多く此方側が不利な状態でのバトルだ。

 

影狼「ほらほら遅い遅い!」

 

これでは狩られる側だ。何とかしなければそうだせめて視界は確保しないと。そう考え影狼の攻撃を回避またはいなしつつ動き周りながら、

 

蓮 「っと」

 

霊力による玉をそこかしこに設置して明るくさせていく。その時、背後の竹が揺れる音がすると、

 

影狼「隙あり!」

 

爪を向けて影狼が襲いかかるが、

 

ゴンッ!!

 

と、鈍い音が竹林に響き渡たった。何故なら、

 

蓮 「隙なんてないですよ!」

 

ギリギリ木刀で影狼の攻撃を抑えたからだ。

 

影狼「っ!」

 

すぐさま距離を取って逃げようとするが逃げた先にも光弾を設置してあるため場所はまる分かりだ。そこに向かって斬撃波を放つ。

 

影狼「なっそういう事ね!光弾を置いていってる訳

   は視界確保で辺りを照らしたって事ね!」

 

蓮 「えぇお陰さまでだいぶ見えるようになりまし

   たよ!」

 

斬撃波を影狼は見事な身体能力と身かわし術で避けていく。

 

影狼「だけどずっと光ってる訳じゃないのよ!」

 

蓮 「えぇだからこそその前に貴女を叩きます!」

 

影狼「言うねならやってみなよ!」

 

そう言うと影狼は更にスピードを加速させ竹から竹へと跳びまわる。

 

影狼「天狼 ハイスピードパウンズ」

 

スペルを宣言すると遠吠えを上げながら縦横無尽に駆け巡り弾幕を展開させ攻撃を仕掛けてきた。

 

蓮 「速いけど天魔様のスピードに比べれば!」

 

野球選手のとてつもなく速い豪速球を見慣れるとそれより下の豪速球は遅く見えるなんて言うがあれは本当なのかもしれない。だって、

 

影狼「まさか!このスピードに付いてこられる所か

   見切ってるの!?」

 

向かってくる弾が遅く見えるからだ。ましてや過去の自分では恐らく影狼のスピードに付いてはいけず見失っていただろう。だが今なら影狼のスピードに難なくついてこれられるようになっているのだ。

 

影狼「くぅ!」

 

弾幕を放つのを止めると影狼は犬歯を向ける。そして、

 

影狼「変身 スターファング」

 

スペルを宣言すると更に加速させ此方へと突撃してくるがバックステップで後ろへと下がると影狼は爪を振るい弾幕を放ってくる。

 

蓮 「そんなぐらい!」

 

木刀を振るい弾幕を払い除け後ろを振り向きそして竹に向かって跳躍し竹を蹴って影狼に詰め寄る。

 

影狼「なっ!?」

 

蓮 「驚いている暇なんてあると思ってます!」

 

影狼「っ!!」

 

ゴンッ!!

 

当たったには当たったが長い爪で防がれてしまう。影狼は弾き飛ばすと逃げるかのように竹から竹へと跳躍し逃げていく。それに続き自分も跳躍していき追いかける。

 

影狼「うそっ!?」

 

蓮 「逃がしませんよ!」

 

影狼「このっ!!」

 

蓮 「せりゃぁぁ!」

 

爪による攻撃と合わせて弾幕攻撃を仕掛けてこようとするが木刀で爪が完全に振るわれる前に押さえ込む。

 

影狼「まだまだやっちょうよ!」

 

更に速度を上げて猛攻を仕掛けてくるがそれを木刀で防いでいく。そして負けじと攻撃するが避けられまたは弾き飛ばされてしまう。

 

影狼「貴方本当に人間!?やってる事が妖怪じみて

   るわよ!?」

 

蓮 「えぇ人間ですよ!」

 

木刀を構え振るうがその度に爪で防がれてしまい良知が明かない。だが逃げられていく内に徐々にと視界が暗くなっているのに気がつく。そうか設置した光弾から離れていっているせいで暗くなっていっているのだ。

 

影狼「だけど夜の闇に逃げ込み紛れる事が出来れば

   こっちの勝ちは決まり!」

 

蓮 「そうなる前に叩きますよ!」

 

影狼「威勢に聞こえないから怖いなぁ!」

 

ゴンッ!!

 

爪で木刀の一撃を防ぐが急に立ち止まる。

 

影狼「咆哮 満月の遠吠え」

 

蓮 「なっ!」

 

ここでスペルだとこれは不味い。すぐさま後ろへと後退すると影狼は遠吠えを上げると共に影狼を中心に弾幕が展開され後退する自分に襲いかかる。

 

蓮 「でりゃぁ!!」

 

木刀を振るい向かってくる弾を打ち消し又は斬撃波を放って相殺する。だが相手が遠吠えで来るならこっちも咆哮で返すのみだ。

 

蓮 「狗神!」

 

式神札を取り出し投げると犬型形態の狗神が現れる。

 

蓮 「呪符 狗神の咆哮」

 

狗神「ワォーーーーーン!!れ

 

狗神の咆哮は衝撃波と変わり自分へと向かってくる弾幕を打ち消し消滅させ、

 

影狼「ひっ!?」

 

影狼をもビビらせた。

 

蓮 「ありがとう狗神」

 

狗神「けっ」

 

舌打ちをして狗神は帰っていくと、

 

影狼「このぉ!」

 

爪を向けて影狼が襲いかかるがすぐにもう一枚の式神札を構え、

 

蓮 「鈴蘭 反撃の型!」

 

と、スペルを唱えると自分の前に鈴蘭が割って入る。

 

影狼「なっ!」

 

鈴蘭「せりゃ!!」

 

軌跡を描く回し蹴りが影狼の頭部に目掛けて放たれる。

 

影狼「ぐぅ!!」

 

ギリギリで頭を反らし回避され後退される。

 

鈴蘭「ごめんね蓮くん」

 

蓮 「ううん助かったよ鈴蘭」

 

そうして鈴蘭も消えると影狼に向けて木刀を向ける。

 

影狼「凄いね君」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

影狼ももう後はないだろう。恐らく次の一発で決める事となるだろう。互いに構え一気に仕掛けた。

 

蓮 「でりゃぁ!!」

 

影狼「はぁぁ!!」

 

互いにぶつかり合おうとしたその瞬間だった。

 

? 「くらいやがれ!!」

 

と、何処からか聞いたことのある声が聞こえると巨大な光が此方に向かって迫ってきた。

 

蓮 「っ!!?」

 

不味いこのままだと殺られる。そう感じた自分は近くに生い茂る竹を掴みしなりを利用してそこから離れるが、

 

影狼「ふぇぇぇ!?」

 

ピチューーン!

 

と、大きく被弾音が鳴り響いた。何が起きたのだろうかと思っていると生い茂る竹からその者が姿を現した。

 

霧雨「良い火力だ流石は私の八卦炉だぜ♪」

 

それは友人である霧雨魔理沙だったのだ。




怠惰「ではでは今回はここまで」

鈴蘭「まさか弾幕ごっこに乱入してくるとは」

狗神「なぁまさか魔女っ子も」

怠惰「それは次回になれば分かるよ」

鈴蘭「しかし夜戦になるとは何だかんだで久々
   じゃない?」

怠惰「だね弾幕ごっこでの夜戦は永夜異変以来に
   なるねまぁあの時は永琳達が作った偽物の
   月が明るすぎて光を設置する必要はなかっ
   たけど今回はやっぱりね?」

狗神「意外に考えてんだな」

怠惰「まぁねいくら蓮君でも直感で防ぐ攻撃する
   なんて芸当はまだまだ出来ないしねそこま
   で言ったらチートタグ必要になるよ」

鈴蘭「確かにね」

怠惰「そうだからこんな戦闘になったよ‥‥ってそ
   ろそろ時間だねそれじゃ今回はそろそろお
   開きにしようか」

狗神「あいよそんじゃまた次回もよろしくな」

鈴蘭「また次回もよろしくね」

怠惰「そんじゃバイバイ」


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第336話 普通?の魔法使い

こんばんは読者様、履歴書の志望動機がなかなか終わらない怠惰のクソ悪魔です。そのせいでストレスが溜まって胃が痛い始末です。さてこんな話もそろそろやめにして本編へどうぞ。


ギリギリで攻撃を避けたため良かったが、

 

影狼「こっ怖いわ~人間怖いわ~‥‥ガクッ」

 

運悪く直撃した影狼はピチュって気絶した。そして竹林から出てきた魔理沙はピチュッた影狼を見て満足そうに笑う。

 

霧雨「よしよし♪良い具合に炙られてやがるなぁ♪

   やっぱり良い火力だぜ流石はミニ八卦炉いや

   その倍のあるミニ八卦炉♪」

 

何時もと違う?そうか霊夢のお祓い棒そして咲夜の銀の剣と同じように魔理沙はミニ八卦炉が変化したのか。となると霊夢や咲夜のように暴れるかもしれないため出来る限りで刺激しないようにミニ八卦炉を取り上げなければ。そう考え頬擦りする魔理沙へと近づく。

 

蓮 「まっ魔理沙?」

 

霧雨「あん?おっ蓮じゃないか何してんだこんな場

   所でよ?」

 

蓮 「まっまぁ色々とね‥‥そういう魔理沙は何しに

   ここへ?」

 

霧雨「ふはははは!聞いて驚けよこのミニ八卦炉の

   火力を試しに来たんだぜ♪」

 

うん実験とか試すという行為は普段の魔理沙そのものだけど何か言動が荒々しい気がする。それよりも何時からここにいるんだろ。

 

蓮 「因みに何時から?」

 

霧雨「数時間ぐらい前からだぜ♪色々と妖怪相手に

   これを撃ってて軽く疲れてきたぜ♪」

 

蓮 「ふぅ~ん………」

 

そうなるとこの辺で倒れていた妖怪兎達そして焦げて倒れていた竹の数々それの犯人は恐らく魔理沙だろう。

 

蓮 「後3つ良い?そのミニ八卦炉はピョンピョン

   動いたりとかしてたり………」

 

霧雨「いや?ピョンピョンは動いてはいないが魔法

   の森の湿気を勝手に除湿してたぜ」

 

除湿って除湿器かよ。だが驚くべきなのはあの森の湿気を除湿した事だ。何度か魔法の森に向かった事はあったためあの森の湿気は知っている。肌にベタつき気持ち悪くなるような湿気を除湿したって事は相当な火力という事で間違いはないだろう。

 

蓮 「凄いねそれ」

 

霧雨「だろ♪今一番のお気に入りなんだぜ♪」

 

お気に入りか。火力専門の魔理沙からしたらこれは新しい玩具を貰った子供と同じような心境なのだろうと思った。とりあえずこの話題を一度止めるか。ついでに聞きたい事もなりにあるし。

 

蓮 「2つ目なんだけど魔理沙ここ最近で性格が悪

   そうな女性って見たことない?こう角が生え

   てて人相が悪そうな感じなんだけど」

 

霧雨「あん?‥‥私は知らねぇな?というか性格が悪

   い奴なんてこの幻想郷にはわんさかいるだろ

   何を今さら?」

 

蓮 「まっまぁ確かにそうだね‥‥」

 

それは魔理沙の言う通りだ。ここ幻想郷で良心を持つ人だなんて極稀な人数しかしないな。思い付くのは華扇や聖それから亜狛ぐらいかな。えっ?霊夢に魔理沙に理久兎やらはどうなんだって?まぁ良心はともかく良い性格はしてるかな。

 

蓮 「って何を考えてるんだろう」

 

下らない考えは今は止めて目の前の事に集中しなくては。とりあえず分かった事は魔理沙は神楽を盗んだ犯人を見ていないという事そして十中八九で何かに不思議な力に当てられたのか咲夜と同じようにある意味で凶暴になっているという事は分かった。それならばやる事は決まった。

 

霧雨「それで最後の1つは?」

 

最後の質問について聞いてきた。もう聞くことは既に決まってはいるがこれを言えば十中八九で抵抗してくるだろう。だが友達として何とかしなければならない。悟を持ち聞く。

 

蓮 「もしもそのミニ八卦炉を没収するって言った

   らどうする?」

 

その言葉を聞いた魔理沙から笑顔が消え目つきが変わりジロリと睨み付けてきた。

 

霧雨「今なんて言った?」

 

先程とは明らかに空気が変わった瞬間だった。それまではジメジメと湿気があった迷いの竹林はカラッと乾燥しだす。よく見てみると魔理沙の手に持つミニ八卦炉は怪しい光を放っていた。意を決して魔理沙にもう一度、

 

蓮 「だからそれを没収するんだよ」

 

霧雨「お前さてはこの前の霊夢と同じように偽物

   だな!」

 

蓮 「違うよ!?」

 

どうしてそうなるんだよ。やってる事は親切心もとい偽善者ぶってるお節介に見えるかもだけど本物を偽物呼ばわりされるのは結構くるものがある。

 

霧雨「お前は私の大切なアイテムをどうする気なん

   だよ!」

 

蓮 「えっえぇ~と」

 

そこまでは考えてなかったな。多分、一度は寺子屋に行って何処かの部屋に厳重に保管する事になるのかな。

 

霧雨「お前さてはその後の事を考えてなかったな」

 

蓮 「………うん」

 

霧雨「よく分かったぜてめぇにこれは預けられない

   って事がよ!」

 

これは明らかに自分が悪いよな。しっかりと説明が出来ずでこう敵対する事となったんだから。だが分かってほしい。今は妖怪達も暴れたりしていて危険だがそれに合わせて不思議な力が宿ってしまった道具を所持した人間も同様に危険であるという事を。

 

蓮 「そう‥‥ならやりたくはないけれど力ずくでそ

   のミニ八卦炉を回収させてもらうね」

 

木刀の切っ先を魔理沙へと向けて構える。

 

霧雨「やっぱり偽物だなてめぇは!本物の蓮なら木

   刀じゃなくて神楽一択だぜ!」

 

蓮 「神楽は家で中なんだって」

 

霧雨「御託はもういい!本物に変わってお前をぶち

   のめしてやるぜこの幸薄野郎が!」

 

酷いそこまで言うか。といかそこまで幸薄な顔しているのかな。

 

蓮 「魔理沙‥‥その言葉を僕は忘れないからね」

 

霧雨「っ!上等だぜかかってきやがれ!」

 

そうして夜となっていってる迷いの竹林での弾幕ごっこが始まったのだった。




怠惰「ではでは次回はついに魔女っ子とバトルな
   訳ですが」

狗神「なぁあのミニ八卦炉ってやっぱり」

怠惰「うん今作に出てくる魔理沙のミニ八卦炉は
   お分かりかと思うけれどこの異変の影響で
   パワーアップしてます」

鈴蘭「そんなに?」

怠惰「うん普段から使うマスタースパークの火力
   はこの異変中のみファイナルスパークと同
   等の火力を誇るって感じで思ってくれた方
   がいいかな?」

鈴蘭「わぉ‥‥皆は武器の恩恵を受けれるけど蓮君
   は神楽ちゃんがいないから1人だけ恩恵受
   けれずで大変そう」

怠惰「ある意味で蓮Bパート(強制)をしている感
   じがするよね」

狗神「まぁ代わりに私達が頑張れば良いだけだが
   な」

鈴蘭「うん!」

怠惰「その域だ頑張ってくれたまえよ♪」

狗神「何か腹立つな」

鈴蘭「うん何でだろうね?」

怠惰「気のせい♪気のせい♪さてそれじゃ時間も
   時間だし今回はここまでかな?」

狗神「あぁまた次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃ読者様」

怠惰「またね♪」


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第337話 夜の竹林の魔法使い

こんばんは読者様、ごちうさのチアちゃんのカードスリーブがあり我慢できずに買ってしまった怠惰のクソ悪魔です。それで1000円近く持っていかれ財布に結構なダメージが入ってしまいました。あっ因みに私はチアちゃん押しなんです。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


月の光が神々しく照らす迷いの竹林では、

 

霧雨「ひょっほ~♪」

 

蓮 「ふぅ‥‥っ!!」

 

魔理沙との弾幕ごっこが始まっていた。向かってくる弾幕を木刀で一閃し払い除ける。

 

霧雨「偽物にしちゃやるじゃねぇか!」

 

蓮 「だから偽物じゃないって言ってるよね!?」

 

霧雨「なら聞くがお前の恋人の名前そんでもってそ

   の恋人がどんな性格でどんな告白をしたのか

   言ってみろ!」

 

蓮 「うぇ!!?」

 

何その恥ずかしい公開処刑。言うのも百歩譲って霊夢の名前そして性格は言っても良いよ。だけど、どんな告白をしたのかって言うのは流石に恥ずかしいんだけど。しかも告白の仕方って凄いヘタレプレイでの告白だったし余計に言いたくない。

 

霧雨「言えねぇって事はやっぱり偽物じゃねぇかこ

   の幸薄野郎!」

 

蓮 「むっ!分かったよ!恋人の名前は博麗霊夢で

   性格は自分の欲に忠実で素直な性格それから

   告白した方法は‥‥」

 

霧雨「ほうほうその方法は♪」

 

何故か魔理沙はニヤニヤと笑っていた。何かイラッと来たため、

 

蓮 「それは言うと思っているのかなぁ!!?」

 

木刀を振るい斬撃波を何発か放つと魔理沙は箒を巧みに操り斬撃波をヒラリヒラリと避ける。

 

霧雨「50点だ不合格だぜ!」

 

斬撃波を放つのを止めて魔理沙へと詰め寄り木刀を振る。だが魔理沙はそれに合わせ箒から降りると箒でブロックしてきた。

 

蓮 「どうしていきなりテスト形式になってるのか

   な!?」

 

霧雨「私の気分だぜ!」

 

何か今の魔理沙は抑えが効かない感じになってる。咲夜が切り裂き魔となって魔理沙は疑い癖が酷くなっていて、こうなると霊夢は一体どうなっているのだろうか。

 

霧雨「だがそんな所にいて良いのか蓮♪」

 

蓮 「えっ?………っ!」

 

ニヤリと笑う魔理沙の右腕にはミニ八卦炉が構えられていた。この距離でマスタースパークなんて受けたら気絶確定だ。すぐに距離を取って後退する。

 

霧雨「な~んてな嘘だZE♪」

 

蓮 「………しっしばき‥‥」

 

ヤバいここまでイラッと来るのは理久兎さんぐらいだったが今の魔理沙はとことんウザくてイラッとくる。だがムカっとはくるがあれは自分の友達だと頭の中で言い聞かせて深呼吸して気持ちを落ち着かせる。そうでもしないと魔理沙のペースに巻き込まれるだけだからだ。

 

蓮 「ふぅ‥‥」

 

霧雨「なに深呼吸なんてしてんだよ!そんな暇があ

   ると思ってんのか!」

 

幾つの筒状の物を無数に投げるとそれはロケットとなって自分へと向かって飛んでくる。

 

蓮 「あるさ‥‥だって」

 

向かってきたロケットを木刀を振るい全て魔理沙へと弾き返す。

 

蓮 「そんな攻撃‥‥僕からしたら止まって見えるか

   らね」

 

霧雨「うぉ!?」

 

弾き返されたロケットは魔理沙の元へと戻っていくが魔理沙はミニ八卦炉を片手に大弾を出して弾き飛ばしたロケットをガードする。

 

霧雨「おっお前ついに越えちゃならねぇ所を越えや

   がったのか!?」

 

蓮 「越えてないよそれを越えたら身の破滅って習

   ったしね」

 

身の丈に合わない力は身の破滅を呼びかねない。それは神奈子に諏訪子や風雅と華扇そして理久兎からも教わった事だからだ。

 

霧雨「なっ何かお前の方が変だぜ!?」

 

蓮 「変わらないよ‥‥変わったとしたら」

 

木刀を構え呼吸を整えながら魔理沙の目の瞬きに合わせて一気に詰め寄り、

 

蓮 「世界が少しだけだけど遅く見えるようになっ

   たかな?」

 

霧雨「なっ!!?」

 

目を開けたその時、木刀を一閃し攻撃するがギリギリで避けられてしまう。

 

霧雨「あっ危ねぇぜ」

 

蓮 「二の太刀っ!」

 

片手による一閃から木刀を両手で持ち直し振り下ろす。

 

霧雨「二段構えか!?」

 

蓮 「違うよこれは三段構えだよ三の突き!」

 

また避けられるが左手を木刀の柄の底に手のひらを乗せて一気に突く。

 

霧雨「いい加減にしやがれ!」

 

突きを避けた魔理沙はミニ八卦炉を構えるかと思いきや構えずニヤリと笑うと、

 

霧雨「マジックアブソーバー」

 

ほぼゼロ距離に近いこの場所でスペルを唱えてきた。

 

蓮 「っ!」

 

すぐに距離を取るために後ろへと後退すると大きな黒い弾が現れゆっくりと直進して迫ってくる。これならば行けると思ったが今持っているのは木刀であって神楽ではない。そのため恐らく真っ二つに一刀両断は出来ないだろう。

 

蓮 「仕方ない」

 

面倒な事だが回り道をするか。一度下へと垂直に降下し地面へと足をつけそのまま真っ直ぐ上昇するが、

 

蓮 「いない?」

 

魔理沙がいないのだ。何処にいったんだと思い辺りを探すが夜の闇に紛れているのか見当たらない。

 

蓮 「何処に‥‥」

 

と、言っているその時だった。下から黒い光が集まるのを見てしまった。

 

蓮 「しまった下か!」

 

霧雨「妖器 ダークスパーク!」

 

スペルを宣言したと同時に普段よりも大きい黒紫のマスタースパークが迫ってきた。あれが今、魔理沙が使う必殺技か。だが問題なのはあの大きさで避けるのにも遅れていて当たるかもしれない。

 

蓮 「陰陽 結界陣!」

 

結界を張り巡らせ魔理沙の一撃を防ぐが、

 

ビキッ!

 

と、音が鳴り響きながら結界にヒビを入れていく。出力をあげ結界が壊れぬように霊力を送り込むが魔理沙の一撃が重く耐えるのが結構辛い。

 

霧雨「そんなんで耐えれるか蓮!」

 

蓮 「くっ!!」

 

何とか出せる限りで霊力を放ち防ぐしかない。何故なら結界を解けば被弾するからだ。そうしていると魔理沙の放ったダークスパークが消える。どうやら時間が来たみたいだ。それに合わせ結界を解き地上へと向かう。

 

蓮 「覚悟!魔理沙ぁぁ!」

 

だが地上に来たのは良いがそこに魔理沙の姿はなかった。また隠れているのかと思い警戒をするが竹林は静寂に包まれていた。まさか逃げたのか。一応でここは索敵が出来る狗神を出してみるか。

 

蓮 「狗神!」

 

狗神を召喚し現れた人型の狗神は自分を見る。

 

蓮 「魔理沙はいそう?」

 

狗神「待て集中させろ‥‥近くで音は聞こえず匂いは

   遠くなってやがるこれは逃げたな」

 

蓮 「えぇ!?」

 

咲夜に続き魔理沙にも逃げられてしまったみたいだ。というか魔理沙は絶対に分が悪くなって逃げたな。

 

蓮 「ひっひねくれてる所もパワーアップしてるん

   だけど!?」

 

これまでの魔理沙ならありえない行動でビックリだ。

 

狗神「追おうとすれば行けるが?」

 

蓮 「いや良いよ深追いは良くないしそれに夜だと

   こっちも不利だしね」

 

深追いするわけにはいかない。仕方がないからまた会ったらその時は倒してあのミニ八卦炉を回収するか。それに元々の目的があるのだから。

 

蓮 「狗神さっきの影狼さんの所に案内して」

 

狗神「あぁそうだったな‥‥なら来い」

 

蓮 「分かったよ」

 

そうして魔理沙に逃げられ勝負は一応は引き分け?という形で終わったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

鈴蘭「ねぇ怠惰」

怠惰「何かな?」

鈴蘭「2人だけってのも寂しいね」

怠惰「と言ってもあっちは殆ど2人だけどねこっち
   ぐらいなもんだよ?ワチャワチャする機会が
   多いのは」

鈴蘭「そうなんだ」

怠惰「うんあっそうそう鈴蘭」

鈴蘭「ん?」

怠惰「ずっと伝え忘れてて今さら思い出したけど
   奥さんから旦那をよろしくだって」

鈴蘭「………ふぁ!?まさか会ったの!?」

怠惰「うん個性的な人だったよね葛の葉さん」

鈴蘭「やっぱり無口だった?」

怠惰「ある意味でね殆どメモで会話したよね」

鈴蘭「変わらないよなぁ‥‥でもそこがまた可愛いか
   ったりするんだよ?初めて話した時なんかは
   障子に隠れながら顔を赤くしててさ~♪」

怠惰「はいはい自慢話乙ですこんなの彼女いない歴
   =年齢の怠惰さんからするとダメージが大き
   いので♪」

鈴蘭「えぇ~もっと話したいもんあんな事とかこん
   な事とかさぁ~」

怠惰「長くなりそうだから今回はここまででそれで
   は皆さんまた次回サラダバー♪」

鈴蘭「それでねぇ♪」


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第338話 夜更け

こんばんは読者様、部屋の片付けをしていた怠惰のクソ悪魔です。お陰で少しはマシになりました。ですけどやっぱり掃除は嫌いです。さてではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


魔理沙を撃退し自分は狗神に案内されるまま進む。もう時間も夜から夜も更け深夜となっており暗くてよく見えないため狗神を見失わないように暫く歩くと影狼が倒れている場所に辿り着く。

 

蓮 「いたいた」

 

影狼はまだそこで伸びていた。

 

狗神「これで良いな?」

 

蓮 「うん」

 

狗神「なら我は帰るぞ」

 

そう言い影狼は戻ろうとするが、

 

蓮 「待って!その前に影狼さんを起こすの手伝

   って」

 

狗神「はぁ?」

 

うわぁ露骨に嫌に顔をしてきた。だって寝て(気絶して)いる女性に触るって絵面的にも犯罪的な感じがあるため協力して欲しいのだ。すると狗神はやれやれと呆れながら影狼へと近づき耳元に顔を寄せて、

 

狗神「起きやがれぇぇ!!

 

と、少し離れている自分も耳を塞ぎたくなるぐらいの大声を上げる。

 

影狼「ギャー~!!?」

 

気絶していた影狼は飛び起き耳を押さえて地面を転げ回りながら悶絶し出す。

 

狗神「ほら起こしたぞ」

 

蓮 「あっありがとう狗神」

 

やり過ぎな感じはするが文句を言うと狗神がキレてしまうしキレると霊夢と同様に面倒な事になるため敢えて何も言わず御礼を述べると狗神は帰っていった。とりあえず耳を押さえてのたうち回る影狼に近づく。

 

蓮 「大丈夫ですか?」

 

影狼「うぅ~耳がキーンってするよぉ」

 

蓮 「すみませんうちの狗神が」

 

狗神も結構、えげつない事をするよなと思いつつ影狼を起こす。

 

影狼「ありがとう‥‥って!?何でわざわざここに来

   たの!?」

 

蓮 「あっいえ実は幾つかお尋ねしてくて」

 

影狼「えぇ~‥‥何が聞きたいの?」

 

蓮 「えぇと幾つかありますがまず今回の騒動につ

   いて何か分かりませんか?」

 

何があったのか分かるかと尋ねると影狼は腕を組んで難しい顔をして考える。

 

影狼「ごめんあんまり分かんないかな?あっでも姫

   が言ってたんだけど霧の湖の近くで変な妖怪

   達が徘徊していたとか」

 

蓮 「変な妖怪達?」

 

影狼「そう確か見たのは2人の女性で1人は膝ぐら

   いの小さな子が1人それともう1人は結構人

   相が悪い感じの妖怪がいたとか」

 

お椀ぐらいの子は良く分からない。だけど最後の人相が悪い感じの妖怪って自分が探している妖怪で間違いないだろう。

 

影狼「それとこれは私が見たんだけど今日の昼頃に

   凄い派手な服を来て刀を持っている娘がいた

   んだよね」

 

蓮 「派手?」

 

影狼「そうこの辺じゃ見たことのない服を着ててそ

   れから髪は金髪で後は‥‥う~んあっ!この辺

   で暴れまわっていた妖怪達を持ってる刀で私

   が瞬きした瞬間には全員撃退してたよ」

 

何その子、下手したら今の自分だと勝てないかもしれない。というか刀ってまさか神楽?いやそんなバカな神楽は黒髪だし一見地味な感じの大和撫子って感じだ。だから違うだろう。

 

影狼「それでその子は楽しそうに笑うんだよそれを

   見たら血の気があった私も怖くなって逃げだ

   したよ‥‥まだその時は満月じゃなかったしね

   この位かな私が知ってるのは?」

 

蓮 「えっとつまり霧の湖の周辺って言いましたけ

   どそれってどのくらい前の話ですか?」

 

影狼「姫と話したのが昨日だから多分数日くらい前

   なのかな?」

 

今の話からするとその妖怪達が住みかに使っているのは恐らく霧の湖の周辺であるのは大方の目星はついた。

 

蓮 「そうですか‥‥色々と教えて下さりありがとう

   ございます」

 

影狼「いやまぁうんこっちも頭も冷えたしね‥‥」

 

今、注意するべき事は霊夢や魔理沙や咲夜といった面子には注意する。次にさっきの派手な娘には特に注意する。とりあえずはこのぐらいだろうか。影狼の話からしてもその女性は刀を所持しているとなると自分の持っている木刀な

ら軽く真っ二つそして自分の体も真っ二つになるだろう。

 

影狼「所で君はどうするの?」

 

蓮 「とりあえずは人里の寺子屋で少し寝て霧の

   湖の方面を探してみます」

 

影狼「そうなら気を付けてね」

 

蓮 「影狼さんも霊夢達には気をつけて下さいね

   さっきの魔理沙みたく暴走してるので」

 

影狼「やっぱり人間怖いわー‥‥」

 

そう言い影狼は竹林へと入っていき姿を消した。

 

蓮 「さてととりあえず寺子屋に向かうか」

 

寺子屋がある人里なら霧の湖にすぐに向かえるため位置的にも丁度良いのだ。そうして自分は寺子屋がある人里へと向かうのだったが、

 

? 「………攻めて来ないか」

 

と、その光景を見ていた1人の女性は呟く。すると、

 

妖怪「がぁぁ!!」

 

自分の背後から凶暴となっている妖怪が現れ襲いかかってくる。だが手に持つ刀を抜刀し即座に斬りつけ納刀する。

 

妖怪「あがぁ‥‥」

 

一瞬の抜刀術についてこれなかった妖怪は腹部を斬られ無様に倒れ気絶した。

 

? 「安心なさいな所詮は峰打ちよ‥‥ふふっ今日は

   まぁ良いわ代わりに明日は楽しませてもらう

   わよ‥‥キャハハハ♪」

 

その者は楽しそうにそう呟いていると、

 

? 「ここにいたか先生」

 

? 「あらあらこれはこれは♪」

 

? 「そろそろ戻ろうぜ?」

 

? 「そうですね‥‥そうしましょうか」

 

と、言うとその者達は倒した妖怪をわざと踏みつけながら夜の闇に消えていったのだった。そんな事が起こっている事を知らない蓮は月明かりが照らす夜を飛びながら、

 

蓮 「神楽はそうだけど霊夢や他の皆は無事なのか

   な‥‥」

 

そんな事を思いながら人里の寺子屋へと向かうのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまで」

鈴蘭「姐御あれは酷いって」

狗神「あぁでもしないと起きねぇだろ?」

怠惰「まぁ一理あるな何処ぞのクトゥルフー動画
   は気絶してる奴に対して劇薬の代わりに盗
   んできたシュールストレミングで起こして
   たしね」

狗神「何だそれ?」

鈴蘭「どんな物なの?」

怠惰「あぁシュールストレミングってのはニシン
   の漬物って日本では言うんだけど聞こえは
   良いんだけど世界一臭い食べ物として有名
   なんだよね」

狗神「ほうそんな臭いのか?」

怠惰「多分‥‥慣れてない狗神が嗅いだら失神とか
   するんじゃないかな?」

鈴蘭「そんなに!?」

怠惰「まぁ腐ってる物とかを食べて慣れてる動物
   やらは逆に近づいてくるんだけどね熊とか
   その辺は特に‥‥因みにあるけど嗅いでみた
   りする?」

狗神「いっいや止めておくそんな醜態を晒すのは
   ごめんだ」

怠惰「鈴蘭は?」

鈴蘭「えっ遠慮しておくよ」

怠惰「そうなら良いや」

狗神「てか何であるんだよ!?」

怠惰「まぁ秘密の部屋で飼育してる動物の餌に使う
   んだよ彼奴等こういう強烈な匂いを発する物
   が好きだからさ♪」

狗神「変わってやがるな‥‥っておいもう時間が」

怠惰「あっそうだねなら今回はここまでで」

鈴蘭「うんそういえば伝えることがあったんじゃ
   ないの?」

怠惰「あぁそうそう月曜日からこっちは休みにして
   あっちの方をまた投稿していくからよろしく
   ね♪」

狗神「了解したそんじゃ終わるぞ」

鈴蘭「うんそれじゃ読者様また投稿したらよろしく
   ね♪」

怠惰「そんじゃバイバイ♪」


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第339話 逆さまな城

こんばんは読者様、ゴールデンウィークも最終日となり悲しみでいっぱいな怠惰のクソ悪魔です。学生生活、最後のため本当に悲しいんです。さてではそろそろ本編へどうぞ。


人里の寺子屋で一泊し数時間後が経過する。

 

蓮 「うぅん‥‥もう朝?」

 

朝日が顔に当たりあまりの眩しさに目を開け起き上がる。時計を見ると朝の6時になっていた。

 

蓮 「霊夢は戻ってきてるのかな‥‥」

 

神楽は心配だがそれと同じようにお払い棒を握って何処かへと向かい行方不明になっている霊夢が心配になる。また前みたいに喧嘩になると後が大変だし今回はあまりいちゃもんだったりは言わないでおこうと思った。

 

蓮 「はぁ‥‥まぁ霊夢なら大丈夫かしかも今は血の

   気が凄いし」

 

今の霊夢なら心配無用かと思いながら立ち上がり体をグゥーと伸ばす。

 

蓮 「さて行きますか」

 

神楽を取り戻すために昨日、影狼が言っていた霧の湖の周辺を探してみよう。そこに何かしらの手がかりがある筈だし。そうと決まったら軽く身支度を整え寺子屋の戸締まりをしっかりして人里を出る。そうして霧の湖の方向へと辿り着く。

 

蓮 「………何か手がかりはないかな?」

 

手がかりを探しながら霧の湖を飛びまたは湖の周りを散策してとすること数時間が経過するが、

 

蓮 「てっ手がかりなし‥‥」

 

残念な事に手がかりが1つたりとも見つからないのだ。どうなっているんだと思い空を眺めふと気づく。

 

蓮 「ん?空が曇ってる?」

 

それは霧の湖の結構先のほうになるがその周辺だけが曇り空なのだ。何故あそこの方は曇り空なのか気になる。

 

蓮 「………行ってみるか」

 

今のところ手がかりなんて物は1個もない。ならば行くだけ行ってみて確認してみよう。そう思い再び空を飛び曇り空となっている場所へと向かう。

 

蓮 「何だ‥‥これ?」

 

空は他の場所とは違い暗い曇天の空へと変わっていて明らかに可笑しいと分かる。一体なにがどうしてこうなっているんだろうか。

 

蓮 「何か空にあるのか?」

 

もしかしたら空に何かあるのかもしれない。それにこんな空だったら霊夢や魔理沙や咲夜も気づいてここに来るだろう。

 

蓮 「行くだけの事はあるよね」

 

と、言い空を飛ぼうとしたその時、突然地面が大きく揺れ出す。

 

蓮 「なっ何だ!!?」

 

地面が揺れ近くで落ちている石ころが飛びはね踊る。そして暫くして地震は収まる。

 

蓮 「何だったんだ今のは‥‥まさか地底でも何かが

   起きているのかな?」

 

地底でも何か起きているのか。だとしたら恐らくこの地震の原因は当て付けみたく聞こえるが理久兎あたりが原因で間違いはないだろう。

 

蓮 「何かこういう時にだけは安心と信頼の理久兎

   さんの名前が浮かぶんだよなぁ‥‥」

 

トラブルメーカーという2つ名を理久兎が持っているせいかどうもすぐに理久兎の名前が浮かぶんだよな。あまりこういう風に思うのはよろしくはないのは分かるがやはり理久兎だよな。

 

蓮 「まぁ理久兎さんが前みたいに凶暴になってな

   いなら地底は大丈夫かな‥‥それなら地上は僕

   が止めないと」

 

早くこの異変を解決して神楽を取り戻したい。そして霊夢達にも元に戻ってほしいし早くこの異変を片付けないといけないな。

 

蓮 「………ふぅ」

 

呼吸を整え地面を思いっきり蹴り曇天の空へと一直線に向かって行き雲の中へと入る。雲の中はさながら嵐のように荒れており雨風も強く雷鳴も轟き稲光を発していた。

 

蓮 「ぐぅ!」

 

雨風はともかく雷にだけは当たらないように注意しなければ当たったらギャグみたく丸焦げでは済まされないだろくし。そうしてそんな心配をよそに何とか雲を突き抜けるとその景色に目を疑った。

 

蓮 「なっ何だこれ!?」

 

それは大きな和城が逆さまになって空に建っていたのだ。どうしてまたこうなったのだろうか。というかどういう原理であの和城は逆さまに建っているのかと色々な謎があるが恐らくだがここに神楽がいるのではないのかとも思った。

 

蓮 「………行ってみるか」

 

城の内部に入ろうとしたその時だった。

 

? 「ちょっと待った!」

 

? 「あぁ姉さんったらずるいわよ!」

 

突然、自分の前に2人の少女が割って入ってきた。その内の一人は琵琶を持ちツインテールになっている少女そしてもう1人はショートヘアーにカチューシャをつけている女性だった。

 

? 「弁々姉さんそれは私の獲物よ横取りしないで

   頂戴!」

 

? 「違うわ八橋それは最初から私のよ!」

 

えぇとツインテールの娘が弁々でショートヘアーの娘が八橋で姉妹なのか。というか割って入ってきたのは良いけどいい加減にどっちが戦うのかハッキリしてから割って入ってほしいんだけどなぁ。

 

蓮 「あの‥‥」

 

八橋「じゃあ良いわよ姉さんに譲ってあげるわ」

 

弁々「良いわよ貴女に譲るから!」

 

と、まだ言い合いが続く。もう本当にいい加減に決めてほしいんだけど。

 

蓮 「………先に行って良いですか?」

 

2人「ダメ!!

 

蓮 「そこだけは息ピッタリ!?」

 

これじゃ埒が明かない。面倒な事になってしまうが仕方がない。木刀を構えて、

 

蓮 「なら良いです2人まとめて相手してあげます

   それで構いませんよね?」

 

弁々「嫌よ!こっちは正々堂々を心掛けてるの!」

 

八橋「そうよ!」

 

蓮 「いえ2人の実力=僕と同等だと思いますけど

   ね?」

 

理久兎みたいに真似して軽い挑発を交えて言うと2人の目が細くなる。

 

八橋「生意気ね良いわ私達九十九姉妹の旋律に!」

 

弁々「聞き溺れてしまいなさい!」

 

蓮 「葛ノ葉蓮‥‥押して参ります!」

 

そうして姉妹との弾幕ごっこが始まったのだった。




怠惰「では今回はここまで」

狗神「あぁてかあの2人って本当に姉妹か?」

鈴蘭「えっ何で?」

狗神「見た目はそうだが何よりも臭いが違う」

怠惰「良いとこをつくねぇまぁそこは是非とも調
   べては欲しい所だね♪」

鈴蘭「またはぐらかす‥‥」

怠惰「まぁ後々に答えも出すとは思うけどね♪」

狗神「本当にそうなのかまったく分からんな」

怠惰「アハハまぁとりあえず次回からどんな展開
   になるのかお楽しみにって事で今回はここ
   まで」

鈴蘭「ハイハイまた次回もよろしくねぇ」

狗神「そんじゃまたな」


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第340話 VS九十九姉妹

こんばんは読者様、久々の学校はダルいと感じた怠惰のクソ悪魔です。クラスの中だとボッチ部類なんでクラスにいても大して面白くないんですよね。さてこんな話もあれなのでそろそろ本編へどうぞ。


不思議な光景が広がる空の上そこでは突然現れた不思議な姉妹との弾幕ごっこが始まっていた。

 

八橋「姉さん足を引っ張らないでよ?」

 

弁々「その言葉はそのまま返すわ八橋」

 

2人はそんな事を言い合いながら弁々は琵琶を引き八橋は両手に幾つもの玄を出し音楽を奏で音符型の弾幕を展開して攻撃を仕掛けてくる。

 

蓮 「………」

 

向かってくる弾幕は2人分あるため密度が物凄い事となっており避けるのが大変なのだがあの2人は音楽ともに弾幕を放ってくるためこう集中してはいるがこれまでの戦いに比べるとリラックス出来る。

 

弁々「やるわね」

 

八橋「それよか何であんたはそんなリラックスした

   顔して避けてんのよ!?」

 

蓮 「あっすいません2人の奏でる音楽が心地良く

   て……‥」

 

と、ありのままに言うと2人は驚きながらも嬉しいのか照れてるのが顔に出る。

 

八橋「それはまぁ私達はこれでも楽器の付喪神だし

   ね♪」

 

弁々「この姿になってまだ数日しか経過していない

   けれど」

 

つまり神楽やこころと同じ付喪神それも楽器の付喪神だったんだ。通りでこの2人の演奏が凄いわけだ。

 

弁々「まぁでも誉めてくれたお礼に」

 

八橋「凄いのを見せちゃおうか!」

 

そう言うと2人は声を張り上げ、

 

弁々「平曲 祇園精舎の金の音」

 

八橋「琴符 諸行無常の琴の音」

 

2人はスペルを唱えると無数の音符型の弾幕がより多くより密度が濃くなって展開され襲いかかってきた。流石に今の自分ではこの量を捌くのは難しいため胸ポケットに入れてある式神札を取り出し、

 

蓮 「式符 狗神の咆哮!」

 

と、自分もスペルを唱え狗神(獣型)を召喚する。

 

狗神「ワォーーーン!!

 

狗神の咆哮が響き渡りその衝撃波で向かってきた弾幕は一気に消滅する。

 

弁々「うぐっ!?」

 

八橋「何てこと!」

 

この2人もまさかスペルをすぐにブレイクされるとは思わなかったのか狗神の咆哮に耳を押さえて悶えていたが、

 

蓮 「久々はキツイ‥‥」

 

自分も耳を押さえて耐える。久々にこの咆哮を受けたため結構耳にくる。そして咆哮が終わると狗神は此方を見て、

 

狗神「たく少しは慣れろよ」

 

と、一言悪態をついて帰っていった。

 

蓮 「やれやれ‥‥だけどありがとう」

 

見せられたんだ。今度はこっちの番だ。木刀を構え一気に距離を積め近くにいた弁々に向かって木刀を振るう。

 

弁々「ぐぅ!させるかぁ!」

 

ドゴンッ!!

 

若干スタン気味の弁々は手に持つ琵琶で木刀の一撃を防いできた。だがすぐに押し返し弁々の体制を崩させる。

 

蓮 「甘い!」

 

弁々「ぐぅ!」

 

崩しからの下段による素早い斬り上げをしようとするが突然、木刀がピタリと止まって動かなくなる。

 

八橋「やらせないわよ!」

 

良く見てみると無数の玄が木刀に絡み付いており玄を辿って行くと八橋の両手から玄が伸びていた。いつの間に絡めたのだろうか。だが敢えて言いたい。

 

蓮 「せいやぁ!」

 

八橋「きゃぁぁ!!!?」

 

これは亜狛みたく力がある者が止めるなら良いがそうでなければ力任せに振れば絡めた相手諸とも叩けてしまうのだ。

 

弁々「この八橋を離しなさいよ!」

 

蓮 「いや勝手に八橋さんが絡んできてるんですけど

   !?」

 

弁々「そうだけど!あぁもう貴女はを真っ先に倒して

   八橋を助けるしかないわね!」

 

何その面倒になったからごり押ししようっていう考え方は。ただの脳筋プレイじゃないか。

 

弁々「怨霊 平家の大怨霊」

 

スペルを唱え無数の音符弾幕を展開し攻撃してくる。それに合わせ、

 

蓮 「じぇりゃぁ!!」

 

八橋「キャー~ー!!?」

 

木刀に絡まっている八橋をスペルを放った弁々または放った弾幕に目掛けて振り回す。それを見た弁々は危険と判断したのかスペルをキャンセルし攻撃を避ける。

 

弁々「ちょっと危ないでしょ八橋!」

 

八橋「そんなことを言ったってぇぇ!!?」

 

弁々「本当にもう仕方ない妹ね!!」

 

そう言い弁々は木刀と八橋を結ぶ弦をレーザーで斬り解放される。そのお陰なのかだいぶ木刀が軽くなり、

 

蓮 「おっとと‥‥」

 

一瞬だが態勢が崩れかけるが持ち直す。そして解放された八橋はというと、

 

八橋「うぅん目が回る‥‥」

 

弁々「まったくもう」

 

と、振り回されたためか目が回っていた。その隙を狙い2人に目掛け木刀を振るい斬撃波を放つが回避される。

 

八橋「さっきから良い気にのるんじゃないわよ!」

 

そう言うと弦を引き、

 

八橋「箏曲 下剋上レクイエム」

 

無数の音符弾幕が四方八方から襲いかかる。

 

蓮 「狗神に頼むにもまだ出来ないか」

 

同じスペルの連発はルール的に不可だ。そのため使うにも時間がかかるのだ。

 

蓮 「仕方ないかっ!」

 

木刀を振るい無数に斬撃波を放ち向かってくる弾を相殺していく。

 

弁々「大口を叩いた割りには後ろががら空きよ!」

 

背後へと回った弁々は琵琶から弦を表したレーザーを放ってくる。

 

蓮 「陰陽 結界陣!」

 

向かってきた攻撃に対し結界を張ってトーチカして攻撃を防ぐ。そしてすぐさま下へと急降下しその場を離れる。

 

弁々「私達の音楽からは!」

 

八橋「逃がさないわよ!」

 

2人は下へと急降下した自分に向かって弾を放って追撃をしてくる。そのタイミングに合わせ向きを変え弾幕を避けながら一気に上空へと飛び立つ。

 

弁々「あの密度の弾幕を」

 

八橋「通り抜けた!?」

 

上空へと到達し式神札を掲げる。

 

蓮 「鈴蘭!」

 

鈴蘭「はいはい♪‥‥この状況から察するにまさかあ

   れをやるの!?」

 

蓮 「そう!お願い力を貸して!」

 

鈴蘭「もう‥‥失敗しても知らないからね!!」

 

そう言うと鈴蘭は大きな霊力玉を作り上げる。それに合わせ自分も鈴蘭と同じぐらいの大きさの霊力玉を作り上げる。

 

弁々「何をするつもりかは知らないけど!」

 

八橋「させないわよ!!」

 

2人は上空にいる自分達に向かって弾幕を展開し攻撃してくるがこれなら間に合いそうだ。

 

鈴蘭「行くよ蓮くん!」

 

蓮 「良いよ!」

 

互いに了承をしあい自分は地上に向かって大弾を放ち鈴蘭は更に空に向かって大弾を投げる。そして自分は木刀を構え鈴蘭は足を構え、

 

2人「双星 陽と陰の力!」

 

スペルを唱え鈴蘭は下へと放った大弾に向かって勢いがある飛び蹴りをそして自分は空に放たれた大弾に向かって木刀を構え一気にかけ上がる。

 

鈴蘭「くらっちゃえ!!」

 

鈴蘭のかかと落としが直撃した大弾は魔理沙が放つマスタースパークと同等レベルの極太レーザーへと変わり下にいる弁々と八橋に向かってまっすぐ放たれる。

 

弁々「そんなぐらいじゃ!」

 

八橋「私達は倒せないわよ!」

 

2人はレーザーなどものともしないといった感じで回避する。だがまだ攻撃は残っている。

 

蓮 「じゃりゃぁ!!」

 

渾身の一撃で大きな弾を一刀両断し真っ二つになった大弾は一気に分裂しさながら小さな隕石のように弁々と八橋へと降り注いだ。

 

弁々「なぁ!?」

 

八橋「嘘!?」

 

本来ならこれは同時に行うことで真ん中は極太レーザー回りは小粒の隕石が降り注ぐといった弾幕になるのだが少しタイミングがズレてしまい失敗してしまったが不意をついた一撃にはなったはずだ。

 

弁々「避けってしまったレーザーで壁が!?」

 

八橋「ひっひぇぇ!!?」

 

ピチューーン!ピチューーン!

 

2回の被弾音が鳴り響いた。

 

鈴蘭「私達の勝利~♪」

 

蓮 「うん♪」

 

この弾幕ごっこの勝負は自分達の勝利となったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁそれよかあの最後のスペルってよ」

怠惰「はいはいあれね蓮と鈴蘭が力を合わせて放つ
   スペルだね蓮が放った玉を鈴蘭がかかと落と
   しをしてレーザーを放つこれはリボルバーの
   ハンマーをモデルにしてるよね」

狗神「弾を打ち出すあれか」

怠惰「そうそうそれでレーザーを撃ち出しそして鈴
   蘭が放った玉を蓮が斬る事で無数の小粒弾幕
   が辺り一帯に降り注ぐって感じだよねしかも
   レーザーが壁になったりすると避けれなくな
   る恐れもあるから案外バカに出来ないんだよ
   ねぇこれがさ」

狗神「なるほどな」

怠惰「まぁ鈴蘭の元々は言っちゃえば陰陽師の端く
   れの1人だからねぇ婚約者の尻に敷かれたと
   思うけどね」

狗神「ほう‥‥そういえば彼奴は既婚者か」

怠惰「そうだよ~♪鈴蘭がいなかったらもしかした
   ら蓮くんもいなかったかもねぇ」

狗神「そんなにか!?」

怠惰「まぁそこは是非とも第零章でって所で時間も
   時間だし今回はここまで」

狗神「あぁまた次回もよろしくな」

怠惰「そんじゃ読者様」

狗神「またな」


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第341話 異変の黒幕

こんばんは読者様、1時間しか寝れず朝がとてもキツかった怠惰のクソ悪魔です。また不眠症が出てきたのかな‥‥失礼それではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


弁々そして八橋を倒し改めて逆さまに建つ建物を眺める。本当にどうやったらあんな城が建つんだろうか。

 

鈴蘭「不思議な城だね」

 

蓮 「だね‥‥あっごめんね鈴蘭へんに待たせちゃっ

   てそれとありがとうね」

 

鈴蘭「ううんそれよりも色々とまた調整ありだね」

 

さっきのスペルは少し失敗気味だったし次は成功させたいのは鈴蘭も同じみたいだ。

 

蓮 「うん♪」

 

鈴蘭「次こそは成功させようねそれじゃまた呼ん

   でね♪」

 

そう言い鈴蘭は札へと戻りこの場からいなくなる。1人だけとなり静かになった。城を見て恐らく行方不明となった神楽と何か関係があると直感が囁く。

 

蓮 「中に入るか」

 

とりあえず中に入ろうとしたその時、

 

? 「ちょっと待った!!」

 

また誰かの待ったが入る今度は誰なんだと思っていると先程倒した弁々と八橋がまた現れる。

 

蓮 「まだ何か御用ですか?」

 

弁々「えぇ貴方あの中に入るの?」

 

蓮 「えぇ僕の刀が恐らくあの城にいるので」

 

八橋「刀?それって金色に光る刀だったり?」

 

えっまさか神楽を知っているのか。

 

蓮 「えっと恐らく僕の刀って‥‥まさか知っている

   のですか!?」

 

弁々「えぇここ最近になっていきなり暴れまわる妖

   怪達をたった一斬で斬ってたものあんな凛々

   しくて格好いい付喪神はあんまりいないわよ

   ♪」

 

八橋「うんうん♪同じ付喪神としても高嶺の華って

   感じだよね♪」

 

付喪神の中だとそんな事になっているんだ。というかそれって何時の話なんだ。

 

蓮 「因みに妖怪をって言ってましたけどそれって

   何時の話ですか?」

 

弁々「えぇと昨日?」

 

八橋「うん」

 

つまりこの2人の話が確かなら神楽は自分で動いているって事か。

 

蓮 「そうですか‥‥それよりも何故ここに神楽がい

   るって分かるんですか?」

 

弁々「それは神楽さんがこの城に力があるって聞い

   てねその力を使えば弱者である私達付喪神達

   の逆襲が出来るって紹介されて」

 

八橋「それで城まで来れば力をくれるって聞いて私

   達はここに来たって感じよ」

 

蓮 「ぎゃっ逆襲!?」

 

何かまさか自分に愛想をつかして消えたって事なのか。だとしたら十中八九で自分が悪いじゃないか。だが分からないのはどうしてあの神楽が逆襲だなんて事を考えたのかが謎でしかない。

 

蓮 「因みに神楽が逆襲を考えた理由って」

 

弁々「そこまでは分からないわ」

 

八橋「うん」

 

蓮 「そうですか‥‥」

 

その辺は神楽自身に聞くしかないか。

 

蓮 「分かりました色々と話してくださりありがと

   うございます」

 

弁々「良いのよさて敗者は敗者らしく去りましょう

   か八橋」

 

八橋「そうだね弁々姉さん」

 

そう言い2人は地上へと向かっていった。改めて城を眺める。

 

蓮 「神楽‥‥」

 

神楽には色々と聞きたいことができた。もし色々な者達に被害をもたらす害悪になると言うならその時はそれなりの覚悟を持つ必要があるな。

 

蓮 「ふぅ‥‥最悪な事態になりませんように」

 

そう願い込めて城へと突入する。恐らく異変の大本は必ず天守閣にいるだろうから天守閣に向かって行くが、

 

ゴンッ!

 

何か不思議な力で阻まれる。どうやら透明な結界が張られているみたいだ。

 

蓮 「ズルはよろしくないって事か」

 

仕方がいないが城の下というかこの城は逆さまになっているため上の方へと向かう。

 

蓮 「‥‥ここは行けるな」

 

ここは壁がなく通り抜けが出来る通路を見つける。何か誘導されている気がしてならないがこればっかりは仕方ない。この先に罠があったりして突破するしかない。

 

蓮 「いきますか!」

 

そうして自分は中へと入る。城の外装がまっ逆さまなように内装もまたまっ逆さまになっており本来の天井が床にまた逆に畳だとかの床が天井になっていた。

 

蓮 「不思議な城だな」

 

紅魔館は目が疲れ酔っぱらうみたいな感じだがこれは方向感覚を狂わされ気持ち悪くなりそうだ。

 

蓮 「こんな所でへばったらダメだ」

 

両頬を叩き活を入れて更に奥へと進む。階段を下り下にある天守閣を目指すのだが先へと進む自分の前に神霊達がタチフサガル。

 

蓮 「そう簡単には行かせてはくれないか」

 

この城に蔓延る神霊達は自分に目掛けて弾幕を展開してくる。

 

蓮 「邪魔をするなぁ!!」

 

木刀を振るい蔓延る神霊達を次々に倒していき先へと進んでいく。そうして更に6階層近く下へと降りる広い空間に出る。

 

蓮 「‥‥天守閣まで後少しって感じかな?」

 

と、呟いたその時だった。

 

? 「ククアハハハハハハハハハ♪」

 

突然、笑い声がこだます。何だと思っていると奥から1人の女性が出てくる。頭に行く小さな角を生やし悪そうな顔をしそして身長も少し小さい少女。やっぱりそうだ小傘が言っていた特徴と全部一致する。こいつがこの異変の首謀者か。

 

? 「何の変哲もない木の棒だけで人間がここまで

   来れるとはいやはや凄い反骨精神だ♪」

 

蓮 「御託は良いんですよ貴女ですよね?僕の刀を

   勝手に小傘さんから持ち出したのって」

 

? 「刀?あぁそうさ持ち出したのはこの鬼人正邪

   様が持ち出したさ」

 

鬼人正邪‥‥こいつの名前は多分この先も忘れないだろう。

 

蓮 「なら返してもらっても良いですか?そうしな

   いと貴女を切り刻めないので」

 

正邪「怖い怖い‥‥まぁ返す気なんてないけどな♪」

 

凄いイラッとくるゲスい笑顔で挑発してくる。

 

蓮  ( ^ω^ #)

 

殴りたいあのゲスい笑顔。

 

正邪「といっても私が返す返さないよりお前の元に

   帰るのか帰らないのかを決めるのは私じゃな

   いのさ♪」

 

蓮 「どういう意味ですそれ?」

 

正邪「こういう意味さ先生お願いします♪」

 

と、凄くベタかつ古めかしい時代劇風に言ったその時だった。真横の障子が音をたてて崩れそこから何かが自分へと詰め寄る。

 

蓮 「っ!!?」

 

ゴンッ!!

 

すぐさま木刀を振るい防ぎ驚く。何故なら木刀とぶつかり合ったのは自分の愛刀の神楽だったからだ。そして振るう者を見て驚愕する。

 

蓮 「えっ!?」

 

それは整った顔立ちという面影は残ってはいたがそれ以外は似て非なるものだった。美しく長かった長い黒髪は金髪のウェーブがかかり着物に似た服は自分が通っていた東深見高校の女子制服をだらしなく着込み上にはカーディガンを羽織っていたその子は見間違える事はない者だった。

 

神楽「キャハハハハ♪蓮さんお久さぁ~♪」

 

それは自分の愛刀である神楽だったのだ。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁ‥‥というかお前ゴッソリしてるな」

怠惰「まぁやることが忙しくて忙しくて」

鈴蘭「ありゃりゃ‥‥」

怠惰「本当に参っちゃうよ‥‥しかもまた不眠症が
   出てきてさぁ何とか寝れても1時間後には
   起床で辛いんだよね」

鈴蘭「一時間睡眠はきついなぁ」

狗神「そうか?我からしたら気にならんな」

怠惰「はじめだけだよそんな強がりはさ‥‥それが
   年を重ねていくとキツイんだよこれが」

鈴蘭「怠惰ったら年寄りみたいなことを‥‥」

怠惰「アハハ‥‥さてではそろそろ時間だし今回は
   ここまでにしようか」

鈴蘭「うんまた次回もよろしくね」

狗神「そんじゃまたな」


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第342話 グレた妖刀

こんばんは読者様ここ最近、午後8時に寝てしまい12時頃に目が覚めてしまう怠惰のクソ悪魔です。変なリズムが出来てしまっていて困ったものです。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


その姿は変われどそれは自分の愛刀である神楽だった。それよか凄いキャラが変わってる気がするのは気のせい‥‥ではないよな。

 

正邪「そんじゃ先生その侵入者は任せるぞ」

 

神楽「はいよ~♪」

 

しかも何故か神楽は正邪側についてるときたもんだ。どうしてこうなったんだ。

 

蓮 「おい!神楽に何をしたんだ!」

 

正邪「何を‥‥ねぇ?私はそいつに力をやった‥‥ただ

   それだけさ精々久々の再会を楽しみな♪」

 

そう言い正邪は奥へと向かっていった。

 

蓮 「神楽どうしてこんな事を!」

 

どうして自分に向かってこんな事をしてきたのかを聞くと神楽は楽しそうにケラケラ笑う。

 

神楽「どうしてって?逆襲したいからに決まってる

   っしょ!!」

 

ギンッ!

 

弾き飛ばされ受け身をとって態勢を立て直すと既に神楽が詰め寄っていた。

 

蓮 「っ!!!」

 

ギンッ!

 

また神楽の一撃を防ぐが木刀に神楽の刃がめり込む。

 

蓮 「逆襲って何でまたそんな事を!」

 

神楽「そんなの私の勝手だろうが!」

 

押し返されると神楽は自身の本体の刀を振るい斬りかかってくる。

 

蓮 「このっ!!」

 

それに合わせ神楽の攻撃を防いでいく。

 

神楽「キャハハハハ何これ超ウケるんですけど~♪

   ほらほら必死に抵抗してよねぇねぇ抵抗して

   見せてよ♪さぁさぁ!!」

 

どんどん神楽の振りが加速していき捌くのも大変になってくる。だが一番の問題はそこじゃない。

 

蓮 「まずい‥‥」

 

いくら霊力で木刀に膜を張って強化しているとはいえど神楽の元々の切れ味は大業物に等しいためか木刀にどんどん切れ込みが深くなっていく。このまま行けば木刀がポッキリ折れて神楽の攻撃を防ぐ手段がなくなりかねない。

 

神楽「そんなひのきの棒みたいな刀でよく頑張って

   これましたねぇ蓮さんその棒を折ったら次は

   蓮さんの首を貰いましょうか!」

 

上段からの強い振り下ろしが迫る。すぐに後ろへとバックステップで回避するが、

 

神楽「甘いんだよさぁ悪鬼共!その地味野郎をその

   まま床にキスさせちゃいな!」

 

蓮 「なっ!」

 

既に後ろには神楽の分霊が2体召喚されていてしかも大きく拳を構えていた。

 

蓮 「式符 鈴蘭反撃の型!」

 

式神札を咄嗟に出しスペルを唱えると自分の背後に鈴蘭が足を構え現れると同時に2体の分霊は殴りかかってくるが同時に鈴蘭の蹴りが拳に炸裂すると2体の分霊は霧のように消えていなくなる。

 

鈴蘭「ドヤァ♪ってまさか神楽ちゃん!?」

 

神楽「ちっ邪魔してんじゃねぇよ汚ぇ麟粉をバラ撒

   く蛾女が!」

 

鈴蘭「ひぇ~!?暫く見ない間に神楽ちゃんがグレ

   てるんだけど!?というか私は蛾じゃなくて

   蝶なんですけど!?」

 

鈴蘭に対してもこれか。以前の神楽の面影が殆ど消えてて怖くなる。この会っていない数日間でここまで荒むものなのか。

 

神楽「とりあえずその汚い羽は斬ってあげるから羽

   出せよ?」

 

鈴蘭「れっ蓮くん神楽ちゃんに何したの!?」

 

蓮 「僕も何かした覚えなんてないよ!?」

 

過去を思い返してみても酷い扱いはした事がない筈だ。異変が終われば不器用ではあるがしっかり手入れもしてるしそんな一気に嫌われる事なんてした覚えないんだけどな。

 

神楽「覚えがない‥‥ねぇ………まぁ仕方ないですよお

   前達ごときに分かる筈もないんだから!」

 

神楽は刀身を煌めかせ2体の分霊を左右に隣に並べる。

 

神楽「悪鬼 鬼神楽の舞い」

 

スペルを唱えると2体の分霊は拳を構えて襲いかかってくる。あっちが数で押すスペルならこっちも数で押すだけだ。

 

蓮 「式符 式神達の宴!」

 

鈴蘭「いくよ!」

 

鈴蘭は向かってくる分霊1体に突撃し自分は胸ポケットに入っているもう一枚の式神札をもう1体の分霊へと投げると煙が上がり狗神(人型)が現れ、

 

ゴンッ!!

 

殴りかかってきた分霊を片手で止めて見せた。

 

狗神「ようやく出番か‥‥んで?これはどういう状況

   だ?」

 

鈴蘭「姐御!神楽ちゃんがグレたんだよ!?」

 

狗神「あぁん?」

 

蹴りで分霊を抑えつつ鈴蘭は言うと狗神は首をかしげて自分を見てくる。苦笑いしつつ目の前にいる神楽を指差し、

 

蓮 「えっと‥‥うんあれが神楽なんだよ」

 

狗神「………はぁ?」

 

やっぱり狗神も驚くよな。だって面影は何となくあるものの姿や性格やら変わっているんだから。

 

神楽「おい獣臭女なにガン飛ばしてんだよ?ていう

   かいい加減に離せや!そんでてめぇもいい加

   減離れろっての!」

 

分霊を操り狗神を弾くと狗神と鈴蘭を弾き飛ばし2人は自分の隣に来る。

 

狗神「……っと‥こいつ本当に神楽か?」

 

蓮 「うん‥‥」

 

鈴蘭「かっ神楽ちゃん何があったの!?私達が何か

   したなら謝るから!」

 

と、鈴蘭は言うと神楽はギロリと睨んでくる。あっこれ鈴蘭は何か地雷を踏んだかな。

 

神楽「マジでいちいち勘に触ってきてムカつくんだ

   よ!てめぇら見てると本当にさ!!」

 

神楽が癇癪を起こすと同時に分霊達の存在感がより強まる。

 

神楽「うぜぇんだよ!!」

 

金色に光る刀身は金色の光と黒い禍々しい光を纏わせると分霊達と共に襲いかかってくる。

 

蓮 「‥‥2人は分霊をお願い神楽は僕が!」

 

こうなったら覚悟を決めるしかない。本当はこんな覚悟でやりたくなかった。これは自分の大切な友であり仲間である神楽を殺しかねない覚悟なのだから。それは神楽の本体の刀身を折ってでも彼女を止めるという自分の意志と覚悟だ。

 

蓮 「行くよ!!」

 

狗神「あぁ!!」

 

鈴蘭「うん!」

 

そうして2人は分霊へと向かっていき自分は木刀に霊力を纏わせ神楽とぶつかり合う。そして何度も何度も刀と木刀がぶつかり合う。

 

神楽「そんな棒きれで何が出来るの私を倒すだなん

   て不可能!!」

 

蓮 「確かにこれは棒きれだし間に合わせで持って

   るだけだからね‥‥それに僕の戦いをずっと支

   えてくれたのは狗神や鈴蘭そして神楽なんだ

   僕からしたら皆は仲間なんだから!!」

 

神楽「キモいんだよ!ていうか知ったような事を言

   ってんじょねぇよ!!」

 

蓮 「キモくたっても良い!それが僕が思ってきた

   事なんだから!!」

 

狗神や鈴蘭そして神楽も僕はこの子達をペットだとか道具だとかそんな事は一度たりとも思ったことはない。皆、自分にとって欠け換えのない仲間なのだから。

 

神楽「ぐぅ!本当に勘に触るんだよ!!」

 

怒りの一撃が入ると同時についに恐れていた事が起きる。

 

バキンッ!!

 

持っていた木刀が折れたのだ。それを見た神楽はニヤリと笑った。

 

神楽「くたばれ!!!」

 

上段の構えによる一撃が迫る。即座に折れた木刀を手に持ち左右に持つ木刀を交差させ神楽の一撃を防ぐ。

 

神楽「しぶとい!」!

 

蓮 「ぐっ!しぶとくて結構だ!!」

 

負けぬようにと踏ん張る。すると、

 

鈴蘭「蓮くん!!」

 

狗神「小僧離れてろ!」

 

2人の声が聞こえると自分と神楽の左右から何かが迫ってくる。すぐに言葉に従って離れると、

 

ドゴンッ!

 

神楽「っ!?」

 

神楽に向かって2体の分霊がぶつかり合う。どうやら狗神と鈴蘭が分霊をぶっ飛ばして助けてくれたみたいだ。だが同時にそれはチャンスと変わった。ぶつかりあった神楽は体勢が崩れたのだ。

 

蓮 「狗神!鈴蘭!畳み掛けるよ!」

 

狗神「ちっ仕方ねぇな!」

 

鈴蘭「了解♪」

 

自分達は神楽へと向かって距離を詰め寄る。

 

神楽「つつ‥‥っ悪鬼達!彼奴らを!」

 

と、神楽が指示を出そうとするがその前に狗神と鈴蘭が神楽に詰め寄り、

 

狗神「いい加減にしやがれ!」

 

鈴蘭「成敗!!」

 

狗神は拳を鈴蘭は蹴りを放つ。神楽は2体の分霊を盾にし2人の攻撃を防ぐと即座に後ろへとステップで後退するが2人の一撃を受けた2体の分霊は消滅する。狗神と鈴蘭の間を通り抜け下がった神楽に追撃を加えに向かう。

 

神楽「そんな折れた棒なんかに!」

 

蓮 「そらっ!!」

 

折れて2つになった木刀を神楽に向かって投げつける。

 

神楽「甘い!」

 

投げた木刀を弾き飛ばすと同時に霊力を込め構えながら距離を詰める。

 

神楽「刀を持たないくせして何を!」

 

蓮 「何をって簡単さ!」

 

金狐化し両手を合わせ霊力を込める。そして込めた霊力を刃へと変える。

 

神楽「まさか!」

 

蓮 「仙術十五式断刈列斬!!」

 

まだまだ未完成で理久兎のようなあんな火力や長さすら出せないがこの距離なら長さなど関係ない。そして神楽を戦闘不能にさせるならこのぐらい火力があれば充分だ。

 

神楽「くっ!」

 

防御の構えをとろうとするが無駄だ。自分のこの技を防ぐなら霊夢の結界ぐらいの防御がなければ不可能だ。

 

蓮 「じぇりゃぁぁ!」

 

並び立つ障子を切り裂きながら神楽に向かって一閃する。

 

神楽「認め‥‥いややっぱりあんたは………」

 

ピチューーン!!

 

被弾する音が自分達のいる場所で鳴り響いた。この勝負は自分達の勝利となったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

晴明「はい♪今回は2人がいないので代行しします
   ね♪しかし神楽に何があったのでしょうね」

怠惰「それは次回を見ればって感じかな」

晴明「まぁ確かにそうですけどねしかしあの城はど
   こかで見たことがあるような?」

怠惰「そうなの?」

晴明「えぇ40~50の間で見たことがあるのよね
   何だったかしら?」

怠惰「ネタバレだけは止めてね?」

晴明「しないわよそんな事」

怠惰「なら安心♪」

晴明「でも何となくだけど確か悲しい話が」

怠惰「おいコラ♪ネタバレをするなっての」

晴明「こんなのネタバレじゃないわよ」

怠惰「やれやれ‥‥おっとそろそろ時間だし今回は
   ここまで♪」

晴明「えっちょっと」

怠惰「今回はここまで♪」

晴明「すごんで言わないでよ分かったから」

怠惰「ではまた次回もよろしく」

晴明「それでは読者様また次回さようなら♪」


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第343話 神楽の心

こんばんは読者様、鎌倉に旅行することとなり日帰りで帰ってきた怠惰のクソ悪魔です。もう歩き疲れてヘトヘトです。あの頃の活力が欲しいですね‥‥さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


断刈列斬による一撃は並ぶ部屋を仕切る障子もろとも切断したためか埃が舞う。

 

蓮 「ふぅ‥‥」

 

金狐化を解き息を大きく吐き呼吸を整える。

 

狗神「小僧!」

 

鈴蘭「蓮くん!!」

 

2人も駆けつけ自分の隣に立つ。

 

蓮 「2人もサポートありがとうね」

 

鈴蘭「ううんそれが私達の役目だしね♪」

 

狗神「あぁ所で神楽は?」

 

それを言われ自分は前を見るとそこには神楽の思念体は仰向けで倒れ本体は床に突き刺さっていた。

 

神楽「ちきしょうやっぱり私じゃ越えれなかった力

   を手に入れた筈なのに何で‥‥」

 

蓮 「越える?」

 

鈴蘭「どういう事なの神楽ちゃん?」

 

と、追求をすると神楽の思念体は悔しそうに顔を隠す。

 

神楽「羨ましかった‥‥この何日もの間で蓮さんや

   狗神や鈴蘭はどんどん成長していたのにも

   関わらず私は以前と変わらぬまま‥‥そんな

   事を思っていたその時だった‥‥」

 

そう言いながら神楽は数日前の話をする。それは小傘の元で手入れをされ翌日に自分の元へと帰るその時の事を語った。

 

正邪「まぁまぁそう言うなって♪私達に協力するな

   らそれなりの力が手に入るぜ?」

 

神楽「力?」

 

正邪「あぁそうさ私は革命を起こすために力がいる

   そしてそれはお前も同じだろ?力を復唱した

   辺りを見るとよ」

 

神楽「………」

 

分霊の進行を止め彼女の正邪の言葉を聞き入れてしまう。だって力が欲しいのは事実なのだから。この何日間の時間の中で何時しか私はこれまでなかった筈の心の痛み‥‥いや感情が芽生えているのに気がついていた。心の底から何かモヤモヤする複雑な感情、皆に置いていかれる事が分かってしまったこの気持ちが我慢ならなかったのだ。

 

正邪「で?どうするよ私なら今のお前を変えてやれ

   るぜ?今よりも強くな」

 

神楽「………強く」

 

今の弱い自分を変えれるのだろうか。勇気がないため鈴蘭に負け、気が弱いため狗神の存在に圧倒され、そして私を使ってくれる蓮さんを守れるぐらい強い存在になれるのなら、

 

神楽「戻って」

 

その惑いの言葉に乗せられた自分は気づいたら分霊を戻していた。これは間違った方法で力を手にいれているという自覚はあった。だがそんな事よりも少しでも良いから強くなって狗神や鈴蘭と肩を並べられる存在に‥‥蓮さんを守れるぐらいに強くなりたかった。

 

正邪「つまり仲間になるって事だよな?」

 

神楽「えぇ‥‥力を手に入れられるなら……‥ただし私

   は私のやりたいようにしますが問題はござい

   ますか?」

 

正邪「いいやないさ♪なら来なよ私達の城へさ」

 

その言葉を聞き正邪に着いていったのだった。そして視点は現在に戻り仰向けに倒れる神楽は淡々と語っていった。

 

蓮 「………」

 

神楽「私にとっての逆襲はお前達に私がどれだけ強

   くなったのを見返したかったそれが私にとっ

   ての逆襲だったから」

 

そう言うと神楽は軽く笑いだし、

 

神楽「ハハ‥‥無様っしょ?確かに狗神みたく気は強

   くなったし度胸も鈴蘭に負けず劣らずになっ

   た意識はあったのに蓮さんと対等に戦える力

   を手に入れたのにも関わらず守るために得た

   その力に次第に溺れていった私はバカとしか

   言えないぐらい無様っしょ?」

 

蓮 「そんなバカだなん‥‥」

 

と、言いかけると狗神は神楽の本体を持ち思念体に近づく。

 

狗神「このバカがてめぇは本当にバカ以外何者でも

   ねぇ!」

 

鈴蘭「姐御、落ち着いて!?」

 

ホールドして狗神を押さえつけるが鈴蘭を引きずり狗神は神楽の思念体に馬乗りとなって胸ぐらを掴み上げ、

 

狗神「てめぇが私達をどう思うが知った事じゃねぇ

   けどよ他人に迷惑かけてんじゃねぇよ!お前

   が消えたと知った小僧の顔は連想出来るのか

   我や鈴蘭がてめぇをどれだけ心配したのか分

   かるか!」

 

神楽「‥‥知ってるよずっと見てたから」

 

鈴蘭「えっ?」

 

神楽「霧の湖の時も竹林での戦いもこの輝針城の外

   の戦いもずっと見てきたわよ」

 

まさか自分達の戦いをずっと近くで見ていただなんて。それだったら会いに来れば良かったのに。

 

蓮 「だったら‥‥」

 

神楽「けれどそれは出来なかった‥‥自分から勝手に

   離れた私に自分から皆に会いに行くという資

   格なんてある筈もないと知ったからだから私

   はずっと蓮さん達を待ち続けたそして待つだ

   けの時間はとっても苦痛で辛かったわよ‥‥胸

   が張り裂けそうになった憤りすらもあったわ

   よ皆に会いたかったわよ!」

 

鈴蘭「神楽ちゃん‥‥」

 

まさかそんな事を思っていただなんて主人として神楽のそんな悩みに気づけなかったがために神楽を苦しめる事になったとは自分は主人として失格だな。

 

狗神「……下らねぇ‥そんな御託を述べるんじゃねぇ

   よ!そんな下らねぇ御託を述べるならてめぇ

   の本体をここで我が折ってやろうか!」

 

蓮 「狗神!」

 

鈴蘭「姐御やりすぎ!」

 

狗神「うるせぇ!それと今ここで会う資格がねぇ?

   胸が苦しいだ?我からしたら知ったことじゃ

   ねぇ!勝手にてめぇが思ってるだけだろうが

   お前は私達を何だと思ってんだ!」

 

神楽「ふぇ‥‥?」

 

鈴蘭「もう言い方が‥‥はぁ神楽ちゃん少なくてもね

   私や姐御は友達‥‥ううん仲間だと思ってるよ

   それは多分蓮くんもね♪」

 

鈴蘭は自分を見てくる。そしてそれは鈴蘭の言う通りだ。神楽は勿論のこと狗神や鈴蘭も自分にとって大切な仲間だ。首を縦に振り神楽へと近づき、

 

蓮 「うんだからそんな事は気にしなくて良いんだ

   よ神楽♪」

 

神楽「………ごめん‥‥いいえ‥‥ごめんなさい!」

 

今までの神楽からしたらありえない表情だった。何故なら狗神が握る神楽の本体は白く曇り思念体は涙を流していたのだから。

 

狗神「それとてめぇは置いていかれる気がしたとか

   言うけどよ我らはお前を1人残して置いては

   いかねぇ寧ろ何度だって我等の隣まで引っ張

   ってやる!そしてもし我等が遅いときはお前

   が我等を引っ張れ!」

 

鈴蘭「そうそうだからお互い様なんだよ♪それに悩

   みとかそんなんがあったら気がねなく言って

   よ神楽ちゃん私達もそんな悩みとかあったら

   話すからさ」

 

神楽「ありがとう狗神さん鈴蘭さん‥‥」

 

狗神は胸ぐらを掴むのを止め馬乗りをするのを止め手に持つ神楽を差し出してくる。

 

狗神「んっ」

 

蓮 「‥‥ありがとう狗神」

 

言葉は乱暴だったけどやっぱり狗神は世話好きで鈴蘭はそのフォローが得意だなって思った。そして差し出された神楽を握り絞めると本体の神楽から今までの感じた事のない力が流れてくる。これが霊夢達を狂わせた力か。何故だか暴れたくなる衝動に駈られるが我慢し神楽の思念体に近づき手を差し出す。

 

蓮 「‥‥神楽こんなダメな主人だけど一緒にまた戦

   ってくれるかな?」

 

神楽「蓮さん‥‥良いよ……ううん…よろこんで♪」

 

そう言い神楽の思念体は手を握ると光の泡となって消えた。手に持つ神楽の刀身の曇りはなくなり何時もよりも美しい金色の光を放ちこの異変の影響か黒い光も放っていた。落ちていた鞘に神楽を納め腰に差す。

 

蓮 「2人もありがとうね」

 

狗神「構わんこいつがいないと落ち着かんだけだ」

 

鈴蘭「もぉ‥‥素直じゃないんだから」

 

だがこの2人のお陰で神楽はある意味で救われたのかな。

 

鈴蘭「とりあえずここからが勝負だよ」

 

狗神「あぁあの小生意気な女をぶちのめしてやろう

   ぜ!」

 

蓮 「うんそのつもりだよ神楽をたぶらかし更には

   幻想郷全体に迷惑をかけたその報いは必ず受

   けさせるよ」

 

鬼人正邪にはそれなりのお灸を据えてやらないと気が済まない。それは狗神や鈴蘭も同じなのだろう。

 

狗神「それでこそだ」

 

鈴蘭「うん♪もし何か困ったらまた呼んでね」

 

狗神「あぁ」

 

そう言うと2人も札へと戻りこの場から消えた。正邪が向かった扉の先を見て、

 

蓮 「待ってろよ‥‥」

 

と、呟き自分の元へと帰ってきた神楽を握り奥へと向かうのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

晴明「今回も私なんですね?」

怠惰「まぁ都合上ね」

晴明「そういえば神楽さんの思念体の服ってなんで
   また蓮が通っていた制服に?」

怠惰「あぁそれね前の狂夢異変は覚えてるよね?」

晴明「えぇ1~2年ぐらい前のですよね?」

怠惰「そうそうその時にも彼女はその服装を見てい
   るし何よりもやっぱり蓮の影響が大きいから
   なのかあんな服装になったって感じかな?」

晴明「成る程」

怠惰「まぁぶっちゃけた話でグレる=素行が悪くな
   るみたいな感じで色々と乱れるならやっぱり
   制服?という考えに至ったがためにあぁなっ
   たかな?」

晴明「へぇ‥‥」

怠惰「そんな蔑んだ目でみないで‥‥まぁ真面目な子
   が色々とダメな遊びを覚えるとみないなコン
   セプトであぁなったから仕方ないね」

晴明「いやいや普通にどうなんですかそれ?」

怠惰「でもないとは言えないと思うよ?」

晴明「まぁ確かに」

怠惰「まぁ裏の背景はそんな感じかな‥‥さて時間も
   そろそろ良いし今回はここまで」

晴明「はいまた次回もよろしくお願いします」

怠惰「では読者様また次回サラダバー!」


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第344話 首謀者達の登場

こんばんは読者様、友人から遊戯王カードを貰いデッキ製作を終えた怠惰のクソ悪魔です。お陰で作りたいデッキの八割は完成しました。残りはエクストラ‥‥まぁそこは追々で作ります。ではこんな趣味丸出しな話も終わりにして本編へどうぞ。


神楽を取り戻し自分は更に奥へと進み正邪を追いかける。そして数十分近く歩いた所で大きな門の前に辿り着く。

 

蓮 「………」

 

この先に奴がいる。とりあえず神楽がお世話になった分や幻想郷の住人に迷惑をかけたことそれらを全て含めてコテンパンにしてやると決心し扉を開け中へと入る。中に入るとそこは豪華な作りとなっており窓から景色が一望できる事に気がつく。ここはどうやらこの城の天守閣のようだ。

 

? 「おっ来やがったか」

 

先程に聞いた声がしその方向を向くとそこには正邪がニタニタと笑って此方を見ていた。

 

正邪「その手に持ってるのって‥‥ちっ神楽ちゃん

   じゃん結局倒せなかったか」

 

蓮 「鬼人正邪お前はただで返さないからな?」

 

正邪「アハハハハただでは返さないねぇ‥‥下らな

   くつまらねぇネタを言えるじゃねぇか反吐

   が出そうだ」

 

やっぱりこいつは好きにはなれない。神楽を利用したりしてこいつは何が目的なんだ。

 

? 「正邪この人が言ってた邪魔物?」

 

正邪「あぁそうだ」

 

正邪の背後からひょっこりと自分の膝ぐらの身長の小さな少女が出てくる。

 

? 「私達の逆襲の邪魔をしようだなんて神楽先生

   はやられちゃったの?」

 

正邪「姫さんよやられたってより彼奴に操られてる

   って感じだな」

 

蓮 「はっ?」

 

こいつは何を言っているんだ。そして正邪の言葉を信用している少女は此方を憤怒を込めた目で見てくる。

 

? 「よくも神楽先生を!」

 

蓮 「ねぇ君はまず人にあぁでもこうでも言う前に

   名前を名乗るって言うことを教わらなかった

   のですか?貴女はそれぐらいの教養すらない

   だなんて言わせませんよ?」

 

? 「ばっバカにしてぇ!!私は少名針妙丸だぞ!

   この城の中だと一番偉いんだぞ!」

 

へぇ‥‥1番偉いか。そんなの知った事じゃない。相手は子供だがこの世の常識を教えるのは自分いや教師(見習い)の勤めだ。

 

蓮 「ふ~んそれで?」

 

少名「‥‥えっ?」

 

蓮 「だからそれでって言っているんだよ?偉いか

   ら何が出来るの?ほらほら言ってみて?」

 

少名「そんなの色々な物の大きさを変えたりとか」

 

大きさを変えるか。恐らく耶狛さんと同じような能力の持ち主なのか。そうなると耶狛と組手をしたのを思い出す。あの能力は厄介の一言だったからそれに似た能力を持っているならそれなりに警戒しないとな。

 

蓮 「他には?」

 

少名「え‥‥えぇと」

 

蓮 「因みに僕は幻想郷なら一番でこの世なら二番

   目に偉い神物を知ってるけど君みたいに自ら

   偉いだなんて言ったことすらないよ?まして

   や自分から偉いだなんて言ってると三下の雑

   兵みたいに聞こえるから止めた方が良いです

   しお友達も増えませんよ少名針名丸さん?」

 

と、ちょっとキツめに言うと少名針名丸はオロオロとしだしていた。許してくれこうやって間違っている事は間違っていると言わなければ間違った道を辿ってしまうのだから。

 

少名「正邪!彼奴が私を虐めてくるよ~!」

 

正邪「お前、容赦無しかよ!?」

 

蓮 「お前だけには言われたくない」

 

そっちこそ容赦ないぐらいに自分達に迷惑をかけてきたくせしてそれは言われたくない。

 

正邪「きっ肝が座ってやがる!?」

 

蓮 「ねぇ正邪さんとりあえず土下座する覚悟はあ

   りますか?」

 

即座に神楽の柄を握り一歩を踏み出し空かさず神楽を抜刀し高速の居合い斬りで一閃する。。

 

少名「危ない!!」

 

正邪「どわっ!?」

 

少名針妙丸は正邪を押し倒し抜刀による一撃から正邪を守った。

 

正邪「痛いなっ!何すんだよ!」

 

少名「だって!」

 

と、2人が言い合っている中で神楽を鞘にゆっくりと納めながら、

 

蓮 「ここでは狭くて貴女方を折檻も出来ないです

   し少し場所を変えましょうか?」

 

チャキンッ‥‥ジャキンッ!!

 

納刀と同時に切断する音が響いくと自分達を囲む天守閣の四方の壁に平行な斬り込みが入りそして、

 

ドゴンッ!!

 

鈍く重い音と共に煙が上がり自分達のいる場所が大きく揺れ出す。

 

正邪「てめぇ何しやがった!」

 

蓮 「何って?天守閣を斬ったんですよ」

 

煙が止むと斬り込みがどんどん広がっていき自分達が立っている床が地上の地面へと落ちていく。すぐに宙を浮き空を飛びその場を離れると正邪と少名針妙丸も着いてくる。

 

正邪「この野郎!私の城を!!」

 

少名「正邪のじゃなくて私達の城だよ!?」

 

蓮 「………………」

 

今の発言で何となくだがこの2人の関係性が見えてきた気がする。それを確認するためにも2人を威圧しつつ、

 

蓮 「お喋りはそこまでで良いですよね?」

 

正邪「たっ‥‥たかだか刀を勧誘したぐらいでそんなに

   キレるか普通!?」

 

蓮 「何だと?」

 

正邪「あぁもう一度言ってやる!刀を勧誘して持ち

   出したぐらいで!」

 

この時に自分は今になって、ある後悔をしたなと思った。

 

蓮 「はぁ‥‥手加減しつつ角なんて狙わずにその減

   らず口を言う首を本気で切った方が良かった

   ですね……‥」

 

正邪をギロリと睨みながら言うと正邪も睨み返してくる。それに割り込むかのように少名針妙丸が入ってきて睨んできた。

 

少名「君のやった事は私の怒りも買ったからね!」

 

蓮 「なら隣にいる正邪さんと2人でかかってきて

   くれて構いませんよ♪その方が2人まとめて

   お灸を据えれますしね」

 

少名「こいつぅぅ!!もう本当に許さないから!」

 

正邪「言うじゃないか‥‥この正邪様に喧嘩を吹っ掛

   けてきた事を後悔するんじゃねぇぞ!」

 

そう言い2人は構える。自分も神楽の柄を構え、

 

蓮 「葛ノ葉蓮お相手しましょう!」

 

そうしてこの異変を引き起こした者達との戦いが幕を開けたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁ‥‥おい神楽お前も」

鈴蘭「えっと神楽ちゃん恥ずかしいから別室だっ
   てよ」

狗神「おいおい」

怠惰「まぁ仕方ないから良いよ♪さて今回は蓮君
   はぶちギレモードな訳ですけど‥‥」

狗神「普段よりも怖く思えるのは何故だ?」

鈴蘭「あっ私も気になった普段よりも物騒な事を
   言ってると言うかさっきよりも遥かに怖い
   よね?」

怠惰「あぁそれねそれは恐らく妖器を持ったから
   かな?」

狗神「妖器ってこの異変で変質した道具だよな?」

鈴蘭「蓮君はそんなの‥‥待ってまさか」

怠惰「はいそうです神楽ちゃんは現在妖器化して
   ます♪」

狗神「だからあんな物騒になったのか」

鈴蘭「ありゃりゃりゃ」

怠惰「まぁ霊夢ちゃん達に比べればまだまだ可愛
   い部類だけどね」

狗神「そっそうかよ」

怠惰「そうだと思うよ?まぁ若干辻斬りみたくな
   ってるけどね」

鈴蘭「まぁ確かに‥‥」

怠惰「とまぁそんなこんなで次回はついに異変の
   首謀者達とバトルです月曜日をお楽しみに
   って事で今回はここまで」

狗神「終わらせ方が‥‥まぁ良いかまた次回もよろ
   しくな」

鈴蘭「それじゃ読者様また次回!」

怠惰「さいなら♪」


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第345話 VS正邪&針妙丸

こんばんは読者様、就職進路で胃がとてつもなく痛い怠惰のクソ悪魔です。胃が痛くて痛くて仕方ないです。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


天守閣が切断された逆さまな城のあるほぼ目の前で無数に弾幕が広がっていた。

 

蓮 「……‥っ!」

 

向かってくる弾幕を避け、または神楽を振るって打ち消しながら反撃として斬撃波を放って攻撃するが相手も屁でもないと言わんばかりに回避をしつづける。

 

少名「なっ何でさっきから私達の攻撃が当たらない

   の!?」

 

正邪「まるで全部を見切ってるみたいだ」

 

見切ってる?いいや違う純粋に向かってくる弾幕が遅く見えるだけだ。それに合わせて避けるなり打ち消すなりの行動をしているだけだ。

 

蓮 「舞え神楽!」

 

黒い金色の光を発する神楽を構えると2体の分霊が現れ2体の分霊達は弾幕の嵐の中をまったく動じずに拳を構えて向かっていく。それに続き神楽を下段に構えて分霊を盾にして自分も距離を詰めていく。

 

少名「神楽先生の技を!?」

 

正邪「野郎が舐めた真似を!」

 

2人は分霊の拳を避け後ろへと後退したその瞬間に自分は2人‥‥いや主に正邪へと距離を詰める。

 

蓮 「お前の首はここに置いていけ!!」

 

正邪「なっ!?」

 

下段による素早い斬り上げによる一斬で正邪を斬ると服が裁けると共に、

 

正邪「ぐぁぁぁ!!?」

 

ピチューーン!

 

と、断末魔からの被弾音が鳴り響いた。これで正邪は片付いた後はマナーがなっていない針妙丸のみ。彼女の動きに合わせてそのまま斬撃波を放とうとしたその時だ。

 

? 「な~んちゃって‥‥バ~カ!」

 

蓮 「っ!!」

 

バカなこの声は‥‥声のした方向を向くと何とありえない事に正邪がゲスい顔を浮かべて自分のすぐ近くで小槌を握って構えていた。斬撃波を放つのを即座に止め回転斬りで攻撃をする。

 

正邪「ちっ!」

 

だが正邪に避けられてしまう。それよりも何故だ今さっき斬って被弾する音が聞こえた筈なのに斬ったと同時に服も捌けた筈なのに何故、無傷でそこに立っているのだ。

 

正邪「アハハハハハハ驚いただろ?」

 

そう言うと正邪は懐から壊れかけている小さな地蔵を見せる。

 

正邪「こんな事もあろうかと狸の所から楠ねてきて

   はおいたんだがまさかここで使うことになる

   とはなぁこの身代わり地蔵」

 

つまりあれが身代わりに攻撃を受けたという事か。何という物を持っているんだ。すると自分に目掛けて無数の弾がが向かってきた。

 

蓮 「っ!」

 

正邪「ほらよ!」

 

すぐに後ろへと後退し避けると正邪の弾幕が目の前から襲いかかってくる。神楽を片手で素早く振るい弾幕を打ち消すと正邪の隣に針妙丸が並ぶ。

 

少名「大丈夫!」

 

正邪「あぁお陰で様でな」

 

さっきの真横から向かってきた弾は針妙丸が放った物か。そして神楽の分霊達は自分の隣へと並ぶ。

 

正邪「しかし流石の異変解決者も2人なら形無しか

   ねぇ?2人で来いと言った割には私達は傷の

   1つだってついてないしねぇ?」

 

蓮 「言ってくれますね‥‥本当に」

 

正邪「姫さんよ小槌で私を強化してくれそして少し

   離れておきな」

 

そう言い手に持つ小槌を渡すと針妙丸は大きく振りかぶり、

 

少名「分かった!そぉ~れ大きくなれ!!」

 

と、掛け声をあげて言うと正邪の体が少し光輝きだす。そして針妙丸はそのまま下がると正邪はニヤリと笑う。

 

正邪「見せてやるぜ弱者でも簡単に強くなれる方法

   で強くなった私の力をよ!」

 

そう言うと正邪は先程よりも密度の濃い無数の弾幕を展開するとそれらは何と正邪本人に向かっていく。

 

正邪「行くぜほら反転!」

 

と、突然の暗転が起こると何といつの間にか自分と神楽の分霊達は四方八方の弾幕の中央にいた。いや違うこれは正邪がいた位置に自分がいつの間にかいたのだ。逆に先程まで自分がいた位置には正邪がニタニタと笑って此方を見ていたのだ。

 

蓮 「おのれ正邪ぁぁぁ!」

 

まんまと正邪の術中に嵌まった自分が恥ずかしくなった。すぐに神楽の分霊達を操り向かってくる弾幕を殴って打ち消させそして自分は神楽を振るい時には回避し護りに徹した。

 

正邪「見てて楽しいぜ♪姫さんよ今がチャンスだ」

 

少名「分かったよ正邪!」

 

そんな声が聞こえてくると弾幕の隙間から針妙丸は小槌を掲げて、

 

少名「小槌 小人の茨道」

 

その一言で無数の弾幕が正邪が仕掛けた姑息的な弾幕トラップに引き続き自分に襲いかかってくる。

 

正邪「ついでの土産だ受け取っておけよ」

 

そう言った正邪も腕を掲げるのを見る。針妙丸に引き続きまさか正邪も放ってくるのか。

 

正邪「逆符 イビルインザミラー」

 

その詠唱で目の前から弾幕が襲いかかってくると思いきやいきなり暗転し弾幕が消える。何処にと思っていると何と背後から正邪が放った弾幕が襲いかかってきた。

 

蓮 「こうなれば‥‥神楽は戻って」

 

神楽の分霊達を戻し胸ポケットにある式神札を構え、

 

蓮 「式符 狗神の咆哮!」

 

狗神(犬型)を召喚すると狗神は大きく息を吸い込み、

 

狗神「ワォーーーーーン!!!」

 

と、辺り一帯に響くレベルの咆哮を上げると共に向かってきていた弾幕が全て消滅し、

 

少名「耳がぁぁ!!?」

 

正邪「ぐぁぁ!!」

 

2人も突然の咆哮にスペルを破壊され更には耳を塞ぎながら咆哮に耐え悶えていた。そして自分も耳を塞ぐがさっきもこの咆哮を間近で受けたせいかもう慣れた。

 

蓮 「ありがとう狗神」

 

狗神「けっ」

 

吐き捨てるように言い消えていったその一瞬で気がつく。狗神の顔が赤くなっているのに気がついたのだ。どうやら何時もの悪態はその返しで照れ臭いみたいだ。

 

蓮 「もう少し素直になったら良いのに‥‥」

 

微笑ましく思うが今は後だ。この隙に神楽を鞘に納め構え一呼吸をし怯んでいる正邪へと近づき、

 

蓮 「抜刀 無神二閃【瞬】」

 

抜刀し軌跡が残る一閃による斬撃そして自分の霊力がのった神楽による一太刀は斬撃波を生む。

 

ピチューーン!ピチューーン!

