ラブライブ!〜伝説の男と9人の女神〜 (VOSE)
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設定集

ここでは、小説に出てくる登場人物を紹介したいと思います。
と、同時に初めて投稿する文となります。
え?何で最初に設定集?という疑問があると思いますが、自分自身、ハーメルンで小説を投稿すること自体初めてなので、一種のテストということで投稿させていただきます。ご了承くださいm(_ _)m
ここで出てくる登場人物等はこちらのオリジナルオンリーとさせていただきます。(かなり後に出てくる人も表示します)
ラブライブに出てくる登場人物はアニメの設定そのままとします。
また、ここでの野球のパラメーターをパ◯プロ風に表示させていただきます。


〜人物〜

桑畑 健人

この小説の主人公。

高校一年生。誕生日は9月9日

黒髪の左右非対称の髪型をしており(どんな髪形かは想像にお任せします)、すらっとした体型で、顔も整っているイケメン男。(アニメだとどんなキャラでもイケメンだが…)

性格は優しく、責任感が強い。

また、曲がった事が嫌いで、そういう場面で怒ると鬼の形相になるが、そういう場面は滅多にない。

どんな人にも笑顔でいられるいい意味での八方美人で、その笑顔で色んな人にも影響与えている。

母が音ノ木坂学院の元生徒で、高坂穂乃果の母と面識があり、小さい頃に音ノ木坂学院に来たことがある。

小さい頃から父の影響で野球、特にピッチャーをやっていたが、ある日を境にぱったりとやめてしまった。

また、父が趣味でバンドをやっていたので、ギターやドラムができるようになった。

〜野球能力〜

投手: フォーム:アンダースロー

適性:先発 ◎

中継ぎ◎

抑え ◎

球速:145km/h

コントロール:S 100

スタミナ:S 100

球種:ストレート系:ストレート ツーシーム

スライダー系:スライダー(120km/hと90km/h)カットボール

カーブ系:カーブ スローカーブ ドロップカーブ ナックルカーブ

フォーク系:フォーク スプリット ナックル Vスライダー チェンジアップ

シンカー系:シンカー Hシンカー サークルチェンジ

シュート系:シュート

特殊能力:怪童 驚異の切れ味 不屈の魂 強心臓 怪物球威 ドクターK 勝利の星 回復 ディレイドアーム ポーカーフェイス 変幻自在 ミスターゼロ 打球反応○ 走者釘付

 

野手: フォーム:スタンダード

弾道:4

ミート:A 89

パワー:S 95

走力:S 90

肩力:B 78

守備力:S 96

捕球:A 82

守備位置:一 二 遊 三 外

特殊能力:アーチスト 安打製造機 勝負師 左キラー 魔術師 伝説のサヨナラ男 電光石火 切り込み隊長 司令塔 読心術 メッタ打ち ケガしにくさ○ 威圧感 鉄人

その他特殊能力:積極打法 積極盗塁 積極守備 センス○ムード◯

オリジナル特殊能力:逆転の一計(説明:健人のみが取得しているオリジナル特殊能力。味方や敵チームのこれまでの動きを総合的に見て、そこから自分達がどう戦うと勝てるか計算し、それを実行すると奇跡的な逆転を生み出せる。『逆転』とついているので、もちろん負けている時に発動する。健人がこれを発動した時に逆転出来る確率は9割以上を誇る」

 

田淵 蓮

健人の友達。(といっても、高校からの仲だが…)

高校一年生。誕生日は8月25日

黒髪の坊主頭で、ガタイがいい元気印の男。

性格が明るいので、ムードメーカー的存在である。

家が由緒正しい和風の家柄で、柔道、剣道、茶道、弓道をこなす。

弓道においては母が音ノ木坂学院の弓道部のエースだったので、かなり強い。

それなのに、最先端なものには敏感である。

一時期野球、特に一塁手をやっていたが、それはある試合を見てからやってみたいと言ったらしい。

しかし、センスがなかったため、すぐにやめてしまったという。

独学でドラムをやっていた時期があり、才能はピカイチである。

 

桑畑 梨乃

健人の妹。現在中学3年生。

兄の健人同様、性格がかなり優しい。

黒髪のストレートで、中学3年生にしてはかなりのナイスボディー。それ故、モデルのスカウトをされたことがある。

雪穂、亜里沙と同じ学校に通っており、2人とも仲がいい。

 

柴田 龍

かつて健人とバッテリーを組んでいた男。

現在高校一年生。

健人とは別の高校に行っており、その高校でめざましい活躍をしており、今ではプロも注目する超天才キャッチャー。

こちらも明るい性格だが、野球のスイッチが入ると目が鬼のようになり、ピッチャーのみならず、相手の選手も身を縮ませるほどの存在感を放つ。

〜野球能力〜

守備位置:捕

弾道:3

ミート:C 64

パワー:C 60

走力:D 53

肩力:A 83

守備力:A 89

捕球:A 82

特殊能力:球界の頭脳 高速レーザー パワーヒッター 送球◎ 盗塁×

 

〜場所〜

私立万世橋高校

健人、蓮が通う高校。

モデルはJR神田万世橋ビル。

旧万世橋駅から名付けられた。

建物は真新しく、色んな施設が充実している。

そのせいか、入学志望者が大量におり、倍率がかなり高い。

ただ、新しく出来た学校な為、部活動の活躍が目立ったものはない。

 

私立東戸高校

龍が通う高校。

江東区と江戸川区の区界近くにある高校。場所は江戸川区内にある。

意外と歴史が深く、特に野球部は甲子園に行くほどの実力のある高校。

私立なので校舎は綺麗にしてある。

その2つが相まって入学志望者が万世橋高校同様大量にいる人気校。

 

〜単語〜

ロサンゼルスの奇跡

4年前のU-15野球世界大会で日本のたった1人の選手が起こした奇跡のような試合の数々のことを指す。

具体的な内容は後々あきらかになる




と、こんな感じで書いたみたのですが、いかがでしょうか?(感想聞くほどでもないが…)
一応、初めてなので手取り足取り模索しながら書いていきますので、なにとぞよろしくお願いします。
なお、ここに出ている人物、場所に関しては全てフィクションです。ご了承ください。
では、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
追記:健人の野球能力を追加しました。かなりのチート選手です( ゚д゚)
自分で書きながらこいつはやばすぎ…と思ったくらい…w


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野球部編設定集

どうも、VVVFです。
これは野球部編の設定集でございます。
性格等はもちろん、野球能力も書いておきますので、小説読む時の参考に。
また、体重や身長、CVは読書の想像に任せますw


掛川俊

万世橋高校野球部の部長でありキャプテン

2年生

茶髪の好青年で、クラスでも人気者。

野球経験は豊富で、内野の全ポジション守れる。

ここぞの一発より、チャンスメイクするのが特徴で、足も速い。

中学時代には地区大会で盗塁王をとった。

能力

ポジション:一 二 三 遊

弾道:2

ミート:C 67

パワー:D 51

走力:A 89

肩力:C 62

守備力:B 70

捕球:D 50

特殊能力:盗塁◎ アベレージヒッター 流し打ち チャンスメーカー 内野安打 バント職人

 

坂本真澄

万世橋高校野球部副部長

2年生

丸刈りの真面目な人

その真面目そうな姿とは裏腹に、野球はかなりの暴れん坊。

パワーヒッターで5番を座っていたのだが、パワー自体はあまり無く、弾道もそれほど飛ばない。

練習を見た健人は、俊から聞いた話と違うというくらい、練習と試合の差が激しい。

守備に関しては練習だとかなり下手なのだが、試合となると人が変わったかのように機敏に動く。

能力

ポジション:外(特に中)

ミート:D 50

パワー:E 45

走力:D 51

肩力:C 60

守備力:B 79

捕球:C 60

特殊能力:パワーヒッター 守備職人 レーザービーム 意外性

 

八幡真三郎

万世橋高校野球部部員

2年生

黒髪のガチガチ筋肉マン

見た目と同様、スイングも豪快でパワーもある圧倒的スラッガー

足は…もちろんながら遅い。

意外と選球眼があり、際どい球も手を出さない繊細さを持っている。

能力

ポジション:一

弾道:4

パワー:S 99

走力:F 20

肩力:D 55

守備力:E 45

捕球:E 49

特殊能力:アーチスト 一球入魂 選球眼

 

後藤修二

万世橋高校野球部部員

2年生

至って普通の黒髪の青年

能力的にも至って普通だが、ここぞの一発は強いため、3番を任せている。

また、肩も強いため、たまに外野手を任せることもある。

性格も普通で常識人なので、ツッコミ担当。

能力

ポジション:三 外

弾道:3

ミート:C 63

弾道:C 62

走力:C 65

肩力:C 67

守備力:C 66

捕球:C 62

特殊能力:レーザービーム

 

川崎亮介

万世橋高校野球部部員

1年生

茶髪のやんちゃボーイ

野球の経験はほぼ皆無だが、今までに陸上、サッカー、水泳等の色んなスポーツをやって来た経験があるので、運動神経はピカイチ。

残りのやっていないスポーツを考えた時、野球が思い浮かんだので高校で野球をやることに。

持ち前の明るさでチーム全体を明るくしてくれるムードメーカー。

能力

ポジション:外

弾道:2

ミート:E 45

パワー:E 44

走力:S 96

肩力:C 69

守備力:A 80

捕球:F 39

特殊能力:走塁◎ レーザービーム 精神的支柱

 

岡田晋助

万世橋高校野球部部員

1年生

こげ茶色の髪のガタイがいい青年。

元々はソフトボールで4番打者だが、女子がやるようなスポーツをずっとやっていくわけにはいかないと、今までの経験を活かせる野球を選択。

実力は折り紙付きだが、ソフトボールの経験がたまに足を引っ張る。

引っ込み思案だった充と友達になれるほど、コミュニケーション力があり、健人や部員のみならず色んな人とのパイプを持っているため、かなり重宝されている。

能力

ポジション:外 捕

弾道:3

ミート:D 56

パワー:A 85

走力:E 42

肩力:C 61

守備力:D 53

捕球:C 62

特殊能力:ムード◎ チャンス◎ 対左打者◯ 対エース◎ 盗塁×

 

狩野充

万世橋高校野球部部員

1年生

黒髪でメガネをかけた秀才青年

テストでは毎回1位を取るほどで、野球部のデータでたまに出てくる確率の数字も的確な参謀候補。

中学の頃は引っ込み思案で、勉強とネトゲだけが生きがいのような生活をしていたが、晋助が最初の親友となってくれたおかげで、()()は明るくなった。

引っ込み思案だったため、スポーツは全くのど素人だが、計算された動きが功を奏して、健人曰く広島の菊池選手並みの守備力がある。

その一言で、菊池選手と同じセカンドの位置を守ることにした。

能力

ポジション:二

弾道:1

ミート:F 20

パワー:G 16

走力:F 21

肩力:E 40

守備力:S 100

捕球:E 40

特殊能力:魔術士 センス◯

 

 

中島晴男

万世橋高校野球部部員

1年生

黒髪で髪の毛が立っている浪速の男

中学までは大阪にいたのだが、親の転勤で東京に来ることになり、そこで万世橋高校に入ることになった。

関西の方にいたのだが、言動はかなり優しめで関西弁喋っているのに怒られている気がしないという。

性格も優しいが、いざ熱くなると一気に加速して怒ることもしばしば…

小学校の時に地元チームを地区大会優勝まで導いた実力者。

今はサードを主に守っているが、中学まではショートを守っていた。

能力

ポジション:一 遊 三

弾道:3

ミート:B 75

パワー:A 83

走力:D 56

肩力:C 62

守備力:D 53

捕球:D 50

特殊能力:アーチスト 盗塁◯ いぶし銀

 

有原勇気

万世橋高校野球部部員

1年生

黒髪の至って普通の青年

弱気な性格だが、中学までキャッチャーをやっていて、そのキャッチャー能力は健人も驚くほどで、健人曰く自分の球を預けられるというくらい信頼を寄せられている。

だが、弱気な性格からか、たまに球を取れないことがある。

能力

ポジション:捕

弾道:2

ミート:E 45

パワー:D 50

走力:D 51

肩力:A 89

守備力:B 73

捕球:B 72

特殊能力:ささやき戦術 キャッチャー◎ 守備職人 レーザービーム アベレージヒッター



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μ's編第1章
プロローグ


どうもVVVFです。
前回の投稿からたった1日で出すことになりましたが…さすがに設定集だけでは…と思いまして、プロローグを書くことにしました。
ぜひ見ていってください。
あ、ちなみにラブライブメンバーはこのプロローグには出てこず、タグについていた野球の話をここで使ってしまうという愚弄行為をしますが、気にしないでください^_^


 

…9回裏2アウトランナーなし…そこそこ野球の好きな人なら、この言葉を聞いても特に何も感じはしないだろう…

 

ただこの状況だけを切り取れば、ピッチャーは後アウト1つで試合が終わるという気楽な思いで投げられるだろう…

 

しかし、今、僕…桑畑健人が置かれている状況はかなり辛いものだった…

 

僕はふとスコアボードを見てみた…

 

相手のチームのスコアが0なのはもちろん、ヒット数も0である…

 

これだけ見れば、まだノーヒットノーランを達成しているように見えるだろう…

 

それだけでもすごいことだが、それよりもすごいことが今起きていた…

 

僕が今相手しているバッターがヒントになる…

 

9番…相手バッターの打順だ…

 

ここまで言えば、野球好きな人ならすぐにわかるだろう…

 

…完全試合…日本プロ野球の過去80年で15回、メジャーでも過去2世紀でたった25回という大偉業を…僕は達成しようとしていた…

 

???(後…1つ…)

 

僕はそう心の中でつぶやき、振りかぶったその瞬間…

 

 

 

 

 

ジリリリリ…!

 

 

 

 

 

健人「…ふが…」

 

僕はふと目が覚めた。

大きく目覚まし時計が鳴っている。

 

健人「…はぁ…また嫌な()()()を思い出してしまった…」

 

僕はそう呟きながら自分の部屋を出た。

と、その時だ。

 

???「あ!おはよ!お兄ちゃん!」

健人「お、梨乃か…おはよう…」

 

僕は妹の名前を呼びながらあくびをした。

 

梨乃「んもう!お兄ちゃん朝に弱すぎ!」

健人「はいはい…」

 

僕は妹の梨乃をよそにして顔を洗いにいった。

ちなみにだが、決して僕と梨乃は仲は悪くない。

というか、梨乃が若干ブラコンと化しているが、まだ支障は出ていない。

僕が顔を洗い終えると…

 

???「健人〜ご飯できたよ〜」

 

と、母ちゃんの声がした。

 

健人「今行く!」

 

僕は大声で叫んでまた自分の部屋に戻った。

制服に着替える為だ。

僕はこの度高校生になったのだ。

入る高校は万世橋高校。最近出来て人気のある高校だ。

僕は制服に着替えた後、ダイニングへと向かった。

僕の家は2階建ての一軒家で、都会の真ん中にある。

家賃がかなり高いはずなのだが、父ちゃんのおかげでそういうことは気にせずに暮らしている。

僕が下に来ると、梨乃が先にご飯を食べていた。

 

健人「お?今日は和食か?」

 

桑畑母「そうよ。少し力を入れたの」

 

梨乃「美味しいよ!」

 

健人「そうかそうか…そういや母ちゃん、今日はママさんバレーなんだっけ?」

 

桑畑母「えぇ、それがどうしたの?」

 

健人「あんまり無茶しないでよ?運動下手なんだから…」

 

桑畑母「大丈夫よ。そんな無茶しないんだから」

 

健人「フラグにしか聞こえない…」

 

そんなこんなで朝ご飯を食べた僕は、時間を見てその場を離れた。

 

健人「そいじゃ、行ってきまーす」

 

桑畑母・梨乃「いってらっしゃーい!」

 

僕は笑顔で家から飛び出た。

この先の高校生活を期待して…




…と、こんな感じで書いてみました。
いかがでしょうか?
ひとまず今回はこのくらいにさせていただきますm(_ _)m
次回でラブライブメンバーを出したいと思いますが…多分、最初の出会いがベタな感じになると思いますので…あまり期待しないでください…
ではこれにて失礼!


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第1話〜始まりの出会い〜

どうもVVVFです。
この前、たまたまテレビで見た婚活列車…それにこれからお世話になるだろうか…鉄道好きとしては多分ないだろう…(独り言)
という訳で、第1話、どうぞ!


 

僕がこれから行く高校は万世橋高校。

つい最近出来た高校だ。

施設は最近出来た事あって超最新式である。

そのせいか入学希望者の倍率がかなり高い。

そんな学校になぜ僕が入れたかというと…推薦で入ったからだ。

成績は自分でも言うのはどうかと思うのだが、かなりいい方でその気になれば超難関校でさえも受かれる実力はあるが、やはり馴染みのある千代田区の高校でかつ、母ちゃんに推薦された高校に行くことにしたのだ。

場所は中央線が通る線路のすぐそばのビル。

オレンジ色が目立つビルで、高校名の由来は高校のビルの場所にあった旧万世橋駅から取られたという。

 

無事入学式を終えた僕は、自分のクラスへ戻った。

やはり周りの人が見慣れない人ばかりなので、話そうにも何を話せばいいかわからずにいた…

と、頭の中で挨拶などを考えていると、

 

???「…なぁなぁ、お前、どこから来たんだ?」

健人「ん?俺か?俺は江東区の学校からだ。お前は?」

 

いかにもガタイがいい男が話しかけて来た。

ガタイはいいけれども、どことなく優しさが出ている彼に僕は笑顔で気さくに話した。

 

???「俺は中央区の学校から来たんだ。俺の名前は田淵蓮。蓮と呼んでくれるか?」

健人「俺は桑畑健人だ。健人と呼んでくれ」

 

こうして、僕は新しい学校で友達が出来た。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…学校が終わった僕は、母ちゃんが帰って来るまでの間、しばらく秋葉原をぶらぶらすることにした。

僕はふとUTX学院の入り口に来た。

UTX学院は秋葉原駅近くにある私立高校で、こちらも人気のある学校。最近では万世橋高校とUTX学院で人気を二分しており、色んな学校が廃校の危機に晒されているという。

また、UTX学院には万世橋高校にはない強みがある。それは…と、僕がこう説明している時、ちょうどその強みとなる人達がディスプレイに出た。

 

???『みなさん!UTX学院へようこそ!』

 

今ディスプレイに出ている3人の女の子のアイドルがそう言った。

A-RISE…UTX学院のスクールアイドルだ。

スクールアイドルは学校で活躍するアイドルの事で、全国区で人気が出始めている。

そのスクールアイドルの代表格がA-RISEなのだ。

そのA-RISEがいる結果、多少UTX学院が万世橋高校より人気がある。

と、僕はそのディスプレイを見ながら歩いていると…

ドンと誰かとぶつかった。

 

???「きゃっ!」

健人「うわっ!?」

 

僕はもちろん、ぶつかった相手の人も尻餅をついた。

ぶつかった相手はオレンジ色の髪をしていて、サイドテールの女子だった。

 

???「ご、ごめんなさい!」

健人「あ、いえ、こちらこそすみません。前を見ていずに…」

???「こちらこそ…前を見ていなかったので…」

 

結局、僕とその女の子は互いに謝罪の応答で話が終わった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数日後…

 

僕は学校生活に慣れ始めてきた頃…

僕が普通に家に帰って来ると…

 

桑畑母「あ、健人、おかえり〜」

健人「ただいま〜…って母ちゃん!?」

 

母ちゃんの足が包帯でぐるぐる巻きになっており、松葉杖をしていた。

 

健人「もしかして…ママさんバレー?」

桑畑母「お恥ずかしい事ながら…」

健人「だから調子に乗らないでって言ったのに…」

 

ついこないだのママさんバレーの時は奇跡的に怪我をしないで帰って来たので、僕と梨乃はかなり驚いていたが、今回はやはり怪我をして帰ってきた。しかも見るからに骨折という重症…

 

桑畑母「それでね、健人…申し訳ないけれど、ちょっとおつかいしてもらってもいい?」

健人「おつかい?」

桑畑母「今度、私の高校の同級生がうちに来るのよ。それでお菓子などを用意した方がいいと思ってキッチンに行ったんだけど、ちょうどお菓子切れてたのよ。行ってくれるかしら?」

健人「了解…全く…怪我しなければいい話を…」

 

という訳で、僕はいつもの和菓子屋さんへと向かった。

僕の家では人に出すお菓子はいつも同じ和菓子屋さんで買うことにしている。

和菓子屋『穂むら』…母ちゃんの同級生の家族が営んでいる和菓子屋さんで、いつも看板商品の『穂むらまんじゅう』を買っている。

僕自身、『穂むらまんじゅう』が大好きで、母ちゃんが買ってきたあかつきにはよく梨乃と争奪戦が巻き起こる。

と、無事『穂むら』に着き、店のドアを開けた。

するとそこには…

 

???「いらっしゃいませ!…あ」

健人「…あ…」

 

…UTX学院でたまたまぶつかった女の子が店で働いていたのだった。

 




…えー…読んでくださった関係者各位様に、1つ謝罪をさせていただきます…
えー…プロローグで、ラブライブのメンバーを出すと予告したのですが…たったわずかなパートしか出さず、すみませんでしたー!m(_ _)m
自分でもどうやって出していこうかと考えておりましたが、結局ほんのわずかなパート、しかも台本式のセリフ部分でまだはてなマークという、大変許しがたいであろう行為をしてしまい、申し訳ありません!
某銀髪頭の男が主人公のアニメのような詐欺みたいな事はしたくないので、今度こそ、出させていただきます!
とりあえず…見てくださりありがとうございました。


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第2話〜スクールアイドル始めます〜

どうもVVVFです。
昨日、この小説の情報を見たら…まさか早速お気に入り登録されていてびっくりしました!
まだ始めたばかりなのに登録してくれて…マジ感謝です!
少しだけ活力をもらったところで、本編、行ってみましょう!


 

…まさか、たまたまUTX学院で出会った女子と出会うとは思わなかった僕だったが、一瞬で冷静になり、母ちゃんに頼まれたものを買うことにした。

 

健人「あのー…穂むらまんじゅうください」

???「あーごめんねー…今蒸しているところなの…」

健人「え!?マジかよ…」

 

ここでまさかの待ち時間発生というアクシデント…どうしようかと悩んでいたその時だ。

 

???「ねぇねぇ!うちに上がっていかない?お菓子あるよ」

 

と、店番している女の子が僕にそう言ったのだ。

 

健人「え!?でも、まだ初対面なのに…」

???「いいからいいから!あ、私、高坂穂乃果!よろしくね!」

健人「あ、ええっと…桑畑健人です。高校1年生です…)

穂乃果「あ、一個下なんだ〜。穂乃果は高校2年生なんだ!」

健人「は、はぁ…」

 

穂乃果さんはかなり不思議な人だなぁ…と思いながら、上がらせてもらうことにした。

さすがに何も買わないで店にいるのは、不審者以外何者でもないからな…

僕は穂乃果さんの部屋に入り、お茶なりお菓子なり出させてもらった。

穂乃果さんはちょうど店番が終わったらしいので、僕と共に部屋にいた。

というか、僕は妹の部屋以外の女子の部屋に入るのは初めてだ。

妹の部屋は可愛いものなどで統一されているが、穂乃果さんの部屋は至って普通の部屋で、これといって可愛いものがない。

だけど、どことなく女子の部屋だっていうのは感じていた。

と僕はふと数日前の出来事を思い出した。

 

健人「そういえば…穂乃果さんってなんであの時UTX学院に…」

穂乃果「もう、穂乃果って呼び捨てでいいよ」

健人「いや、そういう訳にはいきませんよ!年上なんですから!」

穂乃果「あはは…それなら仕方ないね…それで、なんでUTX学院にいたかなんだよね?あれはね…なんだろう…UTX学院に行けば、音ノ木坂学院を救う方法があるかなぁって…」

健人「そういえば…音ノ木坂学院、廃校になるんでしたよね…」

 

僕は母ちゃんから聞いていた話だが、音ノ木坂学院は少子化の波を被り廃校を決めたという。

僕からしたらUTX学院と万世橋高校の台頭でそっちに傾いているようにしか見えなかったのだが…

 

健人「…それで、何かいい方法ありましたか?」

 

僕はふと聞いてみると、

 

穂乃果「うん!スクールアイドルやることにしたんだ!」

 

と、穂乃果さんが元気よくうなづいて言った。

 

健人「スクールアイドルですか?なんか、穂乃果さん、何も出来なさそうですけど…」

穂乃果「あははは…やっぱりそう見えちゃう?」

健人「はい…すみません…」

穂乃果「謝らなくていいよ!私もそう思っているからね」

健人「でも…なんでスクールアイドルなんか…」

穂乃果「うーん…わからない!でも、なんかいいなぁって…」

健人「わからないって…僕自身、それだけで収まるような問題じゃない気がするのですけど…」

穂乃果「そんなのわかってるよ。でも…学校を救いたいんだ…」

健人「…」

 

僕は穂乃果さんのその目を見て、何か引きつけられるものを感じた。

 

健人「…それで、曲の方は出来ています?」

穂乃果「うん!ちょうど健人君と同い年の女の子に作曲を頼んでピアノで弾いてもらったんだ!ピアノと歌が上手な子なんだよ!」

健人「へぇ、その曲ってあります?」

穂乃果「これだよ!」

 

穂乃果さんはパソコンを取り出し、音楽を流した。

曲名は『START:DASH!!』と書いてあった。

 

〜♪〜♪

 

最初は前奏から入り、すぐに歌声が聞こえた

 

『I say〜hey!hey!hey!START:DASH!』

 

綺麗な歌声だった。僕は思わずその声に一目惚れしてしまった。

曲を全部聴くと、僕はおもむろに穂乃果さんに話しかけた。

 

健人「…そういえば、ライブってやるんですか?」

穂乃果「うん!あともう少しで、海未ちゃんとことりちゃんと一緒に頑張ってるんだ!あ、海未ちゃんとことりちゃんは私の幼馴染ね」

健人「なるほど…もしかしてですけど…ライブこのままでやる訳じゃ…」

穂乃果「え?他に何かあるの?」

健人「そりゃ…ピアノだけだと寂しいですよ。ギターなりドラムなり入れないといけないですよ」

穂乃果「えぇ!?またやることが増えた〜…」

 

僕は穂乃果さんが頭を抱えているのを見て、なんか助けたいと思う気持ちが大きくなった。

 

健人「それじゃ、僕がギター入れますよ」

穂乃果「え!?出来るの!?」

健人「はい。こう見えてかなりやってますから。曲拝借しても?」

穂乃果「うん!いいよ!でも、どこでやるの?」

健人「僕の家ですよ。よかったら来ます?色々機材あるので、何かあったら対応出来ますし」

穂乃果「へぇ〜…それじゃ、住所など教えて!」

健人「はい。あ、もう1つ質問していいですか?」

穂乃果「いいよ!」

健人「グループ名ってあります?」

穂乃果「あるよ!μ'sっていうんだ!」

健人「μ's?石鹸の…」

穂乃果「違うよ!なんか、ギリシャ神話に出てくる女神の名前だって!」

健人「なるほど…」

 

こうして、僕は穂乃果さんやμ'sの音楽を担当することになった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

万世橋高校…教室…

僕は自分の机で五線譜を広げていた。

『START:DASH!!』を聴きながら五線譜に音符を付けている作業をしていた。

五線譜は僕の家のとある部屋に置いてあったのを使っている。

と、そこへ、

 

蓮「よぉ!何してるんだ?」

健人「お?蓮か」

蓮「なんで五線譜広げたんだ?」

健人「あぁ…実はな」

 

僕は蓮に昨日の話をした。

すると…

 

蓮「それじゃ、俺も手伝うわ!」

健人「え?」

蓮「実は俺、ドラム出来るんだ。だから、多少は力になれると思うぜ」

健人「マジか!ありがとう!でも…部活は?」

蓮「手伝える時は手伝うわ。ちゃんと話せばわかってくれるだろうよ」

健人「マジ感謝する!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夕方…

 

???「穂乃果ちゃん〜、一体どこに行くの〜?」

???「ちゃんと説明してください、穂乃果」

穂乃果「まぁまぁ、海未ちゃんとことりちゃんに会わせたい人がいるから」

 

と、穂乃果さんが2人の女の子を連れて僕の家へ向かっていた。

1人は青い髪のストレートロングヘアー、1人は栗色の髪のロングヘアーで、左の方の髪の一部を輪っかにしている。

と、その時、

 

健人「あ、穂乃果さん」

穂乃果「あ、健人君!」

 

僕と蓮で色々買い物をし、帰っている途中で穂乃果さん達とバッタリ会った。

 

???「穂乃果、誰ですか?」

穂乃果「ちょうど、2人に会わせたかった子なの!」

健人「桑畑健人です。高校1年生です。よろしくお願いします」

???「そうなんだ!私、南ことりっていうんだ。穂乃果ちゃんとは幼馴染なんだよ!」

???「私は園田海未と申します。よろしくお願いします」

穂乃果「それで…健人君の後ろにいるのは?」

蓮「田淵蓮です。健人とは高校で知り合ったばかりですが…」

 

と、自己紹介を各々した後、立ち話するのはなんだかなぁ…と思って、僕の家へと向かった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕の家に着き、僕は蓮や穂乃果さん達を中に入れた。

 

健人「ただいまー」

桑畑母「おかえり〜、あら?高坂さんのお嬢さんじゃない。それに、園田さんや南さんのお嬢さんまで」

海未「知っているのですか?」

桑畑母「もちろんよ。私自身、音ノ木坂学院の出身だし、高坂さんや南さん達とは友達よ」

ことり「そうなんだ〜」

健人「それじゃ、入りますよ」

 

僕はとある部屋を紹介すべく、4人を中に入れた。

玄関に入るとすぐに階段があるのだが、その階段の下にドアがある。

そのドアを開けると地下へと続く階段があった。

その階段を下ると地下室がドンとあり、その地下室には色んな

楽器があった。

 

海未「これは…」

穂乃果「すごいよ!健人君!」

蓮「こりゃたまげたな…ギターにドラム…楽器だけじゃなくて音響システムまである…」

ことり「本当にすごいね!」

健人「俺の父ちゃんが昔バンドをやってたことあってね、その名残なんだ」

蓮「そうなんだ…」

 

僕と蓮は買ってきたものを近くの机に置いた後…

 

健人「さてと…蓮、この曲をドラムでやってくれねぇか?」

蓮「了解」

 

と、学校で書いた五線譜を蓮に渡した。

 

海未「それは!?穂乃果!」

穂乃果「何?」(←お菓子を食べている)

海未「なんで曲をバラしたのですか!?あんな恥ずかしい歌詞を見せたくないのに!」

健人「え?あの曲書いたの海未さんですか?結構いい歌詞でしたよ?」

海未「あ、ありがとうございます…」

健人「まぁ、穂乃果さんは悪くないですよ。やはりライブをやるにはギターを入れないといけないと思いましたから」

ことり「確かに…ピアノだけだと寂しいかも…」

健人「という訳で、今から僕はこれからギターを、蓮がドラムをやるのですが、何か良い案があったら教えてください」

穂乃果「了解!」

海未「わかりました」

ことり「お願いします!」

 

その後、僕らは僕の母ちゃんが夕食を作り終えるまで曲作りをやり続けたのだった…




ひとまず、ここでひと段落…
次回は初ライブ!といきたいと思います。
感想等あれば、ドンドン書いてください!
ただ、悪口は書かないでください。よろしくお願いしますm(_ _)m


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第3話〜ファーストライブ〜

どうも、VVVFです。
つい最近になって友達から583系が消えると聞いてかなり驚きました。
もう国鉄車が消えてしまう…そう思ったら悲しくなりますな…
と、独り言はここまでにしておいて、本編どうぞ!


…ついにμ'sの初ライブの日…

この日まで僕と蓮は音入れをしっかりとやっていき、昨日ようやく終えたところだ。

穂乃果さん達にもどんな感じの音にするかを一緒に考えてくれたので、かなりいい感じになった。

その音入れを終えた直後、ことりさんからとある紙をもらった。

 

健人「…ことりさん、これは?」

ことり「それは学校の出入り許可証なの。私のお母さん、音ノ木坂学院の理事長をやっているの」

蓮「へぇ…ぇえ!?」

健人「…今、何と…」

 

僕と蓮はことりさんの発言に耳を疑った。

 

ことり「私のお母さんは、音ノ木坂学院の理事長なの。それでお母さんに2人のことを話したら、これを渡してって」

健人「ということは…」

穂乃果「今度のライブ見に来て欲しいからね!」

海未「でも…あまり来て欲しくは…」

穂乃果「海未ちゃん!」

海未「だって…恥ずかしいです…」

穂乃果「恥ずかしくなんかないよ!だって、もうここで歌ってたりするんだから!」

海未「それはそうですけど…」

健人「まぁ、見にいきますよ。せっかくもらったので」

蓮「だな。ここまで頑張ったんですから、あとは成功するように祈りますよ」

穂乃果「ありがとう!」

 

こうして、初ライブ本番を迎えたわけだが…

今、僕と蓮は音ノ木坂学院へと走っていた。

その理由はというと…新入生歓迎会が予想外に長くなってしまった…

そんなわけで、僕と蓮はガンダッシュで音ノ木坂学院へと向かっていた。

 

夕暮れにどうにか音ノ木坂学院に着いた僕らは、校門にいた警備員に出入り許可証を見せ、ライブがやっている講堂へと向かった。

途中赤い髪の女の子やツインテールの女の人(いずれも音ノ木坂学院の制服を着ていた)とすれ違ったが、そんな事は気にせずに僕と蓮は中に入った。

ちょうど曲が終わったところだ。

中はスカスカで、人はポツリポツリとしかいなかった

そして、舞台の方では金髪の女の人(この人も音ノ木坂学院の制服を着ていた)が穂乃果さん達に話をしていた。

 

???(金髪の人)「…どうするつもり?」

穂乃果「…続けます」

 

その時の穂乃果さんの目はしっかりと前を向いていた。

 

???(金髪の人)「どうして?これ以上やっても無駄だと思うけど」

穂乃果「やりたいからです!」

 

その一言が、僕の心を突き刺さった。

なぜかその言葉がかなり心に響いていた。

 

健人「…やりたいから…」

 

その後、穂乃果は講堂を満員にさせると宣言したのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夜…

僕と蓮は穂乃果さんの家に来た。

ライブの打ち上げという事で呼ばれたのだ。

 

穂乃果「お疲れー!」

健人「お疲れ様です」

蓮「てか、俺ら来ても大丈夫なのですか?」

海未「大丈夫ですよ」

ことり「健人君達も頑張ってくれたからね」

 

という事で、僕と蓮も含めた打ち上げをする事にした。

 

健人「…そういえば…あの金髪の女の人って…」

穂乃果「ん?生徒会長の事?」

健人・蓮「生徒会長!?」

 

僕と蓮は飲みかけたお茶を吹きかけた。

 

健人「なんで生徒会長が!?」

穂乃果「わからなーい」

海未「なぜか敵対視しているのですよ…」

蓮「なぜか…ね…」

 

その後、僕と蓮はμ'sの練習に参加する事にし、μ'sの活動が本格化していったのだった。




ひとまず、初ライブの話はこれにて終了!
この小説は主人公視点でいくので、所々変だなと思うかもしれませんが、そこはあまり気にしないでくださいm(_ _)m
というわけで、次回は1年生が出てくる…はずです!
お楽しみに!