 

正邪「ガハッ!まだまだ!」

 

一閃と斬撃波の2回の被弾音が鳴り響くがどうやらまだ身代わり地蔵の力が効いているのか正邪に傷ひとつつかない。だがこのスペルはそんなんで終わる代物じゃない。このスペルは二閃つまり後1回、攻撃が残っている。正邪の瞬きをするタイミングを見計らい一閃で振った神楽を逆手に持ち変え再度の斬り返しを放つ。 

 

ピチューーン!ピチューーン!

 

また一閃と斬撃波との2回の被弾音が鳴り響いた。

 

正邪「がぁ!!?」

 

少名「よくも正邪を!!」

 

スタンから回復した針妙丸は小槌で殴りかかってくるがすぐに後ろへと回避し避ける。

 

正邪「野郎が‥‥」

 

少名「大丈夫?」

 

正邪「あぁまだ身代わり地蔵が……‥」

 

と、正邪が言ったその時だ。

 

バキンッ!!

 

何かが壊れる音がした。正邪はポケットに入っている身代わり地蔵を見ると顔を青くした。何故なら身代わり地蔵は粉々になっていたからだ。どうやら5回の攻撃で耐えれず壊れたみたいだ。

 

蓮 「これで後はないですよ?」

 

正邪「っ‥‥調子にのるなよ姫さんよ私にもっと力を

   寄越せ!」

 

少名「分かった行くよ正邪!もっともっ~と大きく

   なれ!」

 

小槌を使ったと同時に正邪の体が更に発光しだす。だがそれと同時に針妙丸は何故かは分からないが徐々に小さくなっていっていた。正邪から見ても一目瞭然で分かる筈なのに正邪は止めようとはしない。まさな正邪はこの事を知っていてわざと教えていないのか。

 

蓮 「君それ以上それを使ったらダメだ!」

 

正邪「もう遅いぜっ!!!」

 

更に密度や量が増した弾幕が無慈悲にも襲いかかってきた。すぐさま神楽を振るい弾幕を斬り打ち消すのだが、

 

正邪「良いぜ‥‥良いぜ!これが力だぁぁ!!」

 

少名「手助けするよ正邪!」

 

そう言うと2人はほぼ同じタイミングでスペルを唱えだした。

 

正邪「逆弓 天壌無窮の詔勅」

 

少名「小槌 もっと大きくなあれ」

 

スペルを唱えると共に大きさの異なる弾幕が目の前に展開され更に背後からは無数の矢が自分に目掛けて飛んでくる。これは流石にまずいためすぐにスペルを唱える、ら

 

蓮 「陰陽 結界陣」

 

結界を張り巡らし向かってくる攻撃を防いでいく。だが弾幕を防ぎながら観察しているとどんどん針妙丸の大きさは小さくなっていってる。

 

蓮 「あのままいったら‥‥」

 

あのまま行けば恐らくは存在が認識できぬぐらい小さくなってしまうのでは。やはりあの子は分からないのだろう。正邪に利用されているという事が。これの何が弱者の革命だ‥何が力だ‥下らなすぎて面白くもないし反吐が出る。

 

正邪「アハハほらっ反転!」

 

自分は正邪の能力でいつの間にか結界の外に放り出された。そして無慈悲にも展開された弾幕の波が迫り来る。

 

正邪「あばよ葛ノ葉蓮」

 

蓮 「そうですね‥‥なら終わらせましょうか」

 

だがもうガードはしないここからは捨て身の構えで行くのみだ。

 

蓮 「金狐化!!」

 

自身の霊力を解放し金狐へと変化させる。

 

少名「何!何が起きたの!そっその姿は一体!?」

 

正邪「なっまだお前は強くなるのか!」

 

蓮 「鬼人正邪お前がしたことは例え神が許そうが

   仏が許そうが仙人が許そうが‥‥僕は許す気は

   ないからな?」

 

神楽を鞘に納め呼吸を整え正邪が瞬きする瞬間を見計らい一気に距離を詰め寄る。

 

正邪「はっ速い!」

 

蓮 「さっきは4回攻撃に耐えた訳だけどその倍の

   斬撃はどこまで耐えれますかね?」

 

正邪「なっ何を‥‥」

 

神楽を抜刀すると同時に、

 

蓮 「抜刀 金狐の奇技」

 

スペルを唱え抜刀し軌跡が残る速度で一閃しそこから残影が残る程の速度で何度も斬りつける。

 

正邪「っ!ぐぅがぁぁぁ!!」

 

ピチューーン!ピチューーン!ピチューーン!

 

被弾音が何回も鳴り響く。この攻撃を防ごうにも防いだものは残影ですり抜けていくため防ぐのは不可能に近い。恐らくこの技を真っ向から防げたのは今の所、知り限りで理久兎だけだ。

 

少名「このっ正邪を苛めるなぁ!!」

 

針妙丸は腰に指す大きな針を手に取り上段の構えをして此方に向かってくる。だがそんな単調な攻撃ならばタイミングを見計らう事など容易い。

 

蓮 「甘い!」

 

腰に指す鞘で攻撃をブロックしそして、

 

蓮 「式符 鈴蘭の反撃【減】」

 

鈴蘭「加減の蹴り!」

 

胸ポケットの式神札から鈴蘭が針妙丸の背後に現れると普段よりも軽めの蹴りが針妙丸のお尻にヒットする。

 

少名「キャフン!?」

 

ピチューーン!

 

被弾音が鳴り響くと針妙丸を担ぎ上げる。

 

蓮 「鈴蘭その子を城まで避難させて」

 

鈴蘭「分かったよ」

 

そう言い鈴蘭は針妙丸を担ぎながら城へと向かっていった。

 

蓮 「さてと‥‥」

 

ボロボロとなった正邪を見ると正邪は瀕死になっているのか息を切らしながら肩を押さえながらも自分を睨んでいた。因みに一応は弾幕ごっこのため殺さぬように神楽が自然にプロテクトを掛けかつ自分も峰打ちで斬ったため生きている筈だ。

 

正邪「クソっクソっ!私の計画をよくも!」

 

蓮 「言いたいことはそれだけか?人や物を散々と

   利用したその行いを今一度反省しろ!!」

 

神楽を構えそして上段で構え一気に距離を詰める。そして、

 

蓮 「天誅!」

 

正邪「ちっちきしょう!!」

 

ピチューーン!

 

最後に大きな被弾音が鳴り響くと共に正邪は地面へと落ちていった。

 

蓮 「‥‥つまらぬものを斬った」

 

鞘に神楽を納めそう呟き鈴蘭が向かった城へと急ぐのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「おいおいあの奇技だったか?を傷を受けず
   に防ぐとか無理すぎるだろ」

怠惰「だからこそあの技が来たら逃げるしかない
   のさ唯一あの技を止めたのはキチ神様こと
   理久兎だけだよ?」

狗神「あっあのキチ神は‥‥色々と可笑しすぎる」

怠惰「まぁ理久兎だからね」

狗神「やれやれ」

怠惰「あっそうそう明日の投稿をしたらまたあっ
   ちを投稿するつもりなのでよろしくね」

狗神「そうなのか?」

怠惰「うんそうだよ♪」

狗神「そうかまぁそんな訳だからよろしくな」

怠惰「えぇ♪さて時間も時間だし今回はここまで」
 
狗神「また次回もよろしくな」

怠惰「それじゃ読者様」

狗神「じゃ‥‥」

? 「じゃぁねぇ~♪」

狗神「なっ!?」


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第346話 襲来 博麗霊夢

こんばんは読者様、東方キャラのカードスリーブを買おうと思いネットを見たらその金額に度肝を抜いた怠惰のクソ悪魔です。1000円って‥‥ごちうさの千夜ちゃんが300円だったのに‥‥流石は東方‥‥さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


正邪に天誅を与えた自分はすぐに城へと行くと天守閣の階段を登ると鈴蘭とその横には先程よりも遥かに小さくなっている針妙丸を見つける。

 

蓮 「鈴蘭」

 

鈴蘭「蓮くんどうしようこの子さっきよりも身長が

   縮んじゃって」

 

さっきまでは自分の膝の丈はあっただろう身長は今では自分の手のひらサイズまでダウンしていた。だが彼女が小さくなったと同時に先程まで猛威を振るった小槌からは力をあまり感じなくなっていた。

 

蓮 「‥小槌に小人……まさかこの子あの一寸法師と

   関係があるのかな」

 

鈴蘭「一寸法師ってあの一寸法師?」

 

へぇ鈴蘭も知っているんだ。でもよくよく考えてみれば平安とかの時代から晴明さんを支えているんだ知ってても当然か。

 

蓮 「知ってるの?」

 

鈴蘭「そりゃ長生きしてるからね確か一寸法師って

   唯一、鬼に戦いを挑んだ小人族だよね?」

 

蓮 「‥‥僕の知ってる話とも大体は合ってるから間

   違ってはいないと思うよ?」

 

鈴蘭「大体?」

 

蓮 「うん

 

大まかな話は小さな一寸法師は貴族に使えそこの娘に思いを寄せるが自分よりも遥かに身の丈のある鬼に拉致されそうになった所を針の剣で立ち向かって鬼を撃退し鬼が逃げる際に落とした小槌で自分の身の丈を普通の人間サイズまで大きくした事で晴れてその娘と婚約して末永く幸せに過ごした‥‥的な感じだった筈だ。だがお婆ちゃんが話した内容にはまだ確か続きがあったような気もするが、

 

蓮 「でも懐かしいなぁ小さい頃お婆ちゃんによく

   読み聞かせてもらったな♪」

 

あの頃が懐かしいな。童話で聞いた輝夜姫や一寸法師はたまた一族に伝わる百鬼夜行記だったりを読み聞かせて貰ってはいたがその人物達と出会えるとは思ってもみなかったから本当に不思議な巡り合わせだ。

 

鈴蘭「そういえば蓮くんってお婆ちゃん子だったん

   だよね?」

 

蓮 「そうだよ物心がつく前に両親共に他界してい

   たみたいだから物心がついた時には常にお婆

   ちゃんが親だったよね」

 

鈴蘭「へぇ~」

 

だがその祖母も亡くなってしまって1人ボッチになってそしてその後に唯一無二の親友とも別れてしまってと散々だったがそれでも今は霊夢や魔理沙それに狗神や鈴蘭に神楽や理久兎などその他にも色々な人妖や神と友人になれたから寂しくもなくなった。

 

蓮 「本当にここに来てそしてここに残って良かっ

   たよ」

 

と、呟いていると手のひらサイズまで縮んだ針妙丸は少し唸り目を動かしだす。

 

鈴蘭「あっ起きそうだねとりあえず私は帰るよ」

 

蓮 「別に残ってても良いんだよ?」

 

鈴蘭「大丈夫♪それに蓮くんの消費も激しくなるか

   らね♪それじゃまた呼んでね♪」

 

そう言い鈴蘭は消えていった。そして消えると共に針妙丸は体を起こし目を擦りながら辺りをキョロキョロと見渡す。

 

少名「ここは針輝城?」

 

蓮 「目は覚めた?」

 

少名「えっ?‥‥はっ!!」

 

隣に置いてあった小槌と針を手に取り後ずさり壁に背中をつける。

 

少名「おっお前!正邪はどうした!それに何でお前

   が大きく‥‥はっ!さては小槌の力を使ったん

   だな!えぇい!小さくなれ!」

 

と、小槌を振るうがあの時の正邪に起こったような変化は何も起こらない。

 

少名「小さくなれ!小さくなれってば!」

 

何度も何度も小槌を振るうが何も起こらずじまいだ。その光景に呆れながら近づく。

 

少名「くっ来るなぁ!!」

 

片手に小槌と針を持ちぶんぶん振り回して抵抗してくるがお構い無く突き進みそして後、数歩で捕まえれる位置まで来ると、

 

蓮 「すぅ~はぁ‥‥」

 

大きく息を吸い込みそしてギロリと睨んで、

 

蓮 「愚か者がぁぁ!!!」

 

少名「ひっ!!?」

 

1回の怒声で悪あがきをしていた針妙丸は動きを止めて自分を見上げる。

 

少名「だっ誰が愚か者だっ‥‥」

 

蓮 「君だよ君!」

 

少名「私は愚か者なんかじゃ!」

 

愚か者じゃないだとそれを聞き更にぶちギレそうになるが怒りを抑え真っ直ぐ針妙丸を見る。

 

蓮 「愚か者だ充分にね君は正邪に弱き者の革命と

   か言われて協力したんだろうけど実際は違う

   正邪は端から君を利用して幻想郷を支配する

   つもりだったんだ!」

 

少名「嘘だ!だって正邪は言ったんだ幻想郷の妖怪

   達によって私のご先祖様達の小人族は虐げら

   れてきたってだから私は!」

 

小人族‥‥確か何処かでそうだお婆ちゃんが昔に読んでくれた一寸法師の続きを思い出した。これが本当だとしたらやっぱり嘘を吹き込まれてる。なら彼女からしたらショックは大きいかもしれないが本当の現実を話すか。

 

蓮 「色々と吹き込まれていたから知らないとは思

   うけど実際は違うよ‥‥君のその出で立ちとか

   らしてもしかて一寸法師だよね?」

 

少名「その通り私のご先祖様はその一寸法師その人

   だよ」

 

正解か。ならやっぱりこの話は本当なのかもしれないな。針妙丸と高さが少しでも同じになるように屈み、

 

蓮 「よく聞いて針妙丸さんこれは恐らく君のご先

   祖様に何が起こったのかの本当の話になると

   思うから」

 

少名「えっ貴方がそんなの知ってるわけが」

 

蓮 「ううんこれは僕が今も尊敬してる人から聞い

   たお話だよ‥‥小槌を手に入れた初代は願いを

   叶えた訳だけどその後はどうしたと思う?」

 

少名「えっ‥‥考えたことないよ」

 

蓮 「恐らく初代一寸法師は小槌を封印するつもり

   だっんだと思う」

 

初代つまる所の一寸法師が手に入れた小槌は代々から受け継がれ謂わば家宝物であるがそれと共に初代が託したであろうその思い、それは小槌を封印するという思いだと思った。恐らく初代一寸法師は自身の願いを叶えたと共に悟ったのだろう。これは存在してはならない物であると。

 

少名「なっ何でまた!」

 

蓮 「恐らく初代一寸法師はその小槌に眠る力は危

   険と判断したのかもねそして初代から次の代

   また次の代とその小槌は門外不出とされた‥‥

   けどある時に事件が起きた」

 

少名「事件?」

 

蓮 「そう代々から受け継がれた家宝の恐怖そして

   初代の思いは代を重ねていくと共に忘れさら

   ていったんだついには君の先祖はその小槌で

   自分の欲を叶え出した」

 

少名「えっ」

 

蓮 「欲しいものを全て手に入れ最終的に全てを支

   配しようしたけれどその時に小槌の力はなく

   なったと同時に小槌が願いを叶えた時その願

   いによりけりで代償を伴う事になる結果、君

   たちの欲に溺れたご先祖様達は代償として異

   次元へと幽閉されたそうして君達の先祖はそ

   の先からはひっそりと暮らし小槌の存在を半

   永久的に忘れさせる決心を持ったそれが僕が

   聞いた話の内容だよ」

 

そしてこの物語から学ぶべき事は『何でも欲しいものを願いそして楽して手に入れようとはせずそれに見合う努力をして手に入れる強欲になりすぎず謙虚になること』それらをこの物語から学んだことだ。

 

少名「そっそんな‥‥それじゃ虐げられてきたのも嘘

   になるの?」

 

蓮 「言った通り虐げられてきたんじゃない存在を

   忘れられていったんだよ‥‥」

 

少名「待ってなら正邪はこの事を初めから知ってい

   たの!」

 

蓮 「そこまでは分からない‥‥けれどさっきの戦い

   の中で正邪に力を与えていた際に君の体は速

   いスピードでどんどん縮んでいるのをこの目

   で見たんだそれは正邪も見ている筈だだから

   初めからは知らなくてもそれを知っていたの

   は間違いない筈だよ多分だけど正邪は君が小

   槌を唯一使える存在だから近づいたのかもし

   れないね‥‥」

 

段々と顔を青くし目に涙を浮かべていく。現実を受け止めたくないのだろうが残念な事にこれが現実だ。

 

少名「‥……貴方が大きくなった訳じゃなくて私が小

   槌に代償があることを知らずに使い続けたが

   ために小さくなってそしてご先祖様が犯した

   過ちをまたしてしまう所だったて事‥‥」

 

ショックが大きかったのか針妙丸は針と小槌を落とし膝をつき天井を見上げる。

 

少名「君の言う通り私は愚かだ愚かすぎたんだ‥‥」

 

間違った事を知らずにやらされてしかも代償として体が小さくなってと不幸になっている針妙丸を見ていると不憫で仕方ない。

 

少名「友達が出来た時に喜んだけど私は端から利用

   されていて正邪からしたら友達じゃなく道具

   みたく利用されたなんて‥‥グスッこんなの酷

   よあんまりだよ‥‥私に友達なんていな‥‥」

 

蓮 「それは違うよ♪」

 

泣きそうになってる針妙丸の涙を優しく小指で拭き取りニコリと笑う。

 

蓮 「正邪は確かに君を利用したけれどそんな関係

   からだって親友とは言わずとも不思議な形で

   繋がるんだと僕は思うよ♪それに友達がいな

   いって言ったけどそれも違うよだって目の前

   にいるじゃない♪」

 

少名「えっそれって‥‥」

 

蓮 「針妙丸さんよければ友達になって下さい♪」

 

人差し指を差し出し微笑みながら言うと針妙丸は驚いた顔をすると涙を流しながら人差し指を小さな両手で握る。

 

少名「こっこんな私で良い‥‥なら♪」

 

蓮 「よろしくお願いします♪」

 

そうして自分は針妙丸と友達になった。そして目に浮かべた涙を再び優しく小指で拭き取る。

 

少名「ありがとう‥‥えっと」

 

蓮 「蓮‥‥葛ノ葉 蓮だよ♪」

 

少名「蓮さんありがとう♪」

 

蓮 「どう致しまし‥‥っ!?

 

突然、近くから物凄い殺気を感じた。何だこの背筋が凍るような空気はいったいどこから。すると薄暗い廊下から誰かが歩いてくる。

 

蓮 「えっ‥‥えっ!!?」

 

それは肩と脇が出ている少し大胆な赤い巫女服に頭には特徴的なリボンで髪を結びそして手には禍々しい黒い光を放つお払い棒を構えた少女それは自分が探しいていた者だ。

 

霊夢「れ~ん~♪何いちゃついてるのかしら♪」

 

それは自分の恋人であり今でも思いを寄せる霊夢が殺気を放ちながら現れたのだった。




怠惰「てな訳で今回はここまで」

狗神「っておいお前」

鈴蘭「ただいま~ってえっ!?」

神楽「やっほ~♪」

狗神「神楽!おいお前もう」

神楽「バリバリ元気♪」

鈴蘭「いっ何時もの神楽ちゃんじゃない」

怠惰「まぁこの異変の間は仕方ないね」

神楽「ていうか何そんな辛気くさくなってんの?」

怠惰「いやだってねぇ‥‥君の立ち位置がそのもう
   ない的な?」

神楽「ふぇ!?」

狗神「お前は何ちゃっかり嘘ついてんだよ?」

怠惰「あっバレた?」

鈴蘭「まったく酷い嘘を言うよね神楽ちゃんの帰
   る場所はあ‥‥神楽ちゃん?」

神楽 (゚д゚||||||)

鈴蘭「神楽ちゃん起きて!!」

狗神「だっ駄目だショックが大すぎて気絶してや
   がる‥‥おい怠惰」

怠惰「ハハハ‥‥アメリカンジョークのつもりだった
   けどとんだブラックジョークになったね後で
   謝罪しておくよ」

狗神「たく‥‥てか時間が」

怠惰「あぁそれじゃそろそろ終わろうかそれと次回
   からあっちを投稿するからよろしくね」

狗神「あぁよろしくなそんじゃまた投稿したらよろ
   しくな」

鈴蘭「それじゃバイバイ♪」


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第347話 集結 狂変した異変解決者達

こんばんは読者様そして投稿が遅れて申し訳ありません。怠惰のクソ悪魔です。色々とリアルが多忙で遅れてしまいました。さてでは日を少し跨ぎましたが本編へどうぞ。


何故かは分からないが殺気を放つ霊夢に自分は息を飲む。あれ何もしてないのに何故そこまで怒ってらっしゃるのだろうか。

 

霊夢「蓮♪私がいるくせして他の女を落とそうとは

   良い度胸してるわね♪」

 

蓮 「えっえぇ!?」

 

何故そうなった。落としてもいないし寧ろ霊夢が思っている程、淫靡(いんび)ではなく健全な仲というかそんな仲になったばかりだ。

 

少名「蓮さんあれって誰?」

 

蓮 「えっえぇと‥‥あの子は博麗霊夢って言って博

   麗巫女っていう妖怪達を倒し人々を救ういわ

   ば幻想郷の秩序を守る人間だよ‥‥それと僕の

   恋仲の関係って言えば良いのかな?」

 

少名「へぇ‥‥えっえぇ~!!?」

 

やっぱり驚くよな。こんな冴えないような男にこんな子とお付き合いしてるとなると驚いて当然だ。

 

少名「あっあんな般若みたいな形相な人と恋仲って

   蓮さんって虎穴に入る勇者か何かなの?」

 

おぉっと凄く考えていた事とズレた事を言ってきたな。確かに今の霊夢は一言で表すなら鬼だったり般若が正しいだろう。だけど正常な時は凄い乙女だぞ。というか今の一言で霊夢の額にシワが寄った。

 

蓮 「針妙丸さん謝って!本当に謝った方が良いか

   ら!?」

 

少名「えっ何に?」

 

霊夢「へぇ~そうなのそうなんだ~♪般若みたいか

   とりあえず蓮にそこの小人は私に退治された

   いみたいって事はよく分かったわ♪」

 

黒い光を放つお払い棒を構える。そうか何故、気づかなかったのだろうか咲夜や魔理沙だってそうだったのに。霊夢もまたこの異変の影響で可笑しくなっているんだ。

 

霊夢「とりあえず大人しく退治されなさい!」

 

袖からお札を出し投擲してくる。神楽を抜刀し投げてきたお札を全て弾き飛ばす。そして地面にいる針妙丸を掴むと共に小槌と針も一緒に掴んだため手に針が刺さって痛いが我慢だ。

 

蓮 「針妙丸さんすみませんが少し耐えていて下さ

   い!」

 

少名「ふぇっ!!?」

 

近くにある窓に向かって体で体当たりし壊し外へと逃げる。

 

蓮 「ふぅ‥‥すみませんね針妙丸さん」

 

掴むのを止め手を広げると針妙丸は共に掴んだ針を腰に差しと小槌を懐にしまう。

 

少名「ううん‥‥それよりも確か博麗の巫女って妖怪

   達を倒して人間を守るんでしょ?なのに何で

   蓮さんに」

 

蓮 「多分‥‥っ!話は後です掴まっていて下さい」

 

針妙丸を肩に乗せると自分が出てきた所から霊夢が出てくる。

 

霊夢「逃げるとは良い度胸してるじゃない」

 

禍々しく光るお払い棒の先を自分へと向けてくる。

 

蓮 「‥‥やるしかないか」

 

とりあえず手荒になってはしまうが霊夢を落ち着けるためにもあのお払い棒を没収して落ち着けないといけないため仕方なく神楽を鞘に戻し構える。

 

蓮 「針妙丸さんしっかり掴まっていて下さい激し

   く動くことになりそうなので」

 

少名「うっうん!」

 

肩からよじ登り頭に移動し髪の毛を掴む。

 

霊夢「……‥一応は聞いておくわあんた達は一体どん

   な関係なのよ?」

 

蓮 「どんなって‥‥普通に」

 

少名「そんなの友達に決まってるでしょ!」

 

霊夢「友達ねぇ‥‥この淫獣が!」

 

何処にキレる要素があるのかは分からないが霊夢は無数に弾幕を展開し攻撃を仕掛けてきた。

 

蓮 「酷い当て付けを見たよ!?」

 

だがそんな弾幕を神楽の抜刀による一閃で一気に打ち消しそのまま移動する。

 

霊夢「逃がすか!!」

 

今度は霊夢の投擲武器の1つの長い針を取り出し頭に向かって投擲してくる。

 

蓮 「何の!」

 

金色の軌跡が残る速度で神楽を連続して振るい針を弾き飛ばす。

 

少名「蓮さんの視点は改めて見ると凄いね!」

 

蓮 「それはどう‥‥もぉぉ!!?」

 

少名「うわっ!!?」

 

いつの間に移動したのか霊夢がお払い棒で自分の顔に向かって突いてきたためギリギリ当たる所で頭を後ろに倒して回避する。そして倒した勢いを利用しバク宙から繰り出されるムーンサルトキックで反撃するが霊夢は横に回避した。

 

霊夢「やるじゃない蓮」

 

蓮 「こっちもなりの修行は積んでるからねそれと

   言っておくけど僕は霊夢一筋だからね?」

 

霊夢「なっそっそんなの知ってるわよこのバカ!」

 

バカ発言からの御札から針はたまた無数の光弾と激しい攻撃を仕掛けてくるしかし何故に攻撃しかも乱雑に見えて的確に頭に向かって攻撃をしてくるのだろうか。

 

霊夢「というか避けないでくれない?それに貴方は

   異変を解決する側でしょ!何でその子を守る

   のかしら!」

 

蓮 「それならさっきフルボッコにしたよ!それと

   この子はただ単に利用されていたんだ!」

 

霊夢「…‥‥」

 

それを聞くと霊夢は攻撃の手を止める。また不意に攻撃してくられると厄介なため神楽を鞘に納めすぐに抜けるように心構えをする。

 

霊夢「本当なのよねそれは?」

 

蓮 「それはもう!」

 

実際の所で本当の話なのだから否定する要素がない。

 

霊夢「ふ~ん‥‥利用されていたその子を救助したっ

   て事よね?」

 

少名「うん蓮さんの言ってることは正しいよ」

 

蓮 「そうそう」

 

これならすぐに誤解が解けそうでホッとする。

 

霊夢「それで弱っているその子に近づいて淫らな事

   をしようとした訳ね?」

 

蓮 「そう……‥って違う!!?」

 

霊夢「やっぱりそうじゃないこの性欲だらけの淫獣

   何が私一筋よこの浮気者!!」

 

ホッとしている最中でそんな質問を途中で挟んでくるのは反則だろ。激怒した霊夢はまた弾幕の嵐で攻撃してくる。すぐさま神楽を再び抜刀し向かってくる弾幕を打ち消し迎撃していく。

 

少名「れっ蓮さんまさか本当に‥‥…」

 

蓮 「なわけないでしょ!?」

 

実際に自分は霊夢一筋だ。それは何があっても変わららないだろう。やっぱり手荒だけどここは弾幕ごっこで戦うしかないか。中段の構えで神楽を構えようとしたその時だ。

 

少名「うん?‥‥はっ!蓮さん上!!」

 

蓮 「えっなぁっ!!?」

 

突然、自分のいる真上から巨大な何かが落ちてきた。針妙丸が教えてくれなかったらすぐに回避は出来なかっただろう。

 

蓮 「助かったよ」

 

少名「うんって!前!」

 

前を見ると霊夢が拳を大きく構えて殴りかかってきた。すぐに回避をしようとしたが今度は突然、四方八方から無数のナイフが自分と霊夢に向かって飛んできた。

 

蓮 「っ!」

 

霊夢「邪魔よ!!」

 

自分は神楽を振るい霊夢は殴るのを止めてお払い棒で払い退けナイフを弾く。さっきから何なんだと思っていると、

 

? 「おぉ~おぉ~面白い事をしてんじゃないか」

 

? 「私たちも混ぜてくださいよ♪」

 

聞いたことのある声が聞こえると空から箒に立ち乗りする魔理沙が降りてくる。更にはいきなり魔理沙の隣に咲夜が現れる。

 

霊夢「あんた達が今した事がどういう事か分かって

   いるのよね魔理沙それに咲夜?」

 

霧雨「言っておくが私もこいつに用があるんでな」

 

咲夜「奇遇ね私もなのよ♪」

 

何故か2人は自分を見てくる。恐らく昨日の勝負の決着をつけたいのだろう。

 

霊夢「生憎な話で取り込み中よ邪魔するなら撲殺

   するわよ?」

 

霧雨「ハハハ霊夢の癖に生意気だな♪炙るぞ?」

 

咲夜「魔理沙そういう貴女の口もこれで切り裂き

   ましょうか?」

 

敢えて言いたい。この3人の言ってることがとてつもなく物騒であると、どうしてこうなった。

 

少名「この人達って元から」

 

蓮 「違うよ恐らく君の小槌から漏れだした力の

   影響で狂暴になってるんだと思う」

 

少名「えっそうなの!?」

 

と、話していると3人の会話はどんどん激化していく。

 

霧雨「ならこうしようぜ!先に蓮をぶちのめした

   方が一番だ!」

 

霊夢「良いわよそれで!」

 

咲夜「異論はないわ」

 

あれれおっかしいなぁ3人が急に自分を見て笑ってきた。あっこれ敵の敵は味方って言葉通りの展開だぞ。

 

霊夢「蓮♪貴方は黙って私にぶったおされてくれる

   わよね?」

 

霧雨「私のこのミニ八卦炉の餌食だよな♪」

 

咲夜「無論でこの剣ですよね♪」

 

どの選択も嫌だな。まぁ強制されたらそれは霊夢の方だとは思うけどここは自分が考えた4つ目の選択肢を選ぶ。

 

蓮 「はぁ‥‥全部お断りして4つ目の選択肢の3人

   を倒すを選びますよ!」

 

霊夢「上等よ!」

 

霧雨「炙ってやるぜ!!」

 

咲夜「この剣のサビになりなさい!」

 

そうしてこの異変最後であろう勝負が幕を開けたのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまで」

神楽「アハハ‥‥私の出番って………」

鈴蘭「怠惰くん?」

怠惰「はいはい悪かったから出番というかまだ
   居場所はあるからな?」

神楽「‥‥れてやります」

狗神「はぁ?」

神楽「グレてやりますよ!!どうせ私の出番がない
   なら怠惰さんを倒して空いた枠を私が貰いま
   す!!

怠惰「えっちょっどわぁ~ー!?」

狗神「投稿開始してこれかよ」

鈴蘭「やれやれだね‥‥まだ小槌の毒が抜けないのか
   な?」

狗神「だろうな‥‥とりあえず彼奴等があんなだし今
   回はここで締めるぞ」

鈴蘭「はいなまた次回もよろしくね♪」

狗神「そんじゃまたな」

神楽「覚悟!!」

怠惰「マジで得物を向けるなぁ!?」


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第348話 対決 4人の異変解決者

こんばんは読者様、ついにSwitchを買ってしまった怠惰のクソ悪魔です。しかしカセットが高くて買えませんでした。1ヶ月後にでるルーンファクトリーまで待つか何かを買うか悩みますね。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


朝方だった時間はもう既に真昼を過ぎた空の上では、

 

霧雨「ひゃっほ~!」

 

咲夜「このっ!!」

 

霊夢「せいやぁ!!」

 

3人を相手に弾幕ごっこが始まっていた。

 

蓮 「ふぅ‥‥ふんっ!!」

 

神楽を抜刀し向かってくる弾を消しその後に続く弾は軌跡が残る速度で神楽を振るい弾を消していく。

 

少名「蓮さん右!!」

 

蓮 「っ!」

 

針妙丸に言われ向くといつの間にか咲夜が移動し右から攻撃を仕掛けてきた。左手で鞘を逆手に握り締め腰から抜くと咲夜に向かって振るうが咲夜の剣とつばぜり合いになる。

 

咲夜「やりますね!」

 

蓮 「それほどで‥‥」

 

霧雨「ふっとべ!!」

 

今度は魔理沙が無数のロケットを飛ばしてくる。すぐさま咲夜を弾き飛ばし神楽と鞘による即席二刀流で弾き飛ばし魔理沙へとロケットを返す。

 

霧雨「どわぁ!!」

 

跳ね返したロケットは魔理沙へと向かっていくが飛行技術で見事に回避された。

 

少名「蓮さん凄い技前!」

 

こんなのなら今の自分からしたら造作もない。だってこっちは天魔様に本物の鉛玉を相手に修行させられたんだから。

 

蓮 「ありがとうぉぉぉぉ!!?」

 

今度は無数の光弾が襲いかかってくる。

 

霊夢「この浮気者!!」

 

蓮 「だから浮気なんてしてないってば!?」

 

本当の実際問題で浮気なんて微塵もしてないのだから参ってしまう。というかさっきからそうだがどうも針妙丸と話していると怒っているような気がする。これってまさか、

 

蓮 「霊夢まさかだけど」

 

霊夢「なっ何よ」

 

蓮 「嫉妬?」

 

霊夢「はっはぁ!!?ばっバカじゃないのこの唐変

   木!!」

 

まんま図星過ぎて隠すきないよね。恐らく針妙丸と話をしているだけでこれとは。まぁ霊夢からしたら見ず知らずの針妙丸と話しているのを見たら面白くはないのかもしれない。

 

少名「なんでまた嫉妬なんて」

 

霊夢「うるさいって言ってるわよね!!」

 

乱雑されて放たれる光弾による攻撃からいきなりお払い棒を主体とした近距離戦闘に変えインファイトを仕掛けてくる。

 

蓮 「っ!」

 

すぐさま神楽を振るい防ぐと何度も連続してお払い棒を振るってくる。それに対して自分も神楽を振るいガードする。

 

霊夢「やっぱり近接は貴方の方が強いみたいね」

 

蓮 「それはもう鍛えてますからね!」

 

神楽を横凪ぎに振るうが霊夢は後ろへと回避する。だがその瞬間、自分と霊夢を囲い混むかのようにナイフが飛び交い出す。

 

蓮 「このっ!」

 

霊夢「本当に邪魔ね!」

 

互いに背中を合わせ霊夢と共にナイフを弾き飛ばす。更には高スピードで何かが自分達に向かって突っ込んでくる。

 

霊夢「あぁもう本当に!」

 

蓮 「邪魔だ!!」

 

お払い棒と神楽がその高スピードで迫り来るものに向かって振るうと、

 

霧雨「どわぁ!!?」

 

スピードが一気に緩まり垂直に下へと向かっていくがその時に全貌が見えたそれは魔理沙だった。どうやら箒に股がって突撃してきたみたいだが自分はともかく霊夢にまで反撃されるとは思わなかったのか魔理沙は慌てて避けた。

 

霊夢「隙あり!」

 

だが今回は霊夢と自分は敵同士であるため自分の隙を見計らってお払い棒で攻撃をしてくるが、

 

蓮 「隙なんてない!」

 

鞘で禍々しい光を放つお払い棒を防ぐ。

 

少名「凄い!」

 

霊夢「あんたさっきからうるさいわよ!」

 

蓮 「霊夢‥‥八つ当たりはよくないよ」

 

霊夢「してないから!!」

 

もうこれだよ実際に八つ当たりしてるから言っているというのに。だがそんな事を言っていると魔理沙と咲夜が自分達を囲い込んでくる。

 

霊夢「ちょっとまだ私達の邪魔をする気なの?」

 

咲夜「いったでしょう私は蓮さんに用があるって霊

   夢、貴方がそれを邪魔してるだけでしょう‥‥

   まぁ魔理沙もだけど」

 

霧雨「うるせいやい!」

 

そう言うと2人はナイフや無数の光弾を放ってくる。また霊夢と共に一時休戦し弾幕を止めるかと考えるが、

 

霊夢「ならその前にこの浮気者を叩く!」

 

蓮 「うぇ!?」

 

お払い棒による無慈悲な攻撃が襲いかかる。だが負けじと神楽で防ぎそして放たれた弾幕を避けつつも何度もぶつかり合う。これは普段のタッグバトルのような弾幕ごっこなら互いに協力をしあうのが妥当なのだが今回の弾幕ごっこはいわば全員が敵であると共に目的は自分という今までにない弾幕ごっこだ。

 

霧雨「クソっ!霊夢はともかく蓮にまで当たらねぇ

   とは!」

 

咲夜「貴女がのろまだからでしょ?」

 

霧雨「何を!!」

 

咲夜と魔理沙は言い合いをしだすと互いに弾幕を放ち始める。

 

蓮 「うわぁ」

 

少名「なっ仲間割れしだしたよ‥‥」

 

今の彼女達は仲間という訳ではない気がする。

 

霊夢「あんたの相手は私よ!!」

 

蓮 「うぉっと!」

 

霊夢のお払い棒が来るが何とか回避し神楽を構える。これを一言で分かりやすく言い表すなら泥沼状態が一番しっくり来る言葉だろう。

 

咲夜「いっそサボテンにでもなりなさい!」

 

霧雨「ならお前は丸焦げになりやがれ!」

 

あっちでもこっちでも戦闘が激しくなっていく。そして霊夢の攻撃を受け流し続けていると、

 

霊夢「そろそろ本気でやるわよ!!」

 

と、言うとお払い棒を構え、

 

霊夢「妖器 無慈悲なお祓い棒」

 

その一言と共にありえない事に霊夢のお祓い棒がとんでもないぐらいに巨大化し紅魔館の飾り甲冑が持っていた確かグレートソードだったか?よりも遥かに大きくなった。

 

霊夢「でりゃぁぁぁ!!」

 

抱え込むかのように持ちその大きさに見合わない速度で振るってくる。

 

蓮 「神楽っ!」

 

分霊「ぐぉぉぉ!」

 

分霊「がぁぁぁぁ!」

 

神楽を構え2体の鬼達を出現させ押さえるのだが2体の分霊達はその一振りに押され出す。すぐに下へと避難すると2体の分霊達は弾き飛ばされ消滅する。

 

霊夢「逃げるなぁ!」

 

長いお祓い棒を力任せに振るいながら攻撃をしてくる。

 

蓮 「っ!」

 

動きは早いのだが単調な動きが目立つためか当たるギリギリで何とか回避していく。だがそれが勘に触ったのか、

 

霊夢「チェスト!!」

 

勢いをつけて1回転からの早い横凪ぎをしてくる。すぐさま軽く浮き横凪ぎを回避したと同時に巨大化したお祓い棒に着地しそのまま神楽を構えて詰め寄る。

 

霊夢「甘い!」

 

お祓い棒を元の大きさに戻すと共に自分も跳躍し神楽を上段の構えにして、

 

蓮 「せいやっ!」

 

跳躍からの斬りつけに向かう。だが小さくしたお祓い棒を構えられ、

 

ガキンッ!

 

互いにぶつかりあう。

 

霊夢「やるじゃない」

 

蓮 「そっちこそ」

 

互いに睨み合い笑いこぼす。もしもこれで邪魔が入らない霊夢との1対1の戦いならどれだけ楽しく真剣バトルが出来ただろうか。そんな事を思っていると、

 

霧雨「てめぇらまとめて吹っ飛びやがれ!!」

 

咲夜「全員この剣の錆と消えなさい」

 

魔理沙はミニ八卦炉を咲夜は銀の剣を構える。凄く嫌な予感がしてきた。

 

蓮 「針妙丸さん掴まって!」

 

少名「うっうん!」

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「なっ!」

 

針妙丸に指示をだしそして霊夢を付きだし無数の弾幕を展開し防御体制を取ったその瞬間、

 

霧雨「妖器 ダークスパーク」

 

咲夜「妖器 銀色のアナザーディメンション」

 

展開した弾幕は消え失せそして真っ黒のレーザーは背中にギリギリで当たる所で霞める。

 

蓮 「あぶなっ!」

 

少名「蓮さん!」

 

蓮 「今度はナイフか!」

 

針妙丸がナイフが飛んでくることを教えてくれたたすぐに神楽を構え、

 

蓮 「その程度!!」

 

神楽を振るいナイフを弾く。

 

咲夜「やりますわね」

 

霧雨「ちっ後一歩の所で!」

 

2人はミニ八卦炉と銀の剣を構えて睨んでくる。神楽を構え何時でもやれるように防御の姿勢を見せたその時、

 

霊夢「霊符 夢想封印!」

 

4つの光玉が魔理沙と咲夜に向かって放たれる。下を見るとそこには突き出した霊夢がいた。

 

咲夜「このっ!」

 

霧雨「甘いぜ!!」

 

2人は光玉に気をとられ出す今がチャンスだ。神楽を鞘に納めて構え自分もスペルを唱える。

 

蓮 「妖器 凶刃神楽」

 

スペルを唱えると同時に金狐化し一気に2人へと間合いを詰める。

 

霧雨「なっ」

 

咲夜「っ!」

 

魔理沙は自慢のスピードで避けようとし咲夜は時間を止めて避けようとするが遅い。即座に神楽を抜刀し軌跡と残像が残る高速で移動しながら2人を連続で斬りつける。

 

霧雨「ぐぁ!!」

 

咲夜「くっ!」

 

そして何度か斬りつけ離れ神楽を思いっきり投げ飛ばすとこの異変で少し可笑しくなっている神楽の思念体が現れ本体である刀を握る。

 

少名「神楽先生!」

 

神楽「見ていてよね‥‥ふぅ‥‥いきますよぉ!」

 

口もとを歪め自分とほぼ同じ速度で更に2人を斬りつける。

 

神楽「そらそらそらそらそら!!」

 

咲夜「キャー~!!」

 

霧雨「ぐぁぁ!」

 

姿は変わってもなおその技前は変わらずだ。そして神楽は無双するだけして自分の元へと来る。自分は鞘を手にとり鞘の口を向けると神楽は本体を納めていき、

 

カチャン‥‥

 

鞘に本体を納めると同時に神楽の思念体はニコリと微笑むと共に消えた。その直後、

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

と、大きな被弾音が鳴り響き魔理沙と咲夜は地に落ちていった。

 

蓮 「狗神!2人を助けて!」

 

式神札を構え叫ぶと狗神(獣型)が現れ落ちていく2人を背中にのせて回収する。

 

蓮 「2人を城まで運んでくれる?」

 

狗神「あん?指図するつもりか?」

 

蓮 「ううんまだやるべき事があるから」

 

そう言い前を向くと霊夢がゆっくりと上昇しお祓い棒を構える。

 

狗神「……‥そうかいそこの小さいのお前は?」

 

少名「私は蓮さんの戦いを見ていたいからここにい

   るよ」

 

狗神「分かった小僧、早く来いよ」

 

そう言い狗神は城へと向かっていった。

 

蓮 「これで邪魔物はいない」

 

霊夢「けど蓮あんたも限界でしょ?」

 

蓮 「バレてらっしゃっる」

 

霊夢の言う通りだ。ここに来て何回か金狐化したため体力はもう限界に近い。

 

霊夢「因みに私ももうスペルは使いきっちゃったの

   よね‥‥だから蓮、互いに避けるの禁止の最後

   のラストバトルをしましょう」

 

お祓い棒を構える。つまり近接による一撃で最後の勝者を決めるわけか。

 

蓮 「良いの?それは僕の十八番で勝負するって言

   っているのと同じだよ?」

 

霊夢「無論よ‥‥それにさっき助けてくれた礼よ」

 

顔を赤くして言ってくる。ならば僕も霊夢に合わせようと思い金狐化を解く。

 

霊夢「あんたこそ良いのそれを解いちゃって?」

 

蓮 「霊夢が同じ土俵で戦うなら僕だって同じよう

   に戦うさ」

 

霊夢「そう‥‥」

 

少名「なら戦いの合図は私がするね」

 

そう言い針妙丸はふわふわと浮きながら自分達の間に入る。

 

少名「見合って見合って!」

 

お祓い棒と神楽を構え睨み合う。唾を飲み込みゴクリと音が響く。そして、

 

少名「勝負!!」

 

その一言と共に一気に空を蹴って駆ける。そして霊夢もまた同じように駆けお祓い棒を構える。そして互いに近づいたその瞬間、

 

蓮 「はぁぁぁ!!」

 

霊夢「じぇやぁぁぁ!!」

 

互いの一振りがほぼ同時に放たれそして、

 

ピチューーン!!

 

と、大きな被弾音をあげた。目に写る光景は自分の顔にあと一歩の所でお祓い棒が振られていてそして自分の神楽による一振りは見事に霊夢の腹部に峰が当たっていた。

 

霊夢「やるわね蓮」

 

蓮 「危なかったよ霊夢」

 

この勝負は自分が生き残る結果となったのだった。




怠惰「では今回はここまで」

神楽「暴れられたからスッキリ♪」

鈴蘭「うっうん神楽ちゃん本当に色々と危ない子
   になってる」

神楽「えっ?そうですか?」

怠惰「まぁこの異変中は仕方ないね多分だけど最
   後の方になって恥ずかしい黒歴史になるん
   だろうけど」

神楽「はぁ?なるわけないじゃないですか!?」

鈴蘭「かっ神楽ちゃん言葉遣い!?」

神楽「はっ!いけない‥いけない……」

怠惰「まぁ暫くはこんな神楽ちゃんですがよろ
   しくって事で今回はここまで」

鈴蘭「また月曜日もよろしくね」

神楽「それでは読者様」

怠惰「またね」


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第349話 小槌の異変はこれにて終結

こんばんは読者様、そして遅れて申し訳ございません怠惰のクソ悪魔です。色々とリアルで片付ける物があったため遅れてしまいました。さて遅れてはしまいましたが本編へどうぞ。


互いのぶつかり合いが終わり神楽を鞘に戻しそして霊夢もお祓い棒を下げる。

 

霊夢「とりあえず蓮」

 

蓮 「あっうん2人の元に行こう針妙丸さん」

 

少名「うん肩を借りるね」

 

そう言い肩に乗っかるのを確認し、

 

蓮 「行こう」

 

霊夢「えぇ」

 

互いに意見は一致し城へと向かう。すると、

 

少名「ねぇ聞きたいんだけどさっきまでは異様に蓮

   さんにキレてたのに何で急に大人しくなった

   の?」

 

確かに言われてみるとそれは気になる。数十分前までは浮気者だの淫獣だのと言ってたのに。すると霊夢は顔を赤くして、

 

霊夢「さっき私を助けるために突き出したでしょう

   あれで何となく確信したわ‥‥蓮はお人好しで

   バカでそれで私の事を思ってくれているって

   事がね‥‥本当に浮気して私を思っていないな

   らあんな事はしないから」

 

蓮 「だから言ってるじゃんか‥‥浮気なんてしない

   って」

 

それに霊夢の前で浮気なんてしようものならボコす所か殺られる。それに悲しむ表情が想像しやすくて何か罪悪感が半端じゃない。

 

少名「まぁ蓮さんは格好いいけど私的にはそこまで

   の仲にはならないかな?精々友達止まりって

   感じがするなぁ」

 

霊夢「なら良いわよ」

 

ここ最近になって思うのは昔の同級生達が話していた確かギャルゲームだったか?で言ってしまうと好感度が下がるもしくは足りないからこんな事になってしまうのだろうか。もう少し霊夢を気にかけないとな。

 

霊夢「どうしたの蓮?」

 

蓮 「ん?ううん何でもないよ早く行こう♪」

 

霊夢「そうね」

 

そうして少しスピードを上げて城へと向かう。天守閣から入り上へと登るとそこには魔理沙と咲夜が横たわりその奥には狗神(人型)が廊下の壁に寄りかかりながら座っていた。

 

狗神「やっと来たか」

 

蓮 「お疲れ様、狗神♪」

 

狗神「たく‥‥おい脇巫女」

 

霊夢「誰が脇巫女よ!それで何よ?」

 

狗神「あまり小僧を困らせるなよ」

 

そう言い狗神は光の粒子となってその場から消えていった。

 

霊夢「……‥蓮そのさっきは」

 

蓮 「言わなくても良いよ言いたい事や気持ちは分

   かってるからさ♪でもどうしようか」

 

とりあえずの問題は霊夢も含めて魔理沙と咲夜だ。前の咲夜みたく暴走して何処かに消えられても困るし霊夢のお祓い棒、魔理沙のミニ八卦炉、咲夜の銀の剣の3つはほとぼりが冷めるまでそれぞれ回収した方が良いのかな。

 

蓮 「霊夢そのお祓い棒を渡してもらえる?」

 

霊夢「えっ?こんなのどうするのよ?」

 

蓮 「えっと出来る限りで詳しく説明するね」

 

そうして自分が戦ってきた事を粗方にだが説明していく。咲夜が凶変したり魔理沙がより火力バカになった事などを説明すると霊夢は顎に手を添えだす。

 

霊夢「そういえば言われてみると私も何かは分から

   ないけど無性に暴れたい欲求が強かったわね

   つまりこれの原因って事よね?」

 

今もなお禍々しい光を若干だが放つお祓い棒を見せ言ってくるため首を縦に振る。

 

蓮 「恐らくは‥‥」

 

霊夢「なら預けるわ」

 

蓮 「うん」

 

霊夢からお祓い棒を預かると不思議な力が流れてくる。やはりこれに皆は酔ってしまっていたのだろうか。すると肩に乗っかっている針妙丸がまじまじとお祓い棒を見て、

 

少名「そのお祓い棒から小槌の力を感じる」

 

蓮 「えっ?」

 

どういう事だ何故お祓い棒から小槌の力を感じるのだ。そうか小槌の力が漏れだして偶然にも霊夢のお祓い棒に力が‥‥となるとや魔理沙のミニ八卦炉ましてや咲夜の銀の剣だったりにも力が付与されたのだろうか。それが本当ならそのせいで皆が凶変したのか。

 

蓮 「針妙丸さん他の2人のアイテムも確認できま

   すか?」

 

少名「良いよ」

 

そうして針妙丸を掌に乗せて寝ている2人のアイテムも確認させる。

 

少名「うん2人のアイテムにも力が宿ってる」

 

蓮 「やっぱり」

 

この2人が狂暴だったのはやはり小槌の力なのか。

 

少名「それに言いにくいんだけど蓮さんの神楽先生

   にも小槌の力が宿っているの」

 

そう言えば神楽も言っていたっけ。力を授けてもらったっと。腰に差す神楽を鞘ごと抜き見つめる。今になってある言葉が脳裏によぎる。それはかつて理久兎の元で修行していた際に理久兎から言われた言葉だ。

 

蓮 「過ぎたる力は身を滅ぼすか」

 

霊夢「どうしたの急に?」

 

蓮 「ううん何でもないよ」

 

置いてある道具と同じように神楽を置き針妙丸を見つめ、

 

蓮 「針妙丸さんこれってどうにか出来ますか?」

 

少名「う~ん一か八かでやってみようか?」

 

と、言うと針妙丸は猛威を振るうだけ振るって力が尽きている小さな小槌を手に取る。

 

少名「そぉ~れっ!」

 

小槌を振り上げると共に地面においてある自分の神楽に霊夢のお祓い棒、魔理沙のミニ八卦炉、咲夜の銀の剣から禍々しい光が小槌へと吸収されていく。やがて光を吸収し終えたのか3つの道具から禍々しい光が消える。

 

少名「おぉ~!」

 

そして同時に針妙丸の体は発光しだした。

 

霊夢「なっ何!」

 

蓮 「ぐぅ!」

 

目映い光が自分達を襲う。そして光が止むとそこには、

 

少名「おっおぉ!さっきよりも大きくなってる♪」

 

嬉しそうに針妙丸はクルクルと回転するが敢えて言いたい。

 

霊夢「ねぇ大差変わってなくない?」

 

蓮 「霊夢!?」

 

そうそれは大差変わってない。寧ろ僅かに2Cm程だけ多きくなったと言えばいいだろうか。僕も霊夢と同じように思ったけど思ったことをすぐ口走るのは良くないと思う。

 

少名「えっ何か言った?」

 

蓮 「いっいいや!大きくなったね♪ほら‥‥」

 

合わせてと合図を送ると霊夢は若干棒読みになりつつも、

 

霊夢「そっそうね」

 

と、言うと無邪気な笑顔で針妙丸は笑う。

 

少名「えへへありがとう♪」

 

うん改めて分かった。針妙丸はどうも愛玩動物いやもっとこう可愛い小動物を愛でているような感じなんだなと。だって、

 

霊夢「っ!!」

 

あの霊夢ですらも顔を赤くし口を手で押さえ悶えているのだから。これはついつい守りたくなってしまうよな。そんな事を思っていると、

 

咲夜「ううんここは?」

 

霧雨「ふわぁ~良く寝たぜぇ」

 

2人は目を覚まし自分達を見てくる。

 

霧雨「あり?お前ら何してんだ‥‥それに」

 

少名「ん?」

 

魔理沙はジーと針妙丸を見つめだす。そして咲夜は腕を何回か回し、

 

咲夜「何故、私はここへ?」

 

蓮 「覚えてないんですか?」

 

咲夜「えっえぇ‥‥」

 

先程までの記憶が抜けているとでも言うのか。まさかさっきのあのスペルで強くやり過ぎて記憶がぶっ飛んだのか。だとしたら凄く申し訳ない気持ちになる。

 

蓮 「えっえぇと」

 

咲夜「所でそこの小さな子は?」

 

蛇に睨まれた蛙みたく固まっている針妙丸に気づいた咲夜は聞いてくる。それに気づいた針妙丸は若干だがおどけながら、

 

少名「えっえぇと私は‥‥」

 

と、自分の事について説明をしようとしたその時、

 

霧雨「‥‥お前まさか蓮と霊夢の隠し子か!?」

 

霊夢「ぶぅ!!!」

 

蓮 「ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!ゲホッ!」

 

突然、何を言い出すんだと思っていると咲夜は目を点にして自分と霊夢そして針妙丸を何度も見て、

 

咲夜「えっえぇとそっそのあっあの‥‥もっもうそそ

   そんなかっ関係に‥‥!!?」

 

咲夜がぶっ壊れてしまった。ありえないと言わんばかりに何度も見直し続けふらふらしだす。

 

霧雨「マジかよ!?何時お前らやったんだよという

   かこれはR18指定をしてないからダメだと

   私は思うんだぜ!」

 

蓮 「魔理沙、君は少し黙ろうか黙る気がないなら

   その口を神楽で剥ぎ取るよ?」

 

霧雨「さぁせんした~ーー!!!」

 

霊夢「咲夜も落ち着きなさい!あんたがキョドって

   どうするのよ」

 

咲夜「えっえぇはっ!すっすいませんお見苦しい所

   を見せてしまって‥‥」

 

とりあえず2人を落ち着かせる。針妙丸の方を向き頷くとペコリと頭を下げ、

 

少名「えっと少名針妙丸ですそしてこの異変を起こ

   してしまったその犯人です」

 

と、言うと2人はキョトンとしだす。まぁ無理もないか記憶が曖昧みたいだし。

 

蓮 「少し説明するね」

 

そうして経緯等を説明をし終えると2人は納得した表情をした。

 

霧雨「成る程な‥‥」

 

咲夜「メイドとして何たる失態をこうなればリスト

   カットなりしてお嬢様達に!」

 

蓮 「ちょちょ!早まんないでください!?」

 

何とか咲夜の自傷行為を止める。折角解決したのに最後の最後で血生臭いのはごめんだ。

 

蓮 「とりあえずここから出ましょうか」

 

置いてある神楽を手に持ち腰に差す。それに続き霊夢と魔理沙そして咲夜も各々のアイテムを持つ。

 

少名「あっえっと私は‥‥」

 

針妙丸はどうしようといった顔をする。ここに残すというのあれだが天守閣は斬ってしまったし恐らくは萃香に修繕を頼むことになりそうだ。それに力が尽きているこの子をこのままにするのはとても危険と思えた。

 

蓮 「霊夢あのさ」

 

霊夢「はぁ‥‥良いわよ小さいのが1人増えても問題

   はないしね」

 

そうと決まれば決定だ。屈んで出来る限りで針妙丸の身長に合わせ、

 

蓮 「良ければ暫くは僕達の家で過ごしませんか?

   針妙丸さん♪」

 

少名「いっ良いの!?」

 

霊夢「私は良いわよ」

 

蓮 「どうです?」

 

手を差し出して聞くと針妙丸は手の上に乗っかる。

 

少名「ならふつつかものではありますがどうぞよろ

   しくお願いします」

 

正座からの頭を下げる。こう見ると本当に小さくて可愛いな。

 

霊夢「えぇ♪」

 

蓮 「それじゃ帰ろうか僕達の住む幻想郷へ」

 

霧雨「だな」

 

咲夜「そうですね♪」

 

そうして自分は異変を解決し皆と共に自分達の住む家へと帰るのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁ」

鈴蘭「ねぇ神楽ちゃん‥‥」

神楽「うぅ~」

狗神「おいどうしたんだ?」

神楽「私みたいな地味女があんなに意気がってし
   まってごめんなさい‥‥」

鈴蘭「うぇ!?」

怠惰「ありゃりゃ今になってきたな‥‥小槌の力が
   ある程度消えたからか自分の言ってきた台
   詞が黒歴史に変わっていってる瞬間だな」

神楽「わっ私は蓮さんや皆さんにあんな酷い事を
   言ってあぁぁ!?」

鈴蘭「これ治るの?」

怠惰「時間の解決かな最悪はプスッと行っても良
   いけど神楽ちゃん刀だからあんまり効果が
   ないんだよねぇ」

神楽「生まれ変わるならミジンコになりたい‥‥」

怠惰「とりあえず終わろうか神楽ちゃんもこんな
   感じだし」

鈴蘭「賛成それじゃ今回はここまで」

狗神「また次回もよろしくな」

怠惰「それじゃまた次回!サラダバー!」


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第350話 討伐祭り前日

こんばんは読者様、スイッチがただの置物のような扱いになっている事にどう対策をしようか悩んでいる怠惰のクソ悪魔です。カセット何か良いのを本当に買わないと‥‥さてではではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


異変も解決し終わり自分達の家に帰ってきてから数日後、異変後のお約束となっている宴会が博麗神社で行われていた。

 

霊夢「ぷはぁ~♪これよこれ♪」

 

少名「美味しい~♪」

 

蓮 「こら2人共‥‥」

 

自分達はようやく訪れた平穏に心を落ち着かせる。しかしこうして端から見ると親子に見えなくも‥‥いやいや自分達はまだ若いんだしそんな事を思ったらダメか。

 

霧雨「よぉ小さいくせして良い飲みっぷりじゃねぇ

   かよ新入り♪」

 

酒瓶を持ち顔を赤くしている魔理沙がふらふらと歩いてくる。

 

少名「ありがとう♪まだまだ飲むよ♪」

 

蓮 「それで魔理沙はもうできてるの?」

 

霧雨「ばぁ~ろ~夜はまだまだこれからだぜ~♪」

 

あぁこれもう完璧にできあがってるね。

 

蓮 「珍しいね魔理沙がもう酔っ払うなんて」

 

霧雨「あぁ‥‥聞いてくれよぉ~アリスがさぁ~!!

   あんた今回の異変活躍したの?って皮肉を込

   めて言ってくるんだぜぇ!?」

 

いや敢えて言ってあげた方が良いのかなこれは。

 

蓮 「嫌だって失礼かもしれないけど敢えて言うけ

   ど今回に限って魔理沙に霊夢に咲夜さんって

   僕の邪魔しかしてないよね?」

 

それを言うと魔理沙は唖然した顔で見てくる。するとそれに続き、

 

霊夢「ちょっと誰が邪魔ですって蓮!?」

 

咲夜「誰か私の悪口を言いましたか♪」

 

と、近くで聞いていた霊夢はともかく玲音さんのせいで地獄耳になっているのか咲夜まで来た。でもこれで今回の異変のお邪魔達が集まった訳だ。

 

蓮 「悪口ではなくこれは正論だと思うけど?いき

   なりの不意打ちでナイフやらで斬りかかって

   きたり」

 

咲夜「ぐっ!?」

 

痛いところを突かれた咲夜は唸る。

 

蓮 「炙ってやるぜぇ!とか言いながら竹林を破壊

   しつつ邪魔してきたり」

 

霧雨「ぐはっ!?」

 

続いて魔理沙は痛々しくなっている黒歴史を軽めに暴露したら苦しそうに唸る。

 

蓮 「しまいには浮気は絶対にしないって口酸っぱ

   く言ってるのに浮気だの淫獣だの言って襲っ

   てきたり」

 

霊夢「うぐっ!?」

 

日頃の鬱憤を少しぶちまける感覚で述べると霊夢を唸らせる。そして最後に、

 

蓮 「それらについて反論があるなら聞くけど?」

 

と、述べると3人は苦笑いをしつつ目を背けて黙る。これは完璧な図星だな。

 

霊夢「ひっ卑怯よ人の揚げ足を取るなんて!」

 

霧雨「昔のお前とは大違いだぜ」

 

咲夜「何があったんですか蓮さん」

 

蓮 「おぉっと凄く人聞きの悪い事が聞こえてくる

   のは気のせいだよね?」

 

というかこうなったのって恐らく修行の1ヶ月間でひねくれたのかもしれない。まぁその大元の現況は恐らく理久兎のせいだろうけど。だがふと気づく何時もはいる理久兎達が今日はいないんだなと。

 

蓮 「そういえば理久兎さんは?」

 

霧雨「言われてみるといねぇな」

 

霊夢「そうね」

 

少名「理久兎って?」

 

あぁそうか針妙丸は知らないのか。

 

蓮 「えぇと妖怪総大将ぬらりひょんって言われて

   いた人だけど実際は凄く偉い神様なんだよ」

 

霧雨「別名で女難の神」

 

咲夜「盗神とも言うわね」

 

霊夢「一括りに言えば駄神ね」

 

日に日に理久兎に対しての評価がどんどん下がっていってる気がするのは気のせいだろうか。

 

少名「えっでも妖怪の総大将でしょ?それって強い

   筈だよね?」

 

霊夢「強いわよ恐らく本気にでもなったら私達じゃ

   絶対に勝てない所か幻想郷は数日としない内

   に地獄絵図に変わるわ」

 

少名「それなのにそんなに言えるんだ」

 

霧雨「まぁ性格は意外にも極楽で下手に逆鱗に触れ

   なければ沸点もそんなには高くはないからな

   下手に逆鱗に触れなければ‥‥だがな」

 

少名「へぇ~そんな人もいるんだ‥‥でも来てないよ

   ね?」

 

蓮 「うん」

 

本当にどうしたのだろうか。それによく見てみると昔からさりげなく参加をしていたお燐も来ていない。

 

咲夜「何かあったのかしら?」

 

霊夢「かもしれないわね」

 

本当にどうしたのだろうか。また何かしらの事が地底で起きているのだろうか。そんな事を思っていると近くにスキマが開き紫が顔を覗かせる。

 

霊夢「げっ紫」

 

紫 「あら霊夢そんな露骨に嫌そうなを顔しないで

   頂戴よ♪」

 

ニコニコと笑いながら徳利に入ったお酒を猪口に入れて飲みだす。

 

蓮 「えっと紫さん今回はどういったご用件で?」

 

紫 「えぇ今回はどちらかと言えば霊夢に用があっ

   てきたのだけどまぁ今回の異変に関わった貴

   方達にも話せるから話すわね」

 

霊夢「ちょっとまだ聞くだなんて言ってないわよ」

 

霧雨「まぁまぁ良いじゃないかそれでどんな話だよ

   面白そうな話なら大歓迎だぜ?」

 

紫は酒を飲み一呼吸を置き真剣な顔になる。

 

紫 「話は簡単よある妖怪の討伐よ生死関係なく殺

   すも良し説得して諭すも良しの戦いよ」

 

まさかの幻想郷のルールを根本から破る事を紫の口から聞くことになろうとは思わなかった。

 

蓮 「そっそんなに危険なんですか?」

 

紫 「えぇその妖怪の思想が危険なのよだって今回

   の異変を起こした子なんだから」

 

今回の異変を起こした‥‥それってまさか、

 

蓮 「その妖怪って‥‥鬼人正邪ですか?」

 

少名「えっ!?」

 

その名に針妙丸はびっくりし紫は首を縦に振る。

 

紫 「えぇそうよ貴方達いえ特に蓮が正しいわねは

   鬼人正邪を追い込み見事に撃退をしたけれど

   正邪はまだ小槌の力が残っている可能性があ

   るわ故にあの危険な思想を持つ子をこのまま

   生かし続ける訳にはいかないのよ」

 

先日の戦いの際に針妙丸を利用して得た力がまだ残っているとなると確かに今後の驚異になりかねないか。

 

霊夢「成る程ね」

 

咲夜「因みにその妖怪って強かったのですか?」

 

蓮 「う~ん小槌の力で強化されていたから実際の

   強さは分からないんだよねただ戦いの手段は

   嫌みが言いたくなるぐらい凄く姑息だったか

   な?」

 

突然の自傷弾幕を放ったかと思いきや自分との位置をひっくり返して攻撃してくるなどの姑息的な手段を用いるためある意味での根本的な戦い方は理久兎に近いものがある。

 

紫 「だから私からいいえ幻想郷の賢者として言う

   わよあの妖怪を野放しには出来ないと」

 

霊夢「成る程ね‥‥蓮にも聞きたいけどやっぱり野放

   しには出来ないかしら?」

 

蓮 「多分あれは無理だと思うよ?出来るなら諭し

   て放せたら良いんだけどね」

 

因みに正邪に対しての憤りはまだ消えてはいないし出来るならもう会いたくはない。けれどそれ以前にそんな思想を持ったがために死んでしまうだなんて少し悲しいし後味が悪いのだ。

 

霊夢「そう‥‥」

 

紫 「因みに見事に正邪を撃ち取ったら謝礼を払う

   つもりよ?」

 

霧雨「何!」

 

霊夢「金塊の個数またはそれらの額は!」

 

紫 「金塊を数個ほど♪額は‥‥あまりこういった所

   で言えるものじゃないわねぇ」

 

やっぱりこういった話になると霊夢や魔理沙といった子達が食いつくよな。それに今のを大声で言うもんだから、

 

弁々「ねぇ聞いた?」

 

八橋「聞いた聞いた♪」

 

? 「いいねぇ♪」

 

と、近くの方で飲んでいる付喪神?達が述べる。

 

マミ「ほう‥‥気前がよい話じゃのぅ」

 

萃香「その金があれば酒が飲み放題♪」

 

また何処からかで宴会を楽しむ大妖怪達がそれを肴に笑い、

 

妹紅「蓮が手を焼く相手か」

 

妖夢「蓮さんが彼処まで言うとは気になりますね」

 

幽 「恐らく私は報酬関係なく手伝うことになりそ

   うねぇ」

 

慧音「はぁ私もそんなのがいたんじゃおちおち授業

   も出来ないしな」

 

冥界に住まう侍に不老不死の少女はその者に興味を持ちそして亡霊とワーハクタクの女性はその者の対処に困り、

 

早苗「それよりも打ち倒せば守矢の信仰も♪」

 

神子「ふふっ中々面白い」

 

聖 「説得は出来ますかね‥‥」

 

と、名声を欲しいがままにしたい者達は活気づく。

 

青娥「良い実験体になってくれるかしらね?」

 

芳香「‥実験体……?」

 

邪仙は良い実験体になってくれるだろうと期待する。

 

レミ「ふふっ良い玩具になってくれるかしらねそれ

   に咲夜の罰ゲームにも丁度良いわね♪」

 

玲音「キツいのにしてやんなよお嬢?それにしても

   ターゲットは可哀想だな玩具から肉塊になら

   なければ良いが‥‥」

 

紅き館の吸血鬼はニヤリと口を歪める。そうしてこの場の者達に今の話が伝わっていく。

 

霊夢「っていつの間に!」

 

蓮 「あんだけ大きな声で言えばね」

 

? 「ふっふっふっ話は聞きましたよ!」

 

バサッと何かが自分達の近くに落ちる。それはこの手の事を広めるプロ中のプロである新聞記者の射命丸 文だ。

 

文 「なら手配書を作りましょうか♪写真やらって

   あります?」

 

紫 「えぇ後でそっちに渡しておくわ」

 

文 「分かりましたいや~楽しくなってきましたね

   ささっと作ってしまいましょうか♪」

 

そう言い文は一瞬で消えると夜空の闇に消えていった。

 

霧雨「つまりこれは」

 

咲夜「誰が1番に倒せるか」

 

霊夢「上等よ!すぐにケリをつけやるやよ」

 

と、皆は意気込むが自分は水を飲んでいると少し悲しそうな針妙丸を見る。

 

蓮 「‥‥正邪が気になるの?」

 

少名「えっあっうん‥‥利用されてはいたけどそれで

   も私からしたら数少ない友達だったから」

 

蓮 「そう‥……皆は殺す気みたいだけどそれなら君

   は救う道を考えてみたらどうかな?」

 

少名「蓮さんは私や正邪に対して怒りとかって」

 

それを言われ出来る限りでピクリと眉間を動かしてしまう。それを見た針妙丸は少し怯えだす。

 

蓮 「………まだ怒りは消えてはいないよ神楽の芽生

   えつつある心を刺激して利用した事はこれか

   ら先も忘れることはないよ」

 

少名「なっなら」

 

蓮 「それでも僕は殺すのは好きじゃないんだそれ

   が妖怪でも憤りを隠せない相手でもね‥‥それ

   に今回の件は被害者の神楽も許したしね」

 

だがそれはあくまでも今回はだ。被害者の神楽も許したから自身もあまり怒らないようにしたいのだ。だがもしも自分の大切な者を完璧に破壊したのならそれが例え魔王だろうが龍神だろうが破壊した者を完膚なきまでに斬り殺すだろう。

 

少名「……‥神楽先生も蓮さんも優しいよね‥‥うん!

   私は正邪を説得してみるよ!」

 

蓮 「頑張って下さい針妙丸さん」

 

1人の小さな少女の決心を見ていると、

 

紫 「ねぇ蓮」

 

蓮 「どうかしましたか?」

 

紫 「貴方は霊夢達とは金とかの話をしてないけど

   この討伐戦に参加はしてくれるのかしら?」

 

蓮 「えっう~ん申し訳ないんですが僕は遠慮した

   いですかね?」

 

と、言うと近くでそれを聞いていた霊夢は驚いた顔をすると詰めより、

 

霊夢「なっ何でよ美味しい話じゃない!?」

 

蓮 「何でって僕はあまり正邪の顔はあまり見たく

   はないしね‥‥」

 

ぶっちゃけた話になるがあまりこの戦いに乗り気ではないのにはいくつか理由がある。まず正邪を殺したくはない事、ならば説得して諭すという考えになるが針妙丸に言った事を否定することになってしまうのだが、戦ったからこそ分かるのだ正邪にはそんなの無意味に近いという事だ。だから出会えば討伐するしかない。そして何よりも一番の理由は単純だ。

 

蓮 「それにあんまり彼女とは関わりたくはないで

   すかね?」

 

純粋な意見であまり関わりたくはないんだよね。あのひねくれてる奴を見るとついついキレてしまうから。

 

霊夢「れっ蓮がそこまで言うだなんて」

 

霧雨「あぁ意外だぜ」

 

蓮 「まぁ皆が手を焼くようだったら行くかもだけ

   れどそうじゃないならねぇ‥‥?」

 

軽く挑発を交えると皆は言ってくれるといわんばかりの顔をする。

 

咲夜「つまり私達がしくじらない限りは出ないと」

 

霧雨「てことか‥‥ならお前の出番はなしだぜ♪」

 

蓮 「それならそれで構わないよそれで♪」

 

霊夢「そう‥‥なら仕方ないわねそれに貴方にばっか

   り注目されるのも癪だしね♪」

 

気遣って言ってくれているのかはたまた私利私欲のために言っているのかどちらにせよ正邪と会わないのなら嬉しいことだ。

 

紫 「残念ね‥‥」

 

蓮 「すいません」

 

紫 「良いのよ♪気にしなくてもたまもしも彼女達

   でも手こずるのならその時はお願いね」

 

蓮 「分かりました」

 

霊夢「なら蓮!今日はとことん正邪の事を話しても

   らうわよ倒すために情報がほしいし!」

 

蓮 「良いよ教えてあげる♪」

 

そうして自分達はそんな会話をしつつ正邪を打ち倒す算段が組まれていくのだった。そしてこの翌日に鬼人正邪の手配書が出回った事は言うまでもない。




怠惰「てな訳で今回はここまで」

神楽「何とか復帰できましたぁー

鈴蘭「良かったよ神楽ちゃん」

神楽「ご心配をおかけしましたぁ」

狗神「次回からまさか正邪の討伐戦か?」

怠惰「まぁね作品で言えば弾幕アマノジャクって
   言う作品になるかな?」

鈴蘭「それも外伝?」

怠惰「部類的にはね何とその主人公が正邪という
   1回登場したその瞬間から自機になるとい
   う異例の出世をした妖怪だよね」

鈴蘭「あのゲスキャラが主人公!?」

狗神「凄いな‥‥」

怠惰「ただ敢えて言おうこの小説の正邪は弾幕ア
   マノジャクの正邪よりも下手したら強くな
   っているかもしれないと」

狗神「えっ何でだよ?」

怠惰「まぁそこはもう1つの小説を見てくれれば
   分かるよとだけ伝えてはおくよ♪」

鈴蘭「もう曖昧な」

怠惰「ハハハさて時間もきたし今回はここまでね」

狗神「たくまた次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃまた次回!」

神楽「ありがとうございました♪」


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第351話 翌日に向けて

こんばんは読者様、検定勉強で奮起している怠惰のクソ悪魔です。多分ですが来週から暫くは投稿を休止するかもしれませんがよろしくお願い致します。それでは本編へどうぞ。


鬼人正邪の手配書が出回って約1週間近くの日が過ぎる。ここ博麗神社の境内では、

 

蓮 「ふぅここはこれで良し後は賽銭箱の周りか」

 

1人で虚しく掃除をしていた。手配書が出回ってから翌日には金に目が眩んだ霊夢は正邪を探しに外出時しそして同様に居候中の針妙丸も正邪を説得するため外出しているためここ最近は1人になる機会が多い。だがそのせいで神社の掃除が疎か気味になっているためこうして掃除をしている訳だ。

 

蓮 「賽銭箱の中身は‥‥うん空か霊夢が見たらため

   息の1つや2つを吐くんだろうな」

 

見ていて悲しくなってくる光景だよな。これを霊夢が見たらため息が何回かは出るよな。

 

蓮 「う~ん何か良い催しを考えないと駄目かな」

 

しかしそんな催しがあるのならすぐにやってるか。

 

蓮 「また妖夢さんと試合‥‥でも数年前にやってい

   るしなぁ」

 

何度も同じだと客足も絶える事になるしそれに妖夢さんも忙しい身である。押し掛けて果たし状を出すのもどうかお思うしな。

 

蓮 「やれやれ」

 

早急にどうするかを考えなければな。でないと神社に対しての信仰はどんどん他宗教に持っていかれてしまう。

 

蓮 「そういえば前々から思っていたけど博麗神社

   ってどんな神様を祀っているんだろ?」

 

神社というからには何かしらの神々を祀っているのだろうけれどどんな神を祀っているのだろうか。遥か前に霊夢に聞いてみたときの反応は「何だっけ?」で終わらされたため少し気になるんだよな。

 

蓮 「ってこんな事を考える間があるなら掃除しな

   きゃ」

 

そうして賽銭箱の中に出来ている蜘蛛の巣を取り払い埃を掃除していき綺麗にする。

 

蓮 「これで良し」

 

埃を被っていた賽銭箱は綺麗になる。まだ賽銭箱も新しいためか綺麗にするとピカピカになゆ。

 

蓮 「綺麗になったとりあえずこれで終わりかな」

 

ある程度の掃除を片付けると先程まで散らかっていて掃除やらが足りなかった境内は片付き小綺麗になる。

 

蓮 「さて後はどうしようかな」

 

と、述べていたその時だうた。ドサッと音をたてて空から何かが落ちてくる。

 

蓮 「ん?‥‥えっ!?」

 

落ちてきた物いや者と言えば良いのか。それを見てビックリする。何故なら、

 

霊夢「つつ‥‥ただいま」

 

姿がボロボロになってた霊夢だったからだ。

 

蓮 「霊夢!?その姿はどうしたの?」

 

霊夢「えぇ私としたことがしくじってね‥‥つつ」

 

立とうとするがすぐに座り込んでしまっていた。霊夢に近づき、

 

蓮 「霊夢許してね」

 

霊夢「えっ?っ!!?」

 

お姫様だっこをして霊夢を持ち上げる。一瞬だけ暴れたがすぐに大人しくなる。

 

蓮 「とりあえず縁側に運ぶね」

 

霊夢「えっえぇ‥‥」

 

そうして霊夢を縁側へと運び応急キットを部屋から持ってきて手当てを始める。

 

蓮 「染みるよ」

 

霊夢「つっ!」

 

傷の消毒から包帯で化膿を防ぐようして処置をする。

 

蓮 「これで良し」

 

霊夢「ごめんなさいね」

 

蓮 「良いよ気にしなくても」

 

応急キットをしまい霊夢の隣に座る。

 

蓮 「因みにその傷ってもしかして?」

 

霊夢「えぇ正邪にやられたわ‥‥」

 

やっぱりか。しかし自分でも勝てたのだから霊夢達だったら簡単に倒せると思ったのだがそうでもないみたいだ。

 

霊夢「何とか彼奴を追い込んだのよけれど彼奴はま

   さかあんな隠し玉を最後の最後で使ってくる

   だなんて思わなかったわ」

 

蓮 「隠し玉?」

 

霊夢「えぇそれのせいで私を含めて数人のメンバー

   は全員撃退されたわ」

 

一応は皆に正邪がどんな行動をしてくるかは教えていたとめ大丈夫だろうと思ったがまさか自分ですらも分からない戦法でやられたみたいだ。

 

霊夢「もう本当に悔しい~!後本当にもう1歩だ

   ったのにぃ!!」

 

ジタパタと足で地団駄を踏んで悔しそうに叫ぶ。

 

蓮 「因みにだけど霊夢を含めて誰が出たの?」

 

霊夢「そうね‥‥魔理沙に早苗それから妖夢や幽々子

   だったり咲夜もいたわねそれとワーハクタク

   や不老不死だったりともう結構の者達が挑ん

   だけれど‥‥」

 

蓮 「全員撃退されて未だに正邪は生存してると」

 

名のある所か自分でも実力を知る者達が集まっているのにも関わらず負かされるとはつまり先程にも言っていたその最後の奥の手に負けたのだろうか。

 

霊夢「あぁ~もう本当にあんなの反則よぉ」

 

今回の敗北が気に入らないのか凄く悔しそうに叫ぶ。

 

蓮 「やれやれ‥‥あっそういえば針妙丸さんは?」

 

霊夢「えっ?‥‥そういえば正邪を倒すときにはいっ

   しょにいたわよ?」

 

蓮 「無事かな」

 

と、思っていると空から何か小さな虫のような何かが落ちてくる。

 

蓮 「ん?‥‥えっ!?」

 

それは小さな人型で着物を着ている子‥‥そう今、心配をしていた針妙丸だ。しかも倒れていてピクリとも動く気配がない。

 

蓮 「ちょっちょっと!?」

 

すぐに駆けつけて安否を確認すると針妙丸は目を回しながら気絶していた。

 

蓮 「命には別状ないみたいだ」

 

優しく掌に乗せて縁側へと運び座布団の上に寝かせる。

 

霊夢「この子もボロボロね」

 

蓮 「うん‥‥」

 

恐らく彼女は説得をすると言っていたから正邪に説得をしたものの尽く失敗したのだろう。やはり正邪に説得など無意味だったのだ。

   

蓮 「……‥」

 

異変解決組として名高い霊夢、魔理沙の2人を撃退し更には咲夜と妖夢に早苗とまだ新参の部類ではあるがそれでも名が多くの者に語られる3人やはたまた妹紅や慧音をも撃退し冥界の管理人こと幽々子や秘めた力は無限にも等しい針妙丸までも撃退するとはやはり野放しには出来ないか。

 

蓮 「明日もいくの?」

 

霊夢「えぇ当然よ!」

 

蓮 「そっか‥‥なら僕も出ようかな……‥」

 

霊夢「えぇ良いわよ‥‥……‥えぇっ!!?」

 

意外そうな顔で驚かれる。まぁ行く気はないと言っていたから無理もないだろうが流石に異変解決組の面々をここまで撃退され続け更にこれ以上撃退され続けられるのはよろしくはない。こんな事が続けば賽銭箱の中身は増えることはないだろう。

 

霊夢「いっ良いの!?」

 

蓮 「良いよ‥…挑んだのはこっちだけどこれだけの

   面々がやられるのはただ黙って見るつもりは

   僕にはないだけだよ‥‥それにここまで悔しが

   っている霊夢や勇気をもって説得を試みた針

   妙丸の仇討ちもしないとね」

 

霊夢「蓮‥‥…」

 

蓮 「さて‥‥そうと決まったら」

 

縁側から立ち上がり数歩先へと進み霊夢の方を向く。

 

蓮 「明日に備えて調整したいから少しだけ付き合

   ってもらえない♪」

 

霊夢「……‥良いわよ私でよければ♪」

 

そう言い立ち上がり霊夢はお札とお祓い棒を構える。

 

蓮 「ならいざ尋常に」

 

霊夢「勝負よ!!」

 

そうして明日に備え自分達は体を動かすのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「おいおいあの巫女を撃退するとか天邪鬼の奴
   前よりも強くなってるだろ」

神楽「それに霊夢さん以外もいたのにも関わらずで
   撃退ですもんね」

鈴蘭「怠惰メタいけど‥‥どのくらい強化したの?」

怠惰「リアルの人曰で1回目の正邪とは比べものに
   ならないぐらいの強化というかテコ入れされ
   たっぽいよ?」

狗神「それ勝てるのかよ」

怠惰「さぁ?」

神楽「さぁって!?」

怠惰「敢えて言おうか?リアルつまる所の俺の中の
   人の考えなんて俺が分かるわけないだろ?」

狗神「どっちみちお前だろうが!?」

怠惰「それはそれこれはこれだ‥‥さて時間も時間だ
   し今回はここまでにしようか」

鈴蘭「急に終わらせる方針をとったよ!?」

怠惰「うるせぇやいそれじゃ読者様また次回!」

狗神「たく‥‥じゃあな」

神楽「それでは♪」


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第352話 集まった人数

こんばんは読者様、検定が近づいてきてやることが多くて嫌になってきている怠惰のクソ悪魔です。ため息が多く出てくる今日この頃です。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


翌日、博麗神社には何人もの人や妖怪が集い始める。それらは全員、鬼人正邪を倒さんがために集まったハンター達だ。

 

蓮 「えっと‥‥この人数なんだよね?」

 

霊夢「この前の方が明らかに多かったわね」

 

今現在、この場にいるのは自分と霊夢を含めてレミリア、玲音とたったの4人だ。

 

少名「私もいるよ!」

 

それと針妙丸も入れてもたったの5人と少なすぎる。最悪は式神達を含めても8人近くだ。8人だと何とも言えない人数だよな。せめて9人は欲しい。

 

レミ「何よ不満かしら?」

 

霊夢「昨日はあれだけいたんだもの不満にもなるわ

   よ‥‥それよか咲夜とかはどうしたのよ?」

 

玲音「咲ちゃん打ち所が悪かったみたいでな暫くは

   動けそうもなくてな今は紫もやしが回復魔法

   を使って治療中だぜ」

 

どうやら霊夢から聞いた話を含めると昨日は参加していた筈だ。つまり例の正邪の隠し玉でやられたって事か。

 

レミ「本来の運命なら咲夜はいえ貴女達は天邪鬼を

   やれる筈だったわけれど何らかの因果に介入

   があったために敗北したって所ね」

 

蓮 「えっとつまりは正邪は本来は負ける筈なのに

   何かしらの介入で正邪の負ける運命はおかし

   くなり普段よりも強くなっているそしてその

   せいで皆は撃退されたという解釈で良いんで

   すか?」

 

レミ「えぇそうよ」

 

その話が本当だとすれば正邪に力を与えた者がいるという事なのか。一体誰がわざわざこんな事をしたのだ。考えられるのは幻想郷の秩序を壊そうとしている者が正邪の後ろで糸を引いている恐れがあるという事だ。そうだとしたら正邪1人を相手にしている訳ではないという事だ。

 

霊夢「きな臭いわね‥‥」

 

蓮 「霊夢もそう思う?」

 

霊夢「えぇ」

 

玲音「もしかしたら前みたいな天使はたまたお前ら

   の話にあった悪魔の仕業か」

 

レミ「どちらにしてもって所ね」

 

と、そんな話をしていると晴天の空がキラリと光だすと何かが空から降ってくると土煙をあげる。

 

霊夢「なっ何よ!?」

 

少名「キャー~ー!!」

 

蓮 「針妙丸つかまって!」

 

玲音「秘技カリチュマガード!」

 

レミ「って私を盾にするな駄執事!!」

 

何とか土煙から身を守るとそこには箒を片手に持ち腕や足には霊夢と同等に包帯を巻いた魔理沙が立っていた。

 

霧雨「天邪鬼退治なら私も混ぜろよ♪」

 

霊夢「あんたはねぇ‥‥もう少し落ち着いて降りれ

   ないの?」

 

霧雨「これが私の個性だぜ♪」

 

個性という言葉で済まそうとはなんてはた迷惑な言い訳なんだ。

 

レミ「それよか駄執事よくも盾にしたわね♪」

 

玲音「宅造は大丈夫か?」

 

蓮 「宅造じゃなくて蓮ですって!?」

 

レミ「ってコラ!私を無視すんな!!」

 

本当にいい加減に名前を覚えてほしいんだけどな。

 

蓮 「針妙丸は大丈夫?」

 

少名「うん‥何とか……」

 

針妙丸も無事そうで良かった。

 

霊夢「そんで?そんなボロボロな状態で挑むのかし

   ら?」

 

霧雨「あたぼうよ早苗や咲夜がやられたんだ黙って

   寝てられるかってんだそれに霊夢だってそう

   だろ?」

 

霊夢「まぁね」

 

蓮 「何か凄く江戸っ子というか僕より(おとこ)!?」

 

魔理沙のキャラってこんなんだったけ。いやでもトラブルメーカーだけれど勝ち気な少女だし間違ってはないのかな。

 

霧雨「それよか蓮も参加するのか!?この間は参加

   しないとか言っていたのにか!?」

 

蓮 「えっあっうん昨日の惨状を聞いてね僕の我が

   儘で他の方達が犠牲になるなら僕も参加しな

   いとって思ってね」

 

玲音「まぁ鬼(ピー)郎がいれば何とかなりそうだな」

 

蓮 「だから蓮ですって!それからその名前は別

   の妖怪関連の方ですからね!?」

 

同じ和風で妖怪が出てくる話だが流石にその名前はアウトだ。

 

レミ「無駄よ昔に咲夜やらから聞いてるとは思うけ

   どそいつに名前を覚えさせるなら別な仕事を

   した方がよっぽど効率が良いわ」

 

玲音「HeyYouカリチュマは何を言っているん

   ですメェ~ン?」

 

レミ「そこに直れ駄執事!!」

 

ついに我慢の限界に達したのかレミリアは玲音と交戦し出した。ド直球に言おうこれはウザいと、自分もレミリアの立場だったらこうなるかもしれない。

 

蓮 「霊夢‥‥」

 

霊夢「はぁそうね‥‥」

 

とりあえず仲裁しないとここで無駄な体力を使うのは得策とは言いがたい。神楽をすぐに抜けれるように構え頷くと霊夢も頷きそして、

 

霊夢「あんたらねぇそこまでにしないと実力で止め

   るわよ!」

 

と、叫ぶが一向に交戦が収まる気配がない。仕方がないが実力行使で止めるのみだ。抜刀し2人の間に入り仲裁するために向かおうとしたその時だ。レミリアと玲音が戦っている先でスキマが現れるとそこから紫が出てきた。

 

紫 「こんにちはハンターさん達‥‥って血の気が自

   棄に多いわね?」

 

そう言ったかと思うと2人がぶつかり合おうとしたその瞬間にスキマが現れ2人はスキマに入っていった。そしてスキマがその頭上に現れると、

 

レミ「うぎゃ!?」

 

玲音「ぐふっ!」

 

2人が落ちてくるとスキマは消える。どうやら仲裁してすれたみたいだ。

 

紫 「しかし結構なぐらいに人数が減ったわね?」

 

霊夢「見ての通りよこの前の討伐戦の僅か6分の1

   近くにまで減ったわよ?」

 

紫 「みたいねこの人数からして‥‥」

 

6分の1程という事は30人近くはいたということか。それがこうなるとやはり減った理由は、

 

霧雨「恐らくはあの天邪鬼の最後の切り札に皆諦め

   ちまってるな」

 

蓮 「やっぱり」

 

やはり正邪の例の切り札が原因か。

 

レミ「ちょっとそこのスキマ!邪魔しないでくれる

   かしら!?」

 

紫 「紅き館の吸血鬼さんここで労力を使うのは些

   かどうかと思うけど?まさか負けた時のため

   の言い訳のために執事とやり合ったなんて言

   わないわよね?それとそこの執事さんは今一

   度は口を閉じた方が良いわよ?口は災いの元

   とも言いますわ?」

 

玲音「ちっ食えない女だぜ」

 

レミ「ふんっ」

 

2人は大人しくなる。そしてニコリと微笑むと、

 

紫 「さてと‥‥」

 

霊夢「待ってまさこの人数でやる気じゃないわよね

   紫?」

 

紫 「えぇこの人数でやるわよそれに今回は素敵な

   助っ人も呼んだんだから♪」

 

そう言うと紫はスキマを開くとそこから3人の人影が現れスキマから出てくる。それは自分達は知る者でありその中でも恐らく自分からしたら馴染みの深い者達だった。それは、

 

耶狛「燃える正義が平和を愛する皆が悪を倒せと私

   を呼んでいる!討伐レッド!!」

 

亜狛「えっえぇと全ての悪にじゃっジャッジメント

   とっ討伐ブルー!」

 

黒 「はぁ‥‥討伐ブラック」

 

耶狛「3人合わせて討伐戦隊ハンターズ!」

 

と、耶狛はきっちりとしたポーズをし亜狛は恥ずかしいのかぎこちないポーズをそして黒はただ溜め息をついて立つというまとまりのない戦隊もとい理久兎に仕える従者達がスキマから現れたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

鈴蘭「やったね姐御の好きな子が出てきたよ♪」

狗神「うるせぇ!?」

怠惰「はいはいおっさん娘が恋バナしても誰得な
   展開だから先に進むぞ」

鈴蘭「酷い!?」

神楽「えっと3人が出てきたって事はまさかあの
   神様も‥‥」

怠惰「まぁそれは次回になればどうなっているか
   は分かるよ」

鈴蘭「でもあの3人が来てくれると心強いっていえ
   ば心強いよね‥‥」

神楽「そうですね」

怠惰「まぁまぁどうして来たのかは次回って事で‥‥
   さて時間も時間だし今回はここまで」

鈴蘭「また次回もよろしくね」

神楽「それでは読者様」

狗神「またな」


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第353話 いざ天邪鬼退治へ

こんばんは読者様、検定が近づいてきていることに危機感を覚え始めてる怠惰のクソ悪魔です。恐らく来週から暫くは休載する事となるとは思いますのでご了承をお願いします。それでは本編へどうぞ。


結構ダサ格好いい台詞を言った3人の従者達の発言から暫くの沈黙が続き、

 

耶狛「もう!お兄ちゃんも黒君ももう少しシャンと

   してよ!こいしちゃんとかお空ちゃんとかな

   らもっと乗ってくれるよ!?」

 

亜狛「むっ無理を言うなよ結構これ恥ずかしいんだ

   からな?」

 

黒 「……‥というかよダサい」

 

耶狛「ガ・ガーーーン!!?

 

亜狛「黒さん!!?」

 

黒の一言で耶狛は膝をつきどんよりとしだす。この空気をどうすればいいんだろうか。

 

蓮 「えっえぇとかっ格好良かったですよ?」

 

玲音「あっあぁその‥まぁ……なぁ?」

 

流石の玲音も空気を読んだのかそう呟くと耶狛は目を輝かせ尻尾をパタパタと降りながら近づき自分達の手を握る。

 

耶狛「蓮くんと黒君じゃない執事君も分かってるよ

   センスあるよ♪」

 

霧雨「これセンスあるのか?」

 

蓮 「魔理沙、余計な事を言わない方がいいよ」

 

1週間の修行した仲だからこそ耶狛の性格はある程度は分かる。耶狛は一度へそを曲げると直すのが難しいのだ。

 

亜狛「すいません妹が……‥」

 

蓮 「いっいえ」

 

玲音「何かお前ら似てるな」

 

蓮 「えっそうですか?」

 

亜狛「う~ん同じツッコミ的ポジションだからです

   かね?」

 

通りで何か親近感があるなと思ったらそういえば同じツッコミ担当だよな。僕と亜狛さんって。

 

霊夢「それでアホ神の所のズッコケ従者達3人が助

   っ人って事で良いのよね?」

 

耶狛「ちょっと私達はズッコケじゃないよマスター

   の悪口は百歩譲って良いとしてズッコケはな

   いと思います!」

 

霧雨「いやそこを否定しろよ!?」

 

蓮 「それは言ったら駄目なやつ!?」

 

確か理久兎って結構な地獄耳&直感力がある筈だから下手したら今の会話も察知している気がする。

 

亜狛「こっコラ!まっマスター!そんな事はないで

   すよ!!」

 

黒 「あぁ!仕置きは耶狛だけにしてくれ!!」

 

耶狛「酷い!?私だけお仕置きなんて反対だよ!」

 

この感じからして3人は理久兎に相当なトラウマを植え付けられているみたいだ。

 

霊夢「とりあえずそんなのはどうでも良いわそれで

   この3人が助っ人なのよね?」

 

紫 「えぇそうよ本当は御師匠様にも協力をして欲

   しかったのだけど地底でも何かしらの争いが

   起きていたみたいでその後の修繕で手が離せ

   ないみたいなのよ‥‥それで御師匠様が人手が

   足りない中で無理して3人を送ってくれたの

   よ」

 

地底でも何かが起きていたのか。この前に起きたあの地震はそういう事があったから起こったのか。

 

耶狛「えっと私達も天邪鬼退治に協力するから泥船

   に乗ったつもりでいてよね♪」

 

少名「それすぐに沈んじゃうよ!?」

 

亜狛「本当にすいませんうちの妹が!」

 

霧雨「流石は地底唯一の苦労狼」

 

ペコペコと頭を下げて謝ってくる。亜狛は相変わらずで苦労が絶えないみたいだ。

 

玲音「所で前から思ってたがお前も執事か?」

 

黒 「まぁそうなるな」

 

レミ「私の所の駄執事より仕事ができそうだし交換

   できないかしらねぇ」

 

黒 「悪いがお前の屋敷は目が疲れるからパスだ」

 

玲音「おっならもしリストラされたらお前とこに行

   くってそっちの主人に伝えておいてくれよ」

 

黒 「仕事が出来ないなら紹介はしないぞ?」

 

 

そんなこんなで所かしこで盛り上がる。するとパンパンと音が響き渡る。どうやら音を出したのは紫みたいだ。

 

紫 「とりあえず積もる話もあるとは言えどそろそ

   ろ時間だからある程度の作戦の打ち合わせを

   するわ」

 

レミ「そんなの必要かしら?」

 

紫 「あくまである程度の流れっていう事を覚えて

   おいて頂戴あの天邪鬼は今日を入れてもう約

   10日も生き残っているのが現状よ何として

   も今日中には倒したい所よ」

 

と、言うと耶狛が真っ直ぐ手を挙げる。

 

耶狛「はいっ紫ちゃん!」

 

紫 「何かしら?」

 

耶狛「何でまた今日中なの?」

 

紫 「それは……‥」

 

紫が口を開き言おうとするとその前に霊夢が口を開き、

 

霊夢「面子がなくなるからよ私は巫女としてこの幻

   想郷を守る務めがあるし紫は妖怪の賢者とし

   て威厳もあるそれらが揃いも揃って10日間

   何にも成果を挙げれてないのよこのままいけ

   ば天邪鬼を逃がした役立たずのレッテルを貼

   られて私達は笑い者よ」

 

霧雨「それに天邪鬼って本来は弱い妖怪の一種だが

   そんなのに手を焼くようじゃ‥‥って事さ」

 

いや弱い妖怪とかって言うけど結構な強かった気がするのは気のせいだろうか。

 

亜狛「そういう事ですか」

 

紫 「えぇだからこそ今日中には片をつけたい所な

   のよ」

 

黒 「また面倒ごとを増やしたもんだ」

 

面倒ごとを増やしたと言う単語が妙に引っ掛かるのは何故だ。まさか‥‥いやそうだとしたら3人をわざわざここに送っては来ないだろう。

 

紫 「それで何だけれど天邪鬼を見つけ次第に攻撃

   はそうなんだけど出来る限りで連携を取って

   いく必要があるわ」

 

レミ「だからそんなのが出来るとでも‥‥」

 

紫 「まぁ難しく考えているでしょうけど言わば役

   割を決めるだけよ主に近接で動きを牽制し足

   止めをする壁役、後方から壁役の援護をする

   後方支援兼のアタッカー最後は隙があれば止

   めをさすフィニッシャーの3つの役割が重要

   になってくるわ勿論、状況によっては切り替

   わる事にはなるけれど」

 

霧雨「おいおいこの前とは随分と変わったな」

 

紫 「正直な話ここまで手が焼くとは思わなかった

   のよだからこの前とはうって変わって戦略を

   立てる作戦に出たの」

 

この前の戦いにはなかった連携をしつつ正邪を追い詰めていく作戦と言うことか。

 

霊夢「ねぇ一応はその役って1人2役もありなのか

   しら?」

 

紫 「えぇ構わないわ1役は必ずつく事になるけれ

   ど」

 

霧雨「ほうならどれにしようかなぁ♪」

 

玲音「お前はどうするんだ?」

 

蓮 「えっと壁役が向いてるかなって」

 

そうして自分達は役を決めていく。壁役は玲音と黒そして後方支援は魔理沙に紫となりフィニッシャーは亜狛と針妙丸そして霊夢は壁役と後方支援、レミリアはフィニッシャーと後方支援をそして自分は壁役かつフィニッシャーの扱いになった。

 

蓮 「えっと僕がフィニッシャー何かで良いんです

   かね?」

 

霧雨「良いんじゃないか?確かお前は1度、彼奴と

   戦って勝っているわけだしな」

 

霊夢「異議なしね」

 

亜狛「それは同感ですね」

 

本当に大丈夫なのか少し不安があるな。

 

紫 「それじゃ役も決まった事ですし行きましょう

   天邪鬼の元へ」

 

そう言うと紫はスキマを開く。つまり中へと入れという事か。

 

玲音「んじゃまぁちゃちゃっと片付けるか」

 

黒 「同意見だな」

 

レミ「良い遊び相手である事を期待するわ」

 

そう言いながら3人はスキマへと入る。

 

耶狛「お兄ちゃん頑張ろう!」

 

亜狛「あぁ」

 

霧雨「楽しくなってきたぜ!」

 

次に亜狛と耶狛と魔理沙が裂け目へと入っていく。とりあえず針妙丸を肩に乗せて霊夢の顔を見ると互いに頷く。

 

霊夢「行きましょう蓮」

 

蓮 「うん」

 

少名「待っててね正邪」

 

紫 「今日で片をつけるわよ」

 

そうして自分達もスキマへと入り正邪の元へと向かうのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁ」

神楽「やっぱりあの3人が加わると賑やかになりま
   すね♪」

鈴蘭「寧ろ騒々しいぐらいだよねぇ」

怠惰「まぁあの3人は友人いわくでキャラが濃いみ
   たいだから」

鈴蘭「怠惰くんってそのキャラを作る際に濃いなと
   かっていう自覚あるの?」

怠惰「いいや?ある程度のその者の性格やらとかの
   骨組を建てて設定だとか肉を付けて完成って
   のが怠惰さんのキャラ作りだよね?」

神楽「ふぇ‥‥」

怠惰「まぁ何はともあれ自分が思い描くキャラが楽
   しそうにフィールドを駆け回って色々な者達
   と会話したりだとかどんな事をするのかだと
   かを考えたりするともっと良いかもね?」

狗神「成る程な」

怠惰「まぁほらリアル怠惰さんの中学からそれ以前
   の友人って妄想の友人しかいなかったから」

鈴蘭「それは言わなくて良いよ!?」

狗神「聞いてて悲しくなるっての!?」

怠惰「あはは♪さてと時間も時間だし今回はここま
   でにしようか」

狗神「あぁまた次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃ読者様」

神楽「ありがとうございました♪」


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第354話 天邪鬼 再び

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。そして今回の投稿で暫くお休みさせていただきます。理由としては検定があるためそれの対策としてするためです。なので再来週の水曜日まで休む予定ですのでよろしくお願い致します。それでは長くなりましたが本編へどうぞ。


スキマへと入った自分達は不思議な感覚に陥る。昔に何度かは経験してい入るがやはり久々だとあまり慣れないな。

 

耶狛「この感覚は久々だねお兄ちゃん♪」

 

亜狛「あぁ」

 

紫 「……‥見つけたわ」

 

そう言い紫はスキマを開く。どうやらこの先に正邪がいるみたいだ。

 

紫 「準備は万端かしら?」

 

蓮 「問題ないですよ」

 

霧雨「あぁ!」

 

霊夢「えぇさっさと行きましょう」

 

そうして自分達もスキマを通ると竹林が生い茂る場所へと辿り着く。見た感じここは迷いの竹林みたいだ。見渡すとその先には、

 

正邪「…‥…‥…‥」

 

岩に座り空を見上げる正邪がいた。正邪は此方に気づくと睨んでくる。

 

耶狛「あれがそうなの?」

 

蓮 「えぇあれが鬼人正邪です」

 

耶狛「ふ~んどっかで見たことあるような?」

 

と、耶狛は悩みだすと正邪は立ち上がり自分達を見下ろす。

 

正邪「また来たのか‥‥お前らはったく懲りない奴等

   だな‥‥なっお前は!」

 

蓮 「お久しぶりですね正邪さん」

 

正邪「けっまさかもう因縁の相手に出会えるとはな

   これもクソったれな神の思し召しか?」

 

少名「正邪!昨日も言ったけれどもう止そう!今な

   らまだお縄につくぐらいで済むんだ!このま

   ま逃げ続けたら本当に殺されて‥‥」

 

正邪「だが断る!

 

ニヤリと正邪はゲスい笑いをすると少し体を後ろに反らし俗にいうジ(ピー)ジョ立ちのポーズをすると、

 

正邪「私は自分よりも強いと意気がってる奴等に向

   かってはっきりと拒否する事こそが私の生き

   様だ!それに私は天邪鬼の鬼人正邪様だ!!

   てめぇらの指図なぞ聞く耳なんかねぇんだよ

   私は私のやりたいようにするんでな!そして

   次こそは彼奴に下克上してやるのさ!」

 

と、まんま有名な台詞をパロって叫ぶ。これで決まりだな正邪にどれだけの事を言っても無駄そうだ。

 

玲音「んじゃ人数的に悪いがお前はここで潰させて

   貰うぜ主に俺の仕事をサボるために!」

 

亜狛「ってサボったら駄目じゃないんですか!?」

 

玲音「お嬢や咲ちゃん許さずとも俺が許す!」

 

レミ「許す訳がないでしょうがこのサボり魔!」

 

と、玲音とレミリアはまた言い合いを始める。流石は玲音だ痺れはしないし憧れもしないダメ人間な一言だ。

 

黒 「彼奴は従者って感じがしないな」

 

耶狛「そだねぇ」

 

蓮 「いやまぁ玲音さん少しズレているんですよ」

 

だが自分は知っている。玲音という男はふざけてはいるがここぞという時は頼りがある。それに何と言おうが言われようが玲音は紅魔館の住人を一番に大切にしているのだと、まぁ仕事をするしないは別な話になってはしまうけれど。

 

正邪「っておいコラお前ら!私を放って別な話をす

   るんじゃねぇ!!」

 

霧雨「何かお前も混ざりたいのか?ぷっ‥‥」

 

蓮 「ぐふっ‥‥」

 

軽く自分の心にダメージが入る。そして魔理沙が鼻で笑うと正邪の眉間のシワがよる。

 

正邪「誰が混ざりてぇだとふざけんな!」

 

蓮 「あれ何でだろ目から汗が‥‥」

 

魔理沙は正邪に対して言ったのは分かるが意外にもその一言が心の古傷を抉ったためか目から汗が出てきた。

 

霊夢「れっ蓮?」

 

蓮 「ごめん意外にも精神的にもくるものが‥‥」

 

霧雨「わっ悪い!お前に対して言ったわけじゃ!」

 

蓮 「分かってるよ分かってるけど心が」

 

本当に心が痛くなってきた。

 

正邪「って何でお前が泣くんだよ!?お前は私に対

   して下らない同情か!」

 

蓮 「いやあの‥何と言うか…‥過去の自分が」

 

亜狛「意外にもメンタルが弱いですね蓮さん‥‥」

 

正邪「お前はもう泣けや!?」

 

お前にだけは同情されたくはないと心から思った。

 

正邪「ていうかてめぇらの構成はどうなってんだ!

   昨日以前の方がそれなりの緊迫感やらがあっ

   たぞ!」

 

耶狛「仕方ないよ!だってこのパーティーの7割は

   ボケ担当で構成されているんだもん!」

 

正邪「メメテェ!?というかそれただのカオスじゃ

   ねぇか!?」

 

ボケしかいない空間はいわばシャリのない寿司と同じであり正邪の言う通りでカオスの一言だ。

 

紫 「貴女が良ければツッコミします?」

 

正邪「するか!?というか妖怪の賢者も認めんじゃ

   ねぇよ!」

 

とか言いつつも正邪はちゃっかりツッコミしてる。

 

耶狛「う~ん‥‥」

 

黒 「どうしたんだよ?」

 

耶狛「本当に正邪ちゃん現世の何処かで見たことが

   ある気がするんだよね‥‥」

 

少名「えっ本当に!?」

 

 

耶狛「うん‥‥あっ!そうだ!見たことあるなって思

   ったらあれだよ!」

 

見たことがあるっていったい何処で見たんだ。

 

正邪「おい行っておくが私は現世には行ってな‥‥」

 

耶狛「ほらハサミを持って人の服を引き裂いていく

   主人公にそっくり‥‥」

 

亜狛「…‥‥言われてみると」

 

正邪「って誰だよそれ!?」

 

蓮 「耶狛さんそれはカップ焼きそば現象なんでア

   ウトですからその名前は言わないように!」

 

因みにそのアニメも見たことがあるから知っているためこれ以上言うのは良くない。だってそれ完璧な他作品なのだから。

 

正邪「本当にお前ら私を倒す気あんのかよ!?」

 

亜狛「いや言って良いですか?このボケしかいない

   面子で純粋なツッコミが僅か数人しかこの場

   にいない状況でまじめに出来ると思っていま

   すか?」

 

蓮 「亜狛さん諦めたら駄目ですって!」

 

言いたいことは良く分かる。分かるけどもだからといってこのカオスな状況を打開できる仲間が減るのだけはなんとしても避けたい。

 

正邪「知るか!あぁだんだんとイライラしてきた!

   もう止めだてめぇらがやる気出さねぇなら私

   はお前らを叩き潰してやるよ!!」

 

そう言うと正邪は何処からともなく黒い剣を出すと構える。

 

少名「あっあれって!」

 

霊夢「気を付けなさいよ!あの剣で昨日のメンバー

   の殆どは撃墜されたから!」

 

霧雨「あぁ!」

 

蓮 「あれが隠し玉?」

 

霊夢や魔理沙や針妙丸がそのぐらい言うという事はなりの力があるという事だろう。集中しなければ。

 

正邪「さぁ私の前で無様に倒れやがれ!」

 

そうして正邪とのレイドバトルが開始されたのだった。




怠惰「てな訳で今回はここまで」

狗神「本当にカオスだな」

鈴蘭「因みにツッコミって………」

怠惰「蓮と亜狛とそれから針妙丸に正邪に後はツッ
   コミかどうかは分からない所で紫や黒にレミ
   リアになるのかな?」

神楽「ほぼボケしかいませんね」

怠惰「特に耶狛の存在が……‥」

鈴蘭「あれは昔から常軌を逸してるもん」

狗神「これで理久兎がいたら更なるカオスに」

怠惰「なってたかもねぇ」

神楽「アハハハハ‥‥それで来週から休むんですよ
   ね?」

怠惰「そうそう少し忙しくなるからね」

鈴蘭「因みにどのくらい?」

怠惰「とりあえずは再来週の水曜日までかな?」

狗神「そんなにか!?」

怠惰「検定がまとまって襲ってくるからそのぐらい
   になるのよ」

鈴蘭「まぁ頑張って」

怠惰「うん頑張るよ‥‥さて時間も丁度良いし今回は
   ここまで」

鈴蘭「再来週の水曜日まで元気で」

狗神「そんじゃ読者様」

神楽「ありがとうございました♪」


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第355話 正邪の逆襲

こんばんはそしてお久しぶりです読者様、怠惰のクソ悪魔です。やることも大方は終わったのでまた投稿を開始させていただきます。それでは本編へどうぞ。




正邪とのバトルが始まり自分達は各自の役の通りに正邪との戦闘を開始されていた。

 

正邪「おらぁ!」

 

蓮 「っ!」

 

黒 「ほうっ!」

 

玲音「やるっ!

 

近接戦闘を主とする自分達の攻撃を剣1本で抑えこみ更には、

 

霊夢「くらいなさい!」

 

霧雨「ロケットミサイル!」

 

紫 「ふふっ」

 

耶狛「そぉ~れ拡大!」

 

霊夢に魔理沙や紫の弾幕に耶狛が能力による強化を加えたほぼ隙間のないような弾幕が正邪を包み込むが、

 

正邪「下らねぇ!」

 

黒い剣を一振りしただけで全てを消滅させる。そしてそれに続き正邪の隙を狙って、

 

亜狛「覚悟!」

 

レミ「アハハハ!!」

 

少名「覚悟!!」

 

突然現れる亜狛の奇襲レミリアの滑空による突進そして針妙丸の剣捌きで殺ろうとするが正邪はいとも容易く攻撃を防ぎ避けてと繰り返し猛攻をしりぞける。

 

亜狛「っ!引きますよ!

 

レミ「面倒ね」

 

少名「むむ‥‥蓮さん!スイッチ!」

 

蓮 「了解!」

 

3人がすぐさま後退した瞬間に神楽で切りかかるが正邪はそのまま後ろへと下がり避けられるがその瞬間に自分の両隣から玲音と黒が正邪へと向かい戦斧とガンブレードが軌跡を描き振られる。

 

正邪「ちっ!妙な連携をとりやがって!」

 

黒 「それはお前の方だろ主から色々と聞いている

   ぞ貴様の戦い方は姑息だとな」

 

正邪「姑息だからなんなのさ!」

 

玲音「ある意味で清々しいな」

 

自分からしたら姑息な戦い方だって立派な戦い方だ。だが許せないのは正邪の腐った性根だ。

 

霊夢「蓮!」

 

蓮 「頼むよ霊夢!」

 

霊夢と共に黒と玲音の横を通り抜け自分は神楽を霊夢はお払い棒で攻撃するが、

 

正邪「何の!」

 

ヒラリと攻撃を避けられるが、

 

蓮 「式符 狗と蝶の二段構え!」

 

狗神「しゃーー!!」

 

鈴蘭「一言‥‥死ね!」

 

すぐに式神の狗神(人型)と鈴蘭を召喚すると後ろへと後退する正邪に向かって狗神の拳と鈴蘭の蹴りによる追い討ちを仕掛ける。

 

正邪「犬ころとガキが意気がるな!」

 

追い討ちを後ろへも下がる力を利用し体を捻ると黒い剣による目に見えぬ速度の反撃を与える。

 

狗神「なっ!?」

 

鈴蘭「嘘でしょ?」

 

剣によって斬られた2人は消滅し札に戻った。あの2人をこうも簡単に倒されるとらそれに見ていて思うのはこの前とは違い動きが達人とまではいかずとまるで実戦を経験してきた者かのような動きをしていて大違いだ。

 

霊夢「逃がすか!」

 

蓮 「じぇやぁぁ!!」

 

お札と斬撃波で更なる追い討ちを仕掛けるのだが正邪はどこから出したのかは分からないが提灯を取り出すとそれに灯りが灯ったかと思いきや正邪の体が半透明になり透けると共に自分達の攻撃は正邪を貫通していった。

 

霊夢「嘘っ!?」

 

蓮 「無敵化!?」

 

紫 「あれ幽々子の提灯じゃない」

 

まさかの霊夢の十八番ラストワード夢想転生と同じ無敵になれるような道具が現れるとは。というか幽々子の提灯という事は昨日の戦いで盗んだのだろうか。正邪はキシシと笑い指を動かして自分達に向かって笑いながら挑発してくる。

 

黒 「影の轟雷よ敵を穿て!」

 

玲音「悪意の蒼炎よ舞え!!」

 

黒い雷と蒼炎が正邪へと直撃するが何ともないといった顔だ。すると半透明だった正邪の体が元の体に戻った。その瞬間を見計らったのか、

 

霧雨「ぶっ飛べ!」

 

紫 「幻巣 飛光中ネスト」

 

耶狛「拡大弾!」

 

無数の小粒弾幕、ロケット、拡大していく大弾が正邪へと向かっていくがまた何処からともなくアイテムを取り出し構える。それはまさかのカメラだ。

 

正邪「ほら笑えよ!」

 

フラッシュが焚かれると共に3人が放った弾幕は忽然と消える。そして1枚の写真を手に取りペラペラと動かしながら、

 

正邪「おいおい効かねぇぜ?アハハハハ♪」

 

写真を捨てて楽しそうに笑う。

 

霧雨「文屋共のカメラまであるのかよ!?」

 

文屋共って事は文達、天狗のカメラまで所持しているのか。というか弾幕を消すカメラって一体どんな機能しているんだ。

 

紫 「亜狛、次の策を用意するから暫くはお願いす

   るわよ」

 

亜狛「心得ました!」

 

と、亜狛の声が聞こえると正邪の回りを無数のクナイが正邪を囲い混む。さらにその頭上には、

 

レミ「悲鳴ぐらいは聞かせなさいよ♪」

 

ニヤリと八重歯を覗かせて笑い、

 

レミ「紅符 不夜城レッド」

 

手を広げ両手の赤い弾を握ると共にレミリアを中心に真っ赤なレーザーが十字で放たれる。無論、真下には正邪がいるためまっすぐ向かっていく。そして亜狛は手を引くと囲んでいるクナイが一斉に正邪へと向かいだす。

 

亜狛「散れ」

 

頭上からはレーザー、周りにはクナイが飛び交い避ける隙間などはないに等しい。

 

正邪「ひぇぇぇ‥‥何てな♪」

 

怯える所かこの状況下で正邪はニヤリと笑った。今度は何と傘を取り出し広げそして閉じてという動作をしたかと思うと閉じた傘と共に一瞬で正邪が消えていなくなる。

 

レミ「えっ!?」

 

亜狛「あの密度を抜けた!?」

 

すると自分達の後ろから正邪の気配を感じ振り向くと正邪は片手に傘を片手に剣を構えて此方を見ていた。

 

紫 「ないと思ったらそれ私の傘じゃない」

 

正邪「アハハハ頂戴しておいたのさ」

 

あれ紫の傘なんだ。というか傘にあんな力があるとは思わなかった。

 

黒 「バトンタッチだ亜狛!」

 

玲音「さぁてお嬢の面白ポーズも見れたし軽く暴れ

   るか!」

 

そう言い黒と玲音が正邪へと突っ込む。しかし本当にさっきからあのアイテムの数々の効果はどれもこれも凶悪すぎるだろ。これでは決定打がない流れになってる。こうなったら金狐化で押しきるか、だが同じ手が通じるとも限らないしどうにかして流れを変えなければと思っていると、

 

少名「蓮さん!」

 

蓮 「どうかした針妙丸?」

 

少名「私を正邪の元に連れていくことは出来る?」

 

霊夢「何を考えてるのよ?」

 

針妙丸は針の剣を腰に差し懐から小さな小槌もとい打出の小槌を取り出す。

 

少名「これで正邪から小槌の力を回収するの」

 

霊夢「そんなのでどうにか‥‥」

 

蓮 「いやなるかもしれない」

 

霊夢「えっ?」

 

蓮 「元々の正邪の力は皆が言う通りそんなに強く

   はない筈なんだ‥‥だけれどそれなら何故そん

   な正邪がここまでやれたと思う?」

 

それを聞いた霊夢は納得した顔をする。そう正邪の本来の力では紫だとかの大妖怪を相手にするのはどう足掻いても力不足なのだ。これで自分みたく修行をしたとかなら話は別だが正邪はそんな事をするような者じゃない。ならば何故ここまでやれたか、それは針妙丸の小槌の力があったからだ。それがもしも、なくなればどうなるかという事だ。

 

霊夢「やる価値はあるわね‥‥!」

 

蓮 「アシストをお願い」

 

霊夢「良いわよ!」

 

針妙丸を肩に乗せ霊夢と息を合わせて突撃する。正邪は黒と玲音の2人を払い除けニヤリと笑う。霊夢はその場で急停止し無数の針を放ち自分はそのまま神楽を構えて突っ込む。

 

正邪「効くかよ!!」

 

長針を剣で払い自分とのつばぜり合いとなる。だがその瞬間を待っていたのだ。

 

蓮 「今です!」

 

少名「悪いけど小槌の魔力は返してもらうよ!」

 

正邪「なっ!」

 

小槌を大きく上へと振り上げると正邪の体から黒いオーラが現れ小槌に吸収される。

 

正邪「このっ!!」

 

弾き飛ばされたが計画通り上手く奪えた。だが肩に乗る針妙丸は顔をしかめる。

 

少名「少ない‥‥」

 

蓮 「えっ?」

 

少名「少すぎるんだよ正邪にあげた力に比べて回収

   した量が!」

 

正邪は首を回すと懐から提灯だったり小さな地蔵だったり天狗のカメラを次々に捨てていくきしまいには紫の傘もポイ捨てすると傘だけはスキマに消えていった。

 

正邪「そういえば言ってなかったよな残念ながら今

   の私に小槌の力なんて残ってまっせ~ん♪」

 

ケタケタと笑いだす。その瞬間、

 

霧雨「そんな所で笑ってて良いのか!」

 

耶狛「魔理沙ちゃんやっちゃって!」

 

霧雨「いくぜ恋符 マスタースパーク!」

 

耶狛「拡大!」

 

魔理沙が放ったマスタースパークは耶狛の力により大きくファイナルスパークをも越える大きさとなって正邪ところか自分達を巻き添えにする感じで放たれた。

 

蓮 「っ退避!」

 

少名「うわわわ!!」

 

霊夢「あの火力バカは!?」

 

黒 「あのバー狼め」

 

玲音「仕方ねぇな!」

 

後方支援組の魔理沙の一撃に危険と判断し自分達はすぐさま逃げる。だが正邪は逃げず剣を構える。

 

正邪「そんなレーザーなぞ今の私に効くか!」

 

上段の構えからまっすぐ斬り下ろすように振るい大きな斬撃波を放ちレーザーを一刀両断する。その光景に目が点となって見てしまう。

 

蓮 「そんなバカなっ!?」

 

声に出してまで叫んでしまった。だって小槌の力が残ってすらいない正邪にあんな芸当が出来る筈がないのだからだ。拡大マスタースパークを一刀両断からの半分にすると正邪は剣を振るうと不思議な力がオーラとなって見えだす。

 

蓮 「教えてください‥‥さっきから貴女は小槌の力

   に頼らずの戦いをしてきたんですか!」

 

正邪「誰が教えるかよバァ~カ♪だがまぁ良いだろ

   教えてやるよ私自身にはもう小槌の力が残っ

   てないのさ精々あっても持っていた道具に残

   り香みたく小槌の力があったから使って戦っ

   ていたのさ」

 

少名「そんな‥‥それじゃやった事は無意‥‥」

 

霊夢「いいえだけれど貴女の案が彼奴のインチキ

   道具を全て潰したわ」

 

正邪「全て?違うな」

 

振った剣を見せてくる。その剣から不思議な気を感じる。小槌の力とはまた違い何処か昔に感じたことのある力だ。どうやらあれだけは別物みたいだ。

 

正邪「こいつだけは別物だ‥‥まるで生きているかの

   ような感じがするし何よりもこいつが私に戦

   い方を教えてくれている気がするのさ」

 

霊夢「何を気持ち悪い事を!」

 

御札を投擲し攻撃するが正邪は片手で剣を素早く動かし御札を払い除ける。

 

亜狛「何処を見ているんですか?」

 

背後に亜狛が現れクナイで首もとを狙った攻撃をするのだが、ありえない事に後ろに目がついているかのように亜狛の動きを見切った動きで頭を倒して避ける。

 

正邪「そらっ!」

 

亜狛「っ!」

 

バックキックで亜狛をぶっ飛ばすが亜狛は裂け目を作り中へと入って消えた。正邪は首を回し此方を見てくるがが何故だろうか。正邪の動きが誰かに似ている気がするのは、

 

正邪「そんでもう終わりかえぇ!どうなんだよ!」

 

この場にいる者達、全てに挑発をしてくると、

 

紫 「あらそれならこんなのは如何かしら?」

 

紫の声が響くと同時に大きくスキマが開き聞いた事のある機械音が聞こえだすとスキマから高速で電車が現れ正邪へと向かっていく。

 

正邪「なっどわっ!?」

 

しかし正邪は何とか避け電車の屋根の上に乗る。

 

紫 「トライアングル!」

 

と、紫が叫ぶとそれを合図に、

 

耶狛「行くよお兄ちゃん黒君!」

 

亜狛「お前はもう少し周りを見るんだぞ耶狛」

 

黒 「まったくだな」

 

亜狛と耶狛と黒の3人が正邪と同様に電車の屋根に乗ると囲い込み正邪へと息の合った連携攻撃を始める。だがそれを何ともないと言わんばかりに攻撃を避け受け流しといった行動をとる。

 

紫 「あの3人を相手に彼処までの実力とは」

 

蓮 「正邪が持っている剣‥‥もしかしてあれって」

 

霊夢「聞いていると妖刀よね」

 

やはり霊夢も神楽と同じ妖刀と推測したか。戦い方を方を教えるという言葉からどうみても妖刀だ。あんなもの一体何処で。そんな事を考えてる間にも、

 

レミ「スピア・ザ・グングニル!」

 

玲音「蒼炎波斬」

 

2人の攻撃が放たれ正邪へと人の攻撃が放たれ正邪へと向かっていくが正邪は何と剣を電車に突き刺すと市松模様の布を取り出し構えるとその布の方へと槍と斬波は飛んでいき、

 

正邪「オーレ♪」

 

ヒラリと布を避けて攻撃をいなして回避する。

 

玲音「マジかよ!?」

 

レミ「っまだ残っていたの!」

 

正邪「おいおいその程度か吸血貴様はよぉ?」

 

布をしまい剣を抜きゲスい笑顔で笑ってくる。

 

レミ「にゃにぉぉ~!!」

 

玲音「落ち着けお嬢!」

 

レミ「離せ駄執事!?」

 

挑発にイラついたレミリアは爪を立てて向かおうとするが玲音に止められる。

 

紫 「その吸血鬼を抑えておいて頂戴」

 

紫はパチンッと指パッチンをすると電車が鈍く光出す。そして、

 

ドゴーーーン

 

電車は大爆発を引き起こす。どうやらあれは定番の車両爆弾だったみたいだ。爆発に巻き込まれた正邪もあれでは、タダでは済まされないだろう。

 

霧雨「終わったな」

 

霊夢「やったかしら?」

 

蓮 「2人共それを言っちゃ駄目だって!?」

 

だってそれは完璧にフラグなのだから。すると爆煙が一瞬で消え剣を構えた正邪が現れる。

 

正邪「たく危ねぇじゃねぇか!」

 

ほらやっぱりものの見事にフラグ回収したよ。それよりも今の爆煙、爆発はいったいどこに消えたのだ。

 

正邪「さてこれは仕返しだ!」

 

正邪の持つ剣は禍々しく光出す。そして同時に自分の直感は告げたあれは危険だと。

 

蓮 「っ!!」

 

霊夢「えっ蓮!?」

 

すぐに霊夢に覆い被さるように庇うと同時に、

 

正邪「秘技 リベリオンカウンター!」

 

自分達の目の前がいきなりの真っ暗になる。そして、

 

ピチューン!ピチューン!ピチューン!

 

無数に被弾していく音が鳴り響く。

 

霊夢「何がどうなって」

 

蓮 「霊夢!!」

 

いったい何がどうなっているのだろうか。今覆い被さっている霊夢だけはどうにかしてでも守らなければ。そう思ったその瞬間、

 

正邪「あの時の仕返しだぜ甘んじて受けやがれ!」

 

ピチューン!

 

蓮 「ガハッ!?」

 

霊夢「れっ蓮!!キャー~!!」

 

背中に衝撃が走り被弾音が鳴り響いた。力が抜け自分は霊夢の悲鳴が聞こえる中そのまま闇の中で眠りについたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

晴明「はい今回は私が後書きしますねそれにしても
   怠惰さん約1週間ぶりですね」

怠惰「そうだね」

晴明「この1週間なにかありましたか?」

怠惰「えぇとスマホが新しくなったぐらいかな?」

晴明「言われてみると変わってる!?」

怠惰「ただ敢えて言おうかやはり使いにくい」

晴明「そうなんですか?」

怠惰「うん文字打ちは前いや前の前が一番だった」

晴明「そんなにですか?」

怠惰「もうね文字打ちの際に上からメニューが流れ
   てくるわ「」が使いにくくなるわ最悪だよ」

晴明「ありゃま」

怠惰「まぁゲームするならこっちかな?」

晴明「利点ゲームしかないじゃないですか」

怠惰「本当にそれしかないよ‥‥」

晴明「で?これは続けていくんですか?」

怠惰「勿論そのつもりだよ終わりはまだまだ先だ」

晴明「そうですかなら良かったですさて時間も時間
   ですし終わりましょうか?」

怠惰「あいよそれじゃ今回はここまで」

晴明「また次回もよろしくお願いいたします」

怠惰「それではまた次回バイバイ」


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第356話 天邪鬼 逃走

こんばんは読者様、友人の傲慢に進められるがままに遊戯王を始め補食植物デッキが8割ほど完成した怠惰のクソ悪魔です。最初はブルーアイズだったのに何故か補食植物になってしまった‥‥まぁ良いか。さてそこんな話もあれなので本編へどうぞ。


深い深い闇の中、自分は見知らぬ場所に立っていた。

 

蓮 「‥‥…ここって?」

 

どうしてこんな場所にいるのだろうか。確かさっきまで正邪と戦っていて‥‥そうだ正邪にやられたのか。となるとここは死後の世界なのだろうか。嫌々、たかが被弾したぐらいでいやもしかしたら落下した際に打ち所が悪くてそのままって事なのだろうか。

 

蓮 「‥‥‥」

 

死んでしまったのだろうか。もしもそうならまだ生きたい。まだ伝えてない事や、やりたい事がまだまだ残っているんだ。まだ死にきれないのだ。そんな事を思っていると目の前は真っ暗な世界から荒れ果てた景色が映る。何処かで見たことがある‥‥そうだこれはあの悪夢の世界。すると後ろからとんでもない殺気が襲いかかる。

 

蓮 「っ!?」

 

すぐに前へと移動し後ろを向くとそこにはかつて理久兎が隠者として偽っていた際に着用していた黒いコートにフードという身なりの者が立っていた。だが理久兎と違う点は幾つかあった。それはまず左手は包帯でグルグル巻きになっていた事と黒いコートはボロボロになっていた事そしてその者の右手にはボロボロとなった刀が握られていたのだ。

 

? 「《red》お前はこれでも生きたいか?《red/》」

 

蓮 「何が言いたい!」

 

と、言い返すとその者はボロボロの刀を構え一気に距離を縮めてくる。回避しようとしたがありえない事に体が動かない。まるで金縛りにでもあったかのようだ。そしてその者は自分へと近づき刀を振るい腹部を斬る。

 

蓮 「がっ!?」

 

何が起きているのだ訳が分からない。また視界が闇に包まれていった。闇の中で何が起きたのか分からずにいると、

 

? 「蓮‥‥蓮ったら!」

 

聞いたことのある声が聞こえる。目を開けるとそこには、

 

霊夢「やっと起きた‥‥♪」

 

蓮 「うぇ?‥‥えっ!?」

 

目の前に霊夢の顔が映る。すぐに起き上がり後ずさり周りを確認する。ここは何処で自分はって‥‥何をワンパターンな記憶喪失者みたいな事を思っているのだろか。それにさっきの夢って‥‥

 

霊夢「大丈夫?」

 

蓮 「えっあっうん大丈夫だよ霊夢♪」

 

またあんな変な夢を見る事になるとは。また何かの予兆なのか何なのか。とりあえず落ち着き改めて周りを見るとそこには魔理沙やレミリアに玲音そして紫や針妙丸が気絶していた。そうかさっき正邪のスペルから霊夢を守るために覆い被さって自分から受けて地面に落ちたのか。

 

霊夢「蓮ったら本当に大丈夫なの?」

 

蓮 「大丈夫だよ霊夢‥‥それよりも正邪は?」

 

霊夢「暗転したらもう正邪はいなかったわそれで

   理久兎達の従者が追跡しているわ」

 

蓮 「そう」

 

自分がいながら面目ない限りで本当に申し訳ない。これでは霊夢達の面目は丸潰れだ。

 

蓮 「ごめんね霊夢これじゃ面目も‥‥」

 

と、言いかけると霊夢は手を握り首を横に振る。

 

霊夢「ううん良いのよだって面目なんて端からない

   ようなものだしある意味で失うものがないも

   の♪」

 

蓮 「‥‥…」

 

強がって言っているのは握られた手から感じる。悔しいという気持ちが沸々と伝わってくる。

 

蓮 「霊夢それだけは言っちゃ駄目だ‥‥だって君は

   楽園の素敵な巫女なんでしょ?」

 

霊夢「蓮…‥‥」

 

蓮 「だからそんな事を言わないでよ何時ものよう

   にしてよ♪じゃないと僕が悲しくなっちゃう

   よ…‥‥」

 

蓮 「そうね貴方の言う通りね」

 

手を離すと霊夢は自身の頬を両手をパチンッと叩き気合いを入れる。

 

霊夢「それにまだ逃げられた訳じゃないものね」

 

蓮 「うんその粋だよ♪」

 

悲しんだ顔は彼女には似合わない。何時ものような元気な姿こそが一番だ。すると霊夢は何かを悟ったかのような真っ直ぐな目で、

 

霊夢「蓮あのね‥‥」

 

蓮 「ん?」

 

霊夢「2つ言いたいことがあってね‥‥そのね私を庇

   ってくれてありがとう」

 

蓮 「ううんお礼なんか良いよ自分が決めた事なん

   だしさ」

 

霊夢「一応よ一応‥‥それと最後に何だけど」

 

吹っ切れたかのような顔をした霊夢は何を言うのだろうと思っていたその時だ。

 

? 「そこのバカップル共そろそろ良いか?」

 

聞いたことなある声がして向くと裂け目から黒と亜狛が顔だけひょっこりと出して黒は痛い者を見るようなジト目で亜狛は申し訳なさそうに見てくる。

 

霊夢「ってあんた達は何時から見てたのよ!?」

 

黒 「小僧がお前を慰めている所からだな」

 

亜狛「えっとその‥‥すいません」

 

てことは結構恥ずかしい所から見られていたのか。

 

霊夢「敢えて言っていいかしら?」

 

黒 「何だ脇巫女?」

 

霊夢「脇巫女言うな!?というかいるならいるって

   言いなさいよね恥ずかしいんだから!?」

 

亜狛「都合が悪いかなと思いまして」

 

黒 「暫くはとも思ったが報告もしたくてな」

 

亜狛や黒は気を使ってくれたのは嬉しけれど出来るならいるならいるって言って欲しい。じゃないと自分は恥ずかしさのあまり引きこもりになってしまう。

 

霊夢「あぁもう良いわ‥‥それで正邪は?」

 

と、霊夢が言うと亜狛と黒は裂け目から出てきて、

 

亜狛「彼女なら耶狛が追跡をしていますよ耶狛はあ

   れでも嗅覚は自分よりも敏感なので」

 

黒 「彼奴はアホだが追跡能力は亜狛を優に越えて

   いるんだ‥‥本当に頭はだけは残念だがな」

 

蓮 「アホに…‥」

 

霊夢「頭が残念って」

 

実際本当に事実だから否定は出来ないがせめて純粋とかって言ってあげた方が良い気がする。というか亜狛はそれについては反論しないのか。

 

蓮 「えっと亜狛さん耶狛さんの事について反論は

   …‥‥」

 

亜狛「有ったらしてますよ蓮さん‥‥」( ;´・ω・`)

 

あっこれ亜狛も認めてる感じだ。そんな事を言っていると上空から何かが自分達の目の前に降ってくる。

 

霊夢「なっ何よ今度は!?」

 

土煙が上がりその者は姿を見せる。それは正邪を追跡している筈の耶狛だった。

 

耶狛「お待たせぇ~♪耶狛軍曹帰還しました!」

 

黒 「お前は軍曹というより二等兵だな」

 

耶狛「酷い!?」(゜ロ゜;

 

鋭い一言で耶狛はショックを受けるがブンブンと首を振り頬を叩く。

 

耶狛「良いも~んだ皆は私の事を軍曹って」

 

亜狛「ごめん耶狛それはないな」

 

蓮 「すいませんが僕もです」

 

霊夢「良く分からないけどあんたはしたっぱが向い

   ているわよ?」

 

耶狛「ガーン!?」

 

自分達の一言一言にグサリときたのか耶狛は両手を地面につけて倒れる。

 

蓮 「あっすいませんつい!」

 

耶狛「ううん良いんだよ‥‥どうせ私は二等兵止まり

   なのは事実だしさぁ」

 

霊夢「うわぁ蓮と同じぐらいで卑屈な所は面倒ね」

 

蓮 「そこまで酷くはないよ!?」

 

ここまでは酷くはない筈‥‥きっとそうだ。そうだと思いたい。

 

黒 「おい報告しろあのガキはどうなった?」

 

耶狛「あっうん追跡してたんだよ?けどね追跡して

   たら川に出たんだよそれで匂いが消えてて近

   くに不自然な水滴が幾つもあったから恐らく

   は‥‥」

 

亜狛「川に飛び込んで逃げたのか」

 

わざわざ追っ手を撒くために水泳して逃げるとは小物の癖してやるなと少しながら感心してしまいそうになる。

 

霊夢「そう‥‥‥」

 

それを聞いた霊夢は少し残念そうだ。

 

耶狛「ごめんね流石に匂いが辿れなきゃ話にならな

   いんだよ」

 

霊夢「良いわもう気にしてはないから」

 

蓮 「霊夢‥‥…」

 

何故かは分からないが霊夢は吹っ切れたかのような清々しい顔をしていた。

 

霊夢「失った信用はまた少しずつでも取り戻してい

   けば良いしね‥‥そうよね蓮?」

 

蓮 「‥‥…うん僕も協力するよ」

 

恐らく霊夢が言いかけた事それはもしもの時はまた博麗神社の信仰を少しずつでも取り戻していこうという事を言おうとしたのだろう。

 

霊夢「さぁてと寝ている魔理沙達を起こしましょう

   かね」

 

蓮 「うん」

 

そうして自分達は気絶している者達を起こし博麗神社へと戻るのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

鈴蘭「つつまだ痛いよ」

狗神「あの天邪鬼が」

怠惰「油断したらダメだよ?」

狗神「しては‥‥」

鈴蘭「いたよね」

神楽「でもあの剣は一体どこから」

怠惰「まぁ近いうちには分かるさ♪それと次回から
   理久兎君の小説を投稿するからお楽しみに」

鈴蘭「ねぇこの討伐戦の裏にはまさかだけど

怠惰「さぁ?そこは見てのお楽しみそれじゃ時間も
   良い頃だし終わろうか」

狗神「ちっそんじゃ次投稿したらよろしくな」

鈴蘭「それじゃ読者様」

神楽「ありがとうございました」


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第357話 裏にいた者

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。また今日から此方を投稿するのでよろしくお願い致します。それでは本編へどうぞ。


博麗神社へと帰宅した自分達の空気は少しながら暗い。無理もないだろう勝つ気で挑んだにも関わらず負けて博麗神社へと戻ってきたのだから。

 

レミ「あぁムカつくぅ!」

 

玲音「しかしあのゲスロリ中々出来るな」

 

霧雨「前とまんま同じで負けたぜ‥‥」

 

少名「正邪の蛮行をまた止めれなかった‥‥」

 

紫 「…‥‥」

 

そんな感じで参加した(理久兎従者以外の)面々は若干ながらも重い空気になっていた。

 

耶狛「ごめんね力になれなくて」

 

亜狛「面目ない限りです」

 

黒 「‥‥…あぁ」

 

紫 「良いのよ貴方達が悪い訳じゃないわ」

 

3人は申し訳なさそうにしているのだが、どうも引っ掛かるんだよな。

 

黒 「どうかしたか小僧?」

 

蓮 「えっいや‥‥正邪が言っていた事が少し気にな

   ってて」

 

少名「どういう事なの?」

 

蓮 「正邪は彼奴に下克上するって言っていたのを

   聞いたので‥‥それに最初、僕を見た時にクソ

   ったれな神のお召しめしって言っていたのが

   気になるんだよ‥‥」

 

それを聞いた皆はまさかという反応をする。まぁ無理もないだろう。神であり色々とトラブルを引き起こすトラブルメーカーな神はこの幻想郷には守矢神社の神そして地底に住む理久兎というか守矢の二神が落ち着きすぎて理久兎しか思い付かないからだ。

 

紫 「亜狛に耶狛に黒さんまさかこの件に御師匠様

   が関わっていらっしゃいますか♪」

 

紫の顔は笑っているには笑っているが目が一切たりとも笑ってない。

 

亜狛「えっえぇと‥‥」

 

耶狛「う~ん何というか」

 

黒 「俺等もよく知らん」

 

蓮 「えっ良く知らないって‥‥」

 

よく知らんってどういう事だろうか。

 

耶狛「前にマスターが地底を滅茶苦茶にした黒幕を

   シバきに行ったのは覚えてるけど」

 

亜狛「その後の結末がよく分からないんだよね」

 

黒 「気になるなら問いただしに行けば良いんじゃ

   ないのか?」

 

聞いているとやはり理久兎は正邪と何かしらの関わりがある。そして恐らくこの討伐戦の裏で糸を引いているであろう事はほぼ確定だ。

 

レミ「それなら説明がつくわあの男の運命は見れな

   いし」

 

玲音「また彼奴か」

 

霊夢「これは少しとっちめに行った方が良いかしら

   ね?」

 

霧雨「聞いているとな…‥‥」

 

そう言うがまだ理久兎が黒幕とは確定した訳ではない。まだほぼ確定のレベルであるというのを忘れてはならない。

 

少名「ねぇ蓮さん」

 

蓮 「ん?」

 

少名「彼奴って言ってるけどそれって前に宴会に来

   なかった例の神様?」

 

蓮 「そうだよ」

 

少名「もしその人と衝突したらどうなるの?」

 

どうなるのか。典型的なパターンは理久兎は弟子の紫にボコされて反省させられるのがお約束だろうけど、もしも理久兎がガチ逆ギレしたら恐らくボコされるのは自分達だ。

 

蓮 「う~ん何とも言えないかな?」

 

霊夢「そうね‥‥気まぐれ過ぎて分からないわね」

 

自分と同意見なのか霊夢も分からないと答えた。まぁ本当にあの神に限らずだけれど気まぐれなのが多くて分からないのは困ったものだ。

 

紫 「ねぇ3人共♪」

 

亜狛 ((( ;゚Д゚)))

 

耶狛「ゆっ紫ちゃんったら怖いよ!?」

 

紫 「ふふっ失礼ねこれでも笑ってるのよ?」

 

黒 「で何だよ」

 

紫 「今‥‥御師匠様はいらっしゃるわよね?」

 

亜狛と耶狛は紫の顔で怯えるなか黒はやれやれと呆れながら、

 

黒 「あぁいるぞ」

 

紫 「違うわ何処にいるのかきいるのよ♪」

 

黒 「やれやれ‥‥主よ弟子が主をご所望だが?」

 

と、黒が叫ぶ。すると、

 

? 「おいおいバラすなよ黒」

 

声が背後から聞こえてくる。後ろを振り向くとそこには長髪に見た目の容姿には似合わないダサいアロハシャツを着た男いや話の中心にいた神がいた。

 

紫 「御師匠様そんな所にいらしたのですか♪」

 

無論それは当然ながら理久兎だ。

 

少名「あれが?」

 

蓮 「そう深常理久兎またの神名は深常理久兎乃

   大能神で紫さんの師だよ」

 

と、説明をしているとゆっくりと理久兎は此方へ向かって歩いてくる。そんな姿を見た玲音はガンブレードに手をかけようとするがレミリアが静止させ自分と霊夢は端により道を開けるとその真ん中を通り紫の前へと理久兎はた立つ。

 

紫 「御師匠様♪聞いてもよろしいかしら?」

 

理 「まぁ大方は正邪の事だろ?」

 

やはり何も言ってないのに正邪の名前が出てきた。理久兎は正邪の事について何か知っているのは確定だろう。

 

紫 「えぇ御師匠様ですよね?正邪にあの剣を与え

   たのは?嘘や偽りなしで話して下さいますで

   しょうか?」

 

理 「なら幾つかに分けて話そうか♪まずは正邪に

   剣?だっけを与えたか否か答えはNo」

 

否定しただとそれだと理久兎が関わっているというのは検討違いなのか。

 

紫 「なら正邪を何処で知りましたの?」

 

理 「それはね地底の暴動を抑えた直後に裁判所か

   ら連絡が入ってね暴動を引き起こした張本人

   まぁ正邪なんだけどそいつを退治または捕縛

   して来いって映姫ちゃんから指示があってね

   それでボコしに行って知り合ったんだよ」

 

どうやら理久兎も正邪の討伐に自分達よりも早くに参加していたみたいだ。だがなら何故に理久兎は正邪を逃がしたのかが気になる。

 

霊夢「でもあんたがあんな小物を取り逃がすなんて

   珍しいわね」

 

紫 「えぇ可笑しいですわね♪」

 

理 「う~んまぁボコボコにして捕縛とも思ったよ

   けれどね興が削がれちゃってさ」

 

玲音「興だ?」

 

理 「そうあんな小物を捕まえただけでも地獄の連

   中には負担になるんだぜ?それだったら大物

   とかになってくれないとなぁ?」

 

敢えて言おう結果がご覧のありさまだ。

 

紫 「………御師匠様に聞きますが貴方はこの幻想郷

   の敵ではないですわよね?」

 

理 「ハッハッハッ♪敵でもなければ味方でもない

   ぜ?言ってしまえばそうだな‥‥俺は願望をも

   っとも強く思う奴の味方さ」

 

理久兎は楽しそうに笑うが自分達の立場からしたら笑えない話だ。ジーと紫は理久兎を見続け、

 

紫 「そうですか‥‥どうやらその眼が曇っている訳

   ではないみたいですね?」

 

理 「まぁ~なぁ~♪」

 

緊張し冷ややかな空気が少しだけ変わる。だがこの話を聞いていて時に理久兎は敵にもなるし味方にもなるというのはよく分かった。だが同時に思った。

 

蓮 「なら聞きたいですが正邪は何を強く願ったん

   ですか理久兎さん」

 

正邪は何を願ったのだろうかという事だ。すると理久兎は口を開きすんなりと答えてくれる。

 

理 「彼奴が願ったものは単純に言えば力もっと詳

   しく言えばお前達を見返す力だ」

 

霊夢「見返す力?」

 

理 「そうまぁ彼奴は全てを支配して自分の世界を

   作ろうという願望があった訳だがしかしだぜ

   それを蓮お前が阻止したんだろ?」

 

蓮 「えぇまぁ‥‥」

 

確かに正邪をボコしたのは事実だ。今の正邪の方が断然強かったが小槌で強化されていた時も結構強くてよく覚えてる。

 

理 「その結果、彼奴の願望はその願望を上回る願

   望が生まれたのさそれこそが自分を嘗めた奴

   への仕返しつまりは真の下克上だ」

 

少名「真の下克上って‥‥」

 

霧雨「てかよ聞いてると結局はお前が力を与えたん

   じゃないか!」

 

理 「魔理沙ちゃんは失礼だな俺は何も与えちゃい

   ないこれは紛れもない事実さ」

 

と、言うと霊夢は顔を近づけ、

 

霊夢「蓮‥‥貴方は本当にそう思う?」

 

蓮 「ううん思えないよね」

 

霊夢とも同意見だがはたして本当にそうなのだろうか。実際はゴミとか言って捨てた風に装ってアイテムをあげたんじゃないかな。

 

蓮 「でも考え過ぎなような気もするけどね」

 

霊夢「そうね彼奴はよく分からないわ」

 

考えすぎているのかもしれない。少し抜けてる理久兎がそんな事する訳もないと思うし。いや理久兎だからやるのかな。良く分かんないや。そんな事を思っていると、

 

理 「因みにお前らさ相手が正邪だからって甘く見

   ただろ?」

 

声のトーンを下げてそう言ってくる。

 

レミ「どういう意味かしらそれ?」

 

理 「言葉通りさヴァンパイアレディーそれとさ紫

   ちゃんに聞きたいけど俺の教えは覚えてるよ

   な?」

 

紫 「‥‥相手が自身よりも格下であっても甘く見る

   事ならずですわよね?」

 

理 「そうだそれを踏まえてお前達に聞きたいけど

   結局はどうだったの?相手が自身より格下だ

   刺客を送りつけても生きているのは運が良い

   からだとか一度は勝利してるだから勝てると

   かまさかそんな安直な考えしてないよな?」

 

と、呆れながら言ってくる。それに対し肩に乗る針妙丸が声を張り上げる。

 

小人「そっそんな事ない!ないよね皆!」

 

黒 「敢えて言うが俺はないぞ?」

 

耶狛「私もないねぇ」

 

亜狛「自分もです」

 

と、針妙丸と理久兎の従者達は言う。だが正直な話でだが少なからずそう思っている自分がいた。正邪は実際は物に頼っているがために実際は弱いそう思っていた。恐らくそれは霊夢や魔理沙いやこの場の者の殆どがそう思っていた筈だろう。

 

理 「それが愚行と言っているだよ?そんなんじゃ

   正邪を倒す所か隙やりで後ろからサクッと刺

   されて終わりだぜ?」

 

反論したいにはしたい。だが言っている事は正しいため反論ができない。

 

蓮 「ごもっともです‥‥」

 

玲音「せっ正論を述べやがって‥‥」

 

霊夢「うざいけど言い返せない‥‥」

 

理 「まぁその考えを見直せそうすれば自ずと勝て

   るようにはなると思うけどね」

 

そういえば昔にお婆ちゃんにも言われたっけ勝負事においての最大の敵は自分自身の心って。まだその時はよく分からなかったけど今なら少しだけ分かった気がする。

 

理 「まぁ今一度その考えを改めるんだな‥‥おっと

   時間も時間か紫すまないが3人を連れて帰る

   ぜ?」

 

空を見上げてみればもう夕暮れ時だ。理久兎もやる事があるのだろうか。理久兎の言葉に紫は口を開き、

 

紫 「……‥えぇ構いませんわただ御師匠様」

 

理 「何だ?」

 

紫 「私には彼女を生かす理由があまり理解できま

   せんわ」

 

確かに言われてみると何故、理久兎は正邪を生かしたのだろうか。連れても行かない理由だったりも若干曖昧な理由だったし。理久兎はその質問に答えだす。

 

理 「生かす理由ねぇ‥‥てっとり早く言えば刺激的

   な毒が1人2人はこの幻想郷には必要なのさ

   じゃないと悪役がいなければヒーローだった

   りヒロインは活躍できないだろ♪」

 

紫 「つまり必要悪という事ですか?」

 

理 「まぁそういう事だね」

 

単に生かす理由は自分達を活躍させるためと言うのか。それに必要悪って言っていることが恐ろしい事このうえない。そんなの正義の存在も悪の存在も全てを否定するかのような言い方なのだから。

 

理 「まぁこれはあくまで俺の意見だお前達にはお

   前達の意見があるだからその辺はまた考えな

   よ♪また手助けが必要になったら応援に答え

   てやるからさ♪亜狛、耶狛、黒、仕事も終わ

   ったし帰るぞ」

 

亜狛「分かりました!」

 

耶狛「了解!」

 

黒 「あいよ」

 

そう言い2人は裂け目を作る。

 

理 「そんじゃあな」

 

そう呟き理久兎達は裂け目へと入り姿を消した。

 

霊夢「蓮?」

 

蓮 「‥……」

 

残った自分達はただただ黙して立ち尽くす事しか出来なかったのだった。




怠惰「それでは今回はここまで」

狗神「あぁ」

鈴蘭「理久兎もまた変な事を考えるよね」

神楽「えぇ‥‥」

狗神「彼奴の行動の1つ1つが予想だにできないの
   が怖いところだな」

鈴蘭「うん異変起こしたり妨害してきたり狂乱して
   世界滅ぼそうとしたりって色々と可笑しな行
   動にでてるよね」

怠惰「まぁ彼奴の存在事態がジョーカーだからね敵
   にもなるし味方にもなるからね彼奴は自分の
   ルールで生きてるからね」

神楽「自由な神様ですね」

怠惰「まぁね多分だけど正邪が蓮達を殺そうとした
   ら流石に止めには入るとは思うよ?」

狗神「はいるのか?」

怠惰「多分ねそのためにも亜狛達を派遣したと思う
   しねまぁ分かんないけどね」

狗神「おいおい」

怠惰「さて時間も時間だし今回はここまで」

鈴蘭「それじゃ読者様また月曜日もよろしくね」

神楽「それでは読者様」

狗神「またな」


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第358話 気晴らしの散歩

こんばんは読者様、カスタムキャストなるアプリが案外にも面白いと思いながらポチポチとしている怠惰のクソ悪魔です。暇潰しに何処まで出来るかなと思いちょろっと簡単に耶狛を作ったらあれ?案外にも似てるな何て思ってしまいました。おっと失礼それでは本編へどうぞ。


正邪の戦いから数日が経過し博麗神社では、

 

霊夢「あぁ本当にムカつくぅ!!」

 

蓮 「まぁまぁ」

 

未だに霊夢の機嫌は不機嫌だ無理もない。正邪には逃げられ理久兎からド正論を述べられればこうなるだろう。

 

蓮 「でもさ正邪に負けた事に対して言ってる事は

   案外にも正しいんだよね」

 

霊夢「う~んそうだけど‥‥ただでも最後のあの言い

   方はないと思うわよ私達が私達自らで敵を作

   ったとしたらそれはただのインチキよ妖怪退

   治をする身としては見過ごせないわよ」

 

蓮 「うん‥‥」

 

だが霊夢や魔理沙がこうして輝けるのは妖怪という存在があり異変を解決するという仕事があるからこそ妖怪退治者として輝ける。けれどもしもそれがなくなればどうなるのかなって思うのだ。

 

霊夢「あぁもう本当に頭が痛くなってきたわ‥‥」

 

縁側で寝転がりため息混じりにそう呟く。

 

蓮 「まぁまぁ‥‥」

 

因にだが文の話によると霊夢以外の面々もこんな感じになっているらしい。特にレミリアに限っては元々からプライドが高いがためによりいっそうの我が儘になっているだとか。玲音さんも咲夜さんも大変そうだな。

 

蓮 「……‥」

 

しかし霊夢もこの調子だとストレスが溜まりかねないしな。それに今日は居候している針妙丸も冒険がしたいとかで外出しているしたまには霊夢とも一緒の外出もかねて一肌脱ぐか。

 

蓮 「ねぇ霊夢」

 

霊夢「何よ?」

 

蓮 「気晴らしに少し散歩にでも行かない?」

 

霊夢「今はそんな気分じゃないし面倒だからパ‥‥」

 

蓮 「折角たまにはお昼を奢ってあげようと思った

   のにな♪」

 

それを聞くと霊夢は飛び起き靴を履いて外へと出ると、

 

霊夢「何をぼさっとしてるのよ行くわよ!」

 

蓮 「掌返しが凄いなぁ」

 

流石は欲に忠実な巫女様だ。だけどそこが霊夢らしいんだけどね。クスリと笑い霊夢に続き空を飛ぶのだった。そうして移動し人里へと降りる。

 

霊夢「相変わらず人でいっぱいね」

 

蓮 「そうかな?」

 

あんまり霊夢は昼の人里に来ることがないからそう思うのだろうけど今はそれでも今はあまり人が通らないような時間なんだけどな。

 

蓮 「それで何を食べる?」

 

霊夢「えっそうね‥‥なら前に言っていたいなり寿司

   を食べに行っても良いかしら?」

 

蓮 「あぁ~あそこのお握り屋か良いよ♪」

 

そうしてお握り屋へと行くと暖簾が上がっていたからまだやっているな。暖簾をくぐり中へと入り、

 

蓮 「すみませんまだやっていますか?」

 

と、聞くとふくよかな女性の定員が気づき近寄ってくる。

 

店員「あぁ蓮先生えぇまだやっていますよお一人様

   ですか?」

 

蓮 「いえ‥‥」

 

後ろにいる霊夢を見せるように自分の位置を動かす。店員を見た霊夢はペコリと頭を下げ、

 

霊夢「どっどうも」

 

店員「あらあら巫女様までならお二人ですね席はど

   うします?」

 

蓮 「えっと外の縁台でも?」

 

店員「えぇそちらへどうぞ♪」

 

そう言われ自分達は縁台に座る。すると周りから視線が自分達に向けられるのを感じる。やはり霊夢がいると少しだけ目立つな。霊夢のためにも中にするべきだったかな。

 

霊夢「うぅ~ん‥‥はぁ~たまには人里から見る空も

   良いものね」

 

蓮 「あっうん‥‥この席で大丈夫だった?」

 

霊夢「えっ何でよ?」

 

あっこれ霊夢の性格が元々から図太いせいなのかまったく気にしてないや。まぁこれで悪口を言うような命知らずさせ出なければ問題ないのかもしれない。

 

蓮 「あっううん何でもない」

 

霊夢「そう‥‥」

 

と、言っていると先程の店員がお茶とお品書きを持って外へと出てくると緑台に置いていく。

 

店員「ご注文は?」

 

蓮 「えっといなり寿司で♪霊夢は?」

 

霊夢「そうね‥‥なら私もそれで良いわ♪」 

 

店員「いなり寿司が2つですね分かりました♪」

 

そう言い店員は店へと入っていく。

 

霊夢「因に美味しいの?」

 

蓮 「うんお値段も良いし味も良いし中々だよ♪」

 

霊夢「ふぅ~ん」

 

蓮 「大丈夫だよ本当に美味しいから」

 

と、言いながらお茶を飲む。すると霊夢は何を思ったのか、

 

霊夢「‥‥修行しようかな」

 

蓮 「ブフゥーーーーーー!!!!?」

 

突然の発言にお茶を吹き出してしまった。

 

霊夢「大丈夫!?」

 

蓮 「ゴホッ!ゴホッ!うっうん‥‥何でまた?」

 

まさかあの修行をいい加減やりそしてサボりにも定評のあるあの霊夢が修行とか言い出したよ。明日はもしかしたら猛吹雪なのかもしれない。

 

霊夢「あんた失礼な事を思ったでしょ?」

 

蓮 「いっいや‥‥」

 

霊夢「はぁ‥‥何か理久兎の言うことも一理あるなっ

   て思ってね‥‥まぁ必要悪とか正義とかの話は

   抜きにしてもやっぱり言っているのは正しい

   のよね」

 

蓮 「まぁ確かにね」

 

霊夢「だから私もやれる限りの事をしようかなって

   変かな?」

 

それについて自分は首を横に振り、

 

蓮 「変じゃないと思うよそれに自分でも出来る事

   を探すのは良いことだと僕は思うよ♪」

 

霊夢「蓮‥‥」

 

何て言っていると店員が店から現れ緑台に注文のいなり寿司と漬け物をおく。

 

店員「お待ちどうさんねそれと‥‥」

 

店員は耳元に顔を寄せると、

 

店員「彼女さんもいるしサービスしといたよ♪」

 

と、囁くとウィンクして店の奥に向かっていった。

 

霊夢「何‥‥今の?」

 

蓮 「あっうん‥‥まぁサービスだってさ」

 

よく見てみると両が少し何時もよりも多い。これはこれで嬉しいサービスだ。

 

蓮 「食べようか?」

 

霊夢「そうねいただきます」

 

そうして自分達は漬け物といなり寿司にかぶりつく。

 

霊夢「美味しい~♪」

 

蓮 「でしょ♪」

 

濃い甘タレが染み込んだ油揚げと酢飯が絶妙のバランスなため凄く美味しい。1ヶ月に1回は食べたくなるんだよな。そうして自分達はいなり寿司を食べ終える。

 

霊夢「ご馳走さま♪」

 

蓮 「ご馳走さまでした」

 

結局は8個あったいなり寿司の内の5個は霊夢が食べてしまったが気に入ってくれたようで良かった。

 

蓮 「それじゃそろそろ帰ろうか?」

 

霊夢「いいえまだよ折角だものもう少しぶらつきま

   しょう折角の散歩なんだし♪」

 

蓮 「霊夢‥‥うん分かった♪すいませんお勘定を置

   いていきますね」

 

店員「あいよ毎度ありね蓮先生」

 

そうして立ち上がりお握り屋を後にする。

 

霊夢「うう~んさて何処に行こうかしらね」

 

蓮 「まだまだ時間はあるしゆっくり巡ろう♪ね

 

霊夢「えぇ♪」

 

そうして自分達は今日を満喫するのだった。そして場所は代わりとある湖付近では、

 

? 「そんじゃまぁ言われた通りにしてね♪じゃ

   ないと‥‥」

 

? 「分かってるよ‥‥ここを暫くの拠点にして良い

   のかな?」

 

? 「良いんじゃね?所詮は湖なんだしさ」

 

? 「分かったじゃこっちはこっちでするね」

 

? 「あいよ~♪」

 

と、2人の者達は何かを企てているのを蓮や霊夢は愚かこの幻想郷の住人は知るよしもなかったのだった。




狗神「そんじゃ今回はここまでな」

鈴蘭「あれ怠惰は?」

神楽「いません‥‥ね?」

狗神「あの野郎さっそくサボりやがったな」

鈴蘭「う~ん大抵、怠惰君が何か起こる前触れなん
   だよね」

狗神「言われてみると‥‥」

神楽「やっ止めましょうよ」

狗神「まっまぁそうだな違うと思いたいしな」

鈴蘭「だね‥‥話すことが思い付かないし今回は終わ
   ろうか」

狗神「こういうのが不便なんだよな‥‥そんじゃ今回
   は早いがここまでな」

神楽「また次回もお願い致します」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

狗神「またな」


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第359話 銀吹雪の世界に来たる者

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。そして今回からまた新章?のスタートです。恐らくこの章は早く終わると思いますがよろしくお願いします。それでは本編へどうぞ。


正邪の一件から数日が過ぎた日の事。博麗神社の居間で霊夢と共に過ごしていたのだが、

 

霊夢「うぅ寒い‥‥」

 

少名「ヘックシュン!」

 

蓮 「大丈夫?」

 

少名「うん‥‥」

 

外は突然の猛吹雪となり急激に底冷えしていた。炬燵を出していないため仕方なく自分と霊夢で布団を分け合い布団に足を入れ丹前を着こみ過ごしていた。因に針妙丸は霊夢の丹前の中に潜って暖を取っていて本当に人形みたいだなと常々と思う。

 

少名「何で今日はこんなに寒いのかな‥‥」

 

蓮 「確かに‥‥」

 

針妙丸が言う通り明らかに可笑しい。梅雨入り近くまだ冬は来てはいない筈なのにも関わらずこの異様な寒さは絶対に可笑しい。

 

霊夢「明らかな異変よね‥‥またあの亡霊やらが何か

   起こしたのかしら」

 

蓮 「それはないと思う‥‥」

 

幽々子や妖夢の事を言っているのだろうが違う気がする。だってあの一件から懲りて今は普通に過ごしている筈なのだから。

 

霊夢「でも異常気象なのよね」

 

蓮 「うん」

 

あの時みたいに外が雪程度なら可愛いものだろう。

 

少名「あっ氷精だ」

 

だが実際は猛吹雪で外では氷の妖精のチルノが楽しそうに飛び回り突風で地面に顔を叩きつけるというそんな事が起こっていた。

 

蓮 「あちゃ~‥‥」

 

霊夢「本当にどうなってるのよ」

 

と、言っていると突然、襖が勢いよく開かれる。何事と思い見るとそこには、

 

早苗「れっれれれ蓮しゃんにれれ霊夢しゃしゃん」

 

髪の毛に霜がつき寒そうに体を震わせる早苗が現れる。

 

霊夢「あんたそれどうしたの!?」

 

蓮 「お湯を持ってくる!!」

 

少名「えっえぇと!もっ毛布ってあったかな!?」

 

針妙丸は霊夢の丹前から飛び出し寝室に向かい自分はすぐに厨房に向かいお茶ために沸かしていたお湯を再度沸かしだす。霊夢はその間に自分達が使っていた布団で早苗をくるみ座らせる。あらかじめ沸かしておいたためかすぐにお湯が沸き上がり桶に入れていると、

 

少名「れっ蓮さんっ!!?」

 

蓮 「うわっ大丈夫!?」

 

重たい毛布をズルズルと引きずりながら針妙丸は毛布を持ってくる。

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「えぇ分かってるわ貸して!」

 

持ってきた毛布を受け取った霊夢は早苗にくるませた布団の上に毛布をかける。そしてお湯の準備が出来たため早苗の足元に少し熱めのお湯が入った桶を置き早苗の足を突っ込む。

 

早苗「っ!!!?」

 

霊夢「我慢しなさい!」

 

寒さは足からきてやがて全身にと凍傷が起こる。そのため足を最優先に温めかつ体を寒さから防げる毛布などでくるまなければ最悪は凍死してしまう。

 

蓮 「大丈夫ですか?」

 

早苗「えっえぇ‥‥すっ少しはマシになってきました

   よ…‥‥」

 

温かいお茶を入れ早苗に渡すと早苗はお茶を飲む。

 

霊夢「てか貴女は何でここに来たのよ?」

 

少名「こんな猛吹雪なのに」

 

それを聞くと早苗は慌てふためき自分達を見て、

 

早苗「そうだ!どうかどうか!お願いです!私達を

   助けて下さい!」

 

いきなり助けを求めてきた。一体何がどうなっているんだ。

 

霊夢「ちょっと待ちなさい!色々と略し過ぎよ落

   ち着いて訳を話して頂戴」

 

それを言われた早苗は深呼吸をして下を向き話し始める。

 

早苗「‥……朝の事です朝は何気ない1日そして何ら

   変わりのない晴れやかな陽気で始まり神奈子

   様と諏訪子様とで何時もと同じ1日を過ごす

   筈でした‥‥」

 

蓮 「朝?」

 

言われてみると確かに朝は普通の晴天の天気だったな。急に雲が荒れだして雪が降りやがて今の外みたいな猛吹雪になったんだよな。

 

早苗「ですが神奈子様と諏訪子様は何か様子が可笑

   しかったんです御二方はすぐに裏手の湖に向

   かい私も湖に向かいましたそしたら湖が氷っ

   ていてしかもそこだけ異様にに寒くてそした

   ら湖からそっその‥‥」

 

霊夢「何よ?」

 

早苗「りゅっ龍が現れたんです!」

 

少名「龍!?」

 

と、言うと針妙丸は驚いた顔をして叫びだす。

 

霊夢「龍ねぇ」

 

蓮 「うん」

 

針妙丸は分からないとは思うが龍に限ってはもう正直な話でもう見慣れてきているんだよな。理久兎といいその母親である龍神といい慣れって怖いなお常々と思う。

 

早苗「何ですかその反応は!?」

 

霊夢「だってねぇどこぞの駄神やらで見慣れてるし

   ねぇ」

 

少名「そうなの!?」

 

蓮 「うんほら前に来た理久兎さんっているでしょ

   あれも元々は龍の神様の1人なんだよ?」

 

少名「知らなかった‥‥」

 

無理もない。針妙丸はこれまで他者とはあまり関わらない生活をして来たんだ。知らないのは仕方ない。

 

早苗「って聞いてください!」

 

霊夢「聞いてるから話なさいよ」

 

早苗「……‥それでその龍は言ってきたんですここは

   博麗神社かって」

 

つまりその龍はここ博麗神社と守矢神社を見違えたというのだろうか。

 

早苗「違うと否定したんですがその龍はここが気に

   いったとか暑いだとか言い出してその結果、

   神奈子様と諏訪子様を怒らせてしまい戦いに

   なったんです」

 

蓮 「つまり神奈子さんがこの天気にしたんですか

   早苗さん?」

 

確か神奈子は天気を操るぐらいなら造作もない筈だ。戦うにあたってこんな天気になったのだろう。

 

早苗「いえこの天気を引き起こしたのはその龍です

   御二方はその龍と争い結果的に氷漬けにされ

   てしまったんです‥‥」

 

霊夢「あの二神を!?」

 

つまり実力は理久兎レベルもしくはそれ以上の実力者という事だろうか。

 

早苗「私それを見ていたら恐くて‥……」

 

霊夢「もう良いわ‥‥でも何でまたここに?」

 

蓮 「恐らく考えれるのはオセの仲間による報復だ

   と思う」

 

少名「オセ?仲間?」

 

蓮 「えっとまたそれは次回話すね」

 

針妙丸をあまり巻き込みたくはないが事情ぐらいなら話さないとな。しかしあの悪魔が報復するために仲間を使ったとなれば色々と説明がつくな。

 

霊夢「蓮のその意見には納得ね」

 

蓮 「‥‥…やるしかないか」

 

これも因果か。ならばそれを立ち上がり置いてある神楽を手に取る。

 

早苗「だっ駄目です!行ったら神奈子様や諏訪子様

   のように!それに私は助けを求めに来たので

   はなく御二方の身に危険が迫ってる事を‥‥」

 

蓮 「それでも行くんです‥‥友人が困っているのな

   らば尚更に!」

 

霊夢「言うと思った‥‥仕方ないし私も行くわ言って

   おくけどあんたや守矢の二神のためじゃない

   わよこれも幻想郷のためだから」

 

早苗「蓮さん‥‥霊夢さん‥‥」

 

寒さを防ぐためにお互いに防寒着をしっかりと着込む。

 

蓮 「針妙丸さん留守番をそして早苗さんをお願い

   します」

 

少名「うん分かったよ」

 

と、言っていると水の滴る音が後ろから聞こえてくる。振り向くと桶から足を出しふらふらと早苗は立ち上がる。

 

早苗「……‥私も行かせて下さいませんか!」

 

そして頭を下げて早苗は自分と霊夢に頼み込んでくる。

 

霊夢「あんたバカなの!?」

 

蓮 「早苗さん今の貴方が行けばもしかしなくても

   死ぬかもしれませんよ!?」

 

早苗「それでもですよ!蓮さんや霊夢さんが危険だ

   と分かっていながらも私達を助けに行ってく

   れるんです守矢の巫女として行かない訳には

   行かないんです!」

 

蓮 「ですが」

 

と、止めようとすると霊夢に静止させられる。

 

霊夢「分かったわただし途中でバテても私は面倒は

   見ないから‥‥」

 

早苗「霊夢さん」

 

蓮 「良いの本当に!?」

 

霊夢「ここまで覚悟があるなら大丈夫でしょう‥‥そ

   れに断ってもこいつ絶対についてくるし目で

   見えない所でのたれ死にされても困るしね‥‥

   それとそんなの身近な人で何度も見てるから

   止めようにも無駄なのも知ってるのよね私」

 

それってどうみても僕だよね。申し訳なくて苦笑いが出てしまう。

 

蓮 「……‥そこまで言うなら」

 

早苗「蓮さん御2人方共にありがとうございます!」

 

霊夢「とりあえず防寒着は貸してあげるから2分で

   支度なさい」

 

早苗「分かりました!」

 

蓮 「色々と狂ったけど留守番をお願いしますね」

 

少名「任せて蓮さん♪」

 

そうして自分達は身支度を整え何かが起きた守矢神社へと急いで向かうのだった。




狗神「そんじゃ今回はここまで」

鈴蘭「あの神様達が氷漬けってやっぱり怠惰がいな
   いと何かが起こるよ!?」

神楽「今度の敵もまさか」

狗神「十中八九そうだろうな」

鈴蘭「今度はどんな奴なんだろ」

神楽「不安‥‥ですね」

狗神「私等は何時でも出て小僧を支援する準備をす
   るだけだ」

鈴蘭「だね!」

神楽「頑張ってください蓮さん!」

狗神「さて時間も時間だし今回はここまでにするか」

鈴蘭「うん!また次回もよろしくね読者様」

神楽「それでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「またねぇ~♪」


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第360話 嫉妬の魔王

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。そして今回はまぁその題名通りです。はいではそんな感じなので本編へどうぞ。


身支度を整えた自分達は博麗神社を出て守矢神社へと向かう。外はとんでもないぐらいの猛吹雪となっており視界が猛吹雪でかき消される。だがそれでも進むしかないため空を飛び進む。

 

霊夢「さっ寒い‥‥よくあんたあんな薄着で来れたわ

   よね」

 

早苗「きっ気合いと根性です!」

 

蓮 「もの凄い根性論だな」

 

言うて早苗っておしとやかな雰囲気はあるにはあるが七転八起というか懲りないというか少し天然というか見た目に反して結構なガッツはあるからな。

 

霊夢「ていうか道はこっちで合ってるのかしら?」

 

早苗「ここは彼処だから‥‥そのまま真っ直ぐです」

 

蓮 「よく覚えてますね!?」

 

早苗「えぇ何と‥‥かぁ!!?」

 

突風で早苗が吹き飛ばされそうになるがすぐに霊夢と共に早苗の手を掴む。

 

早苗「あっありがとうございます」

 

霊夢「本当に世話が焼けるわ」

 

蓮 「まぁまぁ‥‥」

 

そんなこんなで何とか守矢神社まで到達する。早苗の話にあった通り裏手の湖にこの異変の原因の龍がいるせいなのか守矢神社は博麗神社だとかよりも遥かに寒い。恐らくマイナス数値の温度になっているのは間違いないだろう。

 

霊夢「ささささ寒い!」

 

早苗「れれれ蓮さんはさっ寒くないんですか!?」

 

蓮 「なりに鍛えてますから」

 

実際は寒いには寒いが地底の灼熱地獄の特訓と比べればまだこんなの可愛い方だ。

 

早苗「そっそうですか!」

 

霊夢「とっとととりあえず行きましょう!」

 

蓮 「そうだね」

 

そうして自分達は少し歩き裏手の湖に来るとすぐそこで目を点にする光景がうつる。それは氷漬けにされた守矢の二神である八坂神奈子に洩矢諏訪子そして諏訪子が操るミシャグジ様までもが氷像のように凍っていた。

 

早苗「神奈子様!諏訪子様!」

 

霊夢「話で聞いたけどとんだ化け物ね」

 

蓮 「うん‥‥っ霊夢!!」

 

霊夢「えぇどうやらおいでなすったわね!」

 

その一言と共に氷が張った湖に亀裂が入る。やがてそれは広がっていき割れそこから長い体を持つ怪物が現れる。

 

? 「懲りずにまた来たんだな小娘それに今度は仲

   間まで連れてきて」

 

霊夢「そんな御託はどうでも良いのよ!あんたよね

   この吹雪の原因は!」

 

? 「そうだね‥‥少し暑かったから冷やしているの

   さ」

 

これで冷やすってイカれてるだろ。こんなの冷やすじゃなくて凍死レベルの寒さだよ。

 

早苗「そんな事よりも神奈子様と諏訪子様を元に戻

   して下さい!そしてここから出ていってくだ

   さい!」

 

? 「それは出来ないなその2人はいきなり文句を

   言ってきて攻撃を仕掛けてきたんだ解凍すれ

   ばまた襲ってくるだろ?それに僕にはやるべ

   き事があるのさ」

 

蓮 「やるべき事‥‥?」

 

それは恐らく博麗神社つまり自分達への報復であるのは間違いない。いや絶対にそうに決まっている。

 

? 「あぁ俺は博麗神社にいるという葛ノ葉蓮とい

   う名で人間にしては腕の良い剣豪がいると友

   人から聞いたからな‥‥そいつに用があるそれ

   が終わるまではここから離れる気もないしこ

   いつらを解凍する気もない」

 

こいつは自分を探していたのか。ならば話は速い。

 

蓮 「僕が博麗神社の葛ノ葉蓮だ!」

 

霊夢「蓮!」

 

警戒をしながら前へと踏み出し怪物の前へと出る。怪物は深い青色の目で自分を見つめる。

 

? 「お前がか?」

 

蓮 「そうです!」

 

? 「‥‥‥その刀の刀身を見せろ」

 

言われるがままに神楽を抜刀し金色に光る刀身を見せる。

 

? 「金色の刀身に整った顔立ち博麗神社の剣豪‥‥

   間違いはないようだな」

 

と、呟くとその怪物の体に亀裂が入っていく。やがてその怪物は氷となって粉々に砕かれると足場の湖から水が上がりその場に水竜巻を作り出す。やがてそれは氷と砕かれ1人の男性が立っていた。

 

霊夢「なっ」

 

? 「驚いたかい?一応は人型にもなれるんだ」

 

その男の腰には神楽よりも少し刀身の幅が広い鞘が見えるが服装がさながら軍人のような服装だ。だが目立つのはそのゆらゆらと動く爬虫類のような尾が先程の怪物を連想させる。

 

霊夢「あんたも悪魔よね?」

 

? 「あぁそうだ僕は嫉妬と呼ばれている者であり

   名はレヴィアタンまたはリヴァイアサンとも

   呼ばれている」

 

早苗「リヴァイアサンって海の悪魔って呼ばれてい

   るあの怪物の?」

 

? 「どう思ってるかは知らぬがそうだ」

 

嫉妬って何処かで‥‥そうだ確か怠惰が帰り際に知り合いの剣士に話をしておくとか言っていたな。つまりオセだとかの仲間じゃなくて怠惰の仲間か。

 

蓮 「一応は確認しておきますが先程に述べた知り

   合いって怠惰さんですよね?」

 

嫉妬「あぁ別名キチガ医のクズの中のクズ医者」

 

合っているやっぱり怠惰が紹介すると言っていた嫉妬で間違いないだろう。

 

霊夢「ちょっとなら何であんたは私達に危害を加え

   るのよ!」

 

嫉妬「勘違いするなよ?俺いや怠惰以外の俺を含め

   た6人はあの娘と何の契約もしてはいない故

   に殺そうと思えば貴様ら全員を即刻今この場

   で殺ったって構わないんだからな?」

 

蓮 「っ!」

 

2人に何かがあっても良いように前へ出て構える。

 

嫉妬「だがお前らをやると怠惰に俺が殺られかねな

   いのさ‥‥」

 

霊夢「あんた達って天狗と同じで上下関係でもある

   の?」

 

嫉妬「いいやそんなのはない‥‥ただ怒らせてはなら

   ない奴の1人だから言っているのさ奴を怒ら

   すと何をされるか分かったものじゃないから

   な‥‥」

 

嫉妬の顔が青くなる。これは絶対に怠惰と昔に何かあったな。だが今はそんなのよりも神奈子と諏訪子を助けなければ。

 

嫉妬「この氷漬けになった2人を見ているが気にな

   るのか?」

 

早苗「蓮さんを見たなら早く御二人を解放して下さ

   い!」

 

霊夢「そんで天気を戻しなさいよ!」

 

嫉妬「まだ俺の用件は終わってないぞ小娘共」

 

一瞬だったが鋭い殺気が全身に刺さり冷や汗が流れる。霊夢に早苗も流石に相手が悪いのか下がった。

 

嫉妬「俺は葛ノ葉蓮お前にこれを渡すためだ」

 

そう言うと右手の手袋を外し投げ渡してくる。それをキャッチすると早苗は驚いた顔をする。

 

早苗「れっ蓮さんその意味を分かってますか!?」

 

蓮 「えっ?‥‥…あっ!!?」

 

そうだ確か昔に世界の歴史だとかで見たことがある。確かこれは、

 

霊夢「はぁどういう意味よそれ?」

 

蓮 「決闘だよ」

 

それは決闘を申し込んだという証だ。しかも手袋を受け取ればその決闘を受けるという意味になるからつまり嫉妬の魔王と呼ばれた男の決闘を受けてしまった。

 

嫉妬「ふっ‥‥」

 

抜刀し先が緩やかに湾曲している剣を構えると猛吹雪の天気は朝のような快晴に変わる。そして一瞬で神奈川子と諏訪子も解凍されその場に倒れる。

 

早苗「諏訪子様!神奈子様!」

 

早苗は倒れた2人に近寄る。嫉妬は自分を見て、

 

嫉妬「解凍はしてやったし天気も戻した‥‥翌日に貴

   様等の神社に向かう逃げても良いがそうなれ

   ばどうなるか‥‥分かるよな?」

 

蓮 「っ!」

 

恐らく逃げればこいつは今度こそこの幻想郷全土を氷漬けにするもしくは皆殺しにするのだろう。

 

嫉妬「では翌日の真昼の正午にな」

 

そう言うと嫉妬は湖の中へと入り姿を消した。

 

早苗「れっ蓮さんどうするんですか!」

 

蓮 「やるしかないよ」

 

霊夢「蓮……‥」

 

そうして魔王に決闘を挑まれた自分は命がけになるだろう決闘への覚悟を固めるのだった。




狗神「そんじゃ今回もありがとうな」

鈴蘭「あっ姐御大変な事になってるよ!?」

神楽「たっ怠惰さんのご友人がまさかの決闘相手で
   すか!?」

狗神「決闘て殺し合いだよな?」

神楽「えっえぇ基本的には」

鈴蘭「これ紛れもなく蓮くんの物語史上もっとも危
   険な相手だよね?」

神楽「怠惰さんの実力そして昔に言っていた自分よ
   りも格上という言葉的に恐らくは‥‥」

狗神「小僧の奴マジで死ぬんじゃないか?」

鈴蘭「止めて物騒だから!?」

神楽「怠惰さん早く帰ってきてください!」

狗神「あの野郎は本当に‥‥はぁ仕方ないとりあえず
   今回は終わるぞ」

鈴蘭「うっうんそれじゃまた次回ね」

神楽「それではありがとうございました‥‥」


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第361話 決闘準備

こんばんは読者様、風邪を引いて寝込んでいた怠惰のクソ悪魔です。2日も音沙汰なしに休んで申し訳ないです。それでは2日休んでしまいましたが本編へどうぞ。


決闘を申し込まれた翌日の事、博麗神社の自室で瞑想をしていた。

 

蓮 (がむしゃらにでも挑まないと‥‥)

 

下手したら今日が自分にとって最後の日になるかもしれない。何故ならば決闘とは昔から相場が決まって生死を賭ける戦いだからだ。自分も剣士の端くれであるため挑まれ受けた決闘は必ずする。逃げも隠れもせずにだ。だが今回の相手は訳が違う。何故ならば実力が自分よりも上であるのは明確そして何よりも分かってしまったのだ。

 

蓮 「……………」

 

ただ剣を掲げたに過ぎないあの動作は自身が起こしたであろう猛吹雪を吹き飛ばす程の剣圧を放ったことあんな芸当は今の自分には出来ないものだ。それを平然とやってのけたその実力は化け物の域だ。

 

蓮 「ふぅ…‥‥」

 

息を大きく吐いて立ち上がり後ろを振り向くと狗神に神楽に鈴蘭の3人が自分を見ていた。

 

狗神「小僧行くのか?」

 

蓮 「うん」

 

神楽「相手は強敵を越えた化物でしかも怠惰さんと

   互角レベルの怪物もなんですよそれでもなん

   ですか?」

 

鈴蘭「蓮くん死んじゃうよ逃げたほうが‥‥」

 

と、3人は心配してか言葉をかけてくる。だが自分だってただ簡単に殺られる殺られ役になるつもりは毛頭ない。抗って抗い続けてやるつもりだ。

 

蓮 「無様になるかもしれないだけれどそれでも行

   くよ」

 

狗神「そうか」

 

神楽「……‥そう決めたのであれば」

 

鈴蘭「頑張って蓮くん!」

 

そう言い3人は消える。神楽を手に取り部屋を出ようとするが、

 

蓮 「そうだ霊夢に一言を伝えよう」

 

これが最後になるかもしれないため霊夢に一言を伝えよう。そう考えて部屋を出て縁側に出ると霊夢が縁側に座っていた。

 

蓮 「霊夢」

 

霊夢「蓮‥‥どうしたのよ?」

 

霊夢「あっうんちょっとね」

 

隣に座ると霊夢は心配そうな目で見てくる。言わなければ今日が最後になるかもしれないのだから。

 

蓮 「伝えたいことがあってさ‥‥僕は」

 

霊夢「言わなくても良いわよ」

 

蓮 「‥‥えっ?」

 

霊夢「せめて言うならあの悪魔に勝ってから聞かせ

   て頂戴じゃないと聞かないわいいえ聞きたく

   もないわ!」

 

つまり絶対に勝って戻ってこいという事か。

 

蓮 「‥‥…分かったなら勝てたら伝えるよ♪」

 

霊夢「そうよそれで良いのよ」

 

そろそろ約束の真昼の刻だ。立ち上がり体を伸ばす。結局は言えなかったな。

 

霊夢「蓮‥‥」

 

蓮 「行こうかそれで見ていてよ僕がバカみたいに

   無様にがむしゃらに抗う姿を♪」

 

せめて心配させまいと笑顔を取り繕う。

 

霊夢「そんな作り笑いをしないで頂戴!」

 

蓮 「ごっごめん」

 

いきなり怒りだしてビックリする。作り笑いは良くなかったのかな。

 

霊夢「良いこと約束よ!貴方は絶対に生きて私の元

   に帰ってくること良いわね?」

 

蓮 「うっうん!」

 

霊夢「よろしい‥‥なら行きましょう」

 

蓮 「うん」

 

そうして自分は神社の前へと向かう。そして残った霊夢はうつむき、

 

霊夢「本当にバカよね私‥‥これが最後になるかもし

   れないのに‥‥いいえ蓮なら帰ってくるそうに

   決まってる」

 

そう呟き蓮の後を追って神社の前へと向かうのだった。そして神社の前へとつくとそこには何人もの妖怪や人で溢れていた。その中には被害者の早苗は勿論の事、友人の魔理沙や妖夢や咲夜や玲音やその他にも多数の者達が勢揃いもいた。

 

蓮 「皆どうしてここに‥‥」

 

霊夢「いつの間に‥‥」

 

後を追ってきた霊夢もビックリしている事から霊夢が呼んだわけではなさそうだ。すると空から黒い影が降りてくる。それは定番の射命丸だ。

 

文 「広めたのは私です早苗さんから聞きまして」

 

蓮 「うぇ!?」

 

文はおせっかいな事をしたな。

 

蓮 「文さんは‥‥ですがその気持ちは受け取っては

   おきますよ‥‥」

 

ペコリと頭を下げると文はブンブンと首を振る。

 

文 「いえそんな‥‥」

 

蓮 「ありがとうございます文さん」

 

と、呟き数歩進むと、

 

霧雨「おい蓮お前は死ぬ気か!良いか死ぬんじゃ

   ないぞ絶対に生きろよ!」

 

早苗「蓮さん!頑張ってください!」

 

玲音「小僧!何かあったら助けてやるからな!」

 

咲夜「えぇ!」

 

皆は自分を心配して言ってくれているのだろう。だがこれは決闘、邪魔だけは絶対にしてはならない。

 

蓮 「皆お願いだから邪魔だけはしないで‥‥これは

   僕と彼との真剣勝負なんだせめて皆は見届け

   てよ」

 

霊夢「蓮‥‥」

 

これは剣士としてのプライドを賭けた戦いだ。本当に邪魔だけは止めて欲しいのだ。そんな事を思い叫ぶと晴天の天候が一気に荒れ出し吹雪へと変わる。

 

蓮 「来る!」

 

と、呟くとカタン‥カタン‥と音が響く。これは階段を登っている音か。すると鳥居の前に決闘相手となる嫉妬の魔王が現れる、

 

嫉妬「臆せずそして逃げずに来たか」

 

蓮 「僕にもブライドがあるんで」

 

嫉妬「そうか」

 

と、言うや否や突然、自分の近くで蒼炎が空へと放たれる。何事だと思っていると一気に何かが駆けて嫉妬へと向かっていく。それは、

 

ベリ「レヴィアタン!!!」

 

玲音「っておい!!」

 

玲音とその守護霊的な女性のベリアル?だったかがいきなりガンブレードで嫉妬に襲い掛かったのだ。だがそれに合わせ嫉妬は鞘に剣を納めた状態で一撃を押さえる。

 

ベリ「やはり昨日の吹雪も貴様の仕業か!」

 

嫉妬「お前は‥‥あっ色欲を追いかけ回してた気持ち

   悪いストーカーだよな確かお前って焼身自殺

   して死んだ筈だよな?」

 

ベリ「えぇお前達を七つの大罪者共を皆殺しにする

   ためにねぇ!!」

 

玲音「っておい人の体を勝手に!」

 

と、玲音が言おうとした直後だ。

 

嫉妬「とりあえず凍っておけ」

 

突如、玲音の体そしてベリアルごと一瞬で氷漬けにされ動かなくなる。

 

咲夜「玲音!」

 

氷漬けになった玲音に咲夜は駆けつけるが、

 

嫉妬「触るのは止めておいた方がいいその氷の温度

   はあの時の2人に放った氷よりも遥かに冷た

   い-500℃以上の冷たさだ無闇に触ればそ

   の肌は凍傷によるただれ所じゃ済まなくなる

   ぞ?」

 

咲夜「っ‥‥」

 

嫉妬を睨むがそんなのをお構い無しと言わんばかりに数歩近づき自分の近くで立ち止まる。

 

蓮 「玲音さんを戻してください」

 

嫉妬「安心してよこの試合が終われば戻すよ‥‥」

 

はたして本当にそうなのか。いや確か怠惰いわくで悪魔は約束には忠実と聞く。ならば戻してくれるだろう。

 

嫉妬「さてと‥‥いるんだろ怠惰?」

 

と、声をあげていうと突然、自分と嫉妬の間に怠惰が現れる。

 

蓮 「うわっ!?」

 

嫉妬「っ!」

 

流石のこれは嫉妬もびっくりしたのか後退りする。怠惰は自分達を見ると、

 

怠惰「何か用かなぁ~嫉妬く~ん♪」

 

嫉妬「うっ‥‥あっあああれ持ってるだろ貸して!」

 

怠惰「えぇ~仕方ないなぁ‥‥ほれっ」

 

嫉妬に何かを投げ渡すと嫉妬はそれを受け取り腕にはめると緊迫し空気が震えが収まる。

 

怠惰「これで用は済んだ?」

 

嫉妬「さっ最後に開始の合図を頼むよ」

 

怠惰「はぁ‥‥面倒くさ」

 

数歩下がると怠惰はため息を吐きながら真面目は顔つきになる。

 

怠惰「ではではこれより葛ノ葉蓮そして嫉妬による

   決闘を開始する!互いに構えろ」

 

合図で何時でも抜刀できるように構える。嫉妬も自分と同じで抜刀の構えまたは鞘から抜いて剣を構えるのかと思いきや手を顔に当てる。何これまさか嫉妬って自分と同じいや自分はそれでもマシになったが現段階でも中二病を患っているのか。

 

怠惰「それじゃ互いに良いな?」

 

蓮 「えっえぇ」

 

嫉妬「あぁ」

 

今は後だ。絶対的な強者であるこいつを倒すまではそんな事を考えるのは止めなければ。

 

怠惰「‥‥始め!!」

 

その一言で嫉妬の魔王との決闘が幕をあげたのだった。




狗神「始まったな」

鈴蘭「うん‥‥ってリアル怠惰が風邪引いてたって
   本当なの?」

神楽「えっとあっ空からメモ書きが‥‥えぇと本当
   みたいですよ?何でもクーラーなるものを
   直に当てすぎた結果、風邪を引いてしまっ
   たって書いてありますね?」

狗神「まったく彼奴は‥‥」

鈴蘭「やれやれだね‥‥」

神楽「あっまた空からメモ書きが‥‥えぇと日曜日
   の投稿はまだ作品が出来てないみたいなの
   で何時も通りに休むとの事らしいですその
   代わりに読んでくださる方はお待たせしま
   したポケモンの話を久々に明日投稿します
   って書いてありますね?」

狗神「そっちは出来上がってるのかよ!?」

神楽「多分、ちょくちょくと書いていたのが出来
   ていて木曜日に発表からの投稿って感じだ
   ったのでは?」

鈴蘭「まぁだろうね怠惰くんの事だから」

狗神「たく仕方ねぇ奴だな‥‥すまないがそうらし
   いから頼むぜ」

神楽「えぇとまたまたメモ書きが‥‥もう終わりに
   してかつ締めをしてくださいって書いてあ
   りますね」

鈴蘭「もういい加減だなぁえっとコホンそれじゃ
   今回はここまでです」

狗神「また月曜日には復活するとは思うからよろ
   しくな」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「バイバイ♪」


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第362話 決闘   VS嫉妬の魔王

こんばんは読者様、小説を書いて保存するのを忘れ書いた物がパーになってしまった怠惰のクソ悪魔です。明日の分を書いたのにまた振り出しです。自動保存のチェックを外し忘れたがために‥‥いえ止めましょう。さて、ではでは本編へどうぞ。


怠惰の一言により決闘が開始されすぐさま神楽を抜刀し斬ろうとしたその時、

 

嫉妬「あぁ憎い!お前のその力が憎い!!」

 

と、突然意味がわからない事を言ってきた。自分の力が憎いとは一体どういう意味なのだろうか。だって自分よりも力があるであろうに関わらずそんな事を言ってくるその意味は一体‥‥と考えていると突然、嫉妬を中心に衝撃波が放たれたのか自分は吹っ飛ばされる

 

蓮 「くっ!」

 

受け身をとってすぐさま体制を立て直すと嫉妬も鞘から剣を抜き構える。嫉妬の持つ剣はさながら宝石のように刀身が美しく光輝いていた。そして何よりも不思議なのは日本刀のように波打つ波紋が広がっていた。

 

嫉妬「行くよ」

 

蓮 「っ!」

 

神楽を構えると嫉妬は素早くかつ一撃一撃が強い斬撃を振るう。その姿はまるで勢いよく流れる水のようだ。

 

蓮 「まだまだ!!」

 

攻撃をいなしそして回避と行い続けていき攻撃を避けていくのだがふと気づく。嫉妬が行っている攻撃は全て同じ攻撃及びにコンボなのだ。一言で言えばワンパターンな斬撃なのだ。故に攻撃に慣れてくる。

 

嫉妬「‥‥‥‥氷流の型」

 

蓮 「っ!?」

 

だがワンパターンとなっている三段攻撃の締めの一閃がくるかと思いきや一転しいきなりの斬り上げ攻撃を仕掛けてくる。すぐに後退して避けるが斬り上げと共に氷柱が出来上がる。

 

嫉妬「受けとれ!」

 

その氷柱を後ろ蹴りで蹴り飛ばすと氷柱は此方に向かって滑ってきた。

 

蓮 「なっせやっ!」

 

氷柱を一刀両断し真っ二つになった氷柱は左右に別れ滑っていくがその隙を狙って、

 

嫉妬「油断をするな!」

 

嫉妬が鋭い突きを仕掛けてくる。頭を横へと曲げて何とか紙一重で回避するが顔に掠り傷をつけられ凍る。だが突いたその状態で刃を横にし一閃してくる。すぐさま鞘を抜き何とかガードする。

 

蓮 「じぇやぁぁ!」

 

何とか弾き飛ばし攻撃を退く事が出来たが本当にギリギリだった。流石は7つの大罪最強の剣士とだけ言われただけある。

 

嫉妬「あれを避けきったか‥‥どうやら怠惰の話は嘘

   偽りなく事実みたいだな‥‥」

 

蓮 「どういう事ですか?」

 

神楽を鞘に戻しそして腰にさして構えながら聞くと、

 

嫉妬「彼奴は言ってきた人間にしては中々に筋の通

   っている剣士がいるって自分の中では所詮は

   なんて思っていたけれど‥‥どうやら僕の考え

   を改める必要があるみたいだ」

 

蓮 「それって……‥」

 

そう言うとコートを脱ぐと投げ捨てて刀身を空に向けて構える。

 

嫉妬「ふぅ‥……」

 

深く息を吐いたかと思いきや一気に近づかれると剣を振るってくる。すぐさま神楽を抜刀し防ぐが、

 

蓮 「ぐっ!!」

 

ありえない程の一撃の重さにビックリする。先程までの一撃とは違い明らかに重すぎる。まるでとんでもなく重い鉄球を受けるような重さとでも言えばいいのか。その重さと同じぐらいの一撃で斬られているような錯覚をしてしまう。

   

嫉妬「遅い!」

 

蓮 「っ!」

 

あんな攻撃を真っ正面から防いでいたから手が持たない。攻撃を避けるために後退するが何と嫉妬は剣を地面にさし氷で湾曲した何かを作る。それを見て嫌な予感がする。

 

嫉妬「氷塊矢!」

 

そう言うと湾曲した物に玄が現れ手に氷の矢を作り上げると自分に向かって射ってきた。

 

蓮 「舞え神楽!」

 

2体の分霊を召喚し射ってきた矢を弾き返すが2体の分霊達の腕が凍りつく。

 

嫉妬「面白い!」

 

そう言うと今度は自分ではなく空に向かって氷の矢を放つ。

 

嫉妬「氷雨!」

 

その一言と共に空から無数の氷の矢が降り注ぐ。

 

蓮 「そんな程度!」

 

神楽を振るいそして分霊達で弾き返そうとするが何と分霊達は自分を強く押し飛ばす。

 

蓮 「えっ」

 

強く押し飛ばされ無数の矢を受けずには済んだが2体の分霊は矢が無数に刺さった氷像になってしまった。

 

嫉妬「それと言い忘れていたんだが俺の氷は肉体を

   凍らせるのは勿論だが魂や精神すら凍てつか

   せる」

 

蓮 「魂すらって‥‥」

 

つまりあの氷を1発でも生身で受ければただでは済まされないという事か。嫉妬は弓を消し再び剣を構えそして一気に近づいてくると剣を振るってくる。

 

蓮 「それしき!」

 

攻撃を受け流すがやはり一撃が重くて手が痺れそうだ。だが嫉妬は手を緩めず剣を何度も振るってくる。

 

蓮 「うっ!!」

 

先程とは動きは違うがまた何度も同じ型での攻撃だ。何とか防ぎ受け流すがまた何処かでいきなりの攻撃を仕掛けてくる気か。すると、

 

嫉妬「お前は今、思ったろまた何処かで不意の一撃

   を与えてくるだろうと」

 

蓮 「なっ!」

 

嫉妬「お前のその防御姿勢からすぐ分かるぞそれは

   剣術の五行でいう水の型つまり防御姿勢だろ

   まぁ知っているものとは少しながら違うな先

   程の抜刀術そして抜いた状態でのその構えと

   言い我流剣術だなお前?」

 

数分間の戦いでそこまで分かるというのか何て言う洞察力だ。

 

蓮 「えぇそうですよ悪いですか?」

 

嫉妬「いや我流にしては中々に良い腕をしているな

   と思ってな!」

 

弾き飛ばされすぐに受け身をとると嫉妬は左手に剣を持ち深く腰を落とした状態で刀の切っ先を自分に向け峰に軽く右手を添えた状態を作る。あれってまさか漫画で見たことがあるあの伝説の構えか。

 

嫉妬「行くぞ!」

 

間合いを一気に着かれると左手に持つ剣で自分の右肩を貫かれる。

 

蓮 「ぐっ!」

 

だがそれだけでは終わらずそのままの状態で押され神社の鳥居へと叩きつけられ体がめり込む。

 

蓮 「がはっ!」

 

神社の鳥居にヒビが入る程の強烈な痛みに息が出来ない。刺された肩から剣を引き抜くと刺された肩は傷口は勿論の事だが右手に感覚がなくなり動かなくなると同時に神楽を離してしまう。肩から剣を抜いた嫉妬は剣を払い剣についた血を払う。払った血は一瞬で凍り宝石のように地面に転がる。だがこの距離ならチャンスだ。

 

蓮 「式符 鈴蘭反撃の型!」

 

鈴蘭を呼ぶと鈴蘭は足を構え、

 

鈴蘭「蓮くんの仇!!」

 

かかと落としが嫉妬へと当たろうとしたその瞬間、無数の何かが鈴蘭の体を貫き串刺しにする。

 

鈴蘭「なっ何‥‥?」

 

赤い刃いや違うこれは先程に嫉妬が振り払った自身の血だ。まさか凍らせた血を一度、融解させて形を槍に変えて凝固させたとでも言うのか。

 

嫉妬「どうした?俺を蹴り飛ばすんじゃなかったの

   か?」

 

鈴蘭「こっこの!!」

 

徐々にと鈴蘭の体は凍っていってる。このままでは神楽の分霊と同じ結末だ。

 

蓮 「うぐっ!!」

 

気合いで何とか鳥居から出ると、

 

蓮 「戻れ鈴蘭!」

 

全身が凍りそうになっている鈴蘭をすぐに式神札へと戻す。

 

嫉妬「まるでポ(ピー)モンみたいだしかし良かったの

   か?そんな体力で何ができる?」

 

蓮 「はぁ‥‥はぁ‥‥嫉妬さんこれは決闘ですよそれ

   に途中で諦めるのは失礼じゃないですか」

 

嫉妬「……‥良い目だ」

 

蓮 「ありがとうございます‥‥ふぅ金狐化」

 

自身の体を狐のように変化させ左手で神楽を構える。右手が使えなかろうがやってやる。手負いの狐はジャッカルよりも凶暴なのだから。

 

嫉妬「力が上がったのか‥‥やはりお前はただの人間

   じゃないな」

 

また同じように嫉妬は深く腰を下ろして剣を構える。あの技をまたするつもりか。

 

蓮 「はぁぁぁぁ!!」

 

一気に駆け出し嫉妬へと向かうと嫉妬も一気に地面を蹴り此方に向かって突進してく。

 

蓮 「見えたっ!」

 

突きが当たるギリギリで避けその遠心力を利用した回転切りを使う。だが嫉妬はその時、楽しそうにまるで無垢な子供と何ら変わらぬ笑顔をする一体なぜそんなに笑って、

 

霊夢「蓮!!