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第4話〜1年生追加〜

どうも、VVVFです。
報告をするのが遅くなってしまいましたが…タグの1つを削除いたしました。
今後の展開…特に今回の話で野球の話が出てくるので、“野球出るのかなり後”というタグは大嘘になりかねないと思い、先に消しました。
そんなわけで、今回の話は最初に野球の話、後々に1年生組が出てくるので、ゆっくり見ていってください。
それでは本編どうぞ!


…ファーストライブから数日後…

僕は鞄を持ちながら走ってとある場所に来た。

ちょっとした公園の壁当てする場所に来た。

僕は昔、野球をやっていてその練習場所としてボールの壁当てをする場所で練習していた。

休日だが人はそれほどいなかった。

僕は鞄から野球のグローブとボールを取り出した。

 

健人「…ふうっ…」

 

僕は1つため息をついてボールを投げた。

久々にボールを握ったが、まだボールは走っていた。

 

健人「…まだ投げれたな…俺…」

 

全部で50球投げた後、僕は鞄にボールとグローブを入れてまた走って近くのバッティングセンターに来た。

 

???「お?健人じゃねぇか!」

健人「あ、佐藤さん!お久しぶりです!」

 

バッティングセンターの管理人の佐藤さんに久々に会った僕は、バットを入れる容器からバットを取り出し、バッターボックスに入った。

かなりブランクがあったはずなのだが、結果は10球中10球がホームラン級の打球だった。

 

佐藤「お疲れさん」

健人「佐藤さん、お疲れ様です」

佐藤「全くブランクないね。しばらくやっていなかったはずだろう?」

健人「はい、でも体が覚えていました」

佐藤「それで、今部活は?」

健人「入っていませんよ。少し訳があって…」

佐藤「そうか…まぁ、復活するようなら言ってくれ。俺が真っ先に応援しに行くからさ」

健人「ありがとうございます!」

 

こうして僕は再び野球をやることになったのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夕方…

 

僕は『穂むら』に出向いていた。

穂乃果さんは今店番をしており、穂乃果さんの部屋に海未さんがいる。

僕はというと、『穂むら』でバイトをさせて欲しいと言ったら、穂乃果さんのお母さんが快く引き受けてくれて、『穂むら』にて絶賛アルバイト中なのだ。

しかも、休みたい時は前日に言えば大丈夫だし、抜けたい時はいつでも抜けられるという事で、僕としてはありがたいものだった。

そんなわけで、僕は穂乃果さんと一緒に働いている。

 

穂乃果「すごーい!健人君!なんでもテキパキやるんだね!」

健人「いや、それほどでもないですよ」

???「それはお姉ちゃんが出来ないからでしょ」

 

と、穂乃果の話に突っ込んで来た、赤みがかった茶髪の女の子は穂乃果さんの妹、雪穂ちゃんで、僕の妹の梨乃と同じ中学3年生。

僕と初めて会った後、僕の名前が桑畑と聞いた後雪穂ちゃんはかなり驚いていた。

どうやら、梨乃とは大の仲良しでよく遊びに行く仲らしい。

 

雪穂「お姉ちゃん、私、上に行ってるから」

 

雪穂ちゃんは穂乃果さんよりしっかりしており、雪穂ちゃんがお姉さんじゃないかと思ってしまうぐらいだ。

 

穂乃果「わかったー」

 

穂乃果さんはそう言って仕事に戻った。

 

健人「…そういや、ファーストライブの後、どうなりました?」

穂乃果「それをこの後、ことりちゃんと海未ちゃんと一緒に確認するんだ!」

健人「そうですか」

 

と、その時、ガラガラとドアが開いた。

そこには栗色の髪の女の子が立っていた。

制服を見る限り、音ノ木坂学院の生徒だ。

 

穂乃果「あ、いらっしゃいませー!…あ」

???「あ…先輩」

健人「…知り合いですか?」

穂乃果「うん!うちの学校の小泉花陽ちゃん!」

花陽「こ、小泉花陽です…」

健人「俺は桑畑健人、よろしくな」

花陽「健人君…ですね?よろしくお願いします」

穂乃果「あ、健人君、私ちょっと裏に行くから店番、少しだけお願いね」

健人「了解です」

 

と言えども、僕は初めての家だと思うので穂乃果さんが戻った後、すぐに花陽ちゃんの元へと向かった。

僕は穂乃果さんの家の二階に着くと、花陽ちゃんが雪穂ちゃんの部屋の前で後ろに下がって引いていた。

 

健人「花陽ちゃん!」

花陽「あ、健人君!」

健人「どうした?」

花陽「ちょっと…部屋間違えたらしくて…」

健人「あー…穂乃果さんの部屋はこっちだよ」

 

僕は穂乃果さんの部屋を案内してドアを開けた。

すると…

 

海未「ジャーン!みんな、ありがとー!」

 

と、海未さんが決めポーズを決めているところに出くわし、僕はすっとドアを閉めた。

 

花陽「…健人君?」

健人「…悪りぃ、俺は何も見ていない…」

花陽「え?」

 

と、その時だ。

先ほど開けたドアがガッと音を立てて開いた。

そこには、髪の毛をだらんと下げた海未さんが出て来た。

それと同時に、隣の雪穂ちゃんの部屋のドアもガッと音を立てて開いた。

雪穂ちゃんの格好はバスタオルを巻いた状態でパックをしていた。

 

海未・雪穂「…見ました?」

 

僕と花陽ちゃんはその場で思わず立ち止まってしまった。

そのすぐ後に、僕がいることに気がついた雪穂ちゃんと海未さんは、すぐに部屋に戻っていった。

そして、しばらくした後に穂乃果さんが来た。

僕が事情を説明すると、穂乃果さんは花陽ちゃんに謝り、海未ちゃんの決めポーズの件をいじった。

その後すぐにことりさんがすぐに来て、ことりさんがパソコンを開いてファーストライブの動画を見た。

ただ、その動画を撮った人は、僕らが来た時には誰もいなかったので、誰が撮ったのかはわからなかった。

その後、花陽ちゃんにスクールアイドルやるかどうかを考えて欲しいと言った後、解散した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

2日後…

 

僕と田淵は本格的にμ'sの練習に参加することにした。

そんなわけで、僕と田淵は神田明神の前の男坂へ向かっていた。

 

健人「…そういや、蓮ってなんか運動してる?」

蓮「あぁ。やっているのは柔道と弓道と剣道…その他諸々だな」

健人「かなりやってんな。てか、和風系のスポーツか」

蓮「まぁな」

 

と、僕と田淵が男坂に着くと…

 

穂乃果「あー!私のパンがー!」

 

と、穂乃果さんの声がした。

よく見ると、穂乃果さんのパンが坂の下へと転がっていた。坂の下には僕と田淵が丁度いたが、パンは潰れる寸前まで落ちていったので、普通の人なら諦めていただろう。

だけど、僕は…

 

健人「蓮!バッグをよろしく!」

蓮「え!?」

 

僕はバッグを蓮に託すように投げ、ダッシュしてパンに飛び込んだ。

パンは落ちる寸前で僕が拾い上げおかげで、結果として潰れずに済んだ。

 

健人「ふうっ…」

蓮「…すげ…」

穂乃果「…健人君…すごいよ!」

海未「何ですか!?今の動き!」

ことり「かっこよかった!」

健人「全く…穂乃果さん何落としているんですか?」

穂乃果「あはは…ごめんね…」

 

その後、僕らが男坂を登り終えると、3人の女の子達がいた。

1人は2日前までかけていた眼鏡がなかったが、すぐに誰だかわかった。

 

健人「あ、花陽ちゃん、眼鏡取った?」

花陽「健人君!うん、コンタクトにしたんだ」

???「かよちん、知ってる人?」

 

花陽ちゃんと少し話していると、横からオレンジ色の髪のショートヘアーの女の子が話して来た。

 

花陽「うん。桑畑健人っていうの」

???「桑畑健人君ね!私は星空凛というにゃ!そして、そこにいる子が西木野真姫ちゃんにゃ!」

???「ちょっと!何勝手に紹介してるのよ!」

 

オレンジ色の髪の女の子、星空凛ちゃんが先ほどまで準備運動をしていた赤い髪の女の子、西木野真姫ちゃんを紹介すると、真姫ちゃんは勝手に紹介された事に怒った。

 

凛「別にいいでしょ?だって、友達なんだから!」

真姫「それはそうだけど!」

健人「まぁまぁ…」

 

その後、先ほど準備運動してなかった僕らが準備運動を終えると、穂乃果さんがファーストライブの曲について花陽ちゃん、凛ちゃん、真姫ちゃん、僕と蓮に話してくれた。

 

穂乃果「実はね、ファーストライブの『START:DASH!!』の音楽、最初に作ったの真姫ちゃんで、その後健人君と蓮君でギターなど入れてくれたんだよ!」

真姫「ヴェェェ!?」

健人「マジですか!?」

 

僕と蓮、真姫ちゃんはかなり驚いていた。

 

真姫「…あ、ありがとう、健人君…蓮君…」

健人「!お、おう…」

 

僕は真姫ちゃんのその一言にかなり心に突き刺さった。

僕は真姫ちゃんに一目惚れしていたが、それに拍車をかけるような言葉が来たので、ズキューンと心に来たのだ。

また、僕と蓮と、花陽ちゃん、真姫ちゃん、凛ちゃんは同い年という事実も発覚し、かなり親近感が湧いたのだった。




いやー、最後なんかグダグダ感が出て来てしまったが…まぁ、気にしないでください。
後、設定集の健人の欄に野球の能力を書いていきます。
まぁ、後書きはこのくらいにさせていただきます!
最後まで見てくれてありがとうございました!


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第5話〜アイドル研究部〜

どうも、VVVFです。
昨日たまたま見たのですが…今年の秋にサンシャイン第2期放送開始!なんか早い気がするが、ライバーにとってはうれしいですし、第1期のエンディングがしっかり来なかったのが印象としてあるので…どんな感じになるのか楽しみです!
とりあえず、今回はにこにーが出てくる回で、タイトルが変な感じになってしまいましたが…この小説を見てくれている人なら、気にしないで見てくれる…はず…
というわけで、本編どうぞ!


…ある日の事、僕とことりさんは神田明神の前で準備運動をしていた。

海未さんは弓道の練習に、蓮は柔道の練習に、他のメンバーは後から来るそうで、僕とことりさんで静かにストレッチをしていた。

僕とことりさんで2人きりなのは初めてで、互いに話すことが特になかったから静かにしていたのだが…後ろからの視線に僕とことりさんは意識し始めた。

ちょうど建物の角から見られている気がした。

 

健人「…ことりさん…」

ことり「…何?」

 

僕は小さい声でことりさんに話した。

 

健人「…なんか気になりませんか?」

ことり「…私も…なんか見られているような気がして…」

健人「…僕が行きましょうか?」

ことり「…お願い出来る?」

 

と、僕は後ろにいる人を見ようと動こうとしたその時だ。

 

穂乃果「ごめーん!待ったー?」

 

と、穂乃果さんが走って来た。

 

ことり「ううん、私も今来たところだから」

健人「といいながら、準備運動してたじゃないですか…」

ことり「あはは…あ、海未ちゃんは弓道の朝練だから今は来てないよ」

穂乃果「そっかー」

 

と、その時、また視線を感じた僕とことりさんは息ぴったりに後ろを向いた。

 

穂乃果「…どうしたの?2人とも」

ことり「穂乃果ちゃん…さっき…」

健人「…後ろいませんでしたか?」

穂乃果「後ろ?」

 

そう言った穂乃果さんは、自分の荷物を置いた後、建物の角の影になっている所を見に行った。

最初は僕が見るはずだったのだが、穂乃果さんに押されて穂乃果さんが行く事になった。

僕はそれを静かに見ていたが…

 

穂乃果「…うわぁー!」

 

と、叫び声がした。

僕とことりさんで声がした方に行くと、穂乃果さんが倒れているのを発見した。

穂乃果さんのおでこに赤い跡が付いていた。多分デコピンされたんだろう。

 

ことり「穂乃果ちゃん!」

 

と、ことりさんが穂乃果さんの元へ駆けつけ、側に寄って腰を屈めたその時だ。

バッと1人何者かが現れた。

黒髪のツインテールで、サングラスにマスク、コートを着けていた。

咄嗟に現れたので、僕とことりさんは驚いてその場で立ちすくんだ。

 

???「…」

 

その人はことりさんをサングラス越しに睨み、こう言い放った。

 

???「あんた達…とっとと解散しなさい!」

 

そう言い放って走って行った。

僕はそれを見てようやく動けると、その人を追いかけた。

 

健人「ことりさん!穂乃果さんをよろしくお願いします!」

ことり「あ、うん…でも…さっきの人…誰?」

 

僕は自慢の快足で先ほどの人を追いかけた。声からして女の人だが、意外とその人も足が速かった。

だが…スタミナがないのか、すぐにクタクタになっていた。

 

???「はぁ…はぁ…まだ追いかけるつもり?」

健人「お前が何者か知るまではな!」

 

僕は快足にさらにブーストをかけて女の人を追い詰め…かけた。

しかし、路地裏を上手く使われ、僕はその人を見失ってしまった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の放課後…

僕と蓮はμ'sの練習に参加するべく、音ノ木坂学院に来た。

 

健人「あ、いたいた!穂乃果さん、大丈夫ですか??」

穂乃果「あ!健人君!蓮君!学校終わったの?」

蓮「でなければここに来ないですよ」

穂乃果「そうだよね、あはは…」

凛「それより、ことり先輩に聞いたにゃ!健人君、かなり足速いそうだにゃ!」

花陽「凛ちゃん、陸上やっていたから聞いてみたかったらしくて…」

真姫「なかなかすごい走りっぷりだったらしいわね。スピードが落ちずに30分走ってたそうだから」

健人「まぁ、俺はしばらく野球やってたから、足には自信あるよ」

凛「それじゃ、今度凛と勝負するにゃ!」

健人「望む所だ。それで、今日の練習なんだが…」

 

僕はふと窓を見ると…雨がザーザーと降っていた。

 

μ's6人「…」

健人「…今日は無理だな…」

穂乃果「えぇー!?早速練習したいのにー!」

真姫「仕方ないでしょ?降水確率60パーセントだって言ってたし…」

蓮「練習はまた今度だな…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日も雨だった。

特に何もする事がないμ'sと僕らは、仕方なく近くのファストフード店で今後の打ち合わせをする事にしたのだ。

…と、僕と蓮で注文の物を持って穂乃果達の元へ行くと…

昨日の女の人が隙間から手を出していた。

その手にはポテトがあり、よく見ると壁の反対側には穂乃果さん達がいた。

多分、そのポテトは穂乃果さんの物だろう…

 

健人「…おい」

???「!?」

 

女の人は僕の声に反応し、ポテトをすぐに穂乃果さんの元に返した。

 

???「な、何よ!」

健人「…盗み食いはよくねぇぜ?しかも変な格好しているし、変質者だぜ?」

???「う、うるさい!私が何を…」

 

女の人は反論しようとしたが、すぐに顔を青くさせた。

横にいる蓮も顔に縦線が入っていて、ちょっとした恐怖の顔を滲ませていた。

 

健人「…μ'sに何か文句あるなら真っ正面で言いやがれ。そんなコソコソしていて何になるんだ?」

???「…う…うるさい!うるさい!うるさーい!μ'sはダンスも何もかもダメなの!プロ意識が足りないわ!」

健人「だからって、こんなコソコソいい訳ねぇだろうが!」

???「!?」

健人「…おまえ、いい加減にしやがれ…てめぇがプロ意識ねぇんじゃねぇの?そんな正面でぶつかれねぇ奴がプロなんか語ってんじゃねぇ!」

???「…っ…」

 

その女の人は僕の気迫に押され、渋々その場を後にした。

 

健人「…ふうっ…ん?どうした?蓮」

蓮「…いや…なんでもねぇ…」

 

その後、僕はμ'sの方を見ると、穂乃果が目を輝かせていた。

 

穂乃果「…健人君、すごいよ!今の気迫、まさに鬼!私のポテトを守ってくれてありがとう!」

蓮「そっちか!?」

健人「いえいえ、僕は別に…それより、今日集まった理由についてですけど…」

穂乃果「それはことりちゃんと花陽ちゃんが来てからにして…なんで雨止まないの…」

健人「オンオフ激しいですね…」

 

しばらくしてことりさんと花陽ちゃんが来て、みんなで教室を使えないかどうか聞くと、部活じゃないと出来ない事が分かった。

 

健人「…それで、部活は最低何人必要なんですか?」

穂乃果「5人なの。あーあ、5人集まればいいのになー…」

蓮「え?5人?5人ってことは…」

 

僕と蓮、そしてμ'sメンバー全員が互いの顔を見合うと…

 

穂乃果「あーっ!そうじゃん!部活申請すればいいじゃん!」

 

と、穂乃果さんが部活申請出来る事を忘れていた事に気がつき、その日の会話は部活申請する事でまとまった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

僕が音ノ木坂学院に着くと…

渡り廊下から1人の女子生徒が窓から出てくるのが見えた。

その人は…僕にとってはかなり因縁深い人だった。

そして、僕が通っている渡り廊下から凛が飛び出し、窓から出た人を追いかけたのだ。

 

真姫「あ、健人君」

健人「真姫ちゃん…あの人は?」

真姫「どうやらアイドル研究部の人らしくて…しかもたった1人しかいないから、アイドル研究部の部長らしいの…」

健人「アイドル研究部の部長?てか、1人って…」

真姫「最初は5人いたらしいわ」

健人「なるほど…」

 

その後、凛の活躍により捕まってしまったアイドル研究部の部長は、μ'sと僕に渋々アイドル研究部の部室に入れさせてもらった。

中はアイドルグッズがたくさん置いてあり、本棚にはぎっしり本が置いてあった。

その部屋で1番目を輝かせたのは、意外にも花陽ちゃんだった。

どうやら花陽ちゃんはアイドルオタクらしく、伝説と化しているDVDを見て大興奮している。

 

???「それより、あんた誰よ?」

健人「俺か?桑畑健人だ。訳あってμ'sに力貸しているんだが…あんたは?」

???「にこよ。矢澤にこ。見た感じ一年生らしいけど?」

健人「そうだが?」

にこ「なら、少しは先輩を敬いなさい。私三年生だから」

健人「だから何?」

にこ「はぁ!?だから、少しは…」

健人「…散々あんなことした挙句に先輩面か?」

にこ「うっ…」

 

その後、穂乃果がアイドル研究部と合併すべく、交渉を持ちかけたが、にこさんはそれをことごとく断った。

そして、プロ意識が足りないと言った理由をそこで教えてくれた。

 

にこ「…あんた達…ちゃんとキャラ作りやってるの?」

穂乃果「…キャラ?」

にこ「そう。お客さんがアイドルに求めているものは、楽しい夢のような時間でしょ?」

健人「まぁ、そこは否定しない」

にこ「ありがとう。それで、その夢のような時間にふさわしいキャラってものがあるの。仕方ないわね…」

 

そう言ってにこさんは後ろを向き、また前を向くと…

 

にこ「にっこにっこにー!あなたのハートににこにこにー!笑顔届ける矢澤にこにこー!にこにーって覚えてにこっ!」

 

…と、その場を凍りつかせ…ゲフンゲフン、驚かせるキャラを演じた。

それを見た僕らは、各々の感想を言い、キャラ作りをしようと意気込んだその時…にこさんに追い出されてしまった…

僕らはちょっとがっかりしたのだが、すぐ現れた、こちらもツインテールの女の人に、結局追い出されたのかと言われ、付いて来てと言われて僕らは音ノ木坂学院の玄関まで来た。

 

???「そういえば、そこの君、あまり見慣れへんな。名前なんて言うん?」

健人「桑畑健人です。万世橋高校一年生です」

???「うちは東條希や。ここで副生徒会長やってるんよ」

健人「副生徒会長ですか!?」

希「あまり肩張らなくていいんよ」

 

玄関に来た僕と穂乃果さん、海未さん、ことりさんは、希さんの話で、にこさんが元々スクールアイドルをやっていたこと、スクールアイドルの目標が高すぎて、メンバーが次々に脱落していき、最終的には1人になったこと…

そして、μ'sに興味があるからこそダメ出しが出来る…という希さんの一言…

それを聞いた僕は少し申し訳ない気持ちになった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから数日後…

久々に晴れたので、僕と蓮は音ノ木坂学院に出向き、屋上へ行った。

すると…そこには…

 

健人「にこ先輩!?」

にこ「何よ…」

 

μ'sの練習ににこさんがいた。

僕は穂乃果さんに問いただすと、μ'sのみんなで説得をして、にこさんは無事μ'sのメンバーの1人になったのだ。

 

健人「なるほど…それで、にこ先輩」

にこ「今度は何?」

 

僕はにこさんに再び声をかけ、にこさんは返事をした。

それを聞いた僕は、深々と頭を下げた。

 

にこ「!?何やってるのよ!」

健人「今まで無礼な事をし、申し訳ございませんでした!」

にこ「…」

健人「…これからは、先輩として、μ'sのみならず、僕らにも力を添えていただきたいと思います!よろしくお願いします!」

 

僕はにこさんにこの前の件について深々と謝罪をした。

 

にこ「…全く…あの時は私も悪い所はあったわ。お互いさまよ」

健人「!ありがとうございます!」

にこ「別にいいわ、それより、健人だっけ?穂乃果達が話があるだって」

健人「話?」

 

にこさんの許しがもらった所で、穂乃果さん達が話があるといい、僕は穂乃果さん達の方を見た。

 

穂乃果「ねぇ、健人君!これからは、そんな尊敬語なんか使わないで、もうちょっとラフに言ってきたよ!」

健人「え!?でも…」

海未「今回の件で、あなたの本当の姿が見れた気がしたんです」

ことり「それで、名前で呼ぶ時以外は、友達として一緒に話せたらなって」

真姫「ハンバーガー店の時、カッコよかったわよ」

花陽「会ってから少ない期間ですけど、もっと仲良くなれたらいいなって…」

凛「あの時の勝負、忘れてないかにゃ?」

健人「…全く…忘れてるわけねぇだろうが」

穂乃果「おぉー!もっとカッコよくなった!」

海未「ほら、蓮君も」

蓮「俺もですか!?」

海未「当たり前です」

蓮「んじゃ…これからまたよろしくな!」

健人「それじゃ、にこ先輩!練習始めようぜ!」

にこ「当たり前よ!もう準備運動はしっかりしてるからね!」

 

こうして、μ'sにまた1人メンバーが加わり、チームとしても結束がまた固まった瞬間だった。




…まぁ、とりあえずこんなもんか…
さて、昨日、一昨日侍ジャパンの壮行試合をテレビ見たのですが…一昨日ボロボロにやられたのに、昨日はボロ勝ちという謎の矛盾…僕からしたら、多分今年も世界一になれる気しないですが…
さて、ちょっとした近況報告ですが…僕が1話話を上げるごとに、お気に入り登録してくれる人が1人増えていって、本当にありがたいです!
でも、実際どうなのか、僕自身知りたいので、感想お願いします!
でも、あまりボロクソ書かないでください。傷つきますから…w
多少の批判文は構いませんので、どうかお願いします!
では次回お楽しみに!


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第6話〜リーダーの資格〜

どうも、VVVFです。
前回感想を書いて欲しいと言った所、1人、感想書いてくれました。
本当にありがとうございます!
そして、感想の一言に『主人公の豪腕がうなるところが見たい』と来ました。
だったらやりましょう!
という事で、前半は野球シーン、後半でμ'sのリーダーは誰にするかという話で、今回はこんな構成でいかせてもらいます!
感想を書いてくれて本当にありがとうございます!
では、本編どうぞ!


…この日は特にすることがなくて暇だったので、体を動かす為に公園の壁当てへ向かった。

僕が走ってその場所へ向かう途中だった。

信号待ちをしていると…

 

???「…お?健人じゃねぇか!」

健人「ん?お!龍じゃん!久しぶりじゃねぇか!」

 

少しチャラついた男(といっても、髪の毛はしっかり黒だし、身だしなみもしっかりしている)が話しかけてきた。

彼は、僕がかつて野球をやっていた頃にバッテリーを組んでいた柴田龍だ。

龍もショルダーバッグを持っていた。

 

龍「健人、お前どこに行くんだ?見た感じ、野球しに行くように見えるんだが…」

 

龍は少し渋い顔になって言った。

 

健人「あぁ、壁当てしに行きにな」

龍「お前…もう大丈夫なのか?」

健人「ん?どういうことだ?」

龍「あんな事があったのに…」

 

龍が言った『あんな事』のは、僕にとっては苦い記憶となる出来事で、今でもあまり思い出したくない話だったが、それよりもμ'sのファーストライブでの穂乃果さんの一言が心に残っていた。

 

健人「大丈夫だ。俺はやっぱり野球好きのバカだからさ」

龍「そうか」

 

ちょっとカッコつけた僕に、龍は満面の笑みで返してくれた。

 

健人「…それはそうと、龍も野球か?」

龍「あぁ、今日は草野球に誘われたんだが、今遅刻してしまってて…」

健人「お前…相変わらずじゃねぇか」

龍「気にすんなって!」

健人「俺は気にしてねぇわ。んなら、俺も一緒に行くわ」

龍「え!?健人も来てくれるのか!?」

健人「多少試合やった方がいいだろうよ。復活戦といったところだ」

 

と、僕がそう話したその時、信号が青になった。

 

健人「龍、久々のバッテリーだ。暴れて行くぞ!」

龍「了解!」

 

僕と龍は走って草野球がやっている場所まで向かった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕と龍が河川敷に到着すると、龍を誘ったチームが見事に負けていた。

試合は3-0で3回裏、龍を誘ったチームの攻撃だ。

 

選手1「遅えぞ!龍!」

龍「悪りぃ、悪りぃ…今日は最強の助っ人呼んできたからさ」

選手1「最強の助っ人?」

選手2「龍の隣にいる奴か?」

健人「桑畑健人です!よろしくお願いします!」

選手2「おう!よろしくな!」

 

遅れた僕と龍はしばらく試合を見ることにした。

僕らのチームはかなりボコボコにされており、気がつけば9-0という大差をつけられていた。

しかも、6回終えてだった。

チームとしてはこれ以上の失点は許されなかったが、ピッチャーがもういなくなってしまった為、後は僕が出ることになったのだ。

 

選手3「もう無理だよ…こんな点差開かれては…」

選手1「やっぱり、今回もダメか…」

 

と、チーム全体が沈んでいた。

でも、僕はまだ勝てる自身はあった。

 

健人「…みなさん、ちょっといいですか?」

選手2「ん?」

健人「僕は…まだ勝てると思います」

選手1「なっ!?」

選手3「お前、バカか!?もうこんな点数だぞ!?コールド負けしてもおかしくない状況だぜ!?」

健人「いや…僕が見てる感じだと、まだ逆転出来ます」

龍「…へへっ、来たな、『逆転の一計』」

健人「懐かしいな、その言葉」

選手1「逆転の…一計?」

龍「健人のちょっとした特殊能力です。あいつ、こういう大ピンチの時に逆転への道を考えていて、その的中率は100パーセントなんですよ」

選手2「それ、本当か!?」

健人「上手く行くかわかりませんけどね…」

 

そして、僕は次の回に出る人達に色んな指示を出した。

今回の試合で僕が感じたのは、ピッチャーのクイックの遅さと変化球の少なさ。そこを突けば、逆転はまだあり得る事を言うと、選手全員が納得してくれた。

 

健人「…あと3回、まだまだ行けます!頑張りましょう!」

全員『オォー!』

 

7回表、僕がマウンドに立った。

マウンドに立つのは3年振りだ。

キャッチャーは龍。

相手チームのバッターは1番だ。

僕は龍のサインを見て、ノーワインドアップから下投げのアンダースローで、ストレートを投げた。

そのストレートを見た相手バッターはもちろん、僕らのチームまでもが驚いていた。

 

選手1「なんだ!?今のは!?おい!今のストレートの球速は!?」

選手2「…ひゃ…140キロ…です…」

ベンチの選手『!?』

 

ベンチの選手全員がその球速にかなり驚いていた。

そりゃ、140キロも出せば、下手したら飛び級プロ入りしそうだもん…

初球はど真ん中に入れたので、ストライク。

僕はまた龍のサインを見て、2球目を投げた。

大きく曲がるスライダーを投げ、バッターはそれに手を出した。

ストライクゾーンの中から外に逃げる球で、バッターは空振り。

3球目はバッターに食い込むシュートを見逃してストライク。

三球三振でワンナウト。

 

健人「…ふうっ…」

 

僕は息を吐き、内野陣にサインを出した。

次のバッターは左打者で、試合を見る感じだと足が速いので出したくはない。

僕はサインを見て、初球を投げた。

最初はシンカーで振らせようとしたら見逃してボール。

選球眼があると踏んだ僕は、ボール先行で行こうと龍にサインで言った。

2球目は高めのストレート、見逃してボール

3球目は90キロのスローカーブ、ストライクゾーンに入って振ったのでストライク。

そして、4球目のスライダーで打った。

ボールは高く上がってフライになった。

 

健人「…よかった…」

 

3人目のバッターは初球を打ち取ってスリーアウトとなった。僕がベンチに戻ると…

 

選手1「健人君!君すごいよ!」

選手2「140キロも出すなんて!」

健人「いえいえ、僕は別に…」

選手3「そんな謙遜しなくていいよ…先ほどは済まなかったな…」

 

その後、チームは9点差を見事ひっくり返し、逆転勝利を収めた。

その日の夕方…

 

龍「…今日はありがとうな」

健人「いいってもんよ。ほら、ジュース」

 

僕と龍は子供の頃によく行っていた駄菓子屋にいた。

 

龍「…そういや…お前どうして野球再びやろうと思ったんだ?」

健人「ん?あー…お前、μ'sって知ってるか?」

龍「あぁ、スクールアイドルのか」

健人「お前、アイドルオタク?」

龍「そこそこな、んでなんでそのμ'sが出てきたんだ?」

健人「今、そのμ'sに力貸しててね…μ'sのメンバーの1人の穂乃果さんが『スクールアイドルが好きだからやる』と言って…それに心動かされたんだ…」

龍「なるほどな…」

健人「…俺はμ'sにいつか恩返ししたいと思ってるんだ。俺に野球をもう一度やらせてくれたから…」

龍「俺は応援しているぜ。それに、お前が復活してくれたら、俺としてもやりがいあるしさ」

健人「どういうことだ?」

龍「俺は今東戸高校に行ってるんだ。んで、お前と多分ぶつかるだろうからな」

健人「東戸高校?野球で有名なあそこに?」

龍「あぁ…楽しみだな、『ロサンゼルスの奇跡』を演じた2人が対決なんてね」

健人「あはは…」

 

その日の夕日はいつにも増して赤く輝いていた…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ある日の事…

僕と蓮はμ'sの新しい部室であるアイドル研究部の部室に行くと…μ'sメンバーが何やら会議をしていた。

 

健人「…あのー…これは…」

蓮「何をやってんだ?」

花陽「穂乃果先輩が今のμ'sのリーダーなんだけど…」

凛「なんかリーダーっぽく無いから、リーダーを変えようとしているにゃ」

健人「でも、リーダー変えてどうすんだ?」

にこ「あんた…何もわかってないでしょ…アイドルの世界ではリーダーがセンターなのよ!センターはアイドルグループの中で一番目立つ所よ!」

蓮「それでにこ先輩がセンターになりたいってことか?」

にこ「うっ…」

健人「…図星…」

 

その後、μ'sのみんなで色んなテストをする事にした。

最初はカラオケをする事になった。

みんなやはり練習をしているから歌は全員90点以上取っていた。

 

穂乃果「それじゃ、次は健人君の番ね!」

健人「俺すか!?」

 

と、穂乃果さんの一言により、僕と蓮も歌う事になった。

蓮は89点とそこそこ高得点だったが…

 

花陽「健人君…99点…」

ことり「カッコよかったよ!健人君!」

真姫「吸い込まれる歌声だったわ」

 

と、みんなから賞賛の声が出た。

次に向かったのはゲームセンター。

そこでやるのは、ダンスゲームで、これもやはり練習をしているから、全員高得点だった。

僕と蓮もやらされたが、どちらもスポーツをやっていたおかげでμ'sに劣らない程に高得点を取った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

最後にビラ配りをして結果は五分五分となった。

そして、結果を踏まえてリーダーは無しに、センターも全員で交代交代でやる事にしようと穂乃果さんが言ったのだ。

そして、練習をするべく屋上へ…

 

ことり「でも…本当にリーダー無しでいいのかな…」

 

屋上へ向かう階段で、ことりさんがふとそう言ったのだ。

それに僕はこう言った。

 

健人「…はっきり言って、リーダーは決まってますよ」

穂乃果除く全員「え?」

 

その一言に、μ'sのみんなと蓮は僕の方を見た。

 

健人「…俺も小さい頃…野球でキャプテンを務めたことあるんですよ…その時、俺は監督に、キャプテンを下ろさせて欲しいと速攻に言いに行ったら…監督から…『お前をキャプテンにしたのは、実力があるわけじゃない…みんなを引っ張って行く力があり、みんなに慕われているからこそお前を選んだ。キャプテンは力があるやつがやるものではない。この先の道を切り開ける奴にこそ、キャプテンになれる』って言われて…だから、僕は…穂乃果さんがリーダーにふさわしいと思うんです」

 

僕の小さい頃の話を聞いたみんなは、考え深いものを感じていた。

 

その後、μ'sは『これからのsomeday』を発表し、人気ランキングを着々に伸ばしていった。

 




いやー、今回の話、ちょっと無理があるかな…
野球シーンが長くなりそうだったから少し抑えたのに、結局μ'sのシーンはちょこっとだけ…
期待していた読者の皆さん、本当に申し訳ありません!
もし、ご指摘があれば、編集で野球シーンを増やしたり、μ'sが出るシーンを増やしたりするので、感想よろしくお願いします!(ボロクソには言わないでください…)
では、次回、お楽しみに!


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第7話〜ベストと完璧〜

どうも、VVVFです。
今回の話で、ようやく絵里が登場…
絵里推しの読者の方、本当に申し訳ありませんでした!
話の構成を考えた時に、こんな後の方になってしまいました…
後、前回出て来た単語『ロサンゼルスの奇跡』が、意外とキーになる言葉と考えていまして…今回の話で『ロサンゼルスの奇跡』について内容が少しわかると思います。
では本編どうぞ!