 

蓮 「なっ!?」

 

まさかそんな事があるのか。嫉妬の手には先程まで握られていた筈の剣がないのだ。

 

蓮 (一体どういうまさか!?)

 

上を向くと何かが落ちてくる。それは紛れもなく嫉妬の剣だ。嫉妬は自分を踏み台に空へと駆け上がり剣を取り峰に手を添え此方へと切っ先を向ける。まさか空中でもあの技が使えるのか。

 

蓮 「式符 狗神の咆哮」

 

狗神(犬型)を召喚すると狗神は大きく息を吸い込み、

 

狗神「ワォーーーーーン!!」

 

咆哮を放つ。

 

嫉妬「っ!!」

 

咆哮により吹っ飛ばされた嫉妬は空中で受け身をとり着地する。

 

嫉妬「やるね」

 

狗神「ちっ」

 

役目を終えた狗神は光の粒子となって消える。嫉妬は物珍しそうな顔をしながら此方を見る。

 

嫉妬「君の出すその召喚獣たちは中々面白いね」

 

蓮 「それはどうも!」

 

一気に駆けて嫉妬へと特攻を仕掛け神楽を振るうが嫉妬はまるで全ての攻撃を見切っているかのような動きで自分の攻撃を受け流し回避をしてとまったく攻撃が当たらない。

 

嫉妬「それと剣術まぁ実践剣術はただ単に獲物を

   振るえば良いという訳じゃないだ」

 

蓮 「それはどう‥‥がはっ!」

 

と、言った直後右横腹に衝撃が走り吹っ飛ばされる。何が起きたのか見てみると嫉妬の背後にゆらゆらと尻尾が動いていた。まさかあれで吹っ飛ばしたのか。

 

嫉妬「今、君は僕のこの尾で吹っ飛ばしたのかと思

   ったよね?その通りだよ」

 

蓮 「っ!!?」

 

振り向くと先程まで地上にいた筈の嫉妬は既に自分の背後に回っていた。それも剣の峰に右手を添えて、

 

蓮 「くっ!」

 

何とか避けようとしたがもう遅かった。

 

嫉妬「襲い!」

 

一瞬の瞬間に嫉妬の目に見えぬ突きが自分の胴体を貫き地面に叩きつけられる。

 

蓮 「があっ‥‥」

 

嫉妬「終わりか‥‥」

 

嫉妬は鞘に剣を納めようとしたが自分は何とか立ち上がり神楽を構える。

 

嫉妬「まだ立つのか」

 

蓮 「はぁ‥はぉ‥うぉぉぉぉ!」

 

気を纏った神楽で全ての力左腕に込めて渾身の一刀両断を放つが嫉妬も素早い突きを放ち自分の左肩を突き刺す。

 

蓮 「がっだが捉えた!!」

 

相手の突きをわざと受けて一撃を放つ。肉を切らして骨を断つだ。

 

蓮 「がぁぁ!」

 

嫉妬「捨て身か‥‥ふんっ」

 

だが嫉妬は自身の体に剣を差し込んだ状態で思いっきり刃を半回転させ横一閃に自身の肩を切り裂かれる。

 

蓮 「がっあっ‥‥」

 

肩を本格的にやられたために腕に力が入らずそのまま神楽を落とし嫉妬とすれ違う。

 

嫉妬「まだまだだな」

 

この戦いは自分にとって完全なる敗北だ。もしかしたらもう刀を握れるかすらも分からないしこの傷じゃ助からないだろう。ならばいっそと思い嫉妬へと振り向き両腕を水平に広げる。

 

嫉妬「何の真似かな?」

 

蓮 「もう剣士として戦えないならせめて最後は剣

   士らしくです」

 

嫉妬「そうか‥‥その心意気は良し!」

 

素早い2連斬りで胴体を斬られそこから血が吹き出るが一気に凍り紅い結晶へと変わる。

 

蓮 「が‥‥」

 

体が冷たくなっていくもう力も出ずに地面に倒れる。

 

蓮 (……‥言えなかったな)

 

遥か向こうから自分の名を呼ぶ友や恋人の声が聞こえる中、深い暗闇に沈んでいくのだった。




ではでは今回はここまでです。今回はキャラ達でって言いたかったのですが殆どのキャラが出張またはいないためこのような形となりました。
えっ?晴明と変態の朱雀姉さんを出せって?それもありかと思いましたがあの2人も出張中のため出れずでこうなりましたね。
はい‥‥さてさて如何でしたでしょうか?嫉妬が強すぎだろとか思うかと思いますが作品の中では確かに非常に強力なキャラです。そして蓮を鳥居に叩きつけたあの技は分かる人ならすぐに分かったでしょう。はい新撰組の三番隊 隊長の例の突き技です。何故、彼がこれを使えるのかも見ていけば分かってはいくかとは思います。そしえ性格というか嫉妬全体のモデルとなったリア友は‥‥いえここは見ていけば分かりますので言わないでおきましょう。そして徐々にと嫉妬の事も分かってはいくでしょう。
さて次回がどうなるのかお楽しみにしていてくださいね。それでは今回もありがとうございました。


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第363話 リ・ボーン

こんばんは読者様、リアルで履歴書を書きながら精神をすり減らしている怠惰のクソ悪魔です。お陰さまで胃がズキズキと‥‥さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


思えばこの人生、色々な事が起きたよな。何気ない祖母との暮らしから一転し孤独となりそこから数年して幻想郷に飛ばされ色々な者達との出会いそして先祖を救った神と出会ったりまたは遥か古代から生きる悪魔と会ったり本当に色々な事があったな。

 

蓮 「…‥‥」

 

気づくと自分は見たことのあるような、ないような場所にいた。目の前には大きな河があり辺りを見渡すと白装束を着た小さな子供達が河原で石を積んでいた。

 

蓮 「そういえば神楽に狗神に鈴蘭は?」

 

胸元や腰を見るが狗神や神楽はたまた鈴蘭も見つからない。というか自分の服も白装束になっていてビックリするが気づく。

 

蓮 「‥‥あっそうか死んだんだ」

 

嫉妬の二連の斬撃で腹部を斬られて死んだんだ。通りで手は動くし体にも痛みがないのか。腕を動かし手を広げたり閉じたりしながら確認していると、

 

? 「おやおやそこにいるのは?」

 

蓮 「えっ?あっ」

 

と、声が聞こえ向くとそこには大鎌を肩に乗せた女性いや死神といった方が良いか。サボり死神の小野塚古町が此方に歩いてきた。

 

小町「蓮さん?あんたが何でここに‥‥ってその格好

   はっはぁ~ん♪つまりは死んだのかい?」

 

蓮 「みたいですね‥‥」

 

小町「あんたみたいなのが死ぬとはねぇどんな死に

   方をしたんだい?」

 

蓮 「あっえっと決闘して腹部を斬られてそのまま

   ポックリって感じ‥‥ですかね?」

 

小町「ひぇ~くわばら‥くわばら……世知辛い世の中

   になったもんだねぇ」

 

等と言っていると小町はため息を吐きながら頭を掻く。

 

小町「蓮さんあんまし言いたくはないけどさ未練と

   かはないのかい?」

 

蓮 「未練‥‥ですか?」

 

小町「そうさ満足した人生だったかい?」

 

満足した人生だったのかか。そんなもの満足したに決まって‥‥待てよ。何かを忘れている気がする。

 

蓮 「……‥」

 

小町「まぁあれだよもしも満足したなら知り合いの

   よしみで六文銭は無しで裁判所まで送ってあ

   げるよ満足してないなら‥‥まぁ暫くはここで

   考えてからになるかもだけど‥‥」

 

蓮 「‥‥‥」

 

何を忘れているのだろうか。何か大切な人そうだまだ伝えれてないじゃないか。

 

小町「蓮さん?」

 

蓮 「まだだ‥‥」

 

小町「ふぇ?」

 

蓮 「まだ僕は満足しちゃいない!まだ伝えてない

   事があるんだぁぁ!!」

 

まだ霊夢に伝えれてないんだ。こんな所でポックリ逝ってたまるか。

 

小町「ちょちょっ!?そんなに叫んだって死んじま

   ってるなら‥‥」

 

? 「そうとも限らないよ?」

 

聞いたことのある声がしたため向くとそこなはニヤニヤと怠惰が笑みを浮かべていた。

 

小町「あっ龍神様の付き人のドM」

 

怠惰「誰がドMだ!?ってそうじゃなくてだねぇ蓮

   くんもう戻ってきて良いよ」

 

蓮 「はい?」

 

怠惰「いやだから君の肉体の蘇生したから速く起き

   ろって言ってるの分かる?」

 

えってことは戻れるのか。

 

小町「ちょちょっ何を勝手に!死人を復活させるの

   は重罪も良い所でって蓮さん体が!?」

 

蓮 「えっえぇ!?」

 

自分の体が光の粒子となって消えていっているのだ。

 

小町「なっ何が」

 

怠惰「とりあえず起きたら謝れよ?」

 

蓮 「えっそれってどういう‥‥」

 

と、言ってる間にも視界が真っ白になったのだった。そうして今度は少し暗い視界になると、

 

? 「起きてお願いだから!」

 

? 「起きろ死ぬな蓮!!」

 

? 「死ぬのは駄目です!!」

 

何ていう声が聞こえて体をまさぐられてる感じがしてくる。ゆっくりと瞼を開けるとそこには目に涙を浮かべる霊夢や魔理沙や早苗や皆が自分の顔を見ていた。

 

蓮 「えっえぇと‥‥どうしたの?」

 

霊夢「蓮‥‥良かった!!」

 

ギュッと抱き締められる。そうかあの世から帰ってきたんだ。戻れてよかったと思った束の間、突然霊夢の腕に力が籠ったのか自分の体を締め上げ出す。

 

蓮 「うっれっ霊夢さ‥ん‥!?」

 

霊夢「この大バカ!!!」

 

首を思いっきり締め上げられ呼吸ができない。

 

蓮 「れっれれ霊夢くっくる‥‥!!」

 

ヤバいヤバい死ぬ。マジでまたあの世に逆戻りそう。

 

早苗「霊夢さん蓮さんの顔が!」

 

霧雨「マジで止めろ霊夢!?」

 

皆が何とか霊夢を引き剥がしてくれたため死なずにすんだ。

 

蓮 「はぁ‥はぁ‥死ぬかと思った‥‥!」

 

霊夢「ごっごめんってあんたが悪いんだからね!」

 

蓮 「ごめんってば‥‥」

 

しかし本当に申し訳ないな。だが自分の体が可笑しい事に気づく。先程まで動かせなかった手足が動くし腹部の痛みも消えていた。ふと思い切り裂かれた腹を見てみると傷はなく全てがなかったかのような感じになっていた。

 

蓮 「僕がその死んだ時ってどうなったの?」

 

早苗「えっと確か怠惰さんがこう指パッチンしたら

   蓮さんの傷が全て癒えましたねそれでも起き

   なくて怠惰さんが蓮さんの様態を確認をした

   ら慌ててすぐに心臓マッサージが入ってそし

   たらそのまま放置して何処かに行きましたね

   それを見てまさかと思い皆で起こしていたん

   ですよ」

 

だから怠惰はあの世にいたのか。というかあの人、生身であの世に行ったのか。そういえば怠惰はあの世にいたのは分かったが嫉妬はどうしたのだろうか。

 

蓮 「嫉妬さんは?」

 

霧雨「それならほら」

 

指差す方向を見るとそこには神社の壁で頭を抱えながら何かぶつぶつと唱え震えている嫉妬がいた。

 

蓮 「どうしたのあれ?」

 

霧雨「怠惰が何か囁いたら彼奴いきなりあそこに

   行ってプルプルと震えだしてよ」

 

何を言われたんだ。とりあえず立ち上がり嫉妬に近づこうとすると、

 

霊夢「ちょっと蓮あんた何してるのよ!」

 

蓮 「嫉妬さんと話そうかなって」

 

咲夜「さっきあの悪魔に殺されたのに話に行くって

   どうかしているんですか!?」

 

蓮 「どうもしてないよ‥‥ただ気になるだけだよ」

 

そうただ気になるのだ。あんなに強い剣豪が何故あんな四隅でプルプル震えているのか。とりあえず近づくと、

 

嫉妬「聞いてない聞いてない聞いてない聞いてな

   い聞いてない聞いてない聞いてない聞いて

   ない!!!!」

 

と、「聞いてない」という言葉をブツブツと連呼していた。

 

蓮 「嫉妬さん?」

 

嫉妬「ひっ!?ごめんなさい調子に乗りました!!

   全身鱗剥がしの刑だけは!!?」

 

嫉妬は尻餅をつきながら自分達から後ずさるのだった。




怠惰「はいてな訳で今回はここまでです」

小町「あんた分かってるのかい!?死者を蘇生させ
   るって大罪も良いところだよ!?」

怠惰「おやおやここの死神様は何を仰るのやら止ま
   った心臓を動かしただけなのにねぇ」

小町「いや!?心臓どころか魂ごと消えたんだけど
   あんた地獄の面々から目をつけれらるよ?」

怠惰「なら死神ちゃんに教えてあげようルールなん
   ていうクソッタレなものは破るためにあるの
   さ♪」

小町「それ聞いたら理久兎様が怒るよ!?」

怠惰「あんな青二才に負ける程、俺は柔じゃないな
   HAHAHAHAHAHA♪」

小町   (#^ω^)

怠惰「まぁ俺を倒したいなら憤怒と傲慢をセットで
   連れてきな♪」

小町「誰だいそれ!?」

怠惰「さてさてそろそろ戻らないといけないからね
   今回はここまでそれじゃまた次回さらば!」

小町「あっコラ待ちなって!」


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第364話 嫉妬の本来の性格

こんばんは読者様、シャドバでレムのスキンを買うために課金してしまった怠惰のクソ悪魔です。ついにヴァンパイアの新たなスキンがきました。そろそろ増えて欲しいなとは思っていたんですよね。さてそれではそろそろ本編へどうぞ。


尻餅をつきながら壁に背を当て怯え出す。あれさっきと比べると全然覇気を感じない所かまるでヘタレかのような振舞いになっているのは何故だ。

 

霊夢「あんたさっきまでの威勢やらはどうしたのよ

   それに許してくれって蓮を殺したくせして何

   を言ってるのよ!」

 

嫉妬「すいませんでした調子に乗りました!」

 

霧雨「おいおい本当に別人みたいだな」

 

どうしてこうなっているのだ。すると、

 

? 「そいつの本当の性格はそれなんだよ」

 

と、声が聞こえると空から怠惰が降りてくる。

 

霊夢「はぁ?こいつの本当の性格?」

 

怠惰「そう‥‥こいつの本当の性格は臆病かつ神経質

   それでいて自分と相手をすぐに比べて自虐に

   走る最強のヘタレさ」

 

蓮 「えっ‥‥じゃあさっきの強者みたいな言い方は

   どういう」

 

怠惰「あんなもん演技に決まってるだろ?というか

   俺からそう指示した」

 

そうだったのか。嫉妬はプルプルと震えごめんなさいを連呼していた。

 

蓮 「あの何で嫉妬さんはそんなに震えて」

 

怠惰「あぁここ幻想郷は傲慢の縄張りって言ったら

   もう‥‥ご覧のありさまだよ」

 

嫉妬「むっ昔に傲慢と怠惰に勧誘された時に断った

   らボコボコにされてそれ以来めちゃくちゃこ

   の2人が怖いんだよ!?特に怠惰君に対して

   は特にだよ!分かる?ねぇ分かるかな!?」

 

怠惰「うるせぇぞヘタレ剣士が黙らないとてめぇの

   脳ミソにロボトミー手術するぞ?」

 

嫉妬「ごめんなさい!!!?」

 

怠惰の一言に一瞬で黙る。相当なトラウマを植え付けられているみたいだ。

 

怠惰「蓮だったり他の奴等もさどう思うよ?」

 

蓮 「何がですか?」

 

怠惰「戦う相手がこんなヘタレ野郎だったら戦いた

   いと思うか?」

 

霊夢「正直に言うと後味が悪いわね」

 

蓮 「うん」

 

怠惰「そうだからこそ気持ちよく戦ってもらうため

   に演技しろって指示したのさ」

 

だからあんな強気な感じだったのか。

 

怠惰「そしたらこいつときたら心の余裕がなさすぎ

   て人が準備やら寒い中してるってのに聞いた

   話によれば守矢の神達を凍り付けにしたり挙

   げ句の果てには殺す気で行っても良いが殺す

   なよって言ったのにも関わらず殺しやがって

   蓮の肉体は再生させたのに魂が戻らなかった

   からヒヤヒヤしたぜ‥‥おいコラ嫉妬これが傲

   慢にバレたりしたら鱗剥がしの刑ぐらいじゃ

   済まされないぞ?」

 

嫉妬 ((( ;゚Д゚)))

 

嫉妬が凄いバイブレーションしながら震えている。鱗剥がしの刑ってそんなに怖いのかな。

 

怠惰「たくよ本当に念のためと思って神社に魔法陣

   をセットしておいて良かったぜそんで蓮に聞

   きたいんだけどお前はこいつと戦ってどう思

   った?」

 

蓮 「どうって‥‥」

 

そう言われてもどう返答すれば良いのか困るな。

 

怠惰「因みにだが蓮お前の戦闘力と嫉妬の戦闘力は

   同じだからな?」

 

霊夢「はぁ!?これで同じですって!」

 

蓮 「同じってそうは見えませんよ?」

 

怠惰「まぁパッと見はなこいつの腕につけてあるの

   は昔の戦争時代に実際に軍で使われていた手

   錠を俺が改良した物だ本来の用途は戦闘力に

   スキルや魔法それから能力やらを抑制する力

   があるんだが改良して戦闘力のみだけ抑制で

   きる代物にした訳だ」

 

早苗「でも‥‥戦闘力をピッタリ合わせるって難しく

   ないですか?」

 

怠惰「その手錠を着けると戦闘力は強制的に0にな

   るのさそこに嫉妬の能力が加われば蓮と同じ

   戦闘力になるって訳さ」

 

一度は0にしてまた自分と比例するように足したって事か。

 

咲夜「その魔王の能力は何なのよ」

 

怠惰「『嫉妬を具現化する程度の能力』とでも言え

   ば良いのかな?こいつは決闘とかする際には

   相手をリスペクトする戦い方をするのさ今み

   たいに戦闘力を同じにしてな‥‥ただ戦争にな

   ればこいつが敵と認識した者の全ての戦闘力

   を自分の元からある戦闘力と合わせて強化を

   する事ができるのさそれ故に1VS多数の戦

   闘そして美麗と言われる技の数々で傲慢や憤

   怒も一目置く存在なんだが‥‥」

 

嫉妬「アハハ‥弱くてすいません‥‥」

 

怠惰「元々の性格がこれだからメンバーの中でも断

   トツで面倒臭い奴なのさ」

 

苦笑い浮かべながら怠惰は頭を掻きだす。

 

怠惰「こいつこれでも当時は三剣王と呼ばれた奴の

   1人なんだけどなぁ本当に何というか‥‥」

 

霊夢「ねぇさっき魔法陣がどうとか言ったけどまさ

   か最初から蓮を殺す気は」

 

と、聞くと怠惰はキョトンとした顔をする。

 

怠惰「ないな殺す価値もない」

 

嫉妬「怠惰くん言い方が酷いよ‥‥まぁそのないです

   よ♪だって僕がここに来たのは最初にも言っ

   たけれど蓮くんの実力を見に来るためだしね

   怠惰からは少しでも蓮を本気にさせるために

   も殺す気でかつ強気に行けって言われたから

   あんな演技していただけだしね」

 

嫉妬の言う通りださりげなく酷い。待てよつまり最初から仕込まれた決闘だったのか。まだ伝えてない事があるとか最後の言葉とかを霊夢に向けて言っていた自分が馬鹿馬鹿しく思えてきたし恥ずかしいんだけど。

 

早苗「でっでも神奈子様や諏訪子様を氷漬けにした

   のはどう説明するんですか!」

 

咲夜「ついでに玲音も速く戻して頂戴!」

 

嫉妬「そう言われてもあれはそっちから先に喧嘩を

   吹っ掛けてきたよね?正直な話でビックリし

   たもんいきなり喧嘩を吹っ掛けられたり昔に

   色欲をストーキングしてたベリアルがいたり

   してさ」

 

早苗「彼処は私達の領地ですし神奈子様や諏訪子様

   にとっては神聖でありとても大切な場所なん

   です!」

 

咲夜「ベリアルの事なんかどうでも良いわ!」

 

早苗も咲夜のすごみに押し負けたのか嫉妬は顔を反らし、

 

嫉妬「ごっごめんさい‥‥こんなに長く生きててマジ

   でごめんなさい人や神様を凍漬けにしてしま

   いましてマジでごめんなさい」

 

凄くメンタルが弱すぎてビックリする。まさかこんなにも弱すぎるとは。

 

早苗「なっ何か怒る気にもなれませんね」

 

咲夜「彼を戻してくれるかしら?」

 

嫉妬「あっうん襲わないって約束できるなら」

 

咲夜「それはまぁ‥‥うん」

 

どう言えば良いのか分からないのか咲夜は顔を反らす。

 

嫉妬「じゃあ無理!!!だって怖いもん!!」

 

怠惰「騒ぐな爬虫類と魚類の合の子野郎、捌いて寿

   司屋に提供するぞ?」

 

嫉妬「ひぇ~ーー!!?」((゚□゚;))

 

何か見ていると一種のギャグみたいだな。本当は7つの大罪の悪魔達ってコメディアン何じゃないかなと常々と思う。

 

嫉妬「分かったよせめて襲われないためにも帰り際

   で戻すから!」

 

怠惰「言っておくが約束は守るぜ?」

 

咲夜「‥‥分かったわよそれで良いわ」

 

これで玲音も何とかなりそうだ。すると怠惰は自分を見つめると、

 

怠惰「やれやれ‥‥でだ蓮くんこいつと戦って何かこ

   う分かったみたいな事はあったか?こいつの

   戦闘力を含めてさ」

 

蓮 「えっえぇと‥‥」

 

自分と比例するように戦闘力を落とした嫉妬と戦って分かった事か。考えて口を開き、

 

蓮 「何というか自分よりも技の技術力が優れてい

   るって思いましたし何よりも自分に足りない

   のは技の熟練度もとい技術量というのは良く

   分かりましたねまぁ性格は抜きでの話にはな

   りますが」

 

戦闘力は互角だったのなら恐らく自分にとって足りないものは技の1つ1つの技術だ。今後の目標は大方は決まったな。

 

嫉妬「性格がこれでごめんなさい‥‥」

 

怠惰「そうか♪どうやら俺の考え通りの意見を述べ

   てくれるとはこいつを紹介した甲斐があった

   ってもんだ♪それと嫉妬お前は本当に黙らな

   いとその口を有刺鉄線で縫い合わすぞ?」

 

嫉妬「むっ!!」

 

両手で口を塞ぎ嫉妬は黙る。

 

霧雨「何かこうよ私達魔法使いの夢をどんどん壊し

   ていくよな」

 

怠惰「そんなの幻想だよ魔理沙ちゃん記録と実際と

   では凄く変わるんだから‥‥」

 

霊夢「ねぇそういえばだけどそいつもあんたやあの

   チビが使ったあの技はそいつも使えるの?」

 

蓮 「GAMEOVER‥‥」

 

あの技ってあれだよな。GAMEOVERっていうあの技だよね。怠惰は嫉妬と目を合わせ自分達を見ると頷く。

 

怠惰「あぁ使えるよというか俺も含めて7人全員

   が使えるって言ったと思ったけどなこいつ

   の奥の手はこの星を一瞬で氷漬けにして抜

   刀による一太刀で全てを粉々に砕くだった

   かな良く覚えてないけれどさ?」

 

嫉妬「あっえっと合ってるよ?」

 

怠惰「知るかというかそんなもんどうでも良い」

 

嫉妬「酷い!?」

 

星1つ氷漬けってさりげなく怖い事を言うな。怠惰といい傲慢といい嫉妬といいそういった技には正直恐怖を覚えそうになる。

 

怠惰「とまぁこんなどうでも良い話しは置いておい

   てだ蓮くんも次なる方向性が見えた訳だし結

   果オーライかな?」

 

嫉妬「そっそう‥‥だね‥‥?」

 

いやこの決闘で生き返ったとはいえ死んでるんだがどこが結果オーライなのだろうか。そんな事を思っていると突然、何処からか音楽が流れ出す。

 

怠惰「あっちょっと悪い‥‥はいもしもし……‥」

 

どうやら怠惰のケータイの着メロみたいだ。というか幻想郷って電波ってあったけ。

 

霊夢「前々から思ってたけどあれって何?」

 

早苗「ケータイ電話ですよケータイは私も持ってい

   ましたがここに来てから電波やらないのでお

   蔵入りしてしまいましたが」

 

霧雨「だからそのケータイって何だよ」

 

蓮 「えぇと通信機器って言えば良いのかな?」

 

それを聞くと霊夢や魔理沙そして咲夜といった面々は納得した表情をする。すると、

 

怠惰「はぁ?土産は何がって‥‥いらないよだってお

   前いるの俺達がいる場所の地下だろ?別に買

   えるし良いって‥‥はいよそれじゃ明後日に例

   の場所で」

 

そう言いケータイを切ると自分達の方を向く。

 

嫉妬「誰からだったの?」

 

怠惰「憤怒からだよ土産の事を聞いてきたからな」

 

霧雨「憤怒ってまさかサタンか!」

 

怠惰「そう彼奴も今ここに来てるんだよ」

 

確か憤怒ってさっきの話にも少し出てたけど怠惰と嫉妬の仲間だよね。その人もここに来ているんだ。

 

嫉妬「えっそれ初耳なんだけど!?」

 

怠惰「だって聞かれなかったんだもん」

 

さりげなく可愛く言っているいのだろうが全然可愛くない。寧ろ憎たらしいことこの上ない。

 

霧雨「ちょちょ待て待てお前達は何が目的なんだ」

 

怠惰「目的ねぇ‥‥嫉妬は蓮の実力を見に俺と憤怒は

   観光」

 

嫉妬「だから来てたの!?というか観光ってのも初

   耳なんだけど!?」

 

怠惰「だって今日いきなり決まったからな♪」

 

嫉妬「僕抜きで酷い!?」

 

観光ってこの人達まさかここに暫くいるつもりなのか。

 

怠惰「まぁそんな訳だからよろしく♪そうだ折角だ

   し蓮くんこいつに1日2日修行してもらえよ

   技術量を上げたいだろ?」

 

それは上げたい。だが嫉妬に凄く迷惑なような気がしてならないのは気のせいだろうか。

 

嫉妬「めっ迷惑でしょ僕なんかだって1回殺してる

   訳だしそれにさっきから巫女さんの目が怖い

   んだもん!絶対許さないって目をしてるもん

   絞められて明日、魚屋の新鮮な商品にされる

   って!?」

 

霊夢「失礼ねあんた!?」

 

怠惰「安心しろお前は新鮮どこか既に腐敗が進んで

   腐っているからな」

 

嫉妬「安心できないし寧ろ酷い!?」

 

2人の会話に周りの皆がクスリと笑いだす。この2人で漫才組んだら良い気がしてきた。だが正直言って迷惑などではない。寧ろ彼から技術を学べるのなら是非とも学びたい。

 

蓮 「霊夢‥‥」

 

霊夢「……‥はぁ分かったわよその代わりあんた!」

 

嫉妬「はっはい!!」

 

霊夢「もしもまた蓮を殺したときは分かっている

   わよね!」

 

嫉妬「きっ気をつけて‥‥えっ?それって」

 

自分は数歩前へと出て頭を下げる。

 

蓮 「1日2日ですがご指導の程をよろしくお願い

   致します」

 

嫉妬「えっえぇと‥‥こちらこそ!」

 

嫉妬もまた頭を下げる。これで1日2日は嫉妬の指導を受ける事が決まった。

 

怠惰「さてと決まった事だし嫉妬あの執事を解凍し

   てやれよ」

 

嫉妬「えっでも」

 

怠惰「説得してやるから早くやれじゃないとそこの

   メイドは後が怖いぞ?」

 

嫉妬「はっはい!」

 

そう言い嫉妬は氷漬けになっている玲音に向かって手をかざすと氷漬けになっている玲音とベリアルは一瞬で解凍される。

 

玲音「だぁ!?」

 

咲夜「玲音!」

 

ベリ「っ!よくもやってくれたわね!!」

 

解凍された瞬間にベリアルは嫉妬に敵意を剥き出しにする。

 

怠惰「はいはいそこまで♪そこまで♪」

 

ベリ「何よあんた燃やされたいのかしら!」

 

怠惰「そう言うなって良いことを教えてやろうと

   思ったのにな」

 

ベリ「何よ?」

 

怠惰「今ここ幻想郷にお前の大好きなあの人が来て

   いるって言ったら?」

 

それを聞いたベリアルは目を点にして驚きだす。怠惰はクスリと笑い離れると、

 

ベリ「こうしちゃいられないわ玲音!」

 

玲音「っておい!!?」

 

ベリアルは玲音を操りそのまま空を飛び消えていった。

 

咲夜「貴方それどういう意味よ!」

 

怠惰「ん?何が?」

 

咲夜「ベリアルが大好きな人ってここにいるのか

   って言っているの!」

 

それを聞いた怠惰は鼻で笑い楽しそうに笑う。

 

怠惰「さぁね?俺はこう言った筈だぜ()()()()()

   とね?」

 

さながら怠惰は嘘を吹き込んだ訳か。汚い手を使うものだな。

 

怠惰「まぁ数日もすれば帰ってくるだろうよ」

 

咲夜「はぁ‥‥彼の仕事分を埋めなきゃ」

 

怠惰「まぁ頑張ってよ♪さてとそれじゃやることは

   やったし俺も観光したいからこれでお開きっ

   て事であっそれと嫉妬さ帰る時になったら迎

   えにくるから出来る限りでここにいろよ?」

 

嫉妬「あっうん」

 

怠惰「そんじゃばいにゃら♪」

 

そう言い怠惰は忽然と姿を消した。やがて決闘を見た者達も徐々にと解散していく。

 

文 「えっと嫉妬さんですよね取材とかってしても

   らっても良いですか?」

 

嫉妬「えっえっと‥‥」

 

流石は仕事が早い文だけあって取材をしようと嫉妬に駆け寄っていた。

 

霊夢「本当に大丈夫なのかしら」

 

蓮 「分からないけどやれる限りはやりたいんだ」

 

確かに嫉妬には殺されてしまった。だが一度死んだからこそ嫉妬からは何かを学べる気がするのだ。

 

霊夢「あっそうあんたが無事なら私は構わないわ」

 

蓮 「心配してくれてありがとう霊夢♪」

 

霊夢「ふんっ」

 

こうして数日だが嫉妬から指導を受ける事となったのだった。




狗神「そんじゃ今回はここまでな」

鈴蘭「いてて‥‥2話ぐらい空けたけどまだ痛むよ
   神楽ちゃんは大丈夫?」

神楽「えっえぇ分霊が凍っただけですので」

狗神「にしては震えてるぞ」

神楽「えぇ嫉妬さんの剣は凄く冷たくって」

鈴蘭「でも彼奴から暫く指南を受けるんでしょ?」

神楽「そうみたいですね」

狗神「おいおい大丈夫かよ怠惰の時みたいなあんな
   修行だろ絶対に」

鈴蘭「蓮くん死ななきゃ良いけど」

狗神「そしたら困るのは私等だぞ?」

神楽「えぇ‥‥どうか無事に2日を過ごしてほしいで
   すね」

狗神「だな‥‥って時間も時間だな」

鈴蘭「それじゃ今回はここまで」

神楽「また次回もよろしくお願い致します」

狗神「そんじゃあな」

鈴蘭「まったねぇ♪」


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第365話 嫉妬との修行

こんばんは読者様、履歴書を何とか書き終えてホッとしている怠惰のクソ悪魔です。今日は色々と散々でしたが唯一嬉しかった事はこのぐらいですね。さてそれではそろそろ本編へどうぞ。


嫉妬襲来から翌日、早速自分は嫉妬から指導を受けるために庭で嫉妬と向かい合っていた。

 

嫉妬「えっえぇと教えるのが下手だけどよろしくお

   願いします」

 

蓮 「こちらこそお願いします」

 

嫉妬「いやこちらこそ」

 

蓮 「いえいえこちこそ」

 

嫉妬「いやいやそんな‥‥」

 

と、互いに頭を下げながらそんな会話をし続けていると、

 

霊夢「あんた達は頭を下げ続けてないでさっさと

   やりなさいよ」

 

嫉妬「あっえっとそうですね」

 

蓮 「えぇ‥‥」

 

霊夢からのド正論を述べられ確かにその通りだと思った。嫉妬は苦笑いをすると、

 

嫉妬「それでえっと君の実力はある程度は分かって

   はいるからすぐに技の指導に入る訳なんだけ

   どその何か教えて欲しい技とかってあるのか

   な何て‥‥」

 

蓮 「えっと‥‥なら嫉妬さんの戦い方そして昨日、

   使った斬り上げからの氷柱を出現させる技を

   教えてもらえませんか?」

 

嫉妬「その2つだね分かった♪」

 

優しく微笑むと嫉妬は剣を抜刀し中段の構えをとる。自分も神楽の柄に手を掛けて何時でも抜刀できるように構える。

 

嫉妬「それじゃ僕のやり方だけどもう一度実践を交

   えながら話すね‥‥覚悟は?

   

蓮 「大丈夫です」

 

嫉妬「なら行くよ」

 

そう言うと嫉妬は昨日と同じように自分に斬りかかってくる。すぐさま抜刀し嫉妬の攻撃を防ぐとまた嫉妬は何度も剣を振るってくる。切り下ろし、切り払い、切り上げの3段階の攻撃を繰り返してくる。

 

嫉妬「僕のやり方的にまずここで重要なのは相手を

   この型に慣れさせる事なんだよ」

 

蓮 「慣れさせる?」

 

嫉妬「そう同じ攻撃を嫌でも受け続ければ誰だって

   こうくる、そうくるって意識しちゃうんだよ

   その隙を狙って‥‥っ!」

 

蓮 「っ!?」

 

そこから鋭い突きを放ってくる。すぐさま神楽で受け流すが危うく突かれる所だった。

 

嫉妬「ビックリしたでしょ?」

 

蓮 「えぇ‥‥」

 

嫉妬「波はね何度も何度も引いては向かってくるん

   だよけれどねそれは波紋となって突然の大波

   を作り出すんだ」

 

蓮 「………」

 

正直に言いたいのだが、言いたいことがあんまりよく分からない。もっと詳しく言って欲しいんだが、折角こうしてご教授して貰っているのにそんな事を言えば失礼だし言いたくても言えない。どうしようと思っていると、

 

霊夢「ねぇもっと砕いて言ってくれない?」

 

と、勇者か何かと思ってしまうような発言を霊夢がする。霊夢の一言に嫉妬は困惑すると、

 

嫉妬「えぇとならリズムで言うなら歌の音程は基本

   は一緒でしょ?そこに突然の不協和音を入れ

   ればリズムは滅茶苦茶になるって感じかな」

 

つまりは崩しという事か。考えてみるとこんな風に崩しまではあんまり意識してはやっていなかったな。

 

霊夢「何となくは分かったわ」

 

蓮 「霊夢がすいません」

 

嫉妬「こっちこそごめんね分からないなら分からな

   いって言ってくれた方が自分としても助かる

   から」

 

何て良い人いや魔族なんだろうか。最初の印象のせいで許せないと思ってはいたがこうもガラリと変わると返って困惑するよな。でも怠惰の指導に比べればこっちの方が優しいのは断然だ。

 

嫉妬「それじゃさっき僕がやったみたいにやってみ

   て♪

 

そう言われ神楽を抜刀し高速の切り払いをし続け様に切り下ろし、切り上げを繰り返す。そして力を込めて切り下ろしをして嫉妬の剣を弾き鞘に神楽を瞬時に戻し嫉妬の懐へと飛び込み再度、神楽を抜刀し一閃を放つ。

 

嫉妬「おっと」

 

だが嫉妬は弾かれた状態にも関わらず剣を逆手に持ち変え剣を地面に刺し自分の一閃を防がれてしまった。

 

嫉妬「良い感じ♪もう自分流にアレンジまでしちゃ

   ったんだね‥‥けれどその焦りは全てを台無し

   にするからまずは基礎を大切にしよう」

 

蓮 「すいません」

 

本当に怠惰のあの地獄特訓とは大違いの特訓でビックリもしているし何よりも楽しいと思えるのは何故だろう。あぁそうかあの修行は無理ゲー過ぎたし褒めて貰ってもいなかったからか。

 

嫉妬「でも君の成長ぶりは本当に凄いよ昨日戦って

   思ったけどまだまだ君は伸びるよ♪」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

嫉妬「さてとそれじゃ次は切り上げからのあの氷柱

   を発生させる技だけどあれぶっちゃけ話にな

   るけどこの剣の効果なんだよね」

 

蓮 「えっそれじゃ僕は使えないんですか?」

 

嫉妬「まぁ普通ならねけれど必ずしも氷柱を放つだ

   けって訳じゃないんだよ何か別の物でも代用

   は出来るからね」

 

別の物で代用可能か。考えてみれば氷に執着し過ぎていたな。何か別の物で代用できるなら何かしらの事を考えないとな。

 

嫉妬「物は試しでやってみるね」

 

そう言い嫉妬は剣の刃を空に向けて構え美しい軌跡を描きながら切り上げをすると同時に大きな氷柱が地面から飛び出してくる。

 

嫉妬「そして僕の場合は更にここから派生が生まれ

   るんだよ例で言えばこの氷柱を蹴って相手に

   ぶつけたり又は‥‥そうだなコンビネーション

   技とかになると例で言えば怠惰君だったら僕

   がこうして作った氷柱に飛び乗っかって氷柱

   を相手にぶつけにいったりとかね」

 

蓮 「えっそうなんですか!?」

 

嫉妬「うん波乗りの型!とかって言って戦闘中なの

   にも関わらず遊んでたよね」

 

やっぱりあの人はふざけすぎてるよな。

 

嫉妬「でもね怠惰君あれでも性格は昔よりかはマシ

   になったんだよ」

 

霊夢「そうなの?」

 

嫉妬「うん昔はこう近寄りがたいって言うか何とい

   うかって感じだったからねだいぶ丸くなった

   よ‥‥ってこんな事を話てたら時間がすぐに過

   ぎちゃうよね さぁ続きをやろう♪」

 

蓮 「あっえっとはい!

 

恐らく嫉妬は怠惰の何かを知っているのかもしれない。いやもしかしたら古代魔族という種族だからこそ、オセやケルベロスましてやペオル家の事も何か知っているかもしれない。そんな事を考え後で聞いてみようと思うのだった。




鈴蘭「それじゃ今回はここまでね」

狗神「なぁ思う事があるんだが言って良いか?」

神楽「何でしょうか?」

狗神「あの嫉妬って本当に怠惰と同じ種族で元同僚
   なんだよな!?」

鈴蘭「分かる!古代魔族ってだけでも警戒しちゃう
   し何よりも怠惰の仲間ってだけで怠惰と同等
   またはそれを越えるキ○ガイかと思ったけど
   そうでもなかったよね」

神楽「寧ろ凄く優しい方ですね」

鈴蘭「それが不自然だよ絶対に怠惰と同等のヤバい
   感じだって!?」

狗神「あぁまったくだな」

神楽「お二方失礼ですよ!?」

鈴蘭「だって‥‥」

狗神「あのキチ医者を見てるとな」

神楽「人それぞれですよそれは偏見ですよ」

鈴蘭「‥‥もう少し様子見だね」

狗神「になるよな」

神楽「もうお二方は‥‥えっと時間も時間ですし今回
   はもう終わりましょうか?」

鈴蘭「だねそれじゃ読者様また次回もよろしくね」

狗神「そんじゃまたな」


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第366話 ちょっとした過去話

今晩は読者様、ドラクエ9を偶然にも見つけまた最初からやっている怠惰のクソ悪魔です。そして思うんです。グラフィックをよりよくしてリメイクされないかなって。おっと失礼それでは本編へどうぞ。


嫉妬との修行が終わり博麗神社で霊夢と針妙丸そして嫉妬と共に晩飯を食べる。

 

嫉妬「やっぱり和食は良いね♪」

 

箸で干物を挟みながらそう言う。何かもう和食は食べ慣してるからそう思えないんだよな。

 

嫉妬「そういえば昨日から思ってたけど君のその茶

   碗や箸って‥‥」

 

霊夢「えぇ何でも外の世界の玩具らしいわ」

 

実は針妙丸が使っているのは着せかえ人形だとかの人形ごっこで使う食器なのだ。早苗がまだまだ子供の頃に使っていた物を譲り受けてこうして使わせて貰っているのだ。

 

少名「でも使いやすいよ♪特に今の状態ならなお更

   にね♪」

 

嫉妬「へぇ‥‥」

 

不思議そうに嫉妬は針妙丸を見つめながら食事を続ける。今なら話せそうだし聞いてみようかな。

 

蓮 「嫉妬さん」

 

嫉妬「ん?どうかしたの蓮くん?」

 

蓮 「嫉妬さんに訪ねたいんですが嫉妬さんはオセ

   やケルベロスという悪魔はご存じですか?」

 

と、聞くとオセは困った顔をすると、

 

嫉妬「えっとねごめんあんまり分かんないかな?何

   せ傲慢や怠惰君が会いに来るまでずっと深海

   に籠って外界との交わりを絶ってたからね交

   わるようになってからも6人以外とは関わっ

   てもなくて‥‥」

 

蓮 「そうですか」

 

どうやら嫉妬に話を聞いてもあまり深くは知れそうもなさそうだな。

 

霊夢「ねぇならえっとぺ‥‥何だっけ?」

 

蓮 「あっそうかペオル家か」

 

それを呟くと嫉妬は眉を動かす。何か知っていそうな感じがするな。

 

嫉妬「ペオル‥‥何処かで聞いた事があるな確か誰か

   の苗字だったような違ったような?でもそれ

   なら憤怒君とか暴食君が詳しいと思うよ憤怒

   君は元々は王族の家系で暴食君は貴族の家系

   だからね」

 

憤怒って確か怠惰が話していたよな。つまり幻想郷にいる筈だよな。それなら何時か話を聞いてみたいな。

 

霊夢「ふ~んあんたは怠惰とかとは結構古い仲なの

   かしら?」

 

嫉妬「あっうん昔の学友って言えば良いのかな?」

 

蓮 「学友って学校あったんですか!?」

 

嫉妬「それはあるよ!?そこで魔法の基礎から応用

   だったり必要な子は武術だったりを学ぶんだ

   もん」

 

へぇ学校あったんだ。てことは昔の学校生活はいったい全体でどうなっていたのかな。

 

嫉妬「そこで怠惰と知り合ってね彼奴の凄い所は全

   授業を居眠りしてたよねというか起きてる所

   を見たことないよ」

 

いやそれただの問題児か何かじゃないのか。

 

嫉妬「それであまりにも酷いから当時、学級委員だ

   った僕は彼を起こそうとしたら‥‥それが僕の

   辿る道の誤りだったよね‥‥」

 

箸と茶碗を置きどんよりと暗い顔をする。一体何があったんだ。

 

嫉妬「彼奴を起こそうとしたら気づいた時には僕の

   全身の鱗を剥がされて数日間は激痛に悩まさ

   れそして次の挑戦の際には完膚なきまでボコ

   ボコにされて校庭に磔にされてそれからそれ

   からあぁ~!!?」

 

頭を強くかきむしりだす。これ完全にトラウマのせいで発狂してる。

 

蓮 「もっもう良いですから!?」

 

少名「落ち着いて!?」

 

何とか落ち着かせると嫉妬は落ち着きだす。

 

霊夢「よくそれで彼奴といられるわね!?」

 

嫉妬「あの時の勧誘の際に勿論断ったよ断ったけれ

   ど‥‥」

 

ガタガタと震え出す。ただ単に怠惰にトラウマを植え付けられ過ぎてるだろ。

 

嫉妬「あれは一方的な虐殺で終わったよね」

 

霊夢「何があったのよ!?」

 

蓮 「霊夢それは聞いたらダメな話題だと思う!」

 

それは本当に嫉妬の尊厳に関わるから聞いたらダメだと思う。

 

嫉妬「まぁでもこういった事があったけれどそのお

   陰でこうして僕も強くなれたんだよね主に怠

   惰くんを倒そうと努力したからねまぁそれで

   も勝てなかったけど」

 

少名「そんなに強いのあの人?」

 

嫉妬「うん学園にいた頃よりも遥かに強くなってた

   よ‥‥それに僕は知らなかったけど怠惰くん何

   か犯罪を犯していたのか当時の政府に重犯罪

   者として追われていたみたいだよ?」

 

感じからしてそんな気はしていたが、やはりあのキチガ医は何かを犯していたか。

 

嫉妬「まぁ実際は分からないけどね彼奴は良く話を

   はぐらかすからさ」

 

そう呟きながら苦笑して再び茶碗と箸を持ち晩飯を食べ始める。こうして嫉妬や怠惰に傲慢そして敵であるがオセやケルベロスを見ていると古代魔族達って結構個性が強いよな。

 

嫉妬「どうかした?」

 

蓮 「いえ嫉妬さんや怠惰さんや傲慢さんを見てい

   ると皆のキャラというか個性は濃いなって」

 

嫉妬「えっそうかな?」

 

霊夢「自覚はないだろうけど結構あんた達の個性は

   濃いわよ?」

 

嫉妬「う~んそうとは思えないけどな」

 

嫌々、存在が濃すぎて夢にも出てきそうな勢いだ。

 

嫉妬「でもキャラの個性だったら怠惰くんや傲慢や

   憤怒とか暴食氏の方が断然的に凄いけどなぁ

   僕的にさ」

 

度々、出てくる憤怒や暴食っていったいどんな魔族なんだろう。

 

嫉妬「知りたいって顔をしてるね‥‥」

 

蓮 「あっいえ」

 

嫉妬「ならどんな感じかってのは教えられるからさ

   そうだなぁ憤怒はもう本当にダンディーって

   感じのおじ様って感じで暴食氏だとショタっ

   て言えば良いのかな?結構なぐらいに暴食氏

   のファンは多いよね特に女性が‥‥」

 

聞いても思うが本当にどんな連中なんだろう。七つの大罪の魔族達ってまさかアイドルグループか何かなのか。

 

嫉妬「そういえば7人全員が集まる事ってあんまり

   ないよなぁ何時か同窓会を開くのも楽しそう

   かな♪」

 

霊夢「やるのは構わないけど迷惑をかけないで頂戴

   よ?もししたら本当に‥‥」

 

嫉妬「しっしないよ少なくても僕は!?」

 

蓮 「霊夢失礼だよ」

 

霊夢「だって」

 

自分は思うのだ。嫉妬さんは確かに最初の出会い方は不味かったけれど実際のこの性格を見るとそんは大それた事はしないだろうと。

 

蓮 「嫉妬さんまた明日もご指導の方をよろしくお

   願い致しますね」

 

嫉妬「こっこちらこそよろしくお願い致します」

 

そうして自分達は今日を終えるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで♪‥‥えっ?俺が何処
   にいるかって‥‥それは」

? 「ちょっと良い?あんた何で私の家に来ている
   のよ!?何かまずすることあるでしょ!」

怠惰「あぁ~‥‥天子ちゃん今日泊めて♪」

天子「普通は事前に行くこととか挨拶するとかする
   わよね!?いきなり転がり混んできて!」

怠惰「まぁまぁそこは置いておいてそれに俺と天子
   ちゃんの仲じゃん♪」

天子「なら言いましょうか地上の汚い土の上で寝て
   なさいよ♪それとそんなに泊まりたいのなら
   土下座してでも懇願なさいよ♪」

怠惰「あっそ‥‥良いよぉ~だ暇してる天子ちゃんの
   ために外の世界の娯楽とか色々とお土産を持
   ってきたのになぁ残念だなぁ」

天子「‥‥えっ今なんて?」

怠惰「はぁ‥‥泊めてくれないなら良いや永遠亭の方
   達にでも頼んでみよっかなぁー」

天子「ぐぅ‥‥良いわよ泊めさせてあげるわよ!その
   代わり私を満足させないよね!」

怠惰「あれれ~急に掌を返してどうしたの総領娘様
   とあろうお方がさぁ~それと何を威張ってる
   のねぇねぇ♪」

天子「なっ情けよ‥‥それとそれなりの接待もするよ
   うに使用人にも言ってあげるわだから私の家
   で泊まりなさいよ!それと娯楽と土産をよこ
   しなさいよ!」

怠惰「はぁ‥‥素直じゃないんだからそれじゃお世話
   になろうかな♪」

天子「それで良いのよ♪」

怠惰「さてとこんなグダグダになったけれど今回は
   ここまでまた次回もよろしくね」

天子「貴方は誰と話してるのよ?」

怠惰「画面の向こうにいる読者様方さそれじゃサラ
   ダバー♪」


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第367話 嫉妬の帰還

こんばんは読者様、鼻水や痰が絡むためクリニックに行ったら急性副鼻腔炎と診断された怠惰のクソ悪魔です。もうある意味でこれは持病と化してますね本当に‥‥。さてこんな話しもあれなので本編へどうぞ。


嫉妬の指導が始まって2日目、今日が嫉妬が滞在する最終日となる。迎えが来るまでまだあるという事で、博麗神社の母屋の前では嫉妬との修行が行われていた。

 

嫉妬「良いよ蓮くんそのまま呼吸を整えて」

 

蓮 「ふぅ‥‥」

 

嫉妬「そして一気に斬りかかれ!」

 

蓮 「でやぁ!!」

 

ガギンッ!!

 

金属と金属がぶつかり合う音が響き渡る。最終日となった今日、嫉妬から直々に呼吸術について教わっていた。剣道をしていた際にもよく呼吸がどうのとは言われていたが嫉妬、曰く何でも呼吸を使い分けるだけでも一撃の威力は変わるらしくそれならばと思い教わっているのだ。

 

嫉妬「その調子だよ♪もう1戦いくかい?」

 

蓮 「勿論です!」

 

そして更に嫉妬との特訓を重ねていく。これまでは動きだったり技だったりといった修行をしてきたが呼吸に重点を置く修行をするとは思いもしなかった。昔に剣道をしていた際にもよく呼吸がどうのとは言われていたが当時は安直に考えていたが今だからこそ思うのは呼吸法は大切なのだと少しずつだが実感しだしている。

 

嫉妬「うん中々だよ呼吸法の攻撃の基礎はすぐに

   出来て蓮くん物覚えがよくて良いね♪」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

嫉妬「それじゃそろそろ攻守を交代しようか」

 

蓮 「交代ですか?」

 

嫉妬「そうこの呼吸法は防御にも使えるからね」

 

嫉妬の攻撃を受けるか。あの時の素早く目で追うのも大変なあの斬撃を思い出すな。

 

嫉妬「そんな心配そうな顔をしないでよ大丈夫だよ

   まだまだ練習なんだから剣も遅く振るし動き

   もゆっくりでやるから♪」

 

ニコリと微笑み嫉妬は剣を上段で構えると一瞬で目が鋭くなる。それに合わせ自分も神楽を中段で構える。

 

嫉妬「準備は万端?」

 

蓮 「大丈夫です」

 

嫉妬「ならやるよ」

 

そう言うと嫉妬は上段の構えで斬りかかってくる。決闘の時よりも速度は本当に遅いため目で捉えれる。すぐさま受けれるように神楽を構え大きく息を鼻から吸い嫉妬の一撃を防ぐと共に息を吐き体幹を整える。

 

嫉妬「次は少し早く振るよ」

 

そう言い嫉妬は少し速度を上げて斬りかかってくる。落ち着きながら嫉妬の動きを観察、予測し息を大きく吸い神楽で受けゆっくりと息を吐く。

 

嫉妬「良いね♪なら次はもっと速く連続で振るよ」

 

そう言うと嫉妬は一旦、距離を取り剣を構え一気に距離を詰め連続して剣を振るってくる。吸う息を整えながら嫉妬の斬撃を防ぎそれに合わせ攻撃を防ぎ受け流す。こうしてやってみて気づくのは疲れが段違いに違う。余計な力が入らないためかまだまだ受けれそうだ。そう思っていると嫉妬は距離を取り攻撃の手を止め自分に向かって微笑む。

 

嫉妬「お見事、流石だね♪」

 

蓮 「あっありがとうございます」

 

嫉妬「なら次は今の攻守を的確に使い分けれるよう

   に実践に織り混ぜてみようか蓮くんも攻撃を

   してきてくれて構わないよ」

 

蓮 「ならば行きますよ」

 

嫉妬「どうぞ♪」

 

そうして言われた通りに攻撃と防御に呼吸法を織り混ぜながら嫉妬と軽い組手をする。しかし何でだろうこう懐かしさを覚えるのは。そうかこれは剣道と同じ対戦のような感じだからか。何時も対戦中は真剣に向かい合うのは勿論だがこうワクワクしていた。それが嫉妬との戦いで思い出してきたのだ。

 

嫉妬「いい調子だよ蓮くん」

 

蓮 「まだまだ!」

 

そうして対戦をしていき、

 

嫉妬「本当に凄いよ蓮くんはこれまで見てきた人間

   とは本当に段違いだよ♪」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

互いに距離を取りそんな会話をすると嫉妬は何かを思いついたのかニッコリと笑顔をする。

 

嫉妬「折角だし少し応用技を見せてあげるね♪」

 

蓮 「応用って‥‥」

 

嫉妬はまた剣を構え間合いを詰め自分の頭を狙って横凪ぎに剣を振るってくる。すぐさま神楽で防ぎつばぜり合いとなるが、

 

嫉妬「ふぅっ!!」

 

楽しそうに笑ったかと思うと一瞬で呼吸を整え目を鋭くさせると嫉妬は横凪ぎに振るった剣の力を利用し自分を軸に半回転し後ろへと回り込まれる。すぐさま後ろを振り向き神楽を構えようとするが、

 

嫉妬「遅いよ蓮くん」

 

嫉妬の刀身が自分の横腹に優しく当たる。刹那な一瞬だった。

 

蓮 「今のって‥‥」

 

嫉妬「蓮くん態勢はそのままね」

 

そう言われ現状の態勢を維持すると嫉妬はこの技について説明をしだす。

 

嫉妬「ビックリしたかな?これはね教えた呼吸法と

   生物の潜在的な条件反射を利用した技だよ」

 

蓮 「条件反射?」

 

嫉妬「そう最初に僕は頭を狙ったでしょ?」

 

蓮 「えぇ‥‥まさか」

 

今、自分の態勢は神楽を上段に構え頭を守る形を取っていた。だからこそ即座に下段に変えた嫉妬の刀身が横腹に当たったという事か。

 

嫉妬「そう誰でも初撃で頭をやればやっぱり頭を守

   るんだよだからそこでその隙を狙って胴体や

   手足を狙えば‥‥もうここからは賢い蓮くんな

   ら分かるよね?」

 

つまり相手に徐々にとダメージを与え疲弊させるって事か。

 

嫉妬「これは蓮くんの使う抜刀術でも使うことも使

   える技だから覚えておくと良いよ」

 

蓮 「ならその技の練習もしてみても良いですか」

 

嫉妬「君が望むなら勿論だよ♪」

 

そうして嫉妬との特訓を更に重ねること数十分後、

 

霊夢「あんた達そろそろ休憩にしたら?」

 

少名「蓮さんお菓子食べようよ♪」

 

と、縁側で修行を眺める2人がそう言ってくる。嫉妬はニコリと微笑み、

 

嫉妬「蓮くん休める時に休むのも剣士とし‥‥いや生

   きる者達には必要な事なんだよ♪」

 

そう言い嫉妬は剣を鞘にしまう。そういえばこんな事を理久兎にも言われた事を思い出す。休息も時には必要だって。嫉妬も同じような事を言うんだなと思い神楽を鞘に納め頷く。

 

嫉妬「行こう♪」

 

蓮 「はい!」

 

そうして霊夢と針妙丸が座る縁側へと向かう。

 

霊夢「あら意外にも来るのね‥‥まぁ良いわほら今日

   は羊羹を作ってみたのよ」

 

そう言うとお茶と一緒に羊羮が皿に盛られていた。えっ待って今、作ったて。

 

蓮 「作ったの!?霊夢が!?」

 

霊夢「あんた失礼よ!?私だって羊羮の1つや2つ

   作れるわよただ作るのが面倒くさいだけで」

 

いやそれ一番ダメなやつじゃん。

 

少名「えっとごめんね私が羊羹を食べたいって言っ

   たら霊夢が作ってくれたんだよ」

 

蓮 「えっそうなの?」

 

霊夢「そっそうよ悪い!」

 

言うて霊夢もだいぶ針妙丸に毒されてきているな。

 

蓮 「ううん良いと思うよ♪なら速く食べようよ楽

   しみだな♪」

 

霊夢「えっえぇ」

 

そうして5つに切り分け各々は爪楊枝で羊羹を刺し持ち上げる。

 

嫉妬「中々美味しそうですね♪」

 

少名「うん頂きます♪」

 

蓮 「いただきます」

 

そうして霊夢の羊羹を口にする。味は何処にでもある羊羹と同じ味だが少し甘く感じる。

 

霊夢「どっどうかしら?」

 

蓮 「美味しいよ♪」

 

嫉妬「中々ですね」

 

少名「うん♪」

 

と、自分達は言うと霊夢は照れ臭そうに顔を赤くする。

 

? 「う~ん少し甘いね個人的には砂糖をもう少し

   控えて小豆をもう少し足した方が良いかなっ

   て俺は思うけどな」

 

霊夢「そっそうなら次は‥‥」

 

蓮 「‥‥ん?」

 

待って、よくよく考えてみよう。自分と霊夢と針妙丸と嫉妬の4人しかいないよな。なら何で5つに羊羹を分けたのだろうか。

 

霊夢「って!?」

 

蓮 「なっ!?」

 

少名「いつの間に!?」

 

嫉妬「たったたた怠惰くん!?」

 

それは怠惰だった。しかもちゃっかりと霊夢が作った羊羹を食べてるし。

 

怠惰「この甘さからして元から甘い餡子に更に砂糖

   を入れたねこれだったら餡子を甘さ控えめに

   して羊羹を練る際にさとうを加えるそうすれ

   ば丁度良いかもよ?」

 

霊夢「えっえぇ‥‥ってそうじゃないわよ!」

 

蓮 「何時からそこに!?」

 

と、聞くと怠惰は食べかけている羊羹を一口で食べると、

 

怠惰「蓮くんが霊夢ちゃんに楽しみって言ってた辺

   りからかな?」

 

蓮 「そっそうですか‥‥」

 

逆にそう返答されると困るんだよな。

 

嫉妬「怠惰くんが来たってことは」

 

怠惰「あぁお前の迎えに来たんだよお前が残ってい

   ると霊夢ちゃん達にも失礼だしな」

 

嫉妬「そっそう‥‥」

 

怠惰「何だよ?」

 

嫉妬「いやだって怠惰くん昔にキマイラの巣窟に赴

   いた時は僕一人を置き去りにして行ったから

   意外でさ」

 

キマイラってあの魔界で自分達を追いかけ回してきたあのキマイラだよね。そいつらの巣窟で置き去りって酷いにも程がありすぎるだろ。

 

怠惰「いや誰にも迷惑にならなかったら迎えに行く

   の面倒だし置いていっていたけどな」

 

嫉妬「酷い!?」

 

サラリと酷い事を言うな。怠惰はケタケタと笑いながら、

 

怠惰「まぁお前をしっかりと返さないと憤怒がうる

   さいからねぇ‥‥それで蓮くんどうこいつから

   色々と教わったんだろ何か学べた?」

 

と、聞いてくる。そして嫉妬も不安そうな顔で覗いてくる。文句とかを言われるのか不安なのだろう。自分は正直に話す。

 

蓮 「えっと‥‥今日を入れて2日でしたが色々と学

   べれましたね前よりも少しだけ強くなった気

   がしますよ♪」

 

嫉妬 (*T∀T)

 

何故か嫉妬は涙を浮かべ嬉しそうな顔をする。それを聞いた怠惰は苦笑いをすると、

 

怠惰「そっそうか‥まぁ良かったよ‥というかお前そ

   の顔を止めろ顔面に強酸を吹っ掛けるぞ?」

 

嫉妬「本当に怠惰くんは毒を吐くねぇ!?」

 

と、確かに毒を吐いてはいるが怠惰は何故か安堵したかのような顔をしていた。

 

怠惰「本当に良かったよ‥‥さてとあんまり流暢にす

   るのも良くないし帰るぞ」

 

嫉妬「あっうん‥‥そうだ怠惰くん少しほんの少しだ

   けで良いから待っていてくれない?」

 

怠惰「………まぁ良いよ鳥居の前で待ってるよ」

 

そう言い怠惰は立ち上がり歩いていった。嫉妬も立ち上がり自分の前に立つと、

 

嫉妬「御三方共に2日間お世話になりました」

 

ペコリと嫉妬は頭を下げる。

 

霊夢「良いわよ別に気にしなくても」

 

少名「うん♪」

 

蓮 「嫉妬さん僕こそ2日間のご指導をありがとう

   ございました」

 

と、言い頭を下げる。

 

嫉妬「そんな僕こそお世話になったのに何も返せな

   くて本当に申し訳ないよ」

 

蓮 「ならもしもまたここに来る機会があったのな

   らその際に修行に付き合って貰っても良いで

   すか嫉妬さん?」

 

嫉妬「そんなので良いなら何時でもしよう蓮くん」

 

蓮 「はい♪」

 

互いに握手をして強く握りしめる。何時かまた嫉妬さんと修行したいと心から思った。

 

嫉妬「そろそろ行かないと怠惰くんにどやされちゃ

   うな」

 

霊夢「送っていくわ」

 

蓮 「えぇ」

 

少名「私も!」

 

そう言うと針妙丸は霊夢の肩の上に乗る。

 

嫉妬「そんな‥‥ううんならお願いします」

 

そうして自分達は鳥居の前に来ると怠惰は鳥居に寄りかかりスマホを弄っていた。自分達の事に気づくとスマホをしまう。

 

怠惰「来たかさっさと帰るぞ」

 

嫉妬「うん」

 

そう言うと怠惰は何処からともなく扉を出現させる。

 

嫉妬「それじゃお世話になりました」

 

霊夢「また来なさいよその時はお茶ぐらいなら出し

   てあげるから」

 

蓮 「待ってますね嫉妬さん」

 

少名「バイバイ」

 

と、言うと嫉妬は深くお辞儀し扉の中へと入っていった。怠惰も扉の中へと入ろうとすると、ピタリと止まり此方を振り返える。

 

怠惰「あっそれと蓮くんや霊夢ちゃんに忠告をして

   おいてあげるよ」

 

霊夢「忠告?」

 

怠惰「あぁペオル家及びにその配下の家系の奴等に

   は関わらない方が身のためだぞあまり深く関

   わり過ぎると本当に消されるぞお前等」

 

と、怠惰にはペオル家の事、オセやケルベロスの事を何も話してないのにも関わらず話してきた。

 

蓮 「貴方は何かを知って‥‥」

 

怠惰「さぁな‥‥ただ忠告はしたからな?」

 

そう言い怠惰は扉を潜っていくと扉は閉まりその場から何もなかったかのように消えた。

 

霊夢「何だったの今の」

 

蓮 「‥‥‥‥」

 

ただただ謎が残る。だが同時に怠惰は何かを知っているということだけは分かった。

 

少名「よっよく分からないけど戻ろう」

 

霊夢「そうね」

 

蓮 「うん‥‥」

 

そうして2日間の修行は終わりを告げたのだった。




狗神「そんじゃ今回はここまでな」

神楽「怠惰様は何かを隠しているのは分かりました
   が何を隠して‥‥」

鈴蘭「怠惰って昔から謎が多いよね」

狗神「あぁ‥‥これが分かったあれが分かったと思い
   きや次から次へと謎が浮上するよな」

神楽「恐らく終盤になるにつれて怠惰様の謎も分か
   っては行くのでしょうか」

鈴蘭「そこまでは分からないよね」

狗神「ただ分かるのは怠惰は何かを隠しているとい
   う事だけだな」

鈴蘭「だね‥‥おっとそろそろ時間だし終わろうよ」

神楽「そうですねそれでは今回はここまでです」

狗神「また次回もよろしくな」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「またね」


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第368話 永遠亭へおつかい

こんばんは読者様、久々のバイトをして爆睡してしまっていた怠惰のクソ悪魔です。ですが日給で7000円貰えたので良かったです。さてこんな話しもあれですので本編へどうぞ。


嫉妬が帰ってから数日が経過し自分達はまた何気もない1日を過ごす。

 

蓮 「ふぅ………っ!」

 

嫉妬から教わった呼吸法、それを取り入れた抜刀術で練習用のかかし6体に向かって一閃し鞘に戻すと共に斬ったかかしは同時に地面へ落ちる。

 

蓮 「‥‥」

 

前より抜刀する際に入っていた無駄な所で入っていた力は全て一点に集中する事が出来るようになったため以前よりも鋭い一撃かつ重い一撃となっていて使っている自分が驚いてしまう。

 

蓮 「ふぅ‥‥」

 

呼吸を整え、目を瞑りその場に空想の敵がいる事を考える。その空想の敵は刀を持ち構えると自分に向かって斬りかかってくる。それに合わせ神楽を構えそして一気に抜刀し相手の攻撃を弾き飛ばし即座に二撃目で胴体を斬ると空想の敵は消える。そして目を開け神楽を再び鞘に戻す。

 

蓮 「もう少しイメージトレーニングは強い敵を考

   えないとダメだよな」

 

これまで、神奈子や諏訪子に天魔や華扇そして理久兎やその従者達も休憩だったり空き時間によく話していたが自分自身がイメージを持つのは大切である。イメージを持つことで思い描くイメージに近づける。というのを言われていたためこうして時々だがしているのだ。

 

蓮 「ふぅ~‥‥っっ!」

 

体を大きく伸ばしていると、

 

? 「蓮‥‥」

 

蓮 「ん?」

 

声がした方向を向くと霊夢が立っていた。

 

蓮 「霊夢どうかしたの?」

 

霊夢「えぇ蓮にお使いを頼みたかったんだけど良

   いかしら?」

 

蓮 「お使い?」

 

霊夢「えぇ竹林のヤブ医者達から鎮痛剤?だったか

   かしらそれを買ってき欲しかったのよね」

 

蓮 「あれもう切らしたの?」

 

霊夢「えぇ今日、私が飲んだら切れちゃって」

 

鎮痛剤を切らしてしまったか。あるとないだったら有った方が良い品なんだよな。そういえば今日は霊夢が食事当番だったしここは僕がお使いに行った方が良いか。

 

蓮 「分かった買ってくるね」

 

霊夢「お願いね♪あっお金は居間に置いておくから

   持っていって♪」

 

蓮 「分かったよ♪」

 

そう言い霊夢は母屋へと帰っていった。神楽を腰に指し一度、母屋の自分の部屋へと向かいある程度の支度を整え霊夢に言われた通りに居間のテーブルにお金がありそれを懐へとしまい外へと出て空を飛び薬を買いに向かう。

 

蓮 「う~ん鈴仙さんでもいてくれたらすぐに買え

   るんだけどなぁ」

 

よく人里で薬を売り歩いているためいてくれると助かるのは事実なんだがと呟きなが人里の空から辺りを見渡すが残念ながら鈴仙はいなさそうだ。

 

蓮 「‥‥仕方ない永遠亭に向かってみるか」

 

そうして迷いの竹林へと向かう。普段と同じように竹の密集地かつ歩きで向かえば永遠亭が何処にあるのか関係者ぐらいしか分からないため大変なのだ。‥‥自分は飛んでいるから全然関係はないが。

 

蓮 「えぇとあったあった」

 

永遠亭が見えたため降り地上へと足をつけると、

 

? 「待ちなさいてゐ!!」

 

? 「嫌なこった♪」

 

と、叫ぶ声が聞こえてくる。見てみると鈴仙はまたてゐと鬼ごっこをしていた。今度はどんな悪戯をされたのやら。

 

 

鈴仙「れっ蓮さん!てゐを捕まえてください!」

 

てゐ「おっやるか人間!」

 

やれやれと思いながら苦笑いを浮かべ呼吸を整える。

 

蓮 「‥‥っ!」

 

タイミングを合わせ走ってくるてゐの背後へと空かさず回り込みホールドする。

 

てゐ「だぁ!!?」

 

鈴仙「はぁ‥はぁ‥すっ凄い動きですね」

 

蓮 「えぇまぁ‥‥」

 

息を切らし膝に手を置いて鈴仙は言ってくる。

 

てゐ「離せぇ!このロリコンの変態!痴漢で訴えて

   やるからなぁ!」

 

蓮 「誰が変態のロリコンですか!?僕はこれでも

   彼女一筋なんですよ!」

 

正直な話で今の話を霊夢に聞かれてたら恥ずかしさのあまりに死にそうになるし、てゐの一言でも誤解されて殺されそうだ。

 

蓮 「それよりも何をしたんですか?」

 

鈴仙「えっえぇ実は‥‥」

 

と、言っていると鈴仙達が走ってきた方向から1人の男性が歩いてくる。その男性は普通の優しそうな感じなのだが何故か土まみれになっていた。

 

鈴仙「あっえっと大丈夫でしたか?」

 

? 「えぇ何とか‥‥それとそんなに怒らなくても構

   いませんよ気にしませんから」

 

どうやら見た感じと聞いている内容から悪戯に引っ掛かったのはこの男性のようだ。

 

てゐ「なっなら良いでしょだからっ!」

 

蓮 「うわっ!?」

 

鈴仙「あっこら!」

 

突然、力を入れられてゐを振りほどいてしまう。そして、てゐはニタニタと笑って竹の中へと消えていった。

 

鈴仙「もうてゐったら!」

 

? 「えっとウドンゲさんその人は‥‥?」

 

鈴仙「あっそうでしたねこの人はこの前に話にあっ

   た博麗神社の剣士の葛ノ葉蓮さんですそして

   蓮さんこの人は雪竹さんです」

 

雪竹って言うんだ。とりあえず挨拶をしないとと

 

蓮 「どうも葛ノ葉蓮です」

 

雪竹「ご親切にどうも私は雪竹と名乗っている者で

   す以後お見知りおきを」

 

意外にも上品そうな感じの人だな。

 

鈴仙「所で蓮さん今日はどうしたんですか?」

 

蓮 「えっと薬を買いに来ました鎮痛剤それから他

   にも必要そうな物を買いたいなと」

 

鈴仙「そうなんですか♪何時もありがとうございま

   すね♪それじゃ案内を」

 

雪竹「あれでも鈴仙さん確か永琳先生からやるよう

   に言われていた仕事があったような気がする

   のですが」

 

それを聞くと鈴仙は何かを思い出したのか口を開ける。

 

鈴仙「あぁそうだった!でっでも‥‥」

 

雪竹「私が案内しますよなのでそちらを優先して

   下さい」

 

鈴仙「たっ助かります!」

 

そう言い鈴仙は急いでこの場を去っていった。

 

雪竹「お待たせしました蓮さん此方へどうぞ♪」

 

蓮 「よろしくお願い致します」

 

そうして雪竹の案内され永遠亭へと入るのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでね」

狗神「あぁていうか久々だな」

鈴蘭「ねぇ」

怠惰「暫くは天界で夜通しゲームしてたからね」

神楽「天界って彼処ですよね?」

鈴蘭「あの不良天人が住んでる場所だねそこに知り
   合いでもいるの?」

怠惰「だからその不良天人とその従者の竜宮の使い
   の子と夜通しモ(ピー)ハンとかスマホゲームとか
   をしてきたんだよ」

狗神「あのガキはそんな事するのか!?」

怠惰「うんあの子は毎日が暇だから刺激を常に求め
   ているんだよね‥‥性格は温室育ちの我が儘娘
   だけどあれでも可愛い気はあるんだよね」

神楽「いっ意外ですね」

怠惰「だってこの小説を投稿を開始した際なんて千
   ちゃんまぁ龍神に暫くの休暇をあげたら天子
   ちゃんと衣玖さんとで千葉県にある夢の国の
   ネズミーランドとかに行ってきたしね」

鈴蘭「自由すぎるしアウト!?」

狗神「おいバカ夢の国からの使者が来るだろ!」

怠惰「ハハッ」

神楽「しっ侵食されてますよ!?」

怠惰「まぁこんな冗談はさておき天子は可愛い気は
   あるからあんまり嫌いにならないでやってよ
   ね♪」

神楽「そこは人それぞれですかね?」

怠惰「まぁ確かにねって時間も時間だし今回はここ
   までね」

狗神「あいよそんじゃ読者様」

鈴蘭「またね♪」


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第369話 記憶喪失者

こんばんは読者様、オセロニアでクラフィールが当たって気分が高揚している怠惰のクソ悪魔です。強いし可愛いしで欲しかったんですよね。さてそれではこんな話しもあれなので本編へどうぞ。


雪竹に案内され永遠亭の廊下を歩き永琳の元へと向かう道中、

 

雪竹「そういえば蓮さん」

 

蓮 「何でしょうか?」

 

雪竹「蓮さんは人里と呼びれる場所で教師もしてい

   ると伺ったのですが本当でしょうか?」

 

蓮 「えっえぇ」

 

雪竹「やはりそうなんですかそれなら後で聞きたい

   事があるのですがよろしいですか?」

 

と、聞いてくる。それよりも少し驚いたのは自分が教師をしているという情報は幻想郷中に広まっているかと思っていたが知らない人もいるのだなと思った。

 

蓮 「構いませんよ♪」

 

雪竹「ありがとうございます♪あっ着きましたよ」

 

そう言い部屋の前で止まると、

 

雪竹「先生、お客様がお見えになりました」

 

と、言うと部屋の中から、

 

永琳「通してちょうだい」

 

永琳の声がしてきた。どうやら入っても良さそうだ。

 

雪竹「どうぞお入り下さい♪」

 

そう言い雪竹は障子を開けると自分も一礼して中へと入る。

 

蓮 「失礼します」

 

診察室へと入ると永琳は椅子に座り何か書き物をしていたのか机には紙とペンが置かれていた。

 

永琳「あらあら蓮さんこんにちは今日はいかがしま

   したか?」

 

と、聞いてくる。恐らく診察を受けにきたと思われているんだろうが残念ながら診察ではなく薬の購入だ。

 

蓮 「あっえっと薬を買いに来ました鎮痛剤それか

   ら他にも必要そうな薬があれば購入したいの

   ですが」

 

永琳「分かりましたえっと雪竹さん薬棚の見方は分

   ‥‥いえ分からないわよね」

 

雪竹「大丈夫ですよ昨日、ウドンゲさんのやってい

   る所を観察して覚えたので♪」

 

永琳「あらそうなの‥‥なら右奥の棚の薬瓶のHそれ

   から‥‥真ん中の棚にあるCとL5とPUの瓶

   もお願いできる?」

 

雪竹「分かりました♪」

 

そう言い雪竹は診察室の奥へと入っていく。

 

永琳「少し待っていて頂戴ねあっ椅子に座ってくれ

   て構わないわよ」

 

蓮 「えっえぇ」

 

と、言われ椅子といっても診察椅子だがに座り待つことにする。

 

永琳「‥‥蓮さんは人里によく行くのよね?」

 

蓮 「えぇまぁ寺子屋で教師の仕事がありますから

   ね‥‥それがどうしたんですか?」

 

さっきの雪竹と同じような質問をしてきて何なのだろうと思うと、

 

永琳「えぇ実は雪竹さんが気になって‥‥」

 

蓮 「えっと雪竹さんって何時からここに?」

 

前には雪竹なんて人物はいなかった筈だ。故に何時からいるのかが気になり聞くと、

 

永琳「彼が来たのは数日前よ数日前に猛吹雪があっ

   たのは覚えているかしら?」

 

蓮 「えぇ‥‥」

 

だってその猛吹雪を起こした張本人(嫉妬)と修行をしていたから知らない筈もない。

 

永琳「その猛吹雪の日の事よ‥‥」

 

と、永琳はその時の事を物語っていく。これは自分達が嫉妬の元へと向かう前日のこと猛吹雪は幻想郷を包み込みそれは迷いの竹林も例外ではなく吹雪いていた。

 

鈴仙「うぅ‥‥冷えますね」

 

永琳「そうね‥‥」

 

何気なく何時ものように薬の調合実験をしつつ急患の者がいつ来ても良いようにしていたがやはりこの猛吹雪のためか誰も来なさそうだ。すると障子が開きそこから姫様が入ってくる。

 

輝夜「永琳、今日は終わりにしたらどう?流石のこ

   の吹雪で外に出る人がいるとは思えないし」

 

永琳「‥‥そうですね確かにこれでは来ませんね‥‥な

   ら今日はもう終わりにしうかしらねウドンゲ

   この書類を整理して片付けてくれるかしら?」

 

鈴仙「分かりました♪」

 

そう言い立ち上がり今日は終わろうかとしていたその瞬間、扉が思いっきり壊されその奥から、

 

妹紅「おい医者!急患だ!!」

 

と、妹紅が何かを背負って現れる。

 

輝夜「げっ何でこういう日に来るのよこの熱血バカ

   は‥‥」

 

妹紅「誰が熱血バカだと陰湿姫が」

 

輝夜「何ですって?」

 

と、また輝夜と妹紅は険悪な雰囲気になる。これにはため息を吐くと、

 

永琳「姫様そして妹紅2人共に静かに‥‥それでその

   背負っているのは?」

 

妹紅「そうだった!」

 

そう言い降ろすとそれは凍傷が酷い男性だった。腕を握り脈を計ると微かに動くだけ。それによく見てみると前頭部と後頭部に傷があるのか血までもが凍っていた。

 

永琳「ウドンゲすぐにお湯を持ってきて頂戴!」

 

鈴仙「はっはい!」

 

永琳「姫様そして妹紅も手伝って頂戴!これは時間

   との勝負よ!」

 

と、そこまでの事を永琳は語ってくれた。

 

蓮 「それが雪竹さんですか?」

 

永琳「えぇ‥‥もう分かってはいるとは思うけれど彼

   は何とか助かったわただ‥‥」

 

蓮 「ただ?」

 

永琳は言葉を貯めて話そうとしたその時、

 

雪竹「何にも覚えてないんですよね‥‥」

 

蓮 「うわっ!?」

 

後ろから声が聞こえ振り向くと雪竹が戻ってきていた。腕には永琳から頼まれた薬瓶が抱えられていた。

 

雪竹「持ってきましたよ永琳先生」

 

永琳「ありがとう雪竹ごめんなさいね貴方の事を話

   をしてしまって」

 

雪竹「いいえ気にしてませんよ寧ろ手掛かりになる

   なら大歓迎ですよ」

 

と、言いながら薬瓶を置いていく。

 

蓮 「えっと覚えていないと言っていましたがもし

   かしてそれって」

 

永琳「えぇ記憶喪失ね」

 

雪竹は記憶喪失だったのか。

 

永琳「恐らく原因は前頭部と後頭部の打撲による傷

   で間違いはないわね何かしらの強い衝撃で記

   憶を失ったというのが推測よ」

 

蓮 「あれでも雪竹さんって名前は‥‥」

 

何も覚えてない。それなら雪竹という名前は何故覚えているのかと思い聞くと、

 

雪竹「あぁここ永遠亭の皆さんが名付けてくれたん

   ですよ雪降る竹林で倒れていたから雪竹って

   言う事になりましたね実際の名前も‥‥」

 

永琳「名前がないと不便ですものね」

 

蓮 「すいません」

 

つまりは永遠亭の住人達が付けた名前だったのか。

 

雪竹「いいえ気にしないで下さい♪確かに記憶が戻

   らないのははがない気持ちですが少しずつで

   も思い出せれば良いんですしね」

 

永琳「記憶喪失者とは思えないぐらいポジションな

   のよね彼‥‥」

 

明るい人だな。この人の事を霊夢達にも伝えて色々な情報を集めて出来る限り早くにでも記憶が戻って欲しいな。

 

永琳「さてと分量はこの前と同じで良いのよね?」

 

蓮 「あっはい」

 

そう言うと薬包装に包まれた薬を多めに作り袋に入れる。

 

永琳「鎮痛剤とその他で良い物があればだったわ

   よね?」

 

蓮 「えぇまぁ」

 

永琳「ならこれはどう?」

 

L5と書かれた瓶を取り出す。何の薬なんだろう。

 

蓮 「それは‥‥?」

 

永琳「媚薬♪」

 

蓮 「ぶぅ!!?」

 

この医者は何てものを取り出しているんだ。

 

蓮 「ごほっ!ごほっ!何を取り出しているんです

   かというか何を考えているんですか永琳先生

   は!?」

 

永琳「えっいらないの?ウドンゲ達から博麗の巫女

   との仲が進展してないって聞いたから用意を

   させたんだけど」

 

蓮 「要らぬお節介です!?