…夏が近づいてきたある日のこと…

 

健人「あぢぃー…」

蓮「そっそろ暑くなるからな…」

 

僕と蓮は半袖のワイシャツの襟をパタパタと仰ぎながら、音ノ木坂学院の中を歩いていると…

 

花陽「あ!健人君!蓮君!」

 

と、花陽ちゃんが何やら焦りながら走ってきた。

 

健人「ん?花陽ちゃん、どうしたの?」

花陽「いいから!早く部室来て!大変なの!」

蓮「大変?」

 

花陽ちゃんは走って部室の方へと向かった。

僕と蓮は花陽ちゃんの後を追って部室へ向かった。

 

僕と蓮が部室に着くと、花陽ちゃんがパソコンを駆使して何やら説明をしていた。

中には穂乃果さんとことりさん、海未さん、凛ちゃん、そして先ほど走っていた花陽ちゃんがいた。

5人ともパソコンを見ていた。

 

健人「…ええっと…これは?」

穂乃果「あ!健人君!あのね、なんかラブライブというのが始まるって花陽ちゃんが…」

花陽「ラブライブです!スクールアイドルの甲子園、ラブライブですよ!その第1回大会が始まるんです!」

蓮「花陽ちゃん、すごい真剣…」

凛「凛はそんなかよちんも好きにゃ」

 

その後、花陽ちゃんの情報によると、大会は人気ランキング上位20位以内のチームが本戦出場をし、その本戦でトーナメント形式でNo.1を決めるらしい。

そして、花陽ちゃんはラブライブを()()()()()としていたが…

 

穂乃果「なんだーてっきり出場するのかと…」

 

と、穂乃果さんが言った。

僕と蓮もラブライブに出れるなら出た方がいいと思っていたので、穂乃果さんの意見に賛成だった。

しかし、その発言を聞いた花陽ちゃんは…

 

花陽「そ、そんな!私達が出場するなんて恐れ多いです…」

 

と、いつものキャラに戻った。

 

ことり「でも、そんな大会があるんだったら出場を目標にするのもありだと思うよ」

穂乃果「というか目指さなきゃダメでしょ!」

健人「目指す方針だったら俺は賛成」

蓮「俺もだ」

 

穂乃果さん達はあまり根拠無しにそう言っているのだと思ったが、僕はラブライブ出場を目指せる根拠があった。

 

真姫「でも、今の順位じゃ到底無理でしょ?」

 

先ほど部屋に入って来た真姫ちゃんがそう言った。

それに僕はこう返事した。

 

健人「それなら平気だ。今朝ちょっとスクールアイドルのサイト見たら、急上昇ランク上位にμ's入ってたぜ」

穂乃果「そうなの!?」

健人「あぁ、コメントもかなり来てたぜ」

真姫「そうなの…だから…」

穂乃果「?真姫ちゃん、どうしたの?」

 

真姫ちゃんがμ'sが人気出ているという話で何かを思い出したらしく、穂乃果さんがそれを聞くと、真姫ちゃんは出待ちにあった事を話してくれた。

 

健人「出待ちか、もうそこまで有名になっていったか…」

真姫「本当ね…」

 

その後、僕らは許可をもらいに生徒会長室へと向かったが、目の敵にされている(と、僕と健人は聞かされている)ので、ことりさんのお母さん、つまり、音ノ木坂学院の理事長の元へと向かった。

そして、理事長室に着いて、ドアをノックしようとしたその時だ…

理事長室のドアが開き、中から現れたのは…

 

希「あら、みんなどうしたん?」

 

…希さんだった。

そして、その後に出てきた金髪のポニーテールの制服を着た女性を見て、μ's全員が顔を引きつらせた。

 

???「あら?見かけない顔ね…」

健人「…桑畑健人です」

蓮「…田淵蓮です」

 

μ'sのみんなが警戒していたので、僕と蓮も思わず身構えた。

 

???「桑畑健人君に田淵蓮君ね。私は絢瀬絵里、音ノ木坂学院で生徒会長を務めているわ」

健人「はぁ…」

 

僕と蓮が身構えているのに対し、絵里さんは優しく話してくれた。

その後、理事長と話した穂乃果さん達は、ラブライブ出場を認めてもらえたが、1つ条件があるという。

それは…次のテストで赤点を取らないという事…

その話を聞いた穂乃果さん、凛ちゃん、にこさんがうなだれてしまった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

部室に戻った僕らは、まず穂乃果さんと凛ちゃんの謝罪を聞く羽目になった。

どうやら穂乃果さんは数学、凛ちゃんは英語ができないらしい。

そして、にこさんも数学ができないらしく、教科書を逆さにして読んでいた。

 

健人「どうするんですか?この後…」

海未「仕方ないですね…今日からテストが終わるまで、穂乃果は私とことり、凛は花陽と真姫…健人君と蓮君もお願い出来ますか?」

蓮「大丈夫ですよ」

真姫「というか、健人君と蓮君赤点大丈夫なの?」

 

真姫がそう言ったのは、理事長が出場の条件を僕と蓮まで対応させたのだ。

理事長自身が万世橋高校に直接電話で聞くと言っていたので、μ'sのみんなとしては気になる話なのだ。

 

健人「俺は平気だ。蓮は?」

蓮「俺もだ。不安材料はない」

凛「2人ともすごい!」

真姫「凛がそう言ってどうするのよ…」

 

かくして、僕らはラブライブに出場すべく勉強をすることにしたのだ…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数時間後…

 

穂乃果「はぁ…疲れたよー…」

海未「何呑気な事言っているんですか…次行きますよ次」

希「さぁ、これの答えは?」

にこ「ええっと…にっこにっこにー!」

希「ふざけていると、ワシワシすんよ?」

にこ「ひいっ!」

 

それぞれが各々で勉強を教えている中、凛の方は…

 

凛「…あれ?わかるにゃ…」

花陽「すごい!全問正解!」

真姫「健人君、意外と先生になれるんじゃない」

健人「あんがと…あ、凛、これはまだ簡単な方だから、次はね…」

 

と、その時だ。

 

海未「…すみません、ことり。この後弓道の練習があるので…あ、蓮君、今回も手ほどき教えてもらえますか?」

蓮「あ、いいですよ」

 

と、海未さんと蓮が弓道部の練習に向かうべく、部室を後にした…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

放課後…

 

生徒「じゃあね!」

海未「ご機嫌よう…はぁ…」

 

海未さんは先に学校から出ていた。

弓道の練習がひと段落終えたからだ。

蓮は片付けをしてから帰るという事で、海未さんは1人だった。

と、海未さんが校門の外に出たその時…海未さんは聞き慣れた音楽が聞こえたのだ。

 

海未「…?」

 

海未さんがふと音楽が流れた方を見ると…薄い金髪の少女がウォークマンでμ'sの音楽を聴いていた。

制服を見る限り中学生であった。

海未さんはそのウォークマンを覗いた。

そこにはμ'sのライブの別アングルの動画が流れていた。

と、その時だ。

少女が海未さんに気がついたのだ。

 

???「…あ!園田海未さんですよね!

海未「ひ、人違いです!」

 

海未さんがそういうと、少女は目を涙目にさせた。

それに海未さんは瞬殺されてしまい…

 

海未「…は、はい…本物です…」

 

と、折れてしまった。

 

???「ですよね〜」

 

と、少女はすぐに笑顔を見せた。

それよりも、海未さんが気になったのは…

 

海未「あの、その動画は…」

???「ライブの動画です。亜里沙は行けなかったんですけど、お姉ちゃんが撮ってきてくれて…」

海未「お姉ちゃん?」

 

亜里沙という名の少女は動画について説明すると…

 

絵里「亜里沙!」

 

と、μ'sを目の敵にしている生徒会長、絵里さんが現れたのだ。

亜里沙ちゃんの姉が絵里さんなのだ。

絵里さんを見た海未さんは少し身構えた。

そして、その様子を玄関から眺めていた蓮は不穏な空気を感じとった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夜…

海未さんがウォークマンでとある動画を見て歩いていたその時だ…

 

蓮「…海未さん…」

海未「!?蓮君でしたか…驚かさないでください…」

 

蓮が海未さんに話しかけたのだ。

先ほどの事があってか、蓮は少し気にしていたのだ。

 

海未「でも、なんで蓮君が?」

蓮「…夕方、生徒会長と会っていましたね?」

海未「…見ていましたか…」

蓮「…何か話をしたのですか?」

海未「…」

蓮「…僕もμ'sの一員です…話してくれますか?」

海未「…はい…」

 

そして、海未さんは、生徒会長はμ'sの活動を見せてやってもどうしようも出来ないと思い知らせようとした事、結果として真反対の状況を生み出した事…そして、生徒会長から見てμ'sの全てが素人だという事…

その後、海未さんは希さんにとある動画を見せてもらったが、その動画がショックだった事…

先ほどの出来事を話した海未さんは、蓮に希さんからもらった動画を見せた。

それは、絵里さんが小さい頃の動画で、バレエをしていた。

蓮もその動画に釘付けになったが、それよりも心に残ったのは自分達が素人だと言われた事だ。

 

海未「…どうでしたか?」

 

動画を見終わった後、海未さんが感想を聞こうと蓮に尋ねた。

だが、蓮は感想よりもμ'sの活動が無駄ではない事を言った。

 

蓮「…すみません…動画をあまり見てませんでした…でも…俺は…素人だからって今までの活動が無駄だとは思いません…」

海未「…え?」

蓮「…少し…昔話していいですか?」

 

蓮は静かに話を始めた。

 

蓮「…今から4年前…アメリカのロサンゼルスで15歳以下の野球大会が行われていたんです…僕はその時、完璧主義で、野球も興味無かったのですが、友達から見てみろと言われて仕方なくテレビで見たんです…その時見た試合はちょうど決勝戦で…ピッチャーとして出ていたのは、ちょうど僕と同い年の子だったんです…」

海未「…」

 

蓮の突然の昔話にもかかわらず、海未さんは静かに聴いていた。

 

蓮「…その同い年の子が…決勝戦で…バッターを1人も出さずに試合に勝ったんです…」

海未「…え?バッターを1人も?」

蓮「海未さんは野球のルールを知っているかどうか知らないのでこの話してもいいかわからないんですけど…僕が見た少年は、完全試合を達成したんです…みんながすごいと言っていたので、後々で調べてみたのですが…日本のプロ野球の世界でも十数回しか達成していない偉業を成し遂げたんです…」

海未「え!?」

 

蓮の話に海未さんは驚きの表情を浮かべた。

 

蓮「すごいですよね…同じ年の子なのに、そんな事成し遂げたんだって…それで僕は、そいつは完璧主義者だと思ってその後のインタビューを聞いたら…彼はなんて言ったと思います?」

海未「…さぁ?」

蓮「…『僕はただベストを尽くしただけ。みんながいたからこその結果』…『完璧主義なんて嫌いな言葉。ベストを超えた先に完璧があるから』…僕が心に刺さった言葉です…」

海未「!!」

蓮「だから今回の生徒会長の話を聞いて…是非、この言葉を聞かせたいんです…本当なら、動画を見せたいほどなんですが…」

海未「動画がないのですか?」

蓮「4年前の試合の動画は今なくて…僕自身、そのインタビューに答えた、完全試合を達成した少年の名前すら忘れて…ただ僕が唯一覚えているのは…背番号が『9』であった事…」

海未「そうですか…」

蓮「だから…僕は生徒会長と仲良く出来たらって思うんです…完璧ではなくても、僕らはこうやって活躍出来る…そこに生徒会長がいれば、どれだけ強くなれるのかなって…」

海未「…」

 

その後、海未さんと別れた蓮は、ふと夜空を見上げたのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

運命の答案返却日…

偶然にも万世橋高校のテスト日と音ノ木坂学院のテスト日が重なっていたため、答案返却も同じようなタイミングで行われたのだ。

僕と蓮は難なくクリア。不安材料の凛ちゃん、にこさん、そして穂乃果さんもクリアとなり、μ'sはラブライブ出場を目指そうと走り出そうとした…その時だった…

 

凛ちゃんからメールが来たのだ。

 

音ノ木坂学院が廃校になると。




いやー今回の話はどうだったでしょうか?
感想お待ちしております!
『ロサンゼルスの奇跡』…まずわかった情報が完全試合というほぼ不可能な話…でもそれを実現してしまうたった一人の少年とは…乞うご期待!
次回は…この小説を見てる人なら流れでわかるかもしれませんが、絵里、そして希の加入シーン!
楽しみですねー
では、次回、お会いしましょう!


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第8話〜そして9人に…〜

どうも、VVVFです。
この小説が1話上がるごとに1人お気に入りに登録してくれる…本当にありがたい事です^_^
投稿ペースは今のところほぼ毎日ですが、これといって何日に1話出す事はありません。
もしかするとかなり日が経ってやっと1話になるかもしれませんが、それでもこの小説を見てくれたらありがたいです。
さて、今回でいよいよμ'sが9人になるお話です!
では、本編どうぞ!


…凛からの知らせに驚いた僕と蓮は急いで音ノ木坂学院へと向かった。

僕と蓮が学校に着くと、穂乃果さん達はトイレの前で何やら話を話した。

 

穂乃果「あ!健人君!蓮君!」

健人「穂乃果さん…廃校になるって…」

 

僕は息を切らしながら穂乃果さんに聞くと…

 

穂乃果「あー…実はね…廃校になるかどうかは、2週間後なの…」

健人「…え?」

 

その後の穂乃果さんの話によると、2週間後にオープンキャンパスがあり、そこで結果が良くないと廃校になるという…

 

健人「それで、これから仕上げないと厳しいと…」

海未「そうです。しかも、今回のオープンキャンパスは生徒会主導と…」

蓮「生徒会主導!?という事は…生徒会長が今回のオープンキャンパスの全権を持っているてこと!?」

真姫「そうなるわね…」

 

その話をした後、みんなはしょんぼりとしていたが…

 

穂乃果「…とりあえず、後2週間、私達はやるべき事をやろう!」

 

と、穂乃果さんの後押しで練習をすることにした…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夜…

 

健人「…生徒会長にダンスを教えてもらう?」

 

携帯でみんなと会話していた僕らは、蓮と海未さんに生徒会長にダンスを教えてもらうと言い出した。

 

蓮「…俺的には、生徒会長のダンスも入れば、μ'sはもっと輝ける気がしたんだ」

海未「私も同感です…私達の踊りに、生徒会長のダンスが加われば、感動出来るはずです…」

 

と、蓮と海未さんが推したが…

 

真姫「私は反対、潰されかねないわ」

にこ「そうね…3年生はにこがいるし…」

 

と、真姫ちゃんとにこさんは反対。

さらには…

 

花陽「生徒会長…ちょっと怖い…」

凛「凛も楽しい方がいいなぁ…」

 

と、慎重な意見を出した。

僕は蓮から海未さんが生徒会長と会って話した事を聞き、内容も把握していた。

確かにダンスをやっていた人なら、今のμ'sは素人にしか見えていないだろう…

僕の意見はもう固まっていた。

 

健人「…俺は蓮と海未さんの意見に賛成だな…」

穂乃果「私も」

 

僕が自分の意見を言うと、穂乃果さんも賛同するように言ってくれた。

 

全員「え!?」

穂乃果「だって、ダンスが上手いから、ダンスを教わって欲しいって事でしょ?なら私は賛成!」

にこ「ちょっと!何を言って…」

健人「俺も賛同っすよ」

真姫「健人まで…何言い出すのよ…」

健人「生徒会長が完璧を求めているかどうかなんぞ、俺らにとっちゃどうでもいい。俺らは俺らなりに頑張ってきている。でも、そこにプロが入れば輝けるだろ?俺らは敵対しに行くんじゃねぇ…頼みに行くんだ」

 

僕のその言葉に、μ's全員は言葉を詰まらせたのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

この日は蓮は柔道部の練習でいなく、僕と穂乃果さん、ことりさん、海未さんで生徒会長の元へと向かった。

 

穂乃果「…お願い出来ますでしょうか?」

絵里「私にダンスを?」

穂乃果「はい!私達、もっと上手くなりたいんです!」

絵里「…わかったわ…」

 

そんなわけで、μ'sのダンスを絵里さんに見せてもらうことになった。

しかし…

 

凛「んにゃー!痛いにゃー!

 

と、ダンスをやっている途中、凛ちゃんが転んで尻餅をついた。

 

絵里「あんた達…これで良く今までやってこれたわね!」

穂乃果「えへへ…すみません…」

絵里「…そこのあなた、足を開きなさい」

 

絵里さんは、凛ちゃんに足を開くように言った。

 

凛「ん?こうかにゃ?」

 

凛ちゃんが足を開いたその直後、絵里さんは背中を押した。

すると、凛ちゃんはあまり腰が曲がらずに止まったのだ。

 

凛「痛いにゃー!」

絵里「少なくとも、足を広げた状態で腹を付けた状態じゃないとダメよ」

凛「えー!」

健人「つーか、凛ちゃん、体固すぎだろ!

凛「そういう健人君はどうなの!?」

健人「俺はこの通り」

 

僕は足を広げ、腰を曲げると腹を床に付けた。

 

絵里「あなた、やるじゃない」

健人「こう見えて、スポーツやっていたもので…」

絵里「今度から全員、そこの男の子みたいに体を柔らかくしなさい!」

 

その後、僕も巻き込んでの体幹トレーニングが始まり、μ'sのみんなはヘトヘトになるまでやった。

そして…

 

花陽「きゃあっ!」

 

花陽ちゃんが最後で倒れてしまったのだ。

 

凛「かよちん!大丈夫かにゃ?」

花陽「だ、大丈夫…」

 

しかし…

 

絵里「…もう、いいわ。おしまいよ」

 

と言って、踵を返して戻ろうとした…その時だ。

 

穂乃果「待ってください!」

 

穂乃果さんが止めるように言った。

 

絵里「?」

 

絵里さんが振り返ると、みんなは一列に並び、そして…

 

穂乃果「ありがとうございました!明日もよろしくお願いします!」

μ's全員「お願いします!」

 

 

と、お礼を言ったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

僕と蓮と1年生組、にこさんで屋上へと向かっていたところ…

 

真姫「…覗き見ですか?」

絵里「あ…」

 

と、屋上のドアの所に、絵里さんがいたのだ。

絵里さんは否定はしたものの、凛ちゃんに押されて屋上に出た。

 

穂乃果「おはようございます!」

ことり「まずは柔軟ですよね?」

 

と、穂乃果さんとことりさんが絵里さんにそう言った。

が、絵里さんは別の事を考えていた…

 

絵里「…辛くないの?」

全員「え?」

絵里「昨日あんなにやって、今日も同じことをするのよ。第一、上手くなるかどうかわからないわよ…」

 

その発言に僕は思わず言いたくなってしまった。

 

健人「…好きじゃなかったらこんなことしねぇよ…」

蓮「!?健人!落ち着け!」

健人「穂乃果さん達がこうやってんのも、上手くなれると思ってやってるし、好きだからやってるんだ!それを今更上手くなれるかどうかわからねぇだと!?そんな事がわかっていたらあんたに頼むかよ!」

絵里「!?」

蓮「あちゃー…」

絵里「…あんたに何がわかるって言うのよ!悪いけど、戻らせてもらうわ!」

 

絵里さんは僕の言葉ですぐにその場を離れた。

 

健人「…すみません…みなさん…」

穂乃果「ううん、大丈夫よ」

蓮「でも…どうすんの?」

穂乃果「もちろん、スカウトするよ!」

全員「え!?」

海未「穂乃果、それはあまりにも…」

穂乃果「だって、絵里先輩はやりたいことがあっても出来なかったでしょ?だったら、私達が絵里先輩のやりたいことをやらせればいいじゃん!」

ことり「あはは…」

真姫「イミワカンナイ…」

穂乃果「さ!みんな、絵里先輩の元へ行くよ!健人君も謝りに行こ!」

健人「はい…」

 

その後、穂乃果さんが絵里さんをμ'sに誘い絵里さんはそれを承諾、そして、希さんが得意の占いで希さんも加わった。

そして僕は、絵里さんに土下座で謝罪し、絵里さんは笑顔で許してくれた…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして、オープンキャンパスの日…

 

絵里「…いよいよね…」

穂乃果「うん…」

 

と、舞台の裏側でみんなが緊張している中、僕が中に入った。

 

健人「おいっす!どうすか?」

凛「あ!健人君!」

希「うちらは大丈夫よ。でもどうしたん?」

健人「あはは…ちょっとエールを送りに来たんですよ」

ことり「エール?」

健人「はい。野球の応援歌で僕が好きな歌があるんです。それを言いに来ました」

絵里「野球の応援歌?」

健人「はい、じゃあ歌います…」

 

僕はすうっと息を吸うと…

 

健人「声の限り!力の限り!応援し続けるから!気持ちひとつに立ち向かえ!夢叶う時!ゴーゴーレッツゴーμ's!」

 

と、大声をあげた。

 

真姫「何よ、いきなり…イミワカンナイ…」

穂乃果「でも、私達の為に応援してくれたってことは伝わって来たよ!ありがとう!」

健人「いえいえ…俺が出来るのは、音を入れる事と応援しかできませんから…がんばってください」

 

僕は笑顔で9人を見送った。

その姿が思わず自分の小さい頃の姿と重なったのだった…

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?
絵里と希の合流シーン…駆け足ですみません!
合流シーンはアニメ通りとさせていただきますので、ご勘弁を…
あと、今回健人が大声でμ'sに応援した応援歌は、巨人の脇谷選手の応援歌です。
さては、うp主、巨人ファンだな?と思った読者さん(主に野球好きの人)、残念ながら私、西武ファンなのです…
ただ応援歌が好きなので知っていて、この応援歌がいいなぁと思って、使わせていただきました。
巨人ファンの皆様、申し訳ありません!
というわけで、μ's9人揃ったので、やっと本格稼働しますね…
ぜひ、感想を書いていってください。ボロクソには言わないでください…
では、次回お会いしましょう!


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第9話〜伝説のメイド〜

どうも、VVVFです。
今日WBC開幕戦!初戦キューバと戦う侍ジャパン!初戦から難敵とぶつかるので、不安なのですが…とりあえず頑張れ!とエールを送っておきますw
さて、今日はカリスマメイドのお話ですが、それだけだとあまりにも薄くなりかねないなと思ったので、健人の野球シーン第2弾を打ち込みます。
質問が来なかったので、優しい人たちなのか、創造力豊かな人たちなのかわからないですけど、一応健人は野球部に入っていて、現在は幽霊部員と化していますが、練習は個人でしっかりとやっていますw
ただ単に設定集に書き忘れただけですが…
というわけで、途中に野球シーンを入れる感じでいきますので、どうぞご覧ください。
では本編どうぞ!


…オープンキャンパスから数日後…

僕と蓮が部室へ向かうと…

 

穂乃果「…あ!健人君!蓮君!」

健人「あ、ことりさん」

 

と、穂乃果さんが来た。

 

蓮「穂乃果さん、オープンキャンパスの結果どうだったんすか?」

穂乃果「大大大成功!廃校が免れるだって!」

健人「お!やったやないすか!」

穂乃果「これも健人君の応援歌歌ったおかげだね!」

健人「いや、それはないと…」

穂乃果「そう?それで私達結構勇気づけられたんだけど…あ、そうそう、早く部室に来て!私は海未ちゃんとことりちゃんを探しに行くから!」

 

穂乃果さんはそう言って走って行ってしまった。

 

健人「…ひとまずは安心だな」

蓮「だな…」

 

そして、僕と蓮が部室に着いた後、穂乃果さん達が来て先ほど話してくれた廃校阻止の知らせを聞いた。

そして、穂乃果さんがまた不敵な笑みを浮かべて、今まで佇んでいただけのドアを開けると、そこにはロッカーがたくさん壁に付けてあり、ベンチもある部屋があった。

 

穂乃果「ジャーン!部室が広くなりました!」

海未・ことり・健人・蓮「おぉー!」

 

穂乃果さんは体をくるくる回転させてすぐにベンチに座った。

 

穂乃果「よかった、よかったー!」

 

と、穂乃果さんが安心していると、

 

絵里「安心している場合じゃないわよ」

 

と、絵里さんが釘を刺した。

 

海未「絵里先輩」

絵里「生徒が入って来ない限り、廃校の可能性だってまだあるんだから」

 

と、絵里先輩が言うと、隣にいた海未さんが肩を震わせていた。

 

健人「…海未さん?」

蓮「どうしたんすか?」

海未「…嬉しいです…」

健人・蓮「…え?」

海未「やっとまともな事を言ってくれる人が入ってくれました!」

絵里「えぇ!?」

凛「それじゃあ、凛達がまともじゃないみたいだけどー…」

 

その後、遅れて来た希さんが、

 

希「ほな、練習始めようか」

 

と言うと、

 

ことり「あ、ごめんなさい。今日私用事があって…」

 

と、ことりさんが先に帰ることになった。

 

穂乃果「…ことりちゃん、どうしたんだろう…」

 

と、穂乃果さんが心配するように言ったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ことりさんが抜けた後の練習で…

 

穂乃果「うわー、50位!?すごい!なにこれ!」

花陽「夢みたいです!」

 

と、穂乃果さんはパソコンの画面を見て驚いていた。

 

穂乃果「20位にだいぶ近づきました!」

 

と、穂乃果さんは絵里さんに報告するように言った。

 

絵里「すごいわね」

海未「絵里先輩がついたことで、女性ファンが増えたそうです」

 

確かに、サイトを見てみると、絵里先輩のクールさで女性ファンが急増しているのが見えた。

その後、にこ先輩の一言で…僕と蓮を除いた全員がコートにサングラスにマスクという格好をさせられた。

 

穂乃果「…あのー、暑いんですけど…」

にこ「黙りなさい、有名人になればなるほど、人目を気にしないといけないのよ!」

健人「いや、それ気になるからね!?夏だという事分かってる!?」

 

と、僕が突っ込んだ後、凛ちゃんと花陽ちゃんが別の所に行っていた。

 

花陽「うわー…」

凛「かよちん!A-RISEの缶バッチだにゃー!」

 

そこに、遅れて僕らが来た。

 

穂乃果「…ここは?」

にこ「あんた、ここに住んでいるのに知らないの!?最近オープンした、スクールアイドル専門ショップよ!」

蓮「いや、ここに住んでいても知らんよ?オタやないんだから…」

 

どうやら僕らが来たのはスクールアイドル専門ショップらしく、その店には古今東西のスクールアイドルのグッズが置いてあった。

と、僕らは店の中を見て回っていると…

 

凛「見て見て!この子かわいいにゃ!かよちんに似ているにゃ!」

 

と、凛ちゃんが持って来た缶バッチは…花陽ちゃんの缶バッチだった。

 

にこ「そ、それって…」

穂乃果「花陽ちゃんじゃない!」

凛「えぇー!?」

健人「てか、一発で分かるだろうが…」

 

なんと、μ's専用のスペースがあり、テロップには人気急上昇と書いてあった。

 

穂乃果「う、う、う、海未ちゃん!これ私達だよ!」

海未「お、お、お、落ち着きなさい!」

健人「海未さん…あなたが落ち着いてください…」

 

μ's専用のスペースがあったことで、僕らはかなり大興奮していた。

 

海未「こうやって置かれていると勇気づけられますね」

絵里「えぇ」

 

と、一同感激の涙を流していた。

そんな時だった…

 

ことり「すみません!」

 

と、ことりさんの声がした。よく見ると…なぜかメイド姿だった。

 

ことり「ここに写真があるって聞いて…あれはダメなんです!今すぐ無くしてください!」

 

と、取り急いでいた。

 

穂乃果「ことりちゃん?」

ことり「ぴゃぁっ!?」

 

ことりさんは穂乃果さんの声に驚いた後…

 

ことり「コトリ!?ホワット!?ドナタデスカ?」

 

と、ガチャガチャの空き玉を使って外国人風に喋った。

 

健人「…何してるんですか?」

蓮「明らかに確信犯な気が…」

 

と、僕と蓮は呆れていた。

 

ことり「ソレデハゴキゲンヨウ…ミナノシュウ…」

 

ことりさんはそう言った後、走って逃げた。

 

穂乃果「あ!ことりちゃん!」

健人「俺に任せてください!」

 

僕はそう言うと、自慢の快足でことりさんを追った。

 

穂乃果「健人君!てか、速っ!」

絵里「ハラショー…」

にこ「これは終わったわね…」

 

僕は見事にことりさんを捕まえた。

ことりさんは観念して真相を教えるべく、1つのお店に入った。

そのお店はなんとメイド喫茶で、ことりさんはその店の有名人で、秋葉原中で知る人ぞ知る伝説のメイド『ミナリンスキー』だという。

それを聞いた僕らはかなり驚いた。

 

花陽「こ、ことり先輩が、このアキバ中で伝説と言われているメイド、『ミナリンスキー』さんだったんですか!?」

ことり「そうです…」

 

ことりさんの話を聞いた穂乃果さんは…

 

穂乃果「ひどいよ!ことりちゃん!そういうことを教えてよ!言ってくれれば遊びに言って、ジュースとかごちそうしてもらったのに!」

花陽・健人・蓮「そこ!?」

 

と、的外れなことを言ったので、僕と蓮、花陽ちゃんで綺麗に突っ込んだ。

 

絵里「それじゃあ、この写真は?」

 

と、絵里先輩が疑惑の写真について言うと、

 

ことり「店内のイベントで歌わされて…撮影禁止だったのに…」

 

と、沈んだ声で言った。

 

健人「あー…一部のオタクの悪い癖だな…」

 

僕はそれを聞いて思わずかわいそうだなと思った。

 

穂乃果「なんだー、じゃあ、アイドルってわけじゃないんだね」

ことり「うん、それはもちろん」

 

穂乃果さんはことりさんを慰めるように言い、ことりさんはそれに少し笑顔を見せて言った。

そして、海未さんがどうしてメイド喫茶をやり始めたのかを聞き出した。

 

海未「でも、なんでことりがこんなことを…」

ことり「ちょうど3人でμ'sを始めた頃…」

 

ことりさんは最初はメイド喫茶のアルバイトはしないつもりでいたらしいが…

 

ことり「…何か自分で変えたいなって思ってて…穂乃果ちゃんや海未ちゃんと違って何もないから…」

 

ことりさんは、自分が何も出来ないことに申し訳なさを感じており、それで何かを変えようとしてメイド喫茶をやったという。

 

健人「…何もないわけないじゃないですか」

ことり「え?」

 

僕はことりさんに励ましの意味を込めて話し始めた。

 

健人「ことりさんは2人より持ってるものありますよ。衣装がなければファーストライブなんてできなかっただろうし…」

穂乃果「そうだよ!健人君の言う通りだよ!」

海未「私も同感です」

 

僕の言葉に、穂乃果さんと海未さんが賛同してくれた。

が…

 

ことり「ううん…私は穂乃果ちゃんと海未ちゃんにただついて行っているだけ…何も…」

 

と、ことりさんはまだネガテイブになっていた。

 

健人「…別について行っているという事、気にする必要がないじゃないですか」

ことり「え?」

健人「もし、穂乃果さんと海未さんだけでμ'sを結成したら…多分、こんなうまく行きませんよ。穂乃果さんと海未さんは性格的には真反対。それを上手く中和するような人じゃないとμ'sなんて成り立ちませんよ。それがことりさん、あなたなんです」

ことり「…健人君…」

健人「…俺はことりさんが1番重要な立ち位置にいたからこそ、μ'sが出来たと思いますよ」

 

僕の言葉に、ことりさんのみならず、周りにいた全員が言葉が出なかった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

絵里さんから路上ライブの計画を知った僕らは、ライブに向けての準備をする事にした。

そのライブに使う曲の作詞を、今回はことりさんが書く事になった。

やはり、秋葉原の路上ライブという事で、秋葉原に詳しいはずのことりさんにやった方がいいと、絵里さんに任命されたことりさんだが…

 

ことり「…チョコレートパフェ、美味しい」

 

ことりさんが教室で呟いたのは、全く関係ない単語の羅列だった。

 

健人「…大丈夫すか?」

穂乃果「大丈夫だよ!多分…」

海未「いや…中々苦戦していますね…」

 

その後も全くアイデアが出ないことりさんに、穂乃果さんは見兼ねてしまい、1つの案を出した。

それは、ことりさんが働いているメイド喫茶で働く事…

穂乃果さん達は早速ことりさんが働いているメイド喫茶に行き、そこのマスターに事情を言って穂乃果さんと海未さんにメイド服を貸与させてもらった。

蓮はこの時剣道の練習で抜けていたので、僕とμ'sメンバーでメイド喫茶に足を運ぶ事になった。

 

健人「…しかし、ことりさんはすごいや…なんでもこなしている…」

 

ことりさんのテキパキとした行動に思わず見入ってしまった僕だったが、すぐに外の異変に気がついた。

その異変の原因はすぐに知れた。

 

龍「よぉ!元気してっか?」

健人「龍!?お前なんでここに!?」

 

龍がメイド喫茶に現れたのだ。

龍の登場に、花陽ちゃんが…

 

花陽「し、柴田龍さん!?なんでここに!?」

 

と、驚いていた。

 

真姫「花陽、有名な人なの?」

凛「え!?真姫ちゃん知らないの!?」

真姫「悪いけど知らないわ」

絵里「ごめん、私も…」

 

今見た感じだと、龍を知っているのは花陽ちゃんと凛ちゃんのみだ。

 

龍「いやー、知らない人がいるなんて珍しいなー」

 

と、龍は頭をかきながら言った。

龍の説明は花陽ちゃんがしてくれた。

 

花陽「彼は、柴田龍選手で、中学生の時からプロが注目している野球選手なんです!高校野球でここの地区のニュースをするときは必ず出るほどの有名人ですよ!」

真姫「つまり、超有名人ね」

 

と、花陽ちゃんはみんなに説明した。ちなみに、この前会った時は帽子を深く被っていた為、バレずにいた。

 

龍「ありがとな、たしか…小泉花陽ちゃんだっけ?」

花陽「え!?知っているんですか!?」

龍「健人から聞いてるよ」

 

龍は花陽ちゃんに礼を言った後、僕の方を見た。

僕は呆れた口調で話した。

 

健人「全く…外が騒がしいのはお前のせいだったか…」

龍「写真をせがまれてね、あはは…」

 

そして、花陽ちゃんは僕と龍の関係について聞いてきた。

 

花陽「あのー…健人君と龍さんって…」

健人「元バッテリー」

花陽「え!?そうなの!?」

龍「俺はキャッチャー一筋で、健人は超万能プレイヤーさ。んで、今日は草野球を誘いに来たんだが、どうやらコーヒー飲んでからになりそうだな」

健人「だな…そうだ。μ'sのみんなで観戦しに来る?」

希「ええんの?」

龍「問題ねぇよ。ただの草野球だ」

 

という事で、僕らは穂乃果さん達の店番が終わるまで待ち、急いで草野球が行われている河川敷へと向かった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

河川敷に着くと、試合は8回まで終わっており、僕らのチームは1-0という僅差で負けていた。

 

龍「すみません!監督!遅れました!」

監督「いや、大丈夫だよ。それより、今から出れるかい?」

龍「はい。後、今日は健人連れて来てます。」

監督「お!本当か!」

健人「ここにいますよ…」

 

僕はμ'sのみんなを見ながら来たので、龍より遅れた。

 

μ'sのみんなは河川敷の球場の観戦席に座って試合を見ていた。

 

穂乃果「確か、健人君のいるチームは負けているんだよね?」

真姫「1点だけよ。すぐにひっくり返せるわ」

花陽「でも、よく見ると…4番からのスタート…」

海未「4番からスタートすると何か悪いことでも…」

花陽「野球の世界では、3番、4番、5番はクリーンナップと言って、強い打者が揃う打順なんです。特に4番はここぞの時に頼りになる選手が置かれているんです」

穂乃果「花陽ちゃん、よく知ってるね」

花陽「私、柴田龍選手を見て一目惚れして…それで野球の事も勉強したのですけど…まさか、こんな所で会うなんて…」

海未「そうなんですか…」

 

そして、9回表…

ここで僕がマウンドに上がった。

そして、龍がキャッチャーに入った。

 

穂乃果「あ!健人君だ!健人君、がんばれー!」

 

穂乃果さんの声に、僕は手を挙げた。

そして、試合再開…

 

健人(…今日の成績を軽く見たけど…今回の4番は打ってんな…)

 

と、僕はそう思いながら、初球はストレートで見ることにした。

相手バッターはすかさずバットを振り、空振りした。

 

審判「ストライク!」

 

審判の声がデカく聞こえた。

 

健人(…振るねぇ…なら…)

 

僕が2球目に投げた球は鋭く落ちるフォークを投げた。

相手バッターは見逃したが入ったので、これでツーストライク。

 

穂乃果「…ねぇねぇ、健人君の投げ方、変わってない?」

 

穂乃果さんが僕の投げ方を見て疑問に思ったらしく、みんなに言った。

 

真姫「確かに…なんで下から…」

花陽「あれはアンダースローと言って、投げる人はそんなにいない、ちょっと特殊な投げ方ですけど、プロの世界ではアンダースローの選手はいるそうです」

ことり「なんかかっこいい…」

 

と、μ'sのみんなで話していたその時、

 

審判「ストライク!バッターアウト!」

 

と、審判の声がけたたましく聞こえた。

 

花陽「あ、健人君が三振取った!」

穂乃果「すごいね!健人君かっこいい!」

 

次の5番バッターは初球で打ち上げてツーアウトとなった。

 

健人(…さてと…あと1人か…話によると次は広角打法の持ち主だが、飛距離はない…なら…)

 

僕は内野と外野にサインを出して、前進守備を取らせた。

その采配が見事に当たり、バッターは2球目のカーブを打って凡フライでスリーアウトにした。

その後の打席で、龍がヒットを打ち、僕の出番となった。

 

穂乃果「健人君…大丈夫かな?」

真姫「大丈夫よ。負けるはずないわ」

 

と、相手ピッチャーの初球だった。

僕はストレートを完璧に狙い撃ちし、そのままホームランにさせたのだ。

 

にこ「うそぉ!」

海未「今の…すごい打球でしたね…」

 

その時の僕の笑顔を見たμ'sのみんなは、全員心をときめかせたという。

また、無理やり連れて来させた事に僕は謝罪したが、楽しいもの見せてくれたと喜んでくれた…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、全員メイド姿で路上ライブをやり、ライブは無事、成功した。

それと同時に、みんなが僕にくっついてくるようになっていったのだった…

 

 




どうでしたでしょうか?
最後はまた駆け足になってしまい、申し訳ありません!
さて、次回は合宿編ですが、先にネタバレしますと、友達の蓮は登場しません。
つまり、健人のハーレムタイムになります…w
後、予告ですが、次の次はオリジナルストーリーにさせていただきます!
内容はまだ秘密にしておきますが、健人に関わる話になって行きます!
多分、オリジナルストーリーは何話かに分けて進めると思います。予定ですけど…
ぜひ、感想等あればお書きください!ボロクソには書かないでください…
では、次回お会いしましょう!


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第10話〜合宿〜

どうも、VVVFです。
今回の話は、前回予告したように合宿編となります。
合宿編と言っていますが、合宿の話は今回だけですw
今回は特にこれといって話すことがないので、早速本編へどうぞ!


…路上ライブから数週間が過ぎ、僕らは夏休みに入った。

僕は現在野球部に入っているのだが、やはり最近出来た高校という事あって、夏の甲子園の予選では見事に初戦敗退した。

初戦ではやはり2、3年生に重きを置いているし、僕は幽霊部員と化していたため、スタメンに入れず、代打にも選ばれなかった。

でも、これのおかげで僕はμ'sの練習に集中するようになった。

どうしてμ'sの練習に集中する出来るのかというと、μ'sのみんなが僕に練習しに来て欲しいと言ってきたのだ。

やはり、スポーツマンの僕がいる事で、練習内容が充実するものになるだろうと、僕は勝手に解釈しているのだが…

 

穂乃果「健人君!これ!スポーツドリンク!」

健人「お、おう…」

ことり「はちみつレモン作ってきたんだ!食べてみてくれる?」

健人「後でな…」

花陽「あの!これ…クッキー作ってきたんだ…」

凛「凛も一緒に作ったよ!」

健人「あ、あぁ…ありがとう…」

 

…と、これはまだ一部だが、最近μ'sのみんなからの押しがかなり強くなっていて、僕はかなり戸惑っている…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そんなある日の事…

僕と蓮、μ'sのみんなで屋上に行くと…

 

にこ「あづいー…」

穂乃果「そうだね…」

 

と、強い日差しが照っていた。

 

にこ「というか、バカじゃないの!?こんな暑い中で練習やるの!?」

健人「野球選手はいつもこんな炎天下でやってたぜ?今の俺が言うのも何なんだけど…」

絵里「とりあえず、つべこべ言わずに練習するわよ」

 

と、僕らは屋上の入り口でグダグダしていると…

 

穂乃果「そうだ!合宿しようよ!」

 

と、穂乃果さんが言い出した。

 

にこ「はぁ?何言ってるのよ」

穂乃果「あぁ…何で今までこんないいアイデア思いつかなかったんだろう…」

凛「合宿かー、面白そうにゃ!」

希「そうやね、連日この炎天下だと体持たへんし」

花陽「でも…どこでやるの?」

穂乃果「海だよ!夏だもん!」

健人「確かに、それが定番だしな」

海未「でも、費用はどうするのです?」

穂乃果「それは…」

健人「決めてなかったんかい!」

 

穂乃果さんのその場しのぎの思いつきに、僕は思わず突っ込んだ。

そして、穂乃果さんはことりさんを連れ出すと…

 

穂乃果「…ことりちゃん、バイト代いつ入るの?」

 

と、ことりさんに費用支出をせがんだのだ。

 

ことり「えぇ!?」

蓮「人任せか!」

 

ことりさんは少し驚き、蓮がすかさず突っ込んだ。

 

穂乃果「違うよ!少しお金を貸してもらおうと…」

健人「言い訳だ…」

穂乃果「本当だってば!あ!真姫ちゃんちって別荘とかあるじゃない?」

 

穂乃果さんは、ことりさんの次に真姫ちゃんに標的を移した。

 

真姫「あるけど…」

穂乃果「それじゃ、別荘貸してもらえる?おねがーい!真姫ちゃん!」

真姫「ちょ、ちょっと待って!何で私が…」

絵里「そうよ…いきなり押しかけるのは失礼じゃない?」

 

穂乃果さんの要望に真姫ちゃんは戸惑い、絵里さんがそれに手助けをした。

 

穂乃果「そ、そうだよね…」

 

と、穂乃果さんはそう言うと、目をウルウルさせて真姫ちゃんを見た。

真姫ちゃんは穂乃果さんの目を見てまたまた戸惑い、ふと全員を見ると、μ'sのみんなが真姫ちゃんを見ていた。

 

真姫「…仕方ないわね…聞いてみるわ」

穂乃果「やったー!」

健人「あのー…一体どういう…」

花陽「真姫ちゃんの家は病院を経営しているの。それで、別荘もあるのかなって、穂乃果先輩が…」

健人「なるほどな…」

 

その後、真姫ちゃんの親からの了承が得られ、僕らは合宿を行うことになった。

ただ、蓮は柔道の合宿で参加出来なくなったという。

僕は合宿までの間に野球部で練習を行い、顧問の先生に事情を言うと了承してくれた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

合宿当日…

僕らは東京駅にて待ち合わせをし、いざ出発という所で絵里さんが話を切り出した。

その話の内容が…先輩禁止という事だった。

 

穂乃果「えぇ!?先輩禁止!?」

絵里「前からちょっと気になってたの。先輩後輩という関係も大事だけど、踊っている時にそういうの気にしてはいけないと思うの」

 

と、μ'sで先輩禁止令が敷かれたのだが…

 

絵里「もちろん、健人君、蓮君も一緒よ。蓮君には後で伝えておいてね」

健人「はい…ってえぇ!?ちょっ…絵里さん!」

絵里「健人君、先輩禁止よ」

健人「は、はぁ…絵里…」

 

と、僕と蓮にも先輩禁止令が適応されたのだった…

ちなみに、1年生の3人に呼び捨てでいいと言われたので、今後は全員呼び捨てで呼ぶことになった…

 

※ここから先は健人の主観であるこの文のμ'sメンバーの名前が敬称から呼び捨てになります。いきなりすぎて申し訳有りませんが、ご了承お願いいたします。うp主より※

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

無事、真姫の家の別荘に着いた僕らは、別荘の規模の大きさに驚いた。

 

穂乃果「すごいよ!真姫ちゃん!」

凛「さすがお金持ちにゃー…」

真姫「そう?普通でしょ?」

健人「いや、普通じゃないからな!?別荘なんてそうそうないし、こんなデカくないからな!?」

 

僕らは別荘に入り、中を見回ることにした。

中はかなり広く、リビングはもちろん、ベッドやキッチンなども規格外だった。

しかも、キッチンでは専属シェフがいるという…

 

みんなが落ち着いた所で、僕らは練習をすべく先ほどの玄関で集まった。

玄関のピロティも広く、窓も大きいので練習メニューを書いた表を一面貼れた。

と、練習メニューをよく見てみると…

 

健人「あのー…海未さん?」

海未「健人君、先輩禁止ですよ」

健人「あ、すみません…海未…なんか…すごい詰め込んでますけど…」

海未「何か問題でも?」

健人「いや…これだとオーバーワークじゃないすか?流石の俺でも地獄っすよ?」

 

と、僕がそう言った後、

 

穂乃果「というか、海は!?」

 

と、穂乃果が言った。

よく見ると、穂乃果、にこ、凛が水着姿だった。

 

海未「…私ですが?」

穂乃果「そうじゃなくて、海だよ!海水浴だよ!」

海未「あー、それならほら」

 

と、海未が指し示したのは遠泳10キロ…

 

健人「いや、それじゃ海水浴じゃねぇからな!?」

海未「最近、基礎体力をつける練習が減っているのですよ?せっかくの合宿なのですから、ここできっちり基礎体力をつける方が良いと思います!」

絵里「それは重要だけど…みんな持つかしら…」

健人「俺でもそこまでやり込めないわ…」

海未「大丈夫です!熱いハートがあれば!」

健人「どこぞの熱血教官!?」

 

と、その時だ。

凛が海未の手を掴み、どこか指差した。

 

凛「あー!海未ちゃん、あそこ!」

海未「な、何なのですか?」

 

と、海未が気をそらしているその隙に…

 

穂乃果「今だー!」

 

と、穂乃果さん達が海へと駆け出した。

取り残された僕、海未、真姫、絵里、希は色々話した結果、練習は次の日にし、今日は遊ぶことになった。

μ'sのみんなは遊んでいる中、僕は1人だけバットで素振りをしていた。

理由はただ一つ…μ'sの中に入ると気まずいからだ。

さすがに女子9人がビキニいる中に入ると、場違いな気がするのだ。

だから、僕は1人だけスポーツウェアの着て1人野球の練習をしていた。

練習メニューは野球部の同級生からラインで送られてきて、それを元に自分でアレンジしながらやっていた。

しばらくして、僕は休憩に入るやいなや、穂乃果が…

 

穂乃果「健人君!一緒にビーチバレーやらない!?」

健人「ん?」

穂乃果「ほら、健人君だけじゃ寂しいでしょ?来てよ!」

健人「全く…しゃあねぇな…」

 

僕はその後、慣れないビーチバレーに苦戦しながらも、思いっきり楽しんで過ごし、海水浴は無事終わった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夕方…

ことりが夕飯の買い出しをしてほしいと頼んで来た。

 

絵里「買い出し?」

ことり「なんか、スーパーがかなり遠いらしくて…」

穂乃果「んじゃ、私が行く!」

 

と、穂乃果が立候補したのだが…

 

真姫「別に、私1人でいいわよ」

 

と、真姫が言ってきた。

 

穂乃果「え?真姫ちゃんが?」

真姫「私しかスーパーの場所知っているから…」

 

と、真姫が言ったそこへ、

 

希「んじゃ、うちも」

健人「俺もだな」

 

と、僕と希が手を挙げた。

 

真姫「え?」

希「たまにはええやろ?こういう組み合わせも」

 

僕と真姫、希はスーパーへ向かうべく、夕日の道を歩いていった。

 

希「綺麗な夕日やなぁ」

真姫「…2人とも、どういうつもり?」

希「別に、真姫ちゃんは面倒なタイプだなぁって」

健人「ん?何の話だ?」

希「あぁ、健人君は知らへんでいいよ」

 

その後、希と真姫で何やら話をした後、真姫は僕に話しかけてきた。

 

真姫「…健人、何で来たの?」

健人「俺か?俺は…まぁ、男手だ。荷物運びで」

真姫「そんなに買わないわよ?」

健人「なぁに、そんなに買わなくたって、手伝いくらいはできるだろ?それに、俺はお前に…」

真姫「…ん?」

健人「あ、いや、何でもねぇわ」

 

僕は真姫とそう話した後、スタスタと先を歩いた。

 

希「…健人君、ウブやなぁ」

健人「うっせぇ…」

 

希が僕の言動にいち早く察知し、いじって来たのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今日の夕飯はカレー、みんなはワンプレートだったが、2人だけご飯とルーを分けていた。

1人はもちろん、僕。やはりこういう時は食わないと…

もう1人は意外にも花陽だった。

花陽のご飯の量が、茶碗に山を盛った昔の漫画で出て来そうな量だった。僕のご飯の量の約2倍くらいはあるだろう…

 

絵里「…健人は男の子だから別々なのはわかるわ…でも何で花陽まで…」

花陽「気にしないでください!」

 

花陽は山盛りのご飯に目を輝かせていた。

その後、ご飯を食べ終えた僕らは、今後どうするか話し合う方にした。

 

凛「凛は花火がいいにゃ!」

海未「いえ、この後練習です」

真姫「私は寝るわ」

 

と、三つ巴の意見対立でどうしようかとみんな悩んでいた。

そこで、僕がかつて野球でキャプテンを務めた経験を生かした。

 

健人「全く…今日はもうこんな時間だ。暗い段階での練習は昼より危険だ。練習は明日にし、花火も明日に回す。練習後に花火やった方が盛り上がるだろ?」

凛「確かに…」

海未「でも、それでは…」

健人「それに、こんなたくさん食ってすぐ練習は体が持たない。多少の軽い運動をしてもいいだろうし、遊んだからって体が怠けてしまった訳でもない。その証拠に今日は体動きっぱなしじゃねぇか。疲れているだろうから、体を休めてから練習した方が効率がいい」

海未「確かに、みんな疲れていますね…わかりました。練習は明日にして、今日は寝ましょう」

 

という事で、僕らは寝ることにした。

お風呂は僕が先に入ることになった。

僕だけ練習をしていたので、疲れているだろうとみんなが言ってくれたので、お言葉に甘えた形になった。

真姫の別荘のお風呂は、大浴場の温泉だった。しかも露天風呂という豪華さ。

僕は1人でその温泉に入り、ひと息ついた。

 

健人「…こんな大きくなるとは思わなかったな…これも、運命なのかな…って希みたいな事言っちまったな…」

 

その後、僕はμ'sのみんなと入れ替わるようにお風呂を出て、1人リビングでくつろいだ。

μ'sのみんなが出てくると、みんなはリビングに布団を敷いたのだ。

リビングで全員寝ることになったのだが…なぜか僕もそこで寝ることになっている…

 

健人「…つーか、何で俺もここで!?」

穂乃果「だって、健人君もμ'sの一員なんだから!」

健人「だからって、俺は男だ!さすがに回り女子だけだとはずいわ!」

希「どこが恥ずかしいん?」

健人「はずいから言わねえ!」

 

結局、僕の別室案は却下され、僕はみんなと一緒に寝ることになった…

 

僕は絵里の隣、真姫と対面の布団で寝ることになった。

最初は僕は意外とぐっすりと寝ていたのだが、途中パリパリと音がしたので、思わず起きてしまった。

それと同時に電気がついた。

 

ことり「ほ、穂乃果ちゃん!何やってるの!?」

穂乃果「あはは…何か食べたら眠れるかなって…」

健人「眠らねえだろ!」

 

と、僕はまた寝ようとした時、どこからか枕が飛んできた。

 

健人「ぐはっ…」

 

誰かが投げたのかわからなかったが、僕はやり返すべく、凛に投げた。

いつの間にか、枕投げ大会になり、僕も参加して楽しんだのだが…

誰かが投げた枕が、ずっと寝ていた海未に当たった。

 

健人「あ…」

 

海未は徐に起き、手持ちの枕を投げた。

その枕のスピードはかなりの豪速球で、にこに当たった。

 

健人「!?」

 

僕は海未に枕を投げようとしたが…音速並みの枕投げをし、僕は気絶してしまった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

気がついた頃には、μ'sのみんなは目を覚ましていた。

日の出を見ていたみんなの背中を見た僕は、その姿を見て思わず自分の子供の頃の姿と重なった。

 

健人「…俺も…がんばらねぇとな…」

 

μ'sはもちろん、僕も決意を新たにして、朝日を拝んだのだった。




どうでしたでしょうか?
さて、次回は予告通りオリジナルストーリーで行きたいと思います!
でも、まだどういう展開にするかを考えている途中で…w
でも頑張って書いて行きたいと思います!
感想等あれば是非書いてください!ボロクソには書かないでください…w
では、また次回お会いしましょう!


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第11話〜健人の夏休み with 2年生〜

どうも、VVVFです。
さて、今回はオリジナルストーリーで行きますが…健人の過去の話はまだ後にしたいと思います。
理由は、後々の展開を考えた時に、やはりまだ後にした方がいいと考えたので、健人の過去の話については後々のストーリーで出て来ます。
てなわけで、今回は番外編という事でまったり行きますので、ごゆっくり見ていって下さい。


…合宿から帰って来て数日後…

僕は『穂むら』でバイトをするべく移動していた時だった。

『穂むら』の前で穂乃果が誰かを待っていた。

 

健人「あれ?穂乃果?」

穂乃果「あ、健人君!おはよう!」

健人「おはよう…だけど…店は?」

穂乃果「今日からしばらく夏休みだって」

健人「あ、そうなんすか?」

穂乃果「ごめんね…それで、私はこの後ことりちゃんと海未ちゃんと一緒に遊びに行こうと待っているんだけど…健人君も一緒に来る?」

健人「え?いいんすか?」

穂乃果「うん!遊ぶ人が多いほど楽しいもん!」

健人「ははは…まぁ、いいですよ。俺も今日なかったら暇ですし」

穂乃果「やった!」

 

という事で、僕は穂乃果達と一緒に遊びに行くことにした。

が…

 

健人「…それで、どこへ行くんですか?」

穂乃果「あ…」

健人「決めてないんかい!」

 

穂乃果がノープランで行こうとしていたのだ。

 

健人「全く…んじゃ、どこ行くか考えますよ…」

 

と、そこへ…

 

ことり「穂乃果ちゃーん!」

穂乃果「あ!ことりちゃーん!海未ちゃーん!」

蓮「おいっす!」

健人「蓮!?」

 

ことりと海未、蓮が来た。

ことりと海未が来るのは分かっていたが…

 

健人「蓮…お前なんでここに?」

蓮「あー…今日は俺が弓道の練習しているとこに海未が来てな…一緒に練習していたところに穂乃果から電話があって…」

健人「なるほどな…」

 

蓮の話に僕は納得した。

ちなみに、蓮には合宿後に先輩禁止の話をしたので、穂乃果を普通に呼び捨てで呼んでいる。

 

海未「それで穂乃果…今日はどこへ行くのですか?」

穂乃果「あー…そのー…」

健人「ノープランです…」

海未「やはり…」

健人「それでですね…今回は鎌倉にでも行こうかなっと…」

蓮「鎌倉?なんでよ?」

健人「まぁ、俺は何回も行った事あるから、案内ができるし、足浸かるくらいなら海にも行けるし」

ことり「それならいいかも」

海未「そうですね。海は合宿でも行きましたけど、まだ季節ですし」

健人「それじゃあ、鎌倉へ行くとしますか」

 

そんなわけで、僕らは鎌倉へと電車で向かう事にした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

昼頃に鎌倉に着いた僕らは、最初に鶴岡八幡宮へ向かう事にした。

 

ことり「うわぁ…すごい階段だー」

健人「結構高いですよ…」

海未「おぉー…これなら、練習場所にぴったりじゃないですか!」

穂乃果「海未ちゃん…」

蓮「まぁ…海未は日々鍛錬ですからね…」

 

と、色々言いながら僕らは本殿へ行く階段を登っていった。

 

穂乃果「これ、希ちゃんが来たら喜ぶだろうなー」

健人「あー…確かに喜ぶね」

海未「こういう神秘的な場所は不思議と力がもらえますからね」

ことり「うん」

 

そして、僕らは本殿でお参りをした後、おみくじを引いた。

 

穂乃果「やったー!大吉だー!」

ことり「私は中吉!」

海未「凶…ですか…」

蓮「小吉だな…」

 

と、みんなが喜怒哀楽している中、僕だけかなり沈んでいた。

 

穂乃果「…健人君?」

海未「どうしたのですか?」

健人「…だ…大凶…」

 

僕は顔を引きつらせながらみんなの顔を見た。

 

穂乃果「大凶!?」

蓮「そんなのあんのかよ!?」

海未「嘘ですよね!?」

ことり「うわぁ…本当だぁ…」

健人「はぁ…マジか…」

海未「だ、大丈夫ですよ!これ以上下を見る事はないですから!」

蓮「そうだぜ!これから登る以外ないんだから、ちゃんと気をしっかりしろ!」

健人「さ、サンキュー…」

 

僕はおみくじを結んだ後、みんなで江ノ電という列車で長谷駅に行き、鎌倉の大仏を見た。

 

穂乃果「でかーい!」

健人「迫力ありますね」

 

その後、長谷駅の次の駅、極楽寺駅まで海沿いを歩いた。

そこで、海で足が浸かる程度で遊んだ。

お昼ご飯は地元のシラス定食を堪能した。

そして、江ノ島へ向かった僕らは江ノ島をぐるりと周り、水族館を見た後、帰って来た。

 

健人「いやー…楽しかったなー…」

穂乃果「うん!」

海未「今日は本当にありがとうございます。健人」

健人「いえいえ」

ことり「また遊びに連れて行って欲しいな」

蓮「まぁ、次も楽しみにしてるぜ」

健人「ははは…」

 

僕はいつの間にか鶴岡八幡宮での出来事を忘れていたが、旅自体は忘れる事はなかった。




…さぁ、いかがでしょうか?
今回の話は、ほぼ僕の実体験ですw
江ノ島は行った事ないのですが、鶴岡八幡宮、鎌倉の大仏は何回も行きました。
特に鶴岡八幡宮は過去2回、連続で大凶を引いた因縁の場所なんですw
その時にかけてもらった声も、ちょうど今回の話の会話でしたw
人生色々ありますね…
さぁ、次回はオリジナルストーリー第2話、1年生バージョンの予定で行きます。
ストーリー上変えることは無いので大丈夫だと思います。
是非感想お願いします!
では、次回お会いしましょう!


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第12話〜健人の夏休みwith1年生〜

どうも、VVVFです。
さて、今回は番外編2話目です。
と言いつつも、今回の話はかなり薄〜い感じになりますので、つまんねーなーと思いながら見ていただくと結構ですw
では、早速本編どうぞ!


…穂乃果達と鎌倉へ行った数日後、僕は凛にメールで呼び出され、秋葉原駅前に来た。

 

凛「あ!来たにゃー!」

花陽「健人君!こっち!」

真姫「全く…いつまで待たせるつもり?」

健人「いや、今さっき凛に言われて来たからな!?」

 

僕がメールを見た時には、3人はすでに秋葉原駅前にいたらしい。

 

凛「ごめんごめん…」

健人「それで…今日は何すんだよ…」

花陽「今日はみんなでゲームセンターで遊ぼうって凛ちゃんが言って…」

真姫「私は別にやるつもりじゃなかったけど…」

健人「ゲーセンか…まぁ、いいぜ」

 

ということで、僕と1年生組3人で近くのゲームセンターで遊ぶ事にした。

ゲームセンターに着いた僕らが最初にやったのはクレーンゲーム。

熊のぬいぐるみがたくさん置いてあったクレーンゲームで、最初は凛がやる事になった。

 

凛「うーんと…こうで…どうだ!」

花陽「凛ちゃん、うまい!」

健人「ドンピシャだが…引っかかるか?」

真姫「いけるわよ。凛なら」

 

クレーンはちょうど寝ていた熊のぬいぐるみの首辺りを掴み、一気に引き上げる…かと思いきや、ズルっと落ちてしまった。

 

凛「あー!惜しかったにゃー!」

真姫「後もうちょっとだったわね…」

花陽「ドンマイ!凛ちゃん!」

 

真姫と花陽が凛を励ましていたのだが、当の本人はまだ落ち込んでいた。

 

健人「…しゃあねぇ…俺がやってみっか」

凛「え?」

健人「あんまり寂しい顔されると嫌だからな…」

凛「ありがとう!健人君!」

 

というわけで、今度は僕がクレーンゲームをやる事にした。

 

真姫「健人って、クレーンゲームやったことあるの?」

健人「前に一回やったことあるけど…そん時はたまたま取れたんだよな」

花陽「それじゃ、期待してますね!」

 

僕は前とやった時と同じようにクレーンを動かして、クレーンはちょうど熊のぬいぐるみの真上に来た。

 

健人「…」

凛「…健人君、本気だね…」

花陽「すごい剣幕…」

真姫「こんなので熱くなるの?」

 

クレーンはまた熊のぬいぐるみの首をつかんだが、今度はちょうど首についてある輪っかのタグにも引っかかった。

それのおかげで、クレーンは首から離れてしまったが、タグを持ち上げたので、無事熊のぬいぐるみをゲットした。

 

凛「やったー!」

花陽「すごい!」

真姫「さすがにあの剣幕でやってるから…」

健人「ははは…」

 

次に、僕らはとあるゲームの前に来た。

 

真姫「…マイマイ?」

健人「俺がよく遊んでいるゲームだ。と言っても友達に教えてもらったけどね」

 

まるでドラマ洗濯機みたいなゲーム機『maimai』だ。

簡単に言えば、『maimai』は音ゲーで、僕は結構やり込んでいる。

凛や花陽に僕がやりたいゲームはあるかと言われて真っ先に出たのはこの『maimai』だ。

僕はやったことがない3人に、簡単に『maimai』のやり方を教えた。

 

凛「へぇ…見た感じ、普通の音ゲーと一緒だにゃ」

花陽「でも、円形になっている分、難しくなってると思うよ?」

真姫「私、やったことないから…」

健人「というわけで、最初は俺がやるから、みんなは見てて」

 

僕は最初4曲選んで実際のプレイ風景を3人に見せた。

難易度はもちろん1番難しいやつ。

それでも僕は難なくクリアした。

 

凛「すごいにゃ…」

花陽「結構回るんだね…」

真姫「イミワカンナイ…」

 

その後、僕らは『maimai』で遊び、解散したのだった。

 




いやー、やはり薄〜い内容でしたね。
さて、次回は流れで3年生編で行きますが、近々μ'sが出ない野球編でも出そうかなと考えています。
いつ出すかはまだ未定ですが、出せたらいいなと思っています。
キャラについても、設定集を新たに作って紹介したいなと思います。
では、次回お会いしましょう!


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第13話〜健人の夏休みwith3年生

どうも、VVVFです。
今回は3年生編をやっていこうと思います。
あとがきにお知らせを出していますので、最後まで見てくだされば幸いです。
あと、今日も非常に薄〜い内容になっていますので、気長に読んでくださいw
では、本編どうぞ!


…1年生の3人と遊んだ日から数日後、僕は神田明神でバイト働いていた。

希からの緊急メールで、希のバイト仲間の人が急用で来られなくなり、代理で僕が呼ばれたという感じだ。

 

希「ほんまにすまへんな、健人君」

健人「いえいえ、穂乃果に今日もバイトがないと言われて暇だったので…それより、何で僕なんですか?」

希「占いで誰を呼ぶか選んだら、健人君にした方がええって出たんよ」

健人「結局占いか!」

 

神田明神での仕事は、主におみくじやお守りを販売する場所で立って、参拝者が来るまで待つという感じだ。

急なバイトで少し不安だったが、参拝者が誰1人来なかったので、この日は特に何もしなかった。

そして、昼時になり、神主さんの計らいで今日は僕と希は早く切り上げさせてもらった。

多分、これ以上の人は来ないだろうと判断したのだろう。

 

希「しかし…うちこの後何もないんよ…」

健人「俺もです…」

 

今日は一日中バイトありきと思っていた僕と希は早く切り上げさせてもらった事によって、午後暇になってしまったのだ。

 

希「…そうや!えりちとにこっち誘ってどこか行かへん?」

健人「どこ行くんすか?」

希「うーんとね…健人の地元に行ってもええん?」

健人「いや、地元ここですけど?」

希「うちをごまかしてもあかんで?占いで、健人の地元ここやないって」

健人「いや、それ言うなら元地元ですよ!?まぁ、あそこならいいっすよ。近いですし」

希「なら決定やね」

 

と、言う事で、僕が中学まで住んでいた江東区の町を散策する事にした。

 

絵里「希…いきなり呼び出してどうしたの?」

にこ「ちゃんと説明してよね?」

希「いやー、今日この後暇になってね…それで、えりちとにこっちで遊びに行こうかなって…」

健人「行き先は砂町銀座という所です。元々その近くに俺んちがあったんで、そこへ行こうかなって…」

絵里「あら、いいわね。それじゃあ、遊びに行きましょう」

にこ「全く…いいわ。ちょうど私も暇だったし」

 

電車で10分程度乗った後、バスでまた10分程度乗り、僕が住んでいた場所に近い商店街、砂町銀座に着いた。

 

絵里「あら、すごい賑わいね」

健人「砂町銀座はお惣菜屋さんが数多く連なっていて、通称『おかず横丁』なんて言われているんですよ」

 

と、僕らが散策しようとふと、3人の方を見ると…にこだけがいなかった。

 

健人「あれ?にこは?」

希「あそこ」

 

僕は希が指差した方を見ると…にこが魚屋さんの前で目を輝かせていた。

 

にこ「すごい!この量のこの値段!安い!」

健人「ここの魚屋さんは、築地から直接魚を仕入れているらしく、鮮度がいいのに値段が安いんですよ」

絵里「やっぱり地元だったからよく知ってるわね」

健人「いえいえ…」

 

その後、僕らは砂町銀座を一通り歩いて行き、反対側まで行った所で、3人を見ると…にこだけがビニール袋をいっぱい持っていた。

 

健人「…にこ…」

希「すごい量の荷物やね…」

絵里「ハラショー…」

にこ「別にいいでしょ!?」

 

と、みんなで話していたその時だ。

希の携帯が急に鳴り出した。

 

希「ん?…はい、もしもし…はい…え!?わ、わかりました!今すぐ行きます!」

健人「いつの間にか標準語になってる…」

 

希はすぐに電話を切ると、あわてた様子で僕らに話した。

 

希「すまへん、みんな!今、神田明神でツアー団体の人達が急に来て対応しきれなくなってるって、電話が来たんや!」

健人「それだったら俺も行きますよ!」

絵里「私も手伝うわ!」

にこ「うぅっ…希、申し訳ないけど、私は家に帰らせてもらうわ」

希「あ、にこっちは気にしてないから」

にこ「なんでやねん!」

健人「とりあえず、今すぐ神田明神に行きましょう!」

 

そんなこんなで、僕らは急いで神田明神へ行き、どうにかツアー団体のお客さんを対応して、1日終えたのだった。




はい、今日も薄〜い内容でしたね…
では、ここで告知!
今、僕は最新作の小説の案を考えています!
そこで、読者の皆さんにちょっとしたアンケートをしている所であります!
詳しい内容は、活動報告にて書いてありますので、是非、ご協力お願いします!
また、野球編も並行して書いていきたいなと思っていますので、今後ともよろしくお願いします!
では次回、お会いしましょう!


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第14話〜あと一歩〜

どうも、VVVFです。
まずは、前回の野球編や活動報告で出しているアンケートについてです。(しつこいようですが…気にしないでください…)
多分次くらいで新小説を書こうかなと思っているのですが…アンケートが来ない(やはり自分は新人の部類に入っているからだと思うけれど…)ので、ここでも言います!
新小説は『バンドリ』を舞台にして書こうと思っていますが、主人公の名前がまだ思いつかないので、是非みなさんのご協力があればと思います!
よろしくお願いします!
あ、一応締め切りは明日までに設定させていただきます。
さて、今日はWBCの話からしたいのですが…やはり、アメリカ…強い…結局準決勝敗退という結果になった日本だけど…まだまだこの後あるから頑張れ!
と、エールを送りたくなりましたw
さ、雑談はこれくらいにしまして、本編どうぞ!