 

永琳「言っておくけれど媚薬は麻薬や危険ドラッグ

   とは違って体に害はないわよ?特に私が調合

   したこれは漢方薬だから体の心配なんてしな

   くても大丈夫よ?」

 

蓮 「ですから要りません!?」

 

永琳「そう‥‥」

 

何でこんな残念そうな顔をするんだ。

 

雪竹「永琳先生‥‥冗談は程々に」

 

永琳「冗談じゃないんだけれど‥‥ならこれはどうか

   しら?」

 

今度はPUと書かれた薬を取り出す。

 

蓮 「これは?」

 

永琳「それは喉専用の漢方薬よお湯でその薬を溶い

   てうがいをしながら飲むのよそうする事で喉

   に潤いを与えつつ喉の痛みを軽減して体を元

   気にするわ」

 

つまり外の世界でいううがい薬みたいなものか。

 

蓮 「それなら買っても良いですか?」

 

永琳「えぇただし薬全般に言える事だけど何か起き

   たら服用を止めるのよ?」

 

蓮 「わっ分かってますよ」

 

とりあえずはうがい薬は購入と。残りはCと書かれた物だがはたして何の薬だろうか。

 

永琳「そしてこれが最後だけどこれは塗るタイプの

   抗生剤まぁ化膿止め‥‥傷薬と言えば良いのか

   しらね?他にもニキビや深爪の際にも使える

   結構万能な塗り薬よ」

 

そういうのは確かに使えるよな。ならそれも買っていこうかな。

 

蓮 「ならそれもお願いします」

 

永琳「分かったわ‥‥因みに媚薬は?」

 

蓮 「だからそれはいりません♪」

 

本当にどれだけ試そうとしているんだ。それは確かに火照っている霊夢を見てみたいという男の(さが)はあるけれど了承せずにやってはいけないと思うんだ。というか了承していても霊夢は絶対にやらせてはくれないだろう。

 

永琳「残念ね‥‥なら3つの薬剤をどのくらい出せば

   良いかしら?」

 

蓮 「2ヶ月分ぐらいで」

 

永琳「それだとお会計で………」

 

雪竹「26243円ですね永琳先生」

 

と、雪竹は言ってくる。この人、計算をせずに言ってくるとはというか高くないかな。

 

雪竹「高いと思ったでしょ?」

 

蓮 「まぁそれは」

 

雪竹「でもね薬は調合する手間もそうだけど原材料

   の薬草も見つける手間だったりもするからそ

   の位が妥当なお値段だよ本当ならもう少しだ

   け高くしても良いんだけれど永琳先生の考え

   もあるからこの位の値段なんだ」

 

と、言ってくる。確かにそれなら納得するしかないよな。永琳を見ると苦笑いをしていた。

 

永琳「雪竹さんが来てから薬の値段を1つ1つの手

   間を考え正確に計算をしてくれたのよ」

 

雪竹「えぇ‥‥何故かは分からないですが昔にもこん

   な事をしていたような感じがするんですよね

   う~ん何だろうぼったくりヤブ医者とよく談

   判していたような‥‥気のせいかな?」

 

つまりは雪竹が記憶を失う以前は何か計算する業務をしていたという事なのかな。そうなると商人だとかそんな職だったのだろう。

 

蓮 「成る程‥‥ならそれで買わせて頂きますよ」

 

永琳「本当に良いの?」

 

蓮 「雪竹さんの言っている事は共感できますしね

   それにこういった出資が新たな薬を生み出し

   他の方が元気になってくれるなら♪」

 

雪竹「………君は面白いねそれと永琳先生お薬の値段

   が元から安すぎたんですよ」

 

永琳「まっまぁ蓮さんがそう言うなら」

 

財布から2万を取り出し雪竹に渡すと雪竹は納得した顔をする。

 

雪竹「丁度ですね」

 

永琳「なら此方が薬になるわ必要な時に使って頂戴

   ね」

 

そう言い袋を手渡され貰い受ける。

 

蓮 「ありがとうございます」

 

永琳「えぇお大事にね♪」

 

雪竹「送っていきますよ」

 

そう言い雪竹は少し先を歩き障子を開ける。それに続き付いていきもう一度、永琳にペコリと頭を下げて廊下へと出る。そうして玄関まで来ると、

 

雪竹「それではお大事に蓮さん」

 

蓮 「えぇ雪竹さんの事も何かしらの事を聞いてみ

   ますね」

 

雪竹「えぇ是非ともお願い致しますね♪」

 

そう言い玄関を開けペコリと頭を下げ、

 

蓮 「それでは」

 

雪竹「えぇお大事に♪」

 

そうして外へと出る。

 

蓮 「永琳先生といい雪竹さんといい永遠亭にはま

   じめな人が多いな」

 

と、呟き空へと飛び博麗神社へと帰るのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁ」

鈴蘭「雪竹さんって商人か何かなのかな?」

神楽「分かりかねますが計算能力と説得力からして
   商人とは言えますよね」

狗神「どうなんだ怠惰?」

怠惰「うぇ?あぁ‥‥中の人、曰くで答えるなら近い
   ようで遠いな」

鈴蘭「そうなの?」

怠惰「まぁ雪竹がどんな奴かは後々にちょこちょこ
   とで出るらしいからそれで分かっていってく
   れだとか」

神楽「成る程‥‥」

狗神「だがよこう記憶喪失な奴って何かしら強かっ
   たとか勇者とか魔王とかっていう連中が多々
   といたりするよな」

怠惰「分かるよ遊(ピー)王のカニ主人公時代に出てきた
   ブ(ピー)ーノさんしかりキン(ピー)ダムハーツのゼ
   (ピー)ノートさんとかね」

鈴蘭「典型例というか王道(ベタ)だよね」

怠惰「まぁこれから先になっていけば分かるだろう
   だとよ‥‥ただ雪竹だっけ?どっかで見たこと
   があるんだよな俺‥‥」

鈴蘭「うぇそうなの?」

怠惰「あぁ‥‥気のせいかとりあえず時間も時間だし
   今回はここまでにしようか‥‥あっそれと次回
   からあっちの投稿を再開するからよろしく」

神楽「そうですか分かりましたそういう事らしいの
   でよろしくお願い致しますそれでは読者様、
   今回もありがとうございました」

狗神「そんじゃまたな」


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第370話 不思議(オカルト)合戦

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。それでは今回からこちらを投稿しますのでよろしくお願い致します。それでは本編へどうぞ。


とある場所のとある部屋では、

 

? 「ふふっ‥‥ついについに完成よ!」

 

1人の少女は高々に叫びマントをなびかせ両腕を空へと伸ばす。そして口元を歪め目の前にある幾つもの玉を見る。

 

? 「世界の謎を、幻想をこの目で見るわそしてあ

   の人が消えた原因も絶対な突き止める!」

 

と、1人の少女が何か野望を抱き計画に移すのだった。場所は戻り、永遠亭で薬を買って数日が経ち現在は何時ものように博麗神社の母屋の前で日々の鍛練に勤しんでいた。

 

蓮 「‥‥」

 

嫉妬から教わろうとしたあの斬り上げと共に氷柱を出現させる技あれの代わりとなる物を日々、考え鍛練し続けた。そのお陰なのか、

 

蓮 「狗神憑き【飢餓】!」

 

狗神の式神札を神楽の刀身に擦ると共に狗神の妖力が神楽の刀身に宿る。その状態で嫉妬と同じように斬り上げをしたその瞬間、黒く禍々しいものが無数に地面から吹き出し数秒もしない内に消える。

 

蓮 「………」

 

恐らくこれが今の自分ができる限界点だろう。見よう見真似だがここまで違うとは刀身に宿る狗神の妖力が消えると神楽を鞘に戻す。だが使って思ったのは結構なロマン技だよなこれもう少し狗神の付与を短縮化できれば実践でも使えそうだがそれが次の課題になりそうだな。

 

蓮 「ふぅ………」

 

それに式神を2体同時召喚をしたかのような疲れがドッとくる。理久兔の修行のお陰で少しはマシだがやはり疲れがくるものだな。とりあえず休憩をするために縁側へと向かおうとすると、

 

蓮 「ん?」

 

キラリと縁側の下で何かが輝く。屈んで覗いてみると何か光る物がある。手を伸ばし取り出すとそれは怪しさを醸し出す紫の玉だ。しかも何故か怪しく光輝いているせいでより怪しく妖艶に見える。

 

蓮 「何だろこれ?」

 

と、思っていると突然、目の前が真っ暗になる。そして何時の間にか自分は薄暗い場所に立っていた。よく見てみると不思議なことにそれは電車の中だが、椅子や吊り革それ以外にもよく見ると窓や立っている辺りの床にも血がべっちゃりと付着していて気持ち悪さが増す。

 

蓮 「なっ何だこれ!?」

 

と、叫ぶ。流石にこれは気持ち悪すぎる。

 

? 「れ……」

 

何か声が聞こえてくる。そして辺りが真っ白な光に包まれたかと思うと目の前には、

 

霊夢「蓮、聞いてるの?」

 

蓮 「えっ?あっ霊夢いつの間に?」

 

何故か霊夢が自分の顔を覗き込んでいた。

 

霊夢「何?またボーとしてたの?」

 

蓮 「えっあっ………」

 

今のは何だったのだろうか。すると霊夢は手に持つ自分の玉を見ると、

 

霊夢「所でそれ何?」

 

蓮 「今、縁側の下で拾ったんだけど霊夢のじゃな

   いの?」

 

霊夢「いいえそんなもんあったら今頃は蔵の中か売

   ってお金にするわ」

 

霊夢なら確かにそうだよな。となると一体だれの物なのだろう。

 

霊夢「ねぇちょっと見せて」

 

そう言い霊夢が弾に触れた瞬間、目の光が消え黙ってしまう。まさか自分もこんな感じだったのか。

 

蓮 「霊夢?‥‥霊夢しっかりして!」

 

反応がないため右手で玉を持ちながら左手で霊夢の肩を掴み揺らす。すると霊夢の目に光が戻り自分を見つめる。

 

霊夢「今のって」

 

蓮 「まさか霊夢も?」

 

霊夢「私もって‥‥貴方も?」

 

自分が見たのは血塗れの電車の内部だったが霊夢も自分と同じものを見たのかな。

 

蓮 「因みに何を見たの」

 

霊夢「貴方こそ何を見たのよ」

 

蓮 「なら一斉のでで言おう」

 

霊夢「言いわせ~のっ!」

 

互いに呼吸を合わせて、

 

蓮 「血塗れの電車の内部!」

 

霊夢「隙間から覗く女!」

 

と、互いに言い合うと沈黙してしまう。どうやら互いに見た物は違うみたいだ。

 

霊夢「………見たものは違うみたいね」

 

蓮 「みたいだね‥‥それよりも隙間から覗く女って

   何?」

 

霊夢「あんたこそ血塗れの電車内って気持ち悪いわ

   よ?」

 

それは霊夢にだけは言われたくないな。あれでも隙間から覗く女って何処かで聞いたことのある話だな。確か現世にいた時に風の噂レベルの話で‥‥駄目だ思い出せない。

 

霊夢「それよりもこの玉をどうしようかしら?」

 

蓮 「う~んそうだね‥‥」

 

と、言っていると空から日常のごとく、何かが降ってくる。それは箒を片手に持ち魔女帽子の鍔を持ちニコニコと笑う少女、霊夢の古くからの友達であり自分も顔馴染みになっている魔理沙だ。

 

霧雨「よぉ遊びに来たぜ霊夢に蓮♪」

 

霊夢「出たわねプレイガール」

 

霧雨「何か変な誤解を生む言い方は止めろ!?前例

   があるにはあるんだから」

 

変な意味かな。自分の中ではプレイガール=弾幕プレイヤーという意味かと思ったのだが。前例って‥‥あぁ黒さんの事か。確かに最初は変態執事とか言っていたもんな。

 

霧雨「蓮も蓮でその純粋な眼差しで見るな!?心が

   荒んでっちまうぜ!?」

 

蓮 「うぇっ!?」

 

そんな見つめてはないと思うんだけれどな。

 

霊夢「そんな事よりも何しに来たのよ賽銭をしに来

   たならそっちに箱があるからやっていって」

 

霧雨「敢えて言うぜご利益があるならするがないだ

   ろここ?」

 

ご利益か。悪魔が蔓延るとかっていうご利益ならありそう。現に怠惰や嫉妬さんが泊まっている訳だし。あれこれご利益というより損失に近いや。

 

霊夢「はぁ‥‥まぁそうだけどそれで何しに来たのよ?

   さっさとお願いね」

 

霧雨「冷たい奴だぜ‥‥用件はそれさ」

 

魔理沙は自分の持つ玉を指差す。こんなものに興味があるのかな。

 

蓮 「これ?」

 

霧雨「あぁその玉はな何でも全部集めれば願いが叶う

   っていう噂があってだな」

 

霊夢「そうなの!?」

 

それを聞いた霊夢は目をキラキラと輝かせるが自分は顔を青くしてしまう。だって、

 

蓮 「‥‥それ完璧にド(ピー)ゴンボール!?」

 

完璧にそれドラ(ピー)ンボールだ。何を血迷ってこんな玉で表現したんだ。まさか本当に全部集めればドラゴンが出てきて願いを3つ言え的な事になるのか。集(ピー)社ところか作者様に怒られるよ。

 

蓮 「魔理沙、悪いことは言わないから集めるのは

   止めよう!僕もこれを捨てるから!」

 

霧雨「ふざけるなよ蓮!どんな願いが叶うかもしれ

   ないってのにミスミスと逃がしてたまるかっ

   てんだ」

 

霊夢「そうよ」

 

蓮 「霊夢まで‥‥」

 

嫌々これは本当に不味いから特に著作権的な意味で。

 

霧雨「それに私だって1個はゲットしたのさ」

 

そう言うと魔理沙は帽子を脱ぎ中から同じ玉を取り出す。本当に魔理沙の帽子の中は四次元ポケットか何かなのか。いや今はそんな事を言っている場合じゃないか。すると自分の持つ玉と魔理沙の持つ玉は互いに共鳴し合っているのか交互に輝き出すと浮かぶ。

 

蓮 「なっ」

 

霧雨「成る程な‥‥どうやらこの2つの玉は見定めて

   いるみたいだぜ私とお前のどちらが持つに相

   応しいのかよ」

 

そう言うと魔理沙は箒を構える。あれこれ完璧にやる気だよね。

 

蓮 「じょっ冗談だよね!?」

 

霧雨「冗談に聞こえるか?」

 

あっこれガチなやつだ。

 

霊夢「なら蓮!魔理沙なんかボコボコにして玉を回

   収しちゃって!」

 

蓮 「………はぁ」

 

これは後で霊夢にも言って聞かせないと駄目かもしれない。

 

蓮 「なら挑んだこと忠告を無視した事それら全て

   を後悔しなよ魔理沙!」

 

霧雨「来な!私の不思議(オカルト)を見せてやるぜ!」

 

そうして魔理沙との弾幕ごっこが幕を開けたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁ」

鈴蘭「しかし見えたあれって何だろ?」

狗神「さぁな」

神楽「電車ですか‥‥色々と今の世ではそれ系統の
   怖い話がありますよね」

怠惰「まぁ確かにね‥‥きさらぎ駅とか色々とある
   よねぇ♪」

狗神「なんだきさらぎ駅って?」

怠惰「そこは是非とも調べてほしいな♪さてさて
   蓮くんは果たしてどうなるのか次回ご期待
   って所で今回はここまで」

神楽「終わり方が」

鈴蘭「何時もの事じゃんそれじゃ読者様」

狗神「またな」

怠惰「あっ因みに活動報告でアンケート的な事を
   やっているからよろしくね♪それじゃ今度
   こそバイバイ♪」


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第371話 不思議対決 VS魔理沙

こんばんは読者様、企業から面接の知らせが届き若干ですが憂鬱になりそうな怠惰のクソ悪魔です。また東京に行くのか嫌だなぁ‥‥失礼、今回はついに蓮の怪ラストワードが出てきますのでお楽しみに。それではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


魔理沙との弾幕ごっこが始まり空で自分達は弾幕を放ち時には回避をしてと攻防を繰り広げていた。

 

霧雨「ちっ!いい加減に当たったらどうだ蓮」

 

蓮 「それはご遠慮するよ魔理沙」

 

基本的に当たったら死ぬ‥‥打ち所が悪いとそうなるがそこまではいかずとも結構、痛いため出来ることなら当たりたくはないかな。

 

霧雨「相変わらずちょこまかと!」

 

蓮 「それは避けるよ!?」

 

霧雨「黙って私の弾幕の虜になっちまいな!」

 

そう言うと何か筒のような物を投げてくる。すぐさま神楽を抜刀し水平に真っ二つに斬ると筒から弾が弾け飛んでくる。

 

蓮 「っ!!」

 

すぐさま一閃した状態から素早く手を動かし弾けた弾を打ち消すがその隙を狙って魔理沙が箒で突進を仕掛けてきた。素早く神楽を鞘に納刀し真横に避けるが魔理沙が通った場所に無数の星型弾幕が残っておりそれらは自分に向かって飛んでくる。

 

蓮 「まだ来るか!」

 

抜刀した剣圧で向かってくる星型弾を全て打ち消す。だが魔理沙はそれを待っていたと言わんばかりにミニ八卦炉を構える。

 

霧雨「甘いぜ蓮!」

 

マスタースパークには程遠いがそれでも自分の腕ぐらいの太さのレーザーを放ってくる。すぐに足の力を抜き地面へと落ちレーザーを回避し再び力を入れて空を飛ぶ。

 

霧雨「お前は本当に蓮か?」

 

蓮 「どうしたの急に?」

 

霧雨「いやよ‥‥前よりも落ち着いてるというか見違

   えるぐらいまで落ち着いててよ」

 

確かに数ヶ月前の僕だったら判断が追い付かずそして無駄な動きをして力を無駄に消費し続けていただろう。だが嫉妬の2日という短い修行で力の入れ方のコツを少し掴んだためか以前よりも冷静に対処ができるようになった感じはする。だが、

 

蓮 「‥‥僕は何も変わってないよ」

 

自分という存在は何も変わってなどいない。ただほんの少しだけ前進をした。ただそれだけだ。

 

霧雨「そうか‥‥悪いな変な事を聞いちまってよ」

 

蓮 「ううん♪」

 

微笑みそして神楽を振るい斬撃波を放つ。魔理沙もまた自分と同じように斬撃波を回避していく。

 

霧雨「へへんっだ!」

 

また筒のような物を投げてくる。今度は1つではなく何と大量に投げてきたのだ。何とも魔理沙らしい戦法を取ってきたものだ。恐らく魔理沙は自分が抜刀からの一閃をした際に今度はスペルで倒そうと言う思惑だろう。だがその手には乗らないよ。

 

蓮 「ふぅ‥‥」

 

一度、目を瞑り呼吸を整えながら神楽を構える。そしてすぐさま目を見開きそして一気に駆けると共に全ての筒を斬る。斬られた筒は綺麗に真っ二つになり数秒後に斬っていった順に連鎖爆発する。

 

霧雨「抜刀じゃないだと!?」

 

やはりそうか。抜刀する際にも刀を鞘に納めるというロスが発生する。魔理沙はその隙を狙っていたか。そして何よりも魔理沙は確かに魔法やアイテムを使っての攻撃を仕掛けてくるが箒を多用した近接攻撃をしてこない事にも気づく。恐らく魔理沙は分かっているのだろう。近接戦闘は自分の間合いに入る危険な行為だと。故に近接攻撃を仕掛けて‥‥いや出来ないのが正しいのだろう。

 

霧雨「さっきから何を黙ってんだ?」

 

蓮 「魔理沙を倒す算段だよ」

 

相手が近づいて来ないなら自分から行ってやる。足に霊力を込めて一気に空を蹴り魔理沙へと間合いを詰める。

 

霧雨「っ!!」

 

だが魔理沙はすぐさま後退する。やはり考え的には当たっているようだ。神楽を振るい斬撃波を放ちながら後退する魔理沙へと間合いを詰め寄る。

 

霧雨「来るなっ!」

 

蓮 「断る!」

 

応戦するためにも魔法を放ち逃げるがそれに向かって神楽を振るい向かってくる魔力弾を消しながら追いかける。

 

霧雨「ちっ仕方ねぇ!」

 

此方へと向き直り魔理沙はスペルカードを掲げる。

 

霧雨「星符 サテライトイリュージョン」

 

と、唱えると魔理沙を守るかのように色の違う弾が魔理沙を中心に回りながら現れる。すぐさま追いかけるのを止め後退する。

 

霧雨「危なねぇ‥お前と近接で戦闘するとか愚かにも

   程があるぜ‥‥だが次は私のターンだぜ蓮!」

 

玉が回転する状態で自分に近づいてくる。確かに防御としては優秀な技だろうが、そういった物に過信しすぎるのは駄目だ。

 

蓮 「式符 狗神の呪怨」

 

神楽を逆手で持ち狗神の式神札を神楽の柄に当てて狗神(狗型)を召喚する。

 

狗神「消え去れ!」

 

その一言と共に無数の追尾型の髑髏弾を展開すると魔理沙を守るように回転する玉に当たり消滅する。

 

霧雨「なっ!そんなの聞いてないぜ!」

 

盾を消滅させられた魔理沙は自分と再び距離を取り無数の髑髏弾を避けていく。

 

狗神「小僧もっと力を寄越せ!」

 

蓮 「受けとって狗神!」

 

式神札を通して霊力を更に狗神へと送ると共に髑髏弾は大きく唸りを上げ速度を上げて魔理沙を追いかける。

 

霧雨「こんなのは反則だっての!」

 

そう言うと魔理沙は箒を巧みに操り髑髏弾を回避していき何と自分に向かって突進を仕掛けてくる。

 

狗神「小僧‥‥分かっているな?」

 

蓮 「うん」

 

この『狗神の呪怨』は狗神の怨念と神楽の分霊能力を利用し大量の髑髏弾を展開させるスペルだ。そしてその怨念の塊である髑髏弾を制御するために自分も狗神も動けなくなってしまうのだ。もし動けばスペルは強制終了してしまうため一長一短なスペルでもある。だがこのまま当たって砕けてしまうならその前に魔理沙を砕く。

 

蓮 「戻って狗神」

 

狗神「あいよ」

 

狗神が消えると共に魔理沙を追いかける髑髏弾も一瞬で消える。

 

霧雨「おっ消えたぜだが刀を納刀する暇もないその

   状態で十八番の抜刀術が使えるか!」

 

今の自分は抜刀していてもう構える余裕すらないため抜刀術は使える訳がない。だが忘れてないだろうか。式神は狗神や神楽の他にもう1体だけいる事を。

 

蓮 「逆襲 鈴蘭の秘技」

 

と、唱えると胸ポケットから鈴蘭が右脚に霊力を込めて現れる。

 

霧雨「なっ構えもなしに鈴蘭だと!?」

 

鈴蘭「これが成長していった蹴りの威力!」

 

向かってくる魔理沙は思いっきり止まろうとするがその勢いはすぐには止まれないだろう。だが魔理沙はありえない事にミニ八卦炉を構えた。まさか、

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!」

 

スペルを唱えマスタースパークを放ってきた。マスタースパークのバカ火力で自分達を薙ぎ倒して止まる気か。だがこっちだって負けてない鈴蘭の秘技は鈴蘭の反撃を軽く越える力を持つのだから。

 

蓮 「鈴蘭!」

 

鈴蘭「わかってるよ!せぇのっ!」

 

マスタースパークが自分達に当たるギリギリのタイミングで霊力が込められた右足で蹴りあげるとマスタースパークは自分達に当たらずそのまま鈴蘭が蹴りあげた空へと向かって方向を変え向かっていった。

 

霧雨「そんなのありかよ!?」

 

鈴蘭の秘技は1本のレーザーかつ真っ直ぐ飛んでくるレーザーならば防ぐ事が可能だ。つまり魔理沙のマスタースパーク程度ならば鈴蘭の蹴りで防げるが、マスタースパークの上位互換のファイルスパークやツインスパークになってくると防げないのが弱点だ。無論、鈴蘭の反撃と同様に近接戦を仕掛けてきた者に対してのカウンターも狙えるのは変わらない。

 

鈴蘭「そんじゃ私は帰るね」

 

蓮 「ありがとう鈴蘭」

 

そう言い鈴蘭は消えていなくなる。

 

蓮 「さてと魔理沙‥‥十八番のマスタースパークに

   さっきのスペルで僕と同様に2つ使った訳だ

   けれどもまだやるの?」

 

霧雨「当たり前だぜ!お前のそのボールを貰うまで

   はな」

 

いや流石のこれはアウトだから止めないと。下手に全部集めてシェ(ピー)ロンが出てこられても困る。というか多方面から怒られそうで怖い。

 

蓮 「仕方ないここで終わらせる!」

 

霧雨「やってみろよ‥‥それが出来るならな!」

 

そう言うと魔理沙はニヤリと笑う。

 

霧雨「見せてやるぜぜ私の不思議(オカルト)をな!」

 

と、言うと魔理沙は一気に自分へと一瞬で間合いを詰め箒を構える。

 

霧雨「*ステキ廁の花子さん*」

 

と、唱えたと同時に箒を振るってくる。すぐさま神楽で防ぐが強烈な一撃に流石の自分も吹っ飛ばされる。そして後ろを見るといつの間にか人里の3つの公衆トイレへがあり3つ目のトイレが開き無数の手が自分へと迫り来る。

 

蓮 「なっ!!」

 

神楽を振るい何とか応戦しようとするが無数の手は自分の体を掴み廁へと引きずり込まれるが、

 

蓮 「っ!!」

 

すぐさま神楽の鞘を抜きつっかえ棒の代わりに使い何とか踏みとどまる。無数の手はそんな自分を更に引きずり込もうとしてくる。

 

霧雨「往生際が悪いぜ蓮!」

 

そう言うと魔理沙は踏みとどまる自分に向かって箒を振るってくる。不味いこのままでは本当に引きずり込まれる。

 

蓮 「負‥ける‥かぁ金狐化!!」

 

霧雨「何っ!?」

 

力を込め金狐化すると自分を引きずり込もうとした無数の手はその光が弱点だったのか自分の体を離す。すぐさまその場から脱して逃げる。

 

蓮 「危なかった‥‥」

 

今のは何だったんだ。そして自分を引きずり込もうとしていた無数の手そしてトイレは何もなかったかのように消える。

 

霧雨「まさか私の不思議を破ってくるとは恐れいっ

   たぜ‥‥だが私はまだ負けた訳じゃないぜ!」

 

そう言い魔理沙は箒に乗っかると、

 

霧雨「彗星 ブレイジングスター!」

 

ミニ八卦炉でブーストして自分へと特攻を仕掛けてきた。だがその瞬間だ。不思議なイメージが頭に過る。何だこのイメージは‥‥活けづくり‥抉りだし‥挽き肉?そうか魔理沙の使ったさっきのトイレもこれと同じ不思議というやつか。

 

蓮 「狗神‥神楽‥鈴蘭‥‥力を貸して」

 

3人に念じ向かってくる魔理沙を見て神楽を構え、

 

蓮 「*その猿夢からは逃げれない*」

 

と、唱え向かってくる魔理沙に向かってタイミングを合わせ剣圧を込めた斬り上げ行う。

 

霧雨「なっ!」

 

剣圧で上空へと吹っ飛ばされるのを合図に狗神(人型)と鈴蘭が現れそして手に持つ神楽の思念体も現れる。鈴蘭は空かさず上空へと移動し、

 

鈴蘭「行くよ!!蓮くんに姐御に神楽ちゃん!」

 

霧雨「なっ何をすっ!?」

 

そう言い魔理沙を思いっきり下に向かって踵落としをして地面に向かって吹っ飛ばす。そして神楽の思念体に本体の刀を渡す。

 

狗神「やるぞ!」

 

神楽「はい!」

 

2人の力で辺りに黒い霧が漂い始め自分達を包み込む。無論それは下へとまっ逆さまに落ちる魔理沙も例外ではない。魔理沙が入るのを自分達は確認すると、

 

鈴蘭「まずは活けづくりで~す♪」

 

と、鈴蘭が外からアナウンスを入れてくる。それを合図に神楽は魔理沙へと近づき、

 

神楽「活けづくりでございます‥‥」

 

霧雨「がはっ!?」

 

魔理沙に向かって斬撃を浴びせる。そしてそれに続き、

 

鈴蘭「次は抉り出し~♪」

 

狗神「あいよ‥‥抉り出しだ食らっとけ魔女っ子!」

 

と、狗神はニヤリと笑い魔理沙に向かって妖力が込められた拳で魔理沙を吹っ飛ばす。

 

霧雨「ぐっにっ逃げねぇと!」

 

魔理沙は逃げようとしたその時だ。

 

鈴蘭「最後は挽き肉でございま~す♪」

 

と、鈴蘭のアナウンスが入る。逃げようとする魔理沙の肩を自分は掴む。

 

蓮 「魔理沙♪」

 

霧雨「えっ‥‥」

 

蓮 「言ったよね?逃げれないよって♪」

 

自分の背後には指をポキポキと鳴らし拳を構える狗神とニコリと微笑み本体の刀を構える神楽が立つ。それを見た魔理沙はゾッと青ざめる。

 

霧雨「ひっ!!‥‥ギャーーーー!!?」

 

ピチューーーン!!

 

絶叫と共に物凄い被弾音が鳴り響くと共に黒い霧が晴れるとそこには目を回し地上で倒れる魔理沙がいた。この勝負は自分達の勝利となったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

晴明「はい♪今回は3人がいないので臨時で私です
   のでお願いします所で蓮達の最後の技は」

怠惰「あぁあれねあれはメタい話になるけど深秘録
   のシステムの1つ怪ラストワードだね」

晴明「メタい事を」

怠惰「そして蓮のオカルト技は猿夢っていうものだ
   ね実際の猿夢は本当にグロいよ?」

晴明「そんなにですか?」

怠惰「うん自分を入れて3人の人が並んでるんだけ
   ど1人ずつ殺されていくっていう悪夢だね最
   初は活け造りで滅多滅多に体をバラバラにさ
   れる次に抉り出し目玉をスプーンのような物
   で抉ぐられるそして最後の自分の番は」

晴明「挽き肉ですよね?」

怠惰「その通りだけど最後は挽き肉にならず逃げて
   終わりなんだけど夢から覚めたその瞬間にね
   悪夢に出てくる殺人鬼の1人が背後からこう
   言うんだよ『お客さん次はないですよ』って
   ね♪」

晴明「中々に怖いですね」

怠惰「でだ‥‥本編の『猿夢からは逃げられない』は
   いわば絶対に逃がさずにやるっていう技な訳
   なのよ」

晴明「それに沿って神楽は刀で活け造りで狗神は抉
   るように打つ意味でそして最後は‥‥?」

怠惰「そこはご想像にお任せするよ♪」

晴明「ですよね」

怠惰「まぁとりあえず時間も時間だし今回はここま
   でかなあっそれとアンケートは明日までだか
   らして下さる方はお早めにお願いしますそれ
   では今回はここまで」

晴明「アンケートお願いしますね♪それではありが
   とうございました」

怠惰「そんじゃまたね♪」


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第372話 二択の選択

こんばんは読者様、歴戦キリンに久々に挑む怠惰のクソ悪魔です。前は運良く勝てたけど今回はどうなるのか。それではそろそろ本編へどうぞ。


魔理沙に勝利し協力してくれた3人の方を向き、

 

蓮 「ありがとうね協力してくれて」

 

狗神「けっ」

 

鈴蘭「もう姐御は素直じゃないなぁ‥‥それじゃあね

   蓮くん」

 

神楽「それでは♪」

 

そう言い3人は帰っていく。そしてボロボロとなって立ち上がる魔理沙を見る。

 

霧雨「かぁ~負けた負けた」

 

立ち上がり服の埃を払いながら近づいてくる。

 

霧雨「まさか私が負けるとは恐れ入ったぜ」

 

蓮 「‥‥魔理沙も強かったよ?」

 

霧雨「よせやいお前に言われても皮肉にしか聞こえ

   ないぜ」

 

と、言っていると魔理沙が持っていた玉がふわふわと此方へとよってくる。それを手に取り重みを実感する。

 

霧雨「しかしまさかお前までオカルトを持っている

   とはなぁ」

 

蓮 「う~ん何と言うかこうスッて感じで思いつい

   たというか‥‥ね?」

 

あれは本当にまぐれで思い付いたからな。またやれって言われたら出来るとは思うがしかし何でまたやっぱりこの玉が影響しているのだろうか。そんな事を思っていると霊夢が近づいてくる。

 

霊夢「お疲れ様それで玉は?」

 

蓮 「あぁこれ?」

 

霊夢「そうそれよ♪これを全部集めれば願いが叶う

   中々に良い響きね♪」

 

ご機嫌に霊夢は楽しそうに笑う。それを見ていた魔理沙も自分と同様の呆れ顔だ。

 

霧雨「まっ蓮に取られちまったし仕方ねぇ暫くはそ

   れを預けるぜ次こそは勝つからな!」

 

蓮 「魔理沙それは何と言うか」

 

霊夢「完璧に噛ませ犬の発言ね」

 

霧雨「うるさい!うるさい!ちくしょう!!」

 

魔理沙は悔しそうに箒にまたがりその場から去っていった。

 

蓮 「霊夢ったら言いすぎだよ?せめてもう少しは

   オブラートに包もうよ」

 

霊夢「良いのよ彼奴はあぁやって強くなるもの」

 

蓮 「‥‥まぁう~んって感じだけどねぇ」

 

魔理沙は努力家で負けず嫌いである。そのため必ず負けると前回よりも強くなって戻ってくるのだ。さてと、とりあえず魔理沙から玉を手に入れたのだがどうするかな。

 

蓮 「とりあえず捨てるか」

 

霊夢「嘘でしょ!?」

 

蓮 「本当だよだってこんなもの放置してたら集

   (ピー)社に消されちゃうからね!?」

 

著作権は本当に怖い。不測な事が起こる前に捨ててしまう方が断然に良いに決まってる。

 

霊夢「まっ待ってよ蓮!それがあればどんな願いも

   叶うかもしれないのよ!」

 

蓮 「けど‥‥」

 

霊夢は自分の手を両手で強く握り何かを訴える眼差し攻撃を仕掛けてくる。

 

蓮 「やっ止め!」

 

霊夢「良いでしょ蓮‥‥ねっ?」

 

蓮 「分かった!分かったから!お願いだからその

   攻撃は止めて!?」

 

霊夢「ふっふんチョロいわね♪」

 

蓮 「くぅ‥‥」

 

猫かぶり眼差し攻撃は本当にズルい。しかもチョロイと言われ少しイラッとくるがあのドヤ顔を見ると可愛くてついつい笑いたくなってしまう。

 

霊夢「とりあえずは手分けしてそのボールを集めま

   しょう♪捨てちゃダメだからね?」

 

蓮 「分かったから」

 

霊夢「それじゃ夕方の5時にここに集合ね♪」

 

そう言い霊夢はご機嫌な表情で空を飛びこの場から去っていった。こうなると霊夢は手がつけられないんだよな。本当にガメツい所は以下にも霊夢って感じだな。

 

蓮 「やれやれこれは引くに引けない展開だけれど

   どうしようか」

 

本当ならこんな物はさっさと捨ててしまいたい所だがそうすると霊夢との喧嘩ルートに突入してしまう。だけれどもこんな物騒な物を集めるわけにも本当にどうしたものなのかな。

 

蓮 「う~んはっ!最悪は我関せずで何もせずに

   放置しても‥‥駄目だそれをやったら霊夢と

   喧嘩だよね」

 

ルートは2つ。1.玉を捨てる&回収放置で喧嘩別れルート2.危険覚悟で玉を回収というある意味で究極の選択だ。本当に何なの。

 

蓮 「はぁ‥‥ん?」

 

と、ため息を吐いていると誰かが近づいてくる気配がしてくる。念のために何時でも抜刀できるよう神楽の柄に手をかける。そしてその者が自分の背後まで来たのを見計らい即座に抜刀し斬りかかる。

 

? 「ちょっと!?」

 

蓮 「えっこの声」

 

その者は驚いた声を上げて後ろへと下がる。聞いた事のある声そしてその者の特徴的な桃色髪に顔を見てすぐに誰か分かる。

 

華扇「蓮さん何の真似ですか!?」

 

自分の修行を手伝ってくれた恩人が1人の茨木華扇だった。

 

蓮 「って華扇さん!?何も言わず背後から来るも

   のだったのでてっきり怪しい輩かと思いまし

   たよ」

 

神楽を鞘に納め柄から手を離し敵意がない事を示す。それを見た華扇も構えを止める。

 

蓮 「せめて声をかけて下さいよ」

 

華扇「すいません‥‥って何で私が謝るんですか!?

   そこは可笑しいわよ!?」

 

蓮 「そうですね‥‥すいませんでした」

 

しかし本当に声の1つや2つはかけて欲しい。でないと変に警戒してしまう。

 

蓮 「所で華扇さんはどうしてここへ?」

 

華扇「えぇ霊夢はいるかしら?」

 

どうやら霊夢を訪ねて来たみたいだ。しかし残念な事に霊夢は先程に玉を集めるために出たばかりだ。

 

蓮 「すいません霊夢なら丁度今さっき出てしまい

   まして」

 

華扇「そう‥‥」

 

華扇は自分の懐が膨らんでいるのに気づいたのかジーと見てくる。

 

蓮 「あっえっとこれ気になりますか?」

 

取り出し見せると華扇はやはりといった顔をする。

 

華扇「2つもそれを‥‥いったいどこで?」

 

蓮 「1つは僕が縁側の下で見つけてもう1つは魔

   理沙に勝利して奪いました」

 

華扇「そう‥‥大方の予測は出来たわ霊夢は魔理沙か

   ら願いが叶うとかっていう噂を聞き他の玉を

   回収するために霊夢が動いたって所かしら」

 

蓮 「すっ鋭い!?」

 

やはり仙人は色々と鋭いな。

 

華扇「はぁ‥‥あの子は‥‥蓮さんそれを渡して貰えな

   いですか?」

 

蓮 「う~ん本当なら渡したいんですが渡すと霊夢

   がうるさいんですよね」

 

華扇「そう‥‥なら申し訳ないけれど」

 

そう言い華扇は構える。まさかこの展開って。

 

華扇「力づくで行かせてもらうわ」

 

蓮 「いっいやもう少し話し合いを!」

 

華扇「問答無用!!」

 

そうして華扇との弾幕ごっこがいきなり始まったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「いや良い運動だったぜ」

鈴蘭「新技も試せたしね」

神楽「でもまた次も戦闘ですよね?」

怠惰「だねまぁ頑張ってよ♪」

狗神「こいつ」

怠惰「あっそれと君達に贈り物だよ」

鈴蘭「なにこれ?」

怠惰「怪ラストワードで使う服装♪」

神楽「これって駅員さんの服ですか?」

怠惰「その通りついでに帽子もあるだろ?」

鈴蘭「またよくこんなものを」

狗神「‥‥なぁ聞いて良いかこれサイズって」

怠惰「そこはヒ☆ミ☆ツ♪」

鈴蘭「うわぁそれ引くよ」

怠惰「大人の事情だ気にすんな♪」

狗神「気にするぞそれ」

怠惰「まぁまぁさて時間も時間だ今回はここまで」

狗神「やれやれまた次回もよろしくな」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「またね」


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第373話 VS 華扇

こんばんは読者様、面接で何を言えば良いんだよと考えている怠惰のクソ悪魔です。ニュースとか本とか聞かれたら終わりだよちくしょうめ!失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


いきなり華扇が殴りかかってくる。すぐさま回避をして避け華扇の一撃は空を切る。

 

蓮 「止めて下さいって華扇さん!」

 

華扇「それを渡すのなら考えます」

 

蓮 「ですからそれは!」

 

華扇「ならば問答無用!腹をくくりなさい蓮!」

 

手を掲げると空から大きな影が此方へと向かってくる。すぐさま神楽を抜刀し斬るがその大きな影は軌道を変え一太刀を避けた。そして大きな影の正体が明らかになる。それは大きなワシだ。

 

蓮 「動物ですか」

 

華扇「えぇ弾幕ごっこは何を使っても構わないもの

   不満かしら?」

 

蓮 「いいえ‥‥寧ろそのぐらいないと此方も燃えま

   せんので」

 

致し方がないがやるからには徹底的にやるだけだ。

 

華扇「行きなさい竿打!」

 

竿打「キュァァァァ!!」

 

その一声で大鷲は爪をたてて襲いかかってくる。神楽を構え大きく踏み込み大鷲の竿打を狙って斬り上げる。しかしそれをひらりと回避される。

 

蓮 「当たらないか!」

 

回避した竿打は何度も襲いかかってくる。回避と撃退は簡単なのだが正直しつこくてウザい。

 

蓮 「このっ!」

 

斬撃波を放とうとしたその瞬間、足に違和感を覚える。見てみると自分の右足に何か包帯のような物が巻き付いていた。

 

華扇「はぁ!!」

 

蓮 「なっ!?」

 

何とそれは華扇の包帯で巻かれた右腕から伸びていたのだ。思いっきり引っ張られ投げ飛ばされる。

 

蓮 「このっ!」

 

受け身を取りながら神楽を振るい斬撃波を華扇に目掛けて放つがとつぜん何処からともなく現れた虎が大きな爪で華扇を守るかのように爪を振るい斬撃波をかきけした。

 

華扇「ふふっありがとう鼓祖」

 

また華扇のペットか。しかし本当に何処からこの子達は現れるんだ。

 

蓮 「その子達って何処から現れるんですか」

 

華扇「そうね私が呼べば‥‥ね?」

 

鼓祖と呼んだ虎の頭を撫でて楽しそうに述べる。動物を操る能力か。自分の式を操る能力と似ているな。そして鼓祖は茂みに入り消えていくと華扇は左腕に竿打を乗せる。

 

華扇「もう一度いきなさい!」

 

竿打「キュァァァァァ!!」

 

左腕を振るい竿打は飛び上がり再び襲いかかってくる。だが同じ手は二度と受けるか。

 

蓮 「式符 狗神の呪怨」

 

スペルを唱えながら神楽を構えて狗神(犬型)を召喚する。

 

狗神「ワォーーーーン!!」

 

咆哮と共に無数の怨念弾を放つ。それに危機感を持ったのか竿打は回避しながら旋回しつつ華扇の元へと逃げていく。そして怨念弾は華扇にも向かっていく。

 

華扇「追尾ですか怨念というだけありますね」

 

追尾する怨念を前に華扇も空を飛び避ける。だがそれは最初だけだった。何と華扇は怨念弾の隙間を通り此方へと距離をつめてきたのだ。

 

蓮 「解除!」

 

すぐさまスペルを解除し神楽で斬り上げる。だがその一撃を右腕で押さえつけた。

 

蓮 (何だこの感じ‥‥)

 

華扇「そんな攻撃は効きませんよ?」

 

斬った感触があまりにも変である。圧倒的な力で押さえつけられているのは分かるが普通なら肉を斬っているという感じがあるのに対して華扇の場合はそんな感じではなく破れる事のないクッションで押さえつけられているという不思議な感じなのだ。

 

華扇「ボサッとしていて良いんですか!」

 

神楽を押さえた状態で自分の顔目掛けて蹴りを放って来る。

 

蓮 「神楽!」

 

と、神楽の名を呼ぶと押さえられている刀身から神楽の腕が現れ自分の顔に当たるギリギリで華扇の蹴りを受け止める。

 

華扇「止めてきますか!」

 

蓮 「悪夢のコンビネーション!」

 

と、唱えた瞬間、懐から狗神(人型)と鈴蘭が飛び出す。しかも何故か駅員の制服を着ていたがそこは考えないようにしよう。

 

鈴蘭「あいさ」

 

狗神「また出番かよ!」

 

華扇「なっ」

 

すぐさま華扇は神楽を離し後ろへと回避するがそこに空かさずに2人は妖気を纏い狗神が殴りかかり鈴蘭が飛び蹴りを放つ。

 

華扇「なんの!」

 

右手の包帯を器用に操り狗神と鈴蘭の攻撃を防がれる。だが悪夢のコンビネーションは2人だけではない。刀身から伸びていた鬼のような腕はそのまま巨大な鬼となり華扇へと殴りかかった。悪夢のコンビネーションは狗神、鈴蘭、神楽そして自分で構成されるコンビネーション技なのだ。

 

華扇「黄帝!」

 

と、華扇が叫ぶと共に空から太く長い何かが現れ神楽の一撃を押さえた。それは本当なら感動する筈なのだが理久兎やその母親の龍神のせいで見慣れてしまった龍だ。

 

蓮 「龍まで使役できるんですか!?」

 

華扇「この子は卵の時から一緒なので♪」

 

だがまだ自分の攻撃が残っている。神楽を構え一気に距離を詰める。だが突然、

 

華扇「万歳楽!」

 

そう叫んだ直後、下から突然、魚のようなヒレを持つ生物がボールを頭に乗せて現れる。すぐさま回避して見てみるとそれはアザラシだ。

 

蓮 「いきなりジャンルが変わった!?」

 

日本というか中国的な生物かと思いきやいきなりアザラシが出てくればそう言いたくもなってしまう。

 

華扇「それよりも大丈夫ですかこんなに長く式達

   を使って?」

 

確かにこのままでは霊力切れになってしまう。仕方がなく3体を戻すと華扇も動物達を帰す。

 

華扇「さてこれで振り出しに戻ったわね」

 

蓮 「良いんですか?数ならなら圧倒的にそっちが

   有利だったじゃないですかね」

 

華扇「本当はね?ただこれの巻き添えをうけてほし

   くはないから逃がしたのよ」

 

そう言うと華扇は右手の包帯に包まれた腕が変質しまるでミイラのような干からびた腕を出現させる。

 

華扇「貴方がオカルトを使うならこちらもオカルト

   を使わせて貰いましょうか猿の手よ!」

 

干からびた腕はボキリという音を出し巨大化して自分に襲いかかる。すぐさま神楽を振るい弾き返すが猿の手と呼ばれた腕はしつこく迫ってくる。

 

蓮 「邪魔だ!!」

 

何度も弾き返すが猿の手はしつこく迫ってくる。これは本体の華扇を倒した方が先決だと。猿の手をまた弾き一気に華扇へと距離を詰める。

 

華扇「まぁそうきますよね‥‥ならば加減なく潰しま

   しょうか」

 

猿の手が消えると華扇は右手を構え、

 

華扇「包符 義腕プロテウス!」

 

スペルを唱え右手の包帯を放ってくる。回避しようとするが包帯は何と追尾して自分の腕に巻き付く。

 

華扇「そぉ~れっ!!」

 

蓮 「ってうぉ!!?」

 

持ち上げられブンブンと振り回される。そして一気に上空へと打ち上げられると華扇は再び猿の手を取り出す。

 

華扇「*猿の手よ!敵を握り潰せ!*」

 

と、叫ぶと猿の手は妖気を纏い巨大化して此方へと向かってくる。どうやら本当に握り潰しに来たみたいだ。

 

蓮 「ならば僕も切り札を切る金狐化!」

 

霊力を解放し金狐へと変化する。そして回転し猿の手を避けるが猿の手はやはりしつこく追っかけてくる。たがそれは考えての事だ。猿の手が自分に追い付くのが先かそれとも華扇を斬るのが先かのどちらかだ。

 

華扇「特効を仕掛けてくる気ですか!」

 

蓮 「でやぁぁぁ!!」

 

空気を蹴り更に速度を上げながら神楽を鞘に納めそして構え神楽の刀身が届く範囲にまでくると抜刀し斬りつけようとしたその瞬間、

 

華扇「‥‥ふぅ参りました」

 

蓮 「なっ!?」

 

ギリギリで当たる寸前で振るのを止めるとその場に静寂が残るのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでね」

狗神「あぁ所で猿の手って何だ?」

神楽「それ私も気になります」

鈴蘭「どういうアイテムなの?」

怠惰「分かりやすく言うとド(ピー)ゴンボールから出て
   くる龍って願いを3つ叶えてくれるのは分か
   るよね?」

鈴蘭「うん漫画で読んだからね」

怠惰「まぁ猿の手はいわばそれと一緒なのさ」

狗神「つまり願いを3つ叶えてくれるって事か」

怠惰「その通り但しここから重大だ」

鈴蘭「重大?」

怠惰「そう所謂ところ代償を必要する呪術の一種
   みたいなものでねその代償は非常に重たい
   ものなのさ」

狗神「‥‥‥‥どんなものなんだ」

怠惰「例で例えるならあぁ会社に遅刻しそうだ!
   遅刻を許してくれないかな~何て事を言え
   ば突然ホームから人が飛び出て人身事故が
   起こる結果は正当な遅延になるから遅刻
   を許されるよみたいな感じかな♪」

鈴蘭「えぐっ!?」

怠惰「中にな金がほしいって望んだ結果、願いを
   言った人物は事故を起こして死亡その代わ
   りに賠償金として金が家族に届いたなんて
   のもあるよ」

神楽「うわぁ」

怠惰「つまりは楽して願いを叶える分で代償ある
   よって意味さそれだったら頑張って自力で
   願いを叶えた方が良いだろ?」

狗神「確かにな」

怠惰「おっと長話をしすぎたねそれじゃ今回はこ
   こまで」

神楽「また次回もよろしくお願い致します」

鈴蘭「それじゃまた次回!」

狗神「そんじゃあな」


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第374話 この不思議の嘘

こんばんは読者様、面接に行ってきた怠惰のクソ悪魔です。いや~緊張しました。しかし何とか終わったので良かったです。さてそれではそろそろ本編へどうぞ。


静寂が走る博麗神社の境内、華扇は猿の手を納めると妖気の腕は消えてなくなる。それに合わせて自分金狐化を解き神楽を鞘に納める。だが納得がいかないため華扇に詰め寄る。

 

蓮 「何でまたいきなり中断を!?」

 

華扇「貴方の実力が見たかったからですよ蓮」

 

蓮 「どういう‥‥」

 

一体どういう事なのだ。華扇は真剣な顔となって口を開く。

 

華扇「話しましょう私が何のためにそれを集めるの

   かを」

 

そうして華扇は話を始める。

 

華扇「それを集める理由について蓮は今、幻想郷で

   何が起こっているのか分かるかしら?」

 

蓮 「何が起こっているかですか‥‥」

 

そういえばそこは考えてなかったな。待てよそういえば魔理沙は言っていたよな。集めれば願いが叶うって。

 

蓮 「まさかこれを巡って大乱闘が」

 

華扇「その通りよ」

 

やはりか。噂という一言でもしかしてと一瞬、思ったが大乱闘が起きていたのか。

 

華扇「色々な野望を持つ者そして興味があるという

   理由で集める者それらが各地ではこれを巡っ

   て大乱闘が起きているのよ」

 

蓮 「成る程」

 

華扇「でも重大なのはそこじゃないわ」

 

蓮 「と言いますと?」

 

華扇「誰がこれをばらまき噂を広めたのか‥‥だって

   可笑しいとは思わないかしら?」

 

可笑しい?何処が可笑しいのだろうか。そうか願いが叶うという単語じたいが可笑しいのか。だってこんな噂を広めたのならばそれなりの信憑性があってそこから広まると共に尾ひれが付くそれが噂というものだ。だがこれはどうだろうか尾ひれがつく以前にでっち上げ話も良いところだ。だって願いを叶えた者なんていると思うのか。いたのならそれはそれで噂になる。つまりこれは何かしらの真の目的を成就させるためのハッタリだろう。

 

華扇「流石に気づいたみたいね」

 

蓮 「えぇ」

 

恐らく華扇が言わなければ疑問も抱く所か気づきもしなかっただろう。

 

蓮 「つまりこの噂を流した黒幕がいるそしてその

   黒幕はこれを集めさせて何かをしようと企ん

   でいるってぐらいですかね?」

 

華扇「やはり霊夢よりも物分かりが良くて助かるし

   頼りになるわ」

 

蓮 「止めてくださいよ」

 

華扇「事実なんだけどねぇ」

 

ただ霊夢には直感力があるため一概にも測れない部分があるんだけどな。

 

蓮 「でも何でそれを?」

 

華扇「簡単よ貴方なら信用できるそれに腕も霊夢と

   同等のレベルだからよ」

 

蓮 「成る程」

 

華扇からそれなりの信用があるのが分かった。

 

華扇「蓮、協力をして頂戴この異変を起こした黒幕

   を暴き倒すためにもそれに不穏なのよ」

 

蓮 「不穏?」

 

華扇「えぇ言葉にはしにくいけど恐らくこれは幻想

   郷の何かが可笑しくなりかねないわ」

 

華扇がそこまで言うとは華扇には色々と世話になったし協力しようかな。

 

蓮 「分かりましたボール集めに協力しましょう」

 

華扇「ありがとう蓮」

 

蓮 「それと霊夢にもこの事は伝えておきますね」

 

華扇「えっまっ待って」

 

突然、華扇は手を出してそう言ってくる。そしてあたふたとした表情をすると、

 

華扇「えっえぇと‥‥出来るなら霊夢には黙っていて

   欲しいのよね」

 

蓮 「何でまた?」

 

華扇「彼女の仕事が増えるからよ‥‥」

 

明らかに華扇は何かを隠している気がする。だって額には少し汗が流れていて凄く分かりやすいのだ。だが華扇には少なからずの恩がある。そのため今回は黙って従うか。

 

蓮 「分かりました何か隠し事があるみたいですが

   華扇さんに免じて霊夢にはあまり言わないで

   おきます」

 

華扇「そっそう‥‥」

 

ジーと此方を見てくる。自分の顔に何かついてるのかな。

 

華扇「本当に貴方は晴明と目元がそっくりね」

 

蓮 「えっそうですか?」

 

華扇「えぇそれにその素直な所や優しい所とか」

 

蓮 「やっ止めてくださいよ」

 

華扇「あっごめんなさいね」

 

頬をポリポリと掻きながら謝る。しかし、ご先祖さまって意外にも顔が広いよな。

 

蓮 「とりあえず玉を集めてはきます恐らく夕方に

   なれば霊夢も戻ってきますよ」

 

華扇「そう‥‥ならばそこで」

 

蓮 「華扇さん?」

 

華扇「あっごめんなさいねとりあえずは分かったわ

   私も集めれるだけ集めるからその時はよろし

   くお願いね」

 

蓮 「分かりました」

 

華扇「それじゃ任せるわね」

 

そう言い華扇は空を飛び去っていった。華扇も色々と隠していて怪しい所はあるが霊夢と同じで人一倍この幻想郷を守りたいと願う者の1人であるのは間違いはない。そしてそれは自分も同じだ。

 

蓮 「さてと‥‥やれるだけやってみますか」

 

そう呟き自分も空を飛びその場から去るのだった。そして大空では、

 

華扇「………」

 

華扇は自分の包帯で巻かれた右腕を見つめる。

 

華扇「願い…か……」

 

人には誰にも言えない話しは幾つもある。それはまた華扇も同様にだ。

 

華扇「もしも叶うなら‥‥いえ止めましょうこんな事

   を考えるのは」

 

本当ならと思うがその願いは胸に秘める。

 

華扇「もしも‥‥もしも私に何かあったのならその時

   は霊夢そして蓮に頼るしかないわね‥‥さてと

   こっちもやれる限りでやりましょうか」

 

もしもの事を考えながらも今はこの異変に立ち向かわなければという思いを込めて華扇も動き始めるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「最後の描写はなんだよ」

怠惰「まぁ後々の話に繋がってくる伏線的な?」

神楽「それって」

鈴蘭「何かしらのことがあるね?」

怠惰「さぁどうだろうね♪さて傲慢辺りにでも頼ん
   で東方茨歌仙を注文しないとな」

神楽「どうしてまた?」

怠惰「必要資料だから♪まぁでもどのみちまだまだ
   先の話だけどね♪」

鈴蘭「気になるなぁ」

怠惰「アハハ♪まぁ続けていけば見れるささて時間
   も良いしこの辺にしようか」

狗神「あいよそんじゃまた次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃ読者様」

神楽「ありがとうございました♪」


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第375話 熱き炎 VS妹紅

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。近所では花火大会があり人が多くなっていて正直な話で人酔いしそうです。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


博麗神社から離れ人里へと辿り着く。人里でも色々とドンパチが起きているな。

 

蓮 「思うとこころさんの時を思い出すな」

 

前のこころが無意識に起こした異変にある意味で類似してるよな。

 

蓮 「とりあえず歩いてみるか」

 

とりあえずは様子を見るために歩き出す。そうして色々な者達が弾幕ごっこをしているのを通りすぎつつ様子をみていると、

 

? 「あれ?蓮じゃないか」

 

蓮 「この声は‥‥あっやっぱり妹紅さん」

 

声のした方向を向くと妹紅がいた。妹紅は此方に近づいてくる。

 

蓮 「珍しいですね何時もは竹林から出ないのに」

 

妹紅「まぁ少しな‥‥」

 

何となくだが想像はついた。恐らく各地でドンパチが起きているものだから人里に来たのだろう。

 

妹紅「お前もこのドンパチに参加か?」

 

蓮 「いえ別にそんな訳では」 

 

妹紅「そうなのか?」

 

参加しないといったら嘘になるかもだが現に戦いたいという訳ではない。出来るなら話し合いで解決したい所だ。

 

妹紅「お前が参加するならこれを賭けてやってみよ

   うと思ったんだがな」

 

そう言うと妹紅は懐から紫の玉を取り出す。それは紛れもない探している玉だ。

 

蓮 「それを見せるって事は端から戦う気で?」

 

妹紅「まぁな竹林に籠っていても刺激がないからな

   たまにはと思ったんだが‥‥」

 

蓮 「そうですか‥‥」

 

神楽の柄に手を乗せる。それを見逃さなかったのか妹紅は此方を見てくる。

 

妹紅「刀に手をかけたって事はつまり」

 

蓮 「えぇ」

 

自分も懐から妹紅と同じ玉を取り出して見せる。

 

妹紅「お前も集めてたのか」

 

蓮 「まぁ願いを叶えたいってのはないんですが成

   り行きで集める事となりましてね」

 

妹紅「成る程‥‥なら少しは私を満足させてくれるん

   だよな蓮」

 

妹紅は玉を懐に戻し両手に炎だす。

 

蓮 「本当なら話し合いで解決したいんですが今の

   妹紅さんには話し合いは通用しなさそうです

   しね‥‥」

 

妹紅「分かってるじゃないか」

 

柄に乗せた手を握り何時でも抜刀できる体制になる。

 

蓮 「なら‥‥いざ尋常に」

 

妹紅「勝負!」

 

その掛け声と共に妹紅は両手の炎を放射してくる。すぐさま回避し一気に間合いを詰めより神楽を抜刀する。

 

妹紅「よっと‥‥そらっ」

 

上半身を反らし回避されるとそのまま回し蹴りをしてくる。すぐさま腰に差す鞘を抜き蹴りを防ぐ。

 

妹紅「流石」

 

蓮 「それほどでも!」

 

妹紅「じゃこのコンボはいけるか?」

 

そう言うと足を引っ込め炎を纏った拳を放ってくる。その瞬間すぐさまスペルを唱える。

 

蓮 「逆襲 鈴蘭の秘技」

 

唱えたその直後に鈴蘭が現れる。

 

妹紅「どけっ!」

 

鈴蘭「どかないよっ!」

 

妹紅「ぐっ!!」

 

ピチューーン!!

 

妹紅の拳が当たるギリギリで鈴蘭の蹴りが妹紅の顔に炸裂し見事に被弾する。そしてそのまま建物を貫通しながら吹っ飛んでいった。

 

鈴蘭「うんスゥーとした♪」

 

そう言い鈴蘭は消えていった。というか妹紅は大丈夫だろうか。そんな事を思っていると突然、

 

妹紅「リザレクション!」

 

と、声が聞こえると目の前に炎が渦巻く玉が出来るとそこから妹紅が現れる。

 

妹紅「あぁ~今のは中々に効いたぞ」

 

首を回しながらそう言う。そしてこの時になって思い出す。妹紅は不老不死だったという事を。そして恐らくだが今の被弾は無効になった事を実感する。

 

妹紅「さぁてと‥‥ここからが本番だ!」

 

妹紅の体が発火し炎に包まれる。突然の発火‥‥今のこの幻想郷では不思議つまりは解明されていない現象を使う技が多用されている。それは自分の猿夢もまた同じである。つまりそれが表すとしたら妹紅の不思議は恐らくだが未だに解明されていない謎、「人体自然発火現象」だろう。

 

妹紅「そらっ!」

 

腕を振るうと無数の火の玉が此方へと放たれ襲いかかる。すぐさま回避するが妹紅の炎は民家に着弾し民家が炎に包まれる。

 

蓮 「って妹紅さん!民家が!!?」

 

妹紅「気にしてられるか!!」

 

もう完全にスイッチが入ってしまったのか妹紅は気にせず炎を放ってくる。完璧にやっている事が無意識な放火魔だよな。

 

妹紅「もっとだ‥‥もっと熱くさせろ!!」

 

蓮 「いやもう熱くなってますから!?」

 

妹紅「足りないなもっとだ!」

 

蓮 「うぇ!?」

 

現に民家が熱くなれよ状態なんだから。だが妹紅はそんな事を気にせず更に自身の体を発火させ、

 

妹紅「呪札 無差別発火の符」

 

スペルを唱えると無数の炎の札をばらまきだす。

 

蓮 「ちょっ!」

 

即座に神楽を振るい炎の札を斬って無力化させるのだがそれでもなおばらまき続ける。本当に妹紅が、ただの放火魔にしか見えない。

 

蓮 「本当にやり過ぎると出禁になりますよ!?」

 

妹紅「今を楽しむそれだけだ!」

 

とりあえずボールを取る取らない以前に妹紅を止めないと最悪は出禁になって慧音先生が苦労するはめになる。それだけは何としても阻止しなくては。

 

蓮 「ふぅ‥‥あまりしたくはないですが仕方があり

   ませんねっ!」

 

金狐化し神楽を鞘に戻しながら構え一気に間合いを詰め寄る。

 

妹紅「かかってこいそして燃え尽きて灰になれ!」

 

炎を更に全身に纏わせ妹紅はスペルを唱える。

 

妹紅「焔符 自滅火焔大旋風」

 

炎を纏い回転すると妹紅を中心に炎の大竜巻が起こり少しずつ此方へと向かってくる。流石にあれは向かっていけばこっちが燃やされるだけだ。それならばやる事は1つだ。

 

蓮 「神楽!」

 

神楽の分霊である鬼達を召喚すると鬼達は指を交差させ足場を作る。そこに足を掛けて一気に真上へと飛び上がる。

 

蓮 「やっぱり!」

 

やはり予想通りで上はがら空きだ。そして中心には妹紅がいる。一気に上から突入し神楽を構える。

 

蓮 「妹紅さん覚悟!!」

 

妹紅「なっ彼処から上に来るだと!」

 

やはり上から来るのは予想外だったみたいだ。神楽を空かさずに抜刀しそして、

 

ジャキンッ!!

 

一気に斬りつけ炎の竜巻から飛び出す。そして神楽を鞘へと納めたその瞬間、

 

ピチューーン!!」

 

と、被弾音が鳴り響くと炎の竜巻は消えその場に斬られた妹紅の姿があった。だが油断は出来ない。何故ならば、

 

妹紅「くっリザレクション!」

 

不老不死にしか扱えない再生があるからだ。炎に包まれた妹紅は炎の渦に飲まれると再び現れる。それも斬った傷やらを再生させて再び立つ。

 

妹紅「やるじゃないかだがまだっ!」

 

蓮 「っ!」

 

不老不死を相手にするのはやはり大変だな。神楽を再び構え何時でも斬りかかれる準備をする。妹紅も拳に炎を纏わせ笑う。そして互いに駆け出し自分は神楽を抜刀し妹紅は炎を纏った拳で殴りかかろうとしたその瞬間、

 

? 「そこまでだお前達!」

 

聞き覚えのあるその声に自分達は止まる。そして声のした方向を見るとそこには眉間に幾つものシワを寄せた慧音が立っていたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「不老不死って何時も思うが反則だよな」

鈴蘭「すぐ蘇るもんね」

怠惰「俺のリアルが書くこの作中において不老不死
   のみ弾幕による被弾を1~3回ぐらいは不問
   としてるからね」

神楽「それって亜狛さんや耶狛さんなんかも‥‥」

怠惰「勿論適用だよあの子達も同様に被弾をなかっ
   た事に出来るね」

狗神「流石だな‥‥」

怠惰「まぁでも理久兎から相当キツイ躾をされてい
   るから被弾=罰ゲームって考えてるから敢え
   て自分から当たりにはいかないけどね」

鈴蘭「へぇ~」

神楽「躾ってまぁ合ってはいるとは思いますが」

怠惰「因みに亜狛って最初は凄いやんちゃだったん
   だよ?現に理久兎に出会った瞬間に牙を向い
   て襲いかかってるしね」

狗神「そうなのか」

怠惰「うんまぁその後に色々とあって従者になって
   修行というなの躾を受ける訳だけどまぁ~ね
   凄いよ理久兎は今は落ち着いてはいるけ全盛
   期の頃は亜狛と耶狛が恐れるぐらいだから」

鈴蘭「うわぁ~」

怠惰「だから案外にも自分から当たりにはいかない
   のさ当たったらボコボコっていう事が起こる
   からね」

神楽「理久兎さんが落ち着いていて良かったです」

怠惰「だねまたもしかしたら千年後には激しくなる
   とは思うけど」

3人「えっ?」

怠惰「さぁて時間も時間だし今回はここまで」

鈴蘭「それどういう」

怠惰「また次回もよろしく」

狗神「こいつ!」

怠惰「それでは読者様また次回!バイバイ♪」

神楽「本当に終わっちゃいました!?」


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第376話 炎の次はゆらめく面

こんばんは読者様、ルーンファクトリーをとりあえずクリアした怠惰のクソ悪夢です。次は女性でプレイかな。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


突然のそこまで宣言に自分達は慧音を見る。慧音の眉間にはいくつものシワが出来ておりイラつきながらも笑顔を保とうとしている顔だった。

 

妹紅「けっ慧音」

 

蓮 「慧音先生えっと‥‥」

 

慧音「お前達これを見て何か言うことはあるよな特

   に妹紅♪」

 

それを言われた妹紅はハッとして気づく。ようやく冷静になってくれたのか気づいてくれたみたいだが正直に言うと少し手遅れなんだよな。

 

妹紅「えっえぇと‥‥だっ誰かが火災をおこしたのか

   しらねぇれっ蓮?」

 

蓮 「妹紅さんそれは少しキツイ‥‥ですって」

 

慧音「ハハハ♪妹紅とりあえず歯を食いしばれ!」

 

妹紅「まっ慧音!?」

 

何かを妹紅は言いかけるがそんなのお構いなしに一気に距離を詰め妹紅の胸ぐらを掴むと、

 

ドゴンッ!!

 

非常に鈍い音が響くレベルの頭突きをくらわす。それを受けた妹紅は問答無用でバタリと倒れ気絶した。

 

蓮 「ふっ不老不死を一撃で気絶させた!?」

 

慧音「蓮‥‥次はお前だぞ♪」

 

その笑顔が半端ないぐらいに怖い。どのくらい怖いかというと難しいが霊夢と同じぐらい怖い。

 

蓮 「えっえぇと本当にすいませんでした!!」

 

土下座して正直に謝る。何故だろうかピクピクと手足や体が震える。そして暫くすると足音が此方に近づいてくる。やられる覚悟をしなければ。

 

蓮 「ゴクンっ」

 

どうなる一体どうなるというのだ。すると足音が止まると、

 

慧音「蓮、顔をあげろ」

 

蓮 「へっ」

 

顔をあげたその瞬間、 

 

ゴチンッ!!

 

蓮 「あうっ!?」

 

頭突きを受けて強烈な痛みに額を押さえる。すると慧音は怒っていた顔から呆れた顔をする。

 

慧音「お前はそれで許すよ」

 

蓮 「えっどうして」

 

慧音「お前は正直に謝ったからなそれにお前の事だ

   また何かに巻き込まれているんだろ?」

 

蓮 「えっいやえっと」

 

慧音「まぁそういう事さあまり無茶はするなよ」

 

そう言うと慧音は倒れている妹紅の後ろ襟首を掴む。そしてポケットに入っている玉を取り出し此方に投げ渡す。

 

慧音「持っていけ妹紅には後でこっちから話してお

   くよ」

 

蓮 「えっと妹紅さんは?」

 

慧音「あぁとりあえず妹紅には焼いた家の修繕をさ

   せるよ‥‥それじゃ気をつけてな」

 

そう言い気絶している妹紅を引きずって慧音はこの場から去っていった。残った自分は少しの間、一瞬の出来事を整理するためその場に立ち尽くす。そしてある程度の整理が終わりふと思い呟く。

   

蓮 「何か‥‥不完全燃焼な感じだなぁ」

 

華扇といい妹紅といい本当に不完全燃焼な戦いばかりだな。このまま不完全燃焼な戦いが続いたら本当にどうすればいいんだろうか。

 

蓮 「はぁ‥‥」

 

とりあえずボールを受け取り立ち上がる。だが何やかんやでもボールはこれで3つか。後残りのボールを見つけないとな。

 

蓮 「人里にいてもあるか分からないし他を当たっ

   た方が良いかな」

 

とりあえずはここにいても仕方ないため空を飛び別の地点へと移動を開始するのだった。北の方角に向かって暫く飛び続け何かしら見つからないかと思い探していると、

 

蓮 「ん?」

 

不思議な気の流れを感じる。何なのだろうと思い進んでいくと真下は森となっている場所だった。とりあえず降りて辺りを見渡すと不思議なリズムというのか気というのか言葉にしにくい何かが頭に流れてくる。

 

蓮 「こっちかな」

 

そうして少し歩くとそこでは何かがクルクルと回っておりそれだけでなくその何かを中心に無数の物が回っていた。

 

蓮 「あれって‥‥」

 

よく見てみると回っているのは全てお面だ。お面‥‥それを見てすぐに連想できる者は1人しかいない。すると中央で回っていた者はピタリと止まり自分を見てくる。長い髪に無表情な顔をしていて頭には女の面がある少女、秦こころだ。

 

秦 「お前はあの時の侍じゃないか!」

 

お面は大飛出の面へと変わり驚いたリアクションを取る。そうだった、こころの表情はお面で察するしかないんだったな。

 

蓮 「こころさんその節はどうも」

 

面は女の面へと戻るとこころは無表情な顔でこちらを見てくる。

 

秦 「何しにここへ?」

 

蓮 「いやはや宛もなくブラブラと」

 

秦 「また喧嘩か?」

 

蓮 「いえいえもう流石にお互いに懲りましたよ」

 

因みにあの喧嘩の一件から前よりも仲が良くなった気はするんだよな。

 

秦 「それは何より」

 

蓮 「こころさんはどうしてここに?」

 

秦 「よくぞ聞いた私は舞の練習だ」

 

火男の面となりそう話す。確かこの面の時は陽気な感じだったよな。

 

蓮 「へぇー」

 

秦 「今の舞いよりももっと良いものにしたくて舞

   っているの」

 

蓮 「こころさんは努力家なんですね♪」

 

そう言うと大飛出になりそして狐の面になり顔を隠す。心なしか狐の面が赤くなっているような感じがするのは何故だろう。

 

蓮 「えっとこころさん?」

 

秦 「気にするな!」

 

今度は猿の面になる。顔は確かに無表情なのだがこうやって面を変えることで表情が分かるため面の意味を覚えてしまうと凄く表情豊かなんだよな。

 

秦 「そういえば蓮はなぜ宛もなくブラブラと?」

 

蓮 「あぁ~実はこれを探してましてね」

 

そう言い玉を見せる。するとこころは狐の面へと変わる。

 

秦 「つまりこれか?」

 

そう言うとこころは玉を見せる。

 

蓮 「えぇそれを譲り受けは出来ないでしょうか」

 

秦 「構わないぞただあの時のリベンジをさせても

   らいたいが良いよな?」

 

そう言うとこころは気を練り上げ薙刀を作り構える。つまり実力で勝ち取れって意味か。

 

蓮 「構いませんよ‥‥」

 

自分も神楽の柄に手を乗せて構える。

 

秦 「そうか‥‥ならやろうかその前に」

 

蓮 「ん?」

 

こころの面は火男面へと変わると、

 

秦 「私キレイ?」

 

蓮 「えっ?えぇと‥‥ちょっと僕には」

 

いきなり何を言い出しているんだろうか。今度は般若の面へと変わりそして狐の面へと変わる。

 

秦 「ならここで倒す」

 

蓮 「っ‥‥ならいざ尋常に」

 

秦 「勝負!」

 

そうしてこころとのリベンジ戦が始まったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あいよ」

神楽「しかしこころさんですか懐かしいですね」

鈴蘭「もうかれこれ2、3ヶ月前なんですね」

怠惰「本当に月日が流れるのは早いよね」

鈴蘭「だね」

狗神「まったくだな」

怠惰「まぁとりあえず次回は彼女との弾幕ごっこ
   ですのでお楽しみに」

神楽「無表情ですけどこう何というか親近感があ
   りますね」

狗神「お前も付喪神だからな」

鈴蘭「そうだよね」

怠惰「でも書いてて面白いんだよね♪2つ名に恥
   じない表情豊かなポーカーフェイスだから
   ね」

狗神「そう言えば私達にも2つ名ってあるのか?」

怠惰「あぁ~あるねあんまり出さないけど」

神楽「ほへぇ」

鈴蘭「意外だよねぇ」

怠惰「まぁね♪さてそろそろ時間だし今回はここ
   までにしようか」

神楽「ですねそれでは読者様また次回もお願いし
   ます」

鈴蘭「それじゃあね」

狗神「じゃあな」


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第377話 VS こころ

こんばんは読者様、ブラダスをやり始めた怠惰のクソ悪夢です。ヴェンタナさんの一撃に魅力を感じているこの頃。失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


こころとの弾幕ごっこが始まりこころは薙刀を構え間合いを詰めてくる。即座に神楽を抜刀しこころとぶつかり合う。

 

秦 「ふんっ!」

 

薙刀を更に振るい乱舞をしてくる。それに合わせ神楽を構え猛攻を防ぐ。

 

秦 「相変わらずだな」

 

蓮 「えぇですが今回は1対1の勝負ですよ」

 

秦 「あぁ!」

 

前回のこころとの戦いは耶狛とのタッグ戦だったため1対1で戦うのはこれが初だ。それに恐らく前よりもこころは強くなっている筈、注意しながら挑ないとな。

 

秦 「行くぞ」

 

距離を取るとそれぞれの手に扇を持ち舞い始める。それに合わせ無数の弾幕が襲いかかる。

 

蓮 「っ!」

 

すぐさま回避するが無数の弾幕は追尾して向かってくる。すぐさま近くの木に足を掛け木から木へと移動し追尾する弾を木で防ぐ。

 

秦 「動きが変わってる」

 

蓮 「えぇこっちも修行を重ねましたからね!」

 

神楽を振るい斬撃波を放つがこころは扇を一振りしただけで斬撃波をかき消される。

 

蓮 「っ!」

 

秦 「どうしたんだ?」

 

蓮 「っならば!」

 

避けながら狗神の式神札を神楽の刀身に擦り付け、

 

蓮 「狗神憑き【飢餓】

 

そう唱え思いっきり神楽を上へと振るうと無数の怨念が地面から吹き出して出現しこころへと向かっていく。

 

秦 「そのぐらい‥‥っ!!」

 

大飛出の面になると舞うのを止め回避しだす。流石は狗神の怨念だ並大抵の怨念じゃないな。だが数秒しない内にあの怨念は消えてしまうためすぐに次を考えないとな。

 

蓮 「やれる事はこれぐらいだよな」

 

思い付くのはもうこれしかない。すぐさま木に足をかけて大きく曲げる。そして一気にそこから跳躍しこころへと間合いを詰めよる。

 

秦 「っ!」

 

そして丁度、狗神の怨念が消えると共に神楽を振るい斬りかかる。だがすぐに薙刀で防がれる。

 

秦 「お前の攻撃は近接特化なのは知ってるからな

   対策できる」

 

蓮 「まぁ確かに近接特化ではありますね‥‥悪夢の

   コンビネーション!」

 

そう叫ぶと狗神と鈴蘭そして神楽の分霊の鬼が飛び出しこころへと一斉に襲いかかる。そしてやはり何故かは分からないが駅員の制服なんだよな。

 

狗神「ほらっよ!」

 

鈴蘭「せいやっ!」

 

悪鬼「クガガガ!!」

 

狗神(人型)と鈴蘭そして神楽の分霊の攻撃をこころは当たるギリギリで回避されてしまう。だが3人が作ってくれた隙を狙い斬撃波を放ちそこから一気に詰める。

 

秦 「なんの‥‥っ!」

 

蓮 「抜かば斬る!」

 

そしてまたこころとぶつかり合う。だがそれだけではない。自分が押さえる間にも3人の式達がこころに攻撃を仕掛ける。

 

秦 「っ!」

 

吹っ飛ばされるとこころは薙刀を消し構える。

 

秦 「憑依 喜怒哀楽ポゼッション」

 

スペルを唱え気を一気に放出し自分達を吹っ飛ばす。

 

蓮 「くっ!」

 

狗神「がっ!」

 

悪鬼「があぁ」

 

鈴蘭「凄い‥‥!」

 

狗神、神楽、鈴蘭を退けられ3人は光の泡となって消え自分はすぐさま地上に着地する。そしてスペルを唱え終えたこころは此方を見る。

 

秦 「どう?」

 

蓮 「中々ですよ本当に‥‥」

 

神楽を鞘に納め構えるとこころも再び薙刀を構え突撃してくる。それに合わせ自分も大地を蹴り跳躍してこころへと斬りかかる。互いにぶつかり合い衝撃波が風となり辺りの木々を揺らす。そして何度も神楽と薙刀がぶつかり合う。

 

蓮 「ふんっ!」

 

秦 「っ!」

 

弾き飛ばし斬撃波を放つ。それに対しこころは顔を腕でなぞり狐の面を被る。

 

秦 「怒面 怒れる忌狼の面」

 

気を纏い放った斬撃波をかき消しながら縦横無尽に突進してくる。すぐさま神楽を構え一呼吸を起くと共にこころは目の前まで迫ってきた。その瞬間のタイミングを見計らい、

 

蓮 「逆襲 鈴蘭の秘技」

 

と、叫ぶと鈴蘭が自分の前に足に霊力を込め構えながら現れる。

 

鈴蘭「さっきのお返し!!」

 

そして思いっきり蹴りあげる。こころは当たるギリギリで体をそらして回避したがスペルはブレイクした。

 

蓮 「ありがとう鈴蘭」

 

鈴蘭「あいね♪」

 

そう言い鈴蘭はまた消えていった。スペルをブレイクされたこころは頭を抑えてその場に浮かぶ。

 

秦 「中々にやるな‥‥」

 

と、呟くと今度は般若の面となって此方を見てくる。

 

秦 「それより危ないだろ!」

 

蓮 「いや一応は弾幕ごっこですよ?」

 

そう言うとこころは女の面になり黙る。あっこれ図星をついたな。

 

秦 「‥‥そうだな‥‥そうだったな!」

 

獅子舞を被り火炎放射を放ってきた。神楽に霊力を込めて振るい一気に炎をかき消す。だがその直後に無数の青白い弾幕が襲いかかってきた。

 

蓮 「なめるな!!」

 

素早く神楽を振るい全ての弾幕を退け気づく。先程までいた筈のこころがいなくなっていたのだ。何処に行ったのかと思い辺りをキョロキョロと探す。するとその時だ。背後にこころが下を向いて立っていたのだ。

 

蓮 「何を‥‥」

 

するとこころは顔をあげると何故か大きなマスクを着けていた。そして、

 

秦 「蓮さん私ってキレイよね?」

 

蓮 「何を急に‥‥」

 

秦 「*これでもアタシ、キレイよね?*」

 

今のってスペルカードの。こころはゆっくりゆっくりと近づいてくる。そしてマスクに手をかけバッとマスクを剥いだその瞬間、

 

蓮 「うぇ!?」

 

こころの顔が口が裂けている般若の面になっていた。そしてマスクを剥いだ瞬間にとてつもない衝撃波が襲いかかった。

 

蓮 「ぐっ!!」

 

半端ではない衝撃波に吹っ飛ばされ背中から地面に激突するがすぐさま神楽を地面に突き立て何とか立ち上がるが、

 

秦 「これでおしまい!」

 

般若の面を被ったこころは薙刀を構え頭上めがけ振るってきた。すぐさま神楽を離し、

 

バチンッ!!

 

秦 「なっ!?」

 

般若の面から大飛出に変わる。何をしたのか古典的かつ簡単な事だ。

 

蓮 「ぐぅぅ!!」

 

秦 「白刃取り!?」

 

そうタイミングに合わせて白刃取りしたのだ。ただこころの薙刀は気を練って作られているため当たれば被弾扱いなため霊力を手に込めてやっているのだ。そのお陰か痛くはない。

 

秦 「ここで押しきる!!」

 

般若の面に再び戻り力を込めてきた。だがこの範囲でならこの技は確定だ。

 

蓮 「折角こころさんが不思議を見せてくれんで

   すから僕も見せましょう僕のオカルトを」

 

そう言うと狗神、神楽、鈴蘭が駅員の服を着て現れる。

 

蓮 「*その猿夢からは逃げられないぞ*」

 

秦 「っ!」

 

蓮 「せいやぁ!!」

 

思いっきり力を入れて押し返しこころの胸ぐらを掴み回転から空へと投げ飛ばす。

 

秦 「ぐっ!!」

 

蓮 「鈴蘭!」

 

鈴蘭「はいはい!」

 

鈴蘭は一気に空へと駆け上がり上へと吹っ飛ばされたこころに目掛けて踵落としを食らわせ再度、地面へと吹っ飛ばす。

 

蓮 「狗神、神楽!」

 

狗神「おうよ!」

 

神楽「えぇ!」

 

神楽に本体の刀を渡すと辺りは黒い濃霧に包まれる。そして空からこころが落ちてきた。

 

秦 「ぐっ‥‥なんだこれ」

 

と、言っているのが聞こえる。その時、上から鈴蘭のアナウンスが入った。

 

鈴蘭「まずは活け造り~活け造りで~す♪」

 

と、言葉が入った瞬間、神楽は一気に刀を引き抜きこころを斬りつける。

 

神楽「活け造りでございます」

 

秦 「がっ!」

 

斬られたその直後にまたアナウンスが入る。

 

鈴蘭「次は抉り出し~抉り出しで~す♪」

 

狗神「あい抉り出し!!」

 

秦 「がはっ!」

 

妖力を込めた拳でこころの腹を思いっきりぶっ飛ばす。そして吹っ飛ばされたこころはヨロヨロと立ち上がるが、

 

鈴蘭「続きまして~挽き肉~挽き肉で~す♪」

 

と、アナウンスが入った。逃げようとするこころの肩を後ろからポンと叩く。

 

秦 「えっ」

 

蓮 「こころさん僕‥‥言いましたよね?逃げれま

   せんよって♪」

 

背後には狗神と神楽がニコリと笑いながら拳と刀を構える。

 

秦 「ひっ」

 

そして無慈悲にも、

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

と、被弾音が鳴り響いた。黒い濃霧が晴れるとそこにはボロボロになったこころと、

 

蓮 「何とか勝ったぁ」

 

狗神「当然だ」

 

神楽「はい♪」

 

鈴蘭「イエーイ♪」

 

勝利した自分達が立つのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

晴明「お約束のように皆がいないので私ですね」

怠惰「えぇその通りだね」

晴明「しかし表情が乏しくて感情が豊かかぁ器用と
   いうかなんと言うか」

怠惰「ねぇでも中々に台詞を聞いてると可愛いんだ
   よ?」

晴明「へぇ‥‥因みに怠惰さんの女性の好みって」

怠惰「秘密♪」

晴明「ロリコンというかペドでs‥‥」

怠惰「断じて違うな他2名と同じにするな」

晴明「えぇ~‥‥ならごちうさ押しは」

怠惰「俺は千夜ちゃん‥‥って何故また?」

晴明「第三期をやるって白虎が言ってたもので」

怠惰「何だそれ‥‥」

晴明「ですが今ので大方は分かりましたよ怠惰さん
   の好みが!」

怠惰「なら言ってみろ」

晴明「怠惰さんは恐らくは和装系な子が好みですよ
   ね!」

怠惰「うん違うな♪」

晴明「じゃ何なんですか!?」

怠惰「だから秘密って言ってんだろ人の性癖を暴露
   した所で良いことはないぞ‥‥さてと時間も時
   間だし今回はここまで」

晴明「ぐぬぬ」

怠惰「ではでは読者様また次回バイバイ♪」


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第378話 今、貴方の後ろに

こんばんは読者様、ある意味で夏休みが終わりそうな怠惰のクソ悪魔です。実習と言う名のものが夏休みを奪っていく。おのれ‥‥失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


先程まで弾幕ごっこで騒がしかった森は再び静かな森へと戻る。

 

鈴蘭「それじゃ私達は戻るね」

 

神楽「それでは♪」

 

狗神「じゃあな」

 

蓮 「ありがとうね♪」

 

式達3人を札へと戻す。そうして暫くするとこころが立ち上がる。お面は泣いて絆創膏が貼ってある面へと変わる。

 

秦 「また‥‥負けた」

 

蓮 「ですがこれはお世辞抜きで凄く強かったで

   すよ」

 

秦 「そうか」

 

今度は女の面へと変わる。そして懐をガサゴソと探ると玉を取り出す。

 

秦 「はいこれ」

 

そしてそれを手渡してくる。受け取り懐にそれをしまう。

 

秦 「久々に楽しめた‥‥所で気になってはいたんだ

   けど私の不思議って何だろ?」

 

お婆さんのお面へと変わると首を傾げる。恐らくこころはよく分かってはいなさそうだな。

 

蓮 「恐らくこころさんの不思議って『口裂け女』

   ではないですかね?」

 

口裂け女、自分が中学生の時に流行った都市伝説の1つなのは覚えてる。口全体を覆う大きなマスクを着用し現れマスクを取り大きく裂けている口を見せキレイかを問う。めしも恐れたり気持ち悪いと言ったりして口裂け女の機嫌を悪くさせれば口を裂かれて殺させるという都市伝説を同級生がよく口にしていたな。その辺を含めてこころに説明をする。

 

秦 「口裂け女‥‥何となくマスクを着けていたけど

   そうだったのか納得した」

 

蓮 「こころさんって意外にマイペースですね‥」

 

秦 「そんな事はないぞ?」

 

猿の面になってそう言ってくる。いやでも結構なマイペースだと思うんだけどな。

 

秦 「ねぇ霊夢とは本当に仲直りしたんだよな?」

 

蓮 「えぇしましたよ♪お陰で何度もつねられたり

   とかしましたしね」

 

秦 「そう‥‥気掛かりがなくなって良かった」

 

笑っている面へと変わるとこころの口元もニコリと微笑んだような気がした。色々と心配させていたみたいだな。

 

蓮 「気にかけてくれてありがとうございます」

 

秦 「良いよ♪ねぇ霊夢に会ったら伝えてもらって

   良い?」

 

蓮 「何を?」

 

秦 「また神社で舞をさせてほしいって」

 

そういえばこころさんの舞って見たことないな。自分も一目だけでいいから見てみたいな。

 

蓮 「分かりました伝えておきますねそれから僕も

   見ていいですよね?」

 

秦 「勿論♪」

 

火男の面へと変わりブイサインしてくる。表情はないけど感情は凄く豊かなんだよな。

 

蓮 「それなら楽しみにしています」

 

秦 「期待しろ」

 

胸を張りながらそう言っているとその時だ。突然、視界が真っ暗になる。

 

蓮 「あれ?えっ?」

 

と、何が起きたのか分からずにいると、

 

? 「今ね私、貴方の後ろにいるんだけど誰か分か

   るかな?」

 

聞いたことのある声が聞こえる。恐らくはと思い口を開き、

 

蓮 「こいしちゃん」

 

と、呼ぶと暗くなっていた視界が戻り背後からこいしがニコニコ笑いながら出てくる。

 

こい「正解♪」

 

やはりこいしか。声からして分かりやすくて助かる。

 

こい「お久々だね蓮お兄ちゃん♪」

 

蓮 「だね」

 

と、言っていると目の前にいるこころの面が狐の面へと変わると、

 

秦 「現れたな我が宿敵よ」

 

こい「あっこころちゃんもお久々♪」

 

あれこの2人って知り合いか何かなのか。

 

秦 「いい加減に私の面を返せ」

 

こい「えぇ~あれはもう私のだよ?」

 

あぁそういえばこころが元から持っていた希望の面ってこいしが自分の物にしたんだっけ。

 

秦 「とまぁ言いたい所だがもう別に良いか」

 

ズコッ!

 

結局は良いのかい。というかそんな事を言われればズッコケてしまうじゃないか。

 

こい「蓮お兄ちゃん今、良いのかいって思ったで

   しょ♪」

 

蓮 「うぇ!?」

 

何故に分かるんだ。確か、心を閉じている筈だから心を読むことって出来ない筈では。

 

こい「だって何時もここから話が始まるからね♪」

 

秦 「まぁな」

 

蓮 「って紛らわしいわ!!?」

 

秦 「おぉ~」

 

こい「亜狛お兄ちゃんに引けを取らないその大声の

   ツッコミは流石だね」

 

こいしとこころは褒めているのかパチパチと拍手するが敢えて言おう嬉しくもなんともないと。

 

蓮 「御二人共、流石に少し怒りますよ♪」

 

こい「わぉ!」

 

秦 「怖いぞ」

 

こいしは口を両手で抑えこころは猿の面になって驚いたポーズをする。いやいや流石にこんな子達を相手に何をムキになっているんだろうか。ここは大人らしくしないとな。

 

こい「どうしたの?」

 

蓮 「いやいやごめんね怖がらせちゃって」

 

こい「ううん全然♪亜狛お兄ちゃんみたいな怒り方

   なら慣れてるし」

 

秦 「蓮さんは聖や神子が怒ってる時よりも怖くは

   ないから大丈夫」

 

うわぁこの子達、2人揃うと凄い失礼だなぁ。これって片方は表情はあるが感情がなくまた片方は逆に感情はあるが表情がない。それ故に互いが互いを共感しあっているのか結構なハイテンションになっているのだろうか。

 

こい「あっ所で蓮お兄ちゃんってこれある?」

 

そう言うとこいしは帽子を脱ぐとその中から玉を取り出して見せてくる。あれは間違いなく探している玉だ。

 

蓮 「ありますが‥‥何故に?」

 

こい「本当!ならそれ頂戴♪」

 

ニコリと微笑みながら両手を差し出して頂戴アピールしてくる。だが残念ながらこれは自分も集めているためあげる事は出来ないな。

 

蓮 「ごめんねこれ集めているから」

 

こい「えぇ~‥‥この猫かぶりポーズを取れば男なら

   いちころって習ったんだけどなぁ」

 

蓮 「こいしちゃんそれ誰から習ったのかなぁ?」

 

こい「ルシファーお姉さん♪」

 

あの堕天使あらため駄天使はとんでもない事を子供に教えるよな。というか他の男ならまだしも自分は霊夢一筋なんだけど。

 

こい「う~んなら弾幕ごっこで私が勝ったら蓮お兄

   ちゃんが持ってる玉を全部頂戴」

 

蓮 「なら僕が勝ったらそれを貰うよ?」

 

こい「良いよ♪」

 

秦 「私は邪魔になると困るから離れて見てるぞ」

 

そう言いこころは離れる。そしてこいしと向き合い、

 

蓮 「それでは」

 

こい「いざ勝負♪」

 

そうしてこいしと玉を賭けて勝負が始まったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あいよ」

鈴蘭「次はこいしちゃんとの弾幕ごっこか」

神楽「前は勝ちましたが次はどうなるのか」

怠惰「さ~ねぇ?ただ敢えて言おうか東方のロリ
   キャラかつ妹ポジのキャラは半端ないぐら
   い強いと」

鈴蘭「それ完璧にこいしちゃんじゃ‥‥」

怠惰「いや吸血鬼の妹のフランちゃんもだよ」

狗神「と言ってもこっちではサシで戦ってはいな
   いだろあの時は姉妹VS蓮と脇巫女と魔女
   だったろ」

怠惰「まぁそうなんだけどでもねロリで妹キャラ
   って何故かEXなんだよねフランもこいし
   も‥‥」

鈴蘭「妹は姉より強し的な?」

怠惰「さぁ分からんなけど弾幕ごっこは強いのは
   事実です」

神楽「ですよね」

怠惰「こいしちゃん曰くさとりちゃんと戦ったら
   私が勝つとのこと」

鈴蘭「そうなの?」

怠惰「うんさとりちゃんは読心に頼り過ぎている
   からとのこと」

神楽「言われてみると」

怠惰「まぁどちらにせよ強いけどねさて時間も時
   間だし今回はここまで」

鈴蘭「それじゃまた次回もよろしくね」

神楽「それでは読者様また次回もお願いしますね」

狗神「そんじゃあな」


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第379話 VSこいし

こんばんは読者様、台風が近づいてる筈なのに雨が降ってこないなと思っている怠惰のクソ悪魔です。まぁ来たら来たで停電とかになっても困るんですけどね。さてそれでは本編へどうぞ。


こいしとの弾幕ごっこが幕を開けこいしが放つハート弾幕を避けていく。

 

蓮 「っ!」

 

当たるギリギリで避けるのだが、

 

こい「こっちだよ♪」

 

蓮 「いつの間に!」

 

いつの間にか背後には回られその手にハートの弾幕を作り出す。

 

蓮 「なんの!!」

 

すぐさま離れ撃ってきたハート弾を神楽で斬り防ぐがまたこいしは消えていなくなる。さっきからそうだ。最後に戦ったのはこころが起こした異変以来だがその時よりも遥かに強くなっている。

 

蓮 「今度は何処に‥‥」

 

何処に行ったのかと思いキョロキョロと探す。まさかまた背後にいるのかと思い向くがいない。やはりこいしの無意識を操る程度の能力は厄介だな。

 

こい「私ね今、貴方の‥‥」

 

蓮 「なっ!」

 

声がして振り向くがいない。

 

こい「目の前にいるの♪」

 

蓮 「何っ!?」

 

再び前を向いたその瞬間、無数の何かが飛んでくる。神楽を振るって弾くがそれでは足りずすぐさま鞘を引き抜き神楽と鞘による二刀流で何とか防ぐ。見てみるとそれはこいしの体から伸びるサードアイの管だった。

 

こい「おぉ凄いね」

 

蓮 「それはどうも!」

 

神楽を数回振るい何発かの斬撃波を放ち攻撃するがそれをヒラリヒラリと避け決めポーズしてくる。これが魔理沙だとか理久兎とかだったらイラッとくるがこいしがやると何故かホッコリするんだよな。

 

こい「やっぱり蓮お兄ちゃんは前より強くなってる

   よねぇでもこれは避けれる?」

 

蓮 「何っ!?」

 

辺りを見てみるといつの間にか自分の周りを満開の薔薇が取り囲んでいた。やがて薔薇が発光し出す。

 

蓮 「っ!」

 

すぐさま結界を張った次の瞬間、薔薇は大爆発を起こす。何とか結界を張れて守れたが、

 

バキンッ!

 

防ぎきると結界は音を立てて崩れて消滅した。

 

こい「むぅ‥‥これでもやられないか」

 

蓮 「まぁ簡単にはやられませんよ!」

 

神楽を構えそして狗神を召喚し、

 

蓮 「式符 狗神の呪怨」

 

狗神「ワォーーーン!!」

 

咆哮と共に神楽の力と狗神の怨念が合わさり具現化した怨念はこいしへと襲いかかる。だがこいしは逃げる所か楽しそうに笑うと、

 

こい「夢符 ご先祖様が見ているぞ」

 

楽しそうに踊りだすと無数の白く長いものが現れ怨念弾を相殺していく。

 

蓮 「こいしさんも相変わらずで」

 

こい「ふふんっ♪」

 

そして互いに大きな怨念と白く長い弾がぶつかり合い爆煙が起こる。こうなるとまた逃げられたよな。

 

蓮 「狗神は戻って」

 

狗神「言われなくても戻るっての」

 

狗神は式神札へと戻ると、

 

こい「今、私ね貴方の‥‥」

 

また声が聞こえてくる。しかしこの台詞は何処かで聞いたことがあるんだよな。何だったかと思っていると、

 

こい「真上にいるの♪」

 

今度は上に移動したこいしは薔薇の蔦を模様した弾幕を放ってくる。当たるギリギリで体を最小限に動かして回避し神楽でいなす。

 

蓮 「この位は余裕ですよ?」

 

こい「でもこれ二段階なんだ♪」

 

蓮 「へっ?」

 

放たれた無数の蔦から先程、大爆発を起こしたバラが咲き乱れる。それを見た瞬間このままでは不味いと感じすぐさま下へと落ちて逃げたその直後、咲き乱れた薔薇は大爆発を起こした。

 

蓮 「やっぱり!?」

 

先程の爆発を見てなかったら危なかったな。はたして次は何処から来るのかと思っているとこいしは移動はしていにった。

 

蓮 「って移動しないんかい!?」

 

こい「抑制 スーパーエゴ」

 

と、スペルを唱えるととつてもない引力でこいしの方向へと引っ張られる。

 

蓮 「くっ!」

 

そして周りからハート弾幕が現れこいしの方向へと飛んでいくが引き寄せられる自分にも当たりそうになる。

 

蓮 「ぐぅ!!」

 

ギリギリで避け神楽でいなしてと防いでいくがそっちに気を取られていると逆に引っ張られる。

 

こい「からの~」

 

突然、引っ張られる感じが消えると共に弾幕が消えると、

 

こい「本能 イドの解放」

 

と、スペルを連続で唱えてくると今度は先程の逆で物凄い反発力で弾き飛ばされる。更にハートの弾幕がこいしから無造作に放たれ向かってくる。

 

蓮 「っ!!」

 

吹っ飛ばされながらも軌跡が残る程の速さで神楽を振るい弾を全て弾きとばす。そして木に足を掛けて着地するとこいしの弾幕を効果切れなのか消える。そこを見計らい神楽を鞘に納め一気に跳躍しこいしの方向へと向かい、

 

蓮 「っ!!!」

 

即座に神楽を鞘から引き抜き抜刀し一閃する。

 

こい「うわっとと‥‥」

 

しかし当たるギリギリでこいしは頭を下へと下げて一閃を避けられるが空かさずに二段構えの鞘を引き抜き振るう。

 

こい「とぉっ!」

 

しかし後退され避けられる。見かけによらずの反射神経だ。

 

こい「蓮お兄ちゃんの攻撃は凄いなぁ♪」

 

蓮 「そうかな?」

 

こい「うん♪ふふっ♪」

 

するとまた目の前からいなくなる。すると、

 

チリリン!チリリン!

 

幻想郷にはない懐かしい電話の音が鳴り響く。もしやと思いすぐさま神楽を背中に峰を当てたと同時に、

 

ガギンッ!

 

と、何かがぶつかる音が響く。見るとこいしが背後に回っており体の一部であるサードアイの管で攻撃してきていた。

 

こい「凄いあの時とは違って見破ったんだ!」

 

蓮 「その話しは止めて貰って良い!?」

 

あの時にこいしと戦った時は見事に検討外れからの空振りで観客に笑われたのは未だに結構、恥ずかしいんだよな。すぐさま神楽に力を込めてこいしを弾きとばす。

 

こい「とと‥‥」

 

蓮 「ふぅ‥‥」

 

だが今の電話の音そしてこいしの発言でこいしの不思議は何となくだが思い出してきた。

 

こい「ふふっ特別に蓮お兄ちゃんにはこれを見せて

   あげるよ♪」

 

そう言うとこいしは何処からともなく電話の受話器を取り出すと消えていなくなる。そして、

 

こい「*今から電話するから出てね*」

 

と、声が聞こえてくる。そして何処からともなくまた電話のチリリン!という着信音が辺りに響きだす。そしてそれに合わせノイズ音が混じりつつ、

 

こい「私、メリーさん

 

と、聞こえてくる。やはりそうか学校で『口裂け女』と同じぐらいに話題になっていた都市伝説『メリーさんの電話』だ。確かこれの回避方法は、

 

こい「今、あなたの

 

不味い、不味い、不味い。このままだとそうだ確かメリーを止める方法は。一瞬で思いつき即座に真下の森へとダイブして着地する。そして自分の位置をすぐ確認する。

 

蓮 「ここなら」

 

と、言ったその時またノイズ音が聞こえ、

 

こい「後ろにいるの

 

その声を聞いた瞬間に振り向き即座に屈んだ直後、

 

ザシュ!

 

こい「えっ‥‥」 

 

切り裂く音と共にこいしの声が漏れだす。立ち上がり様子を見るとそこには木にナイフが刺さって抜けなくなっているこいしの姿があった。そうメリーさんは噂され恐れられた一方で実は回避手段についても噂話がされていたのだ。その1つは壁に背中をつける事。いわばそれを応用し木の密集地である森へと逃げ込みわざと背中を見せこいしが攻撃をしてきた瞬間に反射神経で避けるという一か八かの賭けでもある避け方をしたのだ。何とか上手くいって良かった。

 

蓮 「こいしちゃんの負けだよ♪」

 

こい「………………あぁ~あ負けちゃったよ♪」

 

蓮 「ふふっ♪」

 

軽くポンと鞘に納めた神楽で頭を叩くと、

 

ピチューーン!

 

と、被弾する音が鳴り響く。こうしてこの勝負は自分の勝利となったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「メリーさんの電話ねぇ」

鈴蘭「いつの間にか背後に回られるって怖いよね」

神楽「まるで仕事人ですね」

怠惰「まぁ確かにね‥‥だけどメリーさんってこう何
   ていうか萌えキャラ扱いもされてる怪異なん
   だよ?」

鈴蘭「そうなの?」

怠惰「うん萌えキャラにした例はドジっ子が王道だ
   よね殺害対象の家を間違えて迷子になったり
   とかドアとか窓に鍵が掛かってて入れないか
   ら開けてと涙ぐんで言ってきたりとか背後に
   回られないように壁に背中を当ててたら壁の
   中にめり込んで抜けなくなったりとか」

神楽「かっ可愛いですね‥‥」

狗神「おいおいそれドジっ子てかバカだろ?」

怠惰「そんな事を言っていると貴方の背後に」

狗神「おいバカ止めろ!?」

怠惰「とまぁそんな感じかな♪」

鈴蘭「へぇ」

怠惰「まぁ回避の仕方はさっき蓮くんが述べた背
   中を壁に当てて守るなんてのが無難だね後
   は口裂け女と衝突させるってのがあるみた
   いだけどそれはもう自己責任なんでよろし
   くね♪」

鈴蘭「やりたくないなぁ」

怠惰「俺もださて時間も時間だし今回はここまで
   ね」 

狗神「また次回もよろしくな」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「またね♪」


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第380話 奴等も動いているらしい

こんばんは読者様、DbDにまたはまりだしている怠惰のクソ悪魔です。生存者って難しいなぁ‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


こいしに勝利した自分はとりあえず木の幹に刺さってしまっているナイフを引き抜きこいしに返還する。

 

蓮 「はいこれ」

 

こい「ありがとう♪」

 

ナイフを渡すとこいしは懐にそれをしまう。

 

蓮 「とりあえずさっきの場所に戻るろうか」

 

こい「うん」

 

そうしてこころが待つ場所へと戻るのだが、

 

こい「所で蓮お兄ちゃん」

 

蓮 「ん?どうしたのこいしちゃん」

 

こい「聞きたいんだけどさっきの動きってどうみて

   も私の動きを見切ってたよね?どうして?」

 

さっきつまり最後にナイフを木の幹に刺したあの時かな。隠す必要もないし教えるか。

 

蓮 「それはほら僕って外来人だから色々と噂話と

   かを聞く機会が多くてね特に都市伝説なんか

   は皆が噂するから少し分かるんだよね」

 

こい「へぇ~それだとメリーさんも?」

 

蓮 「うんそうだね電話が普及してきた辺りだった

   からそういった都市伝説が流行ったよね」

 

本当に懐かしいな。確か早苗曰くで外の世界はスマホなる物を使っているんだとか。正直な話で婆ちゃんが少し厳しい人だったからケータイとか持たせてくれないしゲームなんかは誕生日とかお年玉でしか買えなかったから欲しかったよな。せめてゲームボーイの次の世代のDsなる物をやってみたかったな。

 

こい「蓮お兄ちゃん?」

 

蓮 「えっあぁうん大丈夫だよ♪それで何かな?」

 

こい「う~んメリーさんって言っても皆、中々に怖

   がってくれないんだよね‥‥何でかな?

 

また難しい質問だな。恐らく怖がってくれないのは認知されていないからなのかな。

 

蓮 「認知されてないから‥‥かな?」

 

こい「認知‥‥何でだろうね?」

 

蓮 「う~んこういう質問は魔理沙とかの方が頭が

   切れるからなぁ」

 

実際にこの手の話しは苦手なんだよな。

 

こい「なら後でその辺りに会いに行こうかな」

 

蓮 「その方が良いかも」

 

と、そんな会話をしていると木の先で光が漏れてくる。そこへと歩いていくと先程の場所へ着いた。周りを見てみるとこころはヒラヒラと扇を両手に持って舞っていた。

 

こい「おぉ~♪」

 

蓮 「へぇ~」

 

こうして改めてこころの舞を見て思う。こころの表情は無に等しいものであるのは確かだが何故か楽しそうに踊っていて見ているこっちも楽しくなってしまうな。すると舞っていたこころは自分達の存在に気付き舞うのを止めて近づいてくる。

 

秦 「お疲れ様‥‥でっどっちが?」

 

こい「はぁ~い負けました♪」

 

蓮 「アハハ‥‥所でその玉って貰っても?」

 

こい「あっそうだったねはい♪」

 

そう言いこいしは玉を渡してくる。それを受け取り懐へとしまう。

 

こい「所で蓮お兄ちゃんはどうしてそれを?」

 

蓮 「あっえぇと」

 

どう説明をしようかな。華扇からあまり喋るなと言われているからな。う~ん大まかに言うか。

 

蓮 「えっとちょっとね‥‥」

 

こい「ふぅ~んならもしかしたら蓮お兄ちゃん」

 

蓮 「ん?」

 

こい「理久兎お兄ちゃん達と対立するかもね」

 

えっ何でまた理久兎の名が出てくるのだ。それに対立するっていったい。

 

蓮 「それってどういう」

 

こい「言葉通りだよ少し前に理久兎お兄ちゃん達も

   それの収集を始めたんだよ」

 

つまり理久兎さん達といずれはこの玉を賭け、ぶつかり合うという事だろうか。そうなると勝てるか不安になってくるな。

 

こい「蓮お兄ちゃん理久兎お兄ちゃんと戦うかもと

   か思った?」

 

蓮 「えっまぁ」

 

こい「大丈夫♪理久兎お兄ちゃんは来ないよ」

 

蓮 「えっ」

 

どういう事だ。何故、理久兎は来ないと言いきれるのだ。まさか理久兎に何かあったのか。

 

蓮 「理久兎さんに何かあったんですか?」

 

こい「うん理久兎お兄ちゃん怪我しちゃって動くと

   傷が広がって出血多量で死んじゃうかもしれ

   ないらしいよ?」

 

蓮 「あの理久兎さんが!?」

 

理久兎さんのイメージってこうクールに見えるが少しバカでかつゴキブリ並みの生命力と雑草並みの再生力を誇りそれを活かして、さとりに頭をナイフで刺されたり、紫の物理的制裁を受けたり、はたまた実の母親にダメージを追っても数時間後にはケロッとしているあの理久兎が怪我するって相当なまでに重症な怪我なんだな。

 

こい「お姉ちゃんも凄い心配してたよ」

 

蓮 「理久兎さんにいったい何が………」

 

何時か地底に見舞いの品を持って行こうかなと思った。しかし理久兎に何が起きたんだろうか。

 

秦 「理久兎って前の宴会で甘味をくれてたあの長

   髪の男だよな?」

 

こい「そうだよ♪美味しかった?」

 

秦 「あぁあのクリームと生地が最高だった」

 

ペロリと舌づつみをしだす。火男の面だから結構、気に入っている感じだな。

 

こい「なら何時かお家においで♪理久兎お兄ちゃん

   のご飯が食べれるよ?」

 

秦 「………甘い物は?」

 

こい「要求すれば作ってくれるよ♪ただあんまり食

   べ過ぎはよくないって言ってストップを受け

   ちゃうけどね‥‥現に耶狛お姉ちゃんは食べ止

   めずでこっそり調理場に入ったりして無断に

   飲食してるから理久兎お兄ちゃんもぶちギレ

   てお仕置きで公開尻叩きしてたしね」

 

耶狛ってお灸を添えられているみたいだ。それを聞いたこころは猿の面となり頭を抑え震えだす。

 

秦 「尻叩き‥‥」

 

蓮 「あの理久兎さんから想像つかないな」

 

想像しただけでもついつい笑ってしまいそうになる。

 

こい「ふふっまた蓮お兄ちゃんも遊びにおいで」

 

蓮 「えぇ行かせていただきますね」

 

と、そんな事を話しているが空は正午から段々と日がおちかけていた。

 

蓮 「おっと僕はそろそろ行きますね」

 

こい「うんまたね♪」

 

秦 「あぁさてやるか!」

 

こい「良いよ負けないからね」

 

そう言い2人は弾幕ごっこを開始した。楽しそうに弾幕ごっこをする2人を見て微笑み自分はそこから去るのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

鈴蘭「はいはい♪」

狗神「しかし理久兎達も動き出したとはな」

神楽「それに怪我ですか」

怠惰「まぁ何があったかはあっちを見て欲しいん
   だけどね」

鈴蘭「何があったの?」

怠惰「まぁ一言で言うと俺の友人に喧嘩売って腹
   を鋸状の刃でかっ捌かれた」

神楽「鋸状ってそれ凄く痛いですよね!?」

怠惰「うん滅茶苦茶なレベルで痛いねぶっちゃけ
   刀で切られるよりも遥かに痛い最悪は痛み
   で失神するね」

鈴蘭「ひぇ!?」

狗神「よくそんな怪我をてかお前の友人ってイカれ
   てんのか!?」

怠惰「仕方ない奴が強すぎたんだから‥‥さてそろそ
   ろ時間もいい具合だし今回はここまでにしよ
   うか♪」

神楽「理久兎さん大丈夫ですかね」

鈴蘭「さぁね」

狗神「とりあえずまた次回な」

怠惰「そんじゃバイバイ」


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第381話 迷いの竹林の狂気の兎

こんばんは読者様、数日後に研修が始まる事が嫌で仕方ない怠惰のクソ悪魔です。本当に行きたくねぇな。折角の最後の夏休みが‥‥失礼。それではそろそろ本編へどうぞ。


森を抜け空を飛びまた玉を探すために動く。でもこれで玉の合計は5個だ。後は2個程、必要なのだがどうしたものか。聖達や神子達の場所に行っても殴り込みと思われて神社の評判が落ちてしまうのは困るため却下。かといって探して相手が見つかるかと言われても難しい難題である。本当にどうしたものか。

 

蓮 「う~ん」

 

玉は何処かにないかな。空から探しても見つかるか物でもないし。

 

蓮 「仕方がないが地上に降りてみるか」

 

そう呟き地上へと降りる。しかし何故、渋ったのかというと下は迷いの竹林となっており物を探すには不便な場所となっているからだ。

 

蓮 「誰かいないかな」

 

そう思いながら散策を開始する。ボールを持つ者がいないか。またあわ良くばボールじたいが落ちていなか何て思いながら頑張って探すがやはり見つかる気配がない。無理もないここは竹林それも迷ってしまえば出ることが難しい迷いの竹林だ。専門の案内者がいなければ通過は難しいレベル。そんな場所で探し物をするぐらいなら一度出直した方が良いのかな。

 

蓮 「はぁ」

 

まぁこんな竹の密集地で見つかると思っていた事がおかしいんだ。とりあえずは他をあたってみるか。そう考えて空を飛ぼうとしたその時、

 

ガサッ!

 

と、草むらが揺れる音が響いた。まさか妖怪かと思い神楽に柄を起き構える。そして草むらの音と揺れが徐々にと大きくなっていき草むらから何かが飛び出してくる。そのタイミングで神楽を抜刀し一閃したその瞬間、

 

? 「ちょっえっ!!!?」

 

蓮 「なっ!」

 

すぐさま振るのを止めるとその者の首もとギリギリ当たるぐらいの所で止まる。そして草むらから出てきた者の顔をみる。長い髪にくねくねっとしているがピンと立つ兎の耳そして真っ赤な紅眼を女性それはここ迷いの竹林に精通する者の1人、鈴仙・優曇華院・イナバだ。首もとに刀身を当てられた鈴仙はピクピクしながら両手を上げそして顔を青くさせ若干の涙を浮かべひきつった笑顔を見せる。

 

鈴仙「ひっひい!?」

 

蓮 「って鈴仙さんでしたか‥‥」

 

神楽を鞘へと納めると鈴仙は安堵した顔をして、

 

鈴仙「ふぅビックリしたぁ‥‥」

 

息を吐いて緊張を解く。そして紅眼で此方を見てくる。

 

蓮 「えっと鈴仙さんは何故ここに?」

 

鈴仙「あっえっとたまたま歩いていたら感じたこと

   のある波長があったので来たらですかね」

 

そういえば鈴仙って人の波長なる物を見ることが出来るんだったけ。

 

蓮 「成る程そしたら僕がいたと」

 

鈴仙「そうそう♪って!そうじゃなくて!いきなり

   危ないじゃないですか!危うく私の胴体と首

   がさよならする所だったんですよ!?」

 

ようやく冷静になったのか文句を言ってくる。まぁ無理もない本当に後少しで首と胴体がサヨナラバイバイする所だったのだから。

 

蓮 「そこは本当にすいません面目ない限りです‥‥

   でもいきなり草むらが揺れたりもすれば誰だ

   って警戒しますよ?」

 

鈴仙「確かにそうですよ人食い妖怪だっていますし

   警戒しますよえぇですけどいきなり斬りかか

   ってくるとか辻切りじゃあるまいし」

 

蓮 「失礼な僕はあくまでも自己防衛的な者ですし

   流派だってどちからと言えば活人剣ですよ!

   まず相当な理由がない限り自分から挑んだり

   しませんよ妖夢さんじゃあるまいし」

 

まぁ自分達の所で言う触って感じるという行為と同じ意味で妖夢の場合は斬って感じるというものだから本当に辻切りなんだよな。

 

鈴仙「まぁ蓮さんは基本そういう人ですしね」

 

蓮 「えぇその通りですよ‥‥」

 

まったくそこいらの辻切りと一緒にはされたくはないな。

 

蓮 「あっそういえば雪竹さんはお元気ですか?」

 

鈴仙「えぇ♪雪竹さんが来てからというもの前より

   も研究費用が増えたって御師匠様も喜んでい

   てそれに姫様の遊び相手だったりもしてくれ

   てますので本当に大助かりです♪」

 

雪竹さんって凄い有能な人なんだな。

 

鈴仙「それにてゐ達のあこぎな商売にも協力をして

   いるみたいでてゐ達からも尊敬の念だとかも

   集められてましたね」

 

いったいそれはどんな商売をしているんだ。もしかして薬売りだから危ない薬物とかの売買なのか。それだったら武力を持ってで止める必要があるんだが。一応聞いてみるか。

 

蓮 「あこぎな商売って‥‥何をしているんです?」

 

鈴仙「兎売りですね」

 

蓮 「………へっ?」

 

鈴仙「ですから兎を売っているんですよ愛玩動物と

   して」

 

兎を売っているって。まさか、

 

蓮 「それってまさか人身売b‥‥」

 

鈴仙「違います!普通の動物の子兎ですよ!」

 

あぁ普通の子兎か一瞬、人身売買かと思ったがまぁそれなら大丈夫か。でもそういえば寺子屋の子達の間で兎の話で話題になってたな。

 

蓮 「へぇ」

 

鈴仙「雪竹さんがてゐからそれを聞いた瞬間にそろ

   ばんを弾き出してこれは売り上げがでるぞ!

   って言うもので」

 

本当に凄い有能なんだけど。雪竹さんって記憶喪失以前はいったい何をしていたんだ。

 

蓮 「凄いですね」

 

鈴蘭「本当にですよねあっそうだ早く行かないと」

 

そう言い鈴仙はスカートの埃を払うと、

 

鈴仙「あまり話過ぎて遅くなると御師匠様にとやか

   く言われそうですので私はいきますね」

 

蓮 「あっすいませんそれで‥‥」

 

と、言ったその時、鈴仙のポケットから何かが落ちる。それは自分が探している玉だ。

 

鈴仙「おっとと」

 

それを拾ったと同時に思った。もしかしたらだが恐らくは次の相手はもう決まったかなと。

 

蓮 「鈴仙さん」

 

鈴仙「はい?」

 

蓮 「それを譲ってはいただけませんか?」

 

と、聞くと鈴仙はニコリと微笑む。

 

鈴仙「すみませんがこれは無理ですね色々と怪しい

   ので御師匠様に渡したいですよ」

 

蓮 「実はそれを集めているんです無理ですか?」

 

鈴仙「本当は断る所ではありますが蓮さんには色々

   とお世話になっていますし‥‥ならば私と弾幕

   ごっこで勝ったら‥‥でどうです?」

 

そう言うと鈴仙は耳のついているメガホンの用な物を取り出し銃を持つように構える。どうやら話し合いによる譲り受けは出来なさそうだ。こっちも臨戦態勢として神楽の柄に手をかける。

 

蓮 「ならいざ尋常に」

 

鈴仙「勝負!」

 

そうして竹林での弾幕ごっこが始まったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁ」

神楽「次は鈴仙さんですか」

鈴蘭「実質的にしっかりとした鈴仙ちゃんと戦う
   のって私と神楽ちゃんは初だよね」

神楽「そうですね最初は私はできる限り力を表に
   出さぬために耐えていましたしその次の戦
   いは狂変していた黒さんに操られていたり
   していましたしね」

怠惰「確かにねぇ因みに鈴仙ちゃんは作品を重ね
   ていくごとに心身共に成長していくキャラ
   らしくてねある意味で主人公してるって感
   じなんだよね」

狗神「ほう」

怠惰「最初は自身を過小評価するような傾向があ
   ったとは思うけど今では立派に成長してい
   るからねこの次の章で更に成長してた鈴仙
   ちゃんが見れるかもね」

狗神「それは楽しみだな」

鈴蘭「ねぇ」

怠惰「まぁまだまだ投稿は続けていくからよろし
   くって所で今回はここまでなんだけど実は
   ちょっとお知らせがあってね」

神楽「お知らせ?」

怠惰「そうリアル怠惰さんは来週から結構忙しく
   なるみたいでもしかしたら投稿が出来なく
   なる日があるかもしれないんだよ」

狗神「おいおい」

怠惰「まぁ投稿できるならするけどもしかしたら
   出来ない日があるかもとは覚えておいてほ
   しいって事です大変申し訳ないですがよろ
   ろしくお願い致します‥‥はい伝える事も伝
   えたから今回はここまでです」

狗神「すまないがそこは頼むな」

鈴蘭「それでは読者様」

神楽「ありがとうございました」


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第382話 VS鈴仙

こんばんは読者様、先程までリアルの傲慢と憤怒とで焼肉に行ってきた怠惰のクソ悪魔です。久々の友人との食事は楽しかったです。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


鈴仙との迷いの竹林での弾幕ごっこが始まり鈴仙の攻撃を何度も避ける。

 

鈴仙「そんなんじゃ避けきれないわよ!」

 

メガホンのような物から無数に放たれる弾幕を当たるギリギリで回避をし時には竹を盾にして防いでいく。

 

蓮 「っ!」

 

鈴仙「むっやるわね」

 

蓮 「それはどうも!」

 

神楽を抜刀し素早く振るって無数の斬撃波を放つ。

 

鈴仙「そんな程度なんら苦ですらないわ」

 

深紅の眼を輝かせ一瞬で目の前から消え斬撃波を避けられる。

 

蓮 「お得意の波長を操ってきましたか」

 

鈴仙の能力は人の波長というものを利用し人の波長(分かりやすく言うと性格)を見る事も出来るがその能力を応用し他人の波長を狂わせ幻覚を見せたり自身の姿、いや存在といえば良いのかそれを眩ませたりする事が出来る。そのため一度隠れられると厄介な事この上ない。

 

蓮 「何処に‥‥」

 

辺りを探すが見つかる気配がない。本当に何処にいった。そんな事を思っていると突然背後から、

 

鈴仙「こっちですよ蓮」

 

蓮 「そこに‥‥って!?」

 

振り向きそして鈴仙を見て驚いてしまう。何故ならそこに鈴仙は確かにいたが1人ではなく5人いたのだ。

 

鈴仙「ふふっ」

 

5人の鈴仙はメガホンを此方に向け構えるとメガホンから円形の玉を撃ってくる。

 

蓮 「何の!!」

 

神楽を横凪ぎに振るい撃ってきた円形の弾幕を切り捨てる。それを見た5人の鈴仙達は自分を取り囲むように周りに立つと左手を顔に当て目を輝かせる。

 

蓮 「っ!!」

 

すぐさま上へと回避しようとするが5人の鈴仙達は右手のメガホンを構え此方に照準を合わせてくる。

 

蓮 「その程度!!」

 

神楽に霊力を込めて回転斬りを行い衝撃波を放ち鈴仙達を吹っ飛ばす。

 

鈴仙「っ!!」

 

5人の鈴仙達の内の4人は消滅し最後に本物の鈴仙が残る。

 

鈴仙「お見事ならこれはどうです?」

 

そう言うと何処からともなく右手に持つメガホンと同じメガホンを左手に構え2丁拳銃の構えを取り両腕を広げ斜め上に固定すると、

 

鈴仙「月面跳弾(ルナティックダブル)

 

と、スペルを唱えたと同時に引き金を引き無数のレーザー弾幕が襲いかかる。

 

蓮 「それしき!」

 

神楽で弾くのだが撃ったレーザーは無数に生える竹に当たると跳弾し不規則な軌道となって自分に襲いかかる。

 

蓮 「くっ!」

 

神楽では捌ききれず仕方がないため鞘を腰からすぐに引き抜き二刀流で捌いていく。だがそれでもやはりこの跳弾の嵐はキツい。それならば、

 

蓮 「はぁ!!」

 

大きく回転し斬撃波を生成し竹を薙ぎ倒しそして鈴仙へと向かっていくがそれを苦ともせず回避する。

 

鈴仙「そんな大雑把な攻撃なんか効かないわ」

 

蓮 「えぇ知ってますよそんなこと!」

 

本来の目的は当てる事じゃない。本来の目的は跳び交う跳弾を消すためだ

 

鈴仙「まさか跳弾を!?」

 

蓮 「やっぱり」

 

竹を一気に薙ぎ倒した事により跳弾がなくなった。というか鈴仙ってまさか一瞬で弾道予測しているのか。

 

鈴仙「っやりますね‥‥」

 

だがこれでスペルは破った。神楽を鞘に納めそして構えて

一気に間合いへと入る。

 

蓮 「ふんっ!」

 

鈴仙「っ!」

 

神楽の一太刀を当たるギリギリでかすめるように避けられてしまう。その次に鞘による二太刀目を振るうが、

 

鈴仙「させるか!」

 

片手のメガホンで攻撃を防がれる。だが同時に片方のメガホンは砕け散った。しかしまだ終わっていない。

 

蓮 「悪夢のコンビネーション」

 

と、唱えると自分の胸元から狗神、鈴蘭、神楽の悪鬼が現れ鈴仙へと襲いかかる。

 

鈴仙「なっ!!」

 

狗神「兎狩りだ!」

 

鈴蘭「ヒャッホー!」

 

悪鬼「ガァァ!!」

 

狗神と悪鬼の拳そして鈴蘭の蹴りによるコンボが鈴仙へと襲いかかる。だが鈴仙は残っているメガホン銃を変化させそれを振るってくる。

 

鈴仙「ふんっ!」

 

狗神「っ!」

 

鈴蘭「うぉっと」

 

悪鬼「がぁ!!!!」

 

悪鬼は避けきれず当たってしまい消えてしまうがその振った物を見るとそれは餅つきで使われるきねだ。それを回転させると思いっきり横凪ぎに払うと無数の白くにょろにょろとした弾幕が形成され襲いかかってくる。

 

蓮 「っ!鈴蘭そして神楽は戻って狗神!」

 

狗神「あいよ!」

 

狗神は人型から犬型へと姿を変える。それに合わせ、

 

蓮 「式符 狗神の呪怨」

 

神楽を構えそして狗神に霊力を与える。

 

狗神「ワォーーーーン!!」

 

咆哮と共に無数の怨念弾が鈴仙が放った白いにょろにょろと激突する。

 

鈴仙「やりますね‥‥なら」

 

きねを回転させると縦に振るいそして一気に持ち上げると白いくねくねとした物が現れると鈴仙は目を輝かせ一瞬で姿を消す。しかしあの白いにょろにょろとしていてくねくねとしているのは‥‥

 

狗神「小僧!あれを凝視して見るな!」

 

蓮 「えっ!?」

 

どういう事だ。何故あれを凝視しては‥‥待てよそういえば昔にもこんな事があったような。確か小さい頃に田舎の畑で目の前の白いくねくねとしたものを見たことがある。あの時は遠くて何だと思い好奇心で凝視しようとしたら婆ちゃんが凄い形相で怒ったっけ。「あれは絶対に見てはならぬぞ蓮!」って慌てて叫んだっけ。確かそれは、

 

蓮 「‥‥くねくね」

 

そう『くねくね』と言っていた筈だ。何でも婆ちゃん曰く一目見てその姿を確認してしまうと自分が自分でいられなくなる。つまり精神が崩壊して永久的狂気に陥ってしまうらしい。それを思い出し、

 

蓮 「狗神!」

 

狗神「仕方ねぇ力をよこせ!」

 

見ぬように目を閉じ更に霊力を狗神へと込め怨念弾の数を増加させ白いくねくねへと攻撃すると白いくねくねは消滅する。

 

狗神「破壊したぞ」

 

蓮 「ありがとうそれにしても鈴仙さんの不思議は

   くねくねか」

 

波長を狂わせ狂気に落とす鈴仙とアイマッチしてる不思議だな。だがそうおもっているのもつかの間だった。辺り一帯に無数のくねくねが出現する。

 

狗神「ちっ!きりがねぇな!!」

 

蓮 「狗神‥‥第二の切り札をきるよ!」

 

狗神「あぁクソ‥くねくねそれしかねぇか!」

 

蓮 「鈴蘭!」

 

鈴蘭「はいはい♪」

 

鈴蘭を召喚しそして狗神に霊力を送るのを止め新たにスペルを唱える。

 

蓮 「爆符 胡蝶の滅殺陣」

 

鈴蘭が大きく翼を羽ばたくと鱗粉が辺りに飛び散る。そして狗神が大きく口を空け思いっきり噛むみ火花が散ったその瞬間に結界を張ると同時に飛び散った火花が鱗粉に発火し大きな爆発が起こる。爆発に巻き込まれたくねくね達は一瞬で消滅する。

 

鈴蘭「一丁上がり」

 

狗神「けっ」

 

蓮 「ありがとう2人共」

 

2人を戻すと、やがて爆煙が消えるとそこには咳き込む鈴仙が若干黒くなって立っていた。

 

鈴仙「ケホッ!ケホッ!爆発ってありですか!?」

 

蓮 「ありなんじゃないですか!」

 

だって弾幕ごっこは美しければ基本的に何でもありといえばありなのだから。神楽を構え一気に近づき刀を振るう。

 

鈴仙「っその程度!!」

 

メガホンを構えた途端にメガホンが変形し長くなると無数の弾幕がさながら散弾銃のように放たれた。だがそれを全て斬り先へと更に進む。

 

鈴仙「まだまだ!」

 

目を瞑り顔に手を当てると鈴仙は目を一気に見開き、

 

鈴仙「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)

 

目から無数の真っ赤な音波のようなものが現れそれが衝撃波のようになり自分に襲い掛かる。

 

蓮 「ぐぅ!!」

 

すぐに目を瞑り受け身を取り態勢を立て直す。しかし本当に前よりも断然に強くなってる。

 

鈴仙「さてそろそろ終わらせましょうか」

 

右腕を掲げると鈴仙は指を鳴らす。そして指を鳴らすと辺り一面に無数のくねくねが出現する。

 

鈴仙「*もうお前は狂っている!*」

 

その一言で無数のくねくねから赤い光が放たれる。

 

蓮 「!!」

 

見てはダメだ見たら終わりだ。両目を閉じ着物の裾を破って目隠しする。

 

鈴仙「なっそんなんで私に攻撃が!」

 

蓮 「金狐化!」

 

一気に霊力を解放し金狐化する。そして神楽を構え一気にかける。確かに目で見ずに攻撃するは不便を通り越し不可能に近いのかもしれない。だがそれならば目以外の五感に全神経を集中させかつ相手の気を読み取るのみだ。

 

鈴仙「っ!」

 

不思議な気配が一気に消え鈴仙の気配が残る。そしてカチャリ音が響く。カチャリという音からして鈴仙はメガホンを構えている。そして発砲する音と気の流れを読みとる。

 

蓮 「ここだ」

 

当たる場所を予測しタイミングを合わせ避ける。

 

鈴仙「嘘っそんな人間の蓮さんにそんな芸当!?」

 

蓮 「今の僕なら何となくではありますが出来るん

   ですよ!」

 

恐らく昔の自分だったら不可能だったに違いない。だが今だから守るために力をつけたいと思い続け努力を重ねたから出来るのだ。

 

蓮 「じゃりゃぁ!!!」

 

鈴仙「っ!」

 

鈴蘭の声そして神楽から伝わる感覚的に後退したみたいだな。

 

蓮 「神楽そのまま捕まえろ!」

 

すぐに神楽に指示を出すとの2体の悪鬼の気配を感じるとそれらは鈴仙の気配がする方向へと進むと、

 

鈴仙「ぐっ!」

 

と、鈴仙の唸る声がする。どうやら捕まえたみたいだな。神楽を構えそして一気に距離を詰める。

 

鈴仙「まさかそんな技に負けるだなんて!」

 

蓮 「切り捨てごめん!」

 

神楽を振るうと確かな手応えを感じると、

 

ピチューーン!

 

と、音が響く。そして着物の切れ端を外すとそこには2体の神楽に掴まれ気絶した鈴仙がいた。この勝負は自分の勝利となったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「しかし小僧の奴は色々と常軌を逸してきて
   やがるな」

鈴蘭「うんまるで獣みたいだよね」

神楽「失礼ですよ御二方」

怠惰「まぁ蓮くんは努力を惜しまずかつもしかし
   たらそういった事の才能があるのかもね」

狗神「そういえば前にお前は蓮だとかに英雄にな
   れるだの何だの言ってなかったか?」

怠惰「えっあぁまぁなれると思うよ?というかね
   英雄なんて誰だってなれるんだよ」

鈴蘭「えっそうなの?」

怠惰「うん英雄だって色々な英雄がいるだろ?例
   革命家だったり賢者だったりね誰だってな
   れるし誰だって英雄の素質はあるのさただ
   自身を伸ばすか伸ばせないかの違いだよ」

神楽「伸ばすか伸ばせないかですか?」

怠惰「まぁ簡単に言うと努力さ笑われようが何さ
   れようが自分の道を真っ直ぐ進めた奴こそ
   英雄だと俺は思うよ♪」

狗神「何かお前に言われると説得力がないな」

怠惰「まぁ自分で言うのもあれだけどひねくれて
   いるし堕落を知っちゃうとねぇ~っとそろ
   そろ時間かそれじゃそろそろ今回はここま
   でにしようか」

鈴蘭「はいはい」

怠惰「あっそれと月曜日は投稿は出来るとは思い
   ますが出来なかったらすいません」

狗神「やれやれそれじゃあな読者様」

神楽「ありがとうございました」


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第383話 立ち塞ぐ者達

こんばんは読者様、そしてお久しぶりです。怠惰のクソ悪魔です。後書きで月曜日に投稿が~何て言って投稿できず申し訳ありませんでした。何とか疲労と眠気に耐え投稿させていただきます。それではどうぞ。


鈴仙に勝利し自分はとりあえず金狐化を解き気絶した鈴仙を地面に降ろし木を壁にするようにして座らせる。

 

蓮 「ありがとう神楽♪」

 

神楽の分霊である悪鬼達を消す。そして気絶する鈴仙へと近づき、

 

蓮 「鈴仙さん起きて下さい」

 

軽くペチペチと頬を叩く。すると、

 

鈴仙「うぅ~ん‥‥ふぇ?」

 

虚ろな目でこちらを見てくる。そして暫くジーと見ると鈴仙の目はハッキリとしてくる。

 

鈴仙「はっ!?」

 

ハッキリすると後ずさろうとするが木があるため後ずさりは出来ない。それに気づいた鈴仙はある程度の状況を理解したのか大きく息を吐く。

 

鈴仙「はぁ‥‥私の敗けですね」

 

蓮 「えぇですが前よりも遥かに強くなっていまし

   たよ鈴仙さん」

 

鈴仙「ご謙遜を前よりも強くなったのは貴方ですよ

   蓮さんまさか目を瞑って防いでくるとは思い

   もしませんでした」

 

蓮 「まぁその見たら発狂してしまいますしね」

 

それを聞くと鈴仙は少し考えると何を思ったのか、

 

鈴仙「まさか蓮さん私の不思議をご存知で?」

 

蓮 「えっとまぁその一度見かけた事があったもの

   なので」

 

鈴仙「えっこれを見たんですか!?」

 

蓮 「っ!?」

 

そう言いくねくねを出現させるがすぐに視点を外す。こんなの見て発狂して壊れました何て洒落にならない。

 

蓮 「見せないで下さいよ!?」

 

鈴仙「あっえっとすいません」

 

そう言うと鈴仙はくねくねをしまう。それをチラ見で確認ししまうのを確認すると再び鈴仙を見る。

 

蓮 「ふぅ‥‥見たと言っても遠くからだったっての

   とたまたま祖母と出掛けてる最中だったので

   祖母がすぐに見るのを止めてくれたんですよ

   あの時に見た優しい祖母が冷たい眼をして言

   ってきていたので何となく覚えているんです

   よね」

 

鈴仙「なっ成る程‥‥しかし実際に見たことがあると

   は思いもしませんでしたしかし蓮さんのお婆

   様は凄いですねくねくねを見ても恐怖せずに

   冷静な対応をするとは」

 

蓮 「まぁその祖母の話だとくねくねよりも質の悪

   い者を御先祖様が封印してそれを代々から守

   り続けているからあんな程度は別に怖くはな

   いらしいですよ現に見なければ無害に等しい

   らしいので」

 

待てよそれを考えると代々から守ってきた者ってまさか狗神なのかな。現に狗神の証言的に気づいたら自分の家にいたらしいし。

 

鈴仙「まぁそうですね実際は凄い可愛いんですけど

   見てしまうと発狂してしまうんですよねくね

   くねって‥‥しかし蓮さんのお婆様は凄く肝の

   据わった方なんですね何時かお会いしてみた

   いな」

 

蓮 「いえその無理ですよ数年前に亡くなっていま

   すので」

 

鈴仙「はっ!?すっすいません無神経な事を言って

   しまい」

 

蓮 「いえいえ気にしてませんよ♪」

 

婆ちゃんが亡くなった後に霊夢や魔理沙そして目の前の鈴仙も含め色々な出会いがあった。だから別に寂しくもないし悲しくもない。

 

鈴仙「すいません‥‥あっそうだった!」

 

そう言うと鈴仙は懐から玉を取り出し差し出してくる。

 

鈴仙「勝負は蓮さんの勝ちですなのでこれを」

 

蓮 「ありがとうございます」

 

玉を受けとり懐へとしまう。鈴仙は楽しそうに笑いながら手を後ろに組み前に少しだけ屈むと、

 

鈴仙「次は負けませんからね蓮さん♪」

 

今の発言に驚く。自分の知っている鈴仙はこんな風には笑わないし寧ろ恥ずかしがって言葉がどもってしまうのが常だ。やはり今の鈴仙は昔とは違い心身共に大きく成長を遂げていっているみたいだ。

 

蓮 「えぇその時は此方も出せる全力でお相手させ

   ていただきますね鈴仙さん♪」

 

鈴仙「はっはい!」

 

手を差し出すと鈴仙は驚きながらも恥ずかしそうに頬を少しだけ赤くさせ差し出した手を握る。

 

蓮 「さてと鈴仙さんは永琳先生の元へ戻るんです

   よね?」

 

鈴仙「えぇまぁ‥‥あっ」

 

と、呟くと鈴仙の顔が徐々にと真っ青になっていく。

 

鈴仙「そっそうでした!蓮さん私は戻らせていただ

   きますね!」

 

蓮 「えっえぇ」

 

そう言うと鈴仙は大急ぎで竹林を駆けて行った。残った自分は頭を少し掻き、

 

蓮 「少し申し訳ないことをしたかな」

 

と、呟く。あの慌てぶりから後々に怒られるのだろうな。そんな事を思いながらも空を見ると段々と夕日に差し掛かってきている事に気がつく。

 

蓮 「‥‥急がなきゃな」

 

そう呟き空を飛び迷いの竹林を後にするのだった。迷いの竹林から離れ暫く空を進むと、

 

蓮 「あれは?」

 

空で無数の光弾が光輝いているのに気づく。これはもしかしたら玉を持っている者同士で争っているのではないかと思う。それならば勝った方と戦い玉を奪うか。

 

蓮 「‥‥よし!」

 

渇を入れ光弾が輝く方向へと進む。すると、

 

ピチューーン!!

 

と、被弾する音が響き渡ると光弾も消える。どうやら決着はついたみたいだな。音のした方向を頼りにその先へと進む。すると、

 

? 「おっお主らは!」

 

? 「良し今日は狸汁だね♪」

 

? 「おいおい冗談が」

 

? 「これ冗談に聞こえるの?」

 

と、声が聞こえてくる。声からして3人、1人は男そして残りの2人は女。しかしこの3人の声は聞いたことがあるな。そう思いながらもその場へと降りるとそこには、

 

蓮 「えっ‥‥あっ!」

 

マミ「おっお前さんは」

 

? 「ん?」

 

? 「あっ貴方は」

 

そこにはボロボロのマミゾウの姿がありそして手負いのマミゾウの前に2人の者達が立ち塞いだのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでそして投稿があまり
   出来ず申し訳ないです」

狗神「確かお前のリアルって実習だとかだよな?」

怠惰「そうなんです7時頃に帰ってきて実習の疲れ
   だとかでバタンキューしてしまって中々投稿
   が出来ずで」

鈴蘭「まぁ事情があるなら仕方がないよねぇ」

神楽「そうですね‥‥」

怠惰「本当に申し訳ないです‥‥では気を取り直して
   次回は最後に出てきた謎の2人との会話から
   スタートかな」

神楽「そのこの最後の2人って」

鈴蘭「だよね1人は狗神の姐御が大好きなあの子だ
   よね」

狗神「うるせぇ!?」

怠惰「まぁまぁそれで何だけど暫くまたこっちはお
   休みしてあっちを投稿するんだよね」

鈴蘭「そうなの?」

怠惰「そうなんです話の都合上であっちを投稿する
   と~って感じなんだよねある意味であっちと
   こっちでの話は繋がりがあるからね」

神楽「成る程」

鈴蘭「でもさ怠惰」

怠惰「何かな?」

鈴蘭「あっちとかこっちとか言われてもこんがらが
   ってきちゃうよね」

怠惰「確かにね‥‥WO(ピー)KING!!みたく犬組と
   猫組みたいな感じでこれから分けようか?」

狗神「おいピー音が仕事してねぇぞ‥‥」

怠惰「まぁまぁそこはね?そうなるとこっちは狐組
   あっちは龍組になるのかねぇ?」

神楽「蓮様が金狐化で狐型の獣人になれるため狐組
   そしてあっちは理久兎様が龍のため龍組とい
   う事ですね?」

怠惰「まぁそういう事だねなので次回は龍組の方を
   投稿していくからよろしくねさて時間も時間
   だから今回はここまでかな」

狗神「あいよまた投稿した時はよろしくな」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「またねぇ~♪」


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第384話 理神の従者達

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。またこちらを投稿させていただきます。そして狐組の最終投稿日を見て唖然しました。今から2ヶ月前って作者としてどうよ‥‥失礼それでは改めまして本編へどうぞ。


倒れるマミゾウの目の前に自分が良く知る者達の亜狛と耶狛が立っていて2人は此方を見ると亜狛は口を開き、

 

亜狛「蓮さんどうしてここへ?」

 

と、聞いてきた。とりあえずありのままの事を話すか。

 

蓮 「えぇと空を飛んでいたら光弾が見えたもので

   して何かと思ってきてみたらという事ですか

   ね?」

 

耶狛「わぉ凄い目が良いんだね」

 

蓮 「あの耶狛さんさりげなく僕をディスっていま

   せんか?」 

 

天然な耶狛のボケがグサリと心に突き刺す。さりげなくディスってるよな。

 

亜狛「こら耶狛!すいません蓮さん」

 

思いっきり耶狛の頭を掴み頭を下げさ亜狛も頭を下げる。

 

蓮 「いえそんな気にしていませんよ」

 

亜狛「そう言って頂けるとありがたいです」

 

そんな改まって言われてもそんな気にはしていないんだけどな。それよりも2人も、もしかしたら自分と同じでボール集めなのかな。

 

蓮 「あっいえ全然気にしてませんよ♪所で2人も

   ボール集めですか?」

 

耶狛「うんそうだよ」

 

亜狛「えぇ‥‥」

 

やはりボール集めの真っ最中だったのか。見た感じからしてマミゾウに勝利してボールを回収したといった感じなのかな。すると亜狛は真剣な顔をして、

 

亜狛「蓮さんはこの異変の事についてもう分かって

   いますか?」

 

と、聞いてきた。何かしらの情報が聞けると思うし、とりあえず知っている限りで話してみるか。

 

蓮 「この異変の事‥‥それってその玉をばらまいた

   黒幕がいるみたいな話ですよね」

 

耶狛「つまり私達と同じ場所にいるって事だよね」

 

同じ場所‥‥もしかしたら亜狛と耶狛も自分と同じ理由でボールを回収しているのかな。だとしたら同じ敵を前にしているという考えで良いのかもしれないな。

 

蓮 「よく分かりませんが僕は華扇さんあっえっと

   博麗神社によく来る仙人の方に頼まれていま

   してそれでボール集めをしていますが‥‥」

 

そう言うと亜狛と耶狛は顔を合わせてコソコソと何かを話すと此方を向く。何を話していたのだろうかと思っていると近くの草むらが揺れる音が響く。

 

蓮 「‥‥‥‥」

 

不意打ちかと思い神楽の柄に手を置こうとすると草むらから、

 

華扇「ふぅ私としたことが少し眠りすぎたわ」

 

ボロボロの姿となった華扇が腕を押さえて出てきたのだ。

 

蓮 「華扇さん?それに何でそんなボロボロに」

 

華扇「さっきそこの2人とで弾幕ごっこをしたもの

   で‥‥」

 

マミ「結果はご覧のありさまじゃがな」

 

つまり華扇とマミゾウとでタッグを組んで亜狛と耶狛とで弾幕ごっこをしたという事か。待てよそうなると華扇が集めていたボールって‥‥

 

蓮 「つまりボールは」

 

華扇「えぇ取られたわね」

 

やっぱり取られているよな。武力行使はしたくはないためまずは頼んでみるか。

 

蓮 「‥‥すいませんがそれは必要なものなんですが

   返しては‥‥いただけませんよね?」

 

と、言うと亜狛の眉間がピクリと動きこの場の空気が一気に冷ややかに冷たくなる。どうやら返してはくれなそうだな。神楽の柄にゆっくりと手をかける。

 

亜狛「えぇこっちもこっちでマスターに信頼されて

   この仕事をやっているんで」

 

耶狛「蓮くんその刀に手をかけるって事は私達と抗

   争するって意味があるっていう事で良いんだ

   よね?」

 

やっぱり武力行使になるよな。2人には色々と世話になっていたため争いたくはなかったが仕方がないよな。そう思っていると、

 

華扇「待ちなさい!」

 

自分と亜狛そして耶狛との間に華扇が割って入り止めきた。

 

華扇「あなた達そして私達の目的は同じそうわよね

   亜狛に耶狛?」

 

亜狛「えぇ自分達の目的はこのボールをばらまいた

   黒幕を引きずり出す事ですがそれが?」

 

華扇「そう‥‥なら蓮さんは?」

 

蓮 「僕も亜狛さんと同じです黒幕の正体を突き止

   めてこんな事を止めさせるつもりです」

 

間違ってはいない。自分も亜狛と同じ意見でこのボールをばらまいた黒幕を探しているのだから。

 

華扇「それならここにいる私達は同じ相手が敵って

   事なら手を取り合うべきじゃないかしら?」

 

最初に思っていた事を華扇が述べてくれて助かる。亜狛と耶狛はまた何かを話し合うと自分の方へと向かって歩いてきて手を差し出してきた。

 

亜狛「蓮さん共闘といきませんか?」

 

蓮 「亜狛さん‥‥分かりました」

 

神楽に添えていた手を離してそのまま亜狛の手を握るり互いに握手を交わす。

 

華扇「これなら問題はなさそうね」

 

マミ「お主達と相手した労力を返して欲しいんじゃ

   がなぁ」

 

耶狛「だってそれは2人が先に喧嘩を売ってきたよ

   ね?」

 

聞いていると、どうやら先に喧嘩を吹っ掛けたのは華扇とマミゾウらしい。しかも華扇とマミゾウは目をそらして必死に誤魔化してるな。

 

蓮 「まぁまぁ‥‥」

 

亜狛「それよりも華扇仙人さん何か策はあるんです

   かね?」

 

耶狛「おっお兄ちゃん?」

 

よく分からないが亜狛は含みのあるような言い方で華扇に作戦を聞いてきた。

 

華扇「コッコホン!なら作戦を話ましょうですがま

   ずは蓮さんにこの作戦をするに当たっての黒

   幕は何処にいるこか何をしようとしているの

   かの説明をさせて頂いてもよろしいでしょう

   か?」

 

えっ待てよ今、何て言った。黒幕がもう何処にいるのか分かっているのか。

 

蓮 「黒幕ってそれじゃ」

 

華扇「そこも含めて話たいんですが」

 

亜狛「構いませんよ」

 

華扇「すいませんでは‥‥」

 

そうして華扇とマミゾウは自分に現状で分かっている事を話してくれる。まず集めていたボールは幻想郷には存在するはずのない物であり外から来たという事そしてそれを結びつける結果、黒幕は自分の故郷であり外界にいるという事やボールを集めると幻想郷に住む者達を守る結界に損傷を与え壊そうとしている事だったりとそれらを細かく話してくれる。

 

蓮 「そういう事ですか」

 

おおかたは理解できた。しかし何故また結界を壊そうなどと思ったのか。

 

華扇「えぇそういう事ですねそしてこの作戦は外界

   に出て黒幕を此方に誘きだすためにある事を

   して欲しいという事です」

 

亜狛「ある事とは?」

 

マミ「これじゃよ♪」

 

そういいマミゾウはボールを1つ取り出して見せてくる。どう見てもこれまで集めていたボールと同じような気がするが、

 

耶狛「ってそこにあるボールと何が違うの?」

 

マミ「これは儂の手作りで黒幕が作った物とは全然

   違うんじゃよ」

 

華扇「えぇこれらのボールには外の世界にある謂わ

   ばパワースポットなるものがありますそこに

   ある石などを埋め込んで作られた可能性があ

   るんです‥‥ならそのシステムを利用して幻想

   郷の力を封したこのボールを相手の黒幕へと

   送り相手を此方に来させるという事です」

  

マミ「まぁ早い話これは幻想郷への片道切符みたい

   なもんじゃ」

 

つまりあの玉があれば亜狛や紫のような裂け目移動だったりしなくても幻想郷に行くことが出来るのか。しかし思うことがある。

 

耶狛「へぇ‥‥でも何でまた幻想郷に連れてくるの?

   あっちで殺っちゃえば良くない?」

 

蓮 「やっ殺る!?」

 

亜狛「殺るっておいおい‥‥」

 

時々、思う耶狛はそれを素の天然で言っているのか又は天然抜きで言っているのかと。とりあえずそれは置いておいて耶狛みたいに殺るという発想まではないが確かにあっちでボコした方がすぐに片付くんじゃないかとは思うよな。するとマミゾウと華扇はニコニコと楽しそうに、

 

マミ「外の世界の黒幕は幻想郷に住まう儂達に喧嘩

   を売ったんじゃからの♪少しはこらしめない

   とのぉ♪」

 

華扇「えぇ少しは幻想郷の怖さを知ってもらおうと

   思いまして♪」

 

この人達、完璧に殺る気だ。それも幻想入りという名の神隠しで行方不明扱いにさせて妖怪達の食料にでもする気なのか。

 

蓮 「えっまさか本当に殺す気なんですか!?」

 

そうだとしたら異変解決者の1人として見過ごす事はできない。だが華扇は首を横に振ると、

 

華扇「まさか殺しはしませんよただ臨死体験にだい

   ぶ近い‥‥ですけどね」

 

亜狛「いやそれ近いって言うより」

 

蓮 「最早、臨死体験ところか走馬灯を見て死んで

   しまいますよ!?」

 

やっぱり殺る気じゃないか。臨死体験通り越して本当に三途の川を見る事になるぞ。

 

マミ「安心せい儂の部下に監視させるからの」

 

耶狛「う~ん何か泥船に乗った気分だよね」

 

マミ「おいコラそこの妹それは皮肉か?」

 

狸に泥船‥‥完璧にカチカチ山だよね。それを聞くとより不安になってくるなぁ。

 

華扇「まぁまぁそれで作戦なんですがそのボールを

   黒幕に渡さなければ話しは進みませんので」

 

亜狛「わざと負けるなりして渡せって事ですね」

 

亜狛の発言に華扇は頷きマミゾウはニヤリと笑う。つまり負ける演技いや初めから負ける八百長試合をするという事なのか。すると亜狛と耶狛は前へと数歩出て、

 

亜狛「分かりましたならその役は自分と耶狛でやり

   ましょう耶狛、協力してくれるか?」

 

耶狛「うん良いよ♪」

 

と、言う。どうやらその役目を亜狛と耶狛がやってくれるみたいだ。

 

マミ「なら儂は見届け人としてついて行こうかの」

 

そうなると3人で行くという事になるのか。そうなると自分の役目ってなんだろうと思っていると華扇は此方を見て、

 

華扇「分かりましたなら蓮さんは私とここに残って

   いただけませんか?」

 

蓮 「構いませんが何でまた?」

 

華扇「もしものための実行隊として動くためですよ

   それにもう夕暮れですが霊夢は大丈夫なんで

   すか?」

 

蓮 「‥‥‥‥はっ!!!?」

 

そういえば今、なん時だったんだ。不味い不味い下手したら霊夢がキレる寸前で待たせてる事になるぞ。しかし何でかまだ初夏で暑いはずなのにその言葉を聞いて一気に寒くなった。ってそんな事を考えてる場合でもない。

 

華扇「霊夢をなだめさせる事が出来るのは貴方だけ

   ですからねそれと霊夢達にも話すとしたらそ

   ろそろ都合もいい頃合いですので話してもら

   ってきても良いですか?」

 

蓮 「分かりましたならやらせていただきます」

 

華扇「お願いしますね蓮さん」

 

蓮 「はいそれでは!」

 

そう言い自分は一気に直訳し空を飛び、

 

蓮 「急がないと!?」

 

そうして急いで博麗神社へと帰るのだった。




怠惰「それでは今回はここまで」

狗神「お前だれだ?」

怠惰「ぐふっ!?」

鈴蘭「本当だ変人がいるよ」

怠惰「ガハッ!?」

神楽「お二方共に失礼ですよ!?」

怠惰「良いさ良いさ‥‥そんな事を言うんだったら
   小説の削除ボタンを‥‥」

狗神「お前それは汚ねぇだろ!?」

鈴蘭「しかも凄いメメタイ!?」

神楽「怠惰様もお止めください!」

怠惰「流石に俺も冗談だよそう‥‥半分だけね」

狗神「半分はやる気だったじゃねぇか!?」

鈴蘭「もう‥‥それよりもお帰り怠惰」

狗神「けっ」

神楽「お久しぶりですね」

怠惰「だねリアルでも忙しくてあっちも切りが悪く
   てと重なって凄い期間が出来たよねそこは反
   省だな」

鈴蘭「しっかりしてよね」

怠惰「まぁやれる限りでな‥‥さてまぁこんなぐだぐ
   だですが今回はここまで」

神楽「また明日も投稿しますのでお願いします」

鈴蘭「それじゃ読者様」

狗神「またな」


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第385話 帰るとそこには

こんばんは読者様、今もなおドラビル2にはまっている怠惰のクソ悪魔です。これをやっていて思うのはPC版マイクラでポケモンMODいれてやりたいなぁ。建築にポケモンとの触れ合い楽しそうなんですがPCないんですよね。おっと失礼。それではそろそろ本編へどうぞ。


日も陰り夜へとなった幻想郷、蓮は博麗神社まであと少しの所まで来ていた。

 

蓮 「‥‥‥‥覚悟を決めなければ」

 

恐らく神社にいるのは霊夢は霊夢であっても楽園の素敵な巫女ではなく鬼巫女であるのは間違いない。その鬼をどうやって攻略していくか。もしかしたら鬼退治に向かう桃太郎などもこんな気持ちだったのかな。

 

蓮 「はぁ‥‥」

 

ため息を吐きつつ飛んでいるとようやく博麗神社の鳥居が見えてくる。鳥居の前へと降りるとそこには、

 

霊夢「あら来たのね」

 

霊夢が賽銭箱の前にいた。ギョッとして後ずさってしまう。

 

霊夢「どうしたの?」

 

蓮 「いっいや‥‥怒ってないの?」

 

待たせてたから怒っているかなと思い聞くと霊夢は首を横に振る。

 

霊夢「ううん私も今さっき来たところだけど?」

 

蓮 「そっそうなの‥‥ふぅ‥‥‥‥」

 

どうやら怒ってはいなさそうだ。それには安堵の息を漏らしてしまう。だが待てよその台詞からしてもしかしたら少し所か結構待たせているよな。そんな事を思っていると、

 

霊夢「何、安心した顔をしてるのよ?」

 

蓮 「いっいやぁ‥‥アハハ‥‥‥‥」

 

ジーと霊夢はこっちを見てくる。何か申し訳ないな。この埋め合わせはしないとな。

 

霊夢「‥‥‥‥まぁ良いわそれよりもそっちは玉を集め

   てはきたのよね?」

 

蓮 「えっあっうん‥‥」

 

でもどうしよう。どのタイミングで話せば良いのかな。そんな事を思っている間にも自分は取ってきた玉を取り出していた。

 

霊夢「6個って結構集めたじゃない」

 

蓮 「まっまぁ‥‥」

 

霊夢「確か7個集めるだったわよね」

 

そう言うと霊夢は玉を取り出す。

 

霊夢「私も何とか1個だけど取ったのよ♪」

 

蓮 「へっへぇ‥‥」

 

言わなければ。それが僕がやらなければならない事なのだから。

 

蓮 「れっ霊夢あのさ」

 

霊夢「何よ蓮あなたの言いたい事なら分かっている

   わよ」

 

蓮 「えっ?」

 

分かってるってまさか自分の言いたい事を分かってくれているのか。それなら話が早いぞ。

 

蓮 「そうそれなら良かっ‥‥」

 

霊夢「私とボールの所有権を賭けて勝負をするって

   事しょ?」

 

蓮 「‥‥‥‥へっ?」

 

あれ何か思ってたのと違う言葉が出てきたぞ。霊夢はニヤリと笑うと、

 

蓮 「ちょっ待っ違う!?」

 

霊夢「さぁ蓮やるわよどっちが勝っても負けても良

   いんだけれど久々に戦いたくなったわ」

 

蓮 「えっだから霊夢」

 

霊夢「構えなさい蓮」

 

これはあれか。やらなければならないのか。いやそれでは自分が話したい事が‥‥この幻想郷を壊しかねない事を言えないじゃないか。

 

蓮 「‥‥‥‥霊夢、お願いだから聞く耳を持ってはく

   れないかな?」

 

霊夢「どういう意味よ?」

 

蓮 「これは集めたら駄目なんだよ!それこそがこ

   の玉をばらまいた黒幕の思惑なんだ!」

 

霊夢「どういう事よというか何よその話しは?」

 

やはり話から察してはいたが霊夢は気づいてないのか。ならば話す必要がある。

 

蓮 「霊夢、落ち着いて聞いて!これは自分達が立

   つこの幻想郷という世界において波紋を呼ぶ

   玉なんだ!」

 

霊夢「波紋?」

 

蓮 「そうだよだって霊夢は可笑しいと思わなかっ

   た?」

 

霊夢「おかしいって‥‥待ってボールを集めると願い

   が叶うって噂はまさか」

 

蓮 「そうそれは僕達にそのボールを集めさせるた

   めの策略だったんだ‥‥だってボールを集めた

   者がいたとしたらその人も噂になるんだ」

 

それを言うと霊夢は顎に手を置いて黙る。

 

霊夢「たしかに言われてみるとそうね‥‥蓮それを誰

   から聞いたの?」

 

蓮 「華扇さんからだよ」

 

霊夢「‥‥‥‥そう詳しく聞かせてちょうだい」

 

そうして自分は霊夢に聞いた話をありのままに話す。ボールを7つ集めると幻想郷を覆う博麗大結界に歪みが生まれる事そして黒幕は外からその策略を行っている事それら全て知っている限りで話す。

 

霊夢「まさかそんな事になっているだなんて」

 

蓮 「それでマミゾウさんと亜狛さん耶狛さん達の

   3人が外界に赴いて黒幕をこっちの世界へと

   引きずり下ろすって」

 

霊夢「はぁ!?黒幕をこっちにって!?なんであん

   たそれを止めなかったのよ!?」

 

言いたいことは分かる。霊夢や自分ましてや人間は人間の味方であり妖怪の味方ではないのだから。それは外の世界から来た者も同時に同じである。だが、

 

蓮 「言いたいことは分かるよ‥‥けれど霊夢もしも

   その黒幕をあっちで倒したとしてこんな事を

   もう行わないって保証はあると思う?」

 

霊夢「それは‥‥まぁそうだけれど」

 

黒幕を倒したからといってこの異変を止めるかどうかは別の話だ。何せ相手は外来人であって幻想郷のルールなんて物は知りはしないしそんなのは通用すらしない。そのために分からせる必要があるんだ。幻想郷がどれだけ残虐で恐ろしく美しいのかを。

 

霊夢「なら何で言ってくれないのよ」

 

蓮 「華扇さんに口止めされてて‥‥恐らく話したら

   霊夢が全力で妨害してくると思ったからなの

   かもね」

 

霊夢「はぁ‥‥‥‥まったくそれで私は何をすれば良い

   のよ?」

 

蓮 「黒幕を懲らしめる役だと思う幻想郷がどれだ

   け恐ろしいのか身をもって体験させるつまり

   肝試しの脅かし役みたいなものだと思う」

 

そしてその役は恐らく幻想郷の者達全員になるだろう。そして脅かされる者は当然黒幕だ。だが霊夢にはもう1つ仕事があると思う。

 

蓮 「そして最後は黒幕を帰す役目もあるかもね」

 

霊夢「だと思ったわまぁ良いけど‥‥ただ秘密にされ

   てたのが不快なのよね‥‥」

 

蓮 「あっえっと‥‥分かった今度、出掛けようその

   時にお詫びで霊夢が欲しい物を買‥‥どうした

   の顔を真っ赤にさせて?」

 

何故か霊夢の顔が真っ赤だ。何かあったのかな。

 

霊夢「えっえぇとつまりはその‥‥デートって事?」

 

蓮 「えっあっうんそうなるよね‥‥」

 

言ったこっちも小っ恥ずかしいな。それにその顔は反則だろ。

 

霊夢「なら許す!」

 

蓮 「アハハ‥‥」

 

そんな笑っているその時だ。

 

? 「うぉ~!!そこどけぇ!!」

 

蓮 「えっ!?」

 

霊夢「なっ!?」

 

すぐさま退くと何かが降ってきて土煙を上げる。

 

霊夢「なっ何よ!?」

 

? 「つつつ‥‥‥‥」

 

蓮 「えっ魔理沙!?」

 

それは服が所々でボロボロになっている魔理沙だったのだった。




怠惰「ではては今回はここまで」

狗神「今回は戦闘回じゃないんだな」

怠惰「まぁ戦闘回ならとっておきのが後々にある
   からねぇ」

鈴蘭「それはそれは」

神楽「因みに黒幕ってどんな子なんですか?」

怠惰「え~と龍組でも話したけど強いていうなら‥‥
   いやそれは出てきたら話すよ」

狗神「もったいぶりやがって」

怠惰「まぁまぁここで言ってもねまぁヒントを言
   うなら所々でその子の名前は出てるとしか
   言えないよね」

神楽「そうなんですか?」

怠惰「まぁね黒幕と会った蓮の思考や物語を書く
   のが楽しみってリアル怠惰は言ってるよ」

狗神「小さな楽しみだな」

怠惰「まぁこういうのは自分を表現できるからね
   さてそれではそろそろ時間だから今回はこ
   こまでね」

神楽「あぁまた次回もよろしくな」

鈴蘭「それでは読者様」

神楽「ありがとうございました」


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第386話 花子さんとメリーさん

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。そしてまた明日から実習という面倒くさい状況です。はぁ‥‥失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


突然、空から落ちてきた魔理沙に驚く。魔理沙はボロボロになりながらも立ち上がり埃を払う。

 

霊夢「あんたいったい何があったの?」

 

霧雨「それはこっちの台詞だぜボールを7個集め

   たと思ったら突然、華扇の奴が来て外の世

   界にワープさせられてよ」

 

7個集めた場合ボールの内なる力が解放され結界に穴を開ける。それを未然に防ぐために華扇はボールを7個集めた者を先に送っていたのかもしれない。

 

霧雨「お前らこそ何をしてんだよ?

 

蓮 「えっそれは‥‥」

 

霊夢「まぁこれから起こる事についての作戦会議と

   いった所よ」

 

霧雨「ほぉ~つまりこれではないんだな♪」

 

そう言い小指をたててニヤニヤと楽しそうに笑う。

 

霊夢「なわけないでしょう!?」

 

蓮 「魔理沙は僕達を何だと思ってるの!?」

 

霧雨「それはお前あれだよな弄り甲斐のあるバカッ

   プル達‥‥はっ!?」

 

弄り甲斐のあるバカップルだと。というか弄り甲斐があるとは中々に面白い事を聞いたな。

 

蓮 「へぇ~」

 

霊夢「魔理沙あんたしばかれる覚悟は当然ながらに

   持ち合わせているのよね?」

 

霧雨「ちょちょ!待て待て!そんな気はないからな

   持ち合わせてるのはコレクター魂だけだぜ」

 

とか言いながら部屋は物で溢れて散乱しており女子力の欠片もないのは言うまでもない。

 

霊夢「てか魔理沙あんたさっき外界とか言っていた

   けれど、どうやって帰ってきたのよ?」

 

霧雨「あぁそこで眼鏡をかけた確か秘封倶楽部初代

   会長とか名乗ってた女がいてよそいつと弾幕

   ごっこして負けたと思ったらいつの間にか空

   からここに落ちてきたって訳だ」

 

やはり敵は外界からだったみたいだな。華扇のたてた説は正しいことが証明された。しかし秘封倶楽部初代会長か。聞いたこともない名前だな。何か怪しげな宗教団体かさへとも詐欺集団かどちらにせよ警戒はすべきだな。何せこの幻想郷の存在を知っている者なのだから。

 

霧雨「そういえば霊夢お前さっき作戦会議がどうの

   こうのって言っていたが‥‥ってそれ!」

 

魔理沙は自分達のボールを見て叫ぶ。今度は何なんだ。

 

霧雨「なぁそのボールを賭けて勝負‥‥」

 

霊夢「する訳ないでしょうが」

 

霧雨「そう言うなよそれをまたゲットして今度こそ

   願いを叶えるんだからよ♪」

 

おいおい魔理沙はまだ変な勘違いをしているのか。これには少なからずだが呆れるぞ。

 

霊夢「言っておくけど勝負をする気も‥‥」

 

霧雨「私が負けたらそうだな‥‥う~ん」

 

蓮 「いやそこは考えてはおこうよ!?」

 

それをやられると困るのは自分達なんだが。

 

霧雨「なら私が負けたら面白そうなアイテムを持っ

   てくるぜ!」

 

霊夢「何それ‥‥そんなのいらないんだけど」

 

霧雨「おいおいそう言うなよ実は竹林で面白そうな

   物を手に入れたんだよあれは絶対にとんでも

   ないチート級のアイテムだって」

 

霊夢「だから見る気もないって言ってるわよね」

 

何て会話が続いている突然だった。

 

? 「だ~れだ♪」

 

と、凄く聞き覚えのある声が聞こえてくる。これはまさか、

 

蓮 「‥‥‥‥こいしちゃん」

 

こい「はぁ~い正解♪」

 

やはりこいしだった。というか何でこいしがここにいるんだ。

 

霧雨「お前は地霊殿の覚妖怪妹!?」

 

霊夢「珍しい子が姿を現したわね」

 

こい「ふふん♪蓮お兄ちゃんがそこの魔女っ子に聞

   けば認知されてないのかが分かるって聞いた

   から探してたんだ♪」

 

それでわざわばここまで来たのか。というかずっと探していたのか。

 

こい「それで2人は何を話しているの?」

 

霧雨「まぁ色々と‥‥そうだ♪なぁお前が良ければに

   なるんだがチーム戦しないか♪」

 

こい「チーム戦?」

 

霧雨「あぁお前と私そして霊夢と蓮とでチーム組ん

   で弾幕ごっこするのさ」

 

と、とんでもない横暴な事を魔理沙は言ってきたぞ。

 

霊夢「はぁ!?やるだなんて」

 

こい「楽しそうだから参加するよ♪」

 

霧雨「良し♪まぁ賭けはさっきと同じそんでこいし

   私達が勝てば好きなことを聞いていいぞ」

 

こい「うん♪」

 

まったく魔理沙はとんでもなく横暴だな。どんどん話を先に先にと進めていく始末だ。

 

霊夢「だから私はやるだなんて」

 

蓮 「魔理沙、少しいい」

 

霧雨「ん?何だ?」

 

蓮 「少し霊夢と話がしたいんだ」

 

と、言うと魔理沙は楽しそうに笑い、

 

霧雨「あぁ良いぜ良いぜ♪ほらやってこいよ」

 

蓮 「どうも」

 

そうして霊夢を連れて少しだけ離れた場所へと向かい、

 

霊夢「どうするのよ?」

 

蓮 「ここで1回、魔理沙の鼻をへし折った方が良

   いかもしれないんだよね」

 

霊夢「それはそうだけど‥‥でも負けたら」

 

蓮 「分かってるだからこそ負けなければいいんだ

   って思うんだ」

 

これはかつて理久兎の所で修行した際に見てきた事だ。恐らく理久兎だったらこの勝負は引き受けそして相手の高い鼻を思いっきりへし折りに行き後悔させるその位の事をするだろう。

 

蓮 「それに魔理沙の場合は言っても聞かないから

   それだったら一度叩いて聞き耳を持たせた方

   が良いかなって」

 

故にあんな強引になってしまう。魔理沙を説得するなら叩いて屈伏させた方が絶対に良い。

 

霊夢「まぁ確かに‥‥それは言えるわね」

 

蓮 「それにね僕は思うんだ霊夢となら誰が相手で

   あろうと挑める気がするって」

 

と、言った瞬間に霊夢の顔が真っ赤になり顔を反らすためか後ろを向き、

 

霊夢「っ!!!?‥‥まっまぁそうよ!良いわ魔理沙

   の鼻をへし折ってあげましょう!」

 

蓮 「だね♪」

 

そう言い霊夢は歩きだし自分もついていく。そして先程の賽銭箱の前へと戻る。

 

霧雨「やる気になったか?」

 

霊夢「えぇ乗ったわその代わりあんたはボールがな

   いんだからあんたが負けたら言うことを幾つ

   か聞いてもらうわよ」

 

霧雨「良いぜ!」

 

こい「蓮お兄ちゃんまたまた再戦だけど次は負けな

   いからね?」

 

蓮 「望むところだよこいしちゃん」

 

とりあえずすぐに神楽を抜刀できるように構えると霊夢や魔理沙そしてこいはも構える。

 

霊夢「行くわよ!」

 

霧雨「来やがれ!」

 

こい「楽しもうよ蓮お兄ちゃん!」

 

蓮 「あぁ!」

 

そうして夜の博麗神社での弾幕ごっこが幕を開けたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁ」

怠惰「えぇ♪まぁこのまま黒幕を追い込む方向でも
   良かったけどメタい話で気づいたんだよ」

神楽「何がですか?」

怠惰「霊夢ちゃん戦ってなくね?って」

鈴蘭「あぁ~」

怠惰「龍組でも未登場で狐組でもバトル無しって
   のは流石にと思ったんだよねそれでバトル
   する方向でって事にしたんだよ」

狗神「成る程な」

怠惰「えぇそれで説得もしてるからならばタッグ
   バトルでっていうね龍組でも狼兄妹が常に
   タッグバトルしてるからね」

狗神「成る程な‥‥因みに相手の人選で何故にあの
   覚妖怪なんだ」

怠惰「それは次回の憑依華に繋がるからってのが
   正しいかな?」

鈴蘭「へぇ~」

怠惰「憑依華はまさかのこの面子がタッグ組むの
   かよ!?みたいかのが多いからね」

神楽「そうなんですか」

怠惰「そうだからそれはそれで面白いけどねさて
   時間も時間だし今回はここまで」

狗神「あぁそれから言うことがあるだろ」

怠惰「はいはい明日からまた来週の月曜日くらい
   までまた実習のため不定期になりますが恐
   らく最初と2回目よりは投稿しますのでよ
   ろしくお願い致します」

鈴蘭「投稿は頑張ってさせるからよろしくね」

神楽「お願い致します」

狗神「やれやれそれじゃ読者様またな」

怠惰「ありがとうございました」


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第387話 VS魔理沙&こいし

こんばんは読者様、恐らく投稿できるだろうとか言っておきながら投稿が出来なかった怠惰のクソ悪魔です。投稿できずで申し訳ないです。実習が比でない程、忙しくて大変でした。またそれが来週も少し続くという‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


夜の博麗神社、普段ならば静かな夜かはたまた宴会で騒ぐため騒々しいぐらいなのだが今は違う。何故ならば、

 

霧雨「くらいやがれ!!」

 

そう現在は弾幕ごっこをしているからだ。魔理沙は星型の弾幕を放ってきたがすぐさま霊夢の前へと入り、

 

蓮 「‥‥っ!」

 

抜刀の一斬による剣圧で弾幕をかき消す。その瞬間に、

 

霊夢「そらっ!」

 

霊夢の追尾するお札弾幕が魔理沙を襲う。

 

霧雨「効くかよ!」

 

箒を巧みに操り霊夢の攻撃を回避していく。それに続き魔理沙が避けて移動するであろう場所を予測し神楽を振るい斬撃打を放つ。

 

霧雨「おわっ!?」

 

霊夢「覚悟しなさいよ魔理沙!」

 

だがこの時にふと思う。そういえば魔理沙とタッグを組んだこいしがいないと。すると、

 

こい「私メリーさん今、あなた達の後ろにいるの」

 

蓮 「っ!!!」

 

すぐさま霊夢の肩を思いっきり押しそして自分もすぐに避ける。

 

霊夢「っ!蓮あんた何するの‥‥って」

 

こい「あれ?」

 

自分達が先程までいた場所にはこいしがナイフを持って斬りかかっていた。流石はメリーさん殺意が強いったらない。

 

蓮 「霊夢、気をつけてこいしちゃんのオカルトは

   メリーさんって言って背後から攻撃を仕掛け

   てくるから!」

 

霊夢「無意識の力をフルに活用できるオカルトって

   事ね!」

 

そう言い御札を投げつけるがこいしは一瞬で姿を消す。だがそれを狙ってなのか、

 

霧雨「そらよっ!」

 

魔理沙は何かを此方へと投げつけてきた。それは何か光る液体が入った丸フラスコだ。液体が入ってる時点で嫌な予感しかしないのは気のせいか。

 

霊夢「それは私がやるわ!」

 

そう言い今度は袖から長い針を取り出し投擲し丸フラスコに命中すると小規模な爆発が起こる。やっぱり爆発する系だった。あんなのを斬ったら被弾していた。

 

霧雨「蓮なら易々と斬ってくれるかと思ったんだが

   なぁ‥‥」

 

霊夢「言っておくけど私と蓮とでタッグよ!」

 

霧雨「おっと夫婦宣言か」

 

霊夢「ちゃうわ!?」

 

蓮 「何でそうなるのかな!?」

 

ツッコミをしつつ霊夢は陰陽玉を自分は神楽を輝かせ分霊の悪鬼を出現させビームで攻撃を仕掛ける。

 

霧雨「まったく素直になれよなぁ‥‥私個人としては

   お前達のそんな光景を見続ける立場からした

   らよ結構やきもきするんだよ!」

 

回避してそう言うと腕を掲げ、

 

霧雨「星符 サテライトイリュージョン」

 

無数の玉が魔理沙の周りを周りだしレーザーを玉で防ぎながら此方へと突っ込んでくる。するとそれに合わせ、

 

こい「夢符 ご先祖様が見ているぞ」

 

と、こいしの声が聞こえると無数の人魂弾幕が自分達目掛けて襲いかかる。2人の攻撃が襲いかかる中、霊夢と背中合わせになると、

 

霊夢「魔理沙は私がやるわ!それから色々と合わせ

   てちょうだいね蓮」

 

蓮 「‥‥?まぁ分かったよそれからこいしちゃんの

   攻撃は何とかする!」

 

そう言いすぐさま神楽を鞘に納刀し悪鬼を消すと懐から狗神の式神札を構える。

 

蓮 「式符 狗神の呪怨」

 

狗神「しっかりやれよ小僧!」

 

スペルを唱えると狗神が現れると自身の霊力と狗神の妖力を合わせて髑髏弾幕を作り出しこいしの人魂弾幕にぶつけ相殺させる。そして霊夢はというと、

 

霧雨「お前が来ると思ったぜ霊夢!」

 

霊夢「まぁあんたの事は私がよく知ってるから」

 

そう言い霊夢は一瞬で姿を消す。それを見ていた魔理沙は霊夢を探しキョロキョロとしだすと、

 

霊夢「ここよ」

 

霧雨「なっいつの間に!」

 

いつの間にか魔理沙の背後へと移動しお祓い棒を構え、

 

霊夢「宝具 陰陽飛鳥井」

 

巨大な陰陽玉を出現させそれを蹴り飛ばし攻撃を仕掛ける。

 

霧雨「なんのそれしき!」

 

スペルをキャンセルした魔理沙はすぐさま離れるが霊夢が放った巨大陰陽玉はこっちへと飛んでくる。霊夢の言っていた合わせるとはこういう事か。

 

蓮 「狗神!」

 

狗神「ちっ分かったよ!」

 

狗神は一瞬で粒子となって消える。そして鞘に納めた神楽を構えタイミングを合わせて抜刀し一気に5連続の斬撃を叩き込む。すると巨大な陰陽玉は分裂し小さな陰陽玉が辺りに飛び散る。

 

霧雨「ぬわっ!?」

 

こい「そんな技も使えるんだ!」

 

いや使えると言うか合わせろと言われたから自分に出来る事をしただけだ。

 

霊夢「ナイスよ蓮!」

 

そう言いながら霊夢は此方へと猛スピードで向かってきながら腕を真っ直ぐこちらへと伸ばす。恐らく霊夢の事だから追撃をするつもりなんだろうな。

 

蓮 「まぁ合わせろって言われたからね!」

 

神楽を鞘に納め霊夢の腕を掴み何回か回転して真っ直ぐ上空へと投げる。

 

霧雨「それじゃ的だぜ霊夢!」

 

こい「リフレクスレーダー」

 

未だに飛び散る陰陽玉を回避しつつ2人は格好の的となっている霊夢に目掛けて星型の弾幕と心電図計のような糸のレーザーを放ってくる。しかし霊夢はただ飛ばされようとした訳ではない。さっき思った通り霊夢の狙いは追撃だ。

 

霊夢「神技 八方龍殺陣」

 

スペルを唱えると霊夢そしてその真下にいる自分を中心として八角形の結界が張られると、それは一瞬で拡がり2人が放った星型弾幕とレーザーを消し去る。

 

霧雨「あぶねぇ!?」

 

こい「おっとっと‥‥」

 

しかし段々と飛び散った陰陽玉は消えていってるとはいえどまだ飛び散っている物もある中で回避をして反撃してくるのだ。相手とはいえど天晴れとしか言えないな。結界が消え霊夢は自分の隣に降りてくる。

 

霊夢「あの追撃でも無理とはねぇ魔理沙はやっぱり

   しぶといったらありゃしない」

 

霧雨「おいコラ人をどこぞの地底の神と一緒にする

   なって!」

 

それ完璧に理久兎の事だよな。確かにあの神の生命力はゴキブリ並みだからな。そんな事を思っている一方で地底では、

 

理 「フェックシュン!?あぁ‥‥本当に風邪かな」

 

と、噂をした神がクシャミしたのをこの場の者達が知るよしもない。

 

こい「理久兎お兄ちゃんの悪口はダメだよ?」

 

霧雨「悪口ではないぞ?」

 

まぁでも現に本当にゴキブリというか雑草レベルでしぶといよな理久兎さん。

 

霊夢「それで?お話は終わったわよね」

 

そう言うと霊夢はお祓い棒を振るった直後にどこからともなく卒塔婆の頭が空間を裂いて出てくる。

 

霊夢「博麗大結界の隙間!」

 

その一言で卒塔婆は裂いた空間からミサイルのように放たれる。

 

こい「スティンキングマインド」

 

こいしはヒラリと1回転すると辺り一面に金色の薔薇が空一面に咲き誇り霊夢が放った卒塔婆を相殺するとハート弾幕が乱れ散る。

 

蓮 「抜刀‥‥無心連斬」

 

抜刀からの軌跡の残る斬撃で乱れ散るハート弾幕を斬りかき消すと、

 

霧雨「実際にあった学校の恐怖」

 

腕を掲げた直後、上から何かが落ちてくる。それは外の世界の学校で何度も見かけたピアノだ。

 

蓮 「霊夢ここは僕がやる!」

 

霊夢「でも!」

 

と、霊夢が言った直後にナイフを構えたこいしが前へと入る。

 

こい「霊夢お姉ちゃんは私が遊んであげる♪」

 

霊夢「っ‥‥分かった魔理沙は任せるわ!」

 

そう言われ頷きすぐさま神楽の柄を両手で握り構える。そして呼吸を整え渾身の一斬を叩き込みピアノを真っ二つにする。だがそれに続き今度は有名な音楽家が描かれている絵画が無数に飛び交い目からビームを放ってくる。神楽を振るい弾き飛ばして絵画に反撃し壊す。だがまだ懲りないのか今度はバスケットボールを持った半透明人間の5人がボールを構えながら突っ込んでくる。神楽を鞘へと納め式神札の狗神と鈴蘭を取り出し、

 

蓮 「狗神!鈴蘭!」

 

2人を呼ぶと煙と共に2人が現れる。

 

狗神「ちっ!」

 

鈴蘭「いくよ!」

 

鈴蘭が鱗粉をばらまき狗神は牙を見せる。

 

蓮 「霊夢!!」

 

霊夢「まったくあんたは粗っぽいんだから!」

 

そう言い御札を構えた瞬間、

 

蓮 「爆符 胡蝶の滅殺陣」

 

と、スペルを唱えた瞬間に狗神は思いっきり噛むと火花が散るとそれらは、ばらまいた鱗粉に着火しそして大きな大爆発を起こす。

 

霧雨「うぉ!?」

 

こい「キャッ!!?」

 

霊夢「そらっ!」

 

そして霊夢は御札を展開し簡易的な結界を作り爆発を防ぐ。爆発が止み霊夢の隣に来ると、

 

霊夢「本当に蓮、あんたはこういうのは何で荒い

   のかしらねぇ」

 

蓮 「ごめんって‥‥」

 

正直な話で合わせてもらうよりも誰かに合わせるというのが向いているのかもしれないよな。そんな事を思っていると、

 

こい「抑制 スーパーエゴ」

 

こいしがスペルを宣言する声が聞こえる。すると無数の弾幕そして自分達はとんでもない引力でこいしの方へと引き寄せられる。

 

蓮 「ぐっ!?」

 

霊夢「今度はなによ!?」

 

引き寄せられる一方で魔理沙は箒の上に立ちミニ八卦炉を構える。

 

霧雨「これならちょこまかと動くお前達にも当たるよ

   な!恋符 マスタースパーク」

 

ミニ八卦炉から魔理沙、十八番のマスタースパークが放たれる。身動きがとてもしづらいこの場でこれはキツすぎるぞ。使いたくはないがここは鈴蘭という切り札をきるか。

 

霊夢「少し掴むわよ蓮!」

 

蓮 「えっ!?」

 

霊夢に背後から抱きつくように掴まれると一気に視界が暗くなる。そして視界が戻るとそこは魔理沙達から少し離れた木の枝にワープしていた。

 

蓮 「何なの今の!?」

 

霊夢「まっこれが私の不思議よ」

 

蓮 「そういえば霊夢の不思議って‥‥」

 

霊夢「私の不思議は『隙間女』よ」

 

隙間女……って何かな。隙間と聞くとすぐ思い浮かぶのは紫さんなんだが聞いていると多分違うとは思うんだよな。隙間女とは一体どんな不思議なんだろうか。

 

霊夢「とりあえず蓮は動けるわよね?」

 

蓮 「勿論動けるよ」

 

霊夢「そう‥‥魔理沙達が奥の手を使う前に一気に叩

   くわよ」

 

先手必勝ということか。確かに魔理沙の最後の技はトイレへと引きずり込まれたら即座にゲームオーバーまたこいしの場合は突然背中をナイフで刺されてゲームオーバーと終わりの未来しかない。それなら仕掛けられる前に仕掛けるのみという霊夢の考えには大賛成だ。

 

蓮 「了解!」

 

霊夢「ならやるわよ!」

 

そう言い自分達は一気に木から飛び出る。そしてそれに気づいたのか魔理沙とこいしはこっちを見る。

 

霧雨「そんな所にいやがったのか!」

 

こい「次は逃がさないよ!」

 

そう言う魔理沙は箒に股がり構えこいしは腕を掲げ、

 

こい「本能 イドの解放」

 

霧雨「彗星 ブレイジングスター」

 

今度は無数のハート型が弾幕がこいしを中心に放たれ魔理沙はミニ八卦炉でブーストしてたいあたりを仕掛けてきた。

 

蓮 「魔理沙は僕が何とかする!こいしちゃんの弾

   幕を何とか出来る?」

 

霊夢「それくらい簡単よ!」

 

そう言うと霊夢は両腕を水平に広げると、

 

霊夢「霊符 夢想封印」

 

霊夢から4つの光玉が出現しこいしの弾幕とぶつかるがハート型弾幕を消滅させながらこいしの方向へと進んでいく。そして霊夢が開けてくれた道を一気に直進していくと目の前から魔理沙が迫ってくる。

 

霧雨「そんなんじゃぶつかっちまうぜ蓮!」

 

蓮 「それはどうかな魔理沙」

 

そう言いながら鈴蘭の式神札を構える。

 

霧雨「何だ?それ‥‥鈴蘭‥‥はっしまった!!!?」

 

魔理沙は重々と言える程に知っている筈だ。鈴蘭が近接戦闘者絶対シバくウーマンである事を。

 

蓮 「逆襲 鈴蘭の秘技」

 

鈴蘭を召喚すると鈴蘭はその右足に霊力をチャージしているのか右足がきらびやかになっていた。

 

霧雨「とっとま!」

 

鈴蘭「チェスト~ー!!!」

 

強烈な蹴り上げによるカウンターを魔理沙に決め吹っ飛ばすと、

 

こい「きゃっ!?」

 

霧雨「がはっ!?」

 

そのままこいしに激突し弾幕は消えてなくなる。

 

霊夢「蓮!」

 

蓮 「うん一気に叩く鈴蘭!」

 

鈴蘭「うん!それなら一気に!!」

 

そう言い鈴蘭は一気に魔理沙とこいしの後ろへと回り、

 

鈴蘭「叩き落とす!!」

 

霧雨「なっ!?」

 

こい「うぇ!?」

 

かかと落としで2人を地面へと落とす。そしてそのまま自分は地上へと降り狗神と神楽を召喚し神楽には本体の刀を渡す。

 

蓮 「*猿夢からは逃げられない*」

 

狗神「さて‥‥やるか」

 

神楽「はい」

 

辺りに視界を奪うかのような濃霧が自分達を包み込みその中へと魔理沙とこいしは落ちる。

 

霧雨「不味いぜこれは」

 

こい「えっなんな‥‥」

 

と、声が聞こえた直後に、

 

鈴蘭「まずは活け作り~活け作りです」

 

神楽「それでは活け作りです‥‥」

 

抜刀からの素早い斬撃で魔理沙とこいしに攻撃し、

 

こい「斬撃!?」

 

霧雨「ぐはっ逃げねぇと!」

 

鈴蘭「次は抉り出し~抉り出しです」

 

と、また鈴蘭のアナウンスが流れると狗神は拳を構え、

 

狗神「そら2人前だ!」

 

地面目掛けて拳を撃つと地面に亀裂が入りやがて抉れていき抉れて飛び散った破片が2人に襲いかかる。

 

霧雨「だぁ!?」

 

こい「なにこれ‥‥」

 

戦意喪失気味になっている2人に近づき、

 

蓮 「お客様方、言った筈ですよ逃げれないと」

 

狗神は楽しそうに手の指をならし神楽は刀を構える。

 

霧雨「まっまて話し合‥‥」

 

と、魔理沙が言いかけるが無駄だ。すぐさま自分達は2人をフルボッコにして上空へと打ち上げる。

 

霧雨「こっこれは新パターンか‥‥」

 

こい「あれ前はここで終わってたの?」

 

霧雨「あぁ‥‥上空に打ち上げては‥‥おいまさか」

 

そう声が上から聞こえてきた。魔理沙の思った事は恐らく霊夢の攻撃が来るのかだろうな。それは当たっている。何故ならそのために2人を上空へと打ち上げたのだから。

 

蓮 「霊夢、最後の美味しいところは譲るよ!」

 

霊夢「それはどうも」

 

何処から分からないが霊夢の声が聞こえると、

 

霊夢「*あんな隙間に巫女がいるなんて!*」

 

と、スペルを宣言する声が聞こえたかと思うと空間に裂け目が突然現れそこからお祓い棒を構えた霊夢が現れお祓い棒による強烈な突きが2人を貫いた瞬間、

 

ピチューーン!ピチューーン!

 

被弾する音が鳴り響く。こうしてこの勝負は自分達の勝利となったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁ」

鈴蘭「まぁリアルが忙しかったから仕方ないから今
   回は何も言わないよ」

神楽「そうですね」

怠惰「すいません‥‥でまぁあれだ霊夢ちゃんの隙間
   女について少し解説をしようかな」

狗神「結局あれはなんだよあの隙間のB‥‥」

ゴンッ!

狗神「おぉ~ー!!?」

鈴蘭「ど‥‥何処からともなくタライが!?」

神楽「しかも綺麗に脳天を狙ってきましたね」

怠惰「変な事は言わないのあの人は20~25歳
   だ良いね?」

鈴蘭「アッハイ‥‥」

怠惰「でまぁ話を戻すけど確かにそれには似てる
   よねまぁ実際の話になるとある時に部屋に
   引っ越して暫くしてからふと気づく誰かに
   見られている気がするとその者はその視線
   の正体を探るために色々と探し回った別の
   部屋やベッドの下に押し入れの中に更には
   壁に覗き穴がなんて思って探したが一向に
   見つからないそんな生活が暫く続いた」

神楽「それって現代のカメラとかで撮影されてい
   たのでは?」

怠惰「いいやカメラのような感じではなくもっと
   こう生々しい視線だよ‥‥そしてその者はふ
   と家具と家具の間に目をやってようやくそ
   の視線の正体に気づくそれは普通に考えて
   も人が入ることなど出来ず入れてもゴキだ
   とかなら入れるような凄く狭い隙間にこち
   らを覗く生々しく目を輝かせる女がジーと
   こっちを見つめていたってのが隙間女とい
   う不思議の内容だよね」

鈴蘭「うわぁ何かストーカーみたい」

怠惰「まぁ~考え方によってはねぇ‥‥」

狗神「それがあの巫女の不思議な‥‥何か主人公ら
   しくねぇ不思議だな」

怠惰「それ言ったら蓮くんもだけどけねさてそれ
   では時間も時間だし今回はここまでね」

狗神「あいよ」

怠惰「あっそれと明日ポケモン投稿しますのでよろ
   しくお願いします」

神楽「ではお知らせも終わったようですし今回はこ
   こまでです」

鈴蘭「また明日もよろしくね」

怠惰「それでは読者様」

狗神「またな」


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第388話 説明からの仕返し開始

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。何とか書き終わったので投稿します。それでは本編へどうぞ。


魔理沙とこいしに勝利した自分は、

 

蓮 「3人ともありがとうね」

 

狗神「へいへい」

 

鈴蘭「バイバイ♪」

 

神楽「それでは」

 

そう言い3人は消える。残った神楽の本体を手に取り鞘へと納め腰に差すと霊夢が地上へと降りて来る。

 

霊夢「やるじゃない蓮」

 

蓮 「アハハ‥‥ありがとう」 

 

そう言いながらハイタッチをする。これで何とか玉を守ることが出来たな。すると、

 

霧雨「つつ‥‥また負けるとは」

 

こい「う~ん‥‥」

 

そんな事を呟きながらボロボロとなった2人は此方へと歩いてくる。

 

霊夢「言っておくけど玉は無しよ?」

 

霧雨「分かってるっての流石にラストワード2連続

   で懲りたぜ‥‥」

 

しかし霊夢の不思議は凄いよな。突然の移動といい裂け目から出てくるといいまるで紫のようだった。隙間女‥‥もしも霊夢と弾幕ごっこでやりあっていたら苦戦はしていただろうな。すると、

 

こい「ねぇねぇ魔理沙」

 

霧雨「ん?どうかしたか?」

 

こい「私の不思議のメリーさんをみんな怖がっては

   くれないんだけど何でかな?」

 

と、聞いてきた。自分にはあまり分からなかったが恐らく魔理沙や霊夢なら分かるだろうと自分は思っているがはてさてどんな返答が来るか。すると魔理沙は頭を掻きながら、

 

霧雨「それはお前メリーさんって電話で会話をして

   怖がらせる不思議なわけだろ?」

 

こい「うん」

 

霧雨「そうなると何故に怖がらないのか簡単さこの

   幻想郷には電話が普及されていないからって

   のが理由だろうな」

 

こい「あっそうかそういえばそうだよね」

 

成る程、確かにそれは言えるよな。幻想郷には電力が流れている訳でもなければ配電線などもない。つまり電話すらない状況の中ではメリーさんの電話は認知されにくい不思議だよな。

 

こい「う~んそうなると色々と工夫が必須かなぁ」

 

霊夢「あんたにしては頭が回るわね」

 

霧雨「まぁな♪じゃないと魔法使いは名乗れないっ

   てもんだぜ」

 

頭の回転は霊夢とどっこいだと何時も常々と思う。流石は魔理沙というべきか。違いがあるとしたら恐らく努力するかしないかだろうな。

 

蓮 「あぁっそうだった!?」

 

そうだそんな和やかに考えている場合ではない。この場にいる魔理沙そしてこいしにも伝えなければならない事があったのをすっかり忘れていた。

 

霊夢「うわっ!?ちょっちょっと何よいきなり叫ん

   だりして」

 

霧雨「その慌てっぷりはさては浮気相手に暇な時間

   を聞くのを忘れたな♪」

 

こい「うわぁ蓮お兄ちゃんったら淫獣‥‥」

 

うん前言撤回だ魔理沙の頭の回転は鳥以下だ。

 

霊夢「何ですって?」

 

ドス黒い障気が霊夢から流れギラリと睨み付けられる。これには体が一瞬ブルリと震える。変な誤解も解かないと。

 

蓮 「って違う!浮気なんてしないって!みんなに

   話さないといけない事があるんだよ!」

 

霧雨「おいおい何だよ悪いが一夫多妻はちょっと」

 

蓮 「だから違うって!?魔理沙はいい加減にふざ

   けるのを止めないと理久兎さん達の元に連れ

   ていくよ!?」

 

霧雨「分かった!だからそれはもう止めろ!」

 

やはりあれはある意味でトラウマになっているみたいだな。まぁといってもあれは魔理沙が盗みに来たのが悪いため自業自得だけどな。

 

蓮 「それで話さないといけない事ってのが‥‥」

 

そうして華扇から言われた事を霊夢と同様に伝え分からない事などは比喩などを用いて話す。そしてそれに関して魔理沙は腕を組み、

 

霧雨「成る程な‥‥ふむつまり黒幕ともう一戦できる

   っていう考えで良いんだな?」

 

蓮 「恐らくはだけどね」

 

霊夢「そういえばあんた負けたんだっけ」

 

霧雨「まぁな‥‥」

 

ふて腐れ気味に魔理沙は頬を膨らませる。霊夢も霊夢でさっきの仕返しかな。

 

霧雨「たくよ‥‥まぁ最戦できるならそれに越した事

   はないぜ」

 

蓮 「‥‥‥‥ってあれ?」

 

霊夢「どうしたのよ蓮?」

 

蓮 「いやこいしちゃんがもういないなって」

 

霧雨「言われてみると!」

 

やはり無意識は色々な事に囚われないんだな。まぁ無意識に動いているから仕方がないんだけど。

 

霊夢「はぁ妖怪はどうしてこう自由気ままな連中ば

   かりなのか」

 

蓮 「まぁまぁ」

 

と、言っていると空からまた何かが降ってきた。それは先程に別れた華扇だ。

 

霧雨「やっと仙人様が来たみたいだぜ」

 

華扇「遅れて申し訳ありません‥‥この感じからして

   説得は出来たみたいね」

 

蓮 「えぇ何とか」

 

華扇「そう」

 

華扇はこちらを見て少し考えると、

 

華扇「まさかこれだけの人数なんて」

 

蓮 「すいませんがこの2人だけですね」

 

霧雨「本当は覚妖怪の妹がいたんだがまたいなくな

   っちまってよ」

 

それを聞いた華扇は驚くと共に何とも言えないようは顔をする。

 

華扇「そうですか」

 

霊夢「なにその顔?」

 

華扇「いっいえそれよりも黒幕がどうやら幻想郷に

   降りたみたいよ」

 

と、聞くと魔理沙は楽しそうに笑う。

 

霧雨「そいつは吉報だぜ!何処にいるんだよ」

 

華扇「魔法の森よさっき協力者の部下から連絡が来

   たので」

 

霧雨「ならいっちょう暴れてやるか!」

 

そう言い魔理沙は箒に股がり一気に空へと飛び魔法の森へと飛んでいった。そして物凄いスピードで行ったため土煙が上がる。

 

蓮 「ゲホッゲホッ‥‥」

 

霊夢「まったく彼奴は相変わらずね」

 

もう少し静かに飛んでもらいたいんだけどな。

 

華扇「とりあえず私も動きますが霊夢、最後の片付

   けのことは聞いてるかしら?」

 

霊夢「えぇ蓮から聞いて分かっているわ」

 

華扇「そう蓮さんありがとうございました」

 

蓮 「いえあっそれとこれは」

 

今まで取ってきたボールを取り出し華扇へと差し出す。

 

華扇「ならそれは預かっておくわ霊夢は?」

 

霊夢「私は取っておくわ記念になるし」

 

華扇「そうまぁ1つ程度なら問題はなさそうね」

 

そうして華扇にボールを渡し終えると華扇は一礼し、

 

華扇「それじゃ任せるわね」

 

と、言い空から龍の黄帝が飛んできて華扇を乗せて飛んでいった。

 

霊夢「はぁ面倒ね」

 

蓮 「アハハこれが終わったら何処かに行こうよ」

 

霊夢「‥‥そうねそうしましょうか」

 

そうしてまだ終わらぬ空を自分達は眺めるのだった。そして魔法の森では、

 

? 「はぁ‥‥はぁ‥‥もう本当になんなよ!!」

 

外来から降り立った者はそう嘆く。降り立った瞬間に幻想郷に跋扈する妖怪達の格好の餌食と言わんばかりに襲われそれを撃退してと繰り返しようやく落ち着いて息を整えていた。

 

? 「でも死ねない‥‥あの人を見つけるまでは!」

 

と、呟いているその時だ。空から、

 

霧雨「よぉ見つけたぜ!」

 

そう、先程に蓮たちと別れた魔理沙がその者を見つけ声をかけたのだ。そしてその声をかけた者こそこの異変の黒幕だ。

 

? 「貴女はさっきの」

 

霧雨「さっきのリベンジさせてもらうぜ!」

 

? 「良いわ今度こそ潰して上げるわ!」

 

そうして魔理沙は黒幕と対峙するのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「最後の黒幕はあの感じからして体力は非力
   とみたな」

鈴蘭「ねぇ~でも魔理沙を倒すんだからなりの実
   力はあるって事だよね?」

怠惰「そうだねぇ‥‥あるよ?体力は非力だけど」

神楽「あるんですか」

怠惰「あるねあの子と戦うと‥‥」

鈴蘭「戦うと?」

怠惰「恐らく空から鉄塔だったり木だとかが落ちて
   くるね」

狗神「危ないを通り越してるだろ」

怠惰「一般人ならペッチャンコだね」

神楽「こっ怖いことを‥‥」

怠惰「実際にどんな能力なのかは是非とも見て欲し
   いねまた気になる今すぐにでも見たいなら龍
   組を見てくれると分かるかな」

鈴蘭「龍組で確か亜狛と耶狛のズッコケ兄妹が先に
   戦っているんだよね」

怠惰「そうそうだから気になるなら‥‥ね?ではそろ
   そろ時間だし今回はここまでかな」

狗神「あいよまた次回もよろしくな」

怠惰「それとポケモンは投稿しておりますので見る
   方はどうぞ見てやって下さいそれではまた次
   回もよろしくね」

鈴蘭「それじゃ読者様」

神楽「ありがとうございました」m(_ _)m


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第389話 まさかの予想外

こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。ここ最近休んでばかりだったので今日も投稿しました。突然の投稿ですがよろしくお願い致します。それでは本編へどうぞ。


計画を実行してから翌日の昼となる。自分と霊夢はというと、

 

霊夢「来ないわね」

 

蓮 「うん‥‥」

 

神社の正面で構えていたが例の黒幕はまだここに来ないでいた。見立てでは今日くらいには来ると思ったんだけどな。

 

霊夢「来ないって事は死んだわよね?」

 

蓮 「ちょっとそれは言ったら駄目だって!?」

 

霊夢「でもねぇ」

 

確かにそう思うのは致し方がない。何せ来ないのだから。まさか霊夢の言う通り死んだのかそれだとこの計画の意味は一体全体どうなるというんだ。

 

蓮 「しかたない少し様子見をして‥‥」

 

と、言い様子見をしようとしたその時だ。何か変な音が聞こえ出す。上を見ると何かが此方へと落ちてきて目の前に落下する。

 

蓮 「なっ何だ!?」

 

何だと思っているとそれは昨日、別れた茨木華扇だった。それも何故か焦っているかのような顔をしていた。

 

霊夢「あら?あんた何しに来たのよ?