…合宿から帰って来て、夏休みを充実した後、いつもの平凡な日常に戻った僕らだが…

僕と蓮は新学期早々、穂乃果に呼び出された。

僕と蓮は放課後、急いで音ノ木坂学院へ向かった。

 

穂乃果「あ!健人君!」

健人「はぁ…穂乃果、今日はどうしたんだよ…」

穂乃果「実はね!今日ラブライブのランク見てみたら、19位だったんだよ!」

健人「はいはい、わかったわかった…って」

蓮「えぇ!?19位!?つうことは…」

健人「ラブライブ出場圏内じゃん!」

蓮「やった!」

 

僕と蓮は思わず抱き合った。

 

穂乃果「それで、この後練習見てくれる?後もうちょっと頑張りたいだ!」

健人「了解!」

蓮「任せとけ!」

 

その後、部室にて最後の追い込みをしているA-RISEの動画を見て、引き締めていこうとなったその時…

あと2週間に迫っている文化祭に向けた、にこにふさわしい仕事があると、絵里が言ったのだ。

僕と蓮もその仕事をするところへと行くと…なぜかガラガラのくじ引き場があった。

どうやら、講堂が使えるかどうかはくじ引きの玉の色によって決まるらしい。

 

健人「くじ引き?」

蓮「なんで?」

絵里「一応、伝統らしいから…」

健人「は…はぁ…」

 

そして、にこがくじを引くと…出てきたのは、白だった。

 

生徒「残念!アイドル研究部の講堂の使用は出来ません!」

健人「なんで!?」

 

僕は白でも少ない時間での使用が出来ると思っていたのだが…結果、あえなく講堂が使えなかった。

そして、屋上…

みんながかなり落ち込んでいた…

 

穂乃果「どうしよー!」

にこ「仕方ないでしょ!くじ引きなんて聞いてないし!」

凛「あー!開き直ったにゃー!」

にこ「うるさい!」

健人「まぁまぁ…今回は仕方ないわ…ま、まだ手はあるし」

花陽「どういう事?」

蓮「ここをライブの場所に使えばいいじゃん」

穂乃果「おぉ!蓮君、頭いい!」

絵里「でも、どうやってお客さんに見てもらえるの?」

健人「そりゃ、今や19位で人気急上昇中のスクールアイドルだぜ?お客さんは自然に集まって来るに決まってる」

真姫「確かにそうね…」

 

そんなこんなで、僕らは屋上でライブをする事にした…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

僕はμ'sの会議に出て、話を聞いていた。

 

絵里「…新しい曲を?」

穂乃果「うん!さっき真姫ちゃんが作った曲を聞いて、すごくいいなぁって思って…」

 

文化祭に出す曲を決める会議で、穂乃果は新曲を1番最初に出すと言ったのだ。

 

絵里「でも、振り付けもこれからよ。他の曲の練習だってあるし…」

穂乃果「頑張れば何とかなるよ!μ'sの集大成のライブにしなきゃ!ラブライブ出場がかかってるんだよ!」

健人「…異論はないな」

 

その会議で僕はそう言った後、ふとことりさんを見ると…顔が暗かった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

文化祭まであと1日になったある日の事…

僕が練習に出ると、昨日までやっていた振り付けが変わっていた。

 

健人「あれ?振り付けが…」

穂乃果「あ!健人君!さっき、私が夜中ずっと考えていた振り付けをやってるんだ!」

健人「夜中ずっと!?」

にこ「ほんと、いい迷惑よ…疲れているのに…」

穂乃果「ダメだよ!文化祭まですぐなんだから!」

健人「全く…スポーツマンの俺から言っとくけど、本番前こそ体を休めておいた方がいいぜ」

穂乃果「えぇー…でも…」

健人「でもじゃねぇ…体壊したら元も子もないからな」

ことり「でも、私は…穂乃果ちゃんがやりたい事やればいいじゃないかな?」

健人「!?」

穂乃果「ほら!ことりちゃんも言ってるよ!」

 

その後、ライブに向けての練習をした僕らは、明日の為に休む事にした…

しかし、その日の夜に事件が起きた…

僕は蓮の家で最後の調整などをした後、家に帰っていた。

 

健人「…やっぱ傘持ってきて良かったー…」

 

と、雨の中歩いていたら…

 

穂乃果「…あ!健人君!」

健人「穂乃果!?」

 

穂乃果が夜中に走っていたのだ。

 

健人「何してんだ!?」

穂乃果「えへへ…いてもたってもいられなくて…」

健人「全く…言っただろ?こういう時は体を休めてろって…」

穂乃果「でも、明日なんだよ!明日成功すれば、ラブライブに出場出来るんだよ!」

健人「でも、その前に体を壊したら元も子もないだろうが」

穂乃果「大丈夫!気合があれば…」

健人「大丈夫じゃないから言っているだろ!」

穂乃果「!?」

 

僕は穂乃果の無理の度合いに思わず怒ってしまった。

 

健人「…俺自身は無くとも、俺の友達が実際にギリギリまで追い詰めた結果、体を壊した事がある…そいつみたいにはなってほしくないんだ…」

穂乃果「…だって…」

健人「だってじゃねぇ!今すぐ帰れ!体を休めろ!こんな命令口調で申し訳ないけれど、そこまでしないと言う事聞かねえだろ!」

穂乃果「私だって本気なんだもん!」

 

僕が大声を張り上げると、穂乃果も強い口調で言った。

 

穂乃果「…やっとラブライブに出場出来るんだよ…学校が無くなって欲しくないんだよ…だから、今こそ頑張らないと!」

健人「今こそじゃなくても、お前らは十分頑張った!明日のベストを尽くす為にも、今休んだ方が…」

穂乃果「うるさい!」

 

穂乃果のその一言に、僕は思わず黙ってしまった。

 

穂乃果「…もう…話しかけないで…」

 

穂乃果はそう言って、走り去っていった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

外は雨だった…

この日、僕と蓮は休みだったので、音ノ木坂学院に来た。

 

蓮「…健人?」

健人「ん?」

蓮「…顔が厳しいけど…どうした?」

健人「…あぁ…何でもねぇわ」

 

と、僕らは屋上で待っていると…

 

梨乃「お兄ちゃん!」

健人「お?梨乃か」

雪穂「え!?あなたが梨乃のお兄さんだったんですか!?」

亜里沙「かっこいい!」

健人「あ、雪穂ちゃん。ということは、梨乃のお友達が雪穂ちゃんかな?それと…」

亜里沙「絢瀬亜里沙です!お姉ちゃんを引っ張ってくれてありがとうございます!」

健人「絢瀬…てことは、絵里の妹か…」

梨乃「私からお兄ちゃんの事は言ってるから、お兄ちゃん、ライブ楽しんで!」

健人「あぁ」

 

思わぬ客に挨拶をした後、ふとステージを見ると…穂乃果達が並んでいた。

 

健人「…」

 

僕は静かにそれを見ていた。

 

ライブが始まり、一曲目が終わった…その直後だった。

…穂乃果が倒れてしまった。




どうでしたでしょうか?
さて、次回には新小説のプロローグでも書こうかなと思っています。
野球編の設定集はいつ載せるかはまだ未定ですw
では、また次回お会いしましょう!


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第15話〜最悪のタイミング〜

どうも、VVVFです。
お待たせいたしました!
やっと手がつけられるようになり(特に家庭の事情があるわけではなく、時間がなかったので…)最新話出せるようになりました!
この小説をご覧下さっている読者さんには大変申し訳ないと思っています…
というわけで、早速本編どうぞ!


…あの学園祭の後、穂乃果は保健室に運ばれ、風邪だとわかり一安心したμ'sのみんなは、みんなでお見舞いに行くことになった。

ライブ前にちょっとしたいさかいを起こした僕は、行くのが気まずかったので、1年生の3人と蓮と一緒に玄関外で待つことにした。

 

凛「…大丈夫かな…穂乃果ちゃん…」

花陽「大丈夫…だよね…」

真姫「大丈夫よ。穂乃果だもの」

蓮「だな…」

健人「…」

 

みんなが心配しているのを尻目に、僕は黙っていた。

穂乃果と喧嘩したことは、まだ誰にも話していない。

と、その時だ。

 

穂乃果「真姫ちゃん!ありがとー!」

絵里「何やってんの!?」

にこ「あんた風邪引いてんのよ!」

 

と、穂乃果が体を乗り出して真姫にお礼言い、そこへ絵里とにこが抑えに行った。

その時、穂乃果の手には、真姫がリラックス出来るようにとピアノで曲を弾き、その曲が入ったCDがあった。

 

真姫「…大声出すから…」

凛「嬉しいんだよ。きっと」

 

僕も思わずそれを見て微笑ましかったが…この時、僕らは重い決断を下していた…

それは…ラブライブ出場を取りやめるということだ…

活動は自由にさせてもらっていたのだが、こういう事がある以上、このまま続けてもいいのかという疑問を、理事長に言われたのだ。

そして、今後どうするべきか考えた結果…出場辞退に至ったのだ。

その後、穂乃果がかなり落ち込んでいるのを聞いた僕らは、その場で解散し、重い空気のまま、今日が過ぎ去っていった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

僕は朝、梨乃経由で雪穂ちゃんに穂乃果の事を聞くと、穂乃果は夜通しパソコンを見て泣いていたという…

多分、ランキングに入っていない事を確認して、現実に泣いてしまったのだろう…

僕は仕方なく、しばらく見守る事にした。

今謝ったところで、逆効果になるだろうと思ったからだ。

そして、学校に登校すると…至る所にあったμ'sのポスターが打って変わってUTX学院のスクールアイドル、A-RISEのポスターになっていた。

 

健人「…俺が…もうちょっと…止めていれば…」

 

僕は少し、あの時の事を後悔していた…

そして、何日か経った後…

僕は絵里に呼ばれて部室に来た。

何かパーティの準備がしてあったが、その理由を真姫に聞くと学校が存続するという事で、パーティをやる事になったという。

僕はまた仕方なく参加する事にした。

蓮は部活で出れないと連絡があったから来ていなかった。

 

にこ「にっこにっこにー!みんな、グラス持ったかなー!?」

 

何故かにこの掛け声によってパーティが始まった。

 

健人「全く…俺を呼ばなくても良かったのに…」

絵里「あら、嫌だったの?」

健人「俺はただ手伝っただけですよ。なのに…」

真姫「細かい所はいいじゃない。μ'sの一員としてやってくれたんだから」

健人「…そうかな?」

 

パーティはゆっくり進行していった。

僕は角でその様子を見ていたが、ふと、ことりと海未が窓際で何か話していた。

 

健人「…?ことり…海未…どうしたんだ?」

 

と、僕が独り言を言っていると…

 

穂乃果「…健人君…」

 

と、穂乃果が来た。

 

健人「ん?」

穂乃果「…あのね…あの…」

健人「…」

 

と、穂乃果がしどろもどろしていると…

 

海未「…ごめんなさい…みなさんに話したい事があるのです」

 

と、海未が切り出した。

 

海未「…実は…突然ですが、ことりが留学する事になりました」

 

…海未は顔を険しくさせて言った。

 

海未「…2週間後に日本を発ちます…」

 

その一言に…僕はもちろんμ'sのみんなも驚いていた。

 

ことり「…前から…服飾の勉強がしたいって話していて…そしたら、お母さんの知り合いの人から来てみないかって言われてて…ごめんね…もっと前から話そうって思ってたんだけど…」

 

ことりは、学園祭でのみんなの盛り上がりに話す事が出来なかったらしい…

さらには、留学に行ったきり、高校卒業まで戻ることはないという…

その話に1番に反応したのは、親友の穂乃果だった…

 

穂乃果「…どうして…言ってくれなかったの…」

 

穂乃果はことりと海未に詰め寄った。

 

海未「だから…学園祭があったから…」

穂乃果「…海未ちゃんは知ってたんだ…」

海未「…それは…」

 

そして、穂乃果はことりに話しかけた…

 

穂乃果「どうして言ってくれなかったの…確かに、学園祭があったのはわかるよ…でも、私と海未ちゃんとことりちゃんは…」

 

と、穂乃果が詰め寄りかけた時に、

 

絵里「穂乃果…」

希「ことりちゃんの事考え…」

 

と、絵里と希がフォローに入ろうとした。

だが…

 

穂乃果「わからないよ!」

 

と、穂乃果が声を荒げたのだ。

 

穂乃果「だって、ずっと一緒にいたんだよ!急にいなくなるなんてわからないよ!」

 

穂乃果は声を荒げて、そう言ったのだ。

それに、僕はすかさず間に入った。

 

健人「…穂乃果…落ち着こう…」

穂乃果「これが落ち着いていられるっていうの!?私と海未ちゃんとことりちゃん、これからも…ずっと一緒にいようって約束したんだよ!でも…急にいなくなるなんて…」

健人「…ことりだって…この時まで我慢してたと思うぜ…お前だけが悲しいんじゃない…この場にいるみんなだってそうだ…」

穂乃果「でも!」

健人「でもじゃねぇ!」

 

僕はまた穂乃果に向かって思わず叫んでしまった。

 

健人「確かに穂乃果とことりは昔からの仲だ!人一倍悲しいのはわかる!でも、悲しいのはお前だけじゃねぇんだよ!俺だって!海未だって!真姫だって!凛だって!花陽だって!絵里だって!希だって!にこだって!ここにはいない蓮だって!こういう事を言うのは悪いのはわかるけど…自分だけ被害受けたような言葉を言うんじゃねぇ!みんなだって悲しいんだよ!」

穂乃果「…」

 

その後…ことりがずっと穂乃果に言いたかった事を告白し、ことりは感極まって、部室から出たのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

パーティが重く終わった後…

僕は穂乃果、海未、ことり以外のμ'sのみんなの前で立っていた…

 

真姫「…さっきの発言、どういうつもり?」

健人「…すまん…」

絵里「すまないじゃないわよ!なんであんな事言うの!?」

 

僕の先ほどの発言で、μ'sのみんなの逆鱗に触れたのだ。

自分でもこの事は覚悟していた。

 

凛「なんで、穂乃果ちゃんにあんな酷い事を…」

花陽「穂乃果ちゃんは、ことりちゃんと幼馴染だから、人一倍悲しいのは当たり前じゃないですか!」

にこ「あんた…これで穂乃果とことりが絶交なんてなったらどうするつもり?」

希「これは健人君が悪いんよ」

健人「本当に…本当に…申し訳ない…」

 

しかし、μ'sのみんなの湧き上がった怒りは収まる気配もなく…

 

絵里「…いいわ、もうこれ以上、付き合いはやめましょう…一応、楽曲だけはお願いするわ。他の当てになる人いないもの…」

真姫「申し訳ない…と、あなたに言う必要はないわね。とりあえず、電話来たらすぐにうちに来てちょうだい。もう、あなたとはなるべく関わりたくないわ」

 

この日、僕はμ'sのみんなと、事実上の絶交状態となってしまった…

 

さらに、このタイミングで信じられないような事件が起きた…

それは…みんなと絶交すると話した直後だった…

 

龍母「健人君!龍が!」

 

それは、史上最悪なタイミングでの事件だった。

 

 




はい、どうでしたでしょうか?
文字数は少なかったと思いますけど…w
さて、今回のお話で、主人公 健人とμ'sの決別となったわけですけれども…この後、どうなっていくか!
まぁ…実は、元々考えていたストーリーとはかなり逸れているんですけれど…こっちの方が面白いかなって思いましてw
と言うわけで、是非、感想等あれば書いていってください!
次回は、バンドリ!の方でお会いするかもしれません、その時にお会いしましょうw


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第16話〜自分が進むべき道〜

どうも、VVVFです。
今回は初めに3つ謝罪したい事があります。
1つ目は、3〜16話にかけて改良された知らせが出てきていると思いますが、それはタイトルの話数がかなり間違っていた事に由来しています。
話の内容自体は変えていないので、報告兼ねてお知らせします。
2つ目は、この話で1章を終わりにしたいと思います。
理由は…単純にアニメ準拠でやってきていたので、今回のお話はアニメでの1期目最終回となっているので、ここで1章はおわりにし、2章目に突入したいと思います。
3つ目は、野球編の投稿長期休止です。
理由は、アイデアが野球編よりもやっぱりμ's編が浮かんできているから。
そんなわけで、多分しばらく休載になりますが、μ's編の裏話編の立ち位置になって連載復活すると思うので、待っていてください。
こんなダラダラ長く話して申し訳ありません。
さて、前回でμ'sと絶交状態となった健人に降りかかった不幸とは…本編どうぞ!


…僕は病院へすぐに駆けつけた。

龍のお母さんから、龍が事故にあったことを聞かされ、急いで駆けつけてきた。

 

健人「…おばさん!」

龍母「健人君!」

健人「龍は!?」

龍母「龍は…今集中治療室に…」

健人「!?」

 

それを聞いた僕は、膝から崩れ落ちたのがわかった。

そして、龍が事故にあった経緯を教えてくれた。

 

龍母「…ランニング中に…子供が道路に飛び出してきて…そこへ車が来て…龍は子供を庇おうと…」

健人「…そう…なんですか…」

 

それを聞いた僕は、少し安心を覚えた。

相変わらず無茶する野郎だな…と心の中で泣きながら笑っていた。

と、その時…

集中治療室の手術ランプが消えた。

中からは医師が出て来た。

 

龍母「先生!龍は!?」

医師「命に別状はありませんが…まだ意識が戻っていません…」

健人「!?」

 

医師の冷たい現実を指す言葉に、僕は意識が遠のきかけた。

その日の面会すら許してもらえず、僕は渋々帰る事にした…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夜…

 

健人「…ごちそうさま…」

健人母「あら?まだ残ってるじゃない…」

健人「今日は…空いてない…」

 

僕は夜ご飯を大量に残したまま、部屋に戻った。

 

健人母「…珍しいわね…よほど龍君の事がショックだったよね…」

梨乃「それだけじゃないらしいよ…」

 

妹の梨乃は、雪穂ちゃん経由で僕とμ'sの話を聞いていた。

あの事件以降、μ'sのみならず、雪穂ちゃん、亜里沙ちゃん、さらには梨乃までもが僕に怒っていた。

梨乃に関しては、ついこの間までは優しい感じで接してくれたが、事件以降は態度が急変し、全ての事に関して突っかかってくるようになった。

それもあってか、僕はポッカリと大きい穴が心のどこかで空いてしまっていた。

野球でさえ興味を示さなくなるくらいだ。

 

健人母「…全く…あの子ったら…」

 

と、母ちゃんがそう呟いたその時、ガチャリとドアが開く音がした。

 

健人母「…あら?」

 

母ちゃんが玄関に出ると、そこにいたのは…

 

健人母「あなた!」

健人父「よ、急で悪いな」

 

僕の父ちゃんだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

お風呂に入り終えた僕は、ただ1人自室で寝転がっていた。

 

健人「…俺は…どうすれば…」

 

と、そこへ…

 

健人父「…健人、入るぞ」

 

と、父ちゃんが来た。

その事を父ちゃんが来るまで知らなかった僕は…

 

健人「え!?父ちゃん!?ちょっ…」

 

と、慌ててしまった。

父ちゃんは僕の部屋に入り、僕はベッドに座り直した。

 

健人父「全く…いつもの元気はどうした?」

健人「別に…てか、なんで父ちゃんがここにいんだ!?」

健人父「今日はオールスターだからな…俺の仕事もないし、近くに来たから寄ってきただけだ」

健人「はぁ…」

健人父「…母ちゃんからも梨乃からも聞いたぞ?龍が事故で意識不明、付き合っていた仲間とはお前の発言で絶交になったとか…」

健人「…」

健人父「…俺は、お前の事よく知ってるから、別にそうそう驚く事はしないし、自分が悪いって事はよくわかってるんだろ?」

 

僕は父ちゃんの言葉にうなづくだけだった。

 

健人父「…健人が野球をもう一度やろうとなったきっかけが、絶交した子達だろ?」

健人「…うん…」

健人父「…俺だったら…最後のけじめつけるために…野球で恩返しをして…関係断つ…そんな事考えてるんだが…お前はどうだ?」

健人「…俺なんかに…」

健人父「…それで綺麗サッパリでいいじゃないか…まぁ、お前が進むべき道はお前が決めるけれど…これだけは言わせてくれ…」

健人「…」

健人父「…俺は…健人を信じる」

健人「!」

 

父ちゃんはそう言って自分の部屋に帰っていった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

僕は1人、玄関にいた。

 

梨乃「…どこか行くの?」

健人「…お前には関係ない」

 

梨乃が玄関に来て冷たく言って来たので、僕も冷たく反応した。

だが、返ってきた言葉に僕は驚いた。

 

梨乃「…ごめんなさい…」

健人「…え?」

 

僕は振り返って梨乃を見た。

梨乃は少しモジモジして、顔を赤くしていた。

 

梨乃「…お父さんに聞いたの…私が幼い頃に…お兄ちゃんの友達が…離れていってしまう時に…自分だけじゃなくて、みんなも悲しいはずだから、みんなが泣けば泣く、泣かなかったら辛くても我慢する…それがお兄ちゃんなんだって…」

健人「全く…父ちゃん喋りすぎだよ…」

梨乃「…言われて…確かに、お兄ちゃんは一言一言に責任持って話しているし…そんな事言ったのは、みんなの為だと思ってきて…だから…ごめんなさい…」

健人「…別に、俺は梨乃になんか怒ってねえよ…謝るな」

梨乃「…え?」

健人「お前が勝手に突っ込んできただけだ。それ以上でもそれ以下でもない…」

梨乃「…本当に…」

健人「…俺は…あいつらに恩返しをしたいだけだ。言って来るよ…梨乃」

梨乃「!…いってらっしゃい!お兄ちゃん!」

 

僕は梨乃を見た後、勢いよく外に出た…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ある日、UTX学院に着いた僕は、ふとパネルを見た。

そこには…μ's9人が揃ってライブをしている様子が映し出されていた。

しかも、撮った日が今日だった…

 

健人「…μ's…お前らには…たくさんいいもの見せてもらった…だから…今度は俺の番だ!」

 

そう意気込んだ僕は拳を強く握りしめた。




…どうでしたでしょうか?
今回のお話で1章は終わりですけれども…2章目第1話はフツーに今回のお話の続きという形で進んで行くので、お楽しみに!
今回は、ほぼオリジナルストーリーで、今後しばらくオリジナルストーリーが続くと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします!
是非、感想等よろしくお願いします!
次回はバンドリ!でお会いするかもしれません!
では、バンドリ!を見る人は次回、この2章目を見る人はまた今度お会いしましょう!


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μ's編第2章
第17話〜再スタート〜


どうも、VVVFです。
今回からアニメの方では2期目スタートという場面でやっていきたいと思います。
前々回で絶交した主人公とμ'sの仲は回復するのかなと思った人…安心してください。私はハッピーエンド主義者ですw
また、今回は2期目1話2話同時にやっていきます。
形式的には1話2話の裏話という感じでやっていきます。
なので、ほぼμ'sは出て来ません…ご了承くださいm(_ _)m
では、本編どうぞ!


 

…ある日の事…

僕は野球部のみんなと一緒に練習をしようと向かっていた時だった…

 

晋助「おーい!健人ー!」

 

晋助が走って来た。

 

健人「ん?どうした?」

晋助「今、先生が話があるんだって!今すぐ部室に!」

健人「え?マジ?分かった!」

 

僕と晋助で部室に行くと…とっくにみんなが揃っていた。

 

勇気「遅かったね…健人君…」

健人「あはは…悪りぃ、悪りぃ…」

 

僕がバッグを置くとすぐに美沢先生が来た。

 

先生「おーし、みんな揃ってんなー」

 

美沢先生は部員全員がいるのを見た。

 

先生「えー…今回俺ら万世橋高校ナインは、この地区大会に参加出来るようになった!」

俊「え!?マジすか!?」

晴男「まだ無名チームやのに、ホンマすごいわ」

充「まぁ、当然だろう。夏の甲子園では地区大会1回戦敗退とはいえ、甲子園出場した東戸高校と互角だったんだ」

亮介「てことは、もしかすると優勝いっちゃう?」

真三郎「んなわけあるか!」

真澄「まぁ、そこそこいけるでしょ…」

修二「問題は…東戸高校…」

全員「あ…」

 

修二先輩の一言に全員思わず言葉を濁したのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…その日の夕方、僕は病院に来た。

実は今日の昼に、龍のお母さんから龍の意識が戻ったと聞き、放課後急いで病院に来たのだ。

 

健人「龍!」

龍「お?健人か」

 

龍はいつもの屈託ない笑顔を見せた。

 

健人「はぁ…焦ったわ…」

龍「すまねぇな…」

 

僕は龍に今までに起きた話をした。

今日発表された地区大会出場の事…μ'sのみんなと絶交状態にあるという事…

それを聞いた龍は、またいつものように大声で笑い始めた。

 

龍「全く…ブレないな〜健人は、いつも仲間だと思ってやったら裏目に出る…久々にやらかしたね〜」

健人「…お前もブレないな…俺の話をこうやって笑い話にするんだから」

龍「怒ってんのか?」

健人「気にしてない。いつもの事だからさ」

 

僕は龍に笑顔を見せて言った。

 

龍「…今回、俺はその地区大会には出ない…でも、力的にはまだ減ってないから…気をつけろよ」

健人「あぁ」

 

僕は龍と笑顔で話し合って気が楽になったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…ある日の朝…

僕は真姫から送られた写真を見ていた。

どうやら合宿に行ったらしい…

 

健人「…全く…」

 

と、僕は呆れていると…

 

梨乃「…お兄ちゃん!これ!」

 

梨乃がはしってきて僕の元に来てスマホの画面を見せた。

そこには…

 

健人「…第2回…ラブライブ開催…」

梨乃「うん!」

 

しかもその予選の日は…地区大会の1回戦の日の前日…

まさかそれが…またμ'sと僕をつなぐ日になるとは…

 




はい、どうでしたでしょうか?
野球部編に出ていたキャラが出て来たので、設定集を今日中に出しておきます。それを参考にして読んでいただくと…多分わかりますw
是非、感想等よろしくお願いします!
では次回お会いしましょう!


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第18話〜伝説の背番号9(ナンバーナイン)〜

どうも、VVVFです。
今回のお話もほぼオリジナルですが、今回は主人公の健人の過去のお話が出て来ると思います。
というか、このタイミングの方がいいと思ったので、色々調整していましたw
ここから野球シーンがかなり出て来るので、どうぞよろしくお願いしますw
では、本編どうぞ!


…ある日、真姫からメールが来た。

そこには…

 

『今度、試合があるそうね。それに伴って、あなたにもう一度チャンスをあげるわ。条件は今度の大会で優勝すること。そしたら考えておくわ。これは、μ'sみんなの意見よ。みんな見に行くから』

 

と、書いてあった。

 

健人「…ふうっ…」

 

僕は緊張で思わずため息が出た…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方、μ'sサイド…

夕暮れ…秋葉原の電気街にて…

 

穂乃果「…ここでもダメかー…」

真姫「そうね…」

 

μ'sのみんなは次のライブで使う場所を探していた。

そこには…

 

蓮「…全然見当たらねえしな…」

 

蓮がいた。

僕と蓮はあの事件の後、μ's側について僕に対抗した。

僕の言動にμ'sのメンバー同様腹が立ったらしく、すぐに絶交状態になった。

 

μ'sと蓮の御一行は、UTX学園の前に来た。

UTX学園の入り口の前には、ファンの人達がたくさんいて、建物のビジョンには、A-RISEが告知をしていた。

 

ことり「…すごいね」

海未「…堂々としています…」

蓮「…ファンがたくさんいんな…」

穂乃果「…負けないぞ…」

 

と、みんながあっけにとられていると…

 

???「…高坂さん」

 

と、目の前に薄い茶髪の女の子が現れた。

 

穂乃果「え?」

蓮「…え?」

 

穂乃果だけでなく、隣にいたことり、海未、蓮も驚いた。

何故ならその子は…今ビジョンで出て来たA-RISEのリーダー、綺羅ツバサだったのだ…

ツバサは、穂乃果の腕を掴み建物の中に入れ、食堂へと案内された。

ちなみに、エントランスで残りのメンバー、優木あんじゅ、統堂英玲奈も合流した。

綺羅ツバサはみんなの事を知っており、μ'sをライバル視していたという。

そしてもちろん…

 

ツバサ「…それで、田淵蓮…μ'sの音楽担当…」

あんじゅ「柔道においても、剣道においても、弓道においても全部優勝経験のある和風男子といったところかしらね…」

蓮「…俺の事も知ってんのか…」

 

蓮は驚いた反面、嬉しい気持ちで一杯になった。

そして、今はμ'sの間でもほぼ禁句と化している名前をツバサは出した…

 

ツバサ「そして…桑畑健人…」

μ's+蓮「!!」

 

μ'sと蓮は顔を強張らせた。

絶交状態にあるやつの名前なぞ、出して欲しくなかったのだろう…

しかし、ツバサはそんな事を知ってか、話を続けた。

 

ツバサ「…μ'sの音楽担当で、その感性が合間ってμ'sが完成してる…素晴らしい男よ。正直…音楽無くても、彼がいるチームはどこでも勝つというくらいだから、私たち…負けることも一時期考えていたわ」

海未「…どういう事ですか?」

 

ツバサの発言に、μ'sのみんなはもちろん、蓮も疑問に思った。

 

ツバサ「あら、みんな知らない?『ロサンゼルスの奇跡』」

蓮「!?」

 

ツバサのあるワードに、蓮は敏感に反応した。

 

凛「蓮?」

花陽「どうしたの?」

蓮「…ツバサさん…今…『ロサンゼルスの奇跡』って言いませんでした?」

ツバサ「えぇ、言ったわよ」

蓮「…それと…健人が…何か関係あるんですか?」

ツバサ「何って…『ロサンゼルスの奇跡』を起こした張本人よ」

蓮「!?」

 

蓮はそれを聞いて膝から崩れた。

それを見た海未は、少し顔を引きつらせた。

 

穂乃果「…『ロサンゼルスの奇跡』?」

ツバサ「…今から4年前…アメリカのロサンゼルスでU-15の野球の世界大会があったの…そこの決勝で完全試合を達成させた人がいるの。それが桑畑健人…まぁ、詳しい話は本人に聞いてみたらどうかしら」

 

ツバサは不敵な笑みを浮かべてそう言ったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

μ'sのメンバー全員が『ロサンゼルスの奇跡』について調べた…

 

『ロサンゼルスの奇跡』…

4年前の野球のU-15世界大会で起きた日本の選手による大快挙の総称…

1回戦で0-14という大差でコールド負けを喫し、その上にピッチャー1人が怪我をする事件が発生し、『史上最弱のチーム』のレッテルを貼られた日本…

そこで緊急招集されたのは、まだ12歳の少年…

それを知った世論は大炎上。この年の世界大会は屈辱の予選敗退が現実味になったと誰もが思った…

しかし、その少年が神かがり的な活躍を見せ、予選は1回戦の敗退後は連勝に次ぐ連勝という結果になった。

それは全て、緊急招集されたたった1人の少年によって起こされたもの…

日本はその勢いで準決勝に進出、韓国と戦うことになった。

その準決勝でもすごい事が起きたという。

9回裏、日本の攻撃…

4-1の韓国リード、2アウト満塁、ここで打ち取られたり三振になったら日本の敗退が決定する場面…

そこで出て来たのはあの少年…

少年は粘りに粘ってフルカウントまで持ち越し、韓国のピッチャーが9球目を投げた…少年はその球を打ち…ホームランとした…

これが準決勝で起きた奇跡…

3点差から逆転サヨナラ満塁ホームランをプレッシャーのかかる準決勝で打った事なのだ…

さらに少年の奇跡はそれを止まらず…

決勝のアメリカ戦では…日本のプロ野球では過去80年において15回しか達成していない…完全試合を達成させたのだ。

少年のその奇跡のような試合展開を、総称して『ロサンゼルスの奇跡』と呼ばれるようになり、少年の背番号9と少年の名前…『ケント クワバタ』の名が世界中に知らされるようになった…

 

しかし、μ'sのみんなは疑問に思った…

 

真姫「…なんで私たち知らないの?」

穂乃果「そうだよ!なんでこんな快挙を私たちが知らないわけないよ!」

海未「確かに…この話が本当なら、健人君が私たちと一緒にいるわけありません…」

凛「どうして?」

希「学校の中には野球の推薦の高校があるんや。ここらやと東戸高校やね」

凛「そうなの!?」

花陽「…ねぇ、ここはあの龍君に聞いたらどう?」

ことり「そうだね」

絵里「その方がいいわね…」

にこ「そうと決まったら行くわよ!」

 

μ'sのみんなは龍に会うべく、東戸高校へと来た。

ちなみに、蓮は毎度の練習試合でこの日もいなかった。

東戸高校は、μ'sが来たことによってかなり興奮に包まれていた。

 

穂乃果「…あの!柴山龍君っていますか!?」

龍「ん?俺を呼んだか?」

 

龍は拍子抜けた声で返事した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日は東戸高校は授業であった為、龍を尋ねるのは放課後になった。

 

龍「…それで、俺に何か用か?」

穂乃果「あの!健人君について…教えてくれますか?」

真姫「健人が『ロサンゼルスの奇跡』というのに関わったのはわかったの。でも…なんでみんな知らないのって思って…」

龍「あー…でもな…あいつにとっちゃ…」

真姫「お願い!」

凛「…真姫ちゃん?」

龍「…わかった…話すよ」

 

龍はμ'sのみんなに、『ロサンゼルスの奇跡』の後に起きた話をした…

U-15世界大会が終わった後、少年は一躍スターになった。

その時の日本を象徴する人として国内外から注目を浴びており、彼の父も有名なプロ野球選手だった為、将来が有望視されていた少年だったが…ツイッター上のある匿名の人が『ロサンゼルスの奇跡』は八百長によって起こったものだと根も葉もない噂を流したのだ。

根も葉もない為証拠などないものなのだが、少年は毎日マスコミに取り沙汰され、少年が入っていたチームまでにもマスコミが入ったのだ。

仲間を大切にする少年の心は、みるみるうちにズタズタにされていき、少年はチームを脱退。

さらには、少年の父親が名目上では体の限界としながらも、事実上の引責引退を発表し、少年は涙を流したという…

その後、その匿名の人が謝罪したが、少年はいつしか野球をやらなくなったという…

 

龍「…まぁ、ざっとこんな感じだな」

 

龍は重い話なのに、あっさりと話をやめてしまった。

 

絵里「そんな事が…」

海未「健人にも…辛い事が…」

にこ「でも…なんで野球なんかまた始めたのよ…」

龍「それは…μ's…お前らがいてくれたお陰なんだ」

μ's「えっ!?」

 

龍の発言に、μ'sのみんなは驚いた。

 

龍「…健人は言ってたぜ…μ'sがやりたいという気持ちで動いているのを見て、やっぱり自分は野球をやりたいって気持ちが増したってな…だから、あいつはプレーでμ'sのみんなにいつしか恩返しがしたいって言ってたぜ」

穂乃果「そんな…」

希「でも…」

龍「健人から聞いたぜ。喧嘩の事」

μ's「っ!」

龍「…確かにあの場で言うあいつも悪い…でも…それは仲間を思って言った事なんだ…わかってくれ…」

 

龍はそう言うと、深々と頭を下げたのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方、僕はというと…

 

健人「…急遽明日に!?」

 

…緊急事態が起きていたのだった。

 




どうでしたでしょうか?
次回は地区内での大会初戦です。
予定では3話構成にするので、あまり面白くないかもしれませんが、どうかご了承くださいm(_ _)m
では次回、お会いしましょう!


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第19話〜運命の試合、プレイボール〜

どうも、VVVFです。
今回の話は、地区大会の決勝戦という設定でいかせてもらいます。
いきなり飛んで申し訳ありませんが、間の話は野球編にて出させてもらいます。
また、時系列上μ'sはUTX学院の屋上でのライブ後という話にしてあります。
では本編どうぞ!