 

華扇「えっえぇ実は少々、イレギュラーな事が起き

   まして」

 

蓮 「イレギュラー?」

 

華扇「はい例の黒幕なんですがその‥‥実は彼女その

   何と言えば良いのか‥‥」

 

何故そんなに躊躇っているのだろう。まさか本当に死んでしまったとでも言いたいのか。

 

霊夢「何よ濁してないでさっさと言いなさいよ」

 

華扇「えっとですね彼女がその‥‥地底の方に行って

   しまいまして」

 

何だ生きているのか。それなら安し‥‥いや何処も安心できる要素がないぞ。

 

蓮 「地底ってえぇ!!?」

 

霊夢「嘘でしょ!?」

 

地底つまりそこはもっとも地獄に近い場所でありそこには旧都と呼ばれる鬼や嫌われている妖怪達が住む場所だ。更にその奥には理久兎さんやさとりさんが住まう地霊殿がある場所でもある。だが問題はそこではない地底にいる妖怪は地上の妖怪達の非ではない程にどいつもこいつも凶暴で加減などしないで即座に殺して夕飯にしてしまう連中が多数いるのが問題なのだ。それも人間なんて格好の獲物だ。

 

蓮 「安心と思いきや最早、走馬灯を見ている所あ

   たりに到達しているよ‥‥」

 

霊夢「どうしてこうなったのよ」

 

本当にどうしてこうなったんだ。そうならないために狸達が様子を伺っていたりしているんじゃなかったのか。

 

蓮 「華扇さんそこをするのが貴女の役目では?」

 

華扇「うっそうなんですが妖怪達から逃げてを繰り

   返しているうちに近くの洞窟に入った結果そ

   こが地底の入り口だったらしくて」

 

霊夢「雑魚の狸達に任せた結果がこれよ」

 

もうこれは霊夢の言う通りだよな。

 

華扇「私がいながら申し訳ない限りね」

 

蓮 「仕方ない地底には僕が行くよ」

 

霊夢「えっ大丈夫?」

 

蓮 「まぁ地底には何回かは行っているからね」

 

主に理久兎の修行だったりでだけど。

 

華扇「あまり無理はなさらないように地底の空気は

   毒ですから」

 

蓮 「気にしすぎですよ華扇さん‥‥それじゃ行って

   くるね」

 

霊夢「やっぱり私も行くわ!」

 

蓮 「でももしもその黒幕が来たら‥‥」

 

華扇「良いわ今回は私も落ち目もありましたしここ

   に残るわ折角の機会だから2人で行ってきな

   さい‥‥」

 

そう言うと華扇を霧が覆うと何故か分からないが霊夢の巫女服にチェンジした。

 

霊夢「って何で私の服を着るのよ‥‥」

 

華扇「この方が巫女がいるって思うでしょう?」

 

正直に言うと華扇の方が霊夢よりも巫女の仕事をしてくれそうというイメージがあるんだよな。

 

霊夢「はぁ‥‥もう良いわなら留守番を任せても良い

   のよね?」

 

華扇「えぇ」

 

蓮 「分かりましたなら行こう霊夢」

 

霊夢「分かったわ」

 

そう言い自分と霊夢は空へと飛び立ち旧都の入り口へと向かうのだった。そうしてここから近い入り口の近くへと降り立つ。

 

霊夢「構えた方が良さそうよね」

 

蓮 「ううん構えなくても大丈夫だよ」

 

霊夢「それどういう意味よ?」

 

蓮 「それはこれだよ♪」

 

そう言い懐から木の板を見せる。

 

霊夢「何そのボロい板?」

 

蓮 「これは地底への通行許可証だよこれがあれば

   地底の妖怪達には襲われないよ」

 

かつて理久兎の授業中に貰った許可証だ。これがあれば地底の門番達と出くわしたとしても戦いなく通してくれるすぐれものだ。

 

霊夢「それ本当の話よね?」

 

蓮 「うん‥‥多分」

 

霊夢「多分って何よ!?」

 

仕方ない。そんなの知ったことじゃねぇみたいな奴と出くわしたら戦うしかないのだから。地底には理久兎やその理久兎と親交が深い事を快く思わない連中だっているらしいのだから。

 

蓮 「とりあえず行こう」

 

霊夢「えぇ」

 

ふわりと浮きつつ洞窟の中へと入り奥へと進んでいく。暗く狭い通路を通っていると、

 

? 「おや?お客人かい?」

 

火の光が暗い洞窟を照らすそこには門番のキスメとヤマメの2人がいた。

 

霊夢「釣瓶落としに土蜘蛛‥‥」

 

黒谷「あっ蓮さんだ」

 

蓮 「どうもヤマメさんここから先に行きたいので

   すが‥‥」

 

そう言いながら通行書を見せる。

 

黒谷「あぁはいはい良いよ通ってくれて」

 

蓮 「ありがとうございます‥‥あっ!そうだヤマメ

   さんとキスメさんに聞きたいんですが」

 

黒谷「ん?何かな?」

 

蓮 「ここに僕たち以外の人間って来ました?」

 

もしかしたら2人なら見たのかと思い聞く。すると、

 

黒谷「あぁいたいた眼鏡を掛けてる子ねあの子った

   ら忠告を無視して行っちゃうもんだから止め

   に入ったら悲鳴と共に落石が落ちてきてその

   まま激突して気絶しちゃってさぁ」

 

キス (..)

 

成る程つまり黒幕は本当に地底にいるみたいだな。

 

蓮 「分かりましたありがとうございます」

 

黒谷「はいよ~気を付けてね♪」

 

キス (^_^)/~~

 

2人に通してもらい更に奥へと向かう。

 

霊夢「親しいのね‥‥」

 

蓮 「まぁそんなでもないんだけどね」

 

霊夢「そうまぁ良いわさっさと行きましょう!」

 

蓮 「うん」

 

そうして暗い道を進み自分達は旧都へと向かうのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「まさかの地底に行くことになるなんてな」

神楽「地底ですかとなるとやはり」

鈴蘭「まぁ十中八九でるよね‥‥」

怠惰「伏線は所々で貼ってはいたからね」

神楽「あれ伏線なんですね‥‥」

怠惰「まぁねなので次回はまぁ彼が出てくるという
   のは確定だと思ってください」

鈴蘭「楽しみだね」

怠惰「まぁね‥‥ただ言いにくいのは」

狗神「何だよまた次回は話の都合上で龍組の投稿に
   なるんだよね」

狗神「おいおい」

鈴蘭「つまりはあっちは戦闘回って事なの?」

怠惰「う~んまぁどうだろうね♪ただ次回の投稿は
   龍組です恐らく数話投稿したら狐組になりま
   すとだけ伝えておくね」

神楽「分かりました」

怠惰「ではではそろそろ時間なので今回はここまで
   です」

狗神「また次回もよろしくな」

神楽「それでは読者様方」

鈴蘭「バイバイ~♪」


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第390話 黒幕を追って

こんばんは読者様、サザンドラの育成が終わった怠惰のクソ悪魔です。次はミミッキュかドラパルドか‥‥もしくは別のポケモンを取るか悩み所です。早く過去作から育てたニンフィアを連れてきたい今日この頃‥‥失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


暗い細道を真っ直ぐ道沿いに進んでいくと光が見えてくる。

 

霊夢「もう少しね」

 

蓮 「あっでも気をつけてそこはすぐ右に行かない

   と顔をぶつけるから」

 

霊夢「‥‥あんた打ったの?」

 

蓮 「まぁ‥‥顔面にもろ強打したよね‥‥」

 

間欠泉異変の時は色々と苦労したな。それに恐らくだがあのムカつく文章は理久兎が彫ったものだろうな。というかあの文章といい理久兎のゲスい喜び顔を連想するとイラッとしてくるな。

 

霊夢「蓮?」

 

蓮 「えっあぁうん何でもないよとりあえず気をつ

   けてね」

 

霊夢「えぇ‥‥」

 

そうして例の自分の顔面を強打した場所を曲がり少し進むと地底の洞窟と橋のかかる場所へと来る。そこには橋の番をするパルスィが手摺に寄りかかりながら緑眼でこちらを見てくる。

 

パル「あら?珍しい客人ね」

 

蓮 「すいませんが通して頂けませんか?」

 

 

通行書を見せるとパルスィは目を瞑り頷くとどうぞとジェスチャーしてくれる。

 

蓮 「ありがとう」

 

霊夢「ねぇ聞きたいんだけどここに異変の黒幕的な

   奴は来た?」

 

と、霊夢は聞くとパルスィはひきつった顔をする。

 

パル「あの人間ならさっき私を負かして旧都に行っ

   たわよ」

 

霊夢「どうやら無事にここへ来たみたいね」

 

蓮 「そうみたいだ」

 

地底の妖怪達は地上の妖怪達よりも質が悪く危険な連中が多い。その中の序章である旧都への道をクリアしたとなると実力はあるみたいだな。

 

蓮 「急ごう」

 

霊夢「えぇ」

 

蓮 「パルスィさん情報の提供を感謝します!」

 

パル「はいはい‥‥急いじゃってその忙しさが妬ま

   しい‥‥」

 

段々と顔をひきつらせてくる。こうなってくると面倒だしさっと逃げるか。 

 

蓮 「ありがとうございました!ほら行くよ霊夢」

 

霊夢「えっちょっと蓮」

 

そうしてパルスィの元を去り更に先へと進むのだが、

 

むのだが、

 

霊夢「何かおかしいわね」

 

蓮 「霊夢も気づいた?」

 

霊夢「嫌でもね‥‥」

 

地底の建物に幾つもの穴や倒壊が起きていた。旧都なら普通でごく一般的な光景と言ったら終わりだとは思うが、修行の際に来ていた時とは断然的に違う雰囲気だ。

 

妖怪「あの野郎共が!」

 

妖怪「美寿々様にあぁ言っておいてお前が壊してい

   るじゃねぇか!!」

 

妖怪「修繕するこっちの身にもなりやがれ!!」

 

と、叫びながらも散らばる材木等を片付けていた。

 

霊夢「気が立っているみたいね」

 

蓮 「こういう場合はそっとしておこう‥‥」

 

触らぬ神に祟りなし。こういうのはそっとしておこう。

 

霊夢「まぁそれも一理あるわ‥‥」

 

蓮 「うん‥‥」

 

無闇に関わると地底の妖怪達は目と目を合わせるとすぐに戦いを仕掛けてきたりするため出来る限りで関わらない方がいい。それよりも今は黒幕の生存かどうかを確認しなければ。妖怪達の話を聞いていると、どうやら理久兎と黒幕は戦っていたみたいだし。理久兎のことだから加減はしてくれてはいるだろうけど下手に殺されてなければいいけど。

 

蓮 「急ごう霊夢」

 

霊夢「えぇ」

 

そう言い離れようとすると、

 

? 「あっ霊夢に蓮だ」

 

聞き覚えのある声が聞こえてくる。声のした方向を見るとそこには瓢箪を片手に持ちながらほろ酔い気分であろう萃香が立っていた。

 

霊夢「あんたこんな所で飲んでいたのね‥‥」

 

萃香「まぁねぇ~それよりもどうしたの?」

 

蓮 「いえこれってやっぱり‥‥」

 

と、聞くと萃香は静かに頷く。やはり思っていた通り理久兎の仕業っぽいな。

 

萃香「彼奴に至っては加減は出来ないから」

 

霊夢「それあんたが言う?」

 

萃香「酷いなぁ私はこれでも加減できるよ少しは」

 

少しって‥‥それできてないような。あまり言うと巨大化して殴ってきそうだから言わないでおこう。

 

霊夢「ねぇ所で理久兎の相手ってこの辺じゃ見ない

   ような感じの子よね?」

 

萃香「えっあっうんそうだけど?」

 

霊夢「そう」

 

これも妖怪達が話していた通りだな。理久兎な何らかの理由で戦ったということか。

 

霊夢「その後そいつはどうしたか分かる?」

 

と、霊夢が言うと萃香は腕を組んで考え出す。

 

萃香「たしか‥‥あっそうだ理久兎が大きなハサミで

   ジャキンッて斬った後にその子の襟首を掴ん

   で地霊殿に連れていったよ」

 

蓮 「因みにそれはどのくらい前ですか!」

 

萃香「ついさっきだよ?恐らく理久兎にある程度の

   折檻を受けてるかもねぇ‥‥ただ気を付けなよ

   2人共」

 

蓮 「何がです?」

 

萃香「見間違いかもしれないけれど理久兎の身長が

   縮んだり大きくなったりしてて理久兎のよう

   で理久兎じゃない感じがしたんだよ」

 

意味の分からない事を言ってきたな。縮んだり大きくなったりっていったいどういうことだ。

 

霊夢「何それ?酔っ払てたからじゃなくて?」

 

萃香「う~んそうかもだけどでも私以外の皆もそう

   見えたって」

 

感じからして遠目で見てたからの見間違いなのだろうが萃香がそう言うのであれば気をつけていきたいところだな。

 

蓮 「分かりました一応で気を付けてみます」

 

萃香「んっ分かった気をつけてね2人共」

 

そう言い萃香は手に持つ瓢箪をラッパ飲みしながらふらふらと去っていった。

 

霊夢「どういうことかしら?」

 

蓮 「それも気を付けるとして今は速く黒幕の安否

   の確認をしないと」

 

霊夢「そうね」

 

そうして急いで地霊殿へと向かうとそこには旧都で話題になっていた理久兎やその従者達に更にはさとりとお燐が外にいた。

 

蓮 「何しているんだろ?」

 

霊夢「とりあえず声をかけましょうか」

 

蓮 「そうだね‥‥」

 

そうして理久兎達に向かって、

 

蓮 「理久兎さん!」

 

霊夢「あんた達そんな所でなにしてるのよ?」

 

と、声をかけるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あいよ」

鈴蘭「しかし怠惰くん大変だったね」

怠惰「本当にリアル怠惰さんは生死の境をさまよっ
   たよ」

神楽「アハハ‥‥」

怠惰「まぁそんな事よりも次はついに理久兎とまた
   会うことになる訳だけどまぁこの先の展開は
   おおよその読者様は知っているんだよね」

鈴蘭「狐組と龍組って話が繋がってるからね」

怠惰「ただあくまでも龍組は理久兎視点での話だか
   らこっちはこっちで蓮視点での話で描くので
   お忘れなくね」

鈴蘭「まぁそこはね」

狗神「そっくりそのままは話にならん」

神楽「たしかに」

怠惰「まぁその辺はよろしくねそれでは時間も時間
   なので今回はここまで」

狗神「また明日もよろしくな」

鈴蘭「それでは読者様」

神楽「ありがとうございました」


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第391話 この異変の隠された真実

こんばんは読者様、メルエムの運極が完成した怠惰のクソ悪魔です。やっていて思ったのは第1弾のコラボを面倒くさがらずしっかりやっていれば良かった‥‥そうすればあんなクエストやる必要なかったな‥‥失礼。それではそろそろ本編へどうぞ。


理久兎の名前を呼ぶとそれに気づいた面々はこちらを向きその中には、

 

耶狛「あっ蓮くん霊夢ちゃんヤッホ~♪」

 

と、極楽な性格の耶狛は手を振ってくれる。地面へと降り立つと、

 

亜狛「蓮さんに霊夢さんどうしてここへ?」

 

理 「何の用だお前達?」

 

そう2人に聞かれる。隠すこともないため自分達は黒幕がここに来たかどうかを訪ねてみようと思い訪ねることにした。

 

蓮 「えっとお聞きしたい事があるんですここに

   異変の黒幕って来てませんか?」

 

霊夢「化け狸達がここへと逃げたとか言っていた

   みたいでわざわざ来たのよ」

 

それを聞いた理久兎は参ったような顔をして頭を掻きながら、

 

理 「生憎な話で彼奴なら地上に返しちまった所

   さ‥‥後数分早ければな」

 

どうやら地上へと帰してくれたみたいだ。これなら安心だな。

 

蓮 「そうでしたか」

 

霊夢「なら安心ね」 

 

理 「まぁそうとも言えないけどな」

 

霊夢「どういう意味よそれ?」

 

理久兎の発言に疑問を覚える。そうとも言えないとはいったいどういうことだ。何かあるというのは間違いはなさそうだ。

 

理 「さとりにお燐すまないが2人は席を外してく

   れないか?」

 

お燐「んにゃ?」

 

さと「私もですか?」 

 

理 「あぁこの話は少し危険が伴う‥‥まぁ殆どの確

   率で大丈夫だと思うがもしも何かあったらの

   ためだ‥‥だからさとり頼むから席を外してく

   れないか?」

 

と、言うとさとりは溜め息を吐いてやれやれといった顔をする。

 

さと「分かりましたですが約束ですからねそんな下

   らない確率通りにならないで下さい」

 

理 「あいあい」

 

さと「行きますよお燐」

 

お燐「分かりました!」

 

そう言い2人は下がっていく。何でまたあの2人を下げたんだろうか。こういうのって昔の映画だとかでいうと危険を避けさせるためみたいな事だよな。となるとまさか危険が伴うような話をするのか。理久兎はこちらを向くと共に自分も覚悟を決めなければな。

 

理 「それじゃ話そうか‥‥俺の知っている限りの話

   を‥‥まず事の発端は黒幕である彼女がこの幻

   想郷にボールをばらまきそしてここへと入る

   事こそが発端であり彼女の目的‥‥相違はない

   な亜狛と耶狛?」

 

亜狛「えぇ実際に彼女からそう聞いております」

 

耶狛「うん」

 

霊夢「で?それが何なのよ?面倒だからいちいち周

   りくどい言い方しないでサクッと言ってもら

   えないかしら?」

 

蓮 「霊夢ったら言い方が‥‥」

 

せめてもう少しオブラートに包もうよ。理久兎は苦笑いをすると、

 

理 「まぁもう少しだけな‥‥」

 

と、言い話の続きをしだす。

 

理 「これは黒幕を懲らしめ無事に外の世界へと送

   って異変は終わり‥‥の筈だったのさある一点

   を外してな‥‥つい先程に信じられない事が書

   かれた手紙が俺宛に届いたんだ」

 

黒 「さっきのか?」

 

理 「そう送り主は匿名で言えないが書いてある事

   は信じられるものだ‥‥」

 

そこまで理久兎が言うだなんてやはりどうやらさとり達を下げるだけの話らしい。

 

霊夢「内容は?」

 

理 「‥‥簡単に直結で言うなら現在起きている幻想

   郷の異変にある者達が介入をしてしまったそ

   のため貴方にはその介入者達の企てを片付け

   てほしいでなければ過去の過ちがまた繰り返

   されるとな」

 

この異変に何らかの者達が介入しているというのは分かるが問題は過去の過ちとはいったいなんなんだ。

 

蓮 「過ち?」

 

理 「そうかつて妖怪達が仕掛けた大きな戦争それ

   はその勢力と妖怪達とで血を流しあった程の

   戦いがまた繰り返されるかもしれないのさ」

 

霊夢「でもそんな戦争を妖怪達に仕掛けても‥‥」

 

理 「いや十中八九で妖怪陣営は負けるだろうな」

 

妖怪達が負けるってそれはどんな戦争だというのだ。そしてその相手は‥‥理久兎はそれを踏まえて続きを話す。

 

理 「話を整理すると幻想郷と地底も含まれるかは

   微妙だがそれらの第一勢力と黒幕という第二

   の勢力そしてそれらの対決で漁夫の利をしよ

   うとしている第三の勢力がいるっていう事だ

   まぁそこまではマミゾウも聡明と唄う華扇す

   らも予想がつかなかっただろうな現に俺もま

   ったくもって気づかないわけだしな」

 

霊夢「あんたですらも気づかなかったて‥‥というか

   漁夫の利って何よそれ‥‥どこの誰がこんなこ

   とを!」

 

理 「お前達は俺の弟子‥‥いやこういえば良いか?

   八雲紫が中心になって起こした大きな大戦争

   第一次月面戦争は知っているか?」

 

第一次月面戦争って確か阿求の屋敷の歴史書の資料で見たことがある。そしてその相手は、

 

亜狛「まっマスター‥‥」

 

耶狛「ねぇそれって‥‥」

 

蓮 「つまりその漁夫の利を狙うのは月の都の民達

   って事ですか?」

 

理 「その通りだ」

 

やはりそうか。第一次月面戦争ってことから第三勢力は月の民達というのは容易に分かる。そう分かる筈なのだが、

 

霊夢「‥‥‥‥」(-""-;)

 

黒 「‥‥‥‥」(゜ρ゜)

 

うん、黒さんは仕方ないかもだけれど霊夢は一度、月に行ってなおかつ暫く滞在しているんだからせめて分かろうよ。するとそれに気づいた理久兎も仕方なさそうに、

 

理 「分からなそうだからざっくりと教えると第一

   次月面戦争それは紫を中心とした当時の百鬼

   夜行と月の民達で起きた大戦争だその結果は

   紫達の大敗で幕を閉じた」

 

霊夢「あの紫が負けたって‥‥」

 

理 「そして次に色々と話を聞いて知ったがお前達

   は月に行ったんだよな?」

 

霊夢「えぇ」

 

理 「そこで戦争とまではいかないが月の民と戦っ

   たまぁそれがいわゆる第二次月面戦争ってや

   つなのさこっちから進軍しているんからな」

 

確かにあれは魔理沙がまとめてくれたから小競り合い程度で済んだ。もしも依姫と戦っていたら恐らくは勝てなかっただろう。

 

理 「そしてこの異変とそれらはどう関わるのか‥‥

   それは第三次月面戦争の発端となりかねない

   って事なのさ」

 

霊夢「それって前みたいな弾幕ごっことかじゃ」

 

理 「ないな恐らく今度は奴等が武器を手に持ちな

   がら進軍してくるからな奴等がここに進軍し

   てくれば一方的な虐殺で終わるだろうね」

 

蓮 「どっどうしてまたそんな事に!」

 

いきなり大それたことになったぞ。第三次月面戦争ってそれもあの時の弾幕ごっこの小競り合いではなく本物の血が流れる戦争になればこちらもたまったものではない。しかしどうしてそんな大それたことになるんだろうか。理久兎は首を振ると、

 

理 「今はそれよりも奴等はどうやって進軍してく

   ると思う?彼奴らは地上の穢れを嫌う訳だが

   どうすると思うよ?」

 

どうするかって‥‥そう言われてもな。自分と霊夢は黙っていると先程、ショートしかけていた黒は口を開き、

 

黒 「俺だったら自分に適した環境にして進軍を開

   始するな」

 

理 「ほう‥‥黒、百点満点の回答だ!」

 

亜狛「えっ」

 

耶狛「どういうことなの?」

 

理 「お前らだってそうだろ?自分達に適さない環

   境で不利になるようなら自分達に合った環境

   にして有利に戦うのが一番と思わないか?」

 

確かに空気がなくて戦えない。それでもしも空気を充満させる事が可能ならそういった環境に変えるのは誰しもそうだ。

 

霊夢「それはそうだけど」

 

蓮 「でも出来るんですかそんなことが?」

 

だが第一に可能かどうかだ。そんな事が可能なのだろうな。

 

理 「あぁ霊夢と黒はともかくお前達3人は知って

   いるだろオカルトボールが何で出来ているの

   かだ」

 

何で出来ているのか‥‥確か華扇達が言っていたな。外の世界の力のある場所つまる所のパワースポットの石だとか。待てよそうかそういうことなのか。

 

蓮 「ボールの材料はパワースポットの石などで作

   られている‥‥つまり」 

 

理 「そうあったんだよ普通では到底辿りつくのは

   不可能なイレギュラー的スポットが1つだけ

   それこそが月の都いや月の裏側にある石だと

   かで作られたボールだ」

 

やっぱり黒幕でも到底たどり着けない月の裏側の石それで出来たオカルトボールあったということか。

 

霊夢「待って確か話によるとそれで結界に穴を開け

   てたのよね?」

 

理 「あぁ黒幕の作った物ならそうだろうなただし

   月の都のオカルトボールは恐らく違うだろう

   推測になっちまうがそのボールのエネルギー

   と残りの黒幕の作ったボールのエネルギーを

   合わせて幻想郷に第二の月の都の土台を作る

   みたいな計画だろうな」

 

それで環境を自分達に適した環境へと変えるつまり月の民がこぞって嫌う穢れなき環境にしよつとしていたって事なのか。

 

霊夢「それ不味いじゃない!」

 

理 「あぁそれもまずいにはまずいが更にまずいの

   はそのボールを黒幕が持っていてそれを現世

   へと運んだら‥‥こればっかりは月の都の連中

   も予想外だっただろうなまさか黒幕がここに

   乗り込んでくるとは思わなかっただろう」

 

霊夢「そうなると外界と月の都とで争いが起きるか

   もしれないってこと!」

 

理 「あぁそういう事だそうなればどちらにせよで

   大量の血が流れる争いが起きるだろうな」

 

これにはもう絶句して言葉がでない。これは幻想郷の規模で治まるような話ではない。

 

理 「亜狛に耶狛‥‥出るぞ裂け目を繋げ!」

 

亜狛「りょっ了解!」

 

耶狛「あいあい!」

 

そう言い2人は大慌てで裂け目を繋ぎ始める。

 

霊夢「なっ何か大事になったわね」

 

蓮 「うん‥‥でもやるべきことは分かったとりあえ

   ずは黒幕を止めよう!」

 

霊夢「えぇ!」

 

と、言っていると黒は地霊殿の中へと入っていく。どうやら留守番みたいだな。そして理久兎はこちら見ると、

 

理 「まぁあれだ‥‥お前達の手を借りたい手を貸し

   てくれないか?」

 

霊夢「当然よ何せ私は巫女だし」

 

蓮 「手助けしますよ理久兎さん」

 

理 「何故かな‥‥心強いったらありゃしないな」

 

いやむしろその逆だ。理久兎がいるとこっちが心強い感じがするんだ。そうしていると、

 

亜狛「準備できました!」

 

耶狛「こっちも良いよ!」

 

亜狛と耶狛の準備が完了し自分達が入ってきた地下への入り口の場所へと裂け目が繋がる。

 

理 「あぁ亜狛に耶狛お前らも付いてこいよ」

 

亜狛「えぇ!」

 

耶狛「当然!」

 

この2人は終始で異変に関わったからこそ来させる意味がある。それにもしかしたら必要になるかもしれないしな。

 

理 「なら行くぞ!」

 

蓮 「はい!」

 

霊夢「えぇ!」

 

耶狛「レッツゴー!」

 

亜狛「あぁ!」

 

そうして自分達は黒幕を止めるために動き出すのだった。しかし何かとても重大な事を忘れているような‥‥気のせいか。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「何でだろうな私も何か忘れてる気がする」

鈴蘭「奇遇だねぇ」

神楽「その答えって本編に出ていますか怠惰さん」

怠惰「うん上記の本編に出てるよ」

狗神「何だったかなぁ‥‥」

鈴蘭「う~ん‥‥」

神楽「本編に出ている‥‥」

怠惰「ちなみに答えは龍組の本編に書いてあるので
   気になる方は是非どうぞ♪って事で今回は短
   めだけどここまでね」

鈴蘭「とりあえず考えないとなぁ‥‥あっ読者様また
   次回もよろしくね」

神楽「それでは読者様」

狗神「またな」


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第392話 結局は勘頼り

こんばんは読者様、アニメを見ていたら時間が過ぎていた怠惰のクソ悪魔です。慎重すぎる勇者と旗場!けものみち更には僕勉とアニメが多くて多くて‥‥申し訳ないです。こういうのを見ていると勉強になりますね。失礼それでは本編へどうぞ。


亜狛達の裂け目を通り自分達は地底へと続く洞窟の入り口へと出る。

 

霊夢「便利ねぇその能力」

 

耶狛「ふふんどやぁ♪」

 

亜狛「いやまぁ確かに耶狛の力もあるがベースは俺

   だからな?」

 

でも便利なのは確かである。何十分とかかる地上と地底の距離を一気に縮めれるのだから。こういった能力は自分も欲しいなと思っていると理久兎はこちらを向き、

 

理 「さてと行動方針だが‥‥亜狛に耶狛お前達は蓮

   と霊夢に同行して菫子を追跡しろ」

 

と、言ってくる。その台詞的に理久兎はついてこないのか。

 

亜狛「えっ?マスターは?」

 

理 「俺は単独で探しながら野暮用を済ませてくる

   だからお前達はその持てる力を全て使って蓮

   と霊夢に協力してやれ‥‥」

 

耶狛「うん」

 

亜狛「マスターもお気をつけて」

 

しかし理久兎の野暮用とは一体なんなのだろうか。ただでさ今は急を要するというのに。恐らくはそれよりも大事な野暮用といった所だろうな。そこは察するか。

 

理 「あぁ頼むな‥‥蓮に霊夢こいつ達を頼むな」

 

蓮 「まぁお世話になるのは僕達かもですけどね」

 

霊夢「まぁ世話になるわ」

 

現に人生の先輩なわけだし修行の時もお世話になっていたためこっちが色々と世話になりそうだけどな。

 

理 「それじゃ頼むな」

 

そう言い理久兎は背中から翼を広げたかと思うと羽ばたき空へと飛び立ち一気に姿を消した。

 

霊夢「速いわねぇ相変わらず‥‥」

 

蓮 「理久兎さんだからねぇ」

 

超人的な事をしても理久兎という名前で全てが解決してしまうんだよな。理久兎さんって本当に色々と域を越えてるから困る。

 

亜狛「さてとりあえずどうしましょうか?」

 

蓮 「ここに黒幕を送ったんですよね?」

 

耶狛「そうだよねお兄ちゃん?」

 

亜狛「えぇここに送りました」

 

蓮 「成る程‥‥1つ僕に案があります」

 

案があると述べた瞬間この場の3人は首をかしげる。とりあえず案を言うか。

 

蓮 「ここに送ったのなら黒幕の匂いが残っている

   筈だと思うんですそこで亜狛さんと耶狛さん

   には臭いで追っていただくというのは?」

 

黒幕はここにいたとなるともしかしたら匂いが残っているのではないかと思った。それに亜狛と耶狛は神使だが元々は狼で嗅覚は鋭い。それを含めてこの案を述べると、

 

亜狛「たしかにそれが一番か」

 

耶狛「考えるねぇ♪」

 

蓮 「そしてそれに合わせて霊夢の勘で辿れば絶対

   に黒幕の場所へと追い付くはずです」

 

霊夢「ふふんっ♪私の勘は良いんだから♪」

 

こういった追跡能力に関しては霊夢も亜狛も耶狛も素晴らしいよな。その点に比べて自分は‥‥せめて霊夢の勘に負けない追跡能力が欲しいな。

 

耶狛「それじゃさっそく‥‥」

 

鼻をピクピクと動かし尻尾をパタパタと振ると、

 

耶狛「こっちだね!」

 

そう言い方向を指差す。

 

霊夢「う~ん私の勘だとこっちな気がするんだけど

   まぁ良いわ行きましょう」

 

蓮 「うん」

 

亜狛「‥‥‥‥まさか耶狛の奴‥‥」

 

そうして自分達は耶狛に案内されついていくこと数分後、

 

耶狛「ふんふん‥‥うんこっちだ♪」

 

霊夢「何か良い匂いがしてきたわね」

 

蓮 「たしかに‥‥」 

 

何故かこうお腹を空かせてしまうような芳しい香りだ。そうして歩いたその先には、

 

耶狛「ついた~♪」

 

亜狛「おい耶狛これは‥‥」

 

霊夢「‥‥‥‥当てにした私達がバカだったかしら」

 

蓮 「何とも言えない‥‥かな?」

 

自分達の目の前にあるものそれは、

 

ミス「あっ蓮先生にそれから霊夢さんじゃないです

   か♪」

 

蓮 「どっどうもみすちー」

 

目の前にあるものは八目鰻と暖簾が出ている屋台つまる所のミスティアの経営している屋台だ。耶狛は尻尾をばたつかせて店の前へと向かい、

 

耶狛「八目鰻の蒲焼き丼を下さいな♪」

 

ミス「蒲焼き丼ですね♪かしこまり‥‥」

 

亜狛「すいませんいりませんから!」

 

耶狛「うぐっ!?」

 

亜狛は即座に耶狛の首を腕と脇で挟んで締め上げると後ろへと下がり林の中へと消えていった。

 

ミス「えっえぇと‥‥」

 

蓮 「ごめんねみすちーこれは何時か祭りの時に何

   かしら買うから!」

 

霊夢「ただし所場代はとるからね!」

 

自分達も亜狛の後に続き林へと入る。残ったミスティアは、

 

ミス「なっ何だったのでしょうか?」(o▽o;)

 

と、言葉を漏らすのだった。そうして亜狛の後を追うと、

 

亜狛「お前はなぁ!?」

 

耶狛「ごめんってお兄ちゃん匂いの誘惑には勝てな

   くて‥‥」

 

耶狛は亜狛に説教されていた。やはり亜狛と耶狛はどこまでいってもこの性格は変わらないんだな。

 

霊夢「まったくもう‥‥」

 

耶狛「アハハお腹すいちゃって」

 

亜狛「限度があるだろうが!?」

 

耶狛「う~んそんな怒らなくても‥‥」

 

いやまぁこれは怒られても仕方ない気がする。亜狛はため息を吐き自分達に頭を下げて、

 

亜狛「申し訳ないですが霊夢さん貴女の勘を頼らせ

   てはいただけないでしょうか」

 

と、言ってくる。自分は霊夢の顔を見ると呆れた表情になっていた。

 

蓮 「霊夢‥‥」

 

霊夢「はぁ分かったわよまったくもう‥‥」

 

そう言い目を閉じその場で静止してしばらくすると霊夢はお祓い棒の先をとある方向へ向け、

 

霊夢「こっちね」

 

自信ありげに答える。霊夢の勘は物凄いぐらいに当たるというのはこれまでの異変を通してお墨付きだ。

 

蓮 「行きましょう亜狛さん耶狛さん」

 

亜狛「申し訳ないです」

 

耶狛「えへへ♪」

 

霊夢「ほら行くわよ」

 

そうして自分達は霊夢の勘を頼りに黒幕がいる場所へと向かうのだった。




怠惰「それでは今回はここまで」

鈴蘭「耶狛は相変わらずの調子で」

狗神「‥‥‥‥」

怠惰「狗神ちゃんどうしたの?そんな所で不貞腐れ
   ちゃって」

神楽「えっと何でも匂いを辿るなら私がいるだろと
   呟いていましたが‥‥」

狗神「違ぇよバカ野郎!?」

鈴蘭「ありゃりゃ不貞腐れてるねぇ」

怠惰「まぁ仕方ないそっとしておこう」

神楽「そうですね‥‥」

鈴蘭「ねぇでもこれを見ていて思うのは匂いだった
   なら亜狛くんも頼りになるよね?」

怠惰「まぁ~そうなんだけれど嗅覚なら耶狛の方が
   断然的に上なんだよ亜狛は聴覚とかに優れて
   いるんだよね寧ろ嗅覚はあんまり期待はでき
   ないかな」

神楽「そうなんですか‥‥」

怠惰「そうだから腐った死体が動き出しても耶狛は
   鼻を抑えて涙目になるけれど亜狛の場合にな
   ると鼻を抑えてある程度こらえれるみたいな
   感じ」

鈴蘭「って結局は臭いんだまぁ死臭だから仕方がな
   いけどさぁ」

神楽「そうなんですか?」

鈴蘭「もう酷いよ昔に墓場から復活した死体に憑い
   た悪霊を退散させるために行ったけれどもう
   たまったものじゃないよ」

怠惰「まぁ確かにねぇ‥‥っと時間も時間だし今回は
   ここまでかな」

神楽「それでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「それじゃバイバイ」


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第393話 変わってしまった現世の景色

こんばんは読者様、ドラパルトの厳選をしていたら色違いが生まれて唖然した怠惰のクソ悪魔です。3Vでしたが色違いならと妥協して物凄い特訓で6Vにしました。不幸続きだったのでささやかな幸運が舞い降りましたね。失礼それでは本編へどうぞ。


日は陰り夕暮れ時となる。自分達は霊夢の勘を頼りに移動すること数十分が経過する。

 

蓮 「何か見慣れた景色なような‥‥」

 

何故だろうか何時も見慣れた景色が目に入る。しかもその景色は数時間前にも見ている景色なのだ。一体どうなっているんだろうか。

 

亜狛「あのすいませんこれって」

 

耶狛「完璧に‥‥」

 

霊夢「‥‥‥‥私の神社ね」

 

何とまさか向かっていたのは博麗神社だった。というか黒幕はもう博麗神社にたどり着いたのか。

 

霊夢「とりあえずさっさと向かうわよ」

 

蓮 「うん」

 

耶狛「は~い」

 

亜狛「分かりました」

 

そうして博麗神社へと自分達は降りるとそこには、

 

華扇「あらやって来たの?ね

 

? 「おやおやこれはこれは‥‥ってお主達もおっ

   たのか」 

 

? 「ふむ‥‥何かありそうですね」 

 

? 「たしかに‥‥」

 

そこにいたのは華扇だけではなくマミゾウに聖そして神子といった重臣達が揃っていた。だが問題の黒幕の姿が見当たらない。

 

蓮 「華扇さんすいませんがお聞きしたいんです

   が良いでしょうか?」

 

華扇「何でしょうか?」

 

蓮 「ここに黒幕って来ていませんか?」

 

黒幕が来ていないかと聞くと華扇はやれやれといった表情をする。

 

華扇「えぇ先程にここへと来ましたよ」

 

霊夢「なら今はどこに!」

 

神子「もう流石に懲りてたみたいだったから先程

   そうだな‥‥ものの30分ぐらい前に現世に

   帰らせたぞ」

 

聖 「えぇ‥‥」

 

と、言ってきた。それを聞いた亜狛は耶狛をジッと見て、

 

亜狛「耶狛‥‥」 

 

耶狛「あっアハハ‥‥ごめんね」

 

先程の案内がなければもしかしたら間に合ってはいたかもな。というかとんでもない事になったぞ。

 

霊夢「ちょっとどうやって帰らせたのよ!」

 

神子「あぁ集めておいたオカルトボールを使わせて

   な‥‥」

 

華扇「要は私達が外に送っていた方法と同じよ」

 

マミ「それよりも何故にお主達はそんな慌てておる

   といんじゃ?」

 

何故に慌てているかって。こっちは戦争が起きるかもしれないって事を知っているから慌てているんだ。

 

霊夢「っ!時間がないわ蓮!」

 

蓮 「亜狛さん耶狛さん現世に繋いでください!」

 

亜狛「分かりました!」

 

耶狛「うん!」

 

そう言い2人は裂け目を作り出していく。

 

華扇「ちょっ何をしているの!」

 

マミ「何をする気じゃお主達!」

 

神子「まさか現世に!」

 

聖 「えぇ!?」

 

そのまさかだ。

 

亜狛「良いですよ!」

 

耶狛「行って!霊夢ちゃん蓮くん!」

 

そう言われ自分達は裂け目へ向かってダッシュする。

 

華扇「待ちなさい霊夢に蓮!」

 

マミ「話を聞かせぬか!」

 

霊夢「あぁもう!うるさいわね!こっちは急いでい

   るのよ!」

 

蓮 「すいませんが話しは亜狛さんと耶狛さんから

   聞いてください!」 

 

亜狛「えぇ!!?」

 

耶狛「うぇ!?」

 

そうして自分と霊夢は裂け目を通るのだった。裂け目を通ると通った裂け目は元からなかったかのように綺麗に消えてなくなる。そして夕暮れから夜の景色となった現世の空や街の明かりを見る。

 

霊夢「ここが現世‥‥」

 

蓮 「懐かしいようで色々と変わったな‥‥」

 

昔の街並みの光は明るかったがここまで明るくはなかった。それを考えると自分がいなくなった後も発展を続けたんだな。

 

霊夢「蓮はこの現世で生活していたのよね?」

 

蓮 「うん‥‥ただ昔に比べて随分と発展したみたい

   だけれどね」

 

確か早苗の話ではもう何年と経っているみたいだし自分の知る現世とはもう違うだろうな。

 

蓮 「とりあえず探そうか」

 

霊夢「そうね」

 

そう言い自分達は空を飛び摩天楼の光が輝く空を飛ぶ。

 

霊夢「幻想郷じゃ見れない景色ね」

 

蓮 「そうだね‥‥」

 

霊夢「ねぇ前に蓮はもう現世には帰らないって言っ

   てたわよね?」

 

蓮 「えっ?うんまぁ‥‥ねぇ今更、帰った所で帰る

   家もなければ家族もいないしね‥‥」

 

まだ婆ちゃんが生きていたら考えたかもしれないけれどもう婆ちゃんもいないし。

 

霊夢「そう」

 

蓮 「何?もしかしてこの景色とかを見て帰ってし

   まう何て思ったの?」

 

霊夢「ちっ違うわよバカ!」

 

こういう所に限っては素直じゃないんだよな。

 

霊夢「帰りたいなら帰れば良いじゃない」

 

蓮 「えっそれじゃ帰ろっかな‥‥」

 

霊夢「‥‥‥‥えっ?」

 

ポカンとした顔をしてそんな声をあげる。クスリと笑い、

 

蓮 「冗談だよ」

 

霊夢「そっそうよね!もう変な事を言わないで頂戴

   よね!」

 

プクーと膨れっ面をしてそう言ってくる。こういう所がまた可愛いんだよな。それに帰る気はもうないのにな。

 

蓮 「ごめんって‥‥」

 

そんな事を言っていると一角のビルの屋上の柵に不思議な格好をした子が立っているのに気づく。まさかあれって、

 

蓮 「まずい!」

 

霊夢「えっ何よ!」

 

大急ぎでそこへと向かうと、

 

蓮 「そこの子!早まったらダメだ!?」

 

と、叫ぶとその子は此方に気づき見てくる。不思議なマントをはおいメガネをかけ大きな帽子を被るその子はポカンとした顔をしてこちらを見てくる。というかあの制服って東深見高校の女子制服か。

 

? 「なっ何よあんた!早まったらダメって言って

   おくけど自殺とかじゃないわよ!?というか

   その格好に空を飛ぶって」

 

何だ自殺じゃないのかよ。急いで損した気分だが自殺じゃなくて良かったな。

 

霊夢「もう蓮!いきなり何よ!」

 

蓮 「ごめん‥‥」

 

? 「蓮‥‥まさか蓮お兄ちゃん!」

 

蓮 「ん?」

 

蓮お兄ちゃん‥‥何処かでそんな呼び方されて‥‥そうだそう呼んでいた子を1人だけ知っている。それは、

 

蓮 「まさか菫子‥‥」

 

それはもう会うことはないだろうと思っていた菫子だった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「最後の奴は誰だよ!?」

神楽「蓮お兄ちゃんって‥‥」

怠惰「さぁ何だろうねそれは次回になれば分かる
   かなついでに言うと龍組だと速めの登場し
   ているよ」

鈴蘭「そうなんだ‥‥てことは原作キャラ?」

怠惰「まぁそうだね結構面白いキャラだよ」

神楽「ほう」

怠惰「もう台詞やらにネタを沢山と放り込めれる
   キャラって感じ♪」

狗神「おいおい怠惰お前にリアル怠惰が憑依して
   るぞ~」

怠惰「アハハ俺が何時お前らの知る怠惰と言った
   のかな?」

3人「‥‥えっ!?」

? 「悪い遅れた彼奴等の育成が大変でよ」

狗神「たっ怠惰が」

神楽「えっえぇ!?」

鈴蘭「なにこれ!?」

作者「ふっふっふでは今回はここまでバイバイ♪
   さぁて次は起点作りキャラの育成だ♪」


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第394話 会いたかった外来人

こんばんは読者様、起点作りキャラで悩んでいる怠惰のクソ悪魔です。どうしたもんか‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


これはまだ自分が幻想入りする以前のお話である。自分は祖母に連れられ祖母つまる所の従伯母の家へと行った時の話だ。

 

祖母「少し重大な話を妹とするんだが蓮あんたはど

   うするんだい?」

 

蓮 「えぇと‥‥」

 

祖母「暇ならそうさねぇ‥‥そうだ妹の孫が今日ここ

   に来ているんだよまだ小さい子だしその子の

   相手をしてあげてくれないかい?」

 

つまり自分の再従妹にあたる子がいるのか。やることもないし丁度良いかな。

 

蓮 「うん分かった」

 

祖母「んっ頼んだよ多分、庭にいると思うよ」

 

そうして自分は祖母に言われた通り庭に出るとそこには、

 

? 「‥‥‥‥‥‥」

 

黙りながらちょこんと座っている女の子が庭の池を覗いていた。自分はその子の隣に座り、

 

蓮 「なに見てるの?」

 

? 「お魚‥‥ねぇあんた誰?」

 

と、その少女はこちらを見て言ってくる。こういうのに慣れてないんだがどうしようか。とりあえず名乗ろうかな。

 

蓮 「僕は蓮‥‥葛ノ葉蓮って言うんだ君の従兄にな

   るのかな?」

 

? 「ふぅ~ん‥‥あたちは菫子で8才」

 

蓮 「そうなんだよろしくね菫子」

 

菫子「うん蓮お兄ちゃん」

 

蓮お兄ちゃんか何か照れ臭いな。婆ちゃんから遊んでやってくれないかなんて言われてたし遊ぶか。

 

蓮 「そうだ何かして遊ばない?」

 

? 「えっ遊んでくれるの!」

 

蓮 「うん♪なにして遊ぶ?」

 

? 「え~とね‥‥」

 

それが自分と菫子との最初の出会いだった。時は現在の摩天楼の一角のビルに戻る。

 

菫子「本当に‥‥蓮お兄ちゃん‥‥なの?」

 

蓮 「菫子‥‥見ない間に大きくなって」

 

その格好と良い眼鏡といいまったく気づかなかった。こっちで自分が行方不明になって何年と経っていると言われていたため菫子も高校生ぐらいかなと思っていたがここまで大きくなっていたとは。

 

霊夢「知り合い?」

 

蓮 「うん彼女は菫子って言って僕の再従妹にあた

   る子なんだよ」

 

霊夢「ふぅ~ん‥‥」

 

しかし何でその菫子がこんな所にいるんだろうか。

 

菫子「やっと‥‥やっと会えた‥‥お兄ちゃんが消えて

   から私は‥‥ずっと探してたんだよ!行方不明

   になってそれから探し続けて恐らくいるだろ

   うと睨んだ幻想郷にもいなくて‥‥」

 

蓮 「幻想郷‥‥まさか菫子が」

 

霊夢「どうやらそうみたいね」

 

恐らく月の住人達によって利用されているこの異変の黒幕が菫子って感じみたいだ。腰にさす神楽を何時でも抜けるように心構え、

 

蓮 「菫子‥‥さっき幻想郷に行ったと言ったよね」

 

菫子「うっうん」

 

蓮 「なら来るのに利用したオカルトボール出して

   貰えないかな」

 

そう言うと菫子は何でだみたいな顔をしつつも懐をまさぐり始める。

 

菫子「所で蓮お兄ちゃんその人は‥‥」

 

霊夢「私は幻想郷、博麗神社の現巫女の博麗霊夢」

 

と、霊夢が言った直後、菫子はまさぐるのを止めこちらを見て、

 

菫子「幻想郷っておっ追ってきたの‥‥」

 

霊夢「えぇそうよ悪いけどあんたは保護対象よ」

 

蓮 「‥‥ふぇ?」

 

保護対象ってなんだ保護対象って。そんなのはじめて聞いたぞ。

 

菫子「まっまたあんな怖い場所に戻れと言うのもう

   嫌よ妖怪には追いかけられバカにされてしま

   いに年齢の事を言ったらハサミで切られてと

   あんなの地獄よ!」

 

霊夢「嫌‥‥年齢に関しては自己責任でしょう‥‥」

 

蓮 「それは霊夢の言う通りだ」

 

もう本当にそれは霊夢の言う通りだとしか言えない。年齢ネタをするなら命を張る覚悟がないといけないとこれまでの生活で習ったからな。

 

菫子「お願いだから勘弁してよぉ蓮お兄ちゃんも何

   か言ってよ~」

 

蓮 「うっうぅん‥‥霊夢あの‥‥」

 

と、言いかけると霊夢は真剣な顔で首を横に振る。これは残念ながら無理そうだ。申し訳ないとは本当に思うが、

 

蓮 「ごめんね菫子‥‥幻想郷にもう一度だけで良い

   から来てくれないか」

 

そう言うと菫子は首をゆっくりと横に振るうと段々と首を振るのが早くなり、

 

菫子「嫌‥‥嫌よ!あんたはあんたは蓮お兄ちゃん何

   かじゃない!あんたは偽物よそうよ前みたい

   に私は狸に化かされているんだわ!」

 

その発言は結構なくらいにショックを受け心に大ダメージだ。

 

蓮 「めっ目眩が‥‥」

 

霊夢「ちょっとしっかりしなさいよ!」

 

そういえば理久兎も正体を隠して動いていた時、自分達は結構な罵倒をしたりしたがこんな複雑な気持ちだったのかと思う。いやあの神は寧ろそれを楽しみ嬉々として自分達を挑発していたな。

 

菫子「もういいわ!秘封倶楽部初代会長として私は

   この勝負に私の自由を賭けて戦ってやるわよ

   ええい!もう自棄よステルスロックなり鬼火

   なり呪いなり使って害悪な事をするだけして

   やって最後は大爆発でもてっていこうせんで

   もして花を咲かせてやるわ!」

 

霊夢「ごめん蓮もう私には何がなんだか分からなく

   なりそう」

 

蓮 「それは僕もだよ」

 

急に他作品のネタをぶっこんできているんだ。ツッコミに困るな。

 

菫子「本当は幻想郷の誰かにオカルトボールを解放

   させて何時でも行き来できるようにしてから

   蓮お兄ちゃんを探すつもりだったけれど計画

   変更よ今ここで解放するわ!」

 

蓮 「ってちょっと待て!?」

 

霊夢「それは罠なのよ!?」

 

菫子「そんな事なんか知るもんか!追い詰められた

   狐はジャッカルよりも狂暴なのよ!それは今

   追い詰められている私も同様‥‥女子高生の死

   に際の覚悟を受けなさい!」

 

あっでもダメだ。菫子って昔から何かと変な所はこだわる頑固な部分があるから言っても聞かないや。

 

蓮 「仕方ない‥‥霊夢ここは言っても聞かなさそう

   だから‥‥」

 

霊夢「まぁこの感じからそうなるわよね‥‥仕方ない

   わねぇ」

 

腰にさす神楽に手をかけ霊夢はお祓い棒を構える。

 

菫子「女子高生の最後の散り際はさそがし記憶に残

   るわ探していた人もいないこれまでの探索の

   人生は無価値けれど今すぐ近くにある死これ

   こそ本当に価値あるもの‥‥価値ある死よ!」

 

もう呆れるぐらいの自暴自棄になってる。だけどこれには少しイラッとした。

 

霊夢「言っておくけれど美しくもなんともないから

   そんなのそれと結界いえ幻想郷は私達が守る

   博麗の巫女として!」

 

蓮 「僕の場合は神宮剣士として‥‥かな‥‥それから

   菫子に言っておくよ僕が言えた義理はないか

   もだけれど命を粗末にするなそれが出来ない

   ならここで1つ説教して軽々しく価値のある

   死なんて言わせないようしてやる!」

 

菫子「そうなら始めましょう人間界の最期の夜を」

 

霊夢「幻想郷の最初の夜を!」

 

蓮 「そして価値ある命の戦いを!」

 

こうしてこの異変、最後の弾幕ごっこが幕を開けたのだった。




怠惰「てな訳で今回はここまで」

狗神「お前は我達の知る怠惰だよな?」

怠惰「何いってるの当たり前でしょう狸にでも化か
   されたの?」

鈴蘭「だっだよねぇ」

神楽「ア‥‥アハハ‥‥」

怠惰「変なの‥‥まぁ良いやそれと菫子ちゃんは色々
   とポケモンのネタを言ってくれちゃってるた
   めポケモン投稿します‥‥はい」

鈴蘭「ポケモンのネタ?」

怠惰「そう鬼火なり~の所だね因みにあれは害悪的
   戦法だね」

神楽「そうなんですか‥‥」

怠惰「そうそうそうだ何時かポケモンに出る?」

狗神「遠慮しておく」

鈴蘭「私も」

神楽「すいませんが‥‥」

怠惰「そう残念まぁ仕方ないかそれじゃ今回はここ
   まで」

鈴蘭「また次回もよろしくね」

神楽「それでは読者様」

狗神「またな」


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第395話 VS菫子

こんばんは読者様、DBDが段々とクソゲーになりつつあるなと感じてきている怠惰のクソ悪魔です。折角のキラーの良いところをすぐに消してしまっていたりしているため鬼に優しくなく鯖優専なんだななんて思ってきています。キラー人口が減ったらゲーム成立しねぇぞ‥‥失礼。それではそろそろ本編へどうぞ。


戦いの火蓋はきり夜の摩天楼の中で自暴自棄になった菫子との弾幕ごっこが始まった。

 

菫子「テレキネシス鉄骨!」

 

どこからそんな力があるのかは分からないが菫子はどこからともなく無数の鉄骨を浮かせると自分達へとぶんなげてくる。

 

蓮 「霊夢ここは僕がやる!」

 

霊夢「頼むわ蓮!」

 

蓮 「すぅ~はぁ‥‥」

 

前へと出て息を大きく吐き神経を尖らせタイミングを見計らい、

 

蓮 「無神抜刀連撃」

 

ジャキンッ!ジャキンッ!

 

神楽を抜刀し向かってくる無数の鉄骨に斬撃を浴びせ金属と金属がぶつかる音が鳴り響く。そして再び神楽を鞘へと納めたその瞬間、鉄骨は真っ二つになり自分達を避けるように飛んでいった。

 

菫子「なっ!?」

 

霊夢「さすが技前よ!」

 

そして自分の上へと跳躍した霊夢は光弾を飛ばし攻撃をする。しかし菫子は手を出すと、

 

菫子「彼奴みたいには出来ないけれどこれくらいな

   ら!」

 

そう言うと何と霊夢の光弾を止めると手の一点に集中させ、

 

菫子「はぁ!!」

 

蓮 「させるか!」

 

レーザーにして打ち返してきた。すぐさま神楽を抜刀し真っ二つにして攻撃を防ぐ。

 

菫子「っ彼奴みたいに制御までは無理ね‥‥」

 

霊夢「やるじゃない」

 

蓮 「まぁね‥‥」

 

もうこんなの慣れだ。こっちは何度と死にそうになる程の修羅場を潜り抜けてきたんだ。これぐらい造作もない。

 

菫子「蓮お兄ちゃんがこんな何処ぞの斬鉄剣使いみ

   たいなハイスペックな訳がないのよ!この偽

   者め!!」

 

蓮 「ガーン!!?」

 

心にグサリグサリとくるな。しかも昔から妹のように接していた菫子にそんな風に言われると首をくくりたくなってしまいたくなるぞ。というか斬鉄剣使いって完璧に五右衛門じゃないか。あっでも少しそれは格好いいかも。

 

霊夢「さっきからあんた蓮に対して偽物、偽物って

   言うけどあんたの言う蓮お兄ちゃんがこの蓮

   とは限らないじゃない!」

 

蓮 「うぇ!?」

 

菫子「でも顔が気持ち悪いくらいに似ていてあの頃

   のままの顔立ちなんだから!」

 

言葉と共に菫子は腕を振り上げて、

 

菫子「ハイドロキネシス マンホール!」

 

と、言った瞬間、下から霊夢を目掛けてマンホールの蓋が吹き出る水に押されながら回転しつつ向かってくる。

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「このっ!」

 

お札を展開し結界を張るとその攻撃を防ぐ。しかし水は防げても向かってきたマンホールの蓋が結界にぶっ刺さる。

 

霊夢「こわっ!?」

 

あんなのまともに受けたら骨折程度では済まされないぞ。

 

菫子「そんなもの砕いてやるわ!」

 

今度は懐から明らかに見た目は玩具の鉄砲を取り出し構えると、

 

菫子「銃符 3Dプリンターガン」

 

3Dプリンターガンって明らかにヤバい名前だ。しかもそれを霊夢に向けて構えてる。すぐさま霊夢の前へと入ると菫子は引き金を引き発砲してくる。

 

蓮 「五右衛門とか言われそうだけど!」

 

タイミングを見計らい神楽を振るって放たれた弾丸を真っ二つにして霊夢を守る。

 

菫子「嘘でしょう!?鉄骨を斬って弾丸を斬ってと

   ハイスペックにも程があるわよ!?」

 

霊夢「それが蓮よ!」

 

結界を解きマンホールをビルの屋上へと放り投げ霊夢は菫子を見て、

 

霊夢「蓮は何度だって死線を潜り抜けたわだからこ

   そこうやって力を振るえるのよ!さっきから

   あんたは偽物って!蓮に対して失礼よ!」

 

そう言いお祓い棒を構えると、

 

霊夢「霊符 夢想封印」

 

4つの大きな光弾が菫子を狙って向かっていく。

 

菫子「そんな攻撃!」

 

何処からかケータイ?のような物を取り出すと、

 

菫子「念符 サイコキネシスアプリ」

 

それを操作すると無数の粗大ごみが何処からともなく集まり菫子を守るかのように漂うと霊夢の放った夢想封印を防がれる。

 

蓮 「次は僕がやる!」

 

霊夢「頼むわ蓮!」

 

蓮 「式符 狗神の呪怨」

 

狗神(狗型)を召喚しありったけの霊力を神楽を通して狗神へと送る。

 

狗神「たぎってきたぁ!ワォーーーーン!!」

 

咆哮と共に無数の髑髏弾幕が現れ菫子へと目掛けて襲いかかっていく。

 

菫子「まだまだ!」

 

粗大ごみを盾に髑髏弾幕を防がれるがこの持久戦ならどっちが上だろうな。

 

菫子「くっ!まだまだ!」

 

更に粗大ごみを集め攻撃を防いでくる。だが自分ばっかりに構っていて良いのだろうか。

 

蓮 「もういないや」

 

何せ先程まで隣にいた霊夢はもういない。すると菫子の背後に霊夢が何処からともなく現れ、

 

霊夢「がら空きよ!」

 

菫子「なっ嘘!?」

 

霊夢の蹴りが当たる直前で体を反らし攻撃を回避する。だがその瞬間に浮かせていた粗大ゴミは全て地上へと落ちる。

 

蓮 「狗神!僕を菫子の所へ投げ飛ばして!」

 

狗神「ちっ面倒くせぇな!」

 

そう言い後ろ襟を咥えそのまま投げ飛ばすと狗神は光となって消えるが菫子をまっすぐ見つめ空を蹴り加速しつつ神楽を構え、

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「分かったわ!」

 

合図で下へと落ちると神楽を抜刀し菫子に向かって攻撃を行う。

 

菫子「くぅ!」

 

しかしとんでもない反射神経で避けられ、

 

菫子「テレポーテーション」

 

と、言い一瞬で消える。何処だと思っていると菫子は自分の真上へと上がっていた。

 

蓮 「霊夢、お願い!」

 

霊夢「分かったわいくわよ蓮!」

 

と、真下へと落ちた霊夢は叫ぶと、

 

霊夢「神技 八方龍殺陣」

 

菫子「なっ何これ!」

 

霊夢を中心として巨大な結界が張られ自分ましてや真上へと逃げた菫子も結界に閉じ込められる。成る程、そういう事か。

 

蓮 「感謝するよ霊夢!」

 

結界の壁に足をかけてそのまま壁から壁へと壁ジャンプして一気に菫子へと追い付く。

 

菫子「そんなのあり!?」

 

蓮 「天誅!」

 

神楽の柄を両手で持って構え一刀両断する。しかしそれに対して菫子は、

 

菫子「うっ!」

 

無意識だっただろうが先程に使った3Dプリンターガンを盾に攻撃をガードされるが3Dプリンターガンは破壊した。

 

菫子「っ!念符 テレキネシス電波塔!」

 

と、叫んだ直後、近くで建っている電波塔が此方へと倒れてくると霊夢が張った結界を破壊しそのまま倒れてくる。

 

蓮 「っ!」

 

すぐさま退避すると煙が上がる。そして隣に霊夢も退避したのかやってくる。

 

霊夢「まさかあれを破壊するなんて」

 

蓮 「僕もビックリだよ‥‥」

 

そう言っていると煙から菫子が飛び出し無数のオカルトボールを浮かせる。

 

菫子「やってくれるじゃない‥‥だけどこれで終わら

   せてやるわ!」

 

その言葉と共に真っ黒な夜空に光が走ると空が光輝きだす。

 

菫子「*幻視せよ!異世界の狂気を*」

 

オカルトボールが更に輝くと共に光が強くなっていく。明らかにあれは受けてはダメな技だ。

 

蓮 「結界陣!」

 

すぐさまドーム状の結界を張り巡らせる。

 

霊夢「手伝うわ!」

 

更にそれに霊夢が札を貼り更に強固な結界へとなる。

 

霊夢「耐えるわよ蓮」

 

蓮 「言われなくても!衝撃に備えて!」

 

霊夢「えぇ!」

 

と、言った瞬間、空から巨大な光が降り注ぐ。

 

蓮 「ぐぅ!」

 

霊夢「うっ!」

 

何て力これが本当にあの菫子なのか。だが耐えなければならない。幻想郷のため外界のためそして霊夢に菫子のためにも。

 

蓮 「金狐化!」

 

金狐化して力を更に解放させ結界に全霊力を注ぎ込む。

 

霊夢「私だってまだやれるわよ!」

 

同様に霊夢も更に札に霊力を注ぎ込む。そうして耐えること数分すると光の嵐が止む。結界を解き菫子を見ると菫子は首を横に振るいおりえないといった顔をする。

 

菫子「あれを‥‥耐えきるなんて‥‥‥‥」

 

霊夢「私には似合わないけどこれがガッツよ」

 

蓮 「アハハ‥‥確かに似合わないかもね」

 

霊夢「放っておきなさいよ」

 

そんな事を言っていると菫子は歯噛みして、

 

菫子「何なのよ本当に何なのよ!」

 

と、叫んだ直後、幾つも浮かぶオカルトボールの1つが輝きだす。

 

菫子「なっ何よおさまりなさいよ!」

 

見た感じからして制御ができてない。あれが探していた月の都のオカルトボール。そのボールは光輝き空に一転の光の柱を建たせる。更に同調するかのように他のボールが輝きだす。

 

霊夢「っ!あれを何とかしないと」

 

他のボールの力を合わせて都を移す気か。そんな事をすれば月の都が現世に降臨することになるぞ。

 

蓮 「僕がやる!」

 

霊夢「なっ蓮!」

 

一気に駆け出しそして神楽を構え、

 

蓮 「金色抜刀‥‥一刀一斬!!」

 

一閃しそして鞘に神楽を納め、

 

蓮 「‥‥つまらない物を斬った」

 

チャンキン‥‥ジャキン!

 

鞘に神楽を納めた瞬間に月の都のオカルトボールは真っ二つになったかと思うと軽く爆発して砕け散る。だが、

 

菫子「キャーー!!」

 

その爆発に巻き込まれ菫子は吹っ飛び地上へとまっ逆さまに落ちていく。

 

蓮 「菫子!!」

 

菫子「蓮‥‥お兄ちゃん‥‥‥‥」

 

すぐさま下へと向かい名前を呼ぶが菫子は微かな声しかせず力なく目を瞑り落ちていく。

 

蓮 「クソ間に合え!!」

 

落ちていく菫子へと手を伸ばす。その瞬間、菫子はピタリとその場で止まる。何だと思っていると、

 

霊夢「まったくあんたは‥‥」

 

蓮 「霊夢」

 

何と霊夢が菫子を腕を掴んでいたのだ。というかいつの間にまさかまた隙間女の能力で移動でもしたのか。だが菫子が無事でよかった。自分も菫子のもう片方の腕を掴む。

 

蓮 「とりあえず近くのビルの屋上に」

 

霊夢「えぇ」

 

そうして自分達は菫子を引っ張りながらビルの屋上へと向かうのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「ふぅ暴れた暴れた‥‥しかし何だったんだ昨
   日のは」

怠惰「昨日って?」

鈴蘭「怠惰にそっくりな誰かがいて!」

怠惰「嫌だなぁ何を言ってるのやら疲れているんだ
   よきっと‥‥」

神楽「そうなんですかねぇ‥‥」

怠惰「そうそう‥‥あっでもそういえば俺の残機1体
   がなくなってたような‥‥」

鈴蘭「何いきなりホラーをしだすの!?」

怠惰「この小説は常にフリーダムであり遊び及びに
   おふざけに関してはまじめにかつ全力を注ぐ
   からね」

狗神「どこのパチンコ会社だよ」

怠惰「あっ因に怠惰さんはパチンコよりもスロット
   マシン派だよ」

鈴蘭「どうでもいいよそれ‥‥」

神楽「そのボケ方は何時もの怠惰様ですね」

怠惰「本当に大丈夫かよ‥‥まぁ良いやそれじゃあ
   時間も時間だし今回はここまで」

狗神「そんじゃ読者様」

神楽「ありがとうございました」

鈴蘭「またね♪」


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第396話 菫子の反省

こんばんは読者様、ポケモンの次はDPのリメイクと噂されている事に少し歓喜している怠惰のクソ悪魔です。実はポケモンのゲーム世代はDPなんですよね。アニメはADつまる所の現在、小説に出ているリラちゃんが出てきた辺りで見始めていたりしています。何となく記憶に残っているんですよね。DPリメイクとなると小説内の怠惰さんのの相棒ポケモンのダークライの強化もありえるのか‥‥なら嬉しいな。失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


気絶する菫子を連れてビルの屋上へと来て菫子を下ろし自身の金狐化を解く。

 

蓮 「これで良し」

 

霊夢「ところで蓮」

 

蓮 「ん?」

 

霊夢「月の都のオカルトボールは壊したのよね?」

 

そこはしっかりと真っ二つにして壊したし証拠に爆発もしてるから大丈夫な筈だ。何よりも斬ったという確かな手応えを感じたのだから。

 

蓮 「うん手応えはあった」

 

霊夢「なら大丈夫よね‥‥」

 

なんて言っていると空からいくつものオカルトボールが落ちてくる。先程まで菫子が使っていたものだな。

 

霊夢「これで幻想郷の結界を破壊しようとするとか

   恐ろしい事を考えるわね」

 

蓮 「何かごめん」

 

霊夢「別にあんたが謝る事じゃないでしょう」

 

嫌だってこんな事になった原因は少なからずで自分が関係しているんだ。そうなると申し訳なく思ってしまうよ。

 

霊夢「‥‥‥‥まったく刀の腕前は上達してもそういう

   真面目な所は変わらないわね」 

 

蓮 「いや性格は変わらないと思うよ?」

 

霊夢「ふふっそうね♪」

 

楽しそうに霊夢は笑う。そういう霊夢も相変わらずだと思うけどな。そんな会話をしていると、

 

菫子「うぅん‥‥」

 

蓮 「菫子‥‥」

 

菫子のまぶたがうっすらと開くと此方を向き、

 

菫子「蓮お兄ちゃん‥‥?」

 

蓮 「菫子!良かった目が覚めて大丈夫?」

 

菫子「うん‥‥本物なんだよね?」

 

蓮 「うん年月が経ったけれど菫子の知る僕だよ」

 

そう言うと安心した顔をして起き上がると自分と霊夢を交互に見るとハッとした顔をして、

 

菫子「そうだ弾幕ごっこしていたらオカルトボール

   が制御できなくなって」

 

霊夢「あんたは利用されていたのよ」

 

菫子「利用って‥‥」

 

やはり菫子はまったく気づいてはいないみたいだな。そこは後で話すか。

 

蓮 「話せば長くなるから後で話すとして‥‥霊夢」

 

霊夢「何よ?」

 

今はそれよりも重大な話だ。

 

蓮 「菫子を保護するってどういう事?僕は何にも

   知らないんだけど?」

 

菫子「ひっ!」

 

ササッと自分の背後に周りこみ隠れる。霊夢は一瞬だけだがムスゥとした顔をするがすぐに何時もの顔に戻り、

 

霊夢「簡単な話よその子は幻想郷を知りすぎたから

   よ‥‥それにあっちで折檻したにも関わらずに

   また結界を壊そうとかイカれた事をしかけて

   いたからよ」

 

蓮 「それは僕が悪くて‥‥」

 

霊夢「あんたは悪くないわよ根本的な原因だろうけ

   れど実際のところ実行したのはそいつよ?」

 

菫子「謝るし‥‥それにもうしないわよ‥‥」

 

霊夢「でもまたやりかねないかもしれないだから連

   れて行って処分を考えるのよ」

 

処分を考えるってまさか処刑なんて事はしないだろうな。もしそうだとしたら僕はどうすればいいんだ。妹のように接してきた菫子を見殺しにするのか、それとも幻想郷を霊夢を魔理沙を自分の友達ましてや恋人と敵対して菫子を逃がす事になるのか。

 

菫子「蓮お兄ちゃん‥‥」

 

蓮 「‥‥心配しないで」

 

心配させまいと言うと霊夢は呆れながら、

 

霊夢「‥‥‥はぁ‥‥言っておくけどそんな大それた事は

   ないと思うわよ?」

 

蓮 「本当に?」

 

霊夢「えぇ紫に何か言われたらその時は何とか説得

   してみるわよ‥‥ただ理久兎に限ってはあんた

   に頼む事になるかもだけど」

 

それくらいならお安い御用だ。理久兎は話せば分かってくれる慈悲深い神様なのだから。

 

菫子「理久兎‥‥ってあの地底にいたロン毛でアロハ

   シャツ着てて爺なのにロリコンの?」

 

蓮 「ロン毛とアロハシャツは合ってるただしロリ

   コンではないと思うけど?それと爺は言った

   らダメだからね!?」

 

霊夢「いやでもあながち間違ってないでしょう」

 

それは理久兎からしたら自分達ましてや妖怪なんかは年下だからロリコンみたいなものだけど。流石に失礼すぎるって。

 

菫子「偉い神様ってのと常軌を逸してる強さっての

   は分かるし今の話を聞いて何で説得がいるの

   かなって‥‥」

 

霊夢「そのまんま意味よ彼奴は地底に籠っているけ

   ど幻想郷だと実質の大将なのよ」

 

蓮 「えっと幻想郷の王様‥‥ラスボスと言えば言い

   のか‥‥なぁ‥‥?」

 

菫子「あれが!?あんな見た目 優男が!?」

 

まぁ無理もないよ。あんなのがって思うけどでもあれが幻想郷の実質No1なんだよな。

 

霊夢「ぶっちゃけた話よ私達が帰って良いって言っ

   ても理久兎にダメと言われたらあんた帰れな

   くなるわよ?」

 

菫子「どっどうしよう色々と言っちゃったわよ‥‥」

 

もうそれはドンマイとしか言えないって。でも理久兎の事だから‥‥ダメだあの人、色々と執念深い所があるから分からないや。

 

蓮 「その辺も含めて改めてしっかりと謝罪しよう

   菫子、僕も一緒に謝ってあげるから」

 

菫子「っ!うん!」

 

霊夢「はぁ本当にあんた甘いわねぇ」

 

ため息を交えて霊夢はそう言ってくる。菫子の顔を見て、

 

蓮 「まぁ約束だから」

 

霊夢「約束?」

 

蓮 「そう約束」

 

菫子「蓮お兄ちゃんまだあの約束を覚えていてくれ

   たんだ」

 

あの約束を忘れるわけないさ。

 

蓮 「忘れるわけないだろ」

 

菫子「やっぱり蓮お兄ちゃんだ!」

 

霊夢「はぁやれやれ‥‥とりあえずさっさと帰る訳だ

   けど‥‥どう帰ろうかしら」

 

蓮 「言われてみると‥‥」

 

行くのは簡単だが帰るのは難しすぎるぞ。亜狛もいなければ紫もいないどうするんだ。そんな事を思っていると突然だった。

 

蓮 「ん?」

 

カタカタと変な音がして見ると落ちているボールが揺れだしていた。そして一気に光輝く。

 

蓮 「何!?」

 

菫子「ふぇ!?」

 

霊夢「ちょっ!!?」

 

光に呑まれたかと思うといきなり浮遊感を覚えだす。

 

蓮 「なっ!!?」

 

霊夢「何どうなってるの!?」

 

菫子「ひぇぇぇ!?」

 

それは自分達は空の上にいてしかも地上へとまっ逆さまに落ちていたからだった。




怠惰「では今回はここまで」

狗神「お前のリアルは前書きで暑く語りすぎだろ」

怠惰「仕方ないよ怠惰さんのリアルは俗に言う友達
   ほぼいないキモオタみたいなもんだから」

神楽「あらあら‥‥」

鈴蘭「昔は違ったんでしょう?」

怠惰「昔はねぇ中学時代に受けた裏切りの連発だと
   かに耐えれなくなって現実逃避だとかを合わ
   せてストレス解消でゲームからアニメだとか
   の娯楽にはまり更にそこから高校のリアルの
   7大罪の6人と話すようになって更にオタク
   度が加速したよね」

狗神「ダメだなこれは‥‥」

怠惰「まぁ別に良いんだけどねそのお陰で今こうし
   て小説を書いてる訳だしね中学時代に溜まり
   に貯まったストレス解消で当時は非ログイン
   の読み専としてこのサイトで小説を見てたん
   だけどもう失踪したけれどこのハーメルンで
   東方小説を書いてた人の作品を見て書いてみ
   たくなってねそれで高校生になって夏休みの
   宿題を夏休み入る前に終わらせてやることが
   なくなってふと小説を書いてみたい何て思っ
   て現在の龍組の小説を書き出したんだとか」

神楽「そうなんですか」

鈴蘭「でもある意味で何とも言いがたいよね」

怠惰「まぁねでも俺の性格だとかはリアル怠惰さん
   の負の感情だとかダメな所を再現してこうな
   ったんだとか後は俺の過去とかも実際にの経
   験だとかをモデルに書いてるとか肉付けとか
   もしたりしているみたいだけどな」

狗神「どんな奴なんだよリアル怠惰は‥‥」

怠惰「まぁキモオタだよキモオタ‥‥さてこんな話も
   あれだし今回はここまでな」

狗神「まぁまたよろしくな‥‥」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「バイバイ♪」


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第397話 ようやくの説得

こんばんは読者さま怠惰のクソ悪魔です。この数日間、投稿できずで申し訳ありませんでした。実は修学旅行中でして投稿が執筆から投稿までまにならなくて。それではこんな話もあれなので本編へどうぞ。


突然、空へと放り出された自分達は地上へとまっ逆さまに落ちていく。

 

蓮 「うわぁぁぁ!?」

 

菫子「きゃぁぁ!!?」

 

霊夢「っ!!」

 

まずいこのままでは、すぐに飛ぼうとするが、

 

菫子「蓮お兄ちゃん!」

 

霊夢「蓮!」

 

蓮 「うぐっ!?」

 

パニックに陥っている霊夢と菫子が自分の体を強く抱きついてきたため身動きが出来ず集中ができない。それどころか首も絞められているため喋れない。このままじゃ本当に転落死という異変解決者の間で笑われるような死に方になるぞ。

 

蓮 「うぅ!!‥‥っ!?」

 

振り払おうに振り払えないしどうすると思っていると自分達の真下に格子状の何かが見える。あれはネットだ。一体誰がいや今はそんなのどうでもいい。そのネットへと向かって自分達はまっ逆さまに落ち、

 

蓮 「この気は‥‥」

 

そのネットに触れて感じる。これは感じたことのある気で編まれたネットだ。恐らくこれをしたのは理久兎だろうと思っていると自分達は跳び跳ねそして、

 

霊夢「あだっ!」

 

菫子「ぐふっ!?」

 

蓮 「っと!!」

 

霊夢は尻から落ちて尻を強打し菫子は背中からもろに落ちそして自分は空中で一回転して勢いを殺し地面に着地する。勢いを殺したお陰で足への負担も少なくすんだ。

 

蓮 「危なかった‥‥」

 

霊夢「痛たた‥‥」

 

菫子「つつ‥‥」

 

一体どこに落ちたのだろうと思い周りを見るとすぐ隣に見慣れた母屋を見る。ここはまさか幻想郷の博麗神社つまり幻想郷に帰ってこれたのか。

 

蓮 「帰ってきたんだ‥‥」

 

霊夢「あっ本当ね」

 

何て言っていると、

 

理 「お疲れさん」

 

と、理久兎が近づいてきて一声をかけてくれる。やはりネットは理久兎がやってくれたのか。危うく転落死する所だったため助かった。

 

蓮 「理久兎さん‥‥」

 

理 「でだ‥‥どうなった?」

 

月のオカルトボールについて聞くと蓮は何とも言えないような顔をして懐から真っ二つになったボールを見せる。

 

蓮 「その何とか止めれたんですがその‥‥ボールが

   真っ二つになってしまって」

 

申し訳なさそうにしている蓮に自分はニコリと微笑むと、

 

理 「いいや別に良いさ真っ二つになってもしっか

   りと封印すれば何にも被害とかはなかったん

   だろ?」

 

蓮 「まぁただ斬る直前に上へと光が昇っていって

   いたのでどうなのかというのがありまして」

 

と、言うと理久兎は少し考え安心したような顔をして、

 

理 「まぁ問題はないと思うがな」

 

蓮 「だと良いんですが‥‥」

 

理 「まぁ念はいれておけよ?」

 

蓮 「勿論です」

 

理久兎もなりには警戒しているのだろうな。何かあっても良いように準備はしておかなければ。それに理久兎が念をいれておけという言葉には何かしらの意味がありそうだしな。そう思っていると菫子は突然、自分の後ろに隠れる。

 

蓮 「どうしたの菫子?」

 

菫子「さっさっきそいつにボコボコにされて‥‥」

 

理 「それはお前が悪い」( #^ω^)

 

ニコやかに笑ってくれているが眉間にシワを寄せている。これは少しお怒りってかんじだ。

 

菫子「ひっ!?」

 

蓮 「理久兎さん脅さないで下さいよ‥‥」

 

菫子「そそそれにそこの淫乱ピンクとかお婆ちゃん

   臭い狸とかにもボコされて!?」

 

菫子はいちいちとんでもない地雷を踏み抜いていく。そんは事を言えば‥‥

 

華扇「誰が淫乱ピンクですって?」

 

マミ「お婆ちゃん臭いは余計じゃぞ小娘」

 

そうなるに決まっている。これには苦笑いしか出来ない。

 

菫子「ごめんなさい!!」

 

菫子は怯えながらも頭を下げて謝罪した。まぁ理久兎よりかはマシではあるだろうがこの2人も怒らせると怖いからな。何て思っていると、

 

耶狛「何か2人の臭いが似てる気がする?」

 

亜狛「あぁ確かにな」

 

臭いが似ているか。恐らくそれは再従妹だからだと思うけどな。

 

神子「ふむ‥‥どんな関係なんだ?」

 

聖 「まさか二股なんて」

 

蓮 「しませんよ!?」

 

股にかける事なんか絶対にしない。これでも鶴みたいに一途なんだから。とりあえず改めて菫子を謝罪させるか。それからどんな関係なのか明かすか。

 

蓮 「その‥‥菫子が色々と迷惑をかけてしまって本

   当にごめんなさい僕からも謝罪します」

 

菫子「迷惑をかけてごめんなさい!」

 

頭を下げると菫子も自分を見て頭を下げる。

 

理 「まぁ迷惑だったが別になぁそれよりもお前ら

   どんな関係なんだよ」

 

耶狛「うんうん」

 

どうやら迷惑をかけた事に関してはもう怒ってはなさそうだな。それよりも自分と菫子の関係が気になるのか質問してくる。どう返そうかな。

 

蓮 「えっと‥‥何と言えば良いのか菫子は僕の親戚

   というか再従妹って言えばいいんでしょうか

   ね?」

 

理 「‥‥‥‥へっ?」

 

全員「再従妹!?」

 

それを聞いた皆が一斉に驚く。そして自分と菫子の顔を交互に見比べだす。

 

耶狛「通りで臭いが似ていたんだ」

 

亜狛「確かによく見てみると顔持ちは何となく似て

   いる気がする」

 

マミ「特に眼鏡を外すと目の当たりとかが若干なが

   ら似ているような‥‥?」

 

華扇「にしては性格云々は似てはいませんが」

 

聖 「あらあら」

 

神子「面白い繋がりなんだな」

 

蓮 「まぁ‥‥」

 

面白い関係って程ではないとは思うけどな。そんな事を思っていると霊夢が突然、自分の腕の裾を掴む菫子の肩を掴み、

 

霊夢「ちょっと!蓮にくっつきすぎよあんた!」

 

と、強く言ってくる。しかも結構不機嫌な感じだな。一体何が不機嫌にさせんだろう。菫子は驚きながらも、

 

菫子「ちょっえっと蓮お兄ちゃんと貴女ってそう言

   えばどんな関係なのよ!さっきの弾幕ごっこ

   とかだって息が合ってたし」

 

霊夢「えっそれは‥‥」

 

今度は霊夢との関係を聞いてきた。小指を立てて、

 

蓮 「菫子これだよこれ」

 

それを見せると菫子は自分と霊夢の顔を何度も見て驚愕しだす。

 

菫子「嘘あの蓮お兄ちゃんにこれが!?」

 

霊夢「そうよ悪い?」

 

菫子「いや悪いことはないけど行方不明になってい

   る間に彼女を作るとかリア充になったなって

   思って」

 

そんなリア充って訳ではないんだけどな。普通だと思うけどな。行方不明は除いてだが。そんな会話をしていると理久兎は真剣な顔になり、

 

理 「まぁそれはさておきでだ」

 

霊夢「そうね‥‥」

 

皆は菫子を見ると菫子はそれに怯え自分の服の袖をまた掴むそれも強くギュッとだ。

 

理 「こいつをどうするかなんだよな」

 

そう理久兎は言う中、自分は菫子と交わした約束を思い出しながらも彼女を守る事を決意するのだった。

 




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「しかしリアルは修学旅行か」

怠惰「えぇルームメイトがパリピ的な人なので落ち
   着かなくてね」

神楽「そうなんですか」

怠惰「そう節度はあるんだけどやっぱり執筆する時
   はね誰にも邪魔されず自由でなんというか救
   われてなきゃあダメなんだ独りで静かで豊か
   でね‥‥」

鈴蘭「なに孤独の(ピー)ルメっぽくまとめてるの」

狗神「それよか黒歴史みたく見られたら恥ずかしい
   だけだろ」

怠惰「まぁね仲の良い連中には教えてるけどそうで
   もない奴には教えてはないねだからリアルで
   仲が良い子だと執筆途中の生小説とかを投稿
   する前に見せたりとかしてるよね」

鈴蘭「へぇ」

怠惰「ただ見せてるのはポケモンなんだけどね」

神楽「ってそっちですか!?」

怠惰「もうねぇ怠惰さんのダークライに対してツッ
   コミが追い付かねぇって言われたよエプロン
   つけてお茶出しとかそれ良いのありなの!?
   なんて言われたりね」

狗神「ってここは東方だ!?」

怠惰「おっとそうだったね失礼、失礼コホンえっと
   まぁこんな感じだけど今回はここまでそれと
   今週は投稿が出来たり出来なかったりがある
   かもだけれど許してください来週からまた本
   格的に投稿します失踪は絶対にないのでご案
   心をしてください」

狗神「まぁ遅れるかもだが頼むな」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「また会うまでまったねぇ♪」


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第398話 過去の約束

こんばんは読者様、長らくお待たせしました。修学旅行から帰って早々にバイトに駆り出していた怠惰のクソ悪魔です。やっと学生最後の冬休みを迎える事が出来ました。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


昔そうこれは今からもう8年くらい前の話だ。

 

バリンッ!

 

菫子「ああああ!!?」

 

爺 「このクソガキお前なにしてんだ!!!」

 

菫子と仲良くなり祖母が従伯母の家に行く際にはついていきそこへ来ている菫子と一緒に遊ぶそれがここへ来ての日課になってきていた日のことたまたまだ。ボール蹴り分かりやすくいえば簡単なサッカーをしていたら菫子の蹴ったボールが近所の家の窓を割ってしまったのだ。これには家のお爺さんもぶちギレだ。

 

菫子「ごめんなさい!!」

 

爺 「てめぇ4軒隣の婆さんところのガキかおい!