 

…『ラブライブ!』の予選の為に神宮球場を使う為、2日程度早く始まった地区大会…

僕は一回戦にて、チームのメンバーに今回の大会にかける思いをぶつけた。

μ'sへの感謝…恩返し…そして、喧嘩のお詫び…

そんな事を伝えると、チームメイト全員が賛同してくれた。

 

晴男「健人はカッコつけたがるな〜。まぁ、ええっちゃええけどな」

勇気「健人君の思い…ボールと一緒に受け止めるよ!」

充「君がその気合で勝てる確率は…99%…その大船に乗るよ」

晋助「俺らはお前も好きだし、μ'sも好きだ。μ'sのための恩返しなら、快く受けさせてもらうぜ!」

亮介「最初は任せてよ!健人君に回してあげるから!」

修二「お前がいてくれたから、ここまで来れたんだ。最後は大暴れするぞ」

真三郎「ガハハ…!お前となら、この大会は勝てる!だから、μ'sにお前の強さ見せつけてやんな!」

真澄「バックは任せろ。ピンチでもやってやるからさ」

俊「この野球部をここまで来させてくれてありがとう…これは、俺らからお前への恩返しだ。だから、お前も…μ'sに恩返ししてやれよ」

 

そんな、みんなから励ましの言葉をもらった僕は、一回戦からフルに出場していった。

一回戦目はピッチャーとして、二回戦目はファーストとして、

準決勝はレフトとして出場した。(この時、ピッチャーは救済措置として美沢先生の知り合いの先生の学校から借りている)

そしてこの決勝…僕は、μ'sへの思いを胸に、先発として戦うことになったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方…μ'sサイド…

『穂むら』にて…

 

雪穂「…お姉ちゃん!起きて!」

 

雪穂ちゃんが焦った様子で穂乃果を起こしていた。

 

穂乃果「んー?どうしたの?雪穂…」

海未「穂乃果!起きてください!」

穂乃果「うわっ!?海未ちゃん!?なんでここに!?」

 

突然入ってきた海未に驚いた穂乃果は一瞬で飛び起きた。

海未が入ったすぐ後に、μ'sメンバーと蓮、亜里沙ちゃんが入ってきた。

ちなみに、雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんは、それぞれ穂乃果と絵里に僕の過去の話を聞き、μ'sのみんなと一緒に僕に謝りたいと思っている。

みんな慌てていて息を切らしていた。

 

絵里「穂乃果…早く支度して…」

穂乃果「え?」

真姫「実はね…」

凛「今日、野球の大会の決勝戦だにゃ!」

穂乃果「えぇ!?どうして!?」

 

μ'sのみんなは2日後にあると思われていた、地区大会の決勝戦の突然の日にち変更に驚いて飛び出してきたのだ。

 

絵里「どうやら、ラブライブの予選でどこかのスクールアイドルが使うことになってしまったらしく、急遽変更になったそうよ」

希「決勝戦で…健人君に謝りに行くと言うてたけど…まさか、今日に変更するなんて…」

にこ「まだ…心の整理がついてないのに…」

ことり「でも、チャンスはこれしか…」

穂乃果「みんな、待ってて!すぐに行くから!」

 

こうしてμ'sのみんなは、急いで神宮球場へと向かったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

神宮球場…

 

晴男「…いよいよやな…」

健人「あぁ…」

 

僕らはベンチでグラウンドを見ていた。

そろそろ試合なのだ。

僕らはベンチから作戦室に戻り、今日の試合について話をした。

今日の対戦相手は、やはり予想通りの東戸高校。

今回は龍が怪我で戦線離脱しているが、それでも強いことには変わりない。

 

美沢「それじゃあ、今日のスタメン発表する」

 

美沢先生はいつもと変わらない口調でスタメン発表をした。

 

美沢「1番、川崎亮介、ライト、背番号7」

亮介「はい!」

美沢「2番、掛川俊、ショート、背番号1」

俊「はい!」

美沢「3番、後藤修二、レフト、背番号5」

修二「はい!」

美沢「4番、桑畑健人、ピッチャー、背番号9」

健人「はい!」

美沢「5番、中島晴男、サード、背番号2」

晴男「はい!」

美沢「6番、狩野充、セカンド、背番号3」

充「はい!」

美沢「7番、有原勇気、キャッチャー、背番号4」

勇気「はい!」

美沢「8番、坂本真澄、センター、背番号8」

真澄「はい!」

美沢「9番、八幡真三郎、ファースト、背番号6」

真三郎「はい!」

美沢「以上!今日は決勝だ。今までやってきたことは無駄ではない。心してかかれ!」

全員「はい!」

 

僕は、いつもより緊張していた。

いよいよ決勝戦…運命の試合のプレイボールが迫っていた…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方、μ'sサイド…

 

蓮「…はぁ…はぁ…どうにか間に合ったな…」

 

μ's、蓮、雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんは走って神宮球場に着いたのだ。

寝起きで走っていたので、みんなはかなりヘトヘトだった。

 

真姫「それで…試合はまだなの?」

絵里「どうやらまだらしいね…」

ことり「良かったー…」

希「しかし…人たくさんおるねー」

 

神宮球場は東戸高校の応援団と万世橋高校の応援団とどこにも属さない人達で埋まっていた。

 

穂乃果「すごいねー…こんなに人がいっぱい…」

龍「まぁ、夏の大会で大接戦のチーム同士がまたここでぶつかるからな」

凛「龍君!?」

花陽「なんでここに!?」

にこ「これから試合なのよ!?」

龍「今回は出ないよ。怪我しちまってな」

 

と、その時だ。

 

『これより、東東京地区大会決勝、東戸高校対万世橋高校の試合を始めます』

 

と、アナウンスが鳴った…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

試合は僕ら万世橋高校が後攻だ。

一回表、僕らはそれぞれポジションに入った。

 

勇気「…いくよ、健人君!」

健人「了解!」

 

マウンド上で、僕と勇気でそう言葉を交わし、勇気はキャッチャーのポジションに座った。

1番バッターが打席に立った。

1球目、試合最初のボールはストレートで、ストライクゾーンに入りストライク。

2球目はカーブをギリギリに攻めてボール。

3球目はフォークで、バッターが振ってストライク。

4球目はストレート、バッターがバットにボールを当て、後ろのファウルゾーンに落ちファウル。

5球目はナックルを使って、バッターを振らせて三振にした。

客席からはどよめきが聞こえた。

 

希「いつ見てもすごいな〜健人君は…」

穂乃果「…」

 

μ'sのみんなは静かに様子を見ていた。

2番バッターが打席に立った。

 

健人(…ここは内角を攻める)

勇気(了解)

 

僕と勇気で互いにサインで話し合った後、僕は1球目を投げた。

1球目はスラーブで、ボール。

2球目はシンカーで、ストライク。

3球目はチェンジアップで、バッターがバットに当て、スタンドに入りファウル。

4球目でフォークをバッターが振り、空振り三振とした。

続くバッターは初球のストレートを打ち、ショートゴロで打ち取ってスリーアウトチェンジとなった。

 

勇気「ナイスピッチング!健人君!」

健人「いやいや、勇気のリードが良かっただけだ」

 

僕と勇気で互いに褒め称えた。

これが、運命の試合の幕開けだった。




いかがでしたでしょうか?
僕自身野球観戦に行っていないし、学校とかで野球を経験しているわけでもないので、こんな感じかな…と手探りで書きました。
変だなと思っても気にしないで読んでくれればありがたいですm(_ _)m
是非、感想等よろしくお願いします!
では次回お会いしましょう!


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第20話〜最高の仲間〜

どうも、VVVFです。
久々に書きましたw
これでとりあえずひと段落つける所まで書けました…
ということで、いつものように駄文ですが、本編どうぞ!


…気がつけばもう9回…

4-1で負けている状況。

僕らは苦境に立たされていた。

いや、正確に言えば()()()()みんなが苦境に立たされている…

僕は今、緊急事態に陥っている。

それは5回から始まった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

4回を難なく投げ終えた僕は、ベンチに座り、次のイニングに向けて休んでいると…

 

健人「…ん?」

 

僕は思わず肘に違和感を感じた。

これは今始まった事ではなく、前々から、自分の中では『古傷』とも言うべきものだった。

僕自身、やはり色んな球種を投げている以上、肘にどうしても負担が掛かってしまう。

4年前の世界大会後、僕はいつものように練習をすると、急に肘が痛くなり、病院へ直行した。

検査の結果、肘にヒビが入っている事がわかり、僕はしばらく野球をやれなかった。

ただ、練習を見てアドバイスする事は出来るので、ビブスを着けていつも練習を見ていた。

その後は、マスコミに八百長疑惑が持たれてそのまま退いたのだが…

その時のケガはとっくの昔に治したのだが、あまり無理しないようにと言われていた。

だけど、今このチームと、μ'sへの恩返しの為に奮闘した為、肘に思いっきり負担が掛かってしまったのだ。

最初は、初戦で戦った後に違和感を感じたのだが、僕は大丈夫だろうと気にしなかったし、ついあの時の事を忘れていた。

ただ今は…

 

健人「…後1イニング…耐えてくれ…」

 

5回の僕らの攻撃は、三者凡退。

僕はいつものようにピッチングをしてマウンドへと向かおうとした。

そこへ…

 

勇気「…健人君」

 

今の正妻の勇気が来た。

 

健人「ん?」

勇気「…変化球、いつもより曲がらなかった…肘、どうしたの?」

 

勇気はやはり目がいいし、キャッチャーの能力が高い…

 

健人「さすが…今、肘の古傷が疼いてしまってな…」

勇気「それじゃあ、交代を…」

健人「後1イニングだ。その後は真三郎先輩に談判して、ファーストに守備変更してもらう」

勇気「わかった…ただ、次のイニングはなるべく直球だよ」

健人「了解…」

 

最初のバッターは打ち上げさせてキャッチャーフライにし、次のバッターは三振とした。

 

健人「…後1人…耐えてくれ…」

 

と、僕は心の中で叫んだが…次のバッターの3球目で…肘の痛みが急激に増したのだ。

 

健人「!?」

 

そして、僕が投げたボールはど真ん中へ行き、センター前に運ばれたのだ。

 

健人(くそっ!こいつは…)

 

僕はポーカーフェイスでなんとか耐えているが、やはり目がいい勇気が、僕の元へと向かった。監督を呼びながら…

 

勇気「…健人君…ここは降りよう…これ以上は…」

健人「頼む!この試合だけは…」

勇気「…健人君…君は無理だってわかってるでしょ?」

健人「…」

勇気「…これは…僕が…1番最善だと考えたことだ。健人君の…この先の為に…」

 

僕はその一言に頷き、監督に降板を伝えた後、静かにマウンドを降りた…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、僕は西木野総合病院へ直行し、検査を受けた。

結果は疲労骨折。一歩間違えれば重症レベルとまで言われた。

一応、完全に折れてはいなかったらしいので、栄養療法で対処することにした。

 

健人「…試合…大丈夫か…」

 

と、僕は廊下を歩いていると…穂乃果達がいるのが見えた。

というか…僕の方へと向かっていた。

 

健人「…」

 

僕はふと足を止めてしまった。

すると、穂乃果達も足を止めた。

 

健人「…」

μ's全員「…」

 

幸い、誰も来ていなかったので、特に目を気にすることはなかったが…なんとも異様な空気だった。

僕は、その空気にいたたまれず、こう言った。

 

健人「…みんな…申し訳なかった…」

 

μ'sのみんなは少し驚いた様子で僕を見たのだ。

 

健人「…あの時は…俺は…相手の事考えろと言いながら…結局、自分が何もわかってなかった…本当に…申し訳なかった…」

 

僕はμ'sのみんなに、喧嘩したことのお詫びをした。

すると…

 

真姫「…気にしてないわよ」

 

と、真姫が最初に言ってきたのだ。

 

健人「え?」

凛「凛達、龍君から聞いたにゃ!今回の試合も、本当は凛達の為に頑張ったって!」

絵里「そんな事聞かされたら…喧嘩なんて馬鹿馬鹿しく思えてきたのよ…」

希「ほんまにすまへんかったな…うちらも本当は悪いとこあるんよ」

海未「でも、これで両成敗ですよ」

にこ「今度は優しく言いなさいよ!」

ことり「穂乃果ちゃん」

穂乃果「うん!…桑畑健人君、改めて…」

μ's全員「よろしくお願いします!」

 

…僕はそれを見て思わず、頭を下げた。

 

健人「…こちらこそ…」

 

と、僕が言ったその時。

 

亮介「あ、健人君、いたいた!」

 

亮介が現れた。その亮介の後ろから、万世橋ナインのみんなが来たのだ。

最初はμ'sがいることに驚いた万世橋ナインのみんなは、μ'sのみんなと挨拶した後、僕に試合の連絡をした。

試合は充と勇気の2人によるホームランでまさかの逆転勝利を収めたという。

 

健人「本当!?」

亮介「うん!それで、この後打ち上げに行くけど、行く?」

健人「まぁ…行くか!」

 

こうして、僕とμ'sの仲も回復し、僕ら万世橋高校野球部は小さいながら地区大会優勝を果たしたのだった…




いかがでしたでしょうか?
ケガの話につきましては、あまり詳しくないのであまり触れていただかないようよろしくお願いします。
とりあえず、次からアニメの方に戻れる…
では次回お会いしましょう!


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第21話〜宇宙一のアイドル〜

どうも、VVVFです。
大変長らくお待たせしました…
とりあえず、書き終えたので、どうぞゆっくりテキトーに読んでいって下さいw
では、本編どうぞ!


…μ'sのみんなと仲直りをした僕は、蓮とも仲直りした…というか、蓮が一方的に謝り、土下座をみんなの前をするまでに発展し、いい迷惑を受けながら仲直りした。

その後、μ'sのみんなはUTX学院の屋上にて一次予選をやり、僕らはインターネット中継で見ていた。

その一次予選の結果が、今日来るという事で、かなり久々に僕は部室に来た。

 

健人「…つーか、すごい注目されてるような気が…」

蓮「気にすんな…」

 

僕と蓮は女子のハートがついた目を掻い潜りながら、音ノ木坂学院の廊下を歩いていた。

地区大会で途中退場したが、なぜか僕がMVPを取ってしまったからか…

本当の事言うと、今回の地区大会で僕は決勝以外でピッチャーでは先発フル出場で二桁三振、ピッチャー以外だとレフトに出場し、1試合3本が最多、少なくとも1本が出た試合ばかりだったので、印象がかなり残っていたのだろう。

と、僕と蓮は無事に部室に着く…その時だった。

 

ガタッ!

 

と、ドアが開いた。

そこから、穂乃果達が出てきた。

 

穂乃果「あ!健人君!」

健人「穂乃果!?どうしたんだ!?」

花陽「さっき、一次予選の結果が出たんだ!」

凛「凛達、最終予選に進むにゃ!」

蓮「マジで!?」

健人「やったじゃないか!」

 

僕は思わずホッとした。

アナウンスも鳴るほど、学校が大盛り上がり。

僕も思わず野球部のみんなに連絡をした。

 

亮介「本当!?」

充「よかった…」

晴男「よろしゅう言うてな!」

 

僕はみんなと電話をしたあと、屋上へ行きμ'sの練習を見ることにした。

 

絵里「最終予選は12月、そこでラブライブに出場出来る1組が決まるわ!」

希「次で決まるやね…」

健人「だな…12月までまだあるとはいえ、油断は出来ねえ。最終予選までの時間を無駄にしないよう、頑張るぞ!」

μ's「はい!」

蓮「って…何で健人が仕切ってんだ?」

健人「あ…」

海未「いえ、私達は大丈夫です。かつて日本を背負った事のある人ですから」

凛「なんか気持ちが入るにゃ!」

真姫「威厳が何となくあるし…」

健人「ならいいんだけど…そういや、にこは?」

穂乃果「にこちゃん?にこちゃんはここに…ってあれ?」

ことり「いないよ!?」

蓮「にこはどこに!?」

 

練習に来ていないにこに気がついた僕らは、ふと玄関を見ると、にこが帰ろうとしているのが見えた。

僕らは急いでにこの元へと向かった。

 

穂乃果「にこちゃーん!どこへ行くのー!」

にこ「うるさいわね!大声で呼ぶんじゃないわよ!」

穂乃果「どうしたの!?練習始まってるよ!」

 

穂乃果がそう言うと、にこは後ろめたいような感じで

 

にこ「ちょっと…今日は…」

 

と、ぼそりと呟くように言った。

 

健人「全く…行けないならあらかじめ言っとけよ…」

にこ「別にいいじゃない…それより!最終予選に向けて頑張りなさいよ!」

穂乃果「はい!」

 

にこは吐き捨てるようにエールを言った後、走って行ってしまった。

 

健人「…怪しい…」

 

僕はそう呟いた。他のみんなも同じように思ったのか、みんなはにこの後を追うことになった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…にこはあるスーパーに入って行くのが見えた。

絵里と希はスーパーの裏口で待機する事にし、その他は入り口に置いてあるダンボールの裏で観察をしていた。

 

真姫「全く…なんで私まで…」

健人「と言いつつ、気にしてんだろうが…」

穂乃果「それよりにこちゃん…ここでバイトしているのかな…」

蓮「それだけでコソコソするか?」

真姫「まぁ…違うのは見ればすぐにわかったわ」

 

真姫の言う通り、にこは普通に買い物をしていた。

 

健人「買い物か…」

蓮「なら心配する事無くね?」

穂乃果「だったらなんで、練習ほったらかしているの!?」

ことり「もしかしてだけど…」

海未「もしかしてですけど…」

真姫「もしかして…」

凛「もしかして…」

 

僕ら全員(僕と蓮は速攻否定したが…)、嫌な憶測を立ててしまった。

それにやはり待ったをかけたのは、花陽だった。

 

花陽「だ、ダメです!アイドルは恋愛禁止が基本なんです!そんな事が万が一あったら!」

 

と、花陽は大きい声で周囲の目の的にされただけでなく…

にこに気付かれる事になってしまった。

にこは買い物カゴを置くと、すぐに逃げ出してしまった。

 

穂乃果「あ!待てー!」

にこ「なんであんたたちがいるのよ!」

健人「蓮!裏口に行くぞ!」

蓮「はいよ!」

 

僕と蓮は、絵里と希がいるスーパーの裏口へと向かった。

そこへちょうど、絵里と希の壁から抜け出してきたにこが、こっちへ走っていたのだ。

 

にこ「げっ!?健人!?」

健人「俺の俊足…わかってるだろ?」

にこ「くっ…」

 

にこは僕の顔を見るなりすぐに駐車場の狭い車の隙を歩いていったのだ。

僕は回り道をして、にこを捉えようとしたが…

 

凛「あれー?」

健人「くそっ…」

 

にこはとっくのとうに逃げてしまった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…僕らは昌平橋で作戦会議をする事にした。

 

穂乃果「…結局逃げられちゃったね…」

健人「すまんな…」

海未「いえ…それより、なんであんなに必死だったのでしょう…」

真姫「にこちゃん…意地っ張りであまり相談する事ないから…」

健人「誰かさんに似ているけどな」

真姫「何よ…それって私のこと?」

健人「誰とも言ってねぇけど?」

 

と、僕がそう言って、橋の向こう岸を見たその時だ。

 

健人「…あれ?」

 

僕はある人…というか、子供を見つけた。

髪は黒、目は赤色で、サイドテールの女の子だった。

サイドテールをポニーテールにすれば…まんまにこになるような女の子だ。

 

穂乃果「あれは…にこちゃん!?」

健人「に…似てるよな…」

蓮「どういう事だ?」

 

そして、その女の子が僕らの横を通った時、僕らに気がついた。

 

???「…あ、もしかしてあなた方、μ'sの皆様でございませんか?」

健人「…ちょー礼儀正しい…」

絵里「え?知ってるの?」

???「はい、お姉様がいつもお世話になっています。妹の矢澤こころです」

μ's・健人・蓮『えぇーっ!?(はぁー!?)』

 

僕らはにこに妹がいたことに驚いたのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…僕らは何故か、こころちゃんに連れられてとある駐車場の車の影に隠れていた。

 

健人「…あのー…こころちゃん?」

こころ「静かに!」

穂乃果「あの…こころちゃ…」

こころ「だから静かにしてください!誰もいませんね…」

 

ふと僕は後ろを見ると、こころちゃんと同じように誰か来ないかを確認するように見ている海未がいた。

 

こころ「そっちは大丈夫でしょうか?」

海未「今の所、何も来ていませんが…」

こころ「よく観察してください!相手はプロですよ!」

健人「…プロ?」

 

その後、僕らはこころちゃんの合図で飛び出し、あるマンションの中に入った。

 

こころ「…どうやら大丈夫なようですね…」

海未「あのー…一体何なのですか?」

花陽「もしかしてにこちゃん、殺し屋に狙われてるとか?」

健人「ありえないだろ…つーか…何となく察した」

真姫「どういうこと?」

健人「…こころちゃん、パパラッチ気にしてんの?」

こころ「おぉー、よくお分かりで!」

健人「あのな…なんでパパラッチなんか気にしてんだ?」

こころ「バックダンサーの方々なんですから、気にするのは当たり前です」

 

こころちゃんのその一言が、僕、蓮、μ'sのみんなをフリーズさせた。

 

絵里「バック…」

希「ダンサー?」

真姫「誰なのよ?」

こころ「スーパーアイドル、矢澤にこのバックダンサー、μ's。お姉様からよく聞かされていました!あと、スーパーアイドルのプロデューサーさんの桑畑健人さんに田淵蓮さん!」

健人「…蓮?」

蓮「わかってる…」

 

僕と蓮は互いの顔を見合った。僕も同じだろうけど、頭の血管が浮き出ていた。

μ'sのみんなも…

 

絵里「そうよね…なんせにこちゃんだもん」

真姫「すっかり忘れていたわ…」

 

と、ご立腹のようです…

そして、僕らは絵里の携帯を借りて、にこに留守番電話をかけた。

 

健人「…にこ、すこーし話があるから、さっさと帰ってこいよ?」

花陽「健人君のオーラが…」

真姫「す、すごく…殺気立ってるわね…」

 

その後、僕らはこころちゃんににこの家を案内してもらい、上がらせてもらった。

リビングには、ちょんまげを作った鼻水を垂らしている男の子がいた。

その男の子は、おもちゃのもぐら叩きのハンマーを持ちながら、僕らを指して…

 

???「…バックダンサー…」

 

と、間抜けな声で言ったのだ。

 

健人「…こころちゃん、この子は?」

こころ「虎太郎と言います、弟なんです」

穂乃果「虎太郎君、バックダンサーって…誰から聞いたの?」

虎太郎「…お姉ちゃん…」

健人「よぉし…にこが来たらエルボー入れとくぞー」

凛「暴力はダメだにゃ!」

真姫「落ち着いて!私たちも怒ってるから!」

 

僕が怒りを表したのを見たみんなは、僕を一生懸命止めた。

そして僕らは、にこの部屋に入った。

 

健人「…すげえ、ピンク…」

蓮「…健人、これ見てみ?」

健人「ん?」

 

僕はふとある写真を見た。

それは、μ'sのみんなが写っている写真だが…センターは本来なら穂乃果がいるのだが、にこが加工したのか、にこがセンターに来ていたのだ。

 

健人「…蓮…ちょいと…壊していい?」

蓮「ばっ!やめろ!」

 

僕がまた暴れそうになったその時、ガタッとドアが開いたのが聞こえた。

 

こころ「あ、お姉様、お帰りなさいませ!お客さん来てますよ」

にこ「客?誰よ…あ…」

 

にこは買い物を普通にして来て、帰って来た。

そして、僕らを見たにこは一気に顔色を青くした。

 

健人「…にこ?ちょっといいかな?」

にこ「うっ…」

 

僕はにこに笑顔で入るように催促すると、にこはすぐに外へ逃げ出した。

僕らは即座に追いかけたが…にこはエレベーターホールで別の妹…ここあちゃんに捕まってしまい、結局僕らに捕まってしまったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕らは、にこに事情を聞いた。

にこの家では、にこは未だにスーパーアイドルという認識があり、あの定番の『にっこにっこにー』もまだにこの家でやっているという。

多分、最初の頃のアイドル研究部の時代がにこの家で染みついているのだろう…

 

健人「…なるほど…まぁ、にこがアイドルだったのは本当だったし…そう思われても…仕方ないか…」

 

僕と蓮はμ'sのみんなと別れた後、にこの家の事の話をした。

 

蓮「…どうしたもんか…俺的には…そのままでもいい気がするけれど…」

健人「そしたらμ'sの存在の意味がおかしくなるだろ…」

蓮「だよな…」

健人「…あ、そうだ…」

 

僕はいい事を思いつき、早速μ'sのみんなに連絡をした。

そしたら、みんないい提案だと言ってくれた。

 

健人「…決行は明日、俺と蓮で準備するから」

 

僕はそう言って、蓮と笑いあった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

僕と蓮は部室で待っていた。

しばらく待っていると…

 

にこ「…うわぁっ!」

 

にこが入って来た。

 

穂乃果「連れて来たよ!健人君!蓮君!」

健人「サンキュー、穂乃果」

にこ「ちょっと、どういう事よ!」

健人「蓮、穂乃果、俺が話しておくから、スタンバイよろしく」

蓮「了解」

穂乃果「わかった!」

 

僕の一言で、穂乃果と蓮は部室から出た。

 

にこ「…全く…一体何なの?こころたち呼んで…」

 

にこがそう言ったのは、今屋上にて特設ステージを僕らで作ってあり、その前にはこころちゃん達がいる。

先ほど、穂乃果がこころちゃん達を誘い、にこに会わせた後なのだ。

 

健人「悪りぃな、にこ。今回は俺の提案でやらせてもらった」

にこ「健人が?」

健人「…にこがセンターで、μ'sがバックダンサーという形をどうにか解消したいんだ。その方が都合がいいと思ってね…それで、にこにはスーパーアイドルを辞めてもらうって話をしてほしい」

にこ「はぁ!?ふざけないで!私は…」

健人「大丈夫だ。アイドルはやめさせない」

にこ「意味がわからないわよ!」

健人「1人だけのアイドルは卒業って事よ。これから先はμ'sのみんなと一緒にやるって事を、こころちゃん達に言ってほしい」

にこ「…なるほどね…」

 

にこは僕の話に納得してくれたらしく、衣装が中にあると言って、僕は部室から出た。

その後は、にことこころちゃん達だけのライブが始まり、成功に終わった…




いかがでしたでしょうか?
久々にアニメを見て書いていったので、まぁ…とりあえず頑張りましたw
そして、今僕の活動報告にて、アンケートが出ていますので、ぜひ何か要望などあればどんどん書いていって下さい!
では次回お会いしましょう!


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第22話〜新リーダー〜

どうも、VVVFです。
どうにか書けたので、あげましたw
では、本編どうぞ!


…ある日の事…

僕と蓮はいつものように音ノ木坂学院にきて、部室に行くと…そこには1年生組とにこの4人しかいなかった。

 

健人「あれ?穂乃果や絵里達は?」

凛「穂乃果ちゃん達は沖縄へ修学旅行、絵里ちゃん達は生徒会の仕事にゃ」

蓮「沖縄へ修学旅行!?台風来てるのにか!?」

 

今、沖縄から台風が来ているというニュースが流れており、僕と蓮は激しい雨の中、音ノ木坂学院に来たのだが…

 

健人「音ノ木坂学院、鬼だね〜…」

花陽「仕方ないよ…穂乃果ちゃん達が無事帰ってくることを願うしか…」

真姫「そうね…」

 

この状況が、しばらく数日間続いていったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…今週末、あるイベント会社からファッションショーで歌を歌ってほしいという要望が来た。

絵里達3年生組と凛達1年生組で、穂乃果達2年生組が帰ってくる前に、準備を進めておくことで動いていたのだが…

 

絵里「今度のイベントでなんだけどね…暫定だけど、リーダー決めておいた方がいいかなって…」

 

絵里と希、僕は生徒会室で仕事をしていた。

僕は書類運びなどを手伝っていたので、たまたまその場にいた。

絵里は今、沖縄で絶賛エンジョイ中…であるはずの穂乃果に電話をかけていた。

 

絵里「…それでね、私と希で相談したんだけど…」

 

と、絵里から告げられた、暫定リーダーとなった人は…

 

凛「えぇ!?凛がリーダー!?」

 

…凛である…

 

絵里「うん、暫定でもリーダー決めておいた方がいいと思うし、練習にも力が入るだろうと思って…それに、穂乃果達が修学旅行から帰ってくるまでだから」

凛「で、でも…」

希「穂乃果ちゃん達にも連絡して、相談した結果なんよ。うちもエリチもみんな凛ちゃんがいいって」

 

と、みんな太鼓判を押すほど凛を推していたのだが…

 

凛「ちょ、ちょっと待ってよ…なんで凛なの?」

 

と、消極的だった。

 

凛「…そうだ!絵里ちゃんがリーダーでいいよ!」

絵里「私は、生徒会があるし、それにμ'sの今後を考えると、リーダーは1年生にした方がいいと思ったのよ」

凛「それだったら…」

健人「凛…」

 

僕は思わず凛を止めた。これ以上やっても意味がないとわかっているからだ。

 

凛「…健人君…」

健人「…なんで、リーダーを拒んでる?」

凛「別に、リーダーが嫌じゃないよ…でも…凛…リーダーになっていいのかなって…」

にこ「意外ね…凛なら喜んでやってくれると思ったのに」

花陽「凛ちゃん、実は引っ込み思案なところ多いから…」

 

その後、絵里の説得により、凛がリーダーをやることになった…のだが…

放課後練習にて…

 

凛「えぇっと…それじゃあ…練習を始めたいと…思います…」

 

…と、なぜか敬語で話したり…

 

凛「えぇっと…では、まず、ストレッチから始めていきますわ」

 

と、謎のお嬢様言葉が出てきたりして、いつもの凛とは感じが違っていたのだった…

その日の練習は、グダグダだったり喧嘩が起きたりしていたのだが、凛は何も出来ずに終わってしまった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の帰り道にて…

 

健人「…ああ…今日から凛がリーダーになったから…お願いな」

 

と、僕は蓮に報告し、電話を切ってふと、路地裏を見ると…

 

健人「…凛?」

 

凛が息を切らして立っていたのだ。

 

凛「にゃ!?あ…健人君…」

健人「どうして、路地裏に?」

凛「…」

 

凛の話によると、凛はリーダーに向いていないし、自分は可愛くないのに、リーダーになっていることに、少し嫌になっているという。

僕は凛と共に、近くの公園で少し話をすることにした。

 

凛「…みんな…なんで凛をリーダーなんかに…」

健人「まぁ…みんなの推薦だからね」

凛「みんなおかしいよ!凛よりも可愛いし、リーダーシップあるのに!」

健人「落ち着けよ、凛」

凛「健人君も、凛じゃなくて真姫ちゃんとかをリーダーにした方がいいよね!」

健人「俺か?俺は凛で良かったと思ってるよ」

凛「なんで!?凛は全然リーダーになんか向いてない!」

健人「ったく…ちょいと話いいか?」

凛「え?」

健人「小学生の時…俺は地元の少年野球チームのキャプテンをやらされたことがあるんだ…」

凛「健人君が?それだったら、凛はなんとなくわかるにゃ…野球上手だし…」

健人「でも、その時監督に理由を聞かされてなかったから、監督になんで俺にキャプテンにさせたのかって聞いた…そしたら、監督はな…『お前をキャプテンにしたのは能力が高いからではない。周りを見る目とここぞの勝負で仲間を勝ちに導ける力がある。だからキャプテンにさせた』ってね」

凛「周りを見る目と…ここぞの勝負で決める力…」

健人「簡単に言うと、仲間想いと決定力と行動力かな?俺からしたら、凛は行動力あるし、決定力もあると思う。穂乃果と似ているところあるからさ」

凛「凛が…穂乃果ちゃんと似ている?」

健人「だから、みんな凛をリーダーに推薦したんだと思う…別に、今右往左往してわからなくても、いずれここと言う時に決めてくれることがあるはずだから…頑張れよ、リーダー」

 

僕は凛の肩をポンと叩いて、立ち上がった。

 

凛「…健人君…ありがとう…」

 

凛は顔を赤らめたのであった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

 

凛「えぇ!?帰ってこれない!?」

 

…凛がそう叫んだのは、穂乃果達が帰ってこれなくなったからだ。

正直、言わんこっちゃないといった感じだけど、説明すると、台風の影響で飛行機が欠便になってしまったのだ。

 

健人「ったく…理事長はおかしいと思ってしまうな…」

真姫「それは同感よ…でも、日程が押しているから仕方ないけどね…」

健人「それで…今週末のイベントは…」

絵里「私達、3年生と1年生だけになるわね…」

健人「なるほどね…」

絵里「それで、肝心のセンターなんだけど…」

 

と、絵里が目を向けたのは…凛の方だった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…センターで着る服は白のウェディングドレス風であった。

 

凛「…こ、これを…凛が?」

 

凛は顔を引きつらせながら衣装と対峙していた。

 

健人「こんなのか…凛に合いそうじゃない?」

花陽「うんうん!」

凛「これを…凛が…凛が…」

 

僕らは凛に合いそうと思っていたのだが、当の本人はセンターかつ、似合いそうもないと思っている服と対面して、かなりのプレッシャーなのか壊れてしまったのだ。

その後、屋上定例会にて、穂乃果に合わせて作られたウェディングドレス風の衣装は、最も穂乃果の体に近い花陽に着てもらい、センターも花陽になることで決まった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夜…

僕の元に、一本の電話がかかって来た。

凛からだった…

 

健人「もしもし…凛?」

凛「健人君…今、話す時間ある?」

 

いつもよりしんみりしちゃっている凛に、僕は不安を感じながらも、話を聞くことにした…

 

凛「…凛…このままで良かったのかなって…」

健人「…」

凛「…凛…小さい頃…スカートを履いたら…男子にちょっかい出されてね…それ以来…凛…スカート履かなくなったんだ…だから…女子っぽい感じから離れていって…今回のイベントの衣装も…」

健人「…」

凛「…凛、おかしいかな…今になって…あの衣装を着て踊りたいなんて言ったら…」

健人「…おかしくねぇよ…」

凛「…健人君?」

健人「別に、お前がどうこうするなんて、お前次第だよ…俺から一言言うんだったら…勇気出せよ」

凛「…健人君…」

健人「行動力あるんだから、最初の一歩は踏み出せるはずだぜ?俺は、お前ならいける…そう思っている」

凛「…ありがとう…こんな愚痴みたいな話聞いてもらって…」

健人「全然…愚痴は発散させないとな」

 

僕は電話を切った後、しばらく天井を見上げていたのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…ファッションショー当日…

僕と蓮は、観客席から舞台を見ていた。

 

蓮「…大丈夫…だよな?」

健人「大丈夫だよ…」

 

と、そこへ…

 

凛「初めまして!音ノ木坂学院スクールアイドル、μ'sです!」

 

…ウェディングドレス風の衣装を着た凛がライトに照らされたのだ。

 

健人「…凛…似合ってるじゃねぇか…やっぱり…」

 

イベントは無事成功を収め、穂乃果達も修学旅行から無事帰ってきたのだった。




いかがでしたでしょうか?
かなり急いで書いたので、かなりグダグダになっていると思いますw
とりあえず…こんな感じかな?と書いたので気長に見ていってください。
では、次回お会いしましょう!


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第23話〜インパクト!〜

どうも、VVVFです。
かなりの間空いてしまいましたが、お待たせしました!(待ってた人少ないかも…)
結構予定がキツキツであった為、なかなか出せずにいましたが、少しずつ書いた結果、ようやく出せるようになったので、とりあえず出そう!と…w
相変わらずの駄文でございます。
何の進展もございませんが、よろしくお願いしますw
では、本編どうぞ!


…ある日の事…

 

健人「…もうそろそろハロウィンか…」

 

僕と1年生組、3年生組と穂乃果は賑わいを見せている通りを歩いていた。

どうして穂乃果がいるのかはわからないが…

 

穂乃果「本当だね〜、1年は早い!もう、前のハロウィンが昨日のようだよー」

凛「本当だにゃ!」

 

絵里から話があると言われていた俺らは、いつものファストフード店に入った。

 

穂乃果「絵里ちゃん、話って?」

絵里「そうね…まず、今度秋葉原でハロウィンのイベントをやるっていうのは知ってるよね?」

健人「さっきここに来るまでがそうだったもんな…」

絵里「それで、秋葉原の大通りをハロウィンストリートとして、色んなイベントも行われる。そこで、秋葉原を代表するスクールアイドルのA-RISEはもちろん、μ'sにも招待されたのよ」

健人「おぉー」

真姫「でも、それって、もう秤にかけられているのと同じよね…」

絵里「そうよ。なんてたって、ラブライブを優勝したA-RISEだもの」

にこ「ラブライブの前哨戦というわけね…」

花陽「A-RISEより目立たないといけないということですね…」

凛「その為にはどうすればいいのかなぁ…」

 

と、みんなはA-RISEより目立つ方法考えていると…

 

穂乃果「インパクトだよ!」

 

と、穂乃果が急にそう叫んだのだ。

 

希「インパクト?」

穂乃果「そうだよ!これで間違いないよ!」

健人「そうか?」

 

俺は思わず頭をひねりながら言った。

とその時、ふと後ろから殺気を感じた。

 

海未「へぇ?インパクトですか」

 

殺気の正体は海未だ。海未の後ろにはことりがいた。

 

ことり「穂乃果ちゃん、探したんだよ〜」

 

どうやら、穂乃果は生徒会の仕事をサボってここにいるらしい…

その後、穂乃果は海未に連れられて生徒会の仕事に戻ったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数日後、俺は何故か音ノ木坂学院のグラウンドにいた。

そこには…

 

穂乃果「あなたの思いをリターンエース!高坂穂乃果!」

真姫「誘惑のリボンで狂わせるわ!西木野真姫!」

花陽「剥かないで!まだまだ私は青い果実!小泉花陽です!」

希「スピリチュアル東洋の魔女!東條希!」

海未「恋愛未満の化学式!園田海未!」

ことり「私のシュートでハートのマークつけちゃうぞ!南ことり!」

凛「キュートスプラーッシュ!星空凛!」

絵里「必殺のピンクポンポン!絢瀬絵里よ!」

にこ「そして私!不動のセンター矢澤にこにこー!」

 

9人『私達!部活動系アイドル!μ'sです!』

 

…μ'sの9人はグラウンドのど真ん中で決めポーズを決めた。

 

健人「…はぁ…」

 

その様子を見ていた俺は、すかさず穂乃果達にツッコミを入れるべく、穂乃果達に近寄った。

 

健人「…穂乃果…なんだ?これは…」

穂乃果「イメージチェンジだよ!このままではインパクトがないと思うんだ!」

健人「なるほどね…それで、1つ1つ整理させると…穂乃果は?」

穂乃果「私はテニス部!」

健人「真姫は?」

真姫「分からないわよ…多分、新体操部だと思うけど…」

健人「花陽は?」

花陽「多分…園芸部…」

健人「希は?」

希「うちはバレーボールや。似合ってるやろ?」

健人「は、はぁ…それで、海未は?」

海未「わ、私は科学部…だと…」

健人「ことりは?」

ことり「私はラクロス部だよっ」

健人「凛は?」

凛「凛は水泳部だにゃ!」

健人「絵里は?」

絵里「私は…チアダンス部かな?」

健人「…にこは…言うまでもないか…」

にこ「ちょっと!何スルーしようとしているのよ!私はこういうの嫌だからね!」

健人「はいはい」

 

僕はみんなの話を聞いた後、1人1人にまず思ったことを言った。

 

健人「穂乃果…思いをリターンエースって…返しちゃあかんやろ…」

穂乃果「うっ…確かに…」

健人「真姫…誘惑させてどうすんよ…」

真姫「し、知らないわよ!私だって、こういうのやりたいって言ったわけじゃないわよ!?」

健人「まぁ…確かにそうだよなぁ…花陽…青い果実だから剥かないんだよ…」

花陽「そ、そうですよね…」

健人「希…東洋の魔女は流石に古すぎ…」

希「あら、そう?似合ってるやと思うんけどなぁ」

健人「海未…恋愛未満って、どゆこと?友達?」

海未「そう言われましても…」

健人「ことり…シュート打ったらハートどころか打ち砕かれるよ?」

ことり「そ、そうだね…」

健人「凛…どこにキュート要素あるのかな?それに季節外れ…」

凛「うっ…」

健人「絵里…ポンポンを必殺にさせてどうすんよ…」

絵里「確かに…そうね…」

健人「にこは…言うことなし」

にこ「ちょっと!?さすがにひどくない!?」

 

そんなこんなで、この日はまた部室でインパクトを与えるための意見を出すことに…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…次の日の朝…

この日、僕は屋上にみんなを待っていた。

昨日、希の占いによって、変わらなければいけないという結果を出してもらい、それが気になって朝練に参加することにしたのだ。

気になるというか…不安で一杯だからだ。

と、そこへ

 

ことり「おはよう、健人」

 

と、ことりが来た…が、服装がおかしい…

よくよく見てみると…ことりが来ていたのは絵里の練習着だった。

 

健人「…ことり…その服…」

ことり「ことりじゃないわ。絵里よ」

健人「いや、おかしいよね!?なんでなりきりしてんの!?」

ことり「昨日、"変わる"って言ってたでしょ?」

健人「だからって、他人になりきる必要なくない!?」

ことり「これも、次のイベントやラブライブの最終予選に向けてよ」

健人「あぁ…頭痛くなってきた…」

 

さらに俺の不安はことごとく的中していった。

 

穂乃果「おっはよ〜!あ…ごきげんよう」

ことり「海未、ハラショー」

穂乃果「絵里、今日も早いですね」

健人「穂乃果が海未…似合わねえ…」

穂乃果・ことり「そして、凛も!」

海未「う、うぅ…」

健人「恥ずかしかってんじゃねぇか!」

 

…とりあえず、2年生組が誰になりきってるのか、状況説明すると…

 

穂乃果→海未

ことり→絵里

海未→凛

 

…という感じになっている…

その後も…

 

凛「ナニソレ、イミワカンナイ」

 

と、凛が真姫に…

 

真姫「そんなわけ…ないやん?」

 

…と、真姫が希に…

 

花陽「にっこにっこにー!みんなのハートににこにこー!」

 

…と、花陽がにこに…

 

にこ「にこちゃーん?にこはそんな感じじゃないよー?」

 

…と、にこはことりに…

 

希「いやー、今日もパンが美味い!」

 

…と、希が穂乃果に…

 

絵里「みんな!大変です!」

 

…と、絵里が花陽に…

今現在、屋上は結構カオスな状況になっていたのだが…

 

絵里「みんなが…みんながー!変よ」

 

…と、絵里の一言でμ's総入れ替えのなりきりは終わったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その次の日…

僕はなぜか音ノ木坂学院の理事長室に呼ばれていた…

 

理事長「…健人くん」

 

理事長は真面目な顔で僕をまじまじと見ていた。

 

健人「はい…ええっと…今日は何の用で…」

理事長「…今、μ'sの皆さんが変わろうとしているのはご存知ですよね?」

健人「はい…それが何か?」

理事長「これを見てください」

 

理事長はおもむろにパソコンのディスプレイを僕に見せた。

音ノ木坂学院の校内の防犯カメラの映像だが、そこに映っていたのは、なにやらヘビメタの格好をした9人がいた。

 

健人「…不審者ですか?」

理事長「いえ、μ'sです」

 

その一言を聞いた僕は、その場でしばらく固まり、ようやく発した言葉が…

 

健人「…へ?」

 

僕は急いで部室へ駆け寄り、ドロップキックで部室のドアを開けた。

 

穂乃果「うわっ!?」

海未「健人!?何しているのですか!?」

健人「それはこっちのセリフじゃあ!」

 

その後、僕はμ'sのみんなを怒号とともに叱ったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、僕とμ'sのみんなでご飯を食べに行った。

みんな反省していたので、大声で叱ったのはものの数十秒で収まったが、はっと気がついた後のみんなの恐怖の顔を見て、僕も少し反省することになった…

とは言いつつ、みんなでハンバーガー屋さんでワイワイと楽しんだけどね。

今回の件で、μ'sはμ'sのままでいいという結果になり、ハロウィンイベントも大成功を収めたのであった。




いかがでしたでしょうか?
長い間空いてしまったのに、相変わらずの駄文でしたでしょう?w
細々と書いていった結果がこれになって申し訳ございませんw
まだまだ書き溜めているものもありますが、次回出すのにまた時間がかかりますので、またしばらく更新が空きます
その時は気長に待っていただくとありがたいです(待たなくても大丈夫ですが…w)
では、次回お会いしましょう!


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野球編
野球編第1話〜最初の9人(ナイン)〜


どうも、VVVFです。
今回は、μ'sメンバーがほぼ出てこない野球編をやっていきたいと思います。
μ'sメンバーがほぼ出てこない為、ガチガチのライバーで、野球はどうでもいいという人はブラウザバックをおすすめ致します。
また、ここで出てくるメンバーについては、別途で設定集を作っておきますので、そちらを参考にしながらお読みいただけるとありがたいです。
そして、活動報告に書いてあるのに(多分)知られてないアンケートをここで書いておきます。(μ's編の方でも出します)
では、野球編第1話をどうぞ!
あ、ちなみに時系列としては、この小説としてはμ's編第3話の後としてあります。(アニメから見た人は、μ'sのファーストライブの後からと考えてください)


 

…μ'sのファーストライブから数日後、僕は職員室で野球部の顧問、美沢先生に入部の手続きをするべく直談判しに行った。

 

健人「…美沢先生!」

???「ん?お前は?」

 

赤いジャージに黒い髪の毛の若い先生が僕に返事してくれた。

 

健人「1年3組の桑畑健人です!これを出しに来ました!」

 

と、僕はそう言うと、入部届を出した。

 

美沢「…なるほど…わかった」

健人「え!?即決!?」

美沢「まぁな、野球部今の所、お前を入れて9人だ」

健人「俺を入れて9人!?」

 

僕はそれを聞いて思わず目を見開いてしまった。

 

美沢「…とりあえず、今から部室へ向かってくれないか?まだ自己紹介すらしていない状態だし…」

健人「自己紹介してないって…」

美沢「はっきり言って、今の野球部は弱小だ。一種の趣味的活動と言っても過言じゃない」

健人「だからミーティングすらしていないと…」

美沢「そういうことだ」

 

そんなわけで、僕はおそるおそる部室の方へと行ってみた。

やはり校舎が綺麗な為、弱小部でもいい部室が使えている。

僕はスーッと部室を開けると…

 

???「ん?新人か?」

 

と、茶髪で爽やかイケメンの人が言ってきた。

 

健人「は、はい…あなたは?」

???「俺は掛川俊だ。2年1組で野球部での部長を務めさせてもらってる」

健人「僕は桑畑健人です!1年3組です!」

俊「よろしくな。あ、今1年生はあそこで着替えているから」

健人「それよりも…こんなにトントン拍子でいいんですか?さっき入部届出したばかりなんですけど…」

俊「この学校はまだ新しいからね。どの部活も生徒確保の為に即日決定が多いんだよ」

健人「なるほど…」

 

僕は掛川先輩と話をした後、1年生のいるロッカーに来た。

そこには…あまりにも個性が豊か過ぎる人達が5人いた。

 

健人「…声かけづれぇ…」

 

と、その時だ。

 

???「…ヤッホー!君、今入ったの?」

健人「うわっ!?」

 

目の前に、身長が僕の肩くらいの細身の子が現れた。

左右非対称のオレンジ色の髪だった。

 

健人「ええっと…君は?」

???「僕?僕は川崎亮介だよ!」

健人「俺は桑畑健人、3組なんだが…」

亮介「本当!?僕は4組なんだ!よろしくね!」

健人「あぁ、よろしく」

 

そして、奥の方にいる金髪のチャラそうな奴と、メガネをかけたデータマンらしい奴に話しかけた。

 

???「お?充、新しい奴が来たぞ」

???「俺は知らん…興味ない…」

健人「…ええっと…」

???「おおっと、申し遅れた。俺は岡田晋助、あいつは俺のダチで狩野充だ」

健人「桑畑健人だ。3組なんだ。よろしく」

晋助「3組かー…俺は6組なんだけど、充は1組だから、何かあったら充に聞いてくれ」

健人「サンキュー」

 

と、その時、ふと部屋の角を見ると、1人だけ体育座りしている子がいた。

 

健人「…あの…大丈夫?」

???「だ、大丈夫です…」

健人「…君は?」

???「…有原…勇気です…」

健人「勇気君ね。俺は桑畑健人、3組なんだ」

勇気「3組?僕と同じだ…」

健人「あ、そうなんだ。これからよろしくな!」

勇気「う、うん…よろしく…」

 

そして、僕は最後に髪の毛が立っている黒髪の少しヤンキーっぽい人に挨拶をした。

 

健人「…あのー…」

???「ん?お前誰や?」

健人「桑畑健人です…今さっき入って来て…」

???「おぉ!そうかいそうかい!わしは中島晴男や。こんな見た目やけど、どんどん話しかけてな!あ、わしは5組におるから、何かあったらよろしゅう頼むわ!」

健人「俺、3組なんだけどね…」

 

と、その時だ。

 

俊「…はい!みんな来て!」

 

掛川先輩が声をかけ、僕ら1年生は隣の部室に来た。

そこには、掛川先輩も含め、4人の先輩がいた。

 

俊「えぇ…今回集まってもらってありがとう。今日は自己紹介をしてもらおうと思って来てもらった。まず最初に僕から自己紹介するよ。僕は2年1組、部長の掛川俊だ。ポジションは内野全般に守れる。んじゃ、次は坂本、よろしく」

???「はいよ」

 

掛川先輩に呼ばれて出て来たのは、いかにも真面目そうな丸刈りの先輩だった。

 

???「僕は坂本真澄、2年3組だ。ポジションはセンターを主にやっている」

???「ほいじゃ、次は俺だな」

 

次に出てきたのは、強面のガチガチ筋肉マンといった人だ。

 

???「俺は八幡真三郎、2年6組だ。ポジションはファーストだ。よろしく!」

???「最後は俺か…俺は後藤修二だ。ポジションはサードをやっている」

 

先輩達の挨拶(といっても、全員2年生だったが…)が終わった所で、今度は僕らの自己紹介になった。

 

亮介「まずは僕から!僕は川崎亮介!1年4組です!野球はやったことないですけど、運動神経抜群なので頑張ります!」

晋助「どうも!俺は岡田晋助っす!野球の経験はないですけど、ソフトボールを少しやってたので自信があるっす!よろしくお願いします!」

充「…狩野充だ。晋助に入れさせられました…」

晋助「そんなわけないだろ!お前、何か変えたいと言ってここに入れさせたんだから」

充「でもね、僕には無理だよ」

晴男「はいはい、そこまでや。んで、次はわしか…わしは中島晴男って言うんや。野球は関西にいた頃に地区大会優勝を経験しとったわ。んでポジションはショートやってたわ。よろしゅう頼むわ」

勇気「あ、有原…勇気です…ポジションはキャッチャーです…よろしくお願いします…」

健人「全く…僕は桑畑健人です!過去にU-15の世界大会に出場した経験があります!」

俊「え!?」

修二「こりゃえげつねえもの来たな…」

晴男「ホンマか?」

健人「あぁ…メインポジションはピッチャーですが、その気になればキャッチャー以外の全てのポジションにつけます!よろしくお願いします!」

 

こうして、僕らの自己紹介が終わった。

そして、いよいよ練習が始まる…楽しみだ!

 




さぁ、野球編での次回は練習が始まります!
僕自身は野球部に所属などしていないので、全くの素人ですが、そこはよろしくお願いします。
さて、今活動報告でやっているアンケートですが…全く集まらないので、こことμ's編でアンケートを取りたいなと思います。
ここで一種の告知をしますが…次の小説は『バンドリ』を舞台にして書きたいのですが…ここでアンケート!
①:主人公の名前(1番多い名前を主人公に、2〜5番多い名前を主人公を含むバンドのメンバーの名前に)
②:主人公を含む5人組の男子バンドの名前(野球にちなんだ名前を)
この2つのどちらか、もしくは両方とも応募してくれたらありがたいです!
ちなみに②については、僕の方で考えたのですが、みなさんの意見の中でいいものがあったらそれにしたいなと思います。
では、次回はμ's編でお会いしましょう!


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野球編第2話〜いざ練習開始!〜

どうも、VVVFです。
久々の野球編を書いていこうと思います。
先ほど、感想にて色々ご指摘いただいたので、この野球編を書いて、本編につながるようにするよう努力しますので、よろしくお願いします。
では、本編どうぞ!


 

…僕らは練習すべく、万世橋高校が所有している運動場の中の球場に来た。

最初は全員走り込みから始まった。

僕自身、ピッチャーでのスタミナが半端じゃないくらいあるので、ただ単純に走るのは別に苦でもなんでもなかった。

なので、ふと周りを見回して見た。

さすがに先輩達は慣れているので、話しながら走っていた。

(部活自体出来たばかりのようなものなので、走りながら喋らないというような規則はなかった)

まぁ、かなりガタイのいい八幡先輩はかなり後ろの方にいるのだが…

と、その時だ。

 

亮介「あれ?充君、もうバテてる?」

 

と、亮介君の声がしてきた。

ふと後ろを見ると、充君がかなりヘトヘトになりながら走っていた。

というか、走り始めてまだ2分しか経っていないのだが…

 

充「う、うるさい…僕はこういうのは苦手なんだよ…」

晋助「充はインドアだったからな…まぁ、勘弁してくれよ」

晴男「てか、なんで野球部に入ろうと思ったん?充君…やったっけ?普通にパソコン部に入ればええっちゅうのに」

充「べ、別にいいだろ…」

晋助「まぁ…自分を変えたいらしいぜ」

充「晋助…変な事…言うな…」

晋助「へいへい」

 

あまり体を動かして無さそうな充以外は、全員息を切らさずに走っていた。

とは言えども、2分だけだから当たり前っちゃ当たり前だけどね。

僕は勇気君に色々話を聞こうとしたら…

 

健人「…ええっと…勇気君だっけ?」

勇気「ひいぃっ!」

健人「…え?」

勇気「あ、ご…ごめんね…」

健人「あ、あぁ…どうしたんだ?」

勇気「いや…なんでも…ないよ…」

健人「…」

 

と、かなり気が弱いと言うことが分かっただけだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

5分くらい走り込んだ後、僕らはノックで守備練習をすることにした。

ノックをするのは俊先輩。

そして、僕らは2塁キャンパスで待機していた。

最初は坂本先輩がやることになった。

 

俊「真澄ー!行くぞ!」

真澄「ほいよー」

 

坂本先輩はのんびりとした声で返事した。

俊先輩はノックをした。

坂本先輩がいるところからすぐのところにボールが来た。

先ほどの走り込みで坂本先輩の走るスピードが分かったので、多分大丈夫だろうと僕は思っていると…

ボールは坂本先輩の横を通り過ぎて行った。

坂本先輩は走って取ろうとしているのは見てとれたが、いくらなんでも取れるだろ!?というような感じだった。

周りにいたみんなも同じような顔をしていた。

 

俊「あ、真澄はいつもこうだから気にしないでー」

 

俊先輩が僕らにそう言った。

次に、八幡先輩が立った。

 

俊「真三郎ー!行くぞ!」

真三郎「あいよ!」

 

八幡先輩は大きい声で返事した。

俊先輩がノックをした。

八幡先輩がいるところからかなり離れた所にボールが来た。

 

真三郎「はぁぁっ!」

 

と、八幡先輩が気合の声を出したのだが、やはり足が遅くて無残にもボールは過ぎていき、その後に八幡先輩が走って来た。

 

晴男「…ほんまにこれで大丈夫?」

健人「さぁ?」

 

僕は隣にいた晴男君と話をした。

次の修二先輩は難なくボールをさばいたので、特に何もないがとりあえずおぉーと言った。

 

俊「それじゃあ、1年生、行くぞ!まずは川崎!」

亮介「はい!」

 

亮介君は大きい声で返事し、ノックを受けた。

難なくボールをさばき、僕らは思わず感心した。

やはり身体能力が高いだけある。

次に、1番の不安要素になりかねない充君が行った。

 

俊「狩野!行くぞ!」

充「はい」

 

充君は静かに返事した。

俊先輩がノックしたボールは、かなり離れたところにあった。

 

健人「あちゃー…あれは無理だな…」

晋助「だね…」

 

と、僕らはそう思っていたのだが…なんと、意外な事に難しいと思われていたボールを、充君は難なくクリアしたのだ。

 

健人「えぇっ!?マジ!?」

 

僕は思わず感心してしまった。

次は勇気君が立った。

 

俊「有原!行くぞ!」

勇気「は、はい…」

 

勇気君は少し怯えた様子で返事した。

俊先輩がノックしたボールは2塁キャンパスのすぐ横だった。

勇気君はそれを難なくクリアした。

次に、晋助君が立った。

 

俊「岡田!行くぞ!」

晋助「はい!」

 

晋助君は元気な声で返事した。

俊先輩がノックしたボールは、3塁方面の難しいボールで、これはさすがにとれなかった。

次に、晴男君が立った。

 

俊「中島!行くぞ!」

晴男「はい!」

 

晴男君も元気な声で返事した。

俊先輩がノックしたボールはまた2塁キャンパスのすぐ横だった。

なので、晴男君も難なくクリアした。

最後に僕が立った。

 

俊「桑畑!行くぞ!」

健人「はい!」

 

僕は大きい声で返事した。

俊先輩がノックしたボールはかなり離れたところに行った。

僕はそれを見てガンダッシュしてボールをどうにか取った。

 

健人「ふうっ…どうにか取れた…」

 

その後も5分くらいノック練習は続き、後はやる人は自主練ということで全体での練習は終了した。

僕は今回の練習を見た感想をみんなに言うことにした。

というか、僕はU-15世界大会の経験者なので、説得力がかなりあるのだ。

僕らは一回ベンチに集合した。

 

健人「うーんとね…今日意外だったのは充君かな?」

充「僕かい?」

健人「あぁ…今日のノックでかなり難しいボールをよく取れたなって…」

充「まぁ、僕は計算してやっているからね。あんなのは余裕だよ」

健人「なんか…ラッキーボーイのやつが言うセリフだな…」

晋助「いやいや、そうでもないぜ?充はかなり頭が切れるから、そういうのも頭の中でちゃんとやってるぜ」

健人「なるほどな…他はまぁ、予想通りだ。特にこれといってないな…」

晴男「なんやねん。特に特徴ないってことかいな」

健人「特徴があるなしじゃなくてな…今回のノックだけ見たら、まぁ普通だねってこと。打撃とかは見てないから特にないんだよね…んで、この後どうする?」

亮介「僕は打撃練習やりたいなー。健人君が投げてさ」

勇気「ぼ、僕も…」

健人「みんなやるの?」

晴男「まぁ、わしらはまだお互い知らんからな。お願いするわ」

晋助「だね。んで、キャッチャーは勇気君かな?」

勇気「え!?僕!?」

晴男「そりゃ、キャッチャーやれるっちゅうことゆうてんやから。そら、頼むわ」

勇気「う…うん…」

 

ということで、僕らは1年生組はそれぞれの打撃と、勇気君のキャッチャー能力、僕のピッチャー能力を見るべく、ちょっとした打撃練習をすることにした…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕は勇気君とサイン等の打ち合わせをした。

というか、僕の持ち球がたくさんあるため、サインの差別化等でわかるようにした。

今回はみんなの打撃能力を見るために、ほぼストレートで行くことにした。

また、ルールは全員一打席のみの勝負で、守備無し、フォアボールが出たらもう一打席やるというルールにした。

審判は、しばらく晴男君が、晴男君が打席に立つ時は晋助君がやることにした。

最初は亮介君が打席に立った。

 

健人「勇気君…大丈夫?」

勇気「う、うん…」

健人「一応、本気で投げるからさ…ちゃんと受け止めろよ」

勇気「わかった…」

 

僕は勇気君にそう言った後、勇気君はキャッチャーのポジションに座った。

僕はマウンドを整え、亮介君を見た。

 

健人「…ふうっ…」

 

僕は息を吐き、1球目を投げた。

初球は内角高めで、バットを振らずにボールとなった。

 

晋助「…健人君って、サブマリンなんだね…」

晴男「…球速もそこそこあるやな…」

 

僕の投球を見たみんなは、少し驚いていた。

意外と選球眼があるとわかった僕は、2球目に内角低めのストライクゾーンに入れた。

これもバットを振らなかったので、ストライク。

3球目でど真ん中を投げて、亮介君はバットを振った。

ボールは後ろに飛んでいき、ファウル。

 

健人(…意外とやるな…なら…)

 

僕は勇気君にサインで変化球を要求した。

勇気君もそれを見てサインを出した。

4球目…僕はカーブを投げた。

すると、亮介君はバットにしっかりと当てて、ヒットにしたのだ。

 

健人「…ワオ…」

晴男「こりゃすごい…」

亮介「へへん、どうよ!」

 

次に、充君が打席に立った。

初球は外角を投げ、充君は慣れない振りで空振り。

2球目、3球目は…多分、想像通りだと思うが、全部振って空振り三振となった。

次に、晴男君が打席に立った。

経験者だということあって、僕は変化球も混ぜるというサインを出した。

初球はフォークで低めに落としたのだが、見逃してボール。

2球目はスライダーで外角に逃げるボールを投げたが、これも見逃してボール。

3球目はシンカーを真ん中に入れてストライクとし、4球目でストレートを投げて、打ち上げさせてアウトにした。

次の晋助君は初球を振って打ち上げさせてアウト。

僕と勇気君はバッティングセンターにて打撃能力を見るということになり、この日は解散になった。

これが初日の練習風景だ。

僕は、これからが楽しみで仕方なかったのだった。

 




いかがでしたでしょうか?
最後は駆け足になってしまい申し訳ありません。
いやー…やはり酷評を見るとかなり心に突き刺さりますね…w
趣味程度で書いているのに、それでも辛い…w
まぁ、とりあえず頑張っていきますのでよろしくお願いします!
是非、感想等よろしくお願いします!
では次回お会いしましょう!


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野球編第3話〜データマン〜

どうも、VVVFです。
気がつけば…これとバンドリ合わせてUA10000…ってどれくらいすごいかよくわからないですけど、たまにUA10000記念なんていうタイトルがつく小説がつくので、まぁ…すごい事なんだろうなって思いましたw
でも、UA10000は単体ではないので、まずこの小説をUA10000にしたいなと思います!
では、本編どうぞ!


 

…練習から数日後。

僕はμ'sの楽曲作りと並行して、みんなの練習内容を考えてきた。

実は最初の練習後、僕と勇気君でバッティングセンターに行く前に、俊先輩から1年生それぞれの練習を作ってきてほしいと言ってきたのだ。

 

健人「俺ですか!?」

俊「あぁ、健人は野球の世界大会経験者だろ?君ならそれぞれに適した練習を作れると思ってね」

 

ということで、僕はその日の放課後にみんなを集めて、それぞれ個々の練習メニューを渡した。

 

晴男「…これは?」

健人「みんなのこの前の練習を見て考えたしばらくの間の練習メニューなんだ。どう?」

晋助「んー…いまいち…」

亮介「これは…僕はあまり…」

勇気「結構…厳しいね…」

 

僕の練習メニューはかなり不満続出だった…

 

健人「マジか…どうしよう…」

充「全く…これじゃ、U-15の名が傷つくね」

晴男「充!お前何言っとんねん!」

晋助「充…それはいくらなんでも…」

健人「いや、いいんだ…俺はあんまりこういうの作った事ないからね…」

 

その日は結局、先輩が1年生の頃にやったメニューを全員でやった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数日後…

この日は野球部が練習休みなので、ゲームセンターに来ていた。

僕はいつも『maimai』というゲームをよくやっているのだが、その『maimai』をやりに行くと…そこには充がいた。

 

健人「…充君?」

充「ん?あぁ、健人か…」

健人「お前も『maimai』やってんのか?」

充「あぁ、結構やってるよ」

健人「へぇ…意外だな…」

充「まぁ…こういうのしか知らないから…」

健人「晋助君か?」

充「あぁ、あいつが俺を外に出してくれたんだ…」

 

僕と充は場所を移して、充の話を聞いた。

 

充「…俺は…小さい時からずっと1人だったんだ…親が事故で亡くなってね…」

健人「え!?」

充「意外だったか?」

健人「そりゃ…なんか…ごめん」

充「謝ることなんてないよ。それで…俺は…親戚からも嫌われて…何もかも嫌になった…その中で唯一自分が生きていける方法が…勉強なんだ…それでも嫌だった…この際死のうと思った事もあってね…でも、そこに現れたのが、唯一無二の親友なんだ…」

健人「…」

充「…俺が野球部に入ったのは…自分を変えたいし…自分を引っ張り出してくれた晋助に…死んでしまった親に…恩返ししたいんだ…」

健人「…そうか…」

 

僕は充をずっと見つめた後…

 

健人「…充!遊ぶぞ!」

充「え?」

健人「俺も『maimai』ユーザーだ。俺とお前で思う存分遊ぶんだ!」

充「…」

健人「…なんかね…お前と一緒にやりたくなったんだ。いいだろ?」

充「…ふっ…」

 

僕と充で『maimai』を遊んだ。

めいいっぱい遊んだ。

いつの間にか、僕と充は互いに笑い合いながら、外が暗くなるまで遊び尽くしたのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

充がとある髪を全員に渡した。

 

晋助「…充…これ…」

充「みんなのデータを集めて考え出した練習メニューだ。健人と一緒に作った」

健人「やっぱ充君はデータを活用できるね」

充「そういえば、健人ってずっと君付けしてるよね…」

健人「まぁ…確かに…」

晴男「なんやねん、健人。わしらはもう呼び捨てしてるんや。健人も呼び捨てでええやろ」

健人「あぁ…じゃあ、そうしてもらうよ!みんな!」

 

僕はみんなと一緒に笑いあった。

ちなみに、今日考えたメニューの中で一番辛いメニューになったのは、案の定充で、練習開始1分ですぐにバテたのだった。




いかがでしたでしょうか?
特に話すことないので…
次回お会いしましょう!


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野球編第4話〜憧れの存在〜

どうも、VVVFです。
前回の投稿…かなり薄味すぎて申し訳ありませんでした!
しばらくこの状態が続くかもしれませんが、どうかこの小説をよろしくお願いします!
では本編どうぞ!


 

…僕らはそれぞれ練習を重ねていき、気がつけば梅雨の時期に入った。

万世橋高校のグラウンドは室内の設備が全くないので、僕らは梅雨の期間、それぞれで練習をしていた。

たった1人を除いては…

そいつの正体が知れたのは、たまたまグラウンドに忘れ物を取りに来た時の事だった。

 

健人「…全く…なんで俺タオル忘れるかな…」

 

と、1人でぶつくさ言っていると、グラウンドで1人、ピッチングマシン(もちろん、雨対策用の簡易屋根をつけて)を使って打撃練習をしていた。

雨が降ると、多少ボールの軌道が変わってくるので、雨中の練習も本当は必要なのだが、今の野球部は基礎中の基礎をやっているので雨の練習はやらないようにしていた。

そんな中で雨の中、誰かが練習をしていた。

僕はベンチに出て、打撃練習をしている奴を見た。

 

健人「…おーい、そこで何やってんだ?」

晴男「お?健人やないか。何しとんの?」

 

打撃練習をしていた奴の正体は、晴男だった。

 

健人「晴男か…たしか、お前関西で地区大会優勝経験者だっけ。雨の中での試合は普通にやってたか」

晴男「せやで。ホンマやったら他の奴らを呼んででもやりたかったんやけど、他に経験者おらんし…」

健人「俺いるよ?」

晴男「まぁ、お前さんはなんか色々用事あんやろ?」

健人「あぁ…一応」

 

僕は今の野球部のみんなにμ'sの事を伝えていなかった。

理由の1つとしては…みんなが彼女持ちじゃなかった事、というか、女子にすら話した事がない連中だからだ。

そんな中で僕が最近野球部内でも話題沸騰中のμ'sの話をしたら殺されかねないので、一応μ'sは伏せている。

 

晴男「んで、なんで健人もここにおんの?」

健人「あー…俺はバカしてタオル置きっぱにしててね…」

晴男「なんやねん、健人…お前どこか抜けてるんちゃう?」

健人「あはは…んで、折角だから俺も一緒に練習しようか?」

晴男「ホンマか?それやったらマジありがたいんやけど」

健人「俺も暇だしな…」

 

というわけで、僕と晴男で打撃練習をした。

晴男はやはり地区大会優勝を経験しているからか、雨の中でも飛距離がある球を飛ばしていた。

 

健人「…すげー…」

晴男「ほな、健人の番やで」

健人「あ、あぁ」

 

僕も晴男の後に打ち、自分がいうのもなんだけどやはり飛距離は出ていた。

 

晴男「おぉ…やはり健人もU-15の世界大会に出てただけあるわな」

健人「まぁね」

 

その後、僕は晴男と一緒に飯を食べに、近くのラーメン屋に来た。

 

店主「はい!ラーメン一丁!」

健人「ありがとうございまーす!」

 

僕と晴男はラーメンを食べながら話をした。

 

健人「しかし…なんで晴男は雨の中でもやってたんだ?」

晴男「なんでそんな事聞くん?」

健人「…気になったから」

晴男「ははは…まぁ、気になるのも無理ないわ。別に隠すような話やないし、話したるわ」

 

晴男は自分が雨の中でも練習をやった理由を、憧れの存在である人が、雨の中でも頑張って野球をしていたことに感動して、自分もいつか雨の中という悪条件の中でもやれる野球選手になろうと決意したらしい。

しかも、その憧れの存在というのが…

 

晴男「健人は知っとるかな…中島幸男って人」

健人「あぁ…阪神の大砲として活躍した…」

晴男「あの人、わしのおとんなんや」

健人「えぇ!?」

 

僕は少し驚きながら、晴男の卓越した野球能力の根源がわかった気がした。

中島幸男はかつて阪神で活躍した野球選手で、阪神の大砲として4番を長らく務めた名スラッガー。

守備もピカイチで、たまにスーパープレーを見せてゴールデングラブ賞を取った事がある。

 

晴男「…うちのおとん、引退してからずっとわしにつきっきりで練習に付き合うてくれて…かっこよかったんや…おとんが…」

健人「それで…お父さんを超えたいと…」

晴男「せや…」

 

僕は晴男の真剣な目に、少し心を動かされた。

 

健人「…晴男、明日もやるよな?」

晴男「ん?」

健人「俺、明日も暇だしさ…一緒にやろうぜ」

晴男「え?ホンマに…ええのか?」

健人「当たり前だろ?」

 

こうして、僕と晴男は梅雨の間、互いに打撃練習をし、互いの弱点を言い合って励ましあったのだった。




いかがでしたでしょうか?
今日もこんな薄い内容でした…
しばらくこうなってしまうのですが…改めて今後ともよろしくお願いします。
では次回お会いしましょう!


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野球編第5話〜勇気と自信〜

どうも、VVVFです。
特にこれといって話す事ないので…本編どうぞ!