   婆さん呼んでこい!!」

 

そう言い掴みかかってきそうになるが透かさず菫子の前へと入り、

 

蓮 「割れた窓については僕が弁償します現に僕が

   上手くキャッチできなかったのが原因ですだ

   から菫子ではなく僕に対してその怒りをぶつ

   けて下さい」

 

爺 「なんだとこの‥‥ちっ‥‥あぁ~もう良いお前の

   その勇気に免じて今回はいいただ保険会社に

   説明するために明日ここへ来い」

 

蓮 「‥‥分かりました明日ここへ来ます」

 

爺 「もし来なかったからそのガキの家に怒鳴り込

   みしてやるからな!それから次にもしもまた

   窓を割ってみろその時は更に高い金で弁償さ

   せてやるからな!」

 

そう言いお爺さんは家へと戻り大きく音をたてて扉を閉めて去っていった。

 

蓮 「ふぅ‥‥大丈夫だった菫子?」

 

菫子「うん‥‥ごめんね蓮お兄ちゃん‥‥」

 

蓮 「ううん大丈夫だよ♪」

 

菫子「でも‥‥」

 

涙を浮かべ今にも泣きそうだ。どうするか‥‥

 

蓮 「泣かないで菫子‥‥そうだ!ねぇ菫子」

 

菫子「‥‥何?」

 

蓮 「もしも僕が今日みたいに何かしたら一緒に謝

   ってくれるかい?その代わり菫子が何か起こ

   したら僕がまた今日みたいに一緒に謝ってあ

   げるから♪」

 

菫子「うん!約束する!今度はわたちが助ける!」

 

そう言い小指をたてて差し出してくる。これはあれみたいだな自分も小指をさしだし互いに指と指を合わせて、

 

菫子「指切りげんまん」

 

蓮 「嘘ついたら針千本」

 

菫子「飲~ます指きった」

 

そんな忘れてもおかしくない変哲ない約束だが自分は今もその約束を覚えている。時間は現在の時間へと戻る。夜の闇に鬼火が明かりを灯す。夜の世界へと入った幻想郷の変境地にある博麗神社そこでは菫子の処分が考えられていた。

 

神子「せっかく帰したというのになぁ」

 

聖 「どうしましょうか」

 

蓮 「っ‥‥」

 

何としてでも菫子を外界へと帰さなければならない。それが僕にできる事なのだから。そんな事を思っていると、

 

? 「その話に私も参加させろ!!」

 

と、大声を上げて何かが空から降ってくる。それはもう定番となりつつある魔理沙だ。

 

霊夢「また面倒なのが」

 

霧雨「誰が面倒だと霊夢」

 

菫子「あんたこの前の!」

 

霧雨「よっ久しいな♪まったく受けた傷を癒すのに

   時間をくったぜ」

 

そう言い埃を払いながらこちらへと歩き、

 

霧雨「こいつの処分について考えているんだろ」

 

理 「あぁ俺はどうでも構わないが皆の各々意見を

   まずは聞こうと思っていてな」

 

霧雨「ほう」

 

魔理沙ははたして自分と同じ菫子を帰す意見なのかそれともその逆か。どっちだ。

 

理 「まぁ色々と聞きたいわけだがそうだな乱入し

   てくれた魔理沙それから蓮くんに霊夢ちゃん

   君達の意見を聞かせてもらおうか♪あっ皆に

   も聞くけど決して多数決とかでは決めないよ

   意見を言い理由を述べ納得させるのが大切だ

   からね♪」

 

と、微笑みながら聞いてくる。恐らく理久兎は自分達を見定めている。変に回答すればそのツケは回ってくることになるため慎重に考えないと、

 

蓮 「僕は帰したいと思っています」

 

霊夢「私的にも帰した方がいいと思っているわ」

 

霧雨「おっ奇遇だな私もだぜ」

 

理 「ほうなら3人共にその理由は?」

 

理由を聞いてきたか。ここで私情を挟めばこれからの意見を述べる際に面倒な事になる。どう述べるか、

 

霊夢「元々、私は帰すつもりだったのよそれに彼女

   は外来人よ外来人は自分が残りたいと言うな

   ら話は別だけど基本は帰還させるそれが巫女

   であり人間の味方である私の仕事よ!」

 

霧雨「私はこいつと2回だけだが弾幕ごっこしてい

   るがここ幻想郷での弾幕ごっこでこいつビク

   ビクしながらしていてよ本当は家に帰りたい

   のかなんて思っちまってな‥‥」

 

理 「なるほど‥‥蓮の理由は?」

 

蓮 「僕は‥‥菫子は外の世界での未来を尊重して帰

   したいと思っています菫子にはまだこれから

   先で輝かしい未来があるだから僕は彼女を帰

   したいんです」 

 

と、本心のままに述べると理久兎は顎に手を当てて考え出す。

 

理 「なるほどなるほど‥‥となると聖に神子ちゃん

   君達の先の話的には菫子を外界へと帰すとい

   う考えで良いんだよね?」

 

神子「えぇそのために帰したんで」

 

聖 「蓮さん達の言う通り彼女のこれからを考えれ

   ば‥‥」

 

理 「なるほど」

 

どうやら聖と神子の2人は自分達と同様に帰す側らしいな。

 

華扇「それは同意見ですね」

 

マミ「元々はそうじゃったしな」

 

華扇とマミゾウを帰す側か。これなら菫子は帰してはくれそうだ。そう思っていると、

 

亜狛「マスターよろしいですか?」

 

理 「おう、どうした?」

 

亜狛「彼女の処分についてです」

 

そう言うと亜狛は自分にペコリと頭を下げると、

 

亜狛「自分的には帰すよりかはここにいて貰った方

   が良いとは思います彼女は確かに利用されて

   いましたしかし利用されていてもこの幻想郷

   の結界を壊そうとしたのは相違はない筈です

   それに関しては蓮さんや霊夢さんそして黒幕

   の菫子さんそして御3方共に相違はあります

   でしょうか?」

 

蓮 「ないです」

 

霊夢「ないわよ」

 

菫子「あっありません‥‥」

 

それは正論過ぎて返す言葉が見つからない。

 

亜狛「そして自分や耶狛は見ました彼女のその力を

   それはマスターも同じ筈です」

 

耶狛「うん凄かったよねあんな重たい金属を浮かせ

   たりとか」

 

理 「確かに常人じゃ無理だわな‥‥」

 

亜狛「えぇ力も並みの者の力ではないそうなってく

   ると彼女を野放しにはできかねますというの

   が私の意見ですまた結界を壊されそうになっ

   てこっちから赴く事になったら面倒でもあり

   ますしね」

 

亜狛は意外にもドライな意見を述べてきた。これは雲行きが怪しくなりそうだ。

   

菫子「もう壊さないわよ!」

 

亜狛「あくまで可能性としての話ですそうと言いき

   れるかが分からない所ではありますから」

 

自分達を気遣ってかそう言ってはくれるが何となくだけれど亜狛からは菫子に対しての警戒心が伝わってくる。亜狛からしたらまだ信用には値はしないって感じなのかもしれないな。

 

霊夢「確かにこいつがやった事はとんでも行為では

   あったわただそんなのこれまでの異変になれ

   ばまだ可愛いものよ中には反省の色すら示さ

   ず未だに何処かで逃亡している天邪鬼だって

   いるんだから」

 

亜狛「まぁそれは言えますね‥‥」(¬_¬)

 

理 「おう何だ亜狛それについて文句があるならば

   是非とも聞こうじゃないか♪」

 

亜狛「いっいえ文句なんてないです!」

 

そういえば天邪鬼の正邪が逃げる原因を作ったのはこの神のせいだったな。

 

耶狛「まぁまぁ‥‥でも菫子ちゃん的にはどうなのか

   な?」

 

菫子「えっ?」

 

耶狛「残りたいのか残りたくないのかだよ」

 

それを言うと菫子は黙る。そこはキッパリと帰りたいと言えば良いそうすれば‥‥

 

耶狛「でも帰っちゃうとしたらもう蓮君には会えな

   いかもしれないんだよ?」

 

菫子「どういうことそれ‥‥蓮お兄ちゃんは帰るよね

   ねぇ帰るよね!」

 

蓮 「‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

理 「蓮お前も言うことは言えよ?」

 

蓮 「分かってますよ‥‥」

 

これは沈黙という選択はできないな。理久兎の言う通り正直に言わなければならないよな。

 

蓮 「‥‥菫子ごめんね今の僕の居場所はここなんだ

   だから現世に帰ることはない」

 

菫子「そん‥‥な‥‥‥」

 

そこは考えもしてやれなかった。これに関しては罵倒されても構わない。それは自分が心から決めた道なのだから。

 

耶狛「菫子ちゃんが求めた理想それは蓮くんを連れ

   て帰ることだったかもしれないけどね真実と

   なった今それはもう叶わぬ夢それでも帰りた

   い?」

 

菫子「‥‥‥‥蓮お兄ちゃん私は」

 

蓮 「菫子お前は帰るんだお前ならまだ外の世界で

   も生きてはいける」

 

菫子「それなら蓮お兄ちゃんだって!」

 

それに対し自分は首を横に振るう。

 

蓮 「人は決めた事には真っ直ぐに貫くんだそれは

   僕だってそうだもう僕にとって外の世界での

   生活は息苦しくてねそれに‥‥」

 

霊夢の方を向きニコやかに微笑み、

 

蓮 「ここに残りたい理由ができたから」

 

菫子「そう‥‥蓮お兄ちゃんはやっぱり蓮お兄ちゃん

   だよねはぁ‥‥本当に蓮お兄ちゃんが消えてか

   らのこれまでしてきた私の苦労は何だったの

   かなぁあぁ~あ‥‥‥‥」 

 

そう言うが菫子は泣くのを我慢して満面に笑い、

 

菫子「連れていくことは出来ないけれどでも会えて

   嬉しかったよ生きていてくれてありがとう蓮

   お兄ちゃん♪」 

 

理 「それで決まったのか公式メガネ?」

   

菫子「誰が公式メガネよお爺ちゃん!」

 

全員「ふぁ!!!?」

 

菫子「‥‥‥‥はっ!?」

 

菫子の奴はとんでもない事を口ずさみやがった。自分達は理久兎の顔を見ると、

 

理 「大人だからキレはしないよおいおい何をそん

   なに驚いているのさ♪」

 

よっ良かった怒ってはいなさそうだ。

 

理 「それで帰るで良いのか菫子」

 

菫子「うんそれで良いわ‥‥」

 

理 「そうかい‥‥なら後は巫女の仕事になりそうだ

   な‥‥なら判決を言い渡そうか菫子お前、後で

   神社の裏な♪」

 

やっぱりさっきの事を物凄い根に持っているよ。

 

菫子「ボコボコにせれるの!?」

 

理 「な~んてな冗談だよ‥‥まぁ折角だしせめても

   宴くらいは参加したらどうよ?」

 

霊夢「えぇそれは良いわね」

 

菫子「宴?」

 

蓮 「うん凄い楽しいよ参加しようよ菫子♪」

 

菫子「そっそういうなら」

 

これで菫子は参加は決定したな。せめて最後の思い出を作りたい。それは本心だ。

 

理 「決まりだな‥‥さてとそろそろ俺も帰るとしま

   すかねぇあんまり待たせるとさとりが怖くて

   怖くて‥‥」

 

亜狛「アハハですね‥‥」

 

耶狛「うん」

 

さとりと理久兎の関係って相変わらずだな。絶対に理久兎は数年後には尻に敷かれるかもな。まぁ自分も対して変わらない気もするけど。

 

理 「そんじゃ俺達は帰るよ宴会の日程が決まった

   ら知らせてくれよ楽しみにしてるからさ♪」

 

そう言うと理久兎は翼を広げて空へと羽ばたき消えていった。

 

亜狛「って裂け目は使わないんですかマスター!」

 

耶狛「あぁ待ってよ!」

 

亜狛と耶狛も空を飛び消えていった。

 

マミ「あやつは自由な奴じゃなぁやれやれ儂も帰る

   かの‥‥次は宴会の席でな♪」

 

煙管を一吹きし濃い煙に包まれるとマミゾウは姿を消す。

 

聖 「なら私も帰りましょうか」

 

神子「白蓮が帰るなら私も帰るとしますか‥‥」

 

聖 「お騒がせしました」

 

神子「あぁまたな」

 

そう言い2人も帰っていく。そうして騒がしかったこの場には自分そして霊夢に魔理沙に菫子そして華扇が残る。

 

菫子「わっ私はどうしよう」

 

蓮 「霊夢‥‥」

 

霊夢「分かってるわよあんたはしばらくうちに泊ま

   りなさい」

 

霧雨「おっなら遠慮なく♪」

 

霊夢「あんたは関係ないでしょうが!?」

 

何て会話をする一方で、

 

華扇「月からの侵略ね‥‥理久兎あなた今度は何を隠

   しているの‥‥」

 

そう述べながらも華扇はこの様子を見守るのだった




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「だな」

鈴蘭「でっ次は宴会だね」

怠惰「おうよ♪それでさ実は悩んでいることがあ
   るんだけど言っていい?」

神楽「何でしょうか?」

怠惰「次は原作通りに進めるかそれともオリ的な
   事を導入しようか悩んでいるんだよねぇ」

狗神「オリ的なってそれオリジナルって意味だよ
   な?」

怠惰「そうそう原作通り紺珠伝にいくかそれとも
   オリジナルを挟むか」

鈴蘭「因みにオリジナルを挟むと?」

怠惰「ある意味で新キャラある意味で昔つまる所
   の龍組の小説が消える前から見ていてくれ
   る方なら知っているであろうキャラが出て
   くるかな因みにそのキャラは過去に後書き
   で数話でてるしこっちでも度々?って述べ
   てたけどね」

狗神「誰だよそれ」

怠惰「ヒント♪こっちで嫉妬が出てきたって事は
   さぁ~て誰かな♪」

鈴蘭「うん原作通りに行こうそうしよう!」

狗神「だな絶対にろくでもない」

神楽「アハハ私もそっちの方が‥‥」

怠惰「酷い!?まぁどっちにするかは決まってい
   ないけど作者の気紛れだから」

狗神「聞いた意味ねぇだろ!?」

怠惰「まぁまぁ♪さてそれでは今回はここまで」

狗神「たくそんじゃまた次回もよろしくな」

神楽「ではありがとうございました」

鈴蘭「バイバイ♪」


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第399話 菫子との宴会

こんばんは読者様、ポケモンが中々書けない怠惰のクソ悪魔です。クリスマスまでには書きたい‥‥失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


異変が終わり定番となっている宴会が始まる。その席には人間もいるにはいるがどちらかと言えば妖怪系が多い博麗神社の宴会には、

 

菫子「こんなどんちゃん騒ぎなのね」

 

蓮 「慣れると面白いものだよ?」

 

レミリア達は何時ものように姉妹喧嘩や従者喧嘩を起こし幽々子は爆食いし妖夢はそれを苦笑いしながら見守り、萃香は瓢箪の酒をらっぱ飲みしながら無邪気に笑いと何時もと何ら変わらない宴会だ。だが菫子からしたら初めての事もあり少し驚いているみたいだな。

 

蓮 「様子からして驚いているみたいだね?」

 

菫子「えぇ何か凄いというか何というか‥‥」

 

蓮 「まぁでも普通に近づいたら即死するかもしれ

   ないから気を付けてね」

 

菫子「何その死にゲーム!?」

 

嫌だって現にこの面子達を相手に弾幕ごっこつまる所のごっこ遊びだったが何度死にかけた事か。異変解決者って案外にも大変なんだよな。

 

菫子「‥‥‥‥そんな環境で蓮お兄ちゃんは頑張ってき

   たんだ」

 

蓮 「まぁねでも慣れると楽しいもんだよ?」

 

ここに来てから自分もなりに変わったとは自覚している。主に早起きが習慣になったとか寺子屋で教師のバイトしたりとかもうそれは沢山の事があった。だがそれが楽しくて仕方ない。それに、

 

霊夢「ちょっと2人して何そこで辛気くさくしてい

   るのよぉ」

 

こうして一緒にいたいと思える人とも出会えたから。

 

菫子「えっ霊夢っちまさか酔ってる?」

 

霊夢「‥‥‥‥酔ってないわよ‥‥それよか霊夢っちって

   何よ」

 

菫子「いや~何か呼びやすくて」

 

あだ名か。そういえば菫子って友達とかいるのかな。

 

蓮 「そういえば菫子に聞きたいんだけど友達って

   いる?」

 

それを聞いた瞬間に菫子はドヤ顔をする。これはまさかいるのか。

 

菫子「ふふんっ0人よ♪」

 

蓮 「oh‥‥‥‥」

 

ボッチだったよ。何というか虚しい高校生活をしているんだな。

 

霊夢「あんたボッチなのね」

 

菫子「ボッチじゃないわよ!自分から関わらないよ

   うにしているだけに過ぎないわよ友達なんて

   群れたがる奴らが相手を自分と同じレベルま

   で引きずり落とす悪魔の行為じゃないのよ」

 

凄いひねくれた事を述べたな。それを俗にボッチと言うんだよ。

 

菫子「現に蓮お兄ちゃんはボッチだったけど剣道は

   凄かったし学力もあったから私の行っている

   高校にだって行けたし」

 

霊夢「な~るほど悪いお手本がいたのね」

 

蓮 「ちょっと!?変な事を言わないでくれるかな

   確かにボッチだったけれど僕の場合は皆から

   避けられていただけだし!それに外界にいた

   頃にだって友達は‥‥」

 

いや彼奴とは絶交したんだったな。だからもう友達ではない‥‥よな。

 

霊夢「どうしたのよ?」

 

蓮 「いや何でもないよ」

 

あのバカ野郎ヤンキーは今もあっちで生きているのだろうか。彼奴の事だからトラックに弾かれても生きてそうだけれど。

 

霊夢「まぁでも友達とまでいかなかても誰かと話す

   なりバカするのも良いものよ?現に‥‥」

 

霧雨「お~いお前達は楽しんでいるか~♪」

 

と、魔理沙が楽しそうに話しかけてきた。

 

霊夢「こうしてバカしていると悪友が突っかかって

   くるしね」

 

霧雨「酷いぜ私の初めてを奪ったくせに!?」

 

蓮 「ぶふぅぅぅ!!!!?」

 

霊夢「ぶっ!!?」

 

菫子「えぇまさかの百合展開なの!?霊夢っちて蓮

   お兄ちゃん以外それも女性にってまさかバイ

   なの!?」

 

霊夢「なわけあるか!?」

 

しかしこの魔女は言ってはならないような事を言いやがったぞ。何とんでもない事を言いだしているんだ。

 

霊夢「あっあんた意味を分かって言っているの?」

 

霧雨「勿論だぜいや~あれは忘れられないよな初め

   て博麗神社で泊まってお前と隣で理久兎の事

   とか話していたのをよ♪」

 

霊夢「ってそれただのお泊まり会的なやつじゃない

   のよもう!」

 

どうやらお泊まり会の事を言っているみたいだ。本当に言っている事が紛らわしいといったらありゃしない。

 

霧雨「おいおい何だと思ったんだよ♪」

 

この腹立たしい顔だよ。まったく魔理沙は、

 

霊夢「蓮こいつを微塵切りにしてからトイレに沈め

   ましょう!」

 

蓮 「よし分かった」

 

霧雨「って分かるなよ!?それとシレッと恐ろしい

   事を言うなよ冗談だぜ冗談!」

 

こっちは案外にやる気だったんだけどな。すると、

 

菫子「プッアハハハハハ♪」

 

菫子は楽しそうに笑い出す。そしてしばらくして涙を拭いながら、

 

菫子「霊夢っちの言う通りもしかしたら良いのかも

   ね‥‥友達とまでいかずとも少しは話すくらい

   でも♪」

 

そう言ってくれるなら心配はないな。ボッチと聞いた時は少なからずで心配だったんだ。

 

霧雨「所でさっきから何の話をしてんだよ?」

 

霊夢「それ今更よ‥‥」

 

霧雨「やれやれ‥‥やっぱりお前も蓮と同じで酒は飲

   まないんだな」

 

因みに自分と菫子は酒に見えるかもしれないが水だ。理由は自分の場合は言わずもがなで何をしでかすか分からないからそして菫子は、

 

菫子「言っておくけど私は未成年なんで」

 

ただ単に未成年だからだ。酒は20歳せめても18歳を越えたらの話だ。

 

霧雨「何か昔の蓮と同じような事を言うよなぁ」

 

蓮 「外来人は普通そうだからね?」

 

菫子「あれ?そういえば蓮お兄ちゃんは何で私と同

   じ水を飲んでる?」

 

蓮 「うぇっえぇと‥‥」

 

霊夢 (///ー/// )

 

酒を飲んだ後は記憶がなくて分からないんだよな。霊夢は顔を真っ赤にさせて目を反らすし。

 

霧雨「あぁ~こいつが酒を飲むと心の奥底にいる淫

   獣が目を醒ますからなぁ」

 

蓮 「誰が淫獣だ!?」

 

霧雨「言っておくがお前が酒を飲むと面倒にも程が

   あるんだからな!なぁ霊夢!」

 

霊夢「うっうん‥‥でもあのくらいの積極性ある方が‥‥」

 

えっ最後、何て言ったの。凄い小声で聞こえにくいんだけど。

 

霧雨「おいおい‥‥そうだお前に蓮と霊夢の馴れ初め

   話を根掘り葉掘り教えてやるよ」

 

菫子「えっ凄い気になる!」

 

霧雨「それはなぁ♪」

 

とんでもない事を言い出したぞ。それはさせてなるものか。

 

霊夢「いい加減にしなさいよ魔理沙!!」

 

蓮 「魔理沙!!」

 

そんな楽しいながらも菫子と過ごす最後であろう夜を過ごすのだった。




怠惰「てな訳で今回はここまで」

神楽「相変わらずですね」

鈴蘭「怠惰の小説って魔理沙と霊夢ってどっちが
   ツッコミでボケなの?」

怠惰「あぁ~どっちだろうねMMD動画とかにな
   ると基本はボケかツッコミ‥‥最悪はとんで
   もない感じになっていたりするけどこの小
   説だとどうなのかなぁ‥‥時にボケるし時に
   ツッコミをいれるしって感じだね」

狗神「ほう」

怠惰「昔に述べたとは思うけど怠惰さんは基本的
   には性格や異変の進行だとかは原作の設定
   を出来る限りで重視しますが面白いまたは
   東方のファンを不快にさせないなみたいな
   二次創作だとかはバンバン使ってますつま
   る所の原作と二次創作の良いところ取りし
   ていると思ってください」

神楽「でもそれ端から見たら中途半端とか言われ
   そうですね」

怠惰「それは言わないお約束で‥‥さて時間も時間
   だし今回はここまで」

狗神「あいよ次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃ読者様」

神楽「ありがとうございました」


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第400話 長年の思い

こんばんは読者様、巨大マックス マホイップの捕獲に成功した怠惰のクソ悪魔です。マホイップ‥‥見た目では想像が出来ない動きが出来るので使っていて楽しかったりしています。失礼それでは本編へどうぞ。


宴会の翌日、自分達は宴会の後片付けを済ませ博麗神社の表に出る。

 

霊夢「さてと‥‥準備は万端かしら?」

 

菫子「いっ何時でも来い!」

 

霊夢「なら遠慮なくと言いたい所だけど少し準備し

   ないといけないのよね‥‥」

 

ズコッ!

 

準備が必要ならそんな紛らわしい事を言わないでよ。菫子と一緒にズッコケてしまったではないか。せめて準備が終わってから言おうよ。

 

霊夢「準備が終わるまで待っててちょうだい」

 

そう言うと霊夢は黙想し準備を始める。そう今日は菫子が外界へと帰るそのための準備だ。

 

菫子「もっもう‥‥」

 

蓮 「やれやれ‥‥」

 

霊夢には何時も振り回されているよな。いや自分も霊夢を振り回しているから同じかな。

 

菫子「‥‥ねぇ蓮お兄ちゃん」

 

蓮 「ん?」

 

菫子「蓮お兄ちゃんは本当に外界へ帰る気はないん

   だよね?」

 

またその話か。しつこいようで失礼かもしれないが

 

蓮 「あぁないよ‥‥」

 

菫子「そうやっぱり残念だなぁ」

 

残念か。そう思われても仕方はないよな。そんな事を思っていると空が薄暗くなる。

 

蓮 「ん?」

 

上を向いた次の瞬間、

 

蓮 「ぐふっ!?」

 

何かが上から落ちてきて反応できずに下敷きになる。

 

菫子「蓮お兄ちゃん!?」

 

霧雨「いやはやダイナミックに行こうと格好つけた

   たが流石にミスったぜ」

 

どうやら魔理沙は格好つけてのダイナミック入場をミスったみたいだ。

 

菫子「だっダイナミックって‥‥ってそれよりも!」

 

霧雨「ん?」

 

蓮 「魔理沙~そろそろどいてくれるかな?」

 

霧雨「うひゃ!?」

 

飛び驚くとすぐさま離れる。立ち上がり埃を払い、

 

蓮 「魔理沙、他人の迷惑を少しは考えない?」

 

霧雨「いや悪かった悪かったからそっと神楽に手を

   添えるなって洒落にならねぇから!?」

 

魔理沙は何を言っているんだ。ちょっとマナーのなっていない子悪党もとい魔理沙に天誅を下すだけじゃないか。

 

蓮 「まったく次はないからね?」

 

神楽に手を添えるのを止めると魔理沙はホッと安堵の息を漏らす。

 

霧雨「いや~悪かったぜまさかクッションにしてい

   たとは」

 

蓮 「まったくもう」

 

菫子「所で魔理沙っちは何しに?まさかお見送り的

   な♪」

 

霧雨「おうそうだぜ♪」

 

どうやら菫子のお見送りに来てくれたみたいだ。

 

霧雨「それにどうやら私だけでもなさそうだな♪」

 

菫子「えっ?」

 

蓮 「‥‥‥‥気配?」

 

辺りから気配を感じ見ると、

 

華扇「流石ね私達の気配に気づくとはね

 

マミ「うむ」

 

華扇とマミゾウが現れ更には、

 

神子「間に合いましたね」

 

聖 「そのようで♪」

 

神子に聖が目の前の鳥居の階段を登りこちらへと近づきそして突然、裂け目が現れ、

 

亜狛「今日お帰りとのことで見送りに参りました」

 

耶狛「来たよ♪」

 

理 「これはこれは幻想郷の有力者達が揃い踏みの

   ようで」

 

更には理久兎達までもがやって来た。豪華なお見送りだな。

 

菫子「私なんかのためにわざわざ?」

 

霧雨「おいおい悲観するなよ」

 

理 「だな‥‥まぁお前がどう思おうが知った事では

   ないが繋がり方はどうであれお前とここにい

   る奴達がいやお前と関わった奴達は何かしら

   の不思議な形で繋がっているのさ‥‥俺はそれ

   を良く知っているそれを教えたのは他でもな

   くこいつだからな♪」

 

ニヤリと理久兎は自分に向かって笑う。恥ずかしくてついつい照れしまう。

 

菫子「蓮お兄ちゃんが?」

 

理 「あぁ俺はこいつのその繋がりの強さを幾度と

   見せつけられてきただからこそ分かるのさ繋

   がりは力になるってなそれに一度繋がっちま

   うと捨てても捨てきれないもんだぞ?」

 

菫子「繋がりね‥‥言うことが本当にコトワリ様なの

   かって疑問に思うけど?」

 

コトワリ様?一体なんの話をしているんだ。

 

理 「うるせぇやい断つのは悪縁だけだっての」

 

蓮 「えっとさっきから何の話をそれにコトワリ様

   って‥‥?」

 

理 「俺のオカルトさ‥‥だから気にすんなよ♪」

 

理久兎の持つオカルトか。一体どんなのなのだろうかコトワリ様とは。少し気になるな。

 

菫子「昨日も思ったけど誰かと話すのって面白いも

   のなのね‥‥考え直す必要があるわねありがと

   う少しくらい人と話してはみるわよ」

 

蓮 「おぉ菫子‥‥」

 

そう言ってくれるのは凄い嬉しい。遠い親戚だけれども妹のように接してきた菫子にはボッチの道は歩ませたくはないな。だって‥‥いやよそう色々と嫌な思い出ばかりが蘇ってしまうしな。

 

菫子「もう大袈裟よ」

 

蓮 「だってさぁ」

 

何て言っていると瞑想していた霊夢は振り返りこちらを向くと、

 

霊夢「準備できたわ」

 

と、言ってくる。どうやらもうお別れの時間みたいだな。

 

菫子「そう‥‥やっとの思いで見つけたお兄ちゃんは

   こっちで幸せに暮らしているそれを取り上げ

   る権利は私にはない‥‥けどやっぱり寂しい」

 

少し悲しそうな顔をするが自分は何て言えばいいんだろうか。そう思っていると霊夢は呪文を唱えると菫子の体は徐々にと消えていく。言わなければもう会えないのかもしれないのだから。

 

蓮 「菫子‥‥僕は今とっても幸せだよ皆がいて菫子

   がこうして成長してくれて僕はとても幸せ者

   だよだから菫子‥‥同じように幸せになってよ

   僕の事を思い出しても良いからさ♪」

 

優しく菫子の手を握り微笑む。

 

菫子「蓮お兄ちゃん‥‥」

 

蓮 「菫っ!?」

 

突然のことだ菫子こちらへと顔を近づけた。突然のこと過ぎて訳が分からない。何が起きたのだ落ち着き考えようやく分かる。

 

菫子「んっ‥‥」

 

蓮 「!!?」

 

霊夢「なぁっ!?」

 

霧雨「おっおっおっおう‥‥」

 

理 「おぉ~!」

 

それは菫子が自分に向かってキスしていた。どういうつもりなんだ。自分を離すとクスリと笑って、

 

菫子「何年もの私の思い受け取ってよね♪」

 

蓮 「それって‥‥」

 

菫子「ふふんっ内緒よ蓮お兄ちゃん大好きだよ♪」

 

そう言うと菫子は光となって消えた。まったく最後まで引っ掻き回すよな菫子はそこも昔から変わらないな。霊夢達を見ると皆は顔を赤くして固まっていたが理久兎達は楽しそうに見ていた。

 

聖 「へっへへぇ!?」

 

神子「おっおお落ち着け素数をだな!」

 

華扇「だっ大胆なことするわねぇ」

 

マミ「いや~青春じゃなぁ♪」

 

耶狛「面白かったねお兄ちゃんお兄ちゃん?」

 

亜狛 (゜ρ゜)

 

この人達は楽しそうに見ちゃって。というかこんな事を見たら‥‥冷や汗をかきながらすぐさま霊夢を見ると、

 

霊夢「‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

何故か黙ったまま立ち尽くしていた。

 

霧雨「おっおいこいつ立ったまま気絶してやがる」

 

蓮 「えぇ!?」

 

何それどんだけ器用なんだ。

 

理 「アハハハ面白いなぁお前達は♪」

 

蓮 「笑い事じゃないですよもう!」

 

そんな最後の最後で引っ掻き回され自分達は菫子の見送りを終えるのだった。そして現世のボロ神社では、

 

菫子「‥‥帰ってきたのかな」

 

辺りを見渡し電柱や飛行機が飛ぶのを菫子は確認する。どうやら外界に帰ってきたみたいだ。

 

菫子「ただいま外界‥‥そして改めてよろしく♪」

 

伝えたかった思いは伝えスッキリした菫子は神社の階段を下り帰るのだった。だが菫子はこの後に知る事となる。自分が幻想郷で最後に行ったことがある意味で恥ずかしい事になるというのを。だがそれはまた別のお話だ。

 

菫子「ふふっありがとう蓮お兄ちゃん♪」

 

青空に向かってそう呟き微笑むのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「なぁ最後のあれ何だよ‥‥」

鈴蘭「凄いどんでん返しだったね」

怠惰「そりゃ何年と積み重なった思いがあればね‥‥
   菫子ちゃん大人びてるけれどまだ甘酸っぱい
   青春をする高校生だしねぇ」

神楽「甘酸っぱいところか甘さしかないような‥‥」

怠惰「大丈夫この後はある意味でビターな感じにな
   ると思うよ何せ鬼巫女の接待があるから」

狗神「おいおいそれまた面倒くさくなるぞ‥‥」

怠惰「仕方ないねあっそれと菫子ちゃんはこれか
   ら先も度々とは出てくるから」

鈴蘭「えっそれどういう‥‥」

怠惰「さぁて今回はここまでまた次回もよろしく
   ね♪それでは読者様サラダバー♪」

狗神「ってあの野郎勝手に!」

鈴蘭「私達の台詞!」

神楽「えっとありがとうございました」


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第401話 焼きもち

こんばんは読者様、ここ最近、DBDしかしていない怠惰のクソ悪魔です。それもサバイバーばかりやっている気がする。これでもキラ専なんですけどね。失礼それではそろそろ本編へどうぞ。それと次回から龍組ですのでよろしくお願い致します。


菫子を外界へと帰し翌日となる。あの後に気絶した霊夢を寝かせ皆は解散した。だが、

 

蓮 「霊夢」

 

霊夢「ふんっ」

 

沈黙の境内の掃除が続きそれに耐えきれなくなって霊夢の名前を呼ぶが霊夢は膨れっ面をしてそっぽ向く。どうやらあの最後の菫子の不意打ちキスで焼きもちを焼いたのかそれとも単純に怒っているのかどちらにせよ不機嫌みたいなのだ。

 

蓮 「まだ怒ってるの?」

 

霊夢「別に怒ってないし」

 

それなら何なんだよ何時もの定番のツンデレか。

 

蓮 「もしかしてツンデ‥‥」

 

霊夢「あっ?」

 

蓮 「ひぇっ!?」

 

いいやこれはもう顔のイラつきから見てデレ無し100%ツンだな。ギロリと睨んできているためもはや般若顔だ。だがすぐに顔を戻し申し訳なさそうな顔をして、

 

霊夢「あっ‥‥えっとごめん!」

 

そう言い霊夢は走っていった。えっ何これ本当に何これ状態なんだけど。

 

蓮 「はぁ‥‥」

 

謝ろうとは思っているが上手く謝れない自分に嫌になってくる。本当に何て言えばいいんだろうか。というか謝るにしても自分が悪いのかどうかも難しいしで。だがきっかけを作らなければ絶対に元の関係には戻れない。

 

蓮 「しっかりと伝えないとな」

 

そう考えすぐに霊夢の後を追う。

 

蓮 「霊夢~!」

 

母屋の方にいるとは思うが何処にいるんだろうか。呼んでも来ないし。

 

蓮 「霊夢!」

 

返事がない。まさかこれは、

 

蓮 「いっ家出なんてないよな」

 

よくドラマだとテーブルの上に実家に帰りますとか書かれた紙と離婚届しまいには指輪が置いてあるオチだぞ。そう思いすぐさまちゃぶ台を見るがそれらしき物はない。

 

蓮 「ない‥‥よね‥‥」

 

これはこれで一安心だが霊夢ったら何処に行ったんだろうか。

 

蓮 「‥‥もしかして!」

 

霊夢の部屋へと来て襖の掴み口に手をかけて開けようとするが、

 

蓮 「なっ固い!?」

 

何時もはスラスラと動く襖が何故か固く動かせないのだ。もしやも思い襖の紙を触った瞬間、

 

バチっ!

 

蓮 「っ!?」

 

電撃が走り弾かれる。やはりそうだ霊夢ったら部屋に引きこもりだしたみたいだ。

 

蓮 「霊夢!開けてくれないか!」

 

声を出して言うと奥から、

 

霊夢「嫌よ今はそっとしておいて!」

 

と、霊夢の声が聞こえてくる。何でそこまでするんだ。

 

蓮 「霊夢‥‥聞かせてくれない何で僕を避けるの

   かを」

 

そう言うと霊夢の声が聞こえなくなる。まったく霊夢はこれだから困るんだ。仕方ない背に腹は変えられない。金やらは掛かるし霊夢にも十中八九で怒られるだろうがやるしかない。

 

蓮 「霊夢‥‥今から10秒だけ待つよだから答え

   を聞かせてくれないか」

 

 

頭の中で10秒を数え始める。だが霊夢の声は聞こえない。やはりやるしかないな。一旦部屋へと戻り神楽を手に取り霊夢の部屋の前へと来ると神楽の刀の柄を握り、

 

蓮 「抜刀 金色一閃!」

 

高速の抜刀で横凪ぎに襖を斬り鞘へと神楽を戻したその瞬間、

 

ジャキンッ!

 

と、音が鳴り響き襖が真っ二つになるとそこには、

 

霊夢「なっ何てことしているのよあんた!?」

 

布団にくるまる霊夢の姿があった。まったくそれで籠城しているつもりなのか。襖に貼られていたであろうお札も斬っため部屋に入れるようになっている筈だ。霊夢の部屋へと足を踏み入れる。

 

霊夢「こっこないでよ!」

 

蓮 「‥‥‥‥はぁ」

 

屈んで目線を合わせため息をはく。

 

霊夢「ちょっ何よ!」

 

蓮 「僕は言いたい事があるんだけどその前に霊夢

   が今、僕に対して何を思っているのか聞かせ

   てくれないかな?」

 

そう言うと霊夢はムッとした顔で、

 

霊夢「勝手すぎる!それから人の気なんか無視して

   部屋の障子を壊して侵入してくるわ本当に勝

   手すぎるのよ!」

 

蓮 「えっとそれは謝るよ」

 

霊夢「それから‥‥それから‥‥‥‥はぁもういいわよ」

 

蓮 「‥‥‥‥?」

 

一体何がもういいんだろうか。ため息混じりにそして顔を少し赤くさせて、

 

霊夢「その何というか蓮が取られた気がして‥‥」

 

やっぱり焼きもちによるツンデレだったか。それに霊夢にそんな不快な思いをさせてしまっていたとは申し訳ない。

 

蓮 「ごめんね霊夢のその気持ちに気づけてあげれ

   なくて‥‥でも僕はずっと霊夢と歩いているよ

   僕が幻想郷へと来てからずっとずっとね」

 

霊夢「蓮‥‥」

 

蓮 「それに取られたって言うけどそんな事はない

   よ‥‥だって今も昔も変わらず意中の相手とし

   て見ているのは霊夢だけだから」

 

霊夢「‥‥‥‥バカ‥‥そんな事をこんな私の部屋で言わ

   ないでよ恥ずかしいじゃないそれからムード

   ってのもあるじゃないのよ‥‥」

 

蓮 「それは僕が空気が読めないからね」

 

何て言うと霊夢はクスリと笑うと布団から出て立ち上がる。

 

霊夢「それとさっきはごめん‥‥私もキツく当たりす

   ぎたわ」

 

蓮 「ううんもう慣れたよ」

 

焼きもちからの弾幕ごっこから口論へと発展し更には喧嘩となったりもしているためもう慣れた。

 

霊夢「なんかその慣れたってのは気になるけどまぁ

   良いわ‥‥それに言いたいこと言えたら気持ち

   が楽になったわ」

 

蓮 「それは良かったよ♪」

 

やっぱり霊夢はツンデレよりも素直な所が一番だな。

 

霊夢「まぁ本当ならその‥‥」

 

蓮 「ん?」

 

霊夢「なっ何でもないわよほら行くわよ障子も片付

   けなきゃだしっ!?」

 

突然、霊夢は前へと勢いよく前へと倒れかかり、

 

霊夢「ん!?」

 

蓮 「むぅ!?」

 

ハプニングであった。こちらへと倒れた霊夢をキャッチしたのは良かったが口と口が当たりキスする事になってしまった。何が起きたのかと思いつつ足を見ると気づく。先程まで霊夢がくるまっていた布団それが足にからまってつまづいたようだ。

 

霊夢「むっはぁ!」

 

蓮 「‥‥‥‥はっ!?」

 

すぐさま霊夢は離れ顔を真っ赤にさせる。改めて思うと霊夢とキスしたこのハプニングに自分も恥ずかしくなる。恐らく自身の顔はさながら茹で蛸みたく真っ赤にだろう。

 

蓮 「えっえぇと大丈夫?」

 

霊夢「だっ大丈夫よ!えぇ大丈夫!アハ‥‥アハハハ

   ハハ」

 

先程よりもさらに真っ赤になり霊夢はおどおどとしだす。

 

蓮 「そっそう‥‥とりあえず掃除を終わらそう」

 

霊夢「そそそうね!えぇそうわよね!」

 

霊夢は慌てながら外へと飛び出した。ハプニングではあったが更に距離を縮めれたなと実感したのだった。そして外では、

 

霊夢「‥‥‥‥」

 

霊夢は自分の口を当て恥ずかしくなる。もう顔から湯気が出ているのではないかと疑いたくなるくらい体が暑い。だが、

 

霊夢「嬉しかった‥‥かな‥‥‥」

 

本当ならハプニングは無しにこうしてキスくらい出来たらなと思う。だがハプニングでも霊夢からしたら幸運だ。

 

霊夢「ふふっ♪」

 

共に歩いている昔は追い付くだの何だの言っていたのに歩いているか。それはそれで嬉しいな。

 

霊夢「さぁてやりますか!」

 

そうして気合いを入れて掃除を再開する。因みにその後、壊した障子は萃香が直したのは言うまでもないのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

神楽「これがラッキースケベ」

狗神「主人公補正か」

鈴蘭「いや~懐かしいなぁあんな甘酸っぱい経験
   は生きてる時にしか出来ないよねぇ」

狗神「前々からはぐらかしているがそんな経験を
   してるのかお前?」

神楽「言われてみると」

鈴蘭「いっ嫌だなぁこれでも生前はもう凄いモテ
   モテだったんだからね!それでようやくに
   なって運命の相手に一目惚れしてねぇ」

怠惰「‥‥‥‥鈴蘭の本性を知っている身としては凄
   く事実をのべてるけど誤魔化してるな」

鈴蘭「そこ!うるさいよ!でも本当だからね!」

狗神「ならそいつの特徴は?」

鈴蘭「えぇ!?えぇと‥‥奥手で無口で無表情でね
   今で言うクールかつミステリアスな人だよ
   最初は会話が上手くいかなくて困ったもん
   だよ‥‥それで詩を書いて交換して何とか会
   話してたんだよ」

怠惰「うんまぁ分かる気はするよ‥‥知ってるから
   ね‥‥でも現代になってるから前より会話は
   しやすいよ?」

鈴蘭「えぇそれ本当!?」

怠惰「うん本当だよ」

狗神「てかお前は会ったことあるのかよ」

怠惰「あるし飲みにも行ったよ‥‥」

神楽「えぇ!?」

怠惰「まぁそれはさておき時間なんで今回はここま
   でね」

鈴蘭「うんそれじゃ読者様今回もありがとうね」

狗神「たく強引だな‥‥まぁ良いそんじゃまたな」

神楽「えぇと!ありがとうございました」


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第402話 招かれざる商人

こんにちはそしてお久しぶりです読者様、レゴワールドの中古が1000円と安かったため買ったら意外にも中毒性が強く気づいたらこんな時間になっていた怠惰のクソ悪魔です。分かる通りで徹夜しています。昔からレゴが好きだったのでヤバいぐらいの中毒性です。失礼それでは2ヶ月ぶりですが本編へどうぞ。


一騒動から数日が経過し博麗神社にも何時ものような平和な日常が戻る。

 

蓮 「1991‥‥1992‥‥」

 

何もないこの日常での特訓それも素振りはとても贅沢な時間だ。何せ初心に戻った気持ちで清々しく刀を触れるのだから。普通なら娯楽だのなんだのって感じだろうけど自分にとってはこれが一番だ。

 

霊夢「あんたは本当に飽きないわねぇ」

 

蓮 「2000!ふぅ‥‥まぁね」

 

とりあえず素振りも終わり縁側でお茶をすすりながら座る霊夢の隣に座り用意してくれていたぬるいお茶を飲む。飲むのだが、

 

霊夢「‥‥‥‥」

 

蓮 「どっどうしたの?」

 

霊夢がジーと自分の体をマジマジと見てくるため聞くと、

 

霊夢「いや何か鍛えてる体してるなぁ~って」

 

蓮 「今更なような‥‥というかこんな会話は前にも

   してるよね?」

 

霊夢「まぁそうなんだけど‥‥前よりも筋肉の量が増

   えているような気がして」

 

蓮 「そうかな?そんなに言うなら脂肪ダボダボの

   方が霊夢的には好みなのかな?」

 

それを言うと霊夢はブンブンと首を横に振る。

 

霊夢「なわけないでしょう!?それは少しならまだ

   許容範囲だけど流石にダボダボは‥‥というか

   あんたはそのまんまでいいのよ!」

 

蓮 「いや流石にそうはならないよそうなると異変

   解決すら出来そうもないしね」

 

動けなくては弾幕回避なんて出来っこない。そのため動けれるように体を鍛えているのだから脂肪を増やすわけにはいかないのだ。

 

霊夢「そっそうなら良かったわ」

 

蓮 「僕は僕さ‥‥さてまた修行を」

 

と、立ち上がろうとすると突然、空から何かが降ってきて土埃をあげる。

 

霊夢「‥‥‥‥ねぇ」

 

蓮 「もう予想はつくね」

 

こんな事をするのは決まっている。それは、

 

霧雨「よぉ♪」

 

魔理沙しかいないのだ。というか背中に膨らんだ袋を背負っているが何しに来たんだ。

 

霊夢「まぁだと思ったわ」

 

蓮 「うん」

 

霧雨「なっ何だよその反応は!この魔理沙ちゃんが

   来たんだからもっと喜ぶとかそういった反応

   をしてくれよ!」

 

霊夢「いやだって魔理沙だし」

 

蓮 「神社に厄を運ぶだけ運んでしまいには福とか

   根こそぎ持っていきそうだし‥‥」

 

霧雨「おいそれ何だよ!?というか人を厄神みたい

   な言い方をするなよ!少なくてもお前達の所

   に盗めそうな物なんてないから盗まないぜ」

 

いやそれ裏を返せば盗めそうな物が盗むって意味だろ。何を開き直っているんだ。

 

霊夢「はぁ‥‥で?何しに来たのよわざわざそんな袋

   を持ってここに来たって事は何か盗んだ帰り

   って訳でもなさそうね」

 

霧雨「おうよ実は見せたい物があってな♪」

 

そう言うと魔理沙は袋を漁り出し鞘に納められている剣を取り出して見せてくる。それは綺麗な装飾がされていてたても価値のありそうな剣だ。

 

霊夢「何これ?」

 

霧雨「ほら前に言ったろ?」

 

前に言ったと言われてもな‥‥

 

蓮 「‥‥‥‥霊夢は覚えている?」

 

霊夢「いいえ貴方は?」

 

蓮 「ううん全然」

 

やっぱりお互いに覚えてないよな。

 

霧雨「おいおい‥‥ほら前にこいしとタッグ組んだ時

   に言ったろ面白いアイテムを見せるって」

 

そういえばそんな事を言っていた気がしなくもない。

 

蓮 「それがどうしたの?」

 

霧雨「だからそれがこれだって♪」

 

魔理沙の持っている剣がそれなのか。というかそんなの見せられてもな。だが鞘に納められている剣の刀身がどんなものなのか少し気になる。

 

蓮 「ねぇそれの刀身を見せて貰っても良い?」

 

霧雨「良いぜ」

 

確認を取り鞘から剣を引き抜き見るとそれは一言で言うならきらびやかであるが所々に不思議な隙間がありまるで楔を繋ぎ合わせたような刀身だ。一言で言うならば装飾用の剣って感じだな。

 

蓮 「不思議だ装飾用の剣かな‥‥」

 

霊夢「私からしたらそれがって感じだけど」

 

霧雨「まぁまぁ次にこれを見てみろよ」

 

そう言うと魔理沙は再び袋を漁り1冊の本を取り出しパラパラとページを捲り、

 

霧雨「これだよこれこれ」

 

そうしてとあるページを見せてくれる。

 

そこには挿し絵があり7人の人物が写っていた。ある物は雄々しい角を頭から生やし大きな鋸のような鉈を手に持ち、ある者は小さな少女のような子は6枚の翼羽ばたかせ持ち鍵のような剣を持ち、ある者は竜のような闘気に刀のような反りのある剣を持ち、ある者は不適に笑い銃を構え、ある者は小さな体を持ちながらも身の丈に合わぬような槍を構え、ある者はナイフと大鎌を構える者、そして最後に気取ったような服を着て鞭のような物を振るう者が描かれていた。

 

霧雨「これを見て気づくことはないか?因みに私は

   2つは気づいてるぜ」

 

蓮 「う~ん‥‥あれこの7人にとまではいかなくて

   もこの数人は何処かで?」

 

霧雨「ご名答7つの大罪人達だよ」

 

霊夢「あぁ~」

 

この7人で知っているのは傲慢のルシファー、嫉妬のレヴィアタンそして怠惰のベルフェゴールの3人だな。

 

霊夢「それとこれとで何よ?」

 

霧雨「気づいたのはそれは1つ目って事さもう1つ

   あるんだよ」

 

蓮 「それってこの鞭のような剣だよね?」

 

と、言うと魔理沙は楽しそうに笑う。

 

霧雨「よく気づいたなその通りだぜこの柄の所とか

   きらびやかな装飾とか似てねぇか?」

 

蓮 「うん結構、似てるよね」

 

柄には大きな宝石が埋め込まれていて更に刀身にはきらびやかな装飾と似ているのだ。

 

霊夢「それでそれは誰のなのよ?」

 

霧雨「えぇとこれはだな‥‥」

 

と、魔理沙が述べようとしたその時だった。当然とんでもない殺気とでも言えばいいのか和やかな空気が張りつめて息苦しい空気へと一瞬で変わる。

 

蓮 「っ!?」

 

霊夢「何!?」

 

何なんだこれは。縁側を見るとそこには無数の黒ずくめの者達が庭に立っていた。

 

霧雨「なっ何だよ!?」

 

霊夢「何こいつら」

 

蓮 「っ!」

 

その者達の1人が前へと出て口許を不適に歪ませ笑うと、

 

? 「こんにちは人間種達よ私共はウァラク商会で

   ございます♪」

 

と、先頭に立つその者は述べるのだった。




怠惰「では今回はここまで」

鈴蘭「やっと投稿したよ‥‥」

狗神「‥‥お前どんだけ待たせんだよ!?」

神楽「かれこれ2ヶ月近くたっていますが」

怠惰「ごめんごめんまさかここまで長くなるとは思
   わなくっていやはやあっという間に2ヶ月と
   はねぇ怠惰さんもビックリだよ」

鈴蘭「いや私達の方がビックリだよ!?」

神楽「本当ですよ‥‥」

怠惰「龍組の切りが悪かったのもあるけど怠惰さん
   がここ最近、色々と諸事情などでサボり続け
   たのも問題だよね」

狗神「こいつは‥‥」

怠惰「いや~ごめんねおっと時間も時間だし今回は
   ここまでにしようか」

神楽「明日も投稿しますよね?」

怠惰「えぇしますよ」

鈴蘭「頑張ってよね‥‥それじゃまた明日もよろしく
   お願いね」

狗神「そんじゃまたな‥‥」


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第403話 とんでも商人の登場

こんばんは読者様、執筆にいきずまっている怠惰のクソ悪魔です。その結果、遅れてしまいすいません。とりあえずは出来ましたので投稿いたします。それでは本編へどうぞ。


まずこの幻想郷において普通ではありえないような服を着てかつ殺気に近いようなドロドロとした圧をかけてくる連中が数十人と束で現れビックリする。それよりもウァラク商会とはいったい何なんだ。

 

霊夢「何よあんた達‥‥参拝しに来たなら賽銭箱なら

   あっちよ?」

 

ズコッ!

 

ぶれないその姿勢に自分と魔理沙ましてや相手の黒づくめの連中もズッこける。

 

蓮 「ってぶれないねぇ!?」

 

霧雨「もう呆れるぜ‥‥」

 

こんな状況でもぶれない霊夢にはビックリだ。すると前に出てきた男は苦しそうに笑うと、

 

? 「アッハハおっ面白いお嬢さんだ‥‥おい」

 

と、その中にいる1人の少年はクイッと首を動かし合図を送ると後ろの黒づくめの男はアタッシュケースを手にその者の隣へと来る。

 

? 「実は私達は取引をするために伺わせていただ

   いた所存なのですよ」

 

蓮 「取引?」

 

? 「えぇおっとそうだ申し遅れましたね私はこの

   商会を経営しているウァラクと申します」

 

そう言い金髪の美形な少年は笑顔で懐から名刺を取り出してくる。とりあえず立ち上がりペコリとお辞儀して受けとり見てみる。ウァラク商会と書かれており社長ウァラクと書かれていた。

 

蓮 「それでそのウァラクさんは何の御用で?」

 

と、訪ねる。本当に突然と現れて何をしに来たんだろうか。するとウァラクはニコリと微笑み魔理沙の方を指差し、

 

ウァ「あれを購入したいのですよ」

 

霊夢「はっ?」

 

霧雨「へっ‥‥‥‥はぁぁぁ!?」

 

何故に魔理沙を購入したいんだよ。というか止めておいた方がいい気がする。

 

蓮 「いや悪いことは言いません止めた方が良いで

   すよ」

 

霊夢「えぇこいつは小汚い盗人だし空気は読めない

   と欠陥もいいところよ」

 

霧雨「おいお前等、失礼にも程があるぜこれでも私

   は女子力はある方だからな!?」

 

蓮 「いやだって事実だし‥‥それに魔理沙、女子力

   ってのは掃除も出来ていえるんだよ‥‥」

 

霊夢「それはそうねあんたの家って盗んだ本だとか

   で散らかっていた筈だし」

 

霧雨「アハハ‥‥友達って何だっけ‥‥‥‥」

 

いやそう言われても事実は事実だしな。盗み癖だとかひねくれている所とか直せば弁護は出来るが直さない限りは無理だな。するとウァラクは首を傾げて、

 

ウァ「いやあの‥‥誤解を生むようで申し訳ないので

   すけれど‥‥そのお嬢さんの持っている剣を指

   差したんですが」

 

あっ何だそっちなのか。これには霊夢も腹を抱えだし、

 

霊夢「ぷっくくく‥‥」

 

笑うが必死にこらえようとしていた。

 

霧雨「って笑うなよ!?」

 

蓮 「霊夢それは流石の魔理沙にも失礼だって‥‥」

 

霧雨「おい蓮それどういう意味だよ!?」

 

どういう意味?自分の胸に当てて聞いてみるのが一番だと思うな。

 

ウァ「あの~よろしいですか?」

 

蓮 「えっあぁすいません‥‥それで何でまたこの剣

   を欲しがるんですか?」

 

ウァ「えぇその剣は神器と呼ばれる物でしてとても

   貴重なアーティファクトなんですよね」

 

神器‥‥どうやら魔理沙が見せてくれたあの本に描かれていた大罪人の武器で間違いはないみたいだな。

 

霊夢「それでこれをどうしようというのよ?」

 

ウァ「はいそれを購入しだいそうですね‥‥粉砕して

   新たな兵器にでも変えてしまおうかと思って

   おりまして♪」

 

霧雨「なっふざけるなよ!これは宝の中の宝だぜ!

   そんな事に使わせてたまるか!」

 

ウァ「まぁまぁ‥‥例の物を」

 

と、魔理沙が言い放つがウァラクは自分の隣にいる部下に合図を送るとその部下はアタッシュケースを開けて中を見せる。アタッシュケースの中にはいっぱいに金塊が詰められており神々しい輝きを見せた。

 

霊夢「きっ金!?それもそんな大量の!」

 

ウァ「はいお望みとあらば更にベットする所存では

   おりますよそれくらいの価値はある物でござ

   いますので♪」

 

ベット‥‥確か玲音が昔に宴会でポーカーをしていた時に言っていたな。意味は確か金(チップ)の追加だった筈だ。つまりまだまだ金を増やせるという事か。すると霊夢は小さな声で、

 

霊夢「まっ魔理沙!それを売って金に変えた方が価

   値的にはありなんじゃない蓮もそう思うわよ

   ね?」

 

霧雨「バカ言え!これがガチの神器と分かった以上

   無闇に売れるかよ!しかもよりにもよってこ

   の神器の持ち主は怠惰の仲間だぞ!この事が

   怠惰いや他の連中の耳に入ればどうなるかは

   分かってるだろ!蓮お前はどうなんだよ!」

 

蓮 「う~ん‥‥そこは魔理沙の言い分が正しいかも

   しれないよ‥‥怠惰さん関係なく持ち主の人に

   は返した方が良いかも」

 

怠惰はともかくとして嫉妬は自分にとって一番の師のような存在であり恩がある。だからこそ売るなんて選択肢はないに等しいな。

 

霊夢「はぁ‥‥なら断りましょうかというか私の物で

   はないけど」

 

蓮 「それは確かにね‥‥」

 

霧雨「たくよちゃっかりしやがって‥‥」

 

そうして小言で話すのを止めウァラクの方へと振り向く。

 

ウァ「作戦会議は決まりましたか?」

 

霧雨「あぁ悪いが金銀財宝を渡された所でこれは譲

   れないな」

 

ウァ「左様ですか‥‥仕方がないですね‥‥」

 

ウァラクは残念そうにため息を吐くと腕を上げた瞬間、周りの黒づくめはどこからともなく銃それも俗に言うアサルトライフルを構えてきた。

 

蓮 「ふぁ!?」

 

ウァ「強行手段はしたくはないのでもう一度だけ問

   いましょうかそれを売ってはいただけないで

   すかね?」

 

霧雨「へっ!譲る気も売る気も更々ないな!」

 

ウァ「そうですかもう少し聡明かと思ったのですが

   仕方ないですね‥‥やってください」

 

その合図で銃を構えた黒づくめ達は引き金を引き一斉に発砲してくる。

 

蓮 「させるかっ!」

 

すぐさま神楽を引き抜き向かってくる銃弾を切り裂いていくが、

 

蓮 「っ!!」

 

流石は近代兵器なだけあって連射速度が尋常じゃない。1丁ならともかく何丁もあると捌くのが疲れる。

 

霊夢「蓮!このっ!」

 

反撃で霊夢は針を構え投擲する。銃を射つのを止めるとすかさず別の黒づくめ達がライオネットシールドを構え壁を作り針を弾き飛ばす。

 

霊夢「なっ!?」

 

そしてライオネットシールドを持つ黒づくめが下がるとまたアサルトライフルを構えた黒づくめが発砲してくる。

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「えぇ!」

 

霊夢と息を合わせて、

 

蓮 「陰陽 結界陣!」

 

霊夢「夢符 二重結界!」

 

互いに結界を張り巡らせ銃弾を防ぐが一瞬でヒビが入っていく。

 

霊夢「っ!何この攻撃!」

 

霧雨「蓮に霊夢!」

 

魔理沙は何か筒のような物を取り出しそれを投げると煙が焚かれ目の前の黒づくめ達が見えなくなる。

 

霧雨「今のうちに逃げるぞ!」

 

蓮 「っ‥‥行くよ霊夢!」

 

霊夢「えっちょっ!」

 

結界を解き霊夢の腕を引っ張りすぐさまその場から離脱するが相手は容赦なく発砲してきて銃弾がかすめていく。

 

霊夢「きゃっ!?」

 

霧雨「ぐっ降りるぜ!」

 

蓮 「うん!」

 

神社のすぐ近くの崖へと移動し飛び降り林へと着地する。

 

蓮 「霊夢、大丈夫?」

 

霊夢「えぇお陰さまで‥‥魔理沙は?」

 

霧雨「あぁ‥‥何と‥‥つつ‥‥」

 

魔理沙の右腕に銃弾がかすめた後があり血が流れていた。

 

蓮 「って大丈夫!?」

 

霧雨「平気だ‥‥たく乙女の柔肌に傷をつけやがって

   よ‥‥」

 

とりあえずこのままではいけないため自分の着物の袖を破り魔理沙の腕にまく。

 

霧雨「すまねぇ」

 

蓮 「良いよそれよりもここからひとまずは離れよ

   う‥‥」

 

霊夢「えぇ‥‥所でやっぱり持ってきたのね」

 

霧雨「たりめぇだ!」

 

ちゃっかりと例の剣を持っているし。これのせいでこっちは迷惑しているんだけどな。すると、

 

? 「奴等はどこ行った」

 

? 「こっちにはいない」

 

と、声が聞こえてくる。霊夢そして魔理沙と顔を合わせて頷き、

 

蓮 「静かに素早く離れよう」

 

霧雨「だな」

 

霊夢「まったく何でこうなるのかしら‥‥はぁ‥‥」

 

そうして自分達は一度ここから離れるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あのウァラク商会ってなんなんだよ‥‥」

怠惰「う~ん貿易会社?」

鈴蘭「いや絶対に違うよね!?貿易会社って言う
   より軍事会社の間違いだよね!?」

神楽「さらっと平気で銃を出してくるって‥‥」

怠惰「まぁあながち鈴蘭の言っている事は間違い
   じゃないよ」

神楽「えっそうなんですか?」

怠惰「うんだって‥‥裏社会でも名を馳せるぐらい
   裏の顔もあるからねぇ」

狗神「裏の顔って」

怠惰「表向きはクリーンで色々な商品を取り扱い
   そして販売する大企業だけど裏はある意味
   で黒くてね裏では‥‥いやここはまだ言わな
   いでおくよ」

鈴蘭「でたよ怠惰の癖が」

怠惰「まぁまぁでもウァラクは意外にもコミカル
   で良い人だから」

狗神「本当かよそれ」

神楽「笑える要素も良い人要素もゼロなんですが」

怠惰「まぁ見ていけばね‥‥さて時間も時間だし今
   回はここまで」

狗神「また次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃ読者様」

神楽「ありがとうございました」


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第404話 逃れられぬ追跡

こんばんは、そしてお久しぶりです読者様、約1ヶ月近く、サボってしまっていた怠惰のクソ悪魔です。訳はまぁ後書きでお話させていただきます。それでは本編へどうぞ。


突然の襲撃から逃れ自分達は何とか人里までやって来る。

 

霊夢「何とかついたわ‥‥」

 

霧雨「あぁ‥‥」

 

蓮 「はぁ‥‥」

 

何とか人里に来れたがどうするか。あの黒づくめの事だから博麗神社はマークされているだろうしどうすればいいんだ。

 

蓮 「とりあえずどうする?」

 

霧雨「ここはまたリベンジ!といきたいがあの数で

   あの武器だからな‥‥」

 

霊夢「えぇ蓮とで張ったあの結界にヒビを入れてく

   るくらいだし‥‥」

 

あれは正直な話でビックリした。まさかあの結界にあんな近代兵器でヒビを入れてくるとは。あの近代兵器はあなどれないな。

 

蓮 「どこか落ち着ける所に行きたいかな」

 

霊夢「そうね」

 

霧雨「あぁ‥‥つつ」

 

蓮 「‥‥‥‥となると行くとしたら永遠亭かな」

 

霊夢「そうなりそうね」

 

とりあえずは魔理沙の腕の手当てだ。あくまでやったのは応急処置にも満たない処置だ。そのまま放置していたら化膿して痛みは更に悪化し最悪は傷口が腐敗して壊死するかもしれないからだ。

 

霧雨「大丈夫だってこのくらい‥‥」

 

霊夢「あんたは乙女なんだか漢女なんだか分から

   ないわね‥‥」

 

蓮 「魔理沙‥‥そこは女子力を優先しようよ‥‥」

 

霧雨「お前ら本当に失礼だな!?」

 

だが心配してそう言っているんだけどな。怪我とか女子力とか。

 

霧雨「だがまぁお前らの言葉に従うぜ」

 

蓮 「ならとりあえず行こうか」

 

霊夢「えぇ」

 

そうして自分達は飛んで永遠亭を目指して進み何事もなく迷いの竹林へと辿り着く。

 

霊夢「何事もなくついたわね」

 

蓮 「だね‥‥」

 

諦めたのかどうかは分からないがとりあえずは大丈夫そうで安心だ。まぁ安心もそんなには出来ないけれど。

 

蓮 「とりあえず行こう奴等に見つかると大変だか

   らね」

 

霊夢「えぇ」

 

霧雨「だな」

 

そうして自分達は竹林の奥へと進んでいくのだが、

 

? 「‥‥‥‥こちらアルファチーム対象確認」

 

追跡者はもうすぐそこまで来ているが3人は知らずに奥へと進む。慣れた順路を通っていき竹林を抜けると永遠亭まで辿り着く。

 

霧雨「すっ凄いなもうこんなあっという間に」

 

霊夢「そこは対したもんよ私もここは全然慣れない

   もの」

 

蓮 「アハハ慣れだよ慣れ‥‥」

 

何せ霊夢にお使いを頼まれここに来る機会は多いからな。嫌でも慣れるよね。すると永遠亭の玄関が開き洗濯物いっぱいに詰まった籠を持って雪竹が出てきた。雪竹は自分達の存在に気づくと、

 

雪竹「あっ蓮さん」

 

蓮 「雪竹さんこんにちは」

 

洗濯籠を降ろしこちらへと近づいてくる。

 

雪竹「今日はどのようなご用件で?また薬の購入で

   しょうか?」

 

蓮 「いえ‥‥」

 

魔理沙の方を見ると雪竹は魔理沙の腕の傷に気がついた顔をする。

 

雪竹「成る程‥‥分かりましたこちらへどうぞ」

 

蓮 「どうも‥‥ほら行くよ魔理沙」

 

霧雨「あっあぁ」

 

そうして雪竹の後に続き永遠亭へと入る。

 

霊夢「ねぇ蓮あの人は誰?」

 

そうか霊夢や魔理沙は知らないんだったな。軽く紹介するか。

 

蓮 「あの人は雪竹さんって言って永遠亭で居候を

   している人だよ」

 

霊夢「へぇ‥‥」

 

雪竹「アハハまぁ記憶喪失なんで雪竹って名前はあ

   くまで仮でつけているだけなんですよね‥‥」

 

霧雨「お前、記憶喪失なのか?」

 

雪竹「えぇまぁ‥‥妹紅さんに吹雪の最中で偶然にも

   竹林で倒れている所を助けられてここに運び

   込まれたみたいでして‥‥」

 

そういえば雪竹のことについて霊夢や魔理沙なら知っているかな。

 

蓮 「霊夢に魔理沙、雪竹さんの顔って見たことな

   いかな?」

 

霊夢「えっう~ん‥‥ないわねというか人里の人間は

   みんな同じ顔に見えるし」

 

霧雨「私もこいつは見たことはねぇな」

 

雪竹「そう‥‥ですか‥‥」

 

2人からそう聞いた雪竹は少し残念そうそうな顔をする。

 

雪竹「私は一体なに者なんですかね‥‥おっと着きま

   したね」

 

そう言い雪竹は部屋の前で立ち止まり、

 

雪竹「すいません永琳先生、患者がいらっしゃった

   のですがよろしいでしょうか?」

 

と、聞くと部屋の中から、

 

永琳「えぇ良いわよ入ってらっしゃい」

 

永琳の声が聞こえてくる。雪竹は障子を開け中へとジェスチャーをしてくれる。それに従い中へと入るとそこには椅子に座る永琳に机には薬の調合途中だったのだろうか薬の葉っぱが大量に置かれていた。

 

永琳「あら蓮お久々ね‥‥それで‥‥」

 

蓮 「あっはい魔理沙が怪我をしまして」

 

永琳「成る程‥‥見せていただける?」

 

そう言われ魔理沙は一応で巻いた布を外し見せる。永琳はそれを見てすぐに、

 

永琳「なら丁度できた塗り薬かしらね」

 

机に置いてあった軟膏っぽい薬を取り出し魔理沙の怪我した腕に塗り、

 

永琳「はいおしまいこれで少ししたら治るわ」

 

霧雨「速いな」

 

永琳「まぁその傷ならね‥‥ただその傷は何かしら?

   斬られたような傷ではないわね」

 

傷だけでそれが分かるって流石は薬師を名乗るだけはあるな。

 

蓮 「えっとですね‥‥」

 

霊夢「さっき変な連中が博麗神社に襲撃してきたの

   よ‥‥その魔理沙が持っている剣をよこせって

   言って銃で発砲してきたのよ」

 

永琳「‥‥‥‥それ渡した方が良いんじゃないの?」

 

霧雨「嫌だ!これは怠惰と同じ大罪の魔王が使った

   神器だぜ!易々と渡せるかよ!」

 

それを聞いた永琳は驚いたような顔をする。そういえば永琳は怠惰のことを知っているよな。何せ理久兎の治療にも2人でこなしていたし。

 

永琳「‥‥‥‥確かにそれは渡せないわねあの魔王と魔

   王による小競り合い程度で天変地異が起こる

   程の実力者が扱う武器なら尚更に」

 

雪竹「所で3人方に聞きたいんですが追われている

   とは思いますが追跡者は?」 

 

蓮 「それが襲われてもいないので多分大丈夫だと

   は思うんですが‥‥」

 

と、言ったその時だった。

 

? 「あぁ~マイテス‥‥マイテス‥‥」

 

大きな声が響いてくる。それよりもこの声まさか、

 

? 「こんにちは皆様ウァラク商会社長のウァラク

   でございます♪そこの建物にいるであろう脇

   巫女に魔女っ子コスプレ及びに五右衛門先生

   みたいな厨二病を全開させて刀を振るう抜刀

   剣士は速やかに出てきて下さ~い」

 

格子窓を覗くとそこには自分達を追いかけウァラク商会が追跡してきたのだった。




怠惰「それでははい今回はここまでです」

狗神「1ヶ月休んだ訳を聞こうじゃねぇか」

鈴蘭「あの怠惰くんがここまでサボるだなんてね」

神楽「何していたんですか?」

怠惰「えぇとですねリアルの過ごしていた予定は以
   下の通りなんです」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーI
                    I
3月初期 バイト、車の運転練習     I
                    I
3月中期 バイト 車の運転練習 仁王2 I
                    I
現在   バイト モンストコラボ 仁王2I
                    I
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーI

怠惰「とまぁやっていたのはこんな感じなんですよ
   ね‥‥」

3人「‥‥‥‥‥‥」

怠惰「あれ黙‥‥り?」

狗神「バイトは分かるが何だよ車の運転って」

怠惰「あぁリアル怠惰さん3年前に免許を取った後
   から運転してなくてさペーパードライバーに
   なっていたもんだったから練習していたんだ
   よね‥‥車も買ったりしたからさ‥‥それに4月
   から本格的に企業のお勤めだからね」

鈴蘭「ふぅ~ん‥‥じゃあ仁王2って何かな?」

怠惰「いや~アハハ‥‥中毒性ヤバかったんだよね‥‥
   死にゲーって憤怒から貸してもらったダクソ
   以来だったからさ‥‥」

神楽「‥‥答えは決まりですね」

狗神「だな」

鈴蘭「うん」

3人「ギルティ!!」

怠惰「えっちょっアァァーーーー!!?」

狗神「まっあく本当に彼奴は‥‥録でもねぇな」

神楽「とりあえず弁論も何もないですそして次回と
   いっても明日また投稿しますのでお楽しみに
   していてください」

鈴蘭「えっ怠惰はどうしたって?知らない方が良い
   事もあるんだよ‥‥結構グロテスクになってい
   るから見せれないんだよ♪とりあえず明日は
   投稿させるので見に来てね」

狗神「そして長らくすまんなこんなバカだがこれか
   らも狐組、龍組共々よろしくな」

神楽「それでは今回はここまでです」

鈴蘭「また明日もよろしくね」

狗神「そんじゃまたな」


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第405話 追跡のウァラク商会

今晩は読者様、仁王が止められない止まらない状態の怠惰のクソ悪魔です。あの中毒性は本当に凄まじいの一言ですね。そして1回の油断で即死するのが腹立たしいながらも面白かったりしています。失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


突然のマイテス発言からの聞き覚えのある声そしてウァラク商会という名前、間違いなくウァラク本人のだ。

 

蓮 「なっ」

 

霧雨「嘘だろ‥‥」

 

霊夢「彼奴らここまで追ってきたの!」

 

あの迷いの竹林を容易く抜けて永遠亭に来るとは恐れ入るな。格子窓からチラリと覗くとそこにはメガホンを持つウァラクを筆頭に黒ずくめの連中がアサルトライフルなどの銃を手に持っているのが分かる。

 

永琳「さっきの話の連中のようね」

 

雪竹「面倒ごとを持ってきたようで」

 

蓮 「すいません本当に!」

 

これは怒られても仕方ない。何せ面倒ごとに巻き込んでしまったのだから。すると廊下へと続く扉が開き輝夜、鈴仙、てゐの3人が入ってくる。

 

輝夜「何の騒ぎなの?」

 

てゐ「うるさいなぁ」

 

鈴仙「何ごとですか」

 

蓮 「えぇまぁ厄介事を持ってきてしまいまして」

 

と、答えると魔理沙は若干呆れながら、

 

霧雨「しかし彼奴らしつこいにも程があるぜ‥‥」

 

霊夢「というか魔理沙!面倒ごとを引き起こした張

   本人は貴女なんだからそれ相応にけじめをつ

   けてきなさいよ!」

 

霧雨「それ私が死ねってか!?」

 

霊夢「現にあんたがそんなもん持ってくるからこう

   なったんでしょう!?」

 

蓮 「2人共!今は喧嘩している場合じゃないから

   喧嘩するなら後でやってくれなかな!?」

 

2人を仲裁すると互いにそっぽを剥き出す。この2人は本当になんだかなぁ。

   

輝夜「えっとどういう状況なのかしら?」

 

永琳「姫様達にある程度の事を教えますね‥‥」

 

そうして永琳に今どういう状況かの説明を受けると輝夜、鈴仙、てゐは呆れた顔で自分達を見てくる。

 

輝夜「なるほどだから厄介事をこっちに持ってきた

   ということね」

 

てゐ「これは呆れを通り越して何にも言えないよ」

 

蓮 「本当にごめんなさい!」

 

雪竹「まぁまぁ‥‥それよりもその剣って‥‥」

 

霧雨「あぁこれだ」

 

そう言い魔理沙は剣を見せる。雪竹はマジマジと見ながらゆっくり手を剣へと差し出していく。すぐさま魔理沙は剣を隠すように持ち、

 

霧雨「おい無闇に触んなよ!」

 

雪竹「うぇ!?えっ‥‥今、自分は触ろうとしていま

   したか?」

 

霊夢「あんた大丈夫なの?」

 

雪竹「なんか‥‥こう言葉にできないんですが‥‥」

 

と、雪竹が言いかけた次の瞬間、

 

ウァ「無視ですか!無視なんですか!そうですか分

   かりましたこのウァラクさんも少しばかりご

   立腹になりました今から30秒以内に姿を現

   さなければこの建物ごと破壊します」

 

若干ふざけた感じでそう言ってきた。格子窓から覗くと黒ずくめの数人が突起物が出ている筒のよう物を肩に担ぎながら持ち腰を下げて片膝をついて構えていた。あれってまさか、

 

蓮 「ろろろロケットランチャー!?」

 

形的に完璧にそうだ。それもロケットランチャーを構えているのは1人だけではく10人近くが構えているのだ。あんなの一斉に射たれたらたまったもんじゃない。

 

霧雨「お前が驚くってことはヤバいのか!」

 

蓮 「みんな的に分かりやすく言うなら真っ直ぐ飛

   ぶ爆弾って言えば良い?」

 

霊夢「なっ!?」

 

鈴仙「ばば爆弾!?」

 

弾丸ごときなら今の自分の一太刀でどうにかできるがロケット弾は流石に無理だ。斬るために当てた瞬間に爆発するのが目に見えている。というか一斉に10発近くって時点で頭がおかしい。

 

ウァ「はぁ~い10秒きりました残り20秒でぶっ

   ぱなしま~す」

 

霊夢「ここの不老不死達はともかく私達は出ないと

   死ぬわよ!?」

 

霧雨「流石に出ないとまずいよなぁ‥‥」

 

蓮 「とっとりあえず行こう!」

 

本当に行かないと彼奴らマジな話でぶっぱなしてくるぞ。

 

永琳「なら私達も行くわここは私達の家でありその

   家に向かってロケットランチャーを射とうと

   している彼奴らに少しお灸を添えないといけ

   ないわね」

 

輝夜「念のために私も行きましょう‥‥てゐは他の因

   幡達を避難そして鈴仙はついてきて頂戴」

 

てゐ「アイサー」

 

鈴仙「分かりました!」

 

雪竹「なら自分も‥‥」

 

と、雪竹が言おうとすると永琳は首を横に振り、

 

永琳「いいえ貴女はてゐ達、因幡の兎達を守って」

 

雪竹「ですが!」

 

輝夜「大丈夫‥‥私達を信じなさい」

 

2人から言われた雪竹は渋々と、

 

雪竹「分かりました‥‥」

 

霧雨「ならこいつも頼めないか」

 

そう言い魔理沙は剣を雪竹に差し出す。

 

雪竹「えっですが」

 

霧雨「彼奴らに渡されるぐらいならお前に渡すだか

   ら絶対に守りきれよ」

 

雪竹「分かりました‥‥」

 

と、雪竹が受け取ると

 

ウァ「後、10秒~9~8~」

 

ウァラクがカウントダウンを始める。速く行かなければ、

 

蓮 「速く行きましょう!」

 

霊夢「えぇ!」

 

そうして蓮達は急いで外へと飛び出すのだった。残ったてゐと雪竹は、

 

てゐ「私は急いで避難させるから護衛をお願い」

 

雪竹「えぇ‥‥」

 

てゐも続いて因幡達を避難させるためにすぐに廊下へと出る。それに続き廊下へと出て、

 

雪竹「皆さんどうかご無事で‥‥」

 

そう呟き廊下を歩き出したその瞬間、

 

? 「ようやく‥‥」

 

雪竹「‥‥‥‥っ!!」

 

どこからか何者かの声が聞こえだし雪竹はすぐさま辺りを見渡すがどこにもその者はいない。

 

雪竹「何が‥‥ぐっ!!」

 

そして雪竹の意識はプツリと消え地面に倒れるのだった。




怠惰「てな訳で今回はここまで‥‥」

狗神「やっぱり生きてやがる」

鈴蘭「怠惰くんのクローン2体目も潰して本体を
   叩き出そうか」

怠惰「ハッハッハ、オリジナルはキツいから止め
   ておいた方が身のためだぞ?」

神楽「えっ何でですか?」

怠惰「オリジナルの肉体は少し気を抜くと毒霧が
   出てみんな死んじゃうかもよ?」

狗神「迷惑な野郎だな」

神楽「私には毒は効きませんけどね」

鈴蘭「生きてるバルサン」

怠惰「おいコラ誰がバルサンだ何なら蝶のお前を
   バルサンしてやろうかそれと俺の毒は鉄を
   一気に酸化させて錆びだらけにするけど‥‥
   やってやろうか?」

3人「ごめんなさい!」

怠惰「まぁ俺が悪いから仕方ないけどね‥‥さてさ
   てこんな話しはともかく次回はウァラクと
   の対面ですどうなるかお楽しみにしていて
   下さいそれでは今回はここまで」

鈴蘭「次回も‥‥明日、日曜だよね?」

怠惰「えぇと明日はポケモン投稿して東方はお休
   みですのでよろしくお願いしますというか
   まだ書けていないのです」

神楽「えぇとそれでは読者様、また次回もよろし
   くお願いします」

狗神「そんじゃまたな」


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第406話 ウァラク商会 軍事顧問

こんばんは読者様、仁王2もようやくラスボス近くまで到達しそうな怠惰のクソ悪魔です。次で藤吉郎2戦目だ‥‥。失礼それでは少し遅れましたがそろそろ本編へどうぞ。


ウァラクの脅迫を受け自分達は外へと飛び出し、

 

蓮 「ロケットランチャーを撃つのちょっと待って

   下さい!!」

 

そう言うとウァラクはニコリと微笑み、

 

ウァ「ようやく来ましたか‥‥構えを止めてください」

 

と、ウァラクの一言で黒ずくめ達はロケットランチャーを構えるのを止める。そしてニコニコと笑うがすぐに驚いた顔をして、

 

ウァ「おっと始めてお見えするお客人達がいますね

   なら改めまして私は貿易会社ウァラク商会の

   社長をしているウァラクと言います以後お見

   知りおきを」

 

輝夜「えっあぁどうも‥‥」

 

名刺を取り出し近づこうとするがすぐに部下の黒ずくめに抑えられる。

 

ウァ「こっこら名刺交換は社会に出る者として重要

   な挨拶ですよ!?」

 

蓮 「めっ名刺交換って‥‥」

 

鈴仙「あの人‥‥ここまで来て名刺交換‥‥」

 

もう敵対しているのに名刺交換も何もあるわけないだろ。

 

永琳「わざわざ名刺交換するためにそんな危険物を

   携えてまでここに来たわけではないでしょう

   ‥‥」

 

ウァ「おっとそうでしたねこれは失礼を致しました

   ご婦人‥‥話を戻しましょうか」

 

黒ずくめは抑えるのを止めるとウァラクはネクタイを改めて閉め直し、

 

ウァ「でまぁ最後になるかもなので聞かせていただ

   きたいのですけれどあの剣を売っていただけ

   ませんかね?」

 

と、神社で言ってきた事を再び聞いてくる。答えようとすると魔理沙が前へと出て、

 

霧雨「売らないって言ってるだろ!何度もしつこい

   ぞお前!」

 

ウァ「左様でございますか‥‥仕方ないですね撃ち方

   用意」

 

ウァラクが手を上げ合図を出した瞬間に部下の黒ずくめ達は一斉に銃を構える。その中にはロケットランチャーを構える者もいた。

 

輝夜「人様の家でそんな物騒な物を構えた貴方の愚

   かさ今ここで教えましょうか」

 

永琳「因みに退くのであるなら私たちは追わないで

   おくわよ?」

 

と、永琳が忠告の意味を込めて言うのだがウァラクはその幼い少年の容姿には似合わないぐらいの不適な笑みで、

 

ウァ「退けと?笑わせてくれますね‥‥退くわけない

   でしょうに‥‥しかし残念で仕方ないこれでも

   僕は平和主義者なのですがね‥‥総員、撃ち方

   はじ‥‥」

 

ウァラクの合図で全員が引き金を引き締め始める。すぐさま自分達も構えたその直後、

 

? 「呪札 無差別発火の符」

 

と、何処からか聞いたことのある声が聞こえると大量の札がウァラク達へと飛んでいく。

 

ウァ「これはな‥‥」

 

何かとウァラクが答えようとした瞬間その場で大爆発が起き炎がウァラク達を包み込んだ。

 

霊夢「なにこれ‥‥」

 

蓮 「この技ってまさか」

 

札が飛んできた方向を見るとそこには長い白髪で紅いもんぺを着ている馴染みの姿の少女がいた。

 

輝夜「あら誰かと思えば凡骨じゃない」

 

妹紅「誰が凡骨だこの馬の骨が」

 

それは妹紅だ。だがこの局面で来てくれたのは嬉しい。というかこうピンチな時に来てくれるとはさながらヒーローみたいだな。

 

妹紅「それでどんな状況なんだ?」

 

そう言い此方へと近づいてくる。とりあえず話してはおかないとな。

 

蓮 「えっとですね‥‥」

 

訳を言おうとすると、

 

ウァ「アハハハ!」

 

ウァラクの笑い声がこだます。そして炎が消えるとそこには顔が少し焦げながらもウァラクに部下の黒ずくめ達が立っており更にウァラクを守るかのように先程までいなかった真長いポニーテールで深紅の色をした髪型をした女性が立っていた。

 

ウァ「いや~ロケット弾に引火してしまった時は流

   石にダメかと思いましたが少し焦げただけで

   助かるとはいやはやありがとうございますね

   アロケルさん」

 

アロ「油断しすぎです社長‥‥お前達もこんな低温の

   炎ごときで怯むな」

 

顔の大きな傷やその出で立ちの風貌などから周りの部下よりも遥かに強いというのはすぐに分かる。

 

輝夜「クス‥‥低温って言われちゃって」

 

妹紅「ちっごちゃごちゃとうるせぇぞ輝夜!」

 

霊夢「しかし変なのが増えたわね」

 

蓮 「うんこれまでの黒ずくめとは違う‥‥」

 

何せオーラが違うんだ。周りの黒ずくめ達は近代兵器の数々をそしてあの女性は何をしてくるかは分からない。言わば未知数な存在だ。

 

妹紅「蓮‥‥だいたいな感じからして敵だよな?」

 

蓮 「えぇ自分達からしたら紛れもなく」

 

それを知ると妹紅は手に炎を作り出す。そして自分達はウァラク達を睨む。

 

ウァ「しかし貴女にしては遅かったですね」

 

アロ「えぇ部下達が何者かの襲撃を受けたようなの

   でそちらの処理をしていましたら少々遅れま

   した」

 

ウァ「なるほど‥‥仕事はしてくれるのですよね?」

 

アロ「当然です雇われている以上、仕事はこなしま

   すので‥‥」

 

何て会話をするとアロケルと呼ばれていた女性は深呼吸をして、

 

アロ「ふぅ‥‥一応は名乗っておきます私はアロケロ

   元ソロモン72柱が1柱にして序列52位の

   悪魔だった者ですそして今は‥‥」

 

ウァ「彼氏を募集中‥‥」

 

アロ「えぇ彼氏を募しゅ‥‥っ!!?」

 

ウァラクからの横やりが入りウァラクをキッと睨み顔を赤くさせるが咳払いをして、

 

アロ「コホン!げっげげ現在はウァラク商会の専属

   軍事顧問をさせていただいております」

 

噛み噛みになりながらも何もなかったかなようにかのように話したよ。

 

霊夢「かっ彼氏、募集中なんだ‥‥」

 

蓮 「みっみたいだね‥‥」

 

鈴仙「何か調子狂うなぁ」

 

霧雨「だが72柱の1柱に名を列ねた悪魔なら相当

   な実力で間違いないだろう」

 

ソロモン72柱‥‥確か前に霊夢から力を奪い化けていたオセと同じ悪魔ということになる。本当に油断できないぞ。

 

ウァ「あっ因みに私も元72柱の1柱だったんです

   序列はアロケロさんより下の62位ですけど

   ね‥‥」

 

霧雨「お前もかよ!?」

 

何かそんな感じがしないのもいるんだな。アロケルはため息を吐き呆れた顔をしつつも真剣な顔へと戻り自分の黒スーツに手をかけ、

 

アロ「総員アーミー装備!」

 

と、叫び黒スーツのジャケットを思いっきり脱ぐと他の面々も同じように脱ぎ始めると一瞬で服が軍服へと変わる。しかもアロケルに限っては紅いベレー帽まで被っている。

 

アロ「総員、構えアルファは社長を守れブラヴォー

   は遊撃して社長を手間取らせた雑兵を始末だ

   それが終わり次第で例の物の奪取する!総員

   作戦用意!」

 

その一言で黒ずくめだったアーミー達は銃を構えアロケルも腰のホルダーからハンドガンとナイフを持ち独特の構えをする。

 

蓮 「どうやらここからみたいだねあの女性の人は

   僕がやるから他の取り巻きは任せていい?」

 

霊夢「構わないわ」

 

霧雨「あぁ」

 

鈴仙「ささっと片付けましょう!」

 

妹紅「輝夜さっさとこんな雑魚共を片付けるぞ」

 

輝夜「言われなくてもやるわよ」

 

永琳「人様の庭で好き勝手やったそのツケを払って

   もらいましょうか」

 

そうして再び構える。そして少しにらみ合い、

 

アロ「総員戦闘開始!!」

 

アロケルの一言でアーミー達が襲いかかるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「アロケルねぇ」

鈴蘭「なんかこうウァラクといい憎めない奴等って
   感じだよね」

怠惰「でもまぁウァラクさんとアロケルさん実際は
   話しやすい魔族だからね?ベリアルに比べれ
   ば天と地の差レベルで話しやすいよ」

神楽「へぇ‥‥」

怠惰「今回のようにウァラクさんは結構天然な方だ
   ねただ商売となると真面目だよ現に今の会社
   を大きくさせた手腕があるからね」

鈴蘭「ちなみに職場とかどうなの?」

怠惰「凄いホワイトな会社だよ残業も手当てつくし
   ボーナスだったり完全週休2日だしお給金も
   良いし社員旅行もあるし職場での人間関係で
   の相談も受けまわったりと社員1人1人の個
   性を尊重し大切にするっていう貿易会社だね
   ‥‥ただ当たり前のことだけどしっかりと仕事
   はしないと怒られるけどね」

狗神「なっなんじゃそりゃ」

怠惰「ただまぁ表向きはだけどね」

鈴蘭「えっ‥‥」

神楽「裏あるんですか‥‥」

怠惰「その裏こそがアロケルさんの軍事部だよ表向
   きは貿易会社ただ裏は武器やら兵器の生産や
   アーミーを養成する大手の民間軍事企業だよ
   故に表の連中は幸せを売る商人ウァラクと呼
   び裏の連中は死を売る商人ウァラクと恐れら
   れる悪魔だからね?」

鈴蘭「おっかな!?」

神楽「表裏の違いがすごすぎて‥‥」

狗神「あぁ」

怠惰「さて時間も時間だし今回はここまで次回はや
   っとの戦闘回で軍事顧問のアロケルさんとの
   戦いだね」

鈴蘭「どうなるのかなぁ」

神楽「そうですね」

狗神「まぁとりあえず次回もよろしくなれ

怠惰「はいではまた次回、サラバダー」


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第407話 VSウァラク商会

皆様、改めましてお久し振りです。怠惰のクソ悪魔でございます。半年以上お待たせさせてしまい申し訳ございませんでした。この通り怠惰のクソ悪魔は復活を果たしました。それでは久方ぶりの再開の話をお楽しみ下さい。それでは本編へどうぞ。


真昼の迷いの竹林、そこでは本来の幻想郷では聞く筈のない銃声がこだましていた。

 

妹紅「永遠に燃え尽きろ!!」

 

輝夜「永久に失せなさい」

 

永琳「それっ!」

 

妹紅は炎の術で輝夜は蓬莱の枝を持ち、永琳は弓とどこからともなく取り出す薬剤入りの瓶を投げてなどして迫り来るアーミー達を相手し、

 

ウァ「アハハ相変わらずアロケルさんの部隊は凄い

   ですねぇ」

   

霊夢「その余裕ぶってるあんたを!」

 

霧雨「徹底的にぶちのめしてやるぜ!」

 

鈴仙「はぁぁ!!」

 

霊夢、魔理沙、鈴仙はウァラクとそのウァラクを守るアーミー達へと攻撃を仕掛けていた。そして肝心の蓮は、

 

アロ「甘い!!」

 

蓮 「うっ!」

 

アーミー達のリーダー格のアロケルと戦っていた。アロケルのナイフによる連撃をギリギリで神楽で受け回避していくがとてつもなく速くてビックリしていた。妖夢や玲音などの近接型をこれまで見てきたがそれとはまた違った独特的な動きだ。

 

アロ「ほう小僧、良い動きをするな」

 

蓮 「それはどうも!」

 

迫り来るナイフの斬撃をギリギリで回避するがアロケルのナイフによる一撃は的確に急所を突こうとしてくるがそれを何とか回避し、

 

蓮 「抜刀 無神連斬!」

 

空かさず抜刀からの無数の斬撃で反撃をするのだがそれを、

 

アロ「そらっそらっそらっ!」

 

斬撃に合わせてナイフを振るい斬撃を相殺してきた。

 

蓮 「速い!」

 

アロ「‥‥‥‥斬撃の回避そして空かさずの反撃と色々

   と人間離れをしていますね‥‥ならこれはどう

   回避しますか?」

 

バックステップでアロケルは後ろへと跳ぶとハンドガンの銃口を此方へと連続で向け発砲してくる。

 

蓮 「っ!!」

 

弾丸を素早く真っ二つに斬った直後に気づく。撃った回数と飛んでくる弾丸の数が明らかに違うことに。すぐさま神楽を逆手持ちして連続で弾丸を斬るを繰り返す。そしてアロケルのハンドガンの弾が尽きたのか弾が止まる。

 

蓮 「はぁはぁ‥‥」

 

アロ「っ!‥‥私のハンドガン3点バーストなんです

   けどそれをいともたやすく斬るとは‥‥」

 

弾倉を捨て新たな弾倉をリロードをしつつそう述べてきた。どうやら撃った回数と弾丸の数が違うのは引き金を1回引くごとに3発の弾丸が飛んできたためだったのか。

 

アロ「‥‥面白い人間にしてそこまで出来る貴様それ

   からそこの巫女に魔法使いここの人間はとて

   も面白い!!」

 

一気に間合いを詰め寄ってくると高速でナイフを振るってくる。神楽で受けきるが突然、足での蹴り上げ攻撃を仕掛けてきた。

 

蓮 「このっ!」

 

すぐさま鞘を引き抜き蹴りをブロックする。アロケルは楽しそうにニヤリと笑うと今度は、ハンドガンで殴りかかってくる。

 

蓮 「神楽!!」

 

悪鬼を出現させハンドガンをブロックし、もう1体の悪鬼でアロケルに殴りかかるが、

 

アロ「ブロックした程度で調子に乗るな」

 

ブロックされている状態でハンドガンを殴りかかる悪鬼へと発砲し消滅させる。

 

アロ「ふんっ!」

 

蓮 「くっ!」

 

気で吹っ飛ばされ体勢を整えるとカランコロンと下から音がなる。見てみるとそこには丸い玉があった。これまさか、

 

蓮 「結界陣!」

 

すぐさま結界を張ると大きな爆発が起こる。

 

蓮 「やっぱり手榴弾!」

 

爆発が止み結界を解いた瞬間に煙を切り裂くように今度は無数の弾丸が襲いかかってくる。

 

蓮 「このっ!!」

 

軌跡が残る速度で刀を振るい弾丸を弾き飛ばす。弾丸の雨が止み見てみるとそこにはアサルトライフルを構えるアロケルの姿があった。

 

アロ「やはり見事だ‥‥」

 

アサルトライフルを投げ捨て再びナイフとハンドガンを構える。

 

アロ「良い腕をしているな」

 

蓮 「それはどうも」

 

神楽を鞘へと納め何時でも抜刀できるように構える。すると、

 

アロ「お前が良ければ私の部下に‥‥」

 

蓮 「なる気はないです」

 

と、キッパリと言うとアロケルは少し残念そうな顔をするが今度は顔を少し赤くして、

 

アロ「そっ即答か‥‥だがそこも良いなら私の男に」

 

蓮 「それは更にないですというか僕には既に恋人

   はいるので」

 

アロ「そっそうか‥‥」

 

ウァ「アハハハ、アロケルさんこれで20連続で振

   られてやんの♪しかも振られ方が今まで一番

   酷いときたねぇ♪」

 

と、遠くの方でウァラクの笑い声が聞こえてくる。アロケルを見ると体をプルプルと震わせ眉間にシワを作っていた。

 

アロ「よし‥‥殺す!」

 

蓮 「ってそれただの八つ当たり!?」

 

キレたアロケルのナイフや体術を使って再び攻撃を仕掛けてくるが受け流し時には回避してと猛攻を防ぎながらも、

 

蓮 「次は僕のターンです!!」

 

アロケルを弾き飛ばし自分も剣撃による反撃に出る。上段、中段、下段と斬っては構えを変えてと攻撃するがアロケルのナイフで受け流されたぐいまれなる身体能力で回避をされてしまう。

 

アロ「貴様ごときの剣の振りなど遅く見えるな」

 

蓮 「っ‥‥そうだ」

 

ここでふと思い出す。それは嫉妬に言われた言葉だ。波はね何度も何度も引いては向かっていく。やがて波紋となって突然の大波を作る。何度も繰り返す波状攻撃からの不意の強烈な一撃それならばやれるかもしれない。それをするためには、

 

蓮 「ふぅ‥‥っ!!」

 

まず下段で構え大きく深呼吸し心を落ち着かせる。そしてただ無意識に素早く連続でアロケルへと斬りかかる。

 

アロ「どうした下段に持ち変え素早く振るったと

   しても私には無意味だ!」

 

そんなのどうでもいい。ただ‥‥そうただ無心で斬るのみだ。

 

アロ「単調すぎるな?そんな剣で何が‥‥」

 

蓮 「頼むよ神楽!」

 

何度も何度も斬りつけそして一気に中段へと切り替え斬り上げる。突然の斬り返しに驚いたのかアロケルは後ろへと下がる。

 

アロ「そのやり方レヴィアタンの‥‥」

 

蓮 「金狐化!!」

 

そして霊力を解き放ち金狐へと姿を変え一気に駆け出し両腕を構える。

 

アロ「っ!貴様の振りぐらい分か‥‥なっ!!」

 

ようやくアロケルは気づいたみたいだな。もう既に神楽を離しているんだ。斬り上げた瞬間に神楽を上空へと放り投げたからな。それだと近づいて何が出来るのか‥‥簡単な話で強烈な一撃を叩き込むだけだ。

 

蓮 「仙術 十五式 断刈列斬!!」

 

解き放った霊力を両腕に一点集中させ自分と同じぐらいの大きな刃を作りだす。理久兎の断刈列斬よりも小さな刃ではあるがそれでも至近距離の相手を叩き斬るならもってこいの技だ。それにそれだけではない。上空へと投げた神楽は自身の化身ともいえる女性が現れ本体の刀を握り構え、

 

神楽「妖刀符 天誅妖殺!」

 

神楽の刀身を更に輝かせ自分と神楽による一斉攻撃を仕掛けたのだ。自身は断刈列斬で斬り上げ神楽は空から勢いをつけて斬りかかる。

 

蓮 「じゃりゃぁぁぁ!!」

 

神楽「覚悟ぉぉぉ!!!」

 

アロ「しまっ!!!?」

 

同時攻撃は驚き回避するのが遅れたアロケルへ見事に直撃をし、断刈列斬と天誅妖殺を受けたアロケルは耐えきれずに大きく吹っ飛び、

 

アロ「がぁぁ!!?」

 

ピチューーン!!ピチューーン!!

 

2連撃による被弾音が鳴り響いた。神楽は自分の隣に立つと、

 

神楽「蓮さん私を」 

 

自身の本体を渡してきたため受け取り、

 

蓮 「ありがとう神楽」

 

と、言うと神楽の化身は微笑み消える。だがこれでアロケルは片付いた。霊夢達の援護をしなければと思い振り向こうとした瞬間、

 

アロ「見事だったぞ小僧」

 

蓮 「っ!!!?」

 

倒した筈のアロケルの声が聞こえすぐさま離れようとした瞬間、右手を掴まれ背負い投げで投げ飛ばされる。

 

蓮 「ガハッ!ぐぅ!!」

 

そしてすぐに両手をガッチリと骨折するんじゃないかというぐらいの力で抑え込まれる。

 

アロ「人間ごときと侮って手加減をしすぎたな私は

   私を追い詰めた事に敬意を賞そう‥‥それと変

   に動くなよ?動けばそのまま腕いやその背骨

   ごと折れるからな?」

 

蓮 「ぐぅ!!」

 

アロ「それに見てみろ」

 

蓮 「えっなっ!」

 

そう言われて気づいてしまう。

 

霧雨「まずいぜ霊夢!」

 

霊夢「っ!!」

 

霊夢や魔理沙は押され始めており、

 

輝夜「こいつ炎を!」

 

妹紅「こっちの炎は逆に効かねぇ!」

 

輝夜、妹紅は全身を何か不思議なコートとガスマスクで身を包み背中にボンベを背負い炎を放つ銃で追い詰めそして、

 

鈴仙「がはっ!」

 

永琳「ウドンゲ!」

 

ウァ「アハハ君のトリックは僕には通用しないな♪」

 

ウァラクに追い詰められていた。まさか、ここまで圧倒的だとは。

 

蓮 「離せ!!!」

 

アロ「無駄なあがきをするな!」

 

頭を地面に押さえつけられる。何とかしなければじゃないと皆が危ない。どうするどうすれば‥‥そう考えていたその時だった。

 

? 「フフ‥‥フハハハハハ!!」

 

と、大きな男の笑い声が聞こえてくる。声のする方向に首を向けて見ると永遠亭の屋根の上に人影があったのだった。




怠惰「はいではでは今回はここまでです」

晴明「怠惰さん‥‥貴方、何日休みました?」

怠惰「いやまぁうん‥‥ごめんリアルで色々あった
   訳なんだよね」

晴明「ふぅ~ん‥‥土下座」

怠惰「ふぁ‥‥?」

晴明「土・下・座!」

怠惰「えっえぇとすみませんでした‥‥」( ノ;_ _)ノ

晴明「まったく貴方と言う人は‥‥もう少し投稿の
   頻度をですね‥‥」

怠惰「いやハハ‥‥まぁとりあえず投稿はこれから
   も続けては行くから!不定期になっちゃう
   けど‥‥」

晴明「はぁ‥‥今度は半年も休まないで下さいね」

怠惰「ぜっ善処します」

晴明「よろしい」

怠惰「とりあえず今回はここまでです」

晴明「次も投稿させるようにしますので読者様も
   お楽しみにしていて下さいね」

怠惰「それではサラダバー!」


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