 

…梅雨が明け、いよいよ夏の甲子園大会まで一カ月に近づいてきたある日の事…

僕は勇気と一緒に投球練習をしていた。

 

健人「まっすぐ行くよ!」

勇気「う、うん…」

 

勇気はいつものように弱々しく返事した。

そして僕が投げると、勇気君はいつものように弱々しく、しっかりと取る。

僕はいつもそれが気がかりだった。

投球数20球投げたところで、僕は勇気を呼んだ。

 

健人「…勇気…いつも弱々しく言ってくるけれど…もっと強く言ってきてほしいんだ。そっちの方が楽なんだ」

勇気「え…でも…僕なんか…」

健人「頼む…」

勇気「…ごめんね…僕は…出来ない…」

 

勇気はそう言って、キャッチャーのマスクを片付けに行った…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夜…

僕は晋助と焼肉屋に行っていた。

晋助とは充と仲良くなった後に、充関係ですぐに仲良くなった。

その日、僕は晋助に勇気の事を話した。

 

健人「…晋助…勇気の事なんだけど…ちょっといいか?」

晋助「あぁ、いいぜ」

 

僕は勇気がなんかおどおどしているのを見て、何か抱えているのでは…ということを晋助に伝えると…

 

晋助「あはは…そりゃしゃあねぇな。なんとなくだが、昔の俺と似てるんだよな…」

健人「似てる?お前が?」

晋助「一時期ね。俺が中学校の時に野球部で大会があってね…その大会の決勝で俺はチームを苦しめるプレーをしちまって…おかげで結局チームは完敗…それで俺はみんなに迷惑かけまいと、いつもより慎重になって練習してたんだ。それがいつしか自分自身を弱々しくさせてしまってね…」

健人「なるほど…」

晋助「俺の場合は、ちょうど仲良かった奴に喝入れられてね…それから全力プレー一本で進んできたわけよ」

健人「あはは…その喝入れた奴、見てみたいわ」

晋助「今度紹介するわ。んで、多分勇気の奴も、どこか自分がミスると責められて怖いと思ってんだろ…健人、お前が喝入れてやってくれよ。俺は多分、勇気に喝なんて入れられねぇよ」

健人「俺!?俺になんか…」

晋助「お前が心に思っていることや、誰か言った言葉を使っていいぜ。それが勇気にとっていい話になるかもよ」

 

僕は晋助にそう言われ、勇気にかける言葉をひねり出したのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

僕と勇気でまた投球練習をしていた。

勇気はいつものように弱々しくリードしていた。

それを見かねた僕は…

 

健人「…勇気!こっちこい!」

 

と、呼んだ。

勇気はビクッと反応した後、僕の元に来た。

 

健人「…勇気…お前、なんでいつも弱々しくリードしてるんだ?」

勇気「…ごめん…」

健人「ごめんじゃないんだよ…勇気…お前、過去にすごいエラーした事ある?」

 

僕のその発言に、勇気はまたビクッと反応した後返事した。

 

勇気「…何で…そんな事…」

健人「俺らはチームだ。お前が心に何か抱えているんだったら、それを聞いて助けるくらいはする」

勇気「…健人君…」

健人「…本当は少し見かねたところはあるけれど、今なら何でも言ってこい。聞いてやるよ」

勇気「…うん…」

 

勇気は僕に過去に起きた事を話してくれた。

勇気は中学校に入る前までにはリードの上手いキャッチャーで、ピッチャーから厚い信頼を寄せていたのだが、中学生の時、あるキャッチャーがポジションの男が現れ、その人はリードがデタラメなくせに、言葉巧みにピッチャーを操り、勇気の人気を落としていったという。

それを聞いた勇気はもっと実力をつけるべく、練習を積み重ねていたのだが、ある大会で練習過多がたたってしまい、勇気がミスを連発、チームは敗北し、勇気は自信を失ってしまったという…

 

健人「…」

勇気「…もう…怖いんだ…本当は野球なんてやりたくなかったんだ…でも…他に取り柄がないし…」

 

僕は勇気の話を理解した後、こう話した。

 

健人「…確かに、エラーはエラーだ。でも、それを見た奴は、普通に嫌いになるか?」

勇気「え?」

健人「その時はエラー連発だけどよ…それより前はしっかりとキャッチャーというポジションをやってただろ?それだけで十分だ。俺はお前を信じて投げる。その技術があればね」

勇気「…でも…また…」

健人「俺は平気だ。たとえそんな奴がいても、今の俺の正妻はお前だよ。てか、お前しかいないけどな」

勇気「…」

健人「だから…自信持て」

勇気「…うん!」

健人「よし!練習再開だ!」

 

その後の勇気の顔と言ったら、これ以上ないくらい顔が引き締まっていたのだった…

 




いかがでしたでしょうか?
今回は…最後グダグダ文になってしまいました…申し訳ありません…
とりあえず、次回頑張りますので、よろしくお願いします!


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野球編第6話〜予選大会〜

どうも、VVVFです。
とりあえず…本編どうぞ!


…ついに夏の甲子園大会の予選の日…

万世橋高校野球部はやはり弱小で、予選大会はいつも1回戦コールド負けという。

というか、大体の予選大会の1回戦目はほとんどがコールドだろうけど…

予選の組み合わせはついこの間俊先輩がしてくれて、結果は1回戦目で優勝候補の東戸高校と戦うことになった。

東戸高校は甲子園大会本戦の出場経験のある強豪校、過去2回優勝したこともある高校だ。

そこにはもちろん、僕の正妻だった龍がいる。

 

美沢「さぁ、いよいよ予選が始まるぞ…いいな、今日までにやってきた事は無駄じゃないぞ。心していけ!」

全員『はい!』

 

ちなみに、今回は特別措置でピッチャーは僕の他に何人か美沢先生の教え子が応援で来てくれた。

まあ、ピッチャーが僕以外いないからね…

今日のスタメンはこうだ。

1番、ショート、俊先輩。

2番、ライト、亮介。

3番、レフト、晋助。

4番、ファースト、真三郎先輩。

5番、サード、修二先輩。

6番、センター、真澄先輩。

7番、キャッチャー、勇気。

8番、セカンド、充。

9番、ピッチャー、健人。

やはり、ピッチャーは9番に置かれていた。

僕は仕方ないと思いながら、ブルペンで練習することにした。

今日の球場は江戸川球場。そこそこ大きな球場だ。

 

俊「さぁ、いよいよ始まるぜ…決勝ではないけれど、決勝と同じくらい頑張ろうぜ!」

全員『はい!』

 

こうして、甲子園大会予選の幕が上がった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今日の東戸高校のスタメンに、龍の名前はなかった。

東戸高校野球部のキャッチャーは、龍より上手い3年生のキャッチャーがいて、龍はよくその先輩から技術を学んでいるだそうだ。

だから、今日の試合ではその先輩が出ているのだ。

万世橋高校が後攻で試合が始まった。

1回表。

僕は初球ストレートを真ん中に入れてストライクを取った。

球速は140キロが出て、会場がどよめいた。

トップバッターは左のスピードスターで、出させると厄介な選手だった。

 

健人(ここは、ストライク先行で流れをつかもう…)

 

僕はそう思いながら、2球目を投げた。

2球目もストレートで外角に決めてストライクを取った。

3球目はシュートを外に逃げる形で投げ、バッターがよく見てボール。

4球目は低めのカーブでタイミングずらそうとしたら、これまたよく見てボールとし、平行カウントになった。

 

勇気(…ここは内角をえぐろう)

 

勇気のサインで僕は5球目、内角のカットボールを投げた。

それがバットに引っかかり、1人目はファーストゴロで収めた。

 

健人(ナイスリード!次も頼むよ!)

 

僕はサインで勇気を褒めた。

続く2人目は、そこそこ能力がある右バッターで、気を抜くとホームランを放たれてしまうバッターだ。

とはいえ、しっかりと投げれば対応出来るバッターなので、僕は高め中心に投げた。

1球目はスライダーを外角高めに投げ、見逃してストライク。

2球目はツーシームを高めに投げて、それにつられてバットを振りストライク。

3球目はスローカーブを低めに投げてバットを振り、空振り三振とした。

続くバッターも三振に倒し、立ち上がりは上々で1回表は終わった。

そして、1回裏…

トップバッターの俊先輩は凡打でフライになり、それを相手チームのセカンドが取ってワンアウト。

続く亮介は何でもかんでもボールを振ったので三振。

 

亮介「あちゃー…やっぱり難しいねー」

健人「まぁ…経験がなかったら仕方ないよ…とりあえず、今後は選球眼を鍛えようぜ。亮介」

亮介「うん!」

 

3番の晋助はソフトボールの技術が光り、平行カウントでレフト前にヒットを打った。

そして、4番の真三郎先輩が打席に立った。

なんだか知らないけど、真三郎先輩はかなり貫禄があった。

と、その時、僕はふと晋助を見ると…

ベースに足を付けたままでいたのだ。

 

健人「ばっ!晋助!足!」

晋助「え?…あ、悪りぃ悪りぃ…」

 

晋助はやはりソフトボールを長らくやってたから、癖でベースに足を付けたままでいたのだ。

これは直して置かないとな…

真三郎先輩はボールを高く打ち上げてしまい、キャッチャーフライでアウト、チェンジとなった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

2回、3回は特に動くことなく試合が進んだ。

続く4回表…

5番バッターにヒットを打たれ、6番、7番にもヒットで出塁され、ワンアウト満塁という場面。

 

健人(…こいつは…やべえな…)

勇気(ここは低めで対応するよ)

健人(了解)

 

僕は勇気とサインで確かめた後、8番バッターを迎えた。

その初球だった…

8番バッターは巧みにバットを振り、セカンドとショートの間を抜けようかという所だった。

 

健人(やべ!)

 

打球が内野を抜けていく…かに思われていたその時だ。

充がボールの前にスライディングしながら来たのだ。

充は先ほどからゲッツーシフトの位置にいたのが、見ぬうちに移動していたのだ。

ワンバウンドしたボールを取った充は冷静にショートの俊先輩にボールを渡し、俊先輩は2塁踏んでツーアウト。

さらに俊先輩が真三郎先輩に投げてスリーアウト、チェンジとしたのだ。

これには万世橋高校のメンバーのみならず、東戸高校の観客も驚いていた。

 

健人「ナイス!充!」

充「まぁね。動きを呼んで、すぐに計算したら出来たさ」

 

僕は充を褒め称えた。

5回表には…

1番バッターがフォアボールで出塁しノーアウト1塁で、僕が投げた瞬間に1番バッターが盗塁したのだ。

僕が投げたのはスライダーだったので、これは盗塁成功かと思った…

もちろん、キャッチャーの勇気が2塁に投げた。

その2塁に投げるボールのスピードが半端なかった。

下手したら僕より速い球を勇気が投げたのだ。

 

健人(え!?)

 

これにはまた東戸高校の選手達は驚いた。

2塁にいた俊先輩が1番バッターにタッチすると…

 

球審「アウト!」

 

と、球審が宣告したのだ。

これには僕は勇気を見て、グラブを叩いて褒めた。

それを見た僕は、何としても返さねばと考えた。

しかし、6回表にはツーアウト2塁で甘くフォークが入ってしまい、それを打たれてホームランとされて、2点入れられてしまった。

 

健人「…ふうっ…やべえな…」

 

今回の試合で、僕はずっとやばいしか言っていなかったが、まだ希望があると信じていた。

7回は互いに三者凡退で抑え、続く8回裏にて…

僕からの打順で僕は打席に立った。

今日の成績は3打数0安打とあまり乗ってなかった。

 

健人「…集中しろ…俺…」

 

僕は自分にそう言い聞かせ、迎えた初球…

高めのストレートを、僕は見逃さずに打った。

その球は…レフトスタンドに突き刺さったのだ。

 

健人「!おっし!」

 

僕は自分でも驚くくらいのガッツポーズを見せ、チームメイトのみんなも拳をあげていた。

これで2-1としたのだが…

その後が見事に三者凡退、9回も三者凡退で試合が終わったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夜…

 

俊「みんな、お疲れ!今回も1回戦敗退だったが、今回はよく頑張った!お疲れ様!」

全員「お疲れ!」

 

僕らは学校近くの焼肉屋で打ち上げをしていた。

 

健人「お疲れ!みんな!」

充「あぁ。あんな強豪校を相手に善戦したからな。まぁ、みんなが頑張ったからだろうけどね」

晴男「せやな…俺なんか…」

勇気「晴男君…次があるよ」

亮介「晴男君、ファイト!」

 

この日はみんなでワイワイと焼肉を楽しんだ。

その後の大会は、東戸高校が甲子園大会出場を決めたが、予選大会の成績が1回戦以外完封で進んでいったという。




いかがでしたでしょうか?
今回はかなりテキトーに書いていってしまったので、あまり面白くないと思いますが…僕が試合を書くとこうなってしまいますので、試合の描写が悪い事をご了承下さいますよう、よろしくお願いします。申し訳ありません。
では次回、お会いしましょう!


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野球編第7話〜意外な人〜

どうも、VVVFです。
今回のお話は…かなり頑張って書いたのですが、かなりグダグダ文になってますw
とりあえず、ごゆっくり見ていってくださいw
では本編どうぞ!



…夏の甲子園大会は関西の高校が優勝して幕を閉じた。

甲子園大会に出ていた東戸高校は準決勝敗退となったが、意外な事に、僕ら万世橋高校が入れた1点と準決勝に入れられた点数以外、全ての試合で0封という順調な試合運びになっていたのだ。

これにはメディアも驚いていた。

最初は準決勝で勝った高校の特集が主だったのだが…

僕がμ'sのみんなとの合宿から帰って来たある日のこと…

 

俊「健人!今すぐに学校に来い!」

 

と、俊先輩から電話をもらい、僕はすぐに学校に来た。

万世橋高校の入り口には、地元のローカルテレビ局の人が来ていたのだ。

 

僕はその人達の間をくぐり、部室に着いた。

 

亮介「遅いよ!健人!」

健人「悪りぃ悪りぃ…てか、なんでテレビ局の人が!?」

晴男「なんか、この前の試合で活躍したっちゅう事で来とったちゃうん?」

真澄「とりあえず、ここは練習の風景1つや2つは見せておかないとね」

 

僕らはテレビ局に練習風景を見せるべく、即座にユニフォームに着替えて練習を開始した。

 

美沢「あ、今練習をしているので、是非ご覧になってください」

 

美沢先生がテレビ局の人を引き連れて練習風景を見せていた。

 

勇気「なんか…緊張するね…」

充「う、うん…」

晋助「まぁ、甲子園行ったらそのくらいの緊張はするさ。そういう意味ではいい練習だよ」

健人「晋助はポジティブだなー。まぁ、それがいいけどね」

 

僕らがいつものように練習をした後、テレビ局の人のインタビューにそれぞれ答えた。

特に予選で活躍した僕と充、勇気が長いインタビューを受けてヘトヘトになった。

その後テレビ局の人達は次の学校へと向かうため、万世橋高校を後にした。

僕ら1年生組は更衣室にて着替えながら雑談をしていた。

 

健人「お疲れ〜!」

充「ふうっ…いつもより頑張ったな」

晋助「本当にお疲れ。さてと…後片付けやってから、俺はさっさと家に帰るわ」

亮介「珍しいね。どうしたの?」

晋助「あぁ、ちょっとね…今ハマっているもののグッズを見に行きたいんだ」

晴男「ハマっているもの?充、知っとるか?」

充「いや、知らないな…」

晋助「まぁ、みんな聞いたことあると思うぜ?スクールアイドルのμ's」

健人「!?」

 

晋助の意外な発言に僕は少し驚いた。

まぁ、こんなにも有名になったのは嬉しい限りだけどね。

 

亮介「あ、μ's好きなの?僕もなんだ!」

充「なんだ、君も好きなのか」

晴男「なんやねん。そんなん誰でも知っとるわ」

勇気「僕も…」

健人「まぁ…俺もだな」

 

僕は控え気味に言った。

今の野球部の中で恋人持ちはもちろんのことながら、誰もいない。

ましてや、女子の友達など誰もいないのだ。(話しててわかった事だけど)

そんな中で僕がμ'sの手伝いをしていると言ってしまうと、地獄絵図になりかねなかったのだが…

 

健人「まぁ…俺はμ'sと面識あるんだよね」

 

と、隠さずにぶっちゃけた。

 

晋助「え!?マジ!?」

勇気「そうなの!?」

充「どういう事なんだ!?」

亮介「教えて!」

晴男「詳しく聞かせてもらえへんか?」

 

僕は5人に今のμ'sとの関係を話した。

みんなは驚きを隠せなかったものの…

 

晋助「μ'sを支えてるのお前だったのか…ありがとうな」

充「健人のおかげでμ'sがあるのも過言じゃないな」

 

と、言ってくれた。

ここで、僕は思わずこう質問した。

 

健人「そういや…お前ら推し誰なんだ?」

晋助「俺は穂乃果だな」

勇気「僕は花陽ちゃん…」

亮介「僕は凛ちゃん!」

晴男「わしは希やな」

 

僕はそこまでは予想出来たのだが、残る充は意外な人物の名前が出てきた。

 

充「僕はにこですね。あのアイドルとしての威厳がいいと思います」

 

それを聞いた僕らは全員充に考え直すよう言った。

と、その時だ。

 

俊「おーい!健人!充!ちょっと来い!」

 

と、先に着替えを終えた俊先輩から呼び出しが来たのだ。

僕と充はすぐさま着替えを終え、俊先輩の元へと向かった。

そこには俊先輩と、隣にメガネをかけた人が立っていた。

僕はメガネをかけた人に見覚えがあった。

 

健人「あれ?片桐さん?」

片桐「健人君、久し振りだね」

俊「知り合いなのか?」

健人「僕の父の知り合いの片桐さんです。確か、今プロ野球のスカウトマンをやっているんですけど…」

片桐「そうだよ。実はね、充君に用があって来たんだ。健人君も一緒にどうかなと思ってね」

 

片桐さんは不敵な笑みを浮かべて僕と充を見たのだった…




いかがでしたでしょうか?
頑張ったけど…今回はこれが限界…
次回はしっかりと書いて行きたいので、よろしくお願いします!
では次回、お会いしましょう!


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野球編第8話〜猛特訓〜

どうも、VVVFです。
色々案を考えていったら…結構日にちが経ってしまいましたw
とりあえず…本編どうぞ!


 

…片桐さんと会って数日後、僕は河川敷にいた。

僕にとっては懐かしい場所で、今回は僕以外に2人河川敷に来ていた。

充と亮介だ。

 

充「ま、待ってくれ…」

亮介「ほら、ラスト!」

 

充と亮介が走っていた。

どうして僕と充と亮介が河川敷にいるかというと、話は数日前にさかのぼる…

 

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数日前…

 

片桐「ええっと…狩野充君だったかな?」

充「あ、はい…」

 

片桐さんは充に用があるらしい。僕はというと、会議室の前で盗み聞きをしていた。

 

片桐「…今回、君にこう話をしたのは…今、とある球団からのお願いがあって来てね…」

充「え!?」

 

普段、そんなに注文する事がない…というか、普通はありえない、球団からのお願いが出されたのだ。

 

充「それは…一体…」

片桐「一回話を聞いてほしい…今、ある有名なプロ球団が君を注目しているんだ。足が遅いわりには守備が非常に上手いってね」

充「それは…褒めているのですか?」

片桐「褒めてもいるし、課題があるという意味も込めている。今回の球団のお願いというのは、その足の遅さを改善してほしいという事なんだ」

充「なんでそれをわざわざ…」

片桐「球団の人曰く、今のまま球団に入ったところで、その球団で足を速くしても、一軍で出させるのには無理があると…そこで今高校に入っているうちに、足を多少なりとも速くしてもらいたいという話だそうだ。これは1つの球団だけでなく、君を注目している球団全部からのお願いなんだ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…というわけで、僕は運動神経がいい亮介を呼んで、独自に練習をさせるべく河川敷に来ていたのだ。

 

亮介「はい!終了!」

充「はぁ…はぁ…」

健人「お疲れさん。はい、水」

充「す、すまない…」

 

河川敷10キロマラソンをした充の様子は、生きた心地がしていないほど辛そうだった。

 

充「それより…なんで…10キロマラソンなんか…するんだい?…」

 

実は、今回の特訓については僕ではなく、亮介がメニューを考えてやっているのだ。

こういうのは亮介にやらせてみたらいいだろうと、僕の勝手な判断だったが、充もそれに了承したのだ。

しかし、今は…

 

亮介「うーんと…なんとなく?」

充「なんとなく…だと?スタミナをつける為だと思っていたのだが…」

亮介「走ればなんとかなる!」

充「とんだ…脳筋野郎…だな…」

 

と、少し後悔している模様…

そしてしばらく、練習をやっていくと…

 

充「もうやってられるか!」

 

と、充がついに怒ったのだ。

 

亮介「え?」

充「え?ではない!君はなんとなくでやっているけれども、僕はそんなのについていけるわけない!」

亮介「でも、走れば…」

充「それは、今の状況では君だけだ!僕は君みたいに運動神経がいいわけではない!そういう事も考えてほしい!これ以上やっても無駄だ!帰る!」

 

充はそう言って河川敷に近い駅の方へと歩いていった。

その後ろ姿を、亮介はじっと見つめていた。

 

健人「…亮介…」

亮介「…健人…ごめんね…ここまで案内させてもらったのに…」

健人「気にすんな…」

 

その日は喧嘩したまま解散してしまった…

 

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次の日…

 

健人「…ぐわぁ…終わった…」

 

宿題を全部終わらせ、一息つこうとしたその時だ。

携帯が鳴った。

僕はふとその電話に出た。

 

亮介「…健人君…ちょっと話、いいかな?」

 

電話の相手は、意外にも亮介からだった。

亮介から電話が来たのはこれが初めてだからだ。

 

健人「亮介?珍しいな…」

亮介「そ、そうかな?…あのね…昨日の事なんだけど…」

健人「あぁ…どうした?」

亮介「…僕…昨日…充君に悪い事…したよね?」

健人「んーとね…まぁ…亮介のやろうとしていたことは間違いではないし、悪い事をしたわけでもない…でもな…亮介の場合は…なんとなくでやろうとしていただろ?」

亮介「うん…でも…僕にはちゃんと理由があって…」

健人「それをなんで言わないんだ?」

亮介「…言ったら…なんか…言われそうで…」

健人「別にいいじゃん、言われたって…自分の意見を言えば、相手だって…充だってわかってくれるはずだぜ?というか、なんでそんな事、いちいち気にするんだ?」

亮介「…僕の家…本当は厳しくてね…僕が意見言うと、きつく言ってくるんだ…それが怖くて…」

健人「んじゃ、部活で元気に振る舞っていたのは…」

亮介「…喧嘩にはなりたくないから…」

健人「なるほどな…そりゃ…辛かっただろ…」

亮介「…ごめんね…僕はもう、練習は見ないよ…」

健人「…いや、充にちゃんと説明しておけ。あいつもわかってくれるはずだからさ」

亮介「…う、うん…」

 

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次の日…

河川敷にて…

 

充「…またやるのか?」

健人「あぁ、まぁ今回は怒らないでよ?」

充「そのつもりでいる…一昨日は言い過ぎたよ…」

 

と、そこへ亮介が来た。

 

亮介「…充君…一昨日は…」

充「そんな事話すより、さっさと練習するぞ」

亮介「う、うん…」

 

こうして、練習が始まった。

今回は僕は駅で待機することにした。

 

亮介「ええっと…今日は…50メートル走をしようかなと…」

充「どうしてだ?」

亮介「ええっと…」

充「…」

亮介「…充君の…今のスピードを見たいから…だって…野球で…足の速さは…重要でしょ?」

充「あぁ、そうだ。まぁ…いいぜ。亮介、お前も走るだろ?」

亮介「え?」

充「健人から聞いたぜ。ちゃんと言ってくれれば、俺もついて行くからさ」

亮介「!ありがとう!」

 

こうして、亮介と充の特訓は永らく続き、充はいつの間にかスピードスターになっていったのだった…

 




いかがでしたでしょうか?
今回の話の続きは、μ's編第15話に続きます。
次回はどこからスタートするかというと、μ's編では第18話からの続きという形にしたいなと思います!
ようやく追いつけた…という感じがします!
まぁ…かなり変な文章になってしまいましたが、今後ともよろしくお願いします!
では次回お会いしましょう!


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野球編第9話〜地区大会初戦〜

どうも、VVVFです。
更新遅れました…申し訳ありません!
早速ですが、本編どうぞ!


…その一報は急に飛んで来た。

どうやらラブライブで一次予選突破したいスクールアイドルが、神宮球場でライブ動画を出したいらしく、僕らが出る地区大会とラブライブ一次予選が被ってしまうことを指摘して、日程を変えるよう言ってきたらしい。

僕らからしたら、別の場所があるだろ…と思う所があるのだが、高野連がそれを受諾してしまった為、1週間後の地区大会初戦を急遽明日やるということだ。

 

晴男「全く…こっちの気持ちを察せっちゅうねん…」

充「でも、それは地区大会に出場する高校全てにおいて当てはまる事…逆にチャンスかもしれませんね…」

晋助「勝負が早まったんだ。これ以上ワクワクする事ないぜ!」

亮介「僕らの力見せつけよう!」

勇気「うん!」

健人「とりあえず、明日試合だ。気合い入れて行くぞ!」

全員『オー!』

 

僕はいつもより気合いを入れて、軽めの練習を長ったらしくやっていたのだった…

 

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…というわけで、次の日、地区大会初戦当日…

神宮球場で僕らはウォーミングアップをし、その後、監督からスタメンを言い渡された。

1番、俊先輩、ショート

2番、亮介、レフト

3番、真三郎先輩、ファースト

4番、僕こと健人、ピッチャー

5番、真澄先輩、センター

6番、晴男、サード

7番、充、セカンド

8番、晋助、ライト

9番、勇気、キャッチャー

この打順で行くという。

 

健人「…勇気、任せたぞ」

勇気「うん!しっかりリードするから!」

 

勇気のちょっとばかりの気合いの言葉に、僕はホッとした…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…試合はまさかの延長にまでもつれ込んだ。

ちょこちょこチャンス、ピンチがあったものの、僕と相手の高校のピッチャーが大好投を見せ、9回まで決着付かなかった。

 

晴男「…あかん…はよ飯食いたいわ…」

充「確かに…昼までもつれ込みましたね…」

健人「みんな、すまない…」

亮介「何言ってるの?試合は勝ってなんぼでしょ?健人はいい仕事しているんだから!」

俊「とはいえ…ここまで決定打がないのも事実…どうしたものか…」

 

と、考えていると、僕らの攻撃の番になった。

僕らは後攻の為、ここで一点入るとサヨナラになる。

先頭バッターは亮介。

 

健人「亮介!まずは出ろ!」

 

と、僕が叫んだすぐ後…ピッチャーが投げ、亮介はバットを振った。

その後、亮介は出なきゃいけないという思いでバットを振り続け、気がつけば2アウトになった。

これはダメだ…と思ったら、ピッチャーが投げたボールがワンバウンドし、キャッチャーがそれを取れず、ボールはキャッチャーの後ろに行ったのだ。

亮介はその状況は把握して、持ち前のスピードで1塁に行き、振り逃げを成功させたのだ。

 

亮介「やったよ!」

 

亮介はピースサインを僕らに見せた。

その勢いに乗ったのか、真三郎先輩は見事に空振り三振するものの、僕がヒットで出塁、真澄先輩はセカンドフライ、晴男がセンター前ヒットで満塁とさせ、ツーアウト満塁という絶好のチャンスになった。

ただ…次のバッターが充という、あまり言いたくないけど、1番の不安材料が来たのだ。

 

健人(充!むやみに振るな!)

 

僕は美沢先生のサインと一緒に、充に向かってサインを出した。

充は僕のサイン通り、ボール球は振らずにボールとし、気がつけばフルカウントになっていた。

 

健人(…頼む…充…)

 

と、僕は心の中で願い、ピッチャーがボールを投げた。

丁度その時だ…

 

…カキーン!

 

…金属バットの快音が鳴った。

充がボールを打ち、その打球が…まさかのスタンドに入った。

 

健人(!?…充…いつの間に!?)

 

この日、僕らの初戦は、ちょっとヒヤヒヤしながらも無事勝つことが出来たのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

試合後、僕は思わず充に質問した。

 

健人「…充、今日はあそこよく打ったな」

充「体が反応した…かな?」

健人「というか…お前、よく大きいの打てたな…」

充「野球部に入った以上、僕だって役に立ちたいし、君が頑張ってくれたからね」

健人「よく言うぜ。まぁ…ありがとよ」

 

僕は思わず充に微笑んだ。

その後、万世橋高校ナインは快進撃を見せ、決勝戦へと進んだのだった。

 




いかがでしたでしょうか?
どうにかμ's編に繋げられました…
あまり満足していただける内容になってないかもしれませんが、よろしくお願いします。
では次回、お会いしましょう!


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番外編
番外編〜サイコロの旅μ's編・プロローグ〜


どうも、VVVFです。
今回はオリジナルストーリーでやりたいなと思いまして、書きました。(実際は本編書けなかった…申し訳ない…)
今回は、タイトルでわかる人はわかると思いますが、『水曜どうでしょう』のパロディ…かな?とりあえず、書きたいなと思って書きました。
文句あるかとは思いますが…是非見ていってください。
では、本編どうぞ!


…ある日の夜…

僕の家にて…

 

健人「…さあてと…今日は借りたやつを見るか」

 

この日、僕はレンタルショップから、あるDVDを借りて見ることにした。

最近自分の中でハマりだした『水曜どうでしょう』である。

俳優大泉洋さんらが、色んな無茶な企画をこなすという番組だ。

元々は北海道のローカル番組だが、あまりにも人気な為東京でも流れるほど…

僕の部屋には野球観戦用でテレビが置いてあったので、それで見るつもりだ。

と、そこへ…

 

梨乃「…お兄ちゃん、また『水曜どうでしょう』見るの?」

 

妹の梨乃が僕の部屋に入ってきた。

梨乃は僕より前から『水曜どうでしょう』のファンで、実際僕が『水曜どうでしょう』にハマった原因は、梨乃の見ていた『水曜どうでしょう』のDVDをたまたま見たからである。

 

健人「あぁ、そうだよ」

梨乃「もう夜遅いのに…早く寝てよね」

健人「了解」

 

梨乃は呆れながらも、僕に笑顔で注意してくれた。

 

健人「…さて、今回は『サイコロの旅』だな…」

 

僕はDVDをテレビに入れて見たのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

…次の日…

 

僕はあくびをしながら、音ノ木坂学院へと向かっていた。

この日は休日だが、練習をするというので朝から向かっていた。

 

蓮「…おい、健人…どうしたんだ?いつになく眠そうなんだが…」

健人「あぁ…実は、昨日DVD見ててな…」

蓮「DVD?なんの?」

健人「『水曜どうでしょう』だよ」

蓮「え!?『水どう』(水曜どうでしょうの略)見てんの!?」

健人「あぁ…つい最近見始めたがな…」

蓮「いやー、お前も『水どう』の仲間入りだな」

健人「そんなに詳しくは見てないよ…今の所、覚えているのは『サイコロの旅』と『カブの旅』」

蓮「まぁ、無難だな。他にも色々あるから見てみな」

健人「ありがとう」

 

と、僕らはたわいもない話をしながら、音ノ木坂学院に入り、部室へと着いた。

部室にはμ's9人揃っていた

 

穂乃果「あ!健人君!蓮君!おはよー!」

健人「おはよう…ふあぁ…」

 

やはり、眠気が抜けない…

 

真姫「あら、どうしたの?」

凛「なんか健人君、眠そうだにゃ…」

健人「まぁね…ちょっとDVD見て夜更かししてしまってな…」

海未「夜更かししてはダメですよ」

健人「分かってるって…」

絵里「それで…何のDVD見てたの?」

健人「『水曜どうでしょう』って番組なんだが…」

花陽「あ!その番組知ってます!」

蓮「あ、花陽ちゃん知ってるの!?」

花陽「はい!俳優の大泉洋さんが出ているんですよね!」

ことり「へぇ…私知らないなー…」

希「ウチも初耳や」

蓮「元々は北海道のローカル番組なんだけど、人気のある番組だから東京でも流れるんだ」

にこ「ちょっと見てみたいわね…」

健人「ちょうど、持ってきてたんだ。みんなで練習終えた後に見ようかなと思ってたけど…」

蓮「おぉっ!」

穂乃果「見たい見たーい!」

海未「穂乃果!私たちはこれから練習ですよ!」

穂乃果「えぇー!?でも…」

ことり「私も…見てみたいかな…」

海未「ことりまで!」

凛「凛も見たいにゃ!」

花陽「それじゃ、私も…」

真姫「私もちょっと見ようかしら…」

絵里「私もちょっと気になってきたわ…」

希「ええやん!みんなで鑑賞会にしようや!」

にこ「せっかく持ってきてくれたし、見ないわけにはいかないでしょ?」

海未「…みんながそこまで言うのなら…」

 

…そんなこんなで、みんなで僕が持ってきた『水曜どうでしょう』のDVDを見ることになった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕らが見たのは、『サイコロの旅5』で、みんな大笑いしながら見ていた。

 

穂乃果「あはは…大泉さんの動きが…」

海未「これは…笑いが…」

 

あまりの面白さに、海未も腹を抱えて笑っていた。

 

真姫「確かに…これはハマるわね…ホント、イミワカンナイ…ふふっ…」

穂乃果「ねぇ、ちょっといい事思いついたんだけど…いいかな?」

 

みんなが笑っている中、穂乃果が何か思いついたらしい。

それに対して僕はすぐに突っ込んだ。

 

健人「…はい、却下」

穂乃果「ちょっと!健人君ひどくない!?」

健人「どうせ、穂乃果の事だろ…『サイコロの旅』やりたいなんて言うんだろ?」

穂乃果「はっ!?何で分かったの!?」

健人「穂乃果は単純だからだ!まず、資金ないから無理だっつうの…」

真姫「あら、それだったらパパとママに聞いてみるわ」

健人「はぁ!?真姫ちゃん!?」

凛「珍しく真姫ちゃんが積極的だにゃ」

真姫「面白そうと思ったからよ…それに、合宿に健人君いけなかったから…」

健人「それはしなくてもいいのに…」

花陽「私も…行きたいな…」

絵里「確かにそうね…この際だし、旅行っちゃっていいかもね」

希「それに、いいPVになるしね」

真姫「とりあえず、聞いてみるわ。オーケーだったら、健人君がルート決めてね」

健人「…何でこんなことに…」

 

こんなグダグダな感じだが、僕らは自分達で『サイコロの旅』することに…

マジで行くのかな。




いかがでしたでしょうか?
今回はかなりグダグダでしたが…しばらく、このシリーズを書く…かもしれないので、あまり期待せずに…w
あと、タイトルで『μ's編』としていますが、このあとバンドリ!の方でも『サイコロの旅』をやろうと思っているのでよろしくお願いします。
あと、出来ればでいいですが、行ってほしい行き先があれば、書いていってくださればありがたいです。
では、次回お会いしましょう!


